花組トークスペシャル
2012年3月14日 宝塚(花)日経ホールにて開催された、「トークスペシャル in 花組」に参加してまいりました。
出演は瀬戸かずや(90期)、鳳真由(91期)、桜咲彩花(93期)。
いやはや、楽しかったです!!
メインのあきらくんは、おっとり(というか、ゆるゆる)で穏やか~な空気感。
ぽっぷあっぷとか、昔の新公トークとかをみていて、すごく言葉を選びながら丁寧に話すひとだという印象を持っていたのですが、、、、えっと、どっちが通常営業なんでしょうか。穏やかな小春日和の縁側で寝てる大型犬みたいでした。(←誉めてます)
ちなみに、今公演のあきらくんのMyツボは、「ヴォラーレ」です。まぁくんやだいもんが普通に踊っている隣で、あきらだけなんかカウントの取り方とか肩の動きがちがう感じで好き(*^ ^*)。
真由ちゃんの天然っぷりは通常運転。相変わらず軽やかというか自由自在というか(^ ^)、
ネタを落さずに拾うし、話もちゃんと広げるし、トークは上手いと思うんですよね。ただ、すぐどっか飛んでいってしまうので、遠からず実施されるであろう真由ちゃんセンターのトークスペシャルでは、司会の竹下さん苦労しそうだなあ、と思いました。
ちなみに、今公演での真由ちゃんのツボは、、、うーん、どこも好きなんですけど、べーちゃんと踊っているペテルブルグのパーティーかな。あそこは二人で夫婦設定なんだそうです。マヨヤーノフとベカテリーナという名前もあるらしい(^ ^)。
べーちゃんは可愛い!!
あきらくんが「ベーちゃんの笑顔には爆発的な破壊力がある」とコメントしていましたが、そのとおりだ!!とあらためて思いました。
話は、口調がちょっと甘えたな感じなんですが(←そこが可愛い)、内容は案外しっかりまとまっているし、漫然と聞いていてもわかりやすいです。頭の回転が早いひとなんだろうな、と思います。
べーちゃんのツボは、全部です。
とにかく出てる場面は全部要チェックです!(とっても真剣)
その中でもツボなのは、曖昧宿の酌婦と、タンゲーラ……かな。いままで「可愛い」一本だったべーちゃんが、その2場面は色っぽくて綺麗です(これも真顔)。
ちなみに服装は、あきらくんが黒のかっちりスーツに紺のインナー、真由ちゃんが上着なしでブルーのシャツに赤と白のネクタイ。べーちゃんは、ペパーミントグリーンの膝丈ワンピに薄黄色のボレロ。凝った髪型もすごく似合ってて、春らしくて、すごく可愛かったです。
入口から三人が入ってきたときは、今回は特にテーマは決めなかったのね、と思ったのですが、あらかじめ「春らしくパステル ジェラート カラ―で」と話していたんだそうです。
あきらのその服のどこが「パステルカラー」なのか教えてくれ。(いや、よく似合ってて恰好良かったけど!)
さらに。あきらくんが「パステルカラー、って決めただけで、色は特に指定しなかったんですけど、今日来てみたら3人ともブルーで揃ってて……」と嬉しそうに話してくれたのですが……
べーちゃんのその服はどう見ても「ペパーミント“グリーン”」だと思うんだけど違うのかなあ(^ ^;ゞ
立ち位置も座り位置もなんとなく混乱しつつ(あきらくんは自分がセンターであるという意識をもったほうが良いと思う ^ ^;)、竹下さんの主導でトークへ。
全体の印象を先に書くと、話がちゃんとテーマに沿って盛り上がるという感じで、とても楽しかったです。
珍しいなと思ったのは、竹下さんがまず最初に最下のべーちゃんに話をふったこと。
やっぱり、最下がスカイフェアリーズ経験者で、物怖じせずにちゃんと喋れる子だっていうのは強かったかな。あの伝説の「ニュース速報」で鍛えられてるし(^ ^)。
うん。べーちゃんが可愛くて、可愛すぎて、、、可愛い妹と、妹にメロメロなシスコンの兄二人、っていう感じ…だったかな(真顔)
最初の質問は「原作は読みましたか?」。まあ、軽くジャブ、って感で。
あきらくんが「文字が苦手なので、本ではなくDVDで勉強しました」と言うと、下級生二人もそれに追随して、口々に「途中までは読んだのですが……」と(^ ^)。
DVDで印象的だったのは列車の場面。時間の経過が映像なのでよくわかって、「こんなに時間がかかるんだ……」と実感したそうです。たしかに、列車の旅で3ヶ月とか、想像を絶する世界ですよね。
そして、それぞれの役について、ということで、まずはべーちゃんに「いろんな役をなさっているそうですが?」と。
べーちゃんがあの調子で「そうなんですよー!」と一つ一つの役について説明を始めてすぐに、真由ちゃんが「べーちゃんの酌婦は男役に大人気なんですよ」と茶々を。
蘭ちゃんのカチューシャが気だるげに唄う場面の下手端のテーブルで、客とずーーーーっとイチャイチャしている緑のドレスがベーちゃんなんですが、「ふと眼をあげたら、袖に男役が鈴なりで吃驚した」らしい。「男役はみんな見てるよね」と肯きあうあきらくんと真由ちゃんも良い感じです。
まあでも、そうやって袖に人がたかるのもわかるわー。あの場面のべーちゃんは、本当に色っぽくて素敵です!ちょっと隅っこなので上手の席だとみにくいんですが、ぜひチェックしてあげてください(^ ^)。
他の役についても、「婚約披露パーティーの紫のドレスの貴族は、ネフリュードフさんとミッシィを見守る、という感じで」「ペテルブルグのパーティーの女性は鳳さんと夫婦」「囚人たちが檻に入っている場面は、遊園地のアトラクションみたいですごく楽しい」(←盆が回りながらセリ上がったり下がったりするので)などと、一言ずつ。
端的にまとめた説明がうまいなーと思いました。
そういえば、べーちゃん自身が役を説明するときも、「娼婦」じゃなく、あくまでも「酌婦」だったんですよね。あまり日常会話では遣わない言葉なので、面白いなと思いました。
あ、そうそう。真由ちゃんは、酌婦のべーちゃんを見ると「うちの奥さん何してんの」と思うそうです(^ ^)。さらに、檻の中の囚人たちについては「奈落で通りがかると、みんなが集まって喋ってる様子が、女子会みたいですごく楽しそうなんですよね。よく誘ってもらってます」とのこと。なんか、微笑ましいなあ花組っ子(^ ^)。
あきらくんは、DVDで勉強した、という話のときも「兵士役なので、兵士としての居方を研究したり…」と言っていましたが、ここでも「ロシアの風を吹かせたい」と抱負(?)を語っていました。
幕開きの最初に銀橋に出るので、待ち構えているお客さまの気持ちを「ロシアに連れて行く」という言い方をしていて、なるほどー、と思いました。
元旦初日の、初っ端の銀橋は相当緊張したそうです。舞台稽古は怖かったそうな。カチューシャが乱暴な言葉を吐いたときの客席の反応にドキドキした、と。でも、実際お客さまの入った劇場の銀橋でお芝居をするのは楽しいみたいで、「東京に来てからは、(見張り役というのを意識して)客席をロシアの荒野に見立ててあやしいものがいないか睥睨したりしてます」と話してくれました。
真由ちゃんはマトヴェイ検事。竹下さんにも「知的な役ですよね?」とふられて、ちょっと困ったようにしていたのが可愛かったです。
芝居巧者な先輩(華形ひかる)と芝居をするので最初は緊張したけれども、ファナーリンの論説を聞いている時の客席へのはたらきかけは、だんだん面白くなってきたところ、だそうです。「稽古場ではすごくやりにくかったんですが、お客さまが入ると違うなあ、と…」と満面の笑顔でした。
新人公演については、真由ちゃんが「べーちゃんミッシイとのお芝居がやりやすかった」と言えば、べーちゃんは感極まったように「幸せでした……」と返して、なんか空気がピンクに染まってました(*^ ^*)。
桜咲「考えるより前に、『とにかくドミトリー(鳳さん?)が大好き!』という役づくりができていたので、、、(やりやすかった?) 振られるたびに泣いてました」
鳳「辛かった……」
という、なんのノロケですがあなたたち、のオンパレードで、真瀬くんとべーちゃんの「ハートフルコンビ」ファンとしては、ちょっと妬けてしまうくらいでした(^ ^;ゞ
真由ちゃんは、「蘭寿さんの『さりげない巧さ』が素晴らしくて、真似したいんだけどどうしても気合が(肩に力が)入ってしまう」という話をしていたかな。婚約披露パーティーでの「誓いのダンス」とか、本当に恰好良いですもんね、蘭寿さん。
いやでも、真由ちゃんも素敵だったよ!(^ ^)。
ショーについては、口々に「悠久の時がながれるロシアから、あのアップテンポなプロローグまで、小休憩で切り替えるのが大変」と。いや、そんなことないだろう……と思うんですが、どうなんでしょうね。ああでも、今は平日夜公演で抽選会したりしているから、忙しいのかも。
プロローグの途中、まあくん(朝夏)たち若手男役が数人で銀橋に出る場面のことを、あきらくんがしきりに「カルガモのように銀橋を渡る」と言っていましたが、あそこは花組内では「カルガモの場面」なんでしょうか?(汗)
あと、プロローグの後半で、下手の最奥で踊るベーちゃんが可愛いんだそうです(真由ちゃん談)。癒される、と。たしかに可愛いので、ぜひチェックしてみてください♪
タンゲーラは、なんか振付をうけてがんばって覚えるというより、場面コンセプトから何から何まで、出演者と振付のKAZUMI-BOYさんが共同作業で「創り上げた」という感じだったのかな?と思いました。最初からマリオネット設定だったわけではなく、「マリオネット風に踊ってみたら採用された」みたいなお話をしていたので……。
リフトも、「上手から下手へ、蘭寿さんを流すようなイメージ」というコンセプトに合わせて、どんな形がいいかいろいろと試して、今の形になった、と。
へーーーーーっ!そんなふうに創るんだー!?と、かなり目から鱗でした。
ヴォラーレについては、「先生が踊ると粋でカッコいいのに、真似できなくてずっと3人で稽古してた」と。廊下でもどこでも、だいもんが口三味線をはじめたらそこが稽古場、みたいな。
たしかに大劇場ではちょっと「ん?」って感じでしたけど、東京にきてグッとよくなったし、特にあきらはあの場面ですごく光ってると思います♪
パシオンネグロについては、真由ちゃんの独壇場(^ ^)。銀橋でまぁくんに無視される場面については、「この子(鳳)に手を出したら深みに嵌るから無視する」というコンセプトだそうです。なるほど(^ ^)。
祈りについては、あきらくんが「娘役の衣装がすごく可愛いよね♪♪」とべた褒めでした。
姫花ちゃんとみぃ(扇)真瀬くんが踊っているとき、あきらくん(舞台中央)とべーちゃん(下手前方)が目を合わせている、というエピソードにほっこり(*^ ^*)。たしかに、あの場面のべーちゃん、途中でぱっと顔が輝いたことがあったんですよね。誰に向けた笑顔だったのかわからなかったけど、もしかしたらあきらくんだったのかも??
とりあえず、公演についてはこんなところだったと思います。
公演ものこり僅かになってきましたが、そんなこんなを思い浮かべつつ、チェックしてみたいと思いまーす♪
【7月1日まで、あと109日】
出演は瀬戸かずや(90期)、鳳真由(91期)、桜咲彩花(93期)。
いやはや、楽しかったです!!
メインのあきらくんは、おっとり(というか、ゆるゆる)で穏やか~な空気感。
ぽっぷあっぷとか、昔の新公トークとかをみていて、すごく言葉を選びながら丁寧に話すひとだという印象を持っていたのですが、、、、えっと、どっちが通常営業なんでしょうか。穏やかな小春日和の縁側で寝てる大型犬みたいでした。(←誉めてます)
ちなみに、今公演のあきらくんのMyツボは、「ヴォラーレ」です。まぁくんやだいもんが普通に踊っている隣で、あきらだけなんかカウントの取り方とか肩の動きがちがう感じで好き(*^ ^*)。
真由ちゃんの天然っぷりは通常運転。相変わらず軽やかというか自由自在というか(^ ^)、
ネタを落さずに拾うし、話もちゃんと広げるし、トークは上手いと思うんですよね。ただ、すぐどっか飛んでいってしまうので、遠からず実施されるであろう真由ちゃんセンターのトークスペシャルでは、司会の竹下さん苦労しそうだなあ、と思いました。
ちなみに、今公演での真由ちゃんのツボは、、、うーん、どこも好きなんですけど、べーちゃんと踊っているペテルブルグのパーティーかな。あそこは二人で夫婦設定なんだそうです。マヨヤーノフとベカテリーナという名前もあるらしい(^ ^)。
べーちゃんは可愛い!!
あきらくんが「ベーちゃんの笑顔には爆発的な破壊力がある」とコメントしていましたが、そのとおりだ!!とあらためて思いました。
話は、口調がちょっと甘えたな感じなんですが(←そこが可愛い)、内容は案外しっかりまとまっているし、漫然と聞いていてもわかりやすいです。頭の回転が早いひとなんだろうな、と思います。
べーちゃんのツボは、全部です。
とにかく出てる場面は全部要チェックです!(とっても真剣)
その中でもツボなのは、曖昧宿の酌婦と、タンゲーラ……かな。いままで「可愛い」一本だったべーちゃんが、その2場面は色っぽくて綺麗です(これも真顔)。
ちなみに服装は、あきらくんが黒のかっちりスーツに紺のインナー、真由ちゃんが上着なしでブルーのシャツに赤と白のネクタイ。べーちゃんは、ペパーミントグリーンの膝丈ワンピに薄黄色のボレロ。凝った髪型もすごく似合ってて、春らしくて、すごく可愛かったです。
入口から三人が入ってきたときは、今回は特にテーマは決めなかったのね、と思ったのですが、あらかじめ「春らしく
あきらのその服のどこが「パステルカラー」なのか教えてくれ。(いや、よく似合ってて恰好良かったけど!)
さらに。あきらくんが「パステルカラー、って決めただけで、色は特に指定しなかったんですけど、今日来てみたら3人ともブルーで揃ってて……」と嬉しそうに話してくれたのですが……
べーちゃんのその服はどう見ても「ペパーミント“グリーン”」だと思うんだけど違うのかなあ(^ ^;ゞ
立ち位置も座り位置もなんとなく混乱しつつ(あきらくんは自分がセンターであるという意識をもったほうが良いと思う ^ ^;)、竹下さんの主導でトークへ。
全体の印象を先に書くと、話がちゃんとテーマに沿って盛り上がるという感じで、とても楽しかったです。
珍しいなと思ったのは、竹下さんがまず最初に最下のべーちゃんに話をふったこと。
やっぱり、最下がスカイフェアリーズ経験者で、物怖じせずにちゃんと喋れる子だっていうのは強かったかな。あの伝説の「ニュース速報」で鍛えられてるし(^ ^)。
うん。べーちゃんが可愛くて、可愛すぎて、、、可愛い妹と、妹にメロメロなシスコンの兄二人、っていう感じ…だったかな(真顔)
最初の質問は「原作は読みましたか?」。まあ、軽くジャブ、って感で。
あきらくんが「文字が苦手なので、本ではなくDVDで勉強しました」と言うと、下級生二人もそれに追随して、口々に「途中までは読んだのですが……」と(^ ^)。
DVDで印象的だったのは列車の場面。時間の経過が映像なのでよくわかって、「こんなに時間がかかるんだ……」と実感したそうです。たしかに、列車の旅で3ヶ月とか、想像を絶する世界ですよね。
そして、それぞれの役について、ということで、まずはべーちゃんに「いろんな役をなさっているそうですが?」と。
べーちゃんがあの調子で「そうなんですよー!」と一つ一つの役について説明を始めてすぐに、真由ちゃんが「べーちゃんの酌婦は男役に大人気なんですよ」と茶々を。
蘭ちゃんのカチューシャが気だるげに唄う場面の下手端のテーブルで、客とずーーーーっとイチャイチャしている緑のドレスがベーちゃんなんですが、「ふと眼をあげたら、袖に男役が鈴なりで吃驚した」らしい。「男役はみんな見てるよね」と肯きあうあきらくんと真由ちゃんも良い感じです。
まあでも、そうやって袖に人がたかるのもわかるわー。あの場面のべーちゃんは、本当に色っぽくて素敵です!ちょっと隅っこなので上手の席だとみにくいんですが、ぜひチェックしてあげてください(^ ^)。
他の役についても、「婚約披露パーティーの紫のドレスの貴族は、ネフリュードフさんとミッシィを見守る、という感じで」「ペテルブルグのパーティーの女性は鳳さんと夫婦」「囚人たちが檻に入っている場面は、遊園地のアトラクションみたいですごく楽しい」(←盆が回りながらセリ上がったり下がったりするので)などと、一言ずつ。
端的にまとめた説明がうまいなーと思いました。
そういえば、べーちゃん自身が役を説明するときも、「娼婦」じゃなく、あくまでも「酌婦」だったんですよね。あまり日常会話では遣わない言葉なので、面白いなと思いました。
あ、そうそう。真由ちゃんは、酌婦のべーちゃんを見ると「うちの奥さん何してんの」と思うそうです(^ ^)。さらに、檻の中の囚人たちについては「奈落で通りがかると、みんなが集まって喋ってる様子が、女子会みたいですごく楽しそうなんですよね。よく誘ってもらってます」とのこと。なんか、微笑ましいなあ花組っ子(^ ^)。
あきらくんは、DVDで勉強した、という話のときも「兵士役なので、兵士としての居方を研究したり…」と言っていましたが、ここでも「ロシアの風を吹かせたい」と抱負(?)を語っていました。
幕開きの最初に銀橋に出るので、待ち構えているお客さまの気持ちを「ロシアに連れて行く」という言い方をしていて、なるほどー、と思いました。
元旦初日の、初っ端の銀橋は相当緊張したそうです。舞台稽古は怖かったそうな。カチューシャが乱暴な言葉を吐いたときの客席の反応にドキドキした、と。でも、実際お客さまの入った劇場の銀橋でお芝居をするのは楽しいみたいで、「東京に来てからは、(見張り役というのを意識して)客席をロシアの荒野に見立ててあやしいものがいないか睥睨したりしてます」と話してくれました。
真由ちゃんはマトヴェイ検事。竹下さんにも「知的な役ですよね?」とふられて、ちょっと困ったようにしていたのが可愛かったです。
芝居巧者な先輩(華形ひかる)と芝居をするので最初は緊張したけれども、ファナーリンの論説を聞いている時の客席へのはたらきかけは、だんだん面白くなってきたところ、だそうです。「稽古場ではすごくやりにくかったんですが、お客さまが入ると違うなあ、と…」と満面の笑顔でした。
新人公演については、真由ちゃんが「べーちゃんミッシイとのお芝居がやりやすかった」と言えば、べーちゃんは感極まったように「幸せでした……」と返して、なんか空気がピンクに染まってました(*^ ^*)。
桜咲「考えるより前に、『とにかくドミトリー(鳳さん?)が大好き!』という役づくりができていたので、、、(やりやすかった?) 振られるたびに泣いてました」
鳳「辛かった……」
という、なんのノロケですがあなたたち、のオンパレードで、真瀬くんとべーちゃんの「ハートフルコンビ」ファンとしては、ちょっと妬けてしまうくらいでした(^ ^;ゞ
真由ちゃんは、「蘭寿さんの『さりげない巧さ』が素晴らしくて、真似したいんだけどどうしても気合が(肩に力が)入ってしまう」という話をしていたかな。婚約披露パーティーでの「誓いのダンス」とか、本当に恰好良いですもんね、蘭寿さん。
いやでも、真由ちゃんも素敵だったよ!(^ ^)。
ショーについては、口々に「悠久の時がながれるロシアから、あのアップテンポなプロローグまで、小休憩で切り替えるのが大変」と。いや、そんなことないだろう……と思うんですが、どうなんでしょうね。ああでも、今は平日夜公演で抽選会したりしているから、忙しいのかも。
プロローグの途中、まあくん(朝夏)たち若手男役が数人で銀橋に出る場面のことを、あきらくんがしきりに「カルガモのように銀橋を渡る」と言っていましたが、あそこは花組内では「カルガモの場面」なんでしょうか?(汗)
あと、プロローグの後半で、下手の最奥で踊るベーちゃんが可愛いんだそうです(真由ちゃん談)。癒される、と。たしかに可愛いので、ぜひチェックしてみてください♪
タンゲーラは、なんか振付をうけてがんばって覚えるというより、場面コンセプトから何から何まで、出演者と振付のKAZUMI-BOYさんが共同作業で「創り上げた」という感じだったのかな?と思いました。最初からマリオネット設定だったわけではなく、「マリオネット風に踊ってみたら採用された」みたいなお話をしていたので……。
リフトも、「上手から下手へ、蘭寿さんを流すようなイメージ」というコンセプトに合わせて、どんな形がいいかいろいろと試して、今の形になった、と。
へーーーーーっ!そんなふうに創るんだー!?と、かなり目から鱗でした。
ヴォラーレについては、「先生が踊ると粋でカッコいいのに、真似できなくてずっと3人で稽古してた」と。廊下でもどこでも、だいもんが口三味線をはじめたらそこが稽古場、みたいな。
たしかに大劇場ではちょっと「ん?」って感じでしたけど、東京にきてグッとよくなったし、特にあきらはあの場面ですごく光ってると思います♪
パシオンネグロについては、真由ちゃんの独壇場(^ ^)。銀橋でまぁくんに無視される場面については、「この子(鳳)に手を出したら深みに嵌るから無視する」というコンセプトだそうです。なるほど(^ ^)。
祈りについては、あきらくんが「娘役の衣装がすごく可愛いよね♪♪」とべた褒めでした。
姫花ちゃんとみぃ(扇)真瀬くんが踊っているとき、あきらくん(舞台中央)とべーちゃん(下手前方)が目を合わせている、というエピソードにほっこり(*^ ^*)。たしかに、あの場面のべーちゃん、途中でぱっと顔が輝いたことがあったんですよね。誰に向けた笑顔だったのかわからなかったけど、もしかしたらあきらくんだったのかも??
とりあえず、公演についてはこんなところだったと思います。
公演ものこり僅かになってきましたが、そんなこんなを思い浮かべつつ、チェックしてみたいと思いまーす♪
【7月1日まで、あと109日】
なんだか、今月に入ってから、ぜんぜん更新していない……(汗)。
ここのところずっと、書いている最中に寝てしまう日が続いています。疲れてるのかなあ私。昨日だって半分以上書いたはずなのに途中で寝ちゃって、起きたら消えてた(涙)。カウントダウンがせっかくゾロ目の111日だったのにぃ(涙)。
「仮面のロマネスク」「復活」「天使のはしご」「ジキル&ハイド」と、書きたいことが多すぎて文章がまとまらないんですよね。気が散るので。ううう、今月の目標達成はかなり厳しいなあ。がんばるけど。
まずは、千秋楽まであと5日と迫った花組公演について。
今日は火曜日なので、夜公演は、恒例の幕間抽選会がありました。
メンバーは、92期の真瀬はるか&天真みちる。いやー、元々芸達者で、余興のプロとしても有名な(?)お二人ですが、、、それにしても想像を絶する10分間でした。 司会の王子(眉月凰)はあっさり無視して話を進めてたけどさ、あれ拾い始めたら休憩時間30分かけても足りなかったよね。……王子もプロなんだなあ。
「復活」の幕がおりて、蘭寿さんが銀橋を下手に渡って花道を戻ると、あんまり間をあけずに王子が登場。細身のパンツにジャケット。相変わらず細くてスタイル良くて、綺麗でした。OGだなんて思えない。そのまま次のショーに出てもわからないよ!(^ ^)。
前回抽選会に参加したときは司会がめおちゃん(真野すがた)だったので、すっかり女らしく綺麗になって、なのにトークは相変わらずのめおちゃん節にちょっとうっとりしてしまいましたが(^ ^)王子の「変らなさ」も素敵だな、と思いました。
メンバーが紹介されて、みんなが上手に注目すると……
袖から出てきたのは囚人と兵士。「さっさと歩け!」と低い声で威しつける真瀬。「俺は何もしちゃいないんだ!!」と抵抗する天真。……ちなみに天真くんは「俺はただ、抽選しにきただけなんだ!」だそうです(^ ^)。
途中から(?)本公演の幕開きでだいもんが歌っている「ともしび」を二人で歌継いだりしてたんですけど……すみません、いきなり情報量が多すぎて処理しきれず、細かいことが思いだせません。諦。
センター下手よりに立っていた王子のすぐ傍までいって挨拶する二人。
「おっと、センターセンター」とか言いなが場所を確認しているようすが「悪ガキコンビ」そのもので、、、なんというか、先日最終回を迎えたドラマ「ステップファザー・ステップ」の双子たちみたいに見えました。
高い声で
「エカテリーナ・マースロワを演じる蘭乃はな……にちょっかいを出す囚人、天真みちるです(はぁと)」
「エカテリーナ・マースロワを演じる蘭乃はな……にちょっかいを出す囚人・天真みちるにちょっかいをだす兵士、真瀬はるかです!(るんるん)」
と名乗る二人。
王子が「みなさま、二人の名前はわかりましたか?」と心配そうに確認してましたね。そうだよね、長すぎるよね……(- -;
公演の見どころを聞かれて、
「今お見せしました!」
「冒頭にしていきなり見どころ」
「私たち的には」
みたいなことを口々に言いながら、「この場面は同期男役が全員出ていて、銀橋を連行されている蘭乃も同期で、92期の場面って気がするので…」という説明もちゃんとしていました。
だから、情報量が多すぎるんだってば君たち。
次がもうショーの見どころだったかな?
「口で説明してもわからないと思うので、お見せしたいと」と言ったところで客席も大拍手。
嬉しそうに二人で顔を合わせて笑ってから、
「思ったんですがしかし!」
「場所がない……かも?」
みたいなことを言いだしました。(台詞も流れも適当なので、違っていたらすみません)
客席が「ええーっ!?」とブーイングすると、「まあとりあえずやってみましょう」みたいな感じで、二人で緞帳前で向き合って片手を握り、その手を引っ張りあいながらぐるぐる回り始めました!
