「ロミオとジュリエット」配役
2012年4月9日 宝塚(月) コメント (4)月組次回公演「ロミオとジュリエット」の主な配役が発表されました。
とりあえず、最大の驚きが大公=輝月ゆうま であることは異論のないところかと思います(@ @)。
95期。わずか研3であの大役。歌唱力だけならともかく(それでもすごいけど)、あの貫録を出せると思われたところが(そして、想像しただけで絶対大丈夫!と思える♪)ところは本当に凄いですね(*^ ^*)。
これは新人公演も楽しみだー!
以前書いた予想は、こちら。
http://80646.diarynote.jp/?day=20120221(妄想)
http://80646.diarynote.jp/?day=20120301(出演者発表後)
わーーーー、ぜんぜん違う(汗)。
とりあえず、当たったのは4人、、、でした。
ロレンス神父=英真なおきさん、
乳母=美穂圭子さん
マーキューシオ=みやるり(美弥るりか)
パリス=ゆりやん(紫門ゆりや)
まあ、この4人はかなり確信がありましたが(^ ^)
英真さんのロレンス神父がもう一度観られるのは嬉しいし、美穂さんの乳母は初演の時から切望キャストだし、みやるりのマキューシオは本当に楽しみだし!!
そして小池さん、ゆりやんのアルバイト先は探してあげてくださいね!!(^ ^)。
それにしても、パリスか。
星組のみっきぃさん、雪組のひろみちゃんとまなはる、そして今回のゆりやん。見事に私の好きな人ばっかり(^ ^)。
私が大公の候補にあげたマギー(星条海斗)は、ベンヴォーリオに。
ベンヴォーリオの候補にあげていた宇月くんは、、、おそらくどちらかの家の男として、きっと踊りまくってくれるはず(嬉)。
愛=ゆうき(煌月爽矢)、死=たまきち(珠城りょう)は、、、へー、という感じです。
「死」は、ああ、そうなんだ……というのが正直な感想。私はたまきちの不器用だけど温かみのある優しい芝居が大好きなので、「死」なのは正直なところ残念です。ただ、現在までのたまきちにはあまり無い抽斗だと思うので、貴重な経験になると思うから、がんばってほしいです。応援んします!
「愛」は、星組では礼くんの大抜擢、雪組ではダンサーせしるの抜擢で話題になった役なので、なんだか無難なところに来たなという印象。まあ、誰がやっても「REON」の礼くんや想像のちゃぴ(愛希)を超えるのは難しいと思うので(←ゆうき、ごめんね)、そういう意味では、がらっとイメージを変えるためにも娘役で観たかったなあと思いますが……(- -;ゞ
キャピュレット夫妻の越乃リュウ&憧花ゆりの、モンタギュー夫妻の綾月せり&花瀬みずかは、、、まあ、仕方ないかな、という感じですね。個人的には、ナホちゃん&すずなは歌よりダンスが魅力だし、「ロミオとジュリエット」という作品自体、歌ももちろん大事なんですけど、両家のダンスはホントに恰好良いので、勿体無いなあ~、と思ってしまいました。
「スカーレット・ピンパーネル」に続き、小池さんとはベテランの使い方について意見が合わないなーという感じです。
それこそ、すずなには雪組版のヒメ杏奈ポジで群舞シーンを締めてほしかったのですが……残念。
乳母の従者ピーター=華央あみり、神父の使者ジョン=有瀬そうは、これはこれで面白い配役ですね。小芝居得意なお二人がどんなふうに演じるのか、楽しみです!
そして。
次回公演の配役が発表されるということは……
今の公演もあとわずか、、、なんですね(T T)。
先日、「今の」月組公演を観てまいりましたが、やはり切ないです
そうこうしているうちに、大劇場の雪組公演も千秋楽を迎えて。宙組が始まるまで、あと少し。
……さびしい。本当に寂しくなりますね……。
【7月1日まで、あと83日】
とりあえず、最大の驚きが大公=輝月ゆうま であることは異論のないところかと思います(@ @)。
95期。わずか研3であの大役。歌唱力だけならともかく(それでもすごいけど)、あの貫録を出せると思われたところが(そして、想像しただけで絶対大丈夫!と思える♪)ところは本当に凄いですね(*^ ^*)。
これは新人公演も楽しみだー!
以前書いた予想は、こちら。
http://80646.diarynote.jp/?day=20120221(妄想)
http://80646.diarynote.jp/?day=20120301(出演者発表後)
わーーーー、ぜんぜん違う(汗)。
とりあえず、当たったのは4人、、、でした。
ロレンス神父=英真なおきさん、
乳母=美穂圭子さん
マーキューシオ=みやるり(美弥るりか)
パリス=ゆりやん(紫門ゆりや)
まあ、この4人はかなり確信がありましたが(^ ^)
英真さんのロレンス神父がもう一度観られるのは嬉しいし、美穂さんの乳母は初演の時から切望キャストだし、みやるりのマキューシオは本当に楽しみだし!!
そして小池さん、ゆりやんのアルバイト先は探してあげてくださいね!!(^ ^)。
それにしても、パリスか。
星組のみっきぃさん、雪組のひろみちゃんとまなはる、そして今回のゆりやん。見事に私の好きな人ばっかり(^ ^)。
私が大公の候補にあげたマギー(星条海斗)は、ベンヴォーリオに。
ベンヴォーリオの候補にあげていた宇月くんは、、、おそらくどちらかの家の男として、きっと踊りまくってくれるはず(嬉)。
愛=ゆうき(煌月爽矢)、死=たまきち(珠城りょう)は、、、へー、という感じです。
「死」は、ああ、そうなんだ……というのが正直な感想。私はたまきちの不器用だけど温かみのある優しい芝居が大好きなので、「死」なのは正直なところ残念です。ただ、現在までのたまきちにはあまり無い抽斗だと思うので、貴重な経験になると思うから、がんばってほしいです。応援んします!
「愛」は、星組では礼くんの大抜擢、雪組ではダンサーせしるの抜擢で話題になった役なので、なんだか無難なところに来たなという印象。まあ、誰がやっても「REON」の礼くんや想像のちゃぴ(愛希)を超えるのは難しいと思うので(←ゆうき、ごめんね)、そういう意味では、がらっとイメージを変えるためにも娘役で観たかったなあと思いますが……(- -;ゞ
キャピュレット夫妻の越乃リュウ&憧花ゆりの、モンタギュー夫妻の綾月せり&花瀬みずかは、、、まあ、仕方ないかな、という感じですね。個人的には、ナホちゃん&すずなは歌よりダンスが魅力だし、「ロミオとジュリエット」という作品自体、歌ももちろん大事なんですけど、両家のダンスはホントに恰好良いので、勿体無いなあ~、と思ってしまいました。
「スカーレット・ピンパーネル」に続き、小池さんとはベテランの使い方について意見が合わないなーという感じです。
それこそ、すずなには雪組版のヒメ杏奈ポジで群舞シーンを締めてほしかったのですが……残念。
乳母の従者ピーター=華央あみり、神父の使者ジョン=有瀬そうは、これはこれで面白い配役ですね。小芝居得意なお二人がどんなふうに演じるのか、楽しみです!
そして。
次回公演の配役が発表されるということは……
今の公演もあとわずか、、、なんですね(T T)。
先日、「今の」月組公演を観てまいりましたが、やはり切ないです
そうこうしているうちに、大劇場の雪組公演も千秋楽を迎えて。宙組が始まるまで、あと少し。
……さびしい。本当に寂しくなりますね……。
【7月1日まで、あと83日】
東宝劇場にて、月組新人公演「エドワード八世」を観劇してまいりました。
突発の仕事が入ってしまって(途中で逃亡してしまったので明日が来るのが怖い……)後半しか観られなかったのですが、とても良かったと思います。
あああ、最初から観たかったなーーー。
先週観るつもりで持っていたチケットも手放してしまい、結局大劇場で一回観たっきりでのぞんだ新公、しかも後半だけになってしまったので(涙)演出の違いとかは全然わからなかったのですが、たまきち(珠城)とちゃぴ(愛希)がとにかくお似合いで、すごく素敵でした。
それにしても、「エドワード八世」は名作ですね………!!(←いまさら?」
大劇場で本公演を観た時は、こんなにボロ泣きしているのは霧矢さんの卒業がさびしくて、それに関連したあれこれが脳裏をよぎるからだ、と思っていたのですが。
結局、新公もボロ泣きしました。
「国王陛下万歳」のくだりとか。
父王との会話とか。
ロッカートとの会話とか。
なんだかもう、何もかも泣けて泣けて、仕方なかったです。
……大野さんって本当に凄いわ(真顔)。
あらためて見ると、たまきちもちゃぴも、本役とは全くタイプが違うんですよね。
たまきちは、やんちゃなところもあるけど本質は物凄く優しい、「普通の男」。霧矢さんは、「上に立つものの傲慢さ」みたいなものを生来持っている人なんだなあ、と改めて思いました。
でも、たまきちはその不器用な誠実さでちゃんと「デイヴィッド」という一人の男を成立させていたので、芝居としてはこれはこれでありだなあと思いました。
なんというか、より一層「普通のファミリードラマ」になった、というか、ワイドショー感が増したというか。
身近な物語として、デイヴィッドの憔悴と恐怖をひしひしと感じました。
ちゃぴは可愛い。とにかく可愛い。デイヴィッドを守りたくて守りたくて、そのために自分の心を殺すことを厭わない。昔のスパイ活動にしても、愛する夫のために積極的にやっていたんじゃないか、とか、そんなふうに思わせる自己犠牲的な情の深さがあるんですよね。
今年の一月に発売された懐メロCD「Oldies Takarauka」で、ちゃぴに「守ってあげたい」を歌わせることを決めた誰かは、神だと思います(^ ^)。
ちゃぴのウォリスを観てあらためて考えると、まりものウォリスは、もっとずっと「女の子」なんですよね。夫に、デイヴィッドに、愛され守られるのが当たり前という感覚。過去のスパイ活動も、当時の夫に言われるまま、あまり深く考えないでやっていたんだろうなあ……と思えるんですよね。だからこそ、過去を指摘されたときの動揺が大きい。そんな感じ。
ラストの「甘えないで」という台詞に篭められた思いの色が、本公演と新人公演、全然違うなあ、と思いました。いや、もちろん、どっちも佳い女であることにかわりはありませんけどね!
他に印象に残ったのは、なんといってもチャーチル(一樹)のからんちゃん(千海)。 もともと芝居巧者なのは知っていますが、今回のチャーチルは、さらに階段を2,3段飛ばしてた気がします。
あの曲者っぷりと、「戦いが必要だ」と訴える場面に見せる狂気、そして最後に、スピーチ原稿を直しながらふと漏らす本音のギャップ。
もう一人、ボールドウィン(越乃)のゆりやん(紫門)も良かった!!この二人が拮抗していると、物語がすごく深みを増すんだなあ、と実感。ゆりやんはこれで新人公演卒業ですが、最後に良い経験ができて良かったね、と思います。次からのご活躍をお祈りしています!
最後のご挨拶も、よくがんばりました!91期の新公挨拶の締めくくり。 本当にお疲れさまでした。
他のメンバーもみんな良かったので、また後日書きたいと思います♪
【7月1日まで、あと87日】
突発の仕事が入ってしまって(途中で逃亡してしまったので明日が来るのが怖い……)後半しか観られなかったのですが、とても良かったと思います。
あああ、最初から観たかったなーーー。
先週観るつもりで持っていたチケットも手放してしまい、結局大劇場で一回観たっきりでのぞんだ新公、しかも後半だけになってしまったので(涙)演出の違いとかは全然わからなかったのですが、たまきち(珠城)とちゃぴ(愛希)がとにかくお似合いで、すごく素敵でした。
それにしても、「エドワード八世」は名作ですね………!!(←いまさら?」
大劇場で本公演を観た時は、こんなにボロ泣きしているのは霧矢さんの卒業がさびしくて、それに関連したあれこれが脳裏をよぎるからだ、と思っていたのですが。
結局、新公もボロ泣きしました。
「国王陛下万歳」のくだりとか。
父王との会話とか。
ロッカートとの会話とか。
なんだかもう、何もかも泣けて泣けて、仕方なかったです。
……大野さんって本当に凄いわ(真顔)。
あらためて見ると、たまきちもちゃぴも、本役とは全くタイプが違うんですよね。
たまきちは、やんちゃなところもあるけど本質は物凄く優しい、「普通の男」。霧矢さんは、「上に立つものの傲慢さ」みたいなものを生来持っている人なんだなあ、と改めて思いました。
でも、たまきちはその不器用な誠実さでちゃんと「デイヴィッド」という一人の男を成立させていたので、芝居としてはこれはこれでありだなあと思いました。
なんというか、より一層「普通のファミリードラマ」になった、というか、ワイドショー感が増したというか。
身近な物語として、デイヴィッドの憔悴と恐怖をひしひしと感じました。
ちゃぴは可愛い。とにかく可愛い。デイヴィッドを守りたくて守りたくて、そのために自分の心を殺すことを厭わない。昔のスパイ活動にしても、愛する夫のために積極的にやっていたんじゃないか、とか、そんなふうに思わせる自己犠牲的な情の深さがあるんですよね。
今年の一月に発売された懐メロCD「Oldies Takarauka」で、ちゃぴに「守ってあげたい」を歌わせることを決めた誰かは、神だと思います(^ ^)。
ちゃぴのウォリスを観てあらためて考えると、まりものウォリスは、もっとずっと「女の子」なんですよね。夫に、デイヴィッドに、愛され守られるのが当たり前という感覚。過去のスパイ活動も、当時の夫に言われるまま、あまり深く考えないでやっていたんだろうなあ……と思えるんですよね。だからこそ、過去を指摘されたときの動揺が大きい。そんな感じ。
ラストの「甘えないで」という台詞に篭められた思いの色が、本公演と新人公演、全然違うなあ、と思いました。いや、もちろん、どっちも佳い女であることにかわりはありませんけどね!
他に印象に残ったのは、なんといってもチャーチル(一樹)のからんちゃん(千海)。 もともと芝居巧者なのは知っていますが、今回のチャーチルは、さらに階段を2,3段飛ばしてた気がします。
あの曲者っぷりと、「戦いが必要だ」と訴える場面に見せる狂気、そして最後に、スピーチ原稿を直しながらふと漏らす本音のギャップ。
もう一人、ボールドウィン(越乃)のゆりやん(紫門)も良かった!!この二人が拮抗していると、物語がすごく深みを増すんだなあ、と実感。ゆりやんはこれで新人公演卒業ですが、最後に良い経験ができて良かったね、と思います。次からのご活躍をお祈りしています!
最後のご挨拶も、よくがんばりました!91期の新公挨拶の締めくくり。 本当にお疲れさまでした。
他のメンバーもみんな良かったので、また後日書きたいと思います♪
【7月1日まで、あと87日】
たとえ時計の針を戻せたとしても
2012年3月5日 宝塚(月) コメント (2)月組大劇場公演「エドワード8世/MISTY STATION」、千秋楽おめでとうございます。
さすがに今週末は観にいけませんでしたが、きっと思い出深い一日になったことでしょうね……。
みなさま、本当にお疲れさまでした。
きりやさんのDS、まりもちゃんのMSに出演されるみなさまは休む暇もありませんが、怪我などなさいませんように、みょうなウィルスが寄りつきませんように、と祈っています。がんばれー!!
先日観劇させていただきましたが、大野さんのお芝居が本当に良く出来た名作で!!
これは本当に東宝が楽しみ、と思いました。もっとチケット取っておけば良かったなあ。
お披露目が「スカーレット・ピンパーネル」で、サヨナラが「エドワード8世」。そう思うと、幸せなトップ生活だったんじゃないかな、と素直に思えます(^ ^)。
「ミッキーマウスより人気があった」大英帝国皇太子、プリンス・チャーミング。
「スカーレット・ピンパーネル」でも思いましたが、きりやさんには、ああいう位の高い役が似合いますよね。課せられた責任を全うすることに喜びを感じるタイプ。まあ、デイヴィッドは途中で逃げちゃいますが(^ ^)。慇懃無礼な話し方とか、そこはかとなく尊大な物腰とか、、、「アルジェの男」のジュリアンみたいな役だと違和感になりやすいそういうものが、位の高い役を演じるとものすごく魅力的になるところが、霧矢さんのすごいところなんだと思います。
すごく身近な感じなのに、実はものすごく遠いところで生きている人。そういう距離感が絶妙で、すごく良かったです。さすが霧矢さん、そして、さすが大野さん!!(はぁと)
まりもちゃんのウォリス夫人も、一見ひどく頑固で情の強い女であるかのようにみえて、実際にはひどく弱い、夫の言うなりに生きてきた女であるところがすごく宛書きで、大野さんはホントに良く見ているなあと感心しました。
「男前」と評されることの多いまりもちゃんだし、ご本人も自分は「男前」だと思っていた節がありますが、役者としての本質はものすごく受け身な、心弱いウェットさにあった人だと思います。芯から「男前」なのが当たり前の月娘の真ん中で、苦労することもあったでしょうけれども。最後にこういう役で、霧矢さんの愛に包まれたまりもちゃんを観ることができて、とても幸せです。
卒業するメンバーへの愛に溢れた宛書きは、もう……ただただ、涙。
ガチャ(一色)演じるヨーク公バーティの優しさ、
もりえちゃん演じる新聞記者ロッカートの、皇室につかず離れずな距離感、、、
もう、みんな大好きすぎる!!
そして、大野さんだから、上級生スターだけじゃなく、普段はガヤな下級生まで、舞台に載っている全員に「宛書き」されているところが素敵(^ ^)。
卒業生でいえば、最下の篁くん華那さんクラスまでちゃんと宛書きで役割を与えられていたのがとても嬉しい。それも、取ってつけたような餞別場面があるのではなく、ちゃんとお芝居の中に「人生」が描かれているから、本当の意味で「やりがいのある役」になっていたと思います。
また、真面目な月組っ子たちが、それぞれに限られた時間をちゃんと「役」として生きているから、本当に、私もその時代に生きているかのような錯覚に陥りました。
そして、まさお(龍)への宛書きっぷりは、さすが大野さん!!いやー、私的に、まさおのガイは博多のジャッキ-以来の当たり役でした!
基本的に説明役がいる芝居はあまり好きではないんですが、大野作品におけるああいう存在は「説明役」ではなくてちゃんと「語り手」であり、「神=観客の視点」を定める役割を担っているだけなんですよね。
あの入り組んだ複雑な物語を、観客が迷わないように灯火を掲げる役割。それがガイの立ち位置。
人事が発表された後の観劇だったせいか、ちゃんと過不足なく「次期トップ」として2番手としての仕事をしているまさおに、胸キュンでした(^ ^)。
スパイたちの使い方や、ウォリス(蒼乃)の設定など、個々のエピソードのぶっ飛び具合は相変わらずの大野節(- -;ゞ なのですが、、、でも、やっぱり好きだなあ。ガイの設定といい、みりおくんの設定(侍従たちの中で一番の新参)といい、ツボが多すぎる。
そして、プログラムという名の設定書が面白すぎる(^ ^)。一回しかご覧にならない方は、絶対あれを隅から隅まで読んでから観劇にのぞんでくださいね。
たとえ時計の針が戻せたとしても、大野さんはきりやんにエドワード8世を書いたことでしょう。
だからこそ。
いま、このときに、あのメンバーでこの作品に巡り合えた霧矢さんの運のつよさと、それを観劇できる自分の幸運に、感謝をしつつ。
……いやもう、、、本当に、
大劇場千秋楽、そしてご卒業おめでとうございました!
東京でお逢いできる日を楽しみにしています!!
【7月1日まで、あと118日】
さすがに今週末は観にいけませんでしたが、きっと思い出深い一日になったことでしょうね……。
みなさま、本当にお疲れさまでした。
きりやさんのDS、まりもちゃんのMSに出演されるみなさまは休む暇もありませんが、怪我などなさいませんように、みょうなウィルスが寄りつきませんように、と祈っています。がんばれー!!
先日観劇させていただきましたが、大野さんのお芝居が本当に良く出来た名作で!!
これは本当に東宝が楽しみ、と思いました。もっとチケット取っておけば良かったなあ。
お披露目が「スカーレット・ピンパーネル」で、サヨナラが「エドワード8世」。そう思うと、幸せなトップ生活だったんじゃないかな、と素直に思えます(^ ^)。
「ミッキーマウスより人気があった」大英帝国皇太子、プリンス・チャーミング。
「スカーレット・ピンパーネル」でも思いましたが、きりやさんには、ああいう位の高い役が似合いますよね。課せられた責任を全うすることに喜びを感じるタイプ。まあ、デイヴィッドは途中で逃げちゃいますが(^ ^)。慇懃無礼な話し方とか、そこはかとなく尊大な物腰とか、、、「アルジェの男」のジュリアンみたいな役だと違和感になりやすいそういうものが、位の高い役を演じるとものすごく魅力的になるところが、霧矢さんのすごいところなんだと思います。
すごく身近な感じなのに、実はものすごく遠いところで生きている人。そういう距離感が絶妙で、すごく良かったです。さすが霧矢さん、そして、さすが大野さん!!(はぁと)
まりもちゃんのウォリス夫人も、一見ひどく頑固で情の強い女であるかのようにみえて、実際にはひどく弱い、夫の言うなりに生きてきた女であるところがすごく宛書きで、大野さんはホントに良く見ているなあと感心しました。
「男前」と評されることの多いまりもちゃんだし、ご本人も自分は「男前」だと思っていた節がありますが、役者としての本質はものすごく受け身な、心弱いウェットさにあった人だと思います。芯から「男前」なのが当たり前の月娘の真ん中で、苦労することもあったでしょうけれども。最後にこういう役で、霧矢さんの愛に包まれたまりもちゃんを観ることができて、とても幸せです。
卒業するメンバーへの愛に溢れた宛書きは、もう……ただただ、涙。
ガチャ(一色)演じるヨーク公バーティの優しさ、
もりえちゃん演じる新聞記者ロッカートの、皇室につかず離れずな距離感、、、
もう、みんな大好きすぎる!!
そして、大野さんだから、上級生スターだけじゃなく、普段はガヤな下級生まで、舞台に載っている全員に「宛書き」されているところが素敵(^ ^)。
卒業生でいえば、最下の篁くん華那さんクラスまでちゃんと宛書きで役割を与えられていたのがとても嬉しい。それも、取ってつけたような餞別場面があるのではなく、ちゃんとお芝居の中に「人生」が描かれているから、本当の意味で「やりがいのある役」になっていたと思います。
また、真面目な月組っ子たちが、それぞれに限られた時間をちゃんと「役」として生きているから、本当に、私もその時代に生きているかのような錯覚に陥りました。
そして、まさお(龍)への宛書きっぷりは、さすが大野さん!!いやー、私的に、まさおのガイは博多のジャッキ-以来の当たり役でした!
基本的に説明役がいる芝居はあまり好きではないんですが、大野作品におけるああいう存在は「説明役」ではなくてちゃんと「語り手」であり、「神=観客の視点」を定める役割を担っているだけなんですよね。
あの入り組んだ複雑な物語を、観客が迷わないように灯火を掲げる役割。それがガイの立ち位置。
人事が発表された後の観劇だったせいか、ちゃんと過不足なく「次期トップ」として2番手としての仕事をしているまさおに、胸キュンでした(^ ^)。
スパイたちの使い方や、ウォリス(蒼乃)の設定など、個々のエピソードのぶっ飛び具合は相変わらずの大野節(- -;ゞ なのですが、、、でも、やっぱり好きだなあ。ガイの設定といい、みりおくんの設定(侍従たちの中で一番の新参)といい、ツボが多すぎる。
そして、プログラムという名の設定書が面白すぎる(^ ^)。一回しかご覧にならない方は、絶対あれを隅から隅まで読んでから観劇にのぞんでくださいね。
たとえ時計の針が戻せたとしても、大野さんはきりやんにエドワード8世を書いたことでしょう。
だからこそ。
いま、このときに、あのメンバーでこの作品に巡り合えた霧矢さんの運のつよさと、それを観劇できる自分の幸運に、感謝をしつつ。
……いやもう、、、本当に、
大劇場千秋楽、そしてご卒業おめでとうございました!
東京でお逢いできる日を楽しみにしています!!
