CSニュースで、星組バウホール公演「ランスロット」千秋楽映像が流れました(^ ^)。
初日映像ではほぼ全面的に飛ばされた(ネタばれなので)キキちゃんのモルドレッドががっつりと(最初から最後まで)流れて、嬉しかったです。ただ、誕生の場面で、モルゴースに命ぜられて「はぁっ!」と答えるまで、あと2秒くらい流してほしかったなあ。
ラストまでちゃんと流れているのをみると、ああ、もうこの作品が上演されることはないんだなあ……と、胸が痛い。
しかし、アーサーとランスロットの逢引(←違う)はどーして駄目なんだ!?……すみれコードってやつですか?(←たぶん違)
数少ないランスロットとグウィネヴィアとのシーンがちゃんと抜かれているあたり、「宝塚歌劇団」としては、あくまでもあれをラブストーリーとして見せたいのでしょうかねえ。(←そんなことを生田さんに求めても無駄)
舞台ではあんなに堂々と歌い、踊っているのに、挨拶になると途端にいっぱいいっぱいになる真風くんが、とても可愛い(*^ ^*)。ごくごく平凡な挨拶の言葉も、思い溢れて詰まりながら、、涙でアイラインを流しながらの語りでひどく感動的な言葉にきこえてきます。
その後ろで表情豊かに(←ちょっと豊かすぎ)見守るみっきぃさんも可愛いなあ~(←お前、なんでもいいんだな) なんか違和感あるなーと思ったら、みんな、衣装は役のだけど、化粧はフィナーレ仕様で少し派手目だからなんですね。
「ほんとうに、最高の夏の思い出ができました。ありがとうございました!」
そんな言葉で締めくくろうとした真風くん。
うん、私こそ、最高の思い出になりました。ありがとう、心から。
CSつながりで。
というか。コレ↓を視て、すっかり真顔でランスロット感想を書く気力が萎えたので、今日はCSの話で終わることにしたんですが。
紅5nextを、やっと視ました。えっと、正式な番組名は「Brilliant Dreams +NEXT#2」か。
……いや、でもあれはやっぱり「紅5next」でしょう(^ ^)。
前回撮影したオープニングでちゃんと始まったことにちょっと感動しました。すごいなあ、CS。
今月のテーマは、リーダー(紅)のお誕生日を祝う!という企画。
しーらんとれんた、みやるりとみっきーが、ベニーの希望の料理(ポトフ)を作って御馳走する、という……なんというか、刺激的な30分でした。
この企画、誰が考えたんでしょうね。
番組自体が自分たちの企画のような気もするんだけど、、、あの料理の実力を見ていると、そもそも思いつかないような気がするんです。うーん、誰の発案なのかな知りたいなあ……。
あのメンバーで唯一、人に食べさせることができる料理を作ることができるのがベニーである、という奇跡。
いや、あの。
「さゆみさんが食べたいものを」と言われて、
「リクエストしていいの?言っちゃっても大丈夫?」と問うベニー。
「見のがしてほしくないポイントはな、コンソメ」
かなり不安げにメンバーを見ながら、そう確認するベニー。
買い物している間も、作ってる間も、面白いというかありえんというかなんというか。
連続して30分も視ていられなくて、何度も途中で止めて、息を吐きながらの鑑賞となりました。
独りで視る映像じゃないよ、あれは!誰かと一緒に、突っ込みながら視たかった!!
2組がそれぞれに作った料理をおいしそうに食べて、
「選べへん!」
というベニー。
……いやぁ(^ ^;ゞ、、、、ベニーが好きになったかも(告白)。
みやるり(美弥)としーらん(壱城)、同期二人で眼鏡対決とか、どんだけ私得?
しかし、この二人のできない度はかなり本物っぽかったなあ。
しかーし、しらたきだ春雨だと言っていたのは、冗談だと思っていいんだよね?
そうだと言って。お願い。
れんた(如月)は、あんなこと言ってるけど意外と料理できるんじゃないかと思いました。
一人ならポトフぐらいちゃんと作ったんじゃないだろうか、と思いました。……そんなことないのかなあ。
そして。
最初の時も、NEXTの1回目も、いつもおとなしくニコニコと笑って上級生の話を聞いていただけのみっきぃ(天寿)の尻尾が、だいぶ見えてしまった30分でもありましたね。
……いやー、紅5に入るべくして入った人だったんだな、最下で。すごく納得。
.
初日映像ではほぼ全面的に飛ばされた(ネタばれなので)キキちゃんのモルドレッドががっつりと(最初から最後まで)流れて、嬉しかったです。ただ、誕生の場面で、モルゴースに命ぜられて「はぁっ!」と答えるまで、あと2秒くらい流してほしかったなあ。
ラストまでちゃんと流れているのをみると、ああ、もうこの作品が上演されることはないんだなあ……と、胸が痛い。
しかし、アーサーとランスロットの逢引(←違う)はどーして駄目なんだ!?……すみれコードってやつですか?(←たぶん違)
数少ないランスロットとグウィネヴィアとのシーンがちゃんと抜かれているあたり、「宝塚歌劇団」としては、あくまでもあれをラブストーリーとして見せたいのでしょうかねえ。(←そんなことを生田さんに求めても無駄)
舞台ではあんなに堂々と歌い、踊っているのに、挨拶になると途端にいっぱいいっぱいになる真風くんが、とても可愛い(*^ ^*)。ごくごく平凡な挨拶の言葉も、思い溢れて詰まりながら、、涙でアイラインを流しながらの語りでひどく感動的な言葉にきこえてきます。
その後ろで表情豊かに(←ちょっと豊かすぎ)見守るみっきぃさんも可愛いなあ~(←お前、なんでもいいんだな) なんか違和感あるなーと思ったら、みんな、衣装は役のだけど、化粧はフィナーレ仕様で少し派手目だからなんですね。
「ほんとうに、最高の夏の思い出ができました。ありがとうございました!」
そんな言葉で締めくくろうとした真風くん。
うん、私こそ、最高の思い出になりました。ありがとう、心から。
CSつながりで。
というか。コレ↓を視て、すっかり真顔でランスロット感想を書く気力が萎えたので、今日はCSの話で終わることにしたんですが。
紅5nextを、やっと視ました。えっと、正式な番組名は「Brilliant Dreams +NEXT#2」か。
……いや、でもあれはやっぱり「紅5next」でしょう(^ ^)。
前回撮影したオープニングでちゃんと始まったことにちょっと感動しました。すごいなあ、CS。
今月のテーマは、リーダー(紅)のお誕生日を祝う!という企画。
しーらんとれんた、みやるりとみっきーが、ベニーの希望の料理(ポトフ)を作って御馳走する、という……なんというか、刺激的な30分でした。
この企画、誰が考えたんでしょうね。
番組自体が自分たちの企画のような気もするんだけど、、、あの料理の実力を見ていると、そもそも思いつかないような気がするんです。うーん、誰の発案なのかな知りたいなあ……。
あのメンバーで唯一、人に食べさせることができる料理を作ることができるのがベニーである、という奇跡。
いや、あの。
「さゆみさんが食べたいものを」と言われて、
「リクエストしていいの?言っちゃっても大丈夫?」と問うベニー。
「見のがしてほしくないポイントはな、コンソメ」
かなり不安げにメンバーを見ながら、そう確認するベニー。
買い物している間も、作ってる間も、面白いというかありえんというかなんというか。
連続して30分も視ていられなくて、何度も途中で止めて、息を吐きながらの鑑賞となりました。
独りで視る映像じゃないよ、あれは!誰かと一緒に、突っ込みながら視たかった!!
2組がそれぞれに作った料理をおいしそうに食べて、
「選べへん!」
というベニー。
……いやぁ(^ ^;ゞ、、、、ベニーが好きになったかも(告白)。
みやるり(美弥)としーらん(壱城)、同期二人で眼鏡対決とか、どんだけ私得?
しかし、この二人のできない度はかなり本物っぽかったなあ。
しかーし、しらたきだ春雨だと言っていたのは、冗談だと思っていいんだよね?
そうだと言って。お願い。
れんた(如月)は、あんなこと言ってるけど意外と料理できるんじゃないかと思いました。
一人ならポトフぐらいちゃんと作ったんじゃないだろうか、と思いました。……そんなことないのかなあ。
そして。
最初の時も、NEXTの1回目も、いつもおとなしくニコニコと笑って上級生の話を聞いていただけのみっきぃ(天寿)の尻尾が、だいぶ見えてしまった30分でもありましたね。
……いやー、紅5に入るべくして入った人だったんだな、最下で。すごく納得。
.
ランスロットの見た夢【2】
2011年9月6日 宝塚(星) コメント (2)星組バウホール公演「ランスロット」。
■第2場B キャメロット王宮内
マーリンを中心に、並んで王を待つ騎士たち・侍女たち。前場でお触れ役として登場していたパラミデュース(夏樹れい)、アグラヴェイン(翔馬樹音)、ペリノア(ひろ香祐)以外の騎士たちはかなりの早替りだと思うんですが、さすがに落ち着いてます。
そういえば、前場で書き忘れましたが、お触れ役はとても良い声でした。みんな下級生なのに、すごいなあ~。
彼らの前にあらわれるアーサー王と、太刀持ちのケイ。おしのびから戻って、正装しているんですが、微妙に息がはずんでいるように見えたのは気のせいか?
グウィネヴィアとランスロットの名を呼んだのは誰だったかな。ケイ?
一つの疑問。グウィネヴィアのことを皆が「カメラードこくひ」と呼んでるように聞えるのですが、「国姫」という言葉があるの?そして、それって普通に読んだら「こくき」じゃないのかなあ?
呼ばれて、ちょっと緊張して入ってくるグウィネヴィアの輝きは、さすがです。
わかばちゃん、クラシックな衣装や髪型がすごく良く似合ってる。「めぐりあいは再び」のコレットもそうだったけど、本当に現実離れした、お人形みたいな美しさですよね。
ランスロットとアーサー、二人が恋してしまうのもわかるなあ~と思います。
「さあ、顔をあげて」というアーサーの声がすごく優しい。そして、「……私は熊に見えますか?」と問いかける茶目っ気。このあたりの屈託のなさが、何度も観るうちに胸に刺さって辛くなってくるのが、生田作品の面白いところかも。(←何度も観るの前提ですか)
ランスロットの真風くんは、この場面はおっとりした感じ。それこそ、昼寝中の熊みたい。
でも、「王妃の護衛を引き継ぐ」と言うガウェイン(麻央侑希)との殺陣はかなり切れ味があって格好良いです。殺陣は経験がものを言ううえに斬られ役の技量が非常に大切なのですが、、、経験不足な麻央くんをよくフォローして、見栄え良くまとめていたと思います。
真風くん、そういえばしょっちゅう殺陣をやってるよね(^ ^)。経験値は十分なのか?
殺陣の指導は栗原直樹氏。あれ?みつるくん(華形)がCSのBrilliantで殺陣を習いに行ったのって栗原さんだっけ…?あれは「太王四神記」の時ですよね?
ランスロットが登場するまで、円卓の騎士団で『最高の騎士』だったガウェイン。
大柄でたくましい身体を甲冑で覆った麻央くんは、本当にカッコいい。手足の長い恵まれたスタイルで、剣を振り回すと、「ぶんっ」という音がしそうな力強さがすごいと思う。
「男役」としては、もっと絞ればもっと格好よくなるのに……と思うんですが、全身を甲冑で覆うと、無条件で「強そう」に見えるし、めっちゃ格好よくなるのは魔法ですよね(^ ^)。
本来なら、この役は騎士たちの中でもモルドレッド(芹香)と並ぶ大役のはずで、もっとフィーチャーしてもいいのでは、と思うのですが、あえてこれを「若手のオイシイ役」にまとめたのは、生田さんの手柄だと思います。
剣の腕は良いけど人間的にはまだ幼い……御前仕合であっさり自分を負かしたランスロットを素直に尊敬し、憧れるというキャラが、人物相応という感じで良かったです。
若くて素直で伸び盛りの剣士。そんな感じ。
なのに、2幕になって突然ランスロットを訴追するのが展開として不思議なんですけどね。どちらかというとガウェインのジャイアンぶりが目立って、『1幕では素直な良い子だったのに!?』と思ってしまうし。
まあ、素直すぎて魔女の術中にはまってしまった、、、ってことなのかなあ……
って、これはまだ先の話ですが。
御前仕合を留めようとするマーリン。
ランスロットの太刀筋を見たくてわくわくしているアーサー。
ちょっとした会話に意味があるところが生田作品だなあ、と。
そういえば。
騎士団の中には兄弟が結構多いんですが、ガウェインとアグラヴェイン(翔馬)・ガレス(瀬央)・ガヘリス(蓮珠)は、あまり兄弟っぽいやりとりは無かったような気がします。
本によって、モルドレッド(芹香)とも兄弟説があるようですが、この作品ではまったく無視されていますよね。あ、でも、グウィネヴィアの火刑の護衛をガレス・ガヘリスに頼むあたり、やっぱり何らかの関係はあるのかな?
ボールス(汐月しゅう)とライオネル(漣レイラ)は、えっらい仲の良いカップル 仲間だなと思ってたら兄弟だった(^ ^)。スタイル完璧な汐月くんと、がっしり体型なライオネルの並びは、非常に萌です(*^ ^*)。
他の騎士たちもそれぞれに個性的でした(*^ ^*)。それぞれ目立つところで書きますが、すみません、正直、回数を観ていないのと星組さんの下級生はあまり良く知らないので、あまりチェックできていないんです(T T)(先に謝る)。
「異国の踊り子」たちは、夢妃杏瑠・妃海風・綺咲愛里の三人。三人ともめっちゃ可愛いです!
色っぽいのはやっぱりあんるちゃんがダントツかなあ。目元の化粧もすごいけど(^ ^)。
彼女たちが出てきて、途端に目の色が変わる騎士たち(の一部)と、それにヤキモキしている侍女たちが可愛いったらありません。
■第3場・キャメロット宮廷の一角
準備のために別室に下がる王妃グウィネヴィア。
見送って溜息をつくランスロット、優しく声をかける王。
「たとえ命を投げ出しても、グウィネヴィアさまをお護りする。それが私の、生きる意味です」
もう何も喪いたくない……だから。
「命を投げ出しても?」
この優しげな騎士に、そんな風に言ってほしくない。そんな気持ちを隠そうともせず。
「はい。王妃さま、そして今日からは陛下のために」
それでも、一度は彼の願いを受け容れて、返そうとする、王。
「……だが私は、素晴らしい騎士たちが戦いのさなか死んでいくことに、もはや耐えられぬ」
それは。
本当は、王者が口にしてはいけないこと。
『正しき道』を歩いてきたアーサーの、それが、罪。
「強い力、その力で得られる世界の向こうには何があるんだ?」
王者の視界をもたぬ身には、もの思わぬ剣であらんとする騎士には、想像することさえできない世界観。
「争いは新たな争いを招き、憎しみはより大きな憎しみに呑みこまれる」
『王家に捧ぐ歌』で木村さんが唱えたお題目が、こんな風に戻ってくることにいっそ感動を覚えました。
剣として生きるのではなく、人として生きるのだ、ということを、こういう言葉で表現するのか、と。
王であることと人であることを両立させるために。
騎士である前に、人間であるために。
♪愛しい人を自由に愛し、
♪剣を置き、物語を紡いでいく。
姫を護る剣として、装填された銃として使い手を欲していたランスロットに、思いもかけない世界を聴かせるアーサー。
♪それは奇跡にしかすぎないのだろうか。
♪そんな奇跡の夢 みつめていきたい
……みっきぃさんの歌には、抗えないものがある、と思います。
もちろんそれは、役の上でのことなんですけど。でも、じっさいあの圧倒的なパワーのある声で間近で歌われたら、どんなに理解の外にある話でも信じてしまうような気がします。
アーサー王にそれだけのパワーがあったことが、この突拍子もない物語の根幹を支えたんだな、と。
そんなふうに納得しつつ。
「人は法のもとに平等となり、誰もが自分の意志を持つ」
そこには本当の自由がある。力によって護られるものではなく、本当の自由が。
『ランスロット、あなたの希みは?』
『もう誰も、喪いたくない』
「ランスロット。そんな世界のために、きみの力を遣いたくないか?」
『ランスロット、ほしいものはなに?』
『強い力がほしい……!』
「……すべて、陛下の仰せのままに」
ランスロットのいらえに、破顔一笑して首を振るアーサー。
「違う違う」
笑い含みに言い聴かせる声が、回を重ねるごとに優しくなっていったのが印象的でした。
「自分の意志で決めるんだ。私と共に物語を描くんだ」
従うのではなく、
闘うのでもなく、
ただ、
物語を描くのだ、と。
舞台奥から他の11人の騎士たちが登場し、王を中心に踊りだす。
「Noblesse Obligeと共に!」
場面が極まると、マーリンがマントを脱ぎ棄てて訓練ソングを歌いだす。
♪訓練修練鍛練つんで 予習復習反復横とび
♪休まずたゆまずたまには休んであわてずひるまず反復横とび!
れんた、最高!!
白髪に白いひげ、ねじくれた杖を持った魔法使いが、若い騎士たちのだれよりも華麗に鋭く反復横とびを跳ぶ不条理さ。
いやあの、マーリンは別に剣を持って闘うわけじゃないよね?いや、あの、訓練計画を立てる人が自分でオリンピックに出なくていいんだってば!
踊るために脱ぎ捨てたマーリンのマントを、苦笑しながら拾い上げて丁寧に畳むアーサーがすごくツボです。ええ。ツボというのはこういうことか、と、目から鱗なくらいツボでした。
アーサーが、そして、皆が口をそろえて謡う、言葉。
それは奇跡にしかすぎないのだろうか。
これも、この作品のテーマの一つだと思います。
『人ならざる者』に与えられる奇跡ではなく、人が人のまま、意志をもって希うこと。
それが叶うなら、それは奇跡なのか。
人が人のまま意志をもって希ったことならば、それは奇跡ではなく必然ではないのか?
それが奇跡にすぎぬというならば、人ならざるモノが闊歩する世界で、人が人として生きる意味はあるのか?……と。
皆が下がった後、もう一度ランスロットとアーサーが会話をする。
熱に浮かされたように、共感を確かめ合う二人。
「……王妃様のご準備が整いましてございます」
そこに割ってはいる、侍女の声。
あれはノーマ(愛水せれ奈)でしたよね?グウィネヴィアについていた方がセリア(妃白ゆあ)でしたよね……すみません、あまりちゃんと認識できず。
ちょっと硬いけれども、滑舌のよい明朗な声で、この場面に割って入るのにぴったりの声だなあと思いました。
夫が妻の手を握り締める。
「手が震えてる……」
残酷なほど優しい声で囁きながら、そっと引き寄せて。
「何も心配することはない。私は必ず、貴女を幸せにしてみせる」
……壊れ物を抱くように、そっと抱きしめるアーサーの腕も震えていることに、グウィネヴィアは気づかない。
この場面でグウィネヴィアに語るアーサーの台詞が、二幕のラストシーンでちょっと違う台詞になってリフレインされるんですが……
ああいうところ、生田さんはずるいと思う(^ ^)。
いずれにしても。
この後のランスロットのソロの歌がとても好きです。心情のこもった、いい歌だと思う。……真風くん、がんばれ!!
アーサーの力強い声で繰り返され、刷り込まれたフレーズ。
♪愛しい人を自由に愛し、
♪剣を置き、物語を紡いでいく。
それを、今は、ランスロットの優しい、ちょっと自信なさげな声でリフレインする。
♪剣を置き、………、
「……私は、強く在りたいのです……!」
一瞬前まで、アーサーと同じ思いを分け合ったはずなのに。
独りになって、気持ちを言葉に置き換えたときに、また間違えてしまう、騎士。
理想はすれ違い、二人の夢もすれ違う。
ランスロットは、そのズレに気づかない。気づかない(わからない)ことが、彼の罪。
アーサーは、わかっていても気づかないふりをした。
ランスロットを気に入ったから。
グウィネヴィアに恋をしたから。
真実から目を背けた……それが彼の、罪。
.
■第2場B キャメロット王宮内
マーリンを中心に、並んで王を待つ騎士たち・侍女たち。前場でお触れ役として登場していたパラミデュース(夏樹れい)、アグラヴェイン(翔馬樹音)、ペリノア(ひろ香祐)以外の騎士たちはかなりの早替りだと思うんですが、さすがに落ち着いてます。
そういえば、前場で書き忘れましたが、お触れ役はとても良い声でした。みんな下級生なのに、すごいなあ~。
彼らの前にあらわれるアーサー王と、太刀持ちのケイ。おしのびから戻って、正装しているんですが、微妙に息がはずんでいるように見えたのは気のせいか?
グウィネヴィアとランスロットの名を呼んだのは誰だったかな。ケイ?
一つの疑問。グウィネヴィアのことを皆が「カメラードこくひ」と呼んでるように聞えるのですが、「国姫」という言葉があるの?そして、それって普通に読んだら「こくき」じゃないのかなあ?
呼ばれて、ちょっと緊張して入ってくるグウィネヴィアの輝きは、さすがです。
わかばちゃん、クラシックな衣装や髪型がすごく良く似合ってる。「めぐりあいは再び」のコレットもそうだったけど、本当に現実離れした、お人形みたいな美しさですよね。
ランスロットとアーサー、二人が恋してしまうのもわかるなあ~と思います。
「さあ、顔をあげて」というアーサーの声がすごく優しい。そして、「……私は熊に見えますか?」と問いかける茶目っ気。このあたりの屈託のなさが、何度も観るうちに胸に刺さって辛くなってくるのが、生田作品の面白いところかも。(←何度も観るの前提ですか)
ランスロットの真風くんは、この場面はおっとりした感じ。それこそ、昼寝中の熊みたい。
でも、「王妃の護衛を引き継ぐ」と言うガウェイン(麻央侑希)との殺陣はかなり切れ味があって格好良いです。殺陣は経験がものを言ううえに斬られ役の技量が非常に大切なのですが、、、経験不足な麻央くんをよくフォローして、見栄え良くまとめていたと思います。
真風くん、そういえばしょっちゅう殺陣をやってるよね(^ ^)。経験値は十分なのか?
殺陣の指導は栗原直樹氏。あれ?みつるくん(華形)がCSのBrilliantで殺陣を習いに行ったのって栗原さんだっけ…?あれは「太王四神記」の時ですよね?
ランスロットが登場するまで、円卓の騎士団で『最高の騎士』だったガウェイン。
大柄でたくましい身体を甲冑で覆った麻央くんは、本当にカッコいい。手足の長い恵まれたスタイルで、剣を振り回すと、「ぶんっ」という音がしそうな力強さがすごいと思う。
「男役」としては、もっと絞ればもっと格好よくなるのに……と思うんですが、全身を甲冑で覆うと、無条件で「強そう」に見えるし、めっちゃ格好よくなるのは魔法ですよね(^ ^)。
本来なら、この役は騎士たちの中でもモルドレッド(芹香)と並ぶ大役のはずで、もっとフィーチャーしてもいいのでは、と思うのですが、あえてこれを「若手のオイシイ役」にまとめたのは、生田さんの手柄だと思います。
剣の腕は良いけど人間的にはまだ幼い……御前仕合であっさり自分を負かしたランスロットを素直に尊敬し、憧れるというキャラが、人物相応という感じで良かったです。
若くて素直で伸び盛りの剣士。そんな感じ。
なのに、2幕になって突然ランスロットを訴追するのが展開として不思議なんですけどね。どちらかというとガウェインのジャイアンぶりが目立って、『1幕では素直な良い子だったのに!?』と思ってしまうし。
まあ、素直すぎて魔女の術中にはまってしまった、、、ってことなのかなあ……
って、これはまだ先の話ですが。
御前仕合を留めようとするマーリン。
ランスロットの太刀筋を見たくてわくわくしているアーサー。
ちょっとした会話に意味があるところが生田作品だなあ、と。
そういえば。
騎士団の中には兄弟が結構多いんですが、ガウェインとアグラヴェイン(翔馬)・ガレス(瀬央)・ガヘリス(蓮珠)は、あまり兄弟っぽいやりとりは無かったような気がします。
本によって、モルドレッド(芹香)とも兄弟説があるようですが、この作品ではまったく無視されていますよね。あ、でも、グウィネヴィアの火刑の護衛をガレス・ガヘリスに頼むあたり、やっぱり何らかの関係はあるのかな?
ボールス(汐月しゅう)とライオネル(漣レイラ)は、えっらい仲の良い
他の騎士たちもそれぞれに個性的でした(*^ ^*)。それぞれ目立つところで書きますが、すみません、正直、回数を観ていないのと星組さんの下級生はあまり良く知らないので、あまりチェックできていないんです(T T)(先に謝る)。
「異国の踊り子」たちは、夢妃杏瑠・妃海風・綺咲愛里の三人。三人ともめっちゃ可愛いです!
色っぽいのはやっぱりあんるちゃんがダントツかなあ。目元の化粧もすごいけど(^ ^)。
彼女たちが出てきて、途端に目の色が変わる騎士たち(の一部)と、それにヤキモキしている侍女たちが可愛いったらありません。
■第3場・キャメロット宮廷の一角
準備のために別室に下がる王妃グウィネヴィア。
見送って溜息をつくランスロット、優しく声をかける王。
「たとえ命を投げ出しても、グウィネヴィアさまをお護りする。それが私の、生きる意味です」
もう何も喪いたくない……だから。
「命を投げ出しても?」
この優しげな騎士に、そんな風に言ってほしくない。そんな気持ちを隠そうともせず。
「はい。王妃さま、そして今日からは陛下のために」
それでも、一度は彼の願いを受け容れて、返そうとする、王。
「……だが私は、素晴らしい騎士たちが戦いのさなか死んでいくことに、もはや耐えられぬ」
それは。
本当は、王者が口にしてはいけないこと。
『正しき道』を歩いてきたアーサーの、それが、罪。
「強い力、その力で得られる世界の向こうには何があるんだ?」
王者の視界をもたぬ身には、もの思わぬ剣であらんとする騎士には、想像することさえできない世界観。
「争いは新たな争いを招き、憎しみはより大きな憎しみに呑みこまれる」
『王家に捧ぐ歌』で木村さんが唱えたお題目が、こんな風に戻ってくることにいっそ感動を覚えました。
剣として生きるのではなく、人として生きるのだ、ということを、こういう言葉で表現するのか、と。
王であることと人であることを両立させるために。
騎士である前に、人間であるために。
♪愛しい人を自由に愛し、
♪剣を置き、物語を紡いでいく。
姫を護る剣として、装填された銃として使い手を欲していたランスロットに、思いもかけない世界を聴かせるアーサー。
♪それは奇跡にしかすぎないのだろうか。
♪そんな奇跡の夢 みつめていきたい
……みっきぃさんの歌には、抗えないものがある、と思います。
もちろんそれは、役の上でのことなんですけど。でも、じっさいあの圧倒的なパワーのある声で間近で歌われたら、どんなに理解の外にある話でも信じてしまうような気がします。
アーサー王にそれだけのパワーがあったことが、この突拍子もない物語の根幹を支えたんだな、と。
そんなふうに納得しつつ。
「人は法のもとに平等となり、誰もが自分の意志を持つ」
そこには本当の自由がある。力によって護られるものではなく、本当の自由が。
『ランスロット、あなたの希みは?』
『もう誰も、喪いたくない』
「ランスロット。そんな世界のために、きみの力を遣いたくないか?」
『ランスロット、ほしいものはなに?』
『強い力がほしい……!』
「……すべて、陛下の仰せのままに」
ランスロットのいらえに、破顔一笑して首を振るアーサー。
「違う違う」
笑い含みに言い聴かせる声が、回を重ねるごとに優しくなっていったのが印象的でした。
「自分の意志で決めるんだ。私と共に物語を描くんだ」
従うのではなく、
闘うのでもなく、
ただ、
物語を描くのだ、と。
舞台奥から他の11人の騎士たちが登場し、王を中心に踊りだす。
「Noblesse Obligeと共に!」
場面が極まると、マーリンがマントを脱ぎ棄てて訓練ソングを歌いだす。
♪訓練修練鍛練つんで 予習復習反復横とび
♪休まずたゆまずたまには休んであわてずひるまず反復横とび!
れんた、最高!!
白髪に白いひげ、ねじくれた杖を持った魔法使いが、若い騎士たちのだれよりも華麗に鋭く反復横とびを跳ぶ不条理さ。
いやあの、マーリンは別に剣を持って闘うわけじゃないよね?いや、あの、訓練計画を立てる人が自分でオリンピックに出なくていいんだってば!
