10月に始まるの雪組大劇場公演「仁」の主な配役が出ました♪


■南方仁  音月桂
■橘咲   舞羽美海

ここまでは予定どおり……なんですよね?私はドラマを視ていないのでよくわかりませんが。

■坂本龍馬 早霧せいな

チギちゃんの最後の新公主演って「竜馬伝」ですよね。
私は観てはいませんが、かしちゃんの竜馬は、可愛くて魅力的で素敵だったなあ。。

そういえば、私はぶんちゃん(絵麻緒ゆう)の竜馬(@猛き黄金の国)が大好きでした。「仁」の竜馬はまた違うキャラだとは思いますが、竜馬自体がすごく魅力的なキャラクターだと思うので、チギちゃんのお芝居がとても楽しみです(^ ^)。

■勝海舟  北翔海莉

うわあ!みっちゃん、専科生としての初出演は雪組!!
花組公演までは物理的に出られないし、宙組に出るなら専科に行く意味がないので、大劇場公演に出るとしたら雪組だなーとは思っていましたが、こんなに早く84期同期揃い踏みが実現するとは! まさかのキムちゃん卒業発表で、叶わぬ夢かもと思ったのに(^ ^;ゞ

それにしても、ちや姉が7月1日に卒業したら、全組でも5人しかいない84期が4人揃うんだ……凄いなあ。
いっそのこと美城さんも特出してしまえ!!…なんて思ったりする(^ ^)。

■橘恭太郎 未涼亜希

美海ちゃん演じる咲ちゃんのお兄さん、なんですね。
小出恵介くんの演じた役をまっつが!!すごいなあ~~!(*^ ^*)
このタイミングで配役が出るということは、ポスターに出ちゃったりするんでしょうか!(興奮)はやくみたいー。

他の配役も早く知りたいです♪



それにしても。

なぜ、8月末にスタートする宙組「銀河英雄伝説」の配役は出ないんですか?(素朴に疑問)
まあ、今までにも翻訳ミュージカルなどで制作発表があったりすると、他の公演よりも配役発表が早かったことはありますが、、、それにしても早い!という気がします。
みっちゃんが出演することを案内したいだけなら、出演者だけ発表しても良いのに。

ああ、いえ、もちろん配役を発表した方が盛り上がるし、宝塚に興味のない方も「仁」なら興味を持つでしょうから正しい戦略なんですけどね。なんだか、雪組公演「仁」については異例なことだらけだな……とあらためて思ってしまいました。


明日は新人公演ですね。
私は残念ながらお留守番(?)ですが、研7以下のみなさま、がんばってくださいね(^ ^)。
CSニュースを楽しみにしています!


【7月1日まで、あと54日】
東京宝塚劇場にて、雪組公演「ドン・カルロス/シャイニングリズム!」を観劇いたしました。

あまり事前に情報を入れないようにして観劇したのですが、お芝居は予想していたよりずっと良作でしたし、ショーは曇りなく中村一徳節全開のショー(^ ^)で、どちらもなかなか面白かったです!!



まずは、お芝居の「ドン・カルロス」。
作・演出は木村信司。まあ、あの、私が木村作品と相性があまりよくないのは今まであれこれ書いているとおりですが。
でも、そういえば私、「君を愛してる」は割と好きだったんですよね。雪組+木村さんの組み合わせは好きなのかも?(フィラントのキムちゃん、大好きだったなぁ~!)

オペラとは吃驚仰天なほど話が違いますが、まあ、、、先入観なくみれば、こういう展開もアリかな、と。
カルロス王子とフェリペ二世の父子関係、王妃イサベルの寂しさと葛藤、すべてを見守る王妹フアナの威厳、、、興味深い題材を、いじりすぎず、かなりの程度で役者に任せて、素直に舞台にのせていたような気がします。(史実とも全然違いますが以下同文)



一番印象に残ったのは、今回で卒業する涼花リサちゃんが演じた、王妹フアナ。
フェリペ2世(未涼)の妹にしてポルトガル前王妃。夫の死後、王子を遺してスペインへ戻り、留守がちな兄の摂政を務めた女傑。そんな史実のイメージに近い、視野が広く感性鋭く謹厳実直な、姿も心も凛として美しい人
要所要所で発する彼女の「声」が、とても心に刺さりました。
昔から……伝説の「殉情」や「さすらいの果て」以来、ずっと大好きな女優が卒業してしまうのはとても寂しいのですが、最後に大輪の花を見事に咲かせてくれてありがとう(T T)という気持ちの方が強いかな。

広い領土を見回るために不在がちの兄フェリペの代理として、生まれてすぐに母を亡くした王子カルロスの母代りとして、若くして嫁いできた王妃イザベルの教育係として、、、王女として国に尽くし、王妹としての責任を果たそうとした貴婦人。
彼女が育てたカルロスやイザベルが、理解しがたいほど真っ直ぐで生真面目でお堅くて、国民の幸せを真剣に考える人間に育ったのは、フアナ自身がそういう人間だからなのだ……と。机上の空論ではない、説得力のある生真面目さがフアナの凛とした佇まいから漂ってくるから、彼女が育てた子供たちも自然とそう考えるようになったんだろうな、と……そういう納得の仕方があるんだな、と思いました。

最後の大役で、あえて歌わせなかったことも含めて、木村さんのリサちゃんに対する愛情は本物だな、と思いました。一人のファンとして、本当に感謝しています。



そしてもう一人、忘れられない人。フェリペ二世のまっつ。
凛として強く、誰よりも「正しい」フアナに対して、人を……息子を信じきれない卑屈で孤独な王者。
王は自分が「正しくない」ことを知っているんですよね。彼にとっては、フアナやカルロスの真っ直ぐさは眩しすぎて直視できないもの。……「他人」を信じて心を開ける妹や息子を羨ましいく思う気持ちに気づくことさえゆるされない「絶対君主」という立場。
抑圧された羨望の念が「国王」という立場ゆえに歪み、曲がって……その末に「疑心暗鬼」という鬼に食われてしまいそうになる。自分の心が産み育てた鬼、に。

カルロスの父である彼は、本来はものすごく愛情深い人だと思うんですよね。最初の王妃を喪った痛手から、何年も過ぎても完全に立ち直れないくらい、「思いこんだら一直線」な人なんだと(カルロスの一途さは遺伝に違いない!)
そんな彼が、息子と現王妃イザベルとの仲を疑う場面の演出がとても好きです。木村さんって、こういうケレン味のある演出が素晴らしい。そこは素直に称賛したいです。心から。

で。そんな疑いを持つということは、少なからず王妃に興味が……愛情を持っている、ということなんだけど。隔離されて育ち、人の感情(愛情)に疎いフェリペは、自分の気持ちに名前がつけられない。苛立ちがばかりが募って、どうしたらいいのかわからない。そんな兄を、妹が歯がゆく、でも口は出さずに遠くから見守っている……その図がとても好きでした。

何もできずにただ見守るしかない立場、ってのも辛いんですよね、きっと。
イサベルの教育係であるフアナがもう少し動いてあげていれば、話があんなによれなくて済んだのでは?とも思うんですが、、、フアナはスペインの摂政であると同時に、ポルトガル次期国王の母親でもある。しがらみは当然あるんですよね、おそらく。フェリペもそれは判っていて、妹に甘えつつ、プライドの高さが邪魔をしてそれを認められない。フアナは兄の立場を理解して、一歩下がって国を支えつつ不器用な二人を見守る。
そんな兄妹をみていると、王子カルロスは一直線すぎて、まだまだ子供なんだな、と思います。

……そんな裏設定(?)のどこまでが木村さんの意図なのかはよくわかりませんが。



王子カルロスは、私の中ではキムちゃんの当たり役認定なんですが、ファンの皆様にとってはどうなのでしょうか?

お芝居冒頭の銀橋で「すべてを与えられた人、そう育てられてきた…」という歌を歌っているのが、ひどく胸に沁みました。
印象的な歌だったのでプログラムに歌詞が書いてあるかなと思ったのですが、なくて残念。でも、「僕自身だけが空っぽな僕を知っている」みたいなところに続いてましたよね。
……この歌とか、お芝居のラストの解決策とか、、、もしかしてキムちゃん、この作品で卒業する予定だったの? 早すぎる卒業と思っていたけど、むしろ一作伸びたのではないか!?……と思ってしまったほど、「クラシコ・イタリアーノ」並みに卒業作品的な構造の作品だという気がしてしました。

いや、「フットルース」があるんだから、そんなことあり得ないと思うんですけどね。

とにかく、キムちゃんが本来持っている熱量がしっかりと生きた役で、アテガキとしては成功だったと思います。表面的な明るさや正義感(責任感)と、その裏にほのみえる孤独な少年時代。フィラントみたいな吹っ飛んだ役も好きだけど、2面性のあるこういう役も良いなあ、と思いました。

ただ、、、衣装は残念だった……(←ごめんなさい)。色は綺麗だったんだけど、形が……有村さんかー、もうちょっとどうにかならなかったのかなあ(; ;)。

スタッフ陣ではもう一人、印象的だったのが装置の大田創さん。
形自体はシンプルなスペイン風セットで木村さんらしいデフォルメのし方なんですが……、今回面白いなと思ったのは光の扱いです。
セット自体が光と影に染め分けられていて、照明と相俟って、スペインの強い陽射しを感じさせてくれました。

一つのセットで長い時間の経過を表現する場面がないからこそ使えた装置ですが、木村さんらしいハッタリのある舞台面を造るのに非常に効果的だったと思います。


大枠で書きたかったのはそのくらいかな。
宗教改革の扱いについては色々言いたいことがありますし、ましてネーデルランド問題については、、私が語りだすとウザいと思うので、、、ネタばれしてもいけないし、ここは「木村さんだから仕方ない!」という一言で終わらせたいと思います(^ ^)。



【7月1日まで、あと58日】
月組公演が千秋楽を終えた、今日。
雪組トップスター・音月桂さんが、次回大劇場公演で卒業するとの発表がありました。

最後の作品は、齋藤さん作・演出の『JIN-仁-』と、中村暁さんのショー・ファンタジー『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』。



いやはや、びっくりしました。

研3の「猛き黄金の国」で新公主演をして以来、雪組さんの掌中の珠として大切に育てられてきたキムちゃん。
星組の礼音くんと並んで、100周年の顔になるんだとばかり思っていました。

就任してからわずか二年。「ロミオとジュリエット」「仮面の男」「ドン・カルロス」、そして今日発表された「JIN」……大劇場作品4作で卒業していくなんて、思ったこともなかったです。

小柄なスタイルと少年めいた美貌。その見掛けから、どうしてもピュアな少年役が多かったキムちゃん。確かにそういうのもよく似合ってましたけど、私はルキーニとか、ああいう骨太な芝居をしているときのキムちゃんが好きで、もっと大人の役を観てみたいなあ、とずっと思っていました。
それに和物の美しさは格別だと思うので、最後に「JIN」が来たのは嬉しいけど、和物のショーをやってほしかったなあ……。
なんだかもう、いろいろ残念。っていうか、、、あまりにも残念、です(T T)。



っていうかさ、キムちゃんって今年もうGraphの表紙になりましたよねっ!? どうするんでしょうね。年に2回表紙をやるのかな。それはそれでアリだと思いますが。
でも。
今だから書きますが、「次号の表紙は音月桂」と書いてあるのを見たときに、『ってことは、今年はキムちゃんは卒業しないのね!そりゃそうだよね(^ ^)』と思ったんですよね……。まさかのまさか、という気がしています。


そしてもう一つ驚いたのは、発表のタイミング。
霧矢さんが10月24日、祐飛さんが12月26日、、、どちらも東宝楽の約半年前だったのに、キムちゃんは前公演の東宝開幕直前。約8か月前……霧矢さん祐飛さんより2カ月も早いんですよね。
他の組のトップ退団公演中は発表しない、という不文律も破ってまで、今日発表したのは何故なんだろう?……とても不思議です。

「JIN」がらみの理由なら、演目だけ先に発表して、人事は東宝楽後の5月末でも良かったはずなのに。「『JIN』を宝塚で上演!」だけでも十分ニュースヴァリューがあるのに、「トップ退団」のニュースに埋もれちゃって、宝塚の人事に興味のない「JIN」ファンの眼に留まらなくなるのはとても残念だと思うのですが。
(「銀河英雄伝説」と次期トップ決定のニュースが被ったのも勿体無いと思いましたが、『JIN』は銀英伝以上に一般の知名度があるので、余計に勿体無い感が……)





まあ、いろいろな意味で衝撃の発表ではありましたが。
なにはともあれ、「JIN」は楽しみです。初演の主演作にはこれぞ!という名作がなかったキムちゃんにも、最後の最後に良作が来たのだと思いたい。

いや、あの。
任期の前半にはいろんなことがあったけど、これから名作が続くんだろうな、と思っていたのになあ……(溜息)



とはいえ、まずは未見の「ドン・カルロス」を楽しみにしつつ。
それを含めてあと3作、元気いっぱい、キムちゃんパワーで走り抜けてくださいますように。



【7月1日まで、あと69日】
雪組青年館公演「SAMOURAI」について。
細かいツッコミは後で書こう、と思っていたのですが……
このままだとすっかり忘れてしまいそうなので、とりあえず書き遺しておきたいと思います。

観劇直後の日記はこちら。
http://80646.diarynote.jp/?day=20120118



本当は、原作を読んでから書くつもりだったのですが、この調子だと読めそうにないので。(←復活でさえ、明日初日だというのにまだ手つかずだし/汗)

なので、本当に覚書です。すみません。基本は登場順、で。


◆アイヌの娘(花瑛ちほ)
可愛かったし、歌声もすごく綺麗で良かったと思います。実力を見せたなあという感じ。
でも、個人的にはこの役より、後半の巴里ジェンヌの恰好良さが好きでした。戦闘的で男前で、そこらの男役よりキレがあったよ(^ ^)。

◆前田光子(麻樹ゆめみ)
前回の日記でも書きましたが、この人(前田正名の息子の妻となった元タカラジェンヌ)を出したばっかりに、正名(音月)とマリー(美海)の純愛が一気に嘘っぽくなってしまうのが残念というか、、、谷さんらしいというか。
ゆめみさん自身は良い芝居をしているだけに、残念感のぬぐえない場面でした。

◆鹿内圭介(彩風咲奈)
彩風さんのこういう役は好きだなあ。明るくて優しい青年。彼女の舞台姿には、天与の明るさがあると思うんですよね。ただ、後半の巴里で出てくるガスパール役も似たようなキャラだったのが残念ではありました。谷さん、同じ役者にわざわざ二役で同じようなキャラクターをやらせるのはやめてあげてください(泣)。
そして、終盤の墓場の場面。かなり真顔でガブローシュかと思いました。(Les Miserables)「チビ犬でも…♪」って歌ってほしい。彩風さんは小さくないから「ちび犬」じゃないけどー(^ ^)。



◆前田正名(音月桂)
いやもう。あの熱量と性急な若々しさは個性だなあとあらためて思いました。
昔から、ついつい巻き込まれてしまう「勢い」のある人だなあとは思っていたのですが、実際にトップとして組の真ん中に立つようになって、その「勢い」がさらに顕著になってきたような気がします。
このハチャメチャな物語がなんとか形になったのは、正名がキムちゃんだったからなんだろうなあ、と。よくわからないけど正名の勢いにみんなが巻き込まれていく……それが納得できたのは、キムちゃんだからですよねえ、やっぱり……。

◆坂本龍馬/フルーランス少尉(緒月遠麻)
いやはや、恰好良かった!龍馬だけでも死ぬほど恰好良いのに、フル―ランスまで持っていくか!
谷さんってそんなにキタロウみたいなタイプ好きだっけ?と不思議に思ったくらい、2役とも良い役でした(*^ ^*)。ここ数年のキタロウの役付きは神だな、と、心底から思います。

後半、フル―ランス少尉として正名と話しているのを観ながら、、、特に、正名が龍馬(坂本先生)の言ったことを思い出している場面などで、「ここで少尉の前世(=龍馬)の記憶が甦ったら面白いのに」、なーんてことを考えていたことは内緒です。

◆武士仲間たち(アルバイト)
上級生から下級生まで、とってもとっても!楽しそうでした(^ ^)。それにしてもせしるは美形だなぁ(しみじみ)。


◆モン・パリ
彩風⇒香稜⇒早霧という歌い継ぎは、なかなか素敵でした。
……チギちゃん、がんばれ!(小声)


◆マリー(舞羽美海)
登場時の紅のドレスは、、、豪華で素敵だけど、普段着にするには派手すぎませんか(@ @)。
それにしても、最初から最後までひたすら可愛かったー!!恋に恋する「思いこみの激しい少女」は、本当にみみちゃんの宛書きだと思いました。
あの「思いこみの激しさ」が可愛くてしかたない!

