若人たちの太王四神記 星組版
2009年8月27日 宝塚(星)星組東宝新人公演「太王四神記II」を観劇して参りました。
仕事が終わらず、ちょっと遅刻してしまいましたが、なんとか無事観ることができました。
お近くの席だった方、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m。
新人公演演出は、稲葉太地。
基本的には、本公演をなぞった演出だった印象。本公演の脚本が違うんだから当たり前ですが、花組新公のカットぶりともまた違っていて、ほほーそうくるか、という感じ。
でも、プルキルがキハの記憶を取り戻そうとする場面はやっぱりいらなかったらしい(^ ^)。
タムドク(真風涼帆/柚希礼音)
うーん……私も途中から観たのであまり偉そうなことは言えないのですが……
もしかして具合が悪いんじゃないか?と心配になってしまったくらい、不安定な感じがありました。「マイディア…」のときは、「勉強中」の札は下げていたけれども、彼女なりにもの凄く集中して、必死にやっているのが凄く伝わってきて応援したいなあと思ったのですが、今回はその集中が感じられなくて(T T)。
学年の割に完成度の高い美声の持ち主ですが、今日は全然声が出てなくて。なんというか、呼吸が浅くてちゃんと支えられていない感じでしたね。特に歌う時の呼吸がまるっきりできてなくて、一音一音、音を出してから音程を探していたのが気になりました。
「マイディア……」の時は、不安定ながらも声の良さで乗り切って、物語のキーアイテムである“歌”を、真風くんなりにキチンと聴かせてくれていたのですが……
芝居自体は、素直で真っ直ぐで、いいものを持っている人だと思っているんですけどね。本公演のチョロも凄く良いし。スジニの水瀬さんが段取り違いで出てこなかった時も、落ち着いて対応できていて、廻りが見えているな、と思ったし。
前回の役は役作りで苦戦していた印象がありましたけど、タムドクは似合いそうだと思っていたので、今回の苦戦は意外でした。
プレッシャーがあったのかな?
でも、実はホゲの方が柄にあっているタイプなのでしょうか…?ぱっと目を引く美貌だけど、芝居は案外繊細で、ちょっとヨン・ホゲと逆で観てみたいな、と思いました。
キハ(蒼乃夕妃/夢咲ねね)
綺麗でまっすぐで、威厳があって、強い。タムドクよりかなり歳上な印象のある、落ち着いた女性像でした。声が落ち着いているので、ねねちゃんのような少女性はあまり感じませんでしたね。自分で自分の道を決められる、大人の女性という感じ。
包容力のある、なめらかな柔らかさが彼女の個性だなあ、と、どの役を観ても思います。
しかーし、キハのキャラがそうなると、ホゲの「指一本触れていない」に説得力が無いというか。あのホゲとあのキハなら、その関係は花組版で良いと思うんだけどなあ、などと思ってしまいましたが(苦笑)。
「マイディア…」でも思いましたが、本当に垢抜けて綺麗になりましたね!(@ @)。もともとの骨格的なスタイルは素晴らしいので、もう少し全体に絞れれば完璧なのになあ、と勿体無く思ったりします。カウリ剣での儀式の場面、剣を振り上げたら、背中が丸見えになっちゃったよ……(涙)。
でも、可愛いからいいんです(^_^;
ホゲ(麻央侑希/鳳稀かなめ)
実に華やかで綺麗な人だな、と。この学年で抜擢されるだけのことはあると思いました。ほんの少し、天海祐希さんを思い出させる美貌。
まだ研2の94期。声や仕草が女の子のままでも不思議はないのですが……でも、同期でもきちんと“男役”として喋れている人は何人もいるだけに、ちょっと歯がゆい気がしてしまいます。新公とはいえ二番手役をやるからには、もうちょっとがんばって欲しかったなあ。
タムドク役の真風くんとの並びも、長身スタイル抜群同士で見ごたえがありました。美人だし、役を選べば人気が出るんじゃないかな。……ホゲには全く手も足も出なくて、途中で諦めちゃった感が漂っていたのは勿体無い気がしました。
正直なところ、今回は、チュムチあたりをやっておいた方が彼女のためだったんじゃないかと思います…。
プルキル(天寿光希/涼紫央)
すみません、この新公を観にいった最大の動機は、この人のプルキルが観たい!!だったのですが。
すずみんがあれだけ苦戦してたプルキル役。
包容力があって笑顔の可愛い美人で、そしてスタイルには微妙に難あり、とゆーカテゴリの役者には、難しい役なのかもしれないな、と思いました。まずは見た目で観客を圧倒することが重要ですし。
……いや、圧倒されましたけどね、あのビジュアルには。目元の描き方とか、すげーーーー。
気を取り直して。
でも、頑張ってました。すずみんより声が低いぶんは有利だったし、口調も間の取り方もすごく工夫して、仄暗い野心に身を焦がす妖怪を作りこんでいました。
それにしても滑舌良いなあ、この人。あの低音であれだけ喋れるなんて……。
ちょっと動きすぎてしまって小物に見えたのが残念ですが、よく創りこんでいたと思います。壮さんという手本がすぐ傍にあった朝夏くんが、まるっきり壮さんのコピーだった(素敵だった♪)ことを考えれば、独自の道を歩んだ天寿くんは、もっと評価されても良いような気がする。うん、私は好きだ!!
ヒョンゴ(壱城あずさ/英真なおき)
この役だけ、星組版ではなく花組版に戻ったような気がしました。しーらん、格好良い!!
いやはや、美形は得だなあ。心配そうにタムドクの顔を覗き込むだけで、なんだかすごくドキドキする(^ ^;。
滑舌も歌もずいぶん良くなって、これで新公卒業なんて勿体無い!!と心から思いました。いつの間にか、物語をしっかりと支えられる役者になっていたんですねぇ。あああ、勿体無いなあ…。
パソン(稀鳥まりあ/琴まりえ)
可愛いくてかっこいい。
キトリちゃん、前から好きなんですけど、今回でかなり本格的に落ちたような気がします。
何に驚いたか、って、その台詞を語る声に驚きました。すごく色っぽい、艶やかな低い声!!今までは絶対、あんな声じゃなかったのに(驚愕)。
見た目の可愛らしさと、声の男前さのギャップがなんとも言えず良かったです。ちょっと年配の、熟女っぽい役作りでしたが、元が可愛いので相殺されていた印象。とにかく素敵だった!(絶賛)
……なんだか、花組も星組も、パソンについては新公の方が本役より歳上に見えますね(^ ^; 偶然?
妹のタルビ(音波みのり/妃咲せあら)も、本当に可愛くて、美人姉妹だなーと思いました。
しっかりしてるけど恋愛にはオクテの姉と、純真で大人しくて、強引に迫られたら断れそうにない妹。そんな姉妹に見えました。
ちなみに、チュモンは普通に弟子みたいで、花組新公みたいに“パソンとチュモンはできてる”って感じはしなかったと思います。むしろ、パソンはチュムチと仲良く喋っている場面が多くて、二幕後半の「故郷を出たときから持っていたお守りさ」から「タルビと夫婦になるんだろう?」にかけての芝居が、すごく切なかった……のは気のせい、でしょうか?深読みすぎ?
ヨン・ガリョ(如月蓮/磯野千尋)
素晴らしかった(*^ ^*)。
ヒョンゴのしーらんと並んで、作品を支えたのはこの二人だなーと思います。はい。
「キーン」の冒頭で、不思議な声で歌っていた少年が、こんなに良い役者になるとはね……(感慨)。
チョ・ジュド(千寿はる/美稀千種)
あまりにも美形なので、一瞬、チョ・ジュドだか誰だかわかりませんでした(汗)。
…あ、いや、あの、(オロオロ)、みきちぐと比べてもかなり男前な、立派な“悪党”だったと思います。しかーし、「残りの神器はどこにある?」と聴かれて「……わかりません…」と悔しそうに応える千寿さんが、とても素敵でした♪
チョク・ファン(本城くれは/美城れん)
すみません。今日の新公で、一番私の心を射抜いたのは、他でもないこの人でした。
ちょっと目元の化粧はやり過ぎていましたが、物凄い美形……ですよね?(←あまり自信がない)
靺鞨での芝居は、ホゲがいっぱいいっぱい過ぎてちょっと……という感じでしたが(←せっかくチョク・ファンの見せ場なのにっ!!)、本城さんはよくカバーしていたと思います。ただ、彼女も非常に特徴のある、印象的な声質(響きが重厚すぎる重たい低音)で、その声を生かした喋りができてないのは残念でしたが。
あの声できちんと喋れるようになったら、私にとっては凄くキケンなひとになるだろうなあ……(^ ^;ゞ
愛のない結婚の場面での、男三人のさりげない空気感も良かった!
ホゲが討たれたあとの嘆きは、声をあげて泣き叫びながら完全に壊れてしまう、という激しさ。
むしろイルスと逆の方が良かったのでは?と思うほど“ホゲのもの”で、“ホゲに身も心も捧げた”男、でした。……あの美形にあそこまで尽くされたら、ホゲもちょっとほだされてしまいそうですよねぇ……(←おい)
イルス(大輝真琴/鶴美舞夕)
れんたや天寿さんと並んで、いつ星組を観ても子役をやっていた(しかも抜群に巧い)ひと。
今回は三人とも大人の男っぽい役で、それ自体がすごく楽しいです。
っていうか、楽しそうです(^ ^)。
イルスは、割とオイシイ処をチョク・ファンに持っていかれがちなキャラクターですが、大輝くんの芝居は非常に無駄がなくて的確だなあと思います。うん。いい男役だなあ。さすがにもう、子役は無いよね……。
スジニ(水瀬千秋/美弥るりか)
可愛いです。確かに。芝居も上手。間違いなく。
「スカーレット・ピンパーネル」のルイ・シャルル。
「ブエノスアイレスの風」のリリアナ。
水瀬さんの芝居をきちんと観たといえるのは、この二本くらいだと思いますが、どちらも確かに巧いなーと思ったんですよね。歌も良かったし。
ただ、彼女の芝居は“娘役”では無いんだなあ、と思うことがあります。今回も、スジニの中性的なところばかりが表に出ていて、ボーイッシュな女の子というより、性をもたない妖精みたいでした。……可愛いんですけどね。
チョロ(十碧れいや/真風涼帆)
長身にロングの蒼い鬘が似合って、格好良かったです。「マイディア…」でしいちゃんの役を演じた人ですが、僅か数ヶ月で見違えるように立ち姿が綺麗になって、もう「勉強中」の札は下げなくても大丈夫かな?(^ ^)。声もすっかり大人っぽくなりましたね。いやーーー、本当に、わずか数ヶ月でねぇ…(感心)伸びざかりだなあ。
カクダン(美弥るりか/蒼乃夕妃)
カッコいいです。ピンクのグロスっぽい厚めの唇が色っぽくて、黒い禁欲的な軍服とあわせると、ちょっと別世界的な雰囲気がありました。
……この人は本役カクダンで良かったと思うんですけどねぇ。強そうだし格好良いし。で、まりもちゃんがスジニ。どうしてそうしなかったんだろう(謎)。
本公演ではみやるりカクダン&まりもスジニ、新公は、まりもキハそのままで、みやるりは違う役、とか……なんて思ったくらい、普通に嵌り役でした(*^ ^*)。
トラジの店の女の子たちは、可愛い子ぞろい(はぁと)。
うーん、誰が誰だかさっぱりわからないのが残念です。せめて衣装が花組と同じならわかるかもしれないけど、違うしぃ。
最後のご挨拶で、セーム役の優香りこさんの美しさにちょっと見惚れました。
…私が到着したのはセーム様が自害なさった後で(涙)、お芝居は観られなかったのですが、どんなセームさまだったんだろう………。
.
仕事が終わらず、ちょっと遅刻してしまいましたが、なんとか無事観ることができました。
お近くの席だった方、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m。
新人公演演出は、稲葉太地。
基本的には、本公演をなぞった演出だった印象。本公演の脚本が違うんだから当たり前ですが、花組新公のカットぶりともまた違っていて、ほほーそうくるか、という感じ。
でも、プルキルがキハの記憶を取り戻そうとする場面はやっぱりいらなかったらしい(^ ^)。
タムドク(真風涼帆/柚希礼音)
うーん……私も途中から観たのであまり偉そうなことは言えないのですが……
もしかして具合が悪いんじゃないか?と心配になってしまったくらい、不安定な感じがありました。「マイディア…」のときは、「勉強中」の札は下げていたけれども、彼女なりにもの凄く集中して、必死にやっているのが凄く伝わってきて応援したいなあと思ったのですが、今回はその集中が感じられなくて(T T)。
学年の割に完成度の高い美声の持ち主ですが、今日は全然声が出てなくて。なんというか、呼吸が浅くてちゃんと支えられていない感じでしたね。特に歌う時の呼吸がまるっきりできてなくて、一音一音、音を出してから音程を探していたのが気になりました。
「マイディア……」の時は、不安定ながらも声の良さで乗り切って、物語のキーアイテムである“歌”を、真風くんなりにキチンと聴かせてくれていたのですが……
芝居自体は、素直で真っ直ぐで、いいものを持っている人だと思っているんですけどね。本公演のチョロも凄く良いし。スジニの水瀬さんが段取り違いで出てこなかった時も、落ち着いて対応できていて、廻りが見えているな、と思ったし。
前回の役は役作りで苦戦していた印象がありましたけど、タムドクは似合いそうだと思っていたので、今回の苦戦は意外でした。
プレッシャーがあったのかな?
でも、実はホゲの方が柄にあっているタイプなのでしょうか…?ぱっと目を引く美貌だけど、芝居は案外繊細で、ちょっとヨン・ホゲと逆で観てみたいな、と思いました。
キハ(蒼乃夕妃/夢咲ねね)
綺麗でまっすぐで、威厳があって、強い。タムドクよりかなり歳上な印象のある、落ち着いた女性像でした。声が落ち着いているので、ねねちゃんのような少女性はあまり感じませんでしたね。自分で自分の道を決められる、大人の女性という感じ。
包容力のある、なめらかな柔らかさが彼女の個性だなあ、と、どの役を観ても思います。
しかーし、キハのキャラがそうなると、ホゲの「指一本触れていない」に説得力が無いというか。あのホゲとあのキハなら、その関係は花組版で良いと思うんだけどなあ、などと思ってしまいましたが(苦笑)。
「マイディア…」でも思いましたが、本当に垢抜けて綺麗になりましたね!(@ @)。もともとの骨格的なスタイルは素晴らしいので、もう少し全体に絞れれば完璧なのになあ、と勿体無く思ったりします。カウリ剣での儀式の場面、剣を振り上げたら、背中が丸見えになっちゃったよ……(涙)。
でも、可愛いからいいんです(^_^;
ホゲ(麻央侑希/鳳稀かなめ)
実に華やかで綺麗な人だな、と。この学年で抜擢されるだけのことはあると思いました。ほんの少し、天海祐希さんを思い出させる美貌。
まだ研2の94期。声や仕草が女の子のままでも不思議はないのですが……でも、同期でもきちんと“男役”として喋れている人は何人もいるだけに、ちょっと歯がゆい気がしてしまいます。新公とはいえ二番手役をやるからには、もうちょっとがんばって欲しかったなあ。
タムドク役の真風くんとの並びも、長身スタイル抜群同士で見ごたえがありました。美人だし、役を選べば人気が出るんじゃないかな。……ホゲには全く手も足も出なくて、途中で諦めちゃった感が漂っていたのは勿体無い気がしました。
正直なところ、今回は、チュムチあたりをやっておいた方が彼女のためだったんじゃないかと思います…。
プルキル(天寿光希/涼紫央)
すみません、この新公を観にいった最大の動機は、この人のプルキルが観たい!!だったのですが。
すずみんがあれだけ苦戦してたプルキル役。
包容力があって笑顔の可愛い美人で、そしてスタイルには微妙に難あり、とゆーカテゴリの役者には、難しい役なのかもしれないな、と思いました。まずは見た目で観客を圧倒することが重要ですし。
……いや、圧倒されましたけどね、あのビジュアルには。目元の描き方とか、すげーーーー。
気を取り直して。
でも、頑張ってました。すずみんより声が低いぶんは有利だったし、口調も間の取り方もすごく工夫して、仄暗い野心に身を焦がす妖怪を作りこんでいました。
それにしても滑舌良いなあ、この人。あの低音であれだけ喋れるなんて……。
ちょっと動きすぎてしまって小物に見えたのが残念ですが、よく創りこんでいたと思います。壮さんという手本がすぐ傍にあった朝夏くんが、まるっきり壮さんのコピーだった(素敵だった♪)ことを考えれば、独自の道を歩んだ天寿くんは、もっと評価されても良いような気がする。うん、私は好きだ!!
ヒョンゴ(壱城あずさ/英真なおき)
この役だけ、星組版ではなく花組版に戻ったような気がしました。しーらん、格好良い!!
いやはや、美形は得だなあ。心配そうにタムドクの顔を覗き込むだけで、なんだかすごくドキドキする(^ ^;。
滑舌も歌もずいぶん良くなって、これで新公卒業なんて勿体無い!!と心から思いました。いつの間にか、物語をしっかりと支えられる役者になっていたんですねぇ。あああ、勿体無いなあ…。
パソン(稀鳥まりあ/琴まりえ)
可愛いくてかっこいい。
キトリちゃん、前から好きなんですけど、今回でかなり本格的に落ちたような気がします。
何に驚いたか、って、その台詞を語る声に驚きました。すごく色っぽい、艶やかな低い声!!今までは絶対、あんな声じゃなかったのに(驚愕)。
見た目の可愛らしさと、声の男前さのギャップがなんとも言えず良かったです。ちょっと年配の、熟女っぽい役作りでしたが、元が可愛いので相殺されていた印象。とにかく素敵だった!(絶賛)
……なんだか、花組も星組も、パソンについては新公の方が本役より歳上に見えますね(^ ^; 偶然?
妹のタルビ(音波みのり/妃咲せあら)も、本当に可愛くて、美人姉妹だなーと思いました。
しっかりしてるけど恋愛にはオクテの姉と、純真で大人しくて、強引に迫られたら断れそうにない妹。そんな姉妹に見えました。
ちなみに、チュモンは普通に弟子みたいで、花組新公みたいに“パソンとチュモンはできてる”って感じはしなかったと思います。むしろ、パソンはチュムチと仲良く喋っている場面が多くて、二幕後半の「故郷を出たときから持っていたお守りさ」から「タルビと夫婦になるんだろう?」にかけての芝居が、すごく切なかった……のは気のせい、でしょうか?深読みすぎ?
ヨン・ガリョ(如月蓮/磯野千尋)
素晴らしかった(*^ ^*)。
ヒョンゴのしーらんと並んで、作品を支えたのはこの二人だなーと思います。はい。
「キーン」の冒頭で、不思議な声で歌っていた少年が、こんなに良い役者になるとはね……(感慨)。
チョ・ジュド(千寿はる/美稀千種)
あまりにも美形なので、一瞬、チョ・ジュドだか誰だかわかりませんでした(汗)。
…あ、いや、あの、(オロオロ)、みきちぐと比べてもかなり男前な、立派な“悪党”だったと思います。しかーし、「残りの神器はどこにある?」と聴かれて「……わかりません…」と悔しそうに応える千寿さんが、とても素敵でした♪
チョク・ファン(本城くれは/美城れん)
すみません。今日の新公で、一番私の心を射抜いたのは、他でもないこの人でした。
ちょっと目元の化粧はやり過ぎていましたが、物凄い美形……ですよね?(←あまり自信がない)
靺鞨での芝居は、ホゲがいっぱいいっぱい過ぎてちょっと……という感じでしたが(←せっかくチョク・ファンの見せ場なのにっ!!)、本城さんはよくカバーしていたと思います。ただ、彼女も非常に特徴のある、印象的な声質(響きが重厚すぎる重たい低音)で、その声を生かした喋りができてないのは残念でしたが。
あの声できちんと喋れるようになったら、私にとっては凄くキケンなひとになるだろうなあ……(^ ^;ゞ
愛のない結婚の場面での、男三人のさりげない空気感も良かった!
ホゲが討たれたあとの嘆きは、声をあげて泣き叫びながら完全に壊れてしまう、という激しさ。
むしろイルスと逆の方が良かったのでは?と思うほど“ホゲのもの”で、“ホゲに身も心も捧げた”男、でした。……あの美形にあそこまで尽くされたら、ホゲもちょっとほだされてしまいそうですよねぇ……(←おい)
イルス(大輝真琴/鶴美舞夕)
れんたや天寿さんと並んで、いつ星組を観ても子役をやっていた(しかも抜群に巧い)ひと。
今回は三人とも大人の男っぽい役で、それ自体がすごく楽しいです。
っていうか、楽しそうです(^ ^)。
イルスは、割とオイシイ処をチョク・ファンに持っていかれがちなキャラクターですが、大輝くんの芝居は非常に無駄がなくて的確だなあと思います。うん。いい男役だなあ。さすがにもう、子役は無いよね……。
スジニ(水瀬千秋/美弥るりか)
可愛いです。確かに。芝居も上手。間違いなく。
「スカーレット・ピンパーネル」のルイ・シャルル。
「ブエノスアイレスの風」のリリアナ。
水瀬さんの芝居をきちんと観たといえるのは、この二本くらいだと思いますが、どちらも確かに巧いなーと思ったんですよね。歌も良かったし。
ただ、彼女の芝居は“娘役”では無いんだなあ、と思うことがあります。今回も、スジニの中性的なところばかりが表に出ていて、ボーイッシュな女の子というより、性をもたない妖精みたいでした。……可愛いんですけどね。
チョロ(十碧れいや/真風涼帆)
長身にロングの蒼い鬘が似合って、格好良かったです。「マイディア…」でしいちゃんの役を演じた人ですが、僅か数ヶ月で見違えるように立ち姿が綺麗になって、もう「勉強中」の札は下げなくても大丈夫かな?(^ ^)。声もすっかり大人っぽくなりましたね。いやーーー、本当に、わずか数ヶ月でねぇ…(感心)伸びざかりだなあ。
カクダン(美弥るりか/蒼乃夕妃)
カッコいいです。ピンクのグロスっぽい厚めの唇が色っぽくて、黒い禁欲的な軍服とあわせると、ちょっと別世界的な雰囲気がありました。
……この人は本役カクダンで良かったと思うんですけどねぇ。強そうだし格好良いし。で、まりもちゃんがスジニ。どうしてそうしなかったんだろう(謎)。
本公演ではみやるりカクダン&まりもスジニ、新公は、まりもキハそのままで、みやるりは違う役、とか……なんて思ったくらい、普通に嵌り役でした(*^ ^*)。
トラジの店の女の子たちは、可愛い子ぞろい(はぁと)。
うーん、誰が誰だかさっぱりわからないのが残念です。せめて衣装が花組と同じならわかるかもしれないけど、違うしぃ。
最後のご挨拶で、セーム役の優香りこさんの美しさにちょっと見惚れました。
…私が到着したのはセーム様が自害なさった後で(涙)、お芝居は観られなかったのですが、どんなセームさまだったんだろう………。
.
宝塚大劇場にて、星組公演「太王四神記II」を観劇してまいりました。
あらためて。
柚希礼音くん、夢咲ねねちゃん、コンビお披露目おめでとうございます!
そして、
凰稀かなめさん、星組デビュー、おめでとうございますm(_ _)m。
無事、テルくんのホゲ様を観ることができて、安心しました。
こうなると、ちょっとともみんのホゲも観てみたくなりますが(^ ^)。
「新たなる王の旅立ち」という副題がついた、「太王四神記II」。
花組ファンとして、あれだけ通い詰めた、大好きな作品。
演じる役者は替わっても、やっぱり楽しかったです♪
花組版で「それはどうよ…?」と思ったところはほとんど改善されて、びっくりするほど流れが自然になっていました。役者個人のキャラクターに合わせた部分も勿論あるんですけど、それ以上に、脚本自体がかなり洗練されてわかりやすくなって、こっちが完成版という感じでしたね。
なによりも、最初の神話を丸々カットしたのは、大英断だったと思います。
これは、花の新人公演版のカットが成功したから…なのでしょうか?確かに、この物語は、どこかで語らなくてはならないけれども、何も一番最初にやらなくても良かったんですよね。
そして、その代わりに入ったのが、タムドクとキハの子供時代の出会いだというのが、本当に納得。そう、花組版は、これがないから話がおかしかったので。
ヤン王とその妹セーム(ホゲの母)の対立を、事前に先王の場面できちんと語っておいたり、
細かいことですが、タルビがパソンの妹になっていて割と早いタイミングから登場していたり、
最初のポンファ通りで、街人に絡まれそうになったキハを庇って、サリャンが「その方は天地神堂の巫女だから、普通の人と触れあってはいけない」とかわしたり……
いくつもある改変点が、どれも的確で感心しました。
中でも、冒頭からとっぱらった神話の物語を二幕冒頭のコムル村に持って来て、祭の余興として使ったのは秀逸なアイディアでした。
チュシンの王として覚醒し、コムル村にまで来ているのにも関わらず「今は女のことしか考えられない」などとホザく馬鹿者ではなく、神劇を観ながらキハのことを思い出し、「少し独りにしてくれ」という、まともな男。
ああ、礼音くん良かったねぇ(^ ^;ゞ
……小池さん、やればできるんだから、花組も、せめて東宝だけでも………
ただ、セームがプルキルに「もっと強い薬を」とねだる場面は、すぐ次の場面でタムドクが薬を持ってきてしまうので、ちょっと時間軸的におかしかったりとか、そういうのもあるんですけどね(^ ^)。でもまあ、全般的にはよくできた改変だったと思います。ええ。
もう一歩踏み込んで、プルキルがキハの記憶を取り戻そうとする場面は無くしても良かったと思いますけど。
タムドクとホゲについては、どうしたってあれだけ通い詰めた花組版のイメージが強すぎて違和感は拭えませんでしたけれども、どちらも格好よくて、予想よりずっと良かったと思います。
コスチュームがよく似合って、ビジュアルだけでも十分に愉しめる、いい舞台でした。
まだ大劇場だし、これからどんどん良くなっていくんじゃないかと思います。
で、テルくんの足は、もうすっかり良いのでしょうか。武道大会で銀橋を走って渡るところもちゃんと走っていたし……。殺陣はちょっとおっかなびっくりでしたけどね(^ ^;。たしかに、あれならパソン特製の槍が必要かも(^ ^)。
ねねちゃんのキハは、とにかく衣装がよく似合ってて可愛い♪
彩音ちゃんとは全く違う役作りで、多感な少女らしい、タムドクを深く愛しているキハでした。
繊細な役作りの中にも、生来の明るさというかおきゃんな空気が漏れてしまうのはご愛嬌ですね。経験を積んでいけば隙のない芝居もできるようになると思うんですけどね、と、ねねちゃんには甘い猫です(汗)。
フィナーレの構成は、花組版とほぼ同じ。
ただ、最初のテルくんの銀橋わたりの衣装が普通のショーっぽい衣装に変わっていて、あれ?という感じ。祐飛さんのは、なんだかちょっと不可思議な甲冑だったのに(↓)。
玄武には、本来はテルくんもいるはずなんですが、私が観たときはまだ参加していませんでした。東宝では本来の形に戻りますように。
星組版の玄武は、礼音くんが最後まで残って群舞を率いていました。で、玄武が終わるとすぐにねねちゃんが降りてきて、涼さんたちと少しつないでから、袖から礼音くんが着替えて登場、白虎のデュエットダンスが始まる、という構成になっていたんですが……
これは、テルくんが出ていないせいなんでしょうか。それとも、もともと星組版はこういう形になる予定だったんでしょうか?花組版では、真飛さんが先に着替えのためにハケて、祐飛さんが最後まで残っていたんですが…。
あの、ねねちゃんと男三人の場面が格好良くて好きなので、なくならないでほしいなあ。
礼音くんとねねちゃん、テルくん。
長身ぞろいでビジュアル抜群、なかなか個性的で面白いトリオですね♪
「太王四神記」もいい作品なので楽しいんですが、早くショーが観たい、と思いました。
まずは全ツ、そして次の本公演こそ、派手目のショーがありますように★
.
あらためて。
柚希礼音くん、夢咲ねねちゃん、コンビお披露目おめでとうございます!
そして、
凰稀かなめさん、星組デビュー、おめでとうございますm(_ _)m。
無事、テルくんのホゲ様を観ることができて、安心しました。
こうなると、ちょっとともみんのホゲも観てみたくなりますが(^ ^)。
「新たなる王の旅立ち」という副題がついた、「太王四神記II」。
花組ファンとして、あれだけ通い詰めた、大好きな作品。
演じる役者は替わっても、やっぱり楽しかったです♪
花組版で「それはどうよ…?」と思ったところはほとんど改善されて、びっくりするほど流れが自然になっていました。役者個人のキャラクターに合わせた部分も勿論あるんですけど、それ以上に、脚本自体がかなり洗練されてわかりやすくなって、こっちが完成版という感じでしたね。
なによりも、最初の神話を丸々カットしたのは、大英断だったと思います。
これは、花の新人公演版のカットが成功したから…なのでしょうか?確かに、この物語は、どこかで語らなくてはならないけれども、何も一番最初にやらなくても良かったんですよね。
そして、その代わりに入ったのが、タムドクとキハの子供時代の出会いだというのが、本当に納得。そう、花組版は、これがないから話がおかしかったので。
ヤン王とその妹セーム(ホゲの母)の対立を、事前に先王の場面できちんと語っておいたり、
細かいことですが、タルビがパソンの妹になっていて割と早いタイミングから登場していたり、
最初のポンファ通りで、街人に絡まれそうになったキハを庇って、サリャンが「その方は天地神堂の巫女だから、普通の人と触れあってはいけない」とかわしたり……
いくつもある改変点が、どれも的確で感心しました。
中でも、冒頭からとっぱらった神話の物語を二幕冒頭のコムル村に持って来て、祭の余興として使ったのは秀逸なアイディアでした。
チュシンの王として覚醒し、コムル村にまで来ているのにも関わらず「今は女のことしか考えられない」などとホザく馬鹿者ではなく、神劇を観ながらキハのことを思い出し、「少し独りにしてくれ」という、まともな男。
ああ、礼音くん良かったねぇ(^ ^;ゞ
……小池さん、やればできるんだから、花組も、せめて東宝だけでも………
ただ、セームがプルキルに「もっと強い薬を」とねだる場面は、すぐ次の場面でタムドクが薬を持ってきてしまうので、ちょっと時間軸的におかしかったりとか、そういうのもあるんですけどね(^ ^)。でもまあ、全般的にはよくできた改変だったと思います。ええ。
もう一歩踏み込んで、プルキルがキハの記憶を取り戻そうとする場面は無くしても良かったと思いますけど。
タムドクとホゲについては、どうしたってあれだけ通い詰めた花組版のイメージが強すぎて違和感は拭えませんでしたけれども、どちらも格好よくて、予想よりずっと良かったと思います。
コスチュームがよく似合って、ビジュアルだけでも十分に愉しめる、いい舞台でした。
まだ大劇場だし、これからどんどん良くなっていくんじゃないかと思います。
で、テルくんの足は、もうすっかり良いのでしょうか。武道大会で銀橋を走って渡るところもちゃんと走っていたし……。殺陣はちょっとおっかなびっくりでしたけどね(^ ^;。たしかに、あれならパソン特製の槍が必要かも(^ ^)。
ねねちゃんのキハは、とにかく衣装がよく似合ってて可愛い♪
彩音ちゃんとは全く違う役作りで、多感な少女らしい、タムドクを深く愛しているキハでした。
繊細な役作りの中にも、生来の明るさというかおきゃんな空気が漏れてしまうのはご愛嬌ですね。経験を積んでいけば隙のない芝居もできるようになると思うんですけどね、と、ねねちゃんには甘い猫です(汗)。
フィナーレの構成は、花組版とほぼ同じ。
ただ、最初のテルくんの銀橋わたりの衣装が普通のショーっぽい衣装に変わっていて、あれ?という感じ。祐飛さんのは、なんだかちょっと不可思議な甲冑だったのに(↓)。
玄武には、本来はテルくんもいるはずなんですが、私が観たときはまだ参加していませんでした。東宝では本来の形に戻りますように。
星組版の玄武は、礼音くんが最後まで残って群舞を率いていました。で、玄武が終わるとすぐにねねちゃんが降りてきて、涼さんたちと少しつないでから、袖から礼音くんが着替えて登場、白虎のデュエットダンスが始まる、という構成になっていたんですが……
これは、テルくんが出ていないせいなんでしょうか。それとも、もともと星組版はこういう形になる予定だったんでしょうか?花組版では、真飛さんが先に着替えのためにハケて、祐飛さんが最後まで残っていたんですが…。
あの、ねねちゃんと男三人の場面が格好良くて好きなので、なくならないでほしいなあ。
礼音くんとねねちゃん、テルくん。
長身ぞろいでビジュアル抜群、なかなか個性的で面白いトリオですね♪
「太王四神記」もいい作品なので楽しいんですが、早くショーが観たい、と思いました。
まずは全ツ、そして次の本公演こそ、派手目のショーがありますように★
.
