日生劇場「キーン」を観てまいりました。

「轟悠と愉快な仲間たち」、じゃないですけど。
ほとんど轟さんの一人舞台に、星組の若手が色を添えている、的な作品でしたが。

脚本はすっげー面白かった!です。

役者キーン(轟悠)が、自らの力で勝ち得た「KING OF LONDON」という称号と、
英国皇太子(柚希礼音)が、生来与えられた「PRINCE OF WALES」の称号の対比。

キーンの称号はいつ奪われる(飽きられる)ともわからず、
皇太子の称号は外すことができない。

前者は「権利」であり、後者は「義務(noblesse oblige)」の象徴であるのだから。

この二つの称号を対比させつつ、
貴族社会と下層階級、そして、下層階級の徒花としての「役者」を描きだす物語。

下層階級出身のエドモンド・キーンは、シェイクスピア役者としてスターダムにのしあがり、今は皇太子にも対等の友人であるかのように扱われる身分。
貴族のマダムたちも当たり前のように彼に「恋」をしかけてくる。

しかし。
それは、シェイクスピアの描いた『ロミオ』が、『オテロ』が、『シーザー』が「貴族社会」において憧れられているというだけのことで、エドモンド・キーンという一人の男は、あくまでも「下層階級の星」であるにすぎない
キーンが、自分自身が貴族社会に受け入れられたかように感じるのは、幻想的な思いこみ、いやむしろ、妄想に過ぎないのだ、と、皇太子は言う。


エキセントリックなスター役者と、デンマーク大使の年若い妻との恋も、ただの火遊びにすぎない。
貴族社会のゲームのルールにのっとって取り交わされる手紙。会話。そして、視線。

それを。
何もかもをぶち壊すエネルギーを持って現れる、年若い『聞く耳を持たない』娘、アンナ。
貰った遺産の使い途として、憧れのスターに貢ぐことを思いついて、楽屋まで押しかけてくるその行動力たるや。キーンの恋人と勘違いした番人に「秘密の扉」を案内されて首尾よく楽屋へ入り込み、それまで危ういバランスで保たれていた「キーン」と「貴族社会」の関係を、崩してしまう…。

その、ひどく脆く不安定な世界を。
谷さんの演出が実に奇麗にまとめてみせてくれました。

…谷さんって、海外ミュージカルの演出は、初めてでしょうか?
「心中・恋の大和路」とかはやられているけど。

「ミー&マイガール」「ガイズ」「コパカバーナ」の三木さん、「ファントム」「オクラホマ」の中村一徳さん…このお二人は、申し訳ないですけど海外ミュージカルの翻案・演出にはとことん向いてないし、「エリザベート」は、事実上小池さんのオリジナル作品だし…
今後の海外ミュージカル上演は、谷さんか、百歩譲って木村さん(…ホントはイヤだけど)にお願いしたいなあ…。具体的には、来年のミーマイとか………(←とっくに三木さんで発表済だってば/嘆)


キーンの轟悠。

まさにタイトルロールの貫禄。
「ジュリアス・シーザー」での、「タイトルロールだけど主役じゃない」という珍しい立ち位置がとても似合っていた人ですが、さすがに85期以下を中心とする今回のメンバーだとタイトルロールで主役、という立場が当たり前な感じです。
役への理解もさすがで、素晴らしかったです。

ただ。

…この台詞劇で、台詞が聞き取れない(何を言っているのかわからない)のはちょっと………(涙)。
もともと滑舌の良い人ではないし、声もそんなに美声というわけではないので、あんなものなのかもしれませんが…でも、CSの初日映像なんかはあんなに酷くはなかったはずなので。この出突っ張り喋りっぱなしの公演で喉でも悪くなさったんじゃないかと少し心配になってしまったほどでした。

ま、私の席も悪かったのでしょう、多分。
皆さんの声、どれもなんか変な感じがしましたから(涙)。

それにしても。
本当に何を言っているのかさっぱりわからなかった…。脚本的にシェイクスピアの台詞をそのまま使っている部分も多くて、そこはわかるんですけどね。うーん、脚本読みたいなー。

プリンス・オブ・ウェールズの柚希礼音。

クールで嫌味な(←失礼)英国紳士、そのものでした。
いつもの「チンピラ」っぽさは影を潜め、声の出し方、姿勢、しゃべり方、何もかもにすごーく気をつけていたのがわかります。衣装もよくお似合いで、落ち着いた紳士っぷりがイタについていて、すごーくカッコよかった♪
ただ、燕尾のテールをそんなに跳ね上げなくてもいいだろう(涙)とか、細かいところで気になったところはいくつかありましたが。あと、「ああレオンくん気をつけてるなー」と観客に思わせてしまったのがちょっと残念。このあたりはやはり経験というか訓練なんでしょうね〜。自然に、当たり前に、すっ、と動く、というのは。
でも、やっぱりそれが出来ないと「貴族らしさ」、ましてや「王族らしさ」を出すのは難しいと思うので…。
がんばっていただきたいです。

しかし、今までずーっと明るい元気なやんちゃ坊主ばかりやっているような気がしていたレオンくんが、いつの間にか、こんなにちゃんと「紳士」がやれる役者になっていたことは嬉しい驚きでした。これを糧に、芸幅をもっともっと拡げて、素敵なスターさんになってください☆

エレナの南海まり。

美声を堪能できて幸せです♪
「龍星」の頃は、あの可愛らしい容貌に「キツい顔」「嫌味な演技」をさせるのはやめてくれ〜〜!!と児玉さんを恨んだものですが。
あれから2年?
さすがの演技力でした。感心。怒った顔をしても、嫌味を言っても、いつもコケティッシュで魅力的。ステキだ!しかも、歌も素晴らしいぞ!なんてステキなんだみなみちゃん♪♪(*^ ^*)。

それにしても難しい役ですよね〜、エレナ。
「恋」を語り、「愛」を囁きながら、そこに一欠片の真実も誠意もないことをわからせる。最大のスターであるキーンを“素敵なアクセサリー”としてとらえ、逃がすまいとして。

イギリス貴族社会のルールをしっかりと覚えて、その中を泳ぎ抜こうとする美しい魚。みなみちゃん、大人になったなあ…と感慨深かったです。
他にこの役が似合いそうな人も思いつかないくらい、ハマってました(はぁと)。

アンナの蒼乃夕紀。

見事な存在感と芝居でした。後半、オテロの舞台上での「デズデモーナ」として喋る時と「アンナ」として喋る時の声の使い分けが巧かった!感心しました。
表情があまり動かないのは役づくりなのかしら…?

バウ「Hallelujah Go! Go!」でも準ヒロイン格でいい芝居をしていましたが、これからが本当に楽しみな人です。
サービスショット(脚見せ)があったのが嬉しい♪(←それは違う!)