「喪われた家を再興しなくてはならないのに、私にはできない!」というプレッシャーに負けてしまうみみちゃんが、とても魅力的でした。そこで「誰かに頼ろう!」という方向に行かずに、「私一人だけでも頑張らなくちゃ!」となるところが、とってもみみちゃんらしい。
(「仮面のロマネスク」を観て、ヴァルモンが零落した家を再興した云々という台詞に悶えました……若いころは苦労したんだろうなあ、ヴァルモンも)

◆モンブラン伯爵(飛鳥組長)
曲がりなりにも「親日家」をきどるなら、娘の暴言はもう少し早く止めようよ……。
そういう、優柔不断にさえ見えてしまいかねない「優しさ」(真の優しさ)は、もしかして宛書き?と思いつつ。

◆渡会晴玄(早霧せいな)
美形は得だな、と思いました(真顔)。いや恰好良かったです。
なのに、彼の明言は「ねずみでも出ましたか?」だよね、と。そんなトボけたところが可愛い、というのはチギちゃんの武器ですね。

ところで。彼はマリーに片思いしていた、っていう解釈は正しいのでしょうか……? 最後の最後まで「お嬢さん」と呼ぶ姿勢を崩さなかったけど。



◆ノエル(奏乃はると)
普段はモンブラン家の執事。でも非常時には、フル―ランス少尉の部下に早替り。
いやはや、恰好良かったです!いい役でした。にわさんらしい堅実な芝居が、あの突拍子もない脚本の中で良い意味で目立ってました(^ ^)。


◆レオン(大湖せしる)
丸顔の多い雪組DCメンバーの中で、ほとんど唯一(?)の細面の美形。その美形っぷりを最大限に生かした分かりやすい悪役っぷりで、個人的にはかなりツボでした。
しかし、レオンの考え方って、時代背景考えたら、どれも普通に正しいと思うんですが、どうなんでしょう。どっちかと言うと、正名やフル―ランス少尉が言ってることが無茶だと思うんですよ(^ ^; 
まあ、そういう人たちだからこそドラマになるわけですけどね。でも、ちょっと一部は正名の考えじゃなく谷さんの考えに聞こえてしまって、違和感がありました。

◆チプリアニ(香綾しずる)
可愛かったー!!ちりちりパーマがイケてなくってとっても素敵♪
キャラクターも、いままでがおりちゃんが演じてきた役の中では異色だと思ったけど、考えてみたら「ゾロ」で新公主演したひとなんだった(^ ^)。ナウオンで垣間見えるあの面白さが、前面に出た役だったと思います。
彼のおいたちと純情。切ないくらい可愛い男だな、と。しみじみ、良い役でしたねー。

◆五島市之進(帆風成海)
彼の自刃に至る心理が、全く理解できません……(T T)。
しかも、自刃した直後にはもう生き返ってアルバイトしてるし。苦笑どころか、完全に笑っちゃいました(汗)ごめんなさい。



◆女優(花帆杏奈)
杏奈さんの芝居は癖があって、けっして巧くはないんですけど、、、嵌ると抜けられない魅力があると思います。華やかで無茶苦茶で、しかも色っぽい美人は大好きだ!
後半の戦いっぷりの男前さも素敵(はぁと)

◆マダム(涼花リサ)
正名を庇う場面や、五島の死を悼む場面の芝居がすごく良かった。しみじみと胸に刺さりました。野菜売りとのやりとりも、投げやりなところがなくて、男前で格好よくて、なのに色っぽくて、ホンモノの『佳い女』ってのはこういうもんだ!と思いました。
美しくてたおやかで妖艶な、得難い女役さん。卒業すると発表された今、あらためて思い返しても、この「SAMURAI」で一番好きな役はリサちゃんのマダムだったかも、という程度には本気で好きです。歌さえもう少しなんとかなれば、いくらでも活躍の場はあったと思うんですけどねぇ。リサちゃんの人生だからしかたないけど、本当に残念です(T T)。

◆野菜売り(此花いの莉)
しっとりした佇まいが良かった。新公卒業したらいい役がつきますように。
「OLDIES」の「プレイバック パートII」が印象的な此花さん。響きの柔らかな声で大好きなので、大劇場では影でもいいからソロがあると良いなあ。

◆歌姫(透水さらさ)
いつの間にか、すっかり歌姫で定着しましたね。
杏奈さんが恋人を喪って泣き崩れる後ろで、「さくらんぼ……」と歌いだすのがとても印象的でした。澄みとおった綺麗な声(*^ ^*)。


◆マリーの友達(早花まこ・桃花ひな)
しっかりと小芝居してましたね。ひなちゃんは本当に可愛いなあ。ぱっと見が花夏ゆりんちゃんに似てると思うんですがどうでしょう。さびしげな美貌。きゃびぃと並ぶと、なんかそこだけ可憐な花が咲いてる感じです。

◆スープ売り(天舞音さら)
馬の骨のスープを売ってたのさらちゃんでしたよね?(違ったらすみません)
ちょっと垢抜けない感じに造りこんでいたのが好印象でした。お芝居好きなのかなあ。活き活きしてました。
ところで、馬の骨のスープはあの後どうなったんでしょうか……?温めなおしに行ったまま、帰ってこないうちに戦いが始まってました……よね?

◆モンブラン伯爵家のメイドたち(星乃あんり・妃桜ほのり)
可愛い可愛い可愛い可愛い。


こうして見ると、娘役はみんな良かったなあ(*^ ^*)。雪組の娘役さんたちも、花組とは違う意味ですごく充実しつつあるのを感じました。


◆いろいろ
「冬の寒波がドイツ軍の包囲を緩めるだろう」、っていうのは、、、「北風と太陽」の北風さんの理屈ですよね。ドイツよりフランスの方が南にあるのに、どこからそういう話になるんでしょうね。
そして、クレタ戦争のエピソードもちょっと違うよなあ、と思いました。何を意図しての話なのか、良く判らなかった……パリ市民もがんばっているんだから、お前たちも逃げるなよ、って?いやだから、彼らはエトランゼなんですってば……。

◆パリ開城
貴族たちによる勝手な「パリ開城」を非難するけど、あれって江戸城の無血開城と何が違うんだろう?と思ったりしました。
とっくに戦いは始まっていて、無血じゃない(市民の血が流れてしまった)から?

実際の歴史としては、パリ開城じゃなくてアルザス・ロレーヌの割譲に対して怒った反対運動がレジスタンスの始まりみたいですね。最初から他国相手じゃなくて国内で政府を敵とみなした人たちの戦いだったんですね……。

◆ラストの戦い(墓場)。
刀を抜いて斬りかかる正名の殺陣はとても恰好良いんだけど……。
せっかく忍びよった末の接近戦なんだし、得物も刀なんだから黙って斬ればいいのに……。「ちぇすとぉ!」とか叫んだら、本隊にバレちゃうんじゃないでしょうか。

◆羽織
場面途中で正名が突然袖に引っ込んだ、と思ったら、次の登場では羽織を羽織っていたんですよね。観劇しながら、『その羽織はいったいどうしたの?戦うには邪魔じゃない?動きにくいし、しかも目立つし!』………なんて思っていたのですが。
最後の最後に、渡会に掛けてあげるためだったのね……!!なんて準備周到な(@ @)


しかし。「白旗が……!!」はナシでお願いしたかった……!!
あれは結構、辛かったです(T T)。




中日で「仮面のロマネスク」を観て、あらためて思いだすと、、、
「時代の空気」ってやっぱり大事だなあ、と思います。役者と脚本と演出が、全て噛み合わないと出てこないものなんですよね。雪組さんも、出演者はみんな良かったんだけどなあ……。

次の大劇場作品が、良い作品でありますように。



【7月1日まで、あと143日】
日本青年館にて、雪組公演「SAMOURAI」を観てまいりました。


作・演出は谷正純。「コード・ヒーロー」の衝撃が忘れられない猫としては、どんなものかと若干おそるおそる観にいったのですが。


いやあ、原作を読んでみたいなと思いました。
……そんな感じです。はい。




決してつまらなくはなかったです。名作ではないけど、駄作でもない、、、と、思う。たぶん。
ただ、なんていうのでしょうか。谷さんだなあ……と思うところはとてもたくさんあって。
一番致命的なのは、時代の空気を感じないことかな。

主な舞台がフランス・パリであるせいか、時代でいえば30年以上ちがうはずの「レ・ミゼラブル」や、100年も違う「ベルサイユのばら」と同じ世界観に見えるんですよね。
衛兵隊の制服が100年間変更されていなかったり、武器も同じだったり(←100年前の武器じゃ、そりゃあ戦争に負けるのも仕方ない)、市民の服装も、100年たったら流行も一回りして元にもどったの?という感じだったり。

実際には、1789年に始まったフランス革命と、この物語のメインの事件となる普仏戦争の間には、2度の共和制と復活王政、二度度の帝政(ナポレオン、ナポレオン三世)を擁する『昏迷の100年』があるんですよね。
それだけの混乱を経た第二帝政末期であるこの時代に、18世紀ブルボン王朝時代と全く変わらぬ「貴族と民衆」の対立を軸に物語を構築し、このころには実権をにぎっていたはずの「ブルジョア」たちはほとんど姿を見せないとなると、どうしても先行作品である「レ・ミゼラブル」や「ベルサイユのばら」との演出上・展開上の共通点ばかりが目についてしまって、、、
作品そのものを冷静に評価するのは非常に難しいです(T T)。


とりあえずは、原作を読んで出直したいと思います。




この物語のテーマは、「サムライとしてパリを守った日本人」の物語……ということになるんでしょうか。
それはそれで、史実であるにせよフィクションにせよ、非常に面白いテーマだし、「日本の武士道と西洋の騎士道」の対比という話も、面白かったとは思います。日本ではあまり知られていないパリ・コミューンの物語というのも、うまく語れば新鮮なテーマになったはずだと思う。

でも!
せっかく前田正名をテーマに据えるなら、一人の日本人として祖国の国力増強に真摯に取り組み、日本各地の産業振興に尽力した「明治の男」を、最後まできちんと描いた方が、面白かったんじゃないかとおもうんですよね。谷さんが自らプログラムの作家言に買いていらっしゃるとおりに。

月島氏の原作「巴里の侍」は、巴里時代の話だけなのかなあ……?谷さんには「愛と死のアラビア」という前科があるので、前田正名の一生を書いた話の、ほんの一部を切り取ったんじゃないかという疑念がぬぐえない(^ ^;
うーん、やっぱり原作を読むべきかー。



あと気になったのは、無理やり「モン・パリ」につないだことですね。
麻樹さんが演じた元タカラジェンヌの前田光子(文屋秀子)さんは、正名の息子の奥方。そういう縁もあって、谷さんが一生懸命つないだようですが。
いやー、前田正名と「モン・パリ」、関係ないじゃん(汗)。

どうしても光子さんを出したかったなら、正名たちとパリ・コミューンの物語がすべて終わったところで、プロローグに戻って、光子さんと新聞記者の鹿内(彩風)の会話でその後の正名の生涯を簡単に説明すれば良かったのに。

……正名の奥方はパリで出会ったマリーではなく大久保利通の娘らしいので、彼の後半生を語るのは難しかったんだろうなあ、という事情は了解しつつ(^ ^)。



とにかく、パリを守ることに命を賭けた「巴里のサムライ」の姿はみえても、「前田正名」という一人の人間が見えてこないのがもどかしかったです。




坂本龍馬(緒月)に師事し、明治維新を生き抜いて、大使候補の留学生としてフランスに派遣される前田正名(音月)。

明治維新期の日本から、第二帝政末期のパリへ。
フランスについたばかりの正名の眼には、絢爛たる「世界の都」パリは、どんなふうに映ったのでしょうか。その文化的ショックみたいなものを、もう少し描いても良かったのになー、というのも思いました。

文化の違いに驚くところを全部すっ飛ばして、いきなりマリーお嬢さん(舞羽)の「東洋人に対する侮蔑」や、レオン少佐(大湖)の苛めから始まると、、、なんというか、びっくりするので。



「戦いたいから戦う」渡会晴玄(早霧)と、「戦いが好きではない」正名。
生きるために戦いが必要な渡会と、龍馬の教えのとおり、なにかを「守る」ためなら戦いは辞さないと覚悟をきめている正名。

弱い者が困っていたら助けることを義務とするのが西欧の「騎士」
弱きものを守るために存在するのが「侍」


そんな言葉遊びみたいな定義づけの結果として、「巴里を守る」ために全てを懸けることになったサムライたち。
それでも、彼らは「生きたいように生きた」のだと思う。戦うために生きる。生きるために戦う。守るために戦う。マリーを守るために、自分のプライドを守るために。

でもやっぱり、もうすこし、正名や渡会にとって「巴里」が何であったのか、それを語ってほしかったような気がします。正名の後半生を語らないで物語を終わらせるなら、せめて、巴里の何を守ろうとしたのか、だけでも。




1871年3月末から5月まで続いたパリ・コミューン。
2幕はそのパリ・コミューンの時代が中心になります。いや、現実の「パリ・コミューン」は出てこないんですが、立ち上がったパリ市民たちによる戦闘参加が物語の骨子になっているので。

……ついに市民が立ち上がらなかった「レ・ミゼラブル」との演出上の相似点は、オマージュなのか?パクリなのか?そのあたり、「レ・ミゼ」マニアにとっては非常に疑問でした……。



音楽は、あまりヒットがなかったなあ……むしろ、既存曲の使い方が見事で感心しました。
パリ・コミューンの崩壊の象徴として歌い継がれた「さくらんぼの実るころ」を歌う透水さらさの、涼やかなソプラノが美しい。
この歌とか、幻想のチプリアニ(香稜)からノエル(奏乃)⇒ガスパール(彩風)⇒コーラスと歌い継ぐ「ラ・マルセイエーズ」の使い方が良いなあと思いました。歌唱力のある歌手がソロで歌い継ぐ「ラ・マルセイエーズ」って割と珍しい気がして、嬉しかったです。



