東京宝塚劇場にて、宙組新人公演「銀河英雄伝説」を観劇いたしました。


いやはや、楽しかったです(^ ^)。
まだ東宝に来てから本公演を一度も観ていない(大劇場公演も公演の前半に観たっきりな)ので、細かい演出変更や役づくりの違いについてはよく判りませんでしたが、全般的にはうまくまとまっていたような。。
ただ、全体的に、カット箇所は概ね理解できるけど……でも、もうちょっとショーシーンを残しても良かったのでは…?という気がしました。あと、カットしたからといって全部説明しなくても良いんだよ!と言いたくなったりはしました(汗)

新公演出は児玉明子さん。まあ、児玉さんにしてはちゃんと仕上がった方かな?実力のある人は自分でなんとかしていて、いろいろ不器用な人はちょっと苦戦していて……いろんなことがそのまま出ていたような気がしましたが、それが演出意図なのか、それしかできなかったのか、そのあたりはちょっと微妙、かも?(- -;;;



■ラインハルト・フォン・ローエングラム(蒼羽りく/凰稀かなめ)
金髪ロングの巻き毛と華やかな軍服がとても良く似合って、めちゃくちゃ恰好よかった!「美しき生涯」の疾風といい、テルくんの役はよく似合いますよね。受け身の芝居が得意で、苦悩が悩ましい、、、芝居の方向性が似ているのでしょうか。
とはいえ、テルくんのラインハルトとはまた違う魅力があって、求心力と実直な前向きさが、ラインハルトという役にもよく合っていたと思います。ダンスというか、身のこなしがいちいち華やかでスマートなのはさすがダンサー、と感心しました。いや、マントさばきはだいぶアレでしたが(←経験がものを言う分野なので、これからも頑張ってください!)

それにしても。りっくんって、台詞声は強さと柔らかさと両方あってとても良いのに、どうして歌声は駄目なんだろう……(涙)。彼女の芝居がすごく好きなので、歌さえどうにかなれば鬼に金棒!と思い続けてはや3年(?)…てnだいぶ良くなったとは思うのですが、、、うーむ。



■パウル・フォン・オーベルシュタイン(愛月ひかる/悠未ひろ)
公演の幕開きの銀橋登場(&状況説明)がなく、新元帥府まで登場しないので、それまでの殆ど全場面でバイトをしていたのですが(^ ^)、さすがに目を惹く美貌と華やかさでした(^ ^)。っていうか、本公演と同じ髪型で同じような位置で踊られると、なんとなく混乱します(汗)。

オーベルシュタインとしては、かなり本役を忠実に踏襲していた印象ですが、りっくんとの並びの良さはさすがでした。相手役(?)が同期のりっくんということもあって、落ち着いて演じていたと思います。今まで観た愛ちゃんの中で、一番良かったかも(^ ^)。
あとは声さえ良くなれば無敵なのになあ……!!(切実)



■ジークフリード・キルヒアイス(桜木みなと/朝夏まなと)
こんなに歌えたのか!というのが嬉しい驚きでした。ソロが聴けて良かった!
長身のラインハルト+小柄なキルヒアイスという、原作の設定を頭から無視したキャスティングでしたが、これはこれで、原作を知らなければ違和感なく観れるんだろうな、と思いました。特に、「フレイアの星」の後、ラインハルトがキルヒアイスの前髪をちょっといじるところ。膝をついたキルヒアイスと、ちょっと屈みこんで髪に触れるラインハルト、というのは新鮮でした(^ ^)。

全体的に、本公演より発散型のキルヒアイス、という印象でしたが、一番それを強く感じたのは、ラストの直前、ガイエスブルク要塞で再会した二人が口論した後、一人取り残されるキルヒアイスの場面でしょうか。「フレイアの星」リプライズを、自分の中に沈み込むのではなく、その場にいないラインハルトに問いかけるように歌っていたのが印象的でした。

それにしても。
りっくんの腕の中にすっぽり収まるキルヒアイス……原作を知らなければ以下同文。



■アンネローゼ(伶美うらら/愛花ちさき)
素晴らしかった!
決して芝居が巧いひとではないと思うのですが、愁いに満ちた立ち姿と、どこか寂しげな透明な微笑だけで、「アンネローゼ」という存在を表現できるのは素晴らしい、と思いました。
それと、声も良かったですね。穏やかだけど硬質な、あまり感情の載らない声。「キャラクターが嵌る」ことの難しさと喜びを感じました。

本公演のユリアン役で少年役に挑戦しているゆうりちゃんですが、男役が女役を経験して化けるように、娘役は少年役で化けるのかもしれませんね。やっぱり「娘役」を見直す良い機会になったと思うし、露出(出番)の多い通し役で、ちょっとした仕草や目線にも気を使うってことを学んでいるのも大きいでしょうし。公演ごとにぐんぐん色々なことを吸収して、気持ち良く成長してくれているのを感じます。
「逆転裁判」も楽しみですが、それ以上に、「モンテ・クリスト伯」の新人公演が楽しみです!!メルセデス、似合うだろうなあ~~!!(^ ^)



■ブラウンシュヴァイク公爵(月映樹茉/一樹千尋)
この公演を最後に卒業するえなちゃん。
いやーーーー、予想以上に、本役とは全然違うキャラクターを立ち上げてきたなあ、と思いました。いや、相当思い切った予想をしていたつもりなのですが、さらにその上を行かれてしまったた気がする……(^ ^;ゞ
私は本当にえなちゃんの芝居が大好きなのであまり冷静なコメントはできませんが、序盤の元帥任命式のあたりでの貴族らしい落ち着きと貫録から、終盤のガイエスブルク要塞での狂いっぷりまでの振り幅の広さと、通し役としての説得力の両立は凄かった!狂ったときの声の使い方とか、彼が本質的に抱えている二面性の表現とか、そのあたりの解釈もすごく良かったです。

芝居に入り込んでしまうとコントロールを喪いがちで、芝居巧者と言われてはいても、あまりに不安定すぎて使いどころの難しい役者ですけれども、今回のブラウンシュヴァイク侯爵を観て、少しは計算して舞台に立てるようになってきたような気がしました。
役者として本当に成長するのは、これからだっただろうに……、卒業は本当に残念です。本公演でブラウンシュヴァイク役が回ってくるくらいまでは居てほしかった(T T)。



■アンスバッハ(和希そら/凪七瑠海)
本公演やショーでの印象で、あまりコントロールの効かないタイプかと思っていたのですが、今回はすごく落ち着いて演じていたと思います。
相手役(?)のえなちゃんが先にブレーキなにそれ?状態で投げ棄ててしまったので、仕方なくフォロー役に回っていたという気もしますが(^ ^)、良い経験になったのではないでしょうか。
いやもう、、予想外にえなちゃんとの相性がよくてびっくりしました(^ ^)。そして、良い声すぎてドキドキしました(^ ^;ゞ

ただ、姿勢(立ち姿)は早急に見なおした方が良いのではないか、と思います。肩を張って顎を引いて、腰を引きあげる。今のままだと実際より小さく見えるし、だらしないというか、、、女性っぽく見えるんですよね、不思議と。
ダンスは男役ダンスができるようになってきたと思うので、普段の(芝居をしているときの)立ち姿をもう少し意識してほしいな、と思います。



他にも印象に残った方はたくさんいらっしゃるので、そのあたりはまた後日。





最後にちょっとだけ、この公演には何の関係もない呟き。
今回、いわゆる「カーテンコールの並び順」が、りっくんを中央に、花乃、凛城、愛月、桜木と並んでいて、その外側にれーれとえなちゃん、、、だったのですが……
1年前の「オーシャンズ11」は、主演コンビ(真風・音波)以外は香盤順だったんですよね……(T T)(関係ないのにすみません)


来年の宙組公演の演目が発表されました♪♪♪


ミュージカル・プレイ『モンテ・クリスト伯』
原作/アレクサンドル=デュマ・ペール 
脚本・演出/石田昌也

あれっっ!?ワイルドホーンの「モンテ・クリスト伯」じゃないの!?

最初タイトルだけ聞いたので、てっきりワイルドホーンだと思ってました。
石田さんなのか!これは、、、どんなふうに料理されるのか、楽しみですね。

私はなんちゃって原作ファン(←「銀英伝」同様、大好きで何度も読んだけど、長いこと離れていたので細かいことはすっかり忘れてしまった)だったりしますが、、、あらすじを読んだ感じでは、メルセデスと結婚する彼女の従兄(フェルナン)の扱いが大きいのかな?
でも、ダンテスには3人の敵がいるし、彼らの息子世代も活躍するので、タレントの多い今の宙組にはいい作品かもしれませんね。1時間40分にどうやっておさめるのか、見当もつきませんが(- -;ゞ


イメージだけでキャスティングすると……

フェルナン=ともちん
ダングラール=ちーちゃん
検事=ヒロさん
ファリア神父=キタロウ(別段、年寄りでなくてはいけない役でもないと思うので)

アルベール=まぁくん
カヴァルカンティ=カイちゃん
モレル大尉=あっきー

……という感じでしょうか。
ファリア神父は、本当は汝鳥さんが希望だったりしますが。でも無理だし(ベルばら出演なので)

というか、若者たちの物語はどこまでやるのでしょうね。後半になると彼らが主役で、ダンテスはあんまり出てこなくなっちゃうのですが。
作品紹介のあらすじを読んだ感じでは、メルセデスと再会してフェルナンを失脚させるところまでがメインになりそうだから、カヴァルカンティとかはあまり出てこないのかも……(; ;)。


それにしても。
私のイメージするダンテスは、不屈の意思を持った鋼のような男なので、優しくて包容力があって、だけど受動的で傍観者が似合うテルくんとはちょっとイメージが違うのですが、、、ラインハルトといい、キャパといい、劇団はテルくんにどんな幻想を抱いているんでしょうね(^ ^;

などと呟きつつ、石田さん好きな猫としては、彼の手腕に期待したいと思います(^^)。


それにしても!!ワイルドホーン作の「モンテ・クリスト伯」も、日本上演の噂が去年くらいからずーっとあるんですが、、、それが駄目になって石田さんがオリジナルを創ることになったのか、もともと石田さんのオリジナルで進んでいたのにタイトルだけ洩れてワイルドホーンの作品とごっちゃになっていたのか、別のカンパニーで実際動いているのか……
どうなんでしょうね。ワイルドホーンの「モンテ・クリスト伯」も、一度観て(聴いて)みたいものですが。




レビュー・ルネッサンス『Amour de 99!!-99年の愛-』
作・演出/藤井 大介

藤井さんいらっしゃいませ!

相変わらず忙しい藤井さんですが、大歓迎です(^ ^)。
たとえちょっとくらい石田さんがコケても(←こら!)、藤井さんが控えているとなれば安心!

正月からベルばら、オーシャンズ、ベルばらと1本立て大作が続く宝塚。
宙組が2本立てで、まして藤井ショーがつくなんて、望外の喜びです!(←大袈裟じゃないかも)




来年も、素敵な作品が続く年になりますように(切実)



来年1月の博多座宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の一部の配役が発表されました。


発表済みだったのはラインハルト(凰稀)とヒルダ(実咲)。そして、ヤン・ウェンリー(緒月)とキルヒアイス(朝夏)は替えないだろうから、おそらくオーベルシュタインはカイちゃん(七海)になるだろう……というのは大方の予想だったんじゃないかと思いますが。
案の定、カイちゃんのオーベルシュタインまでは発表されました(^ ^)。

……ということは、博多座のチラシは5人なのかな。双璧もアンスバッハも発表されていないし。今まで、8月の博多座公演は必ず製作発表があったけど、今回もあるんだとしたら、それも5人でいくのでしょうか。
カイちゃん、本公演とはまったく立場の違う役で大変そうですが、楽しみにしているのでがんばってくださいね!


