銀河英雄伝説~自由惑星同盟篇~
2012年4月15日 演劇 コメント (2)東京国際フォーラム ホールCにて、「銀河英雄伝説~第二章:自由惑星同盟篇」を観劇してまいりました。
あまり期待していなかったのですが、予想以上に面白かったです(^ ^)。
ただ、なんというか……「面白い舞台」ではなく、「面白い映画」のような印象でした。別に悪い意味ではないのですが。
たぶん、映像と芝居の関係が非常に緊密だったことと、音作りが映画っぽかったことがそういう印象につながったと思うんですよね。
特に、印象を左右したのは音かな。BGMの使い方とかがミュージカル映画っぽくて。フォーラムの音響も元々ああいう感じなので、余計に「ナマ」っぽさが消えて、映画っぽい仕上がりになっていたのだと思います。
映像の使い方は面白かったです。今まで観た舞台作品の中では一番興味深かったかも。フライングボール(映像)を使ったダンスシーンも面白かったし、殺陣(戦闘機によるビーム線)での使い方もアイディアの勝利でした。
ただ、私は1階センター席だったので、おそらく演出家のイメージにかなり近い映像を観ていたと思うのですが、端席とか3階席とかで観たらどうだったのかなあ?とは思いましたが……。
第一章の帝国篇は、ビジュアル的にやっぱり外部作品だと厳しいなと思った点もありましたが、同盟篇は、その点衣装もシンプルだし、あまり違和感を感じずに最後まで楽しむことができました。
艦橋の表現の仕方も面白かったし、なにより、額縁の広さ(高さ)を生かしたセットが良く出来ていて、映像とのコンビネーションも相俟って舞台転換に違和感がなかったのが良かったと思います。
結構実験的かつ画期的な舞台面になっていると思うので、また続編が楽しみです。
と同時に、この舞台面はDVDだとどうなるのかなあ?と、さらに興味深いです(^ ^)。
物語は、アスターテの会戦からイゼルローン奪取、そして、その後の出兵決定まで。
原作の流れにほぼ沿って語られていたのですが、驚いたことに、ヒロインはジェシカ・エドワーズ(馬渕英俚可)で、二番手はロベール・ラップ(野久保直樹)でした(^ ^)。
ロベールは冒頭のアスターテで全滅する弟六艦隊の一員なのですが、その後のストーリーの中にも学生時代の回想が何度も入り、ロベールとの友情と、ジェシカとのすれ違いを意外と丁寧に描いていました。
ヤン・ウェンリー役は河村隆一。舞台で観たことがないので、キャストが決まったときは「へーっ」と思っただけでしたが、予想以上に声がイメージどおり で、とても吃驚しました。
淡々とあまり感情を入れずに語る語り口は、舞台俳優として巧いのかどうか判断に迷うところもありますが、ことヤン役にはぴったりだったと思います。
ヴィジュアルはおいといて(すみません)、芝居は良かったと思います(^ ^)。
この作品は元々ミュージカルではないのですが、今回はラストにジェシカとフレデリカ(はねゆり)ではじまるフィナーレナンバーがあって、これはいちおう生歌だったと思う……たぶん。後半は録音かな?という気もしましたが、最初の歌い継ぎは生歌だったはず。ちょっとだけでしたが、中川晃教くんの歌が聴けて嬉しかったです。
第一章の時から言われていましたが、ミュージカル作品の常連キャストが多く出演しているのに歌わないのは勿体無いので、こういうフィナーレナンバーで歌うのは良い演出だなあと思いました。
その他、印象に残ったキャストについて。
まず、ムライの大澄賢也。
こういうストイックな役が似合うとは予想外すぎて、本当に驚きました。でも
というか、大澄さんが出演すると聞いた時から、ずっとトリューニヒトだと信じて疑わなかったので、トリューニヒト(井田國彦)が登場したときにはしばらく呆然としておりました(真顔)(^ ^;ゞ
そして、キャゼルヌの天宮良。
天宮さんといえば、私にとっての最初の出会いはナリス様(グイン・サーガ)。
あれから何年たったんだ……?と、その穏やかな渋みのあるおじさまっぷりを観ながら思ってしまいましたが。いや、あれ以来初めてというわけではもちろんないはずなんですが、なんとなく。軍服だからかなあ?(←全然時代が違いますが)