【7月1日まで、あと118日】
「ロミオとジュリエット」配役妄想
2012年2月21日 宝塚(月)月組次回大劇場公演「ロミオとジュリエット」。
予想(←出演者が出てないので妄想というべきか)配役がまとまってしまいましたので、こっそり(?)書かせていただきます。
いちおう、ロミオとティボルト以外は役替り無し、という前提で。
(実際には他にもいろいろ役替りされそうですが)
・ロミオ 龍真咲/明日海りお
・ジュリエット 愛希れいか
・ティボルト 龍真咲/明日海りお
ここまでは決定。
・大公 星条海斗
・乳母 琴音和葉
・死 越乃リュウ
・愛 憧花ゆりの(または千海華蘭)
個人的目玉は、もちろんナホちゃんの「死」です。
としちゃんの「死」も観たいけどー、やっぱりここは組長に譲るべきかと(^ ^)。
で、ナホちゃんの「死」に相対するとなると、「愛」はこの二人のどちらかかな、と思いました。
っていうか、月でロミジュリやるなら、「愛」はちゃぴで決定と思っていたのになあ……。
マギーの大公は、期待を込めて。
琴音さんの乳母は絶対良いと思うんですよね。
みくちゃん(キャピュレット夫人)と逆でもいいかも?と思いつつ。
・マキューシオ 美弥るりか
・ベンヴォーリオ 宇月颯
・キャピュレット卿 光月るう(一樹千尋)
・キャピュレット夫人 花陽みら
・モンタギュー卿 華央あみり
・モンタギュー夫人 妃鳳こころ
・ロレンス神父 響れおな(英真なおき)
月組は上級生に歌える人が少ないので、結構難しかったです(T T)。
むしろ、新公のほうが楽しみかも。
・パリス 紫門ゆりや
・ピーター 綾月せり
・使者 煌月爽矢か珠城りょう
パリスは出番が少ないのですが、ゆりやんならバイトできますよね?雪組のひろみちゃんはバイト無しだったけど、星組のみっきぃさんはキャピュレットの男で(それ以外でも)踊ってたし。
あの作品の見所は両家のダンスなのですし、ゆりやんは踊れるので、ぜひ出してあげてほしいです。
使者は、たまきちの方が似合うかな?ゆうきだと、ちゃんとロミオを見つけてしまいそうな気がする(←どうゆう意味ですか)
雪組でキングとあゆちゃんがやっていた「恋人」役は、鳳月杏ちゃんと咲希あかねちゃんとか、そのあたりでどうでしょうか。両家のダンサーを兼ねるから、ダンサーにふってほしい気がします。
現時点では、そんなところでしょうか。
……あっ!あーさまの役がないいいい(T T)
.
予想(←出演者が出てないので妄想というべきか)配役がまとまってしまいましたので、こっそり(?)書かせていただきます。
いちおう、ロミオとティボルト以外は役替り無し、という前提で。
(実際には他にもいろいろ役替りされそうですが)
・ロミオ 龍真咲/明日海りお
・ジュリエット 愛希れいか
・ティボルト 龍真咲/明日海りお
ここまでは決定。
・大公 星条海斗
・乳母 琴音和葉
・死 越乃リュウ
・愛 憧花ゆりの(または千海華蘭)
個人的目玉は、もちろんナホちゃんの「死」です。
としちゃんの「死」も観たいけどー、やっぱりここは組長に譲るべきかと(^ ^)。
で、ナホちゃんの「死」に相対するとなると、「愛」はこの二人のどちらかかな、と思いました。
っていうか、月でロミジュリやるなら、「愛」はちゃぴで決定と思っていたのになあ……。
マギーの大公は、期待を込めて。
琴音さんの乳母は絶対良いと思うんですよね。
みくちゃん(キャピュレット夫人)と逆でもいいかも?と思いつつ。
・マキューシオ 美弥るりか
・ベンヴォーリオ 宇月颯
・キャピュレット卿 光月るう(一樹千尋)
・キャピュレット夫人 花陽みら
・モンタギュー卿 華央あみり
・モンタギュー夫人 妃鳳こころ
・ロレンス神父 響れおな(英真なおき)
月組は上級生に歌える人が少ないので、結構難しかったです(T T)。
むしろ、新公のほうが楽しみかも。
・パリス 紫門ゆりや
・ピーター 綾月せり
・使者 煌月爽矢か珠城りょう
パリスは出番が少ないのですが、ゆりやんならバイトできますよね?雪組のひろみちゃんはバイト無しだったけど、星組のみっきぃさんはキャピュレットの男で(それ以外でも)踊ってたし。
あの作品の見所は両家のダンスなのですし、ゆりやんは踊れるので、ぜひ出してあげてほしいです。
使者は、たまきちの方が似合うかな?ゆうきだと、ちゃんとロミオを見つけてしまいそうな気がする(←どうゆう意味ですか)
雪組でキングとあゆちゃんがやっていた「恋人」役は、鳳月杏ちゃんと咲希あかねちゃんとか、そのあたりでどうでしょうか。両家のダンサーを兼ねるから、ダンサーにふってほしい気がします。
現時点では、そんなところでしょうか。
……あっ!あーさまの役がないいいい(T T)
.
宝塚歌劇公式サイトに、以下のような発表がありました。
えーっと。
すみません。そもそもなんですけど、「○組の新体制について」っていう発表って、いつもありましたっけ……?
少なくとも、祐飛さんが花組に組替えしたときは「準トップスター」の発表なんてなかったぞ?
まあ、そんな言葉尻はどうでもいいです。
なにはともあれ。
まさお(龍真咲)、ちゃぴ(愛希れいか)、生え抜きの新トップコンビ誕生おめでとうございます!
そして、みりおくん(明日海りお)の「準トップスター」就任も。
月組で生え抜きのトップコンビって、久世さん&風花さん以来なんですよね。
まだ私がファンになる前のことですが(^ ^)。
組替えには組替えの良さがあるし、必ずしも生え抜きだから良いというものではありませんが、まあ、相手役さんや二番手さんと並んだ姿を観たことがあって、あの時はお似合いで素敵だったな、と思えるのは幸せなことです(^ ^)。
もともと月ファンである猫にとっては、可愛い可愛い生え抜きの子供たち。
あのやんちゃなヘタレ坊主・まさおがいよいよトップスターか、と思うと感慨深いというか……大丈夫か?と心配になるというか(^ ^;
でも、もう決まったことなので、がんばってもらうしかないんですよね。
……可愛い可愛い泣き虫なちゃぴとみりおと、三人でしっかり手をつないで、まっすぐに走り抜けてほしいなと思います。
いろいろ不安はたくさんあるんでしょうけれども、ね。
うちも不安でした。たった3年前の、あの寒い日。不安で不安で、銀座中を歩き回ったっけ。これから何が起こるのか、新しい組、良く知らない組で、いったいどうなるのか、と。
それを考えれば、生まれ育った組で、相手役も二番手(準トップスター)もよく知っていて。散々組んだ二人に囲まれて就任するまさおは、恵まれている……のかもしれませんよ、なーんて言ってみたりして。
お披露目公演はミュージカル「ロミオとジュリエット」。
初日は祐飛さんのお誕生日なんですね(←関係ない)。たった一週間とはいえ、まさおと祐飛さんがトップスターとして並ぶ日がくるんですね……。
「マジシャンの憂鬱」の居候チームで可愛がっていたレオーが、ねえ(*^ ^*)。懐かしい、なにもかもみな懐かしい。
この公演の目玉は、トップスターと準トップの役替り公演であること。
長い宝塚の歴史の中には、正式にダブルトップだったときもあるのですから、役替り自体はそんなに驚くことではないのかもしれませんが、、、お披露目公演での役替りはちょっと驚きました。
でも、仕方ない……よね。だって、まさおのティボルト、観たいもん!
……すみません。私は元々「レ・ミゼラブル」ファンなので、役替りに対する忌避感があまりないんですよね。純粋培養の宝塚ファンの方だと、ありえないほどショックなことなのかもしれませんが、私はたぶん、祐飛さんの退団公演がテルくんと役替りだと言われてもあんまりショックじゃないと思う。
だって、違うお芝居を二つ観られるってことでしょう?嬉しいですよ(^ ^)。回数増えます多分。
そういう心性の持ち主なので、最初に思ったのは「でかした劇団!」でした。
……少数派なんだろうなあ、たぶん。
まさおも、みりおも、もちろんちゃぴも、3人ともこれから大変だと思いますが。
まずは今の公演に全力を尽くして、卒業生たちをしっかり見送ってほしい。
それが終わったら、また次の公演に向けて、頑張ってほしいです。
遠くから応援しています。
ところで。
「月組お披露目ロミジュリで役替り」ときいて、真っ先に考えたことが「ロミオとジュリエットが役替り!!?」だった猫は、反省するべきでしょうか……?
それにしても、秋の全ツはどうなるんでしょうね?
個人的な希望を書かせていただきますが、二人の貴公子を再演してほしいです。
今の小柳さんで、今のまさおとみりおで、あの世界にもう一度浸ってみたい。
ちゃぴなら、しずくとは全然違うエミーリアが演じられると思うし、るうちゃんもゆりやんもいるし!!
全ツでなくてもいいのですが、二人が揃う時間がそう長くなるとは思えないので、なるべく早く!と焦ってしまいますね。この「新体制」でどのくらいひっぱるつもりなのかなあ。
この体制でどんな作品が回ってくるのか、それ次第で動員も変ってくると思うし、百周年にむけて、良い作品のヴァリエーションを増やすきっかけになればいいな、と思います。
まさお、ちゃぴ、みりお、、、3人とも、本当におめでとうございます。
3人が、月組子全員が、そして宝塚歌劇団員全員が、良い作品に、そして、良い役に巡り合えますように。
【7月1日まで、あと138日】
月組の新体制について
この度、次期月組の体制が決定しましたのでお知らせ致します。
新生月組は、トップスター・龍 真咲、トップ娘役・愛希れいか、そして準トップスター・明日海りおを中心とした体制となります。
えーっと。
すみません。そもそもなんですけど、「○組の新体制について」っていう発表って、いつもありましたっけ……?
少なくとも、祐飛さんが花組に組替えしたときは「準トップスター」の発表なんてなかったぞ?
まあ、そんな言葉尻はどうでもいいです。
なにはともあれ。
まさお(龍真咲)、ちゃぴ(愛希れいか)、生え抜きの新トップコンビ誕生おめでとうございます!
そして、みりおくん(明日海りお)の「準トップスター」就任も。
月組で生え抜きのトップコンビって、久世さん&風花さん以来なんですよね。
まだ私がファンになる前のことですが(^ ^)。
組替えには組替えの良さがあるし、必ずしも生え抜きだから良いというものではありませんが、まあ、相手役さんや二番手さんと並んだ姿を観たことがあって、あの時はお似合いで素敵だったな、と思えるのは幸せなことです(^ ^)。
もともと月ファンである猫にとっては、可愛い可愛い生え抜きの子供たち。
あのやんちゃなヘタレ坊主・まさおがいよいよトップスターか、と思うと感慨深いというか……大丈夫か?と心配になるというか(^ ^;
でも、もう決まったことなので、がんばってもらうしかないんですよね。
……可愛い可愛い泣き虫なちゃぴとみりおと、三人でしっかり手をつないで、まっすぐに走り抜けてほしいなと思います。
いろいろ不安はたくさんあるんでしょうけれども、ね。
うちも不安でした。たった3年前の、あの寒い日。不安で不安で、銀座中を歩き回ったっけ。これから何が起こるのか、新しい組、良く知らない組で、いったいどうなるのか、と。
それを考えれば、生まれ育った組で、相手役も二番手(準トップスター)もよく知っていて。散々組んだ二人に囲まれて就任するまさおは、恵まれている……のかもしれませんよ、なーんて言ってみたりして。
お披露目公演はミュージカル「ロミオとジュリエット」。
初日は祐飛さんのお誕生日なんですね(←関係ない)。たった一週間とはいえ、まさおと祐飛さんがトップスターとして並ぶ日がくるんですね……。
「マジシャンの憂鬱」の居候チームで可愛がっていたレオーが、ねえ(*^ ^*)。懐かしい、なにもかもみな懐かしい。
この公演の目玉は、トップスターと準トップの役替り公演であること。
長い宝塚の歴史の中には、正式にダブルトップだったときもあるのですから、役替り自体はそんなに驚くことではないのかもしれませんが、、、お披露目公演での役替りはちょっと驚きました。
でも、仕方ない……よね。だって、まさおのティボルト、観たいもん!
……すみません。私は元々「レ・ミゼラブル」ファンなので、役替りに対する忌避感があまりないんですよね。純粋培養の宝塚ファンの方だと、ありえないほどショックなことなのかもしれませんが、私はたぶん、祐飛さんの退団公演がテルくんと役替りだと言われてもあんまりショックじゃないと思う。
だって、違うお芝居を二つ観られるってことでしょう?嬉しいですよ(^ ^)。回数増えます多分。
そういう心性の持ち主なので、最初に思ったのは「でかした劇団!」でした。
……少数派なんだろうなあ、たぶん。
まさおも、みりおも、もちろんちゃぴも、3人ともこれから大変だと思いますが。
まずは今の公演に全力を尽くして、卒業生たちをしっかり見送ってほしい。
それが終わったら、また次の公演に向けて、頑張ってほしいです。
遠くから応援しています。
ところで。
「月組お披露目ロミジュリで役替り」ときいて、真っ先に考えたことが「ロミオとジュリエットが役替り!!?」だった猫は、反省するべきでしょうか……?
それにしても、秋の全ツはどうなるんでしょうね?
個人的な希望を書かせていただきますが、二人の貴公子を再演してほしいです。
今の小柳さんで、今のまさおとみりおで、あの世界にもう一度浸ってみたい。
ちゃぴなら、しずくとは全然違うエミーリアが演じられると思うし、るうちゃんもゆりやんもいるし!!
全ツでなくてもいいのですが、二人が揃う時間がそう長くなるとは思えないので、なるべく早く!と焦ってしまいますね。この「新体制」でどのくらいひっぱるつもりなのかなあ。
この体制でどんな作品が回ってくるのか、それ次第で動員も変ってくると思うし、百周年にむけて、良い作品のヴァリエーションを増やすきっかけになればいいな、と思います。
まさお、ちゃぴ、みりお、、、3人とも、本当におめでとうございます。
3人が、月組子全員が、そして宝塚歌劇団員全員が、良い作品に、そして、良い役に巡り合えますように。
【7月1日まで、あと138日】
12月22日のニュース
2011年12月22日 宝塚(月)今日は月組大劇場公演「エドワード8世/Misty Station」の集合日。
大勢の卒業生が発表されてしまいました………ある程度予想も覚悟もしていたつもりでしたが、やっぱり、凹む……。
ガチャ(一色瑠加)、
もりえ(青樹泉)、
りずちゃん(沢希理寿)、
彩星(りおん)、
篁(祐希)くん、
華那みかりさん……(T T)
「アリスの恋人」のジョーカーでいぶし銀の輝きを放っていたガチャ。
その昔、祐飛さんのディナーショーにも出てくれましたよね。綺麗でかっこよくてダンサーで、大好きでした。最近、芝居でも本当にいぶし銀というか、渋い男の魅力をしみじみと実感させてくれたひと。
組長になるまでいてくれるとおもっていたのになあ……。
「我が愛」の玄喜で心いやしてくれたもりえちゃん。スタイルがよくてダンサーで、お芝居は優しくて暖かい。霧矢さんとの相性は抜群で、きりやさんがトップになって以来、いつも本当に良い仕事をしてくれていました。霧矢さんと一緒に卒業していくのは、予想の範疇ではあったけれども、でも、やっぱりさびしいです(T T)。
「アリスの恋人」で美声を聴かせてくれたりずちゃん。最近やっと本公演でもソロが回ってくるようになって、これからだと思っていたのになあ。最後の公演、またその声が聴けることを祈っています。
「ダンス・ロマネスク」ジプシーの場面の歌がステキだったりおん。「ファンシーダンス」の「チャンピオン」で、顔芸も豊かに踊っていた下級生、男役時代から大好きでした。女役に転向してもなかなか役がつかなくて、どうなるんだろう……と思っていたら、まさかの「スカーレット・ピンパーネル」新人公演ヒロイン。マルグリットのナンバーが聴けて、本当に幸せでした。本領は『大人の女役』なのに、可愛らしい娘役二番手みたいな役が回ってきて苦労していましたが、大野さんが何か良い役を宛書きしてくれているといいなあ。
91期の篁くん、「MAHOROBA」の頃から注目していた、表情豊かな下級生。最近すっかり垢抜けて、痩せて格好良くなったなあと思ったら卒業ですか(涙)。これからを楽しみにしていたのに、残念だー!!
同じく91期の華那みかりさん。落ち着いた女役を多く演じていた印象がある美人さんですが、最後になにかやりがいのある役が回りますように。
大好きな月組。8人が卒業して、みやるりが加わって、そして、どんな月組になっていくのかわかりませんが、とりあえず今は、霧矢さんと、7人の卒業生の幸せを祈りつつ、応援したいと思います。
.
大勢の卒業生が発表されてしまいました………ある程度予想も覚悟もしていたつもりでしたが、やっぱり、凹む……。
ガチャ(一色瑠加)、
もりえ(青樹泉)、
りずちゃん(沢希理寿)、
彩星(りおん)、
篁(祐希)くん、
華那みかりさん……(T T)
「アリスの恋人」のジョーカーでいぶし銀の輝きを放っていたガチャ。
その昔、祐飛さんのディナーショーにも出てくれましたよね。綺麗でかっこよくてダンサーで、大好きでした。最近、芝居でも本当にいぶし銀というか、渋い男の魅力をしみじみと実感させてくれたひと。
組長になるまでいてくれるとおもっていたのになあ……。
「我が愛」の玄喜で心いやしてくれたもりえちゃん。スタイルがよくてダンサーで、お芝居は優しくて暖かい。霧矢さんとの相性は抜群で、きりやさんがトップになって以来、いつも本当に良い仕事をしてくれていました。霧矢さんと一緒に卒業していくのは、予想の範疇ではあったけれども、でも、やっぱりさびしいです(T T)。
「アリスの恋人」で美声を聴かせてくれたりずちゃん。最近やっと本公演でもソロが回ってくるようになって、これからだと思っていたのになあ。最後の公演、またその声が聴けることを祈っています。
「ダンス・ロマネスク」ジプシーの場面の歌がステキだったりおん。「ファンシーダンス」の「チャンピオン」で、顔芸も豊かに踊っていた下級生、男役時代から大好きでした。女役に転向してもなかなか役がつかなくて、どうなるんだろう……と思っていたら、まさかの「スカーレット・ピンパーネル」新人公演ヒロイン。マルグリットのナンバーが聴けて、本当に幸せでした。本領は『大人の女役』なのに、可愛らしい娘役二番手みたいな役が回ってきて苦労していましたが、大野さんが何か良い役を宛書きしてくれているといいなあ。
91期の篁くん、「MAHOROBA」の頃から注目していた、表情豊かな下級生。最近すっかり垢抜けて、痩せて格好良くなったなあと思ったら卒業ですか(涙)。これからを楽しみにしていたのに、残念だー!!
同じく91期の華那みかりさん。落ち着いた女役を多く演じていた印象がある美人さんですが、最後になにかやりがいのある役が回りますように。
大好きな月組。8人が卒業して、みやるりが加わって、そして、どんな月組になっていくのかわかりませんが、とりあえず今は、霧矢さんと、7人の卒業生の幸せを祈りつつ、応援したいと思います。
.
夢の国のアリス【3】
2011年12月6日 宝塚(月) コメント (2)日本青年館月組公演「アリスの恋人」を観劇いたしました。
バウホールで観劇したときの日記はこちら。
http://80646.diarynote.jp/?day=20111122
まずは叫びます。
ちゃぴ(愛希れいか)のアリスが可愛いーーーっ!!
バウでも本当に可愛かったけど、帰宅してナウオンを視たりして、さらにツボに嵌ったようです(^ ^)。
ころころ変わる表情も、一挙手一投足も、ホントに可愛くてねっっ!!!(壊)
……失礼しました。
あの、これからご覧になる方は、あまり期待しすぎないでくださいね(^ ^;ゞ 私、責任は取れませんので……。
ゆりやん(紫門)の帽子屋は、色っぽくなってました(*^ ^*)。いやー、91期はみんな芝居上手で楽しいです♪ 劇中劇で演じるジャバーウォックの鬘は青年館の前に作りなおしたそうで、たしかによく似合ってました。龍の飾りが、目が大きくてキュートです(^ ^)。みりおくん演じる騎士と闘って倒れ伏した後、王子に戻るために飾りをむしりとるときの力強さが好きだ。
あああ、それにしても本当に嵌り役だった!この学年(研7)で、こんな嵌り役に出会ってしまって大丈夫なんだろうか……。
ちなつちゃん(鳳月)のヤマネ。可愛らしさが増しててびっくりしました(@ @)。眠たそうに目を擦る仕草が子供みたいで本当に可愛い!いったいどこまで可愛くなるんだ!?
歌もバウよりだいぶ安定したような気がしました。長いソロがあるわけではありませんが、歌い継ぎの短いフレーズも慣れないと難しいんですよね。良くなってて嬉しいです。
あ。残念ながら、枕は変ってませんでした……(T T)。ただ、あらためて観ると、あの枕は乱闘シーンでは盾になったり武器になったり忙しいので、あんまりフリフリしてたり変った形をしていたりすると、扱いが難しいから無理なのかもしれません。
そして、あの尻尾の動きはどうやってつけているんでしょうか……?
たまきち(珠城)の三月ウサギは、無駄な動きが減って、舞台上での“さりげない居方”に慣れてきたような気がします。本当に舞台勘のいい人ですね。
しかしうさ耳が似合うなあ(*^ ^*)。ある意味当たり役だな、と思います。次の公演でうさ耳の無いたまきちを観たら、寂しくなりそうです。(←それはヤマネもチェシャも同じですが)
ゆめちゃん(愛風)の赤の女王は、個人的にすごく嵌りました。1幕で、ブイブイと我侭にかっ飛んでいるときはそこまで思わなかったのですが、あらためて観て、2幕の一人ぼっちになった赤の女王の芝居に思いっきり引き込まれまして。
「誰か居らぬのか?」という呼びかけの、今にも泣き出しそうな幼子の声。「みんないなくなってしまった」という嘆きに籠められた悲憤。なかなか、ああいう子供っぽい声で芝居のテンションを保つのは難しいと思うんですが、、、長身でスタイルの良い、顔だちもどちらかといえば大人っぽいゆめちゃんなのに、あの衣装の威力もあって、本当に小さな少女に見えました。
青年館に来て変った、というより、2回目だからそういうところを感じとれたのかもしれませんが、こういうのも嵌り役と言うのかな、と思いました。
嵌り役と言えばもうひとり、ガチャ(一色)のジョーカー。渋くていい加減で色っぽくてすっトボケてて、いやもう、素敵すぎる(しみじみ)。バウに比べて特に変ったところは無かったと思いますが、あらためて惚れなおしました(*^ ^*)。
さて。
以下は、ちょっとネタばれしています。未見の方はご注意ください。
(大したネタでもありませんが ^ ^)
私にとって、この物語の一番好きなところは、すべての始まりがナイトメア(星条)の恋(?)だったところ、だったりします。
夢と現実(リアル)の狭間で生きる病弱な幼子と、夢の狭間を渡る「レイヴン」の守人の、初めての恋。
目覚めれば忘れられてしまうのが当たり前だったナイトメアにとって、「朝がきても忘れない」少女は、それ自体が奇跡だったのでしょう。夜明けとともに、その夜に出会ったすべてから忘れ去られ、朝がくるたびに産まれ直していたに等しいナイトメア。そんな彼にとって、記憶の連結は自我の目覚め。感情を持たない「レイヴンの守人」は、ここに至って自我を持ち、少女を母と慕う……。
少女が「現実」から消えてしまったとき、本来なら、ナイトメアの自我は時間をかけて崩壊するはずだったんですよね。なのに彼は、彼女を再び見つけてしまった。彼女を愛した、兄の夢の中で。
ルイス・キャロルが現実を拒否するまでの経緯よりも、弱ったところにつけこんだナイトメアの寂しさが印象的でした。そして、自分の弱さに気がついて立ち直ろうとするルイス・キャロルの輝き も。
ただ。
青年館にきて、マギーがだいぶ熱血になってしまったのが残念です。バウでは、もう少し感情を抑えていたので、無機質な仮面の下に篭められた想いの熱さがとても印象的だったのですが。
ナイトメアが赤の女王に向ける思慕が熱くなりすぎて「執着」になってしまうと、ラストのハッピーエンドがすごく薄っぺらくなってしまうので、そこはもう少しクールに演じてほしいなあ、と思ってしまいました。途中から、ルイス・キャロルに対しても感情がむき出しになってしまって、、、うーん、惜しいなあ!!と。
「ホフマン物語」と「アリスの恋人」、作品世界が主人公のインナーワールドであるという構造は似てるけど、『闇』の立ち位置が違うんですよね。「ホフマン物語」の悪魔は純粋に敵役で、主人公を絶望に陥とすことが目的だから何をしても『やりすぎ』にはならなかったけど、「アリスの恋人」のナイトメアは、『世界の管理者』すなわち体制側 であって、本来の務めを果たしつつ、その影で愛しい少女を囲い込もうとしただけなわけなんですよね。
だから、やりすぎちゃいけないんですよ。こっそりやらないと(^ ^)。やりすぎたら、単なる「悪役」になってしまう。
マギーももう上級生なんだから、その匙加減というか、作品の中での自分の役の立ち位置みたいなものを、もう少し考えてくれるようになると良いんですが。。。
逆に、役者とは無関係に「作品として」残念だったのは、白の女王(花瀬)が「夢の管理人」で、ナイトメアが「レイヴン(萌花)の守人」という外枠の設定を、物語の中で使いきれなかったこと。
レイヴン(大鴉=不吉な鳥)が「恐怖心」を食べる存在で、ナイトメアがレイヴンのために人の夢を悪夢に変えて恐怖心を生み出す……というのは良いんですけど、そもそもレイヴンは何のための存在なんでしょうか?レイヴンが「神の斥候(使い魔みたいなもの?)」だと言うなら、「恐怖心を食べる」以外にも何らかの役割を持っているはずですよねえ…?ましてや、守人までつけて人のインナーワールドを渡り歩かせるからには。
いや、そんなことどうでも良いといえばどうでも良いんですが(^ ^;ゞ
ルイス・キャロルとアリスの物語は綺麗に決着がつくし、ナイトメアと赤の女王の物語も収まるべきところに収まるし、帽子屋以下のファンタスマゴリアの住人たちの物語は、そもそも本筋じゃない賑やかしのエピソードだし……で、そこまでは何の問題もないんですが。
最後の最後、白の女王が出てきてご都合主義的にいろいろな伏線を片づけているの見ると、、、ちょっと萎えるというか、すべての伏線が拾いきれてないというか、そんな拾い方じゃつまらない!!というか。
……そんな、ちょっと切ない気持が残りました。そこまでは、キャラクターも展開も非常によく出来ていただけに、余計に。
ところで。
「鏡の国のアリス」に出てくる大鴉(ワタリガラス)って、、、どんな生き物でしたっけ……?