えーっと。
その振りって、正確には二人で回りあうんじゃなくて、どちらか(本公演なら蘭トムさん)が一点から動かないでスピンし、その回りをもう一人(壮ちゃん)が回る……というのが本来の形のはず。
でも、たしか二人で回りあってたよね……?しかも、超・笑顔で嬉しそうすぎて、「おててつないでランランラン」とかやってるようにしか見えませんでしたけど何か。………
「フィナーレで蘭寿さんと壮さんが……」「男の友情的な」「男役なら誰もが憧れる振り!」とほめちぎる二人。「やっぱりみどころといえばあれでしょう」とうなずき合ってる二人。
わかったからあんたたち出てるとこのみどころをいえ、と王子のプレッシャー。
顔を見合わせて、「……中詰め?」「水玉の衣装のところで、、、」「あそこは振付もフリーなんです。足元さえ、こう(サンバステップ実演)なっていれば」「ってことは……!!?」乞うご期待、「ねっ?」「ねー♪」
……というような、ほぼ100%創作ですがだいたい内容はあっているはずなそんな感じでした。
いやー、あの二人やっぱり宗野直と哲だよ絶対。
なんか他にもいろいろやらかしていたと思うんですが、あまりの情報量に記憶槽がオーバーフローしたので、すみません。
あと覚えているのは、真瀬の卒業の話を振りながら「惜しい人を……」と言ってのけた王子と、
「卒業したら一緒に(花組を)観にこようね」と言ってくれたOGに、「ともよさんのような、王子(おうじ)様みたいな素敵なOG(おーじー)になってね!」と言ってのけたタソと、
……えーっと、真瀬は何かな。っていうか、面白いことしか言わないから記憶に残らないんですあのひと(涙)。
可愛いなあ可愛いなあ二人とも。
最後、「では化粧替えに……」と王子に送りだされた二人は、一瞬にして今までの「可愛い下級生」から「兵士と囚人」に逆戻りし、「さっさと歩け!」「無実なんだ~~~!!」とやって出て行きました。
いやはや。CSとかで番組を持つ前に解散してしまうのが惜しいコンビでございました。
他の日の抽選メンバーに比べたら、客席の期待度というか、「なにをやってくれるか」というワクワク度は格段に大きかったと思いますが、期待以上の面白さでした。
抽選会はあと一回。もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご参加くださいませ(^ ^)。
ちなみに、中詰めの後半「QUAND QUAND QUAND」。
予告通り、水玉の二人は念願の振付で踊っていたようです(^ ^)。
残念ながら私の席からはあまりよく見えなかったのですが、たぶん幸せだったと思います。
真瀬くんが92期で、花組で、……天真みちると同じ組になったのは、運命以外の何ものでもないんだろうな、と、、、、ときどき思います。
天真は感覚、真瀬は計算、とは「蒼きくちづけ」で同じレンフィールド役に取り組んだ時に小池さんに言われた言葉だそうですが、、、二人の中に色濃く残る言葉だったんだろうな、と。
蘭ちゃんの「Brilliant Dreams」は、色んな意味で本当に面白い企画でしたが、その中でもとくに、この二人の会話が印象に残っています。痛みと共に。
キャリエールの役づくりについて、「計算を捨てて、ただ、キャリエールとしてエリックに出会ってみようと思った」と話していた真瀬くん。
鳳真由という、これまた超天然の感覚タイプな役者がエリックだったから、そうせざるをえなかったのかもしれませんが、逆に、真由ちゃんだったからこそ挑戦できたという面もあるんだろうな、と思います。
一度原点に戻れたからこそ、新しい一歩を踏み出そうと思ったのかな、と、そんなことも。
寂しさとともに。
もし、キャリエールが天真くんだったら、どうなっていただろうか、とも思いながら。
……公演の話を書くつもりだったのですが、思ったより長くなったので(というか関係ない話になってきたので)(- -;;;;ゞ、とりあえずこのあたりで。
【7月1日まで、あと110日】
ここのところずっと、書いている最中に寝てしまう日が続いています。疲れてるのかなあ私。昨日だって半分以上書いたはずなのに途中で寝ちゃって、起きたら消えてた(涙)。カウントダウンがせっかくゾロ目の111日だったのにぃ(涙)。
「仮面のロマネスク」「復活」「天使のはしご」「ジキル&ハイド」と、書きたいことが多すぎて文章がまとまらないんですよね。気が散るので。ううう、今月の目標達成はかなり厳しいなあ。がんばるけど。
まずは、千秋楽まであと5日と迫った花組公演について。
今日は火曜日なので、夜公演は、恒例の幕間抽選会がありました。
メンバーは、92期の真瀬はるか&天真みちる。いやー、元々芸達者で、余興のプロとしても有名な(?)お二人ですが、、、それにしても想像を絶する10分間でした。 司会の王子(眉月凰)はあっさり無視して話を進めてたけどさ、あれ拾い始めたら休憩時間30分かけても足りなかったよね。……王子もプロなんだなあ。
「復活」の幕がおりて、蘭寿さんが銀橋を下手に渡って花道を戻ると、あんまり間をあけずに王子が登場。細身のパンツにジャケット。相変わらず細くてスタイル良くて、綺麗でした。OGだなんて思えない。そのまま次のショーに出てもわからないよ!(^ ^)。
前回抽選会に参加したときは司会がめおちゃん(真野すがた)だったので、すっかり女らしく綺麗になって、なのにトークは相変わらずのめおちゃん節にちょっとうっとりしてしまいましたが(^ ^)王子の「変らなさ」も素敵だな、と思いました。
メンバーが紹介されて、みんなが上手に注目すると……
袖から出てきたのは囚人と兵士。「さっさと歩け!」と低い声で威しつける真瀬。「俺は何もしちゃいないんだ!!」と抵抗する天真。……ちなみに天真くんは「俺はただ、抽選しにきただけなんだ!」だそうです(^ ^)。
途中から(?)本公演の幕開きでだいもんが歌っている「ともしび」を二人で歌継いだりしてたんですけど……すみません、いきなり情報量が多すぎて処理しきれず、細かいことが思いだせません。諦。
センター下手よりに立っていた王子のすぐ傍までいって挨拶する二人。
「おっと、センターセンター」とか言いなが場所を確認しているようすが「悪ガキコンビ」そのもので、、、なんというか、先日最終回を迎えたドラマ「ステップファザー・ステップ」の双子たちみたいに見えました。
高い声で
「エカテリーナ・マースロワを演じる蘭乃はな……にちょっかいを出す囚人、天真みちるです(はぁと)」
「エカテリーナ・マースロワを演じる蘭乃はな……にちょっかいを出す囚人・天真みちるにちょっかいをだす兵士、真瀬はるかです!(るんるん)」
と名乗る二人。
王子が「みなさま、二人の名前はわかりましたか?」と心配そうに確認してましたね。そうだよね、長すぎるよね……(- -;
公演の見どころを聞かれて、
「今お見せしました!」
「冒頭にしていきなり見どころ」
「私たち的には」
みたいなことを口々に言いながら、「この場面は同期男役が全員出ていて、銀橋を連行されている蘭乃も同期で、92期の場面って気がするので…」という説明もちゃんとしていました。
だから、情報量が多すぎるんだってば君たち。
次がもうショーの見どころだったかな?
「口で説明してもわからないと思うので、お見せしたいと」と言ったところで客席も大拍手。
嬉しそうに二人で顔を合わせて笑ってから、
「思ったんですがしかし!」
「場所がない……かも?」
みたいなことを言いだしました。(台詞も流れも適当なので、違っていたらすみません)
客席が「ええーっ!?」とブーイングすると、「まあとりあえずやってみましょう」みたいな感じで、二人で緞帳前で向き合って片手を握り、その手を引っ張りあいながらぐるぐる回り始めました!
えーっと。
その振りって、正確には二人で回りあうんじゃなくて、どちらか(本公演なら蘭トムさん)が一点から動かないでスピンし、その回りをもう一人(壮ちゃん)が回る……というのが本来の形のはず。
でも、たしか二人で回りあってたよね……?しかも、超・笑顔で嬉しそうすぎて、「おててつないでランランラン」とかやってるようにしか見えませんでしたけど何か。………
「フィナーレで蘭寿さんと壮さんが……」「男の友情的な」「男役なら誰もが憧れる振り!」とほめちぎる二人。「やっぱりみどころといえばあれでしょう」とうなずき合ってる二人。
わかったからあんたたち出てるとこのみどころをいえ、と王子のプレッシャー。
顔を見合わせて、「……中詰め?」「水玉の衣装のところで、、、」「あそこは振付もフリーなんです。足元さえ、こう(サンバステップ実演)なっていれば」「ってことは……!!?」乞うご期待、「ねっ?」「ねー♪」
……というような、ほぼ100%創作ですがだいたい内容はあっているはずなそんな感じでした。
いやー、あの二人やっぱり宗野直と哲だよ絶対。
なんか他にもいろいろやらかしていたと思うんですが、あまりの情報量に記憶槽がオーバーフローしたので、すみません。
あと覚えているのは、真瀬の卒業の話を振りながら「惜しい人を……」と言ってのけた王子と、
「卒業したら一緒に(花組を)観にこようね」と言ってくれたOGに、「ともよさんのような、王子(おうじ)様みたいな素敵なOG(おーじー)になってね!」と言ってのけたタソと、
……えーっと、真瀬は何かな。っていうか、面白いことしか言わないから記憶に残らないんですあのひと(涙)。
可愛いなあ可愛いなあ二人とも。
最後、「では化粧替えに……」と王子に送りだされた二人は、一瞬にして今までの「可愛い下級生」から「兵士と囚人」に逆戻りし、「さっさと歩け!」「無実なんだ~~~!!」とやって出て行きました。
いやはや。CSとかで番組を持つ前に解散してしまうのが惜しいコンビでございました。
他の日の抽選メンバーに比べたら、客席の期待度というか、「なにをやってくれるか」というワクワク度は格段に大きかったと思いますが、期待以上の面白さでした。
抽選会はあと一回。もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご参加くださいませ(^ ^)。
ちなみに、中詰めの後半「QUAND QUAND QUAND」。
予告通り、水玉の二人は念願の振付で踊っていたようです(^ ^)。
残念ながら私の席からはあまりよく見えなかったのですが、たぶん幸せだったと思います。
真瀬くんが92期で、花組で、……天真みちると同じ組になったのは、運命以外の何ものでもないんだろうな、と、、、、ときどき思います。
天真は感覚、真瀬は計算、とは「蒼きくちづけ」で同じレンフィールド役に取り組んだ時に小池さんに言われた言葉だそうですが、、、二人の中に色濃く残る言葉だったんだろうな、と。
蘭ちゃんの「Brilliant Dreams」は、色んな意味で本当に面白い企画でしたが、その中でもとくに、この二人の会話が印象に残っています。痛みと共に。
キャリエールの役づくりについて、「計算を捨てて、ただ、キャリエールとしてエリックに出会ってみようと思った」と話していた真瀬くん。
鳳真由という、これまた超天然の感覚タイプな役者がエリックだったから、そうせざるをえなかったのかもしれませんが、逆に、真由ちゃんだったからこそ挑戦できたという面もあるんだろうな、と思います。
一度原点に戻れたからこそ、新しい一歩を踏み出そうと思ったのかな、と、そんなことも。
寂しさとともに。
もし、キャリエールが天真くんだったら、どうなっていただろうか、とも思いながら。
……公演の話を書くつもりだったのですが、思ったより長くなったので(というか関係ない話になってきたので)(- -;;;;ゞ、とりあえずこのあたりで。
【7月1日まで、あと110日】
若人たちの復活【3】
2012年3月3日 宝塚(花)だいぶ間があいてしまいましたが、花組新人公演「復活」について。
■鞠花ゆめ(ワシーヴァナ夫人/桜一花)
芝居巧者のゆめちゃん。最初の婚約披露パーティーなどで見せるコケティッシュさと、貴婦人としての優雅なたたずまいが違和感なく融合しているあたり、本当に巧いんだなと感心します。
小柄な人ですが、大きなドレスに負けることなく着こなしていて、可愛らしい丸顔も上手に大人っぽく描いていたし、とにかく良かった。「銀ちゃんの恋」の焼き肉屋の女将で瞠目してから、3年。女役の大役がある作品が回ってくるのを楽しみにしています!
■春花きらら(ナターシャ/初姫さあや)
こちらもお見事!!いままでも、いつもいいお芝居をする人だなと思っていましたが、最後の新人公演で、これだけ見事に大人の女性像を見せていただけるとは!たおやかだけど芯の強いロシア女性、心優しく愛情深い貴婦人像がしっかりとできていて、台詞回しもまろやかで聞きやすく、とても幸せでした。
美人だし可愛いしお芝居できるしスタイル良いし、これからが楽しみです!
花娘は人材豊富すぎてなかなか役が回ってこないかもしれませんが、どんな隅っこにいてもちゃんと観ていますから、舞台を楽しんでください。
■神房佳希(ユーリ/高翔みず希)
神房さんのユーリ、配役を聞いた時から納得して、楽しみにしていました(^ ^)。
本当は真瀬にやってほしかったくらい良い役で、私は大好きなんんですが、神房さんのさりげなさはとても素敵でした♪これからもよろしくお願いします!
■銀華水(コロソフ叔父/浦輝ひろと)
銀華さんといえばおじさま、おじさまといえば銀華というくらい、ここ数作立て続けに年配の男性役でヒットを飛ばしている銀華さん。厳格そうに見えて、意外におおざっぱでお茶目なコロソフ叔父の魅力を、存分に見せていただきました(^ ^)。
■輝良まさと(コルチャーギン公爵/夏美よう)
ハマさんといえば、ヴィジュアルは満点、芝居は赤点ギリギリ……、みたいなイメージがあったのですが(^ ^;ゞ、さすがに新公も長の学年ともなると貫録が出てくるものだなあ、と感心しました。
ミッシィとドミトリーが別れる場面で、ドミトリーを追おうとする娘にかける「追うな!」という一言とか、良かったと思います。
■天真みちる(ワーニコフ刑務所長/悠真倫)
タソの一番お得意分野の役。新公独自のアドリブも多く、なんら危なげなく演じてました。
そのまま本公演に出てきても違和感ないかも、というくらい貫録が合って自然な印象でしたが、、、真由ちゃんやがりんちゃんと同期(同年)という設定を、もう少し意識しても良かったかもしれません(^ ^;。
っていうか、あんなに髭もじゃでおっさんくさいのに、ドミトリーやシェンボックと同期だと言われても違和感ないまりんさんがすごいのかも?
■和海しょう(セレーニン検事/朝夏まなと)
押し出しの良い人だし、衣装も似合っていたと思います。ドミトリーやシェンボックが若いので、ワーニコフ以外の3人は同じ年くらいに見えたかな(まぁくんは彼らと同年には見えないので……)
でも、私は、、、和海さんはセレーニンより婚約披露パーティーの「カリンカ」の歌手の方が印象的でした。本当にいい声だ!
■日高大地(カルチンキン/扇めぐむ)
日高くんが喋ってる!!
いきなりすみません。「愛と死のアラビア」から3年半、、、ですか。人は成長するんだなあ。
ところで。カルチンキン役と、カチューシャとシモンソンの結婚を認める司祭役が同じ役者なのは、石田さんの意図なんでしょうか……?なんか、あの結婚式を観るたびに、毎回「そもそもはお前が……」と説教したい気分にかられるのですが(^ ^;
■花蝶しほ(ボーチコワ/芽吹幸奈)
ちょっとべたっとした色っぽさが、とても良かったです。日高くんの(良くなったとはいえまだまだな)芝居をしっかりフォローしつつ、銀橋の渡り方も堂々としていて、長の学年って本当にすごいなあと思いました。
■羽立光来(スメリコフ/宿の主人/紫峰七海)
身体が大きいので、事件の再現場面でカチューシャに絡むところは迫力ありました。
歌がなかったのは残念ですが、爽やか好青年のイメージがあった羽立くんの違う一面が観れて良かったです。次も楽しみにしています!
後半の宿の主人も、がんばってました(^ ^)。むしろそっちの方が違和感は小さかったかも。
■航琉ひびき(ウスチーノフ/夕霧らい)
らいらい演じるウスチーノフの、一見爽やかな好青年っぽく見えて実は怖い、みたいな二面性はそれほど目立たず、ちょっと暗い感じの役づくりだったような気がします。
暗いっていうか、おとなしかった……のかな?
■菜那くらら(婦長/遼かぐら)
もっぱら子役専科で、今公演でも本役は少女サーシャを演じているななくらちゃん。今回の新人公演は、まさに初めて観るななくらでした。大人の役もいけるね!!(喜)。
本役の遼かぐらさんも大劇場では苦戦していて、東宝にきてやっと芝居が落ち着いて嵌ってきた印象なので難しい役なんだろうな、と思うのですが、ななくらちゃんは落ち着いていて驚きました。本役ほど感情的に「娼婦に対する嫌悪感」を表に出すことはせず、事務的に語っていたのでやりやすかったのかも(?) ただ、本当は本公演くらい婦長が「嫌な女」に徹してくれた方が観客もカチューシャに共感しやすいのですが、児玉さんは、演出的な冒険はしても、芝居的な冒険はしないんだなーと思いました。
他にもいろいろ印象に残った人はいらっしゃいましたが、、、
とりあえず、そんなところでしょうか。実力不足が目立つキャストもなく、いい新人公演でした。
91期のみなさま、新人公演ご卒業おめでとうございます!
今後のご活躍を楽しみにしています(^ ^)。
【7月1日まで、あと120日】
■鞠花ゆめ(ワシーヴァナ夫人/桜一花)
芝居巧者のゆめちゃん。最初の婚約披露パーティーなどで見せるコケティッシュさと、貴婦人としての優雅なたたずまいが違和感なく融合しているあたり、本当に巧いんだなと感心します。
小柄な人ですが、大きなドレスに負けることなく着こなしていて、可愛らしい丸顔も上手に大人っぽく描いていたし、とにかく良かった。「銀ちゃんの恋」の焼き肉屋の女将で瞠目してから、3年。女役の大役がある作品が回ってくるのを楽しみにしています!
■春花きらら(ナターシャ/初姫さあや)
こちらもお見事!!いままでも、いつもいいお芝居をする人だなと思っていましたが、最後の新人公演で、これだけ見事に大人の女性像を見せていただけるとは!たおやかだけど芯の強いロシア女性、心優しく愛情深い貴婦人像がしっかりとできていて、台詞回しもまろやかで聞きやすく、とても幸せでした。
美人だし可愛いしお芝居できるしスタイル良いし、これからが楽しみです!
花娘は人材豊富すぎてなかなか役が回ってこないかもしれませんが、どんな隅っこにいてもちゃんと観ていますから、舞台を楽しんでください。
■神房佳希(ユーリ/高翔みず希)
神房さんのユーリ、配役を聞いた時から納得して、楽しみにしていました(^ ^)。
本当は真瀬にやってほしかったくらい良い役で、私は大好きなんんですが、神房さんのさりげなさはとても素敵でした♪これからもよろしくお願いします!
■銀華水(コロソフ叔父/浦輝ひろと)
銀華さんといえばおじさま、おじさまといえば銀華というくらい、ここ数作立て続けに年配の男性役でヒットを飛ばしている銀華さん。厳格そうに見えて、意外におおざっぱでお茶目なコロソフ叔父の魅力を、存分に見せていただきました(^ ^)。
■輝良まさと(コルチャーギン公爵/夏美よう)
ハマさんといえば、ヴィジュアルは満点、芝居は赤点ギリギリ……、みたいなイメージがあったのですが(^ ^;ゞ、さすがに新公も長の学年ともなると貫録が出てくるものだなあ、と感心しました。
ミッシィとドミトリーが別れる場面で、ドミトリーを追おうとする娘にかける「追うな!」という一言とか、良かったと思います。
■天真みちる(ワーニコフ刑務所長/悠真倫)
タソの一番お得意分野の役。新公独自のアドリブも多く、なんら危なげなく演じてました。
そのまま本公演に出てきても違和感ないかも、というくらい貫録が合って自然な印象でしたが、、、真由ちゃんやがりんちゃんと同期(同年)という設定を、もう少し意識しても良かったかもしれません(^ ^;。
っていうか、あんなに髭もじゃでおっさんくさいのに、ドミトリーやシェンボックと同期だと言われても違和感ないまりんさんがすごいのかも?
■和海しょう(セレーニン検事/朝夏まなと)
押し出しの良い人だし、衣装も似合っていたと思います。ドミトリーやシェンボックが若いので、ワーニコフ以外の3人は同じ年くらいに見えたかな(まぁくんは彼らと同年には見えないので……)
でも、私は、、、和海さんはセレーニンより婚約披露パーティーの「カリンカ」の歌手の方が印象的でした。本当にいい声だ!
■日高大地(カルチンキン/扇めぐむ)
日高くんが喋ってる!!
いきなりすみません。「愛と死のアラビア」から3年半、、、ですか。人は成長するんだなあ。
ところで。カルチンキン役と、カチューシャとシモンソンの結婚を認める司祭役が同じ役者なのは、石田さんの意図なんでしょうか……?なんか、あの結婚式を観るたびに、毎回「そもそもはお前が……」と説教したい気分にかられるのですが(^ ^;
■花蝶しほ(ボーチコワ/芽吹幸奈)
ちょっとべたっとした色っぽさが、とても良かったです。日高くんの(良くなったとはいえまだまだな)芝居をしっかりフォローしつつ、銀橋の渡り方も堂々としていて、長の学年って本当にすごいなあと思いました。
■羽立光来(スメリコフ/宿の主人/紫峰七海)
身体が大きいので、事件の再現場面でカチューシャに絡むところは迫力ありました。
歌がなかったのは残念ですが、爽やか好青年のイメージがあった羽立くんの違う一面が観れて良かったです。次も楽しみにしています!
後半の宿の主人も、がんばってました(^ ^)。むしろそっちの方が違和感は小さかったかも。
■航琉ひびき(ウスチーノフ/夕霧らい)
らいらい演じるウスチーノフの、一見爽やかな好青年っぽく見えて実は怖い、みたいな二面性はそれほど目立たず、ちょっと暗い感じの役づくりだったような気がします。
暗いっていうか、おとなしかった……のかな?
■菜那くらら(婦長/遼かぐら)
もっぱら子役専科で、今公演でも本役は少女サーシャを演じているななくらちゃん。今回の新人公演は、まさに初めて観るななくらでした。大人の役もいけるね!!(喜)。
本役の遼かぐらさんも大劇場では苦戦していて、東宝にきてやっと芝居が落ち着いて嵌ってきた印象なので難しい役なんだろうな、と思うのですが、ななくらちゃんは落ち着いていて驚きました。本役ほど感情的に「娼婦に対する嫌悪感」を表に出すことはせず、事務的に語っていたのでやりやすかったのかも(?) ただ、本当は本公演くらい婦長が「嫌な女」に徹してくれた方が観客もカチューシャに共感しやすいのですが、児玉さんは、演出的な冒険はしても、芝居的な冒険はしないんだなーと思いました。
他にもいろいろ印象に残った人はいらっしゃいましたが、、、
とりあえず、そんなところでしょうか。実力不足が目立つキャストもなく、いい新人公演でした。
91期のみなさま、新人公演ご卒業おめでとうございます!
今後のご活躍を楽しみにしています(^ ^)。
【7月1日まで、あと120日】
若人たちの復活【2】
2012年2月29日 宝塚(花)花組新人公演「復活」について、つづき。
ここからは、印象に残った順に書いてみたいと思います。
っていうか、そういえばまだ本公演を書いてないんですね私。すみません……。
■大河凜(シェンボック/壮一帆)
本公演の、「からっと明るい、確信に満ちた蘭トムさんのドミトリー」に対峙する壮ちゃんのシェンボックは、表向きのやんちゃな不良学生の一面と、表層的でない、地に足のついた観察眼によって得られる知識を蓄えた賢者の一面を併せ持った優しいひとですが。
「湿った闇の中を、どうしたらいいのか分からずにもがいている真由ちゃんのドミトリー」と肩を並べたがりんちゃんのシェンボックは、ひょうひょうと人生を生きる自由人、という印象でした。
真由ちゃんのドミトリーに正面から対峙する存在ではなく、その隣で軽やかに生きている、という感じ。こちらも本役さんとは全然違っていて、個性的で面白い役づくりだったと思います。
ただ、その分、ドミトリーの孤独を強調する存在になっていて、彼に対する影響力はちょっと弱まっていたような気もしました。(本公演のドミトリーは、シェンボックの存在にかなり救われていると思う)
シェンボックという役は、原作から膨らませる過程でかなり大幅に石田さんの思想を反映した存在になっていただけに、石田さんと児玉さんの演出の違いが鮮明に出たのかな……?とも思いましたが、、、どうなんでしょうか。
■仙名彩世(アニエス/月野姫花)
率直に書きますが、がりんちゃんのシェンボックに対するには、仙名さんのアニエスはちょっと強すぎた…ような気がしました。
仙名さんが悪かったのではなく、組み合わせが悪すぎたと思います。
組む相手が壮ちゃんのシェンボックならあのくらいアニエスが強くても良いと思うのですが、がりんちゃんの演じる自由人シェンボックが「一緒にパリに行こう!」と思うだけのキュートさがないと、ラストの手紙の説得力が弱いと思うんですよね。
仙名さんは仙名さんなりにキュートなんですが、それよりも「パトロンを捕まえてロシアまで追い掛けてきた」たくましさみたいなものが前に出てしまっていたところが、がりんちゃんの軽やかさと合わなかったんじゃないかな、と。このあたりは、新人公演なんだから演出家が調整して舞台が成立するよう指導するレベルだと思うのですが、、、児玉さんだからなあ……。
■柚香光(シモンソン/愛音羽麗)
「愛のプレリュード」で歌も芝居も一通りこなせるところを見せてくれた下級生。
典型的な二枚目役のシモンソンがこんなにはまるとは思いませんでした。強く印象に残りました。
本役のみわっちは、見た目もふんわりやわらかいタイプだから、「非暴力主義」で「ビラ撒きしてただけなのにストライキを扇動したと勘違いされて」という説明にも納得感があったのですが、柚香くんの鋭角的な美貌や鋭い目つきを視ていると「いや扇動したでしょ」と思ってしまう……(^ ^;ゞという問題は若干ありましたが(汗)。
それにしても、あの「私はさっきカチューシャにプロポーズしました」とドミトリーに告げる場面の確信の深さはすごいなと思う。あの2枚目っぷりからくる自信過剰、という薄っぺらさじゃなくて、ちゃんと「カチューシャを安らがせてあげられるのは自分だ」という確信があるところが良い。
みわっちの、ちょっと気の弱い、公爵さまに遠慮がちな革命家もホントに素敵なんですけどね!!そこは、ドミトリーがカチューシャに対して抱く感情の種類の違いにも影響するので、お芝居の面白いところだな、と思う。
しかも、そのあたりを演出家がコントロールするのではなく、役者たちが勝手に落としどころを見つけて演じているようにしか見えないところもすごいです。
■月野姫花(マリア・パーブロア/花野じゅりあ)
とにかく可愛かった!!でれでれ。いままであんなに、一言喋るたびに気になってしかたがなかった姫花の声(口調)が、この公演に限っては本公演も新人公演も「(魅力の一つとしての)個性的な声」に聞えるのはなぜなでしょうか……すごく謎。
アニエスはともかく、どうしてパーヴロアがあんな舌ったらずな喋り方でいいんだよ!?……いやでも、全然気にならなかったんだよ私は……。
最後の最後に姫花の発音が良くなったのか、それとも、これぞ退団オーラなのか……?永遠の謎になったような気がします。
っていうかさ!こうなっちゃうと、すごく今更だけど新公ヒロインも観たくなっちゃうじゃん!!(涙)。
■水美舞斗(ファナーリン弁護士/華形ひかる)
人道派で有能な弁護士。もちろん悪くなかったし、みつるくんと比べるつもりもありません。ただ、カチューシャのところでもちょっと書いたのですが、
「愛想尽かししたのか!?」
という場面は、カチューシャの2面が交差するポイントを印象付ける台詞でもあるので、もう少し大事にしてほしかったような気がします。演出の違いと言われればそれまでですが。
ファナーリンは、それまでの芝居を切るような登場も多いので、居方の難しい役なんですよね……。決して悪くはなかったと思うので、もう少しパワーの配分を自由にコントロールできるようになったら、もっと良くなるんじゃないかな、と思いました。まだまだ一杯一杯すぎて、すべての場面を全力疾走で演じている感じなのが観ていて疲れる、、、というか、途中ちょっとだれたような気がしたので。
台詞も歌も、技術面のしっかりしている人なので、芝居巧者のみつるくんから学んだモノを次に生かしてくれれば鬼に金棒!次の作品を楽しみにしています。
■真輝いづみ(マトヴェイ検事/鳳真由)
92期の面々に続く、小芝居キングのマキシム。本公演でもダンサーとして小人数口に入ってきたし、芝居でもあちこち使われていて嬉しいのですが、今回の新公では真由ちゃん演じる検事さま。
よく怖さを出していたと思います。追い詰める時の迫力もなかなかでした。
マトヴェイとして登場する場面は少ないので、あとはいろいろアルバイトしていましたが、、、あまりちゃんとチェックしなかったのが悔やまれる(涙)。医療刑務所の患者とか、もっとちゃんと観ればよかったなあー。
■白姫あかり(イワノーヴァナ伯母/京三紗)
率直に言って、今まであまり役者としての評価が(私の中で)高くなかった白姫さん。今回はすごく良かったです!元々ダンサーとして高く評価されている人ですが、ああいう動きの制限された老婦人の役を、とても丁寧に、誠実に演じていたのが嬉しかったです。
「あたしがもっと若かったら…」のくだりも、ちゃんと気持ちが入っていて良かったと思います(^ ^)。
台詞回しは相変わらずなところもありましたが、京さんの、あのなんともいえずコケティッシュで可愛らしい魅力的な老婦人っぷりを、模倣ながらもちゃんと自分のものにして、楽しそうに演じていて、、、、なんだか、良かったなあ、と素直に思えました。
■彩咲めい(クララ/華耀きらり)
この公演を最後に卒業される彩咲さん。今まであまり大きな役がつかなかったけれども、最後にいい役がついて良かったね、と素直に思いました。しっとりとした大人の女性らしい仕草がきれい。
顔もホントに可愛いですよね!……ただ、クララという役にはちょっと可愛らしすぎるかな、という気もしましたが(化粧とか)。
それにしても、本当に女役の良い役が多くて羨ましい……。
石田さん柴田さん大野さんと、女役に良い役の多い三大作家を続けざまに観てしまったので、次に観劇する作品のハードルが上がっちゃいそうです(ドキドキ)(←娘役はね……)。
【7月1日まで、あと123日】
ここからは、印象に残った順に書いてみたいと思います。
っていうか、そういえばまだ本公演を書いてないんですね私。すみません……。
■大河凜(シェンボック/壮一帆)
本公演の、「からっと明るい、確信に満ちた蘭トムさんのドミトリー」に対峙する壮ちゃんのシェンボックは、表向きのやんちゃな不良学生の一面と、表層的でない、地に足のついた観察眼によって得られる知識を蓄えた賢者の一面を併せ持った優しいひとですが。
「湿った闇の中を、どうしたらいいのか分からずにもがいている真由ちゃんのドミトリー」と肩を並べたがりんちゃんのシェンボックは、ひょうひょうと人生を生きる自由人、という印象でした。
真由ちゃんのドミトリーに正面から対峙する存在ではなく、その隣で軽やかに生きている、という感じ。こちらも本役さんとは全然違っていて、個性的で面白い役づくりだったと思います。
ただ、その分、ドミトリーの孤独を強調する存在になっていて、彼に対する影響力はちょっと弱まっていたような気もしました。(本公演のドミトリーは、シェンボックの存在にかなり救われていると思う)
シェンボックという役は、原作から膨らませる過程でかなり大幅に石田さんの思想を反映した存在になっていただけに、石田さんと児玉さんの演出の違いが鮮明に出たのかな……?とも思いましたが、、、どうなんでしょうか。
■仙名彩世(アニエス/月野姫花)
率直に書きますが、がりんちゃんのシェンボックに対するには、仙名さんのアニエスはちょっと強すぎた…ような気がしました。
仙名さんが悪かったのではなく、組み合わせが悪すぎたと思います。
組む相手が壮ちゃんのシェンボックならあのくらいアニエスが強くても良いと思うのですが、がりんちゃんの演じる自由人シェンボックが「一緒にパリに行こう!」と思うだけのキュートさがないと、ラストの手紙の説得力が弱いと思うんですよね。
仙名さんは仙名さんなりにキュートなんですが、それよりも「パトロンを捕まえてロシアまで追い掛けてきた」たくましさみたいなものが前に出てしまっていたところが、がりんちゃんの軽やかさと合わなかったんじゃないかな、と。このあたりは、新人公演なんだから演出家が調整して舞台が成立するよう指導するレベルだと思うのですが、、、児玉さんだからなあ……。
■柚香光(シモンソン/愛音羽麗)
「愛のプレリュード」で歌も芝居も一通りこなせるところを見せてくれた下級生。
典型的な二枚目役のシモンソンがこんなにはまるとは思いませんでした。強く印象に残りました。
本役のみわっちは、見た目もふんわりやわらかいタイプだから、「非暴力主義」で「ビラ撒きしてただけなのにストライキを扇動したと勘違いされて」という説明にも納得感があったのですが、柚香くんの鋭角的な美貌や鋭い目つきを視ていると「いや扇動したでしょ」と思ってしまう……(^ ^;ゞという問題は若干ありましたが(汗)。
それにしても、あの「私はさっきカチューシャにプロポーズしました」とドミトリーに告げる場面の確信の深さはすごいなと思う。あの2枚目っぷりからくる自信過剰、という薄っぺらさじゃなくて、ちゃんと「カチューシャを安らがせてあげられるのは自分だ」という確信があるところが良い。
みわっちの、ちょっと気の弱い、公爵さまに遠慮がちな革命家もホントに素敵なんですけどね!!そこは、ドミトリーがカチューシャに対して抱く感情の種類の違いにも影響するので、お芝居の面白いところだな、と思う。
しかも、そのあたりを演出家がコントロールするのではなく、役者たちが勝手に落としどころを見つけて演じているようにしか見えないところもすごいです。
■月野姫花(マリア・パーブロア/花野じゅりあ)
とにかく可愛かった!!でれでれ。いままであんなに、一言喋るたびに気になってしかたがなかった姫花の声(口調)が、この公演に限っては本公演も新人公演も「(魅力の一つとしての)個性的な声」に聞えるのはなぜなでしょうか……すごく謎。
アニエスはともかく、どうしてパーヴロアがあんな舌ったらずな喋り方でいいんだよ!?……いやでも、全然気にならなかったんだよ私は……。
最後の最後に姫花の発音が良くなったのか、それとも、これぞ退団オーラなのか……?永遠の謎になったような気がします。
っていうかさ!こうなっちゃうと、すごく今更だけど新公ヒロインも観たくなっちゃうじゃん!!(涙)。
■水美舞斗(ファナーリン弁護士/華形ひかる)
人道派で有能な弁護士。もちろん悪くなかったし、みつるくんと比べるつもりもありません。ただ、カチューシャのところでもちょっと書いたのですが、
「愛想尽かししたのか!?」
という場面は、カチューシャの2面が交差するポイントを印象付ける台詞でもあるので、もう少し大事にしてほしかったような気がします。演出の違いと言われればそれまでですが。
ファナーリンは、それまでの芝居を切るような登場も多いので、居方の難しい役なんですよね……。決して悪くはなかったと思うので、もう少しパワーの配分を自由にコントロールできるようになったら、もっと良くなるんじゃないかな、と思いました。まだまだ一杯一杯すぎて、すべての場面を全力疾走で演じている感じなのが観ていて疲れる、、、というか、途中ちょっとだれたような気がしたので。
台詞も歌も、技術面のしっかりしている人なので、芝居巧者のみつるくんから学んだモノを次に生かしてくれれば鬼に金棒!次の作品を楽しみにしています。
■真輝いづみ(マトヴェイ検事/鳳真由)
92期の面々に続く、小芝居キングのマキシム。本公演でもダンサーとして小人数口に入ってきたし、芝居でもあちこち使われていて嬉しいのですが、今回の新公では真由ちゃん演じる検事さま。
よく怖さを出していたと思います。追い詰める時の迫力もなかなかでした。
マトヴェイとして登場する場面は少ないので、あとはいろいろアルバイトしていましたが、、、あまりちゃんとチェックしなかったのが悔やまれる(涙)。医療刑務所の患者とか、もっとちゃんと観ればよかったなあー。
■白姫あかり(イワノーヴァナ伯母/京三紗)
率直に言って、今まであまり役者としての評価が(私の中で)高くなかった白姫さん。今回はすごく良かったです!元々ダンサーとして高く評価されている人ですが、ああいう動きの制限された老婦人の役を、とても丁寧に、誠実に演じていたのが嬉しかったです。
「あたしがもっと若かったら…」のくだりも、ちゃんと気持ちが入っていて良かったと思います(^ ^)。
台詞回しは相変わらずなところもありましたが、京さんの、あのなんともいえずコケティッシュで可愛らしい魅力的な老婦人っぷりを、模倣ながらもちゃんと自分のものにして、楽しそうに演じていて、、、、なんだか、良かったなあ、と素直に思えました。
■彩咲めい(クララ/華耀きらり)
この公演を最後に卒業される彩咲さん。今まであまり大きな役がつかなかったけれども、最後にいい役がついて良かったね、と素直に思いました。しっとりとした大人の女性らしい仕草がきれい。
顔もホントに可愛いですよね!……ただ、クララという役にはちょっと可愛らしすぎるかな、という気もしましたが(化粧とか)。
それにしても、本当に女役の良い役が多くて羨ましい……。
石田さん柴田さん大野さんと、女役に良い役の多い三大作家を続けざまに観てしまったので、次に観劇する作品のハードルが上がっちゃいそうです(ドキドキ)(←娘役はね……)。
【7月1日まで、あと123日】
東京宝塚劇場花組新人公演「復活」を観劇いたしました。
新人公演演出は児玉明子さんでしたが、特に意識して「演出」として本公演を変えていた部分は無かったような気がします。ただ、役者が違うので完全に別物でしたけどね!
