東京宝塚劇場にて、花組公演「オーシャンズ11」を観劇いたしました。
楽しすぎた!!
まさに「ちょいワル」の代名詞、苦みばしった佳い男、蘭寿とむのダニー・オーシャン。
女から視ても男から視ても魅力的な、「コイツについていけば新しい自分に出会えるに違いない」と思わせる何かを持った男。もう本当に、こんな嵌り役があろうとは、、、と開幕からラストまでずーっと思い続けたほどの素晴らしさでした。
キュートでコケティッシュで、たまらなく魅力的な蘭乃はなのテス。
歌も良かったし(一安心)、蘭寿さんの一言一言に揺れる女心が可愛くて、蘭ちゃんの少女らしさが良い意味で映える役だなと思いました。
あと、良い意味でダニーとテスの年齢差が自然で、「何度家宅捜索されても捕まったことのない」ベテラン詐欺師と「ウブな女子大生」にちゃんと見えたのが良かったな、と。星組の礼音くんとねねちゃんは、どう見ても大学の同級生カップルで、どうがんばっても年齢差は三年くらいが限界だったので(^ ^;ゞ,
脚本は、初演で「ええー、それはないよー!」というところがいくつか変更されていて、やっぱり小池さんは、再演か三回目くらいで脚本としても完成するんだな、と思いました(^ ^)
とはいえ、根本的に、ベネディクトが真面目な苦労人(^ ^)で、ダニーチームが逆恨み色の濃い犯罪者チームにみえる、という、物語の根幹に関わる矛盾は変えようがないんですが……
星組のときは、やっぱり初演の勢いというか、ハッタリの迫力ですべてが進んでいくので、観終わった後に何も残らない感じがあったのですが(いや、あれはあれで、とても楽しかったんですけどね!!)
でも今回は、ベネディクトの後味も良かったし、ラストのダイアナも最高に恰好良かったし、、、なんというか、ハリウッドだわー!!という華やかさと、花組観たわーーーー!!という楽しさがとても印象に残ったのでした(^ ^)。
特に、ベネディクトのラストのくだりは良くなったと思いました。フィナーレ初っ端の銀橋でだいもんがセリ上がってきた時、一瞬「Never Give UP!」を歌いだすんじゃないかと思ったくらい(←そんなことしません)、前向きで挫けない、意思の堅固なベネディクトでした(はぁと)。
天寿さんには、この花組バージョンで新人公演をやらせてあげたかったなあ……(溜息)柚香くんが羨ましい(真顔)。
真ん中がこれだけ嵌っていれば、あとは周りが楽しいのは実証済みの作品なので(^ ^)
花男は軒並み個性的で恰好良いし、花娘はどこ見ても可愛くてキレイで華やかなのがごろごろしてて、、、そんな素敵な人たちが、一瞬の隙もなくずーっと小芝居し続けているんですよ(滝汗)
もう、これは通うしかない!と思いました。
そんな「恰好良い花男」の中でも、今回私のツボど真ん中だった方がお二人。
まずはバシャーのみーちゃん(春風)!オープニング、ちょっと長めの前髪を振り乱して踊るのが死ぬほど恰好良い、、、とハートを飛ばしていたら、フィナーレですっかりヤラれてしまいました。うわぁ、花男のみーちゃんって、危険物。。。
そしてもう1人が、リヴィングストンの真由ちゃん(鳳)。すいません、私この人から溢れるミラクルが好きすぎるみたいです。何をやっても好きでたまらなくて、目が離せません。リヴィングストンって、こんなに芝居の役だったのか……!!(目から鱗)
あー、でもチャイナみつるは悶えるほど可愛かったし、黒塗りあきらも恰好良かったし、、、ああもう、みんな素敵でした!!花野じゅりあ様のポーラが観られなかったのはとても残念ですが、華雅りりかちゃんのポーラも可愛かったし、若き日のテスの春妃うららちゃんが可愛すぎてっっっ!!(悶)蘭寿さんのやにさがった顔なんて、久しぶりに観せていただきました(^ ^)。
べーちゃん(桜咲)が可愛いのはデフォルトなのですが、、、フィナーレの臍ピアス衣装がっ!!程よいボリューム感がオーガンジーの薄物から透けて見えるのがとてもリアルに色っぽくて、他の娘役さんの細すぎる肢体より、場面のゴージャスなアダルトさを表現できていたような気がします。
……いやいや、みんなゴージャスだし、みんなアダルトなんですけどね、花娘は(*^ ^*)。
男役も娘役も、隙なく恰好良くて可愛い花組「オーシャンズ11」。理屈は言いません。とにかく通うしかない!
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楽しすぎた!!
まさに「ちょいワル」の代名詞、苦みばしった佳い男、蘭寿とむのダニー・オーシャン。
女から視ても男から視ても魅力的な、「コイツについていけば新しい自分に出会えるに違いない」と思わせる何かを持った男。もう本当に、こんな嵌り役があろうとは、、、と開幕からラストまでずーっと思い続けたほどの素晴らしさでした。
キュートでコケティッシュで、たまらなく魅力的な蘭乃はなのテス。
歌も良かったし(一安心)、蘭寿さんの一言一言に揺れる女心が可愛くて、蘭ちゃんの少女らしさが良い意味で映える役だなと思いました。
あと、良い意味でダニーとテスの年齢差が自然で、「何度家宅捜索されても捕まったことのない」ベテラン詐欺師と「ウブな女子大生」にちゃんと見えたのが良かったな、と。星組の礼音くんとねねちゃんは、どう見ても大学の同級生カップルで、どうがんばっても年齢差は三年くらいが限界だったので(^ ^;ゞ,
脚本は、初演で「ええー、それはないよー!」というところがいくつか変更されていて、やっぱり小池さんは、再演か三回目くらいで脚本としても完成するんだな、と思いました(^ ^)
とはいえ、根本的に、ベネディクトが真面目な苦労人(^ ^)で、ダニーチームが逆恨み色の濃い犯罪者チームにみえる、という、物語の根幹に関わる矛盾は変えようがないんですが……
星組のときは、やっぱり初演の勢いというか、ハッタリの迫力ですべてが進んでいくので、観終わった後に何も残らない感じがあったのですが(いや、あれはあれで、とても楽しかったんですけどね!!)
でも今回は、ベネディクトの後味も良かったし、ラストのダイアナも最高に恰好良かったし、、、なんというか、ハリウッドだわー!!という華やかさと、花組観たわーーーー!!という楽しさがとても印象に残ったのでした(^ ^)。
特に、ベネディクトのラストのくだりは良くなったと思いました。フィナーレ初っ端の銀橋でだいもんがセリ上がってきた時、一瞬「Never Give UP!」を歌いだすんじゃないかと思ったくらい(←そんなことしません)、前向きで挫けない、意思の堅固なベネディクトでした(はぁと)。
天寿さんには、この花組バージョンで新人公演をやらせてあげたかったなあ……(溜息)柚香くんが羨ましい(真顔)。
真ん中がこれだけ嵌っていれば、あとは周りが楽しいのは実証済みの作品なので(^ ^)
花男は軒並み個性的で恰好良いし、花娘はどこ見ても可愛くてキレイで華やかなのがごろごろしてて、、、そんな素敵な人たちが、一瞬の隙もなくずーっと小芝居し続けているんですよ(滝汗)
もう、これは通うしかない!と思いました。
そんな「恰好良い花男」の中でも、今回私のツボど真ん中だった方がお二人。
まずはバシャーのみーちゃん(春風)!オープニング、ちょっと長めの前髪を振り乱して踊るのが死ぬほど恰好良い、、、とハートを飛ばしていたら、フィナーレですっかりヤラれてしまいました。うわぁ、花男のみーちゃんって、危険物。。。
そしてもう1人が、リヴィングストンの真由ちゃん(鳳)。すいません、私この人から溢れるミラクルが好きすぎるみたいです。何をやっても好きでたまらなくて、目が離せません。リヴィングストンって、こんなに芝居の役だったのか……!!(目から鱗)
あー、でもチャイナみつるは悶えるほど可愛かったし、黒塗りあきらも恰好良かったし、、、ああもう、みんな素敵でした!!花野じゅりあ様のポーラが観られなかったのはとても残念ですが、華雅りりかちゃんのポーラも可愛かったし、若き日のテスの春妃うららちゃんが可愛すぎてっっっ!!(悶)蘭寿さんのやにさがった顔なんて、久しぶりに観せていただきました(^ ^)。
べーちゃん(桜咲)が可愛いのはデフォルトなのですが、、、フィナーレの臍ピアス衣装がっ!!程よいボリューム感がオーガンジーの薄物から透けて見えるのがとてもリアルに色っぽくて、他の娘役さんの細すぎる肢体より、場面のゴージャスなアダルトさを表現できていたような気がします。
……いやいや、みんなゴージャスだし、みんなアダルトなんですけどね、花娘は(*^ ^*)。
男役も娘役も、隙なく恰好良くて可愛い花組「オーシャンズ11」。理屈は言いません。とにかく通うしかない!
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せんしゅうらくおめでとうございます
2013年3月12日 宝塚(花) コメント (2)花組大劇場公演、千秋楽おめでとうございます!
そして。
ご卒業おめでとうござます、さあや(; ;)
だいぶ遅くなってしまいましたが、やっとCSを視ることができました。
蘭トムさん、本当に恰好良いなあ~~。そしてなんか初演と同じ作品とは思えない(^ ^)。実際見たらどうなんでしょうねえ。東宝がとてもとてもとっても!!楽しみです(^ ^)。
さあやのご挨拶は、いかにもさあやらしいほんわかした柔らかなご挨拶。
なんて可愛いんでしょうか。東宝の楽が観れたらいいなあ。。。
なんて思っていたら、カーテンコールで「東京公演にも、来てくれるかなーっ!?」とドヤ顔で言ってるさあやにキュンっときました。あのギャップが堪らない。そして、ドヤ顔してても可愛い可愛い可愛……(←だめです)
花組さん、東京でお待ちしています(はぁと)
そして、次回大劇場公演も発表されました!
Musical
『愛と革命の詩(うた)』~オペラ「アンドレア・シェニエ」より~
脚本・演出/植田景子
景子さん、花組本公演は久しぶりですね。「洛陽のパレルモ」以来では?しかも、私はあの公演観てないので、、、、「ルートヴィヒII」も観てないし、もしかしたら、観るのは初めてかも?(バウは「近松」はじめ、いくつかやってますが)
「アンドレア・シェニエ」は観たことがないのですが、時代的には「ジャン・ルイ・ファージョン」と被る感じでしょうか。また違う視点から歴史の渦を眺めることができるなら、面白いものになりそうな気がします。
オペラ自体は“大恋愛もの”に入るはずですが、景子さんはあんまりロマンス向きじゃないからなあ……。まあでも、このタイミングで「蘭トムさん念願の大恋愛もの!!」とかなると不安もよぎるから、このくらいでちょうどいいのかも。
ショー・オルケスタ『Mr. Swing!』
作・演出/稲葉太地
景子さんが「私は初めて」なら、稲葉さんは正真正銘、花組本公演は初めて……じゃないかな?
最近だいぶ作風も安定してきたので、ダンサーコンビを筆頭に踊れる人が多い花組でのショー、素直に楽しみです。
それにしても、MR. SWING って!!!
さすが、蘭トムさん万歳\(^ ^)/
.
そして。
ご卒業おめでとうござます、さあや(; ;)
だいぶ遅くなってしまいましたが、やっとCSを視ることができました。
蘭トムさん、本当に恰好良いなあ~~。そしてなんか初演と同じ作品とは思えない(^ ^)。実際見たらどうなんでしょうねえ。東宝がとてもとてもとっても!!楽しみです(^ ^)。
さあやのご挨拶は、いかにもさあやらしいほんわかした柔らかなご挨拶。
なんて可愛いんでしょうか。東宝の楽が観れたらいいなあ。。。
なんて思っていたら、カーテンコールで「東京公演にも、来てくれるかなーっ!?」とドヤ顔で言ってるさあやにキュンっときました。あのギャップが堪らない。そして、ドヤ顔してても可愛い可愛い可愛……(←だめです)
花組さん、東京でお待ちしています(はぁと)
そして、次回大劇場公演も発表されました!
Musical
『愛と革命の詩(うた)』~オペラ「アンドレア・シェニエ」より~
脚本・演出/植田景子
景子さん、花組本公演は久しぶりですね。「洛陽のパレルモ」以来では?しかも、私はあの公演観てないので、、、、「ルートヴィヒII」も観てないし、もしかしたら、観るのは初めてかも?(バウは「近松」はじめ、いくつかやってますが)
「アンドレア・シェニエ」は観たことがないのですが、時代的には「ジャン・ルイ・ファージョン」と被る感じでしょうか。また違う視点から歴史の渦を眺めることができるなら、面白いものになりそうな気がします。
オペラ自体は“大恋愛もの”に入るはずですが、景子さんはあんまりロマンス向きじゃないからなあ……。まあでも、このタイミングで「蘭トムさん念願の大恋愛もの!!」とかなると不安もよぎるから、このくらいでちょうどいいのかも。
ショー・オルケスタ『Mr. Swing!』
作・演出/稲葉太地
景子さんが「私は初めて」なら、稲葉さんは正真正銘、花組本公演は初めて……じゃないかな?
最近だいぶ作風も安定してきたので、ダンサーコンビを筆頭に踊れる人が多い花組でのショー、素直に楽しみです。
それにしても、MR. SWING って!!!
さすが、蘭トムさん万歳\(^ ^)/
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若人たちのオーシャンズ
2013年1月31日 宝塚(花) コメント (2)花組公演「オーシャンズ11」の新人公演配役が発表されました♪
テリー・ベネディクトが柚香光くん、ラスティ―がマイティー(水美)。本公演のモロイ兄弟がラスティ―とテリーを演じるんですね。なんだかお稽古が楽しそうだな(←気のせい)
ソールの天真とか、ダイアナの仙名さんとか、なんだか当たり前すぎて「あれっ、まだ発表されてなかったっけ?」的なキャストも居ますが、意外だったのはリヴィングストンの舞月なぎささんでしょうか。綺麗な人なのに今までほとんど役がついたことがなかったので、素直に嬉しいです(はぁと)。
そして、イエンのマキシム(真輝)&バシャーの凛ちゃん(大河)という同期コンビも楽しみだー。
娘役は色々楽しみですが、中でも3ジュエルズに乙羽映見ちゃんが入ったのがとても嬉しい!歌えるんですね、彼女!?あまりにも可愛いから、歌とか全然期待していなかったのですが、楽しみだなあ。
そして、マイク(本役・大河凜)はどうなるんでしょう?まさか、3ジュエルズの3人が全部歌っちゃうの……?
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テリー・ベネディクトが柚香光くん、ラスティ―がマイティー(水美)。本公演のモロイ兄弟がラスティ―とテリーを演じるんですね。なんだかお稽古が楽しそうだな(←気のせい)
ソールの天真とか、ダイアナの仙名さんとか、なんだか当たり前すぎて「あれっ、まだ発表されてなかったっけ?」的なキャストも居ますが、意外だったのはリヴィングストンの舞月なぎささんでしょうか。綺麗な人なのに今までほとんど役がついたことがなかったので、素直に嬉しいです(はぁと)。
そして、イエンのマキシム(真輝)&バシャーの凛ちゃん(大河)という同期コンビも楽しみだー。
娘役は色々楽しみですが、中でも3ジュエルズに乙羽映見ちゃんが入ったのがとても嬉しい!歌えるんですね、彼女!?あまりにも可愛いから、歌とか全然期待していなかったのですが、楽しみだなあ。
そして、マイク(本役・大河凜)はどうなるんでしょう?まさか、3ジュエルズの3人が全部歌っちゃうの……?
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2013年のタカラヅカ【7】
2013年1月25日 宝塚(花) コメント (4)さて、今年一発目のラインナップは、花組から二題。
■初姫さあや イゾラベッラ サロンコンサート
2013年3月13日(水)、14日(木) ディナー 18:45~
さあや~~~!!
行きたい行きたい行きたい絶対行きたい!!
休めるかどうかわかりませんが、全力を尽くします。っつか、休むよねこの場合。
きっとやってくれるだろうとは思っていましたが、あらためて嬉しいです。
さあやにとって、思い出にのこる素敵な二日間になりますように。
■バウ・ミュージカル・ロマンス
『フォーエバー・ガーシュイン』-五線譜に描く夢-
作・演出/野口幸作
キキちゃん(芹香)、初主演おめでとうございます!!
いずれ主演するだろうと思っていたし、とくにこないだ「ぐるっと関西」出演が発表されてからは“もしかして?”というのもありましたが、、、研7かあ。良いタイミングですが、ファンの方は大変ですね(^ ^)。
いやー、野口さんの演出も楽しみです。
田渕さん・野口さんのデビュー、生田さんの東上、、、期待の若手が次々出てきて、100周年に向けてスターーも制作陣も面白くなってきましたね♪
一つだけ残念なのは、真由ちゃん(鳳)とキキちゃんで主演と二番手、という夢が遠くなったことです……(T T)新公が惜しいところで被らなかったから、がっつり組んだことがないんですよね、この二人。
みっきぃさん(天寿)とキキちゃんは、新人公演でも「ランスロット」でも結構組んでくれたんだけど、、、。
まあ、キキちゃん主演、真由ちゃんヒロインだったら、ある意味すごく正解なんだけど!!さすがに、そーゆーわけにもいかない、よね。。。
(真由ちゃんの女役が観たいわけでも、男同士の恋愛が観たいわけでもございませんので、誤解のないように)
なにはともあれ、おめでとうございます。
バウがキキちゃん、ということは、スターはほとんどシアターオーヴの「戦国BASARA」に全力投入、になるんでしょうか。鈴木さんは、メインキャストは個性豊かにいろいろ書きこんでくれるから楽しいけど、あまり役をたくさん作ってくれるタイプではないので、、、ちょっと心配だなあ。
逆に、94期以下はほとんどバウになるのでしょうか?どんな作品になるかわからないけど、野口さんには期待しているので、振り分けが楽しみです(はぁと)。
というわけで、宙星雪のバウ公演もよろしくね!!>劇団
星組は……とっとと礼真琴くんに主演させてしまえ!と思っていたりする
.
■初姫さあや イゾラベッラ サロンコンサート
2013年3月13日(水)、14日(木) ディナー 18:45~
さあや~~~!!
行きたい行きたい行きたい絶対行きたい!!
休めるかどうかわかりませんが、全力を尽くします。っつか、休むよねこの場合。
きっとやってくれるだろうとは思っていましたが、あらためて嬉しいです。
さあやにとって、思い出にのこる素敵な二日間になりますように。
■バウ・ミュージカル・ロマンス
『フォーエバー・ガーシュイン』-五線譜に描く夢-
作・演出/野口幸作
キキちゃん(芹香)、初主演おめでとうございます!!
いずれ主演するだろうと思っていたし、とくにこないだ「ぐるっと関西」出演が発表されてからは“もしかして?”というのもありましたが、、、研7かあ。良いタイミングですが、ファンの方は大変ですね(^ ^)。
いやー、野口さんの演出も楽しみです。
田渕さん・野口さんのデビュー、生田さんの東上、、、期待の若手が次々出てきて、100周年に向けてスターーも制作陣も面白くなってきましたね♪
一つだけ残念なのは、真由ちゃん(鳳)とキキちゃんで主演と二番手、という夢が遠くなったことです……(T T)新公が惜しいところで被らなかったから、がっつり組んだことがないんですよね、この二人。
みっきぃさん(天寿)とキキちゃんは、新人公演でも「ランスロット」でも結構組んでくれたんだけど、、、。
まあ、キキちゃん主演、真由ちゃんヒロインだったら、ある意味すごく正解なんだけど!!さすがに、そーゆーわけにもいかない、よね。。。
(真由ちゃんの女役が観たいわけでも、男同士の恋愛が観たいわけでもございませんので、誤解のないように)
なにはともあれ、おめでとうございます。
バウがキキちゃん、ということは、スターはほとんどシアターオーヴの「戦国BASARA」に全力投入、になるんでしょうか。鈴木さんは、メインキャストは個性豊かにいろいろ書きこんでくれるから楽しいけど、あまり役をたくさん作ってくれるタイプではないので、、、ちょっと心配だなあ。
逆に、94期以下はほとんどバウになるのでしょうか?どんな作品になるかわからないけど、野口さんには期待しているので、振り分けが楽しみです(はぁと)。
というわけで、宙星雪のバウ公演もよろしくね!!>劇団
星組は……とっとと礼真琴くんに主演させてしまえ!と思っていたりする
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だいぶ前ですが、日本青年館にて、専科&花組公演「おかしな二人」を観劇いたしました!
1年と3か月前に、バウホールにて星組メンバーと一緒に上演されたときの感想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/?day=20110923
今回出演している“ゆかいな8人”はこちら。
轟悠(オスカー/同)
華形ひかる(フィリックス/未沙のえる)
悠真倫(マレー警部/美稀千種)
紫峰七海(スピード/碧海りま)
大河凜(ヴィニー/如月蓮)
柚香光(ロイ/天寿光希)
初姫さあや(グウェンドリン/妃白ゆあ)
仙名彩世(セシリー/夢妃杏瑠)
ちなみに、まりんさんとさあやは、上の日記でも書いている出演希望が叶ったキャストでした。
幸せすぎる!!
いやー、何度観ても面白い作品ですね。ブラボー、ニール・サイモン!
