日本青年館にて、月組公演「HAMLET!」を観劇してまいりました。
脚本・演出は藤井大介。
音楽は、青木朝子&手島恭子の女性コンビ。
ほぼ全編を歌で語る、最初から最後まで突っ走るような、疾走感のある「ハムレット」。
めまぐるしい展開、うるさいほどの生演奏、コロスを上手く使った心象風景ダンスの多用。
「To be, or not to be?」という有名な台詞を使った主題歌が耳に残って、
……素直に感嘆しました(^ ^)
本当に面白かった!
2009年の一年間に4本のショー(うち二本は再演)を創りあげ、その底力を見せ付けた藤井大介の、2010年最初の作品が、このロック・オペラ「ハムレット」。
これを観て、なんていうんだろう……彼は一段階上に昇ったんだな、という気がしました。
私は実は、「Alas」以来の藤井ショーのファンなんですが。それでもさすがに、原作無しの完全オリジナルなお芝居で、マトモに最後まで話が終わった作品が一つもない、というのは問題だと思うんですよね。全作品観ているわけではありませんが、トンデモな作品は本当にトンデモなので。
でも、彼は、原作があれば強いんです。
「から騒ぎ」も良かったし、「イーハトーヴ・夢」は、私の中では長いこと「心中・恋の大和路」の次くらいの名作にカウントされていました。
そして今、「ハムレット」がその列に並んだ……かもしれない!
しかも。
「イーハトーヴ・夢」が、非常に役者を選ぶ作品(宮沢賢治=大人の男とジョヴァンニ=子役の二役を演じるので、まず声の使い分けができないと無理)なのに対して、この「HAMLET!」は、あの激しいロック調の歌さえ歌いこなせれば、誰がやっても格好良く仕上がりそうな役。若手スターのファンなら、誰だって自分の贔屓にやってもらいたいと思う役であり、作品なんじゃないかと思います。
むしろ、難しいのはオフィーリア。あのファンタジックで明朗な透明感は、誰でもが持っている魅力ではないので。今の若手娘役陣だとあまり思いつかないなあ。台詞がなんとかなった月野姫花ちゃん、あるいは芝居でなんとかできそうな天咲千華ちゃん、、、くらい?
どんだけ人材豊富なんだよ花娘。
ストーリーは、予想していたより原作に忠実。
いや、細かい所は随分違ってます。キャストを見ただけでも、フォーティンブラスが丸ごとカットされていたり(ノルウェーとのエピソード自体が無い)、ローゼンクランツが女性でハムレットとワケアリの仲だったり。大量にあったモノローグも随分削られて、元の半分くらいになっているような気がする。
でも、、、年末にみた「笑いすぎたハムレット」並みの改変を想像していた(^ ^; 猫には、拍子抜けするくらい忠実なように見えました(^ ^)。
この公演の成功の要因の一つに、ロック・オペラだから、というのがあると思います。
シェイクスピアは古典なので、そのまま上演する場合、よほど台詞術に長けた役者を揃えなくては現代の観客を引っ張っていくことが出来ません。あれだけ膨大な量の言葉、壮大な比喩をもちいた、口を挟む隙もないような言葉たちの群れは、実生活ではまずお目にかからないものですから。
歌舞伎よりも、ずっと古い時代のものなんだもの。タルい、眠い、美辞麗句すぎて笑っちゃう、ワケがわかんない……そんな印象があっても仕方ないと思います。
でも、藤井さんはそれでヨシとはしなかった。
古典を古典のまま上演するのではなく、ロックオペラとして再構築した。スピード感を大事にして、タルい台詞は全部すっ飛ばし、あるいは歌にして、流れの邪魔にならないよう片付けておく。その、絶妙なバランス感覚。
この取捨選択のセンスが、藤井さんはさすがだと思いました。
複雑でわかりにくいからといって、細かいエピソードを全部取っ払ってしまったら、話が全然わからなくなる。あるいは、伏線のひとつもない、シンプルすぎてなんの面白みもない作品になってしまう。どれを残してどれをカットするか、あるいは、ただカットするんじゃなくて歌の歌詞として残すか、その絶妙な判断の、ピンポイントの確かさ。
既存の、別の人間が書きたい視点でまとめたた「原作」という存在。その中から自分が語りたいエピソードをつかみ出し、それを中心にまとめ直す。それも、力技ではなくセンスよくまとめることができる人は非常に限られるからこそ、小池さんは巨匠になり、藤井さんもその道を辿っている……んじゃないかなあ。
本当は齋藤さんも同じ道を歩いているはずなんだけど、彼は時々萌えに狂って踏み外すのがな……。
ただ。
この人の、宝塚作品のクリエーターとしての一番致命的な欠点は、ファンタジーしか創れないことだ、とも思いました。
具体的な話をするならば、リアル感のある恋愛が描けないんですよね、彼は。
「イーハトーブ・夢」にしても、この「ハムレット」にしても、恋愛を描いてはいません。
『ハムレットとオフィーリア』という、ロミオとジュリエットの次くらいに有名なカップルを主役にしていながら、恋愛を描くことはしない。
彼らはお互い、最初から微妙にすれ違っているんです。ハムレットはオフィーリアを可愛いと思っているし、オフィーリアはハムレットに憧れているけれども、お互い恋に恋しているだけ
、って感じで。
それが、藤井さんの個性なのか、まさおの個性なのか、、、、たぶん両方揃ったことによる相乗効果なんだろうけど(^ ^;。
衣装は河底美由紀。実は今まで、あまり河底さんの衣装で感心したことが無いのですが、今回のオフィーリアの衣装は、前半のも後半のもとても可愛くて良く似合っていて、しかも、蘭ちゃんの芝居をしっかりサポートしてくれる、良い衣装でした。ありがとう♪
ハムレットは赤、クローディアスは青、ポローニアス一家(レアティーズ・オフィーリア)は緑という色配分が非常に明瞭で舞台面が綺麗だったのも良かったと思います。「ハムレットのご学友」のくせに最初から青の衣装で登場するローゼンクランツとギルデンスターンとか、とっても判りやすくて良かったです。
でも、ハムレットの衣装はイマイチだったなあ(T T)。まさおもちょっと華奢すぎるかもしれないけど、スタイル自体は良い人なので、もっと似合う衣装がいくらでもあると思うのに。
で。とりあえず、その髪型と化粧を決めたのは誰なんですか。(←本人だったり?)どうしたって男性には見えないんですけど…いいのかなあ?
作品全体の演出コンセプトは、『エリザベート』でした。
プロローグの演出がパクリ寸前なくらいよく似ているので、最後までその印象が抜けず。
あと、音楽も、音が渦を巻くように不協和音が響いて、パッと止まる瞬間の響きが同じだったり、そこかしこ似ている部分があって。話としては全然関係ないんですけど、「Non-Stop」や「から騒ぎ」の妖精たちが、進化したら亡霊になっちゃった、みたいな、なにか不思議なイマジネーションがありましたね。
そして、『エリザベート』の新人公演を鮮明に思い出しました。
宇月くんのルキーニ好きだったんだよ(涙)。
そして。
お芝居のラストシーンを観て、今更ながら、あのプロローグになんとなく納得しました。
デンマークの王位を継ぐノルウェー王子フォーティンブラスが出てこないので、ホレーシオは永遠にハムレットのことを語り継がなくてはならなくなったんですよね!
たぶん、煉獄の底までも。
……原作本では、ハムレットはとりあえず、「フォーティンブラスに説明してくれ」って頼んでましたよね……?
……もとい。
藤井さん、『エリザベート』やりたいんなら、やれば良いのになー(*^ ^*)。
結構良いと思いますよ♪(←藤井ファン)。
小池さんにはしばらく新作に専念していただいて、初演から10年以上も過ぎた『エリザベート』は、他の演出家が順番に演出してみたら面白いんじゃないかと思っていたりするんですよね。
たぶん、藤井さんがやったら、森川久美の漫画に近い、ファンタジックなトート像になるんじゃないかと予想して、めちゃくちゃ観たくなっています(^ ^;ゞ。
……少年トート、か。誰がいいのかなあ……。
一人一人のキャストについては、また後日書かせていただきます。
まあ、あれこれと徒然ことを書いていますが、とにかく良い公演でした。藤井さん、本当にありがとう(*^ ^*)。
.
脚本・演出は藤井大介。
音楽は、青木朝子&手島恭子の女性コンビ。
ほぼ全編を歌で語る、最初から最後まで突っ走るような、疾走感のある「ハムレット」。
めまぐるしい展開、うるさいほどの生演奏、コロスを上手く使った心象風景ダンスの多用。
「To be, or not to be?」という有名な台詞を使った主題歌が耳に残って、
……素直に感嘆しました(^ ^)
本当に面白かった!
2009年の一年間に4本のショー(うち二本は再演)を創りあげ、その底力を見せ付けた藤井大介の、2010年最初の作品が、このロック・オペラ「ハムレット」。
これを観て、なんていうんだろう……彼は一段階上に昇ったんだな、という気がしました。
私は実は、「Alas」以来の藤井ショーのファンなんですが。それでもさすがに、原作無しの完全オリジナルなお芝居で、マトモに最後まで話が終わった作品が一つもない、というのは問題だと思うんですよね。全作品観ているわけではありませんが、トンデモな作品は本当にトンデモなので。
でも、彼は、原作があれば強いんです。
「から騒ぎ」も良かったし、「イーハトーヴ・夢」は、私の中では長いこと「心中・恋の大和路」の次くらいの名作にカウントされていました。
そして今、「ハムレット」がその列に並んだ……かもしれない!
しかも。
「イーハトーヴ・夢」が、非常に役者を選ぶ作品(宮沢賢治=大人の男とジョヴァンニ=子役の二役を演じるので、まず声の使い分けができないと無理)なのに対して、この「HAMLET!」は、あの激しいロック調の歌さえ歌いこなせれば、誰がやっても格好良く仕上がりそうな役。若手スターのファンなら、誰だって自分の贔屓にやってもらいたいと思う役であり、作品なんじゃないかと思います。
むしろ、難しいのはオフィーリア。あのファンタジックで明朗な透明感は、誰でもが持っている魅力ではないので。今の若手娘役陣だとあまり思いつかないなあ。台詞がなんとかなった月野姫花ちゃん、あるいは芝居でなんとかできそうな天咲千華ちゃん、、、くらい?
どんだけ人材豊富なんだよ花娘。
ストーリーは、予想していたより原作に忠実。
いや、細かい所は随分違ってます。キャストを見ただけでも、フォーティンブラスが丸ごとカットされていたり(ノルウェーとのエピソード自体が無い)、ローゼンクランツが女性でハムレットとワケアリの仲だったり。大量にあったモノローグも随分削られて、元の半分くらいになっているような気がする。
でも、、、年末にみた「笑いすぎたハムレット」並みの改変を想像していた(^ ^; 猫には、拍子抜けするくらい忠実なように見えました(^ ^)。
この公演の成功の要因の一つに、ロック・オペラだから、というのがあると思います。
シェイクスピアは古典なので、そのまま上演する場合、よほど台詞術に長けた役者を揃えなくては現代の観客を引っ張っていくことが出来ません。あれだけ膨大な量の言葉、壮大な比喩をもちいた、口を挟む隙もないような言葉たちの群れは、実生活ではまずお目にかからないものですから。
歌舞伎よりも、ずっと古い時代のものなんだもの。タルい、眠い、美辞麗句すぎて笑っちゃう、ワケがわかんない……そんな印象があっても仕方ないと思います。
でも、藤井さんはそれでヨシとはしなかった。
古典を古典のまま上演するのではなく、ロックオペラとして再構築した。スピード感を大事にして、タルい台詞は全部すっ飛ばし、あるいは歌にして、流れの邪魔にならないよう片付けておく。その、絶妙なバランス感覚。
この取捨選択のセンスが、藤井さんはさすがだと思いました。
複雑でわかりにくいからといって、細かいエピソードを全部取っ払ってしまったら、話が全然わからなくなる。あるいは、伏線のひとつもない、シンプルすぎてなんの面白みもない作品になってしまう。どれを残してどれをカットするか、あるいは、ただカットするんじゃなくて歌の歌詞として残すか、その絶妙な判断の、ピンポイントの確かさ。
既存の、別の人間が書きたい視点でまとめたた「原作」という存在。その中から自分が語りたいエピソードをつかみ出し、それを中心にまとめ直す。それも、力技ではなくセンスよくまとめることができる人は非常に限られるからこそ、小池さんは巨匠になり、藤井さんもその道を辿っている……んじゃないかなあ。
本当は齋藤さんも同じ道を歩いているはずなんだけど、彼は時々萌えに狂って踏み外すのがな……。
ただ。
この人の、宝塚作品のクリエーターとしての一番致命的な欠点は、ファンタジーしか創れないことだ、とも思いました。
具体的な話をするならば、リアル感のある恋愛が描けないんですよね、彼は。
「イーハトーブ・夢」にしても、この「ハムレット」にしても、恋愛を描いてはいません。
『ハムレットとオフィーリア』という、ロミオとジュリエットの次くらいに有名なカップルを主役にしていながら、恋愛を描くことはしない。
彼らはお互い、最初から微妙にすれ違っているんです。ハムレットはオフィーリアを可愛いと思っているし、オフィーリアはハムレットに憧れているけれども、お互い恋に恋しているだけ
、って感じで。
それが、藤井さんの個性なのか、まさおの個性なのか、、、、たぶん両方揃ったことによる相乗効果なんだろうけど(^ ^;。
衣装は河底美由紀。実は今まで、あまり河底さんの衣装で感心したことが無いのですが、今回のオフィーリアの衣装は、前半のも後半のもとても可愛くて良く似合っていて、しかも、蘭ちゃんの芝居をしっかりサポートしてくれる、良い衣装でした。ありがとう♪
ハムレットは赤、クローディアスは青、ポローニアス一家(レアティーズ・オフィーリア)は緑という色配分が非常に明瞭で舞台面が綺麗だったのも良かったと思います。「ハムレットのご学友」のくせに最初から青の衣装で登場するローゼンクランツとギルデンスターンとか、とっても判りやすくて良かったです。
でも、ハムレットの衣装はイマイチだったなあ(T T)。まさおもちょっと華奢すぎるかもしれないけど、スタイル自体は良い人なので、もっと似合う衣装がいくらでもあると思うのに。
で。とりあえず、その髪型と化粧を決めたのは誰なんですか。(←本人だったり?)どうしたって男性には見えないんですけど…いいのかなあ?
作品全体の演出コンセプトは、『エリザベート』でした。
プロローグの演出がパクリ寸前なくらいよく似ているので、最後までその印象が抜けず。
あと、音楽も、音が渦を巻くように不協和音が響いて、パッと止まる瞬間の響きが同じだったり、そこかしこ似ている部分があって。話としては全然関係ないんですけど、「Non-Stop」や「から騒ぎ」の妖精たちが、進化したら亡霊になっちゃった、みたいな、なにか不思議なイマジネーションがありましたね。
そして、『エリザベート』の新人公演を鮮明に思い出しました。
宇月くんのルキーニ好きだったんだよ(涙)。
そして。
お芝居のラストシーンを観て、今更ながら、あのプロローグになんとなく納得しました。
デンマークの王位を継ぐノルウェー王子フォーティンブラスが出てこないので、ホレーシオは永遠にハムレットのことを語り継がなくてはならなくなったんですよね!
たぶん、煉獄の底までも。
……原作本では、ハムレットはとりあえず、「フォーティンブラスに説明してくれ」って頼んでましたよね……?
……もとい。
藤井さん、『エリザベート』やりたいんなら、やれば良いのになー(*^ ^*)。
結構良いと思いますよ♪(←藤井ファン)。
小池さんにはしばらく新作に専念していただいて、初演から10年以上も過ぎた『エリザベート』は、他の演出家が順番に演出してみたら面白いんじゃないかと思っていたりするんですよね。
たぶん、藤井さんがやったら、森川久美の漫画に近い、ファンタジックなトート像になるんじゃないかと予想して、めちゃくちゃ観たくなっています(^ ^;ゞ。
……少年トート、か。誰がいいのかなあ……。
一人一人のキャストについては、また後日書かせていただきます。
まあ、あれこれと徒然ことを書いていますが、とにかく良い公演でした。藤井さん、本当にありがとう(*^ ^*)。
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名古屋のBEAT【2】
2010年2月22日 宝塚(月) コメント (1)月組中日劇場公演「紫子/Heat On Beat」。
ショー「Heat On Beat」の、つづきを。
■フィナーレ「NEXT!」
きりやんとあいあいで銀橋を渡った「枯葉」を、みりお(明日海りお)&(彩星)りおんで。
りおんちゃんの甘い低音の響きとみりおくんの正統派な歌は、相性がいいですね(*^ ^*)。二人とも、あまり自己主張のない、相手に合わせる歌い方だったのも良かったと思います。
そのまま紫の衣装の群舞へ。カップルの組み合わせはすっかり忘れてしまいましたが、みなさんお似合いでした♪なんてことはないカップルダンスですが、振り付けが色っぽくて良いなあと思っていたら、振付は羽山さん。さすが三木さん、こういうところは実に的確ですね(*^ ^*)。
舞台奥の幕があいて、中(?)階段が登場。真ん中イタツキでライトを浴びるきりやん、本公演と同じ、なんの飾りも無いシンプルな黒燕尾がよく似合ってる。
周りを囲む色とりどりの淑女たち(みっぽー・ほたる・ゆりあ・くれあ・ちゅー・ゆずは)。こういう、娘役たちに囲まれて、その一人一人と絡む場面っていうのはトップの醍醐味だ、という話を祐飛さんがされていましたが、きりやんも嬉しそうで、この場面があってよかったなあ、と思いました♪
続いて、プログラムでもきりやんに寄り添って写真に納まっている、黒いドレスのまりもちゃんと、黒燕尾の男役たちが登場。
ここでもトップコンビはほとんど組まずに、きりやんセンター、両脇にトップ娘役と二番手、という並びで群舞。……こういう黒燕尾の男役群舞に加わるだけならば、いっそのこと、まりもちゃんもパンツスーツにすればいいのに!せっかく、まりもちゃんに良く似合う素敵なドレスで嬉しかったのに、どーしてコンビを組ませないのか、不思議でなりません。
場面自体はストイックで格好良かったです。黒いドレスの女役が一人入っただけで、びっくりするほど華やかな色がつくことに感心。やっぱり、トップ娘役がいるといないで、こんなに『むさ苦しい度』が違……コホン、こんなに華やかに見えるんだな、と感心しました(*^ ^*)。
本公演では、小人数での群舞の後、そのままメンバーが増えて大群舞になった……ような気がするのですが、今回は先に男役とまりもちゃんがハケて、舞台上にきりやんだけが残って暗転(きりやんにスポット)、その間に、暗い舞台に男役が勢ぞろいして、おもむろにライトが点く、という展開になっていた……と思います(違ってたらご指摘ください)。
なんだか、黒燕尾の流れを途中でぶった切ったような気がしてちょっと気になったんですが…。
観ていて、三木さんはもしかして、ここで短くてもトップコンビのデュエットダンスを挟もうとして上手くいかなかった、とか、何かそういう経緯があるんじゃないか、と邪推してみたくなりました(^ ^;ゞ。
■パレード
エトワールは羽咲まな。どちらかというと芝居歌を得意とする歌手で、エトワールみたいな90%まで声質で決まる役はそんなに得意じゃないと思うんですけど、だいぶ高音部がまろやかになって聞き易くなったな、と思います。
本公演で音姫すなおちゃんも苦労していた歌なので、難しいんだろうな、きっと……。
で、いろんなところで書かれていますが、まりもちゃんが、エトワールの次に降りてきました。
私は、割とこういう『宝塚のお約束』みたいなものに拘りのない方だと自分では思っているんですが。
現に、トップ娘役がいないこと自体は、皆さんが言うほど気にしてはいませんでしたし。固定されたトップ娘役がいないからこそ、「夢の浮橋/Apassionado!!」という公演が打てたのだし、「ラストプレイ」が失敗したのは、トップ娘役がいないせいではなく、単純に脚本が悪かっただけのことですし。
デュエットダンスを見たかった、と再三書いているのは、単純に私がきりやんとまりもちゃんが好きで、しかも、初めて組んだのに案外ダンスの質も合っていそうだし、デュエットしたらすごく良いんじゃない!?と期待できるから、観たかったのに!!というだけで、トップコンビがいるんだからデュエットダンスはしなくちゃいけない、と言いたいわけではないのです。
(なんだかちょっと言い訳がましくてすみません)
でも。
今回のまりもちゃんのパレードでの扱い(降りてくる順番)だけは、どうにも理解に苦しみます。
理由が無い。あの位置で彼女を降ろさなくてはならない理由が、私には見つけられないんです。
三木さん、ナウオンか何かで事情を説明してほしかったなあ。理由があるなら、理解したいと思うのに。
直前が黒燕尾の男役群舞だから、パレードの前半は娘役だけで埋めなくてはならない。
これは、わかります。
でも、宝塚のお約束として、娘役のセンター降りをそうそう増やしてしまうわけにはいかない。
……これは、別に今回特例でいっぱい降ろしたって構わないじゃない?と思うんですが。
まあ、避けたほうがいいことなのかもしれない。
ただ、だからといって、トップ娘役をエトワールの次に降ろしてしまう理由にはならない、と思うのです。
そんな理屈、ない。おかしいよ絶対。
どうしてもまりもちゃんを先に下ろす必要があるならば、センター降りをまりもちゃんときりやんだけにすればいい。もりえちゃんもみりおくんもサイドで降りてきて、ずーーーーーーーーーっとまりもちゃんが歌うの。荻田さんのショーか何かで前例があったと思うんですよ。歌いながらセンター降りするスターが、エトワール含めて3、4人しかいなかったのが。
あるいはせめて、エトワールなら話はわかります(まなちゃんごめんなさい!!)轟さんとかをエトワールで降ろすのと同じですよね。あの技を使えばいい。
エトワールで降りてきて、そのまま、しずく&あいあいのところまでずーっと歌うんですよ。そうなれば、まなちゃんも脇から降りることになるから、ひとり脇から降りる人が増えて、きりやんの直前にセンター降りする人もいなくなる(ガチャとあーちゃんが両脇で降りてくることになるから)。
まりもちゃんがエトワールから三人分を担当して、なおかつトップ娘役位置で降りてくる娘役(現・副組長)がいなくなれば、「まあ、元々変則的なショーだから仕方ないねー」ですむんじゃないかな、と思うんですよね……。
なんて、今更たられば言っても仕方が無いんですけど。
がんばれ、まりもちゃん!(励)
そして、
なにはともあれ、きりやん、ホントにおめでとうございます(*^ ^*)
(強引なまとめですみません^ ^;)
今にして思えば、博多座でお披露目をした宙組トップコンビは、元々同じ組で組んだ経験のある落下傘コンビ。トップコンビの並びは心配いらなくて、むしろ二人が宙組に馴染めるのか、迎える宙組っ子たちは大丈夫なのか、というところが心配だったケースでした。
そんな彼らに、トップトリオががっつり組んで芝居を動かす、柴田さんの往年の名作「大江山花伝」と、いろんな人との絡みが楽しめるバラエティ豊かな名作ショー「Apassionado!」という組み合わせは、なかなか良かったんじゃないかと思います。実際、藤井さんも三作同時並行で進めなくてはいけない過酷なスケジュールの合間を縫って、トップコンビとしての場面をしっかり作ってくれたし(ありがとう)。
でも。今回中日でお披露目している月組トップコンビは、娘役のまりもちゃんだけが組替えで、トップの二人が組むこと自体が初めて。過去に全く組んだことがない相手役っていうのは結構珍しい……ですよね?少なくとも、私は記憶にないです(花組次期の蘭乃はなちゃんもそうなので、これから増えるのかもしれませんが)。
それを考えると、トップスターが女役で、トップコンビとしての芝居がほとんどない「紫子」は、ゆっくり慣れてね、という劇団側の温情なのかな、という気もします。
でも、冷静に考えてみれば、組替え早々バウでヒロインなんてよくある話なんだし、誰だって初めての時はあるんだから、普通の作品でお披露目させてあげても良かったのに……。まあ、「紫子」自体はすごく良かったし、きりやんにもよく似合っていたから、お芝居は「紫子」のままで、ショーは彩乃かなみちゃんが居た時代のショー……同じ三木さんでも「ファンシー・ダンス」の方が良かったんじゃないかな、と思ったりしました(*^ ^*)。
もし、中日公演のショーが「ファンシー・ダンス」だったら……
■プロローグ 全員
■アイワナダンス 園加のマスター、みりおくんのチャンピオン
■ペトルーシュカ きりやん&まりもちゃん&もりえちゃん
■(新場面) みりおくんメインで。今回の「Dancin’ Fool」みたいな感じ?
■ラストダンス きりやん&まりもちゃん 場面最後の麻子さんのソロダンスは、無くてもいいかも
■ダンスウィズミー これを改変して、もりえ&みりおの場面にすればいいのでは……?
クラブ・フルムーンからきりやん&まりもちゃん登場で。
■シェヘラザード 新場面に差し替え?あるいは、園加メインで実行?
■フィナーレ 全員
ああ、なんか細かいところはかなり調整が必要そうですが、結構良い感じじゃありません?
なんだかすごく観たくなってきた。とりあえず、ショー全体を再演しなくてもいいから、ペトルーシュカだけでももう一回やってほしいなあ。
(もしもし、話がずれてますよ)(すみません)
.
ショー「Heat On Beat」の、つづきを。
■フィナーレ「NEXT!」
きりやんとあいあいで銀橋を渡った「枯葉」を、みりお(明日海りお)&(彩星)りおんで。
りおんちゃんの甘い低音の響きとみりおくんの正統派な歌は、相性がいいですね(*^ ^*)。二人とも、あまり自己主張のない、相手に合わせる歌い方だったのも良かったと思います。
そのまま紫の衣装の群舞へ。カップルの組み合わせはすっかり忘れてしまいましたが、みなさんお似合いでした♪なんてことはないカップルダンスですが、振り付けが色っぽくて良いなあと思っていたら、振付は羽山さん。さすが三木さん、こういうところは実に的確ですね(*^ ^*)。
舞台奥の幕があいて、中(?)階段が登場。真ん中イタツキでライトを浴びるきりやん、本公演と同じ、なんの飾りも無いシンプルな黒燕尾がよく似合ってる。
周りを囲む色とりどりの淑女たち(みっぽー・ほたる・ゆりあ・くれあ・ちゅー・ゆずは)。こういう、娘役たちに囲まれて、その一人一人と絡む場面っていうのはトップの醍醐味だ、という話を祐飛さんがされていましたが、きりやんも嬉しそうで、この場面があってよかったなあ、と思いました♪
続いて、プログラムでもきりやんに寄り添って写真に納まっている、黒いドレスのまりもちゃんと、黒燕尾の男役たちが登場。
ここでもトップコンビはほとんど組まずに、きりやんセンター、両脇にトップ娘役と二番手、という並びで群舞。……こういう黒燕尾の男役群舞に加わるだけならば、いっそのこと、まりもちゃんもパンツスーツにすればいいのに!せっかく、まりもちゃんに良く似合う素敵なドレスで嬉しかったのに、どーしてコンビを組ませないのか、不思議でなりません。
場面自体はストイックで格好良かったです。黒いドレスの女役が一人入っただけで、びっくりするほど華やかな色がつくことに感心。やっぱり、トップ娘役がいるといないで、こんなに『むさ苦しい度』が違……コホン、こんなに華やかに見えるんだな、と感心しました(*^ ^*)。
本公演では、小人数での群舞の後、そのままメンバーが増えて大群舞になった……ような気がするのですが、今回は先に男役とまりもちゃんがハケて、舞台上にきりやんだけが残って暗転(きりやんにスポット)、その間に、暗い舞台に男役が勢ぞろいして、おもむろにライトが点く、という展開になっていた……と思います(違ってたらご指摘ください)。
なんだか、黒燕尾の流れを途中でぶった切ったような気がしてちょっと気になったんですが…。
観ていて、三木さんはもしかして、ここで短くてもトップコンビのデュエットダンスを挟もうとして上手くいかなかった、とか、何かそういう経緯があるんじゃないか、と邪推してみたくなりました(^ ^;ゞ。
■パレード
エトワールは羽咲まな。どちらかというと芝居歌を得意とする歌手で、エトワールみたいな90%まで声質で決まる役はそんなに得意じゃないと思うんですけど、だいぶ高音部がまろやかになって聞き易くなったな、と思います。
本公演で音姫すなおちゃんも苦労していた歌なので、難しいんだろうな、きっと……。
で、いろんなところで書かれていますが、まりもちゃんが、エトワールの次に降りてきました。
私は、割とこういう『宝塚のお約束』みたいなものに拘りのない方だと自分では思っているんですが。
現に、トップ娘役がいないこと自体は、皆さんが言うほど気にしてはいませんでしたし。固定されたトップ娘役がいないからこそ、「夢の浮橋/Apassionado!!」という公演が打てたのだし、「ラストプレイ」が失敗したのは、トップ娘役がいないせいではなく、単純に脚本が悪かっただけのことですし。
デュエットダンスを見たかった、と再三書いているのは、単純に私がきりやんとまりもちゃんが好きで、しかも、初めて組んだのに案外ダンスの質も合っていそうだし、デュエットしたらすごく良いんじゃない!?と期待できるから、観たかったのに!!というだけで、トップコンビがいるんだからデュエットダンスはしなくちゃいけない、と言いたいわけではないのです。
(なんだかちょっと言い訳がましくてすみません)
でも。
今回のまりもちゃんのパレードでの扱い(降りてくる順番)だけは、どうにも理解に苦しみます。
理由が無い。あの位置で彼女を降ろさなくてはならない理由が、私には見つけられないんです。
三木さん、ナウオンか何かで事情を説明してほしかったなあ。理由があるなら、理解したいと思うのに。
直前が黒燕尾の男役群舞だから、パレードの前半は娘役だけで埋めなくてはならない。
これは、わかります。
でも、宝塚のお約束として、娘役のセンター降りをそうそう増やしてしまうわけにはいかない。
……これは、別に今回特例でいっぱい降ろしたって構わないじゃない?と思うんですが。
まあ、避けたほうがいいことなのかもしれない。
ただ、だからといって、トップ娘役をエトワールの次に降ろしてしまう理由にはならない、と思うのです。
そんな理屈、ない。おかしいよ絶対。
どうしてもまりもちゃんを先に下ろす必要があるならば、センター降りをまりもちゃんときりやんだけにすればいい。もりえちゃんもみりおくんもサイドで降りてきて、ずーーーーーーーーーっとまりもちゃんが歌うの。荻田さんのショーか何かで前例があったと思うんですよ。歌いながらセンター降りするスターが、エトワール含めて3、4人しかいなかったのが。
あるいはせめて、エトワールなら話はわかります(まなちゃんごめんなさい!!)轟さんとかをエトワールで降ろすのと同じですよね。あの技を使えばいい。
エトワールで降りてきて、そのまま、しずく&あいあいのところまでずーっと歌うんですよ。そうなれば、まなちゃんも脇から降りることになるから、ひとり脇から降りる人が増えて、きりやんの直前にセンター降りする人もいなくなる(ガチャとあーちゃんが両脇で降りてくることになるから)。
まりもちゃんがエトワールから三人分を担当して、なおかつトップ娘役位置で降りてくる娘役(現・副組長)がいなくなれば、「まあ、元々変則的なショーだから仕方ないねー」ですむんじゃないかな、と思うんですよね……。
なんて、今更たられば言っても仕方が無いんですけど。
がんばれ、まりもちゃん!(励)
そして、
なにはともあれ、きりやん、ホントにおめでとうございます(*^ ^*)
(強引なまとめですみません^ ^;)
今にして思えば、博多座でお披露目をした宙組トップコンビは、元々同じ組で組んだ経験のある落下傘コンビ。トップコンビの並びは心配いらなくて、むしろ二人が宙組に馴染めるのか、迎える宙組っ子たちは大丈夫なのか、というところが心配だったケースでした。
そんな彼らに、トップトリオががっつり組んで芝居を動かす、柴田さんの往年の名作「大江山花伝」と、いろんな人との絡みが楽しめるバラエティ豊かな名作ショー「Apassionado!」という組み合わせは、なかなか良かったんじゃないかと思います。実際、藤井さんも三作同時並行で進めなくてはいけない過酷なスケジュールの合間を縫って、トップコンビとしての場面をしっかり作ってくれたし(ありがとう)。
でも。今回中日でお披露目している月組トップコンビは、娘役のまりもちゃんだけが組替えで、トップの二人が組むこと自体が初めて。過去に全く組んだことがない相手役っていうのは結構珍しい……ですよね?少なくとも、私は記憶にないです(花組次期の蘭乃はなちゃんもそうなので、これから増えるのかもしれませんが)。
それを考えると、トップスターが女役で、トップコンビとしての芝居がほとんどない「紫子」は、ゆっくり慣れてね、という劇団側の温情なのかな、という気もします。
でも、冷静に考えてみれば、組替え早々バウでヒロインなんてよくある話なんだし、誰だって初めての時はあるんだから、普通の作品でお披露目させてあげても良かったのに……。まあ、「紫子」自体はすごく良かったし、きりやんにもよく似合っていたから、お芝居は「紫子」のままで、ショーは彩乃かなみちゃんが居た時代のショー……同じ三木さんでも「ファンシー・ダンス」の方が良かったんじゃないかな、と思ったりしました(*^ ^*)。
もし、中日公演のショーが「ファンシー・ダンス」だったら……
■プロローグ 全員
■アイワナダンス 園加のマスター、みりおくんのチャンピオン
■ペトルーシュカ きりやん&まりもちゃん&もりえちゃん
■(新場面) みりおくんメインで。今回の「Dancin’ Fool」みたいな感じ?
■ラストダンス きりやん&まりもちゃん 場面最後の麻子さんのソロダンスは、無くてもいいかも
■ダンスウィズミー これを改変して、もりえ&みりおの場面にすればいいのでは……?
クラブ・フルムーンからきりやん&まりもちゃん登場で。
■シェヘラザード 新場面に差し替え?あるいは、園加メインで実行?
■フィナーレ 全員
ああ、なんか細かいところはかなり調整が必要そうですが、結構良い感じじゃありません?
なんだかすごく観たくなってきた。とりあえず、ショー全体を再演しなくてもいいから、ペトルーシュカだけでももう一回やってほしいなあ。
(もしもし、話がずれてますよ)(すみません)
.
月組中日劇場公演「Heat On Beat」。
この日記を書くために、年末の日記を読み直してみました。
………なにも書いてないじゃん!!(@ @)。
なんのための日記だよ、自分……(^ ^;ゞ
と、いうわけで。本公演との比較は抜きで、中日の「Heat On Beat」について。
■プロローグ「Hot Jazz」
人数が減ってもパワーが変わらないのはさすが、と思いました。
きりやんも大汗かいて歌って踊って、めっちゃカッコいい★
まりもちゃんは、いったん引っ込んで着替えて登場するきりやんと一緒に、お揃いの衣装で登場。二人の満面の笑顔が眩しくて、迎える組子のパワーがものすごくて、ちょっとほろっときました。
本公演のきりやんの位置にはもりえちゃん(青樹泉)、あいあい・しずくの位置にはみっぽー(美鳳あや)と(萌花)ゆりあちゃん。全員が勢ぞろいしての「Sing-Sing-Sing」が、月組パワーに溢れてて素晴らしかった!
スターたちが客席降りして盛り上げて、次に緒場面へ。
■「The Beat Goes On!」
本公演でのまさお(龍真咲)⇒みりお、蘭ちゃん(蘭乃はな)の天使⇒愛風ゆめちゃん、麗百愛の悪魔⇒紗那ゆずはちゃん。
愛風ゆめちゃんは、どちらかというと大人びた美人なので、こういうキャピキャピ感のある弾けた可愛らしさはだいぶ足りなかったかなー。ダンスは綺麗で、踊れる子だったんだな、と思いました。
ゆずはちゃんは超可愛い。
博多座「ME AND MY GIRL」以来、要チェック入りしているゆずはちゃんですが、ポアントではなく、普通のショートブーツみたいな普通の靴でした。そもそもロック音楽の場面で、百愛ちゃんだけクラシックのリズムなのが気になっていたので、ロックのリズムでガツガツ踊ってくれるゆずはちゃんの方が場面のイメージにはあっていたと思います。脚も綺麗に上がっていたし。
見た目のイメージというか、キャラクターとしては、ゆずはちゃんが天使でゆめちゃんが悪魔の方が似合うんじゃないかと思うんですけどね。そこはダンスの技術の差なのでしょうか?(←すみません、ダンスの技術的なことはさっぱり判らないので、適当なことを書いています汗)
紗幕があがると、若者たちが大集合!
(光月)るうちゃんから天翔りいらさんまで、なんとか全員見分けられたので、ちょっとホッとしました(^ ^)。
元気一杯!な空気はそのままで、すごく良かったです。みりおくんの歌も、まさおとはちょっと違うポジション、違う響きで歌っていて、あぁ、こういう聞かせ方もあるのか…と思いました。
シャウトの仕方や声の強さなど、まさおはさすがだったなと思うところもあったのですが、みりおくんにも充分観客を引き込む力があったと思います♪とくに、背景が飛んで開放されてからの賑やかさというか、楽しさ(?)あるいは仲の良さみたいなものは、中日の方が上だったかも♪
■「Body Heat」
暗転して、銀橋上手に白いスーツのきりやん登場。
改めて視ると、本当に細くなっちゃったなあ……。
椅子を相手にしたダンス。きりやんのポジションには(桐生)園加。……きりやんより園加の方が、技術云々はともかく、色気は上なのかなあ?ちょっとドギマギして、オペラグラスを下ろしてしまいましたわ(^ ^;ゞ。本公演では最後までがっつり視てたのに(‥)
男たち、女たちが入り乱れてのダンスナンバー。本公演でも超お気に入りな場面でしたが、やっぱり良いわぁ。……と思ったら、振付はKAZUMI-BOYさんなんですね。なーるほど、納得です。
あちょうさん(華央あみり)とか鼓英夏さんとかがちゃんとメンバーに入っているのが嬉しい。出演者にムラがある(同じ人が全場面に出てて、出てない人はプロローグとパレードしか出てなかったりする)三木さんのショーも、人数が半分しかいない中劇場版だったら大丈夫なんですね★
ジゴロの最下の輝城みつるくんが綺麗で結構目立ってました。やっぱり彼女、OGのなるみん(鳴海じゅん)に似てると思う……似てませんかねぇ?誰も賛同してくれないけど(T T)。歌が巧い美形で、流し目が得意なところ。……丸顔に笑窪が目立つところは違うけど(汗)。
月娘の本領発揮!な場面ですが、人数減っているはずなのにパワーが倍増しているのはなんで?(@ @)。みんな可愛いよ!個人的に、(妃鳳)こころの毒々しい美しさに見惚れてました。ああ、やっぱりこの人のガートルードを観てみたかったなあ……。
上手の奥から、黒いタイトワンピのまりもちゃんが登場。
あいちゃんのしたたるような艶やかさはないけれども、おしげもなく長い脚を出して、キツい流し目でエトランゼ(きりやん)を誘う。
ダンスの質があっているな、と思いました。タイミングが、もちろんお互いあわせているんでしょうけれども、それにしても綺麗に合っててすごく気持ちがいい。リフトも綺麗に、危なげなく乗っていて感心しました。
ただ。残念ながらこういう爛れた毒々しさが必要な場面が似合わないところまでよく似てるんだな……。
いやーーー、良いコンビですね(*^ ^*)。やっぱりミュージカル向きのコンビなんですよね。「スカーレット・ピンパーネル」だけでなく、「How To Suceed」とか「I Wonna DANCE!」とか、「ME AND MY GIRL」や「Ernest In Love」みたいなハッピーミュージカルを、たっくさん上演してほしいです!
イリュジオンの歌手は、本公演と同じく(彩星)りおん。素晴らしかった!(@ @)。りおん、本当に良い声ですよねえ。色っぽくて音域も音色も幅が広くて、良い歌手だなあと思います(*^ ^*)。
■「Hot Latino」
女(イリュジオン)と共に光も消えた世界。
紗幕が降りて、両花道にラテンシンガー(光月るう/明日海りお)が登場。曲は「エル・クンバンチェロ」。二人ともすごく頑張ってました。……いっぱいいっぱいでしたけど。
で、すみません。本公演をよく覚えていないのですが、みりおはそのままで、まさおのところにるうちゃんが入ったのかな?それとも、みりおがまさおの所に入ったのでしょうか……?