キャストについてと、細かいツッコミについては、また後日書きたいと思います。



【7月1日まで、あと165日】
雪組バウホール公演「インフィニティ」を観劇いたしました。


去年は、月組の桐生園加が主演した、正月のバウのみ枠。
今年は同じ84期の未涼亜希を中心に、珍しい「二幕もののショー」でした。


歌を得意とするまっつだし、共演するスター陣もコマちゃんキングと歌えるメンバーを揃えてきたので、歌中心のコンサート作品を想像していたのですが、予想外に普通の「レビュー」。

そのおかげで、まっつが、歌もダンスも、そして芝居もきちんと表現できるスターであることを再認識できました。
そういう人をセンターに置いた、規模は小さくても、本格的なショー。

当然以上に、楽しかったです!!(^_^)




蘭寿とむさんの「Rising」みたいな、センターのスターに過剰にスポットを当てるようなつくりではなく、下級生まで行き届いた場面を与えつつ、まっつがきっちり締める、という印象。
稲葉さんらしい、多士済々なメンバーの使い方が、とても刺激的で楽しかったです(はぁと)。



愛加あゆちゃん、沙月愛奈さん、ひーこ(笙乃茅桜)、ヒメ(舞咲りん)、、、まっつに絡む娘役もそれぞれに個性的で、可愛かったぁ(^_^)。
あああ、楽しかったな〜。



遠征から帰ったら、また詳しく書きますね!
とりあえずは、「チケットないけど、苦労しつでも行く価値あり!」とだけ、叫んでおきます(*^o^*)。




雪組東宝劇場公演、千秋楽おめでとうございます。


ひろみちゃん、かおりちゃん、大凪さん、
お三方の明日からの日々が、輝かしいものでありますように。





いろいろ書きたいことはあるのですが、昨日の発表の衝撃からまだ立ち直れなくて頭がまとまりません(←言い訳)。
とりあえず、今日家に帰ったら「カナリア」のお茶会で買ったオフの写真が届いていて、、、、なんというか、空気読め!!と思いました(T T)。



日経ホールにて、雪組トークスペシャルに参加してまいりました。


出演は蓮城まこと、真那春人、舞園るりのフレッシュな3人。なんだかほのぼのとした明るいトークで、センターの上級生の色が出るものなんだなあと思いました。

キングはグレーのスーツ。まなはるくんはブラウンのジャケットに細身のパンツをブーツイン。るりちゃんはピンクの膝丈ワンピに白いファーボレロ。「秋らしく」というテーマで揃えた……のかな?という感じでした。


まずは本公演の話から。

アラミスのイメージはどうやってつくりましたか?みたいな質問で始まったんだったかな。
キングが「色々な本を読みました」といいつつ、何か「子供向けの本の表紙のイラスト」になっていたアラミスの「長いサラサラの金髪」をみて、「これだーっ!と思った」……という話を一生懸命していました(^ ^)。その文庫のシリーズ名が思いだせないらしかったんですが、何でしょうね。イラストがあったってことは、青い鳥文庫とかあっちのほうかなー?

とりあえず、役づくりのテーマは「伊達男」だそうです(^ ^)。
「魅力的な人物だと思うので、ああいう男になりたいと思う」と言ったら、るりちゃんがすかさず「なれてますよ!」みたいな合の手をいれていて、回転の早い子だなーと感心しました。
「復活四銃士」の出番前、袖でマントをつけて神をファサーっ!とやっている姿がとっても格好良いらしい(るりちゃん談)♪

児玉さんからの指示は「達観している人」だったそうで……。「『達観』の意味を辞書で調べたり」…と話すキングがめっちゃ可愛かったです。



るりちゃんは、「タマネギをやってます」と嬉しそう。タマネギだけかよ!?と思いつつ、でも可愛いからいいか、と思ってしまいました。
あの衣装は頭が意外に重たくて取れそうになる、という話と、「初めて野菜の役をいただいたので、タマネギの気持ちを考えて踊っています」という、物凄く真摯なコメントにとても感動しました。野菜の役、か……!(感心)

CSのYoung Powerを視たときも思ったんですが、本当にしっかりした、頭の良い人なんでしょうね、きっと。歌が上手なだけじゃなく、喋る声自体がまろやかで良い声だと思うので、やり甲斐のある役を与えてあげてほしいな、と思いました。そして、あの美声で本領はダンスなのかー、というのがちょっと驚き。

ちなみに。
三銃士そろってタマネギの衣装を着てポーズをとった写真というものがあるそうです。キャトルで四つ切りにして売ってくださいソレ。お願い。



まなはるくんは、タイトルロール(笑)の「仮面の男」。表情が見えないので、身体全体で「伝える」芝居をするのが難しい……と、まなはるくんらしい熱量で語ってくれました。
舞台の上ではキムちゃんを視て、、、いや違う、仮面の男がキムちゃんと同時に登場することはほとんどないので、「声を聴いて、今日のフィリップさん(ルイ)はこんな感じ、というのを感じて演じるようにしている」のだそうです。
「仕草とかをなるべく合わせたり、とにかく桂さんになるぞ!という気合で演じてます」とのこと。まあ、まなはるくんとキムちゃんだと、身長はともかくスタイルはだいぶ違うと思うんですが、最後の立ち回りの後の入れ替わりも意外に鮮やかですよね。

……今気がついたけど、仮面の男も二役なんですねえ。
ちなみに、袖でキムちゃんに逢うとびっくりされるそうです。うーん、似てるのかなー?




たしかこのあたりで新公の話になったと思います。

るりちゃんのミレディは、悪役がとっても楽しかった!と晴れやかな笑顔で断言してました。(そして、キングが「楽しそうだったよ」と突っ込んでました)
シリアスな場面に高笑いしながら入って行くのがイイ、と。


まなはるくんのダルタニアンは、「動かないお芝居に苦労しました」そうです。
「やろうやろうとすると小さく見える」とチギちゃんに言われた、と。
本公演は表情を隠された仮面の男。新人公演んは心を隠したダルタニアン。今回は、まなはるくんには試練の公演でしたね。次の公演につながる発見があったなら良かったですが。……黙っている甲斐のある役だったら、もっとやりやすかっただろうにね<ダルタニアン



そして、今回の殺陣はフェンシングがメインということで、フェンシングの話に。
雪組はあまりフェンシングのある作品をしたことがなく、基本の動作を習う講座(?)があったそうです。
で。その基本の動きに、しゃがんだ状態から立ちあがりざまにツキをいれる、という動作があって。
……その動作をえんえんとやらされたメンバーは、翌日小鹿のように歩いてた(脚の筋肉がパンパンでまともに歩けず、内またでちょこちょこ歩く様子をそう言っていたんだと思われる)らしい。キングやまなはるくんがトナカイの角つけて歩いている姿を想像して煮えたぎった……けど、絶対この想像は間違っているんだろうなあ。



次は、ショーについてそれぞれの「好きな場面」を下級生順に。

るりちゃんは「インディアン」と即答して、すぐに続けて「猛獣ショー」。「猛獣似合ってる!」と一欠片の悪意もなく言い切ったキングの笑顔が本当に素敵でした(^ ^)。キングが銀橋から花道にはけるとき、ちょうどそのあたりにるりちゃんがいて、お出迎え(?)してくれるらしい。


まなはるは、こちらも即答で「渇望」。お芝居仕立ての場面だから、芝居としても楽しい、と。


キングはアリス。前半は「マトリックス」を意識したキャラでオーディションに臨むタレントなんだけど、アリスが変身し(←ボディコンになって、と言ってた。君はいくつだい?)たら、ヲタクになる、、、その変化が楽しい、と。
………そこ!?(@ @)と思ったことは内緒です。



あとはプライベートの話かな。
休演日は何をしますか?という質問に、るりちゃんは今度も即答で「ディズニーランド!」
よっぽど好きなんだなあ。
あんまり楽しそうで、私も久しぶりに行きたくなりました(^ ^)。

まなはるくんは(あまりテーマパークには興味がないらしく)映画をよく観るそうです。今公演は三銃士に嵌った、と(^ ^)。まあ、そりゃそうでしょうねぇ。楽屋でも大人気なんだそうです。


キングは……あれ?そういえば、キングは質問には答えてないような?今の公演が終わったら家族とディズニーシーに行く、というピンポイントな予定は教えてくれたけど、、、

そういえば、るりちゃんのTDL話の途中で、キングが下級生時代の思い出を話してくれました。まだせーこ(純矢)が雪組だったころ、同期みんなでTDLに行こう!となって、キングは事前に分刻みのスケジュールを作ってみんなに配ったそうです(^ ^)。「行く前が楽しい」「プランを作るのが好き」というコメントが微笑ましくて、ちょっといばった感じの言い方が可愛かったー♪

あと、竹下さんが「作品に関係のあるところに行ったりとかしますか?」と訊いてくれたんですが、キングは「(雪組はヨーロッパの話が多いんですが)私、ヨーロッパに行ったことないんです」と。
「まとまった休みがなかなか無くて、どうせ行くなら数日じゃ嫌だし…」とぶつぶつぼやいていたら、まなはるくんが「プランをちゃんと立てて、ね!」とフォロー(?)してました。下級生がんばった!



今年はどんな年だった?という質問には、「ロミジュリで始まって……」と、ロミジュリの思い出話にちょっと花が咲いてました。あれから一年、か。長かったような、短かったような。
雪組さんは結構バラエティに富んだ作品をたくさんやっていたせいか、下級生二人が口をそろえて「いろんな役に巡り合えた一年」と言っていたのが印象的でした。



ほわんほわんなキングと、しっかり者の下級生二人。なかなかに面白い、新鮮な組み合わせで、した。話がちょっとあちこち飛びがちで、「……で、何の話だっけ?」と思うことも多かったけど、華やかで明るい空間で、楽しい時間(はぁと)竹下さんも仕切りやすそうに見えました。


今日の発見は、素化粧で黙ってすまーしているまなはるくんが、月組の響れおな嬢によく似て見えたこと、かな。まなはるくんのことは大好きだけど、ついぞビジュアル系だと思ったことはないんだけどなあ。(ひびきちは、私にとって相当なビジュアル系です)(←譲れない)
そして、まだ93期のるりちゃんが、本当にびっくりするほどしっかりしていて素敵な女役になりそうだな、というのも発見でした。月娘かと見まごうほどの「強い女役」っぷりに感動。雪組さんは下級生娘役に逸材が多くて羨ましいなあ。




次回のトークスペシャルは、12月の宙組。うっかりしていて友会入力を忘れてしまったのですが、すっごい楽しみにしているのでチケットを探しています。もし余っている方がいらっしゃいましたら声かけてくださいねー(^ ^)。



雪組新人公演「仮面の男」より。


◆ルーヴォア(彩風咲奈)
彩風さん、良かった!丸顔童顔を髪と髭でうまーく誤魔化して貫録を出すすべを、ひろみちゃんに教えてもらったのかな、と思いました。「マリポーサの花」新人公演のショー場面で度肝を抜いてくれた華やかさを、やっと「男役」の枠の中で発揮できるようになってきたなあ、と思いました。
「悪役」としての凄みはまだまだですが、落ち着きがあって、しっかりと場を掌握していたし、新公メンバーの中では突出していたような気がします(←贔屓目?)
本公演でも重用されて、それが当たり前な気分になっていますが、まだ研4なんですよね。「マリポーサ」から3年……どちらかといえば、よくあのときにやらせたな、と思うべきなのかな(^ ^;ゞ
今回の役は良かったと思うので、あまり急がず、この調子で順調に経験を積んでいってほしいです。


◆ロシュフォール(凛城きら)
本公演で、まず「痩せたなー」と感心した凜城さんですが、意外にロシュフォールは苦戦していたような気がします。眼帯をかけると、せっかく痩せたのにやっぱり丸く見えるのね(←そこ?)
芝居は過不足なく、もともと巧い人だし、落ち着もあったし安定していました。ただ、このあちこち理不尽な作品の中で、しかも彩風ルーヴォアの下でそれをやると、本当に普通の「真面目な部下」役になってしまって……ロシュフォール、というキャラクターが見えてこなかったような。
うーむ、存在感って難しいものなんですね…。


◆ミレディ(舞園るり)
役としての面白さみたいなのはちょっとおいといて(芝居として意味のある役ではないので)、歌が上手でびっくりしました。いい声!本役のヒメより歌詞も聞きやすかったかも。
この公演が終わったら、次はまっつのバウですよね!歌ってくれますように(はぁと)。


◆アトス(久城あす)
カッコいい~~~~(*^ ^*)。歌も芝居も安定していて、すごく良かったです。そして、やっぱり何度観ても蘭トムさんに似てる、と思う。……実姉の藤咲えりちゃんが蘭トムさん好きなのわかるなあ(←そこ?)
あんなふうにカッコいい男役さんになってくださいね(*^ ^*)(いや、久城さんが久城さんですから)


◆ポルトス(帆風成海)
ほたても痩せましたよね。いやー格好良くなってて嬉しい!
キタロウとはずいぶんキャラが違ってましたけど、ホタテのもつ天然の包容力は本当に魅力的だなと思います。老け役も良いけど、こういう役でもしっかり実力を発揮して、アピールしてくれるのが嬉しいです。


◆アラミス(悠斗イリヤ)
可愛かったー。下手の花道つけねでフィリップと語る場面、本公演もかなり好きなんですけど、新公もすごく良かったです。穏やかな中にも志を曲げない強さが感じられて。
キングの場合は、持ち前の明るさがフィリップの心に沁みこんでいくような感じだったけど、悠斗くんはフィリップの中にある明るさを思い出させてくれた感じでしたね!(←わからん…)


◆サンマール(煌羽レオ)
シャープな美貌にべったりとなでつけてシケを残した黒髪。なんていうか、、、無駄に色っぽくてドキドキしました。本公演のコマちゃんも無駄に色気が洩れてるなーと思ったんですが、あれは本来、どういう役なんですか?フィリップをどんなふうに「扱って」いるのかひじょーに気になったんですが。新人公演の最後の場面を観ながら「ダルタニアン、いいの?そいつ(サンマ―ル)を自由にしておいて?」と思ってしまった……。
本公演はそこまで思わなかったんですけどね。サンマール自身が具体的に罪を犯してるわけじゃないし。でも、新公のサンマールは底知れない凄みがあって、怖かったです。ダルタニアンの命令に対する慇懃無礼な応答がめっちゃ素敵でした(←おい)。


◆ラウル(橘幸)
素直に良かった、と思います!やっぱりこの役は若手スター売りだし用ですね。ビジュアルも綺麗だったし、芝居も一途で可愛かったです。
たしか歌える人だったと思うので、バウでのご活躍に期待しています♪


◆モリエール(透真かずき)
鬘も工夫していたし、少し年齢も上めに設定して貫録をだしていたのはさすがでした。アトスが学年の割に大人っぽい人なせいか、「昔の知り合い」という設定に説得力があったと思います。


◆コンスタンス(花瑛ちほ)
コンスタンスとしての出番は少ないけど、綺麗だったし歌も良かったです。まなはるくんの不安定な歌声をよくフォローしてたんじゃないかな。雪組さんは歌える娘役さんが多いんですね(^ ^)。


◆マリー・テレーズ王妃(桃花ひな)、モンテスパン公爵夫人(寿春花果)、マンシーニ夫人(杏野このみ)、フォンダンヌ嬢(天舞音さら)
ルイに絡む女性たち。それぞれに個性的で良かったです。寿春さん弾けてたなあ~♪ 杏野さんも美人。桃花ひなちゃんも綺麗だったー!!ちょっと花組の衣舞ちゃんを思わせる寂しげな雰囲気が、役に似合いで良かったです。

全然関係ないけど、マリー妃といえば「薔薇の封印」では花瀬みずか嬢やってたっけなーーー(遠い目)(遠い目ついでに、あの時はルイ14世がきりやん、フィリップ(双子ではない)が祐飛さん、モンテスパン夫人がコモさん、フィリップの妻で王の愛人アンリエットがるいちゃんだった/懐)(小池さんのオリジナルって、あれが最後かな?)


