月組新人公演の「その他の配役」が発表されました。


ロザリーが97期の海乃美月さんなのは予想の範囲内、、、、なのですが。
まさか、あえて本公演と新人公演を別枠にしてまで、ロザリーを「主な配役」に入れないとは思わなかったです(@ @)。
本公演にはトップ娘役がいるけど、新人公演にはヒロインがいない……いや、トップ娘役はいるけど、ロザリーはヒロインじゃないってことなのでしょうか……
単純に、本公演にはロザリーがメインになる場面があって、新人公演ではそこはカットになる…という意味なのかもしれませんが。

まあでも、「ベルサイユのばら」のオスカルとアンドレ篇でロザリーがヒロインというのも、原作ファン的には意味がわからないので、作品のためにはその方が良いのかもしれません。
ロザリーは『ロザリーの物語』の主人公(タイトルロール)であって、オスカルを中心とした物語のヒロインではないんですよね。ロザリーはオスカルの一面を説明するための役で、オスカルにはロザリーに見せない面があるわけだから。

もし、どうしてもロザリーをヒロインにするなら、私が宝塚ファンになって以来一度も出てきたことのないポリニャック夫人やジャンヌとのエピソードを拾って、オスカルの物語とロザリーの物語、二つの筋を交互に語るような形式にするしかない……の、ですが。
そんな複雑な脚本を、植田(紳)さんに書けるはずもなく(T T)。

まあ、仕方ありませんよね、こればっかりは。
植田さんも、最初に「ベルサイユのばら」を創ってブームを起こした名声は生涯あなたのものにしていいから、100周年からは作品作りにはいっさい関わらないという英断をくだしてくださると良いんだけどな、宝塚のために(願)。




なにはともあれ。
他に「ほお!」と思った配役は、、、

まずは、ジェローデル(珠城りょう・美弥るりか)の天翔りいら。
この公演で卒業してしまうあまりらですが、最後にやりがいのありそうな役が来て良かったな、と思います。……こういう場合は、同期のたまきちが本役ってことになるのかな?二人ともがんばって役づくりを深めてほしいな、とおもいます。


次に、ベルナール(美弥るりか・明日海りお)の輝月ゆうま。
まゆぽん、凄いなあ。そりゃあ、あれだけ本公演で結果を出したんだから当たり前なんですけど、、、その「当たり前」がなかなか通用しない劇団なので、本当にがんばってほしいなと思います。がんばれーーーーっ!!


アラン(星条海斗)の珠城りょう。
たまきちはアンドレかベルナールだろう、と予想していたので、ちょっと意外な線だなと思いました。
でも、荒くれにみえて不器用な優しさをもつアランは、たまきちによく似合いそうな気がします。楽しみ!


フェルゼン(紫門ゆりや)の星那由貴。
いやこれは……ゆりやんのフェルゼンの呪縛を逃れるのが大変そうですが、星那くんも芝居上手なので、期待しています!役らしい役(いや、今回のフェルゼンがどの程度の役なのかは観てみないとわかりませんが)がつくのは、もしかしなくても初めてかな…?


ロベスピエール(華央あみり)星輝つばさ。
いや、っもう、これは、、、これしかない!かも!?的な見事な配役した。おめでとうござます!


マロングラッセ(憧花ゆりの)紗那 ゆずは。
これは、意外だけど、ツボをついた配役だな、と思いました。なんというか、トリックスターみたいな役なので、ゆずはちゃんには似合うんじゃないかなあ。どんなふうに演じてくれるんでしょう。可愛いゆずはちゃんも、気がつけば新公の中では上級生なんですね。がんばってほしいです。


アルマン(宇月颯・珠城りょう)隼海惺。
ミッシェル(響れおな・煌月爽矢)美泉儷。
ロセロワ(輝月爽矢・鳳月杏)朝美絢。
シャロン(星那由貴・宇月颯)春海ゆう。
ヴェール(鳳月杏・響れおな)蓮つかさ。
役替りまわりの役をひとまとめにしてみました。それぞれがどの役なのかはよく判りませんが・・・上の三役(アルマン、ミッシェル、ロセソワ)は、役替りメンバーと新公配役がなんとなく呼応しているような気がしつつ。


他のメンバーも楽しみですが、いかんせんどんな役になるか今の段階では未知数なのでコメントしずらい。。。
まあでも、とにかく頑張ってほしいなとおもいます。本公演も、新人公演も。
月組、がんばれ(はぁと)



月組公演「ベルサイユのばら、新人公演の「主な配役」が発表になりましたね。

オスカル=ゆうき(煌月爽矢)、アンドレ=ちなつ(鳳月杏)の92期コンビ。

ちなつちゃん、「主な配役」入り、おめでとうございます♪
包容力のある芝居が持ち味のちなつちゃんなら、何の心配もいらないというか、、劇団は安パイできたな、という感じですね。質実な日本軍の軍服も似合っていたけど、華麗なベルばらの軍服も絶対に似合うはず!!楽しみにしています。。

ゆうきも、2度目の主演おめでとう!!
最初が野獣で2度目が男装の麗人(^ ^)振り幅ひろいなあ~(しみじみ)。




ところで。
トップ娘役がいなかった「夢の浮橋」以外で、トップ娘役が演じる役が新人公演の「主な配役」にならなかった例が思い出せいなのですが。。。

もしかして、今の月組って劇団的にはトップ娘役不在なの?(←違います)




今日は、月組大劇場公演の集合日だったんですね。


あーちゃん(花瀬みずか)、
あちょうさん(華央あみり)、
ゆめちゃん(愛風ゆめ)、
あまりら(天翔りいら)、、、

言葉もない(T T)。

千秋楽まで、どうぞよろしくお願いいたします。。。。


まずは、あまりら(T T)。好きだったんだけどなあ、、、残念です。
歌えて踊れて芝居もできるのに、なかなかお披露目の機会がなかったので、ロミジュリ新公は嬉しかったんですが。。。今回は何の役をされるんでしょうね。やりがいのある役がつきますように。


ゆめちゃん(涙)。ちょうど一年前の「アリスの恋人」の赤の女王様は、本当に素晴らしかった!特徴的な声は、大きな武器でもあり欠点でもあったと思いますが、、、でも、歌えて美人で、全国ツアーのドリーもすごく良かったのになあ。


あちょうさん(号泣)
もう理屈は言いません。まさかあちょうさんがわずか研11やそこらで卒業してしまうなんて思ったこともありませんでしたよ!!
長い宝塚人生、たまには良いかと思っていた可愛いピーターの次の公演で卒業だなんて(T T)。
ロベスピエールはめっちゃ嬉しい!!ですけどね。。。


そして、副組長のあーちゃん。
あーちゃんって、祐飛さんの唯一の新人公演主演(1幕のみ)の相手役だったんですよね。
歌えて踊れて可愛くて、「黒い瞳」新公のマーシャも、「十二夜」のヴァイオラも、大好きだったなあ。ヒロインまっしぐらだった当時を思えば、いままで残っててくれたことの方が奇跡なんでしょうね、きっと。
最後の役はジャルジェ夫人。ゆうちゃんさん(汝鳥)の奥方。
娘役のまま卒業するのか、最後の最後に「女役」に進化するのか、、、どちらにしても、悔いのないように演じきってほしいです。

それにしても!
月組って、あーちゃんの次は86期のマギー(星条海斗)なのですが。
……マギー、副組長になるの……?





集合日なので、主な配役も発表されたわけですが。
蘭寿さん・壮さんが特別出演される時(1/7~13)の役替りは以下のとおり。

ベルナール  みやるり ⇒ みりおくん
ジェローデル たまきち ⇒ みやるり
アルマン   宇月くん ⇒ たまきち
シャロン   星那くん ⇒ 宇月くん

星那くんは役替り期間中は衛兵隊士。その期間は一人増えるのか、それとも、今名前の出ていない下級生の誰かが抜けるのか?どっちなんでしょうね。

また、特出とは直接の関係はないんですが、同じスケジュールで以下も役替りするそうです。

ミッシェル ひびきち ⇒ ゆうき
ロセロワ  ゆうき  ⇒ ちなつ
ヴェール  ちなつ  ⇒ ひびきち

ちなみに、以前の花組(あれは外伝でしたが・・・)では、アルマン=華形ひかる、シャロン=朝夏まなと、ロセロワ=日向燦、ヴェール=望海風斗、、、、でした。かろうじてキャラクターとして印象に残っているのは、アルマンくらいかな……?

でもまあ、そうは言っても宇月くんやちなつちゃんが役替りに食い込んだのは凄い!ですし、嬉しいです。東宝は役替りなしなので、ちょっと遠征したくなってます。………今更そんなことを考えても、チケットないでしょうけれども。



個人的なツボはいくつかありますが、まずは、フェルゼン=ゆりやん、かなあ(^ ^)。
めおちゃんが毎日くぐっていたあのドアは、再登場するのかしら?(^ ^;;;ゞ

マロン・グラッセ=すずな(憧花)も驚きましたけどね!いや、女性では一番大きな役かもしれないくらいの役ですから、楽しみですが。し・か・し!……すずなよどこに行く……?




最後に一つだけ、祈りをこめて叫ばせてください。

モンゼット夫人とシッシーナ夫人って、最初の配役発表にいなかったら出ませんよね!? ばんざーい\(^o^)/



日本青年館にて、月組公演「春の雪」を観劇いたしました。


いやはや。
バウの初日があいてすぐに観てから、今まで感想を書けずにいたのは、何を書けばいいのか判らないほど嵌ったから、なのですが。
生田さんの夢と萌が詰まり過ぎていて、生田さんのファンとしては本当に全公演観たいほど浸れた作品なのですが、、、、、普通の宝塚ファンにとってはどうなんでしょうか(^ ^;ゞ 真顔でわからなくなっております。。。


……と言っていても仕方がないので、思いつくままに。



とにかく、この作品が名作になっているとしたら(←いわゆる「名作」とはちょっと違うと思いますが)、最大の功労者はキャスティングだと思うんですよね。
明日海りお=松枝清顕という、万人が手をうって肯いてくれる決定的な主演者が居たという奇跡のみならず、宇月颯の飯沼茂之、珠城りょうの本多繁邦、鳳月杏の治典王、それぞれの似合いっぷりも奇跡的だと思うんですよ。

観る前から飯沼と本多は絶対だなと思っておりましたが、観てみたら洞院宮も息を呑むほど似合っていて。
この4人が同じ組で、近い学年のそこそこの立場(こういう役が回ってくる位置)で並んでいたという奇跡は、本当に、何ものにも替え難い奇跡だと思いました。



そして、それ以上に凄いのは、大人たちの嵌りよう
清顕の産みの両親である輝月ゆうまと花瀬みずか、育ての親ともいうべき綾倉伯爵家の美翔かずきと琴音和葉、二家の両親それぞれの説得力。
若者たちが主題の物語に見えて、彼らの育ってきた家庭がきちんと描かれていることが、「時代の空気」を醸しているんだな、と実感しました。

治典王の両親(華央あみりと萌花ゆりあ)、本多の両親(星那由貴と真愛涼歌)も良かったし、他にも、綾倉家の蓼科(美穂圭子)の怖さ、松枝侯爵の母・夏月都の強さ、そして、月修寺のご門跡・白雪さち花の圧倒的な存在感。鉄板の専科は美穂さんだけであとはみんな組子であることを考えると、本当に素晴らしいなと思います。


粗野で横暴なくせに、「優雅」に卑屈な松枝家当主のコンプレックスのもとは、幕末の動乱中で武功をたて、侯爵にまで成りあがって故郷鹿児島では神と崇め奉られている「ご先代」。そのご先代の妻であり、軍人として将来を嘱望されながら若くして亡くなった兄を溺愛する母親との相克が、短いやり取りで本当に巧く表現されているなあ、と感心しました。
「ご先代」が華々しく喧伝される「武力」という価値観に対抗するために、彼は「貴族」や「伝統」という価値観を導入しようとする。元々そういう土壌のない松枝家に、無理をしてそれを植え付けようと。
その同期の不純さからくる歪んだ憧れと、力の無きもの対する蔑みという自己矛盾は、痛々しいほどで。
彼の「優雅」に対する希求の歪みが清顕を歪め、その家の「武」に対する盲目的な信仰が清顕の肉体を壊してしまう。子供のように素直で欲求に素直な松枝侯爵が一番欲したものは、結局、何一つ彼の手には入ら(残ら)なかった……2巻(「奔馬」)にちらっと出てくる老残の松枝侯爵も、まゆぽんなら演じてくれそうな気がします。いやもう、キャストそのままで「奔馬」も上演してほしいです(すごく真顔)(作品的に、、演出は大野さんあたりの方が良いかも)


代々続く「みやこ」の公家臭がぷんぷんする、綾倉伯爵。コンプレックスを知らない、他人に対して開く扉を持たない、、、凡人には理解しがたいその距離感のようなもの。東京などという田舎にはありえない、「みやこ」の雅、表面の穏やかさとその裏にある嫌味な感じは、本当に素晴らしかったと思います。表面的には何を考えているのかわかりにくい人ですが、実際には何も考えていないところがとても素敵でした。

全てにエネルギッシュで、目に入るものすべてを支配せずにはいられない松枝侯爵と、すべてに関して無関心で、何かを支配することなど考えたこともないのに、すべてのものは自分によかれと存在していると信じている……いや、そういうものだと思っている(知っている)綾倉伯爵。
原作では蓼科との関係が描かれる綾倉伯爵ですが、さすがにカットされていましたね。まあ、そういう関係がなくても、蓼科の怖さも綾倉伯爵の底知れなさも、いささかも損なわれなかったのはさすがです。


松枝侯爵(と姑)に抑圧された末に、すべてに無関心になった侯爵夫人・都志子。
彼女の空虚さが清顕に与えた影響は大きかったと思うんですよね。幼い清顕の中にあった「空虚」。本来であれば「母の愛」で埋められているはずの心の虚ろに、綾倉家が1000年かけて精製してきた「毒」が注ぎ込まれた結果が、現実を否定し、夢に溺れる清顕だったのだろうな、と。


綾倉伯爵と結婚したのが不思議なほど、愛情に溢れた「普通の母親」であった伯爵夫人。
ちびあずの「普通」さは、この作品の中ではむしろ異質で、だからこそ清涼剤のように優しく感じられました。
一幕での聡子姫の「普通」さは、彼女の娘だからなんだな、と納得したんですよね。でも、2幕になって、「ああ、やっぱり綾倉伯爵の娘だったんだな」と思わされてしまうあたりは、、、生田さんの演出が巧いのかな?(←ファン)

そういえば、綾倉伯爵夫人はどういう出自の人なんでしょうね。原作でも説明はなかったような気がしますが……清顕も、彼女に育てられていたら良かったのにね(^ ^)。行儀見習い、ということだから、奥向きにはあまり出入りしなかったのでしょうか……?




