宝塚大劇場にて、宙組公演「薔薇に降る雨/Amour それは…」を観劇してまいりました。
初舞台生の口上は、晴音アキさん、凰津りささん、輝月ゆうまさん。二人目の凰津さんの声がとても素敵でした。いい声が聴けて幸せ(*^ ^*)。
元星のゆかりちゃん(綺華れい)にそっくりな人がいてびっくりしました。プログラムの写真を見てもいまひとつ確信が持てず……誰だったんだあれは。ロケットでもすごく目立っていたのですが。
しかし、初舞台生ロケットは、何度観ても楽しいですね!本当に“フレッシュ!”って感じで。
エトワールのまさみちゃん(美羽あさひ)の周りを囲む雛鳥たちが、本当にキラキラしていました♪
この作品、プログラムの表紙のタニちゃんが凄く素敵ですね!とくに、私は裏表紙の後姿のシルエットが、ライティングからなにから完璧な出来でめっちゃ感動してしまいました。
正塚さん、ポスターも良かったしプログラムも素晴らしいし、舞台面も綺麗だし、そういうセンスはホントに凄いなあ、と毎回感心します。
作品としては、「愛するには短すぎる」とちょっと似た展開でした…よね?
昔愛し合っていたのに故あって別れた恋人たちが、数年ぶりに再会する。けれども二人は、もう違う道を歩いてしまっている……。(ずいぶん乱暴なまとめですが)
男には恋人(美羽あさひ)がいて、女には婚約者(悠未ひろ)がいる。
男にとっての恋人は空気のような存在で、
女にとっての婚約者は、家を救ってくれる大富豪……。
ちょっとした陰謀がらみの事件を解決して、もつれた糸を解くのが調査会社を営むタニちゃんなわけですが。
この陰謀がまた、解決含めていかにも正塚さんらしい“やっつけ仕事”なので、細かいツッコミはしませんが。どうも正塚さんは、「マリポーサの花」くらい真剣に取り組むとちゃんと細かいところまでつじつまを合わせてくるけど、こういう軽いタッチの恋愛モノになると「とりあえずなんか事件をおこしとけ」的ないい加減さがありますよね。
それでも、主役が格好良ければそれで良いのが宝塚ではありますが。
ただ、やっぱり物語の根幹に関わるところで、イヴェットの父親(寿つかさ)が、『7年前、娘を閉じ込めてまで平民の男と別れさせようとした厳格で貴族的な父親』というイメージとは全く違うキャラクターだったのは……ちょっとどうかと思いましたね。
でも、すっしーさんのキャラクターを変えてしまうと後半の話が成り立たないので、イヴェットがジャスティンに語る言い訳を変えればいいと思うんですよ。実際、あの父親を見てしまうと、あれはあくまでも言い訳で、実際には閉じ込められたりしたわけではなく、イヴェット自身の意思がくじけてしまって列車から降りられなかったんだろうな、とは思ったんですけどね。
ウメちゃんは、ちゃんと「嘘吐きな女」としてイヴェットを創っていたので、それはそれで良いような気もしますが。
みーちゃん(春風弥里)とえつこちゃん(大海亜呼)の二人は、最初のクラブシーンですでに「7年前のジャスティンとイヴェット」なんですね。(役名は“コロス”)
二人が「愛の一夜」を過ごす場面のダンスは、平澤智さんの振付なんですね。清冽な激情のダンスで、とても良かったです。動きが軽やかで重さを感じないところが幻影らしくていい。平澤さんってこういう振付もするんだ……と、目から鱗の数分間でした。
翌朝、髪を降ろしたイヴェットの気怠げな風情に、惚れ直しました(*^ ^*)。ウメちゃんであのダンスを観たかった!
タニちゃんのジャスティンは、正塚作品の主人公にしては随分饒舌。
あんなにベラベラと自分の過去やら未来の夢やらを語りまくる主人公って珍しくないですか?突然ペンギンを視にいきたくなったりしても、その理由やら何やらを喋り捲ったりする人は今までいなかったような気がするんですが…。
やっぱりタニちゃんだと、若さに任せてなんでも言っちゃう(黙っていられない)男になってしまうのかしらん。
むしろ、蘭トムくんのヴィクトールの方が、寡黙でしっかりもので有能で、従来の正塚作品の主人公っぽい(笑)。立ち位置としては「愛するには短すぎる」のトウコさんの役みたいな感じでしたけど、『元々二人は親友だった』とか『ヴィクトール → イヴェットの片想い』という設定がない分、主役コンビとの絡みが薄くなって、有能で仕事熱心なところが前面に出ていました。
その分、回りの卒業生たちとさりげなーく絡んだりして、面白い役になっていたような気がします。
あと、今回印象的だったのはゆっち(彩苑ゆき)の公爵夫人。すごく良かったです!最初気がつかなくて、あの巧い人は誰だろう?とか思っていたのですが。
威厳と重々しさがあって、なのに軽みもあって、実にいいお芝居でした。正塚さんありがとう。
卒業生ではまちゃみも良かったです。リアル感のないタニウメのコンビに対して、良い感じに現実味があって。“現実”を引きずる重たさを感じさせて、良い意味で存在感がありました。
ぱっと目を惹く華やかさのある人ではありませんが、しっとりとした柔らかさがあって、こういう役はいいなあと思います。これまた正塚さんありがとう!!と凄く思いました♪
…書きたいことはいろいろあるんですが、ネタバレしないでこれ以上のことを書くのが難しいので、東宝に来るのを待つことにします。
ショーはただただひたすら“綺麗”。
美しくて華のあるトップコンビがいると、これだけ「ただただ美しいだけ」の場面が続いても十分楽しめますね。とりあえずどの場面のウメちゃんも溜息が出るほど美しくてうっとりしました。タニちゃんももちろん綺麗!
麗しくて華やかでうっとりできた一時間でした。
幸運にも前楽を観ることができましたので、今更ですが、「大和悠河サヨナラショー」の曲目リストだけアップさせていただきます。
すっしーさんがタニちゃんの経歴を読み上げている間に、ちゃんと光る触角をつけたアスカルゴ(華凜もゆるさん)が袖から登場。読み終わった原稿を奪い取って、分厚い白い本を渡す…
○「宙・ファンタジスタ」プロローグ(全員)
残念ながら、卵のセットは無し。タニちゃんは後姿でせり上がり、組子全員の「ファンタジスタ!」の叫びと共に振り返ってスポット。
「トップスター・タニちゃん」の始まりを告げたあの印象的なショーを、サヨナラショーの始まりに持って来るあたりはさすが、と嬉しくなりました。
○「シンデレラ・ロック」(タニちゃん)
銀橋で2+6カラットと。いやー、映像でしか観てないのに凄く好きになった作品で、タニちゃんの原点だなあと思います。「若さスパークリング」な2+6カラット(トムくん、みっちゃん、ともちん、七帆くん、十輝くん、みーちゃん、大くん、ちーちゃん)のがんばりっぷりが可愛い(^ ^)。
○「コパカバーナ」ボレロ(タニちゃん)
どっかで聴いた曲……とだいぶ悩んでしまいました(星組版しか観ていないので/汗)
○「エイジ・オブ・イノセンス」(まちゃみ)
懐かしかった……。可愛かったなあ、まちゃみ。ちょっとウザい役でしたけど(^ ^;)
○「バレンシアの熱い花」瞳の中の宝石(タニちゃん・ウメちゃん → ゆっち)
フェルナンドとイザベラで歌ったあと、デュエットダンスのバックでゆっちのソロ。このソロはかなり絶品でした。かなり泣けた。
…でも、本当はロドリーゴとシルヴィア(全ツ版/七帆&まちゃみ)にも出てきて欲しかった……。
○「UNDERSTUDY」(七帆)
良い歌でした。残念ながら舞台は観られなかったのですが、初めて生で聴いて、思わず泣けてしまいました。
七帆………どうして辞めてしまうの(泣)あんなに素敵なのにどうしてどうして……(繰り言)。
○「雨に唄えば」Good Morning!(ウメちゃん)
トムくん、みっちゃんと三人で。
わざわざサヨナラショーのある前楽を観に行った最大の目的は、大好きだったウメちゃんのキャシーを観るためだったので、もんのすごぉく嬉しかったです!!
タップも相変わらず軽やかで華やか。いやー、本当に可愛いよぉ~(はぁと)ウメちゃんのキャシー、本当に大好きだったんですよぉ(感涙)
○「雨に唄えば」Singi’ In The Rain(タニちゃん)
銀橋を一人渡り。さすがに雨は降りませんでしたが。
○「The Last Party」LIFE(タニちゃん)
「雨に唄えば」からそのまま続けて、だったと思いますが、タニちゃん完全に泣いちゃってて、最初歌になりませんでした。サビに入ってやっと復活、という感じ。
たぶん、舞台でもそうやって歌っていらしたんでしょうね。ああ、宙組さんにとっては、スコットはあくまでもタニちゃんただ一人なんだろうなあ、と寂しく想いながら。
○「A/L」
大階段でのダンス。娘役さんたち+タニちゃん→ウメちゃん。
○「宙・ファンタジスタ」(男役)
大階段のダンス。カッコよかった!!(感涙)
○「外伝・ベルサイユのばら」
最初卒業生が全員並んでて、ウメちゃんがセンターに来て、、、そのへんでちょっと泣いてしまったので記憶が曖昧ですが、その後組全員が揃って、最後にタニちゃんがセリ上がり(?)だったような気がします。
タニちゃんらしい、清清しくて爽やかなサヨナラショーでした。
月組ファン的には月組時代が「シンデレラ・ロック」一本だったのは残念ですが、その後の方が長くて濃いんだから仕方ないのかな。
ただ、星組さんの公演でも思ったんですが、トップコンビ同時退団の場合でも、コンビのサヨナラショーではなく、あくまでもタニちゃんのサヨナラショーに卒業同期がちょっと特別扱い、みたいな感じになるものなんですね。ウメちゃんのファン的には、ちょっと寂しいかも。
まぁ、娘役のサヨナラは千秋楽にしかショーがつかないから、私みたいな軽いファンがふらっと観たりできないので、ありがたいことですが。
今日は千秋楽でしたね。
観ることはできませんでしたが、タニちゃん、ウメちゃん、ゆっち、七帆くん、まちゃみ、華凜さん、美牧さん、香翔さん、萌野りりあちゃん、咲真さん、みんなみんなお疲れ様でした♪
この大切な日に、素晴らしいお天気になって何よりでした。ファンの皆様が悔いなくお見送りできたことを祈ります。
そして、宙組の皆様、東京でお待ちしていま~す♪
.
初舞台生の口上は、晴音アキさん、凰津りささん、輝月ゆうまさん。二人目の凰津さんの声がとても素敵でした。いい声が聴けて幸せ(*^ ^*)。
元星のゆかりちゃん(綺華れい)にそっくりな人がいてびっくりしました。プログラムの写真を見てもいまひとつ確信が持てず……誰だったんだあれは。ロケットでもすごく目立っていたのですが。
しかし、初舞台生ロケットは、何度観ても楽しいですね!本当に“フレッシュ!”って感じで。
エトワールのまさみちゃん(美羽あさひ)の周りを囲む雛鳥たちが、本当にキラキラしていました♪
この作品、プログラムの表紙のタニちゃんが凄く素敵ですね!とくに、私は裏表紙の後姿のシルエットが、ライティングからなにから完璧な出来でめっちゃ感動してしまいました。
正塚さん、ポスターも良かったしプログラムも素晴らしいし、舞台面も綺麗だし、そういうセンスはホントに凄いなあ、と毎回感心します。
作品としては、「愛するには短すぎる」とちょっと似た展開でした…よね?
昔愛し合っていたのに故あって別れた恋人たちが、数年ぶりに再会する。けれども二人は、もう違う道を歩いてしまっている……。(ずいぶん乱暴なまとめですが)
男には恋人(美羽あさひ)がいて、女には婚約者(悠未ひろ)がいる。
男にとっての恋人は空気のような存在で、
女にとっての婚約者は、家を救ってくれる大富豪……。
ちょっとした陰謀がらみの事件を解決して、もつれた糸を解くのが調査会社を営むタニちゃんなわけですが。
この陰謀がまた、解決含めていかにも正塚さんらしい“やっつけ仕事”なので、細かいツッコミはしませんが。どうも正塚さんは、「マリポーサの花」くらい真剣に取り組むとちゃんと細かいところまでつじつまを合わせてくるけど、こういう軽いタッチの恋愛モノになると「とりあえずなんか事件をおこしとけ」的ないい加減さがありますよね。
それでも、主役が格好良ければそれで良いのが宝塚ではありますが。
ただ、やっぱり物語の根幹に関わるところで、イヴェットの父親(寿つかさ)が、『7年前、娘を閉じ込めてまで平民の男と別れさせようとした厳格で貴族的な父親』というイメージとは全く違うキャラクターだったのは……ちょっとどうかと思いましたね。
でも、すっしーさんのキャラクターを変えてしまうと後半の話が成り立たないので、イヴェットがジャスティンに語る言い訳を変えればいいと思うんですよ。実際、あの父親を見てしまうと、あれはあくまでも言い訳で、実際には閉じ込められたりしたわけではなく、イヴェット自身の意思がくじけてしまって列車から降りられなかったんだろうな、とは思ったんですけどね。
ウメちゃんは、ちゃんと「嘘吐きな女」としてイヴェットを創っていたので、それはそれで良いような気もしますが。
みーちゃん(春風弥里)とえつこちゃん(大海亜呼)の二人は、最初のクラブシーンですでに「7年前のジャスティンとイヴェット」なんですね。(役名は“コロス”)
二人が「愛の一夜」を過ごす場面のダンスは、平澤智さんの振付なんですね。清冽な激情のダンスで、とても良かったです。動きが軽やかで重さを感じないところが幻影らしくていい。平澤さんってこういう振付もするんだ……と、目から鱗の数分間でした。
翌朝、髪を降ろしたイヴェットの気怠げな風情に、惚れ直しました(*^ ^*)。ウメちゃんであのダンスを観たかった!
タニちゃんのジャスティンは、正塚作品の主人公にしては随分饒舌。
あんなにベラベラと自分の過去やら未来の夢やらを語りまくる主人公って珍しくないですか?突然ペンギンを視にいきたくなったりしても、その理由やら何やらを喋り捲ったりする人は今までいなかったような気がするんですが…。
やっぱりタニちゃんだと、若さに任せてなんでも言っちゃう(黙っていられない)男になってしまうのかしらん。
むしろ、蘭トムくんのヴィクトールの方が、寡黙でしっかりもので有能で、従来の正塚作品の主人公っぽい(笑)。立ち位置としては「愛するには短すぎる」のトウコさんの役みたいな感じでしたけど、『元々二人は親友だった』とか『ヴィクトール → イヴェットの片想い』という設定がない分、主役コンビとの絡みが薄くなって、有能で仕事熱心なところが前面に出ていました。
その分、回りの卒業生たちとさりげなーく絡んだりして、面白い役になっていたような気がします。
あと、今回印象的だったのはゆっち(彩苑ゆき)の公爵夫人。すごく良かったです!最初気がつかなくて、あの巧い人は誰だろう?とか思っていたのですが。
威厳と重々しさがあって、なのに軽みもあって、実にいいお芝居でした。正塚さんありがとう。
卒業生ではまちゃみも良かったです。リアル感のないタニウメのコンビに対して、良い感じに現実味があって。“現実”を引きずる重たさを感じさせて、良い意味で存在感がありました。
ぱっと目を惹く華やかさのある人ではありませんが、しっとりとした柔らかさがあって、こういう役はいいなあと思います。これまた正塚さんありがとう!!と凄く思いました♪
…書きたいことはいろいろあるんですが、ネタバレしないでこれ以上のことを書くのが難しいので、東宝に来るのを待つことにします。
ショーはただただひたすら“綺麗”。
美しくて華のあるトップコンビがいると、これだけ「ただただ美しいだけ」の場面が続いても十分楽しめますね。とりあえずどの場面のウメちゃんも溜息が出るほど美しくてうっとりしました。タニちゃんももちろん綺麗!
麗しくて華やかでうっとりできた一時間でした。
幸運にも前楽を観ることができましたので、今更ですが、「大和悠河サヨナラショー」の曲目リストだけアップさせていただきます。
すっしーさんがタニちゃんの経歴を読み上げている間に、ちゃんと光る触角をつけたアスカルゴ(華凜もゆるさん)が袖から登場。読み終わった原稿を奪い取って、分厚い白い本を渡す…
○「宙・ファンタジスタ」プロローグ(全員)
残念ながら、卵のセットは無し。タニちゃんは後姿でせり上がり、組子全員の「ファンタジスタ!」の叫びと共に振り返ってスポット。
「トップスター・タニちゃん」の始まりを告げたあの印象的なショーを、サヨナラショーの始まりに持って来るあたりはさすが、と嬉しくなりました。
○「シンデレラ・ロック」(タニちゃん)
銀橋で2+6カラットと。いやー、映像でしか観てないのに凄く好きになった作品で、タニちゃんの原点だなあと思います。「若さスパークリング」な2+6カラット(トムくん、みっちゃん、ともちん、七帆くん、十輝くん、みーちゃん、大くん、ちーちゃん)のがんばりっぷりが可愛い(^ ^)。
○「コパカバーナ」ボレロ(タニちゃん)
どっかで聴いた曲……とだいぶ悩んでしまいました(星組版しか観ていないので/汗)
○「エイジ・オブ・イノセンス」(まちゃみ)
懐かしかった……。可愛かったなあ、まちゃみ。ちょっとウザい役でしたけど(^ ^;)
○「バレンシアの熱い花」瞳の中の宝石(タニちゃん・ウメちゃん → ゆっち)
フェルナンドとイザベラで歌ったあと、デュエットダンスのバックでゆっちのソロ。このソロはかなり絶品でした。かなり泣けた。
…でも、本当はロドリーゴとシルヴィア(全ツ版/七帆&まちゃみ)にも出てきて欲しかった……。
○「UNDERSTUDY」(七帆)
良い歌でした。残念ながら舞台は観られなかったのですが、初めて生で聴いて、思わず泣けてしまいました。
七帆………どうして辞めてしまうの(泣)あんなに素敵なのにどうしてどうして……(繰り言)。
○「雨に唄えば」Good Morning!(ウメちゃん)
トムくん、みっちゃんと三人で。
わざわざサヨナラショーのある前楽を観に行った最大の目的は、大好きだったウメちゃんのキャシーを観るためだったので、もんのすごぉく嬉しかったです!!
タップも相変わらず軽やかで華やか。いやー、本当に可愛いよぉ~(はぁと)ウメちゃんのキャシー、本当に大好きだったんですよぉ(感涙)
○「雨に唄えば」Singi’ In The Rain(タニちゃん)
銀橋を一人渡り。さすがに雨は降りませんでしたが。
○「The Last Party」LIFE(タニちゃん)
「雨に唄えば」からそのまま続けて、だったと思いますが、タニちゃん完全に泣いちゃってて、最初歌になりませんでした。サビに入ってやっと復活、という感じ。
たぶん、舞台でもそうやって歌っていらしたんでしょうね。ああ、宙組さんにとっては、スコットはあくまでもタニちゃんただ一人なんだろうなあ、と寂しく想いながら。
○「A/L」
大階段でのダンス。娘役さんたち+タニちゃん→ウメちゃん。
○「宙・ファンタジスタ」(男役)
大階段のダンス。カッコよかった!!(感涙)
○「外伝・ベルサイユのばら」
最初卒業生が全員並んでて、ウメちゃんがセンターに来て、、、そのへんでちょっと泣いてしまったので記憶が曖昧ですが、その後組全員が揃って、最後にタニちゃんがセリ上がり(?)だったような気がします。
タニちゃんらしい、清清しくて爽やかなサヨナラショーでした。
月組ファン的には月組時代が「シンデレラ・ロック」一本だったのは残念ですが、その後の方が長くて濃いんだから仕方ないのかな。
ただ、星組さんの公演でも思ったんですが、トップコンビ同時退団の場合でも、コンビのサヨナラショーではなく、あくまでもタニちゃんのサヨナラショーに卒業同期がちょっと特別扱い、みたいな感じになるものなんですね。ウメちゃんのファン的には、ちょっと寂しいかも。
まぁ、娘役のサヨナラは千秋楽にしかショーがつかないから、私みたいな軽いファンがふらっと観たりできないので、ありがたいことですが。
今日は千秋楽でしたね。
観ることはできませんでしたが、タニちゃん、ウメちゃん、ゆっち、七帆くん、まちゃみ、華凜さん、美牧さん、香翔さん、萌野りりあちゃん、咲真さん、みんなみんなお疲れ様でした♪
この大切な日に、素晴らしいお天気になって何よりでした。ファンの皆様が悔いなくお見送りできたことを祈ります。
そして、宙組の皆様、東京でお待ちしていま~す♪
.
風の中のZORRO【3】
2009年5月16日 宝塚(雪) コメント (2)宝塚雪組公演「ZORRO ~仮面のメサイア~」について、ちょっと突っ込みを箇条書きで。
※昨日に引き続きネタバレしております。未見の方はご注意くださいませ。
・カリフォルニアあたりにも「ジプシー」っていたんでしょうか?
・そもそも、ディエゴの留学先に事件を伝えようとした人はいなかったの?
・ディエゴは、帰国してから家に寄る前にまずマルケスの店に来たようでしたが、荷物はどうしたんだろう……。
・ディエゴは「出迎えも無い」とか言って拗ねていましたが、帰国予定はいつ決まって、どういうルートで連絡した(つもり)だったのでしょうか。
・フェリペ神父は「最初に入植した神父と6組の家族」の一人なんだから、世代的にはアレハンドロとかカルロスとかと同世代かそれ以上でもおかしくないのに、どうしてああ若々しいの?新公はまるで若造だし、本公演は無駄に色っぽいし(汗)。
・私は大劇場も観ているから良いんですけど、東宝で初めてご覧になった方は、ゾロが二人いる意味はわかったのでしょうか?っていうか、そもそも二人いることに気づいたでしょうか…?
・総督邸の場面で、「ゾロの剣はスペインの剣」で、「メキシコ人の剣は駄目」とかゆー台詞があるんですけど、この時代の「メキシコ人」の定義って何?
スペイン生まれの移民はスペイン人なんでしょうし、「フェリペ神父と6組の家族」もスペイン人カウントなんでしょうけれども、じゃあ、たとえば、ディエゴは?彼は母親がネイティヴなんだから、当然メキシコ生まれ。でもスペイン人カウント。
彼の剣の腕は、留学している間に磨いたの?それとも父親直伝だからスペイン風なのか?
そして、ガルシアは入れ替わったベルナルド(ゾロの影)とも闘ってますが、剣の腕の違いはわからないってことでいいのでしょうか。それとも、ディエゴの剣が父親譲りなら、ベルナルドの剣はご主人様(&若様)仕込み?
・アルセニオは、そもそもの最初、アレハンドロたちが総督に捕まったときから“ご主人様”を含む銀山の囚人たちの世話をしていたわけですよね?
ってことは、長老たちは「命の声は消えていない」とかじゃなくて、具体的にどこでどのようにして生きているのか直接聞いて知っていたはず。どうしてディエゴに両親の最期について問われたとき、あんな曖昧な言い方をしたのでしょうか?
…せめて、アルセニオは銀山の囚人たちの世話はしていたけど、普段は入れない分かれ道の奥の方に懐かしいご主人様が居るとは思わなかった、とかでは駄目だったんでしょうか、谷さん(T T)。
・メンドーサとディエゴの関係がよくわからない。メンドーサの両親がネイティヴに殺されたことを誰も知らないってことは、その事件が起きたのがカリフォルニアではなかったってことですよね?
メンドーサの一家は、いわゆる“アメリカ人”の開拓者で、西部へ向かう途中で襲撃を受けて彼以外は全滅したとか、そういう設定でもあるんでしょうか…?
細々と気になっていたことを突っ込んではみましたが、私はこの作品、結構気に入ってます。
とりあえずオープニングの格好良さに血が騒ぐし!(^ ^)
私はプチ歴史オタクなんですけど、実は北アメリカ史って完全な空白地帯なんです(汗)。宝塚作品もいろいろ観ているつもりですが、こんなに時代背景がわからない作品は珍しくて、余計面白かったです。もうちょっと暇だったらもう少し勉強してから観たかった…。
とりあえず、時間ができたら映画のビデオでも借りてみようと思っています。となみちゃんが大好きだというヒロインも観てみたいし(^ ^)
.
※昨日に引き続きネタバレしております。未見の方はご注意くださいませ。
・カリフォルニアあたりにも「ジプシー」っていたんでしょうか?
・そもそも、ディエゴの留学先に事件を伝えようとした人はいなかったの?
・ディエゴは、帰国してから家に寄る前にまずマルケスの店に来たようでしたが、荷物はどうしたんだろう……。
・ディエゴは「出迎えも無い」とか言って拗ねていましたが、帰国予定はいつ決まって、どういうルートで連絡した(つもり)だったのでしょうか。
・フェリペ神父は「最初に入植した神父と6組の家族」の一人なんだから、世代的にはアレハンドロとかカルロスとかと同世代かそれ以上でもおかしくないのに、どうしてああ若々しいの?新公はまるで若造だし、本公演は無駄に色っぽいし(汗)。
・私は大劇場も観ているから良いんですけど、東宝で初めてご覧になった方は、ゾロが二人いる意味はわかったのでしょうか?っていうか、そもそも二人いることに気づいたでしょうか…?
・総督邸の場面で、「ゾロの剣はスペインの剣」で、「メキシコ人の剣は駄目」とかゆー台詞があるんですけど、この時代の「メキシコ人」の定義って何?
スペイン生まれの移民はスペイン人なんでしょうし、「フェリペ神父と6組の家族」もスペイン人カウントなんでしょうけれども、じゃあ、たとえば、ディエゴは?彼は母親がネイティヴなんだから、当然メキシコ生まれ。でもスペイン人カウント。
彼の剣の腕は、留学している間に磨いたの?それとも父親直伝だからスペイン風なのか?
そして、ガルシアは入れ替わったベルナルド(ゾロの影)とも闘ってますが、剣の腕の違いはわからないってことでいいのでしょうか。それとも、ディエゴの剣が父親譲りなら、ベルナルドの剣はご主人様(&若様)仕込み?
・アルセニオは、そもそもの最初、アレハンドロたちが総督に捕まったときから“ご主人様”を含む銀山の囚人たちの世話をしていたわけですよね?
ってことは、長老たちは「命の声は消えていない」とかじゃなくて、具体的にどこでどのようにして生きているのか直接聞いて知っていたはず。どうしてディエゴに両親の最期について問われたとき、あんな曖昧な言い方をしたのでしょうか?
…せめて、アルセニオは銀山の囚人たちの世話はしていたけど、普段は入れない分かれ道の奥の方に懐かしいご主人様が居るとは思わなかった、とかでは駄目だったんでしょうか、谷さん(T T)。
・メンドーサとディエゴの関係がよくわからない。メンドーサの両親がネイティヴに殺されたことを誰も知らないってことは、その事件が起きたのがカリフォルニアではなかったってことですよね?
メンドーサの一家は、いわゆる“アメリカ人”の開拓者で、西部へ向かう途中で襲撃を受けて彼以外は全滅したとか、そういう設定でもあるんでしょうか…?
細々と気になっていたことを突っ込んではみましたが、私はこの作品、結構気に入ってます。
とりあえずオープニングの格好良さに血が騒ぐし!(^ ^)
私はプチ歴史オタクなんですけど、実は北アメリカ史って完全な空白地帯なんです(汗)。宝塚作品もいろいろ観ているつもりですが、こんなに時代背景がわからない作品は珍しくて、余計面白かったです。もうちょっと暇だったらもう少し勉強してから観たかった…。
とりあえず、時間ができたら映画のビデオでも借りてみようと思っています。となみちゃんが大好きだというヒロインも観てみたいし(^ ^)
.
タイトルとは関係ないんですが、今日は、スカイステージで「黒い瞳」の新人公演が放映されていましたね(喜)。ああ、本当に好きだったなあ、この作品。もう一度観たかった……(T T)。
この新公演出、植田景子さんだったんですね。タニちゃんがキラキラで素敵だ!!あーちゃんが軽やかで可愛いなぁ(*^ ^*)。
そして、宿屋でコートを貰って、膝をついてタニちゃんの手をとってキスをするお髭の祐飛プガチョフに萌え(はぁと)。
…こほん。
気を取り直して、昨日の続きを。
あ、もう新公も終わったので、ネタバレさせていただきます。これからご覧になる方はご注意を。
<総督陣営>
オリバレス総督(凰稀かなめ/早霧せいな)
93期の彩風咲奈さんは、ちょっと苦戦気味だったかな。前回のキムちゃんの役は表情豊かで良かったけど、今回は威厳を出そうとして少し空回りしてしまった印象。声がいいのと、テルくんともチギちゃんとも違う役作りに挑戦しようとした気概は買いたいけど、まだテルくんのを丸写しした方が良かったのではないか、と。(←キャラ的に、チギちゃんバージョンは難しい)
あと、せっかくスタイル良いんだから衣装の着こなしはもうちょっとがんばってほしかった!立ち姿がまるっきり女の子みたいだったのが残念(T T)。
ルイーザ(天勢いづる)沙月愛奈
良かった!いづるんが元男役らしく男前な感じで造っている役ですが、沙月さんの、ちょっとイヤらしさのある女らしい嫌味なルイーザも、いじわるでとても素敵でした(^ ^)。“現地人”を蔑まずにはいられない誇り高さや、国を追われた悔しさがよく伝わってきて、ぽんぽん文句を言うだけ言って気持ち良さそうな役だと思っていたんですが、意外と辛い役であることに気づきました…(ごめんなさい)。
総督夫人(花帆杏奈)花夏ゆりん
終始寂しげに眼を伏せて、引っ込み思案でちょっと暗い感じの役作りでしたね。華やかな場ではちょっととまどっているように見えたのは、個性なんでしょうか。「凍てついた明日」のビリーも、ちょっと困ったような表情が印象に残ったな、そういえば…。
アマリアは、オリバレス家での生活は幸せではないかもしれませんが、本国スペインの宮廷でもそれなりに存在感があったはずのオリバレス家に嫁ぐほどの家柄の姫君だったはず。芝居は巧い人だと思うもう少し華やかさがあっても良いと思うんだけどな。本役の杏奈ちゃんは、おとなしいけれどもパーティでは艶やかな総督夫人として居たので、そういう違和感は感じなかったのですが…。
ああいう役作りでいくなら、ラストに、首飾りを投げ捨ててにっこりと微笑んだところで、もっとぱぁっと花が咲いたように華やかになってほしいなぁ、と。
元々が可愛い人なので、笑顔にパワーが出ると凄く華やかになるだろうし、そのあたりをもう少しがんばってほしいような気がします♪
ホセ・ディアス(未来優希)蓮城まこと
……渋い。
「マリポーサの花」のサルディバル大統領は、もう少しギトギトした感じがあったと思うのですが、今回はずいぶん渋くキメてきたなあと思いました。
いやー、格好いいです(*^ ^*)。美形でスタイルも良くて、次の新公で卒業ですよね?楽しみ!!(←観る気満々)
<ネイティヴチーム>
長老(未沙のえる)香音有希
マヤさんで見慣れてしまったので、若くて大きくてハンサムな長老にちょっとドキドキしてしまいました(汗)。せっかく身体がある人なので、もう少し大きくゆったり動いたほうがこの役にはあっていたかもしれません。ちょっと動きすぎて威厳が目減りしたような印象はありました。
でも、芝居も歌も重厚さがあってとても良かったです。
ブラック・エルク(彩那音)凰華れの
雪組の誇る美形軍団に、今回から正式に入ったと思っていいんでしょうか。大劇場から東宝にきて、銀山の場面の脚本が大きく変更になり、ブラック・エルクがほぼヒロイン(=人質)の役割を果たすようになった(真顔)のですが、ひろみちゃんもれのちゃんも美形なので、なんとなく納得してしまいます(苦笑)。
ブレイブ・バッファロー(沙央くらま)彩凪翔
この人も美形軍団の新入り扱いしといていいですか。キツめの美貌はかなり私のストライクだったんですけど。
というか、最初、真波そらちゃんがまだ新公に出ているのかと思ってびっくりしました……目元の化粧が似てませんか?本公演とかでは似てると思ったことなかったんですが。
歌も歌えるんですね。短いパートですが、良い声でした♪ 92期は人材豊富だなあ~!
夜の稲妻(愛原実花)舞羽美海
衣装もよく似合って、可愛かったです♪ミナコちゃんとは台詞の言い方が全然違ってて面白かった!
帆風さんと同期だけあって、息のあったお芝居でしたね。
……でも私は、美海ちゃんのこういう役より、本役のファナみたいな役の方が好き、かも(^ ^;
マニトゥ(舞咲りん)悠月れな
いい表情で芝居をしていました。元々存在感のある人ですが、今回はかなり嵌ってたと思います。
キッキング・ベア(蓮城まこと)梓晴輝
キングの爽やかな笑顔と、梓さんの甘い色気のある流し目笑顔の落差が大きくて、ちょっと照れた(汗)。梓さんは、この役よりもメキシコ人にさりげなく混ざって小芝居しているときの方が印象的でした。芝居好きなんでしょうか。
フライング・ホース(彩風咲奈)大澄れい
舞台の奥で楽器を叩きながら微笑んでいる大澄さん。綺麗でした……(←それだけっ!?)
リトル・クロウ(凜城きら)久城あす
アルセニオ(麻樹ゆめみ)千風カレン
久城さん、男前ですねぇ~♪ 元星組のヒロコさん(久城彬)とは何か関係あるのでしょうか。
台詞も確かだし、これから使われていくんでしょうね。ご活躍楽しみにしています♪
千風さんは、巧い!の一言。この人の、もう少しちゃんと本筋に絡むしっかりと芝居のできる役を、一度でいいから観てみたいなぁと思うのですが…。
<メキシコ人>
フェリペ神父(真波そら)透真かずき
こんなところにも美形軍団候補が(汗)。雪組さんってどうしてそう人材豊富なの?
透真さんの佇まいは、いかにも神職な感じで、すごく良かったです。ただ、世代的に、あんなに見た目が若いのはどうかと思うのですが……でも、本役もそらちゃんだし、いいのかな?(^ ^;ゞ。
マルケス(奏乃はると)涼瀬みうと
いい男っぷりでした♪ 芝居も達者ですよね。「私どもは副業として葬儀屋もやっておりまして…」というくだりも、自然でよかったです。
フェリペ神父の処刑の場で、民衆たちが砦の兵隊たちを「(アレハンドロの処刑のあと)酒場で呑んでた!」「女を抱いてな!」と責める場面で、その酒場の主人である彼がしょんぼりと肩をすくめて、すごく小さくなっていたのが印象的でした(^ ^)。
サンチョ(帆風成海)悠斗イリヤ
本役の帆風さんも随分と下級生での大抜擢なのにしっかりと応えていて凄いなあと思うのですが、悠斗さんも可愛くて一生懸命で、とても良かったと思います。コケ方も自然だったし(^ ^)、なにより、仕草がちゃんと男の子になっていて可愛かった~♪♪
フリオ(大湖せしる)朝風れい
歌える人なので、ソロが聴けて嬉しかったです。芝居も悪くなかったし、姿のきれいなひとなので、真ん中にいると凄く目立ちますね♪
エレナ(大月さゆ)愛加あゆ
ファナ(舞羽美海)透水さらさ
本公演の二人が可愛くて可愛くて嵌ってしまったのですが、新公の二人も可愛かったなぁ~~(*^ ^*)。
ゴメス(香稜しずる)冴輝ちはや
ミゲル(大凪真生)煌羽レオ
冴輝さんは達者な人なので、安心して観ていられました(^ ^)。
煌羽レオさんも久城さんと同じ94期なんですね。上演中は全然違和感無く観ていて、終わってからプログラムを観て、あまりにも下級生なんでびっくりしました。
アレハンドロ(飛鳥裕)愛輝ゆま
雰囲気のある人ですよね。出番は少ないんですけど、格の高さを感じられるいい芝居でした。
ラスト、いろいろ解決してハッピーエンドになる場面あたり、群衆の中でトイプルニアの肩を抱いてただ立っている、みたいな場面の居方はまだ難しそうでしたが、息子への愛の籠もった視線が良かったです。……ロリータのこともまとめて心配そうに視ていたのがツボ(笑)。
トイプルニア(ゆり香紫保)美乃ほのか
柔らかくて落ち着きのある、いい声ですねぇ~!!喋り方にも母性があって、素敵です。花野じゅりあちゃんをちょっとたおやかにした系の女役さんになりそうで、今後が楽しみ☆
ジプシーの歌手(晴華みどり)此花いの莉
かおりちゃんの歌はソプラノの美声ですが、この歌は此花さんくらい低音域を響かせちゃってもかっこいいんだな、と感心しました。スパニッシュらしいパンチのある声で、ちょっとぞくぞくしました。いい声だなあ~♪
っと、そんなところでしょうか。
92期以下の下級生がびっくりするほど使われていて、雪組はこれからさらに面白くなりそうだな、と思いました。美形軍団もしっかり補充できそうだし(笑)、もう一回本公演観たいなあ…。
作品に対する突っ込みは、またいずれ書かせていただきます☆
.
この新公演出、植田景子さんだったんですね。タニちゃんがキラキラで素敵だ!!あーちゃんが軽やかで可愛いなぁ(*^ ^*)。
そして、宿屋でコートを貰って、膝をついてタニちゃんの手をとってキスをするお髭の祐飛プガチョフに萌え(はぁと)。
…こほん。
気を取り直して、昨日の続きを。
あ、もう新公も終わったので、ネタバレさせていただきます。これからご覧になる方はご注意を。
<総督陣営>
オリバレス総督(凰稀かなめ/早霧せいな)
93期の彩風咲奈さんは、ちょっと苦戦気味だったかな。前回のキムちゃんの役は表情豊かで良かったけど、今回は威厳を出そうとして少し空回りしてしまった印象。声がいいのと、テルくんともチギちゃんとも違う役作りに挑戦しようとした気概は買いたいけど、まだテルくんのを丸写しした方が良かったのではないか、と。(←キャラ的に、チギちゃんバージョンは難しい)
あと、せっかくスタイル良いんだから衣装の着こなしはもうちょっとがんばってほしかった!立ち姿がまるっきり女の子みたいだったのが残念(T T)。
ルイーザ(天勢いづる)沙月愛奈
良かった!いづるんが元男役らしく男前な感じで造っている役ですが、沙月さんの、ちょっとイヤらしさのある女らしい嫌味なルイーザも、いじわるでとても素敵でした(^ ^)。“現地人”を蔑まずにはいられない誇り高さや、国を追われた悔しさがよく伝わってきて、ぽんぽん文句を言うだけ言って気持ち良さそうな役だと思っていたんですが、意外と辛い役であることに気づきました…(ごめんなさい)。
総督夫人(花帆杏奈)花夏ゆりん
終始寂しげに眼を伏せて、引っ込み思案でちょっと暗い感じの役作りでしたね。華やかな場ではちょっととまどっているように見えたのは、個性なんでしょうか。「凍てついた明日」のビリーも、ちょっと困ったような表情が印象に残ったな、そういえば…。
アマリアは、オリバレス家での生活は幸せではないかもしれませんが、本国スペインの宮廷でもそれなりに存在感があったはずのオリバレス家に嫁ぐほどの家柄の姫君だったはず。芝居は巧い人だと思うもう少し華やかさがあっても良いと思うんだけどな。本役の杏奈ちゃんは、おとなしいけれどもパーティでは艶やかな総督夫人として居たので、そういう違和感は感じなかったのですが…。
ああいう役作りでいくなら、ラストに、首飾りを投げ捨ててにっこりと微笑んだところで、もっとぱぁっと花が咲いたように華やかになってほしいなぁ、と。
元々が可愛い人なので、笑顔にパワーが出ると凄く華やかになるだろうし、そのあたりをもう少しがんばってほしいような気がします♪
ホセ・ディアス(未来優希)蓮城まこと
……渋い。
「マリポーサの花」のサルディバル大統領は、もう少しギトギトした感じがあったと思うのですが、今回はずいぶん渋くキメてきたなあと思いました。
いやー、格好いいです(*^ ^*)。美形でスタイルも良くて、次の新公で卒業ですよね?楽しみ!!(←観る気満々)
<ネイティヴチーム>
長老(未沙のえる)香音有希
マヤさんで見慣れてしまったので、若くて大きくてハンサムな長老にちょっとドキドキしてしまいました(汗)。せっかく身体がある人なので、もう少し大きくゆったり動いたほうがこの役にはあっていたかもしれません。ちょっと動きすぎて威厳が目減りしたような印象はありました。
でも、芝居も歌も重厚さがあってとても良かったです。
ブラック・エルク(彩那音)凰華れの
雪組の誇る美形軍団に、今回から正式に入ったと思っていいんでしょうか。大劇場から東宝にきて、銀山の場面の脚本が大きく変更になり、ブラック・エルクがほぼヒロイン(=人質)の役割を果たすようになった(真顔)のですが、ひろみちゃんもれのちゃんも美形なので、なんとなく納得してしまいます(苦笑)。
ブレイブ・バッファロー(沙央くらま)彩凪翔
この人も美形軍団の新入り扱いしといていいですか。キツめの美貌はかなり私のストライクだったんですけど。
というか、最初、真波そらちゃんがまだ新公に出ているのかと思ってびっくりしました……目元の化粧が似てませんか?本公演とかでは似てると思ったことなかったんですが。
歌も歌えるんですね。短いパートですが、良い声でした♪ 92期は人材豊富だなあ~!
