魔術師の正体【補足2】
2007年8月18日 宝塚(月)月組公演「マジシャンの憂鬱」についての感想文について、某友人Mちゃんからコメントをいただきました。
>>元記事はこちら
http://diarynote.jp/d/80646/20070816.html
以下引用:
Mちゃん曰く
「あのアルマンドが、過去を捨て、ジョルジュを捨ててわずか5年であんな風に変わるなんて考えられない。逆に、ジョルジュがアルマンドを捨てたっていうんなら納得だけど」
………納得なのか(~O~)。
というわけで。
その設定に沿って、埋め筋を作ってみました(^ ^)。
わずか60フランを持ってパリを離れたアルマンドとジョルジュ。
家に(?)帰る電車賃もない二人は、30フランで行ける…パリの近くのどこかの都市に行き、そこでまた一儲けを企みます。
3年越しの片思いに破れたばかりのジョルジュは、ひとつ大人になってアルマンドを手伝い、今度は無事ペテンを成功へ導きますが、その過程で「やっぱり俺はペテン師にはあんまり向いてない…」と気づいてしまう。
そんな中、たまたま知り合った女の子---食堂で働いていたウェイトレスあたり?---に惚れこみ、押しの一手で今度こそ口説き落として。
ついには二人で所帯を持つところまでたどり着きます。
(その娘には弟はいなかったんだろうなぁ…)
“ペテン師”という職業にプライドを持つアルマンドは、幸せそうなジョルジュを祝福しつつ、そこに落ち着くことを是とはできません。
可愛がっていた弟分が離れていった寂しさをこらえ、ただ独り、ペテンで儲けた金(の分け前)をもって“某国”へ移住。
大きな屋敷を構えて、マジシャンとして再出発します。
…そして。
たまたま街で出会った、ジョルジュに似た面影を持つ青年を拾って。
孤独を埋めながら、ひとときの巣を作る。
いつかは出て行かなくてはならない、と、
それは十分承知しながら、
ただ、かりそめの夢の巣を。
……でも。
「騙し続ける孤独を誰も知らない…」と切なく呟くとき。
彼はもう、“ペテン師である自分”というプライドも何も、なくしてしまっているのだと思うのです。
そんなプライドを、もう捨ててしまいたい。
何もかもヤメて、新規まき直しをしたい。
そんな、切羽詰った思い。
そんな時に出会った女(ヴェロニカ)と、彼は吊橋の恋をする。
女はただ、彼をまっすぐに見凝めるだけ。
彼女をペテンにかけることはできない。
だって、彼自身が、彼女に信じてもらいたがっているのだから。
だって、彼女が彼を、信じきっているから。
ミミのことは騙しとおせた。
騙しとおすことが彼女の幸せだと思った。
でも。
ヴェロニカのことは、騙しとおすことができなかった………。
そういう話なんだな、と。
なんだかすんなり納得できてしまいました……(^ ^;ゞ
…っていうか、ジョルジュをミミに渡す気がなかった、…とかいう妄想設定もあったりしましたが。その辺はまぁ、「マジシャンの憂鬱」にはあまり関係がないので割愛っ(汗)
ま、そんな妄想解釈は本当にどうでもいいのですが……
なんか色々考える余地がある作品、っていうか、突っ込みどころの多い作品、大好きかも……(←ダメじゃん!)
とか思いながら、毎日妄想の翼をひろげて飛び立っております♪♪
あー、早く東京に来ないかなあ〜♪
.
>>元記事はこちら
http://diarynote.jp/d/80646/20070816.html
以下引用:
麻子さんのシャンドールは、どうみても完全に、アルマンドの「未来」でした♪
5年後くらいかなー。いや、マジシャンの修行が3年、その後この「某国」に来て屋敷を構え、なんだかんだしているうちに2年、っていう程度の計算ですけど(笑)。
正塚作品の特徴として、主人公が「過去を捨ててきた」という必須設定がありますが、シャンドールは、アルマンドであった過去を捨ててきてるんですね。
捨てているから、一切語られない。
でも、月組ファンなら、「パリの空よりも高く」に通った経験のある方なら、すぐわかる、はず。その前提で、物語全体が構成されている。
Mちゃん曰く
「あのアルマンドが、過去を捨て、ジョルジュを捨ててわずか5年であんな風に変わるなんて考えられない。逆に、ジョルジュがアルマンドを捨てたっていうんなら納得だけど」
………納得なのか(~O~)。
というわけで。
その設定に沿って、埋め筋を作ってみました(^ ^)。
わずか60フランを持ってパリを離れたアルマンドとジョルジュ。
家に(?)帰る電車賃もない二人は、30フランで行ける…パリの近くのどこかの都市に行き、そこでまた一儲けを企みます。
3年越しの片思いに破れたばかりのジョルジュは、ひとつ大人になってアルマンドを手伝い、今度は無事ペテンを成功へ導きますが、その過程で「やっぱり俺はペテン師にはあんまり向いてない…」と気づいてしまう。
そんな中、たまたま知り合った女の子---食堂で働いていたウェイトレスあたり?---に惚れこみ、押しの一手で今度こそ口説き落として。
ついには二人で所帯を持つところまでたどり着きます。
(その娘には弟はいなかったんだろうなぁ…)
“ペテン師”という職業にプライドを持つアルマンドは、幸せそうなジョルジュを祝福しつつ、そこに落ち着くことを是とはできません。
可愛がっていた弟分が離れていった寂しさをこらえ、ただ独り、ペテンで儲けた金(の分け前)をもって“某国”へ移住。
大きな屋敷を構えて、マジシャンとして再出発します。
…そして。
たまたま街で出会った、ジョルジュに似た面影を持つ青年を拾って。
孤独を埋めながら、ひとときの巣を作る。
いつかは出て行かなくてはならない、と、
それは十分承知しながら、
ただ、かりそめの夢の巣を。
……でも。
「騙し続ける孤独を誰も知らない…」と切なく呟くとき。
彼はもう、“ペテン師である自分”というプライドも何も、なくしてしまっているのだと思うのです。
そんなプライドを、もう捨ててしまいたい。
何もかもヤメて、新規まき直しをしたい。
そんな、切羽詰った思い。
そんな時に出会った女(ヴェロニカ)と、彼は吊橋の恋をする。
女はただ、彼をまっすぐに見凝めるだけ。
彼女をペテンにかけることはできない。
だって、彼自身が、彼女に信じてもらいたがっているのだから。
だって、彼女が彼を、信じきっているから。
ミミのことは騙しとおせた。
騙しとおすことが彼女の幸せだと思った。
でも。
ヴェロニカのことは、騙しとおすことができなかった………。
そういう話なんだな、と。
なんだかすんなり納得できてしまいました……(^ ^;ゞ
…っていうか、ジョルジュをミミに渡す気がなかった、…とかいう妄想設定もあったりしましたが。その辺はまぁ、「マジシャンの憂鬱」にはあまり関係がないので割愛っ(汗)
ま、そんな妄想解釈は本当にどうでもいいのですが……
なんか色々考える余地がある作品、っていうか、突っ込みどころの多い作品、大好きかも……(←ダメじゃん!)
とか思いながら、毎日妄想の翼をひろげて飛び立っております♪♪
あー、早く東京に来ないかなあ〜♪
.
魔術師の正体【補足】
2007年8月17日 宝塚(月)「マジシャンの憂鬱」について、
大事なことを書き忘れていました。
………すごく楽しかったです!!(^ ^)
月組ファンとして。
「MAHOROBA」とあわせ、こんなに通い甲斐のある作品にめぐり合えて幸せです。
…と、いうわけで。
チケット持ってない人は、いますぐ劇場へGO!
アルマンド・ジャッケの未来を観にきてみませんか?(^ ^)
.
大事なことを書き忘れていました。
………すごく楽しかったです!!(^ ^)
月組ファンとして。
「MAHOROBA」とあわせ、こんなに通い甲斐のある作品にめぐり合えて幸せです。
…と、いうわけで。
チケット持ってない人は、いますぐ劇場へGO!
アルマンド・ジャッケの未来を観にきてみませんか?(^ ^)
.
月組大劇場公演のお芝居、「マジシャンの憂鬱」。
私は、“なんちゃって柴田ファン” であると同時に“なんちゃって正塚ファン” でもあるのですが。
この二人って師弟なんだなーーーーー、と強く思いました。
恋愛至上主義。
…いや違う。恋愛至上主義なのは師匠の柴田さんか。
人間関係の成就を至上の命題とする作劇をされるお二人ですよね。
人間関係を動かすために全ての事件が起こる、
いえ、それも違う…
人間関係を描くために、全ての事件を起こしている。
「バレンシアの熱い花」を観た後だから、余計そう思うのかもしれません。
「バレンシア…」は、一回しか観ていないのであまり語れないんですけど(汗)、柴田さんの『ロマンティック至上主義』なところが如実に出た脚本だと思います。
“酒場の女と貴族のぼんぼんの、所詮報われるはずのない恋”と、“位が上の男に獲られた女を取り返そうとする男の絶望的な恋”を、ねじり飴のように巻き合わせてドラマを作ろうと思った時に、「復讐譚」という事件を思いついた、という。
ある意味、それだけの物語。
恋のために全ての事件が起こる。
恋ゆえに、という意味ではなくて(汗)、恋をはじめるために、あるいは成就させるために全ての物語が動き、山場としての「事件」が設定される。
…だからこそ、柴田作品は宝塚の一方の柱たりえたのだと思うのですが。
正塚さんも、描きたいものは常に「人間関係」なんですよね。
恋とは限らないところが師匠との違いなわけですけれども。
よく、彼のテーマは「自分探し」と言われますが、むしろ「自分の居場所探し=人間関係の第一歩を踏み出すこと」をテーマにされていることが多いと思うのです。
痛みの残る「過去」を捨てて「現在」に生きる男が、事件に巻き込まれる。
(たいていは女と一緒に)
なんだかんだあって事件が解決する。
男は、捨てた「過去」を拾って大事にしまいこみ、それまでのいい加減な人間関係を清算して、
そして、新しく出会った女と、これからの「過去」を作っていく=「未来」を目指す決心をする。
だから。
起きる「事件」は、なんでもいいんです。本筋とは関係ないから。
本筋は、その事件によって男がどう変わったか、なので。
たとえば、シェイクスピアは違うわけです。
シェイクスピアだったら、「事件」が主役です。登場人物はその事件を起こすために存在し、設定される。
宝塚でいえば、植田(紳)さん、木村さんなんかは後者ですね。
「事件」を語るために登場人物が設定される。だから、登場人物の心理を追っていくと「あれ?」と思うことが大変多い。事件を解決する(ラストに持っていく)ための設定も多くて、なんでそうなるの?みたいなことってかなり多いんですよね。
まぁ、さすがに世界の巨匠・シェイクスピアは、そういうことはほとんどないんですけど、宝塚の巨匠・植田さんあたりだと『そもそも主役の考えていることがわからん』みたいな羽目に陥りがち。
柴田さん・正塚さんも、『え?』ってことは大変多いのですが。
とりあえず、登場人物の心理として疑問が残ることはまずありません。
…登場しない人物、特に主人公の敵に回る男の心理には、不可思議なことがたくさんあったりすることもあるんですけどねっっ(滝汗っ)
まぁ、あの、何がいいたいか、というと。
「人間関係先」と「事件が先」、作劇の手法としては両方アリだと思うのです。
ただ、主役が格好良くあることが至上命題である「宝塚」においては、キャラクター設定というか心理に矛盾が生じやすい「事件が先」のパターンは失敗しやすい、ってことはあると思います。
あと、リピーターはだいたい「事件が先」パターンより「人間関係重視」の方にはまりやすい傾向はあると思いますね。
逆に、一見の団体客などは事件の解決部分の穴にすごーくひっかかりやすいというのは言えるかも。
リピーターは、ある程度その辺は諦めているので…(T T)。
長々と、何が言いたいのかというと。
マジシャンとその居候たちが巻き込まれる事件の流れそのものは、矛盾だらけで意味不明ですうけど、そこの細かいところは(いや、細かくない、かなり太い軸に大穴があいているところが問題なんですけど)いっさい!!気にしないで、シャンドールとヴェロニカの人間関係に集中して観てくださいね
…ってことです…。
そしてもうひとつ。
麻子さんのシャンドールは、どうみても完全に、アルマンドの「未来」でした♪
5年後くらいかなー。いや、マジシャンの修行が3年、その後この「某国」に来て屋敷を構え、なんだかんだしているうちに2年、っていう程度の計算ですけど(笑)。
正塚作品の特徴として、主人公が「過去を捨ててきた」という必須設定がありますが、シャンドールは、アルマンドであった過去を捨ててきてるんですね。
捨てているから、一切語られない。
でも、月組ファンなら、「パリの空よりも高く」に通った経験のある方なら、すぐわかる、はず。その前提で、物語全体が構成されている。
本歌取りっていうかなんていうか……すごくないですか?正塚さんってば(笑)
ミミと出会い、別れ、パリの街でもまれたことで。
アルマンドは、今まで以上に「詐欺師」として生きていくことを決心します。
でも、ただの詐欺師じゃなかなか儲からない時代になった……だから、手に職をつけようとマジシャンに弟子入りして。
あの手つきの心もとなさは、まだ初心者の証拠だと思うんですよね……(笑)。ちなみに、あのネタは角度にもよりますが、オペラグラスで観たら一目瞭然なので。夢を見たい方はぜひ裸眼で(笑)。
そして、「過去を捨てた」彼の「いい加減な人間関係」の象徴が、あの、家。
あの家と、5人(!)の居候。
最初に知り合ったのは、たぶんジグモンド(大空祐飛)ですよね。
おそらくは、何かマジックに使える発明のネタを持っていたか、実はああ見えて何か別の特技を持っていたか…
予想(妄想)としては、ジグモンドの特技は錠前破りじゃないかなー、と(笑/どっから出てきたんだソレ)。
その特技と、小物を発明する才能でラーズロの探偵社を手伝いつつ、些細な発明物を街で売っていてシャンドールに声をかける。
マジックのネタが少ないシャンドールが飛びついて、いろいろと細かい注文をつけたりするうちに居候する話になる。
……いやあの、捨ててきた過去の一部であるジョルジュに似てたから、っていうのがあるのかどうかは………(((^ ^;
同じような経緯で、占い師(出雲綾)も拾い、
そのうち探偵社がうまくいかなくてラーズロも転がり込んできて。
詩人(龍真咲)は、もう少しロマンティックな(?)状況を妄想したいんですけど、まだそこは思いついていないので割愛…。
…とにかく。
そんな、「マジック」を詐欺の一手くらいにとして考えていたシャンドールが。
生真面目で思い詰めやすいヴェロニカをからかっているうちに。
この娘が、ほしい、と。
…そう思うようになって。
「現在」の人間関係を清算し、新しく「マジック」に賭けてみようと思うまで。
そんな、お話。
ネタバレを避けると、ほかに書けることが何もないので……
とりあえず、第一弾は、こんな感じで。
(いいのか?本当にそれでいいのか!?)
.
私は、“なんちゃって柴田ファン” であると同時に“なんちゃって正塚ファン” でもあるのですが。
この二人って師弟なんだなーーーーー、と強く思いました。
恋愛至上主義。
…いや違う。恋愛至上主義なのは師匠の柴田さんか。
人間関係の成就を至上の命題とする作劇をされるお二人ですよね。
人間関係を動かすために全ての事件が起こる、
いえ、それも違う…
人間関係を描くために、全ての事件を起こしている。
「バレンシアの熱い花」を観た後だから、余計そう思うのかもしれません。
「バレンシア…」は、一回しか観ていないのであまり語れないんですけど(汗)、柴田さんの『ロマンティック至上主義』なところが如実に出た脚本だと思います。
“酒場の女と貴族のぼんぼんの、所詮報われるはずのない恋”と、“位が上の男に獲られた女を取り返そうとする男の絶望的な恋”を、ねじり飴のように巻き合わせてドラマを作ろうと思った時に、「復讐譚」という事件を思いついた、という。
ある意味、それだけの物語。
恋のために全ての事件が起こる。
恋ゆえに、という意味ではなくて(汗)、恋をはじめるために、あるいは成就させるために全ての物語が動き、山場としての「事件」が設定される。
…だからこそ、柴田作品は宝塚の一方の柱たりえたのだと思うのですが。
正塚さんも、描きたいものは常に「人間関係」なんですよね。
恋とは限らないところが師匠との違いなわけですけれども。
よく、彼のテーマは「自分探し」と言われますが、むしろ「自分の居場所探し=人間関係の第一歩を踏み出すこと」をテーマにされていることが多いと思うのです。
痛みの残る「過去」を捨てて「現在」に生きる男が、事件に巻き込まれる。
(たいていは女と一緒に)
なんだかんだあって事件が解決する。
男は、捨てた「過去」を拾って大事にしまいこみ、それまでのいい加減な人間関係を清算して、
そして、新しく出会った女と、これからの「過去」を作っていく=「未来」を目指す決心をする。
だから。
起きる「事件」は、なんでもいいんです。本筋とは関係ないから。
本筋は、その事件によって男がどう変わったか、なので。
たとえば、シェイクスピアは違うわけです。
シェイクスピアだったら、「事件」が主役です。登場人物はその事件を起こすために存在し、設定される。
宝塚でいえば、植田(紳)さん、木村さんなんかは後者ですね。
「事件」を語るために登場人物が設定される。だから、登場人物の心理を追っていくと「あれ?」と思うことが大変多い。事件を解決する(ラストに持っていく)ための設定も多くて、なんでそうなるの?みたいなことってかなり多いんですよね。
まぁ、さすがに世界の巨匠・シェイクスピアは、そういうことはほとんどないんですけど、宝塚の巨匠・植田さんあたりだと『そもそも主役の考えていることがわからん』みたいな羽目に陥りがち。
柴田さん・正塚さんも、『え?』ってことは大変多いのですが。
とりあえず、登場人物の心理として疑問が残ることはまずありません。
…登場しない人物、特に主人公の敵に回る男の心理には、不可思議なことがたくさんあったりすることもあるんですけどねっっ(滝汗っ)
まぁ、あの、何がいいたいか、というと。
「人間関係先」と「事件が先」、作劇の手法としては両方アリだと思うのです。
ただ、主役が格好良くあることが至上命題である「宝塚」においては、キャラクター設定というか心理に矛盾が生じやすい「事件が先」のパターンは失敗しやすい、ってことはあると思います。
あと、リピーターはだいたい「事件が先」パターンより「人間関係重視」の方にはまりやすい傾向はあると思いますね。
逆に、一見の団体客などは事件の解決部分の穴にすごーくひっかかりやすいというのは言えるかも。
リピーターは、ある程度その辺は諦めているので…(T T)。
長々と、何が言いたいのかというと。
マジシャンとその居候たちが巻き込まれる事件の流れそのものは、矛盾だらけで意味不明ですうけど、そこの細かいところは(いや、細かくない、かなり太い軸に大穴があいているところが問題なんですけど)いっさい!!気にしないで、シャンドールとヴェロニカの人間関係に集中して観てくださいね
…ってことです…。
そしてもうひとつ。
麻子さんのシャンドールは、どうみても完全に、アルマンドの「未来」でした♪
5年後くらいかなー。いや、マジシャンの修行が3年、その後この「某国」に来て屋敷を構え、なんだかんだしているうちに2年、っていう程度の計算ですけど(笑)。
正塚作品の特徴として、主人公が「過去を捨ててきた」という必須設定がありますが、シャンドールは、アルマンドであった過去を捨ててきてるんですね。
捨てているから、一切語られない。
でも、月組ファンなら、「パリの空よりも高く」に通った経験のある方なら、すぐわかる、はず。その前提で、物語全体が構成されている。
本歌取りっていうかなんていうか……すごくないですか?正塚さんってば(笑)
ミミと出会い、別れ、パリの街でもまれたことで。
アルマンドは、今まで以上に「詐欺師」として生きていくことを決心します。
でも、ただの詐欺師じゃなかなか儲からない時代になった……だから、手に職をつけようとマジシャンに弟子入りして。
あの手つきの心もとなさは、まだ初心者の証拠だと思うんですよね……(笑)。ちなみに、あのネタは角度にもよりますが、オペラグラスで観たら一目瞭然なので。夢を見たい方はぜひ裸眼で(笑)。
そして、「過去を捨てた」彼の「いい加減な人間関係」の象徴が、あの、家。
あの家と、5人(!)の居候。
最初に知り合ったのは、たぶんジグモンド(大空祐飛)ですよね。
おそらくは、何かマジックに使える発明のネタを持っていたか、実はああ見えて何か別の特技を持っていたか…
予想(妄想)としては、ジグモンドの特技は錠前破りじゃないかなー、と(笑/どっから出てきたんだソレ)。
その特技と、小物を発明する才能でラーズロの探偵社を手伝いつつ、些細な発明物を街で売っていてシャンドールに声をかける。
マジックのネタが少ないシャンドールが飛びついて、いろいろと細かい注文をつけたりするうちに居候する話になる。
……いやあの、捨ててきた過去の一部であるジョルジュに似てたから、っていうのがあるのかどうかは………(((^ ^;
同じような経緯で、占い師(出雲綾)も拾い、
そのうち探偵社がうまくいかなくてラーズロも転がり込んできて。
詩人(龍真咲)は、もう少しロマンティックな(?)状況を妄想したいんですけど、まだそこは思いついていないので割愛…。
…とにかく。
そんな、「マジック」を詐欺の一手くらいにとして考えていたシャンドールが。
生真面目で思い詰めやすいヴェロニカをからかっているうちに。
この娘が、ほしい、と。
…そう思うようになって。
「現在」の人間関係を清算し、新しく「マジック」に賭けてみようと思うまで。
そんな、お話。
ネタバレを避けると、ほかに書けることが何もないので……
とりあえず、第一弾は、こんな感じで。
(いいのか?本当にそれでいいのか!?)
.
月組大劇場公演「まほろば/マジシャンの憂鬱」を観てまいりました。
とりあえず、ショーは2007年My Best決定しそうです(^ ^)。
もともと古事記は大好きで、解説書のたぐいも散々読んでいるのですが、あんまり関係なかったかなー。でも、古事記やヤマトタケルの物語を全く知らない人にはどうなんでしょうね。あまり理屈を考えないで、場面場面を楽しめば問題はないと思うのですが。
特に、最初の神々紹介は、あまり気にしないで「へー」と思って、みなさんのきらびやかな衣装を楽しめばいいと思いますよ。あ、ちなみにガチャ(一色瑠加)とみりお(明日海りお)は女神さまです。キレイ〜〜♪でも、名乗りの声が低くて怖い…(笑)
スメラミコト(景行天皇)の皇子で、父の命令で熊襲(熊本?)を滅ぼし、出雲を平定し、東国を平定した英雄だが、東国で命を落とし、白い鳥になって大和へ還る……
というところだけおさえていれば十分かも。
ま、古事記フリークからすると、出雲健とのエピソードがないのは残念でした。あれって結構腐女子的に萌えな物語なので(*^ ^*)。あと、スメラミコトとの確執というか、せっかく熊襲、出雲と平定してふるさとへ戻ったのに、やっと父親に認めてもらえると思ったのに、無視されてすぐ東国へおいやられる…父上は私を憎んでおられるのか!?みたいなところも弱かったかな。それを慰める伯母・ヤマトヒメ(花瀬みずか)というシチュエーションもかなり萌えなのですが。残念だー。
…ま、ショーにそんな細かいストーリーやら心理描写を求めるな、って感じですが。
とりあえず、一番好きな場面は走水(浦賀水道)での嵐の場面。オトタチバナ姫入水ですね。音楽と、波をあらわすダンサーたちのダンスがものすごく素晴らしいです。そして、そっちに気をとられていると、後ろにせりあがったサルメ(霧矢大夢)とサダル(大空祐飛)のダンスに気づかずに終わってしまいます(初見の時は見逃した…鬱)。ファンの方、どうぞご注意を。
本当は、もうひとつオトタチバナ姫との愛の場面があると、この場面ももっと盛り上がったのになーとも思うのですが。
…イヤだから、ショーにそんな細やかな心理描写を求めてどうすんだ>自分。
斎藤さんの、印象的な音楽。
謝さんお得意の、手具(リボン)を回しながら手も足もいっぱいいっぱいに伸ばしきって跳んで、留まって、また跳ねる振り。
渦巻く碧。
染まる蒼。
…界を引き裂く絶唱。
美しい世界でした。
それと、これまた個人的にですが、焼津での火攻めの場面がなかったのも残念だったなー。
ヤマトタケル一行を襲う火の化身たちのダンスを楽しみにしていたので。
もりえ(青樹泉)ちゃん扮する火神・ヒノカグツチは、母親イザナミノミコトを死なせてしまったやんちゃ神ですが、火の国・熊襲の冒頭でちょっと出てくるだけなのがもったいないなー、と。衣装似合ってたし(笑)、もっと出てきても良かったのにー。
オトタチバナを喪い、傷心の一行におそいかかるもりえちゃん。
火精は、ぜひ娘役で。末子姐、みっぽー(美鳳あや)、ちわわ(涼城まりな)、すずな(憧花ゆりの)、萌花ゆりあ、麗百愛あたりを中心に、赤い衣装でガシガシと襲い掛かってほしかったなーーーー。
……残念。
でもって、嵐の場面の次に好きなのは、やっぱり津軽三味線の場面。
…津軽三味線、ってことは、謝さんのイメージは津軽なんですかね?雪に埋もれた鬼の国、というイメージは、だいぶ後世になりますがアテルイのイメージが入ってる気がする。この時のヤマトタケルの東征は、古事記ではせいぜい関東地方までのはずなんですけど(汗)。日本書紀では陸奥にわけいりますが、それでも宮城県に入ったかどうかで議論があるところなんですけど……
ま、そんな屁理屈はおいといて。
津軽三味線、という楽器の力を見せ付けられました。
正直、ダンスとしてはまだまだ皆振りを思い出しながら踊っている感じで、揃ってなくてバラバラだし、迫力に欠けるんですよ。
ダンサーそろえているけど、まだまだだなあ、という印象。
でも。
音が世界を作っている。
雪に封じられた、閉じた世界。
滅びゆくものたち、
滅ぼすものたち、
そして、滅ぼしたものが背負わねばならぬもの。
降りしきる雪。
愛しいものを包み込むように、
泣き荒ぶ風。降りしきる雪。
喪われた世界を惜しむように。
ヤマトタケルの物語は、西国遠征と東国遠征の二つの部分に大きく分けられますが。
西国遠征は征服者的英雄の物語であり、東国遠征は浪漫的英雄の物語である、という解説を読んだことがあります。
熊襲と出雲をいずれも闇討ちにして滅ぼし、意気揚揚と大和へ戻る小碓命。
父に疎まれ、認めてもらえず、涙にくれながら東国へ旅立つヤマトタケル。
日本書紀では東国遠征もそこまで悲劇ではありませんし、古事記にも尾張の美夜受媛との恋物語があったりして、意外といろいろお楽しみはあるのですが。
それでもやはり、「浪漫的英雄」「悲劇的英雄」という表現の方が似つかわしいような気はするんですよね。
麻子さんの造形も、謝さんの演出も、死と再生をロマンティックに描いているので、「ヤマトタケルの物語」をあまり気にせず、描かれた場面を素直に受け止めた方が楽しめると思います。
滅んだもの。
滅ぼしたもの。
残ったものが背負う義務。
死者の物語を紡ぎつづける、苦しい責務。
それでも。
国を作る人柱になれるなら、
父の国を、
と。
麻子さんが銀橋で歌われる、「まほろば」という切ない歌が、深く耳に残ります。
天女たちの舞が美しくて、
あまりにも美しくて、
美しいものは哀しいのだ、と
哀しいから、愛しくて、いとおしいのだ、と。
ラスト前の、椿。
ぽっ、
と、
音をたてて、椿の花が開く。
吹きすぎる風のような音楽。
地に敷き詰められた椿の花。
舞い降りて、また舞い上がる、白い鳥。
光を目指して飛び去っていく。
大和は国のまほろば。
伝説が終わり、歴史がはじまる。
そんなエンドロールが流れてきそうな。
(←流れないから)
だんだん何を言いたいのかわからなくなってきたので、いったん切ります。
とにかく、すごく良かったです。理屈は関係なく、私はものすごーく嵌っちゃいました(^ ^;
今取っているチケットの枚数に、悔いはありません!(←で、何回遠征するつもりだよお前…)
.
とりあえず、ショーは2007年My Best決定しそうです(^ ^)。
もともと古事記は大好きで、解説書のたぐいも散々読んでいるのですが、あんまり関係なかったかなー。でも、古事記やヤマトタケルの物語を全く知らない人にはどうなんでしょうね。あまり理屈を考えないで、場面場面を楽しめば問題はないと思うのですが。
特に、最初の神々紹介は、あまり気にしないで「へー」と思って、みなさんのきらびやかな衣装を楽しめばいいと思いますよ。あ、ちなみにガチャ(一色瑠加)とみりお(明日海りお)は女神さまです。キレイ〜〜♪でも、名乗りの声が低くて怖い…(笑)
スメラミコト(景行天皇)の皇子で、父の命令で熊襲(熊本?)を滅ぼし、出雲を平定し、東国を平定した英雄だが、東国で命を落とし、白い鳥になって大和へ還る……
というところだけおさえていれば十分かも。
ま、古事記フリークからすると、出雲健とのエピソードがないのは残念でした。あれって結構腐女子的に萌えな物語なので(*^ ^*)。あと、スメラミコトとの確執というか、せっかく熊襲、出雲と平定してふるさとへ戻ったのに、やっと父親に認めてもらえると思ったのに、無視されてすぐ東国へおいやられる…父上は私を憎んでおられるのか!?みたいなところも弱かったかな。それを慰める伯母・ヤマトヒメ(花瀬みずか)というシチュエーションもかなり萌えなのですが。残念だー。
…ま、ショーにそんな細かいストーリーやら心理描写を求めるな、って感じですが。
とりあえず、一番好きな場面は走水(浦賀水道)での嵐の場面。オトタチバナ姫入水ですね。音楽と、波をあらわすダンサーたちのダンスがものすごく素晴らしいです。そして、そっちに気をとられていると、後ろにせりあがったサルメ(霧矢大夢)とサダル(大空祐飛)のダンスに気づかずに終わってしまいます(初見の時は見逃した…鬱)。ファンの方、どうぞご注意を。
本当は、もうひとつオトタチバナ姫との愛の場面があると、この場面ももっと盛り上がったのになーとも思うのですが。
…イヤだから、ショーにそんな細やかな心理描写を求めてどうすんだ>自分。
斎藤さんの、印象的な音楽。
謝さんお得意の、手具(リボン)を回しながら手も足もいっぱいいっぱいに伸ばしきって跳んで、留まって、また跳ねる振り。
渦巻く碧。
染まる蒼。
…界を引き裂く絶唱。
美しい世界でした。
それと、これまた個人的にですが、焼津での火攻めの場面がなかったのも残念だったなー。
ヤマトタケル一行を襲う火の化身たちのダンスを楽しみにしていたので。
もりえ(青樹泉)ちゃん扮する火神・ヒノカグツチは、母親イザナミノミコトを死なせてしまったやんちゃ神ですが、火の国・熊襲の冒頭でちょっと出てくるだけなのがもったいないなー、と。衣装似合ってたし(笑)、もっと出てきても良かったのにー。
オトタチバナを喪い、傷心の一行におそいかかるもりえちゃん。
火精は、ぜひ娘役で。末子姐、みっぽー(美鳳あや)、ちわわ(涼城まりな)、すずな(憧花ゆりの)、萌花ゆりあ、麗百愛あたりを中心に、赤い衣装でガシガシと襲い掛かってほしかったなーーーー。
……残念。
でもって、嵐の場面の次に好きなのは、やっぱり津軽三味線の場面。
…津軽三味線、ってことは、謝さんのイメージは津軽なんですかね?雪に埋もれた鬼の国、というイメージは、だいぶ後世になりますがアテルイのイメージが入ってる気がする。この時のヤマトタケルの東征は、古事記ではせいぜい関東地方までのはずなんですけど(汗)。日本書紀では陸奥にわけいりますが、それでも宮城県に入ったかどうかで議論があるところなんですけど……
ま、そんな屁理屈はおいといて。
津軽三味線、という楽器の力を見せ付けられました。
正直、ダンスとしてはまだまだ皆振りを思い出しながら踊っている感じで、揃ってなくてバラバラだし、迫力に欠けるんですよ。
ダンサーそろえているけど、まだまだだなあ、という印象。
でも。
音が世界を作っている。
雪に封じられた、閉じた世界。
滅びゆくものたち、
滅ぼすものたち、
そして、滅ぼしたものが背負わねばならぬもの。
降りしきる雪。
愛しいものを包み込むように、
泣き荒ぶ風。降りしきる雪。
喪われた世界を惜しむように。
ヤマトタケルの物語は、西国遠征と東国遠征の二つの部分に大きく分けられますが。
西国遠征は征服者的英雄の物語であり、東国遠征は浪漫的英雄の物語である、という解説を読んだことがあります。
熊襲と出雲をいずれも闇討ちにして滅ぼし、意気揚揚と大和へ戻る小碓命。
父に疎まれ、認めてもらえず、涙にくれながら東国へ旅立つヤマトタケル。
日本書紀では東国遠征もそこまで悲劇ではありませんし、古事記にも尾張の美夜受媛との恋物語があったりして、意外といろいろお楽しみはあるのですが。
それでもやはり、「浪漫的英雄」「悲劇的英雄」という表現の方が似つかわしいような気はするんですよね。
麻子さんの造形も、謝さんの演出も、死と再生をロマンティックに描いているので、「ヤマトタケルの物語」をあまり気にせず、描かれた場面を素直に受け止めた方が楽しめると思います。
滅んだもの。
滅ぼしたもの。
残ったものが背負う義務。
死者の物語を紡ぎつづける、苦しい責務。
それでも。
国を作る人柱になれるなら、
父の国を、
と。
麻子さんが銀橋で歌われる、「まほろば」という切ない歌が、深く耳に残ります。
天女たちの舞が美しくて、
あまりにも美しくて、
美しいものは哀しいのだ、と
哀しいから、愛しくて、いとおしいのだ、と。
ラスト前の、椿。
ぽっ、
と、
音をたてて、椿の花が開く。
吹きすぎる風のような音楽。
地に敷き詰められた椿の花。
舞い降りて、また舞い上がる、白い鳥。
光を目指して飛び去っていく。
大和は国のまほろば。
伝説が終わり、歴史がはじまる。
そんなエンドロールが流れてきそうな。
(←流れないから)
だんだん何を言いたいのかわからなくなってきたので、いったん切ります。
とにかく、すごく良かったです。理屈は関係なく、私はものすごーく嵌っちゃいました(^ ^;
今取っているチケットの枚数に、悔いはありません!(←で、何回遠征するつもりだよお前…)
.
