月組公演「ジプシー男爵/ラプソディック・ムーン」初日を観劇してまいりました。
とりあえず、ショーがサイコー!でした(^ ^)。
いかにも中村一徳さんらしい、大人数でガーーーーッと踊る場面が続く、眼の忙しいショーでした。
月組は「レビュー・オブ・ドリームズ」以来でしょうか。あれも大好きだったんですよね。どの場面もどの場面も、それぞれ色が全然違っていて、でも組子がひたすら全員出ていて、眼が離せなくて。
今日は、ついつい卒業生のお二人を探してしまって場面全体を観ることができていないのですが( ^ ^)、眼の醒めるようなオレンジのプロローグ、みりおくんのトート(?)が出てくる場面(メインはきりやん)、まさおくんメインのスーツの場面、中詰め、園加とみっぽーのダンスで始まるアラビアっぽい場面……娘役さんたちの歌+園加の銀橋渡りではじまるフィナーレまで、ノンストップで盛り上がりました♪
いやー、個人的には、みっぽーと組長が久しぶりに組んで踊っていたのがツボでした。あの身長差は萌えですわ♪
あと、ラストのトップコンビデュエットダンスで、理寿さんと輝城くんがいきなり下手から出てきて歌いだしたのに吃驚しました(@ @)。ああいう立場の人が、影デュエットじゃなくわざわざ出てきて歌うのって珍しい気がするのですが、とっても良かったです!!(^ ^)。
ちなみに。当たり前かもですが(^ ^)きりやんとまりもちゃんの息はますますぴったりで、幸せそうな空気が漂っていました。二人のデュエットダンスはラスト以外にも何度かあるんですが、どれも可愛くて幸せそうで、本当に素敵でした(*^ ^*)。
エトワールはみくちゃん。あの学年でエトワールをするほどか?とちょっと思ってしまった(ごめんなさい)けど、でもたしかに声もきれいで可愛かったです。新公ヒロインがんばってね。
最後のご挨拶で、きりやんが卒業生二人のことも紹介してくれたのがちょっと嬉しかったです。
ふんわりと手を挙げたほたる、「はいっ」と真っ直ぐに伸ばして高く挙げたみっぽー。85期のお姉さま二人、キャラは全然違いますね。そして、ちいさなみっぽーが手を挙げたとき、隣の組長がにこっとみっぽーに微笑みかけて、二人で眼を交わしていたのがとても印象的でした。
きりやん、ありがとう♪
とりあえず、旅先なので今夜はこんなところで。
.
とりあえず、ショーがサイコー!でした(^ ^)。
いかにも中村一徳さんらしい、大人数でガーーーーッと踊る場面が続く、眼の忙しいショーでした。
月組は「レビュー・オブ・ドリームズ」以来でしょうか。あれも大好きだったんですよね。どの場面もどの場面も、それぞれ色が全然違っていて、でも組子がひたすら全員出ていて、眼が離せなくて。
今日は、ついつい卒業生のお二人を探してしまって場面全体を観ることができていないのですが( ^ ^)、眼の醒めるようなオレンジのプロローグ、みりおくんのトート(?)が出てくる場面(メインはきりやん)、まさおくんメインのスーツの場面、中詰め、園加とみっぽーのダンスで始まるアラビアっぽい場面……娘役さんたちの歌+園加の銀橋渡りではじまるフィナーレまで、ノンストップで盛り上がりました♪
いやー、個人的には、みっぽーと組長が久しぶりに組んで踊っていたのがツボでした。あの身長差は萌えですわ♪
あと、ラストのトップコンビデュエットダンスで、理寿さんと輝城くんがいきなり下手から出てきて歌いだしたのに吃驚しました(@ @)。ああいう立場の人が、影デュエットじゃなくわざわざ出てきて歌うのって珍しい気がするのですが、とっても良かったです!!(^ ^)。
ちなみに。当たり前かもですが(^ ^)きりやんとまりもちゃんの息はますますぴったりで、幸せそうな空気が漂っていました。二人のデュエットダンスはラスト以外にも何度かあるんですが、どれも可愛くて幸せそうで、本当に素敵でした(*^ ^*)。
エトワールはみくちゃん。あの学年でエトワールをするほどか?とちょっと思ってしまった(ごめんなさい)けど、でもたしかに声もきれいで可愛かったです。新公ヒロインがんばってね。
最後のご挨拶で、きりやんが卒業生二人のことも紹介してくれたのがちょっと嬉しかったです。
ふんわりと手を挙げたほたる、「はいっ」と真っ直ぐに伸ばして高く挙げたみっぽー。85期のお姉さま二人、キャラは全然違いますね。そして、ちいさなみっぽーが手を挙げたとき、隣の組長がにこっとみっぽーに微笑みかけて、二人で眼を交わしていたのがとても印象的でした。
きりやん、ありがとう♪
とりあえず、旅先なので今夜はこんなところで。
.
月組85期へ、愛をこめて
2010年7月19日 宝塚(月)2010/07/19
月組 退団者のお知らせ
下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。
(月組)
美鳳 あや
天野 ほたる
2010年11月21日(月組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団
私がはじめて観た「初舞台生」たち。
本当にみんな可愛くて、祐飛さんとも仲良しな期。
あの85期生の中で、最後に月組に残るのがもりえちゃん(青樹泉)になろうとは、、、、
本当に、思ってもいませんでした。
可愛い可愛いフランチェスカ(by「血と砂」)と、麗しのヒポリタ(by「二人の貴公子」)。
いつの間にか、すっかり上級生になって、場面をまとめる役割を果たしてくれていたお二人。
いままで月組に居てくれて、ありがとう。
11月まで、精一杯応援します。
だから。
「ジプシー男爵」と「ラプソディック・ムーン」が、素敵な作品でありますように(祈)。
.
月組 退団者のお知らせ
下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。
(月組)
美鳳 あや
天野 ほたる
2010年11月21日(月組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団
私がはじめて観た「初舞台生」たち。
本当にみんな可愛くて、祐飛さんとも仲良しな期。
あの85期生の中で、最後に月組に残るのがもりえちゃん(青樹泉)になろうとは、、、、
本当に、思ってもいませんでした。
可愛い可愛いフランチェスカ(by「血と砂」)と、麗しのヒポリタ(by「二人の貴公子」)。
いつの間にか、すっかり上級生になって、場面をまとめる役割を果たしてくれていたお二人。
いままで月組に居てくれて、ありがとう。
11月まで、精一杯応援します。
だから。
「ジプシー男爵」と「ラプソディック・ムーン」が、素敵な作品でありますように(祈)。
.
ショーヴランとアルマン
2010年7月3日 宝塚(月) コメント (2)東京宝塚劇場にて、月組公演「スカーレット・ピンパーネル」を観劇してまいりました。
えっと、何回目だ?みりおくんのショーヴランは三回目か。もうちょっと観たかったなー。
っていうか、最後にみりおくんのショーヴランで終わった今、とってもとってもまさおショーヴラン(+みりおアルマン)が観たい!!(切実)。もうDVDを買うしかないか、と考えはじめた今日この頃。
と、いうわけで。
役替りばっかりやっているという印象の、まさお(龍真咲)とみりお(明日海りお)。
実際に役替りが多いのはみりおくんで、まさおは今のところ、みりおとの役替り(博多座のジェラルド/ジャッキーと今回のショーヴラン/アルマン)だけ、ですよね?まあ、宝塚においては役替り自体が珍しいことなのですが、祐飛さんだって特出のオスカルのほかに、鎌足/石川麻呂をやっているし。
みりおは、「ホフマン物語」を別にしても、「ME AND MY GIRL」本公演と「エリザベート」があって……出演した海外ミュージカルですべて役替りしているという珍しい人。
そして、彼女の凄いところは、それらのすべてで確実に一定の基準を越えてきている、という事実。それは、彼女の卓越した安定感と勘の良さ、舞台センスの良さのおかげだと思うんですよね。決して美貌だけの人じゃない。とにかく相手の呼吸を読んで芝居を合わせる巧さは、天才的だと思うのです。
そんな彼女のショーヴランは、先日も書きましたが、とっても正統派、でした。
革命に「正義」を求めた真面目な青年、という役作りで、ヒーローのままショーヴランをやっていたんですよね。
しかも、みりおくんの一番の美点は、愛情深いところ。地に足のついた「愛する」芝居がちゃんとできるひとなんです。だから、アルマンがマリーやマルグリットを愛するのと同じレベルで、ショーヴランでも本気でマルグリットを愛していた。
ショーヴラン⇒マルグリットの愛を本気で表現するのって、難しいと思うんですよね。だって、マルグリットは絶対に返してくれないんだもん。
それでも、ひたすらに愛したみりおくんのショーヴランは、すごく「ヒーロー」だった。「君はどこに?」で思い出の愛に酔うショーヴランは、たぶん、マルグリットという一人の女をちゃんと愛していたんだと思う。
みりおのショーヴランが「正統派」なら、まさおのショーヴランは何だろう?
ここに名前をつけることがひどく難しくて、今まであまり正面からまさおのショーヴランについて書けずにいたのですが。
ただ。
その名付けの難しさが、イコールまさおショーヴランの個性だった、と思います。
一言でいえば、面白かった。
面白くて、そしてひどく興味深いショーヴラン、でした。
ただ。東京にきて、声がちゃんと出るようになって、すこーしだけ、その「面白さ」がトーンダウンしていたことは否めないんですけどね。
なんていうのかな。声が出なくてもがき苦しんでいるまさおが、行き詰った革命の中で、変節してしまったロベスピエールの許で、光を見失ってもがいているショーヴランと重なって見えたんです。前奏を聴くだけで体温のあがるワイルドホーンの名曲に触れていながら、その音楽を表現しきれない自分への怒りや不満。それでも、今できることがあるなら全部やり抜こう、という強い意志。
大劇場のまさおは、相手の呼吸を読むとか、相手に合わせるとか、そういうことを全部放棄した役作りだった、と思う。ただ、ショーヴランであること、それだけに集中して、閉じこもった役づくり。
そして、そんなまさおを、きりやんをはじめとする実力派の上級生たちと、下級生ながらしっかりもののまりもちゃんたちが、すごく守ってあげていた。
まさおの芝居のすべてを受け止めて、ちゃんと返してあげて。
「愛する」ことに不器用なまさおを、周りのメンバーが本当に愛して、守っていた。
それこそが今の、きりやん率いる月組なんだ、と思ったんです。
東京に来て、やっとまともな状態でのまさおの歌を聴いて、一番印象に残ったのは「栄光の日々」。泣きそうな貌で「俺は革命の夢を信じている」と歌われるたびに、胸キュンでした(^ ^;。
ちなみに、みりおのショーヴランで一番印象的だったのは、愛と切なさにあふれた「君はどこに」ですね。いや、全編好きなんですけど。
そして、ゆりやんのショーヴランの場合は、二幕の「鷹のように」でした。あの「強いものこそが正義のハズだ」ってところ。直前のロベスピエール様との会話があまりにも苦しいので、ここでついホロッと……。
まあ、新公のことは置いといて、本公演の話。
二人のショーヴランは、どちらも個性的で、とても面白かったです。少なくとも私は、どちらが良かった、というのは無かったですね。
どっちも好き。
ショーヴランクラスの役が替ると、必然的に回りも変わらざるを得なくて、結果的に違う芝居になるんですけど、、、でも、きりやんがナウオンで話していたとおり、パーシーとショーヴランって、あんまり深い意志の疎通はないんですね。ショーヴランからパーシーへは、嫉妬だの侮蔑だの、いろんな感情があるけど、パーシーからショーヴランに向かうモノは「排除すべき邪魔者」という感覚のみであって、ショーヴラン個人には全く興味がない。だから、ショーヴランが変わっても、パーシーの役作りは変わらない。
顔を合わせて会話する場面の芝居は変わるけど、それは物語全体に影響するような変化では、ない。
マルグリットは、ショーヴランとの関係が深い分大変だったと思うんですけど、まりもちゃんは大劇場の時からすごく安定していて、マリーのすずなと二人、突っ走りがちな役替わり組の二人をよくフォローしていたと思います。メインとなる娘役二人の包容力も、月組「スカーレット・ピンパーネル」の特徴だったと思う。
うん。そういうのもあって、力を出し切れたんだろうな、二人とも。
アルマンは……どちらも良かったし好きなんですけど、ごくごく個人的に、まさおのアルマンが印象に残ったなあ。いろんな意味で。
一つの役としてどちらがどう、というのは、それぞれ個性的で良かったよね、の一言なんですが、それぞれの役者個人で言ったばあい、龍真咲というキャラクターには、ショーヴランよりアルマンの方がずっと似合うな、とは思いました。
とにかくまさおは、タイプで分けるなら典型的な総受けタイプの役者なんだってば!!わがままで自己中心的で、唯我独尊なヘタレ受け。……ジャッキーがどれだけ嵌り役で魅力的だったことか!!(力説)
……みりおくんを分類するのはやめておきます。怖いから(^ ^;ゞ。
でも、みりおは間違いなく、ジャッキーよりジェラルドがニンだったなー。「愛する」ことが魅力の人だから。アルマンとショーヴランは、どっちも良かったけど。
なんだか、全然「ショーヴラン」という人物について語っていないなー。
みりおくんのショーヴランは、マルグリットを愛していて、忘れられなくて……たぶん、ちゃんとマルグリットの恋人だった時期があったんだろうな、と思いました。
だから、ブレイクニー邸の庭でショーヴランに腕を掴まれたマルグリットは、一瞬、フリーズする。
そして、パーシーに気付いた瞬間に、慌てふためくんですよね。ちょっと前から様子をうかがっていたパーシーが、平然と二人の方に歩いてくるのが、なんか怖かった。
まさおのショーヴランは、たぶん、女性への愛と革命思想への共感をごっちゃにしているだけで、マルグリットとのつきあいも、ただの「同志」に毛が生えた程度のものだったんじゃないか、と思う。
だから、同じ場面でショーヴランに腕を掴まれたマルグリットは、ごく邪険にその手を振り払う。ショーヴランが変わってしまったから嫌いになったのではなく、根本的に勘違いだったのよ、と。
そして、パーシーに気付いたとき、マルグリットは一瞬押し黙る。今までの会話を、どこまで聞いていたのか探るかのように。
パーシーが平然と二人の方に歩いてくるのは同じだけれども、マルグリットの態度は、みりおショーヴランの時より平静だった……ような気がしました。(もう一度観て確認したい……!!)
そして、新公のゆりやんショーヴラン。
ゆりやんのショーヴランは、「共に闘った日々」を取り戻したい気持ちが強すぎるんですよね。
マルグリット自身を愛しているというよりも、マルグリットと共に走った日々に帰りたいのだろうな、と。
そういうところが、まさおくんの解釈に近かった、と思いました。アルマンを打つ前の逡巡も、倒れたアルマンを急いで別室に下がらせようとするところも、まさおと共通の痛みがあって。
その「共に闘った日々」の中には、アルマンも居たんだろうな、と。だから、打ちたくなかったんだろう、と。
ただ、そういう痛みに対して、あまりにも耐性がないショーヴランだったのが、ひどく痛々しかった。
優しすぎて、こんなに優しくて革命に飛び込むなんて無理だよ(T T)というか。
サン・シール侯爵を処刑する場面でさえどこか辛そうな……全篇とおして、とにかく胸が痛むほど自虐的なショーヴラン。
受けタイプの役者がショーヴランみたいな役をすると、必然的にこういう構成になるのかもしれないな、と思いました。
まさおは、さすがにいろいろな経験もあり(^ ^)新公ほど心弱い感じはしなかったんですけど、逆に、弱みを見せるまいと突っ張っていたのが余計痛々しく、そして、色っぽく見えました。
その突っ張り感と、痛々しさと、、、そして、それを庇おうと勝手に動いては自爆していたメルシエ(美翔かずき)との関係性が、あの面白さを生んでいたような気がします。
うん、ショーヴランによるメルシエの変化は、今回すごくツボでした(^ ^)。みっしょん、好きだー!!
みりおくんは、あまりそういう自虐的な痛みを見せません。それが、彼女のヒーロータイプたる由縁、なのかも。
ヒーローは前向きなものですから。
後ろ向きな痛々しさを個性の中に持っていると、ヒーローにはなりにくい。どうしてもアンチヒーローになるんですよね。まさおは、今までその美貌と実力でど真ん中を歩いてきた人ですけど、役者としての本質はヒーローじゃないんじゃないかな、と。
ただ、本人がそれを自覚していないというか、違う方向を目指しているので、その矛盾が毎回「面白いこと」になっているんですけど(^ ^;ゞ。
色んな意味で、まさおはちょっと頭で考えすぎているんじゃないか、と思いました。理想の形がすでにあって、その枠に填ろうと苦心惨憺している感じ。無我夢中だったであろう大劇場の方が、芝居としては良かったのをみて、余計にそんな気がします。
一度立ち止まって、「今の自分」をじっくりと見てみてみるべきだと思うんだけどなあ……。
ちなみに。
初演の礼音くんのショーヴランは、(あまりよく覚えていないのですが)ヒーロータイプのショーヴランで、分類するならみりおくんと同じ方向性だった、と思います。
ただ、組んだパーシーが違う。月組のパーシーは根っからの熱血ヒーロータイプ(^ ^)なので、ショーヴランがヒーローでもアンチヒーローでも、どちらでも作品としては成立するんですけど、星組さんはパーシーがアンチヒーロータイプだったために、ショーヴランがヒーロータイプだと、宝塚的には若干難しかったんだな、と、今になって思います。
ただ、まあ、ヒーロータイプって往々にして色気が足りないことが多いので(←後ろ向きな痛々しさと色気には、通じるものがあると思う)、パーシーとショーヴランが両方ヒーロータイプになると、すごく元気な冒険活劇になるんですけどね(^ ^)。
でも、それはそれで宝塚らしくて楽しかったしなー(^ ^)。
「紅はこべ」という物語に、「やっちゃおやっちゃお!」的な冒険活劇を求めるか、大人の三角関係を求めるか……どっちもありなんだと思います。ワイルドホーンの名曲は、どちらにも対応しているんだから、その音楽を表現できる人がそろいさえすれば。
宝塚化された「スカーレット・ピンパーネル」。
またいずれ、どこかの組で再演される日がくるんだろうなーと思いますが。
……すっごく個人的に、だいもん(望海風斗)のショーヴランを観てみたいです(^ ^)(←言い逃げ)
.
えっと、何回目だ?みりおくんのショーヴランは三回目か。もうちょっと観たかったなー。
っていうか、最後にみりおくんのショーヴランで終わった今、とってもとってもまさおショーヴラン(+みりおアルマン)が観たい!!(切実)。もうDVDを買うしかないか、と考えはじめた今日この頃。
と、いうわけで。
役替りばっかりやっているという印象の、まさお(龍真咲)とみりお(明日海りお)。
実際に役替りが多いのはみりおくんで、まさおは今のところ、みりおとの役替り(博多座のジェラルド/ジャッキーと今回のショーヴラン/アルマン)だけ、ですよね?まあ、宝塚においては役替り自体が珍しいことなのですが、祐飛さんだって特出のオスカルのほかに、鎌足/石川麻呂をやっているし。
みりおは、「ホフマン物語」を別にしても、「ME AND MY GIRL」本公演と「エリザベート」があって……出演した海外ミュージカルですべて役替りしているという珍しい人。
そして、彼女の凄いところは、それらのすべてで確実に一定の基準を越えてきている、という事実。それは、彼女の卓越した安定感と勘の良さ、舞台センスの良さのおかげだと思うんですよね。決して美貌だけの人じゃない。とにかく相手の呼吸を読んで芝居を合わせる巧さは、天才的だと思うのです。
そんな彼女のショーヴランは、先日も書きましたが、とっても正統派、でした。
革命に「正義」を求めた真面目な青年、という役作りで、ヒーローのままショーヴランをやっていたんですよね。
しかも、みりおくんの一番の美点は、愛情深いところ。地に足のついた「愛する」芝居がちゃんとできるひとなんです。だから、アルマンがマリーやマルグリットを愛するのと同じレベルで、ショーヴランでも本気でマルグリットを愛していた。
ショーヴラン⇒マルグリットの愛を本気で表現するのって、難しいと思うんですよね。だって、マルグリットは絶対に返してくれないんだもん。
それでも、ひたすらに愛したみりおくんのショーヴランは、すごく「ヒーロー」だった。「君はどこに?」で思い出の愛に酔うショーヴランは、たぶん、マルグリットという一人の女をちゃんと愛していたんだと思う。
みりおのショーヴランが「正統派」なら、まさおのショーヴランは何だろう?
ここに名前をつけることがひどく難しくて、今まであまり正面からまさおのショーヴランについて書けずにいたのですが。
ただ。
その名付けの難しさが、イコールまさおショーヴランの個性だった、と思います。
一言でいえば、面白かった。
面白くて、そしてひどく興味深いショーヴラン、でした。
ただ。東京にきて、声がちゃんと出るようになって、すこーしだけ、その「面白さ」がトーンダウンしていたことは否めないんですけどね。
なんていうのかな。声が出なくてもがき苦しんでいるまさおが、行き詰った革命の中で、変節してしまったロベスピエールの許で、光を見失ってもがいているショーヴランと重なって見えたんです。前奏を聴くだけで体温のあがるワイルドホーンの名曲に触れていながら、その音楽を表現しきれない自分への怒りや不満。それでも、今できることがあるなら全部やり抜こう、という強い意志。
大劇場のまさおは、相手の呼吸を読むとか、相手に合わせるとか、そういうことを全部放棄した役作りだった、と思う。ただ、ショーヴランであること、それだけに集中して、閉じこもった役づくり。
そして、そんなまさおを、きりやんをはじめとする実力派の上級生たちと、下級生ながらしっかりもののまりもちゃんたちが、すごく守ってあげていた。
まさおの芝居のすべてを受け止めて、ちゃんと返してあげて。
「愛する」ことに不器用なまさおを、周りのメンバーが本当に愛して、守っていた。
それこそが今の、きりやん率いる月組なんだ、と思ったんです。
東京に来て、やっとまともな状態でのまさおの歌を聴いて、一番印象に残ったのは「栄光の日々」。泣きそうな貌で「俺は革命の夢を信じている」と歌われるたびに、胸キュンでした(^ ^;。
ちなみに、みりおのショーヴランで一番印象的だったのは、愛と切なさにあふれた「君はどこに」ですね。いや、全編好きなんですけど。
そして、ゆりやんのショーヴランの場合は、二幕の「鷹のように」でした。あの「強いものこそが正義のハズだ」ってところ。直前のロベスピエール様との会話があまりにも苦しいので、ここでついホロッと……。
まあ、新公のことは置いといて、本公演の話。
二人のショーヴランは、どちらも個性的で、とても面白かったです。少なくとも私は、どちらが良かった、というのは無かったですね。
どっちも好き。
ショーヴランクラスの役が替ると、必然的に回りも変わらざるを得なくて、結果的に違う芝居になるんですけど、、、でも、きりやんがナウオンで話していたとおり、パーシーとショーヴランって、あんまり深い意志の疎通はないんですね。ショーヴランからパーシーへは、嫉妬だの侮蔑だの、いろんな感情があるけど、パーシーからショーヴランに向かうモノは「排除すべき邪魔者」という感覚のみであって、ショーヴラン個人には全く興味がない。だから、ショーヴランが変わっても、パーシーの役作りは変わらない。
顔を合わせて会話する場面の芝居は変わるけど、それは物語全体に影響するような変化では、ない。
マルグリットは、ショーヴランとの関係が深い分大変だったと思うんですけど、まりもちゃんは大劇場の時からすごく安定していて、マリーのすずなと二人、突っ走りがちな役替わり組の二人をよくフォローしていたと思います。メインとなる娘役二人の包容力も、月組「スカーレット・ピンパーネル」の特徴だったと思う。
うん。そういうのもあって、力を出し切れたんだろうな、二人とも。
アルマンは……どちらも良かったし好きなんですけど、ごくごく個人的に、まさおのアルマンが印象に残ったなあ。いろんな意味で。
一つの役としてどちらがどう、というのは、それぞれ個性的で良かったよね、の一言なんですが、それぞれの役者個人で言ったばあい、龍真咲というキャラクターには、ショーヴランよりアルマンの方がずっと似合うな、とは思いました。
とにかくまさおは、タイプで分けるなら典型的な総受けタイプの役者なんだってば!!わがままで自己中心的で、唯我独尊なヘタレ受け。……ジャッキーがどれだけ嵌り役で魅力的だったことか!!(力説)
……みりおくんを分類するのはやめておきます。怖いから(^ ^;ゞ。
でも、みりおは間違いなく、ジャッキーよりジェラルドがニンだったなー。「愛する」ことが魅力の人だから。アルマンとショーヴランは、どっちも良かったけど。
なんだか、全然「ショーヴラン」という人物について語っていないなー。
みりおくんのショーヴランは、マルグリットを愛していて、忘れられなくて……たぶん、ちゃんとマルグリットの恋人だった時期があったんだろうな、と思いました。
だから、ブレイクニー邸の庭でショーヴランに腕を掴まれたマルグリットは、一瞬、フリーズする。
そして、パーシーに気付いた瞬間に、慌てふためくんですよね。ちょっと前から様子をうかがっていたパーシーが、平然と二人の方に歩いてくるのが、なんか怖かった。
まさおのショーヴランは、たぶん、女性への愛と革命思想への共感をごっちゃにしているだけで、マルグリットとのつきあいも、ただの「同志」に毛が生えた程度のものだったんじゃないか、と思う。
だから、同じ場面でショーヴランに腕を掴まれたマルグリットは、ごく邪険にその手を振り払う。ショーヴランが変わってしまったから嫌いになったのではなく、根本的に勘違いだったのよ、と。
そして、パーシーに気付いたとき、マルグリットは一瞬押し黙る。今までの会話を、どこまで聞いていたのか探るかのように。
パーシーが平然と二人の方に歩いてくるのは同じだけれども、マルグリットの態度は、みりおショーヴランの時より平静だった……ような気がしました。(もう一度観て確認したい……!!)
そして、新公のゆりやんショーヴラン。
ゆりやんのショーヴランは、「共に闘った日々」を取り戻したい気持ちが強すぎるんですよね。
マルグリット自身を愛しているというよりも、マルグリットと共に走った日々に帰りたいのだろうな、と。
そういうところが、まさおくんの解釈に近かった、と思いました。アルマンを打つ前の逡巡も、倒れたアルマンを急いで別室に下がらせようとするところも、まさおと共通の痛みがあって。
その「共に闘った日々」の中には、アルマンも居たんだろうな、と。だから、打ちたくなかったんだろう、と。
ただ、そういう痛みに対して、あまりにも耐性がないショーヴランだったのが、ひどく痛々しかった。
優しすぎて、こんなに優しくて革命に飛び込むなんて無理だよ(T T)というか。
サン・シール侯爵を処刑する場面でさえどこか辛そうな……全篇とおして、とにかく胸が痛むほど自虐的なショーヴラン。
受けタイプの役者がショーヴランみたいな役をすると、必然的にこういう構成になるのかもしれないな、と思いました。
まさおは、さすがにいろいろな経験もあり(^ ^)新公ほど心弱い感じはしなかったんですけど、逆に、弱みを見せるまいと突っ張っていたのが余計痛々しく、そして、色っぽく見えました。
その突っ張り感と、痛々しさと、、、そして、それを庇おうと勝手に動いては自爆していたメルシエ(美翔かずき)との関係性が、あの面白さを生んでいたような気がします。
うん、ショーヴランによるメルシエの変化は、今回すごくツボでした(^ ^)。みっしょん、好きだー!!
みりおくんは、あまりそういう自虐的な痛みを見せません。それが、彼女のヒーロータイプたる由縁、なのかも。
ヒーローは前向きなものですから。
後ろ向きな痛々しさを個性の中に持っていると、ヒーローにはなりにくい。どうしてもアンチヒーローになるんですよね。まさおは、今までその美貌と実力でど真ん中を歩いてきた人ですけど、役者としての本質はヒーローじゃないんじゃないかな、と。
ただ、本人がそれを自覚していないというか、違う方向を目指しているので、その矛盾が毎回「面白いこと」になっているんですけど(^ ^;ゞ。
色んな意味で、まさおはちょっと頭で考えすぎているんじゃないか、と思いました。理想の形がすでにあって、その枠に填ろうと苦心惨憺している感じ。無我夢中だったであろう大劇場の方が、芝居としては良かったのをみて、余計にそんな気がします。
一度立ち止まって、「今の自分」をじっくりと見てみてみるべきだと思うんだけどなあ……。
ちなみに。
初演の礼音くんのショーヴランは、(あまりよく覚えていないのですが)ヒーロータイプのショーヴランで、分類するならみりおくんと同じ方向性だった、と思います。
ただ、組んだパーシーが違う。月組のパーシーは根っからの熱血ヒーロータイプ(^ ^)なので、ショーヴランがヒーローでもアンチヒーローでも、どちらでも作品としては成立するんですけど、星組さんはパーシーがアンチヒーロータイプだったために、ショーヴランがヒーロータイプだと、宝塚的には若干難しかったんだな、と、今になって思います。
ただ、まあ、ヒーロータイプって往々にして色気が足りないことが多いので(←後ろ向きな痛々しさと色気には、通じるものがあると思う)、パーシーとショーヴランが両方ヒーロータイプになると、すごく元気な冒険活劇になるんですけどね(^ ^)。
でも、それはそれで宝塚らしくて楽しかったしなー(^ ^)。
「紅はこべ」という物語に、「やっちゃおやっちゃお!」的な冒険活劇を求めるか、大人の三角関係を求めるか……どっちもありなんだと思います。ワイルドホーンの名曲は、どちらにも対応しているんだから、その音楽を表現できる人がそろいさえすれば。
宝塚化された「スカーレット・ピンパーネル」。
またいずれ、どこかの組で再演される日がくるんだろうなーと思いますが。
……すっごく個人的に、だいもん(望海風斗)のショーヴランを観てみたいです(^ ^)(←言い逃げ)
.
紅はこべの紋章【3】
2010年6月29日 宝塚(月)ワールドカップ 決勝トーナメント……選手のみなさま、スタッフのみなさま、本当にお疲れさまでした。
まさかPK戦になろうとは思いもよらず、明日ちゃんと起きられるのか若干心配ですが(汗)、、、
いやー、惜しかったですねぇ。素晴らしい試合でした。いやホントに、全員GJ!(^ ^)
いいようにボールを支配されっぱなしでドキドキした試合でしたが、本当によく耐えてくれました。
胸を張って、日本に帰ってきてください!
と、いうわけで。
月組公演「スカーレット・ピンパーネル」続き。
まずは、スカーレット・ピンパーネル団から。
■オジー(光月るう)
芸達者で雰囲気の明るいるうちゃんの演じるオジーは、ホントに可愛いです(はぁと)。
星組ではあかし(彩海早矢)が演じていた“お調子者”と、役としてはほぼ同じキャラではあるのですが、トボけた調子の抜け感がすごく良い♪
結婚式の場面のラストで、パーシーに「がんばれよっ!!(^ ^)」というところや、その翌朝、婚礼衣装のままのパーシーをからかう場面など、間の良さというか、なんともいえない愛嬌が光ります♪
そして、個人的には、二幕の「炎の中へ(リプライズ)」の歌いだしがとても好きです。難しいフレーズだと思うのですが、巧いんですよねー!!(感心)
■エルトン(宇月颯)
猫は、最近すっかり宇月くんで頭がいっぱいだったりするので、あまり冷静な感想ではないカモしれませんが……。
エルトンが可愛くて可愛くてたまりません(*^ ^*)。
Graphの対談で、園加に「真面目で度胸がなくて頑固」と誉められた(?)宇月くん。なまじ実力があるだけに、小さくまとまってしまうんじゃないかと心配で仕方ないんですが、とりあえずエルトンは伸び伸びと楽しそうで、良かったと思います。
声に迫力があるので、ロベスピエールみたいな色濃い役もとても良いんですが、私は「ホフマン物語」のニクラウスがとても好きだったので、ほわわんとしたエルトンが可愛くて仕方ない(^ ^)。「栄光の日々」とか、ふとしたときに見せる真剣な顔が好きなんですよー。って、ただのファン語りになってきたな…(自覚)
■ファーレイ(紫門ゆりや)
今回、ショーヴランで苦しんで苦しんで、ゆりやんは本当に大きく成長したな、と思います。
くるくる巻き毛の金髪が良く似合うふんわりとした美貌と、すらっとしたスタイル。「ファンシー・ダンス」で小人数口に入ったばかりの頃から、可愛いなあと思って観てきたつもりでしたが、ショーヴランみたいな役を演じるようなタイプだとは、正直思っていませんでした。
でも。大劇場とは別人のような存在感が出てきたゆりやんを観ていると、『先生』方の眼というのは案外確かなものなんだな、と思います。
あのショーヴランをやりきったからこそ、トボけたファーレイもすごく魅力的になったんですよね。
スカーレットピンパーネル団の中では、「遊び人の貴族」以外にはあまり特徴らしい特徴のないキャラクターだと思っていたのですが(すみません)、東宝でのゆりやんは、すごく活き活きと輝いてみえました。いい仕事してるなあ♪
見た目は華やかな貴公子なのに、声が若干こもりがちになる癖があるのが気になるので、そこだけ少し意識するともっと良くなるかも、と思いましたが、気になるのは本当にそのくらいかな。これからのご活躍、楽しみにしています♪
■ベン(煌月爽矢)
新人公演ではアルマン、本公演ではベン。順調に役がついているゆうきくんですが、なかなか、台詞のない場面でもベンでいる、という基本的なことが、案外難しいものなんだな、と思いました。
でも、やっぱり大劇場に比べたら、立ち姿が全然違いますね!なかなかいい男になってきたな、と思います。
あと数日、次につながるような、大きな何かを得てくれますように。
■ハル(珠城りょう)
新人公演のパーシーで観客の度肝を抜いた研3。いやー、本来のポジション(グループの中の最下)に収まったたまきちが、可愛くて可愛くてなりません。いろいろ大変なんだろうなあと思いますが、どうぞそのまま、真っ直ぐに育ってほしい……(切望)
まとう空気の明るさ、そして、朴訥な優しさと包容力。これから学年を重ねて行くうちに、どこかで「陰」を要求される日がくるのかもしれませんが。
でも、今はただ、あの可愛らしさに酔っていたいです。
■シュザンヌ(彩星りおん)
可愛い~~~!!
個人的に、ブレイクニー邸の居間でのお嬢さんたちのナンバーのラスト、パーシーに
「(スカーレットピンパーネルは)イギリス紳士だという噂」
「お心当たりは?」
とコケティッシュに問いかけるところが物凄く好きなんですが(^ ^)。
他の場面も、何もかもが可愛いです。マギーの項でも書きましたが、この二人の並びはとてもゴージャス!マギーも少しづつ包容力が出てきて、いい感じになってきました♪
■メルシエ(美翔かずき)、クーポー(響れおな)
いやー、東宝にきて、いろいろと芝居が変わっていたのはとても楽しい(^ ^)のですが。
もう、とにかく、二人のショーヴランに対するメルシエとクーポーの違いが面白くてなりません。
まさおのショーヴランには、ほとんど惚れているとしか思えなかったみっしょんのメルシエが、みりおのショーヴランには本当に遠慮がない(@ @)。まさおのショーヴランのことは本当に心配そうに観ていて、真顔で恋しているとしか思えなかったのに!!
逆に、まさおのショーヴランには割と儀礼的に接していたのに、みりおに対してはひどく馴れ馴れしいというか、笑顔の多いひびきちのクーポー。
……いやはや、ひびきちってまさおにもあんなに笑いかけていましたっけ?と自問自答。あああ、最後にもう一回、まさおのショーヴランを観たい!!
■公安委員たち(貴千碧、鳳月杏)
あちこちでいろいろ仕事をしているお二人。まんちゃんはちょっと声が高めなのですが、杏ちゃんの低い声は、迫力あっていいですねー。ドゥ・トゥルネー伯爵を脅しつけるときとか、アルマンを逮捕するときとか、怖さがあってとても良いです♪
お二人とも、出番以外は貴族になったり『ハープの男』になったり、「栄光の日々」は民衆になったりもするし、結構忙しいですよね(^ ^)。結構どれも好きです。あ、杏ちゃんの一番のヒットは、まさかのロケットかな(^ ^)。
■イザベル(沢希理寿)
理寿さんの歌、やっぱり良いなあ。新人公演の白雪さち花ちゃんも良かったけど、さすがに貫録が違うな、と思いました。
イザベル以外の場面では、ちゃんと男役で出てきてくれて嬉しいです。民衆も勿論良かったんですけど、個人的にはスカした貴族がお気に入りです♪ 豪華な衣装がよく似合ってますよね(^ ^)。
■ルイ・シャルル(愛希れいか)
人形に魂が入ったな、と思った東宝公演。
ただの美少年ではなく、ちゃんと『王太子』、と。
もともと、物語のキーとなる良い役なんですけど、それ以上に、愛希くんの魅力で「良い役」にしてきたな、という気がしました。王太子としての気品と、少年らしいやんちゃな稚気が、なんとも絶妙なバランスで同居していて、すごく魅力的。こういう王子様のためなら、命の懸け甲斐があるってもんです。
ホント、宝塚版の「スカーレット・ピンパーネル」が物語として成立するために、本当に大事な役なんだな、と、あらためて思いました!