今回の目玉!キーンの付き人・ソロモンの紫蘭ますみ。

いやー良かったです。間の取り方といい、声のかけ方といい、どの台詞もひとつひとつがぜーんぶ秀逸!って感じ。エキセントリックすぎて何を言っているのかわからないキーンを、この世に連れ戻してくれる人なんですよね。

…祐飛さんと同じ78期かー、今まであまり注目したことありませんでしたけど、ホントに巧い人なんだなーーーーー(溜息)。

役者たちは彩海早矢、鶴美舞夕、真風涼帆。
3人ともハロー!ダンシングで注目した人たち♪キャスト表をみて、もっとこの3人のダンスシーンがあるのだとばかり思っていたのでちょっと拍子抜けでしたが、元気の出る役で良かったと思います。
ミス・スパローの百花沙里と共に、下層階級の代表としてキーンを称え、支える立場の人たち。彼らが明るく挫けず、畏れを知らずに輝いているからこそ、ラストのキーンが観客に響くんですよね。
だから、もっともっとパワフルに、もっともっと舞台を楽しんでくれますように、と…。

っていうか、百花姐さんの歌って意外と味があっていいですね。場面によく似合っていて、いい配役だったと思います。

ネヴィル卿の一輝慎さんは、86期かー!吃驚。もっと上級生かと…でも、「嫌味な中年男」は、さすがにちょっと苦戦してたかな。
後ろをついて歩く水輝涼くんが88期。ああ、このへんがもう中堅なんですねぇ…(シミジミ)。水輝くんは普通の“若い青年貴族”って感じで、そんなに嫌味な感じには作っていなかったせいか、良く似合ってましたね。ただ、歌も台詞もあんまり無かったのが残念(涙)。群舞やコーラスでちびちびソロ歌ってたけど、もっともっと気合い入れて芝居しながら歌えるような役がほしい〜〜〜!(本当に良い声なんですよ♪♪)

しかも。私は席が下手端だったので、オテロの場面のボックス席はネヴィル卿までしか見えず、水輝くんがいることもずっと知りませんでした(涙)。場面の終わり近くになって、ネヴィル卿の肩あたりに白いものがチラチラするなーと思ったら、水輝くんの白手袋の指先だった〜(泣)。

道化たちは、クリスティの如月蓮くんを中心に、結構出番も多くて大活躍。

如月くん、歌が面白かった!90期、ってことは、月でいえば響さんとか宇月くんあたりと一緒か〜、若いなー。(←月組に変換しないとわからない/汗)

「Hallelujah Go! Go!」で、礼音くんの金魚のフンしてた時といい、「シークレット・ハンター」のトウコさんの子供時代といい、良い芝居をする人ですよね。
ただ、すっごい可愛い笑顔を持っている人なので、3作つづけて子役が来たのも解るのですが。大人の男はどうなのかなー、と、ちょっとだけ不安も。(シークレット新公の麻尋くんの役は、あまり印象に残ってないな…)

同じく道化の稀鳥まりやちゃん。
ハロー!ダンシングで惚れ込んだ美少女ダンサー♪いやー、本当に軽やかですよね。彼女だけ立っているところが違うような気がするくらい、ジャンプも高いし、とにかく軽い!
本公演では残念ながら見つけられなかったのですが(涙)、次のショーはがんばるぞ!

この二人は、最近かなりお気に入りで、CSのニュースも星組フェアリーズを楽しみにしているくらいなんですけど(苦笑)。 
道化さんたちは、他のメンバーも皆可愛かったですね♪出てくるだけで幸せーな気分になれました♪

…そんなところかな。

とりあえず、

谷さん、演出はブラボー!ってことで♪♪


月組大劇場公演の初日があいて、もうすぐ一週間。
ああああ、早く観たいよーーーーっ!!と思う。

そう思える幸せを、噛みしめる……



今日、ふと気が付いたこと。
私ってば、星組だけがどうしてこんなに少ないんだろう…?

月組は贔屓組なので、多くて当たり前。
ココロの配分に比べれば、むしろ少ないくらいかも。ハロー!ダンシング書いてないし。

その他舞台とか、宝塚全体とか、このあたりは仕方ない(^ ^;ゞ

雪組はエリザベート、花はフォーラムと新公。
宙は、やっぱり大劇場公演が二つ目、っていうのが大きいみたいですね。かしちゃんるいちゃんの退団もあったし。

星組は、DC×1、バウ×2、祝お披露目×1、さくら×1、エル・アルコン×1…

あ、そっか、「シークレット・ハンター」を書いてないんだ私。
本公演と新公、両方観たのに!?

あと、あんなに感動して、大好きで、現時点でも「今年観たお芝居No.2」の座を死守している「ヘイズ・コード」を、一回しか書いてないんですね。2回目の書き込みは、タップキング玉野和紀さんのと混ぜてしまったから(笑)。


と、いうわけで。

ちょうど今、暑い博多で(おそらく)熱く上演されている星組公演にちなみまして、「シークレット・ハンター」について……
思い出せる範囲ですみません、ですが。


…えーっと。

多分。
この日記に「さくら」だけ書いて、お芝居について何も書かなかったのは、あの頃ちょうど忙しかったのもあるんですが、
…なんていうか、(私にとって)可もなく不可もなく、な作品だったからだと思うんですよね。

「これを書くぞ!!」というものが無かった、から。

そういうことって割と珍しいんですよ私。
大抵は、何かしら「コレ書こう」と思って劇場を出てますので。


「シークレット ハンター」。

あちこち細々と破綻していた部分はありましたが、アノ程度なら「パリの空よりも高く」にあれだけ通ってしまった月組ファンには全然おっけー!な感じだし……
(←甘すぎっ!そういうことを書くからああいう作品が出て来るんだよ!!ぷんぷん!!という議論があることは解っているのですが汗)

うーん。

トウコさんは良く似合っていたし、予想不可能な行動に出るキャラクターも、理解不可能っぽい深層心理も、何故か力づくで納得させられてしまったし…

あすかちゃんはめっさキュートで言うことなかったし、

レオンくんは、なんか久々に「ラテンの男A」なレオンくんを観たなー、と、しみじみ。トウコちゃんとの身長差が実に巧く処理されていて、おお、さすがトウコファンの児玉さんが作った作品だなあ、と思いました。世界のすべてはトウコさんをステキに見せるためにある!っていう感じ。

すずみんは、個人的に最近ヒット続きでヤバいくらいだったんですけど、マックスはまた一段と……(*^ ^*)ステキだ。

ゆかりちゃんの麗しさ、受け受けしい美貌は、もはや星組の宝だと言いたいです私は。

みきちぐ以下の面々はステキすぎてもはや言葉もありゃしませんし。

水輝涼くん、夢乃聖夏さんという最近の“気になるお二人”は、グラサンしてても被り物しててもちゃ〜んと見つけられたしぃ(はぁと)、、、。

残念だったのは、しいちゃんですねー。
「ヘイズ・コード」でしいちゃんの格好良さにあらためて気づかされたところだったので、「気障でサドな男爵」っていう設定が余計に残念で。
…そもそも、「いかにも人の善さそうな、悪気のない満面の笑顔」が最大の武器であるしいちゃんに、「気障」とか「サド」とかいう形容詞のついた役をふった時点で、児玉さんのセンスの無さを露呈、あ、いえ、失敗だったんじゃないかなー、と。

ダゴベール側のキャラクターがみんな嵌ってて、類型的ではあっても面白いのに、表に出て対立する敵役であるしいちゃんがキャラ違いで浮きまくっているというだけで、その世界全体が壊れてしまう。

