東宝劇場にて、月組新人公演「バラの国の王子」を観劇してまいりました。


演出は本公演と同じ木村さん。特に演出的な見どころもなかったので、いきなり一言感想にいかせていただきます。

■野獣   煌月爽矢(霧矢大夢)
いろいろ工夫して、ゆうきなりにがんばっていたのはすごく感じられました。
ただ、この作品は本当に霧矢さんありきというか、あの圧倒的な存在感があってこそ!!という部分が大きいので、、、大変だっただろうな、と思いました。
今までの新公を観ていても、普通に歌える人だと思うのですが、、、案外声質が軽いんですね。野獣のナンバーはドラマティックな重厚な歌が多いので、思ったより苦戦していた印象。

挨拶は……あれは天然なんでしょうか。すっごく真面目に真剣に良い挨拶をしているのに、どうしてあんなに笑えたんだろう………(照)。


■ベル   愛風ゆめ(蒼乃夕妃)
とにかく声が可愛くて魅力的。喋る声も歌う声も、柔らかく澄んだソプラノで、これぞヒロインの声!と思いました。
動物たちと次々に出会って、興奮してきゃあきゃあ騒ぐ場面とかも、声が可愛いのでキャラも違和感はなかったです。うん。歌も芝居も問題ないし、課題はメークだけだなー。

「ラストプレイ」のシガレットガールがあまりにも可愛くて一度で覚えた美人さんですが、今回のメークは今一つだったかな。ちょっと大人っぽい顔立ちなので、甘さを足すように描いてみるといいんじゃないかと思います。


■王様 紫門ゆりや(龍真咲)
人を愛することの出来ないキャラ設定がまさお(龍)に宛書きだなーと思っていたので、愛情深くて優しいゆりやんにはどうにも組みたてようがなかったんだろうなあ…という残念感がありました。
この物語のテーマともいえる、「我慢することを知らない」「手を伸ばしてはいけないものさえ貪欲に求める」=それが人間である、という認識が類型的なので(脚本的に)、深めようがないんですよね……。
立ち姿とかマントさばきとか、すごくいろいろ工夫していたんですが(泣)。あと、ラストに母の背中を抱いて去る姿がすごく情に溢れていて、、、ゆりやんらしい後ろ姿だな、と思いました。

歌もがんばっていたんですが、低音部の響きの豊かさはまだまだだな~、と思いました。でも、一年前のショーヴラン(大劇場)を考えれば、着実に伸びているなあと思います。がんばれ!秋の公演を楽しみにしています。


■妹君   花陽みら(彩星りおん)
大劇場公演の評判がとても良かったので、勝手に期待しすぎてしまったらしく……思いのほか歌で苦戦していたのが意外でした。あの歌、娘役が歌うのは難しいんだなあ。
芝居は良かったです。迫力と貫録と自分への自信。ラストに、それが崩れたときの慟哭。ヒロイン経験は無駄ではないんだな、と思いました。


■清き仙女 白雪さち花(花瀬みずか)
ぬくもりのある優しい声が、役にあっていたと思います。白い華麗なドレスが良く似合って華やかでした。


■アンリ  千海華蘭(青樹泉)
可愛い可愛いと思っていたからんちゃんの、ちょっと翳りのある美貌に見惚れてしまいました。なんて綺麗なんだろう……。
本公演よりも王様の自己中心的な浅薄さが薄いので、裏切るほどに追い詰められる理由がわからないというか(汗)、よくわからない役になってしまったような。
軍服の着こなしはがんばりましょう(^ ^)。


■商人   輝月ゆうま(越乃リュウ)
いやー、巧かった。「ジプシー男爵」で話題をさらった95期ですが、本当に巧い!!渋いし格好良いし、これで研3になったばかりとか信じられない(^ ^;
将来がとても楽しみです(真顔)。


■長女   鳳月杏(星条海斗)
美しい!!「長い春の果てに」フローレンスに酷似していてびっくりしましたが、とにかく可愛かった(*^ ^*)。
芝居は回りがよく見えていて上級生の仕事ができていたと思います。っていうか違和感なく杏ちゃんのパパに見えた輝月さんすごい………(@ @)


■次女   晴音アキ(憧花ゆりの)
二作連続で同期の愛希さんの役に入っていた晴音さん、今回の役が今までで一番弾けてて魅力的でした。笑顔が可愛くて魅力的。元気いっぱいで嫌味もいっぱいで、杏ちゃんとの息もぴったり♪


■村の青年たち(兵士) 篁祐希(綾月せり)、貴澄隼人(彩央寿音)、星那由貴(華央あみり)、翔我つばき(美翔かずき)
本公演では私の眼を釘づけにしていた青年たち。
新人公演もよくがんばっていましたが、本役は本当に、歌も芝居も突出して巧いひとが配役されているんですよね……。こういう役って経験の浅い人ばかりだと難しいよね……。

篁くんは、昔とは別人のように痩せて格好良くなって、いい男役になりそう♪下級生をよく引っ張っていたと思います。
貴澄・星那は手堅い感じ。歌も台詞も安定しているし、タップも頑張ってました。
翔我さんは、声は高いけど、歌は悪くないですね。あの声質に合った歌が与えられれば伸びるような気がします。あと、美人なのにお化粧がちょっと勿体無いような。もう少し眉を太くして、地色を暗めにすれば男っぽくなるんじゃないいかなあ(ホントかな?)


■小鳥たち 星輝つばさ(沢希理寿)、天翔りいら(響れおな)、隼海惺(紫門ゆりや)、煌海ルイセ(煌月爽矢)、夢奈瑠音(輝城みつる)、愛希れいか(珠城りょう)
こちらも本公演で私の眼を捉えて離さない小鳥たち。
……あのハーモニー、合わせるのは難しいんだなあ、としみじみ思いました。

背丈がばらばらなのは本公演と同じですが、並んだときの凸凹が本公演とは違うので不思議な感じもしました。


■家臣(虎)珠城りょう(明日海りお)
歌も芝居も安定してきましたよねー。身体は大きいのに優しくて、芯から可愛い(はぁと)。主君に対する情愛に満ちた、魅力的なスターになりつつあるなあと思います。

■家臣(ライオン)貴千碧(一色瑠加)
ベルと出会う場面のダンスが格好よくて見惚れました。いやー、まんちゃん踊ると本当にかっこいいわー!

■家臣(ジャガー)有瀬そう(研ルイス)
落ち着いた重臣ぶりがよく似合っていました。歌も良かった!

■家臣(モンキー)輝城みつる(桐生園加)
園加と歌が結びつかなくて、どうして輝城くんに回ってきたんだろう?と思っていたのですが、予想外に朗々と歌う箇所があってびっくり。Mr.モンキーが結構歌を歌うキャラだということを忘れてました。
歌は当然としても、それ以外にも、ちょっとした挨拶や仕草も魅力的で、とても良かったです。

■家臣(シカ)朝美絢(光月るう)
あの美貌に注目してからもう一年近くになりますが、鹿のパペットもよく似合いますね(^ ^)。ちょっとした移動でも軽やかにステップを踏んでいるのが可愛かった!

■家臣(チーター)美泉儷(宇月颯)
ベルと最初に逢った時、なかなか名前(種族名)を言ってもらえなくて落ち込む芝居が可愛かったです(座りこんじゃうんだもん)。
肩の使い方とか、宇月くんとは全然違うけど美泉さんなりの工夫がみられて楽しかったです。

■家臣(野兎)咲希あかね(妃鳳こころ)
とにかく顔がちいさくて可愛い!!

■家臣(リス)舞乃ゆか(美夢ひまり)
とにかく可愛い!!(そればっかり…)

■家臣(山猫)真凜カンナ(萌花ゆりあ)
表情豊かなカンナちゃん。萌花さんの役を演じているとその感情の豊かさに驚きます。可愛いなあ。

■家臣(キツネ)真愛涼歌(羽咲まな)
最初のコーラスシーンですごく汗だくだったのはなんだったんだろう?後半は普通に可愛かったです。あのパペットはキツネだったのか……(わかれよ)

■家臣(ヒツジ)紗那ゆずは(夏月都)
髪を耳の上に丸くまとめて、羊のつのみたいにしていたのがめっちゃ可愛かったです。ゆずはちゃん、本当にセンスがいいなあ。次こそ良い役がつくといいんだけど……(祈)

■家臣(ビーバー)都月みあ(琴音和葉)
みあちゃんホントに可愛いよーー!!


そんなところでしょうか。
村の娘さんたちも可愛かったけど、特記することもないしなあ。

演出家が本公演と同じなせいか、なんというか、公演としての新鮮味があまり感じられない新人公演でした。あの作品ではやりようがないとはいえ、実力のある人が揃っているのに勿体無いなあ、というのが正直な感想です。
役者一人一人はがんばっていたのに、こんな感想ですみません。次回公演を楽しみにしています。



月組大劇場公演「バラの国の王子/ONE」について。

公演が始まった翌週に観たのに、いろいろ取り紛れて何も書かずじまいになっていたのですが、、、もうすぐ東宝の初日があいてしまうので、慌てて書かせていただきます(^ ^)。



■「バラの国の王子」

ボーモン夫人の「美女と野獣」を原作とした作品。

ディズニーミュージカル「美女と野獣」は、何度観ても本当に楽しくて、音楽もビジュアルも何もかも本当に大好きなのですが。
今回、宝塚バージョンを見て、やっぱりこれは原作がおもしろいんだなーと思いました。
異種交流譚であり、若者の成長物語であり、ファンタジックなアナザーワールドでもあり……「リア王」的なエピソードもあれば、ハムレット的な要素もある。
バラエティのあるエピソードが盛りだくさんで、面白い物語ですよね。

そんな中で、ディズニー版との一番大きな違いは、王子が野獣になった理由でしょうか。

ディズニー版では、この物語のメインテーマは王子の成長譚なんですよね。王子の性格が元々わがままで「野獣のようにいじわる」だという問題があって、野獣に姿を変えられたのも彼自身に責任がある。
そんな王子(野獣)が、ベルという少女との出会いを通じて愛と優しさを学び、人間らしい心を取り戻す=王子に戻る、という展開は、非常にシンプルで判りやすい。そして、彼の成長譚をメインに置いたうえで、愛を学んだ野獣と対立する男性優位主義者(ガストン)を登場させ、闘わせる勧善懲悪主義なところがディズニーらしさなのかな?と思ったりもするんですよね。

それに対して、宝塚(木村)版の王子(霧矢大夢)は薔薇を愛する心優しい少年で、彼には罪はありません。清廉な王子が、何の罪もないのに野獣に姿を変えられ、苦悩する。この、主人公である王子のキャラクターに瑕がない(万事において正義である)というのが、宝塚版の宝塚たるゆえんなんだろうな、と。
少なくとも、木村さんはそう考えているんだろうな、と思いました。

血縁者である(?)叔母(妹君=彩星りおん)に心を奪われた父親(龍真咲)は死によって奪われ、実の母(仙女=花瀬みずか)は遠くへ行ってしまい、、、彼はひとりぼっちで、家来たちと共に城に閉じ込められている。
とにかく、彼は無実なんですよね。だから、最初からベル(蒼乃夕妃)に愛される資格がある。なのに、ベルにはそれがわからない。
野獣(王子)が人間に戻るには、ベルの成長が必須なわけです。

精神的に成長し、愛に目覚めたベルの選択を邪魔するのはベルの家族(姉たち/憧花ゆりの、星条海斗)であり、父親(商人=越乃リュウ)である。血縁者に裏切られた野獣と、家族に邪魔をされるベル。

野獣の敵役は従兄弟である王さま(龍真咲)になるわけですが、オリジナルであるはずの彼が、かなりガストンに近いキャラクターになっていたのが勿体無いなーと思いました。そもそも王さまと野獣(王子)には対立する理由があるわけですよ。王位を争う立場である、というれっきとした理由が。なのに、それを使わないで王さまをただの我侭な恋敵にしちゃったために、物語が薄っぺらくなっちゃったな、と。


……まあ、でも、木村さんにしては、巧くまとめた方なのかなあ、という気もしますが。


木村作品って、「突出したトップスター」がいて、「その相手役」がいて、あとは「その他大勢」みたいな作品が多いんですよね。
アンサンブルの使い方が贅沢、といえば聞こえは良いんですけど、個性のない記号的なキャラクターが多い。今回でいえば、家臣団はもちろんですが、メインキャストでも、「王さま」「王子」「妹君」「商人」「長女」「次女」という固有名詞を持たない人物だらけだし、唯一名前のように呼ばれる「ベル」も、元々「美女」という意味の言葉で、原作的には名前ではないはず。こういう作品が良く似合うクリエーターだな、と。

同じような「大人数でのグループ芝居」でも、「ジプシー男爵」のジプシーたちは、それなりに割台詞からも意味を拾って、細かいキャラクター設定を考えることが可能だったと思うけど、今回の家臣団は本当にどうしようもないんですよね。
動物の種類が決まっているから、仕草的な役づくりはできる(しなくてはいけない)けど、物語における役割がまったくないから、小芝居しても意味がない。

「芝居」を動かすための小芝居に命をかけている月組っ子に、あれはいくらなんでも気の毒、というか……。せめて、新人公演を卒業した90期以上の子たちには、もう少しまともな(小)芝居をさせてあげたかった…………。



なんていろいろ文句を言ってますが、予想よりはだいぶ楽しめる作品だったと思います。何といっても霧矢さんの野獣が美しくて、パワフルで、そして、歌が素晴らしかった!!
あの名唱の数々を聴くだけで、チケット代の元はとれます♪

あと印象に残ったのは妹君のりおん。いやー、素敵でした。迫力合って怖くてきれいで。「ジプシー男爵」の勝気だけど可愛らしいお嬢さんより、100倍似合ってました!

すずなとマギーの同期コンビ姉妹も良かったです。なんというか、阿吽の呼吸、ですね。まりももいれて、三姉妹が三人とも美人なのがまた良かったです(*^ ^*)。

そして、一番気に入ったのは小鳥ちゃんたち(沢希理寿、響れおな、紫門ゆりや、煌月爽矢、珠城りょう)!いやーーー、可愛かった(デレデレ)。
5人の中で一番大きいタマキチがハチドリなのは何故なのか不思議でしかたないのですが、まあ、可愛いから良いんです、たぶん(^ ^)。


月組ファンとして、家臣団の不憫さに目をつぶるのは難しいところだったのですが。
でも、純粋に作品としては悪くなかったと思います。木村さん独特の、押しつけがましい台詞もそんなに無かったし、大人数でのコーラスは迫力あったし、家臣団のダンスはフォーメーションが綺麗で、二階席が楽しそうだなー、と思いました。



……木村作品は、贔屓組にさえ当たらなければ(組の中堅クラスにあまり思い入れがなければ)案外我慢できるのかも、と思いました。

でも、贔屓組でなかったら、わざわざ木村作品を観には行かないかも……(ごめんなさい)。



■「ONE-私の愛したものは-」

月組的には「絢爛II」以来、久々の草野ショー。

……ショーって、一回しか見ないで感想を書くのは難しいですよね……。二回目、三回目と回数を重ねるうちに印象変わるし。

まあでも、とりあえず一見の印象で。
好きな場面は、ナウオンでも話題になっていた「ユニコーン」の場面です。プログラムをみて、上島雪夫さんの振付か―と納得しました(^ ^)。

ただ。
場面と場面をつなぐところにちょこちょこ出てくる「私が愛したもの=宝塚!」みたいな、なんというか「自己愛」的なところも、最初は微笑ましく観ていたんですが、フィナーレは食傷気味になっちゃって……うーん、微妙ー、と思っちゃいました。
何回か観れば見慣れるのかも、と思いつつ。
そして、「カントリーマン」と「奇妙な世界一」は、私が観た時はまだあまり場面としてのまとまりがないというか、ごちゃごちゃした印象が強くて、あんまり……(- -;ゞ。たぶん、公演が始まったばかりだったからだと思うので、東宝では楽しみなんですけどね。


とりあえず、今の時点での感想(観劇してから一ヶ月以上過ぎてるから、結構忘れてるかも)はそんな感じです。
東宝の開幕早々に一回観る予定なので、観たらまた書きますね。……全然違う感想になりそうですが(^ ^;ゞ



今日は、月組さんの集合日。


覚悟はしてました。
ええ、もちろん。

でも、やっぱり寂しい………。




研ちゃん(研ルイス)と、園加(桐生園加)が、次の公演で宝塚を卒業することが、発表されました。




前回でみっぽーとほたるが抜けて、次で研ちゃん。
私が大好きだった月組、最初に見始めたころの、マミさん時代を知っている組子は、もう組長・副組長・ガチャ(一色)・もりえ(青樹)……だけになっちゃうんですねえ(T T)。
(86期の配属は大海賊からだったはず……違ったかな?)

もちろん、今の月組も大好きだけど。
その月組から、研ちゃんが抜けてしまうのはとても寂しい……(T T)。




そして、園加。
バウ「Dancing Heroes!」を、宙組公演中だけど、悔いのないように観ておこうと思ったのは、園加がセンターだったから。

これからもずっと、月組に居てくれると良いな、と思いながら、
でも、覚悟はしてました。

観に来て良かった、これで覚悟ができた、と思ったので……。



だから、笑顔で見送りたいと思っています。
精一杯の笑顔、で。


花組時代から大好きだった園加。
月組の園加も大好きだった。
たぶん、卒業してもやっぱり大好きだと思う。



研ちゃん。
園加。

今まで長いこと夢を見せてくれて、ありがとう。
千秋楽まで、そして、その後もずっと、ご活躍を祈っています。

最後の公演が、素敵な作品になりますように。


………配役表を見て、一抹の不安を覚えつつ……(^ ^;ゞ



第一ホテル東京にて、龍真咲ディナーショー「Hot Fairy」を観劇いたしました♪


あらためまして。
まさおくん、ディナーショー&追加のランチショー開催、おめでとうございます!

私は彼女のものすごいファンというわけではありませんが、歌唱力のある(そして、声が好きな)センターのディナーショーはやっぱり楽しい!と、あらためて思いました(^ ^)。

芝居仕立ての場面やダンスナンバーは無く、まさおくん+コーラス全員でひたすら歌を聴かせる、形式としてはかなりシンプルなショーでした。
会場にぎっしりテーブルが並んでいてあまり歩くスペースが無かったせいか、まさおくん本人はそれなりに客席降りがあるんですが、下級生は後半に一回降りただけであんまり会場を走り回ったりしてくれなかったのが若干残念でしたが(^ ^;ゞ、いかにも「ディナーショー」らしいショーだったと思います。

個人的な希望を言うなら、もっとミュージカルナンバーをいっぱい歌ってほしかった、かも。
まさおの声は、クリアで明朗なミュージカル向きの声だと思うので、本人の持ち歌(ルキーニの「キッチュ」、ショーヴランの「マダム・ギロチン」「君はどこに」の三曲)のみだったのが残念。もっと明るい、「ファンタスティックス」のマットのナンバーとか、「ファントム」のフィリップとか、ああいう曲を聴いてみたかったなー。
あるいは、「Young Boods」で歌っていた「Facade」とか、「Dangerous Game」みたいなドラマティックな曲(どっちもジキル&ハイドより)も似合いそうなんだけど。


いやいや、っていうか、私にとってまさおくんのベストアクトは博多座のジャッキーなので、「トップに昇るわ」と「あなたは私に夢を見させる」をぜひ!って感じなんですが(^ ^;ゞ
(←たぶん無理)


まあ、でも、選曲の傾向や歌い方を見ていると、しみじみとまさおは宝塚が大好きなんだなあ……と思いました。
宝塚、それも男役が好きで好きでたまらないんだろうなあ、と。

だから、仕方ないんでしょうね……。
背はそれなりにあるけど骨細で華奢な身体つきも、繊細で小づくりな顔だちも、細くて鋭い元々の声質も、決して男役に向いているとは言い難い人なんだけど。でも、本人はどうしても男役が良いんだろうなあ……と、そんな、ちょっぴり切ない想いを抱きながら。





構成・演出は藤井大介。
まさおくんと藤井さん、といえば記憶に新しいのは「HAMLET!」ですが、今回はむしろ「Young Bloods!」を思い出しました。
あれは2006年の2月末だから……もう5年も経つんですね。懐かしい(涙)。85期のみっぽー(美鳳あや)を組長に、まさおを入れて87期4人、88期1人、89期2人、90期4人、そして、研一の終わりだった91期3人の合計15人。作品(一部のお芝居)はしょうもなかったけど(←すみません)、可愛い下級生が大暴れしていて、楽しい公演でした(^ ^)。ひびきち(響れおな)、宇月(颯)、みづき(瑞羽)、ゆりやん(紫門ゆりや)、まんちゃん(貴千碧)の並びが好きだったなぁ……(懐)。


話がそれちゃった(汗)。
今回のディナーショー、コーラスは羽咲まな・隼海惺・楓ゆき・朝美絢。まなちゃん以外はソロは無かったけど、思ったより出番が多くて楽しそうでした。
そういえば、「恋の炎(by二人の貴公子)」のデュエットでエミーリア姫のところを歌ってくださったのは、ゆきちゃんですよね?なんといっても、公演でのエミーリア姫は(羽桜)しずくでしたから(^ ^;、歌姫とのデュエットが聴けて、とても幸せでした!!……いや、私は本当にしずくファンなんですけどね(^ ^;ゞ