■エンジェル(紗那ゆずは)
もうとにかく可愛くて可愛くて、すっかりメロメロです(汗)。
もともと、星組でもめっさ贔屓の稀鳥まりやちゃんがやっていたので、基本的にエンジェルを見る癖がついているんですが(^ ^;ゞ、キトリちゃんとはまた違う、小悪魔系の可愛らしさ!
いやー、罪な子ですよねっ!(←誰に同意を求めているんだ)
民衆役では、白っぽい衣装に青いエプロンをつけて、可愛らしいおさげなのに、誰よりも男前にセンター付近で踊っているし。
結婚式の場面では、薄いグリーンのドレスに金髪の鬘で、センター奥をうろうろしているし。
「君はどこに」のバックのバレエダンサーの中でも、つい眼がゆずはちゃんで止まってしまうし(^ ^;ゞ
……最近、私の瞳には新しい自動ズーム機能、名付けて「ゆずはサーチ」がインストールされておりましてですね、とっても便利なんですけど、他の人を見るのが大変なんですよ……(滝汗)。
麗百愛ちゃんの後を継ぐ(?)ダンサーで、歌も歌えて(死の都・パリでソロをもらっている)、しかもあの美貌!もっと役がついてもいいと思うんだけどなあ。次の「ジプシー男爵」で、宇月くんと組んでくれたなら……(夢)。
だいたいそんなところでしょうか?
他にも魅力的な人はたくさんいる(^ ^)ので、ちょっとだけ箇条書きにさせていただきます♪
・朝美絢さん、一幕ラストの、壇上の民衆(みっぽーの手前)がすごく男前。あのキツい目つきがとてもツボです(*^ ^*)
・民衆でとっても気になっていた大柄で背の高い茶髪の男前。あれって、もしかして輝月ゆうまさん……かな? 新公のサン・シール侯爵しか知らないのですが、写真がそれっぽいし、おとめの身長177㎝だし。
あちょうさんをもっとシャープにしたような感じだなーと思っていたのですが、輝月さんなら納得!
カッコいいなあ(*^ ^*)
・二幕冒頭、壇上のちゅーちゃん(咲希あかね)ちゃんがキレイ!とにかく、豪奢なドレス姿のシルエットがとても美しいんですよね♪ 首からデコルテにかけてのラインが素晴らしい!あーあ、もっとドレス姿を堪能したかったなあ……。
・民衆の場面で、割といつもセンター上手側にいるみづきちゃん(瑞羽奏都)。スタイルがよくて立ち姿がきれいなので、いちいち目立ってます♪
個人的にツボなのは、二幕のコメディ・フランセーズで、客席最後列(私たちから見ると一番手前)の真ん中上手側の席に座ってマルグリットに半ば背を向け、膝を抱えて座っている姿。あのしょんぼりとした姿から、「ひとかけらの勇気」が盛り上がるにつれて少しづつ顔をあげていくあたりの無言の芝居が、良くなったなーと感心しました。
新公のメルシエもいい芝居していたし、ずいぶん上級生になったんだなあ……。
・二幕のハープの男、上手の美形が天翔りいらさんですよね?(あまり自信がない)
あのハープの男は、なにげに好きなひとたちがたくさん入っていてツボでした。一幕はエンジェルに持っていかれているので(すみません)、二幕に集中してチェックしています(^ ^)。
.
まさかPK戦になろうとは思いもよらず、明日ちゃんと起きられるのか若干心配ですが(汗)、、、
いやー、惜しかったですねぇ。素晴らしい試合でした。いやホントに、全員GJ!(^ ^)
いいようにボールを支配されっぱなしでドキドキした試合でしたが、本当によく耐えてくれました。
胸を張って、日本に帰ってきてください!
と、いうわけで。
月組公演「スカーレット・ピンパーネル」続き。
まずは、スカーレット・ピンパーネル団から。
■オジー(光月るう)
芸達者で雰囲気の明るいるうちゃんの演じるオジーは、ホントに可愛いです(はぁと)。
星組ではあかし(彩海早矢)が演じていた“お調子者”と、役としてはほぼ同じキャラではあるのですが、トボけた調子の抜け感がすごく良い♪
結婚式の場面のラストで、パーシーに「がんばれよっ!!(^ ^)」というところや、その翌朝、婚礼衣装のままのパーシーをからかう場面など、間の良さというか、なんともいえない愛嬌が光ります♪
そして、個人的には、二幕の「炎の中へ(リプライズ)」の歌いだしがとても好きです。難しいフレーズだと思うのですが、巧いんですよねー!!(感心)
■エルトン(宇月颯)
猫は、最近すっかり宇月くんで頭がいっぱいだったりするので、あまり冷静な感想ではないカモしれませんが……。
エルトンが可愛くて可愛くてたまりません(*^ ^*)。
Graphの対談で、園加に「真面目で度胸がなくて頑固」と誉められた(?)宇月くん。なまじ実力があるだけに、小さくまとまってしまうんじゃないかと心配で仕方ないんですが、とりあえずエルトンは伸び伸びと楽しそうで、良かったと思います。
声に迫力があるので、ロベスピエールみたいな色濃い役もとても良いんですが、私は「ホフマン物語」のニクラウスがとても好きだったので、ほわわんとしたエルトンが可愛くて仕方ない(^ ^)。「栄光の日々」とか、ふとしたときに見せる真剣な顔が好きなんですよー。って、ただのファン語りになってきたな…(自覚)
■ファーレイ(紫門ゆりや)
今回、ショーヴランで苦しんで苦しんで、ゆりやんは本当に大きく成長したな、と思います。
くるくる巻き毛の金髪が良く似合うふんわりとした美貌と、すらっとしたスタイル。「ファンシー・ダンス」で小人数口に入ったばかりの頃から、可愛いなあと思って観てきたつもりでしたが、ショーヴランみたいな役を演じるようなタイプだとは、正直思っていませんでした。
でも。大劇場とは別人のような存在感が出てきたゆりやんを観ていると、『先生』方の眼というのは案外確かなものなんだな、と思います。
あのショーヴランをやりきったからこそ、トボけたファーレイもすごく魅力的になったんですよね。
スカーレットピンパーネル団の中では、「遊び人の貴族」以外にはあまり特徴らしい特徴のないキャラクターだと思っていたのですが(すみません)、東宝でのゆりやんは、すごく活き活きと輝いてみえました。いい仕事してるなあ♪
見た目は華やかな貴公子なのに、声が若干こもりがちになる癖があるのが気になるので、そこだけ少し意識するともっと良くなるかも、と思いましたが、気になるのは本当にそのくらいかな。これからのご活躍、楽しみにしています♪
■ベン(煌月爽矢)
新人公演ではアルマン、本公演ではベン。順調に役がついているゆうきくんですが、なかなか、台詞のない場面でもベンでいる、という基本的なことが、案外難しいものなんだな、と思いました。
でも、やっぱり大劇場に比べたら、立ち姿が全然違いますね!なかなかいい男になってきたな、と思います。
あと数日、次につながるような、大きな何かを得てくれますように。
■ハル(珠城りょう)
新人公演のパーシーで観客の度肝を抜いた研3。いやー、本来のポジション(グループの中の最下)に収まったたまきちが、可愛くて可愛くてなりません。いろいろ大変なんだろうなあと思いますが、どうぞそのまま、真っ直ぐに育ってほしい……(切望)
まとう空気の明るさ、そして、朴訥な優しさと包容力。これから学年を重ねて行くうちに、どこかで「陰」を要求される日がくるのかもしれませんが。
でも、今はただ、あの可愛らしさに酔っていたいです。
■シュザンヌ(彩星りおん)
可愛い~~~!!
個人的に、ブレイクニー邸の居間でのお嬢さんたちのナンバーのラスト、パーシーに
「(スカーレットピンパーネルは)イギリス紳士だという噂」
「お心当たりは?」
とコケティッシュに問いかけるところが物凄く好きなんですが(^ ^)。
他の場面も、何もかもが可愛いです。マギーの項でも書きましたが、この二人の並びはとてもゴージャス!マギーも少しづつ包容力が出てきて、いい感じになってきました♪
■メルシエ(美翔かずき)、クーポー(響れおな)
いやー、東宝にきて、いろいろと芝居が変わっていたのはとても楽しい(^ ^)のですが。
もう、とにかく、二人のショーヴランに対するメルシエとクーポーの違いが面白くてなりません。
まさおのショーヴランには、ほとんど惚れているとしか思えなかったみっしょんのメルシエが、みりおのショーヴランには本当に遠慮がない(@ @)。まさおのショーヴランのことは本当に心配そうに観ていて、真顔で恋しているとしか思えなかったのに!!
逆に、まさおのショーヴランには割と儀礼的に接していたのに、みりおに対してはひどく馴れ馴れしいというか、笑顔の多いひびきちのクーポー。
……いやはや、ひびきちってまさおにもあんなに笑いかけていましたっけ?と自問自答。あああ、最後にもう一回、まさおのショーヴランを観たい!!
■公安委員たち(貴千碧、鳳月杏)
あちこちでいろいろ仕事をしているお二人。まんちゃんはちょっと声が高めなのですが、杏ちゃんの低い声は、迫力あっていいですねー。ドゥ・トゥルネー伯爵を脅しつけるときとか、アルマンを逮捕するときとか、怖さがあってとても良いです♪
お二人とも、出番以外は貴族になったり『ハープの男』になったり、「栄光の日々」は民衆になったりもするし、結構忙しいですよね(^ ^)。結構どれも好きです。あ、杏ちゃんの一番のヒットは、まさかのロケットかな(^ ^)。
■イザベル(沢希理寿)
理寿さんの歌、やっぱり良いなあ。新人公演の白雪さち花ちゃんも良かったけど、さすがに貫録が違うな、と思いました。
イザベル以外の場面では、ちゃんと男役で出てきてくれて嬉しいです。民衆も勿論良かったんですけど、個人的にはスカした貴族がお気に入りです♪ 豪華な衣装がよく似合ってますよね(^ ^)。
■ルイ・シャルル(愛希れいか)
人形に魂が入ったな、と思った東宝公演。
ただの美少年ではなく、ちゃんと『王太子』、と。
もともと、物語のキーとなる良い役なんですけど、それ以上に、愛希くんの魅力で「良い役」にしてきたな、という気がしました。王太子としての気品と、少年らしいやんちゃな稚気が、なんとも絶妙なバランスで同居していて、すごく魅力的。こういう王子様のためなら、命の懸け甲斐があるってもんです。
ホント、宝塚版の「スカーレット・ピンパーネル」が物語として成立するために、本当に大事な役なんだな、と、あらためて思いました!
■エンジェル(紗那ゆずは)
もうとにかく可愛くて可愛くて、すっかりメロメロです(汗)。
もともと、星組でもめっさ贔屓の稀鳥まりやちゃんがやっていたので、基本的にエンジェルを見る癖がついているんですが(^ ^;ゞ、キトリちゃんとはまた違う、小悪魔系の可愛らしさ!
いやー、罪な子ですよねっ!(←誰に同意を求めているんだ)
民衆役では、白っぽい衣装に青いエプロンをつけて、可愛らしいおさげなのに、誰よりも男前にセンター付近で踊っているし。
結婚式の場面では、薄いグリーンのドレスに金髪の鬘で、センター奥をうろうろしているし。
「君はどこに」のバックのバレエダンサーの中でも、つい眼がゆずはちゃんで止まってしまうし(^ ^;ゞ
……最近、私の瞳には新しい自動ズーム機能、名付けて「ゆずはサーチ」がインストールされておりましてですね、とっても便利なんですけど、他の人を見るのが大変なんですよ……(滝汗)。
麗百愛ちゃんの後を継ぐ(?)ダンサーで、歌も歌えて(死の都・パリでソロをもらっている)、しかもあの美貌!もっと役がついてもいいと思うんだけどなあ。次の「ジプシー男爵」で、宇月くんと組んでくれたなら……(夢)。
だいたいそんなところでしょうか?
他にも魅力的な人はたくさんいる(^ ^)ので、ちょっとだけ箇条書きにさせていただきます♪
・朝美絢さん、一幕ラストの、壇上の民衆(みっぽーの手前)がすごく男前。あのキツい目つきがとてもツボです(*^ ^*)
・民衆でとっても気になっていた大柄で背の高い茶髪の男前。あれって、もしかして輝月ゆうまさん……かな? 新公のサン・シール侯爵しか知らないのですが、写真がそれっぽいし、おとめの身長177㎝だし。
あちょうさんをもっとシャープにしたような感じだなーと思っていたのですが、輝月さんなら納得!
カッコいいなあ(*^ ^*)
・二幕冒頭、壇上のちゅーちゃん(咲希あかね)ちゃんがキレイ!とにかく、豪奢なドレス姿のシルエットがとても美しいんですよね♪ 首からデコルテにかけてのラインが素晴らしい!あーあ、もっとドレス姿を堪能したかったなあ……。
・民衆の場面で、割といつもセンター上手側にいるみづきちゃん(瑞羽奏都)。スタイルがよくて立ち姿がきれいなので、いちいち目立ってます♪
個人的にツボなのは、二幕のコメディ・フランセーズで、客席最後列(私たちから見ると一番手前)の真ん中上手側の席に座ってマルグリットに半ば背を向け、膝を抱えて座っている姿。あのしょんぼりとした姿から、「ひとかけらの勇気」が盛り上がるにつれて少しづつ顔をあげていくあたりの無言の芝居が、良くなったなーと感心しました。
新公のメルシエもいい芝居していたし、ずいぶん上級生になったんだなあ……。
・二幕のハープの男、上手の美形が天翔りいらさんですよね?(あまり自信がない)
あのハープの男は、なにげに好きなひとたちがたくさん入っていてツボでした。一幕はエンジェルに持っていかれているので(すみません)、二幕に集中してチェックしています(^ ^)。
.
紅はこべの紋章【2】
2010年6月28日 宝塚(月) コメント (2)もしご存じの方がいらっしゃったら、教えてください。
月組大劇場公演の友の会入力が始まっていますが、新人公演の主要キャストって、このタイミングでは発表されないんでしたっけ……?
花組さんがつい先日発表されたばかりだから、一般前売りの前までには、って感じなのかな。
うーん、まあ、仕方ないか……。
と、いうわけで。月組公演「スカーレット・ピンパーネル」について。
まずは、上級生順に。
■ドゥ・トゥルネー伯爵夫人(花瀬みずか)
研15になって、その可愛らしさはいったいどこからくるのか…としみじみと思う副組長。
こういう、ある意味浮世離れした貴婦人役はぴったりだなあと感心しました。ドレスの着こなしも美しく、おっとりと気品のある仕草も、男前な月娘の大事なお手本なんだろうな、と思いました。
歌姫なのにソロがほとんどないのは残念ですが、それはまた次回公演に期待しつつ。
■ドゥ・トゥルネー伯爵(一色瑠加)
奥方と一緒の場面がひとつもないのでつい忘れがちですが(^ ^)ガチャとあーちゃんが夫婦なんですよね。正義漢で、愛情深い優しい人なのに、拷問にあっさり屈してアルマンを売ってしまうあたり、貴族って精神的には弱いものなのかも、と思ったりしました。
……たぶん、公安委員たちは貴族である伯爵には容赦ない拷問をしたんでしょうね。平民であり、マルグリットの弟でもあるアルマンには、ショーヴランはあまり大したことは出来なかったけど(^ ^;
コメディ・フランセーズでのルイ・シャルルの庇い方とか、細かい役作りはさすがだなー、と、毎回感心しています。
ただ、ミクロンの浜辺では、小突かれながら連れてこられる時点で兵士たちが仲間なことは知っているのに、妙に芝居が細かすぎるのが不思議でした。皆が帽子を脱いだ瞬間にびっくりする演技とか、必要なのか……??
■サン・シール侯爵(研ルイス)
迫力のある良い声で、上級生の貫録を見せていただきました。研ちゃんの歌を堪能したのは久しぶりな気がします♪
その後は、フリフリの衣装を身に付けた若い貴族も素敵ですが、やっぱり民衆がカッコいい!いい役者になったなあ。
■プリンス・オブ・ウェールズ(桐生園加)
東宝にきて、ますますパワーアップ!!してましたね。
登場のステップもますます華麗に(^ ^)。グラフのとしちゃん(宇月颯)との対談を読んで、あのステップを地下鉄の駅で突然練習し始める園加、それを真剣そのもので動画におさめる宇月くん、という図がすごくストレートに想像できて、笑ってしまいました。いかにも園加らしいし、宇月くんらしい(^ ^)。
本公演のプリンス・オヴ・ウェールズは、二幕の「ここでも、そこでも」というナンバーがあるだけに、それをカットされた新公とは違って深みのあるキャラクター造形ができるのですが、いつも比較的ストレートな芝居をしていた園加が、今回は結構二面性のあるキャラクターをがんばっているなあと思いました。
こういう役だと声が高くても違和感ないし、今回の園加はとっても新鮮で素敵です♪
■アントニー・デュハースト(青樹泉)
大劇場でもカッコいいなあ~~!!とハートが飛んでいたもりえちゃんのデュハースト。やっぱりカッコいい!!新公のちなつちゃん(鳳月杏)が、かなりシャープかつダークな役づくりだったので、ひたすら優しくて柔らかい、もりえちゃんのデュハーストにとっても包容力を感じました。
ホント、「良い人」をやらせると良い芝居しますよねー、もりえちゃん(はぁと)。
結婚式の途中で出てきたときの、「パリでの活動を任されている」感とか、しっかりしたサブリーダーぶりが凄く素敵です。あくまでもサブであって、フィクサーではないのがもりえちゃんらしいところですけどね。
ラスト、ミクロンの浜辺でパーシーとマルグリットが和解したとき、本当に心から嬉しそうな笑顔を見せるのが印象的でした。そもそも二人がすれ違う原因を作った(教えた)のは、デュハーストだもんね。いろいろ忸怩たるものがあったんだろうなあ、などと内心を想像してみたりしてしまいました。
■アンドリュー・フォークス(星条海斗)
こちらはまた、胡散臭いほど(←誉めてます)キラキラした貴公子っぷりで、こういう役もありなんだなーと感心しました。どちらかというと色濃い役が得意なタイプだと思っていたので。
シュザンヌの(彩星)りおんちゃんとの並びはなかなかの迫力で、個人的にお似合いのカップルだなと思っています(^ ^)。
歌は、どちらかというと一人で突っ走る系なので、デュエットやトリオだとイマイチなことが多かったのですが、今回はワイルドホーンの音楽が性にあっているのか、りおんが合せ上手なせいか、どれもきれいに響いていたと思います。ただ、日によってムラがあるのがちょっと気になる。学年も学年だし、どちらかと言えば歌える判定なので結構ソロも多い人だから、もう少し安定してくれると嬉しいんだけどなー。
■ルネ(天野ほたる)、アンヌ(妃鳳こころ)
さすが、月組の誇る美女二人(←このフレーズ、大劇場でも書いたな)。
民衆の中にあって、誰がどう視ても貴族!!という説得力はさすがでした。そして、そこで助けられて、ちゃっかりとプリンスの舞踏会に参加しているあたりの展開が面白い(^ ^)。っていうか、この二人の貫録の美女っぷりに目が逸らせなくて困りました(- -;
えーっと、たしか、ほたるが研ちゃんと、こころが鼓(英夏)さんと踊ってました……よね?違ったっけ?
最初、あまりにも良い位置にいるので一瞬鼓さんの卒業記念か!?と思ったんですけど、単純に上級生順だった…という、なんとも微妙な落ちがついたのですが。でも、この貫録の美女をさりげなくエスコートしている鼓さん、すごく男前でした♪
……話を戻して。ほたるとこころについて。
二幕のパリは、当然のように民衆に混ざっているお二人。長いこと月組の民衆芝居を支えてきた一角というべきお二人ですから、そりゃあ迫力ありますとも(^ ^)。髪を振り乱してバルコニーのロベスピエールにくってかかるこころ。そんなこころを見てさらにこぶしを振り上げるほたる。
慌ててこころをしまいに来る男役は誰だっけ?暴れるこころに手を焼いているのがいつも素敵です(^ ^;
コメディ・フランセーズでは、マルグリットを責めつける二人。あまり大劇場公演で台詞のつかないお二人ですけど、少ないだけに、短い一言に凝縮された熱量は凄いんですよね。学年が上になっても、本当にいつも美しくて、目立たずとも良い仕事をしている、大事な大事な月娘。まだまだ当分がんばってね、と
、心から思わずにはいられません。
■ジェサップ(彩央寿音)
スカーレットピンパーネル団のメンバーとその恋人たちを別で書こうとすると、ほたる・こころの次がきっしーになることに、ちょっと衝撃を受けました。
このあたりの期も、ここ数年で一気に卒業してるんですよね……どの組も。ううう、きっしーはずっと居てよね……(祈)。
とりあえず。ジェサップさん大好きです(*^ ^*)。なんたって彼の見せ場は「男とお洒落」だと思うんですが(^ ^)本人的にはどうなんでしょうか。若者たちと一緒に踊りだして、すぐ腰を抱えてうずくまってしまうあたり、、めちゃくちゃツボなんですが(^ ^)。
個人的には、心がすれ違ってしまった夫婦を凝っと見守る居間の場面(「あなたを見つめると」)のジェサップがすごく好きです。100%パーシー側についている感じでもなく、奥方様のこともちゃんと心配そうに見守っているところが。
しかし!民衆のきっしーは、ジェサップの可愛らしさとはまた違った魅力が満載(*^ ^*)。
二幕の「死の都・パリ」のダンスも迫力があってとても好きなんですが、個人的にはコメディ・フランセーズの『やる気のない観客(なのにライトがばっちり当たっている)』が凄く好きです。……いや、狙ってそういう役になっている訳ではないと思うんですけど、なぜかいつもライトが当たっているのに、いかにもやる気なさげーな感じで舞台にあがってきて、係員と揉めて……それでもなお、ヤル気なさそう~なところがなんとなく気になるんです(^ ^)。不思議な人だなあ。
■座長(鼓英夏)
鼓さんの座長は、とにかく鬘が似合わないのが面白い(^ ^)。わざとなんじゃないかと思っているんですがどうなんでしょうか。
先日、二階の上手端の席で観劇したとき、二幕のコメディ・フランセーズでロベスピエールが怒って席を立った後、慌てて追いかけてあれこれ謝っている芝居をしているのがボックス席セットの影からかすかに(身体半分くらい)みえまして。……最初は何をやっているのかな、って感じだったんですが。
……あの席であの見え方ってことは、あの芝居が見える人があの劇場に何人いるのか……と思ってしまいましたが、そういうところでも揺るがせにせず、真剣に取り組む鼓さんが大好きです。
なのに、ああいう役よりむしろ、自由に小芝居で遊べる民衆役の方が楽しそうなのも、それもまた鼓さんらしい、あるいは月組っ子らしいところなんじゃないかな、と。
あと一週間。短い時間ですけれども、同期の紗蘭えりかちゃん共々、舞台を十分に楽しんでほしいな、と思います。
.
月組大劇場公演の友の会入力が始まっていますが、新人公演の主要キャストって、このタイミングでは発表されないんでしたっけ……?
花組さんがつい先日発表されたばかりだから、一般前売りの前までには、って感じなのかな。
うーん、まあ、仕方ないか……。
と、いうわけで。月組公演「スカーレット・ピンパーネル」について。
まずは、上級生順に。
■ドゥ・トゥルネー伯爵夫人(花瀬みずか)
研15になって、その可愛らしさはいったいどこからくるのか…としみじみと思う副組長。
こういう、ある意味浮世離れした貴婦人役はぴったりだなあと感心しました。ドレスの着こなしも美しく、おっとりと気品のある仕草も、男前な月娘の大事なお手本なんだろうな、と思いました。
歌姫なのにソロがほとんどないのは残念ですが、それはまた次回公演に期待しつつ。
■ドゥ・トゥルネー伯爵(一色瑠加)
奥方と一緒の場面がひとつもないのでつい忘れがちですが(^ ^)ガチャとあーちゃんが夫婦なんですよね。正義漢で、愛情深い優しい人なのに、拷問にあっさり屈してアルマンを売ってしまうあたり、貴族って精神的には弱いものなのかも、と思ったりしました。
……たぶん、公安委員たちは貴族である伯爵には容赦ない拷問をしたんでしょうね。平民であり、マルグリットの弟でもあるアルマンには、ショーヴランはあまり大したことは出来なかったけど(^ ^;
コメディ・フランセーズでのルイ・シャルルの庇い方とか、細かい役作りはさすがだなー、と、毎回感心しています。
ただ、ミクロンの浜辺では、小突かれながら連れてこられる時点で兵士たちが仲間なことは知っているのに、妙に芝居が細かすぎるのが不思議でした。皆が帽子を脱いだ瞬間にびっくりする演技とか、必要なのか……??
■サン・シール侯爵(研ルイス)
迫力のある良い声で、上級生の貫録を見せていただきました。研ちゃんの歌を堪能したのは久しぶりな気がします♪
その後は、フリフリの衣装を身に付けた若い貴族も素敵ですが、やっぱり民衆がカッコいい!いい役者になったなあ。
■プリンス・オブ・ウェールズ(桐生園加)
東宝にきて、ますますパワーアップ!!してましたね。
登場のステップもますます華麗に(^ ^)。グラフのとしちゃん(宇月颯)との対談を読んで、あのステップを地下鉄の駅で突然練習し始める園加、それを真剣そのもので動画におさめる宇月くん、という図がすごくストレートに想像できて、笑ってしまいました。いかにも園加らしいし、宇月くんらしい(^ ^)。
本公演のプリンス・オヴ・ウェールズは、二幕の「ここでも、そこでも」というナンバーがあるだけに、それをカットされた新公とは違って深みのあるキャラクター造形ができるのですが、いつも比較的ストレートな芝居をしていた園加が、今回は結構二面性のあるキャラクターをがんばっているなあと思いました。
こういう役だと声が高くても違和感ないし、今回の園加はとっても新鮮で素敵です♪
■アントニー・デュハースト(青樹泉)
大劇場でもカッコいいなあ~~!!とハートが飛んでいたもりえちゃんのデュハースト。やっぱりカッコいい!!新公のちなつちゃん(鳳月杏)が、かなりシャープかつダークな役づくりだったので、ひたすら優しくて柔らかい、もりえちゃんのデュハーストにとっても包容力を感じました。
ホント、「良い人」をやらせると良い芝居しますよねー、もりえちゃん(はぁと)。
結婚式の途中で出てきたときの、「パリでの活動を任されている」感とか、しっかりしたサブリーダーぶりが凄く素敵です。あくまでもサブであって、フィクサーではないのがもりえちゃんらしいところですけどね。
ラスト、ミクロンの浜辺でパーシーとマルグリットが和解したとき、本当に心から嬉しそうな笑顔を見せるのが印象的でした。そもそも二人がすれ違う原因を作った(教えた)のは、デュハーストだもんね。いろいろ忸怩たるものがあったんだろうなあ、などと内心を想像してみたりしてしまいました。
■アンドリュー・フォークス(星条海斗)
こちらはまた、胡散臭いほど(←誉めてます)キラキラした貴公子っぷりで、こういう役もありなんだなーと感心しました。どちらかというと色濃い役が得意なタイプだと思っていたので。
シュザンヌの(彩星)りおんちゃんとの並びはなかなかの迫力で、個人的にお似合いのカップルだなと思っています(^ ^)。
歌は、どちらかというと一人で突っ走る系なので、デュエットやトリオだとイマイチなことが多かったのですが、今回はワイルドホーンの音楽が性にあっているのか、りおんが合せ上手なせいか、どれもきれいに響いていたと思います。ただ、日によってムラがあるのがちょっと気になる。学年も学年だし、どちらかと言えば歌える判定なので結構ソロも多い人だから、もう少し安定してくれると嬉しいんだけどなー。
■ルネ(天野ほたる)、アンヌ(妃鳳こころ)
さすが、月組の誇る美女二人(←このフレーズ、大劇場でも書いたな)。
民衆の中にあって、誰がどう視ても貴族!!という説得力はさすがでした。そして、そこで助けられて、ちゃっかりとプリンスの舞踏会に参加しているあたりの展開が面白い(^ ^)。っていうか、この二人の貫録の美女っぷりに目が逸らせなくて困りました(- -;
えーっと、たしか、ほたるが研ちゃんと、こころが鼓(英夏)さんと踊ってました……よね?違ったっけ?
最初、あまりにも良い位置にいるので一瞬鼓さんの卒業記念か!?と思ったんですけど、単純に上級生順だった…という、なんとも微妙な落ちがついたのですが。でも、この貫録の美女をさりげなくエスコートしている鼓さん、すごく男前でした♪
……話を戻して。ほたるとこころについて。
二幕のパリは、当然のように民衆に混ざっているお二人。長いこと月組の民衆芝居を支えてきた一角というべきお二人ですから、そりゃあ迫力ありますとも(^ ^)。髪を振り乱してバルコニーのロベスピエールにくってかかるこころ。そんなこころを見てさらにこぶしを振り上げるほたる。
慌ててこころをしまいに来る男役は誰だっけ?暴れるこころに手を焼いているのがいつも素敵です(^ ^;
コメディ・フランセーズでは、マルグリットを責めつける二人。あまり大劇場公演で台詞のつかないお二人ですけど、少ないだけに、短い一言に凝縮された熱量は凄いんですよね。学年が上になっても、本当にいつも美しくて、目立たずとも良い仕事をしている、大事な大事な月娘。まだまだ当分がんばってね、と
、心から思わずにはいられません。
■ジェサップ(彩央寿音)
スカーレットピンパーネル団のメンバーとその恋人たちを別で書こうとすると、ほたる・こころの次がきっしーになることに、ちょっと衝撃を受けました。
このあたりの期も、ここ数年で一気に卒業してるんですよね……どの組も。ううう、きっしーはずっと居てよね……(祈)。
とりあえず。ジェサップさん大好きです(*^ ^*)。なんたって彼の見せ場は「男とお洒落」だと思うんですが(^ ^)本人的にはどうなんでしょうか。若者たちと一緒に踊りだして、すぐ腰を抱えてうずくまってしまうあたり、、めちゃくちゃツボなんですが(^ ^)。
個人的には、心がすれ違ってしまった夫婦を凝っと見守る居間の場面(「あなたを見つめると」)のジェサップがすごく好きです。100%パーシー側についている感じでもなく、奥方様のこともちゃんと心配そうに見守っているところが。
しかし!民衆のきっしーは、ジェサップの可愛らしさとはまた違った魅力が満載(*^ ^*)。
二幕の「死の都・パリ」のダンスも迫力があってとても好きなんですが、個人的にはコメディ・フランセーズの『やる気のない観客(なのにライトがばっちり当たっている)』が凄く好きです。……いや、狙ってそういう役になっている訳ではないと思うんですけど、なぜかいつもライトが当たっているのに、いかにもやる気なさげーな感じで舞台にあがってきて、係員と揉めて……それでもなお、ヤル気なさそう~なところがなんとなく気になるんです(^ ^)。不思議な人だなあ。
■座長(鼓英夏)
鼓さんの座長は、とにかく鬘が似合わないのが面白い(^ ^)。わざとなんじゃないかと思っているんですがどうなんでしょうか。
先日、二階の上手端の席で観劇したとき、二幕のコメディ・フランセーズでロベスピエールが怒って席を立った後、慌てて追いかけてあれこれ謝っている芝居をしているのがボックス席セットの影からかすかに(身体半分くらい)みえまして。……最初は何をやっているのかな、って感じだったんですが。
……あの席であの見え方ってことは、あの芝居が見える人があの劇場に何人いるのか……と思ってしまいましたが、そういうところでも揺るがせにせず、真剣に取り組む鼓さんが大好きです。
なのに、ああいう役よりむしろ、自由に小芝居で遊べる民衆役の方が楽しそうなのも、それもまた鼓さんらしい、あるいは月組っ子らしいところなんじゃないかな、と。
あと一週間。短い時間ですけれども、同期の紗蘭えりかちゃん共々、舞台を十分に楽しんでほしいな、と思います。
.
東京宝塚劇場にて、月組公演「スカーレット・ピンパーネル」を観劇してまいりました。
大劇場のときは、新人公演にかまけてしまって本公演の感想はあまり書いていなかったので、印象が変わったかたも余り変わらなかったかたも、並列に書かせていただきたいと思います。
■パーシー・ブレイクニー(霧矢大夢)
いやー、大劇場でも最高にステキでしたが、東宝にきてますますパワーアップ!!してました(*^ ^*)。
きりやんのパーシーは、やんちゃで、元気で、まっすぐで、優しい。トウコさんのパーシーが、物凄く「イギリス貴族」だったのに比べると、びっくりするほど開放的でまっすぐで。
一幕のソロ「祈り」で見せる、マルグリットの裏切りに対する率直な悲しみと怒り、そして、二幕の「目の前の君」で見せるまっすぐで純粋な、歓喜。
すべてのナンバー、すべての場面のきりやんパーシーが大好きで大好きでたまらない猫ですが、なんと言っても一番好きなのは、ミクロンの浜辺で、すべてが片付いた後のマルグリットとのやりとり(はぁと)。若いっつーか、性急っつーか……マルグリットの話(=言い訳)を最後まで聞こうともせず、力づくで引き寄せて思いっきりキスしちゃうところとか、そういう思いも寄らない強引さにすごいツボりました。きゃーっ、きりやんステキ!!
なんだか、最近祐飛さんが後ろ向きな男ばっかりやっているせいか、ああいう一途で真っ直ぐで強引なオトコが新鮮に映るんですよ(*^ ^*)。
大劇場でもそこそこ性急な感じで熱いキスシーンでしたが、東宝にきて、ものすごく“待ちきれない”感を感じるようになりました。ショーヴランを追いやって、王太子殿下に礼を尽くして……で、マルグリットを振り向くまでの間が短すぎっ!!(^ ^)。びっくりしましたよー。
東宝も後半になって、さらに感情的な盛り上がりが増して、、、なんだかすごいことになってます(^ ^)。腕をつかむタイミングも、何もかも、早いこと早いこと(*^ ^*)。
来週も観るので、パーシーがどこまでイッてしまうのか、すごく楽しみ♪
■マルグリット(蒼乃夕妃)
可愛い~っ」!
大劇場公演の感想でも書きましたが、まりもちゃんのマルグリットのキーワードは、「少女性」だと思います。
見た目は大人っぽいし、大柄なせいもあって女優らしい貫録もあるんですけど、パーシーに冷たくされたりしたときの反応がすごく「少女」めいていると思う。
一途で真っ直ぐで情熱的な、『革命の女闘士』。政治的な意味など何も考えず、ただ神の声を聴いてそれに従ったジャンヌ・ダルクのような、「純粋」という名のパワー。
ショーヴランが魅かれ、パーシーが愛したその純粋さと、もともと持っていた無邪気な愛らしさ。愛情豊かで、自己犠牲をもいとわない情の深さ。彼女に愛された男は幸運だと思うし、その愛を喪ったことで壊れていくショーヴランの説得力も増していたような気がします。
■ショーヴラン(龍真咲/明日海りお)
ショーヴランという役が好きすぎるので、この役についてはあらためて別稿で語りたいと思っています。
でも、ひとつだけ。
東宝に来て、やっとみりおくんのショーヴランを観ました。
で、思ったこと。
みりおくんのショーヴランは、正統派だな、と。
正統派のヒーローでした(^ ^)。
まさおくんのショーヴランは、がんばってダーティーヒーローを演じようとしているなーと思ったのですが、みりおくんは、そのまんまヒーローだった(^ ^)。
今回同じナンバーを聴きくらべてしみじみと思ったんですが、みりおくんの声ってヒーロー声なんですね!響きが明朗で、滑舌が良くて、聞いていて軽やかな感じ。20年前のアニメヒーローみたいな声。
見た目の印象より声は低くて、男役らしい声なんですけど、裏のない声質なんですよね。
それに比べて、まさおくんの声はヒロイン系 男役としてはちょっと高めだと思っていたんですが、意外とヴァリエーションがあるんだな、と。
大劇場では喉を痛めていて高音が出なかったまさおくんですが、逆に、今まで不得意分野だった低音部を磨いてきた印象があって、東宝で喉が完全になったらどんな歌を聴かせてくれるか、すごく楽しみにしていたんですよ。実際には、まだ新しい発声が完全にはものになっていないのか(?)、本来のカーンと響く高音部と、息を混ぜて深く発声すようになった色っぽい低音部で音質が変わってしまうので、逆に中音部のチェンジボイスで苦労していた印象でした。
でも、台詞の声はずいぶん低いところでもはっきり喋れるようになって、色っぽくなったなあ、と。
みりおくんが、二年後にはああいう色っぽい声を手にいれているのか、それとも、あのヒーロー声をさらに磨いていくのか……どちらに進むのか判りませんが、声って面白いなあと思いました(^ ^)。
ちなみに。私の思う「ヒーロー声」の筆頭は、きりやんと水さんです!!
どちらもあまり滑舌の良くない人たちですが、少年声だと思うんですよね。
……その二人を同じくくりにしている時点で、説得力がないという気がしますけど(^ ^;ゞ
■アルマン(龍真咲/明日海りお)
すいません。いっこだけ叫んでいいですか。
まさおくんのアルマン、かわいすぎるっっっ!!