月組大劇場公演、初日おめでとうございます♪
…実際にこの目で観られるのは先なのですが、なんか、ネット上ではだいぶ評判いいみたいですね〜〜〜♪♪
初日を観た月組ファンの友人からも、かなり嬉しげなメールが届いたりして、とってもとっても楽しみです\(^O^)/。
月組生&シビさん、萬さ、マヤさん、そして月組ファンのみなさま。
熱い夏ですが、体調を整えて、千秋楽まで病気も怪我もなく走り抜けましょうね!
…などと、思いっきり夏風邪ひいてしまった猫が祈ってみたりして。
さ、遠征までに絶対咳を止めるぞっ!と♪
.
…実際にこの目で観られるのは先なのですが、なんか、ネット上ではだいぶ評判いいみたいですね〜〜〜♪♪
初日を観た月組ファンの友人からも、かなり嬉しげなメールが届いたりして、とってもとっても楽しみです\(^O^)/。
月組生&シビさん、萬さ、マヤさん、そして月組ファンのみなさま。
熱い夏ですが、体調を整えて、千秋楽まで病気も怪我もなく走り抜けましょうね!
…などと、思いっきり夏風邪ひいてしまった猫が祈ってみたりして。
さ、遠征までに絶対咳を止めるぞっ!と♪
.
月組新人公演配役が発表されました♪♪
ってゆーか…遅〜い!!ですよね?あまり他の組はチェックしていないので確信はないんですけど、だいたいいつも、集合日から半月くらいで発表されているような気が…。
集合日からちょうど一ヶ月って(汗)。
まさかと思いますが…脚本あがったのが昨日で、それでやっと配役が完了したとか、そういうオチですか…?>正塚さん
こわ…。
さて。
まずは女役♪
アデルハイド 矢代 鴻 美夢 ひまり
新聞記者 矢代 鴻 麻華 りんか
ギゼラ 出雲 綾 夏月 都
イローナ 瀧川 末子 萌花 ゆりあ
マレーク 城咲 あい 白華 れみ
シャーロット 憧花 ゆりの 琴音 和葉
エヴァ 夢咲 ねね 蘭乃 はな
6月29日の日記の、MY新公予想配役。
(瀧川)末子姐=ゆりあちゃん、は当たってましたね♪
あと87期では、ひまりんがシビさん。そっか、シビさん出るのすっかり忘れてました(ごめんなさい汗)。2役をそれぞれひまりんとりんかちゃん。歌も芝居も楽しみなお二人です。特に、「大坂侍」で大評判をとった(観たかった!!)りんかちゃん、楽しみだ〜〜!!
あいあいの役にれみちゃん、は順当として(今回はまともな役でありますように>あいあい)、ねねちゃんの役は2回連続で蘭乃はなちゃん。ここも順当かな?
すずなの役に琴音和葉ちゃん。GRAPHで大空さんに「芝居心がある」と言われていた琴音さん、正塚さんはすずなには良い役書いてくれそうなので楽しみです♪
タキさんの役は、なっつ。これはちょっと意外…でもないか。可愛らしい人なので、タキさんの役は挑戦になるのかな。絶対目立つ役だと思うので、がんばってほしいです。
羽咲まなちゃん、麗百愛ちゃん、咲希あかねちゃん(←人選には深い意味なし)あたりのハロダンメンバーは、まとめて「新聞記者」なのかしら。MAHOROBAで使われるといいな(*^ ^*)。
続いて男役♪
シュトルムフェルド 未沙 のえる 綾月 せり
男爵 未沙 のえる 華央 あみり
ラースロ 嘉月 絵理 麻月 れんか
バルトーク大臣 北嶋 麻実 榎 登也
ジグモンド 大空 祐飛 光月 るう
ロラーンド 越乃 リュウ 五十鈴 ひかり
ボルディジャール 霧矢 大夢 明日海 りお
ヤーノシュ 遼河 はるひ 流輝 一斗
アンドラージュ指令官 良基 天音 響 れおな
時計屋 良基 天音 鼓 英夏
シャラモン 桐生 園加 彩央 寿音
コルネール 青樹 泉 宇月 颯
レオー 龍 真咲 彩星 りおん
おーっ!!絵理さんの役、りこちゃんにキターーーーっ!!
ハロダンでは……(無言)(いやがんばってるし!)だったりこちゃん、元々はお芝居の人なので。
正塚さん的に絶対準主役格に書いてしまうだろう(言い過ぎ?)絵理さんの役を最後にやらせてもらえて、良かったねぇ(感涙)。
プレッシャーもあるだろうけど、がんばってほしいな。
すっごい楽しみにしています♪
そして、個人的に全ツの小芝居でハマった鼓英夏さんは、かえちゃん(良基)の役を響れおなちゃんと。もともと二役だし、どっちもピンポイントの役なのかな?楽しみだー。二人とも表情がすごく豊かで芝居心があるので、他の場面でのアルバイトも超希望です♪♪
87期のとーやんは、まちおさんの役(^ ^;ゞ。正塚さんが巧く使ってくださることを祈ります。
せりちゃんは、マヤさんの役をあちょうさんと。役名から推測すると、せりちゃんが軽妙な役であちょうさんが偉い人系かな?
マヤさんから学ぶことは死ぬほどたくさんあると思うので、いっぱいいっぱい吸収して、一回りも二回りも大きくなってくださいね♪
「パリ空」でマヤさんのところに入った寿音くんは、園加のところ。で、あひる→まぐ(流輝)、もりえ→宇月、まさお→彩星。
えーっと。まぐちゃんは順当なのでいいとして、寿音ちゃん宇月くん、すっげー嬉しいけどいいの?いいの?二人とも芝居についてはすごく良い物もっている人なんだけど、ここで出てくるとは思わなかったのですごーくびっくり!でも楽しみにしているよ!おめでとう!\(^O^)/
りおんくんは、「ファンシー・ダンス」のダンス場面での小芝居にヤラれてしまった(笑)。キレイな顔をして面白いキャラクターなので、じっくり芝居を見られるといいなあ☆
マギーが残念ながら「新聞記者」ってことで「主な配役」に出てないんですけど、雰囲気でいくと沢希理寿さんか美翔かずきさんあたり?個人的には紫門ゆりやくんあたりもお勧めなんだけど…「パリ空」に引き続き、みりおくんの役あたりでいかがでしょう(*^ ^*)。
最後になっちゃいましたが。
祐飛さんのところにるうちゃん、は、順当なんだろうなー。るうちゃん、前回のあひるくんの役もなかなか工夫して自分なりの役作りでやっていたので、今回何をやってくれるか楽しみです♪
ま、どっちみち、もう少しどんな役か見えてこないとわからないんですよね(涙)。でも、なんか盛り上がってきたなーという感じです♪初日まであと10日(!?)毎日夜遅くまでお稽古しているみたいですが……
東京では(っていうか私の会社では)タチの悪い風邪が流行っているのでフと心配になりますが、みなさん無理をしないでがんばってくださいね。
ってゆーか。
誰かご存知の方、いらっしゃったら教えてくださいませ。今回の新公演出って、どなた?
やっぱり役者が輝くも輝かないも演出次第だなーと思う今日この頃です……。
.
ってゆーか…遅〜い!!ですよね?あまり他の組はチェックしていないので確信はないんですけど、だいたいいつも、集合日から半月くらいで発表されているような気が…。
集合日からちょうど一ヶ月って(汗)。
まさかと思いますが…脚本あがったのが昨日で、それでやっと配役が完了したとか、そういうオチですか…?>正塚さん
こわ…。
さて。
まずは女役♪
アデルハイド 矢代 鴻 美夢 ひまり
新聞記者 矢代 鴻 麻華 りんか
ギゼラ 出雲 綾 夏月 都
イローナ 瀧川 末子 萌花 ゆりあ
マレーク 城咲 あい 白華 れみ
シャーロット 憧花 ゆりの 琴音 和葉
エヴァ 夢咲 ねね 蘭乃 はな
6月29日の日記の、MY新公予想配役。
(瀧川)末子姐=ゆりあちゃん、は当たってましたね♪
あと87期では、ひまりんがシビさん。そっか、シビさん出るのすっかり忘れてました(ごめんなさい汗)。2役をそれぞれひまりんとりんかちゃん。歌も芝居も楽しみなお二人です。特に、「大坂侍」で大評判をとった(観たかった!!)りんかちゃん、楽しみだ〜〜!!
あいあいの役にれみちゃん、は順当として(今回はまともな役でありますように>あいあい)、ねねちゃんの役は2回連続で蘭乃はなちゃん。ここも順当かな?
すずなの役に琴音和葉ちゃん。GRAPHで大空さんに「芝居心がある」と言われていた琴音さん、正塚さんはすずなには良い役書いてくれそうなので楽しみです♪
タキさんの役は、なっつ。これはちょっと意外…でもないか。可愛らしい人なので、タキさんの役は挑戦になるのかな。絶対目立つ役だと思うので、がんばってほしいです。
羽咲まなちゃん、麗百愛ちゃん、咲希あかねちゃん(←人選には深い意味なし)あたりのハロダンメンバーは、まとめて「新聞記者」なのかしら。MAHOROBAで使われるといいな(*^ ^*)。
続いて男役♪
シュトルムフェルド 未沙 のえる 綾月 せり
男爵 未沙 のえる 華央 あみり
ラースロ 嘉月 絵理 麻月 れんか
バルトーク大臣 北嶋 麻実 榎 登也
ジグモンド 大空 祐飛 光月 るう
ロラーンド 越乃 リュウ 五十鈴 ひかり
ボルディジャール 霧矢 大夢 明日海 りお
ヤーノシュ 遼河 はるひ 流輝 一斗
アンドラージュ指令官 良基 天音 響 れおな
時計屋 良基 天音 鼓 英夏
シャラモン 桐生 園加 彩央 寿音
コルネール 青樹 泉 宇月 颯
レオー 龍 真咲 彩星 りおん
おーっ!!絵理さんの役、りこちゃんにキターーーーっ!!
ハロダンでは……(無言)(いやがんばってるし!)だったりこちゃん、元々はお芝居の人なので。
正塚さん的に絶対準主役格に書いてしまうだろう(言い過ぎ?)絵理さんの役を最後にやらせてもらえて、良かったねぇ(感涙)。
プレッシャーもあるだろうけど、がんばってほしいな。
すっごい楽しみにしています♪
そして、個人的に全ツの小芝居でハマった鼓英夏さんは、かえちゃん(良基)の役を響れおなちゃんと。もともと二役だし、どっちもピンポイントの役なのかな?楽しみだー。二人とも表情がすごく豊かで芝居心があるので、他の場面でのアルバイトも超希望です♪♪
87期のとーやんは、まちおさんの役(^ ^;ゞ。正塚さんが巧く使ってくださることを祈ります。
せりちゃんは、マヤさんの役をあちょうさんと。役名から推測すると、せりちゃんが軽妙な役であちょうさんが偉い人系かな?
マヤさんから学ぶことは死ぬほどたくさんあると思うので、いっぱいいっぱい吸収して、一回りも二回りも大きくなってくださいね♪
「パリ空」でマヤさんのところに入った寿音くんは、園加のところ。で、あひる→まぐ(流輝)、もりえ→宇月、まさお→彩星。
えーっと。まぐちゃんは順当なのでいいとして、寿音ちゃん宇月くん、すっげー嬉しいけどいいの?いいの?二人とも芝居についてはすごく良い物もっている人なんだけど、ここで出てくるとは思わなかったのですごーくびっくり!でも楽しみにしているよ!おめでとう!\(^O^)/
りおんくんは、「ファンシー・ダンス」のダンス場面での小芝居にヤラれてしまった(笑)。キレイな顔をして面白いキャラクターなので、じっくり芝居を見られるといいなあ☆
マギーが残念ながら「新聞記者」ってことで「主な配役」に出てないんですけど、雰囲気でいくと沢希理寿さんか美翔かずきさんあたり?個人的には紫門ゆりやくんあたりもお勧めなんだけど…「パリ空」に引き続き、みりおくんの役あたりでいかがでしょう(*^ ^*)。
最後になっちゃいましたが。
祐飛さんのところにるうちゃん、は、順当なんだろうなー。るうちゃん、前回のあひるくんの役もなかなか工夫して自分なりの役作りでやっていたので、今回何をやってくれるか楽しみです♪
ま、どっちみち、もう少しどんな役か見えてこないとわからないんですよね(涙)。でも、なんか盛り上がってきたなーという感じです♪初日まであと10日(!?)毎日夜遅くまでお稽古しているみたいですが……
東京では(っていうか私の会社では)タチの悪い風邪が流行っているのでフと心配になりますが、みなさん無理をしないでがんばってくださいね。
ってゆーか。
誰かご存知の方、いらっしゃったら教えてくださいませ。今回の新公演出って、どなた?
やっぱり役者が輝くも輝かないも演出次第だなーと思う今日この頃です……。
.
At the END of the DAY
2007年7月4日 宝塚(月)一日が終わりゃ気がつくさ
怠けてりゃパンも買えない♪
…という訳で。
名作ミュージカル「レ・ミゼラブル」の歌詞は、私の生活にごくごく深く染み通っていて、ごく何気ない日常にしょっちゅう呟いているわけなんですが。
まさに今日は、「一日が終わりゃ金も無い」って感じでした。
ランチは意味もなく豪華にステーキランチなんて頼んじゃうし、
いろんな友人からメールが入ったりして、そわそわして仕事も手につかないし…。(←おい)
いかん。こんなことでは、5ヶ月半たってもバウまで行く遠征費用がなくて観られないかもしれないじゃないかっ!
…明日からがんばります…。
そんなこんなで動揺しきった猫は、何をトチ狂ったのか突然、今までの日記を読み返してみるという暴挙に走ってしまいました。
(また長いんだ、コレが)
で。
おお、そうだそうだこんな事書いたよ、と思った2007年元旦の日記。
>みつきねこ個人のファン生活にとって、大きな意味のある一年になるかもしれない、と思ってブログを始めてみました。
おお。
意外に先見の明があったな>自分。
ほんとーに大きな意味のある一年になっちゃいましたね…(シミジミ)
大空祐飛さま。
昨日は動揺のあまり、ちゃんと「お祝い」をしそこねてしまったのですが。
歌劇誌の表紙、
植田景子さん作・演出のバウ主演、
そして年明けの青年館…
いったい何が起きたのか、
いったい何が起こるのか、
明日にはわかる神の御心が
朝が
明日が来れば
ONE DAY MORE…
だけど、今は、ただ喜びをわかちあいたい。
大空祐飛さま。
そして、そのファンのみなさま。
今だけは、ただ。
……おめでとうございますm(_ _)m。
(で、レミゼの感想書かないの?>自分)
.
怠けてりゃパンも買えない♪
…という訳で。
名作ミュージカル「レ・ミゼラブル」の歌詞は、私の生活にごくごく深く染み通っていて、ごく何気ない日常にしょっちゅう呟いているわけなんですが。
まさに今日は、「一日が終わりゃ金も無い」って感じでした。
ランチは意味もなく豪華にステーキランチなんて頼んじゃうし、
いろんな友人からメールが入ったりして、そわそわして仕事も手につかないし…。(←おい)
いかん。こんなことでは、5ヶ月半たってもバウまで行く遠征費用がなくて観られないかもしれないじゃないかっ!
…明日からがんばります…。
そんなこんなで動揺しきった猫は、何をトチ狂ったのか突然、今までの日記を読み返してみるという暴挙に走ってしまいました。
(また長いんだ、コレが)
で。
おお、そうだそうだこんな事書いたよ、と思った2007年元旦の日記。
>みつきねこ個人のファン生活にとって、大きな意味のある一年になるかもしれない、と思ってブログを始めてみました。
おお。
意外に先見の明があったな>自分。
ほんとーに大きな意味のある一年になっちゃいましたね…(シミジミ)
大空祐飛さま。
昨日は動揺のあまり、ちゃんと「お祝い」をしそこねてしまったのですが。
歌劇誌の表紙、
植田景子さん作・演出のバウ主演、
そして年明けの青年館…
いったい何が起きたのか、
いったい何が起こるのか、
明日にはわかる神の御心が
朝が
明日が来れば
ONE DAY MORE…
だけど、今は、ただ喜びをわかちあいたい。
大空祐飛さま。
そして、そのファンのみなさま。
今だけは、ただ。
……おめでとうございますm(_ _)m。
(で、レミゼの感想書かないの?>自分)
.
月組年末スケジュール発表
2007年7月3日 宝塚(月) コメント (2)月組の年末のスケジュールが発表されました。
…落ち着け。頼むから落ち着いてくれ>自分。
まだ世界は終わらないから。
■月組シアター・ドラマシティ公演
『A-“R”ex』(副題は長いので省略)
作・演出/荻田浩一
主演/瀬奈じゅん、彩乃かなみ
マケドニア王アレクサンドロスIIIの生涯をテーマにした、ミュージカル「アレクサンダー大王の物語」のリハーサル風景から始まる物語…とはいえ、荻田さんの作風を考えれば“いわゆる「バックヤード」もの”とは全然違うんでしょうね。
古代マケドニアの物語と現実が交錯するような感じ?
思いっきり幻想的な物語になりそうでメチャクチャ楽しみです。
一つ気になるのは、タイトル。
アレクサンドロスは当然「Aleksandros」なので、普通に表記すればAlex…なのに、わざわざ「R」で表記する以上、何らかの意味があるのでしょうねぇ。
それが、単にAsako-REX(王アサコ)なのか、さらにもう一枚裏があるのか。
荻田さんだから、もっともっと深読みできそうなんですが………
REX、と言われるたびに、頭の中でモーツァルトのRequiemより「REX TREMENDAE」が鳴りだしてしまう私…(関係なくてすみません)
キャストはまだ未発表ですが。
アレックス=麻子さん
勝利の女神ニケ=かなみちゃん
は当然として、個人的には…
アレックスのオリンピア=タキさん
アテナイの守護神アテナ=すずな(憧花ゆりの)
スパルタの守護神ポセイドン=あひちゃん(遼河はるひ)
が希望かな?全ツでのあひちゃん&すずなのコンビが良かったので、もう一回組んでほしいなあ〜♪
麻子さんとかなみちゃんは、荻田さんとは本公演では初めてでしょうか?…あ、かなみちゃんは「白昼の稲妻」に出てたか。でもそのくらいですよね。
荻田さんが麻子さん・かなみちゃんのコンビからどんな色を引き出すのか、とっても楽しみです♪
しかし!なんでバウとほぼ同じ日程なんだよっ!?何回観られるのかな私(涙)。
(諦めて青年館に通わせていただきたいと思います…)
■月組バウホール公演
ミュージカル『HOLLYWOOD LOVER』
作・演出/植田景子
主な出演者/大空祐飛
ハリウッドを舞台に、男と女の恋の駆け引き、芸術家同士のぶつかり合いを描く、スタイリッシュなミュージカル。
…いやはや。ココにきて一人しか発表されないバウ公演の「主な出演者」に祐飛さんの名前が出ようとは………
素直に主演、でいいんですよね?これって。
まさか後から「実は轟さんが特出で主演です」とか、そんなオチはつかないですよね…?(←半分真剣)
「ミュージカル」なだけに、その可能性が捨てられない
こんな私は、いちおう祐飛ファンです。(←いばるな)
いやはや。
…とりあえず、休みの手配しとけ?な?(オロオロ)
(↑どうしていいのかわからない)
(↑ってゆーか、いくらなんでも気が早いだろうソレ)
おろおろ。
植田景子さんの作品に、連続で主演させていただけるとは露ほども思っていなかったので、それが一番嬉しいです。
まぁ、心の片隅からは「荻田さんか〜、いいなあ〜〜〜」という呟きも聞こえてきますが(苦笑)。
っていうか、植田(景)さんも祐飛さんも物凄いプレッシャーですよねぇ。「The Last Party」を超えなくちゃいけない、なんて…。
でも。
きっと超えてくれると信じているから。
だから。
年末はちょっとわかりませんが、とりあえず1月の青年館はがんばります//
(うー、年末………/涙)
しっかし…こうなってくると祐飛さんが主演させていただいた2つの公演、どっちも組長格で出てくださった嘉月さんの退団が、あらためて切ないですね(涙)。
組長のタキさんはドラマシティだろうから、祐飛さん、主演と公演の長、兼任でがんばるのかなあ…(不安)
そして、気になるのがきりやん。
普通にドラマシティに出演されるのでしょうか?
それとも………?
麻子さん、かなみちゃん、きりやんで荻田さん?
……それって狡くない?!
そういえば、年始に台湾の偉い人が「今年は宝塚公演がある」と言った、っていうニュースがありましたね。
あれはなんだったんでしょう?
せっかくこの数ヶ月、うまく出張のタイミングが合ったら連れていってもらおうと思って、台湾担当の同期の仕事をさりげなーく手伝ってあげてきたのに、な…。
無駄になったか(←おい)
…頭はすっかり年末に飛んでしまいましたが。
まずは、目の前の「まほろば/マジシャン」。
謝さんと正塚さん、それぞれの世界をきちんと構築することをやり遂げてから。
それをしっかり見せていただいてから。
絵理さんを、
末子姐を、
ななちゃんを、
しっかり見送ってから。
盛り上がるのはそれからでいい、
と、
……わかってはいるのですが(滝汗)。
月組大劇場公演初日まで、あと、ちょうど一ヶ月------、
そして。
12月15日まで、約5ヶ月半、なんですね…。
.
…落ち着け。頼むから落ち着いてくれ>自分。
まだ世界は終わらないから。
■月組シアター・ドラマシティ公演
『A-“R”ex』(副題は長いので省略)
作・演出/荻田浩一
主演/瀬奈じゅん、彩乃かなみ
マケドニア王アレクサンドロスIIIの生涯をテーマにした、ミュージカル「アレクサンダー大王の物語」のリハーサル風景から始まる物語…とはいえ、荻田さんの作風を考えれば“いわゆる「バックヤード」もの”とは全然違うんでしょうね。
古代マケドニアの物語と現実が交錯するような感じ?
思いっきり幻想的な物語になりそうでメチャクチャ楽しみです。
一つ気になるのは、タイトル。
アレクサンドロスは当然「Aleksandros」なので、普通に表記すればAlex…なのに、わざわざ「R」で表記する以上、何らかの意味があるのでしょうねぇ。
それが、単にAsako-REX(王アサコ)なのか、さらにもう一枚裏があるのか。
荻田さんだから、もっともっと深読みできそうなんですが………
REX、と言われるたびに、頭の中でモーツァルトのRequiemより「REX TREMENDAE」が鳴りだしてしまう私…(関係なくてすみません)
キャストはまだ未発表ですが。
アレックス=麻子さん
勝利の女神ニケ=かなみちゃん
は当然として、個人的には…
アレックスのオリンピア=タキさん
アテナイの守護神アテナ=すずな(憧花ゆりの)
スパルタの守護神ポセイドン=あひちゃん(遼河はるひ)
が希望かな?全ツでのあひちゃん&すずなのコンビが良かったので、もう一回組んでほしいなあ〜♪
麻子さんとかなみちゃんは、荻田さんとは本公演では初めてでしょうか?…あ、かなみちゃんは「白昼の稲妻」に出てたか。でもそのくらいですよね。
荻田さんが麻子さん・かなみちゃんのコンビからどんな色を引き出すのか、とっても楽しみです♪
しかし!なんでバウとほぼ同じ日程なんだよっ!?何回観られるのかな私(涙)。
(諦めて青年館に通わせていただきたいと思います…)
■月組バウホール公演
ミュージカル『HOLLYWOOD LOVER』
作・演出/植田景子
主な出演者/大空祐飛
ハリウッドを舞台に、男と女の恋の駆け引き、芸術家同士のぶつかり合いを描く、スタイリッシュなミュージカル。
…いやはや。ココにきて一人しか発表されないバウ公演の「主な出演者」に祐飛さんの名前が出ようとは………
素直に主演、でいいんですよね?これって。
まさか後から「実は轟さんが特出で主演です」とか、そんなオチはつかないですよね…?(←半分真剣)
「ミュージカル」なだけに、その可能性が捨てられない
こんな私は、いちおう祐飛ファンです。(←いばるな)
いやはや。
…とりあえず、休みの手配しとけ?な?(オロオロ)
(↑どうしていいのかわからない)
(↑ってゆーか、いくらなんでも気が早いだろうソレ)
おろおろ。
植田景子さんの作品に、連続で主演させていただけるとは露ほども思っていなかったので、それが一番嬉しいです。
まぁ、心の片隅からは「荻田さんか〜、いいなあ〜〜〜」という呟きも聞こえてきますが(苦笑)。
っていうか、植田(景)さんも祐飛さんも物凄いプレッシャーですよねぇ。「The Last Party」を超えなくちゃいけない、なんて…。
でも。
きっと超えてくれると信じているから。
だから。
年末はちょっとわかりませんが、とりあえず1月の青年館はがんばります//
(うー、年末………/涙)
しっかし…こうなってくると祐飛さんが主演させていただいた2つの公演、どっちも組長格で出てくださった嘉月さんの退団が、あらためて切ないですね(涙)。
組長のタキさんはドラマシティだろうから、祐飛さん、主演と公演の長、兼任でがんばるのかなあ…(不安)
そして、気になるのがきりやん。
普通にドラマシティに出演されるのでしょうか?
それとも………?
麻子さん、かなみちゃん、きりやんで荻田さん?
……それって狡くない?!
そういえば、年始に台湾の偉い人が「今年は宝塚公演がある」と言った、っていうニュースがありましたね。
あれはなんだったんでしょう?
せっかくこの数ヶ月、うまく出張のタイミングが合ったら連れていってもらおうと思って、台湾担当の同期の仕事をさりげなーく手伝ってあげてきたのに、な…。
無駄になったか(←おい)
…頭はすっかり年末に飛んでしまいましたが。
まずは、目の前の「まほろば/マジシャン」。
謝さんと正塚さん、それぞれの世界をきちんと構築することをやり遂げてから。
それをしっかり見せていただいてから。
絵理さんを、
末子姐を、
ななちゃんを、
しっかり見送ってから。
盛り上がるのはそれからでいい、
と、
……わかってはいるのですが(滝汗)。
月組大劇場公演初日まで、あと、ちょうど一ヶ月------、
そして。
12月15日まで、約5ヶ月半、なんですね…。
.
月組新人公演配役が一部発表されていました。
シャンドール(瀬奈じゅん) 龍 真咲
ヴェロニカ(彩乃かなみ) 夢咲 ねね
ボルディジャール(霧矢大夢) 明日海 りお
「パリ空」の新公から、マギー(星条海斗)はじめ86期が抜けて、そのまま持ち上がりのキャスティングですね。
月組の次の大劇場公演は、来年の初舞台公演なので…まさおくんたち87期も、今回が最後の新公。
まさおくん、りこ(麻月れんか)ちゃん、ひまりん(美夢ひまり)、
(萌花)ゆりあちゃん、とーやん(榎登也)、(綾月)せりちゃん、
そして、今回で退団してしまう(草風)ななちゃんの7名。
なかなか個性的なメンバーが集まってますね(笑)。
女役は、タキ(出雲綾)さん=ひまりん、(瀧川)末子姐=ゆりあちゃん、あーちゃん(花瀬みずか)=ななちゃん、とかだったらいいなあ…。なんとなくイメージが合うだけなので、何も根拠はありませんが。
男役はちょっと難しいけど、
おそらく今回の作品で一番かっこよくてオイシイのは絵理さんの役だろう、と勝手に予測しているので(←え?)、それを誰がやるのか、ってのが一番興味深いです♪
…まさおが今回で卒業、というタイミングでさえなければ、まさおにやらせてあげたいくらいなんですけど(←そんなことを考えるのはお前だけだ)、
うーん誰がいいかなあ。個人的には全ツの小芝居でハマった鼓英夏さんか、オクラホマ他で良い芝居をしてたりこちゃんか、ストラトーンで物凄くハマった響れおなちゃんあたりにやらせてあげたいような気もしますが…
配役発表が楽しみです。
一番気になること。
今回、新公演出はどなたなんでしょう。
「愛するには短すぎる」の時は、正塚さんがご自身でなさったんでしたっけ?だったら今回もしっかり見てくださるのかな…。
だったらとっても嬉しいのですけれども。
「BourbonStreet Blues」では、ヒロインがれみちゃんとねねちゃん、あと今回の新公メンバーで目立つ役だったのがロバートのまさおとるうちゃん、スマイルのみりおと彩星りおんくん、あたりでしょうか?
まぁ出演した人は全員目立つ役(場面)をもらっていて、下級生全員がんばっていてとっても良かったですけれども。
あのときの最下が、90期。
玲実くれあ、琴音和葉、彩星りおん、海桐望、朝凪麻名…いい芝居をするメンバーだなあ。研2の時期に正塚さんに鍛えてもらったのが、いい経験になったのでしょうか。
この新公で、下級生みんなが“お芝居”の面白さに目覚めてくれますように、と祈りつつ…。
.
シャンドール(瀬奈じゅん) 龍 真咲
ヴェロニカ(彩乃かなみ) 夢咲 ねね
ボルディジャール(霧矢大夢) 明日海 りお
「パリ空」の新公から、マギー(星条海斗)はじめ86期が抜けて、そのまま持ち上がりのキャスティングですね。
月組の次の大劇場公演は、来年の初舞台公演なので…まさおくんたち87期も、今回が最後の新公。
まさおくん、りこ(麻月れんか)ちゃん、ひまりん(美夢ひまり)、
(萌花)ゆりあちゃん、とーやん(榎登也)、(綾月)せりちゃん、
そして、今回で退団してしまう(草風)ななちゃんの7名。
なかなか個性的なメンバーが集まってますね(笑)。
女役は、タキ(出雲綾)さん=ひまりん、(瀧川)末子姐=ゆりあちゃん、あーちゃん(花瀬みずか)=ななちゃん、とかだったらいいなあ…。なんとなくイメージが合うだけなので、何も根拠はありませんが。
男役はちょっと難しいけど、
おそらく今回の作品で一番かっこよくてオイシイのは絵理さんの役だろう、と勝手に予測しているので(←え?)、それを誰がやるのか、ってのが一番興味深いです♪
…まさおが今回で卒業、というタイミングでさえなければ、まさおにやらせてあげたいくらいなんですけど(←そんなことを考えるのはお前だけだ)、
うーん誰がいいかなあ。個人的には全ツの小芝居でハマった鼓英夏さんか、オクラホマ他で良い芝居をしてたりこちゃんか、ストラトーンで物凄くハマった響れおなちゃんあたりにやらせてあげたいような気もしますが…
配役発表が楽しみです。
一番気になること。
今回、新公演出はどなたなんでしょう。
「愛するには短すぎる」の時は、正塚さんがご自身でなさったんでしたっけ?だったら今回もしっかり見てくださるのかな…。
だったらとっても嬉しいのですけれども。
「BourbonStreet Blues」では、ヒロインがれみちゃんとねねちゃん、あと今回の新公メンバーで目立つ役だったのがロバートのまさおとるうちゃん、スマイルのみりおと彩星りおんくん、あたりでしょうか?
まぁ出演した人は全員目立つ役(場面)をもらっていて、下級生全員がんばっていてとっても良かったですけれども。
あのときの最下が、90期。
玲実くれあ、琴音和葉、彩星りおん、海桐望、朝凪麻名…いい芝居をするメンバーだなあ。研2の時期に正塚さんに鍛えてもらったのが、いい経験になったのでしょうか。
この新公で、下級生みんなが“お芝居”の面白さに目覚めてくれますように、と祈りつつ…。
.
ろくがつにじゅうににちは、おおぞらゆうひさんのおたんじょうびでした。
ねこがこのにっきをかきはじめてから、はじめてのおたんじょうび。
だから、このにっきにもぜったい「おたんじょうびおめでとう!」とかくんだ!って、はりきって、とってもたのしみにしていました。
にせんななねんろくがつにじゅうににちは、そらぐみにあたらしいとっぷこんびがたんじょうするおひろめこうえんのしょにちでした。
だから、このにっきにもぜったい「おひろめおめでとう!」とかこうとおもって、いろいろねたをかんがえていました。
…ぜんぶ、ふっとんじゃったよ…。
昨夜は泣きながらいろいろ絵理さん・末ちゃん・ななちゃんの思い出を書いていたのですが。
泣き疲れて眠ってしまいました(←子供かお前は)。
そして、
…夢をみたの。
ノン(久世星佳)さんがいて、マミ(真琴つばさ)さんがいて、風花舞ちゃんがいて、ずんこ(姿月あさと)さんがいて、汐風幸ちゃんがいて、夏河ゆらさんがいて、嘉月絵理ちゃんがいて、
(この辺までは本当に覚えてる)
そして、
気が付いてなかったけど、大空祐飛さんも瀧川末子ちゃんもタニ(大和悠河)ちゃんもいたんだよね……
私がはじめて観た大劇場公演「チェーザレ・ボルジア」。
一回しか観ていなくてあまりよく覚えていない作品を、今の目線でがっつり観ている、夢。
絶対に見ていなかったはずの(っていうか、どんな衣装だったかも覚えちゃいない)群舞で、祐飛さんや末子姐さんをばっちりチェックして、
さらにぽちゃぽちゃしたナホちゃんや、すっきり二枚目のガチャや、退団しちゃった上級生たちをがっつり見守って、
そうやって、オペラグラスでえんえんと皆を追いかける、
そんな夢を、見てました。
歌劇団にお願いします。
スカイステージに、心の底からお願いします。
「ブエノスアイレスの風」の神戸・東京特別公演を、資料映像でもなんでもいいので、放映していただけないでしょうか。
可能なものならば、WEST SIDE STORYの大劇場新人公演も。
そしてなにより、75期バウ「SWITCH」を。
絵理ちゃん。
芝居巧者で、歌手で、ダンサーで、美人さん。
「三拍子揃った人」というのは、この人を言うんだよなあ、と長らく思っておりました。
ちょっと童顔なせいか、声が少し高めなせいか、芝居巧者の割に案外「渋いおじさん」役が少なくて、
むしろ女傑系の女役にヒットが多い役者ですが。
「あかねさす紫の花」の鎌足とか、ああいう役も本当に巧いんだよねぇ、と…。
歌手としても名舞台がたくさんありますが。
「うたかたの恋」全国ツアーのラストの影ソロの美しさは、忘れられません。
そして、最初のエンカレッジコンサートで歌った「ジキル&ハイド」の2曲!