94期の隼海さん、95期の朝美さんの男役2人は、まあ学年も若いし(^ ^)ワンフレーズ歌い継ぐところが何回かあったくらいで、あとはコーラスに徹していたと思います。
あ、ハムレットのナンバーのときに隼海さんがまさおくんの後ろで踊っていて、そういえばハムレットの影だったなーと思ったりしました。
朝美くんも、ダンサーなのは知っていたけど、歌もなかなか良い声ですねー♪「ハムレット」以来、とっても気になっている好みの美貌なので、将来が楽しみです(^ ^)。



ラテンナンバー、ヨーロピアンポップス、ミュージカルナンバー、(宝塚風)ジャズナンバー、クラシック(「誰も寝てはならぬ」)、、、ときて、「Young Bloods!」「二人の貴公子」「HAMLET!!」のナンバーを歌いあげて……
最後の締めは、オリジナルのテーマ曲「Pure Soul」と、そしてもう一曲、「I’m What I Am(byラ・カージュ・オ・フォール)」


「Pure Soul」は、それまでの雰囲気とは一気に変って、静かな祈りの曲。
そういえば、まさおのこういう歌って聴いたことがないかも……と新鮮な気持ちで聴きました。
透明感のあるクリアな音質、伸びやかな高音。男役としては武器にならないそんな声が、やわらかく会場を包み込む。
一人で空回っていた感も若干あった「HAMLET」から1年、まさおは本当にこの一年で変ったな、と思いました。


そして、続けて「I’m What I Am」。
……この曲を最後にもってきたのが本人なのか藤井さんなのか判りませんが。
凄いことするなあ………(^ ^;ゞ

あの歌はね、難しい歌なんですよ。
あれは、自己を否定し、無価値だと断定した上で、それでも諦めきれずに湧き上がる想いを唄った歌だから。
単純に「私は私よ!」と自己肯定的に歌うなら、岡幸二郎さん並みのパワーが必要なんです。
まさおにはまだ、そこまでのパワーはないとゆーのに、ましてそれをラストに持ってくるなんて!(@ @)せめて「Pure Soul」と入れかえれば……


いや、歌としては良い曲だし、まさおの声にも合ってましたけどね。
だからこそ、勿体無いなーと思ったんです。
もっとまさおが大人になるまで、とっておいてほしかったなあ、と。

……まあ、次にいつディナーショーができるかわからないから、やれるときに歌っておけ!というのも正解なのかもしれませんけどねぇ……。
うーん、あの曲をラストにしたいって言ったの、誰なんだろう(汗)。




アンコールは「タカラジェンヌに栄光あれ」。

いやーーー、まさおは本当に宝塚が好きなんだなあ、とあらためて思いながら聴き惚れてました。
良い声なんですよねー、本当に。これからも精進して、喉を鍛えて、そして……
声質と音域にあった、素敵な歌に巡り合いますように。




追加のランチだったせいか、客席は本当に「ファン」が集まっていた印象。
関係者では、同期のたっちん(和音美桜)と咲花杏ちゃん、そしてちわわ(涼城まりな)……くらいしか気がつかなかったなあ。この三人は結構席も近くて、ごはんを食べている姿も堪能できました(^ ^)。すっごい可愛かった!!たっちんとちわわは今までにも何回か見かけたことがあるけど、杏ちゃんは卒業以来初めて……かも? 本当に本当に本当に人形みたいに可愛らしくて、思わずじぃーっと凝視してしまいました(汗)やばいやばい(^ ^;ゞゞゞ

月組っ子は、とりあえずたまきち(珠城りょう)は来ていたらしい(同期の隼海さんがMCで名前を出してた)のですが、テーブルではなく会場の後ろに座っていて、終わったらすぐ出てしまったので、他にも居たのかどうかさえわからず……(T T)
アンコールとか、後ろの方は大騒ぎだったので、何人か居たんだと思うんですけどね。



なんだかんだ書いていますが、基本的にはとても楽しいショーでした♪
まさおくん、まなちゃん、ゆーみん、楓さん、あーさ、皆さまの今後のご活躍を、心よりお祈りしています!


.
日本青年館にて、月組公演「STUDIO 54」を観劇してまいりました。



いやーーーー、月組観たわーーーーっ!!




………あれっ?つい一日前にも月組を(バウで)観てますけどっ!?


ついつい自分でも突っ込んでしまいましたが。
だってだって、「Dancing Heroes!」では「桐生園加」を観たんだもんっ!!

あるいは、「『ショーの花組』の系譜を継ぐショー」を。


どっちも素晴らしかったし、本当に楽しかった! 満喫しました♪(*^ ^*)





そして。
齋藤さん、本当に大人になったなあ~!と、若干ですが親心まで湧いてきてしまいました(^ ^)。
萌えは萌えできちんと処理(←満喫、と同義)しつつ、ギリギリのところでストーリーも破綻なくまとめる……そんな芸当ができるようになろうとは。
やっぱり私、齋藤くんはシリアスよりもコメディのほうが結果的には良い物を創ってくれるような気がします。シリアスは、ついつい萌えに狂って止まらなくなってしまう傾向があるので(- -;


さて、何から書こうかな。
他愛のない話で、ネタばれを恐れるほどの展開があるわけではないのですが。


とりあえず、オープニングは「いかにも」なアメリカン・コミック。
なんというか、「あれっ?これってコラボなんだっけ?」と思ってしまいそうな(?)、非常に具体的なところまで詳細のあるイマジネーション。
「逆転裁判」の鈴木さん、「相棒」の石田さんに続き、齋藤くんも何かやりたいコラボのネタがあるのかしら?と思ってしまいました(^ ^)。



きりやんは、とっても格好良かった!
「SLAPSTICK」の時も思ったんですが、回りがはっちゃけてぐっちゃぐちゃにヤっている中、たった一人の「傍観者」的な役割が似合う人ですよね。ミュージカルとしての骨格がはっきりしている作品なら、ビルにしてもパーシーにしても、ご本人が事件の中心になっていく役がピタっとくるんですが、、、なんというか、宝塚的な作品を創ろうとすると、意外と傍観者的な役割を振られがち、のような気がします。
齋藤くんはそういうところ本当に良く観ているなーと感心しました。
いやはや、髪型も似合ってた(←そこ?)優しくて愛情深くて、とっても良かったです(*^ ^*)。


まりもちゃんは、これまた、少女の心のまま大人になってしまった繊細な女性で、とっても可愛かった(はぁと)
プラチナブロンドに華やかな女優化粧、セクシーなミニスカート、寂しげな少女っぽい気の強さと、切ないほどの弱さ。
いやー、齋藤くんはまりもちゃんの魅力をよく知ってるなあ(*^ ^*)。


もりえちゃん(青樹泉)は、あらためて霧矢さんとの芝居の相性の良さに感心。
きりやんの、生真面目でお堅いめな雰囲気と、もりえちゃんのふんわりと和やかな空気感がちょうどよくブレンドされて、会話のテンポも阿吽の呼吸も素晴らしかった!ショーでも存在感が出てきたし、最近のもりえちゃんはホントにイイな、と思います。

そういえば。きりやんが自分の役を「(登場人物のうちで)たった一人のまともな人」と説明していましたが、、、もりえちゃんの役の方が「まとも」な感じがしましたよ?(^ ^)


みりおくん(明日海りお)は………嵌り役と言っていいですか?
私、みりおくんは「良い子」も似合うけど、こういう屈折した役も魅力的だと思うんですよね。元々芝居は攻めタイプだし、ガンガン攻めていく中で、隠しきれずにチラっとみえてしまう幼さや優しさ、みたいなものが一番の魅力になりうる人なんじゃないか、と。
そして、こういうぶっ飛んだ役でも、ちゃんと「人間」として実在感のある、リアルな存在感を出せてしまうところが凄いなあ……。
ぶっ飛んだ役をファンタジーとして創るのはむしろ簡単なんですが、準主役格で物語に絡む以上、その存在を観客に納得させないと、やっぱり作品として通用しないと思うんですよね。みりおくんのリアルな芝居、ひたむきで愛情深くて、現実味のある感情豊かな芝居が、ザックという「よくある」役に深みを与えていたと思います。

……それにしても。
それにしても。ほぼ同時期に星組さんが「愛と青春の旅だち」を上演することは判っていたんだから、「ザック」はやめようよ齋藤さん……。


ナホちゃん(越乃リュウ)は……あはは(^ ^)、なんかこの人は、定期的にこういう役が回ってきますねぇ。「Hollywood Lover」、「グレート・ギャツビー」、、それも毎回、不思議と純愛なんですよこれが(- -;ゞ

純愛の果てにZ-BOY(明日海)を刺殺してしまうと 栗本薫になって 宝塚らしくなくなって しまうので、そこは我慢した齋藤くんは偉かったと思います。ええ。
しかーし!だからと言ってその落ちはどうよ!!……可哀相なザック(涙)。


あーちゃん(花瀬みずか)は、本役のシスター・パメラより、ニューヨーカーとして踊り狂っている赤毛女が面白かった!!
…まあ、それだけシスターが自然な芝居をしていた、ってことなんですけどね(^ ^)。


研ちゃんのボリス(きりやんホーリーのパパ)は、芝居に重みがあってとても良かったです(*^ ^*)。なんか、久しぶりに研ちゃんの本気の芝居を観たような気がしました。いや、サン・シール侯爵もいい芝居してたんですけど。

それにしても、伏線もへったくれもないわかりやすーい脚本はさすが齋藤さんだ(^ ^)。


りおん(彩星りおん)は黒人の歌手で、STUDIO54のスター。
マギー(星条海斗)はその兄で、まりもちゃんのマネージャー。
黒人兄妹ですが、メークもよく似合っててとても良かったです。
りおんはひたすら歌ってくれて幸せでした。一つの公演でこんなに歌ってくれることなんて、本当に滅多にないくらい珍しいことなので、とっても嬉しい♪
マギーも、オーバーアクション気味な芝居が「アメリカ人」っぽくて、今回はすごく嵌っていたと思います。うん。妹に対する愛情が深くて、温かくて。妹から兄に向ける感情もとても温かくて、いい兄妹だな、と思いました。


るうちゃん(光月るう)は、きりやんの学生時代の友人。割と齋藤作品ってこういう人が良く出てくるイメージがあります。ドロップアウトした主人公+エリートコースを歩む昔の友人、っていう関係。
るうちゃんの学年で、きりやんの「旧友」をさらっと演じるのは難しいと思うんですが、『なんかわかるぅ~~!』と身悶えてしまいました(^ ^;ゞ。


すずな(憧花ゆりの)と、3バカトリオ(響れおな、貴澄隼人、輝城みつる)は、タブロイド紙「Hot Week」の編集長とその部下たち。
私的には、この作品の主役はこの4人でしたわ。
齋藤さんがノリノリで脚本書いて演出したんだろうなあ、と、想像するだけで笑えます(^ ^)。

ちなみに。
青年館のロビーに「Hot Week」があったので、さっそくGETしてきました♪(ドラマシティでは日を決めて配布していたようですが、青年館は、ただ束になって置いてあるだけでした)
そんなに大した内容ではないのですが、楽しかったです♪ ただ、休憩時間にはもう無かったので、欲しい方はお早めに。ただし、後の方のことを考えて、おひとりさま一枚で我慢くださいますよう、お願いします!(^ ^)


ゆりやん(紫門ゆりや)はSTUDIO54のバーテンで、りおんに片思い中。
いやー、やっぱまっすぐで可愛くて、良い子だなあと感心しました。
ザックに口説かれても意味がよくわかっていないっぽいところがツボでした(^ ^;


たまきち(珠城りょう)とみくちゃん(花陽みら)は、兄妹の警官。、、えーっと、今一つよくわからなかったんですが、この二人はきりやんのホーリーと同じ孤児院育ち……なのでしょうか?
マギーりおんの兄妹とは全然違う、いかにもアメリカンコメディに出てきそうなとぼけた兄妹で、会話のテンポが最高でした。小さなみくちゃんに振り回されてる大型犬が可愛くて可愛くて、ホント壊れた……(*^ ^*)


沢希理寿さんとちなつちゃん(鳳月杏)は、STUDIO54のホスト仲間。いろいろ小芝居していましたが、二人とも黒いキャラクターがとってもぴったり!!(←誉めてます)でした。いやぁん、素敵♪
ちなつちゃん、ダンサーなので「Dancing Heroes!」に出るものだと思い込んでいたのですが、あのキャラは確かにこっちが適任かも(^ ^;ゞ。

95期の輝月ゆうまさんもホスト仲間なので、ついでにここで。
あの身長と思い切った金髪、そして、オープニングにいきなりソロを歌いだしたことに驚きました(@ @)。台詞とかはそんなにないのですが、とにかくあれだけ目立つ人は、舞台上にいる時間が長いだけで武器になりますね。目を惹きまくりでちょっとオロオロしてしまいました。しかも、一瞬だって小芝居が止まらない!さすが月っ子。

理寿さん、ちなつちゃん、ゆりやん、輝月くんの4人で越乃さんの家に荷物を運んでくる場面も、それぞれの性格が出ていて面白かったです(^ ^;ゞ


今回の公演で卒業が決まっている海桐望さんは、STUDIO54の場面では主に「セレブ男(クリストファー・リーヴ)」。あとは、二幕のクライマックスに登場する職員役と、あとは記者と……他にもこまごま色んな役で出て、いかにも月組らしい小芝居を楽しそうにやってくれて、、、お見送りするのは残念だけど、この作品で良かったな、と思いました。最後の出番がめっちゃ格好良いしね(*^ ^*)。齋藤さんの愛を感じました。


真愛涼歌ちゃん、風凛水花さん、香咲蘭ちゃんは、STUDIO54のダンサーがメイン。齋藤くんの萌えが爆発したような衣装がよくお似合いで、皆可愛いったら!!
真愛涼歌ちゃんは、すこーし痩せて、でも柔らかさはそのまま……という、いいとこどりな感じ。ホントに可愛い♪ 二幕ではソロもありましたね。あれはどこの場面だったけな……。
風凛さんも香咲さんも、本当にキュートで可愛い!
他の出番は、孤児院の子供たち……くらいでしょうか、大きいのは。


都月みあちゃん、早桃さつきちゃんは、あちこちでモデルとかニューヨーカー女とかいろいろやってましたが、役としては孤児院の子供たちがメイン……ですよね、たぶん。
いやもう、この二人は本当に可愛くて可愛くて、、、特に都月みあちゃん。お化粧が本当に巧くなったし、スタイルも磨かれて、本当に綺麗になりましたよね。感無量。たしかに子役も似合うし可愛いんですけど、あれだけ表情豊かな美少女なので、そろそろ普通の女性役もつけてあげてほしい………。


晴音アキちゃんは、病弱な少年アベル。物語のキーになる役なんですけど、、、ちょっと扱いが中途半端だったかなー。
「スカーレット・ピンパーネル」「ジプシー男爵」と、同期の愛希れいかちゃんの役を新公で担当してきて、私の中では「うーん…」だった晴音さん。今回は普通に可愛かったです。ただ、ちょっと「無難」すぎたかなー?という気もしましたね。
彼女自身が本役である芝居を観たのは初めてなのですが、、、うーん、もっと物凄く良い役にすることもできたような気がするんだけどなあ………。



ま、なんというか。
ぶっ飛んだキャラを集めて、「ありがちなストーリー」を「よくある展開」どおりに進め、最後に「予定調和」に持ち込むち……という、ある意味とっても王道な作品でしたが、役者とキャラの嵌り具合と、アメリカンコミック風味を徹底した演出の巧さで佳品になったな、と思います。

とにかく、理屈抜きで楽しかった!!

客席登場が非常に多いので、1回しか観劇しないなら1階席後方がお勧めかも。
フィナーレの客席降りもずいぶん後ろまで来てくれたし(*^ ^*)。



で。
私が観た回のフィナーレは、『SHOWA54』でした。
……昭和54年のヒット曲、なんでしょうか、あれは。

YMCAで始まったところまでは微笑ましく観ていたのですが、二曲目で呆然と「嘘っ……」と呟いてしまった私は、まだまだ(齋藤ファンとしての)修行が足りないな、と思いました。

曲目は、いちおうネタばれを避けて黙っておきます(^ ^)。



ああ、『DISCO54』も観てみたいよーーーーっ!!




Heroes!!

2011年1月15日 宝塚(月)
月組バウホール公演「Dancing Heroes!」。
二度目の遠征に行ってまいりました。



とりあえず、11時のアンコールの園加のダンスで泣きました。
これしか観られないのに、泣いてる場合じゃないだろう!と思って、14時半は頑張った(^ ^)。偉いぞ自分!



前回観てから一週間が過ぎて、先週とは全然違う!と思ったところもあれば、うーん、もうちょっと変ってほしかったんだけど……というところもありました。

先週とは全然違う!と思ったのは、群舞の迫力ですね。
特に2幕の頭、東方神起の曲の場面。あの場面、先週は皆全然振りがこなせてなかったのね、と思いました。今日はすっごい格好良かった!!ソフト帽にスーツというシンプルな衣装にスタイリッシュなダンス。すっごい素敵♪♪
一番好きな場面はアンコールで変りませんが、二番目に好きな場面で、この場面が喪服の場面に並んだような気がします(*^ ^*)。


1幕のオープニングも良くなってたなあ。エネルギッシュで、明るくて。
あとは、「RED SHOES」の冒頭の娘役たちの膝下ダンスが綺麗に揃ってました(はぁと)。皆よくがんばったね!!


紅い靴を履いてしまった娘役たちがハケるとき、店員さんたちにリフトされる振りがあるんですが、そこも先週は結構あやうい感じだったのに、今回は本当に綺麗にあがってて、すごい迫力でした!

ついでに「RED SHOES」について語らせていただきますと、宇月くんのダンスが随分変わったなと思いました。
先週はホントに生真面目な感じで踊っていたのですが、だいぶ芝居になったな、と。もう「ハロー!ダンシング」のデュエットダンスを思い出すことはないですね。ちゃぴ(愛希)を誘い込み、自分のモノにしてしまう悪魔的な魅力を、………がんばって出そうとしてました(^ ^)。



和太鼓の迫力は相変わらず、と言いたいところですが、最初の園加と宇月くん・まんちゃん(貴千)の三人でのパフォーマンスは、先週の方が揃っていたなあ。
ちょっとした馴れと疲れで、合わせきれなくなっている気がしました。
もうちょっとだから、集中してがんばって!!あそこは揃わないと格好悪いので。

あと、後半の総打ち(←そういう用語があるのかどうかは知らない)のときの、ジャンプして打ち降ろす振りが、みんなちょっと低くなってました(汗)。お疲れなのでしょうか………(T T)


そうそう。全員での総打ちに入る前って、園加はソロで踊っていて舞台上に居るため、園加のための太鼓はくれよん(玲実)が持ってくるんですよね。
じゃあ、くれよんの太鼓は誰が持ってきてるの?と、今日初めて思って、チェックしてみたら……誰も持ってきてなかったんですよね。
最初から設置したままの一番大きい太鼓を担当していました(@ @)。最初に、園加が叩き始めるアレですよ、アレ!

いやぁ~、肩から背中にかけて大きく剥き出しになった衣装で、客席に背を向けてあれを叩くくれよん。誰よりも男前で、めっちゃ格好良かったです。っつーか、、音も園加よりクリアだったような(^ ^;ゞ
さすが月娘、かっこいい!!




二幕は……SWAN LAKEでも、宇月くんの芝居がだいぶ変ったような気がしました(*^ ^*)。もう少し自由自在に色気が出せるようになると良いんだけど、出そうと思って出るものではないからなー。
で、娘役は皆素敵でした。ゆずはちゃんもくれよんもとっても素敵(はぁと)。二人が素敵だから、それぞれに向ける宇月くんの表情が意味を持つんですよね。
このショーアップされた作品の中で、芝居の比重が高い場面を受け持つのがどっちも宇月くんなのが興味深い。「ショーの花組」の申し子みたいな麻子さんを慕っていた割に、典型的な「芝居の月組」タイプに育ったのも不思議なものだなあ……と感慨深いです


なんか宇月くんのことばっかり書いてるな(^ ^;ゞ
何というのかな、一番変化が目に見えた(耳に聴こえた)人だったんですよね。
まあ、今回は私自信がすっかりファンなことを自覚して(^ ^)以前よりずっと集中して観ているから、余計に変化が目立つのかも(^ ^)。

園加は素敵でした!(勿論)
ただ、なんというか、特筆して「変ったな!」と思ったところは無かったんですよね。さすがに安定しているなー、と感心したというべきかな。
初日から良かったし、一週間が過ぎてもブレがないのは凄いな、と。

今まで積み重ねてきた経験もあるでしょうし、学年もあるでしょうし、この作品に賭ける意気込みも、下級生たちとは違うんでしょうけれども………
それにしても、凄いな、と思います。
自分の身体を知り尽くして、自分のために振り付けたアンコールのダンスの自由自在さ。伸びやかさ。
あれをこの眼で観ることができて、本当に幸せでした。
いや、ホントに、泣いてる場合じゃないからっ!!