書き始めたら長くなるだろうなあ、と予想してはいましたが、それ以上に長くなりそうでちょっと怯えています。
いや、だって、みれば見るほど想像をかきたてられて、書けば書くほどいろいろ思いついてしまうんですもの(^ ^)。

キャスティングは文句なく神だと思うのですが、演出も良かったな、と。
舞台面の美しさ、音楽の印象的な使い方、海と蝶、そして、融け崩れる淡い雪。マニアックなまでに細かい舞台セットと転換の妙技。彼が、盆もセリも使い放題な大劇場を担当したら、いったいどんな舞台を見せてくれるのか、とても楽しみです。

ただちょっと、、、青年館の舞台は、生田さんの夢で埋めるには少し広すぎるのかも、とは思いました。舞台転換が多いのは生田作品の特徴の一つなのですが、バウでは緊迫感のあった転換も、青年館だとちょっと間が空いちゃうな、と。
いや、そうは言っても初めての青年館にしては良く出来ていたし、役者ががんばって埋めていたから、問題ではないんですけどね、、、と、つい擁護したくなってしまうのはファンだからなんでしょうか……。




さいたま市文化センターにて、月組全国ツアー公演「愛するには短すぎる/Heat On Beat」を観劇してまいりました。



お芝居、とっても良かったです!(はぁと) お芝居だけでもいいから、もう一回観たい!


「愛するには短すぎる」は、昨年2月の中日以来。
http://80646.diarynote.jp/?day=20110211

この日の日記にも書いていますが、私、この作品好きだったんですよねー。
初演も好きだったけど、再演で更に好きになって、そして今回、やっぱり好きだ!と思いました(^ ^)。
やっぱりこの作品は、最初にサヨナラ作品として企画されたとは思えないほど、「若さ」が大切な意味を持つ物語なんだな、と思いました。


(湖月)わたるさん ⇒(柚希)礼音くん ⇒ まさお(龍)。特に共通点があるとも思っていなかった3人ですが、フレッドという役で観比べてみて、案外な共通点があるなと思いました。
純朴で素直 という共通点が。
あと、わたるさんは大人で包容力があったけど、、礼音くんとまさおは若くて未熟(←技術的な意味ではなく)で、包容力がない、というのがウリなのも面白いな、と思いました。

となみちゃん(白羽)⇒(夢咲)ねねちゃん ⇒ ちゃぴ(愛希)は、、、えっと、ねねちゃんとちゃぴには、不器用な包容力と一途な頑固さという共通点があるのが、それぞれ相手役とのコンビを考えた時に面白い(破れ鍋に綴じ蓋的な意味で)な、と思いました。

キャストのイメージがそうだから、というだけではないと思うんでうが、作品全体から受けるイメージも、やっぱり初演だけちょっと違っていて、中日の再演版と今回の月組版はよく似ているような気がします。
初演(わたるさんのサヨナラ公演)では世界(=宝塚)の外にあった「未来」が、中日以降は「トップスターとしてこれから歩く道」に見えるあたりとか、そんなところが。



などと、そんな分析はおいといて(^ ^)。
もう今回は、とにかくまさおが可愛くて可愛くて、莫迦な子ほど可愛いを地でいってて、ホントにツボに入りまくりでした。いやもう、ホントに可愛かった!
ちゃぴも本当に真っ直ぐで純粋で可愛かったし、まさおのフレッドの直情っぷりとぴったり釣り合って、すごく相乗効果がありました。「ロミオとジュリエット」でも思いましたが、まさおとちゃぴは二人ともあまりにも純粋で、良くも悪くも(良い意味でも悪い意味でも)子供なので、ある意味すごく似合うし、ある意味すごく作品を選ぶと思うんですよね。今のところ、2作続けて作品選びに成功していると思うし、次はお祭りなのでおいといて……5月の梅芸や夏の大劇場にどんな作品がくるのか、月組ファン的にはかなりドキドキしております(^ ^;ゞ



アンソニーは、トウコさん(安蘭)⇒ テルくん(凰稀)⇒ みやるり(美弥)。これは本当に共通点がない3人だなあ。。。一番「傍観者」で優しかったのがテルくんで、一番「バーバラへの恋」がはっきり見えて切ないのはみやるり、、、かなあ。
初演は、私の方がサヨナラを意識しすぎていたせいか、トウコさんが「わたるさんをちゃんと見送る」ことに専念していらしたように見えました。アンソニーという役としてよりも、「サヨナラ公演の2番手」として、芝居よりショーの印象の方が強いんですよね。もちろん、アンソニーが良かったからこそ、作品そのものも良い印象が残ったわけですが。

優しいばかりでなんの力も持たない(←金以外は)フレッド。
子供なりの正義と包容力しか持っていないバーバラ。
ライターとしての独特な視点と好奇心、現実で役に立つ知識、そして豊かな感受性を持ち合わせたアンソニー。
3人のそれぞれの役の個性がどれも魅力的でした。それぞれが生きる世界観の違いのぶつかりあいという意味では、まだ初日があいてすぐ(二日目)だったので若干ぎこちない部分もあったような気がしますが、ここから千秋楽へ向けての進化がとても楽しみだな、と思いました。
残念ながら私はさいたま公演しか観られないので(涙)、ぜひ千秋楽近辺をご覧になった方は、私にも様子を教えてくださいませ(^ ^)。




他のメンバーでは、初演・再演とマヤさん(未沙)が演じていたオサリバンを引き継いだすずな(憧花)はじめ、良い仕事をしている人がたくさんいました。
特に下級生までほとんど全員台詞やちょっとした見せ場があって、正塚さんありがとう!と思いました。それ以外の場面でも、みんなでちゃんと場面をみながら小芝居していたのが月組らしくて、観ていてなんだか嬉しくなりました(^ ^)。
やっぱり月組っ子は可愛いなあ。
全国ツアー千秋楽で卒業を発表した95期の麗奈ゆうくんも、バレエダンサーのレッスン風景で伸びやかなダンスを見せてくれたり、ちょっとしたところで立ててくれていて、とても良かったと思います。



そして、今回の公演で一番印象に残ったのは、フランク役のゆりやん(紫門)でした!
初演は礼音くん、再演ではともみん(夢乃)とマッチョ系の役者が歴任し、どちらかといえばチンピラ、いや「悪役」に分類されてきた役ですが、今回のゆりやんのフランクはバーバラのダンサー仲間でフレッドの恋敵である、というところがきっちり見えて、すごく良かったと思います。
元々は明るくて優しい、リーダーシップのあるダンサーで、バーバラもつい頼りにしてしまう男気のあるタイプだったんだろうなあ、と素直に納得できる役づくりでした。なのに、恋に狂い、愛を返してもらえないと判ってキレてしまったという経緯が、場面としては無いのに説得力をもって伝わってくる芝居。こんなに切ない役だったのか、と思いました。

バーバラが取り調べを受けている時の「ざまぁみろ」的な狂気と、フレッドが出てきたときの羨望交じりの悔しさ、そして、アンソニーに小切手を差し出されたときの苦しげな貌。……なのに、大した金額を書けない(書かない)優しさ。
お芝居の終盤、最後の夜を過ごすバーバラ(クラウディア)とフレッドを囲んで他のメンバーが歌う場面の切なさに至るまで、一人の「フランク」として丸ごと理解できる構成になったのは、ゆりやんフランクの優しさと不安定さがあってこそ、なんだろうなと思いました。



ドリーのゆめちゃん(愛風)も、アニメ声が役に合っていてとても良かったし(←歌えるドリーに初めて巡り逢いました!)、オコーナーのるうちゃん(光月)もキャラが嵌ってて説得力があったし、キャサリンのちゅーちゃん(咲希)は美しくて色っぽくて歌も良かったし!!……なんだか、上級生から下級生まで、みんな本当に良かったなあ(*^ ^*)(←贔屓目?)




それにしても。
バウと合わせて考えても、月組はメインに歌える人が多くて凄いなあ♪♪男役も娘役も、全員が歌えるのってすごい……!!次がベルばらなのがとても残念です(; ;)(いやもちろん、ベルばらはベルばらで楽しみなんですが、せっかくこんなにタレントがいるのに、役が少ないんだもん……)



春の雪

2012年10月13日 宝塚(月)
月組バウホール公演「春の雪」を観劇してまいりました。



原作の薫りを色濃く残した空気に酔いしれました(^_^)。

原作未読でもわかるようにはなっていたと思いますが、時間が許せば読んでおかれることをお勧めします。それも、できれば4部作全部(^_^)



などと、詳しいことは後にして、いまはとりあえず一言だけ。
生田さん大好きだーっ!!


……一般受けするのかどうか、特に、みりおくんのファンにとって幸せな作品なのかどうかは、私にはわかりませんがf^_^;






そういえば、昔「忘れ雪」という作品があったなあ……なんておもいつつ(忘れろ)



月組東宝公演「ロミオとジュリエット」、千秋楽おめでとうございます!


公演期間の後半はまったく観られなかったので、実感がないというかなんというか……ですが。
でも、いいお披露目で、みなさん充実した時間を過ごせたんじゃないかな、と思います。不朽の名作「ロミオとジュリエット」ですものね。
発表されたときはいろいろ思ったけど、今となってみれば結果オーライかな、と思います。

まさおくん、ちゃぴ、本当におめでとう。これからも月組をよろしくお願いします!




最後に、昨夜書ききれなかった両家のダンサーを語って、感想を締めたいと思います。
もうちょっとだけお付き合いくださいませ(^ ^)。


■モンタギューの男たち

本公演はとしちゃん(宇月)のダンスが恰好良すぎて、どうしてもそこばっかり観てしまいました。
としちゃんが本気で踊ったらここまでいくのか、と再認識……惚れちゃいますわ(*^ ^*)(←何度目?)。カウントのタイミングが私の好みなんですよね。オンタイムか少し早目に動きだして、次の振りに入る前に一瞬極める感じ。タメがカウントの前に来る……のかな?観ていてすごく気持ちいいんです。
歌も、ソロこそないけど、前方席だと生で聴こえてくるぐらいガンガンに歌っていて、あらためて良い声だなあ、と。あと、小芝居が良い!仲間内では上級生から下級生までいろんな人と絡んでいるし、表情豊かで楽しそうで、観ている私まで笑顔になっちゃいます(^ ^)。

他のメンバーは、みっしょん(美翔)、ちなつ(鳳月)、からん(千海)、貴澄、隼海、朝美、夢奈。92期が二人入った以外は、学年はばらけてるんですね。
みっしょんは、マーキューシオの美弥さんと同期でメンバーの中でも上級生のせいか、自然とリーダーに見えました。カッコいいのは勿論なんですが、それ以上に落ち着いた大人っぽさが似合ってて、とても良かったです。
ちなつちゃんとからんちゃんは、それぞれに娘役の尻をおいかけてる感じが可愛かった!貴澄くん以下もそれぞれにちょっと目立つ振りをもらったり小芝居がついたりして、良い感じでした。
とにかく、みんな本当に良かったです。

新人公演は、輝城、翔我、美泉、他(←すみません)。
輝城くんは、髪型とかも本公演(キャピュレットの男)とあまり変えていなかったから違和感なく観ていて、、、モンタギュー卿で出てきたときに吃驚しました!
翔我くんはとにかく美形になっていて(←いつの間に?)すごく目を惹きました。ダンスも頑張っていましたね。
美泉くんは、なんとなく顔が好きで(ちょっとだけ、前回で卒業した篁くんに似てるような…気のせい?)本公演でも割と観ているんですが、パッショネイトに踊る人だな、と。台詞の声も良かったと思うので(たぶん)、次作品は台詞があるといいなあ。



■モンタギューの女たち

萌花、夏月、白雪、紗那、愛風、晴音、咲妃、海乃。
まいまいが活き活きと踊っていて、とても良かった!!
さち花ちゃんのスタイルの良さは相変わらず素晴らしい!
ゆずはのコケティッシュな小悪魔っぷり、ゆめちゃん・晴音さんの堅実さ、咲妃さんの華のある可愛らしさ、どれも素敵で目移りします。
海乃さんは、もう少し化粧と髪型を工夫すれば可愛くなると思うのですが。細面すぎてちょっと怖いよ…(- -; でも、「キレイは汚い」で乳母にからかわれて朝美さんとキスする場面は、なんか照れてるのが可愛かった!というか、あの場面は周りで囃し立てる上級生たち含めてみんな可愛いです。小学生かお前たちは。

新人公演は、風凛、都月、香咲、楓、美里、他。
風凛さんは、ダンサーだけど、こういう群舞の長をやるのは初めてかな?今までは上にさち花ちゃんやちゅーちゃん(咲希)がいたし……。なんだか、すごく周りをみながら踊っていたのが新鮮でした。
みあちゃんは可愛い!理屈じゃなく可愛い!!しかも、ガツガツ踊っててめっちゃカッコいい!
香咲さんも楓さんも美里さんも可愛くなったなあ。とくにみっこちゃん(美里)、顔周りが少しすっきりして、すごく目を惹きました。ショートヘアもよく似合ってて可愛かった(*^ ^*)。