す、す、すみません。あの、みりおくんのアルマンは、なんていうか、想像の範囲内だったんですよ。
星組さんの和アルマンのイメージもあったし、みりおくんのアルマンならこんな感じかな?という想像の範疇でした。
しかし!!まさおのアルマン、あれは何なんだ!?(驚愕)
ぶりぶりな巻き毛に縦ロール、大きなリボンにフリフリのブラウス、ピンクのチークにピンクのグロス。いや、大きなリボンやらフリフリのブラウスやらは衣装であってまさおが選んだわけじゃないけど、それ以外は本人が決めたんですよね?なんでそんな美少年になっちゃうの!?
アルマンって、マルグリットもそうなんですけど、設定的に貴族の御曹司じゃないわけですよ。ショーヴランみたいに「裏町の溝を見て育った」わけではないにしても、そんなフリフリで毎日を過ごしていた深窓の令息ではないはずなの。現にマルグリットは女優として稼いでいたんだし、恋人のマリーも、この時代には珍しい職業婦人だったわけで。
みりおくんのアルマンは、そのあたりは絶妙なバランスで、あまり違和感無かったんですよね。平民とはいえ、労働者階級ではなくブルジョワ階級ではあったんだろうな、くらいな感じで。マリーと違って仕事はしていないみたいだけど、学生なのかな?くらいのイメージで観ていました。
なのに!
どうしてまさおは、あんな美少年になってしまうんだ?(汗)どこのギムナジウム 高校生ですか、みたいな。マルグリットといくつ年齢違うんだ。実は息子なんじゃないのか。そりゃー、マルグリットがあんなに必死になってアルマンを助けようとするのもわか…(黙)
いや、その。
最初にコメディ・フランセーズに登場したときは、そんなに思わなかったのですが。結婚式の後に登場したときは目を疑いましたよー。誰あんたっ!?って感じ。それこそ、ファーレイ(紫門ゆりや)とかと張り合えそうなくらい可愛い。君は遊び人の貴族だったのか!?いや、そんな筈はないのに!!
そういった意味でも、みりおくんのアルマンは正統派なんだな、と強く思いました。
……まさおくん、予測のつかないあなたのこと、私はとっても好きなんだけど、やっぱり宝塚では『正統派』って大事なことだと思うんだよね……。
美貌も、技術も、正統派でやろうと思えばやれると思うのに。
そういう意味でも、みりおくんとまさおくんが同じ組っていうのは、豪華だけど、ちょっともったいないような気がします。ただ、宝塚の男役として『正統派』をはるには、まさおくんは「愛されキャラ」すぎて……「愛する」芝居ができないとゆーか、包容力の全くない人だからなー、難しいなあ……。
■マリー(憧花ゆりの)
大劇場のときより段違いに可愛くなっていて、びっくりしました。
明らかに違うな、と思ったのは、喋り方。すごくゆっくりと喋るようになりましたよね。あと、声のトーンも若干落としてる。おっとりとした優しい雰囲気を出していて、まとう空気が全く違っていました!
化粧も少し変えたのかな。年上感を完全に払拭できたわけではないけれども、少なくとも、マルグリットよりはだいぶ下に見えるようになったし、大劇場とは全然違うのはさすがでした♪
声が個性的で、ブレイクニー邸の居間での娘役たちのナンバーでちょっと目立ってしまうのはどうかなーと思っていたのですが、東宝にきて娘役さんたちの個性がそれぞれに際立つようになったので、すずなの濃さも少し薄れた感じ。良いバランスになってきました♪
■ロベスピエール(越乃リュウ)
相変わらず胡散臭いなーーーー!!(そこがステキ^ ^)
なんだか、新公を観てから本公演を観ると、ロベスピエールのあまりのキャラの違いに吃驚するんですよね(^ ^;
いやー、素敵です。その胡散臭さ、ぜひ下級生にも伝えてあげてください。
元々そんなに声が響くタイプではありませんが、今日はいつもよりさらに掠れた感じだったのがちょっとだけ気になりました。大丈夫かなあ。結構カギになる歌を歌うひとなので、休演日をゆっくり休んで、あと一週間がんばっていただきたいです♪
■シモン(華央あみり)とジャンヌ(美鳳あや)
みっぽーの芝居がずいぶん変わっていて驚きました。怖くない!!(^ ^)。
大劇場では、ジャンヌ自身が悪人っぽい感じで、夫に対する態度とかもすごく酷い(ごめんねみっぽー。でも、そんなSな貴女が好きです)という感じだったんですが、東宝では、なんていうか、すごく疲れた女、という感じ。
ロベスピエールを崇拝する気持ちは変わらないけど、生活が苦しいのも変わらない。いろんなことに疲れちゃった……という空気があって、こうやって少しずつ、ロベスピエールの支持は減っていったんだろうな、と納得しました。
あちょうさんはやっぱり格好良い!!小さなみっぽーと大きなあちょうさんのカップルぶりがとてもツボです。怒りんぼなジャンヌを、オロオロしながら、それでも包み込む大きさは、こういうのって学年じゃないんだなー、と感心します。
マダム・ギロチンでもガツガツ踊っていて、めっちゃ男前です。最初のナンバーのラストに旗を振りながら「革命、万歳!」って言うところがとても好き。
ちなみに、最初の「ギロチンにかけちまえー!」という台詞はあちょうさんでしょうか…?
■ピポー軍曹(綾月せり)
休演からの復帰、おめでとうございます!!
私は代役公演は観られなかったのですが、ふぁーびーが元気に喋っているのを見て、とてもホッとしました。相変わらず間が良くて、巧いなーと感心♪
輝城みつるくんも、千海華蘭ちゃんも、代役お疲れさまでした!!
.
大劇場のときは、新人公演にかまけてしまって本公演の感想はあまり書いていなかったので、印象が変わったかたも余り変わらなかったかたも、並列に書かせていただきたいと思います。
■パーシー・ブレイクニー(霧矢大夢)
いやー、大劇場でも最高にステキでしたが、東宝にきてますますパワーアップ!!してました(*^ ^*)。
きりやんのパーシーは、やんちゃで、元気で、まっすぐで、優しい。トウコさんのパーシーが、物凄く「イギリス貴族」だったのに比べると、びっくりするほど開放的でまっすぐで。
一幕のソロ「祈り」で見せる、マルグリットの裏切りに対する率直な悲しみと怒り、そして、二幕の「目の前の君」で見せるまっすぐで純粋な、歓喜。
すべてのナンバー、すべての場面のきりやんパーシーが大好きで大好きでたまらない猫ですが、なんと言っても一番好きなのは、ミクロンの浜辺で、すべてが片付いた後のマルグリットとのやりとり(はぁと)。若いっつーか、性急っつーか……マルグリットの話(=言い訳)を最後まで聞こうともせず、力づくで引き寄せて思いっきりキスしちゃうところとか、そういう思いも寄らない強引さにすごいツボりました。きゃーっ、きりやんステキ!!
なんだか、最近祐飛さんが後ろ向きな男ばっかりやっているせいか、ああいう一途で真っ直ぐで強引なオトコが新鮮に映るんですよ(*^ ^*)。
大劇場でもそこそこ性急な感じで熱いキスシーンでしたが、東宝にきて、ものすごく“待ちきれない”感を感じるようになりました。ショーヴランを追いやって、王太子殿下に礼を尽くして……で、マルグリットを振り向くまでの間が短すぎっ!!(^ ^)。びっくりしましたよー。
東宝も後半になって、さらに感情的な盛り上がりが増して、、、なんだかすごいことになってます(^ ^)。腕をつかむタイミングも、何もかも、早いこと早いこと(*^ ^*)。
来週も観るので、パーシーがどこまでイッてしまうのか、すごく楽しみ♪
■マルグリット(蒼乃夕妃)
可愛い~っ」!
大劇場公演の感想でも書きましたが、まりもちゃんのマルグリットのキーワードは、「少女性」だと思います。
見た目は大人っぽいし、大柄なせいもあって女優らしい貫録もあるんですけど、パーシーに冷たくされたりしたときの反応がすごく「少女」めいていると思う。
一途で真っ直ぐで情熱的な、『革命の女闘士』。政治的な意味など何も考えず、ただ神の声を聴いてそれに従ったジャンヌ・ダルクのような、「純粋」という名のパワー。
ショーヴランが魅かれ、パーシーが愛したその純粋さと、もともと持っていた無邪気な愛らしさ。愛情豊かで、自己犠牲をもいとわない情の深さ。彼女に愛された男は幸運だと思うし、その愛を喪ったことで壊れていくショーヴランの説得力も増していたような気がします。
■ショーヴラン(龍真咲/明日海りお)
ショーヴランという役が好きすぎるので、この役についてはあらためて別稿で語りたいと思っています。
でも、ひとつだけ。
東宝に来て、やっとみりおくんのショーヴランを観ました。
で、思ったこと。
みりおくんのショーヴランは、正統派だな、と。
正統派のヒーローでした(^ ^)。
まさおくんのショーヴランは、がんばってダーティーヒーローを演じようとしているなーと思ったのですが、みりおくんは、そのまんまヒーローだった(^ ^)。
今回同じナンバーを聴きくらべてしみじみと思ったんですが、みりおくんの声ってヒーロー声なんですね!響きが明朗で、滑舌が良くて、聞いていて軽やかな感じ。20年前のアニメヒーローみたいな声。
見た目の印象より声は低くて、男役らしい声なんですけど、裏のない声質なんですよね。
それに比べて、まさおくんの声は
大劇場では喉を痛めていて高音が出なかったまさおくんですが、逆に、今まで不得意分野だった低音部を磨いてきた印象があって、東宝で喉が完全になったらどんな歌を聴かせてくれるか、すごく楽しみにしていたんですよ。実際には、まだ新しい発声が完全にはものになっていないのか(?)、本来のカーンと響く高音部と、息を混ぜて深く発声すようになった色っぽい低音部で音質が変わってしまうので、逆に中音部のチェンジボイスで苦労していた印象でした。
でも、台詞の声はずいぶん低いところでもはっきり喋れるようになって、色っぽくなったなあ、と。
みりおくんが、二年後にはああいう色っぽい声を手にいれているのか、それとも、あのヒーロー声をさらに磨いていくのか……どちらに進むのか判りませんが、声って面白いなあと思いました(^ ^)。
ちなみに。私の思う「ヒーロー声」の筆頭は、きりやんと水さんです!!
どちらもあまり滑舌の良くない人たちですが、少年声だと思うんですよね。
……その二人を同じくくりにしている時点で、説得力がないという気がしますけど(^ ^;ゞ
■アルマン(龍真咲/明日海りお)
すいません。いっこだけ叫んでいいですか。
まさおくんのアルマン、かわいすぎるっっっ!!
す、す、すみません。あの、みりおくんのアルマンは、なんていうか、想像の範囲内だったんですよ。
星組さんの和アルマンのイメージもあったし、みりおくんのアルマンならこんな感じかな?という想像の範疇でした。
しかし!!まさおのアルマン、あれは何なんだ!?(驚愕)
ぶりぶりな巻き毛に縦ロール、大きなリボンにフリフリのブラウス、ピンクのチークにピンクのグロス。いや、大きなリボンやらフリフリのブラウスやらは衣装であってまさおが選んだわけじゃないけど、それ以外は本人が決めたんですよね?なんでそんな美少年になっちゃうの!?
アルマンって、マルグリットもそうなんですけど、設定的に貴族の御曹司じゃないわけですよ。ショーヴランみたいに「裏町の溝を見て育った」わけではないにしても、そんなフリフリで毎日を過ごしていた深窓の令息ではないはずなの。現にマルグリットは女優として稼いでいたんだし、恋人のマリーも、この時代には珍しい職業婦人だったわけで。
みりおくんのアルマンは、そのあたりは絶妙なバランスで、あまり違和感無かったんですよね。平民とはいえ、労働者階級ではなくブルジョワ階級ではあったんだろうな、くらいな感じで。マリーと違って仕事はしていないみたいだけど、学生なのかな?くらいのイメージで観ていました。
なのに!
どうしてまさおは、あんな美少年になってしまうんだ?(汗)どこの
いや、その。
最初にコメディ・フランセーズに登場したときは、そんなに思わなかったのですが。結婚式の後に登場したときは目を疑いましたよー。誰あんたっ!?って感じ。それこそ、ファーレイ(紫門ゆりや)とかと張り合えそうなくらい可愛い。君は遊び人の貴族だったのか!?いや、そんな筈はないのに!!
そういった意味でも、みりおくんのアルマンは正統派なんだな、と強く思いました。
……まさおくん、予測のつかないあなたのこと、私はとっても好きなんだけど、やっぱり宝塚では『正統派』って大事なことだと思うんだよね……。
美貌も、技術も、正統派でやろうと思えばやれると思うのに。
そういう意味でも、みりおくんとまさおくんが同じ組っていうのは、豪華だけど、ちょっともったいないような気がします。ただ、宝塚の男役として『正統派』をはるには、まさおくんは「愛されキャラ」すぎて……「愛する」芝居ができないとゆーか、包容力の全くない人だからなー、難しいなあ……。
■マリー(憧花ゆりの)
大劇場のときより段違いに可愛くなっていて、びっくりしました。
明らかに違うな、と思ったのは、喋り方。すごくゆっくりと喋るようになりましたよね。あと、声のトーンも若干落としてる。おっとりとした優しい雰囲気を出していて、まとう空気が全く違っていました!
化粧も少し変えたのかな。年上感を完全に払拭できたわけではないけれども、少なくとも、マルグリットよりはだいぶ下に見えるようになったし、大劇場とは全然違うのはさすがでした♪
声が個性的で、ブレイクニー邸の居間での娘役たちのナンバーでちょっと目立ってしまうのはどうかなーと思っていたのですが、東宝にきて娘役さんたちの個性がそれぞれに際立つようになったので、すずなの濃さも少し薄れた感じ。良いバランスになってきました♪
■ロベスピエール(越乃リュウ)
相変わらず胡散臭いなーーーー!!(そこがステキ^ ^)
なんだか、新公を観てから本公演を観ると、ロベスピエールのあまりのキャラの違いに吃驚するんですよね(^ ^;
いやー、素敵です。その胡散臭さ、ぜひ下級生にも伝えてあげてください。
元々そんなに声が響くタイプではありませんが、今日はいつもよりさらに掠れた感じだったのがちょっとだけ気になりました。大丈夫かなあ。結構カギになる歌を歌うひとなので、休演日をゆっくり休んで、あと一週間がんばっていただきたいです♪
■シモン(華央あみり)とジャンヌ(美鳳あや)
みっぽーの芝居がずいぶん変わっていて驚きました。怖くない!!(^ ^)。
大劇場では、ジャンヌ自身が悪人っぽい感じで、夫に対する態度とかもすごく酷い(ごめんねみっぽー。でも、そんなSな貴女が好きです)という感じだったんですが、東宝では、なんていうか、すごく疲れた女、という感じ。
ロベスピエールを崇拝する気持ちは変わらないけど、生活が苦しいのも変わらない。いろんなことに疲れちゃった……という空気があって、こうやって少しずつ、ロベスピエールの支持は減っていったんだろうな、と納得しました。
あちょうさんはやっぱり格好良い!!小さなみっぽーと大きなあちょうさんのカップルぶりがとてもツボです。怒りんぼなジャンヌを、オロオロしながら、それでも包み込む大きさは、こういうのって学年じゃないんだなー、と感心します。
マダム・ギロチンでもガツガツ踊っていて、めっちゃ男前です。最初のナンバーのラストに旗を振りながら「革命、万歳!」って言うところがとても好き。
ちなみに、最初の「ギロチンにかけちまえー!」という台詞はあちょうさんでしょうか…?
■ピポー軍曹(綾月せり)
休演からの復帰、おめでとうございます!!
私は代役公演は観られなかったのですが、ふぁーびーが元気に喋っているのを見て、とてもホッとしました。相変わらず間が良くて、巧いなーと感心♪
輝城みつるくんも、千海華蘭ちゃんも、代役お疲れさまでした!!
.
若人たちのスカーレット・ピンパーネル【2】
2010年6月18日 宝塚(月)月組 東宝劇場新人公演「スカーレット・ピンパーネル」。
昨日、主要4人については存分に叫ばせていただきました。
http://80646.diarynote.jp/201006180235186531/
……「いや、マルグリットはあのくらい貫録があっていいんだ!」(かなり意訳)というコメントを複数の方からいただきまして、かなり安堵いたしました。
私が「なんて可愛くなったんだ!!」とサロンの場面で泣きそうになったのは、間違ってなかった!ってことにしておきます。ええ。だって可愛かったんだもん!
いいんです、どんなに顔芸やってくれても。そういうところも含めて、りおんが好きなんだから。
他の方については、大劇場のときに相当に細かく書いたつもりですので、東宝では、大劇場と印象の違う方に絞って書かせていただきますね。
よろしければ、大劇場の時の新公レポートをご覧いただければ幸いです。(長いけど↓)
■デュハースト(鳳月杏)
幕あきから登場して込み入った説明をするデュハースト。
大劇場では、頼れる優しい(ちょっとツンデレ入ってるけど)おにいさん、という存在感だった彼が、なんていうのか……ものすごくクールでシャープな切れ者になってました。
他のメンバーをスカーレット・ピンパーネル団に誘う場面に「心配するな、おれたちの頭脳はパーシーだ!」という台詞があるんですが。
大劇場では、「いやいや、あなたたちの頭脳はあなた(デュハースト)でしょ?」という感じだったんですが、
東宝に来たら、デュハーストがすべて(主にパーシー)を操っているように見えて仕方がありませんでした。
そもそも、デュハーストが余計なことを言わなければ、パーシーもマルグリットも、あんなに辛い思いをしなくてすんだかもしれないのに…なんて思ったりして。もしかして、デュハーストはマルグリットに嫉妬してる?みたいな(←それは妄想)。
一つ一つの行動に、なんか裏があるように見えて、すごく面白かったです。
ちなつちゃんのロベスピエール、ちょっとだけ観てみたかった……かも(?)
■プリンス・オヴ・ウェールズ(響れおな)
大劇場も凄く良かったんですけど、ぽよよんとした可愛らしさの中に、「マダム・ギロチン」などで見せる鋭さ(「ギロチンの犠牲者は増える一方で…」というところとか)が出てきて、人物像としても王室の人間の奥深さ、底知れなさが見えてきたと思います。
すごく良かったです(^ ^)。
登場場面のボーズもきれいだったなあ♪
■シモン(有瀬そう)とジャンヌ(琴音和葉)
ジャンヌの怖さが増していて、すごかったです。もうちょっと旦那さまに優しくしてあげようよ(^ ^)。その分、バランスをとってシモンの雰囲気が若干柔らかくなっていたような?
■スカーレット・ピンパーネル団
みんなそれぞれに芝居を深めて、「栄光の日々」の迫力が出てきたなーと思いました。
若干音程のあやしい人が何人かいるので、二幕の「栄光の日々」リプライズは相当に苦戦していましたが、それ以外はだいぶ良くなったかな。
個人的に、ハル役の朝美絢さんのお化粧が女の子っぽいのが気になっていたのですが、今回ちゃんと男役になっていて、すごく綺麗でした(*^ ^*)。
東宝に来て、本公演の民衆とかでもすごく目につくようになったんですよね~。ダンサーなのかな。声も普通に良かったので、これからの活躍が楽しみです♪
■恋人たち
可愛い!!
みんな、大劇場の時よりさらに可愛くなったような気がしました。っていうか、ちょっとキャピキャピ度が上がった?(^ ^;
舞乃ゆかちゃん、そんなに声を高くしなくても、いつもどおりで十分に可愛いから!!
都月みあちゃんがどんどん垢抜けて美少女になっていくのが、本当に可愛い。
花陽みらちゃんのマリーは、随分と落ち着きが出て、「私がちゃんと監督しますわ」の場面も説得力が出てきたような気がします。あと、彼女はなんたってアドリブの受けが秀逸ですね!!(これは大劇場も同じですが)芝居の呼吸を相手に合せられる人なんでしょうね。
■ドゥ・トゥルネー伯爵(篁祐希)
大劇場よりも、可愛らしさが減って、渋くなっていたと思います。あちょうさんみたいな、素敵な男役さんになってね♪
■ピポー(輝城みつる)、メルシエ(瑞羽奏都)、クーポー(貴澄隼人)
このあたりは、大劇場との変化はあまり感じなかったんですが、ショーヴランが激変しているので、彼とのやり取りの空気が全部変わっていてびっくりしました。
こんなに違うんだ……。芝居って面白いなあ、と思った時間でした。
演出面は大劇場の時と変更はなかった……かな?
アドリブはそれぞれ違ったけど、どれも大劇場の方が沸いてたかな。関東と関西の違いかもしれないけど、なまじ大劇場で受けたので考えすぎちゃったようにも見えました。
パーシーとショーヴランの衣装のアドリブは、上級生のゆりやんが完璧に返し過ぎてしまって、パーシーがやり込められて逃げる、みたいに見えたのがちょっと(汗)。
パ「ブロンドの鬘に赤いミニスカートで、ロケットの衣装はいかがです?」
シ「ロケットはもう卒業しました」
パ「(何か言ってたけど何だっけ)」
シ「まだ出ていらっしゃいますよね、センターで」
みたいな会話で終わったので、そのあとの
シ「君はあの男のどこに惚れたんだ」
マ「予測のつかないところかしら」
という会話が落ちにならなかった(むしろショーヴランの方が予測がつかない)んですよね(^ ^;ゞ。
いや、アドリブ自体は面白かったんだけど。
あと、二幕の控室での場面で、パーシーがショーヴランに「スコッチでも?」と聴いた後。
本公演では、ショーヴランのたすきをパーシーがほどいて引っ張りっこになるのですが、新人公演では巻いたままのたすきを引っ張って振り回す、みたいになっていました(大劇場も同じ)。
パーシーの方がショーヴランよりだいぶ大きいから、いかにも振り回してる感じになるんですよね。
で、ショーヴランに「離せ!!」と言われて、パッと手を離すパーシー。ショーヴランが勢い余って壁にぶつかる、という演出のところで、よくアニメなどで流れる効果音(ぴよよ~ん、みたいなの)が流れたことに吃驚しました。
あんな音、大劇場では無かったと思うんだけどなあ……。
それにしても、本当に良い新人公演でした。
新人公演らしい粗削りさがありつつ、それぞれの役をみんながちゃんと生きていたのが印象的。みんな、すごく勉強になったと思うし、ものすごく成長したと思います(はぁと)
生田さん、本当にありがとうございました!!次は、久しぶりに宙組も担当してくれたら嬉しいんだけどなあ……
.
昨日、主要4人については存分に叫ばせていただきました。
http://80646.diarynote.jp/201006180235186531/
……「いや、マルグリットはあのくらい貫録があっていいんだ!」(かなり意訳)というコメントを複数の方からいただきまして、かなり安堵いたしました。
私が「なんて可愛くなったんだ!!」とサロンの場面で泣きそうになったのは、間違ってなかった!ってことにしておきます。ええ。だって可愛かったんだもん!
いいんです、どんなに顔芸やってくれても。そういうところも含めて、りおんが好きなんだから。
他の方については、大劇場のときに相当に細かく書いたつもりですので、東宝では、大劇場と印象の違う方に絞って書かせていただきますね。
よろしければ、大劇場の時の新公レポートをご覧いただければ幸いです。(長いけど↓)
■デュハースト(鳳月杏)
幕あきから登場して込み入った説明をするデュハースト。
大劇場では、頼れる優しい(ちょっとツンデレ入ってるけど)おにいさん、という存在感だった彼が、なんていうのか……ものすごくクールでシャープな切れ者になってました。
他のメンバーをスカーレット・ピンパーネル団に誘う場面に「心配するな、おれたちの頭脳はパーシーだ!」という台詞があるんですが。
大劇場では、「いやいや、あなたたちの頭脳はあなた(デュハースト)でしょ?」という感じだったんですが、
東宝に来たら、デュハーストがすべて(主にパーシー)を操っているように見えて仕方がありませんでした。
そもそも、デュハーストが余計なことを言わなければ、パーシーもマルグリットも、あんなに辛い思いをしなくてすんだかもしれないのに…なんて思ったりして。もしかして、デュハーストはマルグリットに嫉妬してる?みたいな(←それは妄想)。
一つ一つの行動に、なんか裏があるように見えて、すごく面白かったです。
ちなつちゃんのロベスピエール、ちょっとだけ観てみたかった……かも(?)
■プリンス・オヴ・ウェールズ(響れおな)
大劇場も凄く良かったんですけど、ぽよよんとした可愛らしさの中に、「マダム・ギロチン」などで見せる鋭さ(「ギロチンの犠牲者は増える一方で…」というところとか)が出てきて、人物像としても王室の人間の奥深さ、底知れなさが見えてきたと思います。
すごく良かったです(^ ^)。
登場場面のボーズもきれいだったなあ♪
■シモン(有瀬そう)とジャンヌ(琴音和葉)
ジャンヌの怖さが増していて、すごかったです。もうちょっと旦那さまに優しくしてあげようよ(^ ^)。その分、バランスをとってシモンの雰囲気が若干柔らかくなっていたような?
■スカーレット・ピンパーネル団
みんなそれぞれに芝居を深めて、「栄光の日々」の迫力が出てきたなーと思いました。
若干音程のあやしい人が何人かいるので、二幕の「栄光の日々」リプライズは相当に苦戦していましたが、それ以外はだいぶ良くなったかな。
個人的に、ハル役の朝美絢さんのお化粧が女の子っぽいのが気になっていたのですが、今回ちゃんと男役になっていて、すごく綺麗でした(*^ ^*)。
東宝に来て、本公演の民衆とかでもすごく目につくようになったんですよね~。ダンサーなのかな。声も普通に良かったので、これからの活躍が楽しみです♪
■恋人たち
可愛い!!
みんな、大劇場の時よりさらに可愛くなったような気がしました。っていうか、ちょっとキャピキャピ度が上がった?(^ ^;
舞乃ゆかちゃん、そんなに声を高くしなくても、いつもどおりで十分に可愛いから!!
都月みあちゃんがどんどん垢抜けて美少女になっていくのが、本当に可愛い。
花陽みらちゃんのマリーは、随分と落ち着きが出て、「私がちゃんと監督しますわ」の場面も説得力が出てきたような気がします。あと、彼女はなんたってアドリブの受けが秀逸ですね!!(これは大劇場も同じですが)芝居の呼吸を相手に合せられる人なんでしょうね。
■ドゥ・トゥルネー伯爵(篁祐希)
大劇場よりも、可愛らしさが減って、渋くなっていたと思います。あちょうさんみたいな、素敵な男役さんになってね♪
■ピポー(輝城みつる)、メルシエ(瑞羽奏都)、クーポー(貴澄隼人)
このあたりは、大劇場との変化はあまり感じなかったんですが、ショーヴランが激変しているので、彼とのやり取りの空気が全部変わっていてびっくりしました。
こんなに違うんだ……。芝居って面白いなあ、と思った時間でした。
演出面は大劇場の時と変更はなかった……かな?
アドリブはそれぞれ違ったけど、どれも大劇場の方が沸いてたかな。関東と関西の違いかもしれないけど、なまじ大劇場で受けたので考えすぎちゃったようにも見えました。
パーシーとショーヴランの衣装のアドリブは、上級生のゆりやんが完璧に返し過ぎてしまって、パーシーがやり込められて逃げる、みたいに見えたのがちょっと(汗)。
パ「ブロンドの鬘に赤いミニスカートで、ロケットの衣装はいかがです?」
シ「ロケットはもう卒業しました」
パ「(何か言ってたけど何だっけ)」
シ「まだ出ていらっしゃいますよね、センターで」
みたいな会話で終わったので、そのあとの
シ「君はあの男のどこに惚れたんだ」
マ「予測のつかないところかしら」
という会話が落ちにならなかった(むしろショーヴランの方が予測がつかない)んですよね(^ ^;ゞ。
いや、アドリブ自体は面白かったんだけど。
あと、二幕の控室での場面で、パーシーがショーヴランに「スコッチでも?」と聴いた後。
本公演では、ショーヴランのたすきをパーシーがほどいて引っ張りっこになるのですが、新人公演では巻いたままのたすきを引っ張って振り回す、みたいになっていました(大劇場も同じ)。
パーシーの方がショーヴランよりだいぶ大きいから、いかにも振り回してる感じになるんですよね。
で、ショーヴランに「離せ!!」と言われて、パッと手を離すパーシー。ショーヴランが勢い余って壁にぶつかる、という演出のところで、よくアニメなどで流れる効果音(ぴよよ~ん、みたいなの)が流れたことに吃驚しました。
あんな音、大劇場では無かったと思うんだけどなあ……。
それにしても、本当に良い新人公演でした。
新人公演らしい粗削りさがありつつ、それぞれの役をみんながちゃんと生きていたのが印象的。みんな、すごく勉強になったと思うし、ものすごく成長したと思います(はぁと)
生田さん、本当にありがとうございました!!次は、久しぶりに宙組も担当してくれたら嬉しいんだけどなあ……
.
若人たちのスカーレット・ピンパーネル
2010年6月17日 宝塚(月) コメント (6)東京宝塚劇場にて、「スカーレットピンパーネル」新人公演を観劇してまいりました。
まずは。
ゆりやん(紫門ゆりや)の努力に乾杯!
5月5日子供の日の大劇場新人公演から、43日。
たった一か月半で、その間に大劇場公演と東宝劇場公演をやりながら、あのボロボロだった歌を、よくここまで立て直した!!!\(^ ^)/
……いや本当に。「マダム・ギロチン」で感動のあまり涙がでましたよ私。
よく頑張った!本当に本当に、よく頑張った!!
もちろん、まだまだ課題はあります。上を見ればきりがない。
まだまだ苦しいことは苦しいらしく、音量の調節がまったくきかないところとか。
歌いだすと表情が固まってしまうところとか。
本当に、上を目指せばキリがないのが芸事というもの。
でも。
歌さえなんとかなれば、芝居はすごくいいのに!!と歯がゆかったショーヴランが、歌をなんとかしてきてくれたんですから!!
嬉しいです。そりゃー、幸せですとも!
これでやっと、ゆりやんショーヴランの芝居が、正当に評価されるんだ、と思いました。
ゆりやんのショーヴラン、本当に大好きなんですよね。
大劇場の時も書いたと思うんですが、芝居は滅茶苦茶好きで。
まさお(龍真咲)のショーヴランと、似ているようで全然ちがう、その似ている部分も違う部分もひっくるめて、大好き。
東京にきて、まさおくんとみりおくん、両方のショーヴランを観て、ゆりやんのショーヴランは、やっぱりみりおくんよりまさおくんに解釈が近いんだな、と思いました。
一途で、可愛くて、諦めが悪くて、時流を見抜く目がなかった哀れな男。
まさおくんは、素の彼女の、ちょっと高望みなところというか、形から入るところが良くもあり、悪くもあり…という感じなのですが、ゆりやんのショーヴランは、とにかく素直なんですよね。
素直で可愛くて真っ直ぐで、愚直で一途な美少年。
……ああ、なんて可愛いんでしょうか(萌)。
そりゃー、ロベスピエール(宇月颯)だって 手をつけ 目をつけずにはいられんだろう、と納得しました(^ ^)。
そして。そんな ショタコン 大人なロベスピエールさま。
……化粧が変わっててびっくりしました。あんなにシリアスだったのに、そんなモーヴな口紅つけてるなんて!!何時からロベスピエールはお耽美キャラになったんですか!?(滝汗)。
#友人に、「あれはきっとナホちゃん(越乃)からもらったんだよ」と言われましたがなにか?
いや、良いんです。
としちゃんが何をしても大好きだと言える!という確信が出来ました(^ ^)。
本当にいい声(*^ ^*)だし、芝居も本当に的確ですごく良かった!!
大劇場では、いかんせん、ゆりやんがあまりにも可哀相なことになっていたので……としちゃんがショーヴランで良かったのに…とか思ってしまいました(T T)が、ゆりやんが頑張ってくれたおかげで、そういう邪念が湧かなくなったことがとても嬉しいです。
っていうか、冷静に考えてみると、としちゃんのショーヴランに対してロベスピエールやってくれそうな人がいないような気が(涙)。
マルグリット(彩星りおん)は、あれでも大劇場に比べれば雲泥の差くらい可愛くなったんです!(←誰に向かって!?)
でも、、、シュザンヌ(咲希あかね)以下の娘役陣があまりに若くて可愛いので、それでもちょっとだけ、貫録ありすぎたかな(涙)。
マルグリットという役は、それもありだと思うんですけどね。……なかなか難しいです。
でも、歌は絶品。
「忘れましょう」のラストのロングトーンは、ちょっとぶれかけたので短めで切ってしまいましたが、他のところはすごく良かった!透明感と芯のある美声なので、歌は本当にマルグリットにぴったりですね。
りおんのマルグリットが聴けて、本当に幸せ(^ ^)。
それにしても。
パーシーのたまきち(珠城りょう)と並んでいる姿を観るたびに思うこと。
りおんとたまきちって、実は 女役としては同期 なんですよねー。
りおんが娘役に転向したのが、たまきち達(94期)の初舞台公演「ME&MY GIRL」の終了後でしたから。
娘役としてのキャリアは、まだ始まったばかり。まりもちゃんのマルグリットが、「内面は少女」なのに対して、りおんはやっぱり、未だに「内面は男役」なのかもしれません。
だけど。
若いけど、背が高くて包容力のあるたまきちの隣に立つりおんは、奔放で好き勝手なところに飛んでいく羽の生えた人、みたいに見えました。
宝塚の娘役ではない、わがままで勝気な女。もしかしたら、あれが「女優らしさ」なのかもしれません。
「薔薇の騎士」を上演する日がくるならば、ゾフィーより絶対侯爵夫人で観たい!と思うし、
「情熱のバルセロナ」を上演するならば、リンダを演じてほしい。
立ち役系の女役ができる人になれるんじゃないか、と思いました。
……いろんなことを、何でもやりすぎてしまう癖さえ抑えられれば、ね(^ ^)。
そして、たまきち。
かーわーいーいー!!
大劇場より随分落ち着いて、ああ、人ってこんなに変わるモノなんだな、と思いました。
更に輝きを増して、太陽のように輝いていましたね。響きの明るい、ちょっと高めの甘い声。抜群のスタイルと舞台度胸。化粧や髪型はまだまだだし、歩きかた一つとっても課題だらけだけど、役の心をつかむ、芝居の相手の呼吸に合わせる、という、お芝居で一番大事なことはちゃんと出来ているひと。
まだ研3。
将来が楽しみな逸材、という言葉は、決して大げさでは無いと思う。
いつか、このスカーレットピンパーネルを本公演で演じる日がくることを、楽しみにしています♪
.
まずは。
ゆりやん(紫門ゆりや)の努力に乾杯!
5月5日子供の日の大劇場新人公演から、43日。
たった一か月半で、その間に大劇場公演と東宝劇場公演をやりながら、あのボロボロだった歌を、よくここまで立て直した!!!\(^ ^)/
……いや本当に。「マダム・ギロチン」で感動のあまり涙がでましたよ私。
よく頑張った!本当に本当に、よく頑張った!!
もちろん、まだまだ課題はあります。上を見ればきりがない。
まだまだ苦しいことは苦しいらしく、音量の調節がまったくきかないところとか。
歌いだすと表情が固まってしまうところとか。
本当に、上を目指せばキリがないのが芸事というもの。
でも。
歌さえなんとかなれば、芝居はすごくいいのに!!と歯がゆかったショーヴランが、歌をなんとかしてきてくれたんですから!!
嬉しいです。そりゃー、幸せですとも!
これでやっと、ゆりやんショーヴランの芝居が、正当に評価されるんだ、と思いました。
ゆりやんのショーヴラン、本当に大好きなんですよね。
大劇場の時も書いたと思うんですが、芝居は滅茶苦茶好きで。
まさお(龍真咲)のショーヴランと、似ているようで全然ちがう、その似ている部分も違う部分もひっくるめて、大好き。
東京にきて、まさおくんとみりおくん、両方のショーヴランを観て、ゆりやんのショーヴランは、やっぱりみりおくんよりまさおくんに解釈が近いんだな、と思いました。
一途で、可愛くて、諦めが悪くて、時流を見抜く目がなかった哀れな男。
まさおくんは、素の彼女の、ちょっと高望みなところというか、形から入るところが良くもあり、悪くもあり…という感じなのですが、ゆりやんのショーヴランは、とにかく素直なんですよね。
素直で可愛くて真っ直ぐで、愚直で一途な美少年。
……ああ、なんて可愛いんでしょうか(萌)。
そりゃー、ロベスピエール(宇月颯)だって
そして。そんな
……化粧が変わっててびっくりしました。あんなにシリアスだったのに、そんなモーヴな口紅つけてるなんて!!何時からロベスピエールはお耽美キャラになったんですか!?(滝汗)。
#友人に、「あれはきっとナホちゃん(越乃)からもらったんだよ」と言われましたがなにか?
いや、良いんです。
としちゃんが何をしても大好きだと言える!という確信が出来ました(^ ^)。
本当にいい声(*^ ^*)だし、芝居も本当に的確ですごく良かった!!
大劇場では、いかんせん、ゆりやんがあまりにも可哀相なことになっていたので……としちゃんがショーヴランで良かったのに…とか思ってしまいました(T T)が、ゆりやんが頑張ってくれたおかげで、そういう邪念が湧かなくなったことがとても嬉しいです。
っていうか、冷静に考えてみると、としちゃんのショーヴランに対してロベスピエールやってくれそうな人がいないような気が(涙)。
マルグリット(彩星りおん)は、あれでも大劇場に比べれば雲泥の差くらい可愛くなったんです!(←誰に向かって!?)