とりあえず、初日から一週間目の速報はこんなところで。

あ。
せっかくなので、ヒーローズトーク(園加+萌花ゆりあ+男役日替り)のメモを。

11時公演
・男役はちゃぴ。
・質問は「得意だった(好きだった、かも)科目は?」

14時半公演
・男役はあまりら(天翔りいら)。
・質問は「運動会の得意競技は?」


あと、「LAST DANCE」の前のトークで、体年齢23歳って話をするのはやめたんですかね。
今日は二回ともそれは言わなくて、「(学年は離れていますが)精神年齢は同じくらいのメンバーが集まって」と一括りにしてました。
……それでいいのか、園加?


バウ・ダンシング・スペクタクル「Dancing Heroes!」。



一幕ラストの和太鼓パフォーマンスで盛り上がりきった客席は、25分だか30分だかの休憩では興奮冷めやらず(^ ^)、2幕開始の5分前の案内があっても、なんとなくざわついて落ち着かない。
私は、初日の客席にいた500人の中では、だいぶ冷静な方だったはず、と(自分では)思っているのですが、それでも、なんだか「二幕では何をやってくれるんだろう!」という興奮が冷めなくて、一人だったので興奮を吐きだす相手もなく、テンション振りきれたまま二幕に臨むことになりました。

一幕中盤で若干集中力がキレて、「……だから園加には踊ってほしいんだってば」とか「宝塚におけるダンスコンサートの限界」みたいなことを考え始めていたのが嘘みたいだった(^ ^)。和太鼓って凄い(^ ^)。


と、いうわけで、二幕です。


<Act2 Dancing!>


◆第1景 Opening!
東方神起の「RISING SUN」を使った総踊り。ナウオンで園加が「ずーーーっとやりたかったの!!」と力説していましたが、TETSUの振付も一幕のとはだいぶ違う感じで、なかなか面白かったです。
ラップ調のかっこいい曲で、ダンスもパワフルで、とても格好よかったです。こういう曲なら園加が歌ってもいいかな、と思ったし。

……いやでも、やっぱり、根本的に声質が歌に向いてないんだよなー(- -;。そして、宇月くんもここはだいぶ苦戦してました。リズム感の良い人だからなんとかこなしていたけど、ラップは馴れというか、独特のものがあるからなあ。
雰囲気的に、からんちゃんとかの方が馴れていそうでした(^ ^)。

とりあえず、園加は上から吊りものに乗って登場しますので、お見のがしなく!(←そこ?)
そして、この場面は稽古場にも初日にもナウオンにも全く登場しなかったような気がするので、CSで放送できるのかどうか非常に不安だ……(- -;



◆Intermission TALK
園加と、まいまい(萌花ゆりあ)と、日替わりで男役が一人加わってのトーク。
男役は私が観た最初の三回は学年順(ただし、宇月くんだけは次の場面の関係で出られない)でしたが、その後はどうなってるんでしょうか。
男役が園加に質問して、それに園加が答える、というコーナーでしたが、なかなか面白かったです。
初日はみづきちゃん(瑞羽奏都)で、たしか「園加さんがダンスを始めたきっかけは?」だったと思います。「ジャニーズに入りたかったから」と真顔で答えた園加がとても男前でした(*^ ^*)。

まあ、ホントは「ハロー!ダンシング」のときみたいに、下級生だけでちょっと繋ぎの場面を創るとかしてくれたら嬉しかったのに、とも思ったりはしましたけど、ね……。



◆第2景 Swan Lake
まずは、チャイコフスキーの「白鳥の湖」をアレンジした音楽にのって、白いチュチュにトゥシューズ(?)の娘役さんたちが登場。ひらひらと踊る彼女たちがとても綺麗。

曲調が変って、奥から「ストレンジャー」の宇月くんが登場。「王子って柄じゃないからストレンジャーになった」という説明があったようですが(^ ^;ゞ、現代風の衣装がよく似合っててなかなか格好良かったです。
細身の身体に黒の上下、裾が広い青の上着(形だけみると「星の王子さま」の挿絵みたいな感じ?)。
ただ、まあ……別に私も宇月くんの「王子さま」は観られなくてもいいんですが………残念だったのは、せっかく「白鳥の湖」なのに宇月くんだけダンスがクラシックじゃなかったことかな。「ハロー!ダンシング」のデュエットダンスもとても良かったし、クラシックも踊れる人だと思うんだけど、宝塚だとなかなか観る機会がないので。
「ストレンジャー」は「ストレンジャー」でも、もう少しクラシカルにしっかり踊ってくれたら嬉しかったのになあ。



旅をしてきて、湖に舞う白鳥たちと恋を語る青年。

♪なぜに泣くの?スワン
♪貴女の哀しみ 共にわかちあう運命
♪……あなたと私の

宇月くんの声は、木管楽器なんだなあ、と思いました。
びょうびょうと風が通るような、ちょっと不思議な響きの声。
リード楽器だから、鳴らし方でロベスピエールみたいな強い声でも歌えるんだけど、こっちの声が本領なのかな、と思う。拡がりのある柔らかな声。癒し系というには少し響きが切なげで、ファンタジック。
散々踊った末に、最後にもう一度「なぜに泣くの…?」とリフレインするところで、声がぶれないのは凄い、と思いました。音も低いから支えるの大変なのに、すごい肺活量だなー。

白鳥のメインは紗那ゆずはちゃん。
とても可愛くて、宇月くんとの並びも(サイズ的に)ぴったり(はぁと)で、とても良かったです。この二人のダンスをもっともっと観たかった!!(←いや、十分破格に組んでくれてますから!)

二人が愛のデュエット(?)を踊りきったところで、また曲調が変わり、黒鳥(玲実くれあ)が登場。
同時に、ゆずはちゃん以外の白鳥が白いチュチュを舞台上でむしりとって、黒鳥に早替りするのがすごく格好良かった!

くれよんと宇月くんのダンスは、ホントに火花バチバチというか(^ ^)、すげー迫力!格好よくて惚れぼれしました。
いやはや、この場面、そんなに長くないんですけど、意外にバリエーションのあるシーンで、楽しかったです。まさか宇月くんセンターでこんなちゃんとした場面があると思っていなかったので吃驚(@ @)しましたが、素直に嬉しいと思いました♪



◆第3景 Parletz Moi D’amour
誰かさんが、お茶会で「ゲイバーの場面」と言ってたらしいですが(- -;。
……ゲイバーに行ったことがあるのか、君は(←突っ込むところはそこですか)

とりあえず、紗幕の奥で男役がふたりずつ寄り添っているのがうっすら見えた瞬間に、「あーあ」と思いました。
うーん、本来は、こういう場面はある程度「男役」として完成された人たちがやってこそ面白いんですよ。今回は本当に座組が若いので、ちょっと冒険だったんじゃないかなあと思うんだけどー!
しかも園加にそういうの求めてないしなあ、私(←私だけ?)

カップルの組み合わせは、たしか、まんちゃん(貴千碧)とあまりら(天翔りいら)が奥に立ってて、みづきちゃんとちゃぴ(愛希れいか)が下手のソファ、ゆうきとからんの同期カップルが上手奥、、、で、星輝くんが上手手前の蓄音器の傍に立っているところで始まったような。
(違っていたらご指摘ください)

で……軽く踊って場所を移動しながらなんかいろいろ小芝居があって、ゆうきが蓄音器の傍に立ったところで、下手奥から宇月くんが登場。
彼は館(←どういう館なんだ)の主人、という設定らしいんですが、、、
とりあえずサロンに入ってきて、回りを見渡して、一人で立っているゆうきに近づいていきます。

……そこで、園加が上手袖から登場して、音楽が変る。

あとは、みんなで園加を狙って落としにかかるんだけど、園加は全員振りまくる……みたいな場面でした(大雑把)。


んっとね、下級生(あまりらとちゃぴ)は二人がかりなのね、とか、そういう細かいツッコミどころはいろいろとあるんですが、、、うーん、やっぱり色んな意味でこういう場面は園加+下級生だと無理があるなあ、と思いながら観てました。
その中では、星輝くんのダンスは柔らかくて包容力があるなあ、とか、みづきちゃんは色っぽいなあ、とか、、、いろいろ発見はありましたけれども。

その様子を黙って眺めていた宇月くんは、いちおう「本命」扱いで前に出て、大きくリフトしてもらったり、最後にキスシーンがあったりしました。
うーん……
……初日からもうすぐ一週間。あの場面、良くなってるといいなあ……。



◆第4景 Amazing Grace
前半は萌花ゆりあちゃんのソロダンス。振付は御織ゆみ乃さん。
少しずつ他の娘役さんも加わって、娘役の総踊りへ。
この場面は凄く良かったです。ホントに大好き。まいまいも、全編通してここが一番良かった気がします。

音楽のAmazing Graceは、カゲソロじゃなくてありもの音源ですよね?素敵な歌でした。



◆第5景 Last Steps
三木さんが大浦みずきさんに捧げた、芝居仕立ての場面。惜別の念が籠められた、すごく良い場面でした。
初日に観た時はそういう意識では観てなくて、それでも「すごく良い場面だなあ」と思っていたのですが、ナウオンで話しているのを聞いてすごく感動して、二日目はあらためて園加の歌の歌詞を聴きながら観てました。


三々五々、喪服の男たちが集まってくる。
歌いだす園加。歌というか、歌交じりの追悼の台詞?みたいな感じ。
園加って、歌も芝居も駄目な人だけど、こういうときに発揮するエネルギーのポテンシャルが本当に凄いなあと思う。
「いつかヒーローに!」というエネルギー。

ダンサーがダンサーに捧げる言葉だから、これはたぶん、園加にとっては芝居じゃないんだと思う。
肉体で語るのも、言葉で語るのも同じだから。

「汗かいて水のんでまた踊る」
ただ、何も残さずに身体を通り過ぎていく水。
それでも、それが通り過ぎたことに意味はある。きっと。それが踊ることの意味だから。

「いつかヒーローに」
そう信じて、ひたすらに踊る。
誰だって、いつか必ず誰かのヒーローになれるのだから。



園加のソロダンスの後、いったんハケた男役たちが、ブラックタイを緩め、喪服の袖をまくりあげてなだれ込んでくる。
総踊りへ向かう、エネルギー。

「いつかヒーローに……!」歌い上げながら、歌無しのときと同じパワーで踊る園加がすごい。

KAZUMI-BOYさんの振付が死ぬほど格好よくて、どこを観ればいいのかすごく迷いました。っていうか、園加と宇月くんを観るので精いっぱいで(またかよ)
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、みんな格好良かったよ!!



◆Intermission MC
今度は園加一人でのMC。
初日から三回、だいたい同じ内容だったと思います。こういう作品を創ることができた喜びと感謝、そして、「18歳から23歳(※園加の体年齢だそうです)まで、幅広い年齢のメンバーで」がんばります、というような。

もちろん園加は主演なんだからMCくらいやってくれても全然構わないのですが。
……これだけキツい公演で、主演なだけに出ずっぱりで歌い、踊り、八面六臂の活躍をする園加を、この時間だけでも少し休ませてあげればいいのに……と思ったりもしました。いや、代わりに誰が、という具体的な案は無いんですが。


◆第6景 The Dancers
MCから繋いで、下級生順に一人ずつ登場し、一踊りして挨拶。
最後に園加が登場して、テーマ曲で総踊り。

短い場面なんですが、一応全員喪服からプログラムで着ている黒の衣装に着替えてました。MCしてた園加は燕尾に着替えてしまうので、プログラムの衣装は出番なし……だったような(?)すごい似合ってるのに、動いているところが観られなくてとても残念。



◆第7景 Finale
場面の切れ目が今一つよくわからないのですが、園加の燕尾でのソロダンスはこっちに入る……のかな?ってことは振付は前田清実さんってことになるんだけど(前景は若央さん)。……どっちなんでしょうね。

ま、とりあえず、今のところはこっちに入れておきます。



あちこちで話題をさらった、ショパンの「別れの曲」での園加のソロダンス。
まあ、私は、ファンならばどんな時も常に最悪の事態を想定したうえで、悔いのないように観るしかないじゃん、と思っているので(^ ^)(大空さんのファンを長年やっていると、そういう点では耐性がつく)、あんまり気になりませんでしたが。

いやー、そんなこと関係なく、良い場面でした。
素晴らしい!

歌もなく、踊りに集中する園加が素晴らしいのは当たり前なんですが、途中から加わる宇月くん・まんちゃんのさりげない佇まいが良かったです。
さりげなく園加をフォローして、背中を支えて、押して……あの二人が、という意味ではなく、今まで園加の回りにはそういう存在がたくさんいたんだろうし、他のメンバーの隣にもそれぞれそういう存在がいるんだろうな、と、そんなことを思いました。


全員の総踊りになっていったん極まる。
次の曲はバッハのカンタータ。何度か歌ったことがあるのに思い出せない(- -;)「主よ、人の望みの喜びよ」だっけ…?(自信無し)
男役が全員縦に並んで、順番に腕を動かす振りが印象的でした。
時を紡ぐ時計のようなイマジネーション。やわらかな祈りのオマージュ。

最後にもう一度テーマ曲に戻って、黒燕尾とドレスでガツガツ踊る月っ子たちが、愛おしい。
ポーズを決めると、観客席は拍手の渦。



◆アンコール
いったん降りた緞帳があがると、白い服に着替えた園加が立っている。

さだまさしの「奇跡」にあわせて、園加が自分で振り付けたダンス。
この曲を踊りたくて、10年間温めていた、という話をナウオンでしていましたね。

私はさだまさし好きなので、もちろんこの曲も大好き(*^ ^*)。
影ソロで歌う宇月くんの声がすごく印象的で、園加のダンスがあまりにも素晴らしくて、本当に引き込まれました。

園加がすごく輝いていました。
シンプルな白い衣装。足許の柔らかさと腕の動きののびやかさがすごく素敵。眼力をよくいわれる人ですが、全身の表現力が凄いんだと思う。
本当に素敵でした。和太鼓とこのソロダンスを観るだけで、遠征した甲斐があった!と思えます。

ダンスが終わると、客席後方のドアがあいて、下級生が登場。衣装は前景のまま、黒燕尾とドレス。
基本は香盤順……だったと思います。男役同士、娘役同士が続かないように、多少の調整はあったと思いますが。
しかーし、一瞬前まで影ソロを歌っていたはずの宇月くんが下手先頭で登場するのが凄いなあ……。

袖に駆け込んだ園加が、再び燕尾に着替えて登場、最後のご挨拶。


だいぶ駆け足で書いたんですが、それでも長くなってしまいました。
すみません。
ホントはもっといろいろ書きたいことがあるんですが、とりあえずはこんな感じです。

100%素晴らしい!と手放しでほめるつもりはありません。
正直、ショーとしての出来、構成についてはいろいろ不満があります。

でも、出演者はみんな本当にがんばっていたし、バウという空間に物凄いエネルギーが満ちていました。
この舞台に立てて嬉しい!いま、ここで踊っていられて嬉しい!!という、そういうエネルギーが、客席を巻き込んで輝いている。

あの空間に居たい。
久しぶりに、そう思った「生の」舞台、でした(*^ ^*)



バウ・ダンシング・スペクタクル「Dancing Heroes!」


<Act1 Heroes!>

◆第1景 Studio "D" for Dance!
懐かしき、「ファンシーダンス」の「アイワナダンス」の場面の音楽で始まったこの場面。
初日の速報でも書きましたが、とにかくあの音楽が流れただけで泣いた私には、いろいろと説明できない感動があったのですが、とりあえず書ける(覚えている)ところだけ書きます。


オーディションに臨むダンサーたちの気持ち、みたいな簡単な台詞のやり取りがあって、曲が変わり、園加が歌いだす。
……だから、何故園加に歌わせるんだ!!(←主演ですから!)

まるっとワンコーラス園加が歌って、宇月くんに歌い継いだときにはだいぶホッとしました(すみません)。
しかーし、また宇月くんから歌い継ぐのがヒロイン格のまいまい(萌花ゆりあ)だとゆーのが、また……
下級生は案外と歌える子が揃っているのになあ……なんて思ったりもしつつ。

……誤解のないように申し上げておきますが、私は園加は大好きです。
花組時代から大好きで、「マラケシュ」は園加ばっかり観てました(汗)。そんな園加が月組に来てくれて、どれだけ嬉しかったことか。
何が言いたいかというと、園加はダンサーなんだから、踊ってるときが一番格好良いんだ!!ってことです。

……歌う人って、そんなに大きく踊れないじゃないですか、やっぱり。
その時間が、すごーくすごーくもったいないと思うのです。

ダンスパフォーマンスなんだから、センターの人はひたすら踊ってほしい
特に、そこにいるのは、踊ることで歌うことの100倍くらい表現力が増す園加なんだから。



一曲目は「New World」。たぶん、このショーのための曲だと思うのですが、歌いだしの雰囲気が「JekyL & Hyde」でルーシィが歌う「New Life」に酷似しているので、一瞬驚きました。
ま、似てるのは本当に最初のフレーズだけなんですけどね。歌の内容は似てるからいいのかな。

数人で歌い継ぎながら軽く踊って極まり、次が主題歌(タイトル曲)。
この二曲目が主題歌(タイトル曲)。全員でユニゾンでワンコーラスを歌って踊り、途中で娘役が抜けて男役だけでつないでました。
途中胸元にフリルのついた白い衣装がシンプルでいい。振りもシンプルでかっこいいです。



◆第2景 Red Shoes
「The Heroes!」で極まって、暗転。
少し間があって、音楽と共に照明が入ると、舞台中央に膝の高さくらいまで暗幕が。
カラフルな靴をはいた娘役さんたちが、膝から下だけを見せて踊る。
……ここ、ナウオンで「揃えるために、毎日遅くまでお稽古した」みたいな話をしていましたが、正直、私が観た回は3回ともあんまり揃ってなかったなあ……(涙)。特に二日目の朝はなんかぐちゃぐちゃだった(^ ^;ゞ。うーん、残念。がんばれ娘っ子たち!

これから観劇される方のために、皆の靴の色をレポート。

くれよん(玲実くれあ)   黄色
さち花ちゃん(白雪さち花) 朱色
ちゅーちゃん(咲希あかね) ピンク
カンナちゃん(真凛カンナ) オレンジ
ゆずはちゃん(紗那ゆずは) 水色
ゆめちゃん(愛風ゆめ)   青
叶羽時さん         緑

……違っていたらご指摘くださいm(_ _)m。
右端の青い靴だけ、後半ちょっとスポットが当たるんですが、これがたしか初日は黒い靴を履いていて、二日目に色が変わったので驚いた記憶が(^ ^)。

暗幕があがって全員が舞台前面にでて踊る場面の、くれよんとさち花ちゃんが歌う歌がなかなかパンチが効いていて素敵でした♪



後ろの幕があがると、靴屋の店長(靴屋/宇月颯)と店員たち(シャドウ/貴千・千海・煌月・天翔)が登場。

黒づくめの衣装に銀髪+黒メッシュの鬘。化粧も雰囲気も、かなり黒天使を意識した感じでした。
……ここって結構な早替りだと思うんですけど、化粧もかなりいじってますよね?……最初からあんな顔だった?(←良く観てください)


赤い靴を持ってうろうろと歩き回りながら、ちょっと不思議な旋律を唄う宇月くん。
頼むから、歌ってないで踊ってくれ!!と心の中で叫びました………。
からんちゃんもゆうきも歌えるんだから、どっちかに歌わせるとか、そういうことはできないんでしょうかーーー(涙)。


赤い靴を差し出された娘たちは、誘われるまま、嬉しそうにセットの裏に消え、赤い靴を履いて戻ってくる。
「赤い靴」に振りまわされるように踊りだす娘たちがすごく良いです。あの振付、難しいと思うんだけど、みんな良く踊ってる。
楽しげな笑顔が次第に引き攣って、苦しげなそれに変わっていくのもリアルでした。


そんな店の表に、また一人の少女(愛希れいか)が訪れる。
ちゃぴを誘う宇月くんが色っぽくていいです(*^ ^*)。

ちゃぴが紅い靴を履いたあたりで曲が変わった……んだったかな?(記憶曖昧)歌い終わって宇月くんもちゃんと踊り始めたし、ダンス自体も激しくなります。
そして、娘たちも店員たちも一人ずつはけていって、広い舞台いっぱいに、宇月・ちゃぴ・まんちゃんの三人で踊る。
ちゃぴの女役でのダンスが、色っぽくて迫力があって、とても素敵でした。男役でも綺麗に踊る子だな、と「ラプソディック・ムーン」で思ったのですが、まだ若いせいか子供っぽく見えるのは否めないんですよね。でも、女役になるとさすがに上背もあるし、スタイルもリアルにオンナで、迫力がある(*^ ^*)。

ダンスのイメージは、全然違うんですけど、昔「ハロー・ダンシング!」で麗百愛ちゃんと宇月くんが踊ったデュエットダンスを思い出しました。踊り狂う娘と、それを愛おしげに抱きしめる青年。さっきまで怪しげな(っていうか、赤い靴を創った当の)靴屋だったくせに、踊りだすと逆に、靴に乗っ取られた娘を心配しているように見えるのがツボでした。
それにしても宇月くんのジャンプ(名前がわからない……)は綺麗だなー(惚)。降りるときに、どうして音がしないんだろう………。

ちゃぴは本来は男役なので、「赤い靴」の高いヒールを履くと、どうしても宇月くんより大きくなってしまうのですが、頭が小さくてスタイルがいいせいか、あまり気になりませんでした。宇月くんも、小柄だけど踊っていると大きく見えるんですよね。細いけど肩幅は結構ある方だし、ちゃぴをちゃんと包み込めるだけの包容力があるのはさすがだな、と思いました。……年の功?