とりあえず、磯野さんも一樹さんも出てくださるので、ブラウンシュヴァイク公とリヒテンラーデ侯(&ムーア中将)はどちらもそのままだとして……でも、お二人とも結構出番が多いから、別の役と掛け持ちは難しそうですよね。

上級生の女役は、あんまり役替りしないのかな……ベーネミュンデ(美風)、ジェシカ(純矢)、アンネローゼ(愛花)、それにフェザーンのお二人(大海・鳳樹)は替える理由がないし、それぞれ結構出番があるので掛け持ちも難しそうだし。
あと、トリューニヒト(星吹)も続投だろうなあ、せっかくの当たり役だし。


というところで、それ以外の役をちょっと予想してみたいと思います★

まずは、ポスターメンバーだった双璧とアンスバッハ。
ロイエンタール=あっきー(澄輝)
ミッターマイヤー=りく(蒼羽)
アンスバッハ=凛城きら
……でやってほしいなあ。いや、原作ファンの本音的には、ロイエンタールとミッターマイヤーにはもう少し身長差が欲しいのですが……それを優先するわけにもいかないでしょうしねえ。

他の提督方は。。。
ビッテンフェルト=星月、ルッツ=春瀬ワーレン= 実羚、ケンプ=七生……あたりでどうでしょうか(^ ^)。


ロイヤルファミリーがごっそりと抜けますが、ここはどうするのでしょうね。女役を香盤順であてると、舞花/瀬音/愛白/結乃の4人になるのですが。。。ゆいちゃんは新公クリスティーネだし、もあちゃんも新公サビーネだから、結構そのへんで当たりかも。
男役は、リッテンハイム侯爵=かける(風馬/オフレッサーと掛け持ち)、フレーゲル男爵=和希くん希望。


すっしーさん(寿)の抜けた穴は、、、
皇帝フリードリヒIV世=美月遥(リンチと掛け持ち)、グリーンヒル大将はまっぷー(松風/グレーザーと掛け持ち)でどうだ!!


回想シーンは、、、
ラインハルトの父は誰かバイトできる人にしてもらって、ラインハルト(彩花)・キルヒアイス(真みや)は続投するとして、、、少女時代のアンネローゼは、ありさちゃんがロイヤルファミリーに入るんだとしたら桜音れいちゃんかなあ。彼女なら、三国一の美少女で違和感ないだろうし(^ ^)。
で、フレデリカは彩花まりちゃんか、あるいは花乃さん……あたり、かな?


そして、最後に希望の種を。
ユリアンは、ぜひ桜木みなとくんで!




宝塚大劇場公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」。

私は、開幕してすぐに観に行かずにいられなかったくらいには、原作ファン……の筈なのですが、実は原作本を持っていません。友人や図書館で借りて読んだだけ。だから、記憶はかなりあいまいですし、提督たちの細かいエピソードもだいぶ混乱ぎみ(^ ^;ゞ
というわけなので、私が書いていることは原作で確認しながら書いているわけではありませんので、あらかじめご容赦くださいませ。そして、間違ってたらご遠慮なく指摘してくださいね。



小池さん演出による「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」。なんというか、もう……男役のビジュアルだけでなんとかなる作品がある、ということに感嘆いたしました。
いやもう。カッコいい。話なんてどうでもいいと思ったくらいカッコいい上に、原作ファン的にツボだらけ。
もちろん、原作が面白いから、脚本的にどんなにすっ飛ばされていてもなんとかなるんですよ。ものすごいカットの嵐と言うか、ジェットコースターみたいなダイジェストぶりですが、権謀術数と戦闘シーンのバランスがとれていて、しかも、どちらも演出として非常に巧く表現されているから、なんとなく納得してしまう。

何度も観ると、一つ一つのエピソードやキャラクターの掘り下げが浅くて、物語全体を貫くテーマ性が弱いなと思うんですが、宝塚を初めて観る原作ファンや、ライトファンにはうってつけの作品だと思うんですよね。
特に、原作ファンには観てほしいなあ。マニアの域に入っている方には色々不満もあると思うけど、2時間ちょいにまとめなくてはならない潤色の苦労は理解できると思うし、実際、良く出来ていると思います。原作ファン的にいくつかあるツボも、ちゃんと押さえられているし。

小池さんって潤色については神だなあ、と思うのは、たとえばアンスバッハ(凪七)の「医務室に」という台詞を遺したところ。原作ファンにしかわからない部分をあえてカットせずに残しておいて、その言葉の裏付けとなる細かい演出はあっさりカットする英断は凄い。原作を知らない人には意味がわからないだろうけど、まあ一言だから違和感なく流せるだろうし、原作ファンはこの台詞があるだけですごいツボになる。。。。すごいと思うんですよね。

今回原作になかったのに追加されたエピソードの中で、いらないなーと思ったのはヤン(緒月)とジェシカ(純矢)のラヴソングくらいでしょうか。ヤンにはフレデリカが(この時点では恋愛感情はなかったにせよ)いるんだから、なにもジェシカとデュエットさせる必要はないと思うんですよね。ヤンの見せ場は芝居で作ればいいのであって、そもそも歌わせなくていいんだから!

ヒルダ(実咲)を秘書官にするタイミングをここにしたのは、@TAKARAZUKA的に仕方なかったと思いますし、元帥府を披くときに秘書官も揃えるのが当然だから、違和感はないのですが。その前のヒルダの手紙も、状況説明のために役だっているし。
一番ラストの場面で、「リヒテンラーデ公が…」という報告に対して、ラインハルトが振り向きもせず「もうオーベルシュタインが手をうっている」と応じるのに、ちょっとしゅんとして、でも笑顔で「……、了解」というところは割と好きだったりします。悪い娘じゃないんだよなー、ヒルダ。ただ、脚本上のキャラクターとして魅力的に描かれていないから、そういう脚本をはね返してまで魅力的な女の子に造形することは今のみりおんには難しいんだと思うんですよね。原作のヒルダは割と好きなキャラだったので、なんか残念です。



全体的に、男役が軒並みビジュアルやキャラクターでヒットを飛ばしているのに比べると、娘役陣(Not女役)が軒並み苦戦しているな、というのは、作品の完成度を考えるうえで非常に気になるところです。
元々宙組は、全体的に「娘役」力が低い組ではあるのですが(←ごめんなさい)、ヒルダとアンネローゼ(愛花)、そしてフレデリカ(すみれ乃)という、帝国と同盟両陣営のヒロイン格が3人とも大苦戦というのはさすがにちょっと苦しい。中でもアンネローゼが、、、原作ファン的にはタラちゃんのアンネローゼはあり得ないし、タラちゃん好きな宙ファンとしては、いつもの溌剌とした魅力を完全に封じられてしょんぼりとアンネローゼを演じているタラちゃんを視ているのが辛いです。アンネローゼは謎めいた美人じゃないと駄目なんですよ!ラインハルトとキルヒアイスの、あるいは、銀河帝国そのものにとってのファム・ファタルなんだから。
まだ、れーれのアンネローゼにタラちゃんのフレデリカの方が、二人の魅力が出たんじゃないかなあ……少なくとも、タラちゃんはフレデリカの方がずっといいと思う。れーれは……どうだろう(涙)。ホントは、れーれはユリアンが似合うと思っているのですけどね。うららちゃんのユリアンに不満はないけど。
ベーネミュンデ侯爵夫人(美風)とか、皇族の4人(鈴奈、花音、花里、綾瀬)とか、ヴェストパーレ男爵夫人(夢涼)とか、女役陣は皆いい仕事をしているだけに、なんか残念……。




■ラインハルト・フォン・ローエングラム(凰稀)

いやはや、美形(*^ ^*)。
「豪奢な金髪に蒼氷色の瞳」というビジュアルをきちんと実現してきたあたり、お披露目にむけて並々ならぬ気合を感じました。素晴らしかった!

正直、テルくんは役者としては受け身のタイプで、覇王を演じる素質は全くない(失礼)ので、ラインハルトという役は根本的に似合わないんですが(T T)、、、柄違いの役をよく消化して、すごく繊細に演じていたと思います。小池さんもだいぶキャラクターを書き変えていたしね。
テルくんのラインハルトを観ていたら、「エリザベート」の「もしも赦されるなら寛容で善意の名君と呼ばれたい」という歌が浮かびました。
でも、ラインハルトはフランツとは全く違う。原作のラインハルトは、核攻撃のことだって止めるつもりなど全くないし、そこで天使か悪魔か迷うような若造じゃない。他者を犠牲にすることなしに戦争には勝てません。少なくとも、「圧倒的な手柄」を立てることなどできるはずがない。「寛容や善意」は、自己満足のためではなく、臣民に「支配者の威信」を教え込むための飴として使わなくてはならないのだから、それ以外の時に垂れ流してはいけないのです。無駄なのではなく、害悪になる。ラインハルトは、非常識な若さで将軍、いえ、元帥になった男。それがわからないはずはありません。まして、貧乏貴族の若造がここまでくるのは並大抵のことではなかったのだから。

とはいえ、@TAKARAZUKA的には、テルくんのラインハルトありきなのだから、あれで良いのだと思います。だって素敵だもん!原作ファンとしても、親友や姉に甘えているときのラインハルトがすごく自然で、そういう魅力で最後までもっていけるところはさすがだな、と思いました。
自分の中の天使と悪魔に怯えるようなキャラじゃないんだよラインハルトは、と思いつつ、怯えてるテルくんが可愛くて可愛くて(はぁと)、と思ってしまうあたり、私の原作ファン度合いって……(汗)。



■パウル・フォン・オーベルシュタイン(悠未)

外部公演の「銀河英雄伝説 帝国篇」でも3番手だったオーベルシュタイン。
原作ではまったくそういうポジションにはいない人ですが、たしかに、2巻までのストーリーを組み立てようとすると、オーベルシュタインとキルヒアイスの対立を軸にするのが判りやすいんですよね。

相当に癖のある、面白い(いろんな意味で)キャラクターになってますが、@TAKARAZUKA的には自然な変更かな、と思っています。ラインハルトとチェスをしていたり、ああいう場面での尊大さというか、ラインハルトの弱みにつけこんだ感じは原作とは全然違っていて、ともちんってすごい宛書きされてるなあと思いました。
そこかしこで笑いもとって、話を進めて、ラインハルトを追い詰めて……よく出来た役ですよね。あらためて、ともちんってすごいなあ、と思います。

それにしても。まだイゼルローン攻防戦が始まってもいないのに、いきなり「イゼルローンで敵前逃亡して」……っていうのも凄い展開ですよねえ。
その後になるともっと凄いことが次々に起こるから、誰も気にしないんですけどね……。



■ヤン・ウェンリー(緒月)

正直、物語が2巻までと聞いたときは、ヤンが狂言回しをするのかと思ったものですが。
思いの外、メインに近い筋の中心人物としてちゃんとエピソードがあって、しかも、捕虜交換が印象的な名場面になっていたことに感動しました。イゼルローン攻略戦は完全に飛ばされたのにさ!(^ ^)。小池さんって本当に凄いなあ……。

キタロウのヤンは、とても優しくて、でも結構裏では毒舌を吐いていそうで、なんだかすごくイメージ通りでした。うん。バウか何かで「イゼルローン日記(外伝2巻)」をやってほしい!