でも、、、シュザンヌ(咲希あかね)以下の娘役陣があまりに若くて可愛いので、それでもちょっとだけ、貫録ありすぎたかな(涙)。
マルグリットという役は、それもありだと思うんですけどね。……なかなか難しいです。
でも、歌は絶品。
「忘れましょう」のラストのロングトーンは、ちょっとぶれかけたので短めで切ってしまいましたが、他のところはすごく良かった!透明感と芯のある美声なので、歌は本当にマルグリットにぴったりですね。
りおんのマルグリットが聴けて、本当に幸せ(^ ^)。
それにしても。
パーシーのたまきち(珠城りょう)と並んでいる姿を観るたびに思うこと。
りおんとたまきちって、実は 女役としては同期 なんですよねー。
りおんが娘役に転向したのが、たまきち達(94期)の初舞台公演「ME&MY GIRL」の終了後でしたから。
娘役としてのキャリアは、まだ始まったばかり。まりもちゃんのマルグリットが、「内面は少女」なのに対して、りおんはやっぱり、未だに「内面は男役」なのかもしれません。
だけど。
若いけど、背が高くて包容力のあるたまきちの隣に立つりおんは、奔放で好き勝手なところに飛んでいく羽の生えた人、みたいに見えました。
宝塚の娘役ではない、わがままで勝気な女。もしかしたら、あれが「女優らしさ」なのかもしれません。
「薔薇の騎士」を上演する日がくるならば、ゾフィーより絶対侯爵夫人で観たい!と思うし、
「情熱のバルセロナ」を上演するならば、リンダを演じてほしい。
立ち役系の女役ができる人になれるんじゃないか、と思いました。
……いろんなことを、何でもやりすぎてしまう癖さえ抑えられれば、ね(^ ^)。
そして、たまきち。
かーわーいーいー!!
大劇場より随分落ち着いて、ああ、人ってこんなに変わるモノなんだな、と思いました。
更に輝きを増して、太陽のように輝いていましたね。響きの明るい、ちょっと高めの甘い声。抜群のスタイルと舞台度胸。化粧や髪型はまだまだだし、歩きかた一つとっても課題だらけだけど、役の心をつかむ、芝居の相手の呼吸に合わせる、という、お芝居で一番大事なことはちゃんと出来ているひと。
まだ研3。
将来が楽しみな逸材、という言葉は、決して大げさでは無いと思う。
いつか、このスカーレットピンパーネルを本公演で演じる日がくることを、楽しみにしています♪
.
若人たちの紅はこべ【6】
2010年5月21日 宝塚(月) コメント (2)宙組大劇場公演初日、おめでとうございます♪
まずは、明日のCSニュースが楽しみです(^ ^)。
そして、今日のびっくりニュース。
雪組新人公演主演コンビは、連続主演となる彩風咲奈さんと、なんと(@ @)配属されたばかりの研1から、夢華あみさん!
……私が宝塚を熱心に観るようになってから、研1でヒロインって初めてのような気がするんですが……すげーーーー。どれだけ逸材なんだいったい。
ちょうど昨日書いた「死の都・パリ」のところで、一瞬のソロフレーズを歌っていた夢華さん。確かに、力強くて艶のある、良い声だった……たしかに、歌はみなこちゃんより巧いかもしれないな(T T)いやでも、低音部ならみなこちゃんも悪くないし、そもそも、正塚作品なのでヒロインに歌があるかどうかわからない(T T)
ヒロインというのは芝居の要なので、頑張ってほしいな、と思うばかりです。
がおりちゃんがキムちゃんの役。まあ、順当ですかね。ファンなので、正塚作品で主演してほしかったのはやまやまですが(; ;)、咲奈ちゃんには良い経験になるでしょう。
っていうか、最後の新公となったあずりんが何をやるのか、早く知りたい。お願いだから役を書いてあげてください>正塚さん。
それでは。
宙組が始まる前に、と思っていた月組新人公演。あと少しですので、もう少しだけお付き合いくださいませ。
第8場 コメディ・フランセーズ
■イザベル(白雪さち花/沢希理寿)
若手の歌姫としてすっかり定着しているさち花ちゃん。さすがの貫録で、蓮っ葉な声、蓮っ葉な歌、っていうものがあるんだなーと感心しました。スターを喪い、安酒場のステージか何かのように荒れてしまった劇場。そこに帰ってきた、美しく華やかなヒロイン、という対比の見事さを、初めて感じました。
星組新公ではねねちゃんがやったんですよね。どうだったんでしょうね。っていうか、まりもちゃんのイザベル、ちょっとだけ観てみたかった(^ ^)。まさか新公出ないとはー(涙)。
今更ながら、冒頭の、マルグリットが歌うコメディ・フランセーズがカットされているので、「物語のように」を、りおんの声で聴けなかったのが残念です。
■座長(天翔りいら/鼓英夏)
本役も新公もどちらも美形なのに、せっかくの美形を白鬘で隠しているのが勿体無い(^ ^)。
さりげなく小芝居を挟むのは、本役の教育の賜物なのか、天翔くんもそういうキャラなのか……どちらにしても将来が楽しみです。
■ドゥ・トゥルネー伯爵(篁祐希/一色瑠加)
マリーのアトリエでアルマンに縋りつく場面がカットされているので、伯爵としての出番は冒頭のプロローグからここまで飛ぶんですよね。
この場面では単に連れてこられているだけなのであまりコメントすることもないのですが、ミクロンの桟橋でルイ・シャルルを庇う姿の優しさには、篁くんらしいおおらかさがあって、とてもよかったです♪
第9場 楽屋
ここでツボだったのは、スカーレット・ピンパーネルの正体に気がついた瞬間のゆりやんショーヴラン。……「なぜ今まで気がつかなかったんだ!?」って、愕然として言うのがすごくツボでした。なんか、星組の礼音くんも、本公演で観たまさおも、この場面では『ものすごい衝撃』を受けて慟哭(?)するので、観ていて真顔で「……いや、ホントなんで判んなかったの?」って思ってしまったのですが。
ゆりやんは、あまりにも悄然としているので、なんか「気がつかなかったものは仕方ないよ」と言ってあげたくなったんです。(←単なるファンかもしれません)
パーシーの正体は知っていても、グラパンの正体には全く気がつかないマルグリットがめちゃめちゃ可愛い(はぁと)。ええ。本気でグラパンに突っかかっていくところとか、可愛いなあもう。
本当に革命の闘士だったんだなあ、マルグリットは。…今は、こんなにカンペキに「オンナ」なのに(涙)。
そして、パーシーのソロ「目の前の君」。
……休憩なしで二時間、ぶっ通しで歌い上げ系の歌ばかり歌ってきたパーシーとショーヴラン。
最初から掠れていたショーヴランと違い、前半はつややかに美声を響かせていたパーシーの喉も、このあたりでかなり限界が来ていたような気がします。
なんとかしようと探りながら歌って、なんとか最後までつないだな、という感じ。こういう時のコントロールを覚えれば、歌に関しては怖いものは無いんだろうなあ。末怖ろしい。
あとは、調子が悪くなるとテンポも走りがちになるのと、低音部の音程が若干不安定になるところくらいかな。ゆったりした曲だから苦しいのはわかるんですが、落ち着いてね。ワイルドホーンは、旋律をきちんと歌えればそれで感情が出るし、伴奏も盛り上げてくれるから、小細工しなくても大丈夫☆
それにしても、本当に珠城くんのパーシーは可愛い。
明るくてまっすで優しくて、魅力的。
包容力は学年を重ねるうちに出てくるだろうし、今はとにかく、この難しい役をまっとうして、しかも魅力的に見せられるんだから十分だ、と思います。
……でも、次の新公では、また二番手あたりを経験して抽斗を増やしてもいいかもね(^ ^)。
第10場 栄光の日々
この歌、もともと好きなんですが……、
掠れて辛そうなゆりやんショーヴランの、
「♪あの夏 俺たちは連帯していた」
という絞り出すような声に、ちょっとほろっときました。
「♪握り合った手の熱さ 忘れない/栄光の日々はどこへ行った?/幻を見ていたのか」
と呟きながら、それでも
「♪俺は革命の夢を信じている」
と言い切るしかないショーヴランの痛々しさが、身を切られるように切なく響きました。
そして。
間奏に続けて歌いだすパーシーの
「♪人は誰もが 自由を求めて立ち上がる権利を持つ」
という明るくて真っ直ぐな声に、光と影、上から見下ろす者と下から見上げる者、決して混ざり合うことのない両者の遠さを、あらためて思いました。
マルグリットとパーシーがお互いの真実に気づくのにこんなに時間がかかったのも、やっぱりその「生まれの違い」「視点の違い」というのがあったと思うんですよね。
二人はこれからも、なにかとすれ違っては真実を思い出し、すれ違っては反省して暮らしていくんだろうな、と思うのです。
だからこそ、
「♪栄光の日々をもう一度/自分の手でつかむのだ」
という言葉が力強く響く。
与えられた「自由・平等・博愛」という旗印ではなく、自分が真実に求めるものは何なのか。
そうでなくては
「♪本当の自由 手に入れる/今度こそ」
ということには、ならないのですから。
ちょうど同じ時期に、東宝で上演されている花組公演「虞美人」。
そちらの主人公・項羽と、「スカーレット・ピンパーネル」のパーシーの共通点、みたいなものは、先日ちょっと書かせていただきました。
その中で書こうと思っていたのに、うまく入れられなかったのが「民衆」の姿だったのですが。
今回、木村さんの「虞美人」の民衆の姿は、「暁のローマ」でアントニウスの演説に翻弄される民衆と同じものに見えました。
なにものかに煽られて、簡単に向きを変えてしまう、たおやかなコスモスの花のような存在。
そして、「マダム・ギロチン」⇒「死の都・パリ」と流れる「スカーレット・ピンパーネル」の民衆たちもまた、同じような存在に見えます。
「上層部」が誰であっても同じ。ただ、自分たちの生活の不満を叩きつける対象であるというだけ。
でも。
彼らは、最後の「栄光の日々」で『自分の脚で立ち上がる』ことに気がつくんですよね。
「虞美人」の民衆たちが、最後まで床に座り込んだまま、立って戦う(政める)人々を見上げて、批判するだけで終わるのとは違って。
「栄光の日々を 新たに作り出さねばならない」
……この訳詞のベタさ加減はどうなの?と聴くたびに思うんですけどね!(^ ^)
でも、「自分たちの手で作り出そう」「自分たちががんばらなければ、理想に近付くことはできない」ということに民衆たちが気づくこと、それこそが近世の終わり、近代の始まりなのではないか、と……
私は、昔から木村さんの描く「民衆」の単純さ、というか、刺激(例・アントニウスの演説)に対する一人一人の反応が、あまりにも画一的すぎて気持ち悪くなるのですが(←故に「民衆」や「民意」の出てこない「オグリ!」や「君を愛してる」は許せる)。
「スカーレット・ピンパーネル」の「民衆」は、一人ひとり、違うタイミングで少しずつ考えを変えていくのが「栄光の日々」という一曲の中で表現されていて、そういうところが流石はアンサンブルのワイルドホーン、と、思います(真顔)。
最後は新人公演の感想、という議題からは大きく外れてしまいましたが、
ラストの「デイ・ドリーム号」甲板でのパーシーとマルグリットのデュエットが本当に素晴らしいから、もう、他のことは何がどうでも構いません!!!
……という気分になりました。
いやー、いい新人公演タだったんですよ(^ ^)
新公出演者も、スタッフのみなさまも、稽古を見てあげた上級生たちも、お疲れさまでした!
東宝で、お待ちしています♪
.
まずは、明日のCSニュースが楽しみです(^ ^)。
そして、今日のびっくりニュース。
雪組新人公演主演コンビは、連続主演となる彩風咲奈さんと、なんと(@ @)配属されたばかりの研1から、夢華あみさん!
……私が宝塚を熱心に観るようになってから、研1でヒロインって初めてのような気がするんですが……すげーーーー。どれだけ逸材なんだいったい。
ちょうど昨日書いた「死の都・パリ」のところで、一瞬のソロフレーズを歌っていた夢華さん。確かに、力強くて艶のある、良い声だった……たしかに、歌はみなこちゃんより巧いかもしれないな(T T)いやでも、低音部ならみなこちゃんも悪くないし、そもそも、正塚作品なのでヒロインに歌があるかどうかわからない(T T)
ヒロインというのは芝居の要なので、頑張ってほしいな、と思うばかりです。
がおりちゃんがキムちゃんの役。まあ、順当ですかね。ファンなので、正塚作品で主演してほしかったのはやまやまですが(; ;)、咲奈ちゃんには良い経験になるでしょう。
っていうか、最後の新公となったあずりんが何をやるのか、早く知りたい。お願いだから役を書いてあげてください>正塚さん。
それでは。
宙組が始まる前に、と思っていた月組新人公演。あと少しですので、もう少しだけお付き合いくださいませ。
第8場 コメディ・フランセーズ
■イザベル(白雪さち花/沢希理寿)
若手の歌姫としてすっかり定着しているさち花ちゃん。さすがの貫録で、蓮っ葉な声、蓮っ葉な歌、っていうものがあるんだなーと感心しました。スターを喪い、安酒場のステージか何かのように荒れてしまった劇場。そこに帰ってきた、美しく華やかなヒロイン、という対比の見事さを、初めて感じました。
星組新公ではねねちゃんがやったんですよね。どうだったんでしょうね。っていうか、まりもちゃんのイザベル、ちょっとだけ観てみたかった(^ ^)。まさか新公出ないとはー(涙)。
今更ながら、冒頭の、マルグリットが歌うコメディ・フランセーズがカットされているので、「物語のように」を、りおんの声で聴けなかったのが残念です。
■座長(天翔りいら/鼓英夏)
本役も新公もどちらも美形なのに、せっかくの美形を白鬘で隠しているのが勿体無い(^ ^)。
さりげなく小芝居を挟むのは、本役の教育の賜物なのか、天翔くんもそういうキャラなのか……どちらにしても将来が楽しみです。
■ドゥ・トゥルネー伯爵(篁祐希/一色瑠加)
マリーのアトリエでアルマンに縋りつく場面がカットされているので、伯爵としての出番は冒頭のプロローグからここまで飛ぶんですよね。
この場面では単に連れてこられているだけなのであまりコメントすることもないのですが、ミクロンの桟橋でルイ・シャルルを庇う姿の優しさには、篁くんらしいおおらかさがあって、とてもよかったです♪
第9場 楽屋
ここでツボだったのは、スカーレット・ピンパーネルの正体に気がついた瞬間のゆりやんショーヴラン。……「なぜ今まで気がつかなかったんだ!?」って、愕然として言うのがすごくツボでした。なんか、星組の礼音くんも、本公演で観たまさおも、この場面では『ものすごい衝撃』を受けて慟哭(?)するので、観ていて真顔で「……いや、ホントなんで判んなかったの?」って思ってしまったのですが。
ゆりやんは、あまりにも悄然としているので、なんか「気がつかなかったものは仕方ないよ」と言ってあげたくなったんです。(←単なるファンかもしれません)
パーシーの正体は知っていても、グラパンの正体には全く気がつかないマルグリットがめちゃめちゃ可愛い(はぁと)。ええ。本気でグラパンに突っかかっていくところとか、可愛いなあもう。
本当に革命の闘士だったんだなあ、マルグリットは。…今は、こんなにカンペキに「オンナ」なのに(涙)。
そして、パーシーのソロ「目の前の君」。
……休憩なしで二時間、ぶっ通しで歌い上げ系の歌ばかり歌ってきたパーシーとショーヴラン。
最初から掠れていたショーヴランと違い、前半はつややかに美声を響かせていたパーシーの喉も、このあたりでかなり限界が来ていたような気がします。
なんとかしようと探りながら歌って、なんとか最後までつないだな、という感じ。こういう時のコントロールを覚えれば、歌に関しては怖いものは無いんだろうなあ。末怖ろしい。
あとは、調子が悪くなるとテンポも走りがちになるのと、低音部の音程が若干不安定になるところくらいかな。ゆったりした曲だから苦しいのはわかるんですが、落ち着いてね。ワイルドホーンは、旋律をきちんと歌えればそれで感情が出るし、伴奏も盛り上げてくれるから、小細工しなくても大丈夫☆
それにしても、本当に珠城くんのパーシーは可愛い。
明るくてまっすで優しくて、魅力的。
包容力は学年を重ねるうちに出てくるだろうし、今はとにかく、この難しい役をまっとうして、しかも魅力的に見せられるんだから十分だ、と思います。
……でも、次の新公では、また二番手あたりを経験して抽斗を増やしてもいいかもね(^ ^)。
第10場 栄光の日々
この歌、もともと好きなんですが……、
掠れて辛そうなゆりやんショーヴランの、
「♪あの夏 俺たちは連帯していた」
という絞り出すような声に、ちょっとほろっときました。
「♪握り合った手の熱さ 忘れない/栄光の日々はどこへ行った?/幻を見ていたのか」
と呟きながら、それでも
「♪俺は革命の夢を信じている」
と言い切るしかないショーヴランの痛々しさが、身を切られるように切なく響きました。
そして。
間奏に続けて歌いだすパーシーの
「♪人は誰もが 自由を求めて立ち上がる権利を持つ」
という明るくて真っ直ぐな声に、光と影、上から見下ろす者と下から見上げる者、決して混ざり合うことのない両者の遠さを、あらためて思いました。
マルグリットとパーシーがお互いの真実に気づくのにこんなに時間がかかったのも、やっぱりその「生まれの違い」「視点の違い」というのがあったと思うんですよね。
二人はこれからも、なにかとすれ違っては真実を思い出し、すれ違っては反省して暮らしていくんだろうな、と思うのです。
だからこそ、
「♪栄光の日々をもう一度/自分の手でつかむのだ」
という言葉が力強く響く。
与えられた「自由・平等・博愛」という旗印ではなく、自分が真実に求めるものは何なのか。
そうでなくては
「♪本当の自由 手に入れる/今度こそ」
ということには、ならないのですから。
ちょうど同じ時期に、東宝で上演されている花組公演「虞美人」。
そちらの主人公・項羽と、「スカーレット・ピンパーネル」のパーシーの共通点、みたいなものは、先日ちょっと書かせていただきました。
その中で書こうと思っていたのに、うまく入れられなかったのが「民衆」の姿だったのですが。
今回、木村さんの「虞美人」の民衆の姿は、「暁のローマ」でアントニウスの演説に翻弄される民衆と同じものに見えました。
なにものかに煽られて、簡単に向きを変えてしまう、たおやかなコスモスの花のような存在。
そして、「マダム・ギロチン」⇒「死の都・パリ」と流れる「スカーレット・ピンパーネル」の民衆たちもまた、同じような存在に見えます。
「上層部」が誰であっても同じ。ただ、自分たちの生活の不満を叩きつける対象であるというだけ。
でも。
彼らは、最後の「栄光の日々」で『自分の脚で立ち上がる』ことに気がつくんですよね。
「虞美人」の民衆たちが、最後まで床に座り込んだまま、立って戦う(政める)人々を見上げて、批判するだけで終わるのとは違って。
「栄光の日々を 新たに作り出さねばならない」
……この訳詞のベタさ加減はどうなの?と聴くたびに思うんですけどね!(^ ^)
でも、「自分たちの手で作り出そう」「自分たちががんばらなければ、理想に近付くことはできない」ということに民衆たちが気づくこと、それこそが近世の終わり、近代の始まりなのではないか、と……
私は、昔から木村さんの描く「民衆」の単純さ、というか、刺激(例・アントニウスの演説)に対する一人一人の反応が、あまりにも画一的すぎて気持ち悪くなるのですが(←故に「民衆」や「民意」の出てこない「オグリ!」や「君を愛してる」は許せる)。
「スカーレット・ピンパーネル」の「民衆」は、一人ひとり、違うタイミングで少しずつ考えを変えていくのが「栄光の日々」という一曲の中で表現されていて、そういうところが流石はアンサンブルのワイルドホーン、と、思います(真顔)。
最後は新人公演の感想、という議題からは大きく外れてしまいましたが、
ラストの「デイ・ドリーム号」甲板でのパーシーとマルグリットのデュエットが本当に素晴らしいから、もう、他のことは何がどうでも構いません!!!
……という気分になりました。
いやー、いい新人公演タだったんですよ(^ ^)
新公出演者も、スタッフのみなさまも、稽古を見てあげた上級生たちも、お疲れさまでした!
東宝で、お待ちしています♪
.
若人たちの紅はこべ【5】
2010年5月20日 宝塚(月)月組大劇場新人公演「スカーレットピンパーネル」。
第二幕第4場 パリ
スカーレットピンパーネル団の決意を表すナンバーに続くのは、革命(というか、その後に吹き荒れた粛清の嵐)に疑問を抱き始めた民衆たちのナンバー。
「マダム・ギロチン」のヴァリエーションが、舞台を暗く染め上げる。
人数は(初舞台生がいるので)本公演とそれほど変わらないとはいえ、学年の若い人たちしかいないのに、よくまとまっていて迫力のあるコーラスでした。月組のコーラスは私が知っている限り(=ここ10年ばかりずっと)弱いんですが、これからは段々に変わってくるのかもしれないな、と思いました。
「血に飢えてる」のフーガがすごくカッコいい(*^ ^*)
がんばってワンフレーズごとのソリストをチェックしたので、書かせていただきますね。
メモでごめんなさい。()内は本役です。
女1 真愛涼歌(紗那ゆずは) 幼げな声が悲惨さを強調したような気がします。
男1 響れおな(研ルイス) 一番音が低くて難しいフレーズをよく頑張ったなーと思いました♪
男2 篁祐希(輝月ゆうま) 荒くれた歌い方もできるんだなーと感心。
女2 楓ゆき(白雪さち花) ドスの効いた声が素敵!誰だかわからなくて、プログラムをチェックするまで可愛いサリーちゃんだとは思いもしませんでした(汗)。
男3 和希そら(千海華蘭) 学年の割に低い声が良く出てるなー。
女3 夢華あみ(妃鳳こころ) 力強い胸声でした♪
で。
ロベスピエール様(宇月颯)の
「お前はロンドンで何をしていた?」
に痺れました(*^ ^*)。いやぁん、本当に何をしても格好良い!!(はぁと)
「アルマンを拷問して白状させろ。恋人の弟だからといって容赦するな!」
という冷酷な命令を、なんの衒いもなく言い切る指導者っぷりが本当に素敵です。
で。
そう言われて、あからさまに顔をこわばらせるショーヴラン(紫門ゆりや)の弱さが、凄く好きです。
そして、そんなショーヴランの様子にちゃんと気が付いていて、ちょっと心配そうにしつつ(←そう見えたんですけど、妄想でしょうか……)、「私は忙しいんだ!」とでも言いたげに冷たく背を向けるロベスピエール様が、死ぬほど格好良い。
……と、思いました。
まさおくんのショーヴランも、鞭打ちはあまりやりたくなさそうだったけど。
……そう命令されたゆりやんの、傷つきようがとても切なくて。
なのに、空気を読まずに
「アルマンの奴、鞭打ちにしますか?」
と逸るメルシエ(瑞羽奏都)を
「お前は手を出すな!」
の一言で抑えるところは、さすがの迫力だな、と思いました。喉を痛めていたまさおくんと違い、ゆりやんは歌の音域が狭いだけで、台詞での抑揚はちゃんとつけられるから、こういうところは迫力あってよかったと思います♪
第5場 タンブル塔の裏口
ジャンヌ(琴音和葉)とシモン(篁祐希)。芸達者なお二人ですが、この場面の細かい間の取り方は、さすが本役は自然だな、と思いました。
「住所はご存知で?」
というときのさりげなく卑屈な目線とか、、、良い勉強になったのではないでしょうか(^ ^)。
そういえば。あまり意識してませんでしたが、前場の篁くんはいつ引っ込んだのでしょうか。ロベスピエール様と入れ替わりではけたのかな?
オジー以下のスカーレットピンパンーネル団は、なんだか楽しそうでした(^ ^)。いいのかな、あれは。皆可愛かったから良いんですけど、デュハーストたちがいないと、こんなに皆幼い感じになるのか(^ ^)。
本物の公安委員お二人(星那由貴・翔我つばき)は、出てくるタイミングから何から、かなり難しい役なのですが良く頑張ってたと思います。星那くんは姿勢が良くなって、以前よりは偉そうな感じに見えるようになったかな。翔我くん、お化粧も髪型も格好良くなってましたーー♪
兵士たち(麗奈ゆう・優ひかる)は、美形コンビで目の保養でした(^ ^)。
第6場 マリーのアトリエ
ルイ・シャルル(晴音アキ)は、かわいらしすぎて悪戯っ子には見えなかったかも。でも可愛い(*^ ^*)。
「パーシーを信じられない」と嘆くマルグリットに食ってかかるところの迫力とか、やっぱり娘役さんのせいか、声が細くてちょっと神経質な感じで、若干迫力が足りないかも、と思いました。
普通の役だったら、娘役さんとしては可愛くて魅力的なんだろうになあ。
マリー(花陽みら)は、しっかりしている筈なのに肝心なところが抜けていて、でも、憎めない明るいかわいこちゃん、という、少女漫画によくいる感じの、無鉄砲な「少女」。
対するマルグリット(彩星りおん)は、この時代には珍しい、仕事を持った「職業婦人」、独立心のある大人の「女」。
革命の闘士であったころのマルグリットは、今のマリーくらい無鉄砲だったのかもしれない。
でも、今はもう、一人の男を愛する心弱き「オンナ」になってしまった……
アルマンという優しい青年を間において繋がっているようで、まったく接点のない二人、という感じがしました。
本公演では、逆にマリー(憧ゆりの)が「職業婦人」で、マルグリット(蒼乃夕妃)が「夢見る無鉄砲な少女」なんですよね(^ ^)。全く逆のキャラ設定なのに、一言一句変えずに芝居が成立するところが面白かったです。
生田さんの新公って、細かいところまでホントに面白いです♪
第7場 ショーヴランの詰め所~マリーのアトリエ前
皇太子が奪われた、というニュースに、
「私の切り札が!!」
とショックを受けるロベスピエール様がとても素敵です(←どんだけファンなんだ)
「とっととアルマンを拷問しろ!」
と、だんだん手段と目的を取り違えていくロベスピエール。こうやって7月27日(テルミドール9日=ロベスピエール逮捕)に向かっていくんだな、彼は……と思うと、なんだか切なくなるんですよね(T T)。彼は、彼なりの理想に燃えて、革命に飛び込んだはずなのに。
でも、人を、それも昔からよく知っている青年を「拷問しろ」と、尊敬する人からそう命ぜられて傷つくショーヴランを思いやる余裕も喪った彼を見ていると、、、
やっぱり、組織が崩壊する時は、その前に人間が崩壊しているんだろうな、と思いましたね。
傷ついた目をしたまま、アルマンに向かって鞭を振り上げるショーヴラン。
彼の、主人を見失った野良犬のような瞳が印象に残りました。
打たれて倒れるアルマンよりも、振りおろした鞭から目を離せない、遣る瀬無いショーヴランの背中が、とても印象的で。
……って、おかしいな。本公演では「萌」場面だったはずなのに、どうしてこんなにシリアスに語っているんでしょうか、私ったら(^ ^;ゞ
パーシー(グラパン)の珠城くんは、本当にすごいなあ……
やっぱりグラパンの時の声や仕草の変更の幅というのは、経験を積まないと難しいものだと思うので、いろいろ課題はあるのですが。
でも、とにかくあの学年であれだけやれるのは素直に凄い!と思いました。
ロベスピエールとの会話のテンポもいいし、舞台が本当にちゃんと見えてるんですよね。
霧矢さんの指導も良かったんだろうなと思うのですが、それを受け止められるだけの器があるのは、それだけでも凄いことなんじゃないか、と。
ますますの活躍を祈りたいところですが、まぁ、まずは東宝劇場の本公演と新人公演を楽しみにしています!
今日のところはこのあたりで。
あともう少し、、、かな?(不安)
.
第二幕第4場 パリ
スカーレットピンパーネル団の決意を表すナンバーに続くのは、革命(というか、その後に吹き荒れた粛清の嵐)に疑問を抱き始めた民衆たちのナンバー。
「マダム・ギロチン」のヴァリエーションが、舞台を暗く染め上げる。
人数は(初舞台生がいるので)本公演とそれほど変わらないとはいえ、学年の若い人たちしかいないのに、よくまとまっていて迫力のあるコーラスでした。月組のコーラスは私が知っている限り(=ここ10年ばかりずっと)弱いんですが、これからは段々に変わってくるのかもしれないな、と思いました。
「血に飢えてる」のフーガがすごくカッコいい(*^ ^*)
がんばってワンフレーズごとのソリストをチェックしたので、書かせていただきますね。
メモでごめんなさい。()内は本役です。
女1 真愛涼歌(紗那ゆずは) 幼げな声が悲惨さを強調したような気がします。
男1 響れおな(研ルイス) 一番音が低くて難しいフレーズをよく頑張ったなーと思いました♪
男2 篁祐希(輝月ゆうま) 荒くれた歌い方もできるんだなーと感心。
女2 楓ゆき(白雪さち花) ドスの効いた声が素敵!誰だかわからなくて、プログラムをチェックするまで可愛いサリーちゃんだとは思いもしませんでした(汗)。
男3 和希そら(千海華蘭) 学年の割に低い声が良く出てるなー。
女3 夢華あみ(妃鳳こころ) 力強い胸声でした♪
で。
ロベスピエール様(宇月颯)の
「お前はロンドンで何をしていた?」
に痺れました(*^ ^*)。いやぁん、本当に何をしても格好良い!!(はぁと)
「アルマンを拷問して白状させろ。恋人の弟だからといって容赦するな!」
という冷酷な命令を、なんの衒いもなく言い切る指導者っぷりが本当に素敵です。
で。
そう言われて、あからさまに顔をこわばらせるショーヴラン(紫門ゆりや)の弱さが、凄く好きです。
そして、そんなショーヴランの様子にちゃんと気が付いていて、ちょっと心配そうにしつつ(←そう見えたんですけど、妄想でしょうか……)、「私は忙しいんだ!」とでも言いたげに冷たく背を向けるロベスピエール様が、死ぬほど格好良い。
……と、思いました。
まさおくんのショーヴランも、鞭打ちはあまりやりたくなさそうだったけど。
……そう命令されたゆりやんの、傷つきようがとても切なくて。
なのに、空気を読まずに
「アルマンの奴、鞭打ちにしますか?」
と逸るメルシエ(瑞羽奏都)を
「お前は手を出すな!」
の一言で抑えるところは、さすがの迫力だな、と思いました。喉を痛めていたまさおくんと違い、ゆりやんは歌の音域が狭いだけで、台詞での抑揚はちゃんとつけられるから、こういうところは迫力あってよかったと思います♪
第5場 タンブル塔の裏口
ジャンヌ(琴音和葉)とシモン(篁祐希)。芸達者なお二人ですが、この場面の細かい間の取り方は、さすが本役は自然だな、と思いました。
「住所はご存知で?」
というときのさりげなく卑屈な目線とか、、、良い勉強になったのではないでしょうか(^ ^)。
そういえば。あまり意識してませんでしたが、前場の篁くんはいつ引っ込んだのでしょうか。ロベスピエール様と入れ替わりではけたのかな?
オジー以下のスカーレットピンパンーネル団は、なんだか楽しそうでした(^ ^)。いいのかな、あれは。皆可愛かったから良いんですけど、デュハーストたちがいないと、こんなに皆幼い感じになるのか(^ ^)。
本物の公安委員お二人(星那由貴・翔我つばき)は、出てくるタイミングから何から、かなり難しい役なのですが良く頑張ってたと思います。星那くんは姿勢が良くなって、以前よりは偉そうな感じに見えるようになったかな。翔我くん、お化粧も髪型も格好良くなってましたーー♪
兵士たち(麗奈ゆう・優ひかる)は、美形コンビで目の保養でした(^ ^)。
第6場 マリーのアトリエ
ルイ・シャルル(晴音アキ)は、かわいらしすぎて悪戯っ子には見えなかったかも。でも可愛い(*^ ^*)。
「パーシーを信じられない」と嘆くマルグリットに食ってかかるところの迫力とか、やっぱり娘役さんのせいか、声が細くてちょっと神経質な感じで、若干迫力が足りないかも、と思いました。
普通の役だったら、娘役さんとしては可愛くて魅力的なんだろうになあ。
マリー(花陽みら)は、しっかりしている筈なのに肝心なところが抜けていて、でも、憎めない明るいかわいこちゃん、という、少女漫画によくいる感じの、無鉄砲な「少女」。
対するマルグリット(彩星りおん)は、この時代には珍しい、仕事を持った「職業婦人」、独立心のある大人の「女」。
革命の闘士であったころのマルグリットは、今のマリーくらい無鉄砲だったのかもしれない。
でも、今はもう、一人の男を愛する心弱き「オンナ」になってしまった……
アルマンという優しい青年を間において繋がっているようで、まったく接点のない二人、という感じがしました。
本公演では、逆にマリー(憧ゆりの)が「職業婦人」で、マルグリット(蒼乃夕妃)が「夢見る無鉄砲な少女」なんですよね(^ ^)。全く逆のキャラ設定なのに、一言一句変えずに芝居が成立するところが面白かったです。
生田さんの新公って、細かいところまでホントに面白いです♪
第7場 ショーヴランの詰め所~マリーのアトリエ前
皇太子が奪われた、というニュースに、
「私の切り札が!!」
とショックを受けるロベスピエール様がとても素敵です(←どんだけファンなんだ)
「とっととアルマンを拷問しろ!」
と、だんだん手段と目的を取り違えていくロベスピエール。こうやって7月27日(テルミドール9日=ロベスピエール逮捕)に向かっていくんだな、彼は……と思うと、なんだか切なくなるんですよね(T T)。彼は、彼なりの理想に燃えて、革命に飛び込んだはずなのに。
でも、人を、それも昔からよく知っている青年を「拷問しろ」と、尊敬する人からそう命ぜられて傷つくショーヴランを思いやる余裕も喪った彼を見ていると、、、
やっぱり、組織が崩壊する時は、その前に人間が崩壊しているんだろうな、と思いましたね。
傷ついた目をしたまま、アルマンに向かって鞭を振り上げるショーヴラン。
彼の、主人を見失った野良犬のような瞳が印象に残りました。
打たれて倒れるアルマンよりも、振りおろした鞭から目を離せない、遣る瀬無いショーヴランの背中が、とても印象的で。
……って、おかしいな。本公演では「萌」場面だったはずなのに、どうしてこんなにシリアスに語っているんでしょうか、私ったら(^ ^;ゞ
パーシー(グラパン)の珠城くんは、本当にすごいなあ……
やっぱりグラパンの時の声や仕草の変更の幅というのは、経験を積まないと難しいものだと思うので、いろいろ課題はあるのですが。
でも、とにかくあの学年であれだけやれるのは素直に凄い!と思いました。
ロベスピエールとの会話のテンポもいいし、舞台が本当にちゃんと見えてるんですよね。
霧矢さんの指導も良かったんだろうなと思うのですが、それを受け止められるだけの器があるのは、それだけでも凄いことなんじゃないか、と。
ますますの活躍を祈りたいところですが、まぁ、まずは東宝劇場の本公演と新人公演を楽しみにしています!
今日のところはこのあたりで。
あともう少し、、、かな?(不安)
.