基本の流れは同じでしたが、細かいところは結構違っていたような気がします。舞台がバウから青年館に変り、空間として大きくなったために必然的に変ったところもありましたし、元々アドリブだった部分もたくさんあったみたいですし。
轟さんが、同じ役とは思えないほど……といったら大袈裟ですが、でも、ずいぶん軽やかになっていたと思います。初演は相手役のマヤさんが軽やかだったから、バランスとれていたのかな。
みつるのフィリックスは、もう、可愛くて可愛くて!!
どちらかといえば地に足のついたリアルな芝居が持ち味なので、マヤさんのような浮世離れした感じはなかったなーと思います。そのせいか、2幕あたりのウザさが増していて。ちょっとだけ、オスカーに同情したくなりました(^ ^;ゞ
人の話を全然きいてないところとか、ものすごく頑固でわがままなところとか、そういう「嫌な奴」的な面を逃げずに描いて、なおかつ可愛くみせられるのが、みつるの魅力だなーとすごく思いました。
マレー警部は、ガタイはずいぶん大きくなってイメージも穏やかになったなーと思いましたが、どっちも良いですね。みきちぐの可愛らしさも捨てがたいし、まりんさんのおっとりした感じも良かったです。
キャストで一番イメージが変ったのはスピードかな?星組の碧海さんは「気が短くて怒りっぽい」だったけど、ふみかは「強面」っていう感じがして、なんかぜんぜん違うなあ、と。きゃんきゃんしたスピッツが、ドーベルマンになった感じ。
うん、イメージがあんなに違うのに、劇中での役割が変らなかったことも含めて、スピッツとドーベルマンで正しいのかも?
ヴィニーは可愛い!!ここは、イメージもほとんど踏襲してた気がします。がりんちゃんの方がれんたより幼い感じで、あ、、そーえいば奥さんに娘までいたんだっけ、というのが意外な気がしたりはしましたが。
ロイは随分違ってたなー。柚香くんは、もう少し「自分らしさ」を出しても良かったんじゃないかと思います。がんばってたけど、ちょっと方向性として初演のみっきぃさんを追いかけすぎてしまって、届いてないなーという印象が残ったのが残念。轟さんの「中途半端に気障るなよ」という台詞で笑いが取れてしまうのは、ちょっと勿体無いなあ……と。
いや、本来なら柚香くんは気障も似合うと思うので、いい練習になったかもしれませんが(^ ^)。次の「オーシャンズ11」の新公あたりで、ロイで鍛えた「気障」っぷりを発揮していただければ良いなーと思います!
ピジョン姉妹は、素晴らしかったの一言。
ゆあちゃん・あんるちゃんも良かったけど、さすがに、さあや姉さまの艶やかな色っぽさと捨て身の顔芸を観てしまうと、可愛かったなーと思ってしまいますね。さあや、本当に素晴らしかった!もちろんゆきちゃんも、こういう役だと本当に魅力的だなと思います。あと一公演、さあや姉さまからもたくさんのことを学んで、素敵なバイプレイヤーになってください(^ ^)
フィナーレは、初演とほぼ同じ流れで、すごく良かったです。本当に好きだ、このフィナーレ。
CSさんも、本篇を流すことができないのは仕方ないけど、フィナーレは関係ないんだから流してよ!!と強く思う。
初演でマヤさんが「My Way」をソロで歌った部分は、みつるが「関白失脚」を歌ってくれました。
最初は、みつるの唄にも、後ろでコーラス(?)しているさあやとゆきちゃんにも爆笑だったのですが・・・・歌の後半、「がんばれ!」を連呼するみつるを視ていたら、泣けてしまって大変でした。
いやあの、「おかしな二人」で泣くとか思ってなかったから、ぜんぜん用意してなくて、ですね……焦ったわー、本当に。
とにかく。
今回の公演、敢闘賞はみつる(と、さあや)に。
「銀ちゃんの恋」「フィフティ・フィフティ」「おかしな二人」と、石田さんからの絶大な信頼を寄せられているみつるが、石田作品で単独主演する夢をみつつ。
最後にひとこと。
昨年、マヤさんの卒業が発表されたとき、真っ先に思ったのは「もうこの作品は上演できないんだなー」ということでした。
なので、予想を覆す今回の再演は、とても嬉しい事件でした(^ ^)。せっかくの佳作なので、他の組でも上演してほしいなあ~~。たとえばホラ、壮ちゃんのオスカーとか(*^ ^*)
……言い逃げっ!
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1年と3か月前に、バウホールにて星組メンバーと一緒に上演されたときの感想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/?day=20110923
今回出演している“ゆかいな8人”はこちら。
轟悠(オスカー/同)
華形ひかる(フィリックス/未沙のえる)
悠真倫(マレー警部/美稀千種)
紫峰七海(スピード/碧海りま)
大河凜(ヴィニー/如月蓮)
柚香光(ロイ/天寿光希)
初姫さあや(グウェンドリン/妃白ゆあ)
仙名彩世(セシリー/夢妃杏瑠)
ちなみに、まりんさんとさあやは、上の日記でも書いている出演希望が叶ったキャストでした。
幸せすぎる!!
いやー、何度観ても面白い作品ですね。ブラボー、ニール・サイモン!
基本の流れは同じでしたが、細かいところは結構違っていたような気がします。舞台がバウから青年館に変り、空間として大きくなったために必然的に変ったところもありましたし、元々アドリブだった部分もたくさんあったみたいですし。
轟さんが、同じ役とは思えないほど……といったら大袈裟ですが、でも、ずいぶん軽やかになっていたと思います。初演は相手役のマヤさんが軽やかだったから、バランスとれていたのかな。
みつるのフィリックスは、もう、可愛くて可愛くて!!
どちらかといえば地に足のついたリアルな芝居が持ち味なので、マヤさんのような浮世離れした感じはなかったなーと思います。そのせいか、2幕あたりのウザさが増していて。ちょっとだけ、オスカーに同情したくなりました(^ ^;ゞ
人の話を全然きいてないところとか、ものすごく頑固でわがままなところとか、そういう「嫌な奴」的な面を逃げずに描いて、なおかつ可愛くみせられるのが、みつるの魅力だなーとすごく思いました。
マレー警部は、ガタイはずいぶん大きくなってイメージも穏やかになったなーと思いましたが、どっちも良いですね。みきちぐの可愛らしさも捨てがたいし、まりんさんのおっとりした感じも良かったです。
キャストで一番イメージが変ったのはスピードかな?星組の碧海さんは「気が短くて怒りっぽい」だったけど、ふみかは「強面」っていう感じがして、なんかぜんぜん違うなあ、と。きゃんきゃんしたスピッツが、ドーベルマンになった感じ。
うん、イメージがあんなに違うのに、劇中での役割が変らなかったことも含めて、スピッツとドーベルマンで正しいのかも?
ヴィニーは可愛い!!ここは、イメージもほとんど踏襲してた気がします。がりんちゃんの方がれんたより幼い感じで、あ、、そーえいば奥さんに娘までいたんだっけ、というのが意外な気がしたりはしましたが。
ロイは随分違ってたなー。柚香くんは、もう少し「自分らしさ」を出しても良かったんじゃないかと思います。がんばってたけど、ちょっと方向性として初演のみっきぃさんを追いかけすぎてしまって、届いてないなーという印象が残ったのが残念。轟さんの「中途半端に気障るなよ」という台詞で笑いが取れてしまうのは、ちょっと勿体無いなあ……と。
いや、本来なら柚香くんは気障も似合うと思うので、いい練習になったかもしれませんが(^ ^)。次の「オーシャンズ11」の新公あたりで、ロイで鍛えた「気障」っぷりを発揮していただければ良いなーと思います!
ピジョン姉妹は、素晴らしかったの一言。
ゆあちゃん・あんるちゃんも良かったけど、さすがに、さあや姉さまの艶やかな色っぽさと捨て身の顔芸を観てしまうと、可愛かったなーと思ってしまいますね。さあや、本当に素晴らしかった!もちろんゆきちゃんも、こういう役だと本当に魅力的だなと思います。あと一公演、さあや姉さまからもたくさんのことを学んで、素敵なバイプレイヤーになってください(^ ^)
フィナーレは、初演とほぼ同じ流れで、すごく良かったです。本当に好きだ、このフィナーレ。
CSさんも、本篇を流すことができないのは仕方ないけど、フィナーレは関係ないんだから流してよ!!と強く思う。
初演でマヤさんが「My Way」をソロで歌った部分は、みつるが「関白失脚」を歌ってくれました。
最初は、みつるの唄にも、後ろでコーラス(?)しているさあやとゆきちゃんにも爆笑だったのですが・・・・歌の後半、「がんばれ!」を連呼するみつるを視ていたら、泣けてしまって大変でした。
いやあの、「おかしな二人」で泣くとか思ってなかったから、ぜんぜん用意してなくて、ですね……焦ったわー、本当に。
とにかく。
今回の公演、敢闘賞はみつる(と、さあや)に。
「銀ちゃんの恋」「フィフティ・フィフティ」「おかしな二人」と、石田さんからの絶大な信頼を寄せられているみつるが、石田作品で単独主演する夢をみつつ。
最後にひとこと。
昨年、マヤさんの卒業が発表されたとき、真っ先に思ったのは「もうこの作品は上演できないんだなー」ということでした。
なので、予想を覆す今回の再演は、とても嬉しい事件でした(^ ^)。せっかくの佳作なので、他の組でも上演してほしいなあ~~。たとえばホラ、壮ちゃんのオスカーとか(*^ ^*)
……言い逃げっ!
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花組大劇場公演の集合日って、今日だったんですね。
ドラマシティ公演が終わったばかりなので、油断してました。てっきりタカラヅカスペシャルが終わってからだとばかり・・・・
知ってたら、「おかしな二人」の感想、もっと早く書いたのに(涙)。
日本青年館公演「おかしな二人」で、ピジョン姉妹の色っぽい姉を実に見事に演じきった初姫さあやが、
東宝千秋楽付けで宝塚を卒業することが発表されました。
大好きなさあや(T T)。
可愛い美少女だったり、
オモシロ姐ちゃんだったり、
妖艶な美女だったり、
穏やかな貴婦人だったり、
怖ろしい魔女だったり、
「女」の優しさも包容力も怖ろしさも残酷さも、そのすべてを演じることができた、すてきなひと。
だいすきなさあや。
千秋楽まで、ご活躍をお祈りしています。
……一度でいいから、お茶会に行ってみたかった………。
.
ドラマシティ公演が終わったばかりなので、油断してました。てっきりタカラヅカスペシャルが終わってからだとばかり・・・・
知ってたら、「おかしな二人」の感想、もっと早く書いたのに(涙)。
日本青年館公演「おかしな二人」で、ピジョン姉妹の色っぽい姉を実に見事に演じきった初姫さあやが、
東宝千秋楽付けで宝塚を卒業することが発表されました。
大好きなさあや(T T)。
可愛い美少女だったり、
オモシロ姐ちゃんだったり、
妖艶な美女だったり、
穏やかな貴婦人だったり、
怖ろしい魔女だったり、
「女」の優しさも包容力も怖ろしさも残酷さも、そのすべてを演じることができた、すてきなひと。
だいすきなさあや。
千秋楽まで、ご活躍をお祈りしています。
……一度でいいから、お茶会に行ってみたかった………。
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日本青年館にて、花組公演「Streak of Light」を観劇いたしました。
もっと早く書くつもりだったのですが、余裕がなくて先延ばししているうちに、ドラマシティの楽も眼の前になってしまった(@ @)ので、慌てて思い出し(^ ^;ゞ
一回しか観ていないので、いろいろ記憶が曖昧ですがすみません。
とにかく一番印象に残ったのは、1幕中盤の「リベルタンゴ」。
いきなりのピンスポで誰かと思ったら、みーちゃん(春風)とルナちゃん(冴月)! 黒づくめのスーツに恰好良く帽子を被ったみーちゃんと、鮮やかなスカイブルーのミニワンピで、惜しげもなく美脚を晒したルナちゃんの!その迫力と美貌!!
難しいタンゴのステップを危なげなく踏む二人の、宝塚では滅多にないほどの肉感的な色っぽさとストイックな鋭さの同居。いやー、良いモノ観ました。
ルナちゃんは「CONGA」の「真実の愛」の場面に続き、地毛のままの女役。たぶん、ああいう激しい踊りだから(どっちも)、鬘だと邪魔なんだろうなあ、とは思うのですが。。。でも、ロングの鬘を振り乱して踊ってるルナちゃんも観てみたい気がします。いや、ショートでも本当に美しかったし、違和感はないんですけどね。
いやはや、すごかった。蘭トムさんと蘭ちゃんもすごかったんだけど、いかんせん蘭ちゃんは娘役としてもちょっと痩せすぎ(一時期の異常さは解消されましたが)なので、ルナちゃんと並ぶと迫力が足りないというか(^ ^)。いや、さすがでしたけど、でもやっぱり、「蘭トムさんと蘭ちゃんのタンゴ」という意味では「サン・テグジュペリ」の求婚のタンゴの方が凄かったような。
そのかわり、蘭トムさんセンターの男役群舞は素晴らしかった!!息を飲みました(^ ^)。
ああ、あの場面だけでもいいからもう一回観たいー!!
「リベルタンゴ」って宝塚のショーでは散々使われていて、人によっていろんな「マイベストリベルタンゴ」があると思うのですが、、、私にとっての「リベルタンゴ」の決定版は、この「Streak Of Light」になりました(^ ^)。
みーちゃんは、このリベルタンゴも凄かったけど、その前のマリオネットの場面のじゅりあ(花野)とのコンビも良かったです♪ っていうか、この公演文句なく2番手扱いで、センターの場面もたくさんあって、大活躍でした(はぁと)。
ここにきてまた少し痩せて、そうでなくても花組では目立つ長身が、本当にスタイル抜群になって……あの長い脚が滑らかに動くところはいくら観ても本当に飽きません(^ ^)。
そしてもう一人、この公演の大スター・よっち(月央)!
最近いろいろなところで良い味をみせてくれているよっちですが、、、、今回はもう!!
2幕頭の「オーディション」の場面。
……一回では観きれませんから、そんなに小芝居しまくらないでください、みなさん。(小声)
もう、この場面を縦横無尽に走り回るよっちの可愛さと自由さと、そして、誰よりキレキレのダンス!割とこの手の「ゲイの振付師」役って、芝居巧者の上級生がやることが多くて、、、ホンモノのダンサーがやることは珍しいんですよね。ほら、ダンサーは身体で語っちゃうから台詞はイマイチな人も多いし、ダンスと芝居両方できる人は持ち味がストイックなことが多いし(^ ^;
というわけで(←何が)、よっちが神でした。
この場面は、他のメンバーも面白すぎるんですけど(三つ編に丸眼鏡のきらりんとか!リュック背負ったヲタクのルナちゃんとか!妙に色っぽい花蝶しほちゃんとか!踊れない芝居をめんどくさそうにやってるじゅりあ様とか!!!)
……でも、まったく周りを視る余裕がないくらいには、よっちが神でした(^ ^)まる。
2幕中盤に中詰めっぽい場面があって、そこで蘭ちゃんが「One Night Only」を歌うのですが。
……そういえば、「Rising」でもこの曲使ってたなー、と思い出してみたり。蘭トムさんが好きな曲なのでしょうか? がんばって恰好よくウィンクしてる蘭ちゃんは可愛かったけど、こういう曲調でああいう演出なら、もうちょっとハードな衣装でも良かったかも。
蘭トムさんのことをあまり書いていませんが、蘭トムさん、大好きだー!!とずっと叫び続けたいくらい、最初から最後まで「切っても切っても蘭寿トムさん恰好良い場面の連続」でした(*^ ^*)。
ただ、「Rising」でも思ったけど、宝塚でダンサーの「コンサート」って難しいんだなあ、、、と。
人間、本気で踊れるのは数分間が限界ですものね。2時間はもつわけがない。
だからこそ、つなぎの場面づくりが大切だし、さすがにベテランの酒井さんはそういうところはお洒落で素敵だったのですが。
場面ごとに蘭トムさんのソロを入れることは重要じゃないと思うんだけどなあ。
それとも、蘭トムさんのファン的には、やっぱり歌も重要なんでしょうか。。。。
なんか、蘭々コンビについては、「CANON」の人形の館とか、「CONGA」とか、、大劇場での名場面が多すぎて「コンサート」に対する期待値が無駄に上がってしまうんですよねー。
それでも、「リベルタンゴ」はもう一回(っていうか100回くらい)観たかったし、どの場面も楽しかったのですが(*^ ^*)。
この作品、副題は「一筋の光」なんですが、ふつーに訳したら「光の筋」だよね、とずっと思っていたせいか、白い衣装の場面で「ああ、光の道がみえるー」と思ったのでした。なので、今日の日記のタイトルは「光の道」。
光の道を歩む花組トップコンビ。
次の「オーシャンズ」も、その後も、どうぞよろしくお願いいたします(^ ^)。
.
もっと早く書くつもりだったのですが、余裕がなくて先延ばししているうちに、ドラマシティの楽も眼の前になってしまった(@ @)ので、慌てて思い出し(^ ^;ゞ
一回しか観ていないので、いろいろ記憶が曖昧ですがすみません。
とにかく一番印象に残ったのは、1幕中盤の「リベルタンゴ」。
いきなりのピンスポで誰かと思ったら、みーちゃん(春風)とルナちゃん(冴月)! 黒づくめのスーツに恰好良く帽子を被ったみーちゃんと、鮮やかなスカイブルーのミニワンピで、惜しげもなく美脚を晒したルナちゃんの!その迫力と美貌!!
難しいタンゴのステップを危なげなく踏む二人の、宝塚では滅多にないほどの肉感的な色っぽさとストイックな鋭さの同居。いやー、良いモノ観ました。
ルナちゃんは「CONGA」の「真実の愛」の場面に続き、地毛のままの女役。たぶん、ああいう激しい踊りだから(どっちも)、鬘だと邪魔なんだろうなあ、とは思うのですが。。。でも、ロングの鬘を振り乱して踊ってるルナちゃんも観てみたい気がします。いや、ショートでも本当に美しかったし、違和感はないんですけどね。
いやはや、すごかった。蘭トムさんと蘭ちゃんもすごかったんだけど、いかんせん蘭ちゃんは娘役としてもちょっと痩せすぎ(一時期の異常さは解消されましたが)なので、ルナちゃんと並ぶと迫力が足りないというか(^ ^)。いや、さすがでしたけど、でもやっぱり、「蘭トムさんと蘭ちゃんのタンゴ」という意味では「サン・テグジュペリ」の求婚のタンゴの方が凄かったような。
そのかわり、蘭トムさんセンターの男役群舞は素晴らしかった!!息を飲みました(^ ^)。
ああ、あの場面だけでもいいからもう一回観たいー!!
「リベルタンゴ」って宝塚のショーでは散々使われていて、人によっていろんな「マイベストリベルタンゴ」があると思うのですが、、、私にとっての「リベルタンゴ」の決定版は、この「Streak Of Light」になりました(^ ^)。
みーちゃんは、このリベルタンゴも凄かったけど、その前のマリオネットの場面のじゅりあ(花野)とのコンビも良かったです♪ っていうか、この公演文句なく2番手扱いで、センターの場面もたくさんあって、大活躍でした(はぁと)。
ここにきてまた少し痩せて、そうでなくても花組では目立つ長身が、本当にスタイル抜群になって……あの長い脚が滑らかに動くところはいくら観ても本当に飽きません(^ ^)。
そしてもう一人、この公演の大スター・よっち(月央)!
最近いろいろなところで良い味をみせてくれているよっちですが、、、、今回はもう!!
2幕頭の「オーディション」の場面。
……一回では観きれませんから、そんなに小芝居しまくらないでください、みなさん。(小声)
もう、この場面を縦横無尽に走り回るよっちの可愛さと自由さと、そして、誰よりキレキレのダンス!割とこの手の「ゲイの振付師」役って、芝居巧者の上級生がやることが多くて、、、ホンモノのダンサーがやることは珍しいんですよね。ほら、ダンサーは身体で語っちゃうから台詞はイマイチな人も多いし、ダンスと芝居両方できる人は持ち味がストイックなことが多いし(^ ^;
というわけで(←何が)、よっちが神でした。
この場面は、他のメンバーも面白すぎるんですけど(三つ編に丸眼鏡のきらりんとか!リュック背負ったヲタクのルナちゃんとか!妙に色っぽい花蝶しほちゃんとか!踊れない芝居をめんどくさそうにやってるじゅりあ様とか!!!)