まあ、そんな与太話はおいといて、素敵でした。河村さんのヤンを包み込む優しさとさりげないユーモアがいかにも「キャゼルヌ」な感じで。奥方が出てこなかったのが残念だなあ。
ポプランの中川くん。
出演していることはもちろん知っていましたが、役が何なのかは意識していなかったので……朱いスペーススーツ(?)に身を包んで登場したときには吃驚しました。赤毛のソバージュで、陽気でやんちゃで自信家のポプランには合っていたけど、、、正直、女にモテモテなイメージはなかったなあ(←ごめんなさい)
うーん、中川くんって男と友情をはぐくむイメージも、女の尻を追い掛けてるイメージもないんですよねー。典型的な天才型で、一人の中で自己完結してるイメージが強い。そういう役はだいたい成功してるし、そうでない役は、私の中で「いまいち」に分類されてることが多いし。
じゃあ誰が良いのか、というと、具体的に浮かぶ訳ではないのですが。特に、次の作品が「撃墜王篇」でポプラン主役ってことを考えると、ある程度知名度もないと無理だし……ぶつぶつ。
イワン・コーネフの中村誠治郎さん。
すみません。猫は同盟軍では断然コーネフ贔屓なので、ドキドキしながら観ていたのですが、最初に撃墜王が4人出てきたときから恰好良いなと思った人がコーネフだったので嬉しかったです(^ ^)。
クールでクレバーな雰囲気がちゃんとあって、落ち着いた語り口もコーネフらしくて、すごく良かったと思います(贔屓目)。撃墜王篇が楽しみ!
……いま、プログラムを読んで知った。「戦国BASARA」の石田三成役をやってる人なのか……!!(←だから何なの)(「戦国BASARA」観にいく暇はないと思うけど?)
だいぶ長くなってきたので、いったん切ります。
他のキャストはまた後日。
【7月1日まで、あと77日】
あまり期待していなかったのですが、予想以上に面白かったです(^ ^)。
ただ、なんというか……「面白い舞台」ではなく、「面白い映画」のような印象でした。別に悪い意味ではないのですが。
たぶん、映像と芝居の関係が非常に緊密だったことと、音作りが映画っぽかったことがそういう印象につながったと思うんですよね。
特に、印象を左右したのは音かな。BGMの使い方とかがミュージカル映画っぽくて。フォーラムの音響も元々ああいう感じなので、余計に「ナマ」っぽさが消えて、映画っぽい仕上がりになっていたのだと思います。
映像の使い方は面白かったです。今まで観た舞台作品の中では一番興味深かったかも。フライングボール(映像)を使ったダンスシーンも面白かったし、殺陣(戦闘機によるビーム線)での使い方もアイディアの勝利でした。
ただ、私は1階センター席だったので、おそらく演出家のイメージにかなり近い映像を観ていたと思うのですが、端席とか3階席とかで観たらどうだったのかなあ?とは思いましたが……。
第一章の帝国篇は、ビジュアル的にやっぱり外部作品だと厳しいなと思った点もありましたが、同盟篇は、その点衣装もシンプルだし、あまり違和感を感じずに最後まで楽しむことができました。
艦橋の表現の仕方も面白かったし、なにより、額縁の広さ(高さ)を生かしたセットが良く出来ていて、映像とのコンビネーションも相俟って舞台転換に違和感がなかったのが良かったと思います。
結構実験的かつ画期的な舞台面になっていると思うので、また続編が楽しみです。
と同時に、この舞台面はDVDだとどうなるのかなあ?と、さらに興味深いです(^ ^)。
物語は、アスターテの会戦からイゼルローン奪取、そして、その後の出兵決定まで。
原作の流れにほぼ沿って語られていたのですが、驚いたことに、ヒロインはジェシカ・エドワーズ(馬渕英俚可)で、二番手はロベール・ラップ(野久保直樹)でした(^ ^)。
ロベールは冒頭のアスターテで全滅する弟六艦隊の一員なのですが、その後のストーリーの中にも学生時代の回想が何度も入り、ロベールとの友情と、ジェシカとのすれ違いを意外と丁寧に描いていました。
