ミーマイの歩き方〜本公演
2008年6月29日 宝塚(月)東宝劇場にて、月組公演「ME AND MY GIRL」を観てまいりました。
まぐ(流輝一斗)ちゃんの笑顔が目に入るたびに涙が零れて止まらず……(T T)。
キラキラと輝いた満面の笑顔で、百愛ちゃんと息の合ったダンスを見せるまぐ。キレイで、かっこよくて、可愛くて、甘やかで、優しげで、スタイル良くて。
ああ、ステキな男役さんになれる筈の人だったのになぁ……。
なんだか、26日の発表以来、涙腺の制御キーが飛んじゃったらしいです、私。
「おいでになりました」と言いながら、なめらかな無駄の無い動きでドアを開けるえりおっとの、
その声を聞くだけで切なくて。
…卒業するわけでもない、月組85期メンバーの笑顔を見るたびに、胸が締め付けられるみたいで。
底抜けに楽しいハッピーミュージカルを、心の底から楽しみながら。
なのに、なんでだか涙が零れて仕方ありませんでした。
幸せでも涙って出るんですよね。
そう、これは、“ハッピー”に対する条件(脊髄)反射。そう思うことにして。
ミーマイって本当に、音楽が良くて、脚本が良くて、振付が良くて、
本当に良い作品なんだなあ、と、心の底から思いながら。
かなみちゃんも、タキさんも、まちおさんも、
それぞれにファンの方の“心のスポット”を浴びてキラキラ輝いている。
それがあんまりキレイで、
まぶしくて、
目が眩んで、
……痛いほど。
まだ公演はあと一週間あるのに、
もうまだ一回みられるのに、なんだかとってもメランコリック(?)な猫でした。
とか、なんとか、言いながら。
いろんな知り合いがいろんな下級生のお茶会に行ってくれて、いろいろ情報をくれるので、それをチェックするのに、いつも以上に必死だったりもしましたが(笑)。
17日のトークイベントで出た話もチェックしなくちゃだし!いつにも増して忙しかったなー(^ ^)。
でも、今回はたまたま上手前方の結構良い席だったので、後ろの方とかあんまり見えなかったんですよね(T T)。
ゆりやん(紫門ゆりや)の調理場、“腕は悪くないけど、女の子をナンパしまくっているコック”も手前に人が多すぎて全然見えなかったし、まさお(龍真咲)&蘭乃はなちゃんの“ランベス・ウォーク下手奥テーブル”も、人と人の隙間から“時々”見えるだけ。
あああ、そういうチェックをするならやっぱり二階がいいなあ、と、贅沢の極みなことをしみじみと思ったりしてました。
ま、前方で楽しいのは、やっぱり袖でスタンバっている姿がチラ見できること(はぁと)、ですよね♪
特に、小道具の片付けなどなど出入り多い召使さんたちが、緊張してきっかけ待ちしている姿が可愛くて可愛くて…でした♪
いろんな人の話を総合すると、下級生のみなさん、ボーイさんもメイドさんも、コックさんも通行人もみーんなそれぞれの“設定”があるみたいですねー。
月組はいつもそうなので、誰か全員のお茶会ネタをまとめてくれるサイトを作ってくれないかなあ、といつも思うのですが(^ ^)、
とりあえず、私の乏しい人間関係から、一番面白かったネタを一つ。
ご先祖さまには、それぞれ全員に名前がついているそうです。
で。(←ここから本題)
濃い緑の帽子に芥子色のタイツをはいた美翔かずきさん扮するご先祖様のお名前は、なんと
「ベータカロチン・ヘアフォード」。
………みっしょん………(^ ^;ゞ
そんな君が大好きだ。小ネタだらけなあなたのお茶会、ぜひ一度行ってみたい。
ちなみに、全身を鎧でかためた方(とーやん?きっしー?)は「鉄分」なんです、というコメントつきだったそうな。(アイアン・ヘアフォードなのかテツブン・ヘアフォードなのかは未確認)
というわけで。
他のお名前をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m。
それにしても。
26日に揃ってお誕生日を迎えた、89期のみりおくんとみっしょん。楽屋でのお祝いは、どんなだったんでしょうねぇ。そして、そういうのは誰が仕切っているのかなあ〜。
こんなハッピーな公演の途中にお誕生日がくるなんて、なんだか楽しいパーティーをやってもらえそうで、いいなあ(笑)。
もちろん、この公演中にお誕生日を迎えた方はお二人だけではないんですけど(汗)、同期二人が揃って同じ日、ってのが珍しいので、ちょっと気になってしまったのでした…。
楽屋日記とかでちょこっと話が出るといいなあ。
まだまだ先が長いと思っていた「ME AND MY GIRL」も、残すところ、あとたったの1週間。
卒業される5人のみなさまも、そのファンのみなさまも、
そして見送る月組生たちも、みんなみんなが幸せで、実り多く思い出深い一週間になりますように(祈)。
…この記事が「月組」カテゴリーの100件目になるのも、何かの縁だなあと思いつつ(^ ^)。
.
まぐ(流輝一斗)ちゃんの笑顔が目に入るたびに涙が零れて止まらず……(T T)。
キラキラと輝いた満面の笑顔で、百愛ちゃんと息の合ったダンスを見せるまぐ。キレイで、かっこよくて、可愛くて、甘やかで、優しげで、スタイル良くて。
ああ、ステキな男役さんになれる筈の人だったのになぁ……。
なんだか、26日の発表以来、涙腺の制御キーが飛んじゃったらしいです、私。
「おいでになりました」と言いながら、なめらかな無駄の無い動きでドアを開けるえりおっとの、
その声を聞くだけで切なくて。
…卒業するわけでもない、月組85期メンバーの笑顔を見るたびに、胸が締め付けられるみたいで。
底抜けに楽しいハッピーミュージカルを、心の底から楽しみながら。
なのに、なんでだか涙が零れて仕方ありませんでした。
幸せでも涙って出るんですよね。
そう、これは、“ハッピー”に対する条件(脊髄)反射。そう思うことにして。
ミーマイって本当に、音楽が良くて、脚本が良くて、振付が良くて、
本当に良い作品なんだなあ、と、心の底から思いながら。
かなみちゃんも、タキさんも、まちおさんも、
それぞれにファンの方の“心のスポット”を浴びてキラキラ輝いている。
それがあんまりキレイで、
まぶしくて、
目が眩んで、
……痛いほど。
まだ公演はあと一週間あるのに、
もうまだ一回みられるのに、なんだかとってもメランコリック(?)な猫でした。
とか、なんとか、言いながら。
いろんな知り合いがいろんな下級生のお茶会に行ってくれて、いろいろ情報をくれるので、それをチェックするのに、いつも以上に必死だったりもしましたが(笑)。
17日のトークイベントで出た話もチェックしなくちゃだし!いつにも増して忙しかったなー(^ ^)。
でも、今回はたまたま上手前方の結構良い席だったので、後ろの方とかあんまり見えなかったんですよね(T T)。
ゆりやん(紫門ゆりや)の調理場、“腕は悪くないけど、女の子をナンパしまくっているコック”も手前に人が多すぎて全然見えなかったし、まさお(龍真咲)&蘭乃はなちゃんの“ランベス・ウォーク下手奥テーブル”も、人と人の隙間から“時々”見えるだけ。
あああ、そういうチェックをするならやっぱり二階がいいなあ、と、贅沢の極みなことをしみじみと思ったりしてました。
ま、前方で楽しいのは、やっぱり袖でスタンバっている姿がチラ見できること(はぁと)、ですよね♪
特に、小道具の片付けなどなど出入り多い召使さんたちが、緊張してきっかけ待ちしている姿が可愛くて可愛くて…でした♪
いろんな人の話を総合すると、下級生のみなさん、ボーイさんもメイドさんも、コックさんも通行人もみーんなそれぞれの“設定”があるみたいですねー。
月組はいつもそうなので、誰か全員のお茶会ネタをまとめてくれるサイトを作ってくれないかなあ、といつも思うのですが(^ ^)、
とりあえず、私の乏しい人間関係から、一番面白かったネタを一つ。
ご先祖さまには、それぞれ全員に名前がついているそうです。
で。(←ここから本題)
濃い緑の帽子に芥子色のタイツをはいた美翔かずきさん扮するご先祖様のお名前は、なんと
「ベータカロチン・ヘアフォード」。
………みっしょん………(^ ^;ゞ
そんな君が大好きだ。小ネタだらけなあなたのお茶会、ぜひ一度行ってみたい。
ちなみに、全身を鎧でかためた方(とーやん?きっしー?)は「鉄分」なんです、というコメントつきだったそうな。(アイアン・ヘアフォードなのかテツブン・ヘアフォードなのかは未確認)
というわけで。
他のお名前をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m。
それにしても。
26日に揃ってお誕生日を迎えた、89期のみりおくんとみっしょん。楽屋でのお祝いは、どんなだったんでしょうねぇ。そして、そういうのは誰が仕切っているのかなあ〜。
こんなハッピーな公演の途中にお誕生日がくるなんて、なんだか楽しいパーティーをやってもらえそうで、いいなあ(笑)。
もちろん、この公演中にお誕生日を迎えた方はお二人だけではないんですけど(汗)、同期二人が揃って同じ日、ってのが珍しいので、ちょっと気になってしまったのでした…。
楽屋日記とかでちょこっと話が出るといいなあ。
まだまだ先が長いと思っていた「ME AND MY GIRL」も、残すところ、あとたったの1週間。
卒業される5人のみなさまも、そのファンのみなさまも、
そして見送る月組生たちも、みんなみんなが幸せで、実り多く思い出深い一週間になりますように(祈)。
…この記事が「月組」カテゴリーの100件目になるのも、何かの縁だなあと思いつつ(^ ^)。
.
ミーマイの歩き方【6】
2008年6月17日 宝塚(月)月組新公「ME AND MY GIRL」。
今度こそ最後に!(2週間たってしまいましたが…)
ランベスの街角。
この場面は、とにかく好きでした。っつか、泣きました(T T)。
サリー(羽桜しずく)が可愛い(←デフォルト)。
ボブ(響れおな)が優しい。
アナスタシア(夏月都)が可愛らしい。
ジョニー(光月るう)が渋くてステキ。
…そして、ビル(明日海りお)が一途で可愛い…(T T)。
主要キャストはとりあえずおいといて。
果物屋のボブ。
優しい「友達」でした。実にさりげないたたずまい。響くんは、本当に芝居が巧いですね。心がある。サリーにあれこれ話しかけているときとか、最後に閉じられたドアに向かって、静かに「…幸運を祈っているよ、サリー」と伝えるところ、とか。
深い思いがたちのぼってくる感じで、本当に凄く良かったです。
かと思えば、ビルが投げたりんごを落としたときはすかさず「売り物だぞ!」と突っ込んでみたり。投げ返してよこされたりんごを、丁寧にためつすがめつ眺めてふきふきした末に、さりげなーく荷台に戻す仕草とか。
(う、売るの、それ…?と突っ込んだ人は多かったに違いない)
ふつーにそこに生きて、
果物を売って、
気になる女の子のひとりもいて、
いつかはランベスの街を出て、自分ひとりで歩くんだ、と、
俺も何者かになるんだ、と、
…そんな夢を持っていることさえ感じさせてくれる、一人の男。
あちょうさん演じる乞食と無言でやりとりしている様子とか、街の女たちとの会話とか、さりげなーい動きで「ランベスの住人」の様子を見せてくれる。
ランベスに生きている人、
ランベスの街、を。
ビルとサリーが、出会い、暮らし、別れようとする、街。
その、街の“象徴”としての、ボブの存在。
ランベスの温かさ、『自由でのんびり、縛られないで暮らせる』ところ。
ボブの優しさと、ビルの優しさ。
ボブの相手の幸せを祈る気持ちと、サリーの気持ち。
ビルはサリーのために伯爵の地位を捨ててランベスへ帰ろうとし、
サリーはビルのために、ランベスを捨ててどこかへ行こうとしている。
「幸運を祈っているよ、サリー」
その、嘘の無い気持ち。
ボブって良い役だなあ〜〜と思いました。博多座も楽しみにしています(*^ ^*)。
警官役は鼓英夏さん。小芝居の帝王だけあって巧いもんです。もったいぶって大仰で、“ランベスの人たち”と“お貴族さま”の距離感を見せてくれます。
電報配達(本公演はゆりやん)は、千海華蘭ちゃん。
さりげなーい感じで、なっつとのやり取りも自然でした。
まぐ(流輝一斗)ちゃんの役は、本公演にはいなかった…ような気がするんですけど、いましたっけ?台詞とかはないけど、ちゃんと役でしたよね?齋藤さんの愛か?
カーテンコールでジョン卿に戻らなくちゃいけないから、この場面が最後の出演。本当にカッコよかったです……
ううう、恨み言を言いたい。言わないつもりだったけど言いたい…なんでなんでなん(黙)
こほん。
アナスタシアのなっつ(はぁと)
素晴らしかったー!可愛くて可愛くてたまりません。みっぽーのブラウン夫人も可愛いけど、なっつはちょっと甲高い声で、舌っ足らずに喋ることで実に実に可愛らしいおばさんになってました。
巧いなあ〜!!
同期のるうちゃんとの芝居も、ホントに良かったです。「パリパリッと〜」ってとことか、間が良くてすごく笑えました。
ああ可愛い〜〜〜。
そして。なっつのもう一つGJは、カゲ口笛(^ ^)。巧いです〜!
夜の女の3人は、まだまだ工夫の余地あり、かな。しかし3人ともまだ若いのに、しっかり工夫しはじめているところがさすが月娘、ですね(笑)。
幻想のダンサーたちは、本公演より若返った分、溌剌とした幸せ感がものすごくて。その真ん中でサリーを探すみりおビルが、段々涙目になっていくのが本当に切なかったです。
サリーを見つけた瞬間のはじける笑顔。
見失ったことに気づいた瞬間の、怒りを含んだ悲しみ。
ああ、みりおくんのビルは、ここで怒るのか、と思いました。
悲しみながら、怒る。
帰ってこないサリーに、
隠してしまったマリア(誤解なんだけど)に、
二人とも家族だと思っているから、家族に裏切られて怒っている。
場面のラストにポーズを決めるのは、ちゃんと笑顔(多分)できっちりやってたと思うんですが。
それがどこか投げやりで、場面のキメとしては弱かったことが、芝居としては物凄く嵌っていたような気がします。
みりおくんの計算なのか、齋藤さんの演出なのか、偶然なのか…
音楽も振付もほとんど変更のなかったこの場面が、ショーになるか芝居になるか、それはすごく微妙な違いなんだな、と思いながら。
ほんとに涙が止まらなくて、我ながらびっくりしました……。
ラストシーン、ヘアフォード邸のホール。
本公演を観た時も強く思ったのですが。
ここの、ジェラルドとジャッキーの袖での芝居は、演出的にもう少しなんとかならないんですかねぇ……。
あんなに「あはんうふん」みたいな声を何度もやらなくても。
叩く音がして、しばらくはジャッキーが嫌がってて、でもそのうちに「(*^ ^*)ジェラルドぉ〜(はぁと)」ってなっちゃう…っていう場面なら、色っぽい声を聞かせるのは一回でいいと思うんですよね。
ビルとマリアが非常に緊迫した対話をしているところに横から聞こえてくるのが…オリジナルも同じ演出なんでしょうけれども、ちょっとしつこいような気がするんですよ。
…「あはんうふん」の言い方というか、声があんまり色っぽくないから、余計にそう思うのかなあ…?
2幕のジェラルドは宇月颯くん。ジャッキーは変わらず、蘭乃はなちゃん。
宇月くんは、「ホフマン物語」なんかを観ていてもダンサーなだけでなく十分に芝居もできる人なんですが、ジェラルドはちょっと苦戦してました。まぁ、二幕のジェラルドは、芝居としてはぶつ切れでやりにくい役だとは思いますが…。あとは、台詞の喋り方とかがあひちゃんにそっくりだったことに驚きました(^ ^;。あんな声でしたっけか…?
ビルとマリア。
出て行くよ、と、事実を事実として告げるビル。
愛する家族になったばかりの人、に。
「おばさんが、可愛い甥にキスしてくださらなくっちゃ」
「…あなたは、本当のヘアフォードの人間ですよ」
涙を拭きながら袖に退場する、というか、その場から逃げていく、ビル。
この邸にいたい。
マリアと、ジョニーと、新しい家族と一緒に、幸せに。
それでも、サリーがいないところでは、自分は幸せになれないから。
だから、
…さよなら、と。涙をぬぐって。
観ているこっちまで貰い泣きしたっつうの。
ジョニーとマリア。
るうちゃんとまなちゃん、こちらも同期ですね。
決死の覚悟でプロポーズするジョニー(最後まで言えないけど)と、それを受け入れたんだか受け入れないんだか誤魔化して去っていくマリアが、とても良い雰囲気でした。
本役のタキさんと比べると、お堅いイメージが強いまなちゃんのマリアが、ちょっと恥ずかしそうにジョニーをちらっと見て袖にひっこむときの色っぽさが良かったです。
一幕のりおんくんは普通に美人で華やかな貴婦人、っていう感じだったので、まなちゃんの厳格でお堅い、近寄り難い雰囲気は、いかにもマリアらしい不器用な感じもあって、すごく良かったと思います。
そういえば、東宝で観た涼風マリアも、華やかで美人だけど硬質で不器用な雰囲気があるのが凄く良かったんですよね。マリアってそういうキャラクターなんでしょうね。なんたって、30年以上もジョン卿の気持ちを無視して(?)来たんですものね。
ヘザーセット(二幕は海桐望)とジョン卿の会話も好きだし、パーチェスターもさりげなーく良い味出してたし…。
これだけ芝居のできる人が揃う場面って、本公演でも滅多にないので、ホントに楽しいです♪みんなすくすく育ってほしいなあ♪
ラスト。
ライトを浴びて、白いドレスで登場するサリーの美しさ。
純粋無垢、という名の輝き。
扇をゆっくり下ろすサリー。
両手にトランクを提げて、ふ、とそちらを視やる、ビル。
時間が止まる。
ビルの顔から表情が消える。
驚愕とか、怒りとか、喜びとか、
いろんな感情がいっぺんに表に出ようとして、あまりにも感情の幅が大きすぎて通り抜けられなくて。
無表情、という名の、表情。
嵐の前の静けさ。
サリーはこの瞬間にはもう泣いてたような気がします。
ビルが爆発した瞬間には。
「馬鹿野郎!」
可愛い、可愛い、
生きて動いてそこにいた、ビルと、サリーと、ヘアフォード家のみんなと、ランベスのみんなと、貴族階級のみなさんに、
乾杯。
(思い出しただけで泣けてくるよ……ああ、もう一回観たい…)
.
今度こそ最後に!(2週間たってしまいましたが…)
ランベスの街角。
この場面は、とにかく好きでした。っつか、泣きました(T T)。
サリー(羽桜しずく)が可愛い(←デフォルト)。
ボブ(響れおな)が優しい。
アナスタシア(夏月都)が可愛らしい。
ジョニー(光月るう)が渋くてステキ。
…そして、ビル(明日海りお)が一途で可愛い…(T T)。
主要キャストはとりあえずおいといて。
果物屋のボブ。
優しい「友達」でした。実にさりげないたたずまい。響くんは、本当に芝居が巧いですね。心がある。サリーにあれこれ話しかけているときとか、最後に閉じられたドアに向かって、静かに「…幸運を祈っているよ、サリー」と伝えるところ、とか。
深い思いがたちのぼってくる感じで、本当に凄く良かったです。
かと思えば、ビルが投げたりんごを落としたときはすかさず「売り物だぞ!」と突っ込んでみたり。投げ返してよこされたりんごを、丁寧にためつすがめつ眺めてふきふきした末に、さりげなーく荷台に戻す仕草とか。
(う、売るの、それ…?と突っ込んだ人は多かったに違いない)
ふつーにそこに生きて、
果物を売って、
気になる女の子のひとりもいて、
いつかはランベスの街を出て、自分ひとりで歩くんだ、と、
俺も何者かになるんだ、と、
…そんな夢を持っていることさえ感じさせてくれる、一人の男。
あちょうさん演じる乞食と無言でやりとりしている様子とか、街の女たちとの会話とか、さりげなーい動きで「ランベスの住人」の様子を見せてくれる。
ランベスに生きている人、
ランベスの街、を。
ビルとサリーが、出会い、暮らし、別れようとする、街。
その、街の“象徴”としての、ボブの存在。
ランベスの温かさ、『自由でのんびり、縛られないで暮らせる』ところ。
ボブの優しさと、ビルの優しさ。
ボブの相手の幸せを祈る気持ちと、サリーの気持ち。
ビルはサリーのために伯爵の地位を捨ててランベスへ帰ろうとし、
サリーはビルのために、ランベスを捨ててどこかへ行こうとしている。
「幸運を祈っているよ、サリー」
その、嘘の無い気持ち。
ボブって良い役だなあ〜〜と思いました。博多座も楽しみにしています(*^ ^*)。
警官役は鼓英夏さん。小芝居の帝王だけあって巧いもんです。もったいぶって大仰で、“ランベスの人たち”と“お貴族さま”の距離感を見せてくれます。
電報配達(本公演はゆりやん)は、千海華蘭ちゃん。
さりげなーい感じで、なっつとのやり取りも自然でした。
まぐ(流輝一斗)ちゃんの役は、本公演にはいなかった…ような気がするんですけど、いましたっけ?台詞とかはないけど、ちゃんと役でしたよね?齋藤さんの愛か?
カーテンコールでジョン卿に戻らなくちゃいけないから、この場面が最後の出演。本当にカッコよかったです……
ううう、恨み言を言いたい。言わないつもりだったけど言いたい…なんでなんでなん(黙)
こほん。
アナスタシアのなっつ(はぁと)
素晴らしかったー!可愛くて可愛くてたまりません。みっぽーのブラウン夫人も可愛いけど、なっつはちょっと甲高い声で、舌っ足らずに喋ることで実に実に可愛らしいおばさんになってました。
巧いなあ〜!!
同期のるうちゃんとの芝居も、ホントに良かったです。「パリパリッと〜」ってとことか、間が良くてすごく笑えました。
ああ可愛い〜〜〜。
そして。なっつのもう一つGJは、カゲ口笛(^ ^)。巧いです〜!
夜の女の3人は、まだまだ工夫の余地あり、かな。しかし3人ともまだ若いのに、しっかり工夫しはじめているところがさすが月娘、ですね(笑)。
幻想のダンサーたちは、本公演より若返った分、溌剌とした幸せ感がものすごくて。その真ん中でサリーを探すみりおビルが、段々涙目になっていくのが本当に切なかったです。
サリーを見つけた瞬間のはじける笑顔。
見失ったことに気づいた瞬間の、怒りを含んだ悲しみ。
ああ、みりおくんのビルは、ここで怒るのか、と思いました。
悲しみながら、怒る。
帰ってこないサリーに、
隠してしまったマリア(誤解なんだけど)に、
二人とも家族だと思っているから、家族に裏切られて怒っている。
場面のラストにポーズを決めるのは、ちゃんと笑顔(多分)できっちりやってたと思うんですが。
それがどこか投げやりで、場面のキメとしては弱かったことが、芝居としては物凄く嵌っていたような気がします。
みりおくんの計算なのか、齋藤さんの演出なのか、偶然なのか…
音楽も振付もほとんど変更のなかったこの場面が、ショーになるか芝居になるか、それはすごく微妙な違いなんだな、と思いながら。
ほんとに涙が止まらなくて、我ながらびっくりしました……。
ラストシーン、ヘアフォード邸のホール。
本公演を観た時も強く思ったのですが。
ここの、ジェラルドとジャッキーの袖での芝居は、演出的にもう少しなんとかならないんですかねぇ……。
あんなに「あはんうふん」みたいな声を何度もやらなくても。
叩く音がして、しばらくはジャッキーが嫌がってて、でもそのうちに「(*^ ^*)ジェラルドぉ〜(はぁと)」ってなっちゃう…っていう場面なら、色っぽい声を聞かせるのは一回でいいと思うんですよね。
ビルとマリアが非常に緊迫した対話をしているところに横から聞こえてくるのが…オリジナルも同じ演出なんでしょうけれども、ちょっとしつこいような気がするんですよ。
…「あはんうふん」の言い方というか、声があんまり色っぽくないから、余計にそう思うのかなあ…?
2幕のジェラルドは宇月颯くん。ジャッキーは変わらず、蘭乃はなちゃん。
宇月くんは、「ホフマン物語」なんかを観ていてもダンサーなだけでなく十分に芝居もできる人なんですが、ジェラルドはちょっと苦戦してました。まぁ、二幕のジェラルドは、芝居としてはぶつ切れでやりにくい役だとは思いますが…。あとは、台詞の喋り方とかがあひちゃんにそっくりだったことに驚きました(^ ^;。あんな声でしたっけか…?
ビルとマリア。
出て行くよ、と、事実を事実として告げるビル。
愛する家族になったばかりの人、に。
「おばさんが、可愛い甥にキスしてくださらなくっちゃ」
「…あなたは、本当のヘアフォードの人間ですよ」
涙を拭きながら袖に退場する、というか、その場から逃げていく、ビル。
この邸にいたい。
マリアと、ジョニーと、新しい家族と一緒に、幸せに。
それでも、サリーがいないところでは、自分は幸せになれないから。
だから、
…さよなら、と。涙をぬぐって。
観ているこっちまで貰い泣きしたっつうの。
ジョニーとマリア。
るうちゃんとまなちゃん、こちらも同期ですね。
決死の覚悟でプロポーズするジョニー(最後まで言えないけど)と、それを受け入れたんだか受け入れないんだか誤魔化して去っていくマリアが、とても良い雰囲気でした。
本役のタキさんと比べると、お堅いイメージが強いまなちゃんのマリアが、ちょっと恥ずかしそうにジョニーをちらっと見て袖にひっこむときの色っぽさが良かったです。
一幕のりおんくんは普通に美人で華やかな貴婦人、っていう感じだったので、まなちゃんの厳格でお堅い、近寄り難い雰囲気は、いかにもマリアらしい不器用な感じもあって、すごく良かったと思います。
そういえば、東宝で観た涼風マリアも、華やかで美人だけど硬質で不器用な雰囲気があるのが凄く良かったんですよね。マリアってそういうキャラクターなんでしょうね。なんたって、30年以上もジョン卿の気持ちを無視して(?)来たんですものね。
ヘザーセット(二幕は海桐望)とジョン卿の会話も好きだし、パーチェスターもさりげなーく良い味出してたし…。
これだけ芝居のできる人が揃う場面って、本公演でも滅多にないので、ホントに楽しいです♪みんなすくすく育ってほしいなあ♪
ラスト。
ライトを浴びて、白いドレスで登場するサリーの美しさ。
純粋無垢、という名の輝き。
扇をゆっくり下ろすサリー。
両手にトランクを提げて、ふ、とそちらを視やる、ビル。
時間が止まる。
ビルの顔から表情が消える。
驚愕とか、怒りとか、喜びとか、
いろんな感情がいっぺんに表に出ようとして、あまりにも感情の幅が大きすぎて通り抜けられなくて。
無表情、という名の、表情。
嵐の前の静けさ。
サリーはこの瞬間にはもう泣いてたような気がします。
ビルが爆発した瞬間には。
「馬鹿野郎!」
可愛い、可愛い、
生きて動いてそこにいた、ビルと、サリーと、ヘアフォード家のみんなと、ランベスのみんなと、貴族階級のみなさんに、
乾杯。
(思い出しただけで泣けてくるよ……ああ、もう一回観たい…)
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月組トークスペシャル
2008年6月16日 宝塚(月) コメント (10)ヤクルトホールにて、宝塚友の会会員限定「トークスペシャルin東京」に参加してまいりました。
出演者は、まさお(龍真咲)、ゆりやん(紫門ゆりや)、蘭ちゃん(蘭乃はな)。
私はこのシリーズを見るのは初めてだったのですが。
…これからは毎回欠かさず参加できたらいいなー、と思ったくらい、とっても楽しかったです(はぁと)。
3人とも、とにかく可愛かった!男役二人は黒い上着にジーンズ、蘭ちゃんは黒のワンピ。上半身黒で揃えていて、シックでかっこよかったです。
司会者に「娘役さんで黒い服は珍しいですよね?」と言われて「このために買いました(にこっ)」と答える蘭ちゃんが…いやぁ可愛いのなんの。
「それは…龍さんに強制されて?」とさらに突っ込まれて、笑って誤魔化してたところを見ると、色はまさおが決めたんでしょうね(^ ^)。3人とも、よく似合ってました。
髪は、蘭ちゃんはキチッとまとめて、左にお団子。右側に大きな黒の飾りをつけていて、とにかく可愛い。手首のブレスレットとお揃いで、蘭ちゃんの手作りだそうです(これも今回のため、かな?)。
ゆりやんは金髪で結構長め。舞台ではかっちり撫で付けているので、ふんわりとした髪が珍しい♪普段はあんななのかー。量が多いんですね。男役をするには武器なのかな、それともやっぱり苦労なのかな…。
まさおは髪もキレイにセットして、メークもばっちり。近寄りがたいくらい、隙のない美しさでした。トーク内容もしっかりしていて、でもファン目線なところもちゃんと残していて…とにかくプロ意識の高さを感じましたね。観客の「目」を意識している、という感じ。
下級生は、二人ともトークショーといったものは全く初めての経験、ということで、まさおとは経験の差がでた部分もあるかとは思いますが、とにかく、3人の中では圧倒的な上級生っぷりでした(*^ ^*)。すっごい男前で、ちょっと惚れ直しちゃいました♪
ゆりやんは、舞台でもおっとりした雰囲気が魅力な人ですが、オフでは輪をかけておっっっとりしてる?雰囲気が柔らかくて温かいです。蘭ちゃんは、受け答えも落ち着いているし、下級生だけどゆりやんよりしっかりしていそうな印象でした。7月からのスカイフェアリーズコンビですが、もしかして主導権を握るのは蘭ちゃんなのでは?(笑)。
トーク内容を本気で書き始めるとキリがないのですが、
とりあえず、思い出すままに。
最初は「ME AND MY GIRL」の話。
まさおは「ファン時代に大好きだった作品なので、嬉しい。博多にいけるのも嬉しい」と興奮気味。
いや、あの、博多の前にまだ東宝が3週間以上あるから、ね?
蘭ちゃんが「初日のランベスウォークで客席も一体になってすごく盛り上がって、ああ、再演を待たれていたんだなーと思いました」というようなことを言って、「その気持ちを忘れないようにがんばります」と。
あと、『龍さんはいつも5人組で動いていますが…』と訊かれて、まさおが「5人組?え?なんのこと?」と目を白黒していたのが面白かったです。確かに仲買人、テニスプレーヤー、ランベスの男、幻想の男、フィナーレと同じようなメンバーで踊っていますけれども、全部メンバー違いますからっ>司会。5人なのは仲買人だけだし(^ ^;。
しかし、「いつもいる人だれか居たっけ」って、まさお…それもどうかと思うぞ(^ ^)。園加、マギー、るうちゃんあたりとはずーっと一緒だと思うんですが(^ ^)。スタンバイとかが違うのかな?
で、面白エピソードを披露してくれました。
大劇場のプログラムでは、まさおとるうちゃん、二人とも髭つけているんですよね。舞台観た後プログラムの写真を見て、「あれ?」と思っていたんですよ私。
あれは実は、元々仲買人は5人とも髭をつける予定だったんだそうです。だから、それで写真も撮った。それが、初日の舞台稽古(?)で、5人とも髭をつけてやっていたら「コメディみたいだから(重たすぎるから、だったかな?)少し髭を減らそう。つける人にはあとで言うから」と三木さんに言われ、全員髭を手にのせて「え、どうするの?私つけるの?つけないの?」とオロオロしたそうな(笑)。
結局、髭をつけているのはもりえとマギーの二人なわけですが…髭萌えモード継続中の猫としては、5人ともつけていたらどんだけ盛り上がったか自分でも不安になるので、三木さんの判断は正解だったと思います。(もりえちゃんの髭にときめき過ぎ)
でも、まさおの髭も観てみたかったなぁ……。本人も、自分のダンディさにはかなり自信があったらしく、残念そうでした。確かに、プログラムのまさお、かっこいいですよね(^ ^)。
ちなみに、“マイ髭”は持っていなくて、髭は床山さんから出るんだそうです。へーへーへー、全然知りませんでした。ご先祖たちとか、ショーの一場面でつけるのとかは当然出るんでしょうけれども。…あ、仲買人も一場面だけか(^ ^;ゞ。
霧矢さんの髭はどうなんでしょうね。あれはマイ髭?
髭の話で長くなってきたなぁ。えーっと、前半はずっとミーマイの話だったんですよね…。
ゆりやんのコックさんは、「貴族の皆様とは関わらないので、結構好き勝手なことをしている」んだそうです。女たらしなんだってさ(^ ^;)。暇さえあれば、とっかえひっかえ近くの子にコナかけているんだそうです。回りも、時々相手してくれたりするらしい。でも、「不真面目だけど、腕はいいんです」と言い訳してました(^ ^)。
一緒にやっているりこ(麻月れんか)ちゃんや沢希理寿さんのコックさんは、どういう設定なんでしょうね。私が観たときの印象は、りこちゃんは禁欲的(←意外と色っぽい)で、理寿ちゃんはちょっと不機嫌そうな感じでしたけど。…毎日違うのかな?
