全国ツアーの銀ちゃん【3】
2010年9月27日 宝塚(宙)昨日千秋楽を迎えた、宙組全国ツアー公演「銀ちゃんの恋」。
公演は終わってしまったので、積み残しはなるべく手短にまとめたいと思います(^ ^)。
「銀ちゃん」って、祐飛さんにとっては二度目の役なんですよね。
こういう、以前に主演した作品をトップスターになってもう一度演じる、というのは、珍しいけど過去にもいくつか例があります。絵麻緒ゆうさんの「殉情」とか、真矢みきさんの「RYOMA」とか。
……と、ここまで書いて気が付きました(@ @)。
例に出ている作品って、3作品全て石田作品じゃないか!もしかして、これも石田マジックなのか?予定に無かった東上が翌年以降に実現する、という植田景子さんのマジックと同様に!?(←意味がだいぶ違いますが…)
っと、閑話休題。
今回の公演は、お稽古期間がだいぶ短かったせいか(←二年前は、お盆明けに「愛と死のアラビア」の千秋楽があって、ドラマシティの初日が10月頭。今回とはお稽古期間が半月以上も違う)、梅田の時点では「なんとか通せた!やった!」状態。私が観たのは初日ではなく二日目だったので、段取りレベルでの問題はありませんでしたが、芝居としては「……ま、これからこれから」という感じでした。
まあ、二年前も初日近辺はまだ人間関係も薄くて、そんなに深いところまで嵌っている感じではなかったので、そういうものなのかもしれません。ドラマシティ公演の中盤くらいだったと思うんですよね、ガラッと雰囲気が変ったのは。そこから一気に人間関係が深く濃くなって、そのまま青年館の楽まで進化しながら突っ走った……という印象でした。
だから、一週間を経た中京で、キーパーソンの一人である橘のみーちゃん(春風)が化けたことに驚きつつ、それだけではない、一人ひとりの芝居の方向性が揃いつつあったことが、すごく嬉しかったんですよね。
そうやって、日本を半周して迎えた最終公演地、相模大野。
祐飛さんの銀ちゃんは、見惚れるほど我儘な子供になっていました。
か、か、かわいい!!
『子供っぽい』んじゃないんです。
精神的にはおっさんのまま、ものすごくピュアで純粋な、『子供』になっていた。
子供ってのは嘘を吐くいきものです。自分を守るために、相手を煙に巻くために、のべつまくなしに嘘を吐く。まるで、息をするように。
もう、めちゃめちゃ可愛くて、なんていうのか、本当に眼を疑いました。
上演中もずーっと心の中で「かわいーかわいーかわいー!」と唱えていたくらい(*^ ^*)。
しかも。
相模大野の祐飛さんは、有無を言わさぬ「主役」でした。
「この俺のちっちぇえ肩に」と言っても、誰も笑わないくらいに。
(←宙組では、祐飛さんの肩なんて本当に小さいモン!という突っ込みは無しでお願いします)
本来、「蒲田行進曲」の主役は、銀ちゃんじゃないんですよ。
銀ちゃんはあくまでも「テーマ」というか、主題であって。主役はやっぱり、小夏とヤス。銀ちゃんのことを語る二人が、脚本的には主役になるんです。
銀ちゃんはね、本当にひどい人だったの。
でも、おれは銀ちゃんが本当に好きだった。
しみじみと、銀ちゃんのことを語り始めたら止まらない、そんな二人。
でも。
今回に限っては、銀ちゃんが主役でした。
「主役は俺だぁっ!!」
と嘯く銀ちゃんの眩しいオーラに、久々に驚きました。
花組のときは、ここで嘯く言葉さえ嘘なのか!?ということに衝撃を受けていたのですが、今回は本当に「主役」でした。むしろ、銀ちゃんがヤスと小夏のことを教えてくれてる、、、みたいな、そんな感じ。
自分の気持ちについては嘘しか言わない銀ちゃんが、それでも、ぽつりぽつりと二人のことを語る。どこまでが嘘でどこまでが真実かまったくわからない、芝居じみた二人の日常、すれ違いながらぶつかり合う、二人の愛、を。
花組版での小夏とヤスは、語り手だから絶対に嘘を言えない存在だったのに、
銀ちゃんが語る小夏とヤスは、嘘が吐けるのかもしれません。
銀ちゃんが嘘吐きだから。
銀ちゃんは、嘘しか言わないのがデフォルトだから。
子供のように可愛くて、
子供のように嘘吐きで、
そして、
子供のように優しくて包容力のある、銀ちゃん。
「ちっちぇえ肩」に、組を背負って立つ、トップスター。
電飾スーツと羽を背負って、暗闇の中でもピカピカ光るしかないトップスター。
石田さんは魔法使いマサヤちゃんなのかもしれません。
棒を一振りしたら、銀ちゃんが自由な子供になっちゃった。そんな感じ。
そして、ついでに「子供と動物は強い」という格言を思い出したりする私。
いやはや。
銀ちゃんかっこいい!!(←誤魔化すな)
それにしても。
ちょっと話は飛びますが、銀ちゃんってホント嘘吐きですよね!
「煙草をやめたら米の飯が旨くなった」
発言の直後に
「まいんちホカ弁チンして食ってんだー」
と嘯いたりとか。
他にもいろいろ。
花組版のときは一度も考えたことなかったのですが、今回の相模大野の一幕ラストの銀ちゃんは、朋子さんにプロポーズして断られた直後のように見えて仕方ありませんでした。
朋子さんと小夏の指のサイズが同じなくらい、不思議でもないし。
そのくらい、本音の見えないひとになってた、って話なんですどね。
そして、二幕のヤスの見せ場で。
ヤスはいろんなことを言って小夏を罵りますが、彼が一番気にしているのは、その中のどれなんだろう、なんてことが気になりました。
もしかしたら、小夏の父親に「ミス・キャンパスですから、半端ななりはさせられません」って言われたコトなんじゃないかな、とか。
もしかしたら、あの怒りに銀ちゃんは関係ないんじゃないか、、、?なんて。
なんだか本当に、ヤスの本音が見えなくなっていて、ある意味すごく面白かったと思います。
人間関係って、本来はこういうものかもしれませんよね。相手の腹なんて絶対に見えなくて。
それでも、相手のことを知りたいと思ったらぶつかってみるしかないんだけど、あっさりかわされてしまったら、もう、あとはどうしたら、、、
大団円にはならなくて、辛いのが当たり前なのかもしれない、と。
……なのに、最後の最後にちゃーんと大団円にもっていく、祐飛さんの翼の強さといったら!
こういう人が一人いると、演出家も楽しいだろうなあ~(←贔屓目)(*^ ^*)。
だんだん何を言いたいのかわからなくなってきたので、このへんにしておきます。
とにかく、銀ちゃんが可愛かった!ってことで(^ ^)。
そして。
一昨日書くつもりだったのに、すっかり忘れていたネタがあるのですが、お蔵入りさせるのも勿体無いのでここで書かせていただきます。
二幕冒頭、結婚式での女性陣の服の色です。
愛花ちさき(秘書)薄水色のスーツ
妃宮さくら(玉美)緑のドレス
花露すみか 赤
舞花くるみ 紫(紺?)に細かい水玉で、白襟のワンピース
愛白もあ 黄色の小花柄のワンピース
瀬音リサ 青緑の模様のあるオーガンジー
結乃かなり 藤色で縁取りのあるワンピース
夢涼りあん 青緑のツーピース
桜音れい 花柄のピンク
彩花まり オレンジ
涼華まや 濃い黄色のツーピース
ちなみに、やっぱりマコトの眼鏡は仮面の下でしたね。残念……。
マコトといえば、焼肉屋での子分達の悲しげな声が、どんどんカモメの鳴き声に聴こえてくる……。いつから浜辺になったんだあの焼肉屋。
フィナーレの黒燕尾には組長さん(寿)を出してほしかった!という話と、
デュエットダンスの衣装が好きだ、という話を先日書いたのですが、ちょっと誤字を発見して修正したときに間違えて消してしまいました(汗)。
まあ、たいした話ではないのでいいんですけど。
あの、葡萄をモチーフにした宙組カラ―の衣装、素敵でしたよね(*^ ^*)。祐飛さんは何でも似合うけど(←贔屓目)、すみ花ちゃんはああいう、ウェストで切りかえて腰で膨らませたドレスがとても良く似合うんですよ♪ 胴が短くて腰回りが豊かだから。
よーく見といてくださいね >木村さん(^ ^)。
.
公演は終わってしまったので、積み残しはなるべく手短にまとめたいと思います(^ ^)。
「銀ちゃん」って、祐飛さんにとっては二度目の役なんですよね。
こういう、以前に主演した作品をトップスターになってもう一度演じる、というのは、珍しいけど過去にもいくつか例があります。絵麻緒ゆうさんの「殉情」とか、真矢みきさんの「RYOMA」とか。
……と、ここまで書いて気が付きました(@ @)。
例に出ている作品って、3作品全て石田作品じゃないか!もしかして、これも石田マジックなのか?予定に無かった東上が翌年以降に実現する、という植田景子さんのマジックと同様に!?(←意味がだいぶ違いますが…)
っと、閑話休題。
今回の公演は、お稽古期間がだいぶ短かったせいか(←二年前は、お盆明けに「愛と死のアラビア」の千秋楽があって、ドラマシティの初日が10月頭。今回とはお稽古期間が半月以上も違う)、梅田の時点では「なんとか通せた!やった!」状態。私が観たのは初日ではなく二日目だったので、段取りレベルでの問題はありませんでしたが、芝居としては「……ま、これからこれから」という感じでした。
まあ、二年前も初日近辺はまだ人間関係も薄くて、そんなに深いところまで嵌っている感じではなかったので、そういうものなのかもしれません。ドラマシティ公演の中盤くらいだったと思うんですよね、ガラッと雰囲気が変ったのは。そこから一気に人間関係が深く濃くなって、そのまま青年館の楽まで進化しながら突っ走った……という印象でした。
だから、一週間を経た中京で、キーパーソンの一人である橘のみーちゃん(春風)が化けたことに驚きつつ、それだけではない、一人ひとりの芝居の方向性が揃いつつあったことが、すごく嬉しかったんですよね。
そうやって、日本を半周して迎えた最終公演地、相模大野。
祐飛さんの銀ちゃんは、見惚れるほど我儘な子供になっていました。
か、か、かわいい!!
『子供っぽい』んじゃないんです。
精神的にはおっさんのまま、ものすごくピュアで純粋な、『子供』になっていた。
子供ってのは嘘を吐くいきものです。自分を守るために、相手を煙に巻くために、のべつまくなしに嘘を吐く。まるで、息をするように。
もう、めちゃめちゃ可愛くて、なんていうのか、本当に眼を疑いました。
上演中もずーっと心の中で「かわいーかわいーかわいー!」と唱えていたくらい(*^ ^*)。
しかも。
相模大野の祐飛さんは、有無を言わさぬ「主役」でした。
「この俺のちっちぇえ肩に」と言っても、誰も笑わないくらいに。
(←宙組では、祐飛さんの肩なんて本当に小さいモン!という突っ込みは無しでお願いします)
本来、「蒲田行進曲」の主役は、銀ちゃんじゃないんですよ。
銀ちゃんはあくまでも「テーマ」というか、主題であって。主役はやっぱり、小夏とヤス。銀ちゃんのことを語る二人が、脚本的には主役になるんです。
銀ちゃんはね、本当にひどい人だったの。
でも、おれは銀ちゃんが本当に好きだった。
しみじみと、銀ちゃんのことを語り始めたら止まらない、そんな二人。
でも。
今回に限っては、銀ちゃんが主役でした。
「主役は俺だぁっ!!」
と嘯く銀ちゃんの眩しいオーラに、久々に驚きました。
花組のときは、ここで嘯く言葉さえ嘘なのか!?ということに衝撃を受けていたのですが、今回は本当に「主役」でした。むしろ、銀ちゃんがヤスと小夏のことを教えてくれてる、、、みたいな、そんな感じ。
自分の気持ちについては嘘しか言わない銀ちゃんが、それでも、ぽつりぽつりと二人のことを語る。どこまでが嘘でどこまでが真実かまったくわからない、芝居じみた二人の日常、すれ違いながらぶつかり合う、二人の愛、を。
花組版での小夏とヤスは、語り手だから絶対に嘘を言えない存在だったのに、
銀ちゃんが語る小夏とヤスは、嘘が吐けるのかもしれません。
銀ちゃんが嘘吐きだから。
銀ちゃんは、嘘しか言わないのがデフォルトだから。
子供のように可愛くて、
子供のように嘘吐きで、
そして、
子供のように優しくて包容力のある、銀ちゃん。
「ちっちぇえ肩」に、組を背負って立つ、トップスター。
電飾スーツと羽を背負って、暗闇の中でもピカピカ光るしかないトップスター。
石田さんは魔法使いマサヤちゃんなのかもしれません。
棒を一振りしたら、銀ちゃんが自由な子供になっちゃった。そんな感じ。
そして、ついでに「子供と動物は強い」という格言を思い出したりする私。
いやはや。
銀ちゃんかっこいい!!(←誤魔化すな)
それにしても。
ちょっと話は飛びますが、銀ちゃんってホント嘘吐きですよね!
「煙草をやめたら米の飯が旨くなった」
発言の直後に
「まいんちホカ弁チンして食ってんだー」
と嘯いたりとか。
他にもいろいろ。
花組版のときは一度も考えたことなかったのですが、今回の相模大野の一幕ラストの銀ちゃんは、朋子さんにプロポーズして断られた直後のように見えて仕方ありませんでした。
朋子さんと小夏の指のサイズが同じなくらい、不思議でもないし。
そのくらい、本音の見えないひとになってた、って話なんですどね。
そして、二幕のヤスの見せ場で。
ヤスはいろんなことを言って小夏を罵りますが、彼が一番気にしているのは、その中のどれなんだろう、なんてことが気になりました。
もしかしたら、小夏の父親に「ミス・キャンパスですから、半端ななりはさせられません」って言われたコトなんじゃないかな、とか。
もしかしたら、あの怒りに銀ちゃんは関係ないんじゃないか、、、?なんて。
なんだか本当に、ヤスの本音が見えなくなっていて、ある意味すごく面白かったと思います。
人間関係って、本来はこういうものかもしれませんよね。相手の腹なんて絶対に見えなくて。
それでも、相手のことを知りたいと思ったらぶつかってみるしかないんだけど、あっさりかわされてしまったら、もう、あとはどうしたら、、、
大団円にはならなくて、辛いのが当たり前なのかもしれない、と。
……なのに、最後の最後にちゃーんと大団円にもっていく、祐飛さんの翼の強さといったら!
こういう人が一人いると、演出家も楽しいだろうなあ~(←贔屓目)(*^ ^*)。
だんだん何を言いたいのかわからなくなってきたので、このへんにしておきます。
とにかく、銀ちゃんが可愛かった!ってことで(^ ^)。
そして。
一昨日書くつもりだったのに、すっかり忘れていたネタがあるのですが、お蔵入りさせるのも勿体無いのでここで書かせていただきます。
二幕冒頭、結婚式での女性陣の服の色です。
愛花ちさき(秘書)薄水色のスーツ
妃宮さくら(玉美)緑のドレス
花露すみか 赤
舞花くるみ 紫(紺?)に細かい水玉で、白襟のワンピース
愛白もあ 黄色の小花柄のワンピース
瀬音リサ 青緑の模様のあるオーガンジー
結乃かなり 藤色で縁取りのあるワンピース
夢涼りあん 青緑のツーピース
桜音れい 花柄のピンク
彩花まり オレンジ
涼華まや 濃い黄色のツーピース
ちなみに、やっぱりマコトの眼鏡は仮面の下でしたね。残念……。
マコトといえば、焼肉屋での子分達の悲しげな声が、どんどんカモメの鳴き声に聴こえてくる……。いつから浜辺になったんだあの焼肉屋。
フィナーレの黒燕尾には組長さん(寿)を出してほしかった!という話と、
デュエットダンスの衣装が好きだ、という話を先日書いたのですが、ちょっと誤字を発見して修正したときに間違えて消してしまいました(汗)。
まあ、たいした話ではないのでいいんですけど。
あの、葡萄をモチーフにした宙組カラ―の衣装、素敵でしたよね(*^ ^*)。祐飛さんは何でも似合うけど(←贔屓目)、すみ花ちゃんはああいう、ウェストで切りかえて腰で膨らませたドレスがとても良く似合うんですよ♪ 胴が短くて腰回りが豊かだから。
よーく見といてくださいね >木村さん(^ ^)。
.
銀ちゃんかっこいいーー!(2年分)
2010年9月26日 宝塚(宙)宙組全国ツアー公演が、相模大野で無事千秋楽を迎えました♪
いやー、盛り上がりました(^ ^)。
芝居として一番良かったのは、やっぱり26日の昼公演でしょうか。千秋楽は楽ならではのアドリブが多いし、観客のテンションも普通ではないので、ぶっ飛んでしまうことが多いんですが、今回もその例にもれず、という感じ。
昼公演では一つハプニングがありました。
一幕のキャバレーシーンで、光子(野々すみ花)の胸元のマイクに、ダルマのリボンが一本、綺麗に引っかかっちゃったんですよね。結構しっかり掛ってて、こーまい(光海)&まっぷー(松風)と三人だけになっても全然取れる気配がなくて。どうなるのかなーと思っていたら、終わり近くに舞台センターに戻ってきたあたりで正面から組んで踊るこーまいが力づくで取ってあげてました。こーまい、男前!
アドリブは、昨日とほとんど同じだったような。中華街とかホテルとか、どうも横浜ネタが多いんですが、今回は神奈川公演と言っても神奈川県民ホールではなく相模大野なので、中華街は残念ながらすごーく遠いんですよね。惜しい(^ ^;
小田急線の沿線なんだから、鎌倉か江の島ネタの方が楽しいかも、と思ったりもしましたが……うーん、本当の地元の人の感覚では、やっぱり横浜が近いのかなあ?
千秋楽公演は、、、いわゆる「アドリブ」は、昼とそんなに違わなかったと思います。
ただ。今回はいろいろとお遊びがありました。
とりあえずニュースは、なんと言っても「ししとう」に、専務(悠未)と監督(寿)と助監督(天羽)とTVスタッフ(風羽)が登場!
まず、小夏がピストルを頭に向けて暗転して、照明が点くと。
カラオケの機械の前に立つ秘書(愛花)とカメラマン(天風)が、「千秋楽」と染め抜いた鉢巻きに「あっぱれ」と書かれた日の丸の扇子を立てて熱唱中。(ちなみに鉢巻き自体は昼公演からしてました)
真ん中奥のテーブルには、いつもえなちゃん(月映)が座っている席に専務が小さくなって座り、えなちゃんと(花里)まなちゃんが一つの椅子を分け合ってきゅうきゅうに座っている。
上手側のカウンターには監督と助監督が座り、カウンターの奥でTVスタッフが頭に手ぬぐいを巻いたままアルバイト中(?)。
………監督と助監督は比較的おとなしくしていたけど、専務と秘書とカメラマンはかなりのフリーダムで、最後にじっくり観ようと思っていた銀ちゃんチームの芝居に全然集中できませんでした(汗)。
CSで放送されるときは、あのあたりどういう扱いになるんでしょうねぇ……。CSニュースの映像にはバックの飛び入り連中をメインに流してほしいけど、来年あたりに放映されるであろう全編映像は、ちゃんとお芝居の流れに沿って映してほしいよーーーー。
粛々と進むお芝居をよそに、専務は段々酔っ払って挙動がどんどん不審になっていき、、、カラオケチームの真ん中に入って「UFO♪」だのなんだのと踊りまくり。二人でも目立つのに、長身の専務が入って踊りまくるんだからもう、多少照明が暗くなったくらいでは隠しきれない(^ ^;;;
いや面白かったです。
そうかと思えば、さっつんは見よう見まねでシェーカーを振り始めて、バーテンの七生くんに冷たい目(←気のせい?)で視られていたり。ああ、席が上手よりなので、カウンター側がよく視えなかったのがとても残念です!
ヤスのスタントの場面、助監督のカチンコには「銀ちゃんのために金がなる」。
せっかくなので、「銀ちゃんのために金が要る」くらい書いていただきたかったわ。なんたって「現金でくれねぇかなあ」の人ですから(- -;
あとは、アドリブなのかハプニングなのか解らないけど、銀ちゃんが窓から捨てたヤスの荷物(洗濯物?)が、投げ返されてきました(汗)。
端席なので何があったのかよく観えなかったのですが、吃驚したわ(@ @)。ヤスが窓から身を乗り出して「すみませーん!!」とか言っていたので、通行人に当たって投げ返された、っていう設定にしてたみたいですが、実際には何があったんでしょうか??
日々派手になってきていた秘書の階段落ち(ヤスの煙草に火を点けようとして叩き落とされたとき)が、階段の下で横に伸びた状態のままコロコロと三回転くらいしていました。なんていうか……そんな短いタイトスカートで何てことを(汗)ある意味、ヤスの階段落ちより印象的かもしれません(^ ^)。
挨拶は、祐飛さんらしくおおらかに優しく。
「宙組の大空祐飛です。…なんか、(この公演は開幕アナウンスも倉岡銀四郎なので)久しぶりに名乗りました(^ ^)」
と。
なんだかちょっとだけ、「Hollywood Lover」青年館千秋楽の挨拶を思い出してしまいました。
あのときは、何回目かのカーテンコールで
「最後にもう一回だけ言わせてください!…月組の、大空祐飛です」
って言いやがったんですよね……(しみじみ)
いや、そんなことは今はどうでもよくて。
「(銀ちゃんの登場人物はみんな映画馬鹿ですが)私たちは彼らに負けないくらいの舞台馬鹿だと思います」
……そんなこと判ってるよ(- -)。
ホント、とてつもなく素晴らしい、大馬鹿野郎がたくさんいる組ですよね。祐飛さんすみ花ちゃん筆頭に(^ ^)。ね、「奇跡的にピュア」な皆さま(はぁと)
天国のつかさん、そして石田さんに感謝の言葉を口にしつつ、スタッフと客席にも「ありがとうございました!」と言って、とりあえず幕。
次は、幕があがるとすぐに、すっしーさんの掛け声に合わせて、
「万歳!万歳!万歳!万歳!……」
あはは。
「もう三回やりました!」
という突っ込みは、お約束通り祐飛さんから(^ ^)。
ああ、なんか、すっごく懐かしい……。っていうか、今回はすっしーさん、「万歳三唱!」って言ってないから、三回で止めなくたっていいんだよ(^ ^)。
そして。
止まらない拍手の中、オールスタンディングで迎えた、三回目のカーテンコール。
みっちゃんの「せーの」にあわせて、口をそろえて
「銀ちゃんかっこいいー!」
……今よみがえる、二年前の「銀ちゃんの恋」花組版千秋楽。
何度目かのカーテンコールで、祐飛さんが口走った一言は
「いち、にの、さんで、銀ちゃんカッコいいって言えー!!いち、にの………(沈黙)」
そこまで言ったら『さん』、って言え!と、客席の全員が一斉に突っ込んだ、あの瞬間を共有した皆さまは、たぶん、今回も一斉に思ったと思います。
みっちゃん、余計なこと言わないで(言わせないで)くれて、ありがとう!!
二年越しの恨みを果たして、やっと心おきなく「銀ちゃんかっこいいーーー!!」と叫ばせていただき、大変満足しております(*^ ^*)。
このための再演だったんじゃないか(←違う)と思ってしまったほどに、あの一瞬の満足度は高かった!
何度でも言うわ。ありがとうみっちゃん♪♪♪
それでも止まらない拍手の中、もう一度緞帳があがると、今度は電飾スーツに羽をつけた銀ちゃんが、一人で立っている。
笑顔で挨拶してから、
「私の『とてつもなく素晴らしい』仲間たちを呼びます!みんなー!」
と呼ばわると、皆が今にもこぼれそうな笑顔を振りまきつつ登場。
銀ちゃんに体当たりで絡むすみ花とみっちゃん。二人を手招きして肩を抱き、三人並んで羽の真ん中にちょこんと収まって、
「ありがとうございました!」
と頭を下げるのがめちゃくちゃ可愛かった(*^ ^*)
昨日もそうでしたけど、この公演は客席の緊張感がすごいな、と思います。全国ツアーって普段あまり演劇を観る習慣のない観客が観に来るせいか、客席で小声で喋っていたり、ガサゴソしたりする方が近くの席にいらっしゃることも多い印象があるのですが、今回の公演は、後半になるにつれて針が落ちる音も聞こえそうな緊迫感が客席を覆っていました。
そういうのをみると、作品自体のもつ力を実感しますね。作品世界そのものが、それだけの力を持っているんだな、と。
それを、二度もやらせてもらえた幸福。
つかこうへい、という掛け値なしの天才が紡いだ物語。
石田さんという特異な個性のクリエーターが咀嚼して「タカラヅカ」に産み落とした奇跡の物語を、こんな形でもう一度観ることができたことが、とても嬉しい。
つかこうへいのインナースペースから、ヘミングウェイのインナースペースへのワープは、さぞかし!!大変でしょうけれども。
私たちにとっても、「銀ちゃん」ワールドから平凡な21世紀の日本へのワープは、結構大変なんですけど(^ ^)
「祐飛さんのために金が要る」ことの幸せをかみしめつつ。
祐飛さんが愛する、「すべての」宙組っこたちに、幸あれ★
.
いやー、盛り上がりました(^ ^)。
芝居として一番良かったのは、やっぱり26日の昼公演でしょうか。千秋楽は楽ならではのアドリブが多いし、観客のテンションも普通ではないので、ぶっ飛んでしまうことが多いんですが、今回もその例にもれず、という感じ。
昼公演では一つハプニングがありました。
一幕のキャバレーシーンで、光子(野々すみ花)の胸元のマイクに、ダルマのリボンが一本、綺麗に引っかかっちゃったんですよね。結構しっかり掛ってて、こーまい(光海)&まっぷー(松風)と三人だけになっても全然取れる気配がなくて。どうなるのかなーと思っていたら、終わり近くに舞台センターに戻ってきたあたりで正面から組んで踊るこーまいが力づくで取ってあげてました。こーまい、男前!
アドリブは、昨日とほとんど同じだったような。中華街とかホテルとか、どうも横浜ネタが多いんですが、今回は神奈川公演と言っても神奈川県民ホールではなく相模大野なので、中華街は残念ながらすごーく遠いんですよね。惜しい(^ ^;
小田急線の沿線なんだから、鎌倉か江の島ネタの方が楽しいかも、と思ったりもしましたが……うーん、本当の地元の人の感覚では、やっぱり横浜が近いのかなあ?
千秋楽公演は、、、いわゆる「アドリブ」は、昼とそんなに違わなかったと思います。
ただ。今回はいろいろとお遊びがありました。
とりあえずニュースは、なんと言っても「ししとう」に、専務(悠未)と監督(寿)と助監督(天羽)とTVスタッフ(風羽)が登場!
まず、小夏がピストルを頭に向けて暗転して、照明が点くと。
カラオケの機械の前に立つ秘書(愛花)とカメラマン(天風)が、「千秋楽」と染め抜いた鉢巻きに「あっぱれ」と書かれた日の丸の扇子を立てて熱唱中。(ちなみに鉢巻き自体は昼公演からしてました)
真ん中奥のテーブルには、いつもえなちゃん(月映)が座っている席に専務が小さくなって座り、えなちゃんと(花里)まなちゃんが一つの椅子を分け合ってきゅうきゅうに座っている。
上手側のカウンターには監督と助監督が座り、カウンターの奥でTVスタッフが頭に手ぬぐいを巻いたままアルバイト中(?)。
………監督と助監督は比較的おとなしくしていたけど、専務と秘書とカメラマンはかなりのフリーダムで、最後にじっくり観ようと思っていた銀ちゃんチームの芝居に全然集中できませんでした(汗)。
CSで放送されるときは、あのあたりどういう扱いになるんでしょうねぇ……。CSニュースの映像にはバックの飛び入り連中をメインに流してほしいけど、来年あたりに放映されるであろう全編映像は、ちゃんとお芝居の流れに沿って映してほしいよーーーー。
粛々と進むお芝居をよそに、専務は段々酔っ払って挙動がどんどん不審になっていき、、、カラオケチームの真ん中に入って「UFO♪」だのなんだのと踊りまくり。二人でも目立つのに、長身の専務が入って踊りまくるんだからもう、多少照明が暗くなったくらいでは隠しきれない(^ ^;;;
いや面白かったです。
そうかと思えば、さっつんは見よう見まねでシェーカーを振り始めて、バーテンの七生くんに冷たい目(←気のせい?)で視られていたり。ああ、席が上手よりなので、カウンター側がよく視えなかったのがとても残念です!
ヤスのスタントの場面、助監督のカチンコには「銀ちゃんのために金がなる」。
せっかくなので、「銀ちゃんのために金が要る」くらい書いていただきたかったわ。なんたって「現金でくれねぇかなあ」の人ですから(- -;
あとは、アドリブなのかハプニングなのか解らないけど、銀ちゃんが窓から捨てたヤスの荷物(洗濯物?)が、投げ返されてきました(汗)。
端席なので何があったのかよく観えなかったのですが、吃驚したわ(@ @)。ヤスが窓から身を乗り出して「すみませーん!!」とか言っていたので、通行人に当たって投げ返された、っていう設定にしてたみたいですが、実際には何があったんでしょうか??
日々派手になってきていた秘書の階段落ち(ヤスの煙草に火を点けようとして叩き落とされたとき)が、階段の下で横に伸びた状態のままコロコロと三回転くらいしていました。なんていうか……そんな短いタイトスカートで何てことを(汗)ある意味、ヤスの階段落ちより印象的かもしれません(^ ^)。
挨拶は、祐飛さんらしくおおらかに優しく。
「宙組の大空祐飛です。…なんか、(この公演は開幕アナウンスも倉岡銀四郎なので)久しぶりに名乗りました(^ ^)」
と。
なんだかちょっとだけ、「Hollywood Lover」青年館千秋楽の挨拶を思い出してしまいました。
あのときは、何回目かのカーテンコールで
「最後にもう一回だけ言わせてください!…月組の、大空祐飛です」
って言いやがったんですよね……(しみじみ)
いや、そんなことは今はどうでもよくて。
「(銀ちゃんの登場人物はみんな映画馬鹿ですが)私たちは彼らに負けないくらいの舞台馬鹿だと思います」
……そんなこと判ってるよ(- -)。
ホント、とてつもなく素晴らしい、大馬鹿野郎がたくさんいる組ですよね。祐飛さんすみ花ちゃん筆頭に(^ ^)。ね、「奇跡的にピュア」な皆さま(はぁと)
天国のつかさん、そして石田さんに感謝の言葉を口にしつつ、スタッフと客席にも「ありがとうございました!」と言って、とりあえず幕。
次は、幕があがるとすぐに、すっしーさんの掛け声に合わせて、
「万歳!万歳!万歳!万歳!……」
あはは。
「もう三回やりました!」
という突っ込みは、お約束通り祐飛さんから(^ ^)。
ああ、なんか、すっごく懐かしい……。っていうか、今回はすっしーさん、「万歳三唱!」って言ってないから、三回で止めなくたっていいんだよ(^ ^)。
そして。
止まらない拍手の中、オールスタンディングで迎えた、三回目のカーテンコール。
みっちゃんの「せーの」にあわせて、口をそろえて
「銀ちゃんかっこいいー!」
……今よみがえる、二年前の「銀ちゃんの恋」花組版千秋楽。
何度目かのカーテンコールで、祐飛さんが口走った一言は
「いち、にの、さんで、銀ちゃんカッコいいって言えー!!いち、にの………(沈黙)」
そこまで言ったら『さん』、って言え!と、客席の全員が一斉に突っ込んだ、あの瞬間を共有した皆さまは、たぶん、今回も一斉に思ったと思います。
みっちゃん、余計なこと言わないで(言わせないで)くれて、ありがとう!!
二年越しの恨みを果たして、やっと心おきなく「銀ちゃんかっこいいーーー!!」と叫ばせていただき、大変満足しております(*^ ^*)。
このための再演だったんじゃないか(←違う)と思ってしまったほどに、あの一瞬の満足度は高かった!
何度でも言うわ。ありがとうみっちゃん♪♪♪
それでも止まらない拍手の中、もう一度緞帳があがると、今度は電飾スーツに羽をつけた銀ちゃんが、一人で立っている。
笑顔で挨拶してから、
「私の『とてつもなく素晴らしい』仲間たちを呼びます!みんなー!」
と呼ばわると、皆が今にもこぼれそうな笑顔を振りまきつつ登場。
銀ちゃんに体当たりで絡むすみ花とみっちゃん。二人を手招きして肩を抱き、三人並んで羽の真ん中にちょこんと収まって、
「ありがとうございました!」
と頭を下げるのがめちゃくちゃ可愛かった(*^ ^*)
昨日もそうでしたけど、この公演は客席の緊張感がすごいな、と思います。全国ツアーって普段あまり演劇を観る習慣のない観客が観に来るせいか、客席で小声で喋っていたり、ガサゴソしたりする方が近くの席にいらっしゃることも多い印象があるのですが、今回の公演は、後半になるにつれて針が落ちる音も聞こえそうな緊迫感が客席を覆っていました。
そういうのをみると、作品自体のもつ力を実感しますね。作品世界そのものが、それだけの力を持っているんだな、と。
それを、二度もやらせてもらえた幸福。
つかこうへい、という掛け値なしの天才が紡いだ物語。
石田さんという特異な個性のクリエーターが咀嚼して「タカラヅカ」に産み落とした奇跡の物語を、こんな形でもう一度観ることができたことが、とても嬉しい。
つかこうへいのインナースペースから、ヘミングウェイのインナースペースへのワープは、さぞかし!!大変でしょうけれども。
私たちにとっても、「銀ちゃん」ワールドから平凡な21世紀の日本へのワープは、結構大変なんですけど(^ ^)
「祐飛さんのために金が要る」ことの幸せをかみしめつつ。
祐飛さんが愛する、「すべての」宙組っこたちに、幸あれ★
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全国ツアーの銀ちゃん【2】
2010年9月25日 宝塚(宙)グリーンホール相模大野にて、宙組全国ツアー「銀ちゃんの恋」を観劇してまいりました♪
えーっと。まず何から書きましょうか。
先日疑問を投げた、池田屋の撮影直前の監督の各部署への確認に対する返事を真剣に聞いてみました。(そこから?)
iさまからコメントをいただきましたが、
光海→天風→松風→月映→星吹→星月、かな?と思いました(違ったらすみません)。
松風~星吹はたぶん確実。星月さんも、香盤順だというのが本当なら、多分。
こーまいと天風さんは今一つ確信ないけど、ちや姉とさっつんは違うような気がするので、この二人なのかな、と。
あと、声つながりでもう一つ。任侠の場面のラストにもスタッフの声が入りますが、これはさっつんで合っているでしょうか……?
全国ツアーらしいアドリブは……
ヤスは、グリーンホールの天辺から隣の立体駐車場に飛び降りるそうです。
助監督のカチンコは「中華街で逢いましょう」。休憩の飯は中華街で食うそうです。橘の次の出演は「神奈川テレビ」。あと何があったっけ。相変わらずアドリブは満載ですが、東京に近いだけにちょっとネタが難しそうでした。
梅田から始まった全国ツアーも、20日が過ぎて、明日で千秋楽。
中京からでも二週間たっていて、その間にもいろいろな公演地で、いろいろな劇場で演じてこられたせいか、随分いろんな化学変化が起きたなあ、としみじみと思いました。
作品世界は同じなんだけど、役者同士の生の感情がちゃんとぶつかりあっていて、リアルタイムで物語が動いているのを肌身で感じます。
銀ちゃんと小夏がさらに進化して、
ヤスも専務も、纏う空気がずいぶん変って、、、
中京で「変わった!」と思った橘が、もう一化けしていたのも印象的。
そして。
「銀ちゃんの恋」は、やっぱり名作なんだなあ、と、あらためて思いました。
宝塚らしくない作品だと言われていますけれども、もしかしたらこんなに「宝塚」が愛おしくなる作品も無いのかもしれません。
映画に命を懸けた男たちの生き様は、宝塚に命を懸けたジェンヌたちの生き様につながる、と、観ていてしみじみと思うんですよね。祐飛さんが卒業しても、またいつか、ふさわしい人が出てきたら上演してほしいな、と思います。
いや、現時点で、祐飛さん以外に銀ちゃんを演じてほしい人を見つけてはいませんが(^ ^)。
で。
ヤスのみっちゃん(北翔海莉)については、今まであまり書かずにきたので、今回ちょっとまとめて書いてみたいと思います。
……どうしてもみつるくん(華形ひかる)や汐風幸ちゃんと比べた表現が多くなってしまうと思いますので、不愉快に感じる方がいらっしゃるかもしれません。ごめんなさい。(あらかじめ)
あ、でも、その前にどうでもいいことをひとつ(^ ^)。
ヤスが小夏を罵る場面で、花組版にはカマボコの食べ方に関するコメントがあったのですが、あれってどうして無くなったんでしょう?みつるくんが言うのを聞くたびに、「……はいぃ?」と思っていたので、無くても全然問題はないのですが(^ ^)、こうあっさりと無くなってみると拍子抜けしてしまいます(苦笑)。
さて。
今回、みっちゃんのヤスを観ていて思ったことは、
このヤスは、銀ちゃんを超えたいと思っているんだろうか……?、ということでした。
みつるは(そして、たぶん幸ちゃんも)、銀ちゃんを超えようなんて考えもしないヤスだったと思うんですよね。…あ、いえ、幸ちゃんは生で観ていないので違うかもしれません(汗)が、少なくともみつるはそうだったと思うんです。
小夏が自分を選んだことを信じることができないのも同じ理由。銀ちゃんを超えることが自分にとってどれだけの負荷になるか判っているから、そんなこと認められる筈もない、って感じ。
芝居としての違いが印象的だったのは、池田屋階段落ちの撮影を始めるぞ、という段になって、散開するときの銀ちゃんとヤスの無言のやり取りでした。
花組版では、立ちあがった銀ちゃんと二階にスタンバイするために階段に向かうヤスが視線を合わせる瞬間に、ヤスは銀ちゃんに何か言葉を言いかけるんですよね。でも、声になる前に銀ちゃんは眼を逸らして行ってしまい、ヤスは遣る瀬無くそれを見送って、ちょっとうなだれて、そして、貌をあげて階段を駆け上がり、振り返らずに障子の向こうに消えていく。
今回の宙組版では、ヤスのリアクションは大きくない。二人は落ち着いて視線を交わし、言葉を交わさずに銀ちゃんは背をむける。
そして。梅田で観たとき一番驚いたのは、階段を駆け上がったヤスが、部屋に入る前に立ち止まって振り向いた(階段を見下ろした)ことでした。
うっわーーー、全然ちがーーーう!
たったそれだけの仕草の違いで、「銀ちゃんのため」ではなく、「映画のため」あるいは「自分自身のため」に命を懸けたヤスになったな、と思いました。
みっちゃんのヤスは、小夏が、銀ちゃんじゃなくて自分を選んだことを理解しているんだな、と。
そんなことを望んでいたわけではないのだけれども、結果的に銀ちゃんから小夏を奪った自分に罰を与えようとする。もちろん、その罰は階段落ちをすることなんかじゃない。その罰こそが、「銀ちゃんを超えること」だったのではないでしょうか。
それが銀ちゃんの希みなのだから。
銀ちゃんは、自分を超えてくれる人を待っている。
いや、正確には超えてほしくはないのかもしれないけど(- -;)、ただ独りで道なき道を歩くことに厭いて、一緒に歩いてくれる人が欲しい。それは小夏でも良かったし、ヤスでもいいし、たぶん橘でもいいんですよ。誰でも良いの。自分をこの孤独から救ってくれるなら。
でも、孤独じゃない銀ちゃんは、もう銀ちゃんではいられない。
だから、ヤスも銀ちゃんを超えた瞬間に壊れてしまうだろう。自分が銀ちゃんを壊したと知ったときに。
銀ちゃんを超えようとするヤス。
超えてしまえば自ら壊れるしかないのに、脇目も振らずに超えようとする、その短絡的な怖さ。
みっちゃんは、その怖さ、ヤスというキャラクターにとって銀ちゃんを超えるということがどういうことなのか、それを認識した上で役づくりしているのだろうか、と思いました。
いやー、怖いひとだなあ……(^ ^;
みっちゃんは、今の宝塚で一、二を争うハイレベルなパフォーマーだと思うんですよね。テクニカルな面でみっちゃんを超える人って何人もいないし、声のバリエーションも豊富で、仕草一つとっても、すごくしっかり考えて役を創る人だと思う。
ただ、それがどうしても「頭で構成した」っぽく見えてしまいがちな部分があって、損なタイプだなあと思っています。なまじテクニカルに優れていて、色んな声が出せたり姿勢や仕草を場面ごとに変えられたり、いろんなことができるだけに、ひとつ間違うと通し役に見えないときがあったりとか。
ヤスはやっぱり、声にしても仕草にしてもタカラヅカの男役的には極端な芝居を必要とする役なので、みっちゃんみたいな器用なタイプが演じる場合には要注意……というか、危険な役なのかもね、と思いました。
そして。
興味深いのは、階段落ち直前の夕方(?)、階段で釘を見つけて怒りだしてから、銀ちゃんに殴られるまでの芝居の解釈、でしょうか。
宙組版のみっちゃんは、この場面、解釈としては『銀ちゃんを立ち直らせるために(?)』わざと怒らせようと画策している って感じに見えて仕方がありませんでした。
花組版のみつるは、銀ちゃんが振り向いてくれない苛立ちをぶつけているように見えたのですが、みっちゃんにはもっとずっと作為的なものを感じたんですよね。
銀ちゃんのために、っていう。
それは、銀ちゃんを超えようと(あるいは、超えたと)思っている人にしか持ちえない感情で、そういうところまで含めて、一環した役づくりなんだろうか、と。
そんなヤスの思惑を、平気で踏みつけて、飛び去っていく銀ちゃん。
「上がってこい、ヤス、上がってこい!……ここまで!!」
手を差し伸べてそう叫ぶ銀ちゃんの纏う、真っ白い光。
たぶんヤスは、階段の中ほどで銀ちゃんを見上げたときに思ったんじゃないかと思う。
俺が超えようとしたのは、超えたいと願ったのは、この光なのか?、と。
皓いひかりに包まれて、ヤスは夢を視る。
銀ちゃんが傍に居て、微笑ってくれる夢、を。
人吉の盆踊りの後、並んで敷かれた布団を引き寄せながらイヤラシイ感じにオヤジ臭く笑ってみたり、
小夏さんを大切にしますから!で泣きすぎだったり、
……ただの“普通の”日常でも、『芝居がかった生活を送っている人』みたいに見えた、みっちゃんのヤス。
ある意味、とっても興味深い人物だなと思いました。
みっちゃん、やっぱり面白いなあ。
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えーっと。まず何から書きましょうか。
先日疑問を投げた、池田屋の撮影直前の監督の各部署への確認に対する返事を真剣に聞いてみました。(そこから?)
iさまからコメントをいただきましたが、
光海→天風→松風→月映→星吹→星月、かな?と思いました(違ったらすみません)。
松風~星吹はたぶん確実。星月さんも、香盤順だというのが本当なら、多分。
こーまいと天風さんは今一つ確信ないけど、ちや姉とさっつんは違うような気がするので、この二人なのかな、と。
あと、声つながりでもう一つ。任侠の場面のラストにもスタッフの声が入りますが、これはさっつんで合っているでしょうか……?