本公演一回、新人公演一回観劇して、結局「ダグの人生」がどんなものだったのか良くわからなかった、というのが正直な感想だったんです…(涙)



児玉さんの作品って、すごく玉石混淆ではありますが、私は決して嫌いじゃないんですよ。
「物語世界」を緻密に構成するタイプではないので、おそらく「好き」にはならないと思うのですが、それでも「龍星」は、全面的に本人の「萌え」で世界が構築されていて非常に面白かったし、もう一度観たいと強く思った作品でもあります。

その同じトウコさんと児玉さんの組み合わせに、ちょっと期待しすぎていたのかもしれません…(反省)


別にね、不満はないんですよ。
児玉さんの脚本のアラは、ちゃんとトウコさんとあすかちゃんと星組全員で接ぎ当てしてましたから。


だけど、あとに何も残らなかったんです。
「楽しかった」ただそれだけで。

土台がないから、トランプの家は建たない。
ただ、そよ風に煽られて空を舞うばかりで。




新公を観たときも、似たような感想でした。
だから、やっぱりこれは演者の責任じゃないんだな、と思ったんです

そして、ちょっと意外だったのが、演出の責任でもなかったことです。

新公演出は「Hallelujah GO!GO!」の稲葉大地さん。
本公演を一回しか観ないで言うのもなんですが、格別何か演出を変えたところとか無かったですよね?そんなに印象は変わりませんでしたもの。ただただ、本役の芝居解釈力というか、咀嚼力というか、その咀嚼した者を観客に伝えきれる表現力の豊富さというか、そういうところばかりが印象に残った新人公演でした。


お目当てだった羽桜しずくちゃんの、これはもう「文句なし」と言いたいような美貌と、ところどころで一瞬かいま見せる(でも、すぐにまた見えなくなりがちな/涙)芝居心には満足しつつ、

ああ、贔屓組じゃない組の新公って難しいんだなー、と、花組の時も思った感想をまた繰り返して。


それでも。

…児玉明子、というクリエーターの生み出す“世界”の薄さと、

そこに生きようとする星組メンバーの熱さに目眩さえ感じながら、再見することなく終わってしまった東宝公演。


そして今、暑い博多で熱く上演されているハズの、「シークレットハンター」。

セルジオのすずみんは、ものすごーーーーーーーく興味があるのですが。
それ以上に、マックスのゆかりちゃんに興味津々なわけなのですが。


ご覧になられた方、どうでしたか〜〜?
            …と、話題をふってみたりしつつ。

暑い博多へおいでのみなさま。
体調管理に留意しつつ、美味しいものをいっぱい食べて、暑い星組からいっぱいパワーを貰ってくださいませ〜♪




まだ宝塚歌劇団のサイトには載っていないようですが、
星組公演「エル・アルコン/レビュー・オルキス」の制作発表の記事が産経新聞ENAKに載っていたので、ちょっとコメントを。

記事本文はこちら。
http://www.sankei.co.jp/enak/sumirestyle/2007/jul/kiji/18sumire_startroupe01.html


えーっと。
マンガを原作にした作品って、「あさきゆめみし」を別にすると最近では「猛き黄金の国」とバウホールの「アメリカン・パイ」くらい…ですよね。(偶然にも両方雪組だ!)

マンガ、特に少女漫画原作って、どうしても「2次元の」ビジュアルが決まっているので、そのビジュアルやイメージに合わせることが一苦労なのですが。
(私は「猛き…」は結構好きでしたが、あれは元々少女漫画じゃないしなぁ)

青池作品は、少女漫画の中では比較的骨太でリアルな絵なので、少しは作りやすいのではないか、と思っていたのですが。
うーん、このENAKの小さな写真ではよくわかりませんが、男役としては華奢で線が細いトウコ(安蘭けい)さんなので、逆に苦労することになっちゃうのかもしれないなあ。


でも。
青池さん自ら「キャラ萌えした」と宣言しているアンチヒーロー・ティリアン。こんな役が出来るなんて、トウコさんってラッキーな人ですよね〜♪
あすかちゃんの女海賊も、非常に楽しみです♪(「テンペスト」がメインになることはなさそうなので、ギルダというキャラもどういう位置づけで使われることになるのかちと疑問ですケド)


がんばって一皮むけていただきたいのは、キャプテン・レッドの(柚希)礼音くんでしょうか。「七つの海、七つの空」はレッドが主役なので、斎藤さんの料理次第では二人主役に(ギルダを入れて3人主役かも?)なりそうな作品ですが、トウコさんに『格』負けしないよう、しっかり役作りしてほしいなあ〜。
身体が大きい分有利だと思いますし、ホントがんばってほしい方です。
   #タンゴ「も」楽しみにしています♪♪♪



…なんだか色々書くつもりだったのに、斎藤さんのコメントがまるでトウコさんへのファンレターのようで(^ ^;、照れちゃって書くつもりだったこと忘れちゃったよ…。



私は斎藤さんのクリエーターとしてのキャラ萌えっぷりがとても好きなのですが、「大劇場」という空間にあの萌え萌えは許容されるものなんでしょうかねぇ(汗)。アテ書きが得意(というか、ソレしかできない)方ですが、原作からして萌えキャラなのは(一応)初めてですよね?キャラ萌えと萌えキャラの掛け算………スゴいことになりそうで、ある意味期待は膨らむばかりです♪

ま、あとは長大で内容の濃い2作品(作品としては「テンペスト」いれて3作か)を、1時間40分という時間に、そして1幕ものという構成上の制限に、どうまとめて詰め込むのかな、と、それだけが心配!

あとは、トウコさんだし、あすかちゃんだし。
とにかく幕さえあがれば(苦笑)全然心配はいらないよね!?と思っております。はい。



まずは。
題材としては、もうすぐ始まる月組の「MAHOROBA」と並んで興味深い題材なので。

くれぐれも、料理方法を間違えることなく、素材の味を生かして調理していただきたいです。(両方とも、ね)




本棚におさまっている「エル・アルコン-鷹-」全二巻を眺めながら、読み返すべきか、せざるべきか、悩みつつ、

「エル・アルコン」が、「ベルサイユのばら」並の成功をおさめることを祈りつつ…



エリザベートの話は書きたいことが多すぎて完全に行き詰まってしまったので。
先に、先日観た星組東宝劇場公演のお話を♪




まず。
プログラムの表紙がキレイで羨ましかった(笑)、前モノの「さくら」。



私は谷さんの「春櫻賦」のショー場面が大好きだったので、演目が発表になった時から「谷さんの日本物のショーだぁっ♪♪」と、楽しみにしていたのですが。

さすがに舞台面の美しさ・華やかさには一日の長がありますね、谷さん。舞台の焦点の作り方、雰囲気の出し方、さすがだなあと感心してしまいました。
日本物のショーの中では、私は酒井さんの「花の宝塚風土記」が好きなのですが、今回の「さくら」は構成がとても面白くて、すごい楽しかったです。コメディ色が強くて意外性があったんですよね。

パッとキレイで華やかなプロローグ
     ↓
面白すぎて目が離せない、コメディタッチの節句人形
     ↓
シックで幽遠な竹灯籠
     ↓
濃すぎて目が離せない、コメディタッチの花折
     ↓
シックで幽遠な(?)フィナーレ。

…節句人形みたいな場面って、歌舞伎ではよくある雰囲気ですけど、宝塚では珍しいんじゃないでしょうか?まぁ、私が宝塚を観るようになってまだ10年なので、過去にはいっぱいあったのかもしれませんが……(^ ^;ゞ。




とりあえず。
「ヘイズ・コード」で水輝涼くんに落ちた身としては、節句人形の幕開きの衝撃があまりに大きくて、プロローグの記憶が飛んでしまいました。
なので、いきなり節句人形から。

私にしては珍しく全く予習せず、しかも遅刻寸前で飛びこんだので何も知らずに観ていたのですが。

プロローグが終わって、次は何だろう?と思っていたら。



礼音くんの登場に続いて、黒い衣装の小柄な子が出てきて、聞き覚えのある声でソロを歌っている。


あれ?