◆マントノン夫人(笙乃 茅桜)
可愛かった!!広間での貞淑そうな風情と、寝室での「もう一つの」貌のギャップがおみごとでした。細すぎて色気もへったくれもないはずなんだけど、動きの優雅さでちゃんと色気を絞りだしてましたね。バウでもたくさん踊ってくれますように☆


◆アンヌ王太后(愛加あゆ)
雪組さんって意外にあの時代の作品をやっていないのかな?みとさんの艶やかな仕草を観たばかりだったせいか、豪華なわっかのドレスの扱いに若干苦労していたのがちょっとだけ気になりました。でも、役の年齢相応の落ち着いた雰囲気があって、悪くはなかったです。
ただ、あの役は母性を持たない女王というみとさん宛書きの役なので、あゆちゃんの持ち味どおりに可愛らしく演じてしまうと違和感があるなー、とは思いました。あゆちゃんがいけないのではなく、演出家(というか脚本)の問題だと思いますが。


◆酒場の主人(央雅光希)、酒場の女房(雛月乙葉)
お二人ともしっかり小芝居しつつ場面を仕切っていて、良かったと思います。
酒場の場面は、店員の亜聖樹くんに釘付けでした。なにやってんの君(^ ^)。みみちゃんの黒衣には気がつかなかったよ……どうりで投げた酒瓶が面白いことになってると思ったら(^ ^;ゞ


◆洗濯(白渚すず)
巧い!役者に学年は関係ないんだな…と思った数分間でした。
この人もバウかー。バウはいったい何をやるんだろう(←その前にチケットを探してください)


◆モリエール一座
印象的だったのは、オープニングのマリー・アントワネット(華吹乃愛)。ちょっと派手目な美人さんで本公演でも使われ始めましたが、あんなにいい声だとは!!かおりちゃんより少し低めの声が色っぽくて、ちょっとけだるげな感じなのが「ベルばら」とは違うマリー像になっていて感心しました。
ジャンヌ・ダルク(此花いの莉)はさすがの一言。
水戸光圀(詩風翠)も落ち着いていて良かったです。



ちゃんと判別して観て印象に残っているのはこのくらいでしょうか。
細々と気になった人はたくさんいたのですが、、、正直、誰が誰やr(涙)

とにかく、出演者はみなさん頑張っていて良かったと思います。
でも、脚本と演出の粗をカバーできるほどではなかったのが残念……次の作品が、最低限でも「君を愛してる」くらいの作品になりますように。



まずは、本日発表された花組新人公演キャスト。
真由ちゃん、みりおん!3回目の主演、そして「ファントム」に続いて二度目のコンビ、おめでとうございます。
正直、今回はがりんちゃんか、もしかしたらもっと下級生が主演するんじゃないかと思っていたので意外でしたが、真由ちゃんの芝居が好きなので素直に嬉しいです(^ ^)。

しっかし、まだ発売まで1週間以上あるのにこのタイミングで出るのって珍しいような気がする……。この勢いで他のメンバーも集合日に出るといいんですが。真瀬くんは何をやるのかなー。いっそこのこと、京さんの役とかどうでしょう(^ ^)。勉強になると思うんですが。




さて、本題。
東京宝塚劇場にて、雪組新人公演「仮面の男」を観劇いたしました。


率直な感想は、
せっかく良い子が揃ってるんだから、もうちょっとまともな作品で新公させてあげたかった(T T)

いやあの。出演者はみんなよくがんばっていたと思うんですよ。
だからこそ、余計にふびんで(T T)。


新人公演演出は原田諒さん。こまかいところで色々と違っていたような気がしますが、本公演を一回しか観ていないのであまり確信がないなー。ただ、キャラクターとして大きく印象が違う人はいなかったような気がします。設定としては、最近観た新公の中では、断トツで独自色が薄かったような(←単に、私が本公演を理解していないからそう思ったのかも)。


では、キャストごとに簡単に。

◆フィリップ/ルイ(彩凪翔)
バウ公演「灼熱の彼方」でバウの真ん中に立った彩凪くん。昔から美貌で目立っていた人ですが、さすがにここ1年の注目のおかげで磨かれましたねー。金髪のロングソバージュがよく似合うのに、女性っぽくない鋭角な美貌。とても格好良かったし、尊大なルイと心弱いフィリップの表情の演じわけもよく頑張っていたと思います。ただ、ルイの「権高な強さ」とフィリップの「芯の強さ」の演じわけは、同じ「強さ」なだけに難しいんだなあ、と思いました。
芝居ができない人ではないと思うんですが、初主演のプレッシャーでこの難しい二役はちょっとハードルが高かったんじゃないかな、という気がします。

でも、「灼熱の彼方」の時に比べると、台詞回しがこなれて聴きやすくなりましたね。もうちょっと歌が安定して、台詞の声ともども腹からでるようになるとぐっと良くなると思うので、がんばってほしいです♪


◆ルイーズ(星乃あんり)
こちらも「灼熱の彼方」で大抜擢された95期。本公演でもずいぶん華やかで目立つようになってきて、注目されると自然と自覚が生まれるものなんだなあと思います。
透明感のある可愛らしい娘役さんで、今回の役にもよく合っているなあと思いました。スタイルが良くてドレス映えするのは強みですね。みみちゃんの頑固さはあまり感じられず、たおやかで典型的な娘役タイプの人に見えますが、まだ若いのでいろんな役に挑戦してみてほしいな、と思いました。


◆ダルタニアン(真那春人)
「灼熱の彼方」はコモドゥス篇しか観られなかったのですが、まなはるくんに一言くらいしか台詞がなくて悲しい思いをしたので、無駄に(ごめんなさい)台詞の多いダルタニアン役がとても嬉しかったです。
「凍てついた明日」の時からずっと言ってますけど、本当に好きなんです、この人の台詞回しと声。
歌の声は全然違うのが残念ですが。

よく「顔芸」と言われる人ですが、さすがに今回は、役が役なだけにしっかり抑えて演じていて、珍しく(←)とてもクールでした。もともと作品の穴を全部背負わされて破綻した役なので、やりようがないというか、いろいろ気の毒だったんですけど、、、でも、やっぱり芝居のできる人は良いなあ(^ ^)。




明日は朝が早いので、ちょっと短いけど、今夜はこのあたりにさせていただきます。
続きはまた明日にでも♪


本題に入る前に、一つだけ叫ばせてください。
「紅5コンサート」決定、おめでとうございます!!
いやー、自分が参加できるかどうかはまた別の問題なのでおいといて、こういう企画が実現したことに驚いています。劇団主導ではない、ジェンヌさんの「内輪受け」から始まった企画ユニットがこんなふうに実を結ぶことがあるなんて!!

……企画構成を考えるのにまたお休み返上になりそうですが、どうぞお身体をいといつつ、せっかくのチャンスなので精一杯楽しんでほしいなと思います。がんばれ、紅5!



さて、本題。
東京宝塚劇場にて、雪組公演「仮面の男/ロイヤルストレートフラッシュ!」を観てまいりました。

「黒い瞳」も「ハウトゥサクシード」も観て、「ロミオとジュリエット」もみみちゃんのジュリエットしか観ていない私には、「舞羽美海娘役トップお披露目」とか言われても今更、って感じでピンとこないのですが。
ふつーに、熱いキムちゃんと可愛いみみちゃんのコンビがお似合いで、それを観ているだけで幸せでした。


私は大劇場公演を観ていないので、どこがどのように変更されたのかが判らないのですが。
なんといえばいいのかな。駄目なところは十分にたくさん目についたのですが、ある意味「コードヒーロー」みたいな突き抜け感がないというか、この程度の作品は今までにもいろいろあったな…(遠い目)程度の拙さに収まってはいたと思います。
それが、修正されたおかげでそのレベルになったのか、そのあたりは不明ですが。


気になったのは、「あー、ここから盛り上がるのかな?」と思うたびに肩透かしを食らう、みたいな“がっかり”感と、そして「その場面長すぎませんか?」的なところ、かな。
とにかく、緊張感が最後まで続かないんですよね。個々の場面は良いなと思うところもあるんだけど、最後まで観て、緞帳が降りてくるのを待ちながら、
「……で、何の話だっけ?」
と思ってしまったテーマの弱さが結構致命的なんじゃないかな、と。

この作品で児玉さんが描きたかったものは何なのでしょうか。
フィリップの優しさ?強さ?ルイーズの純愛?三銃士の格好良さ?宮廷と民衆の対立?太陽王ルイの元で繁栄を謳歌したフランス宮廷?それともダルタニアンの復讐譚?
どれもすごく中途半端で、ぜんぜん描けてないと思うんですよ。

フィリップは優しいし、ルイーズは可憐だし、三銃士は格好良いし、サンマールは素敵だし、、、良い場面もそれぞれにあるんだけど、それがつながらない。最終的に「で?」で終わってしまう。観終わった後で残念感しか残らない気がするんです。

児玉さんが描こうとしたテーマが、演出変更の中で消えてしまったのかもしれません。本来は、もっとちゃんとしたテーマがあって、それに沿った演出だったのかも。
でも、、、正直、児玉さんの今までの作品を振り返れば、元々あまりちゃんとした「オリジナルのテーマ」を持った作品を創った実績がない人ではありますよね。
「龍星」とか「メイちゃんの執事」とか、大劇場作品では「シークレットハンター」とか、佳作とまではいかなくてもまあ普通に楽しめる作品もあるんですけど、「伝えたいテーマ」を中心に据えた作品づくりをしたことがないんじゃないか、と思う。

……そんなことを観劇しながら考えてしまったくらい、なんというか、隙間だらけで集中しにくい作品だった、というのが全てかも(; ;)。
ネタ作品であっても、伝わってくる『テーマ』がちゃんとあれば、私は結構楽しめるんですけど。そういうものがないと、ツッコミどころを探す気力もなくなって、「早く終わらないかなー」と思ってしまうんですよね……。



なんて、作品に対する愚痴はこのくらいにして、キャスト別に簡単に。


◆ルイ/フィリップ(音月桂)
ピュアで優しいフィリップと、尊大で我慢のきかない、我侭なルイ。二役の演じ分けはさすがでした。
ただ、宝塚スターとしてのキムちゃんの持ち味はフィリップ的なところにあると思うので、ルイは無理している感も強かったし、ああいう言い訳のできない悪役をトップが(半分とはいえ)演じて、勧善懲悪の結果として成敗されてしまうという落ちは違和感があるなあ、と思いました。
それを誤魔化すために、ダルタニアンが復讐する対象はルイではなく、実際に手を降したルーヴォアということにしたわけですが、、、ルーヴォアが仇であることが判明するまでの経緯も無茶だったしなあ、、、。
ちぎちゃんとキムちゃんなら体格も似ているし、ちぎちゃんにルイをやらせるっていう手もあったと思うんだけどなーと思ったりもしました。

◆ルイーズ(舞羽美海)
かわいいー。みみちゃんの持ち味でもある「頑固さ」が良い意味でいきる無茶な役で、良かったです♪ ラウルのことをあっさり忘れてしまうのはアレだけど、まあ「コードヒーロー」より100倍マシかな。(←比較対象はそこでいいのか?)

◆ダルタニアン(早霧せいな)
ちぎちゃんは格好良かったけど、、、意味不明な役でしたね。ダルタニアンっていうから、「ハウトゥ」のバドみたいな可愛いちぎちゃんにまた逢えるのかと楽しみにしていたのに……。
残念。
あゆちゃんのコンスタンスとはお似合いで可愛かったです。でも、一番お似合いだったのは、ショーでのせしるとの美男美女並び!

◆ルーヴォア(彩那音)
演技巧者なひろみちゃんですが、こういう「ちゃんとした悪役」は、もしかして初めてかな?
最後にして新しい挑戦、という感じでしたが、渋みがあってとても良かったです。「エリザベート」の頃は髭をつけてもなんか違和感があったのに、もうすっかり板について……格好良かった(はぁと)。
ルイが中途半端な役(←トップが二役で演じる役だから)になってしまった中で、ルーヴォアがカバーする領域は大きかったと思いますが、その期待によく応えてくれたと思います。
卒業は残念だけど、千秋楽まで「大好きな宝塚」を満喫してくださいますように。

◆アトス(未涼亜希)
いやはや、格好良かった!!(はぁと)
アトスってホントおいしい役ですよね。作品によって設定は色々だけど、必ずおいしい(^ ^)。
ラウルの兄で三銃士のリーダー格。クールでハンサムなまっつにぴったりの良い役でした!
バウも期待してます♪

◆ポルトス(緒月遠麻)
ほっと息をつかせてくれる役どころをきちんとこなしていて、やっぱりキタロウはこうでなくちゃ!と思いました(はぁと)。単なるコミカルな役ではなくて、キタロウの存在そのものに面白みがあるからこそ、ああいう役が良いんですよね。まっつ・キングとのバランスも良かったです。

◆アラミス(蓮城まこと)
で、今回大当たりだったキングのアラミス。キングの軽やかな明るさは、役に嵌ると本当に魅力を発揮しますね。まっつの重み、キタロウの面白み、そしてキングの明るさと可愛げ。この三人の個性のバランスが秀逸で、とても良かったです。

◆サンマール(沙央くらま)
銃士隊の隊員として、隊長のダルタニアンに従い、牢獄の管理を受け持つ男。
フィリップとの会話の底知れない怖さや、ラストシーンの「当たり前」のようにダルタニアンに一礼する姿にぐっときました。面白い役だったな~。

◆ロシュフォール(大湖せしる)
あらためて綺麗な人だなあとしみじみ。台詞もだいぶ良くなってきましたよね。
ルイの回りは、ルーヴォア、ロシュフォールと綺麗な人ばっかりで、ルイは女性だけじゃなくて部下たちも顔で選んでいるのかと突っ込みたい。

◆アンヌ王太后(梨花ますみ)
「不吉」とされた息子をあっさりと手放す冷たさと、その息子が戻ってきたときに抱擁する腕のまろやかさ、、、その両方をあわせもつ女性。優しいばかりの“愛情に溢れた”女性ではないこういう役を、さりげなくできるのはみとさんの強みだなと感心しました。
新公のあゆちゃんがどんなふうに取り組むのか、ちょっと好奇心。

◆ミレディ(舞咲りん)
「三銃士」という作品では、なんというか、お約束的な役なので何の説明もなく出てくる意味不明な役ですが、ヒメ個人はよくやっていたと思います。
個性的な女役はこういうピンポイントの役で使ってこそだな、と実感。

◆酒場の主人(奏乃はると)
ここ数年、酒場の主人ばっかりやっているような気がするのは気のせいでしょうか。
さすがに手慣れたもので、あちこちで皆が勝手なことをしている場面をよくおさめていたような気がします。85期男役も、ついに最後の一人になっちゃうんですね………。

◆酒場の女房(花帆杏奈)
にわにわと同期で夫婦役の杏奈ちゃん。大好きな二人があれこれ小芝居しているのを観るのはとても楽しいです。もっとやれー!

