大空祐飛 お披露目トークライブ【2】
2009年12月2日 宝塚(宙) コメント (2)昨日は、日記を書き上げてそのまま寝てしまったのですが、今日、あらためてニュースのトークライブの模様を視てみました。
……だいぶちがうなーーーーー(^ ^;;;;;ゞ
すっすみませんっ。やっぱり、ファンの方は放送までお待ちいただいたほうがいいかも(汗)。
あ、でも。映像を視ていて思いだしたことが一つ。
「素の自分は銀ちゃんに似てる(と思う)」という話の中で、「あんなに我侭じゃないですよ!?」とご自分にフォローしていらっしゃった祐飛さん。
反射的に、「Exciter!」のインタビュー(?)で、「自分自身に似ていると思うのは、Mr. Yuですね。……いや、あんな風に寝坊はしませんよ?」とフォローされていた真飛さんを凄く思い出しました(^ ^)。
つい1年前には、一緒に小池作品のお稽古をされていたお二人。何か通じるものがあるのかもしれませんね(^ ^)。
なんて戯言はおいておいて、トークライブの続き。
遥さんの
「それでは、一番近くで大空さんを観ていらっしゃるであろう方が駆けつけてくださいましたので、いつも呼んでいる呼び方でお呼びしていただけますか?」
という前振りに、まったく何の気負いも見せずに
「すみかぁー!」
と呼びかける祐飛さん。
…ちょっとだけ、大事な宝物にでも呼びかけるような響きを感じたのは、気のせいってやつでしょうか(^ ^)。
その声に呼ばれて現れたのは、薄紫のレースのワンピースに黒いボレロ、髪はきっちりアップにまとめた野々すみ花ちゃん。上手側の衝立の裏からちょこちょこと出てきて、恥ずかしそうにちょこんとお辞儀をする姿は、いつもどおり可愛らしいのに、なんとなく大人っぽい感じすごく綺麗でした。
遥「それでは、お二人とも、お互いを紹介してください」
祐「野々さんは、皆さんもご存知のとおり、舞台上では迫力のある女優で……でも、普段はね(←この『ね』の言い方が好き。いちいちすみ花ちゃんに笑いかけるところが可愛い)、なんだろうなあ……なんというか、ニョロニョロしてます」
あれっ?なんか、ナウオンで言ってたのと違うぞ?
祐「あれ?本人は思い当たること無いみたいだね(すみ花ちゃんの方をみる)。でも、ニョロニョロしてるんですよ、なんとなく。…ね?(客席の方に向き直る感じで)すみ花は、普段でもすぐ“何か”になるんですけど、それがなんかニョロニョロしてる感じなんです」
……かなり意訳している自覚はありますが、原文も相当イミフでした。日本語かそれ?と思いながら聞いてました。でも、なんだかデレデレした祐飛さんの笑顔を見ていれば、要するに何が言いたいのかは何となくわかる、というか……
いやぁ、すみ花ちゃん本当に可愛いっす(デレデレ)。
野「わたしにとっての祐飛さんは……とても大きな方。神様のような方です」
遥「か、かみさま?それはちょっと言いすぎでは…?(汗)」
祐「ね。極端な人なんですよ本当に。話半分にきいてください」
野「本当なんです。毎日思います」
遥「具体的には?」
野「えっと………」
遥「なければいいんですよ」(←このツッコミが早くて鋭かった)
野「いえ、あります!(←必死)えっとえっと、いつも温かくて、まわりを良くみてくださって……すごく頼りがいのある方です」
祐(照笑)
たぶん、こんな感じの会話だったと思います。概略ですが。
で、そのままキスシーンの話になったと思います。パリの最後に抱きしめてキスする場面について、遥さんがその場面のリックの動きを懇切丁寧に解説した後で(ちょっと照れ笑いな祐飛さんと、「天にも昇る気持ち」と言いながら恥ずかしそうに俯いたすみ花ちゃんが死ぬほど可愛かった!)
「抱きしめるのが得意、とかって自覚はありますか?」
「幅が広いので…」
「肩幅?」
「あ、はい、肩幅が広いので、うまくいくんじゃないかなと」
……記者会見のときの小池さんのコメントといい、祐飛さん、最近ラヴシーンを誉められることが多いですよね。……昔からだっけ?
遥「世界で最後のキスみたいに、と言われた後の場面ですが、前半は普通のキスなのに、後半でどんどん盛り上がっていくのが凄くて、『最後』のキスっぽいですよね。あれは意識してやっているんですか?」
祐「キスシーンが多いので、バリエーションということは考えました。あそこは『世界で最後の』という無茶振りなリクエストなので、それこそ一晩中悩んだ んですけど(笑)、やはり二人の高揚感を表現したいな、と」
この辺りとか、イルザについて「手紙を受け取った衝撃を溜息一つで表現する場面が二回もありますが…」という話のあたりでの遥さんが、それはそれは面白かったです。
「カサブランカ」の台詞や、登場人物の心情やなにかを、すべて関西弁で再現してくださったんです。
曰く。
『うっそー、あの人死んだん!?なんでやねん!?』とか。“手紙を受け取ったイルザの気持ち”を、関西弁でまくしたててくださって。……もう、本当に笑い死ぬかと思いました(- -;ゞ。このまま宴会芸になりそうでしたよ。
遥「『あんたを置いてカサブランカを出るなんて出来ひん』と言った舌の根も乾かんうちに『あんたと別れる力なんて残ってへん』とか、ひどすぎません?」
野「そうやって並べると酷いですね…(←納得するな!)…でも、イルザとしては、一瞬一瞬を全力で生きているんですよ。すべての瞬間がドラマティックなことの連続で」
言葉に詰まりながら、一生懸命説明するすみ花ちゃん。そんな彼女を、横からワクワクしながら眺めている祐飛さんも、心の底から可愛かったです。うん。なんて可愛いコンビなんでしょう(*^ ^*)。
全編こんな調子ではあったのですが、それでも、作品が名作なだけに、いろいろと深い話も盛り込まれていたのも良かったです。遥さんの話の引き出し方が巧かったんだと思いますが、
「最後の歌の歌詞が、『明日からも一人で生きていく』みたいな感じなんですが、お稽古の最初は、寂しい歌だなーと思っていたんです。でも、途中から前向きになりました。リックは、パリでいろいろあって、心の一部をパリに置いてきてしまったわけですが、イルザと再会し、愛を確かめ合ったことで再生するんですよね。完全な自分になる。で、そうなってはじめて、一人で生きて行けるようになったんだな、と」
っていう話が一番心に残りました。
芝居のラストで、舞台奥の闇の中に消えていく背中が寂しげじゃなかったのは、そういう意味だったのかな、と思ったんですよね。「Hollywood Lover」のラストシーンとの違いは、それだったのかな、と。
演出的には非常に良く似た二つのラストシーンが、観客に全く違う印象を与えることができたのは、もちろん両作品が緻密に構成された良作だったことも大きいんですけど、大空祐飛という役者が、ちゃんと役を生きていることの証座だと思うのです、ええ。
(←贔屓目すぎて頭痛がしてきた……痛くてすみません汗)
この後も、あれこれと今回の作品に対する役作りをお二人に聞いた後で。
遥「これからどんなコンビになりたいですか?ではまず、野々さんから」
という前振りで、中締めへ。
野「そうですね……」
遥「なければいいんですよ」(←だから、突っ込みが早すぎるってば!)
野「あります!!(←さっきと同じ展開)……今まで、祐飛さんはいろいろなモノを積み上げてこられて、たくさんのものが詰まっているけど、私はまだまだなので……祐飛さんの一番近くで、同じものをみて、同じことに気づいて、全てをキャッチしていきたいです」
祐「今、素晴らしいことを言われてしまって……どうしようかな(照)。すみ花はアンテナの立っている人なので、お互いにキャッチしあって、お互いが最良のキャッチャーであり、最良のピッチャーであるようなバッテリーでいたいですね」
そんなコメントをラストに、すみ花ちゃんは退場。
下手側においてあって衝立に向かうすみ花ちゃんを、穏やかな笑顔で見送る祐飛さんがとても可愛い。
この後は、会場の人からの質問コーナー……だったと思います(抽選コーナーが先だったかも??)。祐飛さんが客席の通路の台に立たれて、開始前に集められた質問のうち、遥さんが選んだ質問を書いた方のお名前とともに読み上げるという形式。
全部は覚えていないのですが、覚えているものだけ箇条書きで。
●終演後に野々さんと乾杯するとしたら、何に乾杯されますか?
⇒君のおもしろさに、かな。
●サッシャからの『ロシア式の挨拶』の時の気分は?
⇒本読みの段階でも強烈だなと思ったけど、彼女(春風弥里)はキャラも濃いので、物凄く強烈です。
●初日のアナウンスで拍手が起きたときの気持ちは
⇒ありがたいなーと思いました。上手のセリの中にいたので、聞こえましたよ、ちゃんと。
●大空さんがイルザだったら、リックとラズロ、どちらを選びますか?
⇒恋人にするならリック、結婚するならラズロ。でも、私が一番好きなのはルノーなんですけどね(^ ^)
●宙組(宙組子)に対する今の印象は
⇒弱肉強食。皆ほんとうに良く食べるので、自分の食べ物は自分で確保しないといけない。宙に来て最初に学んだことは、食べたいものには名前を書くこと。「私の分は確保してあるよ」と言うと、下級生が嬉しそうに「良かったー、安心して食べよう」と言う(←誰だ!?)
とにかく元気が良くて、明るい。食欲と、それを消費するパワーがある組
あと、確か「私(大空)は、家族の中で一番背が高いんです」という回答があったと思うんですが、その答えがでてきた質問は何だったっけなー……?
……そんなところでしょうか。
最後に、ちらっと春のドラマシティ公演のお話をしてくださいました。
まだ詳細は全然わからないみたいでしたが、テーマは、今まで見た事が大空祐飛だそうです。
えーっと。あの人はキャリアが長いだけあって大概のキャラクターはやったことがあると思うんですが。禁欲的な神父様とか、自堕落な男娼とか、咄嗟にそんなんしか思い浮かばないよー。
小柳さんのイメージする「今まで観たことがない大空祐飛」っていったい……?
衣装については、「アジアンテイストだけど、ちょっとハードな感じ」とゆーことで、なーんとなく山田ミネコの「最終戦争(ハルマゲドン)」シリーズを思い出しました。今回の公演がひたすらオールバックなので、前髪を下ろした長髪鬘とか、期待してみようかな★
もうすぐ撮影なので、と仰っていたので、この公演中に撮るのでしょうか?どんな感じになるのかな。アップされるのがめっちゃ楽しみです!
……「ユーリンタウン」とは全く関係ないみたいですね(^ ^)(←当たり前だ)
とにかく楽しいトークでした。
遥さん、祐飛さん、ありがとうございまーす!!(はぁと)
.
……だいぶちがうなーーーーー(^ ^;;;;;ゞ
すっすみませんっ。やっぱり、ファンの方は放送までお待ちいただいたほうがいいかも(汗)。
あ、でも。映像を視ていて思いだしたことが一つ。
「素の自分は銀ちゃんに似てる(と思う)」という話の中で、「あんなに我侭じゃないですよ!?」とご自分にフォローしていらっしゃった祐飛さん。
反射的に、「Exciter!」のインタビュー(?)で、「自分自身に似ていると思うのは、Mr. Yuですね。……いや、あんな風に寝坊はしませんよ?」とフォローされていた真飛さんを凄く思い出しました(^ ^)。
つい1年前には、一緒に小池作品のお稽古をされていたお二人。何か通じるものがあるのかもしれませんね(^ ^)。
なんて戯言はおいておいて、トークライブの続き。
遥さんの
「それでは、一番近くで大空さんを観ていらっしゃるであろう方が駆けつけてくださいましたので、いつも呼んでいる呼び方でお呼びしていただけますか?」
という前振りに、まったく何の気負いも見せずに
「すみかぁー!」
と呼びかける祐飛さん。
…ちょっとだけ、大事な宝物にでも呼びかけるような響きを感じたのは、気のせいってやつでしょうか(^ ^)。
その声に呼ばれて現れたのは、薄紫のレースのワンピースに黒いボレロ、髪はきっちりアップにまとめた野々すみ花ちゃん。上手側の衝立の裏からちょこちょこと出てきて、恥ずかしそうにちょこんとお辞儀をする姿は、いつもどおり可愛らしいのに、なんとなく大人っぽい感じすごく綺麗でした。
遥「それでは、お二人とも、お互いを紹介してください」
祐「野々さんは、皆さんもご存知のとおり、舞台上では迫力のある女優で……でも、普段はね(←この『ね』の言い方が好き。いちいちすみ花ちゃんに笑いかけるところが可愛い)、なんだろうなあ……なんというか、ニョロニョロしてます」
あれっ?なんか、ナウオンで言ってたのと違うぞ?
祐「あれ?本人は思い当たること無いみたいだね(すみ花ちゃんの方をみる)。でも、ニョロニョロしてるんですよ、なんとなく。…ね?(客席の方に向き直る感じで)すみ花は、普段でもすぐ“何か”になるんですけど、それがなんかニョロニョロしてる感じなんです」
……かなり意訳している自覚はありますが、原文も相当イミフでした。日本語かそれ?と思いながら聞いてました。でも、なんだかデレデレした祐飛さんの笑顔を見ていれば、要するに何が言いたいのかは何となくわかる、というか……
いやぁ、すみ花ちゃん本当に可愛いっす(デレデレ)。
野「わたしにとっての祐飛さんは……とても大きな方。神様のような方です」
遥「か、かみさま?それはちょっと言いすぎでは…?(汗)」
祐「ね。極端な人なんですよ本当に。話半分にきいてください」
野「本当なんです。毎日思います」
遥「具体的には?」
野「えっと………」
遥「なければいいんですよ」(←このツッコミが早くて鋭かった)
野「いえ、あります!(←必死)えっとえっと、いつも温かくて、まわりを良くみてくださって……すごく頼りがいのある方です」
祐(照笑)
たぶん、こんな感じの会話だったと思います。概略ですが。
で、そのままキスシーンの話になったと思います。パリの最後に抱きしめてキスする場面について、遥さんがその場面のリックの動きを懇切丁寧に解説した後で(ちょっと照れ笑いな祐飛さんと、「天にも昇る気持ち」と言いながら恥ずかしそうに俯いたすみ花ちゃんが死ぬほど可愛かった!)
「抱きしめるのが得意、とかって自覚はありますか?」
「幅が広いので…」
「肩幅?」
「あ、はい、肩幅が広いので、うまくいくんじゃないかなと」
……記者会見のときの小池さんのコメントといい、祐飛さん、最近ラヴシーンを誉められることが多いですよね。……昔からだっけ?