全国ツアーらしいアドリブは……
ヤスは、グリーンホールの天辺から隣の立体駐車場に飛び降りるそうです。
助監督のカチンコは「中華街で逢いましょう」。休憩の飯は中華街で食うそうです。橘の次の出演は「神奈川テレビ」。あと何があったっけ。相変わらずアドリブは満載ですが、東京に近いだけにちょっとネタが難しそうでした。
梅田から始まった全国ツアーも、20日が過ぎて、明日で千秋楽。
中京からでも二週間たっていて、その間にもいろいろな公演地で、いろいろな劇場で演じてこられたせいか、随分いろんな化学変化が起きたなあ、としみじみと思いました。
作品世界は同じなんだけど、役者同士の生の感情がちゃんとぶつかりあっていて、リアルタイムで物語が動いているのを肌身で感じます。
銀ちゃんと小夏がさらに進化して、
ヤスも専務も、纏う空気がずいぶん変って、、、
中京で「変わった!」と思った橘が、もう一化けしていたのも印象的。
そして。
「銀ちゃんの恋」は、やっぱり名作なんだなあ、と、あらためて思いました。
宝塚らしくない作品だと言われていますけれども、もしかしたらこんなに「宝塚」が愛おしくなる作品も無いのかもしれません。
映画に命を懸けた男たちの生き様は、宝塚に命を懸けたジェンヌたちの生き様につながる、と、観ていてしみじみと思うんですよね。祐飛さんが卒業しても、またいつか、ふさわしい人が出てきたら上演してほしいな、と思います。
いや、現時点で、祐飛さん以外に銀ちゃんを演じてほしい人を見つけてはいませんが(^ ^)。
で。
ヤスのみっちゃん(北翔海莉)については、今まであまり書かずにきたので、今回ちょっとまとめて書いてみたいと思います。
……どうしてもみつるくん(華形ひかる)や汐風幸ちゃんと比べた表現が多くなってしまうと思いますので、不愉快に感じる方がいらっしゃるかもしれません。ごめんなさい。(あらかじめ)
あ、でも、その前にどうでもいいことをひとつ(^ ^)。
ヤスが小夏を罵る場面で、花組版にはカマボコの食べ方に関するコメントがあったのですが、あれってどうして無くなったんでしょう?みつるくんが言うのを聞くたびに、「……はいぃ?」と思っていたので、無くても全然問題はないのですが(^ ^)、こうあっさりと無くなってみると拍子抜けしてしまいます(苦笑)。
さて。
今回、みっちゃんのヤスを観ていて思ったことは、
このヤスは、銀ちゃんを超えたいと思っているんだろうか……?、ということでした。
みつるは(そして、たぶん幸ちゃんも)、銀ちゃんを超えようなんて考えもしないヤスだったと思うんですよね。…あ、いえ、幸ちゃんは生で観ていないので違うかもしれません(汗)が、少なくともみつるはそうだったと思うんです。
小夏が自分を選んだことを信じることができないのも同じ理由。銀ちゃんを超えることが自分にとってどれだけの負荷になるか判っているから、そんなこと認められる筈もない、って感じ。
芝居としての違いが印象的だったのは、池田屋階段落ちの撮影を始めるぞ、という段になって、散開するときの銀ちゃんとヤスの無言のやり取りでした。
花組版では、立ちあがった銀ちゃんと二階にスタンバイするために階段に向かうヤスが視線を合わせる瞬間に、ヤスは銀ちゃんに何か言葉を言いかけるんですよね。でも、声になる前に銀ちゃんは眼を逸らして行ってしまい、ヤスは遣る瀬無くそれを見送って、ちょっとうなだれて、そして、貌をあげて階段を駆け上がり、振り返らずに障子の向こうに消えていく。
今回の宙組版では、ヤスのリアクションは大きくない。二人は落ち着いて視線を交わし、言葉を交わさずに銀ちゃんは背をむける。
そして。梅田で観たとき一番驚いたのは、階段を駆け上がったヤスが、部屋に入る前に立ち止まって振り向いた(階段を見下ろした)ことでした。
うっわーーー、全然ちがーーーう!
たったそれだけの仕草の違いで、「銀ちゃんのため」ではなく、「映画のため」あるいは「自分自身のため」に命を懸けたヤスになったな、と思いました。
みっちゃんのヤスは、小夏が、銀ちゃんじゃなくて自分を選んだことを理解しているんだな、と。
そんなことを望んでいたわけではないのだけれども、結果的に銀ちゃんから小夏を奪った自分に罰を与えようとする。もちろん、その罰は階段落ちをすることなんかじゃない。その罰こそが、「銀ちゃんを超えること」だったのではないでしょうか。
それが銀ちゃんの希みなのだから。
銀ちゃんは、自分を超えてくれる人を待っている。
いや、正確には超えてほしくはないのかもしれないけど(- -;)、ただ独りで道なき道を歩くことに厭いて、一緒に歩いてくれる人が欲しい。それは小夏でも良かったし、ヤスでもいいし、たぶん橘でもいいんですよ。誰でも良いの。自分をこの孤独から救ってくれるなら。
でも、孤独じゃない銀ちゃんは、もう銀ちゃんではいられない。
だから、ヤスも銀ちゃんを超えた瞬間に壊れてしまうだろう。自分が銀ちゃんを壊したと知ったときに。
銀ちゃんを超えようとするヤス。
超えてしまえば自ら壊れるしかないのに、脇目も振らずに超えようとする、その短絡的な怖さ。
みっちゃんは、その怖さ、ヤスというキャラクターにとって銀ちゃんを超えるということがどういうことなのか、それを認識した上で役づくりしているのだろうか、と思いました。
いやー、怖いひとだなあ……(^ ^;
みっちゃんは、今の宝塚で一、二を争うハイレベルなパフォーマーだと思うんですよね。テクニカルな面でみっちゃんを超える人って何人もいないし、声のバリエーションも豊富で、仕草一つとっても、すごくしっかり考えて役を創る人だと思う。
ただ、それがどうしても「頭で構成した」っぽく見えてしまいがちな部分があって、損なタイプだなあと思っています。なまじテクニカルに優れていて、色んな声が出せたり姿勢や仕草を場面ごとに変えられたり、いろんなことができるだけに、ひとつ間違うと通し役に見えないときがあったりとか。
ヤスはやっぱり、声にしても仕草にしてもタカラヅカの男役的には極端な芝居を必要とする役なので、みっちゃんみたいな器用なタイプが演じる場合には要注意……というか、危険な役なのかもね、と思いました。
そして。
興味深いのは、階段落ち直前の夕方(?)、階段で釘を見つけて怒りだしてから、銀ちゃんに殴られるまでの芝居の解釈、でしょうか。
宙組版のみっちゃんは、この場面、解釈としては『銀ちゃんを立ち直らせるために(?)』わざと怒らせようと画策している って感じに見えて仕方がありませんでした。
花組版のみつるは、銀ちゃんが振り向いてくれない苛立ちをぶつけているように見えたのですが、みっちゃんにはもっとずっと作為的なものを感じたんですよね。
銀ちゃんのために、っていう。
それは、銀ちゃんを超えようと(あるいは、超えたと)思っている人にしか持ちえない感情で、そういうところまで含めて、一環した役づくりなんだろうか、と。
そんなヤスの思惑を、平気で踏みつけて、飛び去っていく銀ちゃん。
「上がってこい、ヤス、上がってこい!……ここまで!!」
手を差し伸べてそう叫ぶ銀ちゃんの纏う、真っ白い光。
たぶんヤスは、階段の中ほどで銀ちゃんを見上げたときに思ったんじゃないかと思う。
俺が超えようとしたのは、超えたいと願ったのは、この光なのか?、と。
皓いひかりに包まれて、ヤスは夢を視る。
銀ちゃんが傍に居て、微笑ってくれる夢、を。
人吉の盆踊りの後、並んで敷かれた布団を引き寄せながらイヤラシイ感じにオヤジ臭く笑ってみたり、
小夏さんを大切にしますから!で泣きすぎだったり、
……ただの“普通の”日常でも、『芝居がかった生活を送っている人』みたいに見えた、みっちゃんのヤス。
ある意味、とっても興味深い人物だなと思いました。
みっちゃん、やっぱり面白いなあ。
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若者たちの銀ちゃん【5】
2010年9月24日 宝塚(宙)いよいよ明日は相模大野、宙組全国ツアー公演「銀ちゃんの恋」の最終公演地です。
中京から二週間。みんなの芝居がどんなふうに変っているのか、とても楽しみです。
と言いつつ、まずは中京までの記憶を辿ってみます。
そろそろ「若者たち」ってことないだろうってメンツになってきてますが、まあ、どうぞお目こぼしください(^ ^)。
女秘書 愛花ちさき(89) (初姫さあや)
これは、もうね、猫はさあやが好きなので、どうしたって公平には観れてないなーという自覚があります。
でも。
……タラちゃんの秘書、どんどん良くなってきてます!一番絡みの多い専務(悠未ひろ)が、役として花組版とは全く違う役になっているのに、秘書役はそのままなので最初の頃は違和感があったのですが、梅田から中京にかけて、劇的に変ったような気がしました。
最初の頃は普通のお局さんっぽい感じだったのに、
「外資系商社を希望していたけれども、愛敬が足りなくて(←だっけ?)採用されなかった」
そんな人物像に、だんだん重なるようになっていった、という気がします。
もともとの顔立ちがふんわりと可愛らしい美少女系のさあやに比べると、タラちゃんは顔立ちもシャープでキャリア系かつS系の美女なので、ああいうキャリアウーマン系の役はやりやすいのかな。「トラファルガー」での、「我が勇敢なる妹(byナポレオン)」も良かったし、癖のある役が嵌るタイプなんでしょうね。
特に今回は、ショートボブにタイトなスーツとピンヒールが良く似合って、とっても格好良かった(*^ ^*)。可愛らしいばっかりの清純なお嬢さんの役なんて、タラちゃんの無駄遣い!勿体無い!って感じ。下級生時代にはどうしても可愛い役ばっかり回ってくるから、こういうタイプは損ですよね(; ;)。池田屋階段落ちの前の騒動のところなど、思い切ったパフォーマンスが気持ちいいほどキマっていて、とても良かったです。
今後、学年を重ねて色気が出てきたら、さらに面白くなるだろうな、と思いました。いや、色っぽくなるのはせーこちゃんに任せて、タラちゃんには今の路線を貫いてほしいような気もしますが(^ ^)。
とりあえず、見逃せないポイントの一つは、天風いぶきさんとカラオケで歌いまくっている「ししとう」の場面♪ 花組公演では『新入社員を巻き込んだお局様の暴走』、という感じでしたが、今回は職場の先輩後輩で飲んだくれているような感じだった、かなー。
酔っ払った挙句に違うテーブルの客(えなちゃん・まなちゃん・りあんちゃん)に迷惑をかけにいくのは同じなんですけど、今回は結構、えなちゃんと天風さんがわかりあっている(「お互い、難しい先輩を持つと大変っすよねー」「ホントっす/涙」みたいな)のが面白かったです。
中京では「"R"ising」メンバーが入れ替わり立ち替わり来ていたので、暗転前の暗闇の中でずーっと「T/O/M/R」ポーズをやっていたり、いろいろとネタを仕込んでがんばってました。ああいうのは誰が考えたのかしら……。
あと、二幕冒頭の結婚式の客で、タラちゃんは仮面の上に眼鏡をかけていました。秘書が普段かけているとは違う細縁のでしたけど。花組版ではもう一人、マコト(夕霧らい)も仮面の上から眼鏡をかけていたのですが、宙組では、仮面の場面で眼鏡をかけているのは秘書だけだったような?(あまり自信無い)
助監督 天羽珠紀(83) (白鳥かすが)
監督 寿つかさ(77) (悠真倫)
たまちゃんの助監督は、ひょうひょうとしているけど実力派っぽい感じ。芸術家肌で頑固なすっしー監督のもと、しっかり鍛えられている修行中の助監督、というふうに見えました。たまちゃんもいずれ監督として独り立ちしたいんだろうな、みたいな。
花組版は、まりんさんの監督の方がむしろひょうひょうと掴みどころがなくて、新人公演を卒業したばかりのちあきは「助監督」というよりは「AD」って感じのキャラクター、という、全く違う組み合わせ。ちあきはあくまでも「助」であって、監督になるために修行しているという感じではなかったのも含め、それぞれが「組み合わせの妙」って感じで面白いポイントも違っていたのはさすがでした。
すっしー監督が「芸術家肌」に見えたのは、花組版にはなかった専務との場面が追加されたせいもあると思います。「東京から来た連中に…」というくんだりの言い方とか、格好良かったです(*^ ^*)。
たまちゃん、私は樹里ちゃんが主演したバウ公演「フリーダム」で初めて名前を覚えたんですが、あのときも下級生ながら台詞は多いわソロは歌うわ、大活躍だったんですよね。あれから何年?ここ数年はあまり興味深い役をやっていなかったんですが、久しぶりに「ああ、さすがたまちゃん!」と感心しました(^ ^)。天羽珠紀ここにあり!と見せつけられた気分です。
ひょうひょうと着実に仕事を進めていく手腕といい、さりげないアドリブの巧さといい、ホントに良い仕事をしているなあ。気弱なナポリ国王とかやってる場合じゃないよ!!
実力派で芝居も巧いのに、あまり役が回ってこないのは、老け役をやっていないからかな。宙組には、最近すっかり老け役専科的な風莉さんがいるので、たまちゃんにまで老け役が回らない……というようにも見えますが、どうなんでしょう(^ ^)。
そういえば。
専務の台詞で「東京本社の課長の方が京都の支社長より格上(←だったかな?細かいところは忘れてしまいましたすみません)」というのがありましたが。
……そういう会社って多いのかな?猫が働いている会社がまさにそういう人事体系なので、ついつい深くうなずいてしまいました(^ ^)。専務も大変だなあ。
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中京から二週間。みんなの芝居がどんなふうに変っているのか、とても楽しみです。
と言いつつ、まずは中京までの記憶を辿ってみます。
そろそろ「若者たち」ってことないだろうってメンツになってきてますが、まあ、どうぞお目こぼしください(^ ^)。
女秘書 愛花ちさき(89) (初姫さあや)
これは、もうね、猫はさあやが好きなので、どうしたって公平には観れてないなーという自覚があります。
でも。
……タラちゃんの秘書、どんどん良くなってきてます!一番絡みの多い専務(悠未ひろ)が、役として花組版とは全く違う役になっているのに、秘書役はそのままなので最初の頃は違和感があったのですが、梅田から中京にかけて、劇的に変ったような気がしました。
最初の頃は普通のお局さんっぽい感じだったのに、
「外資系商社を希望していたけれども、愛敬が足りなくて(←だっけ?)採用されなかった」
そんな人物像に、だんだん重なるようになっていった、という気がします。
もともとの顔立ちがふんわりと可愛らしい美少女系のさあやに比べると、タラちゃんは顔立ちもシャープでキャリア系かつS系の美女なので、ああいうキャリアウーマン系の役はやりやすいのかな。「トラファルガー」での、「我が勇敢なる妹(byナポレオン)」も良かったし、癖のある役が嵌るタイプなんでしょうね。
特に今回は、ショートボブにタイトなスーツとピンヒールが良く似合って、とっても格好良かった(*^ ^*)。可愛らしいばっかりの清純なお嬢さんの役なんて、タラちゃんの無駄遣い!勿体無い!って感じ。下級生時代にはどうしても可愛い役ばっかり回ってくるから、こういうタイプは損ですよね(; ;)。池田屋階段落ちの前の騒動のところなど、思い切ったパフォーマンスが気持ちいいほどキマっていて、とても良かったです。
今後、学年を重ねて色気が出てきたら、さらに面白くなるだろうな、と思いました。いや、色っぽくなるのはせーこちゃんに任せて、タラちゃんには今の路線を貫いてほしいような気もしますが(^ ^)。
とりあえず、見逃せないポイントの一つは、天風いぶきさんとカラオケで歌いまくっている「ししとう」の場面♪ 花組公演では『新入社員を巻き込んだお局様の暴走』、という感じでしたが、今回は職場の先輩後輩で飲んだくれているような感じだった、かなー。
酔っ払った挙句に違うテーブルの客(えなちゃん・まなちゃん・りあんちゃん)に迷惑をかけにいくのは同じなんですけど、今回は結構、えなちゃんと天風さんがわかりあっている(「お互い、難しい先輩を持つと大変っすよねー」「ホントっす/涙」みたいな)のが面白かったです。
中京では「"R"ising」メンバーが入れ替わり立ち替わり来ていたので、暗転前の暗闇の中でずーっと「T/O/M/R」ポーズをやっていたり、いろいろとネタを仕込んでがんばってました。ああいうのは誰が考えたのかしら……。
あと、二幕冒頭の結婚式の客で、タラちゃんは仮面の上に眼鏡をかけていました。秘書が普段かけているとは違う細縁のでしたけど。花組版ではもう一人、マコト(夕霧らい)も仮面の上から眼鏡をかけていたのですが、宙組では、仮面の場面で眼鏡をかけているのは秘書だけだったような?(あまり自信無い)
助監督 天羽珠紀(83) (白鳥かすが)
監督 寿つかさ(77) (悠真倫)
たまちゃんの助監督は、ひょうひょうとしているけど実力派っぽい感じ。芸術家肌で頑固なすっしー監督のもと、しっかり鍛えられている修行中の助監督、というふうに見えました。たまちゃんもいずれ監督として独り立ちしたいんだろうな、みたいな。
花組版は、まりんさんの監督の方がむしろひょうひょうと掴みどころがなくて、新人公演を卒業したばかりのちあきは「助監督」というよりは「AD」って感じのキャラクター、という、全く違う組み合わせ。ちあきはあくまでも「助」であって、監督になるために修行しているという感じではなかったのも含め、それぞれが「組み合わせの妙」って感じで面白いポイントも違っていたのはさすがでした。
すっしー監督が「芸術家肌」に見えたのは、花組版にはなかった専務との場面が追加されたせいもあると思います。「東京から来た連中に…」というくんだりの言い方とか、格好良かったです(*^ ^*)。
たまちゃん、私は樹里ちゃんが主演したバウ公演「フリーダム」で初めて名前を覚えたんですが、あのときも下級生ながら台詞は多いわソロは歌うわ、大活躍だったんですよね。あれから何年?ここ数年はあまり興味深い役をやっていなかったんですが、久しぶりに「ああ、さすがたまちゃん!」と感心しました(^ ^)。天羽珠紀ここにあり!と見せつけられた気分です。
ひょうひょうと着実に仕事を進めていく手腕といい、さりげないアドリブの巧さといい、ホントに良い仕事をしているなあ。気弱なナポリ国王とかやってる場合じゃないよ!!
実力派で芝居も巧いのに、あまり役が回ってこないのは、老け役をやっていないからかな。宙組には、最近すっかり老け役専科的な風莉さんがいるので、たまちゃんにまで老け役が回らない……というようにも見えますが、どうなんでしょう(^ ^)。
そういえば。
専務の台詞で「東京本社の課長の方が京都の支社長より格上(←だったかな?細かいところは忘れてしまいましたすみません)」というのがありましたが。
……そういう会社って多いのかな?猫が働いている会社がまさにそういう人事体系なので、ついつい深くうなずいてしまいました(^ ^)。専務も大変だなあ。
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若者たちの銀ちゃん【4】
2010年9月23日 宝塚(宙)突然寒くなりましたが、みなさん秋服もう出されましたか?
私は、そもそも布団さえ出していなくて、薄い毛布一枚で寝ていたので寒さで目が覚めまして。起きて外へ出ようにも、手の届くところにはTシャツしかないという悲惨な状況(涙)。朝っぱらから箪笥の中身の入れ替えをしていたら、すっかり疲れてしまいました。
あの耐え難い暑さがおさまったのは何よりですが、こんなに急に寒くならなくてもいいじゃないか~~(泣き言)。「ゆっくり」とか「すこしづつ」とかって言葉を教えてやりたい(←誰に)。
今年の夏は、暑くなるのも突然でした。宙組東宝公演の初日はめっちゃ寒かったのに、一週間も過ぎたころにはもう倒れそうに暑くなってて(汗)。暑い夏っていうのはこういうものなんでしょうか。メリハリがあっていいといえば良いんですが、やっぱり、もう少し身体を馴らす時間がほしいよー。
CSニュースで、月組新人公演を視ました(^ ^)。
いやあん、宇月くん可愛いじゃないか!(@ @)。彼を美形だと思ったことがあまりないので、結構眼を疑ってしまいました。
ひびきち(響れおな)のしっかりした挨拶と、「とし!」と呼びかける高い声のギャップ、そして、それを受けて破顔一笑した宇月くんの、挨拶の予想外のぐだぐだぶりが、とても楽しかったです(^ ^)。宇月くんはもっとしっかりしたタイプかと思っていたけど、「ハムレット」ナウオンに引き続き、トークは苦手なのかしら(^ ^)。
さて、全国ツアー公演「銀ちゃんの恋」。
そろそろ下級生という学年でもなくなってきましたが(^ ^)、あと少しなので書かせてくださいね。
玉美 妃宮さくら(89) (月野姫花)
さくらちゃん、思い切ったメークと堅実な芝居っぷりで、すごく良かったです。あの美貌が跡形もなくて、出てきた瞬間に目を疑いましたが(^ ^)、すごいなあ。あの付け眉は、あまり宝塚の舞台で観たことがないような気がするのですが、さくらちゃん自分で考えたのかしら(^ ^)。
92期の姫花が2年前にやった役ですが、さすがに学年も経験も段違いな美女が演じると、しみじみ面白い役なんだなあと思いました。
役以外では、キャバレーのダンサーのお姉さま(^ ^)。
専務にすり寄って、
「アタシ、10年舞台に立ってますけど、スリーサイズ、ちっとも変っていませんの~~」
と訴える豊満な美女、なんですが。
梅田では、愛白もあちゃんに「位置がち・が・う!」と言われて怒る場面も色っぽいお姉さまチックだったのに、だんだん壊れてきたというか素がでてきたというか(^ ^)中京に来たら、ハケていきながら掴みあいの喧嘩をしていたり、そうかと思えば一人後に残ってしょんぼりしていたり、なんだかすごく可愛くなってました(*^ ^*)。
チーママ 花露すみか(88) (月野姫花)
これも姫花がやってましたねー、そういえば。
花露さんのお芝居はとても好きなので、出番が少なくてちょっと残念なのですが。でも、落ち着いたチーママっぷりがやっぱり良かったです。役柄でいうなら「A/R」のときの役に近いのかな?サインを貰ってやってくれ、と頼みにきた子分たちをカウンターの客から引き剥がす迫力とか、良い感じで「女将」でした。
「ししとうどっせ」
という落ち着いたドスのきいた声音が素敵だわ♪
あとは人吉の盆踊りの歌手(花組では初姫さあや)ですね、目立ったのは。素朴で純粋な声で聴かせる場面ですが、ちょっとこぶしの入った歌い方で、良い声だなあと思いました。芝居で歌える人ですよね♪
朋子 すみれ乃麗(92) (華耀きらり)
「逆転裁判」のマヤちゃん系の芝居でしたが、今まで観たれーれの中で一番良かったかな。いや、マヤちゃんも良かったんですけど、朋子さんはやっぱり主筋に絡む重要な存在なので。
花組版のきらりんが電波系だったのに対して、れーれはギャル系。別世界の人っぽい空気を纏っていたきらりんに惚れる銀ちゃんは、女の好みはともかくとして、なんというか、珍しいいきものを愛でるマニアみたいなイメージがあったのですが、、、れーれって、子供っぽいようでいて案外肉感的なんですよね。顔が可愛らしいだけに、肉体的な色っぽさが際立つというか。朋子さんを観て、ああ、れーれはあの蘭ちゃんの双子の姉妹なんだな、と実感いたしました。蘭ちゃんのロリータマデレーネ、衝撃的だったもんなあ(*^ ^*)。
朋子さんのキャラが、きらりんの「(いろんな意味で)手の届かない女」、別世界に住む宇宙人みたいな女から、ロリータなれーれになったことで、銀ちゃんのキャラが全く違って見えたことに驚きました。役者の組み合わせの妙というか、芝居って面白いな、と。なんというのかな、『弱い男』に見えたんですよね、銀ちゃんが。いや、それとも「小物」に見えたのかな?(^ ^)。
花組版の銀ちゃんは、なんだかんだ言っても結構ギリギリまで朋子さんが好きで、でも小夏を手放すつもりもなくて……という我儘さを感じたのですが、宙組版では、一幕後半の買い物袋を抱えた場面で、すでに「恋」は終わっていたんですよね。銀ちゃんにとって、『プラトニックじゃなくなった恋』はもう恋ではなくて、なのに、朋子さんへ向ける感情は、「愛」にはならなくて。わずかに残った感情の残滓も、完全に男の中で意味を喪っている……そんな様子を観るのが、辛いくらいでした。銀ちゃんと小夏とヤス、メインの三人の感情の動きだけでも物凄く痛い作品なのに、朋子さん絡みでまで痛みを増やした銀ちゃんは、やっぱりマゾっ気があるのかなあ……。
あ、そういえば。
すごーくどうでもいい突っ込みをしてもいいですか?
そのプールサイドテラスで、最初小夏が「タコさんウィンナーが…」とか喋っている間、れーれは、いきなり雲が動いて太陽が顔をだして眩しいわ!っぽい仕草をしたあと、テーブルに置いてある化粧品をとって脚に塗るんですが……あれって一体なんなんだろう?いや、瓶のロゴはア○○○○ト(by富○○。○ム)なんですけど、あのシリーズにはボディー用品が無いはずだし、日焼けどめというか日中用美容液はチューブだし。仕草的に、「眩しい→やばい!→化粧品」なので、イメージ的には日焼けどめだと思うんだけど。
っていうか、それ以前に、何故ア○○○○トなんでしょうね。たしかに瓶が赤くて舞台映えするけど、まさか、それだけってことはないよね?朋子さんのキャラ的に、どちらかといえばエイジングケアをメインにした国産ブランドはイメージに合わないんですが。ベタベタの舶来ブランドを使っているほうが納得感がある。……特に広告が出ていたりはしなかったけど、実はこの全国ツアー、富○○。○ムさんがスポンサーに入って下さっていたりするのでしょうか…?
ジミー 愛月ひかる(93) (望海風斗)
マコト 七海ひろき(89) (夕霧らい)
トメ 風莉じん(84) (日向燦)
銀ちゃんの子分たち。今回は全国ツアーで出演者も多いから、初演で大和悠河さんが演じていたもう一人の子分(花組版には無かった)役が増えるのかと思っていたけど、役は花組版のままでしたね。
この辺までくると、通し役で出番も多いので書きたいことも多くなるのですが、、、ちょっと絞り込んで書いてみたいと思います。
ジミーの愛ちゃん。
色白の肌に茶髪、いかにもハーフっぽい化粧。声も高く、仕種も女の子っぽくて、なんというか、「そういう世界の人」に見えました(^ ^)。
花組版のだいもんはキレイだけど男らしくて、「竜馬と総司」はデキていても、ジミーの性癖はノーマルだろうと思っていたのですが、愛ちゃんのジミーはかなり怪しげな感じ。「トラファルガー」で気になった可愛らしさを、逆に個性にして楽しそうに演じていたのは良いのですが、、、フィナーレのダンスシーンでも女の子みたいだったのはjっか若干心配。「カサブランカ」のシュトラッサー少佐ではしっかり「男」に見えたので大丈夫だと思うんですが、体格的にも恵まれて、男役になるべくしてなった人だと思うので、大劇場ではもっともっと意識して立ってくれるといいな、と。……余計なことかもしれませんが、考えなくても自然に男役として立てるようになるまでは、私服でも意識してみたりするのも良いんじゃないかな、と思ったりします。
でも、そういう“女らしい”ところも「ジミー」という役にはピタッと嵌っていたんですから、役者ってのは本当に面白い職業だなと思います。
面白いなと思ったのが、楽屋に小夏が差し入れを持ってきた場面。豪華なお弁当を見たときの反応がいちいち可愛くて良かったんですが、私が感心したのは
「小夏さん、きれいですねぇ……」
でした(^ ^)。愛ちゃんのこの台詞、すごく女の子っぽいと思ったんです。ただ感心して褒めてるんじゃなくて、なんというか、好奇心を感じたんですよね。すぐに続けて「お肌もすべすべ!お手入れはどうしているんですか?」っていう質問がつながっていそうな感じ。実際にはそんなこと言ってないんですが。
だいもんも全く同じ台詞を言っていたんだけど、あっちは普通に、若い男の子が年上の女性の美しさを褒めているだけに聞こえたんですよね。だからこそ、だいもんのジミーは普通の男の子に見えたのかな、と。
この台詞だけじゃなくて、いろんな場面で同じことを思いました。ああ、ジミーは本質的に女の子なんだな、と。スタントするヤを心配する場面とか。それが愛月くんにとって良いのかどうかはわかりませんが、少なくとも「ジミー」という役については、どちらもアリだなと思います。
マコトのカイちゃん。
微妙に訛っているのは、あれは茨城弁なんでしょうか。ぴったり7・3分けに黒ぶちの眼鏡、実に可愛らしいオタク青年でしたが、いちおう大部屋とはいえ役者なんだから、もう一工夫ほしい気もしました。でもホントに可愛い!!銀ちゃんが朋子さんに「僕のベンツ、こたつ付いちゃってますからー♪」と言う場面、ジミーと二人並んで、手でこたつの形をつくり、布団をめくって中に入る素振りまで一連やっているのが可愛くて可愛くてキュンっとしました。
楽屋に小夏が差し入れを持ってきた場面とか、横座りになってよよと泣くのは演出なのでしょうか。ジミーがすごく女らしいだけに、マコトはオタクだけど男らしくした方が面白いと思うんだけどな。焼肉屋での食べ方は、ガツガツしているときとチビチビ食べているときがあって、どちらも面白いです。このあたりは日替わりのような気がしますね。
池田屋の場面の前、橘と銀ちゃんの対決の場面で、「てめえらに何がわかる!」と食ってかかる場面は、完全にマコトの見せ場になってましたね。それまではただのオタク青年で、あまり熱血な様子を見せる場面がないのでちょっと唐突感があるのですが、だんだん馴染んできたような気がします。
トメの風莉さん。
いやー、目立たないけどしっかり締めてましたね。良い仕事していました。
マメちゃんは全体にもっと派手な感じだったので、風莉さんの落ち着きっぷりが新鮮です。いいなあ、いい役者だなあ。
「ししとう」で荒れる銀ちゃんに土下座するところとか、さりげなく巧いなあと感心しました。ターゲットがマコトにうつるとさりげなく胸を撫で下ろしてみたり、芸が細かい(^ ^)。そういえば、鼻血が出ちゃった銀ちゃんを支えつつ「銀ちゃんの鼻血はいりまーす」と言ってたのは花組同様トメさんであってますよね。その前の「銀ちゃんが鼻血ぶーに!!」と叫んでたのはジミーでしょうか。さりげなく一言増えている(^ ^)。
三人揃って可愛いところ。
最初に朋子さんがな登場して、銀ちゃんが「メークを落としてきますから、食堂で待っててください!」と食堂に行かせた後、戻ってきて
「朋子、ぷんっぷんですのっ!!」
と訴えるところ、後ろからついてきていた三人が朋子の手振りをまねて「ぷんっぷん!」とやるのがめっちゃ可愛い(はぁと)
この三人については、他にも書きたいことがあったような気がしますが、とりあえずはここまでで。
.
私は、そもそも布団さえ出していなくて、薄い毛布一枚で寝ていたので寒さで目が覚めまして。起きて外へ出ようにも、手の届くところにはTシャツしかないという悲惨な状況(涙)。朝っぱらから箪笥の中身の入れ替えをしていたら、すっかり疲れてしまいました。
あの耐え難い暑さがおさまったのは何よりですが、こんなに急に寒くならなくてもいいじゃないか~~(泣き言)。「ゆっくり」とか「すこしづつ」とかって言葉を教えてやりたい(←誰に)。
今年の夏は、暑くなるのも突然でした。宙組東宝公演の初日はめっちゃ寒かったのに、一週間も過ぎたころにはもう倒れそうに暑くなってて(汗)。暑い夏っていうのはこういうものなんでしょうか。メリハリがあっていいといえば良いんですが、やっぱり、もう少し身体を馴らす時間がほしいよー。
CSニュースで、月組新人公演を視ました(^ ^)。
いやあん、宇月くん可愛いじゃないか!(@ @)。彼を美形だと思ったことがあまりないので、結構眼を疑ってしまいました。
ひびきち(響れおな)のしっかりした挨拶と、「とし!」と呼びかける高い声のギャップ、そして、それを受けて破顔一笑した宇月くんの、挨拶の予想外のぐだぐだぶりが、とても楽しかったです(^ ^)。宇月くんはもっとしっかりしたタイプかと思っていたけど、「ハムレット」ナウオンに引き続き、トークは苦手なのかしら(^ ^)。
さて、全国ツアー公演「銀ちゃんの恋」。
そろそろ下級生という学年でもなくなってきましたが(^ ^)、あと少しなので書かせてくださいね。
玉美 妃宮さくら(89) (月野姫花)
さくらちゃん、思い切ったメークと堅実な芝居っぷりで、すごく良かったです。あの美貌が跡形もなくて、出てきた瞬間に目を疑いましたが(^ ^)、すごいなあ。あの付け眉は、あまり宝塚の舞台で観たことがないような気がするのですが、さくらちゃん自分で考えたのかしら(^ ^)。
92期の姫花が2年前にやった役ですが、さすがに学年も経験も段違いな美女が演じると、しみじみ面白い役なんだなあと思いました。
役以外では、キャバレーのダンサーのお姉さま(^ ^)。
専務にすり寄って、
「アタシ、10年舞台に立ってますけど、スリーサイズ、ちっとも変っていませんの~~」
と訴える豊満な美女、なんですが。
梅田では、愛白もあちゃんに「位置がち・が・う!」と言われて怒る場面も色っぽいお姉さまチックだったのに、だんだん壊れてきたというか素がでてきたというか(^ ^)中京に来たら、ハケていきながら掴みあいの喧嘩をしていたり、そうかと思えば一人後に残ってしょんぼりしていたり、なんだかすごく可愛くなってました(*^ ^*)。
チーママ 花露すみか(88) (月野姫花)
これも姫花がやってましたねー、そういえば。
花露さんのお芝居はとても好きなので、出番が少なくてちょっと残念なのですが。でも、落ち着いたチーママっぷりがやっぱり良かったです。役柄でいうなら「A/R」のときの役に近いのかな?サインを貰ってやってくれ、と頼みにきた子分たちをカウンターの客から引き剥がす迫力とか、良い感じで「女将」でした。
「ししとうどっせ」
という落ち着いたドスのきいた声音が素敵だわ♪
あとは人吉の盆踊りの歌手(花組では初姫さあや)ですね、目立ったのは。素朴で純粋な声で聴かせる場面ですが、ちょっとこぶしの入った歌い方で、良い声だなあと思いました。芝居で歌える人ですよね♪
朋子 すみれ乃麗(92) (華耀きらり)
「逆転裁判」のマヤちゃん系の芝居でしたが、今まで観たれーれの中で一番良かったかな。いや、マヤちゃんも良かったんですけど、朋子さんはやっぱり主筋に絡む重要な存在なので。
花組版のきらりんが電波系だったのに対して、れーれはギャル系。別世界の人っぽい空気を纏っていたきらりんに惚れる銀ちゃんは、女の好みはともかくとして、なんというか、珍しいいきものを愛でるマニアみたいなイメージがあったのですが、、、れーれって、子供っぽいようでいて案外肉感的なんですよね。顔が可愛らしいだけに、肉体的な色っぽさが際立つというか。朋子さんを観て、ああ、れーれはあの蘭ちゃんの双子の姉妹なんだな、と実感いたしました。蘭ちゃんのロリータマデレーネ、衝撃的だったもんなあ(*^ ^*)。
朋子さんのキャラが、きらりんの「(いろんな意味で)手の届かない女」、別世界に住む宇宙人みたいな女から、ロリータなれーれになったことで、銀ちゃんのキャラが全く違って見えたことに驚きました。役者の組み合わせの妙というか、芝居って面白いな、と。なんというのかな、『弱い男』に見えたんですよね、銀ちゃんが。いや、それとも「小物」に見えたのかな?(^ ^)。
花組版の銀ちゃんは、なんだかんだ言っても結構ギリギリまで朋子さんが好きで、でも小夏を手放すつもりもなくて……という我儘さを感じたのですが、宙組版では、一幕後半の買い物袋を抱えた場面で、すでに「恋」は終わっていたんですよね。銀ちゃんにとって、『プラトニックじゃなくなった恋』はもう恋ではなくて、なのに、朋子さんへ向ける感情は、「愛」にはならなくて。わずかに残った感情の残滓も、完全に男の中で意味を喪っている……そんな様子を観るのが、辛いくらいでした。銀ちゃんと小夏とヤス、メインの三人の感情の動きだけでも物凄く痛い作品なのに、朋子さん絡みでまで痛みを増やした銀ちゃんは、やっぱりマゾっ気があるのかなあ……。
あ、そういえば。
すごーくどうでもいい突っ込みをしてもいいですか?
そのプールサイドテラスで、最初小夏が「タコさんウィンナーが…」とか喋っている間、れーれは、いきなり雲が動いて太陽が顔をだして眩しいわ!っぽい仕草をしたあと、テーブルに置いてある化粧品をとって脚に塗るんですが……あれって一体なんなんだろう?いや、瓶のロゴはア○○○○ト(by富○○。○ム)なんですけど、あのシリーズにはボディー用品が無いはずだし、日焼けどめというか日中用美容液はチューブだし。仕草的に、「眩しい→やばい!→化粧品」なので、イメージ的には日焼けどめだと思うんだけど。
っていうか、それ以前に、何故ア○○○○トなんでしょうね。たしかに瓶が赤くて舞台映えするけど、まさか、それだけってことはないよね?朋子さんのキャラ的に、どちらかといえばエイジングケアをメインにした国産ブランドはイメージに合わないんですが。ベタベタの舶来ブランドを使っているほうが納得感がある。……特に広告が出ていたりはしなかったけど、実はこの全国ツアー、富○○。○ムさんがスポンサーに入って下さっていたりするのでしょうか…?
ジミー 愛月ひかる(93) (望海風斗)
マコト 七海ひろき(89) (夕霧らい)
トメ 風莉じん(84) (日向燦)
銀ちゃんの子分たち。今回は全国ツアーで出演者も多いから、初演で大和悠河さんが演じていたもう一人の子分(花組版には無かった)役が増えるのかと思っていたけど、役は花組版のままでしたね。
この辺までくると、通し役で出番も多いので書きたいことも多くなるのですが、、、ちょっと絞り込んで書いてみたいと思います。
ジミーの愛ちゃん。
色白の肌に茶髪、いかにもハーフっぽい化粧。声も高く、仕種も女の子っぽくて、なんというか、「そういう世界の人」に見えました(^ ^)。
花組版のだいもんはキレイだけど男らしくて、「竜馬と総司」はデキていても、ジミーの性癖はノーマルだろうと思っていたのですが、愛ちゃんのジミーはかなり怪しげな感じ。「トラファルガー」で気になった可愛らしさを、逆に個性にして楽しそうに演じていたのは良いのですが、、、フィナーレのダンスシーンでも女の子みたいだったのはjっか若干心配。「カサブランカ」のシュトラッサー少佐ではしっかり「男」に見えたので大丈夫だと思うんですが、体格的にも恵まれて、男役になるべくしてなった人だと思うので、大劇場ではもっともっと意識して立ってくれるといいな、と。……余計なことかもしれませんが、考えなくても自然に男役として立てるようになるまでは、私服でも意識してみたりするのも良いんじゃないかな、と思ったりします。
でも、そういう“女らしい”ところも「ジミー」という役にはピタッと嵌っていたんですから、役者ってのは本当に面白い職業だなと思います。
面白いなと思ったのが、楽屋に小夏が差し入れを持ってきた場面。豪華なお弁当を見たときの反応がいちいち可愛くて良かったんですが、私が感心したのは
「小夏さん、きれいですねぇ……」
でした(^ ^)。愛ちゃんのこの台詞、すごく女の子っぽいと思ったんです。ただ感心して褒めてるんじゃなくて、なんというか、好奇心を感じたんですよね。すぐに続けて「お肌もすべすべ!お手入れはどうしているんですか?」っていう質問がつながっていそうな感じ。実際にはそんなこと言ってないんですが。
だいもんも全く同じ台詞を言っていたんだけど、あっちは普通に、若い男の子が年上の女性の美しさを褒めているだけに聞こえたんですよね。だからこそ、だいもんのジミーは普通の男の子に見えたのかな、と。
この台詞だけじゃなくて、いろんな場面で同じことを思いました。ああ、ジミーは本質的に女の子なんだな、と。スタントするヤを心配する場面とか。それが愛月くんにとって良いのかどうかはわかりませんが、少なくとも「ジミー」という役については、どちらもアリだなと思います。
マコトのカイちゃん。
微妙に訛っているのは、あれは茨城弁なんでしょうか。ぴったり7・3分けに黒ぶちの眼鏡、実に可愛らしいオタク青年でしたが、いちおう大部屋とはいえ役者なんだから、もう一工夫ほしい気もしました。でもホントに可愛い!!銀ちゃんが朋子さんに「僕のベンツ、こたつ付いちゃってますからー♪」と言う場面、ジミーと二人並んで、手でこたつの形をつくり、布団をめくって中に入る素振りまで一連やっているのが可愛くて可愛くてキュンっとしました。
楽屋に小夏が差し入れを持ってきた場面とか、横座りになってよよと泣くのは演出なのでしょうか。ジミーがすごく女らしいだけに、マコトはオタクだけど男らしくした方が面白いと思うんだけどな。焼肉屋での食べ方は、ガツガツしているときとチビチビ食べているときがあって、どちらも面白いです。このあたりは日替わりのような気がしますね。
池田屋の場面の前、橘と銀ちゃんの対決の場面で、「てめえらに何がわかる!」と食ってかかる場面は、完全にマコトの見せ場になってましたね。それまではただのオタク青年で、あまり熱血な様子を見せる場面がないのでちょっと唐突感があるのですが、だんだん馴染んできたような気がします。
トメの風莉さん。
いやー、目立たないけどしっかり締めてましたね。良い仕事していました。
マメちゃんは全体にもっと派手な感じだったので、風莉さんの落ち着きっぷりが新鮮です。いいなあ、いい役者だなあ。
「ししとう」で荒れる銀ちゃんに土下座するところとか、さりげなく巧いなあと感心しました。ターゲットがマコトにうつるとさりげなく胸を撫で下ろしてみたり、芸が細かい(^ ^)。そういえば、鼻血が出ちゃった銀ちゃんを支えつつ「銀ちゃんの鼻血はいりまーす」と言ってたのは花組同様トメさんであってますよね。その前の「銀ちゃんが鼻血ぶーに!!」と叫んでたのはジミーでしょうか。さりげなく一言増えている(^ ^)。
三人揃って可愛いところ。
最初に朋子さんがな登場して、銀ちゃんが「メークを落としてきますから、食堂で待っててください!」と食堂に行かせた後、戻ってきて
「朋子、ぷんっぷんですのっ!!」
と訴えるところ、後ろからついてきていた三人が朋子の手振りをまねて「ぷんっぷん!」とやるのがめっちゃ可愛い(はぁと)
この三人については、他にも書きたいことがあったような気がしますが、とりあえずはここまでで。
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若者たちの銀ちゃん【3】
2010年9月22日 宝塚(宙) コメント (4)宙組全国ツアー公演「銀ちゃんの恋」下級生レポートその3。
前回書き忘れたことがひとつ。
池田屋階段落ちの撮影前に、監督がいろんなスタッフに確認をすると、スタッフが「OK!」って返事をするところがあるじゃないですか。あれって誰がやっているんでしょうか?