踊るために脱ぎ捨てたマーリンのマントを、苦笑しながら拾い上げて丁寧に畳むアーサーがすごくツボです。ええ。ツボというのはこういうことか、と、目から鱗なくらいツボでした。
アーサーが、そして、皆が口をそろえて謡う、言葉。
それは奇跡にしかすぎないのだろうか。
これも、この作品のテーマの一つだと思います。
『人ならざる者』に与えられる奇跡ではなく、人が人のまま、意志をもって希うこと。
それが叶うなら、それは奇跡なのか。
人が人のまま意志をもって希ったことならば、それは奇跡ではなく必然ではないのか?
それが奇跡にすぎぬというならば、人ならざるモノが闊歩する世界で、人が人として生きる意味はあるのか?……と。
皆が下がった後、もう一度ランスロットとアーサーが会話をする。
熱に浮かされたように、共感を確かめ合う二人。
「……王妃様のご準備が整いましてございます」
そこに割ってはいる、侍女の声。
あれはノーマ(愛水せれ奈)でしたよね?グウィネヴィアについていた方がセリア(妃白ゆあ)でしたよね……すみません、あまりちゃんと認識できず。
ちょっと硬いけれども、滑舌のよい明朗な声で、この場面に割って入るのにぴったりの声だなあと思いました。
夫が妻の手を握り締める。
「手が震えてる……」
残酷なほど優しい声で囁きながら、そっと引き寄せて。
「何も心配することはない。私は必ず、貴女を幸せにしてみせる」
……壊れ物を抱くように、そっと抱きしめるアーサーの腕も震えていることに、グウィネヴィアは気づかない。
この場面でグウィネヴィアに語るアーサーの台詞が、二幕のラストシーンでちょっと違う台詞になってリフレインされるんですが……
ああいうところ、生田さんはずるいと思う(^ ^)。
いずれにしても。
この後のランスロットのソロの歌がとても好きです。心情のこもった、いい歌だと思う。……真風くん、がんばれ!!
アーサーの力強い声で繰り返され、刷り込まれたフレーズ。
♪愛しい人を自由に愛し、
♪剣を置き、物語を紡いでいく。
それを、今は、ランスロットの優しい、ちょっと自信なさげな声でリフレインする。
♪剣を置き、………、
「……私は、強く在りたいのです……!」
一瞬前まで、アーサーと同じ思いを分け合ったはずなのに。
独りになって、気持ちを言葉に置き換えたときに、また間違えてしまう、騎士。
理想はすれ違い、二人の夢もすれ違う。
ランスロットは、そのズレに気づかない。気づかない(わからない)ことが、彼の罪。
アーサーは、わかっていても気づかないふりをした。
ランスロットを気に入ったから。
グウィネヴィアに恋をしたから。
真実から目を背けた……それが彼の、罪。
.
ランスロットの見た夢
2011年9月5日 宝塚(星) コメント (2)星組バウホール公演「ランスロット」、千秋楽おめでとうございます!
真風くん、佳作での初主演、本当におめでとう(^ ^)。
そして生田さん、今の星組新公メンバーにこの作品を宛書きしてくださって、本当にありがとうございました!!
次回はぜひ、東上作品をお願いします。自分がもっと回数観たいっていうのもあるけど、それ以上に、もっとたくさんの人に生田さんの作品を観せてあげたいんです。ファンは勿論だけど、東宝公演中のジェンヌさんたちにも(^ ^)。
などと思いながら。
やっと心おきなくネタばれできる!!
というわけで(^ ^)。
一昨日アップした日記の大半を削除させていただいて、あらためて最初から通して書かせていただきたいと思っております。【一昨日読んでくださった方、すみませんm(_ _)m。】
■第1場A ある荒野
真ん中に少し角度のある白い円形のセット。
走りこんできて、母親を呼ぶ幼い少年(妃海風)。
「ランスロ」と優しく呼びかける母親(妃白ゆあ)。幼いころの、幸せな情景。
寂しげな音と、風のような乾いた歌声。
♪願ったようには動かせぬ世界
♪望んだようにはならない運命(さだめ)
白髪に髭、白い長衣をまとった聖杯の守護者ヨセフ(美稀千種)。
♪誰のため生きるのか 誰のことを愛するのか
♪誰しもが見失い 本を閉じた……
荒涼たる曠野に降り立った彼が、かつてこの地を血に染めた戦いを回想する。
音楽が力強いものに代わり、甲冑を身にまとった騎士たちが戦いを始める。
ヨセフの心に灼きついた光景が繰り返される。
「これは、誰が書いた物語なのか?」
持つ者に永久の平穏をもたらすといわれる聖杯の守護者の心に、平穏は訪れない。
「そして、誰も生き残りなどしなかった……」
戦いの果てに倒れ、相討ちで砂に沈む戦士たち。
「愚かなる迷い子たち。お前たちはこの世界に何を望んだ?」
その問いをうけるかのように、下手から魔法使いマーリン(如月蓮)、上手からアーサー王(天寿光希)が現れる。
「人で在る前に王であれ」
「愛する心を持たぬ王にはなりたくない」
8月28日の日記にも書いたとおり、この会話が作品全体における「アーサー」のポジションをあらわしているのですが。
この続きもかなり痛々しいんですよね……。
♪たとえ我が身を滅ぼす運命でも
♪真(まこと)の王なら打ち勝てるだろう
れんたの癖の強い硬い声と、みっきぃさんの豊かで力強い声が絡み合って、絶妙のハーモニーだなと思います。このへんは太田さんの作曲なのかな?とても好きなフレーズです。
エクスカリバーが選んだものが『真の王』だというのなら。
それであれば、選ばれた自分が選ぶ道が正義になるはずではないか、と。
そうではなかった。そこにあるのは「運命」であって、「正義」などではなかった。
でも、それが判った時には、彼はヒトであることを辞めなくてはならない。
理想を高く掲げ、それに向かって進もうとする意志を持つもの。それこそが「王」だから。
「運命」に従い、流される者に、王冠を与えることはできないのだから……。
だから彼は、「運命」に逆らわざるをえない。
愛する者を護るために。そのために彼は、「人」にとどまったのだから。
中央の白いセットがわかれ、上手と下手に二組の親子が登場する。
上手に、カメラードのレオデグランス王(碧海りま)とその娘グウィネヴィア(早乙女わかば)。
下手には森の魔女モルゴース(花愛瑞穂)とその娘モルガン(夢妃杏瑠)。
「娘よ」
王と魔女が同時に娘に話しかける。
その後はそれぞれの話をしているのでステレオ放送は聴きとれないのですが、これは後で別々に会話として出てくるのであまり気にせず。
娘たちの「はい、おかあさま」と「はい、おとうさま」が重なったところで、再び時間が止まる。
王家に嫁ぐことが運命づけられた姫が呟く。
♪幼き日の戒めを忘れたことなどなかった
王家への恨みを植え付けられた娘が嘆く。
♪幼き日の呪縛が私を締めつけてきた
逃げようと思ったこともある。でも運命からは逃れられない。
だから諦めた。戦いを。闘うことを。
……そして私は、何を願ったのかしら……?
アーサーたちも揃って叫ぶ。心から。
♪願ったようには動かせぬ世界
♪望んだようにはならない人生
♪誰のため生きるのか 誰のことを愛するのか
♪私は見失い 本を閉じた
聖杯の守護者が寂しげに目を伏せる……。
わかばちゃんの寂しげな硬い声と、癖は強いけれども柔らかいあんるちゃんの声。
「声」の持つ色を生かしたコーラス(歌い継ぎ)だな、と思いました。
シンプルなセットと青みの強い照明。独特な異空間が、聖杯の守護者ヨセフの心象風景を示していたのかなと思います。
この大コーラスが一段落すると、ちょっと曲想がかわり、物語がリアルに動き出します。
幼いランスロットを見守る湖の魔女ヴィヴィアン(美穂圭子)のソロ。
魔女狩りにあって囚われる少年の母親。彼女を捕える冥騎士の二人(ひろ香、瀬央)が結構思い切って腕を掴んでいて、ちょっと痛そうだったのがリアルでした。
十字架に架けられ、処刑される母。
ただそれを眺め、泣き叫ぶことしかできない、無力な少年。
泣き疲れ、力尽きて倒れた人の子に望みを尋ね、剣を渡す湖の魔女。
人の世のゆくえを見守る彼女の、口元にうっすらと刷かれた微笑み。寂しげな瞳。
「僕は強くなりたい。……強い力が欲しい!」
たとえその望みが間違いであっても。
それがわかっていても、彼が望むなら与えてしまう。それが人ならざる眷族の、愛の形。
人の子は、いつか気がつくかもしれないから。
自分たちに比べたらひと夏の思い出のような短い生の中で、いつか。
■第1場B Stargazer
幼ランスロットがヴィヴィアンに与えられた剣を引き抜くと、その後ろで同じポーズを取った青年ランスロット(真風涼帆)にスポット。
第1場Aで、この作品全体のモチーフのすべてとテーマを簡単に語って、Bでやっと、待ちに待った主役の登場!Sound HorizonのRevoさん提供のテーマソング開陳!!
と、いうわけで。プログラムのラストページに歌詞が載っている名曲を真風くんが歌ってくれます。良い曲だなー♪
というか、予想外に違和感なく「宝塚」に嵌っていたのは、生田さんの演出なのか、音楽の太田さんの手腕なのか?
♪いつか夢見た僕らの物語
♪「取り戻そう」とキミは駈け出した
という歌詞と共に少年ランスロットが走りだす演出がすごく好きです。
未来へ向かって。(←まあ、具体的には下手に向かうわけですが)
ここで取り戻そうとする「物語」とは、『振り向かないオルフェの物語』ってことでいいのかな…?
死に絶えた騎士たちも、星屑となって蘇った……のかな?(←プログラムの役名が「星屑」になってる)
皆、甲冑をつけて結構しっかり踊っているんですが、ここのポイントは、両腕のモルドレッド(芹香斗亜)がいることです。紅いロングのマントはモルドレッドとライオネル(漣レイラ)だけなので、えらく目立ちます(^ ^)。まして髪も赤金まじりのソバージュだしねー。化粧はまだ普通だったと思うんですけど、どうだったかなあ(1幕は、彼の顔が見える場面がここしかない)
ワンコーラス歌ったところで騎士たちがはけ、舞台奥にレオデグランス王と幼グウィネヴィア(綺咲愛里)が登場。
ヴィヴィアンに連れられた少年ランスロットが、王に挨拶をする。
「私はグウィネヴィア。あなたは今日から、私の騎士よ」
綺咲さん、テルくん(凰稀かなめ)のPersonal Bookで人形を作る少女に扮した彼女ですよね?メイキング番組で観た時も可愛い子だなーと思っていましたが、いよいよ出てきましたね。
声も可愛らしいし、生意気で高慢な笑顔がキュートで、役にぴったりあっていたと思います。顔立ちが幼いので美女役をやるにはもう少し……ですが、小顔で首が長くてスタイルが良くて、ドレス映えは素晴らしいです。うん。これからが楽しみ。
でももう、何よりも妃海風ちゃんが可愛くて可愛くて、もう私はメロメロでした(^ ^)。
この場面でも、グウィネヴィアの手にキスしようとして振り払われ、転ぶ……みたいな動きが(しかもスローモーションで)あるんですが、すごい身体能力だと思いました。
声もやわらかくて良い声だし、かーわーいーいー!!
■第2場A キャメロット城外
ヨセフが簡単に状況を語る。
「ガリアの白薔薇」グウィネヴィア姫がブリテンのアーサー王に嫁ぐ祭りが始まる。人々の喜びのナンバーで、本格的に物語が動き出す。
♪おお、キャメロット 幸せの地
♪白き薔薇咲きほこる
♪この佳き日 春の空澄みわたる
村人の汐月しゅうくんはじめ、みなさんこの場面は別人設定なのかな?プログラムには「村の男」「村の女」しか書いてないし。いや、それを言ったら、先日書いたとおり、アーサーもケイ(千寿はる)も「村の男」1、2なんですけどね。
いちおう、みなさん布を巻いたりいろいろして髪を隠しているので、たぶん別人……なんだろうなあ。
「男たちは狩へ」「女たちは花を摘み」という歌詞があるので、みんな獲物を抱えたり花束を持ったり、いろいろです。……その鴨はもしや?なんて思ったりしつつ。
ちなみに。
村の男女の中に、キキちゃんはいないけど(クマだから)、あんるちゃんはいます。……目元がギラギラで怖いです(←ごめんよモルガン)
クマは、最初の群舞からいたっけ?途中で荷車に乗って出てきたような気がするんだけどどうだったかな?
いやあの、すみません(素直に謝罪)だって、舞台奥をアーサー王とケイがめっちゃ笑顔でうろうろしているんだもん!!クマさんをチェックしているほど気持ちに余裕がなかったんですぅ……(^ ^;ゞ
歌い踊る村人たちの間に、旅の途中のランスロットとグウィネヴィアが紛れ込む。
わがままを言ってランスロットを振り回すグウィネヴィアが可愛いです。でも、わかばちゃんはもっともっと元気にやってもいいと思う。おっとりした、穏やかで優しい真風くんとの対比は強い方がいいですよ!勿体無い。
姫に反抗されて、「こんのぉ~!」と言うランスロットもとても可愛いです(*^ ^*)。
二人が舞台センターで芝居をしている間、上手のセットの陰でいちゃついている(←違う)アーサーとケイが、とても可愛いです。アーサーが屈託なく笑う場面はすごく少ないので、貴重な場面でした。ありがとう生田さん。
ランスロットと追いかけっこをした末に、おしのび中のアーサーにぶつかるグウィネヴィア。
咄嗟に「お怪我は!?」と同時に叫ぶランスロットとケイ。
ランスロットは「ん?」と思ったくらいだけど、ケイとアーサーはすぐに気がついて「おめ、でぇじょぶかあ?」と田舎言葉で言いなおす。……千寿さん、千葉県出身だそうだけど巧いなー(^ ^)。
たまたまぶつかった村人(に変装したアーサー)に、キング・アーサーがどんな人かを尋ねるグウィネヴィア。
つい「姫」と呼びかけてしまうランスロット。……正体ばればれだよ君たち。
くすっ、と笑って、「熊みたいな男だ」と教えるアーサー。
アーサー王の紋章は熊(大熊座)だから熊なんだろうなあと思いつつ、その茶目っ気たっぷりの笑顔に見惚れてしまった私は、たぶんホントにファンなんだと思います(←いまさら)
いろいろなやり取りをしつつ、最後、わがままを言う姫を軽々とお姫さま抱っこして上手にはけていく真風くんがめっちゃかっこいい!やっぱり、騎士はそうでなくっちゃ!!(←なんのことですか)
それを見送って、「なんと愛らしい姫だ……!!」と嬉しそうな貌をするアーサー。初見のときはなんとも思いませんでしたが、2回目は、すでにこの場面で涙が出て止まりませんでした(^ ^;
王者の恋が禁じられた世界で、自分の妻に恋をした男。……彼があんなに生真面目でなければ、もう少しだけ無責任だったなら、あんなことにはならなかったかもしれないのに。
キラキラとした笑顔で「さあ、我らも戻らねば!」と言って走りだす若き国王と、そんな彼をやれやれと追いかける側近。幼馴染みの気安い二人の距離感がすごく良かったです。
ってか、もう、とにかくアーサーが可愛いっ!!(^ ^)
プログラム的にはここから「第2場A キャメロット・城内」という場面になるのですが、音楽的にはそのまま続いているので、あんまり切れてる感じがしません。
たぶん、村人たちが役(騎士たちと侍女たち)に戻って出てくるので、表記の関係でわけたのかな?
しっかし、こうやってあらためて書いてみると、濃いなあ全てが。
小芝居に追われているわけでもないのに、どうしてこんなに書くことがあるんだろう(滝汗)。
.
真風くん、佳作での初主演、本当におめでとう(^ ^)。
そして生田さん、今の星組新公メンバーにこの作品を宛書きしてくださって、本当にありがとうございました!!
次回はぜひ、東上作品をお願いします。自分がもっと回数観たいっていうのもあるけど、それ以上に、もっとたくさんの人に生田さんの作品を観せてあげたいんです。ファンは勿論だけど、東宝公演中のジェンヌさんたちにも(^ ^)。
などと思いながら。
やっと心おきなくネタばれできる!!
というわけで(^ ^)。
一昨日アップした日記の大半を削除させていただいて、あらためて最初から通して書かせていただきたいと思っております。【一昨日読んでくださった方、すみませんm(_ _)m。】
■第1場A ある荒野
真ん中に少し角度のある白い円形のセット。
走りこんできて、母親を呼ぶ幼い少年(妃海風)。
「ランスロ」と優しく呼びかける母親(妃白ゆあ)。幼いころの、幸せな情景。
寂しげな音と、風のような乾いた歌声。
♪願ったようには動かせぬ世界
♪望んだようにはならない運命(さだめ)
白髪に髭、白い長衣をまとった聖杯の守護者ヨセフ(美稀千種)。
♪誰のため生きるのか 誰のことを愛するのか
♪誰しもが見失い 本を閉じた……
荒涼たる曠野に降り立った彼が、かつてこの地を血に染めた戦いを回想する。
音楽が力強いものに代わり、甲冑を身にまとった騎士たちが戦いを始める。
ヨセフの心に灼きついた光景が繰り返される。
「これは、誰が書いた物語なのか?」
持つ者に永久の平穏をもたらすといわれる聖杯の守護者の心に、平穏は訪れない。
「そして、誰も生き残りなどしなかった……」
戦いの果てに倒れ、相討ちで砂に沈む戦士たち。
「愚かなる迷い子たち。お前たちはこの世界に何を望んだ?」
その問いをうけるかのように、下手から魔法使いマーリン(如月蓮)、上手からアーサー王(天寿光希)が現れる。
「人で在る前に王であれ」
「愛する心を持たぬ王にはなりたくない」
8月28日の日記にも書いたとおり、この会話が作品全体における「アーサー」のポジションをあらわしているのですが。
この続きもかなり痛々しいんですよね……。
♪たとえ我が身を滅ぼす運命でも
♪真(まこと)の王なら打ち勝てるだろう
れんたの癖の強い硬い声と、みっきぃさんの豊かで力強い声が絡み合って、絶妙のハーモニーだなと思います。このへんは太田さんの作曲なのかな?とても好きなフレーズです。
エクスカリバーが選んだものが『真の王』だというのなら。
それであれば、選ばれた自分が選ぶ道が正義になるはずではないか、と。
そうではなかった。そこにあるのは「運命」であって、「正義」などではなかった。
でも、それが判った時には、彼はヒトであることを辞めなくてはならない。
理想を高く掲げ、それに向かって進もうとする意志を持つもの。それこそが「王」だから。
「運命」に従い、流される者に、王冠を与えることはできないのだから……。
だから彼は、「運命」に逆らわざるをえない。
愛する者を護るために。そのために彼は、「人」にとどまったのだから。
中央の白いセットがわかれ、上手と下手に二組の親子が登場する。
上手に、カメラードのレオデグランス王(碧海りま)とその娘グウィネヴィア(早乙女わかば)。
下手には森の魔女モルゴース(花愛瑞穂)とその娘モルガン(夢妃杏瑠)。
「娘よ」
王と魔女が同時に娘に話しかける。
その後はそれぞれの話をしているのでステレオ放送は聴きとれないのですが、これは後で別々に会話として出てくるのであまり気にせず。
娘たちの「はい、おかあさま」と「はい、おとうさま」が重なったところで、再び時間が止まる。
王家に嫁ぐことが運命づけられた姫が呟く。
♪幼き日の戒めを忘れたことなどなかった
王家への恨みを植え付けられた娘が嘆く。
♪幼き日の呪縛が私を締めつけてきた
逃げようと思ったこともある。でも運命からは逃れられない。
だから諦めた。戦いを。闘うことを。
……そして私は、何を願ったのかしら……?
アーサーたちも揃って叫ぶ。心から。
♪願ったようには動かせぬ世界
♪望んだようにはならない人生
♪誰のため生きるのか 誰のことを愛するのか
♪私は見失い 本を閉じた
聖杯の守護者が寂しげに目を伏せる……。
わかばちゃんの寂しげな硬い声と、癖は強いけれども柔らかいあんるちゃんの声。
「声」の持つ色を生かしたコーラス(歌い継ぎ)だな、と思いました。
シンプルなセットと青みの強い照明。独特な異空間が、聖杯の守護者ヨセフの心象風景を示していたのかなと思います。
この大コーラスが一段落すると、ちょっと曲想がかわり、物語がリアルに動き出します。
幼いランスロットを見守る湖の魔女ヴィヴィアン(美穂圭子)のソロ。
魔女狩りにあって囚われる少年の母親。彼女を捕える冥騎士の二人(ひろ香、瀬央)が結構思い切って腕を掴んでいて、ちょっと痛そうだったのがリアルでした。
十字架に架けられ、処刑される母。
ただそれを眺め、泣き叫ぶことしかできない、無力な少年。
泣き疲れ、力尽きて倒れた人の子に望みを尋ね、剣を渡す湖の魔女。
人の世のゆくえを見守る彼女の、口元にうっすらと刷かれた微笑み。寂しげな瞳。
「僕は強くなりたい。……強い力が欲しい!」
たとえその望みが間違いであっても。
それがわかっていても、彼が望むなら与えてしまう。それが人ならざる眷族の、愛の形。
人の子は、いつか気がつくかもしれないから。
自分たちに比べたらひと夏の思い出のような短い生の中で、いつか。
■第1場B Stargazer
幼ランスロットがヴィヴィアンに与えられた剣を引き抜くと、その後ろで同じポーズを取った青年ランスロット(真風涼帆)にスポット。
第1場Aで、この作品全体のモチーフのすべてとテーマを簡単に語って、Bでやっと、待ちに待った主役の登場!Sound HorizonのRevoさん提供のテーマソング開陳!!
と、いうわけで。プログラムのラストページに歌詞が載っている名曲を真風くんが歌ってくれます。良い曲だなー♪
というか、予想外に違和感なく「宝塚」に嵌っていたのは、生田さんの演出なのか、音楽の太田さんの手腕なのか?
♪いつか夢見た僕らの物語
♪「取り戻そう」とキミは駈け出した
という歌詞と共に少年ランスロットが走りだす演出がすごく好きです。
未来へ向かって。(←まあ、具体的には下手に向かうわけですが)
ここで取り戻そうとする「物語」とは、『振り向かないオルフェの物語』ってことでいいのかな…?
死に絶えた騎士たちも、星屑となって蘇った……のかな?(←プログラムの役名が「星屑」になってる)
皆、甲冑をつけて結構しっかり踊っているんですが、ここのポイントは、両腕のモルドレッド(芹香斗亜)がいることです。紅いロングのマントはモルドレッドとライオネル(漣レイラ)だけなので、えらく目立ちます(^ ^)。まして髪も赤金まじりのソバージュだしねー。化粧はまだ普通だったと思うんですけど、どうだったかなあ(1幕は、彼の顔が見える場面がここしかない)
ワンコーラス歌ったところで騎士たちがはけ、舞台奥にレオデグランス王と幼グウィネヴィア(綺咲愛里)が登場。
ヴィヴィアンに連れられた少年ランスロットが、王に挨拶をする。
「私はグウィネヴィア。あなたは今日から、私の騎士よ」
綺咲さん、テルくん(凰稀かなめ)のPersonal Bookで人形を作る少女に扮した彼女ですよね?メイキング番組で観た時も可愛い子だなーと思っていましたが、いよいよ出てきましたね。
声も可愛らしいし、生意気で高慢な笑顔がキュートで、役にぴったりあっていたと思います。顔立ちが幼いので美女役をやるにはもう少し……ですが、小顔で首が長くてスタイルが良くて、ドレス映えは素晴らしいです。うん。これからが楽しみ。
でももう、何よりも妃海風ちゃんが可愛くて可愛くて、もう私はメロメロでした(^ ^)。
この場面でも、グウィネヴィアの手にキスしようとして振り払われ、転ぶ……みたいな動きが(しかもスローモーションで)あるんですが、すごい身体能力だと思いました。
声もやわらかくて良い声だし、かーわーいーいー!!
■第2場A キャメロット城外
ヨセフが簡単に状況を語る。
「ガリアの白薔薇」グウィネヴィア姫がブリテンのアーサー王に嫁ぐ祭りが始まる。人々の喜びのナンバーで、本格的に物語が動き出す。
♪おお、キャメロット 幸せの地
♪白き薔薇咲きほこる
♪この佳き日 春の空澄みわたる
村人の汐月しゅうくんはじめ、みなさんこの場面は別人設定なのかな?プログラムには「村の男」「村の女」しか書いてないし。いや、それを言ったら、先日書いたとおり、アーサーもケイ(千寿はる)も「村の男」1、2なんですけどね。
いちおう、みなさん布を巻いたりいろいろして髪を隠しているので、たぶん別人……なんだろうなあ。
「男たちは狩へ」「女たちは花を摘み」という歌詞があるので、みんな獲物を抱えたり花束を持ったり、いろいろです。……その鴨はもしや?なんて思ったりしつつ。
ちなみに。
村の男女の中に、キキちゃんはいないけど(クマだから)、あんるちゃんはいます。……目元がギラギラで怖いです(←ごめんよモルガン)
クマは、最初の群舞からいたっけ?途中で荷車に乗って出てきたような気がするんだけどどうだったかな?
いやあの、すみません(素直に謝罪)だって、舞台奥をアーサー王とケイがめっちゃ笑顔でうろうろしているんだもん!!クマさんをチェックしているほど気持ちに余裕がなかったんですぅ……(^ ^;ゞ
歌い踊る村人たちの間に、旅の途中のランスロットとグウィネヴィアが紛れ込む。
わがままを言ってランスロットを振り回すグウィネヴィアが可愛いです。でも、わかばちゃんはもっともっと元気にやってもいいと思う。おっとりした、穏やかで優しい真風くんとの対比は強い方がいいですよ!勿体無い。
姫に反抗されて、「こんのぉ~!」と言うランスロットもとても可愛いです(*^ ^*)。
二人が舞台センターで芝居をしている間、上手のセットの陰でいちゃついている(←違う)アーサーとケイが、とても可愛いです。アーサーが屈託なく笑う場面はすごく少ないので、貴重な場面でした。ありがとう生田さん。
ランスロットと追いかけっこをした末に、おしのび中のアーサーにぶつかるグウィネヴィア。
咄嗟に「お怪我は!?」と同時に叫ぶランスロットとケイ。
ランスロットは「ん?」と思ったくらいだけど、ケイとアーサーはすぐに気がついて「おめ、でぇじょぶかあ?」と田舎言葉で言いなおす。……千寿さん、千葉県出身だそうだけど巧いなー(^ ^)。
たまたまぶつかった村人(に変装したアーサー)に、キング・アーサーがどんな人かを尋ねるグウィネヴィア。
つい「姫」と呼びかけてしまうランスロット。……正体ばればれだよ君たち。
くすっ、と笑って、「熊みたいな男だ」と教えるアーサー。
アーサー王の紋章は熊(大熊座)だから熊なんだろうなあと思いつつ、その茶目っ気たっぷりの笑顔に見惚れてしまった私は、たぶんホントにファンなんだと思います(←いまさら)
いろいろなやり取りをしつつ、最後、わがままを言う姫を軽々とお姫さま抱っこして上手にはけていく真風くんがめっちゃかっこいい!やっぱり、騎士はそうでなくっちゃ!!(←なんのことですか)
それを見送って、「なんと愛らしい姫だ……!!」と嬉しそうな貌をするアーサー。初見のときはなんとも思いませんでしたが、2回目は、すでにこの場面で涙が出て止まりませんでした(^ ^;
王者の恋が禁じられた世界で、自分の妻に恋をした男。……彼があんなに生真面目でなければ、もう少しだけ無責任だったなら、あんなことにはならなかったかもしれないのに。
キラキラとした笑顔で「さあ、我らも戻らねば!」と言って走りだす若き国王と、そんな彼をやれやれと追いかける側近。幼馴染みの気安い二人の距離感がすごく良かったです。
ってか、もう、とにかくアーサーが可愛いっ!!(^ ^)
プログラム的にはここから「第2場A キャメロット・城内」という場面になるのですが、音楽的にはそのまま続いているので、あんまり切れてる感じがしません。
たぶん、村人たちが役(騎士たちと侍女たち)に戻って出てくるので、表記の関係でわけたのかな?
しっかし、こうやってあらためて書いてみると、濃いなあ全てが。
小芝居に追われているわけでもないのに、どうしてこんなに書くことがあるんだろう(滝汗)。
.
ランスロットとアーサー王と、騎士たち
2011年9月3日 宝塚(星)星組バウホール公演「ランスロット」。
噂によると、プログラムが売り切れたそうですね!?
どゆこと。観てないのにプログラムだけ買ったひとがたくさん居た、ってことですか?
たしかに、表紙めくった見開きの真風くんと、「Stargazer」の歌詞が載ってるページの彼の全身像(っつか、衣装)は、一見の価値があるけど!