■ジークフリード・キルヒアイス(朝夏)

組替えして初の大役。正直、どうかなあと思って(←悪く言えばお手並み拝見、くらいの気持ちで)いたのですが、とても良かったです!ヤンのキタロウ同様、良い宙組デビューになったと思います。
ああいう可愛いタイプの役を演じているまぁくんをあまり観たことがなかったので、とても新鮮でした。テルくんとの並びもよく似合っていたし、何より、「フレイヤの星」のデュエットの声質というかピッチがすごく合っていて、気持ち良かった!二人ともちょっと音程が微妙なので、どちらかがずれるとすぐ崩れてしまうのですが、ピタッと合った時の気持ちよさは凄い!と思いました(^ ^)。



■双璧(蓮水、七海)

ロイエンタールとミッターマイヤー。ビジュアル的には大成功ですよね、二人とも。ロイエンタールの目元に注目がいきがちですが、ミッターマイヤーのグレーの目元も、がんばったなあとしみじみ感動しました。……あの金髪は、蜂蜜色というにはちょっと色が薄すぎる気もしましたが。

原作ファン的には非常に重要なキャラクターですが、本格的に活躍しだすのは3巻以降だから、2巻位までだとあまり活躍の場がないのが残念。外伝のエピソード(ラインハルトとの出会い)がチラッとでも入っていれば違うんですが。
まあでも、観劇するまでは、双璧とは名ばかりで、元帥府にずっと並んでいるだけで台詞も割台詞だけかも(←外部舞台はそんな感じでした)、、、くらいに思っていたのですが、思ったよりはちゃんと役柄があったかな。出征前夜の場面が、せめて双璧だけでももう少し原作に沿っていてくれたら文句なかったのですが……うーん、難しいのかなあ。



ビッテンフェルト(澄輝)以下の提督たちは、短い自己紹介コーナーがある以外は皆で踊っているだけ、なのですが、美形男役が軍服で踊る訳だから、出てくるだけで目の保養でした(*^o^*)。

娘役も、下級生までそれぞれに目立つ役を与えられて、それ以外の場面は同盟兵士になったり帝国貴族の女になったり、、、着替えているか舞台にいるかどちらか、という感じでした。
とにかく下級生が着替えまくっていろんな役で出ているあたり、「太王四神記」を思い出しましたが、今回はあれの比じゃなかった気がします。場面が変わるたびに、「あれっ?君さっきの場面にも出てたよね!?」の連続で、驚いたのなんの。
同盟と帝国を行ったり来たりしている下級生諸君が、一番楽しそうに舞台を闊歩しているのが印象的でした(^ ^)。


.
宝塚大劇場にて、宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」を観劇いたしました。


凰稀かなめさん、実咲凛音さん、トップコンビ御披露目おめでとうございます!!

あの7月1日から、早いものでもう2ヶ月。
あの日以来の宙組公演は、ひどく新鮮で、明るくて、元気いっぱいで、、、とても輝いていました。
キタロウやまぁくんがセンターでテルくんと絡み、ともちんやちーちゃんカイちゃんが大活躍する舞台。とても幸せな1日でした(*^o^*)



まだ開幕したばかりなのでネタバレは避けますが、一人の“原作ファン(マニアではない)かつ宝塚ファン”の率直な感想を述べるなら、

ものすごく格好よくて、しかも面白かった!!!!!

です(o^∀^o)。

…これは通えます。いや、むしろ通いたい!! いろんな意味で(^_^;)


だって、
宙組の誇る長身美形の男役たちが、
新調の豪華な軍服に身を包んで、
ひたすら踊って歌って、コーラスまで聴かせてくれる、、、んですよ!!?(o^∀^o)




ストーリーは、原作でいう2巻の終わりまで。
ヒルダとの出会いから秘書官になるまでの間に創作のエピソードを少し追加したのと、同盟側のエピソードを大幅に削って、イゼルローン攻略やクーデター鎮圧をばっさりカットした以外は、ほぼ原作どおり。帝国側の主なエピソードはほとんど使われていたと思います。

あの情報量の多い二冊分を二時間強に収めるのはさすがの小池さんにも相当厳しかったらしく、齋藤さんの「エルアルコン」並みのジェットコースターダイジェストでしたが、最終的にはちゃんと落ちをつけてテーマに一貫性を持たせたところが、さすが小池さん。

セットが豪華だったのと、戦闘シーンなどで映像が効果的に使われていたのも、ポイントでした。
あと、音楽がすごく好き(^_^)メロディアスなバラードと未来っぽい激しい音楽のバランスも良くて、今後宝塚でSFものが増えても良いかもね、と思いました。


キャラクターとして原作と大幅に印象が違うのは、オーベルシュタインとヒルダ。これは、宝塚でこの配役で上演する以上、避けようがない範囲だったと思います。

ラインハルト、キルヒアイス、ヤン、双璧は、かなり原作に近かった印象。
特にヤンの、表面上は温和だけど、実は頑固で上の者に対する時ほど辛辣になる性格がよく再現されていて、納得しました。


いや〜、本当に楽しかったです!!
詳しくはまた後日(^ ^)。
次回宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の新人公演主役が発表されました。
主役ラインハルトはりっくん(蒼羽りく)、相手役のヒルダは花乃まりあさん。

りっくん、2度目の新人公演主演おめでとうございます!!

「トラファルガー」で初主演だったりっくん。
「薔薇に降る雨」でみっちゃんの役を演じたときから、芝居の巧い子だなあと思っていたのですが、あのネルソン提督もすごく良かった。どちらかというと受ける芝居を得意とするタイプだから、テルくんの役は似合うと思うんですよね。楽しみ~~♪♪
花乃まりあさんは、フォーリーズにいた子ですよね。どんな芝居をする人なのかまったく未知数ですが、みりおんと一期しか違わないのだから、がんばってほしいなと思います。


りっくんがラインハルトかー(嬉)。
ポスターメンバーは全部出ると思ったのですが、、、残念だなあ。
ま、いちおう希望は書いておきます(^ ^)。

ブラウンシュヴァイク公爵(一樹千尋) 月映樹茉
リヒテンラーデ     (磯野千尋) 風馬翔
皇帝フリードリヒⅣ世  (寿つかさ) 松風輝
ベーネミュンデ侯爵夫人 (美風舞良) 夢莉みこ
オーベルシュタイン   (悠未ひろ) 凛城きら
ドミニク・サン・ピエール(大海亜呼) 瀬音リサ
ヤン・ウェンリー    (緒月遠麻) 星吹彩翔
キルヒアイス      (朝夏まなと)愛月ひかる
ロイエンタール     (蓮水ゆうや)美月遥
アンスバッハ准将    (凪七瑠海) 星月梨旺
ジェシカ・エドワーズ  (純矢ちとせ)すみれ乃麗
アンネローゼ      (愛花ちさき)伶美うらら
ミッターマイヤー    (七海ひろき)和希そら
ルビンスキー      (鳳樹いち) 桜木みなと
ビッテンフェルト    (澄輝さやと)七生眞希
フレデリカ       (すみれ乃麗)彩花まり
ユリアン・ミンツ    (伶美うらら)結乃かなり

結ちゃん(結乃かなり)に役をつけてあげて!絶賛キャンペーン中(^ ^)。



……個人的には、「ロシアンブルー」新公の凛きら(汝鳥さんの役)がものすごく印象的だったので、えなちゃんと凜きらが逆でも良いんだけど、と思いつつ(^ ^)。でもまあ、こんなところでしょうか。
まだ95期の配役に若干の迷いがありますが……ううむ、実際にどんな扱いになるかがさっぱり不明だからなあ。。。



本日は、宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の集合日。


トップコンビのお披露目公演だから、卒業生はいないといいな、と思っていたのですが。

92期の月映樹茉さんと、
93期の雪乃心美さんが、
東宝楽付けで卒業される旨の発表がありました(T T)。



この日記をずっと読んでくださっていた方は、私がどれだけえなちゃん(月映)が好きかご存知かもしれません。。。
中でも、「カサブランカ」新人公演のサムと、「クラシコ・イタリアーノ」のニーノは、本当に本当に大好きで、何度観ても涙が出るくらいでした。
「華やかなりし日々」の少年ロイも、観るたびに毎回違う芝居をしていて、そのどれもがそれぞれに説得力があって、本当に興味深いひとだなあ、と。

独特のイントネーションと、ちょっと癖のある高めの声。丸顔の童顔で、くしゃっと笑えば少年にしか見えないし、唇の端をつりあげて嗤えば老成した大人に見える、変幻自在な存在感。どんな役を演じても、否応なくその裏の人生が見えてしまう役者ぶりは、良くも悪くも「月映樹茉」というタカラジェンヌの在り方を規定してきたのかもしれません。
でも、私はそんな彼女が大好きだったし、不得手なダンスもがんばって丁寧に踊るようになった彼女を観ていて、充実しているんだろうなあ……と思っていたのです。

まさかここで卒業するなんて!?という驚きは、正直にいえば、あまりありません。
ずっと観てきて、この1年ばかりは本当に、不安との戦いでしたから。
むしろ、「華やかなりし日々」の後半は、舞台の上でも落ち着いて見えて、祐飛さんが卒業したら、宙組はえなちゃんメインで観よう……、なんて、想いをかけていたくらいだったのですが……
逆に、終わりが見えたからこその落ち着きだったのかな、と、今は思います。

ただ見凝めるだけの私のような者にとっては、悲しく辛い発表でしかありませんが、ご本人が幸せならば、もう仕方ないのでしょうね……。


雪乃さんも、やっと少しずつ良い位置で使われるようになってきたばかりで、、、ここで卒業してしまうのは残念でなりません。
毎回集合日のたびに書いていますが、やっぱり新公学年での卒業は寂しく、かつ悲しいことです。せめて新公の長をちゃんと勤めあげてから次の人生を考えてほしい、と、無責任な第三者として思わずにはいられません。

もう決めたことなのであれば、残り少ない日々を精一杯楽しんでほしいな、と祈りつつも、なお。







そして、CSニュースでは、先週行われた制作発表の模様が流れていて。

やっぱり2巻までなんですね!!

小池さんもはっきり「2巻ぐらいまで」と仰ったし、なんといってもカチャ(凪七)が自分の役について「最後に、(ネタばれのため以下略)」と言ってしまったので、そういうことなんでしょう、きっと。

しかし!!
いったいぜんたいどうやって、2巻までの展開の中でヒルダ(実咲)をヒロインにして、双璧(蓮水&七海)をメインキャストにするつもりなんだろう……?
どっちも、2巻まででは大したエピソードは出てこないはずなんですが。
しかも、2巻までだと物語の中心が帝国内部の内紛が中心になるから、同盟側(緒月)も出すのが難しいんだけど……。


やっぱり、ヤンが語り手に徹して同盟側のエピソードは出さず、双璧はエピソードを入れずに飾りとしておいといて、物語はラインハルト・キルヒアイス・オーベルシュタインで進める感じなのかなあ?
……しかし、ヒルダの絡ませ方は想像できない……。



それにしても、一人ずつ自分の役を語る時に、テルくんとまぁくんの二人から「メインで絡む対象」として名前が出るアンネローゼ役の役者がその場にいないのは不思議だなあ…と思いますね。
集合日には残念ながら配役が出ませんでしたが、アンネローゼが誰になるのか、興味津々です(^ ^)。




宙組東宝公演千秋楽、おめでとうございます!



半年前から、いいえたぶん、もっとずっと前から、私はこの日には何を思うんだろうか、と考えていました。

そうして、今日こそ、その日。
……いつもと同じ一日でした。

愛と感謝に満ちあふれて、光り輝く、だけど、いつもと同じ、いちにち。



大好きな祐飛さんの輝く笑顔は、これからもずっと、私の胸に残るでしょう。



今日、家に帰ったらニュースで千秋楽の映像が流れていました。
すごいなあ。東宝の楽って翌日に流れるのかー!スカステさん、すごい!!
あの時間に収録して、ムラに戻って編集してくれたってことですよね。本当にすごいなあ、頭が下がります。

舞台観てもそんなに泣かなかったのに、ニュース映像を視て泣くほど、私は純粋じゃないみたいですが。
あの空間、あの時間、あの瞬間が、まるで他人事のようにテレビで流れている。
その不思議さに若干とまどいながらも、でもやっぱり、嬉しかったです。

そして、翌日にもう速報を流してくれるスカイステージの姿勢に、ちょっと泣けちゃいました(^ ^;ゞ




最後に。

テルくん、宙組トップスター就任、おめでとうございます!!

祐飛さんの愛した宙組を、よろしくお願いします(^ ^)。
もちろん、絶対に観に行くからね!!