若人たちの紅はこべ【4】
2010年5月17日 宝塚(月) コメント (2)月組大劇場公演 千秋楽おめでとうございます♪
早く東宝に来ないかなあ~~♪(待ち遠しい……)
そして、月組が終わったということは、もうすぐ宙組公演が始まる、ということ。
……お稽古場映像もそろそろですね。こちらも楽しみです♪
ま、なにはともあれ、、まずは新公の話を最後まで書きたいなと思っております。
で、その後にでも、余裕があったらショーヴランについて暑苦しく語りたいな、と(^ ^)。
と、ゆー、わけで。先日、ブレイクニー邸の恋人たちの場面までは書いたので、続きを。
第10場 ブレイクニー邸・庭(続き)
「パリへ戻る」と告げるアルマン(煌月爽矢)とマリー(花陽みら)を、不安そうに見送るマルグリット(彩星りおん)(←みくちゃんのマリーでは愁眉を開くことはできなかったらしい)
そんな彼女のところに、ジェサップ(海桐望)やってきて、来客を告げる。
海桐さんの声、なんか好きなんですよねー♪
あらわれたショーヴラン(紫門ゆりや)が、なんだろう……カタチを持たない影のような、不思議な空気を漂わせていたような気がしました。
本公演のまさおくんは、くっきりとした「艶のある黒」という感じだったのに。この場面のゆりやんは、なんか影が薄いというか……って書くとマイナスな意見みたいですけど、そうじゃないんですよね。なんといえばいいのかな。音もなくすーっと現れた……ような気がしたのかな。
「ボン・ソワール」の言い方なんかは、むしろまさおくんの方が声が掠れてて聴きずらかったのに、何故そんな風に思ったのか自分でもよく判らないのですが。
もしかしたら、りおんが本気で怯えていたから、なのかもしれません。
このあたりはもう、100%マルグリット目線で観ておりましたので、私(^ ^;
素の女性として比べたら、りおんの方がゆりやんよりずっと強いんじゃないかと思うんですが(汗)、りおんのマルグリットはすごく「女」で。
怯える様子も、反発して突っ張る様子も、あんかすごくリアルに「女」に見えました。
で。
そんなマルグリットをかきくどくゆりやんのショーヴランが、とても無力な感じに見えるのも、なんでだかわからないけど、すごく切なくて良かったです(^ ^)。
二人が言い争っているところに現れるパーシー(珠城りょう)。
声の響きの明瞭さ、鮮明さ、ショーヴランの靄がかかったような掠れた声とは全然違っていて、面白かったです。
ちなみに、貸衣装のアドリブは。
「犬の着ぐるみにお洋服着て、フィンチスタイルとか?」
「結構です」
「きりやさんに可愛がってもらえますよ
「大変光栄ですが、け、っ、こ、う、です!!」
……こういう人とこういう人の奥方を相手しなくちゃいけない時点で、勝てない自分に気づこうね、ショーヴラン……。
この後のソロ、「君はどこに」。
本公演のまさおくんの歌も大好きなんですが、ゆりやんも凄く良かったです。
気持ちが入っていて、マルグリットの影たちに翻弄される姿がとても切ない。
あああ、声さえ出れば……(嘆)
第13場 ブレイクニー邸(銀橋)
新公での演出変更点その3。図書室での「男とお洒落」と、アトリエでのマリーとアルマンの会話がまるっとカットされていました。
音楽的にはむしろきれいにつながるナンバーですし、特に観ていて違和感はなかったので良かったと思います。
しかーし、あらためて考えてみると、
「君はあの男のどこに惚れたんだ」
「予想がつかないところかしら」
という会話の直後にこの切ない会話というのは……どうなんだろう(^ ^;ゞ
マルグリットの銀橋ソロ「忘れましょう」は、絶品でした。
この一曲のためだけでも、りおんのマルグリットを聴けて、幸せ。(←ただのファンです)
第14場~第二幕第1場 王宮の広間
一幕の流れはほぼそのまま。プリンス・オヴ・ウェールズ殿下の登場⇒ショーヴランの登場⇒「謎解きのゲーム」で一幕終わりまで歌い切り、ストップモーションで極め。
新公なので二幕通してやるのですが、うまくつないでいたと思います。
■プリンス・オヴ・ウェールズ(響れおな/桐生園加)
とにかく可愛くて可愛くて目を離せない殿下でした。
パーシーとだいぶ身長差があるので、お似合いとゆーかなんというか(*^ ^*)。パーシーが大好きで、パーシーに構われて嬉しくて嬉しくて…みたいに見えました。
研7で新公の長のくせに、研3と並んで何故あんなに可愛いんだ(- -;
今までずっと、あの声が好きだと思っていたのですが、プリンスの台詞を聴いて、意外と園加の声に似ていることに驚きました。もともとあんなに似ていましたっけ?今回はわざと似せていたのでしょうか…?
しかーし、ちょっとだけでいいから歌も聴きたかったのになあ(涙)。
本公演の一幕の幕切れには、ギロチンと共にシモン(有瀬そう)とジャンヌ(琴音和葉)の夫婦やアルマン・マリーたちも幻想として登場するのですが、新公はギロチン傍にいるのはルイ・シャルルだけで、みんなは影コーラスや舞踏会の男女で出ていたようです。
とりあえず、輪っかのドレスの琴音和葉ちゃんは見つけたんですが、他は気がつかなかったな…。
「謎解きのゲーム」の終わりで極まったあと、そのまま始まる二幕の頭は、「ここでも、そこでも」がさくっと飛ばされて、プリンスの台詞に繋がりました。
「さあ、皆でピンパーネルごっこをしよう!」」
ってやつですね。で、プリンス自ら
「今日は端午の節句だから、タンゴを踊ろう!」
と落ちをつけてくれて、客席は大爆笑!でした(^ ^)。いやー、巧いわ♪
ただ、響きくん好きな人間としては、二幕冒頭のカットでプリンスの出番が減ってしまったのは、ひじょーに残念です(T T)。
いや、構成的に仕方ないのは判っているんですけどね(; ;)。でも寂しいものは寂しいんだよー(T T)
第2場 王宮の廊下
■侍従(煌海ルイセ/千海華蘭)
「これを旦那さまに」と手紙をフォークスに持ってくる侍従さん。きれいな人ですがあんまり目立たなかったなあ。……台詞は普通に良かったです。若いのに声も良い♪
■フォークス(貴千碧/星条海斗)
まんちゃん的には、この場面が一番良かったような。
「目眩を起こして倒れる」マルグリットの芝居がわざとらしくなく自然だったのもあって、彼女を心配するまんちゃんの芝居が、すごく優しくてウットリでした♪ さりげなく手紙を奪われて焦る様子もとても可愛い(^ ^)
そして、りおんの「まぁ、シュザンヌから?」の言い方が、とってもいじわるで素敵(*^ ^*)
■ショーヴラン
ソファに座るマルグリットにまとわりついて「何か聴きだせたのか!?」と問い詰めるショーヴランの小物っぷりが良いです。無駄に色っぽいところがたまらない。
いやもう、本当に好きなんだなあ私。ゆりやんのショーヴランが。どんなに声が出ていなくても、あの『心優しくて甘ちゃんな』ショーヴランが、愛おしくてたまりません(はぁと)。
第3場 王宮の控室
ショーヴランとマルグリットの会話、感情のままに声色を変えるパーシーが怖いです……。
そして、そんなパーシーに無意識に怯えるマルグリットが可愛い(*^ ^*)
それにしても。
本公演の「愛の絆」がものすごく好きなので、新公演でカットされていたのがとても残念です。
ちゃんと自然につないであって、違和感がなかったのはさすが生田さん!なんですけどね。芝居として組み立てるうえで必要な感情の行き違いは、ちゃんと芝居で説明されているのは凄いなー。
ああ、だけど、りおんと珠城くんのデュエットが「我が家」だけなのは残念すぎるーーーー!!
(「謎解きのゲーム」があるけど、あれはデュエットとは言うまい)
で。
ショーヴランとパーシーの数々の会話のうちでも、この場面が一番好きでした。
なんだか、パーシーがかき回せばかき回すほど、ショーヴランがまとっている鎧が外れて「普通の男」に見えてくる(*^ ^*)。
元々は貧しいけれども普通の青年だったのに、どうしてこんなにも追い詰められてしまったのか、と思うんですよね……。あまりにも隙だらけで、切ないほど可愛いです。
そして、どんどん追い詰めていくパーシーの残酷さが、結構好きです。
珠城くんの持つ明るいオーラ、明瞭な響きを持った天性のヒーロー声が、なんだかわからないけど、すっごく素敵です(^ ^)。
パーシーがショーヴランのたすきを掴んで振り回していたのは、この場面でしたっけ?
本公演でも結構暴れていた場面ですが、新公も力強く暴れていて、下手袖に激突するんじゃないかと心配になりました……。
ショーヴランがはけるのを待って、出てくるデュハーストたち。
下級生なりに、ちゃんと空気の色を変えられる珠城くんは、大器なんだなあとあらためて思いました。
スカーレット・ピンパーネル団の面々の歌は……がんばれ(励)。
お互いの音をもっと聴けるようになると、もう少しよくなると思うんですよね。
みなさまの成長を期待しつつ、東宝でお待ちしています♪
.
早く東宝に来ないかなあ~~♪(待ち遠しい……)
そして、月組が終わったということは、もうすぐ宙組公演が始まる、ということ。
……お稽古場映像もそろそろですね。こちらも楽しみです♪
ま、なにはともあれ、、まずは新公の話を最後まで書きたいなと思っております。
で、その後にでも、余裕があったらショーヴランについて暑苦しく語りたいな、と(^ ^)。
と、ゆー、わけで。先日、ブレイクニー邸の恋人たちの場面までは書いたので、続きを。
第10場 ブレイクニー邸・庭(続き)
「パリへ戻る」と告げるアルマン(煌月爽矢)とマリー(花陽みら)を、不安そうに見送るマルグリット(彩星りおん)(←みくちゃんのマリーでは愁眉を開くことはできなかったらしい)
そんな彼女のところに、ジェサップ(海桐望)やってきて、来客を告げる。
海桐さんの声、なんか好きなんですよねー♪
あらわれたショーヴラン(紫門ゆりや)が、なんだろう……カタチを持たない影のような、不思議な空気を漂わせていたような気がしました。
本公演のまさおくんは、くっきりとした「艶のある黒」という感じだったのに。この場面のゆりやんは、なんか影が薄いというか……って書くとマイナスな意見みたいですけど、そうじゃないんですよね。なんといえばいいのかな。音もなくすーっと現れた……ような気がしたのかな。
「ボン・ソワール」の言い方なんかは、むしろまさおくんの方が声が掠れてて聴きずらかったのに、何故そんな風に思ったのか自分でもよく判らないのですが。
もしかしたら、りおんが本気で怯えていたから、なのかもしれません。
このあたりはもう、100%マルグリット目線で観ておりましたので、私(^ ^;
素の女性として比べたら、りおんの方がゆりやんよりずっと強いんじゃないかと思うんですが(汗)、りおんのマルグリットはすごく「女」で。
怯える様子も、反発して突っ張る様子も、あんかすごくリアルに「女」に見えました。
で。
そんなマルグリットをかきくどくゆりやんのショーヴランが、とても無力な感じに見えるのも、なんでだかわからないけど、すごく切なくて良かったです(^ ^)。
二人が言い争っているところに現れるパーシー(珠城りょう)。
声の響きの明瞭さ、鮮明さ、ショーヴランの靄がかかったような掠れた声とは全然違っていて、面白かったです。
ちなみに、貸衣装のアドリブは。
「犬の着ぐるみにお洋服着て、フィンチスタイルとか?」
「結構です」
「きりやさんに可愛がってもらえますよ
「大変光栄ですが、け、っ、こ、う、です!!」
……こういう人とこういう人の奥方を相手しなくちゃいけない時点で、勝てない自分に気づこうね、ショーヴラン……。
この後のソロ、「君はどこに」。
本公演のまさおくんの歌も大好きなんですが、ゆりやんも凄く良かったです。
気持ちが入っていて、マルグリットの影たちに翻弄される姿がとても切ない。
あああ、声さえ出れば……(嘆)
第13場 ブレイクニー邸(銀橋)
新公での演出変更点その3。図書室での「男とお洒落」と、アトリエでのマリーとアルマンの会話がまるっとカットされていました。
音楽的にはむしろきれいにつながるナンバーですし、特に観ていて違和感はなかったので良かったと思います。
しかーし、あらためて考えてみると、
「君はあの男のどこに惚れたんだ」
「予想がつかないところかしら」
という会話の直後にこの切ない会話というのは……どうなんだろう(^ ^;ゞ
マルグリットの銀橋ソロ「忘れましょう」は、絶品でした。
この一曲のためだけでも、りおんのマルグリットを聴けて、幸せ。(←ただのファンです)
第14場~第二幕第1場 王宮の広間
一幕の流れはほぼそのまま。プリンス・オヴ・ウェールズ殿下の登場⇒ショーヴランの登場⇒「謎解きのゲーム」で一幕終わりまで歌い切り、ストップモーションで極め。
新公なので二幕通してやるのですが、うまくつないでいたと思います。
■プリンス・オヴ・ウェールズ(響れおな/桐生園加)
とにかく可愛くて可愛くて目を離せない殿下でした。
パーシーとだいぶ身長差があるので、お似合いとゆーかなんというか(*^ ^*)。パーシーが大好きで、パーシーに構われて嬉しくて嬉しくて…みたいに見えました。
研7で新公の長のくせに、研3と並んで何故あんなに可愛いんだ(- -;
今までずっと、あの声が好きだと思っていたのですが、プリンスの台詞を聴いて、意外と園加の声に似ていることに驚きました。もともとあんなに似ていましたっけ?今回はわざと似せていたのでしょうか…?
しかーし、ちょっとだけでいいから歌も聴きたかったのになあ(涙)。
本公演の一幕の幕切れには、ギロチンと共にシモン(有瀬そう)とジャンヌ(琴音和葉)の夫婦やアルマン・マリーたちも幻想として登場するのですが、新公はギロチン傍にいるのはルイ・シャルルだけで、みんなは影コーラスや舞踏会の男女で出ていたようです。
とりあえず、輪っかのドレスの琴音和葉ちゃんは見つけたんですが、他は気がつかなかったな…。
「謎解きのゲーム」の終わりで極まったあと、そのまま始まる二幕の頭は、「ここでも、そこでも」がさくっと飛ばされて、プリンスの台詞に繋がりました。
「さあ、皆でピンパーネルごっこをしよう!」」
ってやつですね。で、プリンス自ら
「今日は端午の節句だから、タンゴを踊ろう!」
と落ちをつけてくれて、客席は大爆笑!でした(^ ^)。いやー、巧いわ♪
ただ、響きくん好きな人間としては、二幕冒頭のカットでプリンスの出番が減ってしまったのは、ひじょーに残念です(T T)。
いや、構成的に仕方ないのは判っているんですけどね(; ;)。でも寂しいものは寂しいんだよー(T T)
第2場 王宮の廊下
■侍従(煌海ルイセ/千海華蘭)
「これを旦那さまに」と手紙をフォークスに持ってくる侍従さん。きれいな人ですがあんまり目立たなかったなあ。……台詞は普通に良かったです。若いのに声も良い♪
■フォークス(貴千碧/星条海斗)
まんちゃん的には、この場面が一番良かったような。
「目眩を起こして倒れる」マルグリットの芝居がわざとらしくなく自然だったのもあって、彼女を心配するまんちゃんの芝居が、すごく優しくてウットリでした♪ さりげなく手紙を奪われて焦る様子もとても可愛い(^ ^)
そして、りおんの「まぁ、シュザンヌから?」の言い方が、とってもいじわるで素敵(*^ ^*)
■ショーヴラン
ソファに座るマルグリットにまとわりついて「何か聴きだせたのか!?」と問い詰めるショーヴランの小物っぷりが良いです。無駄に色っぽいところがたまらない。
いやもう、本当に好きなんだなあ私。ゆりやんのショーヴランが。どんなに声が出ていなくても、あの『心優しくて甘ちゃんな』ショーヴランが、愛おしくてたまりません(はぁと)。
第3場 王宮の控室
ショーヴランとマルグリットの会話、感情のままに声色を変えるパーシーが怖いです……。
そして、そんなパーシーに無意識に怯えるマルグリットが可愛い(*^ ^*)
それにしても。
本公演の「愛の絆」がものすごく好きなので、新公演でカットされていたのがとても残念です。
ちゃんと自然につないであって、違和感がなかったのはさすが生田さん!なんですけどね。芝居として組み立てるうえで必要な感情の行き違いは、ちゃんと芝居で説明されているのは凄いなー。
ああ、だけど、りおんと珠城くんのデュエットが「我が家」だけなのは残念すぎるーーーー!!
(「謎解きのゲーム」があるけど、あれはデュエットとは言うまい)
で。
ショーヴランとパーシーの数々の会話のうちでも、この場面が一番好きでした。
なんだか、パーシーがかき回せばかき回すほど、ショーヴランがまとっている鎧が外れて「普通の男」に見えてくる(*^ ^*)。
元々は貧しいけれども普通の青年だったのに、どうしてこんなにも追い詰められてしまったのか、と思うんですよね……。あまりにも隙だらけで、切ないほど可愛いです。
そして、どんどん追い詰めていくパーシーの残酷さが、結構好きです。
珠城くんの持つ明るいオーラ、明瞭な響きを持った天性のヒーロー声が、なんだかわからないけど、すっごく素敵です(^ ^)。
パーシーがショーヴランのたすきを掴んで振り回していたのは、この場面でしたっけ?
本公演でも結構暴れていた場面ですが、新公も力強く暴れていて、下手袖に激突するんじゃないかと心配になりました……。
ショーヴランがはけるのを待って、出てくるデュハーストたち。
下級生なりに、ちゃんと空気の色を変えられる珠城くんは、大器なんだなあとあらためて思いました。
スカーレット・ピンパーネル団の面々の歌は……がんばれ(励)。
お互いの音をもっと聴けるようになると、もう少しよくなると思うんですよね。
みなさまの成長を期待しつつ、東宝でお待ちしています♪
.
若人たちの紅はこべ【3】
2010年5月12日 宝塚(月) コメント (2)月組大劇場新人公演「スカーレット・ピンパーネル」。
第五場 図書室~「炎の中へ」
■デュハースト(鳳月杏/青樹泉)
前場でも、銀橋を渡りながらパーシーと重大な会話をするデュハースト。
いやー、杏ちゃん本当に格好良いです。本役のもりえちゃんは、普通に二枚目で優しい頼れるお兄さん、という感じなのですが、杏ちゃんはシャープな切れ者感がありました。(←顔は丸くなってたけど)
台詞の滑舌がよくて、良い声だわ♪♪
自分たちと一緒に協力してくれ、と皆を誘う場面で、「(自分たちは)頭脳明晰じゃないし…」と悩んでいるメンバー(オジーだったかな?)に「安心しろ、おれたちの頭脳はパーシーだ!」と諭すデュハーストがめっちゃ男前で、ごく素直に、いや、君たちの頭脳は君(デュハースト)でしょう?と思いました。
本公演は、きりやんと他のメンバーの学年差もあってか、違和感なく「ああ、そうだろうねー」と思えたのですが、新人公演は、パーシーの珠城くんが非常に若くて無鉄砲で可愛い(^ ^)から……かもしれませんが。
ジェサップとのさりげないやり取りも良かったし、スカーレットピンパーネル団のメンバーの中でも、デュハーストが一段パーシーに近い感じがあったのが面白かったです♪
第六場 デイドリーム号
着替えは全員無事終わりました(^ ^)。みな可愛かったなあ。特に、隼海・愛希・朝美の若い三人組はホントにキレイ(*^ ^*)
個人的には杏ちゃんが可愛いなーと感心しましたが、ひいき目かも。
観るまでダントツ可愛いだろう、と予想していたオジー(千海華蘭)が、案外目立たない…というか、ちょっと面白いことになっていたのが意外(?)
あと、パーシーが女装じゃないのがとても残念でした(^ ^)。
第七場 パリ街頭
■ルネ(真愛涼歌/天野ほたる)・アンヌ(愛那結梨/妃鳳こころ)
本役は、いかにも『平民のフリをしてるけど、本当は貴族よ』という匂いがぷんぷん漂う、月組の誇るゴージャス美女お二人。そりゃー、いくらナンでも気付くだろうよ、というあやしさですが(^ ^)。
新公のお二人は、肌を真っ白にして、びくびくと怯えながら通行証を見せる仕草が、えらく被虐的な感じで良かったです♪
真愛さんは本当に声が可愛い!(*^ ^*)
■ピボー軍曹(輝城みつる/綾月せり)
軽やかに演じているふぁーびーに比べると、輝城くんは少し真面目な小役人、という感じ。
この役は星組の美稀千種さんがあまりにも印象的すぎて、誰を観ても違和感がありそうな気がしますが、ふぁーびーも輝城くんもそれぞれに個性をだしてがんばっていたと思います。
せっかく輝城くんなのに、ピボーはソロが無かったのが残念(; ;)。
■メルシエ(瑞羽奏都/美翔かずき)
本役のみっしょんはかなりぶっ飛んだ役作りで舞台に立っているので、瑞羽くんのメルシエを観て安心しようと思っていたら、なんというか……もっと面白かったのでびっくりしました、はい。
みっしょんのぶっ飛びぶり、というのは、ですね。言葉で説明するのがすごく難しいのですが、なんというのか、メルシエがショーヴランに叶わぬ恋をしている とゆーようにしか見えなくて、ですね。
私はまさお(龍真咲)のショーヴランしか大劇場では観られなかったのですが、みりおくんのショーヴランの時には、同期な二人(みりお&みっしょん)が一体どうなってしまうのか、見当もつきません(滝汗)。ああ、早く観たい。
それにくらべると、瑞羽くんのメルシエというのは割とクールだったな、と。
ある意味、ショーヴランよりも狂っているのかもしれません、彼は。血に酔っているというか、死の匂いに酔っているような。
面白いなあ、と思ったのは、ショーヴランとの力関係ですね。
ロベスピエールに「アルマンを拷問しろ」と命ぜられたとき、メルシエがショーヴランをすっごく心配しているのが本公演ではめちゃめちゃツボなんですが、新人公演では、あそこでロベスピエール以上にいきり立って「今すぐ聞き出してきます!」と駈け出していきそうなメルシエを、慌てて抑えるショーヴランがツボでした(^ ^)。
■クーポー(貴澄隼人/響れおな)
本役の響くんは、ショーヴランの一挙手一投足に振り回されているメルシエ(←本当に振り回されているんですよ…)の押さえ役(?)という感じで、落ち着きのあるクールな男でした。むしろ、ロベスピエールが派遣したショーヴランのお目付け役だったりしてね?、というような、ちょっと黒い感じがすごくカッコ良かった♪
新公の貴澄くんは、、、なんていうのかな、瑞羽くんに振り回されてる真面目な副官、という気がしたかなあ。……すみません。回りに面白いひとが多すぎて、ちょっとチェックが甘かったかもしれません。
■ロベスピエール(宇月颯/越乃リュウ)
何度でも書きます。だって本当にカッコいいんだもん★
宇月くんのロベスピエールを観て、ナホちゃんのロベスピエールは本当に『胡散臭い』という表現がぴったりだったな、としみじみ思いました(^ ^)。
新公は、本当に、矛盾だらけで積み上げられてしまった砂上の楼閣を、それでもなんとか理想に近づけられないものか、と、あきらめずに頑張っている人、という気がして、、、生真面目で優しくて、なのに、何もかもうまくいかない時代の中で壊れてしまったショーヴランを、ロベスピエールなりに可愛がって、まもってやりたいとさえ思っている…ように見えました。
逆に言えば、ロベスピエールは、ショーヴランを自分のモノだと思っているようにも見えたのですが。
本公演では、ロベスピエールは結構サディストっぽい感じで、自分の命令にいちいち傷つくショーヴランを楽しんでいるように見えたのですが。
新人公演では、彼が故意にショーヴランを追い詰めて楽しんでいるのではなく、普通に会話しているだけなのに、ショーヴランが勝手に煮詰まっていく……ように見えました。
そして、そんな新公ショーヴランが、死ぬほど可愛いです(*^ ^*)(ダメだこれは…)
■グラパン(珠城りょう)
声色のバリエーションこそないものの、芝居としては良く「別人」を作りこんでいたと思いました。それにしても、パーシーだけでもおちゃらけモードのときと本音の時とで声が違うのに、さらにグラパンで声を変えなくてはいけないんだから、大変な役ですよね……。本当に、研3でよくやってますよね(感心)。
もともと背が高いので、せむしの小男にはなりきれず(^ ^;、ちょっと脚が悪い大男、くらいな感じでしたが、両方と直接会話を交わすショーヴランが気づかなくても仕方ないかな、と思える程度はなんとかクリアできていた…んじゃないかな、と思います♪
第八場 王太子ルイ・シャルル
■ジャンヌ(琴音和葉/美鳳あや)
琴音さんのお芝居すごく好きだーー。みっぽーのジャンヌが、(とっても可愛いけど)柄の(あるいは育ちの)悪い女、という役作りだったのとはだいぶ違って、琴音さんは結構思い切って年配設定だったような気がします。声の出し方や喋り方も普段とは随分違っていて、面白いな、と思いました。
■シモン(有瀬そう/華央あみり)
ちゃきちゃきしたジャンヌとおっとりしたシモンという組み合わせは、本公演と同じ設定。
でも、本公演のあちょーさんは「マダム・ギロチン」でも民衆の中でガツガツ踊っているのですが、新人公演の有瀬さんは貴族だったりするんですね(^ ^)。いや、だからどうってことはないのですが。
ちょっと声がこもりがちなので、ちょっと気にしてみてほしいな、と思います。
■ルイ・シャルル(晴音アキ/愛希れいか)
本役の愛希さんとは同期だけど、娘役さんなんですね、晴音さんは。
とても可愛くて、金髪のマッシュルームカットのかつらがとてもよく似合っていました。歌も芝居も合格点でしたね♪ただ、本役の愛希さんを先に観ていたせいか、やっぱりこの役は男役の方がいいのかも、と思いました。娘役だとやっぱり線が細いような気が…。
第九場 ブレイクニー邸・居間~庭
■マルグリット(彩星りおん/蒼乃夕妃)
きゃらきゃらと笑いさざめく少女たちの中で、一人だけ浮いている存在感。この役はこれでいいんだろうな、と思いました。「あなたを見つめると」の表現力はさすがです。胸が痛くなりました……。まりもちゃんのマルグリットが「闘う少女」なら、りおんのマルグリットは「恋する乙女」なんでしょうね(*^ ^*)。
■マリー(花陽みら/憧花ゆりの)
すずなのマリーとは全くちがう、可愛くて元気で、頑固なマリー。
歌唱力には定評のある人ですが、デュエットは初めてなのでしょうか?もう少し相手の声に合わせられるようになったら鬼に金棒ですね。
一番ツボだったのは、アルマンがマルグリットに「僕たち、パリに帰ります」と告げるところ。
心配して止めようとするマルグリットに、マリーが「大丈夫。私がちゃんと監督しますわ」みたいなことを言ってマルグリットを安心させるわけですが。
本公演のすずなは良くも悪くも貫録たっぷりで、見るからに「ああ、このマリーがついていくなら大丈夫ね」と納得させてくれるのですが、新公のみくちゃんは、若くて可愛くて元気いっぱい!!(^ ^)。このマリーがいくら「大丈夫」と言っても、マルグリットは「いやでも、余計に心配で…」という顔なのがとてもツボでした。そんな姉を安心させるように、にこっと笑んでうなずいていたアルマン(煌月爽矢)は男前だった♪
■シュザンヌ(咲希あかね/彩星りおん)
やんちゃで元気で、少女たちの中でも率先して騒いでいそうな、コケティッシュな魅力のあるシュザンヌでした。フォークスが一目で恋に落ちるのもわかるわー♪
■アン(舞乃ゆか/美夢ひまり) オジーの恋人
おっとりした美人で、普段は比較的落ち着いた感じのアン。ナンバーの中では結構言うこと言ってるんですけどね(^ ^)。オジーの華蘭ちゃんとの並びもキレイで素敵でした。っていうか、華やかなドレスを着たゆかちゃんを久しぶりに観ましたが、本当に可愛いな……。
■ジュリー(真凛カンナ/羽咲まな) エルトンの恋人
「Holllywood Lover」に出ていた下級生娘役4人が4人ともそろって選ばれたこの場面。
カンナちゃんのすっきりした美貌もドレスによく映えていて、とても嬉しかったです。
庭で隼海さんが来るのを待っているときの細かい小芝居がさすが月娘、な感じでした。
本公演で印象的なエルトンとジュリーのリフトがあったかどうかをチェックし損ねたのが残念。
■ペギー(紗那ゆずは/萌花ゆりあ) ファーレイの恋人
本公演ではコメディ・フランセーズのキューピッド役でコケティッシュな笑顔を振りまいているゆずはちゃん。最近急激にダンサーとして注目されて、嬉しい限りです。
この人も本当に可愛いですよね~~!!「♪それじゃまるで野蛮人」のフレーズの言い方が面白かったです。
■ポリー(都月みあ/玲実くれあ) ハルの恋人
………みあちゃん、あんなに可愛いのにどうして役がつかないのかなーとずっと思っていましたが、いやはや、嬉しいです(^ ^)。可愛いよーーー!!
■ケイト(愛風ゆめ/夏月都) デュハーストの恋人
かなり歌える人なので、杏ちゃんデュハーストとのデュエットもよく響いてとてもきれいでした。台詞がぎこちないのは慣れだと思うので、残る課題は化粧かなー。十分に美人なんですけど、もっともっともっと!!きれいになれるはず!!これからも役はどんどん大きくなっていくでしょうから、がんばってほしいなと思います。
■サリー(楓ゆき/琴音和葉) ベンの恋人
メンバーの中で唯一の顔がわからない人だったのですが、めっちゃ可愛かったです♪
庭の場面で愛希さんと並ぶと、本当に一対のお雛様みたいでした(はぁと)。
とりえあず、こんなところで今日のところは終了します。
物語は途中すぎますが、キャストはプリンス・オブ・ウェールズ以外はだいたい出揃った……かな?(^ ^)。
.
第五場 図書室~「炎の中へ」
■デュハースト(鳳月杏/青樹泉)
前場でも、銀橋を渡りながらパーシーと重大な会話をするデュハースト。
いやー、杏ちゃん本当に格好良いです。本役のもりえちゃんは、普通に二枚目で優しい頼れるお兄さん、という感じなのですが、杏ちゃんはシャープな切れ者感がありました。(←顔は丸くなってたけど)
台詞の滑舌がよくて、良い声だわ♪♪
自分たちと一緒に協力してくれ、と皆を誘う場面で、「(自分たちは)頭脳明晰じゃないし…」と悩んでいるメンバー(オジーだったかな?)に「安心しろ、おれたちの頭脳はパーシーだ!」と諭すデュハーストがめっちゃ男前で、ごく素直に、いや、君たちの頭脳は君(デュハースト)でしょう?と思いました。
本公演は、きりやんと他のメンバーの学年差もあってか、違和感なく「ああ、そうだろうねー」と思えたのですが、新人公演は、パーシーの珠城くんが非常に若くて無鉄砲で可愛い(^ ^)から……かもしれませんが。
ジェサップとのさりげないやり取りも良かったし、スカーレットピンパーネル団のメンバーの中でも、デュハーストが一段パーシーに近い感じがあったのが面白かったです♪
第六場 デイドリーム号
着替えは全員無事終わりました(^ ^)。みな可愛かったなあ。特に、隼海・愛希・朝美の若い三人組はホントにキレイ(*^ ^*)
個人的には杏ちゃんが可愛いなーと感心しましたが、ひいき目かも。
観るまでダントツ可愛いだろう、と予想していたオジー(千海華蘭)が、案外目立たない…というか、ちょっと面白いことになっていたのが意外(?)
あと、パーシーが女装じゃないのがとても残念でした(^ ^)。
第七場 パリ街頭
■ルネ(真愛涼歌/天野ほたる)・アンヌ(愛那結梨/妃鳳こころ)
本役は、いかにも『平民のフリをしてるけど、本当は貴族よ』という匂いがぷんぷん漂う、月組の誇るゴージャス美女お二人。そりゃー、いくらナンでも気付くだろうよ、というあやしさですが(^ ^)。
新公のお二人は、肌を真っ白にして、びくびくと怯えながら通行証を見せる仕草が、えらく被虐的な感じで良かったです♪
真愛さんは本当に声が可愛い!(*^ ^*)
■ピボー軍曹(輝城みつる/綾月せり)
軽やかに演じているふぁーびーに比べると、輝城くんは少し真面目な小役人、という感じ。
この役は星組の美稀千種さんがあまりにも印象的すぎて、誰を観ても違和感がありそうな気がしますが、ふぁーびーも輝城くんもそれぞれに個性をだしてがんばっていたと思います。
せっかく輝城くんなのに、ピボーはソロが無かったのが残念(; ;)。
■メルシエ(瑞羽奏都/美翔かずき)
本役のみっしょんはかなりぶっ飛んだ役作りで舞台に立っているので、瑞羽くんのメルシエを観て安心しようと思っていたら、なんというか……もっと面白かったのでびっくりしました、はい。
みっしょんのぶっ飛びぶり、というのは、ですね。言葉で説明するのがすごく難しいのですが、なんというのか、メルシエがショーヴランに叶わぬ恋をしている とゆーようにしか見えなくて、ですね。
私はまさお(龍真咲)のショーヴランしか大劇場では観られなかったのですが、みりおくんのショーヴランの時には、同期な二人(みりお&みっしょん)が一体どうなってしまうのか、見当もつきません(滝汗)。ああ、早く観たい。
それにくらべると、瑞羽くんのメルシエというのは割とクールだったな、と。
ある意味、ショーヴランよりも狂っているのかもしれません、彼は。血に酔っているというか、死の匂いに酔っているような。
面白いなあ、と思ったのは、ショーヴランとの力関係ですね。
ロベスピエールに「アルマンを拷問しろ」と命ぜられたとき、メルシエがショーヴランをすっごく心配しているのが本公演ではめちゃめちゃツボなんですが、新人公演では、あそこでロベスピエール以上にいきり立って「今すぐ聞き出してきます!」と駈け出していきそうなメルシエを、慌てて抑えるショーヴランがツボでした(^ ^)。
■クーポー(貴澄隼人/響れおな)
本役の響くんは、ショーヴランの一挙手一投足に振り回されているメルシエ(←本当に振り回されているんですよ…)の押さえ役(?)という感じで、落ち着きのあるクールな男でした。むしろ、ロベスピエールが派遣したショーヴランのお目付け役だったりしてね?、というような、ちょっと黒い感じがすごくカッコ良かった♪
新公の貴澄くんは、、、なんていうのかな、瑞羽くんに振り回されてる真面目な副官、という気がしたかなあ。……すみません。回りに面白いひとが多すぎて、ちょっとチェックが甘かったかもしれません。
■ロベスピエール(宇月颯/越乃リュウ)
何度でも書きます。だって本当にカッコいいんだもん★
宇月くんのロベスピエールを観て、ナホちゃんのロベスピエールは本当に『胡散臭い』という表現がぴったりだったな、としみじみ思いました(^ ^)。
新公は、本当に、矛盾だらけで積み上げられてしまった砂上の楼閣を、それでもなんとか理想に近づけられないものか、と、あきらめずに頑張っている人、という気がして、、、生真面目で優しくて、なのに、何もかもうまくいかない時代の中で壊れてしまったショーヴランを、ロベスピエールなりに可愛がって、まもってやりたいとさえ思っている…ように見えました。
逆に言えば、ロベスピエールは、ショーヴランを自分のモノだと思っているようにも見えたのですが。
本公演では、ロベスピエールは結構サディストっぽい感じで、自分の命令にいちいち傷つくショーヴランを楽しんでいるように見えたのですが。
新人公演では、彼が故意にショーヴランを追い詰めて楽しんでいるのではなく、普通に会話しているだけなのに、ショーヴランが勝手に煮詰まっていく……ように見えました。
そして、そんな新公ショーヴランが、死ぬほど可愛いです(*^ ^*)(ダメだこれは…)
■グラパン(珠城りょう)
声色のバリエーションこそないものの、芝居としては良く「別人」を作りこんでいたと思いました。それにしても、パーシーだけでもおちゃらけモードのときと本音の時とで声が違うのに、さらにグラパンで声を変えなくてはいけないんだから、大変な役ですよね……。本当に、研3でよくやってますよね(感心)。
もともと背が高いので、せむしの小男にはなりきれず(^ ^;、ちょっと脚が悪い大男、くらいな感じでしたが、両方と直接会話を交わすショーヴランが気づかなくても仕方ないかな、と思える程度はなんとかクリアできていた…んじゃないかな、と思います♪
第八場 王太子ルイ・シャルル
■ジャンヌ(琴音和葉/美鳳あや)
琴音さんのお芝居すごく好きだーー。みっぽーのジャンヌが、(とっても可愛いけど)柄の(あるいは育ちの)悪い女、という役作りだったのとはだいぶ違って、琴音さんは結構思い切って年配設定だったような気がします。声の出し方や喋り方も普段とは随分違っていて、面白いな、と思いました。
■シモン(有瀬そう/華央あみり)
ちゃきちゃきしたジャンヌとおっとりしたシモンという組み合わせは、本公演と同じ設定。
でも、本公演のあちょーさんは「マダム・ギロチン」でも民衆の中でガツガツ踊っているのですが、新人公演の有瀬さんは貴族だったりするんですね(^ ^)。いや、だからどうってことはないのですが。
ちょっと声がこもりがちなので、ちょっと気にしてみてほしいな、と思います。
■ルイ・シャルル(晴音アキ/愛希れいか)
本役の愛希さんとは同期だけど、娘役さんなんですね、晴音さんは。
とても可愛くて、金髪のマッシュルームカットのかつらがとてもよく似合っていました。歌も芝居も合格点でしたね♪ただ、本役の愛希さんを先に観ていたせいか、やっぱりこの役は男役の方がいいのかも、と思いました。娘役だとやっぱり線が細いような気が…。
第九場 ブレイクニー邸・居間~庭
■マルグリット(彩星りおん/蒼乃夕妃)
きゃらきゃらと笑いさざめく少女たちの中で、一人だけ浮いている存在感。この役はこれでいいんだろうな、と思いました。「あなたを見つめると」の表現力はさすがです。胸が痛くなりました……。まりもちゃんのマルグリットが「闘う少女」なら、りおんのマルグリットは「恋する乙女」なんでしょうね(*^ ^*)。
■マリー(花陽みら/憧花ゆりの)
すずなのマリーとは全くちがう、可愛くて元気で、頑固なマリー。
歌唱力には定評のある人ですが、デュエットは初めてなのでしょうか?もう少し相手の声に合わせられるようになったら鬼に金棒ですね。
一番ツボだったのは、アルマンがマルグリットに「僕たち、パリに帰ります」と告げるところ。
心配して止めようとするマルグリットに、マリーが「大丈夫。私がちゃんと監督しますわ」みたいなことを言ってマルグリットを安心させるわけですが。
本公演のすずなは良くも悪くも貫録たっぷりで、見るからに「ああ、このマリーがついていくなら大丈夫ね」と納得させてくれるのですが、新公のみくちゃんは、若くて可愛くて元気いっぱい!!(^ ^)。このマリーがいくら「大丈夫」と言っても、マルグリットは「いやでも、余計に心配で…」という顔なのがとてもツボでした。そんな姉を安心させるように、にこっと笑んでうなずいていたアルマン(煌月爽矢)は男前だった♪
■シュザンヌ(咲希あかね/彩星りおん)
やんちゃで元気で、少女たちの中でも率先して騒いでいそうな、コケティッシュな魅力のあるシュザンヌでした。フォークスが一目で恋に落ちるのもわかるわー♪
■アン(舞乃ゆか/美夢ひまり) オジーの恋人
おっとりした美人で、普段は比較的落ち着いた感じのアン。ナンバーの中では結構言うこと言ってるんですけどね(^ ^)。オジーの華蘭ちゃんとの並びもキレイで素敵でした。っていうか、華やかなドレスを着たゆかちゃんを久しぶりに観ましたが、本当に可愛いな……。
■ジュリー(真凛カンナ/羽咲まな) エルトンの恋人
「Holllywood Lover」に出ていた下級生娘役4人が4人ともそろって選ばれたこの場面。
カンナちゃんのすっきりした美貌もドレスによく映えていて、とても嬉しかったです。
庭で隼海さんが来るのを待っているときの細かい小芝居がさすが月娘、な感じでした。
本公演で印象的なエルトンとジュリーのリフトがあったかどうかをチェックし損ねたのが残念。
■ペギー(紗那ゆずは/萌花ゆりあ) ファーレイの恋人
本公演ではコメディ・フランセーズのキューピッド役でコケティッシュな笑顔を振りまいているゆずはちゃん。最近急激にダンサーとして注目されて、嬉しい限りです。
この人も本当に可愛いですよね~~!!「♪それじゃまるで野蛮人」のフレーズの言い方が面白かったです。
■ポリー(都月みあ/玲実くれあ) ハルの恋人
………みあちゃん、あんなに可愛いのにどうして役がつかないのかなーとずっと思っていましたが、いやはや、嬉しいです(^ ^)。可愛いよーーー!!