夜の稲妻(愛原実花)舞羽美海
衣装もよく似合って、可愛かったです♪ミナコちゃんとは台詞の言い方が全然違ってて面白かった!
帆風さんと同期だけあって、息のあったお芝居でしたね。
……でも私は、美海ちゃんのこういう役より、本役のファナみたいな役の方が好き、かも(^ ^;
マニトゥ(舞咲りん)悠月れな
いい表情で芝居をしていました。元々存在感のある人ですが、今回はかなり嵌ってたと思います。
キッキング・ベア(蓮城まこと)梓晴輝
キングの爽やかな笑顔と、梓さんの甘い色気のある流し目笑顔の落差が大きくて、ちょっと照れた(汗)。梓さんは、この役よりもメキシコ人にさりげなく混ざって小芝居しているときの方が印象的でした。芝居好きなんでしょうか。
フライング・ホース(彩風咲奈)大澄れい
舞台の奥で楽器を叩きながら微笑んでいる大澄さん。綺麗でした……(←それだけっ!?)
リトル・クロウ(凜城きら)久城あす
アルセニオ(麻樹ゆめみ)千風カレン
久城さん、男前ですねぇ~♪ 元星組のヒロコさん(久城彬)とは何か関係あるのでしょうか。
台詞も確かだし、これから使われていくんでしょうね。ご活躍楽しみにしています♪
千風さんは、巧い!の一言。この人の、もう少しちゃんと本筋に絡むしっかりと芝居のできる役を、一度でいいから観てみたいなぁと思うのですが…。
<メキシコ人>
フェリペ神父(真波そら)透真かずき
こんなところにも美形軍団候補が(汗)。雪組さんってどうしてそう人材豊富なの?
透真さんの佇まいは、いかにも神職な感じで、すごく良かったです。ただ、世代的に、あんなに見た目が若いのはどうかと思うのですが……でも、本役もそらちゃんだし、いいのかな?(^ ^;ゞ。
マルケス(奏乃はると)涼瀬みうと
いい男っぷりでした♪ 芝居も達者ですよね。「私どもは副業として葬儀屋もやっておりまして…」というくだりも、自然でよかったです。
フェリペ神父の処刑の場で、民衆たちが砦の兵隊たちを「(アレハンドロの処刑のあと)酒場で呑んでた!」「女を抱いてな!」と責める場面で、その酒場の主人である彼がしょんぼりと肩をすくめて、すごく小さくなっていたのが印象的でした(^ ^)。
サンチョ(帆風成海)悠斗イリヤ
本役の帆風さんも随分と下級生での大抜擢なのにしっかりと応えていて凄いなあと思うのですが、悠斗さんも可愛くて一生懸命で、とても良かったと思います。コケ方も自然だったし(^ ^)、なにより、仕草がちゃんと男の子になっていて可愛かった~♪♪
フリオ(大湖せしる)朝風れい
歌える人なので、ソロが聴けて嬉しかったです。芝居も悪くなかったし、姿のきれいなひとなので、真ん中にいると凄く目立ちますね♪
エレナ(大月さゆ)愛加あゆ
ファナ(舞羽美海)透水さらさ
本公演の二人が可愛くて可愛くて嵌ってしまったのですが、新公の二人も可愛かったなぁ~~(*^ ^*)。
ゴメス(香稜しずる)冴輝ちはや
ミゲル(大凪真生)煌羽レオ
冴輝さんは達者な人なので、安心して観ていられました(^ ^)。
煌羽レオさんも久城さんと同じ94期なんですね。上演中は全然違和感無く観ていて、終わってからプログラムを観て、あまりにも下級生なんでびっくりしました。
アレハンドロ(飛鳥裕)愛輝ゆま
雰囲気のある人ですよね。出番は少ないんですけど、格の高さを感じられるいい芝居でした。
ラスト、いろいろ解決してハッピーエンドになる場面あたり、群衆の中でトイプルニアの肩を抱いてただ立っている、みたいな場面の居方はまだ難しそうでしたが、息子への愛の籠もった視線が良かったです。……ロリータのこともまとめて心配そうに視ていたのがツボ(笑)。
トイプルニア(ゆり香紫保)美乃ほのか
柔らかくて落ち着きのある、いい声ですねぇ~!!喋り方にも母性があって、素敵です。花野じゅりあちゃんをちょっとたおやかにした系の女役さんになりそうで、今後が楽しみ☆
ジプシーの歌手(晴華みどり)此花いの莉
かおりちゃんの歌はソプラノの美声ですが、この歌は此花さんくらい低音域を響かせちゃってもかっこいいんだな、と感心しました。スパニッシュらしいパンチのある声で、ちょっとぞくぞくしました。いい声だなあ~♪
っと、そんなところでしょうか。
92期以下の下級生がびっくりするほど使われていて、雪組はこれからさらに面白くなりそうだな、と思いました。美形軍団もしっかり補充できそうだし(笑)、もう一回本公演観たいなあ…。
作品に対する突っ込みは、またいずれ書かせていただきます☆
.
東京宝塚劇場にて、雪組新人公演「ZORRO ~仮面のメサイア~」を観劇してまいりました。
幸せでした(*^ ^*)。
ありがとうございます! >歌劇団
もう、がおりちゃん(香稜しずる)とミナコちゃん(愛原実花)が好きすぎて、客観的に観るなんてまーったく無理でした(^ ^;ゞ 幕開きの大階段の上のシルエットから、最後のご挨拶まで、ずーっとドキドキワクワクしっぱなしで。
がおりちゃん、ほんとーにほんとーに、心の底から幸せそうだったなあ……(しみじみ)
っていうか、がおりちゃんってもしかして物凄く舞台度胸がある?なんか、細かいトラブルが沢山あったような気がするんですけど、さら~っと流してませんでしたか?笑顔で(^ ^)。
…化粧については何も言うまい。
ミナコちゃんは、登場からそのドレス映えするデコルテの美しさとスタイルが最大限に生かされていて、猫はホントに幸せでした(*^ ^*)。
正直、私は役者としての彼女が好きすぎて、宝塚ヒロインとしてどうか、なんてことを全然解らないんですけど、ロリータ(レディ・ゾロ)って、別に“宝塚娘役っぽい”役ってわけじゃないんですね。となみちゃんがやると“正統派娘役がやるコメディのヒロイン役”に見えるんだけど、ミナコちゃんがやると、普通に“革命の闘士”に見える……(^ ^;; かっこいー&可愛い(はぁと)
新公演出は鈴木圭氏。「愛と死のアラビア」新公のときは“手堅いなー”という感想を書いたと思うんですけど、今回は凄かったです。いやー、新公演出に「凄い」って形容詞は我ながらどうかと思うけど、でも、他に言いようが無い……(汗)。
大きな演出変更はプリド家ご夫妻(大月さゆ&詩風翠)がまるっと入れ替わっていたくらい、かな。他にも細かいところに手が入っていて、結構印象違いましたねー。細かいことは忘れてしまいましたが。
それにしても。
プリド家ご夫妻は、もう、、、、最高!でした♪ さゆちゃん、やりたい放題!でしたね。声もいいし台詞に緩急があって仕草ともよくマッチしていて、本当に爆笑してしまったわ(汗)本舞台の幕が上がったら、すぐにシリアスに芝居を始めなくてはならないオリバレス総督(彩風咲奈)は大変だっただろうなあ……(ごめんなさい…)
さゆちゃん、大人っぽい髪型や衣装が良く似合って、すごく素敵でした。年配の役なのに、コメディに不可欠な“ジェットコースターに乗ったような勢いと華やかさ”があるのが凄い。今の今まで、“お隣の女の子”的な可愛くてリアル感のある少女役が似合うタイプだと思っていましたが、案外とオペラ「ばらの騎士(←あえて「愛のソナタ」とは書かない)」の侯爵夫人みたいな役が似合うのかも?あるいは、「真夏の夜の夢」のタイターニアとか。……観てみたいわ~~(*^ ^*)。
さゆちゃんの方が全体に目立っていたので、カルロス・デ・ラ・プリド(未沙のえる)役の詩風さんは割を食ったように見えたかもしれませんが、達者さと相手の呼吸に合わせる力のある人だなあと思いました。あと、本当に老人みたいな声だったり、仕草だったりも出来てて…下級生なのに凄いなあ、と。
あ、あと、これは演出変更っていうかなんていうか…なのですが。
水さん・ユミコさん・キムちゃんのサプライズ出演がありました。
教会に逃げ込んだレディ・ゾロを、ガルシアたちが追いかけてくる場面。ファナが下手の懺悔室に入って、兵隊さんが追いかけてきたーと思ったら水さんたちだった。(←しかも、衣装はもしかしてベルばらの衛兵隊?)
お約束のように「「ゾロのあごは四角い(←がおりちゃん)」「いや丸い(←帆風くん)」とユミコさんとキムちゃんが言い合っているところに水さんが割って入って、キメポーズ(&キメ顔)で「ケッ、ホンモノのゾロはなぁ、あごが尖っているんだぜ! 」という、という…お前はどこの石田さんですか的なベタなネタで大爆笑を取ってました。
メンドーサ大佐(彩吹真央)は、92期の凜城きらさん。観るたびに「達者な人だなあ…」と感心するんですけど、今回も本当に安心して観ていられるのが凄いなあ、と。
彼女ももう研4なんですねぇ。早いなあ…。そろそろスタイルも磨かれ始める頃かなあ?(楽しみ♪)
ベルナルド(音月桂)は、93期の帆風成海さん。この人も凜城さんと同じで、まず「達者」というキーワードが浮かぶタイプ。最初に洞窟でディエゴと再会する場面で、「沈鬱」な表情がちょっと笑っているように見える(← 元々の口角がちょっと吊りあがり気味で、意識せずに真面目な顔をすると笑い顔に見えてしまいがち。元四季の山口祐一郎さんとか)ので、鏡を見て研究すると良いのではないでしょうか。
あと、猫的に主役陣の一人だったガルシア軍曹(緒月遠麻)役の真那春人くん。
いやーーー、やっぱりこの子の芝居好きかも。「身体は熊のよう」と言われる役なのに、そこまで背もないし幅は全然無いけどどうするのかな?と思っていたら、あごに割れ線を入れてきましたね。肩まわりも大分詰め物いれていたような気がします。背はそのままなのに、身体に厚みのを出して“マッチョ”な男、イコール“脳みそまで筋肉で出来ていそうなタイプ”に、ちゃんと作ってきてたことに感心。
本公演のキタロウを観たときから美味しい役だなあ~と思っていましたが、あらためて観てみると、結構出ずっぱりですよね!(感心)しかも、怒ったり困ったり嬉しそうだったり、表情豊かで可愛いです♪
ただ、声が苦しそうだったのがちょっと気になる…。
「マリポーサの花」のラファエルの時は大丈夫だったんだけどなー。もしかして、本当に喉が弱いのか…?(涙)。
あと、彼女で気になるのは、化粧した笑い顔が宙組のみっちゃん(北翔海莉)によく似ていること。でも、芸風はだいぶ違う…よね?(ドキドキ)。みっちゃんは一人いればいいので、真似をするのはやめましょうねっ(*^ ^*)。私は真那くんがジェレミー 真那くんだから好きなんだ!(←叫ぶな)
.
幸せでした(*^ ^*)。
ありがとうございます! >歌劇団
もう、がおりちゃん(香稜しずる)とミナコちゃん(愛原実花)が好きすぎて、客観的に観るなんてまーったく無理でした(^ ^;ゞ 幕開きの大階段の上のシルエットから、最後のご挨拶まで、ずーっとドキドキワクワクしっぱなしで。
がおりちゃん、ほんとーにほんとーに、心の底から幸せそうだったなあ……(しみじみ)
っていうか、がおりちゃんってもしかして物凄く舞台度胸がある?なんか、細かいトラブルが沢山あったような気がするんですけど、さら~っと流してませんでしたか?笑顔で(^ ^)。
…化粧については何も言うまい。
ミナコちゃんは、登場からそのドレス映えするデコルテの美しさとスタイルが最大限に生かされていて、猫はホントに幸せでした(*^ ^*)。
正直、私は役者としての彼女が好きすぎて、宝塚ヒロインとしてどうか、なんてことを全然解らないんですけど、ロリータ(レディ・ゾロ)って、別に“宝塚娘役っぽい”役ってわけじゃないんですね。となみちゃんがやると“正統派娘役がやるコメディのヒロイン役”に見えるんだけど、ミナコちゃんがやると、普通に“革命の闘士”に見える……(^ ^;; かっこいー&可愛い(はぁと)
新公演出は鈴木圭氏。「愛と死のアラビア」新公のときは“手堅いなー”という感想を書いたと思うんですけど、今回は凄かったです。いやー、新公演出に「凄い」って形容詞は我ながらどうかと思うけど、でも、他に言いようが無い……(汗)。
大きな演出変更はプリド家ご夫妻(大月さゆ&詩風翠)がまるっと入れ替わっていたくらい、かな。他にも細かいところに手が入っていて、結構印象違いましたねー。細かいことは忘れてしまいましたが。
それにしても。
プリド家ご夫妻は、もう、、、、最高!でした♪ さゆちゃん、やりたい放題!でしたね。声もいいし台詞に緩急があって仕草ともよくマッチしていて、本当に爆笑してしまったわ(汗)本舞台の幕が上がったら、すぐにシリアスに芝居を始めなくてはならないオリバレス総督(彩風咲奈)は大変だっただろうなあ……(ごめんなさい…)
さゆちゃん、大人っぽい髪型や衣装が良く似合って、すごく素敵でした。年配の役なのに、コメディに不可欠な“ジェットコースターに乗ったような勢いと華やかさ”があるのが凄い。今の今まで、“お隣の女の子”的な可愛くてリアル感のある少女役が似合うタイプだと思っていましたが、案外とオペラ「ばらの騎士(←あえて「愛のソナタ」とは書かない)」の侯爵夫人みたいな役が似合うのかも?あるいは、「真夏の夜の夢」のタイターニアとか。……観てみたいわ~~(*^ ^*)。
さゆちゃんの方が全体に目立っていたので、カルロス・デ・ラ・プリド(未沙のえる)役の詩風さんは割を食ったように見えたかもしれませんが、達者さと相手の呼吸に合わせる力のある人だなあと思いました。あと、本当に老人みたいな声だったり、仕草だったりも出来てて…下級生なのに凄いなあ、と。
あ、あと、これは演出変更っていうかなんていうか…なのですが。
水さん・ユミコさん・キムちゃんのサプライズ出演がありました。
教会に逃げ込んだレディ・ゾロを、ガルシアたちが追いかけてくる場面。ファナが下手の懺悔室に入って、兵隊さんが追いかけてきたーと思ったら水さんたちだった。(←しかも、衣装はもしかしてベルばらの衛兵隊?)
お約束のように「「ゾロのあごは四角い(←がおりちゃん)」「いや丸い(←帆風くん)」とユミコさんとキムちゃんが言い合っているところに水さんが割って入って、キメポーズ(&キメ顔)で「ケッ、ホンモノのゾロはなぁ、あごが尖っているんだぜ! 」という、という…お前はどこの石田さんですか的なベタなネタで大爆笑を取ってました。
メンドーサ大佐(彩吹真央)は、92期の凜城きらさん。観るたびに「達者な人だなあ…」と感心するんですけど、今回も本当に安心して観ていられるのが凄いなあ、と。
彼女ももう研4なんですねぇ。早いなあ…。そろそろスタイルも磨かれ始める頃かなあ?(楽しみ♪)
ベルナルド(音月桂)は、93期の帆風成海さん。この人も凜城さんと同じで、まず「達者」というキーワードが浮かぶタイプ。最初に洞窟でディエゴと再会する場面で、「沈鬱」な表情がちょっと笑っているように見える(← 元々の口角がちょっと吊りあがり気味で、意識せずに真面目な顔をすると笑い顔に見えてしまいがち。元四季の山口祐一郎さんとか)ので、鏡を見て研究すると良いのではないでしょうか。
あと、猫的に主役陣の一人だったガルシア軍曹(緒月遠麻)役の真那春人くん。
いやーーー、やっぱりこの子の芝居好きかも。「身体は熊のよう」と言われる役なのに、そこまで背もないし幅は全然無いけどどうするのかな?と思っていたら、あごに割れ線を入れてきましたね。肩まわりも大分詰め物いれていたような気がします。背はそのままなのに、身体に厚みのを出して“マッチョ”な男、イコール“脳みそまで筋肉で出来ていそうなタイプ”に、ちゃんと作ってきてたことに感心。
本公演のキタロウを観たときから美味しい役だなあ~と思っていましたが、あらためて観てみると、結構出ずっぱりですよね!(感心)しかも、怒ったり困ったり嬉しそうだったり、表情豊かで可愛いです♪
ただ、声が苦しそうだったのがちょっと気になる…。
「マリポーサの花」のラファエルの時は大丈夫だったんだけどなー。もしかして、本当に喉が弱いのか…?(涙)。
あと、彼女で気になるのは、化粧した笑い顔が宙組のみっちゃん(北翔海莉)によく似ていること。でも、芸風はだいぶ違う…よね?(ドキドキ)。みっちゃんは一人いればいいので、真似をするのはやめましょうねっ(*^ ^*)。私は真那くんが
.
コルドバのマタドール【2】
2009年5月10日 宝塚(花)花組全国ツアー公演「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2」。
今週末は梅田で公演でしたね。
再演の安寿ミラさんの時も同じ劇場(当時は飛天だったのかな?)で上演されたんですよね。当時もご覧になった方には、さぞ感慨深かったのではないかと…盛り上がったんだろうなあ(^ ^)。
…と、いうわけで。とりあえず、「哀しみのコルドバ」下級生チェックを。
まずは、もう下級生じゃないんですけど(^ ^)まっつ(未涼亜希)から。
いやー、まっつ今回もいいです。素敵。本筋にはあんまり絡まないんだけど、傍観者になるにはエリオに近すぎる。その絶妙の距離感がいいんです(はぁと)。
まっつ的見せ場としては、プロローグの後の闘牛士たちのナンバーのソロと、ビセントとセバスチャンの決闘前の会話の真ん中…だと思うんですけど、個人的には、エリオとロメロの決闘場面(から、その後に続く母親たちの告白まで)の介添役が好きです。ライトは当たっていないんですけど、会話の一言一言に対する反応が、エリオへの想いを伝えてくれるところが好きなんです(*^ ^*)。
それと、プロローグのスパニッシュの男のダンスが抜群にカッコいい!なんていうか、キメのポーズがちゃんと止まってるっところが素敵なんです(はぁと)。小柄な分、背筋も腕も脚も常にぴんっと伸びているところが凄く好き。あと、ターンにしても何にしても、早すぎずタメすぎず、カウントに自然に沿うのが気持ちいいんです♪
ぺぺ(扇めぐむ)、マノレッテ(夕霧らい)、ルシオ(祐澄しゅん)、バシリオ(朝夏まなと)の88期長身カルテットが4人並んでまっつを取り囲んでいると、なんだかお姫様を護る護衛官みたい(爆)。いやー、本当にかっこいい(*^ ^*)。
揃って長身でスタイルが良くて強そうで、素晴らしいカルテットですよね。らいらいの色っぽさとしゅん様のストイックさ、とみぃの明るさとまぁくんの可愛らしさ、それぞれのキャラクターがしっかりあるので、4人で踊っていても興味深いです。
ぺぺとバシリオには結構場面もありますけれども、他のメンバーはグループでしか出てこないので、初日は単なる“若い闘牛士たち”みたいな、キャラのない役かと想ったのですが、回を重ねるごとにどんどんキャラ立ちしてきて、パコ(望海風斗)やマリオ(鳳真由)を加えたメンバーの会話のテンポがどんどん良くなっていったのが印象的。今頃はさぞかし……(^ ^)
また関東に戻ってきてくれるのが楽しみです★
ビセントの恋人にしてセバスチャン伯爵の妻・メリッサ(華耀きらり)。
最初のパーティに出てくる場面は、麗しい伯爵夫人を地でいっていて、あくまでも“セニョーラ”という感じなのに、次に祭りで出てきたときはえっらい可愛らしくって、どう観ても“セニョリータ”(汗)。まるっきり別人やんけ!!
……旦那の前では「奥方」だけど、恋人の前では「乙女」なのね、と納得してしまった私は、きらりんのファンです。すみません。きらりんが何をやらかしても、とにかく可愛ければ許してしまうんです……(^ ^;ゞ
決闘の後、駆け込んできてビセントと会話するときの台詞は、朋子声じゃなくてもう少し落ち着いた声にした方が良いだろうな、と思ったりはするのですが。
なによりも、あの電波系入った声であの台詞を喋られると、「それ(ビセントが連絡をする)までに、始末をつけておきますわ」という決意の台詞が、何度聞いても 伯爵にとどめをさしておきますわ という意味に聴こえて怖いんだよぉ…。
占い師(華月由舞)。
良い声ですよねぇ。ちょっとヤリスギ感もありますけど、存在感があってよかったです。
個人的には、祭りの場面のジプシーダンサーが凄く好きです。やっぱり由舞ちゃんのダンス好きだ~!!
エヴァの友達・リサ(聖花まい)。
結構大人っぽくていいなあと思いました。コルドバで再会したエリオとエヴァのところに踏み込もうとするロメロを止める声の芝居(あれは録音なんでしょうか?)が結構好きです。声だけって難しいですよね。その後、間をあけて駆け込んでくるときの心配そうな顔もいいなあ、と思っています。
柴田作品なので、リサにはリサの恋人がいそうな気がするんですけどね。今回はそういうのなかったですね。パーティーでの紫陽レネちゃんとは良い雰囲気でしたけど。
マタドール志望の子供たち(冴月瑠那、夏城らんか)。
「太王四神記」に引き続き、コンビな二人。いやー、やっていることはシウ族んときと変わらないような気がしますが、とにかく可愛い!目を大きく見開いて、唇を尖らせて、姿勢悪く立っているだけで生意気なガキに見えるルナちゃん。にやり笑いをうかべて、ガニマタで走り回り、後ろからぺぺにじゃれつくらんかちゃん。二人とも、本当に可愛い~!!
最後の場面で旗持ちをしている姿が、ほんのちょっと姿勢が良くなっているところとか芸が細かいなあ、と感心します。
子役以外では、パーティーの若者も普通にいい芝居しているし、あとはなんと言ってもルナちゃんのジプシー(濃いピンクに黒の水玉)がカッコよかった!!あの眼つきの悪さがとても好きです。いやあ、実は美形なんですよこの人(*^ ^*)。踊れるし、実は歌もいけるし。皆さん観てあげてくださいね☆
紫陽レネちゃんは、今回は出番が少なくて寂しい(涙)。パーティから祭りまでしか出てないんだもん…。芝居のできる人なので、パーティでいろいろ説明ふくめて喋っているのは嬉しいんですけどね。後半ももうちょっと出てほしかったような気がします。
まぁ、作品的に、闘牛士チーム以外は殆ど役がないので、どうしようもないんですけどね…仕方ないか。
はるちゃん(天宮菜生)は、エリオファンの女の子たちのリーダーとしても目立ってましたが、やっぱりお祭りの場面が印象的。彼女は野生の生き物なので、ジプシーのダンスも似合いますよね。あの吊りあがったキツい眼が凄く好きです。
そして、驚いたのは、歌。天真みちるちゃんも巧いから、メインのメロディ(低音部)は彼女が歌っているのかと思ったんですが、よーく口の動きを見ると、どうやらはるちゃんが一番低いところを歌っているみたいなんですよね。すごい艶のある美声で、娘役に転向したことであの声を封印したんだとしたら惜しい!! と思いました。
ここは遼かぐらちゃんも一緒に歌っていて、すごく格好良いです。一番高音がかぐらちゃんなのかな?彼女が歌えるってことも初めて知りましたが、綺麗な響きでした(惚)。
瞳ゆゆちゃんはとにかく可愛い!!以前から可愛いと思っていたのですが、トラジの店の西域系の女の子以来、すごく目立つ華やかさが身についたような気がします。とにかく、どの場面でも可愛くて、表情豊かで、眼が離せません(*^ ^*)。
白姫あかりちゃんは、可愛くドレス来てきゃぴきゃぴしている時より、ジプシーダンサーとしてガツガツ踊っているときの方が好きかも♪かっこいいですよね。そんなに太いわけでは全然ないのに、ちょっとふっくらして見えるのは何故だろう……。回りが細すぎるのかな?
花蝶しほちゃんも可愛い!おっとりとしたイメージがありますし、そんなに目立つわけではないんだけど、何か惹きつけるものがあってつい観てしまいます(^ ^)。
月野姫花ちゃんは今回は目立つ役は特になかったけど、一言台詞を喋るだけで顔を見ていなくても姫花ちゃんだとわかるのは良いのか悪いのか(^ ^;ゞ。とにかく圧倒的な可愛らしさと華やかさ、舞台の隅に立っていてもそこにピンスポットが当たっているかのような輝きは間違いないので、一刻も早く見た目に見合うだけの実力をつけてほしいと願ってやみません。
初花美咲ちゃんは、個人的にものすごく好みのタイプなので、これからが楽しみです。きゃぴきゃぴした“エリオファンの女の子”をやっていても、表情がすごく可愛くて魅力的だし、ちょっと控えめだけど目元に色気があって大人っぽい役もやれそう。次の新公を楽しみにしていたのですが……ベルばらじゃ役ないだろうなぁ(↓)
菜那くららちゃん、桜咲彩花ちゃんも可愛いですよね!二人とも花娘らしい可憐さがあっていいなあと思います。もう少し、ただ通り過ぎるだけ、立っているだけの時間が減るともっと良いんですが…。
天真みちるちゃんは、やっぱりジプシーが目立ってたかな。思っていた音と違うところを歌っていたのでちょっと戸惑いましたが(汗)。あとは、後半のコルドバでの場面で、お嬢さんたちを連れてエリオの家の前を通りがかるところの芝居が好きです。芝居巧いですよねー。もう少し痩せてくれれば、全然二枚目路線もいけると思うんだけどなあ……(凹)。
真輝いづみちゃんは、ある意味最初のパーティの給仕、お祭りの場面でのセバスチャンの従者と目立ちまくりで美味しい立場でしたね(^ ^)。観劇した人の多くに刷り込まれたんじゃないでしょうか。
個人的には、給仕役の時の垢抜けた雰囲気が好きです。かっこいい♪
とにかく花娘さんたちが可愛くて可愛くて、観るのが大変な作品です。とっかえひっかえいろんな組み合わせで出てくる花娘さんたち。誰を見ても可愛くて眼が離れません(*^ ^*)。
ある意味、ロメロさんの出番が少なくて嬉しいのかも(滝汗)。
.
今週末は梅田で公演でしたね。
再演の安寿ミラさんの時も同じ劇場(当時は飛天だったのかな?)で上演されたんですよね。当時もご覧になった方には、さぞ感慨深かったのではないかと…盛り上がったんだろうなあ(^ ^)。
…と、いうわけで。とりあえず、「哀しみのコルドバ」下級生チェックを。
まずは、もう下級生じゃないんですけど(^ ^)まっつ(未涼亜希)から。
いやー、まっつ今回もいいです。素敵。本筋にはあんまり絡まないんだけど、傍観者になるにはエリオに近すぎる。その絶妙の距離感がいいんです(はぁと)。
まっつ的見せ場としては、プロローグの後の闘牛士たちのナンバーのソロと、ビセントとセバスチャンの決闘前の会話の真ん中…だと思うんですけど、個人的には、エリオとロメロの決闘場面(から、その後に続く母親たちの告白まで)の介添役が好きです。ライトは当たっていないんですけど、会話の一言一言に対する反応が、エリオへの想いを伝えてくれるところが好きなんです(*^ ^*)。
それと、プロローグのスパニッシュの男のダンスが抜群にカッコいい!なんていうか、キメのポーズがちゃんと止まってるっところが素敵なんです(はぁと)。小柄な分、背筋も腕も脚も常にぴんっと伸びているところが凄く好き。あと、ターンにしても何にしても、早すぎずタメすぎず、カウントに自然に沿うのが気持ちいいんです♪
ぺぺ(扇めぐむ)、マノレッテ(夕霧らい)、ルシオ(祐澄しゅん)、バシリオ(朝夏まなと)の88期長身カルテットが4人並んでまっつを取り囲んでいると、なんだかお姫様を護る護衛官みたい(爆)。いやー、本当にかっこいい(*^ ^*)。
揃って長身でスタイルが良くて強そうで、素晴らしいカルテットですよね。らいらいの色っぽさとしゅん様のストイックさ、とみぃの明るさとまぁくんの可愛らしさ、それぞれのキャラクターがしっかりあるので、4人で踊っていても興味深いです。
ぺぺとバシリオには結構場面もありますけれども、他のメンバーはグループでしか出てこないので、初日は単なる“若い闘牛士たち”みたいな、キャラのない役かと想ったのですが、回を重ねるごとにどんどんキャラ立ちしてきて、パコ(望海風斗)やマリオ(鳳真由)を加えたメンバーの会話のテンポがどんどん良くなっていったのが印象的。今頃はさぞかし……(^ ^)
また関東に戻ってきてくれるのが楽しみです★
ビセントの恋人にしてセバスチャン伯爵の妻・メリッサ(華耀きらり)。
最初のパーティに出てくる場面は、麗しい伯爵夫人を地でいっていて、あくまでも“セニョーラ”という感じなのに、次に祭りで出てきたときはえっらい可愛らしくって、どう観ても“セニョリータ”(汗)。まるっきり別人やんけ!!
……旦那の前では「奥方」だけど、恋人の前では「乙女」なのね、と納得してしまった私は、きらりんのファンです。すみません。きらりんが何をやらかしても、とにかく可愛ければ許してしまうんです……(^ ^;ゞ
決闘の後、駆け込んできてビセントと会話するときの台詞は、朋子声じゃなくてもう少し落ち着いた声にした方が良いだろうな、と思ったりはするのですが。
なによりも、あの電波系入った声であの台詞を喋られると、「それ(ビセントが連絡をする)までに、始末をつけておきますわ」という決意の台詞が、何度聞いても 伯爵にとどめをさしておきますわ という意味に聴こえて怖いんだよぉ…。
占い師(華月由舞)。
良い声ですよねぇ。ちょっとヤリスギ感もありますけど、存在感があってよかったです。
個人的には、祭りの場面のジプシーダンサーが凄く好きです。やっぱり由舞ちゃんのダンス好きだ~!!
エヴァの友達・リサ(聖花まい)。
結構大人っぽくていいなあと思いました。コルドバで再会したエリオとエヴァのところに踏み込もうとするロメロを止める声の芝居(あれは録音なんでしょうか?)が結構好きです。声だけって難しいですよね。その後、間をあけて駆け込んでくるときの心配そうな顔もいいなあ、と思っています。
柴田作品なので、リサにはリサの恋人がいそうな気がするんですけどね。今回はそういうのなかったですね。パーティーでの紫陽レネちゃんとは良い雰囲気でしたけど。
マタドール志望の子供たち(冴月瑠那、夏城らんか)。
「太王四神記」に引き続き、コンビな二人。いやー、やっていることはシウ族んときと変わらないような気がしますが、とにかく可愛い!目を大きく見開いて、唇を尖らせて、姿勢悪く立っているだけで生意気なガキに見えるルナちゃん。にやり笑いをうかべて、ガニマタで走り回り、後ろからぺぺにじゃれつくらんかちゃん。二人とも、本当に可愛い~!!
最後の場面で旗持ちをしている姿が、ほんのちょっと姿勢が良くなっているところとか芸が細かいなあ、と感心します。
子役以外では、パーティーの若者も普通にいい芝居しているし、あとはなんと言ってもルナちゃんのジプシー(濃いピンクに黒の水玉)がカッコよかった!!あの眼つきの悪さがとても好きです。いやあ、実は美形なんですよこの人(*^ ^*)。踊れるし、実は歌もいけるし。皆さん観てあげてくださいね☆
紫陽レネちゃんは、今回は出番が少なくて寂しい(涙)。パーティから祭りまでしか出てないんだもん…。芝居のできる人なので、パーティでいろいろ説明ふくめて喋っているのは嬉しいんですけどね。後半ももうちょっと出てほしかったような気がします。
まぁ、作品的に、闘牛士チーム以外は殆ど役がないので、どうしようもないんですけどね…仕方ないか。
はるちゃん(天宮菜生)は、エリオファンの女の子たちのリーダーとしても目立ってましたが、やっぱりお祭りの場面が印象的。彼女は野生の生き物なので、ジプシーのダンスも似合いますよね。あの吊りあがったキツい眼が凄く好きです。
そして、驚いたのは、歌。天真みちるちゃんも巧いから、メインのメロディ(低音部)は彼女が歌っているのかと思ったんですが、よーく口の動きを見ると、どうやらはるちゃんが一番低いところを歌っているみたいなんですよね。すごい艶のある美声で、娘役に転向したことであの声を封印したんだとしたら惜しい!! と思いました。
ここは遼かぐらちゃんも一緒に歌っていて、すごく格好良いです。一番高音がかぐらちゃんなのかな?彼女が歌えるってことも初めて知りましたが、綺麗な響きでした(惚)。
瞳ゆゆちゃんはとにかく可愛い!!以前から可愛いと思っていたのですが、トラジの店の西域系の女の子以来、すごく目立つ華やかさが身についたような気がします。とにかく、どの場面でも可愛くて、表情豊かで、眼が離せません(*^ ^*)。
白姫あかりちゃんは、可愛くドレス来てきゃぴきゃぴしている時より、ジプシーダンサーとしてガツガツ踊っているときの方が好きかも♪かっこいいですよね。そんなに太いわけでは全然ないのに、ちょっとふっくらして見えるのは何故だろう……。回りが細すぎるのかな?
花蝶しほちゃんも可愛い!おっとりとしたイメージがありますし、そんなに目立つわけではないんだけど、何か惹きつけるものがあってつい観てしまいます(^ ^)。
月野姫花ちゃんは今回は目立つ役は特になかったけど、一言台詞を喋るだけで顔を見ていなくても姫花ちゃんだとわかるのは良いのか悪いのか(^ ^;ゞ。とにかく圧倒的な可愛らしさと華やかさ、舞台の隅に立っていてもそこにピンスポットが当たっているかのような輝きは間違いないので、一刻も早く見た目に見合うだけの実力をつけてほしいと願ってやみません。
初花美咲ちゃんは、個人的にものすごく好みのタイプなので、これからが楽しみです。きゃぴきゃぴした“エリオファンの女の子”をやっていても、表情がすごく可愛くて魅力的だし、ちょっと控えめだけど目元に色気があって大人っぽい役もやれそう。次の新公を楽しみにしていたのですが……ベルばらじゃ役ないだろうなぁ(↓)
菜那くららちゃん、桜咲彩花ちゃんも可愛いですよね!二人とも花娘らしい可憐さがあっていいなあと思います。もう少し、ただ通り過ぎるだけ、立っているだけの時間が減るともっと良いんですが…。
天真みちるちゃんは、やっぱりジプシーが目立ってたかな。思っていた音と違うところを歌っていたのでちょっと戸惑いましたが(汗)。あとは、後半のコルドバでの場面で、お嬢さんたちを連れてエリオの家の前を通りがかるところの芝居が好きです。芝居巧いですよねー。もう少し痩せてくれれば、全然二枚目路線もいけると思うんだけどなあ……(凹)。
真輝いづみちゃんは、ある意味最初のパーティの給仕、お祭りの場面でのセバスチャンの従者と目立ちまくりで美味しい立場でしたね(^ ^)。観劇した人の多くに刷り込まれたんじゃないでしょうか。
個人的には、給仕役の時の垢抜けた雰囲気が好きです。かっこいい♪
とにかく花娘さんたちが可愛くて可愛くて、観るのが大変な作品です。とっかえひっかえいろんな組み合わせで出てくる花娘さんたち。誰を見ても可愛くて眼が離れません(*^ ^*)。
ある意味、ロメロさんの出番が少なくて嬉しいのかも(滝汗)。
.
容疑者X=(N+sh)i+(k+w)a
2009年5月9日 演劇 コメント (1)サンシャイン劇場にて、キャラメルボックス「容疑者Xの献身」を観てまいりました。
いやーーーー、泣いた。
泣きすぎて、まだ頭が痛いです。
原作は、推理作家・東野圭吾の「ガリレオ探偵」シリーズの初の長編にして、大評判をとった「容疑者Xの献身」。映画にもなったんですよね、たしか。相変わらず映像に興味のない猫は、原作は読んだけど(デビュー当初からの東野ファンなので)まだ見ていないのですが……。
あの純粋な心理戦を、映像で表現できるとは思えなかったんですよね。
でも、キャラメルボックスが舞台化すると聞いたとき、なにはともあれ観に行くことが決定しました。
だって、西川さんの石神って、それ宛書でしょ!?って思ったんですもん(涙)。
そして、舞台を観終わった今、強烈に映画を観てみたいです。興味津々(^ ^;。っていうか、その前に原作を読み直したいのに今手許にない(泣)。
それにしても。
キャラメルボックスは、今までにもいろんな作品をやっていますが。
東野圭吾の「ガリレオ探偵」シリーズの中でも、あえてこの「容疑者Xの献身」を持ってきたのは、主役が西川さんにぴったりだからなんだろうなあ。
たぶん、西川さんのファンで原作を知らなければ、普通に「今の」西川さんに宛書の作品だと思っちゃうんじゃないかな。っていうか、原作知ってても西川さんに宛書だとしか思えなかったしな(汗)。
プログラムのプロデューサー言を読むと、脚本・演出の成井豊さんも石神タイプなんだそうですが。類友…?
いやぁ、本当に良かったです。
石神の西川さんも勿論素晴らしかったけど、湯川(ガリレオ探偵)の岡田達也さんも、靖子の西牟田恵さんも。なにより美里(靖子の娘)の實川貴美子さんがめっちゃ可愛くて、リアル高校生に見えました(^ ^)。可愛い~!
工藤警察トリオの川原和之(間宮)、齋藤歩(草薙)、筒井俊作(岸谷)のトリオも良かった!原作とは若干イメージの違う人もいましたけど、舞台空間の中では皆さん嵌り役でした♪
基本的に原作に忠実に進むので、推理小説としてのトリック自体は大したことはないのですが(東野作品において、重要なのはトリックではなくそこに到る過程)、心理戦としての湯川と石神のやりとりが秀逸なんですよねー。
原作本のモノローグや地の文章を役者たちが素に戻って読み上げる演出って、本来なら、私はあまり好きではない手法のはずなのに、今回だけはぐっときました。役者があれだけ完璧に嵌っていると、ああいう演出がただの“説明”ではなく、“本人の心の声(モノローグ)”にちゃんと見えるからなんでしょうね。
……何を書いてもネタバレしてしまうので今は自重しますが、とにかくチケット代以上の価値があったと思います!キャラメルは当日券も必ず出すので、ぜひぜひご覧になってくださいませ!
原作既読の私がこれだけ嵌りましたが、たぶん、原作を未読の方はもっと楽しめる……ん、じゃ、ないかしら(^ ^)。
カーテンコールで、岡田さんが「珍しく二公演も追加公演を入れたら、平日昼の分がちょっと大変なことになっていて…」という話をしたあと、「では、12日の14時にお会いしましょう!」 と挨拶をシメていたので、ぜひぜひ12日(火)14時公演 を観てあげて下さいね★ と最後に付け加えつつ(笑)。
.
いやーーーー、泣いた。
泣きすぎて、まだ頭が痛いです。
原作は、推理作家・東野圭吾の「ガリレオ探偵」シリーズの初の長編にして、大評判をとった「容疑者Xの献身」。映画にもなったんですよね、たしか。相変わらず映像に興味のない猫は、原作は読んだけど(デビュー当初からの東野ファンなので)まだ見ていないのですが……。
あの純粋な心理戦を、映像で表現できるとは思えなかったんですよね。
でも、キャラメルボックスが舞台化すると聞いたとき、なにはともあれ観に行くことが決定しました。
だって、西川さんの石神って、それ宛書でしょ!?って思ったんですもん(涙)。
そして、舞台を観終わった今、強烈に映画を観てみたいです。興味津々(^ ^;。っていうか、その前に原作を読み直したいのに今手許にない(泣)。
それにしても。
キャラメルボックスは、今までにもいろんな作品をやっていますが。
東野圭吾の「ガリレオ探偵」シリーズの中でも、あえてこの「容疑者Xの献身」を持ってきたのは、主役が西川さんにぴったりだからなんだろうなあ。
たぶん、西川さんのファンで原作を知らなければ、普通に「今の」西川さんに宛書の作品だと思っちゃうんじゃないかな。っていうか、原作知ってても西川さんに宛書だとしか思えなかったしな(汗)。
プログラムのプロデューサー言を読むと、脚本・演出の成井豊さんも石神タイプなんだそうですが。類友…?