……でも、まったく周りを視る余裕がないくらいには、よっちが神でした(^ ^)まる。
2幕中盤に中詰めっぽい場面があって、そこで蘭ちゃんが「One Night Only」を歌うのですが。
……そういえば、「Rising」でもこの曲使ってたなー、と思い出してみたり。蘭トムさんが好きな曲なのでしょうか? がんばって恰好よくウィンクしてる蘭ちゃんは可愛かったけど、こういう曲調でああいう演出なら、もうちょっとハードな衣装でも良かったかも。
蘭トムさんのことをあまり書いていませんが、蘭トムさん、大好きだー!!とずっと叫び続けたいくらい、最初から最後まで「切っても切っても蘭寿トムさん恰好良い場面の連続」でした(*^ ^*)。
ただ、「Rising」でも思ったけど、宝塚でダンサーの「コンサート」って難しいんだなあ、、、と。
人間、本気で踊れるのは数分間が限界ですものね。2時間はもつわけがない。
だからこそ、つなぎの場面づくりが大切だし、さすがにベテランの酒井さんはそういうところはお洒落で素敵だったのですが。
場面ごとに蘭トムさんのソロを入れることは重要じゃないと思うんだけどなあ。
それとも、蘭トムさんのファン的には、やっぱり歌も重要なんでしょうか。。。。
なんか、蘭々コンビについては、「CANON」の人形の館とか、「CONGA」とか、、大劇場での名場面が多すぎて「コンサート」に対する期待値が無駄に上がってしまうんですよねー。
それでも、「リベルタンゴ」はもう一回(っていうか100回くらい)観たかったし、どの場面も楽しかったのですが(*^ ^*)。
この作品、副題は「一筋の光」なんですが、ふつーに訳したら「光の筋」だよね、とずっと思っていたせいか、白い衣装の場面で「ああ、光の道がみえるー」と思ったのでした。なので、今日の日記のタイトルは「光の道」。
光の道を歩む花組トップコンビ。
次の「オーシャンズ」も、その後も、どうぞよろしくお願いいたします(^ ^)。
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第一ホテル東京にて、壮一帆ディナーショー「So In Love」に参加してまいりました。
壮ちゃんのディナーショーに参加するのは二回目ですが、前回はなんというか、、、「面白い!」という感じだったのに、今回は本当に堂々たるスターっぷりで、、、圧倒されっぱなしでした。
歌も声量があって、安定してきたなあ、、、と感心したりして(偉そうにすみません)
壮ちゃんって、すごくショーマンシップがあるスターさんだなあ、と。自分がちゃっかり楽しみつつ、ちゃんと横目で客席が楽しんでいるか、ノッているかをみてくれている感じがするんですよね。
ちょっと空気がさめてくるとさりげなく盛り上げたり、ぐだぐだになりかけたトークにちゃんと自分でオチをつけたり(^ ^)。やんちゃ坊主に見えて、実は頭の回転が速くて舞台センスのいい人だなと思ってはいましたが、、、さすがでした。
初ディナーショーの下級生4人(遼・春花・天真・大河)をしっかり引っ張りあげて、彼らの魅力までちゃんと魅せてくださったのも嬉しかった!
このディナーショーと、来月のTCAスペシャルが、花組生としての最後の公演。年末からは雪組のトップスターとして70人からの組子を引っ張る立場になるわけですが、なんというか、、、安心してよさそうだななんてことを、あらためて思いました(^ ^)。
「So In Love」(5人)、「Chicago」、ケ・セラ・セラ(壮)、サン・トワ・マミー、Jupitor(5人)と5曲のメドレーというOpeningで始まったディナーショー。
その後は、宝塚コーナー(わいわい系)、トークタイム、JAZZコーナー、宝塚コーナー(しっとり系)、フィナーレと怒涛の展開で、あっという間の1時間。
そんなに曲数が多かったという気もしないのですが、トークする時間も殆どないくらいの勢いでがーーーーっ!とプログラムが進んでいって、気がついたら泣いてました(^ ^;
客席には蘭寿さんはじめ、コンサート組のメンバーが1テーブル。2回公演を終えて駆けつけたメンバーが、楽しそうに笑顔で、「Exciter!]の主題歌では曲にあわせて肩を動かしつつ(^ ^)参加していらっしゃったのが微笑ましい。客席降りの壮ちゃんが蘭寿さんい絡みに行ったのも、お約束だけど嬉しかったです(*^ ^*)。
シャープで恰好良いダンサーのかぐらちゃん、ふんわり美人で三拍子そろったきららちゃん、何が出てくるかわからないタソ、可愛くて歌ウマのがりんちゃん。最初から最後まで、ほとんどの場面に5人で出ているのを観て、さすが、人海戦術の達人・中村一徳さんという印象(^ ^;ゞ
それにしても、楽しかった!
特別に、○○が良かった…というのはなくて、ただ、「壮ちゃん凄い!」という、ただそれだけで。
「黒蜥蜴」から6年弱。花組子としての活躍を特別に意識した内容ではありませんでしたが、「今」の壮ちゃんの巨きさがちゃんと伝わってきて、いい構成だったな、と思います。
歌唱の技術を超えた表現力、表面的ではない、裏付けのある存在感。今に至るまでの長い道程が壮ちゃんに与えた厚みと奥行きを、しみじみを感じました。
今の壮ちゃんになら、「ラ・カージュ・オ・フォール」の「I’m What I Am」を歌って欲しいな、と思います。あの曲を歌いきるだけの迫力と格が、今の壮ちゃんにはあると思う。どんな世界を見せてくれるのか楽しみで、がんばってついていきたい、、、という気になりました。
ハーメルンの笛吹きみたいな壮ちゃん。来年からの活躍も、いままで以上に応援しています!
.
壮ちゃんのディナーショーに参加するのは二回目ですが、前回はなんというか、、、「面白い!」という感じだったのに、今回は本当に堂々たるスターっぷりで、、、圧倒されっぱなしでした。
歌も声量があって、安定してきたなあ、、、と感心したりして(偉そうにすみません)
壮ちゃんって、すごくショーマンシップがあるスターさんだなあ、と。自分がちゃっかり楽しみつつ、ちゃんと横目で客席が楽しんでいるか、ノッているかをみてくれている感じがするんですよね。
ちょっと空気がさめてくるとさりげなく盛り上げたり、ぐだぐだになりかけたトークにちゃんと自分でオチをつけたり(^ ^)。やんちゃ坊主に見えて、実は頭の回転が速くて舞台センスのいい人だなと思ってはいましたが、、、さすがでした。
初ディナーショーの下級生4人(遼・春花・天真・大河)をしっかり引っ張りあげて、彼らの魅力までちゃんと魅せてくださったのも嬉しかった!
このディナーショーと、来月のTCAスペシャルが、花組生としての最後の公演。年末からは雪組のトップスターとして70人からの組子を引っ張る立場になるわけですが、なんというか、、、安心してよさそうだななんてことを、あらためて思いました(^ ^)。
「So In Love」(5人)、「Chicago」、ケ・セラ・セラ(壮)、サン・トワ・マミー、Jupitor(5人)と5曲のメドレーというOpeningで始まったディナーショー。
その後は、宝塚コーナー(わいわい系)、トークタイム、JAZZコーナー、宝塚コーナー(しっとり系)、フィナーレと怒涛の展開で、あっという間の1時間。
そんなに曲数が多かったという気もしないのですが、トークする時間も殆どないくらいの勢いでがーーーーっ!とプログラムが進んでいって、気がついたら泣いてました(^ ^;
客席には蘭寿さんはじめ、コンサート組のメンバーが1テーブル。2回公演を終えて駆けつけたメンバーが、楽しそうに笑顔で、「Exciter!]の主題歌では曲にあわせて肩を動かしつつ(^ ^)参加していらっしゃったのが微笑ましい。客席降りの壮ちゃんが蘭寿さんい絡みに行ったのも、お約束だけど嬉しかったです(*^ ^*)。
シャープで恰好良いダンサーのかぐらちゃん、ふんわり美人で三拍子そろったきららちゃん、何が出てくるかわからないタソ、可愛くて歌ウマのがりんちゃん。最初から最後まで、ほとんどの場面に5人で出ているのを観て、さすが、人海戦術の達人・中村一徳さんという印象(^ ^;ゞ
それにしても、楽しかった!
特別に、○○が良かった…というのはなくて、ただ、「壮ちゃん凄い!」という、ただそれだけで。
「黒蜥蜴」から6年弱。花組子としての活躍を特別に意識した内容ではありませんでしたが、「今」の壮ちゃんの巨きさがちゃんと伝わってきて、いい構成だったな、と思います。
歌唱の技術を超えた表現力、表面的ではない、裏付けのある存在感。今に至るまでの長い道程が壮ちゃんに与えた厚みと奥行きを、しみじみを感じました。
今の壮ちゃんになら、「ラ・カージュ・オ・フォール」の「I’m What I Am」を歌って欲しいな、と思います。あの曲を歌いきるだけの迫力と格が、今の壮ちゃんにはあると思う。どんな世界を見せてくれるのか楽しみで、がんばってついていきたい、、、という気になりました。
ハーメルンの笛吹きみたいな壮ちゃん。来年からの活躍も、いままで以上に応援しています!
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宝塚バウホールにて、花組公演「Victorian JAZZ」を観劇いたしました。
可愛かった楽しかった可愛かったすごーくすごーく可愛かった!!
………いやはや(^ ^)
だいもん(望海)、バウ初主演おめでとうございます!
& 田渕さんバウデビューおめでとうございます!
そして!
べーちゃん(桜咲)、さいこーに可愛かったよーーーーっ!!
いやもう、だいもんのハンサムで大人な恰好良さと、べーちゃん真由ちゃんの可愛らしさに射抜かれて、もう、大変に幸せな2時間半でした(^ ^)。
田渕さんありがとう。本当にありがとう!!100回繰り返しても足りないくらい感謝しています。
本当に楽しかったよ!バウって良いなあ、素敵だなあ(*^ ^*)。
だいもんが演じるナイジェルは、売れない奇術師。
「新しい音楽のような」魅力的な男、というキャッチフレーズで語られる男ですが、その音楽テーマが「ヴィクトリア朝時代にはなかったはずのJAZZ」である、という設定は、あまり生かされていなかったような気がします。
彼を取り巻く音楽の新しさは、脚本的には特に語られていないので。
でも、作曲・編曲が斉藤恒芳さんであったことは、作品世界の構築においては大きな意味があったんだろうな、と思いました。
メインとなる数曲を提供しただけかと思っていたのですが、スタッフリストを見た感じだと、既存曲の編曲含め、全曲彼がつくってくださったのでしょうか?
普通の楽器を使った普通っぽい曲もあったのですが、どの曲もどのフレーズも、役のキャラクターに合わせて隙なく構成されていて、とても素晴らしかったです。残念ながら全員が歌いこなせていたとはいえませんが(T T)、なんたって主演のだいもんの最大の魅力は「美声」と「歌」なんだし、歌が不得手なメンバーも、大きな課題を与えられて、みんなすごく伸びたのではないかと思います。
それにしても、だいもんが恰好良かった!!
大人でクールでハンサムで、なのにとっても可愛くて。
「爆発的な威力のある」笑顔が武器の桜咲彩花と、愛され天使な自由人・鳳真由、そして、謹厳で美しい実力派上級生・桜一花を擁した座組の中で、生真面目な優等生だいもんがどう出るか、、、、と心配していた部分もあったのですが、べーちゃんを振り回し、真由ちゃんに振り回されるだいもんの二面を魅せきった田渕さんは、天才なんじゃないかと思いました(真顔)。
大事なことなのでもう一度。
だいもん、佳作での初主演、本当に本当に、おめでとうございます!!
そして。
いわゆる「ヒロイン扱い」でこそなかったけれども、きっちりと主演者の相手役という任務をやりきった、べーちゃん。
本当に本当に、可愛かった(泣)フィナーレのラスト、一人歌うだいもんの後ろで、スポットを浴びて踊る姿に、涙が止まらなくて………田渕さん、最大限の配慮を、本当にありがとうござました。しあわせでした。
詳しいことは後日ゆっくり書かせていただきます・・・と言いつつ、ひとつだけ。
この作品は、是非、お隣の大劇場で上演中の星組公演「めぐりあいは再び Part2」とあわせてご観劇ください!だいもん演じるナイジェルと、「めぐりあいは再び」のマリオさま、お二人のクールな台詞を、ぜひ並べてご賞味くださいませ(^ ^)。
.
可愛かった楽しかった可愛かったすごーくすごーく可愛かった!!
………いやはや(^ ^)
だいもん(望海)、バウ初主演おめでとうございます!
& 田渕さんバウデビューおめでとうございます!
そして!
べーちゃん(桜咲)、さいこーに可愛かったよーーーーっ!!
いやもう、だいもんのハンサムで大人な恰好良さと、べーちゃん真由ちゃんの可愛らしさに射抜かれて、もう、大変に幸せな2時間半でした(^ ^)。
田渕さんありがとう。本当にありがとう!!100回繰り返しても足りないくらい感謝しています。
本当に楽しかったよ!バウって良いなあ、素敵だなあ(*^ ^*)。
だいもんが演じるナイジェルは、売れない奇術師。
「新しい音楽のような」魅力的な男、というキャッチフレーズで語られる男ですが、その音楽テーマが「ヴィクトリア朝時代にはなかったはずのJAZZ」である、という設定は、あまり生かされていなかったような気がします。
彼を取り巻く音楽の新しさは、脚本的には特に語られていないので。
でも、作曲・編曲が斉藤恒芳さんであったことは、作品世界の構築においては大きな意味があったんだろうな、と思いました。
メインとなる数曲を提供しただけかと思っていたのですが、スタッフリストを見た感じだと、既存曲の編曲含め、全曲彼がつくってくださったのでしょうか?
普通の楽器を使った普通っぽい曲もあったのですが、どの曲もどのフレーズも、役のキャラクターに合わせて隙なく構成されていて、とても素晴らしかったです。残念ながら全員が歌いこなせていたとはいえませんが(T T)、なんたって主演のだいもんの最大の魅力は「美声」と「歌」なんだし、歌が不得手なメンバーも、大きな課題を与えられて、みんなすごく伸びたのではないかと思います。
それにしても、だいもんが恰好良かった!!
大人でクールでハンサムで、なのにとっても可愛くて。
「爆発的な威力のある」笑顔が武器の桜咲彩花と、愛され天使な自由人・鳳真由、そして、謹厳で美しい実力派上級生・桜一花を擁した座組の中で、生真面目な優等生だいもんがどう出るか、、、、と心配していた部分もあったのですが、べーちゃんを振り回し、真由ちゃんに振り回されるだいもんの二面を魅せきった田渕さんは、天才なんじゃないかと思いました(真顔)。
大事なことなのでもう一度。
だいもん、佳作での初主演、本当に本当に、おめでとうございます!!
そして。
いわゆる「ヒロイン扱い」でこそなかったけれども、きっちりと主演者の相手役という任務をやりきった、べーちゃん。
本当に本当に、可愛かった(泣)フィナーレのラスト、一人歌うだいもんの後ろで、スポットを浴びて踊る姿に、涙が止まらなくて………田渕さん、最大限の配慮を、本当にありがとうござました。しあわせでした。
詳しいことは後日ゆっくり書かせていただきます・・・と言いつつ、ひとつだけ。
この作品は、是非、お隣の大劇場で上演中の星組公演「めぐりあいは再び Part2」とあわせてご観劇ください!だいもん演じるナイジェルと、「めぐりあいは再び」のマリオさま、お二人のクールな台詞を、ぜひ並べてご賞味くださいませ(^ ^)。
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千秋楽おめでとうございます
2012年10月14日 宝塚(花) コメント (2)花組東京宝塚劇場公演「サン=テグジュペリ/CONGA!」、千秋楽おめでとうございます。
愛音羽麗さん、
輝良まさとさん、
銀華水さん、
愛羽ふぶきさん、
雪華さくらさん、
ご卒業おめでとうございます。
先週観に行ったときに、存分にお別れしてきたつもりでしたが、、、、あらためて千秋楽、と思うと寂しいです。
みんな、輝く笑顔で歩いていかれたんだろうな……。
お芝居はともかく(←いや、私は好きですが)、「CONGA!」は本当に素晴らしいショーだったので、また再演してほしいなあ……と思いつつ。
でも、再演されるときにはみわっちは(ハマくんもすいちゃんも愛羽さんも雪華さんも、そして壮ちゃんも!!)いないんだなあ、と思うと、すごく切なくなります。
来る者がいれば去る者がいる。そうやって98年続いてきた宝塚なんだから、あたりまえのことではあるのですが、それでも。
ただただ、みなさまの幸せを祈りつつ、
また客席でお会いできる日を楽しみにしつつ……
……誰よりも宝塚ファンだった、涼さんとみわっち。
100周年を目前に、翔びたっていかれたお二人を惜しみつつ。
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愛音羽麗さん、
輝良まさとさん、
銀華水さん、
愛羽ふぶきさん、
雪華さくらさん、
ご卒業おめでとうございます。
先週観に行ったときに、存分にお別れしてきたつもりでしたが、、、、あらためて千秋楽、と思うと寂しいです。
みんな、輝く笑顔で歩いていかれたんだろうな……。
お芝居はともかく(←いや、私は好きですが)、「CONGA!」は本当に素晴らしいショーだったので、また再演してほしいなあ……と思いつつ。
でも、再演されるときにはみわっちは(ハマくんもすいちゃんも愛羽さんも雪華さんも、そして壮ちゃんも!!)いないんだなあ、と思うと、すごく切なくなります。
来る者がいれば去る者がいる。そうやって98年続いてきた宝塚なんだから、あたりまえのことではあるのですが、それでも。
ただただ、みなさまの幸せを祈りつつ、
また客席でお会いできる日を楽しみにしつつ……
……誰よりも宝塚ファンだった、涼さんとみわっち。
100周年を目前に、翔びたっていかれたお二人を惜しみつつ。
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麗人・愛音羽麗【補足】
2012年10月8日 宝塚(花) コメント (4)愛音羽麗さんのディナーショー「麗人」のCS放送が始まりました。
そういえば詳細についてはまだ書いていない……と反省しつつ(すみません!いつか書きたいです!)、ちょっと補足を。
私が観たのは、9月1日の回でした。
http://80646.diarynote.jp/?day=20120902
で、この日記にも書きましたが、真由ちゃん(鳳)は、みわっちに「(ディナーショー2日目が終わったけど)どうやった?感想は?」といきなりふられて、
「このディナーショーに参加させていただけると判ってからの数ヶ月は、本当に………時は金なり、という感じで」
……というようなことを言って、舞台の上も客席も瞬間冷凍させていたのですが。
あれは、「光陰矢のごとし」と言いたかったのだ、と、お茶会で言い訳してました……。
それ以外にも、いろいろ言い訳してましたけど(^ ^)。
いや、もうねえ、
真由ちゃんのお茶会は、本当に本当に本当に死にそうに面白いので、おすすめですよ★
あの面白さを、文字で説明できないのがもどかしいです。
「私たちパイロット」「無線を傍受」「うわばみの絵に熱い思いをぶつける場面」などなど、迷言は数知れず、
そもそも司会に「お芝居、どうですか?」と訊かれて、いきなり滔々とあらすじを説明しはじめて、しかも収拾つかずに自爆してみたり、
自分で描いた飛行機の絵について「しっぽがよくわからなくて」とかね!!
……天然素材100%の悪戯天使は、本当に、油断も隙もありゃしないんですよ。
あれを聞いていると、麗人での「時は金なり」くらい、大したことじゃなく思えてくるから怖いです。
あああ、バウのお茶会も行きたかったなあ(T T)。
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そういえば詳細についてはまだ書いていない……と反省しつつ(すみません!いつか書きたいです!)、ちょっと補足を。
私が観たのは、9月1日の回でした。
http://80646.diarynote.jp/?day=20120902
で、この日記にも書きましたが、真由ちゃん(鳳)は、みわっちに「(ディナーショー2日目が終わったけど)どうやった?感想は?」といきなりふられて、
「このディナーショーに参加させていただけると判ってからの数ヶ月は、本当に………時は金なり、という感じで」
……というようなことを言って、舞台の上も客席も瞬間冷凍させていたのですが。
あれは、「光陰矢のごとし」と言いたかったのだ、と、お茶会で言い訳してました……。
それ以外にも、いろいろ言い訳してましたけど(^ ^)。
いや、もうねえ、
真由ちゃんのお茶会は、本当に本当に本当に死にそうに面白いので、おすすめですよ★
あの面白さを、文字で説明できないのがもどかしいです。
「私たちパイロット」「無線を傍受」「うわばみの絵に熱い思いをぶつける場面」などなど、迷言は数知れず、
そもそも司会に「お芝居、どうですか?」と訊かれて、いきなり滔々とあらすじを説明しはじめて、しかも収拾つかずに自爆してみたり、
自分で描いた飛行機の絵について「しっぽがよくわからなくて」とかね!!
……天然素材100%の悪戯天使は、本当に、油断も隙もありゃしないんですよ。
あれを聞いていると、麗人での「時は金なり」くらい、大したことじゃなく思えてくるから怖いです。
あああ、バウのお茶会も行きたかったなあ(T T)。
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花組新人公演「サン=テグジュペリ」を観劇してまいりました!
仕事が全然終わらなくてまたもや開演に真に合わず、観劇すると予告していた真瀬くんにも逢えず(涙)、、、でしたが、公演自体は予想していたより良かったような気がします。
新人公演を観てあらためて気づかされたのは、蘭トムさんと蘭ちゃんという今の花組トップコンビのもつ、非現実的な空気感、でした。
蘭トムさんの嘘のなさ、現実味のない「正義のヒーロー」っぽさが、この作品の「童話世界」とマッチして、作品に説得力を与えていたんだな、と、そんな気がしました。
キキちゃん(芹香)と春妃うららさんのコンビは、とてもリアルで2面性のある、、、なんというか、本役とは違った意味で“大人な”コンビだったような気がします。
春妃さんなんて、まだ研2なのにとても落ち着いた大人っぽい声と台詞回しで、ずいぶんしっかりした子だな、と思いました。黒塗りのお化粧はまだまだ改善の余地があるし、首から下が顔と全然色が違っていたり、ちょっとした仕草が現代っ子だったり、課題はたくさんありましたけれども、ヒロインに大抜擢されたこと自体はとても納得できる輝きがあったと思います。
これからの成長を見守っていきたいなと思いました。
キキちゃんは、初主演の「愛と青春の旅だち」の頃から、若いのに嘘のつける役者で凄いなあと感心しているのですが(^ ^)、こういう個性の役者ならば、寓話と重ねあわせてファンタジーに寄せた今作よりも、偽善者で目立ちたがりで女たらしな、リアルな「サンテックス」を演じさせてみたかったような気がしました。彼の恋も人生も、とてもドラマティックなものだったことは間違いないので。
……まあ、そんなことはどうでもいいですね(^ ^;ゞ
衣装もよく似合っていたし、台詞回しもよくがんばっていたと思います♪ ミアミーゴの、本舞台から銀橋や花道の仲間たちをみる泣き貌とか、ぐっと胸が締め付けられました。NYでコンスエロに別れを告げる場面での、春妃さんをギュッと抱きしめて「とても弱い薔薇なんだよ、、、」という場面が、とても好きでした! ……ダンスのことは言うまい。
最後のご挨拶は、初めての長だった毬花ゆめちゃんも、花組では初主演となったキキちゃんも、どちらもとても感じのよい、しっかりしたご挨拶でした。
花組新人公演のご挨拶だとは思えませんでした(小声)(←でも結構真顔)
.
