外伝・ベルサイユのばら【3】
2009年9月27日 宝塚(花)今週のCSニュースの総集編は非常に面白かったです(はぁと)。
雪組初日、花組新公、轟さんと萬さんのディナーショー、鳳翔大くんのオルゴールミュージアム一日館長、雪組新公トーク(真那・舞羽・帆風)、花組衛兵隊(華形・日向・朝夏)のキラキラ★トーク、彩風咲奈インタビュー。
なんだか、私のために編集してくれた?(←違う)みたいな一時間でした。
いやー、その中でも、新公トークの三人のセンターで、一生懸命二人に話を振りながらたくさん喋ってくれたまなはるくんと、花組キラキラ★トークのセンターで、これまた三人のセンターで、こちらはいかにも上級生らしく、ちょっと偉そうに喋っているみつるくんが超ヒット(*^ ^*)。
思えば、前回の星組の新公トークも天寿くんが出ていたし、最近私の意見が通っているみたいで嬉しいです(真顔)SKY STAGEさんありがとう!(^ ^)。
と、いうところで、花組「外伝・ベルサイユのばら」の、続き。
まずは。前回、新公の子役お二人について書いていなかったので、一言だけ。
子アンドレの桜咲彩花ちゃん、全ツで可愛いなあと思った美少女ですが、男の子メークに黒い髪、シャープな美貌で、ちょっとウメちゃん(陽月華)の子アンドレを思い出してしまいました。(遠い昔の話ですみません)
歌の歌いだしも透明感のある綺麗な声で、巧いなあと思いました。娘役さんなので普通の少女の声だったのは残念ですが、次は娘役として歌が聴いてみたいです。
子マリーズのこと華千乃さんは、あまり印象に残らなかったかな。歌が得意な方なんでしょうか?
■オスカル(愛音羽麗/大河凜)
去年、辛かったアラン編を救ってくれたみわっちのオスカル。
あの凛々しくて美しいオスカルにもう一度会えるのか、と、実はとても楽しみにしていました。
……が。
みわっちのオスカルは、全然変わってない。今もやっぱり、素敵なんです(はぁと)。しかし!!オスカルの見せ場が何一つなーいっ!!(溜息)。
衛兵隊のメンバーが、あれこれと「鬼隊長」に対するリスペクトを口にするのに、その場にオスカルがいない。だから、それとは別に出てくる金髪巻き毛の美人が、普通の“美人”に見える。
さっき噂されていた「鬼隊長」と同一人物だというのがピンとこない。
せっかく、珍しくブイエ将軍までもが認めてくれたオスカルの「指導力」「軍人としての立派さ」が、全然伝わってこないんですよ……(T T)。
それでもまだ、本公演のみわっちは、女役の印象も強いけどそれなりに上級生だし、男役としての完成度も高い『名役者』。しかも去年、同じ外伝シリーズで、少しは凛々しい場面もあったオスカルを演じてもいる。
だから、今回は場面はなくても、「ホントは凛々しいのに勿体無いな」と思えるのですが、
……新公の凛ちゃんは、すっかり『可愛い女の子』だったんですよね。
致し方ないんだろうな、とは思うのですが。
凛ちゃんは、学年の割に声もちゃんと男役していて、前回のヒョンミョンも良かったし、私の中では実力派の範疇に入っている男役なんですけど(^ ^;ゞ、今回はオスカル=「女役」を意識しすぎたのか、演出指示なのか、、、声もいつもより高く、喋り方も可愛らしく、仕草も表情も、完全に普通の『女の子』でした。
でもたしかに、あの出番だったら『女の子』の部分しか見せないので、先入観も原作もナシで、あの脚本だけを相手に役作りしたら、そうなるよね……と納得する部分もあって。
あの作品で評価される人は可哀相だな、と、改めて思ったのでした。
細面のすっきり系の美貌に金髪の巻き毛はよく似合っていたし、お化粧も綺麗で、外見的には十分オスカルとして通用してたと思います。しかし、可愛い(^ ^)。美少女だったなー。酒場で喧嘩する場面とか、いやどーみても美少女だから!!早くアンドレ来ないとヤバイぞ!!みたいな危機感がありましたね(^ ^)
どこかの場面で、なんだか凄く少女っぽくあれこれ喋った後で、「誰だ!?」か何か叫ぶ場面があったのですが、その怒鳴り声がもの凄く男前で。全編あれでやったら格好良かっただろうなあ…と思ってしまいました(T T)。
■ベルナール(未涼亜希/煌雅あさひ)
まっつ格好良い!!と悶えた本公演。
いや、何が格好良いって、あのマスクを外してぽいっと投げ捨てる手が格好良いんですよ(*^ ^*)。素晴らしい。台詞らしい台詞が一言もなくても(「引けーっ!」という合図は台詞とは言わない)、出番が5分でも(時計を見ていたわけではないので、もっと短くても驚きません)(一応、革命の場面もベルナールとして出てるんだってば!!)、素敵なものは素敵なので。
植田さんありがとう。と、一応言っておきます。
……よかった、ジェローデルじゃな(黙)
そして!!
きゃーーーーーっ、アーサー素敵っ!!とハート眼になった新人公演。
アーサーなら、剣じゃなくて原作どおり鞭をもっていて欲しかった!
…もとい。
何が違うというわけでもありませんが。あのマスクを外した瞬間の、冷徹な眼つきにちょっとヤられました。いやー、あのアンドレを見下しきっている感じがたまりません。
でも君、ワルすぎて新聞記者には見えないよ…?いや、革命家気取りの新聞記者なんて、闇の情報屋と五十歩百歩なのかもしれませんが(^ ^;ゞ
■フェルゼン(真野すがた/鳳真由)
原作では、フェルゼンって超二枚目の格好良い役のはずなのに、私は、初めて観たタカラヅカの『ベルサイユのばら』(星組・稔幸さんのオスカル編)以来、フェルゼンを良い役だと思ったことが一度もありません(告白)。演じている役者さんは皆さん素敵だし好きな人ばかりなんですけど……。
そもそも、オスカルとの会話や、オスカルについてアンドレと語るときの台詞が嫌なんですよね。なんだか、恋に狂って国を滅ぼそうという愚か者が、偉そうに説教垂れるんじゃない!とか、女のことなんて何も知らないくせに、勝手に女性論なんぞ語るな!!とか、そんな感じで痒くなってしまうんです(T T)。
今回も、めおちゃんの抜群のスタイルに衣装が良く似合って、貴族的な美貌も、立ち居振る舞いも、どれもとても素敵だったのに。……台詞が痒いんだよー(泣)。しかも、どうしてそんな、突然変な扉(^ ^)から出てきたりするんだー!?フェルゼンが笑いを取ってどうするんだーーーーっ!!
新公の真由ちゃんも、とっても良かったのになあ……ぶつぶつ。
■シモーヌ(夏美よう/芽吹幸奈)
髭部から女子部へ異動(?)した人の一人。マリーズを拾う酒場の女主人で、ブイエ将軍とも同郷のよしみで親しい、人脈のある女丈夫。貫禄のあるいい女っぷりで、若い頃はブイエ将軍の女だったのかな?なんてちょっと思ったくらい、美人でした。
新公のくまちゃんは、さすが実力派の華やかな美人で、まだまだ売れっ妓な感じ。ただ、ブイエ将軍の真瀬くんが枯れているので、その二人の間には清く正しい『同郷』の風が吹いている感じでしたが(^ ^)。
お二人とも、それぞれにマリーズに対する濃やかな心遣いが優しくて、素敵な役でしたね。
本公演は、マリーズが大人っぽいせいか美人局っぽく見えた部分もありますが(汗)。
■貴婦人方(高翔みず希/白華れみ、絵莉千晶/花奈澪、悠真倫/天宮菜生、花野じゅりあ/梅咲衣舞、愛純もえり/遼かぐら、芽吹幸奈/春花きらら)
髭部から女子部へ異動(?)されたお二人を含む、5人の貴婦人方。
ゴージャスな輪っかのドレスで、「ベルサイユのばら」の豪奢な部分を担当していらっしゃいました。舞踏会の場面はなく、王妃様も登場されないので、幕前を二回通り過ぎるだけ、なのがとても残念。やっぱり、本舞台での綺羅綺羅しい場面で、オスカルが啖呵を切るところをやって欲しかったなあ…。
まぁ、このアタリまでくるともう演出はどうでも良いです。
とりあえず、さお太さんの美しさに瞠目しました。あんなにドレスが似合うなんて!!ああ、同期の樹里ちゃんの反応が聞きたいー!!(GOGO5だから、今日あたり観ていらっしゃるはず…)
声も柔らかいアルトで、女役として違和感なく、王妃様のお世話をする女官たちの長としての立場を心得た美しい存在っぷりで。こんなに綺麗だと思ってもいなかったので、本当に驚きました。
絵莉さんはちょっと真面目な副官という感じ。そして、まりんさんは自由な人だった(苦笑)。さお太さんの言葉にいちいち突っ込みながら、陽気に盛り上げているのは偉いなあと思いました。しかし、オスカルが出てこないので『オスカル様〜!』の失神系の芝居がなかったのがとても嬉しい。ああ、良かった…。ただ、それがないとなかなかギャグに落とせなくて、(そちら担当らしい)まりんさんはちょっと苦しんでいらっしゃったようですが(^ ^;ゞ
じゅりあちゃん・もえりちゃん・くみちゃんは、割と大人しかったかな。ドレスは皆豪華で、アクセサリーとかもっとじっくり見たいです。東京が楽しみ☆
新公のれみちゃんは、まあ女役として普通の貫禄で、違和感もなく、インパクトもなく、という感じ。落ち着いた貴婦人ぶりで、皆を抑える貫禄もあり、良かったです。
花奈さんは落ち着いていて、はるちゃんが突っ込み担当、というのは本公演と同じ配役。はるちゃんの華やかな笑顔がおひさまのようで、なかなかの嵌り役でした。美人は特だなあ(^ ^)。
あとは、役でいうなら酒場の女と村人と衛兵隊と侍女しかいないんですけど(涙)。
人数が多いので、また後日書きますね。いや〜、個人的に、瀬戸かずやくんブレイクの予感(^ ^)。
.
雪組初日、花組新公、轟さんと萬さんのディナーショー、鳳翔大くんのオルゴールミュージアム一日館長、雪組新公トーク(真那・舞羽・帆風)、花組衛兵隊(華形・日向・朝夏)のキラキラ★トーク、彩風咲奈インタビュー。
なんだか、私のために編集してくれた?(←違う)みたいな一時間でした。
いやー、その中でも、新公トークの三人のセンターで、一生懸命二人に話を振りながらたくさん喋ってくれたまなはるくんと、花組キラキラ★トークのセンターで、これまた三人のセンターで、こちらはいかにも上級生らしく、ちょっと偉そうに喋っているみつるくんが超ヒット(*^ ^*)。
思えば、前回の星組の新公トークも天寿くんが出ていたし、最近私の意見が通っているみたいで嬉しいです(真顔)SKY STAGEさんありがとう!(^ ^)。
と、いうところで、花組「外伝・ベルサイユのばら」の、続き。
まずは。前回、新公の子役お二人について書いていなかったので、一言だけ。
子アンドレの桜咲彩花ちゃん、全ツで可愛いなあと思った美少女ですが、男の子メークに黒い髪、シャープな美貌で、ちょっとウメちゃん(陽月華)の子アンドレを思い出してしまいました。(遠い昔の話ですみません)
歌の歌いだしも透明感のある綺麗な声で、巧いなあと思いました。娘役さんなので普通の少女の声だったのは残念ですが、次は娘役として歌が聴いてみたいです。
子マリーズのこと華千乃さんは、あまり印象に残らなかったかな。歌が得意な方なんでしょうか?
■オスカル(愛音羽麗/大河凜)
去年、辛かったアラン編を救ってくれたみわっちのオスカル。
あの凛々しくて美しいオスカルにもう一度会えるのか、と、実はとても楽しみにしていました。
……が。
みわっちのオスカルは、全然変わってない。今もやっぱり、素敵なんです(はぁと)。しかし!!オスカルの見せ場が何一つなーいっ!!(溜息)。
衛兵隊のメンバーが、あれこれと「鬼隊長」に対するリスペクトを口にするのに、その場にオスカルがいない。だから、それとは別に出てくる金髪巻き毛の美人が、普通の“美人”に見える。
さっき噂されていた「鬼隊長」と同一人物だというのがピンとこない。
せっかく、珍しくブイエ将軍までもが認めてくれたオスカルの「指導力」「軍人としての立派さ」が、全然伝わってこないんですよ……(T T)。
それでもまだ、本公演のみわっちは、女役の印象も強いけどそれなりに上級生だし、男役としての完成度も高い『名役者』。しかも去年、同じ外伝シリーズで、少しは凛々しい場面もあったオスカルを演じてもいる。
だから、今回は場面はなくても、「ホントは凛々しいのに勿体無いな」と思えるのですが、
……新公の凛ちゃんは、すっかり『可愛い女の子』だったんですよね。
致し方ないんだろうな、とは思うのですが。
凛ちゃんは、学年の割に声もちゃんと男役していて、前回のヒョンミョンも良かったし、私の中では実力派の範疇に入っている男役なんですけど(^ ^;ゞ、今回はオスカル=「女役」を意識しすぎたのか、演出指示なのか、、、声もいつもより高く、喋り方も可愛らしく、仕草も表情も、完全に普通の『女の子』でした。
でもたしかに、あの出番だったら『女の子』の部分しか見せないので、先入観も原作もナシで、あの脚本だけを相手に役作りしたら、そうなるよね……と納得する部分もあって。
あの作品で評価される人は可哀相だな、と、改めて思ったのでした。
細面のすっきり系の美貌に金髪の巻き毛はよく似合っていたし、お化粧も綺麗で、外見的には十分オスカルとして通用してたと思います。しかし、可愛い(^ ^)。美少女だったなー。酒場で喧嘩する場面とか、いやどーみても美少女だから!!早くアンドレ来ないとヤバイぞ!!みたいな危機感がありましたね(^ ^)
どこかの場面で、なんだか凄く少女っぽくあれこれ喋った後で、「誰だ!?」か何か叫ぶ場面があったのですが、その怒鳴り声がもの凄く男前で。全編あれでやったら格好良かっただろうなあ…と思ってしまいました(T T)。
■ベルナール(未涼亜希/煌雅あさひ)
まっつ格好良い!!と悶えた本公演。
いや、何が格好良いって、あのマスクを外してぽいっと投げ捨てる手が格好良いんですよ(*^ ^*)。素晴らしい。台詞らしい台詞が一言もなくても(「引けーっ!」という合図は台詞とは言わない)、出番が5分でも(時計を見ていたわけではないので、もっと短くても驚きません)(一応、革命の場面もベルナールとして出てるんだってば!!)、素敵なものは素敵なので。
植田さんありがとう。と、一応言っておきます。
……よかった、ジェローデルじゃな(黙)
そして!!
きゃーーーーーっ、アーサー素敵っ!!とハート眼になった新人公演。
アーサーなら、剣じゃなくて原作どおり鞭をもっていて欲しかった!
…もとい。
何が違うというわけでもありませんが。あのマスクを外した瞬間の、冷徹な眼つきにちょっとヤられました。いやー、あのアンドレを見下しきっている感じがたまりません。
でも君、ワルすぎて新聞記者には見えないよ…?いや、革命家気取りの新聞記者なんて、闇の情報屋と五十歩百歩なのかもしれませんが(^ ^;ゞ
■フェルゼン(真野すがた/鳳真由)
原作では、フェルゼンって超二枚目の格好良い役のはずなのに、私は、初めて観たタカラヅカの『ベルサイユのばら』(星組・稔幸さんのオスカル編)以来、フェルゼンを良い役だと思ったことが一度もありません(告白)。演じている役者さんは皆さん素敵だし好きな人ばかりなんですけど……。
そもそも、オスカルとの会話や、オスカルについてアンドレと語るときの台詞が嫌なんですよね。なんだか、恋に狂って国を滅ぼそうという愚か者が、偉そうに説教垂れるんじゃない!とか、女のことなんて何も知らないくせに、勝手に女性論なんぞ語るな!!とか、そんな感じで痒くなってしまうんです(T T)。
今回も、めおちゃんの抜群のスタイルに衣装が良く似合って、貴族的な美貌も、立ち居振る舞いも、どれもとても素敵だったのに。……台詞が痒いんだよー(泣)。しかも、どうしてそんな、突然変な扉(^ ^)から出てきたりするんだー!?フェルゼンが笑いを取ってどうするんだーーーーっ!!
新公の真由ちゃんも、とっても良かったのになあ……ぶつぶつ。
■シモーヌ(夏美よう/芽吹幸奈)
髭部から女子部へ異動(?)した人の一人。マリーズを拾う酒場の女主人で、ブイエ将軍とも同郷のよしみで親しい、人脈のある女丈夫。貫禄のあるいい女っぷりで、若い頃はブイエ将軍の女だったのかな?なんてちょっと思ったくらい、美人でした。
新公のくまちゃんは、さすが実力派の華やかな美人で、まだまだ売れっ妓な感じ。ただ、ブイエ将軍の真瀬くんが枯れているので、その二人の間には清く正しい『同郷』の風が吹いている感じでしたが(^ ^)。
お二人とも、それぞれにマリーズに対する濃やかな心遣いが優しくて、素敵な役でしたね。
本公演は、マリーズが大人っぽいせいか美人局っぽく見えた部分もありますが(汗)。
■貴婦人方(高翔みず希/白華れみ、絵莉千晶/花奈澪、悠真倫/天宮菜生、花野じゅりあ/梅咲衣舞、愛純もえり/遼かぐら、芽吹幸奈/春花きらら)
髭部から女子部へ異動(?)されたお二人を含む、5人の貴婦人方。
ゴージャスな輪っかのドレスで、「ベルサイユのばら」の豪奢な部分を担当していらっしゃいました。舞踏会の場面はなく、王妃様も登場されないので、幕前を二回通り過ぎるだけ、なのがとても残念。やっぱり、本舞台での綺羅綺羅しい場面で、オスカルが啖呵を切るところをやって欲しかったなあ…。
まぁ、このアタリまでくるともう演出はどうでも良いです。
とりあえず、さお太さんの美しさに瞠目しました。あんなにドレスが似合うなんて!!ああ、同期の樹里ちゃんの反応が聞きたいー!!(GOGO5だから、今日あたり観ていらっしゃるはず…)
声も柔らかいアルトで、女役として違和感なく、王妃様のお世話をする女官たちの長としての立場を心得た美しい存在っぷりで。こんなに綺麗だと思ってもいなかったので、本当に驚きました。
絵莉さんはちょっと真面目な副官という感じ。そして、まりんさんは自由な人だった(苦笑)。さお太さんの言葉にいちいち突っ込みながら、陽気に盛り上げているのは偉いなあと思いました。しかし、オスカルが出てこないので『オスカル様〜!』の失神系の芝居がなかったのがとても嬉しい。ああ、良かった…。ただ、それがないとなかなかギャグに落とせなくて、(そちら担当らしい)まりんさんはちょっと苦しんでいらっしゃったようですが(^ ^;ゞ
じゅりあちゃん・もえりちゃん・くみちゃんは、割と大人しかったかな。ドレスは皆豪華で、アクセサリーとかもっとじっくり見たいです。東京が楽しみ☆
新公のれみちゃんは、まあ女役として普通の貫禄で、違和感もなく、インパクトもなく、という感じ。落ち着いた貴婦人ぶりで、皆を抑える貫禄もあり、良かったです。
花奈さんは落ち着いていて、はるちゃんが突っ込み担当、というのは本公演と同じ配役。はるちゃんの華やかな笑顔がおひさまのようで、なかなかの嵌り役でした。美人は特だなあ(^ ^)。
あとは、役でいうなら酒場の女と村人と衛兵隊と侍女しかいないんですけど(涙)。
人数が多いので、また後日書きますね。いや〜、個人的に、瀬戸かずやくんブレイクの予感(^ ^)。
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外伝・ベルサイユのばら【2】
2009年9月25日 宝塚(花)宝塚大劇場花組公演「外伝・ベルサイユのばら」。
期末でばたばたしておりまして、なかなか更新できずすみません(涙)(誰も待ってないかな…)
本公演と新人公演をいっぺんに観ましたので、キャストごとの感想も本公演と新人公演、まとめて書かせていただきます。ちなみに、ネタバレしてます(^ ^)のでご注意を(今更)。
■アンドレ(真飛聖/望海風斗)
「外伝」シリーズの中でも底辺を争うアラン編とアンドレ編に主演したまとぶん。そのがんばりに涙が出ました(涙)。
アランとアンドレの違いがいまひとつよく判らなかったりしたのも、あの脚本じゃしょうがない……(涙)。
それにしても、まとぶんの黒髪は似合いますね♪美形は何を着ても美形だけど、やっぱりコスチューム映えするのは強みだわ。
でも、その台詞。…言いたくないのはわからないでもないのですが、語尾を斬り捨てる癖は、やっぱり直したほうがいいと思う……。
だいもんは、「太王四神記」に引き続き、新公とは思えない出来でのクリーンヒット。歌がうまいのは勿論なんですが、温かみがあって真摯な芝居がとても好きです。がむしゃらで一生懸命で、しかも茶目っ気もある、素敵な役者だとあらためて思いました。新公を卒業してからの活躍が、今から楽しみです。
ただ……これから活躍の場も増えるだろうと思うからこそあえて書きますが、姿勢だけは早急になんとかした方が良いのでは。歌も芝居もダンスも美貌もハイレベルなだいもんの、唯一の欠点なんじゃないかと思うんですが(; ;)、「太王四神記」の甲冑や今回の軍服など、首の詰まった衣装を着たときに首が前に出てしまう癖を、なんとか矯正できないものでしょうか…。
「ベルばら」の世界でも、室内着っぽいブラウスとか、アジール酒場での衣装なんかだったら全然違和感なくてかっこいいのになあ。
身体はすごく細い人なので、ああいう大きな衣装を着るときにはあちこち詰めたり補正したりしているんでしょうけれども、その補正後の衣装に合わせて、姿勢も変えないと。特に、首回りはちょっとしたことで変に見えるので、時間をかけてしっかり調整してほしいです。
せっかくの端正な美貌を、存分に生かさなくっちゃ勿体無い!!
■マリーズ(桜乃彩音/天咲千華)
マリーズについては、先日だいぶ書いたので省略。
演出の差もあり(どこが違うのかいちいち指摘はできませんが、なんだか全然違って見えました)、私は天咲さんの方が好きでした。だいもんとの並びがうっとりするほど可愛かった(^ ^)。
歌は、「バレンシアの熱い花」のマルガリータを思えば夢のように上達しましたね(; ;)。
まだまだなところもあるけど、気持ちの入った、良い芝居歌でした。
■アラン(壮一帆/嶺乃一真)
壮ちゃん、カッコいい(*^ ^*)。
「宝塚的主役」は「こう」あるべきだ、という制約が(植田さん的に)あるらしく、アラン編のアランとアンドレ編のアンドレを演じたまとぶんは、あまり二人の性格の違いを出せなかったのですが。
壮ちゃんのアランは、全ツのアンドレとは全く違うキャラクターで、面白かったです。
あんなアラン、初めて観ました。
怜悧で鋭利で、やさぐれてて、ペシミスティックで、しかも、どS。すげー、ワイルドなクールビューティ(反語)でした。たぶん、あのアランには、怖ろしい幽霊の妹がとり憑いたりはしとないんだろう…(黙)
もとい。
芝居も半ばを過ぎるまで登場してこないアランですが(←ま、そゆこともある。「ダル・レークの恋」のペペルよりはマシかも?)、出てきたときのテンションがきちんと周りにあっているのはさすがだな、と思いました。
アンドレの目が見えないことがわかったときの演技など、いちいちアクションが大きすぎて無駄に笑いをとってしまうのはわざとなのかな?と疑問も抱きつつ、アンドレの目が見えないことをバラす場面では、その大仰さ、というか、アランが上から目線でアンドレを見下ろしている感覚の大切さを感じました。
新公は、この公演で卒業する嶺乃くん。結構大役をやってきた人ですが、アランの役作りは“ひたすら真面目”というように見えました。それはそれでアリだけど、もうちょっと、アランというキャラの前向きなタフさ、ガツガツした空気が欲しかったような気がします。
髪形や化粧はがんばっていたんだけどな。スタイル良いし。大役に畏縮しているように見えたのが残念。
■マロングラッセ(邦なつき/華月由舞)
新公の由舞ちゃんがすごく良かったです。可愛くて優しいおばあちゃんで。
邦さんはさすがの貫禄で、ご本人は普通に演じていらっしゃったのですが、「銀ちゃんの恋」のヤスの母くらいの出番で十分な印象を残す濃い目の芝居のまま、1時間半、誰よりも出番の多い役(T T)を演じきられてしまうと、ちょっと他の現役が負けてしまう、というか…
問題は脚本、なんですよね。邦さんほどのベテランにあの役をふるなら、もう少し出番を減らすか演出面で調整するべき。あるいは、逆にしっかり『語り手』としての地位を与えて、もっと色々と、必要な説明をさせればいいのに。
由舞ちゃんはその点、最上級生としてなかなか良いバランスで演じていたと思います。まろやかな低い声が特徴の人なので、べらべら喋っても喧しくないし、アンドレを叱りつけるところもすごく情感が篭ってました。
とくに、ラストのマリーズと二人の場面が秀逸。
ただ、せっかくの美貌が年配メークで隠されていたのがとても残念……。でも、他に美人娘役に是非やってほしいような役も無いしなあ……(T T)。
■子マリーズ(天咲千華/こと華千乃)
■子アンドレ(大河凛/桜咲彩花)
本役の二人の透明感と声の良さに、CSニュースで映像が流れた瞬間からずっと楽しみにしていた場面。プロローグもなく、突然マロン・グラッセの登場で始まるのに吃驚しましたが、凛ちゃん、繊細な少年役がぴったりはまっていてとても良かったです。
巴里祭でも歌が巧いのに驚いたんですが、透明感のある良い声ですね。ちょっと男役としては高くて細い声ですが、これからが楽しみです。
天咲さんは、中日では子アンドレだったみたいですね。マリーズもすごく可愛くてよかったけど、子アンドレもちょっと観てみたかった(^ ^)。
■ブイエ(星原美沙緒/真瀬はるか)
今まで、宝塚のベルばらでは、ブイエ将軍は常に悪役だったんですよね。ジャルジェ家と対立する人物だから。
今回は、珍しくブイエ将軍側に立ったエピソードが多く、アンドレ編というより、むしろブイエ編だった印象。こんな機会は滅多に無いので、ジャルジェパパとの確執を突っ込んで描いて欲しかったなあ…(←アンドレ編じゃなくなっちゃうよ汗)
で。
新公真瀬くんの恰好良さに惚れました。いやマジで。髭萌え(はぁと)。
優しくて好々爺で、美形だけど高潔で。愛人をかこう色気はなく、可愛いマリーズを猫みたいに可愛がってる様子が想像できる。マリーズという娘を得て、彼はとても幸せなんだな、と、嫌味なく納得するんです。
そして、新公のマリーズは、ブイエ家で幸福なのだと思いました。だからこそ、アンドレの前で我が儘に振る舞っても、執念を感じないから怖くない。
そして、幸せだからこそ、アンドレを死地に追いやった罪悪感に苦しむ。
…やっぱり、鈴木さん、本公演も演出しようよ…(泣)
■副官エーベル(眉月凰/冴月瑠那)
ブイエ将軍に付き従う副官役、ということで、小芝居を封じられたルナちゃんが、普通に二枚目で立っているのが面白かったです。演出によってはわいわい騒ぐ賑やかしのたいこもちみたいな役になってることもあるんですが、今回はブイエ将軍が良い人なので、副官も真面目な二枚目に。
いや〜、ルナちゃんってやっぱり美形なんだなあ(贔屓目)。軍服の着こなしもすっきりして、カッコよかった(はぁと)。
そして、村人の弾けようが楽しかったです。目の保養、目の保養♪
■ジャルジェ(箙かおる/浦輝ひろと)
配役を見たとき、ブイエの星原先輩と逆なんじゃ!?と思いましたが、脚本的にキャラが逆なのね、と納得しました。
マロングラッセとの会話は、もう少し感情の動きがあっても良いのに、と思いましたが…。
新公浦輝くんは、優しくて朴訥な、苦悩のパパでした。長身に正装がよく似合い、幅のある強い声が将軍らしい。当たり役だったと思います!
続く
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期末でばたばたしておりまして、なかなか更新できずすみません(涙)(誰も待ってないかな…)
本公演と新人公演をいっぺんに観ましたので、キャストごとの感想も本公演と新人公演、まとめて書かせていただきます。ちなみに、ネタバレしてます(^ ^)のでご注意を(今更)。
■アンドレ(真飛聖/望海風斗)
「外伝」シリーズの中でも底辺を争うアラン編とアンドレ編に主演したまとぶん。そのがんばりに涙が出ました(涙)。
アランとアンドレの違いがいまひとつよく判らなかったりしたのも、あの脚本じゃしょうがない……(涙)。
それにしても、まとぶんの黒髪は似合いますね♪美形は何を着ても美形だけど、やっぱりコスチューム映えするのは強みだわ。
でも、その台詞。…言いたくないのはわからないでもないのですが、語尾を斬り捨てる癖は、やっぱり直したほうがいいと思う……。
だいもんは、「太王四神記」に引き続き、新公とは思えない出来でのクリーンヒット。歌がうまいのは勿論なんですが、温かみがあって真摯な芝居がとても好きです。がむしゃらで一生懸命で、しかも茶目っ気もある、素敵な役者だとあらためて思いました。新公を卒業してからの活躍が、今から楽しみです。
ただ……これから活躍の場も増えるだろうと思うからこそあえて書きますが、姿勢だけは早急になんとかした方が良いのでは。歌も芝居もダンスも美貌もハイレベルなだいもんの、唯一の欠点なんじゃないかと思うんですが(; ;)、「太王四神記」の甲冑や今回の軍服など、首の詰まった衣装を着たときに首が前に出てしまう癖を、なんとか矯正できないものでしょうか…。
「ベルばら」の世界でも、室内着っぽいブラウスとか、アジール酒場での衣装なんかだったら全然違和感なくてかっこいいのになあ。
身体はすごく細い人なので、ああいう大きな衣装を着るときにはあちこち詰めたり補正したりしているんでしょうけれども、その補正後の衣装に合わせて、姿勢も変えないと。特に、首回りはちょっとしたことで変に見えるので、時間をかけてしっかり調整してほしいです。
せっかくの端正な美貌を、存分に生かさなくっちゃ勿体無い!!
■マリーズ(桜乃彩音/天咲千華)
マリーズについては、先日だいぶ書いたので省略。
演出の差もあり(どこが違うのかいちいち指摘はできませんが、なんだか全然違って見えました)、私は天咲さんの方が好きでした。だいもんとの並びがうっとりするほど可愛かった(^ ^)。
歌は、「バレンシアの熱い花」のマルガリータを思えば夢のように上達しましたね(; ;)。
まだまだなところもあるけど、気持ちの入った、良い芝居歌でした。
■アラン(壮一帆/嶺乃一真)
壮ちゃん、カッコいい(*^ ^*)。
「宝塚的主役」は「こう」あるべきだ、という制約が(植田さん的に)あるらしく、アラン編のアランとアンドレ編のアンドレを演じたまとぶんは、あまり二人の性格の違いを出せなかったのですが。
壮ちゃんのアランは、全ツのアンドレとは全く違うキャラクターで、面白かったです。
あんなアラン、初めて観ました。
怜悧で鋭利で、やさぐれてて、ペシミスティックで、しかも、どS。すげー、ワイルドなクールビューティ(反語)でした。たぶん、あのアランには、怖ろしい幽霊の妹がとり憑いたりはしとないんだろう…(黙)
もとい。
芝居も半ばを過ぎるまで登場してこないアランですが(←ま、そゆこともある。「ダル・レークの恋」のペペルよりはマシかも?)、出てきたときのテンションがきちんと周りにあっているのはさすがだな、と思いました。
アンドレの目が見えないことがわかったときの演技など、いちいちアクションが大きすぎて無駄に笑いをとってしまうのはわざとなのかな?と疑問も抱きつつ、アンドレの目が見えないことをバラす場面では、その大仰さ、というか、アランが上から目線でアンドレを見下ろしている感覚の大切さを感じました。
新公は、この公演で卒業する嶺乃くん。結構大役をやってきた人ですが、アランの役作りは“ひたすら真面目”というように見えました。それはそれでアリだけど、もうちょっと、アランというキャラの前向きなタフさ、ガツガツした空気が欲しかったような気がします。
髪形や化粧はがんばっていたんだけどな。スタイル良いし。大役に畏縮しているように見えたのが残念。
■マロングラッセ(邦なつき/華月由舞)
新公の由舞ちゃんがすごく良かったです。可愛くて優しいおばあちゃんで。
邦さんはさすがの貫禄で、ご本人は普通に演じていらっしゃったのですが、「銀ちゃんの恋」のヤスの母くらいの出番で十分な印象を残す濃い目の芝居のまま、1時間半、誰よりも出番の多い役(T T)を演じきられてしまうと、ちょっと他の現役が負けてしまう、というか…
問題は脚本、なんですよね。邦さんほどのベテランにあの役をふるなら、もう少し出番を減らすか演出面で調整するべき。あるいは、逆にしっかり『語り手』としての地位を与えて、もっと色々と、必要な説明をさせればいいのに。
由舞ちゃんはその点、最上級生としてなかなか良いバランスで演じていたと思います。まろやかな低い声が特徴の人なので、べらべら喋っても喧しくないし、アンドレを叱りつけるところもすごく情感が篭ってました。
とくに、ラストのマリーズと二人の場面が秀逸。
ただ、せっかくの美貌が年配メークで隠されていたのがとても残念……。でも、他に美人娘役に是非やってほしいような役も無いしなあ……(T T)。
■子マリーズ(天咲千華/こと華千乃)
■子アンドレ(大河凛/桜咲彩花)
本役の二人の透明感と声の良さに、CSニュースで映像が流れた瞬間からずっと楽しみにしていた場面。プロローグもなく、突然マロン・グラッセの登場で始まるのに吃驚しましたが、凛ちゃん、繊細な少年役がぴったりはまっていてとても良かったです。
巴里祭でも歌が巧いのに驚いたんですが、透明感のある良い声ですね。ちょっと男役としては高くて細い声ですが、これからが楽しみです。
天咲さんは、中日では子アンドレだったみたいですね。マリーズもすごく可愛くてよかったけど、子アンドレもちょっと観てみたかった(^ ^)。
■ブイエ(星原美沙緒/真瀬はるか)
今まで、宝塚のベルばらでは、ブイエ将軍は常に悪役だったんですよね。ジャルジェ家と対立する人物だから。
今回は、珍しくブイエ将軍側に立ったエピソードが多く、アンドレ編というより、むしろブイエ編だった印象。こんな機会は滅多に無いので、ジャルジェパパとの確執を突っ込んで描いて欲しかったなあ…(←アンドレ編じゃなくなっちゃうよ汗)
で。
新公真瀬くんの恰好良さに惚れました。いやマジで。髭萌え(はぁと)。
優しくて好々爺で、美形だけど高潔で。愛人をかこう色気はなく、可愛いマリーズを猫みたいに可愛がってる様子が想像できる。マリーズという娘を得て、彼はとても幸せなんだな、と、嫌味なく納得するんです。
そして、新公のマリーズは、ブイエ家で幸福なのだと思いました。だからこそ、アンドレの前で我が儘に振る舞っても、執念を感じないから怖くない。
そして、幸せだからこそ、アンドレを死地に追いやった罪悪感に苦しむ。
…やっぱり、鈴木さん、本公演も演出しようよ…(泣)
■副官エーベル(眉月凰/冴月瑠那)
ブイエ将軍に付き従う副官役、ということで、小芝居を封じられたルナちゃんが、普通に二枚目で立っているのが面白かったです。演出によってはわいわい騒ぐ賑やかしのたいこもちみたいな役になってることもあるんですが、今回はブイエ将軍が良い人なので、副官も真面目な二枚目に。
いや〜、ルナちゃんってやっぱり美形なんだなあ(贔屓目)。軍服の着こなしもすっきりして、カッコよかった(はぁと)。
そして、村人の弾けようが楽しかったです。目の保養、目の保養♪
■ジャルジェ(箙かおる/浦輝ひろと)
配役を見たとき、ブイエの星原先輩と逆なんじゃ!?と思いましたが、脚本的にキャラが逆なのね、と納得しました。
マロングラッセとの会話は、もう少し感情の動きがあっても良いのに、と思いましたが…。
新公浦輝くんは、優しくて朴訥な、苦悩のパパでした。長身に正装がよく似合い、幅のある強い声が将軍らしい。当たり役だったと思います!
続く
.
外伝・ベルサイユのばら
2009年9月23日 宝塚(花)宝塚大劇場にて、花組公演「EXCITER!!」と、新人公演「外伝・ベルサイユのばら」を観てまいりました。
「EXCITER!!」、凄く良かったです。
文句無く盛り上がれる。いやー、やっぱり藤井さんのショーって大好き(*^ ^*)♪ 新公も良かったし、月組っ子が揃って観に来てくれてたし……日帰りで身体はキツかったけど、とっても幸せな遠征でした♪♪
早く東京に来ないかな~(^ ^)。通うぞ~!!
…いえ、もちろん本公演の「外伝・ベルサイユのばら」も観ましたよ、ちゃんと。寝ることもなく、最後までばっちりと。
花組ッ子のがんばりに、涙が出ましたが。
舞台面は綺麗で、しかも男役も娘役も、子役も、今回特別配属の『女子部』のお姐さま方も皆本当に美形ぞろいで美しくて、台詞も巧いしダンスも揃っているし……
………「外伝ベルサイユのばら」というタイトルのショーだと思って、脚本をカットして観ると、とても楽しめるんじゃないかと思います(; ;)
それにしても、花組ってベルばら運が無いんだなあ。
去年全ツで「ホラー アラン編」をやって、今回本公演で「アンドレ編」って。
雪組のジェローデル編も大概だったけど、アラン編は本当に凄かったんだぞ!(怒)
そして、アンドレ編も、アラン編に負けず劣らずホラー風味……
ヒロインが幽霊でさえなければ、何がきても大丈夫!と思っていたのですが、幽霊よりも何よりも、生きている人間が一番怖い!!上には上があるんですね。……この感想、アラン編を観たときにも書いたな。花組っ子が本当に不憫だ(T T)。
ある意味、マリーズ(桜乃彩音)って幽霊より怖いんですよ(泣)。
プログラムに明記されているんですが、最初のプロヴァンスでのアンドレとの別れが1763年、なんですよね。で、パリ進駐の前日にアンドレと再会したのが、1789年ですよ?その間、26年。
26年間探し続けて、やっとめぐり合った男に、当たり前のように26年前の約束の履行を求める女。
……現代劇に良くあるじゃないですか。そういう、“怖い話”が。
アンドレが去った後、ブイエ将軍(星原美沙緒)とマリーズとの会話が、怖くて怖くて、震えました。
と、本公演を観たときは思ったのですが。(すみません、この後は若干ネタバレがあります)
新人公演は、ホラーじゃなかった!!
……何が違うのか良く判らないのですが、天咲千華ちゃんのマリーズは、怖くなかったんです(^ ^)。
シャープな美貌の彩音ちゃんと違って、幼げで砂糖菓子みたいな可愛らしさが個性の人だから、でしょうか。ラストに、ブイエ将軍(真瀬はるか)と会話しながら泣き崩れる風情が本当に子供みたいで。可愛くて。
「Non…」と答える声の震えとか、唇を噛み締めて宙を仰ぐ横顔とか、まるで殉教者のように綺麗でした。愛する男を死地に追いやると同時に、自分も現世での幸せは諦めてしまった貌。
革命の後にもう一度出てくるんですが、この時の衣装が修道服でないのを不思議に思ったくらい、憂き世離れした少女で。ああ、この子には現実を見つめて生きていくのは難しかったんだろうな、と納得させられました。
アンドレを探している間は、“アンドレと逢いさえすれば全てがうまくいく”と信じていられた間は、活気に溢れて明るく元気だけれども。
その夢が潰えてしまったら、針を刺した風船と同じ。裡に詰まっていたはずの活気も明るさも元気さも、ぱぁん、と音をたててはじけてしまう……倒れ伏した天咲さんの表情には、そんな説得力がありました。
なんというか、年齢設定が全然違って見えたんですよね。
原作では、アンドレが両親を亡くして祖母に引き取られたのは8歳の時。ちなみに、革命は1789年だから、34歳。
で。本公演のアンドレとマリーズは、同い年か、へたしたらマリーズの方が歳上?くらいに見えたんですよね。プロヴァンスでの別れから26年過ぎていることも考えれば、最低でもラストシーンのマリーズは33~4歳。
実際、彩音ちゃんは大人っぽい人なので、ちゃんとそのくらいに見えていたと思います。
ピンクの輪っかのドレスが、似合わないわけではないけど、ちょっと気恥ずかしい、くらいには。
で。
マリーズがパリに出てきてから、「アジール」の店で一年ほど働いて、それからブイエ将軍(星原先輩)の養女になって2年、ですよね。ってことは、パリに出てきた時点で、最低でも30歳。当時の常識でいえば、完全な“嫁きおくれ”ですよね…?
「おじさんやおばさんに可愛がってもらうんだよ」という子アンドレ(大河凛)の台詞のように、両親を亡くして親戚の家で育てられたマリーズ。その歳まで縁談の一つもなく…ってことはないでしょうから、「私には思う人があるので」とか言って断り続けていたのでしょうか。でも、さすがに断りきれなくなって、むりやりパリに出てきた、と。
酒場で働くうちに、女主人のシモーヌ(夏美よう)から養女の話が持ちかけられる。
「最近奥様を亡くされてね…」と。
15,6の子供じゃあるまいし、それって普通に後添えっつか愛人だろう!?
身分の差があるから妻にはできず、名目は養女に、ってのもよくある話…ですけど、アンドレを探すためとか言いつつ、それで良いのかマリーズ!?
そういう、手段を選ばないところがホラーに見えるの…とっても。
だけど。
新公のマリーズ(天咲千華)は、アンドレ(望海風斗)より、だいぶ幼い印象でした。
プログラムの年代は「本公演用」として無視するとして。
もうこの際なので、原作の設定を完全に無視して、オスカルとアンドレが出会った年齢は13歳、1789年にはオスカルもマリーもフェルセンもアンドレも、まとめて23歳だった、ってことにする!(←そんな無茶な)(でも実際、大河凛ちゃんのオスカルも鳳真由ちゃんのフェルセンも、20代前半に見えたんだよ…)
と、言う訳で、プロヴァンスでの別れのシーンからバスティーユまで、10年。しかも、この時マリーズはまだ七つ(!)
小二のおしゃまなお嬢ちゃんが、近所のお兄ちゃんに恋をする。なのに、お兄ちゃんは中学生になったばかりで引っ越してしまう……そんな設定でどうでしょう。
これだったら、マリーズがパリに出てきたのは、まだ花の17歳。なんとかギリギリ、ブイエ将軍の「養女に」っていう申し出も信じられる、かも?(←新公ブイエ将軍の真瀬くんの好々爺っぷりから信じられるかも)
大好きな近所のお兄ちゃんとの思い出を後生大事に抱えていた少女と、可愛い少女のことは“幼い頃の思い出”のアルバムの中にごっちゃに放り込んで、普段は思い出すこともない、青年。
少女は、お兄ちゃんと再会するまで大人になることを放棄して、“少女”のままで居続けようとする。最初の縁談を断ったことで養家にいられなくなり、パリに出ても、酒場で働いても、その純粋さを喪うことなく、少女のまま。
そして、青年にとって、少女から貰ったリボンは、「母の形見」の代わりとして表層意識に刻まれて。彼は後生大事にそれを持っているけれども、少女の記憶とは直接繋がらない。
そんな二人が、出会ったとしたら。
全ての決着がつこうとしている、その、運命の夜に。
…まとまらなくてすみません。
いろいろ書いてますけど、本公演も新人公演も、本当におもしろかった、です。花っ子たちも専科のお三方も、あの脚本で可能な限りの力を尽くされている、というのがひしひしと感じられて。ホント、泣けてきました。
本公演には本公演なりのよさがあり、新人公演には新人公演なりのよさがあった。
でも。
なぜ、これが外伝でなければならないのか、が判らない。
外伝、ということは、本編では語れないことを描くためのもの、ですよね?
でも、この作品で描かれているのは、アンドレに幼馴染がいた、という事実だけ。あとは全て、本伝で語られていることばかりです。
昨年全ツで三組にわたって上演された「三部作」は、一応、オスカルが死んだあと革命の推移を語りたい、という気持ちで書かれたものだと思うんですよね。
実際の脚本をいくら読んでも、そんなこと伝わってきませんでしたけど。
それでも、外伝でなくては語れなかったことが、膨大な説明台詞の片隅に潜んでいました。
なのに、「アンドレ編」には何一つ目新しいことがなかった。
マリーズという登場人物は新しいけど、彼女によってもたらされる新情報がなかったんです。
たとえば。
アジール酒場でのアンドレとマリーズのニアミスのときに、警察を呼んできたマリーズのプロヴァンス訛を耳にしたアンドレが、懐かしい故郷の思い出を語る場面を入れる、とかね。そんな程度でも良いんですよ。
本編のアンドレは、最初から、「オスカルと出会ったときに人生が始まった」キャラクターです。それより過去は、存在しない。
だけど、この物語で初めて、プロヴァンスという故郷があったのか、と気づいたんです。だから、そこでの生活をもう少し語ってほしかった。アンドレの母がどんな人で、邸のオークの木にどんな秘密があったのか、そんなことを、少しでもいいから、アンドレの言葉で。
あるいは。
アジール酒場でのアンドレとベルナールを逢わせちゃう、とか。
アンドレは偽名を使っているからマリーズは気づかない、ってことにして、平民たちの中で暢気にやっているアンドレの様子を描くだけでも良い。どうせアジールがアンドレの行きつけの店だっていう設定なんだし、オスカルの居ないところでのアンドレの様子がわかるだけでも面白い。
あるいは、せっかく、マリーズの庇護者をブイエ将軍にして、彼の良心的なところを描いているんだから、ブイエ将軍とジャルジェ准将の対立の原因をもう少し突っ込んで描いてもいい。(←それじゃアンドレ編じゃなくてブイエ編になっちゃいますが)
なんでもいいから、「外伝」で、マリーズを出さないと語れないような、本編の裏エピソードがないと、「外伝」の意味が無いと思うんです。
だったらせめて、本編にして欲しかった!!
あのまんまマリーズを外して、バスティーユにオスカルを入れれば本編になるし。
正直に言えば、本編だろうが外伝だろうが植田大先生の「ベルサイユのばら」なんて観たくないけど(T T)、それでも、ホラーなベルばらより、だいぶマシだわ。
新人公演の演出は鈴木圭さんだったんですが。鈴木さん、本公演も見てあげてほしかったよ……大劇場公演は「逆転裁判」があったから仕方なかったのかもしれませんが、東宝公演は本公演もしっかり見てあげてください(切望)
なんだか、話があっちこっち飛んでしまってすみません。あまりにも衝撃的な作品だったもんで。
キャストの感想は、また後日。
.
「EXCITER!!」、凄く良かったです。
文句無く盛り上がれる。いやー、やっぱり藤井さんのショーって大好き(*^ ^*)♪ 新公も良かったし、月組っ子が揃って観に来てくれてたし……日帰りで身体はキツかったけど、とっても幸せな遠征でした♪♪
早く東京に来ないかな~(^ ^)。通うぞ~!!
…いえ、もちろん本公演の「外伝・ベルサイユのばら」も観ましたよ、ちゃんと。寝ることもなく、最後までばっちりと。
花組ッ子のがんばりに、涙が出ましたが。
舞台面は綺麗で、しかも男役も娘役も、子役も、今回特別配属の『女子部』のお姐さま方も皆本当に美形ぞろいで美しくて、台詞も巧いしダンスも揃っているし……
………「外伝ベルサイユのばら」というタイトルのショーだと思って、脚本をカットして観ると、とても楽しめるんじゃないかと思います(; ;)
それにしても、花組ってベルばら運が無いんだなあ。
去年全ツで「
雪組のジェローデル編も大概だったけど、アラン編は本当に凄かったんだぞ!(怒)
そして、アンドレ編も、アラン編に負けず劣らずホラー風味……
ヒロインが幽霊でさえなければ、何がきても大丈夫!と思っていたのですが、幽霊よりも何よりも、生きている人間が一番怖い!!上には上があるんですね。……この感想、アラン編を観たときにも書いたな。花組っ子が本当に不憫だ(T T)。
ある意味、マリーズ(桜乃彩音)って幽霊より怖いんですよ(泣)。
プログラムに明記されているんですが、最初のプロヴァンスでのアンドレとの別れが1763年、なんですよね。で、パリ進駐の前日にアンドレと再会したのが、1789年ですよ?その間、26年。
26年間探し続けて、やっとめぐり合った男に、当たり前のように26年前の約束の履行を求める女。
……現代劇に良くあるじゃないですか。そういう、“怖い話”が。
アンドレが去った後、ブイエ将軍(星原美沙緒)とマリーズとの会話が、怖くて怖くて、震えました。
と、本公演を観たときは思ったのですが。(すみません、この後は若干ネタバレがあります)
新人公演は、ホラーじゃなかった!!