花組のときは、一生懸命聞きとろうとしても皆目わからなかったんですが、今回は、最後から二番目のモンチ(絶対)と、その前のえなちゃん(多分)は判る!大きな進歩だわ(^ ^)。でも、他はやっぱり見当つかないので、もしご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてくださいm(_ _)m。
女医 瀬音リサ(93)(聖花まい)
看護婦 愛白もあ(93)(雫花ちな)
元スカイフェアリーズのありさちゃん。ニュースやら何やらで喋っているところは視てきましたが、ちゃんとお芝居しているところを観たのは初めて……かな?
丸顔でふんわりした笑顔が可愛くて、雰囲気も柔らかなタイプだと思っていたのですが、どうしてどうして、銀縁の眼鏡が似合うシャープで理知的な女医さんでした(@ @)。きっちりとしたショートの髪型も、白衣も、すごく似合ってて切れ者感満載!美人医師でしたわ。
最近は本公演でも歌手チームに入ることが多くて、その歌唱力は評価されつつあるようですが、お芝居でも役がつくようになるといいなあ。
愛白もあちゃんも巧い!東北弁で喋っていたのでてっきり東北出身かと思っていたのですが、大阪府出身なんですね。ご両親の実家が東北だとか、そういうのかな。花組の雫花さんは普通に喋っていたので、いきなり方言で喋りだしたときには吃驚しましたが、朴訥な感じを出したかっただけなのかな?ありさちゃんのシャープな芝居と良い対照で、面白かったです。
二人とも、盆踊りと結婚式以外にキャバレーシーンのダンサーに出ていて、その後残って台詞を言うメンバーにも入っていましたね。
ありさちゃんは、花組で瞳ゆゆちゃんが言っていた「(水原小夏は)今じゃ事務所のお・に・も・つ!」だったかな?その前のセリフだったかな(^ ^;いずれにしても、いい感じに意地悪で、とっても素敵でした。その前の、スタッフに明るく挨拶するときのふんわりした笑顔とのギャップに痺れます。
ただ、花組版では「今じゃ事務所のお・に・も・つ!」って台詞でそのままガールズがハケて、幕の合わせめから小夏が登場し、ピストルをこめかみに当てる……という芝居で暗転(→ししとう)という流れが凄く残酷でうつくしかったのですが、宙組版では、同じ台詞のあと専務(悠未ひろ)が登場して彼女たちを窘める、という賑やかな場面が入っているので、悄然とした小夏の自殺芝居が浮いちゃって、脚本としては花組版の方がすっきりしていたなーと思いました。いや、専務さんの場面が増えているのは嬉しいんですけどね(^ ^)
愛白もあちゃんは、
「私、10年間スリーサイズは全然変っていませんの」
と専務に色っぽく訴える妃宮さくらちゃんに、
「サイズは変ってないけど、位置が違うんじゃな~い?」
と突っ込む女の子。
……梅田と名古屋で、だいぶ言い方が変っていたのが面白かったです。「位置が」と言う前の間の取り方やその時の仕草が毎回違っていて、工夫しているんだなあ~、と。
そして、二人とも、二幕の専務のシーンにも踊り子で出ていて、同じようなやり取りをするのですが……もあちゃんも一幕と二幕で同じ台詞なのにニュアンスを変えていて、そのへんもいろいろ工夫しているのが判りました♪
今頃はまた変っているんだろうな、お芝居。今は秋田ですよね。がんばって!
焼肉屋の女店主 舞花くるみ(91)(鞠花ゆめ)
鞠花さんは92期なんですよね。巧かったなあ……(しみじみ)
でも、くるみちゃんも良かったです。なんだか生活に疲れた女主人って感じが良く出てて。出番としては短いけど、印象的でした。
クライマックス前の「三人三様」で、小夏の歌う後ろで女たちが並ぶ場面も、がんばっていましたね。うーん、でも、もう少し「人生」みたいなものを背負えるともっと良い、と思う。がんばれ!
あとはキャバレーダンサーなんですけど、やっぱくるみちゃんはダンサーなんだな、と実感しました。豊満で色っぽくて雄弁な身体。美しい(*^ ^*)。
島子 花里まな(91)(瞳ゆゆ)
徳子 千鈴まゆ(90)(梅咲衣舞)
ヘアデザイナーの徳子さん、メークの島子さん……だったっけ。
いやもう、ちっすー(千鈴)の達者なおばちゃんっぷりに客席は大ウケでしたよ!私、中日でたまたま「ライジング!」組のジェンヌさんに近い席に座っていたのですが、彼女たちに一番受けていたのが組長さんの自治会長(人吉)、その次がこのちっすーでした(^ ^)。客席全体も沸くんですけど、その一角はもうすごい騒ぎで(^ ^)。いやー、ちっすーやっぱり面白いです!可愛いオバチャンでした。
ちっすーが座をさらった後を、手堅く締めて芝居に戻す花里まなちゃんも巧いなあ、と感心しました。あれだけ遣られるといろいろやりにくいところもあると思うんですが、さりげなくフォローしていて、さすがだな、と。良いコンビだったと思います♪
カメラマン 天風いぶき(90)(紫峰七海)
花組版のときの、撮った映像をそのままリアルタイムに流す演出をしていなかったので、芝居としても少し抑えめになっていたような気がします。特筆するようなことも特になく、手堅くやっている印象で、出番は多いんですがあまり目立たない。
それとも、単純に私がふみかが好きだから目立っていたような気がするだけなんでしょうか……?(可能性は高いな)
それにしても、池田屋の場面に全くいないのは何故なんでしょうね。花組版にいなかったのは、ふみかが別の役をやっていたからなんですが、今回は居てもおかしくないのに。
役以外の場面では、「ししとう」で秘書のタラちゃん(愛花)と一緒にカラオケさせられているサラリーマンの役でしたね。日替わりで楽しそうに色んな曲を熱唱していて、中日では「T/O/M/R」をやったり、逆転裁判の「異議あり!」ポーズをしたり、いろいろ踊ってて忙しそうでした(^ ^)。梅田でももっと注目して観ていれば良かったなあ。
スポンサー 風羽玲亜(90)(紫峰七海)
「トラファルガー」の経験が生きた、素敵なスポンサー様でした!!(^ ^)
いやもう、期待しまくりだったんですが、期待以上に良かったです。さっつん、大好き!
それ以外では、キャバレーシーンの撮影スタッフ(花組では真瀬はるか)をやっていましたね。……梅田では声だけで出てきてなかったような気がするんですが、気のせい?中日では芝居も花組版とほぼ同じ展開だったですが。
気のせいかな。疲れていたのかも(汗)。
「もう当分来られないよ~」と言いながら去っていく橘に追いすがろうとして、まっぷー(松風)に止められる話はまっぷーのところで書きましたが、ああいう場面もさっつんの受けが的確だからマイムが判りやすいんですよね。いい役者だなあ(*^ ^*)
そういえば、任侠の場面でも銀ちゃんと小夏が歌い終わったところでスタッフの声が入りますが、あれもさっつんなんでしょうか?何度聞いてもよくわからない(; ;)
宙組のショーを楽しませてもらった「ライジング!」、宙組の芝居を堪能できる「銀ちゃんの恋」。発表されたときは不思議に思ったラインナップですが、実際に両方観てみると、どちらも出演者一同楽しそうで、一生懸命で、いい公演になったなと思います。
全国ツアーもあと少し。千秋楽まで怪我や病気のないよう、がんばってくださいね(^ ^)。
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前回書き忘れたことがひとつ。
池田屋階段落ちの撮影前に、監督がいろんなスタッフに確認をすると、スタッフが「OK!」って返事をするところがあるじゃないですか。あれって誰がやっているんでしょうか?
花組のときは、一生懸命聞きとろうとしても皆目わからなかったんですが、今回は、最後から二番目のモンチ(絶対)と、その前のえなちゃん(多分)は判る!大きな進歩だわ(^ ^)。でも、他はやっぱり見当つかないので、もしご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてくださいm(_ _)m。
女医 瀬音リサ(93)(聖花まい)
看護婦 愛白もあ(93)(雫花ちな)
元スカイフェアリーズのありさちゃん。ニュースやら何やらで喋っているところは視てきましたが、ちゃんとお芝居しているところを観たのは初めて……かな?
丸顔でふんわりした笑顔が可愛くて、雰囲気も柔らかなタイプだと思っていたのですが、どうしてどうして、銀縁の眼鏡が似合うシャープで理知的な女医さんでした(@ @)。きっちりとしたショートの髪型も、白衣も、すごく似合ってて切れ者感満載!美人医師でしたわ。
最近は本公演でも歌手チームに入ることが多くて、その歌唱力は評価されつつあるようですが、お芝居でも役がつくようになるといいなあ。
愛白もあちゃんも巧い!東北弁で喋っていたのでてっきり東北出身かと思っていたのですが、大阪府出身なんですね。ご両親の実家が東北だとか、そういうのかな。花組の雫花さんは普通に喋っていたので、いきなり方言で喋りだしたときには吃驚しましたが、朴訥な感じを出したかっただけなのかな?ありさちゃんのシャープな芝居と良い対照で、面白かったです。
二人とも、盆踊りと結婚式以外にキャバレーシーンのダンサーに出ていて、その後残って台詞を言うメンバーにも入っていましたね。
ありさちゃんは、花組で瞳ゆゆちゃんが言っていた「(水原小夏は)今じゃ事務所のお・に・も・つ!」だったかな?その前のセリフだったかな(^ ^;いずれにしても、いい感じに意地悪で、とっても素敵でした。その前の、スタッフに明るく挨拶するときのふんわりした笑顔とのギャップに痺れます。
ただ、花組版では「今じゃ事務所のお・に・も・つ!」って台詞でそのままガールズがハケて、幕の合わせめから小夏が登場し、ピストルをこめかみに当てる……という芝居で暗転(→ししとう)という流れが凄く残酷でうつくしかったのですが、宙組版では、同じ台詞のあと専務(悠未ひろ)が登場して彼女たちを窘める、という賑やかな場面が入っているので、悄然とした小夏の自殺芝居が浮いちゃって、脚本としては花組版の方がすっきりしていたなーと思いました。いや、専務さんの場面が増えているのは嬉しいんですけどね(^ ^)
愛白もあちゃんは、
「私、10年間スリーサイズは全然変っていませんの」
と専務に色っぽく訴える妃宮さくらちゃんに、
「サイズは変ってないけど、位置が違うんじゃな~い?」
と突っ込む女の子。
……梅田と名古屋で、だいぶ言い方が変っていたのが面白かったです。「位置が」と言う前の間の取り方やその時の仕草が毎回違っていて、工夫しているんだなあ~、と。
そして、二人とも、二幕の専務のシーンにも踊り子で出ていて、同じようなやり取りをするのですが……もあちゃんも一幕と二幕で同じ台詞なのにニュアンスを変えていて、そのへんもいろいろ工夫しているのが判りました♪
今頃はまた変っているんだろうな、お芝居。今は秋田ですよね。がんばって!
焼肉屋の女店主 舞花くるみ(91)(鞠花ゆめ)
鞠花さんは92期なんですよね。巧かったなあ……(しみじみ)
でも、くるみちゃんも良かったです。なんだか生活に疲れた女主人って感じが良く出てて。出番としては短いけど、印象的でした。
クライマックス前の「三人三様」で、小夏の歌う後ろで女たちが並ぶ場面も、がんばっていましたね。うーん、でも、もう少し「人生」みたいなものを背負えるともっと良い、と思う。がんばれ!
あとはキャバレーダンサーなんですけど、やっぱくるみちゃんはダンサーなんだな、と実感しました。豊満で色っぽくて雄弁な身体。美しい(*^ ^*)。
島子 花里まな(91)(瞳ゆゆ)
徳子 千鈴まゆ(90)(梅咲衣舞)
ヘアデザイナーの徳子さん、メークの島子さん……だったっけ。
いやもう、ちっすー(千鈴)の達者なおばちゃんっぷりに客席は大ウケでしたよ!私、中日でたまたま「ライジング!」組のジェンヌさんに近い席に座っていたのですが、彼女たちに一番受けていたのが組長さんの自治会長(人吉)、その次がこのちっすーでした(^ ^)。客席全体も沸くんですけど、その一角はもうすごい騒ぎで(^ ^)。いやー、ちっすーやっぱり面白いです!可愛いオバチャンでした。
ちっすーが座をさらった後を、手堅く締めて芝居に戻す花里まなちゃんも巧いなあ、と感心しました。あれだけ遣られるといろいろやりにくいところもあると思うんですが、さりげなくフォローしていて、さすがだな、と。良いコンビだったと思います♪
カメラマン 天風いぶき(90)(紫峰七海)
花組版のときの、撮った映像をそのままリアルタイムに流す演出をしていなかったので、芝居としても少し抑えめになっていたような気がします。特筆するようなことも特になく、手堅くやっている印象で、出番は多いんですがあまり目立たない。
それとも、単純に私がふみかが好きだから目立っていたような気がするだけなんでしょうか……?(可能性は高いな)
それにしても、池田屋の場面に全くいないのは何故なんでしょうね。花組版にいなかったのは、ふみかが別の役をやっていたからなんですが、今回は居てもおかしくないのに。
役以外の場面では、「ししとう」で秘書のタラちゃん(愛花)と一緒にカラオケさせられているサラリーマンの役でしたね。日替わりで楽しそうに色んな曲を熱唱していて、中日では「T/O/M/R」をやったり、逆転裁判の「異議あり!」ポーズをしたり、いろいろ踊ってて忙しそうでした(^ ^)。梅田でももっと注目して観ていれば良かったなあ。
スポンサー 風羽玲亜(90)(紫峰七海)
「トラファルガー」の経験が生きた、素敵なスポンサー様でした!!(^ ^)
いやもう、期待しまくりだったんですが、期待以上に良かったです。さっつん、大好き!
それ以外では、キャバレーシーンの撮影スタッフ(花組では真瀬はるか)をやっていましたね。……梅田では声だけで出てきてなかったような気がするんですが、気のせい?中日では芝居も花組版とほぼ同じ展開だったですが。
気のせいかな。疲れていたのかも(汗)。
「もう当分来られないよ~」と言いながら去っていく橘に追いすがろうとして、まっぷー(松風)に止められる話はまっぷーのところで書きましたが、ああいう場面もさっつんの受けが的確だからマイムが判りやすいんですよね。いい役者だなあ(*^ ^*)
そういえば、任侠の場面でも銀ちゃんと小夏が歌い終わったところでスタッフの声が入りますが、あれもさっつんなんでしょうか?何度聞いてもよくわからない(; ;)
宙組のショーを楽しませてもらった「ライジング!」、宙組の芝居を堪能できる「銀ちゃんの恋」。発表されたときは不思議に思ったラインナップですが、実際に両方観てみると、どちらも出演者一同楽しそうで、一生懸命で、いい公演になったなと思います。
全国ツアーもあと少し。千秋楽まで怪我や病気のないよう、がんばってくださいね(^ ^)。
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若者たちの銀ちゃん【2】
2010年9月18日 宝塚(宙)宙組全国ツアー公演「銀ちゃんの恋」下級生レポートのつづき。
ホステス 涼華まや(95) (梅咲衣舞)
ホステス 桜音れい(94) (雫花ちな)
ホステス 夢涼りあん(93) (聖花まい)
配役一覧に出ている役がこれ。いちおう、台詞がある役、って感じなんでしょうか。
りあんちゃん、「シャングリラ」の子美雨はあまりピンと来なかったけど、今回すごく良かったです。下級生とは思えないほど声もいいし押し出しもいい、迫力のある良い芝居しますねえ(*^ ^*)。
一番びっくりしたのはゆみちゃん(桜音れい)!!丸顔のカワイコちゃんという以上の認識は無かったんですが、派手目な着物に大人っぽい髪形と化粧、びっくりするほど仇っぽい、毒のある良いオンナっぷりでした!台詞も良くて、嫌味な感じがよく出ていたと思います。
涼華さんもビジュアルの作り込みはなかなかでした。ホント、三人とも下級生なのに巧くてびっくりしましたよー。「誰がために鐘は鳴る」の新公、今から楽しみです。
この三人は、最初の撮影現場で芸者役もやっていて、橘(春風弥里)の登場場面で両脇に抱かれている二人(左がりあんちゃん、右がゆみちゃん)と、隣を歩いている一人なんですよね。「池田屋階段落ち」にも同じメンバーが町娘で出ていて、スポンサー(風羽玲亜)と一緒に写真を撮ってました。さっつんのアドリブに耐えている姿が可愛い♪ 場面後半、撮影が始まって池田屋に土方たちが踏み込んできたときに、きゃーきゃー叫んで逃げ惑う役もやっていましたが、あれは池田屋の女中たちってことでいいのかな。役名はあくまでも「町娘」なんだけど。
あとは、盆踊りと結婚式と、、、、涼華さんはキャバレーの場面のダンサーだけ、かな。
上級生二人は「ししとう」の客。りあんちゃんは、奥のテーブルで花里まなちゃんと二人でえなちゃん(月映)を奪い合う(?)ような感じの芝居をしていて、実に面白かったです♪
ゆみちゃんは、彩花まりちゃんと二人でカウンター。二人とも客席に背を向けているので、可愛い顔があまり見えないのがとても残念。サインを貰いに来てくれと頼みにきた銀ちゃんの子分に、本気で嫌そうな二人を観ながら、二人ともホント芝居心あるなあと感心しました。ヤスが包丁を持って騒いだときの怯えようも可愛かった(はぁと)。さりげなくバーテンの七生くんを盾にしていたのはどっちだったっけな。なんか、その後恋に落ちたようにも見えたんですが、あまりよく観ていなかったので嘘かも(^ ^;
スケバン 彩花まり(94) (梅咲衣舞)
スケバン 結乃かなり(93) (聖花まい)
上と同じ感想になりますが、今回全ツに入った下級生は、みんな本当に、驚くほど芝居が巧い!!この二人も本当に巧かった♪ 博多座「大江山花伝」のこぞ丸が印象的だったゆいちゃん(結乃)、「シャングリラ」の子ソラであまりの巧さに驚愕した彩花まりちゃん、二人とも巧いことは知っていたから驚かないけど、それにしても迫力あったなあ……。またすみ花ちゃんの怯えた芝居が巧いから、相乗効果ですごい場面になっていましたね。
いやはや、将来有望な子が多くて嬉しいわ(*^ ^*)。
役以外では、回想の任侠場面での「カフェの女給」役に二人揃って出ているんだけど、あまりにも出番が一瞬すぎて(涙)。コスチュームはめっちゃ可愛いのに、もったいないなあ。もう少し長く舞台に置いといてくれても良いと思うんだが。
それ以外では、彩花まりちゃんは「ししとう」の客、ゆいちゃんはダンサーとして、キャバレーシーンと、あと二幕の専務の場面に出ていますね。リボンダルマ(?)のゆいちゃんはめっちゃ色っぽくて、二場面とも出してくれてありがとう!!と思いました(*^ ^*)。なんか腰つきが他の娘役さんと違う気がするんですよね……って、どこを視ているんですか自分。
橘の子分 星吹彩翔(93) (輝良まさと)
橘の子分 月映樹茉(92) (煌雅あさひ)
橘の子分 松風輝(92) (初輝よしや)
橘の子分 光海舞人(90) (嶺乃一真)
この子分たちは、動きやいろんな場面での割り振りは若干違うような気がするんですけど、はっきりと台詞のある二幕のドロップ前(ヤスが監督に「階段落ちの撮影の日は、主役はおめえだ」と言われた後の場面)の割り振りで書くと、上のとおりであっているはず。
ここまで書いてみて気がついたんですが、どの役も割り振りは花組のときの学年順に合わせてあるんですね。それぞれのキャラにあわせて割り振ったとばかり思っていたけど、偶然だったのか(汗)。
最初の撮影では、モンチ(星吹)とえなちゃん(月映)が新撰組、まっぷー(松風)とこーまい(光海)が浪士。……4人とも、殺陣はまだまだです(涙)。っていうか、宙組は全体に殺陣が弱い気がする。花組ではヤス(華形ひかる)とトメ(日向燦)が抜群に巧くて、マコト(夕霧らい)もそこそこ、下級生の多い橘組がちょっと苦戦、という感じだったんですが。今回、座組として下級生が多いので仕方のない面もあるけど、それにしてもみっちゃんもちや姉にはもう少し引っ張ってもらいたいなあ(涙)。殺陣ってホントに場数が問題なので、今回お稽古期間が短かったのが響いているのかもしれませんが。でも、「トラファルガー」も、殺陣が今一つなのはずっと不満だったんですよね(T T)。……うーん、今、5組で殺陣が巧いのはどこなんでしょうね。
ま、そんなことはともかく。
新撰組の二人の扮装がめっちゃ涼しげで格好良いです。浅葱色にこだわらず、模様だけ残してモノクロなのがすっきりと素敵。二人とも元々美形だけど、青天もよく似合ってすごく格好良い。えなちゃんがああいう衣装が似合うのは予想どおりでしたが、モンチの美形剣士っぷりは眼福でしたわ。博多座から一年、モンチの和物化粧も上達したんだなあ……(←博多座の化粧は「鬼」であって、「和物化粧」とは違いますが何か)
浪士二人も、こちらはワイルドで格好良かった♪特にこーまいは、上級生らしく落ち着いた所作で、なんとなく皆をまとめている感じがしました。まっぷーはやんちゃな感じかな。可愛かったです。
銀ちゃんの命令どおり、橘を押さえつけに来たトメさんたちを引き剥がそうと必死な彼らがとても可愛い。可愛いんだけど、あまりにも力無さ過ぎて笑ってしまった(^ ^)。えなちゃんなんて、ジミーだったか誰だったかに片手であしらわれていたぞ?弱すぎる……(^ ^;
撮影が終わって、橘がマネージャーに促されるままに「じゃっ!」と片手をあげて挨拶した後。
追いすがろうとした助監督の鈴木(天羽)を遮るように、4人揃って「じゃっ!」と橘と同じポーズを取って、そのまま足並みをそろえて袖にはけていく4人に、めっちゃ笑わせていただきました。可愛いー!しかも、意外と役に立ってるじゃん!(@ @)。
こーまい、まっぷー、モンチの次の出番は、キャバレー場面のダンサー。この三人は、この場面も役名は無いけど「橘の子分」として出ているっぽい。(ってことは、「ししとう」に出ているえなちゃんだけ仲間はずれか/汗)
元々男役は二人(卯城・大和→煌雅・輝良)しか出ていなかった場面なので、ショーアップして人数を増やしたのは前半だけ。後半は上級生のこーまいとまっぷーだけが残って小夏と絡んでいましたが、ここはもう少し色気が欲しかった、かも。
橘が乱入してきて、小夏が倒れた後。「(次の収録が決まっているから)俺はもう当分来られないよ~、じゃあな~」と軽く挨拶してハケていく橘に、追いすがるスタッフのさっつん(風羽)。袖まで追っていこうとするさっつんを押しとどめて、適当なことを言って(たぶん、「あっ!あそこに美人が!」みたいな適当さ)追い返すまっぷーが良い味を出していました♪
えなちゃんは「ししとう」の客。センター奥のテーブルで、まなちゃんとりあんちゃんに囲まれて座っています。
ここの芝居もかなり日替わりっぽいけど、基本はえなちゃんとまなちゃんが社内恋愛中、りあんちゃんは二人の先輩か上司?って感じ。
りあんちゃんの眼を盗んでイチャイチャしている若い(←学年は逆ですが)二人。そんな二人に気付いているのかいないのか、ビール(?)をぐいぐい呑みながらお説教を始めるりあんちゃん……という構図を何度か観たような。でも、なんか違う?と思った回もあるので、たぶん日替わりなんだと思います。
面白いのは、ヤスが包丁を持ち出して暴れた場面の反応。これも日によって違うのですが、えなちゃんは一応女の子を庇うことになっているらしい……のですが、どっちを庇うのかは決まっていないような気がします。咄嗟に庇ったのがりあんちゃんだったことが数回あって、ヤスが落ち着いた後(前面では新聞が出てきたあたりでしょうか)に、怒ったまなちゃんに引き剥がされて席に連れて戻らされ、めっちゃ怒られていたりしてました。うーん、面白すぎる。メインの芝居を観たいのに、なんか後ろから目が離せない……(^ ^;ゞ。
回想の任侠場面では、こーまいとまっぷーが刺客、えなちゃんとモンチが舎弟。最初にすみ花ちゃんが階段を下りてくるときに、提灯を持って足許を照らしているのがモンチ、先に降りるのがえなちゃんですね。この二人、刺客が出てくると被り物を脱いで刀を構えるんですが、あまりの美形っぷりに毎回驚きます。この二人で「白い朝」とか「月の燈影」あたりを観てみたいぞー!!
祐飛ファン的にはそんなところを観ている場合ではないのですが(着流しの祐飛さんの客席登場とほぼ同時なので)、二階席・三階席で客席の祐飛さんが見えない場合は、オペラグラスでガン観する価値があります(*^ ^*)。銀次(大空)が舞台に上がるころには二人ともいないので、本当に一瞬なんですが。
ちなみに、銀次は「おなご一人に卑怯じゃないか…」と言うんですが、一応モンチとえなちゃんがいたんだから一人じゃないよね?と思ったりしてます。
盆踊りと結婚式の後は、ヤスが階段落ちをやると知って荒れる橘を慰める(?)場面。
「この際、5人言わんと…」
という長台詞を貰っているモンチ。花組のときは難しい台詞だなあと思ったけど、さすがに巧いです。
橘が去ったあと、ふと
「殺すって?」
とボヤくこーまい。その間の良さはさすがです。
「……わてらのことかいな」
まっぷーの惚けた口調も好きだ。
そして、ひとしきり笑った後で、
「たっちばなさぁ~ん!」
低い声で叫びながら袖に走り込むえなちゃん。ここは間が重要な個所なので、がんばってね!
銀ちゃんと橘の対決場面では、くってかかってくるマコトからさりげなく橘を護るこーまいとまっぷーが格好良いです(*^ ^*)。銀ちゃんの「おめぇら先行ってろ」を受け、目で合図する橘に目礼して去る4人の、空気の読みようが凄いなあ。普段はあんなに読めてないのに(^ ^)。
池田屋階段落ちの場面では、4人とも、橘の子分という立場を離れて、「映画バカ」の一人としてそこに立っている、という気がしました。
すっきりと顔をあげてセットを観る瞳がすがやかで格好いい。スポンサーに対する態度とか、それを殴った橘に対する反応とか、なんだかそれぞれに個性的で興味深いです。この場面での対応と、次の「三人三様」での無言のパントマイム。出番も台詞もあまり多くは無い役ですが、4人とも、ちゃんと通し役として個性を意識して役作りしてきたんだなあ、と嬉しかったです。そういうところ、素直でピュアな宙組っ子らしい反応だと思うし、これからもちゃんと観て、伸ばしていってあげたいな、と思いました。(←えらそうにすみませんっ)
ところで。
第五場C(回想場面の続き)は、もっと長い場面に変更される予定があったのでしょうか?
花組版のときと同じく、スタッフたちがバラけて幕が降りて、幕前で銀ちゃんと小夏が会話をするだけの場面なんですが……プログラムにはフルメンバー登場してくることになってますよね。あれえ?銀ちゃんと小夏のデュエットが終わった後、皆が出てくるような時間あったっけ??(曖昧)
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ホステス 涼華まや(95) (梅咲衣舞)
ホステス 桜音れい(94) (雫花ちな)
ホステス 夢涼りあん(93) (聖花まい)
配役一覧に出ている役がこれ。いちおう、台詞がある役、って感じなんでしょうか。
りあんちゃん、「シャングリラ」の子美雨はあまりピンと来なかったけど、今回すごく良かったです。下級生とは思えないほど声もいいし押し出しもいい、迫力のある良い芝居しますねえ(*^ ^*)。
一番びっくりしたのはゆみちゃん(桜音れい)!!丸顔のカワイコちゃんという以上の認識は無かったんですが、派手目な着物に大人っぽい髪形と化粧、びっくりするほど仇っぽい、毒のある良いオンナっぷりでした!台詞も良くて、嫌味な感じがよく出ていたと思います。
涼華さんもビジュアルの作り込みはなかなかでした。ホント、三人とも下級生なのに巧くてびっくりしましたよー。「誰がために鐘は鳴る」の新公、今から楽しみです。
この三人は、最初の撮影現場で芸者役もやっていて、橘(春風弥里)の登場場面で両脇に抱かれている二人(左がりあんちゃん、右がゆみちゃん)と、隣を歩いている一人なんですよね。「池田屋階段落ち」にも同じメンバーが町娘で出ていて、スポンサー(風羽玲亜)と一緒に写真を撮ってました。さっつんのアドリブに耐えている姿が可愛い♪ 場面後半、撮影が始まって池田屋に土方たちが踏み込んできたときに、きゃーきゃー叫んで逃げ惑う役もやっていましたが、あれは池田屋の女中たちってことでいいのかな。役名はあくまでも「町娘」なんだけど。
あとは、盆踊りと結婚式と、、、、涼華さんはキャバレーの場面のダンサーだけ、かな。
上級生二人は「ししとう」の客。りあんちゃんは、奥のテーブルで花里まなちゃんと二人でえなちゃん(月映)を奪い合う(?)ような感じの芝居をしていて、実に面白かったです♪
ゆみちゃんは、彩花まりちゃんと二人でカウンター。二人とも客席に背を向けているので、可愛い顔があまり見えないのがとても残念。サインを貰いに来てくれと頼みにきた銀ちゃんの子分に、本気で嫌そうな二人を観ながら、二人ともホント芝居心あるなあと感心しました。ヤスが包丁を持って騒いだときの怯えようも可愛かった(はぁと)。さりげなくバーテンの七生くんを盾にしていたのはどっちだったっけな。なんか、その後恋に落ちたようにも見えたんですが、あまりよく観ていなかったので嘘かも(^ ^;
スケバン 彩花まり(94) (梅咲衣舞)
スケバン 結乃かなり(93) (聖花まい)
上と同じ感想になりますが、今回全ツに入った下級生は、みんな本当に、驚くほど芝居が巧い!!この二人も本当に巧かった♪ 博多座「大江山花伝」のこぞ丸が印象的だったゆいちゃん(結乃)、「シャングリラ」の子ソラであまりの巧さに驚愕した彩花まりちゃん、二人とも巧いことは知っていたから驚かないけど、それにしても迫力あったなあ……。またすみ花ちゃんの怯えた芝居が巧いから、相乗効果ですごい場面になっていましたね。
いやはや、将来有望な子が多くて嬉しいわ(*^ ^*)。
役以外では、回想の任侠場面での「カフェの女給」役に二人揃って出ているんだけど、あまりにも出番が一瞬すぎて(涙)。コスチュームはめっちゃ可愛いのに、もったいないなあ。もう少し長く舞台に置いといてくれても良いと思うんだが。
それ以外では、彩花まりちゃんは「ししとう」の客、ゆいちゃんはダンサーとして、キャバレーシーンと、あと二幕の専務の場面に出ていますね。リボンダルマ(?)のゆいちゃんはめっちゃ色っぽくて、二場面とも出してくれてありがとう!!と思いました(*^ ^*)。なんか腰つきが他の娘役さんと違う気がするんですよね……って、どこを視ているんですか自分。
橘の子分 星吹彩翔(93) (輝良まさと)
橘の子分 月映樹茉(92) (煌雅あさひ)
橘の子分 松風輝(92) (初輝よしや)
橘の子分 光海舞人(90) (嶺乃一真)
この子分たちは、動きやいろんな場面での割り振りは若干違うような気がするんですけど、はっきりと台詞のある二幕のドロップ前(ヤスが監督に「階段落ちの撮影の日は、主役はおめえだ」と言われた後の場面)の割り振りで書くと、上のとおりであっているはず。
ここまで書いてみて気がついたんですが、どの役も割り振りは花組のときの学年順に合わせてあるんですね。それぞれのキャラにあわせて割り振ったとばかり思っていたけど、偶然だったのか(汗)。
最初の撮影では、モンチ(星吹)とえなちゃん(月映)が新撰組、まっぷー(松風)とこーまい(光海)が浪士。……4人とも、殺陣はまだまだです(涙)。っていうか、宙組は全体に殺陣が弱い気がする。花組ではヤス(華形ひかる)とトメ(日向燦)が抜群に巧くて、マコト(夕霧らい)もそこそこ、下級生の多い橘組がちょっと苦戦、という感じだったんですが。今回、座組として下級生が多いので仕方のない面もあるけど、それにしてもみっちゃんもちや姉にはもう少し引っ張ってもらいたいなあ(涙)。殺陣ってホントに場数が問題なので、今回お稽古期間が短かったのが響いているのかもしれませんが。でも、「トラファルガー」も、殺陣が今一つなのはずっと不満だったんですよね(T T)。……うーん、今、5組で殺陣が巧いのはどこなんでしょうね。
ま、そんなことはともかく。
新撰組の二人の扮装がめっちゃ涼しげで格好良いです。浅葱色にこだわらず、模様だけ残してモノクロなのがすっきりと素敵。二人とも元々美形だけど、青天もよく似合ってすごく格好良い。えなちゃんがああいう衣装が似合うのは予想どおりでしたが、モンチの美形剣士っぷりは眼福でしたわ。博多座から一年、モンチの和物化粧も上達したんだなあ……(←博多座の化粧は「鬼」であって、「和物化粧」とは違いますが何か)
浪士二人も、こちらはワイルドで格好良かった♪特にこーまいは、上級生らしく落ち着いた所作で、なんとなく皆をまとめている感じがしました。まっぷーはやんちゃな感じかな。可愛かったです。
銀ちゃんの命令どおり、橘を押さえつけに来たトメさんたちを引き剥がそうと必死な彼らがとても可愛い。可愛いんだけど、あまりにも力無さ過ぎて笑ってしまった(^ ^)。えなちゃんなんて、ジミーだったか誰だったかに片手であしらわれていたぞ?弱すぎる……(^ ^;
撮影が終わって、橘がマネージャーに促されるままに「じゃっ!」と片手をあげて挨拶した後。
追いすがろうとした助監督の鈴木(天羽)を遮るように、4人揃って「じゃっ!」と橘と同じポーズを取って、そのまま足並みをそろえて袖にはけていく4人に、めっちゃ笑わせていただきました。可愛いー!しかも、意外と役に立ってるじゃん!(@ @)。
こーまい、まっぷー、モンチの次の出番は、キャバレー場面のダンサー。この三人は、この場面も役名は無いけど「橘の子分」として出ているっぽい。(ってことは、「ししとう」に出ているえなちゃんだけ仲間はずれか/汗)
元々男役は二人(卯城・大和→煌雅・輝良)しか出ていなかった場面なので、ショーアップして人数を増やしたのは前半だけ。後半は上級生のこーまいとまっぷーだけが残って小夏と絡んでいましたが、ここはもう少し色気が欲しかった、かも。
橘が乱入してきて、小夏が倒れた後。「(次の収録が決まっているから)俺はもう当分来られないよ~、じゃあな~」と軽く挨拶してハケていく橘に、追いすがるスタッフのさっつん(風羽)。袖まで追っていこうとするさっつんを押しとどめて、適当なことを言って(たぶん、「あっ!あそこに美人が!」みたいな適当さ)追い返すまっぷーが良い味を出していました♪
えなちゃんは「ししとう」の客。センター奥のテーブルで、まなちゃんとりあんちゃんに囲まれて座っています。
ここの芝居もかなり日替わりっぽいけど、基本はえなちゃんとまなちゃんが社内恋愛中、りあんちゃんは二人の先輩か上司?って感じ。
りあんちゃんの眼を盗んでイチャイチャしている若い(←学年は逆ですが)二人。そんな二人に気付いているのかいないのか、ビール(?)をぐいぐい呑みながらお説教を始めるりあんちゃん……という構図を何度か観たような。でも、なんか違う?と思った回もあるので、たぶん日替わりなんだと思います。
面白いのは、ヤスが包丁を持ち出して暴れた場面の反応。これも日によって違うのですが、えなちゃんは一応女の子を庇うことになっているらしい……のですが、どっちを庇うのかは決まっていないような気がします。咄嗟に庇ったのがりあんちゃんだったことが数回あって、ヤスが落ち着いた後(前面では新聞が出てきたあたりでしょうか)に、怒ったまなちゃんに引き剥がされて席に連れて戻らされ、めっちゃ怒られていたりしてました。うーん、面白すぎる。メインの芝居を観たいのに、なんか後ろから目が離せない……(^ ^;ゞ。
回想の任侠場面では、こーまいとまっぷーが刺客、えなちゃんとモンチが舎弟。最初にすみ花ちゃんが階段を下りてくるときに、提灯を持って足許を照らしているのがモンチ、先に降りるのがえなちゃんですね。この二人、刺客が出てくると被り物を脱いで刀を構えるんですが、あまりの美形っぷりに毎回驚きます。この二人で「白い朝」とか「月の燈影」あたりを観てみたいぞー!!
祐飛ファン的にはそんなところを観ている場合ではないのですが(着流しの祐飛さんの客席登場とほぼ同時なので)、二階席・三階席で客席の祐飛さんが見えない場合は、オペラグラスでガン観する価値があります(*^ ^*)。銀次(大空)が舞台に上がるころには二人ともいないので、本当に一瞬なんですが。
ちなみに、銀次は「おなご一人に卑怯じゃないか…」と言うんですが、一応モンチとえなちゃんがいたんだから一人じゃないよね?と思ったりしてます。
盆踊りと結婚式の後は、ヤスが階段落ちをやると知って荒れる橘を慰める(?)場面。
「この際、5人言わんと…」
という長台詞を貰っているモンチ。花組のときは難しい台詞だなあと思ったけど、さすがに巧いです。
橘が去ったあと、ふと
「殺すって?」
とボヤくこーまい。その間の良さはさすがです。
「……わてらのことかいな」
まっぷーの惚けた口調も好きだ。
そして、ひとしきり笑った後で、
「たっちばなさぁ~ん!」
低い声で叫びながら袖に走り込むえなちゃん。ここは間が重要な個所なので、がんばってね!
銀ちゃんと橘の対決場面では、くってかかってくるマコトからさりげなく橘を護るこーまいとまっぷーが格好良いです(*^ ^*)。銀ちゃんの「おめぇら先行ってろ」を受け、目で合図する橘に目礼して去る4人の、空気の読みようが凄いなあ。普段はあんなに読めてないのに(^ ^)。
池田屋階段落ちの場面では、4人とも、橘の子分という立場を離れて、「映画バカ」の一人としてそこに立っている、という気がしました。
すっきりと顔をあげてセットを観る瞳がすがやかで格好いい。スポンサーに対する態度とか、それを殴った橘に対する反応とか、なんだかそれぞれに個性的で興味深いです。この場面での対応と、次の「三人三様」での無言のパントマイム。出番も台詞もあまり多くは無い役ですが、4人とも、ちゃんと通し役として個性を意識して役作りしてきたんだなあ、と嬉しかったです。そういうところ、素直でピュアな宙組っ子らしい反応だと思うし、これからもちゃんと観て、伸ばしていってあげたいな、と思いました。(←えらそうにすみませんっ)
ところで。
第五場C(回想場面の続き)は、もっと長い場面に変更される予定があったのでしょうか?
花組版のときと同じく、スタッフたちがバラけて幕が降りて、幕前で銀ちゃんと小夏が会話をするだけの場面なんですが……プログラムにはフルメンバー登場してくることになってますよね。あれえ?銀ちゃんと小夏のデュエットが終わった後、皆が出てくるような時間あったっけ??(曖昧)
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日々いろんなことが発表されるタカラヅカ。
今日は、年末のイベント「タカラヅカスペシャル」の出演者、轟さんからりっくん(蒼羽りく)まで、39人が発表されました♪
今年は星組さんが東宝公演中で出られないのは仕方ないとして、月組はドラマシティ公演がまだ始まっていない時期だから、お稽古のスケジュールを調整してトップコンビ+α くらいは出してくれるに違いないと信じていたのにーー(涙)。
月組は、去年が東宝公演中、今年はお稽古中。祐飛さんと霧やんが共演する機会は無いのでしょうか。……しょぼーーーーーん。
と言いつつも、月組代表として出演するのが園加とまさお(龍真咲)と宇月(颯)くん、というのは嬉しすぎるんですけど(涙)。出るとしても園加とまさおの二人だと思っていたので、宇月くんの出演はすごく嬉しい♪
コーラスは二年連続で宙組。星吹彩翔、七瀬りりこ、瀬音リサ、彩花まり、桜木みなと、真みや涼子。上二人(モンチとりりこ)だけが続投で、一年でずいぶん下級生シフトしましたね。ありさちゃん(瀬音リサ)が歌手枠に定着しつつあるのも嬉しいです。
ちなみに、去年は雪組から透水さらさ・星組から音花ゆりの出演があったけど、今年は宙組だけなんですね。去年みたいな、コーラスの見せ場みたいなのは無いのかな。
さて。
蘭寿とむコンサート「“R”ising!」、千秋楽おめでとうございました♪
ひさしぶりの人見でしたが、あの広い空間が熱気で埋まっていて、楽しかったです(^ ^)
バウで観て以来、二週間弱ぶりでしたが、特に変更点というものは無かったかな?舞台も客席も横に長い分、(バウに比べると)若干スカスカ感がありましたが、バウで観てなかったら思わないレベルかな?
バウで観たときより、みんな踊り込んで振りが身体に入ったみたいで、すごく格好良かった!!ただ、慣れが出ているのか、それとも舞台が広くなったせいか(?)、揃えるべきところでバラバラさが目立っていたのが若干残念。
まあ、揃えるべきところなんてほとんどなかったし、個性を生かして元気に踊ってくれた方がいい……かな?