次は「ベサメ・ムーチョ」。メインの4人は、もりえちゃん・マギー・みっぽー・ゆりあちゃん。
みんな可愛くて、なかなか良かったです。
ロケットを挟んで、フラガンシアの場面へ。きりやんセンターに、青い燕尾ダルマのるうちゃん・みりおくん・みっしょん(美翔かずき)・まんちゃん(貴千碧)・ゆりやん(紫門ゆりや)・ゆうきくん(煌月爽矢)。
本当に麻子さんがトップスターだった時代の後半は、毎公演男役のダルマ祭りがあったのですが、それはトップ娘役不在というイレギュラーを受けてのことであって。
少なくとも、中日公演は、ここをまるっと削除してまりもちゃんとのデュエットダンスを入れた方が良かったと思います。
男役ダルマは私も楽しみにしているんですけど、なんというか、さすがにこうも続くと食傷気味で(汗)。
今更組子と馴染まなくちゃ、とか、そういうのも必要も無いきりやんなんだから、宙組と違って、まりもちゃんとの場面がもう一つほしかった!!と、切に思うのです。トップコンビなんて、まずは慣れることから始めるしかないんだから。もう少し、小規模のお披露目公演で馴染む時間をつくってあげてほしかった。
純粋に一観客として、トップコンビの場面が視たかったのにぃ……(T T)
そのまま、「エル・ビエント」のパロディ場面(振付の基本は同じで、音楽だけ変更)に。
たしか、まりもちゃんが白いドレスで最初に登場して、『お?二人で踊るのか?』とワクワクしたら、ちょっとしか組まないでそのまま群舞になったんだよね(涙)。しょぼん。
きりやんの歌は素晴らしかったです。「エル・ビエント」は別れの曲だったけど、「Catch The Beat」は未来へ向かう喜びの歌。振り付けにも、みんなの表情にも、こっちの方があっていた、ような気がします。「エル・ビエント」でも輝くようだった皆の笑顔が、本当に眩しくて。
キラキラしたものがたくさん放出された場面でした。
■「Dancin’ Fool」
みりおくん+るうちゃん+ゆうきくんの3人で、一曲。
この座組で、この3人でやるのか……というのは結構衝撃的でしたが、3人ともがんばってました。みりおくんは本当に華やかですね★
■「El Tango」
本公演であひちゃん(遼河はるひ)+しずくだったタンゴのカップル。中日ではもりえちゃん+ゆめちゃん。スタイル的に丁度つりあう二人で、とってもお似合いでした。ゆめちゃんは、天使よりもこういう大人っぽい場面の方が100倍似合う。と、思う。
歌は……まあ、本公演があの二人だったんだから何も言うまい。
紗幕があがって、セットの上から出てくるきりやん(ボヘミアン)。
彼の提示するリズムに合わせて、踊りだす男女の背中が、とても綺麗。ちょっとうっとりします。
娘役たちがボヘミアンと次々に絡む場面でも、百愛ちゃんの位置(思いっきり脚を挙げる娘)にゆずはちゃんがいて、ああ、三木さん的には完全に百愛ちゃんポジはゆずはちゃん、蘭ちゃん(&しずく)ポジはゆめちゃん、と決まっているんだろうなあ、、、と思いました。
で。
この場面のストーリー、今中日のプログラムを読んで初めて理解しました。あれっ?東宝でもプログラムは読んだはずなんだけど……?
っていうか、ここもKAZUMI-BOYか!…納得。
■ソロダンス
きりやんのソロダンスへ。
裸足のダンスですが、衣装も服装もちょっと少年っぽい感じになって、麻子さんとは随分感じが変わってました。振りつけも違うのかなあ…?きりやんの方が、爽やかで軽やかで、草原か何かを裸足で駆け回っているようなイメージで観ていました。
よくも悪くも、麻子さんは「都会的」というタイプで、何をしても「都会の眩さとコンクリートの冷たさ」の両方を持っている人だったんだな、と思います。そしてきりやんは、太陽の明るさと風の爽やかさと土の湿っぽさ、そういうモノで出来ている人なんだな、……と。
……あとちょっと(フィナーレのみ)なんですが、書いているうちに非常に長くなってしまったので、いったんここで切らせていただきます。すみませんm(_ _)m。
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この日記を書くために、年末の日記を読み直してみました。
………なにも書いてないじゃん!!(@ @)。
なんのための日記だよ、自分……(^ ^;ゞ
と、いうわけで。本公演との比較は抜きで、中日の「Heat On Beat」について。
■プロローグ「Hot Jazz」
人数が減ってもパワーが変わらないのはさすが、と思いました。
きりやんも大汗かいて歌って踊って、めっちゃカッコいい★
まりもちゃんは、いったん引っ込んで着替えて登場するきりやんと一緒に、お揃いの衣装で登場。二人の満面の笑顔が眩しくて、迎える組子のパワーがものすごくて、ちょっとほろっときました。
本公演のきりやんの位置にはもりえちゃん(青樹泉)、あいあい・しずくの位置にはみっぽー(美鳳あや)と(萌花)ゆりあちゃん。全員が勢ぞろいしての「Sing-Sing-Sing」が、月組パワーに溢れてて素晴らしかった!
スターたちが客席降りして盛り上げて、次に緒場面へ。
■「The Beat Goes On!」
本公演でのまさお(龍真咲)⇒みりお、蘭ちゃん(蘭乃はな)の天使⇒愛風ゆめちゃん、麗百愛の悪魔⇒紗那ゆずはちゃん。
愛風ゆめちゃんは、どちらかというと大人びた美人なので、こういうキャピキャピ感のある弾けた可愛らしさはだいぶ足りなかったかなー。ダンスは綺麗で、踊れる子だったんだな、と思いました。
ゆずはちゃんは超可愛い。
博多座「ME AND MY GIRL」以来、要チェック入りしているゆずはちゃんですが、ポアントではなく、普通のショートブーツみたいな普通の靴でした。そもそもロック音楽の場面で、百愛ちゃんだけクラシックのリズムなのが気になっていたので、ロックのリズムでガツガツ踊ってくれるゆずはちゃんの方が場面のイメージにはあっていたと思います。脚も綺麗に上がっていたし。
見た目のイメージというか、キャラクターとしては、ゆずはちゃんが天使でゆめちゃんが悪魔の方が似合うんじゃないかと思うんですけどね。そこはダンスの技術の差なのでしょうか?(←すみません、ダンスの技術的なことはさっぱり判らないので、適当なことを書いています汗)
紗幕があがると、若者たちが大集合!
(光月)るうちゃんから天翔りいらさんまで、なんとか全員見分けられたので、ちょっとホッとしました(^ ^)。
元気一杯!な空気はそのままで、すごく良かったです。みりおくんの歌も、まさおとはちょっと違うポジション、違う響きで歌っていて、あぁ、こういう聞かせ方もあるのか…と思いました。
シャウトの仕方や声の強さなど、まさおはさすがだったなと思うところもあったのですが、みりおくんにも充分観客を引き込む力があったと思います♪とくに、背景が飛んで開放されてからの賑やかさというか、楽しさ(?)あるいは仲の良さみたいなものは、中日の方が上だったかも♪
■「Body Heat」
暗転して、銀橋上手に白いスーツのきりやん登場。
改めて視ると、本当に細くなっちゃったなあ……。
椅子を相手にしたダンス。きりやんのポジションには(桐生)園加。……きりやんより園加の方が、技術云々はともかく、色気は上なのかなあ?ちょっとドギマギして、オペラグラスを下ろしてしまいましたわ(^ ^;ゞ。本公演では最後までがっつり視てたのに(‥)
男たち、女たちが入り乱れてのダンスナンバー。本公演でも超お気に入りな場面でしたが、やっぱり良いわぁ。……と思ったら、振付はKAZUMI-BOYさんなんですね。なーるほど、納得です。
あちょうさん(華央あみり)とか鼓英夏さんとかがちゃんとメンバーに入っているのが嬉しい。出演者にムラがある(同じ人が全場面に出てて、出てない人はプロローグとパレードしか出てなかったりする)三木さんのショーも、人数が半分しかいない中劇場版だったら大丈夫なんですね★
ジゴロの最下の輝城みつるくんが綺麗で結構目立ってました。やっぱり彼女、OGのなるみん(鳴海じゅん)に似てると思う……似てませんかねぇ?誰も賛同してくれないけど(T T)。歌が巧い美形で、流し目が得意なところ。……丸顔に笑窪が目立つところは違うけど(汗)。
月娘の本領発揮!な場面ですが、人数減っているはずなのにパワーが倍増しているのはなんで?(@ @)。みんな可愛いよ!個人的に、(妃鳳)こころの毒々しい美しさに見惚れてました。ああ、やっぱりこの人のガートルードを観てみたかったなあ……。
上手の奥から、黒いタイトワンピのまりもちゃんが登場。
あいちゃんのしたたるような艶やかさはないけれども、おしげもなく長い脚を出して、キツい流し目でエトランゼ(きりやん)を誘う。
ダンスの質があっているな、と思いました。タイミングが、もちろんお互いあわせているんでしょうけれども、それにしても綺麗に合っててすごく気持ちがいい。リフトも綺麗に、危なげなく乗っていて感心しました。
ただ。残念ながらこういう爛れた毒々しさが必要な場面が似合わないところまでよく似てるんだな……。
いやーーー、良いコンビですね(*^ ^*)。やっぱりミュージカル向きのコンビなんですよね。「スカーレット・ピンパーネル」だけでなく、「How To Suceed」とか「I Wonna DANCE!」とか、「ME AND MY GIRL」や「Ernest In Love」みたいなハッピーミュージカルを、たっくさん上演してほしいです!
イリュジオンの歌手は、本公演と同じく(彩星)りおん。素晴らしかった!(@ @)。りおん、本当に良い声ですよねえ。色っぽくて音域も音色も幅が広くて、良い歌手だなあと思います(*^ ^*)。
■「Hot Latino」
女(イリュジオン)と共に光も消えた世界。
紗幕が降りて、両花道にラテンシンガー(光月るう/明日海りお)が登場。曲は「エル・クンバンチェロ」。二人ともすごく頑張ってました。……いっぱいいっぱいでしたけど。
で、すみません。本公演をよく覚えていないのですが、みりおはそのままで、まさおのところにるうちゃんが入ったのかな?それとも、みりおがまさおの所に入ったのでしょうか……?
次は「ベサメ・ムーチョ」。メインの4人は、もりえちゃん・マギー・みっぽー・ゆりあちゃん。
みんな可愛くて、なかなか良かったです。
ロケットを挟んで、フラガンシアの場面へ。きりやんセンターに、青い燕尾ダルマのるうちゃん・みりおくん・みっしょん(美翔かずき)・まんちゃん(貴千碧)・ゆりやん(紫門ゆりや)・ゆうきくん(煌月爽矢)。
本当に麻子さんがトップスターだった時代の後半は、毎公演男役のダルマ祭りがあったのですが、それはトップ娘役不在というイレギュラーを受けてのことであって。
少なくとも、中日公演は、ここをまるっと削除してまりもちゃんとのデュエットダンスを入れた方が良かったと思います。
男役ダルマは私も楽しみにしているんですけど、なんというか、さすがにこうも続くと食傷気味で(汗)。
今更組子と馴染まなくちゃ、とか、そういうのも必要も無いきりやんなんだから、宙組と違って、まりもちゃんとの場面がもう一つほしかった!!と、切に思うのです。トップコンビなんて、まずは慣れることから始めるしかないんだから。もう少し、小規模のお披露目公演で馴染む時間をつくってあげてほしかった。
純粋に一観客として、トップコンビの場面が視たかったのにぃ……(T T)
そのまま、「エル・ビエント」のパロディ場面(振付の基本は同じで、音楽だけ変更)に。
たしか、まりもちゃんが白いドレスで最初に登場して、『お?二人で踊るのか?』とワクワクしたら、ちょっとしか組まないでそのまま群舞になったんだよね(涙)。しょぼん。
きりやんの歌は素晴らしかったです。「エル・ビエント」は別れの曲だったけど、「Catch The Beat」は未来へ向かう喜びの歌。振り付けにも、みんなの表情にも、こっちの方があっていた、ような気がします。「エル・ビエント」でも輝くようだった皆の笑顔が、本当に眩しくて。
キラキラしたものがたくさん放出された場面でした。
■「Dancin’ Fool」
みりおくん+るうちゃん+ゆうきくんの3人で、一曲。
この座組で、この3人でやるのか……というのは結構衝撃的でしたが、3人ともがんばってました。みりおくんは本当に華やかですね★
■「El Tango」
本公演であひちゃん(遼河はるひ)+しずくだったタンゴのカップル。中日ではもりえちゃん+ゆめちゃん。スタイル的に丁度つりあう二人で、とってもお似合いでした。ゆめちゃんは、天使よりもこういう大人っぽい場面の方が100倍似合う。と、思う。
歌は……まあ、本公演があの二人だったんだから何も言うまい。
紗幕があがって、セットの上から出てくるきりやん(ボヘミアン)。
彼の提示するリズムに合わせて、踊りだす男女の背中が、とても綺麗。ちょっとうっとりします。
娘役たちがボヘミアンと次々に絡む場面でも、百愛ちゃんの位置(思いっきり脚を挙げる娘)にゆずはちゃんがいて、ああ、三木さん的には完全に百愛ちゃんポジはゆずはちゃん、蘭ちゃん(&しずく)ポジはゆめちゃん、と決まっているんだろうなあ、、、と思いました。
で。
この場面のストーリー、今中日のプログラムを読んで初めて理解しました。あれっ?東宝でもプログラムは読んだはずなんだけど……?
っていうか、ここもKAZUMI-BOYか!…納得。
■ソロダンス
きりやんのソロダンスへ。
裸足のダンスですが、衣装も服装もちょっと少年っぽい感じになって、麻子さんとは随分感じが変わってました。振りつけも違うのかなあ…?きりやんの方が、爽やかで軽やかで、草原か何かを裸足で駆け回っているようなイメージで観ていました。
よくも悪くも、麻子さんは「都会的」というタイプで、何をしても「都会の眩さとコンクリートの冷たさ」の両方を持っている人だったんだな、と思います。そしてきりやんは、太陽の明るさと風の爽やかさと土の湿っぽさ、そういうモノで出来ている人なんだな、……と。
……あとちょっと(フィナーレのみ)なんですが、書いているうちに非常に長くなってしまったので、いったんここで切らせていただきます。すみませんm(_ _)m。
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名古屋の紫と碧、そして、鶴
2010年2月20日 宝塚(月) コメント (5)中日劇場にて、「紫子/Heat On Beat」を観劇してまいりました。
いやはや。
初日にも書きましたが、きりやん、まりもちゃん、トップコンビお披露目おめでとうございます!
もう、ただただその気持ちで一杯です♪
「紫子」は、「大江山花伝」と同じ木原敏江原作・柴田侑宏作。ただ、演出が新鋭・大野拓史だったのは大きな違いかも(^ ^;ゞ。ちょっと月組が羨ましい……。
「とりかえばや物語」にインスピレーションを得た名作漫画の舞台化で、きりやんは安芸国佐伯氏の当主・碧生と、その双子の妹・紫子の二役。
基本的には紫子が主役の物語なので、お披露目から女役という珍しいパターンですが、男勝りのおきゃんな少女らしさはとても可愛らしくて、よく似合っていたと思います(*^ ^*)。
トップ娘役として組替えしてきたばかりのまりもちゃんは、毛利の姫君・舞鶴姫。
碧生の婚約者として佐伯に現れ、当主身替りの紫子と友情を結ぶ、なかなか宝塚では珍しい役ですが、まりもちゃんの真直ぐな明るさが生きて、すごく良かったです!もうね、とにかくまりもちゃんがめちゃくちゃ可愛くて、前から大好きだったけど、それ以上に好きになりました。ナウオンでニコニコしながらきりやんとじぃーっと視ている様子も可愛くてたまりません(^ ^;ゞ思いのほかきりやんとの並びも似合ってて、すごく嬉しいです(←つ、つい熱く語ってしまった……だってホントに可愛いんだもん!)
ただ。演劇的には、舞鶴姫の出番を減らして二番手娘役にやらせ、ちゅーちゃん(咲希あかね)が演じたお香をまりもちゃんが演じた方がバランスが良かったんじゃないか、と思いました。お香のほうが書き込まれているし、舞鶴姫の出番を思い切って減らせば、普通に大人しくて可愛い、無難な姫になるんじゃないか、と。
まあ、トップ娘役がトップスターと全く絡まないというのは宝塚にはあまり無いから、仕方ないのかな。
お芝居の二番手、というか、トップスターの相手役は、風吹役のもりえちゃん(青樹泉)。日本物のメークがよく映えて、すごく格好良かったです。何はなくても、きりやんを包み込める包容力があれば良い、って感じの役でしたが、すごく似合ってました。
この話、もっと風吹の事情をフィーチャーしてトップスターにやらせ、紫子をトップ娘役がやるという構成もありだと思うんですよね。そのくらい、良い役でした。
原作では、「大江山花伝」と同じ『鬼』の血を引く存在という設定がありましたが、舞台では説明が面倒なのか(汗)そのへんは端折って、ただの忍びの一員って感じ。アウトローな立ち姿、それでいて紫子にだけは真摯なところ、般若の面を被って出てきたときの投げ遣りな風情、立ち回りで見せる鋭い眼、どれもすごく良くて、惚れ惚れしました。紫子が惚れるのもわかる水際立った男っぷり。「エリザベート」のルドルフも良かったし、きちんと脚本に書き込まれた役を現実感をもって舞台の上で立ち上げる力は充分にあるんだな、と、あらためて思いました。
前回の大劇場公演で怪我のため休演していたもりえちゃん、今回は日本物の立ち回りもショーでのダンスも危なげなく踊っていて、すごくホッとしました。今の躍進が次に繋がることを、祈っています。
娘役二番手は、ちゅーちゃんのお香。
鋭利な美しさと暗い翳のある佳い女を好演していて、凄く嬉しかったです!(*^ ^*)
風吹と雇い主の間をつなぐ忍びの女。風吹に惚れて雇い主の命にそむき、殺されてしまう役ですが、切ない女心がしっかりと伝わる、すごく良い芝居を見せてもらいました。
新公はある程度役がついているけど、公演では役らしい役がついたことのない91期。力はある人なのにどうしてこうも役がつかないのか……(月組は結構そういう人が多いんですけど涙)と哀しんでいたのですが、きりやんがトップになって、こういう人に光が当たることを祈っています。
みりおくん(明日海りお)の金井定嗣。
「定嗣は真面目すぎて(身替りをさせても)すぐバレる」と言われる、堅苦しい男。
碧生の側仕えとして主君を護りぬこうとする強い意志と、その遺志を継いだ紫子に対する仄かな恋心。みりおくんは綺麗だから、つい女役をふられがちですけど、宝塚においては常に「愛される」側となる女役よりも、こういう骨太で不器用な「愛する」側の方が、圧倒的に持ち味に合っていると思うのです。
今はまだ、顔がふっくらと丸みがあったり、衣装の着こなしも改善の余地があったりして、見た目が坊やになってしまうのが残念なのですが、新公も卒業したこのあたりで一皮剥けてほしい、せっかく包容力のある芝居ができるんだから、見た目でも包容力を感じさせてほしい、と切に願っています。
このタイミングでショーヴランを(役替りで)与える劇団は、みりおくんのコトは本気で育てようとしているんだなあ、と思うんですよね。ぜひ、その期待に応えてほしいと思います。
そして。
今回この芝居を観ていて、いつかこの人の紫子を観てみたい、と思いました。女役だけど、紫子は「愛する」側の人だから、多分似合うと思うんです。
そういう意味では、オスカルはどちらかというと「愛される」側の役なので(原作ではそんなことないんですが、植田脚本はすごく「愛される」側に描いていると思う)、あまりそそられないのですが。
みりおくんの紫子。その頃には、いったい誰が月組に居てくれるんだろう。……珠城くんの風吹、宇月くんの定嗣、みっしょんの外記、あちょうさんの丹波、とか、そんな感じでどうかしら。いや、個人的にはみっしょんの風吹でも良いんですけど(笑)。
(桐生)園加の丹波。
久々にクールな役で、文句無く格好良かったです。ちょっと頭が弱くて可愛い感じの役が続いていたので、良い役がきてとても嬉しい!
何が良かったって、お香を殺しきれない弱さを、出番の最初からちゃんと見せていたのが凄く説得力がありました。脚本の流れのままに演じてしまうと、あそこで凄く唐突に「良い人」になってしまいそうなところをしっかり押さえていたのは、上級生の貫禄って奴でしょうか。
客席からの登場にも色気と貫禄があって、良かったです(*^ ^*)もうすっかり上級生だねえ、園加……(←だいぶ前から上級生ですけど、何か)
マギー(星条海斗)の天野外記。
帰宅してからナウオンを視たのですが、マギーは案外いろいろ考えていたんですね。すみません、私にはあまり伝わらなかったみたいで(T T)あまり裏表の無い、普通の悪役に見えてしまいました。あまりにもワルすぎて、「それじゃあ家老として家中の信頼を得ることは難しいだろうに…」などと思ってしまった(汗)。
だってだって、碧生(実は紫子)の前でもすごく莫迦にしきった顔をしていたりとか、ちょっと遣りすぎ?と思ったんですよ~~~。
いろいろ考えてはいるんですね。次は私にも、そんな思いを受け止められますように…(祈)
みっしょん(美翔かずき)の川寺刑部。
いやはや。吃驚しました。あまりにも良い役で。
毛利家の重臣で、舞鶴姫の婚礼の世話役を勤め、その後佐伯攻めを差配する大将となって立ちはだかる。
細い身体が大きな衣装の中で泳いでいたのがちょっと気になったくらいで、口跡といい、キツめのメークといい、髭をつけなくても貫禄って出せるんだなあ、と感心しました。
観ている観客にも「さすがは大毛利家の重臣」と思わせるだけの説得力を、見た目にも芝居にもきっちりつくりこんできたのがとても嬉しかったです。元々綺麗な人だけど、日本物の化粧をすると本当に美しい。武者人形のような迫力があって、もっと本格的な殺陣を視てみたい、と思いました。
邦なつきさんのたず、ガチャ(一色瑠加)の梅沢三太夫。
佐伯家家老の三太夫と、その妻で碧生の乳母だった、たず。
冷静に数えれば随分な学年差のある二人ですが、ガチャがなかなか良い具合に老けていて、バランス良かったです。役者やのう~!
ラスト前に、二人だけでの比較的長い芝居があるんですが、ほとんど台詞の無い時間が長いのに、濃やかな仕草だけで観客を完全に引き込んでいたのが凄かったです。ああいう時間が過ごせるのは、観客として無上の喜びなのかもしれません。お二人とも、ありがとう。
あーちゃん(花瀬みずか)の笹島。
毛利家からまりもちゃんについてくる、舞鶴姫の側仕え。
長身の姫君が、碧生(実は紫子)に合わせてものすごく小さく縮んでいたので、その隣でえらく大きく見えました(苦笑)。
酔っ払いの演技も可愛らしく、この人は本当に、いつまで経っても可愛らしいなあ……と、今更ながら感心してしまった。もう副組長になってそこそこ長いのに、ねぇ(^ ^;ゞ。
みっぽー(美鳳あや)のお藤、紗那ゆずは&愛風ゆめの禿。
紫子が最初に勤めようとする遊女屋の差配(お藤)と、紫子づきの禿の二人。
とにかく可愛かったんで、ここで取り上げてみました。みっぽーの貫禄を見ると、余計にあーちゃんのかわいらしさが際立ちますね。学年で四つも下だというのに(汗)。みっぽーも、姿は充分すぎるほど可愛らしいというのに(!)
ゆずはちゃんとゆめちゃんの二人は、これから劇団的にも育てていきたい二人なんでしょうか。口跡もよかったし、ゆずはちゃんとか死ぬほど可愛かったです(*^ ^*)
舞乃ゆかちゃんの宮乃
定嗣の妹で、主君・碧生に恋している少女。体の弱い碧生の世話をすることに生きがいを感じている、という、いかにも下級生娘役向きの純粋無垢な美少女の役。
以前から可愛いと思っていたゆかちゃんですが、ちゅーちゃん同様、本格的な大役はこれが初めて……ですよね。予想以上に声もよくて、切なさのある良い芝居をしてくれました。Hollywood Lover組が認められていくのはとても嬉しい。これからもがんばってほしいです♪
千海華蘭ちゃんの千丸
碧生の太刀持ち。劇団はこの人をあくまでも子役として扱うつもりなのか?たしかに、声がちょっと個性的(カチャ系の発声)なので、大人の男の役は現段階では難しいと思うんですけどね。
あまりにも可愛らしいので、いつまでも子役にしておきたい気持ちもわからないではありませんが、そろそろ大人の役もつけてあげてほしいなあ……。
目立つ役では、そんなところでしょうか。
男役にも娘役にも良い役がたくさんあるところはいかにも柴田作品。しかも、大野さんの演出は細かい所に神経が通っていて、とても良かったと思います(*^ ^*)。
大野さんのオリジナルも大好きなので観たいけど、たまには柴田作品の演出もお願いしたい!!
ただ、トップコンビのお披露目作品としては今ひとつ、という気もしてしまいました……お披露目公演っていうのはお祭だから、ある程度オーソドックスな形式に沿っていることって大事なのかもしれません。
まあ、今回はショーも異例な(トップ娘役無しの)形式だったので、余計そう思ったんだと思います。ショーがアレなら、せめてお芝居だけでも、トップコンビがちゃんと組む作品が観たかった人も多いんじゃないかなあ、と。
……まあ、次の「スカーレット・ピンパーネル」が、舶来ミュージカルにしては珍しいくらいトップコンビがっつりの良い作品なので、それを楽しみにしています♪
さっそく大劇場にも行く予定ですし(^ ^)、あ~、まりもちゃんがすっごい可愛いのでメチャクチャ楽しみです~~~っ(壊)
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いやはや。
初日にも書きましたが、きりやん、まりもちゃん、トップコンビお披露目おめでとうございます!
もう、ただただその気持ちで一杯です♪
「紫子」は、「大江山花伝」と同じ木原敏江原作・柴田侑宏作。ただ、演出が新鋭・大野拓史だったのは大きな違いかも(^ ^;ゞ。ちょっと月組が羨ましい……。
「とりかえばや物語」にインスピレーションを得た名作漫画の舞台化で、きりやんは安芸国佐伯氏の当主・碧生と、その双子の妹・紫子の二役。
基本的には紫子が主役の物語なので、お披露目から女役という珍しいパターンですが、男勝りのおきゃんな少女らしさはとても可愛らしくて、よく似合っていたと思います(*^ ^*)。
トップ娘役として組替えしてきたばかりのまりもちゃんは、毛利の姫君・舞鶴姫。
碧生の婚約者として佐伯に現れ、当主身替りの紫子と友情を結ぶ、なかなか宝塚では珍しい役ですが、まりもちゃんの真直ぐな明るさが生きて、すごく良かったです!もうね、とにかくまりもちゃんがめちゃくちゃ可愛くて、前から大好きだったけど、それ以上に好きになりました。ナウオンでニコニコしながらきりやんとじぃーっと視ている様子も可愛くてたまりません(^ ^;ゞ思いのほかきりやんとの並びも似合ってて、すごく嬉しいです(←つ、つい熱く語ってしまった……だってホントに可愛いんだもん!)
ただ。演劇的には、舞鶴姫の出番を減らして二番手娘役にやらせ、ちゅーちゃん(咲希あかね)が演じたお香をまりもちゃんが演じた方がバランスが良かったんじゃないか、と思いました。お香のほうが書き込まれているし、舞鶴姫の出番を思い切って減らせば、普通に大人しくて可愛い、無難な姫になるんじゃないか、と。
まあ、トップ娘役がトップスターと全く絡まないというのは宝塚にはあまり無いから、仕方ないのかな。
お芝居の二番手、というか、トップスターの相手役は、風吹役のもりえちゃん(青樹泉)。日本物のメークがよく映えて、すごく格好良かったです。何はなくても、きりやんを包み込める包容力があれば良い、って感じの役でしたが、すごく似合ってました。
この話、もっと風吹の事情をフィーチャーしてトップスターにやらせ、紫子をトップ娘役がやるという構成もありだと思うんですよね。そのくらい、良い役でした。
原作では、「大江山花伝」と同じ『鬼』の血を引く存在という設定がありましたが、舞台では説明が面倒なのか(汗)そのへんは端折って、ただの忍びの一員って感じ。アウトローな立ち姿、それでいて紫子にだけは真摯なところ、般若の面を被って出てきたときの投げ遣りな風情、立ち回りで見せる鋭い眼、どれもすごく良くて、惚れ惚れしました。紫子が惚れるのもわかる水際立った男っぷり。「エリザベート」のルドルフも良かったし、きちんと脚本に書き込まれた役を現実感をもって舞台の上で立ち上げる力は充分にあるんだな、と、あらためて思いました。
前回の大劇場公演で怪我のため休演していたもりえちゃん、今回は日本物の立ち回りもショーでのダンスも危なげなく踊っていて、すごくホッとしました。今の躍進が次に繋がることを、祈っています。
娘役二番手は、ちゅーちゃんのお香。
鋭利な美しさと暗い翳のある佳い女を好演していて、凄く嬉しかったです!(*^ ^*)
風吹と雇い主の間をつなぐ忍びの女。風吹に惚れて雇い主の命にそむき、殺されてしまう役ですが、切ない女心がしっかりと伝わる、すごく良い芝居を見せてもらいました。
新公はある程度役がついているけど、公演では役らしい役がついたことのない91期。力はある人なのにどうしてこうも役がつかないのか……(月組は結構そういう人が多いんですけど涙)と哀しんでいたのですが、きりやんがトップになって、こういう人に光が当たることを祈っています。
みりおくん(明日海りお)の金井定嗣。
「定嗣は真面目すぎて(身替りをさせても)すぐバレる」と言われる、堅苦しい男。
碧生の側仕えとして主君を護りぬこうとする強い意志と、その遺志を継いだ紫子に対する仄かな恋心。みりおくんは綺麗だから、つい女役をふられがちですけど、宝塚においては常に「愛される」側となる女役よりも、こういう骨太で不器用な「愛する」側の方が、圧倒的に持ち味に合っていると思うのです。
今はまだ、顔がふっくらと丸みがあったり、衣装の着こなしも改善の余地があったりして、見た目が坊やになってしまうのが残念なのですが、新公も卒業したこのあたりで一皮剥けてほしい、せっかく包容力のある芝居ができるんだから、見た目でも包容力を感じさせてほしい、と切に願っています。
このタイミングでショーヴランを(役替りで)与える劇団は、みりおくんのコトは本気で育てようとしているんだなあ、と思うんですよね。ぜひ、その期待に応えてほしいと思います。
そして。
今回この芝居を観ていて、いつかこの人の紫子を観てみたい、と思いました。女役だけど、紫子は「愛する」側の人だから、多分似合うと思うんです。
そういう意味では、オスカルはどちらかというと「愛される」側の役なので(原作ではそんなことないんですが、植田脚本はすごく「愛される」側に描いていると思う)、あまりそそられないのですが。
みりおくんの紫子。その頃には、いったい誰が月組に居てくれるんだろう。……珠城くんの風吹、宇月くんの定嗣、みっしょんの外記、あちょうさんの丹波、とか、そんな感じでどうかしら。いや、個人的にはみっしょんの風吹でも良いんですけど(笑)。
(桐生)園加の丹波。
久々にクールな役で、文句無く格好良かったです。ちょっと頭が弱くて可愛い感じの役が続いていたので、良い役がきてとても嬉しい!
何が良かったって、お香を殺しきれない弱さを、出番の最初からちゃんと見せていたのが凄く説得力がありました。脚本の流れのままに演じてしまうと、あそこで凄く唐突に「良い人」になってしまいそうなところをしっかり押さえていたのは、上級生の貫禄って奴でしょうか。
客席からの登場にも色気と貫禄があって、良かったです(*^ ^*)もうすっかり上級生だねえ、園加……(←だいぶ前から上級生ですけど、何か)
マギー(星条海斗)の天野外記。
帰宅してからナウオンを視たのですが、マギーは案外いろいろ考えていたんですね。すみません、私にはあまり伝わらなかったみたいで(T T)あまり裏表の無い、普通の悪役に見えてしまいました。あまりにもワルすぎて、「それじゃあ家老として家中の信頼を得ることは難しいだろうに…」などと思ってしまった(汗)。
だってだって、碧生(実は紫子)の前でもすごく莫迦にしきった顔をしていたりとか、ちょっと遣りすぎ?と思ったんですよ~~~。
いろいろ考えてはいるんですね。次は私にも、そんな思いを受け止められますように…(祈)
みっしょん(美翔かずき)の川寺刑部。
いやはや。吃驚しました。あまりにも良い役で。
毛利家の重臣で、舞鶴姫の婚礼の世話役を勤め、その後佐伯攻めを差配する大将となって立ちはだかる。
細い身体が大きな衣装の中で泳いでいたのがちょっと気になったくらいで、口跡といい、キツめのメークといい、髭をつけなくても貫禄って出せるんだなあ、と感心しました。
観ている観客にも「さすがは大毛利家の重臣」と思わせるだけの説得力を、見た目にも芝居にもきっちりつくりこんできたのがとても嬉しかったです。元々綺麗な人だけど、日本物の化粧をすると本当に美しい。武者人形のような迫力があって、もっと本格的な殺陣を視てみたい、と思いました。
邦なつきさんのたず、ガチャ(一色瑠加)の梅沢三太夫。
佐伯家家老の三太夫と、その妻で碧生の乳母だった、たず。
冷静に数えれば随分な学年差のある二人ですが、ガチャがなかなか良い具合に老けていて、バランス良かったです。役者やのう~!
ラスト前に、二人だけでの比較的長い芝居があるんですが、ほとんど台詞の無い時間が長いのに、濃やかな仕草だけで観客を完全に引き込んでいたのが凄かったです。ああいう時間が過ごせるのは、観客として無上の喜びなのかもしれません。お二人とも、ありがとう。
あーちゃん(花瀬みずか)の笹島。
毛利家からまりもちゃんについてくる、舞鶴姫の側仕え。
長身の姫君が、碧生(実は紫子)に合わせてものすごく小さく縮んでいたので、その隣でえらく大きく見えました(苦笑)。
酔っ払いの演技も可愛らしく、この人は本当に、いつまで経っても可愛らしいなあ……と、今更ながら感心してしまった。もう副組長になってそこそこ長いのに、ねぇ(^ ^;ゞ。
みっぽー(美鳳あや)のお藤、紗那ゆずは&愛風ゆめの禿。
紫子が最初に勤めようとする遊女屋の差配(お藤)と、紫子づきの禿の二人。
とにかく可愛かったんで、ここで取り上げてみました。みっぽーの貫禄を見ると、余計にあーちゃんのかわいらしさが際立ちますね。学年で四つも下だというのに(汗)。みっぽーも、姿は充分すぎるほど可愛らしいというのに(!)
ゆずはちゃんとゆめちゃんの二人は、これから劇団的にも育てていきたい二人なんでしょうか。口跡もよかったし、ゆずはちゃんとか死ぬほど可愛かったです(*^ ^*)
舞乃ゆかちゃんの宮乃
定嗣の妹で、主君・碧生に恋している少女。体の弱い碧生の世話をすることに生きがいを感じている、という、いかにも下級生娘役向きの純粋無垢な美少女の役。
以前から可愛いと思っていたゆかちゃんですが、ちゅーちゃん同様、本格的な大役はこれが初めて……ですよね。予想以上に声もよくて、切なさのある良い芝居をしてくれました。Hollywood Lover組が認められていくのはとても嬉しい。これからもがんばってほしいです♪
千海華蘭ちゃんの千丸
碧生の太刀持ち。劇団はこの人をあくまでも子役として扱うつもりなのか?たしかに、声がちょっと個性的(カチャ系の発声)なので、大人の男の役は現段階では難しいと思うんですけどね。
あまりにも可愛らしいので、いつまでも子役にしておきたい気持ちもわからないではありませんが、そろそろ大人の役もつけてあげてほしいなあ……。
目立つ役では、そんなところでしょうか。
男役にも娘役にも良い役がたくさんあるところはいかにも柴田作品。しかも、大野さんの演出は細かい所に神経が通っていて、とても良かったと思います(*^ ^*)。
大野さんのオリジナルも大好きなので観たいけど、たまには柴田作品の演出もお願いしたい!!
ただ、トップコンビのお披露目作品としては今ひとつ、という気もしてしまいました……お披露目公演っていうのはお祭だから、ある程度オーソドックスな形式に沿っていることって大事なのかもしれません。
まあ、今回はショーも異例な(トップ娘役無しの)形式だったので、余計そう思ったんだと思います。ショーがアレなら、せめてお芝居だけでも、トップコンビがちゃんと組む作品が観たかった人も多いんじゃないかなあ、と。
……まあ、次の「スカーレット・ピンパーネル」が、舶来ミュージカルにしては珍しいくらいトップコンビがっつりの良い作品なので、それを楽しみにしています♪
さっそく大劇場にも行く予定ですし(^ ^)、あ~、まりもちゃんがすっごい可愛いのでメチャクチャ楽しみです~~~っ(壊)
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きりやんのノバ・ボサ・ノバ
2010年2月15日 宝塚(月)突然ですが。
私にとって、『もっとも回数を観た大劇場公演』は、長いこと月組の「螺旋のオルフェ/ノバ・ボサ・ノバ」でした。
大劇場に三回遠征して、二桁観劇した初めての公演。
東京だけなら「黒い瞳」の方が多いはずなのですが、大劇場と合わせてだとこっちの方が多かったはず。
そんな、ファンになりたてのころの、思い出の公演。
それでも、この頃の私は、一番のご贔屓さんが卒業した直後の新人公演を観るという頭が無くて。
せっかくのきりやんのソールを、観ようという努力さえしなかったんだなあ……あああ、なんて勿体無いことを(今更)。
きりやんのお披露目記念で流れていた「ノバ・ボサ・ノバ」新人公演映像を、やっと観ました。
録画はしていたんですが、ずっと暇がなくて。(いや、今日も暇だったわけでは決して無いんですが)
ひさしぶりに昔の月組を観て、懐かしさにほろりとしつつ、
……あああ、生で観たかったなあ……、と思ったりして。
なんだか、ものすごく感慨深いメンバーですよね。
エストレーラがあーちゃん(花瀬みずか)、
メール婦人がナホちゃん(越乃リュウ)。
ラストの、砂浜での別れの場面を観ながら、なんだか奇妙な既視感にとらわれました。
ソールとエストレーラ、そしてメール夫人という、(ほぼ)三人だけの場面。
ナホちゃんとあーちゃんのお二人が、今でもきりやんの傍にいてくれていることが、とても嬉しいです。
でも。
……それ以外は、もうほとんど誰もいないんですねぇ。
なるみんも、カオルちゃんも、あゆらさんも、末子姐も、タニちゃんも、三恵ちゃんも、千佳ちゃんも、葉月ちゃんも。
役がついている中では、かろうじてみっちゃんが宙組にいるくらい(←研2にしてボールソ役だったことに驚愕しました……凄いんだなみっちゃんって)(←今頃気づいたんかい)。
そりゃあ、そうか。「ノバ・ボサ・ノバ」は85期の初舞台公演ですものね(T T)。もりえちゃんとか、みっぽーとか、さすがにどこにいるのか良く判らない。ドアボーイの礼音くんがかろうじて、って感じですものね。
もちろん、ガチャとか研ちゃんとか、そこかしこで踊ってはいるのですが。まだ役がつくような学年じゃないんだなあ…。
それにしても、ホントに懐かしい。
このあたりの期は、みんな大好きだったんですよね……。
カオルちゃん(大樹槙)のオトコマエな挨拶もカッコいいし、
白い顔できりやんの隣に立っているナホちゃんの、何か不安げな表情が可愛らしい。
そして。
そんなことどうでも良くなってしまうほどに、ソールなきりやんが素敵すぎて、惚れてしまいますね。
なんて真直ぐに、眩いほどに輝いているんでしょうか。
若さに溢れて、健康で、元気で、キラキラしてて。
もう、十年も前の、幻のようなひととき。
ああ、早く中日に行きたいです……。(そっちか)
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私にとって、『もっとも回数を観た大劇場公演』は、長いこと月組の「螺旋のオルフェ/ノバ・ボサ・ノバ」でした。
大劇場に三回遠征して、二桁観劇した初めての公演。
東京だけなら「黒い瞳」の方が多いはずなのですが、大劇場と合わせてだとこっちの方が多かったはず。
そんな、ファンになりたてのころの、思い出の公演。
それでも、この頃の私は、一番のご贔屓さんが卒業した直後の新人公演を観るという頭が無くて。
せっかくのきりやんのソールを、観ようという努力さえしなかったんだなあ……あああ、なんて勿体無いことを(今更)。
きりやんのお披露目記念で流れていた「ノバ・ボサ・ノバ」新人公演映像を、やっと観ました。
録画はしていたんですが、ずっと暇がなくて。(いや、今日も暇だったわけでは決して無いんですが)
ひさしぶりに昔の月組を観て、懐かしさにほろりとしつつ、
……あああ、生で観たかったなあ……、と思ったりして。
なんだか、ものすごく感慨深いメンバーですよね。
エストレーラがあーちゃん(花瀬みずか)、
メール婦人がナホちゃん(越乃リュウ)。
ラストの、砂浜での別れの場面を観ながら、なんだか奇妙な既視感にとらわれました。
ソールとエストレーラ、そしてメール夫人という、(ほぼ)三人だけの場面。
ナホちゃんとあーちゃんのお二人が、今でもきりやんの傍にいてくれていることが、とても嬉しいです。
でも。
……それ以外は、もうほとんど誰もいないんですねぇ。
なるみんも、カオルちゃんも、あゆらさんも、末子姐も、タニちゃんも、三恵ちゃんも、千佳ちゃんも、葉月ちゃんも。
役がついている中では、かろうじてみっちゃんが宙組にいるくらい(←研2にしてボールソ役だったことに驚愕しました……凄いんだなみっちゃんって)(←今頃気づいたんかい)。
そりゃあ、そうか。「ノバ・ボサ・ノバ」は85期の初舞台公演ですものね(T T)。もりえちゃんとか、みっぽーとか、さすがにどこにいるのか良く判らない。ドアボーイの礼音くんがかろうじて、って感じですものね。
もちろん、ガチャとか研ちゃんとか、そこかしこで踊ってはいるのですが。まだ役がつくような学年じゃないんだなあ…。
それにしても、ホントに懐かしい。
このあたりの期は、みんな大好きだったんですよね……。
カオルちゃん(大樹槙)のオトコマエな挨拶もカッコいいし、
白い顔できりやんの隣に立っているナホちゃんの、何か不安げな表情が可愛らしい。
そして。
そんなことどうでも良くなってしまうほどに、ソールなきりやんが素敵すぎて、惚れてしまいますね。
なんて真直ぐに、眩いほどに輝いているんでしょうか。
若さに溢れて、健康で、元気で、キラキラしてて。
もう、十年も前の、幻のようなひととき。
ああ、早く中日に行きたいです……。(そっちか)
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きりやん、おめでとう★
2010年2月1日 宝塚(月)霧矢さん、蒼乃夕妃ちゃん、トップコンビお披露目公演初日、おめでとうございます~~~\(^O^)/
半年前に博多座でお披露目した祐飛さんも、きっと喜んでくれていると思います♪
「紫子」と「HEAT ON BEAT」、すっごい楽しみ★もちろん、本公演の「スカーレット・ピンパーネル」も、めちゃめちゃ期待していますので、がんばってくださいねー♪
なんだかパソコンの調子が悪い、、、長文が書きにくいよー(涙)。
東京宝塚劇場にて、月組公演「ラストプレイ/Heat On Beat」を観劇してまいりました。
麻子さん、あひちゃん、おときち、あいあい、りこちゃん、しずく、しおりちゃん、もえちゃん。彼女たちがまだ宝塚に居てくれる、さいごのクリスマス。
クリスマスツリーが美しく光るロビーを通って、見送ってまいりました。
お芝居の感想は、新人公演感想の中でもちょいちょい書いたので、もういいかな、と思っているんですが。
ただ。
正塚さんには、次の作品に取り組む前に、胸に手をあててよーーーーく考えてみてほしいな、と思います。
自分は何を語りたいのか、を、もう一度。
彼は、本質的に『自分が語りたいことを語る』タイプの作家だと思うので、そのスタンスは別にいいと思うんです。
ただ。自分が語りたいと思ったことを語る作家、ってことは、語りたいことが見つからないときはクリエイティブできないってことだと思うんですよね。
それでも、座付きだから指名されれば何かを出さなくてはならない、というプレッシャーの中で搾り出された「薔薇に降る雨」、そして「ラスト・プレイ」。
どちらも、脚本的には「外伝・ベルサイユのばら」を呼ぶような意味での「駄作」ではないと思うんですよ。少なくとも「薔薇…」は、ね。(「ラスト・プレイ」はちょっと微妙)
でも。
「駄作じゃなければいい」ってもんじゃないと思うんです。正塚作品の問題は、「駄作じゃない」程度のレベルの作品だと、役が少なすぎて大劇場の空間を埋められないことだと思うんですよね。組子の役が少なくても、組子の出番が少なくても、それだけでイコール駄作とは思いません。だけど、役が少ないなら、組子の出番が少ないなら、ある程度のレベルの作品でないと間がもたない。正塚作品クラスの役・出番なら、「マリポーサの花」クラスでないと絶対に無理、ってことだと思うのです。
そういう作品を創れる自信がなかったら、たとえ指名があっても断る勇気を持ってほしい。
そして、「大劇場作品じゃなくて、若手を育てるためのバウ作品やドラマシティ作品に取り組みたい」と言ってほしい!