……何が違うのか良く判らないのですが、天咲千華ちゃんのマリーズは、怖くなかったんです(^ ^)。
シャープな美貌の彩音ちゃんと違って、幼げで砂糖菓子みたいな可愛らしさが個性の人だから、でしょうか。ラストに、ブイエ将軍(真瀬はるか)と会話しながら泣き崩れる風情が本当に子供みたいで。可愛くて。
「Non…」と答える声の震えとか、唇を噛み締めて宙を仰ぐ横顔とか、まるで殉教者のように綺麗でした。愛する男を死地に追いやると同時に、自分も現世での幸せは諦めてしまった貌。
革命の後にもう一度出てくるんですが、この時の衣装が修道服でないのを不思議に思ったくらい、憂き世離れした少女で。ああ、この子には現実を見つめて生きていくのは難しかったんだろうな、と納得させられました。
アンドレを探している間は、“アンドレと逢いさえすれば全てがうまくいく”と信じていられた間は、活気に溢れて明るく元気だけれども。
その夢が潰えてしまったら、針を刺した風船と同じ。裡に詰まっていたはずの活気も明るさも元気さも、ぱぁん、と音をたててはじけてしまう……倒れ伏した天咲さんの表情には、そんな説得力がありました。
なんというか、年齢設定が全然違って見えたんですよね。
原作では、アンドレが両親を亡くして祖母に引き取られたのは8歳の時。ちなみに、革命は1789年だから、34歳。
で。本公演のアンドレとマリーズは、同い年か、へたしたらマリーズの方が歳上?くらいに見えたんですよね。プロヴァンスでの別れから26年過ぎていることも考えれば、最低でもラストシーンのマリーズは33~4歳。
実際、彩音ちゃんは大人っぽい人なので、ちゃんとそのくらいに見えていたと思います。
ピンクの輪っかのドレスが、似合わないわけではないけど、ちょっと気恥ずかしい、くらいには。
で。
マリーズがパリに出てきてから、「アジール」の店で一年ほど働いて、それからブイエ将軍(星原先輩)の養女になって2年、ですよね。ってことは、パリに出てきた時点で、最低でも30歳。当時の常識でいえば、完全な“嫁きおくれ”ですよね…?
「おじさんやおばさんに可愛がってもらうんだよ」という子アンドレ(大河凛)の台詞のように、両親を亡くして親戚の家で育てられたマリーズ。その歳まで縁談の一つもなく…ってことはないでしょうから、「私には思う人があるので」とか言って断り続けていたのでしょうか。でも、さすがに断りきれなくなって、むりやりパリに出てきた、と。
酒場で働くうちに、女主人のシモーヌ(夏美よう)から養女の話が持ちかけられる。
「最近奥様を亡くされてね…」と。
15,6の子供じゃあるまいし、それって普通に後添えっつか愛人だろう!?
身分の差があるから妻にはできず、名目は養女に、ってのもよくある話…ですけど、アンドレを探すためとか言いつつ、それで良いのかマリーズ!?
そういう、手段を選ばないところがホラーに見えるの…とっても。
だけど。
新公のマリーズ(天咲千華)は、アンドレ(望海風斗)より、だいぶ幼い印象でした。
プログラムの年代は「本公演用」として無視するとして。
もうこの際なので、原作の設定を完全に無視して、オスカルとアンドレが出会った年齢は13歳、1789年にはオスカルもマリーもフェルセンもアンドレも、まとめて23歳だった、ってことにする!(←そんな無茶な)(でも実際、大河凛ちゃんのオスカルも鳳真由ちゃんのフェルセンも、20代前半に見えたんだよ…)
と、言う訳で、プロヴァンスでの別れのシーンからバスティーユまで、10年。しかも、この時マリーズはまだ七つ(!)
小二のおしゃまなお嬢ちゃんが、近所のお兄ちゃんに恋をする。なのに、お兄ちゃんは中学生になったばかりで引っ越してしまう……そんな設定でどうでしょう。
これだったら、マリーズがパリに出てきたのは、まだ花の17歳。なんとかギリギリ、ブイエ将軍の「養女に」っていう申し出も信じられる、かも?(←新公ブイエ将軍の真瀬くんの好々爺っぷりから信じられるかも)
大好きな近所のお兄ちゃんとの思い出を後生大事に抱えていた少女と、可愛い少女のことは“幼い頃の思い出”のアルバムの中にごっちゃに放り込んで、普段は思い出すこともない、青年。
少女は、お兄ちゃんと再会するまで大人になることを放棄して、“少女”のままで居続けようとする。最初の縁談を断ったことで養家にいられなくなり、パリに出ても、酒場で働いても、その純粋さを喪うことなく、少女のまま。
そして、青年にとって、少女から貰ったリボンは、「母の形見」の代わりとして表層意識に刻まれて。彼は後生大事にそれを持っているけれども、少女の記憶とは直接繋がらない。
そんな二人が、出会ったとしたら。
全ての決着がつこうとしている、その、運命の夜に。
…まとまらなくてすみません。
いろいろ書いてますけど、本公演も新人公演も、本当におもしろかった、です。花っ子たちも専科のお三方も、あの脚本で可能な限りの力を尽くされている、というのがひしひしと感じられて。ホント、泣けてきました。
本公演には本公演なりのよさがあり、新人公演には新人公演なりのよさがあった。
でも。
なぜ、これが外伝でなければならないのか、が判らない。
外伝、ということは、本編では語れないことを描くためのもの、ですよね?
でも、この作品で描かれているのは、アンドレに幼馴染がいた、という事実だけ。あとは全て、本伝で語られていることばかりです。
昨年全ツで三組にわたって上演された「三部作」は、一応、オスカルが死んだあと革命の推移を語りたい、という気持ちで書かれたものだと思うんですよね。
実際の脚本をいくら読んでも、そんなこと伝わってきませんでしたけど。
それでも、外伝でなくては語れなかったことが、膨大な説明台詞の片隅に潜んでいました。
なのに、「アンドレ編」には何一つ目新しいことがなかった。
マリーズという登場人物は新しいけど、彼女によってもたらされる新情報がなかったんです。
たとえば。
アジール酒場でのアンドレとマリーズのニアミスのときに、警察を呼んできたマリーズのプロヴァンス訛を耳にしたアンドレが、懐かしい故郷の思い出を語る場面を入れる、とかね。そんな程度でも良いんですよ。
本編のアンドレは、最初から、「オスカルと出会ったときに人生が始まった」キャラクターです。それより過去は、存在しない。
だけど、この物語で初めて、プロヴァンスという故郷があったのか、と気づいたんです。だから、そこでの生活をもう少し語ってほしかった。アンドレの母がどんな人で、邸のオークの木にどんな秘密があったのか、そんなことを、少しでもいいから、アンドレの言葉で。
あるいは。
アジール酒場でのアンドレとベルナールを逢わせちゃう、とか。
アンドレは偽名を使っているからマリーズは気づかない、ってことにして、平民たちの中で暢気にやっているアンドレの様子を描くだけでも良い。どうせアジールがアンドレの行きつけの店だっていう設定なんだし、オスカルの居ないところでのアンドレの様子がわかるだけでも面白い。
あるいは、せっかく、マリーズの庇護者をブイエ将軍にして、彼の良心的なところを描いているんだから、ブイエ将軍とジャルジェ准将の対立の原因をもう少し突っ込んで描いてもいい。(←それじゃアンドレ編じゃなくてブイエ編になっちゃいますが)
なんでもいいから、「外伝」で、マリーズを出さないと語れないような、本編の裏エピソードがないと、「外伝」の意味が無いと思うんです。
だったらせめて、本編にして欲しかった!!
あのまんまマリーズを外して、バスティーユにオスカルを入れれば本編になるし。
正直に言えば、本編だろうが外伝だろうが植田大先生の「ベルサイユのばら」なんて観たくないけど(T T)、それでも、ホラーなベルばらより、だいぶマシだわ。
新人公演の演出は鈴木圭さんだったんですが。鈴木さん、本公演も見てあげてほしかったよ……大劇場公演は「逆転裁判」があったから仕方なかったのかもしれませんが、東宝公演は本公演もしっかり見てあげてください(切望)
なんだか、話があっちこっち飛んでしまってすみません。あまりにも衝撃的な作品だったもんで。
キャストの感想は、また後日。
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フィフティ・フィフティ【5】
2009年7月22日 宝塚(花)華耀きらり様、お誕生日おめでとうございます★
パメラ、大好きでした(*^ ^*)次公演も、素敵なきらりんにお会いできますように(はぁと)
何十年に一度の日食(しかも雨降り)の日にお誕生日だなんて(^ ^)。……きらりん、日食見たかなあ?(猫は全然ダメでした/涙)
というわけで、「フィフティ・フィフティ」の続き。
第三場(カークの決心)
ベンソン村の景。前髪をちょっと立てているだけの、ふんわりした髪型のカーク(望海風斗)と、父親のコールマン村長(眉月凰)が、親子喧嘩の真っ最中。
「おらは警察の試験に合格したんだ。街に出て警官になる!」
「村を捨てるのか!?」
「違う!」
……内容は結構深刻なのに、方言が不自然なので、言い争いに迫力がないのが残念(; ;)。
今作で、“ベンソン村”の方言として喋らせているのは、どのあたりの言葉なんでしょう。台詞の多いメンバーのほとんど(主演二人、ヒロイン二人、モーリス、キャシー、ビリー)は都会に出た経験があるってことで標準語で喋っているんですけど、コールマン村長とカークの二人は……台詞は多いわ演説はあるわ喧嘩はするわ、で大変そうでした。
「親父は勝手だ!最初は長男が家を継ぐもんだから次男は都会に出て一人立ちしろって言って、兄貴が都会に出ると次男は残れって……!」
親のエゴだなあ、良くも悪くも。兄貴には選択の権利が与えられ、弟には兄の択ばなかった道を進む義務が生じる。まあ、兄弟なんてそんなものです。兄は幼い頃から親からの干渉とプレッシャーに抗いつづけ、弟は弟で、親の無関心に傷ついて。姉妹だって同じ。どこも同じなんですよね、たぶん。
聞いていたヘレン婆さんが間に入って、親子喧嘩はひとまず中断…するんですが。
…これに続く一連の会話は、正直、もうちょっとコンパクトにまとめられたんじゃないか?と思いました。良い台詞も有るんですけど、でも、本筋とはあまり関係ないので。
石田さんの一番最初の構想では、「老人ばかりの村」というところにもっと深い意味があったんじゃないか?と思うんですよね。ヘレン婆さんがこの場面の最後に語る、「“別れ”の訓練をする村」というアイディアが、そもそもの設定だったんじゃないか、と。
実際の舞台脚本では、ベンソン村が救われるのは全然違うアイディアなので、この場面での会話は、ほとんど意味がなくなっているんですが。
…いや、結構良い話をしているんですよ?カークの「自分が幸せにならねば人を幸せにはしてあげられねぇ!」とか。「老い先短い老人が犬を飼うのは、(犬の将来なんぞクソクラエっていう)老人のエゴだ」っていうヘレン婆さんの名言も、ラストへの伏線になる大事な台詞だし。
でも、やっぱり、中途半端な感じがあるのは否めないかな、と。
突然奥から飛び出してきて、「村を捨てるのか!?」「裏切り者!」と口々にカークを責める“村人たち”(神房、鳳龍、花輝、桜帆)とかもそうなんですけど、なんか唐突なんですよね、なにもかもが。
それよりも、ジョナサンとヴィクターの出会いの場面を作ってほしかったなぁ~、なんて思ったり(^ ^;ゞ。
あ、でも。
“幸せな人”とは、夜寝る前に、次の朝起きるのを楽しみにできる人、っていうヘレン婆さんの台詞は、とても納得できました。
ジョナサンやヴィクターが、「明日の朝」を楽しみにしてベッドに入るとは思えないから。
「新しい自分との出会い」だとか、村長の「子育ても人生も、計画どおりにはいかないもんだ」とか、後に何度も繰り返されるテーマが、だいたいここで揃うんですよね。
そういう意味では大事な場面なんですけど、逆に、“テーマを全部並べるための場面”になってしまっていたのが勿体無いとゆーか、ちょっと残念な気がしました。
ところで。
下手側のベンチで、なんだかんだ作業をしながら仲良く話したり、男たちの会話に口を挟んだりするパメラとクララが、めっちゃキュートで女らしくて、可愛いです(*^ ^*)。
第四場(事件)
舞台の下手端の女三人の会話で暗転、舞台は都会に戻って、上手よりのベンチでファストフードにかぶりつくジョナサンとヴィクターにスポット。
そこに、奥からモーリスが登場。
「おお!俺のぶち込まれてた刑務所が見えるじゃねえか!」
「ちったあ反省しましたか」
「ばーか、誰が反省なんかするかよ!そんなんで反省するくらいなら、ハナっからヤクザなんかやってねえよ」
……もしもし?モーリス、あんたギャングじゃなかったの?それとも、“ギャング”の日本語訳って“ヤクザ”なのか……?
ムショ暮らしもそう悪いもんじゃない、冷暖房完備で三食つき、薬もタダなんだぜ♪と嘯くモーリスに、
「そんな連中のために、俺たちの貴重な税金が使われてるなんてねえ」
と、どう考えても税金を払ったことのなさそうな結婚詐欺師が突っ込むなよ。
でも。インチキブローカーったって、いちおう不動産を動かしているからには何らかの資格をとって事務所を登記しているはず。ヴィクターはともかく、ジョナサンは一応、税金も払っているんじゃないのか…?
「こないだの業務妨害の件で、お前たちの命を狙っている組織があるらしいから、気をつけろ」
と、物語を進めるために必要な情報を落としていくモーリス。っていうか、このために二人を探してたんだよね、この人。優しいヤクザ ギャングだなあ。
そんな場の、後ろのほうにひっそりと登場して、ドラマティックに泣き崩れる芝居をしているキャシーがめっちゃ可愛いです。
オーディションにまた落ちて、傷心のあまり泣き叫ぶ……お芝居をするキャシー。たしかに巧い。ジョナサンが
「キャシー、君は完璧すぎたんじゃないかなあ?」
と言うのも、わかるような気がします。っていうか、天咲さんって本当に空気を動かせる人なんだなあ…。
そんなキャシーを、モーリスが宥めながら連れ去った後。
「き・み・た・ち、こないだは銀行で、えらく派手にやってくれたそうじゃありませんか?」
ちょっと高めの甘ったるい声で呼びかけられる。
拳銃を構えて威嚇してくる、変な人。銀華水くん、渾身の一場面。 なかなか思うように怯えてくれない二人に焦れて地団駄を踏みながら拳銃を振り回すあたり、本当に芸が細かいっていうか、なんていうか……。
いやー、本当に面白いんですけどこの人。大好きだ☆
「俺は百発百中だぞ!」と自慢しておいてあっさり外した上に、跳弾で自分の足を傷つけるヒットマン。
痛みにのたうちまわる彼が、本当に面白いんですけど。どうしたら。
彼が落とした銃を拾おうとして、もみ合いになるジョナサン。音楽も変わり、さっきまでの爆笑モードとは掌をかえしたような緊迫感の中、はずみで引き金をひいてしまう……
ばさりと倒れるヒットマン。
銃を握ったまま、呆然と立ちすくむジョナサン。さっきまでの自信家で尊大な仮面が壊れて、怯えた子供の貌がのぞく。俺は今、何をした?夢でも見ているのか…?と。
細かく震える肩をちからづくで抱き寄せて、上手袖へ走り抜けるヴィクターが、とても男前(*^ ^*)。でも、めおちゃん、撃った直後の「ジョナ…サン…?」の呼びかけで笑いをとっちゃいかんだろ。せっかくみつるがいい芝居をしているので、客席の緊張が切れないよう、もうちょっと工夫がほしかったです。(石田さんの指示なのかな?)
第五場A(二人の女)
緊迫した場面をぶった切るように、客席登場のパメラとクララ。
タイトルテーマ「フィフティ・フィフティ」を踊りながら歌ってっくれます。残念ながら通路際の席は取れなかったのですが、とにかく二人とも可愛くてもうもう(壊)。
舞台にあがると、ネコちゃんとアーサー、花峰さん、天真くんの4人が出迎えて、紗幕前で6人のミニショー。場面転換のための単なるつなぎなんですけど、とにかく6人とも可愛くて可愛くて、石田さんありがとう!!な場面でした(単純)。あー、花峰さんの控えめな笑顔に癒される…。
第五場A(逃亡者)
紗幕があがると、舞台中央に車のセット。運転席にジョナサン、助手席にヴィクター。
「疲れただろう?運転、交代しようか?」
と話しかけるヴィクターの口調が、ものすごく優しくて、ちょっとくらっときて、
「いや、いい。何かしていたほうが気がまぎれる」
と応じるジョナサンのクールな男前っぷりに、惚れました。
ナビが壊れて地図もない。それでも、ひたすらに、どこか、へ。
「ま、いいか。どうせ計画なんぞない、成り行き任せの人生なんだから」
「人生の面白さは、計画外のところにあるのかもしれないな…」
そこに、後ろから追いすがってくる白バイ。
「前の車、止まれ~~!」
と言われ、諦めて停車するジョナサン。
「こんな夜中に、二人でドライブか」
と問われ、慌ててカップルの振りをする二人。
どうやら、私が最初に観たのが、二人の初キスの回だったようなのですが。
その後はもう、回を重ねるごとにエスカレートする一方だったみたいですね……(@ @)。
……いや、いいんですけど、私は楽しかったし。
でも、別に、そこ、カップルの振りをする必要も意味もないよね?ふつーに友達同士だってドライブくらいするだろうし、普通カップルの振りしてキスシーンで誤魔化すのは、一方だけが顔が割れていて、その顔を隠すため、だから。
ってことは、あれは純然たるファンサービスってことですよね…?いや、たしかに楽しかったですけど(^ ^;ゞ
しかし、当然のように男役がみつるで女役がめおちゃんなのが、めっちゃ納得できてしまった(^ ^;ゞ。実際、車を降りて普通に立った状態(=明らさまにめおちゃんの方が長身)でさえ、みつるが腕を回す側で違和感なかったもんなあ…。不思議だ。
いや、でも、逆でも普通に嵌ったと思うんですけどね。一回くらい、逆パターンやってくれたりしなかったのかなあ…?(真顔)(みつるの女役に無理があるんじゃないかと思います先生)
免許証を確認して、本部に報告しようとするカーク。
いつのまに造ったのか、ものすごいリーゼントから目が離せません。よく、あのヘルメットの中に入ったもんだ(感心)。
二人の名前を報告する前に、指名手配されている二人の名前を聞き、免許証の名前と一致していることに気づく。
……そして、
逃げられない二人をベンソン村に連れて行けば、強制移住者二人、出来上がりだ!
これで村は救われる!!かも??と思いついた……らしい。
……え?本当に……?
余談ですが。
車から降りた後、罪悪感と、将来への不安のストレスで胃が痛くなるジョナサンに、
「大丈夫!医療費は、タダだ(はぁと)」
とのーてんきに言うヴィクターが大好きです。
舞台は暗転、下手端に電話のセットとキャシーとモーリスが登場。
受話器を奪い合い、電話コードに絡まりながら、「心配していたのよ」と労わり、「ヒットマンは生きている」と伝えて。
「でも、当分は帰ってくるな。指名手配されているから」
「…え?帰れない?なんで。……拉致されて、監禁されてるですってぇ~~っ!」
ベタな感じで状況を伝え合って、暗転(^ ^)。
第六場(再会)
高らかなファンファーレで始まる、ベンソン村の会合。
若者 村人たちが、腰まわりに馬の着ぐるみ(?)を着て、歌い、踊る。ネコちゃんの溌剌とした笑顔、花峰さんの花のような笑顔。馬を着ていないメンバーも実に楽しそうで、大好きです。はい。
ばっちりリーゼントのだいもんが真ん中で踊り、その隣でソロをとるのはアーサー。いやーーー、相変わらずいい声だわ(はぁと)ああ、格好良いったら☆
一曲終わると、村長だったかトレバー助役だったかが、「定住を考えてくれている若者を二人、紹介します」と、ジョナサンとヴィクターを皆に紹介します。
ここで、前に出てきて、ヴィクターを口説いている花蝶しほちゃんがめっちゃ可愛いです。もう一人は誰だったかな…(ごめんなさい)二人とも可愛かったです♪
僧服をまとったヴィクターがまずご挨拶。その間に、下手奥から登場したパメラとレベッカ(菜那くらら)が、舞台奥の壇上からクララを探しつつ、ふと前に立つヴィクターに目を留める。
分かりやすい“一目惚れ”の演出は特にありませんでしたが、ちゃんと、『あ、惚れたな…』とわかる芝居でした。可愛い(はぁと)
自治体の職員を名乗るジョナサンが挨拶を始めようとしたところで、クララが上手から登場。壇上からパメラが呼びかけると、ふと顔をあげたクララと、ジョナサンの視線が絡み合う。
「……知り合い、なのか…?」
不安げなヴィクターの声で、幕。
やっと一幕終了(*^ ^*)。
構成的に、一幕は設定を説明するための短い場面の連続で、めまぐるしく話が飛ぶので混乱気味。好きな人がたくさん居すぎて、ぐったり疲れました……。
二幕は、また後日アップさせていただきますね。ちょっと先になるかもしれませんが(^ ^)。
.
パメラ、大好きでした(*^ ^*)次公演も、素敵なきらりんにお会いできますように(はぁと)
何十年に一度の日食(しかも雨降り)の日にお誕生日だなんて(^ ^)。……きらりん、日食見たかなあ?(猫は全然ダメでした/涙)
というわけで、「フィフティ・フィフティ」の続き。
第三場(カークの決心)
ベンソン村の景。前髪をちょっと立てているだけの、ふんわりした髪型のカーク(望海風斗)と、父親のコールマン村長(眉月凰)が、親子喧嘩の真っ最中。
「おらは警察の試験に合格したんだ。街に出て警官になる!」
「村を捨てるのか!?」
「違う!」
……内容は結構深刻なのに、方言が不自然なので、言い争いに迫力がないのが残念(; ;)。
今作で、“ベンソン村”の方言として喋らせているのは、どのあたりの言葉なんでしょう。台詞の多いメンバーのほとんど(主演二人、ヒロイン二人、モーリス、キャシー、ビリー)は都会に出た経験があるってことで標準語で喋っているんですけど、コールマン村長とカークの二人は……台詞は多いわ演説はあるわ喧嘩はするわ、で大変そうでした。
「親父は勝手だ!最初は長男が家を継ぐもんだから次男は都会に出て一人立ちしろって言って、兄貴が都会に出ると次男は残れって……!」
親のエゴだなあ、良くも悪くも。兄貴には選択の権利が与えられ、弟には兄の択ばなかった道を進む義務が生じる。まあ、兄弟なんてそんなものです。兄は幼い頃から親からの干渉とプレッシャーに抗いつづけ、弟は弟で、親の無関心に傷ついて。姉妹だって同じ。どこも同じなんですよね、たぶん。
聞いていたヘレン婆さんが間に入って、親子喧嘩はひとまず中断…するんですが。
…これに続く一連の会話は、正直、もうちょっとコンパクトにまとめられたんじゃないか?と思いました。良い台詞も有るんですけど、でも、本筋とはあまり関係ないので。
石田さんの一番最初の構想では、「老人ばかりの村」というところにもっと深い意味があったんじゃないか?と思うんですよね。ヘレン婆さんがこの場面の最後に語る、「“別れ”の訓練をする村」というアイディアが、そもそもの設定だったんじゃないか、と。
実際の舞台脚本では、ベンソン村が救われるのは全然違うアイディアなので、この場面での会話は、ほとんど意味がなくなっているんですが。
…いや、結構良い話をしているんですよ?カークの「自分が幸せにならねば人を幸せにはしてあげられねぇ!」とか。「老い先短い老人が犬を飼うのは、(犬の将来なんぞクソクラエっていう)老人のエゴだ」っていうヘレン婆さんの名言も、ラストへの伏線になる大事な台詞だし。
でも、やっぱり、中途半端な感じがあるのは否めないかな、と。
突然奥から飛び出してきて、「村を捨てるのか!?」「裏切り者!」と口々にカークを責める“村人たち”(神房、鳳龍、花輝、桜帆)とかもそうなんですけど、なんか唐突なんですよね、なにもかもが。
それよりも、ジョナサンとヴィクターの出会いの場面を作ってほしかったなぁ~、なんて思ったり(^ ^;ゞ。
あ、でも。
“幸せな人”とは、夜寝る前に、次の朝起きるのを楽しみにできる人、っていうヘレン婆さんの台詞は、とても納得できました。
ジョナサンやヴィクターが、「明日の朝」を楽しみにしてベッドに入るとは思えないから。
「新しい自分との出会い」だとか、村長の「子育ても人生も、計画どおりにはいかないもんだ」とか、後に何度も繰り返されるテーマが、だいたいここで揃うんですよね。
そういう意味では大事な場面なんですけど、逆に、“テーマを全部並べるための場面”になってしまっていたのが勿体無いとゆーか、ちょっと残念な気がしました。
ところで。
下手側のベンチで、なんだかんだ作業をしながら仲良く話したり、男たちの会話に口を挟んだりするパメラとクララが、めっちゃキュートで女らしくて、可愛いです(*^ ^*)。
第四場(事件)
舞台の下手端の女三人の会話で暗転、舞台は都会に戻って、上手よりのベンチでファストフードにかぶりつくジョナサンとヴィクターにスポット。
そこに、奥からモーリスが登場。
「おお!俺のぶち込まれてた刑務所が見えるじゃねえか!」
「ちったあ反省しましたか」
「ばーか、誰が反省なんかするかよ!そんなんで反省するくらいなら、ハナっからヤクザなんかやってねえよ」
……もしもし?モーリス、あんたギャングじゃなかったの?それとも、“ギャング”の日本語訳って“ヤクザ”なのか……?
ムショ暮らしもそう悪いもんじゃない、冷暖房完備で三食つき、薬もタダなんだぜ♪と嘯くモーリスに、
「そんな連中のために、俺たちの貴重な税金が使われてるなんてねえ」
と、どう考えても税金を払ったことのなさそうな結婚詐欺師が突っ込むなよ。
でも。インチキブローカーったって、いちおう不動産を動かしているからには何らかの資格をとって事務所を登記しているはず。ヴィクターはともかく、ジョナサンは一応、税金も払っているんじゃないのか…?
「こないだの業務妨害の件で、お前たちの命を狙っている組織があるらしいから、気をつけろ」
と、物語を進めるために必要な情報を落としていくモーリス。っていうか、このために二人を探してたんだよね、この人。優しい
そんな場の、後ろのほうにひっそりと登場して、ドラマティックに泣き崩れる芝居をしているキャシーがめっちゃ可愛いです。
オーディションにまた落ちて、傷心のあまり泣き叫ぶ……お芝居をするキャシー。たしかに巧い。ジョナサンが
「キャシー、君は完璧すぎたんじゃないかなあ?」
と言うのも、わかるような気がします。っていうか、天咲さんって本当に空気を動かせる人なんだなあ…。
そんなキャシーを、モーリスが宥めながら連れ去った後。
「き・み・た・ち、こないだは銀行で、えらく派手にやってくれたそうじゃありませんか?」
ちょっと高めの甘ったるい声で呼びかけられる。
拳銃を構えて威嚇してくる、変な人。銀華水くん、渾身の一場面。 なかなか思うように怯えてくれない二人に焦れて地団駄を踏みながら拳銃を振り回すあたり、本当に芸が細かいっていうか、なんていうか……。
いやー、本当に面白いんですけどこの人。大好きだ☆
「俺は百発百中だぞ!」と自慢しておいてあっさり外した上に、跳弾で自分の足を傷つけるヒットマン。
痛みにのたうちまわる彼が、本当に面白いんですけど。どうしたら。
彼が落とした銃を拾おうとして、もみ合いになるジョナサン。音楽も変わり、さっきまでの爆笑モードとは掌をかえしたような緊迫感の中、はずみで引き金をひいてしまう……
ばさりと倒れるヒットマン。
銃を握ったまま、呆然と立ちすくむジョナサン。さっきまでの自信家で尊大な仮面が壊れて、怯えた子供の貌がのぞく。俺は今、何をした?夢でも見ているのか…?と。
細かく震える肩をちからづくで抱き寄せて、上手袖へ走り抜けるヴィクターが、とても男前(*^ ^*)。でも、めおちゃん、撃った直後の「ジョナ…サン…?」の呼びかけで笑いをとっちゃいかんだろ。せっかくみつるがいい芝居をしているので、客席の緊張が切れないよう、もうちょっと工夫がほしかったです。(石田さんの指示なのかな?)
第五場A(二人の女)
緊迫した場面をぶった切るように、客席登場のパメラとクララ。
タイトルテーマ「フィフティ・フィフティ」を踊りながら歌ってっくれます。残念ながら通路際の席は取れなかったのですが、とにかく二人とも可愛くてもうもう(壊)。
舞台にあがると、ネコちゃんとアーサー、花峰さん、天真くんの4人が出迎えて、紗幕前で6人のミニショー。場面転換のための単なるつなぎなんですけど、とにかく6人とも可愛くて可愛くて、石田さんありがとう!!な場面でした(単純)。あー、花峰さんの控えめな笑顔に癒される…。
第五場A(逃亡者)
紗幕があがると、舞台中央に車のセット。運転席にジョナサン、助手席にヴィクター。
「疲れただろう?運転、交代しようか?」
と話しかけるヴィクターの口調が、ものすごく優しくて、ちょっとくらっときて、
「いや、いい。何かしていたほうが気がまぎれる」
と応じるジョナサンのクールな男前っぷりに、惚れました。
ナビが壊れて地図もない。それでも、ひたすらに、どこか、へ。
「ま、いいか。どうせ計画なんぞない、成り行き任せの人生なんだから」
「人生の面白さは、計画外のところにあるのかもしれないな…」
そこに、後ろから追いすがってくる白バイ。
「前の車、止まれ~~!」
と言われ、諦めて停車するジョナサン。
「こんな夜中に、二人でドライブか」
と問われ、慌ててカップルの振りをする二人。
どうやら、私が最初に観たのが、二人の初キスの回だったようなのですが。
その後はもう、回を重ねるごとにエスカレートする一方だったみたいですね……(@ @)。
……いや、いいんですけど、私は楽しかったし。
でも、別に、そこ、カップルの振りをする必要も意味もないよね?ふつーに友達同士だってドライブくらいするだろうし、普通カップルの振りしてキスシーンで誤魔化すのは、一方だけが顔が割れていて、その顔を隠すため、だから。
ってことは、あれは純然たるファンサービスってことですよね…?いや、たしかに楽しかったですけど(^ ^;ゞ
しかし、当然のように男役がみつるで女役がめおちゃんなのが、めっちゃ納得できてしまった(^ ^;ゞ。実際、車を降りて普通に立った状態(=明らさまにめおちゃんの方が長身)でさえ、みつるが腕を回す側で違和感なかったもんなあ…。不思議だ。
いや、でも、逆でも普通に嵌ったと思うんですけどね。一回くらい、逆パターンやってくれたりしなかったのかなあ…?(真顔)(みつるの女役に無理があるんじゃないかと思います先生)
免許証を確認して、本部に報告しようとするカーク。
いつのまに造ったのか、ものすごいリーゼントから目が離せません。よく、あのヘルメットの中に入ったもんだ(感心)。
二人の名前を報告する前に、指名手配されている二人の名前を聞き、免許証の名前と一致していることに気づく。
……そして、
逃げられない二人をベンソン村に連れて行けば、強制移住者二人、出来上がりだ!
これで村は救われる!!かも??と思いついた……らしい。
……え?本当に……?
余談ですが。
車から降りた後、罪悪感と、将来への不安のストレスで胃が痛くなるジョナサンに、
「大丈夫!医療費は、タダだ(はぁと)」
とのーてんきに言うヴィクターが大好きです。
舞台は暗転、下手端に電話のセットとキャシーとモーリスが登場。
受話器を奪い合い、電話コードに絡まりながら、「心配していたのよ」と労わり、「ヒットマンは生きている」と伝えて。
「でも、当分は帰ってくるな。指名手配されているから」
「…え?帰れない?なんで。……拉致されて、監禁されてるですってぇ~~っ!」
ベタな感じで状況を伝え合って、暗転(^ ^)。
第六場(再会)
高らかなファンファーレで始まる、ベンソン村の会合。
ばっちりリーゼントのだいもんが真ん中で踊り、その隣でソロをとるのはアーサー。いやーーー、相変わらずいい声だわ(はぁと)ああ、格好良いったら☆
一曲終わると、村長だったかトレバー助役だったかが、「定住を考えてくれている若者を二人、紹介します」と、ジョナサンとヴィクターを皆に紹介します。
ここで、前に出てきて、ヴィクターを口説いている花蝶しほちゃんがめっちゃ可愛いです。もう一人は誰だったかな…(ごめんなさい)二人とも可愛かったです♪
僧服をまとったヴィクターがまずご挨拶。その間に、下手奥から登場したパメラとレベッカ(菜那くらら)が、舞台奥の壇上からクララを探しつつ、ふと前に立つヴィクターに目を留める。
分かりやすい“一目惚れ”の演出は特にありませんでしたが、ちゃんと、『あ、惚れたな…』とわかる芝居でした。可愛い(はぁと)
自治体の職員を名乗るジョナサンが挨拶を始めようとしたところで、クララが上手から登場。壇上からパメラが呼びかけると、ふと顔をあげたクララと、ジョナサンの視線が絡み合う。
「……知り合い、なのか…?」
不安げなヴィクターの声で、幕。
やっと一幕終了(*^ ^*)。
構成的に、一幕は設定を説明するための短い場面の連続で、めまぐるしく話が飛ぶので混乱気味。好きな人がたくさん居すぎて、ぐったり疲れました……。
二幕は、また後日アップさせていただきますね。ちょっと先になるかもしれませんが(^ ^)。
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フィフティ・フィフティ【4】
2009年7月21日 宝塚(花)花組バウホール公演「フィフティ・フィフティ」ネタバレ感想。
第二場A(ジョナサンとヴィクター)
暗転して紗幕があがると、ジョナサン(華形ひかる)の事務所。
「これって詐欺じゃないの!?」
というキャシー(天咲千華)の叫びに、ジョナサンが
「冗談言っちゃいけない」
と窘めながら、“不動産ブローカー”の仕事を説明してくれる。
ホワイト夫人(鳳龍あや)に向かって、
「ブラウン夫人が、自分の土地を20万ドルで売りたいと言ってます」
と言って20万ドル貰い、もともと
「10万ドルであなたの土地を売ってほしい人がいるんですが」
と話していたブラウン夫人(銀華水)に10万ドル渡す、差額の10万ドルは俺のもの、というコミカルな歌を元気に歌うみつる。……歌うまくなったなあ(感涙)。
まー、ここは、揉み手して擦り寄るジョナサンよりも、それを大きな目を零れ落ちそうに見開いて見ているキャシーよりも、長い金髪の鬘を被ってキラキラしている銀華くんと鳳龍さんが、とってもキュートで素敵。ちょっと微妙な感じにくねくね(?)している二人が、もう、可愛くて可愛くて(^ ^)。お二人ともちょっとふっくら系なので、ぴっちぴちのタイトなミニワンピ姿がまた、……たまりません(^ ^;ゞ
お稽古場では爆笑していたであろうみつるくんが、上級生らしく真面目くさって歌い踊っているのもツボでした★
ナンバーが終わったあたりで、ひっそりと舞台奥のドアをあけて入ってきていたヴィクター(真野すがた)。場が落ち着いたところで、キャシーに声をかける。
「キャシー♪」
小さな花束を渡して、
「君は脚がキレイだから、ミニスカートがよく似合うねえ(はぁと)」
……天咲さんの脚は、どちらかとゆーと観賞用ではなく実用性重視の脚だと思うんだけど……と思った私は、ただのダルマ好きです。すみません。
「ヴィクター?そういう台詞は」
と可愛く笑顔で距離を詰めて、、、
「セクハラよ!」
一瞬にしてがらっと表情を変え、ドスのきいた響く声で言い放つキャシー。
天咲さん、本当に芝居巧くなったなあ~~!!(感心)本当に可愛いし、なんといっても声が良い。低いところを響かせてドスをきかせることもできるし、清純そうな裏声でもきちんと感情をのせて喋れる。「バレンシア」の新公ではあまりの棒読みにぶっ飛んだけど、ほんの数ヵ月後の全ツで吃驚するほど成長していたのは、偶然じゃなかったんですね(*^ ^*)。
あああ、残念だ……宙組で祐飛さんと芝居してほしかった……(T T)
「……嫌な世の中だな。女性の長所を誉めただけでそんなことを言われるようじゃあ、」
「結婚詐欺師は廃業か?」
「人聞きの悪いこと言うなよ。ジゴロって言ってくれ」
……詐欺師は犯罪者だけど、ジゴロ(=ヒモ)は寂しい女に夢を売る商売だ、っていう理屈ですかねぇ?
なにはともあれ。ちょっと唇を尖らせて「ジゴロって言ってくれよぉ~」と拗ねたように言うめおちゃんが可愛くて、何を言ってもあまり突っ込まずに放置しておいてあげよう、と思ってしまいましたが、あれは狙いなのか?(^ ^)。
石田さんにとって、めおちゃんってそういうキャラなんだろうなあ……(←すごく共感してます)。
ここで出てくる「女なんてなぁ」という石田さんの持論は、わざわざ公言しないで胸の底に隠しとけばいいのになあ、と思いました。本筋に関係ないしね。
石田さんも、こういうのが無ければ評価もかなり違うと思うんだけど……(←ファンなので、残念なのです)。あなたがその台詞を与えている言わせている二人も、実は女性なんだってこと、忘れないでほしい。(でも、こういうことを言わせちゃうところが石田さんらしい…ダメじゃん↓↓)
そこに登場する、モーリス(悠真倫)。
えらくチャラくて可愛い彼は、「ギャングの息がかかったフロント会社の、下請けの、そのまた孫請けの、トンネル会社の社員だぞー」と段々小さな声になるけど、いちおうギャングに分類される立場ではあるらしい。ジョナサンとヴィクター(っていうか、たぶん、主にジョナサン)が気に入っているらしく、自分の子分にならないかと誘ったりしている。
黒社会っていうのは、身分が定まった階層固定社会における、はみ出し者の受け皿でした。社会に適応できない若者を引き取り、家族として愛して兵隊に育てる。社会にとって必要な存在であったわけです。
でも、「行動の自由」を保障された自由社会においては、はみ出している人間にも“生きる権利”があるわけで。あえて制約の多い黒社会に所属して、苦労する必要が無いから、「グレているけど上下関係がめんどくさいから黒社会には入らない」連中が出てくる。
だから、「イマドキの若いもんは根性なくてよぉ~」という、モーリスの嘆きが出てくる。
そんなモーリスに、ギャングの“制服”について突っ込みを入れるジョナサン。
黒に白の縦ストライプのスーツは、ギャングの服装としてはそれほど派手なわけではないような気もしますが、まぁ、そのあたりはどうでもいいんだろうな(^ ^;
なにはともあれ、音楽と同時に黒服の男たち(彩城レア、煌雅あさひ、花峰千春)が登場して、ギャングのナンバーへ。……と思いきや、前奏でポーズ決めたところで終了(笑)。
いやー、ここのギャング三人が超かっこいいです(^ ^)。ちょっと「銀ちゃんの恋」の小夏のショーシーンを思い出しました。アーサー、めちゃくちゃスタイルがよくてカッコいい!!(壊)ネコちゃんも、スーツの補正がきれいにきまってて男前度アップ。花峰さんも、可愛らしい笑顔を帽子で隠すとえらくかっこいいのね。三人並ぶとアーサーが一回り大きくて、ネコちゃんと花峰さんはなんとなく似たようなスタイルなんですが、場面が終わってもヤル気満々なまりんさんに突っ込んでたのは、ネコちゃんでした。そういう役割分担か(^ ^)。
ちなみにこの場面、千秋楽のまりんさんは、音が止まってからも、てきとーな歌詞にてきとーなメロディでいつまでも歌い続けて、三回くらい拍手を貰ってました(^ ^)。あげくに「千秋楽くらいいいじゃねえか!」と自虐。ちょっと歌が長すぎたけど、気持ち良さそうだったからヨシとしましょう(←偉そう)
で、やりたい放題やったあげくに「今度新しく出来る銀行の業務妨害をしてくれ」という依頼をかるがる~しく伝えて、地図を渡してあっさり出て行く。このあたりの呼吸というか、間の良さには心底感心しました。「銀ちゃん」の監督も良かったし、まりんさんと石田さんって本当に相性がいいんだろうなあ…。
事務所に残されたジョナサンとヴィクターは、「しょうがねえなあ」と引き受ける羽目に。
“冷静で頭のいい”ジョナサンは、キャシーに『紙幣を(一部)燃やす』ことと、『紙幣を破る』ことを依頼し、ヴィクターには、女友達を集めるよう指示する。
「それで…?」
問うヴィクターに、軽く口の端に笑みを浮かべて
「銀行に両替させるのさ」
と言うジョナサンが、……ステキです(はぁと)。
袖からぞろぞろと出てきて、ヴィクターを取り巻く“レディ”たち。
その中には、……あれ?ホワイト夫人も、ブラウン夫人もいるんだけど、いいの?この二人はジョナサンの客であってヴィクターの客じゃないし、そんな悪事(いちおう合法的だそうだが)の片棒を担がせていいのか…?
……まぁ、楽しそうにやっているから、いいのか(^ ^)。
「破れた紙幣を交換して」「口座を開いて5ドルだけ貯金したいの」「私は1ドルだけ」「紙幣が燃えちゃったの」……窓口に長い行列を作って、口々に儲けにならいことを訴える“レディ”たち。
ちょっとあやしげな“美女”が何人か混ざった集団の中、ひときわ目につく長身美形のスタイルのいい美女は誰?と思ったら、舞月なぎささんでした。美人やなあ(*^ ^*)……などと女装メンバーを点呼するのに精一杯だったので、本当の美女たちをあまりちゃんと観られませんでした。残念。
彼女たちが札をもって並ぶ窓口には、銀行員のらいらい(夕霧らい)と天真みちるくん。
最初のうちは笑顔で応対しているのに、だんだん「?」と不安げな顔になって、おろおろしはじめて、、、「うわぁん、もう駄目だ~~!」となるまでの表情の変化が素晴らしい。天真くんの顔芸は言うに及ばずなんですけど、らいらいも、木漏れ日のような柔らかな笑顔が段々悲しげに歪んでいくところがすごく良かった。
ついついレディたちの面白さに目を奪われがちなシーンですが、銀行員たちに注目すると、ジョナサンたちは、凄く酷いことをしているんだなあ、と思わされます(- -;
ついに、対応をあきらめて窓口を閉め、「本日のところは、どうかこれで…」と、ジョナサンに頭を下げるらいらい。場面の最初の笑顔は跡形もなく、がっくりと背中を丸めて、札束の入ったアタッシュケースを重そうに抱えて。
「もう、クビだあ~」「待って~、ビリーさぁ~ん!」と叫びながら上手に駆け去っていく二人。二回目に観たときは、すごく遣る瀬無い感じがしました。この後の展開が、分かっていたから。
手伝ってくれた“レディ”たちに礼を配るジョナサンとヴィクター。
で、暗転すると、いきなり言い争ってる二人。シノギの金の分配でもめているらしい。
「アイディアを出したのは俺だぞ!」
「女たちを集めたのは俺だ!」
譲らない二人が取り合う札束を、横からかっさらうモーリス。
「そもそも話を持ってきたのは俺だよ~ん」
トボケた口調が緊迫感を切ってくれます。
そこに聞こえてくる、赤ん坊の泣き声。
いつの間にやら出かけていたらしいキャシーが、なぜか赤ん坊を抱いて帰ってきている。
……どこに捨てられていたのか知らないけど、なぜ拾ったんだキャシー。(←そうしないと話が始まらないからです)
慣れた手つきで子供をあやすヴィクター。…孤児院育ちだから、シスターの手伝いとかマメにしていたのかもね。
「しっかし子供を捨てるなんてなあ…。いっそ貧乏人は子供を作っちゃならなねぇって法律でも作りゃいいのに」
ぼやくモーリスに、真っ白い空気がアタリを包む。
「……モーリスさんの言うとおりだな」
ヴィクターの、低い、少しかすれた、声。
「そうしたら、俺たちみたいな不幸な子供が世に出ることもなかったかもしんねぇな」
しらけた空気を切ろうとするかのように、無理したように明るい、ジョナサンの、声。
この台詞。
初見のときはさらっと流してしまったのですが、二回目にかなりぐっときました。
『俺たちみたいな不幸な子供』と括っているけれども、ジョナサンとヴィクターの過去の傷が、実は全く違うものであることに、ジョナサン自身は全く気づいていないこと、に。
「俺たちみたいな不幸な子供」という言葉に、うなずきながらも昏い色を浮かべるヴィクターの瞳が、酷く痛々しくて。
幸せは同じ色をしているけれども、不幸の形は一人ひとり皆違う。何かで読んだそんな言葉を、思い出していました。
第二場B(回想)
暗い舞台中央に光がはいる。床にはいつくばって、絵を描いていた(?)少年時代のジョナサン(彩城レア)。
気配を感じて顔をあげる。輝くような、笑顔。
「おかあさん、お帰りなさい!」
転がるように母親(梅咲衣舞)に抱きつく少年。細い声が本当に怯えた幼い少年みたいで、感心しました。
母親の肩を抱く男(煌雅あさひ)に邪険に突き飛ばされて、訴えるように母親に縋りつく。
「ジョナサンか…あっちいってな」
ドスのきいた衣舞ちゃんの低い声が、もの凄く怖くて素敵です。しどけなく男にもたれて、巻いた赤毛をかきあげながら、縋りついてくる子供を振り払って、
「これでなんか買って食べな。しばらく帰ってくるんじゃないよ」
……美人で可愛いのに、ホントにいい役者だなあ、衣舞ちゃん。
泣き出したジョナサンに、黒い服を着た少女(花蝶しほ)が赤い傘を差しかける。
「クララ…」
「男の子は、泣いちゃだめ」
二人とも、小さな子供の口調が巧くて、臨場感がありましたね。
クララの両親が事故で死に、クララは今から遠い親戚の家に引っ越すという状況を簡単に説明して、
「ジョナサン、あたしのこと、忘れないでね」
という、幼いけれども神聖な誓い。
泣きそうな顔に微笑みを浮かべて、ジョナサンの手に傘を握らせ、迎えに来た男(花峰千春)のところに走っていくしほちゃんが、本当に可愛かったです。髪型も大人の二人(みつるくんとれみちゃん)に合わせていて、自然にこの二人の子供時代だと納得できる、いい芝居を見せてもらった気がします。
「……その後すぐに、母親は酒の飲みすぎで死んで、俺は孤児院に入れられた」
「その孤児院で、俺たちは出会った、ってワケ」
なんでもないことのように、軽い口調で語る二人の、お互い目をあわせない距離感が、とても印象的でした。
「俺たちは、ずっと探し続けていたんだ。俺たちの…」
なにを?とキャシーに問われて、ふと我に返る二人。
やっと目を合わせて、
「居場所、さ」
口の端だけ笑みをうかべて、二人交互に語る歌は、二幕でリフレインされるので、コメントはそのときに。
この場面では、割とよくあるパターンの歌だな、と思ったくらいでしたが、二回目からは泣けたなあ……。(涙もろくてすみません)
作品全体を通して、回想シーンはここだけなんですよね。
個人的には、孤児院でのヴィクターとジョナサンのシーンが無かったのがとても残念です。ヴィクターの心の傷の真実を、ビリーの部屋での言い争いまでとっておくためには、ヴィクターの子供時代をあまり詳しく描くわけにはいかないという事情はわかるのですが……観たかった(涙)。
出会ったばかりの頃は仲が悪かったに違いないのに(←なぜか確信している)、今みたいに仲良く一緒に行動するようになったのは、どんなきっかけがあったのかしら、とか、勝手にサイドストーリーを考えたくなったくらい、久々にツボなコンビでございました(^ ^)。
.
第二場A(ジョナサンとヴィクター)
暗転して紗幕があがると、ジョナサン(華形ひかる)の事務所。
「これって詐欺じゃないの!?」
というキャシー(天咲千華)の叫びに、ジョナサンが
「冗談言っちゃいけない」
と窘めながら、“不動産ブローカー”の仕事を説明してくれる。
ホワイト夫人(鳳龍あや)に向かって、
「ブラウン夫人が、自分の土地を20万ドルで売りたいと言ってます」
と言って20万ドル貰い、もともと
「10万ドルであなたの土地を売ってほしい人がいるんですが」
と話していたブラウン夫人(銀華水)に10万ドル渡す、差額の10万ドルは俺のもの、というコミカルな歌を元気に歌うみつる。……歌うまくなったなあ(感涙)。
まー、ここは、揉み手して擦り寄るジョナサンよりも、それを大きな目を零れ落ちそうに見開いて見ているキャシーよりも、長い金髪の鬘を被ってキラキラしている銀華くんと鳳龍さんが、とってもキュートで素敵。ちょっと微妙な感じにくねくね(?)している二人が、もう、可愛くて可愛くて(^ ^)。お二人ともちょっとふっくら系なので、ぴっちぴちのタイトなミニワンピ姿がまた、……たまりません(^ ^;ゞ
お稽古場では爆笑していたであろうみつるくんが、上級生らしく真面目くさって歌い踊っているのもツボでした★
ナンバーが終わったあたりで、ひっそりと舞台奥のドアをあけて入ってきていたヴィクター(真野すがた)。場が落ち着いたところで、キャシーに声をかける。
「キャシー♪」
小さな花束を渡して、
「君は脚がキレイだから、ミニスカートがよく似合うねえ(はぁと)」
……天咲さんの脚は、どちらかとゆーと観賞用ではなく実用性重視の脚だと思うんだけど……と思った私は、ただのダルマ好きです。すみません。
「ヴィクター?そういう台詞は」
と可愛く笑顔で距離を詰めて、、、
「セクハラよ!」
一瞬にしてがらっと表情を変え、ドスのきいた響く声で言い放つキャシー。
天咲さん、本当に芝居巧くなったなあ~~!!(感心)本当に可愛いし、なんといっても声が良い。低いところを響かせてドスをきかせることもできるし、清純そうな裏声でもきちんと感情をのせて喋れる。「バレンシア」の新公ではあまりの棒読みにぶっ飛んだけど、ほんの数ヵ月後の全ツで吃驚するほど成長していたのは、偶然じゃなかったんですね(*^ ^*)。
あああ、残念だ……宙組で祐飛さんと芝居してほしかった……(T T)
「……嫌な世の中だな。女性の長所を誉めただけでそんなことを言われるようじゃあ、」
「結婚詐欺師は廃業か?」
「人聞きの悪いこと言うなよ。ジゴロって言ってくれ」
……詐欺師は犯罪者だけど、ジゴロ(=ヒモ)は寂しい女に夢を売る商売だ、っていう理屈ですかねぇ?