今年のゴールデンウィークは、基本的に家に籠もって、録画したまま放置していたCS番組の群れをせっせと片付けてました。
……今頃になって、やっとCSニュースの「オグリ」稽古場レポートを見て、「子役なのっ(はぁと)」とか喜んでいるふみか(紫峰七海)にウケたり、よっち(月央和沙)のあまりの可愛らしさに壊れたり していたんですけど、今更過ぎて誰にも言えず(T T)おおさまのみみはろばのみみー、というわけで、こっそり(?)ここに書いてみたりします。
よっちってば、もう新公も卒業した上級生のくせに何なんですかあの可愛らしさはっ!(滝汗)
思わず遠征を検討してしまったじゃないか(^ ^;ゞ
あ。
そういえば、先日書いた花組全国ツアーについてちょっと訂正。っていうか、ざーっと書いたので訂正箇所いっぱいありそうなんですけど……間違いに気づいた方、お願いだから突っ込んでください!
で。訂正ですが。
ショーの、幽霊船の後の妖精さん+めおちゃん&まぁくんの場面。ラストに袖に飛び込む振り(ナウオンで「がんばってます!」って話してた奴ね)について、私は「照明さんのタイミングが合ってない!」とか偉そうに書いてしまったのですが……
あれは、演出としてみわっちに当たっているスポットライトは残す(で、みわっちが去り際にウィンクしながらハケて暗転する)ことになっているので、仕方がないんですね(汗)。
本当に本当に、大変失礼いたしましたm(_ _)m。
#本文の方は訂正させていただきました。
さて。
今日は星組さんの『太王四神記 Ver.II-新たなる王の旅立ち- 』の集合日だったそうで、卒業生と主な配役が発表されました。
まずは卒業生から。
86期の華美ゆうかさん。色っぽくて包容力のあるきれいな人で、なんとなく群舞の中でも探してしまう人でした。「ブエノスアイレスの風」のイサベラのお姉さん役は、私が観たのが幕開き早々だったせいもあってだいぶ苦労されてましたが、あの経験を経て挑むセーム役、期待しています!
……そういえば、息子(ヨン・ホゲ/凰稀かなめ)とは同期ですね。おお、偶然だ(^ ^)。ついでに、花組で同じセーム役を演じた花野じゅりあちゃんとも同期なんですね!息子の学年がぜんぜん違うけど(汗)。
で、配役について。
っていうか、配役が発表されてしまった!……しまったぁ!!私、配役予想 妄想を書くつもりで、ずっとちびちび考えてたのにー。なかなか全員決まらなかったんですが(T T)……あーあ、途中でもいいから書いとけば良かったなあ。残念。
悔しいので、今さらなんですけど書いてみてもいいですか?(^ ^;;;
ヤン王(一樹千尋)、ヨン・ガリョ(磯野千尋)、大神官(万里柚美)、フッケ将軍(にしき愛)、チョ・ジュド(美稀千種)は、順当。私の中では予想通りでした。
ヒョンゴ(英真なおき)も、まぁ、予想どおりといえば予想通り。一樹さんと磯野さんが出演されると発表されたときに、こりゃ組長はヒョンゴだな、と思ったので(汗)。
しかーし、まさかヒョンゴでも足らずに二役されるとは!!
ソスリム王(英真なおき)ってのは、ヤン王とセームの兄ですね。この人が出てくるとは思わなかったなぁ(@ @)。いえ、タムドクとホゲが生まれたのはソスリム王の時代なので、出てきてもおかしくはないのですが。
花組版では、二人が生まれた時には既にヤン王に代替わりしていたことになっていたんですが、実はこの設定はおかしいんですよね。王の長子ともなれば生誕時に色々儀式があり、生まれた日を誤魔化すために「山奥に籠もって産みます」なんて言えなかったはずなのに。
でも、ソスリム王とヒョンゴが同じ役者ってことは……ソスリム王が出てくるのはタムドクたちの誕生の場面(プロローグ)じゃなくて、もっと後に回想シーンか何かが入るのでしょうか?(ヤンとセームの確執を、セームの台詞だけじゃなくて回想シーンで見せる、とか?←適当)
トラジ(百花沙里)、パソン(琴まりえ)も正解だった!セーム(華美ゆうか)ちゃんも♪
大長老(涼紫央)も順当なんですけど、これはプルキルとは呼ばれないんでしょうかね?
スジニ(美弥るりか)とカクダン(蒼乃夕妃)は逆に読んでた。 びっくり!
スジニ=まりもちゃんは自信あったんだけどなー。みやるり………見た目はめっちゃ可愛いだろうけど、せっかくの美声がもったいない(T T)。
コ将軍(彩海早矢)は予想外。コ将軍はどいちゃん(鶴美舞夕)あたり似合いそうだなーと思ってたんですよね。渋くてかっこよくて巧い人だから。
そかそか、あかしか。彼女に何の役がいいか、実は結構悩んでいたので……あ、いいかも。ちょっと暑苦しいけど、礼音くんのタムドクとは良い師弟関係を結べそう。
サリャン(夢乃聖夏)は、実は予想通りだったりします。正確には、ともみんかベニーという予想でした。ともみんはチュムチかサリャン、ベニーはサリャンかチョロ、と思ってたんですよね。
実際は、ともみんがサリャン、ベニーがチュムチで、チョロは真風くんに回りましたね。なるほどなるほど。真風くんのアルバイトが楽しみかも(^ ^;
セドル(壱城あずさ)もちょっと意外なキャスティングでしたが、コメディセンスのある人なので楽しみです。どこの訛でやるのかしら。
しーらんには、個人的には、歌のレッスンがんばって是非ヒョンミョンを!と思っていたのですが。
ヒョンミョンって、本来はヒョンゴとそんなに年齢の違わない役なんですよね。花組版はヒョンゴがまっつで若かったからいいけど、星組版のヒョンミョンは、、、如月蓮ちゃん、がんばれー!
あとは……
部族長のどれかに、天霧真世さんとじゅんな(水輝涼)が入るだろうと思っていたので、ここもほぼ当たり。もう一人は思いつかなかったのですが、碧海りまさんかぁ。期待。
チョク・ファン(美城れん)とイルス(鶴美舞夕)は、そうなんだー!なるほど!!と。
実は最初、イルス=みきちぐっていうキャストを考えていたんです。でも、あの二人は馬にならなきゃいけないんだった、と考え直して(みきちぐの相方がいないよ/汗)、他にキャストを思いつかなかったのですが…なるほどねー。この二人なのかぁ。
花組版にあった役で、ここに載っていない役は。
まず、トラジの店の女の子たち。確かに名前が無くても良い役ですが(配役発表されたとき凄く期待したのに、結局ろくに呼ばれもしなかった/涙)、なんだか娘役の役がすごく少なく見えて寂しいです。星組さんも、可愛い子いっぱいいるのにね。
タルビ(チュムチの恋人)とチュモン(パソンの連れ)もいない。まぁ、この二人も別に、いなくても問題はないけど。もし、書いてはいないけど役はあるんだったら、タルビはキトリちゃんかみのりちゃん、チュモンは天寿光希くんか大輝真琴くんあたり希望♪♪(いや、星組ファンの方からみれば、もっと良い子がいるのかもしれませんが…)
そういえば、子タムドクと子ホゲも書いてないですね。場面自体が無いのか、配役表に無いだけなのか?花組版でも子ヒョンゴ(梅咲衣舞)や子チョロ(華耀きらり)は載っていなかったので、子役はこれからなのかもしれませんね。
そんなところでしょうか。
あとは新公キャストが気になるところですが。……願望が入りがちなので、妄想するのはやめておきます……(ドキドキ)。早く発表されますように(*^ ^*)。
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……今頃になって、やっとCSニュースの「オグリ」稽古場レポートを見て、「子役なのっ(はぁと)」とか喜んでいるふみか(紫峰七海)にウケたり、よっち(月央和沙)のあまりの可愛らしさに壊れたり していたんですけど、今更過ぎて誰にも言えず(T T)おおさまのみみはろばのみみー、というわけで、こっそり(?)ここに書いてみたりします。
よっちってば、もう新公も卒業した上級生のくせに何なんですかあの可愛らしさはっ!(滝汗)
思わず遠征を検討してしまったじゃないか(^ ^;ゞ
あ。
そういえば、先日書いた花組全国ツアーについてちょっと訂正。っていうか、ざーっと書いたので訂正箇所いっぱいありそうなんですけど……間違いに気づいた方、お願いだから突っ込んでください!
で。訂正ですが。
ショーの、幽霊船の後の妖精さん+めおちゃん&まぁくんの場面。ラストに袖に飛び込む振り(ナウオンで「がんばってます!」って話してた奴ね)について、私は「照明さんのタイミングが合ってない!」とか偉そうに書いてしまったのですが……
あれは、演出としてみわっちに当たっているスポットライトは残す(で、みわっちが去り際にウィンクしながらハケて暗転する)ことになっているので、仕方がないんですね(汗)。
本当に本当に、大変失礼いたしましたm(_ _)m。
#本文の方は訂正させていただきました。
さて。
今日は星組さんの『太王四神記 Ver.II-新たなる王の旅立ち- 』の集合日だったそうで、卒業生と主な配役が発表されました。
まずは卒業生から。
86期の華美ゆうかさん。色っぽくて包容力のあるきれいな人で、なんとなく群舞の中でも探してしまう人でした。「ブエノスアイレスの風」のイサベラのお姉さん役は、私が観たのが幕開き早々だったせいもあってだいぶ苦労されてましたが、あの経験を経て挑むセーム役、期待しています!
……そういえば、息子(ヨン・ホゲ/凰稀かなめ)とは同期ですね。おお、偶然だ(^ ^)。ついでに、花組で同じセーム役を演じた花野じゅりあちゃんとも同期なんですね!息子の学年がぜんぜん違うけど(汗)。
で、配役について。
っていうか、配役が発表されてしまった!……しまったぁ!!私、配役
悔しいので、今さらなんですけど書いてみてもいいですか?(^ ^;;;
ヤン王(一樹千尋)、ヨン・ガリョ(磯野千尋)、大神官(万里柚美)、フッケ将軍(にしき愛)、チョ・ジュド(美稀千種)は、順当。私の中では予想通りでした。
ヒョンゴ(英真なおき)も、まぁ、予想どおりといえば予想通り。一樹さんと磯野さんが出演されると発表されたときに、こりゃ組長はヒョンゴだな、と思ったので(汗)。
しかーし、まさかヒョンゴでも足らずに二役されるとは!!
ソスリム王(英真なおき)ってのは、ヤン王とセームの兄ですね。この人が出てくるとは思わなかったなぁ(@ @)。いえ、タムドクとホゲが生まれたのはソスリム王の時代なので、出てきてもおかしくはないのですが。
花組版では、二人が生まれた時には既にヤン王に代替わりしていたことになっていたんですが、実はこの設定はおかしいんですよね。王の長子ともなれば生誕時に色々儀式があり、生まれた日を誤魔化すために「山奥に籠もって産みます」なんて言えなかったはずなのに。
でも、ソスリム王とヒョンゴが同じ役者ってことは……ソスリム王が出てくるのはタムドクたちの誕生の場面(プロローグ)じゃなくて、もっと後に回想シーンか何かが入るのでしょうか?(ヤンとセームの確執を、セームの台詞だけじゃなくて回想シーンで見せる、とか?←適当)
トラジ(百花沙里)、パソン(琴まりえ)も正解だった!セーム(華美ゆうか)ちゃんも♪
大長老(涼紫央)も順当なんですけど、これはプルキルとは呼ばれないんでしょうかね?
スジニ(美弥るりか)とカクダン(蒼乃夕妃)は逆に読んでた。 びっくり!
スジニ=まりもちゃんは自信あったんだけどなー。みやるり………見た目はめっちゃ可愛いだろうけど、せっかくの美声がもったいない(T T)。
コ将軍(彩海早矢)は予想外。コ将軍はどいちゃん(鶴美舞夕)あたり似合いそうだなーと思ってたんですよね。渋くてかっこよくて巧い人だから。
そかそか、あかしか。彼女に何の役がいいか、実は結構悩んでいたので……あ、いいかも。ちょっと暑苦しいけど、礼音くんのタムドクとは良い師弟関係を結べそう。
サリャン(夢乃聖夏)は、実は予想通りだったりします。正確には、ともみんかベニーという予想でした。ともみんはチュムチかサリャン、ベニーはサリャンかチョロ、と思ってたんですよね。
実際は、ともみんがサリャン、ベニーがチュムチで、チョロは真風くんに回りましたね。なるほどなるほど。真風くんのアルバイトが楽しみかも(^ ^;
セドル(壱城あずさ)もちょっと意外なキャスティングでしたが、コメディセンスのある人なので楽しみです。どこの訛でやるのかしら。
しーらんには、個人的には、歌のレッスンがんばって是非ヒョンミョンを!と思っていたのですが。
ヒョンミョンって、本来はヒョンゴとそんなに年齢の違わない役なんですよね。花組版はヒョンゴがまっつで若かったからいいけど、星組版のヒョンミョンは、、、如月蓮ちゃん、がんばれー!
あとは……
部族長のどれかに、天霧真世さんとじゅんな(水輝涼)が入るだろうと思っていたので、ここもほぼ当たり。もう一人は思いつかなかったのですが、碧海りまさんかぁ。期待。
チョク・ファン(美城れん)とイルス(鶴美舞夕)は、そうなんだー!なるほど!!と。
実は最初、イルス=みきちぐっていうキャストを考えていたんです。でも、あの二人は馬にならなきゃいけないんだった、と考え直して(みきちぐの相方がいないよ/汗)、他にキャストを思いつかなかったのですが…なるほどねー。この二人なのかぁ。
花組版にあった役で、ここに載っていない役は。
まず、トラジの店の女の子たち。確かに名前が無くても良い役ですが(配役発表されたとき凄く期待したのに、結局ろくに呼ばれもしなかった/涙)、なんだか娘役の役がすごく少なく見えて寂しいです。星組さんも、可愛い子いっぱいいるのにね。
タルビ(チュムチの恋人)とチュモン(パソンの連れ)もいない。まぁ、この二人も別に、いなくても問題はないけど。もし、書いてはいないけど役はあるんだったら、タルビはキトリちゃんかみのりちゃん、チュモンは天寿光希くんか大輝真琴くんあたり希望♪♪(いや、星組ファンの方からみれば、もっと良い子がいるのかもしれませんが…)
そういえば、子タムドクと子ホゲも書いてないですね。場面自体が無いのか、配役表に無いだけなのか?花組版でも子ヒョンゴ(梅咲衣舞)や子チョロ(華耀きらり)は載っていなかったので、子役はこれからなのかもしれませんね。
そんなところでしょうか。
あとは新公キャストが気になるところですが。……願望が入りがちなので、妄想するのはやめておきます……(ドキドキ)。早く発表されますように(*^ ^*)。
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またね、またね、きっと、必ず…
2009年4月11日 宝塚(星) コメント (2)東京宝塚劇場にて、星組公演「My Dear NewOrleans/A bientot」を観劇してまいりました。
お芝居の話はあらためてさせていただくとして。
とりあえず、藤井さん渾身の「60分間のサヨナラショー」から。
思えば。
藤井さんの大劇場デビューは、ずんこさん(姿月あさと)のサヨナラ公演、「Glorius」でした。
あれ以来、というか、その前に観たドラマシティの「Alas」以来、私は藤井ショーのファンのまま今に至るわけですが。
……本当に、この人の造る「サヨナラ公演」って凶器なんだな、と。
噂には聞いていましたが、本当に「60分間のサヨナラショー」そのものだったことに改めて驚きました。特に、後半の怒涛のようなサヨナラ場面のてんこもりっぷりには。
溢れる涙は、止まる暇もなくて。
ラストの大階段でのソロの「時間を止めて」は、久々の凶器でした。
っていうか、星組さんのファンは大変だなあ…と思ったのは、幕が降りてからの送り出しの音楽としてトウコさんの「さよならみなさま」が流れてくること(T T)。
い、痛いよあれは……。あやうく、立てないかと思いました(泣)。
全体の構成は「Non-Stop」そのもの。
古びたレビュー小屋の妖精たちだけが知っている、夢のレビュー。
ショーの終盤、楽屋で物思いに沈むアランが立ち上がると、ふいにセットがハケて後ろの組子たちの笑顔が見えた瞬間の感動は、言葉では表せません。
そこからもう、パレードのラストまで涙が止まらなくて。いやー、藤井さんのサヨナラショーを甘く見てタオルを用意していなかった私の大失敗でした。
そして、そこから続く、あすか以外の組子ほとんど全員とトウコさんが絡む場面は、音楽こそ違いますけど全体の動きはほぼ「Glorious」と同じ。ずんこさんがサヨナラ公演で希望を訊かれて、「組子全員と絡みたい」と言った、というエピソードに沿った名場面を再び観ることができて幸せです。
組子たちに愛されて、組子を愛して、、、本当に、長くはないけれども幸せなトップ生活だったんじゃないかと思います。若い頃の抜擢ぶりを考えれば異例な遅さでの就任で、もしかしたらご本人には焦りもあったのかもしれないけれども、終わりよければ全て良し!なのではないでしょうか。
宝塚という枠を離れて、さらに自由になるために、今は精一杯、この大きな舞台と、大勢の仲間たちと、大編成のオーケストラと、眩いライトと、華やかな衣装と、、、そんなさまざまな“美しいもの”たちを、満喫してくださいね。
そして、あすかちゃん。
ああ。トップスターのサヨナラ公演というのは、あくまでも「トップスターのサヨナラ公演」なんだなあ、と思いました。
トップコンビのサヨナラ公演ではなく、あくまでもトップスターのサヨナラ公演。
藤井さん入魂の“60分間のサヨナラショー”は、あくまでも10人のサヨナラショーではなく、「安蘭けいのサヨナラショー」。
当たり前のことです。
宝塚なんだから、そんなの、当たり前。
だけど。
トップスターと次期トップのデュエットダンスはとても良い企画だと思うけど、なにもその二人で銀橋にまで出てこなくたっていいんじゃないのっ!?
トップコンビのデュエットダンス、とっても素敵だったのに、ちょっと短くない!?
あすかちゃんにも銀橋に出てほしかったよーーーーー。銀橋に出て、二人でポーズ決めて、それからあすかちゃんだけはけてトウコさんのソロ、でもいいじゃないかーーーーー(T T)。
あすかちゃんはあすかちゃんで、センターでの見せ場もたくさんもらって、贅沢すぎるって言われてしまいそうなんですけど。
“大女優エトワルアムール”のあまりの可愛らしさも、その美しさも、ジザベルの完璧なスタイルも、カンカンの圧倒的な華やかさも、エトワールのそれはそれは絶品の素晴らしさも、間違いなく素晴らしいプレゼントだったんですけど。
でも、コンビでの場面も、もっともっとほしかったなあ(T T)。
…すみません、欲深なファンでm(_ _)m。
それにしても、短いとはいえデュエットダンスの音楽が「愛の讃歌」というのは、拷問……と思う…(T T)。
しいちゃん。
ソロでの見せ場を貰うよりも(もちろん中詰めではソロありですが)、トウコさんとあすかちゃんの三人での場面を選んだんでしょうか。しいちゃんらしい?良い場面でした。あすかちゃんはあの素晴らしいスタイルを存分に見せ付けて美しかったし、しいちゃんはなんていうか、凄絶な迫力だった。
私にとって、しいちゃんのベストアクトは1に「ヘイズ・コード」、2に「スカーレット・ピンパーネル」だったので、ああいう優しいけどちょっと鈍感な紳士が最後に観られなかったことは残念でしたが、本当に美しい人だと改めて思いました(*^ ^*)。
あと2週間、かぁ。寂しくなるなあ…。
和くんは、(夢咲)ねねちゃんと一場面。ちょっとコミカルな場面でしたが、スターになって激しく踊る場面も伸び伸びしていて、幸せそうだったのが嬉しい。
キンさん(朝峰ひかり)、紫蘭ますみさん、涼乃かつきちゃん、星風エレナちゃん、一輝慎さん……皆、輝くような笑顔で踊ってましたね(; ;)。麻尋くんも、特別場面があったりとかはしなかったけど、なんていうか、不思議と目を惹く「卒業生オーラ」がありました。
……思う存分お見送りするのは大変そうですが、ファンの方、しっかりと見守ってあげてくださいませ(T T)。
歌劇誌の大劇場千秋楽の写真とか見ても、10人って多いんだなあ、と、しみじみ思います。
組ファンの皆様の心中を思うと、切ないです。
しかも、このチケットの無さがまた(涙)。通いたいのに通えない人、多そうだもんなあ…。観たい方々全てに、チケットがゆきわたりますように。(でも、私ももう一回観たいよ~~~!!)
そして、送り出す側に立った礼音くん。
プログラムの写真を一目見て、「ザ、ザネリ…」と思ったことは、正直に告白しておきます。
そういえば、あれも藤井さんでしたね。「イーハトーブ・夢」。ものすごく好きなバウ作品の一つですが。
…いやー、踊れるっていいですね。今回は、妖精役のせいか、割とバレエチックな振り付けが多かったので、本来の礼音くんの魅力がいつもより出ていたような気がします。
脚を上げるにしても、腕を挙げるにしても、やわらかく上がって高い位置で留まる、あの雰囲気がすごく好きなんですよ、私。肩や腰がぶれることなく、脚なら脚だけがすっと軽く上がるところも好き。どんだけ筋力があるんだ!といつも感動します(^ ^)。
だけど、男役として踊っているときはどうしてもビシっと上げてビシっと止まることを要求されがちなんですよねー。もちろん礼音くんはそういう踊り方もできるけど、やっぱり本来の踊りじゃないんだなー、と思うことがあるので。
メインで踊る鏡の場面は、振り付けが平澤さんなのでかなりテクニカル(?)なんですけど、すごく気に入りました。藤井さんお得意の(そしてよくキャスティングで失敗している)耽美系の場面ですが、今回は平澤さんの振り付けとあかし(彩海早矢)の色気に助けられた…かな?(^ ^;。
藤井さんって、主演にあわせて宛書するのは天才的なのに、二番手さんのキャラクターを間違えていることが多いので、博多座がちょっとだけ不安です。お願いだから、みっちゃんにドラキュラとかさせないでね(涙)。
そして、この場面を名場面にした(と私は思う)、じゅんな(水輝涼)のカゲソロに泣きました。美声だとは思っていた(というか知ってた)けど、ああいう柔らかい声も出せたんだ……。硬軟自在じゃないか。しかもあのラストの高音!!あれ難しいんだよ(@ @)。うわあ、こんな歌を聴いてしまうとまた欲が出るじゃないか(泣)。
ところで、あの歌って既存曲…なのでしょうか?ご存知の方、曲名とか教えてください(泣)。もし新曲だったら、じゅんなに合わせて音楽の手島恭子さんが書いてくださったってこと?……すげーーー。(←かなり考えにくいけど汗)
キトリ(稀鳥まりや)の“カゲ台詞”が段々低くなっていって、じゅんな(水輝涼)のソロにつながっていくところが凄く好きです。じゅんなも新公を卒業して、だいぶ上級生枠に入ってきましたが、これからも末永く活躍してください!!(切に祈る)。
すずみんは、最初の銀橋での“ご婦人”の口真似も可愛かったけど、やっぱり中詰めの最初の歌が好きです。エレナ様との絡みも、色っぽくて好き。
ねねちゃんは、和くんの場面んの相手役と、中詰めの「フル・フル」がメイン…かな。
なかなか踊れない(?)和くんを慰めて励ますねねちゃんがとてもけなげで可愛いです。「エリザベート」で大抜擢された昔から「純粋な少女の包容力」を持っていた人ですが、心配そうに相手役を見つめながら踊る後姿に、胸を掴まれました。
そして、「フル・フル」。「絢爛II」の隅っこで踊っていた頃から嫌味のないコケティッシュさで目を惹いていたねねちゃん。少し大人になって『舞台の怖さ』を知った今、「フル・フル」のコケティッシュさは痛々しいほどで。
あれはあれで大好きなんですけど、ね。一階席で観てみたかった…(*^ ^*)。
でも、いつの日か、そんな怖さも不安も乗り越えて、もう一度あの輝く笑顔で魅せてくれることを祈っています。
ともみん(夢乃聖夏)のダンスはやっぱり好きだなあ。彼女のスタイルの素晴らしさは、すでに財産だと思う。藤井さん、ダルマを用意してくださってありがとうございます。
そして。どうやら私は、先日の新公で天寿光希さんに落ちたらしく、気がつくと彼女を追いかけていました。……いやあ、本当に綺麗な人ですよねっ!(←誤魔化すな)
オープニングのカゲソロが素晴らしい!と思っていたら、音花ゆりちゃんだったんですね。誰だろうと思ったのですが。「ブエノスアイレスの風」のフローラ以来、すっかり歌姫に定着ですね(^ ^)。
中詰めのピエロ(ピトル)の大輝真琴ちゃんがめっちゃ可愛い。
…他にもいろいろ書きたいことはあるのですが、あまりにも長くなるのもどうかと思うので、このあたりで。
あ。
とか言いつつ、質問を二つばかり。
中詰めのオレンジのダルマさんたちが一列に並ぶところ(しいちゃんとコトコトの場面の本舞台)で、センター二人の上手側の方はどなたでしょうか??スタイルの良さに釘付けだったのですが、顔がわからず(涙)。
カンカンで(違うかも?)見事な側転を披露していたのは、どなたでだったのでしょうか…?
【リリー様から情報をいただきました。本城くれはさんと麻央侑希さんだそうです。リリー様、ありがとうございました!】
あああ、最初で最後のお別れをしっかり言うために行ったはずなのに、やっぱりもう一回観たいよお~(泣)。
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お芝居の話はあらためてさせていただくとして。
とりあえず、藤井さん渾身の「60分間のサヨナラショー」から。
思えば。
藤井さんの大劇場デビューは、ずんこさん(姿月あさと)のサヨナラ公演、「Glorius」でした。
あれ以来、というか、その前に観たドラマシティの「Alas」以来、私は藤井ショーのファンのまま今に至るわけですが。
……本当に、この人の造る「サヨナラ公演」って凶器なんだな、と。
噂には聞いていましたが、本当に「60分間のサヨナラショー」そのものだったことに改めて驚きました。特に、後半の怒涛のようなサヨナラ場面のてんこもりっぷりには。
溢れる涙は、止まる暇もなくて。
ラストの大階段でのソロの「時間を止めて」は、久々の凶器でした。
っていうか、星組さんのファンは大変だなあ…と思ったのは、幕が降りてからの送り出しの音楽としてトウコさんの「さよならみなさま」が流れてくること(T T)。
い、痛いよあれは……。あやうく、立てないかと思いました(泣)。
全体の構成は「Non-Stop」そのもの。
古びたレビュー小屋の妖精たちだけが知っている、夢のレビュー。
ショーの終盤、楽屋で物思いに沈むアランが立ち上がると、ふいにセットがハケて後ろの組子たちの笑顔が見えた瞬間の感動は、言葉では表せません。
そこからもう、パレードのラストまで涙が止まらなくて。いやー、藤井さんのサヨナラショーを甘く見てタオルを用意していなかった私の大失敗でした。
そして、そこから続く、あすか以外の組子ほとんど全員とトウコさんが絡む場面は、音楽こそ違いますけど全体の動きはほぼ「Glorious」と同じ。ずんこさんがサヨナラ公演で希望を訊かれて、「組子全員と絡みたい」と言った、というエピソードに沿った名場面を再び観ることができて幸せです。
組子たちに愛されて、組子を愛して、、、本当に、長くはないけれども幸せなトップ生活だったんじゃないかと思います。若い頃の抜擢ぶりを考えれば異例な遅さでの就任で、もしかしたらご本人には焦りもあったのかもしれないけれども、終わりよければ全て良し!なのではないでしょうか。
宝塚という枠を離れて、さらに自由になるために、今は精一杯、この大きな舞台と、大勢の仲間たちと、大編成のオーケストラと、眩いライトと、華やかな衣装と、、、そんなさまざまな“美しいもの”たちを、満喫してくださいね。
そして、あすかちゃん。
ああ。トップスターのサヨナラ公演というのは、あくまでも「トップスターのサヨナラ公演」なんだなあ、と思いました。
トップコンビのサヨナラ公演ではなく、あくまでもトップスターのサヨナラ公演。
藤井さん入魂の“60分間のサヨナラショー”は、あくまでも10人のサヨナラショーではなく、「安蘭けいのサヨナラショー」。
当たり前のことです。
宝塚なんだから、そんなの、当たり前。
だけど。
トップスターと次期トップのデュエットダンスはとても良い企画だと思うけど、なにもその二人で銀橋にまで出てこなくたっていいんじゃないのっ!?
トップコンビのデュエットダンス、とっても素敵だったのに、ちょっと短くない!?
あすかちゃんにも銀橋に出てほしかったよーーーーー。銀橋に出て、二人でポーズ決めて、それからあすかちゃんだけはけてトウコさんのソロ、でもいいじゃないかーーーーー(T T)。
あすかちゃんはあすかちゃんで、センターでの見せ場もたくさんもらって、贅沢すぎるって言われてしまいそうなんですけど。
“大女優エトワルアムール”のあまりの可愛らしさも、その美しさも、ジザベルの完璧なスタイルも、カンカンの圧倒的な華やかさも、エトワールのそれはそれは絶品の素晴らしさも、間違いなく素晴らしいプレゼントだったんですけど。
でも、コンビでの場面も、もっともっとほしかったなあ(T T)。
…すみません、欲深なファンでm(_ _)m。
それにしても、短いとはいえデュエットダンスの音楽が「愛の讃歌」というのは、拷問……と思う…(T T)。
しいちゃん。
ソロでの見せ場を貰うよりも(もちろん中詰めではソロありですが)、トウコさんとあすかちゃんの三人での場面を選んだんでしょうか。しいちゃんらしい?良い場面でした。あすかちゃんはあの素晴らしいスタイルを存分に見せ付けて美しかったし、しいちゃんはなんていうか、凄絶な迫力だった。
私にとって、しいちゃんのベストアクトは1に「ヘイズ・コード」、2に「スカーレット・ピンパーネル」だったので、ああいう優しいけどちょっと鈍感な紳士が最後に観られなかったことは残念でしたが、本当に美しい人だと改めて思いました(*^ ^*)。
あと2週間、かぁ。寂しくなるなあ…。
和くんは、(夢咲)ねねちゃんと一場面。ちょっとコミカルな場面でしたが、スターになって激しく踊る場面も伸び伸びしていて、幸せそうだったのが嬉しい。
キンさん(朝峰ひかり)、紫蘭ますみさん、涼乃かつきちゃん、星風エレナちゃん、一輝慎さん……皆、輝くような笑顔で踊ってましたね(; ;)。麻尋くんも、特別場面があったりとかはしなかったけど、なんていうか、不思議と目を惹く「卒業生オーラ」がありました。
……思う存分お見送りするのは大変そうですが、ファンの方、しっかりと見守ってあげてくださいませ(T T)。
歌劇誌の大劇場千秋楽の写真とか見ても、10人って多いんだなあ、と、しみじみ思います。
組ファンの皆様の心中を思うと、切ないです。
しかも、このチケットの無さがまた(涙)。通いたいのに通えない人、多そうだもんなあ…。観たい方々全てに、チケットがゆきわたりますように。(でも、私ももう一回観たいよ~~~!!)