もう、随分長いこと中小劇場で新作を出してないですよね…?再演はちょこちょこあるけれども。また「CrossRoad」みたいな、宛書の名作を創ってほしい、と心から願っています。
あ、いかん。書かないといいながら結構語ってしまった(汗)。
今回はショーの方も、出番のない人は本当に出てないので、結構凹んでいます。劇団も、演目決めるときに『芝居が正塚さんだったら、三木さんはまずいかなあ』って気づこうよ(涙目)。
まあ、トップスターのサヨナラ公演なんだから、一番多いトップスターのファンさえ満足すれば、それが正解なんでしょうけれども……(T T)。
なんてことをつらつらと思いつつ、卒業生一人一人のの“見せ場”について。
麻子さん
さすがトップスター様。すべてが“見せ場”なので、特にどこってことは無いのですが……
個人的には、なんだかんだ言ってもフィナーレのパレードで白い総スパンの衣装に羽を背負って降りてこられる姿にじーんときます。ああ、翔びたってしまうんだなあ、と実感する瞬間です(; ;)。
あひちゃん
やっぱりしずくちゃんとの銀橋かなあ。包容力があって空気が優しいんですよね。
歌は……なコンビですが、なかなかお似合いで素敵だなあ♪と思いながら観てます。
おときち
ここはやはり、せっかく三木さんが用意してくれた花道、ということでエトワールでしょうか。
おときちは、歌は巧いんだけどどうもソロはなかなか成功しない……みたいなイメージがあったんですが、今回は普通に良かったのでホッとしました。最後に美声を堪能できて幸せです。
ありがとう三木さん。
あいあい
椅子の場面のイリュジオンの、憂いに満ちた横顔。
フィナーレのヴィオレットの、幸せそうな笑顔。
「Apassionado!!」に続き、男役の美脚祭りな月組ショーの中でも、燦然と輝くあいちゃんの美脚。ど、どこまで脚なの!?と毎回驚くんですよね、飽きもせず(^ ^;ゞ
だけど、今回はやっぱり、事実上のヒロインだったエスメラルダが、とても良かったです。
「もうイヤなのよ!あの人を待つのも、信じるのも」という血を吐くような叫びが印象的で。
甘やかで可愛らしい声と、落ち着いた大人っぽい、翳りのある貌とのギャップが魅力的でもあり、使いにくくもあったであろう女優。宝塚の娘役、というよりも、もっとはっきり「女優」であったあいちゃん。宝塚という枠を離れて、これからの活躍が楽しみです。……舞台、出てね!
りこちゃん
三木さんには気に入られているのか(?)、ほとんど全場面に出ているりこちゃん。
一番印象的だったのは、フィナーレの黒燕尾でしょうか。一瞬誰だかわからなかったほど、大人びた顔で落ち着いて踊っていましたね。以前はついニコニコ笑ってしまっていたのになあ……
しずく
新公のときも書きましたが、今回公演でのしずくの美しさは群を抜いているんですよね。
なにかの箍が外れたかのような美しさ。
ビーティングガール、ラ・ニュイ、ラティーナ、北風、夜会の女、そして、フィナーレの淑女とパレードの歌手。どれも息を呑む美しさで、目が離せませんでした。
一番好きなのは「エル・ビエント」のビエント・ノルテ。毎回涙が出て困っています。観たいのにー!!まるで生粋の月娘みたいな男前っぷりが気持ち良い です。
あの突き抜けた力強さ、カッコよさ。もっと早く月組に来ていたら、あんなに萎縮することもなく伸び伸びとやっていられたのかなあ、と………その美しさを惜しみながら。
羽桜しずくというタカラジェンヌと逢えて、良かった。
7年前、「王家に捧ぐ歌」のコーラス段の下手側天辺で兵士の衣装を着て歌っていたしずく。「龍星」で初めて役らしい役がついて、とても嬉しかったっけ…。一度でいいから声を聴いてみたい、と思いつづけて、初めてまともに声を聴いたのは「シークレット・ハンター」の新人公演。想像していたのとはだいぶ違う声に、ちょっと落ち込んで帰ったのも今では懐かしい思い出です。
キラキラとは光らないけど、ふと見るとそこだけほんのりと明るい、そんな存在感のある人でした。月組に来てくれて、サリーと浮舟とエミーリア姫とシシィに逢わせてくれて、本当にありがとう。しずくちゃん自身は大変だったんだろうけど、私はとても幸せでした。
ずっと見守っていられると思っていた花が予想外の早さで散ってしまう……あまりにも残念でどうしても泣けてしまうのですが。
でも。
………しあわせを、いのっています。
しおりちゃん
今回、東京だけの発表ということもあって、あまり目立つ場面もなかったしおりちゃん。お芝居もショーも、いつもどおりに手堅くしっかりと役割を果たしていた印象です。
一番好きだったのは、お芝居のクラブのダンサーかなあ。色っぽくて綺麗でした。
「Hollywood Lover」でのちょっとしたお芝居が印象的で、いい役者になりそうだな、と楽しみにしていたのになあ……(惜)。
もえちゃん
若人たちの「監獄ロック」でギラギラと踊っているもえちゃん。
一番得意のポアントで、脚をあげまくるもえちゃん。ロック音楽の場面なのに、もえちゃんだけクラシックのリズムなのがなんともいえず微妙でしたが、仕方ないんでしょうね。
「ファンシー・ダンス」以来の好敵手(?)蘭ちゃんと相変わらずダンスバトルしているのが面白い趣向だな、と思いました。
「ホフマン物語」の影法師みたいなダンスをもう一度見てみたかったのに…と残念な気持ちもありますが、卒業後はきっとダンスを専門に勉強されるつもりなんだろう!と信じて、次の活躍を楽しみに待ちたいと思います(*^ ^*)。
なんだか、作品については何も書いていませんが。
クリスマスだし。まあ、いいかなあ。
月組っ子が、みんな幸せでありますように。
イエス様のお誕生日に。
Merry Christmas★
.
麻子さん、あひちゃん、おときち、あいあい、りこちゃん、しずく、しおりちゃん、もえちゃん。彼女たちがまだ宝塚に居てくれる、さいごのクリスマス。
クリスマスツリーが美しく光るロビーを通って、見送ってまいりました。
お芝居の感想は、新人公演感想の中でもちょいちょい書いたので、もういいかな、と思っているんですが。
ただ。
正塚さんには、次の作品に取り組む前に、胸に手をあててよーーーーく考えてみてほしいな、と思います。
自分は何を語りたいのか、を、もう一度。
彼は、本質的に『自分が語りたいことを語る』タイプの作家だと思うので、そのスタンスは別にいいと思うんです。
ただ。自分が語りたいと思ったことを語る作家、ってことは、語りたいことが見つからないときはクリエイティブできないってことだと思うんですよね。
それでも、座付きだから指名されれば何かを出さなくてはならない、というプレッシャーの中で搾り出された「薔薇に降る雨」、そして「ラスト・プレイ」。
どちらも、脚本的には「外伝・ベルサイユのばら」を呼ぶような意味での「駄作」ではないと思うんですよ。少なくとも「薔薇…」は、ね。(「ラスト・プレイ」はちょっと微妙)
でも。
「駄作じゃなければいい」ってもんじゃないと思うんです。正塚作品の問題は、「駄作じゃない」程度のレベルの作品だと、役が少なすぎて大劇場の空間を埋められないことだと思うんですよね。組子の役が少なくても、組子の出番が少なくても、それだけでイコール駄作とは思いません。だけど、役が少ないなら、組子の出番が少ないなら、ある程度のレベルの作品でないと間がもたない。正塚作品クラスの役・出番なら、「マリポーサの花」クラスでないと絶対に無理、ってことだと思うのです。
そういう作品を創れる自信がなかったら、たとえ指名があっても断る勇気を持ってほしい。
そして、「大劇場作品じゃなくて、若手を育てるためのバウ作品やドラマシティ作品に取り組みたい」と言ってほしい!
もう、随分長いこと中小劇場で新作を出してないですよね…?再演はちょこちょこあるけれども。また「CrossRoad」みたいな、宛書の名作を創ってほしい、と心から願っています。
あ、いかん。書かないといいながら結構語ってしまった(汗)。
今回はショーの方も、出番のない人は本当に出てないので、結構凹んでいます。劇団も、演目決めるときに『芝居が正塚さんだったら、三木さんはまずいかなあ』って気づこうよ(涙目)。
まあ、トップスターのサヨナラ公演なんだから、一番多いトップスターのファンさえ満足すれば、それが正解なんでしょうけれども……(T T)。
なんてことをつらつらと思いつつ、卒業生一人一人のの“見せ場”について。
麻子さん
さすがトップスター様。すべてが“見せ場”なので、特にどこってことは無いのですが……
個人的には、なんだかんだ言ってもフィナーレのパレードで白い総スパンの衣装に羽を背負って降りてこられる姿にじーんときます。ああ、翔びたってしまうんだなあ、と実感する瞬間です(; ;)。
あひちゃん
やっぱりしずくちゃんとの銀橋かなあ。包容力があって空気が優しいんですよね。
歌は……なコンビですが、なかなかお似合いで素敵だなあ♪と思いながら観てます。
おときち
ここはやはり、せっかく三木さんが用意してくれた花道、ということでエトワールでしょうか。
おときちは、歌は巧いんだけどどうもソロはなかなか成功しない……みたいなイメージがあったんですが、今回は普通に良かったのでホッとしました。最後に美声を堪能できて幸せです。
ありがとう三木さん。
あいあい
椅子の場面のイリュジオンの、憂いに満ちた横顔。
フィナーレのヴィオレットの、幸せそうな笑顔。
「Apassionado!!」に続き、男役の美脚祭りな月組ショーの中でも、燦然と輝くあいちゃんの美脚。ど、どこまで脚なの!?と毎回驚くんですよね、飽きもせず(^ ^;ゞ
だけど、今回はやっぱり、事実上のヒロインだったエスメラルダが、とても良かったです。
「もうイヤなのよ!あの人を待つのも、信じるのも」という血を吐くような叫びが印象的で。
甘やかで可愛らしい声と、落ち着いた大人っぽい、翳りのある貌とのギャップが魅力的でもあり、使いにくくもあったであろう女優。宝塚の娘役、というよりも、もっとはっきり「女優」であったあいちゃん。宝塚という枠を離れて、これからの活躍が楽しみです。……舞台、出てね!
りこちゃん
三木さんには気に入られているのか(?)、ほとんど全場面に出ているりこちゃん。
一番印象的だったのは、フィナーレの黒燕尾でしょうか。一瞬誰だかわからなかったほど、大人びた顔で落ち着いて踊っていましたね。以前はついニコニコ笑ってしまっていたのになあ……
しずく
新公のときも書きましたが、今回公演でのしずくの美しさは群を抜いているんですよね。
なにかの箍が外れたかのような美しさ。
ビーティングガール、ラ・ニュイ、ラティーナ、北風、夜会の女、そして、フィナーレの淑女とパレードの歌手。どれも息を呑む美しさで、目が離せませんでした。
一番好きなのは「エル・ビエント」のビエント・ノルテ。毎回涙が出て困っています。観たいのにー!!まるで生粋の月娘みたいな男前っぷりが気持ち良い です。
あの突き抜けた力強さ、カッコよさ。もっと早く月組に来ていたら、あんなに萎縮することもなく伸び伸びとやっていられたのかなあ、と………その美しさを惜しみながら。
羽桜しずくというタカラジェンヌと逢えて、良かった。
7年前、「王家に捧ぐ歌」のコーラス段の下手側天辺で兵士の衣装を着て歌っていたしずく。「龍星」で初めて役らしい役がついて、とても嬉しかったっけ…。一度でいいから声を聴いてみたい、と思いつづけて、初めてまともに声を聴いたのは「シークレット・ハンター」の新人公演。想像していたのとはだいぶ違う声に、ちょっと落ち込んで帰ったのも今では懐かしい思い出です。
キラキラとは光らないけど、ふと見るとそこだけほんのりと明るい、そんな存在感のある人でした。月組に来てくれて、サリーと浮舟とエミーリア姫とシシィに逢わせてくれて、本当にありがとう。しずくちゃん自身は大変だったんだろうけど、私はとても幸せでした。
ずっと見守っていられると思っていた花が予想外の早さで散ってしまう……あまりにも残念でどうしても泣けてしまうのですが。
でも。
………しあわせを、いのっています。
しおりちゃん
今回、東京だけの発表ということもあって、あまり目立つ場面もなかったしおりちゃん。お芝居もショーも、いつもどおりに手堅くしっかりと役割を果たしていた印象です。
一番好きだったのは、お芝居のクラブのダンサーかなあ。色っぽくて綺麗でした。
「Hollywood Lover」でのちょっとしたお芝居が印象的で、いい役者になりそうだな、と楽しみにしていたのになあ……(惜)。
もえちゃん
若人たちの「監獄ロック」でギラギラと踊っているもえちゃん。
一番得意のポアントで、脚をあげまくるもえちゃん。ロック音楽の場面なのに、もえちゃんだけクラシックのリズムなのがなんともいえず微妙でしたが、仕方ないんでしょうね。
「ファンシー・ダンス」以来の好敵手(?)蘭ちゃんと相変わらずダンスバトルしているのが面白い趣向だな、と思いました。
「ホフマン物語」の影法師みたいなダンスをもう一度見てみたかったのに…と残念な気持ちもありますが、卒業後はきっとダンスを専門に勉強されるつもりなんだろう!と信じて、次の活躍を楽しみに待ちたいと思います(*^ ^*)。
なんだか、作品については何も書いていませんが。
クリスマスだし。まあ、いいかなあ。
月組っ子が、みんな幸せでありますように。
イエス様のお誕生日に。
Merry Christmas★
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若人たちのLAST PLAY【2】
2009年12月11日 宝塚(月) コメント (4)宝塚歌劇団宙組のみなさま&萬さん、磯野さん、
「カサブランカ」大劇場千秋楽、おめでとうございます!
そして。
萬あきらさん、安里舞生さん、
大劇場ご卒業おめでとうございますm(_ _)m。
公演が始まって早々に吹き荒れたインフルエンザの嵐も無事収まって、全員で千秋楽を迎えることができたことがとても嬉しいです。
みんな、お疲れさまでした!
タカラヅカスペシャルのみなさまは、明日からまた早速お稽古なんでしょうね。
厳しい季節ですから、どうぞ身体を大切にしてくださいね。
また全員揃って東京へいらしてくださいませ(^ ^)。
東京で、お待ちしています(はぁと)
と、いうわけで。昨日の続きを。
ちなみに、名前の順序はプログラムの登場順です(^ ^)。
琴音和葉(ポーリーン/蘭乃はな)
芝居達者で素敵な月娘の一人ですが、あの衣装を着ると、ちょっとヤバい方向に可愛かったような(^ ^;ゞ。ちょっとムチムチしたところもキュートで可愛かったです。芝居はさすがで、ああいう可愛い役も似合うんだなあ、と感心しました。
星那由貴(ディーラー/華央あみり)
まさか、新公を卒業したあちょうさんがこれだけ!?と愕然とした本公演。
まさかまさか、星那くんがこれだけ!?と、これまた愕然とした新人公演でした。
あちょうさんも星那くんも、姿勢が綺麗で格好良かったと思います。たぶん。
晴音アキ(シガレットガール/愛風ゆめ)
研1の晴音さん。お化粧はちょっと地味めでしたけど、歩き方とか綺麗だったと思います。
ちょっと他のところに気をとられていたので、あまり注目できなかった……ごめんなさい。
羽桜しずく
告白します。
猫にとって、カジノの場面の主役は、しずくちゃんでした。
肩を大きく出した黒のシンプルなドレス。
大人びた硬質な美貌を囲う、しどけないブロンド。
最初、上手のテーブルでちなつちゃん(鳳月杏)たちと喋っているときから目が離せなくて、そのままずっと、私の目はしずくを追いかけていました。
初舞台のときから目立っていた美貌。なぜ、こんな学年になるまで放置するのか?と不思議だった星組時代。この、最後の公演になって初めて惜しみなく晒された、この世のものならぬ美しさと、硝子のような硬質な輝き。「二人の貴公子」のエミーリア姫があまりにも嵌り役だったこの人を、地上に降ろすことは誰にもできなかったんだな、と、今あらためて思います。
もちろん、しずくの出番はここだけではなくて、様々な群衆の場面にはだいたい出ていたと思うのですが、とりあえず、カジノの場面でしずくを見て泣いてしまったという、我ながらちょっと情けない状況だったのでした(^ ^;
響れおな(医者/星条海斗)
この人は本当に温かい、良い芝居をするなあ、と毎回飽きずに感動してしまいます。
患者への思いやりと、彼を心配するムーアに説明する言葉の選び方、言い方。ちょっとしたことなんですけど、この人が言うなら待とうかな、と、素直に納得できる雰囲気があったと思います。
彩星りおん(アイリーン/憧花ゆりの)
本公演を観たときはあまり思わなかったんですが、新公を観て、この役はちゃんと、アリステアの相手役の一人なんだな、と思いました。落ち着いた柔らかな声と、テキパキした職業的な手際、そして、ふと垣間見せる優しさ。
少女の透明感を持っているのに、すごく母性的な包容力もあるところが、りおんの個性になりつつあるな、と思いました。元男役としての包容力を、ゆがめることなく巧いこと女役の包容力に変換できたんじゃないかと思います。
次の公演を、楽しみにしています(はぁと)。
千海華蘭(サナトリウムの医者/明日海りお)
からんちゃんは、相変わらず可愛いかったです(はぁと)。なんとなく、人をリラックスさせる雰囲気のある人なので、こういう役はぴったりだなと思いました。
今回の新公では、この役そのものよりも群衆役のダンスで目を惹きました。なんとなく、華がでてきたような?(←猫に華を語られても困るでしょうが…)
紗那ゆずは(看護婦/花陽みら)
ゆずはちゃん、一応役がついているのがここなのでこの項目で書きますが、正直、一番印象的だったのはカジノのダンサーでした。「エリザベート」新公の娼婦でも思いましたが、この人にああいう衣装を着せるのはいろいろまずいような気がする(- -;ゞ
あのダンサーズは、本公演も新公も『良い子を揃えてみました!』って感じなんですが(汗)。ゆずはちゃん、もちろん看護婦も可愛かったなー(はぁと)。
沢希理寿&海桐望(ピアノ屋/麻月れんか&綾月せり)
新公らしい思い切った芝居で、とても良かったです。理寿ちゃんは、声がいいだけじゃなくて間が良いんだなあ(^ ^)。「エリザベート」で大役を演じる以前とは存在感が違ってきたような気がしますね。
海桐さんも手堅い役者で、お互いにフォローしあう良いコンビぶりでした。良かったですとっても。
妃乃あんじ(ローザ/花瀬みずか)
短い出番ですが、同期のみっしょんとも息があった芝居で、ちょっと類型的に造りこみつつ、ヤリスギの一歩手前で留まっていたところが良かったです。あんじちゃんの芝居、そんなに凄く良いと思ったことはなかったんですが、今回は良かったと思います♪
瑞羽奏都(ベレッタ/一色瑠加)
いやー、面白かったです。こういうアプローチがあったのか!!という驚き。
出てきたときから、なんだか随分イッちゃった化粧をしているなあとは思っていたんですが、あそこまでぶっ飛んだ役作りでくるとは予想外でした。でも、確かにあのくらいぶっ飛んでいる方が、その後の展開を納得しやすいのかも……。
花陽みら(ジンジャー/美鳳あや)
みっぽーの怪しさ(←妖しいではない)は演出指示だったんだなあ、と納得した瞬間(^ ^)。
ただ、みっぽーは根っから怪しいんですけど、みらちゃんはどこかにとぼけた味があって、「後学のために見せてください」と言うところとか、良い感じに笑いを取っていました。あれ、意図してやっているんなら凄いかも★
鳳月杏(ローレンス/青樹泉)
なんだか、すごく良くて吃驚しました。あまり期待はしていなかったのですが(すみません汗)、良かったと思います。とっても。
登場したときも、想像していたより怖さがあるなと思ったし、対決の後半の、いろいろ崩れたあたりでも巧いなあと思いました。
ただ、杖はなくても良かったんじゃないかな、と思いましたがねぇ(^ ^;ゞ
咲希あかね(アヌーク/天野ほたる)
美しいというのは強いな、と思いました。
そして、この役は正塚さんにとって「美女」の役なんだな、と(^ ^)。
比較的最初からコメディタッチだった本公演のもりえちゃんには、ほたるちゃんの、いかにも愛人らしい崩れた色気がよく似合っていたし、前半は怖さを見せたちなつちゃんには、ちゅーちゃんの、秘書役も兼任していそうな理知的な美しさがとても良く似合っていました。さすが正塚さん!!
こんなところでしょうか。
正塚作品だから仕方ないとはいえ、役少ないなあ…(泣)。
何度主演しても、いつもご挨拶はしっかりしていたみりおくん。
今回は、最後ということもあって、ちょっと言葉に詰まる一時もありました。
何から何まで、完全にみりおくんありきの新人公演に見えた、この二作。
どれだけの負荷がかかっていたのか、一観客にはまったくわかりませんが。
お疲れさま、そして、新公卒業おめでとう、と心から思います。
みりお、みっしょん、理寿ちゃん、しずく、あんじちゃん。人材豊富な月組89期も、しずくが宝塚を卒業したら、4人になっちゃうんですね。
……おかっぱ頭でころころ笑っていた89期が、もう研7。時がたつのは早いものです(; ;)。
千秋楽まで、あと、半月。
みんなみんな、悔いのないようにがんばってね(祈)。
.
「カサブランカ」大劇場千秋楽、おめでとうございます!
そして。
萬あきらさん、安里舞生さん、
大劇場ご卒業おめでとうございますm(_ _)m。
公演が始まって早々に吹き荒れたインフルエンザの嵐も無事収まって、全員で千秋楽を迎えることができたことがとても嬉しいです。
みんな、お疲れさまでした!
タカラヅカスペシャルのみなさまは、明日からまた早速お稽古なんでしょうね。
厳しい季節ですから、どうぞ身体を大切にしてくださいね。
また全員揃って東京へいらしてくださいませ(^ ^)。
東京で、お待ちしています(はぁと)
と、いうわけで。昨日の続きを。
ちなみに、名前の順序はプログラムの登場順です(^ ^)。
琴音和葉(ポーリーン/蘭乃はな)
芝居達者で素敵な月娘の一人ですが、あの衣装を着ると、ちょっとヤバい方向に可愛かったような(^ ^;ゞ。ちょっとムチムチしたところもキュートで可愛かったです。芝居はさすがで、ああいう可愛い役も似合うんだなあ、と感心しました。
星那由貴(ディーラー/華央あみり)
まさか、新公を卒業したあちょうさんがこれだけ!?と愕然とした本公演。
まさかまさか、星那くんがこれだけ!?と、これまた愕然とした新人公演でした。
あちょうさんも星那くんも、姿勢が綺麗で格好良かったと思います。たぶん。
晴音アキ(シガレットガール/愛風ゆめ)
研1の晴音さん。お化粧はちょっと地味めでしたけど、歩き方とか綺麗だったと思います。
ちょっと他のところに気をとられていたので、あまり注目できなかった……ごめんなさい。
羽桜しずく
告白します。
猫にとって、カジノの場面の主役は、しずくちゃんでした。
肩を大きく出した黒のシンプルなドレス。
大人びた硬質な美貌を囲う、しどけないブロンド。
最初、上手のテーブルでちなつちゃん(鳳月杏)たちと喋っているときから目が離せなくて、そのままずっと、私の目はしずくを追いかけていました。
初舞台のときから目立っていた美貌。なぜ、こんな学年になるまで放置するのか?と不思議だった星組時代。この、最後の公演になって初めて惜しみなく晒された、この世のものならぬ美しさと、硝子のような硬質な輝き。「二人の貴公子」のエミーリア姫があまりにも嵌り役だったこの人を、地上に降ろすことは誰にもできなかったんだな、と、今あらためて思います。
もちろん、しずくの出番はここだけではなくて、様々な群衆の場面にはだいたい出ていたと思うのですが、とりあえず、カジノの場面でしずくを見て泣いてしまったという、我ながらちょっと情けない状況だったのでした(^ ^;
響れおな(医者/星条海斗)
この人は本当に温かい、良い芝居をするなあ、と毎回飽きずに感動してしまいます。
患者への思いやりと、彼を心配するムーアに説明する言葉の選び方、言い方。ちょっとしたことなんですけど、この人が言うなら待とうかな、と、素直に納得できる雰囲気があったと思います。
彩星りおん(アイリーン/憧花ゆりの)
本公演を観たときはあまり思わなかったんですが、新公を観て、この役はちゃんと、アリステアの相手役の一人なんだな、と思いました。落ち着いた柔らかな声と、テキパキした職業的な手際、そして、ふと垣間見せる優しさ。
少女の透明感を持っているのに、すごく母性的な包容力もあるところが、りおんの個性になりつつあるな、と思いました。元男役としての包容力を、ゆがめることなく巧いこと女役の包容力に変換できたんじゃないかと思います。
次の公演を、楽しみにしています(はぁと)。
千海華蘭(サナトリウムの医者/明日海りお)
からんちゃんは、相変わらず可愛いかったです(はぁと)。なんとなく、人をリラックスさせる雰囲気のある人なので、こういう役はぴったりだなと思いました。
今回の新公では、この役そのものよりも群衆役のダンスで目を惹きました。なんとなく、華がでてきたような?(←猫に華を語られても困るでしょうが…)
紗那ゆずは(看護婦/花陽みら)
ゆずはちゃん、一応役がついているのがここなのでこの項目で書きますが、正直、一番印象的だったのはカジノのダンサーでした。「エリザベート」新公の娼婦でも思いましたが、この人にああいう衣装を着せるのはいろいろまずいような気がする(- -;ゞ
あのダンサーズは、本公演も新公も『良い子を揃えてみました!』って感じなんですが(汗)。ゆずはちゃん、もちろん看護婦も可愛かったなー(はぁと)。
沢希理寿&海桐望(ピアノ屋/麻月れんか&綾月せり)
新公らしい思い切った芝居で、とても良かったです。理寿ちゃんは、声がいいだけじゃなくて間が良いんだなあ(^ ^)。「エリザベート」で大役を演じる以前とは存在感が違ってきたような気がしますね。
海桐さんも手堅い役者で、お互いにフォローしあう良いコンビぶりでした。良かったですとっても。
妃乃あんじ(ローザ/花瀬みずか)
短い出番ですが、同期のみっしょんとも息があった芝居で、ちょっと類型的に造りこみつつ、ヤリスギの一歩手前で留まっていたところが良かったです。あんじちゃんの芝居、そんなに凄く良いと思ったことはなかったんですが、今回は良かったと思います♪
瑞羽奏都(ベレッタ/一色瑠加)
いやー、面白かったです。こういうアプローチがあったのか!!という驚き。
出てきたときから、なんだか随分イッちゃった化粧をしているなあとは思っていたんですが、あそこまでぶっ飛んだ役作りでくるとは予想外でした。でも、確かにあのくらいぶっ飛んでいる方が、その後の展開を納得しやすいのかも……。
花陽みら(ジンジャー/美鳳あや)
みっぽーの怪しさ(←妖しいではない)は演出指示だったんだなあ、と納得した瞬間(^ ^)。
ただ、みっぽーは根っから怪しいんですけど、みらちゃんはどこかにとぼけた味があって、「後学のために見せてください」と言うところとか、良い感じに笑いを取っていました。あれ、意図してやっているんなら凄いかも★
鳳月杏(ローレンス/青樹泉)
なんだか、すごく良くて吃驚しました。あまり期待はしていなかったのですが(すみません汗)、良かったと思います。とっても。
登場したときも、想像していたより怖さがあるなと思ったし、対決の後半の、いろいろ崩れたあたりでも巧いなあと思いました。
ただ、杖はなくても良かったんじゃないかな、と思いましたがねぇ(^ ^;ゞ
咲希あかね(アヌーク/天野ほたる)
美しいというのは強いな、と思いました。
そして、この役は正塚さんにとって「美女」の役なんだな、と(^ ^)。
比較的最初からコメディタッチだった本公演のもりえちゃんには、ほたるちゃんの、いかにも愛人らしい崩れた色気がよく似合っていたし、前半は怖さを見せたちなつちゃんには、ちゅーちゃんの、秘書役も兼任していそうな理知的な美しさがとても良く似合っていました。さすが正塚さん!!
こんなところでしょうか。
正塚作品だから仕方ないとはいえ、役少ないなあ…(泣)。
何度主演しても、いつもご挨拶はしっかりしていたみりおくん。
今回は、最後ということもあって、ちょっと言葉に詰まる一時もありました。
何から何まで、完全にみりおくんありきの新人公演に見えた、この二作。
どれだけの負荷がかかっていたのか、一観客にはまったくわかりませんが。
お疲れさま、そして、新公卒業おめでとう、と心から思います。
みりお、みっしょん、理寿ちゃん、しずく、あんじちゃん。人材豊富な月組89期も、しずくが宝塚を卒業したら、4人になっちゃうんですね。
……おかっぱ頭でころころ笑っていた89期が、もう研7。時がたつのは早いものです(; ;)。
千秋楽まで、あと、半月。
みんなみんな、悔いのないようにがんばってね(祈)。
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若人たちのLAST PLAY
2009年12月10日 宝塚(月) コメント (2)東京宝塚劇場にて、月組新人公演「ラストプレイ」を観劇してまいりました。
先週本公演を観て、いろいろ書こうと思っていたのにまだ果たせていませんが、とりあえず、新人公演の印象を。
あ。すみません、ネタバレしますのでご容赦くださいませ。
前回の「エリザベート」と同様、研7で成績一番のみりおくんしか挨拶しない「明日海りおの新公」。
本公演とはかなり印象の違う舞台でした。
演出は、本公演と同じ正塚晴彦。ずいぶん丁寧に演出されていて、本公演もこのくらい細心の注意を払って演出されていたら、もう少しどうにかなったかもしれないのに……と思ったりしました。
明日海りお(アリステア/瀬奈じゅん)
一人の役者としての能力には十分な定評があったみりおくん。男役らしい優しさにみちた芝居で「アリステア」という人物像を塗り替えてみせたばかりでなく、研2の珠城りょうくんをしっかり支え、実力を発揮させた人間的魅力と役者としての包容力で、最後の新公に課せられた課題を完璧にクリアしてのけたのではないかと思います。
みりおくんのアリステアは、麻子さんのアリステアとはだいぶ違う人物でした。コンクールで失敗したのは、周囲の期待に応えられない恐怖に負けてしまったから。彼は優しくて、やさしすぎて、次々に載せられる“期待”という名の肩の重荷に気づかない振りを続けていた。
最悪の刻が訪れるまで。
でも。
何もかも喪った時、彼ははじめて、解き放たれて自由になる。
はじめて街へ出た彼が歌う『自由の讃歌』の曇りない明朗さが、みりおくんのアリステアの全てだったのだ、と、最後まで観て、あらためて思いました。
正塚さんの作品には、
①主人公が抱く何らかのトラウマを、新しい人間関係の構築(多くは女性との出会い)を通じて乗り越える
②トラウマを乗り越えたことによって、彼は新しい道を歩き出す。
というパターンが多いのですが。
「ラストプレイ」は、
①主人公が抱くトラウマを、新しい人間関係の構築(友人との出会い)を通じて乗り越える
ところまでは同じですが、②が無いんですね。トラウマを乗り越えたところで終わっている。
でも、みりおくんのアリステアは、このままムーアの傍で骨董の勉強をしつつ、「ピアノの生演奏が聴ける骨董店」を運営してい………そうな気がしないでもない(汗)。みりおくんの芝居はいつだって非常にリアルで、現実味があるんですよね。あの状況で、彼がコンサートピアニストに戻るというのはちょっと考え難い。でも、もう二度とピアノから離れることはないだろう……そんな、リアルな現実がみりおくんのアリステアにはあったような気がします。
珠城りょう(ムーア/霧矢大夢)
巧い人だとは思っていたのですが、あんなに押し出しがよくてカッコいいとは思いませんでした。
みりおくんとの並びがすごく良い。ムーアとアリステアの関係として、身長差も含めて実に見事なコンビでした。身体があるのと顔立ちが大人っぽいので、5年も上のみりおくんを相手に、懐の深いムーア役を演じ切って、見事な出来でした。
研2でこれだけできる人がいるのか!!という、純粋で新鮮な驚き。
一番ラスト、アリステアがピアノを弾き始めたときに、目尻から一滴(じゃないかな?)零れた涙が、とても綺麗でした(; ;)。
愛風ゆめ(ヘレナ/羽桜しずく)
これまた研2での大抜擢。台詞もあぶなげなく喋ってはいましたが、緊張が声に出ていて、聞き取りにくかったことは否めません。あと、衣装が(汗)。ヘレナの衣装って本当に難しいですよね!!ゆめちゃんは、本公演のシガレットガールがとても可愛かったので期待していたのですが、お化粧や髪型にもう一工夫あるともっと良いのになあ、と思いました。
美翔かずき(エルネスト/越乃リュウ)
やっぱりみっしょんの髭は最高に素敵だ♪♪
低い声を出すのに苦労していたようですが、非常に良い芝居をしてくれました。あの『がっかり』感と、それを隠そうとする小者っぷりがすごく良い味を出しています。みっしょんがどういう方向に進むのか長らく心配していましたが、なんとなく、もう大丈夫なような気がしました(*^ ^*)。
紫門ゆりや(ジークムント/遼河はるひ)、貴千碧(ヴィクトール/桐生園加)
お二人とも、GJでした!!あああ、新公だけだなんて勿体無い…。
いつまでも可愛いゆりやんと思っていたら、いつの間にかすっかり大人になって、格好よくなっていたことに吃驚しました(*^ ^*)。
まんちゃんとゆりやんのコンビは、同期だけあって息もぴったり、並びもいい感じです。お互い遠慮なく小突きあえているのも良かったし♪ ホッとしましたよーーー!!
ヴィクトールが失言したときのジークムントの突っ込みのタイミングとか、ずいぶん練習したんだろうなあ……と。完璧に自然(←不自然な日本語)でした!!
宇月颯(グラハム/未沙のえる)
はじめての老け役、でしょうか?元々芝居巧者なんですけど、今回はちょっと、いろんな意味で中途半端だったかな?と。もっと思い切って、髭をつけて老け役に徹しても勉強になって良かっただろうに、と思うし、逆に、ああいう役作りでいくなら、もっと細かいところまで「若者」にしてしまったほうがよかったと思います。
他の部分はずいぶん手をいれて辻褄を合わせていたはずの正塚さんが、宇月くんの役づくりにはついてはどういうアドバイスをしたのか、ちょっと知りたいなあと思ったりしました。
蘭乃はな(エスメラルダ/城咲あい)
すごく可愛くてよかったけど、あの役は結構崩れた色気みたいなものが絶対に必要なんですよね……。蘭ちゃんがすごく可愛いのとは別のところで、この役はあいちゃんの、あいちゃんのための役なんだなあ、と思いました。
煌月爽矢(クリストファー/龍真咲)
珠城くんとの並びは、結構良かったと思います。もう少し絞れると良いオトコになるだろうに…相変わらず惜しい人だわ。
まさおほど「ムーア大好き!」オーラを出してはいない役作りでしたが、最後にムーアを追いかけて交渉の場に来るときの必死さは可愛かったです。ただ、人に銃を向けたときの落ち着きというか腰の入り方はまだまだで、案外とまさおは上級生なんだなあ、と感心しました。
しかし、ずいぶん体格が違いそうに見えるのに、良く衣装がそのまま着れたなあ……。いや、まさおは見た目のイメージより背があるのは知っていますが、肩とかあんなにペラペラなのに(汗)。
とりあえず、今夜はこのあたりで。
.
先週本公演を観て、いろいろ書こうと思っていたのにまだ果たせていませんが、とりあえず、新人公演の印象を。
あ。すみません、ネタバレしますのでご容赦くださいませ。
前回の「エリザベート」と同様、研7で成績一番のみりおくんしか挨拶しない「明日海りおの新公」。
本公演とはかなり印象の違う舞台でした。
演出は、本公演と同じ正塚晴彦。ずいぶん丁寧に演出されていて、本公演もこのくらい細心の注意を払って演出されていたら、もう少しどうにかなったかもしれないのに……と思ったりしました。
明日海りお(アリステア/瀬奈じゅん)
一人の役者としての能力には十分な定評があったみりおくん。男役らしい優しさにみちた芝居で「アリステア」という人物像を塗り替えてみせたばかりでなく、研2の珠城りょうくんをしっかり支え、実力を発揮させた人間的魅力と役者としての包容力で、最後の新公に課せられた課題を完璧にクリアしてのけたのではないかと思います。
みりおくんのアリステアは、麻子さんのアリステアとはだいぶ違う人物でした。コンクールで失敗したのは、周囲の期待に応えられない恐怖に負けてしまったから。彼は優しくて、やさしすぎて、次々に載せられる“期待”という名の肩の重荷に気づかない振りを続けていた。
最悪の刻が訪れるまで。
でも。
何もかも喪った時、彼ははじめて、解き放たれて自由になる。
はじめて街へ出た彼が歌う『自由の讃歌』の曇りない明朗さが、みりおくんのアリステアの全てだったのだ、と、最後まで観て、あらためて思いました。
正塚さんの作品には、
①主人公が抱く何らかのトラウマを、新しい人間関係の構築(多くは女性との出会い)を通じて乗り越える
②トラウマを乗り越えたことによって、彼は新しい道を歩き出す。
というパターンが多いのですが。
「ラストプレイ」は、
①主人公が抱くトラウマを、新しい人間関係の構築(友人との出会い)を通じて乗り越える
ところまでは同じですが、②が無いんですね。トラウマを乗り越えたところで終わっている。
でも、みりおくんのアリステアは、このままムーアの傍で骨董の勉強をしつつ、「ピアノの生演奏が聴ける骨董店」を運営してい………そうな気がしないでもない(汗)。みりおくんの芝居はいつだって非常にリアルで、現実味があるんですよね。あの状況で、彼がコンサートピアニストに戻るというのはちょっと考え難い。でも、もう二度とピアノから離れることはないだろう……そんな、リアルな現実がみりおくんのアリステアにはあったような気がします。
珠城りょう(ムーア/霧矢大夢)
巧い人だとは思っていたのですが、あんなに押し出しがよくてカッコいいとは思いませんでした。
みりおくんとの並びがすごく良い。ムーアとアリステアの関係として、身長差も含めて実に見事なコンビでした。身体があるのと顔立ちが大人っぽいので、5年も上のみりおくんを相手に、懐の深いムーア役を演じ切って、見事な出来でした。
研2でこれだけできる人がいるのか!!という、純粋で新鮮な驚き。
一番ラスト、アリステアがピアノを弾き始めたときに、目尻から一滴(じゃないかな?)零れた涙が、とても綺麗でした(; ;)。
愛風ゆめ(ヘレナ/羽桜しずく)
これまた研2での大抜擢。台詞もあぶなげなく喋ってはいましたが、緊張が声に出ていて、聞き取りにくかったことは否めません。あと、衣装が(汗)。ヘレナの衣装って本当に難しいですよね!!ゆめちゃんは、本公演のシガレットガールがとても可愛かったので期待していたのですが、お化粧や髪型にもう一工夫あるともっと良いのになあ、と思いました。
美翔かずき(エルネスト/越乃リュウ)
やっぱりみっしょんの髭は最高に素敵だ♪♪
低い声を出すのに苦労していたようですが、非常に良い芝居をしてくれました。あの『がっかり』感と、それを隠そうとする小者っぷりがすごく良い味を出しています。みっしょんがどういう方向に進むのか長らく心配していましたが、なんとなく、もう大丈夫なような気がしました(*^ ^*)。
紫門ゆりや(ジークムント/遼河はるひ)、貴千碧(ヴィクトール/桐生園加)
お二人とも、GJでした!!あああ、新公だけだなんて勿体無い…。
いつまでも可愛いゆりやんと思っていたら、いつの間にかすっかり大人になって、格好よくなっていたことに吃驚しました(*^ ^*)。
まんちゃんとゆりやんのコンビは、同期だけあって息もぴったり、並びもいい感じです。お互い遠慮なく小突きあえているのも良かったし♪ ホッとしましたよーーー!!