仕事が全然終わらなくてまたもや開演に真に合わず、観劇すると予告していた真瀬くんにも逢えず(涙)、、、でしたが、公演自体は予想していたより良かったような気がします。
新人公演を観てあらためて気づかされたのは、蘭トムさんと蘭ちゃんという今の花組トップコンビのもつ、非現実的な空気感、でした。
蘭トムさんの嘘のなさ、現実味のない「正義のヒーロー」っぽさが、この作品の「童話世界」とマッチして、作品に説得力を与えていたんだな、と、そんな気がしました。
キキちゃん(芹香)と春妃うららさんのコンビは、とてもリアルで2面性のある、、、なんというか、本役とは違った意味で“大人な”コンビだったような気がします。
春妃さんなんて、まだ研2なのにとても落ち着いた大人っぽい声と台詞回しで、ずいぶんしっかりした子だな、と思いました。黒塗りのお化粧はまだまだ改善の余地があるし、首から下が顔と全然色が違っていたり、ちょっとした仕草が現代っ子だったり、課題はたくさんありましたけれども、ヒロインに大抜擢されたこと自体はとても納得できる輝きがあったと思います。
これからの成長を見守っていきたいなと思いました。
キキちゃんは、初主演の「愛と青春の旅だち」の頃から、若いのに嘘のつける役者で凄いなあと感心しているのですが(^ ^)、こういう個性の役者ならば、寓話と重ねあわせてファンタジーに寄せた今作よりも、偽善者で目立ちたがりで女たらしな、リアルな「サンテックス」を演じさせてみたかったような気がしました。彼の恋も人生も、とてもドラマティックなものだったことは間違いないので。
……まあ、そんなことはどうでもいいですね(^ ^;ゞ
衣装もよく似合っていたし、台詞回しもよくがんばっていたと思います♪ ミアミーゴの、本舞台から銀橋や花道の仲間たちをみる泣き貌とか、ぐっと胸が締め付けられました。NYでコンスエロに別れを告げる場面での、春妃さんをギュッと抱きしめて「とても弱い薔薇なんだよ、、、」という場面が、とても好きでした! ……ダンスのことは言うまい。
最後のご挨拶は、初めての長だった毬花ゆめちゃんも、花組では初主演となったキキちゃんも、どちらもとても感じのよい、しっかりしたご挨拶でした。
花組新人公演のご挨拶だとは思えませんでした(小声)(←でも結構真顔)
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東京宝塚劇場にて、花組公演「サン=テグジュペリ ~星の王子さまになった飛行士~ /CONGA!!」を観劇いたしました。
私は、この作品が発表された時にも書いたような気がしますが、音楽座(現・Rカンパニー)のミュージカル「星の王子さま」がとても好きです。原作はその前に読んでいたはずなのですが、さっぱり興味がなかったようですっかり忘れていたのに、きつねの場面や、ラストの星空に号泣して、、、あれ以来、たしかに「星空」の意味が変わった気がします。
ミュージカルきっかけで原作のファンになり、それが嵩じて箱根の「星の王子さまミュージアム」にも行ってしまった、そんなヲタクな私ですが(^ ^)、そんな私には、かなりツボにくる公演でした!
……っていうか、単純に「星の王子さま」を朗読されただけで泣ける自信があるわけですけどね(汗)。
ただ。
「銀河英雄伝説」は、原作ファンにも原作を知らないヅカファンにも配慮した(そして配慮しすぎて若干自滅気味な)作品でしたが、「サン=テグジュペリ」は、原作でも何でもない「星の王子さま」を知らないとさっぱりついていけない作品になっていた……ような気がします。だって、内藤濯による岩波版「星の王子さま」の訳文が、作品全体の1/3くらいを占めているんですから。
それも、藤井大介作・演出の「イーハトーヴ・夢」のように、「作者(宮沢賢治/サンテックス)の現実」と「作品(銀河鉄道の夜/星の王子さま)の世界」が交錯するだけではなく、現実のサンテックスとコンスエロの会話の中でえんえんと引用されていたり、他にもいろいろなところで使われていたんですよね。
あそこまでいくと、「参考文献」じゃなくて「引用」だよなあ、と思いました。。。原作でもないのに。
というわけで。
この作品を楽しむためには、「星の王子さま」を読んでおいた方がいいと思います。短い童話だから、本屋さんで立ち読みしても大した時間はかからないし(^ ^)。ただ、あの物語は読む人を選ぶので(←単に私が理解できなかっただけかもしれませんが)、本当は、音楽座ミュージカル「星の王子さま」のDVDか何かを手にいれていただいて、事前に観ていだたくという手もあるかも(←どこの回し者?)
今回、演出的にすごく面白いな、と思ったのは、サンテックスとコンスエロに殆ど会話をさせなかったこと。
この物語のテーマでもある「大切なものは目には見えない」という名言は、「本当に大切なことは言葉では伝わらない」ということでもあるんですよね。
「うわばみの絵」というイマジネーションを共有した二人が恋に落ちる過程をダンスで著したのは、素晴らしい着眼だったと思います。どんな百万言を費やすよりも、ダンサーである二人の肉体の方が表現として適当だし、現実のサンテックスとコンスエロも、どちらかといえば本能的に恋に落ち、本能に敗れた自分を悔やんだコンスエロの抵抗が二人の関係を複雑にしたのですから。
音楽が進むにつれて、官能的に距離を狭める唇、絡みつく手足、蕩けていく男と女。ダンサーコンビの面目躍如たる、まさに名場面、でした。
その後も、サンテックスは飛行士仲間たちとの場面が多く、コンスエロはもっぱら女たちと一緒で、すれ違った二人はなかなか出会わない。そして最後に、軍隊に戻るサンテックスは、愛する妻に「星の王子さま」を捧げる。象を呑みこんだうわばみの絵から始まる物語を。
この場面の二人の会話さえ、半分以上(?)は「星の王子さま」の引用です。4本の小さな棘しか持っていない、我侭な薔薇の物語。薔薇のために星へ帰る王子さまは、無事戦争が終われば自分の薔薇の許に帰ってくるつもりだったのでしょう。この時は本気で、天と地の間に産まれた男が、故郷の空を、女のために捨てようと。この時は。
「会話」と「引用」で声色を変える二人が微笑ましくて、引用しながら妻を抱きしめるサンテックスが優しくて、その腕の中に収まった「小さな火山」の愛が燃え盛るのが見えるようで。出会いのタンゴと別れの抱擁、この2場面だけで十分に「恋」を……長い時間を一緒に過ごすことさえできない激しい炎を表現してのけたお二人に、拍手したい気持ちです。
史実のサンテックスが、飛行士としては旧式だったために何度も事故って除隊させられ、その度に貴族の権威と作家としての広告塔の役割にものをいわせて復隊し、花形だった偵察部隊に無理やり参加していた……ことはあっさり無視して、もしかして「カサブランカ」のラズロのモデルはサンテックスだったのか?と誤解させようとしているかのような(←宝塚的にはまさにラズロ本人ですが)、誠実で情熱的で現実的で生真面目な、蘭トムさんのサンテックス。
行動パターンは支離滅裂で訳がわかりませんが、とにかく魅力的な蘭トムさんでした(*^ ^*)。
ショーは、、、とにかく素晴らしかった!藤井さんブラボー!!
そして、プロローグの総踊りでいきなり泣きました……だって、すみからすみまで、全部観たのに真瀬がいないんだもん(T T)。……いや、いるわけないんですよ。知ってる。そもそも真瀬のことなんて、開演前も、お芝居の間も、休憩時間だって思いだしもしなかったのに。なのに、初っ端からいきなり全力投球な熱い群舞の中を、本当に無意識に探してた。真由ちゃんの並び、いない、ハマさんの並び、いない、2列目にもいない、、、あれ?3列目……途中で、何を探しているんだろう私?、と思ったら、いきなり視界が濁って、そして、真っ白になりました。
……なんだか、すごく不思議な気持ち。そんな人だっけ、私って。宙組を観たって、祐飛さんのこともえりちゃんのことも探したりしなかったのに。……ショーだからかな。大好きな藤井さんのショーだから。この群舞で幸せいっぱいに踊る真瀬を視れないことが切なくて、この楽しいショーに参加できない真瀬が可哀相な気がして。
真瀬は今だって十分に幸せそうで、もうすぐディナーショーでまた出逢うことだってできるのに。でも、何か切ないものが残る。辛くはないけど、切ない想い。あなたにここにいてほしかった。あなたの人生なのだから、あなたが思う通りに歩いてくれればいいのだけれど。でも、やっぱり私は、あなたにここにいてほしかった。これからの貴女も楽しみにしているけれども、でも、やっぱり。
……そんな個人的なハプニングはありましたが(^ ^;ゞ、本当に楽しいショーでした。
海の宝石から海賊への流れも良かったし、中詰めの盛り上がりも藤井さん全開!みつる(華形)・柚香さんの女役もとても魅力的でした(はぁと)。
一番好きな場面は、カッシーニの「アヴェ・マリア」が流れる中で白い衣装の蘭寿さんと蘭ちゃんが踊る「真実の愛」。後から加わるよっち(月央)と女役のルナちゃん(冴月)も素晴らしくて、とにかく良かった!感動しました。カゲソロも綺麗な声だなあと思ったら仙名彩世ちゃんだったんですね。さすがだー!!
とにかく、花組のダンスを堪能した!と思いました。
私はダンスの技術とか全然判らない人なんですが、なんか花組の群舞は他の組と違う…という気がします。トップコンビが揃ってダンサーなこともあるけど、男役も女役も、群舞の振付のレベルが他の組とは違う気がするんです。振り数が多い、というか。……藤井さんだから?それとも、ラテンって元々そういうものなんだっけ……?
元々花組にいる花男たちが恰好良いのは当たり前なんですが、今回瞠目したのは、みーちゃん(春風)の恰好良さでした。宙組で観るまぁくん(朝夏)も、「花男」らしい華やかさとアピール力があって凄いなあと思ったけど、宙組ではそれほど目立たなかったみーちゃんのスタイルの良さと、長い手足を使い切るような伸びやかでリズムのあるダンスは、良い意味で花組の群舞の中で浮いている感じで、ああ、劇団は良く視ているんだなあと思いました。
そして、花娘たちが可愛い。本当に可愛い!上級生は大人可愛く、下級生は無条件に可愛く、清楚に上品でかつ可愛くて個性的、という不思議なバランスを全員が体得していて、本当に凄いな、と思います。可愛いは正義!美しいはもっと正義!各組の娘役は、一度は花組に特出してみるべきだと思いました(真顔)
最後に。
中詰めの「ティグレ(虎)」の壮ちゃんの髪型、めっちゃ可愛いーっ!!その髪型で気障る壮ちゃんが素敵過ぎて、目が離せませんでした……。
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私は、この作品が発表された時にも書いたような気がしますが、音楽座(現・Rカンパニー)のミュージカル「星の王子さま」がとても好きです。原作はその前に読んでいたはずなのですが、さっぱり興味がなかったようですっかり忘れていたのに、きつねの場面や、ラストの星空に号泣して、、、あれ以来、たしかに「星空」の意味が変わった気がします。
ミュージカルきっかけで原作のファンになり、それが嵩じて箱根の「星の王子さまミュージアム」にも行ってしまった、そんなヲタクな私ですが(^ ^)、そんな私には、かなりツボにくる公演でした!
……っていうか、単純に「星の王子さま」を朗読されただけで泣ける自信があるわけですけどね(汗)。
ただ。
「銀河英雄伝説」は、原作ファンにも原作を知らないヅカファンにも配慮した(そして配慮しすぎて若干自滅気味な)作品でしたが、「サン=テグジュペリ」は、原作でも何でもない「星の王子さま」を知らないとさっぱりついていけない作品になっていた……ような気がします。だって、内藤濯による岩波版「星の王子さま」の訳文が、作品全体の1/3くらいを占めているんですから。
それも、藤井大介作・演出の「イーハトーヴ・夢」のように、「作者(宮沢賢治/サンテックス)の現実」と「作品(銀河鉄道の夜/星の王子さま)の世界」が交錯するだけではなく、現実のサンテックスとコンスエロの会話の中でえんえんと引用されていたり、他にもいろいろなところで使われていたんですよね。
あそこまでいくと、「参考文献」じゃなくて「引用」だよなあ、と思いました。。。原作でもないのに。
というわけで。
この作品を楽しむためには、「星の王子さま」を読んでおいた方がいいと思います。短い童話だから、本屋さんで立ち読みしても大した時間はかからないし(^ ^)。ただ、あの物語は読む人を選ぶので(←単に私が理解できなかっただけかもしれませんが)、本当は、音楽座ミュージカル「星の王子さま」のDVDか何かを手にいれていただいて、事前に観ていだたくという手もあるかも(←どこの回し者?)
今回、演出的にすごく面白いな、と思ったのは、サンテックスとコンスエロに殆ど会話をさせなかったこと。
この物語のテーマでもある「大切なものは目には見えない」という名言は、「本当に大切なことは言葉では伝わらない」ということでもあるんですよね。
「うわばみの絵」というイマジネーションを共有した二人が恋に落ちる過程をダンスで著したのは、素晴らしい着眼だったと思います。どんな百万言を費やすよりも、ダンサーである二人の肉体の方が表現として適当だし、現実のサンテックスとコンスエロも、どちらかといえば本能的に恋に落ち、本能に敗れた自分を悔やんだコンスエロの抵抗が二人の関係を複雑にしたのですから。
音楽が進むにつれて、官能的に距離を狭める唇、絡みつく手足、蕩けていく男と女。ダンサーコンビの面目躍如たる、まさに名場面、でした。
その後も、サンテックスは飛行士仲間たちとの場面が多く、コンスエロはもっぱら女たちと一緒で、すれ違った二人はなかなか出会わない。そして最後に、軍隊に戻るサンテックスは、愛する妻に「星の王子さま」を捧げる。象を呑みこんだうわばみの絵から始まる物語を。
この場面の二人の会話さえ、半分以上(?)は「星の王子さま」の引用です。4本の小さな棘しか持っていない、我侭な薔薇の物語。薔薇のために星へ帰る王子さまは、無事戦争が終われば自分の薔薇の許に帰ってくるつもりだったのでしょう。この時は本気で、天と地の間に産まれた男が、故郷の空を、女のために捨てようと。この時は。
「会話」と「引用」で声色を変える二人が微笑ましくて、引用しながら妻を抱きしめるサンテックスが優しくて、その腕の中に収まった「小さな火山」の愛が燃え盛るのが見えるようで。出会いのタンゴと別れの抱擁、この2場面だけで十分に「恋」を……長い時間を一緒に過ごすことさえできない激しい炎を表現してのけたお二人に、拍手したい気持ちです。
史実のサンテックスが、飛行士としては旧式だったために何度も事故って除隊させられ、その度に貴族の権威と作家としての広告塔の役割にものをいわせて復隊し、花形だった偵察部隊に無理やり参加していた……ことはあっさり無視して、もしかして「カサブランカ」のラズロのモデルはサンテックスだったのか?と誤解させようとしているかのような(←宝塚的にはまさにラズロ本人ですが)、誠実で情熱的で現実的で生真面目な、蘭トムさんのサンテックス。
行動パターンは支離滅裂で訳がわかりませんが、とにかく魅力的な蘭トムさんでした(*^ ^*)。
ショーは、、、とにかく素晴らしかった!藤井さんブラボー!!
そして、プロローグの総踊りでいきなり泣きました……だって、すみからすみまで、全部観たのに真瀬がいないんだもん(T T)。……いや、いるわけないんですよ。知ってる。そもそも真瀬のことなんて、開演前も、お芝居の間も、休憩時間だって思いだしもしなかったのに。なのに、初っ端からいきなり全力投球な熱い群舞の中を、本当に無意識に探してた。真由ちゃんの並び、いない、ハマさんの並び、いない、2列目にもいない、、、あれ?3列目……途中で、何を探しているんだろう私?、と思ったら、いきなり視界が濁って、そして、真っ白になりました。
……なんだか、すごく不思議な気持ち。そんな人だっけ、私って。宙組を観たって、祐飛さんのこともえりちゃんのことも探したりしなかったのに。……ショーだからかな。大好きな藤井さんのショーだから。この群舞で幸せいっぱいに踊る真瀬を視れないことが切なくて、この楽しいショーに参加できない真瀬が可哀相な気がして。
真瀬は今だって十分に幸せそうで、もうすぐディナーショーでまた出逢うことだってできるのに。でも、何か切ないものが残る。辛くはないけど、切ない想い。あなたにここにいてほしかった。あなたの人生なのだから、あなたが思う通りに歩いてくれればいいのだけれど。でも、やっぱり私は、あなたにここにいてほしかった。これからの貴女も楽しみにしているけれども、でも、やっぱり。
……そんな個人的なハプニングはありましたが(^ ^;ゞ、本当に楽しいショーでした。
海の宝石から海賊への流れも良かったし、中詰めの盛り上がりも藤井さん全開!みつる(華形)・柚香さんの女役もとても魅力的でした(はぁと)。
一番好きな場面は、カッシーニの「アヴェ・マリア」が流れる中で白い衣装の蘭寿さんと蘭ちゃんが踊る「真実の愛」。後から加わるよっち(月央)と女役のルナちゃん(冴月)も素晴らしくて、とにかく良かった!感動しました。カゲソロも綺麗な声だなあと思ったら仙名彩世ちゃんだったんですね。さすがだー!!
とにかく、花組のダンスを堪能した!と思いました。
私はダンスの技術とか全然判らない人なんですが、なんか花組の群舞は他の組と違う…という気がします。トップコンビが揃ってダンサーなこともあるけど、男役も女役も、群舞の振付のレベルが他の組とは違う気がするんです。振り数が多い、というか。……藤井さんだから?それとも、ラテンって元々そういうものなんだっけ……?
元々花組にいる花男たちが恰好良いのは当たり前なんですが、今回瞠目したのは、みーちゃん(春風)の恰好良さでした。宙組で観るまぁくん(朝夏)も、「花男」らしい華やかさとアピール力があって凄いなあと思ったけど、宙組ではそれほど目立たなかったみーちゃんのスタイルの良さと、長い手足を使い切るような伸びやかでリズムのあるダンスは、良い意味で花組の群舞の中で浮いている感じで、ああ、劇団は良く視ているんだなあと思いました。
そして、花娘たちが可愛い。本当に可愛い!上級生は大人可愛く、下級生は無条件に可愛く、清楚に上品でかつ可愛くて個性的、という不思議なバランスを全員が体得していて、本当に凄いな、と思います。可愛いは正義!美しいはもっと正義!各組の娘役は、一度は花組に特出してみるべきだと思いました(真顔)
最後に。
中詰めの「ティグレ(虎)」の壮ちゃんの髪型、めっちゃ可愛いーっ!!その髪型で気障る壮ちゃんが素敵過ぎて、目が離せませんでした……。
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宝塚ホテルにて、愛音羽麗ディナーショー「麗人」に参加してまいりました。
愛音羽麗。
「男」でも「女」でもない、まさに「麗人」としか言いようのない、うるわしのひと。
純粋培養の花組スター
大劇場公演を卒業した直後のディナーショーということで、涙涙の1時間になるのかな、と思っていたのですが、コーラスメンバーが絶妙で、予想以上に楽しかったです。コケットとシリアスのバランスも素晴らしく、みわっちのもつ柔らかな魅力満開の、歌もダンスも大満足のディナーショーでした(*^ ^*)。
構成・演出は藤井大介、音楽は青木朝子、背景に白薔薇を散らしたセットは新宮有紀。
コーラスメンバーはよっち(月央)、だいもん(望海)、あきら(瀬戸)、まゆちゃん(鳳)。
ダンスはよっち、歌はだいもんを中心にしつつ、上演中の時間の8割くらいは5人全員が舞台の上に居たような気がします。普通、ディナーショーっていうと、半分くらいの時間は主演一人か主演+コーラスの誰か一人、みたいな場面が占めるような気がするのですが、今回は本当に4人とも出番が多くて、忙しそうでした。
その分、衣装替えは少なめだったけど(^ ^)。
オープニングは、オリジナル曲「麗人」。
一曲歌って、短いMC(みわっち単独)をはさんで、「エキゾチックコーナー」=日本物&中国物(虞美人)コーナー。
服は、オープニングの衣装の上にちょっと派手目な着物を斜めに羽織ったような感じで、着替えに引っ込むことなく、MCから続けて歌ってくれました。
個人的には、博多までは観にいけなかった「あかねさす紫の花」の天比古の唄が聴けて、嬉しかったです。私が生で聴いたことがあるのは、月組全国ツアー版のまさお(龍)だけだったのですが、全く違う歌みたいだなあと思いました。ああ、曲だけじゃなくて「天比古」という役を演じるみわっちを観てみたかったなあ。
次のコーナーはフランスコーナー。
アデューマルセイユ、琥珀色の雨に濡れて、ル・パラディ……など、花組の過去公演の曲をいくつか歌ったあと、フランスメドレーと題してシャンソンメドレーに。メドレーのラストをコーラス4人の「呑め、呑め」でまとめると、次のコーナーは客席からオスカルさまが登場!