そして、送り出す側に立った礼音くん。
プログラムの写真を一目見て、「ザ、ザネリ…」と思ったことは、正直に告白しておきます。
そういえば、あれも藤井さんでしたね。「イーハトーブ・夢」。ものすごく好きなバウ作品の一つですが。
…いやー、踊れるっていいですね。今回は、妖精役のせいか、割とバレエチックな振り付けが多かったので、本来の礼音くんの魅力がいつもより出ていたような気がします。
脚を上げるにしても、腕を挙げるにしても、やわらかく上がって高い位置で留まる、あの雰囲気がすごく好きなんですよ、私。肩や腰がぶれることなく、脚なら脚だけがすっと軽く上がるところも好き。どんだけ筋力があるんだ!といつも感動します(^ ^)。
だけど、男役として踊っているときはどうしてもビシっと上げてビシっと止まることを要求されがちなんですよねー。もちろん礼音くんはそういう踊り方もできるけど、やっぱり本来の踊りじゃないんだなー、と思うことがあるので。
メインで踊る鏡の場面は、振り付けが平澤さんなのでかなりテクニカル(?)なんですけど、すごく気に入りました。藤井さんお得意の(そしてよくキャスティングで失敗している)耽美系の場面ですが、今回は平澤さんの振り付けとあかし(彩海早矢)の色気に助けられた…かな?(^ ^;。
藤井さんって、主演にあわせて宛書するのは天才的なのに、二番手さんのキャラクターを間違えていることが多いので、博多座がちょっとだけ不安です。お願いだから、みっちゃんにドラキュラとかさせないでね(涙)。
そして、この場面を名場面にした(と私は思う)、じゅんな(水輝涼)のカゲソロに泣きました。美声だとは思っていた(というか知ってた)けど、ああいう柔らかい声も出せたんだ……。硬軟自在じゃないか。しかもあのラストの高音!!あれ難しいんだよ(@ @)。うわあ、こんな歌を聴いてしまうとまた欲が出るじゃないか(泣)。
ところで、あの歌って既存曲…なのでしょうか?ご存知の方、曲名とか教えてください(泣)。もし新曲だったら、じゅんなに合わせて音楽の手島恭子さんが書いてくださったってこと?……すげーーー。(←かなり考えにくいけど汗)
キトリ(稀鳥まりや)の“カゲ台詞”が段々低くなっていって、じゅんな(水輝涼)のソロにつながっていくところが凄く好きです。じゅんなも新公を卒業して、だいぶ上級生枠に入ってきましたが、これからも末永く活躍してください!!(切に祈る)。
すずみんは、最初の銀橋での“ご婦人”の口真似も可愛かったけど、やっぱり中詰めの最初の歌が好きです。エレナ様との絡みも、色っぽくて好き。
ねねちゃんは、和くんの場面んの相手役と、中詰めの「フル・フル」がメイン…かな。
なかなか踊れない(?)和くんを慰めて励ますねねちゃんがとてもけなげで可愛いです。「エリザベート」で大抜擢された昔から「純粋な少女の包容力」を持っていた人ですが、心配そうに相手役を見つめながら踊る後姿に、胸を掴まれました。
そして、「フル・フル」。「絢爛II」の隅っこで踊っていた頃から嫌味のないコケティッシュさで目を惹いていたねねちゃん。少し大人になって『舞台の怖さ』を知った今、「フル・フル」のコケティッシュさは痛々しいほどで。
あれはあれで大好きなんですけど、ね。一階席で観てみたかった…(*^ ^*)。
でも、いつの日か、そんな怖さも不安も乗り越えて、もう一度あの輝く笑顔で魅せてくれることを祈っています。
ともみん(夢乃聖夏)のダンスはやっぱり好きだなあ。彼女のスタイルの素晴らしさは、すでに財産だと思う。藤井さん、ダルマを用意してくださってありがとうございます。
そして。どうやら私は、先日の新公で天寿光希さんに落ちたらしく、気がつくと彼女を追いかけていました。……いやあ、本当に綺麗な人ですよねっ!(←誤魔化すな)
オープニングのカゲソロが素晴らしい!と思っていたら、音花ゆりちゃんだったんですね。誰だろうと思ったのですが。「ブエノスアイレスの風」のフローラ以来、すっかり歌姫に定着ですね(^ ^)。
中詰めのピエロ(ピトル)の大輝真琴ちゃんがめっちゃ可愛い。
…他にもいろいろ書きたいことはあるのですが、あまりにも長くなるのもどうかと思うので、このあたりで。
あ。
とか言いつつ、質問を二つばかり。
中詰めのオレンジのダルマさんたちが一列に並ぶところ(しいちゃんとコトコトの場面の本舞台)で、センター二人の上手側の方はどなたでしょうか??スタイルの良さに釘付けだったのですが、顔がわからず(涙)。
カンカンで(違うかも?)見事な側転を披露していたのは、どなたでだったのでしょうか…?
【リリー様から情報をいただきました。本城くれはさんと麻央侑希さんだそうです。リリー様、ありがとうございました!】
あああ、最初で最後のお別れをしっかり言うために行ったはずなのに、やっぱりもう一回観たいよお~(泣)。
.
愛するわが街の若人たち
2009年4月9日 宝塚(星) コメント (4)星組東宝劇場新人公演「My Dear NewOrleans」を観劇してまいりました。
なのですが。
実は、まだ本公演を観ていないのです……(^ ^;ゞ
なので、作品についてはとりあえずコメントしません。純粋に、印象に残ったキャストだけ、簡単にメモを残させていただきます。
ジョイ・ビー (安蘭 けい) 真風 涼帆
がんばってました。いや本当に。
トウコさんのを観ていないので、歌はあまり気にならず。元々台詞の声が好みなので、それだけで100点満点の20点くらい下駄をはかせてしまう(汗)し、さらにその抜群のスタイル(ビジュアル)でさらに20点プラス、みたいな感じなのですが(^ ^;ゞ、
とにかく“真ん中に立つ華”として育てたいと劇団が思うのも当然だな、というのはすごく納得しました。
ただ。
作品が難しかったね!!
作品にはコメントしないと書きましたが、やっぱりちょっとだけ書いちゃいます。
これって景子さんお得意のメロドラマですよね?ラストシーンなんてもろ「Hollywood Lover」だし。
特に大きな矛盾もなく、人間心理として間違ったこともやってない。ただ、ちょっと展開とか性格とか事件に対する反応が類型的にすぎるだけ。これって、宝塚一般でいえば、十分“中の上”以上の作品だと思うんですよね。類型的だからこそ解りやすいし、一般受けもしやすいわけで。
だけど、こういう作品が“佳作”になるか“凡作”になるか、それはけっこう演出次第だし、また役者次第でもあるんだろうなあ、と思ったのでした。
「ハロー!ダンシング」ですでに目立っていた真風くんは、十分に逸材だと思うし、本当によくがんばっていたと思います。あえてトウコさんの役をやらせることで勉強させたかった劇団側の気持ちもわかる。真風くん自身の成長のためには、今回主演することも大切だったのでしょう。それは、なんとなくわかるような気がします。
でも、残念ながら、今回の新人公演は、完全に“勉強の場”でした。“勉強中”という札を下げていたような印象。真面目な貌は男らしくて結構かっこいいのに(言われるほど水くんに似てるとは私は思わないのですが)、笑うと途端に可愛らしくなってしまう若者には、ジョイはまだ随分と遠い役だったと思います。
「スカーレットピンパーネル」の群衆の隅っこで、長い手足をいっぱいに伸ばして伸び伸びと踊っていた彼女が大好きで、今回の主演もかなり期待して楽しみにしていただけに、ちょっと残念だな、というのが感想でした。
次はぜひ、プルキルあたりで新境地をひらいてほしい!(^ ^)。
ルル (遠野 あすか) 蒼乃 夕妃
芝居上手でスタイルが良くて、大好きなまりもちゃん。もともとあまり華やかな顔立ちの人ではありませんが、豪華な衣装と黒塗りがきれいに似合って、『ニューオーリンズ一美しいクレオール』と呼ばれるのも違和感なく、存在感がありました。
ヤクザな弟レニーと、恋しい男ジョイとの間で揺れる女心が哀しくて、「キーン」のわがまま娘が本当にいい女になったなあ、と感心。あの柔らかさと包容力が、彼女の魅力ですね。
ただ、ところどころ、あすかちゃんの台詞回しなんだろうなあと思わせる癖があったのが気になりました。まぁ、とは言ってもあすかちゃんのルルを観たわけではないので、気のせいだと良いのですが。
シスター・サラ (美穂 圭子) 夢咲 ねね
かーわーいーいーーーーーっ!!
美穂さんがこの役をやっている姿が全く想像できません。とにかく可愛い。優しくて思いやり深く可愛らしいシスターでした。声がとにかく可愛い。あんなシスターがいたら毎日教会に通っちゃうぞ私(←なにか違う)。聖歌隊の面々が羨ましいぞ。
芝居としては特に何か特筆することもないのですが、10年という歳月が過ぎたことを全く感じさせなかったのは、いいのかな。他のメンバーもあまり感じさせなかったから(衣装も同じだし)そういう演出なのでしょうか。
歌は一瞬なんですね。あれは、新公演出の上田久美子さんの愛?それとも、せっかく美穂さんが出演なさっているのに元々あれしか歌わないのでしょうか…?
ポン引きのボブ (美稀 千種) 本城 くれは
友人に、「ニューオーリンズの街で、派手な上衣を着ている男は誰?」と訊ねたら、それはみきちぐの役だと教えていただきました。ってことは、本城さんだったってことですよね…?あまりの色っぽさ(?)に惚れまして、後半ずーっと追いかけてしまいました(汗)。カッコよかったです。とっても。
しかし、あの衣装をみきちぐが着るの?想像できない……。
ジュール・アンダーソン (立樹 遥) 十碧 れいや
いやー、一目観た瞬間に“これはしいちゃんの役にちがいない!”と思いました(^ ^)。
93期の「とあれいや」さん。すごい大抜擢だったんですね。ルル、ジョイ、ネティと4人で歌うナンバーが見せ場になると思うんですけど、下級生のわりにはよくがんばっていたと思います。
主役の真風くんと並んで、「がんばってます!」という札が出てる感じでしたけど(^ ^;
アルバート・ジョーダン (涼 紫央) 天寿 光希
こちらも、幕開き早々に登場した瞬間、絶対すずみんの役だ!と思いました(^ ^)。
美しい人だな、と観るたびに思います。最初の場面での、ジョイとの程よい距離感。芝居の声色や間の取り方で、ちゃんとそういう立ち位置を明確にみせてくれるあたりが好きです。
そして圧巻だったのは、物語の中盤、1917年のニューオーリンズに登場したときの、その「異世界」感。南部に登場した「ニューヨークの薫り」を、まだ若いのによく表現してのけたなあ、と、もちろん肌があまりにも真っ白だったり意味もなくど金髪だったりすることで外見から違いを出しているのもあるんですけど、それにしてもあの浮き上がりっぷりは見事でした。
これからが本当に楽しみな人です(*^ ^*)。
レニー (柚希 礼音) 美弥 るりか
カッコよかった!声が好きな人なので、あんなに出番も台詞もいっぱいある役だとそれだけで幸せです。
ただ、あまりにも二枚目すぎて、ちょっと脚本の“レニー”のイメージから逸脱してしまったような気がしました。レニーは本来、もう少し頭が悪いチンピラの役なんじゃないのかなあ?
みやるりは、見た目も声もものすごくシャープで、“切れ者”感があるんですよね。そういう人が、あんなに格好良く、というか“ハンサム”かつ“スマート”に作ってしまうと、物語自体が崩壊してしまう。
彼が愚かだから「ねえちゃんとしあわせになるために」無茶な仕事なんぞに手をだそうとするわけで。シスコンでジコチュウだから姉さんに泣きついてくるわけで。
そういう、「しようのない男」であることが彼の魅力なのだから。
みやるりのレニーだったら、そんな無茶してドジを踏むはずもないし、ドジを踏んだからと言ってパニクった挙句姉さんのところに泣きついてきたりもしなさそう。姉さんの気持ちにも、もっと早くちゃんと気づいてあげられた、んじゃないのかなあ。
とにかく、一人の役者としてのみやるりを高く評価している私ですけど、今回の作品の「レニー」役はちょっと無理があったな、というのが正直な感想でした。
……あああ、みやるりのジョイ、観てみたかったなあ………。
ゲイブ (夢乃 聖夏) 壱城 あずさ
暑苦しいほど熱くて、激しいゲイブ。愛にも憎しみにも正直で真っ直ぐな、愛されるべき人。
っていうか、この役良い役ですよねぇ……。しーらんも本当に体当たりで演じていましたが、とても良かったと思います。メイともお似合い(はぁと)。
っていうか、みやるりのジョイにしーらんのレニーではいけなかったんだろうか、と……。
いや、真風くんも好きなんですけど。作品として、というか、芝居として、そんなキャストも観てみたかった…。
バディ (和 涼華) 大輝 真琴
オリヴァー (彩海 早矢) 如月 蓮
二人とも可愛かった!なんだか、星組子役専科の二人がずーっと並んで芝居しているのを観ているだけで楽しかったです。
大輝くんは水色のスーツが良く似合って、やんちゃな感じがぴったりでした。
れんたくんはアフロヘアでがんばってましたが、ちょっとデカい子供、って感じで可愛かったです。
しかし。どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、バディが突然「俺ももうすぐこの街を出て行くんだ」って言い出したときは唐突さに驚きました…。景子さん、内輪受けを狙うにしても、もう少し伏線をひいてあげてもいいのでは?あまりの唐突さに、きっとこの役は和くんか麻尋くんかどちらかだろうな、と思ったら、案の定和くんでした(苦笑)。
ネティ (夢咲 ねね) 稀鳥 まりや
あらためて名前を見ると、極端なキャスティングですよねぇ。衣装はいったいどうしたんだろうか……(^ ^;ゞ。
ねねちゃんのは観ていませんが、キトリちゃんはキトリちゃんらしく、元気いっぱいなネティでした。溢れるエネルギーを、うまくコントロールしきれない少女。
91期だから真風くんより一期上なのに、どう見ても“幼馴染”には見えなかったのはご愛嬌、なのかな…。「ブエノスアイレスの風」のバックで踊っているところとかは十分に大人っぽかったので、大人の女ができない訳ではないはずなんですけど、どうも役作りをして演じると幼くなってしまう傾向がありますね。小柄なせいもあるのかなあ。個性といえば個性なんでしょうけれども。
芝居心のある人なので、もう少し役柄の幅が拡がると鬼に金棒なのになあ、と思います♪
メイ (蒼乃 夕妃) 音波 みのり
こんなところにも美人さんが!とびっくりしました。目が大きくて黒塗り化粧がよく映える。
ゲイブ(しーらん)との並びもお似合いで、いい雰囲気でした。91期なんですね。これからの活躍に期待。
ビッグ・ノーズ・ジョー (如月 蓮) 妃白 ゆあ
ジョー・コールマン (真風 涼帆) 麻央 侑希
ジョー・コールマンが、ビッグ・ノーズ・ジョーの成長後、で合ってますよね…?ビッグ・ノーズ・ジョーの妃白ゆあちゃんは可愛かったけど、成長して麻央さんになると、ずいぶん顔の感じが変わるんだなあ、と思ってしまいました(^ ^)。
せっかく聖歌隊なんだから、ちょっとソロを披露してくれればいいのに、と思いつつ。
印象に残った人はそんなところでしょうか。
新公演出は上田久美子さん。「Paradise Prince」の新公演出をされて、続けて今回…ということは、植田景子さんと組んで学んでいるところ、という感じなのでしょうか。
本公演を観ていないので演出面についてのコメントはできないのですが、キャストの芝居の組み立て方、特に元々力のある人(みやるりとか)を全くコントロールできず、芝居力の弱い人を引揚げることもできなかったことで全体のバランスを欠いた点は、「Paradise Prince」の新公のときから成長してないな、と思ってしまいました。
景子さんはそのあたりプロだと思うので、一刻も早くその技術を学んで、一人前の「座付き演出家」になってほしい、と、心の底から祈っています。
.
なのですが。
実は、まだ本公演を観ていないのです……(^ ^;ゞ
なので、作品についてはとりあえずコメントしません。純粋に、印象に残ったキャストだけ、簡単にメモを残させていただきます。
ジョイ・ビー (安蘭 けい) 真風 涼帆
がんばってました。いや本当に。
トウコさんのを観ていないので、歌はあまり気にならず。元々台詞の声が好みなので、それだけで100点満点の20点くらい下駄をはかせてしまう(汗)し、さらにその抜群のスタイル(ビジュアル)でさらに20点プラス、みたいな感じなのですが(^ ^;ゞ、
とにかく“真ん中に立つ華”として育てたいと劇団が思うのも当然だな、というのはすごく納得しました。
ただ。
作品が難しかったね!!
作品にはコメントしないと書きましたが、やっぱりちょっとだけ書いちゃいます。
これって景子さんお得意のメロドラマですよね?ラストシーンなんてもろ「Hollywood Lover」だし。
特に大きな矛盾もなく、人間心理として間違ったこともやってない。ただ、ちょっと展開とか性格とか事件に対する反応が類型的にすぎるだけ。これって、宝塚一般でいえば、十分“中の上”以上の作品だと思うんですよね。類型的だからこそ解りやすいし、一般受けもしやすいわけで。
だけど、こういう作品が“佳作”になるか“凡作”になるか、それはけっこう演出次第だし、また役者次第でもあるんだろうなあ、と思ったのでした。
「ハロー!ダンシング」ですでに目立っていた真風くんは、十分に逸材だと思うし、本当によくがんばっていたと思います。あえてトウコさんの役をやらせることで勉強させたかった劇団側の気持ちもわかる。真風くん自身の成長のためには、今回主演することも大切だったのでしょう。それは、なんとなくわかるような気がします。
でも、残念ながら、今回の新人公演は、完全に“勉強の場”でした。“勉強中”という札を下げていたような印象。真面目な貌は男らしくて結構かっこいいのに(言われるほど水くんに似てるとは私は思わないのですが)、笑うと途端に可愛らしくなってしまう若者には、ジョイはまだ随分と遠い役だったと思います。
「スカーレットピンパーネル」の群衆の隅っこで、長い手足をいっぱいに伸ばして伸び伸びと踊っていた彼女が大好きで、今回の主演もかなり期待して楽しみにしていただけに、ちょっと残念だな、というのが感想でした。
次はぜひ、プルキルあたりで新境地をひらいてほしい!(^ ^)。
ルル (遠野 あすか) 蒼乃 夕妃
芝居上手でスタイルが良くて、大好きなまりもちゃん。もともとあまり華やかな顔立ちの人ではありませんが、豪華な衣装と黒塗りがきれいに似合って、『ニューオーリンズ一美しいクレオール』と呼ばれるのも違和感なく、存在感がありました。
ヤクザな弟レニーと、恋しい男ジョイとの間で揺れる女心が哀しくて、「キーン」のわがまま娘が本当にいい女になったなあ、と感心。あの柔らかさと包容力が、彼女の魅力ですね。
ただ、ところどころ、あすかちゃんの台詞回しなんだろうなあと思わせる癖があったのが気になりました。まぁ、とは言ってもあすかちゃんのルルを観たわけではないので、気のせいだと良いのですが。
シスター・サラ (美穂 圭子) 夢咲 ねね
かーわーいーいーーーーーっ!!
美穂さんがこの役をやっている姿が全く想像できません。とにかく可愛い。優しくて思いやり深く可愛らしいシスターでした。声がとにかく可愛い。あんなシスターがいたら毎日教会に通っちゃうぞ私(←なにか違う)。聖歌隊の面々が羨ましいぞ。
芝居としては特に何か特筆することもないのですが、10年という歳月が過ぎたことを全く感じさせなかったのは、いいのかな。他のメンバーもあまり感じさせなかったから(衣装も同じだし)そういう演出なのでしょうか。
歌は一瞬なんですね。あれは、新公演出の上田久美子さんの愛?それとも、せっかく美穂さんが出演なさっているのに元々あれしか歌わないのでしょうか…?
ポン引きのボブ (美稀 千種) 本城 くれは
友人に、「ニューオーリンズの街で、派手な上衣を着ている男は誰?」と訊ねたら、それはみきちぐの役だと教えていただきました。ってことは、本城さんだったってことですよね…?あまりの色っぽさ(?)に惚れまして、後半ずーっと追いかけてしまいました(汗)。カッコよかったです。とっても。
しかし、あの衣装をみきちぐが着るの?想像できない……。
ジュール・アンダーソン (立樹 遥) 十碧 れいや
いやー、一目観た瞬間に“これはしいちゃんの役にちがいない!”と思いました(^ ^)。
93期の「とあれいや」さん。すごい大抜擢だったんですね。ルル、ジョイ、ネティと4人で歌うナンバーが見せ場になると思うんですけど、下級生のわりにはよくがんばっていたと思います。
主役の真風くんと並んで、「がんばってます!」という札が出てる感じでしたけど(^ ^;
アルバート・ジョーダン (涼 紫央) 天寿 光希
こちらも、幕開き早々に登場した瞬間、絶対すずみんの役だ!と思いました(^ ^)。
美しい人だな、と観るたびに思います。最初の場面での、ジョイとの程よい距離感。芝居の声色や間の取り方で、ちゃんとそういう立ち位置を明確にみせてくれるあたりが好きです。
そして圧巻だったのは、物語の中盤、1917年のニューオーリンズに登場したときの、その「異世界」感。南部に登場した「ニューヨークの薫り」を、まだ若いのによく表現してのけたなあ、と、もちろん肌があまりにも真っ白だったり意味もなくど金髪だったりすることで外見から違いを出しているのもあるんですけど、それにしてもあの浮き上がりっぷりは見事でした。
これからが本当に楽しみな人です(*^ ^*)。
レニー (柚希 礼音) 美弥 るりか
カッコよかった!声が好きな人なので、あんなに出番も台詞もいっぱいある役だとそれだけで幸せです。
ただ、あまりにも二枚目すぎて、ちょっと脚本の“レニー”のイメージから逸脱してしまったような気がしました。レニーは本来、もう少し頭が悪いチンピラの役なんじゃないのかなあ?
みやるりは、見た目も声もものすごくシャープで、“切れ者”感があるんですよね。そういう人が、あんなに格好良く、というか“ハンサム”かつ“スマート”に作ってしまうと、物語自体が崩壊してしまう。
彼が愚かだから「ねえちゃんとしあわせになるために」無茶な仕事なんぞに手をだそうとするわけで。シスコンでジコチュウだから姉さんに泣きついてくるわけで。
そういう、「しようのない男」であることが彼の魅力なのだから。
みやるりのレニーだったら、そんな無茶してドジを踏むはずもないし、ドジを踏んだからと言ってパニクった挙句姉さんのところに泣きついてきたりもしなさそう。姉さんの気持ちにも、もっと早くちゃんと気づいてあげられた、んじゃないのかなあ。
とにかく、一人の役者としてのみやるりを高く評価している私ですけど、今回の作品の「レニー」役はちょっと無理があったな、というのが正直な感想でした。
……あああ、みやるりのジョイ、観てみたかったなあ………。
ゲイブ (夢乃 聖夏) 壱城 あずさ
暑苦しいほど熱くて、激しいゲイブ。愛にも憎しみにも正直で真っ直ぐな、愛されるべき人。
っていうか、この役良い役ですよねぇ……。しーらんも本当に体当たりで演じていましたが、とても良かったと思います。メイともお似合い(はぁと)。
っていうか、みやるりのジョイにしーらんのレニーではいけなかったんだろうか、と……。
いや、真風くんも好きなんですけど。作品として、というか、芝居として、そんなキャストも観てみたかった…。
バディ (和 涼華) 大輝 真琴
オリヴァー (彩海 早矢) 如月 蓮
二人とも可愛かった!なんだか、星組子役専科の二人がずーっと並んで芝居しているのを観ているだけで楽しかったです。
大輝くんは水色のスーツが良く似合って、やんちゃな感じがぴったりでした。
れんたくんはアフロヘアでがんばってましたが、ちょっとデカい子供、って感じで可愛かったです。
しかし。どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、バディが突然「俺ももうすぐこの街を出て行くんだ」って言い出したときは唐突さに驚きました…。景子さん、内輪受けを狙うにしても、もう少し伏線をひいてあげてもいいのでは?あまりの唐突さに、きっとこの役は和くんか麻尋くんかどちらかだろうな、と思ったら、案の定和くんでした(苦笑)。
ネティ (夢咲 ねね) 稀鳥 まりや
あらためて名前を見ると、極端なキャスティングですよねぇ。衣装はいったいどうしたんだろうか……(^ ^;ゞ。
ねねちゃんのは観ていませんが、キトリちゃんはキトリちゃんらしく、元気いっぱいなネティでした。溢れるエネルギーを、うまくコントロールしきれない少女。
91期だから真風くんより一期上なのに、どう見ても“幼馴染”には見えなかったのはご愛嬌、なのかな…。「ブエノスアイレスの風」のバックで踊っているところとかは十分に大人っぽかったので、大人の女ができない訳ではないはずなんですけど、どうも役作りをして演じると幼くなってしまう傾向がありますね。小柄なせいもあるのかなあ。個性といえば個性なんでしょうけれども。
芝居心のある人なので、もう少し役柄の幅が拡がると鬼に金棒なのになあ、と思います♪
メイ (蒼乃 夕妃) 音波 みのり
こんなところにも美人さんが!とびっくりしました。目が大きくて黒塗り化粧がよく映える。
ゲイブ(しーらん)との並びもお似合いで、いい雰囲気でした。91期なんですね。これからの活躍に期待。
ビッグ・ノーズ・ジョー (如月 蓮) 妃白 ゆあ
ジョー・コールマン (真風 涼帆) 麻央 侑希
ジョー・コールマンが、ビッグ・ノーズ・ジョーの成長後、で合ってますよね…?ビッグ・ノーズ・ジョーの妃白ゆあちゃんは可愛かったけど、成長して麻央さんになると、ずいぶん顔の感じが変わるんだなあ、と思ってしまいました(^ ^)。
せっかく聖歌隊なんだから、ちょっとソロを披露してくれればいいのに、と思いつつ。
印象に残った人はそんなところでしょうか。
新公演出は上田久美子さん。「Paradise Prince」の新公演出をされて、続けて今回…ということは、植田景子さんと組んで学んでいるところ、という感じなのでしょうか。
本公演を観ていないので演出面についてのコメントはできないのですが、キャストの芝居の組み立て方、特に元々力のある人(みやるりとか)を全くコントロールできず、芝居力の弱い人を引揚げることもできなかったことで全体のバランスを欠いた点は、「Paradise Prince」の新公のときから成長してないな、と思ってしまいました。
景子さんはそのあたりプロだと思うので、一刻も早くその技術を学んで、一人前の「座付き演出家」になってほしい、と、心の底から祈っています。
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明日へと続く Postlude【2】
2009年3月15日 宝塚(星) コメント (2)遠野あすかミュージックサロン「POSTLUDE」(東京會舘)。
今日で宝塚ホテルもおしまいですね。
盛り上がったんだろうなあ……行きたかった!!
さてさて。それでは、「シンデレラ」コーナーから。
黒いマーメイドドレスに身を包んだあすかがドラマティックに「Kiss of the SPIDER WOMAN」を歌いきると同時にライトが落ち、一瞬会場が闇に包まれる。
盛大なアプローズの中、あすかが引っ込むと、会場を色とりどりの鮮やかなライトが回りだし、軽やかな前奏が流れる。
……客席の真ん中に登場する、お母さま(あかし)、ジョイ(ともみん)、ポーシャ(じゅんな)。
いやーーーー、もう。
目を疑うほどに、
……三人ともかわいいぞっ!!(真顔)。
ロジャース&ハマースタインの名作ミュージカル「シンデレラ」。
あすか好きなら誰でも知っている名作。花組に異動してすぐに樹里咲穂さんの王子様と組んで出演し、その後も真飛さんと組んでもう一度演じた、あすか史上のベストアクトの一つ。
可愛くて、けなげで、純粋で、コケティッシュで、素直で、ちょっと生意気だけど、とにかく文句無くかわいかった!!
今でもときどき思い出すし、また観たいなあ、と思っていた作品でした。さわりだけとはいえ、ここでもう一度会うことができてとても幸せでした。
あすかが卒業したら、ぜひフルで上演してほしい、と、あらためて思います。
「なんて素敵な舞踏会だったのかしら!」
「なんてったって、一番素敵だったのは王子様よねっ!」と口を揃えて、
「星組の安蘭けいさんにちょっと似てたわよ☆」という確信犯的なネタをはさみつつ、
「すてきな夜」を歌いながら舞台に向かう3人。
ナンバーが終わって三人が舞台に上がってシンデレラを呼ぶと、上手から出てくるシンデレラ。
お掃除中のボロ服。うわあああああ、かわええ~~~っ!!
……あまりの可愛さと懐かしさに、思いもよらずポロポロと涙がこぼれた私。
お母様やお姉さまたちにいじめられながら、「月明かりの中」を夢見るように歌うあすか。
誰もいなくなった部屋で想像の翼をひろげて。
「秘密の場所には地図がある。私はなんにでもなれる…」
そこへ突然のノックの音が。
「突然ですが、王子様です」
と素直に名乗って現れる、白い軍服に身を包んだともみん。
か、か、かっこいーーーーっ!(@ @)
その超絶スタイルと声質が、樹里ちゃんによく似ている事実に驚きました。
前からお気に入りのともみんですけど、そんな理由だったのか自分っ!?全然気づいてなかったよっ!
しっとりと「5分前」を歌う二人。あすかと樹里ちゃんのデュエットを聞いてるみたいな気がして、懐かしかった……。(いや、ともみんはともみんで素敵なんですけど☆)
歌が終わってシンデレラは引っ込む。
その隙に、袖から現れたお母様とポーシャの「姉たちの嘆き」に翻弄される王子様がかわいい。っていうか、お母様のあかしもポーシャのじゅんなも、なんとも言えず愛嬌があって本当に可愛らしいんですもん。ちょっと低めのあかしの声と、歌声からは本当に想像もできない、高くて可愛らしいじゅんなの声が左右から交互に聴こえて、なんだか凄く不思議な気分でした。
その後、緑と白のドレスに着替えたシンデレラが再登場、
「愛しているから」で締めて、全員でポーズをとって、「シンデレラコーナー」終了☆
どの曲も懐かしくて、あすかも三人も可愛くて、大笑いしながらも本当に、胸を締め付けられるほど懐かしかった(; ;)。
そのまま、ドレス姿のあすか、お母様のあかし、王子様のともみん、ポーシャのじゅんなという、たいへんにオモシロいメンバーでMCに。
まずはあすかの挨拶。
「以前演じたことがあって、大好きな役でした。この個性的過ぎる三人のおかげで、再現することができました。」
という、ごくまっとうなご挨拶のあと、
「どうでした?娘役のお芝居は」
と三人に振る振る!
あかし。
「あすかさんのポストリュードなのに、新しい自分のプレリュード?って感じです」
と、上級生らしくきれいにまとめました。
ともみん。
あすかに「ジョイ姉さん!」と呼ばれて、
「いやぁんっ!」
と、王子様の格好でしなをつくる(^ ^;
「ジョイ姉さん!」
「いやぁんっ!」
「王子様!」
「はっはっはっはっ」
「ジョイ姉さん!」
「いやぁんっ!」
「王子様!」
「はっはっはっ……」
と言う繰り返しでしばらく遊んでたあすか。
ともみんは、王子様の格好のまま
「すみませんこんな汗だくで」←すごい早替りらしい。
と挨拶したあと、「いやぁん」と「はっはっはっはっ」について
「なんかね、腹筋の使いどころが違うんですよ」
と説明していました。あははは(^ ^;
じゅんな。
「すべるから何も喋るな」と言われて凹むじゅんなが可愛い。
ああ、本当にかわいい。なんて可愛いんだこの人。
表の顔と素の顔が、こんなに全然違うなんて!!
金髪の巻き髪を嬉しそうにもてあそびながら、
「この格好がもう東京でできないなんてっ」
と、歌声からは想像もつかない(←枕詞かよ)可愛らしく高い声で嘆くじゅんな。
「宝塚のドレスが着れましたっ」と、きゃっきゃ嬉しそうに喜んでいるじゅんな。
衣装合わせで、あすかシンデレラの正装のドレスが自分の衣装だと思い込んだじゅんな。
「かわいい!これだ!!」と飛び上がって(←推測)喜んだじゅんな。
「意外にシンプルでした」と、微妙に不満そうなじゅんな。
「いいんです。巻髪だから」と自分を慰めるじゅんな。
……想像だにしていなかった可愛らしさに心臓を撃ちぬかれた私は、星組公演を観ても、ちゃんと卒業生の皆様を見られるのかどうか不安です(^ ^;
三人から一通りコメントを貰って、「そろそろ時間だから」と袖に戻そうとするあすか。
とりあえず、あかしが「MC担当から一言」とことわって、
「あすかさんどうですか、心境は」
あすか。
「どうって…初日中日楽、しかないからなあ」とコメントして拍手を貰い、
「自分らで言うも何ですけど、このお稽古期間でよくやったよね」と自分を誉めてました(笑)。
で、お稽古場がいかに大変だったか、という話で一通り盛り上がった後、
あかし。
「東京會舘の思い出は」
あすか。
「ご飯が美味しい!」
……即答かよ(^ ^;ゞ
コーラスの三人を着替えに送って、シンデレラの衣装のままで、一曲。
「Someone To Watch Over Me」。
スタンダードナンバーとしても有名ですが、私は基本的に保坂知寿さんと濱田めぐみさんのしか聴いたことがない…かな?