ヴィクトールが失言したときのジークムントの突っ込みのタイミングとか、ずいぶん練習したんだろうなあ……と。完璧に自然(←不自然な日本語)でした!!
宇月颯(グラハム/未沙のえる)
はじめての老け役、でしょうか?元々芝居巧者なんですけど、今回はちょっと、いろんな意味で中途半端だったかな?と。もっと思い切って、髭をつけて老け役に徹しても勉強になって良かっただろうに、と思うし、逆に、ああいう役作りでいくなら、もっと細かいところまで「若者」にしてしまったほうがよかったと思います。
他の部分はずいぶん手をいれて辻褄を合わせていたはずの正塚さんが、宇月くんの役づくりにはついてはどういうアドバイスをしたのか、ちょっと知りたいなあと思ったりしました。
蘭乃はな(エスメラルダ/城咲あい)
すごく可愛くてよかったけど、あの役は結構崩れた色気みたいなものが絶対に必要なんですよね……。蘭ちゃんがすごく可愛いのとは別のところで、この役はあいちゃんの、あいちゃんのための役なんだなあ、と思いました。
煌月爽矢(クリストファー/龍真咲)
珠城くんとの並びは、結構良かったと思います。もう少し絞れると良いオトコになるだろうに…相変わらず惜しい人だわ。
まさおほど「ムーア大好き!」オーラを出してはいない役作りでしたが、最後にムーアを追いかけて交渉の場に来るときの必死さは可愛かったです。ただ、人に銃を向けたときの落ち着きというか腰の入り方はまだまだで、案外とまさおは上級生なんだなあ、と感心しました。
しかし、ずいぶん体格が違いそうに見えるのに、良く衣装がそのまま着れたなあ……。いや、まさおは見た目のイメージより背があるのは知っていますが、肩とかあんなにペラペラなのに(汗)。
とりあえず、今夜はこのあたりで。
.
先月CSで流れたバウホール公演「二人の貴公子」の録画を、やっと観ました(汗)。
いやー、何度観ても本当に美しいひとたちだこと(^ ^)うっとり。
この日記にももう一回書こうと思いながら、結局書かずじまいだったんですが、録画を視ながらあらためて思ったことがありましたので、少しだけ書かせていただきますね(^ ^)。
ちなみに、観劇直後に書いた日記はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200903310301395827/
上の日記にも書いていますが、パラモン(龍真咲)は子供なんだね、と映像を視てあらためて思いました。
子供だから、裏切りを許さないし、許せない。
子供すぎて、相手の立場に立って考えるとか、事情を斟酌するとか、そういうことができないんですね。嘘は嘘で、裏切りは裏切り。どんな事情があろうとも、嘘が嘘であるがゆえに絶対に許さない、という潔癖さがある。
だから彼には、アーサイトの闇を理解することができない。
心の奥では、理解したい、理解されたいと希っているのに…。
もし、森のはずれで遍歴の騎士(紫門ゆりや)に出会ったのがパラモンであったなら、裏切ることなど思いつきもせずに、何もしないで別れたんだろうな、と思ったんですよね。
だけど、アーサイト(明日海りお)は違う。彼は、精神面では完全に大人になってしまっている。熱情に狂って無関係な人を傷つけることさえ是としてしまう、それだけの熱を持っている人。
彼はパラモンを裏切ったことを自覚している。そして、パラモンが決して裏切りを許さないことも知っている。だから、彼にとっての至上の罪はパラモンを裏切ったことであって、その罪を背負っている以上、それを無駄にするわけにはいかない。つまり、彼にとって、遍歴の騎士を襲ったことはそのついででしか、ない。
…で。
アーサイトは、パラモンを超えたくなかったんだろうな、ということを凄く思ったんですよね。
多分、パラモンはそれ(アーサイトが自分を超えること)を受け入れられないだろうから。
だけど。それでも彼は、最後の最後にはパラモンと相対し、彼を超えることを希む。どうせ隣を歩むことが許されないのなら、せめて正面に立ちはだかりたい、と。
いっそ滅ぼしてしまいたい、と、思ったのかどうかはわかりませんが、私はそのつもりで観てい
ました。
パラモンは、アーサイトにとっての最大にして唯一の壁。それを超えなくては成人になれない。
なのに彼は、パラモンのいない世界で生きていくことに意味を見出せない。
自分に敗れたパラモンが、敗北をそれを受け入れて生きていくはずがない。あの誇り高くて我がままなパラモンが。
どのみち、一度関係がこじれてしまった以上、二度と並んで歩くことは出来ないのだ。
……ならば。
与える愛も、与えられる愛も拒み通して、ただわがままに、欲しいものを欲しがるばかりの子供。そんなパラモンを、どうしてアーサイトはそんなに愛してしまったのかと思うのですが。
そんなパラモンの弱さを許して受け入れるだけの闇が、みりおくんにはあるんだなあ、と感心しました。
そして、そんな心の闇こそが、パラモンには決して理解できない部分なのだろう、と。
仲良しの二人が、ちょっとしたことで口喧嘩になる場面が、この作品には二箇所あります。
最初に、テーバイの街を出るの出ないのと議論している場面と、牢の窓からエミーリア姫を垣間見て恋に落ちた運命の刻、と。
どちらも始まり方は似ていて、完全な言いがかりから始まって言い合いになり、お互いに対する悪口に移行し、そして、ふ、と黙り込む一瞬がくるんですね。
で。一回目は、そこで二人が顔を見合わせて吹き出し、仲直りしました。
でも二回目は、まるでその瞬間を見計らっていたように、牢番(研ルイス)が現れるんですよね。つまり、この牢番こそが運命の使者の役割を果たすことになる。この瞬間に、二人は分かれ道を選んでしまう。ラストの悲劇に到る途、を。
たぶん、ここで牢番が現れなかったら、一回目より時間はかかったにしても、いずれ二人は仲直りできたと思うんですよね。ずっと二人で、同じ牢の部屋に閉じ込められていたならば。たぶん、アーサイトが譲る形で。だから、アーサイトのエミーリアに対する恋がどれだけ深いかで仲直りまでにかかる時間が決まる。
でも、一番「こんな奴知るもんか!」と思っている瞬間に牢番が現れて、二人のうち一人だけを釈放する、と告げにきてしまう。
パラモンの煮えたぎる怒りは納まらないし、アーサイトの激情も、もう抑えられない。
もしかしたら、アーサイトにとっては生まれて初めてだったかもしれない、パラモン以外の人への憧憬。それが、途中で断ち切られようとしている。もはやパラモンに許されるはずはなく、憧れた人との細い糸さえ途絶えてしまう…その恐怖が、森の闇の中で変質していく。
喪い得ないものならば、奪い取れば、いい。
振り向かない友ならば、振り向かせれば、いい。
騎士としての誠意まで棄てて。自身の名前さえ振り捨てて、姫の傍らを選んだ彼は。
そこまでしても、姫の愛を得ることは叶わなかった……
姫が恋したのは、いつも傍にいてくれて、心を分け与えた親友の話を聴いてくれた優しい騎士ではなく、白い鹿の化身。
美しく謎めいた、知らない男。
パラモンは二人の女(エミーリアと牢番の娘)とに恋されますが、彼の人間性をきちんと理解して愛した(←美しい友愛ですよもちろん)のはアーサイトだけなんですよね。女たちは二人とも、彼の人間性を理解する前に、愛の意味を見失って別の世界へ行ってしまう。
それは、パラモンが誰のことも『愛して』はいなかったから、だと思うのです。
だから。
アーサイトは自らの死をもって、パラモンに愛を教えようとする。
エミーリアがパラモンに恋していることに、彼だけが気づいていたから。
彼が求めたのは勝利。すなわち、パラモンを超えること。パラモンを超えてしまえば、アーサイト自身が生きる意味を喪うことを知っていながら。
パラモンが、自らの額に刻む血の刻印。
アーサイトの教えたことをパラモンが受けいれたのかどうか、その答えを観客の想像に委ねた小柳さんの演出それ自体は、良かったと思います。全然違う作品ですけど、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を思い出しました。
ただ、そこに到る芝居の指導がちょっと甘かったかな、とは思ってしまうのですけれども……(がんばれまさお)。
他のメンバーのことをほとんど書いておりませんが。
テーセウス様(萬あきら)とペイリトース(磯野千尋)の重鎮お二人の重みが良かったです。
テーセウス様とペイリトースの関係が色っぽくて(^ ^)、もしかしたら、パラモンとアーサイトもこんな風でありえたのかもしれないな、と。
だからこそ、ペイリトースにはアーサイトの気持ちがわかったのだろうな、と。そういう含みと裏のある芝居はさすがだ、と思いました。
テーセウスの妻ヒポリタ(天野ほたる)の豊饒たる美しさについては以前にも書きましたが、
その結婚式に乱入してくる王妃たち(夏月都、玲実くれあ、琴音和葉)も実に良かったです。三人とも綺麗で、貫禄があって、芝居も歌も良くて。……まだ下級生なのにねぇ。
(光月)るうちゃんと蘭ちゃんのカップルの可愛らしさは格別ですね。
手の届かない太陽(パラモン)に恋をして、身を灼かれ、心も砕かれてしまう娘。牢の鍵を持ち出して、太陽のもとへ走り出す狂熱、ひたむきでまっすぐな狂気の恋。牢を出てきたパラモンに初めて触れて、うっとりと呟く「白くて綺麗な手……王子様の手!」という台詞一つで、パラモンを罪の自覚へ追い詰める、天使の恋。
そんな娘の傍らにそっと寄り添って、自身なさげにおずおずと頭を撫でる優しい手。最近ギャング続きのるうちゃんの、あんな優しくておっとりした温かな役を観ることができて、良かったです。本当に可愛かった♪
騎士フィロストラーテ(紫門ゆりや)は、とにかくほのぼのとして可愛かった♪ 登場場面での明るさ、明朗さ、闇のなさ。なかなかあそこまで闇をもたないキャラクターも少ないと思うんですよね。アーサイトにいきなり襲われてしまう隙だらけなところも良かったし、村人たちに助けられて、良いように使われて、あげくに「面白くなってきました」という件とか。あの素直さは財産ですね♪♪ (*^ ^*)。
劇作家(彩央寿音)以下の村人たちチームのチームワークの良さは、いかにも月組らしい楽しさに溢れていました。響れおな、貴千碧のコンビの息の合いようは素晴らしかった!!フィロストラーテを助けて、「うちに来れば、薬と、食べ物と、、、、それに台本がありやす♪」というまんちゃんが、最高に素敵です。
そして、ヒロイン格の千海華蘭ちゃんの可愛いことといったら♪
下級生の星輝つばさ、天翔りいら、珠城りょうの三人も、台詞とかは少なかったけど出番は多くてがんばっていたし、その成果は「エリザベート」以降に出てきていますよね。今回の公演の新人公演で大抜擢された珠城りょうさんも、がんばってほしいです!
シェイクスピアは、どうしてもメイン以外の女性の役が少なくなりがちなのですが。
(男優が女装していた時代なので、アンサンブルの女性がいなかった)
今回も、娘役は基本的に村娘しか役がなくて寂しかった……。咲希あかねちゃん筆頭に、みんな可愛い子だったのになあ。花陽みらちゃんもちょっと台詞があったりして目立ってましたけど、、、あああ、勿体無い。
娘役で目立ったのは、あとは侍女の真愛涼歌ちゃんですね。エミーリア姫付きの侍女で、一幕は常に姫と一緒。控えめな存在感と、台詞の口跡の明晰なのにおっとりと穏やかな話しぶりがすごく好きです。声がまろやかなんですよね。博多座の「ME AND MY GIRL」以来、侍女づいてますが、可愛くて巧くて、大好きです☆
途中でちょっと侍女に入っていた愛風ゆめちゃんもめっちゃ可愛くて、一回で覚えました♪
「森」の狂気と非現実感を巧く使った、物語世界全体を貫く構造的な発想といい、色彩感覚や人の配置といい、牢番の娘(蘭乃はな)と光月るうちゃんの不器用だけどほっこりと温かい愛情表現といい、小柳さんの作品としてはかなりの佳作だと思いました。
再演してほしいなーと思っていたのですが、しずくちゃんの卒業で夢に終わってしまったのがとても残念(T T)。あああ、もう一回、あの美しさをナマで観たかったなあ~。
.
いやー、何度観ても本当に美しいひとたちだこと(^ ^)うっとり。
この日記にももう一回書こうと思いながら、結局書かずじまいだったんですが、録画を視ながらあらためて思ったことがありましたので、少しだけ書かせていただきますね(^ ^)。
ちなみに、観劇直後に書いた日記はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200903310301395827/
上の日記にも書いていますが、パラモン(龍真咲)は子供なんだね、と映像を視てあらためて思いました。
子供だから、裏切りを許さないし、許せない。
子供すぎて、相手の立場に立って考えるとか、事情を斟酌するとか、そういうことができないんですね。嘘は嘘で、裏切りは裏切り。どんな事情があろうとも、嘘が嘘であるがゆえに絶対に許さない、という潔癖さがある。
だから彼には、アーサイトの闇を理解することができない。
心の奥では、理解したい、理解されたいと希っているのに…。
もし、森のはずれで遍歴の騎士(紫門ゆりや)に出会ったのがパラモンであったなら、裏切ることなど思いつきもせずに、何もしないで別れたんだろうな、と思ったんですよね。
だけど、アーサイト(明日海りお)は違う。彼は、精神面では完全に大人になってしまっている。熱情に狂って無関係な人を傷つけることさえ是としてしまう、それだけの熱を持っている人。
彼はパラモンを裏切ったことを自覚している。そして、パラモンが決して裏切りを許さないことも知っている。だから、彼にとっての至上の罪はパラモンを裏切ったことであって、その罪を背負っている以上、それを無駄にするわけにはいかない。つまり、彼にとって、遍歴の騎士を襲ったことはそのついででしか、ない。
…で。
アーサイトは、パラモンを超えたくなかったんだろうな、ということを凄く思ったんですよね。
多分、パラモンはそれ(アーサイトが自分を超えること)を受け入れられないだろうから。
だけど。それでも彼は、最後の最後にはパラモンと相対し、彼を超えることを希む。どうせ隣を歩むことが許されないのなら、せめて正面に立ちはだかりたい、と。
いっそ滅ぼしてしまいたい、と、思ったのかどうかはわかりませんが、私はそのつもりで観てい
ました。
パラモンは、アーサイトにとっての最大にして唯一の壁。それを超えなくては成人になれない。
なのに彼は、パラモンのいない世界で生きていくことに意味を見出せない。
自分に敗れたパラモンが、敗北をそれを受け入れて生きていくはずがない。あの誇り高くて我がままなパラモンが。
どのみち、一度関係がこじれてしまった以上、二度と並んで歩くことは出来ないのだ。
……ならば。
与える愛も、与えられる愛も拒み通して、ただわがままに、欲しいものを欲しがるばかりの子供。そんなパラモンを、どうしてアーサイトはそんなに愛してしまったのかと思うのですが。
そんなパラモンの弱さを許して受け入れるだけの闇が、みりおくんにはあるんだなあ、と感心しました。
そして、そんな心の闇こそが、パラモンには決して理解できない部分なのだろう、と。
仲良しの二人が、ちょっとしたことで口喧嘩になる場面が、この作品には二箇所あります。
最初に、テーバイの街を出るの出ないのと議論している場面と、牢の窓からエミーリア姫を垣間見て恋に落ちた運命の刻、と。
どちらも始まり方は似ていて、完全な言いがかりから始まって言い合いになり、お互いに対する悪口に移行し、そして、ふ、と黙り込む一瞬がくるんですね。
で。一回目は、そこで二人が顔を見合わせて吹き出し、仲直りしました。
でも二回目は、まるでその瞬間を見計らっていたように、牢番(研ルイス)が現れるんですよね。つまり、この牢番こそが運命の使者の役割を果たすことになる。この瞬間に、二人は分かれ道を選んでしまう。ラストの悲劇に到る途、を。
たぶん、ここで牢番が現れなかったら、一回目より時間はかかったにしても、いずれ二人は仲直りできたと思うんですよね。ずっと二人で、同じ牢の部屋に閉じ込められていたならば。たぶん、アーサイトが譲る形で。だから、アーサイトのエミーリアに対する恋がどれだけ深いかで仲直りまでにかかる時間が決まる。
でも、一番「こんな奴知るもんか!」と思っている瞬間に牢番が現れて、二人のうち一人だけを釈放する、と告げにきてしまう。
パラモンの煮えたぎる怒りは納まらないし、アーサイトの激情も、もう抑えられない。
もしかしたら、アーサイトにとっては生まれて初めてだったかもしれない、パラモン以外の人への憧憬。それが、途中で断ち切られようとしている。もはやパラモンに許されるはずはなく、憧れた人との細い糸さえ途絶えてしまう…その恐怖が、森の闇の中で変質していく。
喪い得ないものならば、奪い取れば、いい。
振り向かない友ならば、振り向かせれば、いい。
騎士としての誠意まで棄てて。自身の名前さえ振り捨てて、姫の傍らを選んだ彼は。
そこまでしても、姫の愛を得ることは叶わなかった……
姫が恋したのは、いつも傍にいてくれて、心を分け与えた親友の話を聴いてくれた優しい騎士ではなく、白い鹿の化身。
美しく謎めいた、知らない男。
パラモンは二人の女(エミーリアと牢番の娘)とに恋されますが、彼の人間性をきちんと理解して愛した(←美しい友愛ですよもちろん)のはアーサイトだけなんですよね。女たちは二人とも、彼の人間性を理解する前に、愛の意味を見失って別の世界へ行ってしまう。
それは、パラモンが誰のことも『愛して』はいなかったから、だと思うのです。
だから。
アーサイトは自らの死をもって、パラモンに愛を教えようとする。
エミーリアがパラモンに恋していることに、彼だけが気づいていたから。
彼が求めたのは勝利。すなわち、パラモンを超えること。パラモンを超えてしまえば、アーサイト自身が生きる意味を喪うことを知っていながら。
パラモンが、自らの額に刻む血の刻印。
アーサイトの教えたことをパラモンが受けいれたのかどうか、その答えを観客の想像に委ねた小柳さんの演出それ自体は、良かったと思います。全然違う作品ですけど、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を思い出しました。
ただ、そこに到る芝居の指導がちょっと甘かったかな、とは思ってしまうのですけれども……(がんばれまさお)。
他のメンバーのことをほとんど書いておりませんが。
テーセウス様(萬あきら)とペイリトース(磯野千尋)の重鎮お二人の重みが良かったです。
テーセウス様とペイリトースの関係が色っぽくて(^ ^)、もしかしたら、パラモンとアーサイトもこんな風でありえたのかもしれないな、と。
だからこそ、ペイリトースにはアーサイトの気持ちがわかったのだろうな、と。そういう含みと裏のある芝居はさすがだ、と思いました。
テーセウスの妻ヒポリタ(天野ほたる)の豊饒たる美しさについては以前にも書きましたが、
その結婚式に乱入してくる王妃たち(夏月都、玲実くれあ、琴音和葉)も実に良かったです。三人とも綺麗で、貫禄があって、芝居も歌も良くて。……まだ下級生なのにねぇ。
(光月)るうちゃんと蘭ちゃんのカップルの可愛らしさは格別ですね。
手の届かない太陽(パラモン)に恋をして、身を灼かれ、心も砕かれてしまう娘。牢の鍵を持ち出して、太陽のもとへ走り出す狂熱、ひたむきでまっすぐな狂気の恋。牢を出てきたパラモンに初めて触れて、うっとりと呟く「白くて綺麗な手……王子様の手!」という台詞一つで、パラモンを罪の自覚へ追い詰める、天使の恋。
そんな娘の傍らにそっと寄り添って、自身なさげにおずおずと頭を撫でる優しい手。最近ギャング続きのるうちゃんの、あんな優しくておっとりした温かな役を観ることができて、良かったです。本当に可愛かった♪
騎士フィロストラーテ(紫門ゆりや)は、とにかくほのぼのとして可愛かった♪ 登場場面での明るさ、明朗さ、闇のなさ。なかなかあそこまで闇をもたないキャラクターも少ないと思うんですよね。アーサイトにいきなり襲われてしまう隙だらけなところも良かったし、村人たちに助けられて、良いように使われて、あげくに「面白くなってきました」という件とか。あの素直さは財産ですね♪♪ (*^ ^*)。
劇作家(彩央寿音)以下の村人たちチームのチームワークの良さは、いかにも月組らしい楽しさに溢れていました。響れおな、貴千碧のコンビの息の合いようは素晴らしかった!!フィロストラーテを助けて、「うちに来れば、薬と、食べ物と、、、、それに台本がありやす♪」というまんちゃんが、最高に素敵です。
そして、ヒロイン格の千海華蘭ちゃんの可愛いことといったら♪
下級生の星輝つばさ、天翔りいら、珠城りょうの三人も、台詞とかは少なかったけど出番は多くてがんばっていたし、その成果は「エリザベート」以降に出てきていますよね。今回の公演の新人公演で大抜擢された珠城りょうさんも、がんばってほしいです!
シェイクスピアは、どうしてもメイン以外の女性の役が少なくなりがちなのですが。
(男優が女装していた時代なので、アンサンブルの女性がいなかった)
今回も、娘役は基本的に村娘しか役がなくて寂しかった……。咲希あかねちゃん筆頭に、みんな可愛い子だったのになあ。花陽みらちゃんもちょっと台詞があったりして目立ってましたけど、、、あああ、勿体無い。
娘役で目立ったのは、あとは侍女の真愛涼歌ちゃんですね。エミーリア姫付きの侍女で、一幕は常に姫と一緒。控えめな存在感と、台詞の口跡の明晰なのにおっとりと穏やかな話しぶりがすごく好きです。声がまろやかなんですよね。博多座の「ME AND MY GIRL」以来、侍女づいてますが、可愛くて巧くて、大好きです☆
途中でちょっと侍女に入っていた愛風ゆめちゃんもめっちゃ可愛くて、一回で覚えました♪
「森」の狂気と非現実感を巧く使った、物語世界全体を貫く構造的な発想といい、色彩感覚や人の配置といい、牢番の娘(蘭乃はな)と光月るうちゃんの不器用だけどほっこりと温かい愛情表現といい、小柳さんの作品としてはかなりの佳作だと思いました。
再演してほしいなーと思っていたのですが、しずくちゃんの卒業で夢に終わってしまったのがとても残念(T T)。あああ、もう一回、あの美しさをナマで観たかったなあ~。
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月組トークスペシャル
2009年7月29日 宝塚(月) コメント (10)宝塚月組 彩星りおん様、お誕生日おめでとうございます(はぁと)。
というわけで、お誕生日をお祝いしに(←嘘つくな)(っていうか、知らなかったくせに)、月組トークスペシャルに参加してまいりました。
メンバーは青樹泉、彩星りおん、鳳月杏ちゃんの三人。
いやーーーーー、ほんわかして可愛らしい三人でした。
男役二人は、白を基調に爽やかなスーツ姿でかっこよく、
りおんは白いちょっと不思議な形のミニで、ものすごくキュート。なんだか、生粋の娘役みたいな可愛いらしさに激落ち(*^ ^*)。「ME AND MY GIRL」本公演が終わってから転向したから、ちょうど一年とちょっとって感じなんですね。すっかり娘役がイタについて、めちゃくちゃしっかり者で素敵でした♪
もりえちゃんと杏ちゃんがほんわかと可愛らしいので、りおんがすごく落ち着いて大人に見えました(^ ^)。もりえちゃんも、さすがに舞台の話とかは落ち着いて大人っぽいんですけど、ちょっとした突っ込みとか、ぽろっと出る一言がいちいち可愛くて(汗)。
もりえちゃんと杏ちゃん、エルマー役で本役/新公の関係ですが、スタイルが近いので衣装はもりえちゃんのを着たそうです。「直しは無かった」そうで、いやー、もりえちゃんのスタイルに近いって凄いよなあ(@ @)と感心。
本公演については、役替りのこととか女官のこととか、いろいろ話してくれたのですが。
とりあえず、印象に残ったのは黒天使の鬘の話。
舞台稽古の時は、皆が凝りすぎ(?)で、長さとかもばらばらで、小池さんから却下されたのだそうです。「後姿は瀬奈トートと似たような長さに」という指示で、わずか1日か2日で全員が作り直したらしい。
杏ちゃんが、「全員が同じ鬘やさんに出していたので、全員(10人)分直した鬘やさんは、ほんとうに大変だったと思います」と飄々とコメントしていたのがおかしかった(^ ^)。
そういえば、4年前はもりえちゃんも黒天使だったなあ。あのときは黒髪まじりでしたが。そのときのエピソードは無かったですね、そういえば。
あと、杏ちゃんは、ロケットの時顔が白いので、あまり笑わずにクールな感じで踊っていたら「怖い」と言われた、と言ってました。……で、「今はどんな表情なんですか?」と突っ込まれておたおたしていたのが可愛かった。
もりえちゃんがさりげなく「男役なんだから、自分が格好良いと思う表情をすればいいんだよ」みたいなフォローをしていたのに感心してしまった(^ ^;ゞ
……それが出来るのは“男役10年”を経た今だからこそ、なんだと思うんですけどねぇ?
新公についても、「カフェの前の早替わりをしに一目散に袖に駆け込んでいく(エルマーたちの)姿を観て、大丈夫かなー、出てくるかなー、と心配になった」というもりえちゃんのコメントがすべてを物語っているというか(汗)。
上級生は皆、親心で見守っているんですよね、きっと。可愛いなあ。
それにしても。
もりえちゃんが杏ちゃんについて語った、「よく、昔の私と同じようなことを指摘されているので、私はこうやって乗り越えたよ、みたいなことを話したりするんですよ」というエピソードがとても微笑ましくて素敵でした。
たしかに、似てるところは色々あるような気がします。<もりえちゃんと杏ちゃん。
スタイルが抜群で踊れて美形で、、、なのに、時々すごーく頼りないというか、ひよひよしている時があるとか、そういうところとか。
杏ちゃんが、もりえちゃんを真っ直ぐに尊敬している様子なのが、すごく可愛かったです。
そして、照れているもりえちゃんはもっと可愛かった(←あれ?)
りおんは、新公について「娼婦の長であるマダム」っていう言い方をしていて、あ、なるほどね、と役作りを思い出して納得したりしました。
小さい頃からミュージカルが大好きで、舞台に立ちたいと思っていた、と熱く語っていたのが印象的でした。星組の「エリザベート」のビデオを観てファンになったので、今、「エリザベート」に出ているのがとても幸せ、と、本当に幸せそうで(^ ^)。
もりえちゃんが「ああ、その顔を見ると、入れてよかったね、と思う」とごく自然にコメントしていたのがすごく可笑しかったです。
もりえちゃん自身は、野生児のように外を駆け回っていたそうで(^ ^)。あんなに色白で美肌のもりえちゃんに「野生児」とか言われても信じられないよ(汗)。
そして、そんなもりえちゃんの合格までを描いた情報番組を見て受験した、と杏ちゃん。「録画して、何度も繰り返して見ては、もりえさんが合格した場面で泣いてました」というエピソードが、なんともいえず笑えます。不思議な縁ですよね、そういうのって。
三人の共通点は、みんな予科のころ玄関掃除だったこと(?)、だったかな。題目として、そういうネタがあったわけではないのですが。
誕生日は、特別ケーキが出てきたりとか、そういうことはなかったのですが。
途中で司会者が「今日はなんの日だかご存知ですか?」と振って、客席から「誕生日!」と言ってくれて。
もりえちゃんが先導する形で、「Happy Birthday」をみんなで歌いました♪
りおんの、ものすごく嬉しそうで幸せそうな“全開の”笑顔を見ることができて、私も幸せなプレゼントを貰ったような気がしました(*^ ^*)。
「こんなに大勢の方に祝っていただいたのは初めてです☆」というコメントが、実感がこもっていて良かったなあ……ああ、りおんがあんまりにも可愛すぎて、見惚れすぎてて何を話していたか覚えてないよ………(↓)。
.
というわけで、お誕生日をお祝いしに(←嘘つくな)(っていうか、知らなかったくせに)、月組トークスペシャルに参加してまいりました。
メンバーは青樹泉、彩星りおん、鳳月杏ちゃんの三人。
いやーーーーー、ほんわかして可愛らしい三人でした。
男役二人は、白を基調に爽やかなスーツ姿でかっこよく、
りおんは白いちょっと不思議な形のミニで、ものすごくキュート。なんだか、生粋の娘役みたいな可愛いらしさに激落ち(*^ ^*)。「ME AND MY GIRL」本公演が終わってから転向したから、ちょうど一年とちょっとって感じなんですね。すっかり娘役がイタについて、めちゃくちゃしっかり者で素敵でした♪
もりえちゃんと杏ちゃんがほんわかと可愛らしいので、りおんがすごく落ち着いて大人に見えました(^ ^)。もりえちゃんも、さすがに舞台の話とかは落ち着いて大人っぽいんですけど、ちょっとした突っ込みとか、ぽろっと出る一言がいちいち可愛くて(汗)。
もりえちゃんと杏ちゃん、エルマー役で本役/新公の関係ですが、スタイルが近いので衣装はもりえちゃんのを着たそうです。「直しは無かった」そうで、いやー、もりえちゃんのスタイルに近いって凄いよなあ(@ @)と感心。
本公演については、役替りのこととか女官のこととか、いろいろ話してくれたのですが。
とりあえず、印象に残ったのは黒天使の鬘の話。
舞台稽古の時は、皆が凝りすぎ(?)で、長さとかもばらばらで、小池さんから却下されたのだそうです。「後姿は瀬奈トートと似たような長さに」という指示で、わずか1日か2日で全員が作り直したらしい。
杏ちゃんが、「全員が同じ鬘やさんに出していたので、全員(10人)分直した鬘やさんは、ほんとうに大変だったと思います」と飄々とコメントしていたのがおかしかった(^ ^)。
そういえば、4年前はもりえちゃんも黒天使だったなあ。あのときは黒髪まじりでしたが。そのときのエピソードは無かったですね、そういえば。
あと、杏ちゃんは、ロケットの時顔が白いので、あまり笑わずにクールな感じで踊っていたら「怖い」と言われた、と言ってました。……で、「今はどんな表情なんですか?」と突っ込まれておたおたしていたのが可愛かった。
もりえちゃんがさりげなく「男役なんだから、自分が格好良いと思う表情をすればいいんだよ」みたいなフォローをしていたのに感心してしまった(^ ^;ゞ
……それが出来るのは“男役10年”を経た今だからこそ、なんだと思うんですけどねぇ?
新公についても、「カフェの前の早替わりをしに一目散に袖に駆け込んでいく(エルマーたちの)姿を観て、大丈夫かなー、出てくるかなー、と心配になった」というもりえちゃんのコメントがすべてを物語っているというか(汗)。
上級生は皆、親心で見守っているんですよね、きっと。可愛いなあ。
それにしても。
もりえちゃんが杏ちゃんについて語った、「よく、昔の私と同じようなことを指摘されているので、私はこうやって乗り越えたよ、みたいなことを話したりするんですよ」というエピソードがとても微笑ましくて素敵でした。
たしかに、似てるところは色々あるような気がします。<もりえちゃんと杏ちゃん。
スタイルが抜群で踊れて美形で、、、なのに、時々すごーく頼りないというか、ひよひよしている時があるとか、そういうところとか。
杏ちゃんが、もりえちゃんを真っ直ぐに尊敬している様子なのが、すごく可愛かったです。
そして、照れているもりえちゃんはもっと可愛かった(←あれ?)
りおんは、新公について「娼婦の長であるマダム」っていう言い方をしていて、あ、なるほどね、と役作りを思い出して納得したりしました。
小さい頃からミュージカルが大好きで、舞台に立ちたいと思っていた、と熱く語っていたのが印象的でした。星組の「エリザベート」のビデオを観てファンになったので、今、「エリザベート」に出ているのがとても幸せ、と、本当に幸せそうで(^ ^)。
もりえちゃんが「ああ、その顔を見ると、入れてよかったね、と思う」とごく自然にコメントしていたのがすごく可笑しかったです。
もりえちゃん自身は、野生児のように外を駆け回っていたそうで(^ ^)。あんなに色白で美肌のもりえちゃんに「野生児」とか言われても信じられないよ(汗)。
そして、そんなもりえちゃんの合格までを描いた情報番組を見て受験した、と杏ちゃん。「録画して、何度も繰り返して見ては、もりえさんが合格した場面で泣いてました」というエピソードが、なんともいえず笑えます。不思議な縁ですよね、そういうのって。
三人の共通点は、みんな予科のころ玄関掃除だったこと(?)、だったかな。題目として、そういうネタがあったわけではないのですが。
誕生日は、特別ケーキが出てきたりとか、そういうことはなかったのですが。
途中で司会者が「今日はなんの日だかご存知ですか?」と振って、客席から「誕生日!」と言ってくれて。
もりえちゃんが先導する形で、「Happy Birthday」をみんなで歌いました♪
りおんの、ものすごく嬉しそうで幸せそうな“全開の”笑顔を見ることができて、私も幸せなプレゼントを貰ったような気がしました(*^ ^*)。
「こんなに大勢の方に祝っていただいたのは初めてです☆」というコメントが、実感がこもっていて良かったなあ……ああ、りおんがあんまりにも可愛すぎて、見惚れすぎてて何を話していたか覚えてないよ………(↓)。
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若人たちのエリザベート【3】
2009年7月26日 宝塚(月) コメント (7)東京宝塚劇場 月組新人公演「エリザベート」より。
この週末、本公演も観てまいりました。もう多分チケット取れないだろうから、これで最後になっちゃうだろうなあ(; ;)。かろうじて三人のルドルフを制覇できたのは良かったんですが、もうちょっと観たかったのになぁ……。
とりあえず、歌については本公演はさすがだな、と思いました。あいちゃんも、すこーしづつすこーしづつ低音が伸びてきているようで嬉しいです(^ ^)。楽まで気を抜かずにがんばって!!
しかし、相変わらず麗しいですゾフィー様。そして、ルドヴィカがさらに可愛くなっていてびっくり(惚)。一世代前のバイエルン王家の話とか、誰か作ってくれないかなあ(汗)(←「帝冠の恋」でいいんだけど。あいちゃんゾフィーで)
ルドルフ三人の中で、一番「引っ張り込まれる」度が高かったのはあひちゃん(遼河はるひ)でしたね。一番可哀相なルドルフでした。エルマーよりはずっと似合ってて、良かったです。ジェラルドの悪夢を繰り返さないでくれてありがとう(♪)
もりえちゃん(青樹泉)は、前にも書きましたが自ら闇に向かって踏み込んでいくルドルフで、今回公演の演出としては一番はまっていたんじゃないかと思います。新公の煌月爽矢さんの
ルドルフも、もりえちゃん版をベースにしていたような気がします(もちろん、だいぶ違いますけど)。
……ただ、この人は髭がすごーくよく似合うので、ルドルフだと勿体無いです(きっぱり)(←どういうこだわりなんだ)というわけで、エルマーがあまりにも格好良くて惚れてしまいました(滝汗)。
みりおくんは、やっと髭がすこーし馴染んできたかな……?大劇場でシュテファン役を観たときは、童顔の中に髭だけういていて、どこのとっちゃん坊やかと切なくなったのですが、もうそんなことは無かったです!!ああ、良かった♪
その美貌がルドルフ役にはぴったりだと思われがちですが、この人は本質的に「愛される」役よりも「恋する」あるいは「求める」役の方が似合うし得意な個性の持ち主なので、本当はエルマーを演じてみてほしかったです。……というか、トートが一番似合ってるよ(汗)。ああ、いつか本公演で演じてみてほしい……。
久しぶりに本公演を観て、今回の新人公演は、芝居としてはかなりハイレベルだったんだな、とあらためて思いました。
本公演とはまったく違うお芝居を、一人一人がちゃんと考えていたのが嬉しい。「二人の貴公子」メンバーが多かったのが良かったのでしょうか。小柳さん、がんばったなあ(*^ ^*)。
歌はいろいろ問題のある人がたくさんいましたが(ごめんなさい)、芝居は本当に、皆が良かったです。
そんな中で、みりおくんは歌も頭一つ抜けていた印象。さすがに低音の歌いだしは苦戦していましたが、あのくらいなら訓練次第でどうにでもなります。なんといっても、甘くて伸びやかな声が良かった!
成績順でも長で、主演だから、最後のご挨拶もみりおくんだけ。実に堂々とした、「みりおの新公」を象徴するようなしっかりとした挨拶でした。
89期はまだ半年あるけど、みりおくんはもう、一足先に卒業してもいいような気がします。いや、まだまだ観てみたいけど、それよりも本役で大きい役をつけてあげてほしい。……プルキルクラスの悪役が有るんだったら、ぜひ挑戦してみてほしい(*^ ^*)のはヤマヤマですが、正塚さんじゃあ期待できないしな……。
そうそう。今回は一生懸命チェックしたので、かろうじて一幕での沢希理寿ちゃんを捕獲できました(^ ^)。びっくりするほど美人だった!!(@ @)
マダム・ヴォルフなだけなら一幕は男役で問題ないはずなのに、あえて一幕から女役でアルバイトさせているってことは、もしかして転向する可能性があるのかなあ……。
美人だし、歌えるし、転向もありかとは思うんですが、ちょっとキャラ的に妃鳳こころとかぶりそうな気もする……(^ ^;ゞ
などと、本公演の話で長くなってしまって申し訳ありません。
新人公演の続きは、そのマダム・ヴォルフから。
○マダム・ヴォルフ(沢希理寿/彩星りおん)
一年前には、「ME AND MY GIRL」新公でマリア侯爵夫人を演じていたりおん。
ちょっと阿呆っぽい垂れ目メークに泣きぼくろ、ものすごくしどけなくて色っぽい娼婦の親玉でした(*^ ^*)。
本役の理寿ちゃんは、どちらかというと(美人だけど)遣り手婆って感じなのに、りおんはあくまでも娼婦の親玉な感じ。蓮っ葉で魅力的で、まだまだ引退したツモリなんてない、重臣たち一人一人にしっかり色目をつかいながら、お仕事はお仕事と割り切っている、その現実的な小狡さ。
歌も良かったし、キャラ立てもすごく良かったです。宇月くんとの同期並びもお似合いで色っぽくて(*^ ^*)。思い切ってスカートの中に手を突っ込んだ宇月くんの遠慮のなさにちょっと笑いました。
<重臣たち>
○グリュン伯爵(研ルイス/美翔かずき)
グリュンネ伯爵ってハプスブルク王朝を支えた重鎮のはずなんですけど、あんなに素敵で面白いのってありなんでしょうか?(誰に)
みっしょん……本当に楽しそうに演じていて、あなたが幸せそうだから私もとても幸せになったんですけど。髭もよく似合って、あまりの美老人ぶりに惚れ直しましたけど。声もとっても良いんですけど……。
……ああ、なぜあなたはみっしょんなの?私か?私が惚れたのがいけないのか?あんなに美形なのに、どうしてどうし(黙)。
○シュヴァルツェンベルク公爵(星条海斗/有瀬そう)
なかなかに押し出しのいい、立派な将軍でした。あんまり巧い人だという印象もなかったのですが、迫力もあってよかったです。もうちょっと絞ると二枚目でいけると思うんだけどなあ…。
○ラウシャー大司教(綾月せり/輝城みつる)
いやー、さすがでした。良い声だし巧いなあ(惚)。あの学年であの音域が出るとは(@ @)。
すっかり私の中では鳴海じゅんさんに似た人、という分類になっているんですが、どうなんでしょうか。まだ丸いけど、相当な美形ですよね♪ 声の強さも良く似ていて、好きな声質です。将来が楽しみ!!
○ヒューブナー男爵(彩央寿音/瑞羽奏都)
○ケンペン男爵(華央あみり/海桐望)
すみません、ここは二人まとめて。いやー、本役のお二人があまりにも格好良くて胡散臭くて最初からオジサマで素敵なので、美形のお二人はちょっと割を食った感もありましたが(汗)。こないだの雪組板以来、この二人は美形枠なので、なんだか嬉しくなりました(←意味不明)
それにしても、海桐さんの髭の似合いっぷりは凄いですね。ちょっと線が細いけど、美オジサマっぷりではあちょうさんにも劣らないかも!!(←大袈裟?)
○リヒテンシュタイン伯爵夫人(憧花ゆりの/夏鳳しおり)
タイプが大分違いますが、本公演も新公も比較的硬くて鋭い声の持ち主で、今回の演出意図としてはリヒテンシュタインは硬く、っていうのがあったのかなー?と思いました。
今までは、前回月組の(紫城)るいちゃんを除いては、声の豊かなベテラン歌手があたることが多かった役なので。
夏鳳さんとゾフィー役の玲実くれあちゃんも同期なんですけど、さすがにお互いいっぱいいっぱいだったのか、あいちゃんとすずなみたいな深い“信頼関係”はあまり感じられず、残念。でも、ただ一面的に冷たいわけではなく、国のためという気持ちがちゃんとあったので、きちんと役として呼吸できていたような気がします。
○美容師(白雪さち花/花陽みら)
白雪さんも柔らかなヴェルヴェットのような美声で良いなあ~♪と日々思っていたのですが、みらちゃんも本当に良い声ですね。もっとちゃんとソロのある役を早く観てみたいです。
踊れるし歌えるし可愛いし、これからの活躍が本当に楽しみ!