そういえば、あの時「Dangerous Game」で相手役のルーシィを歌ったのは末子姐さんでしたね。
…素晴らしかった。
私が今までに生で聴いた「Dangerous Game」の中で、一番危険で美しく、色っぽい「Dangerous Game」だったし、
今までに観た中で一番テンションの高い「対決」でした。
(歌い終わった後で、「対決」の関西弁版を披露してくれたのがまた…腹が痛くなるほど笑わせていただきました!)
絵理ちゃんくらいの人には、最後にディナーショーやらせてあげてほしいなあ。
絵理ちゃん&末子姐と、これにガチャ(一色瑠加)とか研(ルイス)ちゃんとかが加わって、エスプリホールで一回限り、とかでもいいから。
絶対満席、チケット難になると思うのは私だけ?
でもまぁ、ね。
「ブエノスアイレスの風」再演で、リカルドをふった正塚さんだから。
絵理ちゃんはきっと、正塚作品で辞めたいと思ったんだろうなあ…とも思うので。
悲しいけど、いいタイミングで正塚さんにあたって善かったね、とも思います………
本当に悲しいけど(T T)。
ってゆーか、月組これからどうなるんだ(ガクブル)。
末子姐。
ダンサーで、芝居巧者で、歌手で。
この人も三拍子揃ってたなあ…。
どの役もどの役もすべて印象的だったので、特にコレ、というのは無いんですけど、
個人的には、「SLAPSTICK」のジェニファーが大好きでした。
この人こそ、歌も本当に巧いのに殆ど歌う場は与えられなくて残念でたまりません。
ぜひぜひ、絵理ちゃんと一緒にエスプリホールでばんばん歌ってほしいなあ〜♪♪
草風ななちゃん。
絵理ちゃんや末子姐に比べれば、まだまだ雛のような87期。
こないだ卒業してしまった彩橋みゆちゃんと同期だけど、なかなか使われなかった可愛い子ちゃん。
ぽっちゃり系の美人なのに、ちょっと表情が寂しげでなかなか華やかさが生きない、惜しい人材、と思っていたのですが。
「パリの空よりも高く」の名士たちのパーティーの場面で、お人形さんのようにふんわりと可愛らしい黄色いドレスの美人を発見。
ななちゃん、垢抜けてキレイになったなぁ、と感心していました。
「ダル・レークの恋」でも、みゆちゃんと対で使われたりして、笑顔が可愛くて“よしよし”と思ってたのになぁ………。
3人とも。
居た時間の長さの分、重みの違いはありますけれども。
3人とも、大事な大事な月組の組子。
最後の公演が、幸せな作品でありますように…(祈)。
.
ねこがこのにっきをかきはじめてから、はじめてのおたんじょうび。
だから、このにっきにもぜったい「おたんじょうびおめでとう!」とかくんだ!って、はりきって、とってもたのしみにしていました。
にせんななねんろくがつにじゅうににちは、そらぐみにあたらしいとっぷこんびがたんじょうするおひろめこうえんのしょにちでした。
だから、このにっきにもぜったい「おひろめおめでとう!」とかこうとおもって、いろいろねたをかんがえていました。
…ぜんぶ、ふっとんじゃったよ…。
昨夜は泣きながらいろいろ絵理さん・末ちゃん・ななちゃんの思い出を書いていたのですが。
泣き疲れて眠ってしまいました(←子供かお前は)。
そして、
…夢をみたの。
ノン(久世星佳)さんがいて、マミ(真琴つばさ)さんがいて、風花舞ちゃんがいて、ずんこ(姿月あさと)さんがいて、汐風幸ちゃんがいて、夏河ゆらさんがいて、嘉月絵理ちゃんがいて、
(この辺までは本当に覚えてる)
そして、
気が付いてなかったけど、大空祐飛さんも瀧川末子ちゃんもタニ(大和悠河)ちゃんもいたんだよね……
私がはじめて観た大劇場公演「チェーザレ・ボルジア」。
一回しか観ていなくてあまりよく覚えていない作品を、今の目線でがっつり観ている、夢。
絶対に見ていなかったはずの(っていうか、どんな衣装だったかも覚えちゃいない)群舞で、祐飛さんや末子姐さんをばっちりチェックして、
さらにぽちゃぽちゃしたナホちゃんや、すっきり二枚目のガチャや、退団しちゃった上級生たちをがっつり見守って、
そうやって、オペラグラスでえんえんと皆を追いかける、
そんな夢を、見てました。
歌劇団にお願いします。
スカイステージに、心の底からお願いします。
「ブエノスアイレスの風」の神戸・東京特別公演を、資料映像でもなんでもいいので、放映していただけないでしょうか。
可能なものならば、WEST SIDE STORYの大劇場新人公演も。
そしてなにより、75期バウ「SWITCH」を。
絵理ちゃん。
芝居巧者で、歌手で、ダンサーで、美人さん。
「三拍子揃った人」というのは、この人を言うんだよなあ、と長らく思っておりました。
ちょっと童顔なせいか、声が少し高めなせいか、芝居巧者の割に案外「渋いおじさん」役が少なくて、
むしろ女傑系の女役にヒットが多い役者ですが。
「あかねさす紫の花」の鎌足とか、ああいう役も本当に巧いんだよねぇ、と…。
歌手としても名舞台がたくさんありますが。
「うたかたの恋」全国ツアーのラストの影ソロの美しさは、忘れられません。
そして、最初のエンカレッジコンサートで歌った「ジキル&ハイド」の2曲!
そういえば、あの時「Dangerous Game」で相手役のルーシィを歌ったのは末子姐さんでしたね。
…素晴らしかった。
私が今までに生で聴いた「Dangerous Game」の中で、一番危険で美しく、色っぽい「Dangerous Game」だったし、
今までに観た中で一番テンションの高い「対決」でした。
(歌い終わった後で、「対決」の関西弁版を披露してくれたのがまた…腹が痛くなるほど笑わせていただきました!)
絵理ちゃんくらいの人には、最後にディナーショーやらせてあげてほしいなあ。
絵理ちゃん&末子姐と、これにガチャ(一色瑠加)とか研(ルイス)ちゃんとかが加わって、エスプリホールで一回限り、とかでもいいから。
絶対満席、チケット難になると思うのは私だけ?
でもまぁ、ね。
「ブエノスアイレスの風」再演で、リカルドをふった正塚さんだから。
絵理ちゃんはきっと、正塚作品で辞めたいと思ったんだろうなあ…とも思うので。
悲しいけど、いいタイミングで正塚さんにあたって善かったね、とも思います………
本当に悲しいけど(T T)。
ってゆーか、月組これからどうなるんだ(ガクブル)。
末子姐。
ダンサーで、芝居巧者で、歌手で。
この人も三拍子揃ってたなあ…。
どの役もどの役もすべて印象的だったので、特にコレ、というのは無いんですけど、
個人的には、「SLAPSTICK」のジェニファーが大好きでした。
この人こそ、歌も本当に巧いのに殆ど歌う場は与えられなくて残念でたまりません。
ぜひぜひ、絵理ちゃんと一緒にエスプリホールでばんばん歌ってほしいなあ〜♪♪
草風ななちゃん。
絵理ちゃんや末子姐に比べれば、まだまだ雛のような87期。
こないだ卒業してしまった彩橋みゆちゃんと同期だけど、なかなか使われなかった可愛い子ちゃん。
ぽっちゃり系の美人なのに、ちょっと表情が寂しげでなかなか華やかさが生きない、惜しい人材、と思っていたのですが。
「パリの空よりも高く」の名士たちのパーティーの場面で、お人形さんのようにふんわりと可愛らしい黄色いドレスの美人を発見。
ななちゃん、垢抜けてキレイになったなぁ、と感心していました。
「ダル・レークの恋」でも、みゆちゃんと対で使われたりして、笑顔が可愛くて“よしよし”と思ってたのになぁ………。
3人とも。
居た時間の長さの分、重みの違いはありますけれども。
3人とも、大事な大事な月組の組子。
最後の公演が、幸せな作品でありますように…(祈)。
.
月組退団者が衝撃すぎて、何も考えられません…。
嘉月絵理さま。
瀧川末子さま。
草風ななさま。
どうぞ、最後まで悔いなく、走り抜けて下さいますように…。
(私には悔いが残るかもしれませんが\号泣)
.
嘉月絵理さま。
瀧川末子さま。
草風ななさま。
どうぞ、最後まで悔いなく、走り抜けて下さいますように…。
(私には悔いが残るかもしれませんが\号泣)
.
ダル湖@神奈川【2】
2007年6月21日 宝塚(月) コメント (4)先日の日記は、10年前の星組帝劇公演「ダル・レークの恋」のプログラムを引っ張りだして書いていたのですが。
脚本ってほぼそのままなんですね。びっくりしました。
一言一句間違いなく同じ、ってことはもちろん無いんですけど、あまりにも前回観た時と作品の印象が違うので、脚本も演出もかなりいじっているんだろうとばかり思っていたのですが…。
装置は大分違いますけど、衣装は写真で残っている限りではほとんど同じ。大劇場と全ツアーなので出演人数が全然違いますが、台詞も歌詞も覚えている限りでは全部同じ。
違うのは、役者だけ(プラス、時代と)。
それで、あんなに印象が違うなんて!!
これだから「舞台は生モノ」なんですね…。
あらためて驚いてしまったのでした。
それにしても、昔のプログラムはいいですねぇ。脚本がついていて600円だったなんて…考えられない。
脚本があるから、一言しか台詞のない下級生でも覚えやすくて、組ファン的にも楽しかったのに。
今のプログラムも、脚本載せてくれればいいのになあ。どうしてやめてしまったのでしょうか。なのに値上がってるしっ。
エリザベートとか、そういう版権のある外部作品は仕方ないかもしれませんが、宝塚オリジナルは脚本も是非載せてほしい!!です〜っ。
さて。それでは、「下級生観察日記」の続きを、2幕から。
主役コンビの行き違いについては、もう少し私の中でこなれたら、書いてみたいと思います…。
(ご興味のある方、ぜひ18日の日記のコメント欄をチェックしてみてください♪)
■パリのナイトクラブ〜ショー
「七年前、パリ」という麻子さんのアナウンスで幕が開くと、
(城咲)あいちゃんをセンターに娘役さんたちがキメポーズ。
…初見で、『な〜んだ、あいちゃんスカート有りなのか』と思ったのは私だけでしょうね…。
ま、一節歌ってからあいちゃんは下手へ向かい、ちゃんとスカートを脱いでくれるんですけど。
まぁ、その脚の長いこと細いことキレイなことっ!!
いやぁ、いつ観てもいいものはいいですねっ♪ダルマ姿で歩いているだけで本当に目の保養です。あいちゃん、そのプロポーションどうやって維持しているのか教えてっっっ〜!!
あいちゃんが脚を出してからも(なんつー言い方)、ショーはまだまだたっぷりと続いて。
研(ルイス)ちゃん、(光月)るうちゃん、みりお(明日海りお)くん、(紫門)ゆりやくんの4人が、白の衣装で登場。
研ちゃんがダンサーなことは勿論知っていますが、感心したのはマント捌きの美しさですね。さりげなく裾を掴んで翻したり、身体に巻き付かないようにさりげなく押さえたり、とにかくさりげないの!!下級生ズ(とくにゆりや)がおろおろバサバサやっている中で、研ちゃんのマントだけが意志持つモノのように華やかに弧を描いて動いていく。
こういうのって本当に経験なんだなあ、とシミジミ思いました…。
■パリのナイトクラブ
下手のテーブルには(天野)ほたるちゃんを中心に、あちょう(華央あみり)さんと篁(祐希)くん。ほたるは、華やかな美貌をストレートロングのちょっと凝った鬘で囲い、本当に「美人」オーラを強く発して、すごい華やか。
あちょうさんと篁くんも落ち着いた感じで話しています。
上手のテーブルには、鼓(英夏)さん中心に娘役さんが二人、表情豊かに楽しそうにお喋り中。
さらに上手にはバーカウンターがあって、そっちには研ちゃんと一緒に琴音(和葉)さんと風音まゆきちゃんがいたと思うのですが…
違っていたらごめんなさいm(_ _)m。(自信なし)
ガチャ(一色瑠加)のジョルジュさんは、ボーイ長なのかなあ?ダンサーなだけに動作が滑るようにキレイで、高級ナイトクラブの雰囲気をしっかり作っていましたね♪
#また「ジョルジュ」って名前だけでウケてしまう自分が…(笑)ジョルジュなんてありふれた名前だってゆーのに。
そして、その下で店内を影のようにひっそりと歩き回るボーイ役の五十鈴(ひかり)さんと(沢希)理寿さんのお二人。
二人ともボーイの制服(?)がよく似合ってカッコ良かったです♪特に、理寿さんがテーブルを片付けようと屈んだはずみに、顔にはらりと落ちた前髪!すっげ素敵でした〜♪見惚れちゃった(^ ^;
真ん中のテーブルでは、もちろん麻子さんとハリラムパパのヒロ(一樹千尋)さんがやりあっている真っ最中。
麻子さんの声はよく通りますね。いい声だなあ〜♪
「父上が〜」という台詞が、いちいち甘えたっぽくて、1幕との年齢差がよく出ていたと思います。
ここは、1幕の「現在」から見て「7年前」。
で。観る度に悩んでいたのですが、このときラッチマンはいったい何歳なのでしょうか?
一応、ラッチマンの前身とか細かい設定とかは後で考えようと思って取っといてあるのですが、これだけはすっごく気になってるんですよ。
黒服を粋に着こなして、カッコよくグラスを傾ける仕草は10代には見えませんが、回想シーンのラストでハリラムの時計をスるあたりのキャラクターは、実はもっと若いのかなーとも思うし…。
いちおう、私の中では回想のパリで18歳、7年後には25歳で気鋭の新任大尉、という設定になっているのですが(根拠皆無)。
…何か設定をご存知の方は教えてくださいませ!(麻子さん、お茶会とかでお喋りなさらないかしら?)
んで、私の勝手設定を続けさせていただきますと。
回想シーンでのペペルが23歳(ラッチマンより少し上)、ピエール(桐生園加)も同じくらい、ルネが15歳か16歳(…滝汗)ってところかな、と。
ミシェルは…かなり迷うところでして。
本来は30代といいたいのですが、さすがにそこまで年の差は感じなかったので(実年齢を考えれば、一応年上に見えただけでもたいしたものだと思いますが)、こちらも若くして店を持った遣り手のマダムということで、25歳くらいかな、と。
7年後。ラッチマンが25歳でカマラは20歳前後?で、ペペルは30歳か…びみょーだけど。でもそれ以上若くてもちょっとなあ。
リタは17歳くらいでしょうか。おマセな高校生。んで、ラジオン&ビーナが16歳と15歳とか、そのくらい。…中学生かよ。
クリスナとアルマは年齢不詳ですが、なんとなくアルマは、カマラに対する対抗意識から考えてもカマラとそんなに変わらないような気がするので22,3歳、クリスナは…30歳でどうかしら。ペペルと同い年になってしまいますが…。
ペペルよりは上の方がいいのかなあ。あんまり関係ないような気もするし、大いに論じたい気もしますね、クリスナについては。
さて。
本題に戻って、パリのナイトクラブ『ミシェルの店』。(←本当にこれが店名なのかなあ……イケてねーっ!涙)
下手袖から、女主人ミシェル役のみっぽー(美鳳あや)登場。ぐるっと店内を見渡してから下手のテーブルに寄り付き、ジョルジュやボーイたちの様子を横目でチェックしながら話に加わります。(この目配りがまた、すごくリアル。みっぽー、どこでこんなの覚えたのでしょうか)
おりしも。隣(真ん中)のテーブルでは親子喧嘩のまっ最中。
「とっととベンガルに帰ってこんかい、このバカ息子が!」くらいの勢いで怒鳴りながら立ち上がった父親とラッチマンの間に、ミシェルが入る。
「お話が弾んでいるようでございますねぇ」
みっぽーの、ここの冷ややかな口調、大好きです。
それでもおさまらないハリラムに呆れて立ち上がり、バーカウンターに向かうラッチマンの背中にちょっと非難の視線を投げつつ、興奮して息子を追いかけようとした父親をなだめて座らせます。その手際の鮮やかなこと♪(←いや、演出ですから)
この親子が騒いでいる間に、鼓さんは娘役さんをエスコートして下手へ向かい、下手テーブルの手前でしばらく踊っています。
ホールドがしっかりしていて踊りやすそう。
そのうち、あちょうさんか篁くん、どちらかが鼓さんに気づき、「おや、久しぶりですな」というような挨拶をし、それぞれに連れの女性を紹介して…という芝居をしていましたね。このあたり、私が観たときはほぼ同じ流れでしたが、ずーっと同じだったのでしょうか?
…それにしても、ほたるは本当に美人だな…。
そうこうしているうちに、チャンドラ(カマラ&リタの祖父)のナホ(越乃リュウ)ちゃんが飛び込んできて、ミシェルに助けを求める。ハリラムも、マハラジア同士のよしみでチャンドラを救おうとするのですが。
そこに早くも、ルネ(ラッチマンの仲間)のとーやん(榎登也)が飛び込んできて。
それを追うように、ペペルたちが入ってきます。
ここで驚いたのが、園加の、声。
低く絞って、すごくいい声でした♪なんだ、出せるんじゃないですか!そんな素敵な声が♪
園加の、私的に最大の欠点がいきなり克服されていたので、ものすごーーーーく驚きました!!がんばったんだろうなあ。すごいよ、すごいよ!もう芝居も大丈夫になるかもしれない!!その調子で、がんばれ〜!!(←褒めすぎ…)
で、ここでペペルを脅しつけるみっぽー、これがまた良いんですよねぇ(*^ ^*)。
「つまらない真似はさせないよ…」
ゆっくりと、一音一音はっきりと響かせながら、軽くあごをあげて、キツくペペルをにらみつける。
本当は、もう2,3度低い音域で喋れれれば、さらにもっと格好良くなるんだろうな、とは思うのですが。
まぁ、理想を言えばきりがないので…。あの状況であれだけやれれば、十分なんじゃないかと。贔屓目ですけど思っちゃったりしました。…だってかっこいいんだもんっ♪(←痛っ)
■パリのナイトクラブ〜奥の部屋
詐欺師ラジェンドラ(ペペル)。1幕(7年後)の軽妙洒脱な結婚詐欺師とは、うってかわった“切れ者”の“強面”さん。
ピエールの園加よりずーっと凄みがあって、怖すぎなんですよね。刃物の扱いも慣れているし。
7年の間に何があって、こんなに“怖い人”があんなボケボケの(←それは違うんじゃ…)根明キャラに変わったんでしょうかねぇ〜。
だってね。
2幕のペペルは、間違っても「おいらは気障で陽気なヴァガボンド」とか歌いそうな気がしないんです。
ましてや、縄抜けしておいて「逃げやしないよ」だなんて…
あ、ありえない。絶対別人だろうラジエンドラ。
そういえば「今すぐに金がほしいんだ」とか言ってましたよね、7年前に。このときラッチマンにしてやられて金を用意できなかったばっかりに、組織での出世ができなくなって抜けるはめになった、とか?
あるいは、ペペルの親分が何かドジでも踏んでつかまってしまい、その保釈金として急に大金が必要になったのにラッチマンのせいで用意できず。その間を敵に狙われて、組織そのものが崩壊してしまった、とか…
そんでもって、その組織を立て直すために敵方の首領に会いに行って、何か無体な要求でもされて……
…………コホン。(何が無体だ。落ち着け)
えーっと。
ここでは、「軽妙洒脱」はラッチマンの代名詞なんですよね。
ペペルはひたすら「強面」ですから。
それでも、ペペルは意外と義理堅い、「玄人」らしい「玄人」なんですね。素人じゃない。
詐欺ははたらくけど、むやみにカモでもない一般人に手は出さないし、仲間内のルールはきっちり守る。
こういう人が、組織を抜けて手下たちを手放し、独立したら。
今まではある程度、部下を統御するために突っ張っていたところも緩んで、ああいうすっ呆けたキャラが出てくるのかもしれません。
…わかるような、わからないような。
ダイスのダンス。
紫吹さんの「ガイズ&ドールズ」の「女神よ今夜だけ」のダンスシーンも強烈に印象的でしたが。
この場面もものすごくかっこよかったです。麻子さん、こういうダンス本当に似合うなあ。
祐飛さんも、ダンサーに囲まれて良くがんばったなあ…(←甘やかしてすみません)
勝負に負けたペペルの引っ込みから、ダイスの種明かし、そして父親をからかって暗転するまでの一連のお芝居。
脚本自体が良くできているのはもちろんなのですが、やっぱりヒロさんの巧さっていうのはすごいなあと思いましたね。どうしても若くなりがちなナホちゃんや、逆に年上になりやすい麻子さんをフォローして、キチンと観客の笑いにつなげていく。
どこがどう、と具体的に指摘できませんが、ヒロさんが居てくれてよかった〜〜〜!!と思いました(^ ^;。
そして、ラストのみっぽーの「ラッチマンの勝負は、いつ見ても気持ちがいいねぇ〜!」という台詞が大好きです♪
で。最後になりましたが、この場面での一番のMyツボ。
ラッチマンとハリラムが話し合っている間、上手のテーブルに座って葉巻を銜える祐飛ペペルに、すかさず、流れるような動作でライターを差し出す園加ピエール。
…二人の間をあんまりにも絶妙な空気が流れていて、倒れそうになりました…。
もしかしたら、ピエールの方が年上設定?とも思ったのですが。
やっぱり、「同い年」設定の方が萌えるかな、と。(←萌えで設定作るな)
ちなみにここは、終始一言も喋らないで下手にいるゆりやくんが、帽子の角度といい、スーツのラインといい、微妙にかっこいいです♪紫乃ちゃんのジャンも、長身が衣装によく映えて、とっても素敵。あと、るうちゃんの帽子の被り方(角度)も粋になったなあ、と(ファンシーダンスのオープニングではイマイチだったので…)。
下級生もみんな、どんどん垢抜けてかっこよくなっていきますよね!本公演がめっちゃ楽しみ〜〜!
■ハイダラバード〜王城の回廊
7年後、「現在」のハイダラバード王城。
まず登場するのは「童子」の4人。(白華)れみちゃんを中心に、かわいらしくキュートに踊り歌います。皆可愛い娘役さんたちなのに、この衣装が案外似合うなあ…びみょー。
で、童子たちが4人でじゃれあいながら下手に引っ込むと、暢気な音楽にのって、上手から憲兵隊長(研)に牽かれたペペルが登場。
歌いながら縄を研ちゃんに巻きつけて、「逃げやしねぇよ」と言い捨てて去る。
その引っ込みに、ついつい拍手してしまうのは、ファンだから、だけじゃないはずだ………マジカッコよかった〜!(ドキドキ)
ところで。
冒頭で「脚本は、ほとんど変更なし」と書きましたが。
ここは明らかに違ってますね。星組のプログラムによると、この引っ込みでのペペルの捨て台詞(?)は
「ハハハ、お前らごときに掴まる俺じゃないが、何処へも逃げやしないよ」
ま、他の部分に影響がないのでどうでもいいっちゃどうでもいい変更なのですが。
あまり無駄なおしゃべりをせず、ほとんど2重人格なんじゃないかと思うほど表と裏の懸隔が大きい祐飛さんのペペルには、やっぱりあの「捨て台詞の短さ」っていうのもすごく大事な要素なんだろうな、と思いました。
この後の、カマラとリタのデュエットとそれに続くラッチマンのソロ。
ラッチマンは、このときにはもう完全に「掛け違ったボタンは戻らない」ことを自覚しています。
そして、かなみちゃんのカマラにも、それは薄々わかっている。
リタは、信じた人に裏切られて一つ大人になり、
カマラも愛した人を裏切ってしまった自分を許すことができない。
この、姉妹のデュエットで。
かなみちゃんの歌は、もはや「娘役」の枠を超えてしまっているんだな、と思いました。
澄んで軽やかな、まっすぐなあいちゃんの歌に比べて、あまりにもまろやかで深い、やわらかな唄。
「娘役」と「女役」のデュエットだな、と思いました…。
■再び、パリ
パリからインドへ、7年の時を越えて時間は流れて。
その最後の半年で、出会い、恋に落ち、別れを決意した、若い恋人たち。
それから何年かが過ぎて、女は恋人を求めてパリの街をさまよっている。
星組の帝劇公演を観たときは。
「ダル・レークの恋」は、「大人の恋物語」なのだと。
痩せ我慢をして女の前から姿を消す男と、自分の罪を自覚して男を捜す女の物語なのだ、と。
そう思っていました。
でも。
月組は、もっとリアルな「真実の愛と偽りの愛」をテーマに、“若い恋人たち”の物語を語っていたような気がします。
愛人の真実を見抜くことができなかった自分を責めたあげく、カマラは急速に“大人”になる。
子供時代の終わり。
だからこそ、パリの街で歌い、踊る「若者たち」の、若さが眩しい。
純粋で、可愛くて、明日を信じて踊る若者たちの、あの軽やかさ。
必死になってラッチマンの行方を捜すカマラ。
ラッチマンの名を聞いてふと立ち止まった女も、何も言わずに行ってしまう。
そして、ラッチマンもまた、彼女が去るにまかせて、まことの愛を探してさまよう。
もしかしたら、彼はまだ“若い”ままなのかもしれません。そんな彼が、いつか本当の「大人」になって、カマラと再び出会ったならば。
今度こそ、すれ違った二人の心も、もう一度めぐり合うことができるのかもしれない。
掛け違ったボタンも、一度全部はずしてつけなおせばちゃんとなるのだから。
何年先になるかはわからないけれども、
麻子さんのラッチマンと、かなみちゃんのカマラは、きっとまたいつかこの巴里で出会うのではないか、と。
そんな後味を残して、お芝居は幕をおろしました…。
…きっとペペルも、1年もしたらまた出てきて女を口説き始めるに違いない! (^ ^;ヾ
■フィナーレ〜まことの愛
ペペル、じゃないや。祐飛さんが上手花道から登場。(「インドの青年」であるらしい。私はまた、てっきり火の神・アグニ神あたりだとばかり…だって衣装も赤金だし)
一緒に踊ってくれる娘役さん二人はおときち(音姫すなお)と(白華)れみ。
これも、迦楼羅と迦陵頻伽の姉妹なのかな、くらいの気分で観ていたのですが。…ただの「踊る娘」だった。がっくり…。
影ソロはすずな(憧花ゆりの)。これは、声質にも合っていたし、すごくよかったです。すずなは決して歌姫ではない(前回公演「ファンシー・ダンス」のエトワールを思えば)のですが、歌は巧いんだよね。こういうピンポイントの使い方で、声質にあった歌を与えられれば圧倒的な存在感があるなあと思いました。
■フィナーレ〜曼陀羅
いやもう。この場面だけのために通いたかったです、はい。
ああ、ここだけどこかでやってほしい。麻子さんセンター、きりやん&園加を両脇に従えて、あとは男女とも同じメンバーで、ぜひ。
やっぱりKAZUMI-BOYさんの振り付け、かっこよくて大好きだ〜!!通います!
■フィナーレ〜ロケット
えーっと。下手二番目の篁くん、笑顔満開でめちゃくちゃ目だってました。面白くって目が離せない!
下手端はしのちゃん。この人は本当にスタイルいいなあ…。もうずいぶん上級生になって、ロケットも卒業してしまうんでしょうか。さびしいよ〜!!
上手端はあちょうさん。いやあ、あちょうさんのダイナマイトバディ、超炸裂してました。太腿の量感は真似できる人いませんねー。…化粧もな。
本公演でロケットやってた時からずーっと好きだったけど、なんだか感慨深いです。
鼓さんはとってもスタイルがいい。足が長くてまっすぐで。楽しそうにロケットしてます。個人的にはおときちのロケットが貴重で(笑)。可愛いなあ可愛いなあ。ちょっと細すぎるんですけど、もう少し肉つけてみない?>おときち。
■フィナーレ〜真珠
麻子さん、かなみちゃん、祐飛さん。3人並ぶとやっぱり豪華だわ(*^ ^*)。
「ダル・レークの恋」では、麻子さんとかなみちゃんはがっつり組むけど、ペペルとカマラは捕まるところでちょっとすれ違うくらいなんですよね。この3人がきちんと並ぶのは、公演全体でパレードとここだけなので、実は意外と緊張してしまいます(笑)。
しかし、3人とも衣装がよく似合うなあ〜!!
以前、「Blue Moon Blue」で星組さんがここで使った衣装を使っていたので、今回どうするのかなーと思っていましたが。…新調ですよね?あれ。すごくドレープがきれいで、白に白で刺繍、という贅沢な布がたっぷり使われていて、オペラグラスで観ても豪華な感じ。
麻子さん、祐飛さんが衣装が似合うのは基本として(苦笑)、かなみちゃんもこのくらい露出の多い衣装だとものすごくプロポーションがバランスよく、素敵に見えますね。もともと、娘役としてはちょっと豊かすぎるけど、一人の女性としてはものすごく色っぽくてきれいなラインなので。もっともっと衣装さんもかなみちゃんが素敵に見える衣装を出してあげてほしいですね。
トップ娘役はきれいで当たり前、なので。
よろしくお願いします!
■パレード
エトワールはあいあい。…あいあいの歌、好きなんですけど、プロローグも2幕のパリのショーもあいちゃんなので、本音を言えば、役らしい役の無かったおときちあたりにやってほしかったですね。エトワール向きの美声だと思うし。
あいちゃんは、歌は全然下手じゃないけど、娘役ソロ&デュエット向きであって、決してエトワール向きの歌姫声ではないので。
ちょっともったいない気がしました。
真珠の3人は、また着替えて登場。
同じ白の衣装だけど、材質も何もかも全部違ってる…ってことは、着替えたんだよねこの3人?
…せっかく着替えるんなら、同じ白じゃなくってもいいじゃんと小一時間……(涙)
やっと最後まできたーーー。
…一番大事な、バルコニーからハウスボートまでを飛ばしているんですけど(滝汗)。
あそこは……また、いつか、
書けたらいいなあ、と。
とりあえず。
みなさまのコメント(&訂正)をお待ちしておりマース!
.
脚本ってほぼそのままなんですね。びっくりしました。
一言一句間違いなく同じ、ってことはもちろん無いんですけど、あまりにも前回観た時と作品の印象が違うので、脚本も演出もかなりいじっているんだろうとばかり思っていたのですが…。
装置は大分違いますけど、衣装は写真で残っている限りではほとんど同じ。大劇場と全ツアーなので出演人数が全然違いますが、台詞も歌詞も覚えている限りでは全部同じ。
違うのは、役者だけ(プラス、時代と)。
それで、あんなに印象が違うなんて!!
これだから「舞台は生モノ」なんですね…。
あらためて驚いてしまったのでした。
それにしても、昔のプログラムはいいですねぇ。脚本がついていて600円だったなんて…考えられない。
脚本があるから、一言しか台詞のない下級生でも覚えやすくて、組ファン的にも楽しかったのに。
今のプログラムも、脚本載せてくれればいいのになあ。どうしてやめてしまったのでしょうか。なのに値上がってるしっ。
エリザベートとか、そういう版権のある外部作品は仕方ないかもしれませんが、宝塚オリジナルは脚本も是非載せてほしい!!です〜っ。
さて。それでは、「下級生観察日記」の続きを、2幕から。
主役コンビの行き違いについては、もう少し私の中でこなれたら、書いてみたいと思います…。
(ご興味のある方、ぜひ18日の日記のコメント欄をチェックしてみてください♪)
■パリのナイトクラブ〜ショー
「七年前、パリ」という麻子さんのアナウンスで幕が開くと、
(城咲)あいちゃんをセンターに娘役さんたちがキメポーズ。
…初見で、『な〜んだ、あいちゃんスカート有りなのか』と思ったのは私だけでしょうね…。
ま、一節歌ってからあいちゃんは下手へ向かい、ちゃんとスカートを脱いでくれるんですけど。
まぁ、その脚の長いこと細いことキレイなことっ!!
いやぁ、いつ観てもいいものはいいですねっ♪ダルマ姿で歩いているだけで本当に目の保養です。あいちゃん、そのプロポーションどうやって維持しているのか教えてっっっ〜!!