Rad 1 RISING―上昇―
このコンサート全体を通じて、いろんな蘭トムさんを観ることができましたが。
個人的には、結局のところは、このオープニングとラストの「T/O/M/R トム ライジング!」がすべてなんだな、という印象でした。藤井さん、判っているなあ(*^ ^*)。
蘭トムさん作詞・作曲のソロ「RANJU」は、ここと、あとアンコール替わりにラストにも歌われるのですが、ラストの方がなんだかしみじみと聴き入ってしまいました。いい曲なんだけど、二回やらなくても、ラストだけでも良かったような気がします。
Rad 2 RED―赤―
えっちゃん(大海)、せーこちゃん(純矢)、えりちゃんと順番に幕前で歌う「月下の蘭」。この歌好きなんですよねー♪深いスリットの入ったドレスが三人三様に似合ってて、色っぽい。
幕があがると、回転ドアのセットから男役が一人づつ出てきて、軽くポーズを決めていくんですが……
男役総勢11人、下級生順に、ふーま(風馬翔)、美月(遥)、りっくん(蒼羽)、あっきー(澄輝)、いち(凰樹)、カチャ(凪七)、ちー(蓮水)、大(鳳翔)、まさこ(十輝)、こっしー(珠洲)、蘭とむ。バウでは全然キマらなかった(ごめん)ふーまと美月くんがそれなりに男役らしく一瞬でキメポーズに入れるようになったのが嬉しかったなあ。カッコよかったよ!そして、片足をサラッと挙げて、そのままの体勢で靴を磨くりっくんが、下級生ながらイイ感じの色気があって、良かったです。いや、上級生の色気とは比べるべくもありませんが(^ ^)。っつか、珠洲さんかっこえーーーーっ!!
Rad 3 ROSE―薔薇―
深紅のドレスに身を包んだえっちゃんが崇高なまでに美しい。
蘭トムさんの闘牛士の衣装は、「血と砂」の二幕冒頭で祐飛さんが着ていた衣装かな?と思ったけど、違うのかな。ごてごて飾りのついた派手目な闘牛服で、蘭トムさんにはもう少しすっきりした衣装の方が似合うのに、と思いました。
以前のショーでタニちゃんが着ていた赤いシースルーの衣装を着たカチャ。可愛いけど、こういう身体のラインがはっきりと出る女役の衣装を着るには細すぎるような気が。もっとメリハリがあるともっと観ていて楽しいんだけどな(- -;;; でも、鞭のようにしなやかな身体つきを生かした振付は良かったと思います。蘭トムさんとの並びも綺麗♪回りの男役たちもがんばって踊ってるんですけどなかなかそこまで観る余裕がなかった……ごめんなさい。
ラスト、カチャのキスを受けて魂を抜かれた蘭トムさんにえっちゃんが投げる薔薇。人見で観た時はちょうどいいポジションに落ちて、ほっとしました(^ ^)。バウでは二回とも失敗だったんだもん(汗)。
Rad 4 ROCK’N ROLL―迸り―
ここについては、バウのときに書いたので省略。
あ、でも、一言だけ。えりちゃん、ちっちゃくしゃがむのは最前列にいるときだけにしてっっ!!(願)
Rad 5 RHYTHM―鼓動―
「On Browdway」をメインにした、フォッシーもどき(?)(Swingが無いから違うか)の場面。
細かいところはともかくとして、娘役も含め全員がパンツルックで、帽子を持って踊る……一時期の藤井さんのショーの定番場面、って気がします。具体的にショーの名前が出るわけではありませんが。
珠洲さんとまさこちゃんが幕前で踊るところで始まるんですが、大きさがあまりに違うので対称にならないのが惜しい感じ。ここは珠洲さん一人にして、まさこちゃんはJ-POPでもよかったのでは、と個人的に思いました。
続いて蘭トムさんと美風さんのデュエット。ここ数年コメディ担当が続いている美風さん、久々に本気の歌が聴けて嬉しいです。さりげなく同期を立てつつ、いろいろフォローする余裕が素敵。美人で歌も芝居もダンスもお手の物の実力派ですが、宙組はちょっと前まで上級生女役の層が厚くて、あまり目立つ役がつかなかったんですよねー。やっと役がつくようになったかと思ったらコメディ専門みたいになっちゃって(T T)。今回は美人っぷりが堪能できて嬉しいです♪
娘役では、対称で踊っていた(琴羽)桜子と(美影)凛ちゃんが輝いてたなー。娘役だけど男前で、衣装の着こなしもハンサムでした。二人とも美人でスタイルよくてダンサーで、格好良いよー♪
Rad 6 RECALL―思い出―
ここから二幕。
上海バンスキング風(←全然違う)に始まるんですが、幕が上がった後はあまり関係なかったですね。
ここの見どころは珠洲さんの女役。だからもうちょっと色っぽいドレスを……(しつこい)でも美人でした。ちょっとユカさん(卯城薫)を思い出させる、野性的な美女で、本当に本当に素敵でしたー!
凛ちゃんがソロで「ダイナ」を歌っていましたが、バウよりずっと良くなっていてホッとしました(^ ^)。バウでは随分不安定だったので……難しい歌ですよね。声に個性があるので、これからも歌ってほしいな、と思いました。美人で踊れて歌える凛ちゃん。これからも楽しみにしています♪
Rad 7 ROMANCE―ロマンス―
私の中ではくるみ割り人形の場面、と思っています。桜子があまりにも可愛らしくてふわふわと踊ってて、惚れ直してしまった(汗)。ガツガツと男前に踊っている印象が強かったけど、こういうクラシックなダンスも綺麗に踊る人なんだなあ。
金髪ロングの真っ白い王子様の蘭トムさんは、なんだか不思議な存在でした。決して王子様が似合わない人じゃないんでしょうけど、私はもっと男前な彼の方が好きなのかも。
ここでソロを歌っていたのはアリエッティ(百千)。夢見る桜子の後ろで踊っていたのはえびちゃん(綾瀬)。二人が着ていたふわっとしたドレスは、「パッサージュ」の衣装でしょうか?ああいうふんわりしたオーガンジー使いのドレスは全部パッサージュだと思っている私が言ってもあまり信憑性がありませんが、二人ともすごく似合ってて可愛かったー!(はぁと)。えびちゃんのダンスは軽やかで重力を感じさせません。衣装もあいまって、本当にふわんふわんって感じ。アリエッティの歌も素直な美声で、娘役三人とも、とてもよかったです。
最後に出てくる桃色の王子様はりっくん。小柄なえびちゃんと並ぶとすごく押し出しがよくて立派でした(^ ^)。
Rad 8 RABID―熱狂―
えーっと、場面の切れはどこなのかな。掃除婦(夫?)の場面はどっちに入るんでしょうか。
前場のラストに、桜子・えびちゃん・アリエッティ・りっくんの4人でカーテンコールっぽいお辞儀をして、場面全体が劇中劇だったことが分かる。で、出演者が楽屋に戻ってくると、掃除婦(夫?)のまさこちゃん・ちーちゃん・大くんが登場、ぶつぶつ文句を言いながら掃除を始める。そうこうするうちに客席前方に掃除夫の格好をした蘭トムさんが登場、「ああ、あの真っ白い王子様、格好良かったなあ~~、僕もあんな風に踊りたいな~~」と歌う。……藤井さん好きだよねこういうの。
掃除婦(夫?)の先輩三人に苛められる蘭トムさんが可愛い。身体の大きさってポイント高いなあ(^ ^)。
三人がお花ちゃんに変身して立ち去ると、本舞台に ロッタ・ハート 魔法使いマイラちゃんが登場。ここは「逆転裁判」を観ていないと意味がわからないかもねなんですが、美風さんの魅力でちゃんと持っていくのが凄い。そして蘭トムさんが踊りながら去った後、娘役たちを従えてあらためて歌いだす美風さん、やっぱ巧いなーと感心。
この後はバウの感想でも書いたと思いますが、「Appasionado!!」と「Red Hot Sea」を足したようなラテンメドレー。次から次と知っている曲だらけでめちゃめちゃ楽しいです。メドレーの最初の方で男役として一曲こなした(鳳樹)いちくんの、ダルマでの再登場には、ホントに度肝を抜かれました(^o^)。あの美脚から目を離すのは罪だろう。
そして、蘭トムさん渾身のクンバンチェロ。いやはや、格好いいわー!!(惚)。クンバンチェロって今までにもいろんなショーでいろんな人が歌ってきたし、あまり思い入れたことがないのですが、この蘭トムさんのクンバンチェロは、ラテンラバーここにあり!というか、一つの到達点なんじゃないかと思いました(*^ ^*)。
Rad 9 ROUGE―唇―
えっちゃん、せーこちゃんの幕前での椅子プレイで始まる場面。後から桜子以下の三人も加わって5人になりますが、一番エロいのはせーこちゃんだった……普段はあんなに天然なのにー。
幕があがると、舞台に林立するポールと、その間に立ってポールに絡む男役たち。色っぽく絡むジゴロたちのショーを、まさこちゃんに肩を抱かれたえりちゃんが、子供のように好奇心満々で観ているのが可愛いんですが、、、えりちゃん、まさこちゃんの愛人というよりは娘みたいに見えるよ?(それでも話が通じるところが面白い)
二人を護るボディーガードの美月くんがさりげなく格好良い。でも、バウより化粧が濃くなったのは何故?バウの方がクールで格好良かったのに…。
ポールダンスがひと段落つくと、紅いドレスのえりちゃんが前に出てきて男役たちと絡み、最終的に蘭トムさんと情熱的に踊る。…この二人が予想外に似合っていて、すっごい見惚れてました。えりちゃん、可愛いなあ~~(でれでれ)。まさこちゃんが嫉妬するのも判るわ(←こら)
Rad 10 REBIRTH―再生―
前場で殺された蘭トムさんを、白い衣装の娘役たちが「One Night Only」で呼び戻し、ヒーローが白い衣装で復活する、藤井さんのショーの定番その2。
アッキー(澄輝)がすごくきれいに踊っていて、すごく目を惹いたのはここだったかな。白い衣装がめちゃめちゃ似合ってました。スタイル良いのは強みですね。
Rad11 RISING―上昇―
オープニングの衣装に戻って、みんなで「T/O/M/R トム ライジング!」とぶち上げるパレード。構成としては二幕物だけどちゃんと「ショー」なんだな、と思いました。
ふわっと膨らんだスカートを翻して踊る(藤咲)えりちゃんが可愛くて可愛くて、小柄な彼女をあまり後列にしないでほしい……と思いました。いや、みんな可愛いんですけど(^ ^)、なんかえりちゃん、ウサギみたいにぴょんぴょん飛び跳ねていてて、めちゃめちゃキュートでした。バウではあんなに跳ねてなかったと思うんだけどなあ……テンション高っ!て感じでした。
ラストに再度歌われる「RANJU」。蘭トムさんが伝えたいものが詰まった2時間半の最後に聴くと、しみじみと心に沁みてきます。
確かに何かを受け取った、そんな気持ち。
楽しいショーでした。うん。「ファンキー・サンシャイン」のプラズマみたいな場面を期待していた身にはちょっと物足りない面もありましたが、これはこれで、普通に「バラエティショー」としてレベルの高い、いい小品だったと思います。ただ、やっぱりバウと人見は舞台の大きさが違いすぎて、同じセットで展開するのは無理があったなーというのは否めない。バウじゃなくてドラマシティなら良かったのになー。
.
今日は、年末のイベント「タカラヅカスペシャル」の出演者、轟さんからりっくん(蒼羽りく)まで、39人が発表されました♪
今年は星組さんが東宝公演中で出られないのは仕方ないとして、月組はドラマシティ公演がまだ始まっていない時期だから、お稽古のスケジュールを調整してトップコンビ+α くらいは出してくれるに違いないと信じていたのにーー(涙)。
月組は、去年が東宝公演中、今年はお稽古中。祐飛さんと霧やんが共演する機会は無いのでしょうか。……しょぼーーーーーん。
と言いつつも、月組代表として出演するのが園加とまさお(龍真咲)と宇月(颯)くん、というのは嬉しすぎるんですけど(涙)。出るとしても園加とまさおの二人だと思っていたので、宇月くんの出演はすごく嬉しい♪
コーラスは二年連続で宙組。星吹彩翔、七瀬りりこ、瀬音リサ、彩花まり、桜木みなと、真みや涼子。上二人(モンチとりりこ)だけが続投で、一年でずいぶん下級生シフトしましたね。ありさちゃん(瀬音リサ)が歌手枠に定着しつつあるのも嬉しいです。
ちなみに、去年は雪組から透水さらさ・星組から音花ゆりの出演があったけど、今年は宙組だけなんですね。去年みたいな、コーラスの見せ場みたいなのは無いのかな。
さて。
蘭寿とむコンサート「“R”ising!」、千秋楽おめでとうございました♪
ひさしぶりの人見でしたが、あの広い空間が熱気で埋まっていて、楽しかったです(^ ^)
バウで観て以来、二週間弱ぶりでしたが、特に変更点というものは無かったかな?舞台も客席も横に長い分、(バウに比べると)若干スカスカ感がありましたが、バウで観てなかったら思わないレベルかな?
バウで観たときより、みんな踊り込んで振りが身体に入ったみたいで、すごく格好良かった!!ただ、慣れが出ているのか、それとも舞台が広くなったせいか(?)、揃えるべきところでバラバラさが目立っていたのが若干残念。
まあ、揃えるべきところなんてほとんどなかったし、個性を生かして元気に踊ってくれた方がいい……かな?
Rad 1 RISING―上昇―
このコンサート全体を通じて、いろんな蘭トムさんを観ることができましたが。
個人的には、結局のところは、このオープニングとラストの「T/O/M/R トム ライジング!」がすべてなんだな、という印象でした。藤井さん、判っているなあ(*^ ^*)。
蘭トムさん作詞・作曲のソロ「RANJU」は、ここと、あとアンコール替わりにラストにも歌われるのですが、ラストの方がなんだかしみじみと聴き入ってしまいました。いい曲なんだけど、二回やらなくても、ラストだけでも良かったような気がします。
Rad 2 RED―赤―
えっちゃん(大海)、せーこちゃん(純矢)、えりちゃんと順番に幕前で歌う「月下の蘭」。この歌好きなんですよねー♪深いスリットの入ったドレスが三人三様に似合ってて、色っぽい。
幕があがると、回転ドアのセットから男役が一人づつ出てきて、軽くポーズを決めていくんですが……
男役総勢11人、下級生順に、ふーま(風馬翔)、美月(遥)、りっくん(蒼羽)、あっきー(澄輝)、いち(凰樹)、カチャ(凪七)、ちー(蓮水)、大(鳳翔)、まさこ(十輝)、こっしー(珠洲)、蘭とむ。バウでは全然キマらなかった(ごめん)ふーまと美月くんがそれなりに男役らしく一瞬でキメポーズに入れるようになったのが嬉しかったなあ。カッコよかったよ!そして、片足をサラッと挙げて、そのままの体勢で靴を磨くりっくんが、下級生ながらイイ感じの色気があって、良かったです。いや、上級生の色気とは比べるべくもありませんが(^ ^)。っつか、珠洲さんかっこえーーーーっ!!
Rad 3 ROSE―薔薇―
深紅のドレスに身を包んだえっちゃんが崇高なまでに美しい。
蘭トムさんの闘牛士の衣装は、「血と砂」の二幕冒頭で祐飛さんが着ていた衣装かな?と思ったけど、違うのかな。ごてごて飾りのついた派手目な闘牛服で、蘭トムさんにはもう少しすっきりした衣装の方が似合うのに、と思いました。
以前のショーでタニちゃんが着ていた赤いシースルーの衣装を着たカチャ。可愛いけど、こういう身体のラインがはっきりと出る女役の衣装を着るには細すぎるような気が。もっとメリハリがあるともっと観ていて楽しいんだけどな(- -;;; でも、鞭のようにしなやかな身体つきを生かした振付は良かったと思います。蘭トムさんとの並びも綺麗♪回りの男役たちもがんばって踊ってるんですけどなかなかそこまで観る余裕がなかった……ごめんなさい。
ラスト、カチャのキスを受けて魂を抜かれた蘭トムさんにえっちゃんが投げる薔薇。人見で観た時はちょうどいいポジションに落ちて、ほっとしました(^ ^)。バウでは二回とも失敗だったんだもん(汗)。
Rad 4 ROCK’N ROLL―迸り―
ここについては、バウのときに書いたので省略。
あ、でも、一言だけ。えりちゃん、ちっちゃくしゃがむのは最前列にいるときだけにしてっっ!!(願)
Rad 5 RHYTHM―鼓動―
「On Browdway」をメインにした、フォッシーもどき(?)(Swingが無いから違うか)の場面。
細かいところはともかくとして、娘役も含め全員がパンツルックで、帽子を持って踊る……一時期の藤井さんのショーの定番場面、って気がします。具体的にショーの名前が出るわけではありませんが。
珠洲さんとまさこちゃんが幕前で踊るところで始まるんですが、大きさがあまりに違うので対称にならないのが惜しい感じ。ここは珠洲さん一人にして、まさこちゃんはJ-POPでもよかったのでは、と個人的に思いました。
続いて蘭トムさんと美風さんのデュエット。ここ数年コメディ担当が続いている美風さん、久々に本気の歌が聴けて嬉しいです。さりげなく同期を立てつつ、いろいろフォローする余裕が素敵。美人で歌も芝居もダンスもお手の物の実力派ですが、宙組はちょっと前まで上級生女役の層が厚くて、あまり目立つ役がつかなかったんですよねー。やっと役がつくようになったかと思ったらコメディ専門みたいになっちゃって(T T)。今回は美人っぷりが堪能できて嬉しいです♪
娘役では、対称で踊っていた(琴羽)桜子と(美影)凛ちゃんが輝いてたなー。娘役だけど男前で、衣装の着こなしもハンサムでした。二人とも美人でスタイルよくてダンサーで、格好良いよー♪
Rad 6 RECALL―思い出―
ここから二幕。
上海バンスキング風(←全然違う)に始まるんですが、幕が上がった後はあまり関係なかったですね。
ここの見どころは珠洲さんの女役。だからもうちょっと色っぽいドレスを……(しつこい)でも美人でした。ちょっとユカさん(卯城薫)を思い出させる、野性的な美女で、本当に本当に素敵でしたー!
凛ちゃんがソロで「ダイナ」を歌っていましたが、バウよりずっと良くなっていてホッとしました(^ ^)。バウでは随分不安定だったので……難しい歌ですよね。声に個性があるので、これからも歌ってほしいな、と思いました。美人で踊れて歌える凛ちゃん。これからも楽しみにしています♪
Rad 7 ROMANCE―ロマンス―
私の中ではくるみ割り人形の場面、と思っています。桜子があまりにも可愛らしくてふわふわと踊ってて、惚れ直してしまった(汗)。ガツガツと男前に踊っている印象が強かったけど、こういうクラシックなダンスも綺麗に踊る人なんだなあ。
金髪ロングの真っ白い王子様の蘭トムさんは、なんだか不思議な存在でした。決して王子様が似合わない人じゃないんでしょうけど、私はもっと男前な彼の方が好きなのかも。
ここでソロを歌っていたのはアリエッティ(百千)。夢見る桜子の後ろで踊っていたのはえびちゃん(綾瀬)。二人が着ていたふわっとしたドレスは、「パッサージュ」の衣装でしょうか?ああいうふんわりしたオーガンジー使いのドレスは全部パッサージュだと思っている私が言ってもあまり信憑性がありませんが、二人ともすごく似合ってて可愛かったー!(はぁと)。えびちゃんのダンスは軽やかで重力を感じさせません。衣装もあいまって、本当にふわんふわんって感じ。アリエッティの歌も素直な美声で、娘役三人とも、とてもよかったです。
最後に出てくる桃色の王子様はりっくん。小柄なえびちゃんと並ぶとすごく押し出しがよくて立派でした(^ ^)。
Rad 8 RABID―熱狂―
えーっと、場面の切れはどこなのかな。掃除婦(夫?)の場面はどっちに入るんでしょうか。
前場のラストに、桜子・えびちゃん・アリエッティ・りっくんの4人でカーテンコールっぽいお辞儀をして、場面全体が劇中劇だったことが分かる。で、出演者が楽屋に戻ってくると、掃除婦(夫?)のまさこちゃん・ちーちゃん・大くんが登場、ぶつぶつ文句を言いながら掃除を始める。そうこうするうちに客席前方に掃除夫の格好をした蘭トムさんが登場、「ああ、あの真っ白い王子様、格好良かったなあ~~、僕もあんな風に踊りたいな~~」と歌う。……藤井さん好きだよねこういうの。
掃除婦(夫?)の先輩三人に苛められる蘭トムさんが可愛い。身体の大きさってポイント高いなあ(^ ^)。
三人がお花ちゃんに変身して立ち去ると、本舞台に
この後はバウの感想でも書いたと思いますが、「Appasionado!!」と「Red Hot Sea」を足したようなラテンメドレー。次から次と知っている曲だらけでめちゃめちゃ楽しいです。メドレーの最初の方で男役として一曲こなした(鳳樹)いちくんの、ダルマでの再登場には、ホントに度肝を抜かれました(^o^)。あの美脚から目を離すのは罪だろう。
そして、蘭トムさん渾身のクンバンチェロ。いやはや、格好いいわー!!(惚)。クンバンチェロって今までにもいろんなショーでいろんな人が歌ってきたし、あまり思い入れたことがないのですが、この蘭トムさんのクンバンチェロは、ラテンラバーここにあり!というか、一つの到達点なんじゃないかと思いました(*^ ^*)。
Rad 9 ROUGE―唇―
えっちゃん、せーこちゃんの幕前での椅子プレイで始まる場面。後から桜子以下の三人も加わって5人になりますが、一番エロいのはせーこちゃんだった……普段はあんなに天然なのにー。
幕があがると、舞台に林立するポールと、その間に立ってポールに絡む男役たち。色っぽく絡むジゴロたちのショーを、まさこちゃんに肩を抱かれたえりちゃんが、子供のように好奇心満々で観ているのが可愛いんですが、、、えりちゃん、まさこちゃんの愛人というよりは娘みたいに見えるよ?(それでも話が通じるところが面白い)
二人を護るボディーガードの美月くんがさりげなく格好良い。でも、バウより化粧が濃くなったのは何故?バウの方がクールで格好良かったのに…。
ポールダンスがひと段落つくと、紅いドレスのえりちゃんが前に出てきて男役たちと絡み、最終的に蘭トムさんと情熱的に踊る。…この二人が予想外に似合っていて、すっごい見惚れてました。えりちゃん、可愛いなあ~~(でれでれ)。まさこちゃんが嫉妬するのも判るわ(←こら)
Rad 10 REBIRTH―再生―
前場で殺された蘭トムさんを、白い衣装の娘役たちが「One Night Only」で呼び戻し、ヒーローが白い衣装で復活する、藤井さんのショーの定番その2。
アッキー(澄輝)がすごくきれいに踊っていて、すごく目を惹いたのはここだったかな。白い衣装がめちゃめちゃ似合ってました。スタイル良いのは強みですね。
Rad11 RISING―上昇―
オープニングの衣装に戻って、みんなで「T/O/M/R トム ライジング!」とぶち上げるパレード。構成としては二幕物だけどちゃんと「ショー」なんだな、と思いました。
ふわっと膨らんだスカートを翻して踊る(藤咲)えりちゃんが可愛くて可愛くて、小柄な彼女をあまり後列にしないでほしい……と思いました。いや、みんな可愛いんですけど(^ ^)、なんかえりちゃん、ウサギみたいにぴょんぴょん飛び跳ねていてて、めちゃめちゃキュートでした。バウではあんなに跳ねてなかったと思うんだけどなあ……テンション高っ!て感じでした。
ラストに再度歌われる「RANJU」。蘭トムさんが伝えたいものが詰まった2時間半の最後に聴くと、しみじみと心に沁みてきます。
確かに何かを受け取った、そんな気持ち。
楽しいショーでした。うん。「ファンキー・サンシャイン」のプラズマみたいな場面を期待していた身にはちょっと物足りない面もありましたが、これはこれで、普通に「バラエティショー」としてレベルの高い、いい小品だったと思います。ただ、やっぱりバウと人見は舞台の大きさが違いすぎて、同じセットで展開するのは無理があったなーというのは否めない。バウじゃなくてドラマシティなら良かったのになー。
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金山(名古屋)の中京大学文化市民会館オーロラホールにて、宙組全国ツアー「銀ちゃんの恋」を観劇してまいりました。
…9月も半ばだというのに、まだ7日分しか日記を書いていないなんて!!
ネタは死ぬほどあるのに、なんてこった(^ ^;ゞ
仕事が突然たてこんだのと、遠征疲れでなかなか指も頭も動かなくて……(←言い訳)
すみません、またがんばりますので、よろしくお願いいたします♪
と、いうわけで、名古屋公演。
ヤスがTVタワーから飛び降りたり、名古屋城の金のシャチホコからお堀に飛び込んだり、監督と助監督が京都の撮影所できしめんやひつまぶしを食ったり、「でらうみゃあ!」と言いながら手羽先を食ったり、、、全ツならではの地方ネタアドリブ満載の、楽しい公演でした。
そういえば。
梅田遠征中の速報では書きませんでしたが、二年前の花組版との演出上の大きな変更は、専務(悠未ひろ)まわりの変更以外にもう一つありました。
カメラで実際に画像を撮って、それを舞台上で(リアルタイムに)流す、という演出が無くなったこと。
舞台稽古もままならない全ツでは、この演出は無くなるかもね、と予想はしていたのですが、あのリアルタイムの映像を使う演出はすごく面白かったので、とても残念(T T)。
それだけではなく、舞台上に降りてくるスクリーン自体が無くなって、人吉での暗転後や、階段落ちの場面での映像もカットになったのは意外でした。
二幕の結婚式~悪夢のラストに、階段を上がったヤスの眼の前に降りてくる首吊りの縄も無くなっていたので、会場によっては全く吊りものが降ろせない会場とかがあったりするのでしょうか……?
という訳で、中京公演。
11日・12日の(私的)ヒーローは、愛知県東海市出身の、銀ちゃんのライバル・橘(春風弥里)でした。
祐飛さんに「名古屋出身の」と紹介されていましたが(←違うよね?)、さすが全ツ(^ ^)、ご当地出身者は強いなあ(感心)。
なんだかイキイキと輝いて、とても素敵でした(*^ ^*)。
正直、梅田で観た時点で、橘については「みーちゃんも悪くはないけど、私は(花組版の)めおちゃんの橘が好きなんだなあ」と思っていたんですよね。
でも。中京公演を観て、かなり印象が変りました。
基本的な印象は変わらないんです。めおちゃとは全然違う、「叩き上げの実力派スター」的な印象は、そのままでした。
でも。そのキャラクターなりの説得力がでてきた、というのかな。
みんなの芝居が噛み合って、役としてしっくりきたような気がします。
めおちゃんはホント、銀ちゃんと同じ道を歩いてきた人、銀ちゃんの一番の好敵手であり、一番の理解者でもある、そんな存在に見えたんですよね。
底なしに優しくて、すごく我儘だけど素直に愛情(感情)を示してくれる人。
橘と銀ちゃんの見せ場でもある、階段落ち直前の場面。
自分より大きい橘の胸倉をつかみあげて、真正面から顔を見合わせる『男』二人。
銀四郎の剣幕に驚いた橘が、ふとその瞳を覗き込んで、真顔になる。
「銀の字、おめえ、泣いてんのか?」
「泣いてねぇよ」
「…でも、涙だ」
限りなく優しい、甘やかな声。
お前、絶対銀ちゃんを愛しているだろう!?と真顔で思った二年前。
「これは涙なんかじゃないね。鼻水だ。今日はなぜか、洟が目から出やがんのよ」
「……わかった、わかったから」
銀ちゃんの精一杯の意地を軽く受け流して、謝罪する橘。
めおちゃんの橘の印象は、一言で言うなら「優しくて素直」でした。
下積みなどしたことのない、苦労知らずのぼんぼん。我侭だし、時々突拍子のないことを言い出したりするけど、基本的には誰にでも甘くて、優しい。
対するみーちゃんの橘は、もっと下積みの長い、苦労人っぽいイメージがありました。いろいろと無茶を云うこともあるけど、基本的にはしっかりと地に足のついたタイプ。
一番違ったのは、素直じゃないところかな。
銀ちゃんの前では、決して真顔にならない橘。
「銀の字、おめえ、泣いてんのか?」
だけではなく、
「でも、涙だ」
という台詞をも、嘲りを浮かべたまま揶揄するように云うみーちゃんが、すごくいじわるで、意地っ張りで。
脚本的には殆ど変更のなかったはずの場面なのに、全然空気が違っていて、完全に銀四郎と橘の意地の張り合いになっていたのが凄く不思議な気がしました。
たぶん、銀ちゃんが去ったあとの、専務との会話でみせる穏やかな貌の方が、本来の橘なんだろうな、と思うんですよね。
でも、銀ちゃんの前では嘲りの仮面を外さない。銀ちゃんとは全く違う途を辿って今の地位についた橘が、銀ちゃんと同じような無茶な意地を張る、その、不思議。
銀ちゃんと同じように、いえ、もしかしたらそれ以上に、必死で突っ張って、虚勢を張ったみーちゃんの橘。叩き上げの実力派スター。
その浮きかげんが絶妙で。
梅田で観た時は、まだ私も見慣れていなかったし、演じているご本人たちも完全には噛み合っていなかった感じで、若干の違和感が残ったのですが、一週間舞台の上でぶつかりあってきた彼らの、あの集中力とお互いの役への理解力は、すごいな、と思いました(^ ^)。
専務と語り合い、遠くを視て「主役は銀の字に譲ることにしますよ……」という橘が、驚くほど格好良くて。ああ、全然違う橘だけど、この橘もすごく好きだ!!と叫びたい気持ちでした。
中京公演が終わって、今はまた違うところで戦っているであろう彼らに、
……乾杯。
.
…9月も半ばだというのに、まだ7日分しか日記を書いていないなんて!!
ネタは死ぬほどあるのに、なんてこった(^ ^;ゞ
仕事が突然たてこんだのと、遠征疲れでなかなか指も頭も動かなくて……(←言い訳)
すみません、またがんばりますので、よろしくお願いいたします♪
と、いうわけで、名古屋公演。
ヤスがTVタワーから飛び降りたり、名古屋城の金のシャチホコからお堀に飛び込んだり、監督と助監督が京都の撮影所できしめんやひつまぶしを食ったり、「でらうみゃあ!」と言いながら手羽先を食ったり、、、全ツならではの地方ネタアドリブ満載の、楽しい公演でした。
そういえば。
梅田遠征中の速報では書きませんでしたが、二年前の花組版との演出上の大きな変更は、専務(悠未ひろ)まわりの変更以外にもう一つありました。
カメラで実際に画像を撮って、それを舞台上で(リアルタイムに)流す、という演出が無くなったこと。
舞台稽古もままならない全ツでは、この演出は無くなるかもね、と予想はしていたのですが、あのリアルタイムの映像を使う演出はすごく面白かったので、とても残念(T T)。
それだけではなく、舞台上に降りてくるスクリーン自体が無くなって、人吉での暗転後や、階段落ちの場面での映像もカットになったのは意外でした。
二幕の結婚式~悪夢のラストに、階段を上がったヤスの眼の前に降りてくる首吊りの縄も無くなっていたので、会場によっては全く吊りものが降ろせない会場とかがあったりするのでしょうか……?
という訳で、中京公演。
11日・12日の(私的)ヒーローは、愛知県東海市出身の、銀ちゃんのライバル・橘(春風弥里)でした。
祐飛さんに「名古屋出身の」と紹介されていましたが(←違うよね?)、さすが全ツ(^ ^)、ご当地出身者は強いなあ(感心)。
なんだかイキイキと輝いて、とても素敵でした(*^ ^*)。
正直、梅田で観た時点で、橘については「みーちゃんも悪くはないけど、私は(花組版の)めおちゃんの橘が好きなんだなあ」と思っていたんですよね。
でも。中京公演を観て、かなり印象が変りました。
基本的な印象は変わらないんです。めおちゃとは全然違う、「叩き上げの実力派スター」的な印象は、そのままでした。
でも。そのキャラクターなりの説得力がでてきた、というのかな。
みんなの芝居が噛み合って、役としてしっくりきたような気がします。
めおちゃんはホント、銀ちゃんと同じ道を歩いてきた人、銀ちゃんの一番の好敵手であり、一番の理解者でもある、そんな存在に見えたんですよね。
底なしに優しくて、すごく我儘だけど素直に愛情(感情)を示してくれる人。
橘と銀ちゃんの見せ場でもある、階段落ち直前の場面。
自分より大きい橘の胸倉をつかみあげて、真正面から顔を見合わせる『男』二人。
銀四郎の剣幕に驚いた橘が、ふとその瞳を覗き込んで、真顔になる。
「銀の字、おめえ、泣いてんのか?」
「泣いてねぇよ」
「…でも、涙だ」
限りなく優しい、甘やかな声。
お前、絶対銀ちゃんを愛しているだろう!?と真顔で思った二年前。
「これは涙なんかじゃないね。鼻水だ。今日はなぜか、洟が目から出やがんのよ」
「……わかった、わかったから」
銀ちゃんの精一杯の意地を軽く受け流して、謝罪する橘。
めおちゃんの橘の印象は、一言で言うなら「優しくて素直」でした。
下積みなどしたことのない、苦労知らずのぼんぼん。我侭だし、時々突拍子のないことを言い出したりするけど、基本的には誰にでも甘くて、優しい。
対するみーちゃんの橘は、もっと下積みの長い、苦労人っぽいイメージがありました。いろいろと無茶を云うこともあるけど、基本的にはしっかりと地に足のついたタイプ。
一番違ったのは、素直じゃないところかな。
銀ちゃんの前では、決して真顔にならない橘。
「銀の字、おめえ、泣いてんのか?」
だけではなく、
「でも、涙だ」
という台詞をも、嘲りを浮かべたまま揶揄するように云うみーちゃんが、すごくいじわるで、意地っ張りで。
脚本的には殆ど変更のなかったはずの場面なのに、全然空気が違っていて、完全に銀四郎と橘の意地の張り合いになっていたのが凄く不思議な気がしました。
たぶん、銀ちゃんが去ったあとの、専務との会話でみせる穏やかな貌の方が、本来の橘なんだろうな、と思うんですよね。
でも、銀ちゃんの前では嘲りの仮面を外さない。銀ちゃんとは全く違う途を辿って今の地位についた橘が、銀ちゃんと同じような無茶な意地を張る、その、不思議。
銀ちゃんと同じように、いえ、もしかしたらそれ以上に、必死で突っ張って、虚勢を張ったみーちゃんの橘。叩き上げの実力派スター。
その浮きかげんが絶妙で。
梅田で観た時は、まだ私も見慣れていなかったし、演じているご本人たちも完全には噛み合っていなかった感じで、若干の違和感が残ったのですが、一週間舞台の上でぶつかりあってきた彼らの、あの集中力とお互いの役への理解力は、すごいな、と思いました(^ ^)。
専務と語り合い、遠くを視て「主役は銀の字に譲ることにしますよ……」という橘が、驚くほど格好良くて。ああ、全然違う橘だけど、この橘もすごく好きだ!!と叫びたい気持ちでした。
中京公演が終わって、今はまた違うところで戦っているであろう彼らに、
……乾杯。
.
雪組東宝劇場公演 千秋楽おめでとうございます。
そして。
水くん、みなこちゃんをはじめとする卒業生のみなさま、
ご卒業、本当におめでとうございます。
遠征中でパレードにも行けませんでしたが、みなさまの今後に幸あらんことを祈っています。
また、これからの雪組も、今までどおり楽しみにしています!
名古屋遠征のレポートは帰宅後にあらためて(^_^)
とりあえず、バウ組や充電中の宙組子が入れ替わり立ち替わり観に来てくれて、舞台も客席も盛り上がりまくりでした。
舞台も、僅か一週間で梅田とは随分空気が変わり、「これが宙組版の『銀ちゃんの恋』だ!」というのが見えてきたような気がしました。
しかし、予想外に全国ツアー向きの作品に仕上がっているような(^。^;
観ていても「タカラヅカ」として違和感なくて、不思議な気がします。
つかこうへいさん(ご冥福をお祈りします)にも、観ていただきたかったなあ。今回の銀ちゃんを観たら、何と仰っただろうか…。
みなこちゃんたちの卒業の日に、遠く離れた名古屋の地で、そんなことを想うのも、縁ってモノかな、と。
……今日が1日お天気で、なによりでした(^_^)v
そして。
水くん、みなこちゃんをはじめとする卒業生のみなさま、
ご卒業、本当におめでとうございます。
遠征中でパレードにも行けませんでしたが、みなさまの今後に幸あらんことを祈っています。
また、これからの雪組も、今までどおり楽しみにしています!
名古屋遠征のレポートは帰宅後にあらためて(^_^)
とりあえず、バウ組や充電中の宙組子が入れ替わり立ち替わり観に来てくれて、舞台も客席も盛り上がりまくりでした。
舞台も、僅か一週間で梅田とは随分空気が変わり、「これが宙組版の『銀ちゃんの恋』だ!」というのが見えてきたような気がしました。
しかし、予想外に全国ツアー向きの作品に仕上がっているような(^。^;
観ていても「タカラヅカ」として違和感なくて、不思議な気がします。
つかこうへいさん(ご冥福をお祈りします)にも、観ていただきたかったなあ。今回の銀ちゃんを観たら、何と仰っただろうか…。
みなこちゃんたちの卒業の日に、遠く離れた名古屋の地で、そんなことを想うのも、縁ってモノかな、と。
……今日が1日お天気で、なによりでした(^_^)v
梅田で始まった宙組全国ツアー公演「銀ちゃんの恋」も、関東をかすめて週末は名古屋。若干お天気が気になるところではありますが、激しい演目なので怪我をしないよう、また喉を痛めないよう、9月末の相模大野まで元気に作品を楽しんでくださいね。
で、出演中の下級生たち。
もともと「銀ちゃんの恋」はバウ作品。2年前の花組再演では、邦さんいれて28人のドラマシティサイズでした。
それが、あまり大きな変更点もないままに35人で大ホール。回想場面の「任侠」あたりを脹らませて華やかなショーシーンにするのかな?と思っていたんですけどそれもなく、小夏を中心にしたショーシーンのダンサーが若干増えたくらいで。下級生全員が出ているのは人吉の盆踊りと二幕最初の結婚式の客くらいなんですよね。あとは、ラストの池田屋階段落ち~フィナーレ、か。
それでも、最下まで一場面でもちゃんと台詞のある役を割り振ったのはさすが石田さん、と思いました。中堅のバイプレーヤーの多かった花組版に比べると若い下級生の多い座組ですが、前回の新人公演でもキラリ☆と光った芝居力の持ち主ばかりで、みんなすごくいい仕事をしていました(^ ^)。役としての出番が少なくて、宝の持ち腐れ(T T)と思うところもありますが、たとえば代役に入ったり、一緒にお稽古したり、芝居好きな人ならいろんなところで勉強できる作品だと思うので、この機会にまた新しい抽斗をつくって楽しんでほしいと思います♪
では、たまには下級生順に。
橘のマネージャー 七生眞希(95) (紫陽レネ)
池田屋 桜木みなと(95) (紫陽レネ)
保険屋 春瀬央季(94) (紫陽レネ)
前回は87期のレネちゃんが演じた三役を、下から三人でわけたという配役ですが、いずれも「トラファルガー!」新人公演で個性的な芝居で魅せた芝居巧者たち。
三人とも、とてもよかったです。
最初の場面で出ているマネージャーは、細面で生真面目そうな雰囲気。あまり「遣り手」という感じではありませんでしたが(^ ^;)、とぼけた味があって可愛かったです。
小夏のハンコをもらいにくる保険屋は、思い切りのいい転がりっぷりで、眼が離せませんでした(^ ^)。マコト(七海)も容赦なく技をかけていたし、ドラマシティの倍くらいありそうな舞台の上で、動きを大きくして舞台の広さを感じさせなかったのには感心しました♪ 千秋楽まで怪我のないよう気をつけてくださいね。
池田屋の桜木くんは、良い声ですねー!上級生のレネちゃんでさえ、初日近辺は結構苦戦していた京ことばも自然だったし、よく頑張っていたと思います。……化粧は可愛らしかったですが(^ ^;ゞ
役以外の出番は、全員が出ている二場面のほかは、TVドラマのキャバレー場面のダンサー(春瀬・桜木)と、ししとうのボーイ(七生)、ヤスのダミー(桜木)、、、かな。
キャバレーのダンサーは、最後まで残るのが上級生のこーまい(光海舞人)とまっぷー(松風輝)だけで、下級生は割と早く引っ込んでしまうのですが、それまでは両端でしっかり踊っていました。紅い衣装がよく似合いますね♪
ししとうのボーイ(バーテン?)は、ライトがあまり当たらないので目立たないのですが、銀ちゃんが「一時間もいるのに誰もサインをもらいにこねぇ~~」と嘆いて大部屋たちが皆に頼んで回る場面の反応とか、結構細かい小芝居をしていました。次回はもう少しじっくり見たいなーと思っています(^ ^)。
ヤスのダミーは……意外とスタイルのバランスがみっちゃんによく似ているのかな、一瞬本当にみっちゃんが出ているのかと思ってびっくりしました(^ ^)。両腕をあげて「OK」の合図をするところも、なんとなく間がいい感じでした♪
殺陣師 星月梨旺(94) (真瀬はるか)
2年前に92期の真瀬くんだったんだから、ちょうど同じ学年なんですね。真瀬くんも良い声だと思いましたが、星月くんも良い声♪♪間の難しい役なのですが、違和感なく演じられててすごいなーと思いました♪
役以外の出番は、基本的に春瀬くんと同じかな。やっぱり、ちょっと寂しいですよね。ししとうか任侠場面、どっちかには出してあげてほしかったなあ、、、(T T)。
とりいそぎ、4人だけですみません。また続きは近いうちに。
.