遥「世界で最後のキスみたいに、と言われた後の場面ですが、前半は普通のキスなのに、後半でどんどん盛り上がっていくのが凄くて、『最後』のキスっぽいですよね。あれは意識してやっているんですか?」
祐「キスシーンが多いので、バリエーションということは考えました。あそこは『世界で最後の』という無茶振りなリクエストなので、それこそ一晩中悩んだ んですけど(笑)、やはり二人の高揚感を表現したいな、と」
この辺りとか、イルザについて「手紙を受け取った衝撃を溜息一つで表現する場面が二回もありますが…」という話のあたりでの遥さんが、それはそれは面白かったです。
「カサブランカ」の台詞や、登場人物の心情やなにかを、すべて関西弁で再現してくださったんです。
曰く。
『うっそー、あの人死んだん!?なんでやねん!?』とか。“手紙を受け取ったイルザの気持ち”を、関西弁でまくしたててくださって。……もう、本当に笑い死ぬかと思いました(- -;ゞ。このまま宴会芸になりそうでしたよ。
遥「『あんたを置いてカサブランカを出るなんて出来ひん』と言った舌の根も乾かんうちに『あんたと別れる力なんて残ってへん』とか、ひどすぎません?」
野「そうやって並べると酷いですね…(←納得するな!)…でも、イルザとしては、一瞬一瞬を全力で生きているんですよ。すべての瞬間がドラマティックなことの連続で」
言葉に詰まりながら、一生懸命説明するすみ花ちゃん。そんな彼女を、横からワクワクしながら眺めている祐飛さんも、心の底から可愛かったです。うん。なんて可愛いコンビなんでしょう(*^ ^*)。
全編こんな調子ではあったのですが、それでも、作品が名作なだけに、いろいろと深い話も盛り込まれていたのも良かったです。遥さんの話の引き出し方が巧かったんだと思いますが、
「最後の歌の歌詞が、『明日からも一人で生きていく』みたいな感じなんですが、お稽古の最初は、寂しい歌だなーと思っていたんです。でも、途中から前向きになりました。リックは、パリでいろいろあって、心の一部をパリに置いてきてしまったわけですが、イルザと再会し、愛を確かめ合ったことで再生するんですよね。完全な自分になる。で、そうなってはじめて、一人で生きて行けるようになったんだな、と」
っていう話が一番心に残りました。
芝居のラストで、舞台奥の闇の中に消えていく背中が寂しげじゃなかったのは、そういう意味だったのかな、と思ったんですよね。「Hollywood Lover」のラストシーンとの違いは、それだったのかな、と。
演出的には非常に良く似た二つのラストシーンが、観客に全く違う印象を与えることができたのは、もちろん両作品が緻密に構成された良作だったことも大きいんですけど、大空祐飛という役者が、ちゃんと役を生きていることの証座だと思うのです、ええ。
(←贔屓目すぎて頭痛がしてきた……痛くてすみません汗)
この後も、あれこれと今回の作品に対する役作りをお二人に聞いた後で。
遥「これからどんなコンビになりたいですか?ではまず、野々さんから」
という前振りで、中締めへ。
野「そうですね……」
遥「なければいいんですよ」(←だから、突っ込みが早すぎるってば!)
野「あります!!(←さっきと同じ展開)……今まで、祐飛さんはいろいろなモノを積み上げてこられて、たくさんのものが詰まっているけど、私はまだまだなので……祐飛さんの一番近くで、同じものをみて、同じことに気づいて、全てをキャッチしていきたいです」
祐「今、素晴らしいことを言われてしまって……どうしようかな(照)。すみ花はアンテナの立っている人なので、お互いにキャッチしあって、お互いが最良のキャッチャーであり、最良のピッチャーであるようなバッテリーでいたいですね」
そんなコメントをラストに、すみ花ちゃんは退場。
下手側においてあって衝立に向かうすみ花ちゃんを、穏やかな笑顔で見送る祐飛さんがとても可愛い。
この後は、会場の人からの質問コーナー……だったと思います(抽選コーナーが先だったかも??)。祐飛さんが客席の通路の台に立たれて、開始前に集められた質問のうち、遥さんが選んだ質問を書いた方のお名前とともに読み上げるという形式。
全部は覚えていないのですが、覚えているものだけ箇条書きで。
●終演後に野々さんと乾杯するとしたら、何に乾杯されますか?
⇒君のおもしろさに、かな。
●サッシャからの『ロシア式の挨拶』の時の気分は?
⇒本読みの段階でも強烈だなと思ったけど、彼女(春風弥里)はキャラも濃いので、物凄く強烈です。
●初日のアナウンスで拍手が起きたときの気持ちは
⇒ありがたいなーと思いました。上手のセリの中にいたので、聞こえましたよ、ちゃんと。
●大空さんがイルザだったら、リックとラズロ、どちらを選びますか?
⇒恋人にするならリック、結婚するならラズロ。でも、私が一番好きなのはルノーなんですけどね(^ ^)
●宙組(宙組子)に対する今の印象は
⇒弱肉強食。皆ほんとうに良く食べるので、自分の食べ物は自分で確保しないといけない。宙に来て最初に学んだことは、食べたいものには名前を書くこと。「私の分は確保してあるよ」と言うと、下級生が嬉しそうに「良かったー、安心して食べよう」と言う(←誰だ!?)
とにかく元気が良くて、明るい。食欲と、それを消費するパワーがある組
あと、確か「私(大空)は、家族の中で一番背が高いんです」という回答があったと思うんですが、その答えがでてきた質問は何だったっけなー……?
……そんなところでしょうか。
最後に、ちらっと春のドラマシティ公演のお話をしてくださいました。
まだ詳細は全然わからないみたいでしたが、テーマは、今まで見た事が大空祐飛だそうです。
えーっと。あの人はキャリアが長いだけあって大概のキャラクターはやったことがあると思うんですが。禁欲的な神父様とか、自堕落な男娼とか、咄嗟にそんなんしか思い浮かばないよー。
小柳さんのイメージする「今まで観たことがない大空祐飛」っていったい……?
衣装については、「アジアンテイストだけど、ちょっとハードな感じ」とゆーことで、なーんとなく山田ミネコの「最終戦争(ハルマゲドン)」シリーズを思い出しました。今回の公演がひたすらオールバックなので、前髪を下ろした長髪鬘とか、期待してみようかな★
もうすぐ撮影なので、と仰っていたので、この公演中に撮るのでしょうか?どんな感じになるのかな。アップされるのがめっちゃ楽しみです!
……「ユーリンタウン」とは全く関係ないみたいですね(^ ^)(←当たり前だ)
とにかく楽しいトークでした。
遥さん、祐飛さん、ありがとうございまーす!!(はぁと)
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大空祐飛 お披露目トークライブ
2009年12月1日 宝塚(宙)宝塚ホテルにて、「サンケイリビング新聞社主催 大空祐飛お披露目トークライブ」に参加してまいりました♪
遠征の後、そのまま旅行に行っていたため、だいぶ更新が滞ってしまいました。こんなに間があいたのは結構久しぶりのような気が……。とっくにCSニュースにも流れてしまって今更なのですが、自分のためのメモをアップさせていただきますm(_ _)m。
録音していたわけでは(もちろん)無いので、かぎかっこで括って書いている部分もご本人の言葉では全くなく、かなり意訳されていると思います。私の解釈だと思って読んでいただければ。
……遠からずCSでもフルで放送されるようですから、ファンの方はそれを待たれたほうがいいかもしれません(^ ^)。と、注意書きしつつ。
司会は遥洋子さん。
いやーーーー、面白かったです。トークって司会者次第なんだなあ、と思いましたね。遥さんが、本当にファンと同じ目線で舞台を観てくださって、ファンが誰しも思うことをしっかり突っ込んでくださるので、すごく面白かったです。
このトークショーの模様が載っているわけではないのですが、遥さんのサイトにリンクをさせていただきます。勝手に申し訳ありません。
http://www.haruka-youko.net/index.html
開幕前の音楽は、グノーのアヴェ・マリア。なんとなく、上演中の作品に関係する音楽が流れるものだと思っていたので、あー関係ないんだなー、と印象に残りました。
祐飛さんは、黒のスーツに鮮やかな朱赤のインナーで、これまた「カサブランカ」の世界とはかけ離れた色彩。相変わらず細いけど、顔色も良く、目の下のクマも少しは薄れたかな…?という感じ。
まずは、まあお披露目公演中のトップスターにはとりあえず聞いとけ、的な質問からスタート。
「今のご気分は?」
「いい気分です(^ ^)」
博多の方が『お披露目』感が満載だったそうです。大劇場公演は、とにかくこの「カサブランカ」を形にすることに必死で、『あ、そういえばお披露目だった』という感じだったとか。
そんな話をしながら、にこぉっと微笑む祐飛さん。なんだか花組時代より2,3歳若返ったような気がしました。若いお嬢さん(←すみ花ちゃん)と、いつも一緒に居るせいでしょうかねぇ(^ ^;ゞ
司会の遥さんが、
「観ていて、お披露目とは思えないほど落ち着いているなーと思ったんですが、ご本人的にもそうなんですねー」
というようなことを仰ってましたが、私も同感でした!(^ ^)。すっごく落ち着いて見えるんですよね。
「舞台を観ても、気負いがなくて自然体で。お披露目特有のハラハラ感がなくて、安心して観ていられました」
という遥さんのコメントに、
「そうなんでしょうか。……そうですね、組子の皆がしっかり支えてくれるから、安心してお芝居に取り組めていると思います」
と応じる祐飛さん。そのしみじみした口調に、お稽古は本当に大変だったんだろうなあ、と実感しました。
実際に0番ポジションに立ってみてどうですか?という質問には……
「大劇場のセンターピン(スポット)は、他とは全然違うんです。魔法のライトですね。皆もこんなのを貰っていたのか!と」
観客の立場で言わせて貰うなら、ライトよりトップマイクの魔法の方がずーっと魔力が強い ような気がするんですけど。そのへんはどうお考えなんでしょうか。
……っていうか。宝塚の舞台には魔法が詰まっているんだな。(素直な気持ち)
「この一年間の一番の山場は?」という質問には、
「この一年は、すべてが山でした」と即答。そして、しみじみと「内定をいただいてからは、本当に、なにもかもが変わったな、と」
そして。「1昨年の月⇒花の組替えから始まった山を、一緒に乗り越えてきてくれたファンの皆は、何があっても一緒に来てくれると信じられたから、すごく安心感がありました」(←意訳)というコメントが、すごく胸に響きました。
『山場を超えてきた皆が支えてくれている、自分はただ全力で芝居に取り組めばいいんだ、と』
……祐飛さん、そういうことをサラッと言える役者に、いつの間になったんだろう……。
遥さん曰く、祐飛さんは
「苦悩と葛藤を演じきった」
と評価されているそうなのですが。……そ、そうなのかな。たしかに、ルドルフ、ホゲと大作での役が目立つし、スコット、ステファーノ、茨木と主演作も多いし……そういうイメージは強いでしょうね。
『ネガティヴなパワー』という言葉も使われていたのですが、まさにそのとおりだな、と思います。特に、今の宙組は蘭寿さん筆頭にどちらかといえば『ポジティヴなパワー』をもつ人が多いし、先代のタニちゃんもそちら側の人だったので、祐飛さんが加わったことでガラッと雰囲気が変わったなー、と実感していたところなので。
ただ、祐飛さん的にはそういう評価は微妙に心外だったらしく、
「ホゲ(太王四神記)の時に、小池さんに『待ってました!って感じじゃない?』と言われたんですけど、自分ではどれも全く違う役だと思って創っているので……」
とぶつぶつ言ってました(^ ^)。『ネガティヴになった理由がそれぞれ違う』んだから、と。
「一番自分に近い役は?」という質問には、
「銀ちゃんだと思います」
と(@ @)。「やりやすいというか、生まれ持ったものは銀ちゃんだった、みたいな」と、ちょっと苦笑気味に話す祐飛さん。そういえば、あの公演では喉をつぶしたりしてとても大変そうだったけど、でも、幸せそうだったなあ(*^ ^*)。
遥「ぎ、銀ちゃんなんですか!? 私(遥)は、リックが一番近いんだろうと思ったんですが……違いますか?」
祐「リックの、一山も二山も越えてきたっぽいところは、5年前には演じられなかっただろうな、と。いろいろ乗り越えた今だからこそ出来るし、わかる、というところは確かにありますね」
そんな会話で、ごく自然にリックの役づくりの話へ。こういうところも、遥さんは巧いというか、テンポがよくて楽しかったです。
リックの役作りで苦労した点は?と訊かれて、「とにかくハンフリー・ボガートのイメージが強いので、一度完全に離さないと出来ないなと思いました。“ボギー”を演じるのではなく、リックにならなければ、と。ただ、その時代のその年齢の男性を表現するためには、映画の仕草の一つ一つを拾う必要もあって、、、映画のイメージを壊さないように、でもボギーの猿真似にならないように……というところに一番苦労しました」(←意訳)
ダブルのスーツの着こなしについては、
「もともと欧米の年配の方の体型に合わせた服なので、着こなしが難しい。自分の体型に合わせて、ミリ単位でなおしていただきました」
「それで、あんなに格好良いんですね!(ポン)」
「そうですね、衣装のおかげで」
…その瞬間、会場を吹き抜けた乾いた風を、私は忘れることは無いでしょう…。
リックの役については、
「いじけてるし、うじうじしてるし、後ろ向きだし、男役として演じるのが難しい」
と、いろいろ考えこみつつ熱く語ってくださいました。
CSニュースでも流れていましたが、
「(フラれた女を)朝まで待っていて、夜明け近くなってやっと来てくれたのに、酔っ払ってあんなこと言うからぷいっと怒って帰っちゃって……朝起きてすごく反省したんです。せっかく来てくれたのに、なんであんなこと言っちゃったんだろう、って。二日酔いでガンガンする頭を抱えて。で、次の日にバザールで出会って、一生懸命謝るんですよね。案外素直だし、可愛いし、憎めない男なんです」
とゆー、聞きながらつい爆笑してしまったコメントとか(^ ^;ゞ
ただ、リックという男の大事なところは、平等思想を明解に打ち出す格好良さと、イルザに対してうじうじと未練を残す駄目男の可愛らしさの両面を持っていて、しかもそのギャップがすごく大きいところだと思うんですよね。
「リアルな男ではないだけに、男役として演じるにあたって、男の駄目さを見せるというのは非常に難しい(女っぽくなり易い)のですが、リアルな男性には弱さもあるのが当然なので、中途半端にせずに、弱さは弱さとして曝け出したほうがいいだろう、と思って、思い切ってうじうじしています」
というコメントが、すごく納得でした。そのほうが、ラストの格好良さが映えるんですよね(*^ ^*)。
リックの、店の従業員に対する公平さや正義感などから
「オスカルを連想しました」
と遥さんがコメントしていましたが、たしかに通じるものがあるのかもしれないな、と納得しました。男装した美少女の突っ張ったところが“男役らしさ”であり、リアルな中年男性のしたたかな弱さが“懐の深さ”になっているという違いがありますけれども、根っこのところは同じなんだな、と。
「宙組についての今の印象は?」
という質問に対しては、
「群衆の芝居が凄い」
と即答。よく言われるコーラスの素晴らしさ、ということもあるようですが、
「舞台上にいる全員が、その時代に生きているのが素晴らしい」という言い方をされていたので、小芝居の見事さにも感心されたみたいでした。
このトークショーの時の話ではありませんが、先日行われた祐飛さんのお茶会でも似たような質問がありまして、そのときに
「宙組っ子の芝居の創り方って、私(大空)の創り方とすごく良く似ているんです。皆が“○○という人物を演じよう”とするんじゃなくて、“○○としてその時代を生きよう”としてくれる」
というコメントがあったことに、凄く感動したんですよね。
たしかに、今回の群衆たちの小芝居は、観どころ満載すぎてもうお腹一杯(; ;)って感じになるくらいなんですが。まあ花組も月組も凄いんですけど、宙組の小芝居はまたちょっとタイプが違うな、という気はします。
それにしても、ここで面白かったのは、遥さんの小芝居観察力(^ ^)。
「回想シーンのカフェでも、トイレに行ったり、グラスの汚れを見つけてクレームをつけたり、、、」
と畳み掛けるようにいろんな話をされる遥さんに、祐飛さんも少し気おされたように
「そ、そうなんですよ!!よく観ていらっしゃいますねえ」
と感嘆の声。
「そういえば、おたくのバーテン(サッシャ/春風弥里)、時々客に勧める振りして盗み飲みしてますよ!」
「え”、そうなんですか?こんどちょっと注意しておきます」
というやりとりもあったりして、めっちゃ面白かったです。
#ちなみに、注意したのかしていないのか不明ですが、サッシャの盗み飲みは、今のところエスカレートする一方です(^ ^)。
この後すぐに、すみ花ちゃんが登場するので、いったん切りますね(^ ^)。
続きは、また、いずれ。
.