普通にあすかの柔らかいソプラノで聴くと、イージーリスニング系の気持ちよさがある曲なんですね。すごく良かったです。
「クレイジーフォーユー」の中の曲としては「But Not for Me」(四季版だと「聞いてよ太陽…」で始まる曲)が好きなんですが、あすかの声だとやっぱり「Someone…」が合っているのかな、と思いました。
「But Not for Me」もドラマティックな名曲なので、いつかあすかで聴いてみたい気もしますが。
あすかが引っ込んで、ちゃんとキラキラの燕尾に着替えた三人が登場、「シトラスの風」のテーマソングを歌い踊ります。
えーっと、あすかの初舞台だよね?(涙)懐かしいなあ……。
「眠る時代を呼び起こせ!」
と歌った後、またあすかを褒め称えつつ歌い、着替えたあすかを出迎えてすぐにはける三人。
トップになってからの三曲を歌う、遠野あすか。
「大切な人」~「七つの海七つの空」~「忘れましょう」
今まで歌ってきた歌は、ほんの発声練習だったのか?と思うほど、持ち歌を歌うあすかは、本当に、気高いほどに美しかった。
安定した声、チェンジボイス、澄んでやわらかい声質を保った豊かなビブラート、ピアニッシモのロングトーンでも全く音程のぶれない筋力と肺活量。
「大切な人」に奉げるサウダーデ(郷愁)。
「七つの海」を背負う女王の貫禄。
「忘れましょう」に篭められた、愛。
この人の歌は、技術云々を超えたところにあるんだな、と、
表現したいことを表現するために、
伝えたいことを伝えるために、磨かれた技術なんだな、と、
そんな今更なことをしみじみと思います。
そのまま暗転し、インストゥルメンタルで繋ぐ中で早替わりして出てきたあすか。
「Don’t Cry Loud」を歌って最後のMCに入り、
「Change The World」をラストに。
「Change The World」の途中からコーラスの三人も加わって、盛り上げる。
止まらない拍手。
カーテンコールに応えて出てきたあすかは、白いマリエのようなドレス。
「人はみないつか 新しい朝迎えなければ」という歌詞の入った、(多分)オリジナル曲。
その前に歌った「Don’t Cry Loud」も“Postlude”という歌詞が入っていたので、たぶんオリジナルですよね?(違ってたらすみません)旅立つあすかのために、藤井さんの愛情がいっぱいに籠もった曲でした。
とくにカーテンコールは、泣けたなあ………(T T)。
「Ernest In Love」をはじめとする花組時代の曲がほとんどなかったのが残念ですが(着替え待ちのインストゥルメンタルで流れた「帽子の歌」くらいかな)、
『遠野あすか』という稀有な役者の一面を、ゆっくりを見せていただけたショーだったと思います。
あとたったの一週間で、こんなに嵌っている花組「太王四神記」が終わり、
星組公演が始まります。
東京で待ってる。
そう、あなたの笑顔を、待っています。
だから、あすかちゃん、
……大好きだよ☆
.
今日で宝塚ホテルもおしまいですね。
盛り上がったんだろうなあ……行きたかった!!
さてさて。それでは、「シンデレラ」コーナーから。
黒いマーメイドドレスに身を包んだあすかがドラマティックに「Kiss of the SPIDER WOMAN」を歌いきると同時にライトが落ち、一瞬会場が闇に包まれる。
盛大なアプローズの中、あすかが引っ込むと、会場を色とりどりの鮮やかなライトが回りだし、軽やかな前奏が流れる。
……客席の真ん中に登場する、お母さま(あかし)、ジョイ(ともみん)、ポーシャ(じゅんな)。
いやーーーー、もう。
目を疑うほどに、
……三人ともかわいいぞっ!!(真顔)。
ロジャース&ハマースタインの名作ミュージカル「シンデレラ」。
あすか好きなら誰でも知っている名作。花組に異動してすぐに樹里咲穂さんの王子様と組んで出演し、その後も真飛さんと組んでもう一度演じた、あすか史上のベストアクトの一つ。
可愛くて、けなげで、純粋で、コケティッシュで、素直で、ちょっと生意気だけど、とにかく文句無くかわいかった!!
今でもときどき思い出すし、また観たいなあ、と思っていた作品でした。さわりだけとはいえ、ここでもう一度会うことができてとても幸せでした。
あすかが卒業したら、ぜひフルで上演してほしい、と、あらためて思います。
「なんて素敵な舞踏会だったのかしら!」
「なんてったって、一番素敵だったのは王子様よねっ!」と口を揃えて、
「星組の安蘭けいさんにちょっと似てたわよ☆」という確信犯的なネタをはさみつつ、
「すてきな夜」を歌いながら舞台に向かう3人。
ナンバーが終わって三人が舞台に上がってシンデレラを呼ぶと、上手から出てくるシンデレラ。
お掃除中のボロ服。うわあああああ、かわええ~~~っ!!
……あまりの可愛さと懐かしさに、思いもよらずポロポロと涙がこぼれた私。
お母様やお姉さまたちにいじめられながら、「月明かりの中」を夢見るように歌うあすか。
誰もいなくなった部屋で想像の翼をひろげて。
「秘密の場所には地図がある。私はなんにでもなれる…」
そこへ突然のノックの音が。
「突然ですが、王子様です」
と素直に名乗って現れる、白い軍服に身を包んだともみん。
か、か、かっこいーーーーっ!(@ @)
その超絶スタイルと声質が、樹里ちゃんによく似ている事実に驚きました。
前からお気に入りのともみんですけど、そんな理由だったのか自分っ!?全然気づいてなかったよっ!
しっとりと「5分前」を歌う二人。あすかと樹里ちゃんのデュエットを聞いてるみたいな気がして、懐かしかった……。(いや、ともみんはともみんで素敵なんですけど☆)
歌が終わってシンデレラは引っ込む。
その隙に、袖から現れたお母様とポーシャの「姉たちの嘆き」に翻弄される王子様がかわいい。っていうか、お母様のあかしもポーシャのじゅんなも、なんとも言えず愛嬌があって本当に可愛らしいんですもん。ちょっと低めのあかしの声と、歌声からは本当に想像もできない、高くて可愛らしいじゅんなの声が左右から交互に聴こえて、なんだか凄く不思議な気分でした。
その後、緑と白のドレスに着替えたシンデレラが再登場、
「愛しているから」で締めて、全員でポーズをとって、「シンデレラコーナー」終了☆
どの曲も懐かしくて、あすかも三人も可愛くて、大笑いしながらも本当に、胸を締め付けられるほど懐かしかった(; ;)。
そのまま、ドレス姿のあすか、お母様のあかし、王子様のともみん、ポーシャのじゅんなという、たいへんにオモシロいメンバーでMCに。
まずはあすかの挨拶。
「以前演じたことがあって、大好きな役でした。この個性的過ぎる三人のおかげで、再現することができました。」
という、ごくまっとうなご挨拶のあと、
「どうでした?娘役のお芝居は」
と三人に振る振る!
あかし。
「あすかさんのポストリュードなのに、新しい自分のプレリュード?って感じです」
と、上級生らしくきれいにまとめました。
ともみん。
あすかに「ジョイ姉さん!」と呼ばれて、
「いやぁんっ!」
と、王子様の格好でしなをつくる(^ ^;
「ジョイ姉さん!」
「いやぁんっ!」
「王子様!」
「はっはっはっはっ」
「ジョイ姉さん!」
「いやぁんっ!」
「王子様!」
「はっはっはっ……」
と言う繰り返しでしばらく遊んでたあすか。
ともみんは、王子様の格好のまま
「すみませんこんな汗だくで」←すごい早替りらしい。
と挨拶したあと、「いやぁん」と「はっはっはっはっ」について
「なんかね、腹筋の使いどころが違うんですよ」
と説明していました。あははは(^ ^;
じゅんな。
「すべるから何も喋るな」と言われて凹むじゅんなが可愛い。
ああ、本当にかわいい。なんて可愛いんだこの人。
表の顔と素の顔が、こんなに全然違うなんて!!
金髪の巻き髪を嬉しそうにもてあそびながら、
「この格好がもう東京でできないなんてっ」
と、歌声からは想像もつかない(←枕詞かよ)可愛らしく高い声で嘆くじゅんな。
「宝塚のドレスが着れましたっ」と、きゃっきゃ嬉しそうに喜んでいるじゅんな。
衣装合わせで、あすかシンデレラの正装のドレスが自分の衣装だと思い込んだじゅんな。
「かわいい!これだ!!」と飛び上がって(←推測)喜んだじゅんな。
「意外にシンプルでした」と、微妙に不満そうなじゅんな。
「いいんです。巻髪だから」と自分を慰めるじゅんな。
……想像だにしていなかった可愛らしさに心臓を撃ちぬかれた私は、星組公演を観ても、ちゃんと卒業生の皆様を見られるのかどうか不安です(^ ^;
三人から一通りコメントを貰って、「そろそろ時間だから」と袖に戻そうとするあすか。
とりあえず、あかしが「MC担当から一言」とことわって、
「あすかさんどうですか、心境は」
あすか。
「どうって…初日中日楽、しかないからなあ」とコメントして拍手を貰い、
「自分らで言うも何ですけど、このお稽古期間でよくやったよね」と自分を誉めてました(笑)。
で、お稽古場がいかに大変だったか、という話で一通り盛り上がった後、
あかし。
「東京會舘の思い出は」
あすか。
「ご飯が美味しい!」
……即答かよ(^ ^;ゞ
コーラスの三人を着替えに送って、シンデレラの衣装のままで、一曲。
「Someone To Watch Over Me」。
スタンダードナンバーとしても有名ですが、私は基本的に保坂知寿さんと濱田めぐみさんのしか聴いたことがない…かな?
普通にあすかの柔らかいソプラノで聴くと、イージーリスニング系の気持ちよさがある曲なんですね。すごく良かったです。
「クレイジーフォーユー」の中の曲としては「But Not for Me」(四季版だと「聞いてよ太陽…」で始まる曲)が好きなんですが、あすかの声だとやっぱり「Someone…」が合っているのかな、と思いました。
「But Not for Me」もドラマティックな名曲なので、いつかあすかで聴いてみたい気もしますが。
あすかが引っ込んで、ちゃんとキラキラの燕尾に着替えた三人が登場、「シトラスの風」のテーマソングを歌い踊ります。
えーっと、あすかの初舞台だよね?(涙)懐かしいなあ……。
「眠る時代を呼び起こせ!」
と歌った後、またあすかを褒め称えつつ歌い、着替えたあすかを出迎えてすぐにはける三人。
トップになってからの三曲を歌う、遠野あすか。
「大切な人」~「七つの海七つの空」~「忘れましょう」
今まで歌ってきた歌は、ほんの発声練習だったのか?と思うほど、持ち歌を歌うあすかは、本当に、気高いほどに美しかった。
安定した声、チェンジボイス、澄んでやわらかい声質を保った豊かなビブラート、ピアニッシモのロングトーンでも全く音程のぶれない筋力と肺活量。
「大切な人」に奉げるサウダーデ(郷愁)。
「七つの海」を背負う女王の貫禄。
「忘れましょう」に篭められた、愛。
この人の歌は、技術云々を超えたところにあるんだな、と、
表現したいことを表現するために、
伝えたいことを伝えるために、磨かれた技術なんだな、と、
そんな今更なことをしみじみと思います。
そのまま暗転し、インストゥルメンタルで繋ぐ中で早替わりして出てきたあすか。
「Don’t Cry Loud」を歌って最後のMCに入り、
「Change The World」をラストに。
「Change The World」の途中からコーラスの三人も加わって、盛り上げる。
止まらない拍手。
カーテンコールに応えて出てきたあすかは、白いマリエのようなドレス。
「人はみないつか 新しい朝迎えなければ」という歌詞の入った、(多分)オリジナル曲。
その前に歌った「Don’t Cry Loud」も“Postlude”という歌詞が入っていたので、たぶんオリジナルですよね?(違ってたらすみません)旅立つあすかのために、藤井さんの愛情がいっぱいに籠もった曲でした。
とくにカーテンコールは、泣けたなあ………(T T)。
「Ernest In Love」をはじめとする花組時代の曲がほとんどなかったのが残念ですが(着替え待ちのインストゥルメンタルで流れた「帽子の歌」くらいかな)、
『遠野あすか』という稀有な役者の一面を、ゆっくりを見せていただけたショーだったと思います。
あとたったの一週間で、こんなに嵌っている花組「太王四神記」が終わり、
星組公演が始まります。
東京で待ってる。
そう、あなたの笑顔を、待っています。
だから、あすかちゃん、
……大好きだよ☆
.
明日へと続く Postlude
2009年3月14日 宝塚(星)東京會舘にて、遠野あすかミュージックサロン「POSTLUDE」に行ってまいりました!
私事ですが、会社で衝撃の異動発表(自分は動かないのですが、チームの上司が他へ動いて補充なし!!!せっかくこの3ヶ月、『週に一回ノー残業デー』の誓いを守ってきたのにもう無理っっっ/涙)があり、今後の引継ぎ計画とか送別会とか、いろんなことをバタバタと打ち合わせしてから会場に向かったので、だいぶ急いで食べる破目になってしまいましたが。
すっごく良かったです!!
私は、「ベルサイユの薔薇」地方公演も観られませんでしたし、大劇場公演にも参りませんでしたので、卒業が発表されてからあすかちゃんに会うのは初めてでした。
心のどこかで、卒業を信じていなかった(信じたくなかった)のかもしれません。
でも。
キレイなドレスを着て、
独りスポットを浴びて歌い、MCをするあすかを観ながら。
ああ、これで最後なんだ、と。
もうすぐ行ってしまうんだ、と。
思ったら、なんだか涙が止まらなくなっていました。
構成・演出は藤井大介。
やっぱり藤井さんのショーは良いなあ。性にあう、とでも言うんでしょうか。テンポが合うのかな、私と。
あすかのキャラクターの素朴な可愛らしさを存分に引き出した構成が見事でした。
しかも、藤井さんにしては珍しく衣装もまともで、あすかの完璧なスタイルを存分に引き出してました。
……あすかが自分で択んだのかも?(笑)
出演は、あすかの他には、あかし(彩海早矢)、ともみん(夢乃聖夏)、じゅんな(水輝涼)。
出番は多いほうだったのかな?三人ともそれなりに上級生のスターたちですもんね。“DSでも人海戦術で勝負!”な中村一徳さんほどのことはありませんでしたけど、キャラを生かした大活躍ぶりでした。お稽古期間がほぼゼロなので、もっとコーラスに徹するのかと思いましたけど、意外とちゃんと絡んでましたし。後半はあすかのソロが続くので、あまり出番なかったけど、前半は本当にでずっぱり!すごいなあ、いつお稽古したんだろう……。
オープニングは、客席後方からあかし以下の三人が登場。客席を煽りながら前に出て、舞台前で歌。その間にあすかが舞台上に登場し、軽やかにショーが始まります。
このときのあすかのドレスがめちゃくちゃ可愛い!!ひらひらした羽みたいな白とマットなシュガーピンクのドレス。元は何の衣装だったのかなあ……。あすかのスタイルに映えて、本当~に可愛かったです。客席を歩くときも、ちょうど私の席のまん前を通ってくれて、嬉しかったー!(^ ^)。
数曲歌ったところで、MC。
最初のご挨拶で、途中で止まるあすか。
「………」
銀ちゃん あすか、間ぁ長いよっ!!
「………」
カメラ!アップしてやれ、そしたら台詞言うからっ!
「……言うこと忘れちゃった☆」
小さい声で告白しつつ、(てへっ☆)という貌をしたあすかが、死ぬほど可愛かったです。
そして、さらに可愛かったのは、とっさに駆け寄ってあすかに耳打ちしているコーラス三人(とくにあかし)でした…(*^ ^*)。
いいもん見せてくれてありがとうございます♪
軽く挨拶して、コーラスを紹介。
「それでは、私のMCを助けてくれる素敵な仲間たちをご紹介します。あかし!」
と紹介された、あかし。
「MCのお手伝いをさせていただく彩海早矢です」
そして、ともみん。
「無事にお江戸での千秋楽を迎えられて……」
そして、あすか。(←あれっ?)
「このように個性的な仲間たちに囲まれて……」
「待って!!」(コーラス)
……呆然と立ち尽くすじゅんな。
「こ、こんなの打ち合わせになかったですよ(T T)」
と、あの深みのある歌声からは想像もできない高くて細い声で呟いて。
気をとりなおしたように、というか、自棄っぱちな感じで客席に向き直り、
「水輝涼でございますっっ!!」
拍手喝采。
「まさか忘れられると思わなかった……(泣)」
と嘆きながらも、
「……もっと存在感を出せるように、がんばりたいと思います!」
と締めて、もう一度拍手喝采を浴びていました。
その機転にちょっと感心しました(*^ ^*)。いやー、度胸あるなあ。
バンドの皆様を紹介して、コーラスの3人が引っ込み、あすかのMCで次のコーナーへ。
「LOVE SONG メドレー」
メドレーというか、なんというか、いろんな歌を掛け合いで歌ってました。あの構成(というか編曲)にカナリ感心。
まず、「愛が欲しい!」と歌うあすかの前にあかしが現れ、二人で「愛と青春の旅立ち」をデュエット。
……なんか違う、という貌をしながら歌っているあすか。
途中からともみんが無理矢理入ってきて、「I Always Love You」を朗々と歌い上げる。振り向いてそちらに微笑みかけ、嬉しそうにデュエットするあすか。……でもやっぱり違う、らしい。
下手側にあかし、上手側にともみんであすかをはさみ、両側から違う歌を歌いかける。両方にあわせてフレーズごとに切り替えて歌うあすか。いやー、本当に面白かった。この場面の編曲は、やっぱり「音楽」の青木朝子さんがしたのでしょうか?本当に見事でした。感心。
あんなコント場面で使ってしまうのがもったいないくらい良くできてた(^ ^)。青木さん、いいなあ。最近“ここって音楽誰だろう?”って思って調べると、大概青木さんなんですよね♪才能ある人なんだなあ~。
そうこうしている間に、真打のようにじゅんなが出てきて、あの美声で優しく甘く歌いかける。
「あなただったのね!」と、あかし・ともみんの間からすり抜けて、幸せそうにじゅんなに寄り添うあすか。声の相性が良いんでしょうね。ハーモニーがものすごくキレイでした(*^ ^*)。このあたりの人選は、さすが藤井さん、間違いないなあ……。
二人がラブラブ歌っている間、振られたことに気づいたあかしとともみんの小芝居が超面白かったです。
まずは、あすかが抜けたことに気づかず、自分の歌に酔ったまま隣を抱きしめてキスしようとする二人。あすかじゃないことに気づいてびっくりして飛び離れ、あすかを探す。
あすかがじゅんなに抱きしめられてラブラブしているのを見て、ものすごーーーーーく情けなーーーーい貌をする。
顔を見合わせて、男泣きに泣き出す二人。
互いに肩を抱いて慰めあう。
なぐさめ………あれっっっ?抱き合ってますよ?え?え?どうすんのあんたたち、あああああああ…………
キスしちゃったよ…(落)。
そんな小芝居が後方で繰り広げられていることに気づきもせずに、ラブラブ歌い続ける二人。
でも。
だけど、「やっぱり違う!!」と気づいてしまうあすか。腰を抱いているじゅんなの腕を思いっきり振り払って、また一人で歩き出す。
……ここで、トウコさんの「ひとかけらの勇気」あたり録音で流したら、大喝采だったろうに(*^ ^*)。
いやーーー、面白かったです。はい。
ちょっと拍手の間をあけて、あすかが一曲歌い、コーラスに入れ替わって一曲。
あすかを褒め称え、「星のプリンセス!」で終わるナンバーがちょっと気恥ずかしい(笑)。
黒のドレスに着替えたあすかが客席後方から登場。
「アイ・カランバ」で華やかに盛り上げ、キューバメドレーに。
あすかは、裏声も胸声もそれぞれにこなせる人なんですけど、どうしようもなくチェンジボイスが下手なんだなあ……もったいない(T T)。ラテンナンバーってどうしても娘役のチェンジボイス周辺を上下することが多い(っていうか、本来は胸声で歌うべき)ので、だいぶ苦戦してました。
その流れで「蜘蛛女のキス(テーマ)」で締め。持ち歌以外は音程が不安定になりがちなあすかにしては凄く良かったんですが、元々あの歌はソプラノの裏声で歌う歌じゃないので、ちょっともったいなかったなあ……ソロなんだから、もっと音程を下げて胸声で通させればよかったのに。
せっかくあすかが歌うなら……でも「Dear One」って訳にはいかないよなぁ…(T T)。
このあたりで、思ったより長くなってしまったのでいったん切りますね。
次のコーナーは、お待ちかねの「シンデレラ」なのですが(^ ^)。……絶対長くなるので。
ちなみに、「Postlude」の意味は「後奏」。「プレリュード」の反対語。
で、「ディナーショー」と「サロンコンサート(ミュージックサロン)」の違いって何だろう……?という疑問が残ったりしました(^ ^;
.
私事ですが、会社で衝撃の異動発表(自分は動かないのですが、チームの上司が他へ動いて補充なし!!!せっかくこの3ヶ月、『週に一回ノー残業デー』の誓いを守ってきたのにもう無理っっっ/涙)があり、今後の引継ぎ計画とか送別会とか、いろんなことをバタバタと打ち合わせしてから会場に向かったので、だいぶ急いで食べる破目になってしまいましたが。
すっごく良かったです!!
私は、「ベルサイユの薔薇」地方公演も観られませんでしたし、大劇場公演にも参りませんでしたので、卒業が発表されてからあすかちゃんに会うのは初めてでした。
心のどこかで、卒業を信じていなかった(信じたくなかった)のかもしれません。
でも。
キレイなドレスを着て、
独りスポットを浴びて歌い、MCをするあすかを観ながら。
ああ、これで最後なんだ、と。
もうすぐ行ってしまうんだ、と。
思ったら、なんだか涙が止まらなくなっていました。
構成・演出は藤井大介。
やっぱり藤井さんのショーは良いなあ。性にあう、とでも言うんでしょうか。テンポが合うのかな、私と。
あすかのキャラクターの素朴な可愛らしさを存分に引き出した構成が見事でした。
しかも、藤井さんにしては珍しく衣装もまともで、あすかの完璧なスタイルを存分に引き出してました。
……あすかが自分で択んだのかも?(笑)
出演は、あすかの他には、あかし(彩海早矢)、ともみん(夢乃聖夏)、じゅんな(水輝涼)。
出番は多いほうだったのかな?三人ともそれなりに上級生のスターたちですもんね。“DSでも人海戦術で勝負!”な中村一徳さんほどのことはありませんでしたけど、キャラを生かした大活躍ぶりでした。お稽古期間がほぼゼロなので、もっとコーラスに徹するのかと思いましたけど、意外とちゃんと絡んでましたし。後半はあすかのソロが続くので、あまり出番なかったけど、前半は本当にでずっぱり!すごいなあ、いつお稽古したんだろう……。
オープニングは、客席後方からあかし以下の三人が登場。客席を煽りながら前に出て、舞台前で歌。その間にあすかが舞台上に登場し、軽やかにショーが始まります。
このときのあすかのドレスがめちゃくちゃ可愛い!!ひらひらした羽みたいな白とマットなシュガーピンクのドレス。元は何の衣装だったのかなあ……。あすかのスタイルに映えて、本当~に可愛かったです。客席を歩くときも、ちょうど私の席のまん前を通ってくれて、嬉しかったー!(^ ^)。
数曲歌ったところで、MC。
最初のご挨拶で、途中で止まるあすか。
「………」
「………」
カメラ!アップしてやれ、そしたら台詞言うからっ!
「……言うこと忘れちゃった☆」
小さい声で告白しつつ、(てへっ☆)という貌をしたあすかが、死ぬほど可愛かったです。
そして、さらに可愛かったのは、とっさに駆け寄ってあすかに耳打ちしているコーラス三人(とくにあかし)でした…(*^ ^*)。
いいもん見せてくれてありがとうございます♪
軽く挨拶して、コーラスを紹介。
「それでは、私のMCを助けてくれる素敵な仲間たちをご紹介します。あかし!」
と紹介された、あかし。
「MCのお手伝いをさせていただく彩海早矢です」
そして、ともみん。
「無事にお江戸での千秋楽を迎えられて……」
そして、あすか。(←あれっ?)
「このように個性的な仲間たちに囲まれて……」
「待って!!」(コーラス)
……呆然と立ち尽くすじゅんな。
「こ、こんなの打ち合わせになかったですよ(T T)」
と、あの深みのある歌声からは想像もできない高くて細い声で呟いて。
気をとりなおしたように、というか、自棄っぱちな感じで客席に向き直り、
「水輝涼でございますっっ!!」
拍手喝采。
「まさか忘れられると思わなかった……(泣)」
と嘆きながらも、
「……もっと存在感を出せるように、がんばりたいと思います!」
と締めて、もう一度拍手喝采を浴びていました。
その機転にちょっと感心しました(*^ ^*)。いやー、度胸あるなあ。
バンドの皆様を紹介して、コーラスの3人が引っ込み、あすかのMCで次のコーナーへ。
「LOVE SONG メドレー」
メドレーというか、なんというか、いろんな歌を掛け合いで歌ってました。あの構成(というか編曲)にカナリ感心。
まず、「愛が欲しい!」と歌うあすかの前にあかしが現れ、二人で「愛と青春の旅立ち」をデュエット。
……なんか違う、という貌をしながら歌っているあすか。
途中からともみんが無理矢理入ってきて、「I Always Love You」を朗々と歌い上げる。振り向いてそちらに微笑みかけ、嬉しそうにデュエットするあすか。……でもやっぱり違う、らしい。
下手側にあかし、上手側にともみんであすかをはさみ、両側から違う歌を歌いかける。両方にあわせてフレーズごとに切り替えて歌うあすか。いやー、本当に面白かった。この場面の編曲は、やっぱり「音楽」の青木朝子さんがしたのでしょうか?本当に見事でした。感心。
あんなコント場面で使ってしまうのがもったいないくらい良くできてた(^ ^)。青木さん、いいなあ。最近“ここって音楽誰だろう?”って思って調べると、大概青木さんなんですよね♪才能ある人なんだなあ~。
そうこうしている間に、真打のようにじゅんなが出てきて、あの美声で優しく甘く歌いかける。
「あなただったのね!」と、あかし・ともみんの間からすり抜けて、幸せそうにじゅんなに寄り添うあすか。声の相性が良いんでしょうね。ハーモニーがものすごくキレイでした(*^ ^*)。このあたりの人選は、さすが藤井さん、間違いないなあ……。
二人がラブラブ歌っている間、振られたことに気づいたあかしとともみんの小芝居が超面白かったです。
まずは、あすかが抜けたことに気づかず、自分の歌に酔ったまま隣を抱きしめてキスしようとする二人。あすかじゃないことに気づいてびっくりして飛び離れ、あすかを探す。
あすかがじゅんなに抱きしめられてラブラブしているのを見て、ものすごーーーーーく情けなーーーーい貌をする。
顔を見合わせて、男泣きに泣き出す二人。
互いに肩を抱いて慰めあう。
なぐさめ………あれっっっ?抱き合ってますよ?え?え?どうすんのあんたたち、あああああああ…………
キスしちゃったよ…(落)。
そんな小芝居が後方で繰り広げられていることに気づきもせずに、ラブラブ歌い続ける二人。
でも。
だけど、「やっぱり違う!!」と気づいてしまうあすか。腰を抱いているじゅんなの腕を思いっきり振り払って、また一人で歩き出す。
……ここで、トウコさんの「ひとかけらの勇気」あたり録音で流したら、大喝采だったろうに(*^ ^*)。
いやーーー、面白かったです。はい。
ちょっと拍手の間をあけて、あすかが一曲歌い、コーラスに入れ替わって一曲。
あすかを褒め称え、「星のプリンセス!」で終わるナンバーがちょっと気恥ずかしい(笑)。
黒のドレスに着替えたあすかが客席後方から登場。
「アイ・カランバ」で華やかに盛り上げ、キューバメドレーに。
あすかは、裏声も胸声もそれぞれにこなせる人なんですけど、どうしようもなくチェンジボイスが下手なんだなあ……もったいない(T T)。ラテンナンバーってどうしても娘役のチェンジボイス周辺を上下することが多い(っていうか、本来は胸声で歌うべき)ので、だいぶ苦戦してました。
その流れで「蜘蛛女のキス(テーマ)」で締め。持ち歌以外は音程が不安定になりがちなあすかにしては凄く良かったんですが、元々あの歌はソプラノの裏声で歌う歌じゃないので、ちょっともったいなかったなあ……ソロなんだから、もっと音程を下げて胸声で通させればよかったのに。
せっかくあすかが歌うなら……でも「Dear One」って訳にはいかないよなぁ…(T T)。
このあたりで、思ったより長くなってしまったのでいったん切りますね。
次のコーナーは、お待ちかねの「シンデレラ」なのですが(^ ^)。……絶対長くなるので。
ちなみに、「Postlude」の意味は「後奏」。「プレリュード」の反対語。
で、「ディナーショー」と「サロンコンサート(ミュージックサロン)」の違いって何だろう……?という疑問が残ったりしました(^ ^;
.
星組のみなさま、星組ファンのみなさま、
大劇場公演千秋楽おめでとうございます。
良い作品で、良いサヨナラショーだったようですね。
明日のニュースが楽しみです☆
本当に本当に、お疲れさまでしたm(_ _)m。
そして!
東宝で、お待ちしていま~す!!
.
大劇場公演千秋楽おめでとうございます。
良い作品で、良いサヨナラショーだったようですね。
明日のニュースが楽しみです☆
本当に本当に、お疲れさまでしたm(_ _)m。
そして!
東宝で、お待ちしていま~す!!
.
Viento de Buenos Aires
2008年11月5日 宝塚(星) コメント (2)宝塚星組 日本青年館公演「ブエノスアイレスの風」。
さっきまで色々書いていたんですが、すっごい長くなってしまったので、メインキャストについてはまた後日まとめたいと思います。
とりあえず今日は、メインじゃないひとたちを印象に残った順に♪
武器商人のじゅんな(水輝涼)が、最高に素敵でした(*^ ^*)。あの間抜けな役の間抜けな台詞を大真面目に喋って説得力があるって、どんだけ巧いんだこの人(感心)。衣装も似合ってて素敵でした!(←真顔)。
この人って、本当に素敵だと思うんですよね。いつか、しゅんくんなりベニーなりがトップスターと呼ばれる日が来たら、ぜひマリコさん時代のみっき(千秋慎)さんのような存在になってほしい。そして、いつか「Elegy 哀歌」を再演するような日が来るならば、じゅんなのマルク王を観たいと思っていたりします。紅トリスタン、夢咲イゾルデ、みやるりアンドレッド、壱城パラミティーズ、、、、なんてどうでしょうか。「Elegy」が観たいというより、じゅんなのマルク王が観たいだけですけど(^ ^;
ロレンソの美城れんさんも良かった。まりえ(美郷真也)さんが生き返った(←失礼な)かと思いました。
フローラの音花ゆりちゃんも、予想外に良かったです。芝居はさすがに無理があったけど、歌は文句無かった!!幕開きの歌にはびっくりしました(@ @)。
台詞の声(コロコロして可愛い)と歌声(低音の響きがかっこいい)のギャップにちょっと萌え。
バーテンの鶴美舞夕さん、達者な人ですねぇ。こちらは初演で演じたのの(京樹真那)ちゃんが印象的すぎて違和感を拭いきれなかったのですが、カッコよかったです。元々ずば抜けたダンサーなんだし、正塚さんも少しは宛書して修正してあげればいいのに!と思いました。バーテンさんも踊っちゃえよ!!とか(^ ^)。ニコラスとダンス対決してほしかったなー(←それブエノスアイレスの風じゃないから)
それにしても、ダンサーで芝居もできてカッコイイ、しみじみとすごい人だなあ☆。
イサベラの姉の華美ゆうかさん。巧い人なんだけど、怖さがちょっと足りなかったかも。それとも、イサベラのねねちゃんの怯え方が足りないのかな?姉の暴力(言葉や態度という暴力ですが)に、指先まで支配され怯えきった少女が、ダンスに救いを求める物語が作品全体の一方の軸なのに、そこが薄まっていたのが残念でした。
マルセーロみたいなチンピラにまで救いを求めずにはいられない、その恐怖の象徴のような存在であってほしかったので…。
もともと、暖かな包容力のある女性で魅力的なタイプなので、この役自体に無理があったのかな。三杉千佳さんの怖さは天下一品だったもんなぁ…。
涼乃かつきさんは、イサベラの母とアパートの管理人。「龍星」でも良かっただったので楽しみにしていましたが、期待どおりでした。達者な人だなあ。
メルセデスの純花まりぃさん、綺麗だったけど……あれ?こんな役でしたっけ?那津乃咲さんの女主人って、バーテンのののちゃんと並んで凄く印象的な存在だったんですけど……。かなり後半になるまで、役自体がなくなっちゃったんだとばかり思ってました。あれぇ?おかしいな。単に私が那津乃さん好きだったからチェックしていただけなんでしょうか……ホントごめんなさい(汗)。
キトリ(稀鳥まりや)ちゃんが最後まで役名なしだったのが意外。芝居できるのにもったいない……。でも本当に、ホンモノのダンサーというのは立ち姿が違うんだなあ、としみじみ。可愛いしかっこいいし、意外と大人っぽいし…すごく良かったと思います。
美弥るりかさんの声は、相変わらずドキっとするほど色っぽい(*^ ^*)。役での出番は極少ですが、いい芝居してました。眼が効いて美人で色っぽくて…色悪とか似合いそうなんですけどねぇ。万が一本当に「Elegy…」を再演することがあったら、アンドレットをぜひ演じてほしいです。あの長台詞を、あの声で聞いてみたい!