いやー、真由ちゃん(鳳)の芝居は、本当に刺激的。蘭トムさんとは全然違うドミトリーになることは予想していたのですが、、、いやあ、そう来るのか、と(@ @)。
蘭トムさんを突き動かすのが「熱」であり「恋」であるなら、真由ちゃんを突き動かすのは「義務」と「愛」なんだな、と。
からっと明るい、確信に満ちた蘭トムさんのドミトリーと、しっとりと湿った闇の中を、どうしたらいいのか分からずにもがいている真由ちゃんのドミトリー。全く同じ脚本なのに、全く違う人物と違う物語が立ちあがるのが本当に面白いです。真由ちゃんの新公は毎回そうでしたけど、今回は特にそれを感じました。
新人公演を卒業して、これからどんな役を演じてくれるのか、楽しみでなりません(^ ^)。
みりおん(実咲)は、堅実な芝居をする人だな、とあらためて思いました。
「カナリア」のアジャーニは随分と弾けていたので、もうだいたい殻は割れたかな?と思ったのですが、、、
良くも悪くも、みりおんはあくまでも「娘役」なんですね。で、「娘役」という枠に縛られた状態でカチューシャという難役を演じるのは難しいと思うのです。
蘭ちゃんは天然の「蘭ちゃん」で演じているから、清純な乙女と落ちぶれた娼婦がちゃんと一人の人物に見えるのですが、みりおんは、真面目に二つの状況の演じ分けに取り組んで、結果として「二役を演じている」ように見える瞬間があったような気がします。とはいえ、その二つの貌が同じ女の2面であることはわかるんですけどね。……ファナーリンの芝居との相性もあって、その2つが重なる「愛想づかし」の印象が弱かったのが残念です。
それにしても!
サブリナの時も思いましたが、蘭ちゃんのキュートな魅力、抗いがたく惹きつけられる可愛らしさ、というのは、理屈じゃないんですね……。
クリスティーヌとアジャーニをあんなに魅力的に演じることができたみりおん。歌も芝居もダンスもしっかりとこなせる実力派だと思うので、次の作品でも、みりおんらしい魅力を発揮してくれることを楽しみにしています。
そして、蘭ちゃんとは全く意味が違いますが、独自の「天与の笑顔」でミッシィという難役を魅力的にみせたべーちゃん(桜咲彩花)。最初の婚約披露の場面での、ぱぁっと辺りを照らすような明るい笑顔が印象的でした。
本公演では、あの役割を蘭トムさんが担っていたんだなあ、と気づいたりして。
「私と結婚すれば幸せになれるのに、あえて不幸へ踏み込んでいく男」を、憐れむことなく「一緒に悩みたかった」と嘆く少女。新人公演のミッシィはまだ子供なんですよね。それこそ「恋は人生のデザート」だと思っていて、男を「守ってあげたい」と思っている少女。芯の強い明るさと、根拠のない確信。
ミッシィは、物語が終わった後、どうするのかな、と思います。今より少し大人になった彼女が、他の男にその愛情を捧げている姿も浮かぶけど、、、今度こそ、カチューシャに振られて20世紀の扉を開けたドミトリーを「一緒に考えましょう、どう生きるのかを」と言いながら迎えに行ってあげてほしいような気がします。真由ちゃんのドミトリーには、力強く背中を叩いて「気にしない気にしない!」と言ってくれるべーちゃんが必要なんですよ!!(←ちょっとCSに毒されすぎですよ)
大河凜ちゃんのシェンボックも、柚香光さんのシモンソンもとても良かったし、他の役もどれも良かったです。
物語として、とても面白い新人公演でした!
詳しいことはまた後ほど語らせていただくとして。
でも、一つだけ。今日が最後の新人公演となった、真瀬はるかさんについて書かせてください。
(今日が最後の新公になったのは、真瀬くんだけじゃなくて、姫花ちゃんもそうだし91期は全員そうなんですけど、、、ここはご容赦くださいませ)(91期のみなさま、新公ご卒業おめでとうございます)
本役はマルチェンコ(本役:煌雅あさひ)。裁判の幕開きでソロを歌う、進行役の彼です。
真瀬くんが歌手であることはよく知っているつもりでしたが、あの短いソロでも心を掴めるのがすごいなあ、と感心しました。
ただ、スポットが入った瞬間、「ちっさ!」と思ったことは内緒です(^ ^;ゞ
でも。私が今回一番泣けたのは、そっちじゃなかったんですよね。
物語終盤、シベリアへ送られる兵士たちの客席登場。上手通路の先頭であるいてきた真瀬くんの声が、客席にがんがんに響いていました。歌いながら、客席を見向きもせずに(当然)、銀橋に上がって上手花道にはけていく真瀬くんを見ながら、いきなり涙が止まらなくなったのでした。
どちらかといえば涙もろいタイプではありますが、どうしてそこで泣いたのかよくわかりません。
なんだか突然、「あと少しなんだ……」って思ったら、もう駄目でした(T T)。本当に、その瞬間まで泣く気なんてなかったんですけど!!まさか、物語とは関係のないところで泣くとは思いませんでした……(汗)。
相変わらず隅から隅まで(マルチェンコ以外は)小芝居しまくりで、1回しか観られないんだから勘弁してくれ!の嵐でしたが、、、、まあ、楽しそうだったので良かったと思います。
本公演でも兵士なんだから、新公では囚人にならないかなあ……と思っていたのですが。うーん残念。
そして。最後の挨拶の真由ちゃん。
91期花組首席の真由ちゃんしか前に出ないご挨拶。
前半は滑らかに挨拶していて、おお、さすがの真由ちゃんも最後の挨拶はしっかり締めるか!?と私が思った、その瞬間。
聞えてきた言葉は、「~この、かけごえのない新人公演、……」
「かけがえのない」と言いたかったんだろうな、というのはすぐに分かったのですが、、、反射的にごめんなさい!どこで掛け声かければよかったんですか!?と訊きたかったのは私だけじゃあるまい。
んで。
真面目に挨拶する真由ちゃんをじぃっと視ていた真瀬くんが、一瞬倒れそうになっていたのが、とても可愛かったです(*^ ^*)
……真由ちゃん、大好きです(はぁと)(←そっち!?)
【7月1日まで、あと129日】
新人公演演出は児玉明子さんでしたが、特に意識して「演出」として本公演を変えていた部分は無かったような気がします。ただ、役者が違うので完全に別物でしたけどね!
いやー、真由ちゃん(鳳)の芝居は、本当に刺激的。蘭トムさんとは全然違うドミトリーになることは予想していたのですが、、、いやあ、そう来るのか、と(@ @)。
蘭トムさんを突き動かすのが「熱」であり「恋」であるなら、真由ちゃんを突き動かすのは「義務」と「愛」なんだな、と。
からっと明るい、確信に満ちた蘭トムさんのドミトリーと、しっとりと湿った闇の中を、どうしたらいいのか分からずにもがいている真由ちゃんのドミトリー。全く同じ脚本なのに、全く違う人物と違う物語が立ちあがるのが本当に面白いです。真由ちゃんの新公は毎回そうでしたけど、今回は特にそれを感じました。
新人公演を卒業して、これからどんな役を演じてくれるのか、楽しみでなりません(^ ^)。
みりおん(実咲)は、堅実な芝居をする人だな、とあらためて思いました。
「カナリア」のアジャーニは随分と弾けていたので、もうだいたい殻は割れたかな?と思ったのですが、、、
良くも悪くも、みりおんはあくまでも「娘役」なんですね。で、「娘役」という枠に縛られた状態でカチューシャという難役を演じるのは難しいと思うのです。
蘭ちゃんは天然の「蘭ちゃん」で演じているから、清純な乙女と落ちぶれた娼婦がちゃんと一人の人物に見えるのですが、みりおんは、真面目に二つの状況の演じ分けに取り組んで、結果として「二役を演じている」ように見える瞬間があったような気がします。とはいえ、その二つの貌が同じ女の2面であることはわかるんですけどね。……ファナーリンの芝居との相性もあって、その2つが重なる「愛想づかし」の印象が弱かったのが残念です。
それにしても!
サブリナの時も思いましたが、蘭ちゃんのキュートな魅力、抗いがたく惹きつけられる可愛らしさ、というのは、理屈じゃないんですね……。
クリスティーヌとアジャーニをあんなに魅力的に演じることができたみりおん。歌も芝居もダンスもしっかりとこなせる実力派だと思うので、次の作品でも、みりおんらしい魅力を発揮してくれることを楽しみにしています。
そして、蘭ちゃんとは全く意味が違いますが、独自の「天与の笑顔」でミッシィという難役を魅力的にみせたべーちゃん(桜咲彩花)。最初の婚約披露の場面での、ぱぁっと辺りを照らすような明るい笑顔が印象的でした。
本公演では、あの役割を蘭トムさんが担っていたんだなあ、と気づいたりして。
「私と結婚すれば幸せになれるのに、あえて不幸へ踏み込んでいく男」を、憐れむことなく「一緒に悩みたかった」と嘆く少女。新人公演のミッシィはまだ子供なんですよね。それこそ「恋は人生のデザート」だと思っていて、男を「守ってあげたい」と思っている少女。芯の強い明るさと、根拠のない確信。
ミッシィは、物語が終わった後、どうするのかな、と思います。今より少し大人になった彼女が、他の男にその愛情を捧げている姿も浮かぶけど、、、今度こそ、カチューシャに振られて20世紀の扉を開けたドミトリーを「一緒に考えましょう、どう生きるのかを」と言いながら迎えに行ってあげてほしいような気がします。真由ちゃんのドミトリーには、力強く背中を叩いて「気にしない気にしない!」と言ってくれるべーちゃんが必要なんですよ!!(←ちょっとCSに毒されすぎですよ)
大河凜ちゃんのシェンボックも、柚香光さんのシモンソンもとても良かったし、他の役もどれも良かったです。
物語として、とても面白い新人公演でした!
詳しいことはまた後ほど語らせていただくとして。
でも、一つだけ。今日が最後の新人公演となった、真瀬はるかさんについて書かせてください。
(今日が最後の新公になったのは、真瀬くんだけじゃなくて、姫花ちゃんもそうだし91期は全員そうなんですけど、、、ここはご容赦くださいませ)(91期のみなさま、新公ご卒業おめでとうございます)
本役はマルチェンコ(本役:煌雅あさひ)。裁判の幕開きでソロを歌う、進行役の彼です。
真瀬くんが歌手であることはよく知っているつもりでしたが、あの短いソロでも心を掴めるのがすごいなあ、と感心しました。
ただ、スポットが入った瞬間、「ちっさ!」と思ったことは内緒です(^ ^;ゞ
でも。私が今回一番泣けたのは、そっちじゃなかったんですよね。
物語終盤、シベリアへ送られる兵士たちの客席登場。上手通路の先頭であるいてきた真瀬くんの声が、客席にがんがんに響いていました。歌いながら、客席を見向きもせずに(当然)、銀橋に上がって上手花道にはけていく真瀬くんを見ながら、いきなり涙が止まらなくなったのでした。
どちらかといえば涙もろいタイプではありますが、どうしてそこで泣いたのかよくわかりません。
なんだか突然、「あと少しなんだ……」って思ったら、もう駄目でした(T T)。本当に、その瞬間まで泣く気なんてなかったんですけど!!まさか、物語とは関係のないところで泣くとは思いませんでした……(汗)。
相変わらず隅から隅まで(マルチェンコ以外は)小芝居しまくりで、1回しか観られないんだから勘弁してくれ!の嵐でしたが、、、、まあ、楽しそうだったので良かったと思います。
本公演でも兵士なんだから、新公では囚人にならないかなあ……と思っていたのですが。うーん残念。
そして。最後の挨拶の真由ちゃん。
91期花組首席の真由ちゃんしか前に出ないご挨拶。
前半は滑らかに挨拶していて、おお、さすがの真由ちゃんも最後の挨拶はしっかり締めるか!?と私が思った、その瞬間。
聞えてきた言葉は、「~この、かけごえのない新人公演、……」
「かけがえのない」と言いたかったんだろうな、というのはすぐに分かったのですが、、、反射的にごめんなさい!どこで掛け声かければよかったんですか!?と訊きたかったのは私だけじゃあるまい。
んで。
真面目に挨拶する真由ちゃんをじぃっと視ていた真瀬くんが、一瞬倒れそうになっていたのが、とても可愛かったです(*^ ^*)
……真由ちゃん、大好きです(はぁと)(←そっち!?)
【7月1日まで、あと129日】
復活のカノン【東宝初日】
2012年2月10日 宝塚(花)花組東京劇場公演「復活/カノン」、初日おめでとうございます。
今日からの一ヶ月と一週間、卒業される七人にとっても、その回りの仲間たちにとっても、花組ファンの皆様にとっても、思い出深い楽しい時間となりますように。
………「カノン」の祈りの場面、卒業生が七人そろって踊るように変更されていましたでしょうか?
三木さん、頼むよ………(涙)。
【7月1日まで、あと142日】
今日からの一ヶ月と一週間、卒業される七人にとっても、その回りの仲間たちにとっても、花組ファンの皆様にとっても、思い出深い楽しい時間となりますように。
………「カノン」の祈りの場面、卒業生が七人そろって踊るように変更されていましたでしょうか?
三木さん、頼むよ………(涙)。
【7月1日まで、あと142日】
1月30日のつぶやき
2012年1月30日 宝塚(花)花組大劇場公演、千秋楽おめでとうございます。
扇めぐむ さん、
煌雅あさひ さん、
彩咲めい さん、
真瀬はるか さん、
月野姫花 さん、
5人とも、大劇場ご卒業おめでとうございます。
今日という日がきたら、いろいろ書こうと思っていたのに、今は何も言葉がでてきません。
結局大劇場には行けなかったし。明日のニュースを待つのみの身ですが。
ただただ、今までありがとう、と。
東京で、待っています、と。
ただ、心の中で呟いて。
明日も佳き日でありますように。
.
扇めぐむ さん、
煌雅あさひ さん、
彩咲めい さん、
真瀬はるか さん、
月野姫花 さん、
5人とも、大劇場ご卒業おめでとうございます。
今日という日がきたら、いろいろ書こうと思っていたのに、今は何も言葉がでてきません。
結局大劇場には行けなかったし。明日のニュースを待つのみの身ですが。
ただただ、今までありがとう、と。
東京で、待っています、と。
ただ、心の中で呟いて。
明日も佳き日でありますように。
.
今日のCSニュースで流れていた、月組大劇場公演の稽古場レポート。
るうちゃんもゆりちゃんもちなつちゃんも可愛くて、この三人(+みりおくん)がきりやさんといつも一緒、というのはすごく楽しみだなー、と思いつつ。
ああ、これが流れるってことは、花組の千秋楽ももうすぐなんだ……と、切なくなりました。
というわけで、先日簡単に速報したっきりになっている花組公演を、ここで書いておきたいと思います。
冒頭。警備隊長ミハイロフ(望海)の歌に合わせて、連行されてくる罪人たち。
だいもんの歌がしずかに心に沁みます。
カチューシャ(蘭乃)は上手花道から銀橋へ。
同時に下手奥からも罪人たちが。天真くんを連行するのが真瀬くん、銀華さんを連行するのが日高くん……だったかな?(←違っていたらすみません)。いきなり92期祭りな場面でした。
銀橋を連行されていくカチューシャに揶揄いの言葉を投げつける罪人たち。
「うるさい!あたいは何もしちゃいないんだ!」という切ない叫びは雪に吸われて消えて行く。
暗転、舞台奥の幕があがると、そこは華やかな公爵の館。
公爵令嬢ミッシィと、青年貴族ネフリュードフ伯爵の婚約披露パーティ。
コサックたちの中心で「カリンカ」を歌うまぁくん(朝夏)。軽やかに踊るふみか(紫峰)とらいらい(夕霧)が恰好良い。男役は前の場面の兵士たちと次の裁判に取られているので、娘役が多い場面ですが、その分、華やかで楽しいです。本当に、花組は娘役さんがみんな可愛い!!(←100回言っても足りない)
ミッシィの両親が夏美組長と一花。艶やかな貴婦人の一花も似合いで美しかったです。小柄だから子役もできるけど、こういう役もしっかりやれるところはさすがだなあ。カルロッタ、ティアロッサミと当たり役に恵まれた2011年は終わりましたが、今年もがんがんやってもらいたい!(^ ^)。
ネフリュードフ(ドミトリー)の執事のユーリはさおりさん(高翔)。ああ、こういうさおりさんも好きだなあ、とあらためて思いました。こういう役をみると、なんとなく月組の匂いを感じるのは私が月組好きだからでしょうか?さりげない佇まいと、押しつけがましくない優しさ、誠実さがとてもステキな人だと思います。
コロソフ叔父の浦輝さんも良い味出してました。こういう役は似合いますよねー!蘭トムさんよりずっと大人で渋くて、口数の少ない寡黙で武骨な元軍人、なのに意外にお茶目(^ ^)。さすが石田さん、出演者の個性がわかっているなあと思いました。
イワノーヴナ伯母の京さん。一昔前は若者たちの心を騒がせた貴婦人であることがよくわかる美しさと、さばけた気風の良さはさすがです。「ちいさな花がひらいた」のお久も素晴らしかったし、ロシア貴族のご婦人も素晴らしい。マリア侯爵夫人からお久まで、ひとくちに「貴婦人」といっても幅ひろいものだなあと思います。京さんの芸幅は本当にすごい。
ドミトリーの姉ナターシャのさあや(初姫)。しっとりした落ち着きのある美しいひと。さあやの一面にぴったりの宛書きで、石田さんがあえてさあやに宛書きするのがこういう役であったことが嬉しいです。わずかにのぞく押しつけがましさと上から目線の高飛車さが、穏やかで落ち着いた語り口や風情の中に潜んでいるのがとても良いです。ああいう二重性のある役をやらせたら、右に出る者はいないんだもんね。しかも華やかで美しい。最高です。
クララのきらりん(華耀)。えーっと、ドミトリーの従姉妹……でしたっけ?イワノーヴナ伯母の関係者なんですよね。あのへんの血縁関係はさっぱりですが、とにかく美しくて、「恋の手練れ」の名に恥じぬ存在感でした。未亡人として黒いドレスに身を包み、眼鏡までかけても隠しきれない華やかさ。禁欲的な黒いドレスが余計に艶めかしくみえて、計算かと思いました(^ ^)。
きらりんって、根本的にはあまり色気のないタイプだと思うのですが、こういう、ちょっと格好良い役は嵌るんですよねー!石田さんとの相性は良いので期待していたのですが、期待以上でした(*^ ^*)。
じゅりあの役(マリア・パーブロワ)もちょっと観てみたかったけど。
シェンボック(壮)とアニエス(月野)。
お人形のように可愛らしいアニエスと、その美貌にぞっこんなシェンボック。対等に語りあう、幸せそうな二人がとても良いです。まだお互いちゃんとした自覚にはなっていないけれども、ちゃんと愛し合っているのが観ていてわかる、というのが面白い。
そんな二人と並ぶからこそ、今まさに婚約を披露しているドミトリーとミッシィ(実咲)の二人は、お互いにどこか遠慮があるのが観客ににも判りやすいんですよね。
何事もなければ、時間をかけてその隙間をうめていったんだろう。そうやって、素敵な夫婦になるカップルはたくさんある。まして、結婚には家格のつり合いが重要となる貴族階級なんだから。
でも、何事かは起きてしまった。
この場合は、陪審員としての出廷要請という形で。
叔父も公爵も、声を揃えて「行くべきだ」といい聞かせ、ドミトリーはいつもどおりの誠実な笑顔で婚約者の手を握る。
そこに待つ人が誰なのか、虫の知らせも何もなく。
気落ちしたミッシィを慰めようと、自ら道化役をかってでるシェンボック。
壮ちゃんって、こういう役どころが本当にうまいな、と思います。「メランコリック・ジゴロ」以来、ああいうちょっとワルぶったところのある、うるさくていい加減なのに憎めない「友人」役って、壮ちゃんの当たり役になってますよね。石田さんはそのスターの「判っている魅力」を使いたがるところがあるけど、こういう役を振ってくるところはさすがだと思う。
そして、迷わずに裁判所へ向かうドミトリーの真っ直ぐさも、同じように、蘭トムさんの本質だと思うんですよね。今まであまり組んでいた印象がなかったけど、蘭トムさんは案外と石田役者なのかもしれないな、と感じました。
石田作品の特徴、というか、私が好きなところって何だろう……なんてことをいろいろ考えていたのですが。
私が石田作品を好きなのは、基本的に「説明役のいないお芝居」がメインであるところなんだと思います。
説明役(=地の文)がいないから、登場人物が本音で話しているのか、意識して嘘を吐いているのか、自分でも本当の気持ちに気がつかないのか、観ている側にはわからない。わからないから、いろいろ想像する余地がある。
この場面でも、ドミトリーが義務だと思って出廷しただけなのか、華やかなパーティーがめんどくさくなっていたのでこれ幸いと出かけたのか、あるいは陪審員をやるのが純粋に楽しみだったのか(^ ^)、彼の本音はわからないようになっている。蘭トムさんも一見無表情(というかいつもと同じ笑顔)だから、意識しているのかなと思います。
観客は、ドミトリーの仮面の笑顔を視ながら、彼の「今」を想像するのが楽しいんですよね。シェンボックもそう。ミッシィも、アニエスも、イワノーヴナも、クララも。この場面に出ているメンバーは、一癖も二癖もある貴族たちだから、余計に面白いんだと思います。
暗転して、場面は裁判所の陪審員控室へ。
陪審員たちがぴーちくぱーちく好き勝手に喋っているのを抑えるように歌いだす(という設定らしい)アーサー(煌雅)。ちなみに陪審員たちは「めんどくせえなあ」とか話してるらしいです( ^)。
上手に輝良・真瀬・日高、下手に彩城・冴月と並んで、下手端に蘭トムさんが座ります。上級生3人は軍人で、みんな豪華な礼服(^ ^)。下級生二人は商人(真瀬)と教師(日高)なんだそうです。そこは石田さんの拘りだそうですが。その拘り、伝わりにくいかも(ごめんなさい)。
裁判が始まる。
上手の花道ではマトヴェイ検事(鳳)の論説、下手ではファナーリン弁護士の論説。
どちらも口跡がよくて聴きとりやすく、いかにも「裁判」な感じがします。ちょっと声が高くて早口な真由ちゃんの検事さんは、いつもの笑顔を封じて厳しく攻めつけて、やわらかな口調のみつる弁護士は、ゆったりと陪審員たちを懐柔しようとする。
被告は3人。マウレタニア・ホテルの従業員・カルチンキン(扇)、ボーチコワ(芽吹)、そして、エカテリーナ・マースロワ(蘭乃)。
「カチューシャ……!!」
呟く蘭トムさんの、嘘のない「驚愕」。舞台中央でスポットを浴びる、蘭ちゃんの無表情。
服を脱ぎ捨てて、「ギルティー」のダンスナンバーへ。あの衣装、どっかで観た覚えがあるんですが……なんだっけ。「魅惑」?違うかなあ。
可愛いアニエスや淑やかなコルチャーギン公爵夫人が混ざっていることに驚きが隠せませんが(^ ^)、この場面の眼目はよっち(月央)のダンス!!いやー、恰好良いです~~!!
もちろん蘭ちゃんもかなり踊ってます。ダンサー・蘭はなの本領発揮!という感じで、恰好良かったです(*^ ^*)。
「被告は、以前勤めていた貴族の邸で主人に弄ばれ、捨てられた」
この台詞が、ドミトリーの頭の中をぐるぐる回りつづける。
ところで。
ファナーリン弁護士が繰り返すこの主張が、陪審員の同情を買うためのものにすぎず、彼女の無罪を説明しようとしていないのがちょっと気になりました。
カチューシャ自身は「あたいは何も知らなかった!」と供述してるのに、その線では駄目なのでしょうか?