あいちゃんが脚を出してからも(なんつー言い方)、ショーはまだまだたっぷりと続いて。
研(ルイス)ちゃん、(光月)るうちゃん、みりお(明日海りお)くん、(紫門)ゆりやくんの4人が、白の衣装で登場。
研ちゃんがダンサーなことは勿論知っていますが、感心したのはマント捌きの美しさですね。さりげなく裾を掴んで翻したり、身体に巻き付かないようにさりげなく押さえたり、とにかくさりげないの!!下級生ズ(とくにゆりや)がおろおろバサバサやっている中で、研ちゃんのマントだけが意志持つモノのように華やかに弧を描いて動いていく。
こういうのって本当に経験なんだなあ、とシミジミ思いました…。
■パリのナイトクラブ
下手のテーブルには(天野)ほたるちゃんを中心に、あちょう(華央あみり)さんと篁(祐希)くん。ほたるは、華やかな美貌をストレートロングのちょっと凝った鬘で囲い、本当に「美人」オーラを強く発して、すごい華やか。
あちょうさんと篁くんも落ち着いた感じで話しています。
上手のテーブルには、鼓(英夏)さん中心に娘役さんが二人、表情豊かに楽しそうにお喋り中。
さらに上手にはバーカウンターがあって、そっちには研ちゃんと一緒に琴音(和葉)さんと風音まゆきちゃんがいたと思うのですが…
違っていたらごめんなさいm(_ _)m。(自信なし)
ガチャ(一色瑠加)のジョルジュさんは、ボーイ長なのかなあ?ダンサーなだけに動作が滑るようにキレイで、高級ナイトクラブの雰囲気をしっかり作っていましたね♪
#また「ジョルジュ」って名前だけでウケてしまう自分が…(笑)ジョルジュなんてありふれた名前だってゆーのに。
そして、その下で店内を影のようにひっそりと歩き回るボーイ役の五十鈴(ひかり)さんと(沢希)理寿さんのお二人。
二人ともボーイの制服(?)がよく似合ってカッコ良かったです♪特に、理寿さんがテーブルを片付けようと屈んだはずみに、顔にはらりと落ちた前髪!すっげ素敵でした〜♪見惚れちゃった(^ ^;
真ん中のテーブルでは、もちろん麻子さんとハリラムパパのヒロ(一樹千尋)さんがやりあっている真っ最中。
麻子さんの声はよく通りますね。いい声だなあ〜♪
「父上が〜」という台詞が、いちいち甘えたっぽくて、1幕との年齢差がよく出ていたと思います。
ここは、1幕の「現在」から見て「7年前」。
で。観る度に悩んでいたのですが、このときラッチマンはいったい何歳なのでしょうか?
一応、ラッチマンの前身とか細かい設定とかは後で考えようと思って取っといてあるのですが、これだけはすっごく気になってるんですよ。
黒服を粋に着こなして、カッコよくグラスを傾ける仕草は10代には見えませんが、回想シーンのラストでハリラムの時計をスるあたりのキャラクターは、実はもっと若いのかなーとも思うし…。
いちおう、私の中では回想のパリで18歳、7年後には25歳で気鋭の新任大尉、という設定になっているのですが(根拠皆無)。
…何か設定をご存知の方は教えてくださいませ!(麻子さん、お茶会とかでお喋りなさらないかしら?)
んで、私の勝手設定を続けさせていただきますと。
回想シーンでのペペルが23歳(ラッチマンより少し上)、ピエール(桐生園加)も同じくらい、ルネが15歳か16歳(…滝汗)ってところかな、と。
ミシェルは…かなり迷うところでして。
本来は30代といいたいのですが、さすがにそこまで年の差は感じなかったので(実年齢を考えれば、一応年上に見えただけでもたいしたものだと思いますが)、こちらも若くして店を持った遣り手のマダムということで、25歳くらいかな、と。
7年後。ラッチマンが25歳でカマラは20歳前後?で、ペペルは30歳か…びみょーだけど。でもそれ以上若くてもちょっとなあ。
リタは17歳くらいでしょうか。おマセな高校生。んで、ラジオン&ビーナが16歳と15歳とか、そのくらい。…中学生かよ。
クリスナとアルマは年齢不詳ですが、なんとなくアルマは、カマラに対する対抗意識から考えてもカマラとそんなに変わらないような気がするので22,3歳、クリスナは…30歳でどうかしら。ペペルと同い年になってしまいますが…。
ペペルよりは上の方がいいのかなあ。あんまり関係ないような気もするし、大いに論じたい気もしますね、クリスナについては。
さて。
本題に戻って、パリのナイトクラブ『ミシェルの店』。(←本当にこれが店名なのかなあ……イケてねーっ!涙)
下手袖から、女主人ミシェル役のみっぽー(美鳳あや)登場。ぐるっと店内を見渡してから下手のテーブルに寄り付き、ジョルジュやボーイたちの様子を横目でチェックしながら話に加わります。(この目配りがまた、すごくリアル。みっぽー、どこでこんなの覚えたのでしょうか)
おりしも。隣(真ん中)のテーブルでは親子喧嘩のまっ最中。
「とっととベンガルに帰ってこんかい、このバカ息子が!」くらいの勢いで怒鳴りながら立ち上がった父親とラッチマンの間に、ミシェルが入る。
「お話が弾んでいるようでございますねぇ」
みっぽーの、ここの冷ややかな口調、大好きです。
それでもおさまらないハリラムに呆れて立ち上がり、バーカウンターに向かうラッチマンの背中にちょっと非難の視線を投げつつ、興奮して息子を追いかけようとした父親をなだめて座らせます。その手際の鮮やかなこと♪(←いや、演出ですから)
この親子が騒いでいる間に、鼓さんは娘役さんをエスコートして下手へ向かい、下手テーブルの手前でしばらく踊っています。
ホールドがしっかりしていて踊りやすそう。
そのうち、あちょうさんか篁くん、どちらかが鼓さんに気づき、「おや、久しぶりですな」というような挨拶をし、それぞれに連れの女性を紹介して…という芝居をしていましたね。このあたり、私が観たときはほぼ同じ流れでしたが、ずーっと同じだったのでしょうか?
…それにしても、ほたるは本当に美人だな…。
そうこうしているうちに、チャンドラ(カマラ&リタの祖父)のナホ(越乃リュウ)ちゃんが飛び込んできて、ミシェルに助けを求める。ハリラムも、マハラジア同士のよしみでチャンドラを救おうとするのですが。
そこに早くも、ルネ(ラッチマンの仲間)のとーやん(榎登也)が飛び込んできて。
それを追うように、ペペルたちが入ってきます。
ここで驚いたのが、園加の、声。
低く絞って、すごくいい声でした♪なんだ、出せるんじゃないですか!そんな素敵な声が♪
園加の、私的に最大の欠点がいきなり克服されていたので、ものすごーーーーく驚きました!!がんばったんだろうなあ。すごいよ、すごいよ!もう芝居も大丈夫になるかもしれない!!その調子で、がんばれ〜!!(←褒めすぎ…)
で、ここでペペルを脅しつけるみっぽー、これがまた良いんですよねぇ(*^ ^*)。
「つまらない真似はさせないよ…」
ゆっくりと、一音一音はっきりと響かせながら、軽くあごをあげて、キツくペペルをにらみつける。
本当は、もう2,3度低い音域で喋れれれば、さらにもっと格好良くなるんだろうな、とは思うのですが。
まぁ、理想を言えばきりがないので…。あの状況であれだけやれれば、十分なんじゃないかと。贔屓目ですけど思っちゃったりしました。…だってかっこいいんだもんっ♪(←痛っ)
■パリのナイトクラブ〜奥の部屋
詐欺師ラジェンドラ(ペペル)。1幕(7年後)の軽妙洒脱な結婚詐欺師とは、うってかわった“切れ者”の“強面”さん。
ピエールの園加よりずーっと凄みがあって、怖すぎなんですよね。刃物の扱いも慣れているし。
7年の間に何があって、こんなに“怖い人”があんなボケボケの(←それは違うんじゃ…)根明キャラに変わったんでしょうかねぇ〜。
だってね。
2幕のペペルは、間違っても「おいらは気障で陽気なヴァガボンド」とか歌いそうな気がしないんです。
ましてや、縄抜けしておいて「逃げやしないよ」だなんて…
あ、ありえない。絶対別人だろうラジエンドラ。
そういえば「今すぐに金がほしいんだ」とか言ってましたよね、7年前に。このときラッチマンにしてやられて金を用意できなかったばっかりに、組織での出世ができなくなって抜けるはめになった、とか?
あるいは、ペペルの親分が何かドジでも踏んでつかまってしまい、その保釈金として急に大金が必要になったのにラッチマンのせいで用意できず。その間を敵に狙われて、組織そのものが崩壊してしまった、とか…
そんでもって、その組織を立て直すために敵方の首領に会いに行って、何か無体な要求でもされて……
…………コホン。(何が無体だ。落ち着け)
えーっと。
ここでは、「軽妙洒脱」はラッチマンの代名詞なんですよね。
ペペルはひたすら「強面」ですから。
それでも、ペペルは意外と義理堅い、「玄人」らしい「玄人」なんですね。素人じゃない。
詐欺ははたらくけど、むやみにカモでもない一般人に手は出さないし、仲間内のルールはきっちり守る。
こういう人が、組織を抜けて手下たちを手放し、独立したら。
今まではある程度、部下を統御するために突っ張っていたところも緩んで、ああいうすっ呆けたキャラが出てくるのかもしれません。
…わかるような、わからないような。
ダイスのダンス。
紫吹さんの「ガイズ&ドールズ」の「女神よ今夜だけ」のダンスシーンも強烈に印象的でしたが。
この場面もものすごくかっこよかったです。麻子さん、こういうダンス本当に似合うなあ。
祐飛さんも、ダンサーに囲まれて良くがんばったなあ…(←甘やかしてすみません)
勝負に負けたペペルの引っ込みから、ダイスの種明かし、そして父親をからかって暗転するまでの一連のお芝居。
脚本自体が良くできているのはもちろんなのですが、やっぱりヒロさんの巧さっていうのはすごいなあと思いましたね。どうしても若くなりがちなナホちゃんや、逆に年上になりやすい麻子さんをフォローして、キチンと観客の笑いにつなげていく。
どこがどう、と具体的に指摘できませんが、ヒロさんが居てくれてよかった〜〜〜!!と思いました(^ ^;。
そして、ラストのみっぽーの「ラッチマンの勝負は、いつ見ても気持ちがいいねぇ〜!」という台詞が大好きです♪
で。最後になりましたが、この場面での一番のMyツボ。
ラッチマンとハリラムが話し合っている間、上手のテーブルに座って葉巻を銜える祐飛ペペルに、すかさず、流れるような動作でライターを差し出す園加ピエール。
…二人の間をあんまりにも絶妙な空気が流れていて、倒れそうになりました…。
もしかしたら、ピエールの方が年上設定?とも思ったのですが。
やっぱり、「同い年」設定の方が萌えるかな、と。(←萌えで設定作るな)
ちなみにここは、終始一言も喋らないで下手にいるゆりやくんが、帽子の角度といい、スーツのラインといい、微妙にかっこいいです♪紫乃ちゃんのジャンも、長身が衣装によく映えて、とっても素敵。あと、るうちゃんの帽子の被り方(角度)も粋になったなあ、と(ファンシーダンスのオープニングではイマイチだったので…)。
下級生もみんな、どんどん垢抜けてかっこよくなっていきますよね!本公演がめっちゃ楽しみ〜〜!
■ハイダラバード〜王城の回廊
7年後、「現在」のハイダラバード王城。
まず登場するのは「童子」の4人。(白華)れみちゃんを中心に、かわいらしくキュートに踊り歌います。皆可愛い娘役さんたちなのに、この衣装が案外似合うなあ…びみょー。
で、童子たちが4人でじゃれあいながら下手に引っ込むと、暢気な音楽にのって、上手から憲兵隊長(研)に牽かれたペペルが登場。
歌いながら縄を研ちゃんに巻きつけて、「逃げやしねぇよ」と言い捨てて去る。
その引っ込みに、ついつい拍手してしまうのは、ファンだから、だけじゃないはずだ………マジカッコよかった〜!(ドキドキ)
ところで。
冒頭で「脚本は、ほとんど変更なし」と書きましたが。
ここは明らかに違ってますね。星組のプログラムによると、この引っ込みでのペペルの捨て台詞(?)は
「ハハハ、お前らごときに掴まる俺じゃないが、何処へも逃げやしないよ」
ま、他の部分に影響がないのでどうでもいいっちゃどうでもいい変更なのですが。
あまり無駄なおしゃべりをせず、ほとんど2重人格なんじゃないかと思うほど表と裏の懸隔が大きい祐飛さんのペペルには、やっぱりあの「捨て台詞の短さ」っていうのもすごく大事な要素なんだろうな、と思いました。
この後の、カマラとリタのデュエットとそれに続くラッチマンのソロ。
ラッチマンは、このときにはもう完全に「掛け違ったボタンは戻らない」ことを自覚しています。
そして、かなみちゃんのカマラにも、それは薄々わかっている。
リタは、信じた人に裏切られて一つ大人になり、
カマラも愛した人を裏切ってしまった自分を許すことができない。
この、姉妹のデュエットで。
かなみちゃんの歌は、もはや「娘役」の枠を超えてしまっているんだな、と思いました。
澄んで軽やかな、まっすぐなあいちゃんの歌に比べて、あまりにもまろやかで深い、やわらかな唄。
「娘役」と「女役」のデュエットだな、と思いました…。
■再び、パリ
パリからインドへ、7年の時を越えて時間は流れて。
その最後の半年で、出会い、恋に落ち、別れを決意した、若い恋人たち。
それから何年かが過ぎて、女は恋人を求めてパリの街をさまよっている。
星組の帝劇公演を観たときは。
「ダル・レークの恋」は、「大人の恋物語」なのだと。
痩せ我慢をして女の前から姿を消す男と、自分の罪を自覚して男を捜す女の物語なのだ、と。
そう思っていました。
でも。
月組は、もっとリアルな「真実の愛と偽りの愛」をテーマに、“若い恋人たち”の物語を語っていたような気がします。
愛人の真実を見抜くことができなかった自分を責めたあげく、カマラは急速に“大人”になる。
子供時代の終わり。
だからこそ、パリの街で歌い、踊る「若者たち」の、若さが眩しい。
純粋で、可愛くて、明日を信じて踊る若者たちの、あの軽やかさ。
必死になってラッチマンの行方を捜すカマラ。
ラッチマンの名を聞いてふと立ち止まった女も、何も言わずに行ってしまう。
そして、ラッチマンもまた、彼女が去るにまかせて、まことの愛を探してさまよう。
もしかしたら、彼はまだ“若い”ままなのかもしれません。そんな彼が、いつか本当の「大人」になって、カマラと再び出会ったならば。
今度こそ、すれ違った二人の心も、もう一度めぐり合うことができるのかもしれない。
掛け違ったボタンも、一度全部はずしてつけなおせばちゃんとなるのだから。
何年先になるかはわからないけれども、
麻子さんのラッチマンと、かなみちゃんのカマラは、きっとまたいつかこの巴里で出会うのではないか、と。
そんな後味を残して、お芝居は幕をおろしました…。
…きっとペペルも、1年もしたらまた出てきて女を口説き始めるに違いない! (^ ^;ヾ
またちょっと話が逸れてしまうのですが。
このときに、園加とみりおが歌いながら踊る曲のタイトルは、「パリの空の下」。
…どっかで聞いたようなタイトルだな(爆)。
植田さんも、「パリっ!パリっ!♪」なんて歌わせるくらいだったらこの曲使えばよかったのに。タイトルもちょうどいいし。…逆だけど。
ちなみにこの曲は、仏蘭西映画「巴里の空の下 セーヌは流れる」の主題歌。有名なイベット・ジローの名曲なんですね。ずっと「好きなのに曲名がわからん!」と思っていた曲だったので、今回判明してとてもうれしかったです!
アコーディオンのすばらしい音楽を提供してくださっている素敵サイト様をご紹介させていただきます♪
http://www.asahi-net.or.jp/~kx8y-hgmt/midi/parisoraandrehoff.htm
■フィナーレ〜まことの愛
ペペル、じゃないや。祐飛さんが上手花道から登場。(「インドの青年」であるらしい。私はまた、てっきり火の神・アグニ神あたりだとばかり…だって衣装も赤金だし)
一緒に踊ってくれる娘役さん二人はおときち(音姫すなお)と(白華)れみ。
これも、迦楼羅と迦陵頻伽の姉妹なのかな、くらいの気分で観ていたのですが。…ただの「踊る娘」だった。がっくり…。
影ソロはすずな(憧花ゆりの)。これは、声質にも合っていたし、すごくよかったです。すずなは決して歌姫ではない(前回公演「ファンシー・ダンス」のエトワールを思えば)のですが、歌は巧いんだよね。こういうピンポイントの使い方で、声質にあった歌を与えられれば圧倒的な存在感があるなあと思いました。
■フィナーレ〜曼陀羅
いやもう。この場面だけのために通いたかったです、はい。
ああ、ここだけどこかでやってほしい。麻子さんセンター、きりやん&園加を両脇に従えて、あとは男女とも同じメンバーで、ぜひ。
やっぱりKAZUMI-BOYさんの振り付け、かっこよくて大好きだ〜!!通います!
■フィナーレ〜ロケット
えーっと。下手二番目の篁くん、笑顔満開でめちゃくちゃ目だってました。面白くって目が離せない!
下手端はしのちゃん。この人は本当にスタイルいいなあ…。もうずいぶん上級生になって、ロケットも卒業してしまうんでしょうか。さびしいよ〜!!
上手端はあちょうさん。いやあ、あちょうさんのダイナマイトバディ、超炸裂してました。太腿の量感は真似できる人いませんねー。…化粧もな。
本公演でロケットやってた時からずーっと好きだったけど、なんだか感慨深いです。
鼓さんはとってもスタイルがいい。足が長くてまっすぐで。楽しそうにロケットしてます。個人的にはおときちのロケットが貴重で(笑)。可愛いなあ可愛いなあ。ちょっと細すぎるんですけど、もう少し肉つけてみない?>おときち。
■フィナーレ〜真珠
麻子さん、かなみちゃん、祐飛さん。3人並ぶとやっぱり豪華だわ(*^ ^*)。
「ダル・レークの恋」では、麻子さんとかなみちゃんはがっつり組むけど、ペペルとカマラは捕まるところでちょっとすれ違うくらいなんですよね。この3人がきちんと並ぶのは、公演全体でパレードとここだけなので、実は意外と緊張してしまいます(笑)。
しかし、3人とも衣装がよく似合うなあ〜!!
以前、「Blue Moon Blue」で星組さんがここで使った衣装を使っていたので、今回どうするのかなーと思っていましたが。…新調ですよね?あれ。すごくドレープがきれいで、白に白で刺繍、という贅沢な布がたっぷり使われていて、オペラグラスで観ても豪華な感じ。
麻子さん、祐飛さんが衣装が似合うのは基本として(苦笑)、かなみちゃんもこのくらい露出の多い衣装だとものすごくプロポーションがバランスよく、素敵に見えますね。もともと、娘役としてはちょっと豊かすぎるけど、一人の女性としてはものすごく色っぽくてきれいなラインなので。もっともっと衣装さんもかなみちゃんが素敵に見える衣装を出してあげてほしいですね。
トップ娘役はきれいで当たり前、なので。
よろしくお願いします!
■パレード
エトワールはあいあい。…あいあいの歌、好きなんですけど、プロローグも2幕のパリのショーもあいちゃんなので、本音を言えば、役らしい役の無かったおときちあたりにやってほしかったですね。エトワール向きの美声だと思うし。
あいちゃんは、歌は全然下手じゃないけど、娘役ソロ&デュエット向きであって、決してエトワール向きの歌姫声ではないので。
ちょっともったいない気がしました。
真珠の3人は、また着替えて登場。
同じ白の衣装だけど、材質も何もかも全部違ってる…ってことは、着替えたんだよねこの3人?
…せっかく着替えるんなら、同じ白じゃなくってもいいじゃんと小一時間……(涙)
やっと最後まできたーーー。
…一番大事な、バルコニーからハウスボートまでを飛ばしているんですけど(滝汗)。
あそこは……また、いつか、
書けたらいいなあ、と。
とりあえず。
みなさまのコメント(&訂正)をお待ちしておりマース!
.
おつかれさまでした♪
2007年6月18日 宝塚(月) コメント (7)月組全国ツアー組&そのファンのみなさま。
「ダル・レークの恋」千秋楽おめでとうございます!
そして。
雪組&雪組ファンのみなさま。
「エリザベート」大劇場公演 千秋楽おめでとうございます!
月組は、この週末に大坂侍(…観たかった!再演切望〜!!)が日本青年館で楽を迎え、姫咲ひなのちゃんが卒業していかれたのに続き、彩橋みゆちゃん、織佳乃ちゃん、風音まゆきちゃんの3人がご卒業されました。
特に全ツ組の3人は、下級生の少ない公演で小人数口のダンスもあり、台詞もあり、歌もあり…注目して観ていれば3人とも本当に可愛くて、小芝居大好きな月組の血をひいてくれていて。
舞台の上で楽しそうで、キラキラしていた小雀たち。
宝塚を卒業して、また新しい路を真っ直ぐに歩いていってくださいね。
そして、月組はこの週末には早くも集合日だそうですね。
雪組さんも、もう半月もたたずに東宝公演の初日があいてしまいますから、きっと早々に集合されるのでしょうけれども。
月組は、予想以上に早かったなぁ…。
たっぷりと休息を取ってリフレッシュしたハロダン組と、1ヶ月弱の長期にわたって作品を磨きあげてきた大坂侍組&ダル湖組。
この3つが合流したら、何が来ても大丈夫!と思えます。
「まほろば〜遙か彼方YAMATO」は、「黒い瞳」以来の謝珠栄さんが作・演出。
謝さんが主宰する「TSミュージカルファンデーション」の作品、全てを観ているとは言いませんがかなりの数は観ているつもり。
そして、観たものは全て水準以上でしたし、私はどれも、択べないくらいどれも好きだったりします。
踊り、というか身体表現に重きをおいた構成のものが多く、細かい台詞よりも心にダイレクトに響いてくる作品が多い印象があります。
今回はお芝居ではなくショー、それも「民俗芸能」をテーマに、と新聞には書かれていましたが。
私は姿月あさとさんと蘭香レアさんが退団後に出演された「DAWN」のダンスが大好きだったので、あんな感じに「祈り」をテーマにした場面を作ってくださったらいいなあ、とは思っているのですが……
(私のご贔屓さんは出してもらえないかもしれませんが/落涙)
ショースターの麻子さん&かなみちゃん&きりやんを中心に、職人系のダンサーが多い月組なので、ぜひぜひいっぱい使ってあげてくださいね♪(←ちょっと自虐気味)
「マジシャンの憂鬱」の正塚さんは、月組大劇場公演の作/演出はなんと「バロンの末裔」以来、なんと10年ぶり!
正塚さんは、きりやんはマウロにファビエルと結構な当たり役を書いて下さっていますが。
かなみちゃんとあひちゃんは「ホテル・ステラマリス」、麻子さんは「琥珀色の雨に濡れて」の演出が最後かな?
祐飛さんにいたっては、WestSideStoryの本公演&新公演、そしてドラマシティ公演「ブエノスアイレスの風に」以来、9年ぶり、なんですね!
下級生は、一昨年のバウワークショップ「BourbonStreet Blues」にでていた人も多いんですけど、それ以外だと…え、もしかして、「Practical Joke」以来っ!?
…ってことは…85期以下で、「BourbonStreet Blues」組ではなかったメンバーは、ほとんどが初正塚ってことか…。
下級生みんな、良い経験になりそうですね…(悲哀)。
ま、それはさておいて。
どちらも、私は本当に好きな作家なので、次回公演が本当に楽しみです。
可愛い月組ッ子たちを、どうぞよろしくお願いいたしまーす!
そして。
雪組さん、東京でお待ちしていま〜す〜〜〜♪♪♪
.
「ダル・レークの恋」千秋楽おめでとうございます!
そして。
雪組&雪組ファンのみなさま。
「エリザベート」大劇場公演 千秋楽おめでとうございます!
月組は、この週末に大坂侍(…観たかった!再演切望〜!!)が日本青年館で楽を迎え、姫咲ひなのちゃんが卒業していかれたのに続き、彩橋みゆちゃん、織佳乃ちゃん、風音まゆきちゃんの3人がご卒業されました。
特に全ツ組の3人は、下級生の少ない公演で小人数口のダンスもあり、台詞もあり、歌もあり…注目して観ていれば3人とも本当に可愛くて、小芝居大好きな月組の血をひいてくれていて。
舞台の上で楽しそうで、キラキラしていた小雀たち。
宝塚を卒業して、また新しい路を真っ直ぐに歩いていってくださいね。
そして、月組はこの週末には早くも集合日だそうですね。
雪組さんも、もう半月もたたずに東宝公演の初日があいてしまいますから、きっと早々に集合されるのでしょうけれども。
月組は、予想以上に早かったなぁ…。
たっぷりと休息を取ってリフレッシュしたハロダン組と、1ヶ月弱の長期にわたって作品を磨きあげてきた大坂侍組&ダル湖組。
この3つが合流したら、何が来ても大丈夫!と思えます。
「まほろば〜遙か彼方YAMATO」は、「黒い瞳」以来の謝珠栄さんが作・演出。
謝さんが主宰する「TSミュージカルファンデーション」の作品、全てを観ているとは言いませんがかなりの数は観ているつもり。
そして、観たものは全て水準以上でしたし、私はどれも、択べないくらいどれも好きだったりします。
踊り、というか身体表現に重きをおいた構成のものが多く、細かい台詞よりも心にダイレクトに響いてくる作品が多い印象があります。
今回はお芝居ではなくショー、それも「民俗芸能」をテーマに、と新聞には書かれていましたが。
私は姿月あさとさんと蘭香レアさんが退団後に出演された「DAWN」のダンスが大好きだったので、あんな感じに「祈り」をテーマにした場面を作ってくださったらいいなあ、とは思っているのですが……
(私のご贔屓さんは出してもらえないかもしれませんが/落涙)
ショースターの麻子さん&かなみちゃん&きりやんを中心に、職人系のダンサーが多い月組なので、ぜひぜひいっぱい使ってあげてくださいね♪(←ちょっと自虐気味)
「マジシャンの憂鬱」の正塚さんは、月組大劇場公演の作/演出はなんと「バロンの末裔」以来、なんと10年ぶり!
正塚さんは、きりやんはマウロにファビエルと結構な当たり役を書いて下さっていますが。
かなみちゃんとあひちゃんは「ホテル・ステラマリス」、麻子さんは「琥珀色の雨に濡れて」の演出が最後かな?
祐飛さんにいたっては、WestSideStoryの本公演&新公演、そしてドラマシティ公演「ブエノスアイレスの風に」以来、9年ぶり、なんですね!
下級生は、一昨年のバウワークショップ「BourbonStreet Blues」にでていた人も多いんですけど、それ以外だと…え、もしかして、「Practical Joke」以来っ!?
…ってことは…85期以下で、「BourbonStreet Blues」組ではなかったメンバーは、ほとんどが初正塚ってことか…。
下級生みんな、良い経験になりそうですね…(悲哀)。
ま、それはさておいて。
どちらも、私は本当に好きな作家なので、次回公演が本当に楽しみです。
可愛い月組ッ子たちを、どうぞよろしくお願いいたしまーす!
そして。
雪組さん、東京でお待ちしていま〜す〜〜〜♪♪♪
.
ものすごく書きたいネタが一個あるのですが。
とりあえず後回しにして、月組全国ツアーの関東公演について。
本当は昨日観劇して、さあ書こう!と張り切ってPCの前に座ったのですが、途中まで書いて、眠くなってそのまま寝てしまったのでした(苦笑)。中華街で呑みすぎたか?(←いやそんなに呑んでない。食べ過ぎたけど)
神奈川県民ホール。全国ツアーで必ず公演があるという劇場でもないし、私はどちらかと言えば神奈川より市川の方が近いので、今回初めて行ったのですが。
思いの外交通も便利で、観やすくて、しかもびっくりするほど音響が良くて、とってもいいホールでした!(ご贔屓の歌がとっても上手に聞こえた♪←え?)
難を言うなら、ホール内の構造が複雑で、階段とかたくさんありすぎて迷うことかなー。友人と会うのも大変でした。
慣れればなんてことないんでしょうが。
ともあれ。
16日(土)の夜公演は、客席がとっても豪華。
なんと2代目ラジオンのサエコ(彩輝直)さん&ビーナのミコ(妃里梨江)ちゃん、そしてケロ(汐美真帆)さんがおいでになってました。
サエコさんとミコちゃんのことは、麻子さんが挨拶で「2代目アツアツコンビ」とご紹介。サエコさんもすっかり女優らしく華やかになられて、まさに“美女たち”って感じのお二人でした。
ケロさんは別でいらしていたみたいで特に紹介はなかったのですが、ロングソバージュ(?)の髪に相変わらずのスタイルで美人度アップ!私も休憩時間には思いっきりオペラグラスで覗いておりましたが(笑)、お元気そうでなによりでした。
秋にはトークショーもされるようですが、舞台には立たれないのかなー。ノン(久世星佳)さんと共演とかなさったら狂喜乱舞するんですけど私。
さて。
前回観劇してから、あまり間はないのですが。
月組全体が、なんだかいろんな面でしっくり噛み合って、レベルアップしているのを感じました。
特に、ペペルの祐飛さん。
昼公演も観ていた友人に「ちょっとお疲れかも」、みたいな話を
聞いていたので実はドキドキして席に着いたのですが。
……もの凄く良かったですっ!!(←痛っ)
えらく声がよく出ていて、私の一番好きな艶のある歌声をたっぷりと聴かせていただきました。幸せ♪。ケロ&サエ効果か?(←笑)
麻子さんもかなみちゃんも良かったし、みんなが本当に一つの方向を向いて丁寧にお芝居を作りあげていて、なんだかもの凄いパワーを感じました。
今回のツアー、関東は平日ばかりだし平日は18時開演だしで、あまり回数を観ることはできなかったのですが、関東ではずっとあんな調子だったのかしら♪♪
あの公演(土曜夜)をDVDにしてくれたらいいのになあ……。
それでは、公演の流れを追って、下級生レポを。(←えっ?)
すっげー長くなりますのでどうかご覚悟くださいまし。
■プロローグ〜夜霧のパリ
…すみません。ここは祐飛さん&みっぽー(美鳳あや)しか観てません。ってゆーか、みっぽーしか観てないかも。
お二人とも黒い衣装がすごいお似合い。スタイルいいなー。小柄なみっぽーですが、ぴんっと背を伸ばして腕もつま先もいっぱいに伸ばして祐飛さんにしっかり寄り添ってくれるのが可愛い♪♪
そして何より、リフトされている時のポーズの美しさにうっとりです。祐飛さんのホールドがすごく上手に見える(^ ^)
……ありがとう♪大好きです♪
■プロローグ〜睡蓮
…またもやごめんなさい。ここは、水の精の(桐生)園加ちゃんしか観ていないかも。
広島では、睡蓮の精のすずな(憧花ゆりの)が凄く可愛くて凝視していたのですが…。お芝居でのアルマ役と全然違う。黒塗りですが、表情が本当に可愛くて、普通に妖精みたい。
あと、退団する彩橋みゆちゃん、織佳乃ちゃんも入っていて、特にみゆちゃんの可愛い笑顔には癒されました。
二人とも今まであまり目立つショー場面には出ていませんでしたが、線がキレイでちゃんと踊れるんですよね。最後にたっぷり観ることができて、へたに本公演で退団されるより良かったのかもしれないな、と思いました。
で、園加ちゃん。
広島で最初に観た時は、衣装(の似合わなさ)に度肝を抜かれておもわず目を逸らしてしまったのですが(←酷っ)…
やっぱり園加のダンスは凄い!
今回、ちゃんと見て思いました。(←今更?)
足腰のバネが、廻りのメンバーと全然違うんですね。
2、3時間、ずーっと中腰でステップ踏んでいられそう。強靱なというか…だから、流れるような振付でも止めるべきところをキッチリ止められるし、カウントいっぱい使い切ってゆったりと動くこともできる。
早い振付はある程度技術があればこなせるけど、ゆったりとした踊りは筋力がないとできないんだそうですが。
園加ちゃんのアノ筋肉は、伊達じゃないんだなーと思いました。
それに、手を振るだけのシンプルな振りの優雅なこと!
手足がそんなに長いわけではないんですけど(←失礼)、どうやら関節がいっぱいあるらしくて(←?)動きがしなやかなんですよね。流れるよう滑らかに動いて、くっ、と確実に止まる。一つ一つの振りが、本当にキレイに拍いっぱいでキマって。
…この「水の精」みたいな振りは苦手だろうと勝手に思ってました…本当にごめんなさい。
いつかぜひ、「真夏の夜の夢」のパックみたいな役をやってほしいな!(衣装は吟味していただいて、ね)。
この役、星組帝劇公演ではヒロコ(久城彬)さんだったんですよね。…ヒロコさん大好きだったのに、あんまりよく覚えていなくて残念(涙)。こないだのCS、録画し損ねたのが痛い…。
■プロローグ〜シバ神
金の祐飛さん、あれは「シバ神」っていう役だったんですね。
みっぽー、おときち(音姫すなお)、(萌花)ゆりあ、(玲美)くれあの美女4人に囲まれた、破壊と創造の神。
割と重々しい音楽で始まった割には軽やかな音楽にのって、インド風の踊りを披露します。
みっぽーちゃんが、終始目の端で祐飛さんを追っていたのが可愛い♪(←それを見ているお前は何者) おときちも堅実に踊りますよね。ゆりあちゃんは本当に可愛くて線がキレイ、くれあちゃんはパワフル。月娘、本当に皆カワカッコイイなー。
■ホテル・カシミール〜パーティー
まずは幕開き、ラジオンのみりお(明日海りお)&ビーナの(白華)れみ、(光月)るう&みゆ、(紫門)ゆりや&夏鳳しおりの6人で「エニシング・ゴーズ」。
残念ながら歌は録音でしたが、神奈川は音響がいいので一瞬生歌かとぬか喜びしてしまった(笑)。そのまま続けてパーティの場面になるのでマイクが足りないのはわかるのですが、せっかく歌える二人なのに、惜しいー。
ダンスは溌剌と若さ爆発!るうちゃんがいつの間にか男役らしく包容力が出てきていて、うっとりしました。ゆりやくんのダンスも、芝居心があってとても好きです。しおりちゃんに抱きつこうとして逃げられてがっくりしたり、でも気を取り直してもう一回かっこつけてみたり、なんだか芸が細かすぎて、ホントに目が離せませんでした。
幕が開くと、そこはホテル・カシミールのパーティ会場。
舞台奥にラジアたちと伺候(園加)。それを囲んで、上手に貴婦人(…)たち、下手に紳士&淑女たち。
えーっと。誰から書こうかな。
まずは、
…鼓(英夏)さんから。(←えっ!?)