白い軍服にブロンドの巻き毛。客席を練り歩きながら「愛の巡礼」を歌うみわっちの美しさは、溜息がでるほどでした(*^ ^*)。
この後は、みわっちがファン時代に観ていた花組のショーナンバーを中心に、さまざまなジャンルの曲を歌って……涙ポイントもそこかしこにあったりして、、、泣いたり笑ったり、とても忙しかったような気がします。
東京で楽しみにされている方も多いと思いますので、今日のところはネタばれを避けてこのあたりにしたいと思います。
ただ、一つだけ。
全員でのトークはぐだぐだで、涙が出るほど愉快でした(^ ^)。
みわっちが天使であることは周知の事実ですが、今回のコーラスメンバーには、天使を超える天然が二人いたんですよね……よっちと真由ちゃん、という爆弾が。
よっちは、コーラスメンバーの中の最上級生としてMCコーナーを仕切ろうとして自爆してたし、
真由ちゃんは、ラストの挨拶で「このディナーショーに参加させていただけると判ってからの数ヶ月は、本当に………時は金なり、という感じで」と言い放って(←おそらくは「あっという間」かつ「とても貴重な時間」でした的なことを言いたかったのではないか、と推測)、、みわっち以下の上級生を吃驚させていたし。
もう、客席は笑っていいのか凍るべきなのかわからなくて、ちょっとオロオロしちゃいましたよ(滝汗)。
そんな下級生たちを穏やかな笑顔で包み込むみわっちは、本当に天使に見えました。
背中の真っ白な羽根が、ライトを浴びてキラキラ光っているのが見えそうなくらいに。
……挨拶はちょっとぐだぐだでしたけどね(^ ^)。
麗人。うるわしき、ひと。
愛音羽麗の「麗」をとって麗人、というのは、藤井さんがつけたタイトルだそうですが。
みわっちのためにあるような言葉だな、と、テーブルに置かれていたチラシをみながら、つくづくと思いました。
天使であり、かつ、麗人でもあるみわっち。
東京でのディナーショーも、楽しいものになりますように。
参加される方がいらっしゃいましたら、様子を教えていただけたら幸せです♪
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愛音羽麗。
「男」でも「女」でもない、まさに「麗人」としか言いようのない、うるわしのひと。
純粋培養の花組スター
大劇場公演を卒業した直後のディナーショーということで、涙涙の1時間になるのかな、と思っていたのですが、コーラスメンバーが絶妙で、予想以上に楽しかったです。コケットとシリアスのバランスも素晴らしく、みわっちのもつ柔らかな魅力満開の、歌もダンスも大満足のディナーショーでした(*^ ^*)。
構成・演出は藤井大介、音楽は青木朝子、背景に白薔薇を散らしたセットは新宮有紀。
コーラスメンバーはよっち(月央)、だいもん(望海)、あきら(瀬戸)、まゆちゃん(鳳)。
ダンスはよっち、歌はだいもんを中心にしつつ、上演中の時間の8割くらいは5人全員が舞台の上に居たような気がします。普通、ディナーショーっていうと、半分くらいの時間は主演一人か主演+コーラスの誰か一人、みたいな場面が占めるような気がするのですが、今回は本当に4人とも出番が多くて、忙しそうでした。
その分、衣装替えは少なめだったけど(^ ^)。
オープニングは、オリジナル曲「麗人」。
一曲歌って、短いMC(みわっち単独)をはさんで、「エキゾチックコーナー」=日本物&中国物(虞美人)コーナー。
服は、オープニングの衣装の上にちょっと派手目な着物を斜めに羽織ったような感じで、着替えに引っ込むことなく、MCから続けて歌ってくれました。
個人的には、博多までは観にいけなかった「あかねさす紫の花」の天比古の唄が聴けて、嬉しかったです。私が生で聴いたことがあるのは、月組全国ツアー版のまさお(龍)だけだったのですが、全く違う歌みたいだなあと思いました。ああ、曲だけじゃなくて「天比古」という役を演じるみわっちを観てみたかったなあ。
次のコーナーはフランスコーナー。
アデューマルセイユ、琥珀色の雨に濡れて、ル・パラディ……など、花組の過去公演の曲をいくつか歌ったあと、フランスメドレーと題してシャンソンメドレーに。メドレーのラストをコーラス4人の「呑め、呑め」でまとめると、次のコーナーは客席からオスカルさまが登場!
白い軍服にブロンドの巻き毛。客席を練り歩きながら「愛の巡礼」を歌うみわっちの美しさは、溜息がでるほどでした(*^ ^*)。
この後は、みわっちがファン時代に観ていた花組のショーナンバーを中心に、さまざまなジャンルの曲を歌って……涙ポイントもそこかしこにあったりして、、、泣いたり笑ったり、とても忙しかったような気がします。
東京で楽しみにされている方も多いと思いますので、今日のところはネタばれを避けてこのあたりにしたいと思います。
ただ、一つだけ。
全員でのトークはぐだぐだで、涙が出るほど愉快でした(^ ^)。
みわっちが天使であることは周知の事実ですが、今回のコーラスメンバーには、天使を超える天然が二人いたんですよね……よっちと真由ちゃん、という爆弾が。
よっちは、コーラスメンバーの中の最上級生としてMCコーナーを仕切ろうとして自爆してたし、
真由ちゃんは、ラストの挨拶で「このディナーショーに参加させていただけると判ってからの数ヶ月は、本当に………時は金なり、という感じで」と言い放って(←おそらくは「あっという間」かつ「とても貴重な時間」でした的なことを言いたかったのではないか、と推測)、、みわっち以下の上級生を吃驚させていたし。
もう、客席は笑っていいのか凍るべきなのかわからなくて、ちょっとオロオロしちゃいましたよ(滝汗)。
そんな下級生たちを穏やかな笑顔で包み込むみわっちは、本当に天使に見えました。
背中の真っ白な羽根が、ライトを浴びてキラキラ光っているのが見えそうなくらいに。
……挨拶はちょっとぐだぐだでしたけどね(^ ^)。
麗人。うるわしき、ひと。
愛音羽麗の「麗」をとって麗人、というのは、藤井さんがつけたタイトルだそうですが。
みわっちのためにあるような言葉だな、と、テーブルに置かれていたチラシをみながら、つくづくと思いました。
天使であり、かつ、麗人でもあるみわっち。
東京でのディナーショーも、楽しいものになりますように。
参加される方がいらっしゃいましたら、様子を教えていただけたら幸せです♪
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日本青年館にて、花組公演「近松・恋の道行」を観劇いたしました。
作・演出は植田景子。
景子さんって、本格的な(江戸以前の)和物は初めて……かな?何かやったことありましたっけ。(忘れていたらすみません)
若手で和物といえば大野さんというイメージでしたが、景子さんもロマンティックでいいなあ。飛鳥時代とか、一度挑戦してみてほしいです。
……なんてことを思ったくらい、お見事な作品でした(^ ^)。
観終わって最初に思ったことは、、、この作品、主役はもちろん嘉平次(愛音)なんですけど、タイトルロールはやっぱり近松門左衛門(夏美)であり、そのドラ息子の鯉助(春風)なんだな、と。
景子さんのライフワークともいうべき「クリエイターの苦悩」がこの作品においてもテーマになっていて、
普通の心中物……たとえば「心中・恋の大和路」のテーマが「純愛」であるのとはちょっと違う作品になっていたんだと思います。
そして。
一番印象に残ったのは、実は2幕ラスト前、嘉平次とさが(実咲)が生玉神社で心中した後の、翌朝の場面でした。
骸の処理を見物しながら、いつもどおりの日常に浸る人々、
悲嘆にくれる死者の家族たち、
無邪気に「心中ごっこしよう!」と騒ぐ子供たち、
現実を受け容れられずに、ただ声をあげて、全身全霊で嗤うことしかできない鯉助。
鯉助はこの時、初めて本当に「死」に触れて、それゆえに初めて「生きる」ことを理解したんですよね。
「本気で生きる」ことのできない者には「創作」は不可能である、というのは景子さんがずっと追いかけてきたテーマで、だからこそこの物語は、クリエイターである近松の物語であり、鯉助の物語でもあるんだな、と。
鯉助がこの後どんな物語を紡いだのかは問題ではなくて(←史実としては、残念ながら大した才能は無かったようですが)、彼がこの後は「本気で生きる」ことが出来たのかどうか、が問題で。
その謎かけへの答えを、あの高笑いだけですませた景子さん。今までの彼女だったら、最後の近松の口説の中で“その後の鯉助”を説明させてしまいそうなところを、役者・春風弥里と観客の感性に委ねることができたことは、彼女自身の充実を物語っているようで、彼女の作品のファンとしてとても嬉しかったです。
作品についてはこのくらいにして、出演者について簡単に。
■一つ屋嘉平次(松屋町の茶碗屋『一つ屋』の跡取り息子) 愛音羽麗
「上方絵草紙」という副題の意味が、みわっちが出てくるだけで伝わってくるような気がしました。
はんなり、という言葉が本当によく似合う、親に厳しく育てられた、真面目一方の好青年。
あまりの真っ直ぐさと曇りなさゆえに、幼馴染として近しいところで生きてきたはずの長作に憎まれるに至るところが悲しいですが、おさがが嘉平次に恋をするのも、その真っ直ぐさ故かと思えば、仕方ないことなのかな、と。
みわっちの芝居は、本当に情が深いというか、一挙手一投足に情緒があるんですよね。「くらわんか」「舞姫」「近松」と、主演作がどれも和物なのも、「和」の情緒があるスターといえばやっぱり今はみわっちが第一人者なのかな、と思ったりしました。
声の良さは元々なんですけど、今回は歌も心情がのっていてすごく良かったし、言葉に苦労していない分、芝居としての表現はさすがの深さでした。いやもう、要するにみわっちすっごくすっごく良かったよ!!ってことで(*^ ^*)。
■柏屋さが(嘉平次と相思相愛の『柏屋』の見世女郎) 実咲凜音
「カナリア」のアジャーニで、思いっきり弾けてくれたみりおん。今回は女郎役で、ぐっと抑えた役なのかと思えば、、、案外元気で前向きな人だったのでよく似合っていたような気がします。
アジャーニもそうでしたけど、おさがも「過去」に幸せな時代がないキャラクターなんですよね。そういえばクリスティーヌもそうだったなあ。。。客観的に見たらどんなに不幸でも、本人の気の持ちようで「幸せ」と感じることができる、という、ある意味すごく前向きな芝居が似合う人なんだな、と思います。
愛されることに素直で、愛することに怯えがない。過去に「幸せ」の記憶がないかわりい、「幸せを奪われた」こともないから、すごく前向きなんですよね。それが小弁との大きな違いで、だからこそ彼女は、死でさえも前向きに、幸せな気持ちで受け容れることができる……その対比が哀れで、切なくて、でも羨ましくさえあるのかもしれません。
■小弁(喜世)(さがの妹女郎、浅野家家臣・原惣右衛門の妾の娘) 桜咲彩花
「幸せな子供時代」の記憶と、「幸せを奪われた」記憶の両方を抱えて生きる娘。
それでも、「幸せ」の味を知っている彼女は、一時の激情にかられないかぎり、自ら死を選ぶことは無い。いつかその「幸せ」を取り戻すことができると信じる強さを、ちゃんと持っている人だから。
べーちゃんのことは、ずっと笑顔の可愛い元気娘というイメージで観てきたのですが、泣いていても、男に縋りついても、本当に可愛い!!!ですよね(*^ ^*)。本来は勝気でプライドの高いお嬢さんだけど、好いた男の前では必死になれるところとか、けなげで可愛いです。「殉情」のこいさんとか、ああいう役も似合いそうな気がします。……いや、もちろん、あの爆発的な笑顔をもっと生かした役も観てみたいんですけどね!でも、ああいう上から目線な泣き顔の可愛さというのも、べーちゃんの魅力の一つだなとすごく思いました。
■早水清吉(忠清)(小間物の行商人、赤穂浅野家家臣・原家に代々仕えた足軽の息子) 華形ひかる
いやはや。恰好良いです。ええ。もう、言葉もないほど恰好良い。
「舞姫」も良い役だったけど、今回も良い役ですよね。これ以上はない二番手役でした……素敵だった(*^ ^*)。
■杉森鯉助(近松景鯉)(浄瑠璃作家を目指す近松門左衛門の二男) 春風弥里
上で散々語ったので、省略。
■徳兵衛(浄瑠璃人形)(『曽根崎心中』の主人公、醤油問屋平野屋の手代) 柚香光
■お初 (浄瑠璃人形)(『曽根崎心中』の主人公、天満屋の見世女郎) 乙羽映見
柚香くんの美貌と姿の良さ、そして、なんともいえない独特の空気感を堪能させていただきました。人形振りも巧かったし、いろんな意味で印象的な存在だったと思います。
「Hollywood Lover」の過去の恋人たち(紫門・蘭乃)と同じような位置づけの存在でしたが、「生玉心中」自体が「曽根崎心中」の大ヒットという時代背景のもとに起こった事件であったことを考えれば、この二人は、劇中劇ではなくて物語の外枠なんですよね。ふわりと出てくるだけで空気を変えられる、その存在感はすごいなあと思いました。鼻たてをした和物メークの美しいこと!!舞台写真が出たら買いたいです(^ ^)。
他にも出演者はたくさんいるので、そのあたりのツボについてはいずれまた(^ ^)。
まー、花組の誇る芝居巧者を全員集めた完璧な布陣に感心しました。いや、景子さんってすごいなー。
【7月1日まで、あと35日】
作・演出は植田景子。
景子さんって、本格的な(江戸以前の)和物は初めて……かな?何かやったことありましたっけ。(忘れていたらすみません)
若手で和物といえば大野さんというイメージでしたが、景子さんもロマンティックでいいなあ。飛鳥時代とか、一度挑戦してみてほしいです。
……なんてことを思ったくらい、お見事な作品でした(^ ^)。
観終わって最初に思ったことは、、、この作品、主役はもちろん嘉平次(愛音)なんですけど、タイトルロールはやっぱり近松門左衛門(夏美)であり、そのドラ息子の鯉助(春風)なんだな、と。
景子さんのライフワークともいうべき「クリエイターの苦悩」がこの作品においてもテーマになっていて、
普通の心中物……たとえば「心中・恋の大和路」のテーマが「純愛」であるのとはちょっと違う作品になっていたんだと思います。
そして。
一番印象に残ったのは、実は2幕ラスト前、嘉平次とさが(実咲)が生玉神社で心中した後の、翌朝の場面でした。
骸の処理を見物しながら、いつもどおりの日常に浸る人々、
悲嘆にくれる死者の家族たち、
無邪気に「心中ごっこしよう!」と騒ぐ子供たち、
現実を受け容れられずに、ただ声をあげて、全身全霊で嗤うことしかできない鯉助。
鯉助はこの時、初めて本当に「死」に触れて、それゆえに初めて「生きる」ことを理解したんですよね。
「本気で生きる」ことのできない者には「創作」は不可能である、というのは景子さんがずっと追いかけてきたテーマで、だからこそこの物語は、クリエイターである近松の物語であり、鯉助の物語でもあるんだな、と。
鯉助がこの後どんな物語を紡いだのかは問題ではなくて(←史実としては、残念ながら大した才能は無かったようですが)、彼がこの後は「本気で生きる」ことが出来たのかどうか、が問題で。
その謎かけへの答えを、あの高笑いだけですませた景子さん。今までの彼女だったら、最後の近松の口説の中で“その後の鯉助”を説明させてしまいそうなところを、役者・春風弥里と観客の感性に委ねることができたことは、彼女自身の充実を物語っているようで、彼女の作品のファンとしてとても嬉しかったです。
作品についてはこのくらいにして、出演者について簡単に。
■一つ屋嘉平次(松屋町の茶碗屋『一つ屋』の跡取り息子) 愛音羽麗
「上方絵草紙」という副題の意味が、みわっちが出てくるだけで伝わってくるような気がしました。
はんなり、という言葉が本当によく似合う、親に厳しく育てられた、真面目一方の好青年。
あまりの真っ直ぐさと曇りなさゆえに、幼馴染として近しいところで生きてきたはずの長作に憎まれるに至るところが悲しいですが、おさがが嘉平次に恋をするのも、その真っ直ぐさ故かと思えば、仕方ないことなのかな、と。
みわっちの芝居は、本当に情が深いというか、一挙手一投足に情緒があるんですよね。「くらわんか」「舞姫」「近松」と、主演作がどれも和物なのも、「和」の情緒があるスターといえばやっぱり今はみわっちが第一人者なのかな、と思ったりしました。
声の良さは元々なんですけど、今回は歌も心情がのっていてすごく良かったし、言葉に苦労していない分、芝居としての表現はさすがの深さでした。いやもう、要するにみわっちすっごくすっごく良かったよ!!ってことで(*^ ^*)。
■柏屋さが(嘉平次と相思相愛の『柏屋』の見世女郎) 実咲凜音
「カナリア」のアジャーニで、思いっきり弾けてくれたみりおん。今回は女郎役で、ぐっと抑えた役なのかと思えば、、、案外元気で前向きな人だったのでよく似合っていたような気がします。
アジャーニもそうでしたけど、おさがも「過去」に幸せな時代がないキャラクターなんですよね。そういえばクリスティーヌもそうだったなあ。。。客観的に見たらどんなに不幸でも、本人の気の持ちようで「幸せ」と感じることができる、という、ある意味すごく前向きな芝居が似合う人なんだな、と思います。
愛されることに素直で、愛することに怯えがない。過去に「幸せ」の記憶がないかわりい、「幸せを奪われた」こともないから、すごく前向きなんですよね。それが小弁との大きな違いで、だからこそ彼女は、死でさえも前向きに、幸せな気持ちで受け容れることができる……その対比が哀れで、切なくて、でも羨ましくさえあるのかもしれません。
■小弁(喜世)(さがの妹女郎、浅野家家臣・原惣右衛門の妾の娘) 桜咲彩花
「幸せな子供時代」の記憶と、「幸せを奪われた」記憶の両方を抱えて生きる娘。
それでも、「幸せ」の味を知っている彼女は、一時の激情にかられないかぎり、自ら死を選ぶことは無い。いつかその「幸せ」を取り戻すことができると信じる強さを、ちゃんと持っている人だから。
べーちゃんのことは、ずっと笑顔の可愛い元気娘というイメージで観てきたのですが、泣いていても、男に縋りついても、本当に可愛い!!!ですよね(*^ ^*)。本来は勝気でプライドの高いお嬢さんだけど、好いた男の前では必死になれるところとか、けなげで可愛いです。「殉情」のこいさんとか、ああいう役も似合いそうな気がします。……いや、もちろん、あの爆発的な笑顔をもっと生かした役も観てみたいんですけどね!でも、ああいう上から目線な泣き顔の可愛さというのも、べーちゃんの魅力の一つだなとすごく思いました。
■早水清吉(忠清)(小間物の行商人、赤穂浅野家家臣・原家に代々仕えた足軽の息子) 華形ひかる
いやはや。恰好良いです。ええ。もう、言葉もないほど恰好良い。
「舞姫」も良い役だったけど、今回も良い役ですよね。これ以上はない二番手役でした……素敵だった(*^ ^*)。
■杉森鯉助(近松景鯉)(浄瑠璃作家を目指す近松門左衛門の二男) 春風弥里
上で散々語ったので、省略。
■徳兵衛(浄瑠璃人形)(『曽根崎心中』の主人公、醤油問屋平野屋の手代) 柚香光
■お初 (浄瑠璃人形)(『曽根崎心中』の主人公、天満屋の見世女郎) 乙羽映見
柚香くんの美貌と姿の良さ、そして、なんともいえない独特の空気感を堪能させていただきました。人形振りも巧かったし、いろんな意味で印象的な存在だったと思います。
「Hollywood Lover」の過去の恋人たち(紫門・蘭乃)と同じような位置づけの存在でしたが、「生玉心中」自体が「曽根崎心中」の大ヒットという時代背景のもとに起こった事件であったことを考えれば、この二人は、劇中劇ではなくて物語の外枠なんですよね。ふわりと出てくるだけで空気を変えられる、その存在感はすごいなあと思いました。鼻たてをした和物メークの美しいこと!!舞台写真が出たら買いたいです(^ ^)。
他にも出演者はたくさんいるので、そのあたりのツボについてはいずれまた(^ ^)。
まー、花組の誇る芝居巧者を全員集めた完璧な布陣に感心しました。いや、景子さんってすごいなー。
【7月1日まで、あと35日】
2012年のタカラヅカ【7】
2012年5月25日 宝塚(花)今年のラインナップ、最後に残されていた年末の花組の予定が発表になりました!
■バウホール公演
バウ・ミュージカル
『Victorian Jazz(ヴィクトリアン ジャズ)』
作・演出/田渕大輔
主演/望海風斗
おおー!だいもん、バウ初主演&田渕さんバウデビュー!!