なんか、全体的にこの裁判に関しては疑問だらけで(汗)。この時代の裁判って、こんなものだったんだろうか。被告も被害者も平民だから??
蘭トムさん、「異議あり!」って叫んじゃえよ!と何度思ったことか。
そんなこんな、いろいろ疑問があって、久しぶりに原作を読み返したいなーっと思った作品でした。……うーん、東京に来るまでに読めるかなあ。家にあった「復活」が、あまりに百科事典のような巨大な本だったので、だいぶ挫けているのですが(- -;ゞ。
ところで。
ショーについては、また別途……と思いつつ、一つだけ。
あの主題歌、月組さんの「ONE」に酷似していませんか?
サビのところの歌いだしとか、真顔で「ONE」を期待してしまうんですけど、私だけですかね…?
【7月1日まで、あと157日】
るうちゃんもゆりちゃんもちなつちゃんも可愛くて、この三人(+みりおくん)がきりやさんといつも一緒、というのはすごく楽しみだなー、と思いつつ。
ああ、これが流れるってことは、花組の千秋楽ももうすぐなんだ……と、切なくなりました。
というわけで、先日簡単に速報したっきりになっている花組公演を、ここで書いておきたいと思います。
冒頭。警備隊長ミハイロフ(望海)の歌に合わせて、連行されてくる罪人たち。
だいもんの歌がしずかに心に沁みます。
カチューシャ(蘭乃)は上手花道から銀橋へ。
同時に下手奥からも罪人たちが。天真くんを連行するのが真瀬くん、銀華さんを連行するのが日高くん……だったかな?(←違っていたらすみません)。いきなり92期祭りな場面でした。
銀橋を連行されていくカチューシャに揶揄いの言葉を投げつける罪人たち。
「うるさい!あたいは何もしちゃいないんだ!」という切ない叫びは雪に吸われて消えて行く。
暗転、舞台奥の幕があがると、そこは華やかな公爵の館。
公爵令嬢ミッシィと、青年貴族ネフリュードフ伯爵の婚約披露パーティ。
コサックたちの中心で「カリンカ」を歌うまぁくん(朝夏)。軽やかに踊るふみか(紫峰)とらいらい(夕霧)が恰好良い。男役は前の場面の兵士たちと次の裁判に取られているので、娘役が多い場面ですが、その分、華やかで楽しいです。本当に、花組は娘役さんがみんな可愛い!!(←100回言っても足りない)
ミッシィの両親が夏美組長と一花。艶やかな貴婦人の一花も似合いで美しかったです。小柄だから子役もできるけど、こういう役もしっかりやれるところはさすがだなあ。カルロッタ、ティアロッサミと当たり役に恵まれた2011年は終わりましたが、今年もがんがんやってもらいたい!(^ ^)。
ネフリュードフ(ドミトリー)の執事のユーリはさおりさん(高翔)。ああ、こういうさおりさんも好きだなあ、とあらためて思いました。こういう役をみると、なんとなく月組の匂いを感じるのは私が月組好きだからでしょうか?さりげない佇まいと、押しつけがましくない優しさ、誠実さがとてもステキな人だと思います。
コロソフ叔父の浦輝さんも良い味出してました。こういう役は似合いますよねー!蘭トムさんよりずっと大人で渋くて、口数の少ない寡黙で武骨な元軍人、なのに意外にお茶目(^ ^)。さすが石田さん、出演者の個性がわかっているなあと思いました。
イワノーヴナ伯母の京さん。一昔前は若者たちの心を騒がせた貴婦人であることがよくわかる美しさと、さばけた気風の良さはさすがです。「ちいさな花がひらいた」のお久も素晴らしかったし、ロシア貴族のご婦人も素晴らしい。マリア侯爵夫人からお久まで、ひとくちに「貴婦人」といっても幅ひろいものだなあと思います。京さんの芸幅は本当にすごい。
ドミトリーの姉ナターシャのさあや(初姫)。しっとりした落ち着きのある美しいひと。さあやの一面にぴったりの宛書きで、石田さんがあえてさあやに宛書きするのがこういう役であったことが嬉しいです。わずかにのぞく押しつけがましさと上から目線の高飛車さが、穏やかで落ち着いた語り口や風情の中に潜んでいるのがとても良いです。ああいう二重性のある役をやらせたら、右に出る者はいないんだもんね。しかも華やかで美しい。最高です。
クララのきらりん(華耀)。えーっと、ドミトリーの従姉妹……でしたっけ?イワノーヴナ伯母の関係者なんですよね。あのへんの血縁関係はさっぱりですが、とにかく美しくて、「恋の手練れ」の名に恥じぬ存在感でした。未亡人として黒いドレスに身を包み、眼鏡までかけても隠しきれない華やかさ。禁欲的な黒いドレスが余計に艶めかしくみえて、計算かと思いました(^ ^)。
きらりんって、根本的にはあまり色気のないタイプだと思うのですが、こういう、ちょっと格好良い役は嵌るんですよねー!石田さんとの相性は良いので期待していたのですが、期待以上でした(*^ ^*)。
じゅりあの役(マリア・パーブロワ)もちょっと観てみたかったけど。
シェンボック(壮)とアニエス(月野)。
お人形のように可愛らしいアニエスと、その美貌にぞっこんなシェンボック。対等に語りあう、幸せそうな二人がとても良いです。まだお互いちゃんとした自覚にはなっていないけれども、ちゃんと愛し合っているのが観ていてわかる、というのが面白い。
そんな二人と並ぶからこそ、今まさに婚約を披露しているドミトリーとミッシィ(実咲)の二人は、お互いにどこか遠慮があるのが観客ににも判りやすいんですよね。
何事もなければ、時間をかけてその隙間をうめていったんだろう。そうやって、素敵な夫婦になるカップルはたくさんある。まして、結婚には家格のつり合いが重要となる貴族階級なんだから。
でも、何事かは起きてしまった。
この場合は、陪審員としての出廷要請という形で。
叔父も公爵も、声を揃えて「行くべきだ」といい聞かせ、ドミトリーはいつもどおりの誠実な笑顔で婚約者の手を握る。
そこに待つ人が誰なのか、虫の知らせも何もなく。
気落ちしたミッシィを慰めようと、自ら道化役をかってでるシェンボック。
壮ちゃんって、こういう役どころが本当にうまいな、と思います。「メランコリック・ジゴロ」以来、ああいうちょっとワルぶったところのある、うるさくていい加減なのに憎めない「友人」役って、壮ちゃんの当たり役になってますよね。石田さんはそのスターの「判っている魅力」を使いたがるところがあるけど、こういう役を振ってくるところはさすがだと思う。
そして、迷わずに裁判所へ向かうドミトリーの真っ直ぐさも、同じように、蘭トムさんの本質だと思うんですよね。今まであまり組んでいた印象がなかったけど、蘭トムさんは案外と石田役者なのかもしれないな、と感じました。
石田作品の特徴、というか、私が好きなところって何だろう……なんてことをいろいろ考えていたのですが。
私が石田作品を好きなのは、基本的に「説明役のいないお芝居」がメインであるところなんだと思います。
説明役(=地の文)がいないから、登場人物が本音で話しているのか、意識して嘘を吐いているのか、自分でも本当の気持ちに気がつかないのか、観ている側にはわからない。わからないから、いろいろ想像する余地がある。
この場面でも、ドミトリーが義務だと思って出廷しただけなのか、華やかなパーティーがめんどくさくなっていたのでこれ幸いと出かけたのか、あるいは陪審員をやるのが純粋に楽しみだったのか(^ ^)、彼の本音はわからないようになっている。蘭トムさんも一見無表情(というかいつもと同じ笑顔)だから、意識しているのかなと思います。
観客は、ドミトリーの仮面の笑顔を視ながら、彼の「今」を想像するのが楽しいんですよね。シェンボックもそう。ミッシィも、アニエスも、イワノーヴナも、クララも。この場面に出ているメンバーは、一癖も二癖もある貴族たちだから、余計に面白いんだと思います。
暗転して、場面は裁判所の陪審員控室へ。
陪審員たちがぴーちくぱーちく好き勝手に喋っているのを抑えるように歌いだす(という設定らしい)アーサー(煌雅)。ちなみに陪審員たちは「めんどくせえなあ」とか話してるらしいです( ^)。
上手に輝良・真瀬・日高、下手に彩城・冴月と並んで、下手端に蘭トムさんが座ります。上級生3人は軍人で、みんな豪華な礼服(^ ^)。下級生二人は商人(真瀬)と教師(日高)なんだそうです。そこは石田さんの拘りだそうですが。その拘り、伝わりにくいかも(ごめんなさい)。
裁判が始まる。
上手の花道ではマトヴェイ検事(鳳)の論説、下手ではファナーリン弁護士の論説。
どちらも口跡がよくて聴きとりやすく、いかにも「裁判」な感じがします。ちょっと声が高くて早口な真由ちゃんの検事さんは、いつもの笑顔を封じて厳しく攻めつけて、やわらかな口調のみつる弁護士は、ゆったりと陪審員たちを懐柔しようとする。
被告は3人。マウレタニア・ホテルの従業員・カルチンキン(扇)、ボーチコワ(芽吹)、そして、エカテリーナ・マースロワ(蘭乃)。
「カチューシャ……!!」
呟く蘭トムさんの、嘘のない「驚愕」。舞台中央でスポットを浴びる、蘭ちゃんの無表情。
服を脱ぎ捨てて、「ギルティー」のダンスナンバーへ。あの衣装、どっかで観た覚えがあるんですが……なんだっけ。「魅惑」?違うかなあ。
可愛いアニエスや淑やかなコルチャーギン公爵夫人が混ざっていることに驚きが隠せませんが(^ ^)、この場面の眼目はよっち(月央)のダンス!!いやー、恰好良いです~~!!
もちろん蘭ちゃんもかなり踊ってます。ダンサー・蘭はなの本領発揮!という感じで、恰好良かったです(*^ ^*)。
「被告は、以前勤めていた貴族の邸で主人に弄ばれ、捨てられた」
この台詞が、ドミトリーの頭の中をぐるぐる回りつづける。
ところで。
ファナーリン弁護士が繰り返すこの主張が、陪審員の同情を買うためのものにすぎず、彼女の無罪を説明しようとしていないのがちょっと気になりました。
カチューシャ自身は「あたいは何も知らなかった!」と供述してるのに、その線では駄目なのでしょうか?
なんか、全体的にこの裁判に関しては疑問だらけで(汗)。この時代の裁判って、こんなものだったんだろうか。被告も被害者も平民だから??
蘭トムさん、「異議あり!」って叫んじゃえよ!と何度思ったことか。
そんなこんな、いろいろ疑問があって、久しぶりに原作を読み返したいなーっと思った作品でした。……うーん、東京に来るまでに読めるかなあ。家にあった「復活」が、あまりに百科事典のような巨大な本だったので、だいぶ挫けているのですが(- -;ゞ。
ところで。
ショーについては、また別途……と思いつつ、一つだけ。
あの主題歌、月組さんの「ONE」に酷似していませんか?
サビのところの歌いだしとか、真顔で「ONE」を期待してしまうんですけど、私だけですかね…?
【7月1日まで、あと157日】
花組大劇場公演「復活 -恋が終わり、愛が残った-/カノン」を観劇いたしました。
ロシア文学を宝塚で……というと、近年で印象に強いのは齋藤吉正さんの「カラマーゾフの兄弟」や植田景子さんの「エフゲニー・オネーギン」あたりかと思うのですが、、、大劇場公演は久しぶり……ですよね?柴田さんの「黒い瞳」以降、何かありましたっけ?
まあ、宝塚歌劇であることにかわりはないんですから、ロシア文学だからどうこうということはないんですが。でも、観ていてちょっと「カラマーゾフの兄弟」を思い出したりはしました。……なんというのか、勢いとか、単刀直入さとか、そういう面で。
ネフリュードフ(蘭寿)の頑ななまでの理想に翻弄される、カチューシャ(蘭乃)の現実。
シェンボック(壮)の優しさを支えるアニエス(月野)の可憐。
信頼で結ばれた革命家シモンソン(愛音)とマリア(花野)の信念。
いろいろな感情が渦を巻いて絡み合う、複雑で壮大な世界観。それを「ネフリュードフとカチューシャの間に純愛があった」ことにして構成しなおした石田ワールドは、登場人物の感情の振れ幅が大きすぎてちょっとついていけない感じもありましたが、もう少し回を重ねればまとまってくるんじゃないかな、と思いました。
そして、ネフリュードフを取り巻く女たちの華やかさ。伯母(京)、姉(初姫)、従姉(華耀)、そして、婚約者ミッシィ(実咲)。これだけ娘役に役らしい役がたくさんある作品は久しぶりです。これができるのは柴田さんだけだと思っていたけど、そういえば石田さんはいつも娘役の大役をつくってくれるから好きなんだった。
花組ならではの綺羅星のごとき娘さんたちが楽しそうに演じていて、少なくとも、その点では名作と呼びたい(^ ^)
ショー「カノン」は、クラシックを多用した音楽がシンプルで美しい半面、盛り上がりに欠ける印象もありましたが、個々の場面はかなり好きです。個人的に印象的だったのは「タンゲーラ」かな。
三木さんにしては細かい場面が多かったような気がします。蘭寿さんがトップになって最初のショーだから、盛りだくさんに「いろんな蘭寿さん(&花組スター)」を観せてくれたのかな、と好意的に解釈しておこうかな。
ところで。タカラヅカのショーは、いつからロケットが中詰めの頭が決まりになったのでしょうか。「ダンス・ロマネスク」は新鮮でなかなかいいなと思ったのですが、「ナイスガイ」、「カノン」と続くと、それはそれでワンパターン感が……(- -;ゞ もうちょっと、公演内容の詳細を決める段階で、前後の公演とのバランスというものを考えてほしいな、と。あれやると、下っ端の下級生がフィナーレに出られないのがね……(T T)いや、あの位置のロケットは、それはそれで中詰めが盛り上がるので楽しいのですが(^ ^)。じゅりあ様の美脚は、ねねちゃんとはまた違う魅力があって眼福でした(*^ ^*)
取り急ぎ、今日時点での感想はそんな感じです。また詳細は後日(^ ^)。
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ロシア文学を宝塚で……というと、近年で印象に強いのは齋藤吉正さんの「カラマーゾフの兄弟」や植田景子さんの「エフゲニー・オネーギン」あたりかと思うのですが、、、大劇場公演は久しぶり……ですよね?柴田さんの「黒い瞳」以降、何かありましたっけ?
まあ、宝塚歌劇であることにかわりはないんですから、ロシア文学だからどうこうということはないんですが。でも、観ていてちょっと「カラマーゾフの兄弟」を思い出したりはしました。……なんというのか、勢いとか、単刀直入さとか、そういう面で。
ネフリュードフ(蘭寿)の頑ななまでの理想に翻弄される、カチューシャ(蘭乃)の現実。
シェンボック(壮)の優しさを支えるアニエス(月野)の可憐。
信頼で結ばれた革命家シモンソン(愛音)とマリア(花野)の信念。
いろいろな感情が渦を巻いて絡み合う、複雑で壮大な世界観。それを「ネフリュードフとカチューシャの間に純愛があった」ことにして構成しなおした石田ワールドは、登場人物の感情の振れ幅が大きすぎてちょっとついていけない感じもありましたが、もう少し回を重ねればまとまってくるんじゃないかな、と思いました。
そして、ネフリュードフを取り巻く女たちの華やかさ。伯母(京)、姉(初姫)、従姉(華耀)、そして、婚約者ミッシィ(実咲)。これだけ娘役に役らしい役がたくさんある作品は久しぶりです。これができるのは柴田さんだけだと思っていたけど、そういえば石田さんはいつも娘役の大役をつくってくれるから好きなんだった。
花組ならではの綺羅星のごとき娘さんたちが楽しそうに演じていて、少なくとも、その点では名作と呼びたい(^ ^)
ショー「カノン」は、クラシックを多用した音楽がシンプルで美しい半面、盛り上がりに欠ける印象もありましたが、個々の場面はかなり好きです。個人的に印象的だったのは「タンゲーラ」かな。
三木さんにしては細かい場面が多かったような気がします。蘭寿さんがトップになって最初のショーだから、盛りだくさんに「いろんな蘭寿さん(&花組スター)」を観せてくれたのかな、と好意的に解釈しておこうかな。
ところで。タカラヅカのショーは、いつからロケットが中詰めの頭が決まりになったのでしょうか。「ダンス・ロマネスク」は新鮮でなかなかいいなと思ったのですが、「ナイスガイ」、「カノン」と続くと、それはそれでワンパターン感が……(- -;ゞ もうちょっと、公演内容の詳細を決める段階で、前後の公演とのバランスというものを考えてほしいな、と。あれやると、下っ端の下級生がフィナーレに出られないのがね……(T T)いや、あの位置のロケットは、それはそれで中詰めが盛り上がるので楽しいのですが(^ ^)。じゅりあ様の美脚は、ねねちゃんとはまた違う魅力があって眼福でした(*^ ^*)
取り急ぎ、今日時点での感想はそんな感じです。また詳細は後日(^ ^)。
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次回の花組本公演で卒業するジェンヌさんが発表されました。
88期の扇めぐむ、
90期の煌雅あさひ、
91期の彩咲めい、
そして、
92期の真瀬はるか、月野姫花。
まさかの卒業。
あまりの衝撃に、言葉もありません。
エンカレッジコンサートで出会ったとみぃとアーサーから、全ツのあっちゃんで日本の半分を涙に沈めた姫花まで、可愛い可愛い花っ子たち。
ただただ、3月18日までの公演が幸せなものでありますように、
そして、その後の日々が幸せに満ちたものになりますように、と祈るばかりです。
……ああ、それにしても残念すぎる……。
真瀬くんの新公長の挨拶と、「第3期スカイナビゲーター」の夢は、叶いませんでした。
結構真面目に、真瀬くんがCSの番組を持つ日を楽しみにしていたんだけどなぁ(T_T)↓↓↓
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88期の扇めぐむ、
90期の煌雅あさひ、
91期の彩咲めい、
そして、
92期の真瀬はるか、月野姫花。
まさかの卒業。
あまりの衝撃に、言葉もありません。
エンカレッジコンサートで出会ったとみぃとアーサーから、全ツのあっちゃんで日本の半分を涙に沈めた姫花まで、可愛い可愛い花っ子たち。
ただただ、3月18日までの公演が幸せなものでありますように、
そして、その後の日々が幸せに満ちたものになりますように、と祈るばかりです。
……ああ、それにしても残念すぎる……。
真瀬くんの新公長の挨拶と、「第3期スカイナビゲーター」の夢は、叶いませんでした。
結構真面目に、真瀬くんがCSの番組を持つ日を楽しみにしていたんだけどなぁ(T_T)↓↓↓
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日本青年館公演「カナリア」。
キャスト別の感想を簡単に。
◆ヴィム(壮一帆)
いやもう、とにかく可愛くて可愛くて、パシャ先生の気持ちがとてもよくわかってしまいました。
宛書きとしか思えない、の一言です。、
……髪型も衣装もキャラクターも、何もかもがあまりに似合いすぎてて、他に書くこと思いつかない……(^ ^;ゞ
どの場面のどの行動もすべて可愛いんですが、1幕ラストで、神父とシスターの歌を邪魔しようと石を投げたりいろいろちょっかいを出しているときの活き活きとした表情が特別好きかなあ。なんであんなに可愛いんでしょうあのひと 悪魔。
そして二幕、ベッドで眠るアジャーニを見下ろして「可哀相な奴だ…」と呟く場面の切ない表情がすごく好き。あそこから、目覚めたアジャーニと会話して教会に行くまでの芝居がすごく好きです。正塚芝居の真骨頂だな、と思う。
◆アジャーニ(実咲凜音)
みどりちゃんのアジャーニを観ていないので比べてどうかは判りませんが、あの難役を良くやってるなあ、と感心しました。
特に、青年館に来てからは「嵌り役」と言ってもいいのではないかと思います。未だ研3の若さで、あの落ち着きっぷりはすごい!(@ @)と思う。
パッと目を惹く美貌、とかいうタイプではないので、いかにも娘役娘役した役よりアジャーニみたいなぶっ飛んだ役の方がやりやすいのかも?あとはやっぱり、「歌」という武器があることが自信につながっているんでしょうね、きっと。いや、アジャーニにはそんなに歌の見せ場がある訳ではないんですけど。
とにかく、一幕のホテルの場面での一連の芝居、特にヴィムとのやり取りがすごく好きです。
「屈折してるねぇ……」という台詞の甘ったるい言い方、「きっと俺は疲れているんだ/きっと私、好かれているわ」のデュエットでの浮かれた感じ、シャンパン一杯で酔っ払って、甘えかかるような仕草。初めての恋に浮かれた女の子そのもので、すっごく可愛かった(はぁと)。
そして二幕、ヴィムへの罪悪感に押しつぶされそうになりながら、それでもヴィムの傍に居ることを諦めない挫けなさが可愛かった!
この作品って、冷静に設定を考えるとすごく悲惨な話なんですけど、ヴィムもアジャーニも、自分自身の価値観の中でポジティヴに生きてるんですよね。二人ともベストを尽くしたし、だからこそヴィムは、逃げ隠れせずに笑顔で裁きを受け容れる。そういう真っ直ぐな生き方が良いなあ、と思わせてくれました。
◆ラブロー(愛音羽麗)
いや、もう、この人も可愛くて可愛くて、ですね!!
宛書きとしか思えない人がここにもいましたね。っていうか、他にもたくさんいらっしゃいますけどね!
えーっと、一番好きなラブロー神父は、やっぱり
「でどころはどうでもお金はお金ーーーーーっっ!!」
でしょうか。いやもう、あの台詞をピュアに言い切れる神父様は天然だなあと思いましたわ。
あとは、、、うーん、どれも好きだけど、実は一番最初の「笑う門には福来る」がお気に入りだったりします(^ ^)。
ラブロー神父がみわっちにあまりにも似合っていて、嵌り役過ぎて、、、私はずっと、ジュール(司会者)もラブローの裏の顔だとばかり思っていました。教会の運営資金を稼ぐために、毎日テレビ局でアルバイトをしている、みたいな感じで(←えっと)。
……そのくらいお似合いだった、ってことで(^ ^;ゞ
◆ヴィノッシュ(仙名彩世)
「ファントム」新人公演のカルロッタで場面をさらった研3.歌の実力とコメディエンヌぶりを遺憾なく発揮して、がんばってました(はぁと)。
◆ティアロッサミ(桜一花)
一花ちゃんは、本当に正塚さんの女神なんだなあ……と思いました。いやー、それにしても最近の彼女は本当に弾けているなあ……。初演の未沙さんがいったいどんな風に演じていたのか、全く想像がつきません。
◆ヴァンサン(朝夏まなと)
ちょっとした間の取り方で全く印象の変る役ですが、だいぶ良くなってきましたね!まぁくんのこういう役はあまり観たことがないような気がしますが、同期とじっくり芝居のキャッチボールを楽しんでいる感じが、とても良かったです。
……ね、まぁくん!お芝居って面白いでしょう?(^ ^)
◆ディディエ(扇めぐむ)
「街角には、おばあちゃんか」の名台詞で私の心を掴んだディディエ。あのとぼけた味わいは、観れば観るほど味がでてくるな、と。決して巧いわけではないんですが、まぁくんとの相性がいいんだな、と思います。
◆ディジョン(月央和沙)
ドラマシティで観た時は、前半の「怖さ」が足りないなーと思ったよっちのディジョン。
青年館にきて、出番の最初からコメディタッチになっていたことに吃驚しました。そうなのか、あれは怖さが必要な役ではなかったのか!(@ @)いや、考えてみたら「怖さ」が必要ならよっちにはふらないよね(汗)。
いやもう、犬になってからの可愛らしさにメロメロでした。柴犬にしか見えない……なぜなんだ(←よっちの可愛さに理由を求めても)
◆アイリス(初姫さあや)
きれい。こわい。素敵。美人。強くて優しい。でも、やっぱりこわい……
正塚さんの女神が一花ちゃんなら、さあやは私の女神です。
◆ポリーヌ(乙羽映見)
「ファントム」のアンサンブルで目立っていた、長身で可愛い娘役さん。
通し役は初めてだと思うんですが、ドラマシティで最初に観たころを思えば、台詞も仕草も格段に良くなったなあと思います。「しょうがないよ、行こうよ」とか、そういうさりげない台詞もだいぶ自然になってきたし、ディジョンにじゃれつかれて「もうっ!」と膨れるところも凄く可愛い。
さあやとがっぷり組めるなんて滅多にあることではないので、がんばって色々吸収してくださいね♪
◆パシャ(悠真倫)
いやー、どの場面も楽しそうですよね!観ていてとても幸せな気分になりました。
髪型もメイクも思いきってやっていましたが、あの迫力と間の良さはさすがです(はぁと)。
100年後の卒業生は、ちゃんと卒業試験に受かってくれるといいですね♪
◆小悪魔(華耀きらり、白姫あかり、天真みちる、真輝いづみ、柚香光、真鳳つぐみ)
きらりんのホットパンツ+ショートブーツ、白姫さんの弾けたダンス、天真くんのツインテール、マキシムの一癖ありげな笑顔、柚香くんの色気、そして、ヴィムに首根っこを掴まれて「うにゃあー!」となってるつぐみちゃん。みんな、ホントにホントに可愛かったです~!(そればっかり)
◆ウカ(水美舞斗)
「小悪魔たちのリーダー」といわれる役で、下級生なのにがんばって大人ぶっているのが可愛かったです。「ファントム」のオーべロンで美声を聴かせてくれた歌は安心して聴いていられました。これからの活躍が楽しみです♪
通し役なのはこのくらい……かな?
他にも印象的な役がたくさんあったので、役者別にまとめてみました。
■浦輝ひろと
メインの役は「司会悪魔」ってことでいいのかな?テンポよく説明台詞を喋る役ですが、滑舌もよくて判りやすかったです。
あと印象に残ったのは何度かあった通行人ですね。ふつーに男っぽくて「誰?」って思いました(^ ^)。
■花蝶しほ
一番印象に残るのは、やっぱりブティックのマヌカンですよね。黒っぽいタイトなスーツもよく似合ってたし、裏表のある芝居がすごく好きです(*^ ^*)。
あと、2幕後半に何度か出てくる通行人(真瀬くんとカップル)もすごく好きです。ちょっとお姉さんぶってるときが多いけど、ときどきめっちゃ可愛かったりもして、かーわーいーいー。
■春花きらら
いろいろ出てますが、一番好きなのは悪魔学校の職員(という役名だったことを今知りました)です。紅いメッシュのショートボブがめっちゃ良く似合ってて素敵!!声も娘役にしてはちょと低めの落ち着いた声で、とーっても「らしい」んですよね(*^ ^*)
あと、アジャーニのホテルのメイドもさりげなく可愛いんですよね。なんていうか、佇まいの良い人だな、と思います。
■真瀬はるか
へたに役がつかなくて良かったよね、と、心の底から真顔で思いました。
あのカリスマ美容師(オネエ)は伝説になるんだろうなあ……(しみじみ)。
一番最後の挨拶の場面で、銀行員の銀華水ちゃんに口説かれているのがどんどんエスカレートしていってるのが面白すぎる。あの無秩序きわまりない挨拶とカーテンコールを特典映像にとして全日程いれてくれるんだったら、DVDでも何でも迷わず買うんですが……。
■鞠花ゆめ
一番目立つ役は、大悪魔四天王を出迎えてあれこれ挨拶している受付悪魔。「銀ちゃんの恋」の頃から芝居の巧さで際だっていた人ですが、ここにきて急激に綺麗になったな、と感心しました。……丸顔なのは変らないけど、垢抜けましたよね!(^ ^)痩せたのかなあ、それとも化粧が変わったのかなあ。
悪魔学校の職員も大好きです。小さくて可愛いのに、言ってることはかなり容赦ない(^ ^)。ああ、ハリー・ポッターのハリー役がすごく似合いそうなのに勿体無い……(←おい)
あと、アジャーニが襲う銀行の職員も好きだー!(←単に、鞠花さんがやる役は全部好きなだけかも)初見では客の一人だと思っていて、なんで彼女だけ立ったり座ったりしてるんだろう?なーんて思ってたんですが、、、銀華さんと恋仲という裏設定を聞いて納得しました(^ ^)
……あの一連の場面は、真瀬くんのカリスマ美容師(オネエ)に持っていかれすぎてて、あんまり回りを観れてないんですよ(泣)ああう、千秋楽になる前にいろいろチェックしなくてはー!!(決意)
■日高大地
アジャーニを捕えた牢獄の看守やら、マフィアやら、通行人やら、、、であの超絶スタイルを披露してくれて嬉しいです。台詞もずいぶん自然に喋れるようになっておねえさんは嬉しいよ。「愛と死のアラビア」でぶっ飛んでから、もう3年ですか……来年は研7かぁ(しみじみ)。がんばってくださいね。
とりあえず、私にとっての日高くんの最大の見せ場は、二幕ラスト前の「ユートピアの男」です。踊ってる日高は本当にカッコいい!!