いやぁ、本当に良かったです。
石神の西川さんも勿論素晴らしかったけど、湯川(ガリレオ探偵)の岡田達也さんも、靖子の西牟田恵さんも。なにより美里(靖子の娘)の實川貴美子さんがめっちゃ可愛くて、リアル高校生に見えました(^ ^)。可愛い~!
工藤警察トリオの川原和之(間宮)、齋藤歩(草薙)、筒井俊作(岸谷)のトリオも良かった!原作とは若干イメージの違う人もいましたけど、舞台空間の中では皆さん嵌り役でした♪
基本的に原作に忠実に進むので、推理小説としてのトリック自体は大したことはないのですが(東野作品において、重要なのはトリックではなくそこに到る過程)、心理戦としての湯川と石神のやりとりが秀逸なんですよねー。
原作本のモノローグや地の文章を役者たちが素に戻って読み上げる演出って、本来なら、私はあまり好きではない手法のはずなのに、今回だけはぐっときました。役者があれだけ完璧に嵌っていると、ああいう演出がただの“説明”ではなく、“本人の心の声(モノローグ)”にちゃんと見えるからなんでしょうね。
……何を書いてもネタバレしてしまうので今は自重しますが、とにかくチケット代以上の価値があったと思います!キャラメルは当日券も必ず出すので、ぜひぜひご覧になってくださいませ!
原作既読の私がこれだけ嵌りましたが、たぶん、原作を未読の方はもっと楽しめる……ん、じゃ、ないかしら(^ ^)。
カーテンコールで、岡田さんが「珍しく二公演も追加公演を入れたら、平日昼の分がちょっと大変なことになっていて…」という話をしたあと、「では、12日の14時にお会いしましょう!」 と挨拶をシメていたので、ぜひぜひ12日(火)14時公演 を観てあげて下さいね★ と最後に付け加えつつ(笑)。
.
今年のゴールデンウィークは、基本的に家に籠もって、録画したまま放置していたCS番組の群れをせっせと片付けてました。
……今頃になって、やっとCSニュースの「オグリ」稽古場レポートを見て、「子役なのっ(はぁと)」とか喜んでいるふみか(紫峰七海)にウケたり、よっち(月央和沙)のあまりの可愛らしさに壊れたり していたんですけど、今更過ぎて誰にも言えず(T T)おおさまのみみはろばのみみー、というわけで、こっそり(?)ここに書いてみたりします。
よっちってば、もう新公も卒業した上級生のくせに何なんですかあの可愛らしさはっ!(滝汗)
思わず遠征を検討してしまったじゃないか(^ ^;ゞ
あ。
そういえば、先日書いた花組全国ツアーについてちょっと訂正。っていうか、ざーっと書いたので訂正箇所いっぱいありそうなんですけど……間違いに気づいた方、お願いだから突っ込んでください!
で。訂正ですが。
ショーの、幽霊船の後の妖精さん+めおちゃん&まぁくんの場面。ラストに袖に飛び込む振り(ナウオンで「がんばってます!」って話してた奴ね)について、私は「照明さんのタイミングが合ってない!」とか偉そうに書いてしまったのですが……
あれは、演出としてみわっちに当たっているスポットライトは残す(で、みわっちが去り際にウィンクしながらハケて暗転する)ことになっているので、仕方がないんですね(汗)。
本当に本当に、大変失礼いたしましたm(_ _)m。
#本文の方は訂正させていただきました。
さて。
今日は星組さんの『太王四神記 Ver.II-新たなる王の旅立ち- 』の集合日だったそうで、卒業生と主な配役が発表されました。
まずは卒業生から。
86期の華美ゆうかさん。色っぽくて包容力のあるきれいな人で、なんとなく群舞の中でも探してしまう人でした。「ブエノスアイレスの風」のイサベラのお姉さん役は、私が観たのが幕開き早々だったせいもあってだいぶ苦労されてましたが、あの経験を経て挑むセーム役、期待しています!
……そういえば、息子(ヨン・ホゲ/凰稀かなめ)とは同期ですね。おお、偶然だ(^ ^)。ついでに、花組で同じセーム役を演じた花野じゅりあちゃんとも同期なんですね!息子の学年がぜんぜん違うけど(汗)。
で、配役について。
っていうか、配役が発表されてしまった!……しまったぁ!!私、配役予想 妄想を書くつもりで、ずっとちびちび考えてたのにー。なかなか全員決まらなかったんですが(T T)……あーあ、途中でもいいから書いとけば良かったなあ。残念。
悔しいので、今さらなんですけど書いてみてもいいですか?(^ ^;;;
ヤン王(一樹千尋)、ヨン・ガリョ(磯野千尋)、大神官(万里柚美)、フッケ将軍(にしき愛)、チョ・ジュド(美稀千種)は、順当。私の中では予想通りでした。
ヒョンゴ(英真なおき)も、まぁ、予想どおりといえば予想通り。一樹さんと磯野さんが出演されると発表されたときに、こりゃ組長はヒョンゴだな、と思ったので(汗)。
しかーし、まさかヒョンゴでも足らずに二役されるとは!!
ソスリム王(英真なおき)ってのは、ヤン王とセームの兄ですね。この人が出てくるとは思わなかったなぁ(@ @)。いえ、タムドクとホゲが生まれたのはソスリム王の時代なので、出てきてもおかしくはないのですが。
花組版では、二人が生まれた時には既にヤン王に代替わりしていたことになっていたんですが、実はこの設定はおかしいんですよね。王の長子ともなれば生誕時に色々儀式があり、生まれた日を誤魔化すために「山奥に籠もって産みます」なんて言えなかったはずなのに。
でも、ソスリム王とヒョンゴが同じ役者ってことは……ソスリム王が出てくるのはタムドクたちの誕生の場面(プロローグ)じゃなくて、もっと後に回想シーンか何かが入るのでしょうか?(ヤンとセームの確執を、セームの台詞だけじゃなくて回想シーンで見せる、とか?←適当)
トラジ(百花沙里)、パソン(琴まりえ)も正解だった!セーム(華美ゆうか)ちゃんも♪
大長老(涼紫央)も順当なんですけど、これはプルキルとは呼ばれないんでしょうかね?
スジニ(美弥るりか)とカクダン(蒼乃夕妃)は逆に読んでた。 びっくり!
スジニ=まりもちゃんは自信あったんだけどなー。みやるり………見た目はめっちゃ可愛いだろうけど、せっかくの美声がもったいない(T T)。
コ将軍(彩海早矢)は予想外。コ将軍はどいちゃん(鶴美舞夕)あたり似合いそうだなーと思ってたんですよね。渋くてかっこよくて巧い人だから。
そかそか、あかしか。彼女に何の役がいいか、実は結構悩んでいたので……あ、いいかも。ちょっと暑苦しいけど、礼音くんのタムドクとは良い師弟関係を結べそう。
サリャン(夢乃聖夏)は、実は予想通りだったりします。正確には、ともみんかベニーという予想でした。ともみんはチュムチかサリャン、ベニーはサリャンかチョロ、と思ってたんですよね。
実際は、ともみんがサリャン、ベニーがチュムチで、チョロは真風くんに回りましたね。なるほどなるほど。真風くんのアルバイトが楽しみかも(^ ^;
セドル(壱城あずさ)もちょっと意外なキャスティングでしたが、コメディセンスのある人なので楽しみです。どこの訛でやるのかしら。
しーらんには、個人的には、歌のレッスンがんばって是非ヒョンミョンを!と思っていたのですが。
ヒョンミョンって、本来はヒョンゴとそんなに年齢の違わない役なんですよね。花組版はヒョンゴがまっつで若かったからいいけど、星組版のヒョンミョンは、、、如月蓮ちゃん、がんばれー!
あとは……
部族長のどれかに、天霧真世さんとじゅんな(水輝涼)が入るだろうと思っていたので、ここもほぼ当たり。もう一人は思いつかなかったのですが、碧海りまさんかぁ。期待。
チョク・ファン(美城れん)とイルス(鶴美舞夕)は、そうなんだー!なるほど!!と。
実は最初、イルス=みきちぐっていうキャストを考えていたんです。でも、あの二人は馬にならなきゃいけないんだった、と考え直して(みきちぐの相方がいないよ/汗)、他にキャストを思いつかなかったのですが…なるほどねー。この二人なのかぁ。
花組版にあった役で、ここに載っていない役は。
まず、トラジの店の女の子たち。確かに名前が無くても良い役ですが(配役発表されたとき凄く期待したのに、結局ろくに呼ばれもしなかった/涙)、なんだか娘役の役がすごく少なく見えて寂しいです。星組さんも、可愛い子いっぱいいるのにね。
タルビ(チュムチの恋人)とチュモン(パソンの連れ)もいない。まぁ、この二人も別に、いなくても問題はないけど。もし、書いてはいないけど役はあるんだったら、タルビはキトリちゃんかみのりちゃん、チュモンは天寿光希くんか大輝真琴くんあたり希望♪♪(いや、星組ファンの方からみれば、もっと良い子がいるのかもしれませんが…)
そういえば、子タムドクと子ホゲも書いてないですね。場面自体が無いのか、配役表に無いだけなのか?花組版でも子ヒョンゴ(梅咲衣舞)や子チョロ(華耀きらり)は載っていなかったので、子役はこれからなのかもしれませんね。
そんなところでしょうか。
あとは新公キャストが気になるところですが。……願望が入りがちなので、妄想するのはやめておきます……(ドキドキ)。早く発表されますように(*^ ^*)。
.
……今頃になって、やっとCSニュースの「オグリ」稽古場レポートを見て、「子役なのっ(はぁと)」とか喜んでいるふみか(紫峰七海)にウケたり、よっち(月央和沙)のあまりの可愛らしさに壊れたり していたんですけど、今更過ぎて誰にも言えず(T T)おおさまのみみはろばのみみー、というわけで、こっそり(?)ここに書いてみたりします。
よっちってば、もう新公も卒業した上級生のくせに何なんですかあの可愛らしさはっ!(滝汗)
思わず遠征を検討してしまったじゃないか(^ ^;ゞ
あ。
そういえば、先日書いた花組全国ツアーについてちょっと訂正。っていうか、ざーっと書いたので訂正箇所いっぱいありそうなんですけど……間違いに気づいた方、お願いだから突っ込んでください!
で。訂正ですが。
ショーの、幽霊船の後の妖精さん+めおちゃん&まぁくんの場面。ラストに袖に飛び込む振り(ナウオンで「がんばってます!」って話してた奴ね)について、私は「照明さんのタイミングが合ってない!」とか偉そうに書いてしまったのですが……
あれは、演出としてみわっちに当たっているスポットライトは残す(で、みわっちが去り際にウィンクしながらハケて暗転する)ことになっているので、仕方がないんですね(汗)。
本当に本当に、大変失礼いたしましたm(_ _)m。
#本文の方は訂正させていただきました。
さて。
今日は星組さんの『太王四神記 Ver.II-新たなる王の旅立ち- 』の集合日だったそうで、卒業生と主な配役が発表されました。
まずは卒業生から。
86期の華美ゆうかさん。色っぽくて包容力のあるきれいな人で、なんとなく群舞の中でも探してしまう人でした。「ブエノスアイレスの風」のイサベラのお姉さん役は、私が観たのが幕開き早々だったせいもあってだいぶ苦労されてましたが、あの経験を経て挑むセーム役、期待しています!
……そういえば、息子(ヨン・ホゲ/凰稀かなめ)とは同期ですね。おお、偶然だ(^ ^)。ついでに、花組で同じセーム役を演じた花野じゅりあちゃんとも同期なんですね!息子の学年がぜんぜん違うけど(汗)。
で、配役について。
っていうか、配役が発表されてしまった!……しまったぁ!!私、配役
悔しいので、今さらなんですけど書いてみてもいいですか?(^ ^;;;
ヤン王(一樹千尋)、ヨン・ガリョ(磯野千尋)、大神官(万里柚美)、フッケ将軍(にしき愛)、チョ・ジュド(美稀千種)は、順当。私の中では予想通りでした。
ヒョンゴ(英真なおき)も、まぁ、予想どおりといえば予想通り。一樹さんと磯野さんが出演されると発表されたときに、こりゃ組長はヒョンゴだな、と思ったので(汗)。
しかーし、まさかヒョンゴでも足らずに二役されるとは!!
ソスリム王(英真なおき)ってのは、ヤン王とセームの兄ですね。この人が出てくるとは思わなかったなぁ(@ @)。いえ、タムドクとホゲが生まれたのはソスリム王の時代なので、出てきてもおかしくはないのですが。
花組版では、二人が生まれた時には既にヤン王に代替わりしていたことになっていたんですが、実はこの設定はおかしいんですよね。王の長子ともなれば生誕時に色々儀式があり、生まれた日を誤魔化すために「山奥に籠もって産みます」なんて言えなかったはずなのに。
でも、ソスリム王とヒョンゴが同じ役者ってことは……ソスリム王が出てくるのはタムドクたちの誕生の場面(プロローグ)じゃなくて、もっと後に回想シーンか何かが入るのでしょうか?(ヤンとセームの確執を、セームの台詞だけじゃなくて回想シーンで見せる、とか?←適当)
トラジ(百花沙里)、パソン(琴まりえ)も正解だった!セーム(華美ゆうか)ちゃんも♪
大長老(涼紫央)も順当なんですけど、これはプルキルとは呼ばれないんでしょうかね?
スジニ(美弥るりか)とカクダン(蒼乃夕妃)は逆に読んでた。 びっくり!
スジニ=まりもちゃんは自信あったんだけどなー。みやるり………見た目はめっちゃ可愛いだろうけど、せっかくの美声がもったいない(T T)。
コ将軍(彩海早矢)は予想外。コ将軍はどいちゃん(鶴美舞夕)あたり似合いそうだなーと思ってたんですよね。渋くてかっこよくて巧い人だから。
そかそか、あかしか。彼女に何の役がいいか、実は結構悩んでいたので……あ、いいかも。ちょっと暑苦しいけど、礼音くんのタムドクとは良い師弟関係を結べそう。
サリャン(夢乃聖夏)は、実は予想通りだったりします。正確には、ともみんかベニーという予想でした。ともみんはチュムチかサリャン、ベニーはサリャンかチョロ、と思ってたんですよね。
実際は、ともみんがサリャン、ベニーがチュムチで、チョロは真風くんに回りましたね。なるほどなるほど。真風くんのアルバイトが楽しみかも(^ ^;
セドル(壱城あずさ)もちょっと意外なキャスティングでしたが、コメディセンスのある人なので楽しみです。どこの訛でやるのかしら。
しーらんには、個人的には、歌のレッスンがんばって是非ヒョンミョンを!と思っていたのですが。
ヒョンミョンって、本来はヒョンゴとそんなに年齢の違わない役なんですよね。花組版はヒョンゴがまっつで若かったからいいけど、星組版のヒョンミョンは、、、如月蓮ちゃん、がんばれー!
あとは……
部族長のどれかに、天霧真世さんとじゅんな(水輝涼)が入るだろうと思っていたので、ここもほぼ当たり。もう一人は思いつかなかったのですが、碧海りまさんかぁ。期待。
チョク・ファン(美城れん)とイルス(鶴美舞夕)は、そうなんだー!なるほど!!と。
実は最初、イルス=みきちぐっていうキャストを考えていたんです。でも、あの二人は馬にならなきゃいけないんだった、と考え直して(みきちぐの相方がいないよ/汗)、他にキャストを思いつかなかったのですが…なるほどねー。この二人なのかぁ。
花組版にあった役で、ここに載っていない役は。
まず、トラジの店の女の子たち。確かに名前が無くても良い役ですが(配役発表されたとき凄く期待したのに、結局ろくに呼ばれもしなかった/涙)、なんだか娘役の役がすごく少なく見えて寂しいです。星組さんも、可愛い子いっぱいいるのにね。
タルビ(チュムチの恋人)とチュモン(パソンの連れ)もいない。まぁ、この二人も別に、いなくても問題はないけど。もし、書いてはいないけど役はあるんだったら、タルビはキトリちゃんかみのりちゃん、チュモンは天寿光希くんか大輝真琴くんあたり希望♪♪(いや、星組ファンの方からみれば、もっと良い子がいるのかもしれませんが…)
そういえば、子タムドクと子ホゲも書いてないですね。場面自体が無いのか、配役表に無いだけなのか?花組版でも子ヒョンゴ(梅咲衣舞)や子チョロ(華耀きらり)は載っていなかったので、子役はこれからなのかもしれませんね。
そんなところでしょうか。
あとは新公キャストが気になるところですが。……願望が入りがちなので、妄想するのはやめておきます……(ドキドキ)。早く発表されますように(*^ ^*)。
.
風の中のZORRO【2】
2009年5月5日 宝塚(雪)東京宝塚劇場にて、雪組公演「風の錦絵/ZORRO−仮面のメサイア−」を観劇してまいりました♪
とりあえず一言。
チギちゃん(早霧せいな)、すごく良かったです。
幕開き早々の白浪五人男で、パッと目を惹く華がありました。
キレイだし、日本物も似合ってて違和感無かった!
考えてみれば、和物らしい和物に出たのはチギちゃんが一番最近ですもんね < 殉情。
青天は初めてみたいでしたけど、元々の顔立ちが精悍なのでよく似合ってました(*^ ^*)。
基本的には、ショーもお芝居も、テルくんのところに全部入ったのかな…?(大劇場の詳細を覚えていないのでちょっと曖昧)。
風林火山での圧倒的なビジュアルはテルくんに一歩も二歩も譲った感じでしたが、オリバレス総督はすごく良かったです。彼の野心的なところがすごく出ていて、さすが「殉情」で“攻め系の佐助”というあり得ない男を成立させたチギちゃん♪ メンドーサ大佐(彩吹真央)に対して「闘いのことならお前に任せるが、これは政治の問題だ!」と言い切る強さに説得力があって、立派でした。
姉上様(天勢いづる)に虐げられ、その意を迎えるために汲々していたテルくん(←あれはあれで、テルくんらしい役作りでしたが)とは全然違う立ち位置で。野心に溢れ、ナポレオンを支援してスペインの王座さえ引っくり返そうとする強い意志。姉の愚痴などほとんど聞いてもいない、攻め系の弟で、素敵でした♪♪
一番心配していたのは歌だったんですが、これも特に問題は無かったと思います。いつの間にか巧くなっていたんですねぇ……(感心)。
大劇場公演は一回しか観ていないので、細かい変更点はよく判らなかったのですが。
なんだか、すごくたくさん(主にお芝居で)変更があったような気がします(汗)。
とりあえず、ネタバレにひっかかるものは黙っていることにして……
それ以外で一番びっくりしたのは、ゾロの衣装の出元かな?
最初にディエゴ(水さん)がワカンタンカの洞窟に来て、『ワカンタンカ』の大合唱になる場面。大劇場では、あそこで長老(未沙のえる)がゾロの衣装(仮面とマントつき)を持って来させて、「我らに伝わる護り主の衣装だ」 みたいなことを言ってディエゴに渡してましたよね?で、観客の9割になんで西洋風の衣装が君たちのところに伝世されてるねんっ! 「白い神」じゃあるまいし!と突っ込まれていたと思うんですが。
……東宝に来ての変更点は、なんの説明もなく、引っ込んだディエゴが次に出てきたときにはゾロの衣装を着ているだけ。
ね、どっから出てきたのその衣装?ディエゴのお父上の趣味なんですか?
まぁ……、彼らが伝世してるよりはマシかもしれませんが。
でもまぁ、ラストが変更されて随分良くなって、ロリータ(白羽ゆり)が魅力的な女になっていたのがとても嬉しかったです。
そして、個人的な感想ですが、ひろみちゃんの役が大きくなっていたのが一番嬉しい(*^ ^*)。ありがとう谷さん♪
あらためて観て、あの目くるめくフィナーレにまたもや感動してしまった(^ ^;ゞ。水くん、どんだけ着替え得意なんだ!
同じ「前モノの短いショー+後モノのお芝居+フィナーレ」でも、「マリポーサの花」のフィナーレとはぜんぜん違いますよね♪やっぱり谷さんのショーは良いなあ~(^ ^)。
.
とりあえず一言。
チギちゃん(早霧せいな)、すごく良かったです。
幕開き早々の白浪五人男で、パッと目を惹く華がありました。
キレイだし、日本物も似合ってて違和感無かった!
考えてみれば、和物らしい和物に出たのはチギちゃんが一番最近ですもんね < 殉情。
青天は初めてみたいでしたけど、元々の顔立ちが精悍なのでよく似合ってました(*^ ^*)。
基本的には、ショーもお芝居も、テルくんのところに全部入ったのかな…?(大劇場の詳細を覚えていないのでちょっと曖昧)。
風林火山での圧倒的なビジュアルはテルくんに一歩も二歩も譲った感じでしたが、オリバレス総督はすごく良かったです。彼の野心的なところがすごく出ていて、さすが「殉情」で“攻め系の佐助”というあり得ない男を成立させたチギちゃん♪ メンドーサ大佐(彩吹真央)に対して「闘いのことならお前に任せるが、これは政治の問題だ!」と言い切る強さに説得力があって、立派でした。
姉上様(天勢いづる)に虐げられ、その意を迎えるために汲々していたテルくん(←あれはあれで、テルくんらしい役作りでしたが)とは全然違う立ち位置で。野心に溢れ、ナポレオンを支援してスペインの王座さえ引っくり返そうとする強い意志。姉の愚痴などほとんど聞いてもいない、攻め系の弟で、素敵でした♪♪
一番心配していたのは歌だったんですが、これも特に問題は無かったと思います。いつの間にか巧くなっていたんですねぇ……(感心)。
大劇場公演は一回しか観ていないので、細かい変更点はよく判らなかったのですが。
なんだか、すごくたくさん(主にお芝居で)変更があったような気がします(汗)。
とりあえず、ネタバレにひっかかるものは黙っていることにして……
それ以外で一番びっくりしたのは、ゾロの衣装の出元かな?
最初にディエゴ(水さん)がワカンタンカの洞窟に来て、『ワカンタンカ』の大合唱になる場面。大劇場では、あそこで長老(未沙のえる)がゾロの衣装(仮面とマントつき)を持って来させて、「我らに伝わる護り主の衣装だ」 みたいなことを言ってディエゴに渡してましたよね?で、観客の9割になんで西洋風の衣装が君たちのところに伝世されてるねんっ! 「白い神」じゃあるまいし!と突っ込まれていたと思うんですが。
……東宝に来ての変更点は、なんの説明もなく、引っ込んだディエゴが次に出てきたときにはゾロの衣装を着ているだけ。
ね、どっから出てきたのその衣装?ディエゴのお父上の趣味なんですか?
まぁ……、彼らが伝世してるよりはマシかもしれませんが。
でもまぁ、ラストが変更されて随分良くなって、ロリータ(白羽ゆり)が魅力的な女になっていたのがとても嬉しかったです。
そして、個人的な感想ですが、ひろみちゃんの役が大きくなっていたのが一番嬉しい(*^ ^*)。ありがとう谷さん♪
あらためて観て、あの目くるめくフィナーレにまたもや感動してしまった(^ ^;ゞ。水くん、どんだけ着替え得意なんだ!
同じ「前モノの短いショー+後モノのお芝居+フィナーレ」でも、「マリポーサの花」のフィナーレとはぜんぜん違いますよね♪やっぱり谷さんのショーは良いなあ~(^ ^)。
.
コルドバのマタドール
2009年5月4日 宝塚(花)花組全国ツアー公演「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2」。
本当は、お芝居についてはもう少しこなれたのを観てから書こうと思っていたのですが、とりあえず“初見の印象”を残しておきたいと思います。
あまり深く考えていませんので、ご容赦くださいませ。
まとぶんのエリオは文句なく格好良かった!
初回はカポーティには弄ばれちゃってましたが(^ ^)、二回目は良かったし。闘牛士の衣装が良くお似合いで素敵♪
ただ、本来エリオってもう少し“飛びぬけた”存在感みたいなものがあってもいいんじゃないかな、と思いました。
回りの若者たちとはレベルが違うっていう感じがほしい。現実にも81期で“トップスター”のまとぶんと、88期以下の、せいぜい“新進スター”とか“若手スター”と呼ばれるメンバーなわけですから、それだけの差を見せ付けてほしかったなあ……、と。
まとぶんのエリオは、心が熱くて、思いやりがあって、優しくて、すごくいい“兄貴”なんだけど……なんていうのかな、「黙って前を歩く」タイプには見えなかったんですよね。
わいわい騒ぎながら「一緒に走ろうぜ!!」みたいな(←例えが古い)、熱血系のリーダーに見えたのです。
初日の感想でも書きましたが、そもそもこれは、ものすごくサヨナラ色の強いお芝居だと思うんです。
初演はわかりませんけど、今回の脚本は再演を参考にしたものみたいですし、そういう前知識が無くても、若いマタドールたちがエリオの選択を責める場面のやり取りをみればそういう印象を抱かないわけにはいかない。
で。若い彼らに「道標を喪って、俺たちはどうしたらいいんだ!」とまで言わせている以上、エリオと他のメンバーには、立ち位置にある程度差がないとおかしいんです。「皆の憧れ」である「エル・マタドール」グラン・エリオ、という位置にいてあげなくてはならない、その重圧とプレッシャーに負けない輝きが、必要だった。
それこそ、「My Dear New Orleans」でのトウコさん←→礼音くん以下と同じくらいの差があっても良かったんじゃないか、と。
そういうのは元々のキャラクターの問題もあるし、今のままでも、話が成立しないわけではないので、別にいいんだよ、とも思うんですけどね。
熱血で優しいまとぶんは、素直に「素敵だなあ~」とうっとりできるし(*^ ^*)。
でも。
たとえば、ビセントの行動を見ながら、エリオが「俺は絶対にあんなことはしない」とか言ったりすると、つい「いや、お前は絶対同じことするからっ!!」 とか突っ込みたくなるわけですよ(苦笑)。
もちろん、最終的にエリオは“ビセントと同じこと”をしてしまう、という物語なので、間違ってはいないんですが……
柴田さんの描いたドラマは、『絶対にそんなことをするはずもなかった、冷静な(責任感のある?)男が、恋ゆえにそういう行動に走ってしまった』っていうものだったんじゃないのかなー?、と思ったのです。
……違っていたらすみません(汗)。
なんでそんなことにこだわっているのか、というと、ロメロ役が二番手になっていたから、なんですよね。
初演は、ビセントの日向薫さんが二番手、フェリーペの紫苑ゆうさんが三番手…だったんですよね?
実際、観ていてもたしかに、ビセントの方が物語の本筋に絡む役どころで、良い役だと思いました。ロメロも本筋には絡むけど、「ロメロのエピソード」が無い。とにかく彼は「エヴァのパトロン」であるという現実のみに留まって、過去(エヴァとの出会いとか)は一切語られない。
たしかにエリオの恋敵ですけど、そもそもエリオとエヴァの恋が実らないのはロメロのせいではないわけですから。
むしろ、ロメロは最後に二人の恋の行く末を見届け、語り継ぐ立場にたつことになる。
……この人の印象は、立ち位置がだいぶ違うけど「うたかたの恋」のジャン・サルバドルに近いのでは?と思いました。
柴田作品によく出てくる、「主人公を語る」語り手、という存在。
この役が二番手に来るのは、それだけ「エリオ」の存在を大きなものにしたいんだろうな、と思ったんです。
ビセントには、彼自身のエピソードがあるから、彼の存在が物語の中で大きくなる。でも、ロメロはただエリオを語るためだけに居るんです。
彼にはエリオを語ることができる。
…いやむしろ、彼にしかエリオを語ることができない。ロメロは、エリオに相対する位置に立つ唯一の男だから。
ビセントも、他の若い仲間たちも、ただ『輝ける星』『遠い目標』でしかないエリオのことを語ることはできない。
アントンは、逆にあまりにも上すぎて、これまた語るのは難しい。
結局、この「哀しみのコルドバ」という物語は、エリオの物語なわけです。
ロメロだって、別に狂言回しとして彼の人生を説明するわけじゃない。ただ、最初と最後に惜別の言葉を贈るだけ。
でも、その言葉を語る権利があるのは、ロメロだけ。
だから、彼が二番手になる。他の人には出来ないから。
今みたいに、エリオがすっかりチームの一員として楽しそうに動いてしまうと、最後の惜別の言葉もロメロじゃなくてビセントなりぺぺなりバシリオなり、そのへんの誰かが言えばいいじゃーん、とか思ってしまうのですが。
やっぱり、脚本的に考えるとロメロが言うのが自然。だから、まとぶんにも、もう少し『周りのメンバーとは格が違う』孤独感があった方がいいのではないか、と思ったりしたのでした…。
いやあの。
なんかいろいろ理屈をこねてますけど(汗)、私は、まとぶんには本当は孤独が似合うんじゃないかと思っているのですね。
優しいけど、あたたかいけど、オラオラ(^ ^)だけど、ちょっと周りに壁がある感じ。
中日「メランコリック・ジゴロ」がそんな印象だったのもありますし、「花のいそぎ」で背負っていた孤独の影がとてもしっくりきたし。
実は「ガイズ・アンド・ドールズ」とか、似合うんじゃないかと思っています。……駄目ですかね(^ ^;ゞ
あ、でも、苦言が一つ。
台詞の語尾が早口になりがちなのと、感情が高ぶったときに台詞の最後を切り捨てるように言うのは、やっぱり悪い癖のような気がします。
台詞がすごく一本調子に聞こえるし、感情的な乱暴な台詞に聞こえてしまう。本当に感情が高ぶったときのキメ台詞だけならいいんですけど、ちょっとしたことでもそれが出るのがすごく気になる。
エリオは落ち着いた大人の役だから、あんまりああいう喋り方をしないと思うし。
メランコリック…ではあまり気にならなかったのですが、トマス、タムドクと増える一方なので、ぜひこの機会に気をつけて欲しいです!
で、リカルド・ロメロ。
常に上から目線の貴族らしい傲慢さはあるけれども、あくまでも誠実で生真面目な、騎士道精神にあふれた男。
いやあ、格好良かったです。
『立っているだけで絵になる男』って本当に居るんだなあ、と、惚れ惚れ(←贔屓目)
もう少し、エリオとロメロの魂のふれあいを描いてほしかったな、と思ったくらい、立ち位置の違う二人の男はどちらも魅力的でした。
なんというか。ちょっと違うけど、「キーン」のプリンス・オブ・ウェールズとキーンの関係を連想したんですよね……。
エリオは、「貴族」であるロメロに対して、特に何の感慨も抱いていない。
憧れも、羨望も、感謝も、むろん、憎しみもねたみも、怨みも、恨みも、何ひとつ。
彼には「マタドール」という職業を通して得た確かな実感と、そして栄光があるから。彼には自信がある。金持ちの貴族のパーティに呼ばれて、「すげぇ!」とは思っても、畏まったりする必要がない。それは彼にとっては“別世界”だから。「来てやったぜ」と思うほど傲慢ではないけれども、彼らの仲間入りをしたい!とか、なにがしの金を引き出してパトロンに…とかは考えていない。
それに対して、ロメロには「エル・マタドール」であるグラン・エリオへの憧れと、「卑しいマタドール風情」である同じ男への蔑視、両方の感情がある。髭はつけていても(超男前なんですよコレが!!/壊)、年齢的にはそんなに上っぽくつくっていないのは、この「憧れ」を素直に見せるためなんだろうな、と思いました。
それでも、エリオの前世代のアントン(組長)が彼にとっては絶対的なスターで、エリオは次世代だ、というのははっきりと見せつつ、「アントンの技を受け継いだエリオ」というスタンスで応援している。……とっても正しいタニマチの姿なんですよねぇ(^ ^)。
そういう、ちょっと微妙な男心を、少ない出番と動きで見せていくのは、難しかったと思うのですが。
……祐飛さん、さすがでした。うん。存在感の重さと甘さのない折り目正しさが、見事でしたわ。トップになってしまうとこういう役はやれないので、最後に観ることができて嬉しいです♪
彩音ちゃんのエヴァは、前半の大人っぽい方向の役作りで最後まで通したほうが魅力的なんじゃないかと思います。すぐに可愛くなりすぎる。っていうか、全体に甘すぎ。あれじゃあロメロがいたいけな少女を無理矢理さらってきた悪人みたいじゃないか(涙)。
エヴァは無体なことをされた純真な乙女じゃないわけで。彩音ちゃん、あの名場面「愛の無い結婚」のクールなキャラを忘れないでいてほしいです…。
みわっちのビセントは、みわっちの優しさがにじみ出ていてとても魅力的でした。きらりんとのラブシーンも色っぽく切なくて、回を重ねるごとに良くなりそう。
一花ちゃんのアンフェリータも良い役でとても可愛くて似合っていたんですが、ちょっと軽やかすぎたかな。歌は、ちょっとマイクの位置を見直したほうがいいかも。
れみちゃんのソニアも、ちゃきちゃきした下町っ娘らしさが出ていて良かったです。さりげなく母親を庇う仕草がとても可愛い(*^ ^*)。もともと凄い美人なんですけど、髪型はまだ工夫の余地がありそう。
京さんのエリオママは素晴らしい。絵莉さんも、ぜひ千秋楽までに京さんに太刀打ちできるよう、がんばっていただきたいです。
王子(眉月凰)のセバスチャン伯爵は嵌ってました。かっこいい(*^ ^*)でも、ちょっとロメロとキャラが被る感じはあったかな?ビセントが「法務大臣(?)に逆らったんだから、(いくら正規の決闘だったといっても)今後はちょっとしたことで仕返しされるに違いない!」みたいなことを言って何もかも捨てて逃げるんですけど、観ていて「いや、王子は紳士だからそんなことしないと思うけど……」って思っちゃったんですよね(^ ^;ゞ。
それだと話がおかしいので、もう少し貴族のいやらしさを出したほうが良いのでは、と思います。
フェリーぺのめおちゃん(真野すがた)は、すっきりとした佇まいがロメロの静けさと似合ってて、「親戚」っていうのが納得でした。ホントにコスチューム似合いますねー!
とりあえず、決闘がなし崩しに終わった後、ロメロにマントを着せ掛けるフェリーぺが超萌え(←日本語間違ってるよ!)。ある意味似合うよなあ、この二人…。
百花繚乱な娘役さんたちも、役として目立つ役はあんまり無かったけど、2,3人で喋る場面がたくさんあって、皆とても可愛かったです。聖花まいちゃん、はるちゃん(天宮菜生)、(華月)由舞ちゃん、遼かぐらちゃん、瞳ゆゆちゃん、白姫あかりちゃん、花蝶しほちゃん、、、、みんなみんな、本当に可愛い(はぁと)。
.
本当は、お芝居についてはもう少しこなれたのを観てから書こうと思っていたのですが、とりあえず“初見の印象”を残しておきたいと思います。
あまり深く考えていませんので、ご容赦くださいませ。
まとぶんのエリオは文句なく格好良かった!
初回はカポーティには弄ばれちゃってましたが(^ ^)、二回目は良かったし。闘牛士の衣装が良くお似合いで素敵♪
ただ、本来エリオってもう少し“飛びぬけた”存在感みたいなものがあってもいいんじゃないかな、と思いました。
回りの若者たちとはレベルが違うっていう感じがほしい。現実にも81期で“トップスター”のまとぶんと、88期以下の、せいぜい“新進スター”とか“若手スター”と呼ばれるメンバーなわけですから、それだけの差を見せ付けてほしかったなあ……、と。
まとぶんのエリオは、心が熱くて、思いやりがあって、優しくて、すごくいい“兄貴”なんだけど……なんていうのかな、「黙って前を歩く」タイプには見えなかったんですよね。
わいわい騒ぎながら「一緒に走ろうぜ!!」みたいな(←例えが古い)、熱血系のリーダーに見えたのです。
初日の感想でも書きましたが、そもそもこれは、ものすごくサヨナラ色の強いお芝居だと思うんです。
初演はわかりませんけど、今回の脚本は再演を参考にしたものみたいですし、そういう前知識が無くても、若いマタドールたちがエリオの選択を責める場面のやり取りをみればそういう印象を抱かないわけにはいかない。
で。若い彼らに「道標を喪って、俺たちはどうしたらいいんだ!」とまで言わせている以上、エリオと他のメンバーには、立ち位置にある程度差がないとおかしいんです。「皆の憧れ」である「エル・マタドール」グラン・エリオ、という位置にいてあげなくてはならない、その重圧とプレッシャーに負けない輝きが、必要だった。
それこそ、「My Dear New Orleans」でのトウコさん←→礼音くん以下と同じくらいの差があっても良かったんじゃないか、と。
そういうのは元々のキャラクターの問題もあるし、今のままでも、話が成立しないわけではないので、別にいいんだよ、とも思うんですけどね。
熱血で優しいまとぶんは、素直に「素敵だなあ~」とうっとりできるし(*^ ^*)。
でも。
たとえば、ビセントの行動を見ながら、エリオが「俺は絶対にあんなことはしない」とか言ったりすると、つい「いや、お前は絶対同じことするからっ!!」 とか突っ込みたくなるわけですよ(苦笑)。
もちろん、最終的にエリオは“ビセントと同じこと”をしてしまう、という物語なので、間違ってはいないんですが……
柴田さんの描いたドラマは、『絶対にそんなことをするはずもなかった、冷静な(責任感のある?)男が、恋ゆえにそういう行動に走ってしまった』っていうものだったんじゃないのかなー?、と思ったのです。
……違っていたらすみません(汗)。
なんでそんなことにこだわっているのか、というと、ロメロ役が二番手になっていたから、なんですよね。
初演は、ビセントの日向薫さんが二番手、フェリーペの紫苑ゆうさんが三番手…だったんですよね?
実際、観ていてもたしかに、ビセントの方が物語の本筋に絡む役どころで、良い役だと思いました。ロメロも本筋には絡むけど、「ロメロのエピソード」が無い。とにかく彼は「エヴァのパトロン」であるという現実のみに留まって、過去(エヴァとの出会いとか)は一切語られない。
たしかにエリオの恋敵ですけど、そもそもエリオとエヴァの恋が実らないのはロメロのせいではないわけですから。
むしろ、ロメロは最後に二人の恋の行く末を見届け、語り継ぐ立場にたつことになる。
……この人の印象は、立ち位置がだいぶ違うけど「うたかたの恋」のジャン・サルバドルに近いのでは?と思いました。
柴田作品によく出てくる、「主人公を語る」語り手、という存在。
この役が二番手に来るのは、それだけ「エリオ」の存在を大きなものにしたいんだろうな、と思ったんです。
ビセントには、彼自身のエピソードがあるから、彼の存在が物語の中で大きくなる。でも、ロメロはただエリオを語るためだけに居るんです。
彼にはエリオを語ることができる。
…いやむしろ、彼にしかエリオを語ることができない。ロメロは、エリオに相対する位置に立つ唯一の男だから。
ビセントも、他の若い仲間たちも、ただ『輝ける星』『遠い目標』でしかないエリオのことを語ることはできない。
アントンは、逆にあまりにも上すぎて、これまた語るのは難しい。
結局、この「哀しみのコルドバ」という物語は、エリオの物語なわけです。
ロメロだって、別に狂言回しとして彼の人生を説明するわけじゃない。ただ、最初と最後に惜別の言葉を贈るだけ。
でも、その言葉を語る権利があるのは、ロメロだけ。
だから、彼が二番手になる。他の人には出来ないから。
今みたいに、エリオがすっかりチームの一員として楽しそうに動いてしまうと、最後の惜別の言葉もロメロじゃなくてビセントなりぺぺなりバシリオなり、そのへんの誰かが言えばいいじゃーん、とか思ってしまうのですが。
やっぱり、脚本的に考えるとロメロが言うのが自然。だから、まとぶんにも、もう少し『周りのメンバーとは格が違う』孤独感があった方がいいのではないか、と思ったりしたのでした…。
いやあの。
なんかいろいろ理屈をこねてますけど(汗)、私は、まとぶんには本当は孤独が似合うんじゃないかと思っているのですね。
優しいけど、あたたかいけど、オラオラ(^ ^)だけど、ちょっと周りに壁がある感じ。
中日「メランコリック・ジゴロ」がそんな印象だったのもありますし、「花のいそぎ」で背負っていた孤独の影がとてもしっくりきたし。
実は「ガイズ・アンド・ドールズ」とか、似合うんじゃないかと思っています。……駄目ですかね(^ ^;ゞ
あ、でも、苦言が一つ。
台詞の語尾が早口になりがちなのと、感情が高ぶったときに台詞の最後を切り捨てるように言うのは、やっぱり悪い癖のような気がします。
台詞がすごく一本調子に聞こえるし、感情的な乱暴な台詞に聞こえてしまう。本当に感情が高ぶったときのキメ台詞だけならいいんですけど、ちょっとしたことでもそれが出るのがすごく気になる。
エリオは落ち着いた大人の役だから、あんまりああいう喋り方をしないと思うし。
メランコリック…ではあまり気にならなかったのですが、トマス、タムドクと増える一方なので、ぜひこの機会に気をつけて欲しいです!