なにはともあれ。ちょっと唇を尖らせて「ジゴロって言ってくれよぉ~」と拗ねたように言うめおちゃんが可愛くて、何を言ってもあまり突っ込まずに放置しておいてあげよう、と思ってしまいましたが、あれは狙いなのか?(^ ^)。
石田さんにとって、めおちゃんってそういうキャラなんだろうなあ……(←すごく共感してます)。
ここで出てくる「女なんてなぁ」という石田さんの持論は、わざわざ公言しないで胸の底に隠しとけばいいのになあ、と思いました。本筋に関係ないしね。
石田さんも、こういうのが無ければ評価もかなり違うと思うんだけど……(←ファンなので、残念なのです)。あなたがその台詞を与えている言わせている二人も、実は女性なんだってこと、忘れないでほしい。(でも、こういうことを言わせちゃうところが石田さんらしい…ダメじゃん↓↓)
そこに登場する、モーリス(悠真倫)。
えらくチャラくて可愛い彼は、「ギャングの息がかかったフロント会社の、下請けの、そのまた孫請けの、トンネル会社の社員だぞー」と段々小さな声になるけど、いちおうギャングに分類される立場ではあるらしい。ジョナサンとヴィクター(っていうか、たぶん、主にジョナサン)が気に入っているらしく、自分の子分にならないかと誘ったりしている。
黒社会っていうのは、身分が定まった階層固定社会における、はみ出し者の受け皿でした。社会に適応できない若者を引き取り、家族として愛して兵隊に育てる。社会にとって必要な存在であったわけです。
でも、「行動の自由」を保障された自由社会においては、はみ出している人間にも“生きる権利”があるわけで。あえて制約の多い黒社会に所属して、苦労する必要が無いから、「グレているけど上下関係がめんどくさいから黒社会には入らない」連中が出てくる。
だから、「イマドキの若いもんは根性なくてよぉ~」という、モーリスの嘆きが出てくる。
そんなモーリスに、ギャングの“制服”について突っ込みを入れるジョナサン。
黒に白の縦ストライプのスーツは、ギャングの服装としてはそれほど派手なわけではないような気もしますが、まぁ、そのあたりはどうでもいいんだろうな(^ ^;
なにはともあれ、音楽と同時に黒服の男たち(彩城レア、煌雅あさひ、花峰千春)が登場して、ギャングのナンバーへ。……と思いきや、前奏でポーズ決めたところで終了(笑)。
いやー、ここのギャング三人が超かっこいいです(^ ^)。ちょっと「銀ちゃんの恋」の小夏のショーシーンを思い出しました。アーサー、めちゃくちゃスタイルがよくてカッコいい!!(壊)ネコちゃんも、スーツの補正がきれいにきまってて男前度アップ。花峰さんも、可愛らしい笑顔を帽子で隠すとえらくかっこいいのね。三人並ぶとアーサーが一回り大きくて、ネコちゃんと花峰さんはなんとなく似たようなスタイルなんですが、場面が終わってもヤル気満々なまりんさんに突っ込んでたのは、ネコちゃんでした。そういう役割分担か(^ ^)。
ちなみにこの場面、千秋楽のまりんさんは、音が止まってからも、てきとーな歌詞にてきとーなメロディでいつまでも歌い続けて、三回くらい拍手を貰ってました(^ ^)。あげくに「千秋楽くらいいいじゃねえか!」と自虐。ちょっと歌が長すぎたけど、気持ち良さそうだったからヨシとしましょう(←偉そう)
で、やりたい放題やったあげくに「今度新しく出来る銀行の業務妨害をしてくれ」という依頼をかるがる~しく伝えて、地図を渡してあっさり出て行く。このあたりの呼吸というか、間の良さには心底感心しました。「銀ちゃん」の監督も良かったし、まりんさんと石田さんって本当に相性がいいんだろうなあ…。
事務所に残されたジョナサンとヴィクターは、「しょうがねえなあ」と引き受ける羽目に。
“冷静で頭のいい”ジョナサンは、キャシーに『紙幣を(一部)燃やす』ことと、『紙幣を破る』ことを依頼し、ヴィクターには、女友達を集めるよう指示する。
「それで…?」
問うヴィクターに、軽く口の端に笑みを浮かべて
「銀行に両替させるのさ」
と言うジョナサンが、……ステキです(はぁと)。
袖からぞろぞろと出てきて、ヴィクターを取り巻く“レディ”たち。
その中には、……あれ?ホワイト夫人も、ブラウン夫人もいるんだけど、いいの?この二人はジョナサンの客であってヴィクターの客じゃないし、そんな悪事(いちおう合法的だそうだが)の片棒を担がせていいのか…?
……まぁ、楽しそうにやっているから、いいのか(^ ^)。
「破れた紙幣を交換して」「口座を開いて5ドルだけ貯金したいの」「私は1ドルだけ」「紙幣が燃えちゃったの」……窓口に長い行列を作って、口々に儲けにならいことを訴える“レディ”たち。
ちょっとあやしげな“美女”が何人か混ざった集団の中、ひときわ目につく長身美形のスタイルのいい美女は誰?と思ったら、舞月なぎささんでした。美人やなあ(*^ ^*)……などと女装メンバーを点呼するのに精一杯だったので、本当の美女たちをあまりちゃんと観られませんでした。残念。
彼女たちが札をもって並ぶ窓口には、銀行員のらいらい(夕霧らい)と天真みちるくん。
最初のうちは笑顔で応対しているのに、だんだん「?」と不安げな顔になって、おろおろしはじめて、、、「うわぁん、もう駄目だ~~!」となるまでの表情の変化が素晴らしい。天真くんの顔芸は言うに及ばずなんですけど、らいらいも、木漏れ日のような柔らかな笑顔が段々悲しげに歪んでいくところがすごく良かった。
ついついレディたちの面白さに目を奪われがちなシーンですが、銀行員たちに注目すると、ジョナサンたちは、凄く酷いことをしているんだなあ、と思わされます(- -;
ついに、対応をあきらめて窓口を閉め、「本日のところは、どうかこれで…」と、ジョナサンに頭を下げるらいらい。場面の最初の笑顔は跡形もなく、がっくりと背中を丸めて、札束の入ったアタッシュケースを重そうに抱えて。
「もう、クビだあ~」「待って~、ビリーさぁ~ん!」と叫びながら上手に駆け去っていく二人。二回目に観たときは、すごく遣る瀬無い感じがしました。この後の展開が、分かっていたから。
手伝ってくれた“レディ”たちに礼を配るジョナサンとヴィクター。
で、暗転すると、いきなり言い争ってる二人。シノギの金の分配でもめているらしい。
「アイディアを出したのは俺だぞ!」
「女たちを集めたのは俺だ!」
譲らない二人が取り合う札束を、横からかっさらうモーリス。
「そもそも話を持ってきたのは俺だよ~ん」
トボケた口調が緊迫感を切ってくれます。
そこに聞こえてくる、赤ん坊の泣き声。
いつの間にやら出かけていたらしいキャシーが、なぜか赤ん坊を抱いて帰ってきている。
……どこに捨てられていたのか知らないけど、なぜ拾ったんだキャシー。(←そうしないと話が始まらないからです)
慣れた手つきで子供をあやすヴィクター。…孤児院育ちだから、シスターの手伝いとかマメにしていたのかもね。
「しっかし子供を捨てるなんてなあ…。いっそ貧乏人は子供を作っちゃならなねぇって法律でも作りゃいいのに」
ぼやくモーリスに、真っ白い空気がアタリを包む。
「……モーリスさんの言うとおりだな」
ヴィクターの、低い、少しかすれた、声。
「そうしたら、俺たちみたいな不幸な子供が世に出ることもなかったかもしんねぇな」
しらけた空気を切ろうとするかのように、無理したように明るい、ジョナサンの、声。
この台詞。
初見のときはさらっと流してしまったのですが、二回目にかなりぐっときました。
『俺たちみたいな不幸な子供』と括っているけれども、ジョナサンとヴィクターの過去の傷が、実は全く違うものであることに、ジョナサン自身は全く気づいていないこと、に。
「俺たちみたいな不幸な子供」という言葉に、うなずきながらも昏い色を浮かべるヴィクターの瞳が、酷く痛々しくて。
幸せは同じ色をしているけれども、不幸の形は一人ひとり皆違う。何かで読んだそんな言葉を、思い出していました。
第二場B(回想)
暗い舞台中央に光がはいる。床にはいつくばって、絵を描いていた(?)少年時代のジョナサン(彩城レア)。
気配を感じて顔をあげる。輝くような、笑顔。
「おかあさん、お帰りなさい!」
転がるように母親(梅咲衣舞)に抱きつく少年。細い声が本当に怯えた幼い少年みたいで、感心しました。
母親の肩を抱く男(煌雅あさひ)に邪険に突き飛ばされて、訴えるように母親に縋りつく。
「ジョナサンか…あっちいってな」
ドスのきいた衣舞ちゃんの低い声が、もの凄く怖くて素敵です。しどけなく男にもたれて、巻いた赤毛をかきあげながら、縋りついてくる子供を振り払って、
「これでなんか買って食べな。しばらく帰ってくるんじゃないよ」
……美人で可愛いのに、ホントにいい役者だなあ、衣舞ちゃん。
泣き出したジョナサンに、黒い服を着た少女(花蝶しほ)が赤い傘を差しかける。
「クララ…」
「男の子は、泣いちゃだめ」
二人とも、小さな子供の口調が巧くて、臨場感がありましたね。
クララの両親が事故で死に、クララは今から遠い親戚の家に引っ越すという状況を簡単に説明して、
「ジョナサン、あたしのこと、忘れないでね」
という、幼いけれども神聖な誓い。
泣きそうな顔に微笑みを浮かべて、ジョナサンの手に傘を握らせ、迎えに来た男(花峰千春)のところに走っていくしほちゃんが、本当に可愛かったです。髪型も大人の二人(みつるくんとれみちゃん)に合わせていて、自然にこの二人の子供時代だと納得できる、いい芝居を見せてもらった気がします。
「……その後すぐに、母親は酒の飲みすぎで死んで、俺は孤児院に入れられた」
「その孤児院で、俺たちは出会った、ってワケ」
なんでもないことのように、軽い口調で語る二人の、お互い目をあわせない距離感が、とても印象的でした。
「俺たちは、ずっと探し続けていたんだ。俺たちの…」
なにを?とキャシーに問われて、ふと我に返る二人。
やっと目を合わせて、
「居場所、さ」
口の端だけ笑みをうかべて、二人交互に語る歌は、二幕でリフレインされるので、コメントはそのときに。
この場面では、割とよくあるパターンの歌だな、と思ったくらいでしたが、二回目からは泣けたなあ……。(涙もろくてすみません)
作品全体を通して、回想シーンはここだけなんですよね。
個人的には、孤児院でのヴィクターとジョナサンのシーンが無かったのがとても残念です。ヴィクターの心の傷の真実を、ビリーの部屋での言い争いまでとっておくためには、ヴィクターの子供時代をあまり詳しく描くわけにはいかないという事情はわかるのですが……観たかった(涙)。
出会ったばかりの頃は仲が悪かったに違いないのに(←なぜか確信している)、今みたいに仲良く一緒に行動するようになったのは、どんなきっかけがあったのかしら、とか、勝手にサイドストーリーを考えたくなったくらい、久々にツボなコンビでございました(^ ^)。
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フィフティ・フィフティ【3】
2009年7月20日 宝塚(花) コメント (2)梅田芸術劇場公演「ME AND MY GIRL」、そして宝塚バウホール公演「フィフティ・フィフティ」、千秋楽おめでとうございます!
花組は「太王四神記」が終わってから長らくバラけていましたが、どれもこれも(哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2、オグリ!、ME AND MY GIRL、巴里祭、フィフティ・フィフティ)本当に良い作品に恵まれて、花組ファンとして、とっても幸せな数ヶ月でした(^ ^)。……財布はだいぶ薄くなりましたが(T T)。
次の「外伝ベルサイユのばら」にはあんまり期待しないようにしてはいますが(涙)、藤井さんの新作ショーにすべての期待をかけて(^ ^)楽しみにしています!
楽からほんの数日で、イギリスだのアメリカだのから“おフランス”へ(←そういう意味では、巴里祭組が一番楽なのかな?)(いや、そういう問題じゃないだろう)モードを切り替えなくてはならない花組生の、ご健康とご活躍を、心の底から祈りつつ。
と、ゆーわけで、「フィフティ・フィフティ」ネタバレありで感想を書かせていただきたいと思います。
楽も終わったのに引っ張るのは個人的に抵抗があるんですが、どうかご容赦をm(_ _)m。
開幕前
のどかなカントリーウェスタン調の音楽が流れる中、二人の開演アナウンスが入ります。
みつるくんとめおちゃんって、意外と声質が似てますよね。トーンがだいぶ違うので、ナマ声は全然違うんですけど、録音のアナウンスだと意外とわかりにくい…。
第一場A(都会の孤独)
モノトーンでまとめた、ショーの一場面っぽい抽象的なセットに、シャープなゲーム系の音楽。
さっきまでののんびりムードは冗談だったのか、と思うほど、全然雰囲気の違う舞台美術と音楽に、ちょっとびっくり。
モノトーンの逆パターンの衣装でまとめた二人が、めちゃくちゃカッコいいです。
ダンスのテクニックでみつる、スタイルでめおちゃん、それぞれ目を惹くコンビ。今まで、同期のわりに本公演でもあまり並んでいるのを観たことがなかった二人ですが。持ち味が全然違うせいか、お互いがお互いをを引き立てる良いコンビだなあ、と思います。きちんと自立していて、依存がないところが凄く好き(*^ ^*)。
そして。小柄なみつるの方が男っぽくて、長身でスタイルのいいめおちゃんは繊細で柔らかい雰囲気、というギャップが、なんかツボ(^ ^)。この二人だと、敵対する関係ってあまり想像できないなあ……。漫画「時の地平線」(諏訪緑著)の孔明と士元とか、そういう関係の作品を観てみたい気がします(だから誰にもわからない話をするなっつーの)。
で。
この場面の主役は、もちろん85期のお二人なんですが、猫的には後ろのメンバーが非常にツボでした。
「ゲームの青年」夕霧らい、「ヘッドホンの少年」煌雅あさひ、「メールの少女」梅咲衣舞。抽象的なセットに嵌めこまれた、マネキンのような現実味のない三人。
そして、ATMか何かの機械に、「暗証番号を入れてください」と言われてパニックしている「老女」邦なつき。
機械が使えない「老女」が、そこらを通りがかる若い連中に尋ねる。
「飛行機のチケットが取りたいんだけんどぉ……」
機械に仕えている若い男(煌雅あさひ)は、冷たく言い放つ。
「飛行機なら、携帯でもパソコンでも、コンビニの機械でも簡単に取れるぜ!」
便利な世の中になったよなあ、と、自分の主を褒め称えながら。
自分の主が、全ての人の主だと信じて疑わず、に。
……ここの邦さんは、何か用事があって都会に出てきたヘレン婆さんなんでしょうか…?
髪が銀髪だったから(ヘレン婆さんは白髪まじりの金髪)違うんだよね?それにしちゃ、方言が同じだったんだが……深い意味はないのかな?(悩)
らいらいも、ビリーが都会で銀行に勤めている間の自宅での姿に見えるんですが、どうなんでしょうか。いちおう別人設定なのかなあ。真っ白な肌にサラサラストレートの金髪、なんだか物凄い美少年なんですけどどうしたら(動揺)。役名に「少年」とついているアーサーより、「青年」と書かれたらいらいの方が美少年に見えるのは何故だ……どっかのギムナジウムもの、花組に来ないかなあ(←娘役の出番がないっつーの)
いやー、それにしてもカッコいいです、この場面。大好き(*^ ^*)
第一場B(ファーマーズ・フェスティバルの稽古)
暗転すると、客席通路にカウガールっぽい衣装の美女二人にスポット。
上手に(白華)れみちゃん、下手にきらりん(華耀きらり)。
真剣に聞くと結構色っぽい歌詞なんですけど(男に抱かれると自分が女と気づく…とか)、この二人が踊りながら歌うと、ただただひたすらに可愛いです(*^ ^*)。ああもう、この目に録画機能がついていればいいのに!!
二人が舞台にあがって、ベンソン村メンバー全員による群舞に。「抱いてよ 骨がきしむほど」と歌う二人がとにかく可愛いです。でも、一生懸命に二人の間に入ろうとしては蹴りだされていただいもん(望海風斗)は、もっと可愛かった、かも(はぁと)。
ああ、どうして石田作品に出る人はみんな可愛くなってしまうんでしょうか……。
村長(眉月凰)と、その次男・だいもんの言い争いから、ベンソン村の現状を説明するナンバーに。
「村には産業がない」
「村には財源がない」
「村には若者がいない」
マイナー調の曲に合わせて、寂しい言葉が続いたところで。
「いるのは牛と豚だけ(T T)」
という歌にあわせて、舞台中央でポーズを取る、ブルくん(朝陽みらい)とカウちゃん(紗愛せいら)。
この、着ぐるみに着られた二人が死ぬほど可愛い です。
まさか石田さんが、こういう秘密兵器を出してくるとは思いませんでした。初見で死ぬかと思った……。笑いをこらえきれなくて、窒息しそうでした。ええ。
またこの着ぐるみが可愛いんです。おしりが大きくて、手も足もちゃんと偶蹄類なの。すごーくホンモノっぽいの!!手と足だけは!!!
その手で、バスケット持ったりマイクを持ったり、結構片付け要員なんですよね……大変だったろうなあ……。
っていうか、あの衣装でちゃんと踊ってたのが真面目に凄い!と思いました。ダブルターンとか、ちゃんとやっていたような気がする……あの大きなおしりはかなり空気抵抗ありそうだし、バランスがいつもと全然違うだろうに。しかも!!あの足(靴)でターンしたりジャンプしたり……凄すぎる(@ @)。靴が大きすぎるので怪我が心配だよー。あんな激しい踊りがなくても、居るだけで十分可愛いのに。
ダンスナンバーが終わって芝居になると、二人で遊びはじめるんですけど。だるまさんころんだ(たぶん)したり、かくれんぼ(たぶん)したり……後方なので、バウの前方席だと見え難いんですが、とにかく可愛いです。ううう、DVDの特典映像に、牛さん視点がほしい(^ ^;(←そもそもDVDは出るんでしょうか…?)
あ、それから。
あの着ぐるみ、みつるくんが着たがってましたんで、ぜひとも組本でお願いします!
えーっと。どこまで書いたっけ。…あ、ベンソン村の現状を語る歌の途中までか。
牛さんたちがポーズを取ってキメると、同じメロディだけどコードがメジャーに変わって、ヘレン婆さんが歌いだす。
「ベンソン村には自然がある。人情がある。泥棒もいない……」
邦さんのソプラノは、味があって良いですね(^ ^)
しかし。「泥棒がいない」=「何も取るものがない」という現実が…
「後継者がいない」「市町村合併」「このままではベンソン村はなくなる!」
というコーラスで、ナンバーは終了。
……えーっと。
後継者になりそうな若者は、そこでいっぱい歌い踊ってますけど? …なんて突っ込んじゃいけないんですよね?
あの美少女の群れも、美青年たちの群れも、気のせいなのよねっ!!
そう思うと、髭もじゃの男にして仕草とかも工夫していた天真みちるくんは、実に実に正しい。私が彼女を好きなのは、顔芸も凄いけど、そういう“やるべきこと”にも手抜きがないところ。やっぱり、宝塚を観に来ているんだから、本当に“後継者のいない”、爺さん婆さんばっかりの群舞を見せられても困るというのが正直な処ではあるんですが、天真くんを見ると、なんだか安心するんですよね(^ ^;ゞ。私にとっての良心、って感じなのかな……?
村人たちは、ほぼ全員登場。
センター脇は、さっきとはまた雰囲気を変えて登場するアーサーと、キラキラした笑顔で踊っているネコちゃん(彩城レア)。その後ろに、個人的にお気に入りの花峰千春さん、おっさんづくりの天真みちるくん、ちょっと崩したリーゼントみたいな髪形がなかなか良く似合っていた銀華水くん、いつもキビキビ踊っている神房佳希さんくらいまでが並んでて、最後列が、もうちょっと痩せればかなり好みのタイプなのにと観るたびに思う鳳龍あやさん、小顔でスタイル抜群の舞月なぎささん……だったかな?
「どうしたら村が救えるか」みたいな議論をするところでは皆一言づつ台詞があるんですが、方言のせいか、下級生はちょっと苦戦気味。何を言っているのかわからなかったり、タイミングが合わなくて会話になってなかったり。一言台詞って意外と難しいものなんだなあ、と思いました。
「移住者をよそ者扱いするのもよくない」
と指摘するヘレン婆さんたちに、
「そもそも、都会を捨ててこんな田舎で暮らしたい若者なんているもんか」
と言い放つパメラ(華耀きらり)。
「じゃあ、せっかく都会で働いてたお前はどうして帰ってきたんだ?男に騙されたのか?」
と突っ込んで、力いっぱい締め上げられているネコちゃんが可愛い。
「クララの前でなんてことを…」
窘めるカークは、優しい男なんだと思う。
パメラとクララ、二人のヒロインの過去を語って、場面は終了。
ところで。
この場面のだいもんの台詞で、「ファーマーズ・フェスティバルまであと一ヶ月」とゆーのがあったんですが。
物語のラストの前の場面がまさにそのフェスティバル(収穫祭)の予定日なんですよね。ってことは、この作品って、基本の部分は約一ヶ月間の物語なのか…(ラストシーンはもっとずっと後ですが)
たった一ヶ月。ジョナサンとヴィクターのそれまでの苦しみを思うと、その短さに唖然としてしまいます。
でも、そんなものなのかもしれませんね。何年もかかって溜めたダムだって、決壊するときは一瞬なんですから。人生なんて、たった一晩で何もかもが変わってしまうこともある。運命に出会う、というのは、そういうことだから。
最後に。
場面のラストで、クララの過去について話す、カークとヘレン婆さんの会話。
「都会で結婚詐欺師に騙されるなんて…」
「結婚詐欺師か……ひでえ男がいるもんだっぺ!」
…というヒキで暗転したので、絶対次はめおちゃんにスポットが来るに違いない!と思ったのに、明かりがついたらキャシー(天咲千華)とみつるだった(^ ^;ゞ 残念!!
まさか、第一場でこんなに長くなると思わなかった……(反省)14場まであるんだよ?大丈夫か?>自分
とりあえず、今夜はここまで(^ ^)
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花組は「太王四神記」が終わってから長らくバラけていましたが、どれもこれも(哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2、オグリ!、ME AND MY GIRL、巴里祭、フィフティ・フィフティ)本当に良い作品に恵まれて、花組ファンとして、とっても幸せな数ヶ月でした(^ ^)。……財布はだいぶ薄くなりましたが(T T)。
次の「外伝ベルサイユのばら」にはあんまり期待しないようにしてはいますが(涙)、藤井さんの新作ショーにすべての期待をかけて(^ ^)楽しみにしています!
楽からほんの数日で、イギリスだのアメリカだのから“おフランス”へ(←そういう意味では、巴里祭組が一番楽なのかな?)(いや、そういう問題じゃないだろう)モードを切り替えなくてはならない花組生の、ご健康とご活躍を、心の底から祈りつつ。
と、ゆーわけで、「フィフティ・フィフティ」ネタバレありで感想を書かせていただきたいと思います。
楽も終わったのに引っ張るのは個人的に抵抗があるんですが、どうかご容赦をm(_ _)m。
開幕前
のどかなカントリーウェスタン調の音楽が流れる中、二人の開演アナウンスが入ります。
みつるくんとめおちゃんって、意外と声質が似てますよね。トーンがだいぶ違うので、ナマ声は全然違うんですけど、録音のアナウンスだと意外とわかりにくい…。
第一場A(都会の孤独)
モノトーンでまとめた、ショーの一場面っぽい抽象的なセットに、シャープなゲーム系の音楽。
さっきまでののんびりムードは冗談だったのか、と思うほど、全然雰囲気の違う舞台美術と音楽に、ちょっとびっくり。
モノトーンの逆パターンの衣装でまとめた二人が、めちゃくちゃカッコいいです。
ダンスのテクニックでみつる、スタイルでめおちゃん、それぞれ目を惹くコンビ。今まで、同期のわりに本公演でもあまり並んでいるのを観たことがなかった二人ですが。持ち味が全然違うせいか、お互いがお互いをを引き立てる良いコンビだなあ、と思います。きちんと自立していて、依存がないところが凄く好き(*^ ^*)。
そして。小柄なみつるの方が男っぽくて、長身でスタイルのいいめおちゃんは繊細で柔らかい雰囲気、というギャップが、なんかツボ(^ ^)。この二人だと、敵対する関係ってあまり想像できないなあ……。漫画「時の地平線」(諏訪緑著)の孔明と士元とか、そういう関係の作品を観てみたい気がします(だから誰にもわからない話をするなっつーの)。
で。
この場面の主役は、もちろん85期のお二人なんですが、猫的には後ろのメンバーが非常にツボでした。
「ゲームの青年」夕霧らい、「ヘッドホンの少年」煌雅あさひ、「メールの少女」梅咲衣舞。抽象的なセットに嵌めこまれた、マネキンのような現実味のない三人。
そして、ATMか何かの機械に、「暗証番号を入れてください」と言われてパニックしている「老女」邦なつき。
機械が使えない「老女」が、そこらを通りがかる若い連中に尋ねる。
「飛行機のチケットが取りたいんだけんどぉ……」
機械に仕えている若い男(煌雅あさひ)は、冷たく言い放つ。
「飛行機なら、携帯でもパソコンでも、コンビニの機械でも簡単に取れるぜ!」
便利な世の中になったよなあ、と、自分の主を褒め称えながら。
自分の主が、全ての人の主だと信じて疑わず、に。
……ここの邦さんは、何か用事があって都会に出てきたヘレン婆さんなんでしょうか…?
髪が銀髪だったから(ヘレン婆さんは白髪まじりの金髪)違うんだよね?それにしちゃ、方言が同じだったんだが……深い意味はないのかな?(悩)
らいらいも、ビリーが都会で銀行に勤めている間の自宅での姿に見えるんですが、どうなんでしょうか。いちおう別人設定なのかなあ。真っ白な肌にサラサラストレートの金髪、なんだか物凄い美少年なんですけどどうしたら(動揺)。役名に「少年」とついているアーサーより、「青年」と書かれたらいらいの方が美少年に見えるのは何故だ……どっかのギムナジウムもの、花組に来ないかなあ(←娘役の出番がないっつーの)
いやー、それにしてもカッコいいです、この場面。大好き(*^ ^*)
第一場B(ファーマーズ・フェスティバルの稽古)
暗転すると、客席通路にカウガールっぽい衣装の美女二人にスポット。
上手に(白華)れみちゃん、下手にきらりん(華耀きらり)。
真剣に聞くと結構色っぽい歌詞なんですけど(男に抱かれると自分が女と気づく…とか)、この二人が踊りながら歌うと、ただただひたすらに可愛いです(*^ ^*)。ああもう、この目に録画機能がついていればいいのに!!
二人が舞台にあがって、ベンソン村メンバー全員による群舞に。「抱いてよ 骨がきしむほど」と歌う二人がとにかく可愛いです。でも、一生懸命に二人の間に入ろうとしては蹴りだされていただいもん(望海風斗)は、もっと可愛かった、かも(はぁと)。
ああ、どうして石田作品に出る人はみんな可愛くなってしまうんでしょうか……。
村長(眉月凰)と、その次男・だいもんの言い争いから、ベンソン村の現状を説明するナンバーに。
「村には産業がない」
「村には財源がない」
「村には若者がいない」
マイナー調の曲に合わせて、寂しい言葉が続いたところで。
「いるのは牛と豚だけ(T T)」
という歌にあわせて、舞台中央でポーズを取る、ブルくん(朝陽みらい)とカウちゃん(紗愛せいら)。
この、着ぐるみに着られた二人が死ぬほど可愛い です。
まさか石田さんが、こういう秘密兵器を出してくるとは思いませんでした。初見で死ぬかと思った……。笑いをこらえきれなくて、窒息しそうでした。ええ。
またこの着ぐるみが可愛いんです。おしりが大きくて、手も足もちゃんと偶蹄類なの。すごーくホンモノっぽいの!!手と足だけは!!!
その手で、バスケット持ったりマイクを持ったり、結構片付け要員なんですよね……大変だったろうなあ……。
っていうか、あの衣装でちゃんと踊ってたのが真面目に凄い!と思いました。ダブルターンとか、ちゃんとやっていたような気がする……あの大きなおしりはかなり空気抵抗ありそうだし、バランスがいつもと全然違うだろうに。しかも!!あの足(靴)でターンしたりジャンプしたり……凄すぎる(@ @)。靴が大きすぎるので怪我が心配だよー。あんな激しい踊りがなくても、居るだけで十分可愛いのに。
ダンスナンバーが終わって芝居になると、二人で遊びはじめるんですけど。だるまさんころんだ(たぶん)したり、かくれんぼ(たぶん)したり……後方なので、バウの前方席だと見え難いんですが、とにかく可愛いです。ううう、DVDの特典映像に、牛さん視点がほしい(^ ^;(←そもそもDVDは出るんでしょうか…?)
あ、それから。
あの着ぐるみ、みつるくんが着たがってましたんで、ぜひとも組本でお願いします!
えーっと。どこまで書いたっけ。…あ、ベンソン村の現状を語る歌の途中までか。
牛さんたちがポーズを取ってキメると、同じメロディだけどコードがメジャーに変わって、ヘレン婆さんが歌いだす。
「ベンソン村には自然がある。人情がある。泥棒もいない……」
邦さんのソプラノは、味があって良いですね(^ ^)
しかし。「泥棒がいない」=「何も取るものがない」という現実が…
「後継者がいない」「市町村合併」「このままではベンソン村はなくなる!」
というコーラスで、ナンバーは終了。
……えーっと。
後継者になりそうな若者は、そこでいっぱい歌い踊ってますけど? …なんて突っ込んじゃいけないんですよね?
あの美少女の群れも、美青年たちの群れも、気のせいなのよねっ!!
そう思うと、髭もじゃの男にして仕草とかも工夫していた天真みちるくんは、実に実に正しい。私が彼女を好きなのは、顔芸も凄いけど、そういう“やるべきこと”にも手抜きがないところ。やっぱり、宝塚を観に来ているんだから、本当に“後継者のいない”、爺さん婆さんばっかりの群舞を見せられても困るというのが正直な処ではあるんですが、天真くんを見ると、なんだか安心するんですよね(^ ^;ゞ。私にとっての良心、って感じなのかな……?
村人たちは、ほぼ全員登場。
センター脇は、さっきとはまた雰囲気を変えて登場するアーサーと、キラキラした笑顔で踊っているネコちゃん(彩城レア)。その後ろに、個人的にお気に入りの花峰千春さん、おっさんづくりの天真みちるくん、ちょっと崩したリーゼントみたいな髪形がなかなか良く似合っていた銀華水くん、いつもキビキビ踊っている神房佳希さんくらいまでが並んでて、最後列が、もうちょっと痩せればかなり好みのタイプなのにと観るたびに思う鳳龍あやさん、小顔でスタイル抜群の舞月なぎささん……だったかな?
「どうしたら村が救えるか」みたいな議論をするところでは皆一言づつ台詞があるんですが、方言のせいか、下級生はちょっと苦戦気味。何を言っているのかわからなかったり、タイミングが合わなくて会話になってなかったり。一言台詞って意外と難しいものなんだなあ、と思いました。
「移住者をよそ者扱いするのもよくない」
と指摘するヘレン婆さんたちに、
「そもそも、都会を捨ててこんな田舎で暮らしたい若者なんているもんか」
と言い放つパメラ(華耀きらり)。
「じゃあ、せっかく都会で働いてたお前はどうして帰ってきたんだ?男に騙されたのか?」
と突っ込んで、力いっぱい締め上げられているネコちゃんが可愛い。
「クララの前でなんてことを…」
窘めるカークは、優しい男なんだと思う。
パメラとクララ、二人のヒロインの過去を語って、場面は終了。
ところで。
この場面のだいもんの台詞で、「ファーマーズ・フェスティバルまであと一ヶ月」とゆーのがあったんですが。
物語のラストの前の場面がまさにそのフェスティバル(収穫祭)の予定日なんですよね。ってことは、この作品って、基本の部分は約一ヶ月間の物語なのか…(ラストシーンはもっとずっと後ですが)
たった一ヶ月。ジョナサンとヴィクターのそれまでの苦しみを思うと、その短さに唖然としてしまいます。
でも、そんなものなのかもしれませんね。何年もかかって溜めたダムだって、決壊するときは一瞬なんですから。人生なんて、たった一晩で何もかもが変わってしまうこともある。運命に出会う、というのは、そういうことだから。
最後に。
場面のラストで、クララの過去について話す、カークとヘレン婆さんの会話。
「都会で結婚詐欺師に騙されるなんて…」
「結婚詐欺師か……ひでえ男がいるもんだっぺ!」
…というヒキで暗転したので、絶対次はめおちゃんにスポットが来るに違いない!と思ったのに、明かりがついたらキャシー(天咲千華)とみつるだった(^ ^;ゞ 残念!!
まさか、第一場でこんなに長くなると思わなかった……(反省)14場まであるんだよ?大丈夫か?>自分
とりあえず、今夜はここまで(^ ^)
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フィフティ・フィフティ【2】
2009年7月17日 宝塚(花) コメント (2)花組バウホール公演「フィフティ・フィフティ」。
録画していたCSの「Now On Stage」を、やっと見ました。
なんだかもう、ピンク地に白い水玉のみつるくん(華形ひかる)と、白地にピンクの水玉のめおちゃん(真野すがた)が並んで喋っているのを眺めているだけで、なんだかいろいろ思い出して幸せです(^ ^)。
ああ~、もう一回観たいけどチケットがない~~~(T T)(←かなり本気で探している)
とりあえず、ナウオンに出ている人たちの話でもさせていただこうかな(^ ^)。
王子(眉月凰)
ベンソン村の村長で、らいらい(夕霧らい)とだいもん(望海風斗)のパパ。
役者としての舞台上の王子も最近すごく好きなんですけど、このナウオンのお姉さんな王子が素敵だなあ、と、あらためて思いました。「銀ちゃんの恋」のナウオンでも思ったんですけど、口調がやわらかくて、言葉遣いが優しいので、言っていることがすっと入ってくる感じがあるんですよね。この人に見守られている下級生が、すくすくと育っていくのも当然かも、という気がしています(^ ^)。
舞台上でも、決して器用な方ではないと思うのですが、誠実な役者だなあと思います。
今回も、悩める村長さんのパブリックな面と、悩める父親としてのプライベートの面がいいバランスで、とっても良かったです♪
みつる
石田さんの語るみつるくんのジョナサン像が、すごく真実を突いているような気がします。
馬鹿正直でまっすぐで熱血だったヤスとは、また全然違う役で、本当に役者だなあと感心しました。こっちの方が、みつるくん本人には近いのかな……?石田さんは本当に良く見ているなと思います。
れみちゃんともお似合いで、芝居のテンションがあっているのがとても気持ちよかったです。
めおちゃん
……「哀しみのコルドバ」のナウオンで、最下で皆にイジられまくっていためおちゃんが、えらくお姉さんっぽいのがすごくおもしろいです(^ ^)。
石田さん、よっぽど舞台上のめおちゃんが気に入ったんだなあ……と(^ ^)。本質的には「銀ちゃんの恋」の橘にかなり近いキャラクターでしたが、細かいところが随分違っていて、案外と芸の細かいタイプなんですね。
「蒼いくちづけ」で組んだきらりんとのコンビは、さすが。芝居の間も良いし、姿もつりあっていて、魅力的なコンビだなあ、と、あらためて思います。
ヒットマンを撃ってしまって呆然としているジョナサンをとっさに庇って一緒に逃げ出す優しさが好きかも。ジョナサンを護っているつもりで、実は護られているあたりの力関係(?)も好きだなあ(*^ ^*)。
きらりん(華耀きらり)
ベンソン村で酒場を経営しながら幼い妹レベッカ(菜那くらら)を育てているパメラ。
ラストのクライマックスを作る立役者になりますが、ヴィクターとの恋模様がさりげなくて自然で、すごく良かったです。愛情の濃やかな、しっかりと地に足のついたイイオンナでした(*^ ^*)。
朋子、セーム、メリッサと、どちらかといえばコワイ系の(いや、メリッサは別に怖くないよ)(←とどめはさしたかもしれないけどね)女性の役が続いていたきらりんですが、こういう色っぽい系のイイオンナって、もしかして初めてですか…?もう少し色っぽさというか、嫋やかさがあってもいいような気がするのですが、相手役がめおちゃんなので、ああいう伸びやかで真っ直ぐな少女っぽさがあった方が、しっとりと色っぽくいくより似合うような気もするし…。
ラストの彼女の行動が、意外ではあるけれども唐突に見えないのが、その前のシーンからの積み重ねを感じて、すごくいいなあと思います。本当に、愛情深い女性なんだな、と納得できる。
かなり難しい役だと思うのですが、ホントによくやっていたと思います(←ただのファン)。
れみちゃん(白華れみ)
ジョナサンの幼馴染で、両親を事故で亡くし、ベンソン村のヘレン婆さん(邦なつき)に育てられた少女。都会に出て結婚詐欺師(NOT ヴィクター)に騙され、傷ついて帰ってきたところ。
今回のメインのメンバーの中で、「銀ちゃんの恋」に出ていなかった唯一の人物なんですよね、れみちゃん。あ、天咲千華ちゃんも出てないけど、彼女は「殉情」に出てたし。れみちゃんと石田さんって、ほとんど接点が無いような気がするんですが、どうなんでしょう。「長い春の果てに」のときはまだ入団していないし、「大阪侍」は出てないし。
ちょっと「Young Bloods!」とかの、元気で猪突猛進なれみちゃんが久しぶりに観れて、楽しかったです。思いのほか、めおちゃんともみつるくんと似合っていたのが嬉しかったなあ。
ちょっと齋藤作品っぽい「あなたを護ってあげたい!」系の女の子がすごく似合うんですね。ラストの少し前の廃墟のシーンで、自分のトラウマを曝け出し、うずくまって頭を抱えるジョナサンをそっと抱きしめるクララの包容力に、すごく感動しました。
天咲千華
「銀ちゃんの恋」には出てないけど、「殉情」では、カチャ(凪七瑠海)の相手役として物語の本筋からは離れた現代人の役で、今回の役ともちょっと被る部分もありましたね。あれもすごく良かったので、今回の役もすごく納得です。
「殉情」と違うのは、今回は、千華ちゃんとまりんさん(悠真倫)の二人の会話も、ある意味すごく本筋だ、というところでしょうね。石田さんがこの物語の中で語りたかったことの、すごく大きな部分を、実はこの二人がになっているんですよね……。
ものすごい学年差があるまりんさんに、一歩もひかずに丁々発止とやっている千華ちゃんが、めっちゃ可愛いです♪「バレンシアの熱い花」の新公を見ているので、もの凄く感慨深いです(^ ^)。
銀華水さんのヒットマンとか、その場にいない下級生たちについて語り合うメンバーが、めっちゃ楽しそう(^ ^)。
お稽古映像は、あんまり大事な(?)ところは映らなかったのが残念だ……。ホワイトさんとブラウンさんとか、牛さんたちとか、素顔の彼らをちゃんと観てみたいのに(; ;)
……いや、それよりも舞台がもう一度観たいです……(T T)。
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録画していたCSの「Now On Stage」を、やっと見ました。
なんだかもう、ピンク地に白い水玉のみつるくん(華形ひかる)と、白地にピンクの水玉のめおちゃん(真野すがた)が並んで喋っているのを眺めているだけで、なんだかいろいろ思い出して幸せです(^ ^)。
ああ~、もう一回観たいけどチケットがない~~~(T T)(←かなり本気で探している)
とりあえず、ナウオンに出ている人たちの話でもさせていただこうかな(^ ^)。
王子(眉月凰)
ベンソン村の村長で、らいらい(夕霧らい)とだいもん(望海風斗)のパパ。
役者としての舞台上の王子も最近すごく好きなんですけど、このナウオンのお姉さんな王子が素敵だなあ、と、あらためて思いました。「銀ちゃんの恋」のナウオンでも思ったんですけど、口調がやわらかくて、言葉遣いが優しいので、言っていることがすっと入ってくる感じがあるんですよね。この人に見守られている下級生が、すくすくと育っていくのも当然かも、という気がしています(^ ^)。
舞台上でも、決して器用な方ではないと思うのですが、誠実な役者だなあと思います。
今回も、悩める村長さんのパブリックな面と、悩める父親としてのプライベートの面がいいバランスで、とっても良かったです♪
みつる
石田さんの語るみつるくんのジョナサン像が、すごく真実を突いているような気がします。
馬鹿正直でまっすぐで熱血だったヤスとは、また全然違う役で、本当に役者だなあと感心しました。こっちの方が、みつるくん本人には近いのかな……?石田さんは本当に良く見ているなと思います。
れみちゃんともお似合いで、芝居のテンションがあっているのがとても気持ちよかったです。
めおちゃん
……「哀しみのコルドバ」のナウオンで、最下で皆にイジられまくっていためおちゃんが、えらくお姉さんっぽいのがすごくおもしろいです(^ ^)。
石田さん、よっぽど舞台上のめおちゃんが気に入ったんだなあ……と(^ ^)。本質的には「銀ちゃんの恋」の橘にかなり近いキャラクターでしたが、細かいところが随分違っていて、案外と芸の細かいタイプなんですね。
「蒼いくちづけ」で組んだきらりんとのコンビは、さすが。芝居の間も良いし、姿もつりあっていて、魅力的なコンビだなあ、と、あらためて思います。
ヒットマンを撃ってしまって呆然としているジョナサンをとっさに庇って一緒に逃げ出す優しさが好きかも。ジョナサンを護っているつもりで、実は護られているあたりの力関係(?)も好きだなあ(*^ ^*)。
きらりん(華耀きらり)
ベンソン村で酒場を経営しながら幼い妹レベッカ(菜那くらら)を育てているパメラ。
ラストのクライマックスを作る立役者になりますが、ヴィクターとの恋模様がさりげなくて自然で、すごく良かったです。愛情の濃やかな、しっかりと地に足のついたイイオンナでした(*^ ^*)。
朋子、セーム、メリッサと、どちらかといえばコワイ系の(いや、メリッサは別に怖くないよ)(←とどめはさしたかもしれないけどね)女性の役が続いていたきらりんですが、こういう色っぽい系のイイオンナって、もしかして初めてですか…?もう少し色っぽさというか、嫋やかさがあってもいいような気がするのですが、相手役がめおちゃんなので、ああいう伸びやかで真っ直ぐな少女っぽさがあった方が、しっとりと色っぽくいくより似合うような気もするし…。
ラストの彼女の行動が、意外ではあるけれども唐突に見えないのが、その前のシーンからの積み重ねを感じて、すごくいいなあと思います。本当に、愛情深い女性なんだな、と納得できる。
かなり難しい役だと思うのですが、ホントによくやっていたと思います(←ただのファン)。
れみちゃん(白華れみ)
ジョナサンの幼馴染で、両親を事故で亡くし、ベンソン村のヘレン婆さん(邦なつき)に育てられた少女。都会に出て結婚詐欺師(NOT ヴィクター)に騙され、傷ついて帰ってきたところ。
今回のメインのメンバーの中で、「銀ちゃんの恋」に出ていなかった唯一の人物なんですよね、れみちゃん。あ、天咲千華ちゃんも出てないけど、彼女は「殉情」に出てたし。れみちゃんと石田さんって、ほとんど接点が無いような気がするんですが、どうなんでしょう。「長い春の果てに」のときはまだ入団していないし、「大阪侍」は出てないし。
ちょっと「Young Bloods!」とかの、元気で猪突猛進なれみちゃんが久しぶりに観れて、楽しかったです。思いのほか、めおちゃんともみつるくんと似合っていたのが嬉しかったなあ。
ちょっと齋藤作品っぽい「あなたを護ってあげたい!」系の女の子がすごく似合うんですね。ラストの少し前の廃墟のシーンで、自分のトラウマを曝け出し、うずくまって頭を抱えるジョナサンをそっと抱きしめるクララの包容力に、すごく感動しました。
天咲千華
「銀ちゃんの恋」には出てないけど、「殉情」では、カチャ(凪七瑠海)の相手役として物語の本筋からは離れた現代人の役で、今回の役ともちょっと被る部分もありましたね。あれもすごく良かったので、今回の役もすごく納得です。
「殉情」と違うのは、今回は、千華ちゃんとまりんさん(悠真倫)の二人の会話も、ある意味すごく本筋だ、というところでしょうね。石田さんがこの物語の中で語りたかったことの、すごく大きな部分を、実はこの二人がになっているんですよね……。
ものすごい学年差があるまりんさんに、一歩もひかずに丁々発止とやっている千華ちゃんが、めっちゃ可愛いです♪「バレンシアの熱い花」の新公を見ているので、もの凄く感慨深いです(^ ^)。
銀華水さんのヒットマンとか、その場にいない下級生たちについて語り合うメンバーが、めっちゃ楽しそう(^ ^)。
お稽古映像は、あんまり大事な(?)ところは映らなかったのが残念だ……。ホワイトさんとブラウンさんとか、牛さんたちとか、素顔の彼らをちゃんと観てみたいのに(; ;)
……いや、それよりも舞台がもう一度観たいです……(T T)。
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花のME AND MY GIRL【観劇】
2009年7月13日 宝塚(花)梅田芸術劇場にて、「ME AND MY GIRL」を観劇してまいりました。
いやーーーー、花組バウホール公演「フィフティ・フィフティ」の続きを書くつもりだったのですが、
なんだかもう、面白すぎて、書いても書いても終わらないので。
先にこちらの話をさせてくださいませ。
去年の博多でも思いましたが。
役者が違えば、別の作品になるんですね……
去年の大劇場~東宝バージョンとも、博多座バージョンとも、また全然違う作品、に仕上がってました。
おそらく、初演も再演も再々演も中日も、どれも全部が違っていて、そして、どれもみんな“素敵”だったんだろうなあ、と、そんなことを思った花組版。
これも一つの、まさしく『花の』「ME AND MY GIRL」なんだなあ、としみじみと思いながら。
まとぶんのビルを、一言で表すのはとても難しいです。
ちょっとヤリスギなところは確かにあると思う。
もうちょっと抑えたほうが、たぶん『宝塚らしい』ミーマイになっただろうな、と思わないでもありません。
でも。
……私は、結構好きかも、です(^ ^)。
ちょっとヤリスギてしまって白痴っぽく見えてしまう場面があるのは事実なので、そのアタリは観客側でせっせとフォローしないといけなかったりはするのですが。
でも、ふとした瞬間に見せる「優しさ」が、結構ツボにくるビルでした。
すごく一生懸命に、「受け入れてほしい」とメッセージを発し続けるビル。
マリアに、ジョンに、ヘザーセットに、召使たちに、
そしてもちろん、サリーに。
僕を受け入れて。
僕を受け止めて。
……だいすきだよ。
それが一方通行の空回りになってしまうのは、ビルが「受け入れられている」ことを受け取れないからなんですよね。それが切ない。空回っているビルも切ないし、どうすれば伝わるのかと途方にくれるマリアやジョンも、ひどく切ない。
ラストシーンの直前、マリアに向かって
「あなたの甥にキスしなさい」
と言い放つビルの、不貞腐れた“男”の貌が印象的でした。
そして、そんな彼に軽く溜息をついてキスをするマリア(京三沙)の、博多のときとは全く違う「教師」の貌。ビルの悪戯に本気で怒る、生真面目な役作りが面白かったです。
同じ役を同じ役者が演じているのに、相手(ビル)が替わると、こんなにも全然違う役になってしまうのか、と。
まぁ、正直、賛否両論の出るビルだなーというのはすごく思いました。
もう少し抑えるところと飛ばすところのメリハリがあったほうが観やすくなるのになあ、とも。
ダメな人は徹底的にダメなんでしょうね、きっと。ただ、三木さんが完全にこのビルを中心にして芝居を組み立ててくれたので、全体のバランスは悪くなかったと思います。
私が観たのはみわっち(愛音羽麗)ジョン卿、壮さんジャッキー、まぁくん(朝夏まなと)ジェラルドのバージョンのみ、なのですが。
みわっちのジョン卿、素晴らしかったです~~~♪
いやあん、ダンディだわ素敵だわエゲレス紳士だわっ(はぁと)(はぁと)(はぁと)♪
壮さんバージョンは観ていないのでコメントできませんが、……なんていうのかな、村井国夫さん系統のジョン卿だったと思います(*^ ^*)。いやあ、本当に素敵でした。
壮さんのジャッキーは、迫力美人。
声がもの凄くハスキーで、どっからどう見てもニューハーフにしか見えなかったのはご愛嬌(汗)ですが、それにしても美人でスタイル良くて脚がきれいで(*^ ^*)、どSな女王様でした。
“貴族らしさ”を感じなかったのがちょっと残念でしたけど、“女王様らしさ”は十分すぎるほどありましたね(←おい)。
あ、でも歌は良かったです。びっくりするほどなめらかな、キレイなソプラノ。台詞の声のハスキーさとのギャップが激しくて、びっくり(@ @)。
まぁくんのジェラルドは、可愛かった!
ごく普通の“好青年”って感じ。6年も学年差があるにも関わらず、懼れていたほど「弟」感はなく、意外と持ち味は青年っぽいんだなあと感心しました。
あまりにも普通に好青年しすぎてて、あのジャッキーの、いったいどこがいいのか膝詰めで談判したくなりましたが……(汗)。
壮ちゃんジョン卿バージョンも観てみたかったけど、さすがに無理でした……
CS放送に期待♪
彩音ちゃんのサリーは、予想よりずっと良かったです。歌も健闘していたし、台詞の言い方もなんとなく可愛らしくてOKな感じ。
バターズビー夫妻(初姫さあや、日向燦)は、さあやの女王様っぷりにうっとりしました。キツいわ怖いわ美しいわ……しかも、マメにベタ惚れ(汗)。なんて可愛いんだ!!バターズビー夫人がこんなに面白いキャラだなんて思っていませんでした!何が違うわけでもないのに、ごめんなさい>すずな、あーちゃん。
マメも、結構思い切った酔っ払いメークで、可愛かったです。妻にベタ惚れ(これは皆さん同じかな)
ジャスパー卿のふみか(紫峰七海)は、デカいけど可愛いおじいちゃんでした。
ビヤ樽みたいな腹をぽんぽんさすりながら歩いている姿が、リアルに欧米のおじいちゃんっぽくて感動!歩き方とか、研究したんでしょうねぇ……凄い。
そして、その腹を脱ぎ捨て、髭を取って踊りまくるフィナーレの色気といったら!!