お二人ともおめでとうございます!(はぁと)
バウのみなのが辛いところですが、絶対!!観たいです。
「上海」の劉、「コード・ヒーロー」ハル。まぁくん主演の2作品を2番手として支え、全く方向性の違うキャラクターを見事に造形しただいもんが、満を持しての主演。解説を読むと、あの美声でたっぷりとジャズを歌ってくれそうだし、、、なんだか本当に楽しみだなー。
しかも、演出はそれこそ“満を持して”の田渕さんデビュー。彼については、花組「ファントム」星組「オーシャンズ11」と新公演出で当てているので、そろそろオリジナルが観たいーと思っていたんです。
いやあ、嬉しいなあ。
ただ……このあらすじ、往年の月組ファン的にはすっごく見覚えがあるんですけど、、、大丈夫かしら(^ ^;ゞ
■シアター・ドラマシティ&日本青年館公演
蘭寿とむコンサート
Song & Dance『Streak of Light -一筋の光…-』
作・演出/酒井澄夫
主演/蘭寿とむ、蘭乃はな
ショースター・蘭寿とむに、酒井さんのショーを二幕!!
おめでとうございます。これはまた楽しみですね~♪ 酒井さんのプロデュースによる 蘭々コンビのコンテンポラリーダンスとか、マジ観たい!!(盛り上がり)
いや、ダンスに関してはあんまり期待してはいけないことは重々承知しておりますが。。。あああ、でもやっぱり、期待は高まっちゃうよー!!わーん、酒井さん、お願いしますう!!
星組さんの「REON」の時は、ねねちゃんが出演するかどうかは出演者発表までわからなかったのに、今回は最初から出てるんですね。……それにしても「蘭寿とむの過去・現在・未来」か……。悔いのないように観れるといいな。チケット取れますように(切実)
■日本青年館公演
バウ・コメディ
『おかしな二人』
-THE ODD COUPLE(Original Version) by Neil Simon-
原作/ニール・サイモン
脚色・演出/石田昌也
出演/轟 悠、華形ひかる ほか
やったーーーー!!「おかしな二人」東京再演!しかも、轟さんの相手役はみつる!!
これは通うしかない……と思ったら、なんとわずか4日間なんですね(T T)。っていうか、青年館かよ(涙)。博品館とか、東京芸術劇場小ホールとかが借りられたら良いのになあ……。
いや、でも、やっぱり名作にまた逢えるのは嬉しいです。ぜひ、バウで轟さんが演じたオスカーをみつるに、未沙さんが演じたフィリックスを轟さんでお願いしたいです!!
ちなみに、私は9月にこの作品を観劇した時に「他の組でも続演してほしい」と書いております。
http://80646.diarynote.jp/?day=20110923
で、その時の希望キャストが……娘役は、花組は初姫さあや&華耀きらりでした(^ ^)。
星組さんでは92期と93期の若手が演じた役ですが、ベテランでも出来る(むしろ、戯曲の本来の役柄的にはベテラン女優の役)し、面白くなりそうだなと思ったので。
ああでも、花組だったら春花きらら&鞠花ゆめとかめっちゃ良さそうで観てみたい。あと、若いところで菜那&紗愛とか?いつもながら、花娘は人材豊富すぎて候補がいっぱいいるわ(^ ^)。
ポーカー仲間は、どんな配役になるんでしょうね。
観劇時の妄想では、まりんさん(悠真)、真瀬、天真、銀華……の4人だったのですが(溜息)。
だいもんのバウにも、ある程度芝居のできる人が必要でしょうから難しいところだけど、、、まあでも、92期の男役4人のうち、一人か二人は出るだろうなあ。で、キキちゃん(芹香)か、がりんちゃん(大河)のどちらかは出そうな気がします。そこはかとなく黒い人が一人必要なので。
あともう一人は、95期の柚香くんかマイティー(水美)あたり?で、ベテランはまりんさんかふみかか。まりんさんならマレー警部、ふみかならスピードかロイ、って感じでしょうか。そうなると、95期がヴィニーかな?
……なんて、想像がいろいろ止まりません(^ ^)。
歌劇団さま、面白い公演を、ありがとうございました!!楽しみにしていまーす!
【7月1日まで、あと37日】
■バウホール公演
バウ・ミュージカル
『Victorian Jazz(ヴィクトリアン ジャズ)』
作・演出/田渕大輔
主演/望海風斗
おおー!だいもん、バウ初主演&田渕さんバウデビュー!!
お二人ともおめでとうございます!(はぁと)
バウのみなのが辛いところですが、絶対!!観たいです。
「上海」の劉、「コード・ヒーロー」ハル。まぁくん主演の2作品を2番手として支え、全く方向性の違うキャラクターを見事に造形しただいもんが、満を持しての主演。解説を読むと、あの美声でたっぷりとジャズを歌ってくれそうだし、、、なんだか本当に楽しみだなー。
しかも、演出はそれこそ“満を持して”の田渕さんデビュー。彼については、花組「ファントム」星組「オーシャンズ11」と新公演出で当てているので、そろそろオリジナルが観たいーと思っていたんです。
いやあ、嬉しいなあ。
ただ……このあらすじ、往年の月組ファン的にはすっごく見覚えがあるんですけど、、、大丈夫かしら(^ ^;ゞ
■シアター・ドラマシティ&日本青年館公演
蘭寿とむコンサート
Song & Dance『Streak of Light -一筋の光…-』
作・演出/酒井澄夫
主演/蘭寿とむ、蘭乃はな
ショースター・蘭寿とむに、酒井さんのショーを二幕!!
おめでとうございます。これはまた楽しみですね~♪ 酒井さんのプロデュースによる 蘭々コンビのコンテンポラリーダンスとか、マジ観たい!!(盛り上がり)
いや、ダンスに関してはあんまり期待してはいけないことは重々承知しておりますが。。。あああ、でもやっぱり、期待は高まっちゃうよー!!わーん、酒井さん、お願いしますう!!
星組さんの「REON」の時は、ねねちゃんが出演するかどうかは出演者発表までわからなかったのに、今回は最初から出てるんですね。……それにしても「蘭寿とむの過去・現在・未来」か……。悔いのないように観れるといいな。チケット取れますように(切実)
■日本青年館公演
バウ・コメディ
『おかしな二人』
-THE ODD COUPLE(Original Version) by Neil Simon-
原作/ニール・サイモン
脚色・演出/石田昌也
出演/轟 悠、華形ひかる ほか
やったーーーー!!「おかしな二人」東京再演!しかも、轟さんの相手役はみつる!!
これは通うしかない……と思ったら、なんとわずか4日間なんですね(T T)。っていうか、青年館かよ(涙)。博品館とか、東京芸術劇場小ホールとかが借りられたら良いのになあ……。
いや、でも、やっぱり名作にまた逢えるのは嬉しいです。ぜひ、バウで轟さんが演じたオスカーをみつるに、未沙さんが演じたフィリックスを轟さんでお願いしたいです!!
ちなみに、私は9月にこの作品を観劇した時に「他の組でも続演してほしい」と書いております。
http://80646.diarynote.jp/?day=20110923
で、その時の希望キャストが……娘役は、花組は初姫さあや&華耀きらりでした(^ ^)。
星組さんでは92期と93期の若手が演じた役ですが、ベテランでも出来る(むしろ、戯曲の本来の役柄的にはベテラン女優の役)し、面白くなりそうだなと思ったので。
ああでも、花組だったら春花きらら&鞠花ゆめとかめっちゃ良さそうで観てみたい。あと、若いところで菜那&紗愛とか?いつもながら、花娘は人材豊富すぎて候補がいっぱいいるわ(^ ^)。
ポーカー仲間は、どんな配役になるんでしょうね。
観劇時の妄想では、まりんさん(悠真)、真瀬、天真、銀華……の4人だったのですが(溜息)。
だいもんのバウにも、ある程度芝居のできる人が必要でしょうから難しいところだけど、、、まあでも、92期の男役4人のうち、一人か二人は出るだろうなあ。で、キキちゃん(芹香)か、がりんちゃん(大河)のどちらかは出そうな気がします。そこはかとなく黒い人が一人必要なので。
あともう一人は、95期の柚香くんかマイティー(水美)あたり?で、ベテランはまりんさんかふみかか。まりんさんならマレー警部、ふみかならスピードかロイ、って感じでしょうか。そうなると、95期がヴィニーかな?
……なんて、想像がいろいろ止まりません(^ ^)。
歌劇団さま、面白い公演を、ありがとうございました!!楽しみにしていまーす!
【7月1日まで、あと37日】
神奈川県民ホールにて、花組全国ツアー公演「長い春の果てに/カノン」を観劇してまいりました。
懐かしい思い出の作品、「長い春の果てに」。
「黒い瞳」ほどではないにせよ、色んな意味で好きだった作品の一つですが、今回の花組版は、また全然趣の違う作品に仕上がっていたと思います。
ステファンを取り巻くたくさんのキャラクター(役者)中心で動いていた月組初演と、物語優先で進んでいた花組全国ツアー版、という印象。一人ひとりのキャラクターやその関係性は弱いけど、その分、エヴァの吹っ飛び具合と「ステファン」という人物が浮かび上がってきていたと思います。
正直にいえば、一人ひとりのキャラクターは初演版の方が個性豊かで面白かったような気がするのですが、全国ツアーという場での芝居としては、娘役がちゃんと娘役を演じて、主筋がはっきりとメインになった今回の演出の方が、初見でもわかりやすくて良かったのではないかと思います(^ ^)。
手術の失敗で患者を死なせたことがトラウマになっている脳外科医・ステファン。
難病を抱えながら、「世界で一番好きな人」の傍にいるために必死になっている少女・エヴァ。
二人の「必死」が重なったときに、奇跡が起きる。
たとえば、正道を踏み外した親友が戻ってきてくれたり、いろいろな恋が実ったり。
ステファンだけじゃなく、ナタリーにもフローレンスにも、エヴァにも、ステファンにもクロードにも、アルノーにも。登場人物のそれぞれに瑕ついた過去があり、それを乗り越えて今がある。
けれども、その傷に目を瞑って、忘れたふりをしているだけでは未来に向かって歩きだすことはできない。「今」を生きることはできたとしても、「未来」は見えてはこない……そんなテーマがすごく前面にでてきて、共感しやすくなっていたような気がします。
蘭トムさんの演じるステファンは、とてもとても優しくて。その優しさは罪なんだけど、その罪ゆえに救われる人もたくさんいるんだろうな、と思いました。
彼が優しすぎるからこそ、クロード(壮)が闇に沈んでいく、その関係が、切なくてたまりませんでした。クロードの瑕はステファンの優しさでは癒されなかったけれども、彼自身がそれを乗り越えて正道に戻ることができたのは、自分を信じてくれるピエール(大河)と、ライヴァルとしてのステファンの存在があったからこそなのだろうな、と。
……っていうか、初演はもう少し、エヴァとクロードの間にやり取りがあって、クロードはステファンのためではなくエヴァのために検体になったような印象があったのですが……気のせいでしょうか…?
いやー、それにしても壮ちゃんのクロードは良かった!ここ数年の壮ちゃんは、本当に神がかっているような気がします。大好き(*^ ^*)。
きらりん演じるフローレンスが可愛くて可愛くて、ごくごく普通のオンナであることが魅力的で。
しっかり者の同業者ナタリーにも、ふんわりした可愛いフローレンスにも「本気」にはなりきれなかったステファンが、初めて本気で向かい合ったのが素直で真っ直ぐな子供だった、、、という事実の説得力が素晴らしい。
そして、「僕は綺麗になりたい奥様方に求められている」と嘯くアルノー(朝夏)も、「だってパリには君がいるから…!」と本音を零すブリス(望海)も、素直で普通の可愛い男たちで。
普通の男女が出会って恋をする、、、ちょっぴりステファンやエヴァに振り回されてはいても、惹かれあう男と女だから、そこはきっかけひとつ。そんなところもきちんと描かれていながらも、脇筋にきちんとはまっていたのは、キャラクターが突出していないから。そのあたり、石田さんの計算は確かだな、と思いました。
初演のパンフレットには、組子が一人ひとり「世界で一番好きな人」を書くコーナーがあって、祐飛さんのは誰かさんが勝手に書いてたっけな……なんてことを思い出しながらの観劇でした。蘭トムさんとリカさん、ぜんぜん違う個性を持ったスターなんですけど、宝塚スターとしてのあり方は案外似ているのかもしれないな、と思いました。
リカさんの作品はどれも蘭トムさんに似合いそうな気がするんですよね。以前から思ってましたが、やっぱり「Guys & Dolls」は、今の花組で再演するべきだ!!(真顔)
【7月1日まで、あと42日】
懐かしい思い出の作品、「長い春の果てに」。
「黒い瞳」ほどではないにせよ、色んな意味で好きだった作品の一つですが、今回の花組版は、また全然趣の違う作品に仕上がっていたと思います。
ステファンを取り巻くたくさんのキャラクター(役者)中心で動いていた月組初演と、物語優先で進んでいた花組全国ツアー版、という印象。一人ひとりのキャラクターやその関係性は弱いけど、その分、エヴァの吹っ飛び具合と「ステファン」という人物が浮かび上がってきていたと思います。
正直にいえば、一人ひとりのキャラクターは初演版の方が個性豊かで面白かったような気がするのですが、全国ツアーという場での芝居としては、娘役がちゃんと娘役を演じて、主筋がはっきりとメインになった今回の演出の方が、初見でもわかりやすくて良かったのではないかと思います(^ ^)。
手術の失敗で患者を死なせたことがトラウマになっている脳外科医・ステファン。
難病を抱えながら、「世界で一番好きな人」の傍にいるために必死になっている少女・エヴァ。
二人の「必死」が重なったときに、奇跡が起きる。
たとえば、正道を踏み外した親友が戻ってきてくれたり、いろいろな恋が実ったり。
ステファンだけじゃなく、ナタリーにもフローレンスにも、エヴァにも、ステファンにもクロードにも、アルノーにも。登場人物のそれぞれに瑕ついた過去があり、それを乗り越えて今がある。
けれども、その傷に目を瞑って、忘れたふりをしているだけでは未来に向かって歩きだすことはできない。「今」を生きることはできたとしても、「未来」は見えてはこない……そんなテーマがすごく前面にでてきて、共感しやすくなっていたような気がします。
蘭トムさんの演じるステファンは、とてもとても優しくて。その優しさは罪なんだけど、その罪ゆえに救われる人もたくさんいるんだろうな、と思いました。
彼が優しすぎるからこそ、クロード(壮)が闇に沈んでいく、その関係が、切なくてたまりませんでした。クロードの瑕はステファンの優しさでは癒されなかったけれども、彼自身がそれを乗り越えて正道に戻ることができたのは、自分を信じてくれるピエール(大河)と、ライヴァルとしてのステファンの存在があったからこそなのだろうな、と。
……っていうか、初演はもう少し、エヴァとクロードの間にやり取りがあって、クロードはステファンのためではなくエヴァのために検体になったような印象があったのですが……気のせいでしょうか…?
いやー、それにしても壮ちゃんのクロードは良かった!ここ数年の壮ちゃんは、本当に神がかっているような気がします。大好き(*^ ^*)。
きらりん演じるフローレンスが可愛くて可愛くて、ごくごく普通のオンナであることが魅力的で。
しっかり者の同業者ナタリーにも、ふんわりした可愛いフローレンスにも「本気」にはなりきれなかったステファンが、初めて本気で向かい合ったのが素直で真っ直ぐな子供だった、、、という事実の説得力が素晴らしい。
そして、「僕は綺麗になりたい奥様方に求められている」と嘯くアルノー(朝夏)も、「だってパリには君がいるから…!」と本音を零すブリス(望海)も、素直で普通の可愛い男たちで。
普通の男女が出会って恋をする、、、ちょっぴりステファンやエヴァに振り回されてはいても、惹かれあう男と女だから、そこはきっかけひとつ。そんなところもきちんと描かれていながらも、脇筋にきちんとはまっていたのは、キャラクターが突出していないから。そのあたり、石田さんの計算は確かだな、と思いました。
初演のパンフレットには、組子が一人ひとり「世界で一番好きな人」を書くコーナーがあって、祐飛さんのは誰かさんが勝手に書いてたっけな……なんてことを思い出しながらの観劇でした。蘭トムさんとリカさん、ぜんぜん違う個性を持ったスターなんですけど、宝塚スターとしてのあり方は案外似ているのかもしれないな、と思いました。
リカさんの作品はどれも蘭トムさんに似合いそうな気がするんですよね。以前から思ってましたが、やっぱり「Guys & Dolls」は、今の花組で再演するべきだ!!(真顔)
【7月1日まで、あと42日】
花組全国ツアー公演と、バウホール公演の配役が発表されました。
どちらもなかなか楽しい公演になりそうで、花組最強伝説(私的に)は続く見込みです。
いやはや、それにしても、昨日千秋楽を迎えたばかりなのに、もう集合したの!?早過ぎる……(涙)。みなさん、くれぐれも身体は大事にしてくださいね(ファンのみなさま含む)
まずは、全国ツアー公演「長い春の果てに」。
今回の公演での配役と、月組本公演・中日劇場・新人公演のキャストを順に括弧内にまとめています。
ステファン蘭寿とむ(紫吹淳/紫吹淳/月船さらら…脳外科医)
エヴァ蘭乃はな(映美くらら/映美くらら/紫城るい…ピアニスト志望の少女)
クロード壮一帆(湖月わたる/湖月わたる/北翔海莉…ステファンのライバル)
ここまでは発表済み……と書こうと思ったんですが、壮ちゃんのクロードは発表されてなかったんでしたっけ?あれ?すーっかり発表されてると思ってたんですが、単なる私の予想だったの?
いや、まあ、普通にクロードでしたね。切れ者の医者役ですよ!似合うに決まってる!!白衣楽しみ!!
ジョルジュ高翔みず希(星原美沙緒/星原美沙緒/研ルイス…ステファンの父)
ナタリー桜一花(汐風幸/汐風幸/城咲あい…ステファンの元婚約者。精神科医)
イボンヌ花野じゅりあ(夏河ゆら/夏河ゆら/芽夢ちさと…ステファンの母)
アルノー朝夏まなと(霧矢大夢/霧矢大夢/彩那音…麻酔医)
フローレンス華耀きらり(大空祐飛/大空祐飛/椎名葵…ステファンの現在のGF。弁護士)
ヴァール月央和沙(北翔海莉/真野すがた/龍真咲…研修医)
ブリス望海風斗(大和悠河/大和悠河/青樹泉…ステファンの親友)
マドレーヌ芽吹幸奈(美々杏里/美々杏里/花城アリア…看護婦長)
スザンヌ遼かぐら(美原志帆/美原志帆/宝生ルミ…エヴァの母親)
エマニエル花蝶しほ(花瀬みずか/花瀬みずか/憧花ゆりの…ヴァールの恋人)
ジャン芹香斗亜(汐美真帆/汐美真帆/楠恵華…ゴシップ記者)
ピエール大河凜(月船さらら/一色瑠加/真野すがた…クロードの助手)
シモーヌ仙名彩世(紫城るい/紫城るい/天野ほたる…女優
まずはやっぱり!祝!きらりんフローレンス!!
多少変更とかもあるのかもしれませんが、とりあえず乗馬服はあるよねっ!?
タイトミニでの銀橋は、演出が変るでしょうからどうなるかわかりませんが、とにかく、きらりんが「こんどフローレンスを演じさせていただくことになりました!」とかって祐飛さんに挨拶しに行くところを想像しただけでにまにまします。ぜったい可愛いよね!祐飛さんもデレデレするに違いない(^ ^)。
一花のナタリーも嬉しいです。白衣!!(←そこ?)いや~あ、楽しみ。
そして、なにげに大役なステファンの母は、じゅりあ。これも似合いそうでいいなあ。肉食系美女。
っていうか、ウサギ(映美・汐風・大空・夏河⇒蘭乃・桜・華耀・花野)が楽しみすぎて目眩がします。いやー、今の娘役天国な花組で、このあたりの役を男役に回すわけない!と思ってはいましたが、石田さんを信じて待ってて良かったですわ(^ ^)(当時の月組娘役陣に含みはありません)
婦長さんのくまちゃんは、順当。
エヴァのママは、「復活」の医療刑務所で怪演を見せた遼かぐらちゃん。良い役なのに勿体無いー、と思った役なので、楽しみです。
花蝶しほちゃんのエマニエルは、彼女のちょっと婀娜っぽい持ち味が生きれば、面白い役になりそう。相手役(ヴァ―ル)もよっちだし、だいぶ雰囲気変りそうですね。
仙名ちゃんはるいちゃんのシモーヌ。出番は少なかったような気がしますが、わりと印象に残っている役なので、がんばってほしいです。
男役陣は、まず、まあくんがアルノーでブリスがだいもん!!まぁくん×一花と
だいもん×きらりん!わーーー、私得。
バランス(主に身長の)を考えると、だいもん×一花、まぁくん×きらりんの方が並びが良さそうな気もしますが、まあ、きらりんもそんなに長身なわけでもないし、いいのかな。だいもんのブリスは絶対可愛い!!似合う!!(*^ ^*)。まぁくんは、セレーニンで新境地を見せたところなので、ここでまたもう一皮むいてから宙組に行かせたいものです。がんばれ!!
そして、ジャンがキキちゃんでピエールががりんちゃんですよ!!わー、さすが石田さん、判ってるなあ!そうだよね、93期はここで使わなくっちゃ!