■銀華水
本当にこの人は「素敵なおじさま」が似合う。研6の若さでその貫録は何事かと思うんですが、それが銀華さんだからしかたない、ですよね。
背広を着込んだ銀行員の素敵っぷりは言うまでもないとして、個人的に好きなのはホームレスです。なんていうか、自然なの(^ ^)。ホームレスさんたちも、某真瀬はるかさんのホームレスの凄みに魅入られてしまったもんであんまり回りが見えてないんですが、銀華さんの創りこみもなかなかです(^ ^)。
■凪咲星南
芝居として目立つのは、何度かある通行人と、あと一幕ラストのシスター(ヴィノッシュさんと一緒に出てきて、真瀬くんのホームレスを助け起こそうとして拒否される役)かな。大悪魔四天王を迎える場面の衣装もよく似合ってました。ちょっとファニーだけど可愛ですよね♪
■羽立光来
悪魔学校の職員さんが、身体の大きさの割に声が高くておもしろキャラになっているところが好きです。歌の少ない芝居なので残念ながら見せ場はないのですが、でっかい金塊ダンサーが、可愛くて可愛くてたまりません(^ ^)。
■美蘭レンナ
その美貌で「愛のプレリュード」くらいからすごく気になっている美人さん。「ファントム」のメグは、歌はカットされてたからわからないけど芝居は悪くなかったんだし、もう少し役がついてもいいと思うんだけどなあ~(T T)。
とにかく小顔でスタイル抜群の美人で、どこに居ても目立つんですよね。大悪魔四天王を迎える場面で、ずらっと並んだ悪魔たちの中での浮きっぷりとか、、、ホント、早く役をつけて育てた方が色んな意味で良いと思うんだけどなあ。
金塊ダンサーやってても美人に見えるって、半端じゃないですよ!!
■朝月希和
壮ちゃんのディナーショー「Bright」の最下さん。ラスト前の「ユートピアの女」で、真ん中でフェッテをしていたのがとてもきれいでした。歌の人かと思っていたら、踊れるんですね!これからどんどん活躍してくれたらいいなあ♪
【最初、顔がよく見えなかったので凪咲さんだと思ってました。ここにお詫びして訂正させていただきます。ご指摘ありがとうございました】
印象に残った人(役)はそのくらいかなー。
あーあ、もうすぐ終わってしまうのが残念……もっともっと観て、いろいろツボりたかった……
ホントに、この秋の花組は作品に恵まれてましたよね!!(^ ^)
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キャスト別の感想を簡単に。
◆ヴィム(壮一帆)
いやもう、とにかく可愛くて可愛くて、パシャ先生の気持ちがとてもよくわかってしまいました。
宛書きとしか思えない、の一言です。、
……髪型も衣装もキャラクターも、何もかもがあまりに似合いすぎてて、他に書くこと思いつかない……(^ ^;ゞ
どの場面のどの行動もすべて可愛いんですが、1幕ラストで、神父とシスターの歌を邪魔しようと石を投げたりいろいろちょっかいを出しているときの活き活きとした表情が特別好きかなあ。なんであんなに可愛いんでしょうあの
そして二幕、ベッドで眠るアジャーニを見下ろして「可哀相な奴だ…」と呟く場面の切ない表情がすごく好き。あそこから、目覚めたアジャーニと会話して教会に行くまでの芝居がすごく好きです。正塚芝居の真骨頂だな、と思う。
◆アジャーニ(実咲凜音)
みどりちゃんのアジャーニを観ていないので比べてどうかは判りませんが、あの難役を良くやってるなあ、と感心しました。
特に、青年館に来てからは「嵌り役」と言ってもいいのではないかと思います。未だ研3の若さで、あの落ち着きっぷりはすごい!(@ @)と思う。
パッと目を惹く美貌、とかいうタイプではないので、いかにも娘役娘役した役よりアジャーニみたいなぶっ飛んだ役の方がやりやすいのかも?あとはやっぱり、「歌」という武器があることが自信につながっているんでしょうね、きっと。いや、アジャーニにはそんなに歌の見せ場がある訳ではないんですけど。
とにかく、一幕のホテルの場面での一連の芝居、特にヴィムとのやり取りがすごく好きです。
「屈折してるねぇ……」という台詞の甘ったるい言い方、「きっと俺は疲れているんだ/きっと私、好かれているわ」のデュエットでの浮かれた感じ、シャンパン一杯で酔っ払って、甘えかかるような仕草。初めての恋に浮かれた女の子そのもので、すっごく可愛かった(はぁと)。
そして二幕、ヴィムへの罪悪感に押しつぶされそうになりながら、それでもヴィムの傍に居ることを諦めない挫けなさが可愛かった!
この作品って、冷静に設定を考えるとすごく悲惨な話なんですけど、ヴィムもアジャーニも、自分自身の価値観の中でポジティヴに生きてるんですよね。二人ともベストを尽くしたし、だからこそヴィムは、逃げ隠れせずに笑顔で裁きを受け容れる。そういう真っ直ぐな生き方が良いなあ、と思わせてくれました。
◆ラブロー(愛音羽麗)
いや、もう、この人も可愛くて可愛くて、ですね!!
宛書きとしか思えない人がここにもいましたね。っていうか、他にもたくさんいらっしゃいますけどね!
えーっと、一番好きなラブロー神父は、やっぱり
「でどころはどうでもお金はお金ーーーーーっっ!!」
でしょうか。いやもう、あの台詞をピュアに言い切れる神父様は天然だなあと思いましたわ。
あとは、、、うーん、どれも好きだけど、実は一番最初の「笑う門には福来る」がお気に入りだったりします(^ ^)。
ラブロー神父がみわっちにあまりにも似合っていて、嵌り役過ぎて、、、私はずっと、ジュール(司会者)もラブローの裏の顔だとばかり思っていました。教会の運営資金を稼ぐために、毎日テレビ局でアルバイトをしている、みたいな感じで(←えっと)。
……そのくらいお似合いだった、ってことで(^ ^;ゞ
◆ヴィノッシュ(仙名彩世)
「ファントム」新人公演のカルロッタで場面をさらった研3.歌の実力とコメディエンヌぶりを遺憾なく発揮して、がんばってました(はぁと)。
◆ティアロッサミ(桜一花)
一花ちゃんは、本当に正塚さんの女神なんだなあ……と思いました。いやー、それにしても最近の彼女は本当に弾けているなあ……。初演の未沙さんがいったいどんな風に演じていたのか、全く想像がつきません。
◆ヴァンサン(朝夏まなと)
ちょっとした間の取り方で全く印象の変る役ですが、だいぶ良くなってきましたね!まぁくんのこういう役はあまり観たことがないような気がしますが、同期とじっくり芝居のキャッチボールを楽しんでいる感じが、とても良かったです。
……ね、まぁくん!お芝居って面白いでしょう?(^ ^)
◆ディディエ(扇めぐむ)
「街角には、おばあちゃんか」の名台詞で私の心を掴んだディディエ。あのとぼけた味わいは、観れば観るほど味がでてくるな、と。決して巧いわけではないんですが、まぁくんとの相性がいいんだな、と思います。
◆ディジョン(月央和沙)
ドラマシティで観た時は、前半の「怖さ」が足りないなーと思ったよっちのディジョン。
青年館にきて、出番の最初からコメディタッチになっていたことに吃驚しました。そうなのか、あれは怖さが必要な役ではなかったのか!(@ @)いや、考えてみたら「怖さ」が必要ならよっちにはふらないよね(汗)。
いやもう、犬になってからの可愛らしさにメロメロでした。柴犬にしか見えない……なぜなんだ(←よっちの可愛さに理由を求めても)
◆アイリス(初姫さあや)
きれい。こわい。素敵。美人。強くて優しい。でも、やっぱりこわい……
正塚さんの女神が一花ちゃんなら、さあやは私の女神です。
◆ポリーヌ(乙羽映見)
「ファントム」のアンサンブルで目立っていた、長身で可愛い娘役さん。
通し役は初めてだと思うんですが、ドラマシティで最初に観たころを思えば、台詞も仕草も格段に良くなったなあと思います。「しょうがないよ、行こうよ」とか、そういうさりげない台詞もだいぶ自然になってきたし、ディジョンにじゃれつかれて「もうっ!」と膨れるところも凄く可愛い。
さあやとがっぷり組めるなんて滅多にあることではないので、がんばって色々吸収してくださいね♪
◆パシャ(悠真倫)
いやー、どの場面も楽しそうですよね!観ていてとても幸せな気分になりました。
髪型もメイクも思いきってやっていましたが、あの迫力と間の良さはさすがです(はぁと)。
100年後の卒業生は、ちゃんと卒業試験に受かってくれるといいですね♪
◆小悪魔(華耀きらり、白姫あかり、天真みちる、真輝いづみ、柚香光、真鳳つぐみ)
きらりんのホットパンツ+ショートブーツ、白姫さんの弾けたダンス、天真くんのツインテール、マキシムの一癖ありげな笑顔、柚香くんの色気、そして、ヴィムに首根っこを掴まれて「うにゃあー!」となってるつぐみちゃん。みんな、ホントにホントに可愛かったです~!(そればっかり)
◆ウカ(水美舞斗)
「小悪魔たちのリーダー」といわれる役で、下級生なのにがんばって大人ぶっているのが可愛かったです。「ファントム」のオーべロンで美声を聴かせてくれた歌は安心して聴いていられました。これからの活躍が楽しみです♪
通し役なのはこのくらい……かな?
他にも印象的な役がたくさんあったので、役者別にまとめてみました。
■浦輝ひろと
メインの役は「司会悪魔」ってことでいいのかな?テンポよく説明台詞を喋る役ですが、滑舌もよくて判りやすかったです。
あと印象に残ったのは何度かあった通行人ですね。ふつーに男っぽくて「誰?」って思いました(^ ^)。
■花蝶しほ
一番印象に残るのは、やっぱりブティックのマヌカンですよね。黒っぽいタイトなスーツもよく似合ってたし、裏表のある芝居がすごく好きです(*^ ^*)。
あと、2幕後半に何度か出てくる通行人(真瀬くんとカップル)もすごく好きです。ちょっとお姉さんぶってるときが多いけど、ときどきめっちゃ可愛かったりもして、かーわーいーいー。
■春花きらら
いろいろ出てますが、一番好きなのは悪魔学校の職員(という役名だったことを今知りました)です。紅いメッシュのショートボブがめっちゃ良く似合ってて素敵!!声も娘役にしてはちょと低めの落ち着いた声で、とーっても「らしい」んですよね(*^ ^*)
あと、アジャーニのホテルのメイドもさりげなく可愛いんですよね。なんていうか、佇まいの良い人だな、と思います。
■真瀬はるか
へたに役がつかなくて良かったよね、と、心の底から真顔で思いました。
あのカリスマ美容師(オネエ)は伝説になるんだろうなあ……(しみじみ)。
一番最後の挨拶の場面で、銀行員の銀華水ちゃんに口説かれているのがどんどんエスカレートしていってるのが面白すぎる。あの無秩序きわまりない挨拶とカーテンコールを特典映像にとして全日程いれてくれるんだったら、DVDでも何でも迷わず買うんですが……。
■鞠花ゆめ
一番目立つ役は、大悪魔四天王を出迎えてあれこれ挨拶している受付悪魔。「銀ちゃんの恋」の頃から芝居の巧さで際だっていた人ですが、ここにきて急激に綺麗になったな、と感心しました。……丸顔なのは変らないけど、垢抜けましたよね!(^ ^)痩せたのかなあ、それとも化粧が変わったのかなあ。
悪魔学校の職員も大好きです。小さくて可愛いのに、言ってることはかなり容赦ない(^ ^)。ああ、ハリー・ポッターのハリー役がすごく似合いそうなのに勿体無い……(←おい)
あと、アジャーニが襲う銀行の職員も好きだー!(←単に、鞠花さんがやる役は全部好きなだけかも)初見では客の一人だと思っていて、なんで彼女だけ立ったり座ったりしてるんだろう?なーんて思ってたんですが、、、銀華さんと恋仲という裏設定を聞いて納得しました(^ ^)
……あの一連の場面は、真瀬くんのカリスマ美容師(オネエ)に持っていかれすぎてて、あんまり回りを観れてないんですよ(泣)ああう、千秋楽になる前にいろいろチェックしなくてはー!!(決意)
■日高大地
アジャーニを捕えた牢獄の看守やら、マフィアやら、通行人やら、、、であの超絶スタイルを披露してくれて嬉しいです。台詞もずいぶん自然に喋れるようになっておねえさんは嬉しいよ。「愛と死のアラビア」でぶっ飛んでから、もう3年ですか……来年は研7かぁ(しみじみ)。がんばってくださいね。
とりあえず、私にとっての日高くんの最大の見せ場は、二幕ラスト前の「ユートピアの男」です。踊ってる日高は本当にカッコいい!!
■銀華水
本当にこの人は「素敵なおじさま」が似合う。研6の若さでその貫録は何事かと思うんですが、それが銀華さんだからしかたない、ですよね。
背広を着込んだ銀行員の素敵っぷりは言うまでもないとして、個人的に好きなのはホームレスです。なんていうか、自然なの(^ ^)。ホームレスさんたちも、某真瀬はるかさんのホームレスの凄みに魅入られてしまったもんであんまり回りが見えてないんですが、銀華さんの創りこみもなかなかです(^ ^)。
■凪咲星南
芝居として目立つのは、何度かある通行人と、あと一幕ラストのシスター(ヴィノッシュさんと一緒に出てきて、真瀬くんのホームレスを助け起こそうとして拒否される役)かな。大悪魔四天王を迎える場面の衣装もよく似合ってました。ちょっとファニーだけど可愛ですよね♪
■羽立光来
悪魔学校の職員さんが、身体の大きさの割に声が高くておもしろキャラになっているところが好きです。歌の少ない芝居なので残念ながら見せ場はないのですが、でっかい金塊ダンサーが、可愛くて可愛くてたまりません(^ ^)。
■美蘭レンナ
その美貌で「愛のプレリュード」くらいからすごく気になっている美人さん。「ファントム」のメグは、歌はカットされてたからわからないけど芝居は悪くなかったんだし、もう少し役がついてもいいと思うんだけどなあ~(T T)。
とにかく小顔でスタイル抜群の美人で、どこに居ても目立つんですよね。大悪魔四天王を迎える場面で、ずらっと並んだ悪魔たちの中での浮きっぷりとか、、、ホント、早く役をつけて育てた方が色んな意味で良いと思うんだけどなあ。
金塊ダンサーやってても美人に見えるって、半端じゃないですよ!!
■朝月希和
壮ちゃんのディナーショー「Bright」の最下さん。ラスト前の「ユートピアの女」で、真ん中でフェッテをしていたのがとてもきれいでした。歌の人かと思っていたら、踊れるんですね!これからどんどん活躍してくれたらいいなあ♪
【最初、顔がよく見えなかったので凪咲さんだと思ってました。ここにお詫びして訂正させていただきます。ご指摘ありがとうございました】
印象に残った人(役)はそのくらいかなー。
あーあ、もうすぐ終わってしまうのが残念……もっともっと観て、いろいろツボりたかった……
ホントに、この秋の花組は作品に恵まれてましたよね!!(^ ^)
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日本青年館にて花組公演「カナリア」を観劇いたしました。
楽しかった!
ドラマシティの時と演出的に変わっていたのは……えっと、細かい違いはありすぎるほどあったけど、「演出の違い」となると……?なんかあったかな。
とりあえず、ヴィムが神父たちに投げつけようとする石の2個目が大きな岩になってました(←その説明じゃ全然わかんないよ)。あと、フィナーレのみわっちさんを取り囲む青いワンピの娘役さんたちのアクセサリーがこまごま変ってて、華耀きらり嬢の鬘も変わって(増えて?)ました。ドラマシティでのショートボブの鬘も超カワだったけど、栗色のベリーショートも滅茶苦茶似合ってた!!ホントに可愛すぎる!!
うーむ、でも、どっちも「演出変更」ではないですよねえ、多分。
全編通じてそんなんだらけで。
美容師(真瀬はるか)の一挙手一投足とか。
ヴィムとアジャーニのデュエットの拍の取り方とか。
シャンパングラスを掲げるアジャーニのタイミングとか。
小悪魔なきらりんと柚香光ちゃんのじゃれあいとか。
刑事二人(朝夏まなと・扇めぐむ)のやり取りとか。
アジャーニに襲われる銀行のスタッフさんたちの愛憎ドラマとか。
そして、ラブロー神父(愛音羽麗)のすべてとか。
何が細かくて何が重要なのか全く判らないほど、ヴィムの壮ちゃんからして毎日新鮮に演じてるな~~っ!!と、感心するしかありませんでした。
こんなに感想の書きにくい「面白い芝居」は久しぶりです。
本当に愉快で、楽しくて、そして、深い。
そして、正塚作品の面白さはその「テーマ性」にあるんだな、とあらためて思ったりしたのでした。
コメディでもシリアスでも、正塚作品はかなりメッセージ性が高いものが多いんですが、それらすべてのテーマは結構共通なものがあると思うんですよね。
で、それは、一言でいうなら「価値観の変革(逆転または転換)」…ってことになるんじゃないかな、と。
よく正塚作品のテーマは「自分探し」だと言われますが、、、、それはちょっと違う、と思う。ドラマっていうのは、大きくくくれば大概は「主人公の自分探し」が中心になるもので、その表現がいろいろあるだけだと思うんですよ。そのヴァリエーションが無限にある。
でも、正塚作品がどれも似通ったテーマに見えることは事実で、それは、前段としての「価値観の転換」=「自分は社会不適合者であるという自覚」が目立つからなんじゃないかと思うのです。
彼の作品の多くは、革命に敗れ(あるいは勝利し)て、その結果変わった世界に馴染めない自分、というところから始まるような気がします。世界は変わった、そして、その変革に自分は何の役割も果たせなかった……そういう忸怩たる思いを抱えて、それでも現実を生きて行くしかない主人公。だからこそ、彼らは「自分の生きる道」=「目の前の現実との折り合い」を探してさまようしかない。そのためには、革命を起こそうと思った過去の自分(の価値観)との決別が必須で、だからこそ、社会的な大きな事件がなくても、「誰かとの出会い」だけで彼の精神世界では大きなドラマとなる。
コメディ系の作品で、主人公に過去がない話(「メランコリックジゴロ」「マジシャンの憂鬱」など)は、物語が始まる前の主人公が「現実」と積極的に関わろうとしていなかったものが多いですよね。誰かの庇護下でぬくぬくと過ごしていた青年が「現実」の壁に直面して右往左往し、自分なりの価値観を確立させて「現実」と折り合いをつけるまでの物語。
シリアス系に入ると思うけど「CrossRoad」なんかもそんな感じでした。
そういうのと並べて考えると、「カナリア」はストレートに「価値観の逆転」そのものをテーマにした作品だなー、と思いました。「社会不適合」どころか、「悪魔」を主人公にして、「人間社会」を外から眺める……その発想自体は他にもいろいろあると思うのですが、彼らが半人前の学生であるという設定、そして悪魔の眼にうつる人間世界が「綺麗」だという事実が、非常に新鮮な印象でした。
正塚さんの眼には、この世界はそう見えている(いた?)んだなあ、と思ったんですよね。
彼の眼には、もっと汚い所に見えているのかと思っていたみたいです。でも、やっぱり、彼の眼に映る「人間界」は、ちゃんと「タカラヅカ」なんだな、と、、、そんなことに安堵したんですよね。
「価値観の逆転」。こう書けば、たかだか6文字の言葉です。
でも、それを実現するために、あの2時間と、実力者ぞろいの出演者全員の力が必要だった。
主人公はヴィムなので、作品の主筋はヴィムの変化にあるわけですが、実際には他のメンバーもほとんどが最初とは違う価値観を持つようになる。
物心ついたときから「不幸の極み」を生きてきて、それでも、殺されそうになったら「死にたくないよ!」と叫ぶアジャーニは、ヴィムが幸せなら自分も幸せ(=ヴィムが幸せでないなら自分も不幸)だと思うようになるし。ラブローは……良く判らないけど、変ったものはあるんだと思うんですよ。最初からちょっと違ってた、と言われたらそれまでだけど。
アジャーニと出会って、「思い通りにならない現実」にぶつかったヴィム。
ヴィムと出会って、「生きる意味」を見つけたアジャーニ。
はっきりとした「恋愛感情」には至らない二人ですが、「きっと俺は疲れているんだ/きっとあたし、好かれているわ…」というデュエットがとても好きです。恋を知って、生まれて初めて「幸せ」を感じている女と、「幸せ」ってなぁに?と思っている悪魔の、交わりそうで交わらない、すれ違っているようですれ違いきれない、絶妙な距離感。
価値観のずれは生きる世界のずれ。二人は結局、最後まで本質的な意味で「出会う」ことはないんですよね。それでも運命の扉は最後に開き、二人の途は一瞬だけ交錯し、再び分岐する。
最期の挨拶を交わすことも無いままに、アジャーニの時計は動き出す。ヴィムの「時」を、受け取るかのように。
……なんだかうまくまとまりませんが、長くなってしまったのでキャストごとの感想はまた後日。
いや、それにしても楽しい作品でしたっ!!今さらですけど、初演が観られなかったのが心の底から残念……。
以下ネタばれ注意。
ところで。
最初にドラマシティで観た時からずーっと気になっているんですが。
ヴィムって最後、記憶を奪われてませんよね?
ティアロッサミの杖でこつん、とやられて、思い出してますよね?「課題」に反応してるし。
ってことは、アジャーニの魂譲渡契約は破棄されていないのでは……?
パシャ先生は「お前の記憶がなくなると同時に破棄される」みたいなこと言ってたと思うんですけどね?
他にもそういうレベルの疑問がいくつかあって。
……これ、児玉さんや谷さんあたりがこういう脚本を書いたら、ふつーに袋叩きなんだろうなあ、と思ったりもしました(^ ^;ゞ
結局、作品の良し悪しは脚本に矛盾があるかどうかではなく、作者が伝えたいテーマがきちんと観客に伝わっているかどうか、その一点に尽きるんだな、と思います。
いや、観客が受け取ったものが「作者が伝えたいと思ったこと」であるかどうかも関係ない。とにかく、観た人が「何か」を受け取れれば、その観客にとってその作品は「成功」なんだし、「良い作品」なんだろうな、と。
そんなことを考えつつ、、、
舞台を観ているときは、何も考えずにひたすら笑ってるんですけどね(^ ^)。だってほら、壮ちゃんのヴィムは本当に宛書きだとしか思えないし。みわっちのラブローも、あの姿で生まれてきたとしか思えないし。みりおんのアジャーニは今まで観た中でいちばん良いみりおんだし。小悪魔はみんな可愛いし。役名はないけどやたらに出番が多くて目を惹きまくる人はいるし。娘役はみんな可愛いし(*^ ^*)。
花組最高!!
.
楽しかった!
ドラマシティの時と演出的に変わっていたのは……えっと、細かい違いはありすぎるほどあったけど、「演出の違い」となると……?なんかあったかな。
とりあえず、ヴィムが神父たちに投げつけようとする石の2個目が大きな岩になってました(←その説明じゃ全然わかんないよ)。あと、フィナーレのみわっちさんを取り囲む青いワンピの娘役さんたちのアクセサリーがこまごま変ってて、華耀きらり嬢の鬘も変わって(増えて?)ました。ドラマシティでのショートボブの鬘も超カワだったけど、栗色のベリーショートも滅茶苦茶似合ってた!!ホントに可愛すぎる!!
うーむ、でも、どっちも「演出変更」ではないですよねえ、多分。
全編通じてそんなんだらけで。
美容師(真瀬はるか)の一挙手一投足とか。
ヴィムとアジャーニのデュエットの拍の取り方とか。
シャンパングラスを掲げるアジャーニのタイミングとか。
小悪魔なきらりんと柚香光ちゃんのじゃれあいとか。
刑事二人(朝夏まなと・扇めぐむ)のやり取りとか。
アジャーニに襲われる銀行のスタッフさんたちの愛憎ドラマとか。
そして、ラブロー神父(愛音羽麗)のすべてとか。
何が細かくて何が重要なのか全く判らないほど、ヴィムの壮ちゃんからして毎日新鮮に演じてるな~~っ!!と、感心するしかありませんでした。
こんなに感想の書きにくい「面白い芝居」は久しぶりです。
本当に愉快で、楽しくて、そして、深い。
そして、正塚作品の面白さはその「テーマ性」にあるんだな、とあらためて思ったりしたのでした。
コメディでもシリアスでも、正塚作品はかなりメッセージ性が高いものが多いんですが、それらすべてのテーマは結構共通なものがあると思うんですよね。
で、それは、一言でいうなら「価値観の変革(逆転または転換)」…ってことになるんじゃないかな、と。
よく正塚作品のテーマは「自分探し」だと言われますが、、、、それはちょっと違う、と思う。ドラマっていうのは、大きくくくれば大概は「主人公の自分探し」が中心になるもので、その表現がいろいろあるだけだと思うんですよ。そのヴァリエーションが無限にある。
でも、正塚作品がどれも似通ったテーマに見えることは事実で、それは、前段としての「価値観の転換」=「自分は社会不適合者であるという自覚」が目立つからなんじゃないかと思うのです。
彼の作品の多くは、革命に敗れ(あるいは勝利し)て、その結果変わった世界に馴染めない自分、というところから始まるような気がします。世界は変わった、そして、その変革に自分は何の役割も果たせなかった……そういう忸怩たる思いを抱えて、それでも現実を生きて行くしかない主人公。だからこそ、彼らは「自分の生きる道」=「目の前の現実との折り合い」を探してさまようしかない。そのためには、革命を起こそうと思った過去の自分(の価値観)との決別が必須で、だからこそ、社会的な大きな事件がなくても、「誰かとの出会い」だけで彼の精神世界では大きなドラマとなる。
コメディ系の作品で、主人公に過去がない話(「メランコリックジゴロ」「マジシャンの憂鬱」など)は、物語が始まる前の主人公が「現実」と積極的に関わろうとしていなかったものが多いですよね。誰かの庇護下でぬくぬくと過ごしていた青年が「現実」の壁に直面して右往左往し、自分なりの価値観を確立させて「現実」と折り合いをつけるまでの物語。
シリアス系に入ると思うけど「CrossRoad」なんかもそんな感じでした。
そういうのと並べて考えると、「カナリア」はストレートに「価値観の逆転」そのものをテーマにした作品だなー、と思いました。「社会不適合」どころか、「悪魔」を主人公にして、「人間社会」を外から眺める……その発想自体は他にもいろいろあると思うのですが、彼らが半人前の学生であるという設定、そして悪魔の眼にうつる人間世界が「綺麗」だという事実が、非常に新鮮な印象でした。
正塚さんの眼には、この世界はそう見えている(いた?)んだなあ、と思ったんですよね。
彼の眼には、もっと汚い所に見えているのかと思っていたみたいです。でも、やっぱり、彼の眼に映る「人間界」は、ちゃんと「タカラヅカ」なんだな、と、、、そんなことに安堵したんですよね。
「価値観の逆転」。こう書けば、たかだか6文字の言葉です。
でも、それを実現するために、あの2時間と、実力者ぞろいの出演者全員の力が必要だった。
主人公はヴィムなので、作品の主筋はヴィムの変化にあるわけですが、実際には他のメンバーもほとんどが最初とは違う価値観を持つようになる。
物心ついたときから「不幸の極み」を生きてきて、それでも、殺されそうになったら「死にたくないよ!」と叫ぶアジャーニは、ヴィムが幸せなら自分も幸せ(=ヴィムが幸せでないなら自分も不幸)だと思うようになるし。ラブローは……良く判らないけど、変ったものはあるんだと思うんですよ。最初からちょっと違ってた、と言われたらそれまでだけど。
アジャーニと出会って、「思い通りにならない現実」にぶつかったヴィム。
ヴィムと出会って、「生きる意味」を見つけたアジャーニ。
はっきりとした「恋愛感情」には至らない二人ですが、「きっと俺は疲れているんだ/きっとあたし、好かれているわ…」というデュエットがとても好きです。恋を知って、生まれて初めて「幸せ」を感じている女と、「幸せ」ってなぁに?と思っている悪魔の、交わりそうで交わらない、すれ違っているようですれ違いきれない、絶妙な距離感。
価値観のずれは生きる世界のずれ。二人は結局、最後まで本質的な意味で「出会う」ことはないんですよね。それでも運命の扉は最後に開き、二人の途は一瞬だけ交錯し、再び分岐する。
最期の挨拶を交わすことも無いままに、アジャーニの時計は動き出す。ヴィムの「時」を、受け取るかのように。
……なんだかうまくまとまりませんが、長くなってしまったのでキャストごとの感想はまた後日。
いや、それにしても楽しい作品でしたっ!!今さらですけど、初演が観られなかったのが心の底から残念……。
以下ネタばれ注意。
ところで。
最初にドラマシティで観た時からずーっと気になっているんですが。
ヴィムって最後、記憶を奪われてませんよね?
ティアロッサミの杖でこつん、とやられて、思い出してますよね?「課題」に反応してるし。
ってことは、アジャーニの魂譲渡契約は破棄されていないのでは……?
パシャ先生は「お前の記憶がなくなると同時に破棄される」みたいなこと言ってたと思うんですけどね?