蘭ちゃんは、召使としては「生真面目な召使です」だそう。ゆりやんとまさおが口を揃えて「あの鬘可愛い!」と褒めていました。
ランベスの女では、まさおと同じテーブルについていて「やりたい放題」だそうです。何してたっけ…とにかく忙しくいランベス・ウォークですが、次回は忘れずにチェックしたいと思います。
このあと、新公のジャッキーとジェラルドの話になったのですが。
二人の話を、すごく真剣な顔で聞いているまさおが、とっても上級生でした(*^ ^*)。
ゆりやんが「大劇場でソロで歌うのも、真ん中で芝居をするのも初めてで…『やりたいこと』と『やること』、『やれること』のギャップに苦しみました」みたいな、凄く良い話をしていたんですが。それに対して「すごいなあ、その学年でそんなことまで考えているなんて…」と、しみじみ感心したようにコメントしつつ、ちゃんとフォローしていたのが印象的。
こういう素直なところがまさおの良い処だと思うんですよね。いろいろ大変な時期ではありますが、変に突っ張らず、素直に伸びていってほしい人材だと思います(はぁと)。
そして、コメントを聞くにつけ、おっとりしているけど、ゆりやんはまさに『今』が成長期なんだなあ、と思いました。ものすごい勢いで、色んなことを吸収している時期なんでしょうね。
「ゆりやん」の中で噛み砕かれたそれらの経験が、一回りして表に戻ってくる“時”が、とても楽しみです。
この後はしばらく、博多座ジャッキーに懸けるまさおの話で盛り上がりまくり(^ ^)。いや、面白いからいいんですけど、そりゃー女役の方が準備するものも多いだろうし、でも、…まさおはジェラルドもやるんですよね?……その話は全く出ませんでしたが、大丈夫なのかなぁ…(不安)。
席替えして、後半の話題は、初めて観た宝塚は?とか、受験のきっかけは?とか、宝塚に入って驚いたことは?とか…そんな話だったかな。
それから、下級生二人に「そんなお二人にとって、龍さんはどんな人?」という爆弾質問が(^ ^)。
指名されたゆりやんの方を、じぃーーーーっと見るまさお。
高まる緊張。
息を吸うゆりやん。
「……そんな言わんといて」と小さな声で訴えるまさお。(ある意味めちゃくちゃ可愛い)(惚)
お前いったい、普段何をしているんだまさお、と思ったのは、むしろファンだと思います。……小心者め。
そんなまさおのプレッシャーにも負けず、ほっこりした笑顔のゆりやんのコメントは、「いつもすごく、引っ張っていってくれる人。龍さんがいれば大丈夫、と思える。ついていける人」みたいな感じでした。
蘭ちゃんも可愛い笑顔でうなづいてました。良かったねまさお(*^ ^*)。
関係ないんですけど、まさおって下級生に「龍さん」って呼ばれているんでしょうか?(会話の中ではゆりやんも蘭ちゃんも「龍さん」だった)
となると、越乃リュウちゃんは何て呼ばれているんでしょうね?ナホさんと呼ばれている気配はないし、何より城咲あいちゃんの「えと文」で「リュウさん」って呼ばれてたよね?…謎。
ちなみに、まさおは蘭ちゃんのことは「らん」って呼んでいたような気がします。ゆりやんのことは「シモン」だったかな?蘭ちゃんとゆりやんがお互いに何と呼んでいるのかは不明。だったと思います。(聞き逃していたらすみません)
なんだかまさおの話ばっかりですね。
すみません、まさお好きなもんで、つい。(ゆりやんも蘭ちゃんも大好きですが、何か?)
素のまさおをナマで見たのは初めてだったんですが、頭の良い人だなあと思いました。頭が良くて、素直で、何でもできるけど、“何かが足りない、なのにそれが何なのかわからない”と思い込んでいるひと。
考えすぎているんじゃないかな、と思うんですよ。観客の「目」を、気にしすぎているんじゃないか、と。自身の現状に比べてプロ意識が高すぎる、というべきなのか、あるいはプライドが高すぎる、というべきか。
大事な大事な月っ子ですが。もしかしたら、生え抜きの温泉を出た方が、得るものは大きいかもしれないな、とも思いました。
そのほうが、観客の「心」に気づくかもしれない、と。
……すみません、戯言です。私は、まさおの芝居はとても好きなんです。優しくて、素直で。
だからこそ、ジェラルドはとても似合うんじゃないかな、と楽しみにしています。カタチに囚われず、ジェラルドに「なって」ほしい、と、心から思っています。
で、ゆりやん。
ゆりやんで一番印象に残ったのは、「ハリウッド映画が大好きで、ジョニー・デップのファン」で、なぜ彼のファンになったかというと「役によって、作品によって、見た目も声も喋り方も全然違うからなんです。だから自分も、役柄によって全然別人になれるような舞台人になりたい」と言ってくれたこと。
『芝居の月組』ファンとして、こんなに嬉しいコメントはない!
今はまだ「全然別人」ではないかもしれないけど、とにかく「芝居の役にきちんと入る」ことのできる人なので、これからがとっても楽しみです♪
あの、ほんわかした持ち味が今まではすごく生きていたのですが、次あたりで少し色濃い役、敵役が回ってくると凄く伸びるだろうなあ、と思うんですよね。…日生ギャツビーではどんな役なんでしょうか。配役が…というか、舞台がとにかく楽しみになる人です(*^ ^*)。
蘭ちゃんは、若いのにホントにしっかりしていて、しかもふんわりとした娘役らしい雰囲気も忘れない、娘役の鑑みたいなお嬢さんでした。笑顔が本当に可愛いです!スタイル抜群だし。
ただ、緊張していたのかもしれませんが、舞台では物凄く弾けている人なのに、オフではおとなしいんだなあ、というのが意外でした。あれが素なら良いんですが、もし、「娘役らしくしよう!」と思ってのキャラクター造形なのだとしたら、ちょっとやりすぎのような気が…舞台とのギャップが大きすぎるんだもん(^ ^)。
…しかし可愛かったです。文句なく。ずっと見ていたかったです…。
最後のお土産のメッセージカードの写真は、三人とも白いTシャツ。テーマは「ピュア」だそうです♪月組なので黄色いカードかと思っていたら、ピンクでした。…全組ピンクなのか?それとも微妙にずらしているのか?次回確認…できますように(*^ ^*)。
3人とも、今後の活躍をしみにしています!これからも月組をよろしくねっ☆
.
出演者は、まさお(龍真咲)、ゆりやん(紫門ゆりや)、蘭ちゃん(蘭乃はな)。
私はこのシリーズを見るのは初めてだったのですが。
…これからは毎回欠かさず参加できたらいいなー、と思ったくらい、とっても楽しかったです(はぁと)。
3人とも、とにかく可愛かった!男役二人は黒い上着にジーンズ、蘭ちゃんは黒のワンピ。上半身黒で揃えていて、シックでかっこよかったです。
司会者に「娘役さんで黒い服は珍しいですよね?」と言われて「このために買いました(にこっ)」と答える蘭ちゃんが…いやぁ可愛いのなんの。
「それは…龍さんに強制されて?」とさらに突っ込まれて、笑って誤魔化してたところを見ると、色はまさおが決めたんでしょうね(^ ^)。3人とも、よく似合ってました。
髪は、蘭ちゃんはキチッとまとめて、左にお団子。右側に大きな黒の飾りをつけていて、とにかく可愛い。手首のブレスレットとお揃いで、蘭ちゃんの手作りだそうです(これも今回のため、かな?)。
ゆりやんは金髪で結構長め。舞台ではかっちり撫で付けているので、ふんわりとした髪が珍しい♪普段はあんななのかー。量が多いんですね。男役をするには武器なのかな、それともやっぱり苦労なのかな…。
まさおは髪もキレイにセットして、メークもばっちり。近寄りがたいくらい、隙のない美しさでした。トーク内容もしっかりしていて、でもファン目線なところもちゃんと残していて…とにかくプロ意識の高さを感じましたね。観客の「目」を意識している、という感じ。
下級生は、二人ともトークショーといったものは全く初めての経験、ということで、まさおとは経験の差がでた部分もあるかとは思いますが、とにかく、3人の中では圧倒的な上級生っぷりでした(*^ ^*)。すっごい男前で、ちょっと惚れ直しちゃいました♪
ゆりやんは、舞台でもおっとりした雰囲気が魅力な人ですが、オフでは輪をかけておっっっとりしてる?雰囲気が柔らかくて温かいです。蘭ちゃんは、受け答えも落ち着いているし、下級生だけどゆりやんよりしっかりしていそうな印象でした。7月からのスカイフェアリーズコンビですが、もしかして主導権を握るのは蘭ちゃんなのでは?(笑)。
トーク内容を本気で書き始めるとキリがないのですが、
とりあえず、思い出すままに。
最初は「ME AND MY GIRL」の話。
まさおは「ファン時代に大好きだった作品なので、嬉しい。博多にいけるのも嬉しい」と興奮気味。
いや、あの、博多の前にまだ東宝が3週間以上あるから、ね?
蘭ちゃんが「初日のランベスウォークで客席も一体になってすごく盛り上がって、ああ、再演を待たれていたんだなーと思いました」というようなことを言って、「その気持ちを忘れないようにがんばります」と。
あと、『龍さんはいつも5人組で動いていますが…』と訊かれて、まさおが「5人組?え?なんのこと?」と目を白黒していたのが面白かったです。確かに仲買人、テニスプレーヤー、ランベスの男、幻想の男、フィナーレと同じようなメンバーで踊っていますけれども、全部メンバー違いますからっ>司会。5人なのは仲買人だけだし(^ ^;。
しかし、「いつもいる人だれか居たっけ」って、まさお…それもどうかと思うぞ(^ ^)。園加、マギー、るうちゃんあたりとはずーっと一緒だと思うんですが(^ ^)。スタンバイとかが違うのかな?
で、面白エピソードを披露してくれました。
大劇場のプログラムでは、まさおとるうちゃん、二人とも髭つけているんですよね。舞台観た後プログラムの写真を見て、「あれ?」と思っていたんですよ私。
あれは実は、元々仲買人は5人とも髭をつける予定だったんだそうです。だから、それで写真も撮った。それが、初日の舞台稽古(?)で、5人とも髭をつけてやっていたら「コメディみたいだから(重たすぎるから、だったかな?)少し髭を減らそう。つける人にはあとで言うから」と三木さんに言われ、全員髭を手にのせて「え、どうするの?私つけるの?つけないの?」とオロオロしたそうな(笑)。
結局、髭をつけているのはもりえとマギーの二人なわけですが…髭萌えモード継続中の猫としては、5人ともつけていたらどんだけ盛り上がったか自分でも不安になるので、三木さんの判断は正解だったと思います。(もりえちゃんの髭にときめき過ぎ)
でも、まさおの髭も観てみたかったなぁ……。本人も、自分のダンディさにはかなり自信があったらしく、残念そうでした。確かに、プログラムのまさお、かっこいいですよね(^ ^)。
ちなみに、“マイ髭”は持っていなくて、髭は床山さんから出るんだそうです。へーへーへー、全然知りませんでした。ご先祖たちとか、ショーの一場面でつけるのとかは当然出るんでしょうけれども。…あ、仲買人も一場面だけか(^ ^;ゞ。
霧矢さんの髭はどうなんでしょうね。あれはマイ髭?
髭の話で長くなってきたなぁ。えーっと、前半はずっとミーマイの話だったんですよね…。
ゆりやんのコックさんは、「貴族の皆様とは関わらないので、結構好き勝手なことをしている」んだそうです。女たらしなんだってさ(^ ^;)。暇さえあれば、とっかえひっかえ近くの子にコナかけているんだそうです。回りも、時々相手してくれたりするらしい。でも、「不真面目だけど、腕はいいんです」と言い訳してました(^ ^)。
一緒にやっているりこ(麻月れんか)ちゃんや沢希理寿さんのコックさんは、どういう設定なんでしょうね。私が観たときの印象は、りこちゃんは禁欲的(←意外と色っぽい)で、理寿ちゃんはちょっと不機嫌そうな感じでしたけど。…毎日違うのかな?
蘭ちゃんは、召使としては「生真面目な召使です」だそう。ゆりやんとまさおが口を揃えて「あの鬘可愛い!」と褒めていました。
ランベスの女では、まさおと同じテーブルについていて「やりたい放題」だそうです。何してたっけ…とにかく忙しくいランベス・ウォークですが、次回は忘れずにチェックしたいと思います。
このあと、新公のジャッキーとジェラルドの話になったのですが。
二人の話を、すごく真剣な顔で聞いているまさおが、とっても上級生でした(*^ ^*)。
ゆりやんが「大劇場でソロで歌うのも、真ん中で芝居をするのも初めてで…『やりたいこと』と『やること』、『やれること』のギャップに苦しみました」みたいな、凄く良い話をしていたんですが。それに対して「すごいなあ、その学年でそんなことまで考えているなんて…」と、しみじみ感心したようにコメントしつつ、ちゃんとフォローしていたのが印象的。
こういう素直なところがまさおの良い処だと思うんですよね。いろいろ大変な時期ではありますが、変に突っ張らず、素直に伸びていってほしい人材だと思います(はぁと)。
そして、コメントを聞くにつけ、おっとりしているけど、ゆりやんはまさに『今』が成長期なんだなあ、と思いました。ものすごい勢いで、色んなことを吸収している時期なんでしょうね。
「ゆりやん」の中で噛み砕かれたそれらの経験が、一回りして表に戻ってくる“時”が、とても楽しみです。
この後はしばらく、博多座ジャッキーに懸けるまさおの話で盛り上がりまくり(^ ^)。いや、面白いからいいんですけど、そりゃー女役の方が準備するものも多いだろうし、でも、…まさおはジェラルドもやるんですよね?……その話は全く出ませんでしたが、大丈夫なのかなぁ…(不安)。
席替えして、後半の話題は、初めて観た宝塚は?とか、受験のきっかけは?とか、宝塚に入って驚いたことは?とか…そんな話だったかな。
それから、下級生二人に「そんなお二人にとって、龍さんはどんな人?」という爆弾質問が(^ ^)。
指名されたゆりやんの方を、じぃーーーーっと見るまさお。
高まる緊張。
息を吸うゆりやん。
「……そんな言わんといて」と小さな声で訴えるまさお。(ある意味めちゃくちゃ可愛い)(惚)
お前いったい、普段何をしているんだまさお、と思ったのは、むしろファンだと思います。……小心者め。
そんなまさおのプレッシャーにも負けず、ほっこりした笑顔のゆりやんのコメントは、「いつもすごく、引っ張っていってくれる人。龍さんがいれば大丈夫、と思える。ついていける人」みたいな感じでした。
蘭ちゃんも可愛い笑顔でうなづいてました。良かったねまさお(*^ ^*)。
関係ないんですけど、まさおって下級生に「龍さん」って呼ばれているんでしょうか?(会話の中ではゆりやんも蘭ちゃんも「龍さん」だった)
となると、越乃リュウちゃんは何て呼ばれているんでしょうね?ナホさんと呼ばれている気配はないし、何より城咲あいちゃんの「えと文」で「リュウさん」って呼ばれてたよね?…謎。
ちなみに、まさおは蘭ちゃんのことは「らん」って呼んでいたような気がします。ゆりやんのことは「シモン」だったかな?蘭ちゃんとゆりやんがお互いに何と呼んでいるのかは不明。だったと思います。(聞き逃していたらすみません)
なんだかまさおの話ばっかりですね。
すみません、まさお好きなもんで、つい。(ゆりやんも蘭ちゃんも大好きですが、何か?)
素のまさおをナマで見たのは初めてだったんですが、頭の良い人だなあと思いました。頭が良くて、素直で、何でもできるけど、“何かが足りない、なのにそれが何なのかわからない”と思い込んでいるひと。
考えすぎているんじゃないかな、と思うんですよ。観客の「目」を、気にしすぎているんじゃないか、と。自身の現状に比べてプロ意識が高すぎる、というべきなのか、あるいはプライドが高すぎる、というべきか。
大事な大事な月っ子ですが。もしかしたら、生え抜きの温泉を出た方が、得るものは大きいかもしれないな、とも思いました。
そのほうが、観客の「心」に気づくかもしれない、と。
……すみません、戯言です。私は、まさおの芝居はとても好きなんです。優しくて、素直で。
だからこそ、ジェラルドはとても似合うんじゃないかな、と楽しみにしています。カタチに囚われず、ジェラルドに「なって」ほしい、と、心から思っています。
で、ゆりやん。
ゆりやんで一番印象に残ったのは、「ハリウッド映画が大好きで、ジョニー・デップのファン」で、なぜ彼のファンになったかというと「役によって、作品によって、見た目も声も喋り方も全然違うからなんです。だから自分も、役柄によって全然別人になれるような舞台人になりたい」と言ってくれたこと。
『芝居の月組』ファンとして、こんなに嬉しいコメントはない!
今はまだ「全然別人」ではないかもしれないけど、とにかく「芝居の役にきちんと入る」ことのできる人なので、これからがとっても楽しみです♪
あの、ほんわかした持ち味が今まではすごく生きていたのですが、次あたりで少し色濃い役、敵役が回ってくると凄く伸びるだろうなあ、と思うんですよね。…日生ギャツビーではどんな役なんでしょうか。配役が…というか、舞台がとにかく楽しみになる人です(*^ ^*)。
蘭ちゃんは、若いのにホントにしっかりしていて、しかもふんわりとした娘役らしい雰囲気も忘れない、娘役の鑑みたいなお嬢さんでした。笑顔が本当に可愛いです!スタイル抜群だし。
ただ、緊張していたのかもしれませんが、舞台では物凄く弾けている人なのに、オフではおとなしいんだなあ、というのが意外でした。あれが素なら良いんですが、もし、「娘役らしくしよう!」と思ってのキャラクター造形なのだとしたら、ちょっとやりすぎのような気が…舞台とのギャップが大きすぎるんだもん(^ ^)。
…しかし可愛かったです。文句なく。ずっと見ていたかったです…。
最後のお土産のメッセージカードの写真は、三人とも白いTシャツ。テーマは「ピュア」だそうです♪月組なので黄色いカードかと思っていたら、ピンクでした。…全組ピンクなのか?それとも微妙にずらしているのか?次回確認…できますように(*^ ^*)。
3人とも、今後の活躍をしみにしています!これからも月組をよろしくねっ☆
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ミーマイの歩き方【5】
2008年6月14日 宝塚(月)東宝劇場での「ME AND MY GIRL」新人公演。やっと半分きました!……がんばります。
幕間のミニショー。
ランベス・ウォークの幕が降りて、休憩かな?と思っていると、そのまま音楽が入ってライトが入る。
あれ?と思っていると…
上手からまん(貴千碧)ちゃん&もえ(麗百愛)ちゃん、下手から煌月爽矢さん、舞乃ゆかちゃんが登場。本公演フィナーレの最初の銀橋(青樹・龍・メイ役)の衣装で、4人ともめちゃくちゃ可愛かったです。
これ、どっちも同期コンビなんですよね。なんだか幸せそうな二組でした♪
しかし…せっかくまんちゃんともえちゃんが組んでるのに、踊らないなんてっ!(T T)。銀橋でもちょっとくらいなら踊れるはずなのにー。
ゆかちゃんは、目立つ場面はここだけだったかかな?いつどこに居ても可愛いんですけどね(はぁと)。かなり抜擢だと思うんですけど、齋藤さん好みの可愛らしさなのでしょうか。みあちゃんの方が好みかと思うんですが…(←齋藤さんを何者だと思っているんですか)
幕が開くと、図書室。
あれ?と思う暇もなく芝居が始まるんですが、まるっと一場面カットとは、齋藤さんも思い切ったことするな、と思いました(やっぱり今回の新公脚本は齋藤さんだったらしいですね)。
ビルとサリーの可愛いいやり取り。
サリーは、この前にマリアからビルと別れるように、それも、ビルが追いかけて行くことのないよう“はっきりと”別れることを依頼されているんですよね。そして、それを“あごで受け止めてスマイル♪しようと”している。そこの部分が丸ごと省略されてしまったわけですが、しずくちゃんのサリーは、場面がないなりに、その決意をしっかりと表現できていたと思います。
ビルの幸せだけが、彼女の希みだ、と。
そして、そんなサリーの想いに、ビルはぜんぜん気づかない…。
新しい家族を得て、有頂天なビル。一生懸命歴史を覚え、礼儀作法を覚え、どんどん知らない言葉を喋るようになっていくビル。
当たり前みたいに「ずっと一緒に」なんて言われても、あたしはいったいどうしたらいいの?傍にいたらいけないことだけは、わかる。だったらランベスに戻るしかない…サリーはそこしか知らないんだから。
「いちどハートを喪くしたら…」
でも、それでもサリーは幸せなのが、痛いほどわかる。
ビルはメイフェアで幸せになれるんだ、と、本当に本気で信じているから。
…痛いほど胸は苦しくても、自分は自分で、ランベスで幸せに生きていけると判っている。
だから、幸せ。ビルが幸せだから、だからあたしは、幸せ。
自分を犠牲にするという気持ちがこれっぽっちもないところが、しずくサリーの良さだったと思います。今の自分はメイフェアにふさわしくない。だから、ビルの傍にはいられない。たったそれだけの、端的な事実が見えているサリー。
端から見ていると本当にけなげで一途で。
ほんとに可愛いよお〜〜〜(*^ ^*)。
サリーが出て行くと、入れ違いにビルが戻ってくる。
マリアと共に。
二幕のマリアは、羽咲まなちゃん。りおんくんに比べるとずいぶん小柄でしたが(笑)、ヘアフォード家の歌は素晴らしかったです(*^ ^*)。
先祖さんたちも、それはそれは素晴らしかった……しかし!!
…すみません。あまりにも忙しくて、観るのに精一杯で、容量オーバーしました……(T T)。
とりあえず、本公演は全員男役さんなんですが、新公は結構娘役がいたのが面白かったです。大きさがいろいろで(笑)。しかし(都月)みあちゃんはホントに目立つな…(小さいのと、仕草に特徴があるので)。
五十鈴さんがいると思わなかった(本公演でも入っているから)のでびっくりしたんですが、あれは誰のポジションだったっけ?五十鈴さんが入るなら、りおんくんやゆりやんも入れて良かったんでは、と思うんですが、このへんは影コーラスでしたね。さすがに厚みのあるコーラスでした。
プログラムを見たのは終わった後だったんですが、台詞のある3人にちゃんと役名がついていたのにウケちゃいました(^ ^)。そうだよねー、ちゃんと名前があるのにねぇ。
3人とも、よく声を作りこんでいて良かったと思います。さすがの篁くんもちゃんと厳しい顔をしていたし(^ ^)。朝凪さん、有瀬さんはお二人とも上背があるので迫力でした。個人的に、鳳月杏ちゃんの頬のラインが祐飛さんに似ていたのがツボでした。祐飛さんのご先祖もあんな感じだったんでしょうか……。
ご先祖たちに翻弄されまくるみりおくんと、全く見えていないままにど迫力で歌いきる羽咲まなちゃんの対比が実に良かったです。
まなちゃん、以前からお芝居できる人だとは思っていましたが、さすがの貫禄ですねぇ。かっこ良かったです♪日生ではどんな役でしょうか。楽しみです♪
マリアが去った後は、男同士の本音で語ろう場面。
二幕のジョン卿は光月るうちゃん。パーチェスターはみっしょん(美翔かずき)。
るうちゃん、さすがのお芝居でした!!可愛いのに、渋い。底のない優しさと、オトナのオトコの包容力。
みりおくんの優しさとはまた違う、人生経験のある優しさを感じました。それでいてちゃんと小物感も外さない(^ ^;)。みりおくんとの芝居の相性も良かったし、なんだかいかにも「月組らしい」場面でした☆
みっしょんは、有能な弁護士というよりはヤリ手の営業マンみたい(^ ^; …パーチェスターって、本来は一幕冒頭の「お邸の弁護士」で全てのキャラクターを出して、あとはその余禄でおかしみを出すタイプの役柄なので、二幕だけやるのはすっごく難しかっただろうと思うのですが。…嵌り役だった五十鈴さんとはまた違う、みっしょんらしい可愛らしい役作りでしたね。どっしりしたキャラではなく、ちょっと刺身のツマみたいな。あれはあれで、全幕作りこんでいたら面白かったと思うのですが……
それでも、マリアが出てきたときの慌てっぷりでちゃんと笑いを取っていたのはさすが関西人(^ ^)。おとめの「好きな花」にサボテンをあげるだけありますねっ♪(・・)
呑ん兵衛たちの相談が無責任な感じにまとまったところで、マリアたちが登場。
…ぱっっ!、と逃げるパーチェスター、そろりそろりと隠れるジョン卿。お二人とも、本公演とは違うタイミングだったと思うんですが…どちらも性格がよく出ていたと思います。
そんな二人がちゃーんと視界に入っていながら、まったく無反応な羽咲マリアはとても男前でした。
連れてこられた意味がわかっていないっぽいジャスパー卿のきっしー(彩央寿音)が、とにかく間がよくてステキ。
バターズビー夫妻は、この場面だけすこーし卿(沢希理寿)の方が主導権を握っている感じ?(←先に立って歩いてくる、とか、そんな程度のことですが)
ジャッキーとジェラルドは、とにかく可愛い。二幕ジェラルドの宇月くんは、ゆりやんより少し小柄なので、ジャッキーの後をついてきた弟、みたいに見えちゃったのはいいのかなあ…と思いつつ、でも可愛かったのでOKかな、と♪
「愛が世界を回らせる」
この素晴らしいナンバー。みりおくんのビルと、るうちゃんのジョニー。可愛らしくて一生懸命でやさしい二人の、愛に満ちた場面でした。
サリーに会いたくて、今すぐ会いたくてたまらないビル。
若い二人を助けて、マリアへの愛を打ち明ける決心をしたジョニー。
愛が地球を回らせる。愛がなくちゃ生きられない。生きる意味がない!!
この可愛らしいナンバーで涙が出る自分ってどうなの?と突っ込みながら。
ぐるぐる回る世界の真ん中で、ぐでぐでと倒れこむ二人。
背中を合わせて支え合って、
「どうしてこんなにもかもぐるぐる回ってるんだろうねぇ…」
と呟くみりおくんが、可愛くて可愛くて。
ラストのオチで見せられた金時計に、一瞬全く反応しないジョニーに、そうそう、酔っ払ってる時って、反応鈍いときあるよね(^ ^)と思いつつ、
…二人とも、酔っ払いの芝居の巧さは本役以上だったよーな気がするんですけど、どゆことっ!?
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幕間のミニショー。
ランベス・ウォークの幕が降りて、休憩かな?と思っていると、そのまま音楽が入ってライトが入る。
あれ?と思っていると…
上手からまん(貴千碧)ちゃん&もえ(麗百愛)ちゃん、下手から煌月爽矢さん、舞乃ゆかちゃんが登場。本公演フィナーレの最初の銀橋(青樹・龍・メイ役)の衣装で、4人ともめちゃくちゃ可愛かったです。
これ、どっちも同期コンビなんですよね。なんだか幸せそうな二組でした♪
しかし…せっかくまんちゃんともえちゃんが組んでるのに、踊らないなんてっ!(T T)。銀橋でもちょっとくらいなら踊れるはずなのにー。
ゆかちゃんは、目立つ場面はここだけだったかかな?いつどこに居ても可愛いんですけどね(はぁと)。かなり抜擢だと思うんですけど、齋藤さん好みの可愛らしさなのでしょうか。みあちゃんの方が好みかと思うんですが…(←齋藤さんを何者だと思っているんですか)
幕が開くと、図書室。
あれ?と思う暇もなく芝居が始まるんですが、まるっと一場面カットとは、齋藤さんも思い切ったことするな、と思いました(やっぱり今回の新公脚本は齋藤さんだったらしいですね)。
ビルとサリーの可愛いいやり取り。
サリーは、この前にマリアからビルと別れるように、それも、ビルが追いかけて行くことのないよう“はっきりと”別れることを依頼されているんですよね。そして、それを“あごで受け止めてスマイル♪しようと”している。そこの部分が丸ごと省略されてしまったわけですが、しずくちゃんのサリーは、場面がないなりに、その決意をしっかりと表現できていたと思います。
ビルの幸せだけが、彼女の希みだ、と。
そして、そんなサリーの想いに、ビルはぜんぜん気づかない…。
新しい家族を得て、有頂天なビル。一生懸命歴史を覚え、礼儀作法を覚え、どんどん知らない言葉を喋るようになっていくビル。
当たり前みたいに「ずっと一緒に」なんて言われても、あたしはいったいどうしたらいいの?傍にいたらいけないことだけは、わかる。だったらランベスに戻るしかない…サリーはそこしか知らないんだから。
「いちどハートを喪くしたら…」
でも、それでもサリーは幸せなのが、痛いほどわかる。
ビルはメイフェアで幸せになれるんだ、と、本当に本気で信じているから。
…痛いほど胸は苦しくても、自分は自分で、ランベスで幸せに生きていけると判っている。
だから、幸せ。ビルが幸せだから、だからあたしは、幸せ。
自分を犠牲にするという気持ちがこれっぽっちもないところが、しずくサリーの良さだったと思います。今の自分はメイフェアにふさわしくない。だから、ビルの傍にはいられない。たったそれだけの、端的な事実が見えているサリー。
端から見ていると本当にけなげで一途で。
ほんとに可愛いよお〜〜〜(*^ ^*)。
サリーが出て行くと、入れ違いにビルが戻ってくる。
マリアと共に。
二幕のマリアは、羽咲まなちゃん。りおんくんに比べるとずいぶん小柄でしたが(笑)、ヘアフォード家の歌は素晴らしかったです(*^ ^*)。
先祖さんたちも、それはそれは素晴らしかった……しかし!!
…すみません。あまりにも忙しくて、観るのに精一杯で、容量オーバーしました……(T T)。
とりあえず、本公演は全員男役さんなんですが、新公は結構娘役がいたのが面白かったです。大きさがいろいろで(笑)。しかし(都月)みあちゃんはホントに目立つな…(小さいのと、仕草に特徴があるので)。
五十鈴さんがいると思わなかった(本公演でも入っているから)のでびっくりしたんですが、あれは誰のポジションだったっけ?五十鈴さんが入るなら、りおんくんやゆりやんも入れて良かったんでは、と思うんですが、このへんは影コーラスでしたね。さすがに厚みのあるコーラスでした。
プログラムを見たのは終わった後だったんですが、台詞のある3人にちゃんと役名がついていたのにウケちゃいました(^ ^)。そうだよねー、ちゃんと名前があるのにねぇ。
3人とも、よく声を作りこんでいて良かったと思います。さすがの篁くんもちゃんと厳しい顔をしていたし(^ ^)。朝凪さん、有瀬さんはお二人とも上背があるので迫力でした。個人的に、鳳月杏ちゃんの頬のラインが祐飛さんに似ていたのがツボでした。祐飛さんのご先祖もあんな感じだったんでしょうか……。
ご先祖たちに翻弄されまくるみりおくんと、全く見えていないままにど迫力で歌いきる羽咲まなちゃんの対比が実に良かったです。
まなちゃん、以前からお芝居できる人だとは思っていましたが、さすがの貫禄ですねぇ。かっこ良かったです♪日生ではどんな役でしょうか。楽しみです♪
マリアが去った後は、男同士の本音で語ろう場面。
二幕のジョン卿は光月るうちゃん。パーチェスターはみっしょん(美翔かずき)。
るうちゃん、さすがのお芝居でした!!可愛いのに、渋い。底のない優しさと、オトナのオトコの包容力。
みりおくんの優しさとはまた違う、人生経験のある優しさを感じました。それでいてちゃんと小物感も外さない(^ ^;)。みりおくんとの芝居の相性も良かったし、なんだかいかにも「月組らしい」場面でした☆
みっしょんは、有能な弁護士というよりはヤリ手の営業マンみたい(^ ^; …パーチェスターって、本来は一幕冒頭の「お邸の弁護士」で全てのキャラクターを出して、あとはその余禄でおかしみを出すタイプの役柄なので、二幕だけやるのはすっごく難しかっただろうと思うのですが。…嵌り役だった五十鈴さんとはまた違う、みっしょんらしい可愛らしい役作りでしたね。どっしりしたキャラではなく、ちょっと刺身のツマみたいな。あれはあれで、全幕作りこんでいたら面白かったと思うのですが……
それでも、マリアが出てきたときの慌てっぷりでちゃんと笑いを取っていたのはさすが関西人(^ ^)。おとめの「好きな花」にサボテンをあげるだけありますねっ♪(・・)
呑ん兵衛たちの相談が無責任な感じにまとまったところで、マリアたちが登場。
…ぱっっ!、と逃げるパーチェスター、そろりそろりと隠れるジョン卿。お二人とも、本公演とは違うタイミングだったと思うんですが…どちらも性格がよく出ていたと思います。
そんな二人がちゃーんと視界に入っていながら、まったく無反応な羽咲マリアはとても男前でした。
連れてこられた意味がわかっていないっぽいジャスパー卿のきっしー(彩央寿音)が、とにかく間がよくてステキ。
バターズビー夫妻は、この場面だけすこーし卿(沢希理寿)の方が主導権を握っている感じ?(←先に立って歩いてくる、とか、そんな程度のことですが)
ジャッキーとジェラルドは、とにかく可愛い。二幕ジェラルドの宇月くんは、ゆりやんより少し小柄なので、ジャッキーの後をついてきた弟、みたいに見えちゃったのはいいのかなあ…と思いつつ、でも可愛かったのでOKかな、と♪
「愛が世界を回らせる」
この素晴らしいナンバー。みりおくんのビルと、るうちゃんのジョニー。可愛らしくて一生懸命でやさしい二人の、愛に満ちた場面でした。
サリーに会いたくて、今すぐ会いたくてたまらないビル。
若い二人を助けて、マリアへの愛を打ち明ける決心をしたジョニー。
愛が地球を回らせる。愛がなくちゃ生きられない。生きる意味がない!!
この可愛らしいナンバーで涙が出る自分ってどうなの?と突っ込みながら。
ぐるぐる回る世界の真ん中で、ぐでぐでと倒れこむ二人。
背中を合わせて支え合って、
「どうしてこんなにもかもぐるぐる回ってるんだろうねぇ…」
と呟くみりおくんが、可愛くて可愛くて。
ラストのオチで見せられた金時計に、一瞬全く反応しないジョニーに、そうそう、酔っ払ってる時って、反応鈍いときあるよね(^ ^)と思いつつ、
…二人とも、酔っ払いの芝居の巧さは本役以上だったよーな気がするんですけど、どゆことっ!?