で、リカルド・ロメロ。
常に上から目線の貴族らしい傲慢さはあるけれども、あくまでも誠実で生真面目な、騎士道精神にあふれた男。
いやあ、格好良かったです。
『立っているだけで絵になる男』って本当に居るんだなあ、と、惚れ惚れ(←贔屓目)
もう少し、エリオとロメロの魂のふれあいを描いてほしかったな、と思ったくらい、立ち位置の違う二人の男はどちらも魅力的でした。
なんというか。ちょっと違うけど、「キーン」のプリンス・オブ・ウェールズとキーンの関係を連想したんですよね……。
エリオは、「貴族」であるロメロに対して、特に何の感慨も抱いていない。
憧れも、羨望も、感謝も、むろん、憎しみもねたみも、怨みも、恨みも、何ひとつ。
彼には「マタドール」という職業を通して得た確かな実感と、そして栄光があるから。彼には自信がある。金持ちの貴族のパーティに呼ばれて、「すげぇ!」とは思っても、畏まったりする必要がない。それは彼にとっては“別世界”だから。「来てやったぜ」と思うほど傲慢ではないけれども、彼らの仲間入りをしたい!とか、なにがしの金を引き出してパトロンに…とかは考えていない。
それに対して、ロメロには「エル・マタドール」であるグラン・エリオへの憧れと、「卑しいマタドール風情」である同じ男への蔑視、両方の感情がある。髭はつけていても(超男前なんですよコレが!!/壊)、年齢的にはそんなに上っぽくつくっていないのは、この「憧れ」を素直に見せるためなんだろうな、と思いました。
それでも、エリオの前世代のアントン(組長)が彼にとっては絶対的なスターで、エリオは次世代だ、というのははっきりと見せつつ、「アントンの技を受け継いだエリオ」というスタンスで応援している。……とっても正しいタニマチの姿なんですよねぇ(^ ^)。
そういう、ちょっと微妙な男心を、少ない出番と動きで見せていくのは、難しかったと思うのですが。
……祐飛さん、さすがでした。うん。存在感の重さと甘さのない折り目正しさが、見事でしたわ。トップになってしまうとこういう役はやれないので、最後に観ることができて嬉しいです♪
彩音ちゃんのエヴァは、前半の大人っぽい方向の役作りで最後まで通したほうが魅力的なんじゃないかと思います。すぐに可愛くなりすぎる。っていうか、全体に甘すぎ。あれじゃあロメロがいたいけな少女を無理矢理さらってきた悪人みたいじゃないか(涙)。
エヴァは無体なことをされた純真な乙女じゃないわけで。彩音ちゃん、あの名場面「愛の無い結婚」のクールなキャラを忘れないでいてほしいです…。
みわっちのビセントは、みわっちの優しさがにじみ出ていてとても魅力的でした。きらりんとのラブシーンも色っぽく切なくて、回を重ねるごとに良くなりそう。
一花ちゃんのアンフェリータも良い役でとても可愛くて似合っていたんですが、ちょっと軽やかすぎたかな。歌は、ちょっとマイクの位置を見直したほうがいいかも。
れみちゃんのソニアも、ちゃきちゃきした下町っ娘らしさが出ていて良かったです。さりげなく母親を庇う仕草がとても可愛い(*^ ^*)。もともと凄い美人なんですけど、髪型はまだ工夫の余地がありそう。
京さんのエリオママは素晴らしい。絵莉さんも、ぜひ千秋楽までに京さんに太刀打ちできるよう、がんばっていただきたいです。
王子(眉月凰)のセバスチャン伯爵は嵌ってました。かっこいい(*^ ^*)でも、ちょっとロメロとキャラが被る感じはあったかな?ビセントが「法務大臣(?)に逆らったんだから、(いくら正規の決闘だったといっても)今後はちょっとしたことで仕返しされるに違いない!」みたいなことを言って何もかも捨てて逃げるんですけど、観ていて「いや、王子は紳士だからそんなことしないと思うけど……」って思っちゃったんですよね(^ ^;ゞ。
それだと話がおかしいので、もう少し貴族のいやらしさを出したほうが良いのでは、と思います。
フェリーぺのめおちゃん(真野すがた)は、すっきりとした佇まいがロメロの静けさと似合ってて、「親戚」っていうのが納得でした。ホントにコスチューム似合いますねー!
とりあえず、決闘がなし崩しに終わった後、ロメロにマントを着せ掛けるフェリーぺが超萌え(←日本語間違ってるよ!)。ある意味似合うよなあ、この二人…。
百花繚乱な娘役さんたちも、役として目立つ役はあんまり無かったけど、2,3人で喋る場面がたくさんあって、皆とても可愛かったです。聖花まいちゃん、はるちゃん(天宮菜生)、(華月)由舞ちゃん、遼かぐらちゃん、瞳ゆゆちゃん、白姫あかりちゃん、花蝶しほちゃん、、、、みんなみんな、本当に可愛い(はぁと)。
.
コルドバのマタドールと、熱い海
2009年5月2日 宝塚(花) コメント (6)市川文化会館にて、花組全国ツアー公演「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2」を観劇して参りました。
お芝居は、初日のせいか段取りにいろいろトラブルが…。最初のパーティー場面への転換で、皆がスタンバイする前に前壁が動いてしまったらしく(?)、袖から駆け出してくるスカートの裾が丸見えだったりとか。名曲「エル・アモール」でセットが開いたり閉じたりするときに違うところが開いちゃったりとか。
芝居もちょっと探り探りな感じでしたし、なによりカポーティの扱いがかーなーりーヤバイ(苦笑)。
でも、一回目より二回目がずっと良かったので、これからどんどん良くなってくれることと思います♪
「哀しみのコルドバ」初演は、1986年の星組。再演は、今回振付を担当されているヤンさん(安寿ミラ)のサヨナラ公演で、阪神大震災があった1995年。
今回の公演のモトになったらしい再演時に花組にいたのは……あれ? 絵莉千晶さんだけ?組長さんから1995年初舞台のまとぶんまで、絵莉さん以外は全員組替え組だから(@ @)。
あらあら。
あ、でも逆に、組長さんは星組の初演にでていらっしゃったりするのかな…?
初演も再演も観ていない私ですが、配役とかを見ると再演版に近いのでしょうか。
観ていて、ああ、元はサヨナラ公演だったんだなあ……と強く思いました。
特に、エヴァを愛して自分の立場を捨てようとするエリオに、仲間たちがあれこれと訴える場面が切なくて、「手本は無くても歩いていかなくてはいけないだ」みたいな組長さんの台詞が胸に痛くて、これをサヨナラ公演でやられたら号泣だよなあ……と。
しかも、まがりなりにも“出来上がったスター”である二番手は、ロメロ役なのでその場面にはいない、という隙の無さ。
……まとぶんはまだまだ辞めないのに、なんだかつい引き摺られて切なくなってしまった…(^ ^;ゞ
お芝居については、また後日、あらためて語らせていただきます。
とりあえず、今日はショーの変更点を中心に、簡単に☆
ショー「RED HOT SEA2」。
私は、東宝劇場で公演やっている間に散々書いたとおり、このショーはかなり好きでして(苦笑)。今回の再演、すごく楽しみにしておりました。(←もしかして少数派?)
本公演での感想はこちらから。
http://80646.diarynote.jp/200807160156470000/
一番大きな変更は、中詰めのエイトシャルマンを無くして、ロケットと「引き潮」の間に真飛さんの客席いじりの場面を追加したこと、かな。
あとは、ロケットが無駄に豪華だったり、パレードの衣装が変わったりしてましたが……
パレードの衣装は、私は本公演のデニムの方が好きです。(←多分少数派)
ついでに言えば、パレードの構成自体が「トップお披露目」スペシャル仕様だった本公演とは違って、ノーマルなパレードになってました。あの羽の海が好きだったのに、ふつーになっちゃってつまんない(涙)(←少数派の証)。
なのに、挨拶を終えて本舞台に戻ったところで普通に終わらせることはしないで、スローテンポでのラストコーラスをつけたのはそのままなんだ……。
手拍子の入れ方が難しくて、オロオロしてしまいました(T T)。
真飛さん、彩音ちゃん、祐飛さんはほぼ変更無し。
みわっちもそのまま妖精さんなんですが、オープニングに出たり、ロケット前のソロに入ったり、いくつか増えたのでかなり大変そうでした。
まっつとめおちゃんは、役は変わっても出番自体はあんまり変わってなかったと思います。
散々観たショーなので、祐飛さんがこの一年でいかに痩せたかを実感してしまいました。ほっそーい!
あと、あのときは知っている人の方が少なかったのに、今回は全員わかる(^ ^;
一年間って長いんだなあ……。
プロローグ。
釣り人は組長と王子。王子が無駄に麗しくてちょっとドキドキします。
ペドロは月野姫花ちゃん。舟のセットは無しで、舞台の上手端にひっそりとどこでもドアみたいなセットがあって、そこから出てきました。どうやら上手袖がペドロのおうちらしい。
オープニングシリーズ。
“ぎょっ”とゆー衣装は変更なし。彩音ちゃんの頭飾りがちょっと変わってたくらいかな。
祐飛さんと一花が紫。
みわっちときらりんが青。
まっつと姫花が緑。
めおちゃんと由舞ちゃん、(祐澄)しゅん様ととみぃ(扇めぐむ)が黄色で、
まぁくんとれみちゃん、だいもん、鳳真由ちゃん、はるちゃん(雨宮菜生)、(瞳)ゆゆちゃんがオレンジ、
夕霧らいらいと天真みちるくん、遼かぐらちゃんがピンク……だったような気がする。
祐飛さんがハケた後、本公演で全員が銀橋を走って渡る場面。全ツでは、きっと皆が客席に降りて踊ってくれるに違いない!!と思っていたのに、ふつうに舞台の上をぐるぐる走るだけでした(T T)。ちょっと残念。
かもめ。
「哀しみのコルドバ」の曲を使っている関係で曲を入れ替えたりしていたので、慣れるまではかなり違和感がありそうです。キレイにつないであるので、初めて観る方は特に問題ないと思いますが……せっかくの名場面だったのに、もったいないなー。
役替りは、みつる←まぁくん。まっつとのコンビで、ご当地アドリブを期待したい(^ ^)。
波の壮ちゃんポジはめおちゃん。
幽霊船。
最初の灯台守(真飛)のソロ後半が少し変わりました。最初は驚いたけど、なかなか良い曲(*^ ^*)彩音ちゃんも、鬘を新しいのに変えて、本公演の時よりずっと似合ってる♪
幽霊船の歌は絵莉さんとまっつ。相変わらず素晴らしい。
前回シンガーだったはるちゃんは、今回は普通にダンサーの一人。紅いドレスに金髪のボブの鬘が似合ってて、ものすごく美しい。スタイルも良くて眼福眼福(*^ ^*)。組んでいるらいらいもスタイルがいいので、すごい見栄えがします。
きらりんは、しゅん様とラブラブ。一花はだいもんとだったような気がする。…身長で選んだ?とちょっと思ってしまいました。れみちゃんはとみぃ、由舞ちゃんはめおちゃんと組んでいたような…?(かなり曖昧)
女性陣の衣装は基本本公演と同じだったので、男性陣のシャツの色と合ってないコンビが多数。そこは無視なのね(^ ^;
コーヒー・ルンバ。
めおちゃんとまぁくん継続。壮ちゃん抜きで、みわっちと三人の場面になってました。
ラストの、セリに向かって飛び込む振りはどうするのかなー?と思っていたんですが、袖に飛び込む振りに変更。ただ、本公演では飛び込むと同時に暗転なので本当に飛び込んだかのように見えたのですが、今回は妖精さんのスポットを残すので、丸見えなのがちょっとイマイチ(T T)。
中詰め。
金ダルマは、一花ちゃん、きらりん、れみちゃん、はるちゃん。スタイル良くて豪華なメンバーだなー。
途中のデュエットダンスは、みわっちと一花、まっつときらりんなのは確認したのですが……れみちゃん、はるちゃんはどうだったっけ。とりあえず、みほちゃんの位置に入ってまっつと踊るきらりんがメチャメチャ可愛くて色っぽくて、くらくらしてそこしか観えませんでした。ごめんなさい。
中詰めの目玉だったエイトシャルマンが無くなったのはとても残念ですが、まぁ、男役が8人着替えて抜けちゃったら場面が成立しないもんなあ(涙)。人数減らしたら意味ないし。
…っていうか、エイトシャルマンに入りそうなメンバー、ほとんどロケッツに入ってるし!!(@ @)
ロケット。
壮ちゃんのソロはみわっちに変更。
ロケットメンバーが豪華なのは全ツのお楽しみですが、それにしても豪華!!だいもんとまぁくんが普通に(センターというわけでもなく)居るのには仰天。
まぁくん・ルナちゃん(冴月瑠那)の美脚に釘付けになりたかったのに、お二人の間に天真くんがいるのでついついそちらに目を奪われてしまった…(涙)。みなさま、上手をご覧になるときはご注意を。
ちなみに、下手側にはきらりん・れみちゃん・はるちゃんの迫力美脚美女が三人並んでます。お見逃しなく(^ ^)。
まとぶんの客席降り。
確かに、ロケットから引き潮までトップさんが出ないショーって珍しいので、良いタイミングで場面を入れたな、と思いました。前方センターブロックをゆっくり回りながら客席をいじるまとぶんがカッコいい。
途中でお客さまに「じゃあ夕日を見にいきましょう!」みたいなことを言うんですが、思わず「“祐飛”ならもうすぐ出てきますけど」と突っ込んでしまいました(^ ^;ゞ
引き潮。
役替りは、だいもん←みつる、瞳ゆゆちゃん←すみ花ちゃん、一花←みほちゃん。
全国ツアーは劇場の床がちょっと心配だったのですが、とりあえずは裸足のままやる予定のようです。いやー、本当に名場面ですよねっ(幸)
海が燃える~ヴィエント。
はるちゃんで始まる構成は本公演と同じですが、前回はただジュテで跳んでいっただけだったのに、今回はちょっと振りらしきものがついてました。いやー、それにしても本当に自然の生き物だなぁ、はるちゃん(はぁと)
銀橋に寝転んでたまとぶんは、紗幕の向こうで夕日に照らされてました。
絵莉さんは変わらず、一花の役は由舞ちゃん。男たちの争いが始まってからも、結構積極的に彩音ちゃんを止めようとしたりしてて男前でした。
壮ちゃんの役はまっつ。マルタ(彩音ちゃん)をからかってたけど、スカートめくりはやめたらしい(^ ^;。
ロープチームで、私が嵌った日高くんの衣装を着ていたのはルナちゃん。でも、ポジションはだいぶ違ってました。元々、日高くんは高翔さんの代役だったんだもんね。本来の日高くん位置だったのかも。
セリがないので、まとぶんの最期は黒カーテンで目隠ししてました。
で、その前を棺桶を担いだ葬列が通りすぎる。
カーテンが開くと、舞台前面に妖精さん、奥を葬列が通理過ぎる。
棺桶が飛ばなかったことに、どれだけ安堵したことか。
みわっちと祐飛さんのダンスが終わって、ヴィエントたちが登場するあたりで、高いジャンプで前に出てきたのはどなたでしょうか。本公演では日高くんだった位置。すぐに紛れてしまって、誰だかわからなくなってしまい…(T T)。
フィナーレ。
ペドロが帰ってきて、どこでもドアのおうちに帰っていく。
暗転して、またもやお魚さんたちの登場!
本公演では、ヴィエントに出ていなかった下級生たちが客席から登場しましたが、全ツではヴィエントとメンバーが共通なのでそん余裕は無く、舞台から登場するのが精一杯。
祐飛さんだけは、ちょっと早めにハケるので客席から登場。今日は二回とも、上手の通路から。客席を煽りながら前方センターブロックを半周くらいして舞台へ。
トップコンビのデュエットダンス(変更無し)をはさんで、パレードに。
エトワール(ズカップの位置)は、85期コンビ(めおちゃん&一花)。ただし、ワンフレーズで次(まっつ→みわっち)に引継ぎでしたが。
全員の衣装と動きは、最初に書いたとおり全面的に変更。客席は大盛り上がりでした♪
基本的に好きなショーなので、また観ることができて幸せでした★
上演中は賛否両論がありましたが、全国の皆様の反応はどうかしら(ドキドキ)。
衣装とか衣装とか魚とか、見慣れてしまった私にはわからない、新鮮な反応が楽しみです。
今月はいろいろ忙しくて、関東近辺にしか行けないのがとても残念…(T T)。
.
お芝居は、初日のせいか段取りにいろいろトラブルが…。最初のパーティー場面への転換で、皆がスタンバイする前に前壁が動いてしまったらしく(?)、袖から駆け出してくるスカートの裾が丸見えだったりとか。名曲「エル・アモール」でセットが開いたり閉じたりするときに違うところが開いちゃったりとか。
芝居もちょっと探り探りな感じでしたし、なによりカポーティの扱いがかーなーりーヤバイ(苦笑)。
でも、一回目より二回目がずっと良かったので、これからどんどん良くなってくれることと思います♪
「哀しみのコルドバ」初演は、1986年の星組。再演は、今回振付を担当されているヤンさん(安寿ミラ)のサヨナラ公演で、阪神大震災があった1995年。
今回の公演のモトになったらしい再演時に花組にいたのは……あれ? 絵莉千晶さんだけ?組長さんから1995年初舞台のまとぶんまで、絵莉さん以外は全員組替え組だから(@ @)。
あらあら。
あ、でも逆に、組長さんは星組の初演にでていらっしゃったりするのかな…?
初演も再演も観ていない私ですが、配役とかを見ると再演版に近いのでしょうか。
観ていて、ああ、元はサヨナラ公演だったんだなあ……と強く思いました。
特に、エヴァを愛して自分の立場を捨てようとするエリオに、仲間たちがあれこれと訴える場面が切なくて、「手本は無くても歩いていかなくてはいけないだ」みたいな組長さんの台詞が胸に痛くて、これをサヨナラ公演でやられたら号泣だよなあ……と。
しかも、まがりなりにも“出来上がったスター”である二番手は、ロメロ役なのでその場面にはいない、という隙の無さ。
……まとぶんはまだまだ辞めないのに、なんだかつい引き摺られて切なくなってしまった…(^ ^;ゞ
お芝居については、また後日、あらためて語らせていただきます。
とりあえず、今日はショーの変更点を中心に、簡単に☆
ショー「RED HOT SEA2」。
私は、東宝劇場で公演やっている間に散々書いたとおり、このショーはかなり好きでして(苦笑)。今回の再演、すごく楽しみにしておりました。(←もしかして少数派?)
本公演での感想はこちらから。
http://80646.diarynote.jp/200807160156470000/
一番大きな変更は、中詰めのエイトシャルマンを無くして、ロケットと「引き潮」の間に真飛さんの客席いじりの場面を追加したこと、かな。
あとは、ロケットが無駄に豪華だったり、パレードの衣装が変わったりしてましたが……
パレードの衣装は、私は本公演のデニムの方が好きです。(←多分少数派)
ついでに言えば、パレードの構成自体が「トップお披露目」スペシャル仕様だった本公演とは違って、ノーマルなパレードになってました。あの羽の海が好きだったのに、ふつーになっちゃってつまんない(涙)(←少数派の証)。
なのに、挨拶を終えて本舞台に戻ったところで普通に終わらせることはしないで、スローテンポでのラストコーラスをつけたのはそのままなんだ……。
手拍子の入れ方が難しくて、オロオロしてしまいました(T T)。
真飛さん、彩音ちゃん、祐飛さんはほぼ変更無し。
みわっちもそのまま妖精さんなんですが、オープニングに出たり、ロケット前のソロに入ったり、いくつか増えたのでかなり大変そうでした。
まっつとめおちゃんは、役は変わっても出番自体はあんまり変わってなかったと思います。
散々観たショーなので、祐飛さんがこの一年でいかに痩せたかを実感してしまいました。ほっそーい!
あと、あのときは知っている人の方が少なかったのに、今回は全員わかる(^ ^;
一年間って長いんだなあ……。
プロローグ。
釣り人は組長と王子。王子が無駄に麗しくてちょっとドキドキします。
ペドロは月野姫花ちゃん。舟のセットは無しで、舞台の上手端にひっそりとどこでもドアみたいなセットがあって、そこから出てきました。どうやら上手袖がペドロのおうちらしい。
オープニングシリーズ。
“ぎょっ”とゆー衣装は変更なし。彩音ちゃんの頭飾りがちょっと変わってたくらいかな。
祐飛さんと一花が紫。
みわっちときらりんが青。
まっつと姫花が緑。
めおちゃんと由舞ちゃん、(祐澄)しゅん様ととみぃ(扇めぐむ)が黄色で、
まぁくんとれみちゃん、だいもん、鳳真由ちゃん、はるちゃん(雨宮菜生)、(瞳)ゆゆちゃんがオレンジ、
夕霧らいらいと天真みちるくん、遼かぐらちゃんがピンク……だったような気がする。
祐飛さんがハケた後、本公演で全員が銀橋を走って渡る場面。全ツでは、きっと皆が客席に降りて踊ってくれるに違いない!!と思っていたのに、ふつうに舞台の上をぐるぐる走るだけでした(T T)。ちょっと残念。
かもめ。
「哀しみのコルドバ」の曲を使っている関係で曲を入れ替えたりしていたので、慣れるまではかなり違和感がありそうです。キレイにつないであるので、初めて観る方は特に問題ないと思いますが……せっかくの名場面だったのに、もったいないなー。
役替りは、みつる←まぁくん。まっつとのコンビで、ご当地アドリブを期待したい(^ ^)。
波の壮ちゃんポジはめおちゃん。
幽霊船。
最初の灯台守(真飛)のソロ後半が少し変わりました。最初は驚いたけど、なかなか良い曲(*^ ^*)彩音ちゃんも、鬘を新しいのに変えて、本公演の時よりずっと似合ってる♪
幽霊船の歌は絵莉さんとまっつ。相変わらず素晴らしい。
前回シンガーだったはるちゃんは、今回は普通にダンサーの一人。紅いドレスに金髪のボブの鬘が似合ってて、ものすごく美しい。スタイルも良くて眼福眼福(*^ ^*)。組んでいるらいらいもスタイルがいいので、すごい見栄えがします。
きらりんは、しゅん様とラブラブ。一花はだいもんとだったような気がする。…身長で選んだ?とちょっと思ってしまいました。れみちゃんはとみぃ、由舞ちゃんはめおちゃんと組んでいたような…?(かなり曖昧)
女性陣の衣装は基本本公演と同じだったので、男性陣のシャツの色と合ってないコンビが多数。そこは無視なのね(^ ^;
コーヒー・ルンバ。
めおちゃんとまぁくん継続。壮ちゃん抜きで、みわっちと三人の場面になってました。
ラストの、セリに向かって飛び込む振りはどうするのかなー?と思っていたんですが、袖に飛び込む振りに変更。ただ、本公演では飛び込むと同時に暗転なので本当に飛び込んだかのように見えたのですが、今回は妖精さんのスポットを残すので、丸見えなのがちょっとイマイチ(T T)。
中詰め。
金ダルマは、一花ちゃん、きらりん、れみちゃん、はるちゃん。スタイル良くて豪華なメンバーだなー。
途中のデュエットダンスは、みわっちと一花、まっつときらりんなのは確認したのですが……れみちゃん、はるちゃんはどうだったっけ。とりあえず、みほちゃんの位置に入ってまっつと踊るきらりんがメチャメチャ可愛くて色っぽくて、くらくらしてそこしか観えませんでした。ごめんなさい。
中詰めの目玉だったエイトシャルマンが無くなったのはとても残念ですが、まぁ、男役が8人着替えて抜けちゃったら場面が成立しないもんなあ(涙)。人数減らしたら意味ないし。
…っていうか、エイトシャルマンに入りそうなメンバー、ほとんどロケッツに入ってるし!!(@ @)
ロケット。
壮ちゃんのソロはみわっちに変更。
ロケットメンバーが豪華なのは全ツのお楽しみですが、それにしても豪華!!だいもんとまぁくんが普通に(センターというわけでもなく)居るのには仰天。
まぁくん・ルナちゃん(冴月瑠那)の美脚に釘付けになりたかったのに、お二人の間に天真くんがいるのでついついそちらに目を奪われてしまった…(涙)。みなさま、上手をご覧になるときはご注意を。
ちなみに、下手側にはきらりん・れみちゃん・はるちゃんの迫力美脚美女が三人並んでます。お見逃しなく(^ ^)。
まとぶんの客席降り。
確かに、ロケットから引き潮までトップさんが出ないショーって珍しいので、良いタイミングで場面を入れたな、と思いました。前方センターブロックをゆっくり回りながら客席をいじるまとぶんがカッコいい。
途中でお客さまに「じゃあ夕日を見にいきましょう!」みたいなことを言うんですが、思わず「“祐飛”ならもうすぐ出てきますけど」と突っ込んでしまいました(^ ^;ゞ
引き潮。
役替りは、だいもん←みつる、瞳ゆゆちゃん←すみ花ちゃん、一花←みほちゃん。
全国ツアーは劇場の床がちょっと心配だったのですが、とりあえずは裸足のままやる予定のようです。いやー、本当に名場面ですよねっ(幸)
海が燃える~ヴィエント。
はるちゃんで始まる構成は本公演と同じですが、前回はただジュテで跳んでいっただけだったのに、今回はちょっと振りらしきものがついてました。いやー、それにしても本当に自然の生き物だなぁ、はるちゃん(はぁと)
銀橋に寝転んでたまとぶんは、紗幕の向こうで夕日に照らされてました。
絵莉さんは変わらず、一花の役は由舞ちゃん。男たちの争いが始まってからも、結構積極的に彩音ちゃんを止めようとしたりしてて男前でした。
壮ちゃんの役はまっつ。マルタ(彩音ちゃん)をからかってたけど、スカートめくりはやめたらしい(^ ^;。
ロープチームで、私が嵌った日高くんの衣装を着ていたのはルナちゃん。でも、ポジションはだいぶ違ってました。元々、日高くんは高翔さんの代役だったんだもんね。本来の日高くん位置だったのかも。
セリがないので、まとぶんの最期は黒カーテンで目隠ししてました。
で、その前を棺桶を担いだ葬列が通りすぎる。
カーテンが開くと、舞台前面に妖精さん、奥を葬列が通理過ぎる。
棺桶が飛ばなかったことに、どれだけ安堵したことか。
みわっちと祐飛さんのダンスが終わって、ヴィエントたちが登場するあたりで、高いジャンプで前に出てきたのはどなたでしょうか。本公演では日高くんだった位置。すぐに紛れてしまって、誰だかわからなくなってしまい…(T T)。
フィナーレ。
ペドロが帰ってきて、どこでもドアのおうちに帰っていく。
暗転して、またもやお魚さんたちの登場!
本公演では、ヴィエントに出ていなかった下級生たちが客席から登場しましたが、全ツではヴィエントとメンバーが共通なのでそん余裕は無く、舞台から登場するのが精一杯。
祐飛さんだけは、ちょっと早めにハケるので客席から登場。今日は二回とも、上手の通路から。客席を煽りながら前方センターブロックを半周くらいして舞台へ。
トップコンビのデュエットダンス(変更無し)をはさんで、パレードに。
エトワール(ズカップの位置)は、85期コンビ(めおちゃん&一花)。ただし、ワンフレーズで次(まっつ→みわっち)に引継ぎでしたが。
全員の衣装と動きは、最初に書いたとおり全面的に変更。客席は大盛り上がりでした♪
基本的に好きなショーなので、また観ることができて幸せでした★
上演中は賛否両論がありましたが、全国の皆様の反応はどうかしら(ドキドキ)。
衣装とか衣装とか魚とか、見慣れてしまった私にはわからない、新鮮な反応が楽しみです。
今月はいろいろ忙しくて、関東近辺にしか行けないのがとても残念…(T T)。
.
WHOが警戒水準をフェーズ5へひきあげた、とのニュースが流れています。
関係者各位の努力に心から感謝するとともに、現在闘病中の方々の、一日も早い快復をお祈り申し上げます。
私の勤めている会社では、これから始まるゴールデンウィークでのプライベートでの海外旅行は自粛するように、という指示も出ました。
そして、さっき友人から届いたメール。
>(帰りに)ドラッグ(ストアに)よったけど、マスク品切れだったよ(泣)
……情報化社会ですねぇ。
フェーズ5という指針が出れば、すべてのメディアがそれを伝えて、一般庶民にきちんとその情報が届く。
昔のように回覧板とかで何日もかけて回すんじゃなくて、いろんなルートでダイレクトに情報が拡がっていく。
単なる群体的な多細胞生物ではなく、中枢とコントロール器官をそなえた高等動物のような、進化した社会。
日本だけではなく、国際社会全体が情報を交換しあって生存の道を探っている。
しっかし、4月も終わりになってマスクが品切れする事態とは。
高度に情報化されればされるほど、パニックにもなりやすい、というのは定説ではありますが。
メディアを介した先鋭的なニュースに流されることなく、大元の情報を自分で取りにいける(この場合ならWHOのサイトを見るとか)ことが、情報化社会の強みなんですよねぇ。
…めんどうだから、ついYAHOOニュースとかチェックしてすませてしまいがちですけれども(^ ^;ゞ
まぁ、私はゴールデンウィークに遠出する予定を何一つ入れていない負け組なので(汗)、
とりあえず、冬の間に買い貯めたマスク(←単に、風邪をひくたびに前回の残りを探すのが面倒で新しい6枚いりのマスクを買っていただけ)を大事にしつつ、今を乗り切りたいと思います。
公演も中盤に向かう、宙組大劇場公演。
明日、初日の幕をあげる、雪組東宝劇場公演。
2日に初日を迎える、花組全国ツアー公演。
そして、8日に初日を迎える、花組バウホール公演。
それぞれに、
卒業を迎える人がいたり、
組替えしてきて初めてその組の舞台にたつ人がいたり、
この公演を最後に組替えする人がいたり……
誰かにとって、そして、出演するすべてのひとにとって、いいえ、観る人すべてにとっても、一期一会の大切な舞台。
この騒ぎが大事にならず、舞台を最後までまっとうできますことを祈りつつ。
5月2日は、さっそく市川の人ごみに紛れる予定の私ですが。
……マスクはしていきましょうね、みなさん(- -)。
.
関係者各位の努力に心から感謝するとともに、現在闘病中の方々の、一日も早い快復をお祈り申し上げます。
私の勤めている会社では、これから始まるゴールデンウィークでのプライベートでの海外旅行は自粛するように、という指示も出ました。
そして、さっき友人から届いたメール。
>(帰りに)ドラッグ(ストアに)よったけど、マスク品切れだったよ(泣)
……情報化社会ですねぇ。
フェーズ5という指針が出れば、すべてのメディアがそれを伝えて、一般庶民にきちんとその情報が届く。
昔のように回覧板とかで何日もかけて回すんじゃなくて、いろんなルートでダイレクトに情報が拡がっていく。
単なる群体的な多細胞生物ではなく、中枢とコントロール器官をそなえた高等動物のような、進化した社会。
日本だけではなく、国際社会全体が情報を交換しあって生存の道を探っている。
しっかし、4月も終わりになってマスクが品切れする事態とは。
高度に情報化されればされるほど、パニックにもなりやすい、というのは定説ではありますが。
メディアを介した先鋭的なニュースに流されることなく、大元の情報を自分で取りにいける(この場合ならWHOのサイトを見るとか)ことが、情報化社会の強みなんですよねぇ。
…めんどうだから、ついYAHOOニュースとかチェックしてすませてしまいがちですけれども(^ ^;ゞ
まぁ、私はゴールデンウィークに遠出する予定を何一つ入れていない負け組なので(汗)、
とりあえず、冬の間に買い貯めたマスク(←単に、風邪をひくたびに前回の残りを探すのが面倒で新しい6枚いりのマスクを買っていただけ)を大事にしつつ、今を乗り切りたいと思います。
公演も中盤に向かう、宙組大劇場公演。
明日、初日の幕をあげる、雪組東宝劇場公演。
2日に初日を迎える、花組全国ツアー公演。
そして、8日に初日を迎える、花組バウホール公演。
それぞれに、
卒業を迎える人がいたり、
組替えしてきて初めてその組の舞台にたつ人がいたり、
この公演を最後に組替えする人がいたり……
誰かにとって、そして、出演するすべてのひとにとって、いいえ、観る人すべてにとっても、一期一会の大切な舞台。
この騒ぎが大事にならず、舞台を最後までまっとうできますことを祈りつつ。
5月2日は、さっそく市川の人ごみに紛れる予定の私ですが。
……マスクはしていきましょうね、みなさん(- -)。
.
いろいろ書きたいことが溜まっているのですが、ちょっと仕事が忙しくてまったくPCに向かう暇がないうちに日がすぎてしまいました……。
くすん。
とりあえず、だいぶ出遅れてしまいましたが、先日発表された宝塚歌劇団秋のラインナップについて、反応させてください。
花組
宝塚大劇場(9/4~10/5), 東京宝塚劇場(10/23~11/22)
『外伝ベルサイユのばら -アンドレ編-』
『EXCITER!!』作・演出/藤井大介
これは……中日公演で宙組さんがやっていらしたのと基本は同じ?なのかな?
中日は観ていないのですが、オスカルはチギちゃんとカチャの役替りでしたよね。花組では誰がやるのかしら?
とりあえず、祐飛さんが組替えしてくれていて良かったよぉ~~~~っ!(感涙)(ごめんなさい花組ファンの皆様)
……藤井さんのショーは羨ましいけど(^ ^;
星組
全国ツアー(10/7~11/5)
『再会』作・演出/石田昌也
『ソウル・オブ・シバ!!』作・演出/藤井大介
なんだか、今年は随分と演出家が偏ってませんか?
既に小池さんが大劇場3作(太王四神記、エリザベート、太王四神記II)というので驚きましたけど、藤井さんも宙組博多(8月)・花組大劇場(9月)・星組全ツ(10月)と三ヶ月連続で違う作品!……博多と全ツは再演とはいえ、キャストが違えば全部見直して構成しなおしてくれる藤井さん。新作作るよりは楽だとしても、三ヶ月連続は大変そうなんですが。
大丈夫かしら。
まぁ、なんちゃって藤井ファンな私には、夢のように嬉しいラインナップ(^ ^)なんですけどね。
大変だろうとは思いますが、どうぞ手抜きはナシで、ジェンヌさんたちへの愛を忘れない藤井さんのままでいてくださいねっ。
石田さんも、雪組さんのショーとあわせて二作。うーん……石田作品はなんだかんだ言いつつも好きだし、期待もしている猫なんですが。
でもでも、「再会」は相当に微妙だった気が……
まぁ、でも、楽しみです。ええ。とりあえず、「ソウル・オブ・シバ」の為に絶対に観に行きますので(苦笑)、石田さんには、こんな私を是非見返していただきたいと思います!
月組
宝塚大劇場(10/9)~11/9), 東京宝塚劇場(11/27~12/27)
『ラスト プレイ』作・演出/正塚晴彦
『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』作・演出/三木章雄
宙組さんに引き続き、二作目の正塚さん。
しかも、ショーは麻子さん大好きな三木さん。
……チケットが取れるといいなあ、と、
一番最初に思ったのは、そんなことでした……(^ ^;
星組(主演:轟悠)
シアター・ドラマシティ(10/13日~10/25), 日本青年館(10/30~11/5)
『コインブラ物語』作/小林公平、監修・演出/酒井澄夫
轟さんの出演、今年は雪組さんだけかと思っていたんですが、甘かったですね。
コインブラの「ペドロとイネス」の物語は、“まだ宝塚で上演されたことなかったのか”と思ったほど宝塚向きのドラマティックな話なので、面白そうだと思うのですが……。
うーん、轟さんのペドロかぁ~(悩)。
青池保子の「アル・カサル-王城-」と、ほぼ同時代の物語。
ポルトガル王ペドロ一世(「アル・カサル」の主人公・カスティリア王ペドロ一世の叔父)の、許されなかった恋。
うーん、イメージだけでいうなら、まさお(龍真咲)と(羽桜)しずくちゃんとか、チギちゃん(早霧せいな)と誰かとか、そのあたりの方がイメージに合うんだけどなぁ。
で、父親のアフォンソ王が轟さんって感じ。
まぁ、でも、時代をだいぶ後世(大航海時代)に移すみたいなので、全然違う話になるんでしょうね。酒井さんなので轟さんを魅力的に使ってくれることでしょうし。
とりあえずは、イネス役が誰になるのかが楽しみです♪
雪組
全国ツアー(11/14~12/13)
『情熱のバルセロナ』 脚本/柴田侑宏、演出/中村一徳
『RIO DE BRAVO!!(リオ デ ブラボー)』作・演出/齋藤吉正
咄嗟に、「追憶のバルセロナ」かと思ったのですが(汗)、大地真央さんの時代の作品なんですね。
化粧替えできない全国ツアーなので、ショーが黒塗りだから、芝居も黒塗りのものを、ってコトなんでしょうか。花組の「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2」もそんな感じですものね。
だから大野さんのロシアものを持って行くわけにはいかなかった、ってこと?(苦笑)。
「情熱のバルセロナ」って観たことがないのでどんな話だかわからないのですが、柴田作品の再演で、中村暁さんじゃなく一徳さんの演出って珍しいですよね。相性はどうなんでしょうか。中村一徳さんのショーは好きなんですが、お芝居の演出は……(ちょっと疑問)(汗)。
雪組(主演:早霧せいな/沙央くらま 役替り)
バウホール(11/19~11/29), 日本青年館(12/4~12/10)
『雪景色』作・演出/谷正純
「やらずの雨」に続く、谷さんの雪組バウ。解説を読むと三幕もののようですが、、、宝塚では珍しいですね。それとも、『愛ふたつ』が一幕、『花かんざし』と『夢のなごり』を続けて二幕、とか、そういう構成なんでしょうか。
組替え早々のチギちゃんとコマちゃんが役替り、と書いてありますが、「ホフマン物語」みたいに入れ替わって演じるのかな?それとも、「殉情」みたいにチギちゃんチームとコマちゃんチームみたいになるんでしょうか。
せっかく同期なので、お互いに入れ替わって演じてみてほしいような気がしますが、、、
ワークショップでは、細かい役替りで下級生を育てようとした谷さん。この演目とメンバーで、青年館に来てくれるのはすごくありがたいです♪雪組下級生、がんばれ~~♪♪
これで、2009年のラインナップ、残すところは宙組の大劇場公演と花組のドラマシティ公演のみ。
今回の発表に名前がない演出家のうち、既に大劇場作品が三作決まっている小池さんと、今現在宙組さんを担当している岡田さんと、トウコさんの女優デビュー作「アイーダ」を担当する木村さんをのぞくと、あとは……
草野さん、中村暁さん、植田景子さん、大野さん、児玉さん、、、ってところ?
この中で、博多座を演出する中村暁さんと、去年の年末宙組を担当したばかりの景子さんは、やるとしても花組ですよね?
ってことは…………
……せっかくなので、とりあえず願望を太文字で叫んでおきます☆
藤井さんが再演含めて年に4本担当するんだから。
大野さんが3本くらい担当したって、いいじゃないか!!
それが駄目なら、柴田さんの新作を、児玉さんの演出で、な~んてどうでしょう。
とにかく。
せっかく祐飛さん&すみ花ちゃんという、滅多に無いコンビ(苦笑)が誕生するんだから、脚本のしっかりした作品を観たいんです……(泣)。
どうぞどうぞ、心の底から、お願いしますm(_ _)m >歌劇団様
あああ、でもショー作家があいてないのね…。
一本ものってことになって、コワイモノが来るのも嫌だし(泣)、
「RED HOT SEA」のことは気にしないで、草野さんに来ていただけるのが一番嬉しいかしら。
あるいは、お芝居がホントに大野さんか、あるいは(星全ツと微妙にかぶるけど)石田さんあたりが来てくださるんでしたら、児玉さんのショーならちょっと興味があります。
ええ。児玉さんのお芝居にくらべたら、100倍くらい観てみたい!
……とにかく、何でもいいので。
お願いですから、あの二人にお芝居をさせてあげてくださいませ……(切祈)。
花組のドラマシティは、(宙組を担当することも無いだろうから)植田景子さんだったら嬉しいですね。
「舞姫」良かったし、景子さんは二幕ものの方が得意なので、ドラマシティとかをもっと担当してほしいです(*^ ^*)。出演者も喜びそうだし(*^ ^*)。
なにはともあれ。
今年後半も、やっぱり猫は忙しいらしい、っていうのは決まったようですね(汗)。
.