他にもそういうレベルの疑問がいくつかあって。
……これ、児玉さんや谷さんあたりがこういう脚本を書いたら、ふつーに袋叩きなんだろうなあ、と思ったりもしました(^ ^;ゞ
結局、作品の良し悪しは脚本に矛盾があるかどうかではなく、作者が伝えたいテーマがきちんと観客に伝わっているかどうか、その一点に尽きるんだな、と思います。
いや、観客が受け取ったものが「作者が伝えたいと思ったこと」であるかどうかも関係ない。とにかく、観た人が「何か」を受け取れれば、その観客にとってその作品は「成功」なんだし、「良い作品」なんだろうな、と。
そんなことを考えつつ、、、
舞台を観ているときは、何も考えずにひたすら笑ってるんですけどね(^ ^)。だってほら、壮ちゃんのヴィムは本当に宛書きだとしか思えないし。みわっちのラブローも、あの姿で生まれてきたとしか思えないし。みりおんのアジャーニは今まで観た中でいちばん良いみりおんだし。小悪魔はみんな可愛いし。役名はないけどやたらに出番が多くて目を惹きまくる人はいるし。娘役はみんな可愛いし(*^ ^*)。
花組最高!!
.
シアタードラマシティにて、花組公演「カナリア」を観劇いたしました。
初演は観ていませんので、それと比べて…というのはわかりませんが。
一言で言うなら、
面白かった!
です(はぁと)。
「生まれながらの悪魔」なえりたんが可愛くて、初演を観ていない私には、これが宛書きとしか思えませんでした(^_^;
みりおんも体当たりの迫力で、難役・アジャーニを走り抜けてくれました。「サブリナ」新公での一生懸命だけど伝わってこなかった不器用な芝居を思えば、研3の一年って長いんだなあ…としみじみ実感しますね。
みわっちの神父さまの曇りのない無茶苦茶ぶり、
一花ちゃんのキュートな達者さ、
仙名さんの落ち着き、、、
きっと初演とは全然違うんでしょうけれども、それぞれにキャラに嵌った宛書きぶりに、正塚芝居ここにあり!と強く思いました。
「メランコリック・ジゴロ」といい、正塚コメディと花組は相性良いですよね〜!
きらりん筆頭に、小悪魔たちはみんな可愛いし、
さあやはくらくらするほど素敵だし、よっちは可愛いし、美容師も一瞬の出番でいろいろさらってくれたし、、、これで組の半分だなんて、花組の人材豊富さはすごいわ!(はぁと)
梅田に花組が大集合!の今週末、上下どちらも超オススメな作品で、とても楽しかったです(はぁと)。
・
初演は観ていませんので、それと比べて…というのはわかりませんが。
一言で言うなら、
面白かった!
です(はぁと)。
「生まれながらの悪魔」なえりたんが可愛くて、初演を観ていない私には、これが宛書きとしか思えませんでした(^_^;
みりおんも体当たりの迫力で、難役・アジャーニを走り抜けてくれました。「サブリナ」新公での一生懸命だけど伝わってこなかった不器用な芝居を思えば、研3の一年って長いんだなあ…としみじみ実感しますね。
みわっちの神父さまの曇りのない無茶苦茶ぶり、
一花ちゃんのキュートな達者さ、
仙名さんの落ち着き、、、
きっと初演とは全然違うんでしょうけれども、それぞれにキャラに嵌った宛書きぶりに、正塚芝居ここにあり!と強く思いました。
「メランコリック・ジゴロ」といい、正塚コメディと花組は相性良いですよね〜!
きらりん筆頭に、小悪魔たちはみんな可愛いし、
さあやはくらくらするほど素敵だし、よっちは可愛いし、美容師も一瞬の出番でいろいろさらってくれたし、、、これで組の半分だなんて、花組の人材豊富さはすごいわ!(はぁと)
梅田に花組が大集合!の今週末、上下どちらも超オススメな作品で、とても楽しかったです(はぁと)。
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小さな花とル・ポアゾン
2011年10月16日 宝塚(花) コメント (6)月組東京宝塚劇場公演、千秋楽おめでとうございます!
今日で宝塚を卒業する4人の幸いを、心からお祈りしています。
さて。
市川市文化会館にて、花組公演「小さな花がひらいた/ル・ポアゾンII」を観てまいりました。
#昨夜一度UPしたのですが、いろいろ間違っていたので若干修正しました。すみませんm(_ _)m。
お芝居は柴田さんの佳品。演出の中村暁さんも、あまりいじらずにそのまま板に載せたのかな、と思いました。個々の役者の個性が活きていて、良かったと思います。
大工の棟梁、茂次の蘭トムさんが格好よくていなせで青天に半纏が死ぬほど似合ってて、格好よくて(×100)……格好良かったです(T T)。
その家中の大工、くろのみつるは、、、なんだかすごく見慣れたみつるだと思ったのですが、実際にはああいう役やったことあるのかな?なんというか、「銀ちゃんの恋」の1幕前半のヤスにまた逢えた、という気がしました(^ ^)。ヤスは物凄くいろんなものを背負っている役なので全然違うんですけどね。
だいもんはみつるの兄弟子の大六。原作だとこっちのほうが役として大きかったと思うのですが(←遠い昔すぎて殆ど覚えていないのですが)、もともと初演もくろが二番手……なんですよね?ちょっと生真面目なところとか、くろとの違いが判りやすくて、宛書きかと思いました(^ ^)。
おりつの蘭ちゃんは、そりゃーもう可愛くてけなげで一途で、ホントに可愛かったーー!
娘役の大役・おゆうは花野じゅりあ嬢。いや、こういう役もできるんですね!(^ ^)おっとりと純真で上品な、心の綺麗なお嬢さん、という役で、こんなじゅりあ初めて観たよ!!と思いましたが、よく似合ってました。ふんわりとした笑顔が良いですねー。
あっちゃんの月野姫花は、「BUND NEONー上海ー」に並ぶ、『正しい姫花の使い方』でした。いやー、これはあのシンシアを超える当たり役かもしれません………(^ ^;;;
この辺りまでは本当に宛書きかと思うほど役と役者がぴったり嵌っていて、とても気持ち良かったです。宛書きでもなんでもないのにこんなに嵌り役が多い作品も珍しい、と思うほど、素晴らしかったです。
ただ、残念ながらこれ以外にはまともな役が子役しかない、という……あああ、切ない。
大工仲間(夕霧、煌雅、瀬戸、神房、冴華)も、皆いなせで格好良いんですけど、いかんせん出番が少ないんですよね(T T)。
他に目立つ役というと、番頭の助二郎(夏美)とおゆうの母親で質屋の女主人・お久(京三沙)くらい。あとは茂次の父親の弟弟子であるらしい伊吉(紫峰)と兼六(彩城)、町役人のさお太さん(高翔みず希)、鳶の頭の勘助(輝良)、町人の梅咲・遼・航流、おゆうの連れの瞳・彩咲、、、出番は少ないけど、みんな良いお芝居していました!
個人的には、輝良くんの和もの化粧の格好よさにちょっと見惚れました(^ ^)。
子役たちはみんな可愛かったなあ~!
しっかりものの梅(芽吹)、優等生っぽい言葉遣いが妙にこまっしゃくれてて面白い忠(冴月)、悪ガキの代名詞のような菊二(鳳)、、、他のメンバーもそれぞれに結構な長台詞があって、良い勉強になっただろうなと思いました。それにしても、一言喋るたびに笑いを取っていたルナちゃん、可愛かったなあ(*^ ^*)。あっちゃんの姫花と忠のルナちゃんが、今回子役の中でも特に印象に残りました。
登場人物の誰ひとり「悪人」がいなくて、全編通じて「悪意」の一欠けらもない、ほんのりと優しい物語。「ハートウォーミング」と銘打っても、一本の芝居として上演するなら、それなりに「敵役」の一人や二人はいるのが普通なのに。
こんなにも優しい人たちだけでも「芝居」は成立するんだな、と感心しました。
で。
この物語における一番の「ワル」は、蘭トムさんの茂次じゃないか!?と思いました(^ ^)。
お久のいう「利子」の意味はちゃんと通じたはずなのに、きれいさっぱり無視してのけるなんて(@ @)。もちろん、彼のことだから500両+利子はきちんと返すんでしょうけれども、そもそもお久が「500両」の価値を認めたのは、あの看板じゃなくて茂次なのに、ね(^ ^;ゞ
ショーは、岡田さんの名作「ル・ポアゾンII」。今年の2月に中日で星組さんが上演したものと、内容的にはそんなに違わなかったと思います。
……まあ、私も中日で観たときの記憶はかなりぶっ飛んでいるので、あまり自信はありませんが(汗)。
どちらにしても、蘭トムさんにぴったりの大人っぽいショーで、とても良かったと思います。
格好良かったし、蘭ちゃんともお似合いでした(はぁと)。お正月の大劇場公演での三木さんのショーが楽しみです!
全国ツアーは、下級生の「おっと!そこで君が!?」というのがポイント高いのですが、今回のいちばんの吃驚は、ルナちゃん(冴月瑠那)の、「愛の誘惑」の女役センター、、、かな。
星組版ではしーらん(壱城あずさ)が踊ったところですが、ルナちゃんもめっちゃ美しくて色っぽくて、素敵でした(*^ ^*)。
ルナちゃん以外は、彩城レアちゃんが紫、大河凜ちゃんが赤、和海しょうくんが緑、舞月なぎささんが青、、、だったかなあ?(違ってたらご指摘ください)4人とも美しかった!ついつい赤を観てしまって、らいらいに色っぽくしなだれかかるがりんちゃんに目を瞠りました……。
真由ちゃんも女役だと信じて疑っていなかったので、しばらく男役の側にいることに気が付きませんでした(汗)。ちなみに真由ちゃんと踊っていたのはたぶんネコちゃん。あきらくんは舞月くん、、、ってことは、ふみかが和海くんだったような気がします。(違っていたらすみません)
……っと、女役レポートで終わります(^ ^)。
.
今日で宝塚を卒業する4人の幸いを、心からお祈りしています。
さて。
市川市文化会館にて、花組公演「小さな花がひらいた/ル・ポアゾンII」を観てまいりました。
#昨夜一度UPしたのですが、いろいろ間違っていたので若干修正しました。すみませんm(_ _)m。
お芝居は柴田さんの佳品。演出の中村暁さんも、あまりいじらずにそのまま板に載せたのかな、と思いました。個々の役者の個性が活きていて、良かったと思います。
大工の棟梁、茂次の蘭トムさんが格好よくていなせで青天に半纏が死ぬほど似合ってて、格好よくて(×100)……格好良かったです(T T)。
その家中の大工、くろのみつるは、、、なんだかすごく見慣れたみつるだと思ったのですが、実際にはああいう役やったことあるのかな?なんというか、「銀ちゃんの恋」の1幕前半のヤスにまた逢えた、という気がしました(^ ^)。ヤスは物凄くいろんなものを背負っている役なので全然違うんですけどね。
だいもんはみつるの兄弟子の大六。原作だとこっちのほうが役として大きかったと思うのですが(←遠い昔すぎて殆ど覚えていないのですが)、もともと初演もくろが二番手……なんですよね?ちょっと生真面目なところとか、くろとの違いが判りやすくて、宛書きかと思いました(^ ^)。
おりつの蘭ちゃんは、そりゃーもう可愛くてけなげで一途で、ホントに可愛かったーー!
娘役の大役・おゆうは花野じゅりあ嬢。いや、こういう役もできるんですね!(^ ^)おっとりと純真で上品な、心の綺麗なお嬢さん、という役で、こんなじゅりあ初めて観たよ!!と思いましたが、よく似合ってました。ふんわりとした笑顔が良いですねー。
あっちゃんの月野姫花は、「BUND NEONー上海ー」に並ぶ、『正しい姫花の使い方』でした。いやー、これはあのシンシアを超える当たり役かもしれません………(^ ^;;;
この辺りまでは本当に宛書きかと思うほど役と役者がぴったり嵌っていて、とても気持ち良かったです。宛書きでもなんでもないのにこんなに嵌り役が多い作品も珍しい、と思うほど、素晴らしかったです。
ただ、残念ながらこれ以外にはまともな役が子役しかない、という……あああ、切ない。
大工仲間(夕霧、煌雅、瀬戸、神房、冴華)も、皆いなせで格好良いんですけど、いかんせん出番が少ないんですよね(T T)。
他に目立つ役というと、番頭の助二郎(夏美)とおゆうの母親で質屋の女主人・お久(京三沙)くらい。あとは茂次の父親の弟弟子であるらしい伊吉(紫峰)と兼六(彩城)、町役人のさお太さん(高翔みず希)、鳶の頭の勘助(輝良)、町人の梅咲・遼・航流、おゆうの連れの瞳・彩咲、、、出番は少ないけど、みんな良いお芝居していました!
個人的には、輝良くんの和もの化粧の格好よさにちょっと見惚れました(^ ^)。
子役たちはみんな可愛かったなあ~!
しっかりものの梅(芽吹)、優等生っぽい言葉遣いが妙にこまっしゃくれてて面白い忠(冴月)、悪ガキの代名詞のような菊二(鳳)、、、他のメンバーもそれぞれに結構な長台詞があって、良い勉強になっただろうなと思いました。それにしても、一言喋るたびに笑いを取っていたルナちゃん、可愛かったなあ(*^ ^*)。あっちゃんの姫花と忠のルナちゃんが、今回子役の中でも特に印象に残りました。
登場人物の誰ひとり「悪人」がいなくて、全編通じて「悪意」の一欠けらもない、ほんのりと優しい物語。「ハートウォーミング」と銘打っても、一本の芝居として上演するなら、それなりに「敵役」の一人や二人はいるのが普通なのに。
こんなにも優しい人たちだけでも「芝居」は成立するんだな、と感心しました。
で。
この物語における一番の「ワル」は、蘭トムさんの茂次じゃないか!?と思いました(^ ^)。
お久のいう「利子」の意味はちゃんと通じたはずなのに、きれいさっぱり無視してのけるなんて(@ @)。もちろん、彼のことだから500両+利子はきちんと返すんでしょうけれども、そもそもお久が「500両」の価値を認めたのは、あの看板じゃなくて茂次なのに、ね(^ ^;ゞ
ショーは、岡田さんの名作「ル・ポアゾンII」。今年の2月に中日で星組さんが上演したものと、内容的にはそんなに違わなかったと思います。
……まあ、私も中日で観たときの記憶はかなりぶっ飛んでいるので、あまり自信はありませんが(汗)。
どちらにしても、蘭トムさんにぴったりの大人っぽいショーで、とても良かったと思います。
格好良かったし、蘭ちゃんともお似合いでした(はぁと)。お正月の大劇場公演での三木さんのショーが楽しみです!
全国ツアーは、下級生の「おっと!そこで君が!?」というのがポイント高いのですが、今回のいちばんの吃驚は、ルナちゃん(冴月瑠那)の、「愛の誘惑」の女役センター、、、かな。
星組版ではしーらん(壱城あずさ)が踊ったところですが、ルナちゃんもめっちゃ美しくて色っぽくて、素敵でした(*^ ^*)。
ルナちゃん以外は、彩城レアちゃんが紫、大河凜ちゃんが赤、和海しょうくんが緑、舞月なぎささんが青、、、だったかなあ?(違ってたらご指摘ください)4人とも美しかった!ついつい赤を観てしまって、らいらいに色っぽくしなだれかかるがりんちゃんに目を瞠りました……。
真由ちゃんも女役だと信じて疑っていなかったので、しばらく男役の側にいることに気が付きませんでした(汗)。ちなみに真由ちゃんと踊っていたのはたぶんネコちゃん。あきらくんは舞月くん、、、ってことは、ふみかが和海くんだったような気がします。(違っていたらすみません)
……っと、女役レポートで終わります(^ ^)。
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天使のファントム【2】
2011年9月14日 宝塚(花) コメント (6)公演は終わってしまいましたが、花組公演「ファントム」について、もうちょっとだけ語らせてください。
今夏に上演された「ファントム」花組再演版。
私、実は、今回で初めて「ファントムという作品」に嵌りました(^ ^)。
元々音楽は本当に大好きでした。
「パリのメロディ」「Home」「You Are Music」「My True Love」……クリスティーヌのナンバーは全曲カラオケにいれてほしいと願うくらい、初演から大のお気に入りの曲ばかり。
でも、作品としては、どうもぴんとこなかった、、、というのが正直なところ。
今回こんなに嵌ったのは、もちろん「今の花組が好き」だから必然的に何度も観ることになり、「繰り返し観るうちに色々気づいて、良さが判ってきた」っていうのもあるのかもしれませんが、、、根本的なところで、本公演と新人公演の演出の違いに嵌ったんだと思っています。
同じ芝居なのに、ぜんぜん違う印象を与えられた二つの公演。これを交互に観たことで、その二つを比較して何が違うのかを考えるようになって、、、で、嵌っちゃった(^ ^;、と。
思えば、月組「スカーレット・ピンパーネル」もこれに近い嵌り方をしたんですよねー。
新人公演を大劇場と東京と二回観るのは、危険なのかもしれないな……。
もとい。
前置きが長くなりました(いつもすみません)、そんなわけで、観ていて思った「違い」を(適当に)あげてみます。うまくまとめられなかったので読みにくいと思いますが、どうぞご容赦ください(^ ^;)。
■エリックの印象
先日も書いたのですが。
本公演の従者たちは非常に存在感があって小芝居もいちいち熱い!(←彼らのそういう処が好き)だから、どうしても蘭トムさんのエリックは「独りじゃない」、という気がしました。
壮ちゃんのキャリエールは、頑固なところもあってあまり甘えさせてくれる感じではありませんが(基本いじめっ子だなーと思う)(← それは壮ちゃんの個性であってキャリエールとは関係ないのでは?)、エリックを“息子として”愛していることはだだ漏れだし(^ ^)。
だから。
本公演のエリックは「オペラ座の地下で生活」をしていて、「味方がたくさん」いる……んだよね?という印象がありました(^ ^)。
新人公演は、どうしたって従者たちの存在感が薄い(人数も少ないし、下級生だし…)のと、キャリエール(真瀬)との間にすごく距離を感じたんですよね。
だから、、、なのかなあ。
新人公演のエリックは、「オペラ座の闇の中」で、ひたすら「孤独」に生きていた……という印象を強くうけました。
■キャリエールの立ち位置
「キャリエールがエリックを愛している」、というのは、この「Phantom」という物語の根幹であって、どのバージョンでもそこだけは変らないと思うのですが。
本公演の壮ちゃんと、新人公演の真瀬くんには決定的な違いがあった、、、と思います。
それは、エリックに愛されているかいないか、
あるいは、拒まれているかいないか、という違い。
「You Are My Own」の前。怪我をしたエリックを助けて銀橋で連れ出すキャリエール。
本公演のキャリエールは、しっかりとエリックの肩を抱いて一緒に歩き、銀橋の付け根でちょっと手を離して来た方を見張りながら先へ行かせる……という芝居をしていました。
新人公演では、一連の動きがだいぶ省略されていましたが、それでも、あえて手を出さずにエリックを独りで歩かせてましたよね。大劇場で観た時、「苦しそうだけどいいの?」と思いましたから。
「お前は愛する息子だ」と告げて、高まる音楽の中で歩み寄り、その背中を抱きしめるその瞬間まで、二人が触れ合うことはない。
それも、キャリエールが触れないんじゃなくて、エリックが拒んでいるんだな、と私は感じました。
エリックが拒むから、キャリエールが避ける。
本公演のキャリエールにとって、エリックはあくまでも「自分の息子」なんですけど、
新人公演のキャリエールにとって、彼は「自分の罪の証」であり、「弾劾者」であり、、、同時に裁きの神に対する「家の中の子供(From「訪問者」By 萩尾望都)」でもあるのかな、と思いました。
触れることさえ許されない神聖なもの。彼を護るために自分は生かされている……、そんな存在。
キャリエールにとって、エリックが「すべて」であったことに違いはないけど、その意味性はだいぶ違っていたような気がしました。
■キャリエールとベラドーヴァ
ビストロでクリスティーヌの歌を聴き、ベラドーヴァの声を思いだすキャリエール。
本公演の壮ちゃんは、その声を聴きながら、とても幸せそうに見えました。
そうか、彼にとってベラドーヴァとの思い出は幸せな記憶なのか!と思いました。
新人公演の真瀬くんは、微笑んではいたけれども、ひどく痛そうに見えました。
あの声を、あの頃を思いだすことは、彼にとっては酷い苦痛を伴う至福なんだな、と思ったのでした……。
キャリエールとベラドーヴァの関係は、本公演では「夫婦」だったと思います。裏切りや狂気の果てにボロボロになってしまったけれども、そこには普通に「男」と「女」の愛情があって、いろいろあったけれども、今は懐かしく、美しい思い出。……そんな感じ。
けれども。新人公演では、その関係はもっとずっと歪んだものに見えました。女神と神官、あるいは教祖と信者、、、そんな、ひどくいびつな関係に。
彼にとって、ベラドーヴァとの思い出は甘美な悪夢だったのかな、と。愛し合った男女から、裏切り者と断罪者の関係へ。それはそのまま、彼とエリックの関係の中に映し出される。許さない者と許されない者へ、と。
■エリックとキャリエール
上でも書きましたが、本公演の二人は「息子と父親」に違和感なく(もちろん、ラストを知っているからこそですが)見えたんですよね。
「エリックストーリー」で、エリックが無邪気に笑いながらキャリエールに懐き、キャリエールも「高い高い」してあげているのも不思議じゃなくて。いろいろあっても、やっぱり仲の良い父子。
その場所がオペラ座の地下だというだけで、息子の顔にちょっと目立つ瑕があるだけで、そこにいるのは、ごくごく当たり前の、幸せな父と子でした。
そんな日々があったからこそ、「You Are My Own」での二人の幸せそうな様子が目に眩しいんですよね。
愛する息子に「愛する息子よ」と呼びかけ、「愛」を教える父親の、至福の一瞬。最期になってしまった抱擁。
そして、今また「お父さん」と呼びかけることができる幸せを全身であらわした蘭トムさんの、「紅顔の美少年」っぷり(真顔)。
幸せな父子の日々があったからこその、「You Are My Own」だったと思います。
でも、新人公演の二人は、全然違ってました。
まずはエリック。新人公演のエリックは、幸せだった幼い頃の記憶がないんだな、と思いました。
だから、キャリエールと自分の関係にうすうす気づきながら、関係を修復するすべが探せない。キャリエールはエリックに服従し、エリックはオペラ座の支配者として君臨する。愛はすれ違うばかり。
■エリック
これはちょっと乱暴な憶測だと思いますが。
新人公演のエリックは、物語が始まる前に、何らかの事件を起こしたことがあるんだと思います。
誰かの命に関わるような事件。事故かもしれなけれども、過失によって誰かを傷つけたとか、そんな感じの。
そういう決定的な何かがあって、キャリエールとすれ違ったんじゃないかな、と。
本公演のエリックは、ぜんぜんそんな感じじゃないんですけどね。
蘭トムさんのエリックは、ピュアで無垢で、とってもポジティヴだから。そんなふうに思ったのは新人公演だけでした。
初演の宙組公演ではブケーの死に責任があったエリックですが。
再演の花組から、ブケーはエリックに出会って勝手に死んだだけで、彼が殺したわけではなくなりましたよね。
エリックの起こした初めての「ほんとうの」事件はカルロッタの殺害であって、それまではちょっとした悪戯をしていただけだった……とうのが、再演以降の本公演の構造だったと思います。
でも。
キャリエール(父親)は、エリックがクリスティーヌを傷つけ、オペラ座に火を放つかもしれない(放つだろう)と、そう本気で考えるんですよね。
そう思うと、あんなにピュアで可愛い、天使のような蘭寿エリックがそんなことをするはずがない、と、どうして思わないのかなあ?と不思議に思うのです。
……それでも、理解できないのかな。エリックが天使で、キャリエールは人間だから。
心の闇を知らないエリックと、息子に対する恐怖を知らないキャリエール。
本公演の二人はそんな感じで。状況はとっても異常なのに、「普通の父子」であろうとする二人が、、、なんだろうなあ、とっても幸せそうに見えたんだと思います
■エリックの統べるオペラ座
この物語は、19世紀末に書かれました。
「ファントム」という悪夢を信じるひとびとと、「ばからしい」ととりあわずに「犯人」を捕まえようとする人々との争い。
この物語は、中世から近代へ移りゆく狭間の物語なんですよね。
エリックが死んで、オペラ座は夢から醒める。
幽霊や悪魔が跋扈する、中世の悪夢から醒めて、「近代」がはじまる。
夢から醒めたオペラ座の人々は、すぐに幽霊を忘れるでしょう。彼らはいまを生きているのだから。
そして、キャリエールは取り残される。
彼だけが「過去」を生きているから。
悪夢の祓われたオペラ座で、彼はどんな夢を視るのでしょうか。
親子3人で、いつまでも幸せに暮らしました……という、夢?
公演が終わって、二度と彼らに逢えないいまになって、、ふとそんなことを考えたりします。
ありがとう、中村さん、生田さん、田渕さん、他のスタッフのみなさま、出演者のみなさま。
この公演に出会えて、楽しかったです。
.
今夏に上演された「ファントム」花組再演版。
私、実は、今回で初めて「ファントムという作品」に嵌りました(^ ^)。
元々音楽は本当に大好きでした。
「パリのメロディ」「Home」「You Are Music」「My True Love」……クリスティーヌのナンバーは全曲カラオケにいれてほしいと願うくらい、初演から大のお気に入りの曲ばかり。
でも、作品としては、どうもぴんとこなかった、、、というのが正直なところ。
今回こんなに嵌ったのは、もちろん「今の花組が好き」だから必然的に何度も観ることになり、「繰り返し観るうちに色々気づいて、良さが判ってきた」っていうのもあるのかもしれませんが、、、根本的なところで、本公演と新人公演の演出の違いに嵌ったんだと思っています。
同じ芝居なのに、ぜんぜん違う印象を与えられた二つの公演。これを交互に観たことで、その二つを比較して何が違うのかを考えるようになって、、、で、嵌っちゃった(^ ^;、と。
思えば、月組「スカーレット・ピンパーネル」もこれに近い嵌り方をしたんですよねー。
新人公演を大劇場と東京と二回観るのは、危険なのかもしれないな……。
もとい。
前置きが長くなりました(いつもすみません)、そんなわけで、観ていて思った「違い」を(適当に)あげてみます。うまくまとめられなかったので読みにくいと思いますが、どうぞご容赦ください(^ ^;)。
■エリックの印象
先日も書いたのですが。
本公演の従者たちは非常に存在感があって小芝居もいちいち熱い!(←彼らのそういう処が好き)だから、どうしても蘭トムさんのエリックは「独りじゃない」、という気がしました。
壮ちゃんのキャリエールは、頑固なところもあってあまり甘えさせてくれる感じではありませんが(基本いじめっ子だなーと思う)(← それは壮ちゃんの個性であってキャリエールとは関係ないのでは?)、エリックを“息子として”愛していることはだだ漏れだし(^ ^)。
だから。
本公演のエリックは「オペラ座の地下で生活」をしていて、「味方がたくさん」いる……んだよね?という印象がありました(^ ^)。
新人公演は、どうしたって従者たちの存在感が薄い(人数も少ないし、下級生だし…)のと、キャリエール(真瀬)との間にすごく距離を感じたんですよね。
だから、、、なのかなあ。
新人公演のエリックは、「オペラ座の闇の中」で、ひたすら「孤独」に生きていた……という印象を強くうけました。
■キャリエールの立ち位置
「キャリエールがエリックを愛している」、というのは、この「Phantom」という物語の根幹であって、どのバージョンでもそこだけは変らないと思うのですが。
本公演の壮ちゃんと、新人公演の真瀬くんには決定的な違いがあった、、、と思います。
それは、エリックに愛されているかいないか、
あるいは、拒まれているかいないか、という違い。
「You Are My Own」の前。怪我をしたエリックを助けて銀橋で連れ出すキャリエール。
本公演のキャリエールは、しっかりとエリックの肩を抱いて一緒に歩き、銀橋の付け根でちょっと手を離して来た方を見張りながら先へ行かせる……という芝居をしていました。
新人公演では、一連の動きがだいぶ省略されていましたが、それでも、あえて手を出さずにエリックを独りで歩かせてましたよね。大劇場で観た時、「苦しそうだけどいいの?」と思いましたから。
「お前は愛する息子だ」と告げて、高まる音楽の中で歩み寄り、その背中を抱きしめるその瞬間まで、二人が触れ合うことはない。
それも、キャリエールが触れないんじゃなくて、エリックが拒んでいるんだな、と私は感じました。
エリックが拒むから、キャリエールが避ける。
本公演のキャリエールにとって、エリックはあくまでも「自分の息子」なんですけど、
新人公演のキャリエールにとって、彼は「自分の罪の証」であり、「弾劾者」であり、、、同時に裁きの神に対する「家の中の子供(From「訪問者」By 萩尾望都)」でもあるのかな、と思いました。
触れることさえ許されない神聖なもの。彼を護るために自分は生かされている……、そんな存在。
キャリエールにとって、エリックが「すべて」であったことに違いはないけど、その意味性はだいぶ違っていたような気がしました。
■キャリエールとベラドーヴァ
ビストロでクリスティーヌの歌を聴き、ベラドーヴァの声を思いだすキャリエール。
本公演の壮ちゃんは、その声を聴きながら、とても幸せそうに見えました。
そうか、彼にとってベラドーヴァとの思い出は幸せな記憶なのか!と思いました。
新人公演の真瀬くんは、微笑んではいたけれども、ひどく痛そうに見えました。
あの声を、あの頃を思いだすことは、彼にとっては酷い苦痛を伴う至福なんだな、と思ったのでした……。
キャリエールとベラドーヴァの関係は、本公演では「夫婦」だったと思います。裏切りや狂気の果てにボロボロになってしまったけれども、そこには普通に「男」と「女」の愛情があって、いろいろあったけれども、今は懐かしく、美しい思い出。……そんな感じ。
けれども。新人公演では、その関係はもっとずっと歪んだものに見えました。女神と神官、あるいは教祖と信者、、、そんな、ひどくいびつな関係に。
彼にとって、ベラドーヴァとの思い出は甘美な悪夢だったのかな、と。愛し合った男女から、裏切り者と断罪者の関係へ。それはそのまま、彼とエリックの関係の中に映し出される。許さない者と許されない者へ、と。
■エリックとキャリエール
上でも書きましたが、本公演の二人は「息子と父親」に違和感なく(もちろん、ラストを知っているからこそですが)見えたんですよね。
「エリックストーリー」で、エリックが無邪気に笑いながらキャリエールに懐き、キャリエールも「高い高い」してあげているのも不思議じゃなくて。いろいろあっても、やっぱり仲の良い父子。
その場所がオペラ座の地下だというだけで、息子の顔にちょっと目立つ瑕があるだけで、そこにいるのは、ごくごく当たり前の、幸せな父と子でした。
そんな日々があったからこそ、「You Are My Own」での二人の幸せそうな様子が目に眩しいんですよね。
愛する息子に「愛する息子よ」と呼びかけ、「愛」を教える父親の、至福の一瞬。最期になってしまった抱擁。
そして、今また「お父さん」と呼びかけることができる幸せを全身であらわした蘭トムさんの、「紅顔の美少年」っぷり(真顔)。
幸せな父子の日々があったからこその、「You Are My Own」だったと思います。
でも、新人公演の二人は、全然違ってました。
まずはエリック。新人公演のエリックは、幸せだった幼い頃の記憶がないんだな、と思いました。
だから、キャリエールと自分の関係にうすうす気づきながら、関係を修復するすべが探せない。キャリエールはエリックに服従し、エリックはオペラ座の支配者として君臨する。愛はすれ違うばかり。
■エリック
これはちょっと乱暴な憶測だと思いますが。
新人公演のエリックは、物語が始まる前に、何らかの事件を起こしたことがあるんだと思います。
誰かの命に関わるような事件。事故かもしれなけれども、過失によって誰かを傷つけたとか、そんな感じの。
そういう決定的な何かがあって、キャリエールとすれ違ったんじゃないかな、と。
本公演のエリックは、ぜんぜんそんな感じじゃないんですけどね。
蘭トムさんのエリックは、ピュアで無垢で、とってもポジティヴだから。そんなふうに思ったのは新人公演だけでした。
初演の宙組公演ではブケーの死に責任があったエリックですが。
再演の花組から、ブケーはエリックに出会って勝手に死んだだけで、彼が殺したわけではなくなりましたよね。
エリックの起こした初めての「ほんとうの」事件はカルロッタの殺害であって、それまではちょっとした悪戯をしていただけだった……とうのが、再演以降の本公演の構造だったと思います。
でも。
キャリエール(父親)は、エリックがクリスティーヌを傷つけ、オペラ座に火を放つかもしれない(放つだろう)と、そう本気で考えるんですよね。
そう思うと、あんなにピュアで可愛い、天使のような蘭寿エリックがそんなことをするはずがない、と、どうして思わないのかなあ?と不思議に思うのです。
……それでも、理解できないのかな。エリックが天使で、キャリエールは人間だから。
心の闇を知らないエリックと、息子に対する恐怖を知らないキャリエール。
本公演の二人はそんな感じで。状況はとっても異常なのに、「普通の父子」であろうとする二人が、、、なんだろうなあ、とっても幸せそうに見えたんだと思います
■エリックの統べるオペラ座
この物語は、19世紀末に書かれました。
「ファントム」という悪夢を信じるひとびとと、「ばからしい」ととりあわずに「犯人」を捕まえようとする人々との争い。
この物語は、中世から近代へ移りゆく狭間の物語なんですよね。
エリックが死んで、オペラ座は夢から醒める。
幽霊や悪魔が跋扈する、中世の悪夢から醒めて、「近代」がはじまる。
夢から醒めたオペラ座の人々は、すぐに幽霊を忘れるでしょう。彼らはいまを生きているのだから。
そして、キャリエールは取り残される。
彼だけが「過去」を生きているから。
悪夢の祓われたオペラ座で、彼はどんな夢を視るのでしょうか。
親子3人で、いつまでも幸せに暮らしました……という、夢?