◆ラウル(彩凪翔)
ルイーズの恋人でアトスの弟。出番は前半で終わってしまいますが、いわゆる「若手スターを売りだすための良い役」の典型的な役。とても良かったと思います。文句なしの美貌に長身、ルイーズとの並びも良かったし、衣装もアラが出ないように工夫されていて……。これは実際、人気出るんじゃないかな(出るといいな)、と思いました。
新公主演おめでとうございます。がんばってね!

◆仮面の男(真那春人)
役名になっている仮面の男より、酒場の男がすっごい印象的でした。かわいー。
新公は大役ダルタニアン。喋る声が好きなので、CSニュースでインタビューされてるだけで嬉しくなってしまいます。新公はチケットを持っていないので観られるかどうかわからないけど、がんばってくださいね!

◆モリエール(彩風咲奈)
劇作家。アトスの旧友。狂言回し的に「早わかり世界史」を語ったりしてくれる役ですが、なんつーか……ちょっと児玉さんの犠牲者的な印象があったかも。彩風さんが悪いんじゃないけど、彼女の場面は丸ごといらないよね、みたいな。
でも、歌が聴けたから良しとするべきかな。あの学年で役がつくだけ凄いことなんだし。

◆大女優(晴華みどり)
◆水戸光圀(大凪真生)
お二人とも、名前のついている役よりもアンサンブルで貴婦人や銃士をやっているときの方が素敵だったけど……うーん。卒業生なのにこの役かー、というべきか、卒業生だからこそ無理やり役をつくってくれたと解釈するべきなのか。いやあの、作品を壊してまで餞別してくれなくてもいいのに、と思うのは、私がお二人のファンではないからなのでしょうか。

……お二人とも、役でも、役以外のいろいろな場面でも、良い仕事してくれてました。
もちろん、ショーは大活躍だったし。
でもなんか、忸怩たる思いは残ってしまう、かも……↓


そんな感じでしょうか。
ショーはいかにも齋藤さんっぽくて楽しかったです。一番好きなのは文句なく「渇望」。がおりちゃん(香稜しずる)が格好良すぎ!!もう、がおりちゃんに夢中で下級生が全然チェックできませんでした。あの場面だけもう一回観たいです。
その次は、せしるが娘役をやっている青いインディアンの場面、かな。せしる綺麗だったー!(←そこ?)


宝塚バウホールにて、雪組公演「ニジンスキー -奇跡の舞神-」を観劇いたしました。

……もう二ヶ月も前のことになってしまいましたが(汗)。



青年館が終わったら書こうと思っていたのに、すっかり他のことにかまけて忘れていました(汗)。とってもとっても今更なんですが、いちおう記録は残しておきたいと思いまして。


脚本・演出は新人の原田諒さん。
彼のデビュー作は、1年前の「Je Chante -終わりなき喝采-」で、今回が2作目。どちらも実在の人物の半生を描いたミュージカル作品で、あらためて見ると、副題の付け方も良く似てますね(^ ^)。

「Je Chante」を観た時、私は“新人作家のデビュー作にしては良くまとまった作品だな”、と思いました。
その前に観た生田大和さんの「BUND NEONー上海ー」が、発想は面白いしキャストもハマってるしキャラクターも生きているのに、ストーリーをまとめることに失敗して玉砕していいただけに(←とても残念。「ランスロット」は期待していますので頑張ってください)、1幕と2幕で主人公が変わっていたり(一幕の主人公はカチャ、二幕の主人公はアリス)時間の飛ばし方が下手だったり……ということはあっても、曲がりなりにも最後まで話を進めたところは評価しよう、と。


しかし。

正直、今回の「ニジンスキー」を観て思ったことは、「Je Chante」を観て「いまいちだなあ」と思ったところに彼の本質があったのかも?ということでした。

なんていうのかな。駄目なところが似ているんですよ、この2作品。
一作だったら「初めてだから」とか「そういうこともあるよね」ですむところが、2作続くってことはそれが個性なのか?と。



たとえば、主演役者のキャラクターを全く無視しているところ。
「Je Chante」ではヒロインのアリスちゃん、今回は二番手のキタロウ(緒月遠麻)……そっちに宛書きして、その相手役として主演役者の役を決めてる。そんな気がしました。
だって、今回主演はチギちゃん(早霧せいな)ですよ?チギちゃんみたいな典型的な攻め芝居役者に、宛書でニジンスキーはないでしょう!?作品が発表されたときから、さぞや斬新なニジンスキー像を打ち立てるつもりなんだろうと期待していたんですが………観てみたら、単純に似合わない役を苦労しているチギちゃんがいた(T T)。

もちろん、自分の引き出しにない役をこなす技術を身につけることはスターにとって大事なことだから、ここで苦労しておくのも良いとは思うのですが。
……でも、せっかくの単独初主演なんだから、もっと別の苦労があっても良かったのでは?と思ったのでした。新しい抽斗を作る努力は、本公演とかさー、いろいろあるじゃないですか?(泣)



ヒロインのあゆちゃんもそうだったなあ。可愛い可愛いなあゆちゃんに、二幕の後半で夫を庇ってキタロウと対決するような役、できるわけがないじゃないか!!(怒)。「ロシアンブルー」の鉄の女くらいでも玉砕してたんだぞー!!
なんだか、「龍星」で笑顔の可愛いみなみちゃん(南海まり)にずーっと怒ってる女の役をふった児玉さんへの怒りを思い出してしまいました。
一幕のあゆちゃんはめっちゃ可愛くてハマり役だったのになあ~(涙)。もったいないー。



あともう一つ。「Je Chante」でも思ったんですが、下級生の扱いがモブすぎる。
せっかくの小人数でのバウ公演なのに、今回は全ツが役の多い「黒い瞳」だったから、男役は最下まで役があったのに(涙)。
アンサンブルとして色んな役を演じて、下級生には勉強になっただろうけど、、、研6のまなはるくん(真那春人)くんでやっとレオニード(ニジンスキーの後釜)でしょう?このくらいの役がもう少しあればいいのに、とすごく思ったのでした。



そして!
舞台はバレエ団なのに、ニジンスキーとまゆみさん(五峰亜季)以外のダンサーに見せ場がなかったのはなぜ?
ダンサーが比較的全ツに偏っていたからあまり目立たなかったけど、少なくとも、ヴァーツラフのライバル役だった(大湖)せしるの場面くらい作ってあげるべきだ!

ありがちな理由としては、脚本が長すぎて、当初入れるつもりだったバレエシーンを全部削る羽目になった、、、のかな?とか思ったのですが。それにしても、「愛」で名前を売ったばかりのせしるに一回も踊らないとか、酷過ぎ。

同様に、「オネーギン」以来の急激な抜擢で、今の雪組で一番の注目株かもしれない(?)彩凪翔くんに、ろくに見せ場もない女役をふるなよ……(T T)。彼女はダンサーなんだから、せしると翔くんでダンスシーンとかあれば面白かっただろうに、勿体無い。



不満はそんなくらいでしょうか。
「コードヒーロー」みたいな意味でのネタ公演ではない、というか、あのくらい突き抜けていればいっそ思いだして楽しめるけど(二度とやらないでほしいが)、中途半端なんだよな……という気がしました。

っていうか、一人のヲタクとしては、本気で男同士の愛をテーマにしたいんだったら、もう少しなんというか、違うキャストでお願いしたかったなあ……という気持ちが大きいです。
チギちゃんもキタロウも好きだし、ソファでのキスシーンにはちゃんと食いつきましたけど(←ちゃんと?)、チギちゃんはああいう風に絡め取られて大人しく従うタマじゃないし、キタロウは相手の意志を無視して閉じ込めようとするタイプじゃない。
萌はあるんですけど、残念ながらああいう展開が向いてない二人なんだよなあ、と思いました。

……じゃあ誰なら向いてるんだ、っていう話だと思うんですけど、、、
そうじゃなくって、何も宝塚で「ニジンスキー」という題材をやらなくてもいいんじゃないか?っていう話ですのでご容赦ください。



役者はみんな頑張っていたと思います。

チギちゃんは2幕の方が好きだったかな。キタロウから解放された船の上での芝居が好き♪
脚本的に、なぜパリへ戻ってきたのか、戻ってきてから(具体的に)どんなことがあって精神を病んだのかが完全に飛ばされていたのに、よく行間を埋めたなあと感心しました。歌もダンスもがんばっていたし、定評のあるジャンプ力を生かせて良かったね、と。
ただ……ごめんなさい。もう少し宝塚向きの(“顔で”踊らせてくれる)振付家っだったらよかったのにね……と思ってしまいました(涙)。

キタロウは文句なくダンディで素敵でした!
あゆちゃんは本当に可愛かった。もっと等身大の、“普通”の女の子をやらせてあげたかったなー。

大凪真生さんと(大湖)せしるは、凄く良かった。特に二幕のせしる。ライバルへの敵愾心と同情のせめぎあいがすごくストレートに見えて、良かったです。決して芝居の巧いひとではないけど、生来の優しさがああいうところで生きるなあと思いました。しかーし、マリー(彩凪)への片思いはあんまり感じられなかったぞ。てっきり姉弟設定だとばかり思ってた(滝汗)。

まゆみさん(五峰亜季)は、難しい役でしたけど見事に締めてくれて、感心しました。特にラストのレオニードたちとの会話。ああいう場面で、さりげなく重みのある決め台詞が言える女優になったんですねえ。

磯野さんのレオンは、良い役でしたねえ。もうちょっと良い役にも出来たと思うけど、あえて奥に引っ込んで眺めてる感じが好きでした。

まなはるくんは可愛かった(^ ^)
ヴァーツラフの後継者(?)として、レオンに「美しいね」と感心されるほどの美少年には残念ながら見えませんでしたが、、、そこは絶妙の演出(?)で、磯野さんはレオニードの後ろ姿に向かって言うんだよね。あの雪組では抜群のスタイルが役に立ったなーと感心しました。

帆風くんの男爵は、あまりにも自然で違和感無くて、びっくり。髭姿が超二枚目だった!!




すみません、二ヶ月も前の観劇ですっかり細かいところを忘れてしまったので、あとは当時のメモをもとに、ざっくりと。

●6歳の男の子がダンサーになったくらいのことで家族を養うのは無理では…?ヴァーツラフ、いったい何をしていたんだ?


●ロモラと別れろとは言わないセルゲイ。何故?


●イカルスのモチーフ 
「The Last Party」の、「彼の背には翼があったの。私が引きちぎってしまった…」という台詞を思い出しました。
自分たちのためにヴァーツラフが翼を喪ったことに気付かない家族が悲しいな、と。食うために踊るたび、こわれていくヴァーツラフ。アドルフにはわかる。ロモラにはわからない。それが痛い。

そして、翼が融けても、堕ちなかったスコットを思い出しました。


●「野心」を持たないヴァーツラフが、なぜセルゲイに逆らったのか?


●芸術性は高いが、観客がついてきていないという評価(春の祭典)
「Hollywood Lover」と、思いっきり比較してしまいました(^ ^;ゞ
「芸術と大衆のギリギリのラインを目指す」と言ったステファーノと、「100年先の、僕だけの世界」と歌ったヴァーツラフ。

現実として、ニジンスキーの描いた「芸術」は、彼の死後に認められたわけで。彼らは二人とも正しいんですけどね。面白い関連だな、と思いました。
観客への迎合と芸術家としてのプライドの両立。祐飛さんが何度も取り組んでいるテーマなだけに、祐飛さんがニジンスキーという役を(違うホンで)取り組んだらどうなっただろうか?なんてことを思ったりしました。



そんなところでしょうか。
……なんだか、ずいぶん批判的な文章になってますが……キャストはみなさん頑張ってたし、とても良かったと思っています。ただ、私が原田さんと相性が悪いんでしょうね。

三作目の次の作品で、私に観る目がなかったと反省させてくれますように。


黒い瞳。

2011年5月1日 宝塚(雪)
梅田芸術劇場にて、雪組公演「黒い瞳」を観劇いたしました。


良かった!!!
初演の大ファンで、散々通い詰めて台詞も全部覚えている(←多分)ねこですが、それでも改めて感動しました(はぁと)。
本当にいい作品だなあ〜〜!!


キムちゃんの若さと未熟さ、そしてまっすぐな熱情がすごく役にあっていました。
みみちゃんの頑なな純粋性と初々しさも、とても良かった。

そして、まっつ!!
リカさんでも祐飛さんでもない、まっつならではのプガチョフを創ろうと頑張っているのが凄く伝わりました。そして、ある意味「彼」自身も一人の「世直しの英雄」を創ろうとしていたのかもしれない、というリアル感がありました。
ただ。人物の大きさを見せようというのか、無理に仕草を大きくしていたのはやりすぎでは?プガチョフという人物ができていれば大丈夫だから、もう少し自然に……と思いました。

かおりちゃんのエカテリーナは、恋多き女帝の片鱗を見せて、豊潤で美しい。

サヴェーリィチのヒロさんは、もう最高!!
ヒロさん素敵すぎる!(惚)


ひろみちゃんの宿屋の主人とベロボロードフは貫禄たっぷり。
コマちゃんのシヴァーブリンは、マーシャへの恋情より貴族の嫌らしさみたいなのを優先したような印象でしたが、後半の卑屈さとか、頑張っていたなと。ただ、コマちゃんは声が籠もりぎみなので、せっかくの柴田さんの名調子がちょっと残念な感じもしました。

がおりちゃんのマクシームィチは頑張ってましたね。見せ場が削られちゃって残念でしたが、良かったと思います。

ズーリン大尉のにわにわは、気さくな面と有能な軍人の面、両方をさりげなく示して、いい仕事してました。最後にニコライが傘下に入るのも納得。

組長さんの大尉とヒメのヴァシリーサの夫婦は、婦唱夫随っぷりが素敵♪
イヴァン中尉の央雅さんは、渋くて良かった!!眼帯をしていたのは、レインスドルフ将軍と二役だから?っていうか、レインスドルフ将軍の「オレンブルクは撃って出ない!」を聞きたかったです(T_T)
セルゲイエフ少尉の詩風さんは、軽みのある芝居がとても良かったです。美形ですね〜。


プガチョフ軍では、朝風さんのフロプーシャの曲者っぷりに釘付けでした(^_^)。
ザルービンの大澄さんは美形すぎ。トマーノフの月城さんは良い声ですね(はぁと)台詞が少なくて残念。


……携帯からは字数制限があるので、このへんで。続きはまた後日?

今日はずいぶんいろんなことが発表された日でした♪


まずは、ともあれ、みみちゃん(舞羽美海)、雪組トップ娘役就任、おめでとうございます!