レイヴンの元ネタが思い出せない(T T)。
なんていろいろ書いてますが、私はこの作品、とても好きです。
ルイス・キャロルがみりおくんで、アリスがちゃぴで、今のキャストで観ることができて、良かったです。
こまごましたつぶやき。
「現実で一番逢いたい人を思い浮かべて、月に飛び込む!」
という『夢から醒める方法』ですが、、、
アリスはともかく、あんなにツンデレ(単なる意地っ張りともいう)なルイス・キャロルが「僕が現実で一番逢いたいのは、彼女だ!」なんて、いくら本人がいないとはいえ、あんなにあっさり口にするとは思えないんだけどなあ……。
赤の女王に見送られて塔の天辺に向かおうとして、すっと手を出すルイス・キャロルと、きょとんとしているアリスはめっちゃツボです。あれこそ胸キュンだと思う!(主張)
ここで、ふいっと振り向いてファンタスマゴリアのみんなに別れを告げる場面は、劇団四季の「夢から醒めた夢」の名場面、霊界空港から現実に戻る「愛をありがとう」に似てる気がします(*^ ^*)。カラフルな猫じゃらしをぶんぶん振りまわすチェシャ(貴千)が、あの場面のヤクザに見えて仕方ない。
あああ、なんか夢醒めを観たくなってきました……。
ちなみに「忘れられないようにしてやるよ」は、記憶を取り戻して「現実」の自分に近づいているルイス・キャロル(≒中学生)が無理して突っ張っているようにしか見えなくて、私はあまり胸キュンしませんでした……。
スレた大人ってつまらないなあ。
.
バウホールで観劇したときの日記はこちら。
http://80646.diarynote.jp/?day=20111122
まずは叫びます。
ちゃぴ(愛希れいか)のアリスが可愛いーーーっ!!
バウでも本当に可愛かったけど、帰宅してナウオンを視たりして、さらにツボに嵌ったようです(^ ^)。
ころころ変わる表情も、一挙手一投足も、ホントに可愛くてねっっ!!!(壊)
……失礼しました。
あの、これからご覧になる方は、あまり期待しすぎないでくださいね(^ ^;ゞ 私、責任は取れませんので……。
ゆりやん(紫門)の帽子屋は、色っぽくなってました(*^ ^*)。いやー、91期はみんな芝居上手で楽しいです♪ 劇中劇で演じるジャバーウォックの鬘は青年館の前に作りなおしたそうで、たしかによく似合ってました。龍の飾りが、目が大きくてキュートです(^ ^)。みりおくん演じる騎士と闘って倒れ伏した後、王子に戻るために飾りをむしりとるときの力強さが好きだ。
あああ、それにしても本当に嵌り役だった!この学年(研7)で、こんな嵌り役に出会ってしまって大丈夫なんだろうか……。
ちなつちゃん(鳳月)のヤマネ。可愛らしさが増しててびっくりしました(@ @)。眠たそうに目を擦る仕草が子供みたいで本当に可愛い!いったいどこまで可愛くなるんだ!?
歌もバウよりだいぶ安定したような気がしました。長いソロがあるわけではありませんが、歌い継ぎの短いフレーズも慣れないと難しいんですよね。良くなってて嬉しいです。
あ。残念ながら、枕は変ってませんでした……(T T)。ただ、あらためて観ると、あの枕は乱闘シーンでは盾になったり武器になったり忙しいので、あんまりフリフリしてたり変った形をしていたりすると、扱いが難しいから無理なのかもしれません。
そして、あの尻尾の動きはどうやってつけているんでしょうか……?
たまきち(珠城)の三月ウサギは、無駄な動きが減って、舞台上での“さりげない居方”に慣れてきたような気がします。本当に舞台勘のいい人ですね。
しかしうさ耳が似合うなあ(*^ ^*)。ある意味当たり役だな、と思います。次の公演でうさ耳の無いたまきちを観たら、寂しくなりそうです。(←それはヤマネもチェシャも同じですが)
ゆめちゃん(愛風)の赤の女王は、個人的にすごく嵌りました。1幕で、ブイブイと我侭にかっ飛んでいるときはそこまで思わなかったのですが、あらためて観て、2幕の一人ぼっちになった赤の女王の芝居に思いっきり引き込まれまして。
「誰か居らぬのか?」という呼びかけの、今にも泣き出しそうな幼子の声。「みんないなくなってしまった」という嘆きに籠められた悲憤。なかなか、ああいう子供っぽい声で芝居のテンションを保つのは難しいと思うんですが、、、長身でスタイルの良い、顔だちもどちらかといえば大人っぽいゆめちゃんなのに、あの衣装の威力もあって、本当に小さな少女に見えました。
青年館に来て変った、というより、2回目だからそういうところを感じとれたのかもしれませんが、こういうのも嵌り役と言うのかな、と思いました。
嵌り役と言えばもうひとり、ガチャ(一色)のジョーカー。渋くていい加減で色っぽくてすっトボケてて、いやもう、素敵すぎる(しみじみ)。バウに比べて特に変ったところは無かったと思いますが、あらためて惚れなおしました(*^ ^*)。
さて。
以下は、ちょっとネタばれしています。未見の方はご注意ください。
(大したネタでもありませんが ^ ^)
私にとって、この物語の一番好きなところは、すべての始まりがナイトメア(星条)の恋(?)だったところ、だったりします。
夢と現実(リアル)の狭間で生きる病弱な幼子と、夢の狭間を渡る「レイヴン」の守人の、初めての恋。
目覚めれば忘れられてしまうのが当たり前だったナイトメアにとって、「朝がきても忘れない」少女は、それ自体が奇跡だったのでしょう。夜明けとともに、その夜に出会ったすべてから忘れ去られ、朝がくるたびに産まれ直していたに等しいナイトメア。そんな彼にとって、記憶の連結は自我の目覚め。感情を持たない「レイヴンの守人」は、ここに至って自我を持ち、少女を母と慕う……。
少女が「現実」から消えてしまったとき、本来なら、ナイトメアの自我は時間をかけて崩壊するはずだったんですよね。なのに彼は、彼女を再び見つけてしまった。彼女を愛した、兄の夢の中で。
ルイス・キャロルが現実を拒否するまでの経緯よりも、弱ったところにつけこんだナイトメアの寂しさが印象的でした。そして、自分の弱さに気がついて立ち直ろうとするルイス・キャロルの輝き も。
ただ。
青年館にきて、マギーがだいぶ熱血になってしまったのが残念です。バウでは、もう少し感情を抑えていたので、無機質な仮面の下に篭められた想いの熱さがとても印象的だったのですが。
ナイトメアが赤の女王に向ける思慕が熱くなりすぎて「執着」になってしまうと、ラストのハッピーエンドがすごく薄っぺらくなってしまうので、そこはもう少しクールに演じてほしいなあ、と思ってしまいました。途中から、ルイス・キャロルに対しても感情がむき出しになってしまって、、、うーん、惜しいなあ!!と。
「ホフマン物語」と「アリスの恋人」、作品世界が主人公のインナーワールドであるという構造は似てるけど、『闇』の立ち位置が違うんですよね。「ホフマン物語」の悪魔は純粋に敵役で、主人公を絶望に陥とすことが目的だから何をしても『やりすぎ』にはならなかったけど、「アリスの恋人」のナイトメアは、『世界の管理者』すなわち体制側 であって、本来の務めを果たしつつ、その影で愛しい少女を囲い込もうとしただけなわけなんですよね。
だから、やりすぎちゃいけないんですよ。こっそりやらないと(^ ^)。やりすぎたら、単なる「悪役」になってしまう。
マギーももう上級生なんだから、その匙加減というか、作品の中での自分の役の立ち位置みたいなものを、もう少し考えてくれるようになると良いんですが。。。
逆に、役者とは無関係に「作品として」残念だったのは、白の女王(花瀬)が「夢の管理人」で、ナイトメアが「レイヴン(萌花)の守人」という外枠の設定を、物語の中で使いきれなかったこと。
レイヴン(大鴉=不吉な鳥)が「恐怖心」を食べる存在で、ナイトメアがレイヴンのために人の夢を悪夢に変えて恐怖心を生み出す……というのは良いんですけど、そもそもレイヴンは何のための存在なんでしょうか?レイヴンが「神の斥候(使い魔みたいなもの?)」だと言うなら、「恐怖心を食べる」以外にも何らかの役割を持っているはずですよねえ…?ましてや、守人までつけて人のインナーワールドを渡り歩かせるからには。
いや、そんなことどうでも良いといえばどうでも良いんですが(^ ^;ゞ
ルイス・キャロルとアリスの物語は綺麗に決着がつくし、ナイトメアと赤の女王の物語も収まるべきところに収まるし、帽子屋以下のファンタスマゴリアの住人たちの物語は、そもそも本筋じゃない賑やかしのエピソードだし……で、そこまでは何の問題もないんですが。
最後の最後、白の女王が出てきてご都合主義的にいろいろな伏線を片づけているの見ると、、、ちょっと萎えるというか、すべての伏線が拾いきれてないというか、そんな拾い方じゃつまらない!!というか。
……そんな、ちょっと切ない気持が残りました。そこまでは、キャラクターも展開も非常によく出来ていただけに、余計に。
ところで。
「鏡の国のアリス」に出てくる大鴉(ワタリガラス)って、、、どんな生き物でしたっけ……?
レイヴンの元ネタが思い出せない(T T)。
なんていろいろ書いてますが、私はこの作品、とても好きです。
ルイス・キャロルがみりおくんで、アリスがちゃぴで、今のキャストで観ることができて、良かったです。
こまごましたつぶやき。
「現実で一番逢いたい人を思い浮かべて、月に飛び込む!」
という『夢から醒める方法』ですが、、、
アリスはともかく、あんなにツンデレ(単なる意地っ張りともいう)なルイス・キャロルが「僕が現実で一番逢いたいのは、彼女だ!」なんて、いくら本人がいないとはいえ、あんなにあっさり口にするとは思えないんだけどなあ……。
赤の女王に見送られて塔の天辺に向かおうとして、すっと手を出すルイス・キャロルと、きょとんとしているアリスはめっちゃツボです。あれこそ胸キュンだと思う!(主張)
ここで、ふいっと振り向いてファンタスマゴリアのみんなに別れを告げる場面は、劇団四季の「夢から醒めた夢」の名場面、霊界空港から現実に戻る「愛をありがとう」に似てる気がします(*^ ^*)。カラフルな猫じゃらしをぶんぶん振りまわすチェシャ(貴千)が、あの場面のヤクザに見えて仕方ない。
あああ、なんか夢醒めを観たくなってきました……。
ちなみに「忘れられないようにしてやるよ」は、記憶を取り戻して「現実」の自分に近づいているルイス・キャロル(≒中学生)が無理して突っ張っているようにしか見えなくて、私はあまり胸キュンしませんでした……。
スレた大人ってつまらないなあ。
.
我が愛は大河を超えて
2011年11月26日 宝塚(月) コメント (6)神奈川県民ホールにて、月組全国ツアー公演「我が愛は山の彼方に/ダンス・ロマネスク」を観劇いたしました。
「我が愛は山の彼方に」
1971年に鳳蘭・安奈淳・大原ますみのトリオで初演。その後、峰さを理・山城はるか・湖条れいか、稔幸・絵麻緒ゆう(彩輝直)・星奈優里、と星組で再演を重ね、月組での上演は今回が初。私が観劇するのも今回が初めてです。
ちなみに、初演の演出は長谷川一夫氏。今回の演出は脚本の植田さんが兼任しておられますが、個人的には、誰かもっと若い人の演出で観てみたかったなーと思いました。
それにしても、霧矢さんは、劇団的にあの時代の星組の系譜を継ぐ人と思われているんでしょうかねえ。鳳さん・峰さん時代の作品が多いような気がするんですけど、気のせい?
鳳さんと安奈さんって、初演当時はダブルトップ体制だったそうですね。観劇してみて納得しました。これは、男二人が対等じゃないと話にならない(- -; 万姫がどちらを選ぶのか最後までわからないからこその面白さがあるはずだったんじゃないかと思うんですよね。
今回のキャストは、高麗の武将・朴秀民に霧矢大夢、零落した高麗貴族の姫・万姫に蒼乃夕妃、女真軍の武将・チャムガに龍真咲というトリオ。うーむ、観ての率直な感想は、どちらかといえば、霧矢さんがチャムガで秀民をまさおくんが演じた方が話として判りやすかったんじゃないかな……?という感じです。
いろんな細かいところで秀民が主演にみえるような演出がなされていましたが、根本的なところがダブルトップ仕様の作品だと思うので、チャムガ主役に書き変えてしまうことは可能だったんじゃないのかなあ。「あかねさす紫の花」の中大兄皇子篇と大海人皇子篇、みたいな感じで、秀民篇とチャムガ篇がそれぞれ成立する作品だと思うんですよ。
今回は前回と比べてもかなり大きな改変がなされていたようなので、だったらいっそのこと……と思ってしまいました。原作がすごく面白そうなので、いろいろ勿体無かったような気がするんですよね。
ただ、脚本的に「戦のむなしさ」みたいなものを前面に出した会話が多いのが気になりました。これはそういう話じゃないだろう。戦いは虚しい、戦争なんてなければよかったのに、という話ではなくて、コミュニケーションギャップがある中で、人と人が心を通わせるには何が必要か、という話なんじゃないのかなあ?
なんだか「戦争がすべていけない!」みたいな展開になると、すごく話が薄っぺらくなって、互いを思いやる3人の感情までもが薄っぺらいものにみえてきてしまうのが残念でした。
それでは、キャスト別に。
■朴秀民(霧矢大夢)
高麗の武将。
万姫と出会ってから「半年の間、お逢いしなかった日は無かった」ほど通い詰めて彼女の心をGET!晴れて恋仲となり、結婚の赦しを得るために都へ向かう。その留守の間に女真軍の襲撃で万姫を奪われ、彼らを滅ぼすための策をたてるが……。
いやはや、格好良いです!よっ、二枚目!
衣装もよく似合って、武将らしい貫録がありました。あまり「愛」を前面に出す役ではないのですが、懐の深さと優しさがとても霧矢さんらしくて素敵でした。
でも、、、あのラストの嘆きは、ちょっと納得できないけどーーーー(←霧矢さんの問題ではなく、脚本の問題です)
■万姫(蒼乃夕妃)
零落した高麗貴族の姫。
あまり「高貴な姫」という感じはしませんでしたが、芯の強い凛とした佇まいがとても印象的でした。
作品的に、もう少し迷いというか、自分の運命に対する戸惑いのようなものがあっても良い役だと思うのですが、ああいう「きっぱり」感がまりもちゃんの美徳なので、しかたないんですよね、たぶん。
ちなみに、「迷いのなさ」といっても、まりもちゃんの場合は、ねねちゃんみみちゃんと違って「頑な」ではなく「男前」なんですよね(^ ^)。そして、あんなにも強くてきっぱりと男前で格好良いのにもかかわらず、あくまでも「守られる花」として存在できるまりもちゃんが、とても好きです。本当に霧矢さんとお似合いだった……。
■チャムガ(龍真咲)
女真国の武将。秀民が留守の間に万姫の故郷を襲い、万姫を連れて帰るが、「必ず高麗に戻す」と約束する。
感情を表に出さずにぐっと抑えつつ、一年の時をかけて異国の姫との間に絆をつくる……本当に滅多にないほどやりがいのある良い役だと思うんですが、本当に難しい役でもあるんだなあ、というのが率直な感想でした。
霧矢さんの卒業が決まり、まさおくんにとってはここが正念場だと思うんですが……うーむ、どうしたものか(溜息)。
万姫と二人の場面がない(なくなった?)こともぁり、芝居としての難度が相当に高いのはわかるのですが、まさおくんの最大の課題である「芝居をしている相手とのコミュニケーション」あるいは「『愛する』という芝居」が、今回もクリアしきれずに残ってしまったような気がしました。
美貌もスタイルも歌唱力も、、、たくさんのモノを天に与えられた人なのに、役者として一番大事なことがどうしても理解できない……悲劇だなあ、と思います。「合う役」「合わない役」というのは誰にでもあるものだし、センターに立つときには「合う役」が与えられるはずだから心配しなくていいのかもしれませんが、、、さて。
■玄喜(青樹泉)
秀民の副将。
武人だけどとても優しい人で、秀民に心酔し、心の底から尊敬しているんですよね。そういう、ひたすらでまっすぐなリスペクトが似合う役者だなあ、と感心します。
出番はあまり多くないけど、大事なところをしっかり押さえる役。万姫と再会していったん引っ込んだ後、懐剣を返しに現れた場面での台詞がとても好きです。台詞自体も良い台詞だけど、もりえちゃんの口から出ると、さらに価値が上がる気がする。言葉に命を吹き込める役者になったんだなあ……と感心します。「紫子」の風吹以来、本当に良い芝居をするようになりましたよね(*^ ^*)ずっと月組で見守ってきただけに、今、とても嬉しいです。
■永順(磯野千尋)、柳花(一原けい)
万姫の世話役と乳母。
かつては大家に仕えていた誇りと、厳しい現実を生き抜くための知恵の両輪で生きて行く二人。万姫をいつくしむ気持ちが伝わってくるベテランのお二人でした。
しっかし、全ツに付き合うのって、専科さんは大変ですおねえ……(; ;)。あそこまで役がない作品なら、組子でがんばってもよかったのに、と思ってしまいました(; ;)。磯野さん一原さんが悪いんじゃないんですが(←当たり前)
■エルムチ(越乃リュウ)
チャムガの副将。寡黙であまり感情を表に出さないチャムガの代わりに、「おかしら」の気持ちから世界情勢まで、あらゆることをベラベラと説明してくれる、豪放磊落な男。
本音をいえば、ナホちゃんの芝居には軽みがないので、こういう役は無理があると思うんですけどね……。ちょっと前の月組にはこういう役を得意とする上級生がわんさかいたんですが、いつの間にか誰もいなくなっちゃって(泣)。
でも、二度の戦闘シーンでセンターで踊るナホちゃんは、死ぬほど格好良いです!あの2場面のためにこの役が決まったんだな(納得)(←えっ?)
■楚春(憧花ゆりの)
万姫の侍女。
設定年齢は何歳なんだろう……?少なくとも万姫よりは年下ですよね(@ @)うーん、、、、無理な気がするわ。
私は昔からすーちゃん好きだし、「スカーレットピンパーネル」のマリーはなかなかの当たり役だと思っているんですが、、、楚春はちょっと無理があったよなあ……↓↓
役としてはあのくらいの大役をやってもいい人だと思うんですが、普通に「侍女」という立場で、台詞の内容はあのままで、設定年齢だけ上げればいいのになあ…と思いました。
それ以外のメンバーは、ふぁーびー(綾月せり)が高麗の将軍だったほかはみなさん十把一絡げに「兵士」という感じ。それでも、男役は宇月(颯)くん筆頭に最下の若手までしっかり台詞があったのは良かったんですが、、、、娘役は万姫と楚春以外は台詞がなかったような気がします。
ただ、出番でいうと娘役は花の精をやったり兵士をやったりで意外と舞台にでているんですが、男役は兵士のみなので出番も限定されていて………
とにかく、何でもいいからプロローグは全員出しなさい!!と心から思いました(T T)。
この公演で卒業する真凜カンナちゃんとか、この出番と扱いは本当に残念↓↓↓
ショーは、本公演も良かったけど、全ツになって、また違う意味で面白くなっていました。
とりあえず、宇月くんのファンは通うべき!(きっぱり)。みりおくんがやっていたロケットボーイと、まさおくんが歌っていた「かもめ」の最初の銀橋でソロを歌い、パレードでは小階段を一人降りですよ!!お芝居のしどころのなさと足して2で割ってもお釣りがきます(*^ ^*)。
ただ、ノートルダムの場面に最後まで出てくれるんじゃないかとの期待は裏切られちゃいました……残念。次の場面で板付きだから仕方ないけど、ヤンさんがつけてくれたというダンス、観てみたかったなー。
月組男子は、まさおくんメインで「月下美男」へ。音楽も変って、だいぶ色っぽい(ホストっぽい?)場面になってました。みんな頑張ってたけど、下級生ではゆーみん(隼海惺)のジャニーズっぷりに愕然。個人的にお気に入りのあまりら(天翔りいら)&あーさ(朝美絢)も、がんばりすぎて可愛くなっていたけど、でもやっぱり格好良かったです(^ ^)。
ロケットボーイと月組男子以外のみりおくんのポジションにはもりえちゃんが入っていたのかな?本公演も回数を観ていないのであまり覚えていませんが……。プロローグでまさおの後に出てきたときとか、あまりの格好よさにくらくらしました。
「タリスマン」の部下は、みっしょん(美翔かずき)とゆうき(煌月爽矢)。村人たちも減ってしまって梅田ではかなりスカスカ感があったのですが、一週間たつと変るものだなあと感心しました。
名場面のカモメも、この一週間でびっくりするほどまとまりましたねー。人数が減った分、一人ひとりのエネルギーをすごく感じました。そして、初日は相当に緊張しきってまったく支えられなくなっていた宇月くんのソロ(手に汗にぎりましたわ……)も、びっくりするほどよくなってました!(←贔屓目?)響きのやわらかい伸びやかな声は、あの笑顔じゃないと出ないんですよねー。気持ち良さそうに歌っていて、安心しました。ホールの音響が悪かったのが残念だー!
そして、「カモメ」の次のまさおくんのソロも良かった♪ 今回ソロが一曲減ってしまった(その代わりに中詰めで客降りしてくれるんですが♪)んですが、その分までこのカモメ後の銀橋にかけてくれていたような気がします。
霧矢さんとまりもちゃんのデュエットダンスは、曲も振りも変ってましたね。DVD対策?
終わりが見えてきた二人だからこそ、「Endless Love」が心に沁みます。ダンサーコンビのいろんなデュエットを観ることができて、とても嬉しい。こういうところ、中村Sさんは外さないな、と感心しますね(*^ ^*)
直近でやっていた花組全国ツアーが、今の時代にぴったりの名作「小さな花がひらいた」だったので、今回の芝居は(題材的に)残念感がありましたが、、、でも、ショーが良かったので楽しめました♪
霧矢さん、まりもちゃん、それから、みんな!あと半月、怪我のないように突っ走ってくださいね。
.
「我が愛は山の彼方に」
1971年に鳳蘭・安奈淳・大原ますみのトリオで初演。その後、峰さを理・山城はるか・湖条れいか、稔幸・絵麻緒ゆう(彩輝直)・星奈優里、と星組で再演を重ね、月組での上演は今回が初。私が観劇するのも今回が初めてです。
ちなみに、初演の演出は長谷川一夫氏。今回の演出は脚本の植田さんが兼任しておられますが、個人的には、誰かもっと若い人の演出で観てみたかったなーと思いました。
それにしても、霧矢さんは、劇団的にあの時代の星組の系譜を継ぐ人と思われているんでしょうかねえ。鳳さん・峰さん時代の作品が多いような気がするんですけど、気のせい?