○侍女1(真愛涼歌/愛風ゆめ)
こちらはもう(*^ ^*)。本公演でも侍女の中で目立っている美少女ですよね。いやー、本当に可愛い!
声は初めて聴いたと思うんですが、とても可愛らしくて、嬉しくなってしまいました。94期なのね(@ @)。たぶん、「アパショナード」のロケットで可愛いなあと思っていた子だと思うんですが(←違っていたらすみません)、可愛い子はちゃーんと出てくるんですねぇ。
○死刑囚の母(妃鳳こころ/真愛涼歌)
お気に入りの真愛さんですが、すごい迫力で吃驚しました。
「ME AND MY GIRL」でも「二人の貴公子」でも、かなり出ずっぱりで主役級の人たちに絡む召使の役を、自然に、かつ温かみをもって演じた実力派。若いのに、相手の芝居を読んであわせる余裕があって凄いなーと思っていたんですが、今回も出番は少ないながらいい仕事をしてくれました(*^ ^*)。
幕が開いた後、ストーリーが本格的に動き出す前の大事な場面ですが、フランツの人物像を端的にあらわすエピソードなのですごく重要なんですよね。そのあたりをきちんと理解した上で演じているのがよくわかる。場を読める役者って少ないので、素直に感心します。ちょっとタイプは違いますが、青葉みちるちゃん系の役者になってくれたら言うことないなあ(*^ ^*)。
○侍従(美翔かずき・千海華蘭/星那由貴・煌海ルイセ)
本役(の片方)みっしょんがあまりにも楽しそうに間断なくアレコレやらかしてくれるので、ついつい新公は物足りないな、とか思ってしまいました。……ごめんなさい。それでいいんです。ええ。とても良かったです。お二人とも(^ ^)。
パントマイムとかスローモーションとか、意外とテクニックとして難しいものがある役ですが、そつなくこなしていて違和感なかったのはさすが♪
<市民たち>
「カフェ」も「ミルク」も、それから「キッチュ」も、皆それぞれに小芝居していて楽しそうでした。特に「カフェ」かな。男役も女役も、人数を多く見せようとしてかグルグル歩き回りながら芝居していて、全部はとても観られませんでしたが、とにかく楽しそうでした。
「ミルク」は、前回月組から今の演出になったのですが、今回本公演ではかなりおとなしい感じだったので、新公でだいぶがんばっているのを観て嬉しかったです。(席が2階のてっぺんだったので、あまりダイレクトに迫力を感じることはできませんでしたが/涙)
月組オリジナル(?)なんだから、誇りをもってがんばって!!
「キッチュ」の少年少女(香咲蘭、都月みあ)が可愛くて可愛くて、かなり壊れました(^ ^;ゞ。そんなんばっかりで本当にすみません。ああ、それにしても!月組も花組に負けず劣らず可愛い子が揃っているので、世界の美女たちの場面は残してほしかったなあ……(←無理)
以上です。
月組ファンとして、良い作品を良いキャストで上演できて本当に良かったな、と思います。
皆が何かを掴んで成長してくれたのを、本公演で確認できたので、それがとても嬉しい。
麻子さんの卒業を見えた今、この新公学年メンバーががんばって育って、半年後にトップさんが替わったら、その穴を埋めていかなくてはいけないわけですから。
死ぬ気でがんばってほしいなあ、と思います。
月組の未来が、幸いでありますように☆
.
この週末、本公演も観てまいりました。もう多分チケット取れないだろうから、これで最後になっちゃうだろうなあ(; ;)。かろうじて三人のルドルフを制覇できたのは良かったんですが、もうちょっと観たかったのになぁ……。
とりあえず、歌については本公演はさすがだな、と思いました。あいちゃんも、すこーしづつすこーしづつ低音が伸びてきているようで嬉しいです(^ ^)。楽まで気を抜かずにがんばって!!
しかし、相変わらず麗しいですゾフィー様。そして、ルドヴィカがさらに可愛くなっていてびっくり(惚)。一世代前のバイエルン王家の話とか、誰か作ってくれないかなあ(汗)(←「帝冠の恋」でいいんだけど。あいちゃんゾフィーで)
ルドルフ三人の中で、一番「引っ張り込まれる」度が高かったのはあひちゃん(遼河はるひ)でしたね。一番可哀相なルドルフでした。エルマーよりはずっと似合ってて、良かったです。ジェラルドの悪夢を繰り返さないでくれてありがとう(♪)
もりえちゃん(青樹泉)は、前にも書きましたが自ら闇に向かって踏み込んでいくルドルフで、今回公演の演出としては一番はまっていたんじゃないかと思います。新公の煌月爽矢さんの
ルドルフも、もりえちゃん版をベースにしていたような気がします(もちろん、だいぶ違いますけど)。
……ただ、この人は髭がすごーくよく似合うので、ルドルフだと勿体無いです(きっぱり)(←どういうこだわりなんだ)というわけで、エルマーがあまりにも格好良くて惚れてしまいました(滝汗)。
みりおくんは、やっと髭がすこーし馴染んできたかな……?大劇場でシュテファン役を観たときは、童顔の中に髭だけういていて、どこのとっちゃん坊やかと切なくなったのですが、もうそんなことは無かったです!!ああ、良かった♪
その美貌がルドルフ役にはぴったりだと思われがちですが、この人は本質的に「愛される」役よりも「恋する」あるいは「求める」役の方が似合うし得意な個性の持ち主なので、本当はエルマーを演じてみてほしかったです。……というか、トートが一番似合ってるよ(汗)。ああ、いつか本公演で演じてみてほしい……。
久しぶりに本公演を観て、今回の新人公演は、芝居としてはかなりハイレベルだったんだな、とあらためて思いました。
本公演とはまったく違うお芝居を、一人一人がちゃんと考えていたのが嬉しい。「二人の貴公子」メンバーが多かったのが良かったのでしょうか。小柳さん、がんばったなあ(*^ ^*)。
歌はいろいろ問題のある人がたくさんいましたが(ごめんなさい)、芝居は本当に、皆が良かったです。
そんな中で、みりおくんは歌も頭一つ抜けていた印象。さすがに低音の歌いだしは苦戦していましたが、あのくらいなら訓練次第でどうにでもなります。なんといっても、甘くて伸びやかな声が良かった!
成績順でも長で、主演だから、最後のご挨拶もみりおくんだけ。実に堂々とした、「みりおの新公」を象徴するようなしっかりとした挨拶でした。
89期はまだ半年あるけど、みりおくんはもう、一足先に卒業してもいいような気がします。いや、まだまだ観てみたいけど、それよりも本役で大きい役をつけてあげてほしい。……プルキルクラスの悪役が有るんだったら、ぜひ挑戦してみてほしい(*^ ^*)のはヤマヤマですが、正塚さんじゃあ期待できないしな……。
そうそう。今回は一生懸命チェックしたので、かろうじて一幕での沢希理寿ちゃんを捕獲できました(^ ^)。びっくりするほど美人だった!!(@ @)
マダム・ヴォルフなだけなら一幕は男役で問題ないはずなのに、あえて一幕から女役でアルバイトさせているってことは、もしかして転向する可能性があるのかなあ……。
美人だし、歌えるし、転向もありかとは思うんですが、ちょっとキャラ的に妃鳳こころとかぶりそうな気もする……(^ ^;ゞ
などと、本公演の話で長くなってしまって申し訳ありません。
新人公演の続きは、そのマダム・ヴォルフから。
○マダム・ヴォルフ(沢希理寿/彩星りおん)
一年前には、「ME AND MY GIRL」新公でマリア侯爵夫人を演じていたりおん。
ちょっと阿呆っぽい垂れ目メークに泣きぼくろ、ものすごくしどけなくて色っぽい娼婦の親玉でした(*^ ^*)。
本役の理寿ちゃんは、どちらかというと(美人だけど)遣り手婆って感じなのに、りおんはあくまでも娼婦の親玉な感じ。蓮っ葉で魅力的で、まだまだ引退したツモリなんてない、重臣たち一人一人にしっかり色目をつかいながら、お仕事はお仕事と割り切っている、その現実的な小狡さ。
歌も良かったし、キャラ立てもすごく良かったです。宇月くんとの同期並びもお似合いで色っぽくて(*^ ^*)。思い切ってスカートの中に手を突っ込んだ宇月くんの遠慮のなさにちょっと笑いました。
<重臣たち>
○グリュン伯爵(研ルイス/美翔かずき)
グリュンネ伯爵ってハプスブルク王朝を支えた重鎮のはずなんですけど、あんなに素敵で面白いのってありなんでしょうか?(誰に)
みっしょん……本当に楽しそうに演じていて、あなたが幸せそうだから私もとても幸せになったんですけど。髭もよく似合って、あまりの美老人ぶりに惚れ直しましたけど。声もとっても良いんですけど……。
……ああ、なぜあなたはみっしょんなの?私か?私が惚れたのがいけないのか?あんなに美形なのに、どうしてどうし(黙)。
○シュヴァルツェンベルク公爵(星条海斗/有瀬そう)
なかなかに押し出しのいい、立派な将軍でした。あんまり巧い人だという印象もなかったのですが、迫力もあってよかったです。もうちょっと絞ると二枚目でいけると思うんだけどなあ…。
○ラウシャー大司教(綾月せり/輝城みつる)
いやー、さすがでした。良い声だし巧いなあ(惚)。あの学年であの音域が出るとは(@ @)。
すっかり私の中では鳴海じゅんさんに似た人、という分類になっているんですが、どうなんでしょうか。まだ丸いけど、相当な美形ですよね♪ 声の強さも良く似ていて、好きな声質です。将来が楽しみ!!
○ヒューブナー男爵(彩央寿音/瑞羽奏都)
○ケンペン男爵(華央あみり/海桐望)
すみません、ここは二人まとめて。いやー、本役のお二人があまりにも格好良くて胡散臭くて最初からオジサマで素敵なので、美形のお二人はちょっと割を食った感もありましたが(汗)。こないだの雪組板以来、この二人は美形枠なので、なんだか嬉しくなりました(←意味不明)
それにしても、海桐さんの髭の似合いっぷりは凄いですね。ちょっと線が細いけど、美オジサマっぷりではあちょうさんにも劣らないかも!!(←大袈裟?)
○リヒテンシュタイン伯爵夫人(憧花ゆりの/夏鳳しおり)
タイプが大分違いますが、本公演も新公も比較的硬くて鋭い声の持ち主で、今回の演出意図としてはリヒテンシュタインは硬く、っていうのがあったのかなー?と思いました。
今までは、前回月組の(紫城)るいちゃんを除いては、声の豊かなベテラン歌手があたることが多かった役なので。
夏鳳さんとゾフィー役の玲実くれあちゃんも同期なんですけど、さすがにお互いいっぱいいっぱいだったのか、あいちゃんとすずなみたいな深い“信頼関係”はあまり感じられず、残念。でも、ただ一面的に冷たいわけではなく、国のためという気持ちがちゃんとあったので、きちんと役として呼吸できていたような気がします。
○美容師(白雪さち花/花陽みら)
白雪さんも柔らかなヴェルヴェットのような美声で良いなあ~♪と日々思っていたのですが、みらちゃんも本当に良い声ですね。もっとちゃんとソロのある役を早く観てみたいです。
踊れるし歌えるし可愛いし、これからの活躍が本当に楽しみ!
○侍女1(真愛涼歌/愛風ゆめ)
こちらはもう(*^ ^*)。本公演でも侍女の中で目立っている美少女ですよね。いやー、本当に可愛い!
声は初めて聴いたと思うんですが、とても可愛らしくて、嬉しくなってしまいました。94期なのね(@ @)。たぶん、「アパショナード」のロケットで可愛いなあと思っていた子だと思うんですが(←違っていたらすみません)、可愛い子はちゃーんと出てくるんですねぇ。
○死刑囚の母(妃鳳こころ/真愛涼歌)
お気に入りの真愛さんですが、すごい迫力で吃驚しました。
「ME AND MY GIRL」でも「二人の貴公子」でも、かなり出ずっぱりで主役級の人たちに絡む召使の役を、自然に、かつ温かみをもって演じた実力派。若いのに、相手の芝居を読んであわせる余裕があって凄いなーと思っていたんですが、今回も出番は少ないながらいい仕事をしてくれました(*^ ^*)。
幕が開いた後、ストーリーが本格的に動き出す前の大事な場面ですが、フランツの人物像を端的にあらわすエピソードなのですごく重要なんですよね。そのあたりをきちんと理解した上で演じているのがよくわかる。場を読める役者って少ないので、素直に感心します。ちょっとタイプは違いますが、青葉みちるちゃん系の役者になってくれたら言うことないなあ(*^ ^*)。
○侍従(美翔かずき・千海華蘭/星那由貴・煌海ルイセ)
本役(の片方)みっしょんがあまりにも楽しそうに間断なくアレコレやらかしてくれるので、ついつい新公は物足りないな、とか思ってしまいました。……ごめんなさい。それでいいんです。ええ。とても良かったです。お二人とも(^ ^)。
パントマイムとかスローモーションとか、意外とテクニックとして難しいものがある役ですが、そつなくこなしていて違和感なかったのはさすが♪
<市民たち>
「カフェ」も「ミルク」も、それから「キッチュ」も、皆それぞれに小芝居していて楽しそうでした。特に「カフェ」かな。男役も女役も、人数を多く見せようとしてかグルグル歩き回りながら芝居していて、全部はとても観られませんでしたが、とにかく楽しそうでした。
「ミルク」は、前回月組から今の演出になったのですが、今回本公演ではかなりおとなしい感じだったので、新公でだいぶがんばっているのを観て嬉しかったです。(席が2階のてっぺんだったので、あまりダイレクトに迫力を感じることはできませんでしたが/涙)
月組オリジナル(?)なんだから、誇りをもってがんばって!!
「キッチュ」の少年少女(香咲蘭、都月みあ)が可愛くて可愛くて、かなり壊れました(^ ^;ゞ。そんなんばっかりで本当にすみません。ああ、それにしても!月組も花組に負けず劣らず可愛い子が揃っているので、世界の美女たちの場面は残してほしかったなあ……(←無理)
以上です。
月組ファンとして、良い作品を良いキャストで上演できて本当に良かったな、と思います。
皆が何かを掴んで成長してくれたのを、本公演で確認できたので、それがとても嬉しい。
麻子さんの卒業を見えた今、この新公学年メンバーががんばって育って、半年後にトップさんが替わったら、その穴を埋めていかなくてはいけないわけですから。
死ぬ気でがんばってほしいなあ、と思います。
月組の未来が、幸いでありますように☆
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若人たちのエリザベート【2】
2009年7月25日 宝塚(月)東京宝塚劇場 月組新人公演「エリザベート」より。
主役二人と、全体の演出については前回書かせていただきましたので、キャストごとに、(なるべく)簡単に。
<ハプスブルクご一門>
○フランツ・ヨーゼフ(霧矢大夢/紫門ゆりや)
あまりにも優しくて、心が苦しくなるほど繊細で無力なフランツでした。
もともと、誠実でしっかりとした芝居をする人ですが、「嵐も怖くない」は、もっと若さを出した方がよかったような気がします(せっかく若いんだし!)。
百戦錬磨の本役さんはさすがだなあ、と思ってしまいました。
「扉を開けておくれ」から一幕ラストに続く流れはすごく良かったと思います。。優しさと線の細さが個性になったな、と感じさせてくれた一場面でした。
葬儀から「夜のボート」にかけての、悔いをにじませた老いの表現も良かったです。
全体に、本役ほどマザコンぶりを表には出さず、ただ本人の“優しさ”(=優柔不断さ)を行動の理由においた役作りだったような気がしました。穏やかでひっこみじあんで、国を憂えつつも画期的な手をうつくとができない皇帝。彼女なりに、一本筋のとおった一人の人間を表現できていたと思います。
……あまりにも優しすぎてルドルフとの対決が全然ダメだったところなど、作品におけるフランツの役割としてちょっと疑問を感じたところもありましたけど(- -;
声が軽いから、もっと歌いだしとかに苦労するかと思っていたのですが、音域は案外と広いんですね(*^ ^*)。よくがんばっていたと思います、うん(←贔屓目すぎる?)
○ゾフィー(城咲あい/玲実くれあ)
今回の本公演のゾフィーの解釈を踏襲してはいたようですが、あいちゃんほどの華やかさがないのでちょっと苦戦…といったところ。歌に結構期待していたのですが、やっぱりゾフィーのナンバーは難しいんですね。っていうか、あいちゃん本当にがんばったんだなあ(感心)。
○ルドルフ(役替り/煌月爽矢)
私は、本役はみりおくんともりえちゃんのルドルフを観ているのですが、、、どちらかと言うともりえちゃんに近いキャラクターだったような気がします。ヤル気満々で情熱的で、トートに引っ張り込まれるのではなく結構積極的に踏み込んでいく感じ。
なんでだか、もう少し背が高いイメージがあったのですが、思ったよりみりおくんと差がなくてちょっとびっくり(汗)。杏ちゃんの方がだいぶ高いんですね。ルドルフとエルマーの身長差にちょっと萌え(←え?)
○少年ルドルフ(羽桜しずく/千海華蘭)
からんちゃん可愛い(*^ ^*)。歌も良くて、感心しました。良い子だなあ~!
しかーし。地毛を金髪にしてそのまま登場しているので、少年ルドルフを観ながら“親戚にもカフェの男にもミルクにも居たよな、この子”とか思ったら笑いがこみ上げてしまいました(汗)。やっぱり鬘は必要だと思うの。しかも、ルドルフの出番が終わった後で、独立運動の場面にも二幕のラストの通行人にも居るんだもん!!あ、ルドルフだ!って思っちゃったよ、もぉ~っ(滝汗)。
<黄泉の国のみなさま>
○ルキーニ(龍真咲/宇月颯)
すっげー良かったんですけど。
……もしかして、ただのファンなんでしょうか私。確かに、「ハロー!ダンシング」の前、「暁のローマ」の頃からのお気に入りではあるんですけど。
……かっこよかったんですよ?
ルキーニのくせに(←真顔)
4年前の新公脚本とは、今回の脚本はかなり違う……のでしょうか?前回は、場面カットのしわ寄せがすべてルキーニにいってしまって、ルキーニ役のひろみちゃん(彩那音)が物凄い苦労をしていたんですが。今回はそういうのを全然感じさせませんでした。カットされた箇所はそんなに違わないと思うんですが、つなぎの説明台詞が少ないのかな?
ルキーニの説明が自然に流れていくので、最後まで違和感無く観ていられました。歯切れのいい台詞がこういう役にもぴったりですね♪
正塚さんの好きそうな役者なので、次回公演にちょっと期待してしまいます(*^ ^*)。
○黒天使の長(桐生園加/貴千碧)
園加とはまた違った熱量のあるダンスで、格好良かったです。ただ、鬘とかはもっと思い切って本公演と違えてくれてもいいと思うんだけどなあ。
○マデレーネ(蘭乃はな/麗百愛)
ポアントでの安定感はさすが。でも、本役の表現力には一歩及ばなかったかな。テクニックよりも男をソノ気にさせる(あるいは惑わせる)色香が必要な役なので、彼女には良い勉強になったんじゃないかと思います。技術面では他の追随を許さない人だけに、もう一段高みにあがってほしい!!
○鳥たち(咲希あかね・紗那ゆずは)
か、か、かわええ~~!!(感涙)。
こんなに可愛くてエロエロな鳥さんたち、初めて観た気がします。ううう、重臣たちも観たいのにー、娼婦たちも観たいのに~~~~っっっ!!(涙)
新人公演は、一回しかないぶん本公演以上に忙しい上に、席も2階のてっぺんだったので、黒天使の一人一人はほとんどチェックできませんでした(黒天使はライト当たらないから見えないし!)(涙)が、皆きれいに揃っていたし、がんばってたと思います。
将来の月組ショーを支えるダンサーたちが育っていくことを祈りつつ。
最後に、裁判官の声(彩央寿音/貴澄隼人)。
きっしーって良い声だったなあ…と思ったことをこっそり記しておきます。ごめんね、貴澄くん。あなたの声も決して悪くないのよ(汗)。
<革命家たち>
○エルマー(役替り/鳳月杏)
他の組では新公主演も出ている研4(92期)。……もう立派に一人前なんだなあ……。
思っていたよりずっと良かったです。とても革命が成功するとは思えなかったけど、本公演よりはちょっとはマシかなー?(^ ^;ゞ
衣装も似合っていたし、歌も良かった。でも、今回はあまり祐飛さんに似ているとは思いませんでした。少し大人になったのかな?
○シュテファン(役替り/星輝つばさ)
芝居がどうこう、歌がどうこうというよりも、二幕の髭がよく似合っていて男前だったのが印象的。杏ちゃん、珠城さんと三人並ぶと長身トリオで格好良かったです。
○ジュラ(珠城りょう)
この人は、ジュラとしてより「最後のダンス」のカゲソロが印象的でした。
良い声してるんですね。いつか、役としてのソロを聴いてみたいです。
○ツェップス(響れおな)
……髭が似合いすぎる(惚)。大好きすぎて今更歌だの芝居だのを誉めるのが気恥ずかしくなってしまうのですが、新しい発見があってちょっと惚れ直したりしました。
あんなに可愛くて愛嬌たっぷりなのに、ちゃんと貫禄を出しててすごいなあ……。4人の中ではちゃんと上級生なんですけど、学年以上にちゃんと“上位者”だったことに感心しました。しっかし本当にいい芝居するなあこの人は(←結局誉めてしまった/照)。
<バイエルン王家>
○マックス公爵(越乃リュウ/五十鈴ひかり)
最後の大役。良い声でした。マックスに歌手がくることって意外と無いので、“そっかー、巧いひとが歌うとこういう歌になるのかー”と思いながら聴きいってしまいました。……ちょっと違和感あったのも事実ですが(^ ^;ゞ、こういう役作りもありですよね。
シシィやゾフィーが歌える人だったら、もう少しバランスが取れただろうになあ、と思ってしまいました。結婚披露宴のラスト、心配げに娘を見送る風情は良かったです。
○ルドヴィカ(美鳳あや/琴音和葉)
すごく良かったです。本役のみっぽーとはまた違う愛らしさで、素敵なママでした(*^ ^*)。
歌も芝居も完璧(^ ^)で、さすがだ!!という印象。間の良い芝居をする人ですが、無理してコミカルにすることなく、間で笑わせるところはさすがだな、と思いました。
もっと色んな役で観てみたいひとです♪
○ヘレネ(萌花ゆりあ/蘭乃はな)
本公演でマデレーネ、新人公演でヘレネ。蘭ちゃんの役柄の振り幅にはちょっと感動します。
それにしても可愛かった!!しずくと蘭ちゃんが姉妹だなんて、どういう美貌の血が流れているんだ!弟たち(花陽みら・凛華もえ)も超可愛いし、琴音さん&おうさま、GJです(*^ ^*)
でも。
それでも、どんなに可愛くても“ヘレネ”という役への嵌り度は本役のゆりあちゃんの方が上なんだよね……(^ ^;ゞ。あの絶妙のダメダメさは、他の人にはとてもとても真似できない!
蘭ちゃんは、本役が本役なんだから、むしろ女官とかに入ってほしかったような気がします。はい。いや、ヘレネ可愛かったけど!!
カフェの女でイキイキしている蘭ちゃんは、とても可愛かったです。「ミルク」で、誰よりも熱く、激しかったところも、さすが(はぁと)
そして、破壊力抜群の娼婦まで。蘭ちゃんの娼婦に逢わせてくれて、ありがとう >配役を決めた誰か(小柳さん?)。本当に素晴らしかったです。鳥さんたちに目を奪われて、全部チェックできなかったことが悔やまれます(涙)。あああ、蘭ちゃん視点のDVDとか発売されたら絶対買うのにっ!!
○家庭教師(音姫すなお/白雪さち花)
白雪さんの、あまりにも見事なフランス語の発音にぶっ飛びました。もしかして帰国子女なんでしょうか…?やっぱり、あそこは嘘でもいいからそれらしく発音してほしいところなんですよね☆。
いろいろ忙しすぎて、バートイシュルまで旅をする間にマックス公爵とイチャイチャしているかどうかをチェックし損ねたんですが、どうだったのでしょうか?…一応はやっていたのかな?
おうさまのマックス公爵のキャラだけ見てると、あんまり色っぽいものは感じられなかったんですが。ただ、白雪さんは本役のオトキチより大人っぽい感じだし、しっとりとした色気もあったので、堅物な五十鈴パパがソノ気になってもおかしくない、かも。
とりあえず、そんなところでしょうか。
宮廷の人々については、また後日♪
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主役二人と、全体の演出については前回書かせていただきましたので、キャストごとに、(なるべく)簡単に。
<ハプスブルクご一門>
○フランツ・ヨーゼフ(霧矢大夢/紫門ゆりや)
あまりにも優しくて、心が苦しくなるほど繊細で無力なフランツでした。
もともと、誠実でしっかりとした芝居をする人ですが、「嵐も怖くない」は、もっと若さを出した方がよかったような気がします(せっかく若いんだし!)。
百戦錬磨の本役さんはさすがだなあ、と思ってしまいました。
「扉を開けておくれ」から一幕ラストに続く流れはすごく良かったと思います。。優しさと線の細さが個性になったな、と感じさせてくれた一場面でした。
葬儀から「夜のボート」にかけての、悔いをにじませた老いの表現も良かったです。
全体に、本役ほどマザコンぶりを表には出さず、ただ本人の“優しさ”(=優柔不断さ)を行動の理由においた役作りだったような気がしました。穏やかでひっこみじあんで、国を憂えつつも画期的な手をうつくとができない皇帝。彼女なりに、一本筋のとおった一人の人間を表現できていたと思います。
……あまりにも優しすぎてルドルフとの対決が全然ダメだったところなど、作品におけるフランツの役割としてちょっと疑問を感じたところもありましたけど(- -;
声が軽いから、もっと歌いだしとかに苦労するかと思っていたのですが、音域は案外と広いんですね(*^ ^*)。よくがんばっていたと思います、うん(←贔屓目すぎる?)
○ゾフィー(城咲あい/玲実くれあ)
今回の本公演のゾフィーの解釈を踏襲してはいたようですが、あいちゃんほどの華やかさがないのでちょっと苦戦…といったところ。歌に結構期待していたのですが、やっぱりゾフィーのナンバーは難しいんですね。っていうか、あいちゃん本当にがんばったんだなあ(感心)。
○ルドルフ(役替り/煌月爽矢)
私は、本役はみりおくんともりえちゃんのルドルフを観ているのですが、、、どちらかと言うともりえちゃんに近いキャラクターだったような気がします。ヤル気満々で情熱的で、トートに引っ張り込まれるのではなく結構積極的に踏み込んでいく感じ。
なんでだか、もう少し背が高いイメージがあったのですが、思ったよりみりおくんと差がなくてちょっとびっくり(汗)。杏ちゃんの方がだいぶ高いんですね。ルドルフとエルマーの身長差にちょっと萌え(←え?)
○少年ルドルフ(羽桜しずく/千海華蘭)
からんちゃん可愛い(*^ ^*)。歌も良くて、感心しました。良い子だなあ~!
しかーし。地毛を金髪にしてそのまま登場しているので、少年ルドルフを観ながら“親戚にもカフェの男にもミルクにも居たよな、この子”とか思ったら笑いがこみ上げてしまいました(汗)。やっぱり鬘は必要だと思うの。しかも、ルドルフの出番が終わった後で、独立運動の場面にも二幕のラストの通行人にも居るんだもん!!あ、ルドルフだ!って思っちゃったよ、もぉ~っ(滝汗)。
<黄泉の国のみなさま>
○ルキーニ(龍真咲/宇月颯)
すっげー良かったんですけど。
……もしかして、ただのファンなんでしょうか私。確かに、「ハロー!ダンシング」の前、「暁のローマ」の頃からのお気に入りではあるんですけど。
……かっこよかったんですよ?
ルキーニのくせに(←真顔)
4年前の新公脚本とは、今回の脚本はかなり違う……のでしょうか?前回は、場面カットのしわ寄せがすべてルキーニにいってしまって、ルキーニ役のひろみちゃん(彩那音)が物凄い苦労をしていたんですが。今回はそういうのを全然感じさせませんでした。カットされた箇所はそんなに違わないと思うんですが、つなぎの説明台詞が少ないのかな?
ルキーニの説明が自然に流れていくので、最後まで違和感無く観ていられました。歯切れのいい台詞がこういう役にもぴったりですね♪
正塚さんの好きそうな役者なので、次回公演にちょっと期待してしまいます(*^ ^*)。
○黒天使の長(桐生園加/貴千碧)
園加とはまた違った熱量のあるダンスで、格好良かったです。ただ、鬘とかはもっと思い切って本公演と違えてくれてもいいと思うんだけどなあ。
○マデレーネ(蘭乃はな/麗百愛)
ポアントでの安定感はさすが。でも、本役の表現力には一歩及ばなかったかな。テクニックよりも男をソノ気にさせる(あるいは惑わせる)色香が必要な役なので、彼女には良い勉強になったんじゃないかと思います。技術面では他の追随を許さない人だけに、もう一段高みにあがってほしい!!
○鳥たち(咲希あかね・紗那ゆずは)
か、か、かわええ~~!!(感涙)。
こんなに可愛くてエロエロな鳥さんたち、初めて観た気がします。ううう、重臣たちも観たいのにー、娼婦たちも観たいのに~~~~っっっ!!(涙)
新人公演は、一回しかないぶん本公演以上に忙しい上に、席も2階のてっぺんだったので、黒天使の一人一人はほとんどチェックできませんでした(黒天使はライト当たらないから見えないし!)(涙)が、皆きれいに揃っていたし、がんばってたと思います。
将来の月組ショーを支えるダンサーたちが育っていくことを祈りつつ。
最後に、裁判官の声(彩央寿音/貴澄隼人)。
きっしーって良い声だったなあ…と思ったことをこっそり記しておきます。ごめんね、貴澄くん。あなたの声も決して悪くないのよ(汗)。
<革命家たち>
○エルマー(役替り/鳳月杏)
他の組では新公主演も出ている研4(92期)。……もう立派に一人前なんだなあ……。
思っていたよりずっと良かったです。とても革命が成功するとは思えなかったけど、本公演よりはちょっとはマシかなー?(^ ^;ゞ
衣装も似合っていたし、歌も良かった。でも、今回はあまり祐飛さんに似ているとは思いませんでした。少し大人になったのかな?
○シュテファン(役替り/星輝つばさ)
芝居がどうこう、歌がどうこうというよりも、二幕の髭がよく似合っていて男前だったのが印象的。杏ちゃん、珠城さんと三人並ぶと長身トリオで格好良かったです。
○ジュラ(珠城りょう)
この人は、ジュラとしてより「最後のダンス」のカゲソロが印象的でした。
良い声してるんですね。いつか、役としてのソロを聴いてみたいです。
○ツェップス(響れおな)
……髭が似合いすぎる(惚)。大好きすぎて今更歌だの芝居だのを誉めるのが気恥ずかしくなってしまうのですが、新しい発見があってちょっと惚れ直したりしました。
あんなに可愛くて愛嬌たっぷりなのに、ちゃんと貫禄を出しててすごいなあ……。4人の中ではちゃんと上級生なんですけど、学年以上にちゃんと“上位者”だったことに感心しました。しっかし本当にいい芝居するなあこの人は(←結局誉めてしまった/照)。
<バイエルン王家>
○マックス公爵(越乃リュウ/五十鈴ひかり)
最後の大役。良い声でした。マックスに歌手がくることって意外と無いので、“そっかー、巧いひとが歌うとこういう歌になるのかー”と思いながら聴きいってしまいました。……ちょっと違和感あったのも事実ですが(^ ^;ゞ、こういう役作りもありですよね。
シシィやゾフィーが歌える人だったら、もう少しバランスが取れただろうになあ、と思ってしまいました。結婚披露宴のラスト、心配げに娘を見送る風情は良かったです。
○ルドヴィカ(美鳳あや/琴音和葉)
すごく良かったです。本役のみっぽーとはまた違う愛らしさで、素敵なママでした(*^ ^*)。
歌も芝居も完璧(^ ^)で、さすがだ!!という印象。間の良い芝居をする人ですが、無理してコミカルにすることなく、間で笑わせるところはさすがだな、と思いました。
もっと色んな役で観てみたいひとです♪
○ヘレネ(萌花ゆりあ/蘭乃はな)
本公演でマデレーネ、新人公演でヘレネ。蘭ちゃんの役柄の振り幅にはちょっと感動します。
それにしても可愛かった!!しずくと蘭ちゃんが姉妹だなんて、どういう美貌の血が流れているんだ!弟たち(花陽みら・凛華もえ)も超可愛いし、琴音さん&おうさま、GJです(*^ ^*)
でも。
それでも、どんなに可愛くても“ヘレネ”という役への嵌り度は本役のゆりあちゃんの方が上なんだよね……(^ ^;ゞ。あの絶妙のダメダメさは、他の人にはとてもとても真似できない!
蘭ちゃんは、本役が本役なんだから、むしろ女官とかに入ってほしかったような気がします。はい。いや、ヘレネ可愛かったけど!!
カフェの女でイキイキしている蘭ちゃんは、とても可愛かったです。「ミルク」で、誰よりも熱く、激しかったところも、さすが(はぁと)
そして、破壊力抜群の娼婦まで。蘭ちゃんの娼婦に逢わせてくれて、ありがとう >配役を決めた誰か(小柳さん?)。本当に素晴らしかったです。鳥さんたちに目を奪われて、全部チェックできなかったことが悔やまれます(涙)。あああ、蘭ちゃん視点のDVDとか発売されたら絶対買うのにっ!!
○家庭教師(音姫すなお/白雪さち花)
白雪さんの、あまりにも見事なフランス語の発音にぶっ飛びました。もしかして帰国子女なんでしょうか…?やっぱり、あそこは嘘でもいいからそれらしく発音してほしいところなんですよね☆。
いろいろ忙しすぎて、バートイシュルまで旅をする間にマックス公爵とイチャイチャしているかどうかをチェックし損ねたんですが、どうだったのでしょうか?…一応はやっていたのかな?
おうさまのマックス公爵のキャラだけ見てると、あんまり色っぽいものは感じられなかったんですが。ただ、白雪さんは本役のオトキチより大人っぽい感じだし、しっとりとした色気もあったので、堅物な五十鈴パパがソノ気になってもおかしくない、かも。
とりあえず、そんなところでしょうか。
宮廷の人々については、また後日♪
.
若人たちのエリザベート
2009年7月23日 宝塚(月) コメント (2)花組の、次回公演での卒業生が、とても寂しいです。
4人とも可愛い花っ子で、銀ちゃんチームで、大事な大事なひとたちだった。
マメちゃん(日向燦)、(紫陽)レネちゃん。
……87期は、何か「同期数人で仲良く卒業する」誓いでもたてているんでしょうか?
(初姫)さあやが可哀相だと思わないのかっっっっ!!
せめて、さあやはいつまでも居てね。お願いね。(切祈)
まさかマメちゃんレネちゃんが卒業してしまうと思わなくて、本当に油断してました。
ああ、「ME AND MY GIRL」観に行ってよかった。「フィフティ・フィフティ」、いっぱい観ておいて、本当に良かった!!
祐飛ファン的には、トメさんとイルスのマメちゃんは、もう本当に特別なひとで。このひとが居ない花組って想像できない、ってくらい、本当に寂しい。
そしてレネちゃん、本当にお芝居好きなんだよね。トレバーさん、本当に良かったよ。お髭も似合うし、芝居できるし、これからやっと仕事をさせてもらえるようになると思っていたのに……
寂しいよ。本当に寂しい。
そして、9人の大所帯だった88期の一人、聖花まいちゃん。可愛い子ぞろいの花娘の中でも、結構目立つ位置で芝居している人ですが、「哀しみのコルドバ」のリサがすごく良かったから、このタイミングでの卒業はとても残念(T T)。もう少しがんばって、大人の女役で魅せてほしかったのになあ…。
嶺乃一真くんは、ラスト新公で、準主役級の役をやるのに何故(T T)…とても悔しいです。
でも。
ご自身の決められたことなら、悔やむことなく真っ直ぐに、幸せに向かってがんばってほしいと思います。藤井さんのショーが大好きなので、たぶん結構通っちゃうんじゃないかな(笑)。しっかり魅せていただきたいと思っています!
卒業されるみなさまの、ご活躍をお祈りしつつ。
(「外伝ベルサイユのばら」が一時間で、ショーが一時間半だったらいいのに…)
さて。
本日は、月組新人公演「エリザベート」を観てまいりました。
みりお(明日海りお)くんと(羽桜)しずくちゃんは、本当に相性が良いですね。
何もしなくても美しい二人なんですが、芝居の方向性がぴったりと噛み合って、きちんと心の交流が見えるところが本当に素晴らしい。
同期だから遠慮がない面はもちろんあるでしょうけれども、同期ならなんでもいいというものではもちろん無いわけで。やっぱり、この二人の相性が良いというのはあるんだろうと思います。
立場上、トップコンビとして組むことはあり得ない二人なのが、とても残念なくらい、本当によく似合う二人でした。
月組再演版の本公演は、「人間トート」という面白い試みをやっていたので、新人公演もそれを踏襲するのかな?と思っていたのですが、新人公演はごくオーソドックスな演出でした。
演出は小柳奈穂子。みりお、しずく、(紫門)ゆりやと今回と同じトリオがメインキャストを張った「二人の貴公子」を経ているだけに、主演コンビ二人の芝居の力量にすべてを任せて、下級生の育成と脇筋の芝居に力を入れたっぽい印象。「エリザベート」という作品としてはオーソドックスながら、本公演とは全くちがう演出をよくまとめきったな、と感心しました。
……そういえば、彼女の新公演出を観るのは初めてなのかな?あまり記憶にないけど…。
最初から最後まで緊張感を切らさない、“異世界感”の消えないトート。
エリザベートという一人の少女を深く愛し、誰よりも理解していながら、手の届かない闇の向こうで彼女の孤独な闘いを見守りつづける、寂しげなトート。
みりおくんのトートは、見た目はちょっと幼いので、まさに森川久美さんが描いた“少年”トートのようで。エリザベート自身が選ぶまで待っているのは、彼の希みが彼女の幸せだからなのだ、と素直に思えました。彼女を手に入れることではなく、彼女が幸せであることが彼の希み。だから、宮廷で孤独な闘いをしている彼女に怒りを隠せない。「それで君は幸せになれるのか?」と問わずにいられない。
子供だから、彼女を奪ったハプスブルクのことは憎んでいるかもしれない(←ミルク、闇が拡がる)。でも、ルドルフのことは愛している。トートは、ルドルフの不幸を望んだわけじゃない。シシィ同様、ハプスブルクの宮廷ではルドルフが幸せになれないことがわかっていたから、彼をそこから解放してあげたかったのだろうな、と、そんなことを思いました。
最初から最後まで頑なで一途で、諦めの悪いエリザベート。
本公演の少年ルドルフの歌がとても良かったので、エリザベートも大丈夫かな、と思ったのですが………甘かった(涙)。やっぱり、レベルが違いすぎたか…(T T)。特に、本公演のカチャも苦戦している「パパみたいに」と「私だけに」はかなり悲惨でした。
でも、彼女の芝居は、本当に素晴らしかった!
シシィってこういう人だったのか!!と目から鱗がたくさん落ちました。頑なで、一途で、諦めが悪くて、ひたむきで、真っ直ぐで。ルドルフを拒絶するところにも、「夜のボート」にも、きちんと一人の“大人の女性”として一本筋を通してくれたのが、素晴らしかったです。
長いこと私のマイ・ベスト・(宝塚版)シシィは麻子さんだったのですが(コンサートで観たマヤ・ハクフォートは、作品が違うので別カウント)、麻子さんのシシィの芝居のキーワードは「子供」だったと今でも思います。「子供に子供は育てられない」という侍女たちのナンバーが全てを物語っている、というか。
でも。しずくちゃんのシシィは、少女だったけど、子供じゃなかった。彼女の個性は“少女”なんですよね。子供じゃなくて、ファンタジーのある少女性。あの硬質な美貌は、それだけで価値があるのではなく、魔法のある存在感と、リアルで頑固な一途さがあって初めて、強烈に人を惹きつける。愛さずにはいられない存在感。なのに、こんなにも愛されキャラなのに、一度誰かを愛したら、簡単に自分を捨ててしまえる一途さも持っていて、しかも未練がない。揺らぐことのない、明解な価値観と意志。
「エリザベート」という作品は、音楽で全てが語られるオペラ形式の作品だから、メインキャストでありながら歌えないということは、どうしたって許されない罪です。いくら初舞台からのファン(?)な私でも、その点で彼女を擁護することはできません。実際一幕は全く歌えていなかったし、かろうじて歌えた曲(二幕のナンバー)であっても、作曲者が意図するところの半分も表現できていなかったと思う。
やっぱり、今でも(彩星)りおんのシシィは観てみたかったし、聴いてみたかったし、今回実現しなかったことがとても残念でもあります。他にも、花陽みらちゃんとか、シシィのナンバーを聴いてみたい娘役さんはたくさん居るし。
でも。
すべてを超えて、しずくちゃんのシシィが大好きだ!(断言)
たった一回の新人公演だからこそ出来たことだし、許されることでもあるんですけれど、ね。
みりおくんのトートは、いつかトップになったら、本公演でもやってほしいと思う。
りおんのシシィも、残念ながら新公はダメだったけど、もし万が一彼女がトップ娘役になることがあったりなんかしちゃったら、ぜひ、素敵なトート役者と組んで「エリザベート」を上演してほしい、という夢をみることもできる。
でも、しずくちゃんのシシィは、本公演では絶対にありえない。それだけは勘弁してくれ、と、誰よりも私が思う。
……とかいいながらも、考えずにはいられない、コト。
病院の場面があったらどう演じてくれたのか、観てみたかったナ……(; ;)。
異世界の少年としての、みりおくんのトート、
ファンタジーの塊のような、しずくちゃんのシシィ。
オーソドックスな演出と共に、得難い二人の役者によって描き出された「エリザベート」という痛々しい物語が、とても気持ちよく心に入ってきました。
耳に多少痛くてもいい。たった一回に全てを賭けた役者の気迫が、東宝劇場の空間を埋め尽くし、サラサラと音をたてて降り積もる。
一ヶ月という長期間にわたってテンションを保たなくてはならない本公演では、紡げない物語があるんだな、と、しみじみと思った2時間でした。
……ファンって、痛いな……。
他のメンバーも皆良かったのですが、とりあえず、今夜はこの二人のことだけ、で。
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4人とも可愛い花っ子で、銀ちゃんチームで、大事な大事なひとたちだった。
マメちゃん(日向燦)、(紫陽)レネちゃん。
……87期は、何か「同期数人で仲良く卒業する」誓いでもたてているんでしょうか?