そして。

……すみません、まんちゃんのダンスもとっても好きなんですが、ここは宇月くんを観るのに精いっぱいで、全然チェックできませんでした………
まんちゃんは総じて宇月の対角にいるので、今回は公演通してほとんど観れてません!(きっぱり)
本当に本当に、ごめんなさいm(_ _)m。



◆第3景 Club Tango
えらく長くなってきたような気がするので、このあたりは手短に。
若央りささん振付のタンゴ。せっかくダンサー揃いなのにあまり高度な振りではなかったのが残念でした。
園加とまいまいだけでも、「ブエノスアイレスの風」のリカさんと三恵ちゃんみたいな振りがあれば良かったのになあ…。

そうは言っても、タンゴはやっぱりいいなあ(*^ ^*)
前の場面との関係で、宇月くんとまんちゃんがいないのがとても残念。



◆第4景 Heroes
昔大浦みずきさんがなさった「Heroes!」からの再演場面……みたいな話をナウオンでされていましたね。私は大浦さんの現役時代を知らないので、どんなショーか全然わからないのですが、なかなか衝撃的な、面白い場面でした。
プログラムの稽古写真で、園加がまいまいを抱きあげて、まいまいが脚を180度に開いている写真は、この場面のですよね。ちょっと、スーザン・ストローマンが振付した「コンタクト」のブルードレスの舞台写真(カレン・ ジエンバ)を思い出してしまいました(^ ^)。

白雪さち花ちゃんが、老婦人に扮して昔の恋人から来た手紙を読み上げる。
その間に超早替りをした園加が幕前下手側で歌いだす。ここの歌は結構好きです。はい。このくらいなら歌ってもいいんだけどなあ(^ ^)。

迷彩服で銃を持って踊る男役たち。それにしても、どの場面観ても全員出てるなあ……大変ですよね、みんな。
園加の小道具については宇月くんがナウオンで突っ込んでいましたが……たしかに吃驚したよ(@ @)。

KAZUMI-BOYさんの振付は、ダンサーが踊るとまた一段とカッコいい!!と感心します。
戦場でのダンスはあまり大したことは無いように見えるんですが、女の子たちが出てきてから(←回想シーン)のダンスは、あちこちのカップルで色んなリフトがてんこもりで、どこを観たらいいのやら(^ ^;ゞ状態でした。眼がとても忙しいので、気合いを入れて観ないと全然ついていけません(涙)

全体の物語としては、戦場で全滅する瞬間に、走馬灯のように過去を思い出す……みたいな感じの展開なんですが、面白かったです。
「歩き続けるHeroes、夢の彼方まで、行こう……!」と、全体のテーマ曲につないだところはうまいな、と思いました。
……が、だから園加に歌わせるんじゃない、と。

そして、全滅した後、倒れた彼らを切なく見守る現地の少女(さりげなくアオザイを着ていてとても可愛い)ゆめちゃんの澄んだ声が、心に沁みます。全編通して、娘役が一曲ソロで歌うのはここだけなので、とても印象に残りました。
ちょっとだけ「タン・ビエットの唄」っぽい感じ。
I Still Love You。呟くような声が、とても切ない。



◆第5景 Studio "D" for Domani!
ゆめちゃんが歌っている間にまたもや早替りをした男役たちのナンバー。
衣装がいかにも宝塚らしい衣装(エメラルドグリーンの変わり燕尾……だったかな?のわりに、音楽はエグザイルの「願い」。手話で歌詞を表現する振りつけは、「Bugs Under Groove」のTETSUが振付で、めっちゃ格好良かったです。

プログラムの振付の名前を見て、すごい人を引っ張ってきたな!と思いましたが(BUGsの公演は何度か観たことがありますが、TETSUは凄かった!)、、さすがに素敵でした。



◆第6景 My Hero!
みづきちゃん(瑞羽奏都)と娘役さんたちのナンバー。
スターたちが集う舞台裏で、掃除や片づけをする女の子たちの、スターとのふれあいの時間……みたいな設定なのかな(^ ^)。
歌はひまりん、くれよん、まいまいが分け合ってましたが、三人ともそれぞれに良かったです。
回りでモップやバランスボールで遊んでいる女の子たちが本当に本当にもうどうしようもないほど可愛くて、ぶっ壊れてました。どちらかというと、娘役がメインの場面だった印象。

まあ、どう見ても完全な息抜きの場面なので、みづきちゃんの熱心なファンにとっては微妙な場面なのかも……と思いましたが、どうなんでしょうか。せっかくの唯一のセンター場面なのに、歌もダンスも無いんだもん(; ;)
みづきちゃん自身は、他の場面でがっつり踊っていてめちゃくちゃ格好良いので良いと思うんですけど、私もみづきちゃんは前から好きなので、ちょっと微妙な気もしたりしました。



◆第7景 Studio "D" for Dream!
まあ、この作品、一幕はほぼオープニングとこの第7景のためにあると言っても過言ではないので。
他の2~6までの場面は、全部息抜きなのかもしれません。出演者も、まだ初日あけてすぐだったせいか、体力配分を試行錯誤しているというか(^ ^;、最後までもたせるために、前半はかなり抑えているっぽい気配があったので。

正直、一幕は全体を通して物足りないというか、今一つ乗り切れないものを感じていたのですが(園加の歌も多いしさー)、この、最後の場面でなにもかもが吹っ飛びました。

たぶん、出ている人たちも、一幕の間はこの場面のことしか考えていなかったんじゃないかと思う。
……だって、場面が始まったときから顔つきが違ってたもん、みんな(^ ^;ゞ


とにかく、凄かった。

あれはもう、一見の価値があるというか、たぶん、その現場にいないと本当の凄さは伝わらないと思うんですよね。
太鼓の重低音の響きはテレビでは伝わらないし、同じ理由で、みんなのオーラも血も汗も涙も、テレビには映らないものだから。

どんなに言葉を尽くしても伝わらない、あの時間。
すべての鼓動が一つにまとまったような、不思議な空間。
不思議な感覚でした。

……私は昔から割と太鼓のパフォーマンスが好きで、何度か、いろんな地域のプロからアマチュアまで聴いたことがあるんですが、そういうのに比べると、正直、、全然揃ってないんですよね。
でも、彼らは太鼓のプロではないから、それは別に良いんだと思うのです。
ダンスとして、肉体を極限まで使ったパフォーマンスとして提供されたものですから、そのつもりで愉しみました。



衣装もアジアンテイストながらちょっと大陸的な感じで格好良かった!娘役たちの衣装が素敵です。太鼓を打っている時間はそんなに長くないのですが、ダンスとしても洗練された、ショーアップされた良い場面でした。

園加もみづきちゃんもまんちゃんも娘役さんたちもみんなみんな素敵だったけど、、、
終盤の、撥を振り上げてジャンプし、そのまま打ち降ろす、みたいなところでの、宇月くんの笑顔には、かなりやられてしまいました……と、最後に告白してみたりします(*^ ^*)


バウ・ダンシング・スペクタクル。
月組バウホール公演「Dancing Heroes!」って、こういう副題がついていたんですね。今、プログラムを見ていて気がついたんですが。

ダンシング・スペクタクル。
……特別にスペクタクルな装置を使ったりとか、そういうのは全く無かったのですが(^ ^)、あの時のバウホールは、間違いなく「スペクタクルな」空間でした。
人間の肉体が秘めた可能性、とか、そんなような意味で。




客席の異様に濃密な空気の中で、初日の幕をあけた「Dancing Heroes!」
二日目の11時公演は宝塚友の会優先公演。こちらは、ごく普通の客席。
園加の開演アナウンスにもパラパラと拍手が出て、祝福ムードに包まれた、明るくて穏やかな雰囲気でした。
そして、初日とは全く別の公演みたいにまとまりのある、エネルギッシュな舞台でした(^ ^)。

あの異様な初日を体感できたことは、貴重な経験だったんだな、と思います。
……「血と砂」の初日とか、「Hollywood Lover」の千秋楽(青年館)とか、、、大空さんのファンをしていると結構「異様な」空気の中の公演を体感しているのですが、今回の初日はそれらに匹敵する空気だったような気がします。
千秋楽に参加したいーーーっ!!と思いました(←会議日程を自分の都合で決められるくらい偉くなりなさい)


二日目(9日)の14時半公演は、ドラマシティ組の初日に来なかったメンバー(研ちゃん、みりおくんなど)と白華れみちゃんがいらしていたせいか、園加のアナウンスに対する喝采とかは初日なみにあったのですが、舞台は良い感じに緊張感があって、すごく良かったです。みんなの歌もだいぶ安定して、やっと本来の意味での初日の幕があがったな、と思いました。


それにしても、あの公演、一日二回公演はキツいんでしょうねぇ……
9日の14時半の最後の場面とか、みんな足許危うかったよ(- -;
園加のジャンプも明らかに低いし。でも、最後までみんな気力でもたせてて、そのことに一番感動しました。
三回目のこの公演が、私の中では今のところベストパフォーマンスです。

三日目が終わって、今日はどうだったんでしょうねぇ。
みんな、体力配分わかってきたかな?




遠征先から、男役については一言ずつ書いたので、今度は娘役さんについて。

まいまい(萌花ゆりあ)
今回は完全にヒロイン格。まいまいが出る場面は、娘役センターは全部まいまい。
やっぱり可愛いしスタイル良いし、素敵でした。
ただ。彼女は素晴らしいダンサーだと思うのですが、意外と男っぽいというか、直線的なスパスパっとしたダンスが得意なんですよね。いろんな曲でセンターで踊っているのを続けざまに観ると、若干、どの曲も同じように踊る人だな、という印象をうけました。
ただ、二幕の「Amazing Grace」のダンスは素晴らしかったです。センターに立つだけのものは持っているダンサーだな、と思います。

ひまりん(美夢ひまり)
祐飛さんファン的には、未だに「六つよ!(by 血と砂)」のひまりん。大人になったなあ、と、すごく今更ですが思いました。可愛い笑顔と、適度にふっくらした女らしいスタイル。ダンスもキュートで魅力的で、大好きです。みづきちゃんがセンターになった第6景で前半の歌を担当していましたが、良い声ですよねー。

くれよん(玲美くれあ)
最近私の中では急上昇中のシャープな美人ダンサー。元々顔立ちが大人っぽいせいか、学年が上がって持ち味と役柄が合ってきたような気がします。結構歌う場面も多くて、歌える人なんだなーというのは初めて認識しました。
一番印象的だったのは二幕の黒鳥かな。宇月くんとは同期なだけに遠慮なく踊ってて、息のあった迫力あるダンスでした。

(白雪)さち花ちゃん
私の中ではくれよんと逆にシンガーのイメージの強かったさち花ちゃんですが、ダンスも綺麗ですねえ。なんでもできる人なんだなあ(感心)。

ちゅーちゃん(咲希あかね)
もう、とにかく可愛い!!
センターで踊る場面は残念ながら無かったのですが(←なんでっ!?)、どの場面もどの場面も本当に可愛くて、ダントツ素敵でした。ダンスもさすがだし、もっともっと使ってほしいー。せめて一回くらい宇月くんと組んでくれたって良いじゃん!(なんか逆恨みっぽくなってきたぞ……)

(真凛)カンナちゃん
「Hollywood Lover」の三人娘の一人、カンナちゃん。どちらかと言うと芝居の子だと思っていたので、こんなに踊れるんだ!というのが新鮮でした。エネルギッシュなダンスをする人で、1幕ラストの太鼓の場面でぴょんぴょん飛んでいたのが可愛かったなあ。

(紗那)ゆずはちゃん
中日「Heat On Beat!」で、麗百愛ちゃんのやっていた悪魔(?)の役を踊っていたゆずはちゃん。抜群のダンス力とコケティッシュな美貌で、どの場面も良い位置で踊っていて、ありがたかったです。三木さんはああいうダンサーが好きなのかなあ?
私は博多座の「ME AND MY GIRL」の時から、若手娘役ではゆずはちゃん一押し!なので、最近の活躍ぶりがとてもうれしい(^ ^)。特に二幕の「白鳥の湖」で、白鳥Aとして宇月くんと踊ってくれたのはとても幸せな時間でした。小柄な宇月くんにすっぽりと包みこまれてくれる可愛いゆずはちゃん(*^ ^*)ああ、しあわせだーーーー!!

(愛風)ゆめちゃん
「ジプシー男爵」新人公演でアルゼナを歌いきったゆめちゃん。今回も戦場の場面でソロ歌がありましたが、娘役らしい綺麗な声でした♪近いうちに月組で「ロミオとジュリエット」を再演するなら、ゆめちゃんのジュリエットが観たいなあ。
ダンスも良かったです(*^ ^*)若いのに凄いなあ!

叶羽時さん
まだ研1なんですよね。あまり目立つ場面はなかったけど、群舞で目立つようなことはなかったのでちゃんと踊れる人なんだなーと感心しました。表情がまだ固いので、もうちょっと若さを前面に出して、エネルギッシュに発散してほしいところです。




84期の桐生園加を中心に、娘役上級生が87期(ひまりんとまいまい)、男役は90期(宇月・瑞羽)。はっきりした二番手はおかず(実際の構成としては宇月くんが二番手格でしたが)、とにかく園加を中心とした18名の若い座組。
どうしても三年半前の「ハロー!ダンシング」を思い出すのですが、あの時と今回と、両方に出ているのは宇月颯、瑞羽奏都、貴千碧、咲希あかね、千海華蘭、煌月爽矢の6名。あれは2007年だから、92期の二人は研2になったばかりの5月だったんですね。
あれも楽しかったけど、今回も楽しかったなあ。

構成的な面で残念な部分はたくさんありましたけど、でもまあ、一幕はとにかくラストで何もかもが吹っ飛んだし、二幕はショーとしてレベルが高いものだったので、全然不満はないです。
あえて言うなら、まんちゃんとちゅーちゃんに何か見せ場があったら嬉しかった、かな。



……園加の歌はもう少し減らしていいよ、とは思いましたけどね(^ ^)。
宝塚の公演で「主演」を張る以上、歌わなくてはいけないのはわかるんですけど、園加に歌わせるなんて、時間が勿体無い!!と、上演中に5回くらい心の中で叫んじゃいましたよ私。
時間は限られているんだから、もっともっと踊ってほしかった。あるいは、完全に休んで次の場面に備えるために、下級生に任せる場面がもっとあっても良かったと思います。
トークも歌もいらない、園加には「ひたすらに」踊ってほしかったんです。

それだけが残念だったかなー。いや、二幕の喪服の場面の歌とかはとてもよかったので、ああいうのは良いんですが、オープニングとか、あちこちで「早く歌い継げ!」とか思っちゃいました(^ ^;ゞ。


これは別に、歌が巧いから下手だから、って話じゃないんですよ。
宇月くんも同じことを思いましたから。

個人的には、宇月くんは歌える方だと思うし、そもそもあの声が物凄く好きなので歌ってくれるのはいつだって大きな喜びなんですが、、、でも、それでもやっぱり、踊ってくれるならその方が嬉しい。
せっかく宇月くんメインの場面を二つもいただいたのに、どっちも歌が終わるまではあまり踊ってくれないのがすごく残念だったの(T T)。「白鳥の湖」は今の構成で良いと思うけど、「赤い靴」はゆうきあたりが歌ってくれても良かったのになー。

……声も聴きたい、ダンスも観たい。
時間は限られているというのに、ファンというのは我がままで欲張りなものなんです……。



とりあえず、こんなところで。
場面ごとの感想は、また後日アップします♪




宝塚バウホールにて、月組公演「Dancing Heroes!」初日を観劇してまいりました!


いや〜、まずは、騒然とした客席にびっくり。
園加のダンスパフォーマンスを、みんな待っていたんだなあ、と改めて実感しました(^_^)。


そうこうしているうちに、越乃組長を先頭にドラマシティ組が入場。
騒然とした客席はさらに盛り上がって……

園加の開演アナウンスで爆発!

拍手喝采、指笛に声に……あんなに賑やかな客席は、日本では滅多に体験できないような気がします。


と言いつつ、ここまでは比較的(周りに比べれば)落ち着いて観ていた猫だったのですが。

緞帳の奥から聞こえてきた音楽に、完全にノックアウトされました。

「ファンシーダンス」より、「アイワナダンス(チャンピオン)」の場面の音楽ですよアナタ!

ほんとに倒れましたわ。


園加が月に来てくれて、最初のショーだったんですよね、あれ。
祐飛さん、みりおくん、みっしょん(美翔かずき)、宇月(颯)、(彩星)りおん(男役)。この5人がオーディションを受けて、何故か祐飛さんが園加に選ばれる……
「踊れるのと見てわかるのは違うのね!」と納得するしかなかった場面。

いやー、懐かしすぎる。


…これで泣いてしまったので、一幕は最後の大太鼓まで記憶がありません(滝汗)

とりあえず、宇月くんは笑顔でガツガツ踊っているのが一番素敵!
まんちゃん(貴千碧)はちょっとスカして、
みづきちゃん(瑞羽奏都)は思いっきりかっこつけて。
いやぁん、みんなかっこいい(はぁと)。

からんちゃん(千海華蘭)の身体能力はすごいなあ。

ゆうき(煌月爽矢)がすごく正統派な男役ダンスでびっくりした。

星輝(つばさ)さんは、メンバーの中ではみづきちゃんとツインタワーな感じなんですが、動きが柔らかくて良いなあ。

天翔(りいら)さんは相変わらずパキパキした小気味良い動きが素敵。
そして、愛希(れいか)さんはすごく素直に踊ってて好感度高いんだけど、女役のインパクトがでかかった。美人だけど、宇月くんと組むにはちょっと大きい……よね(;_;)


男役はそんなところでしょうか。
いい加減長いので、娘役についてはまた後日。




二幕は「DANCERS」。
様々なダンスを踊りまくり、バウの舞台を狭そうに躍りまくる18人。

いやはや、幸せな時間でした。本当に。


一番好きなのは、BOYさん振付の喪服の場面かな。
めちゃくちゃ良かった。

そしてもちろん、ラストの園加のソロダンス。
観ているうちに身体がアツくなって、あたしはこれを観にきたのよ!と思いました。



ちなみに、あの場面のカゲソロ(「奇跡」byさだまさし)って、宇月くんですよね……?
宇月くんの声に聴こえるんですが。

でも、すぐに全員で客席登場なんですよね。まして、宇月くんは下手先頭。歌が止まったらけっこうすぐ出てきてしまうので、その時間はロビーで待機しているはずなんだけど。 ……まさか、ロビーで歌ってるってことないですよね……?
全員客席から登場なので、録音かな?とも思うのですが。どうなんでしょう。誰か、真相をご存じの方、ぜひぜひ教えてください!!

【コメントで教えていただきました。影ソロはやっぱり宇月くんで間違いないそうです。私の耳がおかしくなったんじゃなくて良かった汗】
【それも、録音じゃなくて生で歌っていらっしゃって、歌い終わったらダッシュされているそうです。すごい!!】



宇月ファン的には、とにかく三木さんらしく、使う人は最初から最後まで出づっぱり。常に園加の隣で、あるいは後ろで、ひたすら踊って、歌って、また躍って、、

あーもう、ホントに幸せでした(*^o^*)。

一幕の間はソロ歌がいまいちで、調子でも悪いの?と心配したのですが、二幕は声もよく出ていたので、単純に緊張していたのかな。
ダンスはさすがでした。あの腕のしなり具合が好きなんです(告白)



園加ファン的にも、下級生ファン的にも、大満足だったのではないでしょうか。

みんなみんな、可愛かったよ!!



だけど(T_T)
…やっぱり、みっぽーに出て欲しかったよおおお(;_;)。
どーして卒業しちゃったのみっぽー涙。


そんな嘆きはありつつも。

身体を酷使する大変な作品ですが、千秋楽まで全員怪我のないよう、そして病気も寄り付かないよう、心から祈っています。



月組東宝劇場公演、千秋楽おめでとうございます!

そして、美鳳あやちゃん、天野ほたるさん、
ご卒業本当におめでとうございます!!