東京宝塚劇場宙組公演も、最後の二回公演が終わりました。

あとは千秋楽を残すのみ。
祐飛さん、すみ花ちゃん、ちや姉、れなさん、えりちゃん、ももち、
皆にとって幸せな1日になりますように。





サヨナラショーの構成は、大劇場と同じでした。

すっしーさんの愛情溢れたコメント(「ゆうひちゃん」と何度も繰り返しながらの)に続く「カサブランカ」のリック登場に、わかっていても涙が。

「引き潮」のちー&えびちゃんはしなやかに軽やかに。
大&れーれはラブラブベタベタに。
祐飛さんすみ花ちゃんは、透き通るように若々しく、限られた時間を愛しむように。

ももちのエトワール、
えりちゃんのシルヴィア、
れなさんのApassionado!!、
ちや姉の「未来へ」。

どれも思い出深くて、そして「宙組」らしい、素敵な作品たち。


「蒲田行進曲」で明るく締める構成は、お芝居ラストの「笑って泣いて/愛して生きた日々/悔いはない/いつまでも忘れはしないさ、MY DEAR SWEET TOWN」を思い出して、ひどく切ない気持ちになりました。



私にとって、祐飛さんが月組を卒業した「Hollywood Lover」以来、二度目の『卒業公演』。

時折、あの青年館千秋楽のことを思い出します。
これからどうなるのかまったく判らないまま、未知な組に飛び込んでいく祐飛さんと一緒に行くしかなかった、あの時。
今となっては、何故あんなに不安だったんだろう…と思いますが(^。^;)。でも、不安でした。花組が、花組っ子が、みんなあんなに可愛いなんて、知らなかったから。


あの時は、恋人を喪ってボロボロになりながらも、見送りのまゆみさんに「いつか、傷が癒えたなら」帰ってくる、と言いおいてハリウッドを去ったステファーノ。

今回は、「MY DEAR SWEET TOWN/忘れはしないさ」と嘯いて、新天地へと向かうロナウド。

たくさんの思い出が交錯して、呼応して、いろいろな想いが湧き上がる。


20年間を締めくくる祐飛さん。
最後まで一緒に歩いてくれたすみ花ちゃん。
宙組の重鎮として、芝居もショーも締めてくれたちや姉とれなさん。
最後に真逆の役で、挑戦させて貰ってますと笑顔で語ったえりちゃん。
毎日、お稽古の場面であっきーにいじられているももち。


タカラヅカを卒業する6人と、宙組を卒業する2人。見送る組子と、ファンの皆さま。
どうか、お幸せに。
6月30日 快晴。


泣いて笑って過ごしてきた十数年も、あと二日で一段落。
…何も変わらないかもしれないけど、とにかく一段落。

舞台の上で、「大空祐飛」として生きる一分一秒を惜しみ、いとおしんでいるあの人のように、私も、残り少ない「大空祐飛」さんの時間を、大切に心をこめて見守りたいです。




それにしても、祐飛さんのソーラーパワーって凄いなあ。
明日までお天気がもちますように。

幸せな2日間を、楽しんできます!行ってきます!
(何の実況ですか)←

中日を迎えて、ますます盛り上がってきた(?)宙組公演「華やかなりし日々/クライマックス」。



仕事で新人公演を観ることができなかったので、月曜日のCSニュースがとても楽しみです。
トップトリオはもちろんだけど、えなちゃん(月映)のジークフェルド&ずんちゃん(桜木)のピーター、モンチ(星吹)のニック、少年ロナウドの和希くん&少年ロナウドの留依くんあたりもしっかり映してくれてますように(祈)。



それにしても。少年ロナウド(星吹)とロイ(月映)の場面って、大劇場で最初に観たころと随分印象が変りましたよね。最初に観た時は、最後の暗転前の芝居もロイの方が強気な印象で、ロナウドの方が泣きそうだったのに、観るたびに変って行って、大劇場の後半では完全に逆転してたような気がします。
……ロイのえなちゃんがあまりにも日替わりで違うので、私が最初に観た時がたまたまだったのかもしれませんけど(汗)。

「劇場」への憧憬と、その反動としての野望を抱くロナウドと、劣等感に喰われかけているロイ。
少年時代はロイの方が兄貴分だったのに。この時を境に逆転していくんでしょうね、二人の力関係は。それまでは、“兄貴”として幼いなりに世間の風に揉まれ、弟分を護ってきたロイの心が先に折れて、強靭な心を手にいれるまで小さな翼の中で守られてきたロナウドが目標を得て強く生きていく。
運命の皮肉というか、弱肉強食というか、、、人生って、そういうものなのかもしれませんが。

「我が友ロナウド」と書いた写真と思い出のコインだけを抱きしめて、何も見えない闇の中を、誰かに頼っ生きてきたロイ。
同じ思い出のコインを握り締めつつ、過去を切り捨て、“弟分”にも本当の貌を見せることなく生きてきたロナウド。
そう思うと、二人の道の分かれ目は、「施しを受けるかどうか(≒誇りがあるかないか)」ではなく、「具体的な目標(=憧れ)を得た者」と「持たざる者」だった……のではないか?、と。


……だったら、林檎は受け取ってやっても良いんじゃないの? と思ったりもするんですけどね(^ ^;ゞ林檎は、プログラムと違って腐っちゃうかもしれないし。(←新聞も、翌日になったら売れないと思いますが)





などと呟きつつ、まずは、ショーについて最後まで書かせてください。


■第6景 ロケット ~First-MAX~

ロケットについては、東宝が開幕してすぐの時にも書きましたが、今は皆の化粧も落ち着いて、組回りの研1と研2以上の組子の差がだいぶ小さくなってきたような気がします。
モンチたちもロケットに慣れた(思い出した)のかもしれないけど(^ ^)、研1さんたちも、大劇場に比べたらだいぶ濃くなって、ロケット内でのバラバラ感も薄れてきたし、全体としての一体感が出てきたような気がします。

まあ、他の場面と違って、ここだけは東宝からの新場面みたいなものだから、出てるメンバーは大変ですよね(^ ^)。毎回楽しみにしています♪



■第7景 フィナーレ ~Galaxy~

フィナーレの副題が「Galaxy」であることを知って、ちょっとしみじみしています。
場面の副題が「銀河」で、祐飛さんの役名が「ザ・スター」。なんだかね、もうね、、、三木さんってベタだなあ、と思いつつ、プログラムみてしみじみしている自分が、、、傍から見たらさぞ面白いんだろうなあ(誰もねこのことなど見てませんからご心配なく)。



ロケットが終わると、大階段の真ん中に、青い変わり燕尾のトップスター。
「スラヴ舞曲」にのって降りてくる祐飛さんと、両側を少し斜めになって降りてくる、紫のドレスの娘役たち。平場に降りたら、少し小人数で踊ったりするのかな?と思ったら、そのまま群舞だけで終わってしまって残念でしたが、まっすぐに立つ祐飛さんを囲んで、下から見上げる娘役さんたちの目線がとても綺麗で、ぐっときます。

大階段の上から青いドレスのすみ花ちゃんが降りてきて、ラストのデュエットダンスに……と思いきや、祐飛さんがそのまますみ花ちゃんを待たずに銀橋へ出てしまうので、初見はすごくびっくり(@ @)でした。
本舞台と銀橋に離れて踊った後、すみ花ちゃんが祐飛さんの後を追って銀橋にでてきて、ちょっと絡むんですが、、、んー、もうちょっと絡んでもいいのになー。それとも、惜しまれるくらいがちょうど良い的な、三木さんの計算なんでしょうか……?
本舞台に戻ってきてすぐに、センターのセリからセリ下がってしまうのですが、最後のキメのポーズが綺麗で、とても好きです。

すみ花ちゃんファン的な視点では、フィナーレで男役(娘役でも可)を引きつれて降りてくるすみ花ちゃんとか、宙組の誇るスター陣と次々に絡むすみ花ちゃんとか、、、そういうのを観てみたかったなあ、とも思うのですが。
でもまあ、担当が三木さんな時点でそれはないのもわかっていたしなあ(T T)。祐飛さんと同時を選んだのはすみ花ちゃん自身なんだろうし、仕方ない、か……。


トップコンビが銀橋にいる間に、大階段には黒燕尾の男役がずらりと勢ぞろい。この場面の切り替えの見事さは、さすがベテランの技(?)だな、と思います。空気がガッと変るんですよね。大好き。
しっかり統率がとれていながら、一人ひとりの個性をしっかり出してくる群舞。宙組の男役群舞のレベルは、この3年でずいぶん高くなったなと思います。ベートーヴェンの「月光」のモチーフをアレンジした音楽も素晴らしい。
メンバーが平場に降りて、センターからセリ上がってくる祐飛さんを待つところから、全員で少し踊って、テルくん⇒みっちゃん⇒ともちん⇒大ちゃん&ちーちゃん⇒カチャ&カイちゃん、と順番に祐飛さんと絡むところ、もういちど全員に戻って踊るところ……このショーの中では、ダントツで好きな場面です。テンションがめっちゃあがる!(^ ^)。

ラスト、音楽のクライマックスと共に銀橋に向かって駆け出す祐飛さんと、それを見送りながらきっちりと踊り続ける組子たち。銀橋の祐飛さんを感じながら踊る彼らを見ていると、切ないほど嬉しくなります。これが、これこそが 祐飛さんの愛した宙組、祐飛さんの愛した宝塚。


飾りのないシンプルな黒燕尾の美しさと、シンプルな振りに篭められた緊張感。シンプルだからこそ、纏う空気まで見えてくる、、、時間にしたら短い場面なのだけれども、その中に“永遠”が籠められているのだということを、ひしひしと感じます。

一瞬一瞬を全身で感じている祐飛さんの、何かを超越してしまったかのような貌。夢を視ているかのような、隔り世の存在であるかのような、ひどく何かに浮かれているかのような、、、心の底から、宝塚の男役として生きる日々を惜しんでいるひとの、貌。なんとも不可思議な、この世のものならぬアルカイックスマイル。

研21にもなって、、、いや違う、20年以上を過ごしたからこそ、切なくて寂しくて、惜しまずにはいられないんでしょうね、その“華やかなりし”日々を。
きっと、私たちがそうであるように。
卒業が発表されて、ホッとしたのも事実だったけど、寂しいのも事実なわけで。あと半月、何回観られるかわかりませんが、一回一回を大切に観なくてはいけないなあ、と思いました。




なんだか、あと半月、と思ったら珍しくセンチメンタルになってしまいました。
こんな私ですが、いちおうファンだったみたいです……(← 超いまさら)



【7月1日まで、あと15日】
「銀河英雄伝説」先行画像
次回宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の画像(先行)が公式に出ました!


最初に思ったこと。

なんで帝国軍の軍服なのに、黒銀じゃないの!?



次に思ったこと。

色は……だけど、でも、軍服が豪華で恰好良さげなのにホッとしました。外部舞台の衣装はショボくて悲しかったけど(←せっかくイケメン俳優を揃えたのに勿体ない)、、、これなら期待できそうですね♪ さすが宝塚!