(初姫)さあやが可哀相だと思わないのかっっっっ!!
せめて、さあやはいつまでも居てね。お願いね。(切祈)
まさかマメちゃんレネちゃんが卒業してしまうと思わなくて、本当に油断してました。
ああ、「ME AND MY GIRL」観に行ってよかった。「フィフティ・フィフティ」、いっぱい観ておいて、本当に良かった!!
祐飛ファン的には、トメさんとイルスのマメちゃんは、もう本当に特別なひとで。このひとが居ない花組って想像できない、ってくらい、本当に寂しい。
そしてレネちゃん、本当にお芝居好きなんだよね。トレバーさん、本当に良かったよ。お髭も似合うし、芝居できるし、これからやっと仕事をさせてもらえるようになると思っていたのに……
寂しいよ。本当に寂しい。
そして、9人の大所帯だった88期の一人、聖花まいちゃん。可愛い子ぞろいの花娘の中でも、結構目立つ位置で芝居している人ですが、「哀しみのコルドバ」のリサがすごく良かったから、このタイミングでの卒業はとても残念(T T)。もう少しがんばって、大人の女役で魅せてほしかったのになあ…。
嶺乃一真くんは、ラスト新公で、準主役級の役をやるのに何故(T T)…とても悔しいです。
でも。
ご自身の決められたことなら、悔やむことなく真っ直ぐに、幸せに向かってがんばってほしいと思います。藤井さんのショーが大好きなので、たぶん結構通っちゃうんじゃないかな(笑)。しっかり魅せていただきたいと思っています!
卒業されるみなさまの、ご活躍をお祈りしつつ。
(「外伝ベルサイユのばら」が一時間で、ショーが一時間半だったらいいのに…)
さて。
本日は、月組新人公演「エリザベート」を観てまいりました。
みりお(明日海りお)くんと(羽桜)しずくちゃんは、本当に相性が良いですね。
何もしなくても美しい二人なんですが、芝居の方向性がぴったりと噛み合って、きちんと心の交流が見えるところが本当に素晴らしい。
同期だから遠慮がない面はもちろんあるでしょうけれども、同期ならなんでもいいというものではもちろん無いわけで。やっぱり、この二人の相性が良いというのはあるんだろうと思います。
立場上、トップコンビとして組むことはあり得ない二人なのが、とても残念なくらい、本当によく似合う二人でした。
月組再演版の本公演は、「人間トート」という面白い試みをやっていたので、新人公演もそれを踏襲するのかな?と思っていたのですが、新人公演はごくオーソドックスな演出でした。
演出は小柳奈穂子。みりお、しずく、(紫門)ゆりやと今回と同じトリオがメインキャストを張った「二人の貴公子」を経ているだけに、主演コンビ二人の芝居の力量にすべてを任せて、下級生の育成と脇筋の芝居に力を入れたっぽい印象。「エリザベート」という作品としてはオーソドックスながら、本公演とは全くちがう演出をよくまとめきったな、と感心しました。
……そういえば、彼女の新公演出を観るのは初めてなのかな?あまり記憶にないけど…。
最初から最後まで緊張感を切らさない、“異世界感”の消えないトート。
エリザベートという一人の少女を深く愛し、誰よりも理解していながら、手の届かない闇の向こうで彼女の孤独な闘いを見守りつづける、寂しげなトート。
みりおくんのトートは、見た目はちょっと幼いので、まさに森川久美さんが描いた“少年”トートのようで。エリザベート自身が選ぶまで待っているのは、彼の希みが彼女の幸せだからなのだ、と素直に思えました。彼女を手に入れることではなく、彼女が幸せであることが彼の希み。だから、宮廷で孤独な闘いをしている彼女に怒りを隠せない。「それで君は幸せになれるのか?」と問わずにいられない。
子供だから、彼女を奪ったハプスブルクのことは憎んでいるかもしれない(←ミルク、闇が拡がる)。でも、ルドルフのことは愛している。トートは、ルドルフの不幸を望んだわけじゃない。シシィ同様、ハプスブルクの宮廷ではルドルフが幸せになれないことがわかっていたから、彼をそこから解放してあげたかったのだろうな、と、そんなことを思いました。
最初から最後まで頑なで一途で、諦めの悪いエリザベート。
本公演の少年ルドルフの歌がとても良かったので、エリザベートも大丈夫かな、と思ったのですが………甘かった(涙)。やっぱり、レベルが違いすぎたか…(T T)。特に、本公演のカチャも苦戦している「パパみたいに」と「私だけに」はかなり悲惨でした。
でも、彼女の芝居は、本当に素晴らしかった!
シシィってこういう人だったのか!!と目から鱗がたくさん落ちました。頑なで、一途で、諦めが悪くて、ひたむきで、真っ直ぐで。ルドルフを拒絶するところにも、「夜のボート」にも、きちんと一人の“大人の女性”として一本筋を通してくれたのが、素晴らしかったです。
長いこと私のマイ・ベスト・(宝塚版)シシィは麻子さんだったのですが(コンサートで観たマヤ・ハクフォートは、作品が違うので別カウント)、麻子さんのシシィの芝居のキーワードは「子供」だったと今でも思います。「子供に子供は育てられない」という侍女たちのナンバーが全てを物語っている、というか。
でも。しずくちゃんのシシィは、少女だったけど、子供じゃなかった。彼女の個性は“少女”なんですよね。子供じゃなくて、ファンタジーのある少女性。あの硬質な美貌は、それだけで価値があるのではなく、魔法のある存在感と、リアルで頑固な一途さがあって初めて、強烈に人を惹きつける。愛さずにはいられない存在感。なのに、こんなにも愛されキャラなのに、一度誰かを愛したら、簡単に自分を捨ててしまえる一途さも持っていて、しかも未練がない。揺らぐことのない、明解な価値観と意志。
「エリザベート」という作品は、音楽で全てが語られるオペラ形式の作品だから、メインキャストでありながら歌えないということは、どうしたって許されない罪です。いくら初舞台からのファン(?)な私でも、その点で彼女を擁護することはできません。実際一幕は全く歌えていなかったし、かろうじて歌えた曲(二幕のナンバー)であっても、作曲者が意図するところの半分も表現できていなかったと思う。
やっぱり、今でも(彩星)りおんのシシィは観てみたかったし、聴いてみたかったし、今回実現しなかったことがとても残念でもあります。他にも、花陽みらちゃんとか、シシィのナンバーを聴いてみたい娘役さんはたくさん居るし。
でも。
すべてを超えて、しずくちゃんのシシィが大好きだ!(断言)
たった一回の新人公演だからこそ出来たことだし、許されることでもあるんですけれど、ね。
みりおくんのトートは、いつかトップになったら、本公演でもやってほしいと思う。
りおんのシシィも、残念ながら新公はダメだったけど、もし万が一彼女がトップ娘役になることがあったりなんかしちゃったら、ぜひ、素敵なトート役者と組んで「エリザベート」を上演してほしい、という夢をみることもできる。
でも、しずくちゃんのシシィは、本公演では絶対にありえない。それだけは勘弁してくれ、と、誰よりも私が思う。
……とかいいながらも、考えずにはいられない、コト。
病院の場面があったらどう演じてくれたのか、観てみたかったナ……(; ;)。
異世界の少年としての、みりおくんのトート、
ファンタジーの塊のような、しずくちゃんのシシィ。
オーソドックスな演出と共に、得難い二人の役者によって描き出された「エリザベート」という痛々しい物語が、とても気持ちよく心に入ってきました。
耳に多少痛くてもいい。たった一回に全てを賭けた役者の気迫が、東宝劇場の空間を埋め尽くし、サラサラと音をたてて降り積もる。
一ヶ月という長期間にわたってテンションを保たなくてはならない本公演では、紡げない物語があるんだな、と、しみじみと思った2時間でした。
……ファンって、痛いな……。
他のメンバーも皆良かったのですが、とりあえず、今夜はこの二人のことだけ、で。
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木蓮ホールのコンサート
2009年7月3日 宝塚(月) コメント (2)宝塚月組の三人による、マグノリアホール コンサートの実施が発表されました。
■日時 8月16日(日)16:00、8月17日(月)13:00の二回。
■出演(月組)羽咲まな、沢希理寿、響れおな
マグノリアホールでのタカラジェンヌによるコンサートは、これが2回目。
1回目は雪組さんで、(大月)さゆちゃん、がおりちゃん(香稜しずる)、透水さらさちゃんの三人でした。
発表された後しばらく、コンサートの週に遠征するか、それとも宙組の前楽狙いで行くかを散々迷ったんですよね……最終的には前楽を取ったんですけれども。
まなちゃん、りずちゃん、響くん。
……月ファンとして、っつーか単純に猫として、見逃せないメンバーだなあ。
コーラスメンバー目当てで某スターさんのディナーショーに潜り込んだこともある猫としては、普通の時なら間違いなく遠征しているはずの、メンバー。
が。
とっくに博多の飛行機もチケットも取っちゃったよ!!
歌劇団のばかばかばかぁ~~~!!
どうして!?あとせめて1ヶ月早く発表してほしかった(涙)。飛行機っていうのはどこの航空会社も2ヶ月前に発売をはじめるんですよ!
どんな公演であれ、3ヶ月からせめて2ヶ月半は余裕見て発表してくれぇ~~~っ!!
しょぼん↓
……1ヶ月早く発表してくれてたら、なんとしても行ったのになあ。
宝塚は東京と博多の間にあるんだから。飛行機じゃ途中下車するワケにいかないけど、他の方法はいくらもあるし。
実際私は、大劇場に寄ってみなこちゃんのお披露目をお祝いする、っていうプランも真剣に検討していたんですよね。結局は東京でも観られるんだから…と思って我慢したけど、こんな面白そうなコンサートがあるとなれば、絶対行ったのに~~~(繰り言)
すみません、愚痴っぽくて。
まなちゃんやりずちゃんの歌は、もともと高く評価されているからある意味いつでも聴けるけど(二人とも本公演でソロもらってるし)、響くんは、声も良いし歌も巧いのに歌う機会が全然ないひとだから。
こういう機会が与えられただけでも、本当に凄く嬉しいんです。
ええ、本当に。歌劇団ありがとう~!!(←さっきと言ってること違いすぎ)
しかーし、ああいうマイクなしのコンサートとなると場数がものを言う部分もあるから、厳しいだろうなあ…。せっかくのチャンスなので、響くんには頑張ってほしいです。っていうか、がんばれ!!
もちろん、まなちゃん・りずちゃんも、ね!
大好きな歌を、たくさんのお客さまに聴いてもらえるといいですね。
そして、聴いたみなさんがいっぱいネットに感想をアップしてくださいますように(祈)。
……ふぇえええん、私もナマで聴きたかったよおおおおぉ(泣)。
あ。
念のため、“ことだま”しておきます。
このごにおよんで、9月に突然大空祐飛さんのコンサートが決まったりとか、そーゆーのは無しでお願いしますよっ!?
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■日時 8月16日(日)16:00、8月17日(月)13:00の二回。
■出演(月組)羽咲まな、沢希理寿、響れおな
マグノリアホールでのタカラジェンヌによるコンサートは、これが2回目。
1回目は雪組さんで、(大月)さゆちゃん、がおりちゃん(香稜しずる)、透水さらさちゃんの三人でした。
発表された後しばらく、コンサートの週に遠征するか、それとも宙組の前楽狙いで行くかを散々迷ったんですよね……最終的には前楽を取ったんですけれども。
まなちゃん、りずちゃん、響くん。
……月ファンとして、っつーか単純に猫として、見逃せないメンバーだなあ。
コーラスメンバー目当てで某スターさんのディナーショーに潜り込んだこともある猫としては、普通の時なら間違いなく遠征しているはずの、メンバー。
が。
とっくに博多の飛行機もチケットも取っちゃったよ!!
歌劇団のばかばかばかぁ~~~!!
どうして!?あとせめて1ヶ月早く発表してほしかった(涙)。飛行機っていうのはどこの航空会社も2ヶ月前に発売をはじめるんですよ!
どんな公演であれ、3ヶ月からせめて2ヶ月半は余裕見て発表してくれぇ~~~っ!!
しょぼん↓
……1ヶ月早く発表してくれてたら、なんとしても行ったのになあ。
宝塚は東京と博多の間にあるんだから。飛行機じゃ途中下車するワケにいかないけど、他の方法はいくらもあるし。
実際私は、大劇場に寄ってみなこちゃんのお披露目をお祝いする、っていうプランも真剣に検討していたんですよね。結局は東京でも観られるんだから…と思って我慢したけど、こんな面白そうなコンサートがあるとなれば、絶対行ったのに~~~(繰り言)
すみません、愚痴っぽくて。
まなちゃんやりずちゃんの歌は、もともと高く評価されているからある意味いつでも聴けるけど(二人とも本公演でソロもらってるし)、響くんは、声も良いし歌も巧いのに歌う機会が全然ないひとだから。
こういう機会が与えられただけでも、本当に凄く嬉しいんです。
ええ、本当に。歌劇団ありがとう~!!(←さっきと言ってること違いすぎ)
しかーし、ああいうマイクなしのコンサートとなると場数がものを言う部分もあるから、厳しいだろうなあ…。せっかくのチャンスなので、響くんには頑張ってほしいです。っていうか、がんばれ!!
もちろん、まなちゃん・りずちゃんも、ね!
大好きな歌を、たくさんのお客さまに聴いてもらえるといいですね。
そして、聴いたみなさんがいっぱいネットに感想をアップしてくださいますように(祈)。
……ふぇえええん、私もナマで聴きたかったよおおおおぉ(泣)。
あ。
念のため、“ことだま”しておきます。
このごにおよんで、9月に突然大空祐飛さんのコンサートが決まったりとか、そーゆーのは無しでお願いしますよっ!?
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月組大劇場公演「エリザベート」より。
先日の日記で、『きりやんのフランツは妖しい術にかかったのではなく、本気でマデレーネに恋をしていたように見えた』…ということを書かせていただきましたが。
そういえば、「闇は広がる」のルドルフもそんな感じでした。トートの術に呑まれるのではなく、ルドルフ自ら革命へと踏み込んでいくような。特にもりえちゃんはその印象が強かったんですよね。トートに引っ張り込まれるのではなく、むしろトートを押しのけて、前へ前へと銀橋を渡っていくかのような。
みりおくんも小柄な割には骨太で線の太いルドルフでしたが、闇に怯える風情はもう少しあったな~。あひちゃんがどういう解釈で演じられるのか、とても興味深い…
……全体的に、トートやルキーニの「非現実的な力」とか「闇のパワー」みたいなものを感じさせない演出(解釈)なのかな、と、思いました。
公演全体のイメージは、ショー(主にトート&シシィ)と芝居(主にフランツ&ゾフィー)が交互に上演されている、、、という感じかな。ラストの「フランツの悪夢」でそれが統合され、運命のレマン湖になだれこんでいった…みたいな。
瀬奈じゅんが瀬奈じゅんであり、凪七瑠海が凪七瑠海であるがゆえに表現される、輝かしい孤独。その華やかな存在感が、今回のエリザベートなんじゃないかと思いました。
『トート』という“闇に生きる存在”ではなく、普通に地に足をつけて歩いている人間らしさ。優しく温かな闇の中ではなく、冷たく冴え冴えとして、自分自身の内側を向いた孤独感。
エリザベートを追い求めることなく、ただ独りでは寂しい…と呟いている子供のような幼さもあるトートと、心を閉ざして誰をも愛さず、誰のものにもならないエリザベート。あるい意味、いいコンビだったと思います。
…それにしても!!
麻子さんの最初の登場から「愛と死の輪舞」までのビジュアル、最強です(*^ ^*)。シシィが綱渡りから落ちて、冥界で二人が出会う場面。椅子に座ったまませりあがってくる閣下の姿には、マジで震えました。
演出としては、今までの垣根の向こうから登場してくる演出よりも、シシィが地の底へ落ちていったことがビジュアルで見えるので、トートが居るのは 現世ではない異界であることが直観的にわかりやすくなったし、すごく良かったと思います。
ただ、最初の霊廟とこの場面で強烈な異界感を見せるだけに、その後が平坦というか、、、、、
バートイシュルの後に銀橋に登場して「予定が狂うのは俺じゃない、ハプスブルク家だ!」と叫ぶところが人間らしすぎる……どころか、可愛くなってしまった…(汗)。あれは意図した効果なのかどうかが謎(^ ^;ゞ
水さんほどイヤラシクなくていいんですけど、あんなにリアルにその辺を歩いていそうなトートってどうなのか、と………いや、格好良いからいいんですけどね(^ ^;
ウィーン版で観たマテの、暑苦しいほどの実在感とはまた違う、“普通”さ。
“ロックスター”の孤独とはちょっと違う、いわば“アイドル”の孤独。
すごく格好良くて、すれ違ったら絶対振り向いちゃうんだけど、間違いなく赤い血が流れる地球型生命。それ以外のものではありえないトート。なかなかの新解釈で、とても興味深く面白かったです。
麻子さんのトート閣下は、「愛と死の輪舞」を歌った時に神としての寿命を終えて、人間として生まれ直してしまう、という解釈なのかな、なーんて考えてみたりしました。
何かの罰(少女に恋をしたせい?)として人間にされてしまい、懐かしい冥界へ戻れなくなってしまった……というのは私の妄想なんでしょうけど(^ ^)。自分自身の孤独と悲嘆に浸って、「人間ではないものになりたい!」と切望しながら、人間でしかない自分に絶望している…、というトート像。
うーん、うまく言えませんが、何か、彼はエリザベートではないものをひたすら追い求めているような気がしたんですよね。エリザベートは、ただの代替物にすぎない感じ。あるいは、エリザベートを手に入れることで、回り道だけど自分の希みが叶うかもしれない、みたいな。
何の役にたつのか良くわからないけど、でも、全てを擲ってでも手に入れたいものであるらしい、“シシィ”という宝玉。
しかも、その宝玉は“奪い取”ってはいけないものらしい。ただ、落ちてくるのを待つしかない。だから、隙を見てはひたすら誘いかける。まるで、なんの力も持たないセイレーンのように。
シシィという一人の人間を愛し、シシィ自身の幸せをひたすら祈っていた前回月組版のサエコさんのトートは、何から何までファンタジックで、まさに“この世のものではありえない”存在でした。森川久美さんの漫画に描かれたトートそのもの のような、「ふと気づくと隣に漂っている」ような、すぐ傍に居るのに触れることのできない、つかみどころのない遠さを感じさせるトート。
あのとき、人間シシィを体当たりで演じた麻子さんが、切望した末にやっと実現したトート。その圧倒的なビジュアルも登場時だけに抑えて、バートイシュル後は“普通の人間”として、フランツの“対等な恋敵”として舞台に立っていたのが、とても不思議な感じでした。
……すみません、多分、猫は黒天使に見惚れすぎて、トート閣下の大事なところをだいぶ見逃していると思います……反省。
カチャのシシィも、一幕はいろいろ苦戦していましたが、二幕は歌も安定して、良かったと思います。
一幕の、特に少女時代から結婚当初までは、声で若く見せようとして本来の声より高めのポジションで歌おうとしていたと思います。心意気は買いますし、努力は大切ですが、出来ないなら本番では柔軟に対応して欲しかったな…。
二幕は、シシィの年代にあわせて音域自体も少し低めになりますし、なによりポジションを低めにおいて歌っていたので、声自体も良かったし、表現の幅も広かったと思います。
もちろん、花総さん・大鳥さん・白羽さん(初演雪&星組版は未見)とベテランの娘役が演じてきた役。麻子さんでさえ、娘役はスカーレットという大役の経験もあってのシシィ。
研7で、娘役は正真正銘初めてのカチャが演じるにはハードルが高すぎることは否めませんし、カチャのシシィが素晴らしい!!と絶賛することは難しいですし、そもそも私は、前回月組版の麻子さんのような元気で子供っぽいシシィが好きなので、カチャのつかみどころのないつるつるしたシシィは、好き嫌いだけで言っていいなら…(T T)というのが正直なところです。
でも、よくがんばってたなーと思うし。
麻子さんの、ある意味すごく“リアル”なトート閣下には、あのくらいすっきりしたシシィの方が似合うような気がするので。
また、大劇場を乗り越えた経験と、東宝に向けてのお稽古の中で何かを掴んで、7月9日を迎えて欲しいなあ、、、と……
カチャの今後のためにも、このシシィが良い経験になることを、
一人の観客として、
そして月組ファンとして、
……祈っています。
きりやんのフランツ・ヨーゼフ、は、、、
びっくりするほど真摯な、一つの嘘もない皇帝陛下、でした。
マザコンぶりについては前回書いたし……うーん、本当に“真っ直ぐ”な人だなあ、という印象。
真っ直ぐで、一直線で、ど真ん中で。
カチャのシシィも相当に真っ直ぐで一直線でど真ん中なんだけど、意外と大事な所で言葉を呑みこむキャラクターなので、「これは無理だな…」という感じが最初から漂ってました。「嵐も怖くない」の時点で、すでに無理そうなカップルは初めてだったような気がします。
きりやんフランツで、一番感心したのは結婚式翌朝の寝室での会話でした。
「僕は君の味方だ。でも母の意見は君の為になるだろう」
という残酷な台詞を、本当に心の底から真っ直ぐに、妻の目を優しく見凝めて言ってしまえるところです。
ただただ本気で、真っ直ぐに、愛を込めてその言葉が言えるフランツって、今まで居なかったですよね…?
男の立場から言ったら、当然の台詞だと思うんですよね。
あれだけデキる母親が身近にいたんだから、仕方ない。本当に、心の底からそう思う。
(そう思わせるあいちゃんも凄いんですけど)
……だから。
小池さんに、一つだけ演出の変更をお願いしたい。
「あなたは私を見捨てるのね」
というシシィの台詞。
その台詞は、フランツが出て行ってからにしてもらえないでしょうか…。
あの場で、あれだけの確信を持って諭したフランツが、シシィにそんなことを言われて黙って出て行くはずがない!
ウィーン版の演出がそうだったんですよね。「母の意見は君の為になるよ」と言って、抱きしめて(彼なりに慰めたつもり)、で、そのまま出て行く。
彼が出て行ったドアに向かって、シシィがポツンと恨み言を呟く……憎しみをこめて。
そのままでいいじゃないか!なぜそこで、フランツが振り向かなくちゃいけないんだ!?
演出が変更できないのなら、いっそのこと聴こえなかった振りをして聞き返してみればいいのに…<きりやん
そして最後に、小ネタ。
ルドヴィカが結婚式のコーラス(「田舎娘だ」「似合わない」「ふさわしくない」とか)を、満面の笑顔で歌っているのがおかしくてしょうがなかった(- -;ゞ
いや、今までもやっていたんだけどさ。みっぽールドヴィカがあまりにも満面の笑みで幸せそうに歌うから、なんだかもう、たまりませんでした(^ ^)。
.
先日の日記で、『きりやんのフランツは妖しい術にかかったのではなく、本気でマデレーネに恋をしていたように見えた』…ということを書かせていただきましたが。
そういえば、「闇は広がる」のルドルフもそんな感じでした。トートの術に呑まれるのではなく、ルドルフ自ら革命へと踏み込んでいくような。特にもりえちゃんはその印象が強かったんですよね。トートに引っ張り込まれるのではなく、むしろトートを押しのけて、前へ前へと銀橋を渡っていくかのような。
みりおくんも小柄な割には骨太で線の太いルドルフでしたが、闇に怯える風情はもう少しあったな~。あひちゃんがどういう解釈で演じられるのか、とても興味深い…
……全体的に、トートやルキーニの「非現実的な力」とか「闇のパワー」みたいなものを感じさせない演出(解釈)なのかな、と、思いました。
公演全体のイメージは、ショー(主にトート&シシィ)と芝居(主にフランツ&ゾフィー)が交互に上演されている、、、という感じかな。ラストの「フランツの悪夢」でそれが統合され、運命のレマン湖になだれこんでいった…みたいな。
瀬奈じゅんが瀬奈じゅんであり、凪七瑠海が凪七瑠海であるがゆえに表現される、輝かしい孤独。その華やかな存在感が、今回のエリザベートなんじゃないかと思いました。
『トート』という“闇に生きる存在”ではなく、普通に地に足をつけて歩いている人間らしさ。優しく温かな闇の中ではなく、冷たく冴え冴えとして、自分自身の内側を向いた孤独感。
エリザベートを追い求めることなく、ただ独りでは寂しい…と呟いている子供のような幼さもあるトートと、心を閉ざして誰をも愛さず、誰のものにもならないエリザベート。あるい意味、いいコンビだったと思います。
…それにしても!!
麻子さんの最初の登場から「愛と死の輪舞」までのビジュアル、最強です(*^ ^*)。シシィが綱渡りから落ちて、冥界で二人が出会う場面。椅子に座ったまませりあがってくる閣下の姿には、マジで震えました。
演出としては、今までの垣根の向こうから登場してくる演出よりも、シシィが地の底へ落ちていったことがビジュアルで見えるので、トートが居るのは 現世ではない異界であることが直観的にわかりやすくなったし、すごく良かったと思います。
ただ、最初の霊廟とこの場面で強烈な異界感を見せるだけに、その後が平坦というか、、、、、
バートイシュルの後に銀橋に登場して「予定が狂うのは俺じゃない、ハプスブルク家だ!」と叫ぶところが人間らしすぎる……どころか、可愛くなってしまった…(汗)。あれは意図した効果なのかどうかが謎(^ ^;ゞ
水さんほどイヤラシクなくていいんですけど、あんなにリアルにその辺を歩いていそうなトートってどうなのか、と………いや、格好良いからいいんですけどね(^ ^;
ウィーン版で観たマテの、暑苦しいほどの実在感とはまた違う、“普通”さ。
“ロックスター”の孤独とはちょっと違う、いわば“アイドル”の孤独。
すごく格好良くて、すれ違ったら絶対振り向いちゃうんだけど、間違いなく赤い血が流れる地球型生命。それ以外のものではありえないトート。なかなかの新解釈で、とても興味深く面白かったです。
麻子さんのトート閣下は、「愛と死の輪舞」を歌った時に神としての寿命を終えて、人間として生まれ直してしまう、という解釈なのかな、なーんて考えてみたりしました。
何かの罰(少女に恋をしたせい?)として人間にされてしまい、懐かしい冥界へ戻れなくなってしまった……というのは私の妄想なんでしょうけど(^ ^)。自分自身の孤独と悲嘆に浸って、「人間ではないものになりたい!」と切望しながら、人間でしかない自分に絶望している…、というトート像。
うーん、うまく言えませんが、何か、彼はエリザベートではないものをひたすら追い求めているような気がしたんですよね。エリザベートは、ただの代替物にすぎない感じ。あるいは、エリザベートを手に入れることで、回り道だけど自分の希みが叶うかもしれない、みたいな。
何の役にたつのか良くわからないけど、でも、全てを擲ってでも手に入れたいものであるらしい、“シシィ”という宝玉。
しかも、その宝玉は“奪い取”ってはいけないものらしい。ただ、落ちてくるのを待つしかない。だから、隙を見てはひたすら誘いかける。まるで、なんの力も持たないセイレーンのように。
シシィという一人の人間を愛し、シシィ自身の幸せをひたすら祈っていた前回月組版のサエコさんのトートは、何から何までファンタジックで、まさに“この世のものではありえない”存在でした。森川久美さんの漫画に描かれたトートそのもの のような、「ふと気づくと隣に漂っている」ような、すぐ傍に居るのに触れることのできない、つかみどころのない遠さを感じさせるトート。
あのとき、人間シシィを体当たりで演じた麻子さんが、切望した末にやっと実現したトート。その圧倒的なビジュアルも登場時だけに抑えて、バートイシュル後は“普通の人間”として、フランツの“対等な恋敵”として舞台に立っていたのが、とても不思議な感じでした。
……すみません、多分、猫は黒天使に見惚れすぎて、トート閣下の大事なところをだいぶ見逃していると思います……反省。
カチャのシシィも、一幕はいろいろ苦戦していましたが、二幕は歌も安定して、良かったと思います。
一幕の、特に少女時代から結婚当初までは、声で若く見せようとして本来の声より高めのポジションで歌おうとしていたと思います。心意気は買いますし、努力は大切ですが、出来ないなら本番では柔軟に対応して欲しかったな…。
二幕は、シシィの年代にあわせて音域自体も少し低めになりますし、なによりポジションを低めにおいて歌っていたので、声自体も良かったし、表現の幅も広かったと思います。
もちろん、花総さん・大鳥さん・白羽さん(初演雪&星組版は未見)とベテランの娘役が演じてきた役。麻子さんでさえ、娘役はスカーレットという大役の経験もあってのシシィ。
研7で、娘役は正真正銘初めてのカチャが演じるにはハードルが高すぎることは否めませんし、カチャのシシィが素晴らしい!!と絶賛することは難しいですし、そもそも私は、前回月組版の麻子さんのような元気で子供っぽいシシィが好きなので、カチャのつかみどころのないつるつるしたシシィは、好き嫌いだけで言っていいなら…(T T)というのが正直なところです。
でも、よくがんばってたなーと思うし。
麻子さんの、ある意味すごく“リアル”なトート閣下には、あのくらいすっきりしたシシィの方が似合うような気がするので。
また、大劇場を乗り越えた経験と、東宝に向けてのお稽古の中で何かを掴んで、7月9日を迎えて欲しいなあ、、、と……
カチャの今後のためにも、このシシィが良い経験になることを、
一人の観客として、
そして月組ファンとして、
……祈っています。
きりやんのフランツ・ヨーゼフ、は、、、
びっくりするほど真摯な、一つの嘘もない皇帝陛下、でした。
マザコンぶりについては前回書いたし……うーん、本当に“真っ直ぐ”な人だなあ、という印象。
真っ直ぐで、一直線で、ど真ん中で。
カチャのシシィも相当に真っ直ぐで一直線でど真ん中なんだけど、意外と大事な所で言葉を呑みこむキャラクターなので、「これは無理だな…」という感じが最初から漂ってました。「嵐も怖くない」の時点で、すでに無理そうなカップルは初めてだったような気がします。
きりやんフランツで、一番感心したのは結婚式翌朝の寝室での会話でした。
「僕は君の味方だ。でも母の意見は君の為になるだろう」
という残酷な台詞を、本当に心の底から真っ直ぐに、妻の目を優しく見凝めて言ってしまえるところです。
ただただ本気で、真っ直ぐに、愛を込めてその言葉が言えるフランツって、今まで居なかったですよね…?
男の立場から言ったら、当然の台詞だと思うんですよね。
あれだけデキる母親が身近にいたんだから、仕方ない。本当に、心の底からそう思う。
(そう思わせるあいちゃんも凄いんですけど)
……だから。
小池さんに、一つだけ演出の変更をお願いしたい。
「あなたは私を見捨てるのね」
というシシィの台詞。
その台詞は、フランツが出て行ってからにしてもらえないでしょうか…。
あの場で、あれだけの確信を持って諭したフランツが、シシィにそんなことを言われて黙って出て行くはずがない!
ウィーン版の演出がそうだったんですよね。「母の意見は君の為になるよ」と言って、抱きしめて(彼なりに慰めたつもり)、で、そのまま出て行く。
彼が出て行ったドアに向かって、シシィがポツンと恨み言を呟く……憎しみをこめて。
そのままでいいじゃないか!なぜそこで、フランツが振り向かなくちゃいけないんだ!?
演出が変更できないのなら、いっそのこと聴こえなかった振りをして聞き返してみればいいのに…<きりやん
そして最後に、小ネタ。
ルドヴィカが結婚式のコーラス(「田舎娘だ」「似合わない」「ふさわしくない」とか)を、満面の笑顔で歌っているのがおかしくてしょうがなかった(- -;ゞ
いや、今までもやっていたんだけどさ。みっぽールドヴィカがあまりにも満面の笑みで幸せそうに歌うから、なんだかもう、たまりませんでした(^ ^)。
.
宝塚歌劇団 月組のみなさま、
大劇場公演の千秋楽、おめでとうございます~~~♪
2回しか観られませんでしたが、(そして東宝のチケットも思うように手に入らなくて大変ですが)東宝でお待ちしています!
かえこちゃん(良基天音)、とーやん(榎登也)、五十鈴(ひかり)さん、
大劇場ご卒業、おめでとうございます!
まだまだ東宝がありますので、最後までしっかり体調を整えて、笑顔を見せてくださいね♪
と、いうわけで。
前回、黒天使とバイエルン王家と皇太后ゾフィー様(&フランツ陛下)については思う存分語った猫ですが。
今日は……えっと、誰から?(^ ^;ゞ
○裁判官
まずは第一声!から。きっしー(彩央寿音)の美声(^ ^)にうっとり。
ルキーニとの掛け合いは、滑舌がよくて声のいい二人で、すごく迫力がありました(はぁと)
……きっしーはヒューブナー男爵の霊魂としてもプロローグに登場するんですが、どこで喋っているんでしょうか。最初は登場前だから、袖でスタンバイしたまま喋ってるの?
でも、プロローグの後半に再び裁判官の声が聞こえるときって、皆まだ舞台に居ますよね……?雪組のらぎちゃんとは立ち位置が微妙に違っていたような気がするので、きっしーだけ先にハケていたりするのでしょうか。……それとも、もしかして裁判官だけ録音だったりするのでしょうか?
○重臣たち
グリュンネ伯爵(研ルイス)は、、、若いなあ(汗)。つい最近家を継いだばかりのぼんぼん、って感じで、貫禄は足りなかったような。
歌は危なげなく、さすが。
シュヴァルツェンベルク将軍(星条海斗)は、なんというか、想像通り(^ ^; カッコよくて暑苦しくて、迫力があって、こういう役はぴったりだと思いました♪
ラウシャー大司教(綾月せり)は、「二人の貴公子」と同様、金髪マッシュルームカットの鬘に大きな衣装が、本当によく似合ってて可愛らしい。なんていうか、無責任だけどあまり害のない“茶坊主”っぽい存在感が、予想外にこの役にあっていて、興味深い。心配だった歌も危なげなく、低音もよく響いてました。実は一番心配な配役の一人だったので、すごーーーーくホッとしました(汗)。
ヒューブナー(彩央寿音)&ケンペン(華央あみり)……先年の雪組版では、ゾフィー様のハーレム状態だった重臣たちの中でも特別にキレイだったこの二人。
今回は、重臣たちの中でも一番重厚で渋かっこいい二人。とにかく仕草の一つ一つが格好良くて、渋くて素敵!!という感じでした。
……しかーし、雪組の美形軍団は、年を取っても見事に美老人sでしたが、月組の重臣たちは、年の取り方にちょっとムラがあったような(^ ^;ゞ
シュヴァルツェンベルク&ヒューブナー&ケンペンは随分思い切って年をとったのに、大司教様は全然年を取らず、グリュンネ伯爵は…中間くらいかなあ。シュヴァルツェンベルクが、年はとっても全然枯れず“生涯現役!”で“熱く~くじけず~♪”と歌いたくなるような熱演振りだったのも、楽しかったです☆
○侍従
みっしょん(美翔かずき)と千海華蘭ちゃん。
4年前にみりお(明日海りお)がやっていた役ですよね…。懐かしい。
みっしょんの衣装の着こなしの見事さに見惚れ、からんちゃんの笑顔の可愛らしさに癒されました♪
○リヒテンシュタイン&女官
美夢ひまり、羽咲まな、彩星りおん、琴音和葉、玲実くれあ、夏鳳しおり、、、美人ぞろいで歌姫ぞろいで、しかも迫力満点。なんてステキな月娘たち。
リヒテンシュタインのすずな(憧花ゆりの)を中心に、いじわるさでは誰にも負けないわ!みたいな男前っぷりが最高です。個人的に、りおんとくれあちゃんの、相手を見下しきった眼つきが大好きだ。あんな眼で見られたら、ぜったい落ち込むと思う。
…それでもくじけないシシィ、結構好きだけど(^ ^;
○結婚式
ブライダルメイドが二人とも可愛いなあ~と思ったら、カンナちゃん(真凜カンナ)と香咲蘭ちゃんでした(^ ^)。
そして、プログラムを見て初めて知った驚愕の事実。沢希理寿ちゃん、今公演は最初から女役だったのか!! 全然気がつかなかったよ~~っ!(涙)嘉月絵理ちゃんは、一幕は男役やってたはずなのにぃ~(T T)。
まさか劇団、りおんに続いて転向させようとか……思ってないよね!?
○「最後のダンス」カゲソロ
五十鈴さんの美声にうっとり(T T)。ああ、いい声だなあ……。
ここで、トート閣下センターで踊りまくる黒天使がメチャクチャカッコいいです。二階席お勧め。
○ハンガリー貴族
なにげに豪華メンバーです。男も女も美人ばっかり♪とっても眼の保養♪♪
しっかし、革命家たちは無理があった……。ハンガリー貴族(女)のおときちとかほたるとかの方が、よっぽど頼りになりそうだし(- -;
私が観たのは二回で、エルマーはあひちゃん(遼河はるひ)のみ。シュテファンは、もりえちゃんとみりおくん一回づつだったんですが、、、みりおくんよりもりえちゃんの方が役に合っていたような。お髭姿が本当に素敵☆
しかし、どの組み合わせ見ても革命が成功しそうに見えないというか、、、そもそも、革命とか起こしそうにないメンバーだなあ(!)というのが正直な感想でした(汗)。
○美容師と侍女たち
美容師の白雪さち花ちゃん、いい声ですね♪毎回この役はキャスティングを吟味されているなあと思います♪
「ありーますっ♪」一言の侍女は、真愛涼歌ちゃん。いやー、「ミーマイ」以来のお気に入りさんですが、やっぱり巧いなあ~♪新公がとても楽しみです。可愛い~(^ ^)。
薄色の服の侍女たちは、舞乃ゆかちゃん、愛那結梨さん、花陽みらちゃん、真凜カンナちゃん、愛風ゆめちゃん、香咲蘭さん。皆本当に可愛い(*^ ^*)。
鏡の間での従僕は、翔我つばきさんと天翔りいらさん。翔我さんは、ずいぶんビジュアルがすっきりしてキレイになったなーと感心。天翔さんは、「二人の貴公子」でもすごく目についた美貌に磨きがかかって(笑)、いい表情をするようになりましたね。先が楽しみな二人です♪
○各国の美女たち
男前な月娘たちが、それぞれのお国柄によくキャラクターをあわせて作りこんでくれて、実に眼に保養な場面でした♪ちゃーんと自慢できる美女たちだったことは本当に嬉しい。見ているだけで幸せです♪ありがとう♪
大使たちは、かえちゃん筆頭に皆可愛かったです♪ …あれっ?
○ハンガリー市民
男連中は若い子ばっかりなのに、みっぽー筆頭に、女たちの男前で格好良いことといったら!ハンガリーってそういう国なのかと思ってしまいましたわ(汗)。
エーヤンの歌手は輝城みつるくん。良かったです!だいぶ丸いけど、なるみん(鳴海じゅん)を思わせる(←私だけかも)美声と美貌で、将来が楽しみな人になりました。見た目がもう少しシャープになると鬼に金棒なんだけどなあ。
○少年ルドルフ
しずくちゃん、素晴らしかった!不安定な歌声が役にぴったり。
ルドルフ=もりえちゃんとみりおくんで芝居を変えるとか、そういうことは無かったのですが、どちらになる芽も抱いた少年でした。
いやぁ、しずくちゃんのキャラクターの表現力というか、「そのもの」になってしまう集中力は凄いなあ、と、いろんな作品でいつも思います。あまり役のつかなかった星組時代から、“やりたい芝居”のイメージはハッキリと持っている人だったので、やっとその気持ちに技術が追いついてきて、今が一番楽しいときなんじゃないのかな、と。
……歌は…(汗)、、、がんばれ(T T)。
○マダム・ヴォルフとコレクションたち
理寿ちゃんのヴォルフ、すごく良かったです。絵理ちゃんより化粧の感じがオカマちっくでしたけど(汗)、色っぽくて美人で、もの凄く堕落した感じが漂っていて、思わず引き込まれてしまいました。歌も色っぽかった!!ルキーニのまさおも、ここぞとばかり粘っこく歌っていたので、なんだか酔っ払いそうでした……。
コレクションズは、、、4年前のロリータ系裏ビデオみたいなヤバさはなく、普通に大人っぽい娼婦たちなんだなあ、と思えました。ゆりあちゃんもくれあちゃんも、咲希あかねちゃんもみらちゃんもカンナちゃんも、みんな大人っぽくて、スタイル良くて、普通に美人なので。
しかーし、紗那ゆずはちゃんは……ああいうコケティッシュな超美少女系の美女にああいう衣装を着せたら、最終兵器になっちゃうんだってば(汗)。
あれは小池さんの趣味なんでしょうか。誰の趣味なんでしょうか……。あの場面、男性には目隠しをつけさせたい気分だわ(- -;
鳥籠に入った黒天使は、麗百愛ちゃんと煌月爽矢さん。煌月さんもそんなに小さいわけじゃないと思うんですが、もえちゃんって背が高いんだなあ~!