鼓さんの役は「各国大使」。各国といってもインド内の各国なのでしょうか?細面の顔に、ターバンがよく似合ってます。
幕が開いた時は、下手の階段手前で城咲あいちゃんの淑女とラブラブ。
でも、ガチャ(一色瑠加)に呼ばれてかなみちゃんカマラが登場すると、わくわく嬉しそうにそっちを見ています。ちょっと不安げなあいちゃん。
で、ガチャが「カマラ姫のお相手はどなた?」と呼ばわると。
ふらーっとカマラの方へ歩き出す鼓さん。
「え!?嘘っ!!」という顔をして、鼓さんの背に手を伸ばすあいちゃん。
あげく、ラッチマンが登場してカマラをあっさり持っていかれたことにショックを受けた鼓さん、がっくりと肩を落として隣の(朝桐)紫乃ちゃんと慰め合ってるし。
そして、彼が気を取り直した時には、あいあいはとっくに立ち直って園加を誘惑しに舞台を横切っている、という…
…なんといいますか。
広島では、確かここで鼓さんがあいあいの方に手を伸ばして「うっ(涙)」と嘆く、という小芝居をしていたのですが、神奈川ではちらっと目をやるだけで、すぐに可愛い娘役さん(琴音和葉ちゃんかな?違ったらごめんなさい)の手を取って踊りだしてしまいましたが……
っていうか。
…あんたたち、小芝居細かすぎっ!
(←見ている自分もどうかと思うが)
あちょう(華央あみり)さんは紫乃ちゃん・とーやん(榎登也)と同じ黒の正装で「大使館武官」という役。
カマラが登場して、「互いに好意を持ったカップルが踊る」というガチャ支配人の提案に、アルマのすずなが「カマラ、やめなさい」と叱りつけて止めようとするところで、
「いいじゃないか、やれやれ!」とか何とか、かなりイケてない野次を飛ばすオヤジキャラなんですけど。
…これまた似合いすぎです…。
そして、貴婦人たち。
織さん、(天野)ほたる、そしてヒロ(一樹千尋)さん、ナホ(越乃リュウ)ちゃん…
…オイオイ。
口火を切る織さんもベタベタして素敵だし、自分が綺麗だと自覚しているほたる(たしかに圧倒的な美人ですが)も、さくっと嫌味をかっ飛ばすし、ナホちゃんはやればやるほど(・ ・)って感じだし、
ヒロさんはそのままどこかのインド料理店に居ても全然違和感なさそうな「インドの婦人」っぷりだし。
4人とも濃くて濃くて、濃すぎてくらくらしてしまいました……。
■ホテル・カシミール〜中庭
この辺からはあまり下級生は出てこないのですが…
すっかりドアマンになりきっているポーターのるうとゆりや、インディラお祖母さまの侍女、ゆりあとくれあ。そのくらい。
とりあえず。ゆりあちゃんの声(「はい、大妃さま」「カマラ様はどちらにおいででございましょう」)を聴いたのははじめてのような気がするのですが。
顔と雰囲気によく似合う、ぽーんと澄んだ可愛らしい声で、滑舌もよく、手をあわせてお辞儀をする風情とともにとっても可愛かったです。
…くれあちゃんの声はいつ聴けるかなー?
■ダル湖の湖岸〜祭り
だいぶ吹っ飛ばします。この間の出来事については、またいつか、あらためて。
ラッチマンとカマラが、今で言うハウス・ボートで濃密な時間をすごしている間に、ダル湖のお祭りはすっかりたけなわ。
まず上手花道から登場する3人の歌手、みゆちゃん、琴音さん、しおりちゃん。灯の入った花を持って、きれいなコーラス。
幕が上がると、湖畔の村の広場みたいなセットに人々が集まっています。(帝劇星組では酒場のセットがあった筈ですが、省略された…のかな?)
まず目に入るのが、下手から登場する、るう&みっぽーの、“どう見ても姉弟”カップル。
るうちゃんは琴音さん(?)に話しかけて(←口説いてるのか?)、みっぽーはみゆちゃんの花を覗き込んで「きゃー可愛い♪」みたいな口の動きをしてました。
そのうちにラッチマンとカマラがハウス・ボートから降りてきて(後朝の色っぽさが…*^ ^*)、村人たちが踊りだす。
ここの歌詞が確か『からから紡ぐ綾糸織の、誰に着せるか晴れ着の衣装♪』みたいな歌詞で、さすがカシミール織の産地の雰囲気が出てるなあと感心しました(笑)。
村人たちは、全員がそれぞれに小芝居しながらおもいおもいに動いていて、なのにバラバラ感もなくしっかりまとまって場面を作っていたのがすごく印象的でした。
観ている時はあちこちで「お」と思うのに、あまり思い出せなくて悔しいなあ…。
この後の、ヒロさん(酒場の亭主)&おときち(女将)とラッチマン&カマラの会話が、「百姓」を連呼していてちょっとひっかかりました。普通に「ヴァイシャ(農・商)」じゃ駄目だったのかな?王宮では、ラッチマンのことを「ヴァイシャの出」と言っている訳ですから。
それだと意味が通じにくいというのなら、せめて「農民」にしてほしい。なぜわざわざ言いにくい「百姓」なんでしょうか。日本語でいう「百姓」は、小作人のイメージが強いから「シュードラ」の方が近いような気がしちゃうんですよ、私だけかもしれませんが。
まぁ、やはり菊田さんの時代とは、そのあたりの感覚が微妙に違うということなのでしょうか…。
亭主に「恋仲なのかい」と尋かれ、女将に「そんなにこの男に惚れちまったのかい」と言われて。
つい、ポロッと「…ええ」という本音が出てしまうカマラ姫。
王家の誇りも義務も忘れて、「今」の幸福に我を忘れて。
ラヴ・ソングを歌いだす二人を、温かく見守る村人たち。
またもや“姉弟”コンビを見ている私。るうちゃんもみっぽーも可愛い♪二人寄り添ってぺたっと座りこむけど、あの微妙な距離感…。他のカップルは、それぞれに恋人らしく腰に手を回したり肩を寄せたりしているのに、あそこだけ違う。ぜったい“姉さん女房”じゃなくて血のつながった姉弟だよねー、とか…
そんなコトを考えながら、ラッチマンとカマラのデュエットに聞きほれました。最初にカマラの腕をつかむラッチマンの色っぽいこと。そうだよね、この二人、後朝なんだもんね、なんてことを思いながら。
うっとりと。
なのに、運命はかく扉を叩く。
…酔っ払い男(ガチャと園加)の姿をして。
「お前さん、マハラジアのお姫さんだろう?」
「…」
「本当かい?」
「本当にお姫さまなのかい?」
「…カマラ」
ラッチマンの囁きに、現実を思い出した姫君は。
ふとその腕の中から身を翻し、頭を上げて。
「ええ、私はベナレスのカマラ姫です!」
希望を言うならば。
…私の希望としては。
ここはもっと、かなみちゃんには見得を切ってほしかったです。そして、もっともっと見栄をはってほしかった!!
前回も書きましたが、カマラ姫は本来、嫋々たるか弱い姫君じゃないんじゃないかと思うんですよ。
義姉のアルマを嫌味で刺し貫き、王家の誇りにかけて男を切り捨てられる、頭の良い、気が強くて誇り高い少女。
だから。
ここで名乗りをあげて見得を切ったからには、村人に囲まれて立ちすくむ場面でも、泣かないでほしかった。
いや、泣いてもいいんですけど、もっと「本当は強くあらねばならないのに、そうなれない自分」を情けなく思って、それで泣いてほしいんです。
「愛しているのに、どうしてこんな風に別れなくてはならないの?」と思って泣いて、そのまま逃げ去るかなみちゃんのカマラは、語られるべき物語の骨格を、思いっきり否定しているも同然だと思ってしまったのでした…。
まぁ、かなみちゃんも酒井さんの指示に逆らっているわけではないでしょうし、ってことはそういう演出なのですから仕方ないんですけれども、
…ううう、その前がいいだけにちょっと残念でした(涙)。
泣かないで、昂然と胸を張って退場するくらいでも良かったのに(←そこまでやると、多分菊田脚本の設定とも違ってくるだろうよ…)
そんなカマラを。
麻子さんのラッチマンは、ちょっと舌打ちするような、怒りの表情を浮かべて見送ります。
これも、私にはちょっと謎、でした(^ ^;ゞ
「なぜわからないんだカマラ!」って感じなのでしょうか?
でも、あんな表情で見送っておいて、ハイダラバードまで追いかけてくる心理はちょっとわかりにくい…、かな、と。
まぁ、個人的な感想なので。ごめんなさい。
とりあえず、駆け去るカマラ姫を追うラッチマンは、めちゃくちゃかっこよかったです(*^ ^*)。
そういえばこの場面、ラジオンとビーナはいないんですね。
どこか他のところで騒いでいるのかな。それとも、二人でしっぽり過ごしているんでしょうか…♪(←騒いでる方かな?)
■ハイダラバードの港町〜ペペルの歌
水夫役は、みりお・ゆりや。いつも溌剌と踊っていて、とっても可愛い二人です。この二人、「パリの空よりも高く」ではかなみちゃんの弟ジャンの本役&新公コンビなんだよね、とか思ってしまいました。
なんか、わりと今回この二人が対で使われている場面が多いのですが、身体の大きさは随分違うのに(汗)なんとなく持っている雰囲気が似てるところがあって。
この二人、結構コンビで好きな私です。(るうちゃんとのトリオが特に可愛い♪)
■ハイダラバードの港町
僧侶のとーやん、五十鈴ひかりちゃん、沢希理寿ちゃん。
この3人だと、理寿ちゃんの声のよさが際立ちますね。とーやんはもちろん、五十鈴さんも、歌はすごくいい声だけど台詞の声は案外高め(^ ^)なので。
理寿ちゃん、今回はソロがなくて残念だなあ…。
花売りの草風ななちゃん。もうちょっと「にこぉっ♪」っと笑ってくれると可愛いのになあ…。美人なのに、勿体無い気がしてしまいます。
外国人の鼓さん。
…どこか行きたいところがあるらしく、上手奥でメモ(?)を見ながらお嬢さんに道を尋いています(多分)。えーっと、お相手は誰だったかな(…思い出せない涙)。
んで、暑いらしくて(←当たり前だ。乾季のインドでスーツ着る莫迦がどこにいますか)帽子を脱いでぱたぱた扇いだり、また被ったり、…だから小芝居凝り過ぎだってゆーのに。
インドの男の篁(祐希)くんは、最初は下手でおっとりと女の子たちに囲まれていますが、気がついたら水夫と話してましたよね。そして鼓さんに道を尋かれて、案内しようと先にたって下手にはける、って感じ。(後半はあまり自信がありませんが)
最下の91期、ゆりやくんと同期。このダル湖で見る限り、ものすごく表情豊かで楽しそうに芝居(&ロケット)をする人なので、これからがとっても楽しみです♪
ここで、リタにペペルを紹介されるナホちゃんのチャンドラ様。
…七年前とは顔も名前も変わってませんが、なぜお気づきにならないんでしょうか…?
■ハイダラバード〜王城の門前広場
セットが良く出来ているなーと感心しました。門を描いた一枚セット。門の形に切り込みを入れて、その切り込みから次の一枚絵(門の中の宮城)が見えているのが、案外しっかり遠近感があって。しかも、上手から観ても下手端から観ても違和感なく「風景」になっているのが凄いなーと思いました。
金の女たちは皆本当に可愛いなっ♪♪
ここでラッチマンと出会う、ナホちゃんのチャンドラ様。
…いつペペルの車を降りてリタと合流したんでしょうか…。
ってゆーか。「思い出したぞワシは!」もいいけど、なんで今まで気がつかなかったの?と言いたい…。
■ハイダラバード〜王城の大広間
プログラムを見ると、前場では一人しかいない「衛兵」(五十鈴ひかり)が、王城の中に入ると理寿ちゃんと篁くんが増えて3人に。
王城の外より中の方が衛兵が多い…謎だ〜!(笑)
ここも見事に金の女・みっぽー→金の男・園加→みっぽー&園加、という、私がとっても忙しくて疲れてしまうラインナップ(←え?)
とか言ってますが、おときちもほたるもゆりあもみゆもくれあもしおりも(…すごい、全員ひらがなだ!)、紫乃ちゃんもあちょうさんもみりおもゆりやくんも、10人とも大好きなので、結構真剣に観ているんですよ♪なので、この場面、金のダンスが終わると本当にぐったりするんですよね(←…あれっ?)
その後のお芝居で、突っ込みたいことが一つ。
ジャスビル(とパタナック)が散々「あの、その、大変なことが…」と、チャンドラがラッチマンを連れて現れたことを言いたいのに口ごもっていると、あひ(遼河はるひ)クリスナに「早くお出迎えの準備をしろ!」と言われて「はいっ!」と答える…
の、ですが。
ジャスビルは結局、その後も何の準備もせず、迎えにも行かず、その場で姿勢を正すとそのままチャンドラが入場してくるのよ(笑)。早っ!みたいな。
チャンドラ様登場。家族が彼に秘密を持っていることに気づいたのか、気づいていないのか?わかりませんが。
それでも。
チャンドラが「いい男だよ、ラッチマンは」と言いつつリタに相手をさせるのを見て。
カマラは3歩前に出て、リタと踊るラッチマンを見る。
…リタは、最初に登場したときもお祖父さまに「お前の姉のカマラは云々。それに比べてお前は…」とお説教され、ぷつんと切れて「お姉さまはお姉さま。私は私よ!」と主張していましたが。
この美人姉妹も、微妙な感情のすれ違いがあったんでしょうね、きっと。
インドを出ることなく、お祖母さまの厳しい躾を受けて「デリー王家の女官長」(古代日本と同様、女官長=王の妻の一人、みたいな存在なのでしょうか…?)になるべく育てられた、“頭のよい”姉。
フランスに長期間(半年以上!)滞在し、お祖父さまに甘やかされて育った、“可愛くて奔放な”妹。
いずれにしても。
かなり境遇の違うこの二人が、自分に無いものを与えられた相手を互いに憎んでいたのだとすれば。
ここで、リタと踊るラッチマンを見凝めるカマラ、という構図が大変に切ないものになるんですねぇ…。
…その鞘当に気づかない(多分)ラッチマンが。
可愛いかも(えええー?>汗)。
■ハイダラバード〜王城の回廊
ペペルさんが、また輪をかけて暢気な音楽で登場。
口説かれている侍女たちは、琴音和葉ちゃんと、今回で退団する風音まゆきちゃんの同期コンビ。
うっとりと祐飛さんを見あげる瞳が可愛いです♪
「お姫様がおいでになりました」と言われて、慌てて二人から手を離すペペル。立ち去る二人に、軽く手を振るペペル。
上手から登場したお姫様が見てますけど…いいんですか?
ここのリタとの会話と、それに続く「アムール」。
リタに疑われて、慌てて落としにかかった詐欺師の、その気合がすごかったです。
本当に…すごい、巧いなぁ、と。
リタの顔(瞳)を見凝めるときの甘く優しい恋人の貌と、彼女の視界に入らないときの、詐欺師の貌。その、残酷で冷徹な、黒い瞳。
腕に触れて、つ、と撫でて、手を握って。
視覚、聴覚、触覚、その3つを完全に支配して。
詐欺師って、すごーーーーーーーい…(感心)
いや、あの。
祐飛さん…今回の祐飛さんは、気合入りまくりだなあ、と。
…ちょっと惚れ直しました、はい(*^ ^*)
ラッチマンが登場してからのやり取りは、広島より神奈川の方がだいぶ緊迫感を増していた、かな。
それにしても、…喧嘩弱いなーーーーーー>>ペペル
ペペルを捕らえようとするうちに、カマラが登場。
ここは、セットが転換しないで前場に出ていたメンバーが全員戻ってくる感じなので、ちょっと不思議というか、物足りない感じでした。
たしか帝劇版では、ここは前のとは別の部屋という設定で、セットの上にカマラが登場したはず(多分)
まぁ、細かいことですが。
「立ち去りなさい!貴方は二度と姿を現さないと誓ったのに」
ラッチマンに叩きつけられる、カマラの気持ち。
ラッチマンが本気で別れる決心をしたのは、この時なのでしょうか…。
「すまないが、私には新しい役目が出来たのです」
チャンドラとの約束。それは、嘗て愛した女との約定よりも重い。
それが、ラッチマンの出した答えなのでしょうか。
それとも。
理由は何でもいいから、カマラの心が変わるまで傍に居たいと思った?
であれば、この場面の後、自分の正体を知ったクマール王家が掌を返すまでは、カマラの傍に居るつもりだったの…?
謎を残して。
…長すぎなので。
また次回。楽を過ぎてからになりますが、続きを書かせていただきたいと思います…。
楽しかった全ツも、もう残り1日。
私は楽には行けませんが、月組生の活躍と、そして月組ファンのみなさまの幸福をお祈りしています♪
.
とりあえず後回しにして、月組全国ツアーの関東公演について。
本当は昨日観劇して、さあ書こう!と張り切ってPCの前に座ったのですが、途中まで書いて、眠くなってそのまま寝てしまったのでした(苦笑)。中華街で呑みすぎたか?(←いやそんなに呑んでない。食べ過ぎたけど)
神奈川県民ホール。全国ツアーで必ず公演があるという劇場でもないし、私はどちらかと言えば神奈川より市川の方が近いので、今回初めて行ったのですが。
思いの外交通も便利で、観やすくて、しかもびっくりするほど音響が良くて、とってもいいホールでした!(ご贔屓の歌がとっても上手に聞こえた♪←え?)
難を言うなら、ホール内の構造が複雑で、階段とかたくさんありすぎて迷うことかなー。友人と会うのも大変でした。
慣れればなんてことないんでしょうが。
ともあれ。
16日(土)の夜公演は、客席がとっても豪華。
なんと2代目ラジオンのサエコ(彩輝直)さん&ビーナのミコ(妃里梨江)ちゃん、そしてケロ(汐美真帆)さんがおいでになってました。
サエコさんとミコちゃんのことは、麻子さんが挨拶で「2代目アツアツコンビ」とご紹介。サエコさんもすっかり女優らしく華やかになられて、まさに“美女たち”って感じのお二人でした。
ケロさんは別でいらしていたみたいで特に紹介はなかったのですが、ロングソバージュ(?)の髪に相変わらずのスタイルで美人度アップ!私も休憩時間には思いっきりオペラグラスで覗いておりましたが(笑)、お元気そうでなによりでした。
秋にはトークショーもされるようですが、舞台には立たれないのかなー。ノン(久世星佳)さんと共演とかなさったら狂喜乱舞するんですけど私。
さて。
前回観劇してから、あまり間はないのですが。
月組全体が、なんだかいろんな面でしっくり噛み合って、レベルアップしているのを感じました。
特に、ペペルの祐飛さん。
昼公演も観ていた友人に「ちょっとお疲れかも」、みたいな話を
聞いていたので実はドキドキして席に着いたのですが。
……もの凄く良かったですっ!!(←痛っ)
えらく声がよく出ていて、私の一番好きな艶のある歌声をたっぷりと聴かせていただきました。幸せ♪。ケロ&サエ効果か?(←笑)
麻子さんもかなみちゃんも良かったし、みんなが本当に一つの方向を向いて丁寧にお芝居を作りあげていて、なんだかもの凄いパワーを感じました。
今回のツアー、関東は平日ばかりだし平日は18時開演だしで、あまり回数を観ることはできなかったのですが、関東ではずっとあんな調子だったのかしら♪♪
あの公演(土曜夜)をDVDにしてくれたらいいのになあ……。
それでは、公演の流れを追って、下級生レポを。(←えっ?)
すっげー長くなりますのでどうかご覚悟くださいまし。
■プロローグ〜夜霧のパリ
…すみません。ここは祐飛さん&みっぽー(美鳳あや)しか観てません。ってゆーか、みっぽーしか観てないかも。
お二人とも黒い衣装がすごいお似合い。スタイルいいなー。小柄なみっぽーですが、ぴんっと背を伸ばして腕もつま先もいっぱいに伸ばして祐飛さんにしっかり寄り添ってくれるのが可愛い♪♪
そして何より、リフトされている時のポーズの美しさにうっとりです。祐飛さんのホールドがすごく上手に見える(^ ^)
……ありがとう♪大好きです♪
■プロローグ〜睡蓮
…またもやごめんなさい。ここは、水の精の(桐生)園加ちゃんしか観ていないかも。
広島では、睡蓮の精のすずな(憧花ゆりの)が凄く可愛くて凝視していたのですが…。お芝居でのアルマ役と全然違う。黒塗りですが、表情が本当に可愛くて、普通に妖精みたい。
あと、退団する彩橋みゆちゃん、織佳乃ちゃんも入っていて、特にみゆちゃんの可愛い笑顔には癒されました。
二人とも今まであまり目立つショー場面には出ていませんでしたが、線がキレイでちゃんと踊れるんですよね。最後にたっぷり観ることができて、へたに本公演で退団されるより良かったのかもしれないな、と思いました。
で、園加ちゃん。
広島で最初に観た時は、衣装(の似合わなさ)に度肝を抜かれておもわず目を逸らしてしまったのですが(←酷っ)…
やっぱり園加のダンスは凄い!
今回、ちゃんと見て思いました。(←今更?)
足腰のバネが、廻りのメンバーと全然違うんですね。
2、3時間、ずーっと中腰でステップ踏んでいられそう。強靱なというか…だから、流れるような振付でも止めるべきところをキッチリ止められるし、カウントいっぱい使い切ってゆったりと動くこともできる。
早い振付はある程度技術があればこなせるけど、ゆったりとした踊りは筋力がないとできないんだそうですが。
園加ちゃんのアノ筋肉は、伊達じゃないんだなーと思いました。
それに、手を振るだけのシンプルな振りの優雅なこと!
手足がそんなに長いわけではないんですけど(←失礼)、どうやら関節がいっぱいあるらしくて(←?)動きがしなやかなんですよね。流れるよう滑らかに動いて、くっ、と確実に止まる。一つ一つの振りが、本当にキレイに拍いっぱいでキマって。
…この「水の精」みたいな振りは苦手だろうと勝手に思ってました…本当にごめんなさい。
いつかぜひ、「真夏の夜の夢」のパックみたいな役をやってほしいな!(衣装は吟味していただいて、ね)。
この役、星組帝劇公演ではヒロコ(久城彬)さんだったんですよね。…ヒロコさん大好きだったのに、あんまりよく覚えていなくて残念(涙)。こないだのCS、録画し損ねたのが痛い…。
■プロローグ〜シバ神
金の祐飛さん、あれは「シバ神」っていう役だったんですね。
みっぽー、おときち(音姫すなお)、(萌花)ゆりあ、(玲美)くれあの美女4人に囲まれた、破壊と創造の神。
割と重々しい音楽で始まった割には軽やかな音楽にのって、インド風の踊りを披露します。
みっぽーちゃんが、終始目の端で祐飛さんを追っていたのが可愛い♪(←それを見ているお前は何者) おときちも堅実に踊りますよね。ゆりあちゃんは本当に可愛くて線がキレイ、くれあちゃんはパワフル。月娘、本当に皆カワカッコイイなー。
■ホテル・カシミール〜パーティー
まずは幕開き、ラジオンのみりお(明日海りお)&ビーナの(白華)れみ、(光月)るう&みゆ、(紫門)ゆりや&夏鳳しおりの6人で「エニシング・ゴーズ」。
残念ながら歌は録音でしたが、神奈川は音響がいいので一瞬生歌かとぬか喜びしてしまった(笑)。そのまま続けてパーティの場面になるのでマイクが足りないのはわかるのですが、せっかく歌える二人なのに、惜しいー。
ダンスは溌剌と若さ爆発!るうちゃんがいつの間にか男役らしく包容力が出てきていて、うっとりしました。ゆりやくんのダンスも、芝居心があってとても好きです。しおりちゃんに抱きつこうとして逃げられてがっくりしたり、でも気を取り直してもう一回かっこつけてみたり、なんだか芸が細かすぎて、ホントに目が離せませんでした。
幕が開くと、そこはホテル・カシミールのパーティ会場。
舞台奥にラジアたちと伺候(園加)。それを囲んで、上手に貴婦人(…)たち、下手に紳士&淑女たち。
えーっと。誰から書こうかな。
まずは、
…鼓(英夏)さんから。(←えっ!?)
鼓さんの役は「各国大使」。各国といってもインド内の各国なのでしょうか?細面の顔に、ターバンがよく似合ってます。
幕が開いた時は、下手の階段手前で城咲あいちゃんの淑女とラブラブ。
でも、ガチャ(一色瑠加)に呼ばれてかなみちゃんカマラが登場すると、わくわく嬉しそうにそっちを見ています。ちょっと不安げなあいちゃん。
で、ガチャが「カマラ姫のお相手はどなた?」と呼ばわると。
ふらーっとカマラの方へ歩き出す鼓さん。
「え!?嘘っ!!」という顔をして、鼓さんの背に手を伸ばすあいちゃん。
あげく、ラッチマンが登場してカマラをあっさり持っていかれたことにショックを受けた鼓さん、がっくりと肩を落として隣の(朝桐)紫乃ちゃんと慰め合ってるし。
そして、彼が気を取り直した時には、あいあいはとっくに立ち直って園加を誘惑しに舞台を横切っている、という…
…なんといいますか。
広島では、確かここで鼓さんがあいあいの方に手を伸ばして「うっ(涙)」と嘆く、という小芝居をしていたのですが、神奈川ではちらっと目をやるだけで、すぐに可愛い娘役さん(琴音和葉ちゃんかな?違ったらごめんなさい)の手を取って踊りだしてしまいましたが……
っていうか。
…あんたたち、小芝居細かすぎっ!
(←見ている自分もどうかと思うが)
あちょう(華央あみり)さんは紫乃ちゃん・とーやん(榎登也)と同じ黒の正装で「大使館武官」という役。
カマラが登場して、「互いに好意を持ったカップルが踊る」というガチャ支配人の提案に、アルマのすずなが「カマラ、やめなさい」と叱りつけて止めようとするところで、
「いいじゃないか、やれやれ!」とか何とか、かなりイケてない野次を飛ばすオヤジキャラなんですけど。
…これまた似合いすぎです…。
そして、貴婦人たち。
織さん、(天野)ほたる、そしてヒロ(一樹千尋)さん、ナホ(越乃リュウ)ちゃん…
…オイオイ。
口火を切る織さんもベタベタして素敵だし、自分が綺麗だと自覚しているほたる(たしかに圧倒的な美人ですが)も、さくっと嫌味をかっ飛ばすし、ナホちゃんはやればやるほど(・ ・)って感じだし、
ヒロさんはそのままどこかのインド料理店に居ても全然違和感なさそうな「インドの婦人」っぷりだし。
4人とも濃くて濃くて、濃すぎてくらくらしてしまいました……。
■ホテル・カシミール〜中庭
この辺からはあまり下級生は出てこないのですが…
すっかりドアマンになりきっているポーターのるうとゆりや、インディラお祖母さまの侍女、ゆりあとくれあ。そのくらい。
とりあえず。ゆりあちゃんの声(「はい、大妃さま」「カマラ様はどちらにおいででございましょう」)を聴いたのははじめてのような気がするのですが。
顔と雰囲気によく似合う、ぽーんと澄んだ可愛らしい声で、滑舌もよく、手をあわせてお辞儀をする風情とともにとっても可愛かったです。
…くれあちゃんの声はいつ聴けるかなー?
■ダル湖の湖岸〜祭り
だいぶ吹っ飛ばします。この間の出来事については、またいつか、あらためて。
ラッチマンとカマラが、今で言うハウス・ボートで濃密な時間をすごしている間に、ダル湖のお祭りはすっかりたけなわ。
まず上手花道から登場する3人の歌手、みゆちゃん、琴音さん、しおりちゃん。灯の入った花を持って、きれいなコーラス。
幕が上がると、湖畔の村の広場みたいなセットに人々が集まっています。(帝劇星組では酒場のセットがあった筈ですが、省略された…のかな?)
まず目に入るのが、下手から登場する、るう&みっぽーの、“どう見ても姉弟”カップル。
るうちゃんは琴音さん(?)に話しかけて(←口説いてるのか?)、みっぽーはみゆちゃんの花を覗き込んで「きゃー可愛い♪」みたいな口の動きをしてました。
そのうちにラッチマンとカマラがハウス・ボートから降りてきて(後朝の色っぽさが…*^ ^*)、村人たちが踊りだす。
ここの歌詞が確か『からから紡ぐ綾糸織の、誰に着せるか晴れ着の衣装♪』みたいな歌詞で、さすがカシミール織の産地の雰囲気が出てるなあと感心しました(笑)。
村人たちは、全員がそれぞれに小芝居しながらおもいおもいに動いていて、なのにバラバラ感もなくしっかりまとまって場面を作っていたのがすごく印象的でした。
観ている時はあちこちで「お」と思うのに、あまり思い出せなくて悔しいなあ…。
この後の、ヒロさん(酒場の亭主)&おときち(女将)とラッチマン&カマラの会話が、「百姓」を連呼していてちょっとひっかかりました。普通に「ヴァイシャ(農・商)」じゃ駄目だったのかな?王宮では、ラッチマンのことを「ヴァイシャの出」と言っている訳ですから。
それだと意味が通じにくいというのなら、せめて「農民」にしてほしい。なぜわざわざ言いにくい「百姓」なんでしょうか。日本語でいう「百姓」は、小作人のイメージが強いから「シュードラ」の方が近いような気がしちゃうんですよ、私だけかもしれませんが。
まぁ、やはり菊田さんの時代とは、そのあたりの感覚が微妙に違うということなのでしょうか…。
亭主に「恋仲なのかい」と尋かれ、女将に「そんなにこの男に惚れちまったのかい」と言われて。
つい、ポロッと「…ええ」という本音が出てしまうカマラ姫。
王家の誇りも義務も忘れて、「今」の幸福に我を忘れて。
ラヴ・ソングを歌いだす二人を、温かく見守る村人たち。
またもや“姉弟”コンビを見ている私。るうちゃんもみっぽーも可愛い♪二人寄り添ってぺたっと座りこむけど、あの微妙な距離感…。他のカップルは、それぞれに恋人らしく腰に手を回したり肩を寄せたりしているのに、あそこだけ違う。ぜったい“姉さん女房”じゃなくて血のつながった姉弟だよねー、とか…
そんなコトを考えながら、ラッチマンとカマラのデュエットに聞きほれました。最初にカマラの腕をつかむラッチマンの色っぽいこと。そうだよね、この二人、後朝なんだもんね、なんてことを思いながら。
うっとりと。
なのに、運命はかく扉を叩く。
…酔っ払い男(ガチャと園加)の姿をして。
「お前さん、マハラジアのお姫さんだろう?」
「…」
「本当かい?」
「本当にお姫さまなのかい?」
「…カマラ」
ラッチマンの囁きに、現実を思い出した姫君は。
ふとその腕の中から身を翻し、頭を上げて。
「ええ、私はベナレスのカマラ姫です!」
希望を言うならば。
…私の希望としては。
ここはもっと、かなみちゃんには見得を切ってほしかったです。そして、もっともっと見栄をはってほしかった!!
前回も書きましたが、カマラ姫は本来、嫋々たるか弱い姫君じゃないんじゃないかと思うんですよ。
義姉のアルマを嫌味で刺し貫き、王家の誇りにかけて男を切り捨てられる、頭の良い、気が強くて誇り高い少女。
だから。
ここで名乗りをあげて見得を切ったからには、村人に囲まれて立ちすくむ場面でも、泣かないでほしかった。
いや、泣いてもいいんですけど、もっと「本当は強くあらねばならないのに、そうなれない自分」を情けなく思って、それで泣いてほしいんです。
「愛しているのに、どうしてこんな風に別れなくてはならないの?」と思って泣いて、そのまま逃げ去るかなみちゃんのカマラは、語られるべき物語の骨格を、思いっきり否定しているも同然だと思ってしまったのでした…。
まぁ、かなみちゃんも酒井さんの指示に逆らっているわけではないでしょうし、ってことはそういう演出なのですから仕方ないんですけれども、
…ううう、その前がいいだけにちょっと残念でした(涙)。
泣かないで、昂然と胸を張って退場するくらいでも良かったのに(←そこまでやると、多分菊田脚本の設定とも違ってくるだろうよ…)
そんなカマラを。
麻子さんのラッチマンは、ちょっと舌打ちするような、怒りの表情を浮かべて見送ります。
これも、私にはちょっと謎、でした(^ ^;ゞ
「なぜわからないんだカマラ!」って感じなのでしょうか?
でも、あんな表情で見送っておいて、ハイダラバードまで追いかけてくる心理はちょっとわかりにくい…、かな、と。
まぁ、個人的な感想なので。ごめんなさい。
とりあえず、駆け去るカマラ姫を追うラッチマンは、めちゃくちゃかっこよかったです(*^ ^*)。
そういえばこの場面、ラジオンとビーナはいないんですね。
どこか他のところで騒いでいるのかな。それとも、二人でしっぽり過ごしているんでしょうか…♪(←騒いでる方かな?)