この声……?



膝に置いていたオペラグラスを、慌ててあげました。
や、や、やっぱり水輝くんだーーーーーっっ!!


…何ヶ月かぶりなのに、声でわかった自分って偉いなーと思いつつ(笑)。
驚きのあまり心臓が止まりそうでした…。



黒い直衣の水輝くん。あの衣装は、麻尋しゅんくんの赤の直衣と合わせて「左近の桜、右近の橘」になぞらえているんでしょうね。
しかーし、なんで「左大臣」なんだろう? 左大臣は「天皇の左側」、つまり「客席から見て右側」にいるはずなんですけどねぇ。
普通に、麻尋しゅんくんが「左大臣」で向かって右(上手)で赤の衣装、水輝くんが「右大臣」で向かって左(下手)で黒の衣装、で良かったと思うんですけど、なんでわざわざ逆にしたんだろう?位としても左大臣の方が上なのに。

…谷さんったら(苦笑)。



ついでにもう一つ。
関西の雛人形は左が上位(男雛が向かって右)とばかり思っていたのですが、この場面では関東風に、あすかちゃんの女雛が左(向かって右)でしたね。大劇場では関西風の並びだったのかしら?それとも、単純に男雛がトウコさんでなく礼音くんだったから、トップ娘役のあすかちゃんを上手に置いただけなのでしょうか…?
うーん、なんか色々難しいなあ〜(笑)。



なんだかどうでもいいことを突っ込んでしまいましたが。
ちょっと前に読んだ大正天皇(と大正時代)の本に、日本では古来左上位だったのに、彼の即位式から西洋風の右上位(舞台の場合は、客席から見ると左側が上位になる)が取り入れられた(だから関西と関東では雛の並びが違う)、という話が載っていたんですよね。
それを読んだ時に「へぇ〜〜っ」と思って印象に残っていたのでした…すみませんm(_ _)m。






話を舞台に戻して。

盆がくるんと回ると、「もうすぐ俺たちの出番だ〜♪」とワクワクしている武者人形たち。
いや、私が観たのは先週ですから、武者人形の出番もとっくに終わってるんだけどー(笑)、と突っ込みながら観ていたのですが。

…桃太郎人形のすずみん(涼紫央)のあまりの愛くるしさに、思わず目を奪われてしまいました(爆)。
この場面の見所はそこじゃないだろうっっっ!!と自分に強く突っ込みつつ、
すずみん、マジに可愛いんだもん(笑)。

それと、黒髪をみずらに結ったゆかり(綺華れい)ちゃん神武人形の美しさ!!
うっとり〜〜♪♪



なんだかこの場面は忙しくて、一人一人じっくり観る余裕がなかったのですが。

トウコさんの所作の美しさは群を抜いているなーと改めて思いました。
着物の着こなしももちろんですが、ちょっとした仕草もきっちり「武者人形」の動きになってて、出てくるだけで舞台がすごく締まって見えました。

その所作、下級生にしっかり伝わっていくといいだろうなぁ〜。
和くんとか、日本物に慣れてないなーという感じがしてちょっとひやひやしてしまいました。宙組は和物少なかったから…でも化粧は綺麗でしたね。上級生が教えてくれたのでしょうか?



この場面は本当に、ストーリーも波瀾万丈(?)で面白かったし、出てくるキャラクター出てくるキャラクター濃い人ばっかりで(爆)。
ホント、目が離せなかったです。

またどこかで再演してほしいかも(笑)。





竹灯籠。
ここは、トウコさんの美しさと、舞台装置の美しさしか覚えてません。
吊り物の、簾のような円筒の群れが翠に光ると竹に、ほの淡くピンクに染まるとしだれ桜に、と、照明一つで自在に雰囲気を変えていたのに感心しました。本来は竹を模した装置で、うっすらと節らしきものも見えるのに。同じモノでも薄紫に染めたら藤房に見えるんだろうな、などと思いつつ、舞台の美しさに酔っていました。
シンプルなのにものすごく異世界感がある装置。谷さんのああいう幻想的なショーシーンの構成力は本当にすごいなーと思います。

…ぜひ、これからもたくさんのショーを…(←ショー専門になってほしい方多すぎです)





フィナーレは「さくら」。
この作品の最大の売りでもあった、「一竹辻が花」の衣装が登場します。

…本当に美しかった。(しみじみ)

なかなか生で見る機会のない衣装なので、実際に人が身に纏って動いている辻が花を観ることができて、すごく幸せでした。
(間近で観たかったから、前方席が欲しくてがんばりました)


でも。



あそこまで宣伝して使うからには、あの衣装がもっとも映える使い方をしてほしかったよーーーーーっ!!

具体的には。

一竹辻が花の衣装を纏った4人以外は、無地あるいは小紋の衣装にするべきだったんじゃないかと思ったのでした。

辻が花の衣装は、あの幽遠で奥深い、絶妙の色遣いが肝なんです。
あれに強烈なタカラヅカライトをあてるというだけでも、微妙な風合いが飛んでしまいそうで不安に思っていたのに。

その回りを、よく似た大きさの柄を、強い色味の数色でぱっきりと染め抜いた、印象の強い着物で囲んでしまうなんて…。


柄の大きさや形はよく似ているのに、染めのイメージがまったく違う、『違う世界の』衣装。


辻が花の衣装をつけた人しか舞台上に居ないときの圧倒的な美しさと、異世界の衣装が登場したときの混乱。舞台空間の焦点のなさ。

「竹灯籠」の場面の装置くらい、スパッとシンプルな背景でこそ、辻が花は生きたと思います。
せっかく全員の衣装を作るのであれば、もっと辻が花が生きるように、 舞台空間全体の『焦点』として、辻が花を着た4人が機能できるように

考えていただきたかったなぁ……


なーんて思いながら。

そうは言っても華やかなフィナーレに感動しつつ幕が降りて。


慌ててプログラムを買いに走ったのでした……。




きゃーん、ツーショットのあすかちゃん、(珍しく)可愛い〜〜♪
トウコさんも男前。かっこいいぞ!!


…盛り上がって、盛り上がって、
お芝居の幕があがるのは、いつだろぉ……?