二人とも美しいダンサー体型なので、色っぽさにはちょっと欠けていたかも。(←その分娼婦たちが色っぽいから良いんです)
そして、究極のマデレーネ(蘭乃はな)。
霧矢さんのフランツ陛下は、心の底から真剣に、マデレーネのロリータな色香に堕ちてしまいました。
……素晴らしかった。
ガイチさんも、ユミコちゃんも、マデレーネを視ながら何か妖しい術にでもかかったかのようにマデレーネに吸い寄せられていくのに、きりやんのフランツだけは、完全に正気のまま、自らマデレーネを追いかけて、掴まえてキスする、って感じだったんです(*^ ^*)。
いや、ホントにそう思ったんですもん!!
そういう解釈もあるのか!と、目から鱗でした。
あやしの術を駆使するのではなく、ホンモノの美人を送り込むとか、そういう“現実的な”手段でエリザベートを追い詰めようとするトートだったんですよね。
小池さん、また面白い視点を見つけたな、と感心しました。
○夜のボートの老夫婦
まったく顔もスタイルもわからないけれども、素晴らしく雰囲気のある二人でした。
プログラムを見て、びっくり(@ @)みっしょんと琴音さんだったのか!!(^ ^;ゞ
二人とも若いのに、ひとつひとつの仕草をよく研究して、リアルに動けていたと思います。
「エリザベート」が上演されるたび、気になる二人ですが。
芝居って顔でも声でもないんだなあ、と、この役を観るたびに思います。ちょっとした仕草と間、それだけでも届くものがある。
心に響くものが、あるんですね。
今回も、舞台前面に立つ二人のすれ違いが際立って哀れに思えるほど、言葉なくても分かり合えるラブラブ夫婦っぷりが、とても良かったです。ね☆
卒業生たち。
五十鈴さんは新公もあるし、カゲソロもあるけど、かえちゃんととーやんに役らしい役がなかったのは、正直いってとても残念です。
でも。役がない分、逆にどの場面にも二人がいるってくらい色んな場面に出てくれて、いろんな二人に逢えて、、、それはとても楽しかったです。
願わくば、この最後の舞台で、また何か新しい喜びを見つけてくださいますように。
…ところで。
親戚とか、結婚式の参列者とか、カフェの男たちとあたりの歌い継ぎメンバー表を作られた方、いらっしゃいませんかねぇ……
前回月組の時は作ったんだけどな。あの表、どこに逃げてしまったのかしら(涙)。
.
大劇場公演の千秋楽、おめでとうございます~~~♪
2回しか観られませんでしたが、(そして東宝のチケットも思うように手に入らなくて大変ですが)東宝でお待ちしています!
かえこちゃん(良基天音)、とーやん(榎登也)、五十鈴(ひかり)さん、
大劇場ご卒業、おめでとうございます!
まだまだ東宝がありますので、最後までしっかり体調を整えて、笑顔を見せてくださいね♪
と、いうわけで。
前回、黒天使とバイエルン王家と皇太后ゾフィー様(&フランツ陛下)については思う存分語った猫ですが。
今日は……えっと、誰から?(^ ^;ゞ
○裁判官
まずは第一声!から。きっしー(彩央寿音)の美声(^ ^)にうっとり。
ルキーニとの掛け合いは、滑舌がよくて声のいい二人で、すごく迫力がありました(はぁと)
……きっしーはヒューブナー男爵の霊魂としてもプロローグに登場するんですが、どこで喋っているんでしょうか。最初は登場前だから、袖でスタンバイしたまま喋ってるの?
でも、プロローグの後半に再び裁判官の声が聞こえるときって、皆まだ舞台に居ますよね……?雪組のらぎちゃんとは立ち位置が微妙に違っていたような気がするので、きっしーだけ先にハケていたりするのでしょうか。……それとも、もしかして裁判官だけ録音だったりするのでしょうか?
○重臣たち
グリュンネ伯爵(研ルイス)は、、、若いなあ(汗)。つい最近家を継いだばかりのぼんぼん、って感じで、貫禄は足りなかったような。
歌は危なげなく、さすが。
シュヴァルツェンベルク将軍(星条海斗)は、なんというか、想像通り(^ ^; カッコよくて暑苦しくて、迫力があって、こういう役はぴったりだと思いました♪
ラウシャー大司教(綾月せり)は、「二人の貴公子」と同様、金髪マッシュルームカットの鬘に大きな衣装が、本当によく似合ってて可愛らしい。なんていうか、無責任だけどあまり害のない“茶坊主”っぽい存在感が、予想外にこの役にあっていて、興味深い。心配だった歌も危なげなく、低音もよく響いてました。実は一番心配な配役の一人だったので、すごーーーーくホッとしました(汗)。
ヒューブナー(彩央寿音)&ケンペン(華央あみり)……先年の雪組版では、ゾフィー様のハーレム状態だった重臣たちの中でも特別にキレイだったこの二人。
今回は、重臣たちの中でも一番重厚で渋かっこいい二人。とにかく仕草の一つ一つが格好良くて、渋くて素敵!!という感じでした。
……しかーし、雪組の美形軍団は、年を取っても見事に美老人sでしたが、月組の重臣たちは、年の取り方にちょっとムラがあったような(^ ^;ゞ
シュヴァルツェンベルク&ヒューブナー&ケンペンは随分思い切って年をとったのに、大司教様は全然年を取らず、グリュンネ伯爵は…中間くらいかなあ。シュヴァルツェンベルクが、年はとっても全然枯れず“生涯現役!”で“熱く~くじけず~♪”と歌いたくなるような熱演振りだったのも、楽しかったです☆
○侍従
みっしょん(美翔かずき)と千海華蘭ちゃん。
4年前にみりお(明日海りお)がやっていた役ですよね…。懐かしい。
みっしょんの衣装の着こなしの見事さに見惚れ、からんちゃんの笑顔の可愛らしさに癒されました♪
○リヒテンシュタイン&女官
美夢ひまり、羽咲まな、彩星りおん、琴音和葉、玲実くれあ、夏鳳しおり、、、美人ぞろいで歌姫ぞろいで、しかも迫力満点。なんてステキな月娘たち。
リヒテンシュタインのすずな(憧花ゆりの)を中心に、いじわるさでは誰にも負けないわ!みたいな男前っぷりが最高です。個人的に、りおんとくれあちゃんの、相手を見下しきった眼つきが大好きだ。あんな眼で見られたら、ぜったい落ち込むと思う。
…それでもくじけないシシィ、結構好きだけど(^ ^;
○結婚式
ブライダルメイドが二人とも可愛いなあ~と思ったら、カンナちゃん(真凜カンナ)と香咲蘭ちゃんでした(^ ^)。
そして、プログラムを見て初めて知った驚愕の事実。沢希理寿ちゃん、今公演は最初から女役だったのか!! 全然気がつかなかったよ~~っ!(涙)嘉月絵理ちゃんは、一幕は男役やってたはずなのにぃ~(T T)。
まさか劇団、りおんに続いて転向させようとか……思ってないよね!?
○「最後のダンス」カゲソロ
五十鈴さんの美声にうっとり(T T)。ああ、いい声だなあ……。
ここで、トート閣下センターで踊りまくる黒天使がメチャクチャカッコいいです。二階席お勧め。
○ハンガリー貴族
なにげに豪華メンバーです。男も女も美人ばっかり♪とっても眼の保養♪♪
しっかし、革命家たちは無理があった……。ハンガリー貴族(女)のおときちとかほたるとかの方が、よっぽど頼りになりそうだし(- -;
私が観たのは二回で、エルマーはあひちゃん(遼河はるひ)のみ。シュテファンは、もりえちゃんとみりおくん一回づつだったんですが、、、みりおくんよりもりえちゃんの方が役に合っていたような。お髭姿が本当に素敵☆
しかし、どの組み合わせ見ても革命が成功しそうに見えないというか、、、そもそも、革命とか起こしそうにないメンバーだなあ(!)というのが正直な感想でした(汗)。
○美容師と侍女たち
美容師の白雪さち花ちゃん、いい声ですね♪毎回この役はキャスティングを吟味されているなあと思います♪
「ありーますっ♪」一言の侍女は、真愛涼歌ちゃん。いやー、「ミーマイ」以来のお気に入りさんですが、やっぱり巧いなあ~♪新公がとても楽しみです。可愛い~(^ ^)。
薄色の服の侍女たちは、舞乃ゆかちゃん、愛那結梨さん、花陽みらちゃん、真凜カンナちゃん、愛風ゆめちゃん、香咲蘭さん。皆本当に可愛い(*^ ^*)。
鏡の間での従僕は、翔我つばきさんと天翔りいらさん。翔我さんは、ずいぶんビジュアルがすっきりしてキレイになったなーと感心。天翔さんは、「二人の貴公子」でもすごく目についた美貌に磨きがかかって(笑)、いい表情をするようになりましたね。先が楽しみな二人です♪
○各国の美女たち
男前な月娘たちが、それぞれのお国柄によくキャラクターをあわせて作りこんでくれて、実に眼に保養な場面でした♪ちゃーんと自慢できる美女たちだったことは本当に嬉しい。見ているだけで幸せです♪ありがとう♪
大使たちは、かえちゃん筆頭に皆可愛かったです♪ …あれっ?
○ハンガリー市民
男連中は若い子ばっかりなのに、みっぽー筆頭に、女たちの男前で格好良いことといったら!ハンガリーってそういう国なのかと思ってしまいましたわ(汗)。
エーヤンの歌手は輝城みつるくん。良かったです!だいぶ丸いけど、なるみん(鳴海じゅん)を思わせる(←私だけかも)美声と美貌で、将来が楽しみな人になりました。見た目がもう少しシャープになると鬼に金棒なんだけどなあ。
○少年ルドルフ
しずくちゃん、素晴らしかった!不安定な歌声が役にぴったり。
ルドルフ=もりえちゃんとみりおくんで芝居を変えるとか、そういうことは無かったのですが、どちらになる芽も抱いた少年でした。
いやぁ、しずくちゃんのキャラクターの表現力というか、「そのもの」になってしまう集中力は凄いなあ、と、いろんな作品でいつも思います。あまり役のつかなかった星組時代から、“やりたい芝居”のイメージはハッキリと持っている人だったので、やっとその気持ちに技術が追いついてきて、今が一番楽しいときなんじゃないのかな、と。
……歌は…(汗)、、、がんばれ(T T)。
○マダム・ヴォルフとコレクションたち
理寿ちゃんのヴォルフ、すごく良かったです。絵理ちゃんより化粧の感じがオカマちっくでしたけど(汗)、色っぽくて美人で、もの凄く堕落した感じが漂っていて、思わず引き込まれてしまいました。歌も色っぽかった!!ルキーニのまさおも、ここぞとばかり粘っこく歌っていたので、なんだか酔っ払いそうでした……。
コレクションズは、、、4年前のロリータ系裏ビデオみたいなヤバさはなく、普通に大人っぽい娼婦たちなんだなあ、と思えました。ゆりあちゃんもくれあちゃんも、咲希あかねちゃんもみらちゃんもカンナちゃんも、みんな大人っぽくて、スタイル良くて、普通に美人なので。
しかーし、紗那ゆずはちゃんは……ああいうコケティッシュな超美少女系の美女にああいう衣装を着せたら、最終兵器になっちゃうんだってば(汗)。
あれは小池さんの趣味なんでしょうか。誰の趣味なんでしょうか……。あの場面、男性には目隠しをつけさせたい気分だわ(- -;
鳥籠に入った黒天使は、麗百愛ちゃんと煌月爽矢さん。煌月さんもそんなに小さいわけじゃないと思うんですが、もえちゃんって背が高いんだなあ~!
二人とも美しいダンサー体型なので、色っぽさにはちょっと欠けていたかも。(←その分娼婦たちが色っぽいから良いんです)
そして、究極のマデレーネ(蘭乃はな)。
霧矢さんのフランツ陛下は、心の底から真剣に、マデレーネのロリータな色香に堕ちてしまいました。
……素晴らしかった。
ガイチさんも、ユミコちゃんも、マデレーネを視ながら何か妖しい術にでもかかったかのようにマデレーネに吸い寄せられていくのに、きりやんのフランツだけは、完全に正気のまま、自らマデレーネを追いかけて、掴まえてキスする、って感じだったんです(*^ ^*)。
いや、ホントにそう思ったんですもん!!
そういう解釈もあるのか!と、目から鱗でした。
あやしの術を駆使するのではなく、ホンモノの美人を送り込むとか、そういう“現実的な”手段でエリザベートを追い詰めようとするトートだったんですよね。
小池さん、また面白い視点を見つけたな、と感心しました。
○夜のボートの老夫婦
まったく顔もスタイルもわからないけれども、素晴らしく雰囲気のある二人でした。
プログラムを見て、びっくり(@ @)みっしょんと琴音さんだったのか!!(^ ^;ゞ
二人とも若いのに、ひとつひとつの仕草をよく研究して、リアルに動けていたと思います。
「エリザベート」が上演されるたび、気になる二人ですが。
芝居って顔でも声でもないんだなあ、と、この役を観るたびに思います。ちょっとした仕草と間、それだけでも届くものがある。
心に響くものが、あるんですね。
今回も、舞台前面に立つ二人のすれ違いが際立って哀れに思えるほど、言葉なくても分かり合えるラブラブ夫婦っぷりが、とても良かったです。ね☆
卒業生たち。
五十鈴さんは新公もあるし、カゲソロもあるけど、かえちゃんととーやんに役らしい役がなかったのは、正直いってとても残念です。
でも。役がない分、逆にどの場面にも二人がいるってくらい色んな場面に出てくれて、いろんな二人に逢えて、、、それはとても楽しかったです。
願わくば、この最後の舞台で、また何か新しい喜びを見つけてくださいますように。
…ところで。
親戚とか、結婚式の参列者とか、カフェの男たちとあたりの歌い継ぎメンバー表を作られた方、いらっしゃいませんかねぇ……
前回月組の時は作ったんだけどな。あの表、どこに逃げてしまったのかしら(涙)。
.
宝塚大劇場にて、月組公演「エリザベート」を観劇してまいりました。
前回の「エリザベート」月組版から、ちょうど四年。
あれはサエコさん(彩輝直)のサヨナラ公演。トート=サエコさん、シシィ=麻子さん、フランツ=ガイチさん(初風緑)、ルキーニ=きりやん、ルドルフ=祐飛さん、というメンバーでの上演。
あれからたった4年とは思えないくらい、全く違う「エリザベート」だったと思います。
今回のメンバーも、皆それぞれに魅力がありました。
とにかくかっこいいトート、
とにかく優しいフランツ、
とにかく…なんだろうな、なんだかすごく愛おしくなったルキーニ、
そして、二幕は歌も芝居もとても良かった、スタイル抜群のシシィ。
ルドルフは役替りで、もりえちゃん(青樹泉)とみりお(明日海りお)を一回づつ観たのですが、どちらも美形で切なくて、とても良かったと思います。
……なのですが。
公演を観て、一番印象に残ったことは。
黒天使がかっこいい~~~っ!
でした…(汗)
黒天使にハマりすぎて、センターの芝居を観ている余裕が全く(!)なかった猫には、主要5役の感想なんて書けるはずもなく……
ホントにすみませんm(_ _)m。東宝では今度こそしっかりと観て、ちゃんと感想書きたいと思っています!
黒天使のメンバーは、84期の桐生園加がトップ。あとは大きく離れて90期の響れおな・宇月颯、91期の貴千碧・紫門ゆりや、92期の煌月爽矢・鳳月杏、93期の星輝つばさ、娘役の麗百愛(91)と蘭乃はな(92)の合計10名。
真ん中が二人居る場合は、だいたい上手が園加で下手が宇月だったような。で、だいたい園加の隣にまんちゃんがいて、宇月くんと響くんが並んでいる感じ(*^ ^*)。いやあん、幸せだったわ(はぁと)
園加は、場面ごとの表情が豊かで、ダンスも色っぽくて華やか。まんちゃんもどちらかというとそっち系統ですよね。ちょっと観客をおどしつけるような表情をしたり、切なげにシシィの方を視ていたり、人間味のある天使たちでした。
逆に、響・宇月チームはダンスも表情も『クール&シャープ』。特に宇月の纏う空気の“闇”っぷりは実に見事で、本来の「死天使」のイメージに近かったような気がします。
響くんは、黒天使としてはちょっと斬新なヘアスタイルに凝った化粧で、一瞬誰だかわからないくらいキレイでした。スタイルはそんなに良くないけど、ダンスのキレはシャープで格好良かった~。
ゆりやん以下の男役さんたちは、とてもよくがんばっていたけど、まだまだ上4人に比べると表情が甘いなーと思うところが多かったです。笑うと可愛くなっちゃうし、無表情にしようとすると「がんばってる」ふうに見えてしまう。(いや、実際必死なんでしょうけど…)
みんな背も高いし、スタイルに恵まれているぶん、もっともっと格好良くなれるはずだと思うので。東宝まで、いろいろ精進してくださいね♪
娘役さんは、麗もえちゃんが園加&まんちゃんチーム、蘭ちゃんは宇月&響チームに入っていた印象。とにかく、蘭ちゃんのクールな美貌の男前さが凄かった。
前回一人だけ黒天使に混ざっていた城咲あいちゃんは、明らかに回りより一回り小さかったんですが、今回はあまり思わなかったなあ。比較的、男役としては小柄な天使が多いから?
振付は、ずいぶん変わっていたような気がします。
「愛と死の輪舞」とか、「たった一人の人間なのに 俺を震えさせる」とトートが歌うと後ろの黒天使たちがいっせいにぶるぶる震えだすのが面白くてしかたなかったんですが(^ ^;、ずいぶん良くなっていたと思います。
でも……せっかくダンサーを揃えているのにこの振付?(T T)、という印象はあまり変わらなかったかなー。もっと全面的に変えちゃっても良かっただろうに、と思ってしまいましたが…(しょぼん)。
そして、次に。
私の今回の公演での目玉配役は、実は二人いました。
4年前の新公で演じた役を本役で担当する二人の母親。ルドヴィカとゾフィー
いやーーーー、もうね、ルドヴィカ(美鳳あや)が可愛くて可愛くて(*^ ^*)。
視野が狭くて自慢やのうぬぼれやで、慌て者のおっちょこちょいで、気分やで前向きで。
……本当に可愛い☆
新公では歌に苦労していたみっぽーですが、4年もたつと巧くなるものなんだなあ、と感慨深かったです。一番好きなのは、結婚式のラストに「あなたがいるなら嵐も怖くない」と歌いながら皇帝と寝室へ向かうシシィを、満面の笑みで幸せそうにうっとりと見送っているところ。
もう、「皇后の母」としての栄誉とか、なにかそういうものを想像して幸せに浸りきっている小者っぷりが物凄く可愛いんです!!(^ ^)。
そして、その隣で心の底から心配そう&不安げに見送っているマックス(越乃リュウ)との対比が素晴らしい☆
過去の公演では、マックスだけじゃなくルドヴィカもちょっと不安げに見送っていた記憶があるんですが、みっぽーのルドヴィカは、本当に“満面の笑み”で見送っていて(苦笑)。なんというのか、この母親のポジティヴさとバイタリティを、シシィはちゃんと受け継いでいるんだなあ~、と思ったんですよね。だからこその「私だけに」なのだろう、と。
そして、ヘレネ(萌花ゆりあ)が良いです♪
可愛くて美人でスタイルもいいのに、絶対にフランツに選ばれることはない(!)という絶妙なキャラクターが、本当にぴったりでした。雪組の涼花リサちゃんも、“可愛いけどドジ”みたいなキャラを確立して説得力をあげてましたけど、ゆりあヘレネの、なんとも言葉では表現できない“駄目だこの娘は…”という感じ、本当に絶妙でした。
しっかし、月組の誇る美人の一人・副組長の花瀬みずか嬢に「うちの娘もっとキレイ」と歌わせて、しかもその娘(羽桜しずく)が間違いなく超美人だというあたり、配役の妙というかなんというか………
いやぁ、いろんな意味で面白かったです。はい。
ちなみに、シシィの弟たちは、舞乃ゆかちゃんと都月みあちゃん。「HollywoodLover」組の二人。この二人がじゃれているのを観ているだけで幸せになれること間違いなしです。本当に可愛いし、半ズボンもセーラー服も金髪のマッシュルーム鬘も、本当に本当に良く似合ってる(*^ ^*)
バイエルン公マックスは、色男でした☆
いやあん、娘を口説いちゃ駄目よパパっ!!
……シシィがファザコンになるのも仕方が無いな、と思わせる男っぷりでした(*^ ^*)。いやー二枚目だ!バートイシュルへ行く途中の花道で、家庭教師(音姫すなお)とさりげなーくいちゃいちゃしているのもツボでした。
そして、そんなこと(知ってても)気にもしていないみっぽールドヴィカの男前っぷりも素敵。「うちの旦那は色男だから女が放っとかないのよね、仕方ない」くらいに思っていそう。あの夫婦、なんだかんだ言いつつ、実はお互い惚れきっているような気がしています。はい。
それにしても、シシィはファザコンだし、フランツはマザコンだし、、、
困った夫婦だなあ(T T)
そして。
シシィもヘレネも弟たち二人もまん丸顔で、みっぽーの輪郭はどんだけ優勢遺伝なんだ!?と思ってしまった私(^ ^;ゞ。ナホちゃんの輪郭なんてひとかけらも遺伝しちゃいねぇ…。
性格的には、父親から受け継いだボヘミアンの血が濃いはずなんだが。
「二人の母親」のもう一人は、私の中でミュージカル「エリザベート」の影の主役ポジにいる皇太后ゾフィー(城咲あい)。
こちらも、新公ではまるっきり歯がたたなかった印象だったのですが。
……4年っていうのは、観客からするとあっという間なんですけど、役者からすると凄く長い時間なんですね。
あいちゃんがこんなにも素晴らしい女優になっていたんだな、と、本当に感慨深かったです。
「強く~厳しく~♪」の低音の響きそのものは、ちづさん(美々杏里)よりは聴こえるけどハマコさん(未来優希)には敵わない、といったところ。ちづさんは低いところもきちんと歌おうとして声にならなかった感じでしたが、あいちゃんは歌を捨てて地声のまま、ほとんど台詞のように演じていましたね。
喉を壊さないか心配ですが、芝居としては良かったと思います。
面白いなあ、と思ったのが、ゾフィーがあいちゃんだったことで、フランツのキャラクターに納得しやすくなったこと。
あれだけ美人で華やかでデキる母親がいたら、マザコンになっても仕方ないよね、と素直に納得できた のです(←私だけ?)。
ガイチさんのフランツは、優しくて責任感に溢れていて、なのにシシィという国母にはどうしたってなれそうにない女を愛してしまった苦悩…という印象があったんですよね。
雪組のユミコちゃんも、方向性としてはガイチさんと同じで、ただ、となみちゃんが天使だったので苦悩が深まっていたというか(汗)、そんな感じだったのですが。
きりやんのフランツは、なんの疑いもなく“ママに任せておけば良い”と思っている…ような気がしました。
最初の謁見の間での、ゾフィーの指示に対するフランツの応え。
「許可する」あの一言台詞を、あんなにも甘く優しい声で語るフランツを初めて観ました。
心の底から母の指示に納得して、信念を持って命じる声。
それが。
次第にシシィへの愛が卓越しはじめる……その想いが溢れたのが、「鏡の間」なのだと。
「鏡の間」で、フランツははっきりと母親ではなくシシィを選ぶと宣言する。
このとき彼は、「母親ばなれ」をした自分を意識したに違いない。
つまり、この「鏡の間」での彼はエリザベートと共に勝者であり、美しい皇后と共に「自立した我」の自覚をも得て、ヤル気まんまん!!なのですね。
ガイチさんやユミコちゃんが、『国』よりもシシィを選び、それによって国が滅びる運命を受け入れた、あの絶望的な選択を、このときのきりやんはしていないと思いました。
二幕冒頭頭のハンガリー戴冠は、シシィの絶頂であると共に、フランツにとっても絶頂だった。
彼は彼で、「やっと歩き出した 私だけの道を/邪魔はするな!」と歌いたいところでしょう。
ただ彼は、シシィと二人で勝利したと思っていた。
けれども、シシィは自分ひとりで勝利したと思っている……そのすれ違いが切ない、「私が踊るとき」でした…。
あれだけの思い切った老けメークをしながらも、「女」を丸出しにしてシシィを憎むゾフィーが、とても魅力的でした。
「帝冠の恋」というコバルト文庫を先日ご紹介しましたが、あの気の強い、麗しのゾフィー姫がそのまま育った姿が、あいちゃんのゾフィーなんだろうと思います。
ただ、彼女はたぶん、ルドヴィカのような意味では息子を愛しきることができなかった…。
彼女の愛は、若き日に遣い果たされてしまっていたから。
あいちゃんのゾフィーを観て、「影の主役」じゃなくゾフィー自身を主役にした作品を観てみたい、と思うようになりました。あいちゃん、一度そういう、一人の人間の人生を最初から最後まで歩むような役をやってみてほしいなあ…。
おっと。まさかこれだけで長くなるとは(涙)(っていうか、そろそろ学習しろ)。
えーっと、、、重臣たちの素敵さとかウィーン市民の元気さとかは、また後日。
.
前回の「エリザベート」月組版から、ちょうど四年。
あれはサエコさん(彩輝直)のサヨナラ公演。トート=サエコさん、シシィ=麻子さん、フランツ=ガイチさん(初風緑)、ルキーニ=きりやん、ルドルフ=祐飛さん、というメンバーでの上演。
あれからたった4年とは思えないくらい、全く違う「エリザベート」だったと思います。
今回のメンバーも、皆それぞれに魅力がありました。
とにかくかっこいいトート、
とにかく優しいフランツ、
とにかく…なんだろうな、なんだかすごく愛おしくなったルキーニ、
そして、二幕は歌も芝居もとても良かった、スタイル抜群のシシィ。
ルドルフは役替りで、もりえちゃん(青樹泉)とみりお(明日海りお)を一回づつ観たのですが、どちらも美形で切なくて、とても良かったと思います。
……なのですが。
公演を観て、一番印象に残ったことは。
黒天使がかっこいい~~~っ!
でした…(汗)
黒天使にハマりすぎて、センターの芝居を観ている余裕が全く(!)なかった猫には、主要5役の感想なんて書けるはずもなく……
ホントにすみませんm(_ _)m。東宝では今度こそしっかりと観て、ちゃんと感想書きたいと思っています!
黒天使のメンバーは、84期の桐生園加がトップ。あとは大きく離れて90期の響れおな・宇月颯、91期の貴千碧・紫門ゆりや、92期の煌月爽矢・鳳月杏、93期の星輝つばさ、娘役の麗百愛(91)と蘭乃はな(92)の合計10名。
真ん中が二人居る場合は、だいたい上手が園加で下手が宇月だったような。で、だいたい園加の隣にまんちゃんがいて、宇月くんと響くんが並んでいる感じ(*^ ^*)。いやあん、幸せだったわ(はぁと)
園加は、場面ごとの表情が豊かで、ダンスも色っぽくて華やか。まんちゃんもどちらかというとそっち系統ですよね。ちょっと観客をおどしつけるような表情をしたり、切なげにシシィの方を視ていたり、人間味のある天使たちでした。
逆に、響・宇月チームはダンスも表情も『クール&シャープ』。特に宇月の纏う空気の“闇”っぷりは実に見事で、本来の「死天使」のイメージに近かったような気がします。
響くんは、黒天使としてはちょっと斬新なヘアスタイルに凝った化粧で、一瞬誰だかわからないくらいキレイでした。スタイルはそんなに良くないけど、ダンスのキレはシャープで格好良かった~。
ゆりやん以下の男役さんたちは、とてもよくがんばっていたけど、まだまだ上4人に比べると表情が甘いなーと思うところが多かったです。笑うと可愛くなっちゃうし、無表情にしようとすると「がんばってる」ふうに見えてしまう。(いや、実際必死なんでしょうけど…)
みんな背も高いし、スタイルに恵まれているぶん、もっともっと格好良くなれるはずだと思うので。東宝まで、いろいろ精進してくださいね♪
娘役さんは、麗もえちゃんが園加&まんちゃんチーム、蘭ちゃんは宇月&響チームに入っていた印象。とにかく、蘭ちゃんのクールな美貌の男前さが凄かった。
前回一人だけ黒天使に混ざっていた城咲あいちゃんは、明らかに回りより一回り小さかったんですが、今回はあまり思わなかったなあ。比較的、男役としては小柄な天使が多いから?
振付は、ずいぶん変わっていたような気がします。
「愛と死の輪舞」とか、「たった一人の人間なのに 俺を震えさせる」とトートが歌うと後ろの黒天使たちがいっせいにぶるぶる震えだすのが面白くてしかたなかったんですが(^ ^;、ずいぶん良くなっていたと思います。
でも……せっかくダンサーを揃えているのにこの振付?(T T)、という印象はあまり変わらなかったかなー。もっと全面的に変えちゃっても良かっただろうに、と思ってしまいましたが…(しょぼん)。
そして、次に。
私の今回の公演での目玉配役は、実は二人いました。
4年前の新公で演じた役を本役で担当する二人の母親。ルドヴィカとゾフィー
いやーーーー、もうね、ルドヴィカ(美鳳あや)が可愛くて可愛くて(*^ ^*)。
視野が狭くて自慢やのうぬぼれやで、慌て者のおっちょこちょいで、気分やで前向きで。
……本当に可愛い☆
新公では歌に苦労していたみっぽーですが、4年もたつと巧くなるものなんだなあ、と感慨深かったです。一番好きなのは、結婚式のラストに「あなたがいるなら嵐も怖くない」と歌いながら皇帝と寝室へ向かうシシィを、満面の笑みで幸せそうにうっとりと見送っているところ。
もう、「皇后の母」としての栄誉とか、なにかそういうものを想像して幸せに浸りきっている小者っぷりが物凄く可愛いんです!!(^ ^)。
そして、その隣で心の底から心配そう&不安げに見送っているマックス(越乃リュウ)との対比が素晴らしい☆
過去の公演では、マックスだけじゃなくルドヴィカもちょっと不安げに見送っていた記憶があるんですが、みっぽーのルドヴィカは、本当に“満面の笑み”で見送っていて(苦笑)。なんというのか、この母親のポジティヴさとバイタリティを、シシィはちゃんと受け継いでいるんだなあ~、と思ったんですよね。だからこその「私だけに」なのだろう、と。
そして、ヘレネ(萌花ゆりあ)が良いです♪
可愛くて美人でスタイルもいいのに、絶対にフランツに選ばれることはない(!)という絶妙なキャラクターが、本当にぴったりでした。雪組の涼花リサちゃんも、“可愛いけどドジ”みたいなキャラを確立して説得力をあげてましたけど、ゆりあヘレネの、なんとも言葉では表現できない“駄目だこの娘は…”という感じ、本当に絶妙でした。
しっかし、月組の誇る美人の一人・副組長の花瀬みずか嬢に「うちの娘もっとキレイ」と歌わせて、しかもその娘(羽桜しずく)が間違いなく超美人だというあたり、配役の妙というかなんというか………
いやぁ、いろんな意味で面白かったです。はい。
ちなみに、シシィの弟たちは、舞乃ゆかちゃんと都月みあちゃん。「HollywoodLover」組の二人。この二人がじゃれているのを観ているだけで幸せになれること間違いなしです。本当に可愛いし、半ズボンもセーラー服も金髪のマッシュルーム鬘も、本当に本当に良く似合ってる(*^ ^*)
バイエルン公マックスは、色男でした☆
いやあん、娘を口説いちゃ駄目よパパっ!!
……シシィがファザコンになるのも仕方が無いな、と思わせる男っぷりでした(*^ ^*)。いやー二枚目だ!バートイシュルへ行く途中の花道で、家庭教師(音姫すなお)とさりげなーくいちゃいちゃしているのもツボでした。
そして、そんなこと(知ってても)気にもしていないみっぽールドヴィカの男前っぷりも素敵。「うちの旦那は色男だから女が放っとかないのよね、仕方ない」くらいに思っていそう。あの夫婦、なんだかんだ言いつつ、実はお互い惚れきっているような気がしています。はい。
それにしても、シシィはファザコンだし、フランツはマザコンだし、、、
困った夫婦だなあ(T T)
そして。
シシィもヘレネも弟たち二人もまん丸顔で、みっぽーの輪郭はどんだけ優勢遺伝なんだ!?と思ってしまった私(^ ^;ゞ。ナホちゃんの輪郭なんてひとかけらも遺伝しちゃいねぇ…。
性格的には、父親から受け継いだボヘミアンの血が濃いはずなんだが。
「二人の母親」のもう一人は、私の中でミュージカル「エリザベート」の影の主役ポジにいる皇太后ゾフィー(城咲あい)。
こちらも、新公ではまるっきり歯がたたなかった印象だったのですが。
……4年っていうのは、観客からするとあっという間なんですけど、役者からすると凄く長い時間なんですね。
あいちゃんがこんなにも素晴らしい女優になっていたんだな、と、本当に感慨深かったです。
「強く~厳しく~♪」の低音の響きそのものは、ちづさん(美々杏里)よりは聴こえるけどハマコさん(未来優希)には敵わない、といったところ。ちづさんは低いところもきちんと歌おうとして声にならなかった感じでしたが、あいちゃんは歌を捨てて地声のまま、ほとんど台詞のように演じていましたね。
喉を壊さないか心配ですが、芝居としては良かったと思います。
面白いなあ、と思ったのが、ゾフィーがあいちゃんだったことで、フランツのキャラクターに納得しやすくなったこと。
あれだけ美人で華やかでデキる母親がいたら、マザコンになっても仕方ないよね、と素直に納得できた のです(←私だけ?)。
ガイチさんのフランツは、優しくて責任感に溢れていて、なのにシシィという国母にはどうしたってなれそうにない女を愛してしまった苦悩…という印象があったんですよね。
雪組のユミコちゃんも、方向性としてはガイチさんと同じで、ただ、となみちゃんが天使だったので苦悩が深まっていたというか(汗)、そんな感じだったのですが。
きりやんのフランツは、なんの疑いもなく“ママに任せておけば良い”と思っている…ような気がしました。
最初の謁見の間での、ゾフィーの指示に対するフランツの応え。
「許可する」あの一言台詞を、あんなにも甘く優しい声で語るフランツを初めて観ました。
心の底から母の指示に納得して、信念を持って命じる声。
それが。
次第にシシィへの愛が卓越しはじめる……その想いが溢れたのが、「鏡の間」なのだと。
「鏡の間」で、フランツははっきりと母親ではなくシシィを選ぶと宣言する。
このとき彼は、「母親ばなれ」をした自分を意識したに違いない。
つまり、この「鏡の間」での彼はエリザベートと共に勝者であり、美しい皇后と共に「自立した我」の自覚をも得て、ヤル気まんまん!!なのですね。
ガイチさんやユミコちゃんが、『国』よりもシシィを選び、それによって国が滅びる運命を受け入れた、あの絶望的な選択を、このときのきりやんはしていないと思いました。
二幕冒頭頭のハンガリー戴冠は、シシィの絶頂であると共に、フランツにとっても絶頂だった。
彼は彼で、「やっと歩き出した 私だけの道を/邪魔はするな!」と歌いたいところでしょう。
ただ彼は、シシィと二人で勝利したと思っていた。
けれども、シシィは自分ひとりで勝利したと思っている……そのすれ違いが切ない、「私が踊るとき」でした…。
あれだけの思い切った老けメークをしながらも、「女」を丸出しにしてシシィを憎むゾフィーが、とても魅力的でした。
「帝冠の恋」というコバルト文庫を先日ご紹介しましたが、あの気の強い、麗しのゾフィー姫がそのまま育った姿が、あいちゃんのゾフィーなんだろうと思います。
ただ、彼女はたぶん、ルドヴィカのような意味では息子を愛しきることができなかった…。
彼女の愛は、若き日に遣い果たされてしまっていたから。
あいちゃんのゾフィーを観て、「影の主役」じゃなくゾフィー自身を主役にした作品を観てみたい、と思うようになりました。あいちゃん、一度そういう、一人の人間の人生を最初から最後まで歩むような役をやってみてほしいなあ…。
おっと。まさかこれだけで長くなるとは(涙)(っていうか、そろそろ学習しろ)。
えーっと、、、重臣たちの素敵さとかウィーン市民の元気さとかは、また後日。
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月組ファンのつぶやき
2009年4月6日 宝塚(月) コメント (5)次回月組大劇場公演「エリザベート」について、詳細の配役と、千秋楽付けでの卒業生が発表になりました。
卒業生は、三人。
82期のかえちゃん(良基天音)。
87期のとーやん(榎登也)。
89期の王様(五十鈴ひかり)。
東宝劇場公演千秋楽(8月9日)をもって、ご卒業。
三人とも、考えてみるまでもなく、名前を見ただけで思い出すことはたくさんあって。
「血と砂」の千秋楽のアルフォンソに泣かされたこととか。
「SPARKII」で散々笑わせてくれた“オークル系の美形”とか。
初めてエーアンの歌を聴いて、慌てて学年を調べてぶったまげた(研2の終わりだった)こととか。
悲しいけど、残念だけど、寂しいけど。
でも、あなたたちが択んだ道を祝福できる自分でありたいから。
だから。
……ありがとう、今まで。そして、8月9日まで、よろしくお願いしますm(_ _)m。
最後まで、舞台を楽しんでくださいますように。
そして、配役。
ある意味、今回の月組エリザベートはそもそもが冗談みたいな話だったので、何があっても驚かないぞ!と思ってはいたのですが。
そうは言っても、やっぱりまんまと驚いてしまいました(汗)。うーん、劇団ずるいなあ。
とりあえず、キャストごとの配役の変遷はわりといろんな方が書いていらっしゃるようなので、ちょっとひねくれて(^ ^)、私は役者ごとに演じた役をまとめてみました☆
#Diarynoteで表組みにするやり方がわからないので、見難くてすみませんm(_ _)m。
2005本公 2005新公 2009本公 2009新公
瀬奈じゅん シシィ - トート -
越乃リュウ ツェップス - マックス -
霧矢大夢 ルキーニ - フランツ -
花瀬みずか ヘレネ - スターレイ -
一色瑠加 黒天使 - ツェップス -
遼河はるひ - - ルド/エル -
良基天音 市長 - 病院長 -
研ルイス 黒天使 - グリュンネ -
桐生園加 (黒天使) (ルキーニ) 黒天使 -
美鳳あや 女官 ルドヴィカ ルドヴィカ -
音姫すなお 美容師 リヒテンシ 家庭教師 -
青樹泉 黒天使 トート 三役 -
天野ほたる 女官 ヘレネ - -
城咲あい 黒天使(マ) ゾフィー ゾフィー -
星条海斗 黒天使 エルマー 将軍 -
憧花ゆりの 家庭教師 マダムW リヒテン -
妃鳳こころ - 女官 死刑囚の母 -
龍真咲 黒天使 ルドルフ ルキーニ -
麻月れんか - 黒天使 市長 -
美夢ひまり - 女官 女官 -
萌花ゆりあ - 女官 ヘレネ -
榎登也 - ヒューブナ - -
綾月せり 侍従 マックス ラウシャー -
羽咲まな 侍女 女官 女官 -
光月るう 黒天使 ジュラ ジュラ -
夏月都 - 侍女 ヴィン嬢 -
彩央寿音 - ツェップス ヒューブナ -
華央あみり - シュヴァル ケンペン -
鼓英夏 - ケンペン - -
明日海りお 侍従 子ルドルフ ルド/シュ トート
美翔かずき - 黒天使 - グリュンネ
沢希理寿 - 黒天使 マダムW -
五十鈴ひかり エーアン - - マックス
羽桜しずく - - 子ルド エリザベート
妃乃あんじ - 姪 - スターレイ
響れおな - 黒天使 黒天使 ツェップス
彩星りおん - カフェの男 女官 マダム・ヴォルフ
宇月颯 - 黒天使 黒天使 ルイジ・ルキーニ
琴音和葉 - - 女官 ルドヴィカ
玲実くれあ - 黒天使 女官 ゾフィー
夏鳳しおり - 美容師 女官 リヒテンシュタイン
瑞羽奏都 黒天使 - - ヒューブナー
海桐望 - - - ケンペン
貴千碧 - - 黒天使 黒天使
紫門ゆりや - - 黒天使 フランツ・ヨーゼフ
白雪さち花 - - 美容師 家庭教師
麗百愛 - - 黒天使 黒天使(マデレーネ)
咲希あかね - - - 黒天使
有瀬そう - - - シュヴァルツェンベルク
華那みかり - - - 女官
蘭乃はな - - 黒天使(マ) ヘレネ
千海華蘭 - - - ルドルフ(少年)
舞乃ゆか - - - 女官
煌月爽矢 - - 黒天使 ルドルフ
貴澄隼人 - - - 黒天使
鳳月杏 - - 黒天使 エルマー
真愛涼歌 - - - 死刑囚の母
風凛水花 - - - 女官
愛那結梨 - - - 女官
輝城みつる - - エーアン ラウシャー
花陽みら - - - 美容師
星輝つばさ - - 黒天使 シュテファン
真凜カンナ - - - 女官
紗那ゆずは - - - 黒天使
翔我つばき - - - 黒天使
隼海惺 - - - 黒天使
天翔りいら - - - 黒天使
珠城りょう - - - ジュラ
香咲蘭 - - - 女官
前回公演と「同役」なのは、黒天使の園加くらい?(園加は花組だからもっと昔ですが)
あとは、新公と同役なのが、「女官」とかを除いて、二人の母親みっぽー(ルドヴィカ)とあいあい(ゾフィー)。
……バイエルン王家の血って、どういう風に流れているんでしょうねぇ。みっぽーの旦那がナホちゃんで、娘がカチャと萌花ゆりあちゃん、姉があいあいで甥がきりやん、とか思うとすごく笑えます。
専科さんの出演が無いので、マックス=ナホちゃん、グリュンネ=研ちゃんは予想どおり。
まいちゃんのツェップスも予想通りといえば予想通りかな。グリュンネと逆かな、とも思っていたのですが。
マギーのシュヴァルツェンベルク将軍は、(たぶん)ぴったり!!でしょうねぇ。思いっきりやっちゃってホシイ(^ ^)。
その周りを囲む「密告者たち」が、きっしーとあちょうさんなのが素晴らしい!!