遠征の後、そのまま旅行に行っていたため、だいぶ更新が滞ってしまいました。こんなに間があいたのは結構久しぶりのような気が……。とっくにCSニュースにも流れてしまって今更なのですが、自分のためのメモをアップさせていただきますm(_ _)m。
録音していたわけでは(もちろん)無いので、かぎかっこで括って書いている部分もご本人の言葉では全くなく、かなり意訳されていると思います。私の解釈だと思って読んでいただければ。
……遠からずCSでもフルで放送されるようですから、ファンの方はそれを待たれたほうがいいかもしれません(^ ^)。と、注意書きしつつ。
司会は遥洋子さん。
いやーーーー、面白かったです。トークって司会者次第なんだなあ、と思いましたね。遥さんが、本当にファンと同じ目線で舞台を観てくださって、ファンが誰しも思うことをしっかり突っ込んでくださるので、すごく面白かったです。
このトークショーの模様が載っているわけではないのですが、遥さんのサイトにリンクをさせていただきます。勝手に申し訳ありません。
http://www.haruka-youko.net/index.html
開幕前の音楽は、グノーのアヴェ・マリア。なんとなく、上演中の作品に関係する音楽が流れるものだと思っていたので、あー関係ないんだなー、と印象に残りました。
祐飛さんは、黒のスーツに鮮やかな朱赤のインナーで、これまた「カサブランカ」の世界とはかけ離れた色彩。相変わらず細いけど、顔色も良く、目の下のクマも少しは薄れたかな…?という感じ。
まずは、まあお披露目公演中のトップスターにはとりあえず聞いとけ、的な質問からスタート。
「今のご気分は?」
「いい気分です(^ ^)」
博多の方が『お披露目』感が満載だったそうです。大劇場公演は、とにかくこの「カサブランカ」を形にすることに必死で、『あ、そういえばお披露目だった』という感じだったとか。
そんな話をしながら、にこぉっと微笑む祐飛さん。なんだか花組時代より2,3歳若返ったような気がしました。若いお嬢さん(←すみ花ちゃん)と、いつも一緒に居るせいでしょうかねぇ(^ ^;ゞ
司会の遥さんが、
「観ていて、お披露目とは思えないほど落ち着いているなーと思ったんですが、ご本人的にもそうなんですねー」
というようなことを仰ってましたが、私も同感でした!(^ ^)。すっごく落ち着いて見えるんですよね。
「舞台を観ても、気負いがなくて自然体で。お披露目特有のハラハラ感がなくて、安心して観ていられました」
という遥さんのコメントに、
「そうなんでしょうか。……そうですね、組子の皆がしっかり支えてくれるから、安心してお芝居に取り組めていると思います」
と応じる祐飛さん。そのしみじみした口調に、お稽古は本当に大変だったんだろうなあ、と実感しました。
実際に0番ポジションに立ってみてどうですか?という質問には……
「大劇場のセンターピン(スポット)は、他とは全然違うんです。魔法のライトですね。皆もこんなのを貰っていたのか!と」
観客の立場で言わせて貰うなら、ライトよりトップマイクの魔法の方がずーっと魔力が強い ような気がするんですけど。そのへんはどうお考えなんでしょうか。
……っていうか。宝塚の舞台には魔法が詰まっているんだな。(素直な気持ち)
「この一年間の一番の山場は?」という質問には、
「この一年は、すべてが山でした」と即答。そして、しみじみと「内定をいただいてからは、本当に、なにもかもが変わったな、と」
そして。「1昨年の月⇒花の組替えから始まった山を、一緒に乗り越えてきてくれたファンの皆は、何があっても一緒に来てくれると信じられたから、すごく安心感がありました」(←意訳)というコメントが、すごく胸に響きました。
『山場を超えてきた皆が支えてくれている、自分はただ全力で芝居に取り組めばいいんだ、と』
……祐飛さん、そういうことをサラッと言える役者に、いつの間になったんだろう……。
遥さん曰く、祐飛さんは
「苦悩と葛藤を演じきった」
と評価されているそうなのですが。……そ、そうなのかな。たしかに、ルドルフ、ホゲと大作での役が目立つし、スコット、ステファーノ、茨木と主演作も多いし……そういうイメージは強いでしょうね。
『ネガティヴなパワー』という言葉も使われていたのですが、まさにそのとおりだな、と思います。特に、今の宙組は蘭寿さん筆頭にどちらかといえば『ポジティヴなパワー』をもつ人が多いし、先代のタニちゃんもそちら側の人だったので、祐飛さんが加わったことでガラッと雰囲気が変わったなー、と実感していたところなので。
ただ、祐飛さん的にはそういう評価は微妙に心外だったらしく、
「ホゲ(太王四神記)の時に、小池さんに『待ってました!って感じじゃない?』と言われたんですけど、自分ではどれも全く違う役だと思って創っているので……」
とぶつぶつ言ってました(^ ^)。『ネガティヴになった理由がそれぞれ違う』んだから、と。
「一番自分に近い役は?」という質問には、
「銀ちゃんだと思います」
と(@ @)。「やりやすいというか、生まれ持ったものは銀ちゃんだった、みたいな」と、ちょっと苦笑気味に話す祐飛さん。そういえば、あの公演では喉をつぶしたりしてとても大変そうだったけど、でも、幸せそうだったなあ(*^ ^*)。
遥「ぎ、銀ちゃんなんですか!? 私(遥)は、リックが一番近いんだろうと思ったんですが……違いますか?」
祐「リックの、一山も二山も越えてきたっぽいところは、5年前には演じられなかっただろうな、と。いろいろ乗り越えた今だからこそ出来るし、わかる、というところは確かにありますね」
そんな会話で、ごく自然にリックの役づくりの話へ。こういうところも、遥さんは巧いというか、テンポがよくて楽しかったです。
リックの役作りで苦労した点は?と訊かれて、「とにかくハンフリー・ボガートのイメージが強いので、一度完全に離さないと出来ないなと思いました。“ボギー”を演じるのではなく、リックにならなければ、と。ただ、その時代のその年齢の男性を表現するためには、映画の仕草の一つ一つを拾う必要もあって、、、映画のイメージを壊さないように、でもボギーの猿真似にならないように……というところに一番苦労しました」(←意訳)
ダブルのスーツの着こなしについては、
「もともと欧米の年配の方の体型に合わせた服なので、着こなしが難しい。自分の体型に合わせて、ミリ単位でなおしていただきました」
「それで、あんなに格好良いんですね!(ポン)」
「そうですね、衣装のおかげで」
…その瞬間、会場を吹き抜けた乾いた風を、私は忘れることは無いでしょう…。
リックの役については、
「いじけてるし、うじうじしてるし、後ろ向きだし、男役として演じるのが難しい」
と、いろいろ考えこみつつ熱く語ってくださいました。
CSニュースでも流れていましたが、
「(フラれた女を)朝まで待っていて、夜明け近くなってやっと来てくれたのに、酔っ払ってあんなこと言うからぷいっと怒って帰っちゃって……朝起きてすごく反省したんです。せっかく来てくれたのに、なんであんなこと言っちゃったんだろう、って。二日酔いでガンガンする頭を抱えて。で、次の日にバザールで出会って、一生懸命謝るんですよね。案外素直だし、可愛いし、憎めない男なんです」
とゆー、聞きながらつい爆笑してしまったコメントとか(^ ^;ゞ
ただ、リックという男の大事なところは、平等思想を明解に打ち出す格好良さと、イルザに対してうじうじと未練を残す駄目男の可愛らしさの両面を持っていて、しかもそのギャップがすごく大きいところだと思うんですよね。
「リアルな男ではないだけに、男役として演じるにあたって、男の駄目さを見せるというのは非常に難しい(女っぽくなり易い)のですが、リアルな男性には弱さもあるのが当然なので、中途半端にせずに、弱さは弱さとして曝け出したほうがいいだろう、と思って、思い切ってうじうじしています」
というコメントが、すごく納得でした。そのほうが、ラストの格好良さが映えるんですよね(*^ ^*)。
リックの、店の従業員に対する公平さや正義感などから
「オスカルを連想しました」
と遥さんがコメントしていましたが、たしかに通じるものがあるのかもしれないな、と納得しました。男装した美少女の突っ張ったところが“男役らしさ”であり、リアルな中年男性のしたたかな弱さが“懐の深さ”になっているという違いがありますけれども、根っこのところは同じなんだな、と。
「宙組についての今の印象は?」
という質問に対しては、
「群衆の芝居が凄い」
と即答。よく言われるコーラスの素晴らしさ、ということもあるようですが、
「舞台上にいる全員が、その時代に生きているのが素晴らしい」という言い方をされていたので、小芝居の見事さにも感心されたみたいでした。
このトークショーの時の話ではありませんが、先日行われた祐飛さんのお茶会でも似たような質問がありまして、そのときに
「宙組っ子の芝居の創り方って、私(大空)の創り方とすごく良く似ているんです。皆が“○○という人物を演じよう”とするんじゃなくて、“○○としてその時代を生きよう”としてくれる」
というコメントがあったことに、凄く感動したんですよね。
たしかに、今回の群衆たちの小芝居は、観どころ満載すぎてもうお腹一杯(; ;)って感じになるくらいなんですが。まあ花組も月組も凄いんですけど、宙組の小芝居はまたちょっとタイプが違うな、という気はします。
それにしても、ここで面白かったのは、遥さんの小芝居観察力(^ ^)。
「回想シーンのカフェでも、トイレに行ったり、グラスの汚れを見つけてクレームをつけたり、、、」
と畳み掛けるようにいろんな話をされる遥さんに、祐飛さんも少し気おされたように
「そ、そうなんですよ!!よく観ていらっしゃいますねえ」
と感嘆の声。
「そういえば、おたくのバーテン(サッシャ/春風弥里)、時々客に勧める振りして盗み飲みしてますよ!」
「え”、そうなんですか?こんどちょっと注意しておきます」
というやりとりもあったりして、めっちゃ面白かったです。
#ちなみに、注意したのかしていないのか不明ですが、サッシャの盗み飲みは、今のところエスカレートする一方です(^ ^)。
この後すぐに、すみ花ちゃんが登場するので、いったん切りますね(^ ^)。
続きは、また、いずれ。
.
宙組大劇場公演、フルメンバー揃っての公演がまた始まりましたね!
本当におめでとうございます。よ、よかった……なんとか大劇場でもフルメンバーの公演を観ることができそう♪(喜)。新人公演も影響なくてすみそうですね!(ことだま、ことだま)
週末はまた行ってまいります。……自分がいけなくならないように気をつけます(汗)。
「カサブランカ」に嵌りすぎてしまったおかげで(?)、最近、ほかの舞台については何も書いてないですよね……。
とりあえず、新国立劇場の「ヘンリー六世」は、なんとか三部作全てを観ることができました。
あと、絶対行くぞ!と楽しみにしていた「フロスト×ニクソン」(銀河劇場)も、無事観れました。「カサブランカ」と完全に被っているので不安だったのですが。
そして、シアタークリエの「グレイガーデンズ」。
これは素晴らしかった!!また後日、落ち着いてからゆっくり書きたいと思っておりますが、とりあえず、まだあと二週間ほどやっておりますので、ぜひ、まだご覧になっていない皆様もご検討くださいませ(^ ^)。観て損はない、と、思います、たぶん。
草笛光子・大竹しのぶという当代きっての大女優たちの競演、というだけでも見ごたえがありますし、久しぶりに、宮本亜門の良いところが出た演出でした!あと、宝塚時代に彩乃かなみちゃんの芝居が苦手だった方にもお勧めできます♪ 頭で考えていないリアルな芝居で、かなり怖いところのあるキャラをしっかり演じていました。大女優と組んだことは、凄く勉強になったのではないかと思います。
現役では、今日一つめでたいニュースがありました。
美弥るりかさん、「ハプスブルクの宝剣」新人公演主演おめでとうございます!
いやあ、最後にきて滑り込みでの主演、本当におめでとう!あの声でいっぱい喋っていっぱい歌ってくれますよね♪楽しみにしています。
ヒロインは早乙女わかばちゃん。研2か……若いなあ。まだ個体認識はできていませんが、おとめの写真は可愛いですね♪ フランツ・シュテファンは真風涼帆さん。二度の主演経験が生かして、伸び伸びと演じてくれたらいいな、と思います。
個人的には、しーらん(壱城あずさ)が何をやるのか気になってます(^ ^)。伸び盛りな人なので、遣り甲斐のある役にめぐり合えますように。
それにしても。このあたりの配役を見ていると、雪組の『主演をしたら次はハマコさんの役』という流れって、すごく勉強になるんだろうな~と思いますね。なかなかああいう立場の人は組内にはいないので、つくづく面白い存在だな、と★
花組ドラマシティ公演「相棒」の配役も発表されてますが、残念ながら原作を全く知らないのでコメントのしようがない(涙)。(初姫)さあやの「稲田麦子」ってゆーのは原作にもいるのでしょうか。思わず名前を二度読みしてしまったのですが。
いや、二度読みといえばさあやより衝撃的だった三人組、アンコ(華耀きらり)/キナコ(天宮菜生)/モチコ(芽吹幸奈)という配役というか役名 にウケすぎてしまって、息もできずに死にそうになりました(汗)。なんだそりゃー!!石田さん、、、、花組の誇る可愛子ちゃんを三人並べて、何をするつもりなんですか?それとも、これも原作に出てくるキャラクターだとゆーのかっ!?