僅か数分のダンスに、二時間分のフェロモンを濃縮して踊るふみか。一瞬たりとも目を離せない、色気ばら撒き状態でした……。
ヘザーセット(夏美よう)は、慇懃無礼でいかにも“厳格な執事”って感じ。ジョン卿とのさりげない会話に味があって、やっぱりこの役は、あんまりビルに近すぎない立場の人がやったほうがいいんだろうなあ、と思いました。
パーチェスターの未沙さんは、もう最初から完璧なので何も言うことはございません(^ ^)。
ボブのよっち(月央和沙)は、思ったより普通だったなあ……。オグリ!のおじいちゃんの可愛らしさは、おじいちゃんだったからなのか?(^ ^)サリーとの会話にちょっと距離があったのが残念。
でも、仲買人はめっちゃ格好良かったです!(惚)
チーム仲買人は、(祐澄)しゅん様、よっち、瀬戸かずやさん、鳳真由ちゃん、真瀬(はるか)くん。
このメンバーが、テニスプレーヤー、ランベスの男、幻想の男とアンサンブルダンサーの中核になるんですよね。あと嶺乃一真くんとか日高大地くんとかが場面によって入ったりしながら。
いやー、ランベスキングのしゅん様筆頭に、みんなそれぞれに個性的で素敵でした(^ ^)。
瀬戸くんはなにげにパブのピアニストもやっていたりして、目立ってました。わざわざ公式サイトの配役表に名前が出ただけのことはある、かも(^ ^)。
調理場の場面は、花組ッ子たちの顔芸にツボをつかれまくりでした(^ ^;ゞ。なかでも、ずーっとおすましさんで立っていたチーフメイドのくみちゃん(芽吹幸奈)が、ビルに「どてかぼちゃ!」って言われて驚く場面の顔の崩し方は……せっかくの美人なのに手加減なしかよ!!と(汗)。いやあ、くみちゃんのそういう手抜きナシな潔さがとても好きです。
コック帽を被って頬杖をついたたしゅん様と瀬戸くんが、超ツボでした(*^ ^*)。
パブの客たちは、ただおとなしく飲んでいるだけで、月組みたいな小芝居はあまりしていませんでした。ビルとサリーの会話がすごく自然で、銃を振り回してしまうところがわざとらしくなかったので、客たちの反応も自然な感じ。
先祖たちは、博多座同様娘役がたくさん混ざっていて、皆可愛かったです♪
最後に宝冠をビルにかぶせる役は、鳳真由ちゃん。
最後の最後に宝冠を奪い取る役は誰だったっけなあ?
博多で都月みあちゃんがやっていた役を月野姫花ちゃんがやっていて、すごーーーーく可愛かった!!
アナスタシア・ブラウン(絵莉千晶)は、、、去年の大劇~博多までやっていたみっぽーがあまりにも可愛らしくて不思議ちゃんだったのに比べると、ごく普通の、“世話好きな下町のおばさん”って感じでした。
ちなみに、みわっちジョン卿がひらひら(ぱりぱり?)させている5ポンド紙幣に、あっさりと手が届いたところは笑いどころで良いんでしょうか(みっぽーは、ぴょんぴょん飛び上がっても届かない、という芝居でしたが…)。
幻想のダンス。可愛い子ぞろいの花娘たちの中でも、選りすぐりのメンバーでした(^ ^;
(桜)一花、(華月)由舞ちゃん、瞳ゆゆちゃん、月野姫花ちゃんという豪華メンバーに混ざって、凪咲星南さんと、先日から可愛くてお気に入りの初花美咲ちゃんが一生懸命踊っていて嬉しかったです。がんばれ~っ♪
フィナーレは、博多とほぼ同じ……かな?
最初は、嶺乃くん、真由ちゃん、冴華りおなさんの三人で「太陽がシャッポー」。
冴華さん、下級生なのにすごい抜擢ですが、ビジュアルは良いし歌もそこそこで、これから使われるんだろうなあ、、、と納得しました。スタイル良いですよね♪
ロケットは、意外と上級生が入っていてびっくり。はるちゃん(天宮菜生)は本当に美人だなー♪
個人的には、姫花ちゃんはまだロケットで良かったのでは……と思うのですが(; ;)。ううう、博多の蘭ちゃんも苦戦していたし、割と若い娘役には難しい音域なんですよね、あの歌……(涙)。
で、紗幕が上がると、ジョン卿とジャッキーのデュエット。ひっそりと小さくなって寄り添う壮ちゃんが、もの凄く女王様なのに可愛くてドキドキしました。
あと、ふみかが色気をバラ撒いていたのはここです(^ ^)。他のメンバーも皆カッコいいので、あまり釘付けにならないようにご注意を♪ ……いやー、しゅん様格好良すぎ……
ラストはビルとサリーのデュエットダンス。振付はそんなに替わっていなかったような気がしますが、衣装が変わっていてびっくりしました。二人ともお似合いでキレイ。
パレードは月組とほぼ同じ。
紅い衣装で髪をアップにしたさあやの美しさに見惚れているうちに、終わってしまった……ような気が。
あ、壮ちゃんのウェディングドレスは堪能しました。最後の最後まで迫力美人で、素晴らしかった★ジェラルドのまぁくんとの並びも、お似合い(?)でした …((((((^ ^;
今までに観た「ME AND MY GIRL」とは一味も二味も違う、興味深い公演でした。
そして。
「ME AND MY GIRL」っていうのは、本当に幸せなハッピーミュージカルなんだな、と、しみじみと思った3時間でした(*^ ^*)。舞台の上で楽しそうに小芝居している花組ッ子たちが、可愛くて可愛くて。
もっと役がたくさんあれば、とは思わずにいられませんが、それでも、作品そのものが幸せだから。楽しそうで幸せそうな彼らを観ることができて、良かった!と思いました♪
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いやーーーー、花組バウホール公演「フィフティ・フィフティ」の続きを書くつもりだったのですが、
なんだかもう、面白すぎて、書いても書いても終わらないので。
先にこちらの話をさせてくださいませ。
去年の博多でも思いましたが。
役者が違えば、別の作品になるんですね……
去年の大劇場~東宝バージョンとも、博多座バージョンとも、また全然違う作品、に仕上がってました。
おそらく、初演も再演も再々演も中日も、どれも全部が違っていて、そして、どれもみんな“素敵”だったんだろうなあ、と、そんなことを思った花組版。
これも一つの、まさしく『花の』「ME AND MY GIRL」なんだなあ、としみじみと思いながら。
まとぶんのビルを、一言で表すのはとても難しいです。
ちょっとヤリスギなところは確かにあると思う。
もうちょっと抑えたほうが、たぶん『宝塚らしい』ミーマイになっただろうな、と思わないでもありません。
でも。
……私は、結構好きかも、です(^ ^)。
ちょっとヤリスギてしまって白痴っぽく見えてしまう場面があるのは事実なので、そのアタリは観客側でせっせとフォローしないといけなかったりはするのですが。
でも、ふとした瞬間に見せる「優しさ」が、結構ツボにくるビルでした。
すごく一生懸命に、「受け入れてほしい」とメッセージを発し続けるビル。
マリアに、ジョンに、ヘザーセットに、召使たちに、
そしてもちろん、サリーに。
僕を受け入れて。
僕を受け止めて。
……だいすきだよ。
それが一方通行の空回りになってしまうのは、ビルが「受け入れられている」ことを受け取れないからなんですよね。それが切ない。空回っているビルも切ないし、どうすれば伝わるのかと途方にくれるマリアやジョンも、ひどく切ない。
ラストシーンの直前、マリアに向かって
「あなたの甥にキスしなさい」
と言い放つビルの、不貞腐れた“男”の貌が印象的でした。
そして、そんな彼に軽く溜息をついてキスをするマリア(京三沙)の、博多のときとは全く違う「教師」の貌。ビルの悪戯に本気で怒る、生真面目な役作りが面白かったです。
同じ役を同じ役者が演じているのに、相手(ビル)が替わると、こんなにも全然違う役になってしまうのか、と。
まぁ、正直、賛否両論の出るビルだなーというのはすごく思いました。
もう少し抑えるところと飛ばすところのメリハリがあったほうが観やすくなるのになあ、とも。
ダメな人は徹底的にダメなんでしょうね、きっと。ただ、三木さんが完全にこのビルを中心にして芝居を組み立ててくれたので、全体のバランスは悪くなかったと思います。
私が観たのはみわっち(愛音羽麗)ジョン卿、壮さんジャッキー、まぁくん(朝夏まなと)ジェラルドのバージョンのみ、なのですが。
みわっちのジョン卿、素晴らしかったです~~~♪
いやあん、ダンディだわ素敵だわエゲレス紳士だわっ(はぁと)(はぁと)(はぁと)♪
壮さんバージョンは観ていないのでコメントできませんが、……なんていうのかな、村井国夫さん系統のジョン卿だったと思います(*^ ^*)。いやあ、本当に素敵でした。
壮さんのジャッキーは、迫力美人。
声がもの凄くハスキーで、どっからどう見てもニューハーフにしか見えなかったのはご愛嬌(汗)ですが、それにしても美人でスタイル良くて脚がきれいで(*^ ^*)、どSな女王様でした。
“貴族らしさ”を感じなかったのがちょっと残念でしたけど、“女王様らしさ”は十分すぎるほどありましたね(←おい)。
あ、でも歌は良かったです。びっくりするほどなめらかな、キレイなソプラノ。台詞の声のハスキーさとのギャップが激しくて、びっくり(@ @)。
まぁくんのジェラルドは、可愛かった!
ごく普通の“好青年”って感じ。6年も学年差があるにも関わらず、懼れていたほど「弟」感はなく、意外と持ち味は青年っぽいんだなあと感心しました。
あまりにも普通に好青年しすぎてて、あのジャッキーの、いったいどこがいいのか膝詰めで談判したくなりましたが……(汗)。
壮ちゃんジョン卿バージョンも観てみたかったけど、さすがに無理でした……
CS放送に期待♪
彩音ちゃんのサリーは、予想よりずっと良かったです。歌も健闘していたし、台詞の言い方もなんとなく可愛らしくてOKな感じ。
バターズビー夫妻(初姫さあや、日向燦)は、さあやの女王様っぷりにうっとりしました。キツいわ怖いわ美しいわ……しかも、マメにベタ惚れ(汗)。なんて可愛いんだ!!バターズビー夫人がこんなに面白いキャラだなんて思っていませんでした!何が違うわけでもないのに、ごめんなさい>すずな、あーちゃん。
マメも、結構思い切った酔っ払いメークで、可愛かったです。妻にベタ惚れ(これは皆さん同じかな)
ジャスパー卿のふみか(紫峰七海)は、デカいけど可愛いおじいちゃんでした。
ビヤ樽みたいな腹をぽんぽんさすりながら歩いている姿が、リアルに欧米のおじいちゃんっぽくて感動!歩き方とか、研究したんでしょうねぇ……凄い。
そして、その腹を脱ぎ捨て、髭を取って踊りまくるフィナーレの色気といったら!!
僅か数分のダンスに、二時間分のフェロモンを濃縮して踊るふみか。一瞬たりとも目を離せない、色気ばら撒き状態でした……。
ヘザーセット(夏美よう)は、慇懃無礼でいかにも“厳格な執事”って感じ。ジョン卿とのさりげない会話に味があって、やっぱりこの役は、あんまりビルに近すぎない立場の人がやったほうがいいんだろうなあ、と思いました。
パーチェスターの未沙さんは、もう最初から完璧なので何も言うことはございません(^ ^)。
ボブのよっち(月央和沙)は、思ったより普通だったなあ……。オグリ!のおじいちゃんの可愛らしさは、おじいちゃんだったからなのか?(^ ^)サリーとの会話にちょっと距離があったのが残念。
でも、仲買人はめっちゃ格好良かったです!(惚)
チーム仲買人は、(祐澄)しゅん様、よっち、瀬戸かずやさん、鳳真由ちゃん、真瀬(はるか)くん。
このメンバーが、テニスプレーヤー、ランベスの男、幻想の男とアンサンブルダンサーの中核になるんですよね。あと嶺乃一真くんとか日高大地くんとかが場面によって入ったりしながら。
いやー、ランベスキングのしゅん様筆頭に、みんなそれぞれに個性的で素敵でした(^ ^)。
瀬戸くんはなにげにパブのピアニストもやっていたりして、目立ってました。わざわざ公式サイトの配役表に名前が出ただけのことはある、かも(^ ^)。
調理場の場面は、花組ッ子たちの顔芸にツボをつかれまくりでした(^ ^;ゞ。なかでも、ずーっとおすましさんで立っていたチーフメイドのくみちゃん(芽吹幸奈)が、ビルに「どてかぼちゃ!」って言われて驚く場面の顔の崩し方は……せっかくの美人なのに手加減なしかよ!!と(汗)。いやあ、くみちゃんのそういう手抜きナシな潔さがとても好きです。
コック帽を被って頬杖をついたたしゅん様と瀬戸くんが、超ツボでした(*^ ^*)。
パブの客たちは、ただおとなしく飲んでいるだけで、月組みたいな小芝居はあまりしていませんでした。ビルとサリーの会話がすごく自然で、銃を振り回してしまうところがわざとらしくなかったので、客たちの反応も自然な感じ。
先祖たちは、博多座同様娘役がたくさん混ざっていて、皆可愛かったです♪
最後に宝冠をビルにかぶせる役は、鳳真由ちゃん。
最後の最後に宝冠を奪い取る役は誰だったっけなあ?
博多で都月みあちゃんがやっていた役を月野姫花ちゃんがやっていて、すごーーーーく可愛かった!!
アナスタシア・ブラウン(絵莉千晶)は、、、去年の大劇~博多までやっていたみっぽーがあまりにも可愛らしくて不思議ちゃんだったのに比べると、ごく普通の、“世話好きな下町のおばさん”って感じでした。
ちなみに、みわっちジョン卿がひらひら(ぱりぱり?)させている5ポンド紙幣に、あっさりと手が届いたところは笑いどころで良いんでしょうか(みっぽーは、ぴょんぴょん飛び上がっても届かない、という芝居でしたが…)。
幻想のダンス。可愛い子ぞろいの花娘たちの中でも、選りすぐりのメンバーでした(^ ^;
(桜)一花、(華月)由舞ちゃん、瞳ゆゆちゃん、月野姫花ちゃんという豪華メンバーに混ざって、凪咲星南さんと、先日から可愛くてお気に入りの初花美咲ちゃんが一生懸命踊っていて嬉しかったです。がんばれ~っ♪
フィナーレは、博多とほぼ同じ……かな?
最初は、嶺乃くん、真由ちゃん、冴華りおなさんの三人で「太陽がシャッポー」。
冴華さん、下級生なのにすごい抜擢ですが、ビジュアルは良いし歌もそこそこで、これから使われるんだろうなあ、、、と納得しました。スタイル良いですよね♪
ロケットは、意外と上級生が入っていてびっくり。はるちゃん(天宮菜生)は本当に美人だなー♪
個人的には、姫花ちゃんはまだロケットで良かったのでは……と思うのですが(; ;)。ううう、博多の蘭ちゃんも苦戦していたし、割と若い娘役には難しい音域なんですよね、あの歌……(涙)。
で、紗幕が上がると、ジョン卿とジャッキーのデュエット。ひっそりと小さくなって寄り添う壮ちゃんが、もの凄く女王様なのに可愛くてドキドキしました。
あと、ふみかが色気をバラ撒いていたのはここです(^ ^)。他のメンバーも皆カッコいいので、あまり釘付けにならないようにご注意を♪ ……いやー、しゅん様格好良すぎ……
ラストはビルとサリーのデュエットダンス。振付はそんなに替わっていなかったような気がしますが、衣装が変わっていてびっくりしました。二人ともお似合いでキレイ。
パレードは月組とほぼ同じ。
紅い衣装で髪をアップにしたさあやの美しさに見惚れているうちに、終わってしまった……ような気が。
あ、壮ちゃんのウェディングドレスは堪能しました。最後の最後まで迫力美人で、素晴らしかった★ジェラルドのまぁくんとの並びも、お似合い(?)でした …((((((^ ^;
今までに観た「ME AND MY GIRL」とは一味も二味も違う、興味深い公演でした。
そして。
「ME AND MY GIRL」っていうのは、本当に幸せなハッピーミュージカルなんだな、と、しみじみと思った3時間でした(*^ ^*)。舞台の上で楽しそうに小芝居している花組ッ子たちが、可愛くて可愛くて。
もっと役がたくさんあれば、とは思わずにいられませんが、それでも、作品そのものが幸せだから。楽しそうで幸せそうな彼らを観ることができて、良かった!と思いました♪
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フィフティ・フィフティ
2009年7月11日 宝塚(花) コメント (4)宝塚バウホールにて、花組公演「フィフティ・フィフティ」を観劇して参りました。
すっご〜〜〜く楽しかった!!!
遠征中なので、手短かつネタばれのないよう注意して叫ばせていただきますが。
とりあえず。
石田さん、ありがとう( ^^)Y☆Y(^^ )
みつるくん(華形ひかる)は、とにかく可愛い。ちょっとシニカルにやろうとして、なりきれていないところが目茶苦茶魅力的。
この絶妙なバランスを意識してやっているならホントに凄いよな、と思いながらみてました。
めおちゃん(真野すがた)は、みつるくんとはまた違うかわいらしさ…というのかな。
なんというか、アテガキされた役者の強さを存分に見せて貰ったような気がします。みつるくんも間違いなく宛書なんだけど、めおちゃんのハマりっぷり、当たり役っぷりは凄いな、と。
キャラがどんぴしゃでハマると、ここまで観ていて愉しいひとに化けるのか、という、驚き。
じゃあ、みつるくんは何かというと、この人はとことん芝居が好きなんだな、と。
一人の人間としての、ジョナサンの厚み。彼が感じてきた、痛み。そして、クララ(白華れみ)を思いやる優しさ。そういうものを過不足なく表現しているのはさすが、と感心しましたね。
二人とも、痛々しいトラウマを抱えて、世を拗ねて生きて来たコンビなわけですが。
ベンソン村という別天地に来た二人の変化が、石田さんらしい、ベタだけど解りやすく表現されていたのが、さすがだ(^ ^;
そしてもうひとつ。
この二人の、役者としての距離感が凄くいいな、と強く思いました。
大事なところは完璧に解りあえていて、なのに馴れ馴れしさのない、緊張感のある関係。
私生活で仲の良すぎる二人が舞台で仲良しコンビを演じた時に陥りがちな、“馴れ合い”感がなかったことが、ファンとしてとても嬉しかったんですよね。
なのに、お互いの呼吸は完璧に読めていて、お互いフォローしながら作品を二人でコントロールしているのが凄いな、と。
主役以外のメンバー、
二人のヒロイン・きらりんもれみちゃんも、
“都会”側のヒロイン格・天咲千華ちゃんも、
眉月村長も、
紫陽助役も、
村長の次男坊のだいもんも、
長男のらいらいも、
ほとんど主役のようだったまりんさんも、
ネコちゃんも、アーサーも、花峰さんも、銀華さんも、
……、
牛さんを演じていた最下の二人に至るまで、
全員の想いがキレイに揃った、気持ちのイイ舞台でした。
とにかく楽しかった!
それだけです。
うー、東京にも来てくれえええ(祈)
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すっご〜〜〜く楽しかった!!!
遠征中なので、手短かつネタばれのないよう注意して叫ばせていただきますが。
とりあえず。
石田さん、ありがとう( ^^)Y☆Y(^^ )
みつるくん(華形ひかる)は、とにかく可愛い。ちょっとシニカルにやろうとして、なりきれていないところが目茶苦茶魅力的。
この絶妙なバランスを意識してやっているならホントに凄いよな、と思いながらみてました。
めおちゃん(真野すがた)は、みつるくんとはまた違うかわいらしさ…というのかな。
なんというか、アテガキされた役者の強さを存分に見せて貰ったような気がします。みつるくんも間違いなく宛書なんだけど、めおちゃんのハマりっぷり、当たり役っぷりは凄いな、と。
キャラがどんぴしゃでハマると、ここまで観ていて愉しいひとに化けるのか、という、驚き。
じゃあ、みつるくんは何かというと、この人はとことん芝居が好きなんだな、と。
一人の人間としての、ジョナサンの厚み。彼が感じてきた、痛み。そして、クララ(白華れみ)を思いやる優しさ。そういうものを過不足なく表現しているのはさすが、と感心しましたね。
二人とも、痛々しいトラウマを抱えて、世を拗ねて生きて来たコンビなわけですが。
ベンソン村という別天地に来た二人の変化が、石田さんらしい、ベタだけど解りやすく表現されていたのが、さすがだ(^ ^;
そしてもうひとつ。
この二人の、役者としての距離感が凄くいいな、と強く思いました。
大事なところは完璧に解りあえていて、なのに馴れ馴れしさのない、緊張感のある関係。
私生活で仲の良すぎる二人が舞台で仲良しコンビを演じた時に陥りがちな、“馴れ合い”感がなかったことが、ファンとしてとても嬉しかったんですよね。
なのに、お互いの呼吸は完璧に読めていて、お互いフォローしながら作品を二人でコントロールしているのが凄いな、と。
主役以外のメンバー、
二人のヒロイン・きらりんもれみちゃんも、
“都会”側のヒロイン格・天咲千華ちゃんも、
眉月村長も、
紫陽助役も、
村長の次男坊のだいもんも、
長男のらいらいも、
ほとんど主役のようだったまりんさんも、
ネコちゃんも、アーサーも、花峰さんも、銀華さんも、
……、
牛さんを演じていた最下の二人に至るまで、
全員の想いがキレイに揃った、気持ちのイイ舞台でした。
とにかく楽しかった!
それだけです。
うー、東京にも来てくれえええ(祈)
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ホテルグランドパレスにて、未涼亜希を中心にした宝塚花組メンバーによる「宝塚巴里祭2009」を観てまいりました。
出演は、84期の未涼亜希、86期の花野じゅりあ、88期の扇めぐむと愛純もえり、90期の冴月瑠那と遼かぐら、93期の大河凜と花奈澪、94期の仙名彩世・和海しょう・羽立光来という11人。
人数の多いディナーショー的なイメージで行ったのですが、さすがにあれだけ人がいるとショーシーンがとても華やかですね(はぁと)。全員が客席に降りるとすごく賑やかだし(^ ^)。
それぞれソロ(下級生は歌い継ぎ)があったし、誰のファンでも楽しかったんじゃないかと思います。
ちなみに、客席で遠野あすかちゃんをお見かけしました。すっごい可愛かった!!(*^ ^*)
それにしても。
今更ですけど、まっつの歌は本当に素晴らしい!!
声の良い人は違いますねぇ。本当に聴いているだけで幸せで幸せで。初日だったせいか、下級生はだいぶガチガチな人が多かったのに、まっつだけがプロだった。 いや、あれでも多分、かなり緊張していらしたと思うんですけどね。さすがに大劇場でさんざん歌っている人はレベルが違うんだなあ、と、あらためて思いました。
客席降りでの煽り方とかは、あまり経験がないせいかちょっと恥ずかしそうでしたけど(笑)、でも、本当に“スター”でした。いやあ~、惚れ惚れ(*^ ^*)。
会場は思いのほか広い(←どんだけ小さい会場を予想していたんだよ)うえに、びっくりするほどギチギチにテーブルが詰めてあって、会場に入った瞬間、ちょっとビビりました(汗)。…もっとずっと小さくてこじんまりとした空間を想像してたのになー。オペラグラスを忘れたのは大失敗だった…。
会場の後方にお立ち台があって、まっつが二回来てくれました。最初の時は舞台から客席に降りてそこまで行って、また舞台に帰る、って感じ。もう一回はラスト近くで、後方から登場して、いきなりお立ち台にスポット!
暗い中をコソコソと来るまっつが可愛かったです♪♪
テーブルが詰まっているせいか、まっつは結構客席を歩いてくれたんですけど毎回同じようなコースで、私のテーブルの傍には全然来てくれませんでした(涙)残念!
下級生もあんまり来なかったんですが(涙)、遼かぐらちゃんだけは来てくれました♪ 辿り着くのに苦労した感じでしたが、めっちゃキュートな笑顔で、本当に可愛かった♪♪
ちょっと緊張気味に客席を煽るまっつに比べて、ひたすら笑顔を振り撒いている下級生たちは皆、めっちゃ元気でパワフルでした♪
以下、曲目などネタバレがありますのでご注意を。
幕開きは「セ・シ・ボン」。まっつはポスターの衣装(だったと思う。たぶん)。
たて続けに4曲歌って、ご挨拶。ごく短く簡単に自己紹介して、すぐに次のコーナー(タンゴ)へ。
まっつはいったんハケて、下級生だけで「Black Coffee」。
紅い衣装に着替えたまっつが客席から登場して「ラスト・タンゴ・イン・パリ」。黒いドレスのじゅりあと色っぽいタンゴを踊ります。
その後、下級生も紅い衣装に着替えて登場して、スパニッシュ~ラテンコーナー。
……巴里祭なのに、スパニッシュもやるのか……とちょっと不思議に思いつつ(^ ^)、
ああ、みんなかっこいいなあ~~~♪
途中までは、じゅりあだけが黒い衣装で、ちょっと別格な感じの扱い。
じゅりあの白い肌に黒い衣装が映えて、なんだかすごく色っぽい。まっつが大きく、そして格好良く見えました♪
スパニッシュコーナーのラストは「サン・トワ・マミー」。あらためて聴くと、いい歌ですよねぇ…。
ちょっとトークを挟んで、次は「宝塚巴里祭」コーナーへ。
ちなみに、トークは「パリといえば?」というお題で、みんな一言ずつ!と言っていたはずなのですが。
……まっつの上手側に並んだ人だけで終わってしまった……時間切れ?それとも、今日は上手側で明日は下手側、とか、そういう“絶対二回とも観ろ”的な切ない話?
えーっと、で、皆さんのコメントは何だったかなあ。
とみぃが「ベルばら」、もえりちゃんが「マカロン」、凛ちゃんが「エッフェル塔」、澪ちゃんが「腕に抱えた紙袋から覗いてるフランスパン」、羽立くんが「石畳」……だったかな?
違ってたらすみません。出てきたアイテムは間違いないと思うんですが、言った人が違うかも(汗)。
私的には、凛ちゃんの「エッフェル塔」にウケました。舞台セットのど真ん中に電飾付きのエッフェル塔があったんですが、それをかえりみてしみじみと「ですねぇ…」と言ったまっつも面白かったし。
うん、私も巴里といえば、嵐の中で鉄骨を支えた某……いやいや、なんでもないです。
で、「宝塚巴里祭」コーナー。
最初にまっつがソロで「ミロール」を歌い、
次がとみぃで「ブルージーンと革ジャンパー」、
もえりちゃんで「聞かせてよ愛の言葉を」、
ルナちゃんセンターにかぐらちゃん、凛ちゃんで「ろくでなし」。
で、最下の4人で「パリ野郎」、
じゅりあがソロで「ラ・メール」。
ラストは勿論まっつで、「夜霧のモンマルトル」。
………だった、と、思います。たぶん!(違ってたらすみません)
ちなみに、この中で一番ヤバかったのは間違いなく「ろくでなし」だった……(泣)
メンバー三人が三人とも大好きで、揃って出てきた瞬間にテンションがMAXまで振り切った私は、ちょっと期待値が高すぎたみたいです。っていうか、難しいんですよね、あの歌。私はすごく好きなんですけど。
ルナちゃんはそこそこ歌えるはずなのに、緊張しすぎてぶっ飛んだのかなあ。…もしかしてマイクが入っていなかったんじゃないかとも思ったのですが。オープニングの歌い継ぎも全然聴こえなかったし。
かぐらちゃんはキレイな声だけど、緊張してるせいで変なところに力が入って不安定な感じ。三人の中では凛ちゃんが一番しっかりしてたかな。でも笑顔が硬くてちょっと怖かった(汗)
その次の下級生4人の方が、かえって落ち着いていて巧かったです。和海しょうさんは相当歌えるのかな?羽立さんもいい声でしたし、娘役二人も巧かった♪下級生4人は歌で択ばれたみたいでしたね。
とみぃも、巧いのに意外とソロでの魅せ方が弱いんですよねー。声はいいのに勿体無いなあ。
まっつの「夜霧のー」は、素晴らしかったです。はい。文句なし。
で、次がボレロアレンジの「黒い鷲」。
この曲、最近誰のディナーショーに行っても歌われている印象があるのですが。
……しみじみと名曲だなあ、と。
まっつの伸びやかな声によく似合う、いい歌唱でした。
間奏部分で、まっつセンター、上手にとみぃ、下手にルナちゃんで黒燕尾で踊る場面があったのですが、これって、以前大劇場公演でやったのと同じ振付だったりするのでしょうか?(どんな振付だったか全く覚えていない……)
全然違うのかもしれませんが、とにかく格好良かったです。
もっと聴いていたかったし、観ていたかった……。CS放送が楽しみです♪
ラストはぱぁっと明るく、「Laissez-moi danser」「ラビアンローズ」で締め。
アンコールはまっつのソロで、「愛の讃歌」。
あんな名曲を、アンコールにとっておくなんてずるいなあ~~!!なんて思いつつ、まんまと戦略にやられてしまいました。……まっつ超かっこい~~~!!
おまけ。
そういえば、巴里祭なって革命記念日なのに「ラ・マルセイエーズ」は関係ないの?……なーんて無知なことを考えていたのですが。「ラ・マルセイエーズ」はフランス国歌だけど、最初の革命とは関係ないんですね。その後の、対外戦争を闘う中で出てきた歌なのか。なるほど。
と、本題とは全然関係ないマメ知識を得て、ちょっと嬉しかったりする猫でした。
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出演は、84期の未涼亜希、86期の花野じゅりあ、88期の扇めぐむと愛純もえり、90期の冴月瑠那と遼かぐら、93期の大河凜と花奈澪、94期の仙名彩世・和海しょう・羽立光来という11人。
人数の多いディナーショー的なイメージで行ったのですが、さすがにあれだけ人がいるとショーシーンがとても華やかですね(はぁと)。全員が客席に降りるとすごく賑やかだし(^ ^)。
それぞれソロ(下級生は歌い継ぎ)があったし、誰のファンでも楽しかったんじゃないかと思います。
ちなみに、客席で遠野あすかちゃんをお見かけしました。すっごい可愛かった!!(*^ ^*)
それにしても。
今更ですけど、まっつの歌は本当に素晴らしい!!
声の良い人は違いますねぇ。本当に聴いているだけで幸せで幸せで。初日だったせいか、下級生はだいぶガチガチな人が多かったのに、まっつだけがプロだった。 いや、あれでも多分、かなり緊張していらしたと思うんですけどね。さすがに大劇場でさんざん歌っている人はレベルが違うんだなあ、と、あらためて思いました。
客席降りでの煽り方とかは、あまり経験がないせいかちょっと恥ずかしそうでしたけど(笑)、でも、本当に“スター”でした。いやあ~、惚れ惚れ(*^ ^*)。
会場は思いのほか広い(←どんだけ小さい会場を予想していたんだよ)うえに、びっくりするほどギチギチにテーブルが詰めてあって、会場に入った瞬間、ちょっとビビりました(汗)。…もっとずっと小さくてこじんまりとした空間を想像してたのになー。オペラグラスを忘れたのは大失敗だった…。
会場の後方にお立ち台があって、まっつが二回来てくれました。最初の時は舞台から客席に降りてそこまで行って、また舞台に帰る、って感じ。もう一回はラスト近くで、後方から登場して、いきなりお立ち台にスポット!
暗い中をコソコソと来るまっつが可愛かったです♪♪
テーブルが詰まっているせいか、まっつは結構客席を歩いてくれたんですけど毎回同じようなコースで、私のテーブルの傍には全然来てくれませんでした(涙)残念!
下級生もあんまり来なかったんですが(涙)、遼かぐらちゃんだけは来てくれました♪ 辿り着くのに苦労した感じでしたが、めっちゃキュートな笑顔で、本当に可愛かった♪♪
ちょっと緊張気味に客席を煽るまっつに比べて、ひたすら笑顔を振り撒いている下級生たちは皆、めっちゃ元気でパワフルでした♪
以下、曲目などネタバレがありますのでご注意を。
というか、ネタバレ以上に間違いが心配……(- -;)。かなりまっつに嵌っていて細かいところを覚えていないため、嘘が混ざっている可能性が限りなく高いです。なにかお気づきのことがありましたら、細かいことでもご指摘いただければ幸いです。
幕開きは「セ・シ・ボン」。まっつはポスターの衣装(だったと思う。たぶん)。
たて続けに4曲歌って、ご挨拶。ごく短く簡単に自己紹介して、すぐに次のコーナー(タンゴ)へ。
まっつはいったんハケて、下級生だけで「Black Coffee」。
紅い衣装に着替えたまっつが客席から登場して「ラスト・タンゴ・イン・パリ」。黒いドレスのじゅりあと色っぽいタンゴを踊ります。
その後、下級生も紅い衣装に着替えて登場して、スパニッシュ~ラテンコーナー。
……巴里祭なのに、スパニッシュもやるのか……とちょっと不思議に思いつつ(^ ^)、
ああ、みんなかっこいいなあ~~~♪
途中までは、じゅりあだけが黒い衣装で、ちょっと別格な感じの扱い。
じゅりあの白い肌に黒い衣装が映えて、なんだかすごく色っぽい。まっつが大きく、そして格好良く見えました♪
スパニッシュコーナーのラストは「サン・トワ・マミー」。あらためて聴くと、いい歌ですよねぇ…。
ちょっとトークを挟んで、次は「宝塚巴里祭」コーナーへ。
ちなみに、トークは「パリといえば?」というお題で、みんな一言ずつ!と言っていたはずなのですが。
……まっつの上手側に並んだ人だけで終わってしまった……時間切れ?それとも、今日は上手側で明日は下手側、とか、そういう“絶対二回とも観ろ”的な切ない話?
えーっと、で、皆さんのコメントは何だったかなあ。
とみぃが「ベルばら」、もえりちゃんが「マカロン」、凛ちゃんが「エッフェル塔」、澪ちゃんが「腕に抱えた紙袋から覗いてるフランスパン」、羽立くんが「石畳」……だったかな?
違ってたらすみません。出てきたアイテムは間違いないと思うんですが、言った人が違うかも(汗)。
私的には、凛ちゃんの「エッフェル塔」にウケました。舞台セットのど真ん中に電飾付きのエッフェル塔があったんですが、それをかえりみてしみじみと「ですねぇ…」と言ったまっつも面白かったし。
うん、私も巴里といえば、嵐の中で鉄骨を支えた某……いやいや、なんでもないです。
で、「宝塚巴里祭」コーナー。
最初にまっつがソロで「ミロール」を歌い、
次がとみぃで「ブルージーンと革ジャンパー」、
もえりちゃんで「聞かせてよ愛の言葉を」、
ルナちゃんセンターにかぐらちゃん、凛ちゃんで「ろくでなし」。
で、最下の4人で「パリ野郎」、
じゅりあがソロで「ラ・メール」。
ラストは勿論まっつで、「夜霧のモンマルトル」。
………だった、と、思います。たぶん!(違ってたらすみません)
ちなみに、この中で一番ヤバかったのは間違いなく「ろくでなし」だった……(泣)
メンバー三人が三人とも大好きで、揃って出てきた瞬間にテンションがMAXまで振り切った私は、ちょっと期待値が高すぎたみたいです。っていうか、難しいんですよね、あの歌。私はすごく好きなんですけど。
ルナちゃんはそこそこ歌えるはずなのに、緊張しすぎてぶっ飛んだのかなあ。…もしかしてマイクが入っていなかったんじゃないかとも思ったのですが。オープニングの歌い継ぎも全然聴こえなかったし。
かぐらちゃんはキレイな声だけど、緊張してるせいで変なところに力が入って不安定な感じ。三人の中では凛ちゃんが一番しっかりしてたかな。でも笑顔が硬くてちょっと怖かった(汗)
その次の下級生4人の方が、かえって落ち着いていて巧かったです。和海しょうさんは相当歌えるのかな?羽立さんもいい声でしたし、娘役二人も巧かった♪下級生4人は歌で択ばれたみたいでしたね。
とみぃも、巧いのに意外とソロでの魅せ方が弱いんですよねー。声はいいのに勿体無いなあ。
まっつの「夜霧のー」は、素晴らしかったです。はい。文句なし。
で、次がボレロアレンジの「黒い鷲」。
この曲、最近誰のディナーショーに行っても歌われている印象があるのですが。
……しみじみと名曲だなあ、と。
まっつの伸びやかな声によく似合う、いい歌唱でした。
間奏部分で、まっつセンター、上手にとみぃ、下手にルナちゃんで黒燕尾で踊る場面があったのですが、これって、以前大劇場公演でやったのと同じ振付だったりするのでしょうか?(どんな振付だったか全く覚えていない……)
全然違うのかもしれませんが、とにかく格好良かったです。
もっと聴いていたかったし、観ていたかった……。CS放送が楽しみです♪
ラストはぱぁっと明るく、「Laissez-moi danser」「ラビアンローズ」で締め。
アンコールはまっつのソロで、「愛の讃歌」。
あんな名曲を、アンコールにとっておくなんてずるいなあ~~!!なんて思いつつ、まんまと戦略にやられてしまいました。……まっつ超かっこい~~~!!
おまけ。
そういえば、巴里祭なって革命記念日なのに「ラ・マルセイエーズ」は関係ないの?……なーんて無知なことを考えていたのですが。「ラ・マルセイエーズ」はフランス国歌だけど、最初の革命とは関係ないんですね。その後の、対外戦争を闘う中で出てきた歌なのか。なるほど。
と、本題とは全然関係ないマメ知識を得て、ちょっと嬉しかったりする猫でした。
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花のME AND MY GIRL【2】
2009年6月7日 宝塚(花)昨日から発売された花組バウホール公演、土日は完売のようですね。
ご盛況おめでとうございます♪こんなことになるとは露ほども思わなかった猫は、今頃になって慌てております……(^ ^;ゞ もう行くことは決定しているんだけど、本当に観られるのかしら私。
さて。
今日は花組梅田芸術劇場公演の集合日。詳しい配役が発表になりました(はぁと)
猫の予想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200905260112206886/
ランべスキング&クイーンが希望どおりで、猫はめっちゃ幸せです!!
しかも、ランベスキングってことは、しゅん様は仲買人にもテニスプレーヤーにも入るってことよねっ♪♪♪ あああ、嬉しいっす~!
アナスタシア・ブラウン夫人は、やっぱり絵莉さん。
親戚連中は、マメちゃん(日向燦)とふみか(紫峰七海)が逆でした。ふみかちゃんがジャスパー卿かぁ。ほおお、そうきたか。……ふみかをマントに巻き込むのがすごく難しそう(^ ^)まとぶん、がんばれ~。
しかもバターズビー夫人が(初姫)さあや♪♪ 87期コンビですね!ここは本当に楽しみだなあ。
ソフィア・ブライトンは(桜)一花。……あくまでも一花が二番手娘役格なんですね、花組は。小柄な一花だから、飾りの葡萄が食べやすそうでよかったね、まとぶん(笑)。
ワーシントン夫人が聖花まいちゃん、ディス夫人にはるちゃん(天宮菜生)……惜しかったなー。月野姫花ちゃんのメイだけ正解でした。
チーフメイドに歌えるくみちゃん(芽吹幸奈)は納得。メイドさんたちも可愛い子が揃っているので楽しみです♪
はるちゃんでも良かったと思うんですが、あの豪華なドレスを着せたかったのかな?
男性陣では、まずよっち(月央和沙)のボブがめっちゃ嬉しいです!!ここは希望が叶うとは思わなかったのであえて書かなかったんですよね……(感涙)、ああ、嬉しいなあ(^ ^)。ありがとう歌劇団。
警官の嶺乃一真くんは、がんばれ!
パブのマスターの浦輝ひろとさんと、電報配達の鳳真由ちゃんは納得。
ちょっとびっくりしたのは、瀬戸かずやくんがわざわざ「先祖リチャード」で名前が出ていたこと。今まで先祖ってこのタイミングで名前出てなかったですよねぇ…?(汗)。
いや、たしかに肖像画に残したくなるようなステキなご先祖さまになりそうですが(*^ ^*)。
本当に役の少ない作品ではありますが、メイドとか貴族たちとか、アンサンブルの出番自体は結構多いので。下級生も、みんなこの素敵な作品を楽しんでほしいです。
うーん、それにしても。今回発表されなかった灯火係は、月組ではどちらかというと小柄で姿勢のいい、少年っぽいタイプがやっていたので、夏城らんかちゃんか真瀬はるかくんあたりになるのでしょうか?
あと目立つ役って誰かいたっけー?……思いつかない……。
初日の幕があくまで、あと1ヶ月弱。
短いお稽古期間ですが、どうぞ皆様怪我などないように、十分にお気をつけくださいまし。
楽しみにしていまーす!!
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ご盛況おめでとうございます♪こんなことになるとは露ほども思わなかった猫は、今頃になって慌てております……(^ ^;ゞ もう行くことは決定しているんだけど、本当に観られるのかしら私。
さて。
今日は花組梅田芸術劇場公演の集合日。詳しい配役が発表になりました(はぁと)
猫の予想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200905260112206886/
ランべスキング&クイーンが希望どおりで、猫はめっちゃ幸せです!!
しかも、ランベスキングってことは、しゅん様は仲買人にもテニスプレーヤーにも入るってことよねっ♪♪♪ あああ、嬉しいっす~!
アナスタシア・ブラウン夫人は、やっぱり絵莉さん。
親戚連中は、マメちゃん(日向燦)とふみか(紫峰七海)が逆でした。ふみかちゃんがジャスパー卿かぁ。ほおお、そうきたか。……ふみかをマントに巻き込むのがすごく難しそう(^ ^)まとぶん、がんばれ~。
しかもバターズビー夫人が(初姫)さあや♪♪ 87期コンビですね!ここは本当に楽しみだなあ。
ソフィア・ブライトンは(桜)一花。……あくまでも一花が二番手娘役格なんですね、花組は。小柄な一花だから、飾りの葡萄が食べやすそうでよかったね、まとぶん(笑)。
ワーシントン夫人が聖花まいちゃん、ディス夫人にはるちゃん(天宮菜生)……惜しかったなー。月野姫花ちゃんのメイだけ正解でした。
チーフメイドに歌えるくみちゃん(芽吹幸奈)は納得。メイドさんたちも可愛い子が揃っているので楽しみです♪
はるちゃんでも良かったと思うんですが、あの豪華なドレスを着せたかったのかな?
男性陣では、まずよっち(月央和沙)のボブがめっちゃ嬉しいです!!ここは希望が叶うとは思わなかったのであえて書かなかったんですよね……(感涙)、ああ、嬉しいなあ(^ ^)。ありがとう歌劇団。
警官の嶺乃一真くんは、がんばれ!
パブのマスターの浦輝ひろとさんと、電報配達の鳳真由ちゃんは納得。
ちょっとびっくりしたのは、瀬戸かずやくんがわざわざ「先祖リチャード」で名前が出ていたこと。今まで先祖ってこのタイミングで名前出てなかったですよねぇ…?(汗)。
いや、たしかに肖像画に残したくなるようなステキなご先祖さまになりそうですが(*^ ^*)。
本当に役の少ない作品ではありますが、メイドとか貴族たちとか、アンサンブルの出番自体は結構多いので。下級生も、みんなこの素敵な作品を楽しんでほしいです。
うーん、それにしても。今回発表されなかった灯火係は、月組ではどちらかというと小柄で姿勢のいい、少年っぽいタイプがやっていたので、夏城らんかちゃんか真瀬はるかくんあたりになるのでしょうか?
あと目立つ役って誰かいたっけー?……思いつかない……。
初日の幕があくまで、あと1ヶ月弱。
短いお稽古期間ですが、どうぞ皆様怪我などないように、十分にお気をつけくださいまし。
楽しみにしていまーす!!
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真っ赤で熱い砂の海【千秋楽】
2009年5月31日 宝塚(花)今日は、雪組東宝劇場公演と花組全国ツアー公演のW千秋楽でした。
…個人的には、他にも「僕たちの好きだった革命」とか「この森で、天使はバスを降りた」とか「タンゲーラ」とか、いろんな公演の千秋楽が被りまくりで(汗)。どれも観たかったな~、と思うのですが……
今回は、迷ったのですが花組全国ツアーを選んで、グリーンホール相模大野へ「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA 2」を観劇してまいりました。
でも、その感想を書くまえに……
鞠輝とわさん、
穂月はるなちゃん、
たにやん(谷みずせ)、
ゆり香紫保さん、
そして………
となみちゃん、
ご卒業おめでとうございます!
みなさまのこれからのご活躍を、健康を、いえ、なによりも、
お幸せを、心からお祈りしています!!(泣笑)
と、いうわけで。
私は、雪組さんの別れの涙雨の余波に、神奈川の地で濡れてまいりました(^ ^)。
こちらはこちらで、小さな別れ。
祐飛さんが花組公演に組子として出るのは最後で。
しかも、「哀しみのコルドバ」も「RED HOT SEA2」も大好きな猫は、この作品を(このメンバーでは)二度と観ることができないことがとても寂しかった(T T)。
祐飛さんのリカルド・ロメロ、優しくて公正で生真面目で真摯で、、、、本当に優しくて、いい男だったなあ…(*^ ^*)。
二度とあのロメロに逢えないことが、とてもさびしいです。
「哀しみのコルドバ」。
武蔵野公演以来、半月以上ぶりの観劇でしたが、皆本当に良くなって、柴田さんの作品をきちんと理解し、表現しようとしている人が増えたなあ、と思いました。
柴田作品って本当に展開に隙がないというか、ひとつひとつの伏線がきちんと最後に意味を成すところが凄い!と思うのですが、全体の構成が複雑なだけに、役者を選ぶ作品だとも思うんですよね。
最初の宴会で、ビセント(愛音羽麗)とメリッサ(華耀きらり)が舞台の端と端で見凝め合って苦しそうにしているところとか、アンフェリータ(桜一花)に一目惚れしているフェリペ(真野すがた)とか……がきちんと表現できていないと、その後の展開で“えーっ、なんで!?”“吃驚したなぁ~”になってしまいがちなので。
そのあたりは、役者も勿論がんばらないといけないんですけど、演出面でもう少し観客の目を惹く工夫をしてくれるともっと良かったのでは…とも思いましたね。
舞台のど真ん中でエリオやロメロが芝居をしているときに、それを挟んで、両端で見凝め合っている恋人たちの芝居がとっても良かったので、勿体無いなあ~!!と。
あれって、普通に観ていたら気づかないんじゃないかと思うのですが……そんなことないのかなあ??
二人とも、近くにいるひとに話しかけられればそちらに反応しつつ、ちょっとした隙に相手を盗み見て……いるつもりなのに、ハッと気づくとがっつり凝視している、みたいな芝居がすごく可愛くて。
しかも、そんなビセンテを心配そうに後ろで見守って、声をかけるべきかそっとしておくべきか悩んでいるアルバロ(未涼亜希)がまた、いい貌してるんですよねぇ~(*^ ^*)。
まっつのアルバロは、エリオとロメロの決闘の場面でも凄く良い芝居をしていて、こういう人がいると柴田芝居もやりやすいだろうなあ、と思いました。
でも、演出面でもっともっと質を上げることはできたと思いますよっっ!!>中村さん(涙)。
千秋楽の決闘の場面(母親たちの告白)で、まとぶんのエリオは、母親を責めながら滂沱の涙を流していましたのですが。
それを辛そうに、切なげに見守るロメロがまた、すごく良かった(; ;)。
すーっと音もなく近寄って、す、と手を差し出す仕草に込められた、温かないたわり。
かける言葉をあぐねて、結局何も言わずに背を向ける優しさ。
ラストシーン、運ばれていくエリオに背をむけて、空を見凝めて立ち尽くすリカルドの胸に去来した気持ちを想像するだけで、泣けてきました。
彼は本当に、エリオというマタドールを認めて、愛していたんだろうなあ。
あの幕切れも、余韻があって良いんですよねぇ(T T)。
夕陽に染まったアリーナ、
鳴り響く音楽、
悲しみにくれる群像、
そして、そこから少し離れて空を見上げ、思い出を噛み締める男。
「エリオ・サルバドール」を語るには、言葉はいらない。
ただ、アリーナの砂の上に立ってみればわかるのだ、と。
「RED HOT SEA2」
いや~~~~、花組っ子は皆可愛い過ぎます~~~(はぁと)
娘役も男役も、本当に本当に(語彙少なすぎ)みんな可愛いっ!
もう、ぼーっと観ているだけで幸せでした。
っていうか、ぼーっと観ていることしかできませんでした。
…視たいものが多すぎて。
最初から最後まで、ほぼパーフェクトに祐飛さんと組んでくれた一花。プロローグから、可愛い笑顔が何か切なげだなあと思っていたら、引き潮は泣いていたような…猫の妄想?
きらりんは、ほんのちょっとの絡みでもすかさず逃さずアピールしまくりで、めっちゃ可愛かった!!あああ、この可愛い花娘たちと同じ舞台にたって、でろでろ鼻の下を伸ばしている祐飛さんも見納めかぁ~~(しみじみ)。
アドリブは……いろいろあったんですけど(汗)。
幽霊船は……
たしか、31日の昼の部に「1ヶ月も幽霊に付きまとわれてたってこと!?こうなったら最後まで応援してよねっ!!」みたいなのがあって、
ラストは「幽霊さん、一ヶ月ありがとうございましたm(_ _)m」と、みわっちと二人で土下座してくれましたよ(爆)。
付きまとってたのは、幽霊じゃなくて観客だけどね!(^ ^)
コーヒールンバのラストは……
昼の部ではふつうにいつもの準備(?)をしてからみわっちに袖に突き飛ばされていて、
千秋楽は、、、「せん!」って言って鼻をつまんで、「しゅう!」って言いながら耳をふさいで、「らく!」って言いながら、また突き飛ばそうとするみわっちに逆襲しようとして、回し蹴りで蹴りこまれて……いたような気がします。
妖精さん、男前だったわ~(惚)。
……あれ?アドリブってそんなものだっけ?
