文京シビック小ホールにて、劇団メリーゴーランドの「夢守の鍵/エターナル・シー」を観劇いたしました。
知人に誘われて観にいったのですが、なかなか面白かったです。
http://sky.geocities.jp/merrygo_tokyo/
素人劇団なんだろうな、と思っていたのですが、どうしてどうして、意外に本格的な舞台で吃驚しました。
セットもちゃんと時代色があったし、ああいう舞台にしては照明がちゃんと効果的に活用されていたし。
なにより、音楽が芝居ショーとも完全オリジナルだったのはすごいな、と(作曲:内海治夫/芝居、美広まりな/ショー)。不思議な響きのある音楽が全編を彩っていて、たぶん音域とかも出演者に合わせているのでしょうけれども、どれもちゃんと歌いこなしていて、とても良かったと思います。
お芝居の「夢守の鍵」は、「人の役にたちたくて」探偵をやっている貴族のボンボン(マイク/華波蒼)と、その従姉妹で占い師のオリヴィア(綾庭来美)を中心とした物語。
ある日、マイクは道で女の子(アネット/羽良悠里)を拾う。道を歩いていて知らない男に襲われた、という彼女は、奪われてしまった「夢守の鍵」を探してほしい、と探偵に依頼する。
そして同じ日に、ちょっと高慢な依頼人(リリー/夢音かりん)がやってくる。王室の秘宝を探してほしい、と。
滅多に客などこないのに、同じ日に依頼人が二人。これは偶然?それとも……いや、それ以前に、「夢守の鍵」っていったい何だ……?
そんなところから始まる物語。
「夢守」とは、文字通り「夢を守る人」。人々の夢から夢を渡り歩いて、悪夢を追い払い、泣いている子を慰める。そのために、他人の夢に入り込むために必要な「鍵」が、アネットが伯母から受け継いだ夢守の鍵……。
そんな“ありがちな”ファンタジックな設定は、ちょっと佐々木淳子の古い短編漫画「赤い壁」を思いださせました。
ほとんどの説明は歌ですますので、ちょっと集中力が切れると意味がわからなくなったりしそうな部分はありましたが、出演者はみんな滑舌も良くて聞き取りやすかったし、台詞で説明されるよりむしろわかりやすかったのではないかと思います。
登場人物それぞれの悩みや迷いがストレートに提示されて、お互いがお互いの悩みに共感し、自分の迷いを整理するきっかけとする。マイクの、そしてアネットの夢が「ひとびとを笑顔にしたい」であったと判るくんだり、そして、リリーとオリヴィアのやり取りがとてもリアルで、ちょっとうるっとなりました。
事件の真相は割と早い段階でネタが割れていたし、ラストもだいぶご都合主義な感じでしたけれども、そこに至る過程が丁寧に描かれていたので、それなりに納得感はあった……のでは。
吊り物の使えない、大道具もそうそう動かしたりできない舞台でしたが、マイクの家、アネットの伯父セドリック(紗蘭広夢)の家、そして街路など、低い舞台面をうまく使って表現していて巧いなーと感心しました。
出演者は、マイク役の華波蒼さんとオリヴィアの綾庭来美さんが歌も芝居も達者で、頭一つ抜けていた印象。華波さんはスタイルもよくて身のこなしもきれいだし、声も良かった(^ ^)綾庭さんは、出てきてニコッと笑っただけでぱぁっと光が射すような明るさが魅力。こちらもお芝居も歌も素晴らしくて、特にお芝居のコケティッシュな魅力は素敵でした。良い役者さんですね。
ヒロイン格の羽良さんは、美人でヒロインオーラたっぷり(^ ^)
セドリックの紗蘭さんは、こういう役をするには声が高いのが残念ですが、落ち着いた佇まいは魅力的だったと思います。
夢音さんは、芸名どおりのとても不思議な声の持ち主。アニメ声というのともちょっと違う、フルートのような……いえ、まさに「夢の音」のような、声。特に、高音域での不思議な響きが印象に残りました。本格的に訓練を受けてみる気はないのでしょうか……聴いてみたい気がするのですが。
ショーは、海をテーマにしたストーリーのある作品。
特に印象に残ったのは、中盤の華波さんと羽良さんのダンスシーンです。素晴らしかった!華波さん、もしかして相当に踊れるんでは?(振付:俵ゆり・仲由恵)もうちょっとゆっくりダンスを観てみたかった気がします。
最初と最後の青い衣装も素敵だったけど、途中で出てくるクラゲさんたち(羽良・彩庭・夢音)が、アイドルっぽくて可愛かったです(^ ^)。あと、個人的には綾庭さんの「深海の妃」が、それまでと思いきってイメージを変えたメークとヘアがすごく似合ってて、素敵でした!!