二年前の11月16日にらぎちゃん(柊巴)を見送って、今度はみっぽーとほたる。
あのときも雪組公演と花組ドラマシティ公演「銀ちゃんの恋」が被って大変だったなあ……なんて思い出したりしつつ、愛してやまない月組85期二人のお見送りに行ってまいりました。


早起きして行った甲斐があって、入りもちゃんと間にあいました♪
ほたこは白いファーのついたコートに白いワンピだったかな。めっちゃ綺麗で、微笑みがやわらかーい感じ。
なんか、幸せそうでした(^ ^)。


みっぽーは、生成りっぽい白のポンチョに白のワンピ。あのワンピは大劇場の楽と同じらしい。もしかして、白はあれ一枚しか持っていないんじゃないか?(^ ^)。
靴にも白いファーがついていて、本当に本当に可愛かった(T T)。
ファンの掛け声に、「うむ!」みたいな感じでうなずいていたのがみっぽーらしい。



午前の部は特に何事もなく。
前回観てから少し間があいていたので、結構いろいろ変っているのがわかりました。みんな、日々芝居を磨いて今日を迎えたんだなあ、という感じ。
そんな中でも、みっぽーを芯にしたロマチームのまとまりのエネルギーが凄くなっていて、それを受け止めてきちんと返すシュテルクのきりやんが、また巨きくなったような気がしました。
面白いなあ、この組。そう思うことができて、とても嬉しい。



千秋楽は、お芝居は特にアドリブは無かった……かな?
カルネロの
「両親の顔から(娘の顔を)推測するんだ」
みたいな台詞を受けて、シュテルクがゆうちゃんさん(汝鳥伶)とほたこを視る場面、ゆうちゃんさんとほたこが歌舞伎の見得切りみたいなことをしていたのがめっちゃ受けました。いい間合いだった!!
みっぽーがらみのアドリブは、特に無かったと思います。ただ、「領民たち」がシュテルクをじっと見つめながら歌う場面で、彼らの視線がちょっとずれて、隣に立つツィプラに向かってないか?みたいなところがあちこちにあったような気がしたのですが、、、、たぶん、気のせいだよね?(^ ^)


ショーは、みっぽーとほたこがプロローグから胸に花をつけてでてきやがりました。
宙組だとほとんど全場面花をつけて出てきたりするのであまり驚かないんですけど、月組ではフィナーレ以外はつけないのが恒例だったので、本当に目を疑いました(^ ^;
二人とも白い小さな花で、同じ花ではないんだけどなんとなくお揃い感があってとても綺麗でした。後で聞いた話によると、昨日ご覧になっていた久城彬さんがつけていってくれたお花だそうで、ほたこもみっぽーも知らなかったらしいです。
いや~~、素敵なサプライズですよね(感涙)。お二人とも、嬉しかったでしょうねぇ……。

そんなことがあったせいか、ショーは最初から組子全員飛ばしまくり!!でした。
凄かった。もう、プロローグが終わってきりやさんのソロになっても全然テンションが下がらなくて、そのままの勢いでフィナーレまで突入!!という感じ。
あっという間の1時間でした。

ヴァイラの場面、みっぽーの胸には紫(?)の大きな蘭(カトレア?)。ほたこの胸には、薄いサーモンピンクの、あれはなんていう花だろう……なんかころんとした感じの可愛らしいお花でした。お二人それぞれに良く似合う、いい選択だったと思います。
パレードのオレンジの衣装の花は、みっぽーは胸元を全部覆うように小さな白薔薇(?)をたくさん敷き詰めたような感じの、おおぶりな飾り。ほたこは小さな紅薔薇を胸半分に。こちらも、どなたが選んだのかわかりませんがとても二人に似合っていました。


二人ともパレードは最後まで参加して、緞帳が降りるまでずっと笑顔で手を振っていました。あれっ?銀橋に出ないで抜ける人もいるのに、何が違うんだろう?組長さんの話す時間……?
てっきりパレードの最後はいないと思って、午前公演に観尽くしたつもりだったのに(^ ^)、結局また最後まで魅入ってしまいました。



最近の千秋楽は、組長さんがお話しながら、緞帳にそれまでの舞台映像みたいなのを流してくれるんですね。すごい懐かしい映像ばかりで、めちゃめちゃ泣けました。
二人ともそれぞれに「思い出の役」「思い出の作品」みたいなのをあげるんですが、ほたこの厳選ぶりとみっぽーの「全部あげとけ」ぶりのギャップがすごくて、同期で同期間舞台に立っていたとは思えない感じでした。
いやー、二人ともホント、それぞれに個性的で、可愛いなあ……。



ほたこのご挨拶は、シンプルイズベスト!という感じ。短くまとめた挨拶の中に万感がこもっていて、いい12年だったんだな、と思いました。
笑顔がまっすぐで、綺麗で、華やかで。
美女といえばほたるだった、ここ数年の月組。ほたるが卒業して、これから『美女』を誰がやるんだろう……と思いながら。

猫にとってほたこの最大の当たり役は、麗しのヒポリタ(二人の貴公子)……かなあ。他にもいろいろ印象的な役がたくさんあったんですが、一番に思い出すのはそれでしょうか。それにしてもあの公演のビジュアル偏差値の高さは異常だったなああ(しみじみ)。あんなことは二度とできるまい。



みっぽーのご挨拶は、、、CSでみた大劇場の挨拶の男前ぶりとはうってかわった、、、なんていうのか、素晴らしいご挨拶でした。
もう、泣いた泣いた。あのみっぽーが、ちょっと上擦ったような細い声で喋りだしただけでも泣けるのに、「幸せでした」とか「ありがとう」なんて言われた日には……。
泣きすぎて記憶が飛んでいるので詳しくはニュース待ちですが、とにかく可愛かったです。っていうか、どんだけ頭小さいんだあの人(←そこ?)



ほたことみっぽーにお花を渡すという大役を終えたもりえちゃん(青樹泉)の、ホッとしたような、今にも泣き出したそうな、でも大きく包み込んでくれているような、そんな複雑な微笑みにも、ちょっとヤラれました。
そして、えぐえぐ泣いていそうな感じの園加がめっちゃ可愛かった(はぁと)。





出は、待っている間にいきなり雨が降り出して死ぬほどびっくりしましたが、すぐに止んでくれてよかったです。みんなが出るときは、雨上がりの澄んだ空気で、卒業生の笑顔がとても綺麗に見えました。



泣きすぎて、というか、泣くのを我慢しすぎて頭痛を起こしてしまいましたが、
いい千秋楽で、素敵な楽屋出でした。

あなたたちの、舞台にかけた情熱を、愛していました。
素敵な夢をありがとう。

本当に、心から。




これからのご活躍を、祈っています。



月組東宝新人公演「ジプシー男爵」。

CSニュースにやっと流れましたー!
新公が木曜日になってから、ニュースで流れるのが週明けになってしまって、待ち遠しいんですよね。
ああ、としちゃん大好きだ(*^ ^*)。あの中途半端な長髪がよく似合ってる♪ 美形に見えるのは贔屓目だとしても、本当に表情豊かで可愛い。役に入っているときのパワフルなエネルギーと、挨拶のときのいっぱいいっぱいな目の泳ぎっぷりの落差が、めっちゃツボです(^ ^)。

今日のニュースは、新公ともちつきまつりと、月組大特集!でしたね。
いやー、月組もみんな可愛いなあ~(結局それですか)



それでは、新人公演について。



■ホモナイ伯爵(青樹泉)鳳月杏
プロローグが終わって、本舞台のセンターでコーラスの芯になるホモナイ伯爵。
前回のデュハーストもクール&シャープだったちなつちゃん。今回も、本役のもりえちゃんよりだいぶクールな役作りで、うろうろ動き回るシュテルクを、さりげなく手の届くところで放し飼い(?)にしているところがとっても格好良かったです。
そこからえんえんと間があいて、……次に登場するのが「宝石のワルツ」の後、というのは、本当に本当に大変なんだなあ、と、しみじみと思いました。銀橋ソロの最初のワンフレーズは、微妙に腹に力が入ってない感じがありました。舞台度胸のある人だと思うんですが……。

長身&スタイル抜群で、軍服が本当によく似合ってました。本公演ラストと同じ軍服ですが、やっぱり立ち位置が違うと違って見えるなあ、と。
「野郎ども!」で始まるもりえちゃんの演説はとても好きなんですが、新公では、最初のうちはお上品に話していて、最後の最後にぶっとばしてくれた演説も、とても良かったです。それにしても滑舌のいいひとだ!!



■カルネロ伯爵(越乃リュウ)響れおな
わざと母音を強調して、ちょっと朴訥な喋り方を意識した役づくり。芝居巧者のひびきちらしい、とても温かなキャラクターで、シュテルクのことを心配する気持ちがとても伝わってきました。仲の良い同期のお二人、がっつり組んで芝居しているのを観るのが、とても楽しいです♪
としちゃんがCSニュースのインタビューで「同期と一緒の場面は、何も言わなくても判ってくれて…」みたいな話をした後に流れた映像が、まさにこのカルネロ伯爵とのやり取りの場面だったんですよねー。ひびきちのことだけを話していたわけではないのですが、舞台を観ていてもすごく納得できました。

本役のナホちゃんは割と小物タイプというか(^ ^)自分の仕事には真剣に取り組むんだけどそのやり方は若干子供っぽくて「我が道をいく」タイプみたいな感じなんですが、ひびきちのカルネロ伯爵は、すごく生真面目な田舎者で、自分のお役目に誇りを持っている人なのかなと思いました。そしてその分、「仕分け」と言われたときの落ち込みが可愛かった(^ ^)。
そして、今までの人生を糞真面目に生きてきたぶん、シュテルクと出会って、彼のパワーと“真っ直ぐ”さに憧れている部分っていうのも、すごくストレートに伝わってきて、とても素敵な人だな、と思いました♪



■マリア・テレジア(花瀬みずか)彩星りおん
威厳に満ちた、でも、とてもお茶目な女帝陛下でした。
シュテルクの「幼い頃からみなしご稼業」の歌の後の壇から降りるとき、自分の脚で階段を下りてくるのではなく、貴族たちに抱えられてひょいっと降りてきたのはびっくりでした。
会話のテンポも闊達で、シュテルクとも息の合った会話が出来ていて、とてもよかったです。ああいう自由さが、この物語の「マリア・テレジア」には必要なんだな、と思いました。



■侍従長(一色瑠加)海桐望
ただの賑やかしのようでいて、実は、シュテルクに対抗する「秩序」の象徴なんですよね、この役は。
落ち着いた佇まいと、シュテルクのパワーに巻き込まれてオロオロしているときの可愛らしさの同居が魅力的で、とても良かったと思います。独特の風貌が役に合ってましたね!これからのご活躍を楽しみにしています。



■動物たち
玲実くれあ、白雪さち花、紗那ゆずは、晴音アキ
えーっと、すずな→くれよん、ひまりん→さち花、ゆりあ→ゆずは、羽咲→晴音、、、要は香盤順、ってことですね。
本公演とは動き(ダンスとしての動きも、貴族たちとの絡みも)がだいぶ違うような気がしたのですが、あまり確信がありません(^ ^;ゞ。本公演のメンバーよりストレートなダンサーが揃っていて、ダンスシーンとして面白かったです。



■妖精たち
風凛水花、真凛カンナ、都月みあ、楓ゆき、咲妃みゆ、桜奈あい
研1さんが二人も入っていて、びっくり。あの鬘とくるくる回りっぱなしの振付なので誰が誰やら(^ ^;ゞでしたが、、、みなさん綺麗に踊っていたと思います。
……すみません、たぶんシュテルクを観ていたんだと思います、私(滝汗)。



■貴族
使用人(男)以外はほとんど入っていたのかな?
篁祐希くんがこれと「ジプシーの男」だけだったんですね。本公演の使用人も、相変わらず表情豊かで一生懸命で……スタイルもだいぶ磨かれてきて格好良くなってきたのになー。
また次に期待したいと思います。



■貴婦人
こちらはダンサーが動物たちや妖精たちに取られているので、使用人(女)も総動員。まあ、オトカーのソロから始まってまるっと一場面あるから、早変りはそんんなに大変じゃないのかもしれませんが。
咲希あかねちゃんの輝くような美しさ。舞乃ゆかちゃんはホントに可愛い。都月みあちゃんも、本当に可愛くなったなあ~~。そしてちょっとふっくらした真愛涼歌ちゃんが、芳醇な美貌の姫君って感じで、とても素敵でした。




こんなところでしょうか。

とにかく、明るくて真っ直ぐでパワーに満ちた、エネルギッシュな良い新人公演でした。
久しぶりに、花組新公の出来を抜いたかも(^ ^)。
主演のファンだから、というのもあるかもしれませんが、やっぱり、上から下まで実力のバランスが取れていたのと、一人ひとりが「自分ならでは」の役づくりを工夫していたことの積み重ねが、新人公演としての完成度を高めていたのではないかと思います。

個性的なメンバーをまとめあげて、ちゃんと板に載せてくれた上田さんには、心からの感謝を!あああ、どこまでが演出指示で、どこからが演者の発想なのか、教えてくださいぃ~~。




月組東宝新人公演「ジプシー男爵」。
今日は、バリンカイに忠誠を誓うメンバーを。


■ザッフィ(蒼乃夕妃)花陽みら
初ヒロイン、本当におめでとう!
「ホフマン物語」の機械人形オランピアでデビューした93期。歌も踊りも芝居もできる実力派で、大事に育てられてきたヒロイン候補。
今回は「ハムレット」でも兄妹で組んだ宇月くんとのコンビで、とても息があっていて良かったと思います。歌の相性はもちろんバッチリ!だし、デュエットダンスも見ごたえあって、とても良かったと思います。としちゃんがコケてびっくりしただろう、しっかりと踊りつづけてくれたしね(^ ^)。緊張しぃなとしちゃんをしっかりと支えてくれた舞台度胸に、とにかく感心!いたしました。
私はまりもちゃんが大好きなので、細かい芝居の解釈の違い(「でも嫌じゃありません!」とか)が気になった部分もあったのですが、「スカーレット・ピンパーネル」のマリーで見せてくれた幼い(不器用な?)包容力が、ザッフィにもとても良く合っていたと思います。としちゃんのシュテルクもすごく不器用な感じがして、本当にお似合いな二人だな、と(^ ^)。

一番最初のソロ歌で、舞台に出てくる前の“どこからともなく聴こえてくる”ソプラノの柔らかさと安定感は抜群で、思わずキョロキョロと左右を見回して、歌を求めて丘を駆け上がるシュテルクの気持ちがすごく素直に伝わってきました。
としちゃんの最初で最後の新公主演の相手役が、みくちゃんで良かった。可愛いザッフィ、ホントにありがとうございました(^ ^)。



■パリ(龍真咲)煌月爽矢
観る前に想像していたよりずっと良かったです。歌の声がまさおに良く似ていて、びっくりしました。元々の声はそんなに似ていないと思うので、意識してやっていたんでしょうね、きっと。
パリという役は、物語のすべての矛盾を一身に背負った役なので(^ ^)、まじめなゆうきくんは苦労したんじゃないかと思います。まさおは、ある意味天然というか(汗)、作品内における役割、みたいなものをすべて吹っ飛ばして存在することができる人なのですが、ゆうきくんはそういうタイプではないんじゃないかなー、と。
本公演と違って、新人公演はパリ役を無理やり二番手役に持ち上げた感じはしなかった(正直、演出として何が違っていたのか明解に指摘することはできないのですが)ので、あまり不自然な感じはせず、パリという『人物像』には本公演にはない一貫性というか、リアル感があったのですが、その分、役としては小さくまとまってしまったような気がしました。
……いや、あれはあれで、正解だと思うんですけどね。
それでも、「俺はジプシー男爵」後半の、シュテルクたちとジュパンたちの言い争いを段上で見守っているときの芝居は、その場に出ている意味をあまり感じなかった、かな……。台詞が無い時の存在感の出し方っていうのは、難しいですよね。

それにしても。新人公演を観てあらためて思ったんですが、あのパリの銀橋ソロって、物語として矛盾してないか?まさおの色っぽい声にはよく合ったメロディラインだとは思うんですけど、内容的にもう少し、「ハンガリー人がすべて悪いんじゃないことは判ってる。なのに、憎しみが止められなくて苦しい」みたいな歌だったら良かったのに、と思ったんですけどどうなんでしょう。



■ツィプラ(美鳳あや)琴音和葉
みっぽーの役を連続で演じてくれているちびあず。台詞の声がみっぽーに似ていて、男前で格好良くて、すっかり惚れ直しました(*^ ^*)。いやはや格好良かったよー(はぁと)。
物語を動かすキーとなる人物で、みっぽーが最後にこれだけの芝居をさせてもらって凄く嬉しかったのですが、ちびあずも最後の新公でこれだけの大役をやりきってくれて、すごく嬉しいです。
新公卒業して、しばらくはなかなか役がつかないかもしれませんが、どうぞ末永く、月組の芝居をよろしくお願いいたします。



■トボル(桐生園加)貴千碧
■フローリカ(憧花ゆりの)玲実くれあ
91期のまんちゃんと90期のくれよん。ダンサーな二人なのに、あまりダンスでの見せ場がないのが残念でした。いや、でも、「対決」で最初に踊りだすところとか、格好良かったんですけどね。
まんちゃんは、園加よりだいぶ寡黙で渋い感じにつくっていたと思います。くれよんも優しいけれども強い、佳い女っぷりで、シュテルクへのひたむきな忠誠心がすごく出ていました。
びっくりしたのは、本公演でとしちゃん(タラフ)がやっているシュテルクとの血の契りの場面をトボルがやっていたこと。いやー、やっぱりそうだよね、本来はそうあるべきだよね!と思いつつ、、、、まんちゃんのソロには思い切り手に汗を握っちゃいました(汗)。



■ヴィオルカ(愛希れいか)晴音アキ
んー、二作品連続で同期の愛希さんのところに入っているので、たぶん娘役としてはホープなんだと思うのですが。……男の子だった前回はある程度仕方ないかな、と思っていたんですけど、今回は、本来男役である愛希さんに、娘役として見た目も芝居も負けていたのが残念でした。せっかくのチャンスなんだから、もっともっとがんばってほしい!!と思います。



■ヨシュカ(光月るう)瑞羽奏都
事前にプログラムを見ていなかったので(というか、表紙のとしちゃんの写真に見惚れているうちに始まってしまった……莫迦すぎる自分)、誰が誰だかわからなかったんですが。本公演とはだいぶ立ち位置も違っていたし。
でも、とりあえず対決シーンのダンスが格好よくて、さすが!と思いました。みづきちゃん、これで卒業かあ。芝居ができないわけでもないのに(確かにもっと巧い人が多いのは否定しないが)、最後まで役がつかなかったなあ(T T)。「エリザベート」月組版(初演)で、研1でいきなり本公演黒天使で、鳥にも入っていたのが懐かしい。

■ディガ(綾月せり)千海華蘭
華蘭ちゃん、「スカーレット・ピンパーネル」くらいからキャラが変わってきたような気がするんですが、気のせいでしょうか。
芝居は前から巧かったけど、随分男臭くなってきたなあ、と。新公とは直接関係ないんですが、今回の公演、ショーの兵士のところ(月の輝く城)の邪悪な笑顔に毎回魅入られています(*^ ^*)。良い顔するようになったなあ~!

■カイ(煌月爽矢)貴澄隼人
割と生真面目な台詞を青臭くに語る、ゆうきくん宛書きの(^ ^)役。同期の貴澄くんは、さりげなく穏やかに“壮大な夢”を語ってくれて、みんなが同時に同じ夢を視てるな、と思うことができました。これはカイ個人の問題ではなく、周りの反応の問題なんですが、東宝に来てから、この場面が本公演はちょっと流し気味になっているような気がするので、新公の間は良かったな、と思います。

■ビハリ(紫門ゆりや)星輝つばさ
こちらもとぼけた味が可愛い、ゆりやんに宛書きの役。あののんびりとした口調は、なかなか真似の出来るものじゃないんだな、と思いました。星輝くんは違った意味で落ち着いた感じで、それはそれで良かったです。

■タラフ(宇月颯)隼海惺
最大の見せ場である血の契り~ソロ歌をトボルに取られてしまいましたが、ダンスシーンはとしちゃんのところに入っていたと思います(たぶん)。宝石のワルツの場面は、どこから台詞を言っているのかわからなかった(汗)。ごめんなさい。としちゃんって一言台詞が苦手なタイプなので、よく声がひっくりかえっているんですが、落ち着いて喋れていたと思います。

■ヒスニ(珠城りょう)朝美絢
「宝石のワルツ」の場面で、本公演でとしちゃんがいる段上の穴倉の前にいたので、てっきり彼女がタラフなんだと思いこんでいたら、別のところから声が聞こえたんでびっくりしました(^ ^)。衣装もたまきちの衣装じゃなくて(たしか星輝くんが着ていたような?あれはやっぱり、長身な人専用なんですね)タラフたちと同じダンサーチームの衣装だったので、てっきり……(涙)。
同期の楓ゆきちゃんに突っ込む役なので、遠慮なくど突きあっていて、とても可愛かったです。
どうにもこうにも容姿が好みど真ん中なので、ついつい注目してしまうのですが、、、学年の割には使ってもらっている、のかな?(*^ ^*)最初のウィーン宮廷にも貴族で出ている(仲間たちほぼ全員)んですが、ちょこまかと動いてて可愛かったです♪

■ミレーラ(美夢ひまり)白雪さち花
仲間たちの苦難を語る重要な台詞を喋る役ですが、良い声でした!歌手なのはよく知っていたんですが、台詞も良いです。髪形も工夫して、綺麗でした。

■シムザ(羽咲まな)舞乃ゆか
いつも可愛いゆかちゃんですが、今回はちょっと男前な感じでした。黒塗りがシャープで似合ってる♪♪

■ツィンカ(琴音和葉)真凜カンナ
「ちっぽけなオトコだねぇ」という台詞の蓮っ葉な感じが、ちびあずとはまた全然違ってて面白かったです。
ファニーフェースだけど、表情豊かで可愛くて、、、良い子だなあ♪

■ナディア(萌花ゆりあ)紗那ゆずは
「俺はジプシー男爵」での
「生まれたときからこんな扱いですから、慣れていますよ」
という台詞は、割台詞のひとつにすぎないようで、すごく重要な台詞なんですよね。これを受けたシュテルクが、激高して「慣れるな!」と怒鳴るところから物語の最大の山場を迎えるんだし、それを聞いたパリが心を決める、大事なきっかけになる訳ですから。
それを引きだすためにも、ナディアの台詞はすごく重要だと思うんですが、、、
本役のゆりあちゃんがさりげなく、何の気負いもなく(当たり前のことのように)言う台詞を、ゆずはちゃんは吐き捨てるように言っていたのが印象的でした。それって、シュテルクの怒りの意味が違ってくるよね?と思って。
「当たり前のこと」として「事実」を言ったら、『怒られた』ので吃驚して、それから納得する…というのが本公演の流れなら、
「不愉快なことだけど事実だから仕方ない」ことを告げたら、『同じ怒りを共有してくれた』ので共感する……というのが新公の流れだったような気がします。一瞬のことなんですけど、全然違ってて面白いな、と思いました。
これまた、ゆずはちゃんが変えたのか、としちゃんが変えたのか、演出指示なのか……いずれにしても、興味深い変更だったと思います。(とか言いつつ、私の考えすぎのような気もしないでもない)(とりあえず、ゆずはちゃんが大好きだ!ってことです)(え?)