■ハイダラバードの港町〜ペペルの歌
水夫役は、みりお・ゆりや。いつも溌剌と踊っていて、とっても可愛い二人です。この二人、「パリの空よりも高く」ではかなみちゃんの弟ジャンの本役&新公コンビなんだよね、とか思ってしまいました。
なんか、わりと今回この二人が対で使われている場面が多いのですが、身体の大きさは随分違うのに(汗)なんとなく持っている雰囲気が似てるところがあって。
この二人、結構コンビで好きな私です。(るうちゃんとのトリオが特に可愛い♪)
■ハイダラバードの港町
僧侶のとーやん、五十鈴ひかりちゃん、沢希理寿ちゃん。
この3人だと、理寿ちゃんの声のよさが際立ちますね。とーやんはもちろん、五十鈴さんも、歌はすごくいい声だけど台詞の声は案外高め(^ ^)なので。
理寿ちゃん、今回はソロがなくて残念だなあ…。
花売りの草風ななちゃん。もうちょっと「にこぉっ♪」っと笑ってくれると可愛いのになあ…。美人なのに、勿体無い気がしてしまいます。
外国人の鼓さん。
…どこか行きたいところがあるらしく、上手奥でメモ(?)を見ながらお嬢さんに道を尋いています(多分)。えーっと、お相手は誰だったかな(…思い出せない涙)。
んで、暑いらしくて(←当たり前だ。乾季のインドでスーツ着る莫迦がどこにいますか)帽子を脱いでぱたぱた扇いだり、また被ったり、…だから小芝居凝り過ぎだってゆーのに。
インドの男の篁(祐希)くんは、最初は下手でおっとりと女の子たちに囲まれていますが、気がついたら水夫と話してましたよね。そして鼓さんに道を尋かれて、案内しようと先にたって下手にはける、って感じ。(後半はあまり自信がありませんが)
最下の91期、ゆりやくんと同期。このダル湖で見る限り、ものすごく表情豊かで楽しそうに芝居(&ロケット)をする人なので、これからがとっても楽しみです♪
ここで、リタにペペルを紹介されるナホちゃんのチャンドラ様。
…七年前とは顔も名前も変わってませんが、なぜお気づきにならないんでしょうか…?
■ハイダラバード〜王城の門前広場
セットが良く出来ているなーと感心しました。門を描いた一枚セット。門の形に切り込みを入れて、その切り込みから次の一枚絵(門の中の宮城)が見えているのが、案外しっかり遠近感があって。しかも、上手から観ても下手端から観ても違和感なく「風景」になっているのが凄いなーと思いました。
金の女たちは皆本当に可愛いなっ♪♪
ここでラッチマンと出会う、ナホちゃんのチャンドラ様。
…いつペペルの車を降りてリタと合流したんでしょうか…。
ってゆーか。「思い出したぞワシは!」もいいけど、なんで今まで気がつかなかったの?と言いたい…。
■ハイダラバード〜王城の大広間
プログラムを見ると、前場では一人しかいない「衛兵」(五十鈴ひかり)が、王城の中に入ると理寿ちゃんと篁くんが増えて3人に。
王城の外より中の方が衛兵が多い…謎だ〜!(笑)
ここも見事に金の女・みっぽー→金の男・園加→みっぽー&園加、という、私がとっても忙しくて疲れてしまうラインナップ(←え?)
とか言ってますが、おときちもほたるもゆりあもみゆもくれあもしおりも(…すごい、全員ひらがなだ!)、紫乃ちゃんもあちょうさんもみりおもゆりやくんも、10人とも大好きなので、結構真剣に観ているんですよ♪なので、この場面、金のダンスが終わると本当にぐったりするんですよね(←…あれっ?)
その後のお芝居で、突っ込みたいことが一つ。
ジャスビル(とパタナック)が散々「あの、その、大変なことが…」と、チャンドラがラッチマンを連れて現れたことを言いたいのに口ごもっていると、あひ(遼河はるひ)クリスナに「早くお出迎えの準備をしろ!」と言われて「はいっ!」と答える…
の、ですが。
ジャスビルは結局、その後も何の準備もせず、迎えにも行かず、その場で姿勢を正すとそのままチャンドラが入場してくるのよ(笑)。早っ!みたいな。
チャンドラ様登場。家族が彼に秘密を持っていることに気づいたのか、気づいていないのか?わかりませんが。
それでも。
チャンドラが「いい男だよ、ラッチマンは」と言いつつリタに相手をさせるのを見て。
カマラは3歩前に出て、リタと踊るラッチマンを見る。
…リタは、最初に登場したときもお祖父さまに「お前の姉のカマラは云々。それに比べてお前は…」とお説教され、ぷつんと切れて「お姉さまはお姉さま。私は私よ!」と主張していましたが。
この美人姉妹も、微妙な感情のすれ違いがあったんでしょうね、きっと。
インドを出ることなく、お祖母さまの厳しい躾を受けて「デリー王家の女官長」(古代日本と同様、女官長=王の妻の一人、みたいな存在なのでしょうか…?)になるべく育てられた、“頭のよい”姉。
フランスに長期間(半年以上!)滞在し、お祖父さまに甘やかされて育った、“可愛くて奔放な”妹。
いずれにしても。
かなり境遇の違うこの二人が、自分に無いものを与えられた相手を互いに憎んでいたのだとすれば。
ここで、リタと踊るラッチマンを見凝めるカマラ、という構図が大変に切ないものになるんですねぇ…。
…その鞘当に気づかない(多分)ラッチマンが。
可愛いかも(えええー?>汗)。
■ハイダラバード〜王城の回廊
ペペルさんが、また輪をかけて暢気な音楽で登場。
口説かれている侍女たちは、琴音和葉ちゃんと、今回で退団する風音まゆきちゃんの同期コンビ。
うっとりと祐飛さんを見あげる瞳が可愛いです♪
「お姫様がおいでになりました」と言われて、慌てて二人から手を離すペペル。立ち去る二人に、軽く手を振るペペル。
上手から登場したお姫様が見てますけど…いいんですか?
ここのリタとの会話と、それに続く「アムール」。
リタに疑われて、慌てて落としにかかった詐欺師の、その気合がすごかったです。
本当に…すごい、巧いなぁ、と。
リタの顔(瞳)を見凝めるときの甘く優しい恋人の貌と、彼女の視界に入らないときの、詐欺師の貌。その、残酷で冷徹な、黒い瞳。
腕に触れて、つ、と撫でて、手を握って。
視覚、聴覚、触覚、その3つを完全に支配して。
詐欺師って、すごーーーーーーーい…(感心)
いや、あの。
祐飛さん…今回の祐飛さんは、気合入りまくりだなあ、と。
…ちょっと惚れ直しました、はい(*^ ^*)
ラッチマンが登場してからのやり取りは、広島より神奈川の方がだいぶ緊迫感を増していた、かな。
それにしても、…喧嘩弱いなーーーーーー>>ペペル
ペペルを捕らえようとするうちに、カマラが登場。
ここは、セットが転換しないで前場に出ていたメンバーが全員戻ってくる感じなので、ちょっと不思議というか、物足りない感じでした。
たしか帝劇版では、ここは前のとは別の部屋という設定で、セットの上にカマラが登場したはず(多分)
まぁ、細かいことですが。
「立ち去りなさい!貴方は二度と姿を現さないと誓ったのに」
ラッチマンに叩きつけられる、カマラの気持ち。
ラッチマンが本気で別れる決心をしたのは、この時なのでしょうか…。
「すまないが、私には新しい役目が出来たのです」
チャンドラとの約束。それは、嘗て愛した女との約定よりも重い。
それが、ラッチマンの出した答えなのでしょうか。
それとも。
理由は何でもいいから、カマラの心が変わるまで傍に居たいと思った?
であれば、この場面の後、自分の正体を知ったクマール王家が掌を返すまでは、カマラの傍に居るつもりだったの…?
謎を残して。
…長すぎなので。
また次回。楽を過ぎてからになりますが、続きを書かせていただきたいと思います…。
楽しかった全ツも、もう残り1日。
私は楽には行けませんが、月組生の活躍と、そして月組ファンのみなさまの幸福をお祈りしています♪
.
ダル湖の水面に映る影
2007年6月10日 宝塚(月)月組全国ツアー公演「ダル・レークの恋」
広島公演を観に行って参りました。
5月2日以来、約40日ぶりの「宝塚(月)」コーナーの更新。…こんなんで「月組贔屓」だなんて、我ながらちょっとどうなのという感じなのですが(滝汗)。
今週は「大坂侍」組も関東に来てくださっているので、また月組ファン日記らしい内容になるのではないかと。
……たぶん、ね(^ ^;ゞ。
さて。
菊田一夫の名作、「ダル・レークの恋」。
以前星組さんが帝国劇場で上演された時は、まだ私は宝塚ファンになったばかり。観劇はしましたが、身近に星組ファンもいないので情報もなくて、「ふうん」くらいで終わってしまったのですが。
今回あらためて観て、菊田さんの発想の美しさと構成力、そしてキャラクター造形の面白さに感じ入ってしまいました。
そして。
これを書くと怒られてしまいそうですが。
麻子(瀬奈じゅん)さんがカマラ姫を演じたら、どうなっただろうか、と思ってしまいました。
…その場合、ラッチマンはオサさんでしょうかね、やっぱり。
って、ネタにしてしまいましたが(^ ^;ゞ。
真面目な話。初演カマラの故里さんは、本来男役だった、というのは後から聴いたのですが、
今回公演を観ていて、ああ、これはW主役の話なんだな、と素直に思ったのです。
いえ、むしろ、1幕については明らかに主役はカマラ。
カマラ姫の視点ですべての話が動くのですから。
【ここから先、思いっきりネタバレ中!!】
(再演ものなのであまり気にしていません。ごめんなさい)
宝塚は、本質的に「主役」イコール「男役」。
「娘役」は主役をはらないのがお約束。原作では女性が主役の作品を上演する場合は、男性主役に書き直すか、男役が女性を演じるかのどちらかになるのが基本。
(まぁ、たま〜〜〜に木村さんの「フリーダム(『カルメン』の男女逆転版)」みたいな爆弾もありますが)
でも。
「ダル・レークの恋」は、カマラが「主役の片割れ」ではなく「ラッチマンの相手役」であるために、彼女は物語の最後に泣き崩れて身悶えし、何年もたってからパリの街を彷徨わなくてはならなくなってしまう。
それではただ、祖母に言われるままに<自分の意志でなく>男を切り捨て、その男が自分に釣り合う身分だと知ってヨリを戻そうとした瞬間に捨てられてしまった、だからパリまでその男を追っていく、
そんな莫迦な女の物語になってしまいます。
そうじゃないんじゃないか、と思うんですよ。
カマラは、「愛」と「王家の誇り」を天秤にかけて、後者を取った。
それはあたかも、皇帝フランツが皇后エリザベートに「どちらかを選んで」と言われて、「君の手紙何度も読んだけど、やっぱり僕には国を滅ぼす勇気はない」と言うようなものなのではないでしょうか。(←違うだろう)
敬虔なヒンズー教徒である彼らにとって、「カーストを守る」ことは「制度を守る」こと、ひいては「国を守る」ことであり、それは「国民を愛すること」とイコールで結ばれていたはずなのですから。
皇帝フランツは天使を選んで国を滅ぼし、
カマラ姫はラッチマンを捨てて、(彼女なりに)国を守ろうとする。
もしも、
カマラ姫が「主役」の一人であったならば。
「統治者」の位にいるものとして、
「ひとの上」に居る者の義務として、
その選択は是であったと評価されたはず。
だから。
ラッチマンがベンガルのラジアの跡取りであったことが判っても、彼女は「恥ずべきことをした」と思う必要はないはずなのです。
でももちろん、ラッチマンはそうは思わない。
それは、彼が既に近代的な、あるいはキリスト世界的な「平等論」に染まっているから。
ヒンズー世界的な「カースト」に囚われた考え方は間違っている、という認識があるからです。
カマラがラッチマンと同格の主役であれば、
この物語全体が、西欧世界的な考え方とインド的な考え方の相克、という文明論的な物語になります。
ダル湖という風光明媚な観光地で出会った二人は、お互いの背景としての世界観を語りあうことなく恋に落ち、一夏を過ごす。
そして、お互いの考え方の違いに気づいて別れる。
お互いはお互いに心を残しつつ。
そして、数年が過ぎて、
カマラは成長し、西欧社会に触れてラッチマンの「背景」を理解する。
そして、彼の背を追い始める。
花の都、パリで。
…でも。
残念ながら、ラッチマン単独主役・カマラ姫はあくまで相手役、というスタンスだと、二人のそれぞれの世界観を対等に見せることができないので。
正しいのはラッチマン(男=西欧=キリスト教)
間違っているのがカマラ(女=インド=ヒンズー教)
という、ごく単純でつまらない図式になってしまうんですよね(T T)。
カマラにはラッチマンの本質を見抜くことはできなかった。
「愛している故に目が眩んで」、彼の志の高さを理解することができなかった。
でも、彼の愛が本物であることは信じていたはずです。
だからこそ、ダル湖のほとりで過ごした一夜が宝物になった。
祭の中で、「この人のお嫁さんになるの」と言った、あの瞬間だけでなくて、
彼女には本当に、わかっていたはず。
彼の想いが、ホンモノであることが。
でも。その全てを切り捨てた。
王家の誇りを、守るために。
だとしたら、カマラがラッチマンを追うのが、「必死」なのもおかしい。
何故ラッチマンが去っていったのか、本当に理解したのかどうか、あれではわからないと思うんですよ。
プライドを捨てて惚れた男を「必死」に」追うことが必要だったんじゃない。
人の本質を見抜く目を持たずに、王家の誇りだなんだと言っても意味がない、裏付けのないプライドなんぞくそくらえ!
ってことなんじゃないでしょうか?ラッチマンが言いたかったことは。
でも。
それをカマラ姫に実践されてしまうと、カマラ姫も主役の一人になってしまうので、あえて演出上、カマラの精神年齢もそのままにしている。
そんな風に見えてしまったのです。
もし、麻子さんがカマラを演じたならば。
何度か書いていますが、私は麻子さんの、強くて脆いエリザベートが大好きでしたので。
カマラ姫、観てみたかったなぁ…。
ま、ありえない話はおいておいて。
麻子さんのラッチマンは、とにかくカッコヨカッタ!
特に、2幕のパリでの、ワルぶってるけどにじみ出る育ちの良さがすごく魅力的でした。
まぁ、ラッチマンっていうのは男役冥利につきる役ですよね。出番も多くて、人との絡みも多くて濃厚で、かっこよくて、寂しげで、色っぽくて、硬質で。
これだけの役はなかなかないし、そういう役に、この学年で、この立場になって3年にして出会えるというのは、本当に麻子さんってラッキーな人なんだな、と思いました。(本公演の作品運はさておいて)
あと、なんといっても最高にかっこいいのはフィナーレの曼荼羅ですね。
客席の視線を、一身に釘付けにして離さないパワーは、さすが花組出身、と思ってしまいます。下級生たち、みんなしっかり学んでね!(←無理かも?)
カマラ姫のかなみちゃん。私的には、月組トップ就任後のかなみちゃんの役の中では一番好きかも、です。
特に、ラッチマンに別れを告げるところの低い声が良いわ〜♪
化粧も今回、つり目気味にキツく描いたアイラインが格好良く似合っていて、いいなぁと思いました。私は元々、ふんわり可愛く笑うかなみちゃんよりも、「レビュー・オブ・ドリームス」のゴスロリとか、砂の女王とか、「レ・ビジュー・ブリアン」のタンゴとか、ああいう“あごをつんとあげて、目を細めて睨め付けてくる”かなみちゃんの方が何倍も好きなので(←誉めてますマジで)。
突っ張っているかなみちゃんを、ゆっくり観ることができて嬉しいです。
あと、かなみちゃんって露出が多い衣装の方が似合うんですね♪(衣装のために絞ったのかもしれないけど)
胸と腰が豊かなので、余計にウェストの細さが目立って、全体がすごくバランス良く見えました。ああいう衣装、予想以上に似合うなぁ……。
ラスト前、ラッチマンに去られて泣き崩れる場面は、まぁ演出的に仕方ない面もあるのでしょうけれども、もう少し切なく大人っぽく偲び泣いてくれると、私的には納得感が増すような気がします。その前までの大人っぽいイメージと、あの場面だけちょっとブレてるような気がするんですよね。
まぁ、酒井さんの演出意図が私のイメージとは違うようなので、仕方ないのでしょうけれども。
ペペルの大空祐飛さん。
とにかく、上演時間の半分はラッチマンとカマラの二人しか出てないんじゃないか、というくらい主役二人が突出しているこの作品、2番手のペペル役はかわいそーなくらい出番が少ないんですが。
でも、
少ない場面なのに、面白いほど記憶に残る好演だったと思います、贔屓目ですけどね。
特に芝居が。
個人的に一番好きなのは、愛の言葉を語ってリタ(城咲あい)を抱き寄せて、……ふ、と、素(大空祐飛の素ではなく、詐欺師ペペルの素)の顔を見せる一瞬。
そして、2幕で「7年前のパリ」時代のヤクザっぷりを散々見せた後で、現在に戻って研ルイスくんのジャスビル警備隊長に縄を引かれてカーテン前を渡る時の飄々ぶりとのギャップ。
その昔、「黒い瞳」のプガチョフ役のラストで見せた威風堂々たる引かれっぷりと、今回の、ひょいと縄抜けしておいて「逃げやしねぇよ」と投げキッスの一つも飛ばしそうな詐欺師ぶりと、その、格の違いというか余裕さに、この9年半の彼女の歩みを見たような気がしたのですが。
脚本的にも、出番は少ないんですが主役コンビの「真実の愛」に対抗するかのように、「嘘の愛」の空々しさを語るペペル&リタのコンビは、必要不可欠な存在なんですよね。
それに気づかせてくれたMちゃん、アツく語ってくれてありがとう〜♪またイロイロ話しましょうね♪
「嘘の愛」なのに、「真実の愛」よりも甘く優しく情に溢れて見える、ペペルの愛。
だから余計に、「真実の愛」を貫くことの苦しさ・難しさが際だって、それを貫こうとするラッチマンの美しさが強調されるわけですが。
とにかく、ラッチマンとは全くカラーの違う役なので。似てしまわないように、もう少し登場場面での「掴み」の印象が強くなるといいなあ、とは思いますが。
でも、あそこで掴みきれないもどかしさが祐飛さんのいいところで、ペペルの可愛いところだとも思うので。
…しかたない、の、かな…?(←ファン馬鹿)
リタの(城咲)あいちゃん。
か、か、か、可愛い………。
1幕後半、ハイダラバードに着いたばかりでのナホ(越乃リュウ)ちゃんとの会話!!
ダメだ〜!可愛すぎる!!
お祖父さんを振り回しまくるワガママな小娘が、なんてよく似合うんでしょうか。あいちゃんは、オクラホマ!のヒロイン・ローリーとか、今回のリタとか、こういう「おきゃんなワガママ娘」がメチャクチャよく似合いますね。初めての恋に夢中ですっかり盲目になっている様子にリアリティがあって、なんかドキドキするんですよ。そして、無理に大人ぶって背伸びしている子供、という、一番可愛くて目が離せない女の子を嫌味なく演じきれるのも凄いなあ、と。
もう少し、ペペルに騙されていたことを知った後の芝居に情が通ると、ぐっと良くなると思います。
今のままでもカマラとの対比はよく出ているのですが、もう少し「計算できない芝居」の面白さに目覚めてくれると役者としてもの凄く高いところにあがれるだろうなあ、と思うので…
いろいろ廻り道してみて欲しい人です…。
クリスナのあひ(遼河はるひ)と、その妻・アルマのすずな(憧花ゆりの)。
星組の時はたしか姉さん女房だったと思うのですが、すずなのアルマ、下級生とは思えない素晴らしさでした。
…特に一幕。
つけつけとラッチマンの悪口を言いながら、カマラにしれっと「あら、お姉さまも昨日ラッチマンを誘っていらしたわ」と言われてぐっと詰まるところとか、それをインディラお祖母様に見られてむっとしてにらみ返すところとか、もうとにかく可愛くて仕方ありませんでした。
ただ、二幕のアルマは、一幕とは真逆のことを一幕と全くおなじ声音で、同じ調子で言い募るところが面白いのですが、ちょっと「同じ調子」に拘りすぎたかな、というか。後半はもう少し引いてもよかったんじゃないかな、と思いました。
この、出るか引くかの空気がもう少し読めるようになれば、美人だし、スタイル良くて衣装映えするし、ダンサーだから身のこなしもキレイだし…。声に特徴があるから姫役は難しいかもしれませんけど、それ以外は何でもできる人なので、もっともっと使われるはず。
これからの活躍が、とても楽しみです。
そして、キツい妻に尻に敷かれっぱなしのクリスナが、また可愛らしい(笑)。背の高さに豪奢なラジアの衣装がよく似合って、王者の風格がありましたね。
あれで声さえ、もう少し安定した低音だったらなぁ……(溜息)。
カマラの祖母・インディラのタキ(出雲綾)さん。
素晴らしい!
「アーネスト・イン・ラブ」のブラックウェル夫人、「ファントム」のカルロッタに続く名演でしたねアレは。風格のある女丈夫で、色気を出さずにしっかり締めるところは締めて、見事な女王様でした。素晴らしい。
アルマとの会話もまるっきり勝負にならず、見事の一言です。
…存在感がありすぎて、ラッチマンの麻子さんも対抗するのに必死、という感じでしたが(^ ^)。やっぱり、これだけの役者を使いこなすのは今の若い演出家陣には難しいのかもしれないな、と思ってしまいました…。
次の本公演、正塚さんがタキさんをどう使うのか、とても楽しみです♪、
カマラの祖父・ナホちゃん。
ものすごく頑張っていたし、ものすごく良かったです。
良かったんですけど、でも、さすがにね。いくらナホちゃんでも、タキさんの夫でカマラの祖父っていうのは無理があったなあ……。
素直にタキさんの息子でカマラとクリスナの父、くらいに思って観てました…あはは(汗)。
いやぁホント、ダンディなパパでカマラとリタが羨ましいです(笑)。
パリの店のマダム・ミシェルの美鳳あやちゃん。
個人的に今回の公演MVPです(はぁと)!麻子さん&祐飛さんより7年も下級生なのに、本当に良くやった!!(感涙)
身体は小さくて小柄な人ですけど、スタイルバランスが良いから衣装と髪型で自在に雰囲気を変えられるんですね。気っ風のいい姐御肌のマダムで、本当にカッコヨカッタです。
並みの男役より男前揃いな月娘の中でも、ピカ一で男前なのはダンスだけじゃないらしい。
息子と言い合いになって、興奮した一樹さんをあっさりと宥めるところとか、ナホちゃんを追って店に入ってきたペペルたちを抑えるところも本当にかっこいい。何がかっこいいって声が素敵なんですけど(*^ ^*)、立ち姿にもオーラがあるんですよね…。ラッチマンへのさりげない気遣いに、ペペルへの厳しい言葉に、脚本でまったく語られることのない「その前」の二人のエピソードを想像させる、それだけイメージを喚起する力のある、強い声。
すごいなあ、すてきだなあ、と…ぽーっと眺めていて、祐飛さんが同じ場面に出ていることをすっかり忘れそうでした。あぶないあぶない(^ ^)。
ラジオンのみりお(明日海りお)&ビーナの(白華)れみちゃん。
濃厚で艶やかな「大人の恋物語」のなかの、一服の清涼剤のような二人。本当に「アツアツ」で可愛いよ〜〜〜♪♪
歌える二人なので、歌が多くて嬉しいですね。最初が録音なのが残念!生で聴いてみたかったです。
久しぶりの月組だからって、ちょっと盛り上がって長くなってしまいました…(←反省の色ナシ)。
ショーシーンや下級生の小芝居については、また後日、関東でも観てから書かせていただきたいと思います。
とりあえずは。
月組全国ツアー「ダル・レークの恋」、
DVDの発売を待っていないで、関東近郊の方はぜひ劇場へおいでくださいね♪♪ってことで♪♪
.
広島公演を観に行って参りました。
5月2日以来、約40日ぶりの「宝塚(月)」コーナーの更新。…こんなんで「月組贔屓」だなんて、我ながらちょっとどうなのという感じなのですが(滝汗)。
今週は「大坂侍」組も関東に来てくださっているので、また月組ファン日記らしい内容になるのではないかと。
……たぶん、ね(^ ^;ゞ。
さて。
菊田一夫の名作、「ダル・レークの恋」。
以前星組さんが帝国劇場で上演された時は、まだ私は宝塚ファンになったばかり。観劇はしましたが、身近に星組ファンもいないので情報もなくて、「ふうん」くらいで終わってしまったのですが。
今回あらためて観て、菊田さんの発想の美しさと構成力、そしてキャラクター造形の面白さに感じ入ってしまいました。
そして。
これを書くと怒られてしまいそうですが。
麻子(瀬奈じゅん)さんがカマラ姫を演じたら、どうなっただろうか、と思ってしまいました。
…その場合、ラッチマンはオサさんでしょうかね、やっぱり。
って、ネタにしてしまいましたが(^ ^;ゞ。
真面目な話。初演カマラの故里さんは、本来男役だった、というのは後から聴いたのですが、
今回公演を観ていて、ああ、これはW主役の話なんだな、と素直に思ったのです。
いえ、むしろ、1幕については明らかに主役はカマラ。
カマラ姫の視点ですべての話が動くのですから。
【ここから先、思いっきりネタバレ中!!】
(再演ものなのであまり気にしていません。ごめんなさい)
宝塚は、本質的に「主役」イコール「男役」。
「娘役」は主役をはらないのがお約束。原作では女性が主役の作品を上演する場合は、男性主役に書き直すか、男役が女性を演じるかのどちらかになるのが基本。
(まぁ、たま〜〜〜に木村さんの「フリーダム(『カルメン』の男女逆転版)」みたいな爆弾もありますが)
でも。
「ダル・レークの恋」は、カマラが「主役の片割れ」ではなく「ラッチマンの相手役」であるために、彼女は物語の最後に泣き崩れて身悶えし、何年もたってからパリの街を彷徨わなくてはならなくなってしまう。
それではただ、祖母に言われるままに<自分の意志でなく>男を切り捨て、その男が自分に釣り合う身分だと知ってヨリを戻そうとした瞬間に捨てられてしまった、だからパリまでその男を追っていく、
そんな莫迦な女の物語になってしまいます。
そうじゃないんじゃないか、と思うんですよ。
カマラは、「愛」と「王家の誇り」を天秤にかけて、後者を取った。
それはあたかも、皇帝フランツが皇后エリザベートに「どちらかを選んで」と言われて、「君の手紙何度も読んだけど、やっぱり僕には国を滅ぼす勇気はない」と言うようなものなのではないでしょうか。(←違うだろう)
敬虔なヒンズー教徒である彼らにとって、「カーストを守る」ことは「制度を守る」こと、ひいては「国を守る」ことであり、それは「国民を愛すること」とイコールで結ばれていたはずなのですから。
皇帝フランツは天使を選んで国を滅ぼし、
カマラ姫はラッチマンを捨てて、(彼女なりに)国を守ろうとする。
もしも、
カマラ姫が「主役」の一人であったならば。
「統治者」の位にいるものとして、
「ひとの上」に居る者の義務として、
その選択は是であったと評価されたはず。
だから。
ラッチマンがベンガルのラジアの跡取りであったことが判っても、彼女は「恥ずべきことをした」と思う必要はないはずなのです。
でももちろん、ラッチマンはそうは思わない。
それは、彼が既に近代的な、あるいはキリスト世界的な「平等論」に染まっているから。
ヒンズー世界的な「カースト」に囚われた考え方は間違っている、という認識があるからです。
カマラがラッチマンと同格の主役であれば、
この物語全体が、西欧世界的な考え方とインド的な考え方の相克、という文明論的な物語になります。
ダル湖という風光明媚な観光地で出会った二人は、お互いの背景としての世界観を語りあうことなく恋に落ち、一夏を過ごす。
そして、お互いの考え方の違いに気づいて別れる。
お互いはお互いに心を残しつつ。
そして、数年が過ぎて、
カマラは成長し、西欧社会に触れてラッチマンの「背景」を理解する。
そして、彼の背を追い始める。
花の都、パリで。
…でも。
残念ながら、ラッチマン単独主役・カマラ姫はあくまで相手役、というスタンスだと、二人のそれぞれの世界観を対等に見せることができないので。
正しいのはラッチマン(男=西欧=キリスト教)
間違っているのがカマラ(女=インド=ヒンズー教)
という、ごく単純でつまらない図式になってしまうんですよね(T T)。
カマラにはラッチマンの本質を見抜くことはできなかった。
「愛している故に目が眩んで」、彼の志の高さを理解することができなかった。
でも、彼の愛が本物であることは信じていたはずです。
だからこそ、ダル湖のほとりで過ごした一夜が宝物になった。
祭の中で、「この人のお嫁さんになるの」と言った、あの瞬間だけでなくて、
彼女には本当に、わかっていたはず。
彼の想いが、ホンモノであることが。
でも。その全てを切り捨てた。
王家の誇りを、守るために。
だとしたら、カマラがラッチマンを追うのが、「必死」なのもおかしい。
何故ラッチマンが去っていったのか、本当に理解したのかどうか、あれではわからないと思うんですよ。
プライドを捨てて惚れた男を「必死」に」追うことが必要だったんじゃない。
人の本質を見抜く目を持たずに、王家の誇りだなんだと言っても意味がない、裏付けのないプライドなんぞくそくらえ!
ってことなんじゃないでしょうか?ラッチマンが言いたかったことは。
でも。
それをカマラ姫に実践されてしまうと、カマラ姫も主役の一人になってしまうので、あえて演出上、カマラの精神年齢もそのままにしている。
そんな風に見えてしまったのです。
もし、麻子さんがカマラを演じたならば。
何度か書いていますが、私は麻子さんの、強くて脆いエリザベートが大好きでしたので。
カマラ姫、観てみたかったなぁ…。
ま、ありえない話はおいておいて。
麻子さんのラッチマンは、とにかくカッコヨカッタ!
特に、2幕のパリでの、ワルぶってるけどにじみ出る育ちの良さがすごく魅力的でした。
まぁ、ラッチマンっていうのは男役冥利につきる役ですよね。出番も多くて、人との絡みも多くて濃厚で、かっこよくて、寂しげで、色っぽくて、硬質で。
これだけの役はなかなかないし、そういう役に、この学年で、この立場になって3年にして出会えるというのは、本当に麻子さんってラッキーな人なんだな、と思いました。(本公演の作品運はさておいて)
あと、なんといっても最高にかっこいいのはフィナーレの曼荼羅ですね。
客席の視線を、一身に釘付けにして離さないパワーは、さすが花組出身、と思ってしまいます。下級生たち、みんなしっかり学んでね!(←無理かも?)
カマラ姫のかなみちゃん。私的には、月組トップ就任後のかなみちゃんの役の中では一番好きかも、です。
特に、ラッチマンに別れを告げるところの低い声が良いわ〜♪
化粧も今回、つり目気味にキツく描いたアイラインが格好良く似合っていて、いいなぁと思いました。私は元々、ふんわり可愛く笑うかなみちゃんよりも、「レビュー・オブ・ドリームス」のゴスロリとか、砂の女王とか、「レ・ビジュー・ブリアン」のタンゴとか、ああいう“あごをつんとあげて、目を細めて睨め付けてくる”かなみちゃんの方が何倍も好きなので(←誉めてますマジで)。
突っ張っているかなみちゃんを、ゆっくり観ることができて嬉しいです。
あと、かなみちゃんって露出が多い衣装の方が似合うんですね♪(衣装のために絞ったのかもしれないけど)
胸と腰が豊かなので、余計にウェストの細さが目立って、全体がすごくバランス良く見えました。ああいう衣装、予想以上に似合うなぁ……。
ラスト前、ラッチマンに去られて泣き崩れる場面は、まぁ演出的に仕方ない面もあるのでしょうけれども、もう少し切なく大人っぽく偲び泣いてくれると、私的には納得感が増すような気がします。その前までの大人っぽいイメージと、あの場面だけちょっとブレてるような気がするんですよね。
まぁ、酒井さんの演出意図が私のイメージとは違うようなので、仕方ないのでしょうけれども。
ペペルの大空祐飛さん。
とにかく、上演時間の半分はラッチマンとカマラの二人しか出てないんじゃないか、というくらい主役二人が突出しているこの作品、2番手のペペル役はかわいそーなくらい出番が少ないんですが。
でも、
少ない場面なのに、面白いほど記憶に残る好演だったと思います、贔屓目ですけどね。
特に芝居が。
個人的に一番好きなのは、愛の言葉を語ってリタ(城咲あい)を抱き寄せて、……ふ、と、素(大空祐飛の素ではなく、詐欺師ペペルの素)の顔を見せる一瞬。
そして、2幕で「7年前のパリ」時代のヤクザっぷりを散々見せた後で、現在に戻って研ルイスくんのジャスビル警備隊長に縄を引かれてカーテン前を渡る時の飄々ぶりとのギャップ。
その昔、「黒い瞳」のプガチョフ役のラストで見せた威風堂々たる引かれっぷりと、今回の、ひょいと縄抜けしておいて「逃げやしねぇよ」と投げキッスの一つも飛ばしそうな詐欺師ぶりと、その、格の違いというか余裕さに、この9年半の彼女の歩みを見たような気がしたのですが。
脚本的にも、出番は少ないんですが主役コンビの「真実の愛」に対抗するかのように、「嘘の愛」の空々しさを語るペペル&リタのコンビは、必要不可欠な存在なんですよね。
それに気づかせてくれたMちゃん、アツく語ってくれてありがとう〜♪またイロイロ話しましょうね♪
「嘘の愛」なのに、「真実の愛」よりも甘く優しく情に溢れて見える、ペペルの愛。
だから余計に、「真実の愛」を貫くことの苦しさ・難しさが際だって、それを貫こうとするラッチマンの美しさが強調されるわけですが。
とにかく、ラッチマンとは全くカラーの違う役なので。似てしまわないように、もう少し登場場面での「掴み」の印象が強くなるといいなあ、とは思いますが。
でも、あそこで掴みきれないもどかしさが祐飛さんのいいところで、ペペルの可愛いところだとも思うので。
…しかたない、の、かな…?(←ファン馬鹿)
リタの(城咲)あいちゃん。
か、か、か、可愛い………。
1幕後半、ハイダラバードに着いたばかりでのナホ(越乃リュウ)ちゃんとの会話!!