■キャピュレットの男たち

光月、響、瑞羽、貴千、輝城、星輝、天翔、他。
キャピュレットチームには、コミカルな(=明るい)場面は、一幕の結婚ソングぐらい?かな?どちらかと言えば色っぽい振りが多くて、メンバーもどちらかといえば落ち着いた雰囲気の人が多かったような気がします。
るうちゃん(光月)は、プロローグでモンタギューのまいまいと恋におちるところと、ラストの和解で彼女を迎えに一歩前に出るところが好き。ダンスはもちろん素敵なんだけど、それ以上に芝居が良いんだなあとあらためて思いました。
ひびきち(響)は、ロングヘアを一つに結んで、めっちゃ色っぽい!結婚ソングでこころ(妃鳳)に振られて落ち込んでいるところは可愛くて仕方ないし、「今日こそその日」のダンスの色っぽさも格別!!踊る時のラインがとても美しい人ですが、パッショネイトなダンスも恰好良いです(*^ ^*)。
みずきちゃん(瑞羽)は、普通に踊っていても「強そう」に見えるのがすごいな、と。喧嘩の場面が多い芝居なので、みずきちゃんがすごく頼り甲斐ありそうでした。それにしても、本当にスタイル良いよね……(しみじみ)(今更)
まんちゃん(貴千)のキレのあるダンスも良かったです。個性的な髪型も似合ってる!輝城くんは歌の印象が強いけど、実はダンスも凄いんだよね(^ ^)。久しぶりにダンスを堪能しました!星輝くんは、しなやかで柔らかなダンスが魅力なんですが、、、もしかして少し太った……?いや、東宝にきてだいぶスッキリしたので今はもう大丈夫だと思うんですが、大劇場は……?(; ;)

新人公演は、星輝、星那、煌海、麗奈、他。
本公演でキャピュレットチームの人は、新公は基本的にモンタギューチームになるはずなのですが、星輝くんはパリスと掛け持ちなので、キャピュレットしか出られないんだよね……。だったら、本公演をモンタギューでも良かったのに、と思うのですが、星輝くんのダンスは、モンタギューじゃなくてキャピュレットチームに入れたくなるのもなんとなくわかるんですよ……。
星那くん煌海さんは今までそんなにダンサーチームに入ってるのを観た記憶がないような気がしますが、よくがんばっていたと思います。
ピーターで観客の視線を捕えた麗奈くんは、長すぎる手足を持て余しているように見えるときもありましたが(←すみません)、映える振りではめっちゃ素敵でした。



■キャピュレットの女たち

メンバーは妃鳳、琴音、玲実、咲希、風凛、花陽、楓、他。
2幕、ジュリエットの結婚を知ったティボルトに最初に絡んでいくところなど、今の月組じゃこころしかいないなあ……と思いつつ。パワフルで色っぽいダンスがとても恰好よくて、胸元の薔薇の入墨が素敵。
ちびあず(琴音)は、いままで可愛らしいイメージばかりだったのに、今回かなりお色気担当で、殻を破ったような気がしました。
ダンサー・くれよん(玲美)のシャープなダンスはさすがの一言。
ちゅーちゃん(咲希)のしっとりした華やかさは大事にしてほしいなあ、としみじみ思いました。元々綺麗な子だけど、さらに色っぽくなってきたなあと感心。役でのダンスも良かったけど、フィナーレの女役群舞での美しさと華やかさは抜群で、とても印象的でした。
風凛さんは、ダンスのタイプ的にはどちらかというとモンタギュー的かな、と思っていたけど、東宝に来てからはかなり激しさがでてきて、良くなったと思います。
みくちゃん(花陽)は、最近たまにみっぽー(美鳳あや)に似てるなあと思う時があるんですが(^ ^)、本当にキレイになったなあ、とも思うんですよね。小柄なのにキビキビと力強く踊るときの迫力がすごく好きです。今回、喧嘩シーンはとしちゃんと組んでることが多いんですが、めちゃくちゃ迫力があって怖いくらいカッコいいです(*^ ^*)。この二人で武器を持って殺陣をやったらすてきかも。特に、決闘シーンの後半、舞台奥の台の上で、みくちゃんを壁に押しつけて襲いかかるとしちゃんが激しく恰好良くて、観るたびにドキドキしてました。男役をああいうふうに魅せてくれる娘役になってきたんだなあ、と感慨深いです。

新人公演は、紗那・愛風、他。
台詞のあるところは、ゆずはがこころ(妃鳳)ポジに入ってましたよね。こころの貫録には至らないけど、ゆずはちゃんにしては柔らかく、女らしく、色っぽくをすごく意識して演じているな、と感心しました。
ゆめちゃんは、キャピュレットの方が化粧もキレイだったし、似合っていたような気がします。……しかし今回のゆめちゃんは、モンタギューの女でもキャピュレットの女でもなく、フィナーレの4組デュエットの女が滅茶苦茶キレイで、感動しました。ごてごてと髪型を造るよりも、顔立ちが華やかなんだからああいうストレートボブみたいなのが一番似合うのかもしれません。絶世の美女でした(*^ ^*)



そんなところでしょうか。
マントヴァの市民とか乞食とか商人たちとか旅人とか、書きたいことはいろいろありますが、、、あの辺の小芝居は、月組にしてはまだまだかな、という印象もありました。短い場面なんですけど、それ以外の時間はほぼ通し役なわけなので、あの場面をもっともっと楽しんでほしいような気がします。
「芝居の月組」はそういうところから始まっていたと思うので、新生月組も、その伝統を受け継いでいってほしいな、と思います。



なにはともあれ、お披露目公演のご盛況、おめでとうございます。
全国ツアー公演も楽しみにしています!



月組東宝劇場公演「ロミオとジュリエット」。
いまさらなのですが、こまごまとしたツボをもうすこし書かせてくださいませ。


■ロレンス神父(英真なおき/千海華蘭)

初演の星組版でもロレンス神父を演じていた英真さん。
今回の方がちょっと若づくり(?)な感じでしたが、なんともいえない温かみはさすがでした。
美穂さんとの「神はまだ我々をお見捨てにはならない!」というデュエットが大好きです。また、機会があったらぜひ歌ってほしい!

新人公演のからんちゃんは、「エドワード8世」のチャーチルが素晴らしかったのでとても期待していたのですが、今回は見た目のかわいらしさでちょっと損をしていた印象。ヴェローナの街でずっと教会を守ってきた尊敬すべき存在、というよりは、赴任したての若い神父、みたいな印象でした。ロミオのたまきちが大人っぽいので、ぱっと見で同世代に見えてしまって……チャーチルとプリンス・チャーミングはそんなことなかったのにな。不思議。



■ヴェローナ大公(輝月ゆうま/天翔りいら)

本公演の配役が発表された日の騒ぎが、忘れられません。新人公演の大公さまはあるかも、と思っていたけど、まさか本役で来るとは!!本当に驚きました。
ああ見えて(^ ^)まだ研4のまゆぽん。ものすごいプレッシャーがあったと思いますが、抜擢にはちゃんと応えていたかと。本当にがんばってくれて、良かったと思います。歌えることも喋れることも貫録があることも知っていたけど、さすがに本公演でああいう位の高い目立つ役でも通用するレベルだとは思っていなかったので、それなりに驚きました(@ @)。丈の長い衣装が長身に映えて、全体に小柄なスターが多い月組では異質な存在感でした。
ただ、台詞の声はまだ軽いんだなあ、というのが素直な感想ではありました。研4なんだからそんなの当たり前なんだけど、何でもできると思い込んでいるから、なんか驚いてしまうんですよね。いやでも、歌の貫録は素晴らしかった!
アルバイトは「キレイは汚い」の魚屋だけ……かな?朴訥とした優しげな立ち姿が男前でした(^ ^)

新人公演は、たまきちと同期のあまりら。
美形で歌える期待の若手なのになかなか役がつかないなあ、と思っていた矢先の大役。上級生のメンツにかけてがんばったんだろうな、と感心しました。歌も芝居もとても良かった!!得意の歌を披露できて良かったな、と思いました。
本公演とはロミオと大公の身長差が逆なのが非常にツボでした。同期だからどうこうというような役ではありませんが(残念)、信頼関係のみえる良い芝居をしていたと思います。



■ピーター(華央あみり/麗奈ゆう)

乳母のお付きのピーター。か、か、可愛い……(ぱたり)。あちょうさんがあんなに可愛くなるなんて!!反則としか思えん!小池さんGJ!!

そして、新公の麗奈ゆうくんの可愛らしさはまた特別でした(*^ ^*)。
いやはや、乳母に名前を呼ばれて「はぁーい!」と答える声の可愛らしさに驚愕し、あまりの小顔っぷり(あの身長との比較で考えただけでも驚愕なのに、絶対値でも小さいなんて!)に悶絶。「キレイはキタナイ」の銀橋やハケ際に、同期のまゆぽんや朝美さんと並んだら……おっとびっくり(@ @)。研1の頃から美貌とスタイルで目立っていた人ですが、本当にしみじみと凄いなあ。
っていうか、95期ってすごいなーーー(今更)



■パリス(紫門ゆりや/星輝つばさ)

「二人の貴公子」の遍歴の騎士以来、ゆりやんのシェイクスピア役者としての才能は素晴らしい、と常々思ってはおりましたが。。。にしても、凄いパリスだった!!星組のみっきぃさん(天寿)や雪組のひろみちゃん(彩那)ら、芝居巧者といわれる(た)ひとたちが毎回すごい苦労して創ってきたパリスを、こんなにあっさりと「当たり前」に存在させたゆりやん。本当に素晴らしかったです(*^ ^*)。
「アルジェの男」新公主演で一皮むけたゆりやん。「アリスの恋人」の帽子屋も、「エドワード8世」のボーウドウィンも素晴らしかったけど、このパリス役で、また役者としてもう一化けしてくれた気がしています。次の公演が楽しみ!……「愛するには短すぎる」では何をするんでしょうね。初演で和くんが演じた役をぜひやってほしいと思っているのですがどうなるかなあ。トウコさん⇒美弥さん、礼音くん⇒マギー、涼さん⇒るうちゃん、和くん⇒ゆりやん。……可能性としては結構高いと思うんだけどな(祈)。

新人公演の星輝くんは、正統に真正面から笑いを取りにきていて、それもすごく良かったです。あの貌と身体にマッシュルームカットとか、シンプルだしちゃんと似合ってもいるのに何故か笑ってしまうという見事なプロデュース力でした。良かった!






そうこうしている間に、月組公演「ロミオとジュリエット」も最後の週末になってしまいました。

私が最後に観てからもだいぶたつから、またみんな色々変化しているんでしょうね。
あああ、最後にもう一回づつ観たかったなー(T T)(きりがないよ!)。


なんだか体系だてて書くのは無理そうなので、とりあえず残しておきたいメモを。


■オープニング

星組では海さんと優香さん、雪組では蓮城さんと愛加さんだった、両家の引き裂かれる恋人は、月組は光月るうちゃんと萌花ゆりあさん。

二人を出会わせるのが愛なのは星組版からですが、今回の月組は、愛のゆうき(煌月)が二人を狙って恋に墜としたのが印象に残りました。
雪組はあまり覚えていないのですが(すみません)、星組は普通に自分から恋に落ちてたような記憶で、月組は愛によって引きあわされるイメージ。勝手な印象ですが。

「愛」といえば、星組のときはもっと衣装が薄くて、裏なしの1枚だけだったから身体のラインがよく見えていたような気がします。体型的にも、まだ若くてピチピチしてて、、、なんというか、肉体感があったんですよね。精神的な「愛」ではなく、もっとリアルな感覚。振付ももっと無邪気でかつ色っぽかったような気がします。

雪組の「愛」は、2枚がさねの衣装だったと思うんですよね。透け感のない柔らかな衣装と、せしるの優雅でしなやかで、そして力強いダンスによって表現される、幻想的なイマジネーションが印象に残っています。大人で強くて、最初から「死」より上位に立った「愛」だった……。あまり色気のあるタイプではない、というか、ぶっちゃけ色気は皆無だったけど、逆に、それがすごく精神的な「純愛」感になっていたような気がします(^ ^)。

月組のゆうきは、衣装はたぶん雪組と同じ?
ダンスというよりも、芝居がかった「意思」のある存在感が面白いなと思いました。
そういえば、ゆうきは顔に模様をつけてないんですよね。そのせいなのかな、あまり「幻想的」なイメージがなのは。すごく「意思」をもって能動的に恋人たちの気持ちを動かしていく「愛」だな、という印象を持ちました。

そうそう、舞踏会で「愛」が二階へ連れていくのは、ジュリエットじゃなくてロミオなんですよね。星組はぜったいジュリエットだったのに。雪組はどうだったっけ……すみません、雪組さんはあまり回数を観られなかったので細かいところを覚えてないんです(涙)



■僕は怖い(一幕)とジュリエットの銀橋

新人公演を観て、あらためて、この2曲があると無いでこんなに作品の世界観が変わるのか!!、と思いました。

新人公演のロミオとおジュリエットは、どこにでもいる普通の、純粋で幸せな若い青年と少女。
二人が出会って、恋をして、、、ごく普通の恋愛譚であったはずなのに、周囲の理解が得られずに悲劇が起きる、という展開がすごくスピーディーで、しかも当たり前に見えて。なんだか不思議な感覚でした。

本公演の、悲劇が起こる前から闇を視ているロミオと、幸せではないジュリエットの、現実を無視してお互いに縋りつくような痛々しい恋人っぷりが大好きで、好きすぎて、新人公演は物足りないなあなんて思ってしまったんですが(^ ^)、でも、普通に「ロミオとジュリエット」って言ったらこっちだよなあ……とも思いました(^ ^)。

面白いなあと思ったのは、ロミオと「死」の組み合わせでしょうか。

闇を知らないロミオと包容力のある大人なジュリエット、という組み合わせだった星組版は、能動的に「死」へと人々を連れ去ろうとする「死」とリアルで肉感的な「愛」。

闇に惹かれるロミオと、ただただ真っ直ぐで純粋なジュリエット、という組み合わせだった雪組版は、子供のように純粋な、少年ロミオの友達のような「死」と、姉のように世界を見守る女神のような「愛」。

今回、本公演の「死」と「愛」は、どちからといえば雪組系だったと思うんですが、新人公演は星組版に近かったと思うんですよね。たまきちのロミオは「闇」を知らないし、咲妃さんのジュリエットもしっかりした普通の女の子で、そのぶん、ちなつの「死」とゆーみんの「愛」は物凄く怖くて、異空間から二人を連れに来た存在という気がしました。