で、出演中の下級生たち。
もともと「銀ちゃんの恋」はバウ作品。2年前の花組再演では、邦さんいれて28人のドラマシティサイズでした。
それが、あまり大きな変更点もないままに35人で大ホール。回想場面の「任侠」あたりを脹らませて華やかなショーシーンにするのかな?と思っていたんですけどそれもなく、小夏を中心にしたショーシーンのダンサーが若干増えたくらいで。下級生全員が出ているのは人吉の盆踊りと二幕最初の結婚式の客くらいなんですよね。あとは、ラストの池田屋階段落ち~フィナーレ、か。
それでも、最下まで一場面でもちゃんと台詞のある役を割り振ったのはさすが石田さん、と思いました。中堅のバイプレーヤーの多かった花組版に比べると若い下級生の多い座組ですが、前回の新人公演でもキラリ☆と光った芝居力の持ち主ばかりで、みんなすごくいい仕事をしていました(^ ^)。役としての出番が少なくて、宝の持ち腐れ(T T)と思うところもありますが、たとえば代役に入ったり、一緒にお稽古したり、芝居好きな人ならいろんなところで勉強できる作品だと思うので、この機会にまた新しい抽斗をつくって楽しんでほしいと思います♪
では、たまには下級生順に。
橘のマネージャー 七生眞希(95) (紫陽レネ)
池田屋 桜木みなと(95) (紫陽レネ)
保険屋 春瀬央季(94) (紫陽レネ)
前回は87期のレネちゃんが演じた三役を、下から三人でわけたという配役ですが、いずれも「トラファルガー!」新人公演で個性的な芝居で魅せた芝居巧者たち。
三人とも、とてもよかったです。
最初の場面で出ているマネージャーは、細面で生真面目そうな雰囲気。あまり「遣り手」という感じではありませんでしたが(^ ^;)、とぼけた味があって可愛かったです。
小夏のハンコをもらいにくる保険屋は、思い切りのいい転がりっぷりで、眼が離せませんでした(^ ^)。マコト(七海)も容赦なく技をかけていたし、ドラマシティの倍くらいありそうな舞台の上で、動きを大きくして舞台の広さを感じさせなかったのには感心しました♪ 千秋楽まで怪我のないよう気をつけてくださいね。
池田屋の桜木くんは、良い声ですねー!上級生のレネちゃんでさえ、初日近辺は結構苦戦していた京ことばも自然だったし、よく頑張っていたと思います。……化粧は可愛らしかったですが(^ ^;ゞ
役以外の出番は、全員が出ている二場面のほかは、TVドラマのキャバレー場面のダンサー(春瀬・桜木)と、ししとうのボーイ(七生)、ヤスのダミー(桜木)、、、かな。
キャバレーのダンサーは、最後まで残るのが上級生のこーまい(光海舞人)とまっぷー(松風輝)だけで、下級生は割と早く引っ込んでしまうのですが、それまでは両端でしっかり踊っていました。紅い衣装がよく似合いますね♪
ししとうのボーイ(バーテン?)は、ライトがあまり当たらないので目立たないのですが、銀ちゃんが「一時間もいるのに誰もサインをもらいにこねぇ~~」と嘆いて大部屋たちが皆に頼んで回る場面の反応とか、結構細かい小芝居をしていました。次回はもう少しじっくり見たいなーと思っています(^ ^)。
ヤスのダミーは……意外とスタイルのバランスがみっちゃんによく似ているのかな、一瞬本当にみっちゃんが出ているのかと思ってびっくりしました(^ ^)。両腕をあげて「OK」の合図をするところも、なんとなく間がいい感じでした♪
殺陣師 星月梨旺(94) (真瀬はるか)
2年前に92期の真瀬くんだったんだから、ちょうど同じ学年なんですね。真瀬くんも良い声だと思いましたが、星月くんも良い声♪♪間の難しい役なのですが、違和感なく演じられててすごいなーと思いました♪
役以外の出番は、基本的に春瀬くんと同じかな。やっぱり、ちょっと寂しいですよね。ししとうか任侠場面、どっちかには出してあげてほしかったなあ、、、(T T)。
とりいそぎ、4人だけですみません。また続きは近いうちに。
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全国ツアーの銀ちゃん
2010年9月5日 宝塚(宙)梅田芸術劇場大ホールにて、宙組全国ツアー公演「銀ちゃんの恋」を観劇してまいりました♪
二年前のドラマシティでの「銀ちゃんの恋」は、祐飛さん的には花組に異動して初めての主演公演。
今回は宙組のトップスターとして、大ホールに場所を移し、人数も大幅増。そして、フィナーレがついてました(@ @)。
ぎ、ぎ、ぎんちゃんが、電飾スーツに羽を背負って降りてきたよ………!!
一回目のカーテンコール(全ツは、ご当地出身者を紹介するために大抵一回は入る)で、緞帳があがるときに舞台側の照明を消してくださっていたので、銀ちゃんの電飾スーツがとっても綺麗でした(*^ ^*)。照明さん、GJ!
今日の夜公演は梅田公演のラストということで客席も大盛り上がり。客電が点いても拍手が止まらなくて、ついにもう一度緞帳が上がりました♪祐飛さんも「まさかのカーテンコールで…」とちょっと嬉しそうでした♪
初演の月組版はビデオでしか観ていないので比較対象としては省略させていただくとして。
二年前の花組版と比べて、今回、設定自体が大きく違うのは専務(眉月→悠未)だけだったと思います。専務自身と、あと専務の登場シーンがだいぶ増えていたのでそれに絡む場面やメンバーのキャラが若干変っていたかな。
他のメンバーについては、役者が違うのでキャラクターの違いはあるんですが、脚本として大きく変わってはいなかったと思います。
で、専務がどう変わっていたかというと…………
それは、観てのお楽しみ★ってことで(^ ^)まあ、初日映像とかにある程度流れると思いますが。
祐飛さんの銀ちゃんと、すみ花ちゃんの小夏。
二年前と比べると……やっぱりあの時は組んだのも初めてだし、もちろん相手役になるなんて思ってもいなかった頃で(←たぶん)、まだまだぎこちなかったんだなあ……と思いました。いや、あの時はあの時で、十分に息も合っていたしお似合いだと思っていたけど、やっぱり今とは全然違いますね。
でも。
お二人は、二年前の青年館千秋楽の延長線上で芝居をしているんだな、と思いました。ドラマシティの最初から、ドラマシティの中盤、そして青年館へと大きく変貌を遂げた「銀ちゃんの恋」の、同じラインの延長線上に今日の銀ちゃんと小夏がいる。『宙組版』としてまったくイチから創り上げたのではなく、やっぱり花組で創り上げた土台の上に積み上げていくという方式をとったんだな、と。
この二年で、立場も大きく変わったお二人。トップコンビとして一年以上を過ごし、役者としてもスターとしても、当時とは全く違うステージに上がって、あのときの名残は、もう尻尾の先にしか残ってないんですけどね(^ ^)。
トップコンビとして確立されたお二人。しかも全国ツアーという、より「タカラヅカらしさ」を求められる公演だから、今回はもっと恋愛面を表に出してくるんじゃないかと思っていたのですが、全然そんなことはなく、二人の関係性は前回と表面的には変っていなかったと思います。
そんな二人に伍して存在感を見せた、みっちゃんのヤス。
ヤスって凄く難しい役だけど、いい役ですよねー。だって、作品的には本当に主役だもん。言ってみれば、銀ちゃんは「タイトルロール」で、小夏とヤスは「主役」なんだもん。
みっちゃんご本人が本心でどう思っているのかは全く判りませんが、私は、この役は役者としてのみっちゃんにとって大事な役になりうると思うから、がんばってほしいな、と思います。
ある意味確立されている「祐飛さんの銀ちゃんとすみ花ちゃんの小夏」という存在に対して、まだちょっと試行錯誤中かな?と思った部分もありましたが、私が観た二公演の間にも劇的に変っていったので、またこれからが楽しみです!
このトリオが噛み合わないとこの作品はなりたたないので、お互いに歩み寄りつつ、楽しんで芝居をしてほしいなーと思います。
なにはともあれ、みっちゃんの「映画人生」は素晴らしかった(*^ ^*)素敵な歌をありがとう!>みっちゃん
ビデオでしか観ていない(汐風)幸ちゃんのヤスも、数えきれないほど観たみつるくんのヤスも、私はどっちも大好きでした。みっちゃんのヤスも、大好きになれますように☆
みーちゃんの橘は、花組版のめおちゃんより、初演の樹里ちゃんに近い芝居だったような気がします。みーちゃんと樹里ちゃん、もともと顔は似てるなと密かに思っていたのですが(汗)、こんなに似てるとは!!(@ @)
樹里ちゃんの方がもっとカラッとした明るさがあって(声が軽くて明るいせいかも?)、みーちゃんはちょっと重たいかな?と思った部分もあったのですが、根本的なところでキャラが似ていたような気がします。
「銀ちゃんの同期の桜」というよりは、「現場から叩き上げの実力派スター」っぽいところが。
橘の子分たちに対する威張り方が、銀ちゃんのそれとはちょっと違うような気がしたんですよね。
たとえば、楽屋に小夏が差し入れを持ってきたときのヤスみたいな感じ?
根っからのスターじゃなくて、叩き上げっぽいイメージに見えたのは、そのせいじゃないかな、と。
あー、でも良い役ですよねぇ、橘。
銀ちゃんと対決した後、専務と語り合う場面がすごく男前で、めおちゃんとはまた違ってて良かったです。うん。めおちゃんのあの場面もすごく好きだったのですが、こんな風にも演れるんだー!という嬉しい驚きでした。
とりあえず、今夜のところはこのあたりで。
下級生までみんな良い仕事をしていたので、なるべく詳しく思い出して書きたいと思っています……my海馬よがんばっておくれ(^ ^)
.
二年前のドラマシティでの「銀ちゃんの恋」は、祐飛さん的には花組に異動して初めての主演公演。
今回は宙組のトップスターとして、大ホールに場所を移し、人数も大幅増。そして、フィナーレがついてました(@ @)。
ぎ、ぎ、ぎんちゃんが、電飾スーツに羽を背負って降りてきたよ………!!
一回目のカーテンコール(全ツは、ご当地出身者を紹介するために大抵一回は入る)で、緞帳があがるときに舞台側の照明を消してくださっていたので、銀ちゃんの電飾スーツがとっても綺麗でした(*^ ^*)。照明さん、GJ!
今日の夜公演は梅田公演のラストということで客席も大盛り上がり。客電が点いても拍手が止まらなくて、ついにもう一度緞帳が上がりました♪祐飛さんも「まさかのカーテンコールで…」とちょっと嬉しそうでした♪
初演の月組版はビデオでしか観ていないので比較対象としては省略させていただくとして。
二年前の花組版と比べて、今回、設定自体が大きく違うのは専務(眉月→悠未)だけだったと思います。専務自身と、あと専務の登場シーンがだいぶ増えていたのでそれに絡む場面やメンバーのキャラが若干変っていたかな。
他のメンバーについては、役者が違うのでキャラクターの違いはあるんですが、脚本として大きく変わってはいなかったと思います。
で、専務がどう変わっていたかというと…………
それは、観てのお楽しみ★ってことで(^ ^)まあ、初日映像とかにある程度流れると思いますが。
祐飛さんの銀ちゃんと、すみ花ちゃんの小夏。
二年前と比べると……やっぱりあの時は組んだのも初めてだし、もちろん相手役になるなんて思ってもいなかった頃で(←たぶん)、まだまだぎこちなかったんだなあ……と思いました。いや、あの時はあの時で、十分に息も合っていたしお似合いだと思っていたけど、やっぱり今とは全然違いますね。
でも。
お二人は、二年前の青年館千秋楽の延長線上で芝居をしているんだな、と思いました。ドラマシティの最初から、ドラマシティの中盤、そして青年館へと大きく変貌を遂げた「銀ちゃんの恋」の、同じラインの延長線上に今日の銀ちゃんと小夏がいる。『宙組版』としてまったくイチから創り上げたのではなく、やっぱり花組で創り上げた土台の上に積み上げていくという方式をとったんだな、と。
この二年で、立場も大きく変わったお二人。トップコンビとして一年以上を過ごし、役者としてもスターとしても、当時とは全く違うステージに上がって、あのときの名残は、もう尻尾の先にしか残ってないんですけどね(^ ^)。
トップコンビとして確立されたお二人。しかも全国ツアーという、より「タカラヅカらしさ」を求められる公演だから、今回はもっと恋愛面を表に出してくるんじゃないかと思っていたのですが、全然そんなことはなく、二人の関係性は前回と表面的には変っていなかったと思います。
そんな二人に伍して存在感を見せた、みっちゃんのヤス。
ヤスって凄く難しい役だけど、いい役ですよねー。だって、作品的には本当に主役だもん。言ってみれば、銀ちゃんは「タイトルロール」で、小夏とヤスは「主役」なんだもん。
みっちゃんご本人が本心でどう思っているのかは全く判りませんが、私は、この役は役者としてのみっちゃんにとって大事な役になりうると思うから、がんばってほしいな、と思います。
ある意味確立されている「祐飛さんの銀ちゃんとすみ花ちゃんの小夏」という存在に対して、まだちょっと試行錯誤中かな?と思った部分もありましたが、私が観た二公演の間にも劇的に変っていったので、またこれからが楽しみです!
このトリオが噛み合わないとこの作品はなりたたないので、お互いに歩み寄りつつ、楽しんで芝居をしてほしいなーと思います。
なにはともあれ、みっちゃんの「映画人生」は素晴らしかった(*^ ^*)素敵な歌をありがとう!>みっちゃん
ビデオでしか観ていない(汐風)幸ちゃんのヤスも、数えきれないほど観たみつるくんのヤスも、私はどっちも大好きでした。みっちゃんのヤスも、大好きになれますように☆
みーちゃんの橘は、花組版のめおちゃんより、初演の樹里ちゃんに近い芝居だったような気がします。みーちゃんと樹里ちゃん、もともと顔は似てるなと密かに思っていたのですが(汗)、こんなに似てるとは!!(@ @)
樹里ちゃんの方がもっとカラッとした明るさがあって(声が軽くて明るいせいかも?)、みーちゃんはちょっと重たいかな?と思った部分もあったのですが、根本的なところでキャラが似ていたような気がします。
「銀ちゃんの同期の桜」というよりは、「現場から叩き上げの実力派スター」っぽいところが。
橘の子分たちに対する威張り方が、銀ちゃんのそれとはちょっと違うような気がしたんですよね。
たとえば、楽屋に小夏が差し入れを持ってきたときのヤスみたいな感じ?
根っからのスターじゃなくて、叩き上げっぽいイメージに見えたのは、そのせいじゃないかな、と。
あー、でも良い役ですよねぇ、橘。
銀ちゃんと対決した後、専務と語り合う場面がすごく男前で、めおちゃんとはまた違ってて良かったです。うん。めおちゃんのあの場面もすごく好きだったのですが、こんな風にも演れるんだー!という嬉しい驚きでした。
とりあえず、今夜のところはこのあたりで。
下級生までみんな良い仕事をしていたので、なるべく詳しく思い出して書きたいと思っています……my海馬よがんばっておくれ(^ ^)
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宙組バウホール公演「"R" ising」を観劇してまいりました(*^ ^*)。
笑いあり、シリアスあり。「ララバイ トム」で始まり、「T・O・M/R トム ライジング!」で終わる、素敵なバラエティ・ショーでした!!
蘭トムさんと、宙組精鋭(^ ^)18名が、全力で歌い、踊り、ジャンプし、コントする2時間半。
バウホールの小さな空間を埋める、濃密なエネルギー。冷房の効いた空間が暑く感じられるほど、熱いものに満たされた気がしました。
一番楽しかったのは、一幕のRad4.「Rock’n Roll」でしょうか。
まず、4人の女の子(美風舞良/純矢ちとせ/百千糸/鳳翔大)が、鏡台に向かってるんるん気分を歌う。「今夜はコンサート!素敵なアイドル、TOMに会える♪(はぁと)」
娘役さんは皆可愛いんだけど、金髪巻き毛を盛り髪にして、へそ出しの(←実際には当て布がありましたが)ホットパンツで脚を出した大くんの迫力にはまったくかないませんでしたね(^ ^;ゞ。
誰より可愛く内股でTOMへの憧れを語る大くんが、そりゃーもう、めっちゃキュートで可愛かったんです☆
幕があがると、蘭トムさんのコンサート会場。段の上にずらりと並んだ、イケメンな男子たち(はぁと)。
段の下にはお立ち台があって、そこにはJ事務所ノリのキラキラつきの団扇で応援する応援団が勢ぞろい(^ ^)。
下手には大くんとえっちゃん、藤咲えりちゃんとアリエッティ(百千糸)。
上手にはせーこちゃん、美風さん、桜子、凛ちゃん、えびちゃん。
長身のえっちゃんと大くんに阻まれて、大好きなアイドルが視えない!というわけで、小さくしゃがんで大くんの長い脚の隙間から団扇を振っているえりちゃんが死ぬほど可愛いです。そして、蘭トムさんたちが下手の応援席にアピールしているときは思いっきり盛り上がってきゃいきゃいしているのに、上手の方にアピールしにいくとすっかりやる気をなくしてヤサグレている大くん、膝が離れてますよっ!!
その後も、応援席から降りてアイドルの皆さんの前に座り込んで応援しはじめてからも、せーこちゃんがフリーダムにアピールし、美風さんもフリーダムにやっていて……そして、両端の方では蘭トムさんの団扇を振りながら別の子にアピールしまくり。
アリエッティのアピールに応えて投げキスしていたりっくんに、ちょっと惚れそうになりました(^ ^;。
最終的にはアイドルたちと女の子たちが一緒に踊り始めましたが、大くんはちゃっかりちーちゃんとラブラブ(^ ^)。えりちゃんはりっくんだったかな?アリエッティは美月くん、、、だったかしら。違ったらすみません。
そのまま客席降りするのですが、たまたま大くんが来てくれる場所(下手通路)に近かったので、細腰を堪能させていただきました(*^ ^*)。大くん、可愛いなあ~!!
二幕のトピックスは、珠洲さんの女役と、凰樹いちくんの金ダルマ(*^ ^*)。どちらも最高に色っぽくて、いい場面でした♪
ただ、珠洲さんの紅いドレスは、もう少し色っぽい形ならもっと良かったのに、と。とりあえず肩は出そうよ!(*^ ^*)
いちくんのダルマは、セクシーダイナマイト爆発で、思わず目を逸らしてしまうほど色っぽかったです(汗)。いやー、ダイナマイトボディですよねぇ(感心)。
りっくん、ふーま、美月の博多座下級生三人組で萬さんたちが歌っていた「シボネ」とか、せーこちゃとちーちゃんで「アモレミオ」とか、、、まさこちゃんのソロが「いつか夢に視た 紫の瞳……」って歌だったり、なんだかすごく「Apassionado!!」を思い出してしまいました。皆、博多座で毎日聴いていたメンバーだもね、覚えも早いよね(^ ^)。
あと、えりちゃんと大くんで「ダンスするならCha-Cha-Cha」も、「Red Hot Sea」を思い出したり。まあ、宝塚のラテンの音楽なんて限りがあるとはいえ、ここまで共通しているとやっぱり思い出してしまいますね。
あ。すごくどうでもいい話なのですが、可愛かったエピソードをひとつ。
二幕の頭の「Welcome上海」で、下手のお立ち台に立つえりちゃんとふーま(風馬翔)。歌が進んで段を降りたら、あっさりえりちゃんをあっきーに奪われてしまって、「うっ……」とショックを受けた芝居をしているふーまがめっちゃ可愛いんです♪舞台奥の方なので視にくいのですが、下手席のかたはぜひチェックを。
とにかく、全員がほとんど出ずっぱりで踊り続けるショーで、ここまで名前の出ていない人もそれぞれに違う見せ場がありました。
えっちゃんのスパニッシュも素敵だったし、まさこちー大の家政婦協会は爆笑ものだったし、回転ドアのセットから、男役が一人ずつ出てきてポーズを決めていく場面とかも、皆個性があって面白かったし。
本当に、一人残らず何かしら見せ場があってとても楽しかったです。
また、詳しいことは帰ったら書きま~す(^ ^)。
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笑いあり、シリアスあり。「ララバイ トム」で始まり、「T・O・M/R トム ライジング!」で終わる、素敵なバラエティ・ショーでした!!
蘭トムさんと、宙組精鋭(^ ^)18名が、全力で歌い、踊り、ジャンプし、コントする2時間半。
バウホールの小さな空間を埋める、濃密なエネルギー。冷房の効いた空間が暑く感じられるほど、熱いものに満たされた気がしました。
一番楽しかったのは、一幕のRad4.「Rock’n Roll」でしょうか。
まず、4人の女の子(美風舞良/純矢ちとせ/百千糸/鳳翔大)が、鏡台に向かってるんるん気分を歌う。「今夜はコンサート!素敵なアイドル、TOMに会える♪(はぁと)」
娘役さんは皆可愛いんだけど、金髪巻き毛を盛り髪にして、へそ出しの(←実際には当て布がありましたが)ホットパンツで脚を出した大くんの迫力にはまったくかないませんでしたね(^ ^;ゞ。
誰より可愛く内股でTOMへの憧れを語る大くんが、そりゃーもう、めっちゃキュートで可愛かったんです☆
幕があがると、蘭トムさんのコンサート会場。段の上にずらりと並んだ、イケメンな男子たち(はぁと)。
段の下にはお立ち台があって、そこにはJ事務所ノリのキラキラつきの団扇で応援する応援団が勢ぞろい(^ ^)。
下手には大くんとえっちゃん、藤咲えりちゃんとアリエッティ(百千糸)。
上手にはせーこちゃん、美風さん、桜子、凛ちゃん、えびちゃん。
長身のえっちゃんと大くんに阻まれて、大好きなアイドルが視えない!というわけで、小さくしゃがんで大くんの長い脚の隙間から団扇を振っているえりちゃんが死ぬほど可愛いです。そして、蘭トムさんたちが下手の応援席にアピールしているときは思いっきり盛り上がってきゃいきゃいしているのに、上手の方にアピールしにいくとすっかりやる気をなくしてヤサグレている大くん、膝が離れてますよっ!!
その後も、応援席から降りてアイドルの皆さんの前に座り込んで応援しはじめてからも、せーこちゃんがフリーダムにアピールし、美風さんもフリーダムにやっていて……そして、両端の方では蘭トムさんの団扇を振りながら別の子にアピールしまくり。
アリエッティのアピールに応えて投げキスしていたりっくんに、ちょっと惚れそうになりました(^ ^;。
最終的にはアイドルたちと女の子たちが一緒に踊り始めましたが、大くんはちゃっかりちーちゃんとラブラブ(^ ^)。えりちゃんはりっくんだったかな?アリエッティは美月くん、、、だったかしら。違ったらすみません。
そのまま客席降りするのですが、たまたま大くんが来てくれる場所(下手通路)に近かったので、細腰を堪能させていただきました(*^ ^*)。大くん、可愛いなあ~!!
二幕のトピックスは、珠洲さんの女役と、凰樹いちくんの金ダルマ(*^ ^*)。どちらも最高に色っぽくて、いい場面でした♪
ただ、珠洲さんの紅いドレスは、もう少し色っぽい形ならもっと良かったのに、と。とりあえず肩は出そうよ!(*^ ^*)
いちくんのダルマは、セクシーダイナマイト爆発で、思わず目を逸らしてしまうほど色っぽかったです(汗)。いやー、ダイナマイトボディですよねぇ(感心)。
りっくん、ふーま、美月の博多座下級生三人組で萬さんたちが歌っていた「シボネ」とか、せーこちゃとちーちゃんで「アモレミオ」とか、、、まさこちゃんのソロが「いつか夢に視た 紫の瞳……」って歌だったり、なんだかすごく「Apassionado!!」を思い出してしまいました。皆、博多座で毎日聴いていたメンバーだもね、覚えも早いよね(^ ^)。
あと、えりちゃんと大くんで「ダンスするならCha-Cha-Cha」も、「Red Hot Sea」を思い出したり。まあ、宝塚のラテンの音楽なんて限りがあるとはいえ、ここまで共通しているとやっぱり思い出してしまいますね。
あ。すごくどうでもいい話なのですが、可愛かったエピソードをひとつ。
二幕の頭の「Welcome上海」で、下手のお立ち台に立つえりちゃんとふーま(風馬翔)。歌が進んで段を降りたら、あっさりえりちゃんをあっきーに奪われてしまって、「うっ……」とショックを受けた芝居をしているふーまがめっちゃ可愛いんです♪舞台奥の方なので視にくいのですが、下手席のかたはぜひチェックを。
とにかく、全員がほとんど出ずっぱりで踊り続けるショーで、ここまで名前の出ていない人もそれぞれに違う見せ場がありました。
えっちゃんのスパニッシュも素敵だったし、まさこちー大の家政婦協会は爆笑ものだったし、回転ドアのセットから、男役が一人ずつ出てきてポーズを決めていく場面とかも、皆個性があって面白かったし。
本当に、一人残らず何かしら見せ場があってとても楽しかったです。
また、詳しいことは帰ったら書きま~す(^ ^)。
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トラファルガーの奇跡【4】
2010年8月12日 宝塚(宙)東宝劇場の端境期(=宙組と雪組の間)にいろいろ観ておこうと、毎日のようにいろんな劇場で当日券めぐりをしています(^ ^)。
いまのうちにクリアしなくっちゃ、みたいな強迫観念があるんですよね。一ヶ月公演になって、変ったなあ…と思うのは、こういうときでしょうか。以前なら、贔屓組が東宝公演中でもそれなりに合間にほかの舞台を観たりしていたのに。
また詳しいことはあらためて書くつもりですが、今のところ印象に深いのはクリエの「宝塚BOYS」と、紀伊国屋サザンシアターの「黙阿弥オペラ」。
どちらもお勧めです♪♪
というわけで、雪組さんが始まる前に、「トラファルガー」のカタをつけたいと思います(^ ^;
■第13場 トラファルガー(つづき)
今回の作品で、ちょっと残念だったなあ、と思うのは、ネルソンがあまりに偉大すぎて、トラファルガー海戦の「奇跡」性が薄れてしまったことでした。(宙組っ子があまりに素直すぎるせい?)
イギリス軍の軍兵たちが、あまりにも自分たちの勝利を「当然のこと」ととらえているので、フランス軍の圧倒的優位に対して、捨て身の中央突破で活路を開いたイギリスの勝利がどれほどの『奇跡』であったのかが見えにくくなってしまったような気がします。
「敵は我々を上回る30を超える大艦隊」
「我々はそれを下回る27隻」
斎藤さんも、台詞ではちゃんと説明しているんですよね。むしろ、しつこいくらいに(「我々を上回る」と「それを下回る」はどちらかだけで良いと思う…)。
だけど、なんとなく実感としての『恐怖』が感じられない。
「怯むな!我々は必ず勝つ!」
とハーディーが喝をいれる前から、みんなの表情が明るすぎるんじゃないかと。
結果的には彼らは勝利するんだから間違いじゃないんですけど、それは200年間語り継がれるほどの奇跡的な勝利であったわけですよ。
なのに、観ているとなんだかネルソンが勝つのは当然だ的な気分に観客がなってしまうのが問題かな、と。
うーん、でも実際のところ、イギリス海軍の兵士たちには「ネルソン提督がいるんだから絶対に勝つ!」という信念があったんだろうから、ああならざるをえないのかなあ……
もう少し、盆が回ってくる段階では兵士たちに悲壮感があってもいいのかな、と思ったんですよね。それが、ハーディーの一喝なり、ネルソンの長口舌なりをうけて明るくなり、勝利への確信になる。その頂点に「出撃だ!!」が来る。そういう展開だと、さらに盛り上がったんじゃないかなと思います。
……いやあの、今でも十分盛り上がってるんですけどね(^ ^)。
ただ。
出撃前の不安が皆の共通認識としてあれば、トム・アレン(凪七瑠海)の帰還の意義も大きくなるのにな、と。
ハーディーの一喝に対して、ネルソンのもとに戻ってきたトム・アレンが間の手をいれる。
「そうだ!我々は必ず勝つ!」
ネルソンの前から姿を消していたトム・アレン、コペンハーゲンの戦いにはいなかったトム・アレンが、ここでわざわざ再登場してくる意味が、あまりみえない。
悲壮感あふれる出撃前のイギリス軍にひょっこり帰ってきて、
『お前、なんでわざわざこんなときに帰ってきたんだ』
『死にたいのか?』
みたいな会話があるわけでもない。
普通に受け入れられて、歓迎されているだけで、逆に
『提督が出世したら帰ってきやがった』
みたいな感じに(悪意を持ってみれば)見えないこともない。
なんていうか、いかにも若手スターに役をつけるために無理やり創りました的な印象が残ってしまうんですよね……(←いや、実際そうなのかもしれませんが)
トム・アレンって、斎藤さんの中ではいったいどんな存在だったんでしょうか?
本来であれば、「エル・アルコン-鷹-」のティリアンに対するニコラス、デルフィニア王妃グリンダに対するシェラ、そしてヤン・ウェンリーに対するユリアン的なイメージで発想したキャラクターがトム・アレンだったんじゃないかな、と思うんですが。
でも、結果的にそのどれにもならず、意味不明な役のまま終わってしまったのはどうしてなのかな、と。
浅黒い肌。「身寄りのない俺」は、あきらかにアングロ・サクソンではない異文化の申し子。
ネルソンが彼をどういう経緯で拾ったのかについては何も語られませんが、それはまあ、この際どうでもよくて。ただ、エスニックな雰囲気を出そうとしたのか、ニコラスやシェラ、ユリアンたちにあった「主に対する絶対的なリスペクト」とか「頭の回転の良さ」があまり感じられず、ああいう「マスコット」キャラの王道から外れてしまっているんですよね。主のマスコットとして兵士たちには結構可愛がられているあたりは王道どおりなのに、なんか違和感があるんです。
王道どおりならキャラ設定もある程度王道を踏襲してほしいし、それを外すならちゃんと説得力のある場面を作ってあげてほしい。役の(役者の)格としてあれ以上の出番を作るわけにはいかないのであれば、「王道のワンパターン」に沿ったキャラにした方が良かったのでは?と思ったりしたのでした。
……閑話休題。
「出撃だ!」
というネルソンの声とともに、「Victory」のコーラスが始まる。
ここの祐飛さんの声は、明るくて力強いヒーロー声。祐飛さんのこういう声って滅多に聴けないので、とても幸せ♪(今回の公演は、ショーも含めて珍しいくらい明るい声を多用していましたが)
盆が回って、歌い継ぐハーディーの声とのバランスもいい。祐飛さんとともちん、予想以上に合うなあ(はぁと)
下級生もみんながんばっているし、なんだかすごくいとおしい。
回り盆にのった階段のセットを、台詞もなく何度も昇ったり降ったりするナポレオン。豪華な衣装で結構舞台上を歩き回っているので、大変だろうなあ……なんてことを思ってました。
しかし眼が効く人ですね。戦場を俯瞰する獅子の瞳。段上に上がっただけで、何か偉そうな空気が漂うのはさすがです。
上手のセットに駆け上がって「ネルソン!」と叫び、一発で打ち抜くオーレリー(蓮水ゆうや)。
ここの、平場のストップモーションとネルソンの「ああっ」という苦しみ方が、日を追うにつれて派手になっていったのは気のせいでしょうか(汗)。
ネルソンの下手側でフランス兵と斬り結んでいたはずのハーディーが、一瞬のうちに敵をうちたおし、懐から銃を抜く。
「仇はうったよ!」と歓喜した瞬間に、撃たれておちるオーレリー。(ちなみに、ここであがる煙は、排水管が破裂して水が噴き出している表現なんだそうです。……わかんねーよ)
撃たれたネルソンは、大きく頭を振って帽子を落とし(←東宝から。すごく良い変更だった!斎藤さんGJ)、倒れこむ。
駆け寄ろうとするハーディーを「俺にかまうな!」と留め、「撃って、撃って、撃ちまくれ!!」と叱咤する。
……旗艦でさえ小銃で狙撃できる程度にしか敵艦と離れていないような混戦状況の中、当時の大砲の射程距離や精度で撃つのは勇気がいると思うんだが……ぶつぶつ……。
もとい。
大砲をぶちかまして敵艦を沈める(←だったら最初から) Victory号。
とりあえず白兵戦は終わったのでヒラの兵士たちは暇になり、ジョサイアが義父を助け起こそうと手を伸ばす。
その手を拒否して、持ち場へ戻るよう指示するネルソン。そういえば、コペンハーゲンで義父の手を拒んだのはジョサイアの方だったな、なんてことを思いました。
ネルソンに拒否されたジョサイアは、それでも諦めきれずにネルソンが取り落とした帽子を拾い、傍に膝をつく。
そうこうしているうちに勝負はつき、ナポレオンは捨て台詞を残して銀橋から花道へ去る。
ハーディーが持ち場を離れてネルソンの許へ飛んでいく。
……斎藤さん、ともちんと祐飛さんのベルばらごっこ、などという滅多に見られないものを見せていただき、ありがとうございましたm(_ _)m。
ともちんの長い脚と腕に身を預けた祐飛さん、という萌え写真は、どこへ行っても在庫が少なくて(苦笑)、まー、誰しも考えることは同じだなあ、と思いましたわ。
「I have done my......duty」
そう最後に一言残して、息絶えるネルソン。
「ホレイシオーーーーっ!!」
ついさっきまでは「提督!」と呼びかけていたのに、黄泉へ旅立つ魂に向かう、最後の呼びかけは名前なんですね(T T)。
そういえば、たしかハーディーがネルソンを名前で呼ぶのは、ここと、ナポリの騒乱の場面でエマを探しに行くネルソンの背中に呼びかけるときだけなんですね。……必死なときだけ、ってこと?
回りの兵士たちの嘆きようも一人ひとり個性的で面白かったです。
声もなく膝をつくたまちゃん(天羽珠紀)、
長い髪を振り乱して「提督、提督、ていとくううううううーっっっ!!」と豪勢に嘆くアルバート(鳳翔大)、
「提督っ………!!」と、一言に万感の思いを込めたジュリアン(七海ひろき)、
胸に抱いていた帽子を、ギュッと握りしめて俯くジョサイア。若い役者にとって、感情が激したときの手の芝居ってのは難しいものですが、この「帽子を持たせる」っていうのは秀逸なアイディアでしたね。
オーレリー役のちーちゃんが、先日のトークで「最後にハケるとき、イギリス軍と一緒なので居たたまれない」ってな話をしていましたが、たしかにアレは居たたまれないかも……。
■第14場A ロンドン ~手紙~
幕が降りると、幕前にホレイシアと侍女たち。10年たっても変わらない(衣装も同じな)美少女たちが可愛いです。
「天使の微笑み…」
と歌うエマ。柔らかな「母」の貌。
そこに、ハミルトンがジゼラ(藤咲えり)を連れて登場。エマにホレイシオからの手紙を渡して、背を向ける。
賭けは君たちの勝ちだ、「彼は真の勝利者だ」と告げるハミルトンに、ただ涙を堪えてるエマ。
そしてさらに、客人が現れる。ネルソンの妻と、父と、そして、息子と。
この場面のファニーは、最後の一週間くらいはかなり日替りでしたが(←ネルソンとエマが日替りだったので当たり前かも)、私は、なんといっても千秋楽のアリスちゃんの表情にやられました。
いい芝居だった……。
そして、最後に残る母娘を視て、敬礼して去っていくジョサイア。
個人的には、最後に寂しげに微笑んだ新公のジョサイアにすごく泣かされましたが、愛月くんもよくがんばっていたと思います(^ ^)。
「あなたのパパはね、とても素敵な殿方だったのよ……」
すみ花ちゃんの柔らかな声が語るネルソン像は、とても素敵でした。でも、「とても踊りが上手だったんだから!」は、笑うところ?(←こら)
■第14場B ネルソン ~その愛と奇跡~
「祈るのよ、ホレイシア」
その声とともに、流れ出す旋律。この作品全体を通して流れるテーマ曲ともいうべき、エルガーの名曲「威風堂々」。七瀬りりこ嬢の美声が劇場を満たしてくれます。
オープニングと同じ「波」たちのダンス。下手前方で「波」と戯れるホレイシア。「RED HOT SEA」の「かもめ」の場面ほどの完成度ではありませんが、寄せては返す波を表現したダンスとして、なかなかおもしろかったです。
舞台奥のセンターで、セリに寄りかかるような形で倒れていたネルソンが、ゆっくりと起き上がる。
舞台前面は波打際、奥にいくと深海……というイメージなのかな、あの場面は。まあ、理屈を考えるような場面ではないのですが。
その腕に抱くことの無かった娘を抱き、祝福を与え、そして、その母を最期に抱きしめる。
すべての鬱屈に決着をつけ、「愛する者を護る」という使命を果たしたネルソンの、その清しい笑顔。
愛する者たちの幸せと、平和な世界を、海の底で今も願っているのであろう、英雄。
祐飛さんと、英雄。
妻を裏切った不実な夫でありながら、そんなスキャンダルにびくともしない「英雄」でありつづけた人。
強い意志と、信念と、そして、理想。
「カサブランカ」みたいに脚本として完成された作品も面白いけど、こういう隙のある作品も、役者の工夫が随所に感じられて興味深いです。
もう少しこう…と思うところも多かったけど、斎藤さんの視た夢を共に追うことができて、とても楽しい公演でした。
さあ、次は銀ちゃんだ!!これはまた、脚本として完成度が高いうえに役者が遊ぶ隙のある、面白い作品。今までにない大所帯をどうさばくのか、石田さんのお手並みを楽しみにしています(^ ^)。
.
いまのうちにクリアしなくっちゃ、みたいな強迫観念があるんですよね。一ヶ月公演になって、変ったなあ…と思うのは、こういうときでしょうか。以前なら、贔屓組が東宝公演中でもそれなりに合間にほかの舞台を観たりしていたのに。
また詳しいことはあらためて書くつもりですが、今のところ印象に深いのはクリエの「宝塚BOYS」と、紀伊国屋サザンシアターの「黙阿弥オペラ」。
どちらもお勧めです♪♪
というわけで、雪組さんが始まる前に、「トラファルガー」のカタをつけたいと思います(^ ^;
■第13場 トラファルガー(つづき)
今回の作品で、ちょっと残念だったなあ、と思うのは、ネルソンがあまりに偉大すぎて、トラファルガー海戦の「奇跡」性が薄れてしまったことでした。(宙組っ子があまりに素直すぎるせい?)
イギリス軍の軍兵たちが、あまりにも自分たちの勝利を「当然のこと」ととらえているので、フランス軍の圧倒的優位に対して、捨て身の中央突破で活路を開いたイギリスの勝利がどれほどの『奇跡』であったのかが見えにくくなってしまったような気がします。
「敵は我々を上回る30を超える大艦隊」
「我々はそれを下回る27隻」
斎藤さんも、台詞ではちゃんと説明しているんですよね。むしろ、しつこいくらいに(「我々を上回る」と「それを下回る」はどちらかだけで良いと思う…)。
だけど、なんとなく実感としての『恐怖』が感じられない。
「怯むな!我々は必ず勝つ!」
とハーディーが喝をいれる前から、みんなの表情が明るすぎるんじゃないかと。
結果的には彼らは勝利するんだから間違いじゃないんですけど、それは200年間語り継がれるほどの奇跡的な勝利であったわけですよ。
なのに、観ているとなんだかネルソンが勝つのは当然だ的な気分に観客がなってしまうのが問題かな、と。
うーん、でも実際のところ、イギリス海軍の兵士たちには「ネルソン提督がいるんだから絶対に勝つ!」という信念があったんだろうから、ああならざるをえないのかなあ……
もう少し、盆が回ってくる段階では兵士たちに悲壮感があってもいいのかな、と思ったんですよね。それが、ハーディーの一喝なり、ネルソンの長口舌なりをうけて明るくなり、勝利への確信になる。その頂点に「出撃だ!!」が来る。そういう展開だと、さらに盛り上がったんじゃないかなと思います。
……いやあの、今でも十分盛り上がってるんですけどね(^ ^)。
ただ。
出撃前の不安が皆の共通認識としてあれば、トム・アレン(凪七瑠海)の帰還の意義も大きくなるのにな、と。
ハーディーの一喝に対して、ネルソンのもとに戻ってきたトム・アレンが間の手をいれる。
「そうだ!我々は必ず勝つ!」
ネルソンの前から姿を消していたトム・アレン、コペンハーゲンの戦いにはいなかったトム・アレンが、ここでわざわざ再登場してくる意味が、あまりみえない。
悲壮感あふれる出撃前のイギリス軍にひょっこり帰ってきて、
『お前、なんでわざわざこんなときに帰ってきたんだ』
『死にたいのか?』
みたいな会話があるわけでもない。
普通に受け入れられて、歓迎されているだけで、逆に
『提督が出世したら帰ってきやがった』
みたいな感じに(悪意を持ってみれば)見えないこともない。
なんていうか、いかにも若手スターに役をつけるために無理やり創りました的な印象が残ってしまうんですよね……(←いや、実際そうなのかもしれませんが)
トム・アレンって、斎藤さんの中ではいったいどんな存在だったんでしょうか?
本来であれば、「エル・アルコン-鷹-」のティリアンに対するニコラス、デルフィニア王妃グリンダに対するシェラ、そしてヤン・ウェンリーに対するユリアン的なイメージで発想したキャラクターがトム・アレンだったんじゃないかな、と思うんですが。
でも、結果的にそのどれにもならず、意味不明な役のまま終わってしまったのはどうしてなのかな、と。
浅黒い肌。「身寄りのない俺」は、あきらかにアングロ・サクソンではない異文化の申し子。
ネルソンが彼をどういう経緯で拾ったのかについては何も語られませんが、それはまあ、この際どうでもよくて。ただ、エスニックな雰囲気を出そうとしたのか、ニコラスやシェラ、ユリアンたちにあった「主に対する絶対的なリスペクト」とか「頭の回転の良さ」があまり感じられず、ああいう「マスコット」キャラの王道から外れてしまっているんですよね。主のマスコットとして兵士たちには結構可愛がられているあたりは王道どおりなのに、なんか違和感があるんです。
王道どおりならキャラ設定もある程度王道を踏襲してほしいし、それを外すならちゃんと説得力のある場面を作ってあげてほしい。役の(役者の)格としてあれ以上の出番を作るわけにはいかないのであれば、「王道のワンパターン」に沿ったキャラにした方が良かったのでは?と思ったりしたのでした。
……閑話休題。
「出撃だ!」
というネルソンの声とともに、「Victory」のコーラスが始まる。
ここの祐飛さんの声は、明るくて力強いヒーロー声。祐飛さんのこういう声って滅多に聴けないので、とても幸せ♪(今回の公演は、ショーも含めて珍しいくらい明るい声を多用していましたが)
盆が回って、歌い継ぐハーディーの声とのバランスもいい。祐飛さんとともちん、予想以上に合うなあ(はぁと)
下級生もみんながんばっているし、なんだかすごくいとおしい。
回り盆にのった階段のセットを、台詞もなく何度も昇ったり降ったりするナポレオン。豪華な衣装で結構舞台上を歩き回っているので、大変だろうなあ……なんてことを思ってました。
しかし眼が効く人ですね。戦場を俯瞰する獅子の瞳。段上に上がっただけで、何か偉そうな空気が漂うのはさすがです。
上手のセットに駆け上がって「ネルソン!」と叫び、一発で打ち抜くオーレリー(蓮水ゆうや)。
ここの、平場のストップモーションとネルソンの「ああっ」という苦しみ方が、日を追うにつれて派手になっていったのは気のせいでしょうか(汗)。
ネルソンの下手側でフランス兵と斬り結んでいたはずのハーディーが、一瞬のうちに敵をうちたおし、懐から銃を抜く。
「仇はうったよ!」と歓喜した瞬間に、撃たれておちるオーレリー。(ちなみに、ここであがる煙は、排水管が破裂して水が噴き出している表現なんだそうです。……わかんねーよ)
撃たれたネルソンは、大きく頭を振って帽子を落とし(←東宝から。すごく良い変更だった!斎藤さんGJ)、倒れこむ。
駆け寄ろうとするハーディーを「俺にかまうな!」と留め、「撃って、撃って、撃ちまくれ!!」と叱咤する。
……旗艦でさえ小銃で狙撃できる程度にしか敵艦と離れていないような混戦状況の中、当時の大砲の射程距離や精度で撃つのは勇気がいると思うんだが……ぶつぶつ……。
もとい。
大砲をぶちかまして敵艦を沈める
とりあえず白兵戦は終わったのでヒラの兵士たちは暇になり、ジョサイアが義父を助け起こそうと手を伸ばす。
その手を拒否して、持ち場へ戻るよう指示するネルソン。そういえば、コペンハーゲンで義父の手を拒んだのはジョサイアの方だったな、なんてことを思いました。
ネルソンに拒否されたジョサイアは、それでも諦めきれずにネルソンが取り落とした帽子を拾い、傍に膝をつく。
そうこうしているうちに勝負はつき、ナポレオンは捨て台詞を残して銀橋から花道へ去る。
ハーディーが持ち場を離れてネルソンの許へ飛んでいく。
……斎藤さん、ともちんと祐飛さんのベルばらごっこ、などという滅多に見られないものを見せていただき、ありがとうございましたm(_ _)m。
ともちんの長い脚と腕に身を預けた祐飛さん、という萌え写真は、どこへ行っても在庫が少なくて(苦笑)、まー、誰しも考えることは同じだなあ、と思いましたわ。
「I have done my......duty」
そう最後に一言残して、息絶えるネルソン。
「ホレイシオーーーーっ!!」
ついさっきまでは「提督!」と呼びかけていたのに、黄泉へ旅立つ魂に向かう、最後の呼びかけは名前なんですね(T T)。
そういえば、たしかハーディーがネルソンを名前で呼ぶのは、ここと、ナポリの騒乱の場面でエマを探しに行くネルソンの背中に呼びかけるときだけなんですね。……必死なときだけ、ってこと?