私がみみちゃんを一番最初に認識したのは、「凍てついた明日」Aチームのメアリー。
コマちゃん(沙央くらま)のレイモンドの恋人で、とっても可愛かった!!(*^ ^*)
でも、「マリポーサの花」は本公演も新人公演もいまひとつピンとこなくて、あれ?あの可愛いメアリーは荻田マジック?と思っていたのですが。

「オネーギン」で化けたみみちゃんが、、ジュリエットでさらに一皮むけて、今、満を持してトップになる!本当におめでとうございます。天の時、という言葉がありますが、まさにそんな気がしてなりません。
もしジュリエットから就任だったら、こんなに心の底から「おめでとう!」とは思わなかったかもしれない。でも、ジュリエットで魅せた可憐さ、まっすぐで一途な芝居、ちょっと細いけどそこそこ安定した娘役らしい歌唱力、そして、もともと売りダンス力。穴がなくなって、トータルで舞台を支えられるようになってきましたね。キムちゃんとの並びもだいぶ違和感がなくなって、努力したんだろうなあと思います。
本当に本当におめでとう!!ご活躍を祈っています。



キムちゃん・みみちゃんのトップコンビでの作品は、全国ツアー公演「黒い瞳/ロックオン」、梅田芸術劇場「ハウ・トゥ・サクシード」、そして、昨日発表された秋の大劇場公演「仮面の男/ROYAL STRAIGHT FLUSH」。

「メイちゃんの執事」で留学の成果(?)を披露した児玉さんの「仮面の男」。キムちゃん&みみちゃんの(悪夢のようだったかもしれないが)コンビでの初主演作「忘れ雪」以来の雪組ですが、いったいどうなることやら。まあ、題材は波乱万丈でとても楽しい冒険活劇なので、キムちゃんの明るさが生きればいい作品になるのではないか、と。そして、「リオ・デ・ブラボー!」の齋藤吉正さんが再登板。これは純粋に楽しみ♪

「ハウ・トゥ・サクシード」も、みみちゃんのローズマリーとチギちゃん(早霧せいな)のバドが発表されましたね。おおー。みみちゃんのローズマリーは、思い込みが激しくてちょっとヤバそうな感じがとっても似合いそう!(^ ^)なかなかツボになりそうです。


そして、集合日を迎えたばかりの「黒い瞳/ロックオン」。

「黒い瞳」の配役は、メインの4人(ニコライ・マーシャ・プガチョフ・エカテリーナ)は全員予想どおりでしたが、残念ながらそれ以外はほぼ全員外れでした(T T)。雪組関係でこんなに大きく外したのは初めてかも……。
まず、今回の目玉は、断然 サヴェーリィチ=一樹千尋ですよねっ!未沙さんの当たり役をヒロさんがどう演じるのか、滅茶苦茶楽しみ。
そして、マーシャに横恋慕する嫌味なシヴァープリンがコマちゃん。ここしばらくコミカルな役を好演していたので、久しぶりの嫌な奴、がんばってほしいです。

ひろみちゃん(彩那音)は、るんぱさん(真山葉瑠)の役。コサックの首領で重厚な芝居が必要な役なので、同じ月組育ちのひろみちゃんに来たのは納得だなあ。
そして、個人的にすっごく嬉しいのはがおりちゃん(香稜しずる)のマクシームィチ!!いやー、嬉しすぎます。本当に嬉しい(感涙)。いやぁ、がんばってほしいです。

3人の精霊は、凛城きら、彩風咲奈、煌羽レオ。一人くらい上級生が入るかも、と思っていたけど、思ったより若いメンバーでしたね。ものすごく重要な役なので、三人ともがんばってね♪

ロックオンの配役は、さっぱり予想もつきませんが、どんな風になるんでしょうね。
……なんだか想像がつかないー。みみちゃんも裸足で踊ってくれるのかしら(^ ^)。



昨日発表されたのはもう一つ、「ハウ・トゥ・サクシード」の裏で行われるバウ公演。

バウ・ワークショップ「灼熱の彼方」
作・演出/鈴木圭
■「オデュセウス編」主演:彩風咲奈
■「コモドゥス編」主演:彩凪翔

わずか5日間だけの短い公演ですが、同じ作品を二つの視点で描く、って面白そう!!
宙組が東宝で絶賛公演中のはずですが、観たいなあ……。
それにしても、彩凪くんは「オネーギン」以来急速に出てきていますねえ(@ @)。
たしかに美形なので、このまま実力面も安定してくると面白い存在なんですけどねえ(^ ^)。





昨日のラインナップで出たのは、雪組のほかに、星組のバウ公演と月組の本公演。

星組バウホール公演「ランスロット」
作・演出/生田大和
主演/真風涼帆

博多座公演が終わった直後に始まる公演。
いいなあ、生田さんかー!!←かなり羨ましいらしい。


月組大劇場公演「アルジェの男/Dance Romanesque」

「アルジェの男」は、柴田侑宏作、大野拓史演出。
作品も面白そうだし、楽しみなんですが………
あああっ!!大野さん、ここで大劇場作品を担当してしまうと、もう今年は宙組登板はあり得ないじゃんっっっ!!(T T)。
しょんぼり………

柴田&大野コンビと霧矢さんは、「紫子」以来ですね。あれも良かったしなあ……題材も面白そう。柴田作品の何が嬉しいって、娘役の大役があることですよね。その大役を誰がやるのか、とても楽しみ♪

「Dance Romanesque」は、月組ではお久しぶりの中村暁さん。雪組の「ミロワール」も凄く良かったので、単純に楽しみです。としちゃん(宇月颯)が、たくさん踊らせてもらえますように(祈)。




雪組東宝劇場新人公演「ロミオとジュリエット」。


いろいろあって間があいてしまい、すみません。
とりあえず、キャストごとの感想を。



■ティボルトの凛城きら(緒月遠麻)
歌はさすが、と言っていいかな。凛城さんに対しては私の要求レベルが高いらしくて、もっと巧いはず!とか思ったりもしましたが、いやいや、良かったです。
色気もあったし。ここしばらく年配の役が続いてたけど、元々の顔立ちは綺麗なんだし、もう少し痩せてすっきりしたら間違いなく二枚目なのに……とあらためて残念に思いました。

基本的にはキタロウ(緒月遠麻)の役作りを踏襲していたと思うんですけど、あまり野獣性を表に出さず、もう少しクレバーな感じに創っていたような気がします。
ひたすらピュアで優等生っぽい彩風ロミオと、クレバーでクールな凛城ティボルト、パッショネイトな香稜ベンヴォーリオ、やんちゃで外弁慶な彩凪マキューシオ……という4人のバランスが面白かった新人公演でした。


■マーキューシオの彩凪翔(早霧せいな)
「オネーギン」で突然出てきた彩凪くん。「ソロモンの指環」あたりから美貌のダンサーとして私の中で印象に残っていたので、役がついてきて嬉しいです。歌はちょっと苦戦していたけど、まあこれは初演も本公演もアレなので、何も言うまい(^ ^;。とりあえず、台詞が聞けて嬉しいです
ビジュアルとしては、本公演の「モンタギューの男」の方がよっっっぽどイケメンだと思いましたが(汗)、ガラッと雰囲気が違うのによく頑張ったな、と思いました。真中での芝居には経験のなさが出た感じはありましたが(回りはみんなベテランですものね…)、これからの成長が楽しみです!

すごくどうでも良いことなんですが。
「モンタギューの飼い犬!」「わんっ!」というやりとりでの、チギちゃんの犬の鳴き真似の巧さに毎回びっっくりするんですが、新公ではその返しがなくて残念でした………っていうか、チギちゃんのあれは特技だってことでFAですか…?


■パリスの真那春人(彩那音)
いやーーーー、喋らないまなはるにはあんまり興味がないけど、喋ってるまなはるを見ると、私のテンションは上昇するらしい……。歌もよく頑張ってたし(^ ^)、やっぱり表情豊かで可愛いなあ。
そして、パリスよりもずっと出番の多い「キャピュレットの男」は、前髪を降ろして両脇を固めた髪形でとってもよく似合ってます♪個人的には、本公演をこれでやって、新公を本公演でやっている襟足の長いオールバックでやってほしかったなあ~~~と思ったりしました。


■乳母の透水さらさ(沙央くらま)
さらさちゃんの歌は大好きなので、すごく期待していたんですが……やっぱり乳母のナンバーはすごく難しいんでしょうね。思いのほか苦戦していて、びっくりしました。……調子が悪かったのでしょうか……?
芝居としては、やっぱりコマちゃんの飄々とした雰囲気というか、間の良さにはかなわないというか……ああいうのはある程度経験を重ねないと難しいんだろうな、と思いましたが、中年女の可愛らしさがちゃんとあって、表情豊かにがんばっていたと思います♪


■キャピュレット卿の朝風れい(一樹千尋)
「娘よ」のソロがカットされるんじゃないかと心配していたんですが、そのあたりは本公演どおりでホッとしました。
歌はさすが!!ですし、芝居も過不足なくよくやっていたと思いますが、、、ヒロさんの役を新公でやる人は大変だなあ(←主に、私の要求水準が無駄に高くなるから)


■キャピュレット夫人の千風カレン(晴華みどり)
一幕冒頭の「憎しみ」と「ティボルト」前後のティボルトとのやり取りがないので、彼女の「女」の部分を出す場面が減って「母親」色が強くなっていましたが、その脚本に合わせて、ちゃんと「母性」の勝った芝居をやっていたのが印象的でした。


■モンタギュー卿の央雅光希(飛鳥裕)
歌も芝居も安定した人だな、と思いました。此花さんとの並びも似合ってて良かったです。
喧嘩のあと、キャピュレット卿と対決する部分の迫力にちょっと驚きました。良い役ですねえ……。


■モンタギュー夫人の此花いの莉(麻樹ゆめみ)
こちらも「憎しみ」がカットされていたので、最大の見せ場は霊廟での「罪びと」でしたが、とてもよかったと思います。あの歌の歌いだしってすごいプレッシャーだと思うんですが、、、うん。気持ちよく浸れたし、泣けました。すごく母性のある歌を歌う人だな、と感心しました。


■大公の透真かずき(大凪真生)
一番の見せ場であるオープニングの「ヴェローナ」がカットされていたので、歌も出番もだいぶ少なかったのですが、危なげない存在感でした。姿が綺麗で芝居も重みがあって、とてもよかったと思います。


■死の煌羽レオ(彩風咲奈)
本役の彩風さんとは、纏う空気がまったく違っていたのが面白かったです。
ダンスがすごく滑らかで、心の隙間に滑り込んでくるようなイメージがあったのは……思い込みかな?(^ ^;ゞ
彩風さんのピュアな「少年ロミオ」と、意志をもって彼を闇へと誘う「死」、という印象でした。


■愛の久城あす(大湖せしる)
本公演で男役化粧をしてガツガツ踊っているときは、蘭寿さんに似ているなーと思う久城さん。娘役化粧をしてにこっと微笑むと、いきなり可愛くなってお姉さんそっくりに見える瞬間があることにとても驚きました。嘘みたい(^ ^;;;

「死」と「愛」の力関係が、雪組新公はすごく対等だったのが面白かったです。
ずっと戦っている二人……いや、戦いながら通じ合っている二人という印象。
いやはや、面白い存在だなと思いました。




アンサンブルでは、モンタギュー(青チーム)のひーこちゃん(笙乃茅桜)が本公演の花夏ゆりんちゃんのところに入っていた……の、かな?少なくともリフトはやってましたね。
キャピュレットで、黒髪で正面から見るとショートに見えるウルフカットの娘役さんは花瑛ちほちゃん?すごい可愛くて表情豊かで、ダンスも活き活きとして印象的でした。

そういえば、キャピュレットの、ティボルトにからむお姉さまたち(花帆・涼花)の役は誰だったのかな?顔がよく見えなくて判らなかった……。

冒頭の「ヴェローナ」がないので、「罪びと」で抱き合うキング(蓮城まこと)と愛加あゆちゃんの役にあたる役は無かったと思います。
とにかく、一回しか観られないため、いろいろ忙しくてあまり細かいチェックはできませんでした。本公演でまなはるくんがやっているマントヴァの乞食も、誰だかわかんなかったし(T T)。



全体に、非常に楽しめた新人公演でした。
作品(音楽)が良いので、メインどころにそこそこ歌手が揃っている今回のメンバーなら外れはないだろう、と思ってはいましたが、予想通りでした(*^ ^*)。ああいう作品は歌をきちんと表現できれば芝居はあとから付いてくるものですし、「若さ」が売りになる作品でもあるので。

ただ。あえて苦言を呈するなら、これだけ元々の作品がよくて、しかも「若い」というだけで有利なポイントを稼げる作品なのに、「無難にまとまった」感があったのが勿体無い、というか……。
一回限りの公演としてハイレベルなものを見せていただき、私は大変楽しい時間を過ごしましたし、非常に満足しています。本公演と新人公演には、値段の差ほどのレベル差を感じなかった、とも思っています。
でも、なんというのかなあ。「新公観たなーーーっ!!」という満足感があまり無かったんですよね……
演出が、前半の大幅カット以外はほぼ本公演のをそのまま踏襲していたせいもおあるのかなあ……?


いやでも、楽しかったんですけどね、本当に(真顔)。
要するに、作品が良すぎるってことなのかもしれません(^ ^)。



東京宝塚劇場にて、雪組新人公演「ロミオとジュリエット」を観劇してまいりました。



奇しくも今日は、「WEST SIDE STORY」月組版の大劇場新人公演からちょうど11年目の記念日。
おなじ3月3日の雛祭に、おなじ戯曲からインスパイアされた二つの世界的なミュージカルの新人公演が上演される、というのも面白い偶然ですよね。

ちなみに。
「あの日あの時みつきねこ」的には、1998年3月3日は、大劇場新人公演のチケットを握り締めて会社で泣いていた記念日とゆーことになります(^ ^;。
祐飛さんといい、としちゃんといい、、、唯一の新人公演主演を大劇場では観られなかった、っていうのは運命かもしれませんね。っていうか、11年が過ぎてもまだ同じことをやっている私がいかんのか?(T T)。




話を戻しまして。
雪組新人公演。すごく良かったです!!
メインキャストの中に実力的に破綻のある人がいなかったので、すごく気持ちよく観ることができました。
ただ、あらためてこの音楽は本当に難しいんだな、とも思いましたが(^ ^)。実力派ぞろいのメンバーなのに、思ったよりみんな苦戦していたなー、という意味で。
元々の実力が違っても、「毎日歌い込む」ことで技術的に磨かれて、実力以上の表現力を発揮できる。それが舞台の面白さであり、「持ち歌」の価値なんだな、と思いました。



新人公演演出は、野口幸作さん。
寡聞にしてお名前を聞いたのが初めてのような気がしますが、今まではどんなお仕事をされた方なのかしら。実際に単独で名前のでる仕事をするのは初めてなのかなあ?