安蘭けい さま
遠野あすか さま

星組トップコンビお披露目、おめでとうございます。



「ヘイズ・コード」、「Halleruja!GO!GO!」、「ハロー!ダンシング」と、年末から3つに分かれて公演していた星組。やっと一つにまとまって、大劇場でのお披露目を迎えたんですね。

分かれていた3つの公演がどれもこれも本当に素晴らしかった!!ので。公演がとても楽しみです。
できれば大劇場で、花見の季節が終わらないうちに観たいのですが…(初舞台生も観たいし!)うーん、今現在でまだ4月の予定がまるっきり白紙な私には無理そうだなあ(汗)。

観に行くことができたら、また日記に書きたいと思います…。



トウコさんについてはヘイズ・コードの時に少し語らせていただきましたので。

今回は、あすかちゃんについて。


遠野あすか。

最初に観たのは、タカコ(和央ようか)さんのドラマシティ「Crossroad」。
あの時は、デュシャンの恋人シモォンを演じた久路あかりちゃんが嵌り役で、ヒロイン・ヘレナのあすかちゃんは、まだ下級生だし、経験も浅いし(初大役)、まだちょっと荷が重かったね、と思ってしまうようなところも確かにあったのですが。

ラストシーン。

牢獄を出るタカコさんを、無言で迎えに来るあすかちゃんが、しっとりとキレイで。
ボロボロ泣いたことを思い出します。



「ずーっとあすかちゃんを見守っていた」、とは言えない私ですから、ファンの方には異論もありましょうが。

2002年夏の新宿コマ劇場「シンデレラ」。

この作品の前と後で、「遠野あすか」は別人に生まれ変わった、と私は思っています。



宙組〜花組組替直後のあすかちゃんは。

スタイルの良さばかりが目立って、本来売りであったはずの『芝居』が空回りしていた印象があります。
上手なんだけど、相手の芝居に合わせることができなくて。
あすかちゃん自身はしっかり役を作ってきているんだけど、作り込みすぎなのかなんなのか、微妙に回りの空気を読みきれず、一人で暴走してしまいがち。

表情豊かでコケティッシュで、とても魅力的な娘役さんなのに、声も台詞も上手いのに、どうしてお芝居が噛み合わないんだろう…そんな印象でした。


それが顕著に出たのが、花組に組替えして2作目「琥珀色の雨に濡れて」のフランソワーズ。

今だから言えることですが。
本公演のフランソワーズ役は、今のあすかちゃんからは想像もできないほどヤバい出来でしたね。
この子はもう娘役としてダメなんじゃないか、このまま退団して外部の舞台に出た方がいいんじゃないか、と絶望的になってしまったほど何もかも外してしまって。
あのヘレナが、どうしてこんな変な芝居をしてしまうんだろうか、と非常に謎でした。



そんなあすかちゃんが。



別人のように輝いていた、夏の新宿コマ劇場「シンデレラ」。



あんなに幸せな公演も少ないだろう、と。
シンデレラの可愛らしさ、心の美しさ、けなげさ。それを、あんな風にお芝居で見せてくれたあすかちゃん。
樹里ちゃんともお似合いで。
本当に、観ているだけで幸せでした。

ファニーフェイスで、滅多に「美形」とは言われないあすかちゃんですが、あのシンデレラのドレス姿はものすごく綺麗でしたもんね。あすかちゃん自身が、きっと凄く幸せだったんだろうと思います。


タカラヅカに戻ったあすかちゃんは、見違えるほどいい芝居をするようになって。「やっぱり遠野あすかは良いね!」と、コロッと態度が変わりましたよ私は。

大評判を取ったエリザベート代役は見逃しましたが、新公のビデオは観ました。確かに素晴らしかった!ナマで観たかったです…
本役のヴィンディッシュ嬢も良かったし、「不滅の棘」のクリスティナも好きだったなあ…。

そんなこんなを経て、巡ってきた全国ツアー「琥珀色の雨に濡れて」。

まさに、「別人」のフランソワーズ。

役者というものは、わずか1年半でここまで変わるのか!?と。

そんな驚きで、公演の細かいことは吹っ飛んでしまいましたよ…。





あすかちゃん。

その後の活躍ぶりは今更語るまでもありませんが。

私にとって、あすかちゃんのベストアクトは、今でも「シンデレラ」。そして、僅差で「Ernest In Love」のグウェンドレンと「ヘイズ・コード」のリヴィ。

どれも、本当にキュートで一生懸命で、大真面目に生きている可愛い女たち。
彼女たちの存在感、リアルな「現実感」があるのにどこかとってもファンタジックな雰囲気は、タカラヅカでは数少ない在り方だったんじゃないかと思います。



花組から専科に異動したとき。

これであすかちゃんは、トップ娘役という枠に嵌められることなく、あすかちゃんにしか出来ない役を与えられる存在になるんだ、と思ったのですが。

結果的には、トウコさんと組んで星組でトップコンビに。
正直、どうなるのか、という不安がものすごくありました。


でも。
「ヘイズ・コード」は、本当に素晴らしかった…。



トウコさん。
星組のみなさま。
星組ファンのみなさま。

遠野あすか、という、「芝居」という水に浸けておいてあげないと死んでしまう魚のような女優を、どうぞよろしくお願いします。


あすかちゃん。

いわゆるトップ娘役、という枠に嵌めるつもりならば、専科異動なんてさせずに素直に星組に異動して昇格していたはず。
あえて専科を経てのトップ就任、ということは、
その枠を飛び出していいよ、ということなんだと思いたい。

だから、あすかちゃん。

せっかく星組、という新しい海に来たのだから。

スミレ・コードぎりぎりの崖っぷちを、トウコさんと二人で突っ走ってみてほしい。

タカラヅカがどこまでいくのか、いけるのか、見せてほしい。


捨てたつもりの「娘役」の殻が、あなたの背中で羽根になっているから。

トウコさんと一緒なら、どこへでも飛べるよ、きっと。







あと一週間で今年度も終わり。
ご卒業などなど、おめでたいことのあった方もたくさんいらっしゃるであろう春ですが。

あすかちゃん。

本当に本当に、本当におめでとう。
幸せな舞台、たくさん作ってくださいね〜♪




星組バウホール公演「Hallelujah Go!Go!」。
とっくのとぉに公演は終了してしまいましたが…

何について語るのがいいのか、悩んでいるうちに日がすぎてしまいました。



楽しかった。
輝いてた。
みんなぴったりハマリ役で、
舞台のそこかしこに若さが溢れていて、

…本当に、楽しかった。

感想、って言われても、ソレしかないんですもんっ!!