.
夏の博多座公演「ME AND MY GIRL」のキャストが発表されました!
ビル(霧矢)&サリー(羽桜)&マリア(京)は判っていたので、他のキャストについて。
ちなみに、発表前の予想はこちら。
http://diarynote.jp/d/80646/20080523.html
ジョン卿 桐生園加
おおお、意外なキャスティング。きりやんも可愛いオジサマでしたけど、あれに輪をかけて可愛くなりそうですね(笑)。京さんマリアとは随分年齢差のあるカップルですが…。
でも、(私は観ていませんが)「ラ・エスペランサ」の新公ファビエルさんは良かったそうなので、オジサマ役も期待してしまおう!!
とりあえず、……声はなるべく低くお願いします。
ジャッキー&ジェラルド 龍真咲/明日海りお 役替り
今日から私を“予言者”と呼んでください(^ ^)
いやー、マジ実現すると思いませんでしたわ、役替り。
嬉しいです。夏の博多旅行、決定♪♪飛行機取らなくっちゃー!(←その前に、チケットは取れるのか…?)
ヘザーセット 研ルイス
楽しみですねぇ。「マジシャンの憂鬱」の執事も良かったし、期待のキャストです。台詞は少ないけど、印象的なものばかりなのであの美声で聴けるのは嬉しいな♪
そういえば。反応し損ねておりましたが、イゾラベッラ・サロンコンサート決定、おめでとうございます!!
パーチェスター 星条海斗
おめでとうございます!このキャストについては予想したときにコメントしたので、そのままで。とっても楽しみにしています!
バターズビー夫妻 良基天音&花瀬みずか
すずなとは全く持ち味が違うあーちゃん。副組長としての初仕事ですね!…ほわわんとしたかえこちゃんを、どうぞよろしくお願いいたします……(なんだかすごく浮世離れしたカップルになりそう…笑)
ジャスパー卿 朝桐紫乃
実はここがメチャクチャ楽しみだったりする(*^ ^*)。しのちゃん、がんばれ!!
ランベスキング&クィーン 麻月れんか&玲実くれあ
一年前の「ハロー!ダンシング」以来、ダンサー認定なりこちゃん。小柄だけどあの華やかな衣装に負けない存在感はある人だと思うので、楽しみです。くれあちゃんも良く似合いそうだなあ〜!
ソフィア・ブライトン 萌花ゆりあ
このキャスティングにはちょっと興奮。あの小さな頭の脇に葡萄が下がるのか……似合いそう!!声もかわいらしい人なので、あのさりげなーいトボけっぷりが早く観たい♪♪
ボブ 響れおな
新公が凄く良かったのでメチャクチャ楽しみ。芝居上手な人なので、霧矢さんと芝居で組むチャンスを逃さずに1ヶ月楽しんでほしいです。
本公演と同役なのは、85期のお姉さまトリオ(美鳳、音姫、天野)のみ。あとは全員変わるんですね。全然雰囲気違うんだろうなあ〜。
…あ。仲買人もテニスプレーヤー(男)も幻想の男も全員変わるのか。麻月、響、貴千、千海、輝城…あたりになるのかな?こちらも期待♪♪
まぁ、全ては今の東宝劇場公演をまっとうしてから、ということですけれども。
それにしても!きりやんのビル、メチャクチャ楽しみだ〜〜っっ!!!ああ、早く始まらないかなあ〜〜♪
最後に。
タイミングを外して、反応しそこねてしまった「イゾラベッラ・サロンコンサート」についてちょっとだけ。
たっちん(和音美桜)が8月、研ちゃんが9月…DSをするにはちょっと厳しい、組子の歌ウマさんのコンサート。実に実に素晴らしい企画をありがとう!!>劇団、という感じなのですが。
この流れで行くと、次は10月7日・8日で花組さん、11月4・5日で星組さん、12月2・3日で雪組さん、ですよね?
いや、それだと他の公演とかぶってしまうから無理かな?(このコンサートをやるような歌ウマの実力派上級生を遊ばせておく劇団とも思えない)…もしかして、10月は誰か専科さんかOG、11月に花組、12月に星組、来年早々に雪組、っていう計画だとか?
なんにせよ、続報が楽しみです♪そして、次こそはぜひ、私が宝塚に行けるときに開催してください…。たっちんのも研ちゃんのも、聴きたかったのに〜〜〜っ(T T)。
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ビル(霧矢)&サリー(羽桜)&マリア(京)は判っていたので、他のキャストについて。
ちなみに、発表前の予想はこちら。
http://diarynote.jp/d/80646/20080523.html
ジョン卿 桐生園加
おおお、意外なキャスティング。きりやんも可愛いオジサマでしたけど、あれに輪をかけて可愛くなりそうですね(笑)。京さんマリアとは随分年齢差のあるカップルですが…。
でも、(私は観ていませんが)「ラ・エスペランサ」の新公ファビエルさんは良かったそうなので、オジサマ役も期待してしまおう!!
とりあえず、……声はなるべく低くお願いします。
ジャッキー&ジェラルド 龍真咲/明日海りお 役替り
今日から私を“予言者”と呼んでください(^ ^)
いやー、マジ実現すると思いませんでしたわ、役替り。
嬉しいです。夏の博多旅行、決定♪♪飛行機取らなくっちゃー!(←その前に、チケットは取れるのか…?)
ヘザーセット 研ルイス
楽しみですねぇ。「マジシャンの憂鬱」の執事も良かったし、期待のキャストです。台詞は少ないけど、印象的なものばかりなのであの美声で聴けるのは嬉しいな♪
そういえば。反応し損ねておりましたが、イゾラベッラ・サロンコンサート決定、おめでとうございます!!
パーチェスター 星条海斗
おめでとうございます!このキャストについては予想したときにコメントしたので、そのままで。とっても楽しみにしています!
バターズビー夫妻 良基天音&花瀬みずか
すずなとは全く持ち味が違うあーちゃん。副組長としての初仕事ですね!…ほわわんとしたかえこちゃんを、どうぞよろしくお願いいたします……(なんだかすごく浮世離れしたカップルになりそう…笑)
ジャスパー卿 朝桐紫乃
実はここがメチャクチャ楽しみだったりする(*^ ^*)。しのちゃん、がんばれ!!
ランベスキング&クィーン 麻月れんか&玲実くれあ
一年前の「ハロー!ダンシング」以来、ダンサー認定なりこちゃん。小柄だけどあの華やかな衣装に負けない存在感はある人だと思うので、楽しみです。くれあちゃんも良く似合いそうだなあ〜!
ソフィア・ブライトン 萌花ゆりあ
このキャスティングにはちょっと興奮。あの小さな頭の脇に葡萄が下がるのか……似合いそう!!声もかわいらしい人なので、あのさりげなーいトボけっぷりが早く観たい♪♪
ボブ 響れおな
新公が凄く良かったのでメチャクチャ楽しみ。芝居上手な人なので、霧矢さんと芝居で組むチャンスを逃さずに1ヶ月楽しんでほしいです。
本公演と同役なのは、85期のお姉さまトリオ(美鳳、音姫、天野)のみ。あとは全員変わるんですね。全然雰囲気違うんだろうなあ〜。
…あ。仲買人もテニスプレーヤー(男)も幻想の男も全員変わるのか。麻月、響、貴千、千海、輝城…あたりになるのかな?こちらも期待♪♪
まぁ、全ては今の東宝劇場公演をまっとうしてから、ということですけれども。
それにしても!きりやんのビル、メチャクチャ楽しみだ〜〜っっ!!!ああ、早く始まらないかなあ〜〜♪
最後に。
タイミングを外して、反応しそこねてしまった「イゾラベッラ・サロンコンサート」についてちょっとだけ。
たっちん(和音美桜)が8月、研ちゃんが9月…DSをするにはちょっと厳しい、組子の歌ウマさんのコンサート。実に実に素晴らしい企画をありがとう!!>劇団、という感じなのですが。
この流れで行くと、次は10月7日・8日で花組さん、11月4・5日で星組さん、12月2・3日で雪組さん、ですよね?
いや、それだと他の公演とかぶってしまうから無理かな?(このコンサートをやるような歌ウマの実力派上級生を遊ばせておく劇団とも思えない)…もしかして、10月は誰か専科さんかOG、11月に花組、12月に星組、来年早々に雪組、っていう計画だとか?
なんにせよ、続報が楽しみです♪そして、次こそはぜひ、私が宝塚に行けるときに開催してください…。たっちんのも研ちゃんのも、聴きたかったのに〜〜〜っ(T T)。
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ミーマイの歩き方【4】
2008年6月11日 宝塚(月)東宝劇場での「ME AND MY GIRL」。
本公演の前に、途中になっている新公の続きを。
パブ「ヘアフォード・アームズ」。
銃を抱いてパブへ現れるビル、満面の笑顔で迎えるサリー。
たったそれだけで、涙が出るほど切ない二人。
「あたしはランベスに帰るよ」
「駄目だ!」
という会話の切実さと迫力は、本役のお二人の方があると思うのですが、新公の二人は、とにかく胸が締め付けられるほど切なかった…(T T)。
「君が帰るんなら、僕も帰る」
「そんなこと、いけないよ…」
という会話の、甘やかな切なさ。
どうしてこんなに切ないんだろう、涙が出るんだろう…、と思っていたのですが。
かなみちゃんのサリーは、大人の女なんですね。とてもリアルに、女。恋人のことを深く理解していて、彼の幸せのために身をひくことができる、思いやり深く愛情深い、オトナの、女。
全然違うんですけれども、たとえば「ばらの騎士(=愛のソナタ)」の侯爵夫人のような、貫禄のある愛の女神のような…。
だから、かなみちゃんのサリーは哀れなんだけど、可哀相なんだけど、切なくはない。
彼女自身、自分が何をしているかを知っているから。
でも、しずくちゃんのサリーは、ものすごく“少女”だった。
学年や年齢の問題じゃないと思うんですよね。しずくちゃんもそんなに若いわけじゃないし。あくまでも、役者の持ち味の話なんですが。
しずくちゃんのサリーが“子供っぽい”っていうのともちょっと違う。単純に、かなみちゃんはいつだってリアルな“女”を演じようとするタイプで、しずくちゃんは根っからファンタジックな存在感の持ち主だ、っていう話。
「サリー」という役は、主人公が執着するだけの可愛らしさと、ジョン卿が「助けてあげたい!」と思うだけの魅力があれば良い訳で。魚市場で働きながら、小さなブティックを夢見る、ひたむきで一生懸命で、頭が良くて素直な女性、というだけの役。
別に、少女でもリアルに大人の女でも、どちらの解釈も全然問題なく成立するのですが。
(ビルが大人でも少年でもどちらもありであるように)
ただ。新公サリーがあんなにも切ないのは、“少女”だからなのではないか、と思ったんですよね。
何もわかっていない、自分が何をやっているのか、自分のやっていることの結果がどういうことか全然わかっていない。
罪作りで残酷な“少女”の一人。
かなみちゃんのサリーはひたすら魅力的で、可愛くて、でも、“切なく”はなかった。それは、彼女のサリーは自分が何をやっているのかわかっているからなんじゃないか、と。
だから、彼女は身を引かざるをえなくて哀れだけれども、「仕方ない」と思う。「仕方ない」と、サリー自身が思っている。
しずくちゃんのサリーは、“哀れ”じゃないんですよね。
憐れみをうける謂れはないんです。彼女は幸せだから。
切ないのは観ている観客だけで、サリー本人は自分がどう感じているのかさえ、真実のところは気づいていない。ビルに家族を与えてあげることができて良かった、と、そう思い込もうとしている。
自分を喪ったビルがどう思うか、は想像しているけれども、その思いの深さに気づいていない。彼に家族を与えてあげたい気持ちでいっぱいで。
あたしには家族がいるけど、彼の家族は、今まではあたしひとりだった。だけど、これからはあたしじゃない家族ができたんだ。良かった…
「彼のルーツはここにあるんだよ。ランベスにはないんだよ…」
その台詞を微笑みと共に語るサリーに……涙。
名曲「いちどハートを失くしたら」は、もちろんかなみちゃんの歌唱あってこその名曲。しずくちゃんには、いかにも荷が重いナンバーでしたが。
確かに、新公では手に汗を握りながらの場面になりましたけれども。
でも。しずくちゃん、声は細いけど声質そのものは澄んだソプラノだし、音程もそんなに悪くありません。かなみちゃんの歌を聴いていなければ、そんなに違和感なかったんじゃないか…と思うのは、前後の芝居が良かったからの贔屓目かな?
多分、二幕の「あごで受け止めて」の方がしずくちゃんにとってはハードルが高いはず。…だからこそ、の齋藤さんの親心かとは思います。が。博多座までは、まだ2ヶ月あるっ!!しずくちゃん、がんばれっ!!
ヘアフォードホールのテラス。
ヘザーセットは随分ビルよりになって、召使たちの雰囲気もだいぶ柔らかくなってきた、このタイミングでのパーティ。
この雰囲気づくりも本当に見事だなあと感心しました。ね、齋藤さん♪
役付きでは、ワーシントンワーシントン夫人(天野ほたる)の白雪さち花ちゃんが存在感があって良かったなあ♪声がいい人は本当にお得ですね。
ディス夫人(花瀬みずか)の妃乃あんじさんもしっとりと落ち着きのある美人で役にあっていたと思います。メイ(羽桜しずく)の咲希あかねちゃんは、ホントに可愛くて魅力的♪
ソフィア・ブライトン(ジャッキーズ役替り)の琴音和葉ちゃんは、お姉さんの達者さを彷彿とさせる巧さ。ぱっと目立つ美人ではないけど、いい芝居するんですよね、いつも。そういえば昔、Graphの企画で祐飛さんの相手をして「芝居の巧い子」と宣伝されていたっけなぁ(懐)。
このあたりまでは役付きを追いかけるのに精一杯で、あとはみっしょんくらいしか解りませんでした…。美女の肩をさりげなく抱いて階段を降りてくるみっしょんにときめきつつ、マリアの華やかな美しさにすっかり目を奪われておりました。
りおんくん、ほんっとーに美人だなーっ!!
ああ、もう一回(と言わず10回でも20回でも)観たかった……。早くCSでやらないかなあ(T T)。
乱入してくるランベスメンバー。
ランベスキング&クイーンの瑞羽奏都くん、玲実くれあちゃんのコンビは、華やかで衣装負けしない、いいコンビでした。本公演もそうなんですけど、これだけのダンサーを揃えているんだから、もう少ししっかり踊らせてほしいなー。
ランベス・ウォークの始まり、ビルに帽子を(頭ごと)差し出す研ちゃんポジは、鼓さん。満面の笑顔がすごく可愛い。帽子を取られた後、さりげなく懐からベレー帽を出して被る仕草がかっこいいです。やっぱり楠恵華さんに似てる気が…小芝居キングなところも含めて。
響くん、宇月くんあたりも賑やかに踊りまくっていましたが、残念ながらあまり余裕がなく(涙)。観たい人が多すぎて、あちこち目が泳いでしまって細かいところはあまり覚えていません(T T)。
あ。
ランベスメンバーを先に書いてしまって、ナンバーに入る前のビルとサリー、マリアの芝居を書いてませんでしたね(^ ^;ゞ
すでにビルを“家族”として受け入れている、マリア。
サリーとマリア、両方を“家族”にしたい、ビル。
そして、ビルに“ホントウの家族”を与えてあげたいと願う、サリー。
この3人の会話のすれ違いの、切ないこと…!
「ランベス・ウォーク」が始まってからも、しばらくビルに背を向けて、俯いているサリー。
そんなサリーを見て、一瞬笑顔を消すビル。
華やかに明るい、最高にゴキゲンなミュージカルナンバーの真ん中で。
丸めた背筋を伸ばし、笑顔を取り戻して踊りだすサリーと、そんなサリーを見て心底嬉しそうなビルと。
そんな二人をみているだけで、
胸が締め付けられるように苦しくて。
涙が止まらなくて。
ランベス・ウォークは、泣けるナンバーだったんですね…(T T)。
ただただ、観ているだけで幸せで、幸せすぎて、涙が溢れる。
仕事の疲れもストレスも、何もかも洗い流してくれた、ピュアなな涙。
この公演を観ることができて、本当に良かった。
ありがとう。心から、ありがとう。
齋藤さんと出演者全員に、心からの感謝を。
すいません…幕間のミニショーからは次回に…。
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本公演の前に、途中になっている新公の続きを。
パブ「ヘアフォード・アームズ」。
銃を抱いてパブへ現れるビル、満面の笑顔で迎えるサリー。
たったそれだけで、涙が出るほど切ない二人。
「あたしはランベスに帰るよ」
「駄目だ!」
という会話の切実さと迫力は、本役のお二人の方があると思うのですが、新公の二人は、とにかく胸が締め付けられるほど切なかった…(T T)。
「君が帰るんなら、僕も帰る」
「そんなこと、いけないよ…」
という会話の、甘やかな切なさ。
どうしてこんなに切ないんだろう、涙が出るんだろう…、と思っていたのですが。
かなみちゃんのサリーは、大人の女なんですね。とてもリアルに、女。恋人のことを深く理解していて、彼の幸せのために身をひくことができる、思いやり深く愛情深い、オトナの、女。
全然違うんですけれども、たとえば「ばらの騎士(=愛のソナタ)」の侯爵夫人のような、貫禄のある愛の女神のような…。
だから、かなみちゃんのサリーは哀れなんだけど、可哀相なんだけど、切なくはない。
彼女自身、自分が何をしているかを知っているから。
でも、しずくちゃんのサリーは、ものすごく“少女”だった。
学年や年齢の問題じゃないと思うんですよね。しずくちゃんもそんなに若いわけじゃないし。あくまでも、役者の持ち味の話なんですが。
しずくちゃんのサリーが“子供っぽい”っていうのともちょっと違う。単純に、かなみちゃんはいつだってリアルな“女”を演じようとするタイプで、しずくちゃんは根っからファンタジックな存在感の持ち主だ、っていう話。
「サリー」という役は、主人公が執着するだけの可愛らしさと、ジョン卿が「助けてあげたい!」と思うだけの魅力があれば良い訳で。魚市場で働きながら、小さなブティックを夢見る、ひたむきで一生懸命で、頭が良くて素直な女性、というだけの役。
別に、少女でもリアルに大人の女でも、どちらの解釈も全然問題なく成立するのですが。
(ビルが大人でも少年でもどちらもありであるように)
ただ。新公サリーがあんなにも切ないのは、“少女”だからなのではないか、と思ったんですよね。
何もわかっていない、自分が何をやっているのか、自分のやっていることの結果がどういうことか全然わかっていない。
罪作りで残酷な“少女”の一人。
かなみちゃんのサリーはひたすら魅力的で、可愛くて、でも、“切なく”はなかった。それは、彼女のサリーは自分が何をやっているのかわかっているからなんじゃないか、と。
だから、彼女は身を引かざるをえなくて哀れだけれども、「仕方ない」と思う。「仕方ない」と、サリー自身が思っている。
しずくちゃんのサリーは、“哀れ”じゃないんですよね。
憐れみをうける謂れはないんです。彼女は幸せだから。
切ないのは観ている観客だけで、サリー本人は自分がどう感じているのかさえ、真実のところは気づいていない。ビルに家族を与えてあげることができて良かった、と、そう思い込もうとしている。
自分を喪ったビルがどう思うか、は想像しているけれども、その思いの深さに気づいていない。彼に家族を与えてあげたい気持ちでいっぱいで。
あたしには家族がいるけど、彼の家族は、今まではあたしひとりだった。だけど、これからはあたしじゃない家族ができたんだ。良かった…
「彼のルーツはここにあるんだよ。ランベスにはないんだよ…」
その台詞を微笑みと共に語るサリーに……涙。
名曲「いちどハートを失くしたら」は、もちろんかなみちゃんの歌唱あってこその名曲。しずくちゃんには、いかにも荷が重いナンバーでしたが。
確かに、新公では手に汗を握りながらの場面になりましたけれども。
でも。しずくちゃん、声は細いけど声質そのものは澄んだソプラノだし、音程もそんなに悪くありません。かなみちゃんの歌を聴いていなければ、そんなに違和感なかったんじゃないか…と思うのは、前後の芝居が良かったからの贔屓目かな?
多分、二幕の「あごで受け止めて」の方がしずくちゃんにとってはハードルが高いはず。…だからこそ、の齋藤さんの親心かとは思います。が。博多座までは、まだ2ヶ月あるっ!!しずくちゃん、がんばれっ!!
ヘアフォードホールのテラス。
ヘザーセットは随分ビルよりになって、召使たちの雰囲気もだいぶ柔らかくなってきた、このタイミングでのパーティ。
この雰囲気づくりも本当に見事だなあと感心しました。ね、齋藤さん♪
役付きでは、ワーシントンワーシントン夫人(天野ほたる)の白雪さち花ちゃんが存在感があって良かったなあ♪声がいい人は本当にお得ですね。
ディス夫人(花瀬みずか)の妃乃あんじさんもしっとりと落ち着きのある美人で役にあっていたと思います。メイ(羽桜しずく)の咲希あかねちゃんは、ホントに可愛くて魅力的♪
ソフィア・ブライトン(ジャッキーズ役替り)の琴音和葉ちゃんは、お姉さんの達者さを彷彿とさせる巧さ。ぱっと目立つ美人ではないけど、いい芝居するんですよね、いつも。そういえば昔、Graphの企画で祐飛さんの相手をして「芝居の巧い子」と宣伝されていたっけなぁ(懐)。
このあたりまでは役付きを追いかけるのに精一杯で、あとはみっしょんくらいしか解りませんでした…。美女の肩をさりげなく抱いて階段を降りてくるみっしょんにときめきつつ、マリアの華やかな美しさにすっかり目を奪われておりました。
りおんくん、ほんっとーに美人だなーっ!!
ああ、もう一回(と言わず10回でも20回でも)観たかった……。早くCSでやらないかなあ(T T)。
乱入してくるランベスメンバー。
ランベスキング&クイーンの瑞羽奏都くん、玲実くれあちゃんのコンビは、華やかで衣装負けしない、いいコンビでした。本公演もそうなんですけど、これだけのダンサーを揃えているんだから、もう少ししっかり踊らせてほしいなー。
ランベス・ウォークの始まり、ビルに帽子を(頭ごと)差し出す研ちゃんポジは、鼓さん。満面の笑顔がすごく可愛い。帽子を取られた後、さりげなく懐からベレー帽を出して被る仕草がかっこいいです。やっぱり楠恵華さんに似てる気が…小芝居キングなところも含めて。
響くん、宇月くんあたりも賑やかに踊りまくっていましたが、残念ながらあまり余裕がなく(涙)。観たい人が多すぎて、あちこち目が泳いでしまって細かいところはあまり覚えていません(T T)。
あ。
ランベスメンバーを先に書いてしまって、ナンバーに入る前のビルとサリー、マリアの芝居を書いてませんでしたね(^ ^;ゞ
すでにビルを“家族”として受け入れている、マリア。
サリーとマリア、両方を“家族”にしたい、ビル。
そして、ビルに“ホントウの家族”を与えてあげたいと願う、サリー。
この3人の会話のすれ違いの、切ないこと…!
「ランベス・ウォーク」が始まってからも、しばらくビルに背を向けて、俯いているサリー。
そんなサリーを見て、一瞬笑顔を消すビル。
華やかに明るい、最高にゴキゲンなミュージカルナンバーの真ん中で。
丸めた背筋を伸ばし、笑顔を取り戻して踊りだすサリーと、そんなサリーを見て心底嬉しそうなビルと。
そんな二人をみているだけで、
胸が締め付けられるように苦しくて。
涙が止まらなくて。
ランベス・ウォークは、泣けるナンバーだったんですね…(T T)。
ただただ、観ているだけで幸せで、幸せすぎて、涙が溢れる。
仕事の疲れもストレスも、何もかも洗い流してくれた、ピュアなな涙。
この公演を観ることができて、本当に良かった。
ありがとう。心から、ありがとう。
齋藤さんと出演者全員に、心からの感謝を。
すいません…幕間のミニショーからは次回に…。
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ミーマイの歩き方【3】
2008年6月7日 宝塚(月) コメント (2)昨日もちゃんと書いていたんですが、途中で眠くなって、寝ぼけて全部消してしまったらしい………
かなしい。
というわけで、東京宝塚劇場 月組「ME AND MY GIRL」新人公演第一幕第二場、「調理場」から。
えーっと。
お芝居としてはそんなに深い意味のある場面ではないのですが、カットされなくて良かったです。心から。
本当に本当にみんな可愛い(はぁと)
でも、さすがに判らない子が多いですね…(研1さんが全くわからない)。「マジシャンの憂鬱」の新公が、私的には最高だったかも……記憶量が(笑)。
とりあえず、場面の最初にいきなり召使役の(光月)るうちゃんが目に入って、かなり持っていかれました(^ ^)。かっこいいー♪
宇月(颯)くんはどのへんにいたっけな。上手だっけ?(記憶曖昧)るうちゃんも宇月くんも有瀬(そう)くんも鳳月杏ちゃんもみんなすごく“困った”顔で歌っているのに、どうして篁くんだけは満面の笑顔で歌っているの……?(困)(でも何か愛おしい)
娘役さんでは、上手端で歌っていた都月みあちゃんが可愛くて可愛くて(笑)。相変わらずのきょとんとした目が可愛いです。
#みあちゃん=「Hollywood Lover」のメガネっ娘♪
同じく「Hollywood Lover」組で愛人やってた夏鳳しおりちゃんは、チーフメイド(音姫すなお)。巧かった!!「Holly〜」ではちょっと癖のある演技でしたが、こういう“普通”の役も似合いますね。良い声でした。
靴磨き(貴千碧)の輝城みつるくんは、けっこうイケメン。声は聴けなかったけど、今後が楽しみです。
最初の場面ではちょっとまだ探り合っている感じだったビルとヘザーセットの関係が、ずいぶん滑らかになってきたなーと思いました。何か嬉しい。
あちょうさん(華央あみり)のヘザーセットは、すごく優しくて包容力があって…でも、最初はその包容力をビルに対しては発揮しないんですね。
あくまでも、その時点でのビルは“闖入者”なのです。
本役の越乃さんは、割と早い場面でビルを受け入れたと思うんですが(違ってたらすみません)、新公のヘザーセットは、この場面ではまだ全然“馴れて”ない。
…ビルの「俺はサンドイッチのハムだ」という発言に、どんな顔をしていたのか見落としてしまったのが非常に残念です。ここで気づく設定なのかなあ…?(忙しかったんだよ〜っ!私の目は二個しかないんだもん/涙)
ここに限らないのですが。
齋藤さんの、「ミーマイを芝居として演出しよう!」という気持ちが随所にあらわれていて、本当に面白かったんですよね。
やっていることは同じなんですが…。それが顕著に出ているのは、一番出番の多いビルとサリーなんですけど、その次がこのヘザーセットや召使たち、つまり、「ヘアフォード家の下位階級の人々」の心の動きが結構はっきり描かれていたことだと思うんです。
舞台上のただの飾りじゃなくて、ヘアフォード家がビルを“家族として”受け入れていく過程と、ビルが少しづつ心を開いて、ヘアフォード家を“我が家として”認めていく過程。その二つがそれぞれにゆっくりと描き出されて…その二つが交差したところに、ラストのマリアの「あなたは真実の、ヘアフォード家の人間ですよ」がある。その、静かな感動。
召使たちが「ビルは素敵な旦那さま♪」と歌い踊る場面はないんですけど(←当たり前)、ちょっとお茶を出したり、何かを渡したりするときの仕草とかが、少しづつ愉しげになっていくことで、邸の中の雰囲気の変化を感じさせるのがすごいな、と。
……齋藤さんって、そんな繊細な演出をする人なんでしたっけ?萌えのない場面を丁寧に演出する齋藤さんなんて、知らないよ…?
そして。
お互いがお互いを認め合い、一つになっていく道程で、はじき出され、浮き上がっていく『サリー』の存在…、という話は、また後で。
次の場は、応接間。
ジャッキーの見せ場です♪♪
蘭ちゃん、はじけててすごく可愛かった!
本公演は(城咲)あいちゃんのジャッキーしか観てないんですが…あれも可愛いっ!と個人的に大興奮だったんですけど、蘭ちゃんの可愛らしさはまた格別でした。
歌はまだまだでしたけど(娘役の音域じゃないんですよねー、あの曲は。あいちゃん凄い!)、コケティッシュな魅力はよく出ていたと思います。
脚も長くて真っ直ぐでキレイだし、胸元もよく作りこんで、いや、ちゃんと谷間があって思わず覗き込んでしまうビルの気持ちがよくわかる(^ ^)。
対するビルは、“女の色香”にくらっとくる少年、の風情があってとてもフレッシュな感じでした。いやらしさがなくて。蘭ちゃんも年上感がないので、ほんとに可愛い場面でしたねぇ(*^ ^*)。
サリーが出てきてからも、気の強い幼馴染と、ちょっといじわるだけど可愛いところもあるお嬢さんがクラスのリーダー格の少年をめぐって口喧嘩してる(年齢は小5くらい?)、って感じで(爆)、とにかく可愛い。
いや、もちろんそんな場面じゃないんですけど(笑)、ガウンだし脚出してるしパンツ丸見えだし(*^ ^*)…
ま、大きく間違ってるけど、でも可愛かったからOK、ってことで(^ ^)。
…齋藤さんなら、テニスプレーヤーの乱入はジャッキーのナンバーが完全に終わってからにしてくれるかな〜、と思っていたのですが。
残念ながら、私が蘭ちゃんの脚に食いついている間に始まってしまいました…(涙)くすん。齋藤さんなら私の萌えをわかってくれると思ったのに(←何がだ)
音楽が変わって、慌ててオペラグラスをあげたら、ちょうどきっしー(彩央寿音)の笑顔が目に入って、ちょっと幸せな気分に(^^)。ジャスパー卿以外での出番はここだけだったのかな?それにしても本当にスタイルの良い人だなあ〜!!頭がちっちゃくて、首が長くて、肩に厚みがあって、腰が細くて高い。素晴らしい!!
この場面は、本公演ももう誰を観ていいのやら迷いまくりで誰にも集中できないんですが、今回は男役はきっしー、娘役は(咲希)あかねちゃんに集中してしまいました。他の子もみんな可愛かったし観たかったよ…(T T)。ああもう一回観たい…。
この後につづく、マリア公爵夫人によるパーティーのホスト講座……の前の、ジョン卿とのやり取りも笑わせていただきました。しかし、紅茶に酒を入れるジョン卿をチェックするの忘れたなぁ(T T)。本公演では、きりやんのさりげなーい仕草に見惚れていたのに。
パーティーのホスト講座は、さすがにタキさんの流れるような流暢さにはおよびませんでしたが、(彩星)りおんくんも声がよく通って表現力の幅が広いのと、さすがダンサー(顔サー?)で身のこなしがキレイなので、大きな舞台端から端までいっぱいに使って、ちゃんと埋めてましたね。若いのにすごいなあ。
受けるみりおくんも、芸が細かいというかなんと言うか(汗)、非常に丁寧に芝居して、ちゃんと笑いをとっていたのが印象的。最初にヘアフォード家の玄関を入ってきたころは“ちょっと硬いかなー?”と思ったのですが、このあたりでずいぶん和らいだ印象でした。
いやー、良いコンビだわ、この二人。……89期の人材豊富さは、ある意味頭が痛いくらい(^ ^;ゞなんですが、90期もなかなかなものですね♪
月組ファンとしては幸せの限りです♪
パブから先は、また後日。
っていうか、いつ終わるんだホントに…。誰か読んでくださっている方はいらっしゃるんだろうか…。
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かなしい。
というわけで、東京宝塚劇場 月組「ME AND MY GIRL」新人公演第一幕第二場、「調理場」から。
えーっと。
お芝居としてはそんなに深い意味のある場面ではないのですが、カットされなくて良かったです。心から。
本当に本当にみんな可愛い(はぁと)
でも、さすがに判らない子が多いですね…(研1さんが全くわからない)。「マジシャンの憂鬱」の新公が、私的には最高だったかも……記憶量が(笑)。
とりあえず、場面の最初にいきなり召使役の(光月)るうちゃんが目に入って、かなり持っていかれました(^ ^)。かっこいいー♪
宇月(颯)くんはどのへんにいたっけな。上手だっけ?(記憶曖昧)るうちゃんも宇月くんも有瀬(そう)くんも鳳月杏ちゃんもみんなすごく“困った”顔で歌っているのに、どうして篁くんだけは満面の笑顔で歌っているの……?(困)(でも何か愛おしい)
娘役さんでは、上手端で歌っていた都月みあちゃんが可愛くて可愛くて(笑)。相変わらずのきょとんとした目が可愛いです。
#みあちゃん=「Hollywood Lover」のメガネっ娘♪
同じく「Hollywood Lover」組で愛人やってた夏鳳しおりちゃんは、チーフメイド(音姫すなお)。巧かった!!「Holly〜」ではちょっと癖のある演技でしたが、こういう“普通”の役も似合いますね。良い声でした。
靴磨き(貴千碧)の輝城みつるくんは、けっこうイケメン。声は聴けなかったけど、今後が楽しみです。
最初の場面ではちょっとまだ探り合っている感じだったビルとヘザーセットの関係が、ずいぶん滑らかになってきたなーと思いました。何か嬉しい。
あちょうさん(華央あみり)のヘザーセットは、すごく優しくて包容力があって…でも、最初はその包容力をビルに対しては発揮しないんですね。
あくまでも、その時点でのビルは“闖入者”なのです。
本役の越乃さんは、割と早い場面でビルを受け入れたと思うんですが(違ってたらすみません)、新公のヘザーセットは、この場面ではまだ全然“馴れて”ない。
…ビルの「俺はサンドイッチのハムだ」という発言に、どんな顔をしていたのか見落としてしまったのが非常に残念です。ここで気づく設定なのかなあ…?(忙しかったんだよ〜っ!私の目は二個しかないんだもん/涙)
ここに限らないのですが。
齋藤さんの、「ミーマイを芝居として演出しよう!」という気持ちが随所にあらわれていて、本当に面白かったんですよね。
やっていることは同じなんですが…。それが顕著に出ているのは、一番出番の多いビルとサリーなんですけど、その次がこのヘザーセットや召使たち、つまり、「ヘアフォード家の下位階級の人々」の心の動きが結構はっきり描かれていたことだと思うんです。
舞台上のただの飾りじゃなくて、ヘアフォード家がビルを“家族として”受け入れていく過程と、ビルが少しづつ心を開いて、ヘアフォード家を“我が家として”認めていく過程。その二つがそれぞれにゆっくりと描き出されて…その二つが交差したところに、ラストのマリアの「あなたは真実の、ヘアフォード家の人間ですよ」がある。その、静かな感動。
召使たちが「ビルは素敵な旦那さま♪」と歌い踊る場面はないんですけど(←当たり前)、ちょっとお茶を出したり、何かを渡したりするときの仕草とかが、少しづつ愉しげになっていくことで、邸の中の雰囲気の変化を感じさせるのがすごいな、と。
……齋藤さんって、そんな繊細な演出をする人なんでしたっけ?萌えのない場面を丁寧に演出する齋藤さんなんて、知らないよ…?