この作品は、ステファンをめぐる女たち(エヴァ、ナタリー、フローレンス)のドラマと、クロードをめぐる男たち(ジャン&ピエール)のドラマが面白いので、この配役はかなり楽しみです(*^ ^*)。キキちゃんのジャン、どう出るかなあ。黒けりゃいいって役でもないし、バランスの難しい役なんですが。
……ふつーにキキちゃんがこの配役表に入っていて、違和感もないのがなんか面白いです。花組のキキちゃんも楽しみです。
ヴァ―ル(よっち)以外の研修医は誰がやるんでしょうね。ハマ(輝良)とマキシム(真輝)、日高くんあたりかな。……月組本公演では、一色・楠・研という、、、今の花組でいえば真瀬・天真・銀華の92期トリオみたいな(^ ^;ゞ 小芝居の専門家たちが日替わりで楽しそうに遊んでいて、目が離せなくて大変だったのですが(^ ^)。
それにしても、10年前か……
配役表に名前がある人で、今も劇団にいるのは、きりやんと祐飛さんとみっちゃんとあーちゃんの4人だけ。新公中日をいれても、ガチャともりえとすずなとまさお、、、ぐらいか。さびしいなあ。
あの頃とと同じように祐飛さんを応援している身としては、あれ?そんなに昔だったっけ?と思ってしまうんですけどね。時の流れって怖いなあ。年はとりたくないもんだわ(涙)。
バウホール公演「近松・恋の道行」。
「生玉心中」と「曽根崎心中」を中心に構成したと書いてあるので、その二つと照らし合わせつつ。
っていうか、登場人物をみると、「生玉心中」が基本で、それに劇中劇としての「曽根崎心中」が人形浄瑠璃で語られる……っぽいような気がします。
■生玉心中
一つ屋嘉平次(松屋町の茶碗屋『一つ屋』の跡取り息子) 愛音 羽麗
柏屋さが(嘉平次と相思相愛の『柏屋』の見世女郎) 実咲 凜音
一つ屋五兵衛(嘉平次の父親) 汝鳥 伶
お香(『柏屋』の遣り手、元『天満屋』の遊女) 光 あけみ
ふさ(塩町に嫁いだ嘉平次の姉) 初姫 さあや
印伝屋長作(嘉平次から金をだまし取る性悪の商人) 瀬戸 かずや
幾松(目の不自由な嘉平次の弟、きはを秘かに慕っている) 鳳 真由
きは(嘉平次の許嫁) 華雅 りりか
許嫁の名前が違う本もあるようですが、景子さんは「きは」で行くんですね。……「太王四神記」を思い出す名前ですね(^ ^)。
長作は元々嘉平次の友人で、嘉平次は彼に父親の店の品物を闇で売ってもらって現金を得ようとするんだけど騙される、、、というのが元々の物語なんですが、景子さんの書き方は、そのままやるっぽいかなあ。長作の側にもやむにやまれぬ事情があって、つい出来心で持ち逃げしちゃった……とかにしても面白いと思うんですが。
■作品名不明
寺坂吉右衛門(赤穂浪士の生き残りとして、遺族の援助に尽くす) 紫峰 七海
早水清吉(忠清)(小間物の行商人、赤穂浅野家家臣・原家に代々仕えた足軽の息子) 華形 ひかる
小弁(喜世)(さがの妹女郎、浅野家家臣・原惣右衛門の妾の娘) 桜咲 彩花
公式サイトのあらすじに書いてある「小弁と清吉の恋」の元ネタがわからないので「作品名不明」なんて書いてますが(すみません)、配役表に出ている中で関係ありそうなのはこの3人。
「赤穂浪士」とか「足軽」とかが出てくると、「碁盤太平記」くらいしか出てこないんですが、、、関係なさそうだし……ご存知の方、いらっしゃいましたらぜひ教えてください!
ところで。
「生玉心中」のあらすじを読むと、ラストに生玉神社でことを為そうとしたときに、「柏屋の主人とさがの妹女郎」が探しにくる、と書いてあるんですよね。
柏屋の主人=お香だとして、「妹女郎」ってべーちゃん演じる小弁(喜世)のことですよね?二つの物語世界を繋ぐキーパーソンだなんて、べーちゃん出世したなあ……としみじみ。
どっちにしても、みつるとべーちゃんが恋仲だってよ!!(興奮)
■竹本座と曽根崎心中
近松門左衛門(当代一の人気を誇る浄瑠璃作家) 夏美 よう
竹田出雲(竹本座の座本兼浄瑠璃作者) 悠真 倫
杉森鯉助(近松景鯉)(浄瑠璃作家を目指す近松門左衛門の二男) 春風 弥里
徳兵衛(浄瑠璃人形)(『曽根崎心中』の主人公、醤油問屋平野屋の手代) 柚香 光
お初 (浄瑠璃人形)(『曽根崎心中』の主人公、天満屋の見世女郎) 乙羽 映見
柏屋のお香が「元・天満屋の遊女」とわざわざ書かれているところをみると、お香が門左衛門にお初徳兵衛の話を教えるのが物語全体の大枠だったり……しないかな。
でもたぶん、この三人+人形二人が語り部チームになると思うんですよね。どういう構成になるのかはよくわかりませんが。
嘉平次は芝居好きで、特に「曽根崎心中」が好き、っていうのも原作の設定らしいので、そのあたりからひも解いていくのかな?
いずれにしても、「曽根崎心中」で重要な役割を果たす九平次(生玉…の長作みたいな役割)がいないので、こちらは本筋にはならないと思うんですけどね。
ラストに至る場面の展開とかはもしかしたら曽根崎に沿うのかもしれませんが(←曽根崎の方が有名だから)。
しかし、あらためてあらすじを比べると、「生玉…」と「曽根崎…」は表裏一体の関係にあるんですね。
「生玉…」は、さがが『天満社近くの茶屋(=天満屋?)』で客と逢っている最中の密会から始まるし、
「曽根崎…」は『生玉神社の近く』でお初と徳兵衛がばったり遭遇wするところから始まるし。
遊女がで歩ける範囲なんて決まってるんでしょうから当たり前かもしれませんが、面白いなと思いました。
いやあ、面白そうな作品で、ワクワクしますね。
早く開幕しないかなあ(^ ^)。
【7月1日まで、あと104日】
どちらもなかなか楽しい公演になりそうで、花組最強伝説(私的に)は続く見込みです。
いやはや、それにしても、昨日千秋楽を迎えたばかりなのに、もう集合したの!?早過ぎる……(涙)。みなさん、くれぐれも身体は大事にしてくださいね(ファンのみなさま含む)
まずは、全国ツアー公演「長い春の果てに」。
今回の公演での配役と、月組本公演・中日劇場・新人公演のキャストを順に括弧内にまとめています。
ステファン蘭寿とむ(紫吹淳/紫吹淳/月船さらら…脳外科医)
エヴァ蘭乃はな(映美くらら/映美くらら/紫城るい…ピアニスト志望の少女)
クロード壮一帆(湖月わたる/湖月わたる/北翔海莉…ステファンのライバル)
ここまでは発表済み……と書こうと思ったんですが、壮ちゃんのクロードは発表されてなかったんでしたっけ?あれ?すーっかり発表されてると思ってたんですが、単なる私の予想だったの?
いや、まあ、普通にクロードでしたね。切れ者の医者役ですよ!似合うに決まってる!!白衣楽しみ!!
ジョルジュ高翔みず希(星原美沙緒/星原美沙緒/研ルイス…ステファンの父)
ナタリー桜一花(汐風幸/汐風幸/城咲あい…ステファンの元婚約者。精神科医)
イボンヌ花野じゅりあ(夏河ゆら/夏河ゆら/芽夢ちさと…ステファンの母)
アルノー朝夏まなと(霧矢大夢/霧矢大夢/彩那音…麻酔医)
フローレンス華耀きらり(大空祐飛/大空祐飛/椎名葵…ステファンの現在のGF。弁護士)
ヴァール月央和沙(北翔海莉/真野すがた/龍真咲…研修医)
ブリス望海風斗(大和悠河/大和悠河/青樹泉…ステファンの親友)
マドレーヌ芽吹幸奈(美々杏里/美々杏里/花城アリア…看護婦長)
スザンヌ遼かぐら(美原志帆/美原志帆/宝生ルミ…エヴァの母親)
エマニエル花蝶しほ(花瀬みずか/花瀬みずか/憧花ゆりの…ヴァールの恋人)
ジャン芹香斗亜(汐美真帆/汐美真帆/楠恵華…ゴシップ記者)
ピエール大河凜(月船さらら/一色瑠加/真野すがた…クロードの助手)
シモーヌ仙名彩世(紫城るい/紫城るい/天野ほたる…女優
まずはやっぱり!祝!きらりんフローレンス!!
多少変更とかもあるのかもしれませんが、とりあえず乗馬服はあるよねっ!?
タイトミニでの銀橋は、演出が変るでしょうからどうなるかわかりませんが、とにかく、きらりんが「こんどフローレンスを演じさせていただくことになりました!」とかって祐飛さんに挨拶しに行くところを想像しただけでにまにまします。ぜったい可愛いよね!祐飛さんもデレデレするに違いない(^ ^)。
一花のナタリーも嬉しいです。白衣!!(←そこ?)いや~あ、楽しみ。
そして、なにげに大役なステファンの母は、じゅりあ。これも似合いそうでいいなあ。肉食系美女。
っていうか、ウサギ(映美・汐風・大空・夏河⇒蘭乃・桜・華耀・花野)が楽しみすぎて目眩がします。いやー、今の娘役天国な花組で、このあたりの役を男役に回すわけない!と思ってはいましたが、石田さんを信じて待ってて良かったですわ(^ ^)(当時の月組娘役陣に含みはありません)
婦長さんのくまちゃんは、順当。
エヴァのママは、「復活」の医療刑務所で怪演を見せた遼かぐらちゃん。良い役なのに勿体無いー、と思った役なので、楽しみです。
花蝶しほちゃんのエマニエルは、彼女のちょっと婀娜っぽい持ち味が生きれば、面白い役になりそう。相手役(ヴァ―ル)もよっちだし、だいぶ雰囲気変りそうですね。
仙名ちゃんはるいちゃんのシモーヌ。出番は少なかったような気がしますが、わりと印象に残っている役なので、がんばってほしいです。
男役陣は、まず、まあくんがアルノーでブリスがだいもん!!まぁくん×一花と
だいもん×きらりん!わーーー、私得。
バランス(主に身長の)を考えると、だいもん×一花、まぁくん×きらりんの方が並びが良さそうな気もしますが、まあ、きらりんもそんなに長身なわけでもないし、いいのかな。だいもんのブリスは絶対可愛い!!似合う!!(*^ ^*)。まぁくんは、セレーニンで新境地を見せたところなので、ここでまたもう一皮むいてから宙組に行かせたいものです。がんばれ!!
そして、ジャンがキキちゃんでピエールががりんちゃんですよ!!わー、さすが石田さん、判ってるなあ!そうだよね、93期はここで使わなくっちゃ!
この作品は、ステファンをめぐる女たち(エヴァ、ナタリー、フローレンス)のドラマと、クロードをめぐる男たち(ジャン&ピエール)のドラマが面白いので、この配役はかなり楽しみです(*^ ^*)。キキちゃんのジャン、どう出るかなあ。黒けりゃいいって役でもないし、バランスの難しい役なんですが。
……ふつーにキキちゃんがこの配役表に入っていて、違和感もないのがなんか面白いです。花組のキキちゃんも楽しみです。
ヴァ―ル(よっち)以外の研修医は誰がやるんでしょうね。ハマ(輝良)とマキシム(真輝)、日高くんあたりかな。……月組本公演では、一色・楠・研という、、、今の花組でいえば真瀬・天真・銀華の92期トリオみたいな(^ ^;ゞ 小芝居の専門家たちが日替わりで楽しそうに遊んでいて、目が離せなくて大変だったのですが(^ ^)。
それにしても、10年前か……
配役表に名前がある人で、今も劇団にいるのは、きりやんと祐飛さんとみっちゃんとあーちゃんの4人だけ。新公中日をいれても、ガチャともりえとすずなとまさお、、、ぐらいか。さびしいなあ。
あの頃とと同じように祐飛さんを応援している身としては、あれ?そんなに昔だったっけ?と思ってしまうんですけどね。時の流れって怖いなあ。年はとりたくないもんだわ(涙)。
バウホール公演「近松・恋の道行」。
「生玉心中」と「曽根崎心中」を中心に構成したと書いてあるので、その二つと照らし合わせつつ。
っていうか、登場人物をみると、「生玉心中」が基本で、それに劇中劇としての「曽根崎心中」が人形浄瑠璃で語られる……っぽいような気がします。
■生玉心中
一つ屋嘉平次(松屋町の茶碗屋『一つ屋』の跡取り息子) 愛音 羽麗
柏屋さが(嘉平次と相思相愛の『柏屋』の見世女郎) 実咲 凜音
一つ屋五兵衛(嘉平次の父親) 汝鳥 伶
お香(『柏屋』の遣り手、元『天満屋』の遊女) 光 あけみ
ふさ(塩町に嫁いだ嘉平次の姉) 初姫 さあや
印伝屋長作(嘉平次から金をだまし取る性悪の商人) 瀬戸 かずや
幾松(目の不自由な嘉平次の弟、きはを秘かに慕っている) 鳳 真由
きは(嘉平次の許嫁) 華雅 りりか
許嫁の名前が違う本もあるようですが、景子さんは「きは」で行くんですね。……「太王四神記」を思い出す名前ですね(^ ^)。
長作は元々嘉平次の友人で、嘉平次は彼に父親の店の品物を闇で売ってもらって現金を得ようとするんだけど騙される、、、というのが元々の物語なんですが、景子さんの書き方は、そのままやるっぽいかなあ。長作の側にもやむにやまれぬ事情があって、つい出来心で持ち逃げしちゃった……とかにしても面白いと思うんですが。
■作品名不明
寺坂吉右衛門(赤穂浪士の生き残りとして、遺族の援助に尽くす) 紫峰 七海
早水清吉(忠清)(小間物の行商人、赤穂浅野家家臣・原家に代々仕えた足軽の息子) 華形 ひかる
小弁(喜世)(さがの妹女郎、浅野家家臣・原惣右衛門の妾の娘) 桜咲 彩花
公式サイトのあらすじに書いてある「小弁と清吉の恋」の元ネタがわからないので「作品名不明」なんて書いてますが(すみません)、配役表に出ている中で関係ありそうなのはこの3人。
「赤穂浪士」とか「足軽」とかが出てくると、「碁盤太平記」くらいしか出てこないんですが、、、関係なさそうだし……ご存知の方、いらっしゃいましたらぜひ教えてください!
ところで。
「生玉心中」のあらすじを読むと、ラストに生玉神社でことを為そうとしたときに、「柏屋の主人とさがの妹女郎」が探しにくる、と書いてあるんですよね。
柏屋の主人=お香だとして、「妹女郎」ってべーちゃん演じる小弁(喜世)のことですよね?二つの物語世界を繋ぐキーパーソンだなんて、べーちゃん出世したなあ……としみじみ。
どっちにしても、みつるとべーちゃんが恋仲だってよ!!(興奮)
■竹本座と曽根崎心中
近松門左衛門(当代一の人気を誇る浄瑠璃作家) 夏美 よう
竹田出雲(竹本座の座本兼浄瑠璃作者) 悠真 倫
杉森鯉助(近松景鯉)(浄瑠璃作家を目指す近松門左衛門の二男) 春風 弥里
徳兵衛(浄瑠璃人形)(『曽根崎心中』の主人公、醤油問屋平野屋の手代) 柚香 光
お初 (浄瑠璃人形)(『曽根崎心中』の主人公、天満屋の見世女郎) 乙羽 映見
柏屋のお香が「元・天満屋の遊女」とわざわざ書かれているところをみると、お香が門左衛門にお初徳兵衛の話を教えるのが物語全体の大枠だったり……しないかな。
でもたぶん、この三人+人形二人が語り部チームになると思うんですよね。どういう構成になるのかはよくわかりませんが。
嘉平次は芝居好きで、特に「曽根崎心中」が好き、っていうのも原作の設定らしいので、そのあたりからひも解いていくのかな?
いずれにしても、「曽根崎心中」で重要な役割を果たす九平次(生玉…の長作みたいな役割)がいないので、こちらは本筋にはならないと思うんですけどね。
ラストに至る場面の展開とかはもしかしたら曽根崎に沿うのかもしれませんが(←曽根崎の方が有名だから)。
しかし、あらためてあらすじを比べると、「生玉…」と「曽根崎…」は表裏一体の関係にあるんですね。
「生玉…」は、さがが『天満社近くの茶屋(=天満屋?)』で客と逢っている最中の密会から始まるし、
「曽根崎…」は『生玉神社の近く』でお初と徳兵衛がばったり遭遇wするところから始まるし。
遊女がで歩ける範囲なんて決まってるんでしょうから当たり前かもしれませんが、面白いなと思いました。
いやあ、面白そうな作品で、ワクワクしますね。
早く開幕しないかなあ(^ ^)。
【7月1日まで、あと104日】
千秋楽おめでとうございます
2012年3月18日 宝塚(花) コメント (2)花組東宝公演「復活/カノン」、千秋楽おめでとうございます。
幸運にも楽を観劇することができましたが、本当に素晴らしくて、花組ファンになってしまいそうでした。
いや、すでにファンかもしれませんが(^_^;
扇めぐむさん、
浦輝ひろとさん、
煌雅あさひさん、
瞳ゆゆさん、
彩咲めいさん、
真瀬はるかさん、
月野姫花さん、
ご卒業おめでとうございます\(^ー^)/
なんだかいまは、胸がいっぱいで何も書けませんが、、、
温かくて、優しくて、痛いほど切ない、不思議な空間でした。
ありがとう、という感謝に満たされた、ひどく優しい時間。
7人のジェンヌさんと、いま、ここで、この花組で出会えて、幸せでした。
素敵な出会いに、感謝を。
とりあえず、7人全員を均等に観ることはできなかったのですが、勝手に動ける場面(復活祭とか、ペテルブルグとか、兵士たちとか)は悉くお別れパーティー状態で。
同期や、学年近い上級生下級生にもみくちゃにされたり、
引っ込みに拍手が入ったり。
(コロソフおじさんの引っ込みでも拍手すればよかった!!後悔!)
いい加減涙も溜まってきたところで、ショー。
涙をこらえた笑顔とか、
ジェンヌ同士で目を合わせて涙+笑顔とか、、、
凶器だから!!お願いやめて!!と思いながらハンカチを握りしめていました。
特にプロローグは危険地帯でした……。
みんな、笑顔なんだもん。
目はうるうるでいまにもこぼれそうなのにさー………
泣くなよ。
みんな、卒業生に優しすぎです。
花組、だいすきです(T_T)
幸運にも楽を観劇することができましたが、本当に素晴らしくて、花組ファンになってしまいそうでした。
いや、すでにファンかもしれませんが(^_^;
扇めぐむさん、
浦輝ひろとさん、
煌雅あさひさん、
瞳ゆゆさん、
彩咲めいさん、
真瀬はるかさん、
月野姫花さん、
ご卒業おめでとうございます\(^ー^)/
なんだかいまは、胸がいっぱいで何も書けませんが、、、
温かくて、優しくて、痛いほど切ない、不思議な空間でした。
ありがとう、という感謝に満たされた、ひどく優しい時間。
7人のジェンヌさんと、いま、ここで、この花組で出会えて、幸せでした。
素敵な出会いに、感謝を。
とりあえず、7人全員を均等に観ることはできなかったのですが、勝手に動ける場面(復活祭とか、ペテルブルグとか、兵士たちとか)は悉くお別れパーティー状態で。
同期や、学年近い上級生下級生にもみくちゃにされたり、
引っ込みに拍手が入ったり。
(コロソフおじさんの引っ込みでも拍手すればよかった!!後悔!)
いい加減涙も溜まってきたところで、ショー。
涙をこらえた笑顔とか、
ジェンヌ同士で目を合わせて涙+笑顔とか、、、
凶器だから!!お願いやめて!!と思いながらハンカチを握りしめていました。
特にプロローグは危険地帯でした……。
みんな、笑顔なんだもん。
目はうるうるでいまにもこぼれそうなのにさー………
泣くなよ。
みんな、卒業生に優しすぎです。
花組、だいすきです(T_T)
復活ー第二の人生【2】
2012年3月17日 宝塚(花) コメント (4)花組東宝劇場公演「復活/カノン」。
「復活」
なんとなく、ちゃんと書いていないような気がするので、(この千秋楽が明日に迫った今さらですが)あらためて書かせていただきます。
私はこのお芝居、とても好きなんですよね。
石田さんの脚本はいろいろとツッコミどころがあるのですが、そのうちのいくつかは原作でも同じ展開だそうですし(汗)、物語の展開自体はすごく納得できる。
最終的にシモンソンを選ぶカチューシャの心情というのは、先日のトークスペシャルでも鳳真由ちゃんが「なんで!?」と言っていたくらいで、すごくわかりにくいものだと思います。特に、ネフリュードフに肩入れする視線で観ていると、「どうして~~っ!!」と思うんですが、あの場面にいたるまでのカチューシャの態度……ファナーリンとの会話や、シベリア出発前のやりとりなどで、彼女の気持ちがすごくよく伝わってくるので、「もう仕方ないよね……」と思ってしまうんですよね。
カチューシャの気持ちが恋から愛に変わったことが鮮明に提示されたら、もう、納得するしかない。
石田さんが神だなあ、と思うのは、蘭トムさん演じるネフリュードフを「嘘のつけない男」と設定したところ。
そりゃそうだ!蘭トムさんは、嘘は吐けない役者なんだもの!!