いやー、それにしてもテルくん!本当に美形だなあ。
原作ファン的には、髪の色がちょっとプラチナっぽく見えるのが気になるけど(ラインハルトはあくまでも『金髪の孺子』なので)、「容姿はきわめて端麗」といわれるだけの説得力があるのは凄いですよね。
さすがテルくん(*^ ^*)、期待を裏切らないわ。

みりおん(実咲)も、ショートカットにキリっとしたメークがよく似合って、ヒルダの雰囲気が出ている気がします。うん、美男美女でお似合いお似合い(^ ^)。
物語的にどこまで描かれるのかわからないお二人ですが、そこは小池さんの手腕に期待しつつ。


他のメンバーも揃った、本ポスターが早くみたいです。
……ラインハルト以外は、ちゃんと黒銀の軍服を着ていますように(祈)。





ふと思ったこと。
私、先行画像のこと日記に書くの初めてなんじゃないか?
祐飛さんの卒業まで残り20日を切ったというのに、いったい誰のファンなんだお前。(←田中芳樹氏のファンだと思います。たぶん)


【7月1日まで、あと19日】
宙組東京宝塚劇場公演「クライマックス」より。


■第4景 ソワレ・ド・巴里 ~Revue-MAX~

中詰めらしい歌い継ぎの銀橋わたり(鳳翔センターの男役5人組⇒悠未+娘役⇒凰稀+男役)のあと、祐飛さんとすみ花ちゃんが出会ってすれ違う巴里の場面に。
キラキラのついた白いスーツが目に眩しくて、大劇場で最初に観た時は、これは千秋楽とかヤバいのでは…と思ったりもしましたが、、、大劇場はそれほどでもなかったな(^ ^)。東宝大楽はどうなるでしょうね。
ここのすみ花ちゃんはちょっとおすましさん。衣装が可愛くてお気に入りです。

出会った二人の間に割り込んでくるみっちゃん(北翔)の「CAN-CAN!!」コール。実はこの場面、意味がよくわからないのですが、、、カンカンガールたちが可愛いのであまり深く考えずに流すことにしています。

この場面の私のツボは、下手袖から出てくる警官たち
最初に出てくる二人がえなちゃん(月映)とずんちゃん(桜木)、あとから出てくるのがまっぷー(松風)と星月くんなんですが、まっぷーが少し偉いという設定のような気がするけど、よくわからない。
彼らはCAN-CANを取り締まらなくてはいけないらしいのですが、あまりに皆が楽しそうなので、つい真似して踊りだしてしまい、終わってから慌てて笛を吹く……みたいな芝居をしているんですよねー。それも、かなり日替わりで、全然踊らない日もあったり、、、なんだか観るたびに違う小芝居をしているので気になって、最近あまりガールズが観れなくなってきています(汗)。

カンカンガールズが警官たちに追われて散ったあと、場面は……あの場面、設定は留置場の囚人たちだったのか!(@ @)
すみません、すごい今更ですよね…。実は、大劇場公演はバタバタしていたため、プログラムは買うだけ買ったけど読む暇がなくて、、、今になってびっくりの連続です。
ゴスペルの場面の設定は、さびれた裏通りの広場にたむろった移民か浮浪者たち……だとばかり思い込んでました。あはは。……どーして囚人のくせにあんな普通の衣装なんだよ(やつあたり)

祐飛さんのゴスペルは、大劇場後半あたりは声も出ていてとても良かったのですが、今はちょっとかすれ気味かな? 場面的にはああいう苦しげな歌い方も(芝居として)ありかな、と思うし、後半のコーラスに迫力があるので、気持ち的にはそれで昇華されるんですが……大劇場後半の声が戻ってくれたら、ファンとしては安心して浸れるから幸せだろうなあ(^ ^)。

そういえば。プログラムを見ると、この場面のラストに警官が出てくる(CAN-CANには出てこない)ことになっているんですね。演出自体は大劇場の時から今と同じなので、舞台稽古あたりで変更されたんでしょうか。東京のプログラムくらい直してくれたらいいのにー。

ゴスペルコーラスが「希望」を歌いあげて暗転すると、舞台は凱旋門広場へ。
すみ花ちゃんが上手から登場すると、祐飛さんの声が聞こえてきて、すぐに赤い上衣に着替えた祐飛さんが登場。……すごい早替りだと思うんですけど!!初見のときは、てっきり録音だと思いましたよあの歌。そのまま出てきて生で歌っているのを観て目を疑ったものです。……すごいなあ。
これに続くお二人のデュエットダンスは、このショーに3回あるデュエットダンスの2回目なわけですが、本当に可愛くてキャッキャウフフっぽい幸せな空気が溢れていて、とても好きです。数あるお二人のデュエットダンスの中でも5本の指に入る大好きな場面。二人とも可愛いなあ可愛いなあ!!ああいう長さのスカートでのデュエットダンス(リフトあり)って珍しいけど、いつも綺麗に乗っているすみ花ちゃんと、ちゃんときれいに魅せてくれる祐飛さんの息の合いようも素晴らしい、、、などと贔屓自慢してみたりする(^ ^)。

そのまま、場面は中詰めラストのレビューシーンへ。男役は白燕尾に赤いインナー、娘役は深紅のマーメイドドレス。膝元の三色リボンがポイントになって、すごくパリレビューらしい場面になっていたと思います。「華やかな中詰め」の締めにふさわしい、良い場面でした。

ただ、中詰め全体の流れで考えると、ちょっと冗長なところが気になるなー、と思ったのも正直なところ。
中詰めは中詰めとして、巴里だけにしたほうが良かったんじゃないかな、と思ったりしました。ゴスペルはなんかアメリカっぽいイメージがあるので、そこで流れが切れる感じがして。……私だけかなあ?
それは置いといたとしても、祐飛さん(シャルマン)が突然囚人になったり逃亡してすみ花ちゃんと出会うときには綺麗な上衣を着ていたりするのも何か不思議な感じだし……「カノン」といい今回といい、最近の三木さんのショーは、中詰めに中途半端にストーリーを詰め込もうとして意味がよくわからなくなりがちのような気がします。個々の場面は良いのに、「中詰め!」という盛り上がりに欠けるというか。中詰め自体は長いのに、最後の盛り上がりが短くて、乗り切れないうちに終わってしまうというか、、、そんな気がしました。
今までとは違う流れに挑戦する気概は素晴らしいと思うけど、ベテラントップのサヨナラくらいはオーソドックスに創ってほしかったような気もしました。……ま、ファンのエゴなのかもしれませんけどね、こういうのは。



■第5景 ローズ・ラメント ~Cry-MAX

綺羅星のごとき男役スターたち(凰稀・鳳翔・蓮水・凪七・七海・澄輝)の客席降りつきの銀橋でクールダウンしたら、次は、ドラマティックなスパニッシュの場面「ローズ・ラメント」。

最初に観た時は、なんじゃこれ?と思った(すみません)場面。でも、今はかなり好きです。祐飛さんすみ花ちゃんテルくんの、それぞれのドラマでの芝居がいい(^ ^)。もちろんビジュアルもお気に入りです。……テルくんの衣装のインナーだけは変えてほしかったけど(←すみません2)

プロローグと同じコロスの歌が場面の幕をあけるのですが、ここは完全に風莉さんを中心としたメンバー、という感じになっていたような。男声というか、低いパートがメインになる音楽だからかな。
宙組のコーラスメンバーは、同時に小芝居メンバーでもある(^ ^)ので、みんなかなり表情豊かに歌っています。東宝にきて、メンバー同士の絡みが少し変ったりしているので、耳だけじゃなくて目も離せません。

幕が上がると、そこは前世紀のスペイン。
最初に踊りだすのは、いっちゃん(鳳樹)とりっくん(蒼羽)。この振りは大劇場からありましたっけ……?(←記憶喪失)。めっちゃカッコいいんだけど、覚えてないってどういうことだ私。
舞台奥に祐飛さんが登場。テルくんと火花を散らす……というか、テルくんが一方的に喧嘩をふっかけてる感じかな?(^ ^)。そんな中に、上手袖から登場するすみ花ちゃんが艶やか。あの衣装、ドラマティックな場面に合うだけでなく、すみ花ちゃんを大人っぽく色っぽく魅せてくれますよねー!
三木さんのショーはいつも衣装のセンスがいいけど、今回もすべての場面ですみ花ちゃんが可愛くて可愛くて、毎回デレデレしてます。すみ花ちゃんは、胴が短すぎてローウェストの膝丈ワンピみたいなのが似合わないのですが、今回そういうのがなくて本当に良かった。うちのトップ娘役可愛いでしょ、と胸を張って言える(^ ^)。

KAZUMI-BOYさんの振りは、思ったよりオーソドックスなスパニッシュ。ドラマのところも良かったんですけど、やっぱり後半の群舞が好きだなあ。そして、最後に三人(大空・野々・凰稀)が残って2人ずつ絡むところが大好きです。祐飛さんとテルくんの並びっていいなあ~。血が騒ぐ(^ ^)。

額に銀の輪をはめたえりちゃん(藤咲)が、小柄な身体をいっぱいに伸ばして踊っていて、とても楽しそう。優等生らしく綺麗に踊るけど、いわゆる「ダンサー」というイメージではなかった彼女ですが、去年CSのダンス番組に出てから、ちょっと踊りに対する姿勢が変ったような気がしています。
いま、最後の公演で思い切って踊っている彼女がとても楽しそうで、幸せそうで。
そんな彼女を観るたびに、ひどく心がざわめきます。いろんな意味で。
これからなのに、という気持ちと、今だからこそ、という気持ちと、、、そして、最後にこんな弾けたえりちゃんに逢えてよかった、という想いを、ぜんぶまとめて抱きしめながら。

スパニッシュは、一人ひとりの役割というか色がはっきりしていていいなあ、と思います。男役はより恰好よく、娘役はより色っぽく、という方向がくっきりと鮮やかで。
宙組はあまり「男役らしさ」「娘役らしさ」みたいなものを気にしない組だと思うのですが、スパニッシュはやっぱり、その差が大きければ大きいほど映えるなあ、と実感しました。
祐飛さんやすみ花ちゃんたちの卒業公演に、こういう場面があってよかったな、と思います。これから宙組を支えていく組子たちにも、宝塚ならではの「男役らしさ」「娘役らしさ」を追求する気持ちが伝わっていきますように……と祈りながら。




そんなところかな?他にもあったような気がするので、思い出したらまた書きます。
とりあえず、フィナーレについてはまた後日。


【7月1日まで、あと21日】
東京宝塚劇場にて、宙組公演「華やかなりし日々/クライマックス」を観劇いたしました。


そういえば、ショーについてはほとんど何も書いていないような気がするので、簡単にショーのツボを書かせていただきます。



■第1景 プロローグ ~LAST WALTZ~

ドラマティックなコロスで始まるオープニング。お芝居ではヘディ・ミラーとして美声(?)を聴かせてくださる鈴奈副組長が、ここは文句なしの美声を響かせてコーラスをひっぱっているのが気持ち良いです。
宙組自慢のコーラスで掴みにくるあたり、三木さんらしい隙のなさだなあ。

幕があがると、コロスによって呼び醒まされたスター(大空)が踊りだす。テルくん(凰稀)、みっちゃん(北翔)、ともちん(悠未)、すっしーさん(寿)、と次々にスターたちが登場して、次第にセットも輝きを増していく。
“時を超えて蘇り、輝きを取り戻すボールルーム”というコンセプトであることはプログラムを読むまで知らなかったのですが。
「叶うならもう一度ワルツを」というリフレインが耳に沁み込んだところで、白に金の衣装で登場するすみ花ちゃんが可愛くて、愛おしくて、哀しくなるほどです。

少し二人で踊った後で、背後のセットから組子たちが登場。たぶん組子は全員勢ぞろい……ですよね?この場面は。
祐飛さん、すみ花ちゃんを囲む宙組生たち。3年間、苦楽を共にしてきたメンバー(もちろん全員ではありませんが)と笑顔を交わして踊る祐飛さんを観ると、あの暑い博多から、思えば遠くへ来たなあ、と思います。

人と人の絆は、脆いこともあるけれども、こんなにも強いものもにもなれるんだな、と。そんなことを思ってみたりします。考えすぎかな?という気もするんですけどね(^ ^)。



■第2景 ラスト・アリア ~Opera-MAX~

オープニングが気持ちよく決まった後、スターたちによる客席いじり場面を挟んで、テルくんの銀橋ソロ(「トスカ」の「愛に生き、歌に生き」)で次場面がスタート。
「Opera-MAX」という副題がついているだけあって、この後のすみ花ちゃんとテルくんのデュエットの曲も「愛の妙薬」の有名曲。その後の「モルダウ」はオペラではないけど、クラシック音楽の流れの中ではすんなりなじむな、と感心しました。

それにしても、「愛の妙薬」の影デュエットの二人(97期の夢なつきさん、留依蒔世さん)は凄いなあ~!声もいいし技術もしっかりしてる。特に、あの学年でしっかりした男役らしい美声を響かせてくれる瑠依さんには感心するしか(@ @)。てっきり、もっと上級生が歌っているんだとばかり……。


色っぽいデュエットダンスを踊る白いドレスのすみ花ちゃんを呼びにきたすっしーさんの、なんとも微妙な表情がとても好きです。全く気付いていない若い二人も結構好きだったりする。
それでも、罪悪感にかられて一度はテルくんを置いて去るすみ花ちゃんは、やっぱり女優だな、としみじみ思います。

紫の軍服を着た男役さんたちはみんな恰好良いし、娘役さんたちもみんな可愛い♪いちくん(鳳樹)と踊るえりちゃんが、とても真っ直ぐにいちくんを視ているんですが、その視線の強さがとても鮮やかです。