くすん。
とりあえず、だいぶ出遅れてしまいましたが、先日発表された宝塚歌劇団秋のラインナップについて、反応させてください。
花組
宝塚大劇場(9/4~10/5), 東京宝塚劇場(10/23~11/22)
『外伝ベルサイユのばら -アンドレ編-』
『EXCITER!!』作・演出/藤井大介
これは……中日公演で宙組さんがやっていらしたのと基本は同じ?なのかな?
中日は観ていないのですが、オスカルはチギちゃんとカチャの役替りでしたよね。花組では誰がやるのかしら?
とりあえず、祐飛さんが組替えしてくれていて良かったよぉ~~~~っ!(感涙)(ごめんなさい花組ファンの皆様)
……藤井さんのショーは羨ましいけど(^ ^;
星組
全国ツアー(10/7~11/5)
『再会』作・演出/石田昌也
『ソウル・オブ・シバ!!』作・演出/藤井大介
なんだか、今年は随分と演出家が偏ってませんか?
既に小池さんが大劇場3作(太王四神記、エリザベート、太王四神記II)というので驚きましたけど、藤井さんも宙組博多(8月)・花組大劇場(9月)・星組全ツ(10月)と三ヶ月連続で違う作品!……博多と全ツは再演とはいえ、キャストが違えば全部見直して構成しなおしてくれる藤井さん。新作作るよりは楽だとしても、三ヶ月連続は大変そうなんですが。
大丈夫かしら。
まぁ、なんちゃって藤井ファンな私には、夢のように嬉しいラインナップ(^ ^)なんですけどね。
大変だろうとは思いますが、どうぞ手抜きはナシで、ジェンヌさんたちへの愛を忘れない藤井さんのままでいてくださいねっ。
石田さんも、雪組さんのショーとあわせて二作。うーん……石田作品はなんだかんだ言いつつも好きだし、期待もしている猫なんですが。
でもでも、「再会」は相当に微妙だった気が……
まぁ、でも、楽しみです。ええ。とりあえず、「ソウル・オブ・シバ」の為に絶対に観に行きますので(苦笑)、石田さんには、こんな私を是非見返していただきたいと思います!
月組
宝塚大劇場(10/9)~11/9), 東京宝塚劇場(11/27~12/27)
『ラスト プレイ』作・演出/正塚晴彦
『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』作・演出/三木章雄
宙組さんに引き続き、二作目の正塚さん。
しかも、ショーは麻子さん大好きな三木さん。
……チケットが取れるといいなあ、と、
一番最初に思ったのは、そんなことでした……(^ ^;
星組(主演:轟悠)
シアター・ドラマシティ(10/13日~10/25), 日本青年館(10/30~11/5)
『コインブラ物語』作/小林公平、監修・演出/酒井澄夫
轟さんの出演、今年は雪組さんだけかと思っていたんですが、甘かったですね。
コインブラの「ペドロとイネス」の物語は、“まだ宝塚で上演されたことなかったのか”と思ったほど宝塚向きのドラマティックな話なので、面白そうだと思うのですが……。
うーん、轟さんのペドロかぁ~(悩)。
青池保子の「アル・カサル-王城-」と、ほぼ同時代の物語。
ポルトガル王ペドロ一世(「アル・カサル」の主人公・カスティリア王ペドロ一世の叔父)の、許されなかった恋。
うーん、イメージだけでいうなら、まさお(龍真咲)と(羽桜)しずくちゃんとか、チギちゃん(早霧せいな)と誰かとか、そのあたりの方がイメージに合うんだけどなぁ。
で、父親のアフォンソ王が轟さんって感じ。
まぁ、でも、時代をだいぶ後世(大航海時代)に移すみたいなので、全然違う話になるんでしょうね。酒井さんなので轟さんを魅力的に使ってくれることでしょうし。
とりあえずは、イネス役が誰になるのかが楽しみです♪
雪組
全国ツアー(11/14~12/13)
『情熱のバルセロナ』 脚本/柴田侑宏、演出/中村一徳
『RIO DE BRAVO!!(リオ デ ブラボー)』作・演出/齋藤吉正
咄嗟に、「追憶のバルセロナ」かと思ったのですが(汗)、大地真央さんの時代の作品なんですね。
化粧替えできない全国ツアーなので、ショーが黒塗りだから、芝居も黒塗りのものを、ってコトなんでしょうか。花組の「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2」もそんな感じですものね。
だから大野さんのロシアものを持って行くわけにはいかなかった、ってこと?(苦笑)。
「情熱のバルセロナ」って観たことがないのでどんな話だかわからないのですが、柴田作品の再演で、中村暁さんじゃなく一徳さんの演出って珍しいですよね。相性はどうなんでしょうか。中村一徳さんのショーは好きなんですが、お芝居の演出は……(ちょっと疑問)(汗)。
雪組(主演:早霧せいな/沙央くらま 役替り)
バウホール(11/19~11/29), 日本青年館(12/4~12/10)
『雪景色』作・演出/谷正純
「やらずの雨」に続く、谷さんの雪組バウ。解説を読むと三幕もののようですが、、、宝塚では珍しいですね。それとも、『愛ふたつ』が一幕、『花かんざし』と『夢のなごり』を続けて二幕、とか、そういう構成なんでしょうか。
組替え早々のチギちゃんとコマちゃんが役替り、と書いてありますが、「ホフマン物語」みたいに入れ替わって演じるのかな?それとも、「殉情」みたいにチギちゃんチームとコマちゃんチームみたいになるんでしょうか。
せっかく同期なので、お互いに入れ替わって演じてみてほしいような気がしますが、、、
ワークショップでは、細かい役替りで下級生を育てようとした谷さん。この演目とメンバーで、青年館に来てくれるのはすごくありがたいです♪雪組下級生、がんばれ~~♪♪
これで、2009年のラインナップ、残すところは宙組の大劇場公演と花組のドラマシティ公演のみ。
今回の発表に名前がない演出家のうち、既に大劇場作品が三作決まっている小池さんと、今現在宙組さんを担当している岡田さんと、トウコさんの女優デビュー作「アイーダ」を担当する木村さんをのぞくと、あとは……
草野さん、中村暁さん、植田景子さん、大野さん、児玉さん、、、ってところ?
この中で、博多座を演出する中村暁さんと、去年の年末宙組を担当したばかりの景子さんは、やるとしても花組ですよね?
ってことは…………
……せっかくなので、とりあえず願望を太文字で叫んでおきます☆
藤井さんが再演含めて年に4本担当するんだから。
大野さんが3本くらい担当したって、いいじゃないか!!
それが駄目なら、柴田さんの新作を、児玉さんの演出で、な~んてどうでしょう。
とにかく。
せっかく祐飛さん&すみ花ちゃんという、滅多に無いコンビ(苦笑)が誕生するんだから、脚本のしっかりした作品を観たいんです……(泣)。
どうぞどうぞ、心の底から、お願いしますm(_ _)m >歌劇団様
あああ、でもショー作家があいてないのね…。
一本ものってことになって、コワイモノが来るのも嫌だし(泣)、
「RED HOT SEA」のことは気にしないで、草野さんに来ていただけるのが一番嬉しいかしら。
あるいは、お芝居がホントに大野さんか、あるいは(星全ツと微妙にかぶるけど)石田さんあたりが来てくださるんでしたら、児玉さんのショーならちょっと興味があります。
ええ。児玉さんのお芝居にくらべたら、100倍くらい観てみたい!
……とにかく、何でもいいので。
お願いですから、あの二人にお芝居をさせてあげてくださいませ……(切祈)。
花組のドラマシティは、(宙組を担当することも無いだろうから)植田景子さんだったら嬉しいですね。
「舞姫」良かったし、景子さんは二幕ものの方が得意なので、ドラマシティとかをもっと担当してほしいです(*^ ^*)。出演者も喜びそうだし(*^ ^*)。
なにはともあれ。
今年後半も、やっぱり猫は忙しいらしい、っていうのは決まったようですね(汗)。
.
Missing Boyとなった尾崎豊
2009年4月25日 ミュージカル・舞台数日前、赤坂ACTシアターにて「MISSING BOYS ~僕が僕であるために~」を観劇いたしました。
尾崎豊の音楽を使った、ジュークボックス・ミュージカル。
尾崎の伝記でこそないけれども、“彼”をイメージした、新しい物語。
尾崎豊。
彼の生前、私は決してファンではありませんでした。たぶん、「卒業」と「I LOVE YOU」と「シェリー」くらいしか知らなかったと思う。この三曲は、当時からカラオケで歌ってたくらい好きでしたけど。
でも、大人に(何歳だよ)なってから、彼のファンだった友人の影響で、あのかすれたハスキーヴォイスの魅力にあらためて嵌り、ベストアルバムを買ったりしました。
彼の思想や生き方にカリスマとしての魅力を感じてはいませんが、アーティストとしての彼は好きです。音楽も歌詞も、そして、何よりも声が。なので、今はそれなりにファンなんだろうと思います。信者じゃないけど。
というわけで、本当は命日である今日の公演を観たいような気もしたのですが、それはたぶん熱心なファンの方だけが行くべきだろう、と思いなおして、先週行ってまいりました。
今日の盛り上がりはどうだったのかなー。それとも、実際の観客は尾崎のファンではなくて出演者のファンだから、命日とか関係なかったりするのでしょうか…?
出演者やスタッフ側のほうが盛り上がってたりするのかな、この場合は。
1992年4月25日。
ちょうど17年前の昨日、彼は死んだ。
早朝に泥酔状態で発見され、一度は回復するが、容態が急変。死因は「肺水腫」。享年26歳。
GWまっただなかの護国寺での追悼式に集まったファンは、4万人とも5万人とも言われる。
当時、たまたま護国寺のすぐ近くに毎日通っていた私は、黒い服を着て、色とりどりの傘をさした人々の長い長い列を、おぼろげに覚えています。
喪服は着ても、さすがにこのためだけに黒い傘を買ったりはしないもんなんだなあ、なんてことを考えながら。(←ファンの方ごめんなさい)
『そして彼は伝説になった』という陳腐な表現が陳腐にならない、それが彼の人生だった。
彼の音楽が死後になって認められたのは、それが伝説だったからじゃない。
“オトナたち”が眉をひそめた“不良少年たちのカリスマ”は、落ち着いて歌詞を読んでみれば非常に普遍的なことを平易な言葉で書いていて、ああ、本当に頭のいい、感性の鋭い人だったんだなあ、と思います。
こういう、彼の作品の歌詞をそのまま使ったジュークボックス・ミュージカルに触れると、余計に。
彼は“伝説”になった人だから、彼の伝記的なミュージカルを創るという発想は、遅かれ早かれ出てきただろうと思います。17年目の今年はちょうど良い機会だったし、今回がなくても、たぶん20年目(2012年)には誰かがやっただろう。あるいは、遅くとも生誕50年(2015年)には、きっと。
死後17年たっても、忘れられるどころか新しいファンを増やしているアーティスト。しかも、今ちょうど創り手としてもあぶらが乗りつつある人々の、痛痒い青春時代を象徴する人だもの。
でも、今回の企画は、彼の伝記ではありません。
おそらくは今後も、彼の伝記ミュージカルは創られないでしょう。
それは、尾崎のプロデューサーだった須藤晃氏のコメントにもはっきりとあります。ありていに言えば、尾崎の人生は伝説になりすぎてしまった、ってことなんでしょうね。その“伝説”に自分の人生を投影している人が多いから、あらためて「これが尾崎だ!」っていうものを提供しても、受け入れられない。
だから。
今回の企画は、尾崎豊という存在を「見守る存在」という象徴的な幻想にはめ込んで、彼と同じように悩み苦しむ若いアーティストたちと、もうそんな悩みを忘れてしまった大人たちを群像で描きだす、という手法をとっています。
尾崎の音楽は、「マンマ・ミーア」のように脚本と一体化することなく、ただ登場人物の心の昂ぶりを表現するためだけに歌われる。前後につながる会話とは、あまり関係ないままに。
若い彼らの“エネルギー”を表現するために使われているのは、尾崎の音楽だけではありません。
熊谷和徳のタップダンス、そして、Song Ridersというグループのストリートバスケ。
この作品が、新生なった赤坂ACTシアターの一周年記念公演だという事実を、観るまで私はまったく気にしていなかったのですが。あのタップダンスやらバスケやらごちゃまぜに放り込んだ「ごった煮」感は、テレビという懐の広いメディアで王座を競うTBSでなくては表現できないものだったんだな、とあらためて気づきました。
映像メディアの雄が、『映像ではできないもの』に殴りこみを賭ける場として創った劇場だったのかもしれない、と。
……だったら、もう少し金をかけて音響設備をなんとかしろよ、と思わないでもないですが(汗)。
プロデューサーは熊谷信也&白石久美(TBS所属)。白石さんは「CHICAGO」を始め、ブロードウェイミュージカルの日本上演をいくつか手がけてきた人。そもそもこの企画の発案は彼女だったようですね。実際にいろいろ動いたのは熊谷さんっぽい感じですが…(プログラムを読んだだけだからよくわからず)
脚本・演出は鈴木勝秀。いかにも彼らしい、なんというか、よくも悪くもぶっ飛んだ物語でしたが。
面白かったです。物語のキーとなる大人二人のキャラクターが実に魅力的でした。やべきょうすけと中村あゆみというキャスティングを決めたのはプロデューサーかもしれませんが、彼が「尾崎」を裏テーマにした作品を作るにあたって、ヨーコとユカワというキャラクターを創ったのが凄いな、と。
ストーリーはごくシンプル。
有名な音楽プロデューサーのユカワ(やべきょうすけ)。
彼が最近目をつけているのは、生まれた街(かなり都会)でロックバンドのヴォーカルをしているコウヘイ(早乙女太一)。ユカワは、コウヘイの歌には次代のスターの輝きがあると考えている。
「MISSING BOYs」の活動拠点となっているライブハウスのオーナー、ヨーコ(中村あゆみ)は、昔のユカワのバンド仲間(たぶん、元恋人)。夢を追って仲間を棄てたユカワ、街に残って若者たちを見守るヨーコ。別れた道は二度と交わることはなく、ユカワの勧誘に心揺れるコウヘイを、ヨーコは必死で諭す。
「あんな男についていって、あんたのやりたいことができると本気で思っているの?」
それでも、コウヘイはユカワを択ぶ。
「俺は、俺の音楽をもっとたくさんの人に聞いてほしい」
そんなコウヘイに与えられたのは、ユカワによって書き換えられた歌詞と、スタジオミュージシャンたちによる丁寧だがパワーのない演奏だった……。
MISSING BOY(藤本涼)
プログラムではトップクレジットですが、舞台のカーテンコールでは結構前のほうで出てきたような…。
今作がデビューのようですが、一幕ラストの長台詞(朗読?)もいい声で滑舌もよく、普通の芝居で観てみたいなあと思いました。透明な存在感があるのが、生来なのか演技なのかわかりませんが、雰囲気をかわれての出演だったんだろうな、と思います。
役どころは、ユカワの幻想……なんだろうな、たぶん。
振り向けばいつもそこに居て、何かを責めるような瞳で見つめている青年。何も言わない、白い服の幻影。
ただ見守ることしかできない、彼。
ユカワが自分の所業を“後ろめたい”と思えばこそ、幻影が彼を責めるわけです。彼自身が“これで良いのか?俺は?”と思っているからこそ、「そんなことしてちゃ駄目だよ!」と言いたげな青年の幻影を見る。
そんな彼は、ユカワにとってだけではなく、もう子供ではなくなってしまったクリエーターたち全てにとっての「尾崎豊」なんだろうな、と想いました。
もう死んでしまったカリスマ。
現実には居ないから、「それでいいんだよ」とうなづいてくれることは決して無い。
彼らが尾崎を思うのは、いつだって迷っているときで。
「これでいいのか?」と思っているとき。
だから、いつだって彼らの見る幻影のカリスマは、どこか悲しそうな、困ったような貌をしている。
プログラムのトップクレジットが彼だということは、この物語の視点は彼である、ということなのでしょう。
すべてを俯瞰した「神の視点」。登場人物の誰の視点でもなく、MBの視点でつづられる物語。
だからこそ、物語的にもテーマ的にもコウヘイが主役になるはずのストーリーが、MBが見守り続けるユカワを主人公に勘案された。それは、彼らが語りたかったのが「尾崎」ではなく、「尾崎を喪った俺たち」だからなのだと想いました。
その象徴が、役者として何の色もついていない、初舞台の藤本さんという配役だったんだろう、と。
藤本さんがこれからどんな道を歩まれるのか判りませんが。
この作品でデビューしたということが、良い方向に転ぶことを祈っています。
コウヘイ(早乙女太一)
ロックバンド「MISSING BOYs」のヴォーカル。ユカワという、多少腹黒いけれども目端のきく(だからこそ、今までいくつもヒットを出してきた)プロデューサーに惚れ込まれて、「お前の歌はやっぱりいいな」とか言われちゃう青年。
………いやー、、、すみません、ありえません。
私は彼のファンだと思うんですけど。それでもなお、ちょっと無理な感じでした……歌も、芝居も(T T)。
「15の夜」も「17歳の地図」も、めちゃくちゃ好きな曲なのにぃ。
……ごめんなさいm(_ _)m。いろいろ書くと悲しくなるので、書きません。才能のある人だし、朱雀座の仕事でお稽古に参加したのも最後のほうだけらしいので、一回一回、舞台を重ねるごとにどんどん良くなっていくだろう、と……信じて(泣)。
ユカワ(やべきょうすけ)
尾崎が歌った“腹黒いオトナ”を、こんなに見事に演技で表現できる人がいたとは(汗)。
「自分のやりたいこと」を、したたかに実現していく、それが大人というものの定義なわけで。
『僕が僕であるために』勝ち続けなきゃならない、という、名曲「僕が僕であるために」の歌詞をテーマにした作品ですが。
ユカワはまさに「俺が俺であるために」他を蹴落として「勝ち続けて」きた男なわけです。
そして、その結果として何一つ確かなものは手に入れられなかった。
何もかも喪ったときに、還るべき故郷さえとっくの昔に手放したつもりだった。
そのときになって初めて気づく。自分が「勝ち続けて」きたのは、「俺が俺であるため」ではなかった、ことに。
ただ自分は、「勝つために」己を棄ててしまったのだ、と。
彼がためらいもなく棄てた「己」が、MBとなって自分を見守っている。
責めているのか?俺を。お前を棄てた、おキレイな部分を棄ててしたたかに生きようとした、俺を。
……そんなことはないのに。彼は勝手に自分を追い詰めていく。もう還るところはないのだ、と思い込んで。
大丈夫。まだ還れる。
今振り返れば、まだちゃんと、手に届くところに「あなた」がいるから。
捕まえて。
あなたがあなたで居るため、に
ヨーコ(中村あゆみ)
ライブハウスのオーナー。
この人がもう40過ぎですか……(@ @)。
マジで信じられない。今でも「Seventeen 初めての朝」とか歌っていそうなイメージなのに。
尾崎とはソウルメイトだという言葉どおり、素晴らしい歌でした。彼女の歌う尾崎を聴くだけで、チケットの元は取れた感じ。尾崎の歌をなぞるのではなく、きちんと自分の歌にして歌いこなしたのはさすがプロの歌手だと感心しました。ここまで来ると、彼女自身の歌も1,2曲入っていてもよかったのになあ、と思わずにはいられません。
歌だけでなく、芝居も良かったです。演技らしい演技をするのは今回が初めてなはずだけど、本質的にああいうキャラクターなんでしょうかねぇ。本当に凄く良かった!温かみがあって頼りになる、優しい姐御。心弱い人のことはちゃんと支配(コントロール)してあげて、硬い人にはそっと寄り添ってあげるやわらかさもある。
いつでも真剣に「自分」と向き合ってきた人の、「自分」を棄てたことの無い人の、たわまない美しさがありました。
今後はまた、歌だけに絞るのかな……。ちょっと舞台も面白いな、と思ってもらえたら嬉しいんだけど。
Song Riders
ストリートバスケットボールチーム「大阪籠球会」で活動していたメンバーで、今は音楽活動をしているグループ。
面白い来歴ですが、舞台での居方もすごく興味深かった。
こういう、何か発散しきれないエネルギーを抱えた若者たちを表現するのに、バスケットっていうのは良い素材なんだなあ、と感心しました。ぶつかりあい、一つのボールを獲りあう中で生まれる感情。パワー。プロなみの技術を持つ彼らの動きは、平凡な振付で踊る並みのダンサーなんかよりもずっと流麗で美しく、軽やかで人間ばなれしています。その裏づけにあるのが、確かな技術と競技に賭ける想いの強さのパワーであることが、とても気持ちよくて。
今まで考えたこともなかったけど(^ ^;ゞ、案外と舞台パフォーマンス向きな競技なんですね、バスケって。
手具の扱い(ボールさばき)の技術が重要になるので、あんまり宝塚とかで安易に使ってもらいたくはないけど。
バスケばかりではなく、歌もなかなかでした。尾崎の歌をラップにアレンジしていたのには吃驚しましたが、「今」を尾崎が生きていたら、もしかしたらラップをやっていたかもね、と思ったりして、感慨深かったです。もともとは編曲のために呼ばれたというのもわかる感じ。
芝居はまぁ…別に芝居らしい芝居をしたわけではなく、ただ彼ららしく立っているだけだったのですが。
それでも、物語の最後にコウヘイを導き、ユカワを連れ戻すのは彼らなわけで。面白い素材をきちんと使って、良い料理を創ったな、と思いました。
この作品をきっかけに、いろいろ変わっていくこともあるでしょうけれども、今後のご活躍を楽しみにしています。
キジマ(コング桑田)
ヨーコの店に入り浸る、酔っ払いの「元アーティスト」。
ユカワの言動に批判的で、怪しげな人物。なんとなく、最後になって彼がなんらかの教えみたいなのを言うのかなーと思っていたのですが、特にそういうこともなく、若い連中の間で話が解決したのがちょっと拍子抜けでした。
彼だけじゃなくて、あとユカワにプロデュースしてほしい新人歌手(デレアヌ悟仁)とその社長とか、SongRidersのメンバーの恋人とか、脇筋のキャラクターがあまり魅力も見せ場もなくてちょっと残念でした。なんだか無駄なエピソードに見えてしまって。
デレアヌは「卒業」をワンコーラス歌うんですけど、これがまた、オペラチックな美声で朗々と歌う「卒業」のつまらないこと!せめて、それが詰まらない、ということに意味があればまだしも、なんだか名曲も歌い手も無駄遣いされた気がして、ちょっと嫌な気持ちになりました。
タップダンサー(熊谷和徳)
いやもう。説明は何もないです。
タップって、ただのダンスじゃないんですね。楽器としてのタップ、「音楽」としての美しさに感動しました。
素晴らしかった!!
尾崎豊の伝記ではないけれども、尾崎をイメージした幻影のキャラを前面に出した作品。
いろいろ乱暴な部分はありましたけれども、
キャスティングも一部疑問はありますけれども、
バスケやタップとのコラボレーションとか、いろんな意味で面白い試みがたくさんあって、意欲作だったと思います。
造り手側の思い入れが強すぎるほど強いのに、かろうじて声高な主張になる寸前で留めていたのはさすがでした。楽にむけて、作品としてもどんどん磨かれていくであろうことを期待しています。
.
尾崎豊の音楽を使った、ジュークボックス・ミュージカル。
尾崎の伝記でこそないけれども、“彼”をイメージした、新しい物語。
尾崎豊。
彼の生前、私は決してファンではありませんでした。たぶん、「卒業」と「I LOVE YOU」と「シェリー」くらいしか知らなかったと思う。この三曲は、当時からカラオケで歌ってたくらい好きでしたけど。
でも、大人に(何歳だよ)なってから、彼のファンだった友人の影響で、あのかすれたハスキーヴォイスの魅力にあらためて嵌り、ベストアルバムを買ったりしました。
彼の思想や生き方にカリスマとしての魅力を感じてはいませんが、アーティストとしての彼は好きです。音楽も歌詞も、そして、何よりも声が。なので、今はそれなりにファンなんだろうと思います。信者じゃないけど。
というわけで、本当は命日である今日の公演を観たいような気もしたのですが、それはたぶん熱心なファンの方だけが行くべきだろう、と思いなおして、先週行ってまいりました。
今日の盛り上がりはどうだったのかなー。それとも、実際の観客は尾崎のファンではなくて出演者のファンだから、命日とか関係なかったりするのでしょうか…?
出演者やスタッフ側のほうが盛り上がってたりするのかな、この場合は。
1992年4月25日。
ちょうど17年前の昨日、彼は死んだ。
早朝に泥酔状態で発見され、一度は回復するが、容態が急変。死因は「肺水腫」。享年26歳。
GWまっただなかの護国寺での追悼式に集まったファンは、4万人とも5万人とも言われる。
当時、たまたま護国寺のすぐ近くに毎日通っていた私は、黒い服を着て、色とりどりの傘をさした人々の長い長い列を、おぼろげに覚えています。
喪服は着ても、さすがにこのためだけに黒い傘を買ったりはしないもんなんだなあ、なんてことを考えながら。(←ファンの方ごめんなさい)
『そして彼は伝説になった』という陳腐な表現が陳腐にならない、それが彼の人生だった。
彼の音楽が死後になって認められたのは、それが伝説だったからじゃない。
“オトナたち”が眉をひそめた“不良少年たちのカリスマ”は、落ち着いて歌詞を読んでみれば非常に普遍的なことを平易な言葉で書いていて、ああ、本当に頭のいい、感性の鋭い人だったんだなあ、と思います。
こういう、彼の作品の歌詞をそのまま使ったジュークボックス・ミュージカルに触れると、余計に。
彼は“伝説”になった人だから、彼の伝記的なミュージカルを創るという発想は、遅かれ早かれ出てきただろうと思います。17年目の今年はちょうど良い機会だったし、今回がなくても、たぶん20年目(2012年)には誰かがやっただろう。あるいは、遅くとも生誕50年(2015年)には、きっと。
死後17年たっても、忘れられるどころか新しいファンを増やしているアーティスト。しかも、今ちょうど創り手としてもあぶらが乗りつつある人々の、痛痒い青春時代を象徴する人だもの。
でも、今回の企画は、彼の伝記ではありません。
おそらくは今後も、彼の伝記ミュージカルは創られないでしょう。
それは、尾崎のプロデューサーだった須藤晃氏のコメントにもはっきりとあります。ありていに言えば、尾崎の人生は伝説になりすぎてしまった、ってことなんでしょうね。その“伝説”に自分の人生を投影している人が多いから、あらためて「これが尾崎だ!」っていうものを提供しても、受け入れられない。
だから。
今回の企画は、尾崎豊という存在を「見守る存在」という象徴的な幻想にはめ込んで、彼と同じように悩み苦しむ若いアーティストたちと、もうそんな悩みを忘れてしまった大人たちを群像で描きだす、という手法をとっています。
尾崎の音楽は、「マンマ・ミーア」のように脚本と一体化することなく、ただ登場人物の心の昂ぶりを表現するためだけに歌われる。前後につながる会話とは、あまり関係ないままに。
若い彼らの“エネルギー”を表現するために使われているのは、尾崎の音楽だけではありません。
熊谷和徳のタップダンス、そして、Song Ridersというグループのストリートバスケ。
この作品が、新生なった赤坂ACTシアターの一周年記念公演だという事実を、観るまで私はまったく気にしていなかったのですが。あのタップダンスやらバスケやらごちゃまぜに放り込んだ「ごった煮」感は、テレビという懐の広いメディアで王座を競うTBSでなくては表現できないものだったんだな、とあらためて気づきました。
映像メディアの雄が、『映像ではできないもの』に殴りこみを賭ける場として創った劇場だったのかもしれない、と。
……だったら、もう少し金をかけて音響設備をなんとかしろよ、と思わないでもないですが(汗)。
プロデューサーは熊谷信也&白石久美(TBS所属)。白石さんは「CHICAGO」を始め、ブロードウェイミュージカルの日本上演をいくつか手がけてきた人。そもそもこの企画の発案は彼女だったようですね。実際にいろいろ動いたのは熊谷さんっぽい感じですが…(プログラムを読んだだけだからよくわからず)
脚本・演出は鈴木勝秀。いかにも彼らしい、なんというか、よくも悪くもぶっ飛んだ物語でしたが。
面白かったです。物語のキーとなる大人二人のキャラクターが実に魅力的でした。やべきょうすけと中村あゆみというキャスティングを決めたのはプロデューサーかもしれませんが、彼が「尾崎」を裏テーマにした作品を作るにあたって、ヨーコとユカワというキャラクターを創ったのが凄いな、と。
ストーリーはごくシンプル。
有名な音楽プロデューサーのユカワ(やべきょうすけ)。
彼が最近目をつけているのは、生まれた街(かなり都会)でロックバンドのヴォーカルをしているコウヘイ(早乙女太一)。ユカワは、コウヘイの歌には次代のスターの輝きがあると考えている。
「MISSING BOYs」の活動拠点となっているライブハウスのオーナー、ヨーコ(中村あゆみ)は、昔のユカワのバンド仲間(たぶん、元恋人)。夢を追って仲間を棄てたユカワ、街に残って若者たちを見守るヨーコ。別れた道は二度と交わることはなく、ユカワの勧誘に心揺れるコウヘイを、ヨーコは必死で諭す。
「あんな男についていって、あんたのやりたいことができると本気で思っているの?」
それでも、コウヘイはユカワを択ぶ。
「俺は、俺の音楽をもっとたくさんの人に聞いてほしい」
そんなコウヘイに与えられたのは、ユカワによって書き換えられた歌詞と、スタジオミュージシャンたちによる丁寧だがパワーのない演奏だった……。
MISSING BOY(藤本涼)
プログラムではトップクレジットですが、舞台のカーテンコールでは結構前のほうで出てきたような…。
今作がデビューのようですが、一幕ラストの長台詞(朗読?)もいい声で滑舌もよく、普通の芝居で観てみたいなあと思いました。透明な存在感があるのが、生来なのか演技なのかわかりませんが、雰囲気をかわれての出演だったんだろうな、と思います。
役どころは、ユカワの幻想……なんだろうな、たぶん。
振り向けばいつもそこに居て、何かを責めるような瞳で見つめている青年。何も言わない、白い服の幻影。
ただ見守ることしかできない、彼。
ユカワが自分の所業を“後ろめたい”と思えばこそ、幻影が彼を責めるわけです。彼自身が“これで良いのか?俺は?”と思っているからこそ、「そんなことしてちゃ駄目だよ!」と言いたげな青年の幻影を見る。
そんな彼は、ユカワにとってだけではなく、もう子供ではなくなってしまったクリエーターたち全てにとっての「尾崎豊」なんだろうな、と想いました。
もう死んでしまったカリスマ。
現実には居ないから、「それでいいんだよ」とうなづいてくれることは決して無い。
彼らが尾崎を思うのは、いつだって迷っているときで。
「これでいいのか?」と思っているとき。
だから、いつだって彼らの見る幻影のカリスマは、どこか悲しそうな、困ったような貌をしている。
プログラムのトップクレジットが彼だということは、この物語の視点は彼である、ということなのでしょう。
すべてを俯瞰した「神の視点」。登場人物の誰の視点でもなく、MBの視点でつづられる物語。
だからこそ、物語的にもテーマ的にもコウヘイが主役になるはずのストーリーが、MBが見守り続けるユカワを主人公に勘案された。それは、彼らが語りたかったのが「尾崎」ではなく、「尾崎を喪った俺たち」だからなのだと想いました。
その象徴が、役者として何の色もついていない、初舞台の藤本さんという配役だったんだろう、と。
藤本さんがこれからどんな道を歩まれるのか判りませんが。
この作品でデビューしたということが、良い方向に転ぶことを祈っています。
コウヘイ(早乙女太一)
ロックバンド「MISSING BOYs」のヴォーカル。ユカワという、多少腹黒いけれども目端のきく(だからこそ、今までいくつもヒットを出してきた)プロデューサーに惚れ込まれて、「お前の歌はやっぱりいいな」とか言われちゃう青年。
………いやー、、、すみません、ありえません。
私は彼のファンだと思うんですけど。それでもなお、ちょっと無理な感じでした……歌も、芝居も(T T)。
「15の夜」も「17歳の地図」も、めちゃくちゃ好きな曲なのにぃ。
……ごめんなさいm(_ _)m。いろいろ書くと悲しくなるので、書きません。才能のある人だし、朱雀座の仕事でお稽古に参加したのも最後のほうだけらしいので、一回一回、舞台を重ねるごとにどんどん良くなっていくだろう、と……信じて(泣)。
ユカワ(やべきょうすけ)
尾崎が歌った“腹黒いオトナ”を、こんなに見事に演技で表現できる人がいたとは(汗)。
「自分のやりたいこと」を、したたかに実現していく、それが大人というものの定義なわけで。
『僕が僕であるために』勝ち続けなきゃならない、という、名曲「僕が僕であるために」の歌詞をテーマにした作品ですが。
ユカワはまさに「俺が俺であるために」他を蹴落として「勝ち続けて」きた男なわけです。
そして、その結果として何一つ確かなものは手に入れられなかった。
何もかも喪ったときに、還るべき故郷さえとっくの昔に手放したつもりだった。
そのときになって初めて気づく。自分が「勝ち続けて」きたのは、「俺が俺であるため」ではなかった、ことに。
ただ自分は、「勝つために」己を棄ててしまったのだ、と。
彼がためらいもなく棄てた「己」が、MBとなって自分を見守っている。
責めているのか?俺を。お前を棄てた、おキレイな部分を棄ててしたたかに生きようとした、俺を。
……そんなことはないのに。彼は勝手に自分を追い詰めていく。もう還るところはないのだ、と思い込んで。
大丈夫。まだ還れる。
今振り返れば、まだちゃんと、手に届くところに「あなた」がいるから。
捕まえて。
あなたがあなたで居るため、に
ヨーコ(中村あゆみ)
ライブハウスのオーナー。
この人がもう40過ぎですか……(@ @)。
マジで信じられない。今でも「Seventeen 初めての朝」とか歌っていそうなイメージなのに。
尾崎とはソウルメイトだという言葉どおり、素晴らしい歌でした。彼女の歌う尾崎を聴くだけで、チケットの元は取れた感じ。尾崎の歌をなぞるのではなく、きちんと自分の歌にして歌いこなしたのはさすがプロの歌手だと感心しました。ここまで来ると、彼女自身の歌も1,2曲入っていてもよかったのになあ、と思わずにはいられません。
歌だけでなく、芝居も良かったです。演技らしい演技をするのは今回が初めてなはずだけど、本質的にああいうキャラクターなんでしょうかねぇ。本当に凄く良かった!温かみがあって頼りになる、優しい姐御。心弱い人のことはちゃんと支配(コントロール)してあげて、硬い人にはそっと寄り添ってあげるやわらかさもある。
いつでも真剣に「自分」と向き合ってきた人の、「自分」を棄てたことの無い人の、たわまない美しさがありました。
今後はまた、歌だけに絞るのかな……。ちょっと舞台も面白いな、と思ってもらえたら嬉しいんだけど。
Song Riders
ストリートバスケットボールチーム「大阪籠球会」で活動していたメンバーで、今は音楽活動をしているグループ。
面白い来歴ですが、舞台での居方もすごく興味深かった。
こういう、何か発散しきれないエネルギーを抱えた若者たちを表現するのに、バスケットっていうのは良い素材なんだなあ、と感心しました。ぶつかりあい、一つのボールを獲りあう中で生まれる感情。パワー。プロなみの技術を持つ彼らの動きは、平凡な振付で踊る並みのダンサーなんかよりもずっと流麗で美しく、軽やかで人間ばなれしています。その裏づけにあるのが、確かな技術と競技に賭ける想いの強さのパワーであることが、とても気持ちよくて。
今まで考えたこともなかったけど(^ ^;ゞ、案外と舞台パフォーマンス向きな競技なんですね、バスケって。
手具の扱い(ボールさばき)の技術が重要になるので、あんまり宝塚とかで安易に使ってもらいたくはないけど。
バスケばかりではなく、歌もなかなかでした。尾崎の歌をラップにアレンジしていたのには吃驚しましたが、「今」を尾崎が生きていたら、もしかしたらラップをやっていたかもね、と思ったりして、感慨深かったです。もともとは編曲のために呼ばれたというのもわかる感じ。
芝居はまぁ…別に芝居らしい芝居をしたわけではなく、ただ彼ららしく立っているだけだったのですが。
それでも、物語の最後にコウヘイを導き、ユカワを連れ戻すのは彼らなわけで。面白い素材をきちんと使って、良い料理を創ったな、と思いました。
この作品をきっかけに、いろいろ変わっていくこともあるでしょうけれども、今後のご活躍を楽しみにしています。
キジマ(コング桑田)
ヨーコの店に入り浸る、酔っ払いの「元アーティスト」。
ユカワの言動に批判的で、怪しげな人物。なんとなく、最後になって彼がなんらかの教えみたいなのを言うのかなーと思っていたのですが、特にそういうこともなく、若い連中の間で話が解決したのがちょっと拍子抜けでした。
彼だけじゃなくて、あとユカワにプロデュースしてほしい新人歌手(デレアヌ悟仁)とその社長とか、SongRidersのメンバーの恋人とか、脇筋のキャラクターがあまり魅力も見せ場もなくてちょっと残念でした。なんだか無駄なエピソードに見えてしまって。
デレアヌは「卒業」をワンコーラス歌うんですけど、これがまた、オペラチックな美声で朗々と歌う「卒業」のつまらないこと!せめて、それが詰まらない、ということに意味があればまだしも、なんだか名曲も歌い手も無駄遣いされた気がして、ちょっと嫌な気持ちになりました。
タップダンサー(熊谷和徳)
いやもう。説明は何もないです。
タップって、ただのダンスじゃないんですね。楽器としてのタップ、「音楽」としての美しさに感動しました。
素晴らしかった!!
尾崎豊の伝記ではないけれども、尾崎をイメージした幻影のキャラを前面に出した作品。
いろいろ乱暴な部分はありましたけれども、
キャスティングも一部疑問はありますけれども、
バスケやタップとのコラボレーションとか、いろんな意味で面白い試みがたくさんあって、意欲作だったと思います。
造り手側の思い入れが強すぎるほど強いのに、かろうじて声高な主張になる寸前で留めていたのはさすがでした。楽にむけて、作品としてもどんどん磨かれていくであろうことを期待しています。
.
星組さんの東京宝塚劇場公演も、千秋楽まであと二日を残すのみですね。
なんとかもう一度観たいなあと思っていたけど、どうやら無理そう……(T T)。
あのショーを、もう一度観たかった!!
最後の二日間を、関係者全員が悔いなく過ごすことができますように。
さて。
話は全く変わりますが、
映画「マンマ・ミーア」を観てきました。
サイコーのハッピーミュージカル映画!!でした(^ ^)。なんたってソフィが可愛すぎです!
いやー、この作品、主役はもちろんドナなんですけど、“Happy”度合いを決める一番の鍵は、ソフィの愛嬌なんですよねぇ……だって、彼女のワガママが物語を動かすんですから。
映画のソフィは、本当に本当に本当~~!!に、びっくりするほど可愛くて愛嬌たっぷりで、しかも清々しいほどグラマーだった!!(←関係あるのか?)(あるに決まってますから!