そして。
お互いがお互いを認め合い、一つになっていく道程で、はじき出され、浮き上がっていく『サリー』の存在…、という話は、また後で。
次の場は、応接間。
ジャッキーの見せ場です♪♪
蘭ちゃん、はじけててすごく可愛かった!
本公演は(城咲)あいちゃんのジャッキーしか観てないんですが…あれも可愛いっ!と個人的に大興奮だったんですけど、蘭ちゃんの可愛らしさはまた格別でした。
歌はまだまだでしたけど(娘役の音域じゃないんですよねー、あの曲は。あいちゃん凄い!)、コケティッシュな魅力はよく出ていたと思います。
脚も長くて真っ直ぐでキレイだし、胸元もよく作りこんで、いや、ちゃんと谷間があって思わず覗き込んでしまうビルの気持ちがよくわかる(^ ^)。
対するビルは、“女の色香”にくらっとくる少年、の風情があってとてもフレッシュな感じでした。いやらしさがなくて。蘭ちゃんも年上感がないので、ほんとに可愛い場面でしたねぇ(*^ ^*)。
サリーが出てきてからも、気の強い幼馴染と、ちょっといじわるだけど可愛いところもあるお嬢さんがクラスのリーダー格の少年をめぐって口喧嘩してる(年齢は小5くらい?)、って感じで(爆)、とにかく可愛い。
いや、もちろんそんな場面じゃないんですけど(笑)、ガウンだし脚出してるしパンツ丸見えだし(*^ ^*)…
ま、大きく間違ってるけど、でも可愛かったからOK、ってことで(^ ^)。
…齋藤さんなら、テニスプレーヤーの乱入はジャッキーのナンバーが完全に終わってからにしてくれるかな〜、と思っていたのですが。
残念ながら、私が蘭ちゃんの脚に食いついている間に始まってしまいました…(涙)くすん。齋藤さんなら私の萌えをわかってくれると思ったのに(←何がだ)
音楽が変わって、慌ててオペラグラスをあげたら、ちょうどきっしー(彩央寿音)の笑顔が目に入って、ちょっと幸せな気分に(^^)。ジャスパー卿以外での出番はここだけだったのかな?それにしても本当にスタイルの良い人だなあ〜!!頭がちっちゃくて、首が長くて、肩に厚みがあって、腰が細くて高い。素晴らしい!!
この場面は、本公演ももう誰を観ていいのやら迷いまくりで誰にも集中できないんですが、今回は男役はきっしー、娘役は(咲希)あかねちゃんに集中してしまいました。他の子もみんな可愛かったし観たかったよ…(T T)。ああもう一回観たい…。
この後につづく、マリア公爵夫人によるパーティーのホスト講座……の前の、ジョン卿とのやり取りも笑わせていただきました。しかし、紅茶に酒を入れるジョン卿をチェックするの忘れたなぁ(T T)。本公演では、きりやんのさりげなーい仕草に見惚れていたのに。
パーティーのホスト講座は、さすがにタキさんの流れるような流暢さにはおよびませんでしたが、(彩星)りおんくんも声がよく通って表現力の幅が広いのと、さすがダンサー(顔サー?)で身のこなしがキレイなので、大きな舞台端から端までいっぱいに使って、ちゃんと埋めてましたね。若いのにすごいなあ。
受けるみりおくんも、芸が細かいというかなんと言うか(汗)、非常に丁寧に芝居して、ちゃんと笑いをとっていたのが印象的。最初にヘアフォード家の玄関を入ってきたころは“ちょっと硬いかなー?”と思ったのですが、このあたりでずいぶん和らいだ印象でした。
いやー、良いコンビだわ、この二人。……89期の人材豊富さは、ある意味頭が痛いくらい(^ ^;ゞなんですが、90期もなかなかなものですね♪
月組ファンとしては幸せの限りです♪
パブから先は、また後日。
っていうか、いつ終わるんだホントに…。誰か読んでくださっている方はいらっしゃるんだろうか…。
.
ミーマイの歩き方【2】
2008年6月5日 宝塚(月)東宝劇場月組新人公演「ME AND MY GIRL」。
書きたいことが多すぎて、何から書くか迷ったので。
とりあえず、最初から(時系列に沿って)書いてみたいと思います。
プロローグの音楽が流れる中、幕があがると、そこはロンドン。
紳士淑女が歌いながら車に乗り込み、ヘアフォード家へ向かう。
ヘアフォード邸では、おりしも大事件が…。という、お芝居の立ち上がり。
へフォード邸へ向かう紳士淑女のみなさまは、みんな愉しそうでした。パートナーと喋ったり、キスしたり、隣の人と肩を組んでみたり、“夢見る夢子さん”してみたり。ホント小芝居細かいなあ月組。
観てる時は全員の立ち位置をチェックしてたんだけどなぁ、覚えてませんごめんなさい。みっしょん(美翔かずき)がさりげなーく肩を抱いていたパートナーが誰かさえ覚えてない。……困
ジェラルド(紫門ゆりや)
可愛い!
「パリの空よりも高く」新公のジャンが印象的だった人ですが、今回も本当に嵌り役。この場面は、ジェラルドにしては比較的しっかりした雰囲気で歌い継ぐところですが、声もよく出ていたし、緊張してはいたけど、がんばってました。
あの微妙な衣装が、とても良い感じにヘタレて似合っていたのは、褒めていいのかな?(^ ^)。可愛かったぞ(小さな声)
ジャッキー(蘭乃はな)
ここではあまり目立たず。ちょっと着こなしの難しい衣装でしたね。本役の(城咲)あいちゃんも、オープニングは苦戦していたような…。
歌は思ったよりは良かったです(期待値低すぎ?)逆に、もっと舞台度胸のある人だと思っていたのに、案外緊張していたような。さすがに、これだけの大役となると萎縮しちゃうのかもしれませんね。
ヘザーセット(華央あみり)
出てくるだけでうっとりと見惚れてしまうほど格好いい!本当に素敵だったな〜っ(*^ ^*)!
バターズビー卿(沢希理寿)とその夫人(紗蘭えりか)
本役のガチャ(一色瑠加)とすずな(憧花ゆりの)のコンビに比べて、落ち着き感のあるご夫婦でした。「息子が!」と言われた時の驚き方とか、登場したビルに対する“驚愕してはいるけれども、嫌がってはいない”雰囲気が良かったと思います。
目立たないけど、巧い!!
えりかちゃんの、さりげなーく旦那を尻にしいてるっぷりに爆笑し、
理寿ちゃんのさりげなーい優しさと情けなさにほっこりして。
「イギリスの上流階級」の暢気さと責任感と、そして懐の深さ。
ビルを受け入れ、サリーを受け入れる彼らの度量とマリアに逆らえない情けなさ。
なにか、いてくれるだけで幸せな気分にしてくれる二人でした。なにげに出番が多いのが嬉しい。美男美女だしね♪
ジャスパー卿(彩央寿音)
すっごい可愛いおじいちゃん!間の取り方が抜群ですね。この場面じゃないけど、二幕のサリーのソロ(「顎で受け止めて」)が無かったのは返す返すも残念かも…。いえ、サリーのソロが無かったのは齋藤さんの(しずくちゃんへの)温情だと思うし、きっしーが上手いことはよく知っているので今更別に勉強しなくたっていいんですけど、単純に一人の観客として、あの場面のジャスパー卿をきっしーで観たいだけです(笑)。
…ギャツビーって、このあたりの芸達者な下級生たちを使いきれるほど役があるんでしょうか…役不足だったら(多分不足するだろう)さびしいなぁ…。
パーチェスター(五十鈴ひかり)
この場面は、パーチェスターの一番の見せ場「お屋敷の弁護士」がフルである場面ですが。たぶん(←確信なくてすみません)ちょっと短くなってたと思います。
しかし、そんなことでは誤魔化せない上手さ。落ち着いた芝居と見事な歌。聴けてよかったです。博多でもパーチェスターしてくれるといいなあ…。ま、それは無理でも、とりあえずご活躍、期待しています。
(本役のマヤさんは雪組大劇場公演の出演が発表されましたねー。これも楽しみ!です)
ジョン卿(流輝一斗)
かっこいい!トレンチコートがあんなに似合うなんて〜っ。
「腰が痛む」お年、にしてはちょっと若くてシャープ過ぎるんですけど、それでも「お屋敷の弁護士」で踊っているうちに腰が痛くなる芝居はちゃんとしていたところが、ある意味すごく可愛かったです。
ビルに時計を取られて、びっくりして取り返すときのあせりようとか、一度でなく2度も三度も同じ目にあっておきながら、一向に態度が変わらないあたりも自然でした。
それにしても、マリアも若くて美人なので、お二人ホントお似合いでした(*^ ^*)。告白シーン観たかったなあ…。
っていうか、何故卒業するのかと……(泣)。
ビル(明日海りお)。
いやぁ、登場時のガニ股っぷりから、首をすくめて落ち着き無く右、左と眼を動かす様子、そして身体の両脇におさまらず、あちこちと動き続ける手先まで、本当によくやってました。巧いなぁ…。本役の麻子さんも、このあたりの技術面はすごいんですけど、まだ若いのにみりおくんもすごいです!
しかも、やりすぎてないところがいかにも月組(はぁと)。
台詞を喋っているのではなく、ちゃんと“ビルとして”受け答えして、ハプニングにも対応していたのが嬉しいなぁ、と。
……贔屓目で痛くてすみません(汗)。
マリア(彩星りおん)
美しい貴族の奥方、っていう雰囲気がありありで、ホントに素晴らしかった!この場面では、滔々と事情を話して親戚たちを黙らせたかと思えば、逆にビルとの会話では言葉に詰まったり、と感情のふり幅の大きい場面なので、面白かったんじゃないでしょうか。
“きちん”とした雰囲気で奥方やっているときも魅力的でしたが、一番可愛かったのはビルのソロの勢いに押されて、蘭ちゃん&えりかちゃんと舞台の上手側に追いやられ、3人でコメディタッチなダンス(?)をするところも、まるっきり蘭ちゃんと同い年の“若い娘”で、めっちゃくちゃ可愛かったです。
ただ、「ファンシー・ダンス」の「チャンピオン」の場面なんかでもメチャクチャ表情豊かに顔芸でお芝居しまくりで、それがとても魅力的だったのですが、マリアはさすがに“上流階級の奥方”なんだから、もう少し表情は消し気味でも良かったかもしれませんね…(元々の表情が豊か過ぎるので)
サリー(羽桜しずく)
一晩たって、ありありと思い出す。けなげで必死で、ビルのことしか考えていない、ビルのためになることしかしない、可愛い少女。私は彼女のサリーが本当に大好きです。
貴族的な美貌だから、本公演では着飾って立っているだけで貴族に見える姫役者。でも、サリーを演じるとなれば、きちんと“市場で魚を売る無教養な娘”を表現できるんですね。何が違うわけでもなく、ただ“サリーになった”だけのことで。
星組時代、心はわかっていても表現の技術が追いついていなくて、なのに美人だから飾っとけ系の役がついてしまったりして、可哀相だなあと思っていたのですが…がんばったんでしょうね。「サリー」と出会えて、このタイミングで月組に組替になって、よかったんじゃないかと思います(*^ ^*)。
(…「シークレットハンター」の新公を観た身には、成長振りに涙が出そうです…一年前とは声が全く違う!感心)
仲買人は、響れおな・瑞羽奏都・貴千碧・千海華蘭・輝城みつるの5人。
響くんは相変わらずの可愛い笑顔でしたけど、ああいうキチッとしたスーツを着ると、案外普通に有能なビジネスマンに見えますね。スタイルはそんなに良いと思ったことなかったんですが、よく似合ってて男前でした。
みづき(瑞羽奏都)ちゃんは、あまりにも髭が似合いすぎで、ダンディさにびっくり。蘭ちゃんを持ち上げるところも軽々とやってました。スタイルいいよねー。
まん(貴千碧)ちゃんがまた、渋くてかっこいい!スーツの似合いようはダントツだったかもしれません。ついでにちょっとあやしげーな感じもGOOD。
千海華蘭ちゃんは、丸顔童顔でしかも首が長くなで肩なので、スーツの中で泳いでた感じが少しありました。補正はまだまだ工夫の余地あり。でも、ちょっと新入社員っぽかったけど就職活動中には見えなかったよ。だから大丈夫(←何がだ)
輝城みつるくんはダンス安定してますねー。回りも全員ダンサーなのに、なんか目を惹きました。
本役は結構個性ばらばらなメンバーですけど、新公は5人とも割りと可愛いタイプで揃ってましたね。ジャッキーの蘭ちゃんが、またうっとりするほどキュートなので、場面そのものが物凄く可愛い場面になってました(^ ^)。
蘭ちゃん、男達にちやほやされるアイドル、って図がよく似合ってたなあ☆
この場面では召使やメイドさんたちの顔があまりよく見えないのですが(場面転換のときしか観る暇がないので)、とりあえずるうちゃんがいたことに仰天しました(笑)。そりゃー確かに一幕暇ですけど。メイドさんたちでは、「Hollywood Lover」に出演していた真凜カンナちゃんがちょうど眼に入りました。やっぱ可愛いよね〜(*^ ^*)。
甲冑は美泉儷。なんとなく、「けっ!」という感じで歩いていくのが良かったです。っていうか、その瞬間のサリーが最高に可愛かった!!!
ここまでで、やっと、第一場終了\(^o^)/。
調理場から先は、次の機会に。
.
書きたいことが多すぎて、何から書くか迷ったので。
とりあえず、最初から(時系列に沿って)書いてみたいと思います。
プロローグの音楽が流れる中、幕があがると、そこはロンドン。
紳士淑女が歌いながら車に乗り込み、ヘアフォード家へ向かう。
ヘアフォード邸では、おりしも大事件が…。という、お芝居の立ち上がり。
へフォード邸へ向かう紳士淑女のみなさまは、みんな愉しそうでした。パートナーと喋ったり、キスしたり、隣の人と肩を組んでみたり、“夢見る夢子さん”してみたり。ホント小芝居細かいなあ月組。
観てる時は全員の立ち位置をチェックしてたんだけどなぁ、覚えてませんごめんなさい。みっしょん(美翔かずき)がさりげなーく肩を抱いていたパートナーが誰かさえ覚えてない。……困
ジェラルド(紫門ゆりや)
可愛い!
「パリの空よりも高く」新公のジャンが印象的だった人ですが、今回も本当に嵌り役。この場面は、ジェラルドにしては比較的しっかりした雰囲気で歌い継ぐところですが、声もよく出ていたし、緊張してはいたけど、がんばってました。
あの微妙な衣装が、とても良い感じにヘタレて似合っていたのは、褒めていいのかな?(^ ^)。可愛かったぞ(小さな声)
ジャッキー(蘭乃はな)
ここではあまり目立たず。ちょっと着こなしの難しい衣装でしたね。本役の(城咲)あいちゃんも、オープニングは苦戦していたような…。
歌は思ったよりは良かったです(期待値低すぎ?)逆に、もっと舞台度胸のある人だと思っていたのに、案外緊張していたような。さすがに、これだけの大役となると萎縮しちゃうのかもしれませんね。
ヘザーセット(華央あみり)
出てくるだけでうっとりと見惚れてしまうほど格好いい!本当に素敵だったな〜っ(*^ ^*)!
バターズビー卿(沢希理寿)とその夫人(紗蘭えりか)
本役のガチャ(一色瑠加)とすずな(憧花ゆりの)のコンビに比べて、落ち着き感のあるご夫婦でした。「息子が!」と言われた時の驚き方とか、登場したビルに対する“驚愕してはいるけれども、嫌がってはいない”雰囲気が良かったと思います。
目立たないけど、巧い!!
えりかちゃんの、さりげなーく旦那を尻にしいてるっぷりに爆笑し、
理寿ちゃんのさりげなーい優しさと情けなさにほっこりして。
「イギリスの上流階級」の暢気さと責任感と、そして懐の深さ。
ビルを受け入れ、サリーを受け入れる彼らの度量とマリアに逆らえない情けなさ。
なにか、いてくれるだけで幸せな気分にしてくれる二人でした。なにげに出番が多いのが嬉しい。美男美女だしね♪
ジャスパー卿(彩央寿音)
すっごい可愛いおじいちゃん!間の取り方が抜群ですね。この場面じゃないけど、二幕のサリーのソロ(「顎で受け止めて」)が無かったのは返す返すも残念かも…。いえ、サリーのソロが無かったのは齋藤さんの(しずくちゃんへの)温情だと思うし、きっしーが上手いことはよく知っているので今更別に勉強しなくたっていいんですけど、単純に一人の観客として、あの場面のジャスパー卿をきっしーで観たいだけです(笑)。
…ギャツビーって、このあたりの芸達者な下級生たちを使いきれるほど役があるんでしょうか…役不足だったら(多分不足するだろう)さびしいなぁ…。
パーチェスター(五十鈴ひかり)
この場面は、パーチェスターの一番の見せ場「お屋敷の弁護士」がフルである場面ですが。たぶん(←確信なくてすみません)ちょっと短くなってたと思います。
しかし、そんなことでは誤魔化せない上手さ。落ち着いた芝居と見事な歌。聴けてよかったです。博多でもパーチェスターしてくれるといいなあ…。ま、それは無理でも、とりあえずご活躍、期待しています。
(本役のマヤさんは雪組大劇場公演の出演が発表されましたねー。これも楽しみ!です)
ジョン卿(流輝一斗)
かっこいい!トレンチコートがあんなに似合うなんて〜っ。
「腰が痛む」お年、にしてはちょっと若くてシャープ過ぎるんですけど、それでも「お屋敷の弁護士」で踊っているうちに腰が痛くなる芝居はちゃんとしていたところが、ある意味すごく可愛かったです。
ビルに時計を取られて、びっくりして取り返すときのあせりようとか、一度でなく2度も三度も同じ目にあっておきながら、一向に態度が変わらないあたりも自然でした。
それにしても、マリアも若くて美人なので、お二人ホントお似合いでした(*^ ^*)。告白シーン観たかったなあ…。
っていうか、何故卒業するのかと……(泣)。
ビル(明日海りお)。
いやぁ、登場時のガニ股っぷりから、首をすくめて落ち着き無く右、左と眼を動かす様子、そして身体の両脇におさまらず、あちこちと動き続ける手先まで、本当によくやってました。巧いなぁ…。本役の麻子さんも、このあたりの技術面はすごいんですけど、まだ若いのにみりおくんもすごいです!
しかも、やりすぎてないところがいかにも月組(はぁと)。
台詞を喋っているのではなく、ちゃんと“ビルとして”受け答えして、ハプニングにも対応していたのが嬉しいなぁ、と。
……贔屓目で痛くてすみません(汗)。
マリア(彩星りおん)
美しい貴族の奥方、っていう雰囲気がありありで、ホントに素晴らしかった!この場面では、滔々と事情を話して親戚たちを黙らせたかと思えば、逆にビルとの会話では言葉に詰まったり、と感情のふり幅の大きい場面なので、面白かったんじゃないでしょうか。
“きちん”とした雰囲気で奥方やっているときも魅力的でしたが、一番可愛かったのはビルのソロの勢いに押されて、蘭ちゃん&えりかちゃんと舞台の上手側に追いやられ、3人でコメディタッチなダンス(?)をするところも、まるっきり蘭ちゃんと同い年の“若い娘”で、めっちゃくちゃ可愛かったです。
ただ、「ファンシー・ダンス」の「チャンピオン」の場面なんかでもメチャクチャ表情豊かに顔芸でお芝居しまくりで、それがとても魅力的だったのですが、マリアはさすがに“上流階級の奥方”なんだから、もう少し表情は消し気味でも良かったかもしれませんね…(元々の表情が豊か過ぎるので)
サリー(羽桜しずく)
一晩たって、ありありと思い出す。けなげで必死で、ビルのことしか考えていない、ビルのためになることしかしない、可愛い少女。私は彼女のサリーが本当に大好きです。
貴族的な美貌だから、本公演では着飾って立っているだけで貴族に見える姫役者。でも、サリーを演じるとなれば、きちんと“市場で魚を売る無教養な娘”を表現できるんですね。何が違うわけでもなく、ただ“サリーになった”だけのことで。
星組時代、心はわかっていても表現の技術が追いついていなくて、なのに美人だから飾っとけ系の役がついてしまったりして、可哀相だなあと思っていたのですが…がんばったんでしょうね。「サリー」と出会えて、このタイミングで月組に組替になって、よかったんじゃないかと思います(*^ ^*)。
(…「シークレットハンター」の新公を観た身には、成長振りに涙が出そうです…一年前とは声が全く違う!感心)
仲買人は、響れおな・瑞羽奏都・貴千碧・千海華蘭・輝城みつるの5人。
響くんは相変わらずの可愛い笑顔でしたけど、ああいうキチッとしたスーツを着ると、案外普通に有能なビジネスマンに見えますね。スタイルはそんなに良いと思ったことなかったんですが、よく似合ってて男前でした。
みづき(瑞羽奏都)ちゃんは、あまりにも髭が似合いすぎで、ダンディさにびっくり。蘭ちゃんを持ち上げるところも軽々とやってました。スタイルいいよねー。
まん(貴千碧)ちゃんがまた、渋くてかっこいい!スーツの似合いようはダントツだったかもしれません。ついでにちょっとあやしげーな感じもGOOD。
千海華蘭ちゃんは、丸顔童顔でしかも首が長くなで肩なので、スーツの中で泳いでた感じが少しありました。補正はまだまだ工夫の余地あり。でも、ちょっと新入社員っぽかったけど就職活動中には見えなかったよ。だから大丈夫(←何がだ)
輝城みつるくんはダンス安定してますねー。回りも全員ダンサーなのに、なんか目を惹きました。
本役は結構個性ばらばらなメンバーですけど、新公は5人とも割りと可愛いタイプで揃ってましたね。ジャッキーの蘭ちゃんが、またうっとりするほどキュートなので、場面そのものが物凄く可愛い場面になってました(^ ^)。
蘭ちゃん、男達にちやほやされるアイドル、って図がよく似合ってたなあ☆
この場面では召使やメイドさんたちの顔があまりよく見えないのですが(場面転換のときしか観る暇がないので)、とりあえずるうちゃんがいたことに仰天しました(笑)。そりゃー確かに一幕暇ですけど。メイドさんたちでは、「Hollywood Lover」に出演していた真凜カンナちゃんがちょうど眼に入りました。やっぱ可愛いよね〜(*^ ^*)。
甲冑は美泉儷。なんとなく、「けっ!」という感じで歩いていくのが良かったです。っていうか、その瞬間のサリーが最高に可愛かった!!!
ここまでで、やっと、第一場終了\(^o^)/。
調理場から先は、次の機会に。
.
東京宝塚劇場にて、月組新人公演「ミー&マイガール」を観劇してまいりました。
ま、ま、まだ本公演を大劇場で一回しか、それも初日あいてそんなに経っていない頃に観たっきりなので……(^ ^;ゞ、細かい話は、というか「作品として」の話は、東宝での本公演を観てから書かせていただきたいと思います。
…が。
とにかく。
吃驚するほど、別の作品でした。
あちこち摘んで、二幕をまるっと休憩無しの2時間に収めた脚本。
二幕は、クロケットの場面が丸々カットされていきなり図書室のから始まるので、本公演を観ていない人には何故サリーが去らなくてはならないのか解りにくいかもしれません。が、それ以外はほとんど違和感なく、「エリザベート」みたいにルキーニが説明して済ませちゃうみたいな裏技を使うこともなく、大事な場面はほとんどあった印象でした。(結構カットされているんですけどねぇ。サリーのソロとか)
特に、真っ先にカット対象になりそうな調理場の場面(←下級生はここしか出番がない)がちゃんとあったのが嬉しかったです。
この、実に良く出来た新公バージョンの脚本って、誰が作ったのでしょうか…?初演時に作られてそのまま使われているの?それとも、今回の新公のために新しく起こしたのかな…?
今回はビルとサリーは役替りしなかったけど、今まではしてたんですよね?トップコンビに役替りがあったら、さすがに休憩無しだと観ているほうも辛いんじゃ、という気もするのですが。
もし、この脚本が今回のための新バージョンで、しかも書いたのが新公演出の齋藤吉正さんだったとしたら、
GOOD JOB!
って言いたいです(^ ^)。
…っていうか、もしそうだとしたら、「エル・アルコン」で、長い話を100分にまとめようとして自爆していたのは何故なんだ……?
おいといて。
今回、演出が誰なのか全然知らなくて、開演アナウンスを聞いて「へー、齋藤さんって未だ新公演出なんてやってたんだー(←もっと若手演出家がやるもんだと思っていた)」くらいに思ったのですが。
すみません。
ごめんなさい。
齋藤さんの演出は、「新公演出」の域を超えていたな、と。
私はまだ東宝を観ていないので、あくまでも大劇場との比較、になりますが。
三木さんが麗しさと実力を兼ね備えたトップコンビにあわせて「愉しくてお洒落なショー」として演出したこのロンドンミュージカルを、これまた新公主演コンビのキャラクターにあわせて、きちんとしたお芝居として演出しなおされていました。
いやー、見事だった。
キャスト陣のあまりのピュアさ、若さ、そしてあまりにも切ないキモチに、切実なキモチに、何度も涙が出ました。
「嬉しいことね、ミー&マイガール♪」と歌い、踊る、幸せな恋人たちを観ているだけで、幸せすぎて涙が出る。
かなしいくらい愛おしい、愛すべき二人。打算も計算もない、ただ相手の幸せだけを夢見る子供たちの、恋。
全編が「芝居」になったことで、ラストのビルの叫びがものすごく胸に刺さりました。
120分のお芝居の間中、溜めに溜めてきた感情が爆発する瞬間。
ああ、この作品は、ビルとサリーが役替りしてはいけないんだな。
可愛い月っ子たちに、もっといろんな役を経験してほしくて、
ビルもサリーも役替りすればいいのに、と思っていた自分がちょっと恥ずかしい。
この作品を芝居として成立させるためには、ビルとサリーは最初から最後まで同じ人が演じないとどうにもならない。だって、ホント心底からのキモチを120分積み重ねてきて、初めて感動できるラストになるんだから。
…作品については本公演をもう一度観てから、なんていいつつ、ついつい長くなってしまいました。ごめんなさい。
印象に残ったキャストについて、まずは一言ずつ。
明日海りお(ビル)
文句なしです。美貌と歌と芝居と、どれも新公メンバーでは飛びぬけてる。声がよくて、間が良くて、相手の芝居を受けてビルとして返せる。…役者なんですよね。以前から月組新公の立役者の一人でしたけど、しみじみと成長したなあ、と思いました。
ぜひ、いずれ主演になった暁には本公演でビルを演じていただきたいです!(真顔)
羽桜しずく(サリー)
ナマの舞台では、美貌だけで全てが許されることはありません。
でも、しずくちゃんのサリーは予想外(←ごめん)に素晴らしかった!!歌はまだまだがんばってほしいけど、とにかく芝居が良かったです♪
星組時代から、お芝居好きなんだろうな〜、とは思いつつも、技術面の弱さでそうは見えない部分があったのですが。
でも、今回で結果を出したと言っていいんじゃないかな。あれだけの美貌に、芝居心もOK!あのサリーだったら、そりゃー伯爵の地位を捨てて追いかけたくもなるよね……(*^ ^*)
博多がとことん楽しみです♪♪
彩星りおん(マリア)
素晴らしかった!!絶賛!!
貴族的な美貌、落ち着いた物腰、よく通る声、そして歌唱力。
ぜひ博多でフルバージョンのマリアを!!と思ったけど、りおんくん日生組だった(T T)しょぼん…。
流輝一斗(ジョン)
ビジュアルは滅茶苦茶いいのに何かが薄い、物足りない、とずっと思っていた人なんですが。最後の最後にこんなに良い芝居をしてくれると、諦めきれなくなってしまいます……(T T)。
ああ、こんなに芝居ができるのに、こんなに素敵なのに、どうしてどうして(泣)引き留めたい…彼女の人生なのは判っているけど、どうにかして引き留めたいと思ってしまった…。
とにかく今は、千秋楽までよろしくお願いします、としか言えません(涙)。
紫門ゆりや(ジェラルド)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←あひるくんも良くなってるはずだから、そういうことを言ってはいけません)
彩央寿音(ジャスパー卿)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←北嶋さんは…良くなっているでしょうか…?)
華央あみり(ヘザーセット)
たたずまいのさりげなさが秀逸でした。
声が良いのは昔からですが、もしかして少し痩せたかな?ビジュアルがあまりにも渋かっこよくて、……やっぱりジョン卿観たかったよ〜〜(←お前だけだ)。
蘭乃はな(ジャッキー)
可愛い。
可愛い。
可愛い。
可愛い〜〜〜〜!!
若き日のステファーノ&ローズコンビが台詞のあるお芝居をしているだけでほくほくしちゃいました(*^ ^*)。歌は弱いけど(っていうかジャッキーの歌って難しいんですね)、魅力的だから良いんですあの役は。
個人的には、蘭乃ジャッキー&みりおジェラルド、という、お人形みたいな可愛いコンビを博多には期待していたりします♪
五十鈴ひかり(パーチェスター)
巧い!
「ロンドン・ミュージカル」のパーチェスターとして、最高の仕事をしてました。五十鈴くん博多組なんだよね。とても良かったので、博多で本役してほしいです!
歌はもちろんですけど、芝居の間がいいですよね♪笑いを取りにいくんじゃなくて、“くすっ”と洩れる感じ。マヤさんともまた違ってて、ちょっと大仰で、いかにも「ミュージカル」っぽい芝居、という印象でした。霧矢さんとよく合いそう。
逆に、後半でパーチェスターを演じたみっしょん(美翔かずき)は、どちらかといえば汐風さん系…というか、ぶっちゃけ“二枚目系の役者が演じるパーチェスター”なんじゃないかなー、と、(汐風さん版は観ていないのに、偉そうにすみません)。
お二人とも、それぞれに良かったです♪
…と、とりあえずこのあたりで。
っつか、ここに書いてない人も全員良かったんで。
とりあえず、詳細はまた後日。(どんだけ書くんだいったい…)
.
ま、ま、まだ本公演を大劇場で一回しか、それも初日あいてそんなに経っていない頃に観たっきりなので……(^ ^;ゞ、細かい話は、というか「作品として」の話は、東宝での本公演を観てから書かせていただきたいと思います。
…が。
とにかく。
吃驚するほど、別の作品でした。
あちこち摘んで、二幕をまるっと休憩無しの2時間に収めた脚本。
二幕は、クロケットの場面が丸々カットされていきなり図書室のから始まるので、本公演を観ていない人には何故サリーが去らなくてはならないのか解りにくいかもしれません。が、それ以外はほとんど違和感なく、「エリザベート」みたいにルキーニが説明して済ませちゃうみたいな裏技を使うこともなく、大事な場面はほとんどあった印象でした。(結構カットされているんですけどねぇ。サリーのソロとか)
特に、真っ先にカット対象になりそうな調理場の場面(←下級生はここしか出番がない)がちゃんとあったのが嬉しかったです。
この、実に良く出来た新公バージョンの脚本って、誰が作ったのでしょうか…?初演時に作られてそのまま使われているの?それとも、今回の新公のために新しく起こしたのかな…?
今回はビルとサリーは役替りしなかったけど、今まではしてたんですよね?トップコンビに役替りがあったら、さすがに休憩無しだと観ているほうも辛いんじゃ、という気もするのですが。
もし、この脚本が今回のための新バージョンで、しかも書いたのが新公演出の齋藤吉正さんだったとしたら、
GOOD JOB!
って言いたいです(^ ^)。
…っていうか、もしそうだとしたら、「エル・アルコン」で、長い話を100分にまとめようとして自爆していたのは何故なんだ……?