……と、いうわけで。
「プログラムを見ないとわからないこと」を、この機会に簡単にご紹介させていただきます(^ ^)。
■第2場A・キャメロット・城外
この場面、アーサー(天寿)とケイ(千寿)はプログラムでは「村の男」なんですね(@ @)。
えっ?それって誰のこだわり?二人の芝居は、、、というか、脚本的にも完全に「お忍び中の王様と側近」なのに、あえて「村の男」なのは何故なんだ。不思議。
グウィネヴィアが「村の男(←実はアーサーとケイ)」に
「アーサー王さまはどんな方?」
と尋ねる場面。
「熊みたいな男さ」
と笑い含みで答えるアーサーの後ろを、すーーーーっと何ごともなかったかのように通り過ぎて行く熊(芹香)。
ナウオンで話していたので、何だろう?と思いながら観に行ったのですが。まさかホンモノの着ぐるみ(←なにか言葉がおかしいのは気のせい?着ぐるみの本物って…)で出てくるとは!!(@ @)。
全身の完全な着ぐるみなので、顔どころか指の先さえ見えませんが、ちょっとした仕草に愛敬があるのはさすがだと思いました。……などと、いろいろ詰め込み過ぎで忙しいですってば >生田さん。
■第4場・森
ル・フェイ(妖精)の血統であるモルゴース(花愛)と、その娘モルガン(夢妃)が、自分たちの怒りと恨みを語る。
モルゴースの怒りの化身、みたいに見えたホムンクルスたちは、瀬稀、芹香、漣、ひろ香、瀬央、紫藤。顔は全く見えないのですが、かなり踊っていたような。髪の毛もほとんど見えない状態なので全く区別がつかないのですが、あの中にキキちゃんも居たのか……気がつかなかった。というか、見つけるのは不可能だなあ……さすがに。
■第5場・キャメロット・五月祭
平和なキャメロットの祭り。白を基調にしたセットと皆の衣装がすごく可愛い。
全員がプログラムでは「五月祭の男/女(名前)」みたに表記してあるので、基本的には王宮内のメンバーが揃って祭りに来ている(ボールスは警備中)という設定なんですよね。
ああ、もっと全員が感嘆に見分けられたらなあ……と思ったくらい、みんな楽しそうに小芝居していました。
【この日記をアップした当初は、場面ごとに細かい話も載せていたのですが、内容がかなり中途半端な上に場面を飛ばしながら書いていたので、のちほど書き直して全場面アップしたいと思っています。申し訳ございません。ここまで読んでくださってありがとうございました。】
.
噂によると、プログラムが売り切れたそうですね!?
どゆこと。観てないのにプログラムだけ買ったひとがたくさん居た、ってことですか?
たしかに、表紙めくった見開きの真風くんと、「Stargazer」の歌詞が載ってるページの彼の全身像(っつか、衣装)は、一見の価値があるけど!
……と、いうわけで。
「プログラムを見ないとわからないこと」を、この機会に簡単にご紹介させていただきます(^ ^)。
■第2場A・キャメロット・城外
この場面、アーサー(天寿)とケイ(千寿)はプログラムでは「村の男」なんですね(@ @)。
えっ?それって誰のこだわり?二人の芝居は、、、というか、脚本的にも完全に「お忍び中の王様と側近」なのに、あえて「村の男」なのは何故なんだ。不思議。
グウィネヴィアが「村の男(←実はアーサーとケイ)」に
「アーサー王さまはどんな方?」
と尋ねる場面。
「熊みたいな男さ」
と笑い含みで答えるアーサーの後ろを、すーーーーっと何ごともなかったかのように通り過ぎて行く熊(芹香)。
ナウオンで話していたので、何だろう?と思いながら観に行ったのですが。まさかホンモノの着ぐるみ(←なにか言葉がおかしいのは気のせい?着ぐるみの本物って…)で出てくるとは!!(@ @)。
全身の完全な着ぐるみなので、顔どころか指の先さえ見えませんが、ちょっとした仕草に愛敬があるのはさすがだと思いました。……などと、いろいろ詰め込み過ぎで忙しいですってば >生田さん。
■第4場・森
ル・フェイ(妖精)の血統であるモルゴース(花愛)と、その娘モルガン(夢妃)が、自分たちの怒りと恨みを語る。
モルゴースの怒りの化身、みたいに見えたホムンクルスたちは、瀬稀、芹香、漣、ひろ香、瀬央、紫藤。顔は全く見えないのですが、かなり踊っていたような。髪の毛もほとんど見えない状態なので全く区別がつかないのですが、あの中にキキちゃんも居たのか……気がつかなかった。というか、見つけるのは不可能だなあ……さすがに。
■第5場・キャメロット・五月祭
平和なキャメロットの祭り。白を基調にしたセットと皆の衣装がすごく可愛い。
全員がプログラムでは「五月祭の男/女(名前)」みたに表記してあるので、基本的には王宮内のメンバーが揃って祭りに来ている(ボールスは警備中)という設定なんですよね。
ああ、もっと全員が感嘆に見分けられたらなあ……と思ったくらい、みんな楽しそうに小芝居していました。
【この日記をアップした当初は、場面ごとに細かい話も載せていたのですが、内容がかなり中途半端な上に場面を飛ばしながら書いていたので、のちほど書き直して全場面アップしたいと思っています。申し訳ございません。ここまで読んでくださってありがとうございました。】
.
ランスロットとアーサー王【2】
2011年9月1日 宝塚(星)星組バウホール公演「ランスロット」。
CSの突撃レポートが流れましたが。いやー、可愛いなあみんな(まとめ)。
「初日どうでしたか?」というみきちぐの質問に
「気がついたら終わってました」と言ってへにゃっと笑う真風(涼帆)くんがすごい可愛い。
やっぱりこの人はヘタレでほんわかで……そんなところが本当に可愛いです。
そして。みっきぃさん(天寿光希)が「すごく緊張したけど、ゆりか(真風)が落ち着いてたから、、、」と言いながら真風くんと顔を見合わせて喋っている図を三回巻き戻しました。ああ、ビデオプリンターがほしい(真顔)。……どんだけこの二人の並びが好きなんだ私。
上級生とはいえ、これだけの大役に挑むのは全く初めてのみっきぃさんと、新公主演を何度もやって、本公演で役替りとはいえ二番手役までやっている真風くんでは、経験値がお話にならないほど違うんですけど(^ ^)、、、それにしても、真風くんの貫録はすごいなあ~!本当に、良い意味で研6には見えませんわ♪
まっすぐに背を伸ばし、真風くんを見上げて、「真風さんに何があってもついていこう、と」と告げるわかばちゃんも、とっても可愛い。舞台で芝居をしているのを観ていると「人形のように可愛い」という表現が浮かぶ人ですが、そのひたむきさが舞台でも出るようになったら良くなりそう♪
キキちゃん(芹香斗亜)は、美しいなあ(*^ ^*)。この、毒のある美しさと安定感は、今の星組若手ではピカ一だと思っています(贔屓目?)。みっきぃさんは、巧いけど持ち味自体が「不安定」で「脆い」、なんというか、非常に「あやうい」タイプなので、キキちゃんの毒と安定感がすごく印象に残りました。
キキちゃん、ここんとこ本当に良い仕事してるなあ。歌も良かったし、この作品が成功したのは、もしかしたらキキちゃんの功績かも、と思ったりします。
すごくどうでもいいことなんですが、「ランスロット」って、「ラ」にアクセントがあるんですね(@ @)。
観るまではずっと「ロ」にアクセントをおいて考えていたので、最初はすごく違和感がありました。「ヴァレンチノ」も「レ」にアクセントがあるのかと思っていたら平坦だったので驚きましたが、こういうのって多いのかなあ?それとも、「ランスロット」の「ロ」にアクセントがあると思っていたの私だけ?たしかに、言われてみればスロットマシーンか何かみたいかもしれないけど<「ロ」にアクセント。
なんだか、前回舞い上がりすぎたので、今度こそ少しはまとめようと思ったのですが、、、突撃レポートがあまりにも可愛いんで、またちょっと壊れてしまいました(^ ^;ゞ
なので、今日もたぶんまとまりません(宣言。ごめんなさい。
この作品に登場する、「人ならざる者」たち。
聖杯の守護者ヨセフ(美稀千種)、湖の魔女ヴィヴィアン(美穂圭子)、森の魔女モルゴース(花愛瑞穂)、魔法使いマーリン(如月蓮)、そして、モルゴースによって造られた、ホムンクルスたち。
彼らがどのような存在で、どのような能力があって、普段はどのような生き方をしているのか、、、そのあたり、はっきりとした説明はないのですが、彼らの存在感が非常にうまく処理されているのが生田さんの手腕なんだろうな、と思いました。
「人間たちの世界」から浮き上がった存在。
アーサーが治める「ブリテン」-“剣の世界”と、その裏側にある“魔法の世界”。
マーリンはそこから出てきてアーサーを補佐し、モルゴースは「ブリテン」を我がものとするために先王と契る。
ヴィヴィアンとヨセフは、人間界には興味がないのに、ランスロットには関わろうとする。彼を護り、導き、真実に気づかせよう、と。おそらく、彼らにとってランスロットは「光」みたいなものなのでしょう。眩しくて直接は手が出せず、回りをぐるぐる回って暖をとるくらいしかできないのに、離れることもできなくて。
「剣と魔法」……なんていうと、勧善懲悪を基本とする「ヒロイックファンタジーを思い浮かべてしまいますが、生田さんが紡ごうとした物語は、「勧善懲悪」とは全く違う方向を向いているんですよね。
善も悪もない、もっと混沌とした世界。「悪」は自分自身の中にあり、それを切り捨てれば、余計に大きな影となって歩く道の前に立ちふさがる。安易な手段(「強い力」)に頼ろうとする弱い心と、理想を信じて一歩ずつ歩んでいこうとする辛抱強さの相克。そして、「世界」を見守る「眼」の存在。
……そうやって考えると、宮部みゆき氏の「ブレイブ・ストーリー」と非常に良く似た展開なんだなあ、この話って。
本題とは関係ないんですが、「ブレイブ・ストーリー」を読んで、一番心に残った(ぶっちゃけ、泣いた)祈りの詞を書いてもいいですか?
『小さき子よ。地上の子よ。神の御意志に背いたことを悔いているか』
『時に争い、時に諍い、虚偽に躍り、愚蒙に走り、ヒトの子の罪を重ねたことを悔いているか』
『時に偽り、己の欲に従い、神の与え賜いしヒトの子の栄光に顔を背けたことを悔いているか』
今際の際に3つの問いかけをして、そのすべてに「はい」と答えた人は救われる……そんな、とてもシンプルな信仰。
『……ここに深く悔い改め、地上のあなたの罪は赦された。安らぎなさい、ヒトの子よ。召されていくあなたを永遠の光と平穏が包むだろう』
この、宮部氏の名調子の素晴らしいことといったら!
話しがだいぶ飛ぶんですけど、生田さん、「ブレイブ・ストーリー」を舞台化してくれないかなあ。現時点でのイメージでいうと、ワタル=キキちゃん、ミツル=みっきぃさん、ですかね。
と、ここまで書いて、私の中で、みっきぃさんは常に崩壊する側だという事実に驚く……。
もとい。
みきちぐのヨセフの、あの安定した緊張感がすごく好きです。
「剣の世界」を外側から眺めて、一人の男を選び出す、その気まぐれさと存在の重さ。
そして、物語のキーを握るみきちぐを観ながら、思ったこと。
アーサーを選んだエクスカリバーの守護者は、どんな存在なんでしょうね。……ああいう、脆くて不安定で危なっかしくて、しかも責任感の強すぎる生真面目な人を王に選ぼうと思ったのは。
そして、湖の魔女ヴィヴィアンの クールな上から目線っぷり の素晴らしさ!
美穂さん、8月7日まで宙組東宝に出ていて、10月7日からまた宙組大劇場(ショーのみ)に出てくださるんですよね。その間、わずか2カ月。今夏は「ヴァレンチノ」再演が入ったから宙っ子も半数は仕事してたけど、普通はお休みですよ!!すごい無理して「ランスロット」に出てくださったんだなあ。きっと生田さんが切望したんでしょうけれども(←憶測)、本当に本当に、出てくださってありがとう!!
いやはや、花愛さん(モルゴース)も良かったけど、、、やっぱり美穂さんが素晴らしかったんですよ(感涙)。寧々も良かったけど、ヴィヴィアンは本当に素晴らしい。
歌える子はいても、あの絶妙の存在感が出せる人はあまりいないと思うんですよね。まさに「この世のものならぬ」存在の重み。ランスロットの運命にあれだけ関与していながら、「人の世の運命にに関与はならぬ」とか平気で言いそうな、人間味のなさ。
いやーーーー。美穂さんってすごいなあ……。
モルゴースとモルガンについては前回もちょっと書きましたが。
「ル・フェイ(妖精)」の血統でヴィヴィアンの弟子……なんですよね、モルゴースは。
「魔力」を引き継いだんだか与えたんだかっていう台詞のやりとりもありましたが、この二人(美穂×花愛)のガチンコ勝負を観ながら、この二人の「若い」時代も観てみたいな、と思ったりしました(^ ^)。
そして、マーリン。
冒頭プロローグの、アーサー王との掛け合いにまず持っていかれたのですが。
芝居が始まって少し経ってから、「お妃さまがやってくる♪(意訳)」と歌いながらみんなで踊る場面のセンターで踊っている白髭の魔法使いが、まさかれんただとは露思わず。
……あの独特のちょっと甲高い声を聴くまで、気がつきませんでした(滝汗)。かわいい!かわいいぞれんた!!大好き!
面白いなあと思ったのは、マーリンは“剣の世界”に違和感なく混ざっていたこと。
むしろ、純粋に人間であるはずのアーサーの方が、よっぽど違和感があった。
本来、此処にいるべき存在じゃない、というか。
無理して「王」を演じている、というのとはちょっと違う。無理して「王で在ろうとしている」というのが近いのかも。聖剣エクスカリバーによって否応なく選ばれてしまった、哀れな王。
……やっぱり、前回も書きましたが、小野不由美氏の「十二国記」がかぶってみえる。“麒麟”という人智の外の存在によって選ばれ、不老不死の王(=神)となり、「神の国」へ迎えられる、という設定が。
アーサーの宮殿は「剣の世界」の中にあるんだけど、アーサーはもはやそこにふさわしい存在ではなくなっている。彼は「王」という名の「人ならざるもの」になっている………そんな浮きっぷりが、とても不思議な感覚でした。
シドといい、アーサーといい、みっきぃさんって、ちょっと回りから浮きあがった存在感のある芝居をよくやっていますが、そういうところが生田さんに愛されているのかも…?
マーリンはアーサーに助言(予言)を与える立場。マーリンとアーサー、二人で並ぶと、浮いているのがアーサーなのが面白いな、と。
二幕の後半で、「人の子の運命」と「自分が視る世界」の乖離を説明する台詞がありますが、、、結局、彼(魔法使い)の視る世界を超えていくのは、人ならざる者に選ばれた二人(ランスロットとアーサー)なんだな、と思いました。
ランスロットはあくまでも“剣の世界”にとどまるのに、なぜアーサーはとどまれなかったのか。……それは、彼が「王」という役割を持つ者として選ばれたから、なんでしょうね。アーサー自身はそんなこと全然望んでいないのに。
持たされた(与えられた)責任の重さゆえに、人の世からはみ出してしまったアーサー。
だから、グウィネヴィアは彼に対して「尊敬」以上の関心を抱けなかった。
夫とは棲む世界が違うゆえに、愛することも憎むこともできず、ただランスロットを求めてしまう女心。
アーサーはあんなに素直に恋をしたのに。ランスロットに恋をする、一人の少女に。
いっそ、王妃がアーサーを憎んでいたならば、また話は違っていたんだろうな、なんてことも考えました。アーサーとランスロットがもっと素直に敵になれたら、と。
モルドレッドにつけこまれるのではなく、二人が二人の意志によって対立していたならば。
……いや、生田さんが語りたかった話はそういう話じゃないから、仕方ないんでしょうね……。
アーサーが治める「世界」の中で、グウィネヴィアを抱きしめて生きていたかったランスロット。
自分自身をはじき出した「世界」を治めながら、自分が自分でいられる時間を希求するアーサー。たぶん、グウィネヴィアの傍でならそう在れると思ったんでしょうね。街で見かけたグウィネヴィアが、とても素直で、自然だったから。
でも。彼女を得られるのは自分が「王」だから。
一介の騎士には、彼女は与えられない。
ランスロットを得られたのは、自分が「王」で、「王妃」がグウィネヴィアだから。
一介の王には、彼は得られない。
王妃とランスロット、二人を共に得ることは叶わないと知りながら、アーサーはマーリンの予言に飛びつく。
「聖杯を探す」
それがどんな結果に終わるのか、マーリンに視えぬ未来が、このときアーサーにも視えていたはずなのに。モルドレットという悪意に、つけこまれるまでもなく。
.
CSの突撃レポートが流れましたが。いやー、可愛いなあみんな(まとめ)。
「初日どうでしたか?」というみきちぐの質問に
「気がついたら終わってました」と言ってへにゃっと笑う真風(涼帆)くんがすごい可愛い。
やっぱりこの人はヘタレでほんわかで……そんなところが本当に可愛いです。
そして。みっきぃさん(天寿光希)が「すごく緊張したけど、ゆりか(真風)が落ち着いてたから、、、」と言いながら真風くんと顔を見合わせて喋っている図を三回巻き戻しました。ああ、ビデオプリンターがほしい(真顔)。……どんだけこの二人の並びが好きなんだ私。
上級生とはいえ、これだけの大役に挑むのは全く初めてのみっきぃさんと、新公主演を何度もやって、本公演で役替りとはいえ二番手役までやっている真風くんでは、経験値がお話にならないほど違うんですけど(^ ^)、、、それにしても、真風くんの貫録はすごいなあ~!本当に、良い意味で研6には見えませんわ♪
まっすぐに背を伸ばし、真風くんを見上げて、「真風さんに何があってもついていこう、と」と告げるわかばちゃんも、とっても可愛い。舞台で芝居をしているのを観ていると「人形のように可愛い」という表現が浮かぶ人ですが、そのひたむきさが舞台でも出るようになったら良くなりそう♪
キキちゃん(芹香斗亜)は、美しいなあ(*^ ^*)。この、毒のある美しさと安定感は、今の星組若手ではピカ一だと思っています(贔屓目?)。みっきぃさんは、巧いけど持ち味自体が「不安定」で「脆い」、なんというか、非常に「あやうい」タイプなので、キキちゃんの毒と安定感がすごく印象に残りました。
キキちゃん、ここんとこ本当に良い仕事してるなあ。歌も良かったし、この作品が成功したのは、もしかしたらキキちゃんの功績かも、と思ったりします。
すごくどうでもいいことなんですが、「ランスロット」って、「ラ」にアクセントがあるんですね(@ @)。
観るまではずっと「ロ」にアクセントをおいて考えていたので、最初はすごく違和感がありました。「ヴァレンチノ」も「レ」にアクセントがあるのかと思っていたら平坦だったので驚きましたが、こういうのって多いのかなあ?それとも、「ランスロット」の「ロ」にアクセントがあると思っていたの私だけ?たしかに、言われてみればスロットマシーンか何かみたいかもしれないけど<「ロ」にアクセント。
なんだか、前回舞い上がりすぎたので、今度こそ少しはまとめようと思ったのですが、、、突撃レポートがあまりにも可愛いんで、またちょっと壊れてしまいました(^ ^;ゞ
なので、今日もたぶんまとまりません(宣言。ごめんなさい。
この作品に登場する、「人ならざる者」たち。
聖杯の守護者ヨセフ(美稀千種)、湖の魔女ヴィヴィアン(美穂圭子)、森の魔女モルゴース(花愛瑞穂)、魔法使いマーリン(如月蓮)、そして、モルゴースによって造られた、ホムンクルスたち。
彼らがどのような存在で、どのような能力があって、普段はどのような生き方をしているのか、、、そのあたり、はっきりとした説明はないのですが、彼らの存在感が非常にうまく処理されているのが生田さんの手腕なんだろうな、と思いました。
「人間たちの世界」から浮き上がった存在。
アーサーが治める「ブリテン」-“剣の世界”と、その裏側にある“魔法の世界”。
マーリンはそこから出てきてアーサーを補佐し、モルゴースは「ブリテン」を我がものとするために先王と契る。
ヴィヴィアンとヨセフは、人間界には興味がないのに、ランスロットには関わろうとする。彼を護り、導き、真実に気づかせよう、と。おそらく、彼らにとってランスロットは「光」みたいなものなのでしょう。眩しくて直接は手が出せず、回りをぐるぐる回って暖をとるくらいしかできないのに、離れることもできなくて。
「剣と魔法」……なんていうと、勧善懲悪を基本とする「ヒロイックファンタジーを思い浮かべてしまいますが、生田さんが紡ごうとした物語は、「勧善懲悪」とは全く違う方向を向いているんですよね。
善も悪もない、もっと混沌とした世界。「悪」は自分自身の中にあり、それを切り捨てれば、余計に大きな影となって歩く道の前に立ちふさがる。安易な手段(「強い力」)に頼ろうとする弱い心と、理想を信じて一歩ずつ歩んでいこうとする辛抱強さの相克。そして、「世界」を見守る「眼」の存在。
……そうやって考えると、宮部みゆき氏の「ブレイブ・ストーリー」と非常に良く似た展開なんだなあ、この話って。
本題とは関係ないんですが、「ブレイブ・ストーリー」を読んで、一番心に残った(ぶっちゃけ、泣いた)祈りの詞を書いてもいいですか?
『小さき子よ。地上の子よ。神の御意志に背いたことを悔いているか』
『時に争い、時に諍い、虚偽に躍り、愚蒙に走り、ヒトの子の罪を重ねたことを悔いているか』
『時に偽り、己の欲に従い、神の与え賜いしヒトの子の栄光に顔を背けたことを悔いているか』
今際の際に3つの問いかけをして、そのすべてに「はい」と答えた人は救われる……そんな、とてもシンプルな信仰。
『……ここに深く悔い改め、地上のあなたの罪は赦された。安らぎなさい、ヒトの子よ。召されていくあなたを永遠の光と平穏が包むだろう』
この、宮部氏の名調子の素晴らしいことといったら!
話しがだいぶ飛ぶんですけど、生田さん、「ブレイブ・ストーリー」を舞台化してくれないかなあ。現時点でのイメージでいうと、ワタル=キキちゃん、ミツル=みっきぃさん、ですかね。
と、ここまで書いて、私の中で、みっきぃさんは常に崩壊する側だという事実に驚く……。
もとい。
みきちぐのヨセフの、あの安定した緊張感がすごく好きです。
「剣の世界」を外側から眺めて、一人の男を選び出す、その気まぐれさと存在の重さ。
そして、物語のキーを握るみきちぐを観ながら、思ったこと。
アーサーを選んだエクスカリバーの守護者は、どんな存在なんでしょうね。……ああいう、脆くて不安定で危なっかしくて、しかも責任感の強すぎる生真面目な人を王に選ぼうと思ったのは。
そして、湖の魔女ヴィヴィアンの クールな上から目線っぷり の素晴らしさ!
美穂さん、8月7日まで宙組東宝に出ていて、10月7日からまた宙組大劇場(ショーのみ)に出てくださるんですよね。その間、わずか2カ月。今夏は「ヴァレンチノ」再演が入ったから宙っ子も半数は仕事してたけど、普通はお休みですよ!!すごい無理して「ランスロット」に出てくださったんだなあ。きっと生田さんが切望したんでしょうけれども(←憶測)、本当に本当に、出てくださってありがとう!!
いやはや、花愛さん(モルゴース)も良かったけど、、、やっぱり美穂さんが素晴らしかったんですよ(感涙)。寧々も良かったけど、ヴィヴィアンは本当に素晴らしい。
歌える子はいても、あの絶妙の存在感が出せる人はあまりいないと思うんですよね。まさに「この世のものならぬ」存在の重み。ランスロットの運命にあれだけ関与していながら、「人の世の運命にに関与はならぬ」とか平気で言いそうな、人間味のなさ。
いやーーーー。美穂さんってすごいなあ……。
モルゴースとモルガンについては前回もちょっと書きましたが。
「ル・フェイ(妖精)」の血統でヴィヴィアンの弟子……なんですよね、モルゴースは。
「魔力」を引き継いだんだか与えたんだかっていう台詞のやりとりもありましたが、この二人(美穂×花愛)のガチンコ勝負を観ながら、この二人の「若い」時代も観てみたいな、と思ったりしました(^ ^)。
そして、マーリン。
冒頭プロローグの、アーサー王との掛け合いにまず持っていかれたのですが。
芝居が始まって少し経ってから、「お妃さまがやってくる♪(意訳)」と歌いながらみんなで踊る場面のセンターで踊っている白髭の魔法使いが、まさかれんただとは露思わず。
……あの独特のちょっと甲高い声を聴くまで、気がつきませんでした(滝汗)。かわいい!かわいいぞれんた!!大好き!
面白いなあと思ったのは、マーリンは“剣の世界”に違和感なく混ざっていたこと。
むしろ、純粋に人間であるはずのアーサーの方が、よっぽど違和感があった。
本来、此処にいるべき存在じゃない、というか。
無理して「王」を演じている、というのとはちょっと違う。無理して「王で在ろうとしている」というのが近いのかも。聖剣エクスカリバーによって否応なく選ばれてしまった、哀れな王。
……やっぱり、前回も書きましたが、小野不由美氏の「十二国記」がかぶってみえる。“麒麟”という人智の外の存在によって選ばれ、不老不死の王(=神)となり、「神の国」へ迎えられる、という設定が。
アーサーの宮殿は「剣の世界」の中にあるんだけど、アーサーはもはやそこにふさわしい存在ではなくなっている。彼は「王」という名の「人ならざるもの」になっている………そんな浮きっぷりが、とても不思議な感覚でした。
シドといい、アーサーといい、みっきぃさんって、ちょっと回りから浮きあがった存在感のある芝居をよくやっていますが、そういうところが生田さんに愛されているのかも…?
マーリンはアーサーに助言(予言)を与える立場。マーリンとアーサー、二人で並ぶと、浮いているのがアーサーなのが面白いな、と。
二幕の後半で、「人の子の運命」と「自分が視る世界」の乖離を説明する台詞がありますが、、、結局、彼(魔法使い)の視る世界を超えていくのは、人ならざる者に選ばれた二人(ランスロットとアーサー)なんだな、と思いました。
ランスロットはあくまでも“剣の世界”にとどまるのに、なぜアーサーはとどまれなかったのか。……それは、彼が「王」という役割を持つ者として選ばれたから、なんでしょうね。アーサー自身はそんなこと全然望んでいないのに。
持たされた(与えられた)責任の重さゆえに、人の世からはみ出してしまったアーサー。
だから、グウィネヴィアは彼に対して「尊敬」以上の関心を抱けなかった。
夫とは棲む世界が違うゆえに、愛することも憎むこともできず、ただランスロットを求めてしまう女心。
アーサーはあんなに素直に恋をしたのに。ランスロットに恋をする、一人の少女に。
いっそ、王妃がアーサーを憎んでいたならば、また話は違っていたんだろうな、なんてことも考えました。アーサーとランスロットがもっと素直に敵になれたら、と。
モルドレッドにつけこまれるのではなく、二人が二人の意志によって対立していたならば。
……いや、生田さんが語りたかった話はそういう話じゃないから、仕方ないんでしょうね……。
アーサーが治める「世界」の中で、グウィネヴィアを抱きしめて生きていたかったランスロット。
自分自身をはじき出した「世界」を治めながら、自分が自分でいられる時間を希求するアーサー。たぶん、グウィネヴィアの傍でならそう在れると思ったんでしょうね。街で見かけたグウィネヴィアが、とても素直で、自然だったから。
でも。彼女を得られるのは自分が「王」だから。
一介の騎士には、彼女は与えられない。
ランスロットを得られたのは、自分が「王」で、「王妃」がグウィネヴィアだから。
一介の王には、彼は得られない。
王妃とランスロット、二人を共に得ることは叶わないと知りながら、アーサーはマーリンの予言に飛びつく。
「聖杯を探す」
それがどんな結果に終わるのか、マーリンに視えぬ未来が、このときアーサーにも視えていたはずなのに。モルドレットという悪意に、つけこまれるまでもなく。
.
ランスロットとアーサー王
2011年8月28日 宝塚(星) コメント (2)宝塚バウホールにて、星組公演「ランスロット」を観劇してまいりました。
作・演出は、新進の生田大和。
とりあえず、叫んでおきます。
生田さんのファンでいて良かった!!