回りの兵士たちの嘆きようも一人ひとり個性的で面白かったです。
声もなく膝をつくたまちゃん(天羽珠紀)、
長い髪を振り乱して「提督、提督、ていとくううううううーっっっ!!」と豪勢に嘆くアルバート(鳳翔大)、
「提督っ………!!」と、一言に万感の思いを込めたジュリアン(七海ひろき)、
胸に抱いていた帽子を、ギュッと握りしめて俯くジョサイア。若い役者にとって、感情が激したときの手の芝居ってのは難しいものですが、この「帽子を持たせる」っていうのは秀逸なアイディアでしたね。
オーレリー役のちーちゃんが、先日のトークで「最後にハケるとき、イギリス軍と一緒なので居たたまれない」ってな話をしていましたが、たしかにアレは居たたまれないかも……。
■第14場A ロンドン ~手紙~
幕が降りると、幕前にホレイシアと侍女たち。10年たっても変わらない(衣装も同じな)美少女たちが可愛いです。
「天使の微笑み…」
と歌うエマ。柔らかな「母」の貌。
そこに、ハミルトンがジゼラ(藤咲えり)を連れて登場。エマにホレイシオからの手紙を渡して、背を向ける。
賭けは君たちの勝ちだ、「彼は真の勝利者だ」と告げるハミルトンに、ただ涙を堪えてるエマ。
そしてさらに、客人が現れる。ネルソンの妻と、父と、そして、息子と。
この場面のファニーは、最後の一週間くらいはかなり日替りでしたが(←ネルソンとエマが日替りだったので当たり前かも)、私は、なんといっても千秋楽のアリスちゃんの表情にやられました。
いい芝居だった……。
そして、最後に残る母娘を視て、敬礼して去っていくジョサイア。
個人的には、最後に寂しげに微笑んだ新公のジョサイアにすごく泣かされましたが、愛月くんもよくがんばっていたと思います(^ ^)。
「あなたのパパはね、とても素敵な殿方だったのよ……」
すみ花ちゃんの柔らかな声が語るネルソン像は、とても素敵でした。でも、「とても踊りが上手だったんだから!」は、笑うところ?(←こら)
■第14場B ネルソン ~その愛と奇跡~
「祈るのよ、ホレイシア」
その声とともに、流れ出す旋律。この作品全体を通して流れるテーマ曲ともいうべき、エルガーの名曲「威風堂々」。七瀬りりこ嬢の美声が劇場を満たしてくれます。
オープニングと同じ「波」たちのダンス。下手前方で「波」と戯れるホレイシア。「RED HOT SEA」の「かもめ」の場面ほどの完成度ではありませんが、寄せては返す波を表現したダンスとして、なかなかおもしろかったです。
舞台奥のセンターで、セリに寄りかかるような形で倒れていたネルソンが、ゆっくりと起き上がる。
舞台前面は波打際、奥にいくと深海……というイメージなのかな、あの場面は。まあ、理屈を考えるような場面ではないのですが。
その腕に抱くことの無かった娘を抱き、祝福を与え、そして、その母を最期に抱きしめる。
すべての鬱屈に決着をつけ、「愛する者を護る」という使命を果たしたネルソンの、その清しい笑顔。
愛する者たちの幸せと、平和な世界を、海の底で今も願っているのであろう、英雄。
祐飛さんと、英雄。
妻を裏切った不実な夫でありながら、そんなスキャンダルにびくともしない「英雄」でありつづけた人。
強い意志と、信念と、そして、理想。
「カサブランカ」みたいに脚本として完成された作品も面白いけど、こういう隙のある作品も、役者の工夫が随所に感じられて興味深いです。
もう少しこう…と思うところも多かったけど、斎藤さんの視た夢を共に追うことができて、とても楽しい公演でした。
さあ、次は銀ちゃんだ!!これはまた、脚本として完成度が高いうえに役者が遊ぶ隙のある、面白い作品。今までにない大所帯をどうさばくのか、石田さんのお手並みを楽しみにしています(^ ^)。
.
トラファルガーの奇跡【3】
2010年8月11日 宝塚(宙)突然ですが。
今CSを観ていたら、星組バウ公演のCMらしきものが流れていました。
……爆笑しました。実際の舞台を観ても笑ってしまいそうです(^ ^)。
CMって、そういえば木村さんの「君を愛してる」では何パターンもやっていましたよね。
コメディじゃないと創りにくいのかな。同じ木村さんでも「誰がために鐘は鳴る」では作ってくれそうにないもんね……。
余談はそんなところにして、宙組東宝劇場公演「トラファルガー」について。
■第11場A ロンドン(つづき)
イギリス海軍の司令室(?)での会話がおわり、幕がおりる。
幕前に取り残されたネルソンのもとに、上手からジョサイア(愛月ひかる)が登場。
この作品における「名場面」のひとつ。
齋藤さんは、男女の愛よりも血のつながった相手に対する愛や憎しみをより深く描きたがる傾向があるのですが、今回も「夫婦の情」より「親子の情」を前面に出して、そして、見事に成功しました。
今まで「提督」とか「キャプテン」としか呼ばなかった息子が、、初めて自分を「父上」と呼んだ瞬間のかすかな喜びの表情がすごく好きでした。
この場面でのジョサイアは、大劇場の前半を思えば別人のように良い芝居をするようになってくれて、とても嬉しかったです。ジョサイアは作品的にもキーパーソンなので、愛月くんが期待に応えてくれたからこそ作品もレベルアップしたと思うし、これからもがんばってほしいなと思います。
■第11場B ロンドン ~賭け~
幕があがると、ハミルトン邸の庭。キャドガン夫人(美風舞良)が赤児を抱いている。
「♪天使の微笑 可愛いホレイシア」
どうか神様、と祈りながら。
眩い光に包まれた「幸い」の場面。
そこに入ることのできないネルソンの孤独が、よけいに沁みました(T T)。
「娘にかたく言われました あなたをホレイシアに逢わせてはいけないと」
孤独な男から目を逸らして、貴婦人が告げる。
「どうかこの手にホレイシアを!」
血を吐くような叫びにも背を向けて。
「エマも私も、ハミルトン家に厄介になっている身なのです」
細い肩を震わせながら、それでも毅然として。
「……許して」
悄然と立ち尽くす英雄の背中に、遠慮がちな声がかかる。
「父上」
たとえ理解しあったばかりの息子に軽蔑されたとしても、それでも知っておいてほしかった、と呟く弱さと、そして、揺らがない強さ。
愛しているものを「愛している」と胸を張って言うことに確信がある、というのが素晴らしいなと思います。
そんなネルソンに声をかけるハミルトン。
「その片腕が激戦の証か」
……先日の「齋藤くんの日本語突っ込みコーナー」には入れませんでしたが、この台詞もなんかおかしいですね、そういえば。「その右腕が」ならわかるんですけど。
「君も人の親だったわけだね」
……会話の流れ的に、ハミルトンのこの台詞はジョサイアのことを言っているような気がするのですが、これに対するネルソンの答えがホレイシアのことを言っているように聞こえるので……毎回「あれっ?」と思っていました。
本当はどういう意味だったんでしょうね(^ ^)。
ハミルトンがここで持ち出す「賭け」。
この人は、ホレイシオの勝利を信じきっていて、ひとかけらの疑いも無いんだな、と思いました。
最初からエマを自由にするつもりで、でも「ただで」譲るのは悔しいから条件をつける……そんな感じ。
彼はもう、エマへの愛情を自覚しているから。
愛していれば、彼女の幸せを希むのが人情というもの。自分の許にいるよりもホレイシオと居る方が幸せなのが明らかならば、まして子供ができた以上は、もう自分ではどうすることもできないのですから。
そもそも、ホレイシオが敗れたらイコール、イギリスはナポレオンのフランスによって蹂躙されることになるわけで。そうなったら、自分自身だってどうなるかわからない。エマどころの騒ぎではないかもしれない。
そうなる前に、ホレイシオを縛ってしまいたい。
エマのために。エマへの愛のために。
……史実では、ハミルトンとエマとホレイシオは三人で暮らしていた時期があるくらい、この三人の関係は複雑なのですが、そのへんはフィクションで処理した齋藤さんのセンスを買いたいと思います♪
■第11場C ロンドン ~忘れられぬ人~
ホレイシオ、ウイリアム、エマ、ファニーの4人で歌われるビッグナンバー。
「♪忘れられないひと」
「♪我が言葉は あなたを苦しめていた……」
すれ違い、行き違う、4人の男女。
「♪懺悔さえ許されることのない罪びとたち」
「♪それでもいい」
「♪あなたに逢いたい」
忘れられない、ひと。
幻想の空間の中で、忘れてしまおうとしたひとに謝罪するネルソン。
「苦しめてきたな…」
幻想の空間の中で、初めて素直になった、ファニー。
「ジョサイアを助けてくれて、ありがとう」
一度はいとおしんだ妻の貌から目を逸らして、不実な夫は告げる。
「こんな私でも、彼の父親だ」
彼の父親で、そして、あなたの夫だった。
こんな私だけれども、それでも。
「……わたしは、レディ・ネルソンになれていたのかしら…」
レディ・ハミルトンの前ではそう名乗ったけれども、貴男の前でそう名乗ることが出来るのかしら。
お互いに目を合わせることなく、すれ違ったままに。
それでも。
出陣していく男を、妻は祈りとともに見送ったのでしょうか。
初めて気付いた、「レディ・ネルソン」の自覚をもって。
■第12場A 前夜(ロンドン)
フランスの宣戦布告を受けて、右往左往する軍人たち。
ホレイシオをアサインするだけで精一杯かよ(汗)と毎回思ってました(すみません)。
■第12場B 前夜(パリ)
このあたりは、トラファルガー海戦の「前夜」だから、1805年の秋なんですよね。
このときナポレオンは36歳。ちなみにリュシアン(春風弥里)が30歳、タレーラン(風羽玲亜)が51歳、フーシェ(光海舞人)が46歳。
もっとちなみに、ネルソンが47歳、バラス(鳳樹いち)50歳、シェイエス(天玲美音)57歳、ですね。ナポレオンって若かったんだなあ。……あまりそういう気がしないけど(^ ^;ゞ
そして、この場面を観ていて思ったこと。
「オーレリー、お前にとっての戦いの義とは何だ」
「それは、愛するものを奪った仇への報復」
「立派な義だ」
この会話をさせるために、オーレリー・バイロンという役はああいう役になったんだろうなあ、と。
何度か書いているような気がしますが、この役は本来ならただの「装填された銃」であるべきだと思うんですよね。
それでも、ネルソンの求める「義」に対するナポレオンの「義」を説明するために、ああいう役にならざるをえなかった……ような気がしました。
うーん、もうちょっと違うアプローチもあったんじゃないかと思うんだけどな……でも、対案がある訳ではないから仕方ないか(T T)。
■第12場C 指令(ロンドン)
このあたり、ロンドンの海軍省からそのまま幕を降ろさず、ちょっと脇にのけるだけでパリの様子を垣間見せ(しかもロンドンのオーレリーと会話までさせちゃう汗)、あげくに、さらに奥からネルソンが登場する……という流れにちょっとびっくりしました。最近の流行だと盆を回しそうなところなのに、それもしないのか!と(^ ^;
「頼もしいぞ!我が愛する友よ!」
と言って、ネルソンの手をぎゅっと握る王子殿下は、何か確信犯のような気がしてなりません……
そして、新人公演ではこの場面で物凄く心配そうにネルソンを見凝めるサー・ジャービス(月映樹茉)の視線に嵌った私でした。……うーん、珠洲さんのクールな視線もそれはそれでいいんだけど、あのえなちゃんの視線はすごく雄弁だった!!(←気のせい)
■第12場D 別れ(ロンドン)
またもや幕前に取り残されるネルソン。
ハミルトン邸の庭(?)にたたずむエマの姿が。
コペンハーゲンの戦い以降で、エマとネルソンが顔を合わせるのはこの場面が初めて。
だからエマは、真っ先にネルソンの腕に反応する。
噂には聞いていても、実際に隻腕となった愛人を観る衝撃は大きかったはず。そんなエマを慰めるように、優しい口調でネルソンが諭す。
「この腕一本が祖国の犠牲になったのであれば悔いなどない」
……えーっと。ここも、変な日本語だと思っていたのにそういえば書き忘れてました。
「この腕一本で祖国をまもれたのであれば」とかになるんじゃないでしょうかね、本来は。
いや、あの、、、、いまさらですが。
二人は心が通じている(テレパシーが通じる)ので、表面にあらわれている会話にはあまり意味はないんですが、
それでも。
「初めてみつけたのだ、戦いの意義を。愛する国を、愛する君を、そして、ホレイシアを護るために」
……ジョサイアは?エドマンドは?そして、、、ファニーは?
■第13場 トラファルガー
東宝に来て、いきなりラ・マルセイエーズから始まるようになったのですが、毎回吃驚してしまいます。
大劇場の時の方が、ラ・マルセイエーズの印象が強かったような気がするんだけどなあ……。何のための変更だったんでしょうね。不思議。
ジョゼフィーヌ(五峰亜季)が口火を切って歌いだす。決して歌手ではないまゆみさんですが、印象的な声の持ち主なのでこの場面は良かったと思います。そして続くナポレオンのまゆさん。「カサブランカ」でも歌っていたし、へたをすると次の「誰がために鐘は鳴る」でも歌いかねん。「ラ・マルセイエーズ」のプロと呼びたい(^ ^)。
っていうか。
たしか「ラ・マルセイエーズ」って、ナポレオンが皇帝になったときに禁止されたんじゃありませんでしたっけ……私の勘違い?
盆が回って、イギリス軍。
このイギリス軍は、盆が回る前から芝居が始まっているので、二階席のときは凄く楽しかったです。
英雄ネルソンに挨拶しにいくる下士官たち、そして、ジョサイアと笑顔を交わすネルソンの楽しそうなこと(^ ^)。
エマといるときの何か苦しげな雰囲気とは全然違う、自分の居場所に居る男の落ち着き。
「海の上で生活している時間の方が遥かに長い」
ホンモノの、「海の男」の貌。
前景で「君たちに捧げよう、真の勝利を!」
と打ち上げて、この出陣の場では
「この勝利を、愛する者たちに捧げようではないか!」
と煽る。ネルソンは、将兵の戦意を昂揚させる方法を知っていたんだなあ、と思います。だからこその英雄で、だからこその「常勝」なんですよね、たぶん。人智を超えた力を引き出せるのは、人智を尽くしたうえでのこと。彼が「常勝」だったのは、誰よりも「勝利の仕方」を知っていたから。
戦争に一人で勝つことは、できないのだから。
ここでの長広舌と、それに続く「Victory」の大合唱。
公演が進むにつれて熱量を増していった場面ですが、千秋楽のこの場面は、ついに涙が止まらなくなってしまいました(T T)。
私、すごく弱いんですよ。ああいう「信じた人々」の場面は、かなりの確率で泣いてしまうんです。
せっかく「トラファルガーの奇跡」とゆータイトルで書いているので、もう一回だけ続きます。
ずるずると、すみません(汗)。
.
今CSを観ていたら、星組バウ公演のCMらしきものが流れていました。
……爆笑しました。実際の舞台を観ても笑ってしまいそうです(^ ^)。
CMって、そういえば木村さんの「君を愛してる」では何パターンもやっていましたよね。
コメディじゃないと創りにくいのかな。同じ木村さんでも「誰がために鐘は鳴る」では作ってくれそうにないもんね……。
余談はそんなところにして、宙組東宝劇場公演「トラファルガー」について。
■第11場A ロンドン(つづき)
イギリス海軍の司令室(?)での会話がおわり、幕がおりる。
幕前に取り残されたネルソンのもとに、上手からジョサイア(愛月ひかる)が登場。
この作品における「名場面」のひとつ。
齋藤さんは、男女の愛よりも血のつながった相手に対する愛や憎しみをより深く描きたがる傾向があるのですが、今回も「夫婦の情」より「親子の情」を前面に出して、そして、見事に成功しました。
今まで「提督」とか「キャプテン」としか呼ばなかった息子が、、初めて自分を「父上」と呼んだ瞬間のかすかな喜びの表情がすごく好きでした。
この場面でのジョサイアは、大劇場の前半を思えば別人のように良い芝居をするようになってくれて、とても嬉しかったです。ジョサイアは作品的にもキーパーソンなので、愛月くんが期待に応えてくれたからこそ作品もレベルアップしたと思うし、これからもがんばってほしいなと思います。
■第11場B ロンドン ~賭け~
幕があがると、ハミルトン邸の庭。キャドガン夫人(美風舞良)が赤児を抱いている。
「♪天使の微笑 可愛いホレイシア」
どうか神様、と祈りながら。
眩い光に包まれた「幸い」の場面。
そこに入ることのできないネルソンの孤独が、よけいに沁みました(T T)。
「娘にかたく言われました あなたをホレイシアに逢わせてはいけないと」
孤独な男から目を逸らして、貴婦人が告げる。
「どうかこの手にホレイシアを!」
血を吐くような叫びにも背を向けて。
「エマも私も、ハミルトン家に厄介になっている身なのです」
細い肩を震わせながら、それでも毅然として。
「……許して」
悄然と立ち尽くす英雄の背中に、遠慮がちな声がかかる。
「父上」
たとえ理解しあったばかりの息子に軽蔑されたとしても、それでも知っておいてほしかった、と呟く弱さと、そして、揺らがない強さ。
愛しているものを「愛している」と胸を張って言うことに確信がある、というのが素晴らしいなと思います。
そんなネルソンに声をかけるハミルトン。
「その片腕が激戦の証か」
……先日の「齋藤くんの日本語突っ込みコーナー」には入れませんでしたが、この台詞もなんかおかしいですね、そういえば。「その右腕が」ならわかるんですけど。
「君も人の親だったわけだね」
……会話の流れ的に、ハミルトンのこの台詞はジョサイアのことを言っているような気がするのですが、これに対するネルソンの答えがホレイシアのことを言っているように聞こえるので……毎回「あれっ?」と思っていました。
本当はどういう意味だったんでしょうね(^ ^)。
ハミルトンがここで持ち出す「賭け」。
この人は、ホレイシオの勝利を信じきっていて、ひとかけらの疑いも無いんだな、と思いました。
最初からエマを自由にするつもりで、でも「ただで」譲るのは悔しいから条件をつける……そんな感じ。
彼はもう、エマへの愛情を自覚しているから。
愛していれば、彼女の幸せを希むのが人情というもの。自分の許にいるよりもホレイシオと居る方が幸せなのが明らかならば、まして子供ができた以上は、もう自分ではどうすることもできないのですから。
そもそも、ホレイシオが敗れたらイコール、イギリスはナポレオンのフランスによって蹂躙されることになるわけで。そうなったら、自分自身だってどうなるかわからない。エマどころの騒ぎではないかもしれない。
そうなる前に、ホレイシオを縛ってしまいたい。
エマのために。エマへの愛のために。
……史実では、ハミルトンとエマとホレイシオは三人で暮らしていた時期があるくらい、この三人の関係は複雑なのですが、そのへんはフィクションで処理した齋藤さんのセンスを買いたいと思います♪
■第11場C ロンドン ~忘れられぬ人~
ホレイシオ、ウイリアム、エマ、ファニーの4人で歌われるビッグナンバー。
「♪忘れられないひと」
「♪我が言葉は あなたを苦しめていた……」
すれ違い、行き違う、4人の男女。
「♪懺悔さえ許されることのない罪びとたち」
「♪それでもいい」
「♪あなたに逢いたい」
忘れられない、ひと。
幻想の空間の中で、忘れてしまおうとしたひとに謝罪するネルソン。
「苦しめてきたな…」
幻想の空間の中で、初めて素直になった、ファニー。
「ジョサイアを助けてくれて、ありがとう」
一度はいとおしんだ妻の貌から目を逸らして、不実な夫は告げる。
「こんな私でも、彼の父親だ」
彼の父親で、そして、あなたの夫だった。
こんな私だけれども、それでも。
「……わたしは、レディ・ネルソンになれていたのかしら…」
レディ・ハミルトンの前ではそう名乗ったけれども、貴男の前でそう名乗ることが出来るのかしら。
お互いに目を合わせることなく、すれ違ったままに。
それでも。
出陣していく男を、妻は祈りとともに見送ったのでしょうか。
初めて気付いた、「レディ・ネルソン」の自覚をもって。
■第12場A 前夜(ロンドン)
フランスの宣戦布告を受けて、右往左往する軍人たち。
ホレイシオをアサインするだけで精一杯かよ(汗)と毎回思ってました(すみません)。
■第12場B 前夜(パリ)
このあたりは、トラファルガー海戦の「前夜」だから、1805年の秋なんですよね。
このときナポレオンは36歳。ちなみにリュシアン(春風弥里)が30歳、タレーラン(風羽玲亜)が51歳、フーシェ(光海舞人)が46歳。
もっとちなみに、ネルソンが47歳、バラス(鳳樹いち)50歳、シェイエス(天玲美音)57歳、ですね。ナポレオンって若かったんだなあ。……あまりそういう気がしないけど(^ ^;ゞ
そして、この場面を観ていて思ったこと。
「オーレリー、お前にとっての戦いの義とは何だ」
「それは、愛するものを奪った仇への報復」
「立派な義だ」
この会話をさせるために、オーレリー・バイロンという役はああいう役になったんだろうなあ、と。
何度か書いているような気がしますが、この役は本来ならただの「装填された銃」であるべきだと思うんですよね。
それでも、ネルソンの求める「義」に対するナポレオンの「義」を説明するために、ああいう役にならざるをえなかった……ような気がしました。
うーん、もうちょっと違うアプローチもあったんじゃないかと思うんだけどな……でも、対案がある訳ではないから仕方ないか(T T)。
■第12場C 指令(ロンドン)
このあたり、ロンドンの海軍省からそのまま幕を降ろさず、ちょっと脇にのけるだけでパリの様子を垣間見せ(しかもロンドンのオーレリーと会話までさせちゃう汗)、あげくに、さらに奥からネルソンが登場する……という流れにちょっとびっくりしました。最近の流行だと盆を回しそうなところなのに、それもしないのか!と(^ ^;
「頼もしいぞ!我が愛する友よ!」
と言って、ネルソンの手をぎゅっと握る王子殿下は、何か確信犯のような気がしてなりません……
そして、新人公演ではこの場面で物凄く心配そうにネルソンを見凝めるサー・ジャービス(月映樹茉)の視線に嵌った私でした。……うーん、珠洲さんのクールな視線もそれはそれでいいんだけど、あのえなちゃんの視線はすごく雄弁だった!!(←気のせい)
■第12場D 別れ(ロンドン)
またもや幕前に取り残されるネルソン。
ハミルトン邸の庭(?)にたたずむエマの姿が。
コペンハーゲンの戦い以降で、エマとネルソンが顔を合わせるのはこの場面が初めて。
だからエマは、真っ先にネルソンの腕に反応する。
噂には聞いていても、実際に隻腕となった愛人を観る衝撃は大きかったはず。そんなエマを慰めるように、優しい口調でネルソンが諭す。
「この腕一本が祖国の犠牲になったのであれば悔いなどない」
……えーっと。ここも、変な日本語だと思っていたのにそういえば書き忘れてました。
「この腕一本で祖国をまもれたのであれば」とかになるんじゃないでしょうかね、本来は。
いや、あの、、、、いまさらですが。
二人は心が通じている(テレパシーが通じる)ので、表面にあらわれている会話にはあまり意味はないんですが、
それでも。
「初めてみつけたのだ、戦いの意義を。愛する国を、愛する君を、そして、ホレイシアを護るために」
……ジョサイアは?エドマンドは?そして、、、ファニーは?
■第13場 トラファルガー
東宝に来て、いきなりラ・マルセイエーズから始まるようになったのですが、毎回吃驚してしまいます。
大劇場の時の方が、ラ・マルセイエーズの印象が強かったような気がするんだけどなあ……。何のための変更だったんでしょうね。不思議。
ジョゼフィーヌ(五峰亜季)が口火を切って歌いだす。決して歌手ではないまゆみさんですが、印象的な声の持ち主なのでこの場面は良かったと思います。そして続くナポレオンのまゆさん。「カサブランカ」でも歌っていたし、へたをすると次の「誰がために鐘は鳴る」でも歌いかねん。「ラ・マルセイエーズ」のプロと呼びたい(^ ^)。
っていうか。
たしか「ラ・マルセイエーズ」って、ナポレオンが皇帝になったときに禁止されたんじゃありませんでしたっけ……私の勘違い?
盆が回って、イギリス軍。
このイギリス軍は、盆が回る前から芝居が始まっているので、二階席のときは凄く楽しかったです。
英雄ネルソンに挨拶しにいくる下士官たち、そして、ジョサイアと笑顔を交わすネルソンの楽しそうなこと(^ ^)。
エマといるときの何か苦しげな雰囲気とは全然違う、自分の居場所に居る男の落ち着き。
「海の上で生活している時間の方が遥かに長い」
ホンモノの、「海の男」の貌。
前景で「君たちに捧げよう、真の勝利を!」
と打ち上げて、この出陣の場では
「この勝利を、愛する者たちに捧げようではないか!」
と煽る。ネルソンは、将兵の戦意を昂揚させる方法を知っていたんだなあ、と思います。だからこその英雄で、だからこその「常勝」なんですよね、たぶん。人智を超えた力を引き出せるのは、人智を尽くしたうえでのこと。彼が「常勝」だったのは、誰よりも「勝利の仕方」を知っていたから。
戦争に一人で勝つことは、できないのだから。
ここでの長広舌と、それに続く「Victory」の大合唱。
公演が進むにつれて熱量を増していった場面ですが、千秋楽のこの場面は、ついに涙が止まらなくなってしまいました(T T)。
私、すごく弱いんですよ。ああいう「信じた人々」の場面は、かなりの確率で泣いてしまうんです。
せっかく「トラファルガーの奇跡」とゆータイトルで書いているので、もう一回だけ続きます。
ずるずると、すみません(汗)。
.
トラファルガーの奇跡【2】
2010年8月9日 宝塚(宙)残暑お見舞い申し上げます。
梅雨の真っ最中だった7月9日に初日を迎え(初日が終わった後に大雨が降ったな、そういえば)、立秋(8月7日)の翌日に千秋楽を迎えた宙組公演。
いやー、まだ夏が終わったわけではありませんが、それにしても、ほんの数日前の公演中とは雲泥の差がある気候に、ソーラーパワーとゆーか宙組パワーとゆーか……なにか非日常的なパワーを感じます。
さっそく月組の年末~正月のラインナップが発表になったり、宙組の次回大劇場公演「誰がために鐘は鳴る」の制作発表があったり……劇団も宙組っ子も、みんな次の公演に向けて全力投球!なところで、終わってしまった作品を引っ張るのは個人的にあまり好きではないのですが、、、、
あと少しなので書かせていただきたいと思います。
あ、でも、その前に!!
(桐生)園加、バウ主演、おめでとうございます!!
宙組東宝公演真っ最中ですが、あまり気にせず(←おい)楽しみにしたいと思います♪
それにしても。
あああ、こんな楽しそうな公演があるというのに、みっぽー、あなたは何故いってしまうの……(号泣)
それでは、「Trafalgar ~ネルソン、その愛と奇跡~」のつづき。
■第9場B ロンドン ~愛の迷宮~(つづき)
ネルソンに反発して飛び出していったトム・アレン(凪七瑠海)と入れ違いに、ハーディー(悠未ひろ)が部屋にはいってくる。
ハミルトン卿からの手紙を渡して、ネルソンの様子をうかがうときの様子が、まさにおあずけをくらった大型犬みたいで可愛いです♪
海軍内では和平交渉の話も出ている、とほのめかされて、激昂するネルソン。
「仮に条約を締結しても、あのナポレオンがおとなしくしているはずがない!!」
えーっと。
イギリスはこのとき、一連のナポレオン戦争における唯一の勝利者、という立場にあります。
陸での戦いがメインとなる、陸続きの大国(オーストリー、プロイセンなど)は悉く獅子に敗れ、スペインもイタリアも事実上ナポレオンの支配下に降っている。そんな中で、ナポレオンが門外漢である海だけは、イギリスの制海権を許している。そんな状況。
フランス(ナポレオン)にしてみれば、海の上では煩いけれども陸の上での戦いには関係のないイギリスを棚上げにして、とりあえず陸続きの国々を黙らせたいのが本音。ヨーロッパ半島を制圧すれば、さすがのイギリス海軍も補給路(基地)を維持できなくなって戦争が継続できなくなるのですから、当然の発想です。
イギリス側にしてみれば、自分たちが主役でいられる海での戦いで主導権を握り、存在感を示さなくてはならない。その間に他の国々がつぶし合って、共倒れてくれればラッキー(はぁと)だけど、そう巧くはいかないだろう。イギリス一国でヨーロッパ全体と闘う体力が無いことは明らかなのだから、他国が一緒に戦ってくれているうちに、決定的な勝利を掴まなければ、と焦る。
そのへんの心情はなんとなくわかるんです。でも、
「トマス、君は何故戦う?」
「国王陛下のため、そして、愛するものたちを守るため」
「……その通りだ、トマス。それこそが戦いの大義だ!!」
という感動的な会話が、、、構成上、ここにくる理由がよく判らない(涙)。>斎藤さん
何が言いたいかとゆーと、この会話より前に、ネルソンが「戦いの義」に疑念を抱く場面がないと、せっかくの良い場面が勿体無いってことです。
だって、この会話の直前になにをやっていたかというと、トム・アレンとの痴話喧嘩(←違うから)ですよ。ハミルトン夫人との浮気を責められ(←って書くと、トムが正妻みたいだな)、ヒステリーを起こして別れ話になったネルソンとトム(←そもそも付き合ってないってば!)。
パレルモでの「世紀のキス」で暗転して、次の場面でジョサイアに「父上は(愛する女性と一緒だから)この家には帰ってこないでしょう」と言われ、
トム・アレンに「ハミルトン夫人と会えなくなってから、キャプテンは変わった」と言われてしまうホレイシオ。
彼に「戦いの義とは?」と問われても、普通は困るよねえ…とか思ってしまいました。いや、ハーディーは困らなかったようですが(汗)。
この前のナポリ出動は、それこそ「義」のためだけの出陣で、国の命令さえ無視して、尊敬する友人たちへの個人の誠意を示すための戦いでした。
この「義」のための戦いが認められなかったことから来る不満なのであれば、そういう場面を間にはさむべきだと思うんですよね。それがあれば、「せっかく義のために出陣したのに、それは認められないのか……俺は今まで何のために戦ってきたのだ」とかいう独白もできるし、この会話にすんなり続くじゃないですか。
パレルモで「お咎めは避けられないであろう」とハーディーに言わせるくらいなら、実際に咎められる場面を作っちゃえばいいのに。ネルソンとヘンリー王子の関係から考えて、制裁として与えられる命令が「謹慎」であるのはありそうな話だし、ただでさえ嫌いな書類仕事に没頭させられ、しかもそれが自分の信じた「義」を貫いた結果となれば、ネルソンの機嫌が悪いのも当たり前。
なのに、それを「ハミルトン夫人と会えなくなって、キャプテンは変わった」だなんて見当違いなことを言い出す幼いトム・アレンに腹が立つ。「俺が悩んでいるのはそんなことじゃない。もっと高尚なことだ!」
でも、実際には、それも一面の真実だったりするから、咄嗟に振り上げたこぶしの持っていきどころがないままに、トム・アレンを行かせてしまう……そんな感じかなあ。
もしそういう事情であるならば、ジョサイアがネルソンが謹慎をくらったことを知らなくても不思議はない。現ナポリ王を救って貸しを作ったことは事実だから、表向きはお咎めなしになった。でも、実際には海軍省に留め置かれた……そんな感じ。そう考えれば、細かい謎が全部解決する。
でも、今の脚本はそういう組み立てになっていないので、、、なんだかすごく、この感動的な会話に素直に入れない(涙)のが、とても残念です。
そんな会話がひと段落ついたところで、ノックの音が。
アルバート(鳳翔大)が、エドマンド(風莉じん)・ファニー(花影アリス)と侍女(綾音らいら)を案内してくる。
早速始まった『冷めきった夫婦の会話』にオロオロする大くんの肩をさりげなく叩いて、「何をしている、行くぞ」とフォローするともちんがとても格好良かったです♪
音楽に乗せたさりげない会話。
最近多い手法ですが、いろんなトークを聞いていると、拍にあわせて会話をしつつ歌いつつ、という作品の方が、全編歌でつづられる作品よりも「感情を乗せる」という意味では難しいみたいですね。慣れの問題もあるのかもしれませんが、歌と台詞で発声の違う役者も(特に宝塚には)多いので、それを揃えるだけでも一苦労ですよね。しかしアリスは巧いなあ(*^ ^*)。あの嫌味な笑顔が素晴らしい。
この場面とは関係ないんですけど、みっちゃん(北翔海莉)の今回の苦戦はそのせいかな、と思ったり。もともと声が高いのを男役用に矯正したときに、歌用の発声と台詞用の発声が違う響きになってしまっていたので、歌と台詞がなめらかにつながらないんですよね。その点では、新公の(鳳樹)いちくんは巧かったなあ……。
■第9場C ロンドン ~愛の迷宮~
そのまま暗転、盆が回ってプラザのレストランへ。
下手側でコートを脱ぐファニー、コートを受け取って袖へ下がるミリー。
上手から登場するハミルトン、さりげなくテーブルへ案内しながら、笑顔で問いかける。
「そちらは?」
「はじめまして、ネルソンの妻です」
「これはまた、楽しい晩餐になりそうですな!」
ウィリアムさんの、嫌味な笑い声が素敵です。
エマと母親が登場。ネルソンの顔を見つめて、凍りつくエマ。
「ホレイシオ……」
美しい笑顔で立ち上がるファニー。
「ネルソンが大変お世話になっているようで…」
「はじめまして、レディ・ネルソン」
「ファニーって呼んで?」
ファニーの笑顔には隙がない。完全武装の、メタルな輝き。
そして、その輝きをまぶしそうに見つめる仔ウサギの、柔らかな毛並み。怯えたわけではなく、ただ、何が起きたのか理解できていない風情で。
さりげなく空気を読まない美風さんが大好きだ♪
『何故あなたがここに?』
『私はウィリアムに呼び出されただけだ…』
エマとネルソンの、心の会話。
今明かされる真実。「私たちは似ている」って、「二人とも同じ能力(テレパシー)を持った特殊な血族」って意味だったんですかっ!?
←納得すんな!!
作り笑いを浮かべるファニーは、凄艶なまでに美しい。
「パレルモはいかがでしたか?」
これだけの情を持って憎しみを描き出せる女優になったアリスが、宝塚を去った後、どんな活躍をしてくれるのか、とても楽しみです(真剣)。
そしてエマは、この『現実』を生きていない。
彼女にとって、今この場には、ホレイシオと自分しかいない。心のすべてをホレイシオに向けて、脊髄のほんの一部だけで、反射的にファニーの問いかけに答えている。
「革命騒ぎが嘘のような穏やかな日々でした」
うっとりと、夢見るように。
「カジノでカード遊びに興じたり、楽しい年の瀬を過ごされたり?」
妻からの実に的確な攻撃に、耐えかねて逃げ出すネルソン。
後も見ずに、彼を追うエマ。
パレルモの時と同様、咄嗟に追いかけることの出来ないウィリアム、そして、唇を噛んでテーブルを睨みすえるファニー。
テーブルに残された二人のなんとも言い難い表情が、「愛」を説明することの難しさを語っているかのようです。
銀橋でお互いの愛を確かめ合う二人。
英雄ネルソンのスキャンダルを恐れ、離婚を拒否するエマ。(←不倫ならいいのか?)興奮したあげく、貧血で倒れてしまう。妊娠初期の不安定な時期にあんな緊張を強いられたら倒れもしますわね。
銀橋の真中で倒れて、そのままネルソンの肩を借りて苦しげに銀橋を戻るところが、暗転後なのにちゃんと演技していたのが面白かったです。
■第10場 コペンハーゲン
1801年4月2日。当時の海戦がそういうものなのか、ネルソンが特別なのかわかりませんが、どの戦いも一日で終わっているんですね(^ ^)。
この戦いは確かに、あまり義のある戦いとは言い難い経緯で戦争に至っていますが、それなりに対ナポレオン的には必要な戦いではあったんですよね。シビリアンたちの外交的失敗の後始末ではありましたが。
ネルソンにとっては「義のない戦い」に分類されてしまいましたが……。それで利き腕を喪ったんだから、やりきれなかっただろうなあ。
危ないところをネルソンに助けられたジョサイアが、ネルソンの手を拒否するところが結構好きです。あのとき拒否した右手は、二度と差し出されることはないので。
あれで、救われた瞬間に「偉大な英雄」を憧れの眼で見る芝居がもう少し明解に挟まると、もっと良かったかも。(新公の七生くんがそんな感じで凄くよかったので)
そういえば。ネルソンの「愛する者」の中にはジョサイアは入っているんですけれども、ファニーは入っているのでしょうか…?
腕を斬られたネルソンがセリ下がると同時に、上手花道でナポレオン・リュシアン(春風弥里)・タレーラン(風羽玲亜)の会話が始まる。
いやー、ここの会話、大好きだ(はぁと)。腹の探り合いが素晴らしい!!っていうか、さっつん素敵すぎます。いやあ、今後が本当に楽しみ★
■第11場A ロンドン
コペンハーゲンの戦いの前に他国とはほぼ休戦していたフランスは、最後まで残っていた敵国イギリスと和平交渉をし、1802年に条約を結ぶ。その後、後顧の憂いなく内政の充実につとめたナポレオンは、1804年に皇帝として即位する……。
……という歴史の流れはさておいて。
あくまでもフランスとの戦いを主張する海軍側と、国力の疲弊や他国の情勢から、和平を是とする政府側の対立。
これはつまり、戦えば勝利することが分かっている海軍側と、個別の戦いの勝利では、もはや世界情勢が動かせないことがわかっている政府側の対立、という図式。
先日、私はネルソンと「銀河英雄伝説」のミラクル・ヤンことヤン・ウェンリーの類似ということを書きましたが。
好戦的な英雄ネルソンと、厭戦的な英雄ヤン・ウェンリー。二人の考え方の根幹は全く逆なんですよね。まさに、戦えば勝利することが判っているネルソンと、戦って勝利しても、それは局地的な勝利でしかないことが判っているヤンと。
いや、本当のネルソンはそのあたりも判っていたのかもしれませんが、斎藤さんの描くネルソン像を冷静に読むと、そんな感じです。ただ、それに祐飛さんがちゃんと深みをつけて、単純な好戦派の軍人ではない、というのを見せていたのが凄いなあ、と。だからヤン・ウェンリーとの連想も沸いたのかも。
斎藤さんも、ああいう脚本を渡して、そのギャップを埋めるのは役者本人に任せていたのかもしれませんね。さすがだなあ。
……そこが、新公との一番大きな違いだったかもしれません。りくくんのネルソンも、若々しく情熱的な英雄で、とても魅力的ではありましたが(^ ^)、ヤンには見えなかったので(←別に、そう見える必要はないんだけど)
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梅雨の真っ最中だった7月9日に初日を迎え(初日が終わった後に大雨が降ったな、そういえば)、立秋(8月7日)の翌日に千秋楽を迎えた宙組公演。
いやー、まだ夏が終わったわけではありませんが、それにしても、ほんの数日前の公演中とは雲泥の差がある気候に、ソーラーパワーとゆーか宙組パワーとゆーか……なにか非日常的なパワーを感じます。
さっそく月組の年末~正月のラインナップが発表になったり、宙組の次回大劇場公演「誰がために鐘は鳴る」の制作発表があったり……劇団も宙組っ子も、みんな次の公演に向けて全力投球!なところで、終わってしまった作品を引っ張るのは個人的にあまり好きではないのですが、、、、
あと少しなので書かせていただきたいと思います。
あ、でも、その前に!!
(桐生)園加、バウ主演、おめでとうございます!!