演出的には、「新公ならでは」の演出は特になく、キャラクターの造形も、基本は本公演の役に沿った形で作っていたような気がします。はっきりと性格を変えて創ってきたのはベンヴォーリオ(香稜しずる/未涼亜希)くらいで、あとはそんなに、意思をもった違いは感じませんでした。(役者が違うので必然的に違うところはもちろんありましたが)


あ。
「新公ならではの演出は特になく」と書きましたが、もちろん一本ものの新人公演ですからカットはあります。
野口さんがどこをカットしたかというと、一幕前半、「ヴェローナ」~「僕は怖い」までをばっっっっさりと!!
いやー、「いきなり仮面舞踏会から始まる」というのは大劇場のときに噂で聞いてはいたのですが、やっぱり実際に自分の眼で見ると仰天しちゃいますよね(^ ^;ゞ。「まさか!?」という感じでした。

ただ、冷静に「じゃあどこをカットすればよかったのか?」と考えると……
あまりにも音楽と物語が緊密に結びついている作品ゆえに、場面としてカットできるところがほとんどない。すべてが本筋、という構成なんですもの。脇筋がないから、場面ごとカットすることは難しいし、ちまちまとつまもうとすると、場面として切りたいところと音楽で切れるところがずれていてカットできない。

「エリザベート」も条件はよく似ているんですが、「ロミオとジュリエット」には語り手がいない、というのが致命的な違いですね。「エリザベート」にはルキーニがいるから、カットした場面を説明して話をつなぐ役割を彼に押しつけることができたけど、「ロミオとジュリエット」では、その手が使えない。
となると、割り切ってどこかをバサッと切るしかないんですよね……。

まあ、個人的には「ガイズ&ドールズ」新人公演の、ほぼ本公演どおりで一幕を流して、二幕を全部飛ばしていきなりラストの結婚式に吹っ飛んだ……という伝説級の無茶カットに比べれば、今回のカットなんて可愛いものです。
最初の驚愕は大きかったけど、そのあとは本公演どおりで流れていくのですぐに慣れたし。

A BOY MEETS A GIRL.すべてのラヴストーリーの発端はそれなんだから、そこから話を始めよう、というのは、間違ってないな、と思いました。
ただまあ、個人的に「世界の覇者」がとても好きなので、それがなかったことは残念ですが。
……まあ、一本モノ作品の新人公演を観る場合は、その前に少なくとも一回は観劇しておきましょうね、ってことかな(^ ^)。



ロミオの彩風咲奈。
誠実で優しくて幼い、笑顔が可愛い少年ロミオ。キムちゃん以上にピュアな役作りで、歌もすごく良かったです。
声が明るくて軽いので、前半の恋に舞い上がったロミオは本当に嵌り役でした。二幕に入ってドラマティックなナンバーが続くとちょっと苦しそうでしたけど、想像していたよりずーっと良かったです。
面白いな、と思ったのは「僕は怖い」リプライズ。
彩風さんは、このリプライズをすごく甘く(?)歌っていたような気がします。キムちゃんは、かなりこのリプライズに力をいれて、一幕からのロミオの変化(成長?)を表現していましたが、新公は一幕前半がカットされたのでリプライズだけだったんですよね。ごくごくシンプルに歌っていて、ああ、これもありだな、と思いました。

ビジュアルもがんばっていたと思います。まず、痩せたね!!丸顔なので、顔だけ観ているとあまり痩せた気がしないけど、あの衣装を着てすっと立っていると、スタイルの良さにびっくりしました。
化粧というか、表情の見せ方がまだまだ幼いなーと思いましたが、まあ、ロミオ役については違和感は無かったです。
うん、すごく良かったと思います♪



ジュリエットの愛加あゆ。
経験豊富な上級生のジュリエットは、とても安定感がありました。表情豊かで可愛かったです。
歌は、私の期待値が高すぎたみたいでところどころ残念なところがありましたが、そこそこ歌えていたと思います。ただ、ミミちゃん(舞羽美海)よりずーーーーっと巧いと思っていたのに、レベルとしてはあまり違いを感じなかったのが意外でした。毎日歌い込むって大事なことなんだなあ(しみじみ)。



ベンヴォーリオの香稜しずる。
いやー、良かったです。まず感心したのは、ちゃんと粗忽者だったこと。いや、別に何か失敗とかしているわけではないので全然粗忽じゃないんですけど、表情の豊かさと明るさ、そしてやんちゃっぷりが納得感を出しているんだと思います。
二幕に入り、「♪街に噂が」でロミオの訴えに耳を傾ける真摯な背中がとても好き。
そして、やっぱり「どうやって伝えよう」の慟哭は素晴らしかったです(はぁと)。



とりあえず、今夜のところはこのあたりで…と思ったのですが、やっぱりあと一人だけ。

ロレンス神父の帆風成海。
素晴らしかったよーーーー!!
今回の新公、私的にVIPです(^ ^)。歌も芝居も良かったー!
ロミオとロレンス神父の二人が、ちゃんと年齢差を感じさせつつ、お互いに遠慮のない芝居をしていたのがとても良かったと思います。
「同期の絆」もあるのかもしれませんが、とにかく二人の間の絆がすごく深くて、強いんですよね。何かといえば神父に甘えにいく少年と、そんな少年を目に入れても痛くないと思っている神父。そんな日常が容易に想像できて、「何故」の慟哭が胸に沁みました。
あとやっぱり歌が良くて、まだ若いのに本当に良い声してるなーと感心しました(←いまさら?)いやはや、良い役者になってくれそうで嬉しいです♪♪



とにかく、楽しい新人公演でした♪
続きはまた後日☆



雪組東京宝塚劇場公演「ロミオとジュリエット」、二度目を観てまいりました(^ ^)。


初見は二階席だったのですが、今回初めての一階席、それも怖れ多くもSS席だったわけですが……
いやー、やっぱり前方センターは迫力ありますね。
2階席で観たときとはまた印象が違うものもいろいろあって、興味深かったです。


先日から夢華さんが休演して、みみちゃん(舞羽美海)に負担がかかっているんじゃないか、とちょっと心配だったのですが、私が観た回は大丈夫そうでした。ちょっとかすれたところもあったんですが、一緒に観ていた友人は「特に調子が悪いようには聴こえなかった」と言ってくれたので、単純に二階席の方が音が良いというだけのことかな?


もうお一人、気になったのは乳母のコマちゃん(沙央くらま)。
前回観たときは、ロングトーンで伸ばす一番高い音がちょっと苦しそうなのが気になっただけだったのですが、今回はあちこちで引っ掛かっていて、相当に苦しそうでした。あれは音響のせいとは思えないので、もしかして調子が悪いのかなあ……?
先日観て、高音部はちょっと苦しそうだけど、声自体は星組のれみちゃんより合っているなと思ったので、とても残念です。楽近くにもう一回行く予定なので、調子が戻っていますように。


前回と印象が違うといえばもうお一人、ベンヴォーリオのまっつ(未涼亜希)。
「どうやって伝えよう」のナンバーを目の前で歌ってくれて、とっても幸せ(*^ ^*)だったのですが……
なんというか、間近でつくづくと観ると、若干ですが「きちんと歌詞を伝える」ことに囚われ過ぎているんじゃないか?という気がしました。
一言ずつ解説付きで説明してもらっているような気分、というのでしょうか。
劇団四季の母音法みたいなのとはちょっと違うんですが、、、まっつの歌い方って、単語の一つ一つを強調して、腹筋を使って歌っているんですよね。それはそれで、とても良いことなんですが、どうしてもスタッカートっぽく聴こえるというのか……聴いていて、感情が盛り上がってくるとそのたびに切れてしまう……という感覚がありました。
二階席から観た時の方が、真情というか、寂しさや苦しさがダイレクトに伝わってきたような気がするんですよね。……なんでかなあ。



そして。
前回の日記を読み返してみて、そーーーいえば私、キムちゃんのロミオについて一言も書いてない!ということに気がつきました……。
すみません!キムちゃんのロミオ、ホントに良かったです!!


礼音くんのロミオについて、私は「可愛くて、素直で、優しくて、一生懸命な」青年、というような印象を書いておりまして。
若干乱暴な比喩かもしれませんが、星組のを観たとき、まんま「WEST SIDE STORY」だな、と思ったんですよね。
不良少年たち(マキューシオ&ベンヴォーリオ)と、「元」不良少年(ロミオ)。昔は一緒につるんで悪さもしていたけど、ロミオは一足先に大人への階段をあがって(ロレンス神父に諭されたか?)、更生しつつある、みたいな。
この「ロミオとジュリエット」からなら、素直に「WEST SIDE STORY」が出てくるな、と。


でも、雪組版のロミオは、「不良少年」だったことなんてない、生真面目な優等生、という印象だったんです。
問題行動があるとすれば、せいぜい軽い放浪癖くらいで(^ ^)。昔からずーっと、ピュアで優しい、愛されて育ってきた優等生。これまただいぶ乱暴な比喩ですが、紫堂恭子さんの漫画「辺境警備」の神官さんみたいなイメージかなあ?(←それはちょっと違うんじゃないかなー)

……まあ、比喩が的確かどうかはともかくとして。
ピュアな愛されキャラのロミオを取り巻く二人は、、、不良少年といえば不良少年なんですけど(^ ^)、悪戯好きで落ち着きのない、でも根は優しいマキューシオと、斜に構えた、何を考えているのかわかりにくいベンヴォーリオ、っていうイメージでした。



面白いな、と思ったのは、星⇒雪と「ロミオ」のキャラクターが変わったときに、「死」(彩風咲奈)と「愛」(大湖せしる)のキャラクターも全く違うものになっていたこと。
特に「死」ですね。雪組版の「死」は子供だな、と思いました。少年ではなく、責任能力のない子供。それこそ、悪戯好きな妖精、という感じ。
ロミオがピュアになった分、「死」が能動的になったな、と思ったんですよね。だからと言って「支配者」には見えないので、あくまでも「悪戯っ子」という感じ。

そして、そんな子供っぽい「死」を母親のように見守る「愛」という存在の、面白さ。


星組版の「死」(真風涼帆)は主体性のないトート。「運命」という名の織物を織るモイライの一人、みたいな印象がありました。
そして、「愛」(礼真琴)はピュアで優しい少女のような、ジュリエットの愛の化身、というイメージ。

でも、雪組版の「死」と「愛」は、その役割を入れ替えていたような気がします。
「運命」を見守る「愛」の包容力と、「運命」に悪戯を仕掛ける「死」の稚気、その二つが人間の運命を決めていく。
そして、「死」はまた、ピュアで素直な愛されキャラ、ロミオの内面に潜む闇の化身でもある、という構造。」


最後の霊廟…「罪びと」の場面で、本舞台の上手端から嘆く人々を嘲笑いながら眺めている「死」と、セットの上から彼らを見守る「愛」。
やっていることは同じでも、なんというか、全然違うんですよね……。それがすごく面白かったです。
せしるの「愛」がすごく素敵で。CSニュースの映像だけで視ていたときの印象よりも、ずいぶん迫力があって、「可愛い」というより「美しい!」という感じでした。いっそ「神々しい」と言いたくなるくらいの、豊かなイマジネーション。

真風くんと彩風さん、礼くんとせしる、それぞれ単体で役を比べるといろいろあるのですが、ロミオとの関係性まで含めた三者で比較すると、星組版と雪組版、それぞれの演出としての違いが明快に見えてくるような気がしました。



作品として、キムちゃんのピュアさを一番強く感じたのは、「死」のキャラクターの変更と、そしてもう一つ、最後の霊廟でのソロの声、ですね。
そこまではかなりドラマティックなナンバーが続くので、声もそういう声で歌っていたのに、あの場面でいきなりコロッとあの透明な声が出てくるところがすごいな、と。

いやーーー、星組版もすごく好きだったけど、雪組版も良いなあ(*^ ^*)。
でも、とにかく音楽が素晴らしいので、何度見てもとても幸せ♪(そんなに何回も観られないのが残念……)。




それでは、最後に大人たちについて。

星組から続演のキャピュレット卿(一樹千尋)は、一際迫力を増して、素晴らしかった……。「娘よ」のソロはもちろんですが、その前のジュリエットに思わず手を挙げるまでと、叩いた後の芝居が素晴らしかったです。
そして、ジュリエットに「お母様は言ったわ、夫を愛したことなどないと!」とバラされて、衝撃のあまりよろめいてしまう弱さがリアルでした。……星組でもあんなによろめいてましたっけ?(←ちゃんと観たの?)


そんなキャピュレット卿の奥方(晴華みどり)。かおりちゃん、化けた!!と思いました。歌も芝居も良くて、個人的にはかおりちゃんのベストアクトです。「エリザベート」のマダム・ヴォルフ、「情熱のバルセロナ」のリンダと「良い役なのにもったいない……」と思うことが多かったのですが、今回は本当に成長したな、と思いました。
しかも、美しい(*^ ^*)。痩せましたよね?フィナーレの衣装もすっきり着こなしていたし……今のかおりちゃんで、もう一度リンダが観てみたいな、と思いました。


「罪びと」を歌い出すモンタギュー夫人(麻樹ゆめみ)。いやーゆめみさん素晴らしい!「罪びと」は絶対泣いちゃうんですよ私。星組の花愛さんの歌も素晴らしかったけど、麻樹さんも良かったです(*^ ^*)。ロミオがあんなにピュアに育ったのは、この人が愛情こめて育てたからなんだな、と素直に納得できました。


その旦那さま、モンタギュー卿(飛鳥裕)。組長の優しさと真摯なところが生きた役になりましたね。星組版のにしき愛さんは一癖も二癖もありそうな印象でしたが、飛鳥さんは、麻樹さんと二人で幸せな家庭を築き、ロミオに愛情を注いだ様子が想像できて、とてもよかったと思います。


ロレンス神父さま(奏乃はると)。星組版では完全にモンタギュー(=ロミオ)側か?という印象があった人ですが(そんなところもWSSのドックに被った)、にわにわの神父さまはもう少しクールで、「中立地帯」な印象でした。
歌はさすがですよね!個人的に、コマちゃんとのデュエット(「神は見捨てない」)が大好きなんですが、お二人の声の響きが似ているのがとても良いなあと思いました♪


大公閣下(大凪真生)。星組の水輝くんと同じ88期。今まであまり歌手として使われていた印象がなかったのですが、大凪さんも巧いですよね。最初の「ヴェローナ」は、登場人物が増えたせいか大公の印象がちょっと弱まった感じもありますが、場面全体としてのまとまり感があって、良かったと思います。
……そういえば。大公さんご自身とはあまり関係ないのですが、旗持ち(従者)がすごく増えていたことにびっくりしました(^ ^)。さすが本公演!星組は二人しかいなかったのに!(@ @)



乳母の従者ピーター(詩風翠)。かーわーいーいー!!マスコットみたいな可愛らしさがあって、紅い衣装に金髪がよく映えて、、、とっても良かったです♪

神父の使者ジョン(央雅光希)。マントヴァの街にやっと辿り着いたときの薬売り(死)との芝居がさりげなく良いんですよねー♪台詞が聞こえてきそうなほど、しっかりと芝居していたのが好印象でした。





役として名前のある人は、一通り書いた……かな?
今回は、初見と二回目で大きく印象が変わった人が多いので、ちょっと悩ましいのですが、、、今日の時点での感想です。
またこれから、回数を重ねる中で変わっていく部分はあるんだと思います。それを見守ることはできませんが、最後にもう一回観たときにどんな印象を受けるのか、それを楽しみにしています。



友人に誘われて、雪組「ロミオとジュリエット」のロレンス神父さま(奏乃はると)のお茶のみ会に参加してまいりました。


この日記ではあんまりお茶会レポートしたことないんですけど、とっても楽しかったし、そういえば、にわにわのお茶会レポートって見たことないなーと思ったので、ちょこっとだけご報告させていただきます。


まず、参加者が多いのに驚きました!
ちゃんと数えたわけではありませんが、50人か60人くらいいたんじゃないでしょうか?いつもあんなにいらっしゃるなら凄いなあ(@ @)。嘉月絵理さんとかでも、卒業の時以外はかなりこじんまりとやっていらしたのにー。
まあ、ロレンス神父は良い役ですし、それで興味を持ったらしい初参加っぽい方も何人もいらっしゃいましたから、今回は多かったのかも。あんまり少ないと緊張するので、私にはちょうど良い人数でした♪♪



パレードまで全鬘で、まったく地毛を視るチャンスのないロレンス神父さま。
素のにわにわは、ものすごいプラチナブロンドでびっくり(@ @)。「『オネーギン』の時にド金髪に染めたら気合が入った」のだそうで、それからずっと金髪を保っているのだそうです。
「帽子とか被ってしまえばそんなに目立たないし……」と仰ってましたが、いやいや、十分に目立ってると思いますよ!!……普通の外国人だと思われているかもしれまえせんけど(^ ^)。
「『黒い瞳』もロシア人だから、このままいけるんじゃないかと思っているんですよ」と楽しそうにお話されていました。……残念ながら、初演のコサックはみんな黒髪だった記憶ががあるんですけどねー?