(なんか違わないか?)(いいの事実だから)
私にとって、現時点での2011年中小劇場作品のBest、……少なくとも、「作品」は間違いなくBest1です(^ ^)。
いやあ、これ、東上してほしいなあ。
青年館なら即日完売とかしないだろうし、少し時間をおいて真風くんにもう少し歌をレッスンしてもらって、サウンドホライズン好きの人が気軽に観にこられる環境をつくってみてはどうでしょう。
私は「サウンドホライズン」って名前くらいしか知らなかったけど、そっちから宝塚に流れる人、結構いるんじゃないかなあ。たまたま近くの席にサウンドホライズンのファンの方がいたんですが、幕間も終演後もすごい盛り上がりようで、「オーシャンズ11」を観たい観たいと騒いたんですよね(^ ^)。Revoさんの提供曲は数曲で、あとは太田健さんが構成しているはずなんですが、「サウンドホライズン」の世界観にかなり合致していた、みたいだし、宝塚ファンだけを相手にするんじゃ勿体ないなあ、と思いました。
……いや、あの、「音楽」をキーにして新規を取りこむとなれば、真風くんには死ぬ気で歌を練習していただく必要がありますが(^ ^;ゞ
などという夢咄はおいといて、とりあえず……キャストごとに一言ずつ。
まだ公演も始まったばかりなので、ネタばれしないように書くつもりですが……なかなか難しいなあ(- -;
■湖の騎士ランスロット(真風涼帆)
バウ初主演でこの名作、おめでとうございます!
おっとりと優しくて、ヘタレなランスロット。心は熱いんだけど、ヘタレだからあまり表に出てこない真風くんが大好きな猫としては、なかなかおいしいキャラ設定でした。
水さん似の容姿と声から、なんとなくシャープなイケメン、というイメージを持たれることが多いような気がしますが、真風くんの中身は、本当に「おっとりと優しい」感じがします。
ランスロットは、円卓の騎士団の団長だったり、王妃との恋愛があったりするので、もう少し理知的でシャープなイメージかな、と思っていたのですが、生田さんの描いた等身大のランスロットは、真風くんの本来のキャラをそのまま生かして、とても魅力的でした。
冒頭のオープニングで、湖の魔女ヴィヴィアン(美穂)が、戦乱で母(妃白)と国を喪った少年ランスロット(妃海)に問いかける。
「あなたは何を望むの?この世界に」
「もう、何も喪いたくない……」
それが、希み。
幼い少年が全身全霊をかけて叫ぶ、祈り。
その祈りは正しい。でも、
「……強くなりたい。僕は、強い力がほしい!」
その言葉は間違っている。
それは本当の希みではない。
彼は選択を間違えた。彼の希みは、そんなものではないはず。
なのに、
「ならば、この剣を取りなさい……」
人の運命を紡ぐ湖の魔女は、彼の間違った希みを受け容れる。
そうして、動き出す歯車。運命の車輪は、悲劇への坂を一直線に滑り降りる。
最初の第一歩を間違えていた、ランスロット。
アーサーと出会うよりずっと前から、彼は間違った道を歩んでいた。だからこそ彼は、聖杯に欺かれ、主君を苦しめることになる。
主君アーサーが愛したのは、彼の「力」などではなかったのに。
■ブリテンの若き王アーサー(天寿光希)
素晴らしかった!
そもそもの最初から間違った道を歩んできたランスロット。
今までずっと、「正しき道」を選んできたアーサー。
生田さんが描きたかったのはそんな二人の対比であって、技術的にも芝居の構成的にも、どんだけみっきぃさんを信頼しているのか!?と驚いてしまったほど、比重の高い役でした。
まあ、CSの「Young Power!」で、主演でもないのに生田さんが出てきたときから期待はしてましたけど(^ ^)。
生まれながらの王ではなく、なりたかった王でもなく、人智を超えた存在(エクスカリバー)によって選ばれてしまった、王。この設定は、小野不由美さんの「十二国記」と同じで。このシリーズの王たちと同じ苦しみが、そこにありました。
否応なく与えられてしまった運命を受け容れて、いかに生きるか、という、悩み。
自分は本当にその器なのか?という、痛み。
プロローグでの、魔法使いマーリン(如月蓮)との会話の痛さに、まず泣けました(←早いよ)
「人である前に王であれ」
「王である前に人として生きたい」
王が人を愛してはいけないのなら、自分は王にふさわしくない。
そう応じる王は、本当に人々を、騎士たちを信じて、そして、愛していたのだと思う。
いや、マーリンの戒めは「王は、誰か一人を特別に愛することがあってはならない」ということなのでしょうけれども。それがたとえ王妃であっても、特別な愛を捧げてはならない、と。
それは理屈ではわかっていても、それでも彼はこう応じる。
「愛する心持たぬ王にはなりたくない」
人の心は御せないものだから。
運命のままに、人は出会ってしまうものだから。
それでも、アーサーは最後までマーリンの教えを守ろうとしたのだと思います。
思いがけない街での出会いで、グウィネヴィアに「恋」してしまったことを、隠そうとした。「愛」しているのだ、「王妃を愛して」いるだけだ、と、そう自分にも言い聞かせ、王妃の前でも「王」であらんとした。
「恋」している自分をさらけだすことが、どうしても出来なくて。
……そして、グウィネヴィアには彼の気持ちが判らなかった………。
ランスロットは火のように恋をする男。
グウィネヴィアへの気持ちも、アーサーの描き出す理想への想いも、同じように熱く、濃かったのでしょう。
それに対して、アーサーは穏やかな水。方円の容にしたがい、与えられた運命を受け容れて自分の中で消化し、義務(noblesse oblige)を果たそうとしていた。
その、痛々しいまでの生真面目な頑なさが、ちょうど今まで観てきたみっきぃさんのイメージとかぶって、ストレートに胸が痛みました。
みっきぃさんのお芝居は、前から本当に好きなんですけど。
でもやっぱり、休演からの復帰、そして「ユリウス」という大役での本公演のお芝居……いろんなことがあったこの一年で、別人のように成長したな、としみじみと思いました。
小柄なみっきぃさんが、甲冑に若干埋もれつつ、それでも強烈な光を発して「円卓の騎士」たちをまとめる様子を観ていたら、一回くらいこの人のセンターも観てみたいな、と思ってしまいました。
新人公演もあと一回。まあ、ここまでくれば、どんな役でも輝いてくれるだろうとは思いますが。
ここはやっぱり、ね(^ ^)。ことだま、ことだま。
この物語のテーマは、
自分自身の運命を切り拓くために必要なのは、「強い力」ではなく、「自分の頭で考え、意志をもつこと」
……かな、と思いました。
願ったようには動かせぬ世界。
望んだようにはならない人生。
何が幸いするかなんてわからないし、どこで「正しい道」を踏み外すのかも、人の身ではわかりはしない。
聖杯という奇跡に狂わされたランスロット、
グウィネヴィアへの恋とランスロットへの友愛の狭間で、「正しき道」を踏み外したアーサー。
与えられた奇跡に酔ったランスロットは罰を受け、自らの意志で道を外れたアーサーは救われる。
彼自身が描いた理想が、叶えられる。
それを永遠にできるかどうかは、そこに「生きて」在る者たちにかかっているのだけれども。
ちーくんのヨセフが繰り返しつぶやく、「それは誰が望んだ物語なのか?」という問いかけ。
「希み」を持つ者が物語を動かす。
それはつまり、「理想の世界」という希みを掲げたアーサーこそがこの物語の本当の「タイトルロール」なのだ、ということになるんだと思う。
そして、ランスロットは、アーサーの物語を紡ぐ駒の一つでありたかった。
そうなれなかったのが、彼への罰。そして、ランスロットがそうならなかったことが、アーサーの瑕になる。
……瑕の数だけ、彼は偉大な王になるだろう。それが彼の、希みだから。「愛する心を喪わぬまま、王でありたい」……と。
■隻腕の騎士モルドレッド(芹香斗亜)
出番はほぼ2幕だけでしたが、堂々たる悪役っぷりで、こちらも素晴らしかった!
フィナーレで、真風くんセンターに両脇がみっきぃさんとキキちゃん、なんて図を観たら、涙腺緩みますってば。
去年のスカイフェアリーズですっかり見慣れた可愛らしい笑顔からは想像もできないほど、「悪意」に満ちた芝居のできる数少ない色悪のスペシャリスト……などと、この学年(研5)で言われてしまって良いのかどうかわかりませんが(^ ^;ゞ、実に実に!素晴らしかったです。
ちょっとこの人を語りだすと長くなるしネタばれになるので割愛しますが、事実上、2幕の裏主役だったと言っても大袈裟ではないでしょう(^ ^)。
■魔女の娘モルガン(夢妃杏瑠)
アーサーの先王ユーサーと、森の魔女モルゴース(花愛瑞穂)の間の娘。
ユーサーは、ブリテンを護るために魔女の力を借りようとしたらしく、その代償に、モルゴースの子を王家に入れると約束した。けれども、その約束は反故にされた……らしい。(ユーサーが最初からそのつもりだったのか、約束を果たす前に滅んでしまったのかはよくわかりませんでしたが。どっちなんだろう?)
とにかく、モルゴースは娘に「お前を棄てた父親」「約束を護らなかった父親」への憎しみを植え付けて育て、ブリテン王家への復讐の道具として育てた。
こちらも裏ヒロインとも言うべき存在で、定評のある歌だけでなく、芝居も素晴らしかった!
良い役でしたねえ、ホントに。特に二幕の、ヴィヴィアンとの会話あたりからラストにかけて、すごく良かった!
グウィネヴィアと同じように、「自分の役目」を叩きこまれて育てられた少女でありながら、王妃が運命に流されて漂っているだけなのに対して、“自分の意志で”運命を変えようとする。
彼女が選んだのは、運命の打破。
その先に何も見えていなかったから、運命に勝つことはできなかったけれども。
それでも、彼女が意志を持ったことで、たしかに運命は変った。モルゴースという「母」の嘆き、という形で。
あとはもう、ちーくん(美稀)のヨセフがものすごいキーパーソンだったこととか、
汐月しゅうさんのボールスが、思わずオペラグラスを持つ手が震えたほどイケメンだったこととか、
千寿はるさんのケイがめっちゃ優しい瞳でずっとアーサーを視ていたこととか、
夏樹れいさんのパラミデュースが一人黒塗りにアラブ風の衣装(?)が似合ってて大変素敵だったこととか、
漣レイラさんのライオネルが、ボールスと同じ三つ編みを逆サイドにつけて(ボールスとライオネルは兄弟)紅いマントを翻すところが滅茶苦茶格好良かったとか、
書き始めるとキリがないので、今夜のところはこのあたりで。
あ。
少年ランスロットの妃海風ちゃんは、本当に可愛いし、芝居も良いですね!
「メイちゃんの執事」で気になった子ですが、「ノバ・ボサ・ノバ」でもすごく目についたし、パッとした華があるんだと思います。ぜひ、次の新公あたりで何か役がつきますように!
一年半前の、「Bund Neon-上海-」。
あのとき、一幕で拡げすぎた風呂敷を二幕でたたみきれずに玉砕していた生田さん。
今回も、一幕終わって時計を観たら12:10を過ぎていて。
……ああ、また駄目だったか、と肩を落とした幕間。
しかし!
一年半は一人の若者が成長するには十分な時間であったらしい(^ ^)
聖杯探索を2幕の冒頭3分で終わらせて、モルドレッドの誕生をあっさり終わらせ、すべての伏線を拾い切ってラストまで運んだ末に、フィナーレもしっかり3場面。そこまでをきちんと時間内に収めた手腕は素晴らしかった!
いやもう、ホントに良い作品でした。
星組の若手、技術的に未熟だったりいろいろあっても、キラキラした魅力的な子がいっぱいいるのになかなか使われないなあと思っていたら、ここで一気に来た!という気がしました。
若い座組の「若さ」を前面に出して、「未熟ゆえのすれ違い」をテーマにしたところが、生田さんの傑出したところなんだと思います。
そして、私は生まれて初めて、プログラムの作者言を読んで泣きました(- -;ゞ。
ありえん……どんだけファンなんだ自分。
そうだ、ファンレター書こう!(←そこ!?)(その前にみっきぃさんでしょ!!)
.
作・演出は、新進の生田大和。
とりあえず、叫んでおきます。
生田さんのファンでいて良かった!!
(なんか違わないか?)(いいの事実だから)
私にとって、現時点での2011年中小劇場作品のBest、……少なくとも、「作品」は間違いなくBest1です(^ ^)。
いやあ、これ、東上してほしいなあ。
青年館なら即日完売とかしないだろうし、少し時間をおいて真風くんにもう少し歌をレッスンしてもらって、サウンドホライズン好きの人が気軽に観にこられる環境をつくってみてはどうでしょう。
私は「サウンドホライズン」って名前くらいしか知らなかったけど、そっちから宝塚に流れる人、結構いるんじゃないかなあ。たまたま近くの席にサウンドホライズンのファンの方がいたんですが、幕間も終演後もすごい盛り上がりようで、「オーシャンズ11」を観たい観たいと騒いたんですよね(^ ^)。Revoさんの提供曲は数曲で、あとは太田健さんが構成しているはずなんですが、「サウンドホライズン」の世界観にかなり合致していた、みたいだし、宝塚ファンだけを相手にするんじゃ勿体ないなあ、と思いました。
……いや、あの、「音楽」をキーにして新規を取りこむとなれば、真風くんには死ぬ気で歌を練習していただく必要がありますが(^ ^;ゞ
などという夢咄はおいといて、とりあえず……キャストごとに一言ずつ。
まだ公演も始まったばかりなので、ネタばれしないように書くつもりですが……なかなか難しいなあ(- -;
■湖の騎士ランスロット(真風涼帆)
バウ初主演でこの名作、おめでとうございます!
おっとりと優しくて、ヘタレなランスロット。心は熱いんだけど、ヘタレだからあまり表に出てこない真風くんが大好きな猫としては、なかなかおいしいキャラ設定でした。
水さん似の容姿と声から、なんとなくシャープなイケメン、というイメージを持たれることが多いような気がしますが、真風くんの中身は、本当に「おっとりと優しい」感じがします。
ランスロットは、円卓の騎士団の団長だったり、王妃との恋愛があったりするので、もう少し理知的でシャープなイメージかな、と思っていたのですが、生田さんの描いた等身大のランスロットは、真風くんの本来のキャラをそのまま生かして、とても魅力的でした。
冒頭のオープニングで、湖の魔女ヴィヴィアン(美穂)が、戦乱で母(妃白)と国を喪った少年ランスロット(妃海)に問いかける。
「あなたは何を望むの?この世界に」
「もう、何も喪いたくない……」
それが、希み。
幼い少年が全身全霊をかけて叫ぶ、祈り。
その祈りは正しい。でも、
「……強くなりたい。僕は、強い力がほしい!」
その言葉は間違っている。
それは本当の希みではない。
彼は選択を間違えた。彼の希みは、そんなものではないはず。
なのに、
「ならば、この剣を取りなさい……」
人の運命を紡ぐ湖の魔女は、彼の間違った希みを受け容れる。
そうして、動き出す歯車。運命の車輪は、悲劇への坂を一直線に滑り降りる。
最初の第一歩を間違えていた、ランスロット。
アーサーと出会うよりずっと前から、彼は間違った道を歩んでいた。だからこそ彼は、聖杯に欺かれ、主君を苦しめることになる。
主君アーサーが愛したのは、彼の「力」などではなかったのに。
■ブリテンの若き王アーサー(天寿光希)
素晴らしかった!
そもそもの最初から間違った道を歩んできたランスロット。
今までずっと、「正しき道」を選んできたアーサー。
生田さんが描きたかったのはそんな二人の対比であって、技術的にも芝居の構成的にも、どんだけみっきぃさんを信頼しているのか!?と驚いてしまったほど、比重の高い役でした。
まあ、CSの「Young Power!」で、主演でもないのに生田さんが出てきたときから期待はしてましたけど(^ ^)。
生まれながらの王ではなく、なりたかった王でもなく、人智を超えた存在(エクスカリバー)によって選ばれてしまった、王。この設定は、小野不由美さんの「十二国記」と同じで。このシリーズの王たちと同じ苦しみが、そこにありました。
否応なく与えられてしまった運命を受け容れて、いかに生きるか、という、悩み。
自分は本当にその器なのか?という、痛み。
プロローグでの、魔法使いマーリン(如月蓮)との会話の痛さに、まず泣けました(←早いよ)
「人である前に王であれ」
「王である前に人として生きたい」
王が人を愛してはいけないのなら、自分は王にふさわしくない。
そう応じる王は、本当に人々を、騎士たちを信じて、そして、愛していたのだと思う。
いや、マーリンの戒めは「王は、誰か一人を特別に愛することがあってはならない」ということなのでしょうけれども。それがたとえ王妃であっても、特別な愛を捧げてはならない、と。
それは理屈ではわかっていても、それでも彼はこう応じる。
「愛する心持たぬ王にはなりたくない」
人の心は御せないものだから。
運命のままに、人は出会ってしまうものだから。
それでも、アーサーは最後までマーリンの教えを守ろうとしたのだと思います。
思いがけない街での出会いで、グウィネヴィアに「恋」してしまったことを、隠そうとした。「愛」しているのだ、「王妃を愛して」いるだけだ、と、そう自分にも言い聞かせ、王妃の前でも「王」であらんとした。
「恋」している自分をさらけだすことが、どうしても出来なくて。
……そして、グウィネヴィアには彼の気持ちが判らなかった………。
ランスロットは火のように恋をする男。
グウィネヴィアへの気持ちも、アーサーの描き出す理想への想いも、同じように熱く、濃かったのでしょう。
それに対して、アーサーは穏やかな水。方円の容にしたがい、与えられた運命を受け容れて自分の中で消化し、義務(noblesse oblige)を果たそうとしていた。
その、痛々しいまでの生真面目な頑なさが、ちょうど今まで観てきたみっきぃさんのイメージとかぶって、ストレートに胸が痛みました。
みっきぃさんのお芝居は、前から本当に好きなんですけど。
でもやっぱり、休演からの復帰、そして「ユリウス」という大役での本公演のお芝居……いろんなことがあったこの一年で、別人のように成長したな、としみじみと思いました。
小柄なみっきぃさんが、甲冑に若干埋もれつつ、それでも強烈な光を発して「円卓の騎士」たちをまとめる様子を観ていたら、一回くらいこの人のセンターも観てみたいな、と思ってしまいました。
新人公演もあと一回。まあ、ここまでくれば、どんな役でも輝いてくれるだろうとは思いますが。
ここはやっぱり、ね(^ ^)。ことだま、ことだま。
この物語のテーマは、
自分自身の運命を切り拓くために必要なのは、「強い力」ではなく、「自分の頭で考え、意志をもつこと」
……かな、と思いました。
願ったようには動かせぬ世界。
望んだようにはならない人生。
何が幸いするかなんてわからないし、どこで「正しい道」を踏み外すのかも、人の身ではわかりはしない。
聖杯という奇跡に狂わされたランスロット、
グウィネヴィアへの恋とランスロットへの友愛の狭間で、「正しき道」を踏み外したアーサー。
与えられた奇跡に酔ったランスロットは罰を受け、自らの意志で道を外れたアーサーは救われる。
彼自身が描いた理想が、叶えられる。
それを永遠にできるかどうかは、そこに「生きて」在る者たちにかかっているのだけれども。
ちーくんのヨセフが繰り返しつぶやく、「それは誰が望んだ物語なのか?」という問いかけ。
「希み」を持つ者が物語を動かす。
それはつまり、「理想の世界」という希みを掲げたアーサーこそがこの物語の本当の「タイトルロール」なのだ、ということになるんだと思う。
そして、ランスロットは、アーサーの物語を紡ぐ駒の一つでありたかった。
そうなれなかったのが、彼への罰。そして、ランスロットがそうならなかったことが、アーサーの瑕になる。
……瑕の数だけ、彼は偉大な王になるだろう。それが彼の、希みだから。「愛する心を喪わぬまま、王でありたい」……と。
■隻腕の騎士モルドレッド(芹香斗亜)
出番はほぼ2幕だけでしたが、堂々たる悪役っぷりで、こちらも素晴らしかった!
フィナーレで、真風くんセンターに両脇がみっきぃさんとキキちゃん、なんて図を観たら、涙腺緩みますってば。
去年のスカイフェアリーズですっかり見慣れた可愛らしい笑顔からは想像もできないほど、「悪意」に満ちた芝居のできる数少ない色悪のスペシャリスト……などと、この学年(研5)で言われてしまって良いのかどうかわかりませんが(^ ^;ゞ、実に実に!素晴らしかったです。
ちょっとこの人を語りだすと長くなるしネタばれになるので割愛しますが、事実上、2幕の裏主役だったと言っても大袈裟ではないでしょう(^ ^)。
■魔女の娘モルガン(夢妃杏瑠)
アーサーの先王ユーサーと、森の魔女モルゴース(花愛瑞穂)の間の娘。
ユーサーは、ブリテンを護るために魔女の力を借りようとしたらしく、その代償に、モルゴースの子を王家に入れると約束した。けれども、その約束は反故にされた……らしい。(ユーサーが最初からそのつもりだったのか、約束を果たす前に滅んでしまったのかはよくわかりませんでしたが。どっちなんだろう?)
とにかく、モルゴースは娘に「お前を棄てた父親」「約束を護らなかった父親」への憎しみを植え付けて育て、ブリテン王家への復讐の道具として育てた。
こちらも裏ヒロインとも言うべき存在で、定評のある歌だけでなく、芝居も素晴らしかった!
良い役でしたねえ、ホントに。特に二幕の、ヴィヴィアンとの会話あたりからラストにかけて、すごく良かった!
グウィネヴィアと同じように、「自分の役目」を叩きこまれて育てられた少女でありながら、王妃が運命に流されて漂っているだけなのに対して、“自分の意志で”運命を変えようとする。
彼女が選んだのは、運命の打破。
その先に何も見えていなかったから、運命に勝つことはできなかったけれども。
それでも、彼女が意志を持ったことで、たしかに運命は変った。モルゴースという「母」の嘆き、という形で。
あとはもう、ちーくん(美稀)のヨセフがものすごいキーパーソンだったこととか、
汐月しゅうさんのボールスが、思わずオペラグラスを持つ手が震えたほどイケメンだったこととか、
千寿はるさんのケイがめっちゃ優しい瞳でずっとアーサーを視ていたこととか、
夏樹れいさんのパラミデュースが一人黒塗りにアラブ風の衣装(?)が似合ってて大変素敵だったこととか、
漣レイラさんのライオネルが、ボールスと同じ三つ編みを逆サイドにつけて(ボールスとライオネルは兄弟)紅いマントを翻すところが滅茶苦茶格好良かったとか、
書き始めるとキリがないので、今夜のところはこのあたりで。
あ。
少年ランスロットの妃海風ちゃんは、本当に可愛いし、芝居も良いですね!
「メイちゃんの執事」で気になった子ですが、「ノバ・ボサ・ノバ」でもすごく目についたし、パッとした華があるんだと思います。ぜひ、次の新公あたりで何か役がつきますように!
一年半前の、「Bund Neon-上海-」。
あのとき、一幕で拡げすぎた風呂敷を二幕でたたみきれずに玉砕していた生田さん。
今回も、一幕終わって時計を観たら12:10を過ぎていて。
……ああ、また駄目だったか、と肩を落とした幕間。
しかし!
一年半は一人の若者が成長するには十分な時間であったらしい(^ ^)
聖杯探索を2幕の冒頭3分で終わらせて、モルドレッドの誕生をあっさり終わらせ、すべての伏線を拾い切ってラストまで運んだ末に、フィナーレもしっかり3場面。そこまでをきちんと時間内に収めた手腕は素晴らしかった!
いやもう、ホントに良い作品でした。
星組の若手、技術的に未熟だったりいろいろあっても、キラキラした魅力的な子がいっぱいいるのになかなか使われないなあと思っていたら、ここで一気に来た!という気がしました。
若い座組の「若さ」を前面に出して、「未熟ゆえのすれ違い」をテーマにしたところが、生田さんの傑出したところなんだと思います。
そして、私は生まれて初めて、プログラムの作者言を読んで泣きました(- -;ゞ。
ありえん……どんだけファンなんだ自分。
そうだ、ファンレター書こう!(←そこ!?)(その前にみっきぃさんでしょ!!)
.
カルナバルの奇跡【4】
2011年7月3日 宝塚(星) コメント (8)東京宝塚劇場にて、星組公演「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」を観てまいりました。
私が観たのは11時公演でしたが、残念ながらひろ香祐さんは休演でした。最後にもう一度会えることを期待していたのですが。
代わりといってはなんですが、汐月しゅうくんは元気に踊ってました(^ ^)良かった!もう、心配させないでくださいよ……!!
なにはともあれ、千秋楽おめでとうございます!
天霧真世さん、妃咲せあらちゃん、真吹みのりさん、ご卒業おめでとうございます!
「ノバ」の中詰めでキトリちゃん(稀鳥まりや)と幸せそうにとび跳ねながら踊っていた天霧さん。ラービオスとアルビレオという大役を軽やかに演じきったせあらちゃん。あちこちの場面でキラキラと笑顔をふりまいていた真吹さん。素敵な時間をありがとうございました。明日からの日々が幸せなものでありますように。
東京は無事3パターン制覇して、大劇場で観たのと合わせて4パターン。
男役だけ比較するとこんなパターンでした。
オーロ:紅、 マール:真風、メール夫人:夢乃
オーロ:夢乃、マール:真風、メール夫人:紅
オーロ:真風、マール:紅、 メール夫人:夢乃
オーロ:紅、 マール:夢乃、メール夫人:真風
純粋に好みでいうなら、マールはともみん、メール夫人は真風くんが一番好きかなあ。
真風くんのメール夫人は、すごく天然で可愛かった(はぁと)。そして、オープニングとエンディングのさりげない「上流婦人」の空気がすごく良かったです。お上品で穏やかで優しい、嫌味ではないんだけどちょっと上から目線な親切心みたいなものが、役にぴったりで。
女装も美人で似合っていたし、はじけちゃってボールソを追いまわす場面のキュートな魅力もすごく良かったです。
マールのともみんはとにかく当たり役でした!素晴らしかった。ブリーザへのひたむきな愛と情熱、オーロと対等に闘える大人の迫力。ああ、もう一回観たかったなー。
ベニーのオーロは、ブリーザをひとかけらも愛していないところが、実は、役として正しいような気がしました。
女としてのブリーザはただの遊びだけど、男としてマールに負けるわけにはいかない。そんなチンピラの理屈がはっきりと見えて、その底の浅さというか、「嫌な男」なところがこの役には会ってるのかもしれない、と思いました。
真風くんのオーロもどっちかというとワルに作ってたけど、ベニーほど冷酷じゃないというか、ブリーザのことは結構気にいってた感じだったんですよね。あと、真風くんはキャラが若すぎて、ものすごく背伸びしてキザってる少年みたいに見えたのも、それはそれで可愛いんだけど、どうよ……と思ったり。
ともみんのオーロは、大人な色悪ぶりはさすがなんだけど、いかんせん情熱に溢れすぎてブリーザにマジになってしまうのはやっぱり問題だよな、と。前回も書きましたが、展開的に「ラグリマ」の後は「ベサメムーチョ」を挟んだだけですぐ紫の蝶の館になってしまうので……オーロが「ラグリマ」であんまり嘆きすぎると、観客がついていけないんですよね(- -;ゞ
ともみんのオーロもすごく好きだったけど(←まだ言うか)、やっぱりマールの方が好きかもなー。
ともみん的には、3役の中ではマールが一番ニンだったと思う。
ベニーは、結論だけ言うならたぶんオーロが一番良かった。
そして真風くんは、三役どれもバランスよく良かったんですが……もう一度観たいのはマールかメール夫人だなあ。
というわけで、組み合わせの妙で一番最後にみたともみんマール&ベニーオーロ&真風メール夫人のパターンが一番気に入りました(^ ^)。
それにしても、しみじみとれみちゃんって凄いなあ!(@ @)
ベニーオーロ&真風マールだった大劇場公演。
幼馴染の高校生みたいだったマールとブリーザ。へたしたらキスもしたことないんじゃないかと思うような、初々しい二人。
なのに、ブリーザは通りすがりのクールな美形ホストに惚れてしまう。一時の気の迷いかもしれないけど、この一瞬は、本気で。
ホストの手管にすっかりやられてしまった情熱的な少女が、幼馴染の姿を観て、一瞬にして正気にかえる。ホストの手を振り払って幼馴染の元に駆け寄って。そんな彼女を冷酷な瞳でみつめる男。自分に背を向けた少女に対する殺意。恋しい娘への殺意を感じとって戦いを挑む少年、、なぜそんなことになっているのか理解できない少女……
ともみんオーロ&真風マール。
前半は上と同じく、じゃれてるばっかりでキスもしてないんじゃないかと思うような初々しい二人。
なのに、ブリーザは通りすがりの荒々しい情熱的な男に惚れてしまう。本気で。
惚れた男と楽しく踊っているところに現れた幼馴染の少年。女として完全に男を選んでおきながら、幼さの残る少年に母性をくすぐられて、見捨てることができない。シスコンの弟が姉の恋人に嫉妬するようにつっかかっていく少年、そんな彼を嘲いながら、新しい恋人を抱き寄せる男。少年を心配しながらも、男に抗えない、女。……そして悲劇は起こる。
真風オーロ&ベニーマール
これはもう、「リラの壁の囚人たち」のポーラ(ブリーザ)とジョルジュ(マール)、そしてエドワード(オーロ)の関係に見えて仕方がありませんでした。
エドワードにあたるオーロの力の無さもふくめて、ぴったりすぎる(^ ^; オーロに抱かれてうっとりしながら、マールの姿を見つけた瞬間の、ブリーザの怯えきった貌があまりにいリアルで………(汗)。
ベニーオーロ&ともみんマール
普通にラブラブでちゃんとするべきこともしている成人男女のカップル。もう、この二人のきゃっきゃウフフ場面のきゃっきゃウフフ度といったら………(照)。
なのに、ブリーザは通りすがりのクールな美形ホストに惚れてしまう。恋は理屈じゃない。この一瞬は、本気しかないから。
ホストの手管にすっかりやられてしまった情熱的な女が、恋人姿を観て、一瞬にして正気にかえる。ホストの手を振り払って幼馴染の元に駆け寄って。そんな彼女を冷酷な瞳でみつめる男。自分に背を向けた女と、自分の邪魔をした男にに対する殺意。殺意を感じとって戦いを挑む男、どうして自らこんなことを招いてしまったのかわからなくて、怯える女……。
いやはや、他の2パターンは観ていませんが、れみちゃんがどんな芝居をしていたのかが知りたい気がします。
そして、博多座・中日で、みやるりとしーらんがどんなマールを演じるのか?…両方を観ることはできないかもしれませんが、とにかく楽しみにしています(はぁと)。
星組のみなさま、東宝公演お疲れさまでした!