鳳さんと安奈さんって、初演当時はダブルトップ体制だったそうですね。観劇してみて納得しました。これは、男二人が対等じゃないと話にならない(- -; 万姫がどちらを選ぶのか最後までわからないからこその面白さがあるはずだったんじゃないかと思うんですよね。
今回のキャストは、高麗の武将・朴秀民に霧矢大夢、零落した高麗貴族の姫・万姫に蒼乃夕妃、女真軍の武将・チャムガに龍真咲というトリオ。うーむ、観ての率直な感想は、どちらかといえば、霧矢さんがチャムガで秀民をまさおくんが演じた方が話として判りやすかったんじゃないかな……?という感じです。
いろんな細かいところで秀民が主演にみえるような演出がなされていましたが、根本的なところがダブルトップ仕様の作品だと思うので、チャムガ主役に書き変えてしまうことは可能だったんじゃないのかなあ。「あかねさす紫の花」の中大兄皇子篇と大海人皇子篇、みたいな感じで、秀民篇とチャムガ篇がそれぞれ成立する作品だと思うんですよ。
今回は前回と比べてもかなり大きな改変がなされていたようなので、だったらいっそのこと……と思ってしまいました。原作がすごく面白そうなので、いろいろ勿体無かったような気がするんですよね。
ただ、脚本的に「戦のむなしさ」みたいなものを前面に出した会話が多いのが気になりました。これはそういう話じゃないだろう。戦いは虚しい、戦争なんてなければよかったのに、という話ではなくて、コミュニケーションギャップがある中で、人と人が心を通わせるには何が必要か、という話なんじゃないのかなあ?
なんだか「戦争がすべていけない!」みたいな展開になると、すごく話が薄っぺらくなって、互いを思いやる3人の感情までもが薄っぺらいものにみえてきてしまうのが残念でした。
それでは、キャスト別に。
■朴秀民(霧矢大夢)
高麗の武将。
万姫と出会ってから「半年の間、お逢いしなかった日は無かった」ほど通い詰めて彼女の心をGET!晴れて恋仲となり、結婚の赦しを得るために都へ向かう。その留守の間に女真軍の襲撃で万姫を奪われ、彼らを滅ぼすための策をたてるが……。
いやはや、格好良いです!よっ、二枚目!
衣装もよく似合って、武将らしい貫録がありました。あまり「愛」を前面に出す役ではないのですが、懐の深さと優しさがとても霧矢さんらしくて素敵でした。
でも、、、あのラストの嘆きは、ちょっと納得できないけどーーーー(←霧矢さんの問題ではなく、脚本の問題です)
■万姫(蒼乃夕妃)
零落した高麗貴族の姫。
あまり「高貴な姫」という感じはしませんでしたが、芯の強い凛とした佇まいがとても印象的でした。
作品的に、もう少し迷いというか、自分の運命に対する戸惑いのようなものがあっても良い役だと思うのですが、ああいう「きっぱり」感がまりもちゃんの美徳なので、しかたないんですよね、たぶん。
ちなみに、「迷いのなさ」といっても、まりもちゃんの場合は、ねねちゃんみみちゃんと違って「頑な」ではなく「男前」なんですよね(^ ^)。そして、あんなにも強くてきっぱりと男前で格好良いのにもかかわらず、あくまでも「守られる花」として存在できるまりもちゃんが、とても好きです。本当に霧矢さんとお似合いだった……。
■チャムガ(龍真咲)
女真国の武将。秀民が留守の間に万姫の故郷を襲い、万姫を連れて帰るが、「必ず高麗に戻す」と約束する。
感情を表に出さずにぐっと抑えつつ、一年の時をかけて異国の姫との間に絆をつくる……本当に滅多にないほどやりがいのある良い役だと思うんですが、本当に難しい役でもあるんだなあ、というのが率直な感想でした。
霧矢さんの卒業が決まり、まさおくんにとってはここが正念場だと思うんですが……うーむ、どうしたものか(溜息)。
万姫と二人の場面がない(なくなった?)こともぁり、芝居としての難度が相当に高いのはわかるのですが、まさおくんの最大の課題である「芝居をしている相手とのコミュニケーション」あるいは「『愛する』という芝居」が、今回もクリアしきれずに残ってしまったような気がしました。
美貌もスタイルも歌唱力も、、、たくさんのモノを天に与えられた人なのに、役者として一番大事なことがどうしても理解できない……悲劇だなあ、と思います。「合う役」「合わない役」というのは誰にでもあるものだし、センターに立つときには「合う役」が与えられるはずだから心配しなくていいのかもしれませんが、、、さて。
■玄喜(青樹泉)
秀民の副将。
武人だけどとても優しい人で、秀民に心酔し、心の底から尊敬しているんですよね。そういう、ひたすらでまっすぐなリスペクトが似合う役者だなあ、と感心します。
出番はあまり多くないけど、大事なところをしっかり押さえる役。万姫と再会していったん引っ込んだ後、懐剣を返しに現れた場面での台詞がとても好きです。台詞自体も良い台詞だけど、もりえちゃんの口から出ると、さらに価値が上がる気がする。言葉に命を吹き込める役者になったんだなあ……と感心します。「紫子」の風吹以来、本当に良い芝居をするようになりましたよね(*^ ^*)ずっと月組で見守ってきただけに、今、とても嬉しいです。
■永順(磯野千尋)、柳花(一原けい)
万姫の世話役と乳母。
かつては大家に仕えていた誇りと、厳しい現実を生き抜くための知恵の両輪で生きて行く二人。万姫をいつくしむ気持ちが伝わってくるベテランのお二人でした。
しっかし、全ツに付き合うのって、専科さんは大変ですおねえ……(; ;)。あそこまで役がない作品なら、組子でがんばってもよかったのに、と思ってしまいました(; ;)。磯野さん一原さんが悪いんじゃないんですが(←当たり前)
■エルムチ(越乃リュウ)
チャムガの副将。寡黙であまり感情を表に出さないチャムガの代わりに、「おかしら」の気持ちから世界情勢まで、あらゆることをベラベラと説明してくれる、豪放磊落な男。
本音をいえば、ナホちゃんの芝居には軽みがないので、こういう役は無理があると思うんですけどね……。ちょっと前の月組にはこういう役を得意とする上級生がわんさかいたんですが、いつの間にか誰もいなくなっちゃって(泣)。
でも、二度の戦闘シーンでセンターで踊るナホちゃんは、死ぬほど格好良いです!あの2場面のためにこの役が決まったんだな(納得)(←えっ?)
■楚春(憧花ゆりの)
万姫の侍女。
設定年齢は何歳なんだろう……?少なくとも万姫よりは年下ですよね(@ @)うーん、、、、無理な気がするわ。
私は昔からすーちゃん好きだし、「スカーレットピンパーネル」のマリーはなかなかの当たり役だと思っているんですが、、、楚春はちょっと無理があったよなあ……↓↓
役としてはあのくらいの大役をやってもいい人だと思うんですが、普通に「侍女」という立場で、台詞の内容はあのままで、設定年齢だけ上げればいいのになあ…と思いました。
それ以外のメンバーは、ふぁーびー(綾月せり)が高麗の将軍だったほかはみなさん十把一絡げに「兵士」という感じ。それでも、男役は宇月(颯)くん筆頭に最下の若手までしっかり台詞があったのは良かったんですが、、、、娘役は万姫と楚春以外は台詞がなかったような気がします。
ただ、出番でいうと娘役は花の精をやったり兵士をやったりで意外と舞台にでているんですが、男役は兵士のみなので出番も限定されていて………
とにかく、何でもいいからプロローグは全員出しなさい!!と心から思いました(T T)。
この公演で卒業する真凜カンナちゃんとか、この出番と扱いは本当に残念↓↓↓
ショーは、本公演も良かったけど、全ツになって、また違う意味で面白くなっていました。
とりあえず、宇月くんのファンは通うべき!(きっぱり)。みりおくんがやっていたロケットボーイと、まさおくんが歌っていた「かもめ」の最初の銀橋でソロを歌い、パレードでは小階段を一人降りですよ!!お芝居のしどころのなさと足して2で割ってもお釣りがきます(*^ ^*)。
ただ、ノートルダムの場面に最後まで出てくれるんじゃないかとの期待は裏切られちゃいました……残念。次の場面で板付きだから仕方ないけど、ヤンさんがつけてくれたというダンス、観てみたかったなー。
月組男子は、まさおくんメインで「月下美男」へ。音楽も変って、だいぶ色っぽい(ホストっぽい?)場面になってました。みんな頑張ってたけど、下級生ではゆーみん(隼海惺)のジャニーズっぷりに愕然。個人的にお気に入りのあまりら(天翔りいら)&あーさ(朝美絢)も、がんばりすぎて可愛くなっていたけど、でもやっぱり格好良かったです(^ ^)。
ロケットボーイと月組男子以外のみりおくんのポジションにはもりえちゃんが入っていたのかな?本公演も回数を観ていないのであまり覚えていませんが……。プロローグでまさおの後に出てきたときとか、あまりの格好よさにくらくらしました。
「タリスマン」の部下は、みっしょん(美翔かずき)とゆうき(煌月爽矢)。村人たちも減ってしまって梅田ではかなりスカスカ感があったのですが、一週間たつと変るものだなあと感心しました。
名場面のカモメも、この一週間でびっくりするほどまとまりましたねー。人数が減った分、一人ひとりのエネルギーをすごく感じました。そして、初日は相当に緊張しきってまったく支えられなくなっていた宇月くんのソロ(手に汗にぎりましたわ……)も、びっくりするほどよくなってました!(←贔屓目?)響きのやわらかい伸びやかな声は、あの笑顔じゃないと出ないんですよねー。気持ち良さそうに歌っていて、安心しました。ホールの音響が悪かったのが残念だー!
そして、「カモメ」の次のまさおくんのソロも良かった♪ 今回ソロが一曲減ってしまった(その代わりに中詰めで客降りしてくれるんですが♪)んですが、その分までこのカモメ後の銀橋にかけてくれていたような気がします。
霧矢さんとまりもちゃんのデュエットダンスは、曲も振りも変ってましたね。DVD対策?
終わりが見えてきた二人だからこそ、「Endless Love」が心に沁みます。ダンサーコンビのいろんなデュエットを観ることができて、とても嬉しい。こういうところ、中村Sさんは外さないな、と感心しますね(*^ ^*)
直近でやっていた花組全国ツアーが、今の時代にぴったりの名作「小さな花がひらいた」だったので、今回の芝居は(題材的に)残念感がありましたが、、、でも、ショーが良かったので楽しめました♪
霧矢さん、まりもちゃん、それから、みんな!あと半月、怪我のないように突っ走ってくださいね。
.
夢の国のアリス【2】
2011年11月25日 宝塚(月) コメント (6)月組バウホール公演「アリスの恋人」つづき。
(間があいてしまってすみません!)
■帽子屋(紫門ゆりや)
いやーーーー、嵌り役だったと思います。
「女狂い」には見えなかったけど(^ ^)、なんとなく裏がありそうな感じとか、胡散臭い印象……なのに、ちゃんと王子様に見えるところがゆりやんらしくて素晴らしい、と思いました。
ナウオンでも話が出ていましたが、ちょっとした仕草……髪をかきあげたり、あごで“くいっ”と指示するような仕草が、存分に偉そうで嫌味で上から目線(^ ^)なのに、あざとさがなくて自然で、すごく良かったんですよね(←わかりにくい)。
もともと持っている子供っぽい優しさや素直さと、そらっとぼけた胡散臭さが同居しているあたりが、とにかく良かったです。
個人的に一番好きな場面は、マギーのナイトメアに縋りついて、「俺はまだ消えたくない!」って叫ぶところでしょうか。……ゆりやんは、攻め芝居と受け芝居、両方できる人なんだな、と思います。今まで、どちらかというと受けの芝居が多かったけど、「アルジェの男」のジュリアンくらいから攻め芝居も見せてくれるようになって、役者として幅が広がったなあと思います。
それにしても。
あんなに派手な美男が、眼鏡におさげの地味で冴えない(でも眼鏡をとると可愛い←定番)女の子に惚れて、みっともないほどオロオロしているあたり、本当に一昔前の少女漫画によく居たキャラだなーと思いながら観てました。いつか「有閑倶楽部」を舞台化するときがきたら(←しないってば)、ぜひ美童・グランマニエはゆりやんにお願いしたいです(^ ^)(ドラマでは子安武人さんだったんですよね……視てないけど、どうだったんだろう…)
■ヤマネ(鳳月杏)
いつも眠そうにクッションを抱えて、ふらふらと歩いている(あるいは転がっている)ヤマネ。
金髪マッシュルームカットに丸いぽわ耳。「アルジェの男」の切れ味のいい色悪はいったいどこに消えてしまったのかと思うほど、とにかく激萌えな可愛さでした。
台詞はほとんどない、というか、ひたすら寝ているヤマネですが、出番は多いし一度見たら忘れられないし、けっこうおいしいなーと思います。長い脚を持て余して長々と寝ている姿も、クッション抱えて目を擦っているようすも、とにかく可愛い。あんな弟がいたらめっちゃ可愛がるのにー!!
ただ、惜しいなーと思ったのは、クッションのデザイン。形も素材もシンプルな、普通の枕みたいなクッションを持っていたんですが、せっかくなのでアリスの衣装みたいなひらひらフリルつきとか、形がハート型で素材もベロアとか、そういうのだったらよかったのに………(真顔)。
■チェシャ(貴千碧)
大きめの猫耳に、アライグマみたいな太い尻尾。ずーっとニコニコ笑いながら、台詞の語尾に「にゃ」とつくチェシャ猫。格好が面白いだけじゃなくて台詞にも「にゃ」が入るあたり、難しい役だと思うんですが、ごく自然にやっていて、すごいなーと思いました。
元々ダンサーなので身のこなしが綺麗なのはさすがですよね。
役割としては、ヤマネと同様、本筋にはあまり関わらない賑やかしという感じですが、まんちゃんの独特の穏やかな空気が小柳世界にはすごく合っているんだなあと思います。「二人の貴公子」の劇団員も良かったけど、あれから2年経験を積んだ今のまんちゃんは、たまらなく目を惹きますね(^ ^)。
■マーチ・ラビット(珠城りょう)
典型的な狂言回し、でしたね。幕開きは仕方ないにしても、本篇が始まったらもっと作品世界に入るのかな?と思っていたんですが、最後まで「世界」の外にいる狂言回し。私はあまりこういう存在が好きではないので残念でしたけど、たまきち自身は滑舌もいいし、がんばっていたと思います。
本当は、トランプ一座の口上役でもいいから「ファンタスマゴリア世界」の中での役割がはっきりあれば、やりやすかったんじゃないかと思うのですが、たまきちの学年と経験値で、ああいう立場で作品に関わることができたのかラッキーなのかも。作品全体を見られるからすごく勉強になるだろうし、客席の空気を感じて物語を動かして行く役だから。この経験はしっかりモノにして、次につないでほしいです。
……っていうか、たまきちの真面目くさったウサ耳、最高に似合ってました(^ ^;ゞ
衣装も面白かったですね。上衣の襟とチョッキの飾りで、ちゃーんとウサギになっているのがめっちゃ可愛い(*^ ^*)。
ところで。
小柳さんは判って作っていらっしゃるんだろうと思いますが、時計を持って「急がなきゃ、急がなきゃ!」と走ってくるウサギは「白ウサギ(White Rabbit)」であって三月兎ではないなんですよね。
まあ、ウサギが二匹出てくるとわかりにくいし、「三月兎のような」って言葉がある(←元々は繁殖期の兎の激しい求愛行動から来ているらしい)から、あえて使っているんでしょうけれども。
原作の三月兎は、帽子屋やヤマネと一緒にお茶会をしているキャラクター。今回は、その役割をほぼチェシャ猫が担当していた印象でした。チェシャ猫は、原作では単独で出てくるキャラで、それこそ狂言回しにふさわしい役だと思うんですが、、、たまきちとまんちゃんのキャラクターを考えて種類を決めたのかな、と思いつつ。
さらにどうでもいいことですが、三月兎の英名は本当は「Martch Hare」なんですね。ちなみに、「Hare」は野ウサギで「Rabbit」は穴ウサギ。Hareの方が身体が大きくて脚が長い(^ ^)はずだから、たまきちはマーチ・ヘアーでいいじゃん、と思うんだけど、、、日本だと「兎=ヘアー」に馴染みがないから、しかたないのでしょうか。
日本語だと「ウサギ」は1カテゴリーだけど、英語だと「Rabbit」と「Hare」の2カテゴリーになるんだなあ、と思ったことがあるので、蛇足ながら書かせていただきました。
■友人(晴音アキ)
アリスの同僚?先輩?という感じの役。プロローグとエピローグで似たような会話を繰り返すんですが、もう少しヴァリエーションがあってもいいかなあ、と思いましたが、概ねよかったと思います。
ただ、あの役はもっとちゃんと「先輩」という位置づけにして、ちゅーちゃん(咲希あかね)あたりにやらせても良かったと思うんですよね。そうすれば、現実世界でのアリスの年齢ももう少し上に見えたかもしれないし……ま、繰り言ですが。
■同僚(有瀬そう)
こちらはちゃんと役名が「同僚」になってますね。おじさまが似合う有瀬くんだから、「上司」とかでも良かった気がするんだけどな。
役での出番は最後だけですが、良い味を出していて、もう中堅なんだなあと感慨深いっです。
月組はきっしー(彩央寿音)が抜けた穴を埋めなくてはいけないので、下級生もがんばってほしいなあ。
■ジョーカー(一色瑠加)
ファンタスマゴリアのトランプ一座の座長。いい加減でとぼけたおっさんで、、、、すっっっっごい良かった!!!
独特の間の良さと包容力のある佇まい。素晴らしく魅力的な座長さんでした(*^ ^*)。公演の長はあーちゃん(花瀬)ですが、きっとガチャも一緒にみんなの世話をしているんだろうなあ……という納得感がありました。
一番好きなのは、2幕で「パッ」とマントを開いてお茶会をはじめる場面。
……原作のイメージだと、あれをやりそうなのは帽子屋なんですけどね(^ ^)。ゆりやんはそういうキャラじゃないからなあ(^ ^)。
■エース(沢希理寿)
トランプ一座の歌い(語り)手。
赤の女王に観せる「ジャバーウォックの物語」の芝居を、ほとんど無声映画の弁士のように一人で語り、歌ってくれます。いやー、久しぶりに沢希くんの歌がたーーーっぷり聴けて、とても幸せです(^ ^)。ビジュアルも良かったですーーー!
■トランプ(男)
みづきちゃん(瑞羽奏都)は相変わらず良い男っぷり。本当に色っぽくて格好良いです。シャープな美貌に餓えたような目線、好きだなあ。
貴澄隼人さんは、アルジェくらいから化粧が変わったような気がします。ロングの金髪が良く似合ってて、一瞬誰かと思いました。
ジョーくん(輝城みつる)は、今回は歌がなかった……よね?残念だなあと思ったことは覚えているんだけどな。
輝月ゆうまくんは、あれはオカマキャラ……なんですよね?宝塚伝統の「芸」って、男役だけじゃなくてオカマ役にも伝承されているものがあるのでしょうか(@ @)。ホンの半月前に観たばかりの某カリスマ美容師(真瀬はるか)と、シナの作り方とかよく似ていて、本当にびっくりしました
優ひかるくんと二人で荷物を運ぶ場面の台詞のやりとり、あれはきっとアドリブなんですよね?まだ下級生なのに凄いなあ(*^ ^*)。
しかし、組も違うのに酷な言い草かもしれませんが、オカマキャラは目立つし印象に残りやすいので、直近の公演でそういうキャラが居たことが分かったら、違う切り口を考えた方がいいのかも、と思いました。輝月くんは本当に巧い人なだけに、真似?とか思われたらちょっと勿体無い気がしてしまいました。
■トランプ(女)
くれよん(玲実くれあ)のダンスはやっぱりいいなあ。もっと踊ってほしかったー。レイブンがもう一羽いてもいいと思うんだけどなあ……。
ちゅーちゃんはとにかく可愛くて可愛くて素敵でした。しかし、せっかくバウだというのに役がつかないのが残念すぎる。巧いのにー。
真愛涼歌さんは、スタイルもだいぶ戻ったし、相変わらず可愛いです。声がホントに素敵なので、台詞が少ないのがとても残念。小柳さん、「二人の貴公子」では使ってくれたのになあ(↓)。
都月みあちゃんもホントに可愛いです!!最近みあちゃんを見つけるたびにあまりに可愛いんで二度見してしまうんですよね。ものすごい美少女だと思うんだけどなあ……そろそろ役がついてほしいですー。
楓ゆきちゃんも可愛い~(はぁと)。このあたり、月組の中でも1,2を争う可愛い子が揃ってる感がありますね。ただ、彼女もなかなか役はつかないんだけどね……(; ;)。
そんなところでしょうか。
みりおくん、佳作でのバウ&青年館単独初主演、本当におめでとうございます。
なまじ美貌なばかりに女役も多く経験しているみりおくんですが、彼女の本領は男役(「愛する」側)にあることを証明してくれた小柳さん。ありがとうございました。
霧矢さんの卒業が発表された今、月組の重要なポジションを任されることはほぼ間違いないみりおくんが、この経験を糧にどんな男役になってくれるのか、これからも楽しみに見守っていきたいと思います。
ま、とりあえずは、東京でお待ちしています(^ ^)。
.
(間があいてしまってすみません!)
■帽子屋(紫門ゆりや)
いやーーーー、嵌り役だったと思います。
「女狂い」には見えなかったけど(^ ^)、なんとなく裏がありそうな感じとか、胡散臭い印象……なのに、ちゃんと王子様に見えるところがゆりやんらしくて素晴らしい、と思いました。
ナウオンでも話が出ていましたが、ちょっとした仕草……髪をかきあげたり、あごで“くいっ”と指示するような仕草が、存分に偉そうで嫌味で上から目線(^ ^)なのに、あざとさがなくて自然で、すごく良かったんですよね(←わかりにくい)。
もともと持っている子供っぽい優しさや素直さと、そらっとぼけた胡散臭さが同居しているあたりが、とにかく良かったです。
個人的に一番好きな場面は、マギーのナイトメアに縋りついて、「俺はまだ消えたくない!」って叫ぶところでしょうか。……ゆりやんは、攻め芝居と受け芝居、両方できる人なんだな、と思います。今まで、どちらかというと受けの芝居が多かったけど、「アルジェの男」のジュリアンくらいから攻め芝居も見せてくれるようになって、役者として幅が広がったなあと思います。
それにしても。
あんなに派手な美男が、眼鏡におさげの地味で冴えない(でも眼鏡をとると可愛い←定番)女の子に惚れて、みっともないほどオロオロしているあたり、本当に一昔前の少女漫画によく居たキャラだなーと思いながら観てました。いつか「有閑倶楽部」を舞台化するときがきたら(←しないってば)、ぜひ美童・グランマニエはゆりやんにお願いしたいです(^ ^)(ドラマでは子安武人さんだったんですよね……視てないけど、どうだったんだろう…)
■ヤマネ(鳳月杏)
いつも眠そうにクッションを抱えて、ふらふらと歩いている(あるいは転がっている)ヤマネ。
金髪マッシュルームカットに丸いぽわ耳。「アルジェの男」の切れ味のいい色悪はいったいどこに消えてしまったのかと思うほど、とにかく激萌えな可愛さでした。
台詞はほとんどない、というか、ひたすら寝ているヤマネですが、出番は多いし一度見たら忘れられないし、けっこうおいしいなーと思います。長い脚を持て余して長々と寝ている姿も、クッション抱えて目を擦っているようすも、とにかく可愛い。あんな弟がいたらめっちゃ可愛がるのにー!!