おいといて。
今回、演出が誰なのか全然知らなくて、開演アナウンスを聞いて「へー、齋藤さんって未だ新公演出なんてやってたんだー(←もっと若手演出家がやるもんだと思っていた)」くらいに思ったのですが。
すみません。
ごめんなさい。
齋藤さんの演出は、「新公演出」の域を超えていたな、と。
私はまだ東宝を観ていないので、あくまでも大劇場との比較、になりますが。
三木さんが麗しさと実力を兼ね備えたトップコンビにあわせて「愉しくてお洒落なショー」として演出したこのロンドンミュージカルを、これまた新公主演コンビのキャラクターにあわせて、きちんとしたお芝居として演出しなおされていました。
いやー、見事だった。
キャスト陣のあまりのピュアさ、若さ、そしてあまりにも切ないキモチに、切実なキモチに、何度も涙が出ました。
「嬉しいことね、ミー&マイガール♪」と歌い、踊る、幸せな恋人たちを観ているだけで、幸せすぎて涙が出る。
かなしいくらい愛おしい、愛すべき二人。打算も計算もない、ただ相手の幸せだけを夢見る子供たちの、恋。
全編が「芝居」になったことで、ラストのビルの叫びがものすごく胸に刺さりました。
120分のお芝居の間中、溜めに溜めてきた感情が爆発する瞬間。
ああ、この作品は、ビルとサリーが役替りしてはいけないんだな。
可愛い月っ子たちに、もっといろんな役を経験してほしくて、
ビルもサリーも役替りすればいいのに、と思っていた自分がちょっと恥ずかしい。
この作品を芝居として成立させるためには、ビルとサリーは最初から最後まで同じ人が演じないとどうにもならない。だって、ホント心底からのキモチを120分積み重ねてきて、初めて感動できるラストになるんだから。
…作品については本公演をもう一度観てから、なんていいつつ、ついつい長くなってしまいました。ごめんなさい。
印象に残ったキャストについて、まずは一言ずつ。
明日海りお(ビル)
文句なしです。美貌と歌と芝居と、どれも新公メンバーでは飛びぬけてる。声がよくて、間が良くて、相手の芝居を受けてビルとして返せる。…役者なんですよね。以前から月組新公の立役者の一人でしたけど、しみじみと成長したなあ、と思いました。
ぜひ、いずれ主演になった暁には本公演でビルを演じていただきたいです!(真顔)
羽桜しずく(サリー)
ナマの舞台では、美貌だけで全てが許されることはありません。
でも、しずくちゃんのサリーは予想外(←ごめん)に素晴らしかった!!歌はまだまだがんばってほしいけど、とにかく芝居が良かったです♪
星組時代から、お芝居好きなんだろうな〜、とは思いつつも、技術面の弱さでそうは見えない部分があったのですが。
でも、今回で結果を出したと言っていいんじゃないかな。あれだけの美貌に、芝居心もOK!あのサリーだったら、そりゃー伯爵の地位を捨てて追いかけたくもなるよね……(*^ ^*)
博多がとことん楽しみです♪♪
彩星りおん(マリア)
素晴らしかった!!絶賛!!
貴族的な美貌、落ち着いた物腰、よく通る声、そして歌唱力。
ぜひ博多でフルバージョンのマリアを!!と思ったけど、りおんくん日生組だった(T T)しょぼん…。
流輝一斗(ジョン)
ビジュアルは滅茶苦茶いいのに何かが薄い、物足りない、とずっと思っていた人なんですが。最後の最後にこんなに良い芝居をしてくれると、諦めきれなくなってしまいます……(T T)。
ああ、こんなに芝居ができるのに、こんなに素敵なのに、どうしてどうして(泣)引き留めたい…彼女の人生なのは判っているけど、どうにかして引き留めたいと思ってしまった…。
とにかく今は、千秋楽までよろしくお願いします、としか言えません(涙)。
紫門ゆりや(ジェラルド)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←あひるくんも良くなってるはずだから、そういうことを言ってはいけません)
彩央寿音(ジャスパー卿)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←北嶋さんは…良くなっているでしょうか…?)
華央あみり(ヘザーセット)
たたずまいのさりげなさが秀逸でした。
声が良いのは昔からですが、もしかして少し痩せたかな?ビジュアルがあまりにも渋かっこよくて、……やっぱりジョン卿観たかったよ〜〜(←お前だけだ)。
蘭乃はな(ジャッキー)
可愛い。
可愛い。
可愛い。
可愛い〜〜〜〜!!
若き日のステファーノ&ローズコンビが台詞のあるお芝居をしているだけでほくほくしちゃいました(*^ ^*)。歌は弱いけど(っていうかジャッキーの歌って難しいんですね)、魅力的だから良いんですあの役は。
個人的には、蘭乃ジャッキー&みりおジェラルド、という、お人形みたいな可愛いコンビを博多には期待していたりします♪
五十鈴ひかり(パーチェスター)
巧い!
「ロンドン・ミュージカル」のパーチェスターとして、最高の仕事をしてました。五十鈴くん博多組なんだよね。とても良かったので、博多で本役してほしいです!
歌はもちろんですけど、芝居の間がいいですよね♪笑いを取りにいくんじゃなくて、“くすっ”と洩れる感じ。マヤさんともまた違ってて、ちょっと大仰で、いかにも「ミュージカル」っぽい芝居、という印象でした。霧矢さんとよく合いそう。
逆に、後半でパーチェスターを演じたみっしょん(美翔かずき)は、どちらかといえば汐風さん系…というか、ぶっちゃけ“二枚目系の役者が演じるパーチェスター”なんじゃないかなー、と、(汐風さん版は観ていないのに、偉そうにすみません)。
お二人とも、それぞれに良かったです♪
…と、とりあえずこのあたりで。
っつか、ここに書いてない人も全員良かったんで。
とりあえず、詳細はまた後日。(どんだけ書くんだいったい…)
.
月組89期の流輝一斗さんが、
出雲綾さん、北嶋麻実さん、彩乃かなみさん、紫樹えり緒さんと一緒に、月組東宝劇場公演千秋楽で卒業されることが発表されました。
………まさか、という想い。
まぐちゃんを最初に認識したのは…「エリザベート」の黒天使だったなあ。スタイルが良くてダンスがキレイで、黒天使メークがよく似合ってて。
「熱帯夜話」でも格好良かったし、ずんちゃんに良く似た美貌とスタイルで、ずっと活躍を楽しみにしていました。大劇場公演本公演&新公でも順調に役がつき、「Young Bloods」、「オクラホマ!」と中小劇場でも活躍して…いよいよ研6になって新公でも準主役級の役がつき始め、ジョン卿もめちゃめちゃ楽しみにしていたのに、
なぜ今なんだ。
ここまで来て、なぜ、今?
ここ2年くらい、月組は本当にものすごく惜しい人たちがどんどん辞めているような気がしてならないのですが……これは、月組ファンの考えすぎなのでしょうか?ほかの組も、私がわかっていないだけで、みなさん大事な大事な掌中の珠が辞めていかれているののでしょうか?
もちろん、毎年10名近い研1が配属されるわけですから、同じ人数が卒業していかなくてはいけないのですけれども。
それは、理屈ではわかっているのですけれども。
もちろん、タキさんもかなみちゃんもマチオさんの卒業もさびしいのですけれども。
やっぱり「これからやっと役がつく」はずの若手や中堅が卒業していってしまうのは、とても残念だし、格別のさびしさがあります。
えりおっとも、まぐちゃんも、まだもう少し観ていたかったよ。特に「ME&MY GIRL」は、とても良い作品だけれどもいかんせん宝塚で上演するには役が少ないし、ショーもない。しかも、チケット事情も厳しくてあまり通えないのが余計にさびしい……(T T)。
でも。
月組の誇る名作中の名作「ME&MY GIRL」で、
たくさんの笑顔に包まれて、
たくさんの拍手に包まれて、
たくさんの思い出を胸に新しい道を歩き出すであろう5人の月組っ子の辿る道に、
たくさんの幸せがあることを、心から祈りつつ。
そして。
立さんのサロンコンサートに行きたかったです………(T T)。
まさか「風に立つライオン」をふたたび歌ってくれるとは。
CSを見ていて、思わず涙が出そうになりました。専科エンカレッジコンサートで歌ってくださったとき、マジで号泣したんだよなぁ…懐かしい(T T)。
Sky Stageで全編流してくださることを、心の底から祈っています(美穂さんのもお願いしますねっ!!)
.
出雲綾さん、北嶋麻実さん、彩乃かなみさん、紫樹えり緒さんと一緒に、月組東宝劇場公演千秋楽で卒業されることが発表されました。
………まさか、という想い。
まぐちゃんを最初に認識したのは…「エリザベート」の黒天使だったなあ。スタイルが良くてダンスがキレイで、黒天使メークがよく似合ってて。
「熱帯夜話」でも格好良かったし、ずんちゃんに良く似た美貌とスタイルで、ずっと活躍を楽しみにしていました。大劇場公演本公演&新公でも順調に役がつき、「Young Bloods」、「オクラホマ!」と中小劇場でも活躍して…いよいよ研6になって新公でも準主役級の役がつき始め、ジョン卿もめちゃめちゃ楽しみにしていたのに、
なぜ今なんだ。
ここまで来て、なぜ、今?
ここ2年くらい、月組は本当にものすごく惜しい人たちがどんどん辞めているような気がしてならないのですが……これは、月組ファンの考えすぎなのでしょうか?ほかの組も、私がわかっていないだけで、みなさん大事な大事な掌中の珠が辞めていかれているののでしょうか?
もちろん、毎年10名近い研1が配属されるわけですから、同じ人数が卒業していかなくてはいけないのですけれども。
それは、理屈ではわかっているのですけれども。
もちろん、タキさんもかなみちゃんもマチオさんの卒業もさびしいのですけれども。
やっぱり「これからやっと役がつく」はずの若手や中堅が卒業していってしまうのは、とても残念だし、格別のさびしさがあります。
えりおっとも、まぐちゃんも、まだもう少し観ていたかったよ。特に「ME&MY GIRL」は、とても良い作品だけれどもいかんせん宝塚で上演するには役が少ないし、ショーもない。しかも、チケット事情も厳しくてあまり通えないのが余計にさびしい……(T T)。
でも。
月組の誇る名作中の名作「ME&MY GIRL」で、
たくさんの笑顔に包まれて、
たくさんの拍手に包まれて、
たくさんの思い出を胸に新しい道を歩き出すであろう5人の月組っ子の辿る道に、
たくさんの幸せがあることを、心から祈りつつ。
そして。
立さんのサロンコンサートに行きたかったです………(T T)。
まさか「風に立つライオン」をふたたび歌ってくれるとは。
CSを見ていて、思わず涙が出そうになりました。専科エンカレッジコンサートで歌ってくださったとき、マジで号泣したんだよなぁ…懐かしい(T T)。
Sky Stageで全編流してくださることを、心の底から祈っています(美穂さんのもお願いしますねっ!!)
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宝塚大劇場にて、月組「ME AND MY GIRL」を観劇してまいりました。(ネタバレあります)
いやー、すっごい楽しいショーだった!!
生粋のショースター!の麻子さんとかなみちゃん。コンビ最後の作品がショーなしの一本モノだなんて残念だなぁ、と思っていたのですが。
ずーっとコメディのお芝居(テーマは家族)だと思っていた「ME AND MY GIRL」が、いつのまにか楽しいグランド・ショーになっていた!
さすが、ショー作家・三木章雄の面目躍如、ですね♪♪グッジョブです♪
音楽が良くて、脚本がしっかりしていると、普通のミュージカルがこんなに楽しいショーになるんですねぇ。感心…。
えーっと。
私は、宝塚での「ME AND MY GIRL」を観たのは、これが初めてです。以前、帝国劇場で観たときのキャストは以下のとおり。
ビル 井上芳雄
サリー 笹本玲奈
マリア公爵夫人 涼風真世
ジョン卿 村井国夫
ジャッキー 純名りさ
ジェラルド 本間憲一
ちなみに演出=山田和也、指揮=塩田明弘。シンプルな舞台でストレートに芝居を見せるのが得意で、本来は中劇場での喜劇向きの演出家と、こういう“楽しいミュージカル・コメディ”にはぴったりのリズミカルで軽やかな音楽を本領とする指揮者が組んだ、幸せな作品。
実に実に楽しい、明るくて優しい、心温まる“お芝居”でした。
誰が良かったかって、マリア公爵夫人のかなめさんがすっごく良かったんです。感情の動きを悟らせない、冷たい“貴族”の仮面の下で、ほんの些細な考え方の変化を、2時間半のドラマの中でゆっくりと表に出していく、その描写が。
今回、月組版を観て、(良い悪いではなく)一番違うな〜、と思ったのは、やっぱりタキさんのマリア夫人でした。感情豊かで、溢れんばかりに愛情豊かで、ビルのことが愛おしくてならない夫人、だったので。
それはそれでとってもステキな“おばさま”でしたけれども、一番の問題は、それだとビルが「おばさまの愛情もわからない愚か者」に見えてしまうこと。
タキさんは、やっぱりカルロッタとか、ブラックウェル夫人とかの、感情が豊かで表現幅の派手な人が似合うんだなあ…。「ダル・レーク」のインディラおばあさまは良かったけど、今回マリア夫人はちょっと出番や歌などのアクションが大きすぎて、やりすぎてしまっているような気がします。
まぁ、仕方ないんですけどね。マリア夫人が派手に動けば動くだけ、ショーとしては面白くなるんですから(笑)。タキさん卒業公演だし、マリア主役のつもりでガツンとやってもらってもいいのかな。ショーだから華やかなもの勝ちってことで(^ ^)。
とりあえず、エトワールも含めて、タキさんの歌が思いっきり堪能できたことがとても嬉しかったです(*^ ^*)。
そう。
今回、一番「ショーだなあ!」と感銘を受けたのは、実は「ランベス・ウォーク」ではなかったんです。
「Leaning On Lamp Post」。
ランベスにサリーを探しにきたビルが、切なく歌う名場面。
あの場面で、あの歌で、あれだけ華やかなショー場面にしてしまう麻子さんって、すごいなーと思ったのでした。
ただひたすらに、軽やかで、楽しい。
ビルもサリーもそこにはいなくて、ただ、楽しそうなランベスの住人たちと、ショースターがいる。
サリーの下宿の女主人・みっぽー(美鳳あや)の見事な芝居が、いっそ無駄に見えるほどの、完璧なショーシーン。
芝居じゃないんだ、ショーなんだ!!という感銘と驚愕。
…目から鱗。
三木さんが、「ME AND MY GIRL」という作品をショーとして演出し、
麻子さんが、この作品を通し役のあるショーとしてしっかり解釈し、場面ごとに最適な盛り上げ方を追求して、どの場面も見せ場のオンパレード!にしてのけた。
三木さんと麻子さん、「ファンシーダンス」でもあてたゴールデン(?)コンビならでは、の、見事な息の合い方だったと思います。
「芝居の月組」とか「ショーの花組」とか呼ばれていたのは、何年前になるのでしょうか…。
下級生を観ていると、まだまだ「芝居の月組」という意識も「ショーの花組」という意識も強いような気がするのですが(祐飛さんがんばれ〜!)、上層部はとっくに入れ替わっているんですね。
……たった一人、芝居をしようとしては空回っていた未沙さんが、なんだか物凄くもったいないような気がしてしまったのは(伝説の弁護士をこの目で観ることができた幸運は、掛け値なしにただただ嬉しいんですけど)、否定はしません…。
まぁ、本来は些少な感情の変化を二時間半を追いかけていくお芝居なので、全体をショーとして演出しなおしたことでラストシーンが弱くなってしまうのは、これは仕方のないことなんですよね……。
あそこで「馬鹿野郎!」と叫ぶ前にタメが入るのは、芝居だから。2時間半の感情の積み重ねが、あの一言に凝縮されているからです。井上くんのビルは、それはそれは爆発的な叫びでしたとも(すっげー泣けました ^ ^;)。
……でも、今回の月組公演は、ショーだから。そこで変にタメをつけても、間が悪くなるだけ。サラっと流す麻子さんの手法が、正解なんですよね。
どうやっても、全体を通してショーアップされた盛り上がりの最大値は一幕のラスト(The Lambeth Walk)に来てしまうので(だから、休憩時間が凄く楽しく過ごせるんですけど♪)、作品のラストでのカタルシスが弱い。芝居ではないので、全ての伏線がここで結ばれた!という感動が弱いんです。
でも、そこもさすがベテランの三木さん!すぐにフィナーレのショーナンバーに入るので、そっちで感動してちゃんとお釣りがくる(^ ^)v
…銀橋に出てくるみりお(明日海りお)くん、もりえ(青樹泉)ちゃん、まさお(龍真咲)くんの3人が、可愛くて可愛くて可愛くて、一発でノックダウン、でした(幸せ)。
サリーのかなみちゃんは、前夜祭を考えれば見違えるほど芝居がよくなってました♪でも、逆にもう少し麻子さんに合わせて、ショーっぽく演じるのもありだったかも。どのみち、声や口調に特徴がありすぎて、「気風のいい下町娘」にはなれないし、ラストの上流階級言葉も、声は変えられないんだから…。
歌はさすがでした。笹本玲奈ちゃんが本当に素晴らしかったんですけど、かなみちゃんもさすがでした。ただ、音域がちょうどチェンジ領域だったのかな?いつもの伸びやかさがなかったのが残念でした。東宝に期待しています♪
ジョン卿のきりやんは、ただしく“可愛いおじさん”でした(^ ^)。
髭もよく似合うし、なんたって可愛い♪♪お持ち帰りして部屋に飾っておきたいくらいでした♪
ただ、タキさんのマリアが割と感情を大きく出すので、抑えた芝居で愛情を隠したジョンが、ちょっと控えめに見えたのが、ラストでちょっと弱さになってしまったかも。
帝劇公演で観たのが村井さんで、あまりにも嵌り役だったので…比べちゃいけないんですけどね。やっぱりこの役、(年齢の問題ではなく)貫禄のある人、せめてある程度たっぱがある人の方がやりやすいんだろうなぁ、と思いました。
あとは、前にも書きましたがもりえちゃんの髭姿に惚れたくらいかな…。本当に下級生の出番少ないんですね(泣)。まさおくんクラスでも、役らしい役がないなんて。
そんな中、プリンシパルクラスの役であるジェラルドを貰っているあひちゃん……。東宝まで1ヶ月、奮励努力されることを、そしてその努力が実ることを、心から祈っています。
あいあいジャッキーは最高でした!麻子さんとのバランスもよく、しっかり芝居している割にはショーにもきちんと溶け込んでいたし…バランス感覚の良い人だなあ。
相変わらずの美脚、ご馳走様でした☆
みりおくんのジャッキーも楽しみです!早く東宝始まらないかなあ☆そして、新公が無事観られますように!(祈)
.
いやー、すっごい楽しいショーだった!!
生粋のショースター!の麻子さんとかなみちゃん。コンビ最後の作品がショーなしの一本モノだなんて残念だなぁ、と思っていたのですが。
ずーっとコメディのお芝居(テーマは家族)だと思っていた「ME AND MY GIRL」が、いつのまにか楽しいグランド・ショーになっていた!
さすが、ショー作家・三木章雄の面目躍如、ですね♪♪グッジョブです♪
音楽が良くて、脚本がしっかりしていると、普通のミュージカルがこんなに楽しいショーになるんですねぇ。感心…。
えーっと。
私は、宝塚での「ME AND MY GIRL」を観たのは、これが初めてです。以前、帝国劇場で観たときのキャストは以下のとおり。
ビル 井上芳雄
サリー 笹本玲奈
マリア公爵夫人 涼風真世
ジョン卿 村井国夫
ジャッキー 純名りさ
ジェラルド 本間憲一
ちなみに演出=山田和也、指揮=塩田明弘。シンプルな舞台でストレートに芝居を見せるのが得意で、本来は中劇場での喜劇向きの演出家と、こういう“楽しいミュージカル・コメディ”にはぴったりのリズミカルで軽やかな音楽を本領とする指揮者が組んだ、幸せな作品。
実に実に楽しい、明るくて優しい、心温まる“お芝居”でした。
誰が良かったかって、マリア公爵夫人のかなめさんがすっごく良かったんです。感情の動きを悟らせない、冷たい“貴族”の仮面の下で、ほんの些細な考え方の変化を、2時間半のドラマの中でゆっくりと表に出していく、その描写が。
今回、月組版を観て、(良い悪いではなく)一番違うな〜、と思ったのは、やっぱりタキさんのマリア夫人でした。感情豊かで、溢れんばかりに愛情豊かで、ビルのことが愛おしくてならない夫人、だったので。
それはそれでとってもステキな“おばさま”でしたけれども、一番の問題は、それだとビルが「おばさまの愛情もわからない愚か者」に見えてしまうこと。
タキさんは、やっぱりカルロッタとか、ブラックウェル夫人とかの、感情が豊かで表現幅の派手な人が似合うんだなあ…。「ダル・レーク」のインディラおばあさまは良かったけど、今回マリア夫人はちょっと出番や歌などのアクションが大きすぎて、やりすぎてしまっているような気がします。
まぁ、仕方ないんですけどね。マリア夫人が派手に動けば動くだけ、ショーとしては面白くなるんですから(笑)。タキさん卒業公演だし、マリア主役のつもりでガツンとやってもらってもいいのかな。ショーだから華やかなもの勝ちってことで(^ ^)。
とりあえず、エトワールも含めて、タキさんの歌が思いっきり堪能できたことがとても嬉しかったです(*^ ^*)。
そう。
今回、一番「ショーだなあ!」と感銘を受けたのは、実は「ランベス・ウォーク」ではなかったんです。
「Leaning On Lamp Post」。
ランベスにサリーを探しにきたビルが、切なく歌う名場面。
あの場面で、あの歌で、あれだけ華やかなショー場面にしてしまう麻子さんって、すごいなーと思ったのでした。
ただひたすらに、軽やかで、楽しい。
ビルもサリーもそこにはいなくて、ただ、楽しそうなランベスの住人たちと、ショースターがいる。
サリーの下宿の女主人・みっぽー(美鳳あや)の見事な芝居が、いっそ無駄に見えるほどの、完璧なショーシーン。
芝居じゃないんだ、ショーなんだ!!という感銘と驚愕。
…目から鱗。
三木さんが、「ME AND MY GIRL」という作品をショーとして演出し、
麻子さんが、この作品を通し役のあるショーとしてしっかり解釈し、場面ごとに最適な盛り上げ方を追求して、どの場面も見せ場のオンパレード!にしてのけた。
三木さんと麻子さん、「ファンシーダンス」でもあてたゴールデン(?)コンビならでは、の、見事な息の合い方だったと思います。
「芝居の月組」とか「ショーの花組」とか呼ばれていたのは、何年前になるのでしょうか…。
下級生を観ていると、まだまだ「芝居の月組」という意識も「ショーの花組」という意識も強いような気がするのですが(祐飛さんがんばれ〜!)、上層部はとっくに入れ替わっているんですね。
……たった一人、芝居をしようとしては空回っていた未沙さんが、なんだか物凄くもったいないような気がしてしまったのは(伝説の弁護士をこの目で観ることができた幸運は、掛け値なしにただただ嬉しいんですけど)、否定はしません…。
まぁ、本来は些少な感情の変化を二時間半を追いかけていくお芝居なので、全体をショーとして演出しなおしたことでラストシーンが弱くなってしまうのは、これは仕方のないことなんですよね……。
あそこで「馬鹿野郎!」と叫ぶ前にタメが入るのは、芝居だから。2時間半の感情の積み重ねが、あの一言に凝縮されているからです。井上くんのビルは、それはそれは爆発的な叫びでしたとも(すっげー泣けました ^ ^;)。
……でも、今回の月組公演は、ショーだから。そこで変にタメをつけても、間が悪くなるだけ。サラっと流す麻子さんの手法が、正解なんですよね。
どうやっても、全体を通してショーアップされた盛り上がりの最大値は一幕のラスト(The Lambeth Walk)に来てしまうので(だから、休憩時間が凄く楽しく過ごせるんですけど♪)、作品のラストでのカタルシスが弱い。芝居ではないので、全ての伏線がここで結ばれた!という感動が弱いんです。
でも、そこもさすがベテランの三木さん!すぐにフィナーレのショーナンバーに入るので、そっちで感動してちゃんとお釣りがくる(^ ^)v
…銀橋に出てくるみりお(明日海りお)くん、もりえ(青樹泉)ちゃん、まさお(龍真咲)くんの3人が、可愛くて可愛くて可愛くて、一発でノックダウン、でした(幸せ)。
サリーのかなみちゃんは、前夜祭を考えれば見違えるほど芝居がよくなってました♪でも、逆にもう少し麻子さんに合わせて、ショーっぽく演じるのもありだったかも。どのみち、声や口調に特徴がありすぎて、「気風のいい下町娘」にはなれないし、ラストの上流階級言葉も、声は変えられないんだから…。
歌はさすがでした。笹本玲奈ちゃんが本当に素晴らしかったんですけど、かなみちゃんもさすがでした。ただ、音域がちょうどチェンジ領域だったのかな?いつもの伸びやかさがなかったのが残念でした。東宝に期待しています♪
ジョン卿のきりやんは、ただしく“可愛いおじさん”でした(^ ^)。
髭もよく似合うし、なんたって可愛い♪♪お持ち帰りして部屋に飾っておきたいくらいでした♪
ただ、タキさんのマリアが割と感情を大きく出すので、抑えた芝居で愛情を隠したジョンが、ちょっと控えめに見えたのが、ラストでちょっと弱さになってしまったかも。
帝劇公演で観たのが村井さんで、あまりにも嵌り役だったので…比べちゃいけないんですけどね。やっぱりこの役、(年齢の問題ではなく)貫禄のある人、せめてある程度たっぱがある人の方がやりやすいんだろうなぁ、と思いました。
あとは、前にも書きましたがもりえちゃんの髭姿に惚れたくらいかな…。本当に下級生の出番少ないんですね(泣)。まさおくんクラスでも、役らしい役がないなんて。
そんな中、プリンシパルクラスの役であるジェラルドを貰っているあひちゃん……。東宝まで1ヶ月、奮励努力されることを、そしてその努力が実ることを、心から祈っています。
あいあいジャッキーは最高でした!麻子さんとのバランスもよく、しっかり芝居している割にはショーにもきちんと溶け込んでいたし…バランス感覚の良い人だなあ。
相変わらずの美脚、ご馳走様でした☆
みりおくんのジャッキーも楽しみです!早く東宝始まらないかなあ☆そして、新公が無事観られますように!(祈)
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若人たちのミーマイ【配役発表】
2008年2月15日 宝塚(月)月組大劇場公演「ME&MY GIRL」の新人公演配役が発表されました。
ウィリアム(ビル) みりお(明日海りお)くん
サリー (羽桜)しずくちゃん
ジョン卿 一幕 マグ(流輝一斗)ちゃん
二幕 (光月)るうちゃん
ジェラルド 一幕 (紫門)ゆりやくん
二幕 宇月颯くん
ジャッキー 蘭乃はなちゃん
おお、みりおくんが通しでビルだったら、という前提での予想が、発表された分は全員当たったわo(^-^)o。書いておけばよかった!
(ちなみに、予想していたのはコレと、みりおくんマリア夫人バージョンと、みりおくん二幕のみビルの2パターン)
個人的には、あとランベスキング=美翔かずき、ときたらほぼ完璧なような…。まあ、宇月くんのキングでみっしょんはジェラルド、ってのも観てみたかったけど…(←私だけ?)
ああ、でも「ハロー!ダンシング」の役付きで考えたら、ランベスキングは貴千碧くんで決まりかしら…。貴千くんはダンスも素晴らしいし、彼女が使われるのは全然不思議じゃないんですが…、
みっしょんも充分に“出来る子”なので、何か役をつけてあげてほしいんです(涙)……ってゆーか、役少なすぎだよミーマイ…(T_T)
ちなみに。
万が一みりおくんが新人公演も女役…だったら、
るうちゃん&マグちゃんがビルだろう、と思ってたんですよね(←有り得なかったですね、やっぱり)
そうなったら、希望キャストは、
ジョン卿をみっしょん(ハリラバのパーティーでのダンディなオジサマが素敵すぎました。髭萌え〜〜!)とあちょうさん(絶対素敵だと思う)。
ジェラルド”は、ゆりやんと(彩星)りおんくん。
で、ランベスキング&クイーンは絶対に宇月&麗百愛ちゃん!!
とか。
勝手に妄想していたんですが……(苦笑)。
それにしても。
みりおくん、昼公演は娘役(ソフィア)、夜はビルか……殺人的なスケジュールですよね(T_T)。喉の調整、万全を期しててほしいです。
劇団も、せつかくの『掌中の珠』なんですから、しっかりケアしてくださいね。
他に気になるキャストは…
まずは、パーチェスターです!!誰かなあ?
月組の88期89期90期あたりは芝居上手が集中していて、役の少ないミーマイなのが勿体ないくらい(涙)。パーチェスター候補もいっぱいいるんですが…最右翼はきっしー(彩央寿音)か、あちょうさん(華央あみり)あたり?歌があるから、五十鈴ひかりさんの可能性も…?
ああ、とにかく楽しみです、新公!!しずくちゃんも組み替え早々の抜擢キャストで不安でしょうけれども、がんばってほしいよ〜〜(泣)。
月組の若人たちのがんばりを、楽しみにしています★
.
ウィリアム(ビル) みりお(明日海りお)くん
サリー (羽桜)しずくちゃん
ジョン卿 一幕 マグ(流輝一斗)ちゃん
二幕 (光月)るうちゃん
ジェラルド 一幕 (紫門)ゆりやくん
二幕 宇月颯くん
ジャッキー 蘭乃はなちゃん
おお、みりおくんが通しでビルだったら、という前提での予想が、発表された分は全員当たったわo(^-^)o。書いておけばよかった!
(ちなみに、予想していたのはコレと、みりおくんマリア夫人バージョンと、みりおくん二幕のみビルの2パターン)
個人的には、あとランベスキング=美翔かずき、ときたらほぼ完璧なような…。まあ、宇月くんのキングでみっしょんはジェラルド、ってのも観てみたかったけど…(←私だけ?)
ああ、でも「ハロー!ダンシング」の役付きで考えたら、ランベスキングは貴千碧くんで決まりかしら…。貴千くんはダンスも素晴らしいし、彼女が使われるのは全然不思議じゃないんですが…、
みっしょんも充分に“出来る子”なので、何か役をつけてあげてほしいんです(涙)……ってゆーか、役少なすぎだよミーマイ…(T_T)
ちなみに。
万が一みりおくんが新人公演も女役…だったら、
るうちゃん&マグちゃんがビルだろう、と思ってたんですよね(←有り得なかったですね、やっぱり)
そうなったら、希望キャストは、
ジョン卿をみっしょん(ハリラバのパーティーでのダンディなオジサマが素敵すぎました。髭萌え〜〜!)とあちょうさん(絶対素敵だと思う)。
ジェラルド”は、ゆりやんと(彩星)りおんくん。
で、ランベスキング&クイーンは絶対に宇月&麗百愛ちゃん!!
とか。
勝手に妄想していたんですが……(苦笑)。
それにしても。
みりおくん、昼公演は娘役(ソフィア)、夜はビルか……殺人的なスケジュールですよね(T_T)。喉の調整、万全を期しててほしいです。
劇団も、せつかくの『掌中の珠』なんですから、しっかりケアしてくださいね。
他に気になるキャストは…
まずは、パーチェスターです!!誰かなあ?
月組の88期89期90期あたりは芝居上手が集中していて、役の少ないミーマイなのが勿体ないくらい(涙)。パーチェスター候補もいっぱいいるんですが…最右翼はきっしー(彩央寿音)か、あちょうさん(華央あみり)あたり?歌があるから、五十鈴ひかりさんの可能性も…?
ああ、とにかく楽しみです、新公!!しずくちゃんも組み替え早々の抜擢キャストで不安でしょうけれども、がんばってほしいよ〜〜(泣)。
月組の若人たちのがんばりを、楽しみにしています★
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月組大劇場公演「ミー&マイガール」集合日。
出雲綾組長と、
組長に次ぐ最上級生の北嶋麻実さんと、
そして、86期の芝居巧者、姿樹えり緒さんの、
卒業が発表されました。
昨日発表された、トップ娘役のかなみちゃんと合わせて、4人。
月組から。
1月15日にれみちゃんが組替えして去り、
1月26日に祐飛さんが組替えして去り、
1月30日にねねちゃんが組替えして去り、
2月12日にしずくちゃんが加入して、
3月21日に初舞台生が加入して、
そして、7月6日に4人が卒業していく…。
有名な名作ミュージカルだし、
かなみちゃんのサヨナラショーがあるし、
もしかしたら複数人卒業してしまうかも?と昨夜は泣きそうに不安だったのですが。
……たきさん、まちおさん、
そして、
えりおっと……(泣)。
えりおっとを最初に覚えたのが何の公演だったのかは覚えていませんが、「長い春の果てに」かそのあたりの、かなり下級生の頃だったと思います。いかにも月組っ子らしい小芝居が楽しくて、名前もわからないのに注目していたのが“姿樹えり緒”だとわかったのは、いつだったかな?
ずっと見守っていたので、「Hollywood Lover」のヘアメークのベンが、一躍(ある意味)スターダムにのったかという勢いでブレイクしたのが凄く嬉しかったのですが。
…みちるに続き、86期の芝居巧者がまた一人……。
そんなもん、引き継がなくていいのにぃ〜〜っっ!!
学年的なこともあるのでしょうけれども、こうもポロポロと小芝居好きが卒業していくのはとてもさびしいです。今の月組は、芝居好きな下級生にとって楽しい組ではなくなってしまったのでしょうか…。それだけショーに重点がおかれているってことなのかなあ?
…芝居とショーと、両輪あってこその宝塚なんですけどねぇ(涙)。
「Hollywood Lover」で、実に実に楽しそうに役を作りこみ、深めていったえりおっと。
ベン以外の役、空港の旅行客だとか新聞記者だとか、その「世界」の空気を作る仕事を、しっかりと引き受けていたえりおっと。
「プロデューサーが、ステファーノ・グランディ監督を起用した理由を」
物慣れて落ち着いた、「仕事中のプロ」の、記者の、声。
「なんて素敵なサイン…♪」
可愛らしくて柔らかで、幸せそうな「オフの」専門家の、声。
「私の個性で輝いてみせる!」
そのとおり、誰よりも輝いていたえりおっと。
あなたは、あなたにしかないスペクトルで輝いて、
卒業しても、人生を実り豊かに楽しんでください(泣)。
まちおさん。
今となっては数少ない、“猫が月組を観始めた頃からいらっしゃる”月組生え抜きの上級生の一人。
いままで観てきたまちおさんで、一番印象に残っているのは「プロバンスの碧い空」のエディット、かなあ。実に見事な嵌り役でした。
あと、「から騒ぎ」のパーティーでのソロもすごく印象に残っています。滅多に聴けなかったけど、いい声なんですよね、本当に!