博多座組みのみなさまも、バウ組のみなさまも、どうぞ体調に気をつけて、がんばってください!
.
私が観たのは11時公演でしたが、残念ながらひろ香祐さんは休演でした。最後にもう一度会えることを期待していたのですが。
代わりといってはなんですが、汐月しゅうくんは元気に踊ってました(^ ^)良かった!もう、心配させないでくださいよ……!!
なにはともあれ、千秋楽おめでとうございます!
天霧真世さん、妃咲せあらちゃん、真吹みのりさん、ご卒業おめでとうございます!
「ノバ」の中詰めでキトリちゃん(稀鳥まりや)と幸せそうにとび跳ねながら踊っていた天霧さん。ラービオスとアルビレオという大役を軽やかに演じきったせあらちゃん。あちこちの場面でキラキラと笑顔をふりまいていた真吹さん。素敵な時間をありがとうございました。明日からの日々が幸せなものでありますように。
東京は無事3パターン制覇して、大劇場で観たのと合わせて4パターン。
男役だけ比較するとこんなパターンでした。
オーロ:紅、 マール:真風、メール夫人:夢乃
オーロ:夢乃、マール:真風、メール夫人:紅
オーロ:真風、マール:紅、 メール夫人:夢乃
オーロ:紅、 マール:夢乃、メール夫人:真風
純粋に好みでいうなら、マールはともみん、メール夫人は真風くんが一番好きかなあ。
真風くんのメール夫人は、すごく天然で可愛かった(はぁと)。そして、オープニングとエンディングのさりげない「上流婦人」の空気がすごく良かったです。お上品で穏やかで優しい、嫌味ではないんだけどちょっと上から目線な親切心みたいなものが、役にぴったりで。
女装も美人で似合っていたし、はじけちゃってボールソを追いまわす場面のキュートな魅力もすごく良かったです。
マールのともみんはとにかく当たり役でした!素晴らしかった。ブリーザへのひたむきな愛と情熱、オーロと対等に闘える大人の迫力。ああ、もう一回観たかったなー。
ベニーのオーロは、ブリーザをひとかけらも愛していないところが、実は、役として正しいような気がしました。
女としてのブリーザはただの遊びだけど、男としてマールに負けるわけにはいかない。そんなチンピラの理屈がはっきりと見えて、その底の浅さというか、「嫌な男」なところがこの役には会ってるのかもしれない、と思いました。
真風くんのオーロもどっちかというとワルに作ってたけど、ベニーほど冷酷じゃないというか、ブリーザのことは結構気にいってた感じだったんですよね。あと、真風くんはキャラが若すぎて、ものすごく背伸びしてキザってる少年みたいに見えたのも、それはそれで可愛いんだけど、どうよ……と思ったり。
ともみんのオーロは、大人な色悪ぶりはさすがなんだけど、いかんせん情熱に溢れすぎてブリーザにマジになってしまうのはやっぱり問題だよな、と。前回も書きましたが、展開的に「ラグリマ」の後は「ベサメムーチョ」を挟んだだけですぐ紫の蝶の館になってしまうので……オーロが「ラグリマ」であんまり嘆きすぎると、観客がついていけないんですよね(- -;ゞ
ともみんのオーロもすごく好きだったけど(←まだ言うか)、やっぱりマールの方が好きかもなー。
ともみん的には、3役の中ではマールが一番ニンだったと思う。
ベニーは、結論だけ言うならたぶんオーロが一番良かった。
そして真風くんは、三役どれもバランスよく良かったんですが……もう一度観たいのはマールかメール夫人だなあ。
というわけで、組み合わせの妙で一番最後にみたともみんマール&ベニーオーロ&真風メール夫人のパターンが一番気に入りました(^ ^)。
それにしても、しみじみとれみちゃんって凄いなあ!(@ @)
ベニーオーロ&真風マールだった大劇場公演。
幼馴染の高校生みたいだったマールとブリーザ。へたしたらキスもしたことないんじゃないかと思うような、初々しい二人。
なのに、ブリーザは通りすがりのクールな美形ホストに惚れてしまう。一時の気の迷いかもしれないけど、この一瞬は、本気で。
ホストの手管にすっかりやられてしまった情熱的な少女が、幼馴染の姿を観て、一瞬にして正気にかえる。ホストの手を振り払って幼馴染の元に駆け寄って。そんな彼女を冷酷な瞳でみつめる男。自分に背を向けた少女に対する殺意。恋しい娘への殺意を感じとって戦いを挑む少年、、なぜそんなことになっているのか理解できない少女……
ともみんオーロ&真風マール。
前半は上と同じく、じゃれてるばっかりでキスもしてないんじゃないかと思うような初々しい二人。
なのに、ブリーザは通りすがりの荒々しい情熱的な男に惚れてしまう。本気で。
惚れた男と楽しく踊っているところに現れた幼馴染の少年。女として完全に男を選んでおきながら、幼さの残る少年に母性をくすぐられて、見捨てることができない。シスコンの弟が姉の恋人に嫉妬するようにつっかかっていく少年、そんな彼を嘲いながら、新しい恋人を抱き寄せる男。少年を心配しながらも、男に抗えない、女。……そして悲劇は起こる。
真風オーロ&ベニーマール
これはもう、「リラの壁の囚人たち」のポーラ(ブリーザ)とジョルジュ(マール)、そしてエドワード(オーロ)の関係に見えて仕方がありませんでした。
エドワードにあたるオーロの力の無さもふくめて、ぴったりすぎる(^ ^; オーロに抱かれてうっとりしながら、マールの姿を見つけた瞬間の、ブリーザの怯えきった貌があまりにいリアルで………(汗)。
ベニーオーロ&ともみんマール
普通にラブラブでちゃんとするべきこともしている成人男女のカップル。もう、この二人のきゃっきゃウフフ場面のきゃっきゃウフフ度といったら………(照)。
なのに、ブリーザは通りすがりのクールな美形ホストに惚れてしまう。恋は理屈じゃない。この一瞬は、本気しかないから。
ホストの手管にすっかりやられてしまった情熱的な女が、恋人姿を観て、一瞬にして正気にかえる。ホストの手を振り払って幼馴染の元に駆け寄って。そんな彼女を冷酷な瞳でみつめる男。自分に背を向けた女と、自分の邪魔をした男にに対する殺意。殺意を感じとって戦いを挑む男、どうして自らこんなことを招いてしまったのかわからなくて、怯える女……。
いやはや、他の2パターンは観ていませんが、れみちゃんがどんな芝居をしていたのかが知りたい気がします。
そして、博多座・中日で、みやるりとしーらんがどんなマールを演じるのか?…両方を観ることはできないかもしれませんが、とにかく楽しみにしています(はぁと)。
星組のみなさま、東宝公演お疲れさまでした!
博多座組みのみなさまも、バウ組のみなさまも、どうぞ体調に気をつけて、がんばってください!
.
カルナバルの奇跡【3】
2011年6月21日 宝塚(星)星組公演「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」役替りを観てまいりました。
メンバーは以下のとおり。
オーロ 真風涼帆
マール 紅ゆずる
メール夫人 夢乃聖夏
マダムガード 音花ゆり
オーロは、これで全パターン観た……かな?大劇場でベニー、先週がともみん、今回が真風くんだから、うん、観ましたね。
個人的な好みですが、一番好きなのはともみんになりそうです。最後にもう一回、ベニーのオーロを観るので、そこで変わる可能性もありますが、今のところは。
ともみんのオーロの好きなところは、ワルなのになんだか憎めないところ。素直で可愛くて、なのに一生懸命ワルぶっているところが可愛くて好きなんです。
ただ、結構ともみんのオーロは、れみちゃんのブリーザにかなりマジで惚れてしまうのが気になったかなー。「ラーグリマ」の後にあんまり間をあけずに紫の蝶の場面になるので、華やかに女装して登場し、にこやかに首飾りを取り合うのを観ながら「あれっ?さっきはあんなに嘆いていたのに、いつのまに立ち直ったの?」みたいになってしまうのが難しいなと思いました。
演出的な問題もあるとは思うのですが、“ラーグリマ”での慟哭が激しすぎて、次につながらないんですよね。同じ理由で、ラービオス(妃咲せあら)とあっさりくっつくのも不思議な気がしてしまうし。
真風くんのオーロは、ブリーザに対する態度だけはリカさん(紫吹淳)のオーロに近かったような。いや、全然違うんですけど、惚れてないんですよね。欲しいと思ってはいるけど、惚れてはいない。悲劇をみてもどこか人ごとで、ちょっとショックは受けるけど、本気じゃないから大したことはない……という感じだったのがすごく面白かったです。
あと、これはベニーにも言えることですが、紫の蝶の場面での女装がめっちゃ美人で良かった(^ ^)。ともみんは、礼音くんとオカマ対決みたいに見えたので(←失礼)。男役としては勲章だと思うけど、、、場面としてはどっちがいいの?みたいな気はしてしまったので(苦笑)。
なんて、いろいろ書いてしまいましたが、基本的にはともみんのオーロがいちばん好きです。(←あれっ?)
あともう一つ、マダムガードも3パターン聴かせていただきました。
個人的な声の好みでいうと、可愛瑞穂さんの声が好きなんです(はぁと)が、お三方ともそれぞれに個性があって、新人公演の夢妃さんも含めて、みなさんとても良かったと思います(*^ ^*)。
星組さん、うらやましいなー、こういう役替りはとても良い試みだと思うんですよね。客寄せになるかどうかはわかりませんが、ぜひ、他の組(作品)でもご検討いただきたい!!
役替りを全部観ていない二役については簡単に。
ベニーのマールとれみちゃんブリーザの関係は、「リラの壁の囚人たち」の二人(ジョルジュとポーラ)をすごく思い出しました。ベニーの解釈も新鮮で面白いと思ったけど、それ以上に、役者によるマールの解釈の違いに対応して、まったく違うブリーザ像を作り上げたれみちゃんの素晴らしさに感動しました。
そして、ともみんのメール夫人は、大劇場で観た時も思いましたが、、、ちょっとオカマチックなんですよね。でも、キャラクターがとても可愛い(はぁと)。“きゃぴっ”としながら、可愛い美少年(ボールソ)を振り回す、そのパッショネイトな明るいエネルギーと可愛らしさがとても好きです♪新人公演の漣さんのメール夫人も、ベースはともみんなのかな?と思いながら観ていました。
.
メンバーは以下のとおり。
オーロ 真風涼帆
マール 紅ゆずる
メール夫人 夢乃聖夏
マダムガード 音花ゆり
オーロは、これで全パターン観た……かな?大劇場でベニー、先週がともみん、今回が真風くんだから、うん、観ましたね。
個人的な好みですが、一番好きなのはともみんになりそうです。最後にもう一回、ベニーのオーロを観るので、そこで変わる可能性もありますが、今のところは。
ともみんのオーロの好きなところは、ワルなのになんだか憎めないところ。素直で可愛くて、なのに一生懸命ワルぶっているところが可愛くて好きなんです。
ただ、結構ともみんのオーロは、れみちゃんのブリーザにかなりマジで惚れてしまうのが気になったかなー。「ラーグリマ」の後にあんまり間をあけずに紫の蝶の場面になるので、華やかに女装して登場し、にこやかに首飾りを取り合うのを観ながら「あれっ?さっきはあんなに嘆いていたのに、いつのまに立ち直ったの?」みたいになってしまうのが難しいなと思いました。
演出的な問題もあるとは思うのですが、“ラーグリマ”での慟哭が激しすぎて、次につながらないんですよね。同じ理由で、ラービオス(妃咲せあら)とあっさりくっつくのも不思議な気がしてしまうし。
真風くんのオーロは、ブリーザに対する態度だけはリカさん(紫吹淳)のオーロに近かったような。いや、全然違うんですけど、惚れてないんですよね。欲しいと思ってはいるけど、惚れてはいない。悲劇をみてもどこか人ごとで、ちょっとショックは受けるけど、本気じゃないから大したことはない……という感じだったのがすごく面白かったです。
あと、これはベニーにも言えることですが、紫の蝶の場面での女装がめっちゃ美人で良かった(^ ^)。ともみんは、礼音くんとオカマ対決みたいに見えたので(←失礼)。男役としては勲章だと思うけど、、、場面としてはどっちがいいの?みたいな気はしてしまったので(苦笑)。
なんて、いろいろ書いてしまいましたが、基本的にはともみんのオーロがいちばん好きです。(←あれっ?)
あともう一つ、マダムガードも3パターン聴かせていただきました。
個人的な声の好みでいうと、可愛瑞穂さんの声が好きなんです(はぁと)が、お三方ともそれぞれに個性があって、新人公演の夢妃さんも含めて、みなさんとても良かったと思います(*^ ^*)。
星組さん、うらやましいなー、こういう役替りはとても良い試みだと思うんですよね。客寄せになるかどうかはわかりませんが、ぜひ、他の組(作品)でもご検討いただきたい!!
役替りを全部観ていない二役については簡単に。
ベニーのマールとれみちゃんブリーザの関係は、「リラの壁の囚人たち」の二人(ジョルジュとポーラ)をすごく思い出しました。ベニーの解釈も新鮮で面白いと思ったけど、それ以上に、役者によるマールの解釈の違いに対応して、まったく違うブリーザ像を作り上げたれみちゃんの素晴らしさに感動しました。
そして、ともみんのメール夫人は、大劇場で観た時も思いましたが、、、ちょっとオカマチックなんですよね。でも、キャラクターがとても可愛い(はぁと)。“きゃぴっ”としながら、可愛い美少年(ボールソ)を振り回す、そのパッショネイトな明るいエネルギーと可愛らしさがとても好きです♪新人公演の漣さんのメール夫人も、ベースはともみんなのかな?と思いながら観ていました。
.
若人たちのカルナバル【3】
2011年6月20日 宝塚(星)本題に入る前に、CSの話題を一つ。
花組すかいふぇありーずの卒業レポートを視ました♪
がりんちゃん(大河凜)も仙名彩世ちゃんも、なんて可愛いんでしょう(涙目)。っていうか、あのケーキ本当に可愛い~!!「ロミオとジュリエット」の焼き林檎みたいに、フェリエで販売してほしい(真顔)。
そして、後輩の卒業レポートにゲスト出演した元祖・ハートフルコンビ(真瀬はるか&桜咲彩花)。後輩の番組を攫うなよー!?と思いましたが、まあ、なんとかゲストの枠におさまったかな?(←どうでしょう?)
いやはや、あの、阿吽の呼吸というかなんというか、二人の役割分担が相変わらずすぎてめっちゃ笑ってしまいました(^ ^)。そして、真瀬がケーキに手をつけるのを観ながら、「食うなー!!」と叫んだことは黙っておこう、かな(- -;
余談はそんなところにして、「ノバ・ボサ・ノバ」新人公演について。
■メール夫人(漣レイラ)、ボールソ(夏樹れい/美弥るりか)
大劇場では残念ながら休演されていた漣さんのメール夫人。先入観なのかもしれませんが、東宝の『たった一回』に賭ける気合をすごく感じました。
お化粧とかはまだまだでしたが、最初と最後の「お上品」な貴族の夫人と、カルナバルに耽溺した情熱的な女性のギャップが大きく表現できていて、非常に魅力的だったと思います。
そして、それに対するボールソ。本公演のみやるりも、そんなにワルじゃない、ごく普通の元気が余っている少年……というイメージなのですが、新人公演はさらに元気いっぱいで健康的な、ホントに普通の少年って感じで、なんか微笑ましかったです(^ ^)。
そのボスであるオーロもあんまり「ワル」って感じではないので、どうしてもそうなるんだろうなと思いますが。
ただ、ボールソがごく普通の“少年”になったことで、メール夫人が彼に“執着”する理由が弱くなったような気がしたのは、良かったのか、悪かったのか。「誰でも良かったんだけど、たままた手の届くところにいた男の子がボールソだった」って感じに見えました。
特に、新人公演のメール夫人は、最初の場面でオーロにぽーっと見惚れているのが非常にあからさまだったので、余計そう思ったのかもしれません。
■ピエロ(優香りこ、愛水せれ奈、紫りら/鶴美舞夕、如月蓮、大輝真琴)
三人とも娘役だったんですよね、今回。珍しいなーと思いました。
3人とも素晴らしいダンサーで、ピエロとしてのダンスは全然問題なかったと思います。ただ、前半の男の子として出てくる2場面が、やっぱりちょっと踊り方も違うし、弱かったなーと思いました。いっそのこと、あそこも衣装を変えて女の子として踊らせてみても良かったと思うのですが、、、、そうはいかないものなのかなあ。
衣装などは本公演とは少し変えてあって、1999年版を覚えている身にはかえって懐かしかったりもしました(^ ^)。と、あと、中詰めのバトンがフラフープに戻っていたのにちょっと笑ってしまった……そうだよね、バトンはどいちゃん(鶴美)ならではだよね(^ ^)。
■ポリス(大輝真琴、千寿はる/美稀千種、美城れん)
いやもう、本公演でも楽しみなお二人ですが、新人公演はまた一段と弾けていて良かったです。
銀行強盗の後の、美城「ああっ!」、美稀「えっ?(@ @)………強盗だあ!!」という流れがすごく好きなんですが、マコちゃんの反応がめっちゃ派手で良かったです。
■ビーナス(妃海風/礼真琴)
「メイちゃんの執事」で汐月しゅうさんと組んでいた多美ちゃん、ですよね?筋肉質であまり女らしいとは言い難い体型は本公演の礼くんとよく似ていましたが、表情とかが挑戦的ですごく良かったです。
本公演でも群舞の中ですごく目立つ人なんですが、ダンサーなんでしょうか……?(謎)
■ラービオス(華雅りりか/妃咲せあら)
歌も芝居も無難にこなしていたと思います。中詰めの、ボールソと歌う場面がとっても可愛かった♪
■マダムガード(夢妃杏瑠)
良い声でした~~!!姿も色っぽくて良かったです。
■ドアボーイ(真風涼帆/麻央侑希)
そっかー、真風くんまだ新公出てたんだ!と思ってしまった(^ ^)。
プログラムにはほとんど名前がないんですが、でも結構出ていたような。もしかして、ひろ香さんの代役扱いだったのかな?
■カリオカの歌手(飛河蘭/礼真琴、毬愛まゆ/夢妃杏瑠)
幕開きと「アデーウス・カルナバル」前の歌手の役。本公演も澄んだ綺麗な声ですが、新人公演もなかなか爽やかで良い歌声でした。94期コンビかー、若いなー。(←いや、本公演は93期と95期ですけどね!)
.
花組すかいふぇありーずの卒業レポートを視ました♪
がりんちゃん(大河凜)も仙名彩世ちゃんも、なんて可愛いんでしょう(涙目)。っていうか、あのケーキ本当に可愛い~!!「ロミオとジュリエット」の焼き林檎みたいに、フェリエで販売してほしい(真顔)。
そして、後輩の卒業レポートにゲスト出演した元祖・ハートフルコンビ(真瀬はるか&桜咲彩花)。後輩の番組を攫うなよー!?と思いましたが、まあ、なんとかゲストの枠におさまったかな?(←どうでしょう?)
いやはや、あの、阿吽の呼吸というかなんというか、二人の役割分担が相変わらずすぎてめっちゃ笑ってしまいました(^ ^)。そして、真瀬がケーキに手をつけるのを観ながら、「食うなー!!」と叫んだことは黙っておこう、かな(- -;
余談はそんなところにして、「ノバ・ボサ・ノバ」新人公演について。
■メール夫人(漣レイラ)、ボールソ(夏樹れい/美弥るりか)
大劇場では残念ながら休演されていた漣さんのメール夫人。先入観なのかもしれませんが、東宝の『たった一回』に賭ける気合をすごく感じました。
お化粧とかはまだまだでしたが、最初と最後の「お上品」な貴族の夫人と、カルナバルに耽溺した情熱的な女性のギャップが大きく表現できていて、非常に魅力的だったと思います。
そして、それに対するボールソ。本公演のみやるりも、そんなにワルじゃない、ごく普通の元気が余っている少年……というイメージなのですが、新人公演はさらに元気いっぱいで健康的な、ホントに普通の少年って感じで、なんか微笑ましかったです(^ ^)。
そのボスであるオーロもあんまり「ワル」って感じではないので、どうしてもそうなるんだろうなと思いますが。
ただ、ボールソがごく普通の“少年”になったことで、メール夫人が彼に“執着”する理由が弱くなったような気がしたのは、良かったのか、悪かったのか。「誰でも良かったんだけど、たままた手の届くところにいた男の子がボールソだった」って感じに見えました。
特に、新人公演のメール夫人は、最初の場面でオーロにぽーっと見惚れているのが非常にあからさまだったので、余計そう思ったのかもしれません。
■ピエロ(優香りこ、愛水せれ奈、紫りら/鶴美舞夕、如月蓮、大輝真琴)
三人とも娘役だったんですよね、今回。珍しいなーと思いました。
3人とも素晴らしいダンサーで、ピエロとしてのダンスは全然問題なかったと思います。ただ、前半の男の子として出てくる2場面が、やっぱりちょっと踊り方も違うし、弱かったなーと思いました。いっそのこと、あそこも衣装を変えて女の子として踊らせてみても良かったと思うのですが、、、、そうはいかないものなのかなあ。
衣装などは本公演とは少し変えてあって、1999年版を覚えている身にはかえって懐かしかったりもしました(^ ^)。と、あと、中詰めのバトンがフラフープに戻っていたのにちょっと笑ってしまった……そうだよね、バトンはどいちゃん(鶴美)ならではだよね(^ ^)。
■ポリス(大輝真琴、千寿はる/美稀千種、美城れん)
いやもう、本公演でも楽しみなお二人ですが、新人公演はまた一段と弾けていて良かったです。
銀行強盗の後の、美城「ああっ!」、美稀「えっ?(@ @)………強盗だあ!!」という流れがすごく好きなんですが、マコちゃんの反応がめっちゃ派手で良かったです。
■ビーナス(妃海風/礼真琴)
「メイちゃんの執事」で汐月しゅうさんと組んでいた多美ちゃん、ですよね?筋肉質であまり女らしいとは言い難い体型は本公演の礼くんとよく似ていましたが、表情とかが挑戦的ですごく良かったです。
本公演でも群舞の中ですごく目立つ人なんですが、ダンサーなんでしょうか……?(謎)
■ラービオス(華雅りりか/妃咲せあら)
歌も芝居も無難にこなしていたと思います。中詰めの、ボールソと歌う場面がとっても可愛かった♪
■マダムガード(夢妃杏瑠)
良い声でした~~!!姿も色っぽくて良かったです。
■ドアボーイ(真風涼帆/麻央侑希)
そっかー、真風くんまだ新公出てたんだ!と思ってしまった(^ ^)。
プログラムにはほとんど名前がないんですが、でも結構出ていたような。もしかして、ひろ香さんの代役扱いだったのかな?
■カリオカの歌手(飛河蘭/礼真琴、毬愛まゆ/夢妃杏瑠)
幕開きと「アデーウス・カルナバル」前の歌手の役。本公演も澄んだ綺麗な声ですが、新人公演もなかなか爽やかで良い歌声でした。94期コンビかー、若いなー。(←いや、本公演は93期と95期ですけどね!)
.
若人たちのカルナバル【2】
2011年6月19日 宝塚(星)星組新人公演「ノバ・ボサ・ノバ」つづき。
印象に残った順、ということで、不思議な順番ですがお許しを。
■オーロ(十碧れいや)、マール(芹香斗亜)、ブリーザ(音波みのり/白華れみ)
「ボア・タールデ・カルナバル」から「ラグリマ」にかけてのドラマティックな三人の場面が、溌剌としたエネルギーに充ち溢れて、すごい迫力でした。
ポコちゃんのオーロは、若くて真っ直ぐで、ワルになりきれてない感じが良かったです。「ソル・エ・マル」の歌い継ぎもがんばってたと思います(^ ^)。本公演のオーロは、いちおう三人とも観ましたが、その中では真風くんのオーロに近かった……かなあ?素朴な少年っぽさというか、自分の感情に素直なところが似ていたような。真風くんよりはもう少しワルっぽい感じになっていたから、ともみんと真風くんの間くらいかな。
キキちゃんのマールは、なんだかものすごく不良少年だった(^ ^)。そして、はるこちゃんのブリーザが、あまりにも普通の可愛子ちゃんだったことに吃驚。れみちゃんのブリーザの、野生の豹のような激しさとは全然違う、ごく普通の、ものすごく可愛い女の子でした。
キキちゃんとはるこちゃん、前回の新人公演(愛と青春の旅立ち)でトップコンビを務めただけあって、前半の息のあった恋人たちの、ほのぼのと優しい空気がとても良かった!傍にいることが当たり前で、いなくなったらどうなるかなんて考えたこともない、夢見がちな二人、って感じが切実に伝わってきました。
それなのに、娘は通りすがりのイケメンに誘惑されてしまう。一瞬の邂逅、心のないキス。ものなれた男がふと興味をひかれて落としにかかる、その心理に説得力を与えた彼女の素朴な美しさはさすがでした。
「ボア・タールデ・カルナバル」の激しいダンスに、すこし戸惑ったように、でも楽しそうに踊るブリーザ。男が自分を欲しがっているのが嬉しくて、祭りの空気に惑わされて、すっかり舞い上がってしまった少女。本役のれみちゃんとは本当に全然ちがうなーと思いながら観ていました。むしろ、1999年月組のアツ(千紘れいか)に似ていた……かも?
クライマックスでオーロに抱かれ、、自分を探している恋人を見出す娘。
マールの眼に浮かぶ憎悪と、ブリーザの瞳に浮かぶ驚愕。その一瞬で、今じぶんを抱いている男のことなどすっかり忘れて、マールに駆け寄るブリーザ。彼女を突き飛ばしてオーロに戦いを挑むマール。唇の端に嘲笑を浮かべたまま、マールに対峙するオーロ。
祭りの高揚感と恋のエネルギー。パッションに満ちた、良い場面でした。あの場面、三人とも踊れるって本当に大事なことだ!
■マダムX(稀鳥まりや/万里柚美)
キトリちゃんがああいう大人の女をやっていると、ついつい微笑ましく思ってしまうのですが、なかなか魅力的なマダムだったと思います。……といいつつ、その直後に本公演を観て、柚美さんのあまりの爛れた美しさにうっとりしてしまったことは否定しませんが(汗)。
先日の日記にも書きましたが、マダムの手に渡った首飾りは、マダムがいったん付けた後、自ら外して女の子たちに見せびらかして、その後おもむろに胸元にしまう……のですが。
……キトリの努力は認めたい(←ファンだから)でも!ない胸は描いてもどうにもならな……かった(T T)。もう少し詰め物なりして谷間を作らないと、首飾りをしまったところが不自然になっちゃうんだってば!!