■ケイト(愛風ゆめ/夏月都) デュハーストの恋人
かなり歌える人なので、杏ちゃんデュハーストとのデュエットもよく響いてとてもきれいでした。台詞がぎこちないのは慣れだと思うので、残る課題は化粧かなー。十分に美人なんですけど、もっともっともっと!!きれいになれるはず!!これからも役はどんどん大きくなっていくでしょうから、がんばってほしいなと思います。
■サリー(楓ゆき/琴音和葉) ベンの恋人
メンバーの中で唯一の顔がわからない人だったのですが、めっちゃ可愛かったです♪
庭の場面で愛希さんと並ぶと、本当に一対のお雛様みたいでした(はぁと)。
とりえあず、こんなところで今日のところは終了します。
物語は途中すぎますが、キャストはプリンス・オブ・ウェールズ以外はだいたい出揃った……かな?(^ ^)。
.
若人たちの紅はこべ【2】
2010年5月9日 宝塚(月)宝塚大劇場月組新人公演「スカーレットピンパーネル」。
もうあまり速報でもなくなってしまいましたが、記憶にあるうちにキャストごとのレポートを。
とりあえず、場面ごとに(^ ^)。
第一場A PARIS 1794
■ドゥ・トゥルネー伯爵(篁祐希/一色瑠加)
■デュハースト(鳳月杏/青樹泉)
まずは、新人公演・演出の変更点その1。
最初の、「すべての貴族を断頭台に!」と叫ぶ市民たちは舞台上に登場せず、声のみとなり、舞台上には紅いライトに照らされたマダム・ギロチンが屹立するばかり。
上手下手の花道のセリから、伯爵とデュハーストがそれぞれセリ上がり、銀橋をはさんで会話を交わす……。
荷車を曳いて銀橋を渡るパーシーたちとピボー軍曹たちの場面がカットされて、場面として非常に短い場面になったとはいえ、民衆たちを出しても別に良かったと思うんですけどね。まあ、なにか演出上の都合があったのでしょうか。
篁くんは、髭がとてもよく似合って、素敵なおじさまでした♪ 口調も落ち着いて、なかなかの貫録だったと思います。
デュハーストの杏ちゃんは、えらい二枚目で“切れ者”感がありました。こんなに声が良い人だっけ(*^ ^*)。民衆の姿のない広い広い空間を、銀橋を隔てて遠く向かい合う篁くんと二人で埋めるって大変なことだと思うのですが、よくやっていました。「スカーレットピンパーネルの右腕」らしい凄みがあって、やっぱりこの人は良い芝居するなあと思いました♪
第一場B ひとかけらの勇気
■パーシー(珠城りょう/霧矢大夢)
伯爵とデュハーストの会話が途切れたところで、本舞台のセンターセリでセリ上がってくる珠城くん。振り向いてライトが当たった瞬間の「これぞスター!」という輝きは凄かったです。ファンじゃなくてもつい拍手してしまった(^ ^)。
速報でも書きましたが、「ひとかけらの勇気」最初のワンコーラスはちょっと緊張がほの見えたかな。それでも、学年を考えれば十分な出来だったんですけど、それよりも、短い芝居を挟んで銀橋で歌い上げた後半が素晴らしかったことに感心しました。技術的にはまだ向上の余地があるけど、素直でのびやかな、本当にいい声だと思う。良いタイミングでいい役に巡り合えて、本当に良かったね、と思いました(*^ ^*)。
それから、演出の変更点その2。
コメディ・フランセーズが丸ごとカットになり、銀橋で歌われる「ひとかけらの勇気」の合間の本舞台での芝居が、コメディ・フランセーズの楽屋で、マルグリットがショーヴランにサン・シール侯爵の居場所を教える手紙を渡す場面になっていました。
この、物語冒頭の一連のカットのために、あとあといくつかの矛盾(庭園でフォークスがシュザンヌに「パリで君に…」と言う場面[←君はパリに行ってないだろう]とか、マルグリットがパーシーにショーヴランを紹介して「覚えていらっしゃるかしら?」[←初対面ですが]とか)が出てしまうんですが……生田さん、「太王四神記」のときは、そのレベルまできれいに辻褄をあわせていたのが印象的だったのになー(^ ^)。
そんなことは置いておいても、「ひとかけらの勇気」の真ん中にこの場面が入っているのは違和感がありました。あまりにも唐突すぎて。本公演とは違う内容にしなくてはなりませんが、なんらかの形でショーヴランとメルシエたちの会話か、あるいはショーヴランがピボー軍曹を叱りつけるような場面があった方が、ショーヴランの立場とか判りやすくて良かっただろうに、と思いました。
第三場 マダム・ギロチン
「ひとかけらの勇気」が終わると、前場の芝居の続き(マルグリットの手紙をメルシエに渡す)芝居があって、紗幕があがると、パリ。
■ロベスピエール(宇月颯/越乃リュウ)
すみません。速報でも暑苦しく語りましたが、本当に素敵でした(*^ ^*)。本当に良い声だよーーーーーっ!!
髭こそないものの、渋くて貫録のある素敵なオジサマでした(はぁと)。器が大きくて、ショーヴランより上の立場であることが一目でわかる、こういう存在感ってこの役には大事なことなんだなあ、と思いました。
個人的に、宇月くんにはショーヴランかロベスピエールかどっちかをやってほしい!!と思っていたので、予想以上の仕上がりがとても嬉しいです(はぁと)。
■サン・シール侯爵(輝月ゆうま/研ルイス)
こちらも速報で叫んだとおり(*^ ^*)いやー、将来有望な方がたくさんいらっしゃって嬉しいです♪
■貴族男(有瀬そう、天翔りいら)
■貴族女(琴音和葉、白雪さち花)
■貴族子供(夢羽美友)
有瀬くんが、おっとりとした貴族らしい雰囲気で、大きな身体で怯える様子なのが予想外に良かったです。天翔りいらさんは、貴族の若様らしい美形っぷりで、フリフリの衣装もよく似合ってる♪最初はちょっとだけ民衆に逆らう芝居をして、突き倒されるあたりがリアルでした。
誰よりも強い女になれるはずの琴音さん白雪さんが、一生懸命(?)怯えているのがなかなかにツボ。夢羽美友さんも可愛かったです。
人数の少ない新人公演で、群衆シーンにこれだけの迫力が出せるって凄いなあ!と思っていたのですが。あらためてプログラムを見て気がつきました……そうか、初舞台生が出ているから、かえって本公演より人数は多いくらいなのか……(納得)。
そして。……すみませんすみません、ロベスピエール様に食いつきすぎて、民衆たちは響くんくらいしか観られませんでした……(反省)。ちなみに響くんは、日頃の憂さ(革命政府側なので全然踊ってない)を晴らすかのように迫力満点で、すごく格好良かったです(^ ^)。
第四場 結婚式
珠城くんの声は、どこまでも明るくのびやかで、響きが優しい。典型的なヒーロー声だな、と感心しました。りおんの声は、芯があるのに響きが柔らかくて、ヴェルヴェットのような美声ってこういうのかしら、と思いました。ちゃんと二人で聴きあって、合わせているから、ハーモニーがとても気持ち良い。
本公演でも、ぜひショーなどで歌ってほしい二人です。
■アルマン(煌月爽矢/役替り)
私はまだ本公演はみりおくんのアルマンしか観ていないのですが、声が、というか、台詞の調子があまりにも本役に似ていてびっくりしました。目を閉じて聴いていると、みりおくんが喋ってるみたい(汗)。誠実な優しい声で、役にはぴったりなんですけどね。
コメディ・フランセーズが無いので、ここが最初の登場ですが、すぐにシュザンヌに場面を奪われてしまうので、印象的に出るのは難しいんだろうなあ…と思いました。がんばれ。
■ドゥ・トゥルネー伯爵夫人(玲美くれあ/花瀬みずか)
本公演でも、その艶やかな美しさに思わず驚いてしまう伯爵夫人。新人公演のくれあちゃんも凄くキレイで、落ち着いた素敵なママでした。
■シュザンヌ(咲希あかね/彩星りおん)
とにかく可愛い!!姿も声も可愛くて、ちょっとおきゃんな感じがすごく良いです。うん。伯爵令嬢とゆーには若干庶民的かもしれませんが、可愛いから良いの。スタイルが良いのでドレスもよく似合ってます♪
りおんとは学年で一つしか違わないのに、マルグリットに「同級生だったの」と言われて一瞬「えっ?」と二度見してしまうのは……りおん、君ががんばるしかないんだぞ!!
■フォークス(貴千碧/星条海斗)
金髪の巻き毛が思ったよりよく似合ってますね。あけっぴろげな笑顔が魅力的で、シュザンヌが登場した瞬間の嬉しそうな笑顔や、シュザンヌに話しかけたときの緊張した感じがなんとも言えず良かったです。本役のマギーとはまた全然違う役作りで、デュハーストよりオジーとコンビな感じで動いていたような気がします。そのへんの違いも面白いかった。
■オジー(千海華蘭/光月るう)
るうちゃんのオジーは、星組の彩海さんに比べてちょっとおとなしめ(真面目)だなと思っていたのですが、からんちゃんはもう!!ぶっ飛んでました(^ ^;;;。
いやー、、、可愛い顔して、本当に面白い芝居する人だなあ。マルグリットにダンスを申し込んで振られるところとか、もう、たまらないです。あんなに可愛いのに、なんであんなに面白いんだ!?
■ファーレイ(星輝つばさ/紫門ゆりや)
この場面ではありませんが、翌朝の図書室(第五場)で、パーシーがファーレイに
「君はどんな男だと思われている?」
と尋いて、
「遊び人の貴族、だろ!?」
と混ぜっ返される会話の場面。
本役のゆりやんは、いかにも軽い感じの役作りで、頭に花が咲いたような雰囲気も何もかも「その通り!!」って感じなのですが、新公の星輝くんは、逆にものすごく生真面目……というか、むしろ朴訥とした役作りで、この場面も「ぼ、ぼくがそんな訳ないじゃないか!!」みたいに演じていたのが新鮮でした。とりあえず、まったく違う役作りに取り組んだ意欲は買いたいです。
……ただ、この場面だけならそれでも良いんですが、あんまり生真面目で引っ込み思案なキャラクター設定にしてしまうと、物語の全体をみたときにちょっと違和感があるので、そのあたりは生田さんともよく相談しながら東宝にむけてがんばってほしい、と思いました。
■エルトン(隼海惺/宇月颯)
最初にマルグリットにダンスを申し込む勇気ある若者(^ ^)。
実は初めて認識したのですが(ごめんなさい)、すっきりとキレイな二枚目で、芝居も自然で良かったです。
■ベン(愛希れいか/煌月爽矢)
本公演ではルイ・シャルル役に大抜擢の愛希さん。そのまま地毛に付け毛で貴族のぼんぼんを演じていましたが、あの美しさにはちょっとクラッときました。男役としての芝居も学年を考えたら十分な出来だし、将来が楽しみです。
■ハル(朝美絢/珠城りょう)
スカーレットピンパーネル団の中でも、一番年下設定のハル。末っ子っぽい感じが出ていて可愛かったです。きれいな人だけど、ちょっと化粧が女の子っぽいかな。でも芝居は良かったです。
まだ研2になったばかりなのにねぇ、凄いなあ~~(感心)。
■ジェサップ(海桐望/彩央寿音)
本公演のきっしーが素敵過ぎて嵌っているのですが、海桐くんも落ち着いた感じで良かったです。きっしーよりもちょっとオカタイ、慇懃な執事、って感じでした。きっしーはパーシーがやっていることを良く知っていていろいろフォローしていそうな感じでしたが、海桐さんはあんまりそういう感じではなかったかな。せっかくのきれいなお顔が髭で隠されていたのがちょっと残念。
■客の男・客の女
うう、立ち位置チェックしたはずなのに覚えてない(↓)。有瀬くんと天翔さんは上手、篁くんと翔我さんは下手、、、だったかな。違うかも。
本公演で、鳳月杏ちゃん&紗那ゆずはちゃんがいる位置(最初のダンスシーンで、センター奥の下手側)で踊っていたのはどなたでしょうか?いや、人数が半減しているので、完全に同じ位置ではないのですが。……ゆかりちゃん(綺華れい)似の美貌は、もしかして麗奈ゆうさん?たしか真愛涼歌ちゃんと組んでいたと思うのですが(違っていたらすみません)、娘役さんに向けてにこっと笑ったときのくしゃっとした感じが、宙組の月映さんにちょっと似ていて、ドキッとしました。
■召使い
召使いさんたちは、本公演も新人公演も全員が研1…ですよね?みんなあまりにも女の子で、ちょっと笑ってしまいました(^ ^;。男役さんたち、がんばってね。
まずは、そんなところでしょうか。
……長くなりそうだな(^ ^;ゞ
.
もうあまり速報でもなくなってしまいましたが、記憶にあるうちにキャストごとのレポートを。
とりあえず、場面ごとに(^ ^)。
第一場A PARIS 1794
■ドゥ・トゥルネー伯爵(篁祐希/一色瑠加)
■デュハースト(鳳月杏/青樹泉)
まずは、新人公演・演出の変更点その1。
最初の、「すべての貴族を断頭台に!」と叫ぶ市民たちは舞台上に登場せず、声のみとなり、舞台上には紅いライトに照らされたマダム・ギロチンが屹立するばかり。
上手下手の花道のセリから、伯爵とデュハーストがそれぞれセリ上がり、銀橋をはさんで会話を交わす……。
荷車を曳いて銀橋を渡るパーシーたちとピボー軍曹たちの場面がカットされて、場面として非常に短い場面になったとはいえ、民衆たちを出しても別に良かったと思うんですけどね。まあ、なにか演出上の都合があったのでしょうか。
篁くんは、髭がとてもよく似合って、素敵なおじさまでした♪ 口調も落ち着いて、なかなかの貫録だったと思います。
デュハーストの杏ちゃんは、えらい二枚目で“切れ者”感がありました。こんなに声が良い人だっけ(*^ ^*)。民衆の姿のない広い広い空間を、銀橋を隔てて遠く向かい合う篁くんと二人で埋めるって大変なことだと思うのですが、よくやっていました。「スカーレットピンパーネルの右腕」らしい凄みがあって、やっぱりこの人は良い芝居するなあと思いました♪
第一場B ひとかけらの勇気
■パーシー(珠城りょう/霧矢大夢)
伯爵とデュハーストの会話が途切れたところで、本舞台のセンターセリでセリ上がってくる珠城くん。振り向いてライトが当たった瞬間の「これぞスター!」という輝きは凄かったです。ファンじゃなくてもつい拍手してしまった(^ ^)。
速報でも書きましたが、「ひとかけらの勇気」最初のワンコーラスはちょっと緊張がほの見えたかな。それでも、学年を考えれば十分な出来だったんですけど、それよりも、短い芝居を挟んで銀橋で歌い上げた後半が素晴らしかったことに感心しました。技術的にはまだ向上の余地があるけど、素直でのびやかな、本当にいい声だと思う。良いタイミングでいい役に巡り合えて、本当に良かったね、と思いました(*^ ^*)。
それから、演出の変更点その2。
コメディ・フランセーズが丸ごとカットになり、銀橋で歌われる「ひとかけらの勇気」の合間の本舞台での芝居が、コメディ・フランセーズの楽屋で、マルグリットがショーヴランにサン・シール侯爵の居場所を教える手紙を渡す場面になっていました。
この、物語冒頭の一連のカットのために、あとあといくつかの矛盾(庭園でフォークスがシュザンヌに「パリで君に…」と言う場面[←君はパリに行ってないだろう]とか、マルグリットがパーシーにショーヴランを紹介して「覚えていらっしゃるかしら?」[←初対面ですが]とか)が出てしまうんですが……生田さん、「太王四神記」のときは、そのレベルまできれいに辻褄をあわせていたのが印象的だったのになー(^ ^)。
そんなことは置いておいても、「ひとかけらの勇気」の真ん中にこの場面が入っているのは違和感がありました。あまりにも唐突すぎて。本公演とは違う内容にしなくてはなりませんが、なんらかの形でショーヴランとメルシエたちの会話か、あるいはショーヴランがピボー軍曹を叱りつけるような場面があった方が、ショーヴランの立場とか判りやすくて良かっただろうに、と思いました。
第三場 マダム・ギロチン
「ひとかけらの勇気」が終わると、前場の芝居の続き(マルグリットの手紙をメルシエに渡す)芝居があって、紗幕があがると、パリ。
■ロベスピエール(宇月颯/越乃リュウ)
すみません。速報でも暑苦しく語りましたが、本当に素敵でした(*^ ^*)。本当に良い声だよーーーーーっ!!
髭こそないものの、渋くて貫録のある素敵なオジサマでした(はぁと)。器が大きくて、ショーヴランより上の立場であることが一目でわかる、こういう存在感ってこの役には大事なことなんだなあ、と思いました。
個人的に、宇月くんにはショーヴランかロベスピエールかどっちかをやってほしい!!と思っていたので、予想以上の仕上がりがとても嬉しいです(はぁと)。
■サン・シール侯爵(輝月ゆうま/研ルイス)
こちらも速報で叫んだとおり(*^ ^*)いやー、将来有望な方がたくさんいらっしゃって嬉しいです♪
■貴族男(有瀬そう、天翔りいら)
■貴族女(琴音和葉、白雪さち花)
■貴族子供(夢羽美友)
有瀬くんが、おっとりとした貴族らしい雰囲気で、大きな身体で怯える様子なのが予想外に良かったです。天翔りいらさんは、貴族の若様らしい美形っぷりで、フリフリの衣装もよく似合ってる♪最初はちょっとだけ民衆に逆らう芝居をして、突き倒されるあたりがリアルでした。
誰よりも強い女になれるはずの琴音さん白雪さんが、一生懸命(?)怯えているのがなかなかにツボ。夢羽美友さんも可愛かったです。
人数の少ない新人公演で、群衆シーンにこれだけの迫力が出せるって凄いなあ!と思っていたのですが。あらためてプログラムを見て気がつきました……そうか、初舞台生が出ているから、かえって本公演より人数は多いくらいなのか……(納得)。
そして。……すみませんすみません、ロベスピエール様に食いつきすぎて、民衆たちは響くんくらいしか観られませんでした……(反省)。ちなみに響くんは、日頃の憂さ(革命政府側なので全然踊ってない)を晴らすかのように迫力満点で、すごく格好良かったです(^ ^)。
第四場 結婚式
珠城くんの声は、どこまでも明るくのびやかで、響きが優しい。典型的なヒーロー声だな、と感心しました。りおんの声は、芯があるのに響きが柔らかくて、ヴェルヴェットのような美声ってこういうのかしら、と思いました。ちゃんと二人で聴きあって、合わせているから、ハーモニーがとても気持ち良い。
本公演でも、ぜひショーなどで歌ってほしい二人です。
■アルマン(煌月爽矢/役替り)
私はまだ本公演はみりおくんのアルマンしか観ていないのですが、声が、というか、台詞の調子があまりにも本役に似ていてびっくりしました。目を閉じて聴いていると、みりおくんが喋ってるみたい(汗)。誠実な優しい声で、役にはぴったりなんですけどね。
コメディ・フランセーズが無いので、ここが最初の登場ですが、すぐにシュザンヌに場面を奪われてしまうので、印象的に出るのは難しいんだろうなあ…と思いました。がんばれ。
■ドゥ・トゥルネー伯爵夫人(玲美くれあ/花瀬みずか)
本公演でも、その艶やかな美しさに思わず驚いてしまう伯爵夫人。新人公演のくれあちゃんも凄くキレイで、落ち着いた素敵なママでした。
■シュザンヌ(咲希あかね/彩星りおん)
とにかく可愛い!!姿も声も可愛くて、ちょっとおきゃんな感じがすごく良いです。うん。伯爵令嬢とゆーには若干庶民的かもしれませんが、可愛いから良いの。スタイルが良いのでドレスもよく似合ってます♪
りおんとは学年で一つしか違わないのに、マルグリットに「同級生だったの」と言われて一瞬「えっ?」と二度見してしまうのは……りおん、君ががんばるしかないんだぞ!!
■フォークス(貴千碧/星条海斗)
金髪の巻き毛が思ったよりよく似合ってますね。あけっぴろげな笑顔が魅力的で、シュザンヌが登場した瞬間の嬉しそうな笑顔や、シュザンヌに話しかけたときの緊張した感じがなんとも言えず良かったです。本役のマギーとはまた全然違う役作りで、デュハーストよりオジーとコンビな感じで動いていたような気がします。そのへんの違いも面白いかった。
■オジー(千海華蘭/光月るう)
るうちゃんのオジーは、星組の彩海さんに比べてちょっとおとなしめ(真面目)だなと思っていたのですが、からんちゃんはもう!!ぶっ飛んでました(^ ^;;;。
いやー、、、可愛い顔して、本当に面白い芝居する人だなあ。マルグリットにダンスを申し込んで振られるところとか、もう、たまらないです。あんなに可愛いのに、なんであんなに面白いんだ!?
■ファーレイ(星輝つばさ/紫門ゆりや)
この場面ではありませんが、翌朝の図書室(第五場)で、パーシーがファーレイに
「君はどんな男だと思われている?」
と尋いて、
「遊び人の貴族、だろ!?」
と混ぜっ返される会話の場面。
本役のゆりやんは、いかにも軽い感じの役作りで、頭に花が咲いたような雰囲気も何もかも「その通り!!」って感じなのですが、新公の星輝くんは、逆にものすごく生真面目……というか、むしろ朴訥とした役作りで、この場面も「ぼ、ぼくがそんな訳ないじゃないか!!」みたいに演じていたのが新鮮でした。とりあえず、まったく違う役作りに取り組んだ意欲は買いたいです。
……ただ、この場面だけならそれでも良いんですが、あんまり生真面目で引っ込み思案なキャラクター設定にしてしまうと、物語の全体をみたときにちょっと違和感があるので、そのあたりは生田さんともよく相談しながら東宝にむけてがんばってほしい、と思いました。
■エルトン(隼海惺/宇月颯)
最初にマルグリットにダンスを申し込む勇気ある若者(^ ^)。
実は初めて認識したのですが(ごめんなさい)、すっきりとキレイな二枚目で、芝居も自然で良かったです。
■ベン(愛希れいか/煌月爽矢)
本公演ではルイ・シャルル役に大抜擢の愛希さん。そのまま地毛に付け毛で貴族のぼんぼんを演じていましたが、あの美しさにはちょっとクラッときました。男役としての芝居も学年を考えたら十分な出来だし、将来が楽しみです。
■ハル(朝美絢/珠城りょう)
スカーレットピンパーネル団の中でも、一番年下設定のハル。末っ子っぽい感じが出ていて可愛かったです。きれいな人だけど、ちょっと化粧が女の子っぽいかな。でも芝居は良かったです。
まだ研2になったばかりなのにねぇ、凄いなあ~~(感心)。
■ジェサップ(海桐望/彩央寿音)
本公演のきっしーが素敵過ぎて嵌っているのですが、海桐くんも落ち着いた感じで良かったです。きっしーよりもちょっとオカタイ、慇懃な執事、って感じでした。きっしーはパーシーがやっていることを良く知っていていろいろフォローしていそうな感じでしたが、海桐さんはあんまりそういう感じではなかったかな。せっかくのきれいなお顔が髭で隠されていたのがちょっと残念。
■客の男・客の女
うう、立ち位置チェックしたはずなのに覚えてない(↓)。有瀬くんと天翔さんは上手、篁くんと翔我さんは下手、、、だったかな。違うかも。
本公演で、鳳月杏ちゃん&紗那ゆずはちゃんがいる位置(最初のダンスシーンで、センター奥の下手側)で踊っていたのはどなたでしょうか?いや、人数が半減しているので、完全に同じ位置ではないのですが。……ゆかりちゃん(綺華れい)似の美貌は、もしかして麗奈ゆうさん?たしか真愛涼歌ちゃんと組んでいたと思うのですが(違っていたらすみません)、娘役さんに向けてにこっと笑ったときのくしゃっとした感じが、宙組の月映さんにちょっと似ていて、ドキッとしました。
■召使い
召使いさんたちは、本公演も新人公演も全員が研1…ですよね?みんなあまりにも女の子で、ちょっと笑ってしまいました(^ ^;。男役さんたち、がんばってね。
まずは、そんなところでしょうか。
……長くなりそうだな(^ ^;ゞ
.
スカーレット・ピンパーネル【2】
2010年5月6日 宝塚(月)宝塚大劇場月組公演「スカーレット・ピンパーネル」。
本公演と新人公演を観て、しみじみと思ったことは。
……私は、本当にワイルドホーンの音楽が好きなんだなあ…ということでした。
もちろん「ひとかけらの勇気」も大好きなんですけど、もともとあった曲も、どれも素敵なんですよね(*^ ^*)。
星組版の観劇前(オリジナルのCDをひたすら聴いていた)は、とにかく「マダム・ギロチン」と「舞い降りる鷹」が大好きで。今にして思えば、ただのショーヴランファンだったんだな、私(^ ^;ゞ。舞台は観たことがなかったので、誰のナンバーなのかは気にしていなかったのですが。「君はどこに」も「謎解きのゲーム」も、たまらなく好きなんです。大好き!!
このあたりの曲の、いかにもワイルドホーンらしい、不安をそそる不協和音を交えたコード進行が作品の魅力なんですー!(力説)。
ただ。一番好きな曲は、最初から「マダム・ギロチン」で変わらないのですが、月組はやっぱりコーラスが弱いのかなあ(T T)。群衆芝居の作りこみは凄いんですけど、コーラスは……(涙)。
「マダム・ギロチン」はコーラスが主役なので、ちょっとさびしいです。むしろ、新公のほうが、人数が少ないせいか(?)コーラスは揃っていたような(涙)。
実際に舞台(星組版)を観て、好きだなあと思ったのは「あなたこそ我が家」と「愛の絆」でしょうか。トウコさんとあすかちゃんのデュエットは、ハモリの音色が凄くキレイで好きだったんですよね(*^ ^*)。
そして、今回月組版を観て、いまさらながら良い曲だなあ~!、と感動したのは、「炎の中へ」と「目の前の君」。
なんでだろう。……トウコさんのパーシーもとっても好きだったんですけど、なんというか、霧矢さんの明るさ、元気の良さ、、、、そう、『イキの良さ』みたいなものに滅茶苦茶惹かれています。
すっごく“やんちゃ”なんですよね、きりやんのパーシーって。彼が無実の貴族たちを助ける行動の理由の、本音の一番奥底には、屁理屈をこねる革命政府をぎゃふんと言わせてやりたい という悪戯心があるに違いない!と思ってしまうんです。
義憤にかられてとか、無実なのにひどいとか、そういうのは後付けの理屈だったんじゃないか、と。
あるいは、元々は「正義のために」やっていたけど、次第に「敵を出し抜く」こと自体が面白くなって目的化してしまった、ということかもしれませんが(^ ^)。
とにかく、そういう気持ちが若干なりともありそうな感じ。
そういう「愉快」な『爽快感』、「おー、そんなことやっちゃうのか!!」みたいな爽快な気分を、私は、星組版ではあまり感じなかったんですよね。
作品自体に対して、もっとシリアスな恋愛劇、どろどろした三角関係がメイン、みたいな印象をもっていたんですよね。CDしか知らなかったので、ドラマティックなナンバーのイメージが強かったのかもしれませんが。
メイン三人のキャラクターが、聡明だけど嫌味で尊大な貴族の男と、驕慢な女優、そして愚かな若造、という構造に見えて。
あすかちゃんのマルグリットは、愛する人の前でも「女優」の仮面を脱げない自分に苦しみ、トウコさんのパーシーは、愛する人の前でも「貴族」の仮面を脱げない自分に苦しむ。そして、礼音くんのショーヴランは、『ただの女』であるマルグリットが欲しくて、パーシーに対抗意識を持つ……なんというか、『冒険活劇』なところよりも『ドロドロした恋愛劇』の面の方が強調されていた。
でも、そういう解釈で鑑賞するには、ショーヴランの設定があまりにも間抜けすぎると思うんですよ(涙)。だって、全然パーシーに対抗できていないのみならず、マルグリットとショーヴランの間に過去も未来も恋愛が成立するとは思えないんだもん!
月組版の面白いところは、きりやんのやんちゃな明るさと、そして、まりもちゃんの幼さ、だったと思います。
まりもちゃんのマルグリットを観て、思わず膝を叩きました。そうか、こういう解釈がありなのか、と。
あすかちゃんのマルグリットは『女優』だったけど、まりもちゃんのマルグリットは、『純真無垢な少女』、だったんです。気の強い、でも素直すぎてだまされやすい、幼い少女。
「君はどこに」でショーヴランが探す『少女』そのものの、マルグリット。
あれだけ素直な少女なら、勘違いしてショーヴランを好きだと思った一瞬があったのかもしれない。
でも、それが勘違いであったことは、パーシーと出会ったときにわかったんでしょうね。ショーヴランに感じていたのは、ただの連帯感、あるいは、ただのまぼろしだったのだ、と。
だから。
本気で、木々の間に少女の影を探し求めるショーヴランが、ひどく哀れに見えました。
それは幻なのに。
最初から、どこにもいなかった。彼の記憶の中以外には。
ショーヴランはショーヴランなりに真剣なんだけど、傍から見ていると滑稽な感じってあるじゃないですか。
目の前にいるマルグリット本人ではなく、もうそこにはいない過去の幻を追いつづける男。まさおくんのショーヴランは、そういう印象でした。
ああ、なんとしてもみりおくんのショーヴランが観たいなあ……。
で。
面白いのは、新人公演。
珠城くんは、本公演のきりやん以上に「元気」で「やんちゃ」で、そして「若い」パーシーでした。
マルグリットに裏切られたと思っているときの寂しそうな背中とか、本当に可愛くて母性本能をかーなーりー刺激されましたよー(^ ^;ゞ
それに対する(彩星)りおんのマルグリットは、誰よりも大人っぽく落ち着いた、美しい貴婦人でした。『女優』というより、やっぱり『貴婦人』って感じ。
そして、紫門ゆりやくんのショーヴランは、ものすごく優しくて、哀しいほどクソ真面目で、、、優しすぎて壊れてしまった人、でした(T T)。
今回、私が観たショーヴランは、まさおもゆりやんも、それぞれ違う理由で歌に非常に苦しんでいて、なかなか芝居の解釈がどうこういえるような状態ではなかったのですが。
少し時間をおいて反芻してみると、二人とも、ものすごく面白い芝居をしていたような気がします。
現実とは少し違う時間軸に生きている男。
優しいんですよね、ゆりやんのショーヴランは。サン・シール侯爵の死に顔を伏せ、アルマンを鞭で打つことも出来ず、マルグリットとの約束も破れない。
クソ真面目で、ロベスピエールに心酔していて。(グラパンに対する微妙な対抗心がすごく可愛い♪)
また、ショーヴランが心酔するに足るだけの魅力が、宇月くんのロベスピエールにあるのが良いなあ、と思いました。
本公演のロベスピエール(越乃)はあまりにも胡散臭くて(^ ^)、ショーヴランは“恋は盲目”(違う)になっているとしか思えん!!とゆー感じでしたが、新人公演のロベスピエール(宇月颯)は、あちこちに綻びが見えてきた「革命」という楼閣を必死でに支えようとしている愚直さも感じられて、ショーヴランもそれなりに納得して仕えていたんだろうな、と思ったんですよね。
ただ、血に酔った『今の』ロベスピエールは、いつか自分をも処刑しようとするかもしれない、という恐怖もあるんだろうな、とも思いましたが。
変わってしまった「ボス」に対するショーヴランの寂しさ、「昔はこんな人じゃなかったのに…」という切なさを、すごく感じた新人公演でした。
ショーヴランは、今はもう革命の夢を信じてはいない。
今の「革命政府」が、自分が夢見た「革命」とは程遠いものであることも分かっている。
でも、彼はまだ夢を捨てられない。それはたぶん、「連帯」の夢なんですよね。
「全員が連帯した、革命の夜」。
それはたぶん、彼にとっては「青春」だったのだろう、と、すっかり削げてしまったまさおの頬をみながら、そして、まだまだ幼さを残したゆりやんの頬を見ながら、思ったのでした……。
ああ、東宝が楽しみだなあ♪♪
とにかくショーヴランが好きな私。みりおくんがどんな解釈でショーヴランを演じるのか、めちゃくちゃ楽しみです。
まさおくんも、ゆりやんも、喉をお大事に!!東宝は期待しています♪
.
本公演と新人公演を観て、しみじみと思ったことは。
……私は、本当にワイルドホーンの音楽が好きなんだなあ…ということでした。
もちろん「ひとかけらの勇気」も大好きなんですけど、もともとあった曲も、どれも素敵なんですよね(*^ ^*)。
星組版の観劇前(オリジナルのCDをひたすら聴いていた)は、とにかく「マダム・ギロチン」と「舞い降りる鷹」が大好きで。今にして思えば、ただのショーヴランファンだったんだな、私(^ ^;ゞ。舞台は観たことがなかったので、誰のナンバーなのかは気にしていなかったのですが。「君はどこに」も「謎解きのゲーム」も、たまらなく好きなんです。大好き!!
このあたりの曲の、いかにもワイルドホーンらしい、不安をそそる不協和音を交えたコード進行が作品の魅力なんですー!(力説)。
ただ。一番好きな曲は、最初から「マダム・ギロチン」で変わらないのですが、月組はやっぱりコーラスが弱いのかなあ(T T)。群衆芝居の作りこみは凄いんですけど、コーラスは……(涙)。
「マダム・ギロチン」はコーラスが主役なので、ちょっとさびしいです。むしろ、新公のほうが、人数が少ないせいか(?)コーラスは揃っていたような(涙)。
実際に舞台(星組版)を観て、好きだなあと思ったのは「あなたこそ我が家」と「愛の絆」でしょうか。トウコさんとあすかちゃんのデュエットは、ハモリの音色が凄くキレイで好きだったんですよね(*^ ^*)。
そして、今回月組版を観て、いまさらながら良い曲だなあ~!、と感動したのは、「炎の中へ」と「目の前の君」。
なんでだろう。……トウコさんのパーシーもとっても好きだったんですけど、なんというか、霧矢さんの明るさ、元気の良さ、、、、そう、『イキの良さ』みたいなものに滅茶苦茶惹かれています。
すっごく“やんちゃ”なんですよね、きりやんのパーシーって。彼が無実の貴族たちを助ける行動の理由の、本音の一番奥底には、屁理屈をこねる革命政府をぎゃふんと言わせてやりたい という悪戯心があるに違いない!と思ってしまうんです。
義憤にかられてとか、無実なのにひどいとか、そういうのは後付けの理屈だったんじゃないか、と。
あるいは、元々は「正義のために」やっていたけど、次第に「敵を出し抜く」こと自体が面白くなって目的化してしまった、ということかもしれませんが(^ ^)。
とにかく、そういう気持ちが若干なりともありそうな感じ。
そういう「愉快」な『爽快感』、「おー、そんなことやっちゃうのか!!」みたいな爽快な気分を、私は、星組版ではあまり感じなかったんですよね。
作品自体に対して、もっとシリアスな恋愛劇、どろどろした三角関係がメイン、みたいな印象をもっていたんですよね。CDしか知らなかったので、ドラマティックなナンバーのイメージが強かったのかもしれませんが。
メイン三人のキャラクターが、聡明だけど嫌味で尊大な貴族の男と、驕慢な女優、そして愚かな若造、という構造に見えて。
あすかちゃんのマルグリットは、愛する人の前でも「女優」の仮面を脱げない自分に苦しみ、トウコさんのパーシーは、愛する人の前でも「貴族」の仮面を脱げない自分に苦しむ。そして、礼音くんのショーヴランは、『ただの女』であるマルグリットが欲しくて、パーシーに対抗意識を持つ……なんというか、『冒険活劇』なところよりも『ドロドロした恋愛劇』の面の方が強調されていた。
でも、そういう解釈で鑑賞するには、ショーヴランの設定があまりにも間抜けすぎると思うんですよ(涙)。だって、全然パーシーに対抗できていないのみならず、マルグリットとショーヴランの間に過去も未来も恋愛が成立するとは思えないんだもん!