今回が第二回公演で、来夏に第三回公演を予定しているとのこと。面白かったので、時間があえば次回もぜひ行きたいなと思っています♪
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知人に誘われて観にいったのですが、なかなか面白かったです。
http://sky.geocities.jp/merrygo_tokyo/
素人劇団なんだろうな、と思っていたのですが、どうしてどうして、意外に本格的な舞台で吃驚しました。
セットもちゃんと時代色があったし、ああいう舞台にしては照明がちゃんと効果的に活用されていたし。
なにより、音楽が芝居ショーとも完全オリジナルだったのはすごいな、と(作曲:内海治夫/芝居、美広まりな/ショー)。不思議な響きのある音楽が全編を彩っていて、たぶん音域とかも出演者に合わせているのでしょうけれども、どれもちゃんと歌いこなしていて、とても良かったと思います。
お芝居の「夢守の鍵」は、「人の役にたちたくて」探偵をやっている貴族のボンボン(マイク/華波蒼)と、その従姉妹で占い師のオリヴィア(綾庭来美)を中心とした物語。
ある日、マイクは道で女の子(アネット/羽良悠里)を拾う。道を歩いていて知らない男に襲われた、という彼女は、奪われてしまった「夢守の鍵」を探してほしい、と探偵に依頼する。
そして同じ日に、ちょっと高慢な依頼人(リリー/夢音かりん)がやってくる。王室の秘宝を探してほしい、と。
滅多に客などこないのに、同じ日に依頼人が二人。これは偶然?それとも……いや、それ以前に、「夢守の鍵」っていったい何だ……?
そんなところから始まる物語。
「夢守」とは、文字通り「夢を守る人」。人々の夢から夢を渡り歩いて、悪夢を追い払い、泣いている子を慰める。そのために、他人の夢に入り込むために必要な「鍵」が、アネットが伯母から受け継いだ夢守の鍵……。
そんな“ありがちな”ファンタジックな設定は、ちょっと佐々木淳子の古い短編漫画「赤い壁」を思いださせました。
ほとんどの説明は歌ですますので、ちょっと集中力が切れると意味がわからなくなったりしそうな部分はありましたが、出演者はみんな滑舌も良くて聞き取りやすかったし、台詞で説明されるよりむしろわかりやすかったのではないかと思います。
登場人物それぞれの悩みや迷いがストレートに提示されて、お互いがお互いの悩みに共感し、自分の迷いを整理するきっかけとする。マイクの、そしてアネットの夢が「ひとびとを笑顔にしたい」であったと判るくんだり、そして、リリーとオリヴィアのやり取りがとてもリアルで、ちょっとうるっとなりました。
事件の真相は割と早い段階でネタが割れていたし、ラストもだいぶご都合主義な感じでしたけれども、そこに至る過程が丁寧に描かれていたので、それなりに納得感はあった……のでは。
吊り物の使えない、大道具もそうそう動かしたりできない舞台でしたが、マイクの家、アネットの伯父セドリック(紗蘭広夢)の家、そして街路など、低い舞台面をうまく使って表現していて巧いなーと感心しました。
出演者は、マイク役の華波蒼さんとオリヴィアの綾庭来美さんが歌も芝居も達者で、頭一つ抜けていた印象。華波さんはスタイルもよくて身のこなしもきれいだし、声も良かった(^ ^)綾庭さんは、出てきてニコッと笑っただけでぱぁっと光が射すような明るさが魅力。こちらもお芝居も歌も素晴らしくて、特にお芝居のコケティッシュな魅力は素敵でした。良い役者さんですね。
ヒロイン格の羽良さんは、美人でヒロインオーラたっぷり(^ ^)
セドリックの紗蘭さんは、こういう役をするには声が高いのが残念ですが、落ち着いた佇まいは魅力的だったと思います。
夢音さんは、芸名どおりのとても不思議な声の持ち主。アニメ声というのともちょっと違う、フルートのような……いえ、まさに「夢の音」のような、声。特に、高音域での不思議な響きが印象に残りました。本格的に訓練を受けてみる気はないのでしょうか……聴いてみたい気がするのですが。
ショーは、海をテーマにしたストーリーのある作品。
特に印象に残ったのは、中盤の華波さんと羽良さんのダンスシーンです。素晴らしかった!華波さん、もしかして相当に踊れるんでは?(振付:俵ゆり・仲由恵)もうちょっとゆっくりダンスを観てみたかった気がします。
最初と最後の青い衣装も素敵だったけど、途中で出てくるクラゲさんたち(羽良・彩庭・夢音)が、アイドルっぽくて可愛かったです(^ ^)。あと、個人的には綾庭さんの「深海の妃」が、それまでと思いきってイメージを変えたメークとヘアがすごく似合ってて、素敵でした!!
今回が第二回公演で、来夏に第三回公演を予定しているとのこと。面白かったので、時間があえば次回もぜひ行きたいなと思っています♪
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