なによりも、あの演出でいくならなぜ衣装を変更しなかったのかが疑問です。これは新人公演とは関係ないけど、あのドレスで首回りにアクセサリーをつけないとか、女だったらありえませんから!
なんてツッコミをいれつつ、もう一回引っ張ります。
.
印象に残った順、ということで、不思議な順番ですがお許しを。
■オーロ(十碧れいや)、マール(芹香斗亜)、ブリーザ(音波みのり/白華れみ)
「ボア・タールデ・カルナバル」から「ラグリマ」にかけてのドラマティックな三人の場面が、溌剌としたエネルギーに充ち溢れて、すごい迫力でした。
ポコちゃんのオーロは、若くて真っ直ぐで、ワルになりきれてない感じが良かったです。「ソル・エ・マル」の歌い継ぎもがんばってたと思います(^ ^)。本公演のオーロは、いちおう三人とも観ましたが、その中では真風くんのオーロに近かった……かなあ?素朴な少年っぽさというか、自分の感情に素直なところが似ていたような。真風くんよりはもう少しワルっぽい感じになっていたから、ともみんと真風くんの間くらいかな。
キキちゃんのマールは、なんだかものすごく不良少年だった(^ ^)。そして、はるこちゃんのブリーザが、あまりにも普通の可愛子ちゃんだったことに吃驚。れみちゃんのブリーザの、野生の豹のような激しさとは全然違う、ごく普通の、ものすごく可愛い女の子でした。
キキちゃんとはるこちゃん、前回の新人公演(愛と青春の旅立ち)でトップコンビを務めただけあって、前半の息のあった恋人たちの、ほのぼのと優しい空気がとても良かった!傍にいることが当たり前で、いなくなったらどうなるかなんて考えたこともない、夢見がちな二人、って感じが切実に伝わってきました。
それなのに、娘は通りすがりのイケメンに誘惑されてしまう。一瞬の邂逅、心のないキス。ものなれた男がふと興味をひかれて落としにかかる、その心理に説得力を与えた彼女の素朴な美しさはさすがでした。
「ボア・タールデ・カルナバル」の激しいダンスに、すこし戸惑ったように、でも楽しそうに踊るブリーザ。男が自分を欲しがっているのが嬉しくて、祭りの空気に惑わされて、すっかり舞い上がってしまった少女。本役のれみちゃんとは本当に全然ちがうなーと思いながら観ていました。むしろ、1999年月組のアツ(千紘れいか)に似ていた……かも?
クライマックスでオーロに抱かれ、、自分を探している恋人を見出す娘。
マールの眼に浮かぶ憎悪と、ブリーザの瞳に浮かぶ驚愕。その一瞬で、今じぶんを抱いている男のことなどすっかり忘れて、マールに駆け寄るブリーザ。彼女を突き飛ばしてオーロに戦いを挑むマール。唇の端に嘲笑を浮かべたまま、マールに対峙するオーロ。
祭りの高揚感と恋のエネルギー。パッションに満ちた、良い場面でした。あの場面、三人とも踊れるって本当に大事なことだ!
■マダムX(稀鳥まりや/万里柚美)
キトリちゃんがああいう大人の女をやっていると、ついつい微笑ましく思ってしまうのですが、なかなか魅力的なマダムだったと思います。……といいつつ、その直後に本公演を観て、柚美さんのあまりの爛れた美しさにうっとりしてしまったことは否定しませんが(汗)。
先日の日記にも書きましたが、マダムの手に渡った首飾りは、マダムがいったん付けた後、自ら外して女の子たちに見せびらかして、その後おもむろに胸元にしまう……のですが。
……キトリの努力は認めたい(←ファンだから)でも!ない胸は描いてもどうにもならな……かった(T T)。もう少し詰め物なりして谷間を作らないと、首飾りをしまったところが不自然になっちゃうんだってば!!
なによりも、あの演出でいくならなぜ衣装を変更しなかったのかが疑問です。これは新人公演とは関係ないけど、あのドレスで首回りにアクセサリーをつけないとか、女だったらありえませんから!
なんてツッコミをいれつつ、もう一回引っ張ります。
.
若人たちのカルナバル
2011年6月16日 宝塚(星) コメント (4)東京宝塚劇場にて、星組新人公演「ノバ・ボサ・ノバ」を観劇してまいりました。
残念ながらひろ香祐さんは休演でしたが、他のメンバーはみんな元気に、フルパワーで舞台の上を縦横無尽に駆け回ってました。
人数は半分なのに、スカスカ感は感じなっかったなあ。若々しいエネルギーに満ちた、良い新人公演でした。これからの星組さんが、とっても楽しみです。
新人公演演出は野口幸作さん。
本公演との違いは特には感じませんでしたが、大劇場では漣さん、今回はひろ香さんと怪我人がいて、フォーメーションの修正とか大変だっただろうなーと思います。全く違和感はなかったということは、野口さんも下級生さんたちもがんばったんですよね(^ ^)お疲れさまでした!
■ソール(麻央侑希/柚希礼音)とエストレーラ(早乙女わかば/夢咲ねね)
二人とも中日劇場の時とは別人のように普通に歌えていて、非常にホッとしました(^ ^)。
まだまだ課題は多いし、好みが別れる声質だなとは思いますが、まあ、あれはあれでありなソール&エストレーラだと思いました。
面白いと思ったのは、二人とも本役である礼音くん&ねねちゃんのコンビよりも、1999年月組のマミさん(真琴つばさ)&檀ちゃん(檀れい)の方に似ていたこと(@ @)。特に麻央くん。「ソル・エ・マル」の時から礼音くんとは全然ちがうなー、誰かを思い出すなー、と思ってはいたのですが、「クイダード」(←くずや)ですごくマミさんを思い出したんですよね。マミさんの、あのなんともいえない色気とか、お客さんをひっぱる力はないんですけれども、方向性はそっちに近いような気がしました。
見た目は、マミさんじゃなくてタニちゃん(大和悠河)なのになー。
わかばちゃんは、中詰めのピンクのダルマがあまりにも檀ちゃんそっくりで(汗)。自信無さげな歌といい、何となく挙動不審な感じといい、お披露目したばかりでトップ娘役という地位に完全に位負けしていた頃の檀ちゃんを、すっごく思いだしました。
エストレーラとしての芝居は堂々としていて良かったんですが(^ ^)。将来が楽しみです。
■ルーア神父(礼真琴/涼紫央)とシスターマーマ(天寿光希/英真なおき)
「ソル・エ・マル」でルーア神父が登場して、最初のワンフレーズを歌い始めた瞬間に、ルーア神父ってこういう役だったのか!!と耳から鱗が落ちた気がしました。
若いというより幼くて、可愛くて、純粋で、明るい、誠実な神父さま。見た目も声も、本当にそんな感じでした。私は「歌えるルーア神父」を観たのが初めてなので、すっごく感動しました(^ ^;
シスターマーマは、、、あんなにぶっ飛んで、楽しそうで、嬉しそうで、自分を見失ったみっきぃさんを観たのは初めてです(^ ^;ゞ
よっぽど「ノバ・ボサ・ノバ」に出たかったんだろうなあ……今まで、どちらかというとクレバーな芝居が得意なタイプだと思っていたんですが、あんなふうに、場面全体を見ること出来なくまでぶっ壊れちゃうこともあるんですねぇ……。
中詰めでオーロが歌っているときに回りで踊る「カサ」と、「シナーマン」の「リオの女A」の美しさには、思いっきり見惚れてました。ホントに美人なんだなあ!!そして、脚がキレイだなあ(^ ^;
最後の挨拶で、いっぱいいっぱいになりながらもしっかりと話すキトリ(稀鳥まりや)と、とつとつと自分の気持ちを述べる麻央くんと、そんな二人をものすごく優しい笑顔で見守っていたみっきぃさん。個人的に、すっごいときめいた並びでした(^ ^)。
長の期に思わぬ怪我で、本公演は出られなくなってしまって……プレッシャーだったんだろうなあ。新人公演のチャンスはあと一回。「オーシャンズ」でも、また素敵な役に巡り合いますように。
オーロ以下もみんなとっても良かったです(はぁと)。続きはまた、近いうちに!
.
残念ながらひろ香祐さんは休演でしたが、他のメンバーはみんな元気に、フルパワーで舞台の上を縦横無尽に駆け回ってました。
人数は半分なのに、スカスカ感は感じなっかったなあ。若々しいエネルギーに満ちた、良い新人公演でした。これからの星組さんが、とっても楽しみです。
新人公演演出は野口幸作さん。
本公演との違いは特には感じませんでしたが、大劇場では漣さん、今回はひろ香さんと怪我人がいて、フォーメーションの修正とか大変だっただろうなーと思います。全く違和感はなかったということは、野口さんも下級生さんたちもがんばったんですよね(^ ^)お疲れさまでした!
■ソール(麻央侑希/柚希礼音)とエストレーラ(早乙女わかば/夢咲ねね)
二人とも中日劇場の時とは別人のように普通に歌えていて、非常にホッとしました(^ ^)。
まだまだ課題は多いし、好みが別れる声質だなとは思いますが、まあ、あれはあれでありなソール&エストレーラだと思いました。
面白いと思ったのは、二人とも本役である礼音くん&ねねちゃんのコンビよりも、1999年月組のマミさん(真琴つばさ)&檀ちゃん(檀れい)の方に似ていたこと(@ @)。特に麻央くん。「ソル・エ・マル」の時から礼音くんとは全然ちがうなー、誰かを思い出すなー、と思ってはいたのですが、「クイダード」(←くずや)ですごくマミさんを思い出したんですよね。マミさんの、あのなんともいえない色気とか、お客さんをひっぱる力はないんですけれども、方向性はそっちに近いような気がしました。
見た目は、マミさんじゃなくてタニちゃん(大和悠河)なのになー。
わかばちゃんは、中詰めのピンクのダルマがあまりにも檀ちゃんそっくりで(汗)。自信無さげな歌といい、何となく挙動不審な感じといい、お披露目したばかりでトップ娘役という地位に完全に位負けしていた頃の檀ちゃんを、すっごく思いだしました。
エストレーラとしての芝居は堂々としていて良かったんですが(^ ^)。将来が楽しみです。
■ルーア神父(礼真琴/涼紫央)とシスターマーマ(天寿光希/英真なおき)
「ソル・エ・マル」でルーア神父が登場して、最初のワンフレーズを歌い始めた瞬間に、ルーア神父ってこういう役だったのか!!と耳から鱗が落ちた気がしました。
若いというより幼くて、可愛くて、純粋で、明るい、誠実な神父さま。見た目も声も、本当にそんな感じでした。私は「歌えるルーア神父」を観たのが初めてなので、すっごく感動しました(^ ^;
シスターマーマは、、、あんなにぶっ飛んで、楽しそうで、嬉しそうで、自分を見失ったみっきぃさんを観たのは初めてです(^ ^;ゞ
よっぽど「ノバ・ボサ・ノバ」に出たかったんだろうなあ……今まで、どちらかというとクレバーな芝居が得意なタイプだと思っていたんですが、あんなふうに、場面全体を見ること出来なくまでぶっ壊れちゃうこともあるんですねぇ……。
中詰めでオーロが歌っているときに回りで踊る「カサ」と、「シナーマン」の「リオの女A」の美しさには、思いっきり見惚れてました。ホントに美人なんだなあ!!そして、脚がキレイだなあ(^ ^;
最後の挨拶で、いっぱいいっぱいになりながらもしっかりと話すキトリ(稀鳥まりや)と、とつとつと自分の気持ちを述べる麻央くんと、そんな二人をものすごく優しい笑顔で見守っていたみっきぃさん。個人的に、すっごいときめいた並びでした(^ ^)。
長の期に思わぬ怪我で、本公演は出られなくなってしまって……プレッシャーだったんだろうなあ。新人公演のチャンスはあと一回。「オーシャンズ」でも、また素敵な役に巡り合いますように。
オーロ以下もみんなとっても良かったです(はぁと)。続きはまた、近いうちに!
.
カルナバルの奇跡【2.5】
2011年6月14日 宝塚(星) コメント (3)先日書いた日記に追記です(^ ^)。
http://80646.diarynote.jp/201106100141125628/
私が、「(紫の蝶の館の場面で)マダムXの万里柚美さんが首飾りをつけていなかった」というご報告をしたところ、いくつかコメントをいただきました。
あの場面、カーテン前の下手花道で首飾りがボールソ(美弥るりか)⇒女(稀鳥まりや)⇒男(天霧真世)⇒マダムXと受け渡され、マダムが首に巻いたところで幕があがる…はずなのですが。
マダムXの周囲をソール(柚希礼音)とオーロ(私が観たときは夢乃聖夏)がぐるぐる回る振付で「あれっ、柚美さん首飾りどうしたのっ!?」と思ったんですよね。
カーテン前ではキトリちゃんにロックオン!だったので。
なので、今日観た友人に、どうだったのか尋いてみたところ!
『(柚美さんは)首飾りを受け取ると、すぐに(中略)胸の谷間にガシガシ押し込んでしまってたよ』
とのこと。
……演出変更なのか?そうなのか!?
で、
『その胸に(オーロが)手を入れて奪うので、なんかヤらしい場面だった』
のだそうです。
……ともみんのオーロは、そんな感じしなかったなー。柚美さんと踊りながらくるんと回って、その回っている間に受け渡したように見えました。……役者の個性の違い?それとも、それも演出変更なのでしょうか。
少なくとも、マダムXの胸もとに手を突っ込んでいるようには見えなかったなあ。ただ、あのとき私は席が悪くて、しかもちょうどそのあたりの視界を遮るように身体のおおきなお客さんがいたので、よく見えなかっただけかもしれません(←あまり自信ない)。
私が次に観るのは週末ですが、それまでにご覧になった方のレポートをお待ちしてます♪ ねっ、hanihaniさん!(はぁと)
話は変わりますが、もうすぐ新公ですね!!
大劇場では休演していた漣さんの復活は嬉しいのですが、今度はひろ香祐さんが休演。
復帰時期は未定、となっていますが、新人公演は出演されるのでしょうか。復帰できるといいなあ…。せっかくの名作の新人公演、ちゃんと全員でつくりあげたものを板にのせられますように。
八百屋舞台での激しいダンス。みなさん怪我にはくれぐれも気をつけてくださいね。
.
http://80646.diarynote.jp/201106100141125628/
私が、「(紫の蝶の館の場面で)マダムXの万里柚美さんが首飾りをつけていなかった」というご報告をしたところ、いくつかコメントをいただきました。
あの場面、カーテン前の下手花道で首飾りがボールソ(美弥るりか)⇒女(稀鳥まりや)⇒男(天霧真世)⇒マダムXと受け渡され、マダムが首に巻いたところで幕があがる…はずなのですが。
マダムXの周囲をソール(柚希礼音)とオーロ(私が観たときは夢乃聖夏)がぐるぐる回る振付で「あれっ、柚美さん首飾りどうしたのっ!?」と思ったんですよね。
カーテン前ではキトリちゃんにロックオン!だったので。
なので、今日観た友人に、どうだったのか尋いてみたところ!
『(柚美さんは)首飾りを受け取ると、すぐに(中略)胸の谷間にガシガシ押し込んでしまってたよ』
とのこと。
……演出変更なのか?そうなのか!?
で、
『その胸に(オーロが)手を入れて奪うので、なんかヤらしい場面だった』
のだそうです。
……ともみんのオーロは、そんな感じしなかったなー。柚美さんと踊りながらくるんと回って、その回っている間に受け渡したように見えました。……役者の個性の違い?それとも、それも演出変更なのでしょうか。
少なくとも、マダムXの胸もとに手を突っ込んでいるようには見えなかったなあ。ただ、あのとき私は席が悪くて、しかもちょうどそのあたりの視界を遮るように身体のおおきなお客さんがいたので、よく見えなかっただけかもしれません(←あまり自信ない)。
私が次に観るのは週末ですが、それまでにご覧になった方のレポートをお待ちしてます♪ ねっ、hanihaniさん!(はぁと)
話は変わりますが、もうすぐ新公ですね!!
大劇場では休演していた漣さんの復活は嬉しいのですが、今度はひろ香祐さんが休演。
復帰時期は未定、となっていますが、新人公演は出演されるのでしょうか。復帰できるといいなあ…。せっかくの名作の新人公演、ちゃんと全員でつくりあげたものを板にのせられますように。
八百屋舞台での激しいダンス。みなさん怪我にはくれぐれも気をつけてくださいね。
.
カルナバルの奇跡【2】
2011年6月9日 宝塚(星) コメント (11)東京宝塚劇場にて、星組公演「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いはふたたび」を観劇してまいりました♪
先月も書きましたが、熱くて、元気で、暑苦しいほどエネルギーに溢れていて、とても楽しかったです。大劇場で観てから一ヶ月とちょっと。さぞ盛り上がっているだろうと思っていたのですが、前回もすごかったから、テンション自体はそんなに変わらなかったかな?
今回の役替りは、オーロ:夢乃聖夏(前回は紅ゆずる)、メール夫人:紅ゆずる(夢乃星夏)、マール:真風涼帆(同)、マダムガード:毬乃ゆい(可愛瑞穂)。括弧()の中は先月観た時のキャストです。
前回から引き続いてマールの真風くんは、1ヶ月での成長をすごく感じました。動きがキレイになって、オーロ・ブリーザとの3人の場面が芝居としてよく繋がるようになっていたと思う。ブリーザ・白華れみちゃんの男前な野生がさらに迫力を増して素晴らしくなっていたんですが、それをふわっと受け止めて流す柔らかさがあるんだなーと思いました。
真風くんのマールは今回で終わりかー。気に入っていたのでちょっと残念。最後にもう一回観たかったような気がします。
オーロのともみんは、、、一つ一つの仕草が格好よくて、やっぱりオーロはダンサーが演じるべき役なんだな、と思いました。1999年の上演も、雪組は香寿たつき、月組は紫吹淳とダンサーが演じていましたもんね。マールとブリーザと三人の場面がまた、ダンサーが3人揃うと凄い迫力でびっくりしました。逆(真風くんのオーロとともみんのマール)も観てみたかったなー。
礼音くんとともみんが対で踊ると、めっちゃ格好良いし似合うなあ。二人とも若干タイプは違うけどスタイル抜群だし。銀行強盗の場面での脚上げ合戦が、素直に「すげえ!」と思いました(^ ^)。なっがい脚~~~!!
ベニーのメール夫人は、美人だった!
ボールソ(美弥るりか)が嫌がって逃げ出すのが非常に納得できる迫力もあって、良かったと思います。酔っ払ったメール夫人が何をやっても舞台は壊れないので、安心して観ていられました。ただ、オープニングはもう少しお上品な方がいいと思う……。
マダムガードの毬乃さんは、なかなか迫力ある声で良かったです♪ ああ、いいなー役替り!!宙組も、歌姫の役替りしてほしい!
そういえば。この場面、マダムXの万里柚美さんが首飾りをつけていなくて、観ていて非常にドキドキしました。あの首飾りって、下手花道でみやるり⇒キトリ(稀鳥まりや)⇒天霧真世の順に受け渡されて、最後幕前でマダムXに渡されて、首に巻いてから場面スタート、、、ですよね?1999年はそうだったはず。星組さんは違うのかな?キトリちゃんをずーっと観ていたので、その辺よく覚えてない(汗)。
首飾りがないと、マダムXの回りをソールとオーロがうろうろする意味がよくわからないので、がんばってー。
役替りメンバーはそんなところでしょうか。
そして、今回大注目!なのは、やっぱり白華れみちゃんのブリーザでしょう。なんか、れみちゃん吹っ切れたなーと思いました。(遠野)あすかちゃんのコンチータを観た時と同じ幸福感。わずらわしいいろんなことを捨て去って、ただの「ブリーザ」野生の女として舞台の上を暴れまわる彼女の魅力に、すっかりやられてしまいました。
マールを愛しながらオーロに惚れて、本能の赴くままに躯を重ねて……でも、マールの顔を視た瞬間に素に戻るブリーザが、とても魅力的でした。あんたを愛してる。でも、あの夜を忘れられない。……どうしたらいい?
マールに刺された瞬間、かすかに笑みを浮かべたように見えたのは気のせいなんでしょうか。れみちゃんのブリーザにむけるひたむきな熱が、とても良かったです。
他のマールとのお芝居を、楽しみにしています♪
お芝居は、小柳奈穂子さんの大劇場デビュー作。
これがまた軽やかで可愛らしいハッピーミュージカルで、とても楽しかったです(はぁと)
ごくごく個人的に、ペパーミントグリーンの衣装(「愛のソナタ」で祐飛さんが着てたまんまの、ぶかぶかサイズ)を着こんで「私、ちゃんと男に見える?」と問いかけるはるこちゃん(音波みのり)と、同じくオレンジ色の衣装(こちらはタニちゃんの)にくるまったキトリの並びの可愛らしさに激萌です。そして、生真面目な執事の衣装で可愛らしく、実に楽しそうに芝居をしているみっきぃさん(天寿光希)が可愛いよー!!!星組91期最強伝説。
中日以来で、しかも「ノバ・ボサ・ノバ」は影コーラスのみというみっきぃさん。大劇場で観た時は、お芝居が始まってみっきぃさんが出てきた途端に涙が出たくらいナーバスになっていた猫ですが、今回はもう大丈夫そうだと思っているらしく(^ ^)。落ち着いて観ることができました♪
ショーに出られないのはとても残念ですが、しっかり身体を治して、バウにむけてがんばってください!
……あれっ、、、そういえば、博多中日ではユリウスくんは誰がやるんだろう……?結構重要な役ですよねあれって?【コメントをいただきました。博多のユリウスくんは、大輝真琴さんです】
.
先月も書きましたが、熱くて、元気で、暑苦しいほどエネルギーに溢れていて、とても楽しかったです。大劇場で観てから一ヶ月とちょっと。さぞ盛り上がっているだろうと思っていたのですが、前回もすごかったから、テンション自体はそんなに変わらなかったかな?
今回の役替りは、オーロ:夢乃聖夏(前回は紅ゆずる)、メール夫人:紅ゆずる(夢乃星夏)、マール:真風涼帆(同)、マダムガード:毬乃ゆい(可愛瑞穂)。括弧()の中は先月観た時のキャストです。
前回から引き続いてマールの真風くんは、1ヶ月での成長をすごく感じました。動きがキレイになって、オーロ・ブリーザとの3人の場面が芝居としてよく繋がるようになっていたと思う。ブリーザ・白華れみちゃんの男前な野生がさらに迫力を増して素晴らしくなっていたんですが、それをふわっと受け止めて流す柔らかさがあるんだなーと思いました。
真風くんのマールは今回で終わりかー。気に入っていたのでちょっと残念。最後にもう一回観たかったような気がします。
オーロのともみんは、、、一つ一つの仕草が格好よくて、やっぱりオーロはダンサーが演じるべき役なんだな、と思いました。1999年の上演も、雪組は香寿たつき、月組は紫吹淳とダンサーが演じていましたもんね。マールとブリーザと三人の場面がまた、ダンサーが3人揃うと凄い迫力でびっくりしました。逆(真風くんのオーロとともみんのマール)も観てみたかったなー。
礼音くんとともみんが対で踊ると、めっちゃ格好良いし似合うなあ。二人とも若干タイプは違うけどスタイル抜群だし。銀行強盗の場面での脚上げ合戦が、素直に「すげえ!」と思いました(^ ^)。なっがい脚~~~!!
ベニーのメール夫人は、美人だった!
ボールソ(美弥るりか)が嫌がって逃げ出すのが非常に納得できる迫力もあって、良かったと思います。酔っ払ったメール夫人が何をやっても舞台は壊れないので、安心して観ていられました。ただ、オープニングはもう少しお上品な方がいいと思う……。
マダムガードの毬乃さんは、なかなか迫力ある声で良かったです♪ ああ、いいなー役替り!!宙組も、歌姫の役替りしてほしい!
そういえば。この場面、マダムXの万里柚美さんが首飾りをつけていなくて、観ていて非常にドキドキしました。あの首飾りって、下手花道でみやるり⇒キトリ(稀鳥まりや)⇒天霧真世の順に受け渡されて、最後幕前でマダムXに渡されて、首に巻いてから場面スタート、、、ですよね?1999年はそうだったはず。星組さんは違うのかな?キトリちゃんをずーっと観ていたので、その辺よく覚えてない(汗)。
首飾りがないと、マダムXの回りをソールとオーロがうろうろする意味がよくわからないので、がんばってー。
役替りメンバーはそんなところでしょうか。
そして、今回大注目!なのは、やっぱり白華れみちゃんのブリーザでしょう。なんか、れみちゃん吹っ切れたなーと思いました。(遠野)あすかちゃんのコンチータを観た時と同じ幸福感。わずらわしいいろんなことを捨て去って、ただの「ブリーザ」野生の女として舞台の上を暴れまわる彼女の魅力に、すっかりやられてしまいました。
マールを愛しながらオーロに惚れて、本能の赴くままに躯を重ねて……でも、マールの顔を視た瞬間に素に戻るブリーザが、とても魅力的でした。あんたを愛してる。でも、あの夜を忘れられない。……どうしたらいい?
マールに刺された瞬間、かすかに笑みを浮かべたように見えたのは気のせいなんでしょうか。れみちゃんのブリーザにむけるひたむきな熱が、とても良かったです。
他のマールとのお芝居を、楽しみにしています♪
お芝居は、小柳奈穂子さんの大劇場デビュー作。
これがまた軽やかで可愛らしいハッピーミュージカルで、とても楽しかったです(はぁと)
ごくごく個人的に、ペパーミントグリーンの衣装(「愛のソナタ」で祐飛さんが着てたまんまの、ぶかぶかサイズ)を着こんで「私、ちゃんと男に見える?」と問いかけるはるこちゃん(音波みのり)と、同じくオレンジ色の衣装(こちらはタニちゃんの)にくるまったキトリの並びの可愛らしさに激萌です。そして、生真面目な執事の衣装で可愛らしく、実に楽しそうに芝居をしているみっきぃさん(天寿光希)が可愛いよー!!!星組91期最強伝説。
中日以来で、しかも「ノバ・ボサ・ノバ」は影コーラスのみというみっきぃさん。大劇場で観た時は、お芝居が始まってみっきぃさんが出てきた途端に涙が出たくらいナーバスになっていた猫ですが、今回はもう大丈夫そうだと思っているらしく(^ ^)。落ち着いて観ることができました♪
ショーに出られないのはとても残念ですが、しっかり身体を治して、バウにむけてがんばってください!
……あれっ、、、そういえば、博多中日ではユリウスくんは誰がやるんだろう……?結構重要な役ですよねあれって?【コメントをいただきました。博多のユリウスくんは、大輝真琴さんです】
.
星組さんの夏のスケジュール(振り分け)が出ましたね!
役替りも多くてちょっと混乱しているので、とりあえず整理させてください。
【7月】
(1)東京宝塚劇場
~7/3 星組「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」
オーロ:紅、マール:夢乃、メール:真風、マダムガード:花愛
7/8~ 宙組「美しき生涯/ルナロッサ」
(2)梅田芸術劇場
7/1~17 雪組「ハウトゥサクシード」
(3)宝塚大劇場
~7/25 花組「ファントム」
~4 フィリップ:愛音、ショレ:華形、セルジョ:朝夏
7/5~14 フィリップ:朝夏、ショレ:愛音、セルジョ:華形
7/15~25 フィリップ:愛音、ショレ:華形、セルジョ:朝夏
7/29~ 月組「アルジェの男/ダンスロマネスク」
(4)宝塚バウホール
7/7~11 雪組「灼熱の彼方」オデュッセウス篇(彩風咲奈)
7/15~19 雪組「灼熱の彼方」コモドゥス篇(彩凪翔)
ハウトゥとファントムとバウ、か……うーんどうしよう。
←宙組東宝公演中に何をするつもりだよ、おい。
【8月】
(1)東京宝塚劇場
~8/7 宙組「美しき生涯/ルナロッサ」
8/12~ 花組「ファントム」
~19 フィリップ:愛音、ショレ:華形、セルジョ:朝夏
8/20~28 フィリップ:朝夏、ショレ:愛音、セルジョ:華形
8/30~ フィリップ:愛音、ショレ:華形、セルジョ:朝夏
(2)宝塚大劇場
~8/29 月組「アルジェの男/ダンスロマネスク」
(3)宝塚バウホール
8/26~ 星組「ランスロット」
(4)博多座
8/1~23 星組「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」
~12 オーロ:夢乃、マール:壱城、メール:紅、ボールソ:美弥、マダムガード:毬乃
8/13~ オーロ:紅、マール:美弥、メール:夢乃、ボールソ:壱城、マダムガード:音花
さすがに博多座には行けそうにありませんが、バウは行きたいなー。なんたって生田さんだし。
なかなか絶妙に微妙なメンバーですが、生田さんならきっと私の気持ちをわかってくれるに違いない(^ ^)。
しかーし、星バウと大劇場の月組がちょっとしか被っていないのがとても残念。
去年のともみんバウの日程だったら、お盆休みだから行きやすかったのにー。なにも、大劇場公演の隙間を狙わなくてもいいいじゃないか(涙)。
【9月】
(1)東京宝塚劇場
~9/11 花組「ファントム」
フィリップ:愛音、ショレ:華形、セルジョ:朝夏
9/16~ 月組「アルジェの男/ダンスロマネスク」
(2)宝塚大劇場
9/2~ 雪組「仮面の男/ロイヤルストレートフラッシュ」
(3)宝塚バウホール
~9/5 星組「ランスロット」
(4)中日劇場
9/17~25 星組「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」
~20 オーロ:紅、マール:壱城、メール:夢乃、ボールソ:美弥、マダムガード:音花
9/22~25 オーロ:夢乃、マール:美弥、メール:紅、ボールソ:壱城、マダムガード:毬乃
博多に行かないということは、自動的に中日には行くということになる?キトリちゃんのラービオスも、しーらんのエルモクラートも、すっごい観たい!