「ウノ、ドス、トレス、、、」は普通だったし……
真飛さんの客席降りは、好き放題劇場を駆け回ってくださるので、、、アドリブというか何というか。あ、貝が次々に出てきたのが楽しかったです。たしか3つくらい配っていたはず(^ ^)。そして、最後はえらいギリギリになって、音楽が終わると同時に小階段を駆け上がって舞台に戻ってポーズ!!うわぁ間に合った!!……みたいな感じでした。
昼の部はふつーだったのになあ~。
あ。
グリーンホール相模大野には、下手の花道に客席降り用のスポットライト(ディナーショーとかで良く使われる手動のタイプ)があって、客席降りの場面になると袖から黒い服のスタッフさんがライトまでスタスタと歩いてくるのが凄くおかしかったです(^ ^)。
そのおかげで、まとぶんも祐飛さんも顔が良く見えました♪楽しかった(*^ ^*)。
ご挨拶は……
まずは組長さんが、神奈川ジェンヌを京さんから順番にご紹介。
えーっと、たしかレネちゃんあたりから投げキッスをし始めたんですよね?(……だいもんだったかな)。で、ルナちゃん、らんかちゃんと順番に可愛く投げキッスをしていって、ラストの天真くんが、投げキッスじゃなくて……手にキスしてふっと息を吹くやつで締めてくれました。さすが天真くん!と大ウケ(^ ^)。
組長さんの「元気で明るい(だったかな?)神奈川ジェンヌ」という紹介がぴったりのメンバーでした。(ちなみに、30日の公演では“お調子者の神奈川ジェンヌ”だったらしい)
で、大空祐飛が組替えとなりました、とご紹介していただきました。
「野々すみ花と二人、宙の王となります(だったかな?)お薦めです!」と(^ ^)。
それを受けて、前に出た祐飛さんは、、、
「ただいまお薦めいただきました大空祐飛です」みたいな前振りをした後、
「花組サイコー!!」 って(T T)。
「これからも花組を、そして宙組も、よろしくお願いいたします」と、明るく笑いながらも真面目な瞳で組替えのご挨拶を締める祐飛さん。
なんだか。
……嬉しいんだか寂しいんだかよく判らない涙が、私の視界をぼわっと遮って……(T T)。
そのあと、組長さんが「今後の花組の公演」について…と言って梅芸ミーマイ、バウ、巴里祭と紹介したあと、「そして、8月3日からは博多座にて大江山花伝と………アパ…?」と、(公演名はわからないながらも)宙組公演の宣伝までしていただきました(泣)。
「これら全ての公演をご覧いただくことが可能です!どうぞこれからも、よろしくお願いいたします」と。
組長さんの優しい思いやりが、しみじみと温かかったです。
……私はちゃんと、全部行くもんねっ!(←いばりんぼ)
真飛さんにも、すごく愛情のこもったメッセージをいただきました。
わざわざ振り返って、「祐飛さんがいなくなってしまうと思うと寂しい」ですってよアナタ…(T T)。
でも、「出会えたからこそ絆が出来た」と言っていただけて。
幸せでした。
大空さんって、本当に、本当に、幸せな人なんだなあ……(真顔)
花組に属した時間は、2008年1月26日から2009年6月15日までの、わずか一年半弱。
実際に「花組生」として大劇場公演のお稽古に参加した集合日から数えたら、本当に一年とほんのちょっと、なんですよね。
一年前には、自分がこんなに花組が、花組っ子が一人残らず大好きになるとは思っていませんでした。
今はとても、別れが寂しい。
温かく受け入れて、構って、可愛がって、慕ってくれた、たくさんの花組っ子たち。
真飛さんはじめ、上級生には本当にいろいろお世話になったのだろうと思います。
ありがとう。
本当に、ありがとう。
別れるわけじゃないんだよね。宝塚は一つだから。
いつだってまた逢える。
だから。
一年半、本当にありがとうございました。
心からの感謝を込めて。
(…まだ、あと半月は花組っ子だけどね!)
.
…個人的には、他にも「僕たちの好きだった革命」とか「この森で、天使はバスを降りた」とか「タンゲーラ」とか、いろんな公演の千秋楽が被りまくりで(汗)。どれも観たかったな~、と思うのですが……
今回は、迷ったのですが花組全国ツアーを選んで、グリーンホール相模大野へ「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA 2」を観劇してまいりました。
でも、その感想を書くまえに……
鞠輝とわさん、
穂月はるなちゃん、
たにやん(谷みずせ)、
ゆり香紫保さん、
そして………
となみちゃん、
ご卒業おめでとうございます!
みなさまのこれからのご活躍を、健康を、いえ、なによりも、
お幸せを、心からお祈りしています!!(泣笑)
と、いうわけで。
私は、雪組さんの別れの涙雨の余波に、神奈川の地で濡れてまいりました(^ ^)。
こちらはこちらで、小さな別れ。
祐飛さんが花組公演に組子として出るのは最後で。
しかも、「哀しみのコルドバ」も「RED HOT SEA2」も大好きな猫は、この作品を(このメンバーでは)二度と観ることができないことがとても寂しかった(T T)。
祐飛さんのリカルド・ロメロ、優しくて公正で生真面目で真摯で、、、、本当に優しくて、いい男だったなあ…(*^ ^*)。
二度とあのロメロに逢えないことが、とてもさびしいです。
「哀しみのコルドバ」。
武蔵野公演以来、半月以上ぶりの観劇でしたが、皆本当に良くなって、柴田さんの作品をきちんと理解し、表現しようとしている人が増えたなあ、と思いました。
柴田作品って本当に展開に隙がないというか、ひとつひとつの伏線がきちんと最後に意味を成すところが凄い!と思うのですが、全体の構成が複雑なだけに、役者を選ぶ作品だとも思うんですよね。
最初の宴会で、ビセント(愛音羽麗)とメリッサ(華耀きらり)が舞台の端と端で見凝め合って苦しそうにしているところとか、アンフェリータ(桜一花)に一目惚れしているフェリペ(真野すがた)とか……がきちんと表現できていないと、その後の展開で“えーっ、なんで!?”“吃驚したなぁ~”になってしまいがちなので。
そのあたりは、役者も勿論がんばらないといけないんですけど、演出面でもう少し観客の目を惹く工夫をしてくれるともっと良かったのでは…とも思いましたね。
舞台のど真ん中でエリオやロメロが芝居をしているときに、それを挟んで、両端で見凝め合っている恋人たちの芝居がとっても良かったので、勿体無いなあ~!!と。
あれって、普通に観ていたら気づかないんじゃないかと思うのですが……そんなことないのかなあ??
二人とも、近くにいるひとに話しかけられればそちらに反応しつつ、ちょっとした隙に相手を盗み見て……いるつもりなのに、ハッと気づくとがっつり凝視している、みたいな芝居がすごく可愛くて。
しかも、そんなビセンテを心配そうに後ろで見守って、声をかけるべきかそっとしておくべきか悩んでいるアルバロ(未涼亜希)がまた、いい貌してるんですよねぇ~(*^ ^*)。
まっつのアルバロは、エリオとロメロの決闘の場面でも凄く良い芝居をしていて、こういう人がいると柴田芝居もやりやすいだろうなあ、と思いました。
でも、演出面でもっともっと質を上げることはできたと思いますよっっ!!>中村さん(涙)。
千秋楽の決闘の場面(母親たちの告白)で、まとぶんのエリオは、母親を責めながら滂沱の涙を流していましたのですが。
それを辛そうに、切なげに見守るロメロがまた、すごく良かった(; ;)。
すーっと音もなく近寄って、す、と手を差し出す仕草に込められた、温かないたわり。
かける言葉をあぐねて、結局何も言わずに背を向ける優しさ。
ラストシーン、運ばれていくエリオに背をむけて、空を見凝めて立ち尽くすリカルドの胸に去来した気持ちを想像するだけで、泣けてきました。
彼は本当に、エリオというマタドールを認めて、愛していたんだろうなあ。
あの幕切れも、余韻があって良いんですよねぇ(T T)。
夕陽に染まったアリーナ、
鳴り響く音楽、
悲しみにくれる群像、
そして、そこから少し離れて空を見上げ、思い出を噛み締める男。
「エリオ・サルバドール」を語るには、言葉はいらない。
ただ、アリーナの砂の上に立ってみればわかるのだ、と。
「RED HOT SEA2」
いや~~~~、花組っ子は皆可愛い過ぎます~~~(はぁと)
娘役も男役も、本当に本当に(語彙少なすぎ)みんな可愛いっ!
もう、ぼーっと観ているだけで幸せでした。
っていうか、ぼーっと観ていることしかできませんでした。
…視たいものが多すぎて。
最初から最後まで、ほぼパーフェクトに祐飛さんと組んでくれた一花。プロローグから、可愛い笑顔が何か切なげだなあと思っていたら、引き潮は泣いていたような…猫の妄想?
きらりんは、ほんのちょっとの絡みでもすかさず逃さずアピールしまくりで、めっちゃ可愛かった!!あああ、この可愛い花娘たちと同じ舞台にたって、でろでろ鼻の下を伸ばしている祐飛さんも見納めかぁ~~(しみじみ)。
アドリブは……いろいろあったんですけど(汗)。
幽霊船は……
たしか、31日の昼の部に「1ヶ月も幽霊に付きまとわれてたってこと!?こうなったら最後まで応援してよねっ!!」みたいなのがあって、
ラストは「幽霊さん、一ヶ月ありがとうございましたm(_ _)m」と、みわっちと二人で土下座してくれましたよ(爆)。
付きまとってたのは、幽霊じゃなくて観客だけどね!(^ ^)
コーヒールンバのラストは……
昼の部ではふつうにいつもの準備(?)をしてからみわっちに袖に突き飛ばされていて、
千秋楽は、、、「せん!」って言って鼻をつまんで、「しゅう!」って言いながら耳をふさいで、「らく!」って言いながら、また突き飛ばそうとするみわっちに逆襲しようとして、回し蹴りで蹴りこまれて……いたような気がします。
妖精さん、男前だったわ~(惚)。
……あれ?アドリブってそんなものだっけ?
「ウノ、ドス、トレス、、、」は普通だったし……
真飛さんの客席降りは、好き放題劇場を駆け回ってくださるので、、、アドリブというか何というか。あ、貝が次々に出てきたのが楽しかったです。たしか3つくらい配っていたはず(^ ^)。そして、最後はえらいギリギリになって、音楽が終わると同時に小階段を駆け上がって舞台に戻ってポーズ!!うわぁ間に合った!!……みたいな感じでした。
昼の部はふつーだったのになあ~。
あ。
グリーンホール相模大野には、下手の花道に客席降り用のスポットライト(ディナーショーとかで良く使われる手動のタイプ)があって、客席降りの場面になると袖から黒い服のスタッフさんがライトまでスタスタと歩いてくるのが凄くおかしかったです(^ ^)。
そのおかげで、まとぶんも祐飛さんも顔が良く見えました♪楽しかった(*^ ^*)。
ご挨拶は……
まずは組長さんが、神奈川ジェンヌを京さんから順番にご紹介。
えーっと、たしかレネちゃんあたりから投げキッスをし始めたんですよね?(……だいもんだったかな)。で、ルナちゃん、らんかちゃんと順番に可愛く投げキッスをしていって、ラストの天真くんが、投げキッスじゃなくて……手にキスしてふっと息を吹くやつで締めてくれました。さすが天真くん!と大ウケ(^ ^)。
組長さんの「元気で明るい(だったかな?)神奈川ジェンヌ」という紹介がぴったりのメンバーでした。(ちなみに、30日の公演では“お調子者の神奈川ジェンヌ”だったらしい)
で、大空祐飛が組替えとなりました、とご紹介していただきました。
「野々すみ花と二人、宙の王となります(だったかな?)お薦めです!」と(^ ^)。
それを受けて、前に出た祐飛さんは、、、
「ただいまお薦めいただきました大空祐飛です」みたいな前振りをした後、
「花組サイコー!!」 って(T T)。
「これからも花組を、そして宙組も、よろしくお願いいたします」と、明るく笑いながらも真面目な瞳で組替えのご挨拶を締める祐飛さん。
なんだか。
……嬉しいんだか寂しいんだかよく判らない涙が、私の視界をぼわっと遮って……(T T)。
そのあと、組長さんが「今後の花組の公演」について…と言って梅芸ミーマイ、バウ、巴里祭と紹介したあと、「そして、8月3日からは博多座にて大江山花伝と………アパ…?」と、(公演名はわからないながらも)宙組公演の宣伝までしていただきました(泣)。
「これら全ての公演をご覧いただくことが可能です!どうぞこれからも、よろしくお願いいたします」と。
組長さんの優しい思いやりが、しみじみと温かかったです。
……私はちゃんと、全部行くもんねっ!(←いばりんぼ)
真飛さんにも、すごく愛情のこもったメッセージをいただきました。
わざわざ振り返って、「祐飛さんがいなくなってしまうと思うと寂しい」ですってよアナタ…(T T)。
でも、「出会えたからこそ絆が出来た」と言っていただけて。
幸せでした。
大空さんって、本当に、本当に、幸せな人なんだなあ……(真顔)
花組に属した時間は、2008年1月26日から2009年6月15日までの、わずか一年半弱。
実際に「花組生」として大劇場公演のお稽古に参加した集合日から数えたら、本当に一年とほんのちょっと、なんですよね。
一年前には、自分がこんなに花組が、花組っ子が一人残らず大好きになるとは思っていませんでした。
今はとても、別れが寂しい。
温かく受け入れて、構って、可愛がって、慕ってくれた、たくさんの花組っ子たち。
真飛さんはじめ、上級生には本当にいろいろお世話になったのだろうと思います。
ありがとう。
本当に、ありがとう。
別れるわけじゃないんだよね。宝塚は一つだから。
いつだってまた逢える。
だから。
一年半、本当にありがとうございました。
心からの感謝を込めて。
(…まだ、あと半月は花組っ子だけどね!)
.
今更かもしれませんが、CSニュースで、ウメちゃん(陽月華)のミュージックサロンの映像を観ました!
アメユキだーーーーーっっっ!!
可愛いよぉ、可愛いよぉ、可愛いよぉ(感涙)
あああ、ナマで視たかった……一回でもいいから東京でやってくれればなぁ。どうして宝塚だけなのどうしてどうし(号泣)
何年前ですか、あれ(「イーハトーブ・夢」)。「血と砂」と同じシリーズでしたよね?ってことは……(汗)。
ああ、本当に可愛かったなあ…。歌を口ずさむたびに大変なことになってましたけど(←それは今でもあんまり変わってない気が)、とにかく飛びっきりの美少女で、うっとりするほど可愛かった……。
そういえば、礼音くんをちゃんと覚えたのもザネリだったような気がする。あれから○年が過ぎて、アメユキはトップ娘役になって卒業の時を迎え、ザネリはトップお披露目のお稽古中。……不思議な縁ですよね、二人とも。
のっけからタイトルと関係のない話ですみません。
書いている途中で二回もデータが消えてしまった……二回とも結構終わりに近かったのにさっ(涙)。といいつつ、懲りずに三回目もべたで書いている私。さて、今回はちゃんと最後まで書きあがるでしょうか?
というわけで(←何がだ)、花組バウホール公演「オグリ!」を観劇してまいりました(はぁと)。
いやー、面白かった!木村作品の殆どはあまり好きではない私でさえ、すごく楽しめました。
木村さんは、こういう荒唐無稽な物語のが凄く良いです!!
荒唐無稽っていうか、“無茶な物語”が良い。彼の個人的な主義主張を差し挟む余地がないような、ぶっ飛んだ物語を舞台化すると、彼の美点である演出のはったりがましさとかケレン味(←誉めてる)とか、そうい迫力が生きてくるんですよね。
「不滅の棘」もそんな感じでしたし、ある意味シェイクスピアもそういうところがあると思うのです。
どうしてもオペラシリーズがやりたいんなら、「魔笛」をやればいいのに、って以前から思っていたんですよねー。ストーリーが複雑で登場人物が煩雑で、そして、かなり無茶苦茶な物語(^ ^)なら、凄く良さそうに思うので。
あるいは、自雷也とかどうでしょうかね(爆)。衣装を思いっきり派手にして(←おい)。
いやもう、とにかく演出の迫力に押されっぱなしでした。
とにかくセットが凄い!大道具や衣装を見ただけで、なんだか物語世界に引き込まれてしまうのです。
舞台空間を埋め尽くしてしまいそうな、巨大な馬(馬頭観音)のセット。
無駄にリアルな、なめらかで優しげな大仏の手。
見る目童子(愛純もえり)の奇抜な衣装(←セット扱い?)や、神様たちの実在感。
これが木村さんの真骨頂なんだなあ、と、ある意味すごく納得した舞台でした。
壮ちゃんは、絵に描いたような『美丈夫』っぷりがぴったりと役に嵌っていて、実に見事でした。
前半の優雅な貴公子ぶりから、総髪になってからの後半の迫力まで、壮ちゃんの魅力を存分にみせてもらった!という満足感がありました。いやー格好良い。木村さんとの相性、良いですよね。「黒蜥蜴」の浪越くんも良かったし。……っていうか、浪越くんと小栗判官、共通点が何もないような気がするよオイ。どんだけ振り幅が大きいんだ壮一帆(^ ^;ゞ。
照手姫の野々すみ花ちゃんは、、、やっぱりこの人は天才なんでしょうか。その頭の回転の早さ、愛情の深さ、芯の強さ。
情熱的で清冽で、心延えの美しさが面に現れたような、出来すぎみたいに優れた姫君の、“絵に描いたような”リアルさ。その衝撃。
すみ花ちゃんの持ち味は、決して「姫君」ではないと思うのですが、木村作品との相性は抜群ですね(*^ ^*)。「黒蜥蜴」の早苗(葉子)さんも良かったけど、今回も本当に良かったです。
青年館が始まって、あと約一週間。花組での思い出を、持ちきれないほどたっぷり創ってくださいね。
みつる(華形ひかる)くんは、小栗と照手の仲人を務める商人・後藤左衛門がメインで、あとは都の男とか、照手を拾う漁師とか、神託を降す樵とか、いろんな役をやっていました。ファン的には、いろんなみつるくんに会えて楽しいし、どの役もしっかり創りこんで芝居に仕上げているみつるくんって凄いなあ、という嬉しさもあるのですが、いかんせん物語の主筋に絡む役ではないので……
「やらずの雨」のひろみちゃん(彩那音)とかもそうでしたけど、和物のこういうお芝居って、二番手役が存在しないことがままあるんですよね(涙)。……まぁみつるくんの場合、「銀ちゃんの恋(原作的には主役)」と今回を足して二で割ると、ちょうど“普通の二番手役になる”…って感じ、かな?(笑)。
物語の立ち上がりは、“馬頭観音の縁日”
人々に物語をねだられた語り部が、美濃国安八郡墨俣に伝わる、奇想天外な小栗判官の物語を語り始める……。
とりあえず、青年館公演も始まったばかりなので、猫的見所を簡単に箇条書きで。
あ、物語は有名なので、あまりネタバレ配慮していません。予習したくない方はご注意を。
・語り部は藤京子さん。彼女が語りだすと、聴衆が役者としてその物語を演じ始めるあたり、「ラ・マンチャの男」みたいな構造だなあと思いました。あんなに複雑な構造ではないのですが、作品全体を「馬頭観音の縁日」という額縁にはめこんだ(その象徴が、巨大な馬のセット)ところが、木村さんの巧いところだと思いました。
藤さんの語りは、良い意味で年齢を感じさせる荒れた声と滑舌で、水干姿(男装)と相俟って異様な存在感がありました。「縁日」という異空間の持つあやしさ、異世界感。それが、この荒唐無稽な物語にリアル感を与えていたと思います。
いやー、藤さんが居なかったら、この作品は成立しなかったかもしれない、と思いましたよー!
・小栗の父親(悠真倫)、母親(初姫さあや)のやわらかなほのぼの感。いいなあ、あんな美しくて優しげな母親がほしいよーーーーっ!
さあやは今回、あまりハジケたところは見せず、ほぼ“大納言の妻”役に徹していました。途中でちょっとアンサンブルで出るくらい?ラスト前の、小栗とのやり取りが慈愛に満ちていてとても良かったです(*^ ^*)。さあや、ホントに素敵……(惚)。
・花野じゅりあちゃんの大蛇(深泥池の主)は実に素晴らしかったんですが、個人的にはマメと組んだ“よろず屋”の女主人が好きです(^ ^;ゞ。
マメちゃんは、一幕冒頭の毘沙門天とか日光大明神も素敵でしたが、このあたりは出番も一瞬なので(笑)。“よろず屋”の主人は、存在が実にリアルな感じでよかったです。さすがマメちゃん!
・ふみか(紫峰七海)、嶺乃(一真)くん、アーサー(煌雅あさひ)。
横山の息子たち。…アーサーが長男で嶺乃くんが次男、ふみかが三男なのは何の冗談かと思いましたが、観ている分にはそんなに違和感なかったです。三男は知恵者なんだね(^ ^)。
アーサーもそれなりに貫禄があるし、嶺乃くんには真ん中らしいちょこまか感があって、別に若々しく創る、とか全然考えてなさそうなふみかと並んでいても、特に“妙だなあ”とか思うことも無かったですね。ふと我に返った瞬間に笑っちゃったりはしましたが(笑)。
アーサーの声、もっと聴きたかったなあ…(結構喋ってたのに、贅沢な!)
・よっち(月央和沙)、愛純もえり
よっちはいろんな役を演じて大活躍でしたが、プログラムに載っている太夫がやっぱり一番印象的です。父親によって淵に沈められた照手姫を拾って、養女にしようとする。なのに、もえりちゃん扮する姥に騙されてしまう、素直で優しい翁。本当に本当に可愛いなあ(*^ ^*)。
もえりちゃんは、プログラムには姥で載っていますが、これより、二幕で出てくる見る目童子の方が印象的でした。…役が、というよりは衣装が、ですけど。
っていうか、こんなに美人で可愛くて巧いのに、主な役が姥と見る目童子、って……どうなのよそれは >木村さん
・瀬戸かずや、輝良まさと、真瀬はるか、銀華水、日高大地、大河凜
壮ちゃん小栗の家来たち。みなさんそれぞれにキャラが決まっているんですけど、あまり場面がないのでそれが見せられなかったのが残念だなあ。
とりあえず、瀬戸くんの美形っぷりに堕ちまくりました。なんなんだあの格好良さはっ!最後の方で、復活した小栗が生家を訪ねてくる場面にも出ているのですが、なんだかちょっと危険な匂いがします。今更花組にご贔屓増やしてどうするんだよ私(汗)。
輝良くん・日高くんは、扮装がよく似合ってて普通にカッコいい。
あと、大河凜ちゃんは、こういう役にはちょっと笑顔が可愛らしすぎるかも、と思いました(^ ^)。
・浦輝ひろと、彩城レア
役として目立つのは、横山の家来(鬼王・鬼次)になるのでしょうか?お二人とも声がいいので、都の男での一言台詞がいちいち良かったんですが。
・萬あきら
照手姫の父・横山と、閻魔大王の二役。いやー、どっちも良かったんですが、、、小栗を暗殺した後、「人の子を殺した以上、自分の子も淵に沈める」と宣言して照手を連れて行かせるときの苦渋の芝居、二幕で“車を曳く”芝居の重厚さはさすがでした。
今回、これだけ芸達者な組子をかき集めての上演に専科から重鎮が二人も出るなんて勿体無い!とか思っていたのですが。まりんさん、みつる、ふみか、さあや、マメ……かなり勿体無い使い方だったし。でも、やはり観てみると藤さんも萬さんも余人には替え難くて。
作品の質をあげるためには、コレしかなかったんだな、と納得しました。
ま、とにかく。
木村作品を敬遠していた皆様も、これはぜひ観てみてくださいませ♪損はしないと思いますよー。
壮ちゃんとすみ花ちゃん、特にすみ花ちゃんは出ずっぱりで物語を動かしてる♪本当に本当に可愛いです♪
あと一週間。この珍しい物語を、出演者一同、存分に楽しんでくださいますように☆
花組全ツ組は、いつ観に行くのかなー?(^ ^)
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アメユキだーーーーーっっっ!!
可愛いよぉ、可愛いよぉ、可愛いよぉ(感涙)
あああ、ナマで視たかった……一回でもいいから東京でやってくれればなぁ。どうして宝塚だけなのどうしてどうし(号泣)
何年前ですか、あれ(「イーハトーブ・夢」)。「血と砂」と同じシリーズでしたよね?ってことは……(汗)。
ああ、本当に可愛かったなあ…。歌を口ずさむたびに大変なことになってましたけど(←それは今でもあんまり変わってない気が)、とにかく飛びっきりの美少女で、うっとりするほど可愛かった……。
そういえば、礼音くんをちゃんと覚えたのもザネリだったような気がする。あれから○年が過ぎて、アメユキはトップ娘役になって卒業の時を迎え、ザネリはトップお披露目のお稽古中。……不思議な縁ですよね、二人とも。
のっけからタイトルと関係のない話ですみません。
書いている途中で二回もデータが消えてしまった……二回とも結構終わりに近かったのにさっ(涙)。といいつつ、懲りずに三回目もべたで書いている私。さて、今回はちゃんと最後まで書きあがるでしょうか?
というわけで(←何がだ)、花組バウホール公演「オグリ!」を観劇してまいりました(はぁと)。
いやー、面白かった!木村作品の殆どはあまり好きではない私でさえ、すごく楽しめました。
木村さんは、こういう荒唐無稽な物語のが凄く良いです!!
荒唐無稽っていうか、“無茶な物語”が良い。彼の個人的な主義主張を差し挟む余地がないような、ぶっ飛んだ物語を舞台化すると、彼の美点である演出のはったりがましさとかケレン味(←誉めてる)とか、そうい迫力が生きてくるんですよね。
「不滅の棘」もそんな感じでしたし、ある意味シェイクスピアもそういうところがあると思うのです。
どうしてもオペラシリーズがやりたいんなら、「魔笛」をやればいいのに、って以前から思っていたんですよねー。ストーリーが複雑で登場人物が煩雑で、そして、かなり無茶苦茶な物語(^ ^)なら、凄く良さそうに思うので。
あるいは、自雷也とかどうでしょうかね(爆)。衣装を思いっきり派手にして(←おい)。
いやもう、とにかく演出の迫力に押されっぱなしでした。
とにかくセットが凄い!大道具や衣装を見ただけで、なんだか物語世界に引き込まれてしまうのです。
舞台空間を埋め尽くしてしまいそうな、巨大な馬(馬頭観音)のセット。
無駄にリアルな、なめらかで優しげな大仏の手。
見る目童子(愛純もえり)の奇抜な衣装(←セット扱い?)や、神様たちの実在感。
これが木村さんの真骨頂なんだなあ、と、ある意味すごく納得した舞台でした。
壮ちゃんは、絵に描いたような『美丈夫』っぷりがぴったりと役に嵌っていて、実に見事でした。
前半の優雅な貴公子ぶりから、総髪になってからの後半の迫力まで、壮ちゃんの魅力を存分にみせてもらった!という満足感がありました。いやー格好良い。木村さんとの相性、良いですよね。「黒蜥蜴」の浪越くんも良かったし。……っていうか、浪越くんと小栗判官、共通点が何もないような気がするよオイ。どんだけ振り幅が大きいんだ壮一帆(^ ^;ゞ。
照手姫の野々すみ花ちゃんは、、、やっぱりこの人は天才なんでしょうか。その頭の回転の早さ、愛情の深さ、芯の強さ。
情熱的で清冽で、心延えの美しさが面に現れたような、出来すぎみたいに優れた姫君の、“絵に描いたような”リアルさ。その衝撃。
すみ花ちゃんの持ち味は、決して「姫君」ではないと思うのですが、木村作品との相性は抜群ですね(*^ ^*)。「黒蜥蜴」の早苗(葉子)さんも良かったけど、今回も本当に良かったです。
青年館が始まって、あと約一週間。花組での思い出を、持ちきれないほどたっぷり創ってくださいね。
みつる(華形ひかる)くんは、小栗と照手の仲人を務める商人・後藤左衛門がメインで、あとは都の男とか、照手を拾う漁師とか、神託を降す樵とか、いろんな役をやっていました。ファン的には、いろんなみつるくんに会えて楽しいし、どの役もしっかり創りこんで芝居に仕上げているみつるくんって凄いなあ、という嬉しさもあるのですが、いかんせん物語の主筋に絡む役ではないので……
「やらずの雨」のひろみちゃん(彩那音)とかもそうでしたけど、和物のこういうお芝居って、二番手役が存在しないことがままあるんですよね(涙)。……まぁみつるくんの場合、「銀ちゃんの恋(原作的には主役)」と今回を足して二で割ると、ちょうど“普通の二番手役になる”…って感じ、かな?(笑)。
物語の立ち上がりは、“馬頭観音の縁日”
人々に物語をねだられた語り部が、美濃国安八郡墨俣に伝わる、奇想天外な小栗判官の物語を語り始める……。
とりあえず、青年館公演も始まったばかりなので、猫的見所を簡単に箇条書きで。
あ、物語は有名なので、あまりネタバレ配慮していません。予習したくない方はご注意を。
・語り部は藤京子さん。彼女が語りだすと、聴衆が役者としてその物語を演じ始めるあたり、「ラ・マンチャの男」みたいな構造だなあと思いました。あんなに複雑な構造ではないのですが、作品全体を「馬頭観音の縁日」という額縁にはめこんだ(その象徴が、巨大な馬のセット)ところが、木村さんの巧いところだと思いました。
藤さんの語りは、良い意味で年齢を感じさせる荒れた声と滑舌で、水干姿(男装)と相俟って異様な存在感がありました。「縁日」という異空間の持つあやしさ、異世界感。それが、この荒唐無稽な物語にリアル感を与えていたと思います。
いやー、藤さんが居なかったら、この作品は成立しなかったかもしれない、と思いましたよー!
・小栗の父親(悠真倫)、母親(初姫さあや)のやわらかなほのぼの感。いいなあ、あんな美しくて優しげな母親がほしいよーーーーっ!
さあやは今回、あまりハジケたところは見せず、ほぼ“大納言の妻”役に徹していました。途中でちょっとアンサンブルで出るくらい?ラスト前の、小栗とのやり取りが慈愛に満ちていてとても良かったです(*^ ^*)。さあや、ホントに素敵……(惚)。
・花野じゅりあちゃんの大蛇(深泥池の主)は実に素晴らしかったんですが、個人的にはマメと組んだ“よろず屋”の女主人が好きです(^ ^;ゞ。
マメちゃんは、一幕冒頭の毘沙門天とか日光大明神も素敵でしたが、このあたりは出番も一瞬なので(笑)。“よろず屋”の主人は、存在が実にリアルな感じでよかったです。さすがマメちゃん!
・ふみか(紫峰七海)、嶺乃(一真)くん、アーサー(煌雅あさひ)。
横山の息子たち。…アーサーが長男で嶺乃くんが次男、ふみかが三男なのは何の冗談かと思いましたが、観ている分にはそんなに違和感なかったです。三男は知恵者なんだね(^ ^)。
アーサーもそれなりに貫禄があるし、嶺乃くんには真ん中らしいちょこまか感があって、別に若々しく創る、とか全然考えてなさそうなふみかと並んでいても、特に“妙だなあ”とか思うことも無かったですね。ふと我に返った瞬間に笑っちゃったりはしましたが(笑)。
アーサーの声、もっと聴きたかったなあ…(結構喋ってたのに、贅沢な!)
・よっち(月央和沙)、愛純もえり
よっちはいろんな役を演じて大活躍でしたが、プログラムに載っている太夫がやっぱり一番印象的です。父親によって淵に沈められた照手姫を拾って、養女にしようとする。なのに、もえりちゃん扮する姥に騙されてしまう、素直で優しい翁。本当に本当に可愛いなあ(*^ ^*)。
もえりちゃんは、プログラムには姥で載っていますが、これより、二幕で出てくる見る目童子の方が印象的でした。…役が、というよりは衣装が、ですけど。
っていうか、こんなに美人で可愛くて巧いのに、主な役が姥と見る目童子、って……どうなのよそれは >木村さん
・瀬戸かずや、輝良まさと、真瀬はるか、銀華水、日高大地、大河凜
壮ちゃん小栗の家来たち。みなさんそれぞれにキャラが決まっているんですけど、あまり場面がないのでそれが見せられなかったのが残念だなあ。
とりあえず、瀬戸くんの美形っぷりに堕ちまくりました。なんなんだあの格好良さはっ!最後の方で、復活した小栗が生家を訪ねてくる場面にも出ているのですが、なんだかちょっと危険な匂いがします。今更花組にご贔屓増やしてどうするんだよ私(汗)。
輝良くん・日高くんは、扮装がよく似合ってて普通にカッコいい。
あと、大河凜ちゃんは、こういう役にはちょっと笑顔が可愛らしすぎるかも、と思いました(^ ^)。
・浦輝ひろと、彩城レア
役として目立つのは、横山の家来(鬼王・鬼次)になるのでしょうか?お二人とも声がいいので、都の男での一言台詞がいちいち良かったんですが。
・萬あきら
照手姫の父・横山と、閻魔大王の二役。いやー、どっちも良かったんですが、、、小栗を暗殺した後、「人の子を殺した以上、自分の子も淵に沈める」と宣言して照手を連れて行かせるときの苦渋の芝居、二幕で“車を曳く”芝居の重厚さはさすがでした。
今回、これだけ芸達者な組子をかき集めての上演に専科から重鎮が二人も出るなんて勿体無い!とか思っていたのですが。まりんさん、みつる、ふみか、さあや、マメ……かなり勿体無い使い方だったし。でも、やはり観てみると藤さんも萬さんも余人には替え難くて。
作品の質をあげるためには、コレしかなかったんだな、と納得しました。
ま、とにかく。
木村作品を敬遠していた皆様も、これはぜひ観てみてくださいませ♪損はしないと思いますよー。
壮ちゃんとすみ花ちゃん、特にすみ花ちゃんは出ずっぱりで物語を動かしてる♪本当に本当に可愛いです♪
あと一週間。この珍しい物語を、出演者一同、存分に楽しんでくださいますように☆
花組全ツ組は、いつ観に行くのかなー?(^ ^)
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花のME AND MY GIRL
2009年5月25日 宝塚(花)花組梅田芸術劇場公演「ME AND MY GIRL」の主な配役(&役替り)が発表されました!
ビル 真飛聖
サリー 桜乃彩音
マリア 京三紗
パーチェスター 未沙のえる
は解っていましたが、主要三役は、以下の組み合わせで二通りの役替り。
ジョン卿 壮一帆 、 愛音羽麗
ジェラルド 愛音羽麗 、 朝夏まなと
ジャッキー 朝夏まなと 、 壮一帆
去年の博多座の例があったので、ジャッキーは多分役替りだろうな、というのは予想していて、
とりあえず「太王四神記」で娘役を演じたみわっちのジャッキーは無いだろう、
そして、役替りには88期のまぁくんがメンバーとして入るはず、、、、、
……というところまでは読んでいたのですが。
まさか壮ちゃんがジャッキーもやってくれるとは!!(@ @)劇団にしてやられました。
壮ちゃんもまぁくんも、まとぶんより大きいよねぇ…?ビルとジャッキーは立って並ぶ場面はないからいいのかな……(^ ^;
あああ、楽しみだな~~!!
っていうか、何が嬉しいってみわっちのジョン卿が楽しみです。はい(*^ ^*)
ちょうど私の遠征予定が壮ちゃんジャッキー、みわっちジョン卿、まぁくんジェラルドの日なので、めっちゃ楽しみだ♪♪
でも、案外良く考えて有るなあ。壮ちゃんジャッキー&まぁくんジェラルドは長身&スタイル抜群コンビ、みわっちジェラルド&まぁくんジャッキーは(ちょっと小柄だけど)包容力と愛情深い上級生&(ちょっとデカいけど)笑顔の可愛い元気印の下級生、とゆー楽しそうなコンビ。
……ああ、こういうことを書いていると段々両方観たくなってくるな……(^ ^;ゞ。
三役以外ではヘザーセットの組長さんだけが発表になりましたが、他の役は誰になるのでしょうね。
役らしい役はほとんど無い作品なのに、絵莉さん、一花、ふみか、さあや、マメちゃん、、、、なんでこんなに芸達者なタレントがいっぱい出てるんだよ(涙)。もったいなくて涙が出そうです。絵莉さんなんてマリアでもいいくらいなのに。(京さんのマリアは絶品だったので、出てくださってとても嬉しいんですけどね!)
アナスタシア・ブラウン夫人……絵莉さんかな、さあやかな……ここはやっぱり、学年順で絵莉さんかな?月組では(桜)一花と同じ85期のみっぽー(美鳳あや)だったけど、月組は上級生が少なくて、みっぽーが女役では上から二番目の上級生だったし。
貴族たちは…バターズビー夫人が一花でバターズビー卿がふみか(紫峰七海)、ジャスパー卿にマメ(日向燦)、チーフメイドに(初姫)さあや、、、ってところでいかがでしょうか?
で、…ランベスキングにしゅん様、ランベスクイーンに(華月)由舞ちゃんだったら、猫はとっても幸せです☆
あと娘役は……ソフィア・ブライトンにはるちゃん(天宮菜生)、ワーシントン・ワーシントン夫人に芽吹幸奈ちゃん、ディス夫人に聖花まいちゃん、メイに月野姫花ちゃん、とか、そんな感じでいかがしょうか(←猫が決めるんじゃないから!)。
瞳ゆゆちゃんや初花美咲ちゃんには、メイド服を着てうろうろしていてほしい(*^ ^*)けど、テニスプレーヤーにも入ってほしい(祈)。
男役は……他に目立つ役ってボブと警官と灯火係、くらいじゃないか?何をやるんだ?まだまだ目立つ人いっぱいいるのに。
とりあえず、警官はよっち(月央和沙)かなあ……。
ボブはすごく良い役なので、誰が演じるにしても楽しみです。芝居のできる人に回りますように。
今回ジャッキーが二人とも大きいので、仲買人は長身メンバーで揃えてきそうですね。
髭つけるのは誰と誰かしらん★
ふみかが貴族メンバーで抜けるとすると、しゅん様・浦輝さん・瀬戸くん・輝良くん・日高くんとか、そういうメンバーになるのでしょうか。航流ひびきさんも(おとめによると)かなり大きいみたいですが、仲買人って確か5人でしたよね…?…仲買人たちが並んでジャッキーを持ち上げる振付で、「足があまるから一人追加しよう!」とかいう話にならないことを祈っています(^ ^)。
なにはともあれ。
キャストが発表されると、俄然公演が近づいたような気がしますね。
まだ今は、「哀しみのコルドバ」も「オグリ!」もラストスパートがかかりはじめたばかり。
今週いっぱい、「オグリ!」は来週月曜日まで、無理して体調を崩したりしないよう気をつけながら、最後まで舞台を楽しんでいただきたいなと思います(^ ^)。
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ビル 真飛聖
サリー 桜乃彩音
マリア 京三紗
パーチェスター 未沙のえる
は解っていましたが、主要三役は、以下の組み合わせで二通りの役替り。
ジョン卿 壮一帆 、 愛音羽麗
ジェラルド 愛音羽麗 、 朝夏まなと
ジャッキー 朝夏まなと 、 壮一帆
去年の博多座の例があったので、ジャッキーは多分役替りだろうな、というのは予想していて、
とりあえず「太王四神記」で娘役を演じたみわっちのジャッキーは無いだろう、
そして、役替りには88期のまぁくんがメンバーとして入るはず、、、、、
……というところまでは読んでいたのですが。
まさか壮ちゃんがジャッキーもやってくれるとは!!(@ @)劇団にしてやられました。
壮ちゃんもまぁくんも、まとぶんより大きいよねぇ…?ビルとジャッキーは立って並ぶ場面はないからいいのかな……(^ ^;
あああ、楽しみだな~~!!
っていうか、何が嬉しいってみわっちのジョン卿が楽しみです。はい(*^ ^*)
ちょうど私の遠征予定が壮ちゃんジャッキー、みわっちジョン卿、まぁくんジェラルドの日なので、めっちゃ楽しみだ♪♪
でも、案外良く考えて有るなあ。壮ちゃんジャッキー&まぁくんジェラルドは長身&スタイル抜群コンビ、みわっちジェラルド&まぁくんジャッキーは(ちょっと小柄だけど)包容力と愛情深い上級生&(ちょっとデカいけど)笑顔の可愛い元気印の下級生、とゆー楽しそうなコンビ。
……ああ、こういうことを書いていると段々両方観たくなってくるな……(^ ^;ゞ。
三役以外ではヘザーセットの組長さんだけが発表になりましたが、他の役は誰になるのでしょうね。
役らしい役はほとんど無い作品なのに、絵莉さん、一花、ふみか、さあや、マメちゃん、、、、なんでこんなに芸達者なタレントがいっぱい出てるんだよ(涙)。もったいなくて涙が出そうです。絵莉さんなんてマリアでもいいくらいなのに。(京さんのマリアは絶品だったので、出てくださってとても嬉しいんですけどね!)
アナスタシア・ブラウン夫人……絵莉さんかな、さあやかな……ここはやっぱり、学年順で絵莉さんかな?月組では(桜)一花と同じ85期のみっぽー(美鳳あや)だったけど、月組は上級生が少なくて、みっぽーが女役では上から二番目の上級生だったし。
貴族たちは…バターズビー夫人が一花でバターズビー卿がふみか(紫峰七海)、ジャスパー卿にマメ(日向燦)、チーフメイドに(初姫)さあや、、、ってところでいかがでしょうか?
で、…ランベスキングにしゅん様、ランベスクイーンに(華月)由舞ちゃんだったら、猫はとっても幸せです☆
あと娘役は……ソフィア・ブライトンにはるちゃん(天宮菜生)、ワーシントン・ワーシントン夫人に芽吹幸奈ちゃん、ディス夫人に聖花まいちゃん、メイに月野姫花ちゃん、とか、そんな感じでいかがしょうか(←猫が決めるんじゃないから!)。
瞳ゆゆちゃんや初花美咲ちゃんには、メイド服を着てうろうろしていてほしい(*^ ^*)けど、テニスプレーヤーにも入ってほしい(祈)。
男役は……他に目立つ役ってボブと警官と灯火係、くらいじゃないか?何をやるんだ?まだまだ目立つ人いっぱいいるのに。
とりあえず、警官はよっち(月央和沙)かなあ……。
ボブはすごく良い役なので、誰が演じるにしても楽しみです。芝居のできる人に回りますように。
今回ジャッキーが二人とも大きいので、仲買人は長身メンバーで揃えてきそうですね。
髭つけるのは誰と誰かしらん★
ふみかが貴族メンバーで抜けるとすると、しゅん様・浦輝さん・瀬戸くん・輝良くん・日高くんとか、そういうメンバーになるのでしょうか。航流ひびきさんも(おとめによると)かなり大きいみたいですが、仲買人って確か5人でしたよね…?…仲買人たちが並んでジャッキーを持ち上げる振付で、「足があまるから一人追加しよう!」とかいう話にならないことを祈っています(^ ^)。
なにはともあれ。
キャストが発表されると、俄然公演が近づいたような気がしますね。
まだ今は、「哀しみのコルドバ」も「オグリ!」もラストスパートがかかりはじめたばかり。
今週いっぱい、「オグリ!」は来週月曜日まで、無理して体調を崩したりしないよう気をつけながら、最後まで舞台を楽しんでいただきたいなと思います(^ ^)。
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コルドバのマタドール【2】
2009年5月10日 宝塚(花)花組全国ツアー公演「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2」。
今週末は梅田で公演でしたね。
再演の安寿ミラさんの時も同じ劇場(当時は飛天だったのかな?)で上演されたんですよね。当時もご覧になった方には、さぞ感慨深かったのではないかと…盛り上がったんだろうなあ(^ ^)。
…と、いうわけで。とりあえず、「哀しみのコルドバ」下級生チェックを。
まずは、もう下級生じゃないんですけど(^ ^)まっつ(未涼亜希)から。
いやー、まっつ今回もいいです。素敵。本筋にはあんまり絡まないんだけど、傍観者になるにはエリオに近すぎる。その絶妙の距離感がいいんです(はぁと)。
まっつ的見せ場としては、プロローグの後の闘牛士たちのナンバーのソロと、ビセントとセバスチャンの決闘前の会話の真ん中…だと思うんですけど、個人的には、エリオとロメロの決闘場面(から、その後に続く母親たちの告白まで)の介添役が好きです。ライトは当たっていないんですけど、会話の一言一言に対する反応が、エリオへの想いを伝えてくれるところが好きなんです(*^ ^*)。
それと、プロローグのスパニッシュの男のダンスが抜群にカッコいい!なんていうか、キメのポーズがちゃんと止まってるっところが素敵なんです(はぁと)。小柄な分、背筋も腕も脚も常にぴんっと伸びているところが凄く好き。あと、ターンにしても何にしても、早すぎずタメすぎず、カウントに自然に沿うのが気持ちいいんです♪
ぺぺ(扇めぐむ)、マノレッテ(夕霧らい)、ルシオ(祐澄しゅん)、バシリオ(朝夏まなと)の88期長身カルテットが4人並んでまっつを取り囲んでいると、なんだかお姫様を護る護衛官みたい(爆)。いやー、本当にかっこいい(*^ ^*)。
揃って長身でスタイルが良くて強そうで、素晴らしいカルテットですよね。らいらいの色っぽさとしゅん様のストイックさ、とみぃの明るさとまぁくんの可愛らしさ、それぞれのキャラクターがしっかりあるので、4人で踊っていても興味深いです。
ぺぺとバシリオには結構場面もありますけれども、他のメンバーはグループでしか出てこないので、初日は単なる“若い闘牛士たち”みたいな、キャラのない役かと想ったのですが、回を重ねるごとにどんどんキャラ立ちしてきて、パコ(望海風斗)やマリオ(鳳真由)を加えたメンバーの会話のテンポがどんどん良くなっていったのが印象的。今頃はさぞかし……(^ ^)
また関東に戻ってきてくれるのが楽しみです★
ビセントの恋人にしてセバスチャン伯爵の妻・メリッサ(華耀きらり)。
最初のパーティに出てくる場面は、麗しい伯爵夫人を地でいっていて、あくまでも“セニョーラ”という感じなのに、次に祭りで出てきたときはえっらい可愛らしくって、どう観ても“セニョリータ”(汗)。まるっきり別人やんけ!!
……旦那の前では「奥方」だけど、恋人の前では「乙女」なのね、と納得してしまった私は、きらりんのファンです。すみません。きらりんが何をやらかしても、とにかく可愛ければ許してしまうんです……(^ ^;ゞ
決闘の後、駆け込んできてビセントと会話するときの台詞は、朋子声じゃなくてもう少し落ち着いた声にした方が良いだろうな、と思ったりはするのですが。
なによりも、あの電波系入った声であの台詞を喋られると、「それ(ビセントが連絡をする)までに、始末をつけておきますわ」という決意の台詞が、何度聞いても 伯爵にとどめをさしておきますわ という意味に聴こえて怖いんだよぉ…。
占い師(華月由舞)。
良い声ですよねぇ。ちょっとヤリスギ感もありますけど、存在感があってよかったです。
個人的には、祭りの場面のジプシーダンサーが凄く好きです。やっぱり由舞ちゃんのダンス好きだ~!!
エヴァの友達・リサ(聖花まい)。
結構大人っぽくていいなあと思いました。コルドバで再会したエリオとエヴァのところに踏み込もうとするロメロを止める声の芝居(あれは録音なんでしょうか?)が結構好きです。声だけって難しいですよね。その後、間をあけて駆け込んでくるときの心配そうな顔もいいなあ、と思っています。
柴田作品なので、リサにはリサの恋人がいそうな気がするんですけどね。今回はそういうのなかったですね。パーティーでの紫陽レネちゃんとは良い雰囲気でしたけど。
マタドール志望の子供たち(冴月瑠那、夏城らんか)。
「太王四神記」に引き続き、コンビな二人。いやー、やっていることはシウ族んときと変わらないような気がしますが、とにかく可愛い!目を大きく見開いて、唇を尖らせて、姿勢悪く立っているだけで生意気なガキに見えるルナちゃん。にやり笑いをうかべて、ガニマタで走り回り、後ろからぺぺにじゃれつくらんかちゃん。二人とも、本当に可愛い~!!
最後の場面で旗持ちをしている姿が、ほんのちょっと姿勢が良くなっているところとか芸が細かいなあ、と感心します。
子役以外では、パーティーの若者も普通にいい芝居しているし、あとはなんと言ってもルナちゃんのジプシー(濃いピンクに黒の水玉)がカッコよかった!!あの眼つきの悪さがとても好きです。いやあ、実は美形なんですよこの人(*^ ^*)。踊れるし、実は歌もいけるし。皆さん観てあげてくださいね☆
紫陽レネちゃんは、今回は出番が少なくて寂しい(涙)。パーティから祭りまでしか出てないんだもん…。芝居のできる人なので、パーティでいろいろ説明ふくめて喋っているのは嬉しいんですけどね。後半ももうちょっと出てほしかったような気がします。
まぁ、作品的に、闘牛士チーム以外は殆ど役がないので、どうしようもないんですけどね…仕方ないか。
はるちゃん(天宮菜生)は、エリオファンの女の子たちのリーダーとしても目立ってましたが、やっぱりお祭りの場面が印象的。彼女は野生の生き物なので、ジプシーのダンスも似合いますよね。あの吊りあがったキツい眼が凄く好きです。
そして、驚いたのは、歌。天真みちるちゃんも巧いから、メインのメロディ(低音部)は彼女が歌っているのかと思ったんですが、よーく口の動きを見ると、どうやらはるちゃんが一番低いところを歌っているみたいなんですよね。すごい艶のある美声で、娘役に転向したことであの声を封印したんだとしたら惜しい!! と思いました。
ここは遼かぐらちゃんも一緒に歌っていて、すごく格好良いです。一番高音がかぐらちゃんなのかな?彼女が歌えるってことも初めて知りましたが、綺麗な響きでした(惚)。
瞳ゆゆちゃんはとにかく可愛い!!以前から可愛いと思っていたのですが、トラジの店の西域系の女の子以来、すごく目立つ華やかさが身についたような気がします。とにかく、どの場面でも可愛くて、表情豊かで、眼が離せません(*^ ^*)。
白姫あかりちゃんは、可愛くドレス来てきゃぴきゃぴしている時より、ジプシーダンサーとしてガツガツ踊っているときの方が好きかも♪かっこいいですよね。そんなに太いわけでは全然ないのに、ちょっとふっくらして見えるのは何故だろう……。回りが細すぎるのかな?