■ロミカ(花陽みら)楓ゆき
「スカーレット・ピンパーネル」でも恋人たちに入っていた可愛子ちゃん。本公演の凱旋行進で、最初に「帰ってきたわ!」と呼ばわるのも楓さんですよね。台詞も危なげなく、すごく興奮した感じで喋っていたのが可愛かったです。としちゃんがロミカの方をみて優しく頷いていたのが可愛かった♪



ジプシーさんたちは、常に(!)シュテルクと一緒に出てくるので、全然チェックできていません(泣)。台詞の無い方々についてのコメントは、いろいろ書きたいこともあるんですが、今回は遠慮させていただきます。ごめんなさい。
……どんだけとしちゃんファンなんだ、私(- -;ゞ



月組東宝新人公演「ジプシー男爵」。

主演の宇月くんについては先日叫んだので、あとは順番に。
……まずは、ジュパン家の人々から。


■オトカー(明日海りお)紫門ゆりや
いやはや。文句なく、可愛い!!
可愛くて、気が弱くて、なのに愛に溢れていて……いやはや、本当に良かったです。ひょっとしたら、本役のみりおくんよりはまり役だったかも(^ ^)。歌も危なげなかったし、すごくキラキラと輝いていたと思います。前回ショーヴランで苦しんだ甲斐があったなー!、と思いました。
やっぱり私、ゆりやんのお芝居、好きだなあ(はぁと)。感情の表現がまっすぐなんですよね。アルゼナが好きだ!という想いがストレートで、思わず観ていて照れてしまった(*^ ^*)。
としちゃん(宇月颯)のシュテルクもリアルに中学生男子って感じでしたけど、ゆりやんのオトカーも同じくらいに見えて、妙にバランスが良いなあと思いました。個人的に、としちゃんとゆりやんの並びが大好きなので、なんか嬉しい。(ロベスピエールとショーヴランは相当にツボでした笑)

「生意気盛り」な感じも凄く可愛くて、「豚飼いの王様」のラスト、ニヤニヤしながらシュテルクに荷物を渡して、ふいっとハケテいくときの軽やかなスキップとか、「俺はジプシー男爵」のラストの大コーラスでのがんばりっぷりとか、本当に隅から隅まで可愛かったです!(真顔)



■ジュパン(汝鳥伶)珠城りょう
今回の新公で、主演の次に注目を集めたキャストだったのではないかと思います。
研3にして「スカーレット・ピンパーネル」で初主演を成功させ、話題を浚った逸材。今回は専科の汝鳥さんの役ということで、どんなアプローチでくるのかと思ったら………
めっちゃ二枚目なんですけど。

とりあえずは、上田さんの演出指示なのか、たまきちの発想なのかが凄く知りたい(汗)。
……でも、上田さんの過去の実績を考えると、彼女の指示ではないような気がするんですよね。彼女の実績として私が認識しているのは「Paradise Prince」と「My Dear New Orleans」の新人公演演出なんですが、どちらも割に「手堅い」というか、演出面はあまりいじらずに、実力のある役者には実力をそのまま発揮させ、つたない子も、あまりフォローせずにそのままイタに乗っけていた印象がありまして。
ただ、今回は脚本(台詞の割り振りや台詞そのものを変えた部分も)も演出(出入りの上手・下手とか、並びとか)もかなりいじっていたので、今までは本公演の演出である植田景子さんが締めていたのかな?と思ったりもしました。今回は谷さんで、あんまり新人公演に口を出しそうなイメージではないので(^ ^;

まあ、その演出変更の意図はともかくとして。
いろんな意味で「うまいなー!」と思いました。たまきちに汝鳥さんみたいにやれ、と言われても無理だろうし、変えるとしたらああなるのかな、と。たまきち自身の本公演の役が「気は優しくて力持ち」っぽい感じなのですが、ジュパンは結構したたかで強欲な芝居ができていました。それなりに悪気はあるんだけど『根っからの悪人』ではない、というあたりが絶妙なバランスで、好きだなあ。
長身にがっしりした体つきは、男役として大きな武器ですよね。「ラスト・プレイ」のムーア、「ハムレット」のレアティーズ、「スカーレット・ピンパーネル」のパーシーとハル、そして「ジプシー男爵」のジュパン。なかなかバラエティに富んだ役柄を毎回やらせてもらっているな、と思います。姿勢も仕草もすごく男臭くなって、この一年間の成長ぶりに目を瞠りました。
その調子で順調に成長してくれーーー!!



■ヨランダ(天野ほたる)咲希あかね
月組の誇る美女の最後の役を演じるちゅーちゃんは、本役さんに負けず劣らず美しく、華やかで、そして、気風が良かったです(^ ^)。
いやー、月娘だなあ(^ ^)。
あの美貌とスタイルと芝居力。「夢の浮橋」の(城咲)あいちゃんの役もとっても良かったし、中日も素晴らしかったし……もっと色んな役がついてもいい人だと思っています。来年は新公最上級生。どうなるのかなあ(期待)。

長身のたまきちとの並びもきれいで、夫を愛しつつ財布の紐はしっかりと握っている肝っ玉母さん、という役作りが新鮮でした。見た目は大人っぽいけど声が可愛らしいので少女もできる、というあたりはあいちゃんと似てるかな?「あんたぁ…」と言いながら肩を揺さぶったり、顔に手をあてたり…という仕草の一つ一つがとってもキュートで、ホントに可愛かった♪



■クニグンダ(妃鳳こころ)真愛涼歌
■マルギット(夏月都)風凛水花
■アルゼナ(彩星りおん)愛風ゆめ
美男美女のカップルから生まれた三人姉妹。
本役よりも役割が明確になって、わかりやすくなっていたと思います。
私のお気に入りの真愛涼歌ちゃんは、今回公演でだいぶふっくらとしてしまって(涙)、可愛いんだけど肌の露出が大きくなるとドキドキしてしまうのですが…(^ ^;ゞ、そのおかげか(?)歌は前よりさらに良くなっていたと思います。まろやかな、柔らかく響く可愛らしい声。大好きだー!ちなみに、「自慢は身体よ」っていうのは……その豊満さってことですか?(^ ^;
元々表情豊かで可愛らしい人ですが、今回はお化粧も髪形もちょっと落ち着いた感じに作りこんでいて、「美人だけど適齢期はだいぶ前に過ぎました」的な感じがストレートに伝わりました(^ ^)。そして、それゆえに焦っている感じも直球!で、最初に出てきた時からヤル気満々なところがめっちゃ可愛かったです。やっぱり芝居上手だなー♪

風凛さんは、美人なんだけど大きなそばかす(ほくろ?)を頬に描いて、いわゆるお約束的な「ブスメイク」。歌はあんまり聴いたことがなかったような気がしますが、聴きやすいなめらかな声ですね。
お見合いの席が壊れたあと、荷物をもってうろうろしているシュテルクを、姉と二人でおろおろしながらドア前で見守って、
「どうしましょう。怒っているわ」
「もう、アルゼナったら余計なことを」
「ああ、行ってしまう!お姉さま、声をかけないと」
「あなたがおやりなさいマルギット」
「そんな…」
みたいな小芝居(たぶん)を暗転してからもセットが降りるまでずーーーーっとやっていたのが、とってもツボでした(^ ^)

アルゼナのゆめちゃんは、本領発揮!の美しさ。輝くような若さと美貌で、これなら確かに、アルゼナ一人自信満々に「シュテルクが指名するのは私に決まってる!」みたいな態度をとるのも当たり前かと納得しました(^ ^)。姉妹三人のバランスが完璧だったのが、公演全体のポイントも高めていたような気がします。
歌は、りおんでも苦戦しているお見合い前の歌はかなり苦しそうでしたが、あとは良かったかな。なんと言っても、キャノン砲の出だしの低音が素晴らしい迫力で、度肝を抜かれました。ゆめちゃんって、あんなに可愛いのにやっぱり月娘なのね……(感心)。

一番感心したのは、ゆりやんとゆめちゃんの美男美女っぷり。背の高さもスタイルのバランスもぴったりの、本当に夢々しいコンビで、うっとりするほど可愛かったです。本公演でも同じ二人でカップルなんですよね。いつもお似合いだなーと思っていたのですが、、、ホント、芝居の方向性も似ているような気がするし、なんといってもデュエットの声質が合ってる。いやー、次はこの二人で主演してほしいです!!(真顔)
リアルに青春真っ只中!という一途さともどかしさがある、本当にお似合いの、可愛い二人でした。



■イシュトバン(星条海斗)輝月ゆうま
注目を集めたのがたまきちのジュパンだったとすれば、実際に観て話題をさらったのはこの輝月さんだったと思います。
少なくとも、私の中では(^ ^)。
いやー、白髪鬘に眉も髭もつけて、大きな身体(たまきちより相当に大きい筈)を二つに折って、小さなおじいさんとして登場してきたときには、噂には聴いていたけどやっぱり驚愕してしまいました……しかも、巧いんだこれがまた!!
たしかに、アプローチとしては面白かったし、徴兵の場面のやり取りは、イシュトバンが老人だからこそ納得できる部分もあり……本公演もマギーでなければこういうアプローチがあったのかな、と思ったりしました(^ ^)。
ラストシーンでカップルで踊るところは、ちゃんとクニグンデが相手してあげていて、ほのぼのと可愛らしいカップルでした♪

しかし、印象に残るおいしい役を、本役以上においしい役に仕上げた実力はさすがです。次にどんな役が回ってくるのか、とっても楽しみ!(サン・シール侯爵で聴かせた美声も、また聴きたいです!)



■船頭(研ルイス)有瀬そう
船頭さんの見せ場は、登場のソロだとずっと思っていました。
たしかに、有瀬くんもとっても美声で、ソロも素晴らしかったんですが。
……新人公演の船頭さんで一番印象的だったのは、徴兵の場面で、ホモナイ伯爵のちなつちゃん(鳳月杏)が
「軽騎兵は女にモテモテだ!」
と言った後の行動、ですね。
本公演では、すっかりその気になった研ちゃんが「ほらほーい」って言いながら徴兵に応じる、という、割と唐突なキャラになっているんですが、有瀬くんはもう少し考え深かった(^ ^)。「女にモテモテだ!」って言われて、一瞬ニマっと笑って……でも、「いや、いかん、戦場に行くなんてとんでもない!」って考え直すんですよね。なのに、その一瞬の逡巡をホモナイ伯爵に見抜かれて、「ん?」という感じで再度呼びかけられる。
「えっ!?わたし?いやいや、まさかまさか、行きませんよ~!」
みたいな感じで断るんだけど、周りの使用人たちにも推されて、行かざるをえない感じになり、
「入隊、する、、、、ぞ~~(がっくり肩を落として、小さな声で)ほらほー……
といやいやながら言う……みたいな感じになっていました。


イシュトバンといい、船頭さんといい、脚本的には何も変えていないのに、全然キャラクターが違う人たちは、上田さんの演出指示なのか、本人たちから出てきたアイディアなのか、それがすごく知りたいです。
結構他にも違うことをしていた人がたくさんいたんですよね、今回は。で、それが意外と脚本の粗を埋めていた部分があったりして(外した部分もありますが)。どっちから出てきた解釈なんだろう?と思ったのでした。
全部上田さんの指示だったんだとしたら、よく頑張ったなーと思うし、
役者たちから出てきたアイディアを生かして積み上げたんだとしたら、、、植田景子さんと上田さんって真逆のタイプなのかも、と。植田さんは自分の作りたいイメージが先にあって、そこに役者を当てはめていくタイプの演出家なので。
今回、谷作品の新公演出を任されたのは、上田さんにとってはチャンスだったのかもしれないな、と思います。
……まあ、実力派の上級生が主演を張った新人公演を上田さんが演出しているのを観るのは初めてなので、本公演の演出家のタイプ以前に、役者たちの実力に対する信頼感という違いが大きいのかもしれませんが(上田さんの最大の課題は、実力的に課題のあるスターのフォロー&引き上げ力だと思っているので)。



■使用人(男)輝城みつる、翔我つばき、美泉儷、麗奈ゆう、優ひかる、夢奈瑠音、蒼矢朋季、颯希有翔
93期二人、94期一人、95期二人、96期三人。本公演より人数は減るに違いない!と思っていたのですが、同じでしたね。衣装の違う二人もちゃんといましたが、香盤どおり、天翔→蒼矢、朝美→颯希だったのかなあ?この二人は軽騎兵もやっていた筈なんですが、判りませんでした。
「オトカー!宝石が見つかったのか!?」と叫んで飛び出してくるきっしー(彩央寿音)ポジも香盤どおり輝城くん。他の並びも、だいたい香盤順だったと思います。
翔我くんの化粧がまた一段と綺麗になっていて吃驚(@ @)。台詞もしっかりしていて良かったです♪ただ、美人すぎちゃって、男装の麗人っぽく見えてしまったのは役柄的にはどうかと思いました。肌の色が白すぎるのかな。それとも、眉が細くて眉尻を長めに描いていたせいかなあ……。美人も意外なところで苦労しますね(^ ^)。



■使用人(女)華那みかり、凛華もえ、美宙果恋、紫乃加りあ、美里夢乃、叶羽時、茜小夏、桜奈あい
91期一人、93期二人、94期一人、95期一人、96期三人。みんな可愛かったです。
華那さんはさすがの落ち着きっぷり。93期のお二人もキュートで可愛かったです。紫乃加さんも良かったし、美里夢乃ちゃんもすごく可愛かった!
ここまでの5人は冒頭の貴婦人にも本公演共々出ているんですが、、、うーん、ただの「賑やかし」という扱いで、ドレスも立ち位置もみんな一緒だったのはちょっと悔しい。……ドレスは直しをしなくてはならないから、仕方ないのかなあ(T T)。



■豚
豚のぬいぐるみは、本公演と同じものだった……と、思います。汝鳥さんの私物だという噂のいろんな飾りは違っていたような気がしますが、さすがに覚えていないし。
しかし!!凱旋の場面のたまきちは、大きな豚を抱えていました。
本当に巨大なの。抱き枕みたいな巨大な豚。
それを観た瞬間、ぷっと吹き出したのは私だけではないと信じたい。ああ、戦争はそれなりの期間やっていたのね、豚があんなに大きくなるほどに。……そう納得した瞬間、たまきちの角度が変わって、巨大な豚と一緒に、それより二回りくらい小さい豚も抱えていることがわかりました。戦場で子豚まで生まれたのか!!いったいどこで種付けたんだ?さすがは豚飼いの王様!!

……なんというか。
凱旋行進から先は、二匹の豚に気をとられて、あんまり周りを観ていなかったような気がしてきました……。



月組東宝劇場新人公演「ジプシー男爵」を観劇してまいりました(はぁと)


としちゃん(宇月颯)、新人公演初主演、おめでとうございます!!
そしてみくちゃん(花陽みら)、初ヒロイン本当におめでとう~~!!



いやー、幸せな2時間でした。
私ってば、こんなにとしちゃんのファンだったのかー!!と我ながら唖然としたほどに、としちゃんが出ている場面はとしちゃんしか目に入らなくて、、、(涙)
なんだか本当に、びっくり(@ @)。

なので、ごめんなさい。いちおう覚えている限りは書くつもりですが、あんまり細かいところは観ていなかったりするかも(滝汗)。



まずは幕開き。プロローグのデュエットダンス
暗い舞台にスクエアに照明が入り、そして、二人の男女にスポットが当たった……その、瞬間。
……うわっ、ヤバい、と思いました(汗)。
としちゃん、すごい顔してた。緊張してたんだろうなあ。なんていうのかな、真っ白な貌。
そして、それを観た瞬間に、私のテンションもMAXに振りきれましたね。

いやーーー、としちゃんが緊張しぃだっていうのはよく聞いていた話だったんですが、目の当たりにしたのは初めてだったもんで。
本気で手に汗にぎりました……(^ ^;ゞ

それでも、お二人ともダンサーなので、なんとか振りをこなしていたのですが。
としちゃんったら、なんてことない振りの途中でふらっとコケてくれて(汗)。滑ったのか、変り燕尾の裾が絡まったのか、ちょっとよくわからなかったのですが……みていてなんとなく、膝から下がふわふわしてそうな危なっかしい感じがしていたので、転んだこと自体にはそんなに驚かなかったんですけどね。

すごいなあ、と思ったのは、そこから、ですね。

すぐにすっと立ち上がって、目を丸くしながらも振りを続けていたみくちゃんに笑顔で手を差し出して、ごく自然に振りに入り……にこぉっといつもの笑顔が出たあたりで、完全に自分を取り戻してました(^ ^)。
結構、一瞬の出来事だったような気がします。
セットにライトが入って、掛け声をかけるあたりでは、気合が入り過ぎて掛け声がすっぽ抜けてしまったり、けっこういろいろありましたが(^ ^;;;;、その後は一度も崩れることなく「シュテルク・バリンカイ」を生ききった、と思います。


生真面目な優等生、といわれる割には、芝居はエネルギーに満ちて、自由気儘なタイプなんですよね。しっかり役に入りこんだ上で、その場で感じたままに芝居をしているし、話の相手を本当によく視ているな、といつも感心します。
シュテルク・バリンカイ、という、自由気儘な、でもちょっとさびしい一面を持っている男は、予想以上に嵌り役でした。華やかな美貌とかそういうのは持っていない人だけど、小柄な体を一杯に伸ばして、飛んだり跳ねたり、一瞬も止まらない賑やかさと、ふと止まって回りを見渡した時の大きさ、その両方があるのが素敵だな、と。
子供みたいに好奇心旺盛で、小学生男子みたいに無駄に元気で、一生懸命。そんな魅力的な青年バリンカイでした。


朽ち果てた城跡で仲間たちに囲まれたときの、幕が降りる寸前のうるうるした瞳。
今にも、喜びのあまり丘を駆け下りてジュパン家に飛び込んでしまう気持ちがはっきりと伝わってきました。
仲間たちへの愛、そして、ザッフィへの愛。
包容力というよりは、もっと子供っぽい気持ちのように見えましたが、あの役にはそういうのもアリなんだな、と思いました。
キスするときの性急なのに不器用な手つきも好きだ(^ ^)。

全体を通して、リアルに中学生男子みたいなシュテルクと、中学生女子みたいなザッフィというカップルで、ほのぼのと可愛らしかったですね。いやー、ホントにリアルだったわー。としちゃんって、見た目は結構大人っぽい方だと思うんですけど、笑うとホントに可愛いし、表情がくるくる変わって一瞬もとまらない。
君の笑顔に乾杯(*^ ^*)。



ひびきち(響れおな)も、としちゃんも、挨拶は素朴で凄く良かったです。
お芝居で、方言のつよい田舎貴族として朴訥と喋っていたひびきちが、すらすらといつもの柔らかな声で語ってくれた言葉もすごく良かったし、としちゃんの、「とにかく感謝」みたいな、ひたむきな言葉の羅列も、すごく胸に残りました。

あ。でも。としちゃんは、二度目に幕が開いたときの、
「ありがとうございました……」
と消え入るように語尾を濁して、観客をびっくりさせておいて、
「言葉ではあらわしきれないのですが、」
と続けたところが、すごくとしちゃんらしくて、可愛かったです(^ ^)。



新公演出は上田久美子さん。
今までそんなに印象の無かった人ですが、今回は役者に合わせてこまごまと演出を変えていて、全体をすごくリアルなお伽噺に仕上げていたと思います。
トップコンビだけではなくて、全体がすごく可愛くて、そして、リアルだった!!