如月蓮さんは、銀行員も良かったけど、「街の男」が面白かったです。なんともいえず味があって。
あと印象的だったのは警察署長の天寿光希さんかな。ベニーの上司にちゃんと見える、落ち着いた芝居でよかったと思います。
マルセーロの真風くんは予想以上に良かったです。もう少しヘタレだともっといいんですけど、あの学年で自然にヘタレ感が出るのは、ホントにヘタレな人だから……そういう要素のない人にはすごく難しい(汗)。
タニちゃんのマルセーロは抜群にヘタレだったし、きりやんのマルセーロはなんとも言えず可愛かったので、真風くんも、何か一つポイントを決めるといいかもしれません。彼のキャラだったら、ひたすらかっこつけてみるのも一つの手だと思うんですよね。回りとのバランスが難しいところですけど。
ただ、リカルドとリリアナがキャラ違いなので、その二人との関わりが多いマルセーロは難しいだろうなあと思いました。特に、ソファでじゃれてる二人に色気がないのは致命的で、それを見て嫉妬しているマルセーロが莫迦にしか見えないのがね…(T T)。あそこは可哀想だと思いました。正塚さんも、もう少し全体のバランスを見てあげればいいのに……。
真風くんがいちばんカッコよかったのは、フィナーレのタンゴ。特に、ねねちゃんとの並びが綺麗でお似合いで、それに一番びっくりしてしまいました☆
バンドネオン弾きは漣レイラさん。初演の研ルイスくんといい、名前で選んだとしか思えん!とか失礼なことを考えてしまいました(汗)。もう少し歩き方や座り方が自然になるといいんだけどなー、と思いつつ、バンドネオンの弾き方とか、お客さんとのやり取りの雰囲気は自然で良かったと思います。でもあんまり注目して観る暇がなくて…ごめんなさい。
最後にもうひとつ。
礼音くんってなんとなーく“若い”イメージがあったんですけど、初演時のリカさんと3学年しか違わないんですね。今は、10年前に比べて全体的に「スターになる年齢」が高くなっているとはいえ、礼音くんは主演公演もこれで4本目なんだし、リカさんだって初演時は二番手になってまだ1年足らず。二番手になって3公演1年半が経っている礼音くんが、経験不足ってことは全くないはずなんだなー、と、あらためて思ったりしました…。
全体に。
ひとりひとりは本当にがんばっているし、作品自体は名作だったはずなのに、アチコチかみ合ってなかったり、なんかバランスが悪かったりしたのは、初日すぐだからだと思います。
初演が名作だったのは宛書がぴったり嵌っていたからで、今回、まったく役者に合わせて手直しされることもなく、「スカーレット・ピンパーネル」の千秋楽から1ヶ月弱で、基本的にはビデオ起こししただけで演出的に細かく修正する時間もなく舞台に乗せざるをえないスケジュールだったのは、本当に気の毒でした。
本来、バウ初日の14日に普通に初日を迎えて、バウで2週間じっくり熟成させてから青年館に持ってくるはずのところを、青年館が押さえられなかったのかなんなのか、バウの前に青年館が入ってしまった。劇団的にも、正塚さん自身も、青年館公演は6日間も公開舞台稽古と割り切っているんだろうなあ。……再演を楽しみに待っていた東京の観客としては、切ない限りです。
「ブエノスアイレスの風」という名作の完成度を上げることに作者自身が興味がないなら、どうしてこのタイミングで、このキャストで、東京先行で再演することになってしまったのか……と、小一時間問い詰めたい気持ち。
特に娘役3役、イサベラのねねちゃん、エヴァのまりも(蒼乃夕妃)ちゃん、リリアナの水瀬(千秋)さん…3人が3人とも、それぞれ単体では解釈もしっかりしているし、その解釈で演じきる力もあるのに、それぞれが絡む相手役とのバランスが悪すぎて違和感があったのが残念でした。そういうギクシャクしたものをフォローするのが演出家の仕事だろう!?と思うんですよね。
がんばっている彼女たちも、生温く見守るしかない私たちも、残念でなりません。
まぁ、こんなことをいくらぼやいても仕方がないので、
まだ若い彼らの可能性と輝きを、愛でたいと思います…。
…もう、いっそのことバウまで行っちゃおうかな……(T T)(←実は真顔)
.
さっきまで色々書いていたんですが、すっごい長くなってしまったので、メインキャストについてはまた後日まとめたいと思います。
とりあえず今日は、メインじゃないひとたちを印象に残った順に♪
武器商人のじゅんな(水輝涼)が、最高に素敵でした(*^ ^*)。あの間抜けな役の間抜けな台詞を大真面目に喋って説得力があるって、どんだけ巧いんだこの人(感心)。衣装も似合ってて素敵でした!(←真顔)。
この人って、本当に素敵だと思うんですよね。いつか、しゅんくんなりベニーなりがトップスターと呼ばれる日が来たら、ぜひマリコさん時代のみっき(千秋慎)さんのような存在になってほしい。そして、いつか「Elegy 哀歌」を再演するような日が来るならば、じゅんなのマルク王を観たいと思っていたりします。紅トリスタン、夢咲イゾルデ、みやるりアンドレッド、壱城パラミティーズ、、、、なんてどうでしょうか。「Elegy」が観たいというより、じゅんなのマルク王が観たいだけですけど(^ ^;
ロレンソの美城れんさんも良かった。まりえ(美郷真也)さんが生き返った(←失礼な)かと思いました。
フローラの音花ゆりちゃんも、予想外に良かったです。芝居はさすがに無理があったけど、歌は文句無かった!!幕開きの歌にはびっくりしました(@ @)。
台詞の声(コロコロして可愛い)と歌声(低音の響きがかっこいい)のギャップにちょっと萌え。
バーテンの鶴美舞夕さん、達者な人ですねぇ。こちらは初演で演じたのの(京樹真那)ちゃんが印象的すぎて違和感を拭いきれなかったのですが、カッコよかったです。元々ずば抜けたダンサーなんだし、正塚さんも少しは宛書して修正してあげればいいのに!と思いました。バーテンさんも踊っちゃえよ!!とか(^ ^)。ニコラスとダンス対決してほしかったなー(←それブエノスアイレスの風じゃないから)
それにしても、ダンサーで芝居もできてカッコイイ、しみじみとすごい人だなあ☆。
イサベラの姉の華美ゆうかさん。巧い人なんだけど、怖さがちょっと足りなかったかも。それとも、イサベラのねねちゃんの怯え方が足りないのかな?姉の暴力(言葉や態度という暴力ですが)に、指先まで支配され怯えきった少女が、ダンスに救いを求める物語が作品全体の一方の軸なのに、そこが薄まっていたのが残念でした。
マルセーロみたいなチンピラにまで救いを求めずにはいられない、その恐怖の象徴のような存在であってほしかったので…。
もともと、暖かな包容力のある女性で魅力的なタイプなので、この役自体に無理があったのかな。三杉千佳さんの怖さは天下一品だったもんなぁ…。
涼乃かつきさんは、イサベラの母とアパートの管理人。「龍星」でも良かっただったので楽しみにしていましたが、期待どおりでした。達者な人だなあ。
メルセデスの純花まりぃさん、綺麗だったけど……あれ?こんな役でしたっけ?那津乃咲さんの女主人って、バーテンのののちゃんと並んで凄く印象的な存在だったんですけど……。かなり後半になるまで、役自体がなくなっちゃったんだとばかり思ってました。あれぇ?おかしいな。単に私が那津乃さん好きだったからチェックしていただけなんでしょうか……ホントごめんなさい(汗)。
キトリ(稀鳥まりや)ちゃんが最後まで役名なしだったのが意外。芝居できるのにもったいない……。でも本当に、ホンモノのダンサーというのは立ち姿が違うんだなあ、としみじみ。可愛いしかっこいいし、意外と大人っぽいし…すごく良かったと思います。
美弥るりかさんの声は、相変わらずドキっとするほど色っぽい(*^ ^*)。役での出番は極少ですが、いい芝居してました。眼が効いて美人で色っぽくて…色悪とか似合いそうなんですけどねぇ。万が一本当に「Elegy…」を再演することがあったら、アンドレットをぜひ演じてほしいです。あの長台詞を、あの声で聞いてみたい!
如月蓮さんは、銀行員も良かったけど、「街の男」が面白かったです。なんともいえず味があって。
あと印象的だったのは警察署長の天寿光希さんかな。ベニーの上司にちゃんと見える、落ち着いた芝居でよかったと思います。
マルセーロの真風くんは予想以上に良かったです。もう少しヘタレだともっといいんですけど、あの学年で自然にヘタレ感が出るのは、ホントにヘタレな人だから……そういう要素のない人にはすごく難しい(汗)。
タニちゃんのマルセーロは抜群にヘタレだったし、きりやんのマルセーロはなんとも言えず可愛かったので、真風くんも、何か一つポイントを決めるといいかもしれません。彼のキャラだったら、ひたすらかっこつけてみるのも一つの手だと思うんですよね。回りとのバランスが難しいところですけど。
ただ、リカルドとリリアナがキャラ違いなので、その二人との関わりが多いマルセーロは難しいだろうなあと思いました。特に、ソファでじゃれてる二人に色気がないのは致命的で、それを見て嫉妬しているマルセーロが莫迦にしか見えないのがね…(T T)。あそこは可哀想だと思いました。正塚さんも、もう少し全体のバランスを見てあげればいいのに……。
真風くんがいちばんカッコよかったのは、フィナーレのタンゴ。特に、ねねちゃんとの並びが綺麗でお似合いで、それに一番びっくりしてしまいました☆
バンドネオン弾きは漣レイラさん。初演の研ルイスくんといい、名前で選んだとしか思えん!とか失礼なことを考えてしまいました(汗)。もう少し歩き方や座り方が自然になるといいんだけどなー、と思いつつ、バンドネオンの弾き方とか、お客さんとのやり取りの雰囲気は自然で良かったと思います。でもあんまり注目して観る暇がなくて…ごめんなさい。
最後にもうひとつ。
礼音くんってなんとなーく“若い”イメージがあったんですけど、初演時のリカさんと3学年しか違わないんですね。今は、10年前に比べて全体的に「スターになる年齢」が高くなっているとはいえ、礼音くんは主演公演もこれで4本目なんだし、リカさんだって初演時は二番手になってまだ1年足らず。二番手になって3公演1年半が経っている礼音くんが、経験不足ってことは全くないはずなんだなー、と、あらためて思ったりしました…。
全体に。
ひとりひとりは本当にがんばっているし、作品自体は名作だったはずなのに、アチコチかみ合ってなかったり、なんかバランスが悪かったりしたのは、初日すぐだからだと思います。
初演が名作だったのは宛書がぴったり嵌っていたからで、今回、まったく役者に合わせて手直しされることもなく、「スカーレット・ピンパーネル」の千秋楽から1ヶ月弱で、基本的にはビデオ起こししただけで演出的に細かく修正する時間もなく舞台に乗せざるをえないスケジュールだったのは、本当に気の毒でした。
本来、バウ初日の14日に普通に初日を迎えて、バウで2週間じっくり熟成させてから青年館に持ってくるはずのところを、青年館が押さえられなかったのかなんなのか、バウの前に青年館が入ってしまった。劇団的にも、正塚さん自身も、青年館公演は6日間も公開舞台稽古と割り切っているんだろうなあ。……再演を楽しみに待っていた東京の観客としては、切ない限りです。
「ブエノスアイレスの風」という名作の完成度を上げることに作者自身が興味がないなら、どうしてこのタイミングで、このキャストで、東京先行で再演することになってしまったのか……と、小一時間問い詰めたい気持ち。
特に娘役3役、イサベラのねねちゃん、エヴァのまりも(蒼乃夕妃)ちゃん、リリアナの水瀬(千秋)さん…3人が3人とも、それぞれ単体では解釈もしっかりしているし、その解釈で演じきる力もあるのに、それぞれが絡む相手役とのバランスが悪すぎて違和感があったのが残念でした。そういうギクシャクしたものをフォローするのが演出家の仕事だろう!?と思うんですよね。
がんばっている彼女たちも、生温く見守るしかない私たちも、残念でなりません。
まぁ、こんなことをいくらぼやいても仕方がないので、
まだ若い彼らの可能性と輝きを、愛でたいと思います…。
…もう、いっそのことバウまで行っちゃおうかな……(T T)(←実は真顔)
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宝塚歌劇団星組 トップ娘役遠野あすかが、次回公演で安蘭けいと共に卒業することが発表されました。
あすかちゃんへの私の思いについては、トップお披露目時にすべて書いたので、今回は省略。
http://80646.diarynote.jp/200703252310500000/
覚悟はしていました。
専科から星組へ異動して、トップ娘役になるという発表があったあの日から、あすかちゃんは末永く専科にいてくれるわけじゃなくて、安蘭さんと一緒に卒業するんだろう、と。
だから。
全国ツアーのチケットはまだ持っていませんが、
卒業公演のチケットが手に入るあてもありませんが、
…きっとどこかで、チケットのかみさまが見ていてくださるだろう、と信じています。
二度と戻れない「宝塚」を、あと半年、たっぷりと味わってくださいますように。
そして。
卒業したら、絶対樹里ちゃんとコンサートかディナーショーしてねーーーっっっ!!
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あすかちゃんへの私の思いについては、トップお披露目時にすべて書いたので、今回は省略。
http://80646.diarynote.jp/200703252310500000/
覚悟はしていました。
専科から星組へ異動して、トップ娘役になるという発表があったあの日から、あすかちゃんは末永く専科にいてくれるわけじゃなくて、安蘭さんと一緒に卒業するんだろう、と。
だから。
全国ツアーのチケットはまだ持っていませんが、
卒業公演のチケットが手に入るあてもありませんが、
…きっとどこかで、チケットのかみさまが見ていてくださるだろう、と信じています。
二度と戻れない「宝塚」を、あと半年、たっぷりと味わってくださいますように。
そして。
卒業したら、絶対樹里ちゃんとコンサートかディナーショーしてねーーーっっっ!!
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“正塚晴彦”の二本立て
2008年11月3日 宝塚(星) コメント (2)日比谷と青山で、宝塚歌劇「正塚晴彦」の二本立てを観てまいりました。
……もとい。
雪組東宝劇場公演「ソロモンの指輪/マリポーサの花」と、星組日本青年館公演「ブエノスアイレスの風」を、はしごしてまいりました。
いやー、「マリポーサの花/ブエノスアイレスの風」という二本立ては、ものすごく興味深くて、面白くて、そして、
気力を消耗する3幕もの、でした。
……あんまりお勧めはしません(汗)。
遠征中だとか、特別な理由がある場合をのぞき、一日に見るのはどちらか一つにすることをお勧めさせていただきますm(_ _)m。
星組さんの二番手スターであり、トウコさんの卒業が発表された今、半年後にはトップスターになっている可能性が一番高い柚希礼音くんの、これが初めての主演作の東上。
それにしては、いきなり東京スタートという高いハードルも、期待のあらわれかな(^ ^)。
まぁそうはいっても月組の誇る名作の再々演、『今が旬』の若手スターてんこ盛り、と、話題にはことかかない公演でした。
礼音くん、「スカーレット・ピンパーネル」でずいぶん痩せたんでしょうねぇ~!!
本来『女性として』ものすごくスタイルのいい、いわゆる“ボンッ、キュッ、ボーンッッ!”……特に腰の張りがありすぎて、なかなかスーツの補正が難しいタイプ(女として滅茶苦茶羨ましいです)だと思うのですが、ずいぶんスッキリ着こなしてました。…個人的には、あのボーンッッ!!が好きだったのでちょっと残念ですが…(あの腰のボリュームのない礼音くんなんてっ泣)
歌も安定(←ま、初演もリカさんだしね)。ダンスは、いや本来物凄いダンサーなことは良く知ってますけど、ことタンゴについては……あれは経験とスタイルがものを言うんですけど、そういえば礼音くんって踊ったことあったっけ?アルゼンチンタンゴとコンチネンタルタンゴも違うしなー。
芝居は、想像していたよりはずっとニコラスでした。はい。もっとずーーーーっと明るい太陽を想像していたので、びっくりしました。カッコよかった!!ただ、「色っぽい」とか「陰がある」とかいうのとはちょっと違ってたかもしれませんね。
いちばん良かったのは、「革命家くずれ」らしいナイフのような“危険”な空気感があったこと。あの“危険”さが、色気になるといいんですけどねー。なんていうか、まだセントバーナードとかシベリアンハスキー……いや違う(汗)、ドーベルマンとかシェパードの“怖さ”なんですよね、野生の狼ではなくて。
きちんとした、生真面目な怖さ。素朴で気のいい強さ。
それでしかなかったことが、すこーし残念でした。
でも、怖さが出せるようになっただけ進歩だし、まだ初日あいたばかりですからね!!バウの楽までには、きっとホンモノの“危険な香り”が醸し出せるよになるだろう、と、そう…信じて。
で。
他のキャストについて触れるまえに、今日どうしても書きたいと思ったことを呟かせていただきます。
「正塚晴彦」という、卓越した才能を持ったクリエーターにとって、
「過去の名作」って、何だったのでしょうか…?
彼自身が、「ブエノスアイレスの風」という過去の作品、もう終わったハズの作品の再演(正確には再々演)という事実を、どのようにとらえていたのか。
…私にはわかりませんでした。
私は彼じゃないから。彼と直接話す立場にいるものでもないから。
ただ。
…「ブエノスアイレスの風」は、名作でした。
ドラマシティで初演され、神戸と青年館で再演された、10年前には。
でも。
2008年、この夏に正塚晴彦は、「マリポーサの花」を発表してしまった。
これはたぶん、彼が描いてきた一連の“革命物”、「ブエノスアイレスの風」を含む一連の作品の、ある完成形だったのではないか、と、私は思っています。
「革命」に破れ、にもかかわらず「平和」を得た“世界”の中を生き抜こうとした男の物語が「ブエノスアイレスの風」だったとしたら、
「革命」に勝ち、にもかかわらず「安寧」を得られない“世界”の中を生き抜こうとした男の物語が「マリポーサの花」。
だから、この「マリポーサの花」が完成してしまった今、「ブエノスアイレスの風」という作品は、正塚晴彦というクリエーターにとって「完全なる過去」になってしまったのではないか、…と。
最初の再演の時はちがいました。あの時点で、彼はもう次の「CROSSROAD」も発表した後でしたけれども、でも「ブエノスアイレスの風」は、まだ彼の中に生きていた。
一番重要な役だったリカルド役の樹里咲穂を組替えで失ってなお、再演を喜び、作品のレベルをあげて初演を超えるためにあらゆることをした。
事実上の二番手役だったリカルドに信頼篤い嘉月絵理を配し、万全の態勢を整えて、再演に挑んだのです。
今回の再々演のキャストを聞いたとき、
いちばん驚いたのは、リカルドの配役でした。
樹里咲穂。嘉月絵理。正塚晴彦が愛してやまなかった二人の役者に宛てたラヴ・レター。
初演でも再演でも、プログラムの写真の大きさでも最後の挨拶でもビセンテ、マルセーロに次ぐ4番目だったリカルド役。これを、本来あるべき二番手スターの和涼華にあてる。
ある意味、ものすごく“当たり前”の配役だったし、でも物凄い冒険だったと思います。
でも。
配役を見た時点では、私は正塚さんを信じていました。
正塚さん、がんばるツモリなんだな、と思った。
彼は最近、あまりトップスタークラスの立場の役者には演技指導をつけていないように思うのですが(せいぜい「肩の力を抜け」くらいで)、新人公演はずっと直接見てきたんですよね。「マジシャンの憂鬱」も、東京では新公だけは直接見て、あれだけの高いレベルにひきあげてくれていたし。
今回は、もう本公演で二番手格にたつ礼音くんには何も言わないかもしれないけれども、経験の浅い和くん以下のメンバーは徹底的に演技指導して、これからの星組を背負って立つ若手スターを育てるつもりなんだろう、と。
あるいは、星組のプロデューサーさんとしても、礼音くんを真ん中に据えたときの体勢を考えて今回の作品、今回の演出家を選んだ面もあるのだろう、と。
でも。
もしかしたら、そうじゃなかったのかもしれない。
正塚晴彦は、この作品の再演にはあまり意欲的ではなかったのかもしれない。
もともと再演を嫌がっていた人だし。割と似たような展開の物語を、それでも新作として宛書して作ってきた人だし。
礼音くん主演でやるなら、あの陣容で上演なら、もっと宛書した新作をやりたかったのかもしれない……。
若手はみんな、がんばってました。
自分のできる範囲で、精一杯に。
涙がでるほどがんばってた。
でも。
それを形にしてあげるのは、彼らだけじゃ無理だった。
正塚さんが手伝ってあげなくちゃ、まだ、無理。だって、和くんで研9。本公演では少しづつ役が付き始めていますけれども、作品を支えるに不可欠な立場、いわゆる「番手」がつく立場にたつのは、正月のバウに続いて、まだ二回目。しかも、前回は宛書で多少はやりやすかったはず。
ベニーはこないだの新公でデビューしたばかりと言っても過言ではない。
中でいちばん経験値が高いのは研6のねねちゃん、というくらい、“プロ”の少ない陣容。
確かに。
このメンバーをなんとかできるのは、このメンバーを確実に育てることができるのは、今の宝塚には間違いなく正塚さんしかいない。
柴田さんと荻田さんが任を離れた今、こと「役者を育てる」ことに関しては、あまりにも人材不足です。だから、正塚さんへの負荷は大変なことになっているのかもしれない、と思う。
実際、「Young Star Guide」を読んでも、殆どのメンバーが口をそろえて「歌・芝居・ダンスでいちばん勉強したいもの」に芝居をあげている現状、役者側がいちばん痛感しているところなのだと思います。
でも、芝居は「正解」がないぶん、指導者の質がものすごく問われる。本人の努力ではどうにもならないものなのです。だって、「正解」かどうかが本人には絶対にわからないんだから。
そこを的確に抑えて、「男役」をきちんと教えてあげられるのは、今の宝塚には正塚さんしかいないのかもしれません。
なのに。
いえ、だからこそ。
「ブエノスアイレスの風」を観て、最初に思ったことは。
あ、…新人公演なんだな、と。
正塚さんの中で、この公演は『再演』ではなく、新人公演だったのかな、と。
そう、すとんと落ちて。
本公演はやってないけど、
ビデオで勉強することしかできないけど、
その分、何回も何回もやれる、新人公演。
……演出助手は小柳奈穂子さんかぁ……。
「新人公演演出」は小柳さん、ってことはないよね…?
まぁ、でも、それでもいいの、かな。
青年館で観たから違和感を覚えたんですけれども、バウ公演の初日近辺なんて、公開舞台稽古でも仕方ないって言われるくらいだし。
「ブエノスアイレスの風」については、私が初演再演と観ているから色々思うところがあるけれども、初見だったらそうは思わないのかも。
それで、別にふつーに正解、なのかも。
新人公演だって、何回もやるうちには、本公演に化けてくれるはず。
ちゃんと「再演」に、なってくれる、はず。
だって彼らに足りないのは「経験」であって、「実力」じゃないんだから。
…ないはずなんだから。
今回はさすがにバウまでは観にいけないので、残念ながら「本公演」になった「ブエノスアイレスの風」を観るのはCSの放送待ちということになりそうですが。
美貌も、魅力も、実力も、十分に持っている子供たち。
彼らの努力が、涙が、いつか報われる日がくることを祈っています。
ただ。
……この公演のあおりをくらったのが、「マリポーサの花」新人公演メンバーだったのかもしれないなぁ、と思うと……
犠牲は大きい分、礼音くんはじめ、役付きのメンバーにはがんばっていただいて、バウの楽までに結果を出していただきたい……と、
そう、祈っています。
彼ら自身の、ために。
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……もとい。
雪組東宝劇場公演「ソロモンの指輪/マリポーサの花」と、星組日本青年館公演「ブエノスアイレスの風」を、はしごしてまいりました。
いやー、「マリポーサの花/ブエノスアイレスの風」という二本立ては、ものすごく興味深くて、面白くて、そして、
気力を消耗する3幕もの、でした。
……あんまりお勧めはしません(汗)。
遠征中だとか、特別な理由がある場合をのぞき、一日に見るのはどちらか一つにすることをお勧めさせていただきますm(_ _)m。
星組さんの二番手スターであり、トウコさんの卒業が発表された今、半年後にはトップスターになっている可能性が一番高い柚希礼音くんの、これが初めての主演作の東上。
それにしては、いきなり東京スタートという高いハードルも、期待のあらわれかな(^ ^)。
まぁそうはいっても月組の誇る名作の再々演、『今が旬』の若手スターてんこ盛り、と、話題にはことかかない公演でした。
礼音くん、「スカーレット・ピンパーネル」でずいぶん痩せたんでしょうねぇ~!!
本来『女性として』ものすごくスタイルのいい、いわゆる“ボンッ、キュッ、ボーンッッ!”……特に腰の張りがありすぎて、なかなかスーツの補正が難しいタイプ(女として滅茶苦茶羨ましいです)だと思うのですが、ずいぶんスッキリ着こなしてました。…個人的には、あのボーンッッ!!が好きだったのでちょっと残念ですが…(あの腰のボリュームのない礼音くんなんてっ泣)
歌も安定(←ま、初演もリカさんだしね)。ダンスは、いや本来物凄いダンサーなことは良く知ってますけど、ことタンゴについては……あれは経験とスタイルがものを言うんですけど、そういえば礼音くんって踊ったことあったっけ?アルゼンチンタンゴとコンチネンタルタンゴも違うしなー。
芝居は、想像していたよりはずっとニコラスでした。はい。もっとずーーーーっと明るい太陽を想像していたので、びっくりしました。カッコよかった!!ただ、「色っぽい」とか「陰がある」とかいうのとはちょっと違ってたかもしれませんね。
いちばん良かったのは、「革命家くずれ」らしいナイフのような“危険”な空気感があったこと。あの“危険”さが、色気になるといいんですけどねー。なんていうか、まだセントバーナードとかシベリアンハスキー……いや違う(汗)、ドーベルマンとかシェパードの“怖さ”なんですよね、野生の狼ではなくて。
きちんとした、生真面目な怖さ。素朴で気のいい強さ。
それでしかなかったことが、すこーし残念でした。
でも、怖さが出せるようになっただけ進歩だし、まだ初日あいたばかりですからね!!バウの楽までには、きっとホンモノの“危険な香り”が醸し出せるよになるだろう、と、そう…信じて。
で。
他のキャストについて触れるまえに、今日どうしても書きたいと思ったことを呟かせていただきます。
「正塚晴彦」という、卓越した才能を持ったクリエーターにとって、
「過去の名作」って、何だったのでしょうか…?
彼自身が、「ブエノスアイレスの風」という過去の作品、もう終わったハズの作品の再演(正確には再々演)という事実を、どのようにとらえていたのか。
…私にはわかりませんでした。
私は彼じゃないから。彼と直接話す立場にいるものでもないから。
ただ。
…「ブエノスアイレスの風」は、名作でした。
ドラマシティで初演され、神戸と青年館で再演された、10年前には。
でも。
2008年、この夏に正塚晴彦は、「マリポーサの花」を発表してしまった。
これはたぶん、彼が描いてきた一連の“革命物”、「ブエノスアイレスの風」を含む一連の作品の、ある完成形だったのではないか、と、私は思っています。
「革命」に破れ、にもかかわらず「平和」を得た“世界”の中を生き抜こうとした男の物語が「ブエノスアイレスの風」だったとしたら、
「革命」に勝ち、にもかかわらず「安寧」を得られない“世界”の中を生き抜こうとした男の物語が「マリポーサの花」。
だから、この「マリポーサの花」が完成してしまった今、「ブエノスアイレスの風」という作品は、正塚晴彦というクリエーターにとって「完全なる過去」になってしまったのではないか、…と。
最初の再演の時はちがいました。あの時点で、彼はもう次の「CROSSROAD」も発表した後でしたけれども、でも「ブエノスアイレスの風」は、まだ彼の中に生きていた。
一番重要な役だったリカルド役の樹里咲穂を組替えで失ってなお、再演を喜び、作品のレベルをあげて初演を超えるためにあらゆることをした。
事実上の二番手役だったリカルドに信頼篤い嘉月絵理を配し、万全の態勢を整えて、再演に挑んだのです。
今回の再々演のキャストを聞いたとき、
いちばん驚いたのは、リカルドの配役でした。
樹里咲穂。嘉月絵理。正塚晴彦が愛してやまなかった二人の役者に宛てたラヴ・レター。
初演でも再演でも、プログラムの写真の大きさでも最後の挨拶でもビセンテ、マルセーロに次ぐ4番目だったリカルド役。これを、本来あるべき二番手スターの和涼華にあてる。
ある意味、ものすごく“当たり前”の配役だったし、でも物凄い冒険だったと思います。
でも。
配役を見た時点では、私は正塚さんを信じていました。
正塚さん、がんばるツモリなんだな、と思った。
彼は最近、あまりトップスタークラスの立場の役者には演技指導をつけていないように思うのですが(せいぜい「肩の力を抜け」くらいで)、新人公演はずっと直接見てきたんですよね。「マジシャンの憂鬱」も、東京では新公だけは直接見て、あれだけの高いレベルにひきあげてくれていたし。
今回は、もう本公演で二番手格にたつ礼音くんには何も言わないかもしれないけれども、経験の浅い和くん以下のメンバーは徹底的に演技指導して、これからの星組を背負って立つ若手スターを育てるつもりなんだろう、と。
あるいは、星組のプロデューサーさんとしても、礼音くんを真ん中に据えたときの体勢を考えて今回の作品、今回の演出家を選んだ面もあるのだろう、と。
でも。
もしかしたら、そうじゃなかったのかもしれない。
正塚晴彦は、この作品の再演にはあまり意欲的ではなかったのかもしれない。
もともと再演を嫌がっていた人だし。割と似たような展開の物語を、それでも新作として宛書して作ってきた人だし。
礼音くん主演でやるなら、あの陣容で上演なら、もっと宛書した新作をやりたかったのかもしれない……。
若手はみんな、がんばってました。
自分のできる範囲で、精一杯に。
涙がでるほどがんばってた。
でも。
それを形にしてあげるのは、彼らだけじゃ無理だった。
正塚さんが手伝ってあげなくちゃ、まだ、無理。だって、和くんで研9。本公演では少しづつ役が付き始めていますけれども、作品を支えるに不可欠な立場、いわゆる「番手」がつく立場にたつのは、正月のバウに続いて、まだ二回目。しかも、前回は宛書で多少はやりやすかったはず。
ベニーはこないだの新公でデビューしたばかりと言っても過言ではない。
中でいちばん経験値が高いのは研6のねねちゃん、というくらい、“プロ”の少ない陣容。
確かに。
このメンバーをなんとかできるのは、このメンバーを確実に育てることができるのは、今の宝塚には間違いなく正塚さんしかいない。
柴田さんと荻田さんが任を離れた今、こと「役者を育てる」ことに関しては、あまりにも人材不足です。だから、正塚さんへの負荷は大変なことになっているのかもしれない、と思う。
実際、「Young Star Guide」を読んでも、殆どのメンバーが口をそろえて「歌・芝居・ダンスでいちばん勉強したいもの」に芝居をあげている現状、役者側がいちばん痛感しているところなのだと思います。
でも、芝居は「正解」がないぶん、指導者の質がものすごく問われる。本人の努力ではどうにもならないものなのです。だって、「正解」かどうかが本人には絶対にわからないんだから。
そこを的確に抑えて、「男役」をきちんと教えてあげられるのは、今の宝塚には正塚さんしかいないのかもしれません。
なのに。
いえ、だからこそ。
「ブエノスアイレスの風」を観て、最初に思ったことは。
あ、…新人公演なんだな、と。
正塚さんの中で、この公演は『再演』ではなく、新人公演だったのかな、と。
そう、すとんと落ちて。
本公演はやってないけど、
ビデオで勉強することしかできないけど、
その分、何回も何回もやれる、新人公演。
……演出助手は小柳奈穂子さんかぁ……。
まぁ、でも、それでもいいの、かな。
青年館で観たから違和感を覚えたんですけれども、バウ公演の初日近辺なんて、公開舞台稽古でも仕方ないって言われるくらいだし。
「ブエノスアイレスの風」については、私が初演再演と観ているから色々思うところがあるけれども、初見だったらそうは思わないのかも。
それで、別にふつーに正解、なのかも。
新人公演だって、何回もやるうちには、本公演に化けてくれるはず。
ちゃんと「再演」に、なってくれる、はず。
だって彼らに足りないのは「経験」であって、「実力」じゃないんだから。
…ないはずなんだから。
今回はさすがにバウまでは観にいけないので、残念ながら「本公演」になった「ブエノスアイレスの風」を観るのはCSの放送待ちということになりそうですが。
美貌も、魅力も、実力も、十分に持っている子供たち。
彼らの努力が、涙が、いつか報われる日がくることを祈っています。
ただ。
……この公演のあおりをくらったのが、「マリポーサの花」新人公演メンバーだったのかもしれないなぁ、と思うと……
犠牲は大きい分、礼音くんはじめ、役付きのメンバーにはがんばっていただいて、バウの楽までに結果を出していただきたい……と、
そう、祈っています。
彼ら自身の、ために。
.