花蝶しほちゃんも可愛い!おっとりとしたイメージがありますし、そんなに目立つわけではないんだけど、何か惹きつけるものがあってつい観てしまいます(^ ^)。
月野姫花ちゃんは今回は目立つ役は特になかったけど、一言台詞を喋るだけで顔を見ていなくても姫花ちゃんだとわかるのは良いのか悪いのか(^ ^;ゞ。とにかく圧倒的な可愛らしさと華やかさ、舞台の隅に立っていてもそこにピンスポットが当たっているかのような輝きは間違いないので、一刻も早く見た目に見合うだけの実力をつけてほしいと願ってやみません。
初花美咲ちゃんは、個人的にものすごく好みのタイプなので、これからが楽しみです。きゃぴきゃぴした“エリオファンの女の子”をやっていても、表情がすごく可愛くて魅力的だし、ちょっと控えめだけど目元に色気があって大人っぽい役もやれそう。次の新公を楽しみにしていたのですが……ベルばらじゃ役ないだろうなぁ(↓)
菜那くららちゃん、桜咲彩花ちゃんも可愛いですよね!二人とも花娘らしい可憐さがあっていいなあと思います。もう少し、ただ通り過ぎるだけ、立っているだけの時間が減るともっと良いんですが…。
天真みちるちゃんは、やっぱりジプシーが目立ってたかな。思っていた音と違うところを歌っていたのでちょっと戸惑いましたが(汗)。あとは、後半のコルドバでの場面で、お嬢さんたちを連れてエリオの家の前を通りがかるところの芝居が好きです。芝居巧いですよねー。もう少し痩せてくれれば、全然二枚目路線もいけると思うんだけどなあ……(凹)。
真輝いづみちゃんは、ある意味最初のパーティの給仕、お祭りの場面でのセバスチャンの従者と目立ちまくりで美味しい立場でしたね(^ ^)。観劇した人の多くに刷り込まれたんじゃないでしょうか。
個人的には、給仕役の時の垢抜けた雰囲気が好きです。かっこいい♪
とにかく花娘さんたちが可愛くて可愛くて、観るのが大変な作品です。とっかえひっかえいろんな組み合わせで出てくる花娘さんたち。誰を見ても可愛くて眼が離れません(*^ ^*)。
ある意味、ロメロさんの出番が少なくて嬉しいのかも(滝汗)。
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今週末は梅田で公演でしたね。
再演の安寿ミラさんの時も同じ劇場(当時は飛天だったのかな?)で上演されたんですよね。当時もご覧になった方には、さぞ感慨深かったのではないかと…盛り上がったんだろうなあ(^ ^)。
…と、いうわけで。とりあえず、「哀しみのコルドバ」下級生チェックを。
まずは、もう下級生じゃないんですけど(^ ^)まっつ(未涼亜希)から。
いやー、まっつ今回もいいです。素敵。本筋にはあんまり絡まないんだけど、傍観者になるにはエリオに近すぎる。その絶妙の距離感がいいんです(はぁと)。
まっつ的見せ場としては、プロローグの後の闘牛士たちのナンバーのソロと、ビセントとセバスチャンの決闘前の会話の真ん中…だと思うんですけど、個人的には、エリオとロメロの決闘場面(から、その後に続く母親たちの告白まで)の介添役が好きです。ライトは当たっていないんですけど、会話の一言一言に対する反応が、エリオへの想いを伝えてくれるところが好きなんです(*^ ^*)。
それと、プロローグのスパニッシュの男のダンスが抜群にカッコいい!なんていうか、キメのポーズがちゃんと止まってるっところが素敵なんです(はぁと)。小柄な分、背筋も腕も脚も常にぴんっと伸びているところが凄く好き。あと、ターンにしても何にしても、早すぎずタメすぎず、カウントに自然に沿うのが気持ちいいんです♪
ぺぺ(扇めぐむ)、マノレッテ(夕霧らい)、ルシオ(祐澄しゅん)、バシリオ(朝夏まなと)の88期長身カルテットが4人並んでまっつを取り囲んでいると、なんだかお姫様を護る護衛官みたい(爆)。いやー、本当にかっこいい(*^ ^*)。
揃って長身でスタイルが良くて強そうで、素晴らしいカルテットですよね。らいらいの色っぽさとしゅん様のストイックさ、とみぃの明るさとまぁくんの可愛らしさ、それぞれのキャラクターがしっかりあるので、4人で踊っていても興味深いです。
ぺぺとバシリオには結構場面もありますけれども、他のメンバーはグループでしか出てこないので、初日は単なる“若い闘牛士たち”みたいな、キャラのない役かと想ったのですが、回を重ねるごとにどんどんキャラ立ちしてきて、パコ(望海風斗)やマリオ(鳳真由)を加えたメンバーの会話のテンポがどんどん良くなっていったのが印象的。今頃はさぞかし……(^ ^)
また関東に戻ってきてくれるのが楽しみです★
ビセントの恋人にしてセバスチャン伯爵の妻・メリッサ(華耀きらり)。
最初のパーティに出てくる場面は、麗しい伯爵夫人を地でいっていて、あくまでも“セニョーラ”という感じなのに、次に祭りで出てきたときはえっらい可愛らしくって、どう観ても“セニョリータ”(汗)。まるっきり別人やんけ!!
……旦那の前では「奥方」だけど、恋人の前では「乙女」なのね、と納得してしまった私は、きらりんのファンです。すみません。きらりんが何をやらかしても、とにかく可愛ければ許してしまうんです……(^ ^;ゞ
決闘の後、駆け込んできてビセントと会話するときの台詞は、朋子声じゃなくてもう少し落ち着いた声にした方が良いだろうな、と思ったりはするのですが。
なによりも、あの電波系入った声であの台詞を喋られると、「それ(ビセントが連絡をする)までに、始末をつけておきますわ」という決意の台詞が、何度聞いても 伯爵にとどめをさしておきますわ という意味に聴こえて怖いんだよぉ…。
占い師(華月由舞)。
良い声ですよねぇ。ちょっとヤリスギ感もありますけど、存在感があってよかったです。
個人的には、祭りの場面のジプシーダンサーが凄く好きです。やっぱり由舞ちゃんのダンス好きだ~!!
エヴァの友達・リサ(聖花まい)。
結構大人っぽくていいなあと思いました。コルドバで再会したエリオとエヴァのところに踏み込もうとするロメロを止める声の芝居(あれは録音なんでしょうか?)が結構好きです。声だけって難しいですよね。その後、間をあけて駆け込んでくるときの心配そうな顔もいいなあ、と思っています。
柴田作品なので、リサにはリサの恋人がいそうな気がするんですけどね。今回はそういうのなかったですね。パーティーでの紫陽レネちゃんとは良い雰囲気でしたけど。
マタドール志望の子供たち(冴月瑠那、夏城らんか)。
「太王四神記」に引き続き、コンビな二人。いやー、やっていることはシウ族んときと変わらないような気がしますが、とにかく可愛い!目を大きく見開いて、唇を尖らせて、姿勢悪く立っているだけで生意気なガキに見えるルナちゃん。にやり笑いをうかべて、ガニマタで走り回り、後ろからぺぺにじゃれつくらんかちゃん。二人とも、本当に可愛い~!!
最後の場面で旗持ちをしている姿が、ほんのちょっと姿勢が良くなっているところとか芸が細かいなあ、と感心します。
子役以外では、パーティーの若者も普通にいい芝居しているし、あとはなんと言ってもルナちゃんのジプシー(濃いピンクに黒の水玉)がカッコよかった!!あの眼つきの悪さがとても好きです。いやあ、実は美形なんですよこの人(*^ ^*)。踊れるし、実は歌もいけるし。皆さん観てあげてくださいね☆
紫陽レネちゃんは、今回は出番が少なくて寂しい(涙)。パーティから祭りまでしか出てないんだもん…。芝居のできる人なので、パーティでいろいろ説明ふくめて喋っているのは嬉しいんですけどね。後半ももうちょっと出てほしかったような気がします。
まぁ、作品的に、闘牛士チーム以外は殆ど役がないので、どうしようもないんですけどね…仕方ないか。
はるちゃん(天宮菜生)は、エリオファンの女の子たちのリーダーとしても目立ってましたが、やっぱりお祭りの場面が印象的。彼女は野生の生き物なので、ジプシーのダンスも似合いますよね。あの吊りあがったキツい眼が凄く好きです。
そして、驚いたのは、歌。天真みちるちゃんも巧いから、メインのメロディ(低音部)は彼女が歌っているのかと思ったんですが、よーく口の動きを見ると、どうやらはるちゃんが一番低いところを歌っているみたいなんですよね。すごい艶のある美声で、娘役に転向したことであの声を封印したんだとしたら惜しい!! と思いました。
ここは遼かぐらちゃんも一緒に歌っていて、すごく格好良いです。一番高音がかぐらちゃんなのかな?彼女が歌えるってことも初めて知りましたが、綺麗な響きでした(惚)。
瞳ゆゆちゃんはとにかく可愛い!!以前から可愛いと思っていたのですが、トラジの店の西域系の女の子以来、すごく目立つ華やかさが身についたような気がします。とにかく、どの場面でも可愛くて、表情豊かで、眼が離せません(*^ ^*)。
白姫あかりちゃんは、可愛くドレス来てきゃぴきゃぴしている時より、ジプシーダンサーとしてガツガツ踊っているときの方が好きかも♪かっこいいですよね。そんなに太いわけでは全然ないのに、ちょっとふっくらして見えるのは何故だろう……。回りが細すぎるのかな?
花蝶しほちゃんも可愛い!おっとりとしたイメージがありますし、そんなに目立つわけではないんだけど、何か惹きつけるものがあってつい観てしまいます(^ ^)。
月野姫花ちゃんは今回は目立つ役は特になかったけど、一言台詞を喋るだけで顔を見ていなくても姫花ちゃんだとわかるのは良いのか悪いのか(^ ^;ゞ。とにかく圧倒的な可愛らしさと華やかさ、舞台の隅に立っていてもそこにピンスポットが当たっているかのような輝きは間違いないので、一刻も早く見た目に見合うだけの実力をつけてほしいと願ってやみません。
初花美咲ちゃんは、個人的にものすごく好みのタイプなので、これからが楽しみです。きゃぴきゃぴした“エリオファンの女の子”をやっていても、表情がすごく可愛くて魅力的だし、ちょっと控えめだけど目元に色気があって大人っぽい役もやれそう。次の新公を楽しみにしていたのですが……ベルばらじゃ役ないだろうなぁ(↓)
菜那くららちゃん、桜咲彩花ちゃんも可愛いですよね!二人とも花娘らしい可憐さがあっていいなあと思います。もう少し、ただ通り過ぎるだけ、立っているだけの時間が減るともっと良いんですが…。
天真みちるちゃんは、やっぱりジプシーが目立ってたかな。思っていた音と違うところを歌っていたのでちょっと戸惑いましたが(汗)。あとは、後半のコルドバでの場面で、お嬢さんたちを連れてエリオの家の前を通りがかるところの芝居が好きです。芝居巧いですよねー。もう少し痩せてくれれば、全然二枚目路線もいけると思うんだけどなあ……(凹)。
真輝いづみちゃんは、ある意味最初のパーティの給仕、お祭りの場面でのセバスチャンの従者と目立ちまくりで美味しい立場でしたね(^ ^)。観劇した人の多くに刷り込まれたんじゃないでしょうか。
個人的には、給仕役の時の垢抜けた雰囲気が好きです。かっこいい♪
とにかく花娘さんたちが可愛くて可愛くて、観るのが大変な作品です。とっかえひっかえいろんな組み合わせで出てくる花娘さんたち。誰を見ても可愛くて眼が離れません(*^ ^*)。
ある意味、ロメロさんの出番が少なくて嬉しいのかも(滝汗)。
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コルドバのマタドール
2009年5月4日 宝塚(花)花組全国ツアー公演「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2」。
本当は、お芝居についてはもう少しこなれたのを観てから書こうと思っていたのですが、とりあえず“初見の印象”を残しておきたいと思います。
あまり深く考えていませんので、ご容赦くださいませ。
まとぶんのエリオは文句なく格好良かった!
初回はカポーティには弄ばれちゃってましたが(^ ^)、二回目は良かったし。闘牛士の衣装が良くお似合いで素敵♪
ただ、本来エリオってもう少し“飛びぬけた”存在感みたいなものがあってもいいんじゃないかな、と思いました。
回りの若者たちとはレベルが違うっていう感じがほしい。現実にも81期で“トップスター”のまとぶんと、88期以下の、せいぜい“新進スター”とか“若手スター”と呼ばれるメンバーなわけですから、それだけの差を見せ付けてほしかったなあ……、と。
まとぶんのエリオは、心が熱くて、思いやりがあって、優しくて、すごくいい“兄貴”なんだけど……なんていうのかな、「黙って前を歩く」タイプには見えなかったんですよね。
わいわい騒ぎながら「一緒に走ろうぜ!!」みたいな(←例えが古い)、熱血系のリーダーに見えたのです。
初日の感想でも書きましたが、そもそもこれは、ものすごくサヨナラ色の強いお芝居だと思うんです。
初演はわかりませんけど、今回の脚本は再演を参考にしたものみたいですし、そういう前知識が無くても、若いマタドールたちがエリオの選択を責める場面のやり取りをみればそういう印象を抱かないわけにはいかない。
で。若い彼らに「道標を喪って、俺たちはどうしたらいいんだ!」とまで言わせている以上、エリオと他のメンバーには、立ち位置にある程度差がないとおかしいんです。「皆の憧れ」である「エル・マタドール」グラン・エリオ、という位置にいてあげなくてはならない、その重圧とプレッシャーに負けない輝きが、必要だった。
それこそ、「My Dear New Orleans」でのトウコさん←→礼音くん以下と同じくらいの差があっても良かったんじゃないか、と。
そういうのは元々のキャラクターの問題もあるし、今のままでも、話が成立しないわけではないので、別にいいんだよ、とも思うんですけどね。
熱血で優しいまとぶんは、素直に「素敵だなあ~」とうっとりできるし(*^ ^*)。
でも。
たとえば、ビセントの行動を見ながら、エリオが「俺は絶対にあんなことはしない」とか言ったりすると、つい「いや、お前は絶対同じことするからっ!!」 とか突っ込みたくなるわけですよ(苦笑)。
もちろん、最終的にエリオは“ビセントと同じこと”をしてしまう、という物語なので、間違ってはいないんですが……
柴田さんの描いたドラマは、『絶対にそんなことをするはずもなかった、冷静な(責任感のある?)男が、恋ゆえにそういう行動に走ってしまった』っていうものだったんじゃないのかなー?、と思ったのです。
……違っていたらすみません(汗)。
なんでそんなことにこだわっているのか、というと、ロメロ役が二番手になっていたから、なんですよね。
初演は、ビセントの日向薫さんが二番手、フェリーペの紫苑ゆうさんが三番手…だったんですよね?
実際、観ていてもたしかに、ビセントの方が物語の本筋に絡む役どころで、良い役だと思いました。ロメロも本筋には絡むけど、「ロメロのエピソード」が無い。とにかく彼は「エヴァのパトロン」であるという現実のみに留まって、過去(エヴァとの出会いとか)は一切語られない。
たしかにエリオの恋敵ですけど、そもそもエリオとエヴァの恋が実らないのはロメロのせいではないわけですから。
むしろ、ロメロは最後に二人の恋の行く末を見届け、語り継ぐ立場にたつことになる。
……この人の印象は、立ち位置がだいぶ違うけど「うたかたの恋」のジャン・サルバドルに近いのでは?と思いました。
柴田作品によく出てくる、「主人公を語る」語り手、という存在。
この役が二番手に来るのは、それだけ「エリオ」の存在を大きなものにしたいんだろうな、と思ったんです。
ビセントには、彼自身のエピソードがあるから、彼の存在が物語の中で大きくなる。でも、ロメロはただエリオを語るためだけに居るんです。
彼にはエリオを語ることができる。
…いやむしろ、彼にしかエリオを語ることができない。ロメロは、エリオに相対する位置に立つ唯一の男だから。
ビセントも、他の若い仲間たちも、ただ『輝ける星』『遠い目標』でしかないエリオのことを語ることはできない。
アントンは、逆にあまりにも上すぎて、これまた語るのは難しい。
結局、この「哀しみのコルドバ」という物語は、エリオの物語なわけです。
ロメロだって、別に狂言回しとして彼の人生を説明するわけじゃない。ただ、最初と最後に惜別の言葉を贈るだけ。
でも、その言葉を語る権利があるのは、ロメロだけ。
だから、彼が二番手になる。他の人には出来ないから。
今みたいに、エリオがすっかりチームの一員として楽しそうに動いてしまうと、最後の惜別の言葉もロメロじゃなくてビセントなりぺぺなりバシリオなり、そのへんの誰かが言えばいいじゃーん、とか思ってしまうのですが。
やっぱり、脚本的に考えるとロメロが言うのが自然。だから、まとぶんにも、もう少し『周りのメンバーとは格が違う』孤独感があった方がいいのではないか、と思ったりしたのでした…。
いやあの。
なんかいろいろ理屈をこねてますけど(汗)、私は、まとぶんには本当は孤独が似合うんじゃないかと思っているのですね。
優しいけど、あたたかいけど、オラオラ(^ ^)だけど、ちょっと周りに壁がある感じ。
中日「メランコリック・ジゴロ」がそんな印象だったのもありますし、「花のいそぎ」で背負っていた孤独の影がとてもしっくりきたし。
実は「ガイズ・アンド・ドールズ」とか、似合うんじゃないかと思っています。……駄目ですかね(^ ^;ゞ
あ、でも、苦言が一つ。
台詞の語尾が早口になりがちなのと、感情が高ぶったときに台詞の最後を切り捨てるように言うのは、やっぱり悪い癖のような気がします。
台詞がすごく一本調子に聞こえるし、感情的な乱暴な台詞に聞こえてしまう。本当に感情が高ぶったときのキメ台詞だけならいいんですけど、ちょっとしたことでもそれが出るのがすごく気になる。
エリオは落ち着いた大人の役だから、あんまりああいう喋り方をしないと思うし。
メランコリック…ではあまり気にならなかったのですが、トマス、タムドクと増える一方なので、ぜひこの機会に気をつけて欲しいです!
で、リカルド・ロメロ。
常に上から目線の貴族らしい傲慢さはあるけれども、あくまでも誠実で生真面目な、騎士道精神にあふれた男。
いやあ、格好良かったです。
『立っているだけで絵になる男』って本当に居るんだなあ、と、惚れ惚れ(←贔屓目)
もう少し、エリオとロメロの魂のふれあいを描いてほしかったな、と思ったくらい、立ち位置の違う二人の男はどちらも魅力的でした。
なんというか。ちょっと違うけど、「キーン」のプリンス・オブ・ウェールズとキーンの関係を連想したんですよね……。
エリオは、「貴族」であるロメロに対して、特に何の感慨も抱いていない。
憧れも、羨望も、感謝も、むろん、憎しみもねたみも、怨みも、恨みも、何ひとつ。
彼には「マタドール」という職業を通して得た確かな実感と、そして栄光があるから。彼には自信がある。金持ちの貴族のパーティに呼ばれて、「すげぇ!」とは思っても、畏まったりする必要がない。それは彼にとっては“別世界”だから。「来てやったぜ」と思うほど傲慢ではないけれども、彼らの仲間入りをしたい!とか、なにがしの金を引き出してパトロンに…とかは考えていない。
それに対して、ロメロには「エル・マタドール」であるグラン・エリオへの憧れと、「卑しいマタドール風情」である同じ男への蔑視、両方の感情がある。髭はつけていても(超男前なんですよコレが!!/壊)、年齢的にはそんなに上っぽくつくっていないのは、この「憧れ」を素直に見せるためなんだろうな、と思いました。
それでも、エリオの前世代のアントン(組長)が彼にとっては絶対的なスターで、エリオは次世代だ、というのははっきりと見せつつ、「アントンの技を受け継いだエリオ」というスタンスで応援している。……とっても正しいタニマチの姿なんですよねぇ(^ ^)。
そういう、ちょっと微妙な男心を、少ない出番と動きで見せていくのは、難しかったと思うのですが。
……祐飛さん、さすがでした。うん。存在感の重さと甘さのない折り目正しさが、見事でしたわ。トップになってしまうとこういう役はやれないので、最後に観ることができて嬉しいです♪
彩音ちゃんのエヴァは、前半の大人っぽい方向の役作りで最後まで通したほうが魅力的なんじゃないかと思います。すぐに可愛くなりすぎる。っていうか、全体に甘すぎ。あれじゃあロメロがいたいけな少女を無理矢理さらってきた悪人みたいじゃないか(涙)。
エヴァは無体なことをされた純真な乙女じゃないわけで。彩音ちゃん、あの名場面「愛の無い結婚」のクールなキャラを忘れないでいてほしいです…。
みわっちのビセントは、みわっちの優しさがにじみ出ていてとても魅力的でした。きらりんとのラブシーンも色っぽく切なくて、回を重ねるごとに良くなりそう。
一花ちゃんのアンフェリータも良い役でとても可愛くて似合っていたんですが、ちょっと軽やかすぎたかな。歌は、ちょっとマイクの位置を見直したほうがいいかも。
れみちゃんのソニアも、ちゃきちゃきした下町っ娘らしさが出ていて良かったです。さりげなく母親を庇う仕草がとても可愛い(*^ ^*)。もともと凄い美人なんですけど、髪型はまだ工夫の余地がありそう。
京さんのエリオママは素晴らしい。絵莉さんも、ぜひ千秋楽までに京さんに太刀打ちできるよう、がんばっていただきたいです。
王子(眉月凰)のセバスチャン伯爵は嵌ってました。かっこいい(*^ ^*)でも、ちょっとロメロとキャラが被る感じはあったかな?ビセントが「法務大臣(?)に逆らったんだから、(いくら正規の決闘だったといっても)今後はちょっとしたことで仕返しされるに違いない!」みたいなことを言って何もかも捨てて逃げるんですけど、観ていて「いや、王子は紳士だからそんなことしないと思うけど……」って思っちゃったんですよね(^ ^;ゞ。
それだと話がおかしいので、もう少し貴族のいやらしさを出したほうが良いのでは、と思います。
フェリーぺのめおちゃん(真野すがた)は、すっきりとした佇まいがロメロの静けさと似合ってて、「親戚」っていうのが納得でした。ホントにコスチューム似合いますねー!
とりあえず、決闘がなし崩しに終わった後、ロメロにマントを着せ掛けるフェリーぺが超萌え(←日本語間違ってるよ!)。ある意味似合うよなあ、この二人…。
百花繚乱な娘役さんたちも、役として目立つ役はあんまり無かったけど、2,3人で喋る場面がたくさんあって、皆とても可愛かったです。聖花まいちゃん、はるちゃん(天宮菜生)、(華月)由舞ちゃん、遼かぐらちゃん、瞳ゆゆちゃん、白姫あかりちゃん、花蝶しほちゃん、、、、みんなみんな、本当に可愛い(はぁと)。
.
本当は、お芝居についてはもう少しこなれたのを観てから書こうと思っていたのですが、とりあえず“初見の印象”を残しておきたいと思います。
あまり深く考えていませんので、ご容赦くださいませ。
まとぶんのエリオは文句なく格好良かった!
初回はカポーティには弄ばれちゃってましたが(^ ^)、二回目は良かったし。闘牛士の衣装が良くお似合いで素敵♪
ただ、本来エリオってもう少し“飛びぬけた”存在感みたいなものがあってもいいんじゃないかな、と思いました。
回りの若者たちとはレベルが違うっていう感じがほしい。現実にも81期で“トップスター”のまとぶんと、88期以下の、せいぜい“新進スター”とか“若手スター”と呼ばれるメンバーなわけですから、それだけの差を見せ付けてほしかったなあ……、と。
まとぶんのエリオは、心が熱くて、思いやりがあって、優しくて、すごくいい“兄貴”なんだけど……なんていうのかな、「黙って前を歩く」タイプには見えなかったんですよね。
わいわい騒ぎながら「一緒に走ろうぜ!!」みたいな(←例えが古い)、熱血系のリーダーに見えたのです。
初日の感想でも書きましたが、そもそもこれは、ものすごくサヨナラ色の強いお芝居だと思うんです。
初演はわかりませんけど、今回の脚本は再演を参考にしたものみたいですし、そういう前知識が無くても、若いマタドールたちがエリオの選択を責める場面のやり取りをみればそういう印象を抱かないわけにはいかない。
で。若い彼らに「道標を喪って、俺たちはどうしたらいいんだ!」とまで言わせている以上、エリオと他のメンバーには、立ち位置にある程度差がないとおかしいんです。「皆の憧れ」である「エル・マタドール」グラン・エリオ、という位置にいてあげなくてはならない、その重圧とプレッシャーに負けない輝きが、必要だった。
それこそ、「My Dear New Orleans」でのトウコさん←→礼音くん以下と同じくらいの差があっても良かったんじゃないか、と。
そういうのは元々のキャラクターの問題もあるし、今のままでも、話が成立しないわけではないので、別にいいんだよ、とも思うんですけどね。
熱血で優しいまとぶんは、素直に「素敵だなあ~」とうっとりできるし(*^ ^*)。
でも。
たとえば、ビセントの行動を見ながら、エリオが「俺は絶対にあんなことはしない」とか言ったりすると、つい「いや、お前は絶対同じことするからっ!!」 とか突っ込みたくなるわけですよ(苦笑)。
もちろん、最終的にエリオは“ビセントと同じこと”をしてしまう、という物語なので、間違ってはいないんですが……
柴田さんの描いたドラマは、『絶対にそんなことをするはずもなかった、冷静な(責任感のある?)男が、恋ゆえにそういう行動に走ってしまった』っていうものだったんじゃないのかなー?、と思ったのです。
……違っていたらすみません(汗)。
なんでそんなことにこだわっているのか、というと、ロメロ役が二番手になっていたから、なんですよね。
初演は、ビセントの日向薫さんが二番手、フェリーペの紫苑ゆうさんが三番手…だったんですよね?
実際、観ていてもたしかに、ビセントの方が物語の本筋に絡む役どころで、良い役だと思いました。ロメロも本筋には絡むけど、「ロメロのエピソード」が無い。とにかく彼は「エヴァのパトロン」であるという現実のみに留まって、過去(エヴァとの出会いとか)は一切語られない。
たしかにエリオの恋敵ですけど、そもそもエリオとエヴァの恋が実らないのはロメロのせいではないわけですから。
むしろ、ロメロは最後に二人の恋の行く末を見届け、語り継ぐ立場にたつことになる。
……この人の印象は、立ち位置がだいぶ違うけど「うたかたの恋」のジャン・サルバドルに近いのでは?と思いました。
柴田作品によく出てくる、「主人公を語る」語り手、という存在。
この役が二番手に来るのは、それだけ「エリオ」の存在を大きなものにしたいんだろうな、と思ったんです。
ビセントには、彼自身のエピソードがあるから、彼の存在が物語の中で大きくなる。でも、ロメロはただエリオを語るためだけに居るんです。
彼にはエリオを語ることができる。
…いやむしろ、彼にしかエリオを語ることができない。ロメロは、エリオに相対する位置に立つ唯一の男だから。
ビセントも、他の若い仲間たちも、ただ『輝ける星』『遠い目標』でしかないエリオのことを語ることはできない。
アントンは、逆にあまりにも上すぎて、これまた語るのは難しい。
結局、この「哀しみのコルドバ」という物語は、エリオの物語なわけです。
ロメロだって、別に狂言回しとして彼の人生を説明するわけじゃない。ただ、最初と最後に惜別の言葉を贈るだけ。
でも、その言葉を語る権利があるのは、ロメロだけ。
だから、彼が二番手になる。他の人には出来ないから。
今みたいに、エリオがすっかりチームの一員として楽しそうに動いてしまうと、最後の惜別の言葉もロメロじゃなくてビセントなりぺぺなりバシリオなり、そのへんの誰かが言えばいいじゃーん、とか思ってしまうのですが。
やっぱり、脚本的に考えるとロメロが言うのが自然。だから、まとぶんにも、もう少し『周りのメンバーとは格が違う』孤独感があった方がいいのではないか、と思ったりしたのでした…。
いやあの。
なんかいろいろ理屈をこねてますけど(汗)、私は、まとぶんには本当は孤独が似合うんじゃないかと思っているのですね。
優しいけど、あたたかいけど、オラオラ(^ ^)だけど、ちょっと周りに壁がある感じ。
中日「メランコリック・ジゴロ」がそんな印象だったのもありますし、「花のいそぎ」で背負っていた孤独の影がとてもしっくりきたし。
実は「ガイズ・アンド・ドールズ」とか、似合うんじゃないかと思っています。……駄目ですかね(^ ^;ゞ
あ、でも、苦言が一つ。
台詞の語尾が早口になりがちなのと、感情が高ぶったときに台詞の最後を切り捨てるように言うのは、やっぱり悪い癖のような気がします。
台詞がすごく一本調子に聞こえるし、感情的な乱暴な台詞に聞こえてしまう。本当に感情が高ぶったときのキメ台詞だけならいいんですけど、ちょっとしたことでもそれが出るのがすごく気になる。
エリオは落ち着いた大人の役だから、あんまりああいう喋り方をしないと思うし。
メランコリック…ではあまり気にならなかったのですが、トマス、タムドクと増える一方なので、ぜひこの機会に気をつけて欲しいです!
で、リカルド・ロメロ。
常に上から目線の貴族らしい傲慢さはあるけれども、あくまでも誠実で生真面目な、騎士道精神にあふれた男。
いやあ、格好良かったです。
『立っているだけで絵になる男』って本当に居るんだなあ、と、惚れ惚れ(←贔屓目)
もう少し、エリオとロメロの魂のふれあいを描いてほしかったな、と思ったくらい、立ち位置の違う二人の男はどちらも魅力的でした。
なんというか。ちょっと違うけど、「キーン」のプリンス・オブ・ウェールズとキーンの関係を連想したんですよね……。
エリオは、「貴族」であるロメロに対して、特に何の感慨も抱いていない。
憧れも、羨望も、感謝も、むろん、憎しみもねたみも、怨みも、恨みも、何ひとつ。
彼には「マタドール」という職業を通して得た確かな実感と、そして栄光があるから。彼には自信がある。金持ちの貴族のパーティに呼ばれて、「すげぇ!」とは思っても、畏まったりする必要がない。それは彼にとっては“別世界”だから。「来てやったぜ」と思うほど傲慢ではないけれども、彼らの仲間入りをしたい!とか、なにがしの金を引き出してパトロンに…とかは考えていない。
それに対して、ロメロには「エル・マタドール」であるグラン・エリオへの憧れと、「卑しいマタドール風情」である同じ男への蔑視、両方の感情がある。髭はつけていても(超男前なんですよコレが!!/壊)、年齢的にはそんなに上っぽくつくっていないのは、この「憧れ」を素直に見せるためなんだろうな、と思いました。
それでも、エリオの前世代のアントン(組長)が彼にとっては絶対的なスターで、エリオは次世代だ、というのははっきりと見せつつ、「アントンの技を受け継いだエリオ」というスタンスで応援している。……とっても正しいタニマチの姿なんですよねぇ(^ ^)。
そういう、ちょっと微妙な男心を、少ない出番と動きで見せていくのは、難しかったと思うのですが。
……祐飛さん、さすがでした。うん。存在感の重さと甘さのない折り目正しさが、見事でしたわ。トップになってしまうとこういう役はやれないので、最後に観ることができて嬉しいです♪
彩音ちゃんのエヴァは、前半の大人っぽい方向の役作りで最後まで通したほうが魅力的なんじゃないかと思います。すぐに可愛くなりすぎる。っていうか、全体に甘すぎ。あれじゃあロメロがいたいけな少女を無理矢理さらってきた悪人みたいじゃないか(涙)。
エヴァは無体なことをされた純真な乙女じゃないわけで。彩音ちゃん、あの名場面「愛の無い結婚」のクールなキャラを忘れないでいてほしいです…。
みわっちのビセントは、みわっちの優しさがにじみ出ていてとても魅力的でした。きらりんとのラブシーンも色っぽく切なくて、回を重ねるごとに良くなりそう。
一花ちゃんのアンフェリータも良い役でとても可愛くて似合っていたんですが、ちょっと軽やかすぎたかな。歌は、ちょっとマイクの位置を見直したほうがいいかも。
れみちゃんのソニアも、ちゃきちゃきした下町っ娘らしさが出ていて良かったです。さりげなく母親を庇う仕草がとても可愛い(*^ ^*)。もともと凄い美人なんですけど、髪型はまだ工夫の余地がありそう。
京さんのエリオママは素晴らしい。絵莉さんも、ぜひ千秋楽までに京さんに太刀打ちできるよう、がんばっていただきたいです。
王子(眉月凰)のセバスチャン伯爵は嵌ってました。かっこいい(*^ ^*)でも、ちょっとロメロとキャラが被る感じはあったかな?ビセントが「法務大臣(?)に逆らったんだから、(いくら正規の決闘だったといっても)今後はちょっとしたことで仕返しされるに違いない!」みたいなことを言って何もかも捨てて逃げるんですけど、観ていて「いや、王子は紳士だからそんなことしないと思うけど……」って思っちゃったんですよね(^ ^;ゞ。
それだと話がおかしいので、もう少し貴族のいやらしさを出したほうが良いのでは、と思います。
フェリーぺのめおちゃん(真野すがた)は、すっきりとした佇まいがロメロの静けさと似合ってて、「親戚」っていうのが納得でした。ホントにコスチューム似合いますねー!
とりあえず、決闘がなし崩しに終わった後、ロメロにマントを着せ掛けるフェリーぺが超萌え(←日本語間違ってるよ!)。ある意味似合うよなあ、この二人…。
百花繚乱な娘役さんたちも、役として目立つ役はあんまり無かったけど、2,3人で喋る場面がたくさんあって、皆とても可愛かったです。聖花まいちゃん、はるちゃん(天宮菜生)、(華月)由舞ちゃん、遼かぐらちゃん、瞳ゆゆちゃん、白姫あかりちゃん、花蝶しほちゃん、、、、みんなみんな、本当に可愛い(はぁと)。
.
コルドバのマタドールと、熱い海
2009年5月2日 宝塚(花) コメント (6)市川文化会館にて、花組全国ツアー公演「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2」を観劇して参りました。
お芝居は、初日のせいか段取りにいろいろトラブルが…。最初のパーティー場面への転換で、皆がスタンバイする前に前壁が動いてしまったらしく(?)、袖から駆け出してくるスカートの裾が丸見えだったりとか。名曲「エル・アモール」でセットが開いたり閉じたりするときに違うところが開いちゃったりとか。
芝居もちょっと探り探りな感じでしたし、なによりカポーティの扱いがかーなーりーヤバイ(苦笑)。
でも、一回目より二回目がずっと良かったので、これからどんどん良くなってくれることと思います♪
「哀しみのコルドバ」初演は、1986年の星組。再演は、今回振付を担当されているヤンさん(安寿ミラ)のサヨナラ公演で、阪神大震災があった1995年。
今回の公演のモトになったらしい再演時に花組にいたのは……あれ? 絵莉千晶さんだけ?組長さんから1995年初舞台のまとぶんまで、絵莉さん以外は全員組替え組だから(@ @)。
あらあら。
あ、でも逆に、組長さんは星組の初演にでていらっしゃったりするのかな…?
初演も再演も観ていない私ですが、配役とかを見ると再演版に近いのでしょうか。
観ていて、ああ、元はサヨナラ公演だったんだなあ……と強く思いました。
特に、エヴァを愛して自分の立場を捨てようとするエリオに、仲間たちがあれこれと訴える場面が切なくて、「手本は無くても歩いていかなくてはいけないだ」みたいな組長さんの台詞が胸に痛くて、これをサヨナラ公演でやられたら号泣だよなあ……と。
しかも、まがりなりにも“出来上がったスター”である二番手は、ロメロ役なのでその場面にはいない、という隙の無さ。
……まとぶんはまだまだ辞めないのに、なんだかつい引き摺られて切なくなってしまった…(^ ^;ゞ
お芝居については、また後日、あらためて語らせていただきます。
とりあえず、今日はショーの変更点を中心に、簡単に☆
ショー「RED HOT SEA2」。
私は、東宝劇場で公演やっている間に散々書いたとおり、このショーはかなり好きでして(苦笑)。今回の再演、すごく楽しみにしておりました。(←もしかして少数派?)
本公演での感想はこちらから。
http://80646.diarynote.jp/200807160156470000/
一番大きな変更は、中詰めのエイトシャルマンを無くして、ロケットと「引き潮」の間に真飛さんの客席いじりの場面を追加したこと、かな。
あとは、ロケットが無駄に豪華だったり、パレードの衣装が変わったりしてましたが……
パレードの衣装は、私は本公演のデニムの方が好きです。(←多分少数派)
ついでに言えば、パレードの構成自体が「トップお披露目」スペシャル仕様だった本公演とは違って、ノーマルなパレードになってました。あの羽の海が好きだったのに、ふつーになっちゃってつまんない(涙)(←少数派の証)。
なのに、挨拶を終えて本舞台に戻ったところで普通に終わらせることはしないで、スローテンポでのラストコーラスをつけたのはそのままなんだ……。
手拍子の入れ方が難しくて、オロオロしてしまいました(T T)。
真飛さん、彩音ちゃん、祐飛さんはほぼ変更無し。
みわっちもそのまま妖精さんなんですが、オープニングに出たり、ロケット前のソロに入ったり、いくつか増えたのでかなり大変そうでした。
まっつとめおちゃんは、役は変わっても出番自体はあんまり変わってなかったと思います。
散々観たショーなので、祐飛さんがこの一年でいかに痩せたかを実感してしまいました。ほっそーい!
あと、あのときは知っている人の方が少なかったのに、今回は全員わかる(^ ^;
一年間って長いんだなあ……。
プロローグ。
釣り人は組長と王子。王子が無駄に麗しくてちょっとドキドキします。
ペドロは月野姫花ちゃん。舟のセットは無しで、舞台の上手端にひっそりとどこでもドアみたいなセットがあって、そこから出てきました。どうやら上手袖がペドロのおうちらしい。
オープニングシリーズ。
“ぎょっ”とゆー衣装は変更なし。彩音ちゃんの頭飾りがちょっと変わってたくらいかな。
祐飛さんと一花が紫。
みわっちときらりんが青。
まっつと姫花が緑。
めおちゃんと由舞ちゃん、(祐澄)しゅん様ととみぃ(扇めぐむ)が黄色で、
まぁくんとれみちゃん、だいもん、鳳真由ちゃん、はるちゃん(雨宮菜生)、(瞳)ゆゆちゃんがオレンジ、
夕霧らいらいと天真みちるくん、遼かぐらちゃんがピンク……だったような気がする。
祐飛さんがハケた後、本公演で全員が銀橋を走って渡る場面。全ツでは、きっと皆が客席に降りて踊ってくれるに違いない!!と思っていたのに、ふつうに舞台の上をぐるぐる走るだけでした(T T)。ちょっと残念。
かもめ。
「哀しみのコルドバ」の曲を使っている関係で曲を入れ替えたりしていたので、慣れるまではかなり違和感がありそうです。キレイにつないであるので、初めて観る方は特に問題ないと思いますが……せっかくの名場面だったのに、もったいないなー。
役替りは、みつる←まぁくん。まっつとのコンビで、ご当地アドリブを期待したい(^ ^)。
波の壮ちゃんポジはめおちゃん。
幽霊船。
最初の灯台守(真飛)のソロ後半が少し変わりました。最初は驚いたけど、なかなか良い曲(*^ ^*)彩音ちゃんも、鬘を新しいのに変えて、本公演の時よりずっと似合ってる♪
幽霊船の歌は絵莉さんとまっつ。相変わらず素晴らしい。
前回シンガーだったはるちゃんは、今回は普通にダンサーの一人。紅いドレスに金髪のボブの鬘が似合ってて、ものすごく美しい。スタイルも良くて眼福眼福(*^ ^*)。組んでいるらいらいもスタイルがいいので、すごい見栄えがします。
きらりんは、しゅん様とラブラブ。一花はだいもんとだったような気がする。…身長で選んだ?とちょっと思ってしまいました。れみちゃんはとみぃ、由舞ちゃんはめおちゃんと組んでいたような…?(かなり曖昧)
女性陣の衣装は基本本公演と同じだったので、男性陣のシャツの色と合ってないコンビが多数。そこは無視なのね(^ ^;
コーヒー・ルンバ。
めおちゃんとまぁくん継続。壮ちゃん抜きで、みわっちと三人の場面になってました。
ラストの、セリに向かって飛び込む振りはどうするのかなー?と思っていたんですが、袖に飛び込む振りに変更。ただ、本公演では飛び込むと同時に暗転なので本当に飛び込んだかのように見えたのですが、今回は妖精さんのスポットを残すので、丸見えなのがちょっとイマイチ(T T)。
中詰め。
金ダルマは、一花ちゃん、きらりん、れみちゃん、はるちゃん。スタイル良くて豪華なメンバーだなー。
途中のデュエットダンスは、みわっちと一花、まっつときらりんなのは確認したのですが……れみちゃん、はるちゃんはどうだったっけ。とりあえず、みほちゃんの位置に入ってまっつと踊るきらりんがメチャメチャ可愛くて色っぽくて、くらくらしてそこしか観えませんでした。ごめんなさい。
中詰めの目玉だったエイトシャルマンが無くなったのはとても残念ですが、まぁ、男役が8人着替えて抜けちゃったら場面が成立しないもんなあ(涙)。人数減らしたら意味ないし。
…っていうか、エイトシャルマンに入りそうなメンバー、ほとんどロケッツに入ってるし!!(@ @)
ロケット。
壮ちゃんのソロはみわっちに変更。
ロケットメンバーが豪華なのは全ツのお楽しみですが、それにしても豪華!!だいもんとまぁくんが普通に(センターというわけでもなく)居るのには仰天。
まぁくん・ルナちゃん(冴月瑠那)の美脚に釘付けになりたかったのに、お二人の間に天真くんがいるのでついついそちらに目を奪われてしまった…(涙)。みなさま、上手をご覧になるときはご注意を。
ちなみに、下手側にはきらりん・れみちゃん・はるちゃんの迫力美脚美女が三人並んでます。お見逃しなく(^ ^)。
まとぶんの客席降り。
確かに、ロケットから引き潮までトップさんが出ないショーって珍しいので、良いタイミングで場面を入れたな、と思いました。前方センターブロックをゆっくり回りながら客席をいじるまとぶんがカッコいい。
途中でお客さまに「じゃあ夕日を見にいきましょう!」みたいなことを言うんですが、思わず「“祐飛”ならもうすぐ出てきますけど」と突っ込んでしまいました(^ ^;ゞ
引き潮。
役替りは、だいもん←みつる、瞳ゆゆちゃん←すみ花ちゃん、一花←みほちゃん。
全国ツアーは劇場の床がちょっと心配だったのですが、とりあえずは裸足のままやる予定のようです。いやー、本当に名場面ですよねっ(幸)
海が燃える~ヴィエント。
はるちゃんで始まる構成は本公演と同じですが、前回はただジュテで跳んでいっただけだったのに、今回はちょっと振りらしきものがついてました。いやー、それにしても本当に自然の生き物だなぁ、はるちゃん(はぁと)
銀橋に寝転んでたまとぶんは、紗幕の向こうで夕日に照らされてました。
絵莉さんは変わらず、一花の役は由舞ちゃん。男たちの争いが始まってからも、結構積極的に彩音ちゃんを止めようとしたりしてて男前でした。
壮ちゃんの役はまっつ。マルタ(彩音ちゃん)をからかってたけど、スカートめくりはやめたらしい(^ ^;。
ロープチームで、私が嵌った日高くんの衣装を着ていたのはルナちゃん。でも、ポジションはだいぶ違ってました。元々、日高くんは高翔さんの代役だったんだもんね。本来の日高くん位置だったのかも。
セリがないので、まとぶんの最期は黒カーテンで目隠ししてました。
で、その前を棺桶を担いだ葬列が通りすぎる。
カーテンが開くと、舞台前面に妖精さん、奥を葬列が通理過ぎる。
棺桶が飛ばなかったことに、どれだけ安堵したことか。
みわっちと祐飛さんのダンスが終わって、ヴィエントたちが登場するあたりで、高いジャンプで前に出てきたのはどなたでしょうか。本公演では日高くんだった位置。すぐに紛れてしまって、誰だかわからなくなってしまい…(T T)。
フィナーレ。
ペドロが帰ってきて、どこでもドアのおうちに帰っていく。
暗転して、またもやお魚さんたちの登場!
本公演では、ヴィエントに出ていなかった下級生たちが客席から登場しましたが、全ツではヴィエントとメンバーが共通なのでそん余裕は無く、舞台から登場するのが精一杯。
祐飛さんだけは、ちょっと早めにハケるので客席から登場。今日は二回とも、上手の通路から。客席を煽りながら前方センターブロックを半周くらいして舞台へ。
トップコンビのデュエットダンス(変更無し)をはさんで、パレードに。
エトワール(ズカップの位置)は、85期コンビ(めおちゃん&一花)。ただし、ワンフレーズで次(まっつ→みわっち)に引継ぎでしたが。
全員の衣装と動きは、最初に書いたとおり全面的に変更。客席は大盛り上がりでした♪
基本的に好きなショーなので、また観ることができて幸せでした★
上演中は賛否両論がありましたが、全国の皆様の反応はどうかしら(ドキドキ)。
衣装とか衣装とか魚とか、見慣れてしまった私にはわからない、新鮮な反応が楽しみです。
今月はいろいろ忙しくて、関東近辺にしか行けないのがとても残念…(T T)。
.
お芝居は、初日のせいか段取りにいろいろトラブルが…。最初のパーティー場面への転換で、皆がスタンバイする前に前壁が動いてしまったらしく(?)、袖から駆け出してくるスカートの裾が丸見えだったりとか。名曲「エル・アモール」でセットが開いたり閉じたりするときに違うところが開いちゃったりとか。
芝居もちょっと探り探りな感じでしたし、なによりカポーティの扱いがかーなーりーヤバイ(苦笑)。
でも、一回目より二回目がずっと良かったので、これからどんどん良くなってくれることと思います♪
「哀しみのコルドバ」初演は、1986年の星組。再演は、今回振付を担当されているヤンさん(安寿ミラ)のサヨナラ公演で、阪神大震災があった1995年。
今回の公演のモトになったらしい再演時に花組にいたのは……あれ? 絵莉千晶さんだけ?組長さんから1995年初舞台のまとぶんまで、絵莉さん以外は全員組替え組だから(@ @)。
あらあら。
あ、でも逆に、組長さんは星組の初演にでていらっしゃったりするのかな…?
初演も再演も観ていない私ですが、配役とかを見ると再演版に近いのでしょうか。
観ていて、ああ、元はサヨナラ公演だったんだなあ……と強く思いました。
特に、エヴァを愛して自分の立場を捨てようとするエリオに、仲間たちがあれこれと訴える場面が切なくて、「手本は無くても歩いていかなくてはいけないだ」みたいな組長さんの台詞が胸に痛くて、これをサヨナラ公演でやられたら号泣だよなあ……と。
しかも、まがりなりにも“出来上がったスター”である二番手は、ロメロ役なのでその場面にはいない、という隙の無さ。
……まとぶんはまだまだ辞めないのに、なんだかつい引き摺られて切なくなってしまった…(^ ^;ゞ
お芝居については、また後日、あらためて語らせていただきます。
とりあえず、今日はショーの変更点を中心に、簡単に☆
ショー「RED HOT SEA2」。
私は、東宝劇場で公演やっている間に散々書いたとおり、このショーはかなり好きでして(苦笑)。今回の再演、すごく楽しみにしておりました。(←もしかして少数派?)
本公演での感想はこちらから。
http://80646.diarynote.jp/200807160156470000/
一番大きな変更は、中詰めのエイトシャルマンを無くして、ロケットと「引き潮」の間に真飛さんの客席いじりの場面を追加したこと、かな。
あとは、ロケットが無駄に豪華だったり、パレードの衣装が変わったりしてましたが……
パレードの衣装は、私は本公演のデニムの方が好きです。(←多分少数派)
ついでに言えば、パレードの構成自体が「トップお披露目」スペシャル仕様だった本公演とは違って、ノーマルなパレードになってました。あの羽の海が好きだったのに、ふつーになっちゃってつまんない(涙)(←少数派の証)。
なのに、挨拶を終えて本舞台に戻ったところで普通に終わらせることはしないで、スローテンポでのラストコーラスをつけたのはそのままなんだ……。
手拍子の入れ方が難しくて、オロオロしてしまいました(T T)。
真飛さん、彩音ちゃん、祐飛さんはほぼ変更無し。
みわっちもそのまま妖精さんなんですが、オープニングに出たり、ロケット前のソロに入ったり、いくつか増えたのでかなり大変そうでした。
まっつとめおちゃんは、役は変わっても出番自体はあんまり変わってなかったと思います。
散々観たショーなので、祐飛さんがこの一年でいかに痩せたかを実感してしまいました。ほっそーい!