公演が終わって、二度と彼らに逢えないいまになって、、ふとそんなことを考えたりします。
ありがとう、中村さん、生田さん、田渕さん、他のスタッフのみなさま、出演者のみなさま。
この公演に出会えて、楽しかったです。
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花組トークスペシャル
2011年9月2日 宝塚(花)まず、最初に。
あっきー(澄輝さやと)、新公初主演おめでとう!!
いやぁ、良かったですホントに。これで91期の主演は3人目。研7の長の期で、最後の新人公演。『満を持して』という表現を使うことができて、良かったね、と心から思います。
おめでとう。楽しみにしています!
これにあやかって、91期は最後にもう一人主演が出ますように……と祈っておきます。
ヒロインは95期の伶美うららちゃん。綺麗な人なのは間違いないので、あとは真ん中に立って見てどうか、ですね。あっきーとの並びは眼福だろうなあ(*^ ^*)。
そして。
雪組公演、大劇場の初日、おめでとうございます!
まさかキムちゃんも雨女だったとは(@ @)という感じですが、まあ、劇場の外は嵐でも、齋藤さんのショーは盛り上がったみたいで、観劇日が楽しみです♪
それでは、本題
日経ホールにて、「トークスペシャル in 東京 花組」に参加してまいりました。
メンバーは、望海風斗(89期)、春花きらら(91期)、真輝いづみ(93期)の3人。
久しぶりの日経ホールでしたが、台風の影響もなく、蒸し暑い夜でした。
服の色を黒で揃えた三人は、シックでなかなか良い感じでした。
しかし!!
マキシムが面白すぎる!
緊張しすぎてとっちらかってるのもあったかと思いますが、本質的なところで言葉の選び方と話の展開の仕方に独特のものがあって、ホントに面白すぎでした(^ ^)。
メインのだいもんは、しっかりと下級生にツッコミ入れつつ(^ ^)笑顔でトークして、とても格好良かったです。さすがに喋り慣れてるなあと感心しました。
そういえば。5年前の「ファントム」の時に、まっつ(未涼亜希)と二人でトークに参加をしたそうですが、、、
「開始15分間、『はい』しか言えなくて」
と笑いながら話してくれました。
「(私に)ふらないで!と思ってました。未涼さんにも『はいしか言ってないけど大丈夫?』と言われて、それにも『はい』と」
「悔しい思い出です」
……そんなことがあったとはとても思えない、達者なトークぶりでしたよ(^ ^)。
春花きららちゃんは、かーわーいーいー!!
眼が大きくてまるっとした美貌の、長身の娘役さん。シンプルな黒いドレスにシルバーの靴がスタイルのよさを引き立てて、とても綺麗でした。
緊張はしていたようですが、隣がマキシムだったし(苦笑)、しっかり話していて、すごく好感度は高かったと思います。
司会の竹下さんに何か聞かれるたびに、「○○○○○です。……ね?」と隣のマキシムに優しくふろうとする姿が、すごくお姉さんな感じでステキだったー(^ ^)。
印象に残った話は、、、、いろいろあったんですが。
公演については、「再演なので、イチから作るよりも、わかっててさらに良くしようという意識があって、すごくがんばれた」みたいな話が印象に残りましたね。
あと、花組は指揮の塩田(明弘)さんが今回が初めてということで、
「コーラスまでしっかり見て、毎日駄目だししてくれる」と。
あとは、従者がイケメンだという話で盛り上がっていた記憶が……?
マキシムが最後に「もっとイケメンになれるようにがんばります」みたいなことを、すごく必死で話していたのがが印象的。
それと、きららちゃんが
「前回の公演で、カルロッタを脅かす役をしていた望海さんをずーっと観ててー!」とファンモードで話すのに、だいもんが
「……従者は見えちゃいけないんだけど」と笑顔で突っ込んでたのが面白かった。
言われたきららちゃんがキョドっていたのも可愛かったです!
新公の話は、、、
おお、と思ったのは、ヴァレリウス(春花)とカルロッタはソウルメイトだと言われた、という話。
一歩控えて仕える、みたいな感じではないんですねー。
「何があってもカルロッタが大好きで、尊敬して」と話すきららちゃんが、名前のとおりとってもキラキラしてました(^ ^)。
マキシムはこの時もとっちらかって何を話しているのか判らなくなってたような。
「(お芝居が大好きなので)いろんな人のお芝居を観て学んだ」というのがマキシムらしかった。
そんないっぱいいっぱいな下級生たちを見守るだいもんは、
「自分も昔はやってたはずなんですけど、そんなことはすっかり忘れて、若いってすごいなー!、と」
なーんて呑気に話してました。
あと、今回は役替りのお稽古もあって新公のお稽古が少なかったので、「皆の顔に『時間がない』と書いてあった」というコメントが面白かったです。
他に印象に残ったのは……
<東京>
竹下さんに「三人とも関東出身ですが、東京公演はどうですか?」と訊かれて、だいもんが
「下級生の頃は、『東京に帰る』と思っていたけど、今はすっかり『公演しに行く』という感じになった」
あと、誰だったかな。「東京タワーを見ると『東京だ!』と思う」という発言があって、竹下さんに「これからはスカイツリーですよ(だったかな?)」と突っ込まれてたな。
<休演日の楽しみは>
マキシムの「たくさん寝て、スッキリして買い物にでかける」というコメントにウケすぎて、他のお二人は何を言ってたか忘れてしまいました。
<宝塚との出会い>
きららちゃん「小さい時に観て、『結婚するならタカラヅカの人!』と思った」と。
お母様に諭されて、“結婚はできないけど、もしかして私も入れる!?”と思ったのが小学校6年くらいだったとか。
だいもんも小学校6年生くらいで「入りたい!」と思ったそうです。でも、しばらくしたらちょっと熱が冷めて(?)、高校生活を満喫していたら、月組の「LUNA/Blue Moon Bue」を観て。
「なぜ私はあそこにいないんだろう。どうしてももっと早く受験しなかったんだろう?」と強く思った……らしい(^ ^)。
その時すでに新公も卒業したスターの一人だった大空さん………。
<音楽学校の思い出>
これはもう、マキシムの独壇場でした(^ ^)。
マキシムは三味線選択で、「大好きだったけど成績は良くなかった。『真輝の三味線スポット』みたいなものがあって、そこで毎日練習してたのに………」だそうです。
で、だいもんは「私も三味線で、悪いけど、一番だった……ごめんね」とさらっと言ってのけました。
もう、客席は大爆笑。
爆笑の渦のなか、だいもんは「でもお稽古場ではいつも寝てしまって……ある日、ふと目をあけたら目の前に先生がいて、
『あなた、そんな調子じゃ抜かれちゃうわよ』と言われたんです」、というネタを披露してくれました。
そしたら!!
マキシムが、「私もです!」と話しはじめまして。
「三味線の音って、眠気を誘うんですよね。二小節も弾くと、眠くなってしまうんです。だから……最初の二小節は、完璧なんですが。」
……マキシム、、可愛いけどそれは成績あがらんだろう……。
あまりに客席が盛り上がってしまって、残念ながらきららちゃんまで話がいきませんでした。
あ、ちなみに、きららちゃんはピアノ選択だったそうです(^ ^)。
<舞台に対する思い、やりたい役>
だいもん 「以前は“こうありたい”みたいなイメージがしっかりとあったけど、今は“未知の自分を出したい”と思うようになった」
きららちゃん 「悪役をやってみたい」
だいもんがすかさず「似合いそう!」と茶々をいれていましたが、私もきららちゃんの悪役、観てみたいなあ。星バウ「ランスロット」で夢妃杏瑠ちゃんが演じているモルガンとか、きららちゃんにも似合いそう(*^ ^*)。
マキシム 「芝居が大好きなので、芝居心のある役をやってみたいです」
そんなことを言っておいて、「…芝居心のない役なんてないですよね…」みたいなことを自分で突っ込んでいたのは素晴らしかった(^ ^)
そんなところでしょうか。
トークも、締めのご挨拶も、三人三様、個性があって楽しかったです。
そして、三人とも美男美女でした!公演終了後のお疲れのところをありがとうございます(^ ^)。また次回のトークも行けたら行きたいな~~。
.
あっきー(澄輝さやと)、新公初主演おめでとう!!
いやぁ、良かったですホントに。これで91期の主演は3人目。研7の長の期で、最後の新人公演。『満を持して』という表現を使うことができて、良かったね、と心から思います。
おめでとう。楽しみにしています!
これにあやかって、91期は最後にもう一人主演が出ますように……と祈っておきます。
ヒロインは95期の伶美うららちゃん。綺麗な人なのは間違いないので、あとは真ん中に立って見てどうか、ですね。あっきーとの並びは眼福だろうなあ(*^ ^*)。
そして。
雪組公演、大劇場の初日、おめでとうございます!
まさかキムちゃんも雨女だったとは(@ @)という感じですが、まあ、劇場の外は嵐でも、齋藤さんのショーは盛り上がったみたいで、観劇日が楽しみです♪
それでは、本題
日経ホールにて、「トークスペシャル in 東京 花組」に参加してまいりました。
メンバーは、望海風斗(89期)、春花きらら(91期)、真輝いづみ(93期)の3人。
久しぶりの日経ホールでしたが、台風の影響もなく、蒸し暑い夜でした。
服の色を黒で揃えた三人は、シックでなかなか良い感じでした。
しかし!!
マキシムが面白すぎる!
緊張しすぎてとっちらかってるのもあったかと思いますが、本質的なところで言葉の選び方と話の展開の仕方に独特のものがあって、ホントに面白すぎでした(^ ^)。
メインのだいもんは、しっかりと下級生にツッコミ入れつつ(^ ^)笑顔でトークして、とても格好良かったです。さすがに喋り慣れてるなあと感心しました。
そういえば。5年前の「ファントム」の時に、まっつ(未涼亜希)と二人でトークに参加をしたそうですが、、、
「開始15分間、『はい』しか言えなくて」
と笑いながら話してくれました。
「(私に)ふらないで!と思ってました。未涼さんにも『はいしか言ってないけど大丈夫?』と言われて、それにも『はい』と」
「悔しい思い出です」
……そんなことがあったとはとても思えない、達者なトークぶりでしたよ(^ ^)。
春花きららちゃんは、かーわーいーいー!!
眼が大きくてまるっとした美貌の、長身の娘役さん。シンプルな黒いドレスにシルバーの靴がスタイルのよさを引き立てて、とても綺麗でした。
緊張はしていたようですが、隣がマキシムだったし(苦笑)、しっかり話していて、すごく好感度は高かったと思います。
司会の竹下さんに何か聞かれるたびに、「○○○○○です。……ね?」と隣のマキシムに優しくふろうとする姿が、すごくお姉さんな感じでステキだったー(^ ^)。
印象に残った話は、、、、いろいろあったんですが。
公演については、「再演なので、イチから作るよりも、わかっててさらに良くしようという意識があって、すごくがんばれた」みたいな話が印象に残りましたね。
あと、花組は指揮の塩田(明弘)さんが今回が初めてということで、
「コーラスまでしっかり見て、毎日駄目だししてくれる」と。
あとは、従者がイケメンだという話で盛り上がっていた記憶が……?
マキシムが最後に「もっとイケメンになれるようにがんばります」みたいなことを、すごく必死で話していたのがが印象的。
それと、きららちゃんが
「前回の公演で、カルロッタを脅かす役をしていた望海さんをずーっと観ててー!」とファンモードで話すのに、だいもんが
「……従者は見えちゃいけないんだけど」と笑顔で突っ込んでたのが面白かった。
言われたきららちゃんがキョドっていたのも可愛かったです!
新公の話は、、、
おお、と思ったのは、ヴァレリウス(春花)とカルロッタはソウルメイトだと言われた、という話。
一歩控えて仕える、みたいな感じではないんですねー。
「何があってもカルロッタが大好きで、尊敬して」と話すきららちゃんが、名前のとおりとってもキラキラしてました(^ ^)。
マキシムはこの時もとっちらかって何を話しているのか判らなくなってたような。
「(お芝居が大好きなので)いろんな人のお芝居を観て学んだ」というのがマキシムらしかった。
そんないっぱいいっぱいな下級生たちを見守るだいもんは、
「自分も昔はやってたはずなんですけど、そんなことはすっかり忘れて、若いってすごいなー!、と」
なーんて呑気に話してました。
あと、今回は役替りのお稽古もあって新公のお稽古が少なかったので、「皆の顔に『時間がない』と書いてあった」というコメントが面白かったです。
他に印象に残ったのは……
<東京>
竹下さんに「三人とも関東出身ですが、東京公演はどうですか?」と訊かれて、だいもんが
「下級生の頃は、『東京に帰る』と思っていたけど、今はすっかり『公演しに行く』という感じになった」
あと、誰だったかな。「東京タワーを見ると『東京だ!』と思う」という発言があって、竹下さんに「これからはスカイツリーですよ(だったかな?)」と突っ込まれてたな。
<休演日の楽しみは>
マキシムの「たくさん寝て、スッキリして買い物にでかける」というコメントにウケすぎて、他のお二人は何を言ってたか忘れてしまいました。
<宝塚との出会い>
きららちゃん「小さい時に観て、『結婚するならタカラヅカの人!』と思った」と。
お母様に諭されて、“結婚はできないけど、もしかして私も入れる!?”と思ったのが小学校6年くらいだったとか。
だいもんも小学校6年生くらいで「入りたい!」と思ったそうです。でも、しばらくしたらちょっと熱が冷めて(?)、高校生活を満喫していたら、月組の「LUNA/Blue Moon Bue」を観て。
「なぜ私はあそこにいないんだろう。どうしてももっと早く受験しなかったんだろう?」と強く思った……らしい(^ ^)。
その時すでに新公も卒業したスターの一人だった大空さん………。
<音楽学校の思い出>
これはもう、マキシムの独壇場でした(^ ^)。
マキシムは三味線選択で、「大好きだったけど成績は良くなかった。『真輝の三味線スポット』みたいなものがあって、そこで毎日練習してたのに………」だそうです。
で、だいもんは「私も三味線で、悪いけど、一番だった……ごめんね」とさらっと言ってのけました。
もう、客席は大爆笑。
爆笑の渦のなか、だいもんは「でもお稽古場ではいつも寝てしまって……ある日、ふと目をあけたら目の前に先生がいて、
『あなた、そんな調子じゃ抜かれちゃうわよ』と言われたんです」、というネタを披露してくれました。
そしたら!!
マキシムが、「私もです!」と話しはじめまして。
「三味線の音って、眠気を誘うんですよね。二小節も弾くと、眠くなってしまうんです。だから……最初の二小節は、完璧なんですが。」
……マキシム、、可愛いけどそれは成績あがらんだろう……。
あまりに客席が盛り上がってしまって、残念ながらきららちゃんまで話がいきませんでした。
あ、ちなみに、きららちゃんはピアノ選択だったそうです(^ ^)。
<舞台に対する思い、やりたい役>
だいもん 「以前は“こうありたい”みたいなイメージがしっかりとあったけど、今は“未知の自分を出したい”と思うようになった」
きららちゃん 「悪役をやってみたい」
だいもんがすかさず「似合いそう!」と茶々をいれていましたが、私もきららちゃんの悪役、観てみたいなあ。星バウ「ランスロット」で夢妃杏瑠ちゃんが演じているモルガンとか、きららちゃんにも似合いそう(*^ ^*)。
マキシム 「芝居が大好きなので、芝居心のある役をやってみたいです」
そんなことを言っておいて、「…芝居心のない役なんてないですよね…」みたいなことを自分で突っ込んでいたのは素晴らしかった(^ ^)
そんなところでしょうか。
トークも、締めのご挨拶も、三人三様、個性があって楽しかったです。
そして、三人とも美男美女でした!公演終了後のお疲れのところをありがとうございます(^ ^)。また次回のトークも行けたら行きたいな~~。
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闇に生きる若きファントム【3】
2011年8月30日 宝塚(花) コメント (4)花組新人公演「ファントム」。
■セルジョ(柚香光/華形・朝夏)
「愛のプレリュード」でスター候補としての可能性を見せつけた柚香さん。街の男でも団員でもとにかく華やかで、パッと目がいくんですよね。「フェアリークイーン」の妖精のダンスは軽やかで可愛くて、とても良かった!(でも、緑の角がなかったのは何故なんだろう……)
歌もちょっとだけど無難に歌っていて、仲間たちとの小芝居も楽しいし、すごく良かったです。次公演あたり、メインキャストに入ってきそうで楽しみ♪
■リシャール(水美舞斗/望海)
従者として踊っているときのシャープな印象とは全然違って、ほわんとした雰囲気の若者でした(^ ^)。オーべロンの歌は、東宝もとっても良かった!伸びのある優しい声で、場面にもよく合っていたと思います。
■ラシュナル(和海しょう/瀬戸)
新人公演はカルメンの場面がないので、目立つ場面は結構少ないのですが、しっかり存在感をだしていたと思います。すっきりとした二枚目で、オペラ座の若きスター!という感じでした。
歌える人なので、歌が少なかったのはやっぱり残念。
■フローラ(桜咲彩花/華月)
もう、可愛くて可愛くて(壊)
クリスティーヌが最初にオペラ座に来た時の「私に当てさせて!」とか……一連のやり取りが、叫びだしたいほど可愛かったです(はぁと)。
個人的に、ビストロでカルロッタが歌いだした時の反応が面白くて大好きです。
ほんのワンフレーズ歌っただけで、音も高らかに拍手をして、、、でもカルロッタが歌いやめないのでがっくりと肩をおとす、という芝居を、娘三人で順番にやっていたのがもうたまらない!!
■フローレンス(花奈澪/梅咲)
もう可愛くて可愛くて(以下同文)
■フルール(鞠花ゆめ/月野)
もう可愛くて可愛くて(以下同文)
三人とも、本当に可愛かったなー。
ディズニー版「美女と野獣」のスリーガールズをやってほしい!!と思いました(←そこ?)
■ベラドーヴァ(菜那くらら/芽吹)
子役を多く経験しているななくらちゃんですが、だからこそ、「若く純真な女性」を演じたらぴか一なのかも、と思ったくらい、可愛くて透明感がありましたね。声質も透明で柔らかくて、とても気持ち良かったです。
いろいろ気をとられていたので(すみません)あまりちゃんと芝居を観れていないのですが、がんばってたし、とっても可愛かったです♪
■ヤングキャリエール(優波慧/華形・朝夏)
こういう芝居は、経験がものを言うのかもなあ……、と、本公演の役替りを観て思いました。難しいんですよね、たぶん。銀橋のキャリエールが語る物語を、実際に演じて見せる、っていうのは難しいんだろうなあ。やりすぎて自分が出ても駄目だし、やらなかったら全然駄目だし。
キャリエールの真瀬くんとはどんな話をしたんでしょうね。朝月さんが育つと真由ちゃん、っていうのはなんとなく納得できたのに、優波さんが成長しても、あのキャリエールにはならないような気がする……(; ;)。
■薬草売り(美花梨乃/初花)
本公演の初花美咲ちゃんが迫力のある美貌と力強いダンスでとても印象的な薬草売り。
美花さんも、大劇場に比べると化粧がぐんと良くなって、なかなかの迫力でした(^ ^)。元々可愛らしいタイプなので、こういう「迫力美人」の役は苦戦ぎみかな?という気もしましたが、表情もクールで、なかなかにシャープな仕上がりでした(^ ^)。
■幼いエリック(朝月希和/実咲)
本役のみりおんより、さらに子供っぽい歌声と泣き声が印象的でした。キャリエールから仮面を受け取るまでのちょっとした芝居が切ない。
母親が亡くなる前のやんちゃで元気いっぱいな芝居も可愛くて、すごく良かったです。
メグの美蘭レンナちゃん(本役;仙名)は、やっぱり可愛いけど、台詞はまだまだ経験不足という印象。歌が(場面ごと)カットされていたのは、やっぱり残念だなあ。
ジョルジュの羽立光来(本役;彩城)のオネエキャラは健在で、最初の「夜のための着替え」から楽しませていただきました(^ ^)。下級生なのに達者な人だなあ~!
クリスティーヌが「HOME」を歌いだすとき、オペラ座のバレエダンサーのセンターで踊っているダンサー(本役:白姫)は、凪咲さん……でしょうか?ストップモーションでのポーズがすごく綺麗で、ぴくりとも動かないのに感心しました。
従者と警官(本役:夏城)を兼任していた冴華りおなさん。どの場面にもいるので、最初はちょっとびっくりしてしまいました(^ ^)。早替りの連続……ですよね?すごいなあ。
そんなところでしょうか。
もっといろいろチェック項目があったはずなのですが、、、また思いだしたら書きます(^ ^)。
.
■セルジョ(柚香光/華形・朝夏)
「愛のプレリュード」でスター候補としての可能性を見せつけた柚香さん。街の男でも団員でもとにかく華やかで、パッと目がいくんですよね。「フェアリークイーン」の妖精のダンスは軽やかで可愛くて、とても良かった!(でも、緑の角がなかったのは何故なんだろう……)
歌もちょっとだけど無難に歌っていて、仲間たちとの小芝居も楽しいし、すごく良かったです。次公演あたり、メインキャストに入ってきそうで楽しみ♪
■リシャール(水美舞斗/望海)
従者として踊っているときのシャープな印象とは全然違って、ほわんとした雰囲気の若者でした(^ ^)。オーべロンの歌は、東宝もとっても良かった!伸びのある優しい声で、場面にもよく合っていたと思います。
■ラシュナル(和海しょう/瀬戸)
新人公演はカルメンの場面がないので、目立つ場面は結構少ないのですが、しっかり存在感をだしていたと思います。すっきりとした二枚目で、オペラ座の若きスター!という感じでした。
歌える人なので、歌が少なかったのはやっぱり残念。
■フローラ(桜咲彩花/華月)
もう、可愛くて可愛くて(壊)
クリスティーヌが最初にオペラ座に来た時の「私に当てさせて!」とか……一連のやり取りが、叫びだしたいほど可愛かったです(はぁと)。
個人的に、ビストロでカルロッタが歌いだした時の反応が面白くて大好きです。
ほんのワンフレーズ歌っただけで、音も高らかに拍手をして、、、でもカルロッタが歌いやめないのでがっくりと肩をおとす、という芝居を、娘三人で順番にやっていたのがもうたまらない!!
■フローレンス(花奈澪/梅咲)
もう可愛くて可愛くて(以下同文)
■フルール(鞠花ゆめ/月野)
もう可愛くて可愛くて(以下同文)
三人とも、本当に可愛かったなー。
ディズニー版「美女と野獣」のスリーガールズをやってほしい!!と思いました(←そこ?)
■ベラドーヴァ(菜那くらら/芽吹)
子役を多く経験しているななくらちゃんですが、だからこそ、「若く純真な女性」を演じたらぴか一なのかも、と思ったくらい、可愛くて透明感がありましたね。声質も透明で柔らかくて、とても気持ち良かったです。
いろいろ気をとられていたので(すみません)あまりちゃんと芝居を観れていないのですが、がんばってたし、とっても可愛かったです♪
■ヤングキャリエール(優波慧/華形・朝夏)
こういう芝居は、経験がものを言うのかもなあ……、と、本公演の役替りを観て思いました。難しいんですよね、たぶん。銀橋のキャリエールが語る物語を、実際に演じて見せる、っていうのは難しいんだろうなあ。やりすぎて自分が出ても駄目だし、やらなかったら全然駄目だし。
キャリエールの真瀬くんとはどんな話をしたんでしょうね。朝月さんが育つと真由ちゃん、っていうのはなんとなく納得できたのに、優波さんが成長しても、あのキャリエールにはならないような気がする……(; ;)。
■薬草売り(美花梨乃/初花)
本公演の初花美咲ちゃんが迫力のある美貌と力強いダンスでとても印象的な薬草売り。
美花さんも、大劇場に比べると化粧がぐんと良くなって、なかなかの迫力でした(^ ^)。元々可愛らしいタイプなので、こういう「迫力美人」の役は苦戦ぎみかな?という気もしましたが、表情もクールで、なかなかにシャープな仕上がりでした(^ ^)。
■幼いエリック(朝月希和/実咲)
本役のみりおんより、さらに子供っぽい歌声と泣き声が印象的でした。キャリエールから仮面を受け取るまでのちょっとした芝居が切ない。
母親が亡くなる前のやんちゃで元気いっぱいな芝居も可愛くて、すごく良かったです。
メグの美蘭レンナちゃん(本役;仙名)は、やっぱり可愛いけど、台詞はまだまだ経験不足という印象。歌が(場面ごと)カットされていたのは、やっぱり残念だなあ。
ジョルジュの羽立光来(本役;彩城)のオネエキャラは健在で、最初の「夜のための着替え」から楽しませていただきました(^ ^)。下級生なのに達者な人だなあ~!