「カサブランカ」については、何から書けばいいのかわからないので、とりあえず年表を作ってみました。
1904年
リック、ニューヨークに生まれる。
1910年代
イルザ、オスロに生まれる。
1930年
イルザは歯にブリッジをはめていた(十代半ば?)
リックは職探し中(26歳)
1934年~36年
イタリアのエチオピア(侵略)戦争
1936年~39年
スペイン内戦(リック参戦、たぶんセザールも)
1940年春
ラズロが収容所で死んだというしらせが届き、リックとイルザが出会う。
同年5月
フランス軍のパリ放棄、ラズロが収容所を脱出。
同年冬
リック、カサブランカ到着(コートを着ているから、おそらく晩秋か冬)
1941年12月1日
カサブランカにラズロとイルザ、そしてシュトラッサーが到着。
このときリックは37歳。
1930年(二人がパリで出会った1940年の「10年前」)にリックが職を探していたのは、それまではどこかに勤めていたのに、大恐慌(1929年末~)のあおりで失業したとか、あるいは事業をやっていたけど倒産したとか、そういうことなんでしょうか?
それで、「金儲けのためにはじめた」武器の売買でエチオピアにかかわるのが4年後(?)。どんな伝手があったのか解りませんが、有能な商人だったんでしょうね、きっと。
イルザの「ブリッジ」は、おそらく現在主流となっているワイヤー方式の前の、本当に「ブリッジ」だった時代のものだと思うので、ローティーンだったんじゃないかな、と。たぶん、まだオスロに居たのだと思います。
パリに出てきたのは何歳の頃で、目的は何だったんでしょうね。大学にでも行こうとしたのか、それとも?
ラズロのモデルは、汎ヨーロッパ提唱者で「EUの父」と呼ばれるリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギー男爵だと言われていますが、彼は1894年生まれなんだそうですね。リックより10歳上、1941年には47歳。……ですが、小池さんのラズロはかなり若々しくてエネルギッシュなキャラクターなので、ラズロの方がリックより少し若いような気がします。蘭トムくんは何歳のつもりで演じているのでしょうか。ナウオンでは何も言ってなかったよなあ、確か…。
最初私は、ラズロとリックがどちらが歳上か、というのは結構重要な問題だ、と思っていたんですよね。二人の間にあるのは「憧れ」や「敵愾心」もあるかもしれないけれども、基本的には「尊敬」だろうと思っていたので。
で。ラズロは多分、リックが歳上だろうと歳下だろうと、きちんと人を視て評価することができる男だろうと思うのですが、リックはどうなのかなあ?と。そーゆー点で、私は蘭トムさんの役作り(というか小池さんの脚色)には疑問を持っていたんです。初見では。
でも。
何度か観るうちに、だんだん、リックという男はそこまで狭量じゃないんじゃないかな、と思えてきて。
物語の前半は、どちらにしても「クソジジイめ」もしくは「若造め」と思って拗ねているだけなんですよね。結局のところ、リック自身が自分の傷に向き合って精神的に立ち直る までは、そこからは一歩も先へ進まないんですよ。
でも彼は、中盤から後半にかけてのいろんなエピソードの積み重ねの中で、ひとを「尊敬する」ことを思い出すんですよね!
そこまでくれば、ラズロの年齢なんてどうでもいい。彼はすべての革命家たちの精神的な父で、理論武装のバックボーンを提供しているんだから。『若造のくせにやるべきことをやっている男だ』、という評価でもいいし、『ジジイのくせにがんばっているな』でも良いんです。
どちらにしても、『愛する女を任せるに足る男だ』と思うことができれば、それで良いのですから。
なんだか、年表を作るのも久しぶりに楽しかったです。
もし、他にも要素として入れられるものがありましたら、教えてくださいませ(^ ^)
.
本当におめでとうございます。よ、よかった……なんとか大劇場でもフルメンバーの公演を観ることができそう♪(喜)。新人公演も影響なくてすみそうですね!(ことだま、ことだま)
週末はまた行ってまいります。……自分がいけなくならないように気をつけます(汗)。
「カサブランカ」に嵌りすぎてしまったおかげで(?)、最近、ほかの舞台については何も書いてないですよね……。
とりあえず、新国立劇場の「ヘンリー六世」は、なんとか三部作全てを観ることができました。
あと、絶対行くぞ!と楽しみにしていた「フロスト×ニクソン」(銀河劇場)も、無事観れました。「カサブランカ」と完全に被っているので不安だったのですが。
そして、シアタークリエの「グレイガーデンズ」。
これは素晴らしかった!!また後日、落ち着いてからゆっくり書きたいと思っておりますが、とりあえず、まだあと二週間ほどやっておりますので、ぜひ、まだご覧になっていない皆様もご検討くださいませ(^ ^)。観て損はない、と、思います、たぶん。
草笛光子・大竹しのぶという当代きっての大女優たちの競演、というだけでも見ごたえがありますし、久しぶりに、宮本亜門の良いところが出た演出でした!あと、宝塚時代に彩乃かなみちゃんの芝居が苦手だった方にもお勧めできます♪ 頭で考えていないリアルな芝居で、かなり怖いところのあるキャラをしっかり演じていました。大女優と組んだことは、凄く勉強になったのではないかと思います。
現役では、今日一つめでたいニュースがありました。
美弥るりかさん、「ハプスブルクの宝剣」新人公演主演おめでとうございます!
いやあ、最後にきて滑り込みでの主演、本当におめでとう!あの声でいっぱい喋っていっぱい歌ってくれますよね♪楽しみにしています。
ヒロインは早乙女わかばちゃん。研2か……若いなあ。まだ個体認識はできていませんが、おとめの写真は可愛いですね♪ フランツ・シュテファンは真風涼帆さん。二度の主演経験が生かして、伸び伸びと演じてくれたらいいな、と思います。
個人的には、しーらん(壱城あずさ)が何をやるのか気になってます(^ ^)。伸び盛りな人なので、遣り甲斐のある役にめぐり合えますように。
それにしても。このあたりの配役を見ていると、雪組の『主演をしたら次はハマコさんの役』という流れって、すごく勉強になるんだろうな~と思いますね。なかなかああいう立場の人は組内にはいないので、つくづく面白い存在だな、と★
花組ドラマシティ公演「相棒」の配役も発表されてますが、残念ながら原作を全く知らないのでコメントのしようがない(涙)。(初姫)さあやの「稲田麦子」ってゆーのは原作にもいるのでしょうか。思わず名前を二度読みしてしまったのですが。
いや、二度読みといえばさあやより衝撃的だった三人組、アンコ(華耀きらり)/キナコ(天宮菜生)/モチコ(芽吹幸奈)という配役というか役名 にウケすぎてしまって、息もできずに死にそうになりました(汗)。なんだそりゃー!!石田さん、、、、花組の誇る可愛子ちゃんを三人並べて、何をするつもりなんですか?それとも、これも原作に出てくるキャラクターだとゆーのかっ!?
「カサブランカ」については、何から書けばいいのかわからないので、とりあえず年表を作ってみました。
1904年
リック、ニューヨークに生まれる。
1910年代
イルザ、オスロに生まれる。
1930年
イルザは歯にブリッジをはめていた(十代半ば?)
リックは職探し中(26歳)
1934年~36年
イタリアのエチオピア(侵略)戦争
1936年~39年
スペイン内戦(リック参戦、たぶんセザールも)
1940年春
ラズロが収容所で死んだというしらせが届き、リックとイルザが出会う。
同年5月
フランス軍のパリ放棄、ラズロが収容所を脱出。
同年冬
リック、カサブランカ到着(コートを着ているから、おそらく晩秋か冬)
1941年12月1日
カサブランカにラズロとイルザ、そしてシュトラッサーが到着。
このときリックは37歳。
1930年(二人がパリで出会った1940年の「10年前」)にリックが職を探していたのは、それまではどこかに勤めていたのに、大恐慌(1929年末~)のあおりで失業したとか、あるいは事業をやっていたけど倒産したとか、そういうことなんでしょうか?
それで、「金儲けのためにはじめた」武器の売買でエチオピアにかかわるのが4年後(?)。どんな伝手があったのか解りませんが、有能な商人だったんでしょうね、きっと。
イルザの「ブリッジ」は、おそらく現在主流となっているワイヤー方式の前の、本当に「ブリッジ」だった時代のものだと思うので、ローティーンだったんじゃないかな、と。たぶん、まだオスロに居たのだと思います。
パリに出てきたのは何歳の頃で、目的は何だったんでしょうね。大学にでも行こうとしたのか、それとも?
ラズロのモデルは、汎ヨーロッパ提唱者で「EUの父」と呼ばれるリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギー男爵だと言われていますが、彼は1894年生まれなんだそうですね。リックより10歳上、1941年には47歳。……ですが、小池さんのラズロはかなり若々しくてエネルギッシュなキャラクターなので、ラズロの方がリックより少し若いような気がします。蘭トムくんは何歳のつもりで演じているのでしょうか。ナウオンでは何も言ってなかったよなあ、確か…。
最初私は、ラズロとリックがどちらが歳上か、というのは結構重要な問題だ、と思っていたんですよね。二人の間にあるのは「憧れ」や「敵愾心」もあるかもしれないけれども、基本的には「尊敬」だろうと思っていたので。
で。ラズロは多分、リックが歳上だろうと歳下だろうと、きちんと人を視て評価することができる男だろうと思うのですが、リックはどうなのかなあ?と。そーゆー点で、私は蘭トムさんの役作り(というか小池さんの脚色)には疑問を持っていたんです。初見では。
でも。
何度か観るうちに、だんだん、リックという男はそこまで狭量じゃないんじゃないかな、と思えてきて。
物語の前半は、どちらにしても「クソジジイめ」もしくは「若造め」と思って拗ねているだけなんですよね。結局のところ、リック自身が自分の傷に向き合って精神的に立ち直る までは、そこからは一歩も先へ進まないんですよ。
でも彼は、中盤から後半にかけてのいろんなエピソードの積み重ねの中で、ひとを「尊敬する」ことを思い出すんですよね!
そこまでくれば、ラズロの年齢なんてどうでもいい。彼はすべての革命家たちの精神的な父で、理論武装のバックボーンを提供しているんだから。『若造のくせにやるべきことをやっている男だ』、という評価でもいいし、『ジジイのくせにがんばっているな』でも良いんです。
どちらにしても、『愛する女を任せるに足る男だ』と思うことができれば、それで良いのですから。
なんだか、年表を作るのも久しぶりに楽しかったです。
もし、他にも要素として入れられるものがありましたら、教えてくださいませ(^ ^)
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50回目の宝塚舞踊会
2009年11月25日 宝塚全体・OG宝塚歌劇団 花組のトップ娘役、桜乃彩音さんが、次の大劇場公演で卒業することが発表されました。
演目として「虞美人」が発表されたとき、すごく自然に「ああ、これが花道になるんだろうな」と思ったんですよね。春野寿美礼さん、真飛さんと二人のトップさんと組んで、「ファントム」から「虞美人」まで、7作。そろそろかな、と。
美人で大柄で美脚で、華やかな人でした。もっと大人っぽい声で喋れたら、いろんな佳い女の役ができただろうに、惜しいなあ…。声が細くて可愛らしいので、持ち味に合わない少女っぽい役、妹系の役ばかりがきてしまったのは不運だったな、と。でも、4年の間にずいぶん歌も巧くなったし、梅田芸術劇場のサリーが思いのほか良かったので、「相棒」のパリスと「虞美人」の二作がとても楽しみです。
もっと早くに、サリーみたいな元気で前向きな役に出会っていたら……と思うと少し残念ですが。まあ、こればっかりはめぐり合わせですからねぇ。
このタイミングで彩音ちゃんが卒業するってことは、真飛さんは二人目の相手役を迎えるんでしょうか。まさか、来年二作目に「エリザベート」で卒業、とか、そういう冗談は言わないですよねっ!?
そして。
「カサブランカ」については、まずは第一報を(自分なりに。まとまりませんでしたが)書いたので、詳細に入る前に、カンタンに「舞踊会」のことを。
今年の舞踊会は、50回目を記念して、お題を統一して義経絵巻というつくり。
いろんなジャンルで作品化されていて、義経、という人は本当に日本人に愛されているんだな、と思いました。
1.祝舞 蓬莱(海隼人、朝都まお、白妙なつ、妃白ゆあ、若夏あやめ)
星組さんの可愛い若手が集まって、可愛らしく踊っていらっしゃいました。白妙さんがセンター、その両側に男役二人と娘役二人が一人ずつ、みたいなフォーメーションが多かったと思います。
日舞のレベルはよくわからない素人ですが、5人とも本当に可愛かったです。
そういえば、星組さんはしばらく日本物に当たっていないような。もしかして、「さくら」を除いたら「長崎しぐれ坂」まで遡るのかな…?
2.祝舞 花がたみ(光あけみ、一原けい、五峰亜季、美穂圭子)
専科の女役4人による、ちょっとコミカルな感じの踊りでした。さすがにベテランは巧いなあ、と(^ ^;ゞ
4人とも髪はアップにしてお団子にしているんですが、学年が上の方ほどお団子の位置が低く、このメンバーだと最下になる美穂さんが殆ど頭の天辺みたいな位置で結んでいたのが面白かったです。こういうところにも学年って出るんだなあ(笑)。
3.長唄 鞍馬山(涼紫央、鶴見舞夕、真風涼帆、瀬稀ゆりと、輝咲玲央、本城くれは)
ここから本題、という感じで、義経絵巻が始まります。
有名な、鞍馬寺の天狗たちと剣術の修行をする牛若丸の物語。牛若丸にすずみん、僧正坊(大天狗)にどいちゃん、他のメンバーは烏天狗というキャストでした。
いやはや、面白かった!個人的に、場面として一番面白かったのはここなんじゃないかと思います(^ ^)。すずみんの牛若丸は、目張りをくっきりと描きすぎてちょっと面白いことになっていましたが、踊りは元気で良かったです。子役なので元気いっぱい!という感じでしたが、いつものすずみんの雰囲気と全然違っていて、新鮮でした。
どいちゃんは凄く良かった~!!ダンサーですけど、もしかして、日舞も得意なんでしょうか(*^ ^*)。大天狗の大きな衣装に着られることなく、しっかり威厳をもってコミカルに踊ってくれました♪
真風くん以下は、銀で羽の文様が描かれた黒の衣装がすごく格好よくて、素敵でした。振りも結構跳んだりはねたり大変そうでした。途中で、天から吊った綱の端を手に持ったまま袖から現れる場面があっったのですが、あれって、本来ならフライングというか『飛んで』登場するはずだった筈ですよね?たぶん。何故、あんなふうに中途半端に無くなっちゃったのかなあ…?