月組版の面白いところは、きりやんのやんちゃな明るさと、そして、まりもちゃんの幼さ、だったと思います。
まりもちゃんのマルグリットを観て、思わず膝を叩きました。そうか、こういう解釈がありなのか、と。
あすかちゃんのマルグリットは『女優』だったけど、まりもちゃんのマルグリットは、『純真無垢な少女』、だったんです。気の強い、でも素直すぎてだまされやすい、幼い少女。
「君はどこに」でショーヴランが探す『少女』そのものの、マルグリット。
あれだけ素直な少女なら、勘違いしてショーヴランを好きだと思った一瞬があったのかもしれない。
でも、それが勘違いであったことは、パーシーと出会ったときにわかったんでしょうね。ショーヴランに感じていたのは、ただの連帯感、あるいは、ただのまぼろしだったのだ、と。
だから。
本気で、木々の間に少女の影を探し求めるショーヴランが、ひどく哀れに見えました。
それは幻なのに。
最初から、どこにもいなかった。彼の記憶の中以外には。
ショーヴランはショーヴランなりに真剣なんだけど、傍から見ていると滑稽な感じってあるじゃないですか。
目の前にいるマルグリット本人ではなく、もうそこにはいない過去の幻を追いつづける男。まさおくんのショーヴランは、そういう印象でした。
ああ、なんとしてもみりおくんのショーヴランが観たいなあ……。
で。
面白いのは、新人公演。
珠城くんは、本公演のきりやん以上に「元気」で「やんちゃ」で、そして「若い」パーシーでした。
マルグリットに裏切られたと思っているときの寂しそうな背中とか、本当に可愛くて母性本能をかーなーりー刺激されましたよー(^ ^;ゞ
それに対する(彩星)りおんのマルグリットは、誰よりも大人っぽく落ち着いた、美しい貴婦人でした。『女優』というより、やっぱり『貴婦人』って感じ。
そして、紫門ゆりやくんのショーヴランは、ものすごく優しくて、哀しいほどクソ真面目で、、、優しすぎて壊れてしまった人、でした(T T)。
今回、私が観たショーヴランは、まさおもゆりやんも、それぞれ違う理由で歌に非常に苦しんでいて、なかなか芝居の解釈がどうこういえるような状態ではなかったのですが。
少し時間をおいて反芻してみると、二人とも、ものすごく面白い芝居をしていたような気がします。
現実とは少し違う時間軸に生きている男。
優しいんですよね、ゆりやんのショーヴランは。サン・シール侯爵の死に顔を伏せ、アルマンを鞭で打つことも出来ず、マルグリットとの約束も破れない。
クソ真面目で、ロベスピエールに心酔していて。(グラパンに対する微妙な対抗心がすごく可愛い♪)
また、ショーヴランが心酔するに足るだけの魅力が、宇月くんのロベスピエールにあるのが良いなあ、と思いました。
本公演のロベスピエール(越乃)はあまりにも胡散臭くて(^ ^)、ショーヴランは“恋は盲目”(違う)になっているとしか思えん!!とゆー感じでしたが、新人公演のロベスピエール(宇月颯)は、あちこちに綻びが見えてきた「革命」という楼閣を必死でに支えようとしている愚直さも感じられて、ショーヴランもそれなりに納得して仕えていたんだろうな、と思ったんですよね。
ただ、血に酔った『今の』ロベスピエールは、いつか自分をも処刑しようとするかもしれない、という恐怖もあるんだろうな、とも思いましたが。
変わってしまった「ボス」に対するショーヴランの寂しさ、「昔はこんな人じゃなかったのに…」という切なさを、すごく感じた新人公演でした。
ショーヴランは、今はもう革命の夢を信じてはいない。
今の「革命政府」が、自分が夢見た「革命」とは程遠いものであることも分かっている。
でも、彼はまだ夢を捨てられない。それはたぶん、「連帯」の夢なんですよね。
「全員が連帯した、革命の夜」。
それはたぶん、彼にとっては「青春」だったのだろう、と、すっかり削げてしまったまさおの頬をみながら、そして、まだまだ幼さを残したゆりやんの頬を見ながら、思ったのでした……。
ああ、東宝が楽しみだなあ♪♪
とにかくショーヴランが好きな私。みりおくんがどんな解釈でショーヴランを演じるのか、めちゃくちゃ楽しみです。
まさおくんも、ゆりやんも、喉をお大事に!!東宝は期待しています♪
.
宝塚大劇場にて、月組新人公演「スカーレット・ピンパーネル」を観てまいりました。
本公演の話もまだちゃんと書いてないのに……という気もするのですが、せっかく観たので、とりあえず速報させてください。
まずは。
歌劇団さん、ありがとう!!(^ ^)。
彩星りおんの「忘れましょう(I’ll Forget You)」を、そして「ひとかけらの勇気」を聴くことができて、幸せでした。
素晴らしかった!!歌姫の面目躍如、でしたね。
ドレスも似合ってて、ちゃんと美しかったです。ただ、この人の本領はあくまでも『女役』であって『娘役』ではないんだなあ、というか……(T T)、スカーレットピンパーネル団の恋人たちが全員あまりにも若くて可愛いなかで、マルグリットだけ若干、その、雰囲気的に浮いていたのは……ファンな私でも否定はできない、かも(泣)。
これで、パーシーがもっと渋いタイプだったらまた違ったのかもしれませんが、珠城くんは学年的に若いだけじゃなくて、持ち味がとにかく純朴で明るくて優しい、陽性のヒーロータイプなんですよね。いや、月組に限らず、今若手で“大人っぽくて渋いタイプ”ってあまりいないような……(溜息)。
ああ、でも、もうなんでもいいんです。化粧が濃すぎたり芝居が強すぎたり、りおんも色々と欠点はありましたが、そのあたりは東京までに見直してくださることを期待しています♪
歌はとにかく、最高!でした。音域が広くて、上から下までやわらかい声で出せるうえに、デュエットでちゃんと相手の音を聴いてあわせてくれる。「あなたこそ我が家」のハーモニーの美しさは絶品でした♪下級生の珠城くんにとっては、なによりの相手役だったと思います(^ ^)。
東京でまた、あのナンバーの数々をりおんの美声で聴くことができると思うと、本当にそれだけで幸せになれます(*^ ^*)。
順番が前後してしまいましたが(すみません)、パーシーの珠城りょうくん。
いやー、良かったです。華やかなヒーロー誕生に立ち会えた気がしました(*^ ^*)。
最初の荷車を曳いての銀橋わたりがカットされて、いきなり、センターの大セリからの登場。
一番最初に下手花道にデュハーストの鳳月杏ちゃん、上手花道にドゥ・トゥルネー伯爵の篁祐希くんがセリあがって会話をした後、本舞台の大セリからパーシーがせり上がり、という演出で、たぶん緊張したんでしょうね……。セリ上がってすぐに歌いだす「ひとかけらの勇気」は、腹筋に力が入ってないっぽい感じでしたが、ワンコーラス歌って本舞台での(ショーヴランとマルグリットの)芝居をはさみ、もう一度戻ってきたときの歌は、のびやかな声で凄く良かったです。
明るくてまっすぐで、伸びのある良い声ですよね。中音域の発声がすごくなめらか。ちょっと軽くて色気が足りないけど(^ ^;、聴いていたくなる声だなと思います。
ポジションをちょっと低めにとる癖があるみたいなので、それだけ気をつければ歌手にカウントできるんじゃないかな、と思う。あとは、この大作を二時間歌いっぱなしで最後までもったんだから(「目の前の君」はギリギリな感じではありましたが…)、喉の強さは折り紙つき、ってことで大丈夫、ですかね?(^ ^)
しかし、本当に華やかな人だなあ。「ラスト・プレイ」のムーアは、偶然うまく嵌っただけかもしれない、と思っていたのですが、これは本物かも。レアティーズみたいな役より、こういう純然たるヒーロー役の方が似合うのは宝塚的主役の証ですね★
舞台度胸もすごい、と思います。演出的にコントっぽくしていたところもちゃんとこなしていたし、まだ研3になったばかりなのに、なんだか凄いなあ(@ @)。スタイルはもう少し磨く余地もありそうですが、問題っていう程じゃないし、もともとの顔立ちがシャープなので、男役化粧も違和感ない。どこかで必ず頭は打つと思うんですが、今のところ隙が見つからないって感じですね(^ ^)。せいぜい、グラパンに変装しているときの声色が使えない(声や口調にバリエーションがない)ことくらい、かな?……末恐ろしいわ~(汗)。
ショーヴランの紫門ゆりやくん。
みりおくんのショーヴランを観ていないのですが、基本的にはまさお(龍真咲)の役作りを踏襲していた印象。でも、出てきたものは全然違ってましたね。このあたり、ちゃんと「紫門ゆりや」という個性をもっている役者だな、と思います。
見た目も芝居もしっかり作りこんで、よくやってました。うん、本当に。思いのほかとクールな雰囲気で、黒塗り化粧も似合ってて、シャープな二枚目でした。
今まで、柔らかくて優しい感じの役しか観たことがなかったので、こういう役もできるんだ、とちょっと驚きました(@ @)。
しかし、声が(涙)。
……致命的なほど、低音が出ない(T T)。
難役:フランツが何とかなったので、歌についてはあまり心配していなかったのですが、そっか、ショーヴランってフランツよりさらに低いのかな……?音域的には同じくらいでも、フランツの低音は囁くようにでも声さえ出ればある程度誤魔化せるけど、ショーヴランは低いところで強く響かせないといけないから、より難しいんでしょうか。これを歌いきった星組の麻尋くんは、すごかったんだな。
もともとゆりやんは、歌えるけど声が軽くて柔らかいタイプで、ショーヴランに求められるような強くて太い声は不得意な声質なんですよね。元々得意な音域については、以前よりずいぶん太い声が出てきたなと思ったので、もしかしたら、この数か月で発声を根本から見直していたのかも(?)。まだ途中段階で新公本番を迎えてしまったのだとしたら残念ですが、なんとか東京では結果が出せますように、祈っています。
ロベスピエールの宇月くんは、凄く良かった(*^ ^*)。「マダム・ギロチン」のロベスピエールソロフレーズ、後半のロングトーンに鳥肌がたちました(真顔)。
カーンと通る、強くて響きの深い声。本当ならショーヴランのナンバーを聴いてみたいくらいの歌いあげっぷりで、短いフレーズなのがすごく残念でした。
たぶん宇月くんの方が、ゆりやんより低音部の音域が広いと思うので、ロベスピエールとショーヴランのハーモニーは、上下逆にしてあげても良かったかも……。
芝居も過不足なく、さすがに最上級生の貫録がありました。本公演のようなシンプルな「敵キャラ」ではなく、革命のリーダーくずれっぽく作ってきたのはさすがですね。
まあ、ロベスピエールをあんまり二枚目につくると、あっさりグラパンに騙されてしまうのがおかしな感じになるので、バランスが難しいんですけどね。そのあたりも含めて、宇月くんの匙加減は、絶妙だったと思います♪
プリンス・オヴ・ウェールズの響れおなちゃん。
可愛かった!!
役作りは、園加をもう一段可愛くしたような感じ、でしょうか。いやー、あの笑顔は本当に可愛いです♪
そうかとおもえば、民衆で踊っているときのシャープな怖さも素晴らしいし(*^ ^*)。本公演はショーヴランの部下なので、民衆に全く入ってないんですよね。もったいないことしてるなーと思いました。
最後の挨拶も、温かみがあってよかったです!新公の長、お疲れさまでした♪
サン・シール侯爵の輝月ゆうまくん。
こ、この人は95期ですか!?(@ @)びっくりの巧さ。
私、実は、プログラム観たときに「輝」って字だけみて輝城みつるくんだと思い込んでおりまして(汗)、輝城くんがピポー軍曹で出てきたときに「あれっ?」と驚いたんですが(汗)、輝月くんも素晴らしい声でした!(*^ ^*)。いやー、次から次と新人がでてきて、びっくりだなあ。というか、94期95期の人材豊富ぶりには驚くほかはありません……。
その、ピポー軍曹の輝城みつるくん。達者な人はこういう役をやっても達者なんだなあ…と感心しました。歌がなくてとても残念ですが、笑いを取るべきところでしっかり取っていたのがさすがです♪
他にも書かなくてはいけない人はたくさんいるのですが、とりあえず速報はこのへんで。
あ、でも、これだけはどうしても!!
スカーレットピンパーネル団の恋人たちが、めっちゃ可愛いーーーーーーーっ!!
一人残らず可愛くて、歌も芝居も十分にうまくて、学年的にもそんな下級生ってわけじゃないのに、どうして本公演がこのメンバーでは駄目なのか全然わかりません(嘆)。
あああああ、可愛いよー可愛いよー可愛いよー♪
回りが可愛すぎて、マルグリット一人年上な感じで浮いてるのは否めませんが……化粧や髪型をがんばれ>りおん。
……歌姫だから良いんだもん!
新公演出は生田大和。
生田さんにしては随分と乱暴なカットぶりでしたが、演技指導は丁寧につけてくれていたと思います。
たとえば。結婚のお披露目パーティーの後のパーシーとマルグリットのやり取り。
珠城くんのパーシーは、本公演よりずっと若くてまっすぐで、あんまり余裕がない(T T)ので。マルグリットの裏切りを知って、ものすごく絶望するんですよね。きりやんのパーシーは、苦悩しつつもマルグリットの前ではそれを出さないんですが、珠城くんのパーシーは、そういうところも真っ直ぐで(^ ^;ゞ、そんなパーシーの様子に気づかないマルグリットもどうよ!?という気がする……のですが!
そのぶん、マルグリットは幸せに酔って舞い上がっている、という芝居をしているんですよ、ちゃんと。すごい。こうやって辻褄をあわせているのか……生田さん細かいなあ。
ただ、フォークスが庭園でシュザンヌに云う「パリであなたを救った人に嫉妬している」という台詞を(パリでの救出シーンがカットされているのに)残したのは、生田さんにしては珍しいような気がします。こういう細かいところまで拾って修正するのが彼の面白いところだと思うのですが。忙しかったのかな。
あと、マルグリットがサン・シール侯爵の居場所を告げる手紙を渡す場面が、「ひとかけらの勇気」の曲中に入っていたのは、違和感がありました。手紙を受け取ったショーヴランが時をおかずに部下に渡して、そのまま「マダムギロチン」になだれ込んだ方が、展開としては自然だと思うのですが。
このあたり、せっかくなので東京ではご検討いただきたい、かも(^ ^;
今日のところは以上です。
詳しい感想(本公演含めて)は、またあらためて(^ ^)。
それから、「スカーレット・ピンパーネル」という作品については、星組さんのときにちょっと語った時とそんなに変わっていないので、とりあえずリンクさせていただきます♪
http://80646.diarynote.jp/200809070147030000/
(携帯:http://80646.diarynote.jp/m/200809070147030000/)
.
本公演の話もまだちゃんと書いてないのに……という気もするのですが、せっかく観たので、とりあえず速報させてください。
まずは。
歌劇団さん、ありがとう!!(^ ^)。
彩星りおんの「忘れましょう(I’ll Forget You)」を、そして「ひとかけらの勇気」を聴くことができて、幸せでした。
素晴らしかった!!歌姫の面目躍如、でしたね。
ドレスも似合ってて、ちゃんと美しかったです。ただ、この人の本領はあくまでも『女役』であって『娘役』ではないんだなあ、というか……(T T)、スカーレットピンパーネル団の恋人たちが全員あまりにも若くて可愛いなかで、マルグリットだけ若干、その、雰囲気的に浮いていたのは……ファンな私でも否定はできない、かも(泣)。
これで、パーシーがもっと渋いタイプだったらまた違ったのかもしれませんが、珠城くんは学年的に若いだけじゃなくて、持ち味がとにかく純朴で明るくて優しい、陽性のヒーロータイプなんですよね。いや、月組に限らず、今若手で“大人っぽくて渋いタイプ”ってあまりいないような……(溜息)。
ああ、でも、もうなんでもいいんです。化粧が濃すぎたり芝居が強すぎたり、りおんも色々と欠点はありましたが、そのあたりは東京までに見直してくださることを期待しています♪
歌はとにかく、最高!でした。音域が広くて、上から下までやわらかい声で出せるうえに、デュエットでちゃんと相手の音を聴いてあわせてくれる。「あなたこそ我が家」のハーモニーの美しさは絶品でした♪下級生の珠城くんにとっては、なによりの相手役だったと思います(^ ^)。
東京でまた、あのナンバーの数々をりおんの美声で聴くことができると思うと、本当にそれだけで幸せになれます(*^ ^*)。
順番が前後してしまいましたが(すみません)、パーシーの珠城りょうくん。
いやー、良かったです。華やかなヒーロー誕生に立ち会えた気がしました(*^ ^*)。
最初の荷車を曳いての銀橋わたりがカットされて、いきなり、センターの大セリからの登場。
一番最初に下手花道にデュハーストの鳳月杏ちゃん、上手花道にドゥ・トゥルネー伯爵の篁祐希くんがセリあがって会話をした後、本舞台の大セリからパーシーがせり上がり、という演出で、たぶん緊張したんでしょうね……。セリ上がってすぐに歌いだす「ひとかけらの勇気」は、腹筋に力が入ってないっぽい感じでしたが、ワンコーラス歌って本舞台での(ショーヴランとマルグリットの)芝居をはさみ、もう一度戻ってきたときの歌は、のびやかな声で凄く良かったです。
明るくてまっすぐで、伸びのある良い声ですよね。中音域の発声がすごくなめらか。ちょっと軽くて色気が足りないけど(^ ^;、聴いていたくなる声だなと思います。
ポジションをちょっと低めにとる癖があるみたいなので、それだけ気をつければ歌手にカウントできるんじゃないかな、と思う。あとは、この大作を二時間歌いっぱなしで最後までもったんだから(「目の前の君」はギリギリな感じではありましたが…)、喉の強さは折り紙つき、ってことで大丈夫、ですかね?(^ ^)
しかし、本当に華やかな人だなあ。「ラスト・プレイ」のムーアは、偶然うまく嵌っただけかもしれない、と思っていたのですが、これは本物かも。レアティーズみたいな役より、こういう純然たるヒーロー役の方が似合うのは宝塚的主役の証ですね★
舞台度胸もすごい、と思います。演出的にコントっぽくしていたところもちゃんとこなしていたし、まだ研3になったばかりなのに、なんだか凄いなあ(@ @)。スタイルはもう少し磨く余地もありそうですが、問題っていう程じゃないし、もともとの顔立ちがシャープなので、男役化粧も違和感ない。どこかで必ず頭は打つと思うんですが、今のところ隙が見つからないって感じですね(^ ^)。せいぜい、グラパンに変装しているときの声色が使えない(声や口調にバリエーションがない)ことくらい、かな?……末恐ろしいわ~(汗)。
ショーヴランの紫門ゆりやくん。
みりおくんのショーヴランを観ていないのですが、基本的にはまさお(龍真咲)の役作りを踏襲していた印象。でも、出てきたものは全然違ってましたね。このあたり、ちゃんと「紫門ゆりや」という個性をもっている役者だな、と思います。
見た目も芝居もしっかり作りこんで、よくやってました。うん、本当に。思いのほかとクールな雰囲気で、黒塗り化粧も似合ってて、シャープな二枚目でした。
今まで、柔らかくて優しい感じの役しか観たことがなかったので、こういう役もできるんだ、とちょっと驚きました(@ @)。
しかし、声が(涙)。
……致命的なほど、低音が出ない(T T)。
難役:フランツが何とかなったので、歌についてはあまり心配していなかったのですが、そっか、ショーヴランってフランツよりさらに低いのかな……?音域的には同じくらいでも、フランツの低音は囁くようにでも声さえ出ればある程度誤魔化せるけど、ショーヴランは低いところで強く響かせないといけないから、より難しいんでしょうか。これを歌いきった星組の麻尋くんは、すごかったんだな。
もともとゆりやんは、歌えるけど声が軽くて柔らかいタイプで、ショーヴランに求められるような強くて太い声は不得意な声質なんですよね。元々得意な音域については、以前よりずいぶん太い声が出てきたなと思ったので、もしかしたら、この数か月で発声を根本から見直していたのかも(?)。まだ途中段階で新公本番を迎えてしまったのだとしたら残念ですが、なんとか東京では結果が出せますように、祈っています。
ロベスピエールの宇月くんは、凄く良かった(*^ ^*)。「マダム・ギロチン」のロベスピエールソロフレーズ、後半のロングトーンに鳥肌がたちました(真顔)。
カーンと通る、強くて響きの深い声。本当ならショーヴランのナンバーを聴いてみたいくらいの歌いあげっぷりで、短いフレーズなのがすごく残念でした。
たぶん宇月くんの方が、ゆりやんより低音部の音域が広いと思うので、ロベスピエールとショーヴランのハーモニーは、上下逆にしてあげても良かったかも……。
芝居も過不足なく、さすがに最上級生の貫録がありました。本公演のようなシンプルな「敵キャラ」ではなく、革命のリーダーくずれっぽく作ってきたのはさすがですね。
まあ、ロベスピエールをあんまり二枚目につくると、あっさりグラパンに騙されてしまうのがおかしな感じになるので、バランスが難しいんですけどね。そのあたりも含めて、宇月くんの匙加減は、絶妙だったと思います♪
プリンス・オヴ・ウェールズの響れおなちゃん。
可愛かった!!
役作りは、園加をもう一段可愛くしたような感じ、でしょうか。いやー、あの笑顔は本当に可愛いです♪
そうかとおもえば、民衆で踊っているときのシャープな怖さも素晴らしいし(*^ ^*)。本公演はショーヴランの部下なので、民衆に全く入ってないんですよね。もったいないことしてるなーと思いました。
最後の挨拶も、温かみがあってよかったです!新公の長、お疲れさまでした♪
サン・シール侯爵の輝月ゆうまくん。
こ、この人は95期ですか!?(@ @)びっくりの巧さ。
私、実は、プログラム観たときに「輝」って字だけみて輝城みつるくんだと思い込んでおりまして(汗)、輝城くんがピポー軍曹で出てきたときに「あれっ?」と驚いたんですが(汗)、輝月くんも素晴らしい声でした!(*^ ^*)。いやー、次から次と新人がでてきて、びっくりだなあ。というか、94期95期の人材豊富ぶりには驚くほかはありません……。
その、ピポー軍曹の輝城みつるくん。達者な人はこういう役をやっても達者なんだなあ…と感心しました。歌がなくてとても残念ですが、笑いを取るべきところでしっかり取っていたのがさすがです♪
他にも書かなくてはいけない人はたくさんいるのですが、とりあえず速報はこのへんで。
あ、でも、これだけはどうしても!!
スカーレットピンパーネル団の恋人たちが、めっちゃ可愛いーーーーーーーっ!!
一人残らず可愛くて、歌も芝居も十分にうまくて、学年的にもそんな下級生ってわけじゃないのに、どうして本公演がこのメンバーでは駄目なのか全然わかりません(嘆)。
あああああ、可愛いよー可愛いよー可愛いよー♪
回りが可愛すぎて、マルグリット一人年上な感じで浮いてるのは否めませんが……化粧や髪型をがんばれ>りおん。
……歌姫だから良いんだもん!
新公演出は生田大和。
生田さんにしては随分と乱暴なカットぶりでしたが、演技指導は丁寧につけてくれていたと思います。
たとえば。結婚のお披露目パーティーの後のパーシーとマルグリットのやり取り。
珠城くんのパーシーは、本公演よりずっと若くてまっすぐで、あんまり余裕がない(T T)ので。マルグリットの裏切りを知って、ものすごく絶望するんですよね。きりやんのパーシーは、苦悩しつつもマルグリットの前ではそれを出さないんですが、珠城くんのパーシーは、そういうところも真っ直ぐで(^ ^;ゞ、そんなパーシーの様子に気づかないマルグリットもどうよ!?という気がする……のですが!
そのぶん、マルグリットは幸せに酔って舞い上がっている、という芝居をしているんですよ、ちゃんと。すごい。こうやって辻褄をあわせているのか……生田さん細かいなあ。
ただ、フォークスが庭園でシュザンヌに云う「パリであなたを救った人に嫉妬している」という台詞を(パリでの救出シーンがカットされているのに)残したのは、生田さんにしては珍しいような気がします。こういう細かいところまで拾って修正するのが彼の面白いところだと思うのですが。忙しかったのかな。
あと、マルグリットがサン・シール侯爵の居場所を告げる手紙を渡す場面が、「ひとかけらの勇気」の曲中に入っていたのは、違和感がありました。手紙を受け取ったショーヴランが時をおかずに部下に渡して、そのまま「マダムギロチン」になだれ込んだ方が、展開としては自然だと思うのですが。
このあたり、せっかくなので東京ではご検討いただきたい、かも(^ ^;
今日のところは以上です。
詳しい感想(本公演含めて)は、またあらためて(^ ^)。
それから、「スカーレット・ピンパーネル」という作品については、星組さんのときにちょっと語った時とそんなに変わっていないので、とりあえずリンクさせていただきます♪
http://80646.diarynote.jp/200809070147030000/
(携帯:http://80646.diarynote.jp/m/200809070147030000/)
.
スカーレット・ピンパーネル
2010年5月3日 宝塚(月)宝塚大劇場にて、月組公演「スカーレットピンパーネル」を観てまいりました!
霧矢さん、超かっこいい!!(はぁと)
速報終了。
詳しいことは、また帰ったあとで書きますね♪
あ。
私が観たのは、ショーヴランはまさお(龍真咲)、アルマンはみりお(明日海りお)の回でした。
まさおくんが喉を壊しているという噂は聞いていましたが、私はそんなに気にならなかったです。
むしろ、喉に無理のない発声を心がけているせいか、呼吸がずいぶん深くなって今まで出せなかった低音部がよくでていたと思います。カーンと出ていた高音部が出ないのはとても残念ですが、ショーヴランにあの音域あんまり必要じゃないので(^ ^;
ちょっとかすれた甘い低音に、今まで感じたことのない色気を感じました(*^ ^*)。
不調なことは間違いないけど、いままで喉に負担のかかる歌い方をしていたことのに問題があるので、これを機会に発声を見直して、一歩先へ進んでくれたら、と思います♪
みりおくんはなかなかに絶好調!という感じで、キラキラオーラ大爆発!な感じでした。
まりもちゃんの弟、という設定に違和感がないのはさすがです(*^ ^*)。
ショーヴランは東宝までおあずけ(というか取れてない/涙)ですが、アルマンもとても魅力的でした♪
デュハーストのもりえちゃん(青樹泉)がとても格好良い。
ぴったりの役で、包容力のあるいい芝居を見せてくれました。もう少し発声が落ち着くともっといいんだけどなあ。
フォークスのマギー(星条海斗)は、珍しい白い役にちょっと苦戦しつつ、裏のあるくせ者の貴族をがんばっていたと思います。そのまま立っているだけで十分格好良いんだから、あんまり考えすぎない方がいいと思うんだけどなあ。
るうちゃん(光月るう)、宇月颯くん、紫門ゆりやん、煌月爽人くん、珠城りょうくん、みんながんばってました。星組さんとは若干役割が違っていたような気がしますが、東宝に来るまでに、みなさんもっともっとキャラを立ててきてくれると思うので、楽しみにお待ちしております(*^ ^*)。
プリンス・オヴ・ウェールズは桐生園加。
………これはもう、登場のインパクトがすべてを語ってくれました。素晴らしい!!ありがとう園加。
ショーヴランにつきしたがう、みっしょん(美翔かずき)と響れおなちゃん。共に独創性のある芝居に定評の(猫的に)ある人ですが、いやーーーー、今回も実におもしろい小芝居をしてくれました(^ ^)。とくにみっしょん、あなたの役作りの裏になにがあるのか聞いてみたいからぜひお茶会に参加してみたいです……(汗)。いったい、みりおくんのショーヴランになったらどんなことをしてくれるのか知りたいです。早く観たい♪♪
あとは……洗濯女たちの場面でターゲットになっている(天野)ほたると(妃鳳)こころの二人の美しさに目を奪われました(*^ ^*)。月組一番の美女たちに万歳!
ルイ・シャルルの愛希くんも、透明感があってきれいで、でも元気で意外とやんちゃな美少年っていうところが、作品の中での役割にぴったりあっていたと思います。革命と貴族、“正義”と“独裁”が入れ替わったこの作品の中で、この子を助けることが正義なんだ、と真っ直ぐに言うことができるのは幸せなことだな、と納得しました。
「紅はこべ」を「宝塚作品」にするキーとなる人物。その子に魅力があることはとても大切なことだと思います♪
他にもいろいろ、語りたい方はたくさんいらっしゃるのですが。
なにはともあれ、良い公演でした。
東宝が楽しみ!!
そして、
霧矢さん、まりもちゃん、お披露目公演おめでとうございます!(^ ^)
.
霧矢さん、超かっこいい!!(はぁと)
速報終了。
詳しいことは、また帰ったあとで書きますね♪
あ。
私が観たのは、ショーヴランはまさお(龍真咲)、アルマンはみりお(明日海りお)の回でした。
まさおくんが喉を壊しているという噂は聞いていましたが、私はそんなに気にならなかったです。
むしろ、喉に無理のない発声を心がけているせいか、呼吸がずいぶん深くなって今まで出せなかった低音部がよくでていたと思います。カーンと出ていた高音部が出ないのはとても残念ですが、ショーヴランにあの音域あんまり必要じゃないので(^ ^;
ちょっとかすれた甘い低音に、今まで感じたことのない色気を感じました(*^ ^*)。
不調なことは間違いないけど、いままで喉に負担のかかる歌い方をしていたことのに問題があるので、これを機会に発声を見直して、一歩先へ進んでくれたら、と思います♪
みりおくんはなかなかに絶好調!という感じで、キラキラオーラ大爆発!な感じでした。
まりもちゃんの弟、という設定に違和感がないのはさすがです(*^ ^*)。
ショーヴランは東宝までおあずけ(というか取れてない/涙)ですが、アルマンもとても魅力的でした♪
デュハーストのもりえちゃん(青樹泉)がとても格好良い。
ぴったりの役で、包容力のあるいい芝居を見せてくれました。もう少し発声が落ち着くともっといいんだけどなあ。
フォークスのマギー(星条海斗)は、珍しい白い役にちょっと苦戦しつつ、裏のあるくせ者の貴族をがんばっていたと思います。そのまま立っているだけで十分格好良いんだから、あんまり考えすぎない方がいいと思うんだけどなあ。
るうちゃん(光月るう)、宇月颯くん、紫門ゆりやん、煌月爽人くん、珠城りょうくん、みんながんばってました。星組さんとは若干役割が違っていたような気がしますが、東宝に来るまでに、みなさんもっともっとキャラを立ててきてくれると思うので、楽しみにお待ちしております(*^ ^*)。
プリンス・オヴ・ウェールズは桐生園加。
………これはもう、登場のインパクトがすべてを語ってくれました。素晴らしい!!ありがとう園加。
ショーヴランにつきしたがう、みっしょん(美翔かずき)と響れおなちゃん。共に独創性のある芝居に定評の(猫的に)ある人ですが、いやーーーー、今回も実におもしろい小芝居をしてくれました(^ ^)。とくにみっしょん、あなたの役作りの裏になにがあるのか聞いてみたいからぜひお茶会に参加してみたいです……(汗)。いったい、みりおくんのショーヴランになったらどんなことをしてくれるのか知りたいです。早く観たい♪♪
あとは……洗濯女たちの場面でターゲットになっている(天野)ほたると(妃鳳)こころの二人の美しさに目を奪われました(*^ ^*)。月組一番の美女たちに万歳!
ルイ・シャルルの愛希くんも、透明感があってきれいで、でも元気で意外とやんちゃな美少年っていうところが、作品の中での役割にぴったりあっていたと思います。革命と貴族、“正義”と“独裁”が入れ替わったこの作品の中で、この子を助けることが正義なんだ、と真っ直ぐに言うことができるのは幸せなことだな、と納得しました。
「紅はこべ」を「宝塚作品」にするキーとなる人物。その子に魅力があることはとても大切なことだと思います♪
他にもいろいろ、語りたい方はたくさんいらっしゃるのですが。
なにはともあれ、良い公演でした。
東宝が楽しみ!!
そして、
霧矢さん、まりもちゃん、お披露目公演おめでとうございます!(^ ^)
.
おめでとうございます!
2010年4月16日 宝塚(月)霧矢大夢さん、蒼乃夕妃ちゃん、
大劇場お披露目初日、おめでとうございます(^ ^)。
いや~~~、月組でずっと一緒にやってきたきりやんのお披露目は、我がことのように嬉しいです。
しかも、大作スカーレットピンパーネル!!歌も踊りもコメディも心配のないきりやんなので、舞台を愉しんでいらっしゃる姿を、安心して観にいかせていただきます(はぁと)。
それにしても。元々美声で歌えるきりやんにトップマイクを渡したら、いったいどんな素晴らしい音楽が流れ出すんだろうか……などとドキドキしつつ(*^ ^*)。
初日映像は、明日流れるんでしたっけ?楽しみにしています(はぁと)
唯一の心配は役替りですが、関係者一同、がんばってくださることを信じて。
生まれ変わった月組が、演目に恵まれて、今まで以上に楽しい組になりますように!
.
大劇場お披露目初日、おめでとうございます(^ ^)。
いや~~~、月組でずっと一緒にやってきたきりやんのお披露目は、我がことのように嬉しいです。
しかも、大作スカーレットピンパーネル!!歌も踊りもコメディも心配のないきりやんなので、舞台を愉しんでいらっしゃる姿を、安心して観にいかせていただきます(はぁと)。
それにしても。元々美声で歌えるきりやんにトップマイクを渡したら、いったいどんな素晴らしい音楽が流れ出すんだろうか……などとドキドキしつつ(*^ ^*)。
初日映像は、明日流れるんでしたっけ?楽しみにしています(はぁと)
唯一の心配は役替りですが、関係者一同、がんばってくださることを信じて。
生まれ変わった月組が、演目に恵まれて、今まで以上に楽しい組になりますように!
.
ものすごーーーく今更ですが。
「紅はこべ」って、どんな花なんでしょうか。
いわゆる「アカツメクサ」(シロツメクサの赤紫色の花)と同じものでいいのかしら……。
ピンパーネル団がマークにしている花と、ちょっとイメージが違うんですが。
そんなことをふと思ったのは、月組公演の配役を見て、でした。
集合日だったはずの昨日出なかった配役が、一日遅れでやっと出ましたが。
……コレを見ても、遅れた理由はよく判らない……。まぁ常識的な、予想の範囲内の配役ですよね、コレって?
とりあえず、猫的ビッグニュースは、
マリー・グロショルツ:憧花ゆりの!!(@ @)
……あ~、びっくりした。娘役の大役なので、誰がやるのかなあと思っていたのですが、まさかすずなに来るとは。……どう考えても尻にしかれっぱなしだよな、アルマン(^ ^;ゞ。
とりあえず、あの衣装を着たすずなにちょっとドキドキです。
そして、注目!の、ピンパーネル団とその恋人たちは……
デュハースト:青樹泉(立樹遥/美弥るりか)
フォークス:星条海斗(涼紫央/天寿光希)
オジー:光月るう(彩海早矢/如月蓮)
エルトン:宇月颯(夢乃聖夏/直樹じゅん)
ファーレイ:紫門ゆりや(麻尋しゅん/芹香斗亜)
ベン:煌月爽矢(紅ゆずる/十碧れいや)
ハル:珠城りょう(壱城あずさ/麻央侑希)
アン:美夢ひまり(華美ゆうか/花ののみ)
ペギー:萌花ゆりあ(純花まりい/南風里名)
ジュリー:羽咲まな(音花ゆり/白妙なつ)
ケイト:夏月都(蒼乃夕妃/水瀬千秋)
シュザンヌ:彩星りおん(琴まりえ/妃咲せあら)
サリー:琴音和葉(稀鳥まりや/音波みのり)
ポリー:玲実くれあ(妃咲せあら/優香りこ)
こうしてみると、妥当な並び……なのでしょうか。結構意外な感じもするのですが。
とりあえず、中日で大活躍していたちゅーちゃん(咲希あかね)、愛風ゆめちゃん、そして「HAMLET!」で歌っていたみくちゃん(花陽みら)がメンバーに入っていないことに驚きました。………最下がくれあちゃんってことは、90期以上で揃えたんですね。なんのために? 男役は逆に、90期以下が過半数なのに。姉さん女房率高すぎないか?