しかーし、しーらんのマールもみやるりのマールも本公演でもやってほしかったくらいだけど、さすがに2回遠征は厳しい……かも。
っていうか、この短期間で役替りされてしまうと、中日のチケットは激戦になりそうですね(T T)……いっそ、博多行った方が一回ですむし楽だったりするかも…?
.
役替りも多くてちょっと混乱しているので、とりあえず整理させてください。
【7月】
(1)東京宝塚劇場
~7/3 星組「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」
オーロ:紅、マール:夢乃、メール:真風、マダムガード:花愛
7/8~ 宙組「美しき生涯/ルナロッサ」
(2)梅田芸術劇場
7/1~17 雪組「ハウトゥサクシード」
(3)宝塚大劇場
~7/25 花組「ファントム」
~4 フィリップ:愛音、ショレ:華形、セルジョ:朝夏
7/5~14 フィリップ:朝夏、ショレ:愛音、セルジョ:華形
7/15~25 フィリップ:愛音、ショレ:華形、セルジョ:朝夏
7/29~ 月組「アルジェの男/ダンスロマネスク」
(4)宝塚バウホール
7/7~11 雪組「灼熱の彼方」オデュッセウス篇(彩風咲奈)
7/15~19 雪組「灼熱の彼方」コモドゥス篇(彩凪翔)
ハウトゥとファントムとバウ、か……うーんどうしよう。
←宙組東宝公演中に何をするつもりだよ、おい。
【8月】
(1)東京宝塚劇場
~8/7 宙組「美しき生涯/ルナロッサ」
8/12~ 花組「ファントム」
~19 フィリップ:愛音、ショレ:華形、セルジョ:朝夏
8/20~28 フィリップ:朝夏、ショレ:愛音、セルジョ:華形
8/30~ フィリップ:愛音、ショレ:華形、セルジョ:朝夏
(2)宝塚大劇場
~8/29 月組「アルジェの男/ダンスロマネスク」
(3)宝塚バウホール
8/26~ 星組「ランスロット」
(4)博多座
8/1~23 星組「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」
~12 オーロ:夢乃、マール:壱城、メール:紅、ボールソ:美弥、マダムガード:毬乃
8/13~ オーロ:紅、マール:美弥、メール:夢乃、ボールソ:壱城、マダムガード:音花
さすがに博多座には行けそうにありませんが、バウは行きたいなー。なんたって生田さんだし。
なかなか絶妙に微妙なメンバーですが、生田さんならきっと私の気持ちをわかってくれるに違いない(^ ^)。
しかーし、星バウと大劇場の月組がちょっとしか被っていないのがとても残念。
去年のともみんバウの日程だったら、お盆休みだから行きやすかったのにー。なにも、大劇場公演の隙間を狙わなくてもいいいじゃないか(涙)。
【9月】
(1)東京宝塚劇場
~9/11 花組「ファントム」
フィリップ:愛音、ショレ:華形、セルジョ:朝夏
9/16~ 月組「アルジェの男/ダンスロマネスク」
(2)宝塚大劇場
9/2~ 雪組「仮面の男/ロイヤルストレートフラッシュ」
(3)宝塚バウホール
~9/5 星組「ランスロット」
(4)中日劇場
9/17~25 星組「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」
~20 オーロ:紅、マール:壱城、メール:夢乃、ボールソ:美弥、マダムガード:音花
9/22~25 オーロ:夢乃、マール:美弥、メール:紅、ボールソ:壱城、マダムガード:毬乃
博多に行かないということは、自動的に中日には行くということになる?キトリちゃんのラービオスも、しーらんのエルモクラートも、すっごい観たい!
しかーし、しーらんのマールもみやるりのマールも本公演でもやってほしかったくらいだけど、さすがに2回遠征は厳しい……かも。
っていうか、この短期間で役替りされてしまうと、中日のチケットは激戦になりそうですね(T T)……いっそ、博多行った方が一回ですむし楽だったりするかも…?
.
宝塚大劇場にて、星組公演「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」を観劇いたしました。
公演はとても楽しかったのですが。
なんといっても、1998~99年の月組って凄かったんだなあ!と思いました。
だって。「黒い瞳/ル・ボレロ・ルージュ」の前の大劇場公演が「WEST SIDE STORY」、次が「螺旋のオルフェ/ノバ・ボサ・ノバ」ですよ!!
もちろん「ノバ…」は雪組さんからの続演ですが、それにしても名作続きだったんだなあ。凄すぎる。
と、いうわけで。
藤井さん&星組さんの「ノバ・ノバ・ボサ・ノバ」、堪能いたしました!(^ ^)
さすがに12年も前ですから、通い詰めた公演だとはいっても細かいところは結構忘れていたりしましたが……演出が草野さんから藤井さんに代わっても、音楽も衣装も大きな違いはなかったような気がしました。
中盤のショーシーンでの歌い継ぎの構成以外で一番目立って違っていたのは、作品冒頭とラスト前に紗幕の中で行われる恋人たちの戯れダンスと、礼真琴くん・夢妃杏瑠ちゃんによるスキャットですね。それが無い状態で記憶に刻まれているので最初はびっくりしましたが、初演にはもともとあった場面だそうですね。
それ以外はほとんど同じだったと思います。衣装や小道具は違っていたようですが、印象が大きく変わるほどのものではなかったし。
つまり今回の「ノバ・・・」は、あくまでも鴨川演出版の再演であって、藤井さんによる新演出とはいえない……でしょうね。1999年の草野さんも同じことで、だから、1999年版と今回と、そんなに大きな違いはなかったな、という感じです。
演出が違うというより、演者が違うことによる変化の範疇内だった、かな、と。
というわけで、今夏の星組版。
熱くて、元気で、暑苦しいほどエネルギーに溢れていて、……とても良かったと思います。
私が観たのはメール夫人:夢乃聖夏、オーロ:紅ゆずる、マール:真風涼帆、マダムガード:可愛瑞穂のバージョンでしたが、それぞれにハマり役でした。カルナバルの最中と翌朝で別人のように雰囲気の違うともみんメール夫人、狂わないベニーオーロの軽やかさと間のよさ、真っ直ぐで一生懸命な真風マール。歌はそれぞれ課題はありますが、予想よりずっと良くて、私は大満足でした(^ ^)。
新人公演は観られませんでしたが、東京では3パターン+新人公演も観る予定なので、とっても楽しみです♪ 漣さんの休演はとても残念ですが、東京の新公には出てくれますように!
八百屋舞台での激しいショーですが、どうぞみなさま、お怪我のないようご注意くださいませ。これ以上の休演者が出ることがありませんように祈っています。……休演は辛いですからね、本当に……(しみじみ)。
みっきぃさん(天寿光希)、東宝ではあんまり振りの激しくないところだけ出る、とか……無理かなあ(T T)
.
公演はとても楽しかったのですが。
なんといっても、1998~99年の月組って凄かったんだなあ!と思いました。
だって。「黒い瞳/ル・ボレロ・ルージュ」の前の大劇場公演が「WEST SIDE STORY」、次が「螺旋のオルフェ/ノバ・ボサ・ノバ」ですよ!!
もちろん「ノバ…」は雪組さんからの続演ですが、それにしても名作続きだったんだなあ。凄すぎる。
と、いうわけで。
藤井さん&星組さんの「ノバ・ノバ・ボサ・ノバ」、堪能いたしました!(^ ^)
さすがに12年も前ですから、通い詰めた公演だとはいっても細かいところは結構忘れていたりしましたが……演出が草野さんから藤井さんに代わっても、音楽も衣装も大きな違いはなかったような気がしました。
中盤のショーシーンでの歌い継ぎの構成以外で一番目立って違っていたのは、作品冒頭とラスト前に紗幕の中で行われる恋人たちの戯れダンスと、礼真琴くん・夢妃杏瑠ちゃんによるスキャットですね。それが無い状態で記憶に刻まれているので最初はびっくりしましたが、初演にはもともとあった場面だそうですね。
それ以外はほとんど同じだったと思います。衣装や小道具は違っていたようですが、印象が大きく変わるほどのものではなかったし。
つまり今回の「ノバ・・・」は、あくまでも鴨川演出版の再演であって、藤井さんによる新演出とはいえない……でしょうね。1999年の草野さんも同じことで、だから、1999年版と今回と、そんなに大きな違いはなかったな、という感じです。
演出が違うというより、演者が違うことによる変化の範疇内だった、かな、と。
というわけで、今夏の星組版。
熱くて、元気で、暑苦しいほどエネルギーに溢れていて、……とても良かったと思います。
私が観たのはメール夫人:夢乃聖夏、オーロ:紅ゆずる、マール:真風涼帆、マダムガード:可愛瑞穂のバージョンでしたが、それぞれにハマり役でした。カルナバルの最中と翌朝で別人のように雰囲気の違うともみんメール夫人、狂わないベニーオーロの軽やかさと間のよさ、真っ直ぐで一生懸命な真風マール。歌はそれぞれ課題はありますが、予想よりずっと良くて、私は大満足でした(^ ^)。
新人公演は観られませんでしたが、東京では3パターン+新人公演も観る予定なので、とっても楽しみです♪ 漣さんの休演はとても残念ですが、東京の新公には出てくれますように!
八百屋舞台での激しいショーですが、どうぞみなさま、お怪我のないようご注意くださいませ。これ以上の休演者が出ることがありませんように祈っています。……休演は辛いですからね、本当に……(しみじみ)。
みっきぃさん(天寿光希)、東宝ではあんまり振りの激しくないところだけ出る、とか……無理かなあ(T T)
.
今日は、星組大劇場公演の集合日。
なにはともあれ、みっきぃさん(天寿光希)、復帰おめでとうございます\(^ー^)/
新人公演はシスターマーマかぁ〜!
ルーア神父の礼真琴さんとのコンビ、とても楽しみです♪
天霧真世さんは、初舞台と同じノバボサノバで卒業ですか…。
いつもひっそりと良い仕事をしていたのに、寂しくなりますね。
天霧さんも真吹さんも、最後の公演が素敵な思い出になりますように(祈)。
話は違いますが、「ロミオとジュリエット」が、赤坂ACTと梅芸で上演されるそうですね(@_@)。
主催はTBS、ホリプロ、梅芸、東宝と書いてありますが、キャスティングの主導権は誰が取るんだろう……?
主役二人とメインの3人については、若さビジュアルも大事だけど、とにかく歌えるキャストでお願いします!!
個人的には、神父さまと乳母とキャピュレット夫妻が気になる〜〜(^_^)
特に乳母。あの大ナンバーを、本当に巧い人で聴いてみたいです!
そして、かなり群舞に力をいれてくれそうなので、アンサンブルダンサーでみっぽーが出てくれたら嬉しいなあ♪
……あまり期待しすぎないようにしないと、な……。
・
なにはともあれ、みっきぃさん(天寿光希)、復帰おめでとうございます\(^ー^)/
新人公演はシスターマーマかぁ〜!
ルーア神父の礼真琴さんとのコンビ、とても楽しみです♪
天霧真世さんは、初舞台と同じノバボサノバで卒業ですか…。
いつもひっそりと良い仕事をしていたのに、寂しくなりますね。
天霧さんも真吹さんも、最後の公演が素敵な思い出になりますように(祈)。
話は違いますが、「ロミオとジュリエット」が、赤坂ACTと梅芸で上演されるそうですね(@_@)。
主催はTBS、ホリプロ、梅芸、東宝と書いてありますが、キャスティングの主導権は誰が取るんだろう……?
主役二人とメインの3人については、若さビジュアルも大事だけど、とにかく歌えるキャストでお願いします!!
個人的には、神父さまと乳母とキャピュレット夫妻が気になる〜〜(^_^)
特に乳母。あの大ナンバーを、本当に巧い人で聴いてみたいです!
そして、かなり群舞に力をいれてくれそうなので、アンサンブルダンサーでみっぽーが出てくれたら嬉しいなあ♪
……あまり期待しすぎないようにしないと、な……。
・
日本青年館にて、星組公演「メイちゃんの執事」を観劇いたしました♪
はるこちゃん(音波みのり)が可愛くて可愛くて、玉砕しました。……いや~本当に、きゅんっとくる可愛さだった~~(じたばた)。
とりあえず。
児玉明子さんは、当面オリジナルや文芸物には手を出さず、少女漫画原作に集中してください。お願いします!!なんだったら「ベルサイユのばら」に挑戦してみませんか?(←それはやめておけ)
物語は相当に無茶苦茶なんですけど、突拍子もない設定で誤魔化されてしまうのが凄いな、と。これが少女漫画原作の強みでしょうか。詩織さまのキャラクターも一貫性がないし、なにより剣人をどうしたいのかさっぱりわからない。ホント、メインのストーリーがものすごく意味不明なんですよね。
でも、いいんです。それでいいの。理屈を要求するつもりなんてない。そういう作品じゃないんだから。
ただもう、「可愛い!」「格好良い!」「綺麗!」そして「凄い!!」と言わせられれば、それでOK、無問題。
メイちゃん役のはるこちゃんが可愛くて、理人役のベニー(紅ゆずる)が美形でありさえすれば、作品として成立する、そういう作品。
児玉さんには、こういう作品に集中していただいた方がいいような気がします……(^ ^)。
と、いうわけで。
本当にはるこちゃんが可愛くて、ベニーが美形で、詩織さまのれみちゃんが綺麗で怖くて、みやるり(美弥るりか)が「豆柴」そのもので、、、何もかも、本当に本当に楽しかったです!!
個人的に、汐月しゅうくんの神埼は超クリーンヒットでした。
いちおう、お嬢様と執事の組み合わせごとに一言ずつ。
■本郷詩織【=ルチアさま】(白華れみ)
誰よりも美しく誰よりも怖ろしい、この作品のキーパーソン。
れみちゃんのこんな役、初めて観ました………素晴らしかった!!
□忍(真風涼帆)
ビジュアルは完璧!個人的にはかなり大ヒットでした。
芝居は良いと思うので、あとは歌をがんばってください(涙)。
■華山リカ(音花ゆり)
高慢なお嬢様が、メイの味方になるまでのくだりが省略されていたので、
イミフな人物像になってしまったのが残念。児玉さんだから仕方ないけど。
コロちゃん自身は良くやっていたと思います。
□青山(芹香斗亜)
腹黒くてとっても素敵でした!!リカお嬢様との
「あの男(理人)のどこが気に入ったのですか?」
「やっぱり顔かしら」
「……かお、ねぇ……」
っていう会話での、笑顔の黒さにうっとり(*^ ^*)。
いやー、キキちゃん本当に素敵だわ~♪
■夏目不二子(紫月音寧)
ビジュアルの再現性はピカ一良かったような気がしましたが、「色気」ってのは
それだけでは駄目なものなんだなあと思いました。可愛かったですけどね。
□根津(漣レイラ)
まだ若いのに、髭が良く似合ってて吃驚しました(@ @)。ちょっとした仕草に
色気がにじみ出ていたのには感心(^ ^)。良い役者ですねぇ~!!
■竜恩寺泉(夏樹れい)
オープニングで最初に登場するので、ちょっとびっくりしてしまった(^ ^)。
でも芝居の中では特に違和感はなかったです。派手目の美人で、似合ってました。
□木場(如月蓮)
ドジっ子らしい可愛らしさがあって良かったと思います。もう少しエピソードが
欲しかったけど、仕方ないかー。
■麻々原みるく(紫りら)
ツインテールが似合ってて、生意気なガキっぽい感じが良く出ていたと思います。
芝居としては大した場面もないのですが、楽しそうに演じていました。
□大門(礼真琴)
やっと顔をちゃんと覚えたかな? 次でも判るかどうかあまり自信はありません
が。……愛は可愛かったんだけど(涙)。
良い声ですね!フィナーレでの執事たちの歌い継ぎで、お、巧い!と思いました♪
さすが、CDに参加するだけのことはありますね♪
■山田多美(妃海風)
ショートヘアで鼻に絆創膏を貼った可愛子ちゃん。キャラが立っていて目立つ割に
技術的に難しいことはなさそうで、下級生の可愛子ちゃんを売りだすには良い役だな、
と思いました。
□神埼(汐月しゅう)
いやもう、あのビジュアルで完全に落ちました。素敵すぎる!あんな執事がほしい~
多美お嬢様とのクールな戦いっぷりが、また魅力的でした。
初めて声を聴いたような気がしますが、なかなかいい声ですねー(惚)。
……歌は、がんばれ!!(切望)
■シスター・ローズ(美穂圭子)
美しく強烈な学園長様。素敵でした!!汝鳥さんとの電話の場面が最高!!
□桜庭(海隼人)
クールだけどやわらかな風貌が役にとても良く合っていたと思います。
素敵だった!
汝鳥さんも素晴らしかったなあ。
出番は少ないけど、強烈な印象でした。良い仕事をしてくれてありがとうございます!
みやるりは可愛くて可愛くてこちらも観ながら悶えてました。
はるこちゃんとみやるりの口喧嘩とか、うっとりするほど萌え萌えでした(^ ^)。
……で。
この作品は、美形若手のファンなら、誰だって自分の贔屓で上演してほしいだろうなあ、と思いました(^ ^)。
なのに!
最初に浮かんだ組み合わせは、月組で、みりおのメイちゃんにまさおのルチア様。
理人=まりも、剣人=花陽みら、忍=咲希あかね、と、すんなり男役も決まりましたけど何か?
いきなり最終兵器が出てしまって、妄想もここまで、って感じでした……。
もとい。
メイちゃんはなにもみりおじゃなくても、みくちゃんあたりも似合うと思うんですけど、とりあえず今の月組で、一番ルチア様が似合いそうなのは絶対まさお!!まさおのルチア様が観たい!!(^ ^;;;
まさおのルチア様を相手に回して忍をやれる人がいませんけどね。……すっげー残念(真顔)。
まぁ、まさおのルチア様などというあり得ない夢はちょっと置いといて。
もう少し実現性のあるところで、コスプレの女王・藤咲えりちゃんのメイちゃんとルチア様、どちでもいいから観てみたい!!と思ったりしています。
なので、とにかく宙組で上演してほしいよ~!!(切望)
理人さんは、ベニーと同じ88期なら(凰翔)大くんかちーちゃん(蓮水ゆうや)……忍はちーちゃんの方が似合いそうだから、理人は大くんが良いかなあ。んー、結構誰でも良かったりして(^ ^)。
あ、剣人はカイちゃん(七海ひろき)が良いと思いますわ♪
……ああ、えりちゃんがメイちゃんなら、ルチア様はカイちゃんって手もありますね(*^ ^*)み、みたい。(←いい加減にしなさい)
と、いうわけで。
星組バウホールメンバーのみなさま、千秋楽おめでとうございます(^ ^)。
中日公演もあとわずか。そして、中日も終わればいよいよ大劇場公演の集合日ですね。
……みっきぃさん、元気になったかなーーーーー(祈)。
.
はるこちゃん(音波みのり)が可愛くて可愛くて、玉砕しました。……いや~本当に、きゅんっとくる可愛さだった~~(じたばた)。
とりあえず。
児玉明子さんは、当面オリジナルや文芸物には手を出さず、少女漫画原作に集中してください。お願いします!!なんだったら「ベルサイユのばら」に挑戦してみませんか?(←それはやめておけ)
物語は相当に無茶苦茶なんですけど、突拍子もない設定で誤魔化されてしまうのが凄いな、と。これが少女漫画原作の強みでしょうか。詩織さまのキャラクターも一貫性がないし、なにより剣人をどうしたいのかさっぱりわからない。ホント、メインのストーリーがものすごく意味不明なんですよね。
でも、いいんです。それでいいの。理屈を要求するつもりなんてない。そういう作品じゃないんだから。
ただもう、「可愛い!」「格好良い!」「綺麗!」そして「凄い!!」と言わせられれば、それでOK、無問題。
メイちゃん役のはるこちゃんが可愛くて、理人役のベニー(紅ゆずる)が美形でありさえすれば、作品として成立する、そういう作品。
児玉さんには、こういう作品に集中していただいた方がいいような気がします……(^ ^)。
と、いうわけで。
本当にはるこちゃんが可愛くて、ベニーが美形で、詩織さまのれみちゃんが綺麗で怖くて、みやるり(美弥るりか)が「豆柴」そのもので、、、何もかも、本当に本当に楽しかったです!!
個人的に、汐月しゅうくんの神埼は超クリーンヒットでした。
いちおう、お嬢様と執事の組み合わせごとに一言ずつ。
■本郷詩織【=ルチアさま】(白華れみ)
誰よりも美しく誰よりも怖ろしい、この作品のキーパーソン。
れみちゃんのこんな役、初めて観ました………素晴らしかった!!
□忍(真風涼帆)
ビジュアルは完璧!個人的にはかなり大ヒットでした。
芝居は良いと思うので、あとは歌をがんばってください(涙)。
■華山リカ(音花ゆり)
高慢なお嬢様が、メイの味方になるまでのくだりが省略されていたので、
イミフな人物像になってしまったのが残念。児玉さんだから仕方ないけど。
コロちゃん自身は良くやっていたと思います。
□青山(芹香斗亜)
腹黒くてとっても素敵でした!!リカお嬢様との
「あの男(理人)のどこが気に入ったのですか?」
「やっぱり顔かしら」
「……かお、ねぇ……」
っていう会話での、笑顔の黒さにうっとり(*^ ^*)。
いやー、キキちゃん本当に素敵だわ~♪
■夏目不二子(紫月音寧)
ビジュアルの再現性はピカ一良かったような気がしましたが、「色気」ってのは
それだけでは駄目なものなんだなあと思いました。可愛かったですけどね。
□根津(漣レイラ)
まだ若いのに、髭が良く似合ってて吃驚しました(@ @)。ちょっとした仕草に
色気がにじみ出ていたのには感心(^ ^)。良い役者ですねぇ~!!
■竜恩寺泉(夏樹れい)
オープニングで最初に登場するので、ちょっとびっくりしてしまった(^ ^)。
でも芝居の中では特に違和感はなかったです。派手目の美人で、似合ってました。
□木場(如月蓮)
ドジっ子らしい可愛らしさがあって良かったと思います。もう少しエピソードが
欲しかったけど、仕方ないかー。
■麻々原みるく(紫りら)
ツインテールが似合ってて、生意気なガキっぽい感じが良く出ていたと思います。
芝居としては大した場面もないのですが、楽しそうに演じていました。
□大門(礼真琴)
やっと顔をちゃんと覚えたかな? 次でも判るかどうかあまり自信はありません
が。……愛は可愛かったんだけど(涙)。
良い声ですね!フィナーレでの執事たちの歌い継ぎで、お、巧い!と思いました♪
さすが、CDに参加するだけのことはありますね♪
■山田多美(妃海風)
ショートヘアで鼻に絆創膏を貼った可愛子ちゃん。キャラが立っていて目立つ割に
技術的に難しいことはなさそうで、下級生の可愛子ちゃんを売りだすには良い役だな、
と思いました。
□神埼(汐月しゅう)
いやもう、あのビジュアルで完全に落ちました。素敵すぎる!あんな執事がほしい~
多美お嬢様とのクールな戦いっぷりが、また魅力的でした。
初めて声を聴いたような気がしますが、なかなかいい声ですねー(惚)。
……歌は、がんばれ!!(切望)
■シスター・ローズ(美穂圭子)
美しく強烈な学園長様。素敵でした!!汝鳥さんとの電話の場面が最高!!
□桜庭(海隼人)
クールだけどやわらかな風貌が役にとても良く合っていたと思います。
素敵だった!
汝鳥さんも素晴らしかったなあ。
出番は少ないけど、強烈な印象でした。良い仕事をしてくれてありがとうございます!
みやるりは可愛くて可愛くてこちらも観ながら悶えてました。
はるこちゃんとみやるりの口喧嘩とか、うっとりするほど萌え萌えでした(^ ^)。
……で。
この作品は、美形若手のファンなら、誰だって自分の贔屓で上演してほしいだろうなあ、と思いました(^ ^)。
なのに!
最初に浮かんだ組み合わせは、月組で、みりおのメイちゃんにまさおのルチア様。
理人=まりも、剣人=花陽みら、忍=咲希あかね、と、すんなり男役も決まりましたけど何か?
いきなり最終兵器が出てしまって、妄想もここまで、って感じでした……。
もとい。
メイちゃんはなにもみりおじゃなくても、みくちゃんあたりも似合うと思うんですけど、とりあえず今の月組で、一番ルチア様が似合いそうなのは絶対まさお!!まさおのルチア様が観たい!!(^ ^;;;
まさおのルチア様を相手に回して忍をやれる人がいませんけどね。……すっげー残念(真顔)。
まぁ、まさおのルチア様などというあり得ない夢はちょっと置いといて。
もう少し実現性のあるところで、コスプレの女王・藤咲えりちゃんのメイちゃんとルチア様、どちでもいいから観てみたい!!と思ったりしています。
なので、とにかく宙組で上演してほしいよ~!!(切望)
理人さんは、ベニーと同じ88期なら(凰翔)大くんかちーちゃん(蓮水ゆうや)……忍はちーちゃんの方が似合いそうだから、理人は大くんが良いかなあ。んー、結構誰でも良かったりして(^ ^)。
あ、剣人はカイちゃん(七海ひろき)が良いと思いますわ♪
……ああ、えりちゃんがメイちゃんなら、ルチア様はカイちゃんって手もありますね(*^ ^*)み、みたい。(←いい加減にしなさい)
と、いうわけで。
星組バウホールメンバーのみなさま、千秋楽おめでとうございます(^ ^)。
中日公演もあとわずか。そして、中日も終わればいよいよ大劇場公演の集合日ですね。
……みっきぃさん、元気になったかなーーーーー(祈)。
.
愛することは幸せすぎる【3】
2011年2月15日 宝塚(星)星組中日公演「愛するには短すぎる」。
何年かぶりにこの作品を観て、最初に思ったこと。
「4日間」って、最近の流行なんでしょうか?(^ ^)
「誰がために鐘はなる」も4日間だし、「ロミオとジュリエット」も4日間。
花組の「愛のプレリュード」は観ていないけど、この1月2月に宝塚で上演された4作品のうち、少なくとも3つが「4日間」というキーワードでくくられるのって珍しいような(^ ^)。
「ロミオとジュリエット」は、相争う二家に引き裂かれた二人の若い恋人たちの死という結末を迎え、
「誰がために鐘は鳴る」は、スペイン内戦という極限状況の中で、ロバートの死という別れに辿り着く。
でも、「愛するには短すぎる」は、燃え上がった恋の炎の勢いは同じでも、物理的な障害が無かった恋なんだな、と思いました。
無理やりに引き裂こうというパワーがないからこそ、逆に、お互いの立場を慮って迷ってしまう。
自分はすべてを捨ててもいいと思ったとしても、相手にすべてを捨てさせることができない。
だったらせめて、前を向いて別れよう、と。
自分のなりたい自分ではなく、相手が望む自分であるために。
でも、恋のエネルギーそのものは、たぶん、「ロミオとジュリエット」や「誰がために鐘は鳴る」に比べてもひけはとらないのだ、ということを、最後の夜の二人を見ていて思いました。
もし、タイタニック号のように、巨大な氷山にぶつかってしまったら。
もし、大きな嵐で船が沈んでしまったら。
……もし、船がニューヨークに着かなければ、二人はどうしただろうか、と。
ごく個人的な印象ですけれども。
初演のわたるさんのフレッドは、たとえバーバラが肯いてくれて二人で駆け落ちしたとしても、たぶん、どこかできっと後悔してしまうんだろうな、という気がしました。
それが判っているから、となみちゃんのバーバラは絶対に肯かない。フレッドの負担になるようなことをしたくないから。
だから無理やり笑顔をつくってみせる。
フレッドが後悔しないように、「綺麗に」別れたい。それは、バーバラのプライドでもある。
フレッドが後顧の憂いなく新しい道を歩き出せるように、背中を押してあげられる大人の女。
そんなバーバラが、尊敬するわたるさんを見送って、また新しい世界(雪組)へ飛び込もうとしているとなみちゃん自身と被ってすごく魅力的でしたし、やっぱりあの公演はわたるさんのサヨナラでしたから、「フレッドのためのバーバラ」でなくてはならなかった、という一面もあったんじゃないかな、と思います。
それに比べると、今回の礼音くんのフレッドは、たぶん、バーバラが肯いてくれたら喜んで駆け落ちしただろうし、案外と現実世界をしっかり生きていけそうな印象がありました。
だから、ねねちゃんのバーバラがフレッドの願いを叶えないのは、あくまでもバーバラ側の問題。
「フレッドのためのバーバラ」ではなく、「それぞれ個人であるフレッドとバーバラ」なんだな、と思いました。
ねねちゃんのバーバラは、となみちゃんのバーバラよりもずっと精神的に子供で、とても純粋。
「クラウディア」の心により近い存在だったと思います。
子供っぽい青臭さで船の上での出会いを「運命」と信じ、だからこそ、「一番大切なもの」は神に返すべきだと考える。フレッドのために、そして、自分自身のために。
「一番大切なものは手に入らない」……つまり、「手に入ってしまうものは、一番大切なものではなくなってしまう」と、そう思っているから。
ボロボロと泣きながら船のデッキでフレッドに笑いかけるねねちゃんのバーバラの頑固さが、可愛くて可愛くて、そして、切なくて。ああ、本当にこの子はまだ精神的に子供で、自分を許すことができないんだな、と思いました。
そして、そんなバーバラの幼い突っ張りを尊重して、本当は連れて逃げたいという気持ちを露わにしながらも、ぐっと我慢している礼音くんの青臭さも、すごく可愛かった!!