本公演のロミオ二人とジュリエットは、3人とも、すごく「闇」を怖れているんですよね。
「遊びなら何人かとつきあったけど」という言葉が強がりにしか聴こえないまさおロミオは、闇を怖がる子供そのものだし、ちゃぴジュリエットもそんな感じ。みりおロミオは闇に惹かれる自分に怯えきった少年。
3人とも、あまりにも闇に対する恐怖心が強くて、、、「たまきちはそんなに怖くないから大丈夫だよ!」と言ってあげたくなってしまう時もあるのですが(汗)、すごく好きです(はぁと)(結論はそこか)。


礼音くんの明るさとパワー。それを押しつぶして死へ誘うためには、真風くんくらいの存在感のあるスターが死を踊る必要があった。だって、あのロミオは、「僕は怖い」って言いながら全然怖そうに見えないんだもの。
キムちゃんやみりおのような、最初から闇を内包したスターには、元々死への道筋がついているから、その背をそっと押すだけでいい。だから彩風さんやたまきちがふさわしい。まさおは、闇を内包しているとかなんとかじゃなくて、単なる闇を怖がる子供だけど、「死」との関係性は同じなのだと思いました。闇に怯えながら闇に惹かれる、子供。ちゃぴもそう。本質的に子供同士の恋愛。



■バルコニー

バルコニーのちゃぴが可愛くて可愛くて、2階席が大好きになった今回の公演。
面白いな、と思ったのは、ロミオが登場して吃驚したジュリエットが「危ないわ」と下を見下ろすところのロミオの動き。
まさおロミオは、ジュリエットと一緒に下を見るんですけど、みりおロミオは、焦って下を確認するジュリエットの背中を微笑んで見守ってるんですよね。(←もしかしたら日によって違うかも)(最近は、基本的にジュリエットしか視てないかもですごめんなさい)



■キャピュレット家の女たち

最初に登場して、「だんなさまぁ~っ」と甘い声で呼びかける侍女は真愛涼歌ちゃん。本当に間が良いなあ~~。涼やかなのに色っぽい、良い声(はぁと)。ちょっとふっくらしているのも、こういう役だとすごく良いんですよね。新公のモンタギュー夫人も素晴らしかったです!ああう、「にくしみ」も聴きたかったよー(涙)。

後から出てくる侍女とキャットファイトしているのも可愛くて可愛くて、ついつい観てしまいます(*^ ^*)。2階ではジュリエットがニコニコしてるし、本当にどこに視線を合わせればいいのかわからなくて、目も耳も忙しい場面でした(^ ^)。

ちゅーちゃん(咲希あかね)の衣装は、星組ではキトリ(稀鳥)が着ていたもの。他のメンバーはあまり覚えていないんですが、どれが誰のかな?

美穂さんがすごく小さくなっていて吃驚します。小柄な男役よりよっぽど大きいはずなのに!
今回ちゃぴが娘役としては長身だから、小さくなりやすいのもあるんでしょうけど、動きもすごく自然で、すごいですよね。歌はもちろんさすがなんですけど、芝居が素晴らしいからこそのあの歌なんだなあ、と思います。



■決闘

ロミオがリフトされて「誰が誰を好きになってもいい 愛し合う心は誰もが変わらない」と歌っている時。
星組の涼ベンヴォーリオは、柚希ロミオを観てなかったと思うんですよね。そっちには背を向けて、客席に顔を向けていたはず。でも、聴いているのはわかりましたけど。
マギーは、客席に背をむけてロミオをじっと見上げてるんですよね。ナウオンで「ロミオを見上げるのを止めた」という話をしていましたが、あの場面はすごく印象に残っています。



■僕は怖い(リプライズ)

「僕は怖い。……神の怒りに触れた自分とジュリエットの行く先が」という歌詞の中で表現される、物理的な恐怖心。
まさおロミオは、恐怖の中でジュリエットの幻に救いを見出して、幸せいっぱいの表情を浮かべるんですよね。なのに、腕の中に抱きしめた瞬間に幻はかき消える。その儚さに恐怖がぶり返してさらに怯える、、、本能で生きているロミオ。
みりおロミオは、ジュリエットの幻にさえ怯えていたような気がします。腕の中に勝手にすべりこんでくる幻に怯えて、そんな幻を視てしまう自分に怯えて、舞台の端まで逃げていく。根源的で物理的な恐怖。

……だーかーらー、、、たまきちはそんなに怖くないってば……(^ ^;ゞ

ロミオと「死」の組み合わせは本当に面白いな、と思います。
まさおやみりおのロミオにちなつちゃんの「死」を組み合わせたら、たぶん「いつか」を歌うまでもなく死んでると思う。明るくてまっすぐで、裏表のないたまきちのロミオだったからこそ、ちなつちゃんの誘惑に耐えられた。礼音くんのロミオだったからこそ、ゆりか(真風)の支配をはねのけられた。いやはや、芝居というもの、「宛書き」というものの面白さだな、と思います。



■もしも。

神父さまの計略が何もかもうまくいって、ロミオとジュリエットがマントヴァで新しい生活を始めたとしたら、どうなっていただろうか、、、なんてことを、ときおり考えたりします。

髪はぼっさぼさ、肌はカッサカサになるジュリエット……なんとなく想像できるけど、でも、ちゃぴジュリエットならそんなことあまり気にしないかも、と思ったりします。星組の綺咲さんや、新公ジュリエットの咲妃さんは耐えられないかもしれないけど、ちゃぴならば。
ちゃぴジュリエットなら、ロミオさえ傍にいてくれれば全然大丈夫なんじゃないかなあ、と。

……だとしたら、耐えられないのはまさおロミオ、か(- -;ゞ

みりおくんのロミオは、意外に生活力もありそうだし、神父さまが二人の結婚を公表して町に平和が訪れるまで待てるかもしれません(^ ^)。
だけど、まさおロミオは無理だろうなあ……。やつれていくジュリエットを視ているのも無理だろうし、自分自身が変わっていくことにも耐性がなさそう。でもおめおめとヴェローナに戻ることもできずに、ちゃぴの紐になって暮らした末に……。末路がありありと想像できるなあ。。。



なんだかすごく勝手なことばかり書いて、すみません。
大公も神父さまも、すごく良かったですう~!と書こうとして、この二人の学年差を思って倒れそうになりました。まゆぽんって本当にすごいわ。専科さまと同列に感想書きたくなってしまうなんて!(^ ^;




この2週間、仕事が信じられないほど忙しくて、だいぶ間があいてしまいました(T T)。

その間に、次回花組公演演目(なんとびっくり「オーシャンズ11」再演!)とか、2013年カレンダー掲載メンバー発表とか、ブックマークの発表とか、、、、そして、白薔薇の君の訃報(ご冥福をお祈りいたします)とか。
その都度いろいろ思うことはあったのですが、タイミングを逸するとどうにも書きにくい……しょぼん


といいつつ、ひとつだけ。
一順目の花組で「オーシャンズ11」再演は意外でした(@ @)。
公演期間の長い、後半の宙組か花組で再演するかもなー、と漠然と思っていたのですが……宙はともかく、来年後半の花組は何をやるんだろうなあ。ショースターの蘭トムさんに連続で1本立てがくるとも思えないし。
2本立てで長期公演……まさかの ノバ・ボサ・ノバか!?





ヨタ話はそのくらいにして、月組公演「ロミオとジュリエット」について。
ロミオとジュリエットについては少し書いたので、今日はベンヴォーリオとマーキューシオについて。

大劇場で本公演を観た時に、モンタギュー側のロミオ・ベンヴォーリオ・マーキューシオの演出…というか、関係性の解釈が、星組版や雪組版よりもむしろ、外部の東宝版によく似ているな、という印象を持ちました。
ベンヴォーリオがカラ回りしがちな「粗忽者」で、マーキューシオが「女タラシ」である、というあたりが特に。

星組・雪組では、ベンヴォーリオが3人の中で一番「大人」でマーキューシオが悪戯っ子というイメージだったのですが、東宝版と月組版では、どちらかというとコメディ担当がベンヴォーリオで、マーキューシオはクレバーなペシミストという感じだったんですよね。

「愛されたがり」で「周りを見ずに突っ走る」まさおロミオが真ん中にいるバージョンの星条ベンヴォーリオの立ち位置は、やんちゃなお兄ちゃん(^ ^)。ちょっと亡羊として、弟同然のロミオを目に入れても痛くないほど可愛がっていて。
そんな“可愛い”ロミオが偉そうに自分たちにお説教を始めたときに、ちょっと吃驚しているように見えたのが印象的でした。でも、決闘の中で彼の言うことを理解したとき、二人は同じビジョンを共有するようになる、というところが一番わかりやすい組み合わせだったような気がします。

紅い闇に沈んだ街、地を覆うように大量の骸が転がる廃墟に独り遺されるという悪夢。
決闘の後の「ヴェローナ市街」で、累々と若者たちが倒れ伏した中に独り立ち竦む自分。それは、幼いころからロミオの心の中にあった光景と同じもの。
そんなものが「彼」の心の中にあることを全く気付いていなかったベンヴォーリオも、ヴェローナに独り遺された今となっては、その意味がよくわかる。判り過ぎるほどに。だからこそ、次の悲劇が起った時に自分が何をするべきなのかは最初からわかっているんですよね。
「どうやって伝えよう」と嘆きながらも。

「思慮深い大人」のみりおロミオが真ん中にいるバージョンでは、ベンヴォーリオも同年代か、あるいはロミオの方が年は下なんだけど主導権を握ってる、って感じ。
仲良しの友達で、なにをするにも一緒で、長いこと同じ時間を過ごしてきたけれども、腹の底で何を考えているのかをさらけ出したことは一度もない、、、そんな二人。別に仲が悪いとか距離があるとかいうのではないけれども、お互いに「相手の中の自分の知らない部分」を尊重しているような気がしました。

決闘でロミオが初めて自分の主張を打ち出してきたとき、ベンヴォーリオには、すぐに分かったんだな、と思いました。ロミオが今まで何を考えていたのか、どんなビジョンの中で生きてきたのか、が。……だけど彼は、ロミオのビジョンを共有したわけではないんですよね。理解したし共感もしたけど、「共有」はしていない。骸に覆われた紅い街の光景は、あくまでもベンヴォーリオだけの幻視であって、みりおロミオの視ていた悪夢はもっと「闇」なんだと思うんですよね。あるいは、もっとストレートに「死」なのかな。。。とにかく、みりおロミオと星条ベンヴォーリオはキャラクターの根幹が違う、という印象でした。いろんな意味で。


マギーのベンヴォーリオは、正直、観るまではかなり心配だった配役の一人でした。
割と暴走しやすい役者が、こういう暴走しやすい役をやったら、絶対やりすぎちゃうよ……と思っていたので。

でも、大劇場で観たらすごく良かったんですよね。身体の大きさ(ロミオ・マーキューシオとの身長差)がすごく良かったし、ちょっと情けない、コメディタッチな役づくりもわざとらしくなくて自然だったし、なにより、マギーにしてはすごく抑えた芝居で、暴走なんて全然していなかったし。
東宝で何度か観ているうちに、ちょっと暴走し始めちゃったかな?と思ったこともありますが、とりあえず私が観た回はどれもすごく良かったです。「アリスの恋人」のナイトメア、「エドワード八世」のまりもの旦那、そして今回と面白い役が続いているマギー。学年も上がってきたし、このあたりでぜひ一皮むけてほしいなあ、と思います。

そういえば。
星組の初演の涼さんも、化けたのはベンヴォーリオだったんですよね。2年前の夏以降、涼さんは本当に当たり役続きで、どれも大好きだったんですが……あれだけ続くということは、たぶん「偶然当たり役を貰った」のではなく、「涼さんが当たり役にした」んだと。
マギーもベンヴォーリオ役をきっかけに殻を破ってくれるといいなあ、と、祈らずにはいられません。


新人公演のベンヴォーリオは、本公演で大公役に大抜擢されたまゆぽん(輝月)。
たまきち(珠城)ロミオとの相性でいうと、どちらかといえばまさきロミオ&マギーに近かった、かな。根幹が良く似ていて、同じビジョンを共有できる二人、という感じでした
ただ、本公演と違うのは、とにかく二人の並びが自然で、あまりにも「普通」すぎて、逆にマーキューシオが一人ちょっと浮いて見えたこと、、、ですかね(^ ^)。

2幕のソロは、ちょっと期待しすぎてしまったのでちょっと残念なところもありましたが、2枚目で押し出しも良くて、すごく良かったと思います!ただ、若干ちょっと……「若々しい」とか「溌剌とした」みたいな形容詞がつかないところが、良くも悪くも個性だな、と思いました。
ベンヴォーリオとしては、そういうキャラでも違和感はなくつくれる役のはずなんですが……細かい作りこみがちょっと中途半端だったかも。あの学年で、本公演で大抜擢されて、かつ新人公演でも大役、、、となると、時間的にも精神的にも余裕がないのかもしれませんね。
大公とベンヴォーリオで声や口調を変えようとしていた努力も買いたいです。ただ、場面によってトーンが変わるのは違和感があったので、もう少し安定して狙った語り口で話せるようになればなあ~と思いました。




本公演の美弥マーキューシオは、ロミオがどちらでもマーキューシオ自身のイメージはそんなに変わらなかった、、、ような気がします。
みりおロミオの時は、どうしても観ている側に「同期」という先入観があるから、すごく「仲良し」に見えるような気がするんですが、やってることはそんなに違わないんですよね。
ただまあ、やっぱり大劇場で観た時は、みりおロミオの方が美弥さんがやりやすそうだな、とは思いました。これも先入観なのかもしれないけど、やっぱり組替えしたばかりで、観客側も慣れてないし、組子側もまだ取扱方法がよくわからない…みたいなところは見えたような気がするんですよ。
東宝に来てからは、そんなことも思わなくなりましたが。

クレバーなペシミスト。道化の仮面を被った負けず嫌い。「やんちゃな悪戯坊主」なんていうイメージではなくて、完全に確信的な「不良」なんですよね。
なのに根っこは優等生(!)、という。 すごい萌キャラ……じゃない、複雑なキャラクター造形で、面白いなあ、と観るたびに思います。


新人公演の朝美さんは、すごく東宝の良知マーキューシオを思い出しました。
朝美さん、東宝版はご覧になったのかなあ。作品(演出)が違うので、似ているといっても具体的にどこが、と問われると答えにくいのですが、、、作品の中でのマーキューシオ役の存在感というか、立ち位置が似ている気がしました。
そう。星組・雪組版と東宝・月組版でベンヴォーリオとマーキューシオのキャラクターが変わった気がする……という話は最初の方でも書きましたが、特に朝美さんと良知さんの「マーキューシオ」に対するアプローチは、すごく似てるような気がします。他のキャラクターは結構違うのに、不思議なくらいに。

……良知マーキューシオに一発で陥ちた身としては、、、単純に「朝美さんのマーキューシオがとても好き」というだけのことなんじゃないの、と思いつつ。
いやはや、歌も芝居もとっても良かったです(*^ ^*)えへへ。化粧は、元が派手目の美人さんなので、もう少し控えめでも映えるんじゃないの、と思いつつ、でも綺麗だからまあいいか……と思ったりもします。
まゆぽんの腕のなかにひっそりと納まっている姿が似合いすぎて、ちょっとときめいた(^ ^)。


「ピエロ」でキレる美弥マーキューシオと、「臆病者」でキレる朝美マーキューシオ
確信犯的に「ピエロの仮面」を被っている美弥さんの役づくりも面白いし、
「ピエロ」として生きる自分を卑下しない朝美さんの解釈も、しっかりしててわかりやすいな、と思いました。

ロミオとの距離感は、新人公演が一番遠かったかな。なんというか、「普通」の青年である珠城ロミオに対するコンプレックスみたいなものを感じるマーキューシオだったな、と思いました。
本公演では、「ピエロの仮面」を被ることによって、そういう醜い感情を遠ざけているのかな、なんて思ったりもしたのですが、新人公演のマーキューシオは、痛いくらいに「ロミオ」を意識していて、モンタギューの跡取りであるロミオをどう扱っていいのかわからない……みたいな感じも見えた気がしました。



久しぶりに書いたら、なんか思ったより長くなってしまった……(^ ^;ゞ
まだまだ書きたいことがたくさんあるのですが。いつになるやら(←すみません)



月組新人公演「ロミオとジュリエット」を観劇してまいりました!