一人で剣の稽古をする牛若丸に、お堂の中から大天狗が現れて、烏天狗たちと稽古の相手をしてやる、というストーリーは、シンプルだし見ているだけで解りやすいし、大変楽しい演目でした♪
4.長唄 橋弁慶(京三紗、蘭寿とむ、北翔海莉)
一幕ラストの場面。まずは常盤御前(京)が、牛若丸(蘭トム)を説教する場面から始まります。「仏門に入る」という約束で命を助けられた息子が、その仏門(鞍馬寺)で剣の修行をし、父の仇を討たんとしていることを知った母親が、家宝の笛を与えてその無謀を諌めんとする。
長唄ですが、芝居仕立てで常盤御前や牛若丸の台詞もあり、蘭トムさんの子供っぽい作り声がとても面白かった(^ ^)。白塗りの蘭トムさんは、ラズロの渋い格好良さはどこへやら、色白の美少年っぷりが素晴らしかったです。
後半は、みっちゃんの弁慶と蘭トムさんの牛若丸で、五条の橋の立ち回り。能の橋弁慶を一度観たことがあるのですが、身の軽い牛若丸の動きが非常に派手だった記憶があるのですが、こちらは比較的、キレイな舞いでまとめてあって、戦いの緊迫感は弱かったですが、少しずつ惹かれあい、最後に主従の誓いをたてるまでが自然で解りやすかったと思います。
5.常磐津 十二段松の調べ(大空祐飛、野々すみ花)
休憩を挟んで、二幕の最初は色模様。
鞍馬山を出て、奥州平泉を目指す途中の義経と、三河矢作の宿の長者の娘・浄瑠璃姫の悲恋。
このまま寺の小僧として朽ちることに肯えなかった義経が、道中の恋を棄てて東北へ旅立つとき、姫に与えた名笛「薄墨」。先を急ぐ義経と、後に残され、想いは募るばかりの浄瑠璃姫。ついに愛しい人の後を追って歩き出した姫だったが……
浄瑠璃姫伝説には、「追いかけたが女の脚で追いつけるはずもなく、絶望した姫は遂に川に身を投げた」というタイプと、「衣川舘の闘いを生き延びて、蝦夷地へ落ち延びた義経と再会した」というタイプがあるようです。後者はさらに、中国大陸へ渡ってチンギス・ハーンになるまで浄瑠璃姫が同行した、というふうに続くみたいですね。
今回の舞は、残念ながらそこまでのストーリーではなく、普通に矢作宿での出会いと恋、そして別れというシンプルな流れだったと思いますが、、、祐飛さんとすみ花ちゃんのコンビだと、技術的なことはおいといて(汗)、言葉のない舞なのに、どんどん物語が拡がっていくというか、発展させてしまう芝居力があるので、とても面白かったです。観客の想像力でどうにでも見えるところが日本舞踊の面白いところですね。
しかし、二人とも色っぽかった……。ナウオンとかの、ほのぼのした空気を纏ったすみ花ちゃんが、ああして衣装をつけて化粧をすると、途端に「女」になるのが不思議です。そして、祐飛さんのあの柳腰(←もしもし?)ああ、もう一度観たいなあ(^ ^)。
6.清元 吉野山(柚希礼音、夢咲ねね)
浄瑠璃姫と別れて平泉に上った義経が、兄・頼朝の力になるべく鎌倉へ南下し、さらに木曽、都、そして平家を追って壇ノ浦まで転戦した、その後。兄に裏切られて追われる身となった義経を案じた静御前と、彼女を守護し供をする佐藤忠信(実は源九郎狐)の物語です。
美しい姫装束のねねちゃんがめっちゃ可愛らしい。見惚れちゃいました。芝居仕立てで、結構台詞もあるのですが、歌舞伎調の台詞回しにだいぶ苦労していましたね(^ ^)。
対する忠信の礼音くんは、結構激しい動きも多くて大変そうでした。でも、台詞は普通に現代っ子口調なのがなんだか不思議な感じ。姫と現代っ子が話してる!、って感じ(^ ^;。
連舞ではないので、礼音くんが一人で踊っている感じでしたが、このお二人の空気の違いというか、同じ世界で向かい合っていない感じがうまく生かされた演目だな、と思いました。
7.常盤津 弓八島(轟悠)
屋島の戦いの様子を詳しく語る義経の霊。詞があまり聞き取れないので今ひとつ話がわからなかったのですが、屋島海中に弓を落とし、「義経の弓が弱いと知られては源氏の屈辱」と必死に拾った……という話が後半のメインだったのかなあ?能登守教経が出てこないので、最後の八艘跳びはどうするのかしら?と思ったのですが、すみません、よくわかりませんでした。
轟さんの日本舞踊は春に観た「風の錦絵」以来でしたが、さすがに綺麗だな、と感心しました。
せっかくなので、松本さんとの連舞で観てみたかったです。でも、義経に関連した連舞ってあまり題材が無いみたいなので、仕方ないのでしょうか?
8.長唄 賤の小田巻(松本悠里)
長唄の囃方…というか、唄の方にお一人、素晴らしく好みの声の方がいらっしゃって。その方が唄いだすたびにテンションが上がってました。他の方とはトーンが全然違っていて、もしかしたら本来の長唄むきの声ではないのかもしれませんが、すごく素敵だったんですよ(*^ ^*)。
おかげで、なんとか最後まで意識を保つことができました(^ ^;ゞ
あああ、プログラムには三人の方のお名前が載っているのですが、いったいどなただったのでしょうか……?
フィナーレ
プログラムに『童謡メドレーです』と書いてあったので、非常に動揺してしまいましたが……
実に実に、楽しかったです♪
紋付に緑の袴で、星組チーム、宙組チーム、専科チーム、みたいな感じでチームごとに別れてやってくれたのですが、宙組4人の可愛らしさに嵌りました。いや~~、本当に可愛い!!
なんだか、個性はバラバラだけど世界が近い、というか、物凄く息の合う4人なんじゃないかな?と思いました(←贔屓目?)
まー、とにかく、可愛らしさの質が似ているのがなんとも言えず良かったです。祐飛さんVS.他の三人で、掛け合いというか、違う曲を交互に踊るのですが。その切り返し方とか、すごく面白かったです。ああ、口で説明できないのがもどかしい……。
後半、一人で踊る祐飛さんを止めて自分たちの仲間に入れようとする蘭トムさん(なんか、こう説明すると真面目な場面みたいだな…)が、祐飛さんの(今だけは)細い手首を「ぐっ」と握るときの力強さにちょっとドキッとしました。ええ。蘭トムさんかっこいい~(←お前は誰のファンなんだ)
轟さん一人だけ、「屋島」の義経の衣装をつけて登場して、それでもちゃんと童謡を歌ってくれたのがとても楽しかった。ラスト、銀橋にずらっと緑の袴が並んで、その真ん中に義経(轟)と静(松本)が微笑んで立っているさまが、「ああ、これが宝塚なんだな…」という、何というのかな、すごく不思議な感動がありました(汗)。
宝塚舞踊会も50回目。これからは毎年ではなく隔年で実施するそうなので、もう祐飛さんが出演することは無さそうですが、これからも、宝塚は「日本物」の灯を消すことなくがんばってほしいな、と思います。そういう意味では、名取のトップスターも一人くらいは居て欲しい、、、かも、しれません(はぁと)。
.
演目として「虞美人」が発表されたとき、すごく自然に「ああ、これが花道になるんだろうな」と思ったんですよね。春野寿美礼さん、真飛さんと二人のトップさんと組んで、「ファントム」から「虞美人」まで、7作。そろそろかな、と。
美人で大柄で美脚で、華やかな人でした。もっと大人っぽい声で喋れたら、いろんな佳い女の役ができただろうに、惜しいなあ…。声が細くて可愛らしいので、持ち味に合わない少女っぽい役、妹系の役ばかりがきてしまったのは不運だったな、と。でも、4年の間にずいぶん歌も巧くなったし、梅田芸術劇場のサリーが思いのほか良かったので、「相棒」のパリスと「虞美人」の二作がとても楽しみです。
もっと早くに、サリーみたいな元気で前向きな役に出会っていたら……と思うと少し残念ですが。まあ、こればっかりはめぐり合わせですからねぇ。
このタイミングで彩音ちゃんが卒業するってことは、真飛さんは二人目の相手役を迎えるんでしょうか。まさか、来年二作目に「エリザベート」で卒業、とか、そういう冗談は言わないですよねっ!?
そして。
「カサブランカ」については、まずは第一報を(自分なりに。まとまりませんでしたが)書いたので、詳細に入る前に、カンタンに「舞踊会」のことを。
今年の舞踊会は、50回目を記念して、お題を統一して義経絵巻というつくり。
いろんなジャンルで作品化されていて、義経、という人は本当に日本人に愛されているんだな、と思いました。
1.祝舞 蓬莱(海隼人、朝都まお、白妙なつ、妃白ゆあ、若夏あやめ)
星組さんの可愛い若手が集まって、可愛らしく踊っていらっしゃいました。白妙さんがセンター、その両側に男役二人と娘役二人が一人ずつ、みたいなフォーメーションが多かったと思います。
日舞のレベルはよくわからない素人ですが、5人とも本当に可愛かったです。
そういえば、星組さんはしばらく日本物に当たっていないような。もしかして、「さくら」を除いたら「長崎しぐれ坂」まで遡るのかな…?
2.祝舞 花がたみ(光あけみ、一原けい、五峰亜季、美穂圭子)
専科の女役4人による、ちょっとコミカルな感じの踊りでした。さすがにベテランは巧いなあ、と(^ ^;ゞ
4人とも髪はアップにしてお団子にしているんですが、学年が上の方ほどお団子の位置が低く、このメンバーだと最下になる美穂さんが殆ど頭の天辺みたいな位置で結んでいたのが面白かったです。こういうところにも学年って出るんだなあ(笑)。
3.長唄 鞍馬山(涼紫央、鶴見舞夕、真風涼帆、瀬稀ゆりと、輝咲玲央、本城くれは)
ここから本題、という感じで、義経絵巻が始まります。
有名な、鞍馬寺の天狗たちと剣術の修行をする牛若丸の物語。牛若丸にすずみん、僧正坊(大天狗)にどいちゃん、他のメンバーは烏天狗というキャストでした。
いやはや、面白かった!個人的に、場面として一番面白かったのはここなんじゃないかと思います(^ ^)。すずみんの牛若丸は、目張りをくっきりと描きすぎてちょっと面白いことになっていましたが、踊りは元気で良かったです。子役なので元気いっぱい!という感じでしたが、いつものすずみんの雰囲気と全然違っていて、新鮮でした。
どいちゃんは凄く良かった~!!ダンサーですけど、もしかして、日舞も得意なんでしょうか(*^ ^*)。大天狗の大きな衣装に着られることなく、しっかり威厳をもってコミカルに踊ってくれました♪
真風くん以下は、銀で羽の文様が描かれた黒の衣装がすごく格好よくて、素敵でした。振りも結構跳んだりはねたり大変そうでした。途中で、天から吊った綱の端を手に持ったまま袖から現れる場面があっったのですが、あれって、本来ならフライングというか『飛んで』登場するはずだった筈ですよね?たぶん。何故、あんなふうに中途半端に無くなっちゃったのかなあ…?
一人で剣の稽古をする牛若丸に、お堂の中から大天狗が現れて、烏天狗たちと稽古の相手をしてやる、というストーリーは、シンプルだし見ているだけで解りやすいし、大変楽しい演目でした♪
4.長唄 橋弁慶(京三紗、蘭寿とむ、北翔海莉)
一幕ラストの場面。まずは常盤御前(京)が、牛若丸(蘭トム)を説教する場面から始まります。「仏門に入る」という約束で命を助けられた息子が、その仏門(鞍馬寺)で剣の修行をし、父の仇を討たんとしていることを知った母親が、家宝の笛を与えてその無謀を諌めんとする。
長唄ですが、芝居仕立てで常盤御前や牛若丸の台詞もあり、蘭トムさんの子供っぽい作り声がとても面白かった(^ ^)。白塗りの蘭トムさんは、ラズロの渋い格好良さはどこへやら、色白の美少年っぷりが素晴らしかったです。
後半は、みっちゃんの弁慶と蘭トムさんの牛若丸で、五条の橋の立ち回り。能の橋弁慶を一度観たことがあるのですが、身の軽い牛若丸の動きが非常に派手だった記憶があるのですが、こちらは比較的、キレイな舞いでまとめてあって、戦いの緊迫感は弱かったですが、少しずつ惹かれあい、最後に主従の誓いをたてるまでが自然で解りやすかったと思います。
5.常磐津 十二段松の調べ(大空祐飛、野々すみ花)
休憩を挟んで、二幕の最初は色模様。
鞍馬山を出て、奥州平泉を目指す途中の義経と、三河矢作の宿の長者の娘・浄瑠璃姫の悲恋。
このまま寺の小僧として朽ちることに肯えなかった義経が、道中の恋を棄てて東北へ旅立つとき、姫に与えた名笛「薄墨」。先を急ぐ義経と、後に残され、想いは募るばかりの浄瑠璃姫。ついに愛しい人の後を追って歩き出した姫だったが……
浄瑠璃姫伝説には、「追いかけたが女の脚で追いつけるはずもなく、絶望した姫は遂に川に身を投げた」というタイプと、「衣川舘の闘いを生き延びて、蝦夷地へ落ち延びた義経と再会した」というタイプがあるようです。後者はさらに、中国大陸へ渡ってチンギス・ハーンになるまで浄瑠璃姫が同行した、というふうに続くみたいですね。
今回の舞は、残念ながらそこまでのストーリーではなく、普通に矢作宿での出会いと恋、そして別れというシンプルな流れだったと思いますが、、、祐飛さんとすみ花ちゃんのコンビだと、技術的なことはおいといて(汗)、言葉のない舞なのに、どんどん物語が拡がっていくというか、発展させてしまう芝居力があるので、とても面白かったです。観客の想像力でどうにでも見えるところが日本舞踊の面白いところですね。
しかし、二人とも色っぽかった……。ナウオンとかの、ほのぼのした空気を纏ったすみ花ちゃんが、ああして衣装をつけて化粧をすると、途端に「女」になるのが不思議です。そして、祐飛さんのあの柳腰(←もしもし?)ああ、もう一度観たいなあ(^ ^)。
6.清元 吉野山(柚希礼音、夢咲ねね)
浄瑠璃姫と別れて平泉に上った義経が、兄・頼朝の力になるべく鎌倉へ南下し、さらに木曽、都、そして平家を追って壇ノ浦まで転戦した、その後。兄に裏切られて追われる身となった義経を案じた静御前と、彼女を守護し供をする佐藤忠信(実は源九郎狐)の物語です。
美しい姫装束のねねちゃんがめっちゃ可愛らしい。見惚れちゃいました。芝居仕立てで、結構台詞もあるのですが、歌舞伎調の台詞回しにだいぶ苦労していましたね(^ ^)。
対する忠信の礼音くんは、結構激しい動きも多くて大変そうでした。でも、台詞は普通に現代っ子口調なのがなんだか不思議な感じ。姫と現代っ子が話してる!、って感じ(^ ^;。
連舞ではないので、礼音くんが一人で踊っている感じでしたが、このお二人の空気の違いというか、同じ世界で向かい合っていない感じがうまく生かされた演目だな、と思いました。
7.常盤津 弓八島(轟悠)
屋島の戦いの様子を詳しく語る義経の霊。詞があまり聞き取れないので今ひとつ話がわからなかったのですが、屋島海中に弓を落とし、「義経の弓が弱いと知られては源氏の屈辱」と必死に拾った……という話が後半のメインだったのかなあ?能登守教経が出てこないので、最後の八艘跳びはどうするのかしら?と思ったのですが、すみません、よくわかりませんでした。
轟さんの日本舞踊は春に観た「風の錦絵」以来でしたが、さすがに綺麗だな、と感心しました。
せっかくなので、松本さんとの連舞で観てみたかったです。でも、義経に関連した連舞ってあまり題材が無いみたいなので、仕方ないのでしょうか?
8.長唄 賤の小田巻(松本悠里)
長唄の囃方…というか、唄の方にお一人、素晴らしく好みの声の方がいらっしゃって。その方が唄いだすたびにテンションが上がってました。他の方とはトーンが全然違っていて、もしかしたら本来の長唄むきの声ではないのかもしれませんが、すごく素敵だったんですよ(*^ ^*)。
おかげで、なんとか最後まで意識を保つことができました(^ ^;ゞ
あああ、プログラムには三人の方のお名前が載っているのですが、いったいどなただったのでしょうか……?
フィナーレ
プログラムに『童謡メドレーです』と書いてあったので、非常に動揺してしまいましたが……
実に実に、楽しかったです♪
紋付に緑の袴で、星組チーム、宙組チーム、専科チーム、みたいな感じでチームごとに別れてやってくれたのですが、宙組4人の可愛らしさに嵌りました。いや~~、本当に可愛い!!
なんだか、個性はバラバラだけど世界が近い、というか、物凄く息の合う4人なんじゃないかな?と思いました(←贔屓目?)
まー、とにかく、可愛らしさの質が似ているのがなんとも言えず良かったです。祐飛さんVS.他の三人で、掛け合いというか、違う曲を交互に踊るのですが。その切り返し方とか、すごく面白かったです。ああ、口で説明できないのがもどかしい……。
後半、一人で踊る祐飛さんを止めて自分たちの仲間に入れようとする蘭トムさん(なんか、こう説明すると真面目な場面みたいだな…)が、祐飛さんの(今だけは)細い手首を「ぐっ」と握るときの力強さにちょっとドキッとしました。ええ。蘭トムさんかっこいい~(←お前は誰のファンなんだ)
轟さん一人だけ、「屋島」の義経の衣装をつけて登場して、それでもちゃんと童謡を歌ってくれたのがとても楽しかった。ラスト、銀橋にずらっと緑の袴が並んで、その真ん中に義経(轟)と静(松本)が微笑んで立っているさまが、「ああ、これが宝塚なんだな…」という、何というのかな、すごく不思議な感動がありました(汗)。
宝塚舞踊会も50回目。これからは毎年ではなく隔年で実施するそうなので、もう祐飛さんが出演することは無さそうですが、これからも、宝塚は「日本物」の灯を消すことなくがんばってほしいな、と思います。そういう意味では、名取のトップスターも一人くらいは居て欲しい、、、かも、しれません(はぁと)。
.
宙組大劇場公演「カサブランカ」。
やっと嵐も収まってきたみたい……かな?今日は、休演者も愛白もあちゃんだけ。あとは、明日の休演日をしっかり休んでいただいて、全員揃って木曜日を迎えてほしいものです。祈。
なので。今日は、ちょっとだけ作品の話を。
まずは、以前自分で書いた日記をちょっと思い出してみたいと思います。
http://80646.diarynote.jp/200906120313401808/
……あはは。
かの名台詞、三回も言ってくれたんですよ祐飛さんったら(^ ^;ゞ
でも、逃げ出したい気分にはならずにすみました!!(←真顔)「大空祐飛」が言ったら、私は絶対逃げたと思うんですけど、あくまでも、その台詞を言ったのは「リック」だったから。
前にも書きましたが、私はこの作品を映画館で観たことはないので、おそらく吹き替えだったと思うんですよね。
ってことは、「君の瞳に乾杯」という言葉だけを知っているってことで。だからこそ、イングリッド・バーグマンの潤んだ瞳とセットで印象に残っているわけですが。
……あれは、原語では「俺は君を見つめているんだぜ、お嬢ちゃん(Here’s looking at you, kid)」と言っているんですよね……
小池さんは、この二つの全く違う日本語(直訳と跳訳)を両方言わせる、という荒業に出て、そして、成功させていました。
三回出てくる同じ台詞の、トーンの違いがすごく面白くて。
いやーーー、世界的に有名な名台詞って、扱いが難しいんだなあ(- -)
で。
観終わって最初に思ったこと。
今までにも、何度も思ったし書いてきたことですが。
小池修一郎は、本当に潤色の天才だ。
吃驚しました。
私、まだまだ小池さんを舐めていたんだなー、と。
一番驚いたのは何か、というと、実は、シュトラッサー少佐(悠未ひろ)の設定だったんですよ。
私、小池さんはもっと勧善懲悪な話にしてしまうんじゃないか、と危惧していたみたいなんです。レジスタンスが善で、ナチスは悪だ、というふうに、ね。そのほうが解りやすいですから。
映画では、シュトラッサーの内実をあらわすような場面はなかったと思うのですが、小池さんが座談会でも言われていたとおり、すごく紳士的な男として描かれていた記憶があります。で、その“礼儀正しさ”が物凄く怖い、というイメージがあったんですね。
でも、小池さんは彼とドイツ兵に「シュトラッサーの屈辱」という場面を与え、「ドイツの栄光」というナンバーを与えた。そうすることで、彼らが闘う動機を明確にし、ナチスを『悪魔』ではなく「敵」として描いてみせたのです。
貧しい北国のドイツ。気候は厳しく、小麦の出来高は悪い。彼らにとって、広い平地があり、気候の良い豊かな農業国フランスは、永遠の憧れです。貧しさの最低ラインが違うし。豊かさの最高ラインの差はもっと大きい。だから、工業国として力を蓄え、軍事的にも力をつけてきたドイツが、最初に狙ったのは当然のようにフランスでした(普仏戦争/19世紀)。
貧しい田舎モノと蔑まれがちだった彼らが、自らを鼓舞し、フランスという豊かな先進国に手をつけるための言い訳に使った「ゲルマン民族の優秀性」という概念。第一次世界大戦の敗戦による未曾有の国難の中で一人歩きをした思想が歪んでいったのは、不運なことだったと思います。でも、党員たちはその「理想」を信じていた。『ドイツの栄光』という「理想」を。
『ドイツ』が栄光を得るために、陰に沈まなくてはならない国や民族があることからは、目を逸らして。
「ラ・マルセイエーズ」VS.「世界に冠たるわがドイツ」の歌合戦で一敗地にまみれたシュトラッサーが、自分自身と部下たちを鼓舞するために歌う歌。その歌に籠められた切なる願い、子供のように純粋で、だからこそ周辺諸国にとっては傍迷惑以外のなにものでもない祈りが、ひどく切ないです。
この映画は、1942年に撮影されました。小池さんもプログラムに書かれているとおり、戦闘状態に入ったアメリカにおける戦意高揚プロパガンダ映画だったのでしょう。
むろん、その時代性を喪ってもこの映画は価値を喪うことはなく、「名作」の誉れ高いまま今に至るわけですけれども。
あらためて考えてみると、映画の舞台となったのは、1941年12月1日から3日の深夜まで、なんですよね。
舞台で、「1941年12月1日」という日付を字幕で観たとき、ちょっと心が震えました。
このわずか一週間後に、アメリカは参戦します。
勿論、ラズロの演説のためではなく、日本の真珠湾攻撃のため、に。
そして。アメリカは、それよりもずっと前から参戦のチャンスを伺っていた という説もありますよね。国内で反戦感情が高まっていた合衆国は、自ら参戦することはできず、敵国(日本)が先制攻撃を仕掛けてくれるのを待っていた…そのために、劇団四季の「李香蘭」などでも語られている経済封鎖などの、いろいろな仕掛けをしていたのだ、と。
でも、この映画では、そんなことはおくびにも出されない。
まるで、ラズロが渡米して、それで初めてアメリカが立ったかのような時間関係になっている。
そしてリックは、アメリカ人でありながらイタリアに侵攻されたエチオピアに武器を流し、スペイン内戦では人民政府側に立って反ファシズムの戦闘に参加した、立派な男だ、と説明される。
すべてが、正義の戦争にアメリカは参加するべきだ、というプロパガンダなんですよね。
でも、一言もそんな話は出てこない。ラズロが渡米の目的として「彼らに真実を訴えて、立ち上がらせたい」と言うくらいで。なのに、観終わるころには、観客はちゃんと「立ち上がって彼らを助けなきゃ!」と思っていると思うんです。
何もわからずにテレビで観ていた私と、同じように。
私が映画を観たのはもう随分前で、細かいところは全く覚えていない、というのが正直なところ。いかに映画のとおりに良くできているか、という話を熱く語る友人の話を聴きながら、ふむふむ、と肯きながら、思っていたことは。
細かいことは覚えてないけど、とにかく、見終わった後の印象が全く同じだなあ…でした。
違うのは、ラズロが格好良いことくらい(^ ^)、かな。映画のラズロは、端正な二枚目だけど、どちらかというと理論(弁論)家の優男っぽい感じで、蘭トムさんみたいな骨太な格好良さは無かったような気がするんですよね。実際、ラズロのモデルはクーデンホーフ男爵だと言われていて、ってことは貴族なんですよ。レジスタンスの闘士じゃないんです。レジスタンスの闘士だったのは、むしろリックの方、なので。
でも、とにかく、映画のファンの方は、絶対見て損はないと思います!
イルザが「絶世の美女」ではなかったり(でも超絶可愛い)(自分でちゃんと「ご冗談を」って言ってる)、ラズロが理論家じゃなく革命家だったり、リックが二枚目(←贔屓目?)だったり、ルノーが若くて腹芸ができなかったり、、、いろいろ違うんですけどね。
ただ、世界観が非常に近いことに感心します。
モロッコ、という古代からの交通の要衝の、カサブランカという都市。人種の坩堝で、さまざまなところからの道が集まってまた別れていく、街。
同じモロッコを舞台にした「マラケシュー紅の墓標」にあった「砂漠」が、この「カサブランカ」には感じられない。
そこにあるのは、ただ、街と、地下と、空。
人生の在り処と、隠れ潜む闇と、交通路と。
「この世の果て」という名前の乾いた風が、吹きすぎる街。
今回は、映画が原作、ということもあって、比較的視点を固定した演出だったと思います。
一階席からの視線を基本に創っている。
それは、映像を多用するせいもあると思います。
偶然なんでしょうけれども、祐飛さんに宛書していただいた作品は、映画を題材にしたものが多いんですよね。「Hollywood Lover」と「銀ちゃんの恋」は映画撮影のバックグラウンドものだし、「カサブランカ」は映画が原作だし。
で、この三作とも、実にうまく映像を使っているな、と思ったんですよね。
私は舞台至上主義なので、舞台における映像使用はよほど巧いことやらないと感心しないんですが、「Hollywood Lover」の、撮影された映像を流す遣り方といい、「銀ちゃんの恋」の、リアルタイムにビデオを流す演出といい、感心しっぱなしでした。
そして、この「カサブランカ」。
オープニングでの、カサブランカの街の鳥瞰図から始まって、
ラストの空港での飛行機の表現まで、実に実に映画らしくて、本当に素晴らしかった!!
中でも「凄い」と思ったのは、回想シーンへ移るときの走馬灯のような映像。
リックの心の奥に潜っていくような、不思議な錯覚に陥りました。
ただの「安価で転換のカンタンな舞台装置」としてではなく、映像でなければできない表現をするためになら、いくらでも映像を使ってくれて構わない。
そして、この三つの作品における映像の使い方は、たしかに映像でなければできない表現だった、と思うのです。
そして。
一階席からの視線を中心に考えて、創られたセットが、あの「リックの店」の見事なセット。
大セリを真ん中に、下手側に外へのドア、上手側にカジノへのドア。
外へのドアの外にはちゃんと「カフェの外」のセットがあり、カジノのドアの向こう、セリの裏側には、ちゃんとカジノのセットがある。「二階(リックの住居)はセリの上で表現し、盆を回すだけで、カジノとカフェと店の外をスムーズに転換できる。
アイディア自体はそんなに珍しくはないのですが、セットとしての完成度と、真ん中にセリがあるのが宝塚らしいな、と思いました。
「カサブランカ」という作品を楽しみたいなら、この公演は、一階席がお勧めです。
演出家が見せたいものを、彼の意図通りに鑑賞することができるのは一階席なので。
何度も観るなら、二階席も楽しいですけどね。二階からだと、カジノの場面でもセリの裏になったカフェで芝居が続いているのが微かに見えたり、カフェの外に出たあと、カフェのテーブルを皆が必死で片付けているのがよく見えたりするので(^ ^)。
うううう、なんだか全然まとまっていなくてすみません。とりとめ無さすぎ…(T T)。
頭がかなり沸騰しているみたいです。
あ。
……そういえば、忘れてたような気がする(←おい)
すごく今更のような気がしてしまうのですが、
「祐飛さん、すみ花ちゃん、宙組トップコンビお披露目おめでとうございます」
なんだか、そんなこと(←おーーいっ!)はどうでも良くなってしまったくらい、よくできた作品で、いい公演になりそうで、そのことで幸せです。
小池さん。
宙組のために、こんなに素敵な作品を創ってくださって、本当にありがとうございましたm(_ _)m。
.
やっと嵐も収まってきたみたい……かな?今日は、休演者も愛白もあちゃんだけ。あとは、明日の休演日をしっかり休んでいただいて、全員揃って木曜日を迎えてほしいものです。祈。
なので。今日は、ちょっとだけ作品の話を。
まずは、以前自分で書いた日記をちょっと思い出してみたいと思います。
http://80646.diarynote.jp/200906120313401808/
……あはは。
かの名台詞、三回も言ってくれたんですよ祐飛さんったら(^ ^;ゞ
でも、逃げ出したい気分にはならずにすみました!!(←真顔)「大空祐飛」が言ったら、私は絶対逃げたと思うんですけど、あくまでも、その台詞を言ったのは「リック」だったから。
前にも書きましたが、私はこの作品を映画館で観たことはないので、おそらく吹き替えだったと思うんですよね。
ってことは、「君の瞳に乾杯」という言葉だけを知っているってことで。だからこそ、イングリッド・バーグマンの潤んだ瞳とセットで印象に残っているわけですが。
……あれは、原語では「俺は君を見つめているんだぜ、お嬢ちゃん(Here’s looking at you, kid)」と言っているんですよね……
小池さんは、この二つの全く違う日本語(直訳と跳訳)を両方言わせる、という荒業に出て、そして、成功させていました。
三回出てくる同じ台詞の、トーンの違いがすごく面白くて。
いやーーー、世界的に有名な名台詞って、扱いが難しいんだなあ(- -)
で。
観終わって最初に思ったこと。
今までにも、何度も思ったし書いてきたことですが。
小池修一郎は、本当に潤色の天才だ。
吃驚しました。
私、まだまだ小池さんを舐めていたんだなー、と。
一番驚いたのは何か、というと、実は、シュトラッサー少佐(悠未ひろ)の設定だったんですよ。
私、小池さんはもっと勧善懲悪な話にしてしまうんじゃないか、と危惧していたみたいなんです。レジスタンスが善で、ナチスは悪だ、というふうに、ね。そのほうが解りやすいですから。
映画では、シュトラッサーの内実をあらわすような場面はなかったと思うのですが、小池さんが座談会でも言われていたとおり、すごく紳士的な男として描かれていた記憶があります。で、その“礼儀正しさ”が物凄く怖い、というイメージがあったんですね。
でも、小池さんは彼とドイツ兵に「シュトラッサーの屈辱」という場面を与え、「ドイツの栄光」というナンバーを与えた。そうすることで、彼らが闘う動機を明確にし、ナチスを『悪魔』ではなく「敵」として描いてみせたのです。
貧しい北国のドイツ。気候は厳しく、小麦の出来高は悪い。彼らにとって、広い平地があり、気候の良い豊かな農業国フランスは、永遠の憧れです。貧しさの最低ラインが違うし。豊かさの最高ラインの差はもっと大きい。だから、工業国として力を蓄え、軍事的にも力をつけてきたドイツが、最初に狙ったのは当然のようにフランスでした(普仏戦争/19世紀)。
貧しい田舎モノと蔑まれがちだった彼らが、自らを鼓舞し、フランスという豊かな先進国に手をつけるための言い訳に使った「ゲルマン民族の優秀性」という概念。第一次世界大戦の敗戦による未曾有の国難の中で一人歩きをした思想が歪んでいったのは、不運なことだったと思います。でも、党員たちはその「理想」を信じていた。『ドイツの栄光』という「理想」を。
『ドイツ』が栄光を得るために、陰に沈まなくてはならない国や民族があることからは、目を逸らして。
「ラ・マルセイエーズ」VS.「世界に冠たるわがドイツ」の歌合戦で一敗地にまみれたシュトラッサーが、自分自身と部下たちを鼓舞するために歌う歌。その歌に籠められた切なる願い、子供のように純粋で、だからこそ周辺諸国にとっては傍迷惑以外のなにものでもない祈りが、ひどく切ないです。
この映画は、1942年に撮影されました。小池さんもプログラムに書かれているとおり、戦闘状態に入ったアメリカにおける戦意高揚プロパガンダ映画だったのでしょう。
むろん、その時代性を喪ってもこの映画は価値を喪うことはなく、「名作」の誉れ高いまま今に至るわけですけれども。
あらためて考えてみると、映画の舞台となったのは、1941年12月1日から3日の深夜まで、なんですよね。
舞台で、「1941年12月1日」という日付を字幕で観たとき、ちょっと心が震えました。
このわずか一週間後に、アメリカは参戦します。
勿論、ラズロの演説のためではなく、日本の真珠湾攻撃のため、に。
そして。アメリカは、それよりもずっと前から参戦のチャンスを伺っていた という説もありますよね。国内で反戦感情が高まっていた合衆国は、自ら参戦することはできず、敵国(日本)が先制攻撃を仕掛けてくれるのを待っていた…そのために、劇団四季の「李香蘭」などでも語られている経済封鎖などの、いろいろな仕掛けをしていたのだ、と。
でも、この映画では、そんなことはおくびにも出されない。
まるで、ラズロが渡米して、それで初めてアメリカが立ったかのような時間関係になっている。
そしてリックは、アメリカ人でありながらイタリアに侵攻されたエチオピアに武器を流し、スペイン内戦では人民政府側に立って反ファシズムの戦闘に参加した、立派な男だ、と説明される。
すべてが、正義の戦争にアメリカは参加するべきだ、というプロパガンダなんですよね。
でも、一言もそんな話は出てこない。ラズロが渡米の目的として「彼らに真実を訴えて、立ち上がらせたい」と言うくらいで。なのに、観終わるころには、観客はちゃんと「立ち上がって彼らを助けなきゃ!」と思っていると思うんです。
何もわからずにテレビで観ていた私と、同じように。
私が映画を観たのはもう随分前で、細かいところは全く覚えていない、というのが正直なところ。いかに映画のとおりに良くできているか、という話を熱く語る友人の話を聴きながら、ふむふむ、と肯きながら、思っていたことは。
細かいことは覚えてないけど、とにかく、見終わった後の印象が全く同じだなあ…でした。
違うのは、ラズロが格好良いことくらい(^ ^)、かな。映画のラズロは、端正な二枚目だけど、どちらかというと理論(弁論)家の優男っぽい感じで、蘭トムさんみたいな骨太な格好良さは無かったような気がするんですよね。実際、ラズロのモデルはクーデンホーフ男爵だと言われていて、ってことは貴族なんですよ。レジスタンスの闘士じゃないんです。レジスタンスの闘士だったのは、むしろリックの方、なので。
でも、とにかく、映画のファンの方は、絶対見て損はないと思います!
イルザが「絶世の美女」ではなかったり(でも超絶可愛い)(自分でちゃんと「ご冗談を」って言ってる)、ラズロが理論家じゃなく革命家だったり、リックが二枚目(←贔屓目?)だったり、ルノーが若くて腹芸ができなかったり、、、いろいろ違うんですけどね。
ただ、世界観が非常に近いことに感心します。
モロッコ、という古代からの交通の要衝の、カサブランカという都市。人種の坩堝で、さまざまなところからの道が集まってまた別れていく、街。
同じモロッコを舞台にした「マラケシュー紅の墓標」にあった「砂漠」が、この「カサブランカ」には感じられない。
そこにあるのは、ただ、街と、地下と、空。
人生の在り処と、隠れ潜む闇と、交通路と。
「この世の果て」という名前の乾いた風が、吹きすぎる街。
今回は、映画が原作、ということもあって、比較的視点を固定した演出だったと思います。
一階席からの視線を基本に創っている。
それは、映像を多用するせいもあると思います。
偶然なんでしょうけれども、祐飛さんに宛書していただいた作品は、映画を題材にしたものが多いんですよね。「Hollywood Lover」と「銀ちゃんの恋」は映画撮影のバックグラウンドものだし、「カサブランカ」は映画が原作だし。
で、この三作とも、実にうまく映像を使っているな、と思ったんですよね。
私は舞台至上主義なので、舞台における映像使用はよほど巧いことやらないと感心しないんですが、「Hollywood Lover」の、撮影された映像を流す遣り方といい、「銀ちゃんの恋」の、リアルタイムにビデオを流す演出といい、感心しっぱなしでした。
そして、この「カサブランカ」。
オープニングでの、カサブランカの街の鳥瞰図から始まって、
ラストの空港での飛行機の表現まで、実に実に映画らしくて、本当に素晴らしかった!!
中でも「凄い」と思ったのは、回想シーンへ移るときの走馬灯のような映像。
リックの心の奥に潜っていくような、不思議な錯覚に陥りました。
ただの「安価で転換のカンタンな舞台装置」としてではなく、映像でなければできない表現をするためになら、いくらでも映像を使ってくれて構わない。
そして、この三つの作品における映像の使い方は、たしかに映像でなければできない表現だった、と思うのです。
そして。
一階席からの視線を中心に考えて、創られたセットが、あの「リックの店」の見事なセット。
大セリを真ん中に、下手側に外へのドア、上手側にカジノへのドア。
外へのドアの外にはちゃんと「カフェの外」のセットがあり、カジノのドアの向こう、セリの裏側には、ちゃんとカジノのセットがある。「二階(リックの住居)はセリの上で表現し、盆を回すだけで、カジノとカフェと店の外をスムーズに転換できる。
アイディア自体はそんなに珍しくはないのですが、セットとしての完成度と、真ん中にセリがあるのが宝塚らしいな、と思いました。
「カサブランカ」という作品を楽しみたいなら、この公演は、一階席がお勧めです。
演出家が見せたいものを、彼の意図通りに鑑賞することができるのは一階席なので。
何度も観るなら、二階席も楽しいですけどね。二階からだと、カジノの場面でもセリの裏になったカフェで芝居が続いているのが微かに見えたり、カフェの外に出たあと、カフェのテーブルを皆が必死で片付けているのがよく見えたりするので(^ ^)。
うううう、なんだか全然まとまっていなくてすみません。とりとめ無さすぎ…(T T)。
頭がかなり沸騰しているみたいです。
あ。
……そういえば、忘れてたような気がする(←おい)
すごく今更のような気がしてしまうのですが、
「祐飛さん、すみ花ちゃん、宙組トップコンビお披露目おめでとうございます」
なんだか、そんなこと(←おーーいっ!)はどうでも良くなってしまったくらい、よくできた作品で、いい公演になりそうで、そのことで幸せです。
小池さん。
宙組のために、こんなに素敵な作品を創ってくださって、本当にありがとうございましたm(_ _)m。
.
カサブランカの嵐【2】
2009年11月22日 宝塚(宙)花組&花組ファンのみなさま、千秋楽おめでとうございます。
そして、明日から新しい道を歩き出すマメちゃん(日向燦)、紫陽レネちゃん、聖花まいちゃん、嶺乃一真くん、
ご卒業おめでとうございます(; ;)。
千秋楽もパレードも観れなかった私には、実感がぜんぜん湧きませんが。
どうぞ、これからの人生も、お幸せに……。
そして。
嵐のつづく宙組大劇場公演。今日は、妃宮さくらちゃん・琴羽桜子ちゃんの可愛い娘役二人が復帰してくださいました!ああ、嬉しい。お二人の元気な笑顔を見ることができて、幸せです。
まだお休みされているのは、天輝トニカさん、美月悠くん、咲花莉帆さんに、今日からお休みに入った愛白もあちゃんで、合計4人。少しづつ減ってきているので、どうかこのまま納まってくれますように。
妃宮さくらちゃんは、役として大きいのはリックのカフェで、愛花ちさきちゃんと二人で「リックを呼んでちょうだい!」とカール(寿つかさ)に言うところですよね。代役に入っていた花里まなちゃんも巧かったけど、さくらちゃんの権高い感じがすごく良かったです。ちさきちゃんと二人、畳み掛けるようにカールに言うところとか、同期ならではの息の合いよう(?)で、勢いがあってよかったです。
あと、細かいところですがパリの回想シーンでの、ラ・ベル・オーロールの客の役。
これは、実は昨日観たときに、さっつん(風羽玲亜)が、前列中央よりの割と目立つテーブルに一人で座っていたのが印象に残っていたんですよ。なんだか深刻そうな顔をしていて、他のテーブルはだいたい二人づつなのに、どうしてここだけ(しかもすごく目立つ位置のテーブルなのに)一人なんだろう?と思っていたんです。
……今日、謎が解けました。さくらちゃんが休演していて、代役がいなかったんですね。
この混乱の中で、こういうところにまで一々代役を立てるのは無理だったんでしょうね。たしかに、イルザ(すみ花ちゃん)が手紙を受け取って倒れるテーブルのすぐ脇なので、いろいろお仕事もあるみたいで、飛び入りの代役は危険だったのかもしれませんが。
それにしても、本当に謎だったんだよーーーーっ。
ちなみに、この場面のさくらちゃんは、ものすごく美しくて色っぽくて、佳い女でした。ちょっと魔性の女っぽい雰囲気を感じたのは気のせい?(^ ^)
桜子ちゃんは、目立つ場面というほどのものは無かったかな…?リックのカフェにはドイツ兵と一緒にあらわれる、そういう女であるらしい役作りでしたが、これも代役はいなかったような気がします。あの衣装の娘役さん、いなかったと思うんですよね。(いらっしゃったら本当にごめんなさい)
あと、目立っていたのはラ・ベル・オーロールのカンカンかな。あそこは代役がいたのかもしれませんが、意識していなかったので覚えてません(ごめんなさい)(T T)。
ついでに、今日までお休みだった方の代役を。わかる範囲で。
(とにかく本役を見ていないので、プログラムに載っているものだけですみません)
天輝トニカさんの宝石商(花露すみかちゃんに「ダイヤを売る人が多くて値崩れているんです」と言っている。その後も、カジノの片隅でずっと商売している)は、松風輝くん…だったと思うのですが。違っていたらすみません。黒塗りなのでよくわからなかった(滝汗)。
あとは、ラ・ベル・オーロールにいるはずなんですね。……どのテーブルに入るはずだったのでしょうか。
あと、たぶん、フィナーレの最後の白タキシードの場面は、やっぱり安里舞生くんが代役で入っているみたいですね。細くて華奢な人なので、ちょっと衣装に着られちゃってる感がありましたが、一生懸命踊っていました(はぁと)。頭が小さくて、すごくバランスが良い。あの鋭い目がすごく好きなんですよ、私。本当に美形だわ~!!笑うとほわんと可愛らしい印象なのに、どうしてあんなにギャップがあるんだろう…(*^ ^*)。
美月悠くんの亡命者男(天玲美音くんに「キャッシュを持ってこないと船は出ないぜ」と言われている人ですよね?)は、桜木みなとくん。下級生なのにしっかり声ができていて、上手でした。しかーし、頬がふっくらしていて可愛らしい雰囲気で、あまり『苦労している亡命者』には見えなかったかも…(苦笑)
あああ、パレードの歌手はチェックを忘れました!誰が歌っていたんだろう…。たしか人数は合っていたと思うのですが。そして、愛白もあちゃんの代役さんもわからない(涙)。ごめんなさい。
そんなところでしょうか。
作品について全然語っていないなあ、と気づいたりして。
なんだか感動が大きすぎて、まとまらないんですよね(汗)。
……明日には、いろんなことが落ち着くことを祈りつつ。
.
そして、明日から新しい道を歩き出すマメちゃん(日向燦)、紫陽レネちゃん、聖花まいちゃん、嶺乃一真くん、
ご卒業おめでとうございます(; ;)。
千秋楽もパレードも観れなかった私には、実感がぜんぜん湧きませんが。
どうぞ、これからの人生も、お幸せに……。
そして。
嵐のつづく宙組大劇場公演。今日は、妃宮さくらちゃん・琴羽桜子ちゃんの可愛い娘役二人が復帰してくださいました!ああ、嬉しい。お二人の元気な笑顔を見ることができて、幸せです。
まだお休みされているのは、天輝トニカさん、美月悠くん、咲花莉帆さんに、今日からお休みに入った愛白もあちゃんで、合計4人。少しづつ減ってきているので、どうかこのまま納まってくれますように。
妃宮さくらちゃんは、役として大きいのはリックのカフェで、愛花ちさきちゃんと二人で「リックを呼んでちょうだい!」とカール(寿つかさ)に言うところですよね。代役に入っていた花里まなちゃんも巧かったけど、さくらちゃんの権高い感じがすごく良かったです。ちさきちゃんと二人、畳み掛けるようにカールに言うところとか、同期ならではの息の合いよう(?)で、勢いがあってよかったです。
あと、細かいところですがパリの回想シーンでの、ラ・ベル・オーロールの客の役。
これは、実は昨日観たときに、さっつん(風羽玲亜)が、前列中央よりの割と目立つテーブルに一人で座っていたのが印象に残っていたんですよ。なんだか深刻そうな顔をしていて、他のテーブルはだいたい二人づつなのに、どうしてここだけ(しかもすごく目立つ位置のテーブルなのに)一人なんだろう?と思っていたんです。
……今日、謎が解けました。さくらちゃんが休演していて、代役がいなかったんですね。
この混乱の中で、こういうところにまで一々代役を立てるのは無理だったんでしょうね。たしかに、イルザ(すみ花ちゃん)が手紙を受け取って倒れるテーブルのすぐ脇なので、いろいろお仕事もあるみたいで、飛び入りの代役は危険だったのかもしれませんが。
それにしても、本当に謎だったんだよーーーーっ。
ちなみに、この場面のさくらちゃんは、ものすごく美しくて色っぽくて、佳い女でした。ちょっと魔性の女っぽい雰囲気を感じたのは気のせい?(^ ^)
桜子ちゃんは、目立つ場面というほどのものは無かったかな…?リックのカフェにはドイツ兵と一緒にあらわれる、そういう女であるらしい役作りでしたが、これも代役はいなかったような気がします。あの衣装の娘役さん、いなかったと思うんですよね。(いらっしゃったら本当にごめんなさい)
あと、目立っていたのはラ・ベル・オーロールのカンカンかな。あそこは代役がいたのかもしれませんが、意識していなかったので覚えてません(ごめんなさい)(T T)。
ついでに、今日までお休みだった方の代役を。わかる範囲で。
(とにかく本役を見ていないので、プログラムに載っているものだけですみません)
天輝トニカさんの宝石商(花露すみかちゃんに「ダイヤを売る人が多くて値崩れているんです」と言っている。その後も、カジノの片隅でずっと商売している)は、松風輝くん…だったと思うのですが。違っていたらすみません。黒塗りなのでよくわからなかった(滝汗)。
あとは、ラ・ベル・オーロールにいるはずなんですね。……どのテーブルに入るはずだったのでしょうか。
あと、たぶん、フィナーレの最後の白タキシードの場面は、やっぱり安里舞生くんが代役で入っているみたいですね。細くて華奢な人なので、ちょっと衣装に着られちゃってる感がありましたが、一生懸命踊っていました(はぁと)。頭が小さくて、すごくバランスが良い。あの鋭い目がすごく好きなんですよ、私。本当に美形だわ~!!笑うとほわんと可愛らしい印象なのに、どうしてあんなにギャップがあるんだろう…(*^ ^*)。
美月悠くんの亡命者男(天玲美音くんに「キャッシュを持ってこないと船は出ないぜ」と言われている人ですよね?)は、桜木みなとくん。下級生なのにしっかり声ができていて、上手でした。しかーし、頬がふっくらしていて可愛らしい雰囲気で、あまり『苦労している亡命者』には見えなかったかも…(苦笑)
あああ、パレードの歌手はチェックを忘れました!誰が歌っていたんだろう…。たしか人数は合っていたと思うのですが。そして、愛白もあちゃんの代役さんもわからない(涙)。ごめんなさい。
そんなところでしょうか。
作品について全然語っていないなあ、と気づいたりして。
なんだか感動が大きすぎて、まとまらないんですよね(汗)。
……明日には、いろんなことが落ち着くことを祈りつつ。
.
宝塚宙組大劇場公演「カサブランカ」。
初日が無事あいたのも束の間、嵐の真っ只中にいる宙組ですが。
今日(21日)から、まさこちゃん(十輝いりす)、美影凜さん、百千糸ちゃん、星月梨旺さん、輝海せいやさんが復帰されました。
まだ休んでいらっしゃるのは、妃宮さくらちゃん、琴羽桜子ちゃん、天輝トニカさん、美月悠さん、咲花莉帆ちゃんの5人。
早く元気になってね(T_T)
まさこちゃんのカーティスとセザール、どちらもさすがでした。渋くて俗物の観光客と、リックの過去を象徴するセザール。ちーちゃんも良かったけど、本役さんはさすが!としか言いようがない感じ。
同様に、ちーちゃんのエミールは、それこそ「さすが」という感じでした。エミールがこういう人間だというだけでなく、対するリックの性格までしっかり教えてくれる自然なお芝居。本当に温みのある、優しい演技をする人ですよね。
カッセルのあっきーも、台詞の間などさすがでした。ただ、さっつんはカッセルだけを演じていたわけではなく、自分の役と二人分やっていたんですね!(@_@)昨日、「ああ、さっつん巧いなあ」と思った箇所は、どこも今日もやっていて、普通に本役さんでした(^_^;
代役さんは皆さん今日も頑張ってました!安里舞生くんがロケットにいなくて、フィナーレの若手群舞に入っていたのに驚いたのですが、あれは本役なんですね。でも、昨日はその後の白タキシードの場面にもいたと思うのですが、あれは誰かの代役なのかなあ?
卒業がとても残念ですが、最後にいろいろ頑張ってほしいです。舞台を楽しんでね。
明日は全員が完全快復してくださることを祈りつつ。
初日が無事あいたのも束の間、嵐の真っ只中にいる宙組ですが。
今日(21日)から、まさこちゃん(十輝いりす)、美影凜さん、百千糸ちゃん、星月梨旺さん、輝海せいやさんが復帰されました。
まだ休んでいらっしゃるのは、妃宮さくらちゃん、琴羽桜子ちゃん、天輝トニカさん、美月悠さん、咲花莉帆ちゃんの5人。
早く元気になってね(T_T)
まさこちゃんのカーティスとセザール、どちらもさすがでした。渋くて俗物の観光客と、リックの過去を象徴するセザール。ちーちゃんも良かったけど、本役さんはさすが!としか言いようがない感じ。
同様に、ちーちゃんのエミールは、それこそ「さすが」という感じでした。エミールがこういう人間だというだけでなく、対するリックの性格までしっかり教えてくれる自然なお芝居。本当に温みのある、優しい演技をする人ですよね。
カッセルのあっきーも、台詞の間などさすがでした。ただ、さっつんはカッセルだけを演じていたわけではなく、自分の役と二人分やっていたんですね!(@_@)昨日、「ああ、さっつん巧いなあ」と思った箇所は、どこも今日もやっていて、普通に本役さんでした(^_^;
代役さんは皆さん今日も頑張ってました!安里舞生くんがロケットにいなくて、フィナーレの若手群舞に入っていたのに驚いたのですが、あれは本役なんですね。でも、昨日はその後の白タキシードの場面にもいたと思うのですが、あれは誰かの代役なのかなあ?
卒業がとても残念ですが、最後にいろいろ頑張ってほしいです。舞台を楽しんでね。
明日は全員が完全快復してくださることを祈りつつ。
「カサブランカ」MY初日
2009年11月20日 宝塚(宙)宙組大劇場公演「カサブランカ」を観劇いたしました。
素晴らしかった!
なんだか、初日があいて以来の評判があまりに良すぎて、逆に不安になり始めていた(期待値のハードルを上げすぎているのでは?と)のですが。
大丈夫でしたo(^-^)o
祐飛さんがかっこいい。
すみ花ちゃんが可愛い。
そんなの良いんです。ファンなんだから当たり前。
一番嬉しかったのは、蘭トムさんのラズロが腰が抜けるほど格好良かったこと(はぁと)。
ラズロが格好良くないと、リックの最後の決断も全然格好良くなくなってしまうので、すごく嬉しかったです。
もぉ、二幕はすっごいラズロさんにメロメロで、かなり大変でした私(^_^;。
「Never sleep」以来、蘭トムくんが時折見せる優しさと包容力にすっかりやられていた私ですが。いや〜、今回は(も?)本当に素敵でした♪
残念ながら、今日が初日だった猫は、フルメンバーの公演を観ることはできるのか…という感じで。
なにぶんにも本役を観ていないのに安易なことは書けませんが、カーティス/セザールのちーちゃん(蓮水ゆうや)も、エミールのあっきー(澄輝さやと)も、カッセルのさっつん(風羽玲亜)も、他も全員、違和感なく、誰が代役なのか知らなかったら絶対わからないだろう、と思いました。あっきーに台詞を頑張って貰わないといけないのは元々だしね(^_^;。 っていうか、さっつんが上手すぎて格好良すぎて、代役なことを忘れて普通に感心してしまった(-"-;)すみません。
逆に、カフェで最初に歌うモンチ(星吹彩翔)のソロフレーズとか、てっきり誰かの代役だ思って「良いもん聴けた♪」とほくほくしていたら本役だったり。バザールで歌う娘役さんたちも、誰が本役で誰が代役なのやら(T T)。通し役でなくても、代役を全員入れた「本日のキャスト」を、劇場の掲示板だけでいいから出してほしいです↓↓
大変な状況の中、舞踊会もあってさぞ大変なんだろうな、と思うのですが、宙組全員が火の玉のように熱く燃えていて、作品自体が名作と言っていい「カサブランカ」を、更に盛り上げていたように思います。
惜しくも休演されてしまった全員の、1日も早い完全快復を祈り、そして、今度こそ病魔が消え去ることを、心から祈っています。
…舞踊会も観劇しましたが、そちらについては、また後日。
.
素晴らしかった!
なんだか、初日があいて以来の評判があまりに良すぎて、逆に不安になり始めていた(期待値のハードルを上げすぎているのでは?と)のですが。
大丈夫でしたo(^-^)o
祐飛さんがかっこいい。
すみ花ちゃんが可愛い。
そんなの良いんです。ファンなんだから当たり前。
一番嬉しかったのは、蘭トムさんのラズロが腰が抜けるほど格好良かったこと(はぁと)。
ラズロが格好良くないと、リックの最後の決断も全然格好良くなくなってしまうので、すごく嬉しかったです。
もぉ、二幕はすっごいラズロさんにメロメロで、かなり大変でした私(^_^;。
「Never sleep」以来、蘭トムくんが時折見せる優しさと包容力にすっかりやられていた私ですが。いや〜、今回は(も?)本当に素敵でした♪
残念ながら、今日が初日だった猫は、フルメンバーの公演を観ることはできるのか…という感じで。
なにぶんにも本役を観ていないのに安易なことは書けませんが、カーティス/セザールのちーちゃん(蓮水ゆうや)も、エミールのあっきー(澄輝さやと)も、カッセルのさっつん(風羽玲亜)も、他も全員、違和感なく、誰が代役なのか知らなかったら絶対わからないだろう、と思いました。あっきーに台詞を頑張って貰わないといけないのは元々だしね(^_^;。 っていうか、さっつんが上手すぎて格好良すぎて、代役なことを忘れて普通に感心してしまった(-"-;)すみません。
逆に、カフェで最初に歌うモンチ(星吹彩翔)のソロフレーズとか、てっきり誰かの代役だ思って「良いもん聴けた♪」とほくほくしていたら本役だったり。バザールで歌う娘役さんたちも、誰が本役で誰が代役なのやら(T T)。通し役でなくても、代役を全員入れた「本日のキャスト」を、劇場の掲示板だけでいいから出してほしいです↓↓
大変な状況の中、舞踊会もあってさぞ大変なんだろうな、と思うのですが、宙組全員が火の玉のように熱く燃えていて、作品自体が名作と言っていい「カサブランカ」を、更に盛り上げていたように思います。
惜しくも休演されてしまった全員の、1日も早い完全快復を祈り、そして、今度こそ病魔が消え去ることを、心から祈っています。
…舞踊会も観劇しましたが、そちらについては、また後日。
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2010年の宝塚歌劇団の上演予定が、またちょっとだけ発表になりました。
宙組DC→青年館
小柳奈穂子さんの近未来ファンタジー「シャングリラ」
宙組バウホール
原田諒さんの第二次世界大戦もの。主演はカチャ単独。
星組全国ツアー
柴田さん&謝さんの「激情」再演。
星組バウ→青年館
小原さんの「リラの壁の囚人たち」再演。演出は中村一徳さん。主演はテルくん。
えっと。
…ことだまはやぶれましたが、大野さんは大劇場に来てくれますよね!!? (T_T)と、そう信じたいと思います。諦めません勝つまでは(なにを)。
小柳さんの完全オリジナル。『SLAPSTICK』『NAKED CITY』『シルバー・ローズ・クロニクル』…かな?抜けてたらすみません。どちらかというと二番手役がおいしいことが多いので、蘭トムくんに期待!ですね(^_^)『二人の貴公子』の演出は別世界感があって良かったので、SFファンタジーも楽しみだ。あれの問題点は演出力ではなく演技指導の力だったけど、祐飛さんとすみ花ちゃんならそこだけは問題ないしo(^-^)o。
児玉さんに「龍星」が降りてきたように、小柳さんにもナニカが降りて来ているであろうことを、祈っています。
…しかし!「近未来」で「水不足」……つい「ユーリンタウン」を思い出してしまった(^_^;
カチャ、単独主演おめでとうございます!89期ではお初?作品としてはカサブランカと被る時代なので面白いかも♪まわりをどんなメンバーで固めるのか、楽しみです。
「激情」再演は本当に驚きました!!柴田&謝のゴールデンコンビが復活するとは(@_@)。ああ、ちえちゃんで「激情」を再演するなら、前回の花組全国ツアーで「黒い瞳」をやって欲しかった……!!
いや、それ以上に祈ってもいいですか。次回宙組全国ツアーで、「凱旋門」再演を〜〜〜!!
…すみません。柴田作品ファンなのでつい。
ちえちゃんのホセにねねちゃんのカルメン!楽しみですねえ〜(^_^)。コスチュームも似合いそう♪二番手さんが辛抱役ですが、もしかしたらメリメとガルシアを二人に分けて、エスカミリオを二番手にするとか…?
「リラの〜」は、未見ですが評判を聞いているので楽しみです。テルくん、がんばれ!!
誰にとっても、素敵な春になりますように★
.
宙組DC→青年館
小柳奈穂子さんの近未来ファンタジー「シャングリラ」
宙組バウホール
原田諒さんの第二次世界大戦もの。主演はカチャ単独。
星組全国ツアー
柴田さん&謝さんの「激情」再演。
星組バウ→青年館
小原さんの「リラの壁の囚人たち」再演。演出は中村一徳さん。主演はテルくん。
えっと。
…ことだまはやぶれましたが、大野さんは大劇場に来てくれますよね!!? (T_T)と、そう信じたいと思います。諦めません勝つまでは(なにを)。
小柳さんの完全オリジナル。『SLAPSTICK』『NAKED CITY』『シルバー・ローズ・クロニクル』…かな?抜けてたらすみません。どちらかというと二番手役がおいしいことが多いので、蘭トムくんに期待!ですね(^_