本当に本当に、楽しかったです。
舞台では3割くらいしか伝わってきていなかった『ギリシアの小島』という舞台が眼前に広がって、圧倒的な迫力で迫ってくる。崖の小径、屋根の傾斜、窓に溢れる花々。海風。
この美しい世界で育ったソフィの、誰もが聞き入れるしかない天使のわがままが美しい。
夫への愛、母への愛、新しい世界への不安、恐れ、そして、期待。
超えていくべき母を、超えたくなくて、でも超えなくてはならなくて。
物語を造りだす、若く輝かしいエネルギーと、ギリシアの海に降り注ぐ太陽のエネルギー。
「I Have a Dream ………」
呟くような、静かなハミングで幕を閉じる、世界。
ほぼ舞台に忠実な展開で、歌唱力も皆素晴らしかった。もちろん、録音時にはいろいろ編集もされているんでしょうけれども、普段舞台になんて立たない彼らが、当たり前のように一定水準をはるかに超える歌唱力を持っていることに驚きます。そりゃ層の厚さが違うよね、日本とは(汗)。
『ミュージカル』というジャンルそのものの地位も、日本とは比べ物にならないほど高いんでしょうけれども、それにしても、ねぇ。
で。
劇団四季の若いお嬢さんたちも皆可愛いけど、あの圧倒的な愛嬌というかコケティッシュな魅力はなかったなあ……。あの劇団で一番コケティッシュなのは長いこと知寿さんだったしね(^ ^;ゞ、難しいんでしょうね。
あの作品を宝塚でやるってことは絶対にありえないんだけど、それでもつい、考えてしまった妄想配役を書かせていただきます。
ドナ 遠野あすか(または美穂圭子)
ターニャ 城咲あい
ロージー 初姫さあや
サム 彩吹真央
ビル 霧矢大夢
ハリー 未涼亜希
ソフィ 沙央くらま(または華月由舞)
スカイ 七帆ひかる
いちおう、ある程度歌える人でそろえてみた、つもり。
…祐飛さんのサムとか、絶対似合うだろうし凄ーく観たいんですけど!!…(自粛)
コマちゃんは、娘役を観たことはないんですが、「ソロモン」のダルマが美人さんだったのと、アリョーシャがめちゃくちゃ可愛かったので。
ホントは由舞ちゃんを本命にしたいんだけど、、、いや、由舞ちゃんも歌は本当に巧くなったと思うんですけどねぇ(汗)。
最後に。
映画つながり(?)で、「キサラギ」妄想配役を少し書かせていただいても良いですか? m(_ _)m
<花組・1>
家元…まとぶん
オダ・ユージ…祐飛さん
スネーク…えりたん
安男…みわっち
いちご娘…まっつ
…順当(たぶん)。個人的にはまっつのいちご娘がヒットなんですけど、ダメでしょうか……。
<花組・2>
家元…えりたん
スネーク…まとぶん
オダ・ユージ…みわっち
安男…まっつ
いちご娘…まりんさん
如月ミキ…祐飛さん
誰よりもでかいミキちゃんがツボ。
「歌も踊りもダメなんだぞっ!!」…顔で踊ってくれれば、それでいいです。
<花組・88期>
家元…朝夏まなと
スネーク…月央和沙
オダ・ユージ…扇めぐむ
安男…夕霧らい
いちご娘…祐澄しゅん
如月ミキ…華耀きらり
一番最初に考えた妄想キャスト。きらりんのミキちゃん(←朋子系)ありきだったんですけど、配役してみたら、男役5人のあまりの嵌りように、ちょっと眩暈がしました(^ ^;ゞ。
あ。…と、とみぃは髭つきでお願いします!
おまけ。
<花組・90期>
家元…冴月瑠那
オダ・ユージ…煌雅あさひ
スネーク…夏城らんか
安男…瀬戸かずや
いちご娘…彩城レア
……あんまり深い意味はありません。アーサーのオダ・ユージが観てみたいだけ。
ミキちゃんは、やっぱりゆゆちゃんかなあ…?
.
なんとかもう一度観たいなあと思っていたけど、どうやら無理そう……(T T)。
あのショーを、もう一度観たかった!!
最後の二日間を、関係者全員が悔いなく過ごすことができますように。
さて。
話は全く変わりますが、
映画「マンマ・ミーア」を観てきました。
サイコーのハッピーミュージカル映画!!でした(^ ^)。なんたってソフィが可愛すぎです!
いやー、この作品、主役はもちろんドナなんですけど、“Happy”度合いを決める一番の鍵は、ソフィの愛嬌なんですよねぇ……だって、彼女のワガママが物語を動かすんですから。
映画のソフィは、本当に本当に本当~~!!に、びっくりするほど可愛くて愛嬌たっぷりで、しかも清々しいほどグラマーだった!!(←関係あるのか?)(あるに決まってますから!
本当に本当に、楽しかったです。
舞台では3割くらいしか伝わってきていなかった『ギリシアの小島』という舞台が眼前に広がって、圧倒的な迫力で迫ってくる。崖の小径、屋根の傾斜、窓に溢れる花々。海風。
この美しい世界で育ったソフィの、誰もが聞き入れるしかない天使のわがままが美しい。
夫への愛、母への愛、新しい世界への不安、恐れ、そして、期待。
超えていくべき母を、超えたくなくて、でも超えなくてはならなくて。
物語を造りだす、若く輝かしいエネルギーと、ギリシアの海に降り注ぐ太陽のエネルギー。
「I Have a Dream ………」
呟くような、静かなハミングで幕を閉じる、世界。
ほぼ舞台に忠実な展開で、歌唱力も皆素晴らしかった。もちろん、録音時にはいろいろ編集もされているんでしょうけれども、普段舞台になんて立たない彼らが、当たり前のように一定水準をはるかに超える歌唱力を持っていることに驚きます。そりゃ層の厚さが違うよね、日本とは(汗)。
『ミュージカル』というジャンルそのものの地位も、日本とは比べ物にならないほど高いんでしょうけれども、それにしても、ねぇ。
で。
劇団四季の若いお嬢さんたちも皆可愛いけど、あの圧倒的な愛嬌というかコケティッシュな魅力はなかったなあ……。あの劇団で一番コケティッシュなのは長いこと知寿さんだったしね(^ ^;ゞ、難しいんでしょうね。
あの作品を宝塚でやるってことは絶対にありえないんだけど、それでもつい、考えてしまった妄想配役を書かせていただきます。
ドナ 遠野あすか(または美穂圭子)
ターニャ 城咲あい
ロージー 初姫さあや
サム 彩吹真央
ビル 霧矢大夢
ハリー 未涼亜希
ソフィ 沙央くらま(または華月由舞)
スカイ 七帆ひかる
いちおう、ある程度歌える人でそろえてみた、つもり。
…祐飛さんのサムとか、絶対似合うだろうし凄ーく観たいんですけど!!…(自粛)
コマちゃんは、娘役を観たことはないんですが、「ソロモン」のダルマが美人さんだったのと、アリョーシャがめちゃくちゃ可愛かったので。
ホントは由舞ちゃんを本命にしたいんだけど、、、いや、由舞ちゃんも歌は本当に巧くなったと思うんですけどねぇ(汗)。
最後に。
映画つながり(?)で、「キサラギ」妄想配役を少し書かせていただいても良いですか? m(_ _)m
<花組・1>
家元…まとぶん
オダ・ユージ…祐飛さん
スネーク…えりたん
安男…みわっち
いちご娘…まっつ
…順当(たぶん)。個人的にはまっつのいちご娘がヒットなんですけど、ダメでしょうか……。
<花組・2>
家元…えりたん
スネーク…まとぶん
オダ・ユージ…みわっち
安男…まっつ
いちご娘…まりんさん
如月ミキ…祐飛さん
誰よりもでかいミキちゃんがツボ。
「歌も踊りもダメなんだぞっ!!」…顔で踊ってくれれば、それでいいです。
<花組・88期>
家元…朝夏まなと
スネーク…月央和沙
オダ・ユージ…扇めぐむ
安男…夕霧らい
いちご娘…祐澄しゅん
如月ミキ…華耀きらり
一番最初に考えた妄想キャスト。きらりんのミキちゃん(←朋子系)ありきだったんですけど、配役してみたら、男役5人のあまりの嵌りように、ちょっと眩暈がしました(^ ^;ゞ。
あ。…と、とみぃは髭つきでお願いします!
おまけ。
<花組・90期>
家元…冴月瑠那
オダ・ユージ…煌雅あさひ
スネーク…夏城らんか
安男…瀬戸かずや
いちご娘…彩城レア
……あんまり深い意味はありません。アーサーのオダ・ユージが観てみたいだけ。
ミキちゃんは、やっぱりゆゆちゃんかなあ…?
.
だいぶ前になりますが、日生劇場にて、ミュージカル「マルグリット」を観劇いたしました。
ブーブリル&シェーンベルク、といえば、もちろん「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」を生み出した名コンビ。ただし、「マルグリット」の音楽はシェーンベルクではなく、「シェルブールの雨傘」などのミシェル・ルグランが担当。「そもそも、ルグランから持ちかけられた企画」だった、とプログラムに述べられているとおり、シェーンベルクの重厚でテーマ性のある音楽ではなく、ルグランの叙情的でメロディアスな音楽を生かすためにも、「椿姫」というドラマティックなメロドラマを題材として選んだのは正解だったと思います。
なのに、彼らが自分たちの得意分野である「社会派」の色づけをちょっと濃くしすぎてしまったのがちょっともったいなかった…かも(^ ^;。
ブーブリル&シェーンベルク。彼らの『歴史』に対する鋭い着眼点と、「優雅な貴族たち」にも「がむしゃらに生きている庶民」にも平等に注がれる温かな目。「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」の成功は、その目線をストレートに打ち出したことと、その社会派な切り口に、シェーンベルクの重厚な音楽が良く似合ったことによってもたらされたもの。
ミュージカル「マルグリット」は、小デュマの筆によるメロドラマの名作「椿姫」を『第二次世界大戦中のパリ』、あるいは『ナチスによる占領下にある“花の都”パリ』に舞台を移して構成された作品。さすがに世界的な巨匠、しかも地元フランスで活動しているお二人は、「花咲く港」を「パリの空よりも高く」にするような愚を冒すこともなく、細かい伏線もきちんと拾って矛盾なく翻案してのけました。
それこそ、「ロミオとジュリエット」→「ウェストサイド物語」なみの見事な翻案だったと思います。
でも。
貴族たちが雅を競った19世紀の社交界の徒花を、20世紀の大戦中、占領下で「新しい支配者」に愛された“愛人”の物語に移し変えたとき、求められる音楽も、繊細かつ華麗なルグランではなく、やはりシェーンベルクの重厚な社会派の音になっていたのかもしれないな、、、と。
音楽的な構造は、いかにもシェーンベルクらしい、同じメロディに違う意味を持たせてリプライズすることで、全体に深みをもたせる構成。
一回しか観ていないので全部はわかっていないと思いますが、一番印象的だったのは、アルマン(オペラのアルフレード)の姉・アネットが恋人と手を繋いでパリの街を歩きながら昔を懐かしむ「あの頃は」と、群衆(対独協力者)たちの大コーラス「デイ・バイ・デイ」。この、まったく違うシチュエーションで歌われる音楽が、非常によく似たメロディであったことは、大きなポイントだったと思います。
この二曲の類似には、いろいろ考えさせられちゃいました。
対独協力者たちにも、パリの街への愛はあったんだろうか、とか。
……あったんだろうな、とか。
作品上、彼らの真情はまったく語られることはないのですが、それでもこの曲が一曲あるだけで、行動とは裏腹な気持ちを憶測したくなるんですよね。音楽、という、言葉では表せないものを提示するモノを上手に使った、見事な構成だなあ、と感心しました。
第二次世界大戦中、ナチスの占領下におかれた、かつての“花の都”パリ。
かつてこの“花の都”でコンサートホールをわかせた歌姫・マルグリット(春野寿美礼)は、今はナチス将校・オットー(寺脇康文)の愛人として、対独協力者たちの中心的存在となっている。
この、“対独協力者たち”の変節ぶりが、この作品の中で大きなウェイトを占めるのですが。
上にも書いたとおり、彼らのコーラスナンバーである「デイ・バイ・デイ」のイマジネーションは、彼らが「希んでそういう存在であるわけではない」ことを示しているのかなー?と思いました。
「レ・ミゼラブル」に出てくるテナルディエ夫妻のように、「“宴会乞食”でいる自分を志向している」わけではなく、時代に翻弄されて“仕方なく”そうなってしまった。
だから彼らは、同じことをしていながら“清い存在”で在ろうとするマルグリットを羨み、憎まずにはいられない。
その心理が。
理解はできるけれども、納得はしたくなくて。
彼らがマルグリットを蔑む心根の底に、見え隠れする怯えと不満。その卑しさが、理解できてしまう自分がいやで。
最終的には、幕が降りた後まで後味の悪さが残ってしまった……というのが、正直な感想ではありました。
救いのなさ、というよりも、「救われたい」と思わない人々の物語だったなんだな、というところが。
もちろん、物語の主役はあくまでもマルグリットですし、彼女の悩みや苦しみがテーマの中心に常にあるのですけれども。
私には、この「対独協力者たち」=アンサンブルのドラマが、一番ドラマティックに感じられました。二つの世界大戦を乗り切るために、“名も無き人々”はいったい何をしたのか、してしまったのか、と。
…彼らにとっての“敵”とは、いったい何であったのか、と…。
マルグリット(歌姫/春野寿美礼)
原作からの改変点として、マルグリットが「高級娼婦」ではない、というのがあげられると思います。彼女はあくまでも『歌手くずれの愛人』であって、職業としての『高級娼婦』ではありませんから。
やっていることは似ているようで、心構えが全く違うと思うんですよね。
その道(男を魅了し、気持ちよく過ごさせる)のプロフェッショナルであるべき『高級娼婦』と、本来的な意味での“プロフェッショナル”である『歌手』と。どちらも“気持ちよく過ごしてもらう”ために何かを提供する、という意味では同じですし、『高級娼婦』は、もしかしたら歌えるかもしれないし、『歌手』も、もしかしたら男を魅了するかもしれません。でも、彼女たちはどちらも、それが目的ではないのです。“歌ってさえいれば幸せ”だったはずのマルグリットは、今は歌も(基本的に)やめて、ひたすらサロンを盛り上げようと恐々としている。
ただ、オットーのため、だけに。
これが宝塚歌劇団卒業後、初舞台となったオサさん。磨き上げられた艶のある美声が、ルグランの音楽によく合っていたと思います。現役時代の強い癖もきれいに矯正されて、もともとの声質の良さをそのまま響かせ、ソプラノから低音へのチェンジボイスもきれい。「あの人宝塚のOGなのよ!」とちょっと自慢したくなる美声でした。
これからミュージカルへの出演依頼も増えそうで、ファンの皆様も一安心、というところではないでしょうか。
ただ、ビジュアルはまだまだ工夫の余地あり、という感じでしたね。マルグリットの40歳の誕生日パーティーで始まる作品なので、ミュージカルのヒロインには珍しく、実年齢よりちょっと上の役。その年齢をちょっと意識しすぎじゃないかな、と思いました。
化粧もそうだし、中でも鬘が残念だったなあ(T T)。顔というか頭の形は理想的ではないかもしれませんが、鬘でどうにでもフォローできると思うんですよね…。うーん、特に今回は、オットーが惚れ込んで傍から離さない“自慢の愛人”なわけで。もう少しビジュアルの造りこみが必要だったんじゃないかなあ、と思いますね。
決して“美人”ではないあすかちゃんが、あれだけ創りこんで「南部一美しいクレアトール」という称号にふさわしい美女として舞台に立っているのだから、オサさんだって絶対できるはず。
椿姫は美人じゃないと話が始まらないので(テレサ・ストラータスのヴィオレッタは美しかった…)もし再演されることがあるならば、オサさんにはがんばってほしいなあと思います♪
オットー(ナチス将校/寺脇康文)
マルグリットへの恋心があまりにも表に出ていて、なぜマルグリットが気づかない(無視できる)のか不思議でなりませんでした。……もしかしたら、もう少しくらいは隠しておいたほうが効果的だったのかもしれません(^ ^;ゞ
ホームである地球ゴージャスでも良く歌っている寺脇さんですが、これだけのパワーを必要とする難曲を歌いこなせるほどの歌い手であることは、お恥ずかしながら初めて気づきました。
全然本業じゃないのに、凄いなあ。
恋する中年男の悲哀、というか、その痛々しいほど熱い恋情。
その裏側には、支配者としての強い自尊心と、“花の都パリ”への切ないほどの憧れ、劣等感があるんですね。こういう、闇に向かう感情さえもきちんと表現できる役者がオットーを演じてしまうと、ある意味、救いようがないほど暗いドラマになってしまうんだなあ、と思いました。
……素晴らしかったけど、観るのが辛くて、何度も観るのは苦しいです…。
アルマン(スウィング・バンドのピアノ弾き/田代万里生)
さすがにプロのオペラ歌手、歌は見事でした。ただ、デュエットはやっぱりミュージカルのルールに馴れてないなあ、という感じはしてしまいましたが。
見た目もハンサムで、スタイルも悪くないし、これからがとても楽しみな人です。本格的なオペラも一度聴いてみたいなあ。
芝居はまだ不慣れな初心者マークがついてましたが、少しづつでも経験を積んで、寺脇さんみたいな“ホンモノの良い男”になってくれますように。
アネット(アルマンの姉/飯野めぐみ)
これだけの大役に取り組むのは初めてのことだと思うのですが、とても良かったと思います。声が綺麗で素直な歌声が、アネットのキャラクターによくマッチしていました。「あの頃は」のデュエットがとても素敵。
芝居としてはとても難しい役でしたが、すごく良かったです。次に繋がる、良い仕事ぶりだったと思います!ご活躍、期待しています。
ルシアン(スウィング・バンドのベース。ユダヤ系。アネットの恋人/tekkan)
「レ・ミゼラブル」のクールフェラックで出会ってから、早いもので、もうすぐ12年。
いやあ、予想外にクールフェラックと似たような熱血革命家の役だったんで吃驚(^ ^)。カーンと響く強い声は相変わらずで、求められている声なんだなあと思いました。
もういい年だろうに、よく鍛えられた二枚目で、とても格好良かったです♪
ピエロ(スウィング・バンドのメンバー/山崎祐太)
ちょっとコミカルというか、息抜き的な部分を担当。演出的には微妙に中途半端だったのが残念ではありましたが、彼自身は自信を持って演じていて、良かったです。経歴を見ると、本格的なミュージカルは初めて……なのかな?でも、いい芝居をしていたし、歌も良かったです。
ジョルジュ(マルグリットのマネージャー/横内正)
………渋くて素敵でした。二幕の後半、戦争が終わった後で頼ってきたマルグリットを拒否する場面のさりげない芝居が、最高にイケズで、凄い迫力!!
「決してヒロイックな役ではない」どころか、ナチスに迎合して安楽に暮らし、戦争が終わったとみるやマルグリットひとりを犠牲に捧げて石を投げる、その冷酷なギャップが素晴らしかった、です…っ…。
若いアルマンに恋をしつつ、彼の身を案じて身を引こうとするマルグリット。
鏡に怯え、アルマンの愛が冷めることにおびえるマルグリット。
マルグリットに恋をして、彼女の気持ちが全く理解できないアルマン。
ユダヤ系であるがゆえに、ナチスに怯えるルシアン。
ルシアンを愛しながらも、アルマンを案じずにいられないアネット。
複数のテーマが絡み合い、影響しあいながら「時代」に色をつけていく、ブーブリル&シェーンベルクのいつもの手法は、さすがに見事でした。
ただ、セットや衣装にもう少し気を配ってもばちは当たらないだろうに……と思ったところも多く、細かいところで“ちょっと残念”が積み重なった作品でした。
キャスティングも含め、全体をもう少し練り直して再演されることを期待しています。
.
ブーブリル&シェーンベルク、といえば、もちろん「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」を生み出した名コンビ。ただし、「マルグリット」の音楽はシェーンベルクではなく、「シェルブールの雨傘」などのミシェル・ルグランが担当。「そもそも、ルグランから持ちかけられた企画」だった、とプログラムに述べられているとおり、シェーンベルクの重厚でテーマ性のある音楽ではなく、ルグランの叙情的でメロディアスな音楽を生かすためにも、「椿姫」というドラマティックなメロドラマを題材として選んだのは正解だったと思います。
なのに、彼らが自分たちの得意分野である「社会派」の色づけをちょっと濃くしすぎてしまったのがちょっともったいなかった…かも(^ ^;。
ブーブリル&シェーンベルク。彼らの『歴史』に対する鋭い着眼点と、「優雅な貴族たち」にも「がむしゃらに生きている庶民」にも平等に注がれる温かな目。「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」の成功は、その目線をストレートに打ち出したことと、その社会派な切り口に、シェーンベルクの重厚な音楽が良く似合ったことによってもたらされたもの。
ミュージカル「マルグリット」は、小デュマの筆によるメロドラマの名作「椿姫」を『第二次世界大戦中のパリ』、あるいは『ナチスによる占領下にある“花の都”パリ』に舞台を移して構成された作品。さすがに世界的な巨匠、しかも地元フランスで活動しているお二人は、「花咲く港」を「パリの空よりも高く」にするような愚を冒すこともなく、細かい伏線もきちんと拾って矛盾なく翻案してのけました。
それこそ、「ロミオとジュリエット」→「ウェストサイド物語」なみの見事な翻案だったと思います。
でも。
貴族たちが雅を競った19世紀の社交界の徒花を、20世紀の大戦中、占領下で「新しい支配者」に愛された“愛人”の物語に移し変えたとき、求められる音楽も、繊細かつ華麗なルグランではなく、やはりシェーンベルクの重厚な社会派の音になっていたのかもしれないな、、、と。
音楽的な構造は、いかにもシェーンベルクらしい、同じメロディに違う意味を持たせてリプライズすることで、全体に深みをもたせる構成。
一回しか観ていないので全部はわかっていないと思いますが、一番印象的だったのは、アルマン(オペラのアルフレード)の姉・アネットが恋人と手を繋いでパリの街を歩きながら昔を懐かしむ「あの頃は」と、群衆(対独協力者)たちの大コーラス「デイ・バイ・デイ」。この、まったく違うシチュエーションで歌われる音楽が、非常によく似たメロディであったことは、大きなポイントだったと思います。
この二曲の類似には、いろいろ考えさせられちゃいました。
対独協力者たちにも、パリの街への愛はあったんだろうか、とか。
……あったんだろうな、とか。
作品上、彼らの真情はまったく語られることはないのですが、それでもこの曲が一曲あるだけで、行動とは裏腹な気持ちを憶測したくなるんですよね。音楽、という、言葉では表せないものを提示するモノを上手に使った、見事な構成だなあ、と感心しました。
第二次世界大戦中、ナチスの占領下におかれた、かつての“花の都”パリ。
かつてこの“花の都”でコンサートホールをわかせた歌姫・マルグリット(春野寿美礼)は、今はナチス将校・オットー(寺脇康文)の愛人として、対独協力者たちの中心的存在となっている。
この、“対独協力者たち”の変節ぶりが、この作品の中で大きなウェイトを占めるのですが。
上にも書いたとおり、彼らのコーラスナンバーである「デイ・バイ・デイ」のイマジネーションは、彼らが「希んでそういう存在であるわけではない」ことを示しているのかなー?と思いました。
「レ・ミゼラブル」に出てくるテナルディエ夫妻のように、「“宴会乞食”でいる自分を志向している」わけではなく、時代に翻弄されて“仕方なく”そうなってしまった。
だから彼らは、同じことをしていながら“清い存在”で在ろうとするマルグリットを羨み、憎まずにはいられない。
その心理が。
理解はできるけれども、納得はしたくなくて。
彼らがマルグリットを蔑む心根の底に、見え隠れする怯えと不満。その卑しさが、理解できてしまう自分がいやで。
最終的には、幕が降りた後まで後味の悪さが残ってしまった……というのが、正直な感想ではありました。
救いのなさ、というよりも、「救われたい」と思わない人々の物語だったなんだな、というところが。
もちろん、物語の主役はあくまでもマルグリットですし、彼女の悩みや苦しみがテーマの中心に常にあるのですけれども。
私には、この「対独協力者たち」=アンサンブルのドラマが、一番ドラマティックに感じられました。二つの世界大戦を乗り切るために、“名も無き人々”はいったい何をしたのか、してしまったのか、と。
…彼らにとっての“敵”とは、いったい何であったのか、と…。
マルグリット(歌姫/春野寿美礼)
原作からの改変点として、マルグリットが「高級娼婦」ではない、というのがあげられると思います。彼女はあくまでも『歌手くずれの愛人』であって、職業としての『高級娼婦』ではありませんから。
やっていることは似ているようで、心構えが全く違うと思うんですよね。
その道(男を魅了し、気持ちよく過ごさせる)のプロフェッショナルであるべき『高級娼婦』と、本来的な意味での“プロフェッショナル”である『歌手』と。どちらも“気持ちよく過ごしてもらう”ために何かを提供する、という意味では同じですし、『高級娼婦』は、もしかしたら歌えるかもしれないし、『歌手』も、もしかしたら男を魅了するかもしれません。でも、彼女たちはどちらも、それが目的ではないのです。“歌ってさえいれば幸せ”だったはずのマルグリットは、今は歌も(基本的に)やめて、ひたすらサロンを盛り上げようと恐々としている。
ただ、オットーのため、だけに。
これが宝塚歌劇団卒業後、初舞台となったオサさん。磨き上げられた艶のある美声が、ルグランの音楽によく合っていたと思います。現役時代の強い癖もきれいに矯正されて、もともとの声質の良さをそのまま響かせ、ソプラノから低音へのチェンジボイスもきれい。「あの人宝塚のOGなのよ!」とちょっと自慢したくなる美声でした。
これからミュージカルへの出演依頼も増えそうで、ファンの皆様も一安心、というところではないでしょうか。
ただ、ビジュアルはまだまだ工夫の余地あり、という感じでしたね。マルグリットの40歳の誕生日パーティーで始まる作品なので、ミュージカルのヒロインには珍しく、実年齢よりちょっと上の役。その年齢をちょっと意識しすぎじゃないかな、と思いました。
化粧もそうだし、中でも鬘が残念だったなあ(T T)。顔というか頭の形は理想的ではないかもしれませんが、鬘でどうにでもフォローできると思うんですよね…。うーん、特に今回は、オットーが惚れ込んで傍から離さない“自慢の愛人”なわけで。もう少しビジュアルの造りこみが必要だったんじゃないかなあ、と思いますね。
決して“美人”ではないあすかちゃんが、あれだけ創りこんで「南部一美しいクレアトール」という称号にふさわしい美女として舞台に立っているのだから、オサさんだって絶対できるはず。
椿姫は美人じゃないと話が始まらないので(テレサ・ストラータスのヴィオレッタは美しかった…)もし再演されることがあるならば、オサさんにはがんばってほしいなあと思います♪
オットー(ナチス将校/寺脇康文)
マルグリットへの恋心があまりにも表に出ていて、なぜマルグリットが気づかない(無視できる)のか不思議でなりませんでした。……もしかしたら、もう少しくらいは隠しておいたほうが効果的だったのかもしれません(^ ^;ゞ
ホームである地球ゴージャスでも良く歌っている寺脇さんですが、これだけのパワーを必要とする難曲を歌いこなせるほどの歌い手であることは、お恥ずかしながら初めて気づきました。
全然本業じゃないのに、凄いなあ。
恋する中年男の悲哀、というか、その痛々しいほど熱い恋情。
その裏側には、支配者としての強い自尊心と、“花の都パリ”への切ないほどの憧れ、劣等感があるんですね。こういう、闇に向かう感情さえもきちんと表現できる役者がオットーを演じてしまうと、ある意味、救いようがないほど暗いドラマになってしまうんだなあ、と思いました。
……素晴らしかったけど、観るのが辛くて、何度も観るのは苦しいです…。
アルマン(スウィング・バンドのピアノ弾き/田代万里生)
さすがにプロのオペラ歌手、歌は見事でした。ただ、デュエットはやっぱりミュージカルのルールに馴れてないなあ、という感じはしてしまいましたが。
見た目もハンサムで、スタイルも悪くないし、これからがとても楽しみな人です。本格的なオペラも一度聴いてみたいなあ。
芝居はまだ不慣れな初心者マークがついてましたが、少しづつでも経験を積んで、寺脇さんみたいな“ホンモノの良い男”になってくれますように。
アネット(アルマンの姉/飯野めぐみ)
これだけの大役に取り組むのは初めてのことだと思うのですが、とても良かったと思います。声が綺麗で素直な歌声が、アネットのキャラクターによくマッチしていました。「あの頃は」のデュエットがとても素敵。
芝居としてはとても難しい役でしたが、すごく良かったです。次に繋がる、良い仕事ぶりだったと思います!ご活躍、期待しています。
ルシアン(スウィング・バンドのベース。ユダヤ系。アネットの恋人/tekkan)
「レ・ミゼラブル」のクールフェラックで出会ってから、早いもので、もうすぐ12年。
いやあ、予想外にクールフェラックと似たような熱血革命家の役だったんで吃驚(^ ^)。カーンと響く強い声は相変わらずで、求められている声なんだなあと思いました。
もういい年だろうに、よく鍛えられた二枚目で、とても格好良かったです♪
ピエロ(スウィング・バンドのメンバー/山崎祐太)
ちょっとコミカルというか、息抜き的な部分を担当。演出的には微妙に中途半端だったのが残念ではありましたが、彼自身は自信を持って演じていて、良かったです。経歴を見ると、本格的なミュージカルは初めて……なのかな?でも、いい芝居をしていたし、歌も良かったです。
ジョルジュ(マルグリットのマネージャー/横内正)
………渋くて素敵でした。二幕の後半、戦争が終わった後で頼ってきたマルグリットを拒否する場面のさりげない芝居が、最高にイケズで、凄い迫力!!
「決してヒロイックな役ではない」どころか、ナチスに迎合して安楽に暮らし、戦争が終わったとみるやマルグリットひとりを犠牲に捧げて石を投げる、その冷酷なギャップが素晴らしかった、です…っ…。
若いアルマンに恋をしつつ、彼の身を案じて身を引こうとするマルグリット。
鏡に怯え、アルマンの愛が冷めることにおびえるマルグリット。
マルグリットに恋をして、彼女の気持ちが全く理解できないアルマン。
ユダヤ系であるがゆえに、ナチスに怯えるルシアン。
ルシアンを愛しながらも、アルマンを案じずにいられないアネット。
複数のテーマが絡み合い、影響しあいながら「時代」に色をつけていく、ブーブリル&シェーンベルクのいつもの手法は、さすがに見事でした。
ただ、セットや衣装にもう少し気を配ってもばちは当たらないだろうに……と思ったところも多く、細かいところで“ちょっと残念”が積み重なった作品でした。
キャスティングも含め、全体をもう少し練り直して再演されることを期待しています。
.
世田谷パブリックシアターにて、「キサラギ」を観劇してまいりました。
映画版についての感想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200708152235160000/
B級アイドル・如月ミキが火事で亡くなって、ちょうど一年。
ミキのファンサイトの、最初(で多分最後)のオフ会が開かれるところから、物語は始まります。
オフ会の会場は、ミキの、生前の唯一のコンサート(イベント?)の会場だった、取り壊し寸前の市民ホール(?)。
……。
いやーーーー、良かったです。
ストーリーは全部わかっているのに、まんまと泣いてしまいました(- -;ゞ。落ちが完全に見えているんだから、今回は絶対泣かないと思っていたのになー。
映画の4人も嵌っていたけど、舞台の4人も実に嵌り役でした。映画とほとんど同じ台詞を同じように喋っているのに、宛書としか思えないほどに。
これだけ脚本に力があると、いろんな役者で観てみたくなります。うん。いろいろ妄想配役してしまいました(汗)。
とりあえず。
…ネタバレしていいものなのかどうかわからないので、とりあえず、キャストについて書きます。と言いながら、実は若干のネタバレになるようなことも書いちゃってますが……ご容赦くださいませ。
オダ・ユージ(今村ねずみ)
映画ではユースケサンタマリアが演じた、物語の鍵を握る人物。
5人のキャストの中で一番の年配で、あきらかに“人種が違う”感が漂っていて、常に舞台の「真中心」に立っている……いや、彼の居るところが舞台の中心になっている、そんな印象。
いやあ、映画を観たときは、もうこの役はユースケサンタマリアしか考えられない!舞台版の上演があっても、このキャストだけは譲れない!と思っていたんですが。「今村ねずみ」というキャスティングを聞いて拍手、実際に舞台を観て、深くうなずいてあらためて拍手喝采!!という感じでした。
ええ。もう、素晴らしかった。
まず、あのスタイルがいかにも“それっぽい”んですよねぇ(感心)。もともと、ムチのようにしなやかなスタイルの人ですが、すこーしごつごつした感じに調えていたのと、ちょっと顔色を悪めにメークして、“ストレスで激痩せした”っぽい雰囲気を自然に出していたのはさすがでした。
最初の登場からの、さっそくの嫌味な口調。さりげなく逃げ場を奪って追い込んでいくやり方。怪しい人物を追及するときの口調の激しさ、行動の極端さ。そして、罪を自覚したときの感情の振り幅。どれも、脚本にきちんと描かれた人物像を過不足なく的確に表現していて。
最近、CONVOY SHOW以外でお眼にかかることが少なかったのですが、かっこよかったです。久しぶりにねずみさんの格好良さにふれて、とても幸せでした。
家元(松岡充)
映画では小栗旬が演じた役。今回は前日に観たばかりの「ムサシ」での小栗くんの残像が残っていて(汗)、松岡さんで嵌れるかなあ?とか余計な心配をしていたのですが。
…全然問題なかったです♪(当然?)
「タイタニック」のアンドリュースも良かったけど、歌を封じた家元も、とっても素晴らしかった!(*^ ^*)。彼は、公務員として働くかたわら、アイドルのファンサイトを作って運営管理し、しかも(映画には無かった設定ですが)歌まで奉げてしまう、という、ちょっとキャラクターとして無理がある人物像なんですけど(汗)、、、松岡さんは『公務員としてありえねー』茶髪に、大きな眼をくりくりさせて、じつに生真面目に可愛らしく(?)演じていらっしゃいました。……いやー、童顔ですよねぇ、彼。実年齢は小栗くんとは随分違うと思うのですが……
「家元」という役は、設定としては何歳なんでしょうね。途中で関係部門にいきなり電話で問い合わせをする場面があったりするので、そんなに若いわけではなく、それなりに人脈も築いた30代前半くらい……、でいいのかな?
映画の小栗くんは20代前半くらいに見えて、いろいろ問い合わせたりする様子を見ながら「若造がちょろっと電話したくらいで調べてくれるのか?」とか思わないでもなかったのですが(汗)、松岡さんは、『若く見えるけど実は結構ベテランかも?』というギャップがあるのがちょうど良い感じでした。
まぁ、映画にも「家元=警視総監の息子」という設定はあった…ような気がするので、そういう七光りで調べさせるんだろうな、と納得した……ような気もしますけどね。
スネーク(今井ゆうぞう)
映画では小出恵介が演じた人物。誰か(主にオダ・ユージ)が何かしら意見を言うと、なんでもかんでも「そうだよなっ!!」と賛同してしまうタイプの青年。
設定的に如月ミキ(『遅れてきた清純派』アイドル)と同世代でないとおかしいのですが、今井さんって何歳くらいなんでしょうか。笑顔が明るくて可愛くて、ちょっと小柄なのもあって、若く見えました。うん。映画みたいに、如月ミキちゃんと並んだ映像を観てみたかったかも。
プログラムを読むと、全然まったく性格が違うみたいですが、、、実によく嵌ってました。映画の小出さんは本当にウザくて素晴らしかったんですが、今井さんはもっとアクが弱くて、ふわっとした感じ。物語世界の中で、違和感なく「そうだよなっ!!」をやっているのがとても可愛かったです(はぁと)。
安男(佐藤智仁)
プログラムで本人が書いてますが、心の底から「えっ?この人が安男?」と思いました。
映画では塚地武雅が演じた役。いやー、やっていることは同じなのに、随分印象が違いました。でも、やっぱりやっていることは同じなんだなーとも思いましたけど。
声が珍しい感じにかすれていて、上擦ったようにも緊張して奮えているようにも聞こえるのが、朴訥な感じで役に合っていたような気がします。訛がちょっと違っていたのは気になりましたが、まぁ一般的にはわからないだろうし。
後半の、正体がバレて二枚目っぽくなってからの芝居が、映画の塚地さんとはだいぶ違っていて面白かったです。優しいんだけど押し付けがましい感じがでていて、恋人が本当の気持ちを言えずに「だってあの人が勝手に…」みたいに言い訳してしまったのも納得できる!と思いました。
そこの心理が、映画をみた時にちょっと謎として残っていたので、解決してもらって嬉しかったです。
うん。やっぱり、映像的にいろんな工夫ができる映画と違い、その人物が等身大で他のメンバーと並んでいるのが丸見え名舞台では、安男という役にはどうしても「実はカッコイイんだ!」という衝撃というかギャップが必要なので、今回の配役は大正解だったんじゃないかと思います。
……ところで。
今気づいたんですけど、この公演、福島に行くんですね。……会津じゃなくて福島だから良いのか……? 浜通り出身の私でさえ、ちょっとひっかかったんだけど……。
イチゴ娘(中山祐一朗)
映画では香川照之が演じた役。謎解きを考えれば、そのくらいの年齢の人がやるべき役だと思うのですが。でも、あまり違和感はなかったです。うん。男としての弱さ、力が足りなかったことに対する悔いがよく見えて、実は結構、彼に泣かされた面がありました(T T)。
映画との一番の違いは、「謎解き」を映像で見せられないこと。
5人がそれぞれに、「その日」について知っていることを語り合うことで話が進んでいくわけですが、映画では「語られている情景」が流れている時間に、舞台では「語っている人」と「聞いている人々」を観ることになる。
スキップなしのワンシチュエーションドラマでは、他に観るものが無いので当たり前なのですが、映画を観ていなくて舞台だけを観る方は、かなり集中して一つ一つの台詞を聞き取り、正確に脳内でイメージを再現しないと、話がよくわからないんじゃないかと思うんですよね。
ちょっと気が緩んだだけで、あるいは、ちょっと隅っこで拗ねている家元に見惚れただけでも、話が見えなくなってしまう危険がある。
この作品は、元々は舞台脚本(古沢良太)のはずなんですけど、今回の上演台本はどうやら映画版からさらにリメイクした(三枝玄樹)らしく、観た感じ映画版と台詞の情報量があまり違わない気がするんですよね。ってコトは、映像がない分、説明理解のハードルは高いわけで。
私は、一回映画を観ていて謎解きの大筋は頭に入っているので、その点については楽でしたが、舞台を先にご覧になった方はどうだったのかなー?と思いました。「家中に油が撒かれていた」ことを理由づけるスネークの説明とか、ミキの家の構造(最後の謎の意味)とか、大事なところなんですけど、言葉だけだとかなりわかりにくいんじゃないのかなあ……。
でも、そうやって解りにくい部分もあるかわりに、映像に誤魔化されないぶん、謎解きに気をとられずに一つ一つの台詞や仕草に集中できたのが面白いところなわけで。
やっぱり、映画版のリメイクじゃなくて、本来の舞台用の脚本で上演してほしいなあ、と思うんですけどねぇ……。相当違うんでしょうかねぇ。
もちろん、映像が無いことによって、「アイドル・如月ミキ」も出てこないんですが、これは、あくまでも「心のアイドル」としてイメージを固定させない効果はあったと思います。
ただ、そういう狙いなら、後姿とはいえプログラムに写真を載せるのはやめておいてほしかったような。載せるんだったら、モデルも明記してほしかったです。あれはいったい、誰なんでしょうか……(謎)。
途中で流れる歌も、誰かが歌っているはずですよね?まさか松岡さんや今井さんがソプラノで歌ってる筈ないだろうし、「音楽」スタッフの押谷沙樹さんがやってるとかも考えにくい…。
誰なんでしょうねぇ、あれは。
あ。そうだ。舞台版での変更点で気になったのは、ミキちゃんにファンが全部で何人いたか、の議論でした。あれはいらないと思うんですけどねぇ…。
生きて元気に活動していた時代は“それなりの人数”のファンが居た、ってことでいいじゃないですか。サイン会だかなんだかで、やり過ぎたらマネージャーに突き飛ばされるくらいの人数は居たわけでしょう?音痴だろうがなんだろうが、好きな人のCDなら皆ちゃんと買いますから。
……いくらなんでも、ファンが一人とかあり得ないからやめてください(T T)。
日曜日でSPT公演は千秋楽。次の公演は、22日の福岡市民会館なんですね。遠いっ!そこからは鹿児島→岡山→新潟→仙台→福島→札幌→金沢→名古屋→大阪(ドラマシティ)と全国を回って、最後に東京(5/16)で大楽。ううう、大楽観たいなあ。16日、微妙に用事があるんだけど……(T T)。
とりあえずは、また近いうちに同じキャストで、いいえ、キャストは違っても面白そうなので、とにかく再演されることを祈りつつ。
.
映画版についての感想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200708152235160000/
B級アイドル・如月ミキが火事で亡くなって、ちょうど一年。
ミキのファンサイトの、最初(で多分最後)のオフ会が開かれるところから、物語は始まります。
オフ会の会場は、ミキの、生前の唯一のコンサート(イベント?)の会場だった、取り壊し寸前の市民ホール(?)。
……。
いやーーーー、良かったです。
ストーリーは全部わかっているのに、まんまと泣いてしまいました(- -;ゞ。落ちが完全に見えているんだから、今回は絶対泣かないと思っていたのになー。
映画の4人も嵌っていたけど、舞台の4人も実に嵌り役でした。映画とほとんど同じ台詞を同じように喋っているのに、宛書としか思えないほどに。
これだけ脚本に力があると、いろんな役者で観てみたくなります。うん。いろいろ妄想配役してしまいました(汗)。
とりあえず。
…ネタバレしていいものなのかどうかわからないので、とりあえず、キャストについて書きます。と言いながら、実は若干のネタバレになるようなことも書いちゃってますが……ご容赦くださいませ。
オダ・ユージ(今村ねずみ)
映画ではユースケサンタマリアが演じた、物語の鍵を握る人物。
5人のキャストの中で一番の年配で、あきらかに“人種が違う”感が漂っていて、常に舞台の「真中心」に立っている……いや、彼の居るところが舞台の中心になっている、そんな印象。
いやあ、映画を観たときは、もうこの役はユースケサンタマリアしか考えられない!舞台版の上演があっても、このキャストだけは譲れない!と思っていたんですが。「今村ねずみ」というキャスティングを聞いて拍手、実際に舞台を観て、深くうなずいてあらためて拍手喝采!!という感じでした。
ええ。もう、素晴らしかった。
まず、あのスタイルがいかにも“それっぽい”んですよねぇ(感心)。もともと、ムチのようにしなやかなスタイルの人ですが、すこーしごつごつした感じに調えていたのと、ちょっと顔色を悪めにメークして、“ストレスで激痩せした”っぽい雰囲気を自然に出していたのはさすがでした。
最初の登場からの、さっそくの嫌味な口調。さりげなく逃げ場を奪って追い込んでいくやり方。怪しい人物を追及するときの口調の激しさ、行動の極端さ。そして、罪を自覚したときの感情の振り幅。どれも、脚本にきちんと描かれた人物像を過不足なく的確に表現していて。
最近、CONVOY SHOW以外でお眼にかかることが少なかったのですが、かっこよかったです。久しぶりにねずみさんの格好良さにふれて、とても幸せでした。
家元(松岡充)
映画では小栗旬が演じた役。今回は前日に観たばかりの「ムサシ」での小栗くんの残像が残っていて(汗)、松岡さんで嵌れるかなあ?とか余計な心配をしていたのですが。
…全然問題なかったです♪(当然?)