クリスティーヌが「HOME」を歌いだすとき、オペラ座のバレエダンサーのセンターで踊っているダンサー(本役:白姫)は、凪咲さん……でしょうか?ストップモーションでのポーズがすごく綺麗で、ぴくりとも動かないのに感心しました。
従者と警官(本役:夏城)を兼任していた冴華りおなさん。どの場面にもいるので、最初はちょっとびっくりしてしまいました(^ ^)。早替りの連続……ですよね?すごいなあ。
そんなところでしょうか。
もっといろいろチェック項目があったはずなのですが、、、また思いだしたら書きます(^ ^)。
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闇に生きる若きファントム【2】
2011年8月29日 宝塚(花)CSニュースの「ファントム」新人公演映像を視ました。
私が観劇した席が上手の端席で、「You Are My Own」の銀橋のキャリエールは背中しか見えず……(T T)だったので、ラストフレーズのキャリエールをしっかり流していただけて、とても嬉しいです。
流してほしいものはほぼ映していただいたかなと思いますが、一つだけ残念だったのは、「My True Love」を聴いている鳳エリックが無かったことかなあ。
あそこは、もちろん歌っているクリスティーヌも大事なんですけど、聴いてるエリックもすごく好きなので……。いや、もちろん、そんなことを言い出したら全編流してほしいという話しだと思いますけどね。
著作権の関係で、明日までしか舞台映像は流れないらしいので、まだご覧になっていない方、ご注意を。
さて。
先日、エリック・クリスティーヌ・ジェラルドの3人だけ叫んだままになっている花組新人公演感想の続きを。えーーーーっと、登場順に(^ ^)
■従者
人数も6人と半減し、通し役でもなくなった「従者」たち。
頑張っていたけど、あまりに下級生すぎるせいか、私が真由ちゃんと真瀬くんに目を奪われすぎていたのか、あまり目に入らなかった……というのが正直なところです。ごめんなさい。
■フィリップ(大河凜/愛音・朝夏)
良くも悪くも、大劇場のときとあまり印象が変わらなかった、かな。
回りがものすごく成長している中で、同じくらいがりんちゃんも伸びていたんだと思うのですが。そういう意味では、フィリップって損な役なのかも。
■ソレリ(月野姫花/華耀)
こちらも、よくも悪くも大劇場と印象が変わりませんでしたねえ。がりんちゃんとの並びは眼福でした(^ ^)。
■ピエロ(真瀬はるか)、風船売り(天真みちる)、手風琴(銀華水)
いやはや。私の席からはピエロはほとんど見えなかったのですが、大劇場よりさらに弾けてたみたいですね(^ ^)。CSさんがちょっとでも流してくれたらなーと期待していたのですが。いや、贅沢は言いませんが。
真瀬、天真、銀華の92期三人衆が揃って楽しそうに小芝居しているのを観るのはとても幸せです。どうしてあんなに可愛いんだろう3人とも。
■少女(桜咲彩花)、少年(美蘭レンナ)、花屋(春花きらら)、パン屋(花蝶しほ)
べーちゃんとレンナちゃんの眼福な少年少女に釘づけでした。べーちゃんも娘役としてはかなり長身なほうだと思うのですが、レンナちゃんは本当に背が高い!スタイル抜群で可愛くて、一時期の男の子ばっかりやっていたウメちゃん(陽月)を連想しました。
きららちゃん・しほちゃんも可愛いなー!お店での居方にも個性があって、可愛い二人でした。
■ジョセフ・ブケー(神房佳希/天真)
前から芝居の達者な人だなーとは思っていましたが、さすがですね。天真の役なので新公は苦労するかも、と思っていましたが、どうしてどうして(^ ^)。死体の迫力も凄かったです。
■カルロッタ(仙名彩世/桜)
大劇場でも素晴らしかったカルロッタ。こちらはパワーアップが著しくて、舞台を壊すぎりぎりのところにいたような。まあ、バランス感覚なんてものはこれから身につけばいいものなので、今は全然OKなのですが。
むしろ彼女の課題は化粧かも、と思いました。カルロッタは良いけど、本公演のメグは、もっと普通に可愛い美少女化粧の方がいいと思うし。そういう、役柄に合わせたメークが可能な顔立ちなんだな、と思いました。
それにしても、本当に巧いわーーーーーー。旦那様との、いちいちズレたやり取りがたまりません(^ ^)。
■音楽教師(花蝶しほ/高翔)
本役は男性役なのに、新公になったら女性…というのがちょっとびっくりでしたが、これはこれでありだなあと思いました。しほちゃん、落ち付いた教師役がとても似合っていて、良かったと思います。
■ダンス教師(白姫あかり/花野)
この役は、プロローグの「鳥A」とセットなんですね。本公演のじゅりあはさすがなんですが、白姫さんもさすがでした(^ ^)。個人的に、
「買収された男、文化大臣よ!」という激しい非難の声と、
「信じられる?あなたの衣裳係が、私たちの誰よりも良い声をしているなんて」という超嫌味な言い方がとっても良かった…ような。
ガブリエルとマダム・ドリーヌが、その役で最初に登場して歌う歌(夜のための着替え)は、大劇場よりはずーっとマシになっていた…と思います(^ ^;ゞ
■アラン・ショレ(輝良まさと/愛音・華形)
大劇場よりぐっと落ち着いて、良くなっていたと思います。立ち姿が格好良いのはさすがですが、ぶっ飛んだカルロッタを包み込む包容力が見えてきたような。
カルロッタの部屋にスタッフが入りこんできたときは、最後に服がひっかかって一緒に部屋の外に出てしまった……みたいな芝居になっていたのが面白かったです。オペラ座の女の子に片っ端から声をかけて言い寄っていたのが面白かった。変わり身が早い小者っぷりがおみごとでした。
■ヴァレリウス(春花きらら/初姫)
大劇場より少し抑え目にして、全体のバランスをみていたような気がします。良い仕事をしていました。それにしてもあの美貌に豪華なドレスは目立つなあ……(しみじみ)
■ジャン・クロード(天真みちる/夏美)
大劇場でも絶賛したジャン・クロード。東宝ではさらに落ち着いを増して、本当に本当に素晴らしかった!
■モーク・レール(日高大地/扇)
「愛と死のアラビア」から3年。日高くん、台詞巧くなったなあ!!(感嘆)
舞台監督(?)としての身のこなしの鮮やかさはさすがだし、いろいろ目を奪われました(*^ ^*)
■モンシャルマン(銀華水/紫峰)
案外と出番の多い役なんですが、銀華さんは本公演ほどヴァレリウスとラブラブではなかった……ような?むしろ、どっかの場面で違う子を口説いていたような。なかなか面白い、曲者感のある役づくりが面白かったです。
この学年で、こういう腹の深さがある芝居ができるのが、銀華さんのすごいところだなあと思います。
■ルドゥ警部(真輝いづみ/悠真)
相変わらずシャープな切れ者感が漂って、とても素敵でした。
キャリエールが「君たちはあちらを探してくれ」と言ったときの、莫迦にしきった反応とか、絶対こいつ、囮につかうつもりだな!って感じでした。
「生け捕りにするチャンスだ!」という台詞の説得力(?)もさすが。いやはや、さすがの一言です。
長くなってきたので、続きはまたいずれ、とさせてください m(_ _)m
同じニュースで流れた、「ランスロット」初日映像。
やっぱりモルドレッドがらみはネタばれ扱いなのね(^ ^;
個人的に、アーサー王とランスロットの絡みがほとんどなくて、とても残念です。
……千秋楽映像に期待。
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私が観劇した席が上手の端席で、「You Are My Own」の銀橋のキャリエールは背中しか見えず……(T T)だったので、ラストフレーズのキャリエールをしっかり流していただけて、とても嬉しいです。
流してほしいものはほぼ映していただいたかなと思いますが、一つだけ残念だったのは、「My True Love」を聴いている鳳エリックが無かったことかなあ。
あそこは、もちろん歌っているクリスティーヌも大事なんですけど、聴いてるエリックもすごく好きなので……。いや、もちろん、そんなことを言い出したら全編流してほしいという話しだと思いますけどね。
著作権の関係で、明日までしか舞台映像は流れないらしいので、まだご覧になっていない方、ご注意を。
さて。
先日、エリック・クリスティーヌ・ジェラルドの3人だけ叫んだままになっている花組新人公演感想の続きを。えーーーーっと、登場順に(^ ^)
■従者
人数も6人と半減し、通し役でもなくなった「従者」たち。
頑張っていたけど、あまりに下級生すぎるせいか、私が真由ちゃんと真瀬くんに目を奪われすぎていたのか、あまり目に入らなかった……というのが正直なところです。ごめんなさい。
■フィリップ(大河凜/愛音・朝夏)
良くも悪くも、大劇場のときとあまり印象が変わらなかった、かな。
回りがものすごく成長している中で、同じくらいがりんちゃんも伸びていたんだと思うのですが。そういう意味では、フィリップって損な役なのかも。
■ソレリ(月野姫花/華耀)
こちらも、よくも悪くも大劇場と印象が変わりませんでしたねえ。がりんちゃんとの並びは眼福でした(^ ^)。
■ピエロ(真瀬はるか)、風船売り(天真みちる)、手風琴(銀華水)
いやはや。私の席からはピエロはほとんど見えなかったのですが、大劇場よりさらに弾けてたみたいですね(^ ^)。CSさんがちょっとでも流してくれたらなーと期待していたのですが。いや、贅沢は言いませんが。
真瀬、天真、銀華の92期三人衆が揃って楽しそうに小芝居しているのを観るのはとても幸せです。どうしてあんなに可愛いんだろう3人とも。
■少女(桜咲彩花)、少年(美蘭レンナ)、花屋(春花きらら)、パン屋(花蝶しほ)
べーちゃんとレンナちゃんの眼福な少年少女に釘づけでした。べーちゃんも娘役としてはかなり長身なほうだと思うのですが、レンナちゃんは本当に背が高い!スタイル抜群で可愛くて、一時期の男の子ばっかりやっていたウメちゃん(陽月)を連想しました。
きららちゃん・しほちゃんも可愛いなー!お店での居方にも個性があって、可愛い二人でした。
■ジョセフ・ブケー(神房佳希/天真)
前から芝居の達者な人だなーとは思っていましたが、さすがですね。天真の役なので新公は苦労するかも、と思っていましたが、どうしてどうして(^ ^)。死体の迫力も凄かったです。
■カルロッタ(仙名彩世/桜)
大劇場でも素晴らしかったカルロッタ。こちらはパワーアップが著しくて、舞台を壊すぎりぎりのところにいたような。まあ、バランス感覚なんてものはこれから身につけばいいものなので、今は全然OKなのですが。
むしろ彼女の課題は化粧かも、と思いました。カルロッタは良いけど、本公演のメグは、もっと普通に可愛い美少女化粧の方がいいと思うし。そういう、役柄に合わせたメークが可能な顔立ちなんだな、と思いました。
それにしても、本当に巧いわーーーーーー。旦那様との、いちいちズレたやり取りがたまりません(^ ^)。
■音楽教師(花蝶しほ/高翔)
本役は男性役なのに、新公になったら女性…というのがちょっとびっくりでしたが、これはこれでありだなあと思いました。しほちゃん、落ち付いた教師役がとても似合っていて、良かったと思います。
■ダンス教師(白姫あかり/花野)
この役は、プロローグの「鳥A」とセットなんですね。本公演のじゅりあはさすがなんですが、白姫さんもさすがでした(^ ^)。個人的に、
「買収された男、文化大臣よ!」という激しい非難の声と、
「信じられる?あなたの衣裳係が、私たちの誰よりも良い声をしているなんて」という超嫌味な言い方がとっても良かった…ような。
ガブリエルとマダム・ドリーヌが、その役で最初に登場して歌う歌(夜のための着替え)は、大劇場よりはずーっとマシになっていた…と思います(^ ^;ゞ
■アラン・ショレ(輝良まさと/愛音・華形)
大劇場よりぐっと落ち着いて、良くなっていたと思います。立ち姿が格好良いのはさすがですが、ぶっ飛んだカルロッタを包み込む包容力が見えてきたような。
カルロッタの部屋にスタッフが入りこんできたときは、最後に服がひっかかって一緒に部屋の外に出てしまった……みたいな芝居になっていたのが面白かったです。オペラ座の女の子に片っ端から声をかけて言い寄っていたのが面白かった。変わり身が早い小者っぷりがおみごとでした。
■ヴァレリウス(春花きらら/初姫)
大劇場より少し抑え目にして、全体のバランスをみていたような気がします。良い仕事をしていました。それにしてもあの美貌に豪華なドレスは目立つなあ……(しみじみ)
■ジャン・クロード(天真みちる/夏美)
大劇場でも絶賛したジャン・クロード。東宝ではさらに落ち着いを増して、本当に本当に素晴らしかった!
■モーク・レール(日高大地/扇)
「愛と死のアラビア」から3年。日高くん、台詞巧くなったなあ!!(感嘆)
舞台監督(?)としての身のこなしの鮮やかさはさすがだし、いろいろ目を奪われました(*^ ^*)
■モンシャルマン(銀華水/紫峰)
案外と出番の多い役なんですが、銀華さんは本公演ほどヴァレリウスとラブラブではなかった……ような?むしろ、どっかの場面で違う子を口説いていたような。なかなか面白い、曲者感のある役づくりが面白かったです。
この学年で、こういう腹の深さがある芝居ができるのが、銀華さんのすごいところだなあと思います。
■ルドゥ警部(真輝いづみ/悠真)
相変わらずシャープな切れ者感が漂って、とても素敵でした。
キャリエールが「君たちはあちらを探してくれ」と言ったときの、莫迦にしきった反応とか、絶対こいつ、囮につかうつもりだな!って感じでした。
「生け捕りにするチャンスだ!」という台詞の説得力(?)もさすが。いやはや、さすがの一言です。
長くなってきたので、続きはまたいずれ、とさせてください m(_ _)m
同じニュースで流れた、「ランスロット」初日映像。
やっぱりモルドレッドがらみはネタばれ扱いなのね(^ ^;
個人的に、アーサー王とランスロットの絡みがほとんどなくて、とても残念です。
……千秋楽映像に期待。
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CSの「従者トークIII」を視ました。
I、IIとほとんど喋る機会が無かった下級生に話をふったよっちに感心しつつ、観たいポイントが増えてしまって困っています。
あと12回……むり(T T)。
せめて、この放映が東宝公演前だったら……(真顔)
明日は早起きしないといけないのにさっきまで仕事をしていた…という状況なので、ちゃんとしたレポートは後日書かせていただきます。
っていうか、新公感想、メインの3人の分しか書いてない!駄目じゃん私!
……もとい。
「従者トーク」の、最後のサプライズを視ながら思ったこと。
蘭トムさんのエリックは、孤独じゃないんだな、と。
「僕は、きみたちといると心が休まるんだ」
……オペラ座の地下、という平穏な居場所を得たエリック。
新公の真由ちゃんエリックは、すごく孤独を感じました。
キャリエールの愛を拒否して、従者たちの愛をスルーして、ただただ寂しそうだった。
愛された記憶があるのに、自分の中に閉じこもったまま、愛されていることに気づかない。
不器用で臆病なキャリエールは、あまり愛情を表に出さないし、あまりに下級生すぎる従者たちは、人数が少ないせいもあって存在感が弱くて、エリックの孤独は際だつばかりでした。
瞳に闇を湛えて、ただ救いに来てくれる誰かを待っている、“ヒロイン”なエリック。
従者とエリックの間に流れる情が客席からも感じられる本公演のエリックは、孤独ではありませんでした。
瞳の奥に希望を抱いて、救うべき姫君を探している“ヒーロー”なエリック。
ああ、もう。
新人公演を観たときは、早くもう一度本公演を観たい!と思ったのに、
本公演を観たら、また新人公演を観たくてたまらなくなりました。
あの孤独な少年とその臆病な父親に、二度と逢えないのがとても寂しいです。
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I、IIとほとんど喋る機会が無かった下級生に話をふったよっちに感心しつつ、観たいポイントが増えてしまって困っています。
あと12回……むり(T T)。
せめて、この放映が東宝公演前だったら……(真顔)
明日は早起きしないといけないのにさっきまで仕事をしていた…という状況なので、ちゃんとしたレポートは後日書かせていただきます。
っていうか、新公感想、メインの3人の分しか書いてない!駄目じゃん私!
……もとい。
「従者トーク」の、最後のサプライズを視ながら思ったこと。
蘭トムさんのエリックは、孤独じゃないんだな、と。
「僕は、きみたちといると心が休まるんだ」
……オペラ座の地下、という平穏な居場所を得たエリック。
新公の真由ちゃんエリックは、すごく孤独を感じました。
キャリエールの愛を拒否して、従者たちの愛をスルーして、ただただ寂しそうだった。
愛された記憶があるのに、自分の中に閉じこもったまま、愛されていることに気づかない。
不器用で臆病なキャリエールは、あまり愛情を表に出さないし、あまりに下級生すぎる従者たちは、人数が少ないせいもあって存在感が弱くて、エリックの孤独は際だつばかりでした。
瞳に闇を湛えて、ただ救いに来てくれる誰かを待っている、“ヒロイン”なエリック。
従者とエリックの間に流れる情が客席からも感じられる本公演のエリックは、孤独ではありませんでした。
瞳の奥に希望を抱いて、救うべき姫君を探している“ヒーロー”なエリック。
ああ、もう。
新人公演を観たときは、早くもう一度本公演を観たい!と思ったのに、
本公演を観たら、また新人公演を観たくてたまらなくなりました。
あの孤独な少年とその臆病な父親に、二度と逢えないのがとても寂しいです。
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闇に生きる若きファントム
2011年8月25日 宝塚(花) コメント (4)花組新人公演「ファントム」を観劇してまいりました!
……その直前にあった宙組の卒業生の発表にものすごくものすごくものすごーーーーく!!凹んでいたのですが。
だってだって!!たまちゃん(天羽)、こっしー(珠洲)、綾音らいらちゃん、凜ちゃん(美影)、桜子(琴羽)、こーまい(光海)、、、ですよぉ(泣)。
「ヴァレンチノ」率、あるいは「大江山」率の高さに目眩がしそうですってば。
モバイルタカラヅカから来たメール見たら、立っていられなくなって座りましたけど。
なんて、そんな状態の私がちゃんとMAXまでテンション上がったんだから、新公はすごかったんだなあ(^ ^)。なんて、今頃呟いてみたりする。
このぶっ飛んだ頭で、持ち帰ってきた仕事で夜なべしている自分が怖いです。絶対明日の朝おかしなことに気がつくに違いない。と思いつつ、取引先にメール送っちゃったもんねー(^ ^)。
まあいいや、明日謝ろうっと。(←おい)
宙組卒業生については、明日まとめて書かせていただきたいと思います。
今日のところは、とりあえず。
真由ちゃん、真瀬くん、みりおん、ホントにホントに良かったよ!!
それぞれ単体も良かったんですけど、真由ちゃんとみりおん、真由ちゃんと真瀬くん、真瀬くんとみりおん、それぞれがお互いを見詰めて芝居をしているときに発するエネルギーの相乗効果、、、とでも言うのでしょうか。その熱量の総量が凄まじくて、本当にびっくりしてしまいました。
正直、大劇場の新人公演の出来を超えるのは難しいだろうなーと思っていたんですよ。舞台自体の出来は良くなっているとしても、なんというか、観客側の期待値が上がり過ぎてしまっているから、それをクリアするのは難しいんじゃないかなあ、と。
でも。
……脱帽しました(^ ^;ゞ。ホント、余計な心配だったよ……。
前半は若干マイク(←というか、音響さん?)の調子が悪かったらしく(?)、歌いだしで落ちがちだった真由ちゃんのエリック。
「HOME」あたりからは色々こなれてきて、本当に素晴らしかったと思います。
いやーーー、私本当に真由ちゃんの声と芝居が好きなんだなあ(*^ ^*)。
大劇場の新人公演を観劇したときに、しっくりこないなーと思った銀橋の「My Mother Bore Me」も、今日はとても素晴らしかった!
大劇場では「絶望」と「希望」のブレンド具合が中途半端だったんだな、とあらためて気がつきました。歌い方が変ったというより、「My True Love」から銀橋に出るまでの芝居が変わって、あの歌い方にあったエリックになっていたと思う。
ものすごく説得力のある場面に仕上がっていましたね。
そして、そのままの勢いで親子銀橋からラストまで突っ走っていった真由ちゃん。
いやはや、この人は本当に凄い!とにかく、大劇場とは全然違うのに、違和感なく『真由ちゃんのエリック』だったことに感動しました。真由ちゃんの“まわりを巻き込む力”って凄いなあ。素直に感嘆。
真瀬くんも、ロングコートの着こなしが劇的に改善されていたり(←ええ、あれでも!)、こまごまといろんなことが何もかも違っていて、とっても新鮮でした。
舞台役者にとって「巧い」っていうのは褒め言葉ではないんですが、今回のキャリエールは、本当の意味で彼女が単なる「巧い下級生」から脱皮するきっかけになるんじゃないかな、と思いましたね。
というか、本人自身も自分の課題をわかってて、そのきっかけにしようとしているらしいのが嬉しい。
この学年で「ファントム」が回ってきたこと、一期上に真由ちゃんがいたこと、何もかも運命なんだと思う。
幸運の女神の前髪をひっつかんで捕まえられるように、がんばってくださいな。
大劇場の新人公演を終えて、「あえて役づくりをしない、という役づくりで本番に臨んだ」と熱く語っていた真瀬くん。真由ちゃんのお芝居について「何が出てくるかわからない」から「私も(鳳さんのお芝居を)その時の感情で受け止めたい」とCSで語っていましたが、ホント、笑っちゃうほど視てましたよね、真由ちゃんのエリックを。
大劇場の時はもう少し回りを観ていたと思うんですが、今回は本当にエリックに集中している感じで、なんだかとっても微笑ましかったです。
そして。
大劇場では、「You Are My Own」で感情を爆発させた後、そのまま壊れてしまってラストにエリックを撃つところまで「キャリエール」を維持できなくなっていたんですが、今回はきちんとコントロールしてきたのはさすがだな、と感心しました。
そして、あらためて新鮮に思ったのが、新公のキャリエールは、許されるまでエリックには触れないんだな、というところ。
「愛しい息子だ」と今まで言えなかったのは、エリックに拒まれていたから……という大劇場での印象は、間違ってなかったような気がしました。
愛を知らないエリック。本公演のエリックが愛されて闇を知らずに育ったのとは対照的な、まさに闇に生きるエリックと、息子を闇に置いたことを悔やむ父親の図。
……真由ちゃんと真瀬くん、そういう意味でもお似合いの、良いコンビだなあと思いました。
みりおん(実咲凜音)も、とっても良かった!「Melody,Melody」から「HOME」までの初々しい可愛らしさと、ビストロでの恋する瞳、そして「My True Love」で片鱗を見せる母性。
歌には最初から定評があったけど、芝居もずいぶん良くなりましたよね♪最後の立ち回りでのクリスティーヌは、昂然として凛々しくて、とってもハンサムで素敵でした♪
闇を抱いたヒロイン・エリック、
優しすぎて臆病なライオン・ジェラルド、
そして、
闇を切り裂くエクスカリバーを持った英雄・クリスティーヌ。
……本公演とは全く違う物語を紡いでくれた演出の田渕さんに、乾杯。
最後の挨拶で、大劇場とはうってかわってしっかりと挨拶した真由ちゃん。
その後ろで、まだキャリエールから戻ってこれずに19世紀パリの地下で茫然としていた真瀬くん。にこにこと可愛い笑顔で真由ちゃんを見守っていたみりおん。
あああ、これからの花組が楽しみです♪♪♪
.
……その直前にあった宙組の卒業生の発表にものすごくものすごくものすごーーーーく!!凹んでいたのですが。
だってだって!!たまちゃん(天羽)、こっしー(珠洲)、綾音らいらちゃん、凜ちゃん(美影)、桜子(琴羽)、こーまい(光海)、、、ですよぉ(泣)。
「ヴァレンチノ」率、あるいは「大江山」率の高さに目眩がしそうですってば。
モバイルタカラヅカから来たメール見たら、立っていられなくなって座りましたけど。
なんて、そんな状態の私がちゃんとMAXまでテンション上がったんだから、新公はすごかったんだなあ(^ ^)。なんて、今頃呟いてみたりする。
このぶっ飛んだ頭で、持ち帰ってきた仕事で夜なべしている自分が怖いです。絶対明日の朝おかしなことに気がつくに違いない。と思いつつ、取引先にメール送っちゃったもんねー(^ ^)。
まあいいや、明日謝ろうっと。(←おい)
宙組卒業生については、明日まとめて書かせていただきたいと思います。
今日のところは、とりあえず。
真由ちゃん、真瀬くん、みりおん、ホントにホントに良かったよ!!
それぞれ単体も良かったんですけど、真由ちゃんとみりおん、真由ちゃんと真瀬くん、真瀬くんとみりおん、それぞれがお互いを見詰めて芝居をしているときに発するエネルギーの相乗効果、、、とでも言うのでしょうか。その熱量の総量が凄まじくて、本当にびっくりしてしまいました。
正直、大劇場の新人公演の出来を超えるのは難しいだろうなーと思っていたんですよ。舞台自体の出来は良くなっているとしても、なんというか、観客側の期待値が上がり過ぎてしまっているから、それをクリアするのは難しいんじゃないかなあ、と。
でも。
……脱帽しました(^ ^;ゞ。ホント、余計な心配だったよ……。
前半は若干マイク(←というか、音響さん?)の調子が悪かったらしく(?)、歌いだしで落ちがちだった真由ちゃんのエリック。
「HOME」あたりからは色々こなれてきて、本当に素晴らしかったと思います。
いやーーー、私本当に真由ちゃんの声と芝居が好きなんだなあ(*^ ^*)。
大劇場の新人公演を観劇したときに、しっくりこないなーと思った銀橋の「My Mother Bore Me」も、今日はとても素晴らしかった!
大劇場では「絶望」と「希望」のブレンド具合が中途半端だったんだな、とあらためて気がつきました。歌い方が変ったというより、「My True Love」から銀橋に出るまでの芝居が変わって、あの歌い方にあったエリックになっていたと思う。
ものすごく説得力のある場面に仕上がっていましたね。
そして、そのままの勢いで親子銀橋からラストまで突っ走っていった真由ちゃん。
いやはや、この人は本当に凄い!とにかく、大劇場とは全然違うのに、違和感なく『真由ちゃんのエリック』だったことに感動しました。真由ちゃんの“まわりを巻き込む力”って凄いなあ。素直に感嘆。
真瀬くんも、ロングコートの着こなしが劇的に改善されていたり(←ええ、あれでも!)、こまごまといろんなことが何もかも違っていて、とっても新鮮でした。
舞台役者にとって「巧い」っていうのは褒め言葉ではないんですが、今回のキャリエールは、本当の意味で彼女が単なる「巧い下級生」から脱皮するきっかけになるんじゃないかな、と思いましたね。
というか、本人自身も自分の課題をわかってて、そのきっかけにしようとしているらしいのが嬉しい。
この学年で「ファントム」が回ってきたこと、一期上に真由ちゃんがいたこと、何もかも運命なんだと思う。
幸運の女神の前髪をひっつかんで捕まえられるように、がんばってくださいな。
大劇場の新人公演を終えて、「あえて役づくりをしない、という役づくりで本番に臨んだ」と熱く語っていた真瀬くん。真由ちゃんのお芝居について「何が出てくるかわからない」から「私も(鳳さんのお芝居を)その時の感情で受け止めたい」とCSで語っていましたが、ホント、笑っちゃうほど視てましたよね、真由ちゃんのエリックを。
大劇場の時はもう少し回りを観ていたと思うんですが、今回は本当にエリックに集中している感じで、なんだかとっても微笑ましかったです。
そして。
大劇場では、「You Are My Own」で感情を爆発させた後、そのまま壊れてしまってラストにエリックを撃つところまで「キャリエール」を維持できなくなっていたんですが、今回はきちんとコントロールしてきたのはさすがだな、と感心しました。
そして、あらためて新鮮に思ったのが、新公のキャリエールは、許されるまでエリックには触れないんだな、というところ。
「愛しい息子だ」と今まで言えなかったのは、エリックに拒まれていたから……という大劇場での印象は、間違ってなかったような気がしました。
愛を知らないエリック。本公演のエリックが愛されて闇を知らずに育ったのとは対照的な、まさに闇に生きるエリックと、息子を闇に置いたことを悔やむ父親の図。
……真由ちゃんと真瀬くん、そういう意味でもお似合いの、良いコンビだなあと思いました。
みりおん(実咲凜音)も、とっても良かった!「Melody,Melody」から「HOME」までの初々しい可愛らしさと、ビストロでの恋する瞳、そして「My True Love」で片鱗を見せる母性。
歌には最初から定評があったけど、芝居もずいぶん良くなりましたよね♪最後の立ち回りでのクリスティーヌは、昂然として凛々しくて、とってもハンサムで素敵でした♪
闇を抱いたヒロイン・エリック、
優しすぎて臆病なライオン・ジェラルド、
そして、
闇を切り裂くエクスカリバーを持った英雄・クリスティーヌ。
……本公演とは全く違う物語を紡いでくれた演出の田渕さんに、乾杯。
最後の挨拶で、大劇場とはうってかわってしっかりと挨拶した真由ちゃん。
その後ろで、まだキャリエールから戻ってこれずに19世紀パリの地下で茫然としていた真瀬くん。にこにこと可愛い笑顔で真由ちゃんを見守っていたみりおん。
あああ、これからの花組が楽しみです♪♪♪
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