ただ、惜しいなーと思ったのは、クッションのデザイン。形も素材もシンプルな、普通の枕みたいなクッションを持っていたんですが、せっかくなのでアリスの衣装みたいなひらひらフリルつきとか、形がハート型で素材もベロアとか、そういうのだったらよかったのに………(真顔)。
■チェシャ(貴千碧)
大きめの猫耳に、アライグマみたいな太い尻尾。ずーっとニコニコ笑いながら、台詞の語尾に「にゃ」とつくチェシャ猫。格好が面白いだけじゃなくて台詞にも「にゃ」が入るあたり、難しい役だと思うんですが、ごく自然にやっていて、すごいなーと思いました。
元々ダンサーなので身のこなしが綺麗なのはさすがですよね。
役割としては、ヤマネと同様、本筋にはあまり関わらない賑やかしという感じですが、まんちゃんの独特の穏やかな空気が小柳世界にはすごく合っているんだなあと思います。「二人の貴公子」の劇団員も良かったけど、あれから2年経験を積んだ今のまんちゃんは、たまらなく目を惹きますね(^ ^)。
■マーチ・ラビット(珠城りょう)
典型的な狂言回し、でしたね。幕開きは仕方ないにしても、本篇が始まったらもっと作品世界に入るのかな?と思っていたんですが、最後まで「世界」の外にいる狂言回し。私はあまりこういう存在が好きではないので残念でしたけど、たまきち自身は滑舌もいいし、がんばっていたと思います。
本当は、トランプ一座の口上役でもいいから「ファンタスマゴリア世界」の中での役割がはっきりあれば、やりやすかったんじゃないかと思うのですが、たまきちの学年と経験値で、ああいう立場で作品に関わることができたのかラッキーなのかも。作品全体を見られるからすごく勉強になるだろうし、客席の空気を感じて物語を動かして行く役だから。この経験はしっかりモノにして、次につないでほしいです。
……っていうか、たまきちの真面目くさったウサ耳、最高に似合ってました(^ ^;ゞ
衣装も面白かったですね。上衣の襟とチョッキの飾りで、ちゃーんとウサギになっているのがめっちゃ可愛い(*^ ^*)。
ところで。
小柳さんは判って作っていらっしゃるんだろうと思いますが、時計を持って「急がなきゃ、急がなきゃ!」と走ってくるウサギは「白ウサギ(White Rabbit)」であって三月兎ではないなんですよね。
まあ、ウサギが二匹出てくるとわかりにくいし、「三月兎のような」って言葉がある(←元々は繁殖期の兎の激しい求愛行動から来ているらしい)から、あえて使っているんでしょうけれども。
原作の三月兎は、帽子屋やヤマネと一緒にお茶会をしているキャラクター。今回は、その役割をほぼチェシャ猫が担当していた印象でした。チェシャ猫は、原作では単独で出てくるキャラで、それこそ狂言回しにふさわしい役だと思うんですが、、、たまきちとまんちゃんのキャラクターを考えて種類を決めたのかな、と思いつつ。
さらにどうでもいいことですが、三月兎の英名は本当は「Martch Hare」なんですね。ちなみに、「Hare」は野ウサギで「Rabbit」は穴ウサギ。Hareの方が身体が大きくて脚が長い(^ ^)はずだから、たまきちはマーチ・ヘアーでいいじゃん、と思うんだけど、、、日本だと「兎=ヘアー」に馴染みがないから、しかたないのでしょうか。
日本語だと「ウサギ」は1カテゴリーだけど、英語だと「Rabbit」と「Hare」の2カテゴリーになるんだなあ、と思ったことがあるので、蛇足ながら書かせていただきました。
■友人(晴音アキ)
アリスの同僚?先輩?という感じの役。プロローグとエピローグで似たような会話を繰り返すんですが、もう少しヴァリエーションがあってもいいかなあ、と思いましたが、概ねよかったと思います。
ただ、あの役はもっとちゃんと「先輩」という位置づけにして、ちゅーちゃん(咲希あかね)あたりにやらせても良かったと思うんですよね。そうすれば、現実世界でのアリスの年齢ももう少し上に見えたかもしれないし……ま、繰り言ですが。
■同僚(有瀬そう)
こちらはちゃんと役名が「同僚」になってますね。おじさまが似合う有瀬くんだから、「上司」とかでも良かった気がするんだけどな。
役での出番は最後だけですが、良い味を出していて、もう中堅なんだなあと感慨深いっです。
月組はきっしー(彩央寿音)が抜けた穴を埋めなくてはいけないので、下級生もがんばってほしいなあ。
■ジョーカー(一色瑠加)
ファンタスマゴリアのトランプ一座の座長。いい加減でとぼけたおっさんで、、、、すっっっっごい良かった!!!
独特の間の良さと包容力のある佇まい。素晴らしく魅力的な座長さんでした(*^ ^*)。公演の長はあーちゃん(花瀬)ですが、きっとガチャも一緒にみんなの世話をしているんだろうなあ……という納得感がありました。
一番好きなのは、2幕で「パッ」とマントを開いてお茶会をはじめる場面。
……原作のイメージだと、あれをやりそうなのは帽子屋なんですけどね(^ ^)。ゆりやんはそういうキャラじゃないからなあ(^ ^)。
■エース(沢希理寿)
トランプ一座の歌い(語り)手。
赤の女王に観せる「ジャバーウォックの物語」の芝居を、ほとんど無声映画の弁士のように一人で語り、歌ってくれます。いやー、久しぶりに沢希くんの歌がたーーーっぷり聴けて、とても幸せです(^ ^)。ビジュアルも良かったですーーー!
■トランプ(男)
みづきちゃん(瑞羽奏都)は相変わらず良い男っぷり。本当に色っぽくて格好良いです。シャープな美貌に餓えたような目線、好きだなあ。
貴澄隼人さんは、アルジェくらいから化粧が変わったような気がします。ロングの金髪が良く似合ってて、一瞬誰かと思いました。
ジョーくん(輝城みつる)は、今回は歌がなかった……よね?残念だなあと思ったことは覚えているんだけどな。
輝月ゆうまくんは、あれはオカマキャラ……なんですよね?宝塚伝統の「芸」って、男役だけじゃなくてオカマ役にも伝承されているものがあるのでしょうか(@ @)。ホンの半月前に観たばかりの某カリスマ美容師(真瀬はるか)と、シナの作り方とかよく似ていて、本当にびっくりしました
優ひかるくんと二人で荷物を運ぶ場面の台詞のやりとり、あれはきっとアドリブなんですよね?まだ下級生なのに凄いなあ(*^ ^*)。
しかし、組も違うのに酷な言い草かもしれませんが、オカマキャラは目立つし印象に残りやすいので、直近の公演でそういうキャラが居たことが分かったら、違う切り口を考えた方がいいのかも、と思いました。輝月くんは本当に巧い人なだけに、真似?とか思われたらちょっと勿体無い気がしてしまいました。
■トランプ(女)
くれよん(玲実くれあ)のダンスはやっぱりいいなあ。もっと踊ってほしかったー。レイブンがもう一羽いてもいいと思うんだけどなあ……。
ちゅーちゃんはとにかく可愛くて可愛くて素敵でした。しかし、せっかくバウだというのに役がつかないのが残念すぎる。巧いのにー。
真愛涼歌さんは、スタイルもだいぶ戻ったし、相変わらず可愛いです。声がホントに素敵なので、台詞が少ないのがとても残念。小柳さん、「二人の貴公子」では使ってくれたのになあ(↓)。
都月みあちゃんもホントに可愛いです!!最近みあちゃんを見つけるたびにあまりに可愛いんで二度見してしまうんですよね。ものすごい美少女だと思うんだけどなあ……そろそろ役がついてほしいですー。
楓ゆきちゃんも可愛い~(はぁと)。このあたり、月組の中でも1,2を争う可愛い子が揃ってる感がありますね。ただ、彼女もなかなか役はつかないんだけどね……(; ;)。
そんなところでしょうか。
みりおくん、佳作でのバウ&青年館単独初主演、本当におめでとうございます。
なまじ美貌なばかりに女役も多く経験しているみりおくんですが、彼女の本領は男役(「愛する」側)にあることを証明してくれた小柳さん。ありがとうございました。
霧矢さんの卒業が発表された今、月組の重要なポジションを任されることはほぼ間違いないみりおくんが、この経験を糧にどんな男役になってくれるのか、これからも楽しみに見守っていきたいと思います。
ま、とりあえずは、東京でお待ちしています(^ ^)。
.
宝塚バウホールにて、月組公演「アリスの恋人」を観劇いたしました。
作・演出は小柳菜穂子。
デビューしてしばらくは、あまり具体的な恋愛を描かない人だなあという印象でしたが、「二人の貴公子」「シャングリラ」あたりから急激に恋愛……それも、いわゆる「少女の恋」的なものに焦点をあてた作品づくりをするようになってきましたね。
今回の作品は、ファンタジーからインスピレーションを得た現代もので、なかなか面白い構造をもった物語でした。
構造的な話をするとすごくネタばれになってしまうので今は自重しますが、とりあえず、画像から連想するような子供向けの話ではまっっったくないです(^ ^)。
衣装やセットが華やかだし、可愛い動物キャラ(ウサギ、チェシャ猫、ヤマネ)がいたりするので子供が見ても楽しめるとは思いますが、物語のテーマも展開もかなり複雑で、きちんと理解するのは難しいかもしれないな、と感じました。
……ま、そうはいっても、もちろん文芸作品ではないわけで、漫画とかライトノベルっぽいと言ってしまえばそれまでですけどね(^ ^)。
あくまでも、ルイス・キャロルの「アリス」シリーズに出てくるキャラクターを使った、現代人の「夢」の物語、でした。
この作品を観て連想したのは、ホーガンの「内なる宇宙」とか、佐々木淳子の「赤い壁」や「ダークグリーン」など、いろんなSF系の作品によく出てくる「夢世界」設定でした。
そして、一番似てる!!と思ったのは、坂木司の「引き籠り探偵」シリーズ。これ、どっかで舞台化しないかなーとずーっと思っていたんですが、こんなところに主役がいたよ! ……小柳さん、意外に私と本の趣味が似てる気がするんですが、本棚を見せてくれないかなー(^ ^)。
うーむ、いろいろ書くとネタばれしそうなので、先にキャスト別に簡単に一言。
※いちおう気をつけるつもりですが、結果的にネタばれになってしまっているかもしれません。未見の方はご注意くださいませ。
■ルイス・キャロル(明日海りお)
引き籠りの少年(年齢不詳)
二幕で語られる彼の設定を聞いていると、中学生かな?という気もするんですが、、、まあ、ミドルティーンかハイティーンなりたてか、そのあたりって感じですよね、きっと。
「現実世界」はプロローグとエピローグの2場面しかありませんが、だぶだぶのコートにマフラーを巻いたみりおくんは、中学生にも余裕で見える可愛らしさでした(^ ^)。ただ、仕草は大人のままなので、はっきり少年という感じでもなかったかな。
それはそれで格好良くて素敵なんですけど、上演時間のほとんどを占める「ファンタスマゴリア(夢世界)」での彼は「大人」なので、そのギャップを見せるためには、衣装だけじゃなく仕草や動きで年齢を表現してほしかったなー、と思います。外見的に少年の彼が、内面(精神世界)で大人であること自体が、テーマに深くかかわってくるので。
しっかし、それにしてもカッコ良かった!
以前から書いてますけど、私はみりおくんってすごく男っぽい芝居をする人だと思うんですよね。男っぽいというか、『愛する』側の芝居ができるひと。
自分の方から相手に対して想いをかける役が似合うと思うのです。
そして今回は、そんな個性にさらにひとひねり入って、ツンデレという素晴らしいキャラクターに仕上がってましたけど。一つ間違えれば、ただのクソ小生意気なガキなんですけどねえ……。それを、「耽美」という調味料を使わずにああいう風に料理して、「ツンデレ」という一皿を仕上げた小柳さんは、五つ星のコックさんだなと思いました。
■アリス(愛希れいか)
出版社に勤める、童話担当の編集者の卵。
アシスタントではなく、それなりに担当作家を持っていたみたいだから、入社3年目くらいなのかなあ?(出版社の内実には全く詳しくないので適当に書いてます)
仕事で失敗して、怒られて、カレシに愚痴ったら「うるさい」と振られて……みたいな、主観的な不幸に嵌っているタイミングで悪酔いしたあげく、インナーワールドの境界が弱まってルイス・キャロルの運命に巻き込まれ、ファンタスマゴリアに落ちてしまう。
ルイス・キャロルとは逆に、彼女は外見こそ立派な大人だけれども、内面は潔癖で莫迦正直な少女のままだった。だから、ファンタスマゴリアでの彼女は「少女」になる。幼くはない、大人の一歩手前で立ち止ったままの、ひどく一途でひたむきな、「少女」。
ちゃぴの魅力は、存在自体がファンタジックなところだと思います。
ひらひらした衣装が似合うだけじゃなくて、存在としてファンタジーがあるんです。スカートさばきとか、台詞の声とか、化粧とか……娘役としてまだまだ磨かなくてはならない点はたくさんあるんですけれども、でも、彼女が歩くだけでファンタジーが生まれてくるような気がします。
みりおくんがリアルに「姫を愛する王子」なら、ちゃぴは「王子さまを助けに来る少女」なんだと思う。なんていうのか、ちゃぴを観ていると胸がキューっと痛くなるんですよね。自分の手が届くすべてを「守ってあげたい」と、「守ってあげられる」と信じている、少女。そう、まさに、宮崎アニメのヒロインタイプ(^ ^)。壮ちゃんと組んで「カリオストロの城」とか観てみたい!それか、ラピュタとか。ナウシカもいいなあ(←真剣に考えてるらしい)
いや、もう、ホントに。
理屈は言いません。ちゃぴが可愛くて可愛くて、もう駄目でした。こういうのは本当に理屈じゃない。ただただ、可愛かった!(*^ ^*)。
■ナイトメア(星条海斗)
ファンタスマゴリアの住人……でもないんですよねこの人は。
「白の女王(花瀬みずか)」と対立する存在ですが、いろいろ書くとネタばれになるのでちょっと置いときます。あ、一回しか観ない方は、プロローグのみりおくんとのやりとりをよーく観ておいた方がいいですよ(忠告)(私はあまり観てなくて後悔しました…)。
紫の長髪、蒼白い化粧。表情の作り方や動きに、「ホフマン物語」の悪魔の経験が生きてるなあと思いました。そういえば、この物語は作品全体の枠組みが「ホフマン物語」に似ているところがありますね。みりおくんのホフマン役は当たり役だったから、そういうところからもインスパイアされてる部分もあるのかな、と思ったりしました。
しかし、「悪魔」のままにはしなかったのが小柳さんの手柄ですね。良い役でした。こんなに良い役で、しかも暴走していない「正しいマギー」を久しぶりに観たような気がします。うん、あらゆる意味で、今まで観たマギーの中で一番好きかもしれません。
二幕の、激情を抑えて淡々と演じるところとか、緩急があってすごく良かったです。回を重ねると暴走しやすい人なので、なんとか青年館まで抑えてほしいな、と思います。ちからのある人なので、これをきっかけに「芝居」の面白さに気づいてくれたらなあ……。
■赤の女王(愛風ゆめ)
我侭で無垢な、幼き女王。「その者の首を刎ねよ!」が口癖の、無敵の女王様。
いや、もう、可愛いのなんの!
プログラムの写真は普通に可愛い「女の子」に見えるんですが、舞台の髪型や化粧と何が違うんだろう……?別人みたいに迫力が出て、「少女」とは違う「子供」の危なかっかしい怖さがちゃんと見えた気がして、感心しました。子供特有の、底知れない怖さ。
佐々木淳子の「おばあちゃんの人形」を連想したのは私だけかな……。
■レイブン(萌花ゆりあ)
ナイトメアを「マスター」と呼ぶ生き物。
「ホフマン物語」の影法師(流輝一斗、麗百愛)のようなイメージの役でしたが、ダンサーとしての本領を発揮したまいまいは本当にキレイでした。蒼白い化粧も美しく、存在感があってとても良かったです。
■白の女王(花瀬みずか)、ルーク(光月るう)、ポーン(琴音和葉)
「夢の管理人」と名乗る白の女王と、白の女王がナイトメアを退治するために(?)遣わす部下二人。
るうちゃんは、ちょっと古いけど「Young Bloods!」でひまりんと組んでたときの役みたいな感じ。狂言回しではないんだけど、ある役割を与えられて物語の中に放り込まれた系のキャラクターでした。優しくてかっこよくて、でもちょっとドジ。こういう役はピカ一ですね!
ちびあず(琴音)、きゃぴきゃぴした小さな女の子っぽいキャラ。何かを言うたびに「○○○、でーすっ!」と言うキャラなんですけど、ちょっとウザい感じが良い息抜きになって、とても可愛いです。さすがに達者だなあ……。
あーちゃんは、「薔薇の国の王子」の役どころと似たような役でした。美しいし存在感もあって悪くはないんですけど、正直に言えば、彼女の存在自体の嘘くささが物語全体の弱点になっているので、脚本的にももうひとひねり欲しかったし、あーちゃんの芝居も、もう少し威厳を出すとか、何か出来たんじゃないかなーと思いました。
だいぶ、長くなってきたので、他のメンバーは後日まとめさせていただきますね。
最後に一つだけ。
「夢世界」のテーマである「醒めたら消えてしまう夢」というイマジネーションと、「生きる」こと、「創る」ことをうまく絡ませた二幕の展開が、とても好きです。
小柳さんは「リアルワールド」と「インナーワールド」を交互に切り替えて表現するのが得意だという印象があったのですが、今回は「リアル」と「インナー」の境界を曖昧にすることで一つの筋書きでまとめていましたね。そのせいで若干説明台詞が多く(←ルイス・キャロルの生い立ちとか)なっていましたが、るうちゃんの台詞回しが巧いのですっと入ってきたと思います。
普通の作品なら「回想シーン」みたいなもので表現しそうな場面なのに、台詞だけに任せたのはすごいな、と。
ただ、ナイトメアの気持ちを整理するのに、荘子の「胡蝶の夢」を出してきたのはちょっと疑問に思いました。せっかくアリスなんだから、赤の王様の話をうまく使えばいいのになあ……と。実際、ナイトメアの思考の全体は、「胡蝶の夢」より「赤の王様」のエピソードの方が似と思うんですよね。
アリスの、『この世界』の夢をみている赤の王。
トウィードルディーとトウィードルダムが、アリスに問いかける。
「王さまが目醒めたら、きみはどうなっちゃうと思う?」
「いまのままここにいるんだわ、もちろん」
「ちがうね!」
「きみはどこにもいなくなっちゃうんだよ!」
「王さまが目を覚ましたら、きみは、ロウソクが消えるみたいに『パッ』と消えちゃうんだ」
『ロウソクが消えるみたいに』というモチーフは別のところで繰り返し出てきますが、ナイトメアがイメージするのは、あくまでも「胡蝶の夢」なのが不思議でした。何故なんだろう。ナイトメアは、おそらく眠らない(眠っても夢をみない)存在であるはずなのに。
まあ、そんな細かいところが気になりつつ、非常に説得力のある、よく出来た脚本だったと思います(^ ^)。小柳さん、ノッてますね!!
来年も良い仕事をしてくださいますように♪
・
作・演出は小柳菜穂子。
デビューしてしばらくは、あまり具体的な恋愛を描かない人だなあという印象でしたが、「二人の貴公子」「シャングリラ」あたりから急激に恋愛……それも、いわゆる「少女の恋」的なものに焦点をあてた作品づくりをするようになってきましたね。
今回の作品は、ファンタジーからインスピレーションを得た現代もので、なかなか面白い構造をもった物語でした。
構造的な話をするとすごくネタばれになってしまうので今は自重しますが、とりあえず、画像から連想するような子供向けの話ではまっっったくないです(^ ^)。
衣装やセットが華やかだし、可愛い動物キャラ(ウサギ、チェシャ猫、ヤマネ)がいたりするので子供が見ても楽しめるとは思いますが、物語のテーマも展開もかなり複雑で、きちんと理解するのは難しいかもしれないな、と感じました。
……ま、そうはいっても、もちろん文芸作品ではないわけで、漫画とかライトノベルっぽいと言ってしまえばそれまでですけどね(^ ^)。
あくまでも、ルイス・キャロルの「アリス」シリーズに出てくるキャラクターを使った、現代人の「夢」の物語、でした。
この作品を観て連想したのは、ホーガンの「内なる宇宙」とか、佐々木淳子の「赤い壁」や「ダークグリーン」など、いろんなSF系の作品によく出てくる「夢世界」設定でした。
そして、一番似てる!!と思ったのは、坂木司の「引き籠り探偵」シリーズ。これ、どっかで舞台化しないかなーとずーっと思っていたんですが、こんなところに主役がいたよ! ……小柳さん、意外に私と本の趣味が似てる気がするんですが、本棚を見せてくれないかなー(^ ^)。
うーむ、いろいろ書くとネタばれしそうなので、先にキャスト別に簡単に一言。
※いちおう気をつけるつもりですが、結果的にネタばれになってしまっているかもしれません。未見の方はご注意くださいませ。
■ルイス・キャロル(明日海りお)
引き籠りの少年(年齢不詳)
二幕で語られる彼の設定を聞いていると、中学生かな?という気もするんですが、、、まあ、ミドルティーンかハイティーンなりたてか、そのあたりって感じですよね、きっと。
「現実世界」はプロローグとエピローグの2場面しかありませんが、だぶだぶのコートにマフラーを巻いたみりおくんは、中学生にも余裕で見える可愛らしさでした(^ ^)。ただ、仕草は大人のままなので、はっきり少年という感じでもなかったかな。
それはそれで格好良くて素敵なんですけど、上演時間のほとんどを占める「ファンタスマゴリア(夢世界)」での彼は「大人」なので、そのギャップを見せるためには、衣装だけじゃなく仕草や動きで年齢を表現してほしかったなー、と思います。外見的に少年の彼が、内面(精神世界)で大人であること自体が、テーマに深くかかわってくるので。
しっかし、それにしてもカッコ良かった!
以前から書いてますけど、私はみりおくんってすごく男っぽい芝居をする人だと思うんですよね。男っぽいというか、『愛する』側の芝居ができるひと。
自分の方から相手に対して想いをかける役が似合うと思うのです。
そして今回は、そんな個性にさらにひとひねり入って、ツンデレという素晴らしいキャラクターに仕上がってましたけど。一つ間違えれば、ただのクソ小生意気なガキなんですけどねえ……。それを、「耽美」という調味料を使わずにああいう風に料理して、「ツンデレ」という一皿を仕上げた小柳さんは、五つ星のコックさんだなと思いました。
■アリス(愛希れいか)
出版社に勤める、童話担当の編集者の卵。
アシスタントではなく、それなりに担当作家を持っていたみたいだから、入社3年目くらいなのかなあ?(出版社の内実には全く詳しくないので適当に書いてます)
仕事で失敗して、怒られて、カレシに愚痴ったら「うるさい」と振られて……みたいな、主観的な不幸に嵌っているタイミングで悪酔いしたあげく、インナーワールドの境界が弱まってルイス・キャロルの運命に巻き込まれ、ファンタスマゴリアに落ちてしまう。
ルイス・キャロルとは逆に、彼女は外見こそ立派な大人だけれども、内面は潔癖で莫迦正直な少女のままだった。だから、ファンタスマゴリアでの彼女は「少女」になる。幼くはない、大人の一歩手前で立ち止ったままの、ひどく一途でひたむきな、「少女」。
ちゃぴの魅力は、存在自体がファンタジックなところだと思います。
ひらひらした衣装が似合うだけじゃなくて、存在としてファンタジーがあるんです。スカートさばきとか、台詞の声とか、化粧とか……娘役としてまだまだ磨かなくてはならない点はたくさんあるんですけれども、でも、彼女が歩くだけでファンタジーが生まれてくるような気がします。
みりおくんがリアルに「姫を愛する王子」なら、ちゃぴは「王子さまを助けに来る少女」なんだと思う。なんていうのか、ちゃぴを観ていると胸がキューっと痛くなるんですよね。自分の手が届くすべてを「守ってあげたい」と、「守ってあげられる」と信じている、少女。そう、まさに、宮崎アニメのヒロインタイプ(^ ^)。壮ちゃんと組んで「カリオストロの城」とか観てみたい!それか、ラピュタとか。ナウシカもいいなあ(←真剣に考えてるらしい)
いや、もう、ホントに。
理屈は言いません。ちゃぴが可愛くて可愛くて、もう駄目でした。こういうのは本当に理屈じゃない。ただただ、可愛かった!(*^ ^*)。
■ナイトメア(星条海斗)
ファンタスマゴリアの住人……でもないんですよねこの人は。
「白の女王(花瀬みずか)」と対立する存在ですが、いろいろ書くとネタばれになるのでちょっと置いときます。あ、一回しか観ない方は、プロローグのみりおくんとのやりとりをよーく観ておいた方がいいですよ(忠告)(私はあまり観てなくて後悔しました…)。
紫の長髪、蒼白い化粧。表情の作り方や動きに、「ホフマン物語」の悪魔の経験が生きてるなあと思いました。そういえば、この物語は作品全体の枠組みが「ホフマン物語」に似ているところがありますね。みりおくんのホフマン役は当たり役だったから、そういうところからもインスパイアされてる部分もあるのかな、と思ったりしました。
しかし、「悪魔」のままにはしなかったのが小柳さんの手柄ですね。良い役でした。こんなに良い役で、しかも暴走していない「正しいマギー」を久しぶりに観たような気がします。うん、あらゆる意味で、今まで観たマギーの中で一番好きかもしれません。
二幕の、激情を抑えて淡々と演じるところとか、緩急があってすごく良かったです。回を重ねると暴走しやすい人なので、なんとか青年館まで抑えてほしいな、と思います。ちからのある人なので、これをきっかけに「芝居」の面白さに気づいてくれたらなあ……。
■赤の女王(愛風ゆめ)
我侭で無垢な、幼き女王。「その者の首を刎ねよ!」が口癖の、無敵の女王様。
いや、もう、可愛いのなんの!