若者たちも大人たちも、もちろん幻想の存在も、みんな実力派ぞろいで凄く良かったです。
なんていうか、ある意味、「普通のロミオとジュリエット」……だったような気がします。
どっちが良いとかじゃなくて、ああ、普通の「ロミオとジュリエット」ってこういう感じだったかも、と何となく思ったんですよね。なんだかうまく言えないけど。


1幕の前半をあっさり飛ばして、舞踏会から始まる演出。
最初の「僕は怖い」がないロミオ(珠城)も、「結婚」に関するやりとりのないジュリエット(咲妃)も、どちらもはおっとりと優しくて可愛くて、生命力に溢れた、死の影など微塵も感じさせない『幸せな恋人』そのもの。
そんな二人を「死」へ導く幻想の二人(死/鳳月・愛/惺海)が「闇」を表現して素晴らしく、ダンサーの身体能力ってすごいなあ、とあらためて感じ入りました。
特に「死」のちなつちゃんの、異様なほどに美しく整った貌と、闇に蠢くホムンクルスの動きの違和感が印象的でした。それに絡みつくゆーみんの鋭さも。なんていうか、いままでに観た宝塚版の「死と愛」コンビの中で、いちばん『異空間』感の強い二人だったと思います。



大人たちの中では、キャピュレット夫人のみく(花陽)が華やかで歌も芝居も良かったです。いやー、本公演でも通用しそうな素晴らしさでした!
モンタギュー夫人の真愛涼歌ちゃんも、おっとりして愛情深い、いい母親でした。声がまろやかで好きなんだってば(^ ^)。ああ、この二人の「憎しみ」を聴いてみたかった……(T T)。


乳母の晴音アキちゃんも、音域がちょうどチェンジボイスにかかっていたみたいで意外に歌に苦戦していましたが、キャラクターとしては、今までで一番好きな乳母でした(^ ^)。母性に溢れて温かくて、可愛くて、リアルで、コケティッシュで。美穂さんの乳母はすごく「シェイクスピア」な乳母だけど、晴音さんの乳母は「宝塚」の乳母だなあ、と思いました。本当に可愛かった!!


ラストのカゲソロがすごく良いなあ、と思っていたら、娘役は愛風ゆめちゃんだったんですね!
いやはや、本当に良い声ですね。ゆめちゃん、今回はお化粧も良くなって目を惹く美人だし、ダンスも男前で凄く良いです(*^ ^*)。役がつかなくて残念だったけど、良い経験になったんじゃないかなあ。次の公演がとーっても楽しみです。


とにかく、隅から隅まで、とっても充実した、良い新人公演でした(*^ ^*)。
詳しくはまた、近いうちに(^ ^;;;


ちゃぴ(愛希れいか)、お誕生日おめでとうございます!

お披露目公演中にお誕生日かあ~、組のみなさんにお祝いしてもらったのかな?
アドリブとかが入れにくい一本ものなのが残念だなあ(←どうせ観られやしませんが……しょぼん)



月組の二人のロミオについては先日一通り書かせていただいたので、今日はお誕生日にちなんで(^ ^)ジュリエットと、彼女を取り巻くキャピュレット家について。


いやもう、ちゃぴのジュリエットが可愛くて可愛くて!!!
最初の「いつか」で鳥籠と戯れているところから、霊廟で自分の胸に短剣を突き立てるまで、、、いえ、その後の天国のデュエットダンスも、もう本当に一挙手一投足が可愛い!!

ねねちゃんみみちゃんも可愛かったけど、ちゃぴの可愛さはそれとは種類が違うんですよね。なんていうのか、本能的に可愛いんですよ(^ ^;ゞ
大劇場で観た時に「子供と動物には勝てない」という格言(←違)を述べましたが、観劇を重ねるごとにその気持ちが強くなります。

しかも、ちゃぴはただの子供じゃない。守られる花ではいられなくて、いつも必死で相手役を守ろうとする、愛したがりの子供。どうすれば良いのか、何ひとつわかっていないくせに。
初娘役だった「ジプシー男爵」のヴィオルカ、「アルジェの男」の新人公演サビーヌ、「アリスの恋人」のアリス、、、どれも、あまりにも無垢に人を愛し、彼を守ろうとする子供というイメージを強烈に感じました。
「尽くす女」とはちょっと違う、ウェットさのない「必死さ」が印象的だったんですよね。泣き虫だけどウェットじゃないのは、自分の不幸に気がついていないから。自分自身さえみていない、正面(相手)しか視ていない近視眼さも何もかも、、、「子供だから」。

だから、ちゃぴを観ていると胸が痛むんだと思うんです。子供の頃の失敗、一生懸命やったのにうまくいかなかったこと、認めてほしい人に認めてもらえなかったことが、胸をとんとん叩く気がする。
ちゃぴが必死で腕を拡げて相手役を守ろうとすると、無条件に応援したくなるんです。そうすることで、自分の失敗が取り返せるような気がして。

……いやもう、そんな理屈(言い訳)はどうでもいい!とにかくちゃぴは可愛い。ちゃぴのジュリエットはとても可愛い。それだけです(←投げた)



そんな子供が恋をする。
それはもちろん運命の出会い。でも、「予想外の運命」ではなかった。。。


「なるほど!」と思ったのは、キャピュレット家は家族(家庭)としては最初から崩壊していた、という設定でした。
作品を考えると、すごく今更の感想かもしれませんが、、、今まではキャピュレット卿がヒロさん(一樹)さんだったので、なんとなく誤魔化されていたというか(汗)。
優しくて素敵なパパなんだから、ジュリエットももうちょっと素直になりなよ、とか思っていた部分があったんですよね。

でも、今回の月組版のキャピュレット卿はヒロさんではなく、組長(越乃リュウ)。
この人の真骨頂は「Hollywood Lover」のレイみたいな、無口で若い主の後ろにひっそりと立っている執事のような役。最近は学年的に「父親」役が回ってくることが増えたけど、実はとことん不適任なんですよね。

でも、今回のキャピュレット卿は当たり役でした。
本人は娘を愛しているつもりだけれども、実際には娘の年も覚えていない父親。
ヒロさんだと、「私の年も覚えていないのよ」と言われたら「いや、そんなことないってば…」とフォローしたくなったけど、ナホちゃんだと気持ちよーく「そうね、覚えてないかもね」と納得できちゃうんですよね。
キャピュレット卿自身は娘を深く愛しているつもりだし、理解もしているつもりなんだけど、そのすべてが独りよがり。

そんな父親と、『あの』母親の間で育ったジュリエットは、「親に一度も逆らったことはない」と言う。
それも嘘ではないけれども、真実でもない。ジュリエットは、親に逆らったことはないけれども、最初から親に関心がなかったんだと思う。
両親の不仲に胸を痛めることもないくらい、日常で当たり前だった隙間風。

だから彼女の望みは、早く家を出ることなのだと思いました。
パリスと結婚させられそうになったから焦ったわけじゃない。舞踏会で見つけたいのは恋を見つけたい、というより、この家から連れ出してくれるスーパーマンを見つけたい……いや、もう誰でもいい、舞踏会で出会う男と恋をしようと決めた少女。
あのジュリエットの銀橋を、まだ見ぬ恋にあこがれるのではなく、あんなにキツい「決意」の表情で渡るジュリエットが新鮮でした。

だからこそ。
実際に舞踏会で「運命の相手」にめぐり会ったジュリエットが、バルコニーでロミオに「結婚しよう」と言われた時の、「なんですってぇ!?」という素っ頓狂な驚きようが、、、本当に胸が苦しくなるほど可愛かったです。まさに眼の前で恋人がスーパーマンに変身した瞬間、というか。
口には出せなかった、あるいは忘れかけていたかもしれない願い(家を出たい)を、いきなり叶えてくれたんですもの、まさにスーパーマンなんですよね、ジュリエットにとっては(*^ ^*)。


そしてもう一つ。ジュリエットは、母親に話を聞いてもらえなくても、父親に叩かれても、あまりコタえていないんですよね。
そんな彼女が激昂するのは、唯一、乳母に裏切られた瞬間。

彼女にとっての「親」は、たった一人の乳母だった。。。結婚式のまえ、ロミオの伝言を伝えてくれた乳母に抱きついて「ありがとう」「だって、今日まで育ててくれた」と泣くジュリエットは、本当に乳母を母と慕っているんだな、というのが感じられて、切なくなりました。
崩壊した家庭の中で、、母代りの乳母がいるから真っ直ぐ育った少女。だからこそ、乳母に裏切られればたやすく絶望してしまう。
大人になんてなりたくない。ただ、ロミオと二人で夢の中に逃げ込みたい、と。

ちゃぴのジュリエットは、恋をしても大人にはならないんですよね。乳母に裏切られて、絶望してすべてを諦めてしまう、我慢のきかない、短気な子供。現実としての「ロミオとの新しい生活」に希望を持って薬を呑むのではなく、「あの夜明けにもう一度戻りたい」という一念。現実に絶望して、夢に逃げ込もうとしている。
ロミオの短剣を胸の鞘に納めるまでのためらいのなさも、星・雪組版の晴れやかさとはちょっと違っていて、そんなところもすごく好きだったりします。



それにしても。
モンタギュー家の両親はまともそうなのに、なぜロミオはあんなに、、、子供(まさお)だったり、無駄に老成して(みりお)いたりするんでしょうね……などと思ったりしつつ。



月組東京宝塚劇場公演「ロミオとジュリエット」を観劇いたしました。


いちおう両バージョンとも観劇いたしまして、あらためてこの作品は面白いな!と思いました。
うん。何度観てもやっぱり面白い。センターの芝居も興味深いし、それ以上に、モンタギュー・キャピュレット両家の若者たちのダンスが本当に素晴らしくて、飽きません!大劇場で観た時と比べて、若者たちの「仲間」意識が増して、メンバー同士の交流がきめ細かくなったような気がしました。とゆーか、あちこちで全員が色んな人といろんな場面で絡みまくってくれるので、とてもとても全部は追いきれませんが……(^ ^)結局のところ、何回でも観たくなってしまうってことなんですが(^ ^)。

過去上演された組(星組・雪組)はどちらも「贔屓組」とはいえない組でしたので、両家のダンサーも全員はわからなくて、なんとなく、知っている人を中心に漫然と観ていた感じでしたが、今回はさすがに男役も娘役も全員わかるようになったので、1人1人の行動を追いかけて、場面ごとにアテレコたくなってしまうんですよね。
また、場面ごとに組む相手が違ったりするのも意外で興味深くて……あれ?としちゃん(宇月)の恋人は(白雪)さち花ちゃんだと思ってたのに、(紗那)ゆずはちゃんとラブラブしてていいの? とか、細かいところをつっこみたくなってしまいました(^ ^)。
月組っ子らしいリアルな小芝居をする場面が多くて、すごく楽しそうなのが、観ていて眩しいです。この作品の場合、へたに良い役がつくより絶対両家のダンサーがいい!と思っていましたが、好きなひとがみんなモンタギュー家になっちゃったんで滅茶苦茶忙しい、という問題があるの以外は、とても幸せです(*^ ^*)。



いろいろ書きたいことはとても沢山あるのですが、それはまたおいおい…ということで、まずは、役替りのロミオについて。

私は、以前にも書きましたが、どちらのバージョンもとても好きです。
どちらも違って、どちらも良い。本当にそう思う。それは、龍ロミオと明日海ロミオに限ったことではなくて、星組の柚希ロミオも素敵だったし、音月ロミオはマイベストロミオかもしれないと思っているし、彩風ロミオも可愛くて好きでしたし、たぶん珠城ロミオもすごく好きになると思う。
作品自体が主演を魅力的に見せる作品であるという以上に、この作品に取り組んで魅力的になれるのが「宝塚のトップスター」なんだな、と思うんですよね。必要とされる要素が似ているんだと思うのです、ロミオとトップスターと。

だから、大劇場公演を観た時に思った、「龍ロミオ・明日海ティボルト版の方が公演としてしっくりくる」という感想は、役者個人に関わるものではなく、やっぱり彼らの立場によるものなんだろうな、と、あらためて思いました。
さすがに東宝までくると、いろいろなしがらみは2の次になった印象で、まさおくんもみりおくんも遠慮なく自分の持てる力を出しきっているな、と思いました。なにより、両家のダンサーたちのパワーがすごく出てきたぶん、センターは余計なことを考える余裕がなくなった感じ。
良い意味で必死感が見えて、どちらもすごく良くなったと思います。