ヤン・ウェンリー役は河村隆一。舞台で観たことがないので、キャストが決まったときは「へーっ」と思っただけでしたが、予想以上に声がイメージどおり で、とても吃驚しました。
淡々とあまり感情を入れずに語る語り口は、舞台俳優として巧いのかどうか判断に迷うところもありますが、ことヤン役にはぴったりだったと思います。
ヴィジュアルはおいといて(すみません)、芝居は良かったと思います(^ ^)。
この作品は元々ミュージカルではないのですが、今回はラストにジェシカとフレデリカ(はねゆり)ではじまるフィナーレナンバーがあって、これはいちおう生歌だったと思う……たぶん。後半は録音かな?という気もしましたが、最初の歌い継ぎは生歌だったはず。ちょっとだけでしたが、中川晃教くんの歌が聴けて嬉しかったです。
第一章の時から言われていましたが、ミュージカル作品の常連キャストが多く出演しているのに歌わないのは勿体無いので、こういうフィナーレナンバーで歌うのは良い演出だなあと思いました。
その他、印象に残ったキャストについて。
まず、ムライの大澄賢也。
こういうストイックな役が似合うとは予想外すぎて、本当に驚きました。でも
というか、大澄さんが出演すると聞いた時から、ずっとトリューニヒトだと信じて疑わなかったので、トリューニヒト(井田國彦)が登場したときにはしばらく呆然としておりました(真顔)(^ ^;ゞ
そして、キャゼルヌの天宮良。
天宮さんといえば、私にとっての最初の出会いはナリス様(グイン・サーガ)。
あれから何年たったんだ……?と、その穏やかな渋みのあるおじさまっぷりを観ながら思ってしまいましたが。いや、あれ以来初めてというわけではもちろんないはずなんですが、なんとなく。軍服だからかなあ?(←全然時代が違いますが)
まあ、そんな与太話はおいといて、素敵でした。河村さんのヤンを包み込む優しさとさりげないユーモアがいかにも「キャゼルヌ」な感じで。奥方が出てこなかったのが残念だなあ。
ポプランの中川くん。
出演していることはもちろん知っていましたが、役が何なのかは意識していなかったので……朱いスペーススーツ(?)に身を包んで登場したときには吃驚しました。赤毛のソバージュで、陽気でやんちゃで自信家のポプランには合っていたけど、、、正直、女にモテモテなイメージはなかったなあ(←ごめんなさい)
うーん、中川くんって男と友情をはぐくむイメージも、女の尻を追い掛けてるイメージもないんですよねー。典型的な天才型で、一人の中で自己完結してるイメージが強い。そういう役はだいたい成功してるし、そうでない役は、私の中で「いまいち」に分類されてることが多いし。
じゃあ誰が良いのか、というと、具体的に浮かぶ訳ではないのですが。特に、次の作品が「撃墜王篇」でポプラン主役ってことを考えると、ある程度知名度もないと無理だし……ぶつぶつ。
イワン・コーネフの中村誠治郎さん。
すみません。猫は同盟軍では断然コーネフ贔屓なので、ドキドキしながら観ていたのですが、最初に撃墜王が4人出てきたときから恰好良いなと思った人がコーネフだったので嬉しかったです(^ ^)。
クールでクレバーな雰囲気がちゃんとあって、落ち着いた語り口もコーネフらしくて、すごく良かったと思います(贔屓目)。撃墜王篇が楽しみ!
……いま、プログラムを読んで知った。「戦国BASARA」の石田三成役をやってる人なのか……!!(←だから何なの)(「戦国BASARA」観にいく暇はないと思うけど?)
だいぶ長くなってきたので、いったん切ります。
他のキャストはまた後日。
【7月1日まで、あと77日】
コメント
凰輝かなめさん主演の宙組お披露目公演に来ちゃいましたね!
これからネコさんのコダワリ解説が楽しみです(にやにや)
私は読んだことがないので、いよいよ足を踏み入れるべきときがきたか?!
という気持ちです。
> 私は読んだことがないので、いよいよ足を踏み入れるべきときがきたか?!
> という気持ちです。
とりあえず、予習なしで一回観て、観た後で原作を読んでもう一回(以上)観る、のをお勧めします(^ ^)。えつこにやってほしい役があるんですけど、来るかなあ(^ ^)