実は、今回の花組公演が石田さん、ときいて、最初に思ったのは「蘭トムさん、役の上でも嘘を吐いてるの観たこと無いけど、石田作品大丈夫?」ってことだったんですよね。何度か書いていると思いますが、私は、石田作品の特徴は「嘘吐きな人間を描きたがるところ」だと思っているので。
いやはや、蘭トムさんだからああいう男になったのか、石田さんのイメージするネフリュードフがああいう男だから蘭トムさんの花組で上演することになったのか、、、どちらなんでしょうね。
でも、この作品を観て、「おお!」と思ったのは……
谷崎の「春琴抄」を原作にした舞台「殉情」に似てる!(@ @)ということでした。
主人公がヒロインのために全てを捨てて尽くすことに満足してしまうところも似ているし、ヒロインが主人公の献身に苦しんで、余計に辛く当たる展開も似てる。日本とロシア、地理的にも環境も遠く離れた土地で、わりと似たような時期に書かれた作品ですが、意外な共通点があるものなんだな、と思いました。……いや、ラストは「復活」と「殉情」、真逆ですけどね(^ ^)。
そっか、石田さんには、主人公が嘘つきという作品ばかりじゃなく、主人公は嘘が吐けなくて、ヒロインや二番手が嘘をつきまくる作品というジャンルがあるんですね。納得。
「殉情」には無駄な説明役がいましたが、今回「復活」は正面から説明役なしでこの難解な物語に取り組んでいて、とても良かったと思います。いつもそうしようよ!!>石田さん
ちなみに、全国ツアーで上演される「長い春の果てに」も、ヒロインが最初から最後まで嘘を吐いている話、、、なんですよね。
……蘭ちゃん、愛されてるなあ(^ ^)。
蘭寿さんのネフリュードフがカチューシャに金を渡すのは、「これっきり」の手切れ金……とは思ってなさそうですよね。彼は本気でカチューシャが可愛いと思っているし、次にこの別荘に立ち寄ったときには相手をしてもらいたいと思っている。というか、またすぐ来るつもりだった……みたいな感じ。
でも、士官学校を卒業して軍籍に入った彼は、なかなか休暇も取れず、次第に可愛いメイドのことを忘れていった……元々、結婚とかそういうのは考えていなかっただろうし。
そうして8年という時が流れて。彼は身分の釣り合う美しい女性を紹介され、婚約する。
彼がミッシィを愛していない、というのは、この物語を「愛の物語」にする上でキーになっていると思うのですが。
彼はミッシィを愛していないし、ミッシィも彼を愛していた訳ではない。ただ、ハンサムなイケメン士官を紹介されて有頂天になって、「憧れの人」と結婚できる喜びに溢れている……本公演はそんな感じでした。
新人公演のべーちゃん(桜咲彩花)は、もう少し本気でネフリュードフに恋をしている印象が強かったかな。それも、単なる憧れではなくて、ある程度ちゃんと彼を理解して、その弱さも知った上で愛している、、、という印象。
そう。
ちょっと話は飛ぶのですが、先日「ジキル&ハイド」の笹本エマを観て、べーちゃんのミッシィを思い出しました。
笹本エマなら、ジキルの中に潜むハイドの存在を知っても愛し続けただろうに……という無念感と共に、べーちゃんのミッシィは、ぜひモスクワに戻ってくるネフリュードフを迎えに行ってあげてほしい、と、改めて思ったのでした……。
閑話休題。
話を戻しますが、ネフリュードフがミッシィを愛していないのは、彼が不誠実だからじゃないんですよね。彼はいつでも真剣で、その真剣さは一度に一つの方向にしか向かいようがない。
最初の婚約披露の場面時点では、彼の興味はまだ「女」あるいは「伴侶」には向いていない。
いや、正直な言い方をすれば、彼の興味は最後まで「伴侶」には向かなかったな、と。
「弟は農民を救いたいんじゃないのよ。彼自身の魂を救いたいの」
さあやのやわらかな声が残酷に真実をえぐる。
善行を施して、それで満足することは子供でもできる。農民に土地を与えるだけでは駄目なんです。農法をちゃんと教え、さまざまな薬剤や装備を与えなくては、ロシアの大地で十分な作物を得ることは難しい。小作人というのは、要は労働者ですから、耕す以外のことはできない。まして、ロシアの農業はこの頃にはかなり大規模化していたはずですから、隣近所と協力してさまざまな作業をしなくては、いままでのような収穫は望めない。分け与えられた小さな土地をせこせこ耕しても、面積比で収穫量は減るばかり。ならば、誰がどうやって音頭をとって作業をするのか?そういったことも、最初は指導が必要でしょう。
施しではなく、どうすれば彼らが望む人生を送れるのか。それは難しい課題ですけれども、たぶんネフリュードフは、これからもそれを悩んで生きて行くのでしょう。
そして、
施しではなく、どうすればカチューシャを幸せにしてあげられるのか。
それにはまず、ネフリュードフが幸せにならなくてはならない………
それが、最後には彼にも理解できたんだろう、と思えるラストシーンが、とても好きです。
話を混ぜっかえすのは、シェンボック。
新人公演のときも書きましたが、私は、このシェンボックの設定というか、この役を壮ちゃんに振ったことが、この作品の成功の最大の要因だと思っています。
出てくるだけでぱぁっと光が射すような明るさと、因習に縛られない軽やかさ、なのに、貴族のお坊ちゃんとは違う、地に足のついたリアルな知識に裏打ちされた人生哲学。ネフリュードフにとっての「心の中の神」であり、背中を叩いてくれる「パワーの源」でもあるシェンボック。
彼の台詞に「嘘」は一言もないんですが、不思議と「嘘を吐いてもおかしくないぞ」と思わせるちゃらんぽらんさがとても好きです。花組に来てからの壮ちゃんは本当にヒット続きですが、このシェンボック役も、素晴らしいヒットだったと思います(^ ^)。
シモンソンのみわっち。
いやはや。この役がこんなに似合ってしまうみわっち。
素敵だ………(うっとり)。
今回のシモンソンで、一番好きな台詞は「ただのビラ撒き男ですよ」だったりします(^ ^)。
いや、もちろん、カチューシャを挟んでのネフリュードフとの会話も緊迫感があってすごく好きなんですけど、“台詞”という意味では。なんていうか、含みのある笑い方が素敵。
シモンソン、良い役ですよねえ、本当に!!ものすごく説得力があったし、ホントに素敵でした。
最後、銀橋を下手から花束をもって渡ってくるネフリュードフと、カチューシャの隣で頭に柊の冠をかぶったシモンソンが、銀橋と本舞台にわかれてハモる場面がすごく好きです。神父さま(扇)の低い声と、カチューシャのちょっと舌足らずな「はい、誓います」が歌の合間に入るところが好き。本当に大好き。
全然関係ないけど、あの場面の神父さまを観るたびに、「全ての元凶はお前だろうに……!!」と思ってしまいます(^ ^)(←最初の事件の主犯カルチンキンと神父の二役なので)
ファナーリンのみつる(華形)。
いやはや。これも前に書きましたが、「愛想尽かししたのか!?」は私の最初の泣きポイントなので。
ここで泣くとあとは大変。ここがスルーできれば、割と最後まで大丈夫。(それでも駄目な時もありますけどね!)
ファナーリンは、元々国撰弁護人だったはずですよね?カチューシャが弁護人を雇えるはずがないんだから。
それでも彼は、カチューシャに深く同情し、また、ネフリュードフにたいする共感もあって、全面的に協力する。
愛想尽かしの場面のラスト、ライトが落ちるまでの無言の芝居がすごく好きです。あと、恩赦の赦免状をセレーニンから受け取るときの、花道に登場してから赦免状を受け取るまで、そして、銀橋を渡りながら途中でしみじみと幸せそうに立ち止まり、セレーニンに慰められているところも含めて、とにかく好きです。本当に、今回のお芝居はファナーリンの一挙手一投足から目が離せません。
……ペテルブルグのパーティへの乱入の仕方が、回を重ねるごとに派手になってきているのはいいのかな…?と思いつつ。
セレーニン検事のまぁくん(朝夏)。
まぁくんって背が高いんだなー、と改めて思いました。
壮ちゃんより一回り大きいんだ!!とびっくり(@ @)。これなら、宙に来ても大丈夫かも(^ ^)。
大劇場ではちょっと微妙な感じで、セレーニンさん何を怒っているの?みたいな感じだったのですが、東宝にきてだいぶ印象が変りました。とくに後半、3月に入ってからは見違えるほど良くなったと思います。
なんといっても、蘭トムさんや壮ちゃんと同期に見えるようになった!のが大きいですね。大劇場の頃はそういう風格が全然なくて、「同期って……当時は苛められっ子で3人のパシリだったとか、そんな感じ?」とか失礼なことを考えていたんですが、もうそんな感じは全然ないです。
ちゃんと仲が良くて、いろいろ語りあった仲……というのがよくわかる。
まあ、あまり打ち解けないタイプだったのかな?という印象はまだ残っていますが、それはそれで、堅苦しい男だという設定は間違っていないと思うので良いんですよ。とにかく、ああいう役は遠慮をしたらおしまいだし、いいパワーバランスになってきたなと思います。
実際、今まであまり観たことなかったけど、上から目線なキャラクターって実はまぁくんによく似合うんだな、と。人材豊富な宙組に異動するうえで、抽斗は多いに越したことないと思うので、ぜひモノにしていただきたいと思います♪
ミハイロフのだいもん(望海)。
冒頭の「ともしび」を歌う柔らかな深い声とか、随所で見せるワーニコフ(悠真)への忠誠心など、非常に生真面目な軍人らしさがあって、とても良かったです。
ネフリュードフ邸のサロンで、上官とその友人の貴族たちの会話に割って入るところとかも、ちょっと遠慮がちに入るところが可愛くて、、、新人公演のミハイロフくんがすごく空気読めない感じで、むしろ会話の邪魔をしていたので、あらためて本役はさすがだなあと思いました。上官に可愛がられるのもわかるわー(^ ^)。
他にも魅力的なキャラクターはたくさんいるのですが、とりあえずメインはこんなところかな?
女役・娘役の大役も多い作品で、そっちも是非語りたいけど……止まらないから今日のところはここまでに。
大好きなこのお芝居も、あと一日。
心して見送りたいと思います。
明日は晴れますように。
【7月1日まで、あと106日】
「復活」
なんとなく、ちゃんと書いていないような気がするので、(この千秋楽が明日に迫った今さらですが)あらためて書かせていただきます。
私はこのお芝居、とても好きなんですよね。
石田さんの脚本はいろいろとツッコミどころがあるのですが、そのうちのいくつかは原作でも同じ展開だそうですし(汗)、物語の展開自体はすごく納得できる。
最終的にシモンソンを選ぶカチューシャの心情というのは、先日のトークスペシャルでも鳳真由ちゃんが「なんで!?」と言っていたくらいで、すごくわかりにくいものだと思います。特に、ネフリュードフに肩入れする視線で観ていると、「どうして~~っ!!」と思うんですが、あの場面にいたるまでのカチューシャの態度……ファナーリンとの会話や、シベリア出発前のやりとりなどで、彼女の気持ちがすごくよく伝わってくるので、「もう仕方ないよね……」と思ってしまうんですよね。
カチューシャの気持ちが恋から愛に変わったことが鮮明に提示されたら、もう、納得するしかない。
石田さんが神だなあ、と思うのは、蘭トムさん演じるネフリュードフを「嘘のつけない男」と設定したところ。
そりゃそうだ!蘭トムさんは、嘘は吐けない役者なんだもの!!
実は、今回の花組公演が石田さん、ときいて、最初に思ったのは「蘭トムさん、役の上でも嘘を吐いてるの観たこと無いけど、石田作品大丈夫?」ってことだったんですよね。何度か書いていると思いますが、私は、石田作品の特徴は「嘘吐きな人間を描きたがるところ」だと思っているので。
いやはや、蘭トムさんだからああいう男になったのか、石田さんのイメージするネフリュードフがああいう男だから蘭トムさんの花組で上演することになったのか、、、どちらなんでしょうね。
でも、この作品を観て、「おお!」と思ったのは……
谷崎の「春琴抄」を原作にした舞台「殉情」に似てる!(@ @)ということでした。
主人公がヒロインのために全てを捨てて尽くすことに満足してしまうところも似ているし、ヒロインが主人公の献身に苦しんで、余計に辛く当たる展開も似てる。日本とロシア、地理的にも環境も遠く離れた土地で、わりと似たような時期に書かれた作品ですが、意外な共通点があるものなんだな、と思いました。……いや、ラストは「復活」と「殉情」、真逆ですけどね(^ ^)。
そっか、石田さんには、主人公が嘘つきという作品ばかりじゃなく、主人公は嘘が吐けなくて、ヒロインや二番手が嘘をつきまくる作品というジャンルがあるんですね。納得。
「殉情」には無駄な説明役がいましたが、今回「復活」は正面から説明役なしでこの難解な物語に取り組んでいて、とても良かったと思います。いつもそうしようよ!!>石田さん
ちなみに、全国ツアーで上演される「長い春の果てに」も、ヒロインが最初から最後まで嘘を吐いている話、、、なんですよね。
……蘭ちゃん、愛されてるなあ(^ ^)。
蘭寿さんのネフリュードフがカチューシャに金を渡すのは、「これっきり」の手切れ金……とは思ってなさそうですよね。彼は本気でカチューシャが可愛いと思っているし、次にこの別荘に立ち寄ったときには相手をしてもらいたいと思っている。というか、またすぐ来るつもりだった……みたいな感じ。
でも、士官学校を卒業して軍籍に入った彼は、なかなか休暇も取れず、次第に可愛いメイドのことを忘れていった……元々、結婚とかそういうのは考えていなかっただろうし。
そうして8年という時が流れて。彼は身分の釣り合う美しい女性を紹介され、婚約する。
彼がミッシィを愛していない、というのは、この物語を「愛の物語」にする上でキーになっていると思うのですが。
彼はミッシィを愛していないし、ミッシィも彼を愛していた訳ではない。ただ、ハンサムなイケメン士官を紹介されて有頂天になって、「憧れの人」と結婚できる喜びに溢れている……本公演はそんな感じでした。
新人公演のべーちゃん(桜咲彩花)は、もう少し本気でネフリュードフに恋をしている印象が強かったかな。それも、単なる憧れではなくて、ある程度ちゃんと彼を理解して、その弱さも知った上で愛している、、、という印象。
そう。
ちょっと話は飛ぶのですが、先日「ジキル&ハイド」の笹本エマを観て、べーちゃんのミッシィを思い出しました。
笹本エマなら、ジキルの中に潜むハイドの存在を知っても愛し続けただろうに……という無念感と共に、べーちゃんのミッシィは、ぜひモスクワに戻ってくるネフリュードフを迎えに行ってあげてほしい、と、改めて思ったのでした……。
閑話休題。
話を戻しますが、ネフリュードフがミッシィを愛していないのは、彼が不誠実だからじゃないんですよね。彼はいつでも真剣で、その真剣さは一度に一つの方向にしか向かいようがない。
最初の婚約披露の場面時点では、彼の興味はまだ「女」あるいは「伴侶」には向いていない。
いや、正直な言い方をすれば、彼の興味は最後まで「伴侶」には向かなかったな、と。
「弟は農民を救いたいんじゃないのよ。彼自身の魂を救いたいの」
さあやのやわらかな声が残酷に真実をえぐる。
善行を施して、それで満足することは子供でもできる。農民に土地を与えるだけでは駄目なんです。農法をちゃんと教え、さまざまな薬剤や装備を与えなくては、ロシアの大地で十分な作物を得ることは難しい。小作人というのは、要は労働者ですから、耕す以外のことはできない。まして、ロシアの農業はこの頃にはかなり大規模化していたはずですから、隣近所と協力してさまざまな作業をしなくては、いままでのような収穫は望めない。分け与えられた小さな土地をせこせこ耕しても、面積比で収穫量は減るばかり。ならば、誰がどうやって音頭をとって作業をするのか?そういったことも、最初は指導が必要でしょう。
施しではなく、どうすれば彼らが望む人生を送れるのか。それは難しい課題ですけれども、たぶんネフリュードフは、これからもそれを悩んで生きて行くのでしょう。
そして、
施しではなく、どうすればカチューシャを幸せにしてあげられるのか。
それにはまず、ネフリュードフが幸せにならなくてはならない………
それが、最後には彼にも理解できたんだろう、と思えるラストシーンが、とても好きです。
話を混ぜっかえすのは、シェンボック。
新人公演のときも書きましたが、私は、このシェンボックの設定というか、この役を壮ちゃんに振ったことが、この作品の成功の最大の要因だと思っています。
出てくるだけでぱぁっと光が射すような明るさと、因習に縛られない軽やかさ、なのに、貴族のお坊ちゃんとは違う、地に足のついたリアルな知識に裏打ちされた人生哲学。ネフリュードフにとっての「心の中の神」であり、背中を叩いてくれる「パワーの源」でもあるシェンボック。
彼の台詞に「嘘」は一言もないんですが、不思議と「嘘を吐いてもおかしくないぞ」と思わせるちゃらんぽらんさがとても好きです。花組に来てからの壮ちゃんは本当にヒット続きですが、このシェンボック役も、素晴らしいヒットだったと思います(^ ^)。
シモンソンのみわっち。
いやはや。この役がこんなに似合ってしまうみわっち。
素敵だ………(うっとり)。
今回のシモンソンで、一番好きな台詞は「ただのビラ撒き男ですよ」だったりします(^ ^)。
いや、もちろん、カチューシャを挟んでのネフリュードフとの会話も緊迫感があってすごく好きなんですけど、“台詞”という意味では。なんていうか、含みのある笑い方が素敵。
シモンソン、良い役ですよねえ、本当に!!ものすごく説得力があったし、ホントに素敵でした。
最後、銀橋を下手から花束をもって渡ってくるネフリュードフと、カチューシャの隣で頭に柊の冠をかぶったシモンソンが、銀橋と本舞台にわかれてハモる場面がすごく好きです。神父さま(扇)の低い声と、カチューシャのちょっと舌足らずな「はい、誓います」が歌の合間に入るところが好き。本当に大好き。
全然関係ないけど、あの場面の神父さまを観るたびに、「全ての元凶はお前だろうに……!!」と思ってしまいます(^ ^)(←最初の事件の主犯カルチンキンと神父の二役なので)
ファナーリンのみつる(華形)。
いやはや。これも前に書きましたが、「愛想尽かししたのか!?」は私の最初の泣きポイントなので。
ここで泣くとあとは大変。ここがスルーできれば、割と最後まで大丈夫。(それでも駄目な時もありますけどね!)
ファナーリンは、元々国撰弁護人だったはずですよね?カチューシャが弁護人を雇えるはずがないんだから。
それでも彼は、カチューシャに深く同情し、また、ネフリュードフにたいする共感もあって、全面的に協力する。
愛想尽かしの場面のラスト、ライトが落ちるまでの無言の芝居がすごく好きです。あと、恩赦の赦免状をセレーニンから受け取るときの、花道に登場してから赦免状を受け取るまで、そして、銀橋を渡りながら途中でしみじみと幸せそうに立ち止まり、セレーニンに慰められているところも含めて、とにかく好きです。本当に、今回のお芝居はファナーリンの一挙手一投足から目が離せません。
……ペテルブルグのパーティへの乱入の仕方が、回を重ねるごとに派手になってきているのはいいのかな…?と思いつつ。
セレーニン検事のまぁくん(朝夏)。
まぁくんって背が高いんだなー、と改めて思いました。
壮ちゃんより一回り大きいんだ!!とびっくり(@ @)。これなら、宙に来ても大丈夫かも(^ ^)。
大劇場ではちょっと微妙な感じで、セレーニンさん何を怒っているの?みたいな感じだったのですが、東宝にきてだいぶ印象が変りました。とくに後半、3月に入ってからは見違えるほど良くなったと思います。
なんといっても、蘭トムさんや壮ちゃんと同期に見えるようになった!のが大きいですね。大劇場の頃はそういう風格が全然なくて、「同期って……当時は苛められっ子で3人のパシリだったとか、そんな感じ?」とか失礼なことを考えていたんですが、もうそんな感じは全然ないです。
ちゃんと仲が良くて、いろいろ語りあった仲……というのがよくわかる。
まあ、あまり打ち解けないタイプだったのかな?という印象はまだ残っていますが、それはそれで、堅苦しい男だという設定は間違っていないと思うので良いんですよ。とにかく、ああいう役は遠慮をしたらおしまいだし、いいパワーバランスになってきたなと思います。
実際、今まであまり観たことなかったけど、上から目線なキャラクターって実はまぁくんによく似合うんだな、と。人材豊富な宙組に異動するうえで、抽斗は多いに越したことないと思うので、ぜひモノにしていただきたいと思います♪
ミハイロフのだいもん(望海)。
冒頭の「ともしび」を歌う柔らかな深い声とか、随所で見せるワーニコフ(悠真)への忠誠心など、非常に生真面目な軍人らしさがあって、とても良かったです。
ネフリュードフ邸のサロンで、上官とその友人の貴族たちの会話に割って入るところとかも、ちょっと遠慮がちに入るところが可愛くて、、、新人公演のミハイロフくんがすごく空気読めない感じで、むしろ会話の邪魔をしていたので、あらためて本役はさすがだなあと思いました。上官に可愛がられるのもわかるわー(^ ^)。
他にも魅力的なキャラクターはたくさんいるのですが、とりあえずメインはこんなところかな?
女役・娘役の大役も多い作品で、そっちも是非語りたいけど……止まらないから今日のところはここまでに。
大好きなこのお芝居も、あと一日。
心して見送りたいと思います。
明日は晴れますように。
【7月1日まで、あと106日】