新鋭・稲葉さんの第2作目(ですよね?春の花DCでデビューして、次がこれですよね…?)。残念ながら日程が合わなくてアパルトマン・シネマは観られなかったのですが。
友人の話などから、とりあえず宛書は巧みらしい、というくらいの印象で今回の客席に座りました。


すげー、ぴったり…。


以上。

そんな感じでした(←どんな感じや!)。



レオン(柚希礼音)くんは、主役でした。
堂々たる主役。

この作品、「物語」の主筋が二つあるので、普通に演じたらレオンくんより和(涼華)くんが主役に見えても全然おかしくないんです。
だって、「デニスの物語」は一幕の後半、ブレンダを見つけたところで終了してしまうんですもの。

それに対して、和くん演じる「ブライアンの物語」は、2幕が本番。デニスは、2幕ではブライアンを助けるために動くだけで、物語の主筋は動かさない。

だけど。

普通だったら、終演後は2幕の主役の方が印象に残るはずなのに。

1幕2幕通して、主役はレオンくんだった。
力づくで、レオンが主役になっていた。


伊達や酔狂で何作もワークショップ主演をしていたワケじゃないんだなあ、と。そのセンターの似合いっぷりに感動しつつ思いました…。



ウメ(陽月華)ちゃんは、ヒロイン。

私がウメちゃんを初めて認識したのは、夢輝のあさんの「イーハトーブ・夢」。白い鬘に真っ白な小顔、身体にぴったりした衣装で目の下に星をつけた彼女は、まさしく夢のように可愛くて。

藤井さんの紡ぐ、どこかリアルでどこか嘘っぽい「夢」の世界にぴったりの存在でした。

オスカルの子供時代の男前さも大好きだったし
「ヴィンターガルテン」の少年も可愛かったなあ。
そういえば、あの頃のウメちゃんは男の子役が続いていて、それがまたどれもこれも良くて、「初の男役転向者になるんじゃないか」と期待(?)したりしたものですが。

転機は「雨に唄えば」のキャシーだったでしょうか。
スカートさばきに苦労しながら、幸せそうにタップを踏む姿をみて。
ああ、可愛いな、と。
娘役として生きていく、決心というか覚悟ができたのかな、と。
…勝手に思ったものです。

そして、「王家に捧ぐ歌」の次が「巌流」のアンナ。
大変に不可思議な役ではありましたが(さすがサイトーくん)、これはウメちゃんにとって一つのエポックだったのではないかと、これまた勝手に思っています。

「立っているだけ」で「なにか」を感じさせる存在感。
立ち姿の美しさ、
台詞の抑揚や滑舌などの技術的なモノはともかく、あの嫋かな凛々しさと持って生まれた雰囲気、それだけで「真ん中」をはれる印象の強さ。
ああ、この人はいずれトップになるのかもしれないな、と思ったのもこのときです。

そして、ブレンダ。

本公演でも良く組んでいたレオンくんですが、芝居でここまでがっぷり組んだのは「龍星」くらい?(そうでもないかな…?)
スタイルも持っている雰囲気もよくお似合いの格好いいコンビで、これが最後になってしまうのは残念ですが。

でも。

最後がこの作品で良かったよね…
稲葉さん、ありがとう!と言いたいです。

「謎の女」をやっているときの目を奪う輝きと、
「ブレンダ」として舞台に立った時の淑やかな美しさ。

ウメちゃんはさらっと演じていたけど、ブレンダは案外難役だと思うのです。
教会のコーラスで並んでいる時の、観客の視線がすーっとコーラス隊の面々をなでて、通り過ぎて…そして、ふっと戻る。“…あれ、ウメちゃん?”
その瞬間の、新鮮な驚き。
あれは、なかなかやれません。最初から目立ってしまうか、通り過ぎてそのまま気づかれずに終わるかどちらか。

スポットが当たっているわけでもなく、衣装が特に華美なわけでもないのに、なぜか「ふっ」と視線が止まるのは、空気感が違うから。
ああ、この人は本物のスターなんだ、と感じるのはこんな時です。

それにしても。
ウメちゃんに「お嬢さん」ができるとは思っていませんでした。
ごめんなさい、ウメちゃんを甘くみてたよ。
稲葉さん、勇気あるよなあ……。



和くん。

お芝居、がんばれ〜!!

「愛するには短すぎる」のデイブは、滅多にないくらい美味しい役でしたね。上手くやればレオンくんのフランクより印象に残りやすい役だったはず。
なのに。

正塚さんでも育てきれなかったか…というのがちょっと衝撃。
ううう、がんばれ。

まず、もう少し表情を研究した方が良いと思います。
なんとなく、真面目な顔をしているつもりなんだろうけど「半笑い」みたいに見える瞬間があって、それがすごくもったいない。
かっこいいのに。
声もいいのに。
歌えるのに。

ダンスも決して悪くないのに。

役づくりに照れがあるのでしょうか。なかなか芝居に入りこめないタイプ?

デニスへ向ける友情、
妹へ向ける愛情、
モニカへ向ける恋情、
ガイへ向ける複雑な気持ち…

その全てを、あるがままに受け入れて「ブライアン」になってほしかった。頭で考えて表情を作ったつもりでも、ブライアンにはなれないから。
顔も声も大好きなので、ぜひぜひ、がんばって私を見返していただきたいです…。



蒼乃夕妃ちゃん。
本当にスタイルいいですねぇ〜!思い切った衣装がどれもよくお似合い。ウメちゃんと並んで見劣りしないってのが凄い。
デニスからブライアンに乗り換える、へたすると嫌な女になってしまう役なのに、すごく魅力的に演じてらして感心しました。稲葉さんも蒼乃さんをよく見てるなあ…。

ウメちゃんが組替えして、蒼乃さんが出てくるんでしょうか。
次の本公演、楽しみです。


ゆかり(綺華れい)ちゃん。

…キレイだった…。

この人に躍らせたり歌わせたり喋らせたり、稲葉さんって本当に勇気あるよな……。


でも、どんなに妙な役でも、どんなに歌がダメダメでも、どんなに………どんなに×がたくさんあっても。

それでもいいの。私はゆかりちゃん、大好きです。
観ているだけで幸せ。
あんなにいっぱい喋ってくれて、唇の端をぐいっとあげる嫌味な笑い方いっぱいしてくれて、めちゃくちゃ楽しかったです。
どんなにキャラが大馬鹿でもいいの。ゆかりちゃんは素敵だから。(←頭わる…)



みきちぐ(美稀千種)
すいません。みきちぐファンなので語らずにはいられません。
ねぇねぇ稲葉さん、なぜみきちぐにあんな衣装を着せるの?
……似合いすぎて笑いが止まらなかったよ…。苦しくて死ぬかと思ったじゃないか!なぜなんだ〜!!

物語の主筋には絡まないのに、劇場を後にするとみきちぐのことしか覚えていない。いつだってそんな存在。
またこの人は上手いんだよね、そういうのが…。
本当に楽しんで舞台に立っているから回りも楽しいし、観客席までそのオーラが押し寄せてくるから観客も楽しくて仕方なくなってしまう。

それにしても。今回の笑いのツボは、何よりもやっぱり衣装、だったな……。



千雅てる子
フィナーレのスパニッシュも素敵でしたが。
やはり、あの年輪を感じさせる声と仕草が。最高でした。
シスター・フィオナ。
デニスとブレンダを見守る天使さま。
絶対あのシスターの衣装を脱ぐと、背中に羽が生えてるんだよ。
小さな声で、そう教えてあげたい感じでした。

長いことお疲れさまでした。
どうぞこれからも、お元気で…。



ミックの如月蓮さんはじめ、いろいろ目についた下級生もたくさんいたのに、間が開いてしまったので何を語るつもりだったのかわからなくなってしまった…反省っ。やっぱりすぐ書かないといけませんね(汗)。


とにかく楽しい公演でした!
ね。

文句を言うとしたら、ラストの「ジュニア」が意味わからん、というくらいで。
正月早々、幸せな気分にしてくださってありがとう!