男役さんたちは「モルダウ」で再登場してテルくんセンターで踊るんですが、それがとても恰好良い(^ ^)。
私は、ダンスの技術的なことはさっっっぱりわからないのですが(だから祐飛ファンやってられるのかも?)、オペラグラスを使っていないときに目が行く人っていうのは割ときまっているんですよね。気がつくと、いちくんとか、下級生だと美月くんとか和希くんとか、そのあたりを観てることが多いです。たぶん、カウントの取り方が性に合うんだと思います。伸ばして止めるタイミングが気持ち良い、というか、そんなかんじ(^ ^)。



■第3景 ロスト・イン・ザ・スターズ ~JAZZ-MAX

テルくんとすみ花ちゃんのデュエットダンスが闇に沈むと、上手花道のセリから祐飛さんが登場。「ロスト・イン・ザ・スターズ」を少しけだるげに歌いながら銀橋を渡る。
下手の花道から、シルバーのハードな衣装を着たせーこ(純矢)とタラちゃん(愛花)が迎えに来て、アンダーグラウンドなプールバーへ。

まー、この場面はとにかくカッコいい!!です。ヤンさん(ANJU)、素敵な場面、本当にありがとうございます!!男役は存分に恰好よく、娘役は存分に色っぽく。そんなコンセプトが聴こえてくるような、魅力的な場面でした。特に、娘役の獣っぽい振付が好きです。中日劇場「Apassionado!」の新場面に続く、『野生の獣』の生命力と気概にあふれた娘役のパワフルなダンスは、良くも悪くも宙組っぽさなのかもしれません。

キューの扱いは、すっしーさんが抜群に鮮やか。さすがに年季が違う、と思いました。……すっしーさんなら、本当に銀座のプールバーでやっていても驚かないわ。若いダンサー連中が本当にみんなポロポロいろいろやらかしている中、いつも(私が観た回は)涼しげに踊っていらっしゃいました。かっこいい~~~~!!(*^ ^*)。

場面中盤、オレンジ色の衣装で下手奥の瀬セットの手すりを滑り降りてくる娘役(藤咲えり、すみれ乃麗、大海亜呼)が、三人三様の魅力とパワーでそれぞれに祐飛さんに絡んでいく場面がとても好きです。あああ、可愛いなあ可愛いなあ可愛いなあ(デレデレ)。

それにしても三木さんは「キャラバン」が好きだよね……すべてのショーに「キャラバン」が必要で、「キャラバン」がないとショーとして成立しない、とでも思っていらっしゃるのでしょうか。


長くなりそうなので、続きはまた今度。



【7月1日まで、あと22日】
次回宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の、出演者と主な配役が発表されました。


まずは!!なんといっても!!
ヒロさん(一樹)・ソルーナさん(磯野)のダブル千尋さんの出演が嬉しいです!!


先日、妄想配役を載せようと色々考えていたときも、ヒロさんソルーナさんチャルさんあたりを総動員したいなあと思ってたんですよねー。
さすがに3人もは無理でしたが(←当たり前)、ヒロさんソルーナさん、本当にありがとうございます。中でも、キャピュレット卿よりもこちらを選んでくださったヒロさん(←ヒロさんが選んだわけではないかも?)には、どれだけ感謝しても足りないかも(*^ ^*)。




それにしても、ギリギリでしたね。
東宝公演の幕があいたところなので、そろそろ発表されるかも?と思っていた勘は正しかったようです(嬉)。良かったー、書けて(^ ^)。


発表された「主な配役」を眺めての印象は……、まあ予想の範囲内だったな、というかんじ。
先日書いたものはあくまで「予想」ではなく、私の「希望」でしたが、それでも[1]の皇帝篇でいえば、ラインハルト・ヒルダ・キルヒアイス・ミッターマイヤーと4人当たったし(^ ^)。ヤンはともちん(悠未)とキタロウ(緒月)どっちもありだなあと思っていて、もしキタロウがヤンならともちんはロイエンタールかオーベルシュタインどっちか、というところまでは考えてたので(^ ^)。


完全に予想外だったのは、カチャ(凪七)のアンスバッハ。
これは、配役が意外だったのではなく、アンスバッハ役があることが意外でした。

先日配役妄想を書いたときにも書いたとおり、私は、[1]皇帝篇の物語は原作の4~5巻が中心で、1~2巻のエピソードは回想で済ませると思っていたんですよね。
でも、アンスバッハがいるということは、2巻で終わるわけではないにしても、2巻のエピソードがかなり大きく扱われるはず。アンスバッハは2巻にしか出てこない(でも、2巻ではものすごく重要な)キャラクターですから。



しかし、2巻で終わるとなると、ヒルダをヒロインにしようがないし、ロイエンタール&ミッターマイヤーにもほとんど出番がない。だから、おそらく2巻のラストまでを一幕で描ききって、2幕で3~5巻をやるんじゃないかと思うんですよね。
新トップさんのお披露目だから、銀河の統一と若き皇帝の誕生で幕を降ろすがのきれいかなと思うし。

そうなると、、、
まぁくんはおいしい役だけど2幕は回想シーンくらいしか出番がない、ということになり、
キタロウはおいしい役だけど1幕は顔見世程度で本来の出番は2幕のみ、ということになり、
ともちんは、通しで出番があるけど、小池さんなので、世界征服を企む悪人になりかねない……
という感じでしょうか(^ ^)。ごめん、ともちん。



まあ、とりあえず、発表済みの役と出演者を照らし合わせて、今度こそ「配役予想」を書かせていただきたいと思います。
発表済みのキャストには「※」をつけています(^ ^)。


■帝国(ラインハルト)側:
鳳稀かなめ※ ラインハルト・フォン・ローエングラム
実咲凛音※  ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ
悠未ひろ※  パウル・フォン・オーベルシュタイン
朝夏まなと※ ジークフリード・キルヒアイス
蓮水ゆうや※ オスカー・フォン・ロイエンタール
七海ひろき※ ウォルフガング・ミッターマイヤー

風羽玲亜  アウグスト・ザムエル・ワーレン
天風いぶき  ウルリッヒ・ケスラー
澄輝さやと ナイトハルト・ミュラー

愛月ひかる アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト
星吹彩翔  コルネリアス・ルッツ
蒼羽りく  エルンスト・フォン・アイゼナッハ
美月悠   エルネスト・メックリンガー
風馬翔   フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト
  
伶美うらら アンネローゼ・フォン・グリューネワルト


■帝国(貴族連合)側:
凪七瑠海※ アンスバッハ準将
磯野千尋  ブラウンシュヴァイク公
天玲美音  リヒテンラーデ公
松風輝   ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ


■同盟側:
緒月遠麻※ ヤン・ウェンリー
愛花ちさき フレデリカ・グリーンヒル
すみれ乃麗 ユリアン・ミンツ
寿つかさ  アレックス・キャゼルヌ
鳳樹いち  ワルター・フォン・シェーンコップ
月映樹茉  イワン・コーネフ
凛城きら  オリビエ・ポプラン

天玲美音  ヨブ・トリューニヒト


■フェザーン:
純矢ちとせ ルビンスカヤ



うーん、2巻までが大きく扱われるとなると、同盟軍がどの程度出てくるのか謎ですね。イゼルローン攻略戦とかやってる暇はないだろうし、そうなるとそれぞれのキャラクターを見せる時間もなくなるだろうし……
難しいなあ。
同盟軍なら士官クラスに女性をいれやすいから、娘役の出番が増やせるかな、と思ったりもしていたんですが、むしろ、門閥貴族たちのパーティーとかを華やかにやったほうが、娘役の出番については良いかもしれませんね。

どっちにしても、娘役ファンには辛い公演になるのかなあ(T T)。
ヴェスターラントの住民たちの大コーラス&ダンスとかありそう……



なにはともあれ。
カイちゃん、銀英伝出演のみならず、疾風ヴォルフ役、本当に本当に!!おめでとうございます~~!!



【7月1日まで、あと27日】
東京宝塚劇場にて、宙組公演「華やかなりし日々/クライマックス」を観劇いたしました。


大劇場公演との大きな変更点は、、、お芝居の最初、ウォリスキー邸のパーティーに乱入してきたロイ(凛城)とロナウド(大空)の会話だけ、だったかな?
ロイに「久しぶりだな」と話しかけられたロナウドが「ロイ……!!」と名前を呼ぶことと、そんな彼に、ロイが慣れ慣れしく肩まで抱いて「あんなはした金じゃ足りねぇよ」とささやく、その二言なのですが……
何のための変更なのか、意味不明なのは私だけですか?

まず、詐欺師として大芝居の真っ最中であるロナウドが、他のお客さま(社交界のお偉方)がいる場でチンピラの名前を呼ぶなんて言語道断……というか、あり得ないと思うんですよね。どんなに小声の呟きだったとしても、口にすること自体が危険きわまりない。
まして、昔のダチに金をせびられて払ってしまうこと自体、ありえないと思うんですけど。非合法なことをして稼いでいる人間が、いくら昔の知り合いとは言っても、小金を払って放置するなんて!!ロイを殺すことができない以上、いっさい認めずに無視するか、「うまい儲け話があるから今のファミリーからは足を洗え」とか説得して、仲間に入れるかすると思うんですよね……。

いや、まあ、元々の物語がだいぶいろいろ疑問符の飛ぶ話なので、今になって謎が一つや二つ増えても不思議はないんですが(^ ^;ゞ
変更してほしいところは他にたくさんあったのに、あえて変更するのはそこなのか!?というのが、、、ある意味面白かったです。



他にも細かいところではいろいろありましたが(オーディションで受かる子とか)、まあアドリブの範囲かな?という感じでしたね。フォーリーズの初日が終わった後のグラント(鳳翔)の登場は、今後もアドリブが楽しみです。ちなみに、今日は「紳士」たちのステップで登場してくれて、客席は爆笑でした。

【コメントでご指摘いただきました。お芝居では、ほかにフォーリーズレビューの場面で初舞台生が抜けた分、フォーメーションなどだいぶ変更になっています!】




ショーの変更点は、ロケットのみかなあ?(他にもあったら教えてください!)
初舞台生のロケットだったのが、93期以下の男役が結構入って、面白くなってました。
ロケットの一番最初に登場する暁千星さんは大劇場と同じなのですが、その両側にいた二人は組回りが違うので、まずそこにモンチ(星吹)たちが入っていて。いやーーー、まだ93期がロケットを卒業してからそんなに経っていないはずなんですけど、ものすごく「もう上級生なんだなあ~!!」という気がしました。

なるほどー、と思ったのは、初舞台生のロケットって可愛いんだな、ということです。
いや、何をいまさら、と思われるかもしれませんが……そういう意味ではなくて。初舞台性だと、みんなロケットの前の出番がないから、ロケット用の化粧なんですよね。今回は特に曲や振りが可愛いせいか、みんな化粧が薄くて、男役でも眉は細めの女顔化粧だったような気がするんです、大劇場では。
でも、今回ロケットに入った研2以上のメンバーは、モンチ(星吹)筆頭に多くが男役黒燕尾に出るので、黒燕尾用の化粧でロケットをやっていて……濃いんですコレが!!しかも、宙組下級生の中でも表情豊かな人が多く入っていて、、、えっと、それどうゆうこと?なくらい濃いロケットになっていました。可愛らしい曲や振付とのミスマッチが、なんともいえず楽しかったです(^ ^)。


「変更点」は、そんなところでしょうか。
祐飛さん、ちょっとお疲れのように見えましたが、、、ハードスケジュールですもんね。こういうことになってみると、東宝の月曜休演日はありがたいです。ゆっくり休んで、火曜日からまた、よろしくお願いいたします!