あと、あのときは知っている人の方が少なかったのに、今回は全員わかる(^ ^;
一年間って長いんだなあ……。
プロローグ。
釣り人は組長と王子。王子が無駄に麗しくてちょっとドキドキします。
ペドロは月野姫花ちゃん。舟のセットは無しで、舞台の上手端にひっそりとどこでもドアみたいなセットがあって、そこから出てきました。どうやら上手袖がペドロのおうちらしい。
オープニングシリーズ。
“ぎょっ”とゆー衣装は変更なし。彩音ちゃんの頭飾りがちょっと変わってたくらいかな。
祐飛さんと一花が紫。
みわっちときらりんが青。
まっつと姫花が緑。
めおちゃんと由舞ちゃん、(祐澄)しゅん様ととみぃ(扇めぐむ)が黄色で、
まぁくんとれみちゃん、だいもん、鳳真由ちゃん、はるちゃん(雨宮菜生)、(瞳)ゆゆちゃんがオレンジ、
夕霧らいらいと天真みちるくん、遼かぐらちゃんがピンク……だったような気がする。
祐飛さんがハケた後、本公演で全員が銀橋を走って渡る場面。全ツでは、きっと皆が客席に降りて踊ってくれるに違いない!!と思っていたのに、ふつうに舞台の上をぐるぐる走るだけでした(T T)。ちょっと残念。
かもめ。
「哀しみのコルドバ」の曲を使っている関係で曲を入れ替えたりしていたので、慣れるまではかなり違和感がありそうです。キレイにつないであるので、初めて観る方は特に問題ないと思いますが……せっかくの名場面だったのに、もったいないなー。
役替りは、みつる←まぁくん。まっつとのコンビで、ご当地アドリブを期待したい(^ ^)。
波の壮ちゃんポジはめおちゃん。
幽霊船。
最初の灯台守(真飛)のソロ後半が少し変わりました。最初は驚いたけど、なかなか良い曲(*^ ^*)彩音ちゃんも、鬘を新しいのに変えて、本公演の時よりずっと似合ってる♪
幽霊船の歌は絵莉さんとまっつ。相変わらず素晴らしい。
前回シンガーだったはるちゃんは、今回は普通にダンサーの一人。紅いドレスに金髪のボブの鬘が似合ってて、ものすごく美しい。スタイルも良くて眼福眼福(*^ ^*)。組んでいるらいらいもスタイルがいいので、すごい見栄えがします。
きらりんは、しゅん様とラブラブ。一花はだいもんとだったような気がする。…身長で選んだ?とちょっと思ってしまいました。れみちゃんはとみぃ、由舞ちゃんはめおちゃんと組んでいたような…?(かなり曖昧)
女性陣の衣装は基本本公演と同じだったので、男性陣のシャツの色と合ってないコンビが多数。そこは無視なのね(^ ^;
コーヒー・ルンバ。
めおちゃんとまぁくん継続。壮ちゃん抜きで、みわっちと三人の場面になってました。
ラストの、セリに向かって飛び込む振りはどうするのかなー?と思っていたんですが、袖に飛び込む振りに変更。ただ、本公演では飛び込むと同時に暗転なので本当に飛び込んだかのように見えたのですが、今回は妖精さんのスポットを残すので、丸見えなのがちょっとイマイチ(T T)。
中詰め。
金ダルマは、一花ちゃん、きらりん、れみちゃん、はるちゃん。スタイル良くて豪華なメンバーだなー。
途中のデュエットダンスは、みわっちと一花、まっつときらりんなのは確認したのですが……れみちゃん、はるちゃんはどうだったっけ。とりあえず、みほちゃんの位置に入ってまっつと踊るきらりんがメチャメチャ可愛くて色っぽくて、くらくらしてそこしか観えませんでした。ごめんなさい。
中詰めの目玉だったエイトシャルマンが無くなったのはとても残念ですが、まぁ、男役が8人着替えて抜けちゃったら場面が成立しないもんなあ(涙)。人数減らしたら意味ないし。
…っていうか、エイトシャルマンに入りそうなメンバー、ほとんどロケッツに入ってるし!!(@ @)
ロケット。
壮ちゃんのソロはみわっちに変更。
ロケットメンバーが豪華なのは全ツのお楽しみですが、それにしても豪華!!だいもんとまぁくんが普通に(センターというわけでもなく)居るのには仰天。
まぁくん・ルナちゃん(冴月瑠那)の美脚に釘付けになりたかったのに、お二人の間に天真くんがいるのでついついそちらに目を奪われてしまった…(涙)。みなさま、上手をご覧になるときはご注意を。
ちなみに、下手側にはきらりん・れみちゃん・はるちゃんの迫力美脚美女が三人並んでます。お見逃しなく(^ ^)。
まとぶんの客席降り。
確かに、ロケットから引き潮までトップさんが出ないショーって珍しいので、良いタイミングで場面を入れたな、と思いました。前方センターブロックをゆっくり回りながら客席をいじるまとぶんがカッコいい。
途中でお客さまに「じゃあ夕日を見にいきましょう!」みたいなことを言うんですが、思わず「“祐飛”ならもうすぐ出てきますけど」と突っ込んでしまいました(^ ^;ゞ
引き潮。
役替りは、だいもん←みつる、瞳ゆゆちゃん←すみ花ちゃん、一花←みほちゃん。
全国ツアーは劇場の床がちょっと心配だったのですが、とりあえずは裸足のままやる予定のようです。いやー、本当に名場面ですよねっ(幸)
海が燃える~ヴィエント。
はるちゃんで始まる構成は本公演と同じですが、前回はただジュテで跳んでいっただけだったのに、今回はちょっと振りらしきものがついてました。いやー、それにしても本当に自然の生き物だなぁ、はるちゃん(はぁと)
銀橋に寝転んでたまとぶんは、紗幕の向こうで夕日に照らされてました。
絵莉さんは変わらず、一花の役は由舞ちゃん。男たちの争いが始まってからも、結構積極的に彩音ちゃんを止めようとしたりしてて男前でした。
壮ちゃんの役はまっつ。マルタ(彩音ちゃん)をからかってたけど、スカートめくりはやめたらしい(^ ^;。
ロープチームで、私が嵌った日高くんの衣装を着ていたのはルナちゃん。でも、ポジションはだいぶ違ってました。元々、日高くんは高翔さんの代役だったんだもんね。本来の日高くん位置だったのかも。
セリがないので、まとぶんの最期は黒カーテンで目隠ししてました。
で、その前を棺桶を担いだ葬列が通りすぎる。
カーテンが開くと、舞台前面に妖精さん、奥を葬列が通理過ぎる。
棺桶が飛ばなかったことに、どれだけ安堵したことか。
みわっちと祐飛さんのダンスが終わって、ヴィエントたちが登場するあたりで、高いジャンプで前に出てきたのはどなたでしょうか。本公演では日高くんだった位置。すぐに紛れてしまって、誰だかわからなくなってしまい…(T T)。
フィナーレ。
ペドロが帰ってきて、どこでもドアのおうちに帰っていく。
暗転して、またもやお魚さんたちの登場!
本公演では、ヴィエントに出ていなかった下級生たちが客席から登場しましたが、全ツではヴィエントとメンバーが共通なのでそん余裕は無く、舞台から登場するのが精一杯。
祐飛さんだけは、ちょっと早めにハケるので客席から登場。今日は二回とも、上手の通路から。客席を煽りながら前方センターブロックを半周くらいして舞台へ。
トップコンビのデュエットダンス(変更無し)をはさんで、パレードに。
エトワール(ズカップの位置)は、85期コンビ(めおちゃん&一花)。ただし、ワンフレーズで次(まっつ→みわっち)に引継ぎでしたが。
全員の衣装と動きは、最初に書いたとおり全面的に変更。客席は大盛り上がりでした♪
基本的に好きなショーなので、また観ることができて幸せでした★
上演中は賛否両論がありましたが、全国の皆様の反応はどうかしら(ドキドキ)。
衣装とか衣装とか魚とか、見慣れてしまった私にはわからない、新鮮な反応が楽しみです。
今月はいろいろ忙しくて、関東近辺にしか行けないのがとても残念…(T T)。
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花組大劇場/東宝劇場公演「太王四神記」千秋楽おめでとうございます!
無事、東京公演が終了いたしました。
最終的に“忘れられない思い出の公演”になったこの作品。小池さんと新公演出の生田さんに深く感謝しつつ、星組さんでの続演も楽しみにしております。
千秋楽公演は、特にアドリブも無く、端正な出来……というのかな。
とにかくテンションが高くて、パワーのある舞台でした。
ポンファ通りとか武道大会で何かアドリブが入るかな?と思ったのですが、特に無かったと思います。…どちらも常に目が泳いでいるので、何かあっても気づかなかった可能性もありますが。
ただ、湖々マリアちゃんの立ち位置は、いつもよりちょっと前にしてもらっていたような気がしたのですが、どうだったのでしょうか。すみません、普段の位置を正確に覚えているわけではないので確信は無いのですが、なんとなく、いつもより目立っていたような。
…あれも『卒業生オーラ』というものなのでしょうか?
フィナーレは、まず望月理世ちゃんが青龍(Club-MIX)で紫の花(羽?)飾りを左胸につけていて(T T)、ひたすらに明るくパワフルな満開の笑顔と共に『卒業生オーラ』を出しまくり。マリアちゃんは何色だったっけ…?(ごめんなさい)。可愛い笑顔だったのは覚えている(というか、しっかり観た!)んですけど。
真飛さんは、銀橋を渡りながらの合いの手に卒業生の名前を呼び、「おめでとう!」とか「千秋楽!」とか「ありがとう!」とか「花組!」とか、そういう言葉を挟んでくださいました。
…優しいトップさんだなあ(T T)。
あと、男役が皆ハケて4人(めお、みつる、理世、まぁ)だけ残って踊るところ、下手側でめおちゃんが理世をリフトしてあげてました。あんな振り、いつもは無いですよぇ…?ゞ
そして、4人がワンフレーズづつピンスポを貰ってソロで踊るところも、理世ちゃんに特大の拍手が贈られました。笑顔、輝いてたなあ……。
玄武ファイターズの理世ちゃんの飾りは、深い真紅。シャープな美貌によく似合って素敵。割と背の高い、羽飾りみたいな形のを、ちょっと高めにつけて肩の上まで出るようにしていたので、玄武ファイターズの激しい振りで動くたびにゆらゆら揺れてすごくキレイでした。
作った人のセンスが良いんだろうな(*^ ^*)。
パレードは、マリアちゃんが天地神堂の白と金の衣装に赤い花。華やかで美しく、マリアちゃんの可愛い笑顔を引き立ててました。
理世は、カクダンの甲冑姿に、髪をまとめたところと胸に純白のたっぷりとした花飾り。すっきりとモノトーンにまとめて、男装の少女の禁欲的な美しさを出していました。
二人とも可愛かった……。
階段降りの花は、マリアちゃんがオレンジ系。ふんわりと可愛らしいご挨拶。
理世ちゃんは、髪型も眉も男役に戻って、花はすっきりと白一色。口調もしっかりして、内容もしっかりまとまったご挨拶。
お二人のキャラクターが出た、良い挨拶でした!
マリアちゃんが89期。同期の花はだいもんが一人で渡しに行きましたが、皆うるうると見守ってましたね。
下手側のはるちゃんがぼろぼろ泣いていたのが印象的。
理世ちゃんには、ふみかとじゅりあが二人揃って。そうかー、もう二人しかいないんだ。淋しいなあ。
涙を拭っている人も多くて、みつるくんもだいぶ泣いてたような気がします。しゅん様とか。学年も近いし、仲良しだったんでしょうか。
新しい扉を開くお二人の、前途に幸いがたくさん待っていることを祈っています。
宝塚全体でも、新年をはさんで人事関係の大きな発表が相次いだ数ヶ月でした。
大空祐飛さんと野々すみ花ちゃんの宙組次期トップコンビ内定のニュースが流れてから、3週間とちょっと。その都度都度に、いろんな想いを抱いて公演を観てまいりましたが。
千秋楽の挨拶で、組長さんからの祐飛さん&すみ花ちゃんの二人に向けていただいた暖かい餞の言葉に、涙がこぼれてしかたありませんでした。
お二人の挨拶も良かったです。並んで出てきても、まだ「コンビ」には見えないお二人ですが、これから少しづつ、お互い寄り添って、前に進んでいってほしい、と、心から祈ってやみません。
たった一年しかいられなかった花組。たくさんの新しい出会いがあった花組。
幸せな思い出がたくさんありすぎて、しまいこみきれそうにない、花組時代。
ディナーショー「SORA」、「愛と死のアラビア/RED HOT SEA」、「銀ちゃんの恋」、「太王四神記」、そして次は、「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2」。……考えてみれば、すべての作品でご一緒させていただくのはきらりん(華耀きらり)ただ一人なんですね(*^ ^*)。きらりん大好きなので、なんだか嬉しい☆
なんだかんだ言いつつ、作品にも仲間たちにも恵まれて、ファンとして観ていても幸せそうな一年間でした。本当にありがとうございました…は、また実際に組替えする6月に、あらためて書かせていただきますね☆
あと二ヶ月半。時が過ぎた後で、「ああ、大空がいたことは花組にとっても良かったんだね」と言っていただけるようなナニカを置いていくことが、できたらいいなあ、と思っています。
そして。
「花組に配属されて、以来ずっと慈しんで育ててきた野々すみ花」という組長さんの言葉に、おもわず頭を下げた祐飛ファンは多かったんじゃないかと思います。
すみません、すみません、掌中の珠を奪っていくプルキルのような大空さんを、どうぞお許しくださいまし!大事にしますからっっっ!!(誓)
いずれにしても。
あと2ヵ月半、どうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m。
第2幕11場 阿佛蘭寺
いきなり上手袖から登場して踊りだす瞳ゆゆちゃんがめっちゃ可愛い!つづいてぱらぱらと出てくる巫女さんたちが、皆、普通に可愛いくってドキドキします。
産婆たち(初姫さあや、愛純もえり、芽吹幸奈)もがんばってます!…しかーし。……あんな美人を三人も揃える必要が、どこにあったと言うんだろう(^ ^;ゞ
そうでなくても、火天会の巫女役の瞳ゆゆちゃんとか花蝶しほちゃんあたりが、産婆のさあやを取り囲んで守っているのを見ると、つい ポンファ通りのトラジの店は、情報を集めるために火天会が管理していた店(従業員は全員、火天会士)みたいだなー……とか思ってしまうのに(^ ^;ゞ
ヨン・ホゲの死を見届けたタムドクは、キハと子供を取り戻すために、、チーム勢ぞろいで阿佛蘭寺へ向かう。
阿佛蘭寺では、おりしもキハの出産直前。火を焚いた産屋の中で、キハが苦しんでいる。
生まれた子供と引き換えに、神器をプルキルに渡そうとするタムドク。
それを留めようとするキハ。
神話では、子供をカジン(キハ)に奪われた神の子ファヌン(タムドク)が
「神器を渡せば、世界が終わってしまう!」
と、神器をカジンに渡そうとするセオ(スジニ)を留めようとし、
「子供の命より、ひとの命が大切なのっ!?」
「それがわたしたちの運命なのだ」
という押し問答をしている間に子供を殺されてしまい、激昂したセオが黒朱雀になってしまうのですが。
現世では、そもそも愛し合って子供が出来るのはタムドクとキハ。子供を奪われ、黒朱雀になろうとしているキハが、それでも神器と引き換えに子供を取り戻そうとするタムドクに叫ぶ
「その男を信じては駄目!神器を渡せば、世界が終わってしまう!!」
立場、完全に逆転しているんですね。
神話で、“神の子”の立場で愛する女より世界を優先しようとして、結局女に世界を滅ぼされそうになり、自らの手で射抜く羽目に陥ったファヌンが、
現世では、“人間”の立場で世界より愛する女を優先しようとして、逆に女に窘められている。
子供のために黒朱雀にならんとしている、女に。
プルキルは、炎の中で人形のように踊るキハに
「カジン様、火の力を我に!」
と叫ぶ。そのあたりを考えると、彼の目的は、神話時代の「火の力」を取り戻すことが目的だった……のでしょうか。
いや、なぜ「火の力」が必要だったのか、が問題なのか。プルキルを語る上では。
…というわけで、プルキルの“目的”はやっぱり意味不明なままではあるのですが。
まあ、小池作品によく登場する、「世界征服」したがりな悪役、ということで割り切ることにして。
この一公演、あるいはこの一役で、役者として高いステップを一つ登った感のある壮ちゃん。
いやー、本当に凄いなあ、と思いました。
私の中で、美人でスタイルよくて歌も台詞もがんばっているのに、どうしても「悪役」に向かない人、っていうカテゴリーの一人(他に、星組のしいちゃんとか…)だったはずの壮ちゃんが、いつの間にこんなに悪役がぴったり似合うステキな役者になっていたのでしょうか。
いかにも小池さんらしく、とても劇画チックで、作りこみすればするほど演じやすくなる役ではありましたが、しっかり存在感があって、含み笑いの良く似合う、かっこいい「悪役」っぷりが素晴らしかったと思います。声も随分低くなりましたよねっ(^ ^)。
壮ちゃん自身はさぞ苦しまれたでしょうけれども、大劇場の中盤くらいから本当に良くなって、心底楽しそうでした。役の幅も拡がって、役者として素晴らしい財産になったと思います(*^ ^*)。
お稽古もいれて約4ヶ月間の髭役、本当にお疲れさまでした!!
久々の二枚目!「オグリ」楽しみにしています♪
迷っているタムドクに、プルキルは火天会士を向かわせる。
プログラムを見て、仰天したこと。
このときタムドクに襲い掛かる火天会士に、ついさっきまでホゲの死に号泣していたイルス(日向燦)とチョク・ファン(祐澄しゅん)がいるっっっ!?
一番最初の、サビ城落城の場面で、子キハ(月野姫花)を押さえつけているのがしゅん様だとか、その隣に立っているのがマメちゃんだとか言うのはわかるんですけど、この場面は、明るいところで止まってくれる場面がないので、何度観てもよくわからない(涙)。
お願いだから小池さん。火天会士の覆面と、武道大会黒軍の面帽は、お願いですから星組では取っちゃってあげてくださーいっ!!……(泣)。
わかんないよーーーーっ(絶叫)
それにしても。
巫女さんたちのダンスがちょっとあるとはいえ、物凄い早替わりですよね…?上に赤い上衣を羽織るだけにしても、かなり厳しい。そこまでして二人を出す意味があるのか?と思うのですが。
あらためて殺陣を視て、なんとなく納得しました。やっぱり、殺陣は経験なんですね。タムドクにかっこよく斬られる役は、下級生や娘役さんには難しかったのでしょう。……あまり確信はないのですが、たぶんこの二人なんだろうなー、と思う人が、とっても格好よく斬られてくれていたので(*^ ^*)。
なるほど……。大変なんだなあ、殺陣って、と。(しみじみ)
そうしてタムドクは、ファヌンが女から世界を護るために呼び寄せた四神を、天に帰すことを誓う。
パワーアイテムを棄て、身一つで炎の中に飛び込んでいくタムドク。
見守る仲間たち。
仲間たちがいるから、タムドクは全ての責任を放り投げて、女のために世界を棄てることができる。
彼らがいるから、後のことはなんとかなるだろう、と。
そして。
女のために世界を棄てることが、最終的には世界を女から護ることになった。
“神の子”が世界よりも愛した“ひと”の存在が、“世界”よりも“ひと”を択んだ真実が、全てを解決する。火は収まり、救われた子供は心優しい妹が守り育てることになる。
この上もなくご都合主義で、この上もなくありがちな、この上ないハッピー・エンディング。
第2幕12場 天空
クレーン登場。
私は雪組さんの「ベルサイユのばら」を見なかったので、初クレーンでした(@ @)。
……コメントは、控えさせていただきます……。
あ、でも、やっぱり2階1列センターで観たときは、周りの初めてご覧になったらしい方たちがすごく喜んでいたので、あれはあれで良いのかもね、と思うようになりました。
でも、10年に一回でいいよ、ああいうのが出てくるのは…(溜息)
クレーンが前に出てくるときに、邪魔になるセットを毎回慌てて片付けているシウ部族のメンバーが、なんとなく可愛かったです☆
タムドク(高談徳)は、その後パワーアイテムに頼ることなく、気心の知れたチームメンバーの情報収集力と、ホゲが鍛え上げた高句麗軍の破壊力によって積極的な対外政策を行い、周辺諸国を次々に平定して広い国土と安定した時代を築き上げ、「広開土王(好太王)」との諡号をおくられる。
そんなマメ知識を思い出しつつ。
調べてみたら、彼は374年生誕、先王の死とともに391年(392年説もあり)に王位を継承してました。……17歳(18歳)かよっ!?若いなあ(@ @)。
まあ、なんだかんだ書いてきましたけれども。
小池さんってやっぱり天才なんだなあ、
凡人にはよくわからない展開が多いところも含めて、
……と、心の底から実感した作品でした。
星組版は、また違う雰囲気になりそうですね☆
配役も変わるのかと想像していたのですが、キハがヒロインなのは同じなようなので、骨子は同じになるのかなあ?
とにかく、楽しみにしています!!
.
無事、東京公演が終了いたしました。
最終的に“忘れられない思い出の公演”になったこの作品。小池さんと新公演出の生田さんに深く感謝しつつ、星組さんでの続演も楽しみにしております。
千秋楽公演は、特にアドリブも無く、端正な出来……というのかな。
とにかくテンションが高くて、パワーのある舞台でした。
ポンファ通りとか武道大会で何かアドリブが入るかな?と思ったのですが、特に無かったと思います。…どちらも常に目が泳いでいるので、何かあっても気づかなかった可能性もありますが。
ただ、湖々マリアちゃんの立ち位置は、いつもよりちょっと前にしてもらっていたような気がしたのですが、どうだったのでしょうか。すみません、普段の位置を正確に覚えているわけではないので確信は無いのですが、なんとなく、いつもより目立っていたような。
…あれも『卒業生オーラ』というものなのでしょうか?
フィナーレは、まず望月理世ちゃんが青龍(Club-MIX)で紫の花(羽?)飾りを左胸につけていて(T T)、ひたすらに明るくパワフルな満開の笑顔と共に『卒業生オーラ』を出しまくり。マリアちゃんは何色だったっけ…?(ごめんなさい)。可愛い笑顔だったのは覚えている(というか、しっかり観た!)んですけど。
真飛さんは、銀橋を渡りながらの合いの手に卒業生の名前を呼び、「おめでとう!」とか「千秋楽!」とか「ありがとう!」とか「花組!」とか、そういう言葉を挟んでくださいました。
…優しいトップさんだなあ(T T)。
あと、男役が皆ハケて4人(めお、みつる、理世、まぁ)だけ残って踊るところ、下手側でめおちゃんが理世をリフトしてあげてました。あんな振り、いつもは無いですよぇ…?ゞ
そして、4人がワンフレーズづつピンスポを貰ってソロで踊るところも、理世ちゃんに特大の拍手が贈られました。笑顔、輝いてたなあ……。
玄武ファイターズの理世ちゃんの飾りは、深い真紅。シャープな美貌によく似合って素敵。割と背の高い、羽飾りみたいな形のを、ちょっと高めにつけて肩の上まで出るようにしていたので、玄武ファイターズの激しい振りで動くたびにゆらゆら揺れてすごくキレイでした。
作った人のセンスが良いんだろうな(*^ ^*)。
パレードは、マリアちゃんが天地神堂の白と金の衣装に赤い花。華やかで美しく、マリアちゃんの可愛い笑顔を引き立ててました。
理世は、カクダンの甲冑姿に、髪をまとめたところと胸に純白のたっぷりとした花飾り。すっきりとモノトーンにまとめて、男装の少女の禁欲的な美しさを出していました。
二人とも可愛かった……。
階段降りの花は、マリアちゃんがオレンジ系。ふんわりと可愛らしいご挨拶。
理世ちゃんは、髪型も眉も男役に戻って、花はすっきりと白一色。口調もしっかりして、内容もしっかりまとまったご挨拶。
お二人のキャラクターが出た、良い挨拶でした!
マリアちゃんが89期。同期の花はだいもんが一人で渡しに行きましたが、皆うるうると見守ってましたね。
下手側のはるちゃんがぼろぼろ泣いていたのが印象的。
理世ちゃんには、ふみかとじゅりあが二人揃って。そうかー、もう二人しかいないんだ。淋しいなあ。
涙を拭っている人も多くて、みつるくんもだいぶ泣いてたような気がします。しゅん様とか。学年も近いし、仲良しだったんでしょうか。
新しい扉を開くお二人の、前途に幸いがたくさん待っていることを祈っています。
宝塚全体でも、新年をはさんで人事関係の大きな発表が相次いだ数ヶ月でした。
大空祐飛さんと野々すみ花ちゃんの宙組次期トップコンビ内定のニュースが流れてから、3週間とちょっと。その都度都度に、いろんな想いを抱いて公演を観てまいりましたが。
千秋楽の挨拶で、組長さんからの祐飛さん&すみ花ちゃんの二人に向けていただいた暖かい餞の言葉に、涙がこぼれてしかたありませんでした。
お二人の挨拶も良かったです。並んで出てきても、まだ「コンビ」には見えないお二人ですが、これから少しづつ、お互い寄り添って、前に進んでいってほしい、と、心から祈ってやみません。
たった一年しかいられなかった花組。たくさんの新しい出会いがあった花組。
幸せな思い出がたくさんありすぎて、しまいこみきれそうにない、花組時代。
ディナーショー「SORA」、「愛と死のアラビア/RED HOT SEA」、「銀ちゃんの恋」、「太王四神記」、そして次は、「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2」。……考えてみれば、すべての作品でご一緒させていただくのはきらりん(華耀きらり)ただ一人なんですね(*^ ^*)。きらりん大好きなので、なんだか嬉しい☆
なんだかんだ言いつつ、作品にも仲間たちにも恵まれて、ファンとして観ていても幸せそうな一年間でした。本当にありがとうございました…は、また実際に組替えする6月に、あらためて書かせていただきますね☆
あと二ヶ月半。時が過ぎた後で、「ああ、大空がいたことは花組にとっても良かったんだね」と言っていただけるようなナニカを置いていくことが、できたらいいなあ、と思っています。
そして。
「花組に配属されて、以来ずっと慈しんで育ててきた野々すみ花」という組長さんの言葉に、おもわず頭を下げた祐飛ファンは多かったんじゃないかと思います。
すみません、すみません、掌中の珠を奪っていくプルキルのような大空さんを、どうぞお許しくださいまし!大事にしますからっっっ!!(誓)
いずれにしても。
あと2ヵ月半、どうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m。
第2幕11場 阿佛蘭寺
いきなり上手袖から登場して踊りだす瞳ゆゆちゃんがめっちゃ可愛い!つづいてぱらぱらと出てくる巫女さんたちが、皆、普通に可愛いくってドキドキします。
産婆たち(初姫さあや、愛純もえり、芽吹幸奈)もがんばってます!…しかーし。……あんな美人を三人も揃える必要が、どこにあったと言うんだろう(^ ^;ゞ
そうでなくても、火天会の巫女役の瞳ゆゆちゃんとか花蝶しほちゃんあたりが、産婆のさあやを取り囲んで守っているのを見ると、つい ポンファ通りのトラジの店は、情報を集めるために火天会が管理していた店(従業員は全員、火天会士)みたいだなー……とか思ってしまうのに(^ ^;ゞ
ヨン・ホゲの死を見届けたタムドクは、キハと子供を取り戻すために、、チーム勢ぞろいで阿佛蘭寺へ向かう。
阿佛蘭寺では、おりしもキハの出産直前。火を焚いた産屋の中で、キハが苦しんでいる。
生まれた子供と引き換えに、神器をプルキルに渡そうとするタムドク。
それを留めようとするキハ。
神話では、子供をカジン(キハ)に奪われた神の子ファヌン(タムドク)が
「神器を渡せば、世界が終わってしまう!」
と、神器をカジンに渡そうとするセオ(スジニ)を留めようとし、
「子供の命より、ひとの命が大切なのっ!?」
「それがわたしたちの運命なのだ」
という押し問答をしている間に子供を殺されてしまい、激昂したセオが黒朱雀になってしまうのですが。
現世では、そもそも愛し合って子供が出来るのはタムドクとキハ。子供を奪われ、黒朱雀になろうとしているキハが、それでも神器と引き換えに子供を取り戻そうとするタムドクに叫ぶ
「その男を信じては駄目!神器を渡せば、世界が終わってしまう!!」
立場、完全に逆転しているんですね。
神話で、“神の子”の立場で愛する女より世界を優先しようとして、結局女に世界を滅ぼされそうになり、自らの手で射抜く羽目に陥ったファヌンが、
現世では、“人間”の立場で世界より愛する女を優先しようとして、逆に女に窘められている。
子供のために黒朱雀にならんとしている、女に。
プルキルは、炎の中で人形のように踊るキハに
「カジン様、火の力を我に!」
と叫ぶ。そのあたりを考えると、彼の目的は、神話時代の「火の力」を取り戻すことが目的だった……のでしょうか。
いや、なぜ「火の力」が必要だったのか、が問題なのか。プルキルを語る上では。
…というわけで、プルキルの“目的”はやっぱり意味不明なままではあるのですが。
まあ、小池作品によく登場する、「世界征服」したがりな悪役、ということで割り切ることにして。
この一公演、あるいはこの一役で、役者として高いステップを一つ登った感のある壮ちゃん。
いやー、本当に凄いなあ、と思いました。
私の中で、美人でスタイルよくて歌も台詞もがんばっているのに、どうしても「悪役」に向かない人、っていうカテゴリーの一人(他に、星組のしいちゃんとか…)だったはずの壮ちゃんが、いつの間にこんなに悪役がぴったり似合うステキな役者になっていたのでしょうか。
いかにも小池さんらしく、とても劇画チックで、作りこみすればするほど演じやすくなる役ではありましたが、しっかり存在感があって、含み笑いの良く似合う、かっこいい「悪役」っぷりが素晴らしかったと思います。声も随分低くなりましたよねっ(^ ^)。
壮ちゃん自身はさぞ苦しまれたでしょうけれども、大劇場の中盤くらいから本当に良くなって、心底楽しそうでした。役の幅も拡がって、役者として素晴らしい財産になったと思います(*^ ^*)。
お稽古もいれて約4ヶ月間の髭役、本当にお疲れさまでした!!
久々の二枚目!「オグリ」楽しみにしています♪
迷っているタムドクに、プルキルは火天会士を向かわせる。
プログラムを見て、仰天したこと。
このときタムドクに襲い掛かる火天会士に、ついさっきまでホゲの死に号泣していたイルス(日向燦)とチョク・ファン(祐澄しゅん)がいるっっっ!?
一番最初の、サビ城落城の場面で、子キハ(月野姫花)を押さえつけているのがしゅん様だとか、その隣に立っているのがマメちゃんだとか言うのはわかるんですけど、この場面は、明るいところで止まってくれる場面がないので、何度観てもよくわからない(涙)。
お願いだから小池さん。火天会士の覆面と、武道大会黒軍の面帽は、お願いですから星組では取っちゃってあげてくださーいっ!!……(泣)。
わかんないよーーーーっ(絶叫)
それにしても。
巫女さんたちのダンスがちょっとあるとはいえ、物凄い早替わりですよね…?上に赤い上衣を羽織るだけにしても、かなり厳しい。そこまでして二人を出す意味があるのか?と思うのですが。
あらためて殺陣を視て、なんとなく納得しました。やっぱり、殺陣は経験なんですね。タムドクにかっこよく斬られる役は、下級生や娘役さんには難しかったのでしょう。……あまり確信はないのですが、たぶんこの二人なんだろうなー、と思う人が、とっても格好よく斬られてくれていたので(*^ ^*)。
なるほど……。大変なんだなあ、殺陣って、と。(しみじみ)
そうしてタムドクは、ファヌンが女から世界を護るために呼び寄せた四神を、天に帰すことを誓う。
パワーアイテムを棄て、身一つで炎の中に飛び込んでいくタムドク。
見守る仲間たち。
仲間たちがいるから、タムドクは全ての責任を放り投げて、女のために世界を棄てることができる。
彼らがいるから、後のことはなんとかなるだろう、と。
そして。
女のために世界を棄てることが、最終的には世界を女から護ることになった。
“神の子”が世界よりも愛した“ひと”の存在が、“世界”よりも“ひと”を択んだ真実が、全てを解決する。火は収まり、救われた子供は心優しい妹が守り育てることになる。
この上もなくご都合主義で、この上もなくありがちな、この上ないハッピー・エンディング。
第2幕12場 天空
クレーン登場。
私は雪組さんの「ベルサイユのばら」を見なかったので、初クレーンでした(@ @)。
……コメントは、控えさせていただきます……。
あ、でも、やっぱり2階1列センターで観たときは、周りの初めてご覧になったらしい方たちがすごく喜んでいたので、あれはあれで良いのかもね、と思うようになりました。
でも、10年に一回でいいよ、ああいうのが出てくるのは…(溜息)
クレーンが前に出てくるときに、邪魔になるセットを毎回慌てて片付けているシウ部族のメンバーが、なんとなく可愛かったです☆
タムドク(高談徳)は、その後パワーアイテムに頼ることなく、気心の知れたチームメンバーの情報収集力と、ホゲが鍛え上げた高句麗軍の破壊力によって積極的な対外政策を行い、周辺諸国を次々に平定して広い国土と安定した時代を築き上げ、「広開土王(好太王)」との諡号をおくられる。
そんなマメ知識を思い出しつつ。
調べてみたら、彼は374年生誕、先王の死とともに391年(392年説もあり)に王位を継承してました。……17歳(18歳)かよっ!?若いなあ(@ @)。
まあ、なんだかんだ書いてきましたけれども。
小池さんってやっぱり天才なんだなあ、
凡人にはよくわからない展開が多いところも含めて、
……と、心の底から実感した作品でした。
星組版は、また違う雰囲気になりそうですね☆
配役も変わるのかと想像していたのですが、キハがヒロインなのは同じなようなので、骨子は同じになるのかなあ?
とにかく、楽しみにしています!!
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太王の宿命~第二幕【3】
2009年3月21日 宝塚(花) コメント (2)東京宝塚劇場花組公演「太王四神記」。
最後の三連休も二日が終わり、あと1日で千秋楽です。
なんか、あらためて「こんなに(気分的に)盛り上がった公演は久しぶりだ…」と思ってしまった(^ ^;。だって、その前は谷さんの「目が点なアラビア」だったしさー(ショーは結構好きでしたが)。
その前は…あ、「MAHOROBA」か。あれも好きだった(遠い目)。でも、もう10年も前のような気がします。祐飛さんが花組に来て、まだ一年だなんてどうしても信じられない(T T)。
花組っ子たちが可愛くて可愛くて、別れるのがとてもとても寂しいです……(> <)。
さて。
今日、観劇して、いくつか初めて気づいた小ネタがあったので呟かせていただきます。
①ポンファ通り
トラジの店の女の子たちのコマーシャルソング。瞳ゆゆちゃんに抱きついてあちこち触っているルナちゃんは、その後客引きする女の子たちに順番に掴まり、最終的には花蝶しほちゃんに思いっきり抱きついて、そのまま店に引っ張り込まれ……そうになったところで、一緒にお店をやっている奥さん(?)に叱られて、連れ戻されていました。
こ、こんなドラマがあったなんて!!知らなかったぞーっ!
②二回目のポンファ通り
スリョンとして出ている姫花ちゃんは、タムドクが店に入る時に一緒に入った後、出てこないんですね。あれっ?と思っていたら、次の武道大会では天地神堂の巫女だった!(@ @)…いつの間に。
③ヤン王葬儀
赤族の遼かぐらちゃんとイルス(日向燦)。キハがタムドクに剣を向け、刺すときに思いっきりニヤリ笑いを浮かべて顔を見合わせていました。ワルいわ~~っ(*^ ^*)。
その後ろでおとなしく控えているチョク・ファン(祐澄しゅん)は、どちらかと言うと他の部族同様、タムドクが刺されるときには目を瞑って沈鬱な表情をし、助かったと知って微かな笑顔を浮かべます。ただ、他の部族と違うのは、笑顔をすぐに消し、顔を伏せるところ。赤い服を着たほかの人々に、タムドクが生き返ってホッとしている姿を見られてはまずいと思うんでしょうね。
見るたびに印象の違う人でしたが、ここ最近ですっかり「優しくて朴訥な、正直者の職業軍人」というキャラクターが定着したんだなー、と思いました。
④タムドクの帰還
ヒョンゴが「スジニは王妃にはなれない」ことを縷々説明するくだり。
チュモン(嶺乃一真)が、話を聞きながらヒョンミョンの腕に縋るようにして、『ねぇ、なんとかしてあげられないの?』みたいなことを訊いてました。それに対して、ヒョンミョンは心配そうにスジニを見守りながら、チュモンに対しては『仕方ないんだよ』みたいクールに突き放していて、めっちゃ格好良かった!!
…そんなところかな?
本当に観るべきところが多すぎて、毎回「…え?こんな場面あったっけ?」「こんなことしてたのっ!?」と何度も思う作品でした。そーゆーところはさすが小池さんです。
星組版も観られますように(^ ^)。
第2幕7場 ヨン・ホゲの帰還 ~ 愛のない結婚 (続き)
ヨン・ホゲの婚約発表を兼ねた、凱旋パーティ。
プルキルが、武力を握ったホゲに神器を探させるために仕組んだ結婚。
『子供を守るため』に、プルキルに従うキハ。
「神器が揃い次第、祝言をあげる」
ヨン・ガリョの宣言と共に、紫の服に甲冑を重ねたホゲとオレンジの衣装に身を包んだキハが、部下たちが居並ぶ中を進んでくる。
「本当にこれでいいのか」
「あなたこそ構わないの?」
目を合わせようともせず、静かに、深い絶望とともに語り合う二人。
「お前が産む子供の父親になれば、朱雀の神器は俺のもの」
遠いところを見凝めたまま、呟くように。
「子供が生まれるまでに、残りの神器を見つけて」
プルキルによって課せられた約束。
神器が揃ったら祝言をあげる。
子供が生まれるまでに祝言をあげ、ヨン家の子供として生んでプルキルから守ってもらう。二重・三重のはかりごと。
幾重にも二人を縛る、重たい鎖。
「愛のない結婚でお前は傷つかないのか」
「あなたこそ、他に好きな人がいるのでは…?」
背を向け合って問いかける、切ないまでに悲しい恋心。
「俺が愛したのは炎の巫女」
目を伏せて、
「俺を王だと言った女」
自らに言い聞かせるように。
「私が(お前が)愛したのは真の王。そうと知っても私を(お前を)抱く」
やわらかに揃うハーモニー。二人とも、あまり歌を得意とする人たちではありませんが、絶妙に声とピッチが合うんですね。デュエットの響きが、とても美しい。
すれ違う想いの美しさ。
ホゲはもう、キハにとっての「真の王」が誰であるかを知っているのに。それでも、どうしても諦めることができなくて。
「…偽りの愛に、この身をやつして…」
白華れみちゃんに迫られて、タジタジになっているチョク・ファンとか、きらりんと物凄く楽しそうにお喋りしているイルスとか、物凄く女たらしなアーサー(煌雅あさひ)とくどかれ上手なくみちゃんとか、月野姫花ちゃんをめぐる日高大地&大河凛のひそかな争いとか、花蝶しほちゃんをめぐる結構あからさまな争いとか、見所満載な場面ではありますが、
ここはやはり、ホゲ様とキハのすれ違いっぷりをしっかりチェックしないといけません!
ちなみに、チョク・ファンはれみちゃんに無理矢理(?)フロアの真ん中近くに連れ出された後、軽く乾杯して別れ、一息ついたところで今度は瞳ゆゆちゃんに引っかかってました(笑)。
「乾杯!」と軽くグラスを掲げたあとの、ホゲとキハのキスシーンは、以前のように目を背けたり不機嫌になったりすることなく、ただ穏やかに微笑んでいて、すごく大人っぽくなってました。なのにゆゆちゃんが触れてくるとキョドってみたりして、どうしてそんなに可愛いんだろうか…(汗)。
そうこうしているうちにホゲ様とその崇拝者たち(←おい)は舞台奥に向かって穏やかに談笑をはじめ、
フロアに残って人々から少し離れたキハには、小さな声がかかる。
「…ちょっと」
物陰からキハを呼ぶスジニ。
「もう一度タムドク様に会ってあげて」
タムドクの望みを叶えたい一心で、彼の愛する女に訴える。切ないけれども、傍にいられる女の心。
「私は、タムドク様に剣を向けた女。あの方の前からは消えました」
そのために、ヤン王は私にお命じになったのだから。タムドク様に、私を憎ませるために。
会話の流れで二人ともサビ城の姫であることが判明し、姉妹であることがわかる二人。
再会を約して、消えるスジニ。
舞台奥でイルスやチョク・ファンと語らっていたホゲが、ふと振り向いてキハを迎えに来る。
紗幕に隠れた溶暗の中、幽かに微笑んで二人を見守るチョク・ファンの寂しげな瞳に、大劇場での衝撃とはまた違う射抜かれ方をしてしまう自分は、単なるしゅん様ファンのような気もしてきます。
それにしても。
みわっちと彩音ちゃん。学年にして5年も逆転しているのに、違和感なく「姉」と「妹」でいられる二人が凄いなー、と思わずにはいられません☆
第2幕8場 玉座の間
タムドクにピンスポット。銀橋には出ずに、本舞台で歌うソロ。
見失った希望。
チュシンの王になるという目的は得た(与えられた)けれども、
『誰のために』というところが空白になってしまった…
ひびわれた心の底を、風が吹き過ぎていくばかりで。
『愛する人を疑ってばかり、愛とは何か疑ってばかり』
震える声でそう嘆くタムドクを、ここまで来てもまだ子供のままなんだな、と、哀れに思います。
愛することの苦しさを、はじめて知った男の子。
どんなに彼が苦しくても、それは誰にも助けられない。
『命掛けて愛した人の名は、キハ…!』
そこに現れる、“心優しい娘”、スジニ。
「私の、お姉さんに会って欲しいんだ…」
ただ、タムドクの笑顔が見たい、と、ただそれだけの一途な少女。
「キハ……っ!」
思いもよらない人物の登場に、驚愕を隠せないタムドク。
新人公演のだいもんは、ここで抑えきれずに嬉しそうに笑んだような気がしたのですが、私の気のせいでしょうか?
まとぶんは、むしろ“死んだ筈の者が生き返ってきた”かのような驚きよう(^ ^)。
「お腹の子供が目立たないように」
黒い服を着てきた、と告白するキハ。
ヨン・ホゲの子を身籠った、と言われて、自嘲的に微笑むタムドク。
カウリ剣の儀式で、一度は死を覚悟した二人。
「だが私は生き残り、お前も生きている。生きているから子供が生める、それでいいじゃないか」
たった一夜限りでも、お前は僕に、希望と勇気を与えてくれたのだから。
こんな僕でも、愛は得られるのだ、と。
愛を知らない二人。
愛されたことのない、愛し方を知らない恋人たち。
「命掛けて愛した人の名は……」
溜息と共に吐き出して。
誰のために?
誰のために諦めるのか、この恋を……?
第2幕9場 国内城内
タムドクの行動について議論する、ヨン家一党+プルキル。
狩に行って見知らぬ男を連れて戻ってきた。
なのに何も言わず、おとなしく勉強ばかりで、とても青龍の神器を見つけたとは思えない。
「そんなことより白虎の神器早く見つけねば!」
プルキルはだいぶ焦りが出ている。
「お前の水晶玉 もう信じはしない!」
プルキルをまっすぐに指差して、そう宣言するホゲ様は、めちゃめちゃ切れ者の男前(*^ ^*)。
「外国と闘って勝利を収め、奴隷を連れて凱旋することで王にふさわしいと認めさせる!」
「ヨン・ホゲ様こそチュシンの王」
繰り返すプルキル。
この時彼は、すでに真のチュシンの王が誰なのかを知っているはず。なのにヨン家に固執するのは、軍隊を掌握しているヨン家の方が神器探しで有利と思っているから、って解釈で良いのでしょうか?
「もう聞き飽きた。キハの産む子供の父親こそ、チュシンの王だ」
「ヨン家の血をひかない子供なら、キハは阿佛蘭寺で出産を」
ホゲは、キハの子が自分の子でないことは最初から知っている。(婚約式でも歌っているし)
でも、プルキルはこの時までホゲは知らないと思ってた、ってこと…?
えええ?ってことはプルキルはキハとホゲは寝てると思っているんですよね?いつの間にそんなことに?
…こほん。
「勝手にしろ!俺は靺鞨の北、契丹を攻める!」
“靺鞨”は高句麗の版図、“契丹”は外国。だから当然、契丹との戦いは西百済同様“戦争”に該当するわけです。
「噂によれば、白虎の神器の持ち主は契丹に逃げたという。勝てば神器を探せる!」
このあたりの会話を思い返してみて、しみじみと思ったのですが。
…この作品って、よーく考えてみると、ものすごい情報戦なんですよね。
プルキル&チョ・ジュド陣営は、いろんな噂を流して情報操作することには長けている(らしい)けれども、調査能力に欠けていて正確な情勢がつかめていない。コムル村チームは、逆に情報収集力が突出していて、正確な情勢をつかんでいるが、権力がないので操作は難しい。
チームミーティングのたびにいろんな情報を流してみたり煽ってみたり、お互いに民心を操作しあって相手の裏をかこうとしているやりとりがすごく面白いです。
うーん、小池さん「三国志」とかやってみたくないですか?(^ ^)。
今の作品だと、そういった情報操作がいちいち「えぇ~!?なんでそんな変なコトするのぉ?」って感じなので、ちゃんと権謀術数がかみ合っている原作で作ってみてほしいんですけど。
ああ、でも私は、どうせ「三国志」をやるなら「レッドクリフ」じゃなくて諏訪緑のコミック「時の地平線」をうまく潤色してほしいので、大野さんで観たいかも……。
あと。
ここで話題にすることでもないような気がするんですが、忘れないうちに聞いてみていいですか?
“カウリ剣”の儀式で裁かれた罪って、何?
ホゲがタムドクに尋ねたとおり、「近衛隊にヤン王殺害を命じた」罪なんでしょうか。キハが刺したのではなく、近衛隊が殺したことになっているのは…情報操作か?
で、四部族の息子たちを殺した罪は放置ですか?
「公平たるべき皇子の身で一部族に肩入れした」罪は不問で「王の代理」になっちゃうの?
…こっちについてあ、ヨン・ホゲのイカサマを告発するためだった、といわれたらそれまでか。
「神の裁きはくだされた。タムドク皇子は潔白である」
と大神官は宣言しますが、それは「罪が無い」ってことなるのでしょうか。儀式のタイトルになった罪だけでなく…?
ヨン・ホゲたちが契丹を攻めるらしいと聞きつけた(さすが情報収集のプロ)ヒョンゴたちのカーテン前をはさんで、
天幕でのホゲと、忍んできたサリャンの会話。
「キハ様を阿佛蘭寺へお送りにならないでください」
必死の訴え。
「プルキルは西域の商人ではなく、火天会の大長老。集めた神器をチュシンの王の子供の血で神器を洗い、世界を手にいれようとしているのです!」
キハを救うため、必死なサリャン。
すべての秘密を話してでも、キハだけは助けよう、助けたい、と。
自分自身に課せられた烙印の目さえ、かいくぐって、忍んできた天幕。
「…サリャン」
天幕の影から現れる、赤と黒の影。
サリャンの命を奪い、朱雀の神器と引き換えにキハを連れて本拠地へ帰っていく。
サリャンの人生って、結局何だったのでしょうね。
どういうきっかけがあって、火天会に入ったのでしょうか。…キハと同様に、さらわれてきたのかも?
ホゲ様の「…哀れな奴」という述懐が、彼にとっては一番の餞なのかもしれません。キハに惜しまれることさえない、彼の人生。最後の最後に幸せそうな二人の笑顔を見るたびに、サリャンの淋しい死に顔が浮かぶのです…。
もう一度タムドクチームが登場し、カーテン前で契丹攻めにどう対応するかを協議。
「私が治める国は、戦で人が死なない国だ!」
高句麗の実在の王・広開土王は、実際に契丹を攻めたんでしょうか。彼はかなり戦好き、というか、広く戦争を仕掛けてあちこち征服してまわった王様(国を広げたから諡に「広」の字が入った)なので、「戦で人が死なない国」なんて思ってなかったと思うんだけど…。
むしろ、ホゲの方がキャラクターイメージには近いんだけどな(^ ^;ゞ
神器の意味を知らないパソンが、“国を出るときから持っているお守り”をチュムチに渡す。
「あんた、そそっかしいから持っていきな!」
残念ながら姐さんらしくは全く見えない“永遠の少女”一花ですが、この場面は、なかなか良いです。
「生きて帰ったら、タルビと夫婦になるんだろう?」とからかうところなんか、偉そうでステキです!そして、すみ花ちゃんを軽々と抱き上げるまぁくんが男前(でも、ほんのちょっとだけ『うちのすみ花に触らないでよ!』と思ってしまう自分…ごめんなさい!汗)
第2幕10場 戦場
契丹へ向けて行軍する高句麗軍。
ここのフォーメーションは本当に驚くほど格好良いです。ホントに、二階席から観るべきですよこの場面は。
盾の列の上に聳え立つリフト。しゅん様とマメちゃんの、揺ぎ無い足元が素晴らしい。祐飛さん、さぞ重たいだろうに…。
小池さんの天才を心の底から実感する、場面です。
ヨン・ホゲを留めるために現れる、タムドクチーム。
とりあえず盾は持ってきてみたけど、装備も人数も貧弱なのに代わりはない。っていうか、そういえば百済兵は連れてきていなんですね、チョロ様は。身一つ(カグン将軍だけ連れて)で参加したのか……。
「王の許可なく戦争を始めることは禁じられている。今すぐ撤退しろ!」
「俺の王は俺自身だ!お前の指図は受けない!」
あまりにも圧倒的な兵力差。それでも勝負を挑むタムドク。
乱戦になる戦場で、ふいにチュムチが倒れ、“お守り”が輝くー。
本人さえも知らなかった、運命。
白虎の守り主であったチュムチが、当たり前のようにタムドクに惹かれ、部下として付き従うようになったのも、運命。
そしてまた神器の守り主と、神器を運ぶ手が、同時に“チュシンの王”に出会い、行動を共にしていたのも、運命の必然。
神器の探し方も、結局はタムドクが正解だった。
ホゲは、戦上手で経験豊富だったことが仇になった。
闘って奪うことしか思いつかなかったのだから。
話し合いで、もしくは愛で尊敬を勝ち得る、そういう発想がホゲにはなかった。それがホゲの罪で、チュシンの王との器の差、ということなのでしょう…(T T)。
だって。チュシンの王が玉座を埋めるのは、それ自体が運命なのだから。
「神器をよこせぇ~~っ!」
悪鬼の表情で、向かっていくホゲ。
「多くの人の命を奪って、何になる!?」
必死で諭すタムドク。
「俺に説教するのか。俺に槍を習ったお前が?」
「そうだ。もう一度教えてもらおうか。一対一で!」
槍を奪われ、腰の刀を握るホゲ。
「俺はもう、後戻りできないんだ!」
ガツっ、と得物を合わせ、力勝負に持ち込まれて。
「やり直せる!きっと!」
タムドクの、必死の訴え。
なのに。
そうこうしている間に、火天会兵士たちが花道に一瞬登場し、矢を放って去る。
タムドクを狙った矢が、見事に胸に突き立ってしまう、ホゲ。
タムドクの腕の中で、抱きしめられる大きな肩。
1階席だと、タムドクの貌とホゲの横顔が美しく映り、
2階席だと、タムドクの貌は影になってほとんど見えないけど、ホゲの貌は正面からばっちり見える………
ど、どっちもステキです。ぜぇはあ。
それにしても。
いくらタカラヅカとはいえ、盛りだくさんすぎる死に際でしたね。
朱雀の神器を渡し、
ヤン王自決の真相を語り、
キハの子供の父親を教え、
彼女の身に危険が迫っていることを伝え、
…「思い出すぜ…城の壁を…」
自主練習の思い出を語り、「俺が王なら…」と夢を語る。
もう少しなんとかすることはできなかったのかなあ。たとえば、キハ関係は戦いの中で無駄口叩かせておくとか。
できれば、「思い出すぜ…」から始まってもらいたいもんです。
あ、あとちょっとだ!!