あらためて、お二人のロミオを観て思ったこと。

まさおくんのロミオは、純粋無垢な子供なんですね。
大劇場でも若くて元気なロミオだなあ、と思ったのですが、東宝ではさらに若返って、最初の登場シーンからして、本当に「子供」……いえ、ぶっちゃけ「ガキ」って感じ(^ ^;ゞ。自分を探しに来たベンヴォーリオにたんぽぽの綿毛を吹きつけてその隙に隠れちゃうとか、本当に悪戯っ子っぽくて、あーちゃん(花瀬)が「過保護な母親」になるのもわかるなあ、というガキっぷり。

モンタギュー家の跡取りだから大事にはされているけど、「世界の王」での雰囲気は、ぜんぜん「仲間」感がなくて、物凄く浮いているのも興味深かった。存在自体が浮いていて、いかにも「やっと仲間に入れて貰ったばかりの小さい子なんだけど、立場として上になるから大事にしている」感じが漂ってるなあ、と思ったんですよね。

ちょっと卑近なたとえですが、どこかの社宅の子供社会で、みそっかすの1年生が部長の息子だとか、そういう関係に見えました。
ロミオ自身は可愛くて素直な子で、ちょっと我侭だけどそれなりにみんなに愛されているし、6年生のベンヴォーリオとマーキューシオが目を光らせているから集団としてもまとまっていられる、的な。なんか全然伝わりそうにないけど、私にはそんな風に見えました。

なんていうのかな、「僕がいたら皆を止めたのに!」という台詞に、なんら現実味がなかったんですよね。
そもそも彼はいなかったし、何故いなかったのかといえば集団の中の居心地が悪いから、だとしか思えない。喧嘩も弱いみそっかすなのに身分だけは高い、そこに多少の忸怩たるものがあると思うんですよね。だからロミオは、1人でいるときの方がパワフルで、集団の中にいるときは少し強がっているように見える。本当に強い子ならば自然に1人でいられるのに、龍ロミオは弱いから、自分を守ってくれる集団の中で、居心地悪げに強がっている。そんな感じ。
マギーのベンヴォーリオは、全面的に体育会計だからそのへんは流している感じで、「無理だろ」と突っ込むまでもなく無理なんだけど、はっきり言っちゃったら可哀相だから黙ってる、みたいな微妙な間があるのが良い感じです。

だけど、2幕の「街に噂が」や決闘の場面の龍ロミオは、もうみそっかすの子供ではないんですよね。
彼はジュリエットを守るために大人になろうとした。喧嘩は一朝一夕には強くならないけど、気持ちの上ではちゃんと「一人前の闘士」として敵と対峙する気力がある。そうなって初めて、モンタギューの若者たちもロミオを「リーダー」と認めた……ように見えるんです。そういう場面があるわけではないんですが、なんとなく。



それに対して、みりおくんのロミオは、最初から大人でした。
「WEST SIDE STORY」のトニーと同じく、「元はモンタギューの荒くれ連中のリーダーだったが、いまはもう大人になって、『街の平和と発展』みたいなことを考え始めている」……んですよね、たぶん。
腕っ節も誰より強い……ようには見えないから、たぶん参謀タイプだったんでしょう(^ ^)。頭脳担当のロミオが抜けて、いまは実務担当のベンヴォーリオとマーキューシオがチームを引っ張っている、って感じかな。

きらきらしてて綺麗で若いんだけど、精神的にはかなり老成してる印象があったんですよね。どうしてそう思ったかと言うと、まず「僕がいたらみんなを止めたのに!」と言い方の重み、かな。じっさい、明日海ロミオになら止められるのかもしれない、と思いました。龍ロミオには止めようのない、あの渦巻くエネルギーを、明日海ロミオなら。
ただ、彼はあの場にいなかった。あの場にいるべき人間ではなくなってしまった。もう。若者でも大人でもない、何か中途半端な存在になってしまった青年。それは「恋」をする準備だったのかもしれません。パワーを喧嘩に費やしている間は、本気の恋はできないはずだから。




誰よりも弱くて、純粋無垢な、「可愛がられる子供」であった龍ロミオ。
彼が恋をしたときの「地に足のついていない」様は、目を逸らしたくなるくらい可愛くて、ふわふわで、甘やかでした。

誰よりも優しくて、寂しくて、誰かを愛したくてたまらない「愛したい青年」の明日海ロミオ。
彼が恋をしたときの幸せそうな様子は、涙が出るほどきれいで、切なくて、胸がきゅんとしました。

この二人と組むジュリエットが、「愛したがりの子供」であるちゃぴ(愛希)だったのは、、もうこれは、運命というか、ちゃぴだったからこそこの企画が成り立った、というか。

……大好きです、3人とも。





東宝が開幕して一週間。前半がまさおロミオ、後半がみりおロミオという変則的なスケジュールでしたが、来週からはまた毎日役替りなんですよね。特に新公メンバーは体力的に辛いところだと思いますが、せっかく良い作品に出ているのだから、たくさんのものを吸収して、どかんと成長していただきたいな、と思います。
組自体が若くなったところだから、新公メンバーが成長して「組」としてのレベルを底上げするしかないんですよね。綺麗だし、技術的なレベルは決して低くないんだけど、地に足のついた落ち着きに欠ける今の布陣。90期以下、特に新公学年以下のメンバーには、せっかくのチャンスなんだから、本当にがんばってほしいなぁと思います!



日経ホールにて、星組トークスペシャルに参加してまいりました。


今回のメンバーは、あやさん(壱城あずさ)、みっきぃさん(天寿光希)、あんるちゃん(夢妃杏瑠)、、、そして、エアー蓮さん(如月蓮)(^ ^;ゞ
いや本当に、トークのそこかしこで名前が出まくりで、気分的には4人のトークを聞いた気がしてなりませんでした(^ ^)。


服装は、夏らしく爽やかに!!(←ここ強調)
あやさんはデニムっぽい色合いのスーツ。細身のパンツをブーツインして、青いスカーフ。なんというか、、、いやもう、爽やかで素敵でした
みっきぃさんは、襟だけ黒い白のジャケット。薄いピンクのインナーに黒パンツですっきりと。
あんるちゃんは白いレースの膝丈ワンピで可愛らしく。1人1人も涼しげだけど、3人揃ったところは更に可愛かったです(*^ ^*)。


内容は、爆笑に次ぐ爆笑………だったなあ(^ ^)。

もうね、とにかくあやさんが恰好良いの!
いっちばんときめいたのは、何かの話でテレているあんるちゃんに「可愛いよ」と言い放った時です(はぁと)。あんるちゃんが「いつもそんなん言ってくれないじゃないですかー!」と抗議したら、「そんなことないやん」みたいなことをさらっと返しつつ、反対側で「私は?私は?」とアピールするみっきぃさんを「はいはい」とかわすクールさに倒れそうでした。
「その時の相手役に本気で惚れる」「自分と組む娘役は、ぜったい一番可愛い!」と言い切った姿の男前なこと(*^ ^*)。「女役さんいてこその男役だからね」と、あんるちゃんに優しく語りかける姿は本当にお兄さんみたいで、あんな兄さんがいたら絶対ブラコンになるよなあ、なんてしみじみ思ってしまいました(^ ^)。
小柄で華奢で、女役も最高に美しく色っぽいあやさんが、誰よりも恰好良い男役でいられる秘密は、肝の据わりようにあるんだな、としみじみ思いました。


みっきぃさんは、、、なんだろう。とりあえず、上級生にも下級生にもとても可愛がられて(?)いるのは伝わりました(^ ^)。いや、あの、可愛がられているのか、いじられているのか、判然としない部分はありましたけどね(^ ^;ゞ
舞台の上で役として演じているときと、「天寿光希」でいるときのギャップが激しいのは前からですが、今日のテンションは普段よりさらに一段高いな、という気がしました。テンションが高くて声も高いみっきぃさんは、それはそれは可愛かったです(^ ^)痛々しいほどに。……そんなに観客は怖くないよ、怯えなくていいのよ、と言ってあげたくなる時があるんですよね、彼女を観ていると。そういう時が一番可愛いから、ついそのままにしてしまうんですが(汗)。


あんるちゃんは、舞台を観ていて思ったとおりの、本当にしっかりした、落ち着いた子だなあ、と。声もしっとりと落ち着いてて聞きやすいし(むしろ男役二人の方が高いんじゃないか?と思うくらい)、内容も本当にしっかりしてて、頭の回転の早さに感心しました。
あやさんに突っ込まれる隙をあまり与えず(もっぱらみっきぃさんが突っ込まれてた)、先輩二人が紅5の話で盛り上がったら、一歩下がってにこにこ聞いているのがとても自然で、空気が読めるというか、居心地のいい空気を作れる子なんだな、と思いました。



ここしばらく仕事だなんだで参加できなかったので、トークスペシャルも久しぶりだったのですが、
スカイステージ十周年がはじまったせいか、今までになくCSの話が多かったのが印象的でした。
今回は特に、参加者3人ともふぇありーずの出身者だというところから思い出話が出たり、紅5の思い出話を語ったり(「紅5は終わってません!」「永遠です!」と繰り返しつつ)。
「紅5のおかげで、私ってこうなんだ…という新しい発見がありました(壱城)」
「舞台の上で役として生きる時間だけじゃなくて、芸名の天寿光希でいる時間も楽しめるようになりました(天寿)」
……という話がとても印象的でした。

このあたりの話のときに、エアー蓮さんがあやさんとみっきぃさんの間に座ってたイメージ。「出番の合間は、いつも紅3で集まってます」とか。本当に楽しいんだろうなあ、と思わせる笑顔でした(^ ^)。



公演の話は色々と面白かったし、定番の話題も、目指す男役(娘役)像とか、芸名の由来とか、、、どの話題も大盛り上がりでした。


「100周年」に向けて宝塚をアピールしてください、というお題には、あやさんが「とにかく美しい、綺麗」と即答。
「お客さまは、キレイなものを観に来るんですよ」と。
それを受けて、みっきぃさんが
「あやさんがアドバイスすると、みんな本当に綺麗になるんです!」
と熱く語っていたのも印象的でした。あやさんに「天寿も最近はいろいろアドバイスしてあげてるよね」と言われて、「いや、アドバイスって本当に難しくて……」と、上級生ならではの苦労を語りあう二人と、それを優しく見守るあんるちゃんの図が、とても可愛かったです。



「やってみたい役は?」

あやさん…孤独だったり影があったり、いろんな面がある役をやってみたい。

あんるちゃん…ちょっと悩んだ末に、「ベルばらに出たい」と。わっかのドレスを着たことがあまりないので、憧れてるらしい。

みっきぃさん…「やりたい役」はとくにない。

みっきぃさんの答えを聞いて、あやさんがすかさず「天寿は与えられた役を一生懸命やって、結果的に好きな役に入るタイプやんな」とフォローしてあげていて、おお!と思いました。
そこから、「なんとなく考え方が似てるところがあって、わりと解る(壱城)」「あやさんはポジティヴで、自分はネガティヴですけどね(天寿)」……という会話に広がってました。
そういえば、ここでも蓮さんの話が出てたっけ(3人で喋っていて、二人で目が合う瞬間がある、と)。どんだけ3人で喋ってるんだ君たち。


印象に残った話は、そんなところでしょうか。
いろいろと目から鱗な、本当に楽しいトークショーでした!!っていうか、あやさんの素敵なお姉さまっぷりと、いじり甲斐のあるテンション高い弟と、しっかり者の可愛い妹、という組み合わせは、3人がそれぞれに魅力的に見えて、とても良い組み合わせだったと思います(*^ ^*)。



あ、公演の話書いてない……(^ ^;ゞ
あやさんがショーのプロローグが好きな理由とか、みっきぃさんが忘れてしまった大事なこととか、あんるちゃんが早着替えしてまで観に行ってる場面とか、、、は、CSでの放送をお待ちください(^ ^)。



5月5日は「晴れ」の特異日。
昨日も昼から豪雨、明日の天気予報も「雨」の中、今日だけはぽっかりと五月晴れ!半袖でも汗ばむくらいの陽気に、特異日ってすごいなあ、とあらためて思った一日でした。

そういえば、昨日は雨が上がった後(夕方)に綺麗な虹が見えたので、宙組公演の初舞台生ロケット(Somewhere Over The Rainbow)を思い出したんですよね(^ ^)。
今日の陽射しは今年初めての「ファンキーサンシャイン」だったし、なんだか感慨深いです。

しかも、このGWは月が地球に大接近している満月(スーパームーン)。
ほぼ真円形の、驚くほど大きな銀盤が、晴れ渡った東空のちょうど目の高さくらいにあって、、、あの眩しい光は何だろう?と真顔で思ったほどでした。



さて。
そんな今日は、月組さんの集合日。
とはいえ、新トップのお披露目で卒業する人はいつも少ないし、配役はほぼ全部出てしまっているので、今日は特に何もないかな?と思っていたのですが……

なんと、新人公演配役が全部出ました!(@ @)

集合日に新人公演の配役が、しかもほぼ全員出たのは割と珍しい……ですよね?
とりあえず主演コンビ(せいぜいティボルトまで)が先に出るだろうから、そしたら希望配役を書こう~と思っていたのに、まんまとヤラれちゃいました(苦笑)。


というわけで、せっかくなのでキャストごとに。

■ロミオ(珠城)、ジュリエット(咲妃)、ティボルト(煌月)
これは、ほぼ大方の予想通り……ですよね?(^ ^)

まずは咲妃さん、初ヒロインおめでとうございます!可憐な容姿は役にぴったりだと思うけど、歌は……どうでしたっけ汗 まあでも、ジュリエット役はまずは容姿が重要な役なので、期待しています(^ ^)。


■ロレンス神父(英真)のからんちゃん(千海)
うーん、こうきましたかー。
ロレンス神父は、実はゆうき(煌月)を希望していたんですよね。この役は新公の長の学年が担当するべき役だと思うし、新公主演経験者であるゆうきは、卒業前に一度こういう役をやってみた方が、スターとして大きく成長できると思うので。
でもまあ、新人公演という「一つの公演」のことを考えたら、からんちゃんの方が適役かな、と納得しました。「長の学年の長」にふさわしい役だから。


■乳母(美穂)のはーちゃん(晴音)
個人的には、モンタギュー夫人の真愛涼歌ちゃんと逆が希望だったんですが。
でも、みりおくんDSでしっかり上級生をフォローしつつ盛り上げていたはーちゃんをみて、もしかしたら乳母に来るかも、と思っていたので、今ではとても楽しみです。
芝居は「可憐な娘役」みたいな役より大人っぽかったり弾けてたりする役の方が魅力的なタイプだし、なんたって、歌は文句なしですからね!