【7月1日まで、あと28日】
宙組東宝劇場公演初日おめでとうございます!
泣いても笑っても、あと一ヶ月。30日。祐飛さんをはじめとする6人の卒業生にも、組替えされるお二人にも、全ての宙組子にとっても、、、そして宙組ファンの皆様にとっても、悔いのない30日になりますように。



と言いつつ、今の公演の感想より先に(^ ^)次公演の妄想を書いてみたいと思います。


次回の宙組大劇場公演は、凰稀かなめ率いる新メンバーによる
スペース・ファンタジー『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』


去年から上演されている舞台の、普通に男性が演じるラインハルトやヤンも良かったんですけど、宝塚の男役が演じるとまた違うだろうからとても楽しみです。
ただ。あちらの公演は、最初からいろんなバージョンを連続上演することが決まっている前提で脚本が書かれていて、その脚本がかなり良くできていたんですよねー。基本的には一本で完結させるはずの宝塚で、あの長大な物語を小池さんがどう料理するんだろうか?というのは、期待半分、不安半分というところかな。
まあ、小池さんはあの「太王四神記」をなんとかした実績があるので、不安はいらないのかもしれませんが(^ ^)

まあ、そのあたりは今更考えても仕方がないので、まずは物語の切り口とキャストをセットで3パターン考えてみました(^ ^)。
あ、けっこう露骨に原作のネタばれをしていますので、未読のかたはご注意くださいませ。





[1]皇帝篇

いま、劇団の公式ページに上がっている解説は、以下のとおり。

> 遥かな未来、限りなく広がる銀河を舞台に、彗星のごとく現れた名将を中心に
> 『銀河帝国』対『自由惑星同盟』の戦いと、人間ドラマを壮大なスケールで描いたストーリー。


「彗星のごとく現れた名将」=ラインハルト、という前提と、「『銀河帝国』対『自由惑星同盟』の戦い」がメインになってくることを考えると、「銀河英雄伝説」と言われて最初にイメージする、ラインハルトとキルヒアイスの友情譚(徳間ノベルズ全10巻の最初の2巻まで。銀河帝国内の内乱がメイン)ではなく、ラインハルトが帝国の実権を握ったあと、4~5巻のラグナロク作戦あたりがメインになるんじゃないかな、と思ったりしてみました。

最初は、ラインハルトが皇帝となってローエングラム王朝をひらいた6巻以降がメインになるんじゃないかと思っていたのですが。しかし、よーく考えてみたら、ローエングラム王朝には「敵」としての「自由惑星同盟」が無かったんだった……(^ ^;ゞ あはは。
ロイエンタールは旧同盟星域の支配者(?)としてラインハルトに叛くけど、それは「『自由惑星同盟』との戦い」とは言わないだろうし。

キルヒアイス・アンネローゼとのエピソードは回想で処理して、ヒルダとのちゃんとした恋人関係を描き、ヒルダがハイネセン制圧を依頼したことをヒルダからの愛の証と受け容れて……(←それラインハルトじゃないよ)、皇帝に即位したラインハルトがヤンと握手して、ヒルダの肩を抱いて「僕は宇宙を手に入れたよキルヒアイス!」と叫んで幕。どうでしょう(苦笑)。

というわけで、そのあたりの登場人物をメインに、イメージで割り振ってみました。


■帝国側:
鳳稀かなめ ラインハルト・フォン・ローエングラム
実咲凛音  ヒルデガルド(ヒルダ)・フォン・マリーンドルフ

緒月遠麻  フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト
蓮水ゆうや ナイトハルト・ミュラー
七海ひろき ウォルフガング・ミッターマイヤー
澄輝さやと オスカー・フォン・ロイエンタール
風羽玲亜  アウグスト・ザムエル・ワーレン
星吹彩翔  コルネリアス・ルッツ
蒼羽りく  エルンスト・フォン・アイゼナッハ
愛月ひかる アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト
美月悠   エルネスト・メックリンガー

天玲美音  パウル・フォン・オーベルシュタイン

朝夏まなと ジークフリード・キルヒアイス(回想)
伶美うらら アンネローゼ・フォン・グリューネワルト(回想)


■同盟側:
悠未ひろ  ヤン・ウェンリー
愛花ちさき フレデリカ・グリーンヒル
すみれ乃麗 ユリアン・ミンツ
寿つかさ  アレックス・キャゼルヌ
凪七瑠海  オリビエ・ポプラン
鳳樹いち  ワルター・フォン・シェーンコップ
天風いぶき アレクサンドル・ビュコック
月映樹茉  イワン・コーネフ
松風輝   ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ
風馬翔   ダスティ・アッテンボロー

凛城きら  ヨブ・トリューニヒト


■フェザーン:
純矢ちとせ ルビンスカヤ


5巻で終わるのであれば、地球教はなくてもいいかな、と思いつつ。
だいぶ適当なところもありますが、ご容赦くださいませ。

実際には、帝国軍も同盟軍も、将軍たちの何人かは女性に変更することになりそうだな、と思いつつ。





[2]同盟(イゼルローン)篇

同じ解説文を読んで、「彗星のごとく現れた名将」=ヤン・ウェンリー、というかなり無茶な曲解をしてみました。

いや、単純に、テルくんはキャラ的にラインハルト(獅子心王)よりヤン(歴史学者志望のクレバーな傍観者タイプ)だろうな、と感じるので、ちゃんと芝居で観てみたいんです!!
ああ、いや、ラインハルトの扮装をしたテルくんは、ホントにすっごい楽しみなんですけどね(^ ^)。

しかし、「同盟篇」……実現するとしたら、時代的にはイゼルローン奪回から9巻まで、、、かなあ?2時間でどういう展開になるのか想像できないけど……(←心配しなくても、やらないから大丈夫!)(T T)


■同盟側:
鳳稀かなめ ヤン・ウェンリー
実咲凛音  フレデリカ・グリーンヒル

寿つかさ  アレクサンドル・ビュコック
悠未ひろ  ワルター・フォン・シェーンコップ
緒月遠麻  アレックス・キャゼルヌ
風羽玲亜  ヨブ・トリューニヒト
鳳樹いち  ダスティ・アッテンボロー
松風輝   ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ
月映樹茉  イワン・コーネフ
すみれ乃麗 ユリアン・ミンツ
蒼羽りく  オリビエ・ポプラン

愛花ちさき ジェシカ・エドワーズ(回想)
凛城きら  ロベール・ラップ(回想)


■帝国側:
朝夏まなと ラインハルト・フォン・ローエングラム
蓮水ゆうや オスカー・フォン・ロイエンタール
七海ひろき ウォルフガング・ミッターマイヤー
澄輝さやと ナイトハルト・ミュラー
天玲美音  パウル・フォン・オーベルシュタイン
愛月ひかる フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト
星吹彩翔  コルネリアス・ルッツ
伶美うらら ヒルデガルド(ヒルダ)・フォン・マリーンドルフ


■フェザーン:
純矢ちとせ ルビンスカヤ
凪七瑠海  ルパート・ケッセルリンク


■地球教
人が足りない……特に、ちや姉が辞めた今、オジサマ役者が少なすぎる(涙)。
どなたか専科さんのご登場を希望します(切実)。




[3]キルヒアイス篇

解説文はマルっと無視して、「私が観たいテルくん」が、文句なくキルヒアイスなんだもん!!
なんでトップお披露目で銀英伝なんだ!!今の布陣でやってほしかったよ!!(←別に祐飛さんのラインハルトが観たいわけでもなく、祐飛さんに演じてほしいのはロイエンタールだったりします。ままならぬもの、それは宝塚)

いろいろボヤきつつ、いちおう夢は夢なので、書かせていただきます。
物語はもちろん2巻まで!なんだったら「白銀の谷」あたりからずーっとやってくれてもいいよ!

■帝国:
鳳稀かなめ キルヒアイス
実咲凛音  アンネローゼ

悠未ひろ  ロイエンタール
朝夏まなと ラインハルト
七海ひろき ミッターマイヤー
純矢ちとせ ヒルダ
鳳樹いち  オーベルシュタイン

純矢ちとせ ベーネミュンデ侯爵夫人


■同盟側
寿つかさ  キャゼルヌ
緒月遠麻  ヤン
蓮水ゆうや アッテンボロー
凪七瑠海  ポプラン
愛花ちさき フレデリカ
澄輝さやと シェーンコップ




こうやって配役を考えてみると、どのバージョンにしても、キャストが多いのはやっぱり魅力ですね♪
それぞれのキャラクターに印象的な台詞が必ずあるので、そのあたりをうまく使って構成してもらえたら、絶対組ファンにとって楽しい作品になると思います。

原作ファンなだけに不安もありますが、小池さんと宙組っ子を信じて、初日を楽しみにしています★



【7月1日まで、あと30日】
宙組ファン、いえ、大空ファンにとっては怒涛の一週間が終わり、今日は星組さんの大劇場公演初日ですね。


たった4日前の大劇場千秋楽が、もはや夢の中の出来事のように遠いです。
……なんだか、あまりよく思い出せないくらいに。



ずっと余裕がなくて視られなかった火曜日のCSニュースを、やっと視ました。
祐飛さんすみ花さんはもちろん、ちや姉(風莉)、れなさん(花露)、えりちゃん(藤咲)、アリエッティ(百千)、それぞれの見せ場をちゃんと抜いてくれてとても嬉しい。
「引き潮」の、そして「銀ちゃん」の祐飛さんの笑顔が目に沁みます。

あれから色々なことがありすぎて、もう風化しそうに遠い記憶のような気がしていたのですが。
あらためて映像で視ると、まだまだ心の一番やわらかいところに刻まれたまま、まったく癒えていない傷に気がついてしまいました(- -;

実際に客席で挨拶を聞いていた時よりも、こうして映像であらためて見た時のほうが切ない気がするのは何故なのでしょうね。あの劇場のあの空間で、階段を降りてくる彼らから放射される「幸せ」のオーラを浴びていたときは、気がつかなかった切なさと寂しさ、喪失感。
まだ東京組の私にとっては何も終わっていないのに、不思議なものです。



「ゆうひさーん」と組子たちに呼びかけられて「はいっ」とオトコマエな声で返事をした祐飛さん。
大方の予想通り、黒燕尾で降りてくる姿。白づくめのテルくんと、可愛らしいミニスカート姿のかしちゃん(貴城)から渡された、宙組カラーのブルーローズ。
相変わらずの完璧なご挨拶と、穏やかな笑顔。


この人を応援してきた日々に悔いはない。
そう思えたことが、嬉しい。


と、いうわけで、あらためまして。
祐飛さん、すみ花ちゃん、ちや姉、れなさん、えりちゃん、アリエッティ、
大劇場ご卒業おめでとうございました。






月曜日から数えて4回の夜のうち、徹夜1回に夜行バス2泊という強行軍の中で、いろいろな気持ちも感慨も磨り減ってしまいそうだったのですが、映像というのはすごいなあ、と思いました。



で、
……なにをそんなに強行軍だったのかと申しますと。

宝塚ホテルにて、大空祐飛ディナーショー「YUHizm」に参加してまいりました!(^ ^)




まだ東京があるので、ここはネタばれをしないよう、簡単にメモっておきたいと思います。


今までのディナーショーは、割と「みんなで」の場面が多かったのですが、今回は本当に「大空祐飛ディナーショー」にゲストが4人(美風、蓮水、凪七、純矢)という構成。

基本的な構成は、祐飛さんがソロで3曲歌うとゲストが登場、二人で舞台上手側に設置されたバーカウンターに座ってトークをして、デュエットして、また祐飛さんがソロ…の繰り返し。
で、このトークが!星組の某グループではありませんが、フリーダムかつランダムな爆笑トークで。
このキャッチフレーズは宙組にこそふさわしいよなあ、と思った次第でございます。


ま、とりあえず、死ぬほど笑いました(^ ^)。
すごく楽しかった!!