公演もあと一日だけど(涙)。
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最後の三連休も二日が終わり、あと1日で千秋楽です。
なんか、あらためて「こんなに(気分的に)盛り上がった公演は久しぶりだ…」と思ってしまった(^ ^;。だって、その前は谷さんの「目が点なアラビア」だったしさー(ショーは結構好きでしたが)。
その前は…あ、「MAHOROBA」か。あれも好きだった(遠い目)。でも、もう10年も前のような気がします。祐飛さんが花組に来て、まだ一年だなんてどうしても信じられない(T T)。
花組っ子たちが可愛くて可愛くて、別れるのがとてもとても寂しいです……(> <)。
さて。
今日、観劇して、いくつか初めて気づいた小ネタがあったので呟かせていただきます。
①ポンファ通り
トラジの店の女の子たちのコマーシャルソング。瞳ゆゆちゃんに抱きついてあちこち触っているルナちゃんは、その後客引きする女の子たちに順番に掴まり、最終的には花蝶しほちゃんに思いっきり抱きついて、そのまま店に引っ張り込まれ……そうになったところで、一緒にお店をやっている奥さん(?)に叱られて、連れ戻されていました。
こ、こんなドラマがあったなんて!!知らなかったぞーっ!
②二回目のポンファ通り
スリョンとして出ている姫花ちゃんは、タムドクが店に入る時に一緒に入った後、出てこないんですね。あれっ?と思っていたら、次の武道大会では天地神堂の巫女だった!(@ @)…いつの間に。
③ヤン王葬儀
赤族の遼かぐらちゃんとイルス(日向燦)。キハがタムドクに剣を向け、刺すときに思いっきりニヤリ笑いを浮かべて顔を見合わせていました。ワルいわ~~っ(*^ ^*)。
その後ろでおとなしく控えているチョク・ファン(祐澄しゅん)は、どちらかと言うと他の部族同様、タムドクが刺されるときには目を瞑って沈鬱な表情をし、助かったと知って微かな笑顔を浮かべます。ただ、他の部族と違うのは、笑顔をすぐに消し、顔を伏せるところ。赤い服を着たほかの人々に、タムドクが生き返ってホッとしている姿を見られてはまずいと思うんでしょうね。
見るたびに印象の違う人でしたが、ここ最近ですっかり「優しくて朴訥な、正直者の職業軍人」というキャラクターが定着したんだなー、と思いました。
④タムドクの帰還
ヒョンゴが「スジニは王妃にはなれない」ことを縷々説明するくだり。
チュモン(嶺乃一真)が、話を聞きながらヒョンミョンの腕に縋るようにして、『ねぇ、なんとかしてあげられないの?』みたいなことを訊いてました。それに対して、ヒョンミョンは心配そうにスジニを見守りながら、チュモンに対しては『仕方ないんだよ』みたいクールに突き放していて、めっちゃ格好良かった!!
…そんなところかな?
本当に観るべきところが多すぎて、毎回「…え?こんな場面あったっけ?」「こんなことしてたのっ!?」と何度も思う作品でした。そーゆーところはさすが小池さんです。
星組版も観られますように(^ ^)。
第2幕7場 ヨン・ホゲの帰還 ~ 愛のない結婚 (続き)
ヨン・ホゲの婚約発表を兼ねた、凱旋パーティ。
プルキルが、武力を握ったホゲに神器を探させるために仕組んだ結婚。
『子供を守るため』に、プルキルに従うキハ。
「神器が揃い次第、祝言をあげる」
ヨン・ガリョの宣言と共に、紫の服に甲冑を重ねたホゲとオレンジの衣装に身を包んだキハが、部下たちが居並ぶ中を進んでくる。
「本当にこれでいいのか」
「あなたこそ構わないの?」
目を合わせようともせず、静かに、深い絶望とともに語り合う二人。
「お前が産む子供の父親になれば、朱雀の神器は俺のもの」
遠いところを見凝めたまま、呟くように。
「子供が生まれるまでに、残りの神器を見つけて」
プルキルによって課せられた約束。
神器が揃ったら祝言をあげる。
子供が生まれるまでに祝言をあげ、ヨン家の子供として生んでプルキルから守ってもらう。二重・三重のはかりごと。
幾重にも二人を縛る、重たい鎖。
「愛のない結婚でお前は傷つかないのか」
「あなたこそ、他に好きな人がいるのでは…?」
背を向け合って問いかける、切ないまでに悲しい恋心。
「俺が愛したのは炎の巫女」
目を伏せて、
「俺を王だと言った女」
自らに言い聞かせるように。
「私が(お前が)愛したのは真の王。そうと知っても私を(お前を)抱く」
やわらかに揃うハーモニー。二人とも、あまり歌を得意とする人たちではありませんが、絶妙に声とピッチが合うんですね。デュエットの響きが、とても美しい。
すれ違う想いの美しさ。
ホゲはもう、キハにとっての「真の王」が誰であるかを知っているのに。それでも、どうしても諦めることができなくて。
「…偽りの愛に、この身をやつして…」
白華れみちゃんに迫られて、タジタジになっているチョク・ファンとか、きらりんと物凄く楽しそうにお喋りしているイルスとか、物凄く女たらしなアーサー(煌雅あさひ)とくどかれ上手なくみちゃんとか、月野姫花ちゃんをめぐる日高大地&大河凛のひそかな争いとか、花蝶しほちゃんをめぐる結構あからさまな争いとか、見所満載な場面ではありますが、
ここはやはり、ホゲ様とキハのすれ違いっぷりをしっかりチェックしないといけません!
ちなみに、チョク・ファンはれみちゃんに無理矢理(?)フロアの真ん中近くに連れ出された後、軽く乾杯して別れ、一息ついたところで今度は瞳ゆゆちゃんに引っかかってました(笑)。
「乾杯!」と軽くグラスを掲げたあとの、ホゲとキハのキスシーンは、以前のように目を背けたり不機嫌になったりすることなく、ただ穏やかに微笑んでいて、すごく大人っぽくなってました。なのにゆゆちゃんが触れてくるとキョドってみたりして、どうしてそんなに可愛いんだろうか…(汗)。
そうこうしているうちにホゲ様とその崇拝者たち(←おい)は舞台奥に向かって穏やかに談笑をはじめ、
フロアに残って人々から少し離れたキハには、小さな声がかかる。
「…ちょっと」
物陰からキハを呼ぶスジニ。
「もう一度タムドク様に会ってあげて」
タムドクの望みを叶えたい一心で、彼の愛する女に訴える。切ないけれども、傍にいられる女の心。
「私は、タムドク様に剣を向けた女。あの方の前からは消えました」
そのために、ヤン王は私にお命じになったのだから。タムドク様に、私を憎ませるために。
会話の流れで二人ともサビ城の姫であることが判明し、姉妹であることがわかる二人。
再会を約して、消えるスジニ。
舞台奥でイルスやチョク・ファンと語らっていたホゲが、ふと振り向いてキハを迎えに来る。
紗幕に隠れた溶暗の中、幽かに微笑んで二人を見守るチョク・ファンの寂しげな瞳に、大劇場での衝撃とはまた違う射抜かれ方をしてしまう自分は、単なるしゅん様ファンのような気もしてきます。
それにしても。
みわっちと彩音ちゃん。学年にして5年も逆転しているのに、違和感なく「姉」と「妹」でいられる二人が凄いなー、と思わずにはいられません☆
第2幕8場 玉座の間
タムドクにピンスポット。銀橋には出ずに、本舞台で歌うソロ。
見失った希望。
チュシンの王になるという目的は得た(与えられた)けれども、
『誰のために』というところが空白になってしまった…
ひびわれた心の底を、風が吹き過ぎていくばかりで。
『愛する人を疑ってばかり、愛とは何か疑ってばかり』
震える声でそう嘆くタムドクを、ここまで来てもまだ子供のままなんだな、と、哀れに思います。
愛することの苦しさを、はじめて知った男の子。
どんなに彼が苦しくても、それは誰にも助けられない。
『命掛けて愛した人の名は、キハ…!』
そこに現れる、“心優しい娘”、スジニ。
「私の、お姉さんに会って欲しいんだ…」
ただ、タムドクの笑顔が見たい、と、ただそれだけの一途な少女。
「キハ……っ!」
思いもよらない人物の登場に、驚愕を隠せないタムドク。
新人公演のだいもんは、ここで抑えきれずに嬉しそうに笑んだような気がしたのですが、私の気のせいでしょうか?
まとぶんは、むしろ“死んだ筈の者が生き返ってきた”かのような驚きよう(^ ^)。
「お腹の子供が目立たないように」
黒い服を着てきた、と告白するキハ。
ヨン・ホゲの子を身籠った、と言われて、自嘲的に微笑むタムドク。
カウリ剣の儀式で、一度は死を覚悟した二人。
「だが私は生き残り、お前も生きている。生きているから子供が生める、それでいいじゃないか」
たった一夜限りでも、お前は僕に、希望と勇気を与えてくれたのだから。
こんな僕でも、愛は得られるのだ、と。
愛を知らない二人。
愛されたことのない、愛し方を知らない恋人たち。
「命掛けて愛した人の名は……」
溜息と共に吐き出して。
誰のために?
誰のために諦めるのか、この恋を……?
第2幕9場 国内城内
タムドクの行動について議論する、ヨン家一党+プルキル。
狩に行って見知らぬ男を連れて戻ってきた。
なのに何も言わず、おとなしく勉強ばかりで、とても青龍の神器を見つけたとは思えない。
「そんなことより白虎の神器早く見つけねば!」
プルキルはだいぶ焦りが出ている。
「お前の水晶玉 もう信じはしない!」
プルキルをまっすぐに指差して、そう宣言するホゲ様は、めちゃめちゃ切れ者の男前(*^ ^*)。
「外国と闘って勝利を収め、奴隷を連れて凱旋することで王にふさわしいと認めさせる!」
「ヨン・ホゲ様こそチュシンの王」
繰り返すプルキル。
この時彼は、すでに真のチュシンの王が誰なのかを知っているはず。なのにヨン家に固執するのは、軍隊を掌握しているヨン家の方が神器探しで有利と思っているから、って解釈で良いのでしょうか?
「もう聞き飽きた。キハの産む子供の父親こそ、チュシンの王だ」
「ヨン家の血をひかない子供なら、キハは阿佛蘭寺で出産を」
ホゲは、キハの子が自分の子でないことは最初から知っている。(婚約式でも歌っているし)
でも、プルキルはこの時までホゲは知らないと思ってた、ってこと…?
えええ?ってことはプルキルはキハとホゲは寝てると思っているんですよね?いつの間にそんなことに?
…こほん。
「勝手にしろ!俺は靺鞨の北、契丹を攻める!」
“靺鞨”は高句麗の版図、“契丹”は外国。だから当然、契丹との戦いは西百済同様“戦争”に該当するわけです。
「噂によれば、白虎の神器の持ち主は契丹に逃げたという。勝てば神器を探せる!」
このあたりの会話を思い返してみて、しみじみと思ったのですが。
…この作品って、よーく考えてみると、ものすごい情報戦なんですよね。
プルキル&チョ・ジュド陣営は、いろんな噂を流して情報操作することには長けている(らしい)けれども、調査能力に欠けていて正確な情勢がつかめていない。コムル村チームは、逆に情報収集力が突出していて、正確な情勢をつかんでいるが、権力がないので操作は難しい。
チームミーティングのたびにいろんな情報を流してみたり煽ってみたり、お互いに民心を操作しあって相手の裏をかこうとしているやりとりがすごく面白いです。
うーん、小池さん「三国志」とかやってみたくないですか?(^ ^)。
今の作品だと、そういった情報操作がいちいち「えぇ~!?なんでそんな変なコトするのぉ?」って感じなので、ちゃんと権謀術数がかみ合っている原作で作ってみてほしいんですけど。
ああ、でも私は、どうせ「三国志」をやるなら「レッドクリフ」じゃなくて諏訪緑のコミック「時の地平線」をうまく潤色してほしいので、大野さんで観たいかも……。
あと。
ここで話題にすることでもないような気がするんですが、忘れないうちに聞いてみていいですか?
“カウリ剣”の儀式で裁かれた罪って、何?
ホゲがタムドクに尋ねたとおり、「近衛隊にヤン王殺害を命じた」罪なんでしょうか。キハが刺したのではなく、近衛隊が殺したことになっているのは…情報操作か?
で、四部族の息子たちを殺した罪は放置ですか?
「公平たるべき皇子の身で一部族に肩入れした」罪は不問で「王の代理」になっちゃうの?
…こっちについてあ、ヨン・ホゲのイカサマを告発するためだった、といわれたらそれまでか。
「神の裁きはくだされた。タムドク皇子は潔白である」
と大神官は宣言しますが、それは「罪が無い」ってことなるのでしょうか。儀式のタイトルになった罪だけでなく…?
ヨン・ホゲたちが契丹を攻めるらしいと聞きつけた(さすが情報収集のプロ)ヒョンゴたちのカーテン前をはさんで、
天幕でのホゲと、忍んできたサリャンの会話。
「キハ様を阿佛蘭寺へお送りにならないでください」
必死の訴え。
「プルキルは西域の商人ではなく、火天会の大長老。集めた神器をチュシンの王の子供の血で神器を洗い、世界を手にいれようとしているのです!」
キハを救うため、必死なサリャン。
すべての秘密を話してでも、キハだけは助けよう、助けたい、と。
自分自身に課せられた烙印の目さえ、かいくぐって、忍んできた天幕。
「…サリャン」
天幕の影から現れる、赤と黒の影。
サリャンの命を奪い、朱雀の神器と引き換えにキハを連れて本拠地へ帰っていく。
サリャンの人生って、結局何だったのでしょうね。
どういうきっかけがあって、火天会に入ったのでしょうか。…キハと同様に、さらわれてきたのかも?
ホゲ様の「…哀れな奴」という述懐が、彼にとっては一番の餞なのかもしれません。キハに惜しまれることさえない、彼の人生。最後の最後に幸せそうな二人の笑顔を見るたびに、サリャンの淋しい死に顔が浮かぶのです…。
もう一度タムドクチームが登場し、カーテン前で契丹攻めにどう対応するかを協議。
「私が治める国は、戦で人が死なない国だ!」
高句麗の実在の王・広開土王は、実際に契丹を攻めたんでしょうか。彼はかなり戦好き、というか、広く戦争を仕掛けてあちこち征服してまわった王様(国を広げたから諡に「広」の字が入った)なので、「戦で人が死なない国」なんて思ってなかったと思うんだけど…。
むしろ、ホゲの方がキャラクターイメージには近いんだけどな(^ ^;ゞ
神器の意味を知らないパソンが、“国を出るときから持っているお守り”をチュムチに渡す。
「あんた、そそっかしいから持っていきな!」
残念ながら姐さんらしくは全く見えない“永遠の少女”一花ですが、この場面は、なかなか良いです。
「生きて帰ったら、タルビと夫婦になるんだろう?」とからかうところなんか、偉そうでステキです!そして、すみ花ちゃんを軽々と抱き上げるまぁくんが男前(でも、ほんのちょっとだけ『うちのすみ花に触らないでよ!』と思ってしまう自分…ごめんなさい!汗)
第2幕10場 戦場
契丹へ向けて行軍する高句麗軍。
ここのフォーメーションは本当に驚くほど格好良いです。ホントに、二階席から観るべきですよこの場面は。
盾の列の上に聳え立つリフト。しゅん様とマメちゃんの、揺ぎ無い足元が素晴らしい。祐飛さん、さぞ重たいだろうに…。
小池さんの天才を心の底から実感する、場面です。
ヨン・ホゲを留めるために現れる、タムドクチーム。
とりあえず盾は持ってきてみたけど、装備も人数も貧弱なのに代わりはない。っていうか、そういえば百済兵は連れてきていなんですね、チョロ様は。身一つ(カグン将軍だけ連れて)で参加したのか……。
「王の許可なく戦争を始めることは禁じられている。今すぐ撤退しろ!」
「俺の王は俺自身だ!お前の指図は受けない!」
あまりにも圧倒的な兵力差。それでも勝負を挑むタムドク。
乱戦になる戦場で、ふいにチュムチが倒れ、“お守り”が輝くー。
本人さえも知らなかった、運命。
白虎の守り主であったチュムチが、当たり前のようにタムドクに惹かれ、部下として付き従うようになったのも、運命。
そしてまた神器の守り主と、神器を運ぶ手が、同時に“チュシンの王”に出会い、行動を共にしていたのも、運命の必然。
神器の探し方も、結局はタムドクが正解だった。
ホゲは、戦上手で経験豊富だったことが仇になった。
闘って奪うことしか思いつかなかったのだから。
話し合いで、もしくは愛で尊敬を勝ち得る、そういう発想がホゲにはなかった。それがホゲの罪で、チュシンの王との器の差、ということなのでしょう…(T T)。
だって。チュシンの王が玉座を埋めるのは、それ自体が運命なのだから。
「神器をよこせぇ~~っ!」
悪鬼の表情で、向かっていくホゲ。
「多くの人の命を奪って、何になる!?」
必死で諭すタムドク。
「俺に説教するのか。俺に槍を習ったお前が?」
「そうだ。もう一度教えてもらおうか。一対一で!」
槍を奪われ、腰の刀を握るホゲ。
「俺はもう、後戻りできないんだ!」
ガツっ、と得物を合わせ、力勝負に持ち込まれて。
「やり直せる!きっと!」
タムドクの、必死の訴え。
なのに。
そうこうしている間に、火天会兵士たちが花道に一瞬登場し、矢を放って去る。
タムドクを狙った矢が、見事に胸に突き立ってしまう、ホゲ。
タムドクの腕の中で、抱きしめられる大きな肩。
1階席だと、タムドクの貌とホゲの横顔が美しく映り、
2階席だと、タムドクの貌は影になってほとんど見えないけど、ホゲの貌は正面からばっちり見える………
ど、どっちもステキです。ぜぇはあ。
それにしても。
いくらタカラヅカとはいえ、盛りだくさんすぎる死に際でしたね。
朱雀の神器を渡し、
ヤン王自決の真相を語り、
キハの子供の父親を教え、
彼女の身に危険が迫っていることを伝え、
…「思い出すぜ…城の壁を…」
自主練習の思い出を語り、「俺が王なら…」と夢を語る。
もう少しなんとかすることはできなかったのかなあ。たとえば、キハ関係は戦いの中で無駄口叩かせておくとか。
できれば、「思い出すぜ…」から始まってもらいたいもんです。
あ、あとちょっとだ!!
公演もあと一日だけど(涙)。
.
太王の宿命~第二幕【2】
2009年3月20日 宝塚(花) コメント (4)東京宝塚劇場花組公演「太王四神記」。
最後の三連休も始まり、千秋楽まであと三日。いよいよラストスパートです!!
花組子のみなさま+ほっしゃん先輩、最後まで、どうぞよろしくお願いいたします!
……と思いながらパタパタと打っていたのに、途中で寝てしまった……
というわけで、三連休の最初の一日が終わりました。
春の嵐だった3月20日。
一年前は日本青年館「舞姫」の千秋楽をやっていたこの春分の日に、とても嬉しいニュースがありました(喜)。
今年の巴里祭は、花組のまっつ(未涼亜希)がメインだそうです!!
今年の7月に巴里祭が可能なのは、花と宙のみ。
去年が宙(ともちん)だったんだから今年は絶対花だろうし、だとしたら絶対まっつだよね!?と予想してはいたのですが、発表されるとしみじみ嬉しいです。
わーいわーい、今度こそ行くぞ~~~っ!
まっつ、おめでとうございまっつ★
他には誰が出るんでしょうねぇ。とりあえず、アーサー(煌雅あさひ)とかが来てくれたら嬉しいなあ~(*^ ^*)
さて。
第2幕4場A 出立準備
パソン特製の鎧をつけて、左右から登場するタムドクチーム。
鎧をつけているのはコムル村組(ヒョンゴ、スジニ、ヒョンミョン)、シウ族(チュムチ他6人)、そしてコ将軍の11人。コ将軍の鎧って、パソン特製ですよね…?将軍なのに、自分用の鎧を持ってないの?歩兵なら国から制服がわりに貸与される可能性もあるけど、将軍はふつう漏っているだろう…。職業軍人どころか、家柄が将軍の家柄だろうに。
ちなみにこのとき、パソンとチュモンは着けていない。ってことは、この二人は非戦闘員で、ヒョンゴは戦闘員カウントなんですね。ほほぉ。パソンの方がよっぽど強そうなのに、と思うのは私だけ?
シウ部族は、ポンファ通りから引き続いての朝夏まなと・冴月瑠那・夏城らんかの3人に、ここで初登場する瀬戸かずや・鳳真由・真瀬はるか・真輝いづみで、合わせて7人。
彼らは元々傭兵なんですよね、たぶん。雇い主を探して国内城下へ来て、物色していたところでセドルやタムドクに出会い、友人になった。その後一緒に行動する中、どのタイミングで契約したのかはわかりませんが、この時点では正式にタムドクの部下として雇われているのでしょうか。
チュムチが「俺が仲間を集める!」って言ったときに契約した、って感じかな?ホゲが将軍として軍を治めることが決まった以上、なんらかの力を持つ必要にかられたでしょうから。
ルナちゃんとらんかちゃんは、前から行動を共にしていただけあって、チュムチと仲良さそう。タルビが登場したときも思いっきりチュムチをからかっていたりとか、なにかと絡んでくるのはこの二人、という印象です。
瀬戸くんは長身が衣装に映えて、すごく格好良い(*^ ^*)。髪型も超似合う~♪ちょっとだけ、卒業してしまった月組のしのちゃん(朝桐紫乃)に面影が似ていませんか?
ルナちゃんといつも隣にいるので、眼福眼福と思いながら観ています。
そして、真由ちゃんを観るたびに“武道大会では赤軍だったくせにっ!”と思ってしまいます(^ ^;。なにげに真瀬くんと並んでにこにこしている姿がお気に入り。真瀬くん、本当に格好良くなったなあ……(しみじみ)。戦闘シーンになると、この二人は本当に顔つきが変わる!かっこいいです♪
真輝いづみちゃんは、新公のときも思いましたが、よっち(月央和沙)に似てますよね(笑)。最初の頃は何度も見間違えました(汗)。最近は、逆に「よっちに似てるのは真輝さん」と思っているので、よっちを見間違えたりします↓↓
「11人か…あれ?もう一人は?」
と問うパソンに、実はもう一人、どうしても参加したいという人がいて、と登場するフッケ将軍。
……だーかーらー、フッケ将軍は将軍なだけじゃなくてチョルロ部族の長なんでしょう?自前の鎧はないの?律数段階は鎧の数なんだから、将軍二人が自前になれば、シウ族の戦闘員をあと二人連れて行けるのに。
案外と予算の都合だったりしてね。…国王も大変だねぇ……。
そうこうしているところに、タルビ(野々すみ花)が登場。「がんばります!」すみ花ちゃんの声で激励されて、みんなが「おお!」と雄叫び(?)をあげると、皆が一斉にくるん!と回れ右して行進を始める。
みなが奥へ行進していく間に盆が回りはじめ、上手からカンミ城のセットが回ってくる……。
っと、場面はかわってカンミ城になるんですが、
その前に。先日の日記で、ここの一つ前のタムドクチームミーティングのことを書いたとき、なんだか色んなことを書き忘れていたので、追記(汗)。
①「7日間で何枚できる?」の問いに、両手で日数を数えつつ「ひ、ふ、み、、、12枚!」と、全然7でも12でもない数字を表示しているようにしか見えないのに、確信を持って答えるチュモン(嶺乃一真)。その数字、どっから出てきたの?
しかもそれには、タムドクの分は入っていないんですね。もしかして、普通の鎧は一日二枚作れるけど、“タムドク様のためのトックベツな奴”を作るのには丸一日かかる から、(7-1)日×2=12枚、“トックベツ”な奴は別、っていう計算だったのか…?
②ヒョンゴが「腹が減っては戦は出来ぬ。料理の出来る知り合いはいないか?」と言ったときに、上手で思いっきり手をあげてアピールしているパソン(←恋する娘)と、それを必死で止めようとパソンの袖を引くチュモン。
マイク入ってないけど、「り、料理なんてできないくせにっ!」と口が動いてる…ような気がする。
③「お待ちください!」と出てくるコ将軍って、とっても格好良い(見た目)んだけど、実は情けない(自軍を掌握できてなかった)ですよね。そのギャップが素敵♪
④そんなコ将軍の力を計ろうとして、まったく太刀打ちできずにすぐに降るチュムチが可愛い。
……たぶん、他にもたくさんあるんだろうけど、今日のところは以上、です。
第2幕4場B カンミ城
盆で回ってくる、山道のセットを天守(?)に見立てているらしい。
音楽も変わり、青い照明と共に密やかな、何か異様な空気感を盛り上げる。
膝をついた髭の老軍人(側近のカグン将軍/高翔みずき)と、水煙管(?)を嗜む仮面の男。西百済を治める、カンミ城のチョロ(真野すがた)。
カグン将軍がコムル村の村長(ヒョンゴ)からの手紙を差し出す。
「チュシンの王・タムドクに、青龍の神器を差し出してほしい」という手紙を。
「神器は俺の心臓の中だ。…死ねということか?」
唇の端を吊り上げて、チョロは問う。
そこに駆け込んでくる伝令(浦輝)。いい声なのに、柔らかな声質なので伝令役には不向きなのがちょっと残念。
百済兵は、意外な豪華キャストに毎回驚きます。近衛隊長(望月理世)に黄の長(紫陽レネ)に緑の長(夕霧らい)!しかも、ヤン王葬儀の場からそんなに時間の余裕はないと思うのですが、理世ちゃんは男役になっているし、レネちゃん・らいらいもちゃんーんとひげを取って化粧も変えているのが凄い。
彼らは次の場面(キハの記憶)にも出るのですぐにハケてしまうのですが、残ったメンバーが倒れた王(チョロ)を心配そうに見守る姿もとても好きです。下手の席で観たとき、くいいるようにチョロを視ているレネちゃんとか、祈るように目を閉じる花峰千春ちゃんとかに目を奪われました。
父親の手によって心臓の中に埋め込まれた神器。神器は身体を蝕み、皮膚を石化させていく……ってことで良いのでしょうか?(^ ^;)。
自分を滅ぼしかねないモノを、取り除いてくれたチュシンの王。美しい皮膚を取り戻し、タムドクの前に膝をついて忠誠を誓うめおちゃんの美貌が、輝いていてとても良いです。
そして、主が美しい姿を取り戻して嬉しそうなカグン将軍と百済兵たちが、とてもとても可愛いです☆
第2幕5場 靺鞨
そんな幸せそうな主従を載せて、盆は回る。
和気藹々とした明るい空気が、一瞬にして凍りつく。
狭苦しく舞台前方に張り出した岩のセット。上下で襲われている靺鞨の人々。
「床下まで軍隊を送り込み、虱潰しに調べたが白虎の神器は出てきません」
と報告するイルスに、
「お前たちの探し方が手ぬるいのだ!」
癇癪を起こすヨン・ホゲ。
「見つからないなら賞金をだし、密告させるのだ!」
下手側のセットの上で、捕まえた村人にむかって威嚇のニヤリ笑いを見せる遼かぐらちゃんが、めちゃくちゃステキです。
上手側のセットの上がアーサーとじゅりあ(民衆)…でしたっけ?あそこも本当に暗くて、チラっと見たくらいじゃ判別つかないんですよねぇ…(T T)(←さすがにここはホゲ様としゅん様を観ているので、なかなかチェックできない…)。
っつーか、さ、「床下まで軍隊を送り込み」って……どんな軍隊ですかソレ。訓練された鼠の部隊、とか?
もとい。
真ん中の階段を中ほどまであがり、
「白状しないなら、村中皆殺しに!」
と叫ぶヨン・ホゲ。
「それはやりすぎでは!?」
というチョク・ファンの諫言も、耳には届かず。
今はもういない幻のチョク・ファンについては、煮えたぎっていた頃に散々書いたので、ここでは省略させていただきます。
http://80646.diarynote.jp/?day=20090126
でも、なんだかんだ言って、今のチョク・ファンも大好きなんです私(*^ ^*)。
職業軍人の矜持とホゲへの憧憬、そして棄てきれない信頼がいとおしい。本当に優しい人なんだなあ、と思います。
この人の信頼を得ることができたホゲは、本質的に王にふさわしくない人ではなかったんだよね。チュシンの王ではなかった、というだけで。
ホゲの進む道がどこへ繋がっていようとも、そこに道がある限りついていくのだろうイルスと、
“正しい道”へ戻ってほしいと願いながら、帰る道を見つけられないチョク・ファンと。
二人のどちらが幸せだったのか、それは誰にもわからないことなんだろうな、と思いながら。
第2幕6場A
花道の両側にプルキルとキハがせり上がり、銀橋をゆっくりと歩いて出会う。
プルキルはキハの前世(虎族の女王カジン)の記憶を思い出させようとして、ついうっかり“消したはずの過去の記憶”(サビ城落城)を取り戻させてしまう……
新公ではあっさりカットされた場面ですが、確かに、物語的には不要な場面だなーと思ってしまいます。
大長老様がただのウッカリさんだということがバレて、だんだんギャグキャラに見えてきてしまうし…。
心配そうにキハを見守るサリャン(華形ひかる)とか、麗しのキハ母(天宮菜生)とか、いろいろ観るところが多くて場面としては無くなったら寂しいんですけどね(涙)。
なんたって、虎族(ふみか・らいらい・よっち)・熊族(理世・浦輝ひろと・輝良まさと)が意味もなく豪華。……さっきまで、ふみか以外は皆百済兵だったのに、忙しいなあ(^ ^;。
第2幕6場B タムドクの帰還 ~ スジニの花嫁衣裳
タムドクチームの凱旋を、こっそりと出迎える大神官さま。
「一緒に来てくれたみんなのおかげだ」
嬉しそうに笑う、タムドク。
“街にも出たことが無”く、“隠された皇子”“愚かでひ弱な皇子”として蔑まれて育ち、パロ宮廷で寂しく育ったディーン(マリウス)(←判る方いらっしゃいますか?)のような存在だったタムドク。
彼にとって、西百済への遠征は“初めての長旅”で、12人(戦闘員)+3人(非戦闘員)は、ホゲ以来はじめて得た「ともだち」であったはず。
そんなタムドクに、フッケ将軍はある提案をする。
嫁をとってはどうか、と。
東百済のサビ城の姫である、スジニを、と。
フッケ将軍は、チョルロ(絶奴)族の長。他の4部族には「田舎者」と蔑まれていますが、歴史的には絶奴族こそ妃部、つまり王妃を出す家柄でした。(ヤン王やセームの母親がどお部族だったのかはわかりませんが)
いずれにしても、フッケ将軍は本来、一族の娘から王妃を出す予定だったはず。たまたま娘(よっちの妹?^ ^;)がいないのか、スジニが良い子だから気に入ったのか、とにかく慣習をやぶってスジニを王妃に薦めるフッケ将軍。
用意されていた花嫁衣裳を奉げ持ってくる、パソンとタルビ。見交わす目が楽しそう。
見たとたんにそっちに向かってダッシュしてわくわくしているルナちゃんと真瀬くんが可愛いです(*^ ^*)。スジニをとっ捕まえて服を着せるメンバーたち。口ではあれこれ言いながら、まんざらでもなさそうなスジニ。
かーわーいーいー!
ここで、まっつが「でもスジニは花嫁になれない…」と語り始める、そのきっかけが結構難しいのか、わりとタイミングを外しがち(^ ^)。もしかしてわざとのなんでしょうか。なんだか、千秋楽まであと2日と迫った今になっても、まだちょっとここの会話はテンポが良くないなあ、と思うことがあります。
…明日に期待。
大神官様が、空気の読めないフッケ将軍を怒り狂いながら牽制しようとしているのに、気づきゃしないまりんさんがステキです☆
皆が退散したあとの、タムドクとスジニとの会話。
ス「親友だと思っていた人を愛してしまった、でもそれは、愛してはいけない人だったんだ…」
タ「……私も同じだ」
………へー?
えーっと。
タムドクさん?君の親友はホゲだよね?
キハがいつ“親友”になったのっ!?
いえ、タムドクが「私も同じ」だと同意しているのは「愛してはいけない人だった」ってところなんだろうなー、とゆーのは判るのですが。せっかくなのでいろいろ深読みしたくなる台詞ではあります。
しかも、
タ「いつまでも、兄と妹のようでいてくれ…」
いやー、それはどうかと思うよ>タムドク。
タムドクはスジニの気持ちに気づいているのかいないのか?については、私は「気づいてる」派です。ただし、気づくのは「親友だと思っていた人を愛してしまった…」という台詞を聞いたときに、だと思ってますが(そういう反応をしているから)。
でも、気持ちを知っててこういうことを言う男って最悪よね……(汗)
「…うん、」
と、ちいさく答えるスジニが、切なくていとおしいです。
第2幕7場 ヨン・ホゲの帰還 ~ 愛のない結婚
暗転して光が入ると、トラジの店の女の子たちが縦一列に並んでいる。(でもトラジはいない…/涙)暗いのにきれいに並ぶよなあ、みんな。
ひとさし舞って、ばらけるメンバー。
上手にイルス&チャンミ(華耀きらり)、下手にチョク・ファン&メファ(白華れみ)。
……一度に観たいのにー(T T)。
きらりんと楽しそうに喋っているイルス、れみちゃんに迫られて、ちょっと後退り気味のチョク・ファン。
二組とも大好きだ!
これは、ヨン・ホゲの凱旋&婚約披露パーティ、であるらしい。神器は見つからなかったけど、“靺鞨の蛮族を征伐する”という目的は果たされたから、凱旋カウントなのか(^ ^)。なるほど。
紹介を受けて、二人で並んで前に出てくるホゲとキハ。
だいぶ進んだなー。……よくがんばってるな>自分。
ここから先は、明日書きま~す!
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最後の三連休も始まり、千秋楽まであと三日。いよいよラストスパートです!!
花組子のみなさま+ほっしゃん先輩、最後まで、どうぞよろしくお願いいたします!
……と思いながらパタパタと打っていたのに、途中で寝てしまった……
というわけで、三連休の最初の一日が終わりました。
春の嵐だった3月20日。
一年前は日本青年館「舞姫」の千秋楽をやっていたこの春分の日に、とても嬉しいニュースがありました(喜)。
今年の巴里祭は、花組のまっつ(未涼亜希)がメインだそうです!!
今年の7月に巴里祭が可能なのは、花と宙のみ。
去年が宙(ともちん)だったんだから今年は絶対花だろうし、だとしたら絶対まっつだよね!?と予想してはいたのですが、発表されるとしみじみ嬉しいです。
わーいわーい、今度こそ行くぞ~~~っ!
まっつ、おめでとうございまっつ★
他には誰が出るんでしょうねぇ。とりあえず、アーサー(煌雅あさひ)とかが来てくれたら嬉しいなあ~(*^ ^*)
さて。
第2幕4場A 出立準備
パソン特製の鎧をつけて、左右から登場するタムドクチーム。
鎧をつけているのはコムル村組(ヒョンゴ、スジニ、ヒョンミョン)、シウ族(チュムチ他6人)、そしてコ将軍の11人。コ将軍の鎧って、パソン特製ですよね…?将軍なのに、自分用の鎧を持ってないの?歩兵なら国から制服がわりに貸与される可能性もあるけど、将軍はふつう漏っているだろう…。職業軍人どころか、家柄が将軍の家柄だろうに。
ちなみにこのとき、パソンとチュモンは着けていない。ってことは、この二人は非戦闘員で、ヒョンゴは戦闘員カウントなんですね。ほほぉ。パソンの方がよっぽど強そうなのに、と思うのは私だけ?
シウ部族は、ポンファ通りから引き続いての朝夏まなと・冴月瑠那・夏城らんかの3人に、ここで初登場する瀬戸かずや・鳳真由・真瀬はるか・真輝いづみで、合わせて7人。
彼らは元々傭兵なんですよね、たぶん。雇い主を探して国内城下へ来て、物色していたところでセドルやタムドクに出会い、友人になった。その後一緒に行動する中、どのタイミングで契約したのかはわかりませんが、この時点では正式にタムドクの部下として雇われているのでしょうか。
チュムチが「俺が仲間を集める!」って言ったときに契約した、って感じかな?ホゲが将軍として軍を治めることが決まった以上、なんらかの力を持つ必要にかられたでしょうから。
ルナちゃんとらんかちゃんは、前から行動を共にしていただけあって、チュムチと仲良さそう。タルビが登場したときも思いっきりチュムチをからかっていたりとか、なにかと絡んでくるのはこの二人、という印象です。
瀬戸くんは長身が衣装に映えて、すごく格好良い(*^ ^*)。髪型も超似合う~♪ちょっとだけ、卒業してしまった月組のしのちゃん(朝桐紫乃)に面影が似ていませんか?
ルナちゃんといつも隣にいるので、眼福眼福と思いながら観ています。
そして、真由ちゃんを観るたびに“武道大会では赤軍だったくせにっ!”と思ってしまいます(^ ^;。なにげに真瀬くんと並んでにこにこしている姿がお気に入り。真瀬くん、本当に格好良くなったなあ……(しみじみ)。戦闘シーンになると、この二人は本当に顔つきが変わる!かっこいいです♪
真輝いづみちゃんは、新公のときも思いましたが、よっち(月央和沙)に似てますよね(笑)。最初の頃は何度も見間違えました(汗)。最近は、逆に「よっちに似てるのは真輝さん」と思っているので、よっちを見間違えたりします↓↓
「11人か…あれ?もう一人は?」
と問うパソンに、実はもう一人、どうしても参加したいという人がいて、と登場するフッケ将軍。
……だーかーらー、フッケ将軍は将軍なだけじゃなくてチョルロ部族の長なんでしょう?自前の鎧はないの?律数段階は鎧の数なんだから、将軍二人が自前になれば、シウ族の戦闘員をあと二人連れて行けるのに。
案外と予算の都合だったりしてね。…国王も大変だねぇ……。
そうこうしているところに、タルビ(野々すみ花)が登場。「がんばります!」すみ花ちゃんの声で激励されて、みんなが「おお!」と雄叫び(?)をあげると、皆が一斉にくるん!と回れ右して行進を始める。
みなが奥へ行進していく間に盆が回りはじめ、上手からカンミ城のセットが回ってくる……。
っと、場面はかわってカンミ城になるんですが、
その前に。先日の日記で、ここの一つ前のタムドクチームミーティングのことを書いたとき、なんだか色んなことを書き忘れていたので、追記(汗)。
①「7日間で何枚できる?」の問いに、両手で日数を数えつつ「ひ、ふ、み、、、12枚!」と、全然7でも12でもない数字を表示しているようにしか見えないのに、確信を持って答えるチュモン(嶺乃一真)。その数字、どっから出てきたの?
しかもそれには、タムドクの分は入っていないんですね。もしかして、普通の鎧は一日二枚作れるけど、“タムドク様のためのトックベツな奴”を作るのには丸一日かかる から、(7-1)日×2=12枚、“トックベツ”な奴は別、っていう計算だったのか…?
②ヒョンゴが「腹が減っては戦は出来ぬ。料理の出来る知り合いはいないか?」と言ったときに、上手で思いっきり手をあげてアピールしているパソン(←恋する娘)と、それを必死で止めようとパソンの袖を引くチュモン。
マイク入ってないけど、「り、料理なんてできないくせにっ!」と口が動いてる…ような気がする。
③「お待ちください!」と出てくるコ将軍って、とっても格好良い(見た目)んだけど、実は情けない(自軍を掌握できてなかった)ですよね。そのギャップが素敵♪
④そんなコ将軍の力を計ろうとして、まったく太刀打ちできずにすぐに降るチュムチが可愛い。
……たぶん、他にもたくさんあるんだろうけど、今日のところは以上、です。
第2幕4場B カンミ城
盆で回ってくる、山道のセットを天守(?)に見立てているらしい。
音楽も変わり、青い照明と共に密やかな、何か異様な空気感を盛り上げる。
膝をついた髭の老軍人(側近のカグン将軍/高翔みずき)と、水煙管(?)を嗜む仮面の男。西百済を治める、カンミ城のチョロ(真野すがた)。
カグン将軍がコムル村の村長(ヒョンゴ)からの手紙を差し出す。
「チュシンの王・タムドクに、青龍の神器を差し出してほしい」という手紙を。
「神器は俺の心臓の中だ。…死ねということか?」
唇の端を吊り上げて、チョロは問う。
そこに駆け込んでくる伝令(浦輝)。いい声なのに、柔らかな声質なので伝令役には不向きなのがちょっと残念。
百済兵は、意外な豪華キャストに毎回驚きます。近衛隊長(望月理世)に黄の長(紫陽レネ)に緑の長(夕霧らい)!しかも、ヤン王葬儀の場からそんなに時間の余裕はないと思うのですが、理世ちゃんは男役になっているし、レネちゃん・らいらいもちゃんーんとひげを取って化粧も変えているのが凄い。
彼らは次の場面(キハの記憶)にも出るのですぐにハケてしまうのですが、残ったメンバーが倒れた王(チョロ)を心配そうに見守る姿もとても好きです。下手の席で観たとき、くいいるようにチョロを視ているレネちゃんとか、祈るように目を閉じる花峰千春ちゃんとかに目を奪われました。
父親の手によって心臓の中に埋め込まれた神器。神器は身体を蝕み、皮膚を石化させていく……ってことで良いのでしょうか?(^ ^;)。
自分を滅ぼしかねないモノを、取り除いてくれたチュシンの王。美しい皮膚を取り戻し、タムドクの前に膝をついて忠誠を誓うめおちゃんの美貌が、輝いていてとても良いです。
そして、主が美しい姿を取り戻して嬉しそうなカグン将軍と百済兵たちが、とてもとても可愛いです☆
第2幕5場 靺鞨
そんな幸せそうな主従を載せて、盆は回る。
和気藹々とした明るい空気が、一瞬にして凍りつく。
狭苦しく舞台前方に張り出した岩のセット。上下で襲われている靺鞨の人々。
「床下まで軍隊を送り込み、虱潰しに調べたが白虎の神器は出てきません」
と報告するイルスに、
「お前たちの探し方が手ぬるいのだ!」
癇癪を起こすヨン・ホゲ。
「見つからないなら賞金をだし、密告させるのだ!」
下手側のセットの上で、捕まえた村人にむかって威嚇のニヤリ笑いを見せる遼かぐらちゃんが、めちゃくちゃステキです。
上手側のセットの上がアーサーとじゅりあ(民衆)…でしたっけ?あそこも本当に暗くて、チラっと見たくらいじゃ判別つかないんですよねぇ…(T T)(←さすがにここはホゲ様としゅん様を観ているので、なかなかチェックできない…)。
っつーか、さ、「床下まで軍隊を送り込み」って……どんな軍隊ですかソレ。訓練された鼠の部隊、とか?
もとい。
真ん中の階段を中ほどまであがり、
「白状しないなら、村中皆殺しに!」
と叫ぶヨン・ホゲ。
「それはやりすぎでは!?」
というチョク・ファンの諫言も、耳には届かず。
今はもういない幻のチョク・ファンについては、煮えたぎっていた頃に散々書いたので、ここでは省略させていただきます。
http://80646.diarynote.jp/?day=20090126
でも、なんだかんだ言って、今のチョク・ファンも大好きなんです私(*^ ^*)。
職業軍人の矜持とホゲへの憧憬、そして棄てきれない信頼がいとおしい。本当に優しい人なんだなあ、と思います。
この人の信頼を得ることができたホゲは、本質的に王にふさわしくない人ではなかったんだよね。チュシンの王ではなかった、というだけで。
ホゲの進む道がどこへ繋がっていようとも、そこに道がある限りついていくのだろうイルスと、
“正しい道”へ戻ってほしいと願いながら、帰る道を見つけられないチョク・ファンと。
二人のどちらが幸せだったのか、それは誰にもわからないことなんだろうな、と思いながら。
第2幕6場A
花道の両側にプルキルとキハがせり上がり、銀橋をゆっくりと歩いて出会う。
プルキルはキハの前世(虎族の女王カジン)の記憶を思い出させようとして、ついうっかり“消したはずの過去の記憶”(サビ城落城)を取り戻させてしまう……
新公ではあっさりカットされた場面ですが、確かに、物語的には不要な場面だなーと思ってしまいます。
大長老様がただのウッカリさんだということがバレて、だんだんギャグキャラに見えてきてしまうし…。
心配そうにキハを見守るサリャン(華形ひかる)とか、麗しのキハ母(天宮菜生)とか、いろいろ観るところが多くて場面としては無くなったら寂しいんですけどね(涙)。
なんたって、虎族(ふみか・らいらい・よっち)・熊族(理世・浦輝ひろと・輝良まさと)が意味もなく豪華。……さっきまで、ふみか以外は皆百済兵だったのに、忙しいなあ(^ ^;。
第2幕6場B タムドクの帰還 ~ スジニの花嫁衣裳
タムドクチームの凱旋を、こっそりと出迎える大神官さま。
「一緒に来てくれたみんなのおかげだ」
嬉しそうに笑う、タムドク。
“街にも出たことが無”く、“隠された皇子”“愚かでひ弱な皇子”として蔑まれて育ち、パロ宮廷で寂しく育ったディーン(マリウス)(←判る方いらっしゃいますか?)のような存在だったタムドク。
彼にとって、西百済への遠征は“初めての長旅”で、12人(戦闘員)+3人(非戦闘員)は、ホゲ以来はじめて得た「ともだち」であったはず。
そんなタムドクに、フッケ将軍はある提案をする。
嫁をとってはどうか、と。
東百済のサビ城の姫である、スジニを、と。
フッケ将軍は、チョルロ(絶奴)族の長。他の4部族には「田舎者」と蔑まれていますが、歴史的には絶奴族こそ妃部、つまり王妃を出す家柄でした。(ヤン王やセームの母親がどお部族だったのかはわかりませんが)
いずれにしても、フッケ将軍は本来、一族の娘から王妃を出す予定だったはず。たまたま娘(よっちの妹?^ ^;)がいないのか、スジニが良い子だから気に入ったのか、とにかく慣習をやぶってスジニを王妃に薦めるフッケ将軍。
用意されていた花嫁衣裳を奉げ持ってくる、パソンとタルビ。見交わす目が楽しそう。
見たとたんにそっちに向かってダッシュしてわくわくしているルナちゃんと真瀬くんが可愛いです(*^ ^*)。スジニをとっ捕まえて服を着せるメンバーたち。口ではあれこれ言いながら、まんざらでもなさそうなスジニ。
かーわーいーいー!
ここで、まっつが「でもスジニは花嫁になれない…」と語り始める、そのきっかけが結構難しいのか、わりとタイミングを外しがち(^ ^)。もしかしてわざとのなんでしょうか。なんだか、千秋楽まであと2日と迫った今になっても、まだちょっとここの会話はテンポが良くないなあ、と思うことがあります。
…明日に期待。
大神官様が、空気の読めないフッケ将軍を怒り狂いながら牽制しようとしているのに、気づきゃしないまりんさんがステキです☆
皆が退散したあとの、タムドクとスジニとの会話。
ス「親友だと思っていた人を愛してしまった、でもそれは、愛してはいけない人だったんだ…」
タ「……私も同じだ」
………へー?
えーっと。
タムドクさん?君の親友はホゲだよね?
キハがいつ“親友”になったのっ!?
いえ、タムドクが「私も同じ」だと同意しているのは「愛してはいけない人だった」ってところなんだろうなー、とゆーのは判るのですが。せっかくなのでいろいろ深読みしたくなる台詞ではあります。
しかも、
タ「いつまでも、兄と妹のようでいてくれ…」
いやー、それはどうかと思うよ>タムドク。
タムドクはスジニの気持ちに気づいているのかいないのか?については、私は「気づいてる」派です。ただし、気づくのは「親友だと思っていた人を愛してしまった…」という台詞を聞いたときに、だと思ってますが(そういう反応をしているから)。
でも、気持ちを知っててこういうことを言う男って最悪よね……(汗)
「…うん、」
と、ちいさく答えるスジニが、切なくていとおしいです。
第2幕7場 ヨン・ホゲの帰還 ~ 愛のない結婚
暗転して光が入ると、トラジの店の女の子たちが縦一列に並んでいる。(でもトラジはいない…/涙)暗いのにきれいに並ぶよなあ、みんな。
ひとさし舞って、ばらけるメンバー。
上手にイルス&チャンミ(華耀きらり)、下手にチョク・ファン&メファ(白華れみ)。
……一度に観たいのにー(T T)。
きらりんと楽しそうに喋っているイルス、れみちゃんに迫られて、ちょっと後退り気味のチョク・ファン。
二組とも大好きだ!
これは、ヨン・ホゲの凱旋&婚約披露パーティ、であるらしい。神器は見つからなかったけど、“靺鞨の蛮族を征伐する”という目的は果たされたから、凱旋カウントなのか(^ ^)。なるほど。
紹介を受けて、二人で並んで前に出てくるホゲとキハ。
だいぶ進んだなー。……よくがんばってるな>自分。
ここから先は、明日書きま~す!
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