ダメだ〜!可愛すぎる!!
お祖父さんを振り回しまくるワガママな小娘が、なんてよく似合うんでしょうか。あいちゃんは、オクラホマ!のヒロイン・ローリーとか、今回のリタとか、こういう「おきゃんなワガママ娘」がメチャクチャよく似合いますね。初めての恋に夢中ですっかり盲目になっている様子にリアリティがあって、なんかドキドキするんですよ。そして、無理に大人ぶって背伸びしている子供、という、一番可愛くて目が離せない女の子を嫌味なく演じきれるのも凄いなあ、と。
もう少し、ペペルに騙されていたことを知った後の芝居に情が通ると、ぐっと良くなると思います。
今のままでもカマラとの対比はよく出ているのですが、もう少し「計算できない芝居」の面白さに目覚めてくれると役者としてもの凄く高いところにあがれるだろうなあ、と思うので…
いろいろ廻り道してみて欲しい人です…。
クリスナのあひ(遼河はるひ)と、その妻・アルマのすずな(憧花ゆりの)。
星組の時はたしか姉さん女房だったと思うのですが、すずなのアルマ、下級生とは思えない素晴らしさでした。
…特に一幕。
つけつけとラッチマンの悪口を言いながら、カマラにしれっと「あら、お姉さまも昨日ラッチマンを誘っていらしたわ」と言われてぐっと詰まるところとか、それをインディラお祖母様に見られてむっとしてにらみ返すところとか、もうとにかく可愛くて仕方ありませんでした。
ただ、二幕のアルマは、一幕とは真逆のことを一幕と全くおなじ声音で、同じ調子で言い募るところが面白いのですが、ちょっと「同じ調子」に拘りすぎたかな、というか。後半はもう少し引いてもよかったんじゃないかな、と思いました。
この、出るか引くかの空気がもう少し読めるようになれば、美人だし、スタイル良くて衣装映えするし、ダンサーだから身のこなしもキレイだし…。声に特徴があるから姫役は難しいかもしれませんけど、それ以外は何でもできる人なので、もっともっと使われるはず。
これからの活躍が、とても楽しみです。
そして、キツい妻に尻に敷かれっぱなしのクリスナが、また可愛らしい(笑)。背の高さに豪奢なラジアの衣装がよく似合って、王者の風格がありましたね。
あれで声さえ、もう少し安定した低音だったらなぁ……(溜息)。
カマラの祖母・インディラのタキ(出雲綾)さん。
素晴らしい!
「アーネスト・イン・ラブ」のブラックウェル夫人、「ファントム」のカルロッタに続く名演でしたねアレは。風格のある女丈夫で、色気を出さずにしっかり締めるところは締めて、見事な女王様でした。素晴らしい。
アルマとの会話もまるっきり勝負にならず、見事の一言です。
…存在感がありすぎて、ラッチマンの麻子さんも対抗するのに必死、という感じでしたが(^ ^)。やっぱり、これだけの役者を使いこなすのは今の若い演出家陣には難しいのかもしれないな、と思ってしまいました…。
次の本公演、正塚さんがタキさんをどう使うのか、とても楽しみです♪、
カマラの祖父・ナホちゃん。
ものすごく頑張っていたし、ものすごく良かったです。
良かったんですけど、でも、さすがにね。いくらナホちゃんでも、タキさんの夫でカマラの祖父っていうのは無理があったなあ……。
素直にタキさんの息子でカマラとクリスナの父、くらいに思って観てました…あはは(汗)。
いやぁホント、ダンディなパパでカマラとリタが羨ましいです(笑)。
パリの店のマダム・ミシェルの美鳳あやちゃん。
個人的に今回の公演MVPです(はぁと)!麻子さん&祐飛さんより7年も下級生なのに、本当に良くやった!!(感涙)
身体は小さくて小柄な人ですけど、スタイルバランスが良いから衣装と髪型で自在に雰囲気を変えられるんですね。気っ風のいい姐御肌のマダムで、本当にカッコヨカッタです。
並みの男役より男前揃いな月娘の中でも、ピカ一で男前なのはダンスだけじゃないらしい。
息子と言い合いになって、興奮した一樹さんをあっさりと宥めるところとか、ナホちゃんを追って店に入ってきたペペルたちを抑えるところも本当にかっこいい。何がかっこいいって声が素敵なんですけど(*^ ^*)、立ち姿にもオーラがあるんですよね…。ラッチマンへのさりげない気遣いに、ペペルへの厳しい言葉に、脚本でまったく語られることのない「その前」の二人のエピソードを想像させる、それだけイメージを喚起する力のある、強い声。
すごいなあ、すてきだなあ、と…ぽーっと眺めていて、祐飛さんが同じ場面に出ていることをすっかり忘れそうでした。あぶないあぶない(^ ^)。
ラジオンのみりお(明日海りお)&ビーナの(白華)れみちゃん。
濃厚で艶やかな「大人の恋物語」のなかの、一服の清涼剤のような二人。本当に「アツアツ」で可愛いよ〜〜〜♪♪
歌える二人なので、歌が多くて嬉しいですね。最初が録音なのが残念!生で聴いてみたかったです。
久しぶりの月組だからって、ちょっと盛り上がって長くなってしまいました…(←反省の色ナシ)。
ショーシーンや下級生の小芝居については、また後日、関東でも観てから書かせていただきたいと思います。
とりあえずは。
月組全国ツアー「ダル・レークの恋」、
DVDの発売を待っていないで、関東近郊の方はぜひ劇場へおいでくださいね♪♪ってことで♪♪
.
Lake Dal のほとりで
2007年5月2日 宝塚(月) コメント (1)月組全国ツアー「ダル・レークの恋」。
お稽古集合日から丸4日。だいぶ佳境に…入ったのでしょうか?
まだまだかな?
さすがの観劇マニアの私もちょっとネタ切れしてしまったので、ダル湖のほとりをバーチャル散策してみたいと思うのですが…
また長くなっちゃいました(滝汗)
…本当はモダンミリーやNeverSleepなどなどの舞台となった1920年代のアメリカについて豆知識を集めていたんですが ^ ^;、うまくまとまらなかったんだもん…(涙)
“ダル湖”で検索をかけてみたら、かなりの数のページがひっかかります。
宝塚関連の情報も多いのですが、意外と多いのがインド紀行の中でダル湖に立ち寄っているもの。紛争地域だったため日本人は立ち入り禁止だった時代も長いのですが、ここ10年くらいの日記や紀行文が結構出ていて、読んでみると結構面白いんです♪
まず。“ダル湖”について、割と共通のイメージがあるんですね。
タージマハールみたいに、誰もが知っていて、実際に観た人もほぼ共通の感慨やイメージを抱く「有名な観光地」とは違うと思っていたのですが、インドに旅行に行くような人々の間では、ある程度大枠の「イメージ」はあるんだな、と思いました。
まぁ、日本で言えば…どこがイメージ近いんでしょうね。都のすぐ近くの高級リゾート…交通の要所でもあったところなので、関ヶ原を擁する鈴鹿とか伊吹とかあのあたり?でも高級リゾートとは言い難いような…。
古代の高級リゾートっていうと有馬と南紀白浜しか思いつかない私(涙)。
ダル湖。
カシミールの州都・シュリナガルを囲むように存在する、(正確な大きさは不明)多分、川口湖の倍くらい、かな?(←目分量)
残念ながら、水はあまりキレイではないらしいです。写真も水草がすごーくて、ちと多すぎる感じのものが多数(汗)。
でも、本来はヒマラヤの絶景を映し出す「水の宝石」、澄明な水面に雪の高山や湖畔の常緑樹の影を描く「天国の湖」であったようです。
各サイトさまに掲載されている日暮れや朝の写真は、どれもとても美しい。
また、イスラム帝国(ムガール帝国など)領であった時代も長いせいか、湖畔の建物も華麗なイスラム建築が多いようですね。(なんちゃってイスラムかもしれませんが)
どの写真を見ても、水面にはハウスボート(船の形をした宿泊施設)がたくさん。
インドがイギリスの植民地だった時代も、カシミールは藩王国(半独立国)であったためにイギリス人は自由に別荘を建てることができず、ダル湖に船を浮かべて避暑していたことから、ホテル(というか民宿の方が近いかな?)として営業されるようになったのだそうです。
何艘かのハウスボートを通路でつないで、大きなホテルとして営業していたりするそうな。揺れたという記述はあまりなかったです。そんなに大きな湖ではないから、波風も大したことはないのかな…。
ダル湖のあるカシミール地方は、インド・パキスタンの北端。
カシミヤ山羊の棲む深山幽谷です。
チベット高原(その南限としてのヒマラヤ山脈)に東を、カラコルム山脈からヒンズークシ山脈に北から西までを閉ざされ、K2とナンガパルパットという有名な山がそびえ立つ地域。
その山脈の隙間を、ヒマラヤ北嶺に端をはっしたインダス河が東から西へ抜けていく。
シュリナガル(ダル湖)はインダス河の支流であるジェラム川沿い。ヒマラヤとカラコルムに挟まれたこの“カシミール谷”は、別名“幸福な谷”とも言われる肥沃な土地で、カシミール地方の経済を支えています。
ちなみに。
ナホちゃんが演じるチャンドラ・クマールは、ベナレスの領主。
ベナレス(ヴァーラーナシー)は、ガンジス河による豊潤なヒンドゥスタン平原の上流部。釈迦が初めて説法を行ったサールナート(鹿野苑)が近く、ヒンドゥー教、仏教の聖地となっています。
あひちゃんが演じるクリスナはハイダラバードの領主。
ハイダラバード(ハイデラバード)は、デカン高原のど真ん中。
熱帯の内陸性高原のため気温は一年中高く、特に乾期はアツイ。ドラヴィダ系の人が多く、イスラムが優勢。
現在はITなど工業が盛んだが、19世紀くらいまでは世界有数のダイヤモンド産出国だったそうです。
ペペルがリタをだまくらかしてまず向かうのが「ハイダラバード」だったのは非常に意味があるんだと思います(笑)。
かなみちゃんのカマラは、「この夏」が終わればデリー大公の姫の女官長になる身分。
デリーはもちろん、現インドの首都でパンジャブの中心地、商業・工業・政治の中心地のひとつ。基本的にはイギリス直轄領だったはずなのですが、「デリー大公」というくらいだから、藩王国ではなく、イギリスとの共同統治みたいな形になっていたのかもしれませんね…。
ちなみに、“某”さんの出身地であるベンガルは、現在のカルカッタを含むガンジス河下流の広大なデルタ域。もちろんバングラデシュも全域含まれます。
地域全体としてはイギリスの支配下にあったはずですが、中心地の一つであるダッカ(?)はフランス植民地でした。
「ダル・レークの恋」という物語が、どうしてイギリスではなくフランスを中心に話が進むのかすごく疑問だったのですが、ベンガルだから、だったんですね…。
第二次世界大戦後のインド共和国設立において、ハイダラバード藩王国は共和国への参加を拒否して別個の独立を主張し、中央政府との武力衝突を起こしました。
ダル湖を含むカシミール藩王国は、住民はイスラム(パキスタンへの帰属を希望)が多いにもかかわらず、藩王家がヒンズーだったことからインドへの帰属を希望し、いわゆる「カシミール紛争」が勃発。
現在はいちおう国境も落ち着いて、パキスタン側の“アザド・カシミール”、インド領の“ジャンム・カシミール”、そして中国が実行支配している東北端地域の3つに分断されていますが、最終的な決着がついたと言えるのかどうかは…?
歴史を辿ってみれば。
アーリア人がガンジス河流域に次々と国を建て、仏教などの新興(当時は)宗教が起こったのが前6世紀頃。
それに伴って国力を増した各国が、西からの圧力(ペルシア・マケドニア)を受けて北インド(カシミール〜ガンジス流域一帯、最大の時はアフガニスタンまで)を覆う統一帝国を作ったのが前4世紀のマウリヤ朝。仏教の推進で知られるアショーカ王は、このマウリヤ朝の3代目です。
これ以降、インドは南北に分裂した時代が長く、16世紀のムガール帝国成立ではじめて統一されることになります。
日本で言えば桶狭間の頃に出来たこのイスラム系帝国は、150年の長きにわたる繁栄を誇りますが、18世紀初頭(5代将軍綱吉の頃)から衰退。小王国が分立する状態に戻ります。
そのまま帝国主義時代を迎え、イギリス直轄領と諸王国の名残ともいうべき藩王国(半独立国)との斑ら文様に色分けされたインド。
イギリスのインド支配は、階級社会の上位を抑えた宥和策もあって比較的平穏。次第に現地でもイギリス本国に似たブルジョアが発達をはじめます。政治経済にも影響を与えるようになった彼ら“ブルジョア”は徐々に力をためて第二次世界大戦後の独立の力となっていったのでしょう…。
そしてまた、直接は関係ありませんが。
その昔。
唐の玄奘三蔵がインドへ向かったルートは、
【1】チベット高原の北を通ってゴビとタクラマカンの間を抜け、天山山脈(現キルギス)を越えてカザフスタン側へ
【2】パミール高原を大回りしてサマルカンド(ウズベキスタン)へ
【3】ヒンズークシ山脈を越えてカブールあたりに出て、カシミールからパンジャブへ出て、ガンジス河沿いに聖地へ
帰路は、カシミールからヒンズークシ山脈を越えずにチベット高原の北辺(タクラマカン砂漠の南側)を通って帰ったようですが、
いずれにしても、インドと中国という当時の“2大国家”が連絡を取るのに、このカシミールを通ってチベット高原を大回りするか、東南アジアをぐるーーーっと回ってカルカッタからガンジス河を遡るか、どちらかしかなかったことがわかります。
情報の伝達経路であり、国内有数の美しい保養地(避暑地)でもあるカシミール。
その、カシミール谷の中心にあるダル・レーク。
インド中の「王様」たちが一堂に会する場として、こんなにふさわしい場はないのでしょう。
本来、インドの階級制(ヒンズーのカースト制)は、同じカーストに属する同士以外の結婚を禁ずるものですから、「ヴァイシャ」と明示されたラッチマンと、どう考えてバラモンかクシャトリアのカマラが結婚できないのはそりゃーそうなんですが。
ただちょっと気になるのは、確か「ヴァイシャ」のカーストはいつの頃からか「商人」を表すようになっていたはずので、騎兵大尉のラッチマンは、本来は政治・軍事に携わる「クシャトリア」なんじゃないかと思うんですけどね。
それとも、騎兵大尉っていうのは尉官になっているけれども、実際は下士官で、カーストとは無関係なんでしょうかねぇ…。
…いえ、こんな屁理屈、作品の面白さとは何の関係もないんですけどね…(滝汗)
ダル・レークの恋。
帝国劇場で上演されたのを一度だけ観ましたが。
麻路さきさんのターバン姿の格好良さと、
星奈優里ちゃんのサリー姿がそれはそれはキレイで、うっとり見惚れていたのと、
稔幸さんの登場場面が凄く印象的で、それ以外の出番は全く覚えていないんですけど(汗)あそこだけ目に焼き付いているのと、
絵麻緒ゆうさんのおっとり坊やが大好きだったのと、
…アレ?結構覚えているじゃん私…。
イギリス統治下のインド貴族たち。
麻子さん、かなみちゃん、あひちゃん、あいちゃん、
そして貴族じゃない人代表:祐飛さん。
初日まで、あと3週間、ですね♪
どんなカシミールに連れて行ってくださるのか、楽しみにしています!
.
お稽古集合日から丸4日。だいぶ佳境に…入ったのでしょうか?
まだまだかな?
さすがの観劇マニアの私もちょっとネタ切れしてしまったので、ダル湖のほとりをバーチャル散策してみたいと思うのですが…
また長くなっちゃいました(滝汗)
…本当はモダンミリーやNeverSleepなどなどの舞台となった1920年代のアメリカについて豆知識を集めていたんですが ^ ^;、うまくまとまらなかったんだもん…(涙)
“ダル湖”で検索をかけてみたら、かなりの数のページがひっかかります。
宝塚関連の情報も多いのですが、意外と多いのがインド紀行の中でダル湖に立ち寄っているもの。紛争地域だったため日本人は立ち入り禁止だった時代も長いのですが、ここ10年くらいの日記や紀行文が結構出ていて、読んでみると結構面白いんです♪
まず。“ダル湖”について、割と共通のイメージがあるんですね。
タージマハールみたいに、誰もが知っていて、実際に観た人もほぼ共通の感慨やイメージを抱く「有名な観光地」とは違うと思っていたのですが、インドに旅行に行くような人々の間では、ある程度大枠の「イメージ」はあるんだな、と思いました。
まぁ、日本で言えば…どこがイメージ近いんでしょうね。都のすぐ近くの高級リゾート…交通の要所でもあったところなので、関ヶ原を擁する鈴鹿とか伊吹とかあのあたり?でも高級リゾートとは言い難いような…。
古代の高級リゾートっていうと有馬と南紀白浜しか思いつかない私(涙)。
ダル湖。
カシミールの州都・シュリナガルを囲むように存在する、(正確な大きさは不明)多分、川口湖の倍くらい、かな?(←目分量)
残念ながら、水はあまりキレイではないらしいです。写真も水草がすごーくて、ちと多すぎる感じのものが多数(汗)。
でも、本来はヒマラヤの絶景を映し出す「水の宝石」、澄明な水面に雪の高山や湖畔の常緑樹の影を描く「天国の湖」であったようです。
各サイトさまに掲載されている日暮れや朝の写真は、どれもとても美しい。
また、イスラム帝国(ムガール帝国など)領であった時代も長いせいか、湖畔の建物も華麗なイスラム建築が多いようですね。(なんちゃってイスラムかもしれませんが)
どの写真を見ても、水面にはハウスボート(船の形をした宿泊施設)がたくさん。
インドがイギリスの植民地だった時代も、カシミールは藩王国(半独立国)であったためにイギリス人は自由に別荘を建てることができず、ダル湖に船を浮かべて避暑していたことから、ホテル(というか民宿の方が近いかな?)として営業されるようになったのだそうです。
何艘かのハウスボートを通路でつないで、大きなホテルとして営業していたりするそうな。揺れたという記述はあまりなかったです。そんなに大きな湖ではないから、波風も大したことはないのかな…。
ダル湖のあるカシミール地方は、インド・パキスタンの北端。
カシミヤ山羊の棲む深山幽谷です。
チベット高原(その南限としてのヒマラヤ山脈)に東を、カラコルム山脈からヒンズークシ山脈に北から西までを閉ざされ、K2とナンガパルパットという有名な山がそびえ立つ地域。
その山脈の隙間を、ヒマラヤ北嶺に端をはっしたインダス河が東から西へ抜けていく。
シュリナガル(ダル湖)はインダス河の支流であるジェラム川沿い。ヒマラヤとカラコルムに挟まれたこの“カシミール谷”は、別名“幸福な谷”とも言われる肥沃な土地で、カシミール地方の経済を支えています。
ちなみに。
ナホちゃんが演じるチャンドラ・クマールは、ベナレスの領主。
ベナレス(ヴァーラーナシー)は、ガンジス河による豊潤なヒンドゥスタン平原の上流部。釈迦が初めて説法を行ったサールナート(鹿野苑)が近く、ヒンドゥー教、仏教の聖地となっています。
あひちゃんが演じるクリスナはハイダラバードの領主。
ハイダラバード(ハイデラバード)は、デカン高原のど真ん中。
熱帯の内陸性高原のため気温は一年中高く、特に乾期はアツイ。ドラヴィダ系の人が多く、イスラムが優勢。
現在はITなど工業が盛んだが、19世紀くらいまでは世界有数のダイヤモンド産出国だったそうです。
ペペルがリタをだまくらかしてまず向かうのが「ハイダラバード」だったのは非常に意味があるんだと思います(笑)。
かなみちゃんのカマラは、「この夏」が終わればデリー大公の姫の女官長になる身分。
デリーはもちろん、現インドの首都でパンジャブの中心地、商業・工業・政治の中心地のひとつ。基本的にはイギリス直轄領だったはずなのですが、「デリー大公」というくらいだから、藩王国ではなく、イギリスとの共同統治みたいな形になっていたのかもしれませんね…。
ちなみに、“某”さんの出身地であるベンガルは、現在のカルカッタを含むガンジス河下流の広大なデルタ域。もちろんバングラデシュも全域含まれます。
地域全体としてはイギリスの支配下にあったはずですが、中心地の一つであるダッカ(?)はフランス植民地でした。
「ダル・レークの恋」という物語が、どうしてイギリスではなくフランスを中心に話が進むのかすごく疑問だったのですが、ベンガルだから、だったんですね…。
第二次世界大戦後のインド共和国設立において、ハイダラバード藩王国は共和国への参加を拒否して別個の独立を主張し、中央政府との武力衝突を起こしました。
ダル湖を含むカシミール藩王国は、住民はイスラム(パキスタンへの帰属を希望)が多いにもかかわらず、藩王家がヒンズーだったことからインドへの帰属を希望し、いわゆる「カシミール紛争」が勃発。
現在はいちおう国境も落ち着いて、パキスタン側の“アザド・カシミール”、インド領の“ジャンム・カシミール”、そして中国が実行支配している東北端地域の3つに分断されていますが、最終的な決着がついたと言えるのかどうかは…?
歴史を辿ってみれば。
アーリア人がガンジス河流域に次々と国を建て、仏教などの新興(当時は)宗教が起こったのが前6世紀頃。
それに伴って国力を増した各国が、西からの圧力(ペルシア・マケドニア)を受けて北インド(カシミール〜ガンジス流域一帯、最大の時はアフガニスタンまで)を覆う統一帝国を作ったのが前4世紀のマウリヤ朝。仏教の推進で知られるアショーカ王は、このマウリヤ朝の3代目です。
これ以降、インドは南北に分裂した時代が長く、16世紀のムガール帝国成立ではじめて統一されることになります。
日本で言えば桶狭間の頃に出来たこのイスラム系帝国は、150年の長きにわたる繁栄を誇りますが、18世紀初頭(5代将軍綱吉の頃)から衰退。小王国が分立する状態に戻ります。
そのまま帝国主義時代を迎え、イギリス直轄領と諸王国の名残ともいうべき藩王国(半独立国)との斑ら文様に色分けされたインド。
イギリスのインド支配は、階級社会の上位を抑えた宥和策もあって比較的平穏。次第に現地でもイギリス本国に似たブルジョアが発達をはじめます。政治経済にも影響を与えるようになった彼ら“ブルジョア”は徐々に力をためて第二次世界大戦後の独立の力となっていったのでしょう…。
そしてまた、直接は関係ありませんが。
その昔。
唐の玄奘三蔵がインドへ向かったルートは、
【1】チベット高原の北を通ってゴビとタクラマカンの間を抜け、天山山脈(現キルギス)を越えてカザフスタン側へ
【2】パミール高原を大回りしてサマルカンド(ウズベキスタン)へ
【3】ヒンズークシ山脈を越えてカブールあたりに出て、カシミールからパンジャブへ出て、ガンジス河沿いに聖地へ
帰路は、カシミールからヒンズークシ山脈を越えずにチベット高原の北辺(タクラマカン砂漠の南側)を通って帰ったようですが、
いずれにしても、インドと中国という当時の“2大国家”が連絡を取るのに、このカシミールを通ってチベット高原を大回りするか、東南アジアをぐるーーーっと回ってカルカッタからガンジス河を遡るか、どちらかしかなかったことがわかります。
情報の伝達経路であり、国内有数の美しい保養地(避暑地)でもあるカシミール。
その、カシミール谷の中心にあるダル・レーク。
インド中の「王様」たちが一堂に会する場として、こんなにふさわしい場はないのでしょう。
本来、インドの階級制(ヒンズーのカースト制)は、同じカーストに属する同士以外の結婚を禁ずるものですから、「ヴァイシャ」と明示されたラッチマンと、どう考えてバラモンかクシャトリアのカマラが結婚できないのはそりゃーそうなんですが。
ただちょっと気になるのは、確か「ヴァイシャ」のカーストはいつの頃からか「商人」を表すようになっていたはずので、騎兵大尉のラッチマンは、本来は政治・軍事に携わる「クシャトリア」なんじゃないかと思うんですけどね。
それとも、騎兵大尉っていうのは尉官になっているけれども、実際は下士官で、カーストとは無関係なんでしょうかねぇ…。
…いえ、こんな屁理屈、作品の面白さとは何の関係もないんですけどね…(滝汗)
ダル・レークの恋。
帝国劇場で上演されたのを一度だけ観ましたが。
麻路さきさんのターバン姿の格好良さと、
星奈優里ちゃんのサリー姿がそれはそれはキレイで、うっとり見惚れていたのと、
稔幸さんの登場場面が凄く印象的で、それ以外の出番は全く覚えていないんですけど(汗)あそこだけ目に焼き付いているのと、
絵麻緒ゆうさんのおっとり坊やが大好きだったのと、
…アレ?結構覚えているじゃん私…。
イギリス統治下のインド貴族たち。
麻子さん、かなみちゃん、あひちゃん、あいちゃん、
そして貴族じゃない人代表:祐飛さん。
初日まで、あと3週間、ですね♪
どんなカシミールに連れて行ってくださるのか、楽しみにしています!
.
今日から月組全国ツアー組も活動再開。というわけで、
月組ッ子はほぼ全員仕事に入りました。
麻子さんのディナーショーも盛況だったみたいですね!お疲れさまでした♪CS放送が楽しみです♪
この次に幕があくのは、バウホール「ハロー!ダンシング」。初日はGW最終日の5/6。
大好きな響くんが全休演、っていう衝撃があってしばらく凹んでいたのですが(涙)、一人少ない19人で臨む「ハロー!ダンシング」。
ちわわを中心に、他のメンバーは思いっきり踊りまくって、怪我なく楽を迎えられますように祈っています。
ハロー!ダンシングが終わるといよいよ霧矢大夢出動!(笑)。ポスターがあんまりにもカッコイイんで、一瞬買おうかと思っちゃいました(←ポスターなんて貼るところないからついぞ買ったことないのに!)。
お勢が夢咲ねねちゃん、衣絵が麻華りんかちゃん、数馬がもりえ(青樹泉)ちゃん。面白いメンバーですよねー。
なんとしても観なくては。
そして、22日の梅田を皮切りに出動するインド隊、チーム“ダル湖”。
ラッチマン麻子さん、カマラかなみちゃん、ペペル祐飛さんまでは発表になっていましたが、それ以外の配役も今日発表されました!
あまりにも予想通りでびっくりしました(笑)
リタ(城咲あい)、クリスナ(遼河はるひ)、ラジオン(明日海りお)&ビーナ(白華れみ)、ピエール(桐生園加)は予想通り。クリスナの妻アルマのすずな(憧花ゆりの)も、今回上級生娘役がタキさんの次85期まで飛ぶので、キャラ的にすずなかオトキチ(音姫すなお)しかいないなーと思っていたし…
しっかし、カマラの祖父母が本当にタキさん&ナホちゃんになると思いませんでした…。いや、他に人がいないことは判っていたんですけどね、それでもびっくりしたよー。
立さんの婆様、大好きでした…タキさん、色気を振りまかない上品な奥様になってくださいますように。
ナホちゃんのチャンドラはごく素直に“とっても楽しみ”です。
星組でみっき(千秋慎)さんがやった役は両方とも一樹さんでしたね。それはそうか(汗)。研ちゃんの美声を聴きたいと思ってたけど、一樹さんの美声はもっと聴きたいもんね♪(苦笑)。
酒場の亭主の相手役はオトキチですねー♪、おいしいわ〜っ!!
まい(一色瑠加)ちゃんは忙しそうですねぇ。真中さんの役しか覚えていませんが、出番そんなに少なかったっけ…?3役もやれるのか?
しかし今の月組で“ジョルジュ”ですか…タイミングよすぎですってば>劇団。
お笑い警備隊コンビは研ルイス&光月るう。…超上級生の超オイシイ難役を…「オクラホマ」のアリ・ハキムで散々苦労した研ちゃんと、「暁のローマ」新人公演の漫才で苦労していたるうちゃんが…?
ま、るうちゃんは「パリ空」のジェラールが最高に!良かったし、研ちゃんのアリ・ハキムも、楽までにずいぶん変わったので。
今回は期待しています!!お二人とも、がんばって舞台を楽しんでくださいませー♪
個人的には、ヒロコ(久城彬)さんがすんごいキレカッコイイだったルネ(めっちゃおいしい役だったような気が…)のとーやん(榎登也)に超期待。美貌だけなら負けてないぞ!大根っぷりもそんなに変わらない!かもしれない!(←めっちゃ失礼)
ヒロコさんカッコよくて大好きだったなぁ…(遠い目)
みっぽー(美鳳あや)ちゃんのミシェル、って、マダムですよね?パリの。うーん、どんな役だったか覚えていませんが(汗)、かなり色っぽそーな役なんだけど大丈夫なのでしょうか…ドキドキ。
みっぽーちゃんにはフィナーレで園加ちゃんと踊りまくるという大事な仕事があるので(←本当か?)、もしかしたら芝居では役がないかも、くらいに思っていたのですが。
しかし、やっぱりそんなことはありえませんでしたね。
香盤順でいくと、娘(女)役でタキさんの次に来るのはみっぽー…なんだもん。そういえば、オクラホマではナホちゃんに次いで2番目でしたもんね。
「ノバ・ボサ・ノバ」で初舞台を踏んだ85期。まだまだ下級生だとばかり思っていたけど、もう新公も卒業したんだもんね…。
でも。
それにしたって、月組の上級生娘(女)役の少なさには眩暈がします…。
そして、大劇場を待たずに卒業を決めた子が、青年館も含めて4人。
下級生ばかりだけど、大劇場以外の公演は退団者0のことも多いので、今回はちょっと多いですね…凹むわ…。
まずは87期の彩橋みゆちゃん。くしゃっとした可愛い笑顔が大好きでした。台詞を喋っているところはあんまり観たことがないような気がしますけど、ショーではいつも探してましたよ私は。
全ツはゆりあちゃん、とーやん、ななちゃんと3人同期がいるんだね。良かったね…。
そして88期の織さん。職人の多い同期の中で、私も最近まであんまり意識していなかったのですが。
ファンシー・ダンスの、フィナーレ前の白チュチュで覚えて、やっと見分けがつくようになったところだったのに…。
ダル湖ではどんな役なんでしょうね。最後まで宝塚を楽しんでほしいです。
89期の姫咲ひなのちゃんは、大阪侍組なので、同期はねねちゃんだけ(涙)…さびしいでしょうねぇ、本人もねねちゃんも。っていうかねねちゃんは大変そう!初ヒロインに同期退団かぁ…。
でも、石田さんはきっと退団者にはいろいろ考えてくれるでしょうし、ひなのちゃんには良かったのかも。観にいきますから、がんばってくださいね!
そして全ツはもう一人、90期の風音まゆきさんも。
90期は響さんの休演もあるから大変そう…。
しっかし。年度が新しくなった途端に、研6−3の娘役ばっかり一人ずつ、か…。
皆それぞれの人生があるから何もいえませんけど、とっても残念です(T T)。
明後日星組大劇場公演が千秋楽を迎えれば、また研1さんの組配属も発表されたりするんでしょうけれども。
でもやっぱり、…さびしいです。
ハロダン組も。
組も。
全ツ組も。
みんなみんな、事故や怪我や病気のないように、
舞台を思いっきり楽しめますように、
全員が、幸せな気持ちで楽を迎えられられますように、
心から祈っています。
.
月組ッ子はほぼ全員仕事に入りました。
麻子さんのディナーショーも盛況だったみたいですね!お疲れさまでした♪CS放送が楽しみです♪
この次に幕があくのは、バウホール「ハロー!ダンシング」。初日はGW最終日の5/6。
大好きな響くんが全休演、っていう衝撃があってしばらく凹んでいたのですが(涙)、一人少ない19人で臨む「ハロー!ダンシング」。
ちわわを中心に、他のメンバーは思いっきり踊りまくって、怪我なく楽を迎えられますように祈っています。
ハロー!ダンシングが終わるといよいよ霧矢大夢出動!(笑)。ポスターがあんまりにもカッコイイんで、一瞬買おうかと思っちゃいました(←ポスターなんて貼るところないからついぞ買ったことないのに!)。
お勢が夢咲ねねちゃん、衣絵が麻華りんかちゃん、数馬がもりえ(青樹泉)ちゃん。面白いメンバーですよねー。
なんとしても観なくては。
そして、22日の梅田を皮切りに出動するインド隊、チーム“ダル湖”。
ラッチマン麻子さん、カマラかなみちゃん、ペペル祐飛さんまでは発表になっていましたが、それ以外の配役も今日発表されました!
あまりにも予想通りでびっくりしました(笑)
リタ(城咲あい)、クリスナ(遼河はるひ)、ラジオン(明日海りお)&ビーナ(白華れみ)、ピエール(桐生園加)は予想通り。クリスナの妻アルマのすずな(憧花ゆりの)も、今回上級生娘役がタキさんの次85期まで飛ぶので、キャラ的にすずなかオトキチ(音姫すなお)しかいないなーと思っていたし…
しっかし、カマラの祖父母が本当にタキさん&ナホちゃんになると思いませんでした…。いや、他に人がいないことは判っていたんですけどね、それでもびっくりしたよー。
立さんの婆様、大好きでした…タキさん、色気を振りまかない上品な奥様になってくださいますように。
ナホちゃんのチャンドラはごく素直に“とっても楽しみ”です。
星組でみっき(千秋慎)さんがやった役は両方とも一樹さんでしたね。それはそうか(汗)。研ちゃんの美声を聴きたいと思ってたけど、一樹さんの美声はもっと聴きたいもんね♪(苦笑)。
酒場の亭主の相手役はオトキチですねー♪、おいしいわ〜っ!!