一回しか観られなかったので、CS放送を楽しみに待っています♪

 

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おかげさまで、今日中に2000アクセスをいただけそうです♪
私がよくお伺いするブログ様は、どこも○万ヒットだ○十万ヒットだと仰せなのに恥ずかしいかぎりですが(^ ^)。
1000アクセスに一ヶ月、次の1000が2週間弱、そのうち1万アクセスとかになったりする日がくるのでしょうか…。
そもそも、こんな呟きを読んでくださっている方がおられること自体、信じられない気もしつつ、これからも色々呟いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたしまーす!
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星組「ハロー!ダンシング」。
感動しました。本当に素晴らしかった!!

2週間ぶりの月組もすごく良くなっていて、ああ、やっと台詞も振りも身体に染みたんだな、と思いましたし、これならなんとか東京も通えるかも、とホッとしたりもしたのですが。

でもでも!ごめんね月組! 15時の大劇場チケットなんてさっさとサバいて、バウをもう一回観たい!!と真剣に思ってしまったのも事実です……(^ ^; 懺悔っ。


まぁ、一日にバウと大劇場をハシゴした最終的な感想は。
「若いっていいな」&「上級生はさすがだな」の二つでしたので。
本公演には本公演の良さがあり、
新人公演には新人公演の輝きがある、
宝塚ってそういうものなんだなー、と。

あらためてそう思い、宝塚ってやっぱり良いなと思ったわけなのですが。


んで本題、星組「ハロー・ダンシング」。
さすがに草野さんは藤井・斎藤コンビとは格が違うね、というのが一番の感想です。

私は、藤井さんも斎藤さんも実は結構好きだったりします。
藤井さんの「イーハトーブ・夢」「Glorious」、斎藤さんの「BlueMoonBlue」、非常に微妙だけど「血と砂」、と、二人ともいくつか名作を出しているので、大劇場公演などを彼らが担当する、と聞けば、ほんの少し期待してみたりするのですが。

去年のYoungBloodsシリーズは。

そりゃーないだろアンタ、と(涙)。

出演者が可哀相だと思わんのか、と。

小一時間、体育館裏に呼び出して懇々と説教したい気分にかられたものです。



まぁ、彼らが悪いと言うよりは(悪いけど)、そもそもの劇団の企画に問題があったんでしょうけれども、ね。

「YoungBloods」が若手の役者(あるいはショースター)を育てるための企画であるならば、もっと経験豊富で指導力のある教師をあてるべきだった。

若手の作家・演出家を育てるための企画だと言うのならば、もっと経験豊富で作家に意見が言える、アドバイスが言える格、ってことは、本公演2・3番手あるいは別格クラスの役者にやらせなくてはならかった。

どちらもいっぺんに育てなくちゃダメなら、せめて経験豊富で若手の指導も若手作家へのアドバイスも、どちらもやれる組長・副組長クラスを2,3人出さなくては……。

なのに。

まだ感性だけで勝負している若手作家に作らせて、新公での主演もしたことがないような役者に演じさせ、しかも公演委員長はせいぜい新公の長か卒業直後くらい…

それで何をしたかったんだ?
何をさせたかったんだ!? と。

舞台いっぱいに原石の輝きをまき散らすコトしかできない若者たちを見凝めながら。
もう少し。
ほんの少しでも、「宝塚のショー」の見せ方、その秘密を教えてくれる人が指導層にいれば、と。

次代を担う若者たちに、まだ見たこともない新しい扉を開いてあげるための企画だったはずなのに。
あんな、滅多にないせっかくのチャンスに、ただただ「自分が持っている精一杯」を出し切ることしかできなかった彼らが憐れでならなかったのです。私は。

もちろん、去年のYBだって、楽しかった。
ものすごく楽しくて、本当にみんな輝いていて。
一人残らず、本当に全員、とても良かったんですよ。
何度でも観たいとあの時も思ったし、全組観たい、とも思っていました。

でも。

そうだよ。
YBはこういう企画であるべきだった。

きちんと指導することのできる作家が作った名作ショーをやってみる。
宛書のオリジナルである必要なんてない。
まだ若いんだから、まずは再演でいいじゃない。
お手本を見て、それを自分のものにすることからはじめればいい。

いつか。
いつか自分の色を見つけるために、
今はいろんな色に染まってみればいい。

エンカレとも違うんです。
あれはやっぱり「お稽古の発表会」の延長だった。
今年の「ハロー・ダンシング」
これはまさに、「ショーの新人公演」という感じ。

素晴らしい企画でした。本当に。
ありがとう劇団、と、今年初めて感謝しました…

絶対5組全部観たいぞ!(←物理的に無理そうですが)
…少なくとも月組は観るぞ!!



素晴らしい公演でした。
センター、という設定ではなかったけれども、終始あかし(彩海早矢)くんがセンターを取ってダイナミックに踊りまくりの出ずっぱりで。

…う、歌える園加だ!!(←褒めてます)
園加ったら、こんなところにも(←だから違うって)

そして、今回私の心を一番捉えたのは、(多分)夢乃聖夏さん。
何がどう良い、とコトバでは言えませんが、スタイルの良さと、ダンスの善し悪しはよくわからない(なんたって贔屓が…)私にもわかる、のびやかな踊りっぷりがものすごく印象的でした。

それと、あれがキトリちゃんっていうのかしら?稀鳥まりやちゃん。パパラギのデュエットを鶴美舞夕さんとなさってたんですが、それはそれは伸びやかで、軽やかで。
普段、力強くて男前な月娘ズのダンスを見慣れている目には、あまりにも儚げで、でも限りなく美しい、吸い込まれるようなダンスでした。

もちろん、受ける鶴美さんも素晴らしかったです♪表情豊かで、身体のラインのキレイな方ですよね。
あかしくんセンターに両側が夢乃さん・鶴美さん、という場面が多かったような気がするのですが、すごーく息が合ってる感じで、かっこよかったです。

…あ、今知った。夢乃さんって、「ともみん」さんなのか!
時々星組の公演感想で見かけるお名前ですが、誰だか判っていなかった(苦笑)。ごめんなさい…>星ファンの方。

「龍星」ですごーく良いお芝居をしていてお気に入りだった涼乃かつきさんが、凄いダンサーだったことも初めて知りました(ゴメンナサイ)月組でいえば、末子姐(滝川末子さん)みたいな存在なのでしょうか?本当に贔屓組じゃない組のことって知らないなあ…(汗)。

エンカレで名前を覚えた音花ゆりさん、パパラギの影ソロも素晴らしかったしフィナーレのソロも(こっちはチェンジボイスにちょっと苦戦しつつ)良かったのですが、予想以上にダンスもキレがあって格好いい。スタイルもいいんですね。将来が楽しみです!(覚えたし!)