宙組東宝公演真っ最中ですが、あまり気にせず(←おい)楽しみにしたいと思います♪
それにしても。
あああ、こんな楽しそうな公演があるというのに、みっぽー、あなたは何故いってしまうの……(号泣)
それでは、「Trafalgar ~ネルソン、その愛と奇跡~」のつづき。
■第9場B ロンドン ~愛の迷宮~(つづき)
ネルソンに反発して飛び出していったトム・アレン(凪七瑠海)と入れ違いに、ハーディー(悠未ひろ)が部屋にはいってくる。
ハミルトン卿からの手紙を渡して、ネルソンの様子をうかがうときの様子が、まさにおあずけをくらった大型犬みたいで可愛いです♪
海軍内では和平交渉の話も出ている、とほのめかされて、激昂するネルソン。
「仮に条約を締結しても、あのナポレオンがおとなしくしているはずがない!!」
えーっと。
イギリスはこのとき、一連のナポレオン戦争における唯一の勝利者、という立場にあります。
陸での戦いがメインとなる、陸続きの大国(オーストリー、プロイセンなど)は悉く獅子に敗れ、スペインもイタリアも事実上ナポレオンの支配下に降っている。そんな中で、ナポレオンが門外漢である海だけは、イギリスの制海権を許している。そんな状況。
フランス(ナポレオン)にしてみれば、海の上では煩いけれども陸の上での戦いには関係のないイギリスを棚上げにして、とりあえず陸続きの国々を黙らせたいのが本音。ヨーロッパ半島を制圧すれば、さすがのイギリス海軍も補給路(基地)を維持できなくなって戦争が継続できなくなるのですから、当然の発想です。
イギリス側にしてみれば、自分たちが主役でいられる海での戦いで主導権を握り、存在感を示さなくてはならない。その間に他の国々がつぶし合って、共倒れてくれればラッキー(はぁと)だけど、そう巧くはいかないだろう。イギリス一国でヨーロッパ全体と闘う体力が無いことは明らかなのだから、他国が一緒に戦ってくれているうちに、決定的な勝利を掴まなければ、と焦る。
そのへんの心情はなんとなくわかるんです。でも、
「トマス、君は何故戦う?」
「国王陛下のため、そして、愛するものたちを守るため」
「……その通りだ、トマス。それこそが戦いの大義だ!!」
という感動的な会話が、、、構成上、ここにくる理由がよく判らない(涙)。>斎藤さん
何が言いたいかとゆーと、この会話より前に、ネルソンが「戦いの義」に疑念を抱く場面がないと、せっかくの良い場面が勿体無いってことです。
だって、この会話の直前になにをやっていたかというと、トム・アレンとの痴話喧嘩(←違うから)ですよ。ハミルトン夫人との浮気を責められ(←って書くと、トムが正妻みたいだな)、ヒステリーを起こして別れ話になったネルソンとトム(←そもそも付き合ってないってば!)。
パレルモでの「世紀のキス」で暗転して、次の場面でジョサイアに「父上は(愛する女性と一緒だから)この家には帰ってこないでしょう」と言われ、
トム・アレンに「ハミルトン夫人と会えなくなってから、キャプテンは変わった」と言われてしまうホレイシオ。
彼に「戦いの義とは?」と問われても、普通は困るよねえ…とか思ってしまいました。いや、ハーディーは困らなかったようですが(汗)。
この前のナポリ出動は、それこそ「義」のためだけの出陣で、国の命令さえ無視して、尊敬する友人たちへの個人の誠意を示すための戦いでした。
この「義」のための戦いが認められなかったことから来る不満なのであれば、そういう場面を間にはさむべきだと思うんですよね。それがあれば、「せっかく義のために出陣したのに、それは認められないのか……俺は今まで何のために戦ってきたのだ」とかいう独白もできるし、この会話にすんなり続くじゃないですか。
パレルモで「お咎めは避けられないであろう」とハーディーに言わせるくらいなら、実際に咎められる場面を作っちゃえばいいのに。ネルソンとヘンリー王子の関係から考えて、制裁として与えられる命令が「謹慎」であるのはありそうな話だし、ただでさえ嫌いな書類仕事に没頭させられ、しかもそれが自分の信じた「義」を貫いた結果となれば、ネルソンの機嫌が悪いのも当たり前。
なのに、それを「ハミルトン夫人と会えなくなって、キャプテンは変わった」だなんて見当違いなことを言い出す幼いトム・アレンに腹が立つ。「俺が悩んでいるのはそんなことじゃない。もっと高尚なことだ!」
でも、実際には、それも一面の真実だったりするから、咄嗟に振り上げたこぶしの持っていきどころがないままに、トム・アレンを行かせてしまう……そんな感じかなあ。
もしそういう事情であるならば、ジョサイアがネルソンが謹慎をくらったことを知らなくても不思議はない。現ナポリ王を救って貸しを作ったことは事実だから、表向きはお咎めなしになった。でも、実際には海軍省に留め置かれた……そんな感じ。そう考えれば、細かい謎が全部解決する。
でも、今の脚本はそういう組み立てになっていないので、、、なんだかすごく、この感動的な会話に素直に入れない(涙)のが、とても残念です。
そんな会話がひと段落ついたところで、ノックの音が。
アルバート(鳳翔大)が、エドマンド(風莉じん)・ファニー(花影アリス)と侍女(綾音らいら)を案内してくる。
早速始まった『冷めきった夫婦の会話』にオロオロする大くんの肩をさりげなく叩いて、「何をしている、行くぞ」とフォローするともちんがとても格好良かったです♪
音楽に乗せたさりげない会話。
最近多い手法ですが、いろんなトークを聞いていると、拍にあわせて会話をしつつ歌いつつ、という作品の方が、全編歌でつづられる作品よりも「感情を乗せる」という意味では難しいみたいですね。慣れの問題もあるのかもしれませんが、歌と台詞で発声の違う役者も(特に宝塚には)多いので、それを揃えるだけでも一苦労ですよね。しかしアリスは巧いなあ(*^ ^*)。あの嫌味な笑顔が素晴らしい。
この場面とは関係ないんですけど、みっちゃん(北翔海莉)の今回の苦戦はそのせいかな、と思ったり。もともと声が高いのを男役用に矯正したときに、歌用の発声と台詞用の発声が違う響きになってしまっていたので、歌と台詞がなめらかにつながらないんですよね。その点では、新公の(鳳樹)いちくんは巧かったなあ……。
■第9場C ロンドン ~愛の迷宮~
そのまま暗転、盆が回ってプラザのレストランへ。
下手側でコートを脱ぐファニー、コートを受け取って袖へ下がるミリー。
上手から登場するハミルトン、さりげなくテーブルへ案内しながら、笑顔で問いかける。
「そちらは?」
「はじめまして、ネルソンの妻です」
「これはまた、楽しい晩餐になりそうですな!」
ウィリアムさんの、嫌味な笑い声が素敵です。
エマと母親が登場。ネルソンの顔を見つめて、凍りつくエマ。
「ホレイシオ……」
美しい笑顔で立ち上がるファニー。
「ネルソンが大変お世話になっているようで…」
「はじめまして、レディ・ネルソン」
「ファニーって呼んで?」
ファニーの笑顔には隙がない。完全武装の、メタルな輝き。
そして、その輝きをまぶしそうに見つめる仔ウサギの、柔らかな毛並み。怯えたわけではなく、ただ、何が起きたのか理解できていない風情で。
さりげなく空気を読まない美風さんが大好きだ♪
『何故あなたがここに?』
『私はウィリアムに呼び出されただけだ…』
エマとネルソンの、心の会話。
今明かされる真実。「私たちは似ている」って、「二人とも同じ能力(テレパシー)を持った特殊な血族」って意味だったんですかっ!?
←納得すんな!!
作り笑いを浮かべるファニーは、凄艶なまでに美しい。
「パレルモはいかがでしたか?」
これだけの情を持って憎しみを描き出せる女優になったアリスが、宝塚を去った後、どんな活躍をしてくれるのか、とても楽しみです(真剣)。
そしてエマは、この『現実』を生きていない。
彼女にとって、今この場には、ホレイシオと自分しかいない。心のすべてをホレイシオに向けて、脊髄のほんの一部だけで、反射的にファニーの問いかけに答えている。
「革命騒ぎが嘘のような穏やかな日々でした」
うっとりと、夢見るように。
「カジノでカード遊びに興じたり、楽しい年の瀬を過ごされたり?」
妻からの実に的確な攻撃に、耐えかねて逃げ出すネルソン。
後も見ずに、彼を追うエマ。
パレルモの時と同様、咄嗟に追いかけることの出来ないウィリアム、そして、唇を噛んでテーブルを睨みすえるファニー。
テーブルに残された二人のなんとも言い難い表情が、「愛」を説明することの難しさを語っているかのようです。
銀橋でお互いの愛を確かめ合う二人。
英雄ネルソンのスキャンダルを恐れ、離婚を拒否するエマ。(←不倫ならいいのか?)興奮したあげく、貧血で倒れてしまう。妊娠初期の不安定な時期にあんな緊張を強いられたら倒れもしますわね。
銀橋の真中で倒れて、そのままネルソンの肩を借りて苦しげに銀橋を戻るところが、暗転後なのにちゃんと演技していたのが面白かったです。
■第10場 コペンハーゲン
1801年4月2日。当時の海戦がそういうものなのか、ネルソンが特別なのかわかりませんが、どの戦いも一日で終わっているんですね(^ ^)。
この戦いは確かに、あまり義のある戦いとは言い難い経緯で戦争に至っていますが、それなりに対ナポレオン的には必要な戦いではあったんですよね。シビリアンたちの外交的失敗の後始末ではありましたが。
ネルソンにとっては「義のない戦い」に分類されてしまいましたが……。それで利き腕を喪ったんだから、やりきれなかっただろうなあ。
危ないところをネルソンに助けられたジョサイアが、ネルソンの手を拒否するところが結構好きです。あのとき拒否した右手は、二度と差し出されることはないので。
あれで、救われた瞬間に「偉大な英雄」を憧れの眼で見る芝居がもう少し明解に挟まると、もっと良かったかも。(新公の七生くんがそんな感じで凄くよかったので)
そういえば。ネルソンの「愛する者」の中にはジョサイアは入っているんですけれども、ファニーは入っているのでしょうか…?
腕を斬られたネルソンがセリ下がると同時に、上手花道でナポレオン・リュシアン(春風弥里)・タレーラン(風羽玲亜)の会話が始まる。
いやー、ここの会話、大好きだ(はぁと)。腹の探り合いが素晴らしい!!っていうか、さっつん素敵すぎます。いやあ、今後が本当に楽しみ★
■第11場A ロンドン
コペンハーゲンの戦いの前に他国とはほぼ休戦していたフランスは、最後まで残っていた敵国イギリスと和平交渉をし、1802年に条約を結ぶ。その後、後顧の憂いなく内政の充実につとめたナポレオンは、1804年に皇帝として即位する……。
……という歴史の流れはさておいて。
あくまでもフランスとの戦いを主張する海軍側と、国力の疲弊や他国の情勢から、和平を是とする政府側の対立。
これはつまり、戦えば勝利することが分かっている海軍側と、個別の戦いの勝利では、もはや世界情勢が動かせないことがわかっている政府側の対立、という図式。
先日、私はネルソンと「銀河英雄伝説」のミラクル・ヤンことヤン・ウェンリーの類似ということを書きましたが。
好戦的な英雄ネルソンと、厭戦的な英雄ヤン・ウェンリー。二人の考え方の根幹は全く逆なんですよね。まさに、戦えば勝利することが判っているネルソンと、戦って勝利しても、それは局地的な勝利でしかないことが判っているヤンと。
いや、本当のネルソンはそのあたりも判っていたのかもしれませんが、斎藤さんの描くネルソン像を冷静に読むと、そんな感じです。ただ、それに祐飛さんがちゃんと深みをつけて、単純な好戦派の軍人ではない、というのを見せていたのが凄いなあ、と。だからヤン・ウェンリーとの連想も沸いたのかも。
斎藤さんも、ああいう脚本を渡して、そのギャップを埋めるのは役者本人に任せていたのかもしれませんね。さすがだなあ。
……そこが、新公との一番大きな違いだったかもしれません。りくくんのネルソンも、若々しく情熱的な英雄で、とても魅力的ではありましたが(^ ^)、ヤンには見えなかったので(←別に、そう見える必要はないんだけど)
.
おめでとう、そして、ありがとう。
2010年8月8日 宝塚(宙)花影アリスちゃん、
舞姫あゆみちゃん、
千紗れいなさん、
輝海せいやさん、
ご卒業おめでとうございます。
みなさまの未来に、幸あらむことを。
皆の幸せを祈るのよ、ホレイシア(^ ^)。
お芝居の感想の方はまるっきり途中で止まっておりますが、とりあえず(^ ^)、宙組千秋楽公演を観劇することが出来ましたので、取り急ぎご報告を。
ここ数日で、木曜の夜公演、土曜の16時、日曜の11時半と16時(千秋楽)と、かなり連続で観劇させていただいたのですが。
毎回毎回、舞台のナマモノっぷりに驚くばかりでした。
なんとなく、大劇場ではかなり大きく変化することはあっても、東宝に来てからはある程度一定のラインが出来ているのが当たり前、と思っていました。そのラインの上で多少の色づけが違ったり、間の取り方で印象が変わったり、ということはあっても、観るたびに別人のように違ったりすることはないはず、と。
でも、今回の「トラファルガー」の登場人物たちは、みんな本当に観るたびにまるで別人みたいで。
あれだけ印象が変ると、毎回「な、なにがあったの?」と思ってしまうんですよね。
木曜日の夜公演を観て、エマの変化に愕然とし、
土曜日の夕方の公演でネルソンと彼を囲むイギリスメンバーの変化に驚愕し
楽の日の朝の公演でネルソンの変容ぶりにまたもや愕然として、
……そして千秋楽。
フランス陣営は、議員たちの場面での下級生の小芝居がだいぶ進化していたり、タレーラン(風羽玲亜)の小芝居がエスカレートしたりしていたくらいで、メインどころは安定していたのですが、とにかくイギリス海軍メンバーのぶっ飛び具合が素敵でした。
そして、千秋楽で、いきなり強気な『英雄ネルソン』に戻った祐飛さん。
ここ数日、変り続けていたいろんなピースが、ピタッとあるべきところに嵌った感があって、実にお見事でした。
凄いなあ。
ショーも観るたびにツボに来る場面が違っていて、宙組って自由な組だなあ、と、あらためて実感。
祐飛さんの柔軟さとぴったり合う、破れ鍋に綴じ蓋……いや、なにかもう少し表現があるだろうけど(汗)、なんだかそんな気がしました。
祐飛さんが以前、「すべては今、この宙組に来るためにあった」というようなことを仰っていましたが、私も今、この宙組をファンとして見守ることができて、とても幸せだと思っています。
博多座で幸せなお披露目をさせていただいてから、ちょうど一年。
今、胡蝶(アリス)を見送る祐飛さんの想いは、ただ想像することしかできませんが。
でも!!宙組の他のメンバーと比べたって、積み重ねてきた年月は違っても、濃さでは変らないと思うんですよね。
そのくらい、この一年はきっと、アリスにとっても濃い一年間だったと思う。
すっかり脱皮して「いい女」になったアリスの輝きは、真っ直ぐ視ることさえはばかられるほどに眩しくて。「女」っていうのは魅力的な生き物なんだな、と思いました。
アリスは「花影アリス」をまっとうして、今、宝塚を卒業していく。
それをしっかり見送ることができて、良かったです。
■お芝居のアドリブ
・ナポリ
ネルソンとハミルトンやフェルディナンド4世が会話をしている間、上手に立っている輝海くんのところに、次から次へといろんな人がやってきて激励していました。
なんか、「カサブランカ」のパリのレストランでもやっていたし、ああいう激励の仕方って宙組独特の慣習なのでしょうか…?月組花組ではあまり観なかったパターンだなあ。
・同じくナポリ
千鈴まゆちゃんとハーディー(悠未ひろ)のダンスで何かやらかしてくれるかな?と思ったのですが、そこはいつもどおり(いや、いつもよりちょっと派手だったかも?)で終了。なーんだと思っていたら、ハーディーが王子様たちと可愛い民族舞踊みたいなのを披露してくれました。可愛かったーー!!
・パレルモ
ハーディーの「こちらの若いツバメたちがマダムのお相手を」という台詞に合わせて、その場面に出演している「パレルモの男」たちがほとんど全員集合(^ ^)してポーズをとっていました。……「ツバメたち」って、そゆこと!?
ちなみに、このツバメたちの中には王子様もまざっていて、めっちゃ可愛かったです♪
芝居全体がずいぶん雰囲気が変っていたので、ある意味「全編これアドリブ」みたいな感じでしたけど(^ ^;ゞ、「アドリブ」といえるのはこのくらいかな。もし抜けがあったら教えてくださいm(_ _)m。
個人的には、ラストの前にエマとホレイシアを訪ねてくる場面のファニーが印象的。
エドマンドに
「ホレイシオがもうすぐ帰ってくる!!」
「ノーフォークへ帰ろう、ファニー」
と言われて、ほんの一瞬、今にもわっと泣きだしそうな表情を浮かべてから、そのまま綺麗な笑顔につないで
「ええ」
と答えるまでの表情の変化に、ぐっとこみ上げるものがありました。
ほんとうに、良い芝居をするようになったなあ、アリス(しみじみ)。
■ショーでつけていた花とアドリブ(?) 卒業生中心に。
・プロローグ
上手銀橋の千紗れいなちゃんは、白がメインでちょっと紺色(?)が入った花。
くらっちはピンク、アリスは白。輝海くんは千紗ちゃんのにちょっと似た白と紺のだったと思うのですが、一階席だったのでほとんど見えませんでした(T T)。
・太陽族
蘭トムさんが持っていたのは、一抱えもあるような特大のボードみたいなラヴ・レターに「アリス愛してる!」とキラキラの紙?を貼って大書きしたもの。
着替えるときも無理やり客席に向けて持っていて、すっしーさんがさりげなく持って行ってくれました。
アリスを着替えさせるあゆみさんの手には、白いヴェール。
アリスの頭にしっかりつけてあげて、それから、コートをばたばたと脱がせて去っていきました(^ ^)。
くらっちは白っぽい花を胸につけて可愛い笑顔で登場したのですが、少し踊ったところでふと観たら、瞳に涙をためて、うるうると泣きかけの笑顔でした。くらっちと組んでいたのは、同期の長のカチャ(凪七瑠海)。カチャ、なにかやったの?
そういえば、太陽族ではもう一つ、ツイストのところで、大がいきなり「異議あり!」ポーズをやって、蘭トムさんにポイ捨てされてたな(^ ^)。
……そのくらいかな?
・ひまわり
千紗ちゃんの胸にはミニひまわり。かわいーーーーっ!!
ラストは、いつもすみ花ちゃんに突つかれてばかりの祐飛さんが、すみ花ちゃんを突いてました。あげくに、二人で抱き合って「離さないよ!」だって。
……次は銀ちゃん(「だって銀ちゃん、傍に居てくれないじゃない……!!」)なのに、いいのかな(^ ^)。
・中詰め
くらっちもミニひまわりだったような気がします。
とにかく、くらっちが凄くキレイで、びっくり。
サニーのラストに、蘭トムさんくらっちにキスしてました(^ ^)。蘭トムさん、かっこいーーーーっ!!
アリスの花はオレンジのダリア(?)。華やかで美しい。
アリスと一緒に踊るみーちゃんとちーちゃん。場面がそろそろ終わる、というころにゴソゴソ何かやっているから、何かな?と思ったら、「8」と「8」というキラキラした素材で飾った立体文字が!!!
……88期って。
祐飛さんが出てくる前の掛け声も、すごい迫力で。
………おーい(滝汗)。
・プラズマ
くらっちは、白と黄色の小さな花を集めた、意外と大きめの花をつけていました。
ここの踊りは派手だから、花は無しかなーと思ったのですが(踊りにくそうだから)、そんなことは無いんですね。ダンス自体はあまり気にならなかったかな。ただ、かけるくん(風馬翔)がリフトするときに、支える手の置き場所に花があったみたいで、ちょっと手が泳いでたように見えましたが(^ ^;
珠洲さん、大海亜呼さん、くらっちがソロで踊るときに、一人一人の名前を呼ぶ蘭トムさんのアナウンスが入ったことに感動!!でも、えっちゃんとか、脚をあげた瞬間に名前を呼ばれて、思わず力がぬけたように見えました。要注意(^ ^;。
身体のラインの綺麗なダンスをするくらっちですが、千秋楽のジャンプの高さとポーズの美しさは、まさに「素晴らしい」という感じでした。
すごいなあ(*^ ^*)。
・太陽の戦士
卒業公演の千秋楽だからといって、こんなにあらゆる場面で花をつける組も珍しいと思うのですが、「太陽の戦士」のアリスは花はなし。この場面は「お芝居」カウントなのかな?
男役メンバーがともちんの「ハイエナ」の歌にあわせて踊る場面。
娘役たちは後方で皆、酒とグラスをもちよって、アリスにどんどん注いでいました(^ ^)。
ジョッキをにぎって一息に飲み干すアリスが、男前で格好良いことと言ったら!!
・ロケット
千紗ちゃんも輝海くんも、頭飾りに合わせたようなオレンジの花をつけていました。
可愛い~。
・パレード
プロローグの衣装なので、花もプロローグと同じだったかな。
みんな笑顔がキラキラと輝くようで、最後の公演をしっかりとまっとうしてくれました。
ご挨拶は、みんな良い声で、ハキハキと滑舌良く語ってくれました。
若干とぎれとぎれになったりもしましたが、皆良い挨拶だったと思います。
そんな中でも、アリスの男前な挨拶の最後を締める
「私の愛する、華麗なる88期生を、そして、ステキな祐飛さんが率いる大好きな宙組を、私と一緒に応援してくださいますよう」
という一言に、本当に冗談でも比喩でもなく、涙がぶわっと溢れました。
可愛いアリス。
優しいアリス。
男前な、アリス。
「ファントム」本公演で短いソロを歌っていた美少女に注目したあの夏から、はやいもので、もう6年が過ぎました。
お人形のように可愛いアリスちゃん。上にまちゃみ(美羽あさひ)、たっちん(和音美桜)と実力派の可愛い系娘役がいたせいか、なかなか芝居で重要な役が回ってこなくて、可愛い妹というイメージがつきすぎたのが、今となっては本当にもったいなかったなあ、と思います。
今の情感をもっと早くみせていたら、違う道もあったかもしれないのに。
あの可愛らしさも、男前なキャラクターも、本当に本当に愛おしい。
幸せになってほしい、と、本当に心から祈っています。
今日、宝塚を飛び立っていったみんなの、輝かしい未来に、乾杯!
.
舞姫あゆみちゃん、
千紗れいなさん、
輝海せいやさん、
ご卒業おめでとうございます。
みなさまの未来に、幸あらむことを。
皆の幸せを祈るのよ、ホレイシア(^ ^)。
お芝居の感想の方はまるっきり途中で止まっておりますが、とりあえず(^ ^)、宙組千秋楽公演を観劇することが出来ましたので、取り急ぎご報告を。
ここ数日で、木曜の夜公演、土曜の16時、日曜の11時半と16時(千秋楽)と、かなり連続で観劇させていただいたのですが。
毎回毎回、舞台のナマモノっぷりに驚くばかりでした。
なんとなく、大劇場ではかなり大きく変化することはあっても、東宝に来てからはある程度一定のラインが出来ているのが当たり前、と思っていました。そのラインの上で多少の色づけが違ったり、間の取り方で印象が変わったり、ということはあっても、観るたびに別人のように違ったりすることはないはず、と。
でも、今回の「トラファルガー」の登場人物たちは、みんな本当に観るたびにまるで別人みたいで。
あれだけ印象が変ると、毎回「な、なにがあったの?」と思ってしまうんですよね。
木曜日の夜公演を観て、エマの変化に愕然とし、
土曜日の夕方の公演でネルソンと彼を囲むイギリスメンバーの変化に驚愕し
楽の日の朝の公演でネルソンの変容ぶりにまたもや愕然として、
……そして千秋楽。
フランス陣営は、議員たちの場面での下級生の小芝居がだいぶ進化していたり、タレーラン(風羽玲亜)の小芝居がエスカレートしたりしていたくらいで、メインどころは安定していたのですが、とにかくイギリス海軍メンバーのぶっ飛び具合が素敵でした。
そして、千秋楽で、いきなり強気な『英雄ネルソン』に戻った祐飛さん。
ここ数日、変り続けていたいろんなピースが、ピタッとあるべきところに嵌った感があって、実にお見事でした。
凄いなあ。
ショーも観るたびにツボに来る場面が違っていて、宙組って自由な組だなあ、と、あらためて実感。
祐飛さんの柔軟さとぴったり合う、破れ鍋に綴じ蓋……いや、なにかもう少し表現があるだろうけど(汗)、なんだかそんな気がしました。
祐飛さんが以前、「すべては今、この宙組に来るためにあった」というようなことを仰っていましたが、私も今、この宙組をファンとして見守ることができて、とても幸せだと思っています。
博多座で幸せなお披露目をさせていただいてから、ちょうど一年。
今、胡蝶(アリス)を見送る祐飛さんの想いは、ただ想像することしかできませんが。
でも!!宙組の他のメンバーと比べたって、積み重ねてきた年月は違っても、濃さでは変らないと思うんですよね。
そのくらい、この一年はきっと、アリスにとっても濃い一年間だったと思う。
すっかり脱皮して「いい女」になったアリスの輝きは、真っ直ぐ視ることさえはばかられるほどに眩しくて。「女」っていうのは魅力的な生き物なんだな、と思いました。
アリスは「花影アリス」をまっとうして、今、宝塚を卒業していく。
それをしっかり見送ることができて、良かったです。
■お芝居のアドリブ
・ナポリ
ネルソンとハミルトンやフェルディナンド4世が会話をしている間、上手に立っている輝海くんのところに、次から次へといろんな人がやってきて激励していました。
なんか、「カサブランカ」のパリのレストランでもやっていたし、ああいう激励の仕方って宙組独特の慣習なのでしょうか…?月組花組ではあまり観なかったパターンだなあ。
・同じくナポリ
千鈴まゆちゃんとハーディー(悠未ひろ)のダンスで何かやらかしてくれるかな?と思ったのですが、そこはいつもどおり(いや、いつもよりちょっと派手だったかも?)で終了。なーんだと思っていたら、ハーディーが王子様たちと可愛い民族舞踊みたいなのを披露してくれました。可愛かったーー!!
・パレルモ
ハーディーの「こちらの若いツバメたちがマダムのお相手を」という台詞に合わせて、その場面に出演している「パレルモの男」たちがほとんど全員集合(^ ^)してポーズをとっていました。……「ツバメたち」って、そゆこと!?
ちなみに、このツバメたちの中には王子様もまざっていて、めっちゃ可愛かったです♪
芝居全体がずいぶん雰囲気が変っていたので、ある意味「全編これアドリブ」みたいな感じでしたけど(^ ^;ゞ、「アドリブ」といえるのはこのくらいかな。もし抜けがあったら教えてくださいm(_ _)m。
個人的には、ラストの前にエマとホレイシアを訪ねてくる場面のファニーが印象的。
エドマンドに
「ホレイシオがもうすぐ帰ってくる!!」
「ノーフォークへ帰ろう、ファニー」
と言われて、ほんの一瞬、今にもわっと泣きだしそうな表情を浮かべてから、そのまま綺麗な笑顔につないで
「ええ」
と答えるまでの表情の変化に、ぐっとこみ上げるものがありました。
ほんとうに、良い芝居をするようになったなあ、アリス(しみじみ)。
■ショーでつけていた花とアドリブ(?) 卒業生中心に。
・プロローグ
上手銀橋の千紗れいなちゃんは、白がメインでちょっと紺色(?)が入った花。
くらっちはピンク、アリスは白。輝海くんは千紗ちゃんのにちょっと似た白と紺のだったと思うのですが、一階席だったのでほとんど見えませんでした(T T)。
・太陽族
蘭トムさんが持っていたのは、一抱えもあるような特大のボードみたいなラヴ・レターに「アリス愛してる!」とキラキラの紙?を貼って大書きしたもの。
着替えるときも無理やり客席に向けて持っていて、すっしーさんがさりげなく持って行ってくれました。
アリスを着替えさせるあゆみさんの手には、白いヴェール。
アリスの頭にしっかりつけてあげて、それから、コートをばたばたと脱がせて去っていきました(^ ^)。
くらっちは白っぽい花を胸につけて可愛い笑顔で登場したのですが、少し踊ったところでふと観たら、瞳に涙をためて、うるうると泣きかけの笑顔でした。くらっちと組んでいたのは、同期の長のカチャ(凪七瑠海)。カチャ、なにかやったの?
そういえば、太陽族ではもう一つ、ツイストのところで、大がいきなり「異議あり!」ポーズをやって、蘭トムさんにポイ捨てされてたな(^ ^)。
……そのくらいかな?
・ひまわり
千紗ちゃんの胸にはミニひまわり。かわいーーーーっ!!
ラストは、いつもすみ花ちゃんに突つかれてばかりの祐飛さんが、すみ花ちゃんを突いてました。あげくに、二人で抱き合って「離さないよ!」だって。
……次は銀ちゃん(「だって銀ちゃん、傍に居てくれないじゃない……!!」)なのに、いいのかな(^ ^)。
・中詰め
くらっちもミニひまわりだったような気がします。
とにかく、くらっちが凄くキレイで、びっくり。
サニーのラストに、蘭トムさんくらっちにキスしてました(^ ^)。蘭トムさん、かっこいーーーーっ!!
アリスの花はオレンジのダリア(?)。華やかで美しい。
アリスと一緒に踊るみーちゃんとちーちゃん。場面がそろそろ終わる、というころにゴソゴソ何かやっているから、何かな?と思ったら、「8」と「8」というキラキラした素材で飾った立体文字が!!!
……88期って。
祐飛さんが出てくる前の掛け声も、すごい迫力で。
………おーい(滝汗)。
・プラズマ
くらっちは、白と黄色の小さな花を集めた、意外と大きめの花をつけていました。
ここの踊りは派手だから、花は無しかなーと思ったのですが(踊りにくそうだから)、そんなことは無いんですね。ダンス自体はあまり気にならなかったかな。ただ、かけるくん(風馬翔)がリフトするときに、支える手の置き場所に花があったみたいで、ちょっと手が泳いでたように見えましたが(^ ^;
珠洲さん、大海亜呼さん、くらっちがソロで踊るときに、一人一人の名前を呼ぶ蘭トムさんのアナウンスが入ったことに感動!!でも、えっちゃんとか、脚をあげた瞬間に名前を呼ばれて、思わず力がぬけたように見えました。要注意(^ ^;。
身体のラインの綺麗なダンスをするくらっちですが、千秋楽のジャンプの高さとポーズの美しさは、まさに「素晴らしい」という感じでした。
すごいなあ(*^ ^*)。
・太陽の戦士
卒業公演の千秋楽だからといって、こんなにあらゆる場面で花をつける組も珍しいと思うのですが、「太陽の戦士」のアリスは花はなし。この場面は「お芝居」カウントなのかな?
男役メンバーがともちんの「ハイエナ」の歌にあわせて踊る場面。
娘役たちは後方で皆、酒とグラスをもちよって、アリスにどんどん注いでいました(^ ^)。
ジョッキをにぎって一息に飲み干すアリスが、男前で格好良いことと言ったら!!
・ロケット
千紗ちゃんも輝海くんも、頭飾りに合わせたようなオレンジの花をつけていました。
可愛い~。
・パレード
プロローグの衣装なので、花もプロローグと同じだったかな。
みんな笑顔がキラキラと輝くようで、最後の公演をしっかりとまっとうしてくれました。
ご挨拶は、みんな良い声で、ハキハキと滑舌良く語ってくれました。
若干とぎれとぎれになったりもしましたが、皆良い挨拶だったと思います。
そんな中でも、アリスの男前な挨拶の最後を締める
「私の愛する、華麗なる88期生を、そして、ステキな祐飛さんが率いる大好きな宙組を、私と一緒に応援してくださいますよう」
という一言に、本当に冗談でも比喩でもなく、涙がぶわっと溢れました。
可愛いアリス。
優しいアリス。
男前な、アリス。
「ファントム」本公演で短いソロを歌っていた美少女に注目したあの夏から、はやいもので、もう6年が過ぎました。
お人形のように可愛いアリスちゃん。上にまちゃみ(美羽あさひ)、たっちん(和音美桜)と実力派の可愛い系娘役がいたせいか、なかなか芝居で重要な役が回ってこなくて、可愛い妹というイメージがつきすぎたのが、今となっては本当にもったいなかったなあ、と思います。
今の情感をもっと早くみせていたら、違う道もあったかもしれないのに。
あの可愛らしさも、男前なキャラクターも、本当に本当に愛おしい。
幸せになってほしい、と、本当に心から祈っています。
今日、宝塚を飛び立っていったみんなの、輝かしい未来に、乾杯!
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トラファルガーの奇跡
2010年8月6日 宝塚(宙) コメント (2)宙組東宝劇場宙組公演「Trafalgar ~ネルソン、その愛と奇跡~」。
なんだか書きたいことはとてもたくさんあるのですが、もうあと何日もない……どうしたものか、と思いつつ、とりあえず続きを書けるところまで進めたいと思います。
前回はこちら⇒ http://80646.diarynote.jp/201007280309047201/
■第6場A ナポリ
1799年1月、ナポリの反乱(たぶん)。
七瀬りりこちゃんの歌い上げる「ナポリ!ナポリ!」という歌と、20人ちょっとの市民たちのダンスの迫力がすごい。さすが宙組のコーラスであり、宙組の群舞だ、と思う。
「古い王制ぶっつぶせ!」というドスの効いた声が好きです。この作品、寺嶋さんの音楽が売りなのですが、結構私の好きな場面はどれも太田さんだったりするんですよね(^ ^;ゞ
イギリス軍一行が、銀橋を国王一家を連れて走ってくる。
これって、状況的にはルイ16世一家のヴァレンヌ逃亡事件と同じですよね。フェルゼンの替りにネルソンが一私人として救出に来たところまで似ている。
もし途中で囚われていたら、彼らと同じ運命だったかもしれないんだなあ……。
上手花道から、ハミルトン卿(北翔海莉)とジゼラ(藤咲えり)、キャドガン夫人(美風舞良)が合流。
「エマが!エマが行方不明に!!」
娘の身を案じる母親。とっさに戻ろうとする夫。彼を押しとどめて港へ向かうよう指示をする提督。
この時点ではなんの問題もない行動なんですけどね、彼らも。
この場面、銀橋には案外長いこと留まるので、みなさんの小芝居が面白いです。
個人的にはトム・アレンのカチャ(凪七瑠海)をあれこれ世話をやいているカイちゃん(七海ひろき)が大好きで、ついついチェックしてしまいます(^ ^)。
「エマ!エマ!どこだ!」
声に出して呼ぶネルソン。えっと、そこは戦場なんでは?……まあ、いいか。
「ここよ!ネルソン!」
……呼び捨てですか、エマ(^ ^;ゞ
救い手の登場に安堵のあまり倒れるエマを庇って「少し休もう」と話しかけるネルソンが、とても優しい。
やっぱり女の扱いには慣れてるじゃないか(^ ^)。
昨日の日記にも書きましたが、エマの芝居が、最初の頃とは随分変わったような気がします。
東宝に来てから一時期ちょっとエスカレート気味だった小悪魔っぽさというか、コケティッシュな毒婦らしさが影をひそめて、普通に「少女」になっていたような気がします。
「何故ナポリへ?」とか「義理がたい人ね」の言い方から、からかうような調子が消えたり、「ごめんなさい」が真剣だったり。
この場面に限らないのですが、全体にすごく幼く、無邪気な少女のようになったな、と。
っていうか、可愛かったー♪
笑顔がすこーし寂しげなのがとてもツボ。ああいう微妙な表情の変化が、技術じゃなしに出来るところがすみ花ちゃんの天才たる所以なんだろうなあ、と思います。
そして、それに合わせたわけではないのだと思いますが、ネルソンはネルソンでずいぶん変わりつつあるような。
「宝塚」の芝居の組み立てを考えると、ネルソンが変ったからエマが変った…の方がありそうなのかな。でも、このコンビの場合はなんでもありだからなー。
とりあえず。ネルソンがエマに向ける笑顔が、微妙に寂しげになったような気がしたんですよね。
その薄墨のようなトーンが「私たちは似ている」の根拠なのかな……?と思ってみたり。
エマが寂しげな笑顔を向けると、ネルソンも寂しげに微笑んでみせる、そんなやりとりが切ない。
そして場面が進み、芝居の後半になって二人の仲が隠れもないものになるにつれて、二人はあまり笑わなくなる。目と目を交わして頬笑み合う、幸せそうな瞬間がなくなってしまう、そのあたりのピースの嵌りように驚きました。……もう少し早くにここまでやれていたなら……
「お話しない?互いのこと」
会話の中で、少しづつ近づいていく二人の心。
「私も行ってみたいわ。海を渡って、色々な国を見てみたい!」
夫の手によって閉ざされた世界。閉ざされた未来。
エマにとって、7つの海をまたにかけて生きてきたネルソンの物語は、純粋な夢物語だったのかもしれません。
そして、ネルソンにとっても、それは運命。
「私の船で出かけよう!いつか、戦いのない平和な時代がきたら」
そう言ってくれる女と、彼は初めて出会ったのかもしれません………。
などといろいろ理屈は考えるのですが。
猫にはやっぱり、ネルソンとエマが互いの何に類似性を見出したのか、どうにも見えていないのですが(T T)
■第6場B パレルモ
銀橋でキスを交わすネルソンとエマが溶暗に消えると、本舞台ではパレルモでのパーティーが始まる。
1799年のうちに、ナポリの反乱(パルテノペア共和国建国)も一段落して国王一家は復帰しているので、王妃さまの「ナポリは内乱も鎮圧されたらしい」という台詞を考えればこれは1799年の夏か秋の頃のはずなのですが。
この場面のラストに「世紀のキス」の名場面があるので、パーティーは1799年12月31日の年忘れパーティー、ということになります。
19世紀の初年は1801年なので1799年は世紀末ではないんですけどね(^ ^;ゞ
ここは小芝居が多くて、いちいち書いているときりがないのですが……
とりあえず、ともちん(悠未ひろ)とアルバート(鳳翔大)・ジュリアン(七海ひろき)三人のあれこれは見逃してはいけないポイントです。下手のチェステーブルに引っ込んで、センター奥の扉からネルソンとエマが登場したときの反応(まずカイちゃんが気がついて、アワアワしながら大くんに声をかけ、ともちんが国王の視線を遮って、、、という芝居が好き)
エマの「私はあなたの大理石の女神像じゃないの!」という台詞の言い方がずいぶん変わったな、と思いました。
その前に、手を振りほどくタイミングも今までと違うような気がしました。前は腕を掴まれた途端に振り払っていたのに、今はなんだか、無意識に振りほどいていた、というように見えたんですよね。腕を取り戻した後で、自分の行動にびっくりしたみたいに一瞬茫然として、少し間があいてから上の台詞だった、ような。
夫への嫌悪感から振り払うのではなく、ネルソンの傍にもっといたい、一緒に居たい、という気持ちが無意識の動作に出てしまった、ように見えました。
……気のせい、あるいは、考えすぎかも。
そういえば。
走り去ったエマをネルソンが追うところで、「エマ!」と叫ぶのはウィリアムですよね…?
みっちゃんは、新公の(鳳樹)いちくんがやっていた右手を凝っと視る、という芝居をせず、その代わりに同じ手を胸にあてて虚空を見上げる芝居をしていました。
解釈としてはどっちもアリですが、私はいちくんのその瞬間の表情が秀逸だと思いました。
イギリスへの帰還命令(本来なら懲罰モノだったはず)を受けたネルソンが
「イギリスに帰りたくない」
というのは判るんですが。
でも、エマはなぜイギリスに帰るんでしょうか?ナポリは「もう落ち着い」て、国王一家も「そろそろナポリに帰ろう」というタイミングなのに。たまたま任期終了のタイミングだったのかなあ?
世紀にわたるキスは、回を重ねるごとにどんどん熱烈度を増してますねぇ。
そして、毎回ついつい鐘の数を数えてしまう私。
結構鳴ってますよね、あれ。やっぱり108回なんじゃないか……?
■第7場 ノーフォ-ク
センター下手よりに立つファニー(花影アリス)、上手のエドマンド(風莉じん)。
そこにミリー(綾音らいら)が入ってきて、ジョサイア(愛月ひかる)の帰宅を告げる。
先日ちらっと書きましたが、「母上は離婚しません」って、女性の話言葉としてちょっとどうかと思うのですが、ここでジョサイアがネルソンを「父上」と呼ぶあたりも詰めがあまい!!と思ってしまいます。このタイミングでの彼の感情でいえば、あくまでも「あの男」呼びでいいと思うんですが。
「あの男は帰ってこないでしょう」
「母上、あの男と縁を切ってください!母上を悲しませるあの男を、私は許せません!」
……の方が、微妙に子供っぽくていいと思うんだけどなー。
でも、この凛としたアリスちゃんが素敵なので、なんでもいいやと許してしまうんですが(汗)。
■第8場 ミラノ ~獅子の時代~
せーこちゃん(純矢ちとせ)の美声が素晴らしいです。イタリア語の発音もキレイですよね(それらしく聴こえます♪)
バレリーナたちでは、、、ま、正直言えば全員お勧めなんですけど、個人的には小柄なえびちゃん(綾瀬あきな)と、長身の結ちゃん(結乃かなり)が並んで踊っているときがとてもたのしい。チュチュを着たバレリーナで身長差萌えしててどうするんだ??という感じですみません。
前場は1799年の初夏頃(?)。
でもここは、バラスの失脚とナポレオンの第一執政就任からもだいぶたっているっぽいので……1800年くらい??コペンハーゲンの戦いが1801年4月なので、、、1800年の終わりくらいかもしれませんね。
オペラの場面が終わると、
そういえば舞姫あゆみちゃんの本公演での台詞って珍しいのかな。あの可愛らしい声は聴いた記憶が無いんですが、どうだったかな。……しっかし、可愛い声ですね(^ ^)。
ジョゼフィーヌと二人の妹の会話の怖いのは、回を重ねてエスカレートしていくかな?と思っていたのですが、それほどでもなかったですね。この調子で毎日毎日嫌味のやり取りをしていたのかしら?と納得できたくらい、なんというか、日常的な空気感でした(^ ^;;;
リュシアン(春風弥里)、タレーラン(風羽玲亜)、フーシェ(光海舞人)が登場して、政治の話が続く。さっつんのタレーラン、最高です!ちょっと気が早くて恐縮ですが、「銀ちゃんの恋」での活躍が楽しみだ!!
ジュゼッピーナを連れて銀橋へ出るナポレオン。
オーレリー(蓮水ゆうや)が登場し、リュシアンに何事か吹きこまれて(?)ちょっとおかしくなる、という芝居は、東宝にきてからはずっとやっていますね。
んー、トークスペシャルでも非常に大雑把な話しか出なかったので、もう少し詳細を聴いてみたいなあ……(←無理)
■第9場 ロンドン ~愛の迷宮~
前半の、ウィリアムとエマの銀橋場面は、結構良い場面になってきたなあと思います。
歌と芝居のタイミングがあってきたし、なんとなく掴みどころのないエマのふわふわした存在感が秀逸で。
エマの衣装が懐かしい(^ ^)
幕があがると、本舞台はネルソンの執務室。
大机に座って書類仕事をしているネルソンと、その脇をうろうろしながら聖書を……あのトム・アレンは何をしているんだ?「綴りを教えてくだせえ」って言ってるってことは、暗唱しながらそれを書いているのか?
あまり聖書をよく知らなので、カチャが毎日読んでいる個所がどんな訓えの中の文章なのかわからないのですが、、、しかし暗唱しているんだとしたら凄いなあ~。
以前はこの場面、トム・アレンが「綴りを教えてくだせえ~」って言ったときからネルソンが凄く不機嫌だったような気がするのですが、昨日は綴りを教えるところまでは普通で(ちょっと頭痛がイタイらしいですが)、トム・アレンが淹れてく入れたお茶のカップを取ろうとして距離感がつかめなかったときに急に機嫌が落ちたのがわかりました。
なんだか、あのギャップがたまりません♪
「キャプテンは変わった」
あたりの会話は、割とありがちな型どおりの台詞、という感じで、トム・アレンが何をそんなに怒っているのか伝わりにくいんですよねー。
「スコッチを」って言われたら、紅茶カップにスコッチをどぼどぼいれて供するとか、芝居として工夫できるところはいくらでもありそうなんですよね(涙)
うーん、難しいのかなあ……。
微妙に場面の途中ですが(汗)、取り急ぎここまでにしておきます。
.