■死(珠城)のちなつちゃん(鳳月)
いやー、ダンサー・ちなつの本気のストーリーダンスをがっつり観られるかと思うと(^ ^)すごく楽しみです!
歌と芝居の実力は去年散々見せてもらったので、今年の一作目は芝居とダンスですね。「死」は2幕とおして、芝居歌ならぬ芝居ダンスをずーっと遣り続ける役なので、やりがいあるだろうなあと思います(^ ^)
……カットがないことを祈る(←でも多分、プロローグは削られちゃうだろうなあ……残念)


■愛(煌月)の隼海さん
小柄なダンサー枠で、ずっと抜擢されてきている隼海さん。「ダンス・ロマネスク」の子カモメも可愛かったので、今回も期待しています!


■キャピュレット夫人(憧花)のみくちゃん(花陽)
これは本役で希望していたくらいなので……ある意味、勿体無いなーと思います。
ジュリエットのナンバーも、何かで聴いてみたいです(^ ^)


■キャピュレット卿(越乃)のスミス(貴澄)
おお~、スミス良い役来ましたね!
個人的には、本公演で大公役に大抜擢された輝月くんのキャピュレット卿を楽しみにしていたんですが、ベンヴォーリオに取られたんじゃ仕方ない。スミスには期待してます!


■モンタギュー夫人(花瀬)の真愛涼歌ちゃん
■モンタギュー卿(綾月)のジョー(輝城)
キャピュレット夫妻は卿が92期で夫人が93期。モンタギュー夫妻はその逆できましたね。
お二人とも包容力のある歌ウマさんなので、とても期待しています。とくに真愛さん、「罪びと」の歌いだし、がんばってくださいね。


■ベンヴォーリオ(星条)のまゆぽん(輝月)
■マーキューシオ(美弥)のあーさ(朝美)
95期コンビできましたか!!(@ @)。ロミオがたまきち(94期)で友人二人が95期。……わっかいなあ!!しかも、もしかしてトリオでの歌唱力は今までで一番じゃないか……?(←いやいや、本公演も十分歌ウマですから!)
大柄で男前なまゆぽん、切れ味鋭い美形のあーさ。たまきちの両側にこの二人で「世界の王」って!!本当に楽しみすぎます(^ ^)。


■パリス(紫門)のきえちゃん(星輝)
きえちゃん、コメディ得意だから楽しみだなあ~。ゆりやんとは全然違うパリスになりそうですね。可愛いだろうな(*^ ^*)。


■大公(輝月)のあまりら(天翔)
本公演も大抜擢ですが、新人公演も今までの役づきで考えると相当な抜擢ですよね。あまりら大好きなのですごく嬉しいし楽しみです!
大公だなんて全然考えてなかったから、ちょっとだけ「愛」を期待していたりしたんですが、、、いやー、まさか大公役が来ようとは!がんばれーーー!!



ジョンとピーターが「*」表示になっているのは、新公ではカットされる予定だからなんでしょうか。それとも、単純にまだ決まっていないだけなんでしょうか。
個人的には、ピーターは侍女に替えて紗那ゆずはちゃんか愛風ゆめちゃんに振る手があるかなあ、と思うのですが……ああでも「キレイは汚い」は丸ごとカットされそうだなあ…。

雪組の新人公演は、1幕の前半をALL CUTして「仮面舞踏会」からスタート、という無謀な構成でしたが……今回はもう少し丁寧に構成してくれる方が担当してくださいますように。
次のバウが生田さんだから、もしかしたら生田さんが助手に入ってる、かも……?(←めっちゃ羨ましい)



【7月1日まで、あと57日】
明日海りおディナーショー「Z-LIE」。


昨日書き忘れましたが、「Blue Moon Blue」の3曲目、アフロはなしでした(; ;)。
きっとみんな残念がっていると思うので(真顔)、宝塚ホテルの最終回はぜひ被ってあげてください!(真顔)


というわけで、続きを。
あ、ネタばれしてますので、知りたくない方はご用心くださいませ(^ ^)。





前半が終わったところで、次はMCコーナー。
最初はみりおくんが4人を紹介しつつ、お題を振って途中で抜けるという構成でした。

まずは、「キザり名人」ゆりやん。
私は、ゆりやんに割と「ほんわか」なイメージを持っていたのですが、ここ1年くらい、だいぶキャラが変わりましたよね(^ ^)。いや、本来のキャラが表に出てきたんでしょうか。面白いなあ。
みりおくんが「たまらなく愛おしくなる瞬間」を披露してくれたんですが、ゆりやんについては「真剣な話をしている最中に、ふっ、とわらうところ」、なんだそうです。
ちょっと真似してくれたみたいなんですが、角度的に顔が見えなくて、どんな表情なのか(「微笑う」のか「笑う」のか「嗤う」のか)わからなかったのですが、その後に続けて「ニヒルだよねゆりちゃんは」と言っていたので、どちらかというと「嗤う」系なのかなあ?いやでも、それが「たまらなく愛おしい」って……みりおくん、大人なんだなあ。

次は、「ポーカーフェース」ちなつ。
なんか、祐飛さんも言われてたなー。でも「クールビューティ―」とは言ってもらえないのね<ちなつちゃん。悪戯っぽく「ボーカーフェースなのにうきうきしてるときが本当に愛おしい」と言われて、照れてるちなつちゃんがめっちゃ可愛かったです(*^ ^*)あれはたしかに、「クールビューティ―」ではないかも。
ちなみに、無表情にウキウキしてるのは「新しいジュースを買ってきたときとか」だそうです。あああもう、可愛すぎる!!

次は「天然系」みく。
舞台を見ているとしっかりした子だなと思うんですけど、トークは天然系ですよね(^ ^)。としちゃんとの新公トークが可愛かったなー。

そして最後は、「切れ味抜群」はーちゃん。
彼女の「切れ味」、噂には聞いたことあるけど本当なんだなー、と思いました。さすが月娘!


それに続く下級生4人でのトークは、ゆりちゃんが仕切ってた……かな?あまり仕切れてなかったけど。
お題は「帰ったら一番にやること」。

ちなつちゃん…「座らないでまずテレビをつける。テレビっ子なのでずっと視てます。もっぱらスカステ」
みくちゃん…「ちなつさんと同じです」
はーちゃん…「一度座るともう立てないので、まず洗濯機を回します(←偉い!)」
ゆりやん…「ボーっとするのが趣味なので、とにかくボーっとする」

ちなみに、みりおくんは「とりあえず座る。で、気がつくと2、3時間が過ぎている」そうです。

……こいつらは……。


このコーナーだけではないんですが、5人の印象は……
ほんわかな男ども+しっかりした娘たちって感じ(^ ^)。稽古場レポートでも言っていましたが、男役3人は本当にほわんほわんしてそうで。特にトークは、ゆりやんもちなつちゃんもグダグダでした(- -;。
それをしっかり者の娘たちがフォローして、良い意味でリラックスしたショーになっていたと思います♪



MCコーナーが終わって、次はいよいよ「Z-BOY Legend」。
「STUDIO54」⇒「スパイダーランド」の流れはそのままでしたね。今回はディナーショーということでスタンディングとか出来なかったのが残念(^ ^)(いや、勿論、青年館の公演でも立ったりしてませんけど!)

このコーナーだけは、ゆりやんもちなつちゃんも「Studio54」のときとよく似た長髪の付け毛をつけて登場。しっぽ可愛いよ尻尾(^ ^)。
みりおくん、こういうシャウト系の歌だとちょっとだけ樹里ちゃん(樹里咲穂)と声質が似てる……かも?と思いました。ああいう声は無条件に好きなんですよね。
「Gimme! Gimme! Gimme!」とか、みりおくんとゆりやんで踊るのが恰好良かった!ちなつちゃんも娘役二人を従えて踊ってて、めっちゃ二枚目だった(*^ ^*)。

コーナーの最後は「人ごみの中の孤独」をしっとりと客席で聴かせてくれました。
みりおくん、大人になったなあ。


そのまま間をあけずにエンディングパートへ。
最初の曲は「フライングゲット」。下級生4人で歌い踊っているところに、客席後方からみりおくん登場。盛り上がりました!
次の「空へ…」「チェリー」あたりは、「Z-BOY」として歌っていた前コーナーとはまた違う、ナイーヴな少年っぽい、ピュアな声。みりおくんの表現力にちょっと感心。


ラスト前の曲は、中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」。
正直、あまりの難曲(←音の動きが難しいんですあれは)に、かなり苦戦していた印象ですが、、、あえて今、この曲を選んで歌ったみりおくんのメッセージは、十分伝わったと思います。
いろいろ難しい時期だし、難しい立場だけれども、「銀の龍」の背を信じて、がんばってほしいなとあらためて思いました。

ラストの「Z-BEAT」は、オリジナル曲だそうですね。【にょにょさま、ありがとうございます】
MCが何もなかったので、面白い曲だしタイトルもぴったりだけど誰の曲かなー?とか思ってました(汗)。このあたり、最後の2曲についてはMCいれて欲しかったような気もしますが、あのスピード感が「Z-BOY ライブ」っぽくて良かったのかな。



アンコールは「心の翼」。
薄水色からゴールドに着替えたみりおくんが一人で歌ってくれました。……ちょっと泣けた(T T)。


最後にもう一度下級生を集めて、「今の気分は?」みたいなことを聞くのですが。
もう、男役二人は本当にグダグダでした(汗)。
ゆりやんも良い感じにグダグダでしたが、ちなつちゃんは「もう一回やりたい」と言ってみりおくんに突っ込まれてました。(「ジャージに着替えてあたしの部屋に集合ね」的な)
さらに「…ちなつ一人でやるんだよ」と言われて、「さゆみさんのDS……!」とちいさく反論していたのが死ぬほど可愛かったです。

みりおくんは「お稽古も始まらないうちから『すぐ終わっちゃう…』って寂しかった」とコメントして、感動をかみしめている(?)下級生たちに「こういう時は何か言ってよ!」と発破をかけてました。
……いや、そういう時に何か言ってほしいなら人選間違ってると思うよ……?



会場が狭くてテーブルがすごく詰め込まれていて、あまりゆっくり客席を歩けなかったのが残念そうでした。下級生たちは前半分しか行けなかったしね。
でも、楽しかったです。5人のチームワークが感じられて、これからの月組があらためて楽しみになりました。
宝塚ホテルでご覧になるみなさまも、楽しんでくださいね。
そしてみりおくん、くれぐれも体調管理には気をつけてください!


【7月1日まで、あと59日】
第一ホテル東京にて、明日海りおディナーショー「Z-LIVE」を観劇いたしました!


作・演出は齋藤吉正。
昨年上演された「Studio54」でみりおくんが演じたZ-BOYにひっかけて、『Z-BOYのライブ』という設定で構成をした……というイメージでしたけど、実際に観てみたらごく普通の「明日海りおディナーショー」、でした。
……いや、「ごく普通の」というのは語弊があるかも。
非常に出来の良いディナーショーでした(はぁと)。


コーラスメンバーは、紫門ゆりや、鳳月杏、花陽みら、晴音アキ。
下級生だけど皆歌えて踊れる粒ぞろいなメンバーで、よく盛り上げてくれていたと思います。全員「Studio54」出演者ということで、そういう絆を感じられるメンバーでした。



オープニングは「BLUE MOON BLUE」から。
CSの稽古場映像でも流れましたので何となく予想はしていたのですが……なんと、「Endless Dream」「Blue Illusion」「二人だけのデート(One Night Dream)」「バハル・アサフィー」と、ぶっ続けに4曲も歌ってくれました!!ま、衣装はごく普通だったんですけど(^ ^)、それでも、当時からの月組ファンとしては非常~に感慨深い十数分でした♪
みりおくんが宝塚ファンになったきっかけの作品(初めて観た宝塚作品)がこの「LUNA/BLUE MOON BLUE」だった、ということで、オープニングから思い出の作品を……ということになったらしいのですが、本当に懐かしかったよー(T T)。

それにしても、みりおくんはよく歌ってました。なんとなくマミさん(真琴)に声が似ている気がしたりして……懐かしすぎて涙でたわ(^ ^; ……最近本当に涙腺がゆるいんです私(汗)。
ああ、みりおくんは本当に月っ子なんだなあ……、と、そんな感動。




以下、ネタばれしてますので、知りたくない方はご用心ください。




軽いMC(挨拶程度)をはさんで、次のコーナーはK-POP。
私が知っているのは、「ダンス・ロマネスク」で使われた「STICK!」だけでしたが、その前にみりおくんが客席降りして歌った「僕の頭が悪いから」というのもなかなか良い曲でした。


コーナーのラストを「STICK!」で〆て、そのまま間をあけずに次のコーナーへ。
次は「愛と死の輪舞」から始まる「明日海りおヒストリー」でした。


◇エリザベート
トートの「愛と死の輪舞」のみ。「闇は広がる」を遣らなかったのはちょっと意外……かな。まあ、トートもルドルフもみりおくんしかいませんが(^ ^)。

◇ME AND MY GIRL
最初に主題歌をゆりやん(紫門)とはーちゃん(晴音)で。ピンクの変り燕尾のゆりやんと、薄紫のドレスのはーちゃんは、ほんわかした空気感がお似合いで、歌の雰囲気も良く合った、可愛らしいコンビでした(^ ^)。
一曲終わると他の3人も登場して「ランベス・ウォーク」。ここでちなつちゃん(鳳月)の衣装が薄紫でみくちゃん(花陽)がピンクだったのにちょっとウケました。最初からビルとサリーの二人にお揃いの衣装を着せればいいのに、不思議な拘りだなあ(^ ^;ゞ

◇二人の貴公子
「ランベス」で盛り上がったところで暗転、3人が抜けて舞台上には紅い衣装のみりおくんと、薄紫のちなつちゃん。
ここで「旅立ち」のイントロがかかるとか!!
いやまあ、これもCSのニュースで少し流れたので知ってはいましたが!でも、あらためて吃驚したよ!まさおくんのところをちなつちゃんが歌ってる!!