プログラムの写真は普通に可愛い「女の子」に見えるんですが、舞台の髪型や化粧と何が違うんだろう……?別人みたいに迫力が出て、「少女」とは違う「子供」の危なかっかしい怖さがちゃんと見えた気がして、感心しました。子供特有の、底知れない怖さ。
佐々木淳子の「おばあちゃんの人形」を連想したのは私だけかな……。
■レイブン(萌花ゆりあ)
ナイトメアを「マスター」と呼ぶ生き物。
「ホフマン物語」の影法師(流輝一斗、麗百愛)のようなイメージの役でしたが、ダンサーとしての本領を発揮したまいまいは本当にキレイでした。蒼白い化粧も美しく、存在感があってとても良かったです。
■白の女王(花瀬みずか)、ルーク(光月るう)、ポーン(琴音和葉)
「夢の管理人」と名乗る白の女王と、白の女王がナイトメアを退治するために(?)遣わす部下二人。
るうちゃんは、ちょっと古いけど「Young Bloods!」でひまりんと組んでたときの役みたいな感じ。狂言回しではないんだけど、ある役割を与えられて物語の中に放り込まれた系のキャラクターでした。優しくてかっこよくて、でもちょっとドジ。こういう役はピカ一ですね!
ちびあず(琴音)、きゃぴきゃぴした小さな女の子っぽいキャラ。何かを言うたびに「○○○、でーすっ!」と言うキャラなんですけど、ちょっとウザい感じが良い息抜きになって、とても可愛いです。さすがに達者だなあ……。
あーちゃんは、「薔薇の国の王子」の役どころと似たような役でした。美しいし存在感もあって悪くはないんですけど、正直に言えば、彼女の存在自体の嘘くささが物語全体の弱点になっているので、脚本的にももうひとひねり欲しかったし、あーちゃんの芝居も、もう少し威厳を出すとか、何か出来たんじゃないかなーと思いました。
だいぶ、長くなってきたので、他のメンバーは後日まとめさせていただきますね。
最後に一つだけ。
「夢世界」のテーマである「醒めたら消えてしまう夢」というイマジネーションと、「生きる」こと、「創る」ことをうまく絡ませた二幕の展開が、とても好きです。
小柳さんは「リアルワールド」と「インナーワールド」を交互に切り替えて表現するのが得意だという印象があったのですが、今回は「リアル」と「インナー」の境界を曖昧にすることで一つの筋書きでまとめていましたね。そのせいで若干説明台詞が多く(←ルイス・キャロルの生い立ちとか)なっていましたが、るうちゃんの台詞回しが巧いのですっと入ってきたと思います。
普通の作品なら「回想シーン」みたいなもので表現しそうな場面なのに、台詞だけに任せたのはすごいな、と。
ただ、ナイトメアの気持ちを整理するのに、荘子の「胡蝶の夢」を出してきたのはちょっと疑問に思いました。せっかくアリスなんだから、赤の王様の話をうまく使えばいいのになあ……と。実際、ナイトメアの思考の全体は、「胡蝶の夢」より「赤の王様」のエピソードの方が似と思うんですよね。
アリスの、『この世界』の夢をみている赤の王。
トウィードルディーとトウィードルダムが、アリスに問いかける。
「王さまが目醒めたら、きみはどうなっちゃうと思う?」
「いまのままここにいるんだわ、もちろん」
「ちがうね!」
「きみはどこにもいなくなっちゃうんだよ!」
「王さまが目を覚ましたら、きみは、ロウソクが消えるみたいに『パッ』と消えちゃうんだ」
『ロウソクが消えるみたいに』というモチーフは別のところで繰り返し出てきますが、ナイトメアがイメージするのは、あくまでも「胡蝶の夢」なのが不思議でした。何故なんだろう。ナイトメアは、おそらく眠らない(眠っても夢をみない)存在であるはずなのに。
まあ、そんな細かいところが気になりつつ、非常に説得力のある、よく出来た脚本だったと思います(^ ^)。小柳さん、ノッてますね!!
来年も良い仕事をしてくださいますように♪
・
11月1日のつぶやき
2011年11月1日 宝塚(月) コメント (2)まりもちゃん、やっぱりミュージックサロンをやってくれるんですね!!
うれしいな♪
……いや、チケットが取れるかどうかはまた別のお話ですが。(←財布の中身に関わらず、観れるものなら観たい)
しかーし、残念ながらまりもちゃんのミュージックサロンは東京公演がない!!(T T)
いや、やってくれるだけありがたいのかもしれませんが。
3月 7日(水)~3月 8日(木)霧矢大夢DS<宝塚ホテル>
3月 9日(金)~3月10日(土)蒼乃夕妃MS<宝塚ホテル>
3月10日(土)~3月11日(日)霧矢大夢DS<第一ホテル東京>
そしてこのとき、大劇場では雪組さんが、ドラマシティでは星組さんが公演中……。
東京では、花組さんが本公演、青年館は星組バウチーム。ううむ、いろいろ厳しいスケジュールだけど、でも観たい~~っ。
.
うれしいな♪
……いや、チケットが取れるかどうかはまた別のお話ですが。(←財布の中身に関わらず、観れるものなら観たい)
しかーし、残念ながらまりもちゃんのミュージックサロンは東京公演がない!!(T T)
いや、やってくれるだけありがたいのかもしれませんが。
3月 7日(水)~3月 8日(木)霧矢大夢DS<宝塚ホテル>
3月 9日(金)~3月10日(土)蒼乃夕妃MS<宝塚ホテル>
3月10日(土)~3月11日(日)霧矢大夢DS<第一ホテル東京>
そしてこのとき、大劇場では雪組さんが、ドラマシティでは星組さんが公演中……。
東京では、花組さんが本公演、青年館は星組バウチーム。ううむ、いろいろ厳しいスケジュールだけど、でも観たい~~っ。
.
ミュージカル・ダンサー
2011年10月31日 宝塚(月)月組トップ娘役、蒼乃夕妃さんが、霧矢さんと一緒に、次回大劇場→東宝公演千秋楽をもって卒業されるとの発表がありました。
……覚悟はしていました。
わかっていたつもりでした。
でも、どうしたって寂しいんです。
宝塚のファンになって何年もたって、何人のトップを送りだしても、なお。
「キーン」の我侭お嬢さんの溌剌とした迫力に圧倒されてから、もう4年が経ったんですね。
「太王四神記」のカクダンもすごく好きでした。
そして、「コインブラ物語」のイネスと、元気いっぱいで魅力の塊だったミランダ!
月組に来てくれてからの、霧矢さんとの息のあいようは観ていて気持ちよくて。
タイプは全然違うけど、大好きだった優子姫(風花舞)を彷彿とさせる存在感と、
誰よりも男前で格好良かったダンスは、月組を観るときの楽しみの一つでした。
トップ娘役として大劇場5作。
中日の「紫子」から、丸2年とちょっと。
長いようで短い時間でしたが、大好きな月組で霧矢さんを支えてくれて、本当に感謝しています。
大劇場の後は、霧矢さんのディナーショーに一緒に出るのかなあ。それとも、別にミュージックサロンをするんでしょうか。
個人的には、ミュージックサロンじゃなくてダンス公演をやってほしいんですがー(懇願)。
.
……覚悟はしていました。
わかっていたつもりでした。
でも、どうしたって寂しいんです。
宝塚のファンになって何年もたって、何人のトップを送りだしても、なお。
「キーン」の我侭お嬢さんの溌剌とした迫力に圧倒されてから、もう4年が経ったんですね。
「太王四神記」のカクダンもすごく好きでした。
そして、「コインブラ物語」のイネスと、元気いっぱいで魅力の塊だったミランダ!
月組に来てくれてからの、霧矢さんとの息のあいようは観ていて気持ちよくて。
タイプは全然違うけど、大好きだった優子姫(風花舞)を彷彿とさせる存在感と、
誰よりも男前で格好良かったダンスは、月組を観るときの楽しみの一つでした。
トップ娘役として大劇場5作。
中日の「紫子」から、丸2年とちょっと。
長いようで短い時間でしたが、大好きな月組で霧矢さんを支えてくれて、本当に感謝しています。
大劇場の後は、霧矢さんのディナーショーに一緒に出るのかなあ。それとも、別にミュージックサロンをするんでしょうか。
個人的には、ミュージックサロンじゃなくてダンス公演をやってほしいんですがー(懇願)。
.
ミュージカル・スター
2011年10月24日 宝塚(月) コメント (2)月組トップスター、霧矢大夢さんが、次回大劇場→東宝公演千秋楽をもって卒業されるとの発表がありました。
…いずれ、ということはわかっていたつもりでした。
そんなに先のことではないだろうことも。
でも、寂しい。
いまはただ、それだけしか。
初めてきりやんを知ったのは、東宝の「エルドラード」。
組替えしてきたばかりの若いスターに宛書きの新役を、本当に活き活きと演じていた彼女の弾けるような若さを、とても懐かしく思い出したりします。
ミュージカル向きの豊かな強い声。
基礎のしっかりした流麗なダンス。
そして、タフで明るい、少年めいた純粋さが似合う個性。
「ウェストサイドストーリー」のベイビージョン、新公のベルナルド、「ガイズ&ドールズ」のアデレイド、「エリザベート」のルキーニとフランツ、「ミー&マイガール」のジョン卿とビル、、、そして、「スカーレットピンパーネル」のパーシー。
いかにも「宝塚歌劇」な作品も素敵でしたけど、私にとっての霧矢さんは、永遠のミュージカルスター(^_^)です。
宝塚初演のミュージカルへの出演があまりなかった(新公主演した「ハウトゥサクシード」くらい?)のは残念ですが、たくさんのミュージカルに出演してくれて、その全てでとても楽しませていただきました。
祐飛さんが居た時代からずっと、本当に長いこと月組を支えてくださり、ありがとうございました!
4月まではまだまだ長いので、いまはあまり先のことは考えず、目の前の全国ツアーに集中してほしいし、私も集中しよう、と思っています。
梅田に観にいくことにしておいて良かったな、と。
あと、半年。
どうぞ体調に気をつけて、悔いの残らぬよう走り抜けてくださいませ。
…それにしても、シューマッハで最後に残るのが祐飛さんだなんて……!!
あの頃の私がそんな話をきいたら、思いっきり笑い飛ばしただろうなあ(;_;)
。
…いずれ、ということはわかっていたつもりでした。
そんなに先のことではないだろうことも。
でも、寂しい。
いまはただ、それだけしか。
初めてきりやんを知ったのは、東宝の「エルドラード」。
組替えしてきたばかりの若いスターに宛書きの新役を、本当に活き活きと演じていた彼女の弾けるような若さを、とても懐かしく思い出したりします。
ミュージカル向きの豊かな強い声。
基礎のしっかりした流麗なダンス。
そして、タフで明るい、少年めいた純粋さが似合う個性。
「ウェストサイドストーリー」のベイビージョン、新公のベルナルド、「ガイズ&ドールズ」のアデレイド、「エリザベート」のルキーニとフランツ、「ミー&マイガール」のジョン卿とビル、、、そして、「スカーレットピンパーネル」のパーシー。
いかにも「宝塚歌劇」な作品も素敵でしたけど、私にとっての霧矢さんは、永遠のミュージカルスター(^_^)です。
宝塚初演のミュージカルへの出演があまりなかった(新公主演した「ハウトゥサクシード」くらい?)のは残念ですが、たくさんのミュージカルに出演してくれて、その全てでとても楽しませていただきました。
祐飛さんが居た時代からずっと、本当に長いこと月組を支えてくださり、ありがとうございました!
4月まではまだまだ長いので、いまはあまり先のことは考えず、目の前の全国ツアーに集中してほしいし、私も集中しよう、と思っています。
梅田に観にいくことにしておいて良かったな、と。
あと、半年。
どうぞ体調に気をつけて、悔いの残らぬよう走り抜けてくださいませ。
…それにしても、シューマッハで最後に残るのが祐飛さんだなんて……!!
あの頃の私がそんな話をきいたら、思いっきり笑い飛ばしただろうなあ(;_;)
。
アルジェのロマネスク【2】
2011年10月15日 宝塚(月) コメント (4)東京宝塚劇場にて、月組公演「アルジェの男/ダンス・ロマネスク」を観劇してまいりました。
新公以来の観劇でしたが、お芝居は変ったところもあり、変らなかったところもあり……というところ。
なぜ今の月組でこの作品だったのかな、という疑問に答えは出ませんでしたが、やっぱり作品としては名作のひとつなんだなという気持ちは変わらず。
霧矢さん以下、勉強になったことは間違いないと思うので、次の全ツやバウそして来年の作品に生かしていっていただければ、と思います。
ショーはやっぱり良いですねー!
初めての二階席だったのですが、ショーは2階席だなあと思いました(^ ^)。前回観劇したときに、「カモメ」の場面を二階で観たい!と思ったので、その希望が叶いました♪ いやー、良かったです!二階席のカモメ。誰が誰だかはさっぱりですが、そこを気にせず、全体から伝わってくるメッセージに集中するには二階席がやっぱり良いなあ、と。
客席降りの場面が寂しいかなあと思っていたのですが、下級生が舞台の上で一生懸命アピールしているのが可愛くて、嬉しかったです。
あと、下手席だったので、最近お気に入りの朝美絢くんが正面にいてくれることが多くて、楽しかった!一生懸命気障ってアピールしているのが可愛いよ♪
千秋楽は観られないので、今日は卒業生をしっかりと目に焼き付けようと思って観ておりました(T T)。
羽咲まなちゃんは、お芝居冒頭のアルジェの若者たちのダンスで、としちゃん(宇月颯)と組んで踊るところから、目に沁みるほど溌剌として綺麗でした。
一番の見せ場はショーの最後のエトワールということになるかと思いますが、芝居もショーも出てる場面はどこもキラキラしていて、歌も芝居もダンスも標準以上の彼女の活躍をもっと観ていたかったな、と残念に思います。
妃乃あんじちゃんも、舞乃ゆかちゃんも、お芝居でもショーでもすっごく輝いていて、眩しいくらい。特にゆかちゃんは、新人公演で柔らかくて包容力のある魅力的な大人の女性を好演したばかり。薄紫のドレスに身を包んだゆかちゃんの美貌を見上げながら、本当に勿体無いなあ、と寂しく見守るしかありませんでした…。
そして、きっしー(彩央寿音)。
アルジェの若者のキレっぷりが見事。マルトの店の客の小芝居から目が離せない。お芝居でもショーでも、きっしーをみるたびに『月組を観たなあ~』、という満足感を感じていました。
やっと新公を卒業して、これから本公演でも役がつくようになる時なのになあ、と思うと(毎回のことですが)とても残念です。歌もダンスも標準以上で、芝居とスタイルは抜群で、笑顔が可愛い(^ ^)。いかにも月組らしい、舞台の上での居方にセンスのある人でした。
4人とも可愛い月組っ子で、いなくなってしまうのはとても寂しいです。
明日という日が卒業生とそのファンにとって素敵な一日になりますように。
そして、明後日からの毎日が、素敵な日々になりますように。
.
新公以来の観劇でしたが、お芝居は変ったところもあり、変らなかったところもあり……というところ。
なぜ今の月組でこの作品だったのかな、という疑問に答えは出ませんでしたが、やっぱり作品としては名作のひとつなんだなという気持ちは変わらず。
霧矢さん以下、勉強になったことは間違いないと思うので、次の全ツやバウそして来年の作品に生かしていっていただければ、と思います。
ショーはやっぱり良いですねー!
初めての二階席だったのですが、ショーは2階席だなあと思いました(^ ^)。前回観劇したときに、「カモメ」の場面を二階で観たい!と思ったので、その希望が叶いました♪ いやー、良かったです!二階席のカモメ。誰が誰だかはさっぱりですが、そこを気にせず、全体から伝わってくるメッセージに集中するには二階席がやっぱり良いなあ、と。
客席降りの場面が寂しいかなあと思っていたのですが、下級生が舞台の上で一生懸命アピールしているのが可愛くて、嬉しかったです。
あと、下手席だったので、最近お気に入りの朝美絢くんが正面にいてくれることが多くて、楽しかった!一生懸命気障ってアピールしているのが可愛いよ♪
千秋楽は観られないので、今日は卒業生をしっかりと目に焼き付けようと思って観ておりました(T T)。
羽咲まなちゃんは、お芝居冒頭のアルジェの若者たちのダンスで、としちゃん(宇月颯)と組んで踊るところから、目に沁みるほど溌剌として綺麗でした。
一番の見せ場はショーの最後のエトワールということになるかと思いますが、芝居もショーも出てる場面はどこもキラキラしていて、歌も芝居もダンスも標準以上の彼女の活躍をもっと観ていたかったな、と残念に思います。
妃乃あんじちゃんも、舞乃ゆかちゃんも、お芝居でもショーでもすっごく輝いていて、眩しいくらい。特にゆかちゃんは、新人公演で柔らかくて包容力のある魅力的な大人の女性を好演したばかり。薄紫のドレスに身を包んだゆかちゃんの美貌を見上げながら、本当に勿体無いなあ、と寂しく見守るしかありませんでした…。
そして、きっしー(彩央寿音)。
アルジェの若者のキレっぷりが見事。マルトの店の客の小芝居から目が離せない。お芝居でもショーでも、きっしーをみるたびに『月組を観たなあ~』、という満足感を感じていました。
やっと新公を卒業して、これから本公演でも役がつくようになる時なのになあ、と思うと(毎回のことですが)とても残念です。歌もダンスも標準以上で、芝居とスタイルは抜群で、笑顔が可愛い(^ ^)。いかにも月組らしい、舞台の上での居方にセンスのある人でした。
4人とも可愛い月組っ子で、いなくなってしまうのはとても寂しいです。
明日という日が卒業生とそのファンにとって素敵な一日になりますように。
そして、明後日からの毎日が、素敵な日々になりますように。
.
アルジェの若者たち【2】
2011年10月3日 宝塚(月) コメント (4)月組新人公演「アルジェの男」つづき。
メインの3人については書かせていただきましたので、他のメンバーについて。
◆アンリ(珠城りょう/明日海りお)
元々の持ち味の素朴さとガタイの良さ。それがあいまった「朴訥さ」がいかにも軍人らしくて、「不器用な男」という感じがとても嵌っていたと思います。
秘めた恋、というのとはちょっと違う感じでしたが(アナ・ベルとどうこうなりたいようには見えなかったので)、彼女を守ることで満足していた男が、守るべきものを喪った時に抱く絶望がしみじみと心に沁みました。何のために生きているのか、という絶望……なんでしょうか、あれは。
ラストシーン、銃の構え方がキマっていて格好良かった!ピタリと構えたその姿勢が、殺人機械として軍隊にいた時間を思わせて、アナ・ベルの傍にひっそりと立っていた彼とは全くの別人のようで。……痛々しい立ち姿だな、と。
その後のハケが花道を戻る形に変更されていましたが(本公演のアンリは、そのまま空港の門をくぐっていく)、あの役づくりだったらその場で自分の頭を撃った方が自然かも、と思いました。
◆エリザベート(咲希あかね/彩星りおん)
いや、もう、可愛くて可愛くて!!
本役のりおんが「プライドの高さ」を表に出した「可愛げのない女」(しかも、本人もそれを自覚している)という印象だったのに対して、ちゅーちゃんは「意地っ張りな少女」で押し通していた気がします。
ボランジュ邸での最初の出会いでの興味の持ち方も、りおんは「お父様がまた酔狂なことを」くらいな感じなのに、ちゅーちゃんは「あら、この生き物はなぁに?」みたいな、そんな目線を感じました。
美人だし、しっかりしているし、幼い感じは全然しないんだけど、「少女」でいられる人なんですよね、ちゅーちゃんは。エリザベートという役は、あくまでも「娘役」の大役であって、元々の持ち味が「女役」のりおんには案外ハードルの高い役だったんだな、と改めて思いました。
いやもう、ちゅーちゃん、本当に可愛かった!!(*^ ^*)。歌も良かったし、衣装もどれもすごく似合ってて、何よりゆりやんとの並びがゴージャスで♪
新公卒業してからも、ますますの活躍を期待しています!!
◆アナ・ベル(愛風ゆめ/花陽みら)
私、ゆめちゃんの声が大好きなんです。台詞の声も歌声も、すごく好き。ずっと聴いていたいと思う。
……でも、今回も化粧がとっても残念でした(T T)。元は美人だと思うんだけどなあ、、、どうしてああなっちゃうんだろう(泣)。
ちょっと華やかすぎるというか、ぶっちゃけケバいと思うんです。アナ・ベルという役に合ってない。もっと清楚な、おとなしくてピュアで、浮世離れしたお嬢さんに見えてほしい。
声だけ聴いているぶんには十分そういう雰囲気があるし、「目が見えない」芝居とか、ピアノとか、技術的に難しいこともちゃんとクリアできていると思うんですが、顔を見るとちょっと違う……という気がしてなりませんでした。
……せっかくの美人なのにーーーー!(惜しい)
◆ボランジュ総督(有瀬そう/越乃リュウ)
落ち着きと貫録があって、いかにも「偉い人」らしい総督っぷりでした!最初にジュリアンを連れて帰ってきた晩、彼を放置して書類を読んでいる姿とか、すごく良かったです。落ち着きのないゆりやんと威厳のある総督の対比が見事。
有瀬くん、下級生だと思っていたのに、いつの間にか新公の長なんですよねぇ。下級生の頃から篁くんと並んで印象的だった彼女も、これから本公演で使われるようになるといいなあ。
◆ボランジュ夫人(舞乃ゆか/花瀬みずか)
この公演で卒業するゆかちゃん。美人で芝居がうまくて、大好きだったのでとても残念ですが、最後に美しくてコケティッシュな大人の女性を好演してくれて、とても嬉しかったです。
ボランジュ氏が愛し、ジュリアンが大切に思う、浮世離れした女性。
「あれの良さは、君にはわかるまいな」
という総督の独白がしみじみと心に沁みる、素敵なルイーズでした(^ ^)。
◆シャルドンヌ夫人(白雪さち花/邦なつき)
◆ミシュリュー内相(貴千碧/星条海斗)
美しくて、華やかで、そして色っぽい、完璧なポーラ(*^ ^*)と、色っぽくてワルい内相。
お二人の並びもお似合いで、すごく良かったと思います。なんか、今更ですけど月組91期の人材豊富さって凄いなあ……(感心)。
それにしても、さち花ちゃんには本当にやられました。一癖も二癖もある貴婦人の貫録、内相を掌で転がしている感じがとても魅力的!新公ご卒業おめでとうございます♪
◆マダム・マルト(真愛涼歌/妃鳳こころ)
やっぱり涼歌ちゃんお芝居巧いな~(←大好き!)。課題はお化粧はと体型のキープですね。。。特にお化粧は、今回の役柄だったらもう少し地色が濃い方がいいかも……とか思ったりしました。
◆レイモン(篁祐希/一色瑠加)
◆ルーシー(晴音アキ/琴音和葉)
シャルドンヌ邸のパーティーの頭にソロで歌う二人。晴音アキちゃん、可愛くなったなあ(*^ ^*)。
篁くん、去年くらいに突然格好よくなっちゃって、一瞬見つけられなくなったりしていたのですが、久しぶりに歌が聴けて幸せ♪ ただ、せっかくお芝居好きそうな人なのに、がっつり芝居をする役を一度くらい観てみたかったなあ……いや、今後に期待、ですけどね!(^ ^)。
◆ミッシェル(煌月爽矢/青樹泉)
ジュリアンの秘書仲間の中でもリーダー格のミッシェル。
本役のもりえちゃんは、ひたすら優しくて気持ちの真っ直ぐな青年という感じで、生真面目で熱血そうな霧矢さんのジュリアンとも“良い仲間”という感じでしたが、新公のゆうきはちょっと違う印象を受けました。
なんというか、さりげなく上から目線というか、若干嫌味まじりなところが非常に面白かった!