いや、その合間に多少泣いたりもしましたけど、ほとんどの時間は笑ってました。
サヨナラショーといい、ディナーショーといい、、、
祐飛さん、あなた、ファンを気持ちよく泣かせてくれる気はないのね………(^ ^;;;;



ゲストは基本学年順で、一番最初がカチャ。
小道具を持ってくるので、それを見た瞬間に「あ、もしかして!!」と思ったら、案の定……という感じでした。
トークはまあ置いといて(←カチャは「トークラッシャー」なんだそうです)、歌は良かったです。祐飛さん、声が出ててびっくり(@ @)。
個人的なツボは、、、カチャが歌っている間に祐飛さんが舞台下手奥のチビ階段を昇ってカチャに向かって手を差し伸べる振りがあるんですが、そのときの祐飛さんの表情がすごく好きでした。
うん。あの役は本当にもう一回観たかったよ………。

2番目はせーこ。
せーこについては、最後のディナーの回のトークで、祐飛さんが「せーこを解明するのは無理!」と宣言していたのがなんか説得力ありました(^ ^)。いい味出してるなあ、せーこ。
歌は素晴らしかったです。せーこ、ああいう役合いますねえ……。祐飛さんのピッチにきれいにあわせてくれるせーこの柔らかな声、とても良かったです。

次はちーちゃん。
ちーちゃんのトークの爆笑レベルは、89期の二人とはワンランク違う感じ。笑い疲れる、という域でした。
デュエットは本当に良かったです!曲自体もすごく好きなんですが、歌っているお二人が本当に楽しそうで、セッションを楽しんでいる雰囲気が伝わってきました。
本当はこのお二人で歌ってほしかった曲があったのですが、観てみたら、これがやりたかったのねー、という気がしました(^ ^)。こういう雰囲気でがんがんやりあえる相手をみつけるのは難しいことだし、思いきりやっている二人が本当に幸せそうで。お稽古大変だったと思いますが、ちーちゃん、お付き合いくださってありがとう!と思いました♪

最後はあおいちゃん。
まあもう、出てきただけで笑いがとれるあおいちゃんは、さすがとしか言いようがありません。
トークもデュエットもハイレベルで、さすがだなあと感心しました。うん。デュエットは、本来は男3人で歌うナンバーを祐飛さんとあおいちゃんの二人で歌ったんですが、十分な厚みのある曲に仕上がったのがすごいなあと思いました。


どの曲も、あるいみ新鮮でとても良かったのですが、一番感動したのは最後の曲(アンコールじゃなくて、その前)。
祐飛さんの歌もとても良かったのですが、なによりたった4人で『宙組コーラス』を実現したあおいちゃん以下の4人に、乾杯したいです。



ネタばれなしで書けるのはこのくらいかなー。

そうそう、どの曲も、祐飛さん比で歌が巧くなっていて驚きました。
研21になっても、のびしろがある!さすが、伝説になるだけのことはありますね、祐飛さん。……もっと早くn(黙)


【7月1日まで、あと44日】
宙組大劇場公演「華やかなりし日々/クライマックス」が、千秋楽を迎えました。


土曜日から行っておりましたが、お芝居もショーもあまり大きな変化(アドリブなど)はなく、落ち着いた雰囲気で千秋楽までたどり着いた気がします。
千秋楽らしいアドリブは、フォーリーズの稽古場で、振付家のあっきー(澄輝)が踊り子のサリー(百千糸)を「すごくいいぞ!!」と褒め称えていたこと、かな。すかさずサリーに当たった白いピンスポが、すごく嬉しかった!!あらかじめ打ち合わせていたのかもしれないけど、こういうところ、宝塚は本当に優しいなあ、と思います。


あとは、キングの大ちゃん(鳳翔大)。
フォーリーズの初日終演後に出てきたときは「いやーキラキラしてたなあ、さすがトップスターは違うな」
としみじみ言ってた(^ ^)。その後愛ちゃん(愛月)に「ジュディをさらう計画は!?」と詰め寄られて「うるせえ!計画はナシだ!」とわがまま放題な感じで言ってたのが可愛かったです♪つ い数分前に(←違います)「お前の初舞台はイーストりヴァ―の川底だ!」といきがっていたのは別人ですか?(^ ^;ゞ

市長夫妻(風莉、藤咲)関連は特になかったような気がします。花露さんもか。
いや、トップコンビの二人に関しても、アドリブっていうのは特になかった……かな。


お芝居のラスト前、「ジークフェルト・フォーリーズ」のショーを観る祐飛さんの、口元に佩かれた儚い笑みがどんどん深みを増していくのが切ないくらいでした。
あれは、1階席の下手側通路よりの席で、客席を歩くロナウドの横顔をじっっくり視るのもとても良いんですが、銀橋について夢見るように上を見上げるロナウドを、2階の上手席から見下ろすのもツボです(*^ ^*)本当に、両方ともぜひ観ていただきたいです……一階席を歩くときって、本舞台ではフォーリーズのショーが華やかに繰り広げられているので、なかなか観れないんですけどね(^ ^;;;;;


ショーでの卒業生の胸のコサージュは、娘役3人が中詰めとフィナーレとパレード、ちや姉は中詰めとパレード。祐飛さんすみ花ちゃんは特につけていなかったような気がします。まあ、そんなものをつけなくても十分きらきらと華やかに輝いていましたけどね。
どの花も、それぞれにご本人らしいイメージの形と色でしたが、パレードのエトワール3人は、それぞれに違うデザインだけど青い花をモチーフにしたコサージュをつけていて、それがとても印象的でした。
……続いて降りてくる「パレードの歌手」のえりちゃんがピンクの可愛いコサージュだったから、余計にあの青いコサージュが印象的でした。



サヨナラショーは、思ったより短かったけど、充実していたと思います。

・カサブランカ(メドレー)←大空
・ファンキーサンシャイン(プロローグ)←全員
・誰がために鐘は鳴る(寝袋と煙草)←大空・野々
・トラファルガー(グランオーシャン)←大空・凰稀・北翔
・RED HOT SEA(引き潮)←大空&野々、鳳翔&すみれ乃、蓮水&綾瀬
・ナイスガイ(エトワール)←百千
・バレンシアの熱い花(瞳の中の宝石)←藤咲
・Apassionado2(プロローグ途中のスローナンバー)←花露
・エクスカリバー(未来へ)←風莉+花露・藤咲・百千
・ヴァレンチノ(アランチャ)←大空
・誰がために鐘は鳴る(主題歌)←大空
・銀ちゃんの恋(蒲田行進曲)←全員

以上、かな?(抜けていたら教えてください)

久しぶりに「カサブランカ」を聴いて、ああ、リックじゃなくて「大空祐飛」が歌ってるんだなーと思ったのですが、「トラファルガー」もネルソンではないなーと思いました……ただ、ネルソンについては、歌い継ぐテルくんがもちろんナポレオンではないので(^ ^)、バランスはよかったと思います。普通に、一曲の歌として壮大で良い曲だな、とあらためて思いました(^ ^)。
みっちゃんが途中から入って、そのままネルソンのパートを歌い続けるのも違和感なくて、、、みっちゃんとテルくんのデュエットもいいなあ、と思いました。あと、ここは宙組子のコーラスもすごい迫力でした♪

そして、これだけ時間をとって着替えるからには、何をやってくれるの……?と思っていたら。
幻のコンビによる「引き潮」!!!
今回サヨナラショーで一番観たかった場面だったので、とても嬉しかったです。可愛かったなあ~~(デレデレ)
両脇の2カップルをもっと観たいけど、、、むり(涙)。


卒業生のソロ場面は、百千が黄色、えりちゃんがピンク、花露さんが水色のドレス。それぞれの個性に合わせた色選びだなあ、と感心しました。そして、最後にセリ上がったちや姉は、宙組カラ―の紫のスーツ。それで「未来へ」を熱唱するちや姉を見たら、涙が止まらなくなりました(T T)。


すみ花ちゃんのソロがなくて(「寝袋と煙草」はほぼソロですが)、、、すみ花ちゃん本人が望んだんだろうけど、何かもどかしい気持ちになりました。お芝居もショーも、サヨナラショーまで「大空祐飛のサヨナラ公演」になっているのが、結構キツい。なのに、そんな私の気持ちとは関係なく、すみ花ちゃんがものすごく幸せそうなのが余計に切なかった。。。
やっぱりすみ花ちゃんには、祐飛さんを見送って、もう少し残ってほしかったなあ(T T)。どこからどう見てもご本人の希望にしか見えないから、何も言えませんけどね。しょぼん。


「ヴァレンチノ」と「誰がために」の祐飛さんは、いままで見たこともないような黒銀の豪華な衣装。
まあ、「アランチャ」の歌唱は素晴らしかったけど、祐飛さんにしては珍しいくらい、芝居抜きで歌っているように見えたのは……衣装から来る錯覚でしょうか(汗)。

ラストはお約束(というか、予想どおり)の「銀ちゃんカッコいい~!!」で、〆。
組子たちにもみくちゃにされる祐飛さんを見ながら、「Holllywood Lover」の「君は大勢の人に愛されてる」という台詞を思い出しました。……あのときの不安な気持ちと、今のこの感動。あのときの不安があったからこそこの幸せがあるんだな、と思うと、禍福は糾える縄のごとし、としか言いようがありません。


「銀ちゃん」という役に出会えたことは運命だと言った祐飛さん。
たしかに、あのタイミングで、花組と宙組の両方で「銀ちゃん」をやれたことは、とても幸せなことだったのだな、と思います。


大丈夫、あの人はたくさんの人に愛されてる。
舞台の上でも、舞台を降りても。

21年間という時間の重みと、それによって磨き抜かれた軽やかさ。
おおぞらゆうひ、という役者の凄みと、彼女に出会えた幸せと。
それを、あらためて感じた1日でした。




ご挨拶は、明日のCSに流れるはずなので、今はちょっと省略。
一番印象的だったのは、祐飛さんの「男役大空祐飛にリアリティを持たせることができた今、」というコメントかな。
百千から祐飛さんまで、無駄な言葉のない、よくまとまった挨拶でした。
みんな、祐飛さんの挨拶に慣れているだけあって巧いですよね。門前の小僧……というのとは違うかもですが。でも、本当に感心しました。



またすぐ(二日後)には大空祐飛ディナーショーの初日、
風莉じんイゾラベッラコンサート、
そして来週にはパレスホテルでの大空祐飛ディナーショーと野々すみ花ミュージックサロン……
詰め込み過ぎの2週間を経て、再来週の金曜日には東宝の初日。

あらためて書いてみると、物凄いというか凄まじいスケジュールですね……祐飛さんも他のメンバーも、本当に身体に気をつけてくださいね……(心配)。

これからの毎日が華やぎに溢れた幸せなものでありますように。


【7月1日まで、あと48日】
宙組大劇場公演「華やかなりし日々/クライマックス」より、ショーについて。


今回のショーのタイトルって、正式タイトルがカタカナ表記の「クライマックス」で、アルファベット表記は「CRY-MAX」だとばかり思っていたのですが。

「CRY-MAX」はあくまでも副題で、正式タイトルの英字表記は「climax」なんですね(^_^;)
ポイントポイントでセットに書いてあるタイトルを見ながら、ちょっと違和感を感じてました。
もう慣れましたけど(^_^)


詳しいことはまた東宝が始まったあたりで書かせていただくとして、とりあえず今は、簡単にツボをメモしておきます。


○三木さんって本当に「CARAVAN」が好きだよね(^_^;)


○お芝居が「ジークフェルト・フォーリーズ」で、ショーは「ムーランルージュ」なのは打ち合わせ済みですか?


○去年の月組「ONE」に続き、シューマッハの二人がそれぞれの形で宝塚礼讃的なショーを上演しているのが面白い。


○フィナーレの、娘役群舞→デュエットダンス→黒燕尾の流れがすごく好きです。すれ違っていく組子たちが、祐飛さんの背中をしっかりと視てくれているのがとても嬉しい。これからも宙組をよろしくね。


○こないだの月組公演がすごく「トップコンビの卒業」公演だったのに比べると、今回は芝居もショーも「大空祐飛の卒業」公演なんだなあ、と思います。私は祐飛ファンだけど、すみ花ちゃんも大好きだから、なんだか少し切ない。


○テルくんとすみ花ちゃん、ちゃんと組んでるのを観たのは始めてな気がするんですけど、お似合いですよね(^_^)


○まさこちゃんみーちゃんが抜けた以上に、若手が出てきた印象。随分雰囲気が変わるものだな、と思いました。娘役は相変わらずだけど(^w^)



そんなところでしょうか。

あ、あと、セットでは今回、花組の「CANON」で使った竹を割ったようなセットにすごくよく似たものが多用されていて、内心花組全ツは大丈夫かなあ?と思いました(^_^;)
全ツ始まったけどあまり話題になってないところをみると、ああいう形のセットはたくさんあるのでしょうか……?




1 2 3 4 5 6 7 8 >