……最近、星組さんとはとことん縁のない私。
やっとの思いで入手したヤクルトホール星組トークショーチケット、、、、、
仕事が終わらず、帰れませんでした(号泣)。
ともみん(夢乃聖夏)、まりも(蒼乃由妃)ちゃん、ベニー(紅ゆずる)、なんてさ、
私の星組お目当てメンバー9人のうちの3人なのにさ、
(←そんなに居るのか!?っていう突っ込みは今更無しで)
せっかく月組、花組と順調にノー残業デーしてきたのにさ………
ちゃんとレポしようと思って、あれこれ心の準備(←何をいったい)していたのにさっ!!
3人のお話、聞きたかったよーーーーー(T T)。
……たぶん、アンナ・カレーニナを観にいか(け)なかった時点で、星組さんのかみさまに見放されてしまったんでしょうねぇ…。
というわけで、新人公演に引き続き、レポートをお待ちしておりますm(_ _)m。(ひとだのみ)
これだけではナンなので…
すっごく今更なのですが、やっと!録画しておいた星組新人公演のニュース映像を観ました♪
いやーーーー、まりもちゃん可愛い(*^ ^*)。やっぱりこの子の芝居はかなり好きです私(はぁと)。
そして、ベニーがかっこいい!!
どうしても映像だと歌の評価はナマより悪くなってしまうものなので、そのあたりはさっぴかせていただいて(^ ^)、文句無しの美形で、本当に素敵☆ああ、ナマで観たかった〜〜〜ぁっっ(涙)。
ああ、水輝くんの僅かな美声が耳に沁みる……もっと聴きたいのに〜〜〜っ(T T)。
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やっとの思いで入手したヤクルトホール星組トークショーチケット、、、、、
仕事が終わらず、帰れませんでした(号泣)。
ともみん(夢乃聖夏)、まりも(蒼乃由妃)ちゃん、ベニー(紅ゆずる)、なんてさ、
私の星組お目当てメンバー9人のうちの3人なのにさ、
(←そんなに居るのか!?っていう突っ込みは今更無しで)
せっかく月組、花組と順調にノー残業デーしてきたのにさ………
ちゃんとレポしようと思って、あれこれ心の準備(←何をいったい)していたのにさっ!!
3人のお話、聞きたかったよーーーーー(T T)。
……たぶん、アンナ・カレーニナを観にいか(け)なかった時点で、星組さんのかみさまに見放されてしまったんでしょうねぇ…。
というわけで、新人公演に引き続き、レポートをお待ちしておりますm(_ _)m。(ひとだのみ)
これだけではナンなので…
すっごく今更なのですが、やっと!録画しておいた星組新人公演のニュース映像を観ました♪
いやーーーー、まりもちゃん可愛い(*^ ^*)。やっぱりこの子の芝居はかなり好きです私(はぁと)。
そして、ベニーがかっこいい!!
どうしても映像だと歌の評価はナマより悪くなってしまうものなので、そのあたりはさっぴかせていただいて(^ ^)、文句無しの美形で、本当に素敵☆ああ、ナマで観たかった〜〜〜ぁっっ(涙)。
ああ、水輝くんの僅かな美声が耳に沁みる……もっと聴きたいのに〜〜〜っ(T T)。
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スカーレット・ピンパーネル
2008年9月7日 宝塚(星) コメント (2)星組東宝劇場公演「スカーレット・ピンパーネル」を観てまいりました。
大劇場で観てから、ちょうど2ヶ月。
おおお〜!!進化してる!!
トップお二人は、歌も芝居も2ヶ月前からとても良かったですし、今回もさすがだったのですけれども、ショーヴランの(柚希)礼音くんの成長ぶりに感動しました。
パーシーよりもショーヴランの方が音域も広いし、印象に残る名曲を歌うので、ちょっとドキドキしていたのですが(笑)、今回はとってもカッコよかったです♪
ただ、どうしてもトウコさんのパーシーに比べると演技が若いので、小物感があるのは仕方ないのかなー。
ショーヴランはただの悪役ではなく、彼なりの正義(=革命)を背負った「対立者」なので、もっと対等にやりあってほしかったんですよね。
まぁ、小池さんがずいぶんいじって、マルグリットへの恋心を中心に表現するように演出していたので、「間男だから小物感があって当然だよね」、みたいな説得力がありましたけど。
……そのぶん、マルグリットの偉大さ、というか、「革命の闘士だった」過去が暈されてしまって、すごく普通の、夫への恋心に惑うばかりのキャラクターになっていたのが残念ではありますが……。あすかちゃんのことだから、下手すると“パーシーよりカッコイイ闘士っぷり”を披露してくれちゃったりして、と無駄な心配をしていたんだけどな(^ ^)。
「スカーレット・ピンパーネル」を宝塚が上演する、と聞いたときに、一番懸念したのは「ベルサイユのばら」的革命礼賛とはまったく対極にある、そのテーマの見え方でした。
もともとが、暴走を始めた“革新派”に対する保守派の抵抗運動なのですから、“革新派=市民派”をすべて正義とする「ベルサイユのばら」とは全くちがう世界観なので……
うまく嵌るかなあ、と心配したんですよね。
まぁ、以前に柴田さんが「紅はこべ」をやってると聞いて、ああ、作品のテーマそのものは問題ないんだな、と安心はしたのですが。
「革命」といっても、1789年の革命は、実際には「ベルサイユのばら」で描かれた労働者革命とはほどとおく、いわゆる「ブルジョア革命」、裕福な市民階級が権力を握った革命でした。
「自由・平等・博愛」を旗印に掲げていながら、その足元には大きな闇があった。本当の貧しいパリ市民、「ベルサイユのばら」で描かれた衛兵隊の家族たちみたいな階級の人々は、「貴族」という敵を駆逐したことによって、いわゆる“ブルジョア”、経営者階級という敵を眼前に見出す。
労働者階級からの突き上げと、
貴族階級の抵抗、
両方にはさまれた「ブルジョア」たちの懊悩と分裂、そして、他国からの干渉。
人民革命を成し遂げたフランスは、その後長い間、ヨーロッパの台風の目でありつづけます。
繰り返される干渉戦争。富裕層を中心としたジロンド派の行き詰まり。下層階級を味方につけたジャコバン派(ロベスピエール)の独裁。
彼らが恐怖政治の罠に陥り、国民から乖離していくのは、他国からの攻撃に対抗するための軍隊を維持するため。
決して、自分たちの身を守るためではなかったはずなのに、
でも、結果として自分たちの身も、革命の理念も、守ることは出来なかった。
なにもかも、うまくいかない。
誰が悪い?
誰が自分たちを批判している?
我々が正義なのに。
正義だった、のに…。
バスティーユからわずか10年で、ナポレオンによる帝政が始まり、王政復古があり、そしてまた……紆余曲折、100年ちかくにわたってパリは荒れに荒れ続ける。
それでも、その時々の権力者が、パリ万博で「国威発揚」をしてのけるところが、“豊かな農業国”たるフランスの底力だと思うのですが。
革命は、そのものが美しいものではない。
「よりよい生活」を夢見る心が、
その「理想」を手に入れるためにはどうしたらいいのか、を真剣に考える心が美しいのだ、と。
「闘争」は、それ自体が目的となったときに、うちに抱える滅びが表に出てしまう。
たとえ「理想」を手に入れるためであっても、闘争の「是非」を検討する余裕がなくなったときには、それはただの「暴力」になるのです。
「暴力」、あるいは「暴虐」に。
革命の正義を背負いながら、暴走を始めた中枢部への疑問を抱きはじめるショーヴランと、貴族側・王族側に立って革命を批判する“異国の”貴族たち。
革命政府を食い荒らし、理想を捨てて現実と闘うことを求める外国勢力。干渉戦争。
最初には理想があった。
現実とぶつかった時には、太陽に出会った淡雪のように儚く消えてしまう“理想”、が。
“現実”と闘う力をもたない“思想”が。
その“夢”に、人生を賭けようとしたマルグリットの挫折。
そして、ショーヴランの抵抗。
革命に失敗しても、それでも理想を捨てなかった「マリポーサの花」を観てしまうと、マルグリットの選択があまりに安易に見え、彼女を絶対視しているショーヴランがあまりにも憐れに見えてしまうのですけれども。
…でも、マルグリットの真っ直ぐな想いの強さが素晴らしいから。
その強い想いをしっかりと受け止めることのできるトウコさんのパーシーが素晴らしいから。
礼音くん、がんばれ!と、心の中で応援しつつ(^ ^)。
私はこの作品、音楽が大好きなだけで、オリジナル版を観たことはないので、あまり偉そうなことは言えないのですが。
…小池修一郎は、やっぱり潤色の天才なんだな、としみじみ思いました…。
うん。
素晴らしいよ、あの改変ぶり。
「エリザベート」のオリジナル版を観たときにも思いましたけれども。
一つの確立された「作品世界」を壊すことなく、そのままキレイに「宝塚」の世界観の中に植え替える。
根っこの深いところまでしっかり掘り取って、旧い土を洗い流して植え替え、新しい水と肥料をたっぷりと与える。
これって奇跡的なことなんですよね…。
たとえば。
「花咲く港」から「パリの空のよりも高く」への改変は、完全に接ぎ木でした。「花咲く港」の根っこはそのままにして、表に出た枝を一本きりとり、「華やかな宝塚歌劇」という母木に接いでみた、ただそれだけ。
「花咲く港」の根っこ=地理的に隔絶された絶海の孤島を舞台に、その小さな島の中を“全世界”とするひとびとと、外から訪れた異界の「まれびと」との交流ーこの作品を貫くべきテーマが、「華やかな宝塚歌劇」らしく“世界の都・パリ”に舞台を移された瞬間に消えてしまった。
根を切られた作品は、新しいテーマを生み出すことはできません。だから、世界観に合わない旧いテーマをひきずって、ワケが判らなくなってしまった…。
「スカーレット・ピンパーネル」は、「ひとかけらの勇気」という名曲をキーに、まったく違うものがたりとして完璧に生まれ変わっていました。
それはあたかも、「愛と死の輪舞」という名曲をキーに、まったく違うテーマで生まれ変わっていた“宝塚版”「エリザベート」のように。
小池修一郎は、潤色の天才だ、と思う。
あのワイルドホーンに、「ひとかけらの勇気」を書かせたプレゼン能力も、本当に素晴らしい。
礼音くんが、わずか二ヶ月であれだけの成長(ショーヴランとしてはまだまだだけど、2ヶ月前を思えば……笑)を見せたのも、小池さんの指導力のたまものだと思うし、
ルイ・シャルル役の水瀬千秋ちゃんの、透明な存在感とやわらかな歌声を大抜擢した目の高さも素晴らしい。
しいちゃん(立樹遥)、すずみん(涼紫央)を中心とした「スカーレット・ピンパーネル団」が最高に素敵です。
私の大好きな、「主役の親友」デュハースト役のしいちゃんがホントに素敵(はあと)。「貴公子」フォークスのすずみんがまた最高に素敵っっ(*^ ^*)。
あかし(彩海早矢)、ともみん(夢乃聖夏)、(麻尋)しゅんくん、ベニー(紅ゆずる)、壱城あずささん。7人とも、良いメンバーですよねー!女装も似合うし(笑)。
ベニーの“ベン”が可愛くてしょうがないです。新公のパーシーも評判いいけど、ベンも目立つ役なので人気出そうだなあ。
…すみっこで小芝居しているベニーがすきだったのに、知らないうちに凄いスターになっていて、ついつい驚いてしまいます…(^ ^;。
そして、全員にちゃんと恋人が居るのが嬉しい!!あの辺の若手スターさんたちは、みんな“通し役で決まった恋人がいる”ってだけで幸せの極みですよねぇ(^ ^)。そして、娘役好きとしては、近年、あれだけの娘役さんに役と出番がある作品が少ないので(「ME & MY GIRL」はそもそも役がない作品だし、オリジナルの「愛と死のアラビア」「マリポーサの花」の娘役の役の少なさは異常だったし…)、なんだかすごーく幸せだったのでした♪♪
みんなみんな可愛いよーーーー!お似合いだよーーーーっ!!
あすかちゃんを筆頭に、星組さんの娘役さんたちがみんな本当に輝いていたのがとても素敵でした。
……ああ、可愛い可愛い花組の娘役さんたちにも、あれくらいたくさん役のある作品をやらせてあげたーーいっ!!
(大王四神記に期待!…って、つまり小池さんに期待ってことね汗)
ひとつだけ残念だったことは。
……あーあ、水輝くん、早く上級生にならないかなあ……
私はあなたの声が聴きたいんだよ(泣)、と呟いてみる。
彼女は上級生になればなるほど輝くタイプだと思うので、末永く活躍してほしいです。ね、お願いよっ!(真剣)
東宝劇場で上演中の「スカーレット・ピンパーネル」。
お隣の日生劇場で上演中の「グレート・ギャツビー」。
どちらも評判は上々のようで、小池さんの“わが世の春”ですねぇ(笑)。
遠からず、東宝での上演(もちろん帝国劇場で!)が実現しそうな「スカーレット・ピンパーネル」。
…お願いだから、「ひとかけらの勇気」は封印してくださいねっ!
できれば小池さん以外の人が演出したほうがいいと思うのですが…宮本亜門は「ルドルフ」で“ゴシックロマン”が似合わないことを証明してしまったしな(- -;ゞ。
あそこまで見事に潤色してしまうと、「愛と死の輪舞」を残したまま、演出を一部だけオリジナルに戻そうとした“東宝版”「エリザベート」が、世界観のずれが大きすぎて作品としては失敗(←公演としては成功しているから別に良いんでしょうけれども)だったのと同じ轍を踏みそうなんだよな………
まぁ、まだ発表されてもいない演目のことを心配しても仕方がないので(^ ^)、
今は、“宝塚版”「スカーレット・ピンパーネル」を、
心の底から楽しみたいです(はぁと)。
……チケットも時間も無くて、何回も見られないのが残念ですぅ(T T)。
.
大劇場で観てから、ちょうど2ヶ月。
おおお〜!!進化してる!!
トップお二人は、歌も芝居も2ヶ月前からとても良かったですし、今回もさすがだったのですけれども、ショーヴランの(柚希)礼音くんの成長ぶりに感動しました。
パーシーよりもショーヴランの方が音域も広いし、印象に残る名曲を歌うので、ちょっとドキドキしていたのですが(笑)、今回はとってもカッコよかったです♪
ただ、どうしてもトウコさんのパーシーに比べると演技が若いので、小物感があるのは仕方ないのかなー。
ショーヴランはただの悪役ではなく、彼なりの正義(=革命)を背負った「対立者」なので、もっと対等にやりあってほしかったんですよね。
まぁ、小池さんがずいぶんいじって、マルグリットへの恋心を中心に表現するように演出していたので、「間男だから小物感があって当然だよね」、みたいな説得力がありましたけど。
……そのぶん、マルグリットの偉大さ、というか、「革命の闘士だった」過去が暈されてしまって、すごく普通の、夫への恋心に惑うばかりのキャラクターになっていたのが残念ではありますが……。あすかちゃんのことだから、下手すると“パーシーよりカッコイイ闘士っぷり”を披露してくれちゃったりして、と無駄な心配をしていたんだけどな(^ ^)。
「スカーレット・ピンパーネル」を宝塚が上演する、と聞いたときに、一番懸念したのは「ベルサイユのばら」的革命礼賛とはまったく対極にある、そのテーマの見え方でした。
もともとが、暴走を始めた“革新派”に対する保守派の抵抗運動なのですから、“革新派=市民派”をすべて正義とする「ベルサイユのばら」とは全くちがう世界観なので……
うまく嵌るかなあ、と心配したんですよね。
まぁ、以前に柴田さんが「紅はこべ」をやってると聞いて、ああ、作品のテーマそのものは問題ないんだな、と安心はしたのですが。
「革命」といっても、1789年の革命は、実際には「ベルサイユのばら」で描かれた労働者革命とはほどとおく、いわゆる「ブルジョア革命」、裕福な市民階級が権力を握った革命でした。
「自由・平等・博愛」を旗印に掲げていながら、その足元には大きな闇があった。本当の貧しいパリ市民、「ベルサイユのばら」で描かれた衛兵隊の家族たちみたいな階級の人々は、「貴族」という敵を駆逐したことによって、いわゆる“ブルジョア”、経営者階級という敵を眼前に見出す。
労働者階級からの突き上げと、
貴族階級の抵抗、
両方にはさまれた「ブルジョア」たちの懊悩と分裂、そして、他国からの干渉。
人民革命を成し遂げたフランスは、その後長い間、ヨーロッパの台風の目でありつづけます。
繰り返される干渉戦争。富裕層を中心としたジロンド派の行き詰まり。下層階級を味方につけたジャコバン派(ロベスピエール)の独裁。
彼らが恐怖政治の罠に陥り、国民から乖離していくのは、他国からの攻撃に対抗するための軍隊を維持するため。
決して、自分たちの身を守るためではなかったはずなのに、
でも、結果として自分たちの身も、革命の理念も、守ることは出来なかった。
なにもかも、うまくいかない。
誰が悪い?
誰が自分たちを批判している?
我々が正義なのに。
正義だった、のに…。
バスティーユからわずか10年で、ナポレオンによる帝政が始まり、王政復古があり、そしてまた……紆余曲折、100年ちかくにわたってパリは荒れに荒れ続ける。
それでも、その時々の権力者が、パリ万博で「国威発揚」をしてのけるところが、“豊かな農業国”たるフランスの底力だと思うのですが。
革命は、そのものが美しいものではない。
「よりよい生活」を夢見る心が、
その「理想」を手に入れるためにはどうしたらいいのか、を真剣に考える心が美しいのだ、と。
「闘争」は、それ自体が目的となったときに、うちに抱える滅びが表に出てしまう。
たとえ「理想」を手に入れるためであっても、闘争の「是非」を検討する余裕がなくなったときには、それはただの「暴力」になるのです。
「暴力」、あるいは「暴虐」に。
革命の正義を背負いながら、暴走を始めた中枢部への疑問を抱きはじめるショーヴランと、貴族側・王族側に立って革命を批判する“異国の”貴族たち。
革命政府を食い荒らし、理想を捨てて現実と闘うことを求める外国勢力。干渉戦争。
最初には理想があった。
現実とぶつかった時には、太陽に出会った淡雪のように儚く消えてしまう“理想”、が。
“現実”と闘う力をもたない“思想”が。
その“夢”に、人生を賭けようとしたマルグリットの挫折。
そして、ショーヴランの抵抗。
革命に失敗しても、それでも理想を捨てなかった「マリポーサの花」を観てしまうと、マルグリットの選択があまりに安易に見え、彼女を絶対視しているショーヴランがあまりにも憐れに見えてしまうのですけれども。
…でも、マルグリットの真っ直ぐな想いの強さが素晴らしいから。
その強い想いをしっかりと受け止めることのできるトウコさんのパーシーが素晴らしいから。
礼音くん、がんばれ!と、心の中で応援しつつ(^ ^)。
私はこの作品、音楽が大好きなだけで、オリジナル版を観たことはないので、あまり偉そうなことは言えないのですが。
…小池修一郎は、やっぱり潤色の天才なんだな、としみじみ思いました…。
うん。
素晴らしいよ、あの改変ぶり。
「エリザベート」のオリジナル版を観たときにも思いましたけれども。
一つの確立された「作品世界」を壊すことなく、そのままキレイに「宝塚」の世界観の中に植え替える。
根っこの深いところまでしっかり掘り取って、旧い土を洗い流して植え替え、新しい水と肥料をたっぷりと与える。
これって奇跡的なことなんですよね…。
たとえば。
「花咲く港」から「パリの空のよりも高く」への改変は、完全に接ぎ木でした。「花咲く港」の根っこはそのままにして、表に出た枝を一本きりとり、「華やかな宝塚歌劇」という母木に接いでみた、ただそれだけ。
「花咲く港」の根っこ=地理的に隔絶された絶海の孤島を舞台に、その小さな島の中を“全世界”とするひとびとと、外から訪れた異界の「まれびと」との交流ーこの作品を貫くべきテーマが、「華やかな宝塚歌劇」らしく“世界の都・パリ”に舞台を移された瞬間に消えてしまった。
根を切られた作品は、新しいテーマを生み出すことはできません。だから、世界観に合わない旧いテーマをひきずって、ワケが判らなくなってしまった…。
「スカーレット・ピンパーネル」は、「ひとかけらの勇気」という名曲をキーに、まったく違うものがたりとして完璧に生まれ変わっていました。
それはあたかも、「愛と死の輪舞」という名曲をキーに、まったく違うテーマで生まれ変わっていた“宝塚版”「エリザベート」のように。
小池修一郎は、潤色の天才だ、と思う。
あのワイルドホーンに、「ひとかけらの勇気」を書かせたプレゼン能力も、本当に素晴らしい。
礼音くんが、わずか二ヶ月であれだけの成長(ショーヴランとしてはまだまだだけど、2ヶ月前を思えば……笑)を見せたのも、小池さんの指導力のたまものだと思うし、
ルイ・シャルル役の水瀬千秋ちゃんの、透明な存在感とやわらかな歌声を大抜擢した目の高さも素晴らしい。
しいちゃん(立樹遥)、すずみん(涼紫央)を中心とした「スカーレット・ピンパーネル団」が最高に素敵です。
私の大好きな、「主役の親友」デュハースト役のしいちゃんがホントに素敵(はあと)。「貴公子」フォークスのすずみんがまた最高に素敵っっ(*^ ^*)。
あかし(彩海早矢)、ともみん(夢乃聖夏)、(麻尋)しゅんくん、ベニー(紅ゆずる)、壱城あずささん。7人とも、良いメンバーですよねー!女装も似合うし(笑)。
ベニーの“ベン”が可愛くてしょうがないです。新公のパーシーも評判いいけど、ベンも目立つ役なので人気出そうだなあ。
…すみっこで小芝居しているベニーがすきだったのに、知らないうちに凄いスターになっていて、ついつい驚いてしまいます…(^ ^;。
そして、全員にちゃんと恋人が居るのが嬉しい!!あの辺の若手スターさんたちは、みんな“通し役で決まった恋人がいる”ってだけで幸せの極みですよねぇ(^ ^)。そして、娘役好きとしては、近年、あれだけの娘役さんに役と出番がある作品が少ないので(「ME & MY GIRL」はそもそも役がない作品だし、オリジナルの「愛と死のアラビア」「マリポーサの花」の娘役の役の少なさは異常だったし…)、なんだかすごーく幸せだったのでした♪♪
みんなみんな可愛いよーーーー!お似合いだよーーーーっ!!
あすかちゃんを筆頭に、星組さんの娘役さんたちがみんな本当に輝いていたのがとても素敵でした。
……ああ、可愛い可愛い花組の娘役さんたちにも、あれくらいたくさん役のある作品をやらせてあげたーーいっ!!
(大王四神記に期待!…って、つまり小池さんに期待ってことね汗)
ひとつだけ残念だったことは。
……あーあ、水輝くん、早く上級生にならないかなあ……
私はあなたの声が聴きたいんだよ(泣)、と呟いてみる。
彼女は上級生になればなるほど輝くタイプだと思うので、末永く活躍してほしいです。ね、お願いよっ!(真剣)
東宝劇場で上演中の「スカーレット・ピンパーネル」。
お隣の日生劇場で上演中の「グレート・ギャツビー」。
どちらも評判は上々のようで、小池さんの“わが世の春”ですねぇ(笑)。
遠からず、東宝での上演(もちろん帝国劇場で!)が実現しそうな「スカーレット・ピンパーネル」。
…お願いだから、「ひとかけらの勇気」は封印してくださいねっ!
できれば小池さん以外の人が演出したほうがいいと思うのですが…宮本亜門は「ルドルフ」で“ゴシックロマン”が似合わないことを証明してしまったしな(- -;ゞ。
あそこまで見事に潤色してしまうと、「愛と死の輪舞」を残したまま、演出を一部だけオリジナルに戻そうとした“東宝版”「エリザベート」が、世界観のずれが大きすぎて作品としては失敗(←公演としては成功しているから別に良いんでしょうけれども)だったのと同じ轍を踏みそうなんだよな………
まぁ、まだ発表されてもいない演目のことを心配しても仕方がないので(^ ^)、
今は、“宝塚版”「スカーレット・ピンパーネル」を、
心の底から楽しみたいです(はぁと)。
……チケットも時間も無くて、何回も見られないのが残念ですぅ(T T)。
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東京芸術劇場小ホール2にて、蘭香レアちゃんが出演していた『踊る!職業不安定所』を観てまいりました………
が。
その話は明日に回して(最近多いなこのパターン)、1日遅れてしまいましたが、星組新公配役に反応させてください(T T)。
べにー(紅ゆずる)、まりも(蒼乃夕妃)ちゃん、新公主演おめでとうございます!!
……この週末は忙しくて、全然ネットを観ていなかったのですが……、それにしてもこんな重要な発表を見逃すなんて(涙)ショック。
まさかベニーが来るとは思いませんでした。いやはやいやはや、楽しみだー!!星組さんは「シークレットハンター」こそ(麻尋)しゅんくん、(羽桜)しずくちゃんと順当な(←しずくちゃんは順当とは言えないかも?)コンビ、次の「エル・アルコン」がともみん(夢乃聖夏)とキトリ(稀鳥まりや)ちゃんの超抜擢コンビ(両方)、そして今回がべにーとまりもちゃん…まぁまりもちゃんは順当だけどべにーはちょっと吃驚、と、おもしろいキャストが続いてますよね。
いやー楽しみだ。べにーがんばれ、と書いた甲斐がああった(はぁと)。
そして。
個人的に、この日記に書いた夢ってわりと叶っているような気がするので、こっそり書かせていただきます。
ぜひ、ショーヴランはじゅんな(水輝涼)で!!
(←こっそりといいつつ太字かよ)
お気を悪くなさった方、ごめんなさいっっっ(逃)
いえあの、勿論しゅんくんでも十分観たいし、観ますけど。
単に、あの曲をじゅんなの声で聴きたいだけなんです(汗)。
しゅんくんだって美声だし、歌も巧いし、十分見事に聴かせてくださるであろうことも予想しつつ、それでもあえてじゅんなで、じゅんなの拡がりのある声で聴きたい曲なんだもん(涙)。お願いだー!!
…もし“ショーヴラン=しゅんくん”で決定だったら、当たり前のキャストなので主演と同時に発表されたんじゃないかと思うので。今日発表されなかったってことは、まだ望みがあるのか!?と、ちょこっとだけ期待しつつ。
ま、誰がどの役でもとりあえず絶対行きます。チケット取るぞ!!(←その前に月組新公を探したほうがいいと思うよ)
じゅんなについては、オジサマ方にも素晴らしい曲がたくさんあるので、そっちでも全然良いんです(笑)。とりあえず、せっかくのワイルドホーンなので、ぜひぜひじゅんな(としゅんくん)には、たーっぷり歌ってもらいたい!、と心から思っています。
まりもちゃんも、芝居上手で結構お気にりなので楽しみです☆しかし歌は大丈夫なのかな?下手だという印象もないけど、巧いという印象もないんですが…。「キーン」はエレナのみなみちゃんの美声が印象的だったし、他には歌を聴いたことあったっけ?とりあえず歌姫役なので大変そう。応援していますのでがんばってね!!
(夢咲)ねねちゃんは、本役が大役マリーなので「エリザベート」の時の城咲あいちゃん(新公はゾフィー)みたいにドゥ・トゥルネー伯爵夫人あたりをやるのでしょうか…?
実際に「スカーレット・ピンパーネル」を観たことがないのでどんな役だかわかりませんが、星組のお芝居を学ぶためにも、きちんと芝居をさせてもらえる役がつきますよう祈っています。
「エル・アルコン」で良い声だなあ〜、と感心した美弥るりかさん、キャプテンブラックのあまりのかっこよさに落ちそうになった真風涼帆さん、可愛い可愛いキトリちゃん…星組さんもだいぶ気になる人が増えてしまって困ってます(^ ^;。
みんなみんながんばれよ〜〜〜!!(はぁと)
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が。
その話は明日に回して(最近多いなこのパターン)、1日遅れてしまいましたが、星組新公配役に反応させてください(T T)。
べにー(紅ゆずる)、まりも(蒼乃夕妃)ちゃん、新公主演おめでとうございます!!
……この週末は忙しくて、全然ネットを観ていなかったのですが……、それにしてもこんな重要な発表を見逃すなんて(涙)ショック。
まさかベニーが来るとは思いませんでした。いやはやいやはや、楽しみだー!!星組さんは「シークレットハンター」こそ(麻尋)しゅんくん、(羽桜)しずくちゃんと順当な(←しずくちゃんは順当とは言えないかも?)コンビ、次の「エル・アルコン」がともみん(夢乃聖夏)とキトリ(稀鳥まりや)ちゃんの超抜擢コンビ(両方)、そして今回がべにーとまりもちゃん…まぁまりもちゃんは順当だけどべにーはちょっと吃驚、と、おもしろいキャストが続いてますよね。
いやー楽しみだ。べにーがんばれ、と書いた甲斐がああった(はぁと)。
そして。
個人的に、この日記に書いた夢ってわりと叶っているような気がするので、こっそり書かせていただきます。
ぜひ、ショーヴランはじゅんな(水輝涼)で!!
(←こっそりといいつつ太字かよ)
お気を悪くなさった方、ごめんなさいっっっ(逃)
いえあの、勿論しゅんくんでも十分観たいし、観ますけど。
単に、あの曲をじゅんなの声で聴きたいだけなんです(汗)。
しゅんくんだって美声だし、歌も巧いし、十分見事に聴かせてくださるであろうことも予想しつつ、それでもあえてじゅんなで、じゅんなの拡がりのある声で聴きたい曲なんだもん(涙)。お願いだー!!