えっと、あの、良かったですとっても。ちなつちゃんの声は落ち着いていて柔らかいので、みりおくんの声ととても良く合うな、と思いました。融け合うような二人の声が、親友同士の甘えにも、互いとの訣別にも聴こえてくる。
芝居として演じたらどうかはわかりませんが、コンサート的に一曲を聴かせるという意味では非常に良い出来だったと思います。

◇ホフマン物語
食事をしながら曲目リストを観ていて、なんだっけこの曲?と思っていたタイトル。「ロマンス」。聴いてみたら、ホフマンのメインテーマでした(^ ^;
娘役二人を従えてのみりおくんのソロ。いやー、良い曲だなあ。

◇Dancin’ Fool
中日の「Heat On Beat!」でしたっけ、みりおくんがこの曲歌ってたのって。たしかゆりやんと一緒でしたよね、あの時は。
ホフマンの甘いメロディとはうってかわったハードな曲調にちゃんと合わせて、男役3人で熱唱してくれました。恰好良かった!!

◇アリスの恋人
「Your Story」をみくちゃんとデュエットしてから、全員で主題歌を。
いやはや、みくちゃん、さすがに貫録の美声でした。本当に素晴らしかった!!
全員での主題歌も良かったです。ピッチがちゃんと合っていて、5人とは思えない厚みのあるコーラスでした(^ ^)。


ここまでで前半終了ですが、私的にはここまでで既に大満足!な感じでした(^ ^)。
みりおくんって、技術的な意味での歌唱力ももちろん標準以上なんだけど、それ以上にやっぱり芝居が巧いんだな、と思いました。いろんな曲を、それぞれの色をもって表現できるスター。
いわゆる「圧倒的な歌唱力」みたいなものは無いんですけど、一曲一曲で「世界」を構築して、そこに人を引き込む力は十分にある人なんだと思います。
ゆりやん・ちなつちゃんもどちらかというと芝居歌を得意とする似たタイプ。今の月組は、わりとそういう人が揃っている時期なんだと思うんですよね。「ロミオとジュリエット」のナンバーは相当に難しいので若干の不安は残りますが、それでも、この3人が中心にいてくれるなら心配いらないかな、と思っています。
とりあえず、ゆりやんのパリスがあらためて楽しみになりました!

芝居歌を得意とする男役3人と、きっちりフォローできる実力派歌姫二人。なかなかいいメンバーが揃ったな、とあらためて感じ入りつつ。
……後半については、また後ほど。


【7月1日まで、あと60日】
秋の月組全国ツアー公演&バウの演目が発表されました。


■バウ&青年館

バウ・ミュージカル『春の雪』
~三島由紀夫 著 「春の雪」(豊饒の海 第一巻)より~
脚本・演出/生田大和

とりあえず、生田さんファンとして叫んでいいですか。

生田さん、初東上おめでとうございます!!

わーいわーいわーい、これでやっと関東のみなさまに生田作品を観ていただける!!
きっと気合をいれて作ってくれると思うので、楽しみです(^ ^)。

美貌と実力を兼ね備えたみりおくんの、2度目の単独主演に三島。生田さんの題材選びはいつも凄いなあ。
しかし、2番手と相手役は誰になるんでしょうね?早く知りたいー。(ちょっと落ち着け)



■月組全国ツアー

ミュージカル『愛するには短すぎる』
原案/小林公平、脚本・演出/正塚晴彦

主演はもちろん、龍真咲&愛希れいか。
私は「愛するには短すぎる」という作品が初演のときからわりと好きだったし、去年の星組さんの中日公演もとても良かったので、今回も楽しみです。
まさおくんの弱さと優しさは、大事なところで一歩を踏みだせない(踏み込まない)フレッドに似合いそうだし、ちゃぴの瑞々しさはバーバラにぴったり!!「ロミオとジュリエット」とは違う新たな魅力が発揮できそうな作品で嬉しいです。
そういえば、月組さんはお披露目の「ロミオとジュリエット」が役替りだから、この全国ツアーがトップコンビのお披露目みたいな気がしますね。雪組の「黒い瞳」もそんな感じだったけど……ううむ、楽しみ(*^ ^*)。

しかし!!
アンソニーは誰がやるんだ!?

せっかくトップスターと拮抗する準トップがいる組なのに、みりおくんはバウだし……誰がやるんでしょうね、あの役。良い役なんだけど。
わたるさんに対するトウコさんのアンソニーと、礼音くんに対するテルくんのアンソニーは全然違うアプローチだったので、まさおくんに対するアンソニーも、過去のアンソニーとは全然違う役になるんだろうなと思います。
個人的に、みやるりにはみりおくんのバウで活躍してほしいので、としちゃんの生真面目なアンソニーか、ゆりやんの飄々としたアンソニーか、たまきちの……う、想像つかないけど可愛い(気は優しくて力持ち系?)アンソニーが観てみたいですも。はい。
あーでも真面目な話、アンソニーとフランクのどっちかがるうちゃんととしちゃん、オコーナーゆりやん、デイヴがちなつちゃんとかだったら通う!かも(^ ^)。その場合、ドリーはちゅーちゃんでお願いします♪



ファンタスティック・ショー『Heat on Beat! (ヒート オン ビート)』
作・演出/三木章雄

歌を得意とするトップスター・まさお&ダンサーちゃぴの初ツアーに、ダンサー瀬奈さんのサヨナラ(しかも相手役なし)を持ってくるのかすごく不思議です。
もちろん、この作品は中日で霧矢さんのお披露目作品として再演されたわけですけど。まりもちゃんの出番が少なくて、パレードの順番も悲しかった思い出(T T)。おなじく麻子さんのやもめ時代のショーをコンビお披露目用に作り直した「Apassionado!」が非常に良かっただけに、残念感があったのですが、、、それを、また、やるの……?

霧矢さん時代のショー、たとえば「ONE」とかの方が、歌がメインだしまさお向きだと思うんだけどなー。それか、一路さんとか涼風さんみたいな歌手トップ時代の名作ショーはないのでしょうか。「ル・ポアゾン」はもうやっちゃったけど、他にもあるんじゃないのかな。
個人的には「シトラスの風」とかまさおに似合いそうだと思うんだけどな。まさおくんの希望なんでしょうか今回の演目は。

……椅子の場面とか。裸足でのソロダンスとか。全ツのセットであの黒燕尾とか。……どうなんだろうなあ。まあ、観てみればきっと、「ああ、なるほど!」になるんでしょうけどね。


まさおとちゃぴの、そして月組っ子たちの魅力が溢れる作品になりますように。
さーて、どこに観にいこうかなあ(^ ^)。






【7月1日まで、あと61日】
月組千秋楽、おめでとうございます。


結局、仕事が忙しすぎて東宝は一回(+新公)しか観られませんでしたが、やっぱり大野作品が好きだなあ、と実感した作品でした。
せっかくの名作、もっともっと観たかった……それだけが心残りです。



今日は宝塚で祐飛さんの大劇場最後のお茶会があったため、中継にもパレードにも行けませんでしたが、、、今回の卒業生は本当に惜しいメンバーばかり。
霧矢さん・まりもちゃんは勿論ですが、本来的に月組ファンの猫にとっては、ガチャ(一色)の卒業も同じくらい辛いです。歌にダンスに芝居に、長年月組を支えてきてくれたガチャ。いままで本当にありがとう。
もりえちゃんも、ここ数年間の充実ぶりは素晴らしかった!男役としての完成度、飄々として軽やかで、柔らかな包容力のある芝居、霧矢さんとの並びの麗しさ。霧矢時代を支える存在として、なくてはならない人でした。


りずちゃん。りおん。篁くん。華那さん。みんなみんな、研1、2の頃から知っている、可愛い可愛い月組っ子たち。


祐飛さんのお茶会でも、霧矢さんとのグラフでのトークの話が出ました。
楽しいエピソードも色々話てくれましたが、珍しいくらいしみじみと「一つの時代が終わるんだな、と思う」的なコメントをしたのが印象的でした。


マミさん時代の後半から、リカさん、麻子さん、霧矢さん……時代時代で変化しながらも、私が最初に宝塚ファンになった時の月組は、霧矢さんできれいに幕をひくんだな、と。

それはたぶん、明日からの月組を更に輝かせるためなんだから、悲しいことではないのだけれど、
……ただ、しみじみとさびしくて。



霧矢さん、まりもちゃん、ガチャ、もりえ、りずちゃん、りおん、篁くん、華那さん。

大好きな、大好きな、月組っ子たち。


明日からの新しい人生も、いままで同様、笑顔で走り抜いてください(T_T)。



祐飛さんの卒業まで、あと70日となりました。

霧矢さんを見送って、あともうひとふんばり、私も走り抜けたいと思います。



【7月1日まで、あと70日】
だいぶ間があいてしまいましたが、月組新人公演「エドワード8世」について、つづきです。

前回の日記はこちら。
http://80646.diarynote.jp/?day=20120405


前回書いた方以外で、印象に残った順に。


■ガイ(龍)のゆうき(煌月)。
一言喋るたびに二度見しました。声の出し方から抑揚、語尾の切り方まで、そこまで完全にコピーできるゆうきってすごい!!なんというか、ある意味その身体能力に愕然としました……。


■トーマス(明日海)のちなつちゃん(鳳月)。
みりおくんとは全然違う印象でしたが、ちなつちゃんらしいトーマスで、とても良かったと思います。
残念ながら後半しか観られず、前半の見せ場はすべて終わっていたのですが、、、でも逆に、最後の方だからこそ、デイヴィッド(珠城)を守りきれない自分の無力さに対する悔しさみたいなのがすごく見えて、切なかったです。
最後、シティへ入ろうとするデイヴィッドを止めるときの断固とした態度の中に「たとえ王子の意に添わなくても」という悲愴感が感じられて、涙を誘いました。


■ジョージ5世(磯野)の貴澄隼人さん。
貫録のある父王で、素敵でした(*^ ^*)。渋くて素敵な、良い声だなあ~~。


■メンジース(珠城)の朝美絢さん。
以前から綺麗な人だなあと思っていたのですが、今回は芝居と歌で存在感を見せつけてくれて、嬉しかったです。特に歌は、「スカーレットピンパーネル」の新人公演でこけていた印象があって(すみません)、ひそかに心配していたのですが、迫力のある良い声で、すごく良かった!(*^ ^*)
あれから2年、若い人の成長はすごいですね。(あ、そういえば「Hot Fairy」は良かったな……)

芝居は、ある意味、たまきちは生来の優しさが仇になって苦戦している印象があるので、シャープな美貌の朝美さんはやりやすかったかも?(^ ^)。
最初に登場してちゃぴ(愛希)に話しかけるときのさりげない自然さと、だんだん歌に入っていくにつれて怖さが表面にあらわれてくるあたりの、切り替えのなめらかさが良かったです。怖いよこの人!!っていうのがすぐ分かるのが凄い。あの眼力はもっと使うべきですね(^ ^)月組に生田さん来ないかなあ……。


■フレッド・アステア(宇月)のまんちゃん(貴千)。
■アデール・アステア(愛希)の紗那ゆずはちゃん。
恰好良かったです!登場シーンのダンスには間に合いませんでしたが、「ジュビリー」の曲(←すみません、タイトル忘れました)はちゃんと観れました!
ダンスはさすがの恰好よさでしたーー!……何故まんちゃんに歌わせたの?とスタッフ陣を呼び出したい気持ちでいっぱいですが。良いじゃないか!ゆずはちゃんに歌わせておけよ!!ゆずはちゃんは踊りだけじゃなくて歌も巧いんだぞー(泣)


■サラ・チャーチル(咲希)の都月みあちゃん。
あまりに可愛くて死にました。ちゅーちゃんも可愛いけどみあちゃんも可愛いいいいいいい!!
本当にキュートで可愛かったです。みあちゃんが笑顔なだけで私も幸せ!


■ヨーク公妃エリザベス(花瀬)の白雪さち花さん。
頼りない夫(バーティ)を支え、世界大戦を王妃として戦い抜いた女丈夫にふさわしい貫録と美しさ。この人の芝居はある意味完成されているな、と思います。「この方のご挨拶を受けて良いものかどうか」の言い方とか、本当に秀逸でした。
早く本公演で役がつくようにならないかなあ~~。


■王妃メアリー(妃鳳)の華那みかりさん。
本公演のこころの色っぽい低い声をイメージするとだいぶ可愛らしい感じでしたが、十分に美しかったし、良かったと思います。この作品で卒業ですが、最後に良い役で観れて良かったなと思いました。


■ブルース・ロッカート(青樹)のまゆぽん(輝月ゆうま)。
「スカーレット・ピンパーネル」以来、常に月組新人公演の話題の中心にいたまゆぽん。
「アリスの恋人」のオカマのトランプで、話題をさらったまゆぽん。
次の「ロミオとジュリエット」本公演の台風の眼になったまゆぽん。

ロッカートもとても良かったです。これも後半のみなので、あのちょっとやさぐれたところしか観ていないのですが、普通に二枚目で、長身が映えて恰好良かった!
……次を楽しみにしています(^ ^)。


■テルマ・ファーネス(憧花)の咲希あかねちゃん。
■マーティン・ポールソン(沢希)の篁祐希くん。
このお二人は主な出番が前半なので、ぜんぜん活躍を確認できず……(号泣)
とくに、篁くんの最後の新公をちゃんと観られなかったのはとても残念です。ソロ聴きたかったよ………!!

ちゅーちゃんのテルマは、後半で「やりすぎたのよ、あなた」みたいな台詞を冷たく言う場面がすごく素敵でした。高慢ちきな、嫌な女。ロイヤル・ミストレスの座をウォリスに奪われても、なお、卑屈になることなく、胸を張って「嫌な女」でいられる強さ。その生き方も美しいな、と思いました。
美しくて歌えて踊れて、芝居もできるちゅーちゃん。新人公演卒業して、これからが楽しみです!がんばってくださいね。



【7月1日まで、あと78日】
78日、か………。いや、だからなに、って感じですが(^ ^;ゞ

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