なんだか書きたいことはとてもたくさんあるのですが、もうあと何日もない……どうしたものか、と思いつつ、とりあえず続きを書けるところまで進めたいと思います。
前回はこちら⇒ http://80646.diarynote.jp/201007280309047201/
■第6場A ナポリ
1799年1月、ナポリの反乱(たぶん)。
七瀬りりこちゃんの歌い上げる「ナポリ!ナポリ!」という歌と、20人ちょっとの市民たちのダンスの迫力がすごい。さすが宙組のコーラスであり、宙組の群舞だ、と思う。
「古い王制ぶっつぶせ!」というドスの効いた声が好きです。この作品、寺嶋さんの音楽が売りなのですが、結構私の好きな場面はどれも太田さんだったりするんですよね(^ ^;ゞ
イギリス軍一行が、銀橋を国王一家を連れて走ってくる。
これって、状況的にはルイ16世一家のヴァレンヌ逃亡事件と同じですよね。フェルゼンの替りにネルソンが一私人として救出に来たところまで似ている。
もし途中で囚われていたら、彼らと同じ運命だったかもしれないんだなあ……。
上手花道から、ハミルトン卿(北翔海莉)とジゼラ(藤咲えり)、キャドガン夫人(美風舞良)が合流。
「エマが!エマが行方不明に!!」
娘の身を案じる母親。とっさに戻ろうとする夫。彼を押しとどめて港へ向かうよう指示をする提督。
この時点ではなんの問題もない行動なんですけどね、彼らも。
この場面、銀橋には案外長いこと留まるので、みなさんの小芝居が面白いです。
個人的にはトム・アレンのカチャ(凪七瑠海)をあれこれ世話をやいているカイちゃん(七海ひろき)が大好きで、ついついチェックしてしまいます(^ ^)。
「エマ!エマ!どこだ!」
声に出して呼ぶネルソン。えっと、そこは戦場なんでは?……まあ、いいか。
「ここよ!ネルソン!」
……呼び捨てですか、エマ(^ ^;ゞ
救い手の登場に安堵のあまり倒れるエマを庇って「少し休もう」と話しかけるネルソンが、とても優しい。
やっぱり女の扱いには慣れてるじゃないか(^ ^)。
昨日の日記にも書きましたが、エマの芝居が、最初の頃とは随分変わったような気がします。
東宝に来てから一時期ちょっとエスカレート気味だった小悪魔っぽさというか、コケティッシュな毒婦らしさが影をひそめて、普通に「少女」になっていたような気がします。
「何故ナポリへ?」とか「義理がたい人ね」の言い方から、からかうような調子が消えたり、「ごめんなさい」が真剣だったり。
この場面に限らないのですが、全体にすごく幼く、無邪気な少女のようになったな、と。
っていうか、可愛かったー♪
笑顔がすこーし寂しげなのがとてもツボ。ああいう微妙な表情の変化が、技術じゃなしに出来るところがすみ花ちゃんの天才たる所以なんだろうなあ、と思います。
そして、それに合わせたわけではないのだと思いますが、ネルソンはネルソンでずいぶん変わりつつあるような。
「宝塚」の芝居の組み立てを考えると、ネルソンが変ったからエマが変った…の方がありそうなのかな。でも、このコンビの場合はなんでもありだからなー。
とりあえず。ネルソンがエマに向ける笑顔が、微妙に寂しげになったような気がしたんですよね。
その薄墨のようなトーンが「私たちは似ている」の根拠なのかな……?と思ってみたり。
エマが寂しげな笑顔を向けると、ネルソンも寂しげに微笑んでみせる、そんなやりとりが切ない。
そして場面が進み、芝居の後半になって二人の仲が隠れもないものになるにつれて、二人はあまり笑わなくなる。目と目を交わして頬笑み合う、幸せそうな瞬間がなくなってしまう、そのあたりのピースの嵌りように驚きました。……もう少し早くにここまでやれていたなら……
「お話しない?互いのこと」
会話の中で、少しづつ近づいていく二人の心。
「私も行ってみたいわ。海を渡って、色々な国を見てみたい!」
夫の手によって閉ざされた世界。閉ざされた未来。
エマにとって、7つの海をまたにかけて生きてきたネルソンの物語は、純粋な夢物語だったのかもしれません。
そして、ネルソンにとっても、それは運命。
「私の船で出かけよう!いつか、戦いのない平和な時代がきたら」
そう言ってくれる女と、彼は初めて出会ったのかもしれません………。
などといろいろ理屈は考えるのですが。
猫にはやっぱり、ネルソンとエマが互いの何に類似性を見出したのか、どうにも見えていないのですが(T T)
■第6場B パレルモ
銀橋でキスを交わすネルソンとエマが溶暗に消えると、本舞台ではパレルモでのパーティーが始まる。
1799年のうちに、ナポリの反乱(パルテノペア共和国建国)も一段落して国王一家は復帰しているので、王妃さまの「ナポリは内乱も鎮圧されたらしい」という台詞を考えればこれは1799年の夏か秋の頃のはずなのですが。
この場面のラストに「世紀のキス」の名場面があるので、パーティーは1799年12月31日の年忘れパーティー、ということになります。
19世紀の初年は1801年なので1799年は世紀末ではないんですけどね(^ ^;ゞ
ここは小芝居が多くて、いちいち書いているときりがないのですが……
とりあえず、ともちん(悠未ひろ)とアルバート(鳳翔大)・ジュリアン(七海ひろき)三人のあれこれは見逃してはいけないポイントです。下手のチェステーブルに引っ込んで、センター奥の扉からネルソンとエマが登場したときの反応(まずカイちゃんが気がついて、アワアワしながら大くんに声をかけ、ともちんが国王の視線を遮って、、、という芝居が好き)
エマの「私はあなたの大理石の女神像じゃないの!」という台詞の言い方がずいぶん変わったな、と思いました。
その前に、手を振りほどくタイミングも今までと違うような気がしました。前は腕を掴まれた途端に振り払っていたのに、今はなんだか、無意識に振りほどいていた、というように見えたんですよね。腕を取り戻した後で、自分の行動にびっくりしたみたいに一瞬茫然として、少し間があいてから上の台詞だった、ような。
夫への嫌悪感から振り払うのではなく、ネルソンの傍にもっといたい、一緒に居たい、という気持ちが無意識の動作に出てしまった、ように見えました。
……気のせい、あるいは、考えすぎかも。
そういえば。
走り去ったエマをネルソンが追うところで、「エマ!」と叫ぶのはウィリアムですよね…?
みっちゃんは、新公の(鳳樹)いちくんがやっていた右手を凝っと視る、という芝居をせず、その代わりに同じ手を胸にあてて虚空を見上げる芝居をしていました。
解釈としてはどっちもアリですが、私はいちくんのその瞬間の表情が秀逸だと思いました。
イギリスへの帰還命令(本来なら懲罰モノだったはず)を受けたネルソンが
「イギリスに帰りたくない」
というのは判るんですが。
でも、エマはなぜイギリスに帰るんでしょうか?ナポリは「もう落ち着い」て、国王一家も「そろそろナポリに帰ろう」というタイミングなのに。たまたま任期終了のタイミングだったのかなあ?
世紀にわたるキスは、回を重ねるごとにどんどん熱烈度を増してますねぇ。
そして、毎回ついつい鐘の数を数えてしまう私。
結構鳴ってますよね、あれ。やっぱり108回なんじゃないか……?
■第7場 ノーフォ-ク
センター下手よりに立つファニー(花影アリス)、上手のエドマンド(風莉じん)。
そこにミリー(綾音らいら)が入ってきて、ジョサイア(愛月ひかる)の帰宅を告げる。
先日ちらっと書きましたが、「母上は離婚しません」って、女性の話言葉としてちょっとどうかと思うのですが、ここでジョサイアがネルソンを「父上」と呼ぶあたりも詰めがあまい!!と思ってしまいます。このタイミングでの彼の感情でいえば、あくまでも「あの男」呼びでいいと思うんですが。
「あの男は帰ってこないでしょう」
「母上、あの男と縁を切ってください!母上を悲しませるあの男を、私は許せません!」
……の方が、微妙に子供っぽくていいと思うんだけどなー。
でも、この凛としたアリスちゃんが素敵なので、なんでもいいやと許してしまうんですが(汗)。
■第8場 ミラノ ~獅子の時代~
せーこちゃん(純矢ちとせ)の美声が素晴らしいです。イタリア語の発音もキレイですよね(それらしく聴こえます♪)
バレリーナたちでは、、、ま、正直言えば全員お勧めなんですけど、個人的には小柄なえびちゃん(綾瀬あきな)と、長身の結ちゃん(結乃かなり)が並んで踊っているときがとてもたのしい。チュチュを着たバレリーナで身長差萌えしててどうするんだ??という感じですみません。
前場は1799年の初夏頃(?)。
でもここは、バラスの失脚とナポレオンの第一執政就任からもだいぶたっているっぽいので……1800年くらい??コペンハーゲンの戦いが1801年4月なので、、、1800年の終わりくらいかもしれませんね。
オペラの場面が終わると、
そういえば舞姫あゆみちゃんの本公演での台詞って珍しいのかな。あの可愛らしい声は聴いた記憶が無いんですが、どうだったかな。……しっかし、可愛い声ですね(^ ^)。
ジョゼフィーヌと二人の妹の会話の怖いのは、回を重ねてエスカレートしていくかな?と思っていたのですが、それほどでもなかったですね。この調子で毎日毎日嫌味のやり取りをしていたのかしら?と納得できたくらい、なんというか、日常的な空気感でした(^ ^;;;
リュシアン(春風弥里)、タレーラン(風羽玲亜)、フーシェ(光海舞人)が登場して、政治の話が続く。さっつんのタレーラン、最高です!ちょっと気が早くて恐縮ですが、「銀ちゃんの恋」での活躍が楽しみだ!!
ジュゼッピーナを連れて銀橋へ出るナポレオン。
オーレリー(蓮水ゆうや)が登場し、リュシアンに何事か吹きこまれて(?)ちょっとおかしくなる、という芝居は、東宝にきてからはずっとやっていますね。
んー、トークスペシャルでも非常に大雑把な話しか出なかったので、もう少し詳細を聴いてみたいなあ……(←無理)
■第9場 ロンドン ~愛の迷宮~
前半の、ウィリアムとエマの銀橋場面は、結構良い場面になってきたなあと思います。
歌と芝居のタイミングがあってきたし、なんとなく掴みどころのないエマのふわふわした存在感が秀逸で。
エマの衣装が懐かしい(^ ^)
幕があがると、本舞台はネルソンの執務室。
大机に座って書類仕事をしているネルソンと、その脇をうろうろしながら聖書を……あのトム・アレンは何をしているんだ?「綴りを教えてくだせえ」って言ってるってことは、暗唱しながらそれを書いているのか?
あまり聖書をよく知らなので、カチャが毎日読んでいる個所がどんな訓えの中の文章なのかわからないのですが、、、しかし暗唱しているんだとしたら凄いなあ~。
以前はこの場面、トム・アレンが「綴りを教えてくだせえ~」って言ったときからネルソンが凄く不機嫌だったような気がするのですが、昨日は綴りを教えるところまでは普通で(ちょっと頭痛がイタイらしいですが)、トム・アレンが淹れてく入れたお茶のカップを取ろうとして距離感がつかめなかったときに急に機嫌が落ちたのがわかりました。
なんだか、あのギャップがたまりません♪
「キャプテンは変わった」
あたりの会話は、割とありがちな型どおりの台詞、という感じで、トム・アレンが何をそんなに怒っているのか伝わりにくいんですよねー。
「スコッチを」って言われたら、紅茶カップにスコッチをどぼどぼいれて供するとか、芝居として工夫できるところはいくらでもありそうなんですよね(涙)
うーん、難しいのかなあ……。
微妙に場面の途中ですが(汗)、取り急ぎここまでにしておきます。
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若人たちのトラファルガー【5】
2010年8月5日 宝塚(宙) コメント (2)宙組公演「トラファルガー/ファンキー・サンシャイン」も、残すところあと3日。
今日は久しぶりに一階席の旧A席最前列での観劇だったのですが、やっぱりあの席は観やすいですね♪舞台全体を観ることができて、最後の週末にむけて、気合が入りまくりでした(^ ^)。
エマの芝居が随分変わっていて、とても驚きました。
今まで、エマに関しては「齋藤さんやっちゃったなーーー」くらいに思っていたのですが、こういうアプローチがあったのか!!と目から鱗。
東宝に来てから、ネルソンもエマもいろいろ変ってきてはいたけれども、このタイミングでこう来るか!?と驚きました。
……なんだか、「カサブランカ」のときも同じようなことを書いたような気がしてきた。
宙組って。(←組のせいにしてはいけません)
そうえいば、今日はあひちゃん(遼河はるひ)と七帆ひかるくん、和涼華さんがいらしてて、みんながとても嬉しそうでした。凄いアピールだったなあ。オペラグラスで観ていると、目線のおこぼれがもらえたりして嬉しいんですよね、あれ(^ ^)。
ショーのオープニングの蘭トムさん登場で、逆転裁判の「異議あり!!」ポーズをやってくれたことに感動!!
本日のレポは以上にして、新人公演の続きを。
琴羽桜子(ジョゼフィーヌ&波S/五峰亜季)
プロローグの波Sでの流れるようなダンスがとてもキレイでした。桜子はどちらかというと男前にガツガツ踊る方が得意なタイプかと思っていましたが、ああいう柔らかなダンスもキレイだなあ。細くてしなやかな、なめらかなポージングがさすがでした♪
ジョゼフィーヌとしての最初の出番は、議会で第一執政に選ばれた後。襟ぐりの大きくあいた豪華なドレスに、あの時代らしくキレイに胸の谷間をつくっていて、妖艶な年上の美女、という感じをしっかり見せてくれました。っていうか、そんなものどこにあったの?と思ってしまったんですが(自粛)
「運命の女」「ファム・ファタル」と言うのは簡単なのですが、ナポレオンにとってジョゼフィーヌはそういう存在だったんだろうな、と思います。まゆみさんの存在感というのは、立っているだけで間違いなく「運命」の重みがあって。決して芝居が巧いとは言えないまゆみさんが、これだけ引っ張りだこでいろんな作品に参加しているのは、ああいう格のある女ができる役者が他にいないからだと思うんですよね。
桜子はまだ研7。芝居としては非常に巧くやっていたと思いますし、あの迫力はこれからゆっくり時間をかけて身につけていってくれればいいと思います♪
アルバイトはナポリとパレルモの淑女。それぞれに個性を出して芝居していて、楽しそうでした(*^ ^*)。可愛いなー、可愛いなー、可愛いなー♪
花音舞(ポーリーヌ/大海亜呼)
花里まな(カロリーヌ/愛花ちさき)
なんとなく使われる場所が良く似ているお二人。いかにも「姉妹」という感じで、良かったです。本役のお二人があまりにも嵌り役なのでちょっとアレですが、必要十分な芝居だったと思います。
ただ!リュシアンのかけるくんと三人、ちょっとコロコロしていたのが気になる、かも。ナポレオン一人だけ、ボナパルト家の鬼っ子って感じに見えてしまったもんなー(^ ^;ゞうーむ。
百千糸(ジュゼッピーナ/純矢ちとせ)
昨日、トークショーでいろいろ苦労話をきいたばかりですが……
百千ちゃんくらい歌える子でも、やっぱり「0番」で歌うというのは違うんだ、という話が印象に残ったかな。最初のロンドンでのソロ(せーこちゃんのところ)も、オペラの場面も、どちらも凄く良かっただけに、見えない苦労はきっとたくさんあったんだろうな、と。
せーこちゃんの声も華やかで好きなんですが、百千ちゃんの声もすごくまろやかで良かったです。若いのに凄いなあ☆今回の新人公演は、「威風堂々」の花音舞ちゃんといい、ナポリの彩花まりちゃんといい、みんな凄く良かったなあ。本公演はショーまでいれてもせーこちゃんと七瀬りりこちゃんの独壇場になってしまっているけど、歌える人はもっとたくさんいるのになーと思いました。
星吹彩翔(オーレリー・バイロン/蓮水ゆうや)
役自体がすごく矛盾に満ちた役なので、さすがのモンチもずいぶん苦労していたような気がします。基本的にはちーちゃんの役づくりを踏襲していたのかな?キャラが全然違うので別の役になってましたけど(汗)。
段取りの多い芝居なのに全部きちんとこなしていたのはさすが!っていうか、モンチって芝居巧いですよねぇ~(感心)
星吹彩翔(ナポリの紳士・歌手/天輝トニカ)
瀬音リサ(ナポリの淑女・歌手/妃宮さくら・花里まな)
オーレリーは意外に出番が多い(フランス兵としての群舞もオーレリーにカウント)のですが、ちゃんとアルバイトで歌をもらっていたモンチ。
ナポリの場面、男役はモンチ一人、女役はありさちゃん一人になっていました。すごい、大劇場のときは「スカイフェアリーズコンビ」だったのか!!(思いつかなかった…)
本公演でも(場面は違いますが)歌っているだけあって安定しているし、ありさちゃんとのハーモニーは声質があっているのでとても良かったです。
モンチは連れもなく、前半は一人で踊っていてちょっと寂しげな感じ(^ ^)。後半はどうだったっけな。踊らないで後ろでおしゃべりしていたんだっけ?すみません、忘れちゃいました。どうだったかなあ。
夢涼りあん(ホレイシア/すみれ乃麗)
「シャングリラ」(美雨の子供時代)に続き、すみ花ちゃんの役の……えっと、子供時代じゃなくて今回は本物の子供(娘)だけど(^ ^)。
れーれも長身スタイル良しの子供でしたが、りあんちゃんも相当なものですね。でも可愛かったからヨシとしよう(^ ^)。(ちなみに、おとめによると、野々・すみれ乃・夢涼は三人そろって身長161cm♪)
そういえばシャングリラでも、子供たち(夢涼さん含む)は全員、この後は二人(大空&野々)に育てられるんだろうな、っていうラストでしたねー。
懐かしい……。
結乃かなり(波A/美影凛)
エピローグの場面で、ホレイシアと戯れる波の役で踊っていた結ちゃん。
すんなり伸びた手足がやわらかくて、本当に砂浜に打ち寄せる波のようなつかみどころのなさがありました。
下級生だけど芝居のできる人なので、次はもう少し使ってもらえるといいなあ~。
ダンサーだから、ショーでは良いところにいるんだけど。歌はどうなんでしょうね…?
他の場面もあれこれ出ているんですが、比率的には男役が多かった印象。議員、兵士、、、背も高いので、全く違和感がありませんでした(汗)。
議員役(確かバラス派だったような気が。違ってたらすみません)のときも、回りの小柄な娘役さんたちが、仕種も可愛らしい感じでかなり無理があった中、結ちゃんはすごく自然で、そして格好良かったです(はぁと)
個人的に、ど金髪のショートヘアでフランス兵として踊ったり剣を振り回したり闘ったりしているゆいちゃん、めっちゃ格好良かった!!
あんなに可愛いのに、どーしてあんなに格好良いんだ。一人で二人とか相手しちゃうんだぞ。どんだけ強いんだ。ドキドキ。
.
今日は久しぶりに一階席の旧A席最前列での観劇だったのですが、やっぱりあの席は観やすいですね♪舞台全体を観ることができて、最後の週末にむけて、気合が入りまくりでした(^ ^)。
エマの芝居が随分変わっていて、とても驚きました。
今まで、エマに関しては「齋藤さんやっちゃったなーーー」くらいに思っていたのですが、こういうアプローチがあったのか!!と目から鱗。
東宝に来てから、ネルソンもエマもいろいろ変ってきてはいたけれども、このタイミングでこう来るか!?と驚きました。
……なんだか、「カサブランカ」のときも同じようなことを書いたような気がしてきた。
宙組って。(←組のせいにしてはいけません)
そうえいば、今日はあひちゃん(遼河はるひ)と七帆ひかるくん、和涼華さんがいらしてて、みんながとても嬉しそうでした。凄いアピールだったなあ。オペラグラスで観ていると、目線のおこぼれがもらえたりして嬉しいんですよね、あれ(^ ^)。
ショーのオープニングの蘭トムさん登場で、逆転裁判の「異議あり!!」ポーズをやってくれたことに感動!!
本日のレポは以上にして、新人公演の続きを。
琴羽桜子(ジョゼフィーヌ&波S/五峰亜季)
プロローグの波Sでの流れるようなダンスがとてもキレイでした。桜子はどちらかというと男前にガツガツ踊る方が得意なタイプかと思っていましたが、ああいう柔らかなダンスもキレイだなあ。細くてしなやかな、なめらかなポージングがさすがでした♪
ジョゼフィーヌとしての最初の出番は、議会で第一執政に選ばれた後。襟ぐりの大きくあいた豪華なドレスに、あの時代らしくキレイに胸の谷間をつくっていて、妖艶な年上の美女、という感じをしっかり見せてくれました。
「運命の女」「ファム・ファタル」と言うのは簡単なのですが、ナポレオンにとってジョゼフィーヌはそういう存在だったんだろうな、と思います。まゆみさんの存在感というのは、立っているだけで間違いなく「運命」の重みがあって。決して芝居が巧いとは言えないまゆみさんが、これだけ引っ張りだこでいろんな作品に参加しているのは、ああいう格のある女ができる役者が他にいないからだと思うんですよね。
桜子はまだ研7。芝居としては非常に巧くやっていたと思いますし、あの迫力はこれからゆっくり時間をかけて身につけていってくれればいいと思います♪
アルバイトはナポリとパレルモの淑女。それぞれに個性を出して芝居していて、楽しそうでした(*^ ^*)。可愛いなー、可愛いなー、可愛いなー♪
花音舞(ポーリーヌ/大海亜呼)
花里まな(カロリーヌ/愛花ちさき)
なんとなく使われる場所が良く似ているお二人。いかにも「姉妹」という感じで、良かったです。本役のお二人があまりにも嵌り役なのでちょっとアレですが、必要十分な芝居だったと思います。
ただ!リュシアンのかけるくんと三人、ちょっとコロコロしていたのが気になる、かも。ナポレオン一人だけ、ボナパルト家の鬼っ子って感じに見えてしまったもんなー(^ ^;ゞうーむ。
百千糸(ジュゼッピーナ/純矢ちとせ)
昨日、トークショーでいろいろ苦労話をきいたばかりですが……
百千ちゃんくらい歌える子でも、やっぱり「0番」で歌うというのは違うんだ、という話が印象に残ったかな。最初のロンドンでのソロ(せーこちゃんのところ)も、オペラの場面も、どちらも凄く良かっただけに、見えない苦労はきっとたくさんあったんだろうな、と。
せーこちゃんの声も華やかで好きなんですが、百千ちゃんの声もすごくまろやかで良かったです。若いのに凄いなあ☆今回の新人公演は、「威風堂々」の花音舞ちゃんといい、ナポリの彩花まりちゃんといい、みんな凄く良かったなあ。本公演はショーまでいれてもせーこちゃんと七瀬りりこちゃんの独壇場になってしまっているけど、歌える人はもっとたくさんいるのになーと思いました。
星吹彩翔(オーレリー・バイロン/蓮水ゆうや)
役自体がすごく矛盾に満ちた役なので、さすがのモンチもずいぶん苦労していたような気がします。基本的にはちーちゃんの役づくりを踏襲していたのかな?キャラが全然違うので別の役になってましたけど(汗)。
段取りの多い芝居なのに全部きちんとこなしていたのはさすが!っていうか、モンチって芝居巧いですよねぇ~(感心)
星吹彩翔(ナポリの紳士・歌手/天輝トニカ)
瀬音リサ(ナポリの淑女・歌手/妃宮さくら・花里まな)
オーレリーは意外に出番が多い(フランス兵としての群舞もオーレリーにカウント)のですが、ちゃんとアルバイトで歌をもらっていたモンチ。
ナポリの場面、男役はモンチ一人、女役はありさちゃん一人になっていました。すごい、大劇場のときは「スカイフェアリーズコンビ」だったのか!!(思いつかなかった…)
本公演でも(場面は違いますが)歌っているだけあって安定しているし、ありさちゃんとのハーモニーは声質があっているのでとても良かったです。
モンチは連れもなく、前半は一人で踊っていてちょっと寂しげな感じ(^ ^)。後半はどうだったっけな。踊らないで後ろでおしゃべりしていたんだっけ?すみません、忘れちゃいました。どうだったかなあ。
夢涼りあん(ホレイシア/すみれ乃麗)
「シャングリラ」(美雨の子供時代)に続き、すみ花ちゃんの役の……えっと、子供時代じゃなくて今回は本物の子供(娘)だけど(^ ^)。
れーれも長身スタイル良しの子供でしたが、りあんちゃんも相当なものですね。でも可愛かったからヨシとしよう(^ ^)。(ちなみに、おとめによると、野々・すみれ乃・夢涼は三人そろって身長161cm♪)
そういえばシャングリラでも、子供たち(夢涼さん含む)は全員、この後は二人(大空&野々)に育てられるんだろうな、っていうラストでしたねー。
懐かしい……。
結乃かなり(波A/美影凛)
エピローグの場面で、ホレイシアと戯れる波の役で踊っていた結ちゃん。
すんなり伸びた手足がやわらかくて、本当に砂浜に打ち寄せる波のようなつかみどころのなさがありました。
下級生だけど芝居のできる人なので、次はもう少し使ってもらえるといいなあ~。
ダンサーだから、ショーでは良いところにいるんだけど。歌はどうなんでしょうね…?
他の場面もあれこれ出ているんですが、比率的には男役が多かった印象。議員、兵士、、、背も高いので、全く違和感がありませんでした(汗)。
議員役(確かバラス派だったような気が。違ってたらすみません)のときも、回りの小柄な娘役さんたちが、仕種も可愛らしい感じでかなり無理があった中、結ちゃんはすごく自然で、そして格好良かったです(はぁと)
個人的に、ど金髪のショートヘアでフランス兵として踊ったり剣を振り回したり闘ったりしているゆいちゃん、めっちゃ格好良かった!!
あんなに可愛いのに、どーしてあんなに格好良いんだ。一人で二人とか相手しちゃうんだぞ。どんだけ強いんだ。ドキドキ。
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新人公演もまだ終わっていないのですが、今日は日経ホールにて行われたトークショーに参加してまいりましたので、その話を。
このトークショーも、何回目かなあ。ヤクルトホールの時代から断続的に参加していますが、私が今までに参加した中では、今回のが一番トークがまともでした(^ ^)。
メンバーは、蓮水ゆうや、鳳樹いち、百千糸。
ちーちゃん以外は素で喋っている姿なんて観たことのないお二人でしたが、 舞台姿から想像していた以上にしっかりと、要領よく話をまとめて、簡潔に話すことのできるメンバーで、ほんとうに感心しました(@ @)。
まず。服装は、ちーちゃんといちくんはモノトーンで手堅くまとめていて、百千ちゃんは紅い薔薇の模様がついたシンプルなAラインワンピ。なんだか、背丈のバランスとか、いろんな面で並んでいてしっくりくる三人でした。
ちーちゃんと百千ちゃんは、みっちゃん(北翔海莉)のディナーショーに一緒に出演して仲良くなったそうです。ちーちゃんは、小柄な百千ちゃんを「リアルアリエッティ(「借り暮らしのアリエッティ」より)」と呼んでいるそうです(^ ^)可愛い!!
それでは、トーク内容を簡単に。
■お芝居の役について
・ちー(オーレリー) 人を「恨む」には凄いエネルギーが必要で、普段あまり感じることのない感情なので難しかった。
舞台に出る瞬間にパッと切り替えられるタイプなので、袖ではいつもどおり皆(同期とか)と遊んでます。
・いち(バラス) 歌と台詞の応酬で場面が進んでいくので、シェイエスの天玲とタイミング合わせに苦労しました。
・百千(いろいろ) 場面で一番多いのはレインボーカラーの召使い。最初の場面でハープを持っているので、勝手に自分はエマの芸術面の教師役だと思っています。あとは、オペラの場面でコーラスをしているんですが、イタリア語で歌うのが難しい。
■役づくりで苦労した点は
・ちー
あまり当時の政治情勢とかに関係のない役なので、「何かにとらわれて狂ってしまう人」ということで、そういう人を扱った映画を視たり……あと、青池保子氏の「トラファルガー」は読みました。私もマスケティアなので(←でも全然関係ないけどね!)
「愛する者のために戦う」がテーマの作品ですが、オーレリーも最初はそうだったはず。それが、ナポレオンに操られて(?)あんなふうになってしまったのかな、と。(←意訳)
結局、衣装をつけて舞台にあがれば見えてくるものがたくさんあって、なんとかなる。
ラストの死ぬところは、笑顔で飛び降りろ(兄の仇を討って満足して死ぬんだから)と演出指導が入った(@ @)らしいんですが、「怖くて笑えない」そうです。そりゃそうですよね…。
死んでからもしばらくハケられなくて、セットの裏で体育座りしながら場面が終わるのを待って、イギリス兵のみなさんと一緒にハケるのですが、皆がうるうると泣いているので非常にいたたまれない、という話が面白かったです(^ ^)
あと印象的だったのは……
オーレリーがハーディーに撃たれて落ちる場面でプシューっとあがる水煙について。
ちーちゃんはずっと、あれは自分が海に落ちたときの水しぶきだと思っていたんだそうです。なのに、どうして自分が落ちるより早く出ちゃうのかな?舞監さんおかしくない?と疑問に思って、訊きに行ったそうです。そしたら!
あれはちーちゃんの落下とは関係なく、排水管が破裂したことを表しているんだそうで。
へーへーへー………
・いち
ナポレオンより上に立つ人なので、どう重厚感を出せばいいのかと苦しみました。ナポレオンを扱った漫画とかだと、バラスはすごいおじいさんで、白髪で長い髭をはやして……みたいな感じで、でもビジュアルについては「ど金髪で外ハネ」という齋藤さんの指定があったから、歩き方や仕種で貫録を出そうとした。
・百千
ドレスが長くて立派なので、裾まできちんとサバくのに苦労しています。
召使いの衣装は凄く可愛くて、みんなで「負けないようにもっと可愛くなりましょう!」と日々頑張っているそうです。
■新人公演
・いち(ウィリアム)
竹下さんに「ウィリアムは良い人なの?」とふられたいちくん。
「すごく愛していたんですよ」と。
「5000ポンドで買ったときから魅了されていた(魅了されていたから買った)んだけど、それを表現する場がないところがが難しかった」
ちー「パレルモでエマを叩いたあと、その手をじっと見る芝居でぐっときた」
いち「あそこが唯一の表現できる場面ですね」
ちー「あれは演技指導?」
いち「それもありました。でも気持ちを入れるのが難しかった。すごく切ないんだけど、その切なさを見せてはいけないので」
竹下「プライドがあるから?」
いち「そうですね…」
大意はこんな会話だったと思います……が、違ってたらすいません。
そう!!先日の日記にも書きましたが、いちウィリアムの、エマを叩いた手を凝っと視て、そしてまた虚空に彷徨わせる一瞬の表情が絶妙に良いかったですよね!(強制)
シンプルな切なさではなく、もっと複雑な感情。その複雑さをどうすれば客席に伝えられるか、本当にいろんな努力をして作り上げたんだろうなあ……と思いました。
いちくんは本当に、誠実で朴訥な人なんだろうな、と思いました。
うん。いろんな意味で、ですが♪
「誰がために鐘は鳴る」の新人公演、いちくんに主演してほしい……かも(ことだまことだま)(*^ ^*)
・百千(ジュゼッピーナ)
本公演でもコーラスをさせていただいていますが、0番で歌うというのは、他のポジションとは全く違う経験でした。
ジュゼッピーナはただの「スパイ」というのともちょっと違っていて、役づくりの参考にしたのはルパン3世の峰不二子さんです。(@ @)
いち(挨拶)
直前まで何も考えられなくて、エマにネルソンの手紙を渡してハケた後、壁とお友達になって考えました。
客電がついているので、笑顔のお客さまの顔が見えてうれしい。
ちー(感想)
宝塚の時より数段良くなっていて、本当に皆がんばったと思う。
あとちょっとだから頑張ってね。
■ショー
振付で難しかったのは、太陽族の場面。
曲はなんとなく知っている曲も多いので、音を聴くとなんちゃってで踊れるんだけど、正式に振付を受けると「出来ない!」の連続。
振付の先生に、「昔は足腰の強い人が多かったけど、最近の人は足腰が弱いわね」と言われた。
■お気に入りの場面
・ちー 大階段の男役群舞。野郎度高く、けだるい感じでスタンバイするのが格好良い。
あの腕まくりは、人によって色々。フィナーレの最初にでるちーちゃんたちは、最初から腕まくりした状態の衣装があるそうな。
・いち 「プラズマ」という答えを言うまえに、竹下さんみずからプラズマの話になっていました(^ ^)。もしいちくんの答えが「プラズマ」じゃなかったらどうするんだろう(←でもプラズマだよね、きっと笑)
最初の振付が半分くらいまできたところで「嘘、まだ半分!?」と皆倒れそうになった。
・百千 ひまわり。とにかく可愛い。あと、ロケットの発光手袋のところ。あそこになると客席がざわめくのがわかる。
酒場(太陽の戦士)は、「大人っぽく」「あばずれ」に。良い男がいたら自由に寄って行け、と言われた。
舞台に関してはこのあたりだったでしょうか。
あとは、オフの話(ちーちゃんといちくんのラブラブ話だったような……)とか。
そして最後に、
■今「宝塚にいるんだ!」と実感する瞬間は?
・百千 3歳の頃から宝塚を観ていて、合格したときは凄く嬉しかった。毎日パレードで、自分が手にしているシャンシャンに「ももち」って書いてあるのを見るだけで幸せ。
・いち フィナーレで、上手から下手へ(逆だったかも?)ホリゾンとを移動するとき、(鳳翔)大さんとモニターに映るエトワール(花影アリス)を観て、「宝塚だ!宝塚だ!」と大騒ぎをしている(←いみふ)
あと、パレードで銀橋の付け根あたりにいるのですが、ゆうひさんが振り向くときのナイアガラがぶわっと来た時に、ちょっとしみじみと。
・ちー ダンスが好きなので、ショーのときに凄く幸せになる。
本名の自分から「蓮水ゆうや」に切り替わる瞬間がとても好き。
最後にちょっとだけ、蘭トムさんのコンサート「“R”ising」の情報を落として終了しました。
とは言え、本当にちょこっとだけで……
・もうお稽古は徐々に始まっている。すごいハードスケジュール
・藤井さんに訊いたら、「ロックありラテンありJ-POP」ありだそうなので楽しみ!
……そのくらいかなあ(?)っていうか藤井さん、一番当たり障りのないところを言いましたね(^ ^;ゞ
ちーちゃんは二度目のトークショー。竹下さんが「三年まえ、七帆さんと一緒に出てくださったときは、ギンガムチェックのシャツが良く似合って少年のようだったのに………」
……萌えっ!
.
このトークショーも、何回目かなあ。ヤクルトホールの時代から断続的に参加していますが、私が今までに参加した中では、今回のが一番トークがまともでした(^ ^)。
メンバーは、蓮水ゆうや、鳳樹いち、百千糸。
ちーちゃん以外は素で喋っている姿なんて観たことのないお二人でしたが、 舞台姿から想像していた以上にしっかりと、要領よく話をまとめて、簡潔に話すことのできるメンバーで、ほんとうに感心しました(@ @)。
まず。服装は、ちーちゃんといちくんはモノトーンで手堅くまとめていて、百千ちゃんは紅い薔薇の模様がついたシンプルなAラインワンピ。なんだか、背丈のバランスとか、いろんな面で並んでいてしっくりくる三人でした。
ちーちゃんと百千ちゃんは、みっちゃん(北翔海莉)のディナーショーに一緒に出演して仲良くなったそうです。ちーちゃんは、小柄な百千ちゃんを「リアルアリエッティ(「借り暮らしのアリエッティ」より)」と呼んでいるそうです(^ ^)可愛い!!
それでは、トーク内容を簡単に。
■お芝居の役について
・ちー(オーレリー) 人を「恨む」には凄いエネルギーが必要で、普段あまり感じることのない感情なので難しかった。
舞台に出る瞬間にパッと切り替えられるタイプなので、袖ではいつもどおり皆(同期とか)と遊んでます。
・いち(バラス) 歌と台詞の応酬で場面が進んでいくので、シェイエスの天玲とタイミング合わせに苦労しました。
・百千(いろいろ) 場面で一番多いのはレインボーカラーの召使い。最初の場面でハープを持っているので、勝手に自分はエマの芸術面の教師役だと思っています。あとは、オペラの場面でコーラスをしているんですが、イタリア語で歌うのが難しい。
■役づくりで苦労した点は
・ちー
あまり当時の政治情勢とかに関係のない役なので、「何かにとらわれて狂ってしまう人」ということで、そういう人を扱った映画を視たり……あと、青池保子氏の「トラファルガー」は読みました。私もマスケティアなので(←でも全然関係ないけどね!)
「愛する者のために戦う」がテーマの作品ですが、オーレリーも最初はそうだったはず。それが、ナポレオンに操られて(?)あんなふうになってしまったのかな、と。(←意訳)
結局、衣装をつけて舞台にあがれば見えてくるものがたくさんあって、なんとかなる。
ラストの死ぬところは、笑顔で飛び降りろ(兄の仇を討って満足して死ぬんだから)と演出指導が入った(@ @)らしいんですが、「怖くて笑えない」そうです。そりゃそうですよね…。
死んでからもしばらくハケられなくて、セットの裏で体育座りしながら場面が終わるのを待って、イギリス兵のみなさんと一緒にハケるのですが、皆がうるうると泣いているので非常にいたたまれない、という話が面白かったです(^ ^)
あと印象的だったのは……
オーレリーがハーディーに撃たれて落ちる場面でプシューっとあがる水煙について。
ちーちゃんはずっと、あれは自分が海に落ちたときの水しぶきだと思っていたんだそうです。なのに、どうして自分が落ちるより早く出ちゃうのかな?舞監さんおかしくない?と疑問に思って、訊きに行ったそうです。そしたら!
あれはちーちゃんの落下とは関係なく、排水管が破裂したことを表しているんだそうで。
へーへーへー………
・いち
ナポレオンより上に立つ人なので、どう重厚感を出せばいいのかと苦しみました。ナポレオンを扱った漫画とかだと、バラスはすごいおじいさんで、白髪で長い髭をはやして……みたいな感じで、でもビジュアルについては「ど金髪で外ハネ」という齋藤さんの指定があったから、歩き方や仕種で貫録を出そうとした。
・百千
ドレスが長くて立派なので、裾まできちんとサバくのに苦労しています。
召使いの衣装は凄く可愛くて、みんなで「負けないようにもっと可愛くなりましょう!」と日々頑張っているそうです。
■新人公演
・いち(ウィリアム)
竹下さんに「ウィリアムは良い人なの?」とふられたいちくん。
「すごく愛していたんですよ」と。
「5000ポンドで買ったときから魅了されていた(魅了されていたから買った)んだけど、それを表現する場がないところがが難しかった」
ちー「パレルモでエマを叩いたあと、その手をじっと見る芝居でぐっときた」
いち「あそこが唯一の表現できる場面ですね」
ちー「あれは演技指導?」
いち「それもありました。でも気持ちを入れるのが難しかった。すごく切ないんだけど、その切なさを見せてはいけないので」
竹下「プライドがあるから?」
いち「そうですね…」
大意はこんな会話だったと思います……が、違ってたらすいません。
そう!!先日の日記にも書きましたが、いちウィリアムの、エマを叩いた手を凝っと視て、そしてまた虚空に彷徨わせる一瞬の表情が絶妙に良いかったですよね!(強制)
シンプルな切なさではなく、もっと複雑な感情。その複雑さをどうすれば客席に伝えられるか、本当にいろんな努力をして作り上げたんだろうなあ……と思いました。
いちくんは本当に、誠実で朴訥な人なんだろうな、と思いました。
うん。いろんな意味で、ですが♪
「誰がために鐘は鳴る」の新人公演、いちくんに主演してほしい……かも(ことだまことだま)(*^ ^*)
・百千(ジュゼッピーナ)
本公演でもコーラスをさせていただいていますが、0番で歌うというのは、他のポジションとは全く違う経験でした。
ジュゼッピーナはただの「スパイ」というのともちょっと違っていて、役づくりの参考にしたのはルパン3世の峰不二子さんです。(@ @)
いち(挨拶)
直前まで何も考えられなくて、エマにネルソンの手紙を渡してハケた後、壁とお友達になって考えました。
客電がついているので、笑顔のお客さまの顔が見えてうれしい。
ちー(感想)
宝塚の時より数段良くなっていて、本当に皆がんばったと思う。
あとちょっとだから頑張ってね。
■ショー
振付で難しかったのは、太陽族の場面。
曲はなんとなく知っている曲も多いので、音を聴くとなんちゃってで踊れるんだけど、正式に振付を受けると「出来ない!」の連続。
振付の先生に、「昔は足腰の強い人が多かったけど、最近の人は足腰が弱いわね」と言われた。
■お気に入りの場面
・ちー 大階段の男役群舞。野郎度高く、けだるい感じでスタンバイするのが格好良い。
あの腕まくりは、人によって色々。フィナーレの最初にでるちーちゃんたちは、最初から腕まくりした状態の衣装があるそうな。
・いち 「プラズマ」という答えを言うまえに、竹下さんみずからプラズマの話になっていました(^ ^)。もしいちくんの答えが「プラズマ」じゃなかったらどうするんだろう(←でもプラズマだよね、きっと笑)
最初の振付が半分くらいまできたところで「嘘、まだ半分!?」と皆倒れそうになった。
・百千 ひまわり。とにかく可愛い。あと、ロケットの発光手袋のところ。あそこになると客席がざわめくのがわかる。
酒場(太陽の戦士)は、「大人っぽく」「あばずれ」に。良い男がいたら自由に寄って行け、と言われた。
舞台に関してはこのあたりだったでしょうか。
あとは、オフの話(ちーちゃんといちくんのラブラブ話だったような……)とか。
そして最後に、
■今「宝塚にいるんだ!」と実感する瞬間は?
・百千 3歳の頃から宝塚を観ていて、合格したときは凄く嬉しかった。毎日パレードで、自分が手にしているシャンシャンに「ももち」って書いてあるのを見るだけで幸せ。
・いち フィナーレで、上手から下手へ(逆だったかも?)ホリゾンとを移動するとき、(鳳翔)大さんとモニターに映るエトワール(花影アリス)を観て、「宝塚だ!宝塚だ!」と大騒ぎをしている(←いみふ)
あと、パレードで銀橋の付け根あたりにいるのですが、ゆうひさんが振り向くときのナイアガラがぶわっと来た時に、ちょっとしみじみと。
・ちー ダンスが好きなので、ショーのときに凄く幸せになる。
本名の自分から「蓮水ゆうや」に切り替わる瞬間がとても好き。
最後にちょっとだけ、蘭トムさんのコンサート「“R”ising」の情報を落として終了しました。
とは言え、本当にちょこっとだけで……
・もうお稽古は徐々に始まっている。すごいハードスケジュール
・藤井さんに訊いたら、「ロックありラテンありJ-POP」ありだそうなので楽しみ!
……そのくらいかなあ(?)っていうか藤井さん、一番当たり障りのないところを言いましたね(^ ^;ゞ
ちーちゃんは二度目のトークショー。竹下さんが「三年まえ、七帆さんと一緒に出てくださったときは、ギンガムチェックのシャツが良く似合って少年のようだったのに………」
……萌えっ!
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