パリの歌姫・イザベル(花愛瑞穂)には、「エリザベート」でマダム・ヴォルフを歌った沢希理寿。また女役か……。「ラスト・プレイ」でも「HAMLET!」でも、普通に男役さんしていた良い声を聞かせてくれていたので少し安心したんだけどな。たしかに歌手の役は歌が聴けて嬉しいけど、今回は新公も無いから、公演中ずっと女役なんですよね(↓)。がんばれ!
そして、王太子ルイ・シャルル(水瀬千秋)には、95期の愛希れいかさん。中日にもバウにも出ていないダークホースですが、小池さんの耳は信じられるので(^ ^)、非常に楽しみです。
上級生たちは……
ドゥ・トゥルネー伯爵夫人:花瀬みずか(万里柚美)
ドゥ・トゥルネー伯爵:一色瑠加(紫蘭ますみ)
サン・シール侯爵:研ルイス(英真なおき)
プリンス・オブ・ウェールズ:桐生園加(英真なおき)
あーちゃんは予想通り。ガチャ・研ちゃん・園加は、この三人でこの三役を分けなくてはいけないことは明白だったのですが……やっぱりこの組み合わせが一番でしょうね(ごめんよ園加)……園加ファン的には若干微妙ですが、園加は園加らしい可愛いプリンスを創ってくれるに違いない!、と期待したいと思います。あと、プリンス以外の場面での出番に期待。
とりあえず、腹布団はなくていいからねっ!!
ジェサップ:彩央寿音(天緒圭花)
これはちょっと……めちゃめちゃツボりました。すごく嬉しい(感涙)。
ロベスピエール:越乃リュウ(にしき愛)
ピポー軍曹:綾月せり(美稀千種)
メルシエ:美翔かずき(祐穂さとる)
クーポー:響れおな(鶴美舞夕)
ロベスピエールのナホちゃんは予想通り。
ピボー軍曹のふぁーびーは、凄く意外でしたが、出てみれば成る程!と納得しました。確かに、他にいませんね。その部下二人がみっしょん&響コンビなのは、猫的にかなりツボです。ピンパーネル団に入るとは思ってなかったけど、こう来るとは思わず、ちょっと驚いてしまいました……コメディ得意な二人だし、なによりも、役がついたことが素直に嬉しいです(*^ ^*)。
シモン:華央あみり(美城れん)
ジャンヌ:美鳳あや(朝峰ひかり)
この靴屋夫婦もすごく予想通りだ(^ ^)。みっぽーは、キンさん同様、パリ市民でも踊り狂ってくれるでしょうから、それも楽しみです♪
ルネ:天野ほたる(毬乃ゆい)
アンヌ:妃鳳こころ(星風エレナ)
このお二人は、公式サイトの星組さんの配役表には載っていないのですが、雀さまからコメントをいただきました。ピンパーネル団の洗濯女たちに助けられる女性二人の役だそうです★
ああ~(ポンッ)、あの役かぁ!月組も、助け甲斐のありそうな美女を配置してきましたね♪
今回公演で卒業する3人に役がついていないのが残念ですが、まあ、紗蘭さんも鼓さんも、下手に役がついて出番が決まってしまうより、全ての場面に出ている方がおいしい人たちなので。
パリ市民やらロンドン宮廷やら、いろんな場での小芝居を、楽しみにしています♪
89期が抜けて最初の新公。いまのところは、雪組が93期、花組が92期。月組はどの辺りに来るんでしょうね。まさか決まっているんでしょうから、早く出して欲しいものです(涙)。
個人的には、相変わらずマルグリットは彩星りおんちゃんで!!と祈ってはいるのですが……
それにしても、発表が遅いわ(涙)。パーシーとマルグリットとショーヴランくらいは、集合日前に出ると思っていたのになぁ。
初日まであと一ヵ月半。わくわくが止まりません(^ ^)。霧矢さん・まりもちゃん中心に、新しいフルムーンの発進が、とってもとっても、とっっっても!!楽しみです~(^ ^)♪
.
「紅はこべ」って、どんな花なんでしょうか。
いわゆる「アカツメクサ」(シロツメクサの赤紫色の花)と同じものでいいのかしら……。
ピンパーネル団がマークにしている花と、ちょっとイメージが違うんですが。
そんなことをふと思ったのは、月組公演の配役を見て、でした。
集合日だったはずの昨日出なかった配役が、一日遅れでやっと出ましたが。
……コレを見ても、遅れた理由はよく判らない……。まぁ常識的な、予想の範囲内の配役ですよね、コレって?
とりあえず、猫的ビッグニュースは、
マリー・グロショルツ:憧花ゆりの!!(@ @)
……あ~、びっくりした。娘役の大役なので、誰がやるのかなあと思っていたのですが、まさかすずなに来るとは。……どう考えても尻にしかれっぱなしだよな、アルマン(^ ^;ゞ。
とりあえず、あの衣装を着たすずなにちょっとドキドキです。
そして、注目!の、ピンパーネル団とその恋人たちは……
デュハースト:青樹泉(立樹遥/美弥るりか)
フォークス:星条海斗(涼紫央/天寿光希)
オジー:光月るう(彩海早矢/如月蓮)
エルトン:宇月颯(夢乃聖夏/直樹じゅん)
ファーレイ:紫門ゆりや(麻尋しゅん/芹香斗亜)
ベン:煌月爽矢(紅ゆずる/十碧れいや)
ハル:珠城りょう(壱城あずさ/麻央侑希)
アン:美夢ひまり(華美ゆうか/花ののみ)
ペギー:萌花ゆりあ(純花まりい/南風里名)
ジュリー:羽咲まな(音花ゆり/白妙なつ)
ケイト:夏月都(蒼乃夕妃/水瀬千秋)
シュザンヌ:彩星りおん(琴まりえ/妃咲せあら)
サリー:琴音和葉(稀鳥まりや/音波みのり)
ポリー:玲実くれあ(妃咲せあら/優香りこ)
こうしてみると、妥当な並び……なのでしょうか。結構意外な感じもするのですが。
とりあえず、中日で大活躍していたちゅーちゃん(咲希あかね)、愛風ゆめちゃん、そして「HAMLET!」で歌っていたみくちゃん(花陽みら)がメンバーに入っていないことに驚きました。………最下がくれあちゃんってことは、90期以上で揃えたんですね。なんのために? 男役は逆に、90期以下が過半数なのに。姉さん女房率高すぎないか?
パリの歌姫・イザベル(花愛瑞穂)には、「エリザベート」でマダム・ヴォルフを歌った沢希理寿。また女役か……。「ラスト・プレイ」でも「HAMLET!」でも、普通に男役さんしていた良い声を聞かせてくれていたので少し安心したんだけどな。たしかに歌手の役は歌が聴けて嬉しいけど、今回は新公も無いから、公演中ずっと女役なんですよね(↓)。がんばれ!
そして、王太子ルイ・シャルル(水瀬千秋)には、95期の愛希れいかさん。中日にもバウにも出ていないダークホースですが、小池さんの耳は信じられるので(^ ^)、非常に楽しみです。
上級生たちは……
ドゥ・トゥルネー伯爵夫人:花瀬みずか(万里柚美)
ドゥ・トゥルネー伯爵:一色瑠加(紫蘭ますみ)
サン・シール侯爵:研ルイス(英真なおき)
プリンス・オブ・ウェールズ:桐生園加(英真なおき)
あーちゃんは予想通り。ガチャ・研ちゃん・園加は、この三人でこの三役を分けなくてはいけないことは明白だったのですが……やっぱりこの組み合わせが一番でしょうね(ごめんよ園加)……園加ファン的には若干微妙ですが、園加は園加らしい可愛いプリンスを創ってくれるに違いない!、と期待したいと思います。あと、プリンス以外の場面での出番に期待。
とりあえず、腹布団はなくていいからねっ!!
ジェサップ:彩央寿音(天緒圭花)
これはちょっと……めちゃめちゃツボりました。すごく嬉しい(感涙)。
ロベスピエール:越乃リュウ(にしき愛)
ピポー軍曹:綾月せり(美稀千種)
メルシエ:美翔かずき(祐穂さとる)
クーポー:響れおな(鶴美舞夕)
ロベスピエールのナホちゃんは予想通り。
ピボー軍曹のふぁーびーは、凄く意外でしたが、出てみれば成る程!と納得しました。確かに、他にいませんね。その部下二人がみっしょん&響コンビなのは、猫的にかなりツボです。ピンパーネル団に入るとは思ってなかったけど、こう来るとは思わず、ちょっと驚いてしまいました……コメディ得意な二人だし、なによりも、役がついたことが素直に嬉しいです(*^ ^*)。
シモン:華央あみり(美城れん)
ジャンヌ:美鳳あや(朝峰ひかり)
この靴屋夫婦もすごく予想通りだ(^ ^)。みっぽーは、キンさん同様、パリ市民でも踊り狂ってくれるでしょうから、それも楽しみです♪
ルネ:天野ほたる(毬乃ゆい)
アンヌ:妃鳳こころ(星風エレナ)
このお二人は、公式サイトの星組さんの配役表には載っていないのですが、雀さまからコメントをいただきました。ピンパーネル団の洗濯女たちに助けられる女性二人の役だそうです★
ああ~(ポンッ)、あの役かぁ!月組も、助け甲斐のありそうな美女を配置してきましたね♪
今回公演で卒業する3人に役がついていないのが残念ですが、まあ、紗蘭さんも鼓さんも、下手に役がついて出番が決まってしまうより、全ての場面に出ている方がおいしい人たちなので。
パリ市民やらロンドン宮廷やら、いろんな場での小芝居を、楽しみにしています♪
89期が抜けて最初の新公。いまのところは、雪組が93期、花組が92期。月組はどの辺りに来るんでしょうね。まさか決まっているんでしょうから、早く出して欲しいものです(涙)。
個人的には、相変わらずマルグリットは彩星りおんちゃんで!!と祈ってはいるのですが……
それにしても、発表が遅いわ(涙)。パーシーとマルグリットとショーヴランくらいは、集合日前に出ると思っていたのになぁ。
初日まであと一ヵ月半。わくわくが止まりません(^ ^)。霧矢さん・まりもちゃん中心に、新しいフルムーンの発進が、とってもとっても、とっっっても!!楽しみです~(^ ^)♪
.
疾走するハムレット【3】
2010年2月27日 宝塚(月) コメント (2)野々すみ花ちゃん、お誕生日おめでとう(はぁと)!!
そして2月27日は、祐飛さん、すみ花ちゃん、お二人の『宙の奇跡』から一周年の記念日でもありますね(^ ^)。本当に、おめでとうございますm(_ _)m。
……記念日が増えていくって、素敵なことですね♪
さて。ちょっと間があいてしまいましたが、「HAMLET!」出演者別感想メモの続き。
ローゼンクランツ(憧花ゆりの)
普通は男性が演じる、ハムレットの「学友」。
学友だけど、最初からショートヘアの美しい女性。クローディアスに呼ばれて登場し、ハムレットの様子を探るように頼まれてハムレットに会いに行く。
演出によっては、クローディアスがハムレットを心配する優しい叔父になりきって、純真な二人を騙してハムレットの様子を探らせるバージョンもあるのですが、今回はわりとストレートにクローディアスが『悪』なので、学友たちも最初から素直に悪い感じ、というか、クローディアスに雇われたっぽい印象があって、あまりハムレットに向ける友情は強くは感じられなかったかな。
だから、ローゼンクランツが後半で突然「昔は愛してくださったのに!」みたいなことを言う場面に唐突感があったんですよね。せっかくあの台詞を入れるというアイディアがあって女役にしたのなら、もう少し、最初からそういう気持ちを匂わせる演出があってもいいのに、と思いました。オフィーリアへの嫉妬でもいいし、なんでもいいんですけど。
そもそも、ああいう会話があって、それでもなお、原作どおりに「クローディアスからイギリス王宛の親書(この手紙の持参者を殺してください)を読み、ローゼンクランツとギルデンスターンに持たせた」とハムレットに言わせ、二人を死へ送り込む場面を残したのはなんでかなあ、と思いました。基本的には、藤井さんの残す場面・カットする場面の選定は殆ど正しいと思うんですが、ココだけはちょっと不思議。
そのあたり、すずなも役作りに迷いがあったのかな?という気が少ししましたが、でも、基本的には男勝りの美しい女としてあの役がちゃんと機能していて、さすがだなと思いました。
女に設定したローゼンクランツがオフィーリアとガートルードの間に入ることによって、物語が重層化された気がします。細かい設定にもう少し配慮すれば、この役は女にしたほうがいいんじゃないかとさえ思いました。
あと、役とは関係ないのですが、プロローグの途中で違う鬘(くしゃくしゃした感じの可愛い鬘)をかぶってがんがん踊るすずながメッチャ可愛い&カッコよくて、見惚れてしまいました(*^ ^*)。
ギルデンスターン(鳳月杏)
ローゼンクランツとニコイチで出てくる「学友」のもう一人。
想いを胸の底に抱いてハムレットを見凝視めていたローゼンクランツに対して、ギルデンスターンは本当にわかりやすく「悪」な感じ。表情豊かに「ワル」を演じていて、実に楽しそうで、面白かったです。
スタイル抜群のちなつちゃん。衣装が良く似合ってて素敵でした。すずなとの並びも綺麗で、この二人をコンビにしたかった藤井さんとは一度じっくり話してみたいです(←ただの藤井ファンだからそれ)
墓堀たち(美夢ひまり、夏月都、白雪さち花)
あちこちの場面の切り替えに登場して、歌を歌って去っていく。説明とかは無いので、所謂狂言回しとはちょっと違うのかな(狂言回しというべきなのは、多分ホレーシオ)と思うのですが、シェイクスピア作品の演出によくある道化的な存在でした。
役としては、二幕のオフィーリア葬儀前のハムレットとの会話が一番メインになりますが、そこよりも、他の場つなぎに出てきては去っていく、その存在感や空気の方が印象に残りました。
三人とも、歌えて丸顔で芝居ができるひとたちで、いい人選だったと思います。さち花ちゃん、最近前に出てきていてちょっと嬉しい。
ひまりんは、一幕ラストの「ゴンザーゴ殺し」上演の前の舞踊会でのソロも、とても良かったです♪
タッチストン(彩央寿音)
ローゼンクランツたちがハムレットを慰めるために呼び寄せた劇団の団長。
きっしーらしい、きめ細かな芝居で、本当にシェイクスピア作品には欠かせない人だな、と思いました。中日の柴田・大野陣営もきっしーが欲しかったでしょうけれども、やっぱりシェイクスピアの方がきっしーの必要度は高いよね(^ ^)。ハムレットとの会話も、劇が進んでいく間のさりげない佇まいも、とっても素敵。さすがの存在感でした。
団長と話すときのハムレットの嬉しそうな表情が可愛い(*^ ^*)すぎて、全然狂ったフリができてないのはご愛嬌(苦笑)。
本役以外の場面はコロスにほとんど入っていて、久々にきっしーのダンスを堪能しました♪カッコいい♪
ゴンザーゴー(沢希理寿)、妃(愛那結梨)、ルシアーナス(海桐望)
ハムレットが指示して上演させる「ゴンザーゴー殺し」の主要人物。王(ゴンザーゴー)とその妻、そして殺人者ルシアーナス。
感想を訊かれたガートルードが「妃の嘆きが大袈裟すぎる」とコメントするとおり、大袈裟に嘆き哀しむ愛那結梨ちゃんがなかなか良かったです。
理寿さんは美人だなあ。ゴンザーゴ役より、その前の歌手の印象の方が強かったですが、ゴンザゴも、大きな衣装に負けることなくしっかり存在していて、とても良かった。妃ともお似合いでした。
海桐さんは、髭が似合いすぎて髭萌えしまくり。ぜったいお髭があった方が素敵だと思う!(言い切り)。
侍女たち(真愛涼歌、愛那結梨、都月みあ、晴音アキ)
か、か、可愛い(*^ ^*)
個人的に超お気に入りの真愛涼歌ちゃんが、知らないうちにすっかり上級生枠に入っていてちょっとびっくり。92期って、もうそんな学年なのか……。次は研5だもんなあ。しっかりした舞台姿でとても素敵でした。水獄の場面の歌手(理寿ちゃんと)がすごく良かった!(*^ ^*)
みあちゃんも可愛い♪。そこに居てくれるだけで、めっちゃ可愛くて癒されます。「ME AND MY GIRL」の頃は、仕草のひとつひとつが個性的すぎて悪目立ちしてしまうときもありましたが、すごく普通に、笑顔の素敵なとっても可愛い娘役さんになったなあ、と感慨深かったです。
晴音さんはまだ研1なんですよね。ふんわりとした可愛らしい人で、成績もいいのでこれからの活躍が楽しみです。
トレッセル(紗蘭えりか)
女官長みたいな感じでしたが、落ち着いた雰囲気が役に合っていてよかったです。
クリストファ(有瀬そう)
クローディアスの側近……というか、デンマークの大司教様、ということでいいのかしら?大振りな式服が良く似合っててカッコよかったです。
オフィーリアの葬儀で、「(自殺の可能性もあるので)教会としてはできるだけのことはしました」というところとか、声がいいのでちょっと肯きたくなったりしました。で、レアティーズに突き飛ばされたときの潔い吹っ飛び方がオトコマエでした♪
アダム(貴澄隼人)
個人的に、アダム役よりコロスで踊っているときの方が印象的だったかな。
特に、水獄(オフィーリアの最期)のコロスで、ちなつちゃんと蘭乃はなちゃん3人で踊る場面とか、すごく気持ちが入ってて3人とも良かったです。蘭ちゃんの月組最後の舞台、千秋楽でもないのにうるうるしていた男役二人が可愛かった(^ ^;ゞ。
ハムレットの影(隼海惺)
ハムレットの心象風景っぽいところにいつも出てくる影。あまり二人が並ぶ場面はないのですが、動きがちゃんとシンクロしていて、お稽古大変だったろうなあ、と思いました。歌っているハムレットの後ろで実際の動きを再現する、みたいな登場が多かったので、話をわかりやすくする効果があったと思います。
ただ。ハムレットがあの不思議な髪型をしているのは、影が影だとすぐわかるように、という目的なのか?とか思ってしまいました……(^ ^;ゞ
あと、個人的に、群舞ではいつもすみっこの上手側にいた煌海ルイセさんが綺麗だなーと思いました(たまたま上手側前方席だったのですご~~く目についた ^ ^;ゞ)
朝美絢さんは、水獄の場面だったかな?どこかのコロスで目の前で踊ってくれたのがすごく綺麗でした♪ダンサーさんなのかなあ?
下級生まで全員に役名も台詞もあって、それどころか何かしら場面がちゃんと用意されていて、相変わらず藤井さんは優しいなあと思いました。藤井作品に出た下級生は、皆すごく成長するので、今回も「スカーレット・ピンーパネル」が愉しみだし、それ以上に、新作(ショーか、お芝居ならば是非原作ものを)に期待しています!
.
疾走するハムレット【2】
2010年2月25日 宝塚(月)月組日本青年館公演「HAMLET!」。
昨日で中日公演が、そして、今日で「HAMLET!」が千秋楽を迎えました(^ ^)。
皆、「スカーレット・ピンパーネル」の集合日まで、少しは休めるのでしょうか。
そして。
蘭乃はなちゃん、花組に行ってもがんばってね!!
大好きな月組っ子、どこに行っても応援しています(^ ^)。
そして、花娘最強伝説は続く………ゞ。
それでは、「HAMLET!」のキャスト別メモ。
ハムレット(龍真咲)
先日の日記で、私は「この作品のハムレット役は、若手スターのファンなら誰でも贔屓にやってほしいと思う役」だと書きました。
(私が祐飛さんにやってほしいなーと思う役は、今も昔も変わらずクローディアスですが)
でも。やっぱり、この作品が生まれたのは、そこにまさおが居たからだ、とも思います。
藤井さんのインスピレーションが輝いたのは、まさおがそこにいたからなんだろうな、と。
まさおがいなかったら、この作品は生まれなかった、………たぶん。
ハムレットって、包容力が無い役者の方が似合う役なのではないでしょうか。
だって、彼は自分の悩み苦しみに目を奪われて、誰のことも最後まで赦さないんだもの。彼が否定するが故に、オフィーリアは水に落ち、学友たちは死に、レアティーズは愚かな振る舞いをし、ガートルードは盃を干す……。
ただクローディアス一人を殺せばすんだはずのものを、彼はそれさえ許さない。頑なに、他人には心を開かない人物像。だから、包容力のある大人の男が演じると、なんでこんな莫迦なことをしてしまうんだろう?と思っちゃうんですよね。
ひとかけらの包容力も持たない男役である龍真咲が演じたハムレットという人物に、非常にリアルな空気を感じました。
まさおのハムレットはひたすら前(復讐)を視ていて、振り向こうとしないから、そのスピードについていけない人が一人づつ脱落していく。そして、最後に立ちはだかるのは、結局は亡霊……。その全体構成に感心しました。
ハムレットが棄てていくものたちはたくさんありますが、それを「疾走感」で片付けたのが、藤井さんらしい秀逸なアイディアだな、と。そして、まさおのあのスピード感、キレの良さ、そして高すぎるテンション。ギリギリのいっぱいいっぱいで、観ていて疲れてしまうほどテンションを上げきっていても、ちゃんとあの膨大なシャウト有の歌を千秋楽まで歌いきり、膨大な台詞をこなして、場を持たせることができる人って、案外少ないんじゃないかと思いますし。
フォーティンブラスを得られないデンマークは、このあと、亡霊の支配する国になるのかもしれない……と、そんな予感さえ残して。
……ハムレットのあの髪型以外は、すごく良かったと思います。(←ごめんよまさお)(だってもっと似合う髪形があると思うんだよ……)
オフィーリア(蘭乃はな)
まさおのハムレットが良かったのは、もしかしたら藤井さんと組んだればこそだったのかもしれませんが。
蘭ちゃんのオフィーリアは、そのものがベストキャストだと思いました。
「二人の貴公子」でも、ほぼオフィーリアと似たようなキャラクターを演じていて、それも凄く可愛かったので、とっっっても期待していました(*^ ^*)。多分、あの出演者たちの中で一番、私の期待値が高かったと思う。なのに!!その期待値を遥かに上回る、素晴らしい芝居でした♪
全ての場面が良かったんですが、一番好きなのは、苦悩するハムレットの視た幻影として、白いドレスで階段上に現れたときの、柔らかな笑顔です♪ すべてのしがらみを脱ぎ捨てた、幻の天使。蘭ちゃんはリアル感がなさすぎて、『少女』である前に『天使』なんだな、と思いました。三木さんは正しい。
なのに、そんな天使な蘭ちゃんが、フィナーレのショーで踊りだすと途端にガツガツした月娘になって、足を挙げる高さを競い始めるところもとっっても好きです(*^ ^*)。
花組へ異動して、夏からのトップ娘役就任が発表されている蘭ちゃん。
どうぞ、花へ行っても、その輝きを忘れないでね。
クローディアス(越乃リュウ)
私の中では、「ハムレット」という戯曲の準主役は、当たり前にクローディアスであり、ガートルードです。
ちなみに、私の個人的な希望ですが、クローディアスはガートルードに惚れていてほしいし、兄王を殺したのは王座ではなくガートルードを得るためであってほしい、と思っていたり……する(^ ^;ゞのですが。
残念ながら藤井さんにとってソンナことが有り得るはずもなく、クローディアスはシンプルな悪役に徹していて、それはそれで、一世一代の名演技でした(*^ ^*)
いやー、ナホちゃんはホントに罪なオトコですね♪ 決闘するようレアティーズを唆すときの、ささやき声と抱き寄せる腕がいい!罪を孕んだ声、罪に染まった腕。全身、これ、罪、って感じ。
一幕ラスト、「ゴンザーゴ殺し」の芝居を観ながら、どんどん表情が変わっていくところはさすがでした。そして、最後に立ち上がるときの勢いも。いやーーー、あの場面は観るところが多くて疲れました……。
ガートルード(五峰亜季)
ガートルードはを『弱い女』として描いた脚本と、まゆみさんのお芝居が今ひとつかみあっていなくて、非常に残念な気がしました。まゆみさんにわざわざご出演いただくなら、ガートルードは最初から知っていた(邪魔な夫をクローディアスと二人で片付けた)的な解釈でいいと思うんですよね。
まゆみさんは芝居の人ではなく、存在感の人なので、もうちょっとあのキャラクターが生きそうな解釈の役だったらもっと良かったのになあ。「母」を前面に出すか、「女」を前面に出すか、だったら、「女」を前面に出したほうがやりやすかったろうに。
あの解釈なら、ほたるとかこころとかほたるとかすずなとかで充分やれたような気がします。
その方が、ちゃんと「弱き者」だったんじゃないか、と、思う……。
ホレーシオ(宇月颯)、シーリア(花陽みら)
すみません。前からお気に入りの宇月くんに、ますます落ちてしまいました。
髪型も化粧もものすごく良く似合っていたし、まさおとの並びも◎!一歩控えた、親友だけど部下(従者)っていう関係がこんなに似合う人も滅多にいない、と思います(*^ ^*)。「ホフマン物語」でみりおと組んだときも素敵だったけど、まさおとの相性もいいんだなあ~~♪
幕開きのソロから始まって、まさおの次くらいに歌っているんじゃないか…?凄いなあ。
そして、さりげなく普通の衣装に着替えてコロスの中に入ったときの格好良さがまた半端ない。もしかして凄い人なんじゃないだろうか……(←なんでそんなに弱気なんだ)
ホレーシオの妹・シーリアちゃんは、原作には居ない役ですが、基本的にシーリアとしての出番は最初と最後だけで、なかなかいいバランスでした。藤井さんGJ。っていうか、みらちゃんの歌はやっぱり素晴らしい!!オランピアも良かったけど、今回は本当に感心しました。
宇月くんとみらちゃんのデュエットは、一聞の価値はありますよ!!
レアティーズ(珠城りょう)
「ラストプレイ」新公でいきなり出てきた印象の強い研2。姿に恵まれて「ラストプレイ」はおじさん役を好演していましたが、今回はちょっと苦戦?普通なら、ムーアよりレアティーズの方が若い分、下級生にはやりやすいだろうと思っていたのに、むしろ逆でしたね。
若い役から声もそのままでいけるし…と思ったんですが、“そのまま”の声は予想以上に高くて甘かった(^ ^)。逆に、お手本さんに細かく指導してもらいながら、完璧に作りこんだムーアはすごく良かったってことは、今後順調に技術が身につけば鬼に金棒!ってことですけどね。才能だけである程度できちゃう人っていうのは、意外とそれ以上には伸びなかったりするので。
芝居は良かったと思います。この作品の中では一番の包容力を見せる役ですが、仮にも上級生の蘭はなをあれだけ可愛い『妹』として遇せるのもすごい!!と思いました(*^ ^*)。
「スカーレットピンパーネル」の新公配役がまだ発表になりませんが、どうなるんでしょうねえ。気になる……。
先王の亡霊(研ルイス)
この公演全体を通して、研ちゃんが一番印象的だったのは、フィナーレの群舞場面に、扮装を解いて、亡霊化粧のまま踊っていたこと。
いやはや、インパクトありましたわ。
演出的にも研ちゃんの声色的にもよく工夫されていて、とても良かったと思います。
一幕ラストで、クローディアスやガートルードが退出したあと、さりげなくクローディアスの席に座っているハムレット王の冷たい瞳が印象的でした。このひとは、自分の息子を復讐の刃として使うことで、自分の妻、王子の母に復讐しているんだな、と思って。
可哀想なハムレット。……ハムレット本人は、そんなことに気づきもしないんだろうけど。
ポローニアス(綾月せり)
オフィーリアの父。クローディアスの側近。
せりちゃん、なんだかんだ言いつつも良い役者になってきましたねぇ。
ロングソバージュにお髭が良く似合って、「スカーレット・ピンパーネル」での扮装がかなり楽しみになりました。美中年で素敵♪
オフィーリアへの愛情がダダ漏れしているところがとても好きです。せりちゃんの芝居は、優しいですよね。ちょっと情けないような役がつづいていますが、バウには欠かせない役者になってきていると思うので、これからも頑張ってほしいです!
ちょっと体力の限界なので、ローゼンクランツから先は、また後日m(_ _)m。
.
昨日で中日公演が、そして、今日で「HAMLET!」が千秋楽を迎えました(^ ^)。
皆、「スカーレット・ピンパーネル」の集合日まで、少しは休めるのでしょうか。
そして。
蘭乃はなちゃん、花組に行ってもがんばってね!!
大好きな月組っ子、どこに行っても応援しています(^ ^)。
そして、花娘最強伝説は続く………ゞ。
それでは、「HAMLET!」のキャスト別メモ。
ハムレット(龍真咲)
先日の日記で、私は「この作品のハムレット役は、若手スターのファンなら誰でも贔屓にやってほしいと思う役」だと書きました。
(私が祐飛さんにやってほしいなーと思う役は、今も昔も変わらずクローディアスですが)
でも。やっぱり、この作品が生まれたのは、そこにまさおが居たからだ、とも思います。
藤井さんのインスピレーションが輝いたのは、まさおがそこにいたからなんだろうな、と。
まさおがいなかったら、この作品は生まれなかった、………たぶん。
ハムレットって、包容力が無い役者の方が似合う役なのではないでしょうか。
だって、彼は自分の悩み苦しみに目を奪われて、誰のことも最後まで赦さないんだもの。彼が否定するが故に、オフィーリアは水に落ち、学友たちは死に、レアティーズは愚かな振る舞いをし、ガートルードは盃を干す……。
ただクローディアス一人を殺せばすんだはずのものを、彼はそれさえ許さない。頑なに、他人には心を開かない人物像。だから、包容力のある大人の男が演じると、なんでこんな莫迦なことをしてしまうんだろう?と思っちゃうんですよね。
ひとかけらの包容力も持たない男役である龍真咲が演じたハムレットという人物に、非常にリアルな空気を感じました。
まさおのハムレットはひたすら前(復讐)を視ていて、振り向こうとしないから、そのスピードについていけない人が一人づつ脱落していく。そして、最後に立ちはだかるのは、結局は亡霊……。その全体構成に感心しました。
ハムレットが棄てていくものたちはたくさんありますが、それを「疾走感」で片付けたのが、藤井さんらしい秀逸なアイディアだな、と。そして、まさおのあのスピード感、キレの良さ、そして高すぎるテンション。ギリギリのいっぱいいっぱいで、観ていて疲れてしまうほどテンションを上げきっていても、ちゃんとあの膨大なシャウト有の歌を千秋楽まで歌いきり、膨大な台詞をこなして、場を持たせることができる人って、案外少ないんじゃないかと思いますし。
フォーティンブラスを得られないデンマークは、このあと、亡霊の支配する国になるのかもしれない……と、そんな予感さえ残して。
……ハムレットのあの髪型以外は、すごく良かったと思います。(←ごめんよまさお)(だってもっと似合う髪形があると思うんだよ……)
オフィーリア(蘭乃はな)
まさおのハムレットが良かったのは、もしかしたら藤井さんと組んだればこそだったのかもしれませんが。
蘭ちゃんのオフィーリアは、そのものがベストキャストだと思いました。
「二人の貴公子」でも、ほぼオフィーリアと似たようなキャラクターを演じていて、それも凄く可愛かったので、とっっっても期待していました(*^ ^*)。多分、あの出演者たちの中で一番、私の期待値が高かったと思う。なのに!!その期待値を遥かに上回る、素晴らしい芝居でした♪
全ての場面が良かったんですが、一番好きなのは、苦悩するハムレットの視た幻影として、白いドレスで階段上に現れたときの、柔らかな笑顔です♪ すべてのしがらみを脱ぎ捨てた、幻の天使。蘭ちゃんはリアル感がなさすぎて、『少女』である前に『天使』なんだな、と思いました。三木さんは正しい。
なのに、そんな天使な蘭ちゃんが、フィナーレのショーで踊りだすと途端にガツガツした月娘になって、足を挙げる高さを競い始めるところもとっっても好きです(*^ ^*)。
花組へ異動して、夏からのトップ娘役就任が発表されている蘭ちゃん。
どうぞ、花へ行っても、その輝きを忘れないでね。
クローディアス(越乃リュウ)
私の中では、「ハムレット」という戯曲の準主役は、当たり前にクローディアスであり、ガートルードです。
ちなみに、私の個人的な希望ですが、クローディアスはガートルードに惚れていてほしいし、兄王を殺したのは王座ではなくガートルードを得るためであってほしい、と思っていたり……する(^ ^;ゞのですが。
残念ながら藤井さんにとってソンナことが有り得るはずもなく、クローディアスはシンプルな悪役に徹していて、それはそれで、一世一代の名演技でした(*^ ^*)
いやー、ナホちゃんはホントに罪なオトコですね♪ 決闘するようレアティーズを唆すときの、ささやき声と抱き寄せる腕がいい!罪を孕んだ声、罪に染まった腕。全身、これ、罪、って感じ。
一幕ラスト、「ゴンザーゴ殺し」の芝居を観ながら、どんどん表情が変わっていくところはさすがでした。そして、最後に立ち上がるときの勢いも。いやーーー、あの場面は観るところが多くて疲れました……。
ガートルード(五峰亜季)
ガートルードはを『弱い女』として描いた脚本と、まゆみさんのお芝居が今ひとつかみあっていなくて、非常に残念な気がしました。まゆみさんにわざわざご出演いただくなら、ガートルードは最初から知っていた(邪魔な夫をクローディアスと二人で片付けた)的な解釈でいいと思うんですよね。
まゆみさんは芝居の人ではなく、存在感の人なので、もうちょっとあのキャラクターが生きそうな解釈の役だったらもっと良かったのになあ。「母」を前面に出すか、「女」を前面に出すか、だったら、「女」を前面に出したほうがやりやすかったろうに。
あの解釈なら、ほたるとかこころとかほたるとかすずなとかで充分やれたような気がします。
その方が、ちゃんと「弱き者」だったんじゃないか、と、思う……。
ホレーシオ(宇月颯)、シーリア(花陽みら)
すみません。前からお気に入りの宇月くんに、ますます落ちてしまいました。
髪型も化粧もものすごく良く似合っていたし、まさおとの並びも◎!一歩控えた、親友だけど部下(従者)っていう関係がこんなに似合う人も滅多にいない、と思います(*^ ^*)。「ホフマン物語」でみりおと組んだときも素敵だったけど、まさおとの相性もいいんだなあ~~♪
幕開きのソロから始まって、まさおの次くらいに歌っているんじゃないか…?凄いなあ。
そして、さりげなく普通の衣装に着替えてコロスの中に入ったときの格好良さがまた半端ない。もしかして凄い人なんじゃないだろうか……(←なんでそんなに弱気なんだ)
ホレーシオの妹・シーリアちゃんは、原作には居ない役ですが、基本的にシーリアとしての出番は最初と最後だけで、なかなかいいバランスでした。藤井さんGJ。っていうか、みらちゃんの歌はやっぱり素晴らしい!!オランピアも良かったけど、今回は本当に感心しました。
宇月くんとみらちゃんのデュエットは、一聞の価値はありますよ!!
レアティーズ(珠城りょう)
「ラストプレイ」新公でいきなり出てきた印象の強い研2。姿に恵まれて「ラストプレイ」はおじさん役を好演していましたが、今回はちょっと苦戦?普通なら、ムーアよりレアティーズの方が若い分、下級生にはやりやすいだろうと思っていたのに、むしろ逆でしたね。
若い役から声もそのままでいけるし…と思ったんですが、“そのまま”の声は予想以上に高くて甘かった(^ ^)。逆に、お手本さんに細かく指導してもらいながら、完璧に作りこんだムーアはすごく良かったってことは、今後順調に技術が身につけば鬼に金棒!ってことですけどね。才能だけである程度できちゃう人っていうのは、意外とそれ以上には伸びなかったりするので。
芝居は良かったと思います。この作品の中では一番の包容力を見せる役ですが、仮にも上級生の蘭はなをあれだけ可愛い『妹』として遇せるのもすごい!!と思いました(*^ ^*)。
「スカーレットピンパーネル」の新公配役がまだ発表になりませんが、どうなるんでしょうねえ。気になる……。
先王の亡霊(研ルイス)
この公演全体を通して、研ちゃんが一番印象的だったのは、フィナーレの群舞場面に、扮装を解いて、亡霊化粧のまま踊っていたこと。
いやはや、インパクトありましたわ。
演出的にも研ちゃんの声色的にもよく工夫されていて、とても良かったと思います。
一幕ラストで、クローディアスやガートルードが退出したあと、さりげなくクローディアスの席に座っているハムレット王の冷たい瞳が印象的でした。このひとは、自分の息子を復讐の刃として使うことで、自分の妻、王子の母に復讐しているんだな、と思って。
可哀想なハムレット。……ハムレット本人は、そんなことに気づきもしないんだろうけど。
ポローニアス(綾月せり)
オフィーリアの父。クローディアスの側近。
せりちゃん、なんだかんだ言いつつも良い役者になってきましたねぇ。
ロングソバージュにお髭が良く似合って、「スカーレット・ピンパーネル」での扮装がかなり楽しみになりました。美中年で素敵♪
オフィーリアへの愛情がダダ漏れしているところがとても好きです。せりちゃんの芝居は、優しいですよね。ちょっと情けないような役がつづいていますが、バウには欠かせない役者になってきていると思うので、これからも頑張ってほしいです!
ちょっと体力の限界なので、ローゼンクランツから先は、また後日m(_ _)m。
.