まい(一色瑠加)ちゃんは忙しそうですねぇ。真中さんの役しか覚えていませんが、出番そんなに少なかったっけ…?3役もやれるのか?
しかし今の月組で“ジョルジュ”ですか…タイミングよすぎですってば>劇団。
お笑い警備隊コンビは研ルイス&光月るう。…超上級生の超オイシイ難役を…「オクラホマ」のアリ・ハキムで散々苦労した研ちゃんと、「暁のローマ」新人公演の漫才で苦労していたるうちゃんが…?
ま、るうちゃんは「パリ空」のジェラールが最高に!良かったし、研ちゃんのアリ・ハキムも、楽までにずいぶん変わったので。
今回は期待しています!!お二人とも、がんばって舞台を楽しんでくださいませー♪
個人的には、ヒロコ(久城彬)さんがすんごいキレカッコイイだったルネ(めっちゃおいしい役だったような気が…)のとーやん(榎登也)に超期待。美貌だけなら負けてないぞ!大根っぷりもそんなに変わらない!かもしれない!(←めっちゃ失礼)
ヒロコさんカッコよくて大好きだったなぁ…(遠い目)
みっぽー(美鳳あや)ちゃんのミシェル、って、マダムですよね?パリの。うーん、どんな役だったか覚えていませんが(汗)、かなり色っぽそーな役なんだけど大丈夫なのでしょうか…ドキドキ。
みっぽーちゃんにはフィナーレで園加ちゃんと踊りまくるという大事な仕事があるので(←本当か?)、もしかしたら芝居では役がないかも、くらいに思っていたのですが。
しかし、やっぱりそんなことはありえませんでしたね。
香盤順でいくと、娘(女)役でタキさんの次に来るのはみっぽー…なんだもん。そういえば、オクラホマではナホちゃんに次いで2番目でしたもんね。
「ノバ・ボサ・ノバ」で初舞台を踏んだ85期。まだまだ下級生だとばかり思っていたけど、もう新公も卒業したんだもんね…。
でも。
それにしたって、月組の上級生娘(女)役の少なさには眩暈がします…。
そして、大劇場を待たずに卒業を決めた子が、青年館も含めて4人。
下級生ばかりだけど、大劇場以外の公演は退団者0のことも多いので、今回はちょっと多いですね…凹むわ…。
まずは87期の彩橋みゆちゃん。くしゃっとした可愛い笑顔が大好きでした。台詞を喋っているところはあんまり観たことがないような気がしますけど、ショーではいつも探してましたよ私は。
全ツはゆりあちゃん、とーやん、ななちゃんと3人同期がいるんだね。良かったね…。
そして88期の織さん。職人の多い同期の中で、私も最近まであんまり意識していなかったのですが。
ファンシー・ダンスの、フィナーレ前の白チュチュで覚えて、やっと見分けがつくようになったところだったのに…。
ダル湖ではどんな役なんでしょうね。最後まで宝塚を楽しんでほしいです。
89期の姫咲ひなのちゃんは、大阪侍組なので、同期はねねちゃんだけ(涙)…さびしいでしょうねぇ、本人もねねちゃんも。っていうかねねちゃんは大変そう!初ヒロインに同期退団かぁ…。
でも、石田さんはきっと退団者にはいろいろ考えてくれるでしょうし、ひなのちゃんには良かったのかも。観にいきますから、がんばってくださいね!
そして全ツはもう一人、90期の風音まゆきさんも。
90期は響さんの休演もあるから大変そう…。
しっかし。年度が新しくなった途端に、研6−3の娘役ばっかり一人ずつ、か…。
皆それぞれの人生があるから何もいえませんけど、とっても残念です(T T)。
明後日星組大劇場公演が千秋楽を迎えれば、また研1さんの組配属も発表されたりするんでしょうけれども。
でもやっぱり、…さびしいです。
ハロダン組も。
組も。
全ツ組も。
みんなみんな、事故や怪我や病気のないように、
舞台を思いっきり楽しめますように、
全員が、幸せな気持ちで楽を迎えられられますように、
心から祈っています。
.
千秋楽おめでとうございます
2007年4月2日 宝塚(月)宝塚歌劇団 月組のみなさま。
月組ファンのみなさま。
千秋楽、おめでとうございます♪
ラッキーなことに、千秋楽公演を観ることができました(^ ^)。
お芝居のアドリブについては、夜野さんのブログにとっても詳細にレポートされていたので、とりあえずトラバさせていただきまーす。
http://blog.so-net.ne.jp/nights-entertainment_troup-leader/2007-04-01
それにしても夜野さんすごい!私はもう、テンションあがりすぎて記憶が飛びました(汗)。なんにもおぼえてない。
夜野さんのレポート読みながら、記憶を辿って瞼の裏上演しています。
…うんうん、そんなことあったあった、みたいな(汗)。
お芝居の方のアドリブは、ほぼ網羅していただいているような。
ホントすごいわ〜。
あとは、最初にジョルジュが登場してアルマンドが誤魔化すところで、二人して「ピース」したらボーイさんたちも「ピース」で返してくれたことくらいかな?
イロイロあった気もしますが思い出せません…。
あと、アドリブなのか演出変更なのか、イマイチ確信できない変化もいろいろあったような。…うーん、誰かアドバイスしてくれた人でもいたのでしょうか?パーティーの客の動きとか、前回観たときからは細かく変わっていたような気がします。それとも単に日替わりだったのかなあ?毎日観ていたわけではないので、確信はないのですが。
「パリの空よりも高く」
脚本上のいろんな穴はともかくとして。
おいといて。
埋めといて。
…ないものとして。
お芝居、佳かったです。
ほんとうに、ピュアに楽しかった。
作品としては言いたいことたくさんありますが、
公演としては、本当に面白いものになったと思います(←見慣れた…?)。
月組のみなさま。
本当に本当に本当!!に、
おつかれさまでした♪(かなみナンシー風に)。
ショーの方は。
ちょっとちょっと麻子さん、パラソルの場面で紅い薔薇持って出てくるのは絶対、反則!ルール違反でしょソレっ!?
…まだ中詰め前だよ?
早すぎるでしょ?
なんの覚悟もしてませんでした。はい。
普通に可愛いお嬢さんたちを愛でつつ、車に飾り付けがしてある話を聞いていたので、それを楽しみにしていたのに。
ドアを開いてでてきた麻子さんが手にしていた、薔薇一輪。
似合うよなあ、でもあんなものいつも持っていたっけ?と思う暇もなく、
ふ、と葉月さらちゃんに差し出したフランク。
その仕草のかっこいいこと!!
さらちゃん、泣くかと思いました。
でも泣きませんでしたね。輝く笑顔でしたよ(泣)。
かなみちゃんが出てきて麻子さんと踊り出した後ろで、下手に夢咲ねねちゃんや萌花ゆりあちゃんたちと四人で固まって「なんなのよあのオンナ」みたいに話し合うところ。
さらちゃん、満面の笑顔で薔薇をみせびらかしてました(^ ^)。
可愛かったーーーー!
ねねちゃんがすごく羨ましげに見てて、「いいなあ」って形に口が動いてたのも可愛かった(笑)。
「Happy Birthday」という文字と、モールで飾り立てられた黄色い車を見て、麻子さんはのけぞって大笑い(笑)。
今日はエンストすることなくあっさりと走り出し、
と思ったら、麻子さんがかっこつけて「Thank You!」に投げキッスのおまけつき!(…だったような?違いましたっけ?)
悔しげな女の子たちにまじって、さらちゃんは薔薇を振ってお見送りしてました。
…泣けました。
ロケットガールのふじこ(紫水梗華)ちゃんは、胸に大きなピンクの花をつけて登場。割れるような大拍手でした。
本公演で見せ場があってよかったね、ふじこちゃん☆最高の笑顔でくるくるくるくる、思いっきり回ってくれました。
その前の、白い短手袋での男役群舞でのひら(有香潤)さんは、胸に濃紅の花を。
パレードのさらちゃんは、白い花のついた蔓を手首に巻き付けてましたね。帽子に左手をかける振りの時によく映えて、品がよくてとても素敵でした。ふーが(風雅)くんがつけてた花も赤かったような(←ちょっと曖昧でごめんなさい)。
ひらさん。
ふーがくん。
さらちゃん。
ふじこちゃん。
ご卒業、おめでとうございます。
4人とも、最高の笑顔で、いいご挨拶でした。
ほんとうにステキだった。
麻子さんも挨拶して、一番最後に歌う「すみれの花咲く頃」。
卒業する4人は、本当にキラキラと輝いて。
笑顔で。
幸せオーラが眩しくて、目が眩みそうでした。
そして。
ナホちゃんたち、卒業生の同期たちは。
頬を涙で光らせて、俯いて顔を隠して、でも一生懸命、精一杯の笑顔を浮かべながら。
みんなみんな、綺麗だった。
宝塚ってやっぱりいいな、と。
みんな宝塚が大好きで、宝塚の舞台が好きで、
そういう人ばっかりが集まっている宝塚。
宝塚って、やっぱり、いいですよね。
どうぞみなさま。
いつまでも、お幸せに…。
.
月組ファンのみなさま。
千秋楽、おめでとうございます♪
ラッキーなことに、千秋楽公演を観ることができました(^ ^)。
お芝居のアドリブについては、夜野さんのブログにとっても詳細にレポートされていたので、とりあえずトラバさせていただきまーす。
http://blog.so-net.ne.jp/nights-entertainment_troup-leader/2007-04-01
それにしても夜野さんすごい!私はもう、テンションあがりすぎて記憶が飛びました(汗)。なんにもおぼえてない。
夜野さんのレポート読みながら、記憶を辿って瞼の裏上演しています。
…うんうん、そんなことあったあった、みたいな(汗)。
お芝居の方のアドリブは、ほぼ網羅していただいているような。
ホントすごいわ〜。
あとは、最初にジョルジュが登場してアルマンドが誤魔化すところで、二人して「ピース」したらボーイさんたちも「ピース」で返してくれたことくらいかな?
イロイロあった気もしますが思い出せません…。
あと、アドリブなのか演出変更なのか、イマイチ確信できない変化もいろいろあったような。…うーん、誰かアドバイスしてくれた人でもいたのでしょうか?パーティーの客の動きとか、前回観たときからは細かく変わっていたような気がします。それとも単に日替わりだったのかなあ?毎日観ていたわけではないので、確信はないのですが。
「パリの空よりも高く」
脚本上のいろんな穴はともかくとして。
おいといて。
埋めといて。
…ないものとして。
お芝居、佳かったです。
ほんとうに、ピュアに楽しかった。
作品としては言いたいことたくさんありますが、
公演としては、本当に面白いものになったと思います(←見慣れた…?)。
月組のみなさま。
本当に本当に本当!!に、
おつかれさまでした♪(かなみナンシー風に)。
ショーの方は。
ちょっとちょっと麻子さん、パラソルの場面で紅い薔薇持って出てくるのは絶対、反則!ルール違反でしょソレっ!?
…まだ中詰め前だよ?
早すぎるでしょ?
なんの覚悟もしてませんでした。はい。
普通に可愛いお嬢さんたちを愛でつつ、車に飾り付けがしてある話を聞いていたので、それを楽しみにしていたのに。
ドアを開いてでてきた麻子さんが手にしていた、薔薇一輪。
似合うよなあ、でもあんなものいつも持っていたっけ?と思う暇もなく、
ふ、と葉月さらちゃんに差し出したフランク。
その仕草のかっこいいこと!!
さらちゃん、泣くかと思いました。
でも泣きませんでしたね。輝く笑顔でしたよ(泣)。
かなみちゃんが出てきて麻子さんと踊り出した後ろで、下手に夢咲ねねちゃんや萌花ゆりあちゃんたちと四人で固まって「なんなのよあのオンナ」みたいに話し合うところ。
さらちゃん、満面の笑顔で薔薇をみせびらかしてました(^ ^)。
可愛かったーーーー!
ねねちゃんがすごく羨ましげに見てて、「いいなあ」って形に口が動いてたのも可愛かった(笑)。
「Happy Birthday」という文字と、モールで飾り立てられた黄色い車を見て、麻子さんはのけぞって大笑い(笑)。
今日はエンストすることなくあっさりと走り出し、
と思ったら、麻子さんがかっこつけて「Thank You!」に投げキッスのおまけつき!(…だったような?違いましたっけ?)
悔しげな女の子たちにまじって、さらちゃんは薔薇を振ってお見送りしてました。
…泣けました。
ロケットガールのふじこ(紫水梗華)ちゃんは、胸に大きなピンクの花をつけて登場。割れるような大拍手でした。
本公演で見せ場があってよかったね、ふじこちゃん☆最高の笑顔でくるくるくるくる、思いっきり回ってくれました。
その前の、白い短手袋での男役群舞でのひら(有香潤)さんは、胸に濃紅の花を。
パレードのさらちゃんは、白い花のついた蔓を手首に巻き付けてましたね。帽子に左手をかける振りの時によく映えて、品がよくてとても素敵でした。ふーが(風雅)くんがつけてた花も赤かったような(←ちょっと曖昧でごめんなさい)。
ひらさん。
ふーがくん。
さらちゃん。
ふじこちゃん。
ご卒業、おめでとうございます。
4人とも、最高の笑顔で、いいご挨拶でした。
ほんとうにステキだった。
麻子さんも挨拶して、一番最後に歌う「すみれの花咲く頃」。
卒業する4人は、本当にキラキラと輝いて。
笑顔で。
幸せオーラが眩しくて、目が眩みそうでした。
そして。
ナホちゃんたち、卒業生の同期たちは。
頬を涙で光らせて、俯いて顔を隠して、でも一生懸命、精一杯の笑顔を浮かべながら。
みんなみんな、綺麗だった。
宝塚ってやっぱりいいな、と。
みんな宝塚が大好きで、宝塚の舞台が好きで、
そういう人ばっかりが集まっている宝塚。
宝塚って、やっぱり、いいですよね。
どうぞみなさま。
いつまでも、お幸せに…。
.
3月31日は、エッフェル塔の日。
1889年ですから、今を遡ること118年前の今日。
パリのシャン・ド・マルス広場に、高さ320mの鉄塔が完成しました。
お誕生日おめでとう!
今日、エッフェル塔は満118歳になりました。
そして明日は、我らがトップスター瀬奈じゅん様のお誕生日。
麻子さんとエッフェル塔の歳の差は…?(笑)
1889年、という年は。
日本においては、2月11日に大日本帝国憲法が発布され、「太平洋戦争」へ向けての最初の一歩を歩み出した年でした。
4月には、のちの喜劇俳優チャーリー・チャップリンとドイツ総統アドルフ・ヒトラーが、
7月には詩人ジャン・コクトーが生まれた年。
そして。
1月30日、オーストリア皇太子ルドルフ殿下が31歳で暗殺された
年でもあります………。
マイヤーリンク事件がなかったら。
ルドルフ皇太子は、パリ万博を視察に来て。
そして、ジョルジュとすれ違ったかもしれませんね☆
(ペテン師二人は「途中までしか」帰れないから、きっと万博の騒ぎの中でもう一儲けしようとその辺をうろついているに違いない!)
ちなみに。
エッフェル塔が公開されたのは、5月6日。
「万博に合わせて公開」みたいな書き方でしたので、多分万博自体が5月に始まったんじゃないかなーと思います。
ってことは、あの嵐の夜の場面が、11月か12月頃?
クリスマスイルミネーションになる前だから、11月末か12月初旬あたり、ってところでしょうか。(←植田さんはそこまで考えてないと思いますけどね。あの衣装じゃ12月のパリとか絶対無理だし!)
んでもって。
作品中、エレノールが「この5月の佳き日に…」と言っているので、あのパーティーは竣工式ではなくオープン記念パーティだったらしいです。
ってことは。
また穴が一つ…(←既に数え切れない)。
塔が完成してから1ヶ月もの間、ペテン師二人はナニをしてたの…?
最後の最後に大きな謎を残して終わる。
こういう作品もいいかもしれませんね。
たまになら。
どんなに長いジェンヌ人生であっても、1度やれば十分ですけどね、ええ!!
丸々3ヶ月、私にネタを提供してくださった(まだまだ全然言い足りない…ネタ多すぎですってば)この作品も、あと2日で千秋楽を迎えます。
…サビシイ、です。
お芝居だけならともかく、ショーがもう観られないのが悲しくて。
若手がみんなキラキラ踊っていて、観ているだけでとても幸せな気分になれたのに。
あと二日。
可愛い可愛い月組生たちを目に焼き付けて、満喫したいと思います。
今日は何の日?
月組「パリの空よりも高く/ファンシーダンス」公演の、
最後の週末が始まった日。
ひらさん。
ふーがくん。
さらちゃん。
ふじこちゃん。
最後の4回の舞台。
悔いのないよう、思いっきり弾けてくださいね!
贔屓ほっぽらって、見凝めている人間がココにいますヨ(^ ^;
.
1889年ですから、今を遡ること118年前の今日。
パリのシャン・ド・マルス広場に、高さ320mの鉄塔が完成しました。
お誕生日おめでとう!
今日、エッフェル塔は満118歳になりました。
そして明日は、我らがトップスター瀬奈じゅん様のお誕生日。
麻子さんとエッフェル塔の歳の差は…?(笑)
1889年、という年は。
日本においては、2月11日に大日本帝国憲法が発布され、「太平洋戦争」へ向けての最初の一歩を歩み出した年でした。
4月には、のちの喜劇俳優チャーリー・チャップリンとドイツ総統アドルフ・ヒトラーが、
7月には詩人ジャン・コクトーが生まれた年。
そして。
1月30日、オーストリア皇太子ルドルフ殿下が31歳で暗殺された
年でもあります………。
マイヤーリンク事件がなかったら。
ルドルフ皇太子は、パリ万博を視察に来て。
そして、ジョルジュとすれ違ったかもしれませんね☆
(ペテン師二人は「途中までしか」帰れないから、きっと万博の騒ぎの中でもう一儲けしようとその辺をうろついているに違いない!)
ちなみに。
エッフェル塔が公開されたのは、5月6日。
「万博に合わせて公開」みたいな書き方でしたので、多分万博自体が5月に始まったんじゃないかなーと思います。
※追記※
夜野さまのブログに、詳細な研究を載せていただきましたので、謹んで訂正させていただきますm(_ _)m。
http://blog.so-net.ne.jp/nights-entertainment_troup-leader/2007-03-28
日時をまとめますと。
1889年3月30日 工事終了(エッフェル塔完成)。
1889年3月31日 落成式。
1889年5月 6日 第4回パリ万博開幕。
1889年5月15日 エッフェル塔一般公開。
ということになるようです♪
ちなみに。
記事をアップした時に書き忘れたのですが、1889年はフランス革命からちょうど100年の記念の年です(だから万博もやった)。
きっと7月に向けて、イベントもいろいろ企画されていたでしょうし、
もしかしたら、パリ市内の辻々で「み、みえていないのか〜〜っ!!」ごっこがされていたかもしれませんね♪(←死)
ってことは、あの嵐の夜の場面が、11月か12月頃?
クリスマスイルミネーションになる前だから、11月末か12月初旬あたり、ってところでしょうか。(←植田さんはそこまで考えてないと思いますけどね。あの衣装じゃ12月のパリとか絶対無理だし!)
んでもって。
作品中、エレノールが「この5月の佳き日に…」と言っているので、あのパーティーは竣工式ではなくオープン記念パーティだったらしいです。
ってことは。
また穴が一つ…(←既に数え切れない)。
塔が完成してから1ヶ月もの間、ペテン師二人はナニをしてたの…?
最後の最後に大きな謎を残して終わる。
こういう作品もいいかもしれませんね。
たまになら。
どんなに長いジェンヌ人生であっても、1度やれば十分ですけどね、ええ!!
丸々3ヶ月、私にネタを提供してくださった(まだまだ全然言い足りない…ネタ多すぎですってば)この作品も、あと2日で千秋楽を迎えます。
…サビシイ、です。
お芝居だけならともかく、ショーがもう観られないのが悲しくて。
若手がみんなキラキラ踊っていて、観ているだけでとても幸せな気分になれたのに。
あと二日。
可愛い可愛い月組生たちを目に焼き付けて、満喫したいと思います。
今日は何の日?
月組「パリの空よりも高く/ファンシーダンス」公演の、
最後の週末が始まった日。
ひらさん。
ふーがくん。
さらちゃん。
ふじこちゃん。
最後の4回の舞台。
悔いのないよう、思いっきり弾けてくださいね!
贔屓ほっぽらって、見凝めている人間がココにいますヨ(^ ^;
.
月組公演「パリの空よりも高く」の原作となった、菊田一夫の「花咲く港」についての話題。
本当は、いちいち細かいところを比較しつつ突っ込んでみて、植田さんへの質問状としてまとめたい気持もあったのですが。
いまさらソンナコトしても無駄だし。
徒労だし。
もう何度も書いてるし。
誰も喜ばないし。(私は楽しいけど)
なので、やめます。
ならば、何を書くのか?
夜野さまがブログで論じられた、「昭和18年における70円の価値」について、もう少し突っ込んでみたいと思います。
夜野さんのナイス!な記事はこちら。
http://blog.so-net.ne.jp/nights-entertainment_troup-leader/2007-03-12
…といいますか。
昭和15年と19年の、世相や賃金、物価などをまとめてくださった労作を発見したので、ご紹介したいんです!(^ ^;ゞ
http://www8.plala.or.jp/shinozaki/s15-1940.pdf
http://www8.plala.or.jp/shinozaki/s19-1944.pdf
残念ながら、「花咲く港」が初演された昭和18年当時のものはないのですが…
一番驚いたのは、
昭和15年の大卒銀行員の初任給70円。
「花咲く港」において、最後のオチの部分で「島への交通費にいくらかかったと思ってるんだ!」「…70円」という会話があります。
「パリの空よりも高く」のラストで、ジョルジュが「70フラン」と応えるところですね。ちなみにここの会話は、内容も言葉遣いもほぼ原作どおり、なのですが……
…えっ!?
ペテン師二人の交通費って、大卒の初任給一ヶ月分だったの!?
いったいどっから来たの二人は!??
まさかと思うが、満州あたりから帰ってきたっていう話なのか…!?
当時の進学率を考えれば、「大卒」は現代と全く比較にならない価値があったはずなのですが…。
えええええーーーー?
もしかして、「70円」じゃなくて「70銭」って言ってるのかしら。(しかし何度聴いても「エン」と聞こえるが…)
だとすると。(強引)
初任給の100分の1で、2000円〜3000円くらい?
あとは昭和19年の「映画封切館80銭」とかが一番近いですが、おそらく現代とは映画の地位が全く違う(ずっと高かった)はずなので、ちょうど東宝劇場のB席料金3500円くらいに当たるのかな?と勝手に思ったり。
夜野さまは、「70フラン=7000円」という推測を立てていらっしゃいますが、
私はその半分くらいという当たりを当面の暫定結論とさせていただきたいと思います。
…ってことは。
嵐の夜の「2万フラン」=「100万円」
初日に集まった「200万フラン」=「1億円」
助成金「1500万」=「7億5千万円」
ま、「一大国家事業」ですからこんなものかな?
夜野さまの調査によると、エッフェル塔の建設費は780フラン。
…でも、フランでの数字は完全に植田さんの空想の産物(エッフェルさんのキャラも含め)で根拠がないので気にしないことにして。
東京タワーの建設費をちょっと調べてみたのですが。
…今、世の中は第2東京タワーで盛り上がっているんですね。
第2東京タワーの建設予算が400億だか500億だか、という記事は沢山見つかったのですが、現東京タワーを建てる時にいくらかかったのかは遂に解らず…
ご存知の方、ぜひコメントで教えてくださいませ!!
とりあえず「試算では30億」という記述を見つけました。
…となると、上の換算表(70銭=3500円)という計算ではちょっと足りないかも(^ ^)。
いえあの、原作では国家規模の事業ではなく小さな島の中でまかなえる範囲で「船」を作る費用なので。こんなには全然かからないはずなんですけどね…。
こうなってくると(←意味不明)、「花咲く港」が初演された有楽座の料金を知りたくなります♪
予測としては、「70銭」というのが有楽座の席料ぴったりか、席料の何倍かといった数字にしてウケを取ったのではないかと思うのですが。
…どうなのでしょうねぇ。
情報をお持ちの方、ぜひぜひご一報を!
芝居は時代を映す鏡。
「花咲く港」を観ると、その当時の世相が、時代が、すごく心に響いてきます。
太平洋戦争は始まっている。
でも、まだ赤紙も丙種には来ないし、食料もまだなんとなかなる、物資も足りないけどまだ我慢できる、
そんな時代。
人々は日本の勝利を、大本営発表を信じて、自分たちの「正義」を確信して、そして、輝かしい明日を夢見ていた、そんな時代。
ましてや日本の片隅にある小さな島、小さな「世界」には、「戦争」も「小さな影」でしかない…。
菊田さん自身がどういう情報をお持ちで、どういう歴史認識でいらしたのかは解りませんが、「世相」はまだそんなものだったのではないでしょうか。
そこに現れた、中年の、ちょっとくたびれた呑気なペテン師二
人が主人公の物語、は。
「パリの空よりも高く」で描かれる、平穏で充実した、ブルジョアたちの高度成長期の「世界の中心」パリとは全く違う世界観を持っているのです。
もちろん、それはそれで良いの。
「パリの空よりも高く」は「花咲く港」とは別物であり、「花咲く港」という昭和初期の名作にインスパイアされて作られた「花の都・パリ」の物語なのですから。
ただ。
この「暗いところへ向かいつつあるけれども、まだ人々は希望にしがみついている」微妙な時代の空気を見事に表現した「花咲く港」は、この時代背景と甑島という、非常に特殊な土地柄で全ての理屈をつけている作品なので。
舞台や登場人物の性格を全く変えてパロディ化する場合は、本当に真剣に、細心の注意を払って設定を見直さないと、あちこちにボロが出て物語全体が破綻してしまうものなんだよ…という典型的な例だなあ、と。
そんなことを、(自己反省も含めて)あらためて思ったのでした。
それにしても、15年から19年への4年間での値上がりっぷりってすごいですよね…。
太平洋戦争が始まる前の15年と、次第に敗色が濃くなっていく19年の差。
たばこ2.5倍、新聞・映画1.5倍。
初任給は、銀行員と巡査なので比較が難しいですが、そんなにあがっているようには思えません。
ということは。
生活、本当に大変だったんでしょうねぇ…。
-----------------------------
ちなみに。
最初に掲示した資料を掲載くださっているホームページはこちらです。
篠崎さまのホームページ
http://www8.plala.or.jp/shinozaki/
開くといきなりちょっとドキッとするタイトルが出てきますが、左側にメニューがありまして、その下の方の「思い出の昭和史」
の中に年ごとにデータがまとめられています。
全ページ見ると、「昭和」という時代が「事実」として見えてくる、非常に興味深い資料だと思います!
昭和生まれの方は、自分の生まれた年のデータを是非見てみてくださーい!(笑)
他のコンテンツも、どれも面白いです!
私は、百人一首のパロディに爆笑しました(^o^)。
ぜひ皆さんも、訪れてみてください、ね m(_ _)m。
.
本当は、いちいち細かいところを比較しつつ突っ込んでみて、植田さんへの質問状としてまとめたい気持もあったのですが。
いまさらソンナコトしても無駄だし。
徒労だし。
もう何度も書いてるし。
誰も喜ばないし。(私は楽しいけど)
なので、やめます。
ならば、何を書くのか?
夜野さまがブログで論じられた、「昭和18年における70円の価値」について、もう少し突っ込んでみたいと思います。
夜野さんのナイス!な記事はこちら。
http://blog.so-net.ne.jp/nights-entertainment_troup-leader/2007-03-12
…といいますか。
昭和15年と19年の、世相や賃金、物価などをまとめてくださった労作を発見したので、ご紹介したいんです!(^ ^;ゞ
http://www8.plala.or.jp/shinozaki/s15-1940.pdf
http://www8.plala.or.jp/shinozaki/s19-1944.pdf
残念ながら、「花咲く港」が初演された昭和18年当時のものはないのですが…
一番驚いたのは、
昭和15年の大卒銀行員の初任給70円。
「花咲く港」において、最後のオチの部分で「島への交通費にいくらかかったと思ってるんだ!」「…70円」という会話があります。
「パリの空よりも高く」のラストで、ジョルジュが「70フラン」と応えるところですね。ちなみにここの会話は、内容も言葉遣いもほぼ原作どおり、なのですが……
…えっ!?
ペテン師二人の交通費って、大卒の初任給一ヶ月分だったの!?
いったいどっから来たの二人は!??
まさかと思うが、満州あたりから帰ってきたっていう話なのか…!?
当時の進学率を考えれば、「大卒」は現代と全く比較にならない価値があったはずなのですが…。
えええええーーーー?
もしかして、「70円」じゃなくて「70銭」って言ってるのかしら。(しかし何度聴いても「エン」と聞こえるが…)
だとすると。(強引)
初任給の100分の1で、2000円〜3000円くらい?
あとは昭和19年の「映画封切館80銭」とかが一番近いですが、おそらく現代とは映画の地位が全く違う(ずっと高かった)はずなので、ちょうど東宝劇場のB席料金3500円くらいに当たるのかな?と勝手に思ったり。
夜野さまは、「70フラン=7000円」という推測を立てていらっしゃいますが、
私はその半分くらいという当たりを当面の暫定結論とさせていただきたいと思います。
…ってことは。
嵐の夜の「2万フラン」=「100万円」
初日に集まった「200万フラン」=「1億円」
助成金「1500万」=「7億5千万円」
ま、「一大国家事業」ですからこんなものかな?
夜野さまの調査によると、エッフェル塔の建設費は780フラン。
…でも、フランでの数字は完全に植田さんの空想の産物(エッフェルさんのキャラも含め)で根拠がないので気にしないことにして。
東京タワーの建設費をちょっと調べてみたのですが。
…今、世の中は第2東京タワーで盛り上がっているんですね。
第2東京タワーの建設予算が400億だか500億だか、という記事は沢山見つかったのですが、現東京タワーを建てる時にいくらかかったのかは遂に解らず…
ご存知の方、ぜひコメントで教えてくださいませ!!
とりあえず「試算では30億」という記述を見つけました。
…となると、上の換算表(70銭=3500円)という計算ではちょっと足りないかも(^ ^)。
いえあの、原作では国家規模の事業ではなく小さな島の中でまかなえる範囲で「船」を作る費用なので。こんなには全然かからないはずなんですけどね…。
こうなってくると(←意味不明)、「花咲く港」が初演された有楽座の料金を知りたくなります♪
予測としては、「70銭」というのが有楽座の席料ぴったりか、席料の何倍かといった数字にしてウケを取ったのではないかと思うのですが。
…どうなのでしょうねぇ。
情報をお持ちの方、ぜひぜひご一報を!
芝居は時代を映す鏡。
「花咲く港」を観ると、その当時の世相が、時代が、すごく心に響いてきます。
太平洋戦争は始まっている。
でも、まだ赤紙も丙種には来ないし、食料もまだなんとなかなる、物資も足りないけどまだ我慢できる、
そんな時代。
人々は日本の勝利を、大本営発表を信じて、自分たちの「正義」を確信して、そして、輝かしい明日を夢見ていた、そんな時代。
ましてや日本の片隅にある小さな島、小さな「世界」には、「戦争」も「小さな影」でしかない…。
菊田さん自身がどういう情報をお持ちで、どういう歴史認識でいらしたのかは解りませんが、「世相」はまだそんなものだったのではないでしょうか。
そこに現れた、中年の、ちょっとくたびれた呑気なペテン師二
人が主人公の物語、は。
「パリの空よりも高く」で描かれる、平穏で充実した、ブルジョアたちの高度成長期の「世界の中心」パリとは全く違う世界観を持っているのです。
もちろん、それはそれで良いの。
「パリの空よりも高く」は「花咲く港」とは別物であり、「花咲く港」という昭和初期の名作にインスパイアされて作られた「花の都・パリ」の物語なのですから。
ただ。
この「暗いところへ向かいつつあるけれども、まだ人々は希望にしがみついている」微妙な時代の空気を見事に表現した「花咲く港」は、この時代背景と甑島という、非常に特殊な土地柄で全ての理屈をつけている作品なので。
舞台や登場人物の性格を全く変えてパロディ化する場合は、本当に真剣に、細心の注意を払って設定を見直さないと、あちこちにボロが出て物語全体が破綻してしまうものなんだよ…という典型的な例だなあ、と。
そんなことを、(自己反省も含めて)あらためて思ったのでした。
それにしても、15年から19年への4年間での値上がりっぷりってすごいですよね…。
太平洋戦争が始まる前の15年と、次第に敗色が濃くなっていく19年の差。
たばこ2.5倍、新聞・映画1.5倍。
初任給は、銀行員と巡査なので比較が難しいですが、そんなにあがっているようには思えません。
ということは。
生活、本当に大変だったんでしょうねぇ…。
-----------------------------
ちなみに。
最初に掲示した資料を掲載くださっているホームページはこちらです。
篠崎さまのホームページ
http://www8.plala.or.jp/shinozaki/
開くといきなりちょっとドキッとするタイトルが出てきますが、左側にメニューがありまして、その下の方の「思い出の昭和史」
の中に年ごとにデータがまとめられています。
全ページ見ると、「昭和」という時代が「事実」として見えてくる、非常に興味深い資料だと思います!
昭和生まれの方は、自分の生まれた年のデータを是非見てみてくださーい!(笑)
他のコンテンツも、どれも面白いです!
私は、百人一首のパロディに爆笑しました(^o^)。
ぜひ皆さんも、訪れてみてください、ね m(_ _)m。
.