「タイタニック」のアンドリュースも良かったけど、歌を封じた家元も、とっても素晴らしかった!(*^ ^*)。彼は、公務員として働くかたわら、アイドルのファンサイトを作って運営管理し、しかも(映画には無かった設定ですが)歌まで奉げてしまう、という、ちょっとキャラクターとして無理がある人物像なんですけど(汗)、、、松岡さんは『公務員としてありえねー』茶髪に、大きな眼をくりくりさせて、じつに生真面目に可愛らしく(?)演じていらっしゃいました。……いやー、童顔ですよねぇ、彼。実年齢は小栗くんとは随分違うと思うのですが……
「家元」という役は、設定としては何歳なんでしょうね。途中で関係部門にいきなり電話で問い合わせをする場面があったりするので、そんなに若いわけではなく、それなりに人脈も築いた30代前半くらい……、でいいのかな?
映画の小栗くんは20代前半くらいに見えて、いろいろ問い合わせたりする様子を見ながら「若造がちょろっと電話したくらいで調べてくれるのか?」とか思わないでもなかったのですが(汗)、松岡さんは、『若く見えるけど実は結構ベテランかも?』というギャップがあるのがちょうど良い感じでした。
まぁ、映画にも「家元=警視総監の息子」という設定はあった…ような気がするので、そういう七光りで調べさせるんだろうな、と納得した……ような気もしますけどね。
スネーク(今井ゆうぞう)
映画では小出恵介が演じた人物。誰か(主にオダ・ユージ)が何かしら意見を言うと、なんでもかんでも「そうだよなっ!!」と賛同してしまうタイプの青年。
設定的に如月ミキ(『遅れてきた清純派』アイドル)と同世代でないとおかしいのですが、今井さんって何歳くらいなんでしょうか。笑顔が明るくて可愛くて、ちょっと小柄なのもあって、若く見えました。うん。映画みたいに、如月ミキちゃんと並んだ映像を観てみたかったかも。
プログラムを読むと、全然まったく性格が違うみたいですが、、、実によく嵌ってました。映画の小出さんは本当にウザくて素晴らしかったんですが、今井さんはもっとアクが弱くて、ふわっとした感じ。物語世界の中で、違和感なく「そうだよなっ!!」をやっているのがとても可愛かったです(はぁと)。
安男(佐藤智仁)
プログラムで本人が書いてますが、心の底から「えっ?この人が安男?」と思いました。
映画では塚地武雅が演じた役。いやー、やっていることは同じなのに、随分印象が違いました。でも、やっぱりやっていることは同じなんだなーとも思いましたけど。
声が珍しい感じにかすれていて、上擦ったようにも緊張して奮えているようにも聞こえるのが、朴訥な感じで役に合っていたような気がします。訛がちょっと違っていたのは気になりましたが、まぁ一般的にはわからないだろうし。
後半の、正体がバレて二枚目っぽくなってからの芝居が、映画の塚地さんとはだいぶ違っていて面白かったです。優しいんだけど押し付けがましい感じがでていて、恋人が本当の気持ちを言えずに「だってあの人が勝手に…」みたいに言い訳してしまったのも納得できる!と思いました。
そこの心理が、映画をみた時にちょっと謎として残っていたので、解決してもらって嬉しかったです。
うん。やっぱり、映像的にいろんな工夫ができる映画と違い、その人物が等身大で他のメンバーと並んでいるのが丸見え名舞台では、安男という役にはどうしても「実はカッコイイんだ!」という衝撃というかギャップが必要なので、今回の配役は大正解だったんじゃないかと思います。
……ところで。
今気づいたんですけど、この公演、福島に行くんですね。……会津じゃなくて福島だから良いのか……? 浜通り出身の私でさえ、ちょっとひっかかったんだけど……。
イチゴ娘(中山祐一朗)
映画では香川照之が演じた役。謎解きを考えれば、そのくらいの年齢の人がやるべき役だと思うのですが。でも、あまり違和感はなかったです。うん。男としての弱さ、力が足りなかったことに対する悔いがよく見えて、実は結構、彼に泣かされた面がありました(T T)。
映画との一番の違いは、「謎解き」を映像で見せられないこと。
5人がそれぞれに、「その日」について知っていることを語り合うことで話が進んでいくわけですが、映画では「語られている情景」が流れている時間に、舞台では「語っている人」と「聞いている人々」を観ることになる。
スキップなしのワンシチュエーションドラマでは、他に観るものが無いので当たり前なのですが、映画を観ていなくて舞台だけを観る方は、かなり集中して一つ一つの台詞を聞き取り、正確に脳内でイメージを再現しないと、話がよくわからないんじゃないかと思うんですよね。
ちょっと気が緩んだだけで、あるいは、ちょっと隅っこで拗ねている家元に見惚れただけでも、話が見えなくなってしまう危険がある。
この作品は、元々は舞台脚本(古沢良太)のはずなんですけど、今回の上演台本はどうやら映画版からさらにリメイクした(三枝玄樹)らしく、観た感じ映画版と台詞の情報量があまり違わない気がするんですよね。ってコトは、映像がない分、説明理解のハードルは高いわけで。
私は、一回映画を観ていて謎解きの大筋は頭に入っているので、その点については楽でしたが、舞台を先にご覧になった方はどうだったのかなー?と思いました。「家中に油が撒かれていた」ことを理由づけるスネークの説明とか、ミキの家の構造(最後の謎の意味)とか、大事なところなんですけど、言葉だけだとかなりわかりにくいんじゃないのかなあ……。
でも、そうやって解りにくい部分もあるかわりに、映像に誤魔化されないぶん、謎解きに気をとられずに一つ一つの台詞や仕草に集中できたのが面白いところなわけで。
やっぱり、映画版のリメイクじゃなくて、本来の舞台用の脚本で上演してほしいなあ、と思うんですけどねぇ……。相当違うんでしょうかねぇ。
もちろん、映像が無いことによって、「アイドル・如月ミキ」も出てこないんですが、これは、あくまでも「心のアイドル」としてイメージを固定させない効果はあったと思います。
ただ、そういう狙いなら、後姿とはいえプログラムに写真を載せるのはやめておいてほしかったような。載せるんだったら、モデルも明記してほしかったです。あれはいったい、誰なんでしょうか……(謎)。
途中で流れる歌も、誰かが歌っているはずですよね?まさか松岡さんや今井さんがソプラノで歌ってる筈ないだろうし、「音楽」スタッフの押谷沙樹さんがやってるとかも考えにくい…。
誰なんでしょうねぇ、あれは。
あ。そうだ。舞台版での変更点で気になったのは、ミキちゃんにファンが全部で何人いたか、の議論でした。あれはいらないと思うんですけどねぇ…。
生きて元気に活動していた時代は“それなりの人数”のファンが居た、ってことでいいじゃないですか。サイン会だかなんだかで、やり過ぎたらマネージャーに突き飛ばされるくらいの人数は居たわけでしょう?音痴だろうがなんだろうが、好きな人のCDなら皆ちゃんと買いますから。
……いくらなんでも、ファンが一人とかあり得ないからやめてください(T T)。
日曜日でSPT公演は千秋楽。次の公演は、22日の福岡市民会館なんですね。遠いっ!そこからは鹿児島→岡山→新潟→仙台→福島→札幌→金沢→名古屋→大阪(ドラマシティ)と全国を回って、最後に東京(5/16)で大楽。ううう、大楽観たいなあ。16日、微妙に用事があるんだけど……(T T)。
とりあえずは、また近いうちに同じキャストで、いいえ、キャストは違っても面白そうなので、とにかく再演されることを祈りつつ。
.
SWAN~白鳥の乙女
2009年4月19日 宝塚(雪)東京會舘にて、白羽ゆりミュージックサロン「SWAN」を観ることができました♪
出演は、雪組84期の三人。白羽ゆり・音月桂・麻樹ゆめみ。
となみちゃんとキムちゃんは、舞台でも絡むことが多いんですけど、ゆめみちゃんはあんまり絡まないので、「あ、そういえばこの三人で同期なんだなー」と思ったのですが……
先月観たあすかちゃんの「Postlude」は、普通のディナーショーにかなり近い形式でしたが、となみちゃんは完全に 入団してからの10年間(音楽学校時代も含めて12年間?)を振り返る という形式でした。
最初に初舞台公演の「未来へ」と「シトラスの風」で始まって、カラマーゾフの「心の中の神」で終わる、その構成も実に見事でした。構成・演出は、ベテランの三木さん。となみちゃんをセンターに立たせつつ、キムちゃんの見せ場もきちんと作って、ゆめみさんの場面もつくって……それでいて寄せ集め感のない、流れるような“ベテラン”らしい味のある構成でした。
初舞台の二曲が終わって、ちょっとトークをはさんで「下級生時代の曲をお聞きください」と始まったのが、BLUE MOON BLUEより、「二人だけのデート」。
可愛い曲でしたが、あのローズルーム一杯に詰め込まれた観客の、いったい何割が当時のとなみちゃんを知っているんだろう? な~んてことを思いました。
本公演はもちろん、当時はまだ新人公演とかでも大した役はついてなかったんですよね。まぁ、「BLUE MOON BLUE」は、ウサギちゃんという大役がついていたので映像で観てもすぐわかりますけど。本当に可愛かったなぁ……(*^ ^*)。となみちゃんが卒業したら、ウサギちゃんたちもあーちゃん(花瀬みずか)を残すのみ、になるんですね。博多ウサギもとっくに卒業してしまったし。“この中から何人トップが出るだろう?”とワクワクしていたのに、結局となみちゃんだけ。……皆可愛かったのになあ(T T)。
続いて、キムちゃんとのデュエットで「逃れえぬ想い(更に狂わじ)」。……いやぁ、これタニちゃん(それも9年前の!)とのデュエットだったんだよね。……ありがとうキムちゃん。あらためて聴くと、いい歌だわ本当に。
となみちゃんも本当に歌が巧くなったなあ、としみじみ懐かしいです。
「更に狂わじ」。…書いてる途中で根本ストーリーが大きく変わったのが丸見えな作品で、いろいろ惜しいところはありましたが、今につながる大野さんの香気が色濃く漂っていた作品。また何かの機会に再演してほしいなあと思っています。……動員に苦戦しがちな日本物で、しかも主演(きりやん)が娘役とは恋愛しない作品なので、難しいとは思いますけれども。
キムちゃんが引っ込んでとなみちゃんだけが残り、ゆめみさんが出てきて、二人で「あなたと私は裏表」。いやー、可愛い。眼福、眼福。
私はこの作品(日生劇場「風と共に去りぬ」)でとなみちゃん落ちしたので、とても懐かしかったです。スカーレットIIがめっちゃ可愛かったんだもん(*^ ^*)。今回、この曲が選ばれて、ああ、となみちゃんにとってもあの役は大事な役だったんだな、と思って、とても嬉しかったです。
続いてキムちゃんと「モヤモヤモヤ(恋天狗)」のデュエット。途中まで、なんだっけ……「キエレメ・ムーチョ」だっけ?ノバ・ボサ・ノバの曲のどれかにすごく似ていたので、ノバの曲だとばかり思っていましたが。恋天狗だったのか。……そういえば見てないんですよね、あのシリーズは。月組でさえ、何か忙しい時期だったか何かでどうしても行けなくて、すごく悔しい思いをした記憶が……。観たかったなあ(T T)。
で、「タカラヅカ・グローリー」で締めて、もう一度トークに。
「同期でラブソングをデュエットするのは、恥ずかしいけど、嬉しいです……」とか言っていたのはこのときかな?
たぶん、音楽学校時代の思い出を話したのもこのときだと思うんだけど。もしかしたら最初のトークだったかな?(すみません覚えてません)
となみちゃんの方言が凄かったっていう話と、とにかく凄く一生懸命だった…という話くらいで、特に「ココだけの話!」みたいなのは無かったような。とにかく三人仲良いんだな、と微笑ましくなるようなトークでした。
で、となみちゃんが着替えに引っ込んで、キムちゃんとゆめみさんで「そうして彼女は、84期初のトップ娘役になりました!」みたいな前フリをしてから、二人で「ごらんなさい」を歌い始めました。
白スパンの衣装にキメキメの男役メイクで、必死に可愛らしく小公子を演じようとするキムちゃんと、イイ女メイクのままこれまた可愛らしい小公女になりきろうとしているゆめみさんが、それはそれはとても素敵で、眼が離せませんでした。
長いナンバーをフルコーラス歌って、ポーズまで決めたところで、アントワネットのとなみちゃんが登場。
ここはやっぱり、ホンモノの女王様衣装+女王様鬘を期待してしまったのですが、出てきたとなみちゃんは予想外にシンプルな衣装と鬘で。黄色でまとめた髪飾りも、すべてがとても美しく似合っていたんですけど、いかんせん暗転の中で想像していた姿とは全然違っていたので、反射的に「…あれっ?」と思ってしまいました……(^ ^;ゞ
これからご覧になる皆様。残念ながらアントワネット様は登場されませんので、いらん期待をなさいませんように!
歌は「青きドナウの岸辺に」と「ばらのスーベニール」二曲続けて。とても良かったです。衣装のショックから抜けた後は、素直に感動しました。うん、貫禄ついたなあ、、、と。
二曲歌うと、この衣装はそれでおしまいらしく、軽やかに舞台袖へ引っ込みます。そして、ラテンな衣装に着替えたキムちゃんとゆめみさんの「コパカバーナ」。すごく良かったです!やっぱりキムちゃんにはラテンが似合う。(ゆめみさんには何でも似合います♪)
途中から、紅の衣装に着替えたとなみちゃんも加わって、三人で「コパカバーナ」を熱唱。
そして、すぐに続けて「来てよ男」ですよあなた(!)。
となみちゃんの「来てよ男」、ものすご~~~く好きだったので、めっちゃ嬉しかったです。ああ、ピアノのセットが欲しかったよっ!(涙)。キムちゃんの合いの手もタイミングよく入って、お稽古期間なんてほとんど無いのに、同期ってすごいなあ、と感心しました。
それにしても、となみちゃんの低音の響きの豊かさにはうっとりします。弦楽器みたいな声ですよね。ちゃんと身体が鳴ってるの。チェンジボイスの訓練をして、もう少し低音の響きを残してソプラノが歌えるようになったら、ミュージカル女優としては一流になるのになあ。とりあえず、ミシェル・ルグランの曲を歌うことは決定しているので、がんばってほしいなあと思います☆
ここでまたちょっとトークをはさんだと思うんですが。キムちゃんが着替えに抜けたはずなので、ゆめみさんと二人でつないだはずなんだけど、、、あれっ?すみません、内容覚えてないぞ。何をだっけなー。
とりあえず、「今までは私の出た作品から選ばせていただいたのですが、次はちょっと雰囲気を変えて、大好きな街・NYの歌を聴いてください」というような前フリがあって、客電が落ちると、客席後方からキムちゃんが登場!でした。
そういえば。今回の「SWAN」では、客席登場はほとんどなかったんですよね。となみちゃんは、客席降りは何度かあったけど客席登場は無し。キムちゃんはココと、あとゆめみさんと二人で後方から登場したことが一回あったはず……なんのときだっけ?(私の可愛い海馬よ…)
宝塚のショーで「NY」の場面によく出てくる、太い縦ストライプのジャケットのキムちゃんは、客席を回りながらのNYメドレー。客席いじりも慣れたものです。全ツとかでの客席降り、多いですもんねぇ。
三曲くらいは歌ったのかな?かなりがっつりと「キムちゃん」を堪能できた場面でした。舞台にあがってからも色っぽく歌いつづけて、ちょっとドキドキするくらい格好良かったです。この人がまだディナーショーをやったことがない、ってことが信じられない。好きそうなのに。
しばらーくキムちゃんが歌って、また綺麗に着替えて化粧もちょっと直したとなみちゃんが登場。黒のシンプルなスパンコールドレス。デコルテの美しさと腰まわりの細さ。本当に、こういうシンプルなドレスがよく映えるスタイルだなあ、と感心しながら。
で、二人で「初めての恋(ガイズ&ドールズ)」。月組で「ガイズ」を上演したときは、となみちゃんはもう組替え後だったんですよね。…残念だなあ。となみちゃんのサラ、当たり役になったんじゃないかと思うのに…。ぱっと眼を惹く美しさと気の強さ、そして酔っ払ったときのコケティッシュさ。うーん、ぴったりだと思うんだけど(*^ ^*)。
ここでもう一度トークをはさみます。とりあえず、着替えるために袖に入ったキムちゃんの話で盛り上がっていたのはココかな?「頼りになるね」っていう話から、「あんなに可愛かったのに…」みたいな話になって。「いや、今でも可愛いよ」「いや、頼りになりますよ」と焦ったように持ち上げる二人が、なんだかお姉さんでした(^ ^)。
着替えたキムちゃんが、袖から顔だけ出して「なになに?今なんて言った?」と突っ込むと、「いや、キムは可愛いねって」と、フォローできてないことを言うゆめみさん。でも、満面の笑顔で「えっ?そうなの?もっと言って!」と促すキムちゃん、あなたはちょっと男役の自覚が足りないんではないかい?男役10年だっつーのに…。
で、「せっかく同期三人揃ったので(←おそらく、“歌える同期が”と言いたかったのではないかと思われます)ちょっと難しい歌も歌ってみよう、ということで、、、Let’s JAZZ!」とう前フリで、流れた曲が「IN THE MOOD」。
三人のコーラスが絶妙で、これは吉田優子さんの編曲の勝利かな?となみちゃんは低音が魅力だし、ゆめみさんは上から下まで全部出る歌姫だし、キムちゃんも男役としては音域広くて高いところも安定して歌えるし…というわけで、三人のパートが入り乱れて上を歌ったり下を歌ったりするかなり難しい編曲でしたが、見事に歌いこなして、ばっちりでした♪息もあってて、さすが同期!という感じ。
そのまま三人で「ムーンライトセレナーデ」につないで、となみちゃんが着替える間に二人で「Unforgetable」。この辺までが、スタンダードナンバーコーナー。
でも、ほとんどは何かのショーで使ったことがある曲なんじゃないか…?と思ったりしつつ。
着替えて戻ってきたとなみちゃんは、ロングのストレートな鬘に変えて、神々しいほど美しくて。
「伝わりますか(ジェローデル編)」と「心の中の神(カラマーゾフの兄弟)」を続けて歌って、締めました。
オリジナル曲は無かったけど、「心の中の神」は、となみちゃんのための名曲だったんだな、と。となみちゃんの音域にあわせて、声質にあわせて、となみちゃんのタメに、齋藤さんが用意してくれたオリジナル曲だったんだ、と思いました。
祐飛さんの一番最初のディナーショー「Selfish!」で、ほぼ相手役待遇だったとなみちゃん。
あのときの可愛いサリーが、こうして大輪の華を咲かせて花園を去ろうとするときに、最後の締めの音楽を提供したのが齋藤さんだったことは、単なる偶然ですけれども。なんだか、嬉しかったのは事実です。
止まらない拍手。
止まらないアプローズ。
アプローズに応えて、鳴り出した音楽は……
前奏を聴いて、会場中の人が息を呑みましたね。
こういうコンサートでは、版権の問題か何かで歌えないのかと思っていたのに。
軽やかな音の羅列は、あきらかに、
「エリザベート」より、「私だけに」。
となみちゃんの、“天使のような”シシィが、私は本当に大好きでした。
国を治めることなど全く不可能な、天然100%の無垢なシシィが、繋がれた鎖をただ否定するためだけに歌われた、名曲「私だけに」。
でも。
この「SWAN」の「私だけに」は、凄まじい光と開放感に溢れかえって、ものすごいパワーのあるHappy Songでした。
聴いている観客を、無理矢理に“幸せ”にしてしまうパワーを持った、歌。
「エリザベート」という作品とは無関係なところで、「音楽」の、この歌の持つ力に圧倒されて。卒業を前にしたとなみちゃんの、その「前へ」飛び出していこうとするパワーに、打ち倒されて。
自分の来し方を振り返って、通ってきた道を辿りなおして、そして、その先へ続く道を歩き続けよう、と。
となみちゃんの、そういう明解な意思とパワーを、強く感じたコンサートでした。
涙をこらえながら「本当に楽しくて…幸せです。」と、小さな声で挨拶していたとなみちゃん。
研1の「から騒ぎ」の時から、ずっと見てきたとなみちゃん。
10年間、夢を見せてくれてありがとう。
視ていた私も、幸せだったよ。
.
出演は、雪組84期の三人。白羽ゆり・音月桂・麻樹ゆめみ。
となみちゃんとキムちゃんは、舞台でも絡むことが多いんですけど、ゆめみちゃんはあんまり絡まないので、「あ、そういえばこの三人で同期なんだなー」と思ったのですが……
先月観たあすかちゃんの「Postlude」は、普通のディナーショーにかなり近い形式でしたが、となみちゃんは完全に 入団してからの10年間(音楽学校時代も含めて12年間?)を振り返る という形式でした。
最初に初舞台公演の「未来へ」と「シトラスの風」で始まって、カラマーゾフの「心の中の神」で終わる、その構成も実に見事でした。構成・演出は、ベテランの三木さん。となみちゃんをセンターに立たせつつ、キムちゃんの見せ場もきちんと作って、ゆめみさんの場面もつくって……それでいて寄せ集め感のない、流れるような“ベテラン”らしい味のある構成でした。
初舞台の二曲が終わって、ちょっとトークをはさんで「下級生時代の曲をお聞きください」と始まったのが、BLUE MOON BLUEより、「二人だけのデート」。
可愛い曲でしたが、あのローズルーム一杯に詰め込まれた観客の、いったい何割が当時のとなみちゃんを知っているんだろう? な~んてことを思いました。
本公演はもちろん、当時はまだ新人公演とかでも大した役はついてなかったんですよね。まぁ、「BLUE MOON BLUE」は、ウサギちゃんという大役がついていたので映像で観てもすぐわかりますけど。本当に可愛かったなぁ……(*^ ^*)。となみちゃんが卒業したら、ウサギちゃんたちもあーちゃん(花瀬みずか)を残すのみ、になるんですね。博多ウサギもとっくに卒業してしまったし。“この中から何人トップが出るだろう?”とワクワクしていたのに、結局となみちゃんだけ。……皆可愛かったのになあ(T T)。
続いて、キムちゃんとのデュエットで「逃れえぬ想い(更に狂わじ)」。……いやぁ、これタニちゃん(それも9年前の!)とのデュエットだったんだよね。……ありがとうキムちゃん。あらためて聴くと、いい歌だわ本当に。
となみちゃんも本当に歌が巧くなったなあ、としみじみ懐かしいです。
「更に狂わじ」。…書いてる途中で根本ストーリーが大きく変わったのが丸見えな作品で、いろいろ惜しいところはありましたが、今につながる大野さんの香気が色濃く漂っていた作品。また何かの機会に再演してほしいなあと思っています。……動員に苦戦しがちな日本物で、しかも主演(きりやん)が娘役とは恋愛しない作品なので、難しいとは思いますけれども。
キムちゃんが引っ込んでとなみちゃんだけが残り、ゆめみさんが出てきて、二人で「あなたと私は裏表」。いやー、可愛い。眼福、眼福。
私はこの作品(日生劇場「風と共に去りぬ」)でとなみちゃん落ちしたので、とても懐かしかったです。スカーレットIIがめっちゃ可愛かったんだもん(*^ ^*)。今回、この曲が選ばれて、ああ、となみちゃんにとってもあの役は大事な役だったんだな、と思って、とても嬉しかったです。
続いてキムちゃんと「モヤモヤモヤ(恋天狗)」のデュエット。途中まで、なんだっけ……「キエレメ・ムーチョ」だっけ?ノバ・ボサ・ノバの曲のどれかにすごく似ていたので、ノバの曲だとばかり思っていましたが。恋天狗だったのか。……そういえば見てないんですよね、あのシリーズは。月組でさえ、何か忙しい時期だったか何かでどうしても行けなくて、すごく悔しい思いをした記憶が……。観たかったなあ(T T)。
で、「タカラヅカ・グローリー」で締めて、もう一度トークに。
「同期でラブソングをデュエットするのは、恥ずかしいけど、嬉しいです……」とか言っていたのはこのときかな?
たぶん、音楽学校時代の思い出を話したのもこのときだと思うんだけど。もしかしたら最初のトークだったかな?(すみません覚えてません)
となみちゃんの方言が凄かったっていう話と、とにかく凄く一生懸命だった…という話くらいで、特に「ココだけの話!」みたいなのは無かったような。とにかく三人仲良いんだな、と微笑ましくなるようなトークでした。
で、となみちゃんが着替えに引っ込んで、キムちゃんとゆめみさんで「そうして彼女は、84期初のトップ娘役になりました!」みたいな前フリをしてから、二人で「ごらんなさい」を歌い始めました。
白スパンの衣装にキメキメの男役メイクで、必死に可愛らしく小公子を演じようとするキムちゃんと、イイ女メイクのままこれまた可愛らしい小公女になりきろうとしているゆめみさんが、それはそれはとても素敵で、眼が離せませんでした。
長いナンバーをフルコーラス歌って、ポーズまで決めたところで、アントワネットのとなみちゃんが登場。
ここはやっぱり、ホンモノの女王様衣装+女王様鬘を期待してしまったのですが、出てきたとなみちゃんは予想外にシンプルな衣装と鬘で。黄色でまとめた髪飾りも、すべてがとても美しく似合っていたんですけど、いかんせん暗転の中で想像していた姿とは全然違っていたので、反射的に「…あれっ?」と思ってしまいました……(^ ^;ゞ
これからご覧になる皆様。残念ながらアントワネット様は登場されませんので、いらん期待をなさいませんように!
歌は「青きドナウの岸辺に」と「ばらのスーベニール」二曲続けて。とても良かったです。衣装のショックから抜けた後は、素直に感動しました。うん、貫禄ついたなあ、、、と。
二曲歌うと、この衣装はそれでおしまいらしく、軽やかに舞台袖へ引っ込みます。そして、ラテンな衣装に着替えたキムちゃんとゆめみさんの「コパカバーナ」。すごく良かったです!やっぱりキムちゃんにはラテンが似合う。(ゆめみさんには何でも似合います♪)
途中から、紅の衣装に着替えたとなみちゃんも加わって、三人で「コパカバーナ」を熱唱。
そして、すぐに続けて「来てよ男」ですよあなた(!)。
となみちゃんの「来てよ男」、ものすご~~~く好きだったので、めっちゃ嬉しかったです。ああ、ピアノのセットが欲しかったよっ!(涙)。キムちゃんの合いの手もタイミングよく入って、お稽古期間なんてほとんど無いのに、同期ってすごいなあ、と感心しました。
それにしても、となみちゃんの低音の響きの豊かさにはうっとりします。弦楽器みたいな声ですよね。ちゃんと身体が鳴ってるの。チェンジボイスの訓練をして、もう少し低音の響きを残してソプラノが歌えるようになったら、ミュージカル女優としては一流になるのになあ。とりあえず、ミシェル・ルグランの曲を歌うことは決定しているので、がんばってほしいなあと思います☆
ここでまたちょっとトークをはさんだと思うんですが。キムちゃんが着替えに抜けたはずなので、ゆめみさんと二人でつないだはずなんだけど、、、あれっ?すみません、内容覚えてないぞ。何をだっけなー。
とりあえず、「今までは私の出た作品から選ばせていただいたのですが、次はちょっと雰囲気を変えて、大好きな街・NYの歌を聴いてください」というような前フリがあって、客電が落ちると、客席後方からキムちゃんが登場!でした。
そういえば。今回の「SWAN」では、客席登場はほとんどなかったんですよね。となみちゃんは、客席降りは何度かあったけど客席登場は無し。キムちゃんはココと、あとゆめみさんと二人で後方から登場したことが一回あったはず……なんのときだっけ?(私の可愛い海馬よ…)
宝塚のショーで「NY」の場面によく出てくる、太い縦ストライプのジャケットのキムちゃんは、客席を回りながらのNYメドレー。客席いじりも慣れたものです。全ツとかでの客席降り、多いですもんねぇ。
三曲くらいは歌ったのかな?かなりがっつりと「キムちゃん」を堪能できた場面でした。舞台にあがってからも色っぽく歌いつづけて、ちょっとドキドキするくらい格好良かったです。この人がまだディナーショーをやったことがない、ってことが信じられない。好きそうなのに。
しばらーくキムちゃんが歌って、また綺麗に着替えて化粧もちょっと直したとなみちゃんが登場。黒のシンプルなスパンコールドレス。デコルテの美しさと腰まわりの細さ。本当に、こういうシンプルなドレスがよく映えるスタイルだなあ、と感心しながら。
で、二人で「初めての恋(ガイズ&ドールズ)」。月組で「ガイズ」を上演したときは、となみちゃんはもう組替え後だったんですよね。…残念だなあ。となみちゃんのサラ、当たり役になったんじゃないかと思うのに…。ぱっと眼を惹く美しさと気の強さ、そして酔っ払ったときのコケティッシュさ。うーん、ぴったりだと思うんだけど(*^ ^*)。
ここでもう一度トークをはさみます。とりあえず、着替えるために袖に入ったキムちゃんの話で盛り上がっていたのはココかな?「頼りになるね」っていう話から、「あんなに可愛かったのに…」みたいな話になって。「いや、今でも可愛いよ」「いや、頼りになりますよ」と焦ったように持ち上げる二人が、なんだかお姉さんでした(^ ^)。
着替えたキムちゃんが、袖から顔だけ出して「なになに?今なんて言った?」と突っ込むと、「いや、キムは可愛いねって」と、フォローできてないことを言うゆめみさん。でも、満面の笑顔で「えっ?そうなの?もっと言って!」と促すキムちゃん、あなたはちょっと男役の自覚が足りないんではないかい?男役10年だっつーのに…。
で、「せっかく同期三人揃ったので(←おそらく、“歌える同期が”と言いたかったのではないかと思われます)ちょっと難しい歌も歌ってみよう、ということで、、、Let’s JAZZ!」とう前フリで、流れた曲が「IN THE MOOD」。
三人のコーラスが絶妙で、これは吉田優子さんの編曲の勝利かな?となみちゃんは低音が魅力だし、ゆめみさんは上から下まで全部出る歌姫だし、キムちゃんも男役としては音域広くて高いところも安定して歌えるし…というわけで、三人のパートが入り乱れて上を歌ったり下を歌ったりするかなり難しい編曲でしたが、見事に歌いこなして、ばっちりでした♪息もあってて、さすが同期!という感じ。
そのまま三人で「ムーンライトセレナーデ」につないで、となみちゃんが着替える間に二人で「Unforgetable」。この辺までが、スタンダードナンバーコーナー。
でも、ほとんどは何かのショーで使ったことがある曲なんじゃないか…?と思ったりしつつ。
着替えて戻ってきたとなみちゃんは、ロングのストレートな鬘に変えて、神々しいほど美しくて。
「伝わりますか(ジェローデル編)」と「心の中の神(カラマーゾフの兄弟)」を続けて歌って、締めました。
オリジナル曲は無かったけど、「心の中の神」は、となみちゃんのための名曲だったんだな、と。となみちゃんの音域にあわせて、声質にあわせて、となみちゃんのタメに、齋藤さんが用意してくれたオリジナル曲だったんだ、と思いました。
祐飛さんの一番最初のディナーショー「Selfish!」で、ほぼ相手役待遇だったとなみちゃん。
あのときの可愛いサリーが、こうして大輪の華を咲かせて花園を去ろうとするときに、最後の締めの音楽を提供したのが齋藤さんだったことは、単なる偶然ですけれども。なんだか、嬉しかったのは事実です。
止まらない拍手。
止まらないアプローズ。
アプローズに応えて、鳴り出した音楽は……
前奏を聴いて、会場中の人が息を呑みましたね。
こういうコンサートでは、版権の問題か何かで歌えないのかと思っていたのに。
軽やかな音の羅列は、あきらかに、
「エリザベート」より、「私だけに」。
となみちゃんの、“天使のような”シシィが、私は本当に大好きでした。
国を治めることなど全く不可能な、天然100%の無垢なシシィが、繋がれた鎖をただ否定するためだけに歌われた、名曲「私だけに」。
でも。
この「SWAN」の「私だけに」は、凄まじい光と開放感に溢れかえって、ものすごいパワーのあるHappy Songでした。
聴いている観客を、無理矢理に“幸せ”にしてしまうパワーを持った、歌。
「エリザベート」という作品とは無関係なところで、「音楽」の、この歌の持つ力に圧倒されて。卒業を前にしたとなみちゃんの、その「前へ」飛び出していこうとするパワーに、打ち倒されて。
自分の来し方を振り返って、通ってきた道を辿りなおして、そして、その先へ続く道を歩き続けよう、と。
となみちゃんの、そういう明解な意思とパワーを、強く感じたコンサートでした。
涙をこらえながら「本当に楽しくて…幸せです。」と、小さな声で挨拶していたとなみちゃん。
研1の「から騒ぎ」の時から、ずっと見てきたとなみちゃん。
10年間、夢を見せてくれてありがとう。
視ていた私も、幸せだったよ。
.