バーバラが好きだけど、欲しいけど、彼女を無理やり手に入れれば壊れてしまうことは目に見えている。そう、今回の再演のキャラクターだと、駆け落ちしたときに壊れるのはバーバラなんですよね。
初演はフレッドが先に壊れるだろうと思ったのに。
ねねちゃんの頑なな脆さと、礼音くんの不器用で青臭い優しさ。夏の博多座で観た「ロミオとジュリエット」と同じ組み合わせで、同じ熱量の恋をして、、、それでも、シチュエーションが違えば違う結末になる。それが芝居の醍醐味だなあ、と思いました。
フレッドにとって、ナンシーを憎む理由はないんですよね。
愛してはいないけれども、嫌いなわけではない。
だから、船を降りたフレッドは、明かすことのない秘密を抱えたまま、それでもナンシーと二人、穏やかな凪のような「家庭」を築くんだろうな、と思いました……初演では。
「バレンシアの熱い花」のフェルナンドとマリガリータのように、おままごとのような、幸せそうな家庭を。
でも。
礼音くんのフレッドは、もしかしたらちゃんとナンシーに話すのかもしれないな、と思いました。
僕は船の上で恋をしたんだ。
それでも君は、僕を許してくれるだろうか、と。
そして、それでもナンシーが許してくれたなら、彼はいつか、彼女をちゃんと愛するのかもしれません。そして二人で、本当に幸せな家庭を築くのかもしれない。
バーバラは、そんなセレブな家庭の幸せそうなニュースを新聞で読んで、愛するパートナーに言うんですよ、きっと。
「あたしね、この人の恋人だったのよ……4日間だけ」
幸せそうな笑顔を浮かべて。
「愛するには、4日間は短すぎはしなかったわ。……長すぎるくらいだった。忘れるには」
多分彼は、「忘れなくていいんだよ」と言ってくれるでしょう。バーバラが愛して、自分自身を委ねた人だから。
アンソニーの立ち位置の違いは先日だいぶ書いたので割愛しますが。
……テルくんのアンソニー、本当に良かった!!星組での最後にこの役に出会えて、テルくんにとっては本当に良かったな、と思います。うん。
あーー、いい公演だったなーーー。
もっと冷静な気持ちで二回目を観たかった……。
今日は最後の休演日だったんですよね。みなさん、美味しいもの食べたかな(^ ^)。
あと9日間。これ以上の休演者が出ることなく、千秋楽までがんばってくださいますように。
そして、みっきぃさん。焦らずにゆっくり養生して、大劇場では元気な笑顔を見せてくださいね(; ;)。
.
何年かぶりにこの作品を観て、最初に思ったこと。
「4日間」って、最近の流行なんでしょうか?(^ ^)
「誰がために鐘はなる」も4日間だし、「ロミオとジュリエット」も4日間。
花組の「愛のプレリュード」は観ていないけど、この1月2月に宝塚で上演された4作品のうち、少なくとも3つが「4日間」というキーワードでくくられるのって珍しいような(^ ^)。
「ロミオとジュリエット」は、相争う二家に引き裂かれた二人の若い恋人たちの死という結末を迎え、
「誰がために鐘は鳴る」は、スペイン内戦という極限状況の中で、ロバートの死という別れに辿り着く。
でも、「愛するには短すぎる」は、燃え上がった恋の炎の勢いは同じでも、物理的な障害が無かった恋なんだな、と思いました。
無理やりに引き裂こうというパワーがないからこそ、逆に、お互いの立場を慮って迷ってしまう。
自分はすべてを捨ててもいいと思ったとしても、相手にすべてを捨てさせることができない。
だったらせめて、前を向いて別れよう、と。
自分のなりたい自分ではなく、相手が望む自分であるために。
でも、恋のエネルギーそのものは、たぶん、「ロミオとジュリエット」や「誰がために鐘は鳴る」に比べてもひけはとらないのだ、ということを、最後の夜の二人を見ていて思いました。
もし、タイタニック号のように、巨大な氷山にぶつかってしまったら。
もし、大きな嵐で船が沈んでしまったら。
……もし、船がニューヨークに着かなければ、二人はどうしただろうか、と。
ごく個人的な印象ですけれども。
初演のわたるさんのフレッドは、たとえバーバラが肯いてくれて二人で駆け落ちしたとしても、たぶん、どこかできっと後悔してしまうんだろうな、という気がしました。
それが判っているから、となみちゃんのバーバラは絶対に肯かない。フレッドの負担になるようなことをしたくないから。
だから無理やり笑顔をつくってみせる。
フレッドが後悔しないように、「綺麗に」別れたい。それは、バーバラのプライドでもある。
フレッドが後顧の憂いなく新しい道を歩き出せるように、背中を押してあげられる大人の女。
そんなバーバラが、尊敬するわたるさんを見送って、また新しい世界(雪組)へ飛び込もうとしているとなみちゃん自身と被ってすごく魅力的でしたし、やっぱりあの公演はわたるさんのサヨナラでしたから、「フレッドのためのバーバラ」でなくてはならなかった、という一面もあったんじゃないかな、と思います。
それに比べると、今回の礼音くんのフレッドは、たぶん、バーバラが肯いてくれたら喜んで駆け落ちしただろうし、案外と現実世界をしっかり生きていけそうな印象がありました。
だから、ねねちゃんのバーバラがフレッドの願いを叶えないのは、あくまでもバーバラ側の問題。
「フレッドのためのバーバラ」ではなく、「それぞれ個人であるフレッドとバーバラ」なんだな、と思いました。
ねねちゃんのバーバラは、となみちゃんのバーバラよりもずっと精神的に子供で、とても純粋。
「クラウディア」の心により近い存在だったと思います。
子供っぽい青臭さで船の上での出会いを「運命」と信じ、だからこそ、「一番大切なもの」は神に返すべきだと考える。フレッドのために、そして、自分自身のために。
「一番大切なものは手に入らない」……つまり、「手に入ってしまうものは、一番大切なものではなくなってしまう」と、そう思っているから。
ボロボロと泣きながら船のデッキでフレッドに笑いかけるねねちゃんのバーバラの頑固さが、可愛くて可愛くて、そして、切なくて。ああ、本当にこの子はまだ精神的に子供で、自分を許すことができないんだな、と思いました。
そして、そんなバーバラの幼い突っ張りを尊重して、本当は連れて逃げたいという気持ちを露わにしながらも、ぐっと我慢している礼音くんの青臭さも、すごく可愛かった!!
バーバラが好きだけど、欲しいけど、彼女を無理やり手に入れれば壊れてしまうことは目に見えている。そう、今回の再演のキャラクターだと、駆け落ちしたときに壊れるのはバーバラなんですよね。
初演はフレッドが先に壊れるだろうと思ったのに。
ねねちゃんの頑なな脆さと、礼音くんの不器用で青臭い優しさ。夏の博多座で観た「ロミオとジュリエット」と同じ組み合わせで、同じ熱量の恋をして、、、それでも、シチュエーションが違えば違う結末になる。それが芝居の醍醐味だなあ、と思いました。
フレッドにとって、ナンシーを憎む理由はないんですよね。
愛してはいないけれども、嫌いなわけではない。
だから、船を降りたフレッドは、明かすことのない秘密を抱えたまま、それでもナンシーと二人、穏やかな凪のような「家庭」を築くんだろうな、と思いました……初演では。
「バレンシアの熱い花」のフェルナンドとマリガリータのように、おままごとのような、幸せそうな家庭を。
でも。
礼音くんのフレッドは、もしかしたらちゃんとナンシーに話すのかもしれないな、と思いました。
僕は船の上で恋をしたんだ。
それでも君は、僕を許してくれるだろうか、と。
そして、それでもナンシーが許してくれたなら、彼はいつか、彼女をちゃんと愛するのかもしれません。そして二人で、本当に幸せな家庭を築くのかもしれない。
バーバラは、そんなセレブな家庭の幸せそうなニュースを新聞で読んで、愛するパートナーに言うんですよ、きっと。
「あたしね、この人の恋人だったのよ……4日間だけ」
幸せそうな笑顔を浮かべて。
「愛するには、4日間は短すぎはしなかったわ。……長すぎるくらいだった。忘れるには」
多分彼は、「忘れなくていいんだよ」と言ってくれるでしょう。バーバラが愛して、自分自身を委ねた人だから。
アンソニーの立ち位置の違いは先日だいぶ書いたので割愛しますが。
……テルくんのアンソニー、本当に良かった!!星組での最後にこの役に出会えて、テルくんにとっては本当に良かったな、と思います。うん。
あーー、いい公演だったなーーー。
もっと冷静な気持ちで二回目を観たかった……。
今日は最後の休演日だったんですよね。みなさん、美味しいもの食べたかな(^ ^)。
あと9日間。これ以上の休演者が出ることなく、千秋楽までがんばってくださいますように。
そして、みっきぃさん。焦らずにゆっくり養生して、大劇場では元気な笑顔を見せてくださいね(; ;)。
.
愛することは幸せすぎる【2】
2011年2月14日 宝塚(星)
中日劇場星組公演「愛するには短すぎる/ル・ポアゾン」。
まずは、天寿光希さんの休演に伴う代役について書いておきたいと思います。
お芝居の「ビリー」役の代役は、同期のマイケル(大輝真琴)。
急な代役でしたが、芝居としては全く違和感なく、さすがでした。声をいつもより低く作って、みっきぃさんよりも「やさぐれ感」を強く出していたような気がします。普段はヤル気なさそうにヘラヘラしておいて、盗難事件の取り調べのときは機嫌悪そうに文句を言う、など、細かい芝居がさすがでした。
……みっきぃさんはもう少し生真面目そうな感じに見えたんだけどなー(^ ^)。
マイケルの本来の「ダンサー」役に入っていた方は、黒髪の美人さん。ネットに「瀬稀ゆりと」さんだと書いてありましたが、鵜呑みにしていいのかな(^ ^)。たしか台詞はなかったと思います……が、ダンスは特に悪目立ちすることもなく、綺麗に踊っていたと思います。
ショーの方は、、、群舞は基本的に代役は無かったような気がします。
全員で踊るところはセンターに向けて詰めたくらいでそのままだったし、小人数口も、一人少ないまま(左右非対称のまま)やっていました。
ノアールみたいな激しいダンスは一朝一夕で代役を入れることはできないかもしれませんが、オープニングの「紳士」とか「ガイズ」の小人数口は誰か入ると思っていたので意外でした。
……まあ、私が観たのは代役初日なので、もしかしたら今は代役が入っているのかもしれませんが。
女役の場面は、お芝居でマイケルのポジションに入ってた人かな?と思ったので、瀬稀さんだったのかもしれません。……すみません、ちょっとしーらん(壱城)に目を奪われていたので、あんまりよく観てなかったかも(汗)。
ノアールの次の「間奏曲」(ねねちゃんが喪服で歌う場面)は千寿はるさんが代役で入られてました。こういうコーラスだったのかー!!と目から鱗。やっぱり、11日はねねちゃんも碧海さんもパニックだったんだろうなあ……。
フィナーレ前の「間奏曲」(ジュテーム)の代役は碧海りまさん。11日はカップルの相方も出なかったので、やっと本来のフォーメーションを観ることができました。
パレードは、本来のみっきぃさんの位置(優香りこさんと一緒に下手側)には、誰かが代役で降りてきてました。一つ前が、娘役2人+男役1人の筈のところを娘役2人で降りてきたので、そこに本来入るべき方が繰り上がっていたんじゃないかと思います。
……ってことは、学年順で真月さんとかなのかな?すみません、かなりマジで泣いていたので、顔はわからなかったのですが……。
公演と直接の関係はありませんが、CSの「夢スポット」で、月組の宇月颯くん&咲希あかねちゃんが名古屋を紹介していましたね♪ 宇月くんとちゅーちゃん、笑顔がめっちゃ可愛くて癒されました(^ ^)。バウ楽が終わった後は、、二人とも東京に来ていたみたいなので、まさおくんのディナーショーが終わってから集合日までの間に収録だったんでしょうけれども……忙しいなあ。まだ若いから体力もあるんでしょうけど、二人ともダンサーさんなので、怪我しないように本当に本当に気をつけてあげてほしいです(真顔)。
とりあえず、ナナちゃんとスカイプロムナードは行ったことがあるので、空き時間に「大須観音」と「ランの館」に行ってまいりました♪
「ランの館」は、中日劇場からバスですぐ。歩いても一本道だし、大した距離ではありませんでした。アトリウムは確かに綺麗でしたが、外の庭園が全部枯れていたのであまり観るところがなかったかなー。とりあえず、ホットワインが美味しかったです。
「大須観音」は、バスか地下鉄で15分くらい……だったかな。私はバスで行きましたが、「大須」」より「西大須」の方が近いような気がしました。でも、宇月くんたちが案内してくれた商店街には多分「大須」が近い。……と、思う。多分。
嘘だったらすみません。変なところから行ったので、あの商店街には行けなかったんですぅー。
肝心の大須観音は……
立地も街中だし、敷地もそんなに広くなくて、すぐ隣の大通りをばんばん車がはしっているし、「神社の杜」的な空間もほとんどないのですが、それでも意外なくらい落ち着いた空間でした。地元の信仰を集めていそうな、「神域」の空気がちゃんとあって、気持ち良かったです。(写真)
とりあえず普通にお参りして、みっきぃさんの快癒祈願の護摩木を納めてまいりました。
日舞で使う扇を納めた「扇塚」(「芸道上達」とちゅーちゃんに言われて、くるっと振り向いた宇月くんがめっちゃ可愛かった♪)にも一応お参りしてみたけど、この場合、私の芸道が上達するんだろうか。……私の芸道って何でしょう。キーボードの叩き方?(←いらん)
「名古屋市営交通」のホームページ(携帯サイトもあり)は、バスも含めた乗換案内をしてくれるし、停留所名とかわからなくても「中日ビル」とかで検索できるからすごく便利でした。
これから観光される方にはとってもお勧め。
名古屋は結構定期的に来ているわりには、観光したことがあまり無いので、楽しかったです(^ ^)。
みっきぃさんのことで、朝からとても落ち込んでいた日だったのですが、おかげさまで観劇する気力が湧きました。
ありがとうスカイステージ&宇月くん&ちゅーちゃん(はぁと)
あまりタイトルと関係ない文章ですみません。
書きかけた途中で全部消えちゃったもので……(^ ^;ゞ
また落ち着いてゆっくり書きたいと思います。
.
まずは、天寿光希さんの休演に伴う代役について書いておきたいと思います。
お芝居の「ビリー」役の代役は、同期のマイケル(大輝真琴)。
急な代役でしたが、芝居としては全く違和感なく、さすがでした。声をいつもより低く作って、みっきぃさんよりも「やさぐれ感」を強く出していたような気がします。普段はヤル気なさそうにヘラヘラしておいて、盗難事件の取り調べのときは機嫌悪そうに文句を言う、など、細かい芝居がさすがでした。
……みっきぃさんはもう少し生真面目そうな感じに見えたんだけどなー(^ ^)。
マイケルの本来の「ダンサー」役に入っていた方は、黒髪の美人さん。ネットに「瀬稀ゆりと」さんだと書いてありましたが、鵜呑みにしていいのかな(^ ^)。たしか台詞はなかったと思います……が、ダンスは特に悪目立ちすることもなく、綺麗に踊っていたと思います。
ショーの方は、、、群舞は基本的に代役は無かったような気がします。
全員で踊るところはセンターに向けて詰めたくらいでそのままだったし、小人数口も、一人少ないまま(左右非対称のまま)やっていました。
ノアールみたいな激しいダンスは一朝一夕で代役を入れることはできないかもしれませんが、オープニングの「紳士」とか「ガイズ」の小人数口は誰か入ると思っていたので意外でした。
……まあ、私が観たのは代役初日なので、もしかしたら今は代役が入っているのかもしれませんが。
女役の場面は、お芝居でマイケルのポジションに入ってた人かな?と思ったので、瀬稀さんだったのかもしれません。……すみません、ちょっとしーらん(壱城)に目を奪われていたので、あんまりよく観てなかったかも(汗)。
ノアールの次の「間奏曲」(ねねちゃんが喪服で歌う場面)は千寿はるさんが代役で入られてました。こういうコーラスだったのかー!!と目から鱗。やっぱり、11日はねねちゃんも碧海さんもパニックだったんだろうなあ……。
フィナーレ前の「間奏曲」(ジュテーム)の代役は碧海りまさん。11日はカップルの相方も出なかったので、やっと本来のフォーメーションを観ることができました。
パレードは、本来のみっきぃさんの位置(優香りこさんと一緒に下手側)には、誰かが代役で降りてきてました。一つ前が、娘役2人+男役1人の筈のところを娘役2人で降りてきたので、そこに本来入るべき方が繰り上がっていたんじゃないかと思います。
……ってことは、学年順で真月さんとかなのかな?すみません、かなりマジで泣いていたので、顔はわからなかったのですが……。
公演と直接の関係はありませんが、CSの「夢スポット」で、月組の宇月颯くん&咲希あかねちゃんが名古屋を紹介していましたね♪ 宇月くんとちゅーちゃん、笑顔がめっちゃ可愛くて癒されました(^ ^)。バウ楽が終わった後は、、二人とも東京に来ていたみたいなので、まさおくんのディナーショーが終わってから集合日までの間に収録だったんでしょうけれども……忙しいなあ。まだ若いから体力もあるんでしょうけど、二人ともダンサーさんなので、怪我しないように本当に本当に気をつけてあげてほしいです(真顔)。
とりあえず、ナナちゃんとスカイプロムナードは行ったことがあるので、空き時間に「大須観音」と「ランの館」に行ってまいりました♪
「ランの館」は、中日劇場からバスですぐ。歩いても一本道だし、大した距離ではありませんでした。アトリウムは確かに綺麗でしたが、外の庭園が全部枯れていたのであまり観るところがなかったかなー。とりあえず、ホットワインが美味しかったです。
「大須観音」は、バスか地下鉄で15分くらい……だったかな。私はバスで行きましたが、「大須」」より「西大須」の方が近いような気がしました。でも、宇月くんたちが案内してくれた商店街には多分「大須」が近い。……と、思う。多分。
嘘だったらすみません。変なところから行ったので、あの商店街には行けなかったんですぅー。
肝心の大須観音は……
立地も街中だし、敷地もそんなに広くなくて、すぐ隣の大通りをばんばん車がはしっているし、「神社の杜」的な空間もほとんどないのですが、それでも意外なくらい落ち着いた空間でした。地元の信仰を集めていそうな、「神域」の空気がちゃんとあって、気持ち良かったです。(写真)
とりあえず普通にお参りして、みっきぃさんの快癒祈願の護摩木を納めてまいりました。
日舞で使う扇を納めた「扇塚」(「芸道上達」とちゅーちゃんに言われて、くるっと振り向いた宇月くんがめっちゃ可愛かった♪)にも一応お参りしてみたけど、この場合、私の芸道が上達するんだろうか。……私の芸道って何でしょう。キーボードの叩き方?(←いらん)
「名古屋市営交通」のホームページ(携帯サイトもあり)は、バスも含めた乗換案内をしてくれるし、停留所名とかわからなくても「中日ビル」とかで検索できるからすごく便利でした。
これから観光される方にはとってもお勧め。
名古屋は結構定期的に来ているわりには、観光したことがあまり無いので、楽しかったです(^ ^)。
みっきぃさんのことで、朝からとても落ち込んでいた日だったのですが、おかげさまで観劇する気力が湧きました。
ありがとうスカイステージ&宇月くん&ちゅーちゃん(はぁと)
あまりタイトルと関係ない文章ですみません。
書きかけた途中で全部消えちゃったもので……(^ ^;ゞ
また落ち着いてゆっくり書きたいと思います。
.
天寿光希さま。
ゆっくり休んで、しっかり!!(←ここ重要)治して、
大劇場公演では、思いっきり踊ってください。
……ことだま、叶わず(T T)。
星組91期、天寿光希さんの、中日劇場公演全日程休演が発表されました。
原因は「怪我」と明記されているので、、、まあ、骨折とかではないんでしょう。たぶん。
「ノバ・ボサ・ノバ」の集合日は、2月末か3月の頭あたりですよね、きっと。
それまでには“ちゃんと”“完治”して、集合日には元気な笑顔を見せてくださいますように(祈)。
私の宝塚ファン人生で、二度目の「目の前で起きた事件」でした。
前回はぶんちゃん(絵麻緒ゆう)。雪組公演「猛き黄金の国」でした。
大劇場には行かなかったので、それが初見。「いつも」を知らなかったけど、それなりに違和感は感じたらしくて「……あれっ?いまの、何?」って思ったことを覚えています。
でも、たしかあのときは、以降の場面にも坂本竜馬は出てきたんですよね。立って芝居する筈の場面で座っていたり、すでに公演を何度も観ていらっしゃる方にはすごく辛そうに見えたらしいけど、私は全然気がつかないまま、気持ちよく芝居が終わって。
何も気がつかずにホケーっと小休憩を過ごして、席に戻ったら、休演のアナウンスが入ったのでした……。
今回も初見でした。
ショーは初演も観ていないから、みっきぃさんを探すだけでもう大変。
特に、問題のマタドールの場面は、ターバンをしているせいで二階からだとすごく見分けにくくて。謝珠栄さんの素晴らしい振付で踊りまわるダンサーたち。最初のチームにはいない、、、次のチームかな?うわー、礼音くんすごい!あれはどいちゃん、あれは誰?……あ、みっきぃさんみっけ!テルくんもがんばってるなあ!………なんて。
そんな感じで、ワクワクしながら観ていたのに。
……何があったのか、実はよくわかりません。
本来の振付も解らないし。
ただ、みっきぃさんが倒れる様子が、振付じゃないことしかわからなかった。
「……えっ?今の、なに?」
って思って。
その後のことは、全く覚えてません。
頭が真っ白になるってこういうことなんだなあ、と思います。
気がついたら、ねねちゃんが喪服で歌ってました。
その後ろで、碧海りまさんが、男役は一人だけでコーラスしていて。
休憩中にプログラムを見ていたので、ここに本来ならもう一人いたはずだったことは覚えていたので。
……あ、やっぱり何かあったんだ、と……。
それから先も、場面が変るたびにみっきぃさんを探してました。
でも、いない。
男役群舞に、いない。
その姿の替りに見つける空白。
群舞のなかの、一人分の空白。
本来なら、そこにもう一人いるはずだった……と教えてくれる、空間。
パレードで、優香りこちゃんが下手側を一人で降りてくるのを見た時に、やっと泣きました。
それまでは、なんか、、、、茫然としていた、らしい(- -;
それでも。
途中から一人抜けるというアクシデントの中でも、違和感なく群舞を踊りきった星組メンバーは素晴らしかったと思います。
一回公演だったのは不幸中の幸いだった、かな。
本当にありがとう。
ショックだったけど、公演自体は良かったから、安心できました。
あのパワーが、みっきぃさんにも届いているといいな。
まだだいぶテンパっているので、こんな日記ですみません。
なんかホントに、びっくりしちゃって。
頭が落ち着いたら、もうちょっとちゃんと公演について書きたいと思っています。本当にいい公演だったし、良いショーだったので。
……代役さんたちも皆さんがんばっていたし、素敵だったし、ね(^ ^)。
でも、今夜のところは。
みっきぃさんの、一日も早い本復を祈りつつ。
.
ゆっくり休んで、しっかり!!(←ここ重要)治して、
大劇場公演では、思いっきり踊ってください。
……ことだま、叶わず(T T)。
星組91期、天寿光希さんの、中日劇場公演全日程休演が発表されました。
原因は「怪我」と明記されているので、、、まあ、骨折とかではないんでしょう。たぶん。
「ノバ・ボサ・ノバ」の集合日は、2月末か3月の頭あたりですよね、きっと。
それまでには“ちゃんと”“完治”して、集合日には元気な笑顔を見せてくださいますように(祈)。
私の宝塚ファン人生で、二度目の「目の前で起きた事件」でした。
前回はぶんちゃん(絵麻緒ゆう)。雪組公演「猛き黄金の国」でした。
大劇場には行かなかったので、それが初見。「いつも」を知らなかったけど、それなりに違和感は感じたらしくて「……あれっ?いまの、何?」って思ったことを覚えています。
でも、たしかあのときは、以降の場面にも坂本竜馬は出てきたんですよね。立って芝居する筈の場面で座っていたり、すでに公演を何度も観ていらっしゃる方にはすごく辛そうに見えたらしいけど、私は全然気がつかないまま、気持ちよく芝居が終わって。
何も気がつかずにホケーっと小休憩を過ごして、席に戻ったら、休演のアナウンスが入ったのでした……。
今回も初見でした。
ショーは初演も観ていないから、みっきぃさんを探すだけでもう大変。
特に、問題のマタドールの場面は、ターバンをしているせいで二階からだとすごく見分けにくくて。謝珠栄さんの素晴らしい振付で踊りまわるダンサーたち。最初のチームにはいない、、、次のチームかな?うわー、礼音くんすごい!あれはどいちゃん、あれは誰?……あ、みっきぃさんみっけ!テルくんもがんばってるなあ!………なんて。
そんな感じで、ワクワクしながら観ていたのに。
……何があったのか、実はよくわかりません。
本来の振付も解らないし。
ただ、みっきぃさんが倒れる様子が、振付じゃないことしかわからなかった。
「……えっ?今の、なに?」
って思って。
その後のことは、全く覚えてません。
頭が真っ白になるってこういうことなんだなあ、と思います。
気がついたら、ねねちゃんが喪服で歌ってました。
その後ろで、碧海りまさんが、男役は一人だけでコーラスしていて。
休憩中にプログラムを見ていたので、ここに本来ならもう一人いたはずだったことは覚えていたので。
……あ、やっぱり何かあったんだ、と……。
それから先も、場面が変るたびにみっきぃさんを探してました。
でも、いない。
男役群舞に、いない。
その姿の替りに見つける空白。
群舞のなかの、一人分の空白。
本来なら、そこにもう一人いるはずだった……と教えてくれる、空間。
パレードで、優香りこちゃんが下手側を一人で降りてくるのを見た時に、やっと泣きました。
それまでは、なんか、、、、茫然としていた、らしい(- -;
それでも。
途中から一人抜けるというアクシデントの中でも、違和感なく群舞を踊りきった星組メンバーは素晴らしかったと思います。
一回公演だったのは不幸中の幸いだった、かな。
本当にありがとう。
ショックだったけど、公演自体は良かったから、安心できました。
あのパワーが、みっきぃさんにも届いているといいな。
まだだいぶテンパっているので、こんな日記ですみません。
なんかホントに、びっくりしちゃって。
頭が落ち着いたら、もうちょっとちゃんと公演について書きたいと思っています。本当にいい公演だったし、良いショーだったので。
……代役さんたちも皆さんがんばっていたし、素敵だったし、ね(^ ^)。
でも、今夜のところは。
みっきぃさんの、一日も早い本復を祈りつつ。
.