そんな調子で、とめどなく話し続けてくれるにわにわ。
……にわにわが喋っているところって、そういえばあまり観たことないような気がするんですが、あんなにトークがうまいとは(@ @)。うまいというか、止まらないというか(^ ^)。
稽古場の様子から役づくりの苦労点、本番中の袖での他の組子たちとのコミュニケーションの話まで、いろんなお話をとっても沢山!してくださいました(はぁと)。すごく楽しかったです。
個人的には、まっつ(未涼亜希)の話が嬉しかったなあ。そんな大した話ではないんですが、学年も近いし、接点も多いんでしょうね♪ なんだか普通に仲良さそうで、まっつがちゃんと組に馴染んでいる様子なのがとても嬉しかった(T T)。

役づくりについては……んー、とりあえず、ロレンス神父さまは40代だそうです。観劇していて、ちょっと年齢不詳だなー?と思っていたので、次回はそのつもりで観てみたいと思います♪
他にも、普段の活動内容(?)とか、ロミオとの付き合いの長さとか、そういう裏設定的な話もいろいろしてくださったし、観劇の参考になる話が多かったような。
とにかく、次回の観劇がすごく楽しみになりました♪


……そういえば私、まだ大人たち(含む死と愛)のことは全く書いてないんですね(^ ^;ゞ
もう一回観てからの方がよさそうだけど、新公前にまとめておきたいような気もする……。
がんばりまーす。





話は全然違いますが、CSで月組の稽古場レポートが流れましたね♪♪
みりおくん(明日海りお)、としちゃん(宇月颯)、ゆりやん(紫門ゆりや)って、何のサービスですかいったい。CSさんありがとう(^ ^)ドキドキ。

燕尾服に仮面だけで、身体の動きで動物を表現する……と言っていましたが、、どの程度のことをやるんでしょうねー。としちゃんが「チーターの動き」を実演してくれましたが……うーむ。
そもそも、ライオンと虎とジャガーとチーターを、身体の動きだけで区別するのは無理 だと思う(動きとしては表現できたとしても、観ている側が相違点を知らない)んですが、、、、、ねぇ?

そういう意味では、小鳥たちの方が楽かなあ?ヒバリとハチドリは飛び方が全く違うし。……と書いてから思いましたが、実際に飛ぶわけではないのに、翼の動きだけで見分けがつくかというと、やっぱり無理な気がする(^ ^;ゞ
まあ、その辺については木村さんのお手並み拝見、です(^ ^)。

何かと話題が変るたびに研ちゃんに振る下級生たちが可愛くて仕方ない!!
研ちゃん、このまま現役スカイレポーターとして卒業しちゃうんですよねえ。さびしいなあ……

それにしても、最近急激にCSでの露出が増えた感のあるとしちゃん。……なんというか、不器用な人だなあ、と思ってしまいました(^ ^; 名古屋紀行(=夢スポット)でも思いましたが、スカイフェアリーズ経験者だとは思えんな。研ちゃんに話をふるにしても、もう少しスマートにやれるだろうに……
……その不器用さが好きなんですけどね(諦)。



ところで。「小鳥ちゃん」と呼ばれているのが、三人の中で一番大きいゆりやんだというのは笑うところでしょうか?(^ ^)





そして。
星組中日劇場公演千秋楽映像も、今日からですよね。
組長さんが、ご挨拶のなかでみっきぃさん(天寿光希)にちょっと触れてくださったのがとても嬉しい。
今週中に集合日がくると聞きましたが、ぜひともその場に笑顔で並んでくださいますように。

そして、盛大に送り出されたテルくん(凰稀かなめ)。
お待ちしておりました!しばらくゆっくり充電して、5月からどうぞよろしくお願いいたします!



東京宝塚劇場にて、雪組公演「ロミオとジュリエット」を観劇してまいりました!


いやー、2月に入ってから中日の星組公演しか観ていなかったのですが、この土日は久しぶりの観劇Dayで(^ ^)。しかも、観る作品観る作品どれも大当たりで、楽しくて楽しくて(^ ^)、素晴らしい週末でした♪
この勢いで、明日からの仕事もがんばるぞー!!



それにしても良かったです。期待以上!
音楽が売りのミュージカルなので、主要メンバーの半数以上が歌えるっていうのはすごく大事だな、と思いましたね(^ ^;ゞ
まずは、「良いだろう」と予想して、期待値をMAXまであげていたキムちゃんとまっつ(未涼亜希)が、(猫の課した)高いハードルを軽々とクリアしていたのがとても嬉しい(はぁと)。

そして、正直に言って非常に懸念していたミミちゃん(舞羽美海)とチギちゃん(早霧せいな)が、想像より全然良かったのがすごく嬉しかった!!いやー、二人とも、本当によく頑張ってくれてありがとう!(感涙)

特に美海ちゃん!「オネーギン」で巧くなったなーとは思いつつ、「アテガキの曲は歌えてもミュージカルは……」という懸念があったのであまり期待をしすぎないようにしていたんですが、ホントに巧くなったんだね(感涙)。
声はちょっと細いけど、音色というか響きの可愛さが役に合っているし、なにより、発声が素直でまっすぐだから聴きやすい(^ ^)。音程も、ソロはちょっとふらつくけど、デュエットやコーラスはうまくハモっていたから、耳が良いんだと思うんですよね。耳が良ければ、あとは訓練ですぐ巧くなるので、ちょっと安心(^ ^)。

「マリポーサの花」「忘れ雪」とキムちゃんとミミちゃんが組んでいるのを観て、可愛いけどあんまり似合ってない二人だなーと思っていたのですが、今回の「ロミオとジュリエット」はお互いの並びもすっごい似合っていたと思います♪ 次の「黒い瞳」もすごく楽しみです~~!!


チギちゃんは、巧くはないけど、あのくらい歌ってくれれば猫は許容範囲ですわ(^ ^)。ベニーの苦戦を見ていただけに、すっごい心配だったんだもん。いやー、なんとかギリギリクリア!って感じでしたが、いいんです、クリアしてくれさえすれば!

あ。でも。;
……チギちゃんについては、マーキューシオとしてのソロは許容範囲内だったけど、フィナーレの銀橋の歌はだいぶヤバかったような………(T T)
あと、なんで髪を赤毛にしたんだろう?ってのも不思議でした。喧嘩っ早さや、血の熱さみたいなのを表現したかったんでしょうか。でもその色、モンタギューの寒色系の衣装にあんまり合わないような……いや、美形は何をしても美形でしたけどね!



ティボルトのキタロウ(緒月遠麻)は……なんというか、普通のティボルトでした。格好良かったし、歌も違和感なくて、役としては十分だったと思います。ただ、比べるわけじゃないんですが、テルくん(凰稀かなめ)のティボルトとは全然違っていたんですよねー。正反対じゃなくて、そもそもの成り立ち(育ち?)が違う、って感じ。

二幕冒頭、女を侍らせてギラギラとロミオを探すキタロウの野獣性がすごく良かった。そう、ティボルトってこういう男なんだよね、と思う。そして、そんなティボルトに色っぽくしなだれかかるお姉さまズが素敵すぎる(*^ ^*)。

多分、どちらかというなら、キタロウのティボルトが「普通の」ティボルトに近いんだと思います。観ていても違和感なかったし、なによりテルくんのティボルトは、「ティボルト」としては異質だなーと思いましたから。
……私は、その異質性が好きだった訳ですが。





大人チームは後日にして、先に(忘れないうちに)若者チームを書かせてください。

一幕冒頭の群舞で引き裂かれる男女(キャピュレット男とモンタギュー女)はキング(蓮城まこと)と愛加あゆちゃん。
キング、単独で目立つ場面は冒頭とラストの「和解」だけでしたが、こまごまと台詞があって、いちおう目立つように工夫してもらっているのは感じました。思い切った短髪をツンツンに立てて、キツめのメークがカッコいい!すごくシャープな感じで、いつものほんわかなキングとは別人みたいに素敵でした(*^ ^*)。

キャピュレットの男は、モンタギューより大柄な人が多かった印象。香音有希さんが金髪ロン毛で格好良くて目立ってました。
凛城きらさんは、相変わらず達者なんだけど、このメンバーだったらもっと圧倒的に目立ってほしいな、と思ってしまった……期待しすぎ?メークはだいぶ良くなったかなー。
下級生では、煌羽レオくんがぱっと眼を惹く華やかさのあるダンサーで素敵だったな♪


続いて青チーム、モンタギューの男たち。
がおりちゃん(香稜しずる)は、肩下ぐらいまでの長さの外ハネの黒髪。メークとかは普通だったかな。群舞とかでセンターをとる場面もあって、素敵だった♪
凰華れのちゃんは、ちょっとトサカになった髪型が小顔によく映えて、美形度UP!してました。キビキビと踊っていて格好良くて、ホントに勿体無いよー(T T)。
涼瀬みうとさんは、短い金髪でしたっけ?
彩凪翔くんは、前髪を一束あげて止めて、その回りに房を垂らした感じの……なんというんだろう、和物の若衆みたいな前髪(←全然わからない説明ですみません)で、文句なく美形でした。うん。モンタギューで一番の美形を探したら翔くん、っていう判断で間違いないと思うよ!(←真顔)

まなはるくん(真那春人)は、根元が黒っぽいちょっと長めの金髪をオールバックにしてました。うーん、あなたの顔はオールバックより前髪をつくったほうが似合うと思う……と思いつつ。
帆風成海くんは、短い金髪のツンツンだったかな?目元のラインを太く入れて、シャープに見えるようにがんばってました。っていうか、すごい痩せましたね!ロケットで吃驚しましたわ(@ @)。
久城あすくんと桜路薫さんは、、、チェックはしたんだけど髪型は忘れてしまいましたすみません(汗)。お二人ともすごいダイナミックに踊っていて、めちゃくちゃ格好良かったです。


女役さんたちは……
モンタギューのリーダーがヒメ(舞咲りん)、キャピュレットのリーダーが花帆杏奈。どちらも85期のダンサーですが、ガツガツと男前なヒメと、あくまでも色っぽくしなやかな杏奈ちゃん、という二人の色合いが、両家全体のイメージになっているような気がしました。

そんな二人が、ラストの「和解」で最初に手を取り合う二人であることも、非常に象徴的だな、と。デュエットする二人の「母親」(麻樹ゆめみ、晴華みどり)の後ろ、センターで手を取り合う二人の芝居が、とても好きです。


モンタギューの女たちでは、卒業する花夏ゆりんちゃんの美しさに瞠目しました。ずっと可愛い子だなとは思っていましたが、ここにきて花開くか……という嬉しさと、無念さ。もっともっと、この美貌を眺めていたかったなあ(T T)。
沙月愛奈さんのシャープなダンスはやっぱり格好良い!もう少し見せ場がほしいところです。
千風カレンさん、透水さらさちゃんの思い切った小芝居ダンスも素敵♪ただ、さらさちゃん、最近またお化粧が少しケバくなってきたような……?せっかくミナコちゃん(愛原実花)似の美貌なんだから、みなこちゃん退団直前頃の化粧を少し参考にしたらいいのでは。

キャピュレットの女たちでは、杏奈さんとリサちゃん(涼花リサ)のお姉さまコンビがなんたって見どころ(^ ^)。爛れるような色気とはこのことか、と。
きゃびぃ(早花まこ)は、小さいけどエネルギッシュで、こういう役は本当に格好良いなあ。
そして、ひーこ(笙乃茅桜)が可愛すぎる………!!軽々と踊っているんですが、あまりにも軽やかすぎて吃驚します。「憎しみ」ってなあに?食べられるの?みたいな軽やかさ。天使みたいだ。



全体に、舞台狭しと人がぎゅう詰めで踊りまくっている様子は、本当にエネルギーが渦を巻いているのが見えるみたいで。星組さんとは劇場も違うし、出ている人数も全然違うので比べてはいけないんですけど、なんというか、「凄い」の一言でした。
なにはともあれ、「世界の王」がすごい迫力だったのが嬉しい!!大好きなんですよ、あの音楽。あー、素敵だったなあ♪




パリス伯爵のひろみちゃん(彩那音)は、ちゃんと歌えていたしすごく良かったけど、バイトなしか~~~(涙)。
組の半分だった星組と違って、人数が多いからパリスだけかも、と予想してはいましたが、、、せめてマントヴァの街にくらい、しれっと居てもいいじゃんかー。小池さんのイケズ。



雪組東宝劇場公演「ロミオとジュリエット」初日おめでとうございます♪
週末観にいくので、めっちゃ楽しみ!
なんか、さっそくCSの「NOW ON STAGE」を観ていたんですが、、、、あああ、日本語が不自由なせしる(大湖)がめっちゃ可愛い(T T)。早く「愛」を生で観たいよー!!


キムちゃん、ひろみちゃん(彩那音)、チギちゃん(早霧せいな)、コマちゃん(沙央くらま)、せしる、彩風咲奈さん……彩風さん以外は学年も近いし、なんとなく仲良さげでいいメンバーですよね。楽しそう(^ ^)。
公演の話も面白かったし、質問コーナーも面白かった!ハプニングの話とか(汗)。
娘役がいないけど、せしるがそこらの娘役より可愛いので意外と華やかですね。……あ、コマちゃんも女役だったな(^ ^; 想像が出来るような、できないような。

なんにしても、早く観たい♪




そして。
いまさらですが、録画していたすみ花ちゃんとウメちゃんのトークをやっと視ました。
なんか、「稽古場」に対する感じ方の話が興味深かった。結局、宝塚の稽古場は「オン」だってことですよね。きちんと化粧をして、髪型や稽古着も意識して、時代や役に合わせたり、きちんとお洒落に……というところを気にしたり。
稽古場は「オン」であり、「戦場」であり、稽古場に行く前に準備が必要なところだった、という話は、けっこう切ない話だなと思いました。下級生の頃から抜擢されてきた二人だから余計、というのはあったかもしれませんが、、、でも、そういう苦しみがあってこそ、舞台で輝くことができるんだろうな、と。




そういえば、ポケットカレンダーが発売されましたね。
いつも割とたくさん買ってしまうんですが、今回はちょっと自粛して2枚に抑えてみました(^ ^)。いつも二桁いくのに(^ ^)、お財布に持ち合わせがなくて(汗)。

そして、二月に入って以来、というか、宙組公演が終わって以来、名古屋遠征した以外は全くの引き籠りで、すっごい久しぶりのキャトルレーヴだったので、いろいろ買ってしまいました。やっと歌劇も買って、噂の(^ ^)祐飛さんアンケートに爆笑(^ ^)したり、「Coordination View」の宙組4人、とくに藤咲えりちゃんの可愛らしさに惚れなおしたり………すっすみません、今更の話題で。
いやー、それにしてもこのアンケート面白すぎる!!っていうか、宙組っ子たち、祐飛さんのこと好きすぎる(^ ^; ほとんどファンの域だよそのコメント。……そして、あまりに自由すぎて吃驚(@ @)


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