あと印象に残ったのは汐月しゅうさん、美春あやかさん、真風涼帆さん…かな?(多分。プログラムの写真と見比べつつ)。
汐月さんはキチっと止まった時のポーズの綺麗さと表情の豊かさに。美春さんは首から背中にかけてのラインの綺麗さとこちらも表情の豊かさに。真風さんはあまりの手足の長さと優雅な踊り方に(まだちょっと男役じゃなくて女性ダンサーに見えちゃうこともありましたが)。

一回しか観られなかったので、全員は判りませんでしたけれども。
とにかく、名前が判らなかった人も含めて、全員が嬉しそうで、楽しそうで、輝いていて。

一生懸命で、
必死で、
真剣で、

そして

…幸せそうでした。

観ている私も、本当に幸せでした。
もう一回観たい…観たい…みたいよお(涙)。誰か交通費ください(T T)。

あと何公演あるんだろう?

宝石のような時間を、たっぷりと味わってほしいものです。

彼らの未来が、輝かしいものでありますように。


ヘイズ・コードを観て参りました。


年末、ネットでトウコ(安蘭けい)さんの声が出ない、という噂をきいていたのでとても心配していたのですが…
(多分)何の問題もなく、演出も元に戻ってたいのではないかと思います。トウコさんの美声は素晴らしく、「この声無しで違和感なかった、って、大野さんいったいどんな演出変更を…??」と、逆にハテナマークが飛び回ってしまいました(笑)。

今だから言えることなんでしょうけど、変更後の演出も、是非一度観てみたいです(笑)。



それはまぁおいといて。
トウコさんも遠野あすかちゃんもしいちゃんもすずみんも、他の出演者も、全員すんごい輝いていて素敵でした♪出演者じゃなく、「作品」でこれだけハマれるって結構久しぶりで、新年早々幸せを満喫してしまいました(^ ^)。
チケットの無い公演ですけど、めっちゃ通いたいです。

…この週末は月組を観に遠征してしまうので、多分もう観られないんですけどね(涙/イヤ遠征は楽しみなんですが/)。




そして。

http://diarynote.jp/d/22804/20061219.html
緑野こあら様のブログで嘆かれていた、あの、カールトン監督(立樹ようさん)とジョニー(水輝涼さん)のラブシーン(?)カット…

無事、復活してました☆


さすが大野さん。戻さずには居られなかったようですな★


それにしても、何故このシーンがカットされていたんでしょうね…?トウコさんの声とは何の関係もないと思うんですけど。

あ、いえ、DC初日は観ておりませんので、全く同じだったのかどうかは判りません。もしかしたら微妙にソフト(?)になっているのかもしれませんが。
でも、【私にとっては】とっても衝撃的な愉しいシーンでした(*^ ^*)ので、あえてご報告させていただきます。



水輝くん、微妙に全体の雰囲気とか顔の輪郭とかが、月から花に行ってしまったちあき(白鳥かすが)ちゃんにちょっと似てるような気がするのですが…?プロローグで「あれ?なんでここにちあきが?」と思ってしまったのですが私だけ?

まぁ、それはともかく。星ファンではない私には全くノーマークの新人さんだったのですが、いきなり私の注目度が紅さん(龍星でとても可愛かったんですよね♪)と並んでしまいました!(←腐女子だなあ自分)

歌もお上手だし、これからのご活躍がとっても楽しみです。やっぱり「さくら」でも散財する運命なのね私(涙)。東宝チケット取れるのかしら。新公も観たいなあ〜。



そして。
「フェット・アンペリアル」を観にいけなかった私にとって、こんなにツボでステキなしいちゃんを観たのはもしかして初めてじゃないかしら?って気がします。

あの無敵の笑顔を全開にして、ジョニーを『落とし』て、最後にはミルドレットまで(お幸せに☆)『貰って』しまうカールトン監督。

素敵すぎます。



1幕のパーティーの後、あすかちゃんリヴィに「奴の踊りはすごかっただろう?」みたいなことを言う時の、ちょっと自慢気な、いたずらっ子な表情もむちゃくちゃツボでした。
ああ、トウコさんレイと超仲良かったんだろうなあ、と。

名門の家柄ゆえに夢を諦めて「つまらない仕事」についた「親友」に。つかず、離れず、ちょうどいい距離を保ち続けて幾年。なのに、久しぶりに会えば「やあ」と言える仲、って……難しい関係ですよね、リアルな世界では。
でも、しいちゃんの笑顔なら、どんな溝もひらりと跳び越えてくれそうで。

どんな気むずかしい人だって、あの笑顔を見たら嫌がれないよね、と。

トウコさんがまた、そこで一瞬目を逸らして、でもすぐ口の端に苦笑を浮かべて肩越しに「やあ。…変わらないな、お前は」って溜息まじりに言ってくれそうなキャラで。

そういう処が、「男の友情」っぽくて、すごくいいなあと思う訳です。羨ましいというか。

そういう処が、大野さんの超得意領域ですしね☆




とにかく「面白い人」だらけで楽しすぎる公演でした。

すずみんも素敵だったし。いきなり登場シーンで爆笑してしまったのは私だけじゃないはずだ!!
「愛するには短すぎる」でも思いましたが、ああいう罪のない「ぼんぼん」って、ホントすずみんのためにあるような役ですね。
南海まりちゃんロレインへの、微妙なシスコンぶりもツボでしたし。

あの笑顔は、「裏はあっても罪はない」って感じというか。しいちゃんのとは明らかに全然違うんですけど、罪の無さ(本人判ってないけど実は罪深いところも含めて)は同じくらいかなあ、とか思ったり(爆)。



んでもって、トウコさんの笑顔は……
「裏も罪もたっぷり♪」とゆーか。

一度嵌ると、それ無しではいられない、毒の魅力ですね。

もう文句なく。
ものすごい勢いでクリエーターの想像力をかきたてる人なんだろうなあ、と、ここ数作ずっと観てきて、あらためて思います。



月組時代から汐風幸さんが大好きだった私は、彼女が異動した後の雪組も、月組に次いでよく観ていたはずなのですが。
雪組時代はトウコさんの魅力に気づくことはなく(だってケロさんが素敵すぎたんだよ…)

気づいたのは、トウコさんが星に異動した後、「プラハの春」のヤン・ウェン…じゃなくてヤン・パラフ、でした。


あの熱い魂。
激しい感情。
リーダーシップ。

ああ、この人がトップになったら面白い作品が出来るだろうな、と。

この人でイマジネーションが湧かない人はクリエーターじゃないだろう、と。

そんなことを思ったものです。



…こんなに時間がかかるとは思いませんでしたが。
トップお披露目、本当におめでとうございます。



そして(遠野)あすかちゃんも。
あすかちゃんを語りはじめると長くなるので、またの機会に。

あ、でも一言だけ。
今一番、幸せになってほしい役者のひとりです。
長くなくてもいいから、いい作品と出会ってほしい。

トップお披露目、ホントウに心からおめでとうございます。



つらつらと書いて参りましたが。

トウコさん、あすかちゃん、星組ヘイズチームのみなさま。
素敵な時間を、本当にありがとうございました!!

…もいっかい観たいよお〜(涙)

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