親切そうにしながら内心では「お前なんか住む世界が違うんだ」という気持ちを腹に抱えているあたりとか、ジュリアンの立ち位置の微妙さ、危うさが判り易いな、と。
新公では、ボランジュ氏も下心なくジュリアンの能力に期待している感じだったので、ミッシェルの気持ちの微妙さも「嫉妬」というほど判りやすいものではないんですよね。「キミが好きだ」という気持ちも嘘じゃないけど、だからといってジュリアンが何か問題を起こした時に庇ってくれるとは思えない、という距離感が絶妙で、ジュリアンがジャックに脅された時に、咄嗟に銃をにぎる気持ちが自然で、判りやすかったような気がします。
役者一人の善し悪しとは別に、芝居全体を見通した時に、こういう役割を期待されている役だったのかな、と思いました。
◆秘書仲間たち
(千海華蘭、輝城みつる、天翔りいら、輝月ゆうま、朝美絢/光月るう、美翔かずき、宇月颯、紫門ゆりや、珠城りょう)
いやー、みんな可愛かったなー♪
銀橋で一生懸命客席を釣っている下級生さんたちが可愛くて可愛くて、デレデレしてしまいました。あはは(^ ^)。
◆ブランシュ頭取(翔我つばき/有瀬そう)
◆ブランシュ夫人(華那みかり/萌花ゆりあ)
翔我さんのお髭、似合ってた~♪華那さんも美しい上流婦人で素敵でした♪
あと印象的だったのは、最初のアルジェの場面でジャックに絡むイヴ(紗那ゆずは/憧花ゆりの)の圧倒的な美貌と、マチルド(都月みあ/咲希あかね)のパッと目を惹く可愛らしさ。
男役ではピエール(隼海惺/千海華蘭)の可愛らしさとクリスチャン(星那由貴/響れおな)の「イテテテテ…」かな(^^)。
本公演でヒロインの一角を占める花陽みらちゃんは、花売り娘が一番メインでしたが、あちこちで踊っててすごく可愛かった!
そして、なんと言ってもラストのカゲソロ(輝月ゆうま/宇月颯)!衝撃的な、素晴らしい声でした。いやー、もっと長く歌ってほしいなあ~~~。
.
メインの3人については書かせていただきましたので、他のメンバーについて。
◆アンリ(珠城りょう/明日海りお)
元々の持ち味の素朴さとガタイの良さ。それがあいまった「朴訥さ」がいかにも軍人らしくて、「不器用な男」という感じがとても嵌っていたと思います。
秘めた恋、というのとはちょっと違う感じでしたが(アナ・ベルとどうこうなりたいようには見えなかったので)、彼女を守ることで満足していた男が、守るべきものを喪った時に抱く絶望がしみじみと心に沁みました。何のために生きているのか、という絶望……なんでしょうか、あれは。
ラストシーン、銃の構え方がキマっていて格好良かった!ピタリと構えたその姿勢が、殺人機械として軍隊にいた時間を思わせて、アナ・ベルの傍にひっそりと立っていた彼とは全くの別人のようで。……痛々しい立ち姿だな、と。
その後のハケが花道を戻る形に変更されていましたが(本公演のアンリは、そのまま空港の門をくぐっていく)、あの役づくりだったらその場で自分の頭を撃った方が自然かも、と思いました。
◆エリザベート(咲希あかね/彩星りおん)
いや、もう、可愛くて可愛くて!!
本役のりおんが「プライドの高さ」を表に出した「可愛げのない女」(しかも、本人もそれを自覚している)という印象だったのに対して、ちゅーちゃんは「意地っ張りな少女」で押し通していた気がします。
ボランジュ邸での最初の出会いでの興味の持ち方も、りおんは「お父様がまた酔狂なことを」くらいな感じなのに、ちゅーちゃんは「あら、この生き物はなぁに?」みたいな、そんな目線を感じました。
美人だし、しっかりしているし、幼い感じは全然しないんだけど、「少女」でいられる人なんですよね、ちゅーちゃんは。エリザベートという役は、あくまでも「娘役」の大役であって、元々の持ち味が「女役」のりおんには案外ハードルの高い役だったんだな、と改めて思いました。
いやもう、ちゅーちゃん、本当に可愛かった!!(*^ ^*)。歌も良かったし、衣装もどれもすごく似合ってて、何よりゆりやんとの並びがゴージャスで♪
新公卒業してからも、ますますの活躍を期待しています!!
◆アナ・ベル(愛風ゆめ/花陽みら)
私、ゆめちゃんの声が大好きなんです。台詞の声も歌声も、すごく好き。ずっと聴いていたいと思う。
……でも、今回も化粧がとっても残念でした(T T)。元は美人だと思うんだけどなあ、、、どうしてああなっちゃうんだろう(泣)。
ちょっと華やかすぎるというか、ぶっちゃけケバいと思うんです。アナ・ベルという役に合ってない。もっと清楚な、おとなしくてピュアで、浮世離れしたお嬢さんに見えてほしい。
声だけ聴いているぶんには十分そういう雰囲気があるし、「目が見えない」芝居とか、ピアノとか、技術的に難しいこともちゃんとクリアできていると思うんですが、顔を見るとちょっと違う……という気がしてなりませんでした。
……せっかくの美人なのにーーーー!(惜しい)
◆ボランジュ総督(有瀬そう/越乃リュウ)
落ち着きと貫録があって、いかにも「偉い人」らしい総督っぷりでした!最初にジュリアンを連れて帰ってきた晩、彼を放置して書類を読んでいる姿とか、すごく良かったです。落ち着きのないゆりやんと威厳のある総督の対比が見事。
有瀬くん、下級生だと思っていたのに、いつの間にか新公の長なんですよねぇ。下級生の頃から篁くんと並んで印象的だった彼女も、これから本公演で使われるようになるといいなあ。
◆ボランジュ夫人(舞乃ゆか/花瀬みずか)
この公演で卒業するゆかちゃん。美人で芝居がうまくて、大好きだったのでとても残念ですが、最後に美しくてコケティッシュな大人の女性を好演してくれて、とても嬉しかったです。
ボランジュ氏が愛し、ジュリアンが大切に思う、浮世離れした女性。
「あれの良さは、君にはわかるまいな」
という総督の独白がしみじみと心に沁みる、素敵なルイーズでした(^ ^)。
◆シャルドンヌ夫人(白雪さち花/邦なつき)
◆ミシュリュー内相(貴千碧/星条海斗)
美しくて、華やかで、そして色っぽい、完璧なポーラ(*^ ^*)と、色っぽくてワルい内相。
お二人の並びもお似合いで、すごく良かったと思います。なんか、今更ですけど月組91期の人材豊富さって凄いなあ……(感心)。
それにしても、さち花ちゃんには本当にやられました。一癖も二癖もある貴婦人の貫録、内相を掌で転がしている感じがとても魅力的!新公ご卒業おめでとうございます♪
◆マダム・マルト(真愛涼歌/妃鳳こころ)
やっぱり涼歌ちゃんお芝居巧いな~(←大好き!)。課題はお化粧はと体型のキープですね。。。特にお化粧は、今回の役柄だったらもう少し地色が濃い方がいいかも……とか思ったりしました。
◆レイモン(篁祐希/一色瑠加)
◆ルーシー(晴音アキ/琴音和葉)
シャルドンヌ邸のパーティーの頭にソロで歌う二人。晴音アキちゃん、可愛くなったなあ(*^ ^*)。
篁くん、去年くらいに突然格好よくなっちゃって、一瞬見つけられなくなったりしていたのですが、久しぶりに歌が聴けて幸せ♪ ただ、せっかくお芝居好きそうな人なのに、がっつり芝居をする役を一度くらい観てみたかったなあ……いや、今後に期待、ですけどね!(^ ^)。
◆ミッシェル(煌月爽矢/青樹泉)
ジュリアンの秘書仲間の中でもリーダー格のミッシェル。
本役のもりえちゃんは、ひたすら優しくて気持ちの真っ直ぐな青年という感じで、生真面目で熱血そうな霧矢さんのジュリアンとも“良い仲間”という感じでしたが、新公のゆうきはちょっと違う印象を受けました。
なんというか、さりげなく上から目線というか、若干嫌味まじりなところが非常に面白かった!
親切そうにしながら内心では「お前なんか住む世界が違うんだ」という気持ちを腹に抱えているあたりとか、ジュリアンの立ち位置の微妙さ、危うさが判り易いな、と。
新公では、ボランジュ氏も下心なくジュリアンの能力に期待している感じだったので、ミッシェルの気持ちの微妙さも「嫉妬」というほど判りやすいものではないんですよね。「キミが好きだ」という気持ちも嘘じゃないけど、だからといってジュリアンが何か問題を起こした時に庇ってくれるとは思えない、という距離感が絶妙で、ジュリアンがジャックに脅された時に、咄嗟に銃をにぎる気持ちが自然で、判りやすかったような気がします。
役者一人の善し悪しとは別に、芝居全体を見通した時に、こういう役割を期待されている役だったのかな、と思いました。
◆秘書仲間たち
(千海華蘭、輝城みつる、天翔りいら、輝月ゆうま、朝美絢/光月るう、美翔かずき、宇月颯、紫門ゆりや、珠城りょう)
いやー、みんな可愛かったなー♪
銀橋で一生懸命客席を釣っている下級生さんたちが可愛くて可愛くて、デレデレしてしまいました。あはは(^ ^)。
◆ブランシュ頭取(翔我つばき/有瀬そう)
◆ブランシュ夫人(華那みかり/萌花ゆりあ)
翔我さんのお髭、似合ってた~♪華那さんも美しい上流婦人で素敵でした♪
あと印象的だったのは、最初のアルジェの場面でジャックに絡むイヴ(紗那ゆずは/憧花ゆりの)の圧倒的な美貌と、マチルド(都月みあ/咲希あかね)のパッと目を惹く可愛らしさ。
男役ではピエール(隼海惺/千海華蘭)の可愛らしさとクリスチャン(星那由貴/響れおな)の「イテテテテ…」かな(^^)。
本公演でヒロインの一角を占める花陽みらちゃんは、花売り娘が一番メインでしたが、あちこちで踊っててすごく可愛かった!
そして、なんと言ってもラストのカゲソロ(輝月ゆうま/宇月颯)!衝撃的な、素晴らしい声でした。いやー、もっと長く歌ってほしいなあ~~~。
.
今日(10月1日)は、石田三成が斬首された日から411年目の記念日。
祐飛さんご本人はとっくにイタリア人になっていらっしゃるかもしれませんが、ファンはまだそのお姿を拝見していないもんで(^ ^;、まだまだ、あのざんばら髪の武将が懐かしいです。
早く頭を切り替えて、宙組モードにならねば~(^ ^)
雪組さんは、大劇場最後の週末なんですよね。
ひろみちゃん、かおりちゃん、大凪さん、、、、千秋楽まで、大激情を楽しんでくださいね!
東宝でお待ちしています。
……と。
そういえば、今月号の「歌劇」で、小林さんが雪組公演の演出変更について書いていらっしゃるそうですね。
私はまだ読んでいないので、伝聞で恐縮なのですが、大幅に演出に手を入れることと、DVDは東宝で録画する、ということが書いてあったとのこと。
噂には聞いていましたが、演出変更自体は今までにもあったのに、機関誌に正式な案内が載るのは初めてですよね!?びっくり(@ @)。
あ、DVDの発売延期があるから言い訳せざるをえなかったのかな。
いやでも、そもそもDVDにできないだなんて、いったい児玉さん何やらかしたんだ!?
過去にあれだけの問題(月夜歌聲)を起こした前科がある児玉さんに、何故大劇場公演を任せたのか、そのリスクについてどう考えていたのか、そっちの言い訳はあったんでしょうか……。今月の歌劇は早めに買いに行かねば(- -;ゞ
……ひろみちゃんたちの最後の作品、東宝では佳作になっていますように(真顔)。
最後の週末、といえば。
あーしーたーのー赤坂ACT「ロミオ&ジュリエット」千秋楽に、いーきーたーいー!!
まだこちらには感想を書いてませんが、先日観劇して、おもいっきり良知真次マキューシオに落ちました(苦笑)。
あうう、もいっかい観たいよーーーー。(でも、別件が入っているので当日券に並ぶこともできません。しょんぼり)
いちおう全キャスト観ましたが、私のベストキャストは山崎ロミオ+昆ジュリエット+良知マキューシオ……です(^ ^)。もちろん、城田ロミオもフランクジュリエットも石井マキューシオもとっても良かったですよ!純粋に好みの問題なので、ご容赦くださいませ(^ ^)。
死のダンサーはどちらも素晴らしかった!!そして、ティボルトは二人とも一長一短で決定打がない、、、という印象。あとはロミオ(&マキューシオ)との相性かな、と思いました。
演出についてはいろいろ言いたいことがありますが、、、まあ、そのあたり、詳しいことはまたいずれ、ちゃんと書きたいと思っています(^ ^)。とりあえず、ライブ版CD発売おめ! そして、祈・DVD化!!映像に残してほしい場面がたくさんあるんだもん……(「死」のダンスとか、「世界の王」での良知マキューシオのダンスとか!)(←そこか)
現時点で、まだ感想を書いていない作品は……
「灼熱の彼方」「ハウトゥサクシード」「三銃士」「ロミオ&ジュリエット」「スリル・ミー」……だけ、かな?
あとは「アルジェの男」新人公演と「ランスロット」が途中まで。
10月は久しぶりに観たい作品がたくさんあるので、あまり溜めすぎないようにがんばります(^ ^)。
あ、「スリル・ミー」は、3月に再演が決まったそうです。歓喜!!
.
祐飛さんご本人はとっくにイタリア人になっていらっしゃるかもしれませんが、ファンはまだそのお姿を拝見していないもんで(^ ^;、まだまだ、あのざんばら髪の武将が懐かしいです。
早く頭を切り替えて、宙組モードにならねば~(^ ^)
雪組さんは、大劇場最後の週末なんですよね。
ひろみちゃん、かおりちゃん、大凪さん、、、、千秋楽まで、大激情を楽しんでくださいね!
東宝でお待ちしています。
……と。
そういえば、今月号の「歌劇」で、小林さんが雪組公演の演出変更について書いていらっしゃるそうですね。
私はまだ読んでいないので、伝聞で恐縮なのですが、大幅に演出に手を入れることと、DVDは東宝で録画する、ということが書いてあったとのこと。
噂には聞いていましたが、演出変更自体は今までにもあったのに、機関誌に正式な案内が載るのは初めてですよね!?びっくり(@ @)。
あ、DVDの発売延期があるから言い訳せざるをえなかったのかな。
いやでも、そもそもDVDにできないだなんて、いったい児玉さん何やらかしたんだ!?
過去にあれだけの問題(月夜歌聲)を起こした前科がある児玉さんに、何故大劇場公演を任せたのか、そのリスクについてどう考えていたのか、そっちの言い訳はあったんでしょうか……。今月の歌劇は早めに買いに行かねば(- -;ゞ
……ひろみちゃんたちの最後の作品、東宝では佳作になっていますように(真顔)。
最後の週末、といえば。
あーしーたーのー赤坂ACT「ロミオ&ジュリエット」千秋楽に、いーきーたーいー!!
まだこちらには感想を書いてませんが、先日観劇して、おもいっきり良知真次マキューシオに落ちました(苦笑)。
あうう、もいっかい観たいよーーーー。(でも、別件が入っているので当日券に並ぶこともできません。しょんぼり)
いちおう全キャスト観ましたが、私のベストキャストは山崎ロミオ+昆ジュリエット+良知マキューシオ……です(^ ^)。もちろん、城田ロミオもフランクジュリエットも石井マキューシオもとっても良かったですよ!純粋に好みの問題なので、ご容赦くださいませ(^ ^)。
死のダンサーはどちらも素晴らしかった!!そして、ティボルトは二人とも一長一短で決定打がない、、、という印象。あとはロミオ(&マキューシオ)との相性かな、と思いました。
演出についてはいろいろ言いたいことがありますが、、、まあ、そのあたり、詳しいことはまたいずれ、ちゃんと書きたいと思っています(^ ^)。とりあえず、ライブ版CD発売おめ! そして、祈・DVD化!!映像に残してほしい場面がたくさんあるんだもん……(「死」のダンスとか、「世界の王」での良知マキューシオのダンスとか!)(←そこか)
現時点で、まだ感想を書いていない作品は……
「灼熱の彼方」「ハウトゥサクシード」「三銃士」「ロミオ&ジュリエット」「スリル・ミー」……だけ、かな?
あとは「アルジェの男」新人公演と「ランスロット」が途中まで。
10月は久しぶりに観たい作品がたくさんあるので、あまり溜めすぎないようにがんばります(^ ^)。
あ、「スリル・ミー」は、3月に再演が決まったそうです。歓喜!!
.
東京宝塚劇場にて、月組新人公演「アルジェの男」を観劇してまいりました。
とってもとっても良かったです(^ ^)。
本来、このくらいの学年のトップで上演されるべき作品なんだな、とすごく納得しました。
演出は、本公演と同じ大野拓史。
元々、しっかりと役者に合わせて演出してくれる人ですが、やっぱり今回も面白かった……。うん、やっぱり大野さんはイイなあ(^ ^)。
長の期で初主演のゆりやん(紫門ゆりや)。
ことあるごとに「音楽学校の授業で演じたことのある役で……」という話をしていましたが、たしかに、「ジュリアン」という役に対する自分なりのアプローチがちゃんとあったことに感心しました。
霧矢さんとは全く違う、若くて必死で、ちょっと空回りだったり回りが見えてなかったりするけど、根っこのところでひどく優しい、未完成で幼いジュリアン。
「エリザベート(咲希あかね)を必ずひざまづかせる」と誓う彼の煌めきや、実際にエリザベートが手の中に落ちてきたときのガッツポーズ寸前の笑顔……そういう「ヤル気満々!」な素直さと、ボランジュ氏(有瀬そう)やシャルドンヌ夫人(白雪さち花)の前にいるときの未熟さ。そのすべてがあってこその「若さ」なんですよね。
「未熟」だからこそ未来があって、「未来」があるからこそ、まっしぐらにそれを目指すことができる。そのエネルギーというか、回りが見えていない感じが、すごく役に似合っていたと思います。
声とか、歌とか、技術的に不安定な部分もありましたが、とにかく「ジュリアン」という役の核をちゃんと掴んで演じていたので、あまり気になりませんでした。
そして、ジャックのちなつ(鳳月杏)ちゃん!!
すっごい良かった!ジャックの在り方はジュリアン次第でいろんな設定が可能だと思うのですが、ゆりやんのジュリアンにはちなつちゃんのジャックがベストだったと思います。
迫力のある美貌とすらっとしたスタイル、安定した声。この1年くらいで急激に垢抜けて格好よくなってきていますが、今回は本当に「色悪」という言葉が似合うというか(*^ ^*)、娘役さんに対する接し方とか、崩れた色っぽさとか、堂に入ってて素敵でした♪
そして、ゆりやんとの並びというか、芝居の相性の良さに感心(^ ^)。ジュリアンがどちらかというと空回りタイプなので、ジャックは地に足がついた色悪で、という役割分担がうまくできていて、二人の心理的な距離が判りやすかったと思います。
あと、ジャックのジュリアンという存在に対する拘りがすごく鮮やかでした。ちなつちゃんの芝居は、べたべたしたところがないのが良いと思うんですよね。今回はああいう役なので「爽やか」というわけにはいかないんですが、執着も湿っぽくなく鮮やかに魅せるところが好きです。あと、華やかになってきたなーと思いました。うん。次はぜひ、正統派の役も観てみたいなーと思います(*^ ^*)。
アルジェの仲間たちと、運転手姿のジュリアンをいたぶる場面。
「まず100」を受け取って「さらに100だ」と言った後、サビーヌが差し出す金をつまらなそうに受け取っておきながら、ジュリアンが差し出す時計を「けっ」という感じに受け取るところがすごく好き。
後半、ジュリアンを追い詰める銀橋ソロで、その時計を大事そうになでながらジュリアンを地獄に落とす画策をしているところが、ちなつちゃんに宛てた大野さんらしい変更だなあと思いました。……5年間も後生大事に抱えてたんかい!!と思いつつ(それとも、再会したときに出してきたのかな?それも萌えですね)
サビーヌのちゃぴ(愛希れいか)。
いやはや、可愛い!
「ジプシー男爵」のヴィオルカもそうでしたけど、ホントに可愛い……というか、一途でけなげでキュート、ですよね。あんな娘だったら絶対に一緒に逃げる!!と思いました(*^ ^*)。
放っておけない、守ってあげたいと思うのに、ちゃぴが演じる娘役はいつだって恋人を護ってあげたいと思っているんですよね。恋人を守るためになんでもする。そういう幼い一途さが、サビーヌという役を膨らませていたと思います。ホントに魅力的でした。
転向したてでいろんな仕草はまだまだだったし、歌は、特に高音部は不安定でしたけど、なんとか枠内に入っていたと思います。上に元々ダンサーなので、『マルトの店』でのダンスはさすが!迫力あって、伸びやかで素晴らしかったです。
小顔で首が長くて肩幅があって腰が高い、抜群のスタイルが目を惹く人ですね。ゆりやんとの並びもちなつちゃんとの並びも良くて、ホントに魅力的でした(*^ ^*)。
ちゅーちゃんのエリザベートもたまきちのアンリもゆめちゃんのアナベルも皆良かったし、ミッシェル(煌月)もボランジュ夫妻(有瀬・舞乃)も良かったし……とにかくみんな、この難しい作品を良く理解して演じていたと思います。
大野さん、万歳♪
.
とってもとっても良かったです(^ ^)。
本来、このくらいの学年のトップで上演されるべき作品なんだな、とすごく納得しました。
演出は、本公演と同じ大野拓史。
元々、しっかりと役者に合わせて演出してくれる人ですが、やっぱり今回も面白かった……。うん、やっぱり大野さんはイイなあ(^ ^)。
長の期で初主演のゆりやん(紫門ゆりや)。
ことあるごとに「音楽学校の授業で演じたことのある役で……」という話をしていましたが、たしかに、「ジュリアン」という役に対する自分なりのアプローチがちゃんとあったことに感心しました。
霧矢さんとは全く違う、若くて必死で、ちょっと空回りだったり回りが見えてなかったりするけど、根っこのところでひどく優しい、未完成で幼いジュリアン。
「エリザベート(咲希あかね)を必ずひざまづかせる」と誓う彼の煌めきや、実際にエリザベートが手の中に落ちてきたときのガッツポーズ寸前の笑顔……そういう「ヤル気満々!」な素直さと、ボランジュ氏(有瀬そう)やシャルドンヌ夫人(白雪さち花)の前にいるときの未熟さ。そのすべてがあってこその「若さ」なんですよね。
「未熟」だからこそ未来があって、「未来」があるからこそ、まっしぐらにそれを目指すことができる。そのエネルギーというか、回りが見えていない感じが、すごく役に似合っていたと思います。
声とか、歌とか、技術的に不安定な部分もありましたが、とにかく「ジュリアン」という役の核をちゃんと掴んで演じていたので、あまり気になりませんでした。
そして、ジャックのちなつ(鳳月杏)ちゃん!!
すっごい良かった!ジャックの在り方はジュリアン次第でいろんな設定が可能だと思うのですが、ゆりやんのジュリアンにはちなつちゃんのジャックがベストだったと思います。
迫力のある美貌とすらっとしたスタイル、安定した声。この1年くらいで急激に垢抜けて格好よくなってきていますが、今回は本当に「色悪」という言葉が似合うというか(*^ ^*)、娘役さんに対する接し方とか、崩れた色っぽさとか、堂に入ってて素敵でした♪
そして、ゆりやんとの並びというか、芝居の相性の良さに感心(^ ^)。ジュリアンがどちらかというと空回りタイプなので、ジャックは地に足がついた色悪で、という役割分担がうまくできていて、二人の心理的な距離が判りやすかったと思います。
あと、ジャックのジュリアンという存在に対する拘りがすごく鮮やかでした。ちなつちゃんの芝居は、べたべたしたところがないのが良いと思うんですよね。今回はああいう役なので「爽やか」というわけにはいかないんですが、執着も湿っぽくなく鮮やかに魅せるところが好きです。あと、華やかになってきたなーと思いました。うん。次はぜひ、正統派の役も観てみたいなーと思います(*^ ^*)。
アルジェの仲間たちと、運転手姿のジュリアンをいたぶる場面。
「まず100」を受け取って「さらに100だ」と言った後、サビーヌが差し出す金をつまらなそうに受け取っておきながら、ジュリアンが差し出す時計を「けっ」という感じに受け取るところがすごく好き。
後半、ジュリアンを追い詰める銀橋ソロで、その時計を大事そうになでながらジュリアンを地獄に落とす画策をしているところが、ちなつちゃんに宛てた大野さんらしい変更だなあと思いました。……5年間も後生大事に抱えてたんかい!!と思いつつ(それとも、再会したときに出してきたのかな?それも萌えですね)
サビーヌのちゃぴ(愛希れいか)。
いやはや、可愛い!