彩の国 さいたま芸術劇場にて、「ムサシ」を観てまいりました。
藤原竜也の宮本武蔵、小栗旬の佐々木小次郎。
キャストが出たときから、こりゃー観なきゃ!!と思った作品。
脚本は井上ひさし、演出蜷川幸雄。
プログラムを読んで驚愕したのですが。井上ひさしとホリプロが組んで「宮本武蔵」を、というのは、20数年前にブロードウェイでの上演を目指して企画されたものだったのだそうですね。
1985年ごろ。昭和60年代。まだソビエト連邦があった、あのころ。バブルが最初のピークを迎えたこの時代に「ブロードウェイ」を目指したホリプロって、凄かったんだなあ。しかも、武蔵を題材にして!凄いなあ……。
冷静な戦略家でありながら本質は荒々しく野生的で、そして、野生的であるが故に、誰よりも仏の道に近かった、宮本武蔵。
子供の頃から剣の天才としてもてはやされ、20代の若さで大藩細川家の剣術指南に採用された、佐々木小次郎。
吉川英治の「宮本武蔵」のラストシーンを冒頭にもってきて始まったこの物語。「厳流以後の二人」を描いた後日譚でありながら、吉川が描いた武蔵や小次郎とはちょっと違うキャラクターに仕上がってはいましたが、竜也と小栗くんのキャラクターにぴったり合っていて、違和感なく二人の剣豪を演じていました。
二人の芝居力もすごいし、それ以上に井上さんの「役者を見抜く目」もすごいんだなあ。
6歳違い(小次郎が歳下)という設定も、なるほどなーと思いました。設定では小栗くんが本編で29歳=実年齢より微妙に上(?)で、竜也が35歳だったようですが、実際には二人とももう少し若く見えました。竜也が30前後、小栗くんが20代前半って感じ。
ってことは、舟島の決闘のとき、小次郎はまだ20歳前だったってこと……?ぅ、うぅーむ。
この二人ってホントは同い年なんだけど、姿の違いと声の違いでうまく年齢差を出していたと想います。
ああ、それにしても、竜也がもう20代後半だなんて……時がたつのは早いなあ(; ;)。「身毒丸はまだ16歳~♪」と歌われた当時、まだ15歳だった竜也なのに……。(溜息)
…しかーし。
当初の構想は、おそらく、正面から「武蔵」という剣豪を描こうとしていたんだろうと思うんですよね。プログラムでの、堀社長と井上さんの対談を読んでいても、そんな感じだし。
でも。
できあがった作品は、実際には「ムサシ」でもなければ、もちろん「コジロウ」でもなかった……。
いや、この二人はどちらかといえばW主演的な扱いだったんですけど、むしろ、物語の主筋は辻萬長の沢庵禅師か、吉田綱太郎の柳生宗矩あたりが語っていたような(^ ^;
そんなところ、ヅカファン的には、ちょっと大野作品を思い出しました(^ ^;ゞ。年上の“デキるひとたち”がぜーんぶ持っていってしまうあたりが。…いや、今回の場合、竜也や小栗くんが実力として見劣りするってことは無かったんですけどね。それなのに、なぜか世界の真ん中にいるのは明らかに辻さんで、若い二人はその掌の上を一生懸命走っている孫悟空たち、ってかんじ。
いや、本当に二人ともよかったんだけどなあ(^ ^;。
そしてもう一つ。
とても面白かったんですけど、私の心の中で“いわゆる『剣豪物語』”を期待していた部分は、かなりな肩透かしをくらって、一本背負いで投げられちゃった感じでした。
武蔵と小次郎だけじゃなく、柳生宗矩(しかも吉田さん!)まで出てきちゃうなんて、どんだけ『剣の道とは』みたいな話になるんだよ!?と、ワクワクしていたわけなんですけど、そういう部分がまるっと「……あれっ?」みたいな。
わけがわかんないうちに背中が畳についてました、まいった!みたいな。そんな印象。
とりあえず、吉川英治の「宮本武蔵」を読んで、「あれっ?小次郎を生き永らえさせて、この後どうするんだ?続編でも書くつもりだったのか…?」と思った私にとっては、イイかんじで後日譚を知ることができてよかった良かった、みたいな感じでした。
舟島の一騎打ちから6年後。
鎌倉の片隅にあった廃寺を再建した平心和尚の口上で始まる本筋は、再建なった宝蓮寺の寺開きの参籠禅が執り行われる。
京の都は大徳寺の長老・沢庵禅師を導師に迎え、沢庵禅師と親しい柳生宗矩や、寺の大檀那である木屋まい(白石加代子)、筆屋乙女(鈴木杏)らが参加。そして、寺の作事(設計&工事取締り、ってところかな?)を勤めたのは、沢庵禅師に師事する宮本武蔵。
そこに、一騎打ちの怪我が快復して以来、武蔵を探し続けていた小次郎が現れる。
「今は参籠禅の最中ぞ」という沢庵禅師の言葉に納得し、「ならば、それが明ける三日後の朝に」と再度の決闘を約した小次郎は、そのまま武蔵野行動を見張るために三日間の参籠禅に参加することになる。
じっさい、宮本武蔵は舟島(厳流島)の後も天下の剣豪として幕府に任官したとかそういうこともなく、晩年(?)にいくつかの書画の傑作を残して表舞台からは姿を消すわけで、もしかしたら鎌倉の片隅で寺を作って座禅にいそしんでいたりとか、そういう人生を送っていたりしたのかもしれないなー、とか、結構納得してみてました。
竜也の芝居も、なにか悟りを求めてあがいている感じがでていたし、小次郎のある意味での“迷いの無さ”との対比が、勝った者(=目標を見失った者)と負けた者(=超えるべき目標がある者)を彷彿とさせて、興味深いな、と。
そんな二人に対する、沢庵師の「勝とうが負けようが、剣で闘うなぞ、愚かで莫迦で阿呆の証拠じゃ」みたいな罵倒がとても気持ちよく嵌っていて、そのへんの展開はさすがだなあ、と思いました。
しかーし、しかーし……
井上ひさしが、一筋縄で終わる脚本を書くはずもなく。
関東公演は明日で終わりですが、まだ大阪公演があるようなので、ネタバレのないように気をつけ……ると、何も書けないので、ばらしちゃいます(汗)。
ですので、井上ひさし作品をいくつも観ていて、慣れていると自信のある方以外で、これからこの作品をご覧になろうと思っていらっしゃる方は、この先は絶対にお読みにならないでくださいm(_ _)m。
------------------------------------
ここからネタバレ
------------------------------------
興味深くて面白い作品だったんですけどね。
沢庵の重みも、柳生の軽みも、若い二人の必死さも。
でも。
井上さんお得意の幽霊落ちだったのだよ…………(T T)。
結構早い段階から伏線はってあったので、“も、もしかして…?”とは思っていたのですが。
……やっぱりか。
おかげで、せっかくそれまで積み上げてきた『太平の世で、生き残ってしまった剣豪はどう生きるべきか』というテーマが、すっかりぼやけてしまいました(涙)。
せっかく「活人剣」だのなんだの、と、太平の世を生き抜いた剣豪・柳生を出してきていろいろ語らせたのが、なんとなーく“無駄になった”気分よ(T T)。
鎌倉周辺で、いろんな理由で自ら命を棄てた者たちが、徒らに命をやりとりすることで“何か”を得ようとする剣客二人の決闘を留めようとする。
それはそれは、あらゆる手を尽くして。
情に訴え、理屈に訴え、柳生の理念で訴え、禅師の説法で訴え、……そして、最後にはもう一度、親子の情に訴えて。
それでも、冷静な武蔵は彼らのいろんな“手”を一つ一つ見破って潰していくのですが。
最終的には、丑三つ時に無理矢理決闘を始めようとする二人を、幽霊たちが白装束で囲み、口々に訴える。
「争いごとなどやめて、命を大事にしてくださいまし」
「我らは命を粗末にした罰で、仏に成ることもできませぬ」
「でも、他の誰かが命を粗末にすることを留められれば、成仏できまする」
「どうぞ我らを助けると思って、果し合いはおやめください」
「「「「どうぞ我らを、哀れと思って……」」」」
あの手この手と企むよりも、まっすぐに全てを明かして訴えたほうが、翻意しやすいんですよね、人間って。
「武士に二言はない」を座右の銘にしていそうな二人も、魂たちの訴えにはうなずいた。
何かを断ち切るように、刀を鞘に納める二人。
満月の夜、冴え冴えとした月の光が映ったような、凍りついたような瞳で。
自らを否定する行動に、震えが止まらない手で。指で。
翌朝の、ただ黙って目を見交わし、上衣を羽織り、脚絆を巻いて旅支度を整える二人の静かな空気が、切なかった。
彼らは自分自身で、『剣豪』であった己を否定してしまった。
斬り捨てたのだ。あの剣を、鞘におさめるときに。
自分自身の心が納得しての行動ではなかっただけに、苦しい夜明けだった。
まだ整理はついていない。
でも、もう剣で身をたてることはできないだろう。
人の情に流されて、棄ててしまった剣の道なのだから。
たぶん、この物語のラストが私の中にすとんと落ちてこなかったのは、「彼ら二人が、心の底から納得して棄てた剣ではない」ところだと思うのです。
行動としては、わかんです。納得できる。
二人があそこで、幽霊たちの頼みをきいてあげるのは。
その結果として、今までのように剣の道に突き進めなくなるのも。
だから、特に矛盾は感じません。ああなるしかなかった、それは納得しています。
でも、もっとすんなりと説得されたかった。
二人が、涙を呑む形で剣を棄てるのではなく、「活人剣」の摂理に納得して棄てるところまでの説得力を持たせてあげてほしかった。
自分が剣の道をひたすらに突き進んできた目的が、いかに邪なものであるかに気づいて棄てる、そんな説得力を。
あれじゃあ二人が可哀想すぎるじゃないですか。今まで、ただ一心に剣の道を貫いてきた二人なのに。
どんなに動機が不純であっても、それでも、その一心ぶりは、十分仏の道にもつながっていただろうに。
そして、思ったんですよね。
この強引な展開、もしも、たとえば宝塚で、たとえば植田(紳)さんや谷さんがやらかしたら、観客の非難轟々ですごいことになっただろうなあ、と。
やっぱり「井上ひさし」の名前には、こういう無茶な展開にも説得力を持たせるだけの力がある…ってことなんじゃないでしょうか。
もちろん、名前の力だけじゃありません。登場人物の心理の動きに矛盾が無いから、たしかな説得力があるんです。
そういう説得力は、植田(紳)さんや谷さんや児玉さんには無いもの。
ラスト、旅立つ二人が本物の沢庵たちとすれ違う場面の静かな感慨は、決してネームバリューで手に入るものじゃない。
でも、おそらく、この物語をそのまま植田さんの演出でやったとしても、観客の緊張が最後まで持たないとおもうんですよね。観客(私)が最後まで緊張感を喪わず、どんな展開になるかを読みながら作品に取り組んだ、まさにそれが、作家のネームバリューの力なのではないだろうか、と、
……ある意味、寂しい結論だなあ……。
------------------------------------
ココまでネタバレ
------------------------------------
藤原竜也の宮本武蔵、小栗旬の佐々木小次郎。
キャストが出たときから、こりゃー観なきゃ!!と思った作品。
脚本は井上ひさし、演出蜷川幸雄。
プログラムを読んで驚愕したのですが。井上ひさしとホリプロが組んで「宮本武蔵」を、というのは、20数年前にブロードウェイでの上演を目指して企画されたものだったのだそうですね。
1985年ごろ。昭和60年代。まだソビエト連邦があった、あのころ。バブルが最初のピークを迎えたこの時代に「ブロードウェイ」を目指したホリプロって、凄かったんだなあ。しかも、武蔵を題材にして!凄いなあ……。
冷静な戦略家でありながら本質は荒々しく野生的で、そして、野生的であるが故に、誰よりも仏の道に近かった、宮本武蔵。
子供の頃から剣の天才としてもてはやされ、20代の若さで大藩細川家の剣術指南に採用された、佐々木小次郎。
吉川英治の「宮本武蔵」のラストシーンを冒頭にもってきて始まったこの物語。「厳流以後の二人」を描いた後日譚でありながら、吉川が描いた武蔵や小次郎とはちょっと違うキャラクターに仕上がってはいましたが、竜也と小栗くんのキャラクターにぴったり合っていて、違和感なく二人の剣豪を演じていました。
二人の芝居力もすごいし、それ以上に井上さんの「役者を見抜く目」もすごいんだなあ。
6歳違い(小次郎が歳下)という設定も、なるほどなーと思いました。設定では小栗くんが本編で29歳=実年齢より微妙に上(?)で、竜也が35歳だったようですが、実際には二人とももう少し若く見えました。竜也が30前後、小栗くんが20代前半って感じ。
ってことは、舟島の決闘のとき、小次郎はまだ20歳前だったってこと……?ぅ、うぅーむ。
この二人ってホントは同い年なんだけど、姿の違いと声の違いでうまく年齢差を出していたと想います。
ああ、それにしても、竜也がもう20代後半だなんて……時がたつのは早いなあ(; ;)。「身毒丸はまだ16歳~♪」と歌われた当時、まだ15歳だった竜也なのに……。(溜息)
…しかーし。
当初の構想は、おそらく、正面から「武蔵」という剣豪を描こうとしていたんだろうと思うんですよね。プログラムでの、堀社長と井上さんの対談を読んでいても、そんな感じだし。
でも。
できあがった作品は、実際には「ムサシ」でもなければ、もちろん「コジロウ」でもなかった……。
いや、この二人はどちらかといえばW主演的な扱いだったんですけど、むしろ、物語の主筋は辻萬長の沢庵禅師か、吉田綱太郎の柳生宗矩あたりが語っていたような(^ ^;
そんなところ、ヅカファン的には、ちょっと大野作品を思い出しました(^ ^;ゞ。年上の“デキるひとたち”がぜーんぶ持っていってしまうあたりが。…いや、今回の場合、竜也や小栗くんが実力として見劣りするってことは無かったんですけどね。それなのに、なぜか世界の真ん中にいるのは明らかに辻さんで、若い二人はその掌の上を一生懸命走っている孫悟空たち、ってかんじ。
いや、本当に二人ともよかったんだけどなあ(^ ^;。
そしてもう一つ。
とても面白かったんですけど、私の心の中で“いわゆる『剣豪物語』”を期待していた部分は、かなりな肩透かしをくらって、一本背負いで投げられちゃった感じでした。
武蔵と小次郎だけじゃなく、柳生宗矩(しかも吉田さん!)まで出てきちゃうなんて、どんだけ『剣の道とは』みたいな話になるんだよ!?と、ワクワクしていたわけなんですけど、そういう部分がまるっと「……あれっ?」みたいな。
わけがわかんないうちに背中が畳についてました、まいった!みたいな。そんな印象。
とりあえず、吉川英治の「宮本武蔵」を読んで、「あれっ?小次郎を生き永らえさせて、この後どうするんだ?続編でも書くつもりだったのか…?」と思った私にとっては、イイかんじで後日譚を知ることができてよかった良かった、みたいな感じでした。
舟島の一騎打ちから6年後。
鎌倉の片隅にあった廃寺を再建した平心和尚の口上で始まる本筋は、再建なった宝蓮寺の寺開きの参籠禅が執り行われる。
京の都は大徳寺の長老・沢庵禅師を導師に迎え、沢庵禅師と親しい柳生宗矩や、寺の大檀那である木屋まい(白石加代子)、筆屋乙女(鈴木杏)らが参加。そして、寺の作事(設計&工事取締り、ってところかな?)を勤めたのは、沢庵禅師に師事する宮本武蔵。
そこに、一騎打ちの怪我が快復して以来、武蔵を探し続けていた小次郎が現れる。
「今は参籠禅の最中ぞ」という沢庵禅師の言葉に納得し、「ならば、それが明ける三日後の朝に」と再度の決闘を約した小次郎は、そのまま武蔵野行動を見張るために三日間の参籠禅に参加することになる。
じっさい、宮本武蔵は舟島(厳流島)の後も天下の剣豪として幕府に任官したとかそういうこともなく、晩年(?)にいくつかの書画の傑作を残して表舞台からは姿を消すわけで、もしかしたら鎌倉の片隅で寺を作って座禅にいそしんでいたりとか、そういう人生を送っていたりしたのかもしれないなー、とか、結構納得してみてました。
竜也の芝居も、なにか悟りを求めてあがいている感じがでていたし、小次郎のある意味での“迷いの無さ”との対比が、勝った者(=目標を見失った者)と負けた者(=超えるべき目標がある者)を彷彿とさせて、興味深いな、と。
そんな二人に対する、沢庵師の「勝とうが負けようが、剣で闘うなぞ、愚かで莫迦で阿呆の証拠じゃ」みたいな罵倒がとても気持ちよく嵌っていて、そのへんの展開はさすがだなあ、と思いました。
しかーし、しかーし……
井上ひさしが、一筋縄で終わる脚本を書くはずもなく。
関東公演は明日で終わりですが、まだ大阪公演があるようなので、ネタバレのないように気をつけ……ると、何も書けないので、ばらしちゃいます(汗)。
ですので、井上ひさし作品をいくつも観ていて、慣れていると自信のある方以外で、これからこの作品をご覧になろうと思っていらっしゃる方は、この先は絶対にお読みにならないでくださいm(_ _)m。
------------------------------------
ここからネタバレ
------------------------------------
興味深くて面白い作品だったんですけどね。
沢庵の重みも、柳生の軽みも、若い二人の必死さも。
でも。
井上さんお得意の幽霊落ちだったのだよ…………(T T)。
結構早い段階から伏線はってあったので、“も、もしかして…?”とは思っていたのですが。
……やっぱりか。
おかげで、せっかくそれまで積み上げてきた『太平の世で、生き残ってしまった剣豪はどう生きるべきか』というテーマが、すっかりぼやけてしまいました(涙)。
せっかく「活人剣」だのなんだの、と、太平の世を生き抜いた剣豪・柳生を出してきていろいろ語らせたのが、なんとなーく“無駄になった”気分よ(T T)。
鎌倉周辺で、いろんな理由で自ら命を棄てた者たちが、徒らに命をやりとりすることで“何か”を得ようとする剣客二人の決闘を留めようとする。
それはそれは、あらゆる手を尽くして。
情に訴え、理屈に訴え、柳生の理念で訴え、禅師の説法で訴え、……そして、最後にはもう一度、親子の情に訴えて。
それでも、冷静な武蔵は彼らのいろんな“手”を一つ一つ見破って潰していくのですが。
最終的には、丑三つ時に無理矢理決闘を始めようとする二人を、幽霊たちが白装束で囲み、口々に訴える。
「争いごとなどやめて、命を大事にしてくださいまし」
「我らは命を粗末にした罰で、仏に成ることもできませぬ」
「でも、他の誰かが命を粗末にすることを留められれば、成仏できまする」
「どうぞ我らを助けると思って、果し合いはおやめください」
「「「「どうぞ我らを、哀れと思って……」」」」
あの手この手と企むよりも、まっすぐに全てを明かして訴えたほうが、翻意しやすいんですよね、人間って。
「武士に二言はない」を座右の銘にしていそうな二人も、魂たちの訴えにはうなずいた。
何かを断ち切るように、刀を鞘に納める二人。
満月の夜、冴え冴えとした月の光が映ったような、凍りついたような瞳で。
自らを否定する行動に、震えが止まらない手で。指で。
翌朝の、ただ黙って目を見交わし、上衣を羽織り、脚絆を巻いて旅支度を整える二人の静かな空気が、切なかった。
彼らは自分自身で、『剣豪』であった己を否定してしまった。
斬り捨てたのだ。あの剣を、鞘におさめるときに。
自分自身の心が納得しての行動ではなかっただけに、苦しい夜明けだった。
まだ整理はついていない。
でも、もう剣で身をたてることはできないだろう。
人の情に流されて、棄ててしまった剣の道なのだから。
たぶん、この物語のラストが私の中にすとんと落ちてこなかったのは、「彼ら二人が、心の底から納得して棄てた剣ではない」ところだと思うのです。
行動としては、わかんです。納得できる。
二人があそこで、幽霊たちの頼みをきいてあげるのは。
その結果として、今までのように剣の道に突き進めなくなるのも。
だから、特に矛盾は感じません。ああなるしかなかった、それは納得しています。
でも、もっとすんなりと説得されたかった。
二人が、涙を呑む形で剣を棄てるのではなく、「活人剣」の摂理に納得して棄てるところまでの説得力を持たせてあげてほしかった。
自分が剣の道をひたすらに突き進んできた目的が、いかに邪なものであるかに気づいて棄てる、そんな説得力を。
あれじゃあ二人が可哀想すぎるじゃないですか。今まで、ただ一心に剣の道を貫いてきた二人なのに。
どんなに動機が不純であっても、それでも、その一心ぶりは、十分仏の道にもつながっていただろうに。
そして、思ったんですよね。
この強引な展開、もしも、たとえば宝塚で、たとえば植田(紳)さんや谷さんがやらかしたら、観客の非難轟々ですごいことになっただろうなあ、と。
やっぱり「井上ひさし」の名前には、こういう無茶な展開にも説得力を持たせるだけの力がある…ってことなんじゃないでしょうか。
もちろん、名前の力だけじゃありません。登場人物の心理の動きに矛盾が無いから、たしかな説得力があるんです。
そういう説得力は、植田(紳)さんや谷さんや児玉さんには無いもの。
ラスト、旅立つ二人が本物の沢庵たちとすれ違う場面の静かな感慨は、決してネームバリューで手に入るものじゃない。
でも、おそらく、この物語をそのまま植田さんの演出でやったとしても、観客の緊張が最後まで持たないとおもうんですよね。観客(私)が最後まで緊張感を喪わず、どんな展開になるかを読みながら作品に取り組んだ、まさにそれが、作家のネームバリューの力なのではないだろうか、と、
……ある意味、寂しい結論だなあ……。
------------------------------------
ココまでネタバレ
------------------------------------
ウメちゃん(宝塚宙組トップ娘役・陽月華)のミュージックサロンのポスター画像がアップされていました♪(*^ ^*)♪
おお~、かっこいい~~!!
“宝塚の娘役”ばなれした雰囲気ですけど、ウメちゃんのシャープな美貌にはよく似合ってて素敵です。「ハレルヤ GO!GO!」でウメちゃんの魅力をあますところなく引き出した稲葉さんが、どんな一時間にしてくれるのか、、、、、、ぅぅぅう、観たいよぉ~~~(しょぼん)。
どうしてどうして?どうして東京ではやってくれないの?(T T)。どうして宝塚ホテルだけで、しかも木曜日だなんて極悪な……せめて金曜日だったら(涙)。エリザベートかオグリか、せめてどちらかだけでもやっていたならば(泣)。
ああ、ぜひともこの眼で観たい。ウメちゃんの歌は、CSとかの映像で聴いても幸せになれないし……あああ、私に力があったなら……(←無理)。
せめて、ウメちゃんの写真集(←出ますよねっ!?)(信じる者は救われる。たぶん)には、今回のポスターみたいに、いわゆる“宝塚娘役”のイメージとは違う“カッコイイ”系の写真が一杯あるといいなあ…。
今をときめく檀ちゃんも、比較的、“宝塚の娘役”のイメージを超えた、ダークな雰囲気の写真をよく撮られていましたっけ。ウメちゃんは、明るくてお茶目な笑顔も素敵だけど、こういうダークでシャープな雰囲気もよく似合うところが大先輩と共通してるなーとおもいます(*^ ^*)
彼女は、先年出たトップ娘役三人(かなみちゃん、となみちゃん、あすかちゃん)の写真集に入っていなかったので、今回の写真集は彼女たちのより厚くてもいいんじゃーん?とか思ったのですが、無理かなあ(涙)。
ポスターといえば。
花組バウ「フィフティ・フィフティ」の画像が、宝塚公式サイトにアップされていましたね☆
色違いの大きなドット柄が良く似合ってて、可愛い~~っ!!お似合いの二人だわ
本ポスターにはヒロインも載るのでしょうか。なんだか、可愛いひとがいっぱい!なポスターになりそうで、楽しみです。ほほほ。
そういえば。
先日、となみちゃんの写真集を買いました。あすかちゃんのもすごく素敵で満足したけど、となみちゃんのは、なんだかとってもお得な感じ。撮りおろしの写真の枚数は同じくらいだと思うんですけど、あすかちゃんが文字(エッセイ)で埋めていたページを、となみちゃんはプライベート写真(仲間うちのカットも沢山!)を大量にいれてくれていて♪
ああ、こういうのってやっぱり嬉しいですよねぇ。となみちゃんもリラックスして映ってるし(^ ^)。
月組時代の写真が少なかったのが唯一残念ですが、ひろみちゃんとはあの頃から仲良しさんだったのね、とか、そういう発見もあってとても感慨深かったです♪
そんなとなみちゃんも、年末の日生劇場「シェルブールの雨傘」ジュヌヴィエーヴ役が発表になりましたね。すごーい!一回だけ観たことがありますが、音楽がとても美しい作品なので、とても楽しみになりました。井上くんとの並びは、さぞ美しいことでしょうね(*^ ^*)。声の相性はどうでしょうねぇ……想像できないなあ(汗)。
そして、「シェルブールの雨傘」の情報を探して、数ヶ月ぶりに東宝のサイトに行った私。
……吃驚の三乗!(^ ^;ゞ
「ブラッド・ブラザーズ」再演、
「偉人たちの夏」の舞台化、
そして、「グレイ・ガーデンズ」の宮本亜門演出!大竹しのぶ&草笛光子!!
自分があまりにも情報から疎くなっている事実に気づいて、本当に驚きました。
全然知らなかったー!!
特に「ブラッド・ブラザーズ」の再演には驚いちゃいました。ほぉー、あれをやるのか(- -; ……キャストもスタッフも、今回はよく練ってるみたいですね(^ ^)。難しい作品だけに、このキャストならちょっと観てみたい(^ ^)、と思いました。岡田浩暉さんのエディ、めっちゃ楽しみかもっ!武田真治ミッキーとの組み合わせ、っていうのがまた興味深い♪しかーし、この二人が出てくれるのは8月だけなんだな……。博多遠征の隙間で、はたして日生を観にいく時間は作れるのだろうか…?(不安)
若いコンビの田代万里生&藤岡正明コンビも、なんとなくキャラには合っていそう……なんですけどねぇ。とりあえず、岡田さんのエディが観たいんです~!(「マルグリット」の田代さんは、歌は良かったけどやっぱり芝居はちょっと違う感じだったので)
……くすん。
「異人たちの夏」も、まさか舞台化するとは思わなかったのでかなり吃驚(汗)。
「グレイ・ガーデンズ」の豪華キャストも面白そう。
ちょっと離れつつあった東宝ですが、今年は東宝作品も「観たい!」と思わせるものが並んでますね。良い事だ(^ ^)。
.
おお~、かっこいい~~!!
“宝塚の娘役”ばなれした雰囲気ですけど、ウメちゃんのシャープな美貌にはよく似合ってて素敵です。「ハレルヤ GO!GO!」でウメちゃんの魅力をあますところなく引き出した稲葉さんが、どんな一時間にしてくれるのか、、、、、、ぅぅぅう、観たいよぉ~~~(しょぼん)。
どうしてどうして?どうして東京ではやってくれないの?(T T)。どうして宝塚ホテルだけで、しかも木曜日だなんて極悪な……せめて金曜日だったら(涙)。エリザベートかオグリか、せめてどちらかだけでもやっていたならば(泣)。
ああ、ぜひともこの眼で観たい。ウメちゃんの歌は、CSとかの映像で聴いても幸せになれないし……あああ、私に力があったなら……(←無理)。
せめて、ウメちゃんの写真集(←出ますよねっ!?)(信じる者は救われる。たぶん)には、今回のポスターみたいに、いわゆる“宝塚娘役”のイメージとは違う“カッコイイ”系の写真が一杯あるといいなあ…。
今をときめく檀ちゃんも、比較的、“宝塚の娘役”のイメージを超えた、ダークな雰囲気の写真をよく撮られていましたっけ。ウメちゃんは、明るくてお茶目な笑顔も素敵だけど、こういうダークでシャープな雰囲気もよく似合うところが大先輩と共通してるなーとおもいます(*^ ^*)
彼女は、先年出たトップ娘役三人(かなみちゃん、となみちゃん、あすかちゃん)の写真集に入っていなかったので、今回の写真集は彼女たちのより厚くてもいいんじゃーん?とか思ったのですが、無理かなあ(涙)。
ポスターといえば。
花組バウ「フィフティ・フィフティ」の画像が、宝塚公式サイトにアップされていましたね☆
色違いの大きなドット柄が良く似合ってて、可愛い~~っ!!
本ポスターにはヒロインも載るのでしょうか。なんだか、可愛いひとがいっぱい!なポスターになりそうで、楽しみです。ほほほ。
そういえば。
先日、となみちゃんの写真集を買いました。あすかちゃんのもすごく素敵で満足したけど、となみちゃんのは、なんだかとってもお得な感じ。撮りおろしの写真の枚数は同じくらいだと思うんですけど、あすかちゃんが文字(エッセイ)で埋めていたページを、となみちゃんはプライベート写真(仲間うちのカットも沢山!)を大量にいれてくれていて♪
ああ、こういうのってやっぱり嬉しいですよねぇ。となみちゃんもリラックスして映ってるし(^ ^)。
月組時代の写真が少なかったのが唯一残念ですが、ひろみちゃんとはあの頃から仲良しさんだったのね、とか、そういう発見もあってとても感慨深かったです♪
そんなとなみちゃんも、年末の日生劇場「シェルブールの雨傘」ジュヌヴィエーヴ役が発表になりましたね。すごーい!一回だけ観たことがありますが、音楽がとても美しい作品なので、とても楽しみになりました。井上くんとの並びは、さぞ美しいことでしょうね(*^ ^*)。声の相性はどうでしょうねぇ……想像できないなあ(汗)。
そして、「シェルブールの雨傘」の情報を探して、数ヶ月ぶりに東宝のサイトに行った私。
……吃驚の三乗!(^ ^;ゞ
「ブラッド・ブラザーズ」再演、
「偉人たちの夏」の舞台化、
そして、「グレイ・ガーデンズ」の宮本亜門演出!大竹しのぶ&草笛光子!!
自分があまりにも情報から疎くなっている事実に気づいて、本当に驚きました。
全然知らなかったー!!
特に「ブラッド・ブラザーズ」の再演には驚いちゃいました。ほぉー、あれをやるのか(- -; ……キャストもスタッフも、今回はよく練ってるみたいですね(^ ^)。難しい作品だけに、このキャストならちょっと観てみたい(^ ^)、と思いました。岡田浩暉さんのエディ、めっちゃ楽しみかもっ!武田真治ミッキーとの組み合わせ、っていうのがまた興味深い♪しかーし、この二人が出てくれるのは8月だけなんだな……。博多遠征の隙間で、はたして日生を観にいく時間は作れるのだろうか…?(不安)
若いコンビの田代万里生&藤岡正明コンビも、なんとなくキャラには合っていそう……なんですけどねぇ。とりあえず、岡田さんのエディが観たいんです~!(「マルグリット」の田代さんは、歌は良かったけどやっぱり芝居はちょっと違う感じだったので)
……くすん。
「異人たちの夏」も、まさか舞台化するとは思わなかったのでかなり吃驚(汗)。
「グレイ・ガーデンズ」の豪華キャストも面白そう。
ちょっと離れつつあった東宝ですが、今年は東宝作品も「観たい!」と思わせるものが並んでますね。良い事だ(^ ^)。
.
ルームシェアのススメ
2009年4月12日 ミュージカル・舞台 コメント (2)PARCO劇場にて、「SHOW STAGE NO.1 トライアングル ~ルームシェアのススメ~」を観劇してまいりました。
出演は井上芳雄、新納慎也、彩乃かなみの三人。
言わずとしれたミュージカル界のプリンスと小悪魔、そして宝塚の誇る歌姫、それぞれに肩書き(のようなもの)がくっついている三人。
…ですが、(まぁ小悪魔はともかく)「プリンス」と「歌姫」については、本来のキャラクターを前面に出し切って、伸び伸びと楽しそうに演じていて、とても幸せそうに見えました。
井上くんについては、一年前の「ウェディング・シンガー」以来の当たり役(猫的に)で、「ルドルフ ザ・ラスト・キス」の彷徨いっぷりが嘘のような好演でした。ああ、本当に嫌味で上から目線で思いやりのない嫌な奴なのに、どうしてあんなに可愛いんでしょうかねぇ……(*^ ^*)。
かなみちゃんも、『宝塚のトップ娘役』という檻に閉じ込められ、がんじがらめに縛り付けられた、ただただ可愛らしく在ることだけを要求されていた一年前のサリーよりも、大人っぽくて優しくて、気分屋で弱くて脆い芽衣の方が、何倍も魅力的に見えました。どこか垢抜けない、イケてないメークも髪型も、芽衣の個性と思えば可愛かったです。
ただ、衣装は……有村さん、かなみちゃんの肉体的な欠点なんて知り尽くしているだろうに、どうしてあんなぱつんぱつんのミニタイトとか穿かせるんですか(T T)。……まさか、かなみちゃんの希望ってことないだろうに……。
製作はPARCO劇場、演出は青年座のベテラン・宮田慶子、脚本は劇団「モダイスイマーズ」の蓬莱竜太。日生の「赤い城 黒い砂」の脚本も蓬莱さんなんですね。最近よくお名前を聞く方ですが、舞台を観るのははじめて……かな?等身大の若者言葉での語り口がわかりやすくて、こなれた脚本を作る方だなあ、と。宮田さんは藤原竜也の「エレファント・マン」以来何度も観ていますが、ミュージカル SHOW ACTはもしかしたら初めてかも?センスのいい、シンプルな演出で、とても良かったです。次回作が楽しみ。
音楽は、ほとんど既存曲をもとに、歌詞だけ替えて使用。「ジューク・ボックス・ミュージカル」というよりは、音楽劇とかショーアクトとか言われる形式に近いかなーと思うのですが、どうなのでしょうか。ジューク・ボックス・ミュージカル、っていうと。ある程度なんらかの基準をもって音楽を択んだイメージ(「マンマ・ミーア」みたいに全曲を一人のアーティストから択ぶとか、時代や分野を絞りこむとか)があって、その【音楽を択ぶ基準】そのものに意味があるもののことを言うようなきがするので。
そうでないと、宝塚のショーだってほとんど既存曲を使っているんだから「ジューク・ボックス・ミュージカル」ってことになっちゃいませんか?今回の作品も、新納くんのデビュー曲になる「月に吼える」だけは新曲……ですよねぇ?違うのかな(汗)。
とりあえず、主催者側にお願いがありまして。アンケートにも書いたんですが、既存曲をメインで使うのであれば、プログラムに曲目リストを入れていただけないでしょうか。観終わったあと、「あの曲知ってるメロディなんだけどなんだっけー?」と思ったときに、確認できないとちょっとストレスがたまります(涙)。
私がオリジナルを知っているのはビリー・ジョエルの「MY LIFE」くらいだったんですが(All By Myselfはスタンダードナンバーとして知ってはいたけど)、それ以外の曲も、ほとんどは聞いたことがあるような気がしたで、たぶんCMで使われてたとかそういうのがあるのかなあ、と。曲名やアーティストをご存知の方、ぜひぜひ教えてくださいませm(_ _)m。
ご参考までに。私が覚えているかぎりの、音楽リストを書いておきます。ご存知の曲がある方はコメントいただければ幸いです(_ _)m。
<一幕>
1.オープニング(インストゥルメンタル) 【新曲?】
2.月に吼える(幸三郎) 【新曲?】
3.ナツメのソロ。幸三郎とゴミ捨て場ですれ違った後。【】
4.孝三郎の部屋の前の芽衣のソロ。前奏は聞き覚えあるんだけど…。【】
5.酔っ払って乱入してきた芽衣を加え、三人で歌う“やるせないバラード”。【】
6.「彼女は刺激的すぎる!」と焦るナツメと「やりたいようにやるの!」と言う芽衣。【】
7.会社の愚痴を言いながら歌いだす芽衣のバラード。誰でも知ってる有名曲なんだけど、曲名が思い出せず(T T)。【】
<二幕>
8.“世界が変わった”ナツメのソロ。【】
9.幼稚園児の格好で三人で歌ってた曲。【】
10.その後も何曲かメドレーで歌っていたような…(?)
11.ナツメのソロ。【All BY MYSELF】
12.芽衣の告白を聞いたナツメのソロ。【】
13.もしかしたらね、きっとね。これも絶対知ってる曲の筈。【】
14.最後は明るく!【MY LIFE】
そんなところでしょうか。抜けている曲もあると思いますが。
ぜひぜひ、わかる曲だけでも教えてくださいm(_ _)m。
まだまだ当分公演中なので、内容に踏み込むのは遠慮しておきますが。
一幕は、とにかく爆笑につぐ爆笑で、途中で酸欠で死にそうになりました……。
かなみちゃんが面白すぎです。なんて可愛いんだかなみちゃん。
そして、新納くんがいい味出しすぎだから!あんたが主役だから!わかったから!!
…で、その勢いで二幕もいくのかと思ったのですが、二幕の後半は、かなり心が痛む展開でした。
現代社会って、“アラサー”がまだまだ“モラトリアムな若者”なんですねぇ。
20世紀であれば、大学生とか、せいぜい新社会人あたりがぶち当たっていたはずの壁に、もう7,8年働いているはずのベテランが嵌っていたり、30を目前にして未だに夢をあきらめずにデビューを真剣に目指していたり。
とんでもないきっかけで一緒に暮らし始める、他人同士の三人。
かなみちゃんの芽衣は普通に勤めがある会社員。
(かなり異常な生活を送っていたはずなんだけど、仕事は続けているんですね)
新納くんの幸三郎はデビューを目指してあれこれ活動を続けるミュージシャンの卵。
そして、井上くんの沢渡ナツメは、何年も佳作ばかりでいっこうにデビューできない小説家の卵。
三人ともいろいろ悩みはあるわけですが、中でも、ナツメの悩みが痛々しくて、観ていて辛かった。親が有名な小説家だから、『小説家を目指さなくてはならなかった』…んですよね、彼は。たまたま思い付きで書いた散文が佳作を獲ってしまって、「さすが沢渡孝明(字は適当)の息子!!」と賞賛されてしまい、後にひけなくなったのかもしれない。あるいは、書き始めた時には“書きたい”と思った題材があったのかもしれません。だけど今となっては、『書く』ことが目的化していて、書きたいものを見つけることができない……いや、書きたいものが無いなら、クリエイトすることはできないんだということにさえ気づけない。
彼は、ただとじこもって文字を打ち続ける。
外に出ることも、人と出会うこともせず、世界を閉じた卵のようで。
出かけては帰ってくる幸三郎や芽衣とは違い、ナツメは『自分の城』である家に、ただじっと、膝を抱えて座っている。
そこは、繭。
彼はそこを、出なくてはならない。ヒトとして生きるため、に。
幸三郎がちょっと格好良すぎるきらいはありますが、とにかく面白かったです。
ラストに、全てを曝け出して一言つぶやく芽衣が、最悪のかっこ悪さで、莫迦まるだしで、そして、最高にイイ女でした。
一幕で爆笑しすぎて、二幕があんなにシリアスな展開になるとは思わず、しかも、散々シリアスな展開をどんでん返しつきでやらかしてくれた挙句に、なんの解決も無く終わってしまったのがちょっと不満でしたが(苦笑)、思い返してみれば、あの解決の無さがリアルなんだなあ、と納得しました。
観る人によって評価の分かれる作品かとは思いますが、私には非常に面白かったです。はい。
かなみちゃん可愛かったしー♪(^ ^)、井上くんも、新納くんも、三人ともの更なるご活躍を、心からお祈りしています!!
.
出演は井上芳雄、新納慎也、彩乃かなみの三人。
言わずとしれたミュージカル界のプリンスと小悪魔、そして宝塚の誇る歌姫、それぞれに肩書き(のようなもの)がくっついている三人。
…ですが、(まぁ小悪魔はともかく)「プリンス」と「歌姫」については、本来のキャラクターを前面に出し切って、伸び伸びと楽しそうに演じていて、とても幸せそうに見えました。
井上くんについては、一年前の「ウェディング・シンガー」以来の当たり役(猫的に)で、「ルドルフ ザ・ラスト・キス」の彷徨いっぷりが嘘のような好演でした。ああ、本当に嫌味で上から目線で思いやりのない嫌な奴なのに、どうしてあんなに可愛いんでしょうかねぇ……(*^ ^*)。
かなみちゃんも、『宝塚のトップ娘役』という檻に閉じ込められ、がんじがらめに縛り付けられた、ただただ可愛らしく在ることだけを要求されていた一年前のサリーよりも、大人っぽくて優しくて、気分屋で弱くて脆い芽衣の方が、何倍も魅力的に見えました。どこか垢抜けない、イケてないメークも髪型も、芽衣の個性と思えば可愛かったです。
ただ、衣装は……有村さん、かなみちゃんの肉体的な欠点なんて知り尽くしているだろうに、どうしてあんなぱつんぱつんのミニタイトとか穿かせるんですか(T T)。……まさか、かなみちゃんの希望ってことないだろうに……。
製作はPARCO劇場、演出は青年座のベテラン・宮田慶子、脚本は劇団「モダイスイマーズ」の蓬莱竜太。日生の「赤い城 黒い砂」の脚本も蓬莱さんなんですね。最近よくお名前を聞く方ですが、舞台を観るのははじめて……かな?等身大の若者言葉での語り口がわかりやすくて、こなれた脚本を作る方だなあ、と。宮田さんは藤原竜也の「エレファント・マン」以来何度も観ていますが、
音楽は、ほとんど既存曲をもとに、歌詞だけ替えて使用。「ジューク・ボックス・ミュージカル」というよりは、音楽劇とかショーアクトとか言われる形式に近いかなーと思うのですが、どうなのでしょうか。ジューク・ボックス・ミュージカル、っていうと。ある程度なんらかの基準をもって音楽を択んだイメージ(「マンマ・ミーア」みたいに全曲を一人のアーティストから択ぶとか、時代や分野を絞りこむとか)があって、その【音楽を択ぶ基準】そのものに意味があるもののことを言うようなきがするので。
そうでないと、宝塚のショーだってほとんど既存曲を使っているんだから「ジューク・ボックス・ミュージカル」ってことになっちゃいませんか?今回の作品も、新納くんのデビュー曲になる「月に吼える」だけは新曲……ですよねぇ?違うのかな(汗)。
とりあえず、主催者側にお願いがありまして。アンケートにも書いたんですが、既存曲をメインで使うのであれば、プログラムに曲目リストを入れていただけないでしょうか。観終わったあと、「あの曲知ってるメロディなんだけどなんだっけー?」と思ったときに、確認できないとちょっとストレスがたまります(涙)。
私がオリジナルを知っているのはビリー・ジョエルの「MY LIFE」くらいだったんですが(All By Myselfはスタンダードナンバーとして知ってはいたけど)、それ以外の曲も、ほとんどは聞いたことがあるような気がしたで、たぶんCMで使われてたとかそういうのがあるのかなあ、と。曲名やアーティストをご存知の方、ぜひぜひ教えてくださいませm(_ _)m。
ご参考までに。私が覚えているかぎりの、音楽リストを書いておきます。ご存知の曲がある方はコメントいただければ幸いです(_ _)m。
<一幕>
1.オープニング(インストゥルメンタル) 【新曲?】
2.月に吼える(幸三郎) 【新曲?】
3.ナツメのソロ。幸三郎とゴミ捨て場ですれ違った後。【】
4.孝三郎の部屋の前の芽衣のソロ。前奏は聞き覚えあるんだけど…。【】
5.酔っ払って乱入してきた芽衣を加え、三人で歌う“やるせないバラード”。【】
6.「彼女は刺激的すぎる!」と焦るナツメと「やりたいようにやるの!」と言う芽衣。【】
7.会社の愚痴を言いながら歌いだす芽衣のバラード。誰でも知ってる有名曲なんだけど、曲名が思い出せず(T T)。【】
<二幕>
8.“世界が変わった”ナツメのソロ。【】
9.幼稚園児の格好で三人で歌ってた曲。【】
10.その後も何曲かメドレーで歌っていたような…(?)
11.ナツメのソロ。【All BY MYSELF】
12.芽衣の告白を聞いたナツメのソロ。【】
13.もしかしたらね、きっとね。これも絶対知ってる曲の筈。【】
14.最後は明るく!【MY LIFE】
そんなところでしょうか。抜けている曲もあると思いますが。
ぜひぜひ、わかる曲だけでも教えてくださいm(_ _)m。
まだまだ当分公演中なので、内容に踏み込むのは遠慮しておきますが。
一幕は、とにかく爆笑につぐ爆笑で、途中で酸欠で死にそうになりました……。
かなみちゃんが面白すぎです。なんて可愛いんだかなみちゃん。
そして、新納くんがいい味出しすぎだから!あんたが主役だから!わかったから!!
…で、その勢いで二幕もいくのかと思ったのですが、二幕の後半は、かなり心が痛む展開でした。
現代社会って、“アラサー”がまだまだ“モラトリアムな若者”なんですねぇ。
20世紀であれば、大学生とか、せいぜい新社会人あたりがぶち当たっていたはずの壁に、もう7,8年働いているはずのベテランが嵌っていたり、30を目前にして未だに夢をあきらめずにデビューを真剣に目指していたり。
とんでもないきっかけで一緒に暮らし始める、他人同士の三人。
かなみちゃんの芽衣は普通に勤めがある会社員。
(かなり異常な生活を送っていたはずなんだけど、仕事は続けているんですね)
新納くんの幸三郎はデビューを目指してあれこれ活動を続けるミュージシャンの卵。
そして、井上くんの沢渡ナツメは、何年も佳作ばかりでいっこうにデビューできない小説家の卵。
三人ともいろいろ悩みはあるわけですが、中でも、ナツメの悩みが痛々しくて、観ていて辛かった。親が有名な小説家だから、『小説家を目指さなくてはならなかった』…んですよね、彼は。たまたま思い付きで書いた散文が佳作を獲ってしまって、「さすが沢渡孝明(字は適当)の息子!!」と賞賛されてしまい、後にひけなくなったのかもしれない。あるいは、書き始めた時には“書きたい”と思った題材があったのかもしれません。だけど今となっては、『書く』ことが目的化していて、書きたいものを見つけることができない……いや、書きたいものが無いなら、クリエイトすることはできないんだということにさえ気づけない。
彼は、ただとじこもって文字を打ち続ける。
外に出ることも、人と出会うこともせず、世界を閉じた卵のようで。
出かけては帰ってくる幸三郎や芽衣とは違い、ナツメは『自分の城』である家に、ただじっと、膝を抱えて座っている。
そこは、繭。
彼はそこを、出なくてはならない。ヒトとして生きるため、に。
幸三郎がちょっと格好良すぎるきらいはありますが、とにかく面白かったです。
ラストに、全てを曝け出して一言つぶやく芽衣が、最悪のかっこ悪さで、莫迦まるだしで、そして、最高にイイ女でした。
一幕で爆笑しすぎて、二幕があんなにシリアスな展開になるとは思わず、しかも、散々シリアスな展開をどんでん返しつきでやらかしてくれた挙句に、なんの解決も無く終わってしまったのがちょっと不満でしたが(苦笑)、思い返してみれば、あの解決の無さがリアルなんだなあ、と納得しました。
観る人によって評価の分かれる作品かとは思いますが、私には非常に面白かったです。はい。
かなみちゃん可愛かったしー♪(^ ^)、井上くんも、新納くんも、三人ともの更なるご活躍を、心からお祈りしています!!
.