最後のフィナーレか、あるいはサヨナラショーで、歌が聴けるといいなあ…(←観るつもりか?)
タキさん。
多分、一番最初に観たのは「エクスかリバー」の怪しい奥方なんですよね。かなり好きでした(笑)。
それが強烈すぎて、その後は「何をしてもタキさん」に見えてしまって残念なことも多かったのですが。
私が観たなかで一番好きな役は、もう「タキさんにしかできないよねっ!」という大役。
かの、「ファントム」のカルロッタ。
この役だけは、他の人で観たいと思ったことさえなくて。
タキさんが卒業するってことは、「ファントム」も、もう宝塚では再演できないんだねと、かなり本気で思っています(^ ^;)ゞ。
そして、「アーネスト・イン・ラヴ」のブラックネル夫人。
これも他の人で見たいとは思わないなあ、考えてみれば。
「ハーンドバッグは父親ではない父親とはいえな・い・♪」
という早口言葉のような歌を、ぽんぽん飛びまくる音程を正確に当てながら滑舌よく歌ってくれて、本当に気持ちよかった!(^ ^)。
そして、昨年の「ダル・レークの恋」のおばあさま。
貫禄ある美しいおばあさまで、実に見事な存在感でした。
観るたびに見蕩れてた。
歌唱力。
それは、声がいいだけでは駄目で、
一番大切なのは表現力なのだ、と、タキさんの歌を聴くたびに思います。
悲劇であれ、喜劇であれ、タキさんが歌いだすと、その場が『ドラマ』の現場になるんですね。それだけの力を持った、歌。
タキさんの歌をたくさん聴けて、幸せです。かなみちゃんとタキさん、歌姫が二人揃っているなんて、月組ファンの特権だったなあ〜(笑)。
「ミー&マイガール」では、もちろん!マリア侯爵夫人。
東宝再演の涼風マリアしか観ていない私には、タキさんのマリアって本当に想像できないのですが、
あの歌を聴けるのは耳の喜びです。
最後まで月組をよろしくお願いいたします。
それにしても。
…月組、ちょっと管理職変わりすぎじゃないですか?(泣)。
まぁ、今年は雪組の副組長、花組の副組長、宙組の組長が卒業あるいは異動で組を離れるので、月組もおかしくないんでしょうけれども。
でもでも、タキさん月組組長に就任してわずか2作ですよ(涙)。
おかあさん、置いていかないで〜〜〜(T T)。
こんなに短期間に管理職が変わるのって、昔はあったことなのでしょうか?
少なくとも、私が観始めてからはこんなことはなかったと思うのですが。(星と雪なんて、10年間変わってないし)
ゆらさんは比較的長かったけど、うーさんも絵理さんもタキさんも2作かそこらだなんて(涙)。組が落ち着かないじゃないかー!!本当に切ないです…。
…タキさんの後は。誰が仕切ることになるのでしょうね。
個人的に希望を言ってもいいのなら、
昨年からずーっと月組に張り付いてくださっている未沙のえるさん、
あるいは、以前管理職として月組を引っ張ってくださっていた梨花ますみさんと、汝鳥ゆうさん…
この3人のうちのお一人に決まったら、とても幸せです。
…とりあえず、ナホちゃんがいきなり組長に昇格してガチャが副組長、とか…あり得ないよ、ね?
あぁ、いっそのこと、名実ともに頂点に立つ麻子さん、トップでなおかつ最上級生の麻子さんに、組長もやっていただくとか?
(←無理)
誰か、
誰かお願い、私の愛する月組に愛の手を。
.
出雲綾組長と、
組長に次ぐ最上級生の北嶋麻実さんと、
そして、86期の芝居巧者、姿樹えり緒さんの、
卒業が発表されました。
昨日発表された、トップ娘役のかなみちゃんと合わせて、4人。
月組から。
1月15日にれみちゃんが組替えして去り、
1月26日に祐飛さんが組替えして去り、
1月30日にねねちゃんが組替えして去り、
2月12日にしずくちゃんが加入して、
3月21日に初舞台生が加入して、
そして、7月6日に4人が卒業していく…。
有名な名作ミュージカルだし、
かなみちゃんのサヨナラショーがあるし、
もしかしたら複数人卒業してしまうかも?と昨夜は泣きそうに不安だったのですが。
……たきさん、まちおさん、
そして、
えりおっと……(泣)。
えりおっとを最初に覚えたのが何の公演だったのかは覚えていませんが、「長い春の果てに」かそのあたりの、かなり下級生の頃だったと思います。いかにも月組っ子らしい小芝居が楽しくて、名前もわからないのに注目していたのが“姿樹えり緒”だとわかったのは、いつだったかな?
ずっと見守っていたので、「Hollywood Lover」のヘアメークのベンが、一躍(ある意味)スターダムにのったかという勢いでブレイクしたのが凄く嬉しかったのですが。
…みちるに続き、86期の芝居巧者がまた一人……。
そんなもん、引き継がなくていいのにぃ〜〜っっ!!
学年的なこともあるのでしょうけれども、こうもポロポロと小芝居好きが卒業していくのはとてもさびしいです。今の月組は、芝居好きな下級生にとって楽しい組ではなくなってしまったのでしょうか…。それだけショーに重点がおかれているってことなのかなあ?
…芝居とショーと、両輪あってこその宝塚なんですけどねぇ(涙)。
「Hollywood Lover」で、実に実に楽しそうに役を作りこみ、深めていったえりおっと。
ベン以外の役、空港の旅行客だとか新聞記者だとか、その「世界」の空気を作る仕事を、しっかりと引き受けていたえりおっと。
「プロデューサーが、ステファーノ・グランディ監督を起用した理由を」
物慣れて落ち着いた、「仕事中のプロ」の、記者の、声。
「なんて素敵なサイン…♪」
可愛らしくて柔らかで、幸せそうな「オフの」専門家の、声。
「私の個性で輝いてみせる!」
そのとおり、誰よりも輝いていたえりおっと。
あなたは、あなたにしかないスペクトルで輝いて、
卒業しても、人生を実り豊かに楽しんでください(泣)。
まちおさん。
今となっては数少ない、“猫が月組を観始めた頃からいらっしゃる”月組生え抜きの上級生の一人。
いままで観てきたまちおさんで、一番印象に残っているのは「プロバンスの碧い空」のエディット、かなあ。実に見事な嵌り役でした。
あと、「から騒ぎ」のパーティーでのソロもすごく印象に残っています。滅多に聴けなかったけど、いい声なんですよね、本当に!
最後のフィナーレか、あるいはサヨナラショーで、歌が聴けるといいなあ…(←観るつもりか?)
タキさん。
多分、一番最初に観たのは「エクスかリバー」の怪しい奥方なんですよね。かなり好きでした(笑)。
それが強烈すぎて、その後は「何をしてもタキさん」に見えてしまって残念なことも多かったのですが。
私が観たなかで一番好きな役は、もう「タキさんにしかできないよねっ!」という大役。
かの、「ファントム」のカルロッタ。
この役だけは、他の人で観たいと思ったことさえなくて。
タキさんが卒業するってことは、「ファントム」も、もう宝塚では再演できないんだねと、かなり本気で思っています(^ ^;)ゞ。
そして、「アーネスト・イン・ラヴ」のブラックネル夫人。
これも他の人で見たいとは思わないなあ、考えてみれば。
「ハーンドバッグは父親ではない父親とはいえな・い・♪」
という早口言葉のような歌を、ぽんぽん飛びまくる音程を正確に当てながら滑舌よく歌ってくれて、本当に気持ちよかった!(^ ^)。
そして、昨年の「ダル・レークの恋」のおばあさま。
貫禄ある美しいおばあさまで、実に見事な存在感でした。
観るたびに見蕩れてた。
歌唱力。
それは、声がいいだけでは駄目で、
一番大切なのは表現力なのだ、と、タキさんの歌を聴くたびに思います。
悲劇であれ、喜劇であれ、タキさんが歌いだすと、その場が『ドラマ』の現場になるんですね。それだけの力を持った、歌。
タキさんの歌をたくさん聴けて、幸せです。かなみちゃんとタキさん、歌姫が二人揃っているなんて、月組ファンの特権だったなあ〜(笑)。
「ミー&マイガール」では、もちろん!マリア侯爵夫人。
東宝再演の涼風マリアしか観ていない私には、タキさんのマリアって本当に想像できないのですが、
あの歌を聴けるのは耳の喜びです。
最後まで月組をよろしくお願いいたします。
それにしても。
…月組、ちょっと管理職変わりすぎじゃないですか?(泣)。
まぁ、今年は雪組の副組長、花組の副組長、宙組の組長が卒業あるいは異動で組を離れるので、月組もおかしくないんでしょうけれども。
でもでも、タキさん月組組長に就任してわずか2作ですよ(涙)。
おかあさん、置いていかないで〜〜〜(T T)。
こんなに短期間に管理職が変わるのって、昔はあったことなのでしょうか?
少なくとも、私が観始めてからはこんなことはなかったと思うのですが。(星と雪なんて、10年間変わってないし)
ゆらさんは比較的長かったけど、うーさんも絵理さんもタキさんも2作かそこらだなんて(涙)。組が落ち着かないじゃないかー!!本当に切ないです…。
…タキさんの後は。誰が仕切ることになるのでしょうね。
個人的に希望を言ってもいいのなら、
昨年からずーっと月組に張り付いてくださっている未沙のえるさん、
あるいは、以前管理職として月組を引っ張ってくださっていた梨花ますみさんと、汝鳥ゆうさん…
この3人のうちのお一人に決まったら、とても幸せです。
…とりあえず、ナホちゃんがいきなり組長に昇格してガチャが副組長、とか…あり得ないよ、ね?
あぁ、いっそのこと、名実ともに頂点に立つ麻子さん、トップでなおかつ最上級生の麻子さんに、組長もやっていただくとか?
(←無理)
誰か、
誰かお願い、私の愛する月組に愛の手を。
.
我が愛しき砂の女王よ
2008年2月5日 宝塚(月) コメント (4)月組トップ娘役の彩乃かなみ嬢が、「ミー&マイガール」千秋楽で退団されることが発表されました。
83期、研究科12年。月組トップ娘役に就任してから、丸3年。
…まだ就任したばかりかと思っていましたが、…3年かぁ。案外と長かったような、やっぱり短いような。
私がかなみちゃんを最初に認識したのは、「SPEAKEASY」のルーシー?でしたっけ?
ミキさんマクフィスの、最初の妻の役でした。
コロコロした可愛らしさで、笑顔の愛らしさが終演後までずっと印象に残っていたのを覚えています。
あれから…もう10年くらいになるのでしょうか。
抜擢するだけのことはある娘役さんだったんですねぇ…。ずっと見守ってきたわけではありませんが、ずっと“気になる娘役さん”でした。
一番好きだったのは、最初の花組エンカレッジコンサートのマダム・ヴォルフ。
そして、「レビュー・オブ・ドリームズ」の砂の女王(*^ ^*)。
多分私は、かなみちゃんを愛する大多数の方とは少し違って、ほんわかした可愛らしい笑顔よりも厳しい表情、への字に下がった可愛い眉よりも吊り上がった険しい眉、明るくキラキラした大きな瞳よりもキツい視線、そして、美しく澄んだソプラノよりも迫力のアルト…そんなかなみちゃんが好きなんだと思います。
麻子さんとのお芝居で見せる、愛され顔の幸せそうなかなみちゃんは、可愛らしくてこの上もなくキュートなんですけれども、
ショーでたまに見せる厳しい表情も、月娘のトップスターにふさわしく、豪奢な迫力に満ちていて、大好きでした。
月組にいらしてからは、芯は強いけどどちらかといえば控えめな、可愛らしい女性、という役柄が続いていて…宙組の頃はもう少し、包容力のある役とか、いろんなキャラクターを与えられていたと思うのですが(T T)、もっともっと、色んな貌を観てみたかったのに、と、終わりが決まった今更ながらに残念です。
なによりも、「A-"R"ex」で見せた、あまりにも透明で可愛らしくて、しかも子供の酷薄さを湛えた瞳を、あの瞳を持ったかなみちゃんを、もうしばらく観てみたかっ
た。
額田女王にカマラ、全国ツアーでは結構濃い大人の役もやっていらっしゃるんですけどね…。
去年の後半には、FNS歌謡祭やクリスマスCDなど、「歌姫」の呼び名にふさわしい、いえ、それ以上の大活躍ぶりで「宝塚」の名をあげてくれたかなみちゃん。
月組ファンとして、鼻が高かったです♪
……ああ〜!そっか、次は一本ものだから、もうかなみちゃんはショーには出ないのか〜!(泣←今頃気付いたか)
一度でいいから、きりやんとがっつり組んで歌いまくるかなみちゃんが観たかったなぁ〜(涙)。
麻子さんとは声質の相性が良いので、トップコンビのデュエットソングはいつもとても素敵でしたけれども、あの迫力のアルトできりやんと掛け合うような場面が、一回くらいあってもよかったのに…。
サヨナラショーでマダム・ヴォルフのコレクションを再演してくださらないかしら(涙)。
でもでも。
かなみちゃんはきっと、宝塚の外に出ても活躍し続けてくれると思うので。
あの歌がまた聴ける日がくることを信じつつ、
今は、
目の前の、ミー&マイガールを、
サリー役を、
……心の底から、楽しんでくださいますように。
.
83期、研究科12年。月組トップ娘役に就任してから、丸3年。
…まだ就任したばかりかと思っていましたが、…3年かぁ。案外と長かったような、やっぱり短いような。
私がかなみちゃんを最初に認識したのは、「SPEAKEASY」のルーシー?でしたっけ?
ミキさんマクフィスの、最初の妻の役でした。
コロコロした可愛らしさで、笑顔の愛らしさが終演後までずっと印象に残っていたのを覚えています。
あれから…もう10年くらいになるのでしょうか。
抜擢するだけのことはある娘役さんだったんですねぇ…。ずっと見守ってきたわけではありませんが、ずっと“気になる娘役さん”でした。
一番好きだったのは、最初の花組エンカレッジコンサートのマダム・ヴォルフ。
そして、「レビュー・オブ・ドリームズ」の砂の女王(*^ ^*)。
多分私は、かなみちゃんを愛する大多数の方とは少し違って、ほんわかした可愛らしい笑顔よりも厳しい表情、への字に下がった可愛い眉よりも吊り上がった険しい眉、明るくキラキラした大きな瞳よりもキツい視線、そして、美しく澄んだソプラノよりも迫力のアルト…そんなかなみちゃんが好きなんだと思います。
麻子さんとのお芝居で見せる、愛され顔の幸せそうなかなみちゃんは、可愛らしくてこの上もなくキュートなんですけれども、
ショーでたまに見せる厳しい表情も、月娘のトップスターにふさわしく、豪奢な迫力に満ちていて、大好きでした。
月組にいらしてからは、芯は強いけどどちらかといえば控えめな、可愛らしい女性、という役柄が続いていて…宙組の頃はもう少し、包容力のある役とか、いろんなキャラクターを与えられていたと思うのですが(T T)、もっともっと、色んな貌を観てみたかったのに、と、終わりが決まった今更ながらに残念です。
なによりも、「A-"R"ex」で見せた、あまりにも透明で可愛らしくて、しかも子供の酷薄さを湛えた瞳を、あの瞳を持ったかなみちゃんを、もうしばらく観てみたかっ
た。
額田女王にカマラ、全国ツアーでは結構濃い大人の役もやっていらっしゃるんですけどね…。
去年の後半には、FNS歌謡祭やクリスマスCDなど、「歌姫」の呼び名にふさわしい、いえ、それ以上の大活躍ぶりで「宝塚」の名をあげてくれたかなみちゃん。
月組ファンとして、鼻が高かったです♪
……ああ〜!そっか、次は一本ものだから、もうかなみちゃんはショーには出ないのか〜!(泣←今頃気付いたか)
一度でいいから、きりやんとがっつり組んで歌いまくるかなみちゃんが観たかったなぁ〜(涙)。
麻子さんとは声質の相性が良いので、トップコンビのデュエットソングはいつもとても素敵でしたけれども、あの迫力のアルトできりやんと掛け合うような場面が、一回くらいあってもよかったのに…。
サヨナラショーでマダム・ヴォルフのコレクションを再演してくださらないかしら(涙)。
でもでも。
かなみちゃんはきっと、宝塚の外に出ても活躍し続けてくれると思うので。
あの歌がまた聴ける日がくることを信じつつ、
今は、
目の前の、ミー&マイガールを、
サリー役を、
……心の底から、楽しんでくださいますように。
.
ハリウッドの恋人【4】
2008年2月2日 宝塚(月) コメント (4)花組中日劇場公演メンバーのみなさま、初日おめでとうございます!
そして、真飛さんお披露目おめでとうございま〜〜す(はぁと)。
ネットでの評判も上々のようで、良かった良かった☆私が観に行くのはまだ先で待ち遠しいんですが、コメディだからちょうどいいかも♪「メランコリックジゴロ」初演は未見ですが、テンポの良いお芝居らしいのでとっても楽しみです!
お怪我や病気にくれぐれも気をつけて、楽しんでくださいね♪
さてさて。
「Hollywood Lover」も、あんまりいつまでも引っ張るのもどうよ、と思いつつ、全然終わらないうちに「ホフマン物語」は終わってしまったし、中日公演が始まってしまったし…このまま「Me&My Girl」が始まってしまったらどうしよう(汗)という感じなのですが。
まだまだネタはたくさんあるので、ぼちぼちいきたいと思います…(^ ^;ゞ
「Hollywood Lover」という物語世界には、なんというか、3人の「闇を抱えた人」が居ます。
『愛を知らない』大物プロデューサー、リチャード(遼河はるひ)。
この世の、あるいは『大衆の悪意』の象徴としてのヘッダ・ホッパー(憧花ゆりの)。
そして、
無意識の『害意』となるマーガレット・コーマン(花瀬みずか)。
彼らは、『悪』ではありません。ただ、この物語世界においては主人公(ステファーノ&ローズ)と対比される対象であったというだけで、彼らには彼らの物語がある。
リチャードの“愛”は、『主観的だけれども』底知れず深く、大きなものだったし、
ヘッダが『悪意』そのものではなく、彼女はあくまでも『大衆の悪意』を“象徴するモノ”なのだし、
そして、マギーが抱いているものは『刃』ではなく、硬い『盾』でしかない。
この中で、マギーというキャラクターは、私の中でどこか消化不良なまま公演が終わってしまいました…(T T)。植田景子さんが、どういうつもりでこの女性を設定したのか、それが最後まで腑に落ちなくて。
ヘッダの、2幕後半の場面でウォルターに叫ぶ「それがハリウッド!」を聞きながら、
上手端にビリーと並んで立っているマギーもまた、心の奥底で呟いているのかもしれない、と思っていました。
…泣きながら、
「そう、それがハリウッドなのよ」
と。
私にとっては、あーちゃん演じるマギーの印象は、そんな感じでした。
ハリウッドという檻に閉じ込められたウサギ、あるいは、鳩……
コンラート・ローレンツの「ソロモンの指輪」で語られる、本能の壊れた、武器を持たない“平和的動物”、に近いものを感じるのです。
マギーはたぶん、愛(ビリー)と夢(女優としての成功)、どちらかを択ぶ本当の岐路に立ったことはないんですよね?
夢が叶うかもしれない、というギリギリの岐路には、残念ながら辿り着かなかった人だから。
ビリーのプロポーズを受けたとき、彼女は自分の女優としての未来を諦めかけていた。「とっても愛らしかった!」と言われるタイプの女優、いえ、そうとしか言われない女優が、年齢を重ねて末永く活躍することは大変な困難を伴いますから。
将来への不安を抱えた若い彼女にとって、女優を撮りつづけてきたカメラマンのビリーが自分を択んだことは、プライドに傷をつけずに未来を諦める格好の言い訳だった。
愛と夢、どちらかひとつ、という秤の前に立ったことのないマギー。
彼女は、愛されることによる満ち足りた満足とともに、自分の欲しいものが何なのかわからない、ただ絶望的に“何かがほしい”という渇望を抱いて生きていくことになる。
最後の答えをださずに、目を逸らして歩いてきた彼女にとって、その“渇望”に気づくことは恐ろしいこと。
それまでの人生が崩壊するときです。
そして。
人生の岐路に立ったことのない彼女には、分からない。
愛と夢が両側に載った天秤などというものは、現実には存在しないということが。
ローズの前にあった天秤に載っていたのは、
「愛すること」と「愛されること」だった。
少なくとも、ローズはそう思っていた。
実際には、そこに載っていたのは「生きること」と「誰かの夢になること」だったわけですけれども…。
でも。
それでも。
マギーの妊娠を知って、ローズは呟く。
幸せそうに、微笑んで。
「素敵…!でも私、もう何も羨ましいとは思わないわ」
ローズの心にも、幸せな結婚をしていつも微笑んでいるマギーを羨ましく思う気持ちは強くあったのでしょうね。
でも、もう、いい。
愛を取り戻したから。
「あなたに出会えた。私の人生には、それだけで十分…」
……ビリーと出会えただけで、それだけで十分だったはずなのに。
“ハリウッド”によって壊されたマギーの心に、どんな闇が巣食っているのか、今の(幸福な)ローズには、思いもよらず。
『Hollywood』。
英和辞書をひくと、この単語には口語的に「けばけばしい」とか「上っ面の」といったような語感の形容句としても使われることがあるようですね。
「Hollywood」という響きに、そういう意味があるのだとしたら。
「それがハリウッド!
あたしたちは真実が知りたいの。まやかしのヴェールの裏に隠された、“真実”が」
上っ面の事実ではなく、真実を、と、ヘッダは叫ぶ。
マギーは、海辺のヴィラで“自分の一番汚い部分”をローズの前にさらけ出しました。
自身の“真実”、
たぶん、本人も見たくなかったであろう、闇を。
「あたしたちは真実が知りたいの」
マギーは知りたかったんでしょうか。
自身の“真実”を?
それだけの勇気があったのだろうか、彼女には…?
たぶん、ヘッダは知りたかった。
自分の真実も、他人の真実も、
…すべてを。
彼女は常に、観客に「語りかけて」います。
問いかけるのでも、説明するのでもなく、ゴシップ誌の見出しを読み上げるようにたんたんと。
私は基本的に、「説明役」のいる脚本は作者の手抜きだと思っている人間なのですが(汗)、ヘッダは「説明役」ではなく、あくまでも「1940年代ハリウッドで生きている記者」でした。そう思えば、微妙に台詞回しが硬いのも許せる(笑)。がんばれすずな♪♪と思いながら見守っていましたが、青年館では、バウの初日に比べれば別人のように、空気を動かせる存在になっていたと思います。
…もう少し経験豊富な、たとえば滝川末子姐あたりで観たかった役ではありますが(T T)。
でも、すずなのヘッダは、
ゴシップを探すために歩き回っているようで、本心から「真実はゴミ溜めの中にある」と信じている。ゴシップという名の真実ではなく、その裏にあるはずの真実を見抜こうとしている、裏街道の記者魂をしっかりと見せてくれたので。
…これだけの大役はなかなか回ってこないと思うので、この経験を生かして、次もがんばってくださいね♪
ヘッダの“同業者”シーラは、言う。
「私の好奇心と最大の興味は人間、そして、愛。」と。
このハリウッドじゃ大安売りされすぎて、どれが本物かわからないけど、
「だから、応援したいの。あなたたちを」と。
彼女自身の生い立ち、そしてスコット・フィッツジェラルドとの悲恋。
「The Last Party」で、ドラマティックな人生を生きたスコットにとっては「余生」を彩るものにすぎなかった穏やかな愛が、シーラにとっては「全て」であったこと。
看取った誇りと、目の前で奪われた悲しみと。
彼女が興味を持つのが「愛」なのは、この作品の中では残念ながら一言も語られることのない「シーラの過去」を考えれば当然のこと。
ならば。
ヘッダが拘るのが「ゴミ溜めの真実」であることから、彼女の人生が推測できるのだろうか?
「過去」すなわち「関係性」であることから、彼女の人生を予測することができるか?なのでしょう。
二人以上の人間がいたときに、その間に交わされる感情はどんなものか。愛なのか、憎しみなのか、恨みなのか、嫉妬なのか、
……その裏返しとしての愛、なのか。
それがハリウッド!
あたしたちは真実が知りたいの。まやかしのヴェールの裏に隠された、真実が。
「真実など誰にもわからない」
と応じる、レイの声が。
あまりにも深くて、柔らかくて、艶やかで、優しくて、
何もかもを呑み込んでしまう闇そのもの、で。
「エルドラード」以来のナホ(の声)ファンの私。
久々の、ナホちゃんお芝居大ヒット作品だったので、あの声にはカナリ壊れてました(*^ ^*)。
……オ、オ、オチがつかないっっごめんなさいっっ(逃)。
.
そして、真飛さんお披露目おめでとうございま〜〜す(はぁと)。
ネットでの評判も上々のようで、良かった良かった☆私が観に行くのはまだ先で待ち遠しいんですが、コメディだからちょうどいいかも♪「メランコリックジゴロ」初演は未見ですが、テンポの良いお芝居らしいのでとっても楽しみです!
お怪我や病気にくれぐれも気をつけて、楽しんでくださいね♪
さてさて。
「Hollywood Lover」も、あんまりいつまでも引っ張るのもどうよ、と思いつつ、全然終わらないうちに「ホフマン物語」は終わってしまったし、中日公演が始まってしまったし…このまま「Me&My Girl」が始まってしまったらどうしよう(汗)という感じなのですが。
まだまだネタはたくさんあるので、ぼちぼちいきたいと思います…(^ ^;ゞ
「Hollywood Lover」という物語世界には、なんというか、3人の「闇を抱えた人」が居ます。
『愛を知らない』大物プロデューサー、リチャード(遼河はるひ)。
この世の、あるいは『大衆の悪意』の象徴としてのヘッダ・ホッパー(憧花ゆりの)。
そして、
無意識の『害意』となるマーガレット・コーマン(花瀬みずか)。
彼らは、『悪』ではありません。ただ、この物語世界においては主人公(ステファーノ&ローズ)と対比される対象であったというだけで、彼らには彼らの物語がある。
リチャードの“愛”は、『主観的だけれども』底知れず深く、大きなものだったし、
ヘッダが『悪意』そのものではなく、彼女はあくまでも『大衆の悪意』を“象徴するモノ”なのだし、
そして、マギーが抱いているものは『刃』ではなく、硬い『盾』でしかない。
この中で、マギーというキャラクターは、私の中でどこか消化不良なまま公演が終わってしまいました…(T T)。植田景子さんが、どういうつもりでこの女性を設定したのか、それが最後まで腑に落ちなくて。
ヘッダの、2幕後半の場面でウォルターに叫ぶ「それがハリウッド!」を聞きながら、
上手端にビリーと並んで立っているマギーもまた、心の奥底で呟いているのかもしれない、と思っていました。
…泣きながら、
「そう、それがハリウッドなのよ」
と。
私にとっては、あーちゃん演じるマギーの印象は、そんな感じでした。
ハリウッドという檻に閉じ込められたウサギ、あるいは、鳩……
コンラート・ローレンツの「ソロモンの指輪」で語られる、本能の壊れた、武器を持たない“平和的動物”、に近いものを感じるのです。
マギーはたぶん、愛(ビリー)と夢(女優としての成功)、どちらかを択ぶ本当の岐路に立ったことはないんですよね?
夢が叶うかもしれない、というギリギリの岐路には、残念ながら辿り着かなかった人だから。
ビリーのプロポーズを受けたとき、彼女は自分の女優としての未来を諦めかけていた。「とっても愛らしかった!」と言われるタイプの女優、いえ、そうとしか言われない女優が、年齢を重ねて末永く活躍することは大変な困難を伴いますから。
将来への不安を抱えた若い彼女にとって、女優を撮りつづけてきたカメラマンのビリーが自分を択んだことは、プライドに傷をつけずに未来を諦める格好の言い訳だった。
愛と夢、どちらかひとつ、という秤の前に立ったことのないマギー。
彼女は、愛されることによる満ち足りた満足とともに、自分の欲しいものが何なのかわからない、ただ絶望的に“何かがほしい”という渇望を抱いて生きていくことになる。
最後の答えをださずに、目を逸らして歩いてきた彼女にとって、その“渇望”に気づくことは恐ろしいこと。
それまでの人生が崩壊するときです。
そして。
人生の岐路に立ったことのない彼女には、分からない。
愛と夢が両側に載った天秤などというものは、現実には存在しないということが。
ローズの前にあった天秤に載っていたのは、
「愛すること」と「愛されること」だった。
少なくとも、ローズはそう思っていた。
実際には、そこに載っていたのは「生きること」と「誰かの夢になること」だったわけですけれども…。
でも。
それでも。
マギーの妊娠を知って、ローズは呟く。
幸せそうに、微笑んで。
「素敵…!でも私、もう何も羨ましいとは思わないわ」
ローズの心にも、幸せな結婚をしていつも微笑んでいるマギーを羨ましく思う気持ちは強くあったのでしょうね。
でも、もう、いい。
愛を取り戻したから。
「あなたに出会えた。私の人生には、それだけで十分…」
……ビリーと出会えただけで、それだけで十分だったはずなのに。
“ハリウッド”によって壊されたマギーの心に、どんな闇が巣食っているのか、今の(幸福な)ローズには、思いもよらず。
『Hollywood』。
英和辞書をひくと、この単語には口語的に「けばけばしい」とか「上っ面の」といったような語感の形容句としても使われることがあるようですね。
「Hollywood」という響きに、そういう意味があるのだとしたら。
「それがハリウッド!
あたしたちは真実が知りたいの。まやかしのヴェールの裏に隠された、“真実”が」
上っ面の事実ではなく、真実を、と、ヘッダは叫ぶ。
マギーは、海辺のヴィラで“自分の一番汚い部分”をローズの前にさらけ出しました。
自身の“真実”、
たぶん、本人も見たくなかったであろう、闇を。
「あたしたちは真実が知りたいの」
マギーは知りたかったんでしょうか。
自身の“真実”を?
それだけの勇気があったのだろうか、彼女には…?
たぶん、ヘッダは知りたかった。
自分の真実も、他人の真実も、
…すべてを。
彼女は常に、観客に「語りかけて」います。
問いかけるのでも、説明するのでもなく、ゴシップ誌の見出しを読み上げるようにたんたんと。
私は基本的に、「説明役」のいる脚本は作者の手抜きだと思っている人間なのですが(汗)、ヘッダは「説明役」ではなく、あくまでも「1940年代ハリウッドで生きている記者」でした。そう思えば、微妙に台詞回しが硬いのも許せる(笑)。がんばれすずな♪♪と思いながら見守っていましたが、青年館では、バウの初日に比べれば別人のように、空気を動かせる存在になっていたと思います。
…もう少し経験豊富な、たとえば滝川末子姐あたりで観たかった役ではありますが(T T)。
でも、すずなのヘッダは、
ゴシップを探すために歩き回っているようで、本心から「真実はゴミ溜めの中にある」と信じている。ゴシップという名の真実ではなく、その裏にあるはずの真実を見抜こうとしている、裏街道の記者魂をしっかりと見せてくれたので。
…これだけの大役はなかなか回ってこないと思うので、この経験を生かして、次もがんばってくださいね♪
ヘッダの“同業者”シーラは、言う。
「私の好奇心と最大の興味は人間、そして、愛。」と。
このハリウッドじゃ大安売りされすぎて、どれが本物かわからないけど、
「だから、応援したいの。あなたたちを」と。
彼女自身の生い立ち、そしてスコット・フィッツジェラルドとの悲恋。
「The Last Party」で、ドラマティックな人生を生きたスコットにとっては「余生」を彩るものにすぎなかった穏やかな愛が、シーラにとっては「全て」であったこと。
看取った誇りと、目の前で奪われた悲しみと。
彼女が興味を持つのが「愛」なのは、この作品の中では残念ながら一言も語られることのない「シーラの過去」を考えれば当然のこと。
ならば。
ヘッダが拘るのが「ゴミ溜めの真実」であることから、彼女の人生が推測できるのだろうか?
「過去」すなわち「関係性」であることから、彼女の人生を予測することができるか?なのでしょう。
二人以上の人間がいたときに、その間に交わされる感情はどんなものか。愛なのか、憎しみなのか、恨みなのか、嫉妬なのか、
……その裏返しとしての愛、なのか。
それがハリウッド!
あたしたちは真実が知りたいの。まやかしのヴェールの裏に隠された、真実が。
「真実など誰にもわからない」
と応じる、レイの声が。
あまりにも深くて、柔らかくて、艶やかで、優しくて、
何もかもを呑み込んでしまう闇そのもの、で。
「エルドラード」以来のナホ(の声)ファンの私。
久々の、ナホちゃんお芝居大ヒット作品だったので、あの声にはカナリ壊れてました(*^ ^*)。
……オ、オ、オチがつかないっっごめんなさいっっ(逃)。
.
ハリウッドの小ネタ【2】
2008年1月31日 宝塚(月)しばらくシリアスな話が続いたので、ここらでちょっと、気軽な突込みを。
景子さんの日本語って、97%まではとっても良いんですけれども、時々“あれっ?”と思うほど不思議な言葉を使ってることがありますよね?
特に目立つのが、文字で読むにはいいけど、音で聞くといまひとつの言葉たち(わかりにくいとか、音として美しくないとか、そういうのです)。柴田さんは、さすがベテランというか。そのあたりはさすがだったなー。これは経験なのでしょうか…?(←反証は植田紳爾さんとかとかとか…)
-----
たとえば私が一番気になったのは、「さんせっと」の連呼でした(^ ^;ゞ。
“おおぞらゆうひ”さんが主演の作品なだけに、「ゆうひ」という言葉を避けようとしての措置なのかしらー?とかも思ったのですが。
「Sunset」ってあんまり使わない言葉なだけに、思わず「何回出てくるかなー」って指折り数えてしまったくらい、耳にひっかかりまくりでした。
「あの日のサンセット」「もうすぐサンセットだ」…ヘンな日本語ー、と思って思わず涙がひっこんだ回もあったしね(また良い場面で出てくるんですよ…)。
しかも、「さんせっと」って……つい頭の中で「3セット」と変換してしまったのは……私だけ?私だけなのっ!?