「ジプシー男爵」のヴィオルカもそうでしたけど、ホントに可愛い……というか、一途でけなげでキュート、ですよね。あんな娘だったら絶対に一緒に逃げる!!と思いました(*^ ^*)。
放っておけない、守ってあげたいと思うのに、ちゃぴが演じる娘役はいつだって恋人を護ってあげたいと思っているんですよね。恋人を守るためになんでもする。そういう幼い一途さが、サビーヌという役を膨らませていたと思います。ホントに魅力的でした。
転向したてでいろんな仕草はまだまだだったし、歌は、特に高音部は不安定でしたけど、なんとか枠内に入っていたと思います。上に元々ダンサーなので、『マルトの店』でのダンスはさすが!迫力あって、伸びやかで素晴らしかったです。
小顔で首が長くて肩幅があって腰が高い、抜群のスタイルが目を惹く人ですね。ゆりやんとの並びもちなつちゃんとの並びも良くて、ホントに魅力的でした(*^ ^*)。
ちゅーちゃんのエリザベートもたまきちのアンリもゆめちゃんのアナベルも皆良かったし、ミッシェル(煌月)もボランジュ夫妻(有瀬・舞乃)も良かったし……とにかくみんな、この難しい作品を良く理解して演じていたと思います。
大野さん、万歳♪
.
アルジェのロマネスク
2011年9月24日 宝塚(月) コメント (6)東京宝塚劇場にて、月組公演「アルジェの男/ダンス・ロマネスク」を観劇してまいりました。
お芝居は、しみじみと良い作品ですよね。柴田さんの作品の中でも名作の部類なんだろうな、と素直に納得できました。
ただ、キャストが非常に嵌っていたかというと「?」というところが多くて、ちょっと微妙……と思ってしまったことは否定できませんが。
そもそも、霧矢さんからして「野心的」はともかくとしても「色悪」からは程遠いタイプなのに、どうしてこの作品を今の月組で上演したんだろう?というのが率直な感想。
きりやんは、どうしても“生真面目で融通がきかない”という印象が抜けないし、まさおは根本的に愛されタイプで、ああいう執着が過ぎる役は向いてないし。もちろん、柄違いの割にはさすがなのが霧矢さんなんですけど、同じ柴田作品でも「バレンシアの熱い花」とかの方が今の月組には向いていたんじゃないかと思うんですけどねーーー。
うーむ。
もし、本当に大野さんが「この作品をぜひ霧矢さんに!」と思って選んだんだとしたら、ちょっと恋は盲目が過ぎると思うよ……?
ただ。
パリの「マルトの店」でのまりもちゃんのダンスは本当に本当に素晴らしかったです!!
あの場面のためだけに通ってもいいとさえ思いました(^ ^)。
あと、まあ、としちゃん(宇月颯)のファンとしては、ラストのカゲソロはちょっと感動的でした。衝撃的な声だった……イメージしていたよりだいぶ短かったけど(^ ^;ゞ
根本的に作品がいいので、なにかしらツボがあれば、通いがいはあるんですよね。プロローグのダンスも格好良い♪し、歌も良いし、、、木村作品とはわけが違う(^ ^)。
ショーは文句なく素晴らしかった!
中村Sさんのショーは、「ミロワール」以降しか観ていませんが、どれも好きなんですよねー。うん。この「ダンス・ロマネスク」もホントに良かったし、外れないなあ~!
総踊りも多くて華やかだし、衣装もどれも素敵でした。
一番好きな場面は……どれかなあ。ノートルダムでしょうか。
霧矢さんのカジモドも素敵だったし、まりもちゃんのエスメラルダも、マギーのフェビウスも
、そしてエスメラルダと組んで踊るとしちゃんも、、、皆すっごい格好良かったです!
(彩星)りおんの歌に合わせて踊るジプシーダンサーたちから、目が離せなかった(^ ^)。
カモメの場面も良かったです。あれは本当に、2階席で観たい!と思いました。
ただ、個人的に「カモメ」というと「Red Hot Sea」の「カモメ」を思い出すので、、、あの場面本当に大好きだったので(汗)、あまり正当に評価できていないかも。すみません(^ ^;ゞ
話題の月色男子は、まー、みんな可愛いこと(^ ^)。
ガツガツ客席を釣りに来る彼らを視ると、月組ではこういう場面久しぶりだなあ、としみじみ思いますね。
そして。一年前の「ラプソディック・ムーン」の時はウィンクするたびに照れていたとしちゃんが、堂々と飛ばしまくっているのを見ると、スターになったんだなあと心が温かくなります(*^ ^*)。新公を卒業して一年、組の中での立場も変わってきたのをしみじみと感じますね。責任も重くなってきてるんだろうなあ……がんばってくださいね。
今回のショーでも、まりもちゃんは大活躍!それと、ロケットで転向したばかりのちゃぴ(愛希れいか)が笑顔を振りまいていて、めっちゃキュートでした。新人公演が楽しみ♪
あとは、タリスマンでまさおの相手役をしていた咲妃みゆちゃんが大抜擢でしたが、可愛かったです。
他は、特に娘役で目立つ役は無かったような。語り部チーム(越乃、一色、花瀬、妃鳳)がちょっとだけでてきますが、「タリスマン」だけだしなあ。
下級生の抜擢では、あと「カモメ」の隼海・風凜コンビもびっくりしました。銀橋わたっちゃうんだもんなあ(@ @)。伸びやかなダンスがとてもきれい。
隼海さんは月色男子にも入っているし、期待の若手なのかな?(93期以下で入っているのは、94期の隼海・天翔・珠城トリオのみ)風凜さんもダンサーですけど、目立つところに入ったのは初めてですよね?今までなら紗那ゆずはちゃんとか晴音アキちゃんあたりに回りそうな役どころなのに、珍しいなと思いました。
一つだけ残念だったのは、フィナーレの黒燕尾が人数が少なかったこと。
今回、ロケットがフィナーレ前ではなく中詰めでやってしまう形式なので、下級生はフィナーレに出番がないんですよね……しょぼーん。
中村一徳さんだったらロケット二本立ての技を使うところなのに、残念だわーーー。
.
お芝居は、しみじみと良い作品ですよね。柴田さんの作品の中でも名作の部類なんだろうな、と素直に納得できました。
ただ、キャストが非常に嵌っていたかというと「?」というところが多くて、ちょっと微妙……と思ってしまったことは否定できませんが。
そもそも、霧矢さんからして「野心的」はともかくとしても「色悪」からは程遠いタイプなのに、どうしてこの作品を今の月組で上演したんだろう?というのが率直な感想。
きりやんは、どうしても“生真面目で融通がきかない”という印象が抜けないし、まさおは根本的に愛されタイプで、ああいう執着が過ぎる役は向いてないし。もちろん、柄違いの割にはさすがなのが霧矢さんなんですけど、同じ柴田作品でも「バレンシアの熱い花」とかの方が今の月組には向いていたんじゃないかと思うんですけどねーーー。
うーむ。
もし、本当に大野さんが「この作品をぜひ霧矢さんに!」と思って選んだんだとしたら、ちょっと恋は盲目が過ぎると思うよ……?
ただ。
パリの「マルトの店」でのまりもちゃんのダンスは本当に本当に素晴らしかったです!!
あの場面のためだけに通ってもいいとさえ思いました(^ ^)。
あと、まあ、としちゃん(宇月颯)のファンとしては、ラストのカゲソロはちょっと感動的でした。衝撃的な声だった……イメージしていたよりだいぶ短かったけど(^ ^;ゞ
根本的に作品がいいので、なにかしらツボがあれば、通いがいはあるんですよね。プロローグのダンスも格好良い♪し、歌も良いし、、、木村作品とはわけが違う(^ ^)。
ショーは文句なく素晴らしかった!
中村Sさんのショーは、「ミロワール」以降しか観ていませんが、どれも好きなんですよねー。うん。この「ダンス・ロマネスク」もホントに良かったし、外れないなあ~!
総踊りも多くて華やかだし、衣装もどれも素敵でした。
一番好きな場面は……どれかなあ。ノートルダムでしょうか。
霧矢さんのカジモドも素敵だったし、まりもちゃんのエスメラルダも、マギーのフェビウスも
、そしてエスメラルダと組んで踊るとしちゃんも、、、皆すっごい格好良かったです!
(彩星)りおんの歌に合わせて踊るジプシーダンサーたちから、目が離せなかった(^ ^)。
カモメの場面も良かったです。あれは本当に、2階席で観たい!と思いました。
ただ、個人的に「カモメ」というと「Red Hot Sea」の「カモメ」を思い出すので、、、あの場面本当に大好きだったので(汗)、あまり正当に評価できていないかも。すみません(^ ^;ゞ
話題の月色男子は、まー、みんな可愛いこと(^ ^)。
ガツガツ客席を釣りに来る彼らを視ると、月組ではこういう場面久しぶりだなあ、としみじみ思いますね。
そして。一年前の「ラプソディック・ムーン」の時はウィンクするたびに照れていたとしちゃんが、堂々と飛ばしまくっているのを見ると、スターになったんだなあと心が温かくなります(*^ ^*)。新公を卒業して一年、組の中での立場も変わってきたのをしみじみと感じますね。責任も重くなってきてるんだろうなあ……がんばってくださいね。
今回のショーでも、まりもちゃんは大活躍!それと、ロケットで転向したばかりのちゃぴ(愛希れいか)が笑顔を振りまいていて、めっちゃキュートでした。新人公演が楽しみ♪
あとは、タリスマンでまさおの相手役をしていた咲妃みゆちゃんが大抜擢でしたが、可愛かったです。
他は、特に娘役で目立つ役は無かったような。語り部チーム(越乃、一色、花瀬、妃鳳)がちょっとだけでてきますが、「タリスマン」だけだしなあ。
下級生の抜擢では、あと「カモメ」の隼海・風凜コンビもびっくりしました。銀橋わたっちゃうんだもんなあ(@ @)。伸びやかなダンスがとてもきれい。
隼海さんは月色男子にも入っているし、期待の若手なのかな?(93期以下で入っているのは、94期の隼海・天翔・珠城トリオのみ)風凜さんもダンサーですけど、目立つところに入ったのは初めてですよね?今までなら紗那ゆずはちゃんとか晴音アキちゃんあたりに回りそうな役どころなのに、珍しいなと思いました。
一つだけ残念だったのは、フィナーレの黒燕尾が人数が少なかったこと。
今回、ロケットがフィナーレ前ではなく中詰めでやってしまう形式なので、下級生はフィナーレに出番がないんですよね……しょぼーん。
中村一徳さんだったらロケット二本立ての技を使うところなのに、残念だわーーー。
.
月組の愛希れいかさんが、本日付で娘役に転向すると発表がありました。
一年前の「スカーレット・ピンパーネル」のルイ・シャルル役で一気に名を知らしめた、95期。
続く「ジプシー男爵」でまさお(龍真咲)の相手役を務め、桐生園加主演のバウ「Dancing Heros」でも「赤い靴」の場面で娘役としてのダンスで観客を魅了して、、、どうするつもりなのかなあ、と思っていた人ですが。
思ったより早い決断でびっくりしましたが、どうせ転向するならこういうタイプは早い方がいいと思うので、がんばってほしいなと思います。
「バラの国の王子」新人公演の小鳥ちゃんも可愛くて可愛くて!!(でれでれ)ヴィオルカは歌も芝居も良かったし、ダンスも本当に良いと思うし、、、これからも楽しみです(はぁと)。
それにしても。
(彩星)りおんが転向したときにも思ったのですが、こういうのって事前に発表するわけにはいかないものなのでしょうか。最後の男役姿を目に焼き付けたい、と思うファンもきっといただろうに、と思うのですが(T T)。
りおんは転向してから1年くらい役のつかない時期がありましたが、ちゃぴもそういうのはあるのでしょうか。娘役と男役のスキルは違うから、やっぱりしばらく準備期間が必要なのかな……。
というわけで、昨日は月組さんの千秋楽でした。
CSで流れるのは明日かな。明後日かな。
研ちゃん、園加、ひまりん、凛華もえさん、美宙果恋さん、ご卒業本当におめでとうございます。
これからも、ご活躍をお祈りしています。
そして、今日は小林公平さんを偲ぶチャリティ・イベントの日ですね。
大劇場は盛り上がったんだろうなあ~。
霧矢さんとまりもちゃんはトップになって初めてのイベント。
キムちゃんとみみちゃん、蘭トムさんと蘭ちゃんは、新コンビお披露目。
星組さんは去年の年末のタカラヅカスペシャルに出ていないし、宙組は今年の年末に出られないし……なかなか5組揃うことがないので、トップコンビが10人で並んだ姿だけでも観てみたかったです(T T)。仕事だから仕方ないけどー。
CSでの放送が楽しみです♪
CSと言えば。
なんだかとってもいまさらですが、天寿光希さんがゲストで参加された「オシエテ!?」を、やっと視ました。
いやはや。若いころのみっきぃさん(←今でも若いです)の美少女っぷりに呆然。こんな美形だったとは知らなかったよ(^ ^;
そして、久しぶりに「パッサージュ」を視て、ハマってます。
あああ、すべての音楽が好きすぎる(*^ ^*)。
蘭香レアちゃんの卒業公演だったので、舞台を観ているときはそれで頭がいっぱいでしたが、あらためて観ると、映像であってもはっきりと名作だとわかるのがすごいなあ。
荻田さんの作品はどれも好きでしたが、その中でも、やっぱりこのショーがダントツで好きです。荻田さんのショーデビューだったんですよね。荻田さんの「使いたい音楽」や「使いたいモチーフ」をすべて詰め込んだ作品だったんだなあ、と、今になってあらためて思ったりしました。
いつか謝さんみたいに、荻田さんも外部演出家として参加してくれることがあったらいいのになあ。
次世代の宙あたり、ぜひ考えてみてほしい……。
.
一年前の「スカーレット・ピンパーネル」のルイ・シャルル役で一気に名を知らしめた、95期。
続く「ジプシー男爵」でまさお(龍真咲)の相手役を務め、桐生園加主演のバウ「Dancing Heros」でも「赤い靴」の場面で娘役としてのダンスで観客を魅了して、、、どうするつもりなのかなあ、と思っていた人ですが。
思ったより早い決断でびっくりしましたが、どうせ転向するならこういうタイプは早い方がいいと思うので、がんばってほしいなと思います。
「バラの国の王子」新人公演の小鳥ちゃんも可愛くて可愛くて!!(でれでれ)ヴィオルカは歌も芝居も良かったし、ダンスも本当に良いと思うし、、、これからも楽しみです(はぁと)。
それにしても。
(彩星)りおんが転向したときにも思ったのですが、こういうのって事前に発表するわけにはいかないものなのでしょうか。最後の男役姿を目に焼き付けたい、と思うファンもきっといただろうに、と思うのですが(T T)。
りおんは転向してから1年くらい役のつかない時期がありましたが、ちゃぴもそういうのはあるのでしょうか。娘役と男役のスキルは違うから、やっぱりしばらく準備期間が必要なのかな……。
というわけで、昨日は月組さんの千秋楽でした。
CSで流れるのは明日かな。明後日かな。
研ちゃん、園加、ひまりん、凛華もえさん、美宙果恋さん、ご卒業本当におめでとうございます。
これからも、ご活躍をお祈りしています。
そして、今日は小林公平さんを偲ぶチャリティ・イベントの日ですね。
大劇場は盛り上がったんだろうなあ~。
霧矢さんとまりもちゃんはトップになって初めてのイベント。
キムちゃんとみみちゃん、蘭トムさんと蘭ちゃんは、新コンビお披露目。
星組さんは去年の年末のタカラヅカスペシャルに出ていないし、宙組は今年の年末に出られないし……なかなか5組揃うことがないので、トップコンビが10人で並んだ姿だけでも観てみたかったです(T T)。仕事だから仕方ないけどー。
CSでの放送が楽しみです♪
CSと言えば。
なんだかとってもいまさらですが、天寿光希さんがゲストで参加された「オシエテ!?」を、やっと視ました。
いやはや。若いころのみっきぃさん(←今でも若いです)の美少女っぷりに呆然。こんな美形だったとは知らなかったよ(^ ^;
そして、久しぶりに「パッサージュ」を視て、ハマってます。
あああ、すべての音楽が好きすぎる(*^ ^*)。
蘭香レアちゃんの卒業公演だったので、舞台を観ているときはそれで頭がいっぱいでしたが、あらためて観ると、映像であってもはっきりと名作だとわかるのがすごいなあ。
荻田さんの作品はどれも好きでしたが、その中でも、やっぱりこのショーがダントツで好きです。荻田さんのショーデビューだったんですよね。荻田さんの「使いたい音楽」や「使いたいモチーフ」をすべて詰め込んだ作品だったんだなあ、と、今になってあらためて思ったりしました。
いつか謝さんみたいに、荻田さんも外部演出家として参加してくれることがあったらいいのになあ。
次世代の宙あたり、ぜひ考えてみてほしい……。
.
宝塚の「美女と野獣」【2】
2011年5月26日 宝塚(月)東京宝塚劇場にて、月組公演「バラの国の王子/ONE」を観劇いたしました。
大劇場で観た時の感想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/201104260216074945/
もうあと3日で千秋楽を迎えてしまうので、慌てて書かせていただきます(^ ^)。
研ちゃん(研ルイス)、園加(桐生園加)、ひまりん(美夢ひまり)の卒業公演。
まずは、研ちゃん。
「ブエノスアイレスの風に」のバンドネオン弾きで名前を覚えてから、早いものでもう13年。すっかり上級生なんですよね。博多座「ME AND MY GIRL」の執事さん、大好きだった!でも、「プロヴァンスの碧い空」のソロ(ル・テアトル銀座のみ)でぐっと心を掴まれた猫としては、もっともっといろんな歌を聴いてみたかった気もします。
最後のカゲソロは面白い使い方で刺激的でしたけど、最期なので普通の歌も聴きたかったなあ……なんて、これは愚痴ですが。
園加は、ショーは基本的に(パレード以外は)二番手位置にいたような。きりやんが一人で歌っているところに最初に加わるのも全部園加だったし、上級生のダンスリーダーとして、(お芝居の分を取り戻す勢いで)きちんと活躍の場を与えられていて、良かったなと思います。
園加の好きだった役……月組に来てからは、「Hollywood Lover」のビリーと、博多座「ME AND MY GIRL」のジョン卿、かなあ。「夢の浮橋」も良かったけど。
でも、一番好きなのは、未だに忘れられない博多座「エンター・ザ・レビュー」の猛獣使い。卒業のその日まで、「花組らしさ」を忘れることなく突っ走ってほしい。それが桐生園加なんだろうから。
……そう、今は思います。多少は複雑なところもありますけれども。
ひまりんは、これはまた吃驚するほど完璧な「月娘」。それこそ「血と砂」の「6つよ!」という台詞以来ずっと見守ってきて、その硬い花弁をほんわりと開いた満開の今、この時に見送ることができて、良かったなと思います。
歌も芝居もダンスも、どれも高水準だったひまりん。好きだった役はたくさんありますが、やっぱり「二人の貴公子」の三人の王妃と、「HAMLET!」の墓掘りは秀逸だったと思っています。
お三方とも、ご卒業後はどうなさるのでしょうか。……ひまりんとか、シェイクスピア作品に出てほしいような気がしますが、さて(^ ^)。
なにはともあれ、新しい道が平坦で歩きやすい、明るい道でありますように。
それでは、お芝居の方でちょっと気になったことを箇条書きにしてみたいと思います!
・野獣と話します。言葉が通じるのですもの。
・言葉が通じるからといって、話し合えるとは限らない。
ベルが気付いた真実は、私の実生活においても真実だったりします。
「日本語が通じる」ことと、「話し合う」ことって全く違うし、まして「コミュニケーションをとる」ことはもっと違う。
この台詞を聞くたびに、たまには木村さんも良いこと言うじゃん、と思います。
っていうか、木村さん自身も、自分自身と話が通じてないような気がするのは気のせい…?
・言葉を離さぬ薔薇の声を聴き、花咲く日を夢見る。
この作品の中には、いくつかの基本設定があると思います。
「人」 =「言葉を話す」=「奪う」
「獣」 =「言葉で語る」=「与える」
「薔薇」=「喋らない」 =「受け入れる」
……みたいな感じの。
「人」と「獣」の対立のように見せかけておいて、実は「理想」あるいは「象徴」となるのは「薔薇」であるところが非常に面白い、と思いました。
・「手に入らない」ということが理解できません。
まさおがこの台詞を語るとすごい説得力がある……と思った私。
あはははは(乾笑)。
・決して満足しない
それが「人間」の業であり、「与えられたもので満足する=獣」という図式があるのかないのか、木村さんの中で整理されていないような気がしました。
このあたりがちゃんと整理されてラストにつながっていたら、それなりに納得できたと思うのですが……。
・王子だからではなく、王だからでもなく、たとえ再び野獣に変えられたとしても。
この台詞、本当は
「王子だからではなく、王だからでもなく、野獣だからでもなく!」
……と言ってほしかった……。
こういうところが、私と木村さんの感性が合わないところ、なんでしょうね。
うみゅー。
泣いても笑ってもあと3日。
私はもう観られませんが、大劇場に比べれば格段にまとまって面白くなっていたので、そのままの勢いで千秋楽までつっぱしてくれますように。
.
大劇場で観た時の感想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/201104260216074945/
もうあと3日で千秋楽を迎えてしまうので、慌てて書かせていただきます(^ ^)。
研ちゃん(研ルイス)、園加(桐生園加)、ひまりん(美夢ひまり)の卒業公演。
まずは、研ちゃん。
「ブエノスアイレスの風に」のバンドネオン弾きで名前を覚えてから、早いものでもう13年。すっかり上級生なんですよね。博多座「ME AND MY GIRL」の執事さん、大好きだった!でも、「プロヴァンスの碧い空」のソロ(ル・テアトル銀座のみ)でぐっと心を掴まれた猫としては、もっともっといろんな歌を聴いてみたかった気もします。
最後のカゲソロは面白い使い方で刺激的でしたけど、最期なので普通の歌も聴きたかったなあ……なんて、これは愚痴ですが。
園加は、ショーは基本的に(パレード以外は)二番手位置にいたような。きりやんが一人で歌っているところに最初に加わるのも全部園加だったし、上級生のダンスリーダーとして、(お芝居の分を取り戻す勢いで)きちんと活躍の場を与えられていて、良かったなと思います。
園加の好きだった役……月組に来てからは、「Hollywood Lover」のビリーと、博多座「ME AND MY GIRL」のジョン卿、かなあ。「夢の浮橋」も良かったけど。
でも、一番好きなのは、未だに忘れられない博多座「エンター・ザ・レビュー」の猛獣使い。卒業のその日まで、「花組らしさ」を忘れることなく突っ走ってほしい。それが桐生園加なんだろうから。
……そう、今は思います。多少は複雑なところもありますけれども。
ひまりんは、これはまた吃驚するほど完璧な「月娘」。それこそ「血と砂」の「6つよ!」という台詞以来ずっと見守ってきて、その硬い花弁をほんわりと開いた満開の今、この時に見送ることができて、良かったなと思います。
歌も芝居もダンスも、どれも高水準だったひまりん。好きだった役はたくさんありますが、やっぱり「二人の貴公子」の三人の王妃と、「HAMLET!」の墓掘りは秀逸だったと思っています。
お三方とも、ご卒業後はどうなさるのでしょうか。……ひまりんとか、シェイクスピア作品に出てほしいような気がしますが、さて(^ ^)。
なにはともあれ、新しい道が平坦で歩きやすい、明るい道でありますように。
それでは、お芝居の方でちょっと気になったことを箇条書きにしてみたいと思います!
・野獣と話します。言葉が通じるのですもの。
・言葉が通じるからといって、話し合えるとは限らない。
ベルが気付いた真実は、私の実生活においても真実だったりします。
「日本語が通じる」ことと、「話し合う」ことって全く違うし、まして「コミュニケーションをとる」ことはもっと違う。
この台詞を聞くたびに、たまには木村さんも良いこと言うじゃん、と思います。
っていうか、木村さん自身も、自分自身と話が通じてないような気がするのは気のせい…?
・言葉を離さぬ薔薇の声を聴き、花咲く日を夢見る。
この作品の中には、いくつかの基本設定があると思います。
「人」 =「言葉を話す」=「奪う」
「獣」 =「言葉で語る」=「与える」
「薔薇」=「喋らない」 =「受け入れる」
……みたいな感じの。
「人」と「獣」の対立のように見せかけておいて、実は「理想」あるいは「象徴」となるのは「薔薇」であるところが非常に面白い、と思いました。
・「手に入らない」ということが理解できません。
まさおがこの台詞を語るとすごい説得力がある……と思った私。
あはははは(乾笑)。
・決して満足しない
それが「人間」の業であり、「与えられたもので満足する=獣」という図式があるのかないのか、木村さんの中で整理されていないような気がしました。
このあたりがちゃんと整理されてラストにつながっていたら、それなりに納得できたと思うのですが……。
・王子だからではなく、王だからでもなく、たとえ再び野獣に変えられたとしても。
この台詞、本当は
「王子だからではなく、王だからでもなく、野獣だからでもなく!」
……と言ってほしかった……。
こういうところが、私と木村さんの感性が合わないところ、なんでしょうね。
うみゅー。
泣いても笑ってもあと3日。
私はもう観られませんが、大劇場に比べれば格段にまとまって面白くなっていたので、そのままの勢いで千秋楽までつっぱしてくれますように。
.