……ラウシャーのふぁーびーも、「二人の貴公子」のお医者さん役を観ると案外ラウシャーは似合いそうだし、なかなか楽しみな面子ですね♪
雪組さんの重臣ズが、どうみてもハマコさんのハーレムにしか見えなかったのとはうってかわって、重厚な重臣たちで嬉しいです。いや、雪組の美形軍団も大好きでしたけど(^ ^;ゞ。
今回、私の予想(というか希望)はほとんど当たらなかったんですよねぇ(↓)。当たったのは新公フランツのゆりやんとルキーニの宇月くらい。
特に女性陣が丸っと外れました。中でもあーちゃんのスターレイは意外。ほたるの役名無しも意外。
すずなのリヒテンシュタインは納得かな。ゆりあちゃんのヘレネは意外だったけど納得。
こころの死刑囚の母は……歌唱力と芝居と両方を持っていないとウザいだけの役になりがちなので、こころというのは良い配役だとは思うんですけどね。でも、マダム・ヴォルフ観たかったなあ(涙)。いや、理寿ちゃんのヴォルフもすごく楽しみなんですけど(美人だしスタイル良いし歌えるし!)、でも、こころで観たかったよ……(←まさおとこころのキスシーンに勝手に萌えていた猫)
なっつのヴィンディッシュ嬢もちょっと意外でしたが、これまた「二人の貴公子」の王妃役の出来を考えると納得かも。ヴィンディッシュは物語の鍵になる役なので、カチャと二人、探り合ってしっかり役作りができるよう、祈っています。
そして。ルドルフ/エルマー/シュテファンで役替りがある今回の公演。
ジュラ役のるうちゃん(とツェップスのまいちゃん)ががんばらないと、ハンガリーチームまとめようがなくて大変そうですよね。……がんばれ~~~!
あ、そういえば、るうちゃんも前回新公と同じ役なんですね、ジュラ。じゃあ、いちおう一歩リードはしているんですね。がんばってね!
とーやんと鼓さんの役名なしはとても残念。まぁ、鼓さんは役がなくても勝手に芝居をしてくれるので構わないかもしれませんが、とーやんはラストなのに(T T)。たぶん親戚とかカフェの男とか、出番はたくさんあるんでしょうけれども、なんとなく寂しい……。
前回の月組「エリザベート」公演は、2005年。
あのときって91期生(貴千碧ちゃん以下)は初舞台なので出てなかったんですね。
最下で90期のみづきちゃん(瑞羽奏都)が黒天使に入ってたのをよく覚えています。美人でスタイルよくて、吃驚しました。……なのに今回は役なしだなんて(泣)。もう一回黒天使って訳にはいかないんでしょうし、親戚とかカフェの男とか、そのあたりに入ったりもするんでしょうけれども。
今回の最下は研3の輝城みつるくんと星輝つばさくん。残念ながら研2は本公演役無しでしたね。カフェでソロを歌いそうな子とかは居るのかな。
新公は、星輝くんがシュテファン、輝城くんはラウシャー。凄いなあ。小池さんの信頼篤いんですねぇ!
新公ジュラは、研2の珠城りょうさん。「二人の貴公子」でなかなか落ち着いた良い芝居をしていたので(台詞は少なかったけど)、ちょっと期待。
個人的に「二人の貴公子」でかなりお気に入りになった天翔りいらさんは、新公黒天使。うーん、可愛かったんだけど、チェックできるでしょうか……(自信なし)
花陽みらちゃんの美容師は楽しみ!
紗那ゆずはちゃんの黒天使もめっちゃツボです。あの美少女が、どんなメークで黒天使やるんだろう。…前回の新公で黒天使に入っていた白華れみちゃんみたいな感じかな?
翔我つばきくん、隼海惺くんもがんばってくださいね!楽しみにしています♪
博多座以来のお気に入り・真愛涼歌ちゃん(「二人の貴公子」でずっとエミーリアの傍についている方の女官)。あんなに声も芝居も可愛いのに、死刑囚の母かよ!!でも歌と芝居が両立できる人なのでちょっと期待してしまいます。
新公ルドルフは煌月爽矢くん、エルマーは鳳月杏ちゃん。子ルドルフは千海華蘭ちゃん。
おお、このあたりの役が92期に降りてくるのか…。そっか、もう研4ですもんね。星組さんでは真風くんが主演しているくらいだし、この辺りでもっともっとがんばってもらわないといけないんですねぇ……がんばれ!!
蘭乃はなちゃんは、新公ヘレネで本役がマデレーネ。……小池さんGJ。技術的なことはよくわかりませんが、霧やんを誘惑する蘭ちゃん!!と思っただけで、個人的にかなり盛り上がりました(^ ^;。
新公マデレーネは百愛ちゃん。これまた楽しみなダンサー対決ですね。いつも群舞で闘っていた二人、同じ役で勝負するのは初めて……かな?二人とも力を尽くしてがんばってほしいです☆
その百愛ちゃんは、本役も黒天使。「ホフマン物語」の影がものすごく素敵だったので、めっちゃ楽しみです!今回の黒天使キャストで一番の期待株かもしれません(^ ^;ゞ。
まんちゃんは本公演も新公も黒天使。…芝居もできる人なので、新公は重臣ズに入ってくれると思ったのになあ…。まぁ、園加ポジションのようなので、出番とかも違うのでしょうけれども。でも惜しい。
90期女傑三人(←私が勝手に呼んでいるだけ)の琴音和葉・玲実くれあ・夏鳳しおりは、それぞれ新公でルドヴィカ・ゾフィー・リヒテンシュタインの女傑をしっかりGET。さすがです!
本公演は三人とも女官なんですよね。なんだか今回の女官さんたちは、皆さん月娘の中でも特に強い人が集まっている……ような気がします…(←皆大好きですが何か?)。
りおんの新公マダム・ヴォルフにちょっと愕然。そりゃー似合うよ……決まってるじゃないか!!(感動)
響くんのツェップスは、ひたすら優しいツェップスになりそうだなあ。わくわく。ダンスも好きなので、本役黒天使もとても嬉しい♪
みっしょんは相変わらず本公演役無し(T T)。うーん、本当に役がつかない人だなあ…。でも新公はグリュンネ\(^ ^)/……素敵なおじさまバージョンのみっしょんに会えるのが嬉しいです♪好きなんですよグリュンネ(*^ ^*)。
新人公演でのエリザベート役は、何度も書きましたが私は彩星りおんちゃんのシシィがすごーく観たかったので、しずくちゃんは大好きだけど、ちょっとがっくり(涙)。
でも、そうは言ってもしずくちゃんは大好きなのでとても楽しみです。どんな切り口で演じるのか、どうくるのか。みりおくんとは相性もいいし、本公演とは全く違う作品になりそうで、とても楽しみです!
っていうか、新公演出が気になる……。誰なんでしょうねぇ。
とりあえず、「エリザベート」新人公演で一番大変なのはルキーニなので、宇月くんにはがんばっていただきたいなと思います(^ ^)。
.
卒業生は、三人。
82期のかえちゃん(良基天音)。
87期のとーやん(榎登也)。
89期の王様(五十鈴ひかり)。
東宝劇場公演千秋楽(8月9日)をもって、ご卒業。
三人とも、考えてみるまでもなく、名前を見ただけで思い出すことはたくさんあって。
「血と砂」の千秋楽のアルフォンソに泣かされたこととか。
「SPARKII」で散々笑わせてくれた“オークル系の美形”とか。
初めてエーアンの歌を聴いて、慌てて学年を調べてぶったまげた(研2の終わりだった)こととか。
悲しいけど、残念だけど、寂しいけど。
でも、あなたたちが択んだ道を祝福できる自分でありたいから。
だから。
……ありがとう、今まで。そして、8月9日まで、よろしくお願いしますm(_ _)m。
最後まで、舞台を楽しんでくださいますように。
そして、配役。
ある意味、今回の月組エリザベートはそもそもが冗談みたいな話だったので、何があっても驚かないぞ!と思ってはいたのですが。
そうは言っても、やっぱりまんまと驚いてしまいました(汗)。うーん、劇団ずるいなあ。
とりあえず、キャストごとの配役の変遷はわりといろんな方が書いていらっしゃるようなので、ちょっとひねくれて(^ ^)、私は役者ごとに演じた役をまとめてみました☆
#Diarynoteで表組みにするやり方がわからないので、見難くてすみませんm(_ _)m。
2005本公 2005新公 2009本公 2009新公
瀬奈じゅん シシィ - トート -
越乃リュウ ツェップス - マックス -
霧矢大夢 ルキーニ - フランツ -
花瀬みずか ヘレネ - スターレイ -
一色瑠加 黒天使 - ツェップス -
遼河はるひ - - ルド/エル -
良基天音 市長 - 病院長 -
研ルイス 黒天使 - グリュンネ -
桐生園加 (黒天使) (ルキーニ) 黒天使 -
美鳳あや 女官 ルドヴィカ ルドヴィカ -
音姫すなお 美容師 リヒテンシ 家庭教師 -
青樹泉 黒天使 トート 三役 -
天野ほたる 女官 ヘレネ - -
城咲あい 黒天使(マ) ゾフィー ゾフィー -
星条海斗 黒天使 エルマー 将軍 -
憧花ゆりの 家庭教師 マダムW リヒテン -
妃鳳こころ - 女官 死刑囚の母 -
龍真咲 黒天使 ルドルフ ルキーニ -
麻月れんか - 黒天使 市長 -
美夢ひまり - 女官 女官 -
萌花ゆりあ - 女官 ヘレネ -
榎登也 - ヒューブナ - -
綾月せり 侍従 マックス ラウシャー -
羽咲まな 侍女 女官 女官 -
光月るう 黒天使 ジュラ ジュラ -
夏月都 - 侍女 ヴィン嬢 -
彩央寿音 - ツェップス ヒューブナ -
華央あみり - シュヴァル ケンペン -
鼓英夏 - ケンペン - -
明日海りお 侍従 子ルドルフ ルド/シュ トート
美翔かずき - 黒天使 - グリュンネ
沢希理寿 - 黒天使 マダムW -
五十鈴ひかり エーアン - - マックス
羽桜しずく - - 子ルド エリザベート
妃乃あんじ - 姪 - スターレイ
響れおな - 黒天使 黒天使 ツェップス
彩星りおん - カフェの男 女官 マダム・ヴォルフ
宇月颯 - 黒天使 黒天使 ルイジ・ルキーニ
琴音和葉 - - 女官 ルドヴィカ
玲実くれあ - 黒天使 女官 ゾフィー
夏鳳しおり - 美容師 女官 リヒテンシュタイン
瑞羽奏都 黒天使 - - ヒューブナー
海桐望 - - - ケンペン
貴千碧 - - 黒天使 黒天使
紫門ゆりや - - 黒天使 フランツ・ヨーゼフ
白雪さち花 - - 美容師 家庭教師
麗百愛 - - 黒天使 黒天使(マデレーネ)
咲希あかね - - - 黒天使
有瀬そう - - - シュヴァルツェンベルク
華那みかり - - - 女官
蘭乃はな - - 黒天使(マ) ヘレネ
千海華蘭 - - - ルドルフ(少年)
舞乃ゆか - - - 女官
煌月爽矢 - - 黒天使 ルドルフ
貴澄隼人 - - - 黒天使
鳳月杏 - - 黒天使 エルマー
真愛涼歌 - - - 死刑囚の母
風凛水花 - - - 女官
愛那結梨 - - - 女官
輝城みつる - - エーアン ラウシャー
花陽みら - - - 美容師
星輝つばさ - - 黒天使 シュテファン
真凜カンナ - - - 女官
紗那ゆずは - - - 黒天使
翔我つばき - - - 黒天使
隼海惺 - - - 黒天使
天翔りいら - - - 黒天使
珠城りょう - - - ジュラ
香咲蘭 - - - 女官
前回公演と「同役」なのは、黒天使の園加くらい?(園加は花組だからもっと昔ですが)
あとは、新公と同役なのが、「女官」とかを除いて、二人の母親みっぽー(ルドヴィカ)とあいあい(ゾフィー)。
……バイエルン王家の血って、どういう風に流れているんでしょうねぇ。みっぽーの旦那がナホちゃんで、娘がカチャと萌花ゆりあちゃん、姉があいあいで甥がきりやん、とか思うとすごく笑えます。
専科さんの出演が無いので、マックス=ナホちゃん、グリュンネ=研ちゃんは予想どおり。
まいちゃんのツェップスも予想通りといえば予想通りかな。グリュンネと逆かな、とも思っていたのですが。
マギーのシュヴァルツェンベルク将軍は、(たぶん)ぴったり!!でしょうねぇ。思いっきりやっちゃってホシイ(^ ^)。
その周りを囲む「密告者たち」が、きっしーとあちょうさんなのが素晴らしい!!
……ラウシャーのふぁーびーも、「二人の貴公子」のお医者さん役を観ると案外ラウシャーは似合いそうだし、なかなか楽しみな面子ですね♪
雪組さんの重臣ズが、どうみてもハマコさんのハーレムにしか見えなかったのとはうってかわって、重厚な重臣たちで嬉しいです。いや、雪組の美形軍団も大好きでしたけど(^ ^;ゞ。
今回、私の予想(というか希望)はほとんど当たらなかったんですよねぇ(↓)。当たったのは新公フランツのゆりやんとルキーニの宇月くらい。
特に女性陣が丸っと外れました。中でもあーちゃんのスターレイは意外。ほたるの役名無しも意外。
すずなのリヒテンシュタインは納得かな。ゆりあちゃんのヘレネは意外だったけど納得。
こころの死刑囚の母は……歌唱力と芝居と両方を持っていないとウザいだけの役になりがちなので、こころというのは良い配役だとは思うんですけどね。でも、マダム・ヴォルフ観たかったなあ(涙)。いや、理寿ちゃんのヴォルフもすごく楽しみなんですけど(美人だしスタイル良いし歌えるし!)、でも、こころで観たかったよ……(←まさおとこころのキスシーンに勝手に萌えていた猫)
なっつのヴィンディッシュ嬢もちょっと意外でしたが、これまた「二人の貴公子」の王妃役の出来を考えると納得かも。ヴィンディッシュは物語の鍵になる役なので、カチャと二人、探り合ってしっかり役作りができるよう、祈っています。
そして。ルドルフ/エルマー/シュテファンで役替りがある今回の公演。
ジュラ役のるうちゃん(とツェップスのまいちゃん)ががんばらないと、ハンガリーチームまとめようがなくて大変そうですよね。……がんばれ~~~!
あ、そういえば、るうちゃんも前回新公と同じ役なんですね、ジュラ。じゃあ、いちおう一歩リードはしているんですね。がんばってね!
とーやんと鼓さんの役名なしはとても残念。まぁ、鼓さんは役がなくても勝手に芝居をしてくれるので構わないかもしれませんが、とーやんはラストなのに(T T)。たぶん親戚とかカフェの男とか、出番はたくさんあるんでしょうけれども、なんとなく寂しい……。
前回の月組「エリザベート」公演は、2005年。
あのときって91期生(貴千碧ちゃん以下)は初舞台なので出てなかったんですね。
最下で90期のみづきちゃん(瑞羽奏都)が黒天使に入ってたのをよく覚えています。美人でスタイルよくて、吃驚しました。……なのに今回は役なしだなんて(泣)。もう一回黒天使って訳にはいかないんでしょうし、親戚とかカフェの男とか、そのあたりに入ったりもするんでしょうけれども。
今回の最下は研3の輝城みつるくんと星輝つばさくん。残念ながら研2は本公演役無しでしたね。カフェでソロを歌いそうな子とかは居るのかな。
新公は、星輝くんがシュテファン、輝城くんはラウシャー。凄いなあ。小池さんの信頼篤いんですねぇ!
新公ジュラは、研2の珠城りょうさん。「二人の貴公子」でなかなか落ち着いた良い芝居をしていたので(台詞は少なかったけど)、ちょっと期待。
個人的に「二人の貴公子」でかなりお気に入りになった天翔りいらさんは、新公黒天使。うーん、可愛かったんだけど、チェックできるでしょうか……(自信なし)
花陽みらちゃんの美容師は楽しみ!
紗那ゆずはちゃんの黒天使もめっちゃツボです。あの美少女が、どんなメークで黒天使やるんだろう。…前回の新公で黒天使に入っていた白華れみちゃんみたいな感じかな?
翔我つばきくん、隼海惺くんもがんばってくださいね!楽しみにしています♪
博多座以来のお気に入り・真愛涼歌ちゃん(「二人の貴公子」でずっとエミーリアの傍についている方の女官)。あんなに声も芝居も可愛いのに、死刑囚の母かよ!!でも歌と芝居が両立できる人なのでちょっと期待してしまいます。
新公ルドルフは煌月爽矢くん、エルマーは鳳月杏ちゃん。子ルドルフは千海華蘭ちゃん。
おお、このあたりの役が92期に降りてくるのか…。そっか、もう研4ですもんね。星組さんでは真風くんが主演しているくらいだし、この辺りでもっともっとがんばってもらわないといけないんですねぇ……がんばれ!!
蘭乃はなちゃんは、新公ヘレネで本役がマデレーネ。……小池さんGJ。技術的なことはよくわかりませんが、霧やんを誘惑する蘭ちゃん!!と思っただけで、個人的にかなり盛り上がりました(^ ^;。
新公マデレーネは百愛ちゃん。これまた楽しみなダンサー対決ですね。いつも群舞で闘っていた二人、同じ役で勝負するのは初めて……かな?二人とも力を尽くしてがんばってほしいです☆
その百愛ちゃんは、本役も黒天使。「ホフマン物語」の影がものすごく素敵だったので、めっちゃ楽しみです!今回の黒天使キャストで一番の期待株かもしれません(^ ^;ゞ。
まんちゃんは本公演も新公も黒天使。…芝居もできる人なので、新公は重臣ズに入ってくれると思ったのになあ…。まぁ、園加ポジションのようなので、出番とかも違うのでしょうけれども。でも惜しい。
90期女傑三人(←私が勝手に呼んでいるだけ)の琴音和葉・玲実くれあ・夏鳳しおりは、それぞれ新公でルドヴィカ・ゾフィー・リヒテンシュタインの女傑をしっかりGET。さすがです!
本公演は三人とも女官なんですよね。なんだか今回の女官さんたちは、皆さん月娘の中でも特に強い人が集まっている……ような気がします…(←皆大好きですが何か?)。
りおんの新公マダム・ヴォルフにちょっと愕然。そりゃー似合うよ……決まってるじゃないか!!(感動)
響くんのツェップスは、ひたすら優しいツェップスになりそうだなあ。わくわく。ダンスも好きなので、本役黒天使もとても嬉しい♪
みっしょんは相変わらず本公演役無し(T T)。うーん、本当に役がつかない人だなあ…。でも新公はグリュンネ\(^ ^)/……素敵なおじさまバージョンのみっしょんに会えるのが嬉しいです♪好きなんですよグリュンネ(*^ ^*)。
新人公演でのエリザベート役は、何度も書きましたが私は彩星りおんちゃんのシシィがすごーく観たかったので、しずくちゃんは大好きだけど、ちょっとがっくり(涙)。
でも、そうは言ってもしずくちゃんは大好きなのでとても楽しみです。どんな切り口で演じるのか、どうくるのか。みりおくんとは相性もいいし、本公演とは全く違う作品になりそうで、とても楽しみです!
っていうか、新公演出が気になる……。誰なんでしょうねぇ。
とりあえず、「エリザベート」新人公演で一番大変なのはルキーニなので、宇月くんにはがんばっていただきたいなと思います(^ ^)。
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宝塚バウホールにて、「二人の貴公子」を観劇してまいりました。
まさお(龍真咲)、みりお(明日海りお)、初主演おめでとうございました!
そして、千秋楽おつかれさまでしたm(_ _)m。
二人とも、ワークショップ(まさおは「Young Bloods!」、みりおは「ホフマン物語」)で主演経験がありますが、今回は期間も長く役替りもない通常公演。いろいろ大変だったんだろうなーと思います。私が観たのは楽に絡む週末だけなのですが、ほぼ満席だったし、客席はすごい熱気でした(*^ ^*)。
原作は、ジョン・フレッチャーとウィリアム・シェイクスピアの合作で、原作台本は河合祥一郎訳。脚本・演出は小柳奈穂子。
白いキャンバスをイメージしたセットに、美しいメンバーを美しいままに載せて、美しい物語を紡ぐ……というところは、なかなかがんばっていたと思います。まぁ、素材(原作と役者)がしっかりしているので、演出家の苦労も少なかったかもしれませんが(苦笑)。
少なくとも、「忘れ雪」の児玉さんみたいに、プログラムに「こんなもの全然やりたくなかったのにー(←意訳)」と書いてあったりはせず、なかなかに意欲的な言葉が書いてあったことにホッとしました(^ ^)。
全編を彩る「真夏の夜の夢」のイマジネーションは、小柳さんのアイディアでしょうか?なかなかうまくはまっていたと思います。「牢の中」と「外」をひっくり返す(「あのお二人がいるところが牢の外で、あたしたちがいるここが牢の中だとでもいうように」<牢番の娘>、「我々が牢に閉じ込められているのではなく、この世の悪から護られているんだと思えばいいのだ」<アーサイト>)…それによって“見える世界”をひっくり返したように、「幻想(妄想)世界=森の中」と「現実=森の外」という二つの世界を象徴的に構築するために、「森」の狂気をもっとも端的にあらわした『真夏の夜の夢』を使うあたり、うまいアイディアだなあと感心しました。
仮面の扱いと、「森の中では違う自分が目を醒ます」という歌が雰囲気づくりに効いていたと思います。
ただ、原作での劇中劇はもっと象徴的なものであるらしいので、そちらだったらもっとテーマがダイレクトに伝わったのかもなあ、と思ったりはしました。原作を読んでいないので、わからないのですが…。
ネットで感想を読むと、作品的には賛否あるようですが、私はとても気に入りました(はぁと)。
役者が目当てでの遠征でしたが、作品としても非常に興味深い作品だったと思います。
ただ。
正直に言えば、面白かったからこそ、違う演出家で見たかったなあ、という思いはあります。まだまだ男役10年にも届かない彼らなのに、芝居として任された部分が大きすぎるような気がしたので。
特にラスト!!あの難しい芝居を、そのままやらせてしまったことは罪が深いと思う。
もう少し、演出としてするべきことがあったと思うし、まだ彼らは、そういうスタッフワークを必要とする学年だと思うのです。
たとえばこれが、かしげちゃんのパラモンに祐飛さんのアーサイトとか、水くんのパラモンにユミコちゃんのアーサイトとか、そういうコンビでの舞台だったら、ある程度任せていいと思うんですよね。でも、まさおとみりお、とくにまさお(パラモンの方が芝居として難しいので)に関しては、ちょっと厳しかったんじゃないかなー、と思ってしまいました。
そしてそれが、作品全体の賛否両論になったのではないか、と。
…とりあえず、メインキャストについて。
パラモン(龍真咲)
「太陽と月」という比喩の中で、あくまでも「太陽」であり、わがままで自分勝手で子供で、なのにどうしようもなく愛されるキャラクター。
その美貌も輝きも他の何にも替え難く、「愛さずにはいられない子供」なキャラクターをやらせたらこの人を超えることは難しいんじゃないかと思っているくらい、私は、まさおの演じる子供っぽい男が大好きです。どうしようもなく子供だからこそ、好き。
パラモンって本当に、わがままだし気分屋だし想像力が無いから相手の立場になんて絶対に立たないし、口が達者で、尊大で、わがままで、身近にいたら絶対「最低っ!!」と思うことが一日に一回くらいあるだろうなぁ、と思うんですよね。なのに、本能的なところでものすごく優しいし、意外なところで正義漢で、絶対に嘘を吐かないし、一生懸命だし、裏切らない。とにかく、精神的には『健康な子供』のまま、身体だけが美しく成熟しつつある青年。
こういうアンバランスさというのは、なかなか演じようと思っても演じられるものではないものなのですが。
龍真咲、という役者には、「Young Bloods!」の頃から変わらず、それだけは腐るほどあるんですよね……。
そういう意味で、もう少し力のある演出家と組んでいたなら、パラモンはまさおの代表作になりえた役だった、言い方を変えれば、まさおが「Young Bloods!」以降で伸び悩んでいたところを一挙に解決させられる役だった筈なのに、と残念でなりません。
「二人の貴公子」という戯曲は、まさにそういう「身体は大きくなったけど我侭な子供のまま」であった青年が、もっとも大切なものを喪って、大人になる物語なのですから。
姿が美しく、声も滑舌も良く、動きもきれい。殺陣はまだまだ不慣れな感じでしたが(良い斬られ役がいないせい?)、よく頑張っていたと思います。
ただ、やっぱり内面の構築が弱いんですよね、彼女は。まさおの芝居を観るたびに思うのですが、この人には「愛する」芝居が難しいらしい。だから、ジャッキーみたいな役は嵌るんですけど、なかなか役柄の幅が広がらない。ジェラルドが限界で、それ以上に深く「愛する」芝居をしようとすると、子供みたいに「欲しがる」演技になってしまいがち(^ ^;
「優しくする」「可愛がる」「憧れる」などは出来るので、今回はなんとか、エミーリアへの恋を「憧れ」で処理し、牢番の娘へは「優しくする」ことで芝居として成立させていましたが、毎回それで誤魔化すのは難しいと思うんですよね。
まさおの、あの美貌に内面が伴えば天下無敵だと思うので。
どうか、一刻も早く恋人でも作るとか(真顔)、いろいろトライしてみてほしいなあ、と思います。
アーサイト(明日海りお)
パラモンの従兄弟。「太陽と月」という比喩の中では常に「月」であり、「この世に生きて意味があるのはパラモンで、彼のいない自分には意味がない」くらいのことを思っている男。
今回の公演で驚いたのは、二人の宛書っぷり(汗)でした。純粋で真っ直ぐで我侭な子供・パラモンと、そんなパラモンに憧れてひたすら追いかけ続け、あれやこれやとフォローしていくうちに大人になってしまった青年・アーサイト、という構図に、萌。
……というか、みりおくんは本当に色っぽいですよね!まさおくんにはない色気があって、内面の充実が伺えます(^ ^)。
アーサイトの苦悩は、必ずしもエミーリアへの恋心だけじゃないんですけれども、でも、根っこのところにきちんと愛があるのがすごく良かったです。
アーサイトは、一方的な一目惚れながらもちゃんとエミーリアを愛したからこそ、「二度と会えない」ことへの悲しみが深いんですよね。「二度と会えない」どころか、名乗ってさえいない彼は、エミーリアに存在を知って貰うことさえできないのですから。
恋したばかりで一番盛り上がっているときに、「二度と相見えることは無い」という宣告を受けた男が、もう一度彼女に会える、もしかしたら傍近くに仕えることさえできるかもしれないチャンスにめぐり合ったら、どうするか。
その答えが、アーサイトの行動として納得できたところが凄いなあと思いました。
「名前は牢の中に置いてきました…」と低く言いながら“遍歴の騎士”(紫門ゆりや)に剣をたてるアーサイト。剣の柄に手をかけた瞬間の、昏い貌。愛のために、あるいは真の希みを叶えるために、友も自分も裏切る覚悟で、振り翳す白刃。
みりおくんって、どちらかと言えば優等生で「正しい」人を得意とするタイプだと思われがちな印象がありますが、この人はあの「暁のローマ」のアントニウスを演じきった人。嘘も裏切りも、なんでもござれなんですよね。この学年で、本当に幅の広い人だなあ、と感心します。
「エリザベート」新公は、やっぱりトートなんでしょうか。ぜひぜひ彩星りおんのシシィと組んで、素晴らしい公演を…(←言霊)
エミーリア姫(羽桜しずく)
すみません、私はやっぱりしずくちゃんのファンみたいです。エミーリアは、彼女しか考えられません(泣)。
一人前の女ではない、記号としての「少女」でなくてはならないエミーリア。
妹ではない、ロリータでもない、まさに処女神ディアナの化身のような“少女”。
親友であったフラヴィーアとの思い出を大切に両手に抱いているために、他のものを受け入れる隙間がない。他のものを受け入れることが、すなわちフラヴィーアへの裏切りだと感じてしまう、『少女』。
そういう頑なさと、子供っぽい潔癖さ。パラモンが子供である以上に、エミーリアが“子供”であることは、物語上の大きなポイントだと思います。
パラモンがエミーリアに抱いたものは憧れだったけれども、アーサイトはエミーリアを愛していた。
そしてエミーリアは、アーサイトに親しみを感じていて、パラモンには恋をしてしまった。
しかも姫は、パラモンへの恋を自覚できない。フラヴィーアを裏切った自分を認められないから。
アーサイトへの親しみは、それだけでは罪を形成しない。けれども、そんな理由でアーサイトを択ぶことはできない。
……そのすれ違いが、悲劇の始まり……。
登場のピンクのドレスも、二幕のディアナの神殿での蒼い衣装も、後半の花嫁衣裳も、どれも本当によく似合って神々しいまでに美しく見えました(←たぶん贔屓目)。
二人の美しい貴公子が、遠くから眺めただけで問答無用で恋に落ちるに十分な美しさ。
二幕の決闘シーンも、「このひとのためなら命を賭けるのも仕方ない」とすんなり納得してしまう。
可愛い娘役は数多居れども、ピンスポを浴びて「神々しい美しさ」で長時間立っていられる姫役者は案外少ないもの。彼女の持つ「透明で硬質」な美しさが、このエミーリアという役に合っていたのだと思います。
存在自体がファム・ファタルなひとなので、劇団も大切にしてほしいなあ…。
鬘やアクセサリーは、批判される方が多いので、改善の余地はたくさんあるんでしょうねぇ。…あの美貌にさらに伸び代があるなんて信じられない、と思う自分は、単なるファンです、多分(^ ^;ゞ。
……そして、この水晶のように硬質な姫役者に、熟しきった手弱女の美しさを存分に発揮した天野ほたるを併せて使った小柳さんのセンスには脱帽しました。いやあ、眼福、眼福。
「サウダージ」であーちゃんにワケアリの大人の女をやらせようとして玉砕していた稲葉さんのセンスとは雲泥の差、かもしれません。
あらら、やっぱり長すぎちゃった(T T)。
すみません、続きはまたいずれ。(ってか、雪組も書くよね?いつ?)
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まさお(龍真咲)、みりお(明日海りお)、初主演おめでとうございました!
そして、千秋楽おつかれさまでしたm(_ _)m。
二人とも、ワークショップ(まさおは「Young Bloods!」、みりおは「ホフマン物語」)で主演経験がありますが、今回は期間も長く役替りもない通常公演。いろいろ大変だったんだろうなーと思います。私が観たのは楽に絡む週末だけなのですが、ほぼ満席だったし、客席はすごい熱気でした(*^ ^*)。
原作は、ジョン・フレッチャーとウィリアム・シェイクスピアの合作で、原作台本は河合祥一郎訳。脚本・演出は小柳奈穂子。
白いキャンバスをイメージしたセットに、美しいメンバーを美しいままに載せて、美しい物語を紡ぐ……というところは、なかなかがんばっていたと思います。まぁ、素材(原作と役者)がしっかりしているので、演出家の苦労も少なかったかもしれませんが(苦笑)。
少なくとも、「忘れ雪」の児玉さんみたいに、プログラムに「こんなもの全然やりたくなかったのにー(←意訳)」と書いてあったりはせず、なかなかに意欲的な言葉が書いてあったことにホッとしました(^ ^)。
全編を彩る「真夏の夜の夢」のイマジネーションは、小柳さんのアイディアでしょうか?なかなかうまくはまっていたと思います。「牢の中」と「外」をひっくり返す(「あのお二人がいるところが牢の外で、あたしたちがいるここが牢の中だとでもいうように」<牢番の娘>、「我々が牢に閉じ込められているのではなく、この世の悪から護られているんだと思えばいいのだ」<アーサイト>)…それによって“見える世界”をひっくり返したように、「幻想(妄想)世界=森の中」と「現実=森の外」という二つの世界を象徴的に構築するために、「森」の狂気をもっとも端的にあらわした『真夏の夜の夢』を使うあたり、うまいアイディアだなあと感心しました。
仮面の扱いと、「森の中では違う自分が目を醒ます」という歌が雰囲気づくりに効いていたと思います。
ただ、原作での劇中劇はもっと象徴的なものであるらしいので、そちらだったらもっとテーマがダイレクトに伝わったのかもなあ、と思ったりはしました。原作を読んでいないので、わからないのですが…。
ネットで感想を読むと、作品的には賛否あるようですが、私はとても気に入りました(はぁと)。
役者が目当てでの遠征でしたが、作品としても非常に興味深い作品だったと思います。
ただ。
正直に言えば、面白かったからこそ、違う演出家で見たかったなあ、という思いはあります。まだまだ男役10年にも届かない彼らなのに、芝居として任された部分が大きすぎるような気がしたので。
特にラスト!!あの難しい芝居を、そのままやらせてしまったことは罪が深いと思う。
もう少し、演出としてするべきことがあったと思うし、まだ彼らは、そういうスタッフワークを必要とする学年だと思うのです。
たとえばこれが、かしげちゃんのパラモンに祐飛さんのアーサイトとか、水くんのパラモンにユミコちゃんのアーサイトとか、そういうコンビでの舞台だったら、ある程度任せていいと思うんですよね。でも、まさおとみりお、とくにまさお(パラモンの方が芝居として難しいので)に関しては、ちょっと厳しかったんじゃないかなー、と思ってしまいました。
そしてそれが、作品全体の賛否両論になったのではないか、と。
…とりあえず、メインキャストについて。
パラモン(龍真咲)
「太陽と月」という比喩の中で、あくまでも「太陽」であり、わがままで自分勝手で子供で、なのにどうしようもなく愛されるキャラクター。
その美貌も輝きも他の何にも替え難く、「愛さずにはいられない子供」なキャラクターをやらせたらこの人を超えることは難しいんじゃないかと思っているくらい、私は、まさおの演じる子供っぽい男が大好きです。どうしようもなく子供だからこそ、好き。
パラモンって本当に、わがままだし気分屋だし想像力が無いから相手の立場になんて絶対に立たないし、口が達者で、尊大で、わがままで、身近にいたら絶対「最低っ!!」と思うことが一日に一回くらいあるだろうなぁ、と思うんですよね。なのに、本能的なところでものすごく優しいし、意外なところで正義漢で、絶対に嘘を吐かないし、一生懸命だし、裏切らない。とにかく、精神的には『健康な子供』のまま、身体だけが美しく成熟しつつある青年。
こういうアンバランスさというのは、なかなか演じようと思っても演じられるものではないものなのですが。
龍真咲、という役者には、「Young Bloods!」の頃から変わらず、それだけは腐るほどあるんですよね……。
そういう意味で、もう少し力のある演出家と組んでいたなら、パラモンはまさおの代表作になりえた役だった、言い方を変えれば、まさおが「Young Bloods!」以降で伸び悩んでいたところを一挙に解決させられる役だった筈なのに、と残念でなりません。
「二人の貴公子」という戯曲は、まさにそういう「身体は大きくなったけど我侭な子供のまま」であった青年が、もっとも大切なものを喪って、大人になる物語なのですから。
姿が美しく、声も滑舌も良く、動きもきれい。殺陣はまだまだ不慣れな感じでしたが(良い斬られ役がいないせい?)、よく頑張っていたと思います。
ただ、やっぱり内面の構築が弱いんですよね、彼女は。まさおの芝居を観るたびに思うのですが、この人には「愛する」芝居が難しいらしい。だから、ジャッキーみたいな役は嵌るんですけど、なかなか役柄の幅が広がらない。ジェラルドが限界で、それ以上に深く「愛する」芝居をしようとすると、子供みたいに「欲しがる」演技になってしまいがち(^ ^;
「優しくする」「可愛がる」「憧れる」などは出来るので、今回はなんとか、エミーリアへの恋を「憧れ」で処理し、牢番の娘へは「優しくする」ことで芝居として成立させていましたが、毎回それで誤魔化すのは難しいと思うんですよね。
まさおの、あの美貌に内面が伴えば天下無敵だと思うので。
どうか、一刻も早く恋人でも作るとか(真顔)、いろいろトライしてみてほしいなあ、と思います。
アーサイト(明日海りお)
パラモンの従兄弟。「太陽と月」という比喩の中では常に「月」であり、「この世に生きて意味があるのはパラモンで、彼のいない自分には意味がない」くらいのことを思っている男。
今回の公演で驚いたのは、二人の宛書っぷり(汗)でした。純粋で真っ直ぐで我侭な子供・パラモンと、そんなパラモンに憧れてひたすら追いかけ続け、あれやこれやとフォローしていくうちに大人になってしまった青年・アーサイト、という構図に、萌。
……というか、みりおくんは本当に色っぽいですよね!まさおくんにはない色気があって、内面の充実が伺えます(^ ^)。
アーサイトの苦悩は、必ずしもエミーリアへの恋心だけじゃないんですけれども、でも、根っこのところにきちんと愛があるのがすごく良かったです。
アーサイトは、一方的な一目惚れながらもちゃんとエミーリアを愛したからこそ、「二度と会えない」ことへの悲しみが深いんですよね。「二度と会えない」どころか、名乗ってさえいない彼は、エミーリアに存在を知って貰うことさえできないのですから。
恋したばかりで一番盛り上がっているときに、「二度と相見えることは無い」という宣告を受けた男が、もう一度彼女に会える、もしかしたら傍近くに仕えることさえできるかもしれないチャンスにめぐり合ったら、どうするか。
その答えが、アーサイトの行動として納得できたところが凄いなあと思いました。
「名前は牢の中に置いてきました…」と低く言いながら“遍歴の騎士”(紫門ゆりや)に剣をたてるアーサイト。剣の柄に手をかけた瞬間の、昏い貌。愛のために、あるいは真の希みを叶えるために、友も自分も裏切る覚悟で、振り翳す白刃。
みりおくんって、どちらかと言えば優等生で「正しい」人を得意とするタイプだと思われがちな印象がありますが、この人はあの「暁のローマ」のアントニウスを演じきった人。嘘も裏切りも、なんでもござれなんですよね。この学年で、本当に幅の広い人だなあ、と感心します。
「エリザベート」新公は、やっぱりトートなんでしょうか。ぜひぜひ彩星りおんのシシィと組んで、素晴らしい公演を…(←言霊)
エミーリア姫(羽桜しずく)
すみません、私はやっぱりしずくちゃんのファンみたいです。エミーリアは、彼女しか考えられません(泣)。
一人前の女ではない、記号としての「少女」でなくてはならないエミーリア。
妹ではない、ロリータでもない、まさに処女神ディアナの化身のような“少女”。
親友であったフラヴィーアとの思い出を大切に両手に抱いているために、他のものを受け入れる隙間がない。他のものを受け入れることが、すなわちフラヴィーアへの裏切りだと感じてしまう、『少女』。
そういう頑なさと、子供っぽい潔癖さ。パラモンが子供である以上に、エミーリアが“子供”であることは、物語上の大きなポイントだと思います。
パラモンがエミーリアに抱いたものは憧れだったけれども、アーサイトはエミーリアを愛していた。
そしてエミーリアは、アーサイトに親しみを感じていて、パラモンには恋をしてしまった。
しかも姫は、パラモンへの恋を自覚できない。フラヴィーアを裏切った自分を認められないから。
アーサイトへの親しみは、それだけでは罪を形成しない。けれども、そんな理由でアーサイトを択ぶことはできない。
……そのすれ違いが、悲劇の始まり……。
登場のピンクのドレスも、二幕のディアナの神殿での蒼い衣装も、後半の花嫁衣裳も、どれも本当によく似合って神々しいまでに美しく見えました(←たぶん贔屓目)。
二人の美しい貴公子が、遠くから眺めただけで問答無用で恋に落ちるに十分な美しさ。
二幕の決闘シーンも、「このひとのためなら命を賭けるのも仕方ない」とすんなり納得してしまう。
可愛い娘役は数多居れども、ピンスポを浴びて「神々しい美しさ」で長時間立っていられる姫役者は案外少ないもの。彼女の持つ「透明で硬質」な美しさが、このエミーリアという役に合っていたのだと思います。
存在自体がファム・ファタルなひとなので、劇団も大切にしてほしいなあ…。
鬘やアクセサリーは、批判される方が多いので、改善の余地はたくさんあるんでしょうねぇ。…あの美貌にさらに伸び代があるなんて信じられない、と思う自分は、単なるファンです、多分(^ ^;ゞ。
……そして、この水晶のように硬質な姫役者に、熟しきった手弱女の美しさを存分に発揮した天野ほたるを併せて使った小柳さんのセンスには脱帽しました。いやあ、眼福、眼福。
「サウダージ」であーちゃんにワケアリの大人の女をやらせようとして玉砕していた稲葉さんのセンスとは雲泥の差、かもしれません。
あらら、やっぱり長すぎちゃった(T T)。
すみません、続きはまたいずれ。(ってか、雪組も書くよね?いつ?)
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