……でも、本公演と同じ貴婦人役を新公でもやらせる、とか、そういうのはなるべく無しにしましょうよ……。どうしてもそうなってしまうなら、せめてドレスと立ち位置だけでも変えてあげてください(切望)。


月組東宝劇場公演「ジプシー男爵」小ネタ集つづき。


…あ、そのまえに、前回の分に追記(^ ^)。

■第4場 豚飼いの王さま
今日も観劇したのですが、三人娘が登場したときの歌でのアルゼナ(彩星りおん)のソロの最後の「オトカー……」の高音が、きれいに出るようになってました(はぁと)。確かにちょっと辛そうだけど、でも良い声だなあ(うっとり)


■第8場 ジプシー男爵
「すまない。俺はお前たちを自慢したくて……辱めるつもりはなかったんだ」
「生まれたときからこんなですから、慣れてますよ」
「慣れるな!」
っていう会話のあたりで、壇上のパリ(龍真咲)の表情が僅かに色をなすところの芝居がだいぶ良くなったような気がします。「勝負に負けたから」じゃなくて、「自分たちのことを本気で考えてくれる人だとわかったから」ご主人さまと認めざるをえなかったのかな、と。でも、このときはまだ自分では納得できていなくて、ぷいっと逃げてしまうのがパリの「素直な男」たるゆえんなんですが(^ ^)。

小ネタとしては、そこよりそもそもこの場面になんでパリがいるの?の方が突っ込みどころなんですけどね!

そして、乱闘。
この場面はもう、小ネタだらけで何回観ても拾いきれないんですが(^ ^)
「ジュパンの抱いている豚を取り上げて殴りつけるツィプラ」(中央)、
「宇月&ゆりやん、男役二人がかりでも敵わないクニグンデ(妃鳳こころ)」(上手)
という、先日書いた二件に、もう一つ、
「召使いの女の子二人にやっつけられる珠城りょう」(下手の花道手前)
を追加しておきます。あの長身で小柄な娘役を見下ろしながら、抵抗されるとどうしたらいいのか分からなくなる気の弱さというか、『気は優しくて力持ち』っぽさが最高に可愛い。

というか。
あの場面、まともに戦いとして成立しているのは娘役同士の組み合わせ(りおん&すずな、とか)ばっかりで、男役対娘役は例外なく娘役優位なんですけど。
月組以外では再演できない作品だなあ…(いや、しなくて良いんですけど)



追加は以上です。
では、続きを。


■第11場 徴兵の歌
上手にお宝を持ったメンバーが踊りながらハケていくと、下手からホモナイ伯爵(青樹泉)が登場。軍服がめっちゃお似合い!!でもちょっとチークが濃いかも(^ ^;。歌はがんばってます。聴いていると簡単そうな歌ですが、歌うと難しいんだよね、ああいう歌って。がんばってください。

ハンガリー兵は、ウィーン宮廷の貴族たちとほぼ同じ、かな?下級生の一部は成績順で外れている人もいますが……ううう、シビアだな。軍服の着こなしは、やっぱり経験がものを言うのでしょうか。学年順に似合っていた印象があります。っていうか、みづきちゃん(瑞羽奏都)カッコいいなあ(*^ ^*)。


■第12場 いざ、戦場へ
幕があがると、ジュパン家の中庭(?)。徴兵のワインを載せた馬車の前でホモナイ伯爵が口上を述べる。
この場面はあまりにもツボが多すぎて全部は書けないような気がしますが……とりあえず、思い出せるものだけ。ツボというか、突っ込みかも。

ホモナイに「軽騎兵は女性たちにモテモテだぞ!」と言われて、、「入隊するぞ!ほらほーい♪」と美声を聴かせる研ちゃんがめっちゃツボ!
・オトカー(明日海りお)が、どうしてそんな立派な衣装で登場しなくてはならないのかどうしてもわからない(汗)。
・ツィプラ(美鳳あや)、その手紙はいったい誰にもらったの?いったい何語で書いてあったの?
・パリの「待てよ!」は、どうしてそのタイミングなんだ?なんか不自然じゃないか?
・カルネロ伯爵(越乃リュウ)は、何時の間に従軍することになったの?

シュテルクはザッフィと仲間たちのため、義務を果たすことを選ぶ。
義務を果たし、それなりのお墨付きを得なくては仲間たちを守れない。早くに両親を亡くし、幼いころから孤児稼業」で生きてきた割には、人間社会で生きるためのルールを知っている人だな、と思う。幼い息子にそういうしつけをしたシャンドール・バリンカイさんは、ツィプラたちが従うに足る人格者だったんだろうな、と思います。

……などと、真面目なこともたまには考えつつ、
月組ファン的には「きりやんのパパはシャンドール!」っていうのは笑うところです(^ ^)。


パリはシュテルクのために戦いに参じ、オトカーはアルゼナのために身を投じる。
だから、「いざ、戦場へ!」の行進でも、パリは振り返らずに先に行く。ヴィオルカが手を伸ばしても、パリはヴィオルカのために戦場に行くんじゃないから。
オトカーとシュテルクは振り向いて、愛しい人に約束をする。
かならず帰ってくる。君を守れる僕になって。

オトカーはアルゼナに。
シュテルクはザッフィと、そして、残る仲間たちすべてに。

三人に共通するのは、大切なものを守れる自分になるために戦場へ行く、という想い。
戦争に負けたら自分の祖国が危ない、だから戦場へ行く、という発想は、オトカーには若干あるかもしれませんが、シュテルクやパリにはない。ただ、ここで戦いを忌避すれば、幸せは手に入らない。それは判る。
だから、行く。自分自身をまっとうするために。



まあ、なにがどうであれ、この場面で一番好きなのは、ワイングラスを持ってさりげなーーーーーくシュテルクに寄り添う汝鳥さん!素敵過ぎます(^ ^)。



■第13場 キャノン砲は悪魔の叫び
紗幕がおりて、舞台に残された娘役たちのコーラス。
娘役だけの場面って珍しいので、すごく楽しいです。さすが月娘、どっちのチームも迫力が半端ない!

男ってどうしてそう単純なの!?
引き止めるなんてできっこない。だって、彼らはあたしたちのために戦争に行くんじゃないんだもの。自分たちのためよ。
ならばいいわ。行けばいいのよ、ご勝手に。
でも、かならず帰ってくるのよ!何があっても、かならずよ!
あんたたちの我侭で行ったんだから、ちゃんとあたしの許に帰ってらっしゃい!!

……っていう歌ですよね?あれ(^ ^)。本気で怒ってるんだもんなあ、皆。


暗転して女性陣がハケると、鐘の音が鳴り響く。
召使いの一人(可愛かったんですけど、あれは誰でしたっけ?)が上手から駆けこんできて、
「戦争は終ったわ!」
と叫ぶ。と同時にマーチがかかって、凱旋行進の始まり。
……場面として「凱旋行進」が独立していないとは露思いませんでした。たしかにセットは変らないけど、そういうものなの?

上手花道からまさお&とし&ゆりやん。三人で旗を振りながらワンフレーズ歌って、間奏の間に下手にみりお&ゆうき&たまきちが登場。同じメロディで二番(?)を歌って、、、そのあたりで、客席後方から霧矢さんをはじめとする上級生(89期までだったかな)が登場。
みんなお仕着せの赤い軍服を着て、めちゃめちゃ格好良いです。
この場面のツボは、汝鳥さんが抱っこしている豚のぬいぐるみもお揃いの軍服を着ていること。大劇場の最初に観たときは何も着ていなかったはずなのですが、最後に観たときは着てたんだよね。何時頃から着てるんでしょうね、あれは。

っていうか。
ジュパンさん、その豚はいったいなんのために戦場へ連れて行ったんですか……?


戦場に行っている間にすっかり柄が悪くなったホモナイ伯爵。
「野郎ども!」
「女王が褒美をくれるらしいぜっ!!」
……素敵に野郎系な月男どもが可愛いです。どうせ娘役に勝てないくせに、男役だけの場面だとがんばれるんだな(^ ^;ゞ

この場面では、きりやんやナホちゃんがアレコレまさおをイジっているのが面白いんですが、あれもいつから遣っているんでしょうか。私が気付いたのはごく最近なのですが(ずらりと並んだ軍服を隅から隅まで観るのに忙しかったもんで!)(^ ^)


■第14場 風のように自由に
幕があがると、玉座のある風景。……テメシュバールに御座所を造ったのか?凄いなあ。
迎えにきた家族と再会する兵士たち。相方を探して右往左往するメンバーが可愛いです。あまりにもあちこちでいろんなドラマが上演されているので、とても全部はチェックできません。月組っ子に通し役をやらせたら、ここまで盛り上がるのか、と、それが楽しい。
そして、右往左往した末に、相方が見つけられなくて肩を落として花道に戻る下級生二人(天翔りいら、朝美絢)がとても可愛い(はぁと)。

貴族たちと貴婦人たちは、最初の宮殿場面と同じメンバー。ついでに言えば、同じ衣装(^ ^;
ってことは、マリア・テレジアはお取り巻きの貴族たちも引き連れてテメシュヴァールへ来てるってこと?……ますます凄いなあ。どんだけ手柄をたてたんだあんたたち。

貴族たちが全員いる、ってことは、ホモナイと一緒に徴兵にきていた軽騎兵は誰一人ここにはいないってことですよね。
……なぜだ。まさか全滅したのか?(谷作品で誰も亡くならないなんて珍しい、と思ったら……?)

玉座に座りこんで偉そうに座るパリ。焦って止めようとするヴィオルカ。
大劇場では二人仲良く座り込んでラブラブしていたんですが、これはいい修正だと思います。谷さんGJ。
……戦場で、パリにいったい何があったのか?については、ぜひぜひ話を聞きたい気がするんですけどね(^ ^;;;;

ツィプラはシュテルクを迎えて、その後はにこにこしながら回りを観ているんですよね。
カルネロ伯爵はゲルトルードを探して部屋中を探し回るけど、どこにもいないので意気消沈して整列する。
……いろいろ仕方がないとは思うのですが、こういう作品なので、最後は「全員」カップルにしてあげたかったなー。
天翔さんと朝美くんは、ぜひ貴婦人のどなたかを口説き落としたまえ!
そしてみっぽー、ナホちゃんを慰めてあげてください(^ ^)。



なんか、小ネタというか、私の覚書という感じになってしまいました。すみません。
後半はホント、大勢口の場面ばっかりなのでネタが多いんですよねー。
また思い出したら追記します。



月組東宝劇場公演「ジプシー男爵」を観てまいりました。



今日は小ネタ集にしたいと思います♪

■第1場 プロローグ
ここはさすがに小ネタはないので、衣装について。
綺麗な白い衣装でとてもよくお似合いなんですが、霧矢さんのステップがすごく綺麗なのに、上衣がひらひら付なのが残念です。足元が見えないよー。
まりもちゃん(蒼乃)の衣装はGJです。スリットからのぞく脚の美しく、たくましいことといったら(^ ^)。


■第2場 幼い頃からみなしご稼業
あーちゃん(花瀬みずか)のこんな当たり役、何年振りだろう。谷さんGJ。
幕あきはホモナイ伯爵(青樹泉)のソロだと思っていたんですが、コーラスだったんですね(汗)。あの衣装は「愛のソナタ」の幸ちゃんの…?こないだの「トラファルガー」でも観た気がするのは気のせいだろうか(トラファルガーはこれより少し後の物語ですが)
霧矢さんの歌に合わせてでてくる動物たち(憧花・美夢・萌花・羽咲)と妖精たち。初めて観たときは意味がわからなくてちょっと唖然としたんですが、「Jazzyな妖精たち」の悪夢を考えれば、メインの物語に絡んでこないだけだいぶマシだと思うようになりました(^ ^)。しきい値低いなー<自分。
踊っているみなさんは普通に可愛いです。特に、妖精たちの可愛い子率の高さはすごいなあ。
貴族たちは、研7のみづきちゃん(瑞羽奏都)から研1さんまで。みんな、どっかで見たような衣装でがんばってます。翔我さん、化粧が綺麗になってかっこよくなったなあ。星那くん、眼の芝居が好きだ。
貴婦人たちは研8の妃乃あんじちゃんから。都月みあちゃんが表情豊かで本当に可愛い(はぁと)あと、美里夢乃ちゃん(上手側御青いドレス)も可愛くなったな~。
せっかくの音楽なのに、ワルツを踊ってくれないのがとても残念。


■第3場 朝から晩までお宝探し
前にも書いた気がしますが、オトカー(明日海りお)が出てきて銀橋で歌っているとき、次に出てくるのが最下の朝美絢くんなのがツボです。
次々に使用人たちが出てくるんですが、シャベルその他の荷物は自分で持ってくるんじゃないんですね。梯子を両手で掴んで上ってくる脇から荷物だけが差し出されて、それを朝美くんが受け取り、出てきた人に渡す、という段取りになっている。けっこうやることが多いので、アセアセしている朝美くんが可愛いです。

歌いながら銀橋を渡るオトカー。CSニュースの「キラキラQ」で、「あの一曲で何回ザクザクするでしょうか」という質問を出していましたが、何度観てもよくわからない(汗)。(←とっくに締め切りは過ぎたけど)


■第4場 豚飼いの王さま
小ネタではないんですが、船頭の研ちゃんの舟歌は素晴らしいです。あれを聴くだけでチケット代のモトを取った気になれる。

ちょっと美人過ぎるけど(^ ^)気風がよくてリアリストで、「肝っ玉かあさん」なヨランダ(天野ほたる)。みっぽーだのすずなだの、力強い女役が周りに多いなか、比較的落ち着いた役が回ってくることが多かったほたるの最後の役がコレ、っていうのが面白いです。
ジュパン(汝鳥伶)のなんともいえない間の良さは、ぜひ組子みんなで見習ってほしい!
イシュトバン(星条海斗)の空気の読めなさが素敵です。
長女クニグンダ(妃鳳こころ)の「自慢は身体よ♪」って言うけど、こころは十分すぎるほど華やかな美人なので、ちょっと違和感。でも、ソロもあるこんな役にあててくれて、谷さんありがとう!!
二女マルギット(夏月都)は「愛は情熱♪」みたいな歌詞ですが、要するに「見た目より中身が大事よ!」ってこと?(^ ^;
三女アルゼナ(彩星りおん)、お化粧がまた可愛くなっていて安心しました。ただ、今回は珍しく歌に苦戦していますね(T T)。アルゼナのナンバーは確かに音域広くて難しいけど、どうかがんばって。「忘れましょう」の高音の安定ぶりを思うと嘘みたいですが、大劇場初日に比べれば、あれでも随分良くなってきてはいるんですよー(T T)。
他はともかく、最後の「オトカー…」のピアニシモ、あれだけはもっと息を混ぜても良いからピッチを合わせないと!(切望)


■第5場 ジプシー娘
プログラムの解説を読んで気がつきました。この場面、ザッフィ(蒼乃夕妃)は最初から城跡で歌っていて、風に乗って聞こえてきたその歌声に導かれて、シュテルクは城跡に向かう……っていう場面だったのね(^ ^;ゞ。てっきり、道ですれ違って跡をつけてきたんだとばかり(←絶対に違う)
それにしても、何故ザッフィが仲間をさげすむようなあんな歌詞で歌っているのかがよくわからん。


■第6場 朽ち果てた城跡
ザッフィの歌声にひかれて城壁へやってきたシュテルク。
スポットと共に登場するツィプラ(美鳳あや)がめっちゃ格好良いです。たぶん、今の月組で霧矢さんの次に男前で格好良いのはみっぽーだと思う(←おい)。
それにしても本当に良い声だ(惚れぼれ)場面を切り裂いて、包み込む。いい役者になったなあ……。

メンバーがあまりにも多いんでちょっと眼が泳ぎますが、個人的に、今回は上手側から出てくる宇月颯くんにくぎ付けです。なんだか二枚目の美形に見えるんですけど、気の迷いでしょうか……。浅黒い肌にくっきりした眼もとの化粧。いつもとは別人みたいに格好良く見えます。……ファンだなあ私。

あ!そうだ。ヴィオルカ(愛希)も可愛くなってました(はぁと)。東宝の最初はやっぱり慣れないのかしら。
鬘は変ったのかな。すっきりしたような気がします。仕草もだいぶ娘役らしくなってきましたよね。それにしても、劇団は彼女をどうしたいのかな…。ショーの男役も結構好きなんだけどなあ。

パリ(龍真咲)の声が好きです。まさおくん、今回のショーの歌は高い声、芝居は低い声と両方を使いわけているんですが、私は断然パリ派。まさおくんの高音部はちょっと癖が強くて硬いんですよね。低音部の、ちょっとハスキーな色っぽい声のほうが私は好きです。
で、……ダンスは、がんばれ。

みっぽーの服がじゃらじゃらしていてとても踊りにくそうで、せっかく踊る占い師なのになーと残念。さすがなんですけどね。
まさおくんと組んで踊るところで、「おお、まさおにひけをとらない小顔がここに居たか!」と思いました(^ ^)。今回みっぽーはまさおともみりおくんとも組んでるんだよねー、研12にして(^ ^)。
踊りだす園加がとても素敵。さすが、若い子とは貫録が違うわ、と思いました。まさお、がんばれ!!

ナンバーが終わったあとのパリの芝居がだいぶ良くなってきたと思います。一瞬シュテルクに駆け寄るときの、なんともいえない表情に色がついてきた感じ。そして、追おうとして追い切れないヴィオルカが切ない。そんなヴィオルカの背中を押すみっぽーの、あたたかな包容力がたまらない。

ヴィオルカが去ったあと、とつぜん舞台の真中に出てきてナイフを出す宇月くん。掌に傷をつけて、ナイフをシュテルクに差し出すんですが……実は、毎回驚いてます(@ @)。なんで君がこんなところに?それは園加の役割ではないの?みたいな。
あれはやっぱり、新公主演のお祝いですか?(^ ^)。

続けて歌いだすみっぽー。いやー、まさか最後の公演でみっぽーと宇月くんのデュエットが聴けるとは!みりおくん主演の「ホフマン物語」で、裏と表である女神とニクラウスを演じた二人。ダンサーで芝居巧者、という共通点を持つ、仲の良いお二人。みっぽーの月組魂を継いで、これからも末長く、よろしくお願いいたします。


■第7場 群れを捨てた獣
一人孤独にソロを歌うスターに、なんやかやと話しかけるKYな娘、というネタは、谷作品にはよく出てくるパターンのような気がします。「エルドラード」のアツの役とか。
でも、ヴィオルカはあんまりウザい感じがしなくて、どちらかというとパリよりヴィオルカに共感できました。谷さんが大人になったのか、私が変わったのか、愛希れいかちゃんが巧いのか……どれなんでしょうね。


■第8場 ジプシー男爵
仲間を見出した嬉しさのあまり、なんか叫びだしたい気分で夜の闇の中に出ていくシュテルク。……っていう場面だったんですね、ここ。初見では、なんのためにこの場面があるのかよく判らなくて、ハテナが飛んでました。だって、パリとヴィオルカのシリアスな場面を挟んでいるから、もう一つ前の場面とつながらないんですもん。

シュテルクを心配して追いかけてきたザッフィとツィプラ。ってことかな?女二人は。
ジュパンの邸まで来ると、おりしもオトカーが窓辺のアルゼナに恋の唄をうたっている真っ最中。これはひとつ、からかってやろう!となって、暗闇の中、相手を入れ替えて逢引の邪魔をする三人。
アルゼナに化けて(?)オトカーを騙すツィプラ。みりおくんと並んでもなお可愛い研12(←贔屓目?)に目を瞠る(^ ^)。

ジュパンを呼んでこさせたシュテルクは、自分が男爵の称号を得たことを宣言し、仲間たちを紹介しようとする。
「あんな非民どもに祭り上げられるような愚かな男に、娘はやれん!」
敢然と拒否するジュパン。怒るシュテルクの哀しみ。

「すまない。俺はお前たちを自慢したくて……辱めるつもりはなかったんだ」
「生まれたときからこんなですから、慣れてますよ」
「慣れるな!」

一喝するシュテルク。ここの霧矢さんの芝居が、観るたびに集中が高まっている気がします。そして、回りのメンバーがそれについていっているのが次につながるな、と。
この場面での、召使たちも含めたみんなの小芝居がとてもいいです。迫力があって、それぞれがそれぞれの人生を背負ってる。こういうところの層の厚さは、さすが月組だなあ、と自慢な気がします。

歌いながらバラけて、乱闘が始まる。
とりあえず、ジュパンの抱いている豚を取り上げて殴りつけるみっぽーと、宇月くんとゆりやん、二人がかりなのに全然敵わない、こころの月娘っぷりに、乾杯。

ところで。
カルネロ伯爵、あなた、もう一人の署名はもう良いんですか………?