だってだって、「Sunset」って最初の「さ」にアクセントじゃないの?祐飛さんもあいちゃんも「せっ」にアクセントがあるんだもん。それは……「3セット」ですってば
…だからといって、何と言い換えればいいのかのアイディアはないのですが。
ただ、なにも全部「Sunset」にしなくても、一部は「夕焼け」とか「たそがれ」とか……いろんな言葉を使ったら駄目だったのでしょうか…?
そして。
一番問題なのは、そこまでして「ゆうひ」という言葉を避けて(多分)おいて、唯一残った「夕陽」が
「夕陽は沈む前の一瞬にもっとも美しく輝く」だった、という事実なんですけどねっ☆
-----
次はリチャードの台詞から。
ステファーノとリチャードが、映画ラストの車椅子のシーンについて言い争っている時の
「ローズが車椅子にのった惨めな老女(ろうじょ)を演じる必要があるのかね?」という台詞。
これ、確かに数回、「ローズが車椅子に乗った惨めなローズを演じる」と聞こえた日がありました……っていうか、リチャード絶対そう言ったよね!?と思ったんですよねー。。
これも、素直に「惨めな女(おんな)」でいいと思うんだけど。あえて「老」をつけて侮蔑的にしたいんだったら、やっぱ「老婆」でしょ。
-----
マーガレット「ステファーノがいつも一位で、ビリがいっつも」
ステファーノ「…ローズ…。ローズがいつもびりだった」
一幕前半のダニエルの店で、ステファーノがダーツでど真ん中を取ったときにマギーが“発表”するんですけれども。
私は、初日でこの台詞の一瞬間の間に「ビリがいっつもビリーだった」という落ちだと思いこんでしまいまして。……あまりのベタさ加減に、あやうく椅子から落ちるところでした(滝汗)。
この作品において、ビリーが『ビリー・コーマン』であることの意味ってあんまりないので、いっそのこと「マイク・コーマン」とかでも良かったと思うんですが……。真剣に「ビリがいっつも」「ビリー」っていう突っ込みをほしがっているんだったら、もっと堂々とやればいいし。
ちょっと不思議なネーミングでした。
-----
ちょっと違うネタなのですが。
ラストの、空港で、
…サムは、どこまで気づいていたのだと思いますか?
なーんにも知らずに「忘れないスから!」と叫んで観客の涙を絞っていたのかと思うと、景子さんってホントに凄いなあ、と思うし、
何もかも知っていて、もしかしたらローズの事故からの数日間、壊れてしまったステファーノの心を看ていたのかもしれない、なんぞと思うと、ものすご〜〜〜く萌える☆
ぼろぼろになって、人形のように無反応になったステファーノを、お守りするサム。
心配で心配で、ベッドに入れても寝ている気配もないし、食事を出しても何も食べずに酒ばかり。
思い余って、体力の落ちたステファーノを……
(真夜中に妄想に走ったので終了)
(っつーかサムじゃ無理だろう)
サム、なんていい役なんだ…!?(感嘆)。
…こ、こんなんで終わっていいとは思えないので、最後にもうひとつだけ突っ込んで終わりたいと思います。
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前にも書きましたが。
「Holllywood」は、「ヒイラギの森」であって「聖なるジャングル」ではないんですよ…(涙)!>景子さん♪
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景子さんの日本語って、97%まではとっても良いんですけれども、時々“あれっ?”と思うほど不思議な言葉を使ってることがありますよね?
特に目立つのが、文字で読むにはいいけど、音で聞くといまひとつの言葉たち(わかりにくいとか、音として美しくないとか、そういうのです)。柴田さんは、さすがベテランというか。そのあたりはさすがだったなー。これは経験なのでしょうか…?(←反証は植田紳爾さんとかとかとか…)
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たとえば私が一番気になったのは、「さんせっと」の連呼でした(^ ^;ゞ。
“おおぞらゆうひ”さんが主演の作品なだけに、「ゆうひ」という言葉を避けようとしての措置なのかしらー?とかも思ったのですが。
「Sunset」ってあんまり使わない言葉なだけに、思わず「何回出てくるかなー」って指折り数えてしまったくらい、耳にひっかかりまくりでした。
「あの日のサンセット」「もうすぐサンセットだ」…ヘンな日本語ー、と思って思わず涙がひっこんだ回もあったしね(また良い場面で出てくるんですよ…)。
しかも、「さんせっと」って……つい頭の中で「3セット」と変換してしまったのは……私だけ?私だけなのっ!?
だってだって、「Sunset」って最初の「さ」にアクセントじゃないの?祐飛さんもあいちゃんも「せっ」にアクセントがあるんだもん。それは……「3セット」ですってば
…だからといって、何と言い換えればいいのかのアイディアはないのですが。
ただ、なにも全部「Sunset」にしなくても、一部は「夕焼け」とか「たそがれ」とか……いろんな言葉を使ったら駄目だったのでしょうか…?
そして。
一番問題なのは、そこまでして「ゆうひ」という言葉を避けて(多分)おいて、唯一残った「夕陽」が
「夕陽は沈む前の一瞬にもっとも美しく輝く」だった、という事実なんですけどねっ☆
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次はリチャードの台詞から。
ステファーノとリチャードが、映画ラストの車椅子のシーンについて言い争っている時の
「ローズが車椅子にのった惨めな老女(ろうじょ)を演じる必要があるのかね?」という台詞。
これ、確かに数回、「ローズが車椅子に乗った惨めなローズを演じる」と聞こえた日がありました……っていうか、リチャード絶対そう言ったよね!?と思ったんですよねー。。
これも、素直に「惨めな女(おんな)」でいいと思うんだけど。あえて「老」をつけて侮蔑的にしたいんだったら、やっぱ「老婆」でしょ。
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マーガレット「ステファーノがいつも一位で、ビリがいっつも」
ステファーノ「…ローズ…。ローズがいつもびりだった」
一幕前半のダニエルの店で、ステファーノがダーツでど真ん中を取ったときにマギーが“発表”するんですけれども。
私は、初日でこの台詞の一瞬間の間に「ビリがいっつもビリーだった」という落ちだと思いこんでしまいまして。……あまりのベタさ加減に、あやうく椅子から落ちるところでした(滝汗)。
この作品において、ビリーが『ビリー・コーマン』であることの意味ってあんまりないので、いっそのこと「マイク・コーマン」とかでも良かったと思うんですが……。真剣に「ビリがいっつも」「ビリー」っていう突っ込みをほしがっているんだったら、もっと堂々とやればいいし。
ちょっと不思議なネーミングでした。
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ちょっと違うネタなのですが。
ラストの、空港で、
…サムは、どこまで気づいていたのだと思いますか?
なーんにも知らずに「忘れないスから!」と叫んで観客の涙を絞っていたのかと思うと、景子さんってホントに凄いなあ、と思うし、
何もかも知っていて、もしかしたらローズの事故からの数日間、壊れてしまったステファーノの心を看ていたのかもしれない、なんぞと思うと、ものすご〜〜〜く萌える☆
ぼろぼろになって、人形のように無反応になったステファーノを、お守りするサム。
心配で心配で、ベッドに入れても寝ている気配もないし、食事を出しても何も食べずに酒ばかり。
思い余って、体力の落ちたステファーノを……
(真夜中に妄想に走ったので終了)
(っつーかサムじゃ無理だろう)
サム、なんていい役なんだ…!?(感嘆)。
…こ、こんなんで終わっていいとは思えないので、最後にもうひとつだけ突っ込んで終わりたいと思います。
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前にも書きましたが。
「Holllywood」は、「ヒイラギの森」であって「聖なるジャングル」ではないんですよ…(涙)!>景子さん♪
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月組バウホール公演「ホフマン物語」、千秋楽おめでとうございます。
この作品を最後に、新しい道を進む青葉みちる嬢の、
そして、星組へ異動する夢咲ねね嬢の、
かげりなき明るい未来を、心の底から祈っています。
ふと気がつけば、Bパターンの感想も途中で終わってしまってるのに、楽がきちゃった……ごめんなさいっ。
Hollywood Loverが一段落したら、こちらも書きたいことが山のようにあるんですけどっっっ!!
でも、とにかく今日は、月組を旅立っていくお二人への賛歌を。
みちるちゃんの最後の役は、歌姫ステッラの侍女・アンドレア、音楽家クレスペルの女中・フランシスカ、物理学者・スパランツァーニの召使・コシュニーユの3役、そして、ヴェネツィアのジュリエッタ館の娼婦。
そして最後は再びルーテル酒場に戻り、アンドレアとしてステッラにつき従います。リンドルフとの間を取持つ道化の役を果たして銀貨をせしめ、「ニヤリ」と嘲いながら袖にはけていく、その後姿の見事さに、涙が出ました。
美しい役者、ですよね。
美形ではないかもしれないけれども、舞台に立つ容が、たとえようもなく美しい。
指の先から髪の一房まで、その「役」になるために必要な飾りで飾り立てて、それでも本質の「青葉みちる」は変わらない。常にまっすぐに役に向きあい、観客に向かい合って、胸を張って立っている。
召使3役は、1/16の日記でも書きましたが、トリックスター的な役。物語の“かき混ぜ役”です。
公演の前半戦で、同じ(男性役ですが)3役を演じたマギー(星条海斗)は、役者としての本質が立役タイプであるせいか、舞台の上の居場所そのものに物凄く苦労していました。
…っていうか、ぶっちゃけ“全身でぶつかって玉砕していた”としか言いようのない状態だと思ってしまったんですけどね(T T)。まぁ、その恨みを果たすかのように、後半戦の悪魔+4役が予想以上に素晴らしかったので、まぁプラスマイナスゼロかな、という感じではあるのですが(^ ^;ゞ
それにしても、
同期のみちるの召使三役は、あまりにも見事な“トリックスター”だったことに感嘆しました。
やりすぎず、足りなすぎず、
この絶妙の匙加減。
そして、「舞台」全体の流れを見渡す視界の広さ。
Bパターンで演じたアントニアも、予想以上に可愛くて、歌も巧くて、『十分ヒロインはれるじゃんっ!』と心の底から自慢したかったくらい素晴らしかったのですが。
このトリックスター3役を観てしまうと、ある意味「宝塚ヒロイン」にはもったいない役者なんだな、と思ってしまうんですよね。
うん、ピティキナッチョもやってほしかったよ!みちるがどんな切り口であのピティキナッチョを演じるのか、ぜひとも見てみたかった。
アントニアのような清純な美少女も、
アンドレアのような小利口な毒のある女も、
フランシスカのようなコメディタッチの老女も、
コシュニーユのような計算高いしっかりものも…
なんでもこい、の、役者魂。
かえりみれば、「飛鳥夕映え」の新公小足媛、「The Last Party」のスコットの秘書ローラ、「パリの空よりも高く」の新公エレノールなど…。ちゃきちゃきタイプから立役まで、幅広い役柄をこなして高く評価されてきた役者なんですよね。
まだ若いので、今まではなかなか役がつきませんでしたけれども。
これから、
本当に、本当に、これからだったのになぁ………。
(繰り言ばかりで本当にごめんなさい。だって残念なんだもん…)
でも。
最後に、“歌姫”アントニアと、召使三役を見ることができて、満足です。
私なりに、みちるちゃんはしっかり見送ってあげることが出来たかな、と思っています。
(Aパターンのジュリエッタを観られなかったことは心の底から悔いていますが。……あんな良い役だと思わなかったんだよ〜〜っ!泣)
…千秋楽が観られるものなら、観たかったけどね……(それは無理)。
いい千秋楽だったみたいで、何よりです。
最後がこんな、芝居の月組らしい作品で、
芝居巧者の実力を思いっきり発揮できる役を、しかも大量に(笑)いただいて、
しあわせな卒業公演だったのではないでしょうか。(泣)
みちるちゃんのこれからの人生に、幸せがたくさん訪れますように。
明日から星組へいってしまう、ねねちゃん。
今までいろんな役をやってきた人ですし、もうカナリ色がついてきたかな〜?、と思っていたのですが、
Bパターンのジュリエッタを観て、あらためて“このひとはまだまだ透明なんだな”ということを思ったのでした。
ジュリエッタとしてゴンドラに載っているときの、あまりといえばあまりにも圧倒的な美しさ。
この世のものならぬ、
魂を奪われるような、
影をも捧げてしまいたくなるような、美女。
でも、ねねちゃんのジュリエッタは透明だった。
シュレーミルがいくら追いかけても、
ホフマンがいくら強引に口説いても、
ねねちゃんのジュリエッタを“自分の色”に染めることはできないまま、です。
“ジュリエッタ”という流れにさらわれて、どこかの岸辺に捨てられるだけ。
美しさは申し分ありませんでしたけれども、
もう少し、なんというか「影の色に染まった女」の雰囲気があるともっと良かったのになぁ、と思ったのでした…。
儚い歌姫アントニアは、みちるちゃんもねねちゃんも、どちらもそれぞれに個性があってよかったです。
儚くて幼い、子供のようにひたすらにホフマンを慕う“美少女”という印象だった、ねねアントニア。
ホフマンが作ってくれた歌を歌いたい、というひたむきな気持ちが愛おしかった。ミラクル博士の「歌え!」という指示で歌いだす姿にも、「歌いたいの!」という気持ちが溢れていて。
しかも「歌いたいのは、この歌がホフマンの歌だからよ!」というところが、きっぱりしていて可愛らしくて♪
抱きしめてあげたいアントニアでした。
みちるのアントニアは、一人前の大人でした。
儚いけれども芯のしっかりした、歌姫として舞台に立つことを切望している、娘。
ホフマンの賞賛が嬉しくて、輝かしい栄光を夢見て、それが自分の幸せだと思っている、一人の娘。
ピアノを弾きながら歌いだしたホフマンの声に、階段を駆け下りて、踊り場で「ホフマン!」と叫ぶときの、
その、歓喜。
ねねちゃんもみちるちゃんも、曇りのない笑顔で明るい声で喜びを示すのですが。
みちるちゃんの手放しの喜びようが印象的でした。
病を恐れた父親に遠くへ連れてこられて寂しかったんだろうな、“もうホフマンさまに会えないかもしれない…”と不安になった夜もあったんだろうな、と、
そんなことを思わせる一言でしした。
ねねちゃんのアントニアとジュリエッタ。
この二役を観て思ったのは、この人はもう少し、低い声で語る口調のバリエーションを増やしたら、無敵だろうな、ということ。
(オランピアは今でも無問題☆)
まだ若いせいか、まだちょっと全体に声が高いのと、口調が一本調子なので、目を瞑って声だけ聴いていると、ジュリエッタとアントニア、あまり違いがないような気がしたので…。
まだまだ新公学年なのに、上級生のみちるやみっぽーと比較したくなること自体、ねねちゃんって本当に芝居が巧いんだな〜、と思うのですが(←贔屓目ですみません)、
ビジュアルの創りこみや、相手をみつめての仕草や受け答えの間など、基本的な技術点は十分に高いと思うので。
キャラクターにあわせた、あるいは場面での役割にあわせた声、というのを少し意識して、星組さんでものびのびと役に取り組んでくださいませ!!
あすかちゃんとねねちゃん、私の大好きな人が二人が揃う、星組。
ウメちゃんもみなみちゃんもいなくなってしまうけれども、
男役さんも結構チェックしている人多いし、
…多分、
また観劇回数増えちゃうんだろうなぁ………(^ ^;ゞ
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この作品を最後に、新しい道を進む青葉みちる嬢の、
そして、星組へ異動する夢咲ねね嬢の、
かげりなき明るい未来を、心の底から祈っています。
ふと気がつけば、Bパターンの感想も途中で終わってしまってるのに、楽がきちゃった……ごめんなさいっ。
Hollywood Loverが一段落したら、こちらも書きたいことが山のようにあるんですけどっっっ!!
でも、とにかく今日は、月組を旅立っていくお二人への賛歌を。
みちるちゃんの最後の役は、歌姫ステッラの侍女・アンドレア、音楽家クレスペルの女中・フランシスカ、物理学者・スパランツァーニの召使・コシュニーユの3役、そして、ヴェネツィアのジュリエッタ館の娼婦。
そして最後は再びルーテル酒場に戻り、アンドレアとしてステッラにつき従います。リンドルフとの間を取持つ道化の役を果たして銀貨をせしめ、「ニヤリ」と嘲いながら袖にはけていく、その後姿の見事さに、涙が出ました。
美しい役者、ですよね。
美形ではないかもしれないけれども、舞台に立つ容が、たとえようもなく美しい。
指の先から髪の一房まで、その「役」になるために必要な飾りで飾り立てて、それでも本質の「青葉みちる」は変わらない。常にまっすぐに役に向きあい、観客に向かい合って、胸を張って立っている。
召使3役は、1/16の日記でも書きましたが、トリックスター的な役。物語の“かき混ぜ役”です。
公演の前半戦で、同じ(男性役ですが)3役を演じたマギー(星条海斗)は、役者としての本質が立役タイプであるせいか、舞台の上の居場所そのものに物凄く苦労していました。
…っていうか、ぶっちゃけ“全身でぶつかって玉砕していた”としか言いようのない状態だと思ってしまったんですけどね(T T)。まぁ、その恨みを果たすかのように、後半戦の悪魔+4役が予想以上に素晴らしかったので、まぁプラスマイナスゼロかな、という感じではあるのですが(^ ^;ゞ
それにしても、
同期のみちるの召使三役は、あまりにも見事な“トリックスター”だったことに感嘆しました。
やりすぎず、足りなすぎず、
この絶妙の匙加減。
そして、「舞台」全体の流れを見渡す視界の広さ。
Bパターンで演じたアントニアも、予想以上に可愛くて、歌も巧くて、『十分ヒロインはれるじゃんっ!』と心の底から自慢したかったくらい素晴らしかったのですが。
このトリックスター3役を観てしまうと、ある意味「宝塚ヒロイン」にはもったいない役者なんだな、と思ってしまうんですよね。
うん、ピティキナッチョもやってほしかったよ!みちるがどんな切り口であのピティキナッチョを演じるのか、ぜひとも見てみたかった。
アントニアのような清純な美少女も、
アンドレアのような小利口な毒のある女も、
フランシスカのようなコメディタッチの老女も、
コシュニーユのような計算高いしっかりものも…
なんでもこい、の、役者魂。
かえりみれば、「飛鳥夕映え」の新公小足媛、「The Last Party」のスコットの秘書ローラ、「パリの空よりも高く」の新公エレノールなど…。ちゃきちゃきタイプから立役まで、幅広い役柄をこなして高く評価されてきた役者なんですよね。
まだ若いので、今まではなかなか役がつきませんでしたけれども。
これから、
本当に、本当に、これからだったのになぁ………。
(繰り言ばかりで本当にごめんなさい。だって残念なんだもん…)
でも。
最後に、“歌姫”アントニアと、召使三役を見ることができて、満足です。
私なりに、みちるちゃんはしっかり見送ってあげることが出来たかな、と思っています。
(Aパターンのジュリエッタを観られなかったことは心の底から悔いていますが。……あんな良い役だと思わなかったんだよ〜〜っ!泣)
…千秋楽が観られるものなら、観たかったけどね……(それは無理)。
いい千秋楽だったみたいで、何よりです。
最後がこんな、芝居の月組らしい作品で、
芝居巧者の実力を思いっきり発揮できる役を、しかも大量に(笑)いただいて、
しあわせな卒業公演だったのではないでしょうか。(泣)
みちるちゃんのこれからの人生に、幸せがたくさん訪れますように。
明日から星組へいってしまう、ねねちゃん。
今までいろんな役をやってきた人ですし、もうカナリ色がついてきたかな〜?、と思っていたのですが、
Bパターンのジュリエッタを観て、あらためて“このひとはまだまだ透明なんだな”ということを思ったのでした。
ジュリエッタとしてゴンドラに載っているときの、あまりといえばあまりにも圧倒的な美しさ。
この世のものならぬ、
魂を奪われるような、
影をも捧げてしまいたくなるような、美女。
でも、ねねちゃんのジュリエッタは透明だった。
シュレーミルがいくら追いかけても、
ホフマンがいくら強引に口説いても、
ねねちゃんのジュリエッタを“自分の色”に染めることはできないまま、です。
“ジュリエッタ”という流れにさらわれて、どこかの岸辺に捨てられるだけ。
美しさは申し分ありませんでしたけれども、
もう少し、なんというか「影の色に染まった女」の雰囲気があるともっと良かったのになぁ、と思ったのでした…。
儚い歌姫アントニアは、みちるちゃんもねねちゃんも、どちらもそれぞれに個性があってよかったです。
儚くて幼い、子供のようにひたすらにホフマンを慕う“美少女”という印象だった、ねねアントニア。
ホフマンが作ってくれた歌を歌いたい、というひたむきな気持ちが愛おしかった。ミラクル博士の「歌え!」という指示で歌いだす姿にも、「歌いたいの!」という気持ちが溢れていて。
しかも「歌いたいのは、この歌がホフマンの歌だからよ!」というところが、きっぱりしていて可愛らしくて♪
抱きしめてあげたいアントニアでした。
みちるのアントニアは、一人前の大人でした。
儚いけれども芯のしっかりした、歌姫として舞台に立つことを切望している、娘。
ホフマンの賞賛が嬉しくて、輝かしい栄光を夢見て、それが自分の幸せだと思っている、一人の娘。
ピアノを弾きながら歌いだしたホフマンの声に、階段を駆け下りて、踊り場で「ホフマン!」と叫ぶときの、
その、歓喜。
ねねちゃんもみちるちゃんも、曇りのない笑顔で明るい声で喜びを示すのですが。
みちるちゃんの手放しの喜びようが印象的でした。
病を恐れた父親に遠くへ連れてこられて寂しかったんだろうな、“もうホフマンさまに会えないかもしれない…”と不安になった夜もあったんだろうな、と、
そんなことを思わせる一言でしした。
ねねちゃんのアントニアとジュリエッタ。
この二役を観て思ったのは、この人はもう少し、低い声で語る口調のバリエーションを増やしたら、無敵だろうな、ということ。
(オランピアは今でも無問題☆)
まだ若いせいか、まだちょっと全体に声が高いのと、口調が一本調子なので、目を瞑って声だけ聴いていると、ジュリエッタとアントニア、あまり違いがないような気がしたので…。
まだまだ新公学年なのに、上級生のみちるやみっぽーと比較したくなること自体、ねねちゃんって本当に芝居が巧いんだな〜、と思うのですが(←贔屓目ですみません)、
ビジュアルの創りこみや、相手をみつめての仕草や受け答えの間など、基本的な技術点は十分に高いと思うので。
キャラクターにあわせた、あるいは場面での役割にあわせた声、というのを少し意識して、星組さんでものびのびと役に取り組んでくださいませ!!
あすかちゃんとねねちゃん、私の大好きな人が二人が揃う、星組。
ウメちゃんもみなみちゃんもいなくなってしまうけれども、
男役さんも結構チェックしている人多いし、
…多分、
また観劇回数増えちゃうんだろうなぁ………(^ ^;ゞ
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愛されたかった。
誰かに愛されていたかった。
私の希みは、ただそれだけ。(サラ・ベルナール)
「Hollywood Lover」の中で、ハリウッドを離れんとするステファーノ監督が朗読する台詞ですが。
これって、実際にサラの言葉として残っているものなのでしょうか?私は寡聞にしてこのエピソードを知らないのですが、どんなシチュエーションで言われた言葉なのかなあ…。
そして、映画「サラ・ベルナール」では、どんなシーンでこの台詞が使われたのでしょうか。
リーニュ公爵と別れた後?
でも、あの映画では、最後の車椅子の場面でもリーニュ公爵(とーやん)が出てくるので、別れていないんだよなあの二人…。うーん、映画をちゃんと観てみたいです(*^ ^*)。
一般的に有名なサラの名言としては、
「私は舞台の上で死ぬわ。舞台は私の戦場なんだから」
というのがありますが(…サラの言葉でしたよね?)、
ステファーノがイメージし、ローズに演じさせたいと思ったサラは、こういう女優ではなく、もっともっと生身の、恋に生き、愛に飢えたサラだったのでしょうか……。
それとも、その両面を持っているからこそ、のサラだったのかな?
--------------------------------------------------
ローズ・ラムーアは、海沿いのヴィラで悲鳴をあげる。
クリムゾンに染まったSunsetを背に、
「あなたを愛してたから…!」と。
愛していたから、
愛しすぎていたから、
ひとときも離れられないほどに愛してしまったから、
だから……
ステファーノを喪うことが怖くて、
いつか喪うくらいなら、その前に投げ捨ててしまいたくて、
彼の前から逃げだしたのだ、と。
…消えることのない傷。
8年前、畏怖に負けて恋から逃げた、それが彼女の罪。
償いようのない、大いなる原罪。
「愛しすぎるより愛されるほうが楽でしょう?」
そう叫ぶ彼女を、今、一番苦しめているのは、
まさしく
『愛されなくなることへの恐怖』
である。
『私は怖くてたまらないわ。人から愛されなくなるのが。今手にしている全てが、明日には消えてしまうかもしれない…』
細い手首が折れそうに震える。
『…不安でたまらないの』
それを見凝めるステファーノの瞳が、揺れる。
「…リチャードを愛していたんじゃなかったのか…?」
ありのままの自分を
目をそらさず受け入れ
生きるしかない
そんなことは、彼にとっては当たり前のこと。
だから、当たり前のように恋人にもそれを求めた。
でも。
……ありのままの自分?
親に捨てられ
誰も信じられず
怯えてばかりで惨めったらしくて…
それがローラ・オズモンド、私の本名。
8年前から何も変わっていない、今の私。
細い肩を落として、少女に還った女優が項垂れる。
「陽だまりにまどろむことができない人間もいるのよ…」
恋人の期待に、応えられなかった自分を恥じて。
『愛する』ことも『愛される』ことも良く知っているステファーノには、解らないのかもしれない。
きっかけは何であれ、戦争に巻き込まれた家族のためにイタリアへ帰ることが当たり前にできた彼、には。
シチリアの家族関係は濃く、深い。
その濃密な人間関係の中で育った彼には、愛されることを知らないローラの真実は、理解できていなかったのかもしれない。
「少なくとも、俺を愛してはいなかった」
自分という存在が、どれほど彼女にとって『全て』であったのか、
彼女の『世界』の全てであったのか、
そんなことを露ほども理解せずに、彼は呟く。
「俺が君を愛したほどには…」
彼が本当のところを理解するには、多分、8年という年月が必要だったのでしょう。
8年前、恋人の上辺に翻弄されて、その内面を見抜けなかった、
それが彼の罪。
『彼は私に首ったけよ。ハリウッドの帝王に愛されて、嬉しくない女はいないわ』
瞳を逸らして、彼女は言ったのだろう。
『もう決めたことよ。あなたとは、もう終わり』
…彼女が瞳を逸らした理由に、気づかなかった、
それが、彼の、罪。
そうしてステファーノは、彼の犯した罪の償いを、彼自身ではなく、「ローズ・クリムゾン」と名付けた少女が負わされていたことに気づく。
閉じ込められ、抑圧され、「リチャードの夢」であることを強要された、生贄。
「彼女はアメリカの理想。美しい夢だ。」
それは真実。
でも、
夢は憧れられることはあっても、愛されることはない。
愛されることを切望したローラ・オズモンドは、
遠くから憧れを捧げられる、神聖な「夢」になる。
「夢」が抱く希みなど、だれも気にしない。
「必死で演じつつけたわ。アメリカ一輝いた女性ローズ・ラムーア」
なのに。
「なのに、やっぱり幸せにはなれなかった…」
…なれるはずが、ない。
自分の希みと現実がどんどん乖離していくのを、手を拱いてみているしかできない少女。
気がつけば、傍には誰もいない。
自分に夢しか見ていないリチャードと、そのリチャードしか見ていないレイ、そして何を考えているのかわからないカマラ、ただそれだけ……
祐飛さんはお茶会で、8年前にローズは18歳、ステファーノは27〜8歳くらい、と設定について仰っていらっしゃいましたが。
「愛」に餓えて育ったローラにとって、10歳近く年上の「大人の男」に愛される経験は、目も眩むような幸福と、そして不安がないまぜになったものだったのだろうなあ、とあらためて思いました。
彼女にとって、「ローズ・クリムゾン」という名前をくれた存在は、イコール「世界」だったのではないか、と。
ファンタジーでよくある「真実の名」をくれる魔法使いのように、
「ローズ」という名前を貰ったときに、ローラは自分の主導権をステファーノに明け渡してしまうのです。
その瞬間から、彼女は、彼なしで生きていくことができなくなってしまう。
彼の言うとおりに考え、彼の教えのとおりに生きて、
彼の望む女になる、それが、彼女自身の夢。
ステファーノ本人にとっては、「あの頃の俺は、まだぺーぺーだった。世間のことなど何も知らない、ただの若造」と語っている時代からそうは遠くないのでしょうけれども……
ステファーノへのあまりにも強い依存症に恐怖を感じた彼女は、いわば親離れを画策したんじゃないかと思うのです。
ステファーノ自身にはそんなつもりはなくても、ローズにとってのステファーノは、父であり、兄であり、恋人であり、世界の全てだった。
その親離れのきっかけに利用されたのが、リチャード。
でも、リチャードはローズの手に負える相手ではなかった。
過去を消され、「全米の夢」となることを強要されて。
せっかく貰った“真実の名”「ローズ・クリムゾン」は奪われて跡形もなく破壊され、「ローラ・オズモンド」はたわめられ、型にはめて成型されて。
ローズがもう少し大人だったら。
ローズが、もう少し我慢強くて、
「愛されること」よりも「愛すること」の方が、難しいけれども幸せになれることに気づいていたならば。
「愛されること」は、受け身でいればいいから楽な反面、「喪ったら生きていけない」と思った瞬間に精神的に崩壊してしまう脆さがあります。
「愛されること」は、相手がその気にならなくては無理で、自分の努力ではどうにもならないものだから。
反対に「愛すること」は、辛いことも多いですし、「かえりがない」ことに耐えられなければ無理なものなのですが。
「かえってくるものなどなくてもいい。自分が愛したいから愛するだけ」だと割り切ることさえできれば、精神的には安定します。それは、自分自身でどうするかを決めることができるからです。
ローズは、この物語の中でも、決して「愛する」ことを選んだわけではありません。
「ステファーノに」愛されることを選んだだけ。
いわば、8年前に戻っただけです。
同じことを繰り返さない保障は、ない。
ただ、リチャードと結婚したことが逃げだったことを認めて、その失敗と罪を自覚していることが8年前との違い。
愛されることを希むだけではなく、今度こそ、
…愛したい、と、思っているはず。
ありのままの全てを
ごまかさずにうけとめ
生きてゆきたい
ありのままの自分を、そのままさらけ出して。
こんなに愚かな私を、愛してくれる?
こんなに愚かな私が、愛することを許してくれる?
もう一度、愛した日々に。
もし。
もしも、リチャードにあそこまでの行動力がなかったら。
ローズが、断固として「契約終了」を盾にNY行きを拒否し、メキシコに向かっていたとしたら。
メキシコで落ち合って逃げた二人は、「めでたしめでたし」で幸せになったのだろうか…?
そんな疑問を、観劇するたびに弄んでいたのですが。
正直、どのみち幸せになるのは無理なんじゃ…、と思った日もありましたし、
メキシコに行かせてあげたかった…と心から思った日もありました。
ただ、ひとつだけ確かなこと。
ロッキー山中で発見されたローズの遺体は、
きっと、幸せそうに微笑んでいたことでしょう……。
--------------------------------------------------
「Hollywood Lover」という作品の全体像については、夜野愉美さまが克明に書いてくださっているので、とりあえずTBさせていただきます。
http://blog.so-net.ne.jp/nights-entertainment_troup-leader/archive/20080127
っていうか、私の書くことなんて何も残らないような気が…(T T)。
……リチャードさんのこと、書けるかなぁ…(汗)。
.
誰かに愛されていたかった。
私の希みは、ただそれだけ。(サラ・ベルナール)
「Hollywood Lover」の中で、ハリウッドを離れんとするステファーノ監督が朗読する台詞ですが。
これって、実際にサラの言葉として残っているものなのでしょうか?私は寡聞にしてこのエピソードを知らないのですが、どんなシチュエーションで言われた言葉なのかなあ…。
そして、映画「サラ・ベルナール」では、どんなシーンでこの台詞が使われたのでしょうか。
リーニュ公爵と別れた後?
でも、あの映画では、最後の車椅子の場面でもリーニュ公爵(とーやん)が出てくるので、別れていないんだよなあの二人…。うーん、映画をちゃんと観てみたいです(*^ ^*)。
一般的に有名なサラの名言としては、
「私は舞台の上で死ぬわ。舞台は私の戦場なんだから」
というのがありますが(…サラの言葉でしたよね?)、
ステファーノがイメージし、ローズに演じさせたいと思ったサラは、こういう女優ではなく、もっともっと生身の、恋に生き、愛に飢えたサラだったのでしょうか……。
それとも、その両面を持っているからこそ、のサラだったのかな?