…もし“ショーヴラン=しゅんくん”で決定だったら、当たり前のキャストなので主演と同時に発表されたんじゃないかと思うので。今日発表されなかったってことは、まだ望みがあるのか!?と、ちょこっとだけ期待しつつ。
ま、誰がどの役でもとりあえず絶対行きます。チケット取るぞ!!(←その前に月組新公を探したほうがいいと思うよ)
じゅんなについては、オジサマ方にも素晴らしい曲がたくさんあるので、そっちでも全然良いんです(笑)。とりあえず、せっかくのワイルドホーンなので、ぜひぜひじゅんな(としゅんくん)には、たーっぷり歌ってもらいたい!、と心から思っています。
まりもちゃんも、芝居上手で結構お気にりなので楽しみです☆しかし歌は大丈夫なのかな?下手だという印象もないけど、巧いという印象もないんですが…。「キーン」はエレナのみなみちゃんの美声が印象的だったし、他には歌を聴いたことあったっけ?とりあえず歌姫役なので大変そう。応援していますのでがんばってね!!
(夢咲)ねねちゃんは、本役が大役マリーなので「エリザベート」の時の城咲あいちゃん(新公はゾフィー)みたいにドゥ・トゥルネー伯爵夫人あたりをやるのでしょうか…?
実際に「スカーレット・ピンパーネル」を観たことがないのでどんな役だかわかりませんが、星組のお芝居を学ぶためにも、きちんと芝居をさせてもらえる役がつきますよう祈っています。
「エル・アルコン」で良い声だなあ〜、と感心した美弥るりかさん、キャプテンブラックのあまりのかっこよさに落ちそうになった真風涼帆さん、可愛い可愛いキトリちゃん…星組さんもだいぶ気になる人が増えてしまって困ってます(^ ^;。
みんなみんながんばれよ〜〜〜!!(はぁと)
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日本青年館「赤と黒」の、つづき。
といいつつ、違う話からはじめさせていただきます。
最近面白いなーと思うこと。
宝塚のスターには、どうがんばっても「敵役」には向いてない人、っていうのがいるんですね。
私の中では、星組のしいちゃん、花組の壮(一帆)ちゃんがそういうタイプ。
「ヘイズ・コード」で大ヒットを飛ばしたしいちゃん、
「黒蜥蜴」の浪越くんがヒットだった壮ちゃん。
お二人の共通点は、笑顔が明るくて天真爛漫で太陽みたいなことと、真剣な顔をしていてもどこか口角があがってみえること。
そして、声が高めなこと、……かな?
宝塚作品における「二番手役」というのは、主役(トップスター)の敵(恋敵、親の仇、自由の侵害者、目的の妨害者、など)であるか、または友人(弟分だったりもする)であることがほとんどです。
たまに語り手(狂言回し)だったりすることもありますが、基本的には主人公と関係の深い役が二番手役になることが多い。
「赤と黒」の一幕については、敵役=レナール氏(しいちゃん)、友人=フーケ(礼音くん)、という二人の役があるわけですが。
……もしかしてこの二人、逆の方が良かったのでは…?役者のキャラクターに嵌るのは、逆パターンだと思うんですよね…。
あああ、「ヘイズ・コード」であんなに格好良くてステキだったしいちゃんが、「シークレットハンター」「エル・アルコン」「赤と黒」と、3作続けてコケているのを観るのが辛い(涙)。
…礼音くんのレナール氏……どうだろうなあ(T T)。やっぱり無理かしら?作品として面白くなりそうなのは、ホントはしいちゃんフーケ、すずみん(涼紫央)レナール氏のような気もします。
(すずみんのノルベールはとっても良かったけどね)
あるいは、専科さんにレナール氏をやっていただいて、フーケをしいちゃんがやるとか。
こうやって考えていくと、スターの数に対して役が足りないから仕方ない、ってことになるのか。本末転倒………な気が(^ ^;ゞ
そして。
フーケは本来もっと良い役だったはず、と思ったのですがどうなんでしょうか。いかにも柴田さんの好きそうな役ですよねぇ?
常識人であるフーケの存在が、ジュリアンの無謀さを引き立てるわけで。思わず「ねぇフーケ、ジュリアンのどこがいいの?」と尋きたくなってしまいます。
いくらフーケが“常識”をたてに熱心に誘っても、ジュリアンは“常識”ではあり得ないことをしようとしているわけだから、絶対にうべなうことはあり得ない。その無謀さ、彼の抱いた夢の虚しさが、フーケの常識人っぷりを強調することで浮き彫りになる。
でも、礼音くんとトウコさんに対等の友人役は難しいだろう⇒一歩下がったフーケにしとけ、みたいな展開で今に至ったのだとしたら、もったいない話だなー、と。
そう考えると、「シークレットハンター」でトウコさんのダゴベールよりもうわての役を礼音くんにフッた児玉明子さんは、キャストの本質を見抜く目はあったんだなあ、と感心します。
ダゴベールとセルジオが出来た二人なんだから、もっと対等なジュリアンとフーケ、ってのもありだったと思うんですけどねぇ…。もう少し、ジュリアンへの愛があると良かったのになぁ、礼音くん(*^ ^*)。
二幕は、とにかくジュリアンとマチルドの二人の物語なので、二番手役らしい役は、ないんですよね。むしろ萬さんのラ・モール侯(マチルドのパパ)が、らしいっちゃらしいような気がする(^ ^;。
あとは、二幕を彩る“若手貴族たち”の中でも、すずみんのノルベール伯がめっちゃステキだった!!優しそうで、でもデキる軍人、って感じで。ダンスシーンも多いのですが、ラインがすごくキレイ。すずみんも、声がもう少し低ければなあ……。
礼音くんのコラゾフ公も良い役でしたね。歌もだいぶ安定してきたなあ〜♪声が私好みではないので(ごめんなさい)大好き!とは言えないのですが、がんばってくれているのは嬉しいです。
しかし!!スカーレット・ピンパーネルのショーヴランは………素晴らしい名曲を歌いあげなくてはならない、むしろトウコさんで聴きたい役なので。これを礼音くんに、っていうのはほとんど劇団の苛めだと思うんですけど(汗)、あと3ヶ月、ありますから。がんばってほしいと思っています、真実に。
…10年前になりますが。あのダンサー・風花舞嬢でさえ、「WEST SIDE STORY」の1000days公演ではかなりの美声を披露してくれたのですから。
礼音くんも、やればできる!絶対できる!……たぶん、きっと、ね(祈)。
若手貴族たち、残る二人はクロワズノワ侯爵(和涼華)とラ・ジュマート男爵(彩海早矢)。
演出は古臭くて、カーテン前がたくさんあった「赤と黒」。
二幕のカーテン前は、ほとんどこの4人で繋いでくれるんですが……。
すずみんと礼音くんは、いいんです。
でも、
…和くんと、あかし…、
カーテン前って、難しいんでしょうねぇ(疲)
お二人とも、貴族の衣装がすっごくお似合いで、しかも品のある顔立ちも仕草もとっても優雅で、パーティーなんかで歓談している場面なんかは◎だったのですが。
カーテン前やつなぎの場面で喋っているときの間のもたなさときたら(滝汗)。
なんだか、初めてシェイクスピアの芝居に取り組むアイドル、みたいな感じでした。(←すっげーわかりにくいです)
ちょっと前まではあんまり目立たなかったけど、ここ2年くらいは本公演でもバウでも役がついて、芝居が面白くなってくる時期だと思いますので。
今日できなくても、また次の日。
明日だめでも、また次の日。
楽しみに見守りたいと思います。
……がんばってくださいませ…m(_ _)m。
あと印象に残ったのは、ナピエ大司教の紫蘭ますみさん、フリレール副司教のみきちぐ(美稀千種)。
「キーン」で印象に残ったますみさん、あらためて観ても巧い人だなあ、と感心しました
みきちぐは言うことない。悪者らしい悪者が、怖いくらいステキ。
それから、ずっと芝居ができない人だと思い込んでいたコトコト(琴まりえ)を、心の底から見直しました。今まで舐めていてごめんなさい。
そういえば、「ヘイズ・コード」や「エル・アルコン」の思い込み激しいお嬢さんも良かったし、「シークレットハンター」のたおやかな王女殿下もお見事だったのに、どうにもこうにも「花のいそぎ」時代の棒読みっぷりが頭から離れなくて…。
ホントにごめんなさい!!
今回のデルヴィール夫人は本当に目から鱗でした!
たおやかで美しく、やわらかい。こういう色を出せる役者に、いつの間にかなっていたんですねぇ……。
うん、和くんも、あかしも、まだまだチャンスはある!がんばれ!せっかく見た目は完璧なんだし、あかしはダンス、和くんは歌と武器もあるんだから、もったいないですぅ、、二人とも(涙)。
下級生では、エリザの稀鳥まりやちゃんが可愛かった!
やっぱり私、キトリちゃんはダンスだけじゃなく芝居も好きみたいです。技術面はまだまだだけど、とにかくけなげで可愛いのがGOOD♪
ジュリアンが大好き!ジュリアンは私のもの!という思い込みの強さ。古典には割とよく出てくるキャラクターですが、しっかり役に入ってましたね。
マチルドとは少しタイプが違いますけど、行動は似たようなコトをしているんですよね、この二人。遺産が入るからって、女の子のほうから結婚を申し込むっていうのも凄い(相手は神学校へ行こうって人なのに!)。
ジュリアンと同じ階級だったばっかりに相手してもらえず、逆恨みしておじさんたちに利用されてしまう憐れな少女ですが。
……本当に可愛かったです。今後のご活躍を期待しています。
そして、エリザのカレシ(物語が始まったとたんに振られちゃうけど)、サンジャンの水輝涼くん。…やっぱりカッコよかった!(←それただのファンだから)
しかし出番少ないなー。まさか二幕にほとんど出ないとは思いもよらず。
ちょこちょこっと喋ってくれて、大好きなあの声も聴けたけど、
たまには水輝くんの歌が聴きたいよーーーーーーーっ(T T)。
演出については、もう少し書きたいような気もするのですが。
とりあえず、ひとつだけ。
紗幕の向こうでジュリアンとルイーズが抱き合う場面。
2階のてっぺんの端で観ていた私には、ちょうどカウチに座ったお二人の色っぽいラヴラヴ場面が、見事に紗幕を縦に走る柱(?)に阻まれて、全く見えませんでした…(泣)。
ジーザス・クライスト・スーパースターのラストシーン(四季劇場「秋」の2階S席からは、十字架に磔になった主役ジーザスが全く観えなかった事件)じゃあるまいし、どうしても紗幕を降ろしたいなら、あんな飾りがいっぱいついた紗幕じゃなくてもっとシンプルなのを使ってください。お願い…。
.
といいつつ、違う話からはじめさせていただきます。
最近面白いなーと思うこと。
宝塚のスターには、どうがんばっても「敵役」には向いてない人、っていうのがいるんですね。
私の中では、星組のしいちゃん、花組の壮(一帆)ちゃんがそういうタイプ。
「ヘイズ・コード」で大ヒットを飛ばしたしいちゃん、
「黒蜥蜴」の浪越くんがヒットだった壮ちゃん。
お二人の共通点は、笑顔が明るくて天真爛漫で太陽みたいなことと、真剣な顔をしていてもどこか口角があがってみえること。
そして、声が高めなこと、……かな?
宝塚作品における「二番手役」というのは、主役(トップスター)の敵(恋敵、親の仇、自由の侵害者、目的の妨害者、など)であるか、または友人(弟分だったりもする)であることがほとんどです。
たまに語り手(狂言回し)だったりすることもありますが、基本的には主人公と関係の深い役が二番手役になることが多い。
「赤と黒」の一幕については、敵役=レナール氏(しいちゃん)、友人=フーケ(礼音くん)、という二人の役があるわけですが。
……もしかしてこの二人、逆の方が良かったのでは…?役者のキャラクターに嵌るのは、逆パターンだと思うんですよね…。
あああ、「ヘイズ・コード」であんなに格好良くてステキだったしいちゃんが、「シークレットハンター」「エル・アルコン」「赤と黒」と、3作続けてコケているのを観るのが辛い(涙)。
…礼音くんのレナール氏……どうだろうなあ(T T)。やっぱり無理かしら?作品として面白くなりそうなのは、ホントはしいちゃんフーケ、すずみん(涼紫央)レナール氏のような気もします。
(すずみんのノルベールはとっても良かったけどね)
あるいは、専科さんにレナール氏をやっていただいて、フーケをしいちゃんがやるとか。
こうやって考えていくと、スターの数に対して役が足りないから仕方ない、ってことになるのか。本末転倒………な気が(^ ^;ゞ
そして。
フーケは本来もっと良い役だったはず、と思ったのですがどうなんでしょうか。いかにも柴田さんの好きそうな役ですよねぇ?
常識人であるフーケの存在が、ジュリアンの無謀さを引き立てるわけで。思わず「ねぇフーケ、ジュリアンのどこがいいの?」と尋きたくなってしまいます。
いくらフーケが“常識”をたてに熱心に誘っても、ジュリアンは“常識”ではあり得ないことをしようとしているわけだから、絶対にうべなうことはあり得ない。その無謀さ、彼の抱いた夢の虚しさが、フーケの常識人っぷりを強調することで浮き彫りになる。
でも、礼音くんとトウコさんに対等の友人役は難しいだろう⇒一歩下がったフーケにしとけ、みたいな展開で今に至ったのだとしたら、もったいない話だなー、と。
そう考えると、「シークレットハンター」でトウコさんのダゴベールよりもうわての役を礼音くんにフッた児玉明子さんは、キャストの本質を見抜く目はあったんだなあ、と感心します。
ダゴベールとセルジオが出来た二人なんだから、もっと対等なジュリアンとフーケ、ってのもありだったと思うんですけどねぇ…。もう少し、ジュリアンへの愛があると良かったのになぁ、礼音くん(*^ ^*)。
二幕は、とにかくジュリアンとマチルドの二人の物語なので、二番手役らしい役は、ないんですよね。むしろ萬さんのラ・モール侯(マチルドのパパ)が、らしいっちゃらしいような気がする(^ ^;。
あとは、二幕を彩る“若手貴族たち”の中でも、すずみんのノルベール伯がめっちゃステキだった!!優しそうで、でもデキる軍人、って感じで。ダンスシーンも多いのですが、ラインがすごくキレイ。すずみんも、声がもう少し低ければなあ……。
礼音くんのコラゾフ公も良い役でしたね。歌もだいぶ安定してきたなあ〜♪声が私好みではないので(ごめんなさい)大好き!とは言えないのですが、がんばってくれているのは嬉しいです。
しかし!!スカーレット・ピンパーネルのショーヴランは………素晴らしい名曲を歌いあげなくてはならない、むしろトウコさんで聴きたい役なので。これを礼音くんに、っていうのはほとんど劇団の苛めだと思うんですけど(汗)、あと3ヶ月、ありますから。がんばってほしいと思っています、真実に。
…10年前になりますが。あのダンサー・風花舞嬢でさえ、「WEST SIDE STORY」の1000days公演ではかなりの美声を披露してくれたのですから。
礼音くんも、やればできる!絶対できる!……たぶん、きっと、ね(祈)。
若手貴族たち、残る二人はクロワズノワ侯爵(和涼華)とラ・ジュマート男爵(彩海早矢)。
演出は古臭くて、カーテン前がたくさんあった「赤と黒」。
二幕のカーテン前は、ほとんどこの4人で繋いでくれるんですが……。
すずみんと礼音くんは、いいんです。
でも、
…和くんと、あかし…、
カーテン前って、難しいんでしょうねぇ(疲)
お二人とも、貴族の衣装がすっごくお似合いで、しかも品のある顔立ちも仕草もとっても優雅で、パーティーなんかで歓談している場面なんかは◎だったのですが。
カーテン前やつなぎの場面で喋っているときの間のもたなさときたら(滝汗)。
なんだか、初めてシェイクスピアの芝居に取り組むアイドル、みたいな感じでした。(←すっげーわかりにくいです)
ちょっと前まではあんまり目立たなかったけど、ここ2年くらいは本公演でもバウでも役がついて、芝居が面白くなってくる時期だと思いますので。
今日できなくても、また次の日。
明日だめでも、また次の日。
楽しみに見守りたいと思います。
……がんばってくださいませ…m(_ _)m。
あと印象に残ったのは、ナピエ大司教の紫蘭ますみさん、フリレール副司教のみきちぐ(美稀千種)。
「キーン」で印象に残ったますみさん、あらためて観ても巧い人だなあ、と感心しました
みきちぐは言うことない。悪者らしい悪者が、怖いくらいステキ。
それから、ずっと芝居ができない人だと思い込んでいたコトコト(琴まりえ)を、心の底から見直しました。今まで舐めていてごめんなさい。
そういえば、「ヘイズ・コード」や「エル・アルコン」の思い込み激しいお嬢さんも良かったし、「シークレットハンター」のたおやかな王女殿下もお見事だったのに、どうにもこうにも「花のいそぎ」時代の棒読みっぷりが頭から離れなくて…。
ホントにごめんなさい!!
今回のデルヴィール夫人は本当に目から鱗でした!
たおやかで美しく、やわらかい。こういう色を出せる役者に、いつの間にかなっていたんですねぇ……。
うん、和くんも、あかしも、まだまだチャンスはある!がんばれ!せっかく見た目は完璧なんだし、あかしはダンス、和くんは歌と武器もあるんだから、もったいないですぅ、、二人とも(涙)。
下級生では、エリザの稀鳥まりやちゃんが可愛かった!
やっぱり私、キトリちゃんはダンスだけじゃなく芝居も好きみたいです。技術面はまだまだだけど、とにかくけなげで可愛いのがGOOD♪
ジュリアンが大好き!ジュリアンは私のもの!という思い込みの強さ。古典には割とよく出てくるキャラクターですが、しっかり役に入ってましたね。
マチルドとは少しタイプが違いますけど、行動は似たようなコトをしているんですよね、この二人。遺産が入るからって、女の子のほうから結婚を申し込むっていうのも凄い(相手は神学校へ行こうって人なのに!)。
ジュリアンと同じ階級だったばっかりに相手してもらえず、逆恨みしておじさんたちに利用されてしまう憐れな少女ですが。
……本当に可愛かったです。今後のご活躍を期待しています。
そして、エリザのカレシ(物語が始まったとたんに振られちゃうけど)、サンジャンの水輝涼くん。…やっぱりカッコよかった!(←それただのファンだから)
しかし出番少ないなー。まさか二幕にほとんど出ないとは思いもよらず。
ちょこちょこっと喋ってくれて、大好きなあの声も聴けたけど、
たまには水輝くんの歌が聴きたいよーーーーーーーっ(T T)。
演出については、もう少し書きたいような気もするのですが。
とりあえず、ひとつだけ。
紗幕の向こうでジュリアンとルイーズが抱き合う場面。
2階のてっぺんの端で観ていた私には、ちょうどカウチに座ったお二人の色っぽいラヴラヴ場面が、見事に紗幕を縦に走る柱(?)に阻まれて、全く見えませんでした…(泣)。
ジーザス・クライスト・スーパースターのラストシーン(四季劇場「秋」の2階S席からは、十字架に磔になった主役ジーザスが全く観えなかった事件)じゃあるまいし、どうしても紗幕を降ろしたいなら、あんな飾りがいっぱいついた紗幕じゃなくてもっとシンプルなのを使ってください。お願い…。
.
日本青年館にて、宝塚星組「赤と黒」を観劇してまいりました。
脚本は、さすが柴田さん!!と思いました。
骨太な物語ですよねー。……ちょっと古いことは否めないけど(←これは演出の中村さんの責任も大きいと思う)
私は、スタンダールの「赤と黒」ってあまり好きではなくて、
鴎外の「舞姫」と『嫌いな文学作品』のトップを争う作品だったりします。
主役の性格が嫌い、
話の展開がくだらない、
ラストが情けない、の三重苦。
なんで感性豊かな思春期(当時)に、こんな作品を読んで感想文なんぞ書かなくちゃいけないんだろう、と思いつつ、それでも良い子ちゃんぶって無難にまとめた感想文を書いて自己嫌悪に陥った、思い出の2作品(^ ^;ゞ
そんな時代(高校時代)はや遠くに去りぬ……って感じですけれども。
観ている間中、「やっぱイヤな奴」と思いながら話を追っていた私ですが。
ラストのジュリアンの獄中のソロ一曲で、目から鱗。
愛の物語だったのか、これは!
彼自身でさえ「野心」だと思い込んでいたこれは、
すべてが「愛」だった、と。
一つの無駄な場面も、一言の無駄な台詞もなく、「ジュリアン・ソレル」という、当時のフランスの片田舎にはおさまりきれなかった、自尊心に満ちた青年を描き出す。
自分は何者かであるはずだ、という自尊心と、不甲斐ない自分に対する絶望と。
野心、とは、最終的に結果を得るからこそ美しいのに、彼はただ、『現状を否定すること』を野心と呼ぶ。
現状の自分を否定し、そうでないものになる。
それは結局、神職でもいいし、政治家でもいいし、ただの金持ちでも、もしかしたらキーンのような役者でも構わなかったのかもしれません。
彼はナポレオンになりたかったのではないんですよね。ただ、「彼に出来たことを成せない自分」に苛立っていただけ。
ジュリアンのナポレオンに対する気持ちは、憧れではなく信仰に近い。祈れば道がひらける、と思っているのですから。
ジュリアンの“野心”は、先月観た「WILDe Beauty」のオスカー・ワイルドを思い出させました。
なにものか、になるために、アイルランドの田舎からオクスフォードへ進み、「奇抜なファッション」「奇抜な言動」という武器を使って“雲の上の方々”の興味を惹きつけ、「上流階級」への仲間入りをするために自分自身を切り売りする天才児。
まぁ、ジュリアンは結局「上流階級への仲間入り」を果たすことは出来ず、過大な自尊心を持て余して破滅してしまうわけで、一時的にでも成功を収めたオスカーとは全然違うわけですが。
…思春期の潔癖な少女には、理解することのできなかった青年、でした。どちらも、ね。
トウコ(安蘭けい)さんのジュリアン。
ずっと「やりたい役」にあげていらっしゃっただけあって、見事な作りこみでした。
身体つきがほっそりして小柄なので、若く見えるのは得ですね♪
表の顔と裏の顔での口調の使い分けは見事でしたが、心許した人…フーケとか(?)と喋るときの口調、っていう抽斗がもうひとつあると完璧だったかなー。
あと、表の顔での口調はもう少し「真面目」「誠実」な感じにしてもよかったのでは。作り声すぎて、あれで本音に気づかないのもどうよ、と周囲の人物に疑問がわいてしまったので(^ ^;
…トウコさんは基礎の技術点の高い人なので、ついつい要求が細かくなりがちです(滝汗)。
それはともかく。
ラスト近く、獄中でのソロの激しさ、
あの熱情が、トウコさんの本領なんですよね。
歌唱力が素晴らしいのは勿論ですが、その根っこに「熱」があるから、「野心」を炙る熱量が一幕の冒頭からきちんと表現されていたから、ラストに燃え上がったときにも気持ちがつながっていく。
あそこで、いろんなことを全部吹っ飛ばして「愛」を謳いあげることが出来るから、『宝塚の「赤と黒」』になるんです。
技術点は高いにこしたことはないけれども、それだけでは芝居ができる訳じゃない。この作品だったら、「熱量」がなければラストが成立しなかった。
でも、あの「熱量」が、逆に邪魔になる作品も最近は多いです。
たとえば荻田さんの作品なんかは、アツくなったらおしまいですし、
正塚さんも植田景子さんも、あんまり「熱く」はならない作風ですよね。
そんな中で。あれだけの「熱量」を持っているスターは、どんどん数が減っているような気がします。時代の要請なんでしょうかねぇ?
トウコさんのジュリアン・ソレルは素晴らしかったけど、柴田さんの名作は今後もまた再演してほしいなあと思うんですよ。
でも、そのときに主演する人は誰が考えられるか、というと……
…水くん、かなあ。あと祐飛さんとか。
なんとなく、それ以下の世代には難しいような気がするんですよ、往年の柴田作品って。時代感が合わないんじゃないかな、と。
78〜79期あたりが最後の「柴田世代」と言っていいんじゃないかなあ……気のせいならばいいのですが……
(とか言いつつ、実はまとぶんは案外嵌るかも、と思っています。元々野郎系だし。柴田作品、花組に回ってこないかな〜♪♪)(←できれば謝演出で!!)
あすかちゃんのレナール夫人。
言うことないです。(すみませんファンです)
あすかちゃん、絶対良いだろうと思っていましたが、本当に良かった!!!絶賛!
たおやかな弱さと潜めたときめき、人妻らしい柔らかさ。
あの“暴走少女”が、本当にイイオンナになったなあ、と、感服しました。
星組で幸せそうに、満面の笑みで思いっきり手を拡げて(膝は曲げてるけど/爆)いる姿を観るたびに、しみじみと嬉しくなります。
トウコさん、あすかちゃんを可愛がってくれて、守ってくれて、本当にありがとう。心からの感謝をこめて。
……なんだかすごーく少ないけど。本当に言葉にできないほど良かったので、これだけで。
(夢咲)ねねちゃんのマチルド。
可愛い。
ほんとーに、可愛いぃ!!
ちょっとオタクな、思い込みの激しい少女。原作のイメージぴったりで、見事な仕上がりでした。月組時代から心の芝居がしっかり出来ている人なので心配はしていなかったのですが、やっぱり月組芝居と星組芝居は違うから、噛み合わなかったらどうしよう…と思っていたんですよね。
でも。ねねちゃんのマチルドは、強気でわがままな、可愛い“姫君”でした。宝塚の娘役なのに良い子ちゃんにならず、ジュリアンに負けないプライドの高さや、人を見下す“嫌な女”感をきっちりと表現してしまうねねちゃんの芝居、やっぱり好きなんですよね、私。
子供っぽい夢想(雪の上を愛する者の首をもって歩く幻想)に浸るイッちゃった感、
手紙をやりとりするときの可愛らしさ、
“ちょっと焦らしてみよう”という小悪魔の悪戯っ気、
そして、冷たくされて本心に気づくまでの不安げな顔。
観た人に「嫌な子よね!ジュリアン、あの子にお仕置きしてやんなさい!」と思わせてこそのマチルドなので。ねねちゃん、見事に星組さんでの初仕事をこなしているなー、と、非常に嬉しかったです。
あえて苦言を書くならば。
ホフマン物語の時にも書きましたが、低い声でゆっくり喋ることが出来るようになるといいなあ…。
口調のバリエーションが増えれば、役柄も拡がるし、無敵だと思うんですよ。正直なところ、縦も横(肩幅)も娘役としては破格に大きい人なので、性格としての「強い〜弱い」のレンジをもう少し「弱い」側に広げておかないと、出番が増えるにつれてどんどん苦しくなっていくと思うんですよね。
あすかも全く同じ苦労をしてきた人なので、あのまろやかな低声とか、おっとりとした口調とか、しっかり盗んでいただければ!!
それにしても!!!
あすかちゃんとねねちゃんが並ぶ星組さん。
5組合わせても脚の長さとスタイルで選んだら、絶対娘役の五指に入るであろう人が、2人。大劇場ともなれば、これにさらに蒼乃由妃ちゃんも加わるんでしょう?
ずっるーーーーい!一人、花組に頂戴!!(月組にはあいあいが居てくれるので我慢します)
………いや、そうじゃなくて。
「スカーレット・ピンパーネル」の次のショーでは、彼女たちのダルマは必須!!でお願いします >星組プロデューサー様
(←結局それ?)
.
脚本は、さすが柴田さん!!と思いました。
骨太な物語ですよねー。……ちょっと古いことは否めないけど(←これは演出の中村さんの責任も大きいと思う)
私は、スタンダールの「赤と黒」ってあまり好きではなくて、
鴎外の「舞姫」と『嫌いな文学作品』のトップを争う作品だったりします。
主役の性格が嫌い、
話の展開がくだらない、
ラストが情けない、の三重苦。
なんで感性豊かな思春期(当時)に、こんな作品を読んで感想文なんぞ書かなくちゃいけないんだろう、と思いつつ、それでも良い子ちゃんぶって無難にまとめた感想文を書いて自己嫌悪に陥った、思い出の2作品(^ ^;ゞ
そんな時代(高校時代)はや遠くに去りぬ……って感じですけれども。
観ている間中、「やっぱイヤな奴」と思いながら話を追っていた私ですが。
ラストのジュリアンの獄中のソロ一曲で、目から鱗。
愛の物語だったのか、これは!
彼自身でさえ「野心」だと思い込んでいたこれは、
すべてが「愛」だった、と。
一つの無駄な場面も、一言の無駄な台詞もなく、「ジュリアン・ソレル」という、当時のフランスの片田舎にはおさまりきれなかった、自尊心に満ちた青年を描き出す。
自分は何者かであるはずだ、という自尊心と、不甲斐ない自分に対する絶望と。
野心、とは、最終的に結果を得るからこそ美しいのに、彼はただ、『現状を否定すること』を野心と呼ぶ。
現状の自分を否定し、そうでないものになる。
それは結局、神職でもいいし、政治家でもいいし、ただの金持ちでも、もしかしたらキーンのような役者でも構わなかったのかもしれません。
彼はナポレオンになりたかったのではないんですよね。ただ、「彼に出来たことを成せない自分」に苛立っていただけ。
ジュリアンのナポレオンに対する気持ちは、憧れではなく信仰に近い。祈れば道がひらける、と思っているのですから。
ジュリアンの“野心”は、先月観た「WILDe Beauty」のオスカー・ワイルドを思い出させました。
なにものか、になるために、アイルランドの田舎からオクスフォードへ進み、「奇抜なファッション」「奇抜な言動」という武器を使って“雲の上の方々”の興味を惹きつけ、「上流階級」への仲間入りをするために自分自身を切り売りする天才児。
まぁ、ジュリアンは結局「上流階級への仲間入り」を果たすことは出来ず、過大な自尊心を持て余して破滅してしまうわけで、一時的にでも成功を収めたオスカーとは全然違うわけですが。
…思春期の潔癖な少女には、理解することのできなかった青年、でした。どちらも、ね。
トウコ(安蘭けい)さんのジュリアン。
ずっと「やりたい役」にあげていらっしゃっただけあって、見事な作りこみでした。
身体つきがほっそりして小柄なので、若く見えるのは得ですね♪
表の顔と裏の顔での口調の使い分けは見事でしたが、心許した人…フーケとか(?)と喋るときの口調、っていう抽斗がもうひとつあると完璧だったかなー。
あと、表の顔での口調はもう少し「真面目」「誠実」な感じにしてもよかったのでは。作り声すぎて、あれで本音に気づかないのもどうよ、と周囲の人物に疑問がわいてしまったので(^ ^;
…トウコさんは基礎の技術点の高い人なので、ついつい要求が細かくなりがちです(滝汗)。
それはともかく。
ラスト近く、獄中でのソロの激しさ、
あの熱情が、トウコさんの本領なんですよね。
歌唱力が素晴らしいのは勿論ですが、その根っこに「熱」があるから、「野心」を炙る熱量が一幕の冒頭からきちんと表現されていたから、ラストに燃え上がったときにも気持ちがつながっていく。
あそこで、いろんなことを全部吹っ飛ばして「愛」を謳いあげることが出来るから、『宝塚の「赤と黒」』になるんです。
技術点は高いにこしたことはないけれども、それだけでは芝居ができる訳じゃない。この作品だったら、「熱量」がなければラストが成立しなかった。
でも、あの「熱量」が、逆に邪魔になる作品も最近は多いです。
たとえば荻田さんの作品なんかは、アツくなったらおしまいですし、
正塚さんも植田景子さんも、あんまり「熱く」はならない作風ですよね。
そんな中で。あれだけの「熱量」を持っているスターは、どんどん数が減っているような気がします。時代の要請なんでしょうかねぇ?
トウコさんのジュリアン・ソレルは素晴らしかったけど、柴田さんの名作は今後もまた再演してほしいなあと思うんですよ。
でも、そのときに主演する人は誰が考えられるか、というと……
…水くん、かなあ。あと祐飛さんとか。
なんとなく、それ以下の世代には難しいような気がするんですよ、往年の柴田作品って。時代感が合わないんじゃないかな、と。
78〜79期あたりが最後の「柴田世代」と言っていいんじゃないかなあ……気のせいならばいいのですが……
(とか言いつつ、実はまとぶんは案外嵌るかも、と思っています。元々野郎系だし。柴田作品、花組に回ってこないかな〜♪♪)(←できれば謝演出で!!)
あすかちゃんのレナール夫人。
言うことないです。(すみませんファンです)
あすかちゃん、絶対良いだろうと思っていましたが、本当に良かった!!!絶賛!