■第9場 ハンガリー/風の歌
ラベンダー、ライラック、ヴァイオレット。どーしてそんなに、なにもかも紫色なんですか>まりもちゃん。


■第10場 宝石のワルツ
トップコンビが熱烈なキスをすると、地下から出てくる金銀財宝。……だからいったいどういう仕組みで(黙)。
こういうのをスルーできるようになった私は、どっぷり宝塚ファンになったということでしょうか。今観たら「エルドラード」も大丈夫かもしれないな。(いや、実際に「エルドラード」でファンになったんですけど何か?)

ゆりやん(紫門ゆりや)の「馬車の車輪がー!」っていうトボけた訴えが可愛くて可愛くてたまりません。一生懸命訴えているゆりやんを、周りのみんなが甘やかすように暖かく見守っているところが最高。


せっかく「宝石のワルツ」っていうタイトルなんだから、男役と娘役、組んで踊ってほしかったなあ……。
出演者の大半がカップルな作品って珍しいと思うんですけど、カップルで踊る場面がトップコンビ以外は全然ないんだもん。

他にもいろいろあったような気がしますが、とりあえず、今日はここまで(^ ^)。



お見合いのお菓子と徴兵のワイン
東京宝塚劇場にて、月組公演「ジプシー男爵/ラプソディック・ムーン」を観劇してまいりました(^ ^)。


とりあえず、早速公演デザートを食べてきましたので、そのご報告から(^ ^)。
「お見合いのお菓子」は、豚の形のトッピングで飾ったゼリー菓子。甘すぎず、酸っぱ過ぎず、食べやすい味でした。
ただ、お見合い菓子ってシュテルクの様子を観ていると乾きものですよね?どう見ても。なのに、どーしてゼリーになるのか、そこが謎。

ワインは、別に今回の公演に合わせて「徴兵のワイン」というメニューがあったわけではなく、いつもの普通のワインを頼んだだけです(^ ^)。地域的なことを考えると白ワインかな?という気もしたのですが、まあ、徴兵のワインはどう見ても冷やしている気配がないので、とりあえず赤を頼んでみました(*^ ^*)。
……ちょっと疲れが溜まっていたせいか若干酒が回ってしまいましたが、まあ、ショーだから問題無かった、かな?(^ ^)。


大劇場との変更点は……具体的な変更点は、凱旋の後、オトカー(明日海りお)とアルゼナ(彩星りおん)の結婚をジュパン(汝鳥伶)が許した後、パリ(龍真咲)がヴィオルカ(愛希れいか)に「俺たちも結婚するぞ!」と満面の笑みで宣言したことくらいかな。
……あまりに唐突だったんで、つい、お前はいつのまにプロポーズしたんだ!?と思ってしまいましたが、考えてみたら、大劇場はその台詞も無くていきなりキス、だったんだよね。うーん、少しはましになったのか。



凱旋行進から家族との再会にかけての月組っ子たちの小芝居が大好きです。
相方をすぐに見つけて抱き合っていちゃいちゃしてるメンバー、なかなか見つけられなくてうろうろしているメンバー。
カルネロ伯爵(越乃リュウ)は、ゲルトルードを真剣に探しているけど見つからない(いないんだから当たり前)ので、他に見つけられずにいる人を次から次とちょっかいかけてるんですよね(^ ^)。今日は、宇月くんが相方(花陽みら)を見つけられなくてうろうろしていて、ナホちゃんに心配されてました(^ ^)。
それにしても、ここのカップルって、なにげに新公カップル多いですよね。新公主演カップル、オトカー(紫門)とアルゼナ(愛風)、パリ(煌月)とヴィオルカ(晴音)、、、あともう一組いたような。まんちゃん(貴千)とくれよん(玲美)はどうだったかな?
たまきち(珠城)の相手がちゅーちゃん(咲希)じゃないのがとても残念。



大劇場で最後に観たときに瞠目した、アルゼナとヴィオルカの化粧は……うーん、若干元に戻っていたような(T T)。間があいたら忘れちゃった?(泣)。
がんばれ!!

他にもこまごまと雰囲気が変っていたような気がしますが、どこがどう、と指摘できない……。



卒業生二人は、落ち着いて演じていました。っていうか、みっぽーは安定しているなあ。凱旋行進の後、きりやんのシュテルクを迎えるのがツィプラなのは密かにツボなんですが(ザッフィがいないので)、今日はシュテルクの「ツィプラ!」という嬉しそうな呼びかけがマイクに入っていたので吃驚しました。変ったのかしら?そして、仲の良い母と息子のように抱き合ってキスする二人がとても可愛い。みっぽーときりやん、もう一度組んで踊る場面を観てみたかったな……。
ほたるは、若干“きゃぴきゃぴモード”になっていたような。可愛い奥方で、可愛い旦那さま(汝鳥)とお似合いでした。お見合いのために娘たちをつれてこい、と言われて、「あいよっ!」と答える美しいほたる。キャノン砲の歌も素敵でした(^ ^)。


ショーは、あっという間。
みりおくんがトートな場面(いい加減に場面の名前を覚えなさい)の、女官のみっぽーの腕の動きがものすごく好きです。いくつも関節があるような動きではなく、鞭のようにしなる細い腕が、ひどく清純なのに、色っぽい。
小さな身体のいったいどこに、こんなパワーがあるんだろうかと思う。

まりもちゃんの銀橋ソロが好きです。
リボンダルマの後ろ姿がとっても綺麗。

きりやさんは、全編好きすぎて、「ここ」と言えない……
あ、でも、やっぱり一番好きなのは、眩しいようなオレンジに囲まれたオープニングの輝き、かな。
「これが今の月組なんだ!」っていうパワーを感じます。


大好きな月組が、さらにさらに素敵に輝いてくれますように☆
まずは、千秋楽までよろしくお願いいたします!




宝塚大劇場公演「ジプシー男爵/ラプソディック・ムーン」、
千秋楽おめでとうございます!

そして、
美鳳あや様、
天野ほたる様、

大劇場ご卒業、おめでとうございます。



書きたいことが多すぎて、まとまりません。
初舞台からずっと見守ってきた月組85期のお二人。
東宝公演が始まるまでの僅かな時間を、ゆっくりと過ごされますように。



千秋楽はさすがに行けませんでしたが、この週末に、初日以来の遠征をしてまいりました。
初日週と千秋楽週。その間に丸4週間が過ぎたわけですが……
わずか4週間で、これほどに変るものなのか!

基本的に、贔屓組以外の大劇場公演を観るために複数回遠征するってなかなか無いじゃないですか。
で、贔屓組の場合は、最初の週と最後の週の二回、なんてことはまずなくて、二週目あたりと後半に一回、とか、そんなパターンが多かったんですよねー。
1か月半公演の時代でも、初日週に行って、次が一ヶ月後ってことはあまり無かったし。


なので。


……びっくりしました!!
大劇場公演の一ヶ月って、こ、こんなに変るの!?と(@ @)。




まず、一番違ったのはアルゼナ(彩星りおん)とヴィオルカ(愛希れいか)のビジュアル。
娘役としては初舞台の愛希さんの化粧については、期待もしていなかったので嬉しい驚きでした。可愛いじゃんー!そして、歌も悪くない♪ なんといっても、小顔のまさお(龍真咲)と並んで釣り合いのとれるスタイルバランスは貴重です♪

女役として研3のりおんについては……まあ、新公ヒロインもこなしたスターの一人なんだから、初日から美しく出てほしかったなーというのは若干思いますが、でも、このくらい綺麗になってくれれば、私はOKです!
今回はみりおくん(明日海りお)の相手役ということで若干割を食った気もしますが、声は美しく出ていたし、気の強い顔芸キャラは役としてアリだと思うので、猫的にはOKですわ(はぁと)。テンポも良かったし。



そして。
もうひとつ、「おお!」と思ったのは……コーラスの力強さでした。

この作品、オペレッタなだけに大コーラスの見せ場的な場面がいくつかあるんですが、初日あいてすぐに観たときは、残念な感じだったんです(涙)。
元々月組のコーラスはあまり揃っていない(単体の歌手はそれなりに居るんですが、合わせた時に1+1=2にしかならない)のと、最近私が宙組のコーラスに慣れてしまって、コーラスに対する要求水準が上がってしまっているのと相乗効果でそう思ったのですが……
うん、このくらい聴かせてくれれば及第点じゃないかなあ(^ ^)。
元々の月組ファンとしては、「よくがんばってるじゃないか♪」という気持ちです(^ ^)。





原作となるオペレッタは、一度だけ観たことがあるはずなんですが……正直、あまりよく覚えていない私。少なくともパリ(龍真咲)は居なかったはずなので、もっと気楽なお伽噺だったような気がするんですよね。
突然妖精が出てきて、「魔法使いに教えてもらった…」みたいな歌を歌う霧矢さんとか、もう、本当にどうにかして!!と思ったりもします。
あーあ、谷さんやっちまったな、みたいな。


でも。
実は私、結構この作品好きなんですよね。
特に後半、かな。


(以下、若干ネタばれしてます)




特に、ホモナイ伯爵(青樹泉)たちが二度目に出てきたあたりからがテンポもよくて好きです。『徴兵のワイン』をめぐる、さりげないやりとりとか。(汝鳥さんが本当に巧い!!)
うん、一番好きなのはあの一連かな。シュテルクが「戦いに行く」と言ってから、パリが登場して、さらにオトカーも加わって、大コーラスになっていくあたり。
台詞のやり取りの間もいいし、音楽も大好き。


しかーし!
シュテルクとオトカーは「愛する者(女)のために」戦いに行くけど、
パリが参戦するのはシュテルクのため、ですよね?
いいのか?>ヴィオルカ




まあ、エピソード的には無駄が多いな、というか。
オトカーとアルゼナの逢い引きの場面とか、普通に「なんでツィプラ(みっぽー)がいるの?」と思ったし。みっぽーファン的には、谷さんの愛が伝わってきて嬉しいけど、でも、やっぱりどう考えてもあの場面はシュテルクとザッフィだけでいいんじゃないの?と思っちゃうんですよね……(凹)。

あと、ジュパン家とツィゴイネルたちの争いの場面が、ちょっと長すぎ!
あれは、そもそもシュテルクがあんなふうに真正面から宣言しに行かずに、もっと「いたずら」系のことでジュパン家の人々をからかうべきだと思うんですよね。
生意気なアルゼナには豚のキスを罰として与え、あとはジュパンをどうやって懲らしめよう、というシンプルな話でいいと思うんだけどなあ。

オペレッタでは、このあたりをどう解決しているんでしょうね。コメディの名作と言われるくらいだから、なにかうまく処理をしていると思うんだけどな。
真顔で覚えていない自分に吃驚しますが(汗)。




ザッフィの素性については、たしかオペレッタでも同じような話があったと思います。
ただ、それによってシュテルクに苦難が降りかかったような気がするんですよね……気のせいかな。
この作品では、このザッフィの素性の話はあまり主題に関係ないというか、他のエピソードにまぎれて意味不明になっているような気がします。

……シュトラウス時代のウィーンでは、ツィゴイネルとの結婚なんて本当にありえない!!って感じだったのかもしれません。
そして実際、パリもいないし、他にも彼らの側の権利や思想を主張する場面は無かったような気がします。


でも。
……谷さんだからなー。そんなことは、もう、どうでもよかったんだろうなあ……。

タイトルに入っている「ジプシー」という概念に対する扱いのいい加減さと、宝が発見される場面のエルドラード的演出(トップコンビが熱い抱擁とキスを交わすと、轟音と共に宝物がセリ上がってくる!とか……)。
谷さんの中で、「エルドラード」はもしかして名作カウントなのか!?と思ってしまいました。あれは、ロマたちを仲間と考えているうちに国外追放になってしまった若者が主人公でしたけどね。



あ。そういえば。
あのツィゴイネルたちの衣装、「エルドラード」で祐飛さんや水くんが着ていたのと同じですよね!?あっちこっちに面影がころがってて、懐かしかった!なかでも、ちなつちゃん(鳳月杏)の姿が、とってもとってもデジャヴでした。



あああ、書きたいことはたくさんあるのに、本当に全然まとまらない(泣)。
っていうか、みっぽーとほたるの話をしてないじゃん!!>自分

花組新公を書き終わったら、続きを書かせていただきますね(^ ^)(丸投げっ)


宇月颯くん、新公初主演おめでとうございます!!


……こんばんは。月組大劇場新人公演「ジプシー男爵」を観に行けなかった猫でございます。

元々今日は一日休んで大劇場に行くつもりだったのですが、とてもとても終日休むのは無理だと先月末に気づきまして。……それでも諦めきれず、午後休して新公だけでも!と思い詰めていたのですが、ね。
ま、いいんです。仕方ない。私がいなくたって仕事も会社も回りますけど、それじゃ自分が悔しいだけだって判ってますから。散々祈って、ことだまし続けた宇月くんの、最初で最後の新公主演よりも、仕事を選んだのは自分なんですから(言い聞かせ)。

……まあ、午後1時半ごろに、額面3000円のチケットを握りしめてぶつぶつ言っていた自分は、たぶんかなり怪しかったと思います(^ ^;ゞ。隣の席の同僚には、「いいから頼むから行ってくれ」と言われたしな(凹)。しょうがないじゃん、上司という名の莫迦につける薬が見つけられなかったんだから(しょぼん)



私が一番最初に宇月くんを“発見”したのは「暁のローマ」新人公演ですだから、彼とは結構長い付き合いになります(一方的すぎる“付き合い”ですが)。とは言っても、彼を一番の目当てにしてチケットを取ったことはない……ような気がします。一番それに近いのは「ハロー・ダンシング」ですが、あれは振り分けが出るより先に行くと決めてたし。基本的に月組は贔屓組なので、出演者に関係なく観られるものはすべて観るスタンスでずっと来たので、どうしてもそうなるんですが。

でも、出ていればつい注目してしまう好みのタイプ、なんですよね、私にとっての宇月くんって。踊りが巧いことは知っていたけど(ダンサーな上級生がお茶会でよく話題にしていた)、私が一番最初に注目したのは芝居だったし、今でも一番好きなのは芝居なんだと思います。っていうか、ダンスも歌も芝居の中で役づくりしてから遣ってくれるところが凄く好き。
だからこそ、彼女の初主演が霧矢さんの役で、しかもオペレッタ原作の明朗なお伽噺であることがとても嬉しい。闇も光も演じられる人だと思うからこそ、真ん中に立たない限り決して知ることのできない「センターの人の気持ち」を、この機会に体感してほしいんですよね。

園加に「生真面目で頑固」と褒められた(?)宇月くん。群舞の最後列に居た時から「舞台が楽しい!舞台が大好き!」って全身で叫んでいた貴女を知っているから。
あと一ヶ月半ちかく待たなくてはこの眼で観ることのできないシュテルク・バリンカイ役、まずはCSニュースに期待しつつ、大人しく待っています。
……明日はゆっくり疲れを癒して、また明後日からよろしくお願いします。




と、なんだか熱く語ってしまいました(すみません)。

観てもいない新公をあれこれ想像しても仕方がないので、とりあえず本公演での新公学年メンバーの活躍ぶりについて、覚えている範囲で書きとめておきます(^ ^)。

■第二場 幼いころから孤児稼業
ここで目立つのは妖精さんでしょうか。
玲美くれあちゃん以下、6人全員新公学年ですね。やっぱり目立つのはくれあちゃんと(紗那)ゆずはちゃんかなあ。ダンスのことはよくわかりませんが(だから祐飛ファンしてられる)、この二人はテクニカルには頭一つ出ているような気がします。

それから、貴族と貴婦人たち。この場面ではほとんどが新公学年なんですね。89期以上は(妃乃)あんじちゃんだけか。88期・89期あたりの娘役は動物たちに入ったのと、あとは、意外とジュパン家の召使チームが多い……かな。
個人的には、都月みあちゃんがまた綺麗になって、「美しい令嬢」に見えることに感動しました。みづきちゃん(瑞羽奏都)が、少し痩せてまたシャープになったような?観るたびに横幅の変る人だ。
翔我つばきさんがお化粧がすごく綺麗になって、二枚目になったなーと感心しました。あと、麗奈ゆうさんは本当にスタイルがいいなあと観るたびに驚愕します(^ ^)。



■第三場 朝から晩までお宝さがし
オトカー(明日海りお)を筆頭に、ジュパン家の召使いたちが上手の花道セリの穴から梯子を伝って登って登場したのはこの場面でしたっけ?
基本的に、召使いたちは皆、お揃いの刺繍の入ったベストにたっぷりしたブラウスという民族衣装っぽい衣装なんですが、たしか最下の二人だけは違ったんですよね。ちょっと濃いめの黄色(山吹色?)のシャツが朝美絢さん、濃い色のが天翔りいらさん……だった、と、思います。……違ったらどないしよ。合間に銀ちゃんだのライジングだの観てたから、なんか自信ない(^ ^;ゞ
ま、とにかく。二人だけ衣装が違うので、めっちゃ目立ってました(^ ^)。朝美くんも天翔さんも好きなので、いきなり何ごとっ!?と思いましたわ。

ちなみに、オトカーの次に穴(上手花道セリ)から出てくるのが朝美くんで、その後もずっと、後から出てくる先輩たちの荷物(ツルハシとか)を受け取ったり、出てくるのを助けたり、一所懸命に働いていて可愛かったです♪



■第4場 豚飼いの王さま
前場で出てくる召使(男)たちに加え、女の子たちも登場(8人)。こちらも皆お揃いの衣装で、めっさ可愛かったです(はぁと)。
ちなみに、お見合いの場面でお見合いの菓子を持ってる二人は誰なんでしょう?めっちゃ可愛かったんだけど、下級生はまだ見分けがつかない……。


それにしても。
新公学年じゃないけど、月組の誇る美女二人・ほたるとこころを、こんなにも正しく使ってくれた演出家は久しぶりですね(*^ ^*)。特に、中小劇場作品でもなかなか役がつかない歌って踊れる美女・こころの扱いには、いくら感謝してもし足りません!谷さん、今回の作品は全体に大当たりすぎて、なんだか次が怖くなるほどですわ…。



■第6場 朽ち果てた城壁
ジプシー登場♪

名前がついている(=台詞がある、ってこと?)新公学年は、男役が宇月くん、(紫門)ゆりやん、ゆうき(煌月爽矢)、たまきち(珠城りょう)。娘役がちびあず(琴音和葉)、みくちゃん(花陽みら)、愛希れいかさん(本来は男役だけど、今回はこっち)。

宇月くんは、だいたい園加の後ろに控えているような立ち位置が多くて、ちょっとクールな佇まい。
ゆりやんはやっぱり可愛くて、でもそれだけじゃなくちゃんと熱さを見せるようになったなあ、と思いました。
ゆうきくんは熱いねー。彼女は新公のパリ(龍)ですよね?ちょっとそれを引きずった役づくりのようにも見えましたが、意識しているわけではないのかな。
たまきちは……気は優しくて力持ちに見えるのは気のせいでしょうか。それとも、そういう役づくりなんでしょうか……(^ ^)。

ちびあずは黒塗りがよく似合ってて可愛い(はぁと)。可愛くてしっかり者で、月娘らしい豪快さもあって……今はしっかりとみっぽーから学んで、素敵な上級生になってほしいなと思います。

みくちゃんはちょっとわがままっぽい役づくりが可愛かったです。ふにゃっと笑うと子供っぽくなってしまうので、舞台に立っている間は緊張感を喪わずにがんばってほしいな。
初ヒロイン、本当におめでとう!!小柄な宇月くんには願ってもない相手役(感涙)で、「夢の浮橋」でも組んでいたし、「ハムレット」は言わずもがな。ああ、みくちゃんのザッフィと宇月くんのシュテルク、早く観たい!!

愛希くんは……「スカーレット・ピンパーネル」新公のハルがとても良かったので、今回は男役を期待していたんだけどなあ(↓)。
スタイル良いし可愛いけど、まず化粧がまだまだでした。博多座「大江山花伝」初日の鬼たちを思いだしてしまいましたわ(- -;;;; あれから二週間、今では可愛くなっているんでしょうね、きっと!!(信)
芝居は子供っぽかったけど、あれはあれで、まさおくんとの呼吸は合っていたので良いのかな、と思っています。うん。スタイル抜群同士、並んだ感じは(化粧さえ良くなれば)良さそうだったので、東宝に来る頃には“お似合いのカップル”かも(^ ^)。

台詞の無いメンバーも、ちゃんと通し役らしく小芝居していて、なかなか見ごたえがありました。みっしょん(美翔かずき)、響くん、鳳月杏ちゃん……みんながんばってた!(^ ^)。初日から2週間が過ぎて、進化しているんだろうなあ……ああ、観にいきたかったよーーーー。



他の場面もだいたいこの分類の中でやっているようなので、あとは省略。

役らしい役はそんなに多くないけど、それでも、「通し役」っていうのは強いな、と思います。グループ芝居にはグループ芝居の良さがあるので、また昔のように「芝居の月組」と言われるように、強力なリーダーシップを持つ指導者のもと、呼吸を合わせて舞台を楽しんでくださいね♪


そして最後にもう一度。
新人公演、本当にお疲れ様でした!!


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