--------------------------------------------------
ローズ・ラムーアは、海沿いのヴィラで悲鳴をあげる。
クリムゾンに染まったSunsetを背に、
「あなたを愛してたから…!」と。
愛していたから、
愛しすぎていたから、
ひとときも離れられないほどに愛してしまったから、
だから……
ステファーノを喪うことが怖くて、
いつか喪うくらいなら、その前に投げ捨ててしまいたくて、
彼の前から逃げだしたのだ、と。
…消えることのない傷。
8年前、畏怖に負けて恋から逃げた、それが彼女の罪。
償いようのない、大いなる原罪。
「愛しすぎるより愛されるほうが楽でしょう?」
そう叫ぶ彼女を、今、一番苦しめているのは、
まさしく
『愛されなくなることへの恐怖』
である。
『私は怖くてたまらないわ。人から愛されなくなるのが。今手にしている全てが、明日には消えてしまうかもしれない…』
細い手首が折れそうに震える。
『…不安でたまらないの』
それを見凝めるステファーノの瞳が、揺れる。
「…リチャードを愛していたんじゃなかったのか…?」
ありのままの自分を
目をそらさず受け入れ
生きるしかない
そんなことは、彼にとっては当たり前のこと。
だから、当たり前のように恋人にもそれを求めた。
でも。
……ありのままの自分?
親に捨てられ
誰も信じられず
怯えてばかりで惨めったらしくて…
それがローラ・オズモンド、私の本名。
8年前から何も変わっていない、今の私。
細い肩を落として、少女に還った女優が項垂れる。
「陽だまりにまどろむことができない人間もいるのよ…」
恋人の期待に、応えられなかった自分を恥じて。
『愛する』ことも『愛される』ことも良く知っているステファーノには、解らないのかもしれない。
きっかけは何であれ、戦争に巻き込まれた家族のためにイタリアへ帰ることが当たり前にできた彼、には。
シチリアの家族関係は濃く、深い。
その濃密な人間関係の中で育った彼には、愛されることを知らないローラの真実は、理解できていなかったのかもしれない。
「少なくとも、俺を愛してはいなかった」
自分という存在が、どれほど彼女にとって『全て』であったのか、
彼女の『世界』の全てであったのか、
そんなことを露ほども理解せずに、彼は呟く。
「俺が君を愛したほどには…」
彼が本当のところを理解するには、多分、8年という年月が必要だったのでしょう。
8年前、恋人の上辺に翻弄されて、その内面を見抜けなかった、
それが彼の罪。
『彼は私に首ったけよ。ハリウッドの帝王に愛されて、嬉しくない女はいないわ』
瞳を逸らして、彼女は言ったのだろう。
『もう決めたことよ。あなたとは、もう終わり』
…彼女が瞳を逸らした理由に、気づかなかった、
それが、彼の、罪。
そうしてステファーノは、彼の犯した罪の償いを、彼自身ではなく、「ローズ・クリムゾン」と名付けた少女が負わされていたことに気づく。
閉じ込められ、抑圧され、「リチャードの夢」であることを強要された、生贄。
「彼女はアメリカの理想。美しい夢だ。」
それは真実。
でも、
夢は憧れられることはあっても、愛されることはない。
愛されることを切望したローラ・オズモンドは、
遠くから憧れを捧げられる、神聖な「夢」になる。
「夢」が抱く希みなど、だれも気にしない。
「必死で演じつつけたわ。アメリカ一輝いた女性ローズ・ラムーア」
なのに。
「なのに、やっぱり幸せにはなれなかった…」
…なれるはずが、ない。
自分の希みと現実がどんどん乖離していくのを、手を拱いてみているしかできない少女。
気がつけば、傍には誰もいない。
自分に夢しか見ていないリチャードと、そのリチャードしか見ていないレイ、そして何を考えているのかわからないカマラ、ただそれだけ……
祐飛さんはお茶会で、8年前にローズは18歳、ステファーノは27〜8歳くらい、と設定について仰っていらっしゃいましたが。
「愛」に餓えて育ったローラにとって、10歳近く年上の「大人の男」に愛される経験は、目も眩むような幸福と、そして不安がないまぜになったものだったのだろうなあ、とあらためて思いました。
彼女にとって、「ローズ・クリムゾン」という名前をくれた存在は、イコール「世界」だったのではないか、と。
ファンタジーでよくある「真実の名」をくれる魔法使いのように、
「ローズ」という名前を貰ったときに、ローラは自分の主導権をステファーノに明け渡してしまうのです。
その瞬間から、彼女は、彼なしで生きていくことができなくなってしまう。
彼の言うとおりに考え、彼の教えのとおりに生きて、
彼の望む女になる、それが、彼女自身の夢。
ステファーノ本人にとっては、「あの頃の俺は、まだぺーぺーだった。世間のことなど何も知らない、ただの若造」と語っている時代からそうは遠くないのでしょうけれども……
ステファーノへのあまりにも強い依存症に恐怖を感じた彼女は、いわば親離れを画策したんじゃないかと思うのです。
ステファーノ自身にはそんなつもりはなくても、ローズにとってのステファーノは、父であり、兄であり、恋人であり、世界の全てだった。
その親離れのきっかけに利用されたのが、リチャード。
でも、リチャードはローズの手に負える相手ではなかった。
過去を消され、「全米の夢」となることを強要されて。
せっかく貰った“真実の名”「ローズ・クリムゾン」は奪われて跡形もなく破壊され、「ローラ・オズモンド」はたわめられ、型にはめて成型されて。
ローズがもう少し大人だったら。
ローズが、もう少し我慢強くて、
「愛されること」よりも「愛すること」の方が、難しいけれども幸せになれることに気づいていたならば。
「愛されること」は、受け身でいればいいから楽な反面、「喪ったら生きていけない」と思った瞬間に精神的に崩壊してしまう脆さがあります。
「愛されること」は、相手がその気にならなくては無理で、自分の努力ではどうにもならないものだから。
反対に「愛すること」は、辛いことも多いですし、「かえりがない」ことに耐えられなければ無理なものなのですが。
「かえってくるものなどなくてもいい。自分が愛したいから愛するだけ」だと割り切ることさえできれば、精神的には安定します。それは、自分自身でどうするかを決めることができるからです。
ローズは、この物語の中でも、決して「愛する」ことを選んだわけではありません。
「ステファーノに」愛されることを選んだだけ。
いわば、8年前に戻っただけです。
同じことを繰り返さない保障は、ない。
ただ、リチャードと結婚したことが逃げだったことを認めて、その失敗と罪を自覚していることが8年前との違い。
愛されることを希むだけではなく、今度こそ、
…愛したい、と、思っているはず。
ありのままの全てを
ごまかさずにうけとめ
生きてゆきたい
ありのままの自分を、そのままさらけ出して。
こんなに愚かな私を、愛してくれる?
こんなに愚かな私が、愛することを許してくれる?
もう一度、愛した日々に。
もし。
もしも、リチャードにあそこまでの行動力がなかったら。
ローズが、断固として「契約終了」を盾にNY行きを拒否し、メキシコに向かっていたとしたら。
メキシコで落ち合って逃げた二人は、「めでたしめでたし」で幸せになったのだろうか…?
そんな疑問を、観劇するたびに弄んでいたのですが。
正直、どのみち幸せになるのは無理なんじゃ…、と思った日もありましたし、
メキシコに行かせてあげたかった…と心から思った日もありました。
ただ、ひとつだけ確かなこと。
ロッキー山中で発見されたローズの遺体は、
きっと、幸せそうに微笑んでいたことでしょう……。
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「Hollywood Lover」という作品の全体像については、夜野愉美さまが克明に書いてくださっているので、とりあえずTBさせていただきます。
http://blog.so-net.ne.jp/nights-entertainment_troup-leader/archive/20080127
っていうか、私の書くことなんて何も残らないような気が…(T T)。
……リチャードさんのこと、書けるかなぁ…(汗)。
.
ハリウッドの恋人【3】
2008年1月26日 宝塚(月) コメント (2)公演は終わってしまいましたが(涙)、
「Hollywood Lover」という作品については未だ語り足りないので。もうしばらく引っ張らせてくださいませ。
…月っ子たちがあんまり可愛くって、公演中はそっちにかまけちゃって作品について語る余裕が無かったので(汗)。
この作品、バウホールで初日を観たときからすごく印象的だったのは
「歌が少ない」ことと、「音楽が全編メジャーコードである」ことでした。
芝居ができるメンバーが集まっているせいか、全体にものすごく芝居の比重の高い作品だったと思います。
普通なら歌ってしまいそうな、最初のヴィラの場面とか、ステファーノとローズの電話の場面とかも、台詞のやりとりだけですませていますし。
でも、じゃあ音楽がいらないのかというと勿論そんなことはなくて。
なんというのか、舞台装置の一つのように音楽が使われているな、と思ったのでした。
現実のシーンと回想シーンを、照明と音楽を変えることで切り替えてみたり、
ステファーノの気持ちの変化を音楽で追ってみたり、
記者会見の場面などでは、台詞の合いの手として使ってみたり、
全体に、すごく映像的、あるいは映画的な音楽の使い方だなーと思ったのです。
全体に、使われている曲はどれも、ごくごくロマンティックな、シンプルだけど甘やかなメロディばかり。
あまり凝った音楽ではなくて、耳に残る優しい音楽をテーマにあわせてつくり、何度も繰り返し使う。
観客の心の中で音楽と芝居が融合し、イマジネーションが拡がるように。
そして、
歌だけでなく、舞台装置として使われている音楽も含めて、総じてメジャーコードで構成されていたんですよね。
悲劇なのに。
悲劇が起こった後に使われる曲でさえ、切なくて苦しいけれども、悲しくはない。
ステファーノの器の大きさ、底のない優しさ、ポジティブさを、作品全体の音楽でも表現しようとしているんですよね。
観客が、ハンカチを絞るほどの涙を流す作品とは思えないほど、音楽はやわらかく、そして、希望に満ちて明るい。
その明るさこそが、涙腺を壊すわけですが…(T T)。
記憶をひっくり返して、歌のリストを作ってみました。間違いに気づいた方はコメントお願いします!(タイトルは適当です)
1.「Opening」
ステファーノ
2.「Memory in Hollywood」
ステファーノ
3.「Filmin’ the Truth」
ステファーノ+撮影メンバー
4.「It’s All Right」
ステファーノ&ローズ
5.「Filmin’ the Truth」 Reprise
ステファーノ+撮影メンバー
6.「In Solitude」
ローズ
7.「You’re the Only One」
ステファーノ+撮影メンバー
8.「You’re the Only One」Reprise
ビリー&マギー
9.「Regend of Love」
リチャード&ステファーノ
10.「Memory in Hollywood」Reprise
ステファーノ
…やっぱり少ない気がする。歌手がいないから?(T T)
あ、こころ(リタ)の「White Christmas」はあえて抜いてます(^ ^;ゞ
歌の無い音楽で印象に残ったのは、回想シーンのテーマ音楽。
一幕最初の、撮影スタジオでの最初の夜から、繰り返し繰り返し、「過去のステファーノ」&「過去のローズ」が出てくる契機として流される、甘やかで軽やかな、音の羅列。
次第次第に、観客の頭の中にも「あの曲が流れたら回想シーンが始まる」という刷り込みが行われていく。
そして、
ラストの空港で。
シーラがステファーノに声をかける。
「ねぇ、いつかまた、還ってきてよ?ハリウッド」
二度と戻ることのできない
過ぎた時を
ただ胸の奥 閉じ込め
ただ心の底 抱きしめ
「ローズとの、思い出の街」
「…ステファーノ」
流れていた音楽が、止まる。
そして、
耳に馴染んだ、甘やかで軽やかな、音の羅列が。
ふ、と彷徨う、ステファーノの瞳。
観客の心も、一瞬舞台の上を走る。
「過去」の二人を探して。
「過去」の夢を、探して。
そして見つけるのは、今現在、ぱっくりと口をあけて真紅の血を流している傷口。
もう還らない、
愛しすぎる、
切な過ぎる、届かぬ夢。
もう二度と、ローズに会うことは、ない。
……だから。
耳の中で鳴り渡る音楽に聴き入りながら、ステファーノの瞳は虚空を見つめて、
彷徨って、
そして、目を閉じる…。
「時が、今の傷を洗い流してくれたら…」
ローズの幻を見せてしまうことは、簡単なことだったと思います。
空港の奥に、「今の」ローズの幻を現出する演出も、よくある手法だし、ここで使ってもおかしくなかったと思う。
でも。
ステファーノの心は、夢に逃げることを拒否する。
ローズの幻を見ることを、ステファーノの心が拒否している。
だから、ローズの幻は、観客の心の中を掠めるだけ。
ステファーノの瞳には、映らない。
時は流れ、思い出だけセピア色に遠ざかっていく。
いつか、この痛みも風化して、「過去」の宝石箱の中にしまうときがくるかもしれない。
そうしたら、彼の瞳も、再びローズの幻を見るのかもしれない。
でも、今は。
そして、ステファーノが幻を探して彷徨いだそうとする自分の心を留めることに成功して、
旅立つために、「思い出」の街に背を向けた瞬間に。
回想の音楽もとまり、
そして、新しい音楽が始まる。
そして。
ステファーノに憧れる若者が、振り絞るように叫ぶ。
「俺も、…忘れないスから!」
出会い、愛し、別れたこの街で、
乾いた風が運ぶ愛する人のメモリー。
「監督と仕事していたときのローズさん、生き生きとして、キラキラ輝いて……ほんっとうにキレイで!…あの姿、」
全ては Memory in my Mind…
「…絶対に忘れないスから!」
「Ciao!」という軽やかな挨拶と、広くゆるぎない背中。
振り返ることなく、「ステファーノ」が歩き出す。
未来へ向かって。
その未来に、ローズはいなくても。
……たぶん、ローズは今現在も、これからもずっと、ステファーノの肩あたりにいるんでしょうけどね……(^ ^;ゞ
プログラムによると、音楽は青木朝子さん、手島恭子さんのお二人。
残念ながら存じ上げなかったのですが、お二人ともいろいろな作品に参加されているみたいですね。シンプルでロマンティックな、いい音楽が多かったので、今後のご活躍が楽しみです♪
公式サイトも、音楽担当者から検索とかできるようにしてくれると面白いのになあ…。
ネットで検索したら、4月の中日公演「ドラキュラ伝説」という藤井さん演出の松平健公演の音楽に青木さんのお名前があってビビりました(汗)。こ、こんなところで。っていうか、藤井さんって外部演出するのか…いいのか?(^ ^;ゞ。
.
「Hollywood Lover」という作品については未だ語り足りないので。もうしばらく引っ張らせてくださいませ。
…月っ子たちがあんまり可愛くって、公演中はそっちにかまけちゃって作品について語る余裕が無かったので(汗)。
この作品、バウホールで初日を観たときからすごく印象的だったのは
「歌が少ない」ことと、「音楽が全編メジャーコードである」ことでした。
芝居ができるメンバーが集まっているせいか、全体にものすごく芝居の比重の高い作品だったと思います。
普通なら歌ってしまいそうな、最初のヴィラの場面とか、ステファーノとローズの電話の場面とかも、台詞のやりとりだけですませていますし。
でも、じゃあ音楽がいらないのかというと勿論そんなことはなくて。
なんというのか、舞台装置の一つのように音楽が使われているな、と思ったのでした。
現実のシーンと回想シーンを、照明と音楽を変えることで切り替えてみたり、
ステファーノの気持ちの変化を音楽で追ってみたり、
記者会見の場面などでは、台詞の合いの手として使ってみたり、
全体に、すごく映像的、あるいは映画的な音楽の使い方だなーと思ったのです。
全体に、使われている曲はどれも、ごくごくロマンティックな、シンプルだけど甘やかなメロディばかり。
あまり凝った音楽ではなくて、耳に残る優しい音楽をテーマにあわせてつくり、何度も繰り返し使う。
観客の心の中で音楽と芝居が融合し、イマジネーションが拡がるように。
そして、
歌だけでなく、舞台装置として使われている音楽も含めて、総じてメジャーコードで構成されていたんですよね。
悲劇なのに。
悲劇が起こった後に使われる曲でさえ、切なくて苦しいけれども、悲しくはない。
ステファーノの器の大きさ、底のない優しさ、ポジティブさを、作品全体の音楽でも表現しようとしているんですよね。
観客が、ハンカチを絞るほどの涙を流す作品とは思えないほど、音楽はやわらかく、そして、希望に満ちて明るい。
その明るさこそが、涙腺を壊すわけですが…(T T)。
記憶をひっくり返して、歌のリストを作ってみました。間違いに気づいた方はコメントお願いします!(タイトルは適当です)
1.「Opening」
ステファーノ
2.「Memory in Hollywood」
ステファーノ
3.「Filmin’ the Truth」
ステファーノ+撮影メンバー
4.「It’s All Right」
ステファーノ&ローズ
5.「Filmin’ the Truth」 Reprise
ステファーノ+撮影メンバー
6.「In Solitude」
ローズ
7.「You’re the Only One」
ステファーノ+撮影メンバー
8.「You’re the Only One」Reprise
ビリー&マギー
9.「Regend of Love」
リチャード&ステファーノ
10.「Memory in Hollywood」Reprise
ステファーノ
…やっぱり少ない気がする。歌手がいないから?(T T)
あ、こころ(リタ)の「White Christmas」はあえて抜いてます(^ ^;ゞ
歌の無い音楽で印象に残ったのは、回想シーンのテーマ音楽。
一幕最初の、撮影スタジオでの最初の夜から、繰り返し繰り返し、「過去のステファーノ」&「過去のローズ」が出てくる契機として流される、甘やかで軽やかな、音の羅列。
次第次第に、観客の頭の中にも「あの曲が流れたら回想シーンが始まる」という刷り込みが行われていく。
そして、
ラストの空港で。
シーラがステファーノに声をかける。
「ねぇ、いつかまた、還ってきてよ?ハリウッド」
二度と戻ることのできない
過ぎた時を
ただ胸の奥 閉じ込め
ただ心の底 抱きしめ
「ローズとの、思い出の街」
「…ステファーノ」
流れていた音楽が、止まる。
そして、
耳に馴染んだ、甘やかで軽やかな、音の羅列が。
ふ、と彷徨う、ステファーノの瞳。
観客の心も、一瞬舞台の上を走る。
「過去」の二人を探して。
「過去」の夢を、探して。
そして見つけるのは、今現在、ぱっくりと口をあけて真紅の血を流している傷口。
もう還らない、
愛しすぎる、
切な過ぎる、届かぬ夢。
もう二度と、ローズに会うことは、ない。
……だから。
耳の中で鳴り渡る音楽に聴き入りながら、ステファーノの瞳は虚空を見つめて、
彷徨って、
そして、目を閉じる…。
「時が、今の傷を洗い流してくれたら…」
ローズの幻を見せてしまうことは、簡単なことだったと思います。
空港の奥に、「今の」ローズの幻を現出する演出も、よくある手法だし、ここで使ってもおかしくなかったと思う。
でも。
ステファーノの心は、夢に逃げることを拒否する。
ローズの幻を見ることを、ステファーノの心が拒否している。
だから、ローズの幻は、観客の心の中を掠めるだけ。
ステファーノの瞳には、映らない。
時は流れ、思い出だけセピア色に遠ざかっていく。
いつか、この痛みも風化して、「過去」の宝石箱の中にしまうときがくるかもしれない。
そうしたら、彼の瞳も、再びローズの幻を見るのかもしれない。
でも、今は。
そして、ステファーノが幻を探して彷徨いだそうとする自分の心を留めることに成功して、
旅立つために、「思い出」の街に背を向けた瞬間に。
回想の音楽もとまり、
そして、新しい音楽が始まる。
そして。
ステファーノに憧れる若者が、振り絞るように叫ぶ。
「俺も、…忘れないスから!」
出会い、愛し、別れたこの街で、
乾いた風が運ぶ愛する人のメモリー。
「監督と仕事していたときのローズさん、生き生きとして、キラキラ輝いて……ほんっとうにキレイで!…あの姿、」
全ては Memory in my Mind…
「…絶対に忘れないスから!」
「Ciao!」という軽やかな挨拶と、広くゆるぎない背中。
振り返ることなく、「ステファーノ」が歩き出す。
未来へ向かって。
その未来に、ローズはいなくても。
……たぶん、ローズは今現在も、これからもずっと、ステファーノの肩あたりにいるんでしょうけどね……(^ ^;ゞ
プログラムによると、音楽は青木朝子さん、手島恭子さんのお二人。
残念ながら存じ上げなかったのですが、お二人ともいろいろな作品に参加されているみたいですね。シンプルでロマンティックな、いい音楽が多かったので、今後のご活躍が楽しみです♪
公式サイトも、音楽担当者から検索とかできるようにしてくれると面白いのになあ…。
ネットで検索したら、4月の中日公演「ドラキュラ伝説」という藤井さん演出の松平健公演の音楽に青木さんのお名前があってビビりました(汗)。こ、こんなところで。っていうか、藤井さんって外部演出するのか…いいのか?(^ ^;ゞ。
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“月組の”大空祐飛さん、へ。
2008年1月25日 宝塚(月) コメント (2)まだあと数分あるので、叫ばせてください。
「月組の大空祐飛さん、だいすきです!」
…うん、大丈夫。
私はきっと、愛するだろう。
“花組の”大空祐飛さんも、
祐飛さんのいない月組も、
「宝塚はひとつ」と、ナホちゃんが言ったから。
日本青年館公演「Holllywood Lover」が、本日千秋楽を迎えました。
客席はサヨナラ公演もかくや、という盛り上がりようでしたが、
舞台の上は終始落ち着いて、端正にすすんでいきました。
アドリブらしいアドリブはなかったかと…あ、園加ちゃんが打ち上げパーティーで何か(「飲み競べだ!まいったか!」だったのかな?あまりよく聞き取れず…)言っていましたが、そのくらいだったと思います。
っていうか、何かあったら教えてくださいまし。お願い。(私のテンションが高すぎて、記憶が飛んでいる可能性あり)
あ、あとは。
開幕アナウンスの「月組の大空祐飛です」で拍手が起きてましたね(涙)。
この作品、ストーリーは『ありがちなメロドラマ』ながらも、キャラクターがよく練られていて、キャスティングの成功もあって、とても素晴らしい舞台に仕上がっているのですが。
昨年12月15日にバウホールで初日を迎えて以来、猫は終始、この作品を「芝居」として考えるよう努力してきました。
“イタリア ネオレアリズモの新鋭”ステファーノ監督と、“全米の憧れ”ローズ・ラムーア、そして“負け知らずの大物プロデューサー”リチャード・ローガンの物語なのだ、と。
でも。
今日、
最後の公演、二度と観ることのできないカンパニーによる千秋楽を観ながら。
初めて私は、自分自身に「ステファーノ」と「大空祐飛」を重ねることを許してしまった、みたいです。
痛い物語だ、とずっと思っていましたが。
…こんなに怖い話だったのか、
そして、こんなにも哀しくて優しい物語だったのか、
そして、なによりも、
植田景子さんは、どこまで祐飛さんを見ていてくれたのか、と…
台詞の一言一言をいちいち深読みして、
いちいち反応して、
連想して、
…泣いて。
千秋楽にいたって、そんなことをしているなんて、
ばかみたい。
そう思いながら。
自分に突っ込みながら。
それでも、涙は止まらなくて。
全てわかりあえるなんて、あるわけがない。
だから、
信じる誰かに裏切られ、傷ついても、
「It’s All Right.」
ありのままの全てを、誤魔化さずに受け止めて。
そんな、限りない肯定の意思。
「愛すること」の難しさと
「愛されること」の痛み、
そして、喪ったものの大きさと、それに負けずに歩き続ける強い意思。
昨日までは、そういったところにテーマを見ていたのですが。
「It’s All Right.」
それがこの作品のテーマだったのかもしれない、と、
今日はじめて思ったのでした。(←遅い)
「怖がる必要なんて何もない。君は大勢のひとから愛されてる」
……怖がることは何もないんだ。
あの人は、大勢の人から愛されているのだから。
今までで一番、明るくてさわやかな「チャオ!」の声に、
溢れる涙をぬぐうこともできないほど消耗して。
だから、大丈夫。
たぶん、きっと、ぜったいに、
これからも、
なにがあっても、
「It’s All Right.」
と。
フィナーレのラストに登場する祐飛さん。
グレイのコートでゆっくり現れて、
スポットが当たる。
とまらない拍手。
“月組の”大空祐飛、に、
タフでポジティブで優しい、最高の男“ステファーノ・グランディ”に、
乾杯。
緞帳があがると、副組長の越乃リュウちゃんが前に出る。
最初のうちは、きちんと月組の副組長として責務を果たし、専科のお二人の紹介や、今後の月組の活動について報告していたのに、
祐飛さんの組替を報告して、この公演での祐飛さんの様子や下級生との交流を話すうちに涙ぐんでしまって…。
挨拶につまった仲良しの下級生が、なんとか立て直そうと必死で
「続けます」と言うのに対して、「がんばって」と声をかける祐飛さん。
……それって、祐飛さん的には元気づけてるつもりかもしれませんけど、傍目には突っ込んでるようにしか見えませんが……?
挨拶の途中からぐてぐてになってしまったナホちゃんが、
なんとか必死にまとめようと口走った一言。
「宝塚はひとつです!」
後ろで爆笑している(あひちゃんとあいちゃんを巻きこんで、体を“く”の字に曲げて大笑いしていた)祐飛さんは、CSに流れちゃうんでしょうか……。
っていうか。
ファンが泣き笑いで倒れているのを見ながら、
帽子で顔を隠してまで笑い続けるのはやめてください。
どうして挨拶で腹筋鍛えなくちゃいけないんですか……。
(帽子の陰で泣いてたのは見なかったことにしてあげます)
「お待たせしました。皆が大好きなステファーノ・グランディ、“月組の”大空祐飛が、皆様にご挨拶いたします」
というナホちゃんの合図で、
「ゆうひさ〜ん(はぁと)」
と、下級生が全員、声を揃えて呼びかける。
ありがとう。
可愛い可愛い月組っ子たち。
愛してくれてありがとう。
私も愛しているよ。
いつまでも、ずっと。
爆笑していた祐飛さんは、その笑いを片頬に残したまま前へ。
「千秋楽の挨拶で、こんなに笑ったのは初めてです」
と、最後にハリセンをかましてから
「越乃副組長をこれからもよろしくお願いします」
と、本当に愛おしそうに笑い含みで言ったのが、また号泣ポイントでした。
挨拶自体はごくまともに、ありがちなご挨拶を。
っていうか、この作品、挨拶で言うようなことを台詞としてプレミアパーティーで言ってしまうので、やりにくかったかもしれませんが(苦笑)。
そういえば、笑いに紛れて名乗らなかったな、と、
そう思ったのは、2回目のカーテンコールの幕が上がったとき。
「これからも月組を、そして花組の大空祐飛を、よろしくお願いいたします」
と、そう言って、笑った。
とまらない拍手。
何度目かのカーテンコールで、幕が開いたとき。
月組の仲間たちの真ん中で、
満面の笑顔を浮かべて、
「最後にもう一回だけ言わせてください!」と前置きをして。
『月組の大空祐飛です』
と。
そこまで取っておいたのか、
本当は言わないでいるつもりだったのか、
そのへんはわかりませんが。
泣きすぎて頭が痛い猫は、最終兵器を発動されて死ぬかと思いました……。
もう二度と、この作品を見ることはできない。
もう二度と、このカンパニーが揃うことはない。
それでも。
「生きていくしかない」のだから。
そう。ナホちゃんの言うとおり、
「宝塚はひとつ」だから。
まずは、3月のディナーショーに向けて、準備等々大変そうですけれども。
…バウでも観て、また新しい世界を楽しんでください。
祐飛さんは、“祐飛さんの個性で輝いて”くれればいい。
私は、ずっと見凝めていくつもりだから…。
.
「月組の大空祐飛さん、だいすきです!」
…うん、大丈夫。
私はきっと、愛するだろう。
“花組の”大空祐飛さんも、
祐飛さんのいない月組も、
「宝塚はひとつ」と、ナホちゃんが言ったから。
日本青年館公演「Holllywood Lover」が、本日千秋楽を迎えました。
客席はサヨナラ公演もかくや、という盛り上がりようでしたが、
舞台の上は終始落ち着いて、端正にすすんでいきました。
アドリブらしいアドリブはなかったかと…あ、園加ちゃんが打ち上げパーティーで何か(「飲み競べだ!まいったか!」だったのかな?あまりよく聞き取れず…)言っていましたが、そのくらいだったと思います。
っていうか、何かあったら教えてくださいまし。お願い。(私のテンションが高すぎて、記憶が飛んでいる可能性あり)
あ、あとは。
開幕アナウンスの「月組の大空祐飛です」で拍手が起きてましたね(涙)。
この作品、ストーリーは『ありがちなメロドラマ』ながらも、キャラクターがよく練られていて、キャスティングの成功もあって、とても素晴らしい舞台に仕上がっているのですが。
昨年12月15日にバウホールで初日を迎えて以来、猫は終始、この作品を「芝居」として考えるよう努力してきました。
“イタリア ネオレアリズモの新鋭”ステファーノ監督と、“全米の憧れ”ローズ・ラムーア、そして“負け知らずの大物プロデューサー”リチャード・ローガンの物語なのだ、と。
でも。
今日、
最後の公演、二度と観ることのできないカンパニーによる千秋楽を観ながら。
初めて私は、自分自身に「ステファーノ」と「大空祐飛」を重ねることを許してしまった、みたいです。
痛い物語だ、とずっと思っていましたが。
…こんなに怖い話だったのか、
そして、こんなにも哀しくて優しい物語だったのか、
そして、なによりも、
植田景子さんは、どこまで祐飛さんを見ていてくれたのか、と…
台詞の一言一言をいちいち深読みして、
いちいち反応して、
連想して、
…泣いて。
千秋楽にいたって、そんなことをしているなんて、
ばかみたい。
そう思いながら。
自分に突っ込みながら。
それでも、涙は止まらなくて。
全てわかりあえるなんて、あるわけがない。
だから、
信じる誰かに裏切られ、傷ついても、
「It’s All Right.」
ありのままの全てを、誤魔化さずに受け止めて。
そんな、限りない肯定の意思。
「愛すること」の難しさと
「愛されること」の痛み、
そして、喪ったものの大きさと、それに負けずに歩き続ける強い意思。
昨日までは、そういったところにテーマを見ていたのですが。
「It’s All Right.」
それがこの作品のテーマだったのかもしれない、と、
今日はじめて思ったのでした。(←遅い)
「怖がる必要なんて何もない。君は大勢のひとから愛されてる」
……怖がることは何もないんだ。
あの人は、大勢の人から愛されているのだから。
今までで一番、明るくてさわやかな「チャオ!」の声に、
溢れる涙をぬぐうこともできないほど消耗して。
だから、大丈夫。
たぶん、きっと、ぜったいに、
これからも、
なにがあっても、
「It’s All Right.」
と。
フィナーレのラストに登場する祐飛さん。
グレイのコートでゆっくり現れて、
スポットが当たる。
とまらない拍手。
“月組の”大空祐飛、に、
タフでポジティブで優しい、最高の男“ステファーノ・グランディ”に、
乾杯。
緞帳があがると、副組長の越乃リュウちゃんが前に出る。
最初のうちは、きちんと月組の副組長として責務を果たし、専科のお二人の紹介や、今後の月組の活動について報告していたのに、
祐飛さんの組替を報告して、この公演での祐飛さんの様子や下級生との交流を話すうちに涙ぐんでしまって…。
挨拶につまった仲良しの下級生が、なんとか立て直そうと必死で
「続けます」と言うのに対して、「がんばって」と声をかける祐飛さん。
……それって、祐飛さん的には元気づけてるつもりかもしれませんけど、傍目には突っ込んでるようにしか見えませんが……?
挨拶の途中からぐてぐてになってしまったナホちゃんが、
なんとか必死にまとめようと口走った一言。
「宝塚はひとつです!」
後ろで爆笑している(あひちゃんとあいちゃんを巻きこんで、体を“く”の字に曲げて大笑いしていた)祐飛さんは、CSに流れちゃうんでしょうか……。
っていうか。
ファンが泣き笑いで倒れているのを見ながら、
帽子で顔を隠してまで笑い続けるのはやめてください。
どうして挨拶で腹筋鍛えなくちゃいけないんですか……。
(帽子の陰で泣いてたのは見なかったことにしてあげます)
「お待たせしました。皆が大好きなステファーノ・グランディ、“月組の”大空祐飛が、皆様にご挨拶いたします」
というナホちゃんの合図で、
「ゆうひさ〜ん(はぁと)」
と、下級生が全員、声を揃えて呼びかける。
ありがとう。
可愛い可愛い月組っ子たち。
愛してくれてありがとう。
私も愛しているよ。
いつまでも、ずっと。
爆笑していた祐飛さんは、その笑いを片頬に残したまま前へ。
「千秋楽の挨拶で、こんなに笑ったのは初めてです」
と、最後にハリセンをかましてから
「越乃副組長をこれからもよろしくお願いします」
と、本当に愛おしそうに笑い含みで言ったのが、また号泣ポイントでした。
挨拶自体はごくまともに、ありがちなご挨拶を。
っていうか、この作品、挨拶で言うようなことを台詞としてプレミアパーティーで言ってしまうので、やりにくかったかもしれませんが(苦笑)。
そういえば、笑いに紛れて名乗らなかったな、と、
そう思ったのは、2回目のカーテンコールの幕が上がったとき。
「これからも月組を、そして花組の大空祐飛を、よろしくお願いいたします」
と、そう言って、笑った。
とまらない拍手。
何度目かのカーテンコールで、幕が開いたとき。
月組の仲間たちの真ん中で、
満面の笑顔を浮かべて、
「最後にもう一回だけ言わせてください!」と前置きをして。
『月組の大空祐飛です』
と。
そこまで取っておいたのか、
本当は言わないでいるつもりだったのか、
そのへんはわかりませんが。
泣きすぎて頭が痛い猫は、最終兵器を発動されて死ぬかと思いました……。
もう二度と、この作品を見ることはできない。
もう二度と、このカンパニーが揃うことはない。
それでも。
「生きていくしかない」のだから。
そう。ナホちゃんの言うとおり、
「宝塚はひとつ」だから。
まずは、3月のディナーショーに向けて、準備等々大変そうですけれども。
…バウでも観て、また新しい世界を楽しんでください。
祐飛さんは、“祐飛さんの個性で輝いて”くれればいい。
私は、ずっと見凝めていくつもりだから…。
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