たおやかな弱さと潜めたときめき、人妻らしい柔らかさ。
あの“暴走少女”が、本当にイイオンナになったなあ、と、感服しました。
星組で幸せそうに、満面の笑みで思いっきり手を拡げて(膝は曲げてるけど/爆)いる姿を観るたびに、しみじみと嬉しくなります。
トウコさん、あすかちゃんを可愛がってくれて、守ってくれて、本当にありがとう。心からの感謝をこめて。
……なんだかすごーく少ないけど。本当に言葉にできないほど良かったので、これだけで。
(夢咲)ねねちゃんのマチルド。
可愛い。
ほんとーに、可愛いぃ!!
ちょっとオタクな、思い込みの激しい少女。原作のイメージぴったりで、見事な仕上がりでした。月組時代から心の芝居がしっかり出来ている人なので心配はしていなかったのですが、やっぱり月組芝居と星組芝居は違うから、噛み合わなかったらどうしよう…と思っていたんですよね。
でも。ねねちゃんのマチルドは、強気でわがままな、可愛い“姫君”でした。宝塚の娘役なのに良い子ちゃんにならず、ジュリアンに負けないプライドの高さや、人を見下す“嫌な女”感をきっちりと表現してしまうねねちゃんの芝居、やっぱり好きなんですよね、私。
子供っぽい夢想(雪の上を愛する者の首をもって歩く幻想)に浸るイッちゃった感、
手紙をやりとりするときの可愛らしさ、
“ちょっと焦らしてみよう”という小悪魔の悪戯っ気、
そして、冷たくされて本心に気づくまでの不安げな顔。
観た人に「嫌な子よね!ジュリアン、あの子にお仕置きしてやんなさい!」と思わせてこそのマチルドなので。ねねちゃん、見事に星組さんでの初仕事をこなしているなー、と、非常に嬉しかったです。
あえて苦言を書くならば。
ホフマン物語の時にも書きましたが、低い声でゆっくり喋ることが出来るようになるといいなあ…。
口調のバリエーションが増えれば、役柄も拡がるし、無敵だと思うんですよ。正直なところ、縦も横(肩幅)も娘役としては破格に大きい人なので、性格としての「強い〜弱い」のレンジをもう少し「弱い」側に広げておかないと、出番が増えるにつれてどんどん苦しくなっていくと思うんですよね。
あすかも全く同じ苦労をしてきた人なので、あのまろやかな低声とか、おっとりとした口調とか、しっかり盗んでいただければ!!
それにしても!!!
あすかちゃんとねねちゃんが並ぶ星組さん。
5組合わせても脚の長さとスタイルで選んだら、絶対娘役の五指に入るであろう人が、2人。大劇場ともなれば、これにさらに蒼乃由妃ちゃんも加わるんでしょう?
ずっるーーーーい!一人、花組に頂戴!!(月組にはあいあいが居てくれるので我慢します)
………いや、そうじゃなくて。
「スカーレット・ピンパーネル」の次のショーでは、彼女たちのダルマは必須!!でお願いします >星組プロデューサー様
(←結局それ?)
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若人たちの「エル・アルコン」
2008年1月22日 宝塚(星) コメント (2)宝塚星組 東宝劇場「エル・アルコン」新人公演を観て参りました。
しかーし。私、実は結局この作品、本公演をまだ観ていないので、詳細は、本公演を観てから書かせていただきたいと思います。
なので今日は、作品には触れず、お気に入りの人たちの印象についてのみ、ってことで。
ともみんは、吃驚するほど格好良かったし、歌もがんばっていたし、何より声が色っぽくて良かったです♪ただ、黒髪ロングの鬘は…それ自体は良く似合っていたけど、本来はああいう闇主系よりも、ラテン系が似合うタイプなんじゃないのかなあ…。ティリアンはかなりギリギリ、な感じでした。
「エル・アルコン」より、原作の本編にあたる「七つの海七つの空」(レッド主役)を観てみたかったような気がします。
キトリちゃんは、もっと可愛らしくなってしまうかと思っていましたが、案外と声が大人っぽいんですね(声聴いたの初めてかも)。容姿のかわいらしさを芝居でうまくカバーして、かっこいい女海賊でした♪
お気に入りの水輝くんも、サンタクルズ侯で美声を聴かせてくださって満足です。しっかし役つかないねぇ…(T T)。鶴美さん(ジェラード)はかっこよかった!ベニー(エドリントン他)は、役はちょっと物足りなかったけど、プリマスの男がとても素敵でした♪♪
麻尋くん筆頭に、星組さんの若手は声が良い人が多くて羨ましい!中でも美弥るりの、可愛らしい美貌に似合わぬ太い艶声に驚きました。あれだけの美貌であれだけ声が良い人って珍しい!うまく使われたらすっごい面白い存在でしょうね…。
そして。
近いうちに、真風さんに落ちるかもしれません……キャプテンブラック、素敵でした〜!(惚)。ビジュアル的には私の“タイプ”にど真ん中で、久々に胸が騒ぎました。ドキドキ。
「ハロー!ダンシング」で印象に残ったのは偶然じゃなかったのね…?スチールとか見ても全然反応しないのに、実物のど真ん中っぷりは何なんだろう…(汗)。
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しかーし。私、実は結局この作品、本公演をまだ観ていないので、詳細は、本公演を観てから書かせていただきたいと思います。
なので今日は、作品には触れず、お気に入りの人たちの印象についてのみ、ってことで。
ともみんは、吃驚するほど格好良かったし、歌もがんばっていたし、何より声が色っぽくて良かったです♪ただ、黒髪ロングの鬘は…それ自体は良く似合っていたけど、本来はああいう闇主系よりも、ラテン系が似合うタイプなんじゃないのかなあ…。ティリアンはかなりギリギリ、な感じでした。
「エル・アルコン」より、原作の本編にあたる「七つの海七つの空」(レッド主役)を観てみたかったような気がします。
キトリちゃんは、もっと可愛らしくなってしまうかと思っていましたが、案外と声が大人っぽいんですね(声聴いたの初めてかも)。容姿のかわいらしさを芝居でうまくカバーして、かっこいい女海賊でした♪
お気に入りの水輝くんも、サンタクルズ侯で美声を聴かせてくださって満足です。しっかし役つかないねぇ…(T T)。鶴美さん(ジェラード)はかっこよかった!ベニー(エドリントン他)は、役はちょっと物足りなかったけど、プリマスの男がとても素敵でした♪♪
麻尋くん筆頭に、星組さんの若手は声が良い人が多くて羨ましい!中でも美弥るりの、可愛らしい美貌に似合わぬ太い艶声に驚きました。あれだけの美貌であれだけ声が良い人って珍しい!うまく使われたらすっごい面白い存在でしょうね…。
そして。
近いうちに、真風さんに落ちるかもしれません……キャプテンブラック、素敵でした〜!(惚)。ビジュアル的には私の“タイプ”にど真ん中で、久々に胸が騒ぎました。ドキドキ。
「ハロー!ダンシング」で印象に残ったのは偶然じゃなかったのね…?スチールとか見ても全然反応しないのに、実物のど真ん中っぷりは何なんだろう…(汗)。
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4月の星組バウワークショップの主演者が発表になりましたね♪
ともみん(夢乃聖夏)、麻尋しゅんちゃん、主演おめでとうございます〜〜〜!!
次回月組の大劇場公演「ミー&マイガール」は、3月後半から4月にかけての初舞台生公演。
なので、この時期に上演される星組さんのバウは、絶対観に行くぞ!の気合い十分(^ ^)♪で、出演者の発表を心待ちにしていたのですが……
や、やっとともみんの芝居がじっくり観られるのね!(感涙)。
(その前に新公を観る予定ではありますが)
しゅんちゃんも、映像でしか観ていませんがだいぶ男役らしくなってきたみたいで…楽しみです♪って、両方行くんか?>自分。いくら贔屓組の大劇場公演中とはいえ(滝汗)
主演がともみん(87期)としゅんちゃん(88期)…ってことは、基本的には出演者は87期以下って感じになるのかな?86期以上は組長格で1人か2人程度…?
誰が出るのかなー。個人的には、アンナはやはり「文句無しの美人」に演じてほしい役なので、(羽桜)しずくちゃんで観てみたい……けど(^ ^;ゞ。
す、す、すみませんっ。星組さんのファンではないので、あんまり良く知らなくて……失礼があったら幾重にもお詫びをっっ。
それにしても。
(植田)景子さんにお願いが一つ。
大野さんお気に入りの(^ ^;ゞ 水輝(涼)くん、ぜひぜひ使ってあげてくださいませ!!
カレーニンなんてどうかしら?どうかしら?どうかしら〜〜っ?
(←仇な期待を…)
あと、同期のベニー(紅ゆずる)もね♪二人とも良い芝居しますよーっ!水輝くんは歌えるし♪♪
とか言いつつ、初演を観ていないのでどんな役があるのか全然知らなかったりするのですが(滝汗)。
名作の誉れ高い「アンナ・カレーニナ」。原作ファンですし、とても楽しみにしておりますので、お二人はじめ星組下級生のみなさま、ぜひぜひ力を尽くしてがんばってくださいませ!!
早く出演者全員発表されないかな〜〜〜♪
そして。
宝塚歌劇団公式サイト、公演情報コーナーの本日の更新は、アンナ・カレーニナではなく、雪組東宝劇場公演のポスターでした♪♪
小さな字なのでよくわからないのですが……もしかしてキタロウ(緒月遠麻)の名前が載っているんじゃないっ!?
おお〜〜!チラシ貰いにいかなくてはっ♪
……そして、気づかなくていい事実に気づいてみたりしつつ………(泣)
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ともみん(夢乃聖夏)、麻尋しゅんちゃん、主演おめでとうございます〜〜〜!!
次回月組の大劇場公演「ミー&マイガール」は、3月後半から4月にかけての初舞台生公演。
なので、この時期に上演される星組さんのバウは、絶対観に行くぞ!の気合い十分(^ ^)♪で、出演者の発表を心待ちにしていたのですが……
や、やっとともみんの芝居がじっくり観られるのね!(感涙)。
(その前に新公を観る予定ではありますが)
しゅんちゃんも、映像でしか観ていませんがだいぶ男役らしくなってきたみたいで…楽しみです♪って、両方行くんか?>自分。いくら贔屓組の大劇場公演中とはいえ(滝汗)
主演がともみん(87期)としゅんちゃん(88期)…ってことは、基本的には出演者は87期以下って感じになるのかな?86期以上は組長格で1人か2人程度…?
誰が出るのかなー。個人的には、アンナはやはり「文句無しの美人」に演じてほしい役なので、(羽桜)しずくちゃんで観てみたい……けど(^ ^;ゞ。
す、す、すみませんっ。星組さんのファンではないので、あんまり良く知らなくて……失礼があったら幾重にもお詫びをっっ。
それにしても。
(植田)景子さんにお願いが一つ。
大野さんお気に入りの(^ ^;ゞ 水輝(涼)くん、ぜひぜひ使ってあげてくださいませ!!
カレーニンなんてどうかしら?どうかしら?どうかしら〜〜っ?
(←仇な期待を…)
あと、同期のベニー(紅ゆずる)もね♪二人とも良い芝居しますよーっ!水輝くんは歌えるし♪♪
とか言いつつ、初演を観ていないのでどんな役があるのか全然知らなかったりするのですが(滝汗)。
名作の誉れ高い「アンナ・カレーニナ」。原作ファンですし、とても楽しみにしておりますので、お二人はじめ星組下級生のみなさま、ぜひぜひ力を尽くしてがんばってくださいませ!!
早く出演者全員発表されないかな〜〜〜♪
そして。
宝塚歌劇団公式サイト、公演情報コーナーの本日の更新は、アンナ・カレーニナではなく、雪組東宝劇場公演のポスターでした♪♪
小さな字なのでよくわからないのですが……もしかしてキタロウ(緒月遠麻)の名前が載っているんじゃないっ!?
おお〜〜!チラシ貰いにいかなくてはっ♪
……そして、気づかなくていい事実に気づいてみたりしつつ………(泣)
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帰宅したら、朝日新聞は朝刊も夕刊も、甥っ子の図工(?)の課題のために使いはたされて、影も形もなかった……(涙)。
…読みたい記事があったのにーっ!(くすん)
というわけで(←?)、星組新人公演配役について軽くコメントを。
先日、夢乃聖夏さんの主演に驚愕したばかりの星組新公。
主演以下は、星組さんのファンから見たら順当、って感じなのでしょうか…?星組下級生をよく知らないので、全然わからないのですが。
とりあえず、気になっている下級生さんたちの役について、ちょこっとだけ。(←人選が思いっきり偏ってますけど…お許しくださいまし)
まず。
水輝涼くんは、組長さんのグレゴリー/サンタクルズ侯の二役を担当。
まぁ、この人は前回も汝鳥さんの国王陛下を軽々とやってくれたひとなので、ね。
キャプテンレッド(麻尋)の父親で、ティリアン(夢乃)の謀略にかかって名誉も命も喪うイギリス商人も、
スペイン無敵艦隊の司令官にしてティリアンの庇護者も、
どっちもあっさりこなしてくれそうな気がします。
しかーし、組長さんじゃ歌は無さそうですね…残念。本公演で歌ってくれるとうれしいです、是非ぜひ。斎藤さんは絶対、水輝くんの声も好きだと思うので、期待してしまう(←確信)。
紅ゆずるさんは、にしき愛さんのエドリントン/リカルド。
エドリントンは、ティリアンの実の父親…でいいのかな?アングロサクソン系の彼は、南欧系の血が色濃く出た息子(ティリアン)を見て妻イザベラの貞操を疑い、息子を憎んで、最終的には息子に殺されるわけですが。
このへんの父子の確執については、イザベラの浮気相手であるジェラード役が立樹遥(新公は鶴美舞夕)なところからも、しっかり描かれそうな気がするので。
エドリントンも、敵役ではありますが結構大きな役になるのかも?
もう一つの「リカルド」は誰だろう。そんな人いたっけ?
この時代でリカルドってゆーと、つい河惣益巳の「サラディナーサ」を思い浮かべてしまうのですが……んなわけはない(笑)しな。あらすじには出てこないけど、サンタクルズ侯の側近あたりでしょうかね。スペイン系の名前だし。
いずれにしても、前回も主役の父親だったんだよね、紅くんって。そんなに大人っぽいタイプでもないと思うんですが(普通に美形だし)、どうしてこういう役が回ってくるんでしょうね。
…でも、そういえば彼を一番最初に認識したのは、「龍星」のお笑いくんだったっけな……(懐)。
今回すっごく楽しみなのが、イザベラ(万里柚美)の羽桜しずくちゃん。「シークレットハンター」の新公も、一番のお目当てはヒロインの彼女だったくらい、猫好みの美人さん。柚姐さんの麗しさと色っぽさをしっかり勉強して、麗人のできる娘役になってほしい!!
将来がホント楽しみです〜♪♪
そして。
ニコラス(綺華れい)の如月蓮くん。これは……ツボりそうだな。
トウコ&ゆかりの、如何にも妖しい萌え萌えカップル コンビに対して、新公はえらく健康的なコンビになりそうですが(笑)。
夢乃さんも如月くんも、色気がついたら面白い存在になると思うので、いろいろ研究してみてほしいです☆
最後に。
少年ティリアン(天寿光希)の大輝真琴くん。
…2作続けて主役の子供時代ですね(^ ^)。新公の少年ダグ、すごーく良かったので楽しみです。
しかーし、紅くんとの親子関係も2作連続、ですねぇ(@ @)。こういうのも珍しいような?とはいいつつ、「シークレット」新公でのこの二人の場面がすごく良かったので、今回も期待☆です♪
星組さんの東宝新公は、来年の1月22日。
ものの見事に祐飛さんの青年館公演中ですが(泣)、この日はラッキーなことに昼公演のみで、夜は何もないようですので、
心おきなく、チケットを探したいと思います(決意)
……でも、せめて一週間ずれてくれていたらもっと良かったのになぁ……(疲)。
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…読みたい記事があったのにーっ!(くすん)
というわけで(←?)、星組新人公演配役について軽くコメントを。
先日、夢乃聖夏さんの主演に驚愕したばかりの星組新公。
主演以下は、星組さんのファンから見たら順当、って感じなのでしょうか…?星組下級生をよく知らないので、全然わからないのですが。
とりあえず、気になっている下級生さんたちの役について、ちょこっとだけ。(←人選が思いっきり偏ってますけど…お許しくださいまし)
まず。
水輝涼くんは、組長さんのグレゴリー/サンタクルズ侯の二役を担当。
まぁ、この人は前回も汝鳥さんの国王陛下を軽々とやってくれたひとなので、ね。
キャプテンレッド(麻尋)の父親で、ティリアン(夢乃)の謀略にかかって名誉も命も喪うイギリス商人も、
スペイン無敵艦隊の司令官にしてティリアンの庇護者も、
どっちもあっさりこなしてくれそうな気がします。
しかーし、組長さんじゃ歌は無さそうですね…残念。本公演で歌ってくれるとうれしいです、是非ぜひ。斎藤さんは絶対、水輝くんの声も好きだと思うので、期待してしまう(←確信)。
紅ゆずるさんは、にしき愛さんのエドリントン/リカルド。
エドリントンは、ティリアンの実の父親…でいいのかな?アングロサクソン系の彼は、南欧系の血が色濃く出た息子(ティリアン)を見て妻イザベラの貞操を疑い、息子を憎んで、最終的には息子に殺されるわけですが。
このへんの父子の確執については、イザベラの浮気相手であるジェラード役が立樹遥(新公は鶴美舞夕)なところからも、しっかり描かれそうな気がするので。
エドリントンも、敵役ではありますが結構大きな役になるのかも?
もう一つの「リカルド」は誰だろう。そんな人いたっけ?
この時代でリカルドってゆーと、つい河惣益巳の「サラディナーサ」を思い浮かべてしまうのですが……んなわけはない(笑)しな。あらすじには出てこないけど、サンタクルズ侯の側近あたりでしょうかね。スペイン系の名前だし。
いずれにしても、前回も主役の父親だったんだよね、紅くんって。そんなに大人っぽいタイプでもないと思うんですが(普通に美形だし)、どうしてこういう役が回ってくるんでしょうね。
…でも、そういえば彼を一番最初に認識したのは、「龍星」のお笑いくんだったっけな……(懐)。
今回すっごく楽しみなのが、イザベラ(万里柚美)の羽桜しずくちゃん。「シークレットハンター」の新公も、一番のお目当てはヒロインの彼女だったくらい、猫好みの美人さん。柚姐さんの麗しさと色っぽさをしっかり勉強して、麗人のできる娘役になってほしい!!
将来がホント楽しみです〜♪♪
そして。
ニコラス(綺華れい)の如月蓮くん。これは……ツボりそうだな。
トウコ&ゆかりの、如何にも妖しい萌え萌え
夢乃さんも如月くんも、色気がついたら面白い存在になると思うので、いろいろ研究してみてほしいです☆
最後に。
少年ティリアン(天寿光希)の大輝真琴くん。
…2作続けて主役の子供時代ですね(^ ^)。新公の少年ダグ、すごーく良かったので楽しみです。
しかーし、紅くんとの親子関係も2作連続、ですねぇ(@ @)。こういうのも珍しいような?とはいいつつ、「シークレット」新公でのこの二人の場面がすごく良かったので、今回も期待☆です♪
星組さんの東宝新公は、来年の1月22日。
ものの見事に祐飛さんの青年館公演中ですが(泣)、この日はラッキーなことに昼公演のみで、夜は何もないようですので、
心おきなく、チケットを探したいと思います(決意)
……でも、せめて一週間ずれてくれていたらもっと良かったのになぁ……(疲)。
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星組大劇場公演「エル・アルコン/レビュー・オルキス」の集合日だったんですね、今日は。
…まずは。
退団者の発表がありました……。
彩愛ひかる
綺華れい
南海まり
銀河亜未
遥奈 瞳
………(無言)。
残念ながら、89期の遥奈瞳ちゃんは認識できてないかも(涙)。
おとめの写真を見た感じでは可愛らしい人ですが…。うーん、最後の公演でわかるかしらん?(不安)
85期の銀河亜未ちゃん。
ヘイズ・コードの助監督(でしたっけ?)がすっごい良かったんですよね〜!!監督代理を命ぜられた時のオタオタ演技が可愛かったなぁ♪
同じく、85期の南海まりちゃん。
日生劇場「KEAN」を観ておいて、本当に良かった!!
みなみちゃんを最初に覚えたのは何だろう…。「ヴィンターガルテン」の準ヒロインが最初かな?
…ノルさんベルばらの子アンドレはウメちゃんだよね?うん、多分ヴィンターガルテンですね。準というか、事実上のヒロインでしたが。
可愛くて、歌えて、スタイルが良くて芝居が出来て。
このままいけば、それこそトップ娘役なんて歯牙にもかけないような、素敵な女役になってくれるだろう、と、すごーーーくすごーーーくすごーーーーーーーーく期待していたのに……。
「KEAN」のエレナを観ることができて、良かった。
最後の公演でシグリットが来たのも、すごく嬉しい。
あの可愛いみなみちゃんが、「ヴィンターガルテン」の斉藤さんの作品で卒業していく。
演出家に愛されて、大事にされた9年間の重み。
最後まで、大輪の花を咲かせ続けてくださいね…
…………(号泣)。
84期のゆかり(綺華れい)ちゃん。
博多座行けばよかったぁーーーーーーーーっ!!
キレイな、キレイな、キレイな人。
宝塚が見せる「夢」の、ある一側面を、立ち姿で体現していた人。
あれくらい美しいと、その存在だけでドラマになるんだという、舞台空間のヒミツを教えてくれました。
巧い人ではなかったけれども、常に、“彼女にしかできない仕事”をしてくれていた。だから、常に目が離せなかった。
ゆかりちゃんのいない星組。
ものたりなくなっちゃうんだろうなぁ………(←ただのゆかり中毒だろうソレは)
最後の役がニコラス、っていうところが、さすが「厳流」の清十郎で大当たりを出させた斉藤さんらしい愛情ですね。嬉しいけど、けど、……なにか残念。
…みなみちゃんも、ゆかりちゃんも。
衝撃すぎて涙も出ません。
84期、
85期、
新公卒業して研10前後、中堅として本公演での役がつくあたりの人たちが、こんなふうにポロポロと抜けていく。
組ファンだけではなく、他組ファンにも顔も名前も知られた、中堅の個性派が、
こんなふうに、ぽろぽろと。
寂しいです。
哀しいです。
切ないです…。
81期の彩愛ひかるさん。
ヘイズ・コードのリンダがすっごいコミカルで忘れられません!お堅いのに、酒が入るとコロッと替わるあたりとか、すごく巧かったなーーー。
月組でいえばルミ姐(宝生ルミさん)のような存在なのでしょうか?美人で芝居が出来て、存在感のある人。
…いつまでも活躍してくださると思っていたのに、と嘆いていらっしゃる方も多いでしょうね…(T T)。
いつだって、退団のニュースは寂しいものですが。
それにしても。
……みなみ、ゆかり……(T T)
「厳流」で人気を得たゆかりちゃん。
「ヴィンターガルテン」で大役抜擢されたみなみちゃん。
今回の大劇場公演が斎藤さんの作品でなかったら、二人とも辞めなかった可能性もあるのかなあ……?(←言っても詮無いことを…欝)
そして。
今日のニュースが、もうひとつ。
星組新公配役。
主役のティリアンを、ともみん(夢乃聖夏)さん(!)
ヒロインのギルダを、稀鳥まりやちゃん(!!)
私が星組「ハロー!ダンシング」で落ちた、ともみんさんとキトリちゃんが!
おっきなともみんとちっちゃなキトリちゃんが!(←それは関係ない)
いやーーー、びっくりしました(*^ ^*)。
他の配役は、キャプテン・レッドを麻尋しゅんくん、しいちゃんが演じるジェラード・ペルーを鶴美舞夕さん、琴まりえさんのペネロープを蒼乃夕妃ちゃん、まで発表。
…うーん。
宙組「バレンシアの熱い花」の時、ちぎ(早霧せいな)ちゃんのキャラクターにはフェルナンドよりラモンの方が合っていたので、そっちが優先で決まったみーちゃんフェルナンドだったのかな、と思ったりもしましたが。
今回も、どちらかと言えば可愛いタイプの麻尋しゅんちゃんのキャラクターにはティリアンよりキャプテン・レッドの方が似合いそうなので、そういう配役になったのかなー、と思うのですが。
でも。
雪組のキム(音月桂)ちゃんが、あの可愛らしい容姿で必死に土方に取り組む姿を見るにつけ。
「この人は轟さんが演じた“岩崎弥太郎”に挑戦した人なんだよね…」と思うんですよね。
このタイミングで、ともみんにティリアンが回ってきたことは、ファン(←え?)として大変に嬉しいことなのですが。
ここまで苦労して育ててきた麻尋くんが、今度こそ殻を破るチャンスだったんじゃないのかなー、とも思ってしまいますね…。
キャプテン・レッドじゃあ、まぁ斎藤さんの脚本次第ではありますけど、多分今までの麻尋くんの抽斗でまかなってしまえる役になってしまいそうで。なんだかとっても勿体ない感じ…。
それにしても。
最近の私が落ちた人の「扱い上昇」率って、なにげに凄くないですか?
雪組がひろみ(彩那音)ちゃんとらぎ(柊巴)ちゃん、
宙組がみー(春風弥里)ちゃん(と七帆くん)、
そして星組がともみんとキトリちゃんと水輝くんと紅くん、なんですけど?
ら、ら、来年は…麻尋くんと水輝くんと紅くんが揃って研7ですが、なにか…?(滝汗)
…今回の新公。
羽桜しずくちゃんは、ぜひぜひシグリットでお願いしまーーーーす♪
水輝くんとベニーの役も期待♪♪
ねこは斎藤さんとは趣味があうので(はぁと)、その辺りは絶対に!外さないでいてくれると信じています♪♪
きゃー、楽しみですーーーー♪♪絶対チケット取るぞ〜♪
卒業される4人の方にとって、悔いのない公演となりますように、
そして、
宝塚の「これから」を背負っていく若手にとっても、幸せな作品になりますように、
星組のみなさまの、幸福を祈っています。
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…まずは。
退団者の発表がありました……。
彩愛ひかる
綺華れい
南海まり
銀河亜未
遥奈 瞳
………(無言)。
残念ながら、89期の遥奈瞳ちゃんは認識できてないかも(涙)。
おとめの写真を見た感じでは可愛らしい人ですが…。うーん、最後の公演でわかるかしらん?(不安)
85期の銀河亜未ちゃん。
ヘイズ・コードの助監督(でしたっけ?)がすっごい良かったんですよね〜!!監督代理を命ぜられた時のオタオタ演技が可愛かったなぁ♪
同じく、85期の南海まりちゃん。
日生劇場「KEAN」を観ておいて、本当に良かった!!
みなみちゃんを最初に覚えたのは何だろう…。「ヴィンターガルテン」の準ヒロインが最初かな?
…ノルさんベルばらの子アンドレはウメちゃんだよね?うん、多分ヴィンターガルテンですね。準というか、事実上のヒロインでしたが。
可愛くて、歌えて、スタイルが良くて芝居が出来て。
このままいけば、それこそトップ娘役なんて歯牙にもかけないような、素敵な女役になってくれるだろう、と、すごーーーくすごーーーくすごーーーーーーーーく期待していたのに……。
「KEAN」のエレナを観ることができて、良かった。
最後の公演でシグリットが来たのも、すごく嬉しい。
あの可愛いみなみちゃんが、「ヴィンターガルテン」の斉藤さんの作品で卒業していく。
演出家に愛されて、大事にされた9年間の重み。
最後まで、大輪の花を咲かせ続けてくださいね…
…………(号泣)。
84期のゆかり(綺華れい)ちゃん。
博多座行けばよかったぁーーーーーーーーっ!!
キレイな、キレイな、キレイな人。
宝塚が見せる「夢」の、ある一側面を、立ち姿で体現していた人。
あれくらい美しいと、その存在だけでドラマになるんだという、舞台空間のヒミツを教えてくれました。
巧い人ではなかったけれども、常に、“彼女にしかできない仕事”をしてくれていた。だから、常に目が離せなかった。
ゆかりちゃんのいない星組。
ものたりなくなっちゃうんだろうなぁ………(←ただのゆかり中毒だろうソレは)
最後の役がニコラス、っていうところが、さすが「厳流」の清十郎で大当たりを出させた斉藤さんらしい愛情ですね。嬉しいけど、けど、……なにか残念。
…みなみちゃんも、ゆかりちゃんも。
衝撃すぎて涙も出ません。
84期、
85期、
新公卒業して研10前後、中堅として本公演での役がつくあたりの人たちが、こんなふうにポロポロと抜けていく。
組ファンだけではなく、他組ファンにも顔も名前も知られた、中堅の個性派が、
こんなふうに、ぽろぽろと。
寂しいです。
哀しいです。
切ないです…。
81期の彩愛ひかるさん。
ヘイズ・コードのリンダがすっごいコミカルで忘れられません!お堅いのに、酒が入るとコロッと替わるあたりとか、すごく巧かったなーーー。
月組でいえばルミ姐(宝生ルミさん)のような存在なのでしょうか?美人で芝居が出来て、存在感のある人。
…いつまでも活躍してくださると思っていたのに、と嘆いていらっしゃる方も多いでしょうね…(T T)。
いつだって、退団のニュースは寂しいものですが。
それにしても。
……みなみ、ゆかり……(T T)
「厳流」で人気を得たゆかりちゃん。
「ヴィンターガルテン」で大役抜擢されたみなみちゃん。
今回の大劇場公演が斎藤さんの作品でなかったら、二人とも辞めなかった可能性もあるのかなあ……?(←言っても詮無いことを…欝)
そして。
今日のニュースが、もうひとつ。
星組新公配役。
主役のティリアンを、ともみん(夢乃聖夏)さん(!)
ヒロインのギルダを、稀鳥まりやちゃん(!!)
私が星組「ハロー!ダンシング」で落ちた、ともみんさんとキトリちゃんが!
おっきなともみんとちっちゃなキトリちゃんが!(←それは関係ない)
いやーーー、びっくりしました(*^ ^*)。
他の配役は、キャプテン・レッドを麻尋しゅんくん、しいちゃんが演じるジェラード・ペルーを鶴美舞夕さん、琴まりえさんのペネロープを蒼乃夕妃ちゃん、まで発表。
…うーん。
宙組「バレンシアの熱い花」の時、ちぎ(早霧せいな)ちゃんのキャラクターにはフェルナンドよりラモンの方が合っていたので、そっちが優先で決まったみーちゃんフェルナンドだったのかな、と思ったりもしましたが。
今回も、どちらかと言えば可愛いタイプの麻尋しゅんちゃんのキャラクターにはティリアンよりキャプテン・レッドの方が似合いそうなので、そういう配役になったのかなー、と思うのですが。
でも。
雪組のキム(音月桂)ちゃんが、あの可愛らしい容姿で必死に土方に取り組む姿を見るにつけ。
「この人は轟さんが演じた“岩崎弥太郎”に挑戦した人なんだよね…」と思うんですよね。
このタイミングで、ともみんにティリアンが回ってきたことは、ファン(←え?)として大変に嬉しいことなのですが。
ここまで苦労して育ててきた麻尋くんが、今度こそ殻を破るチャンスだったんじゃないのかなー、とも思ってしまいますね…。
キャプテン・レッドじゃあ、まぁ斎藤さんの脚本次第ではありますけど、多分今までの麻尋くんの抽斗でまかなってしまえる役になってしまいそうで。なんだかとっても勿体ない感じ…。
それにしても。
最近の私が落ちた人の「扱い上昇」率って、なにげに凄くないですか?
雪組がひろみ(彩那音)ちゃんとらぎ(柊巴)ちゃん、
宙組がみー(春風弥里)ちゃん(と七帆くん)、
そして星組がともみんとキトリちゃんと水輝くんと紅くん、なんですけど?
ら、ら、来年は…麻尋くんと水輝くんと紅くんが揃って研7ですが、なにか…?(滝汗)
…今回の新公。
羽桜しずくちゃんは、ぜひぜひシグリットでお願いしまーーーーす♪
水輝くんとベニーの役も期待♪♪
ねこは斎藤さんとは趣味があうので(はぁと)、その辺りは絶対に!外さないでいてくれると信じています♪♪
きゃー、楽しみですーーーー♪♪絶対チケット取るぞ〜♪
卒業される4人の方にとって、悔いのない公演となりますように、
そして、
宝塚の「これから」を背負っていく若手にとっても、幸せな作品になりますように、
星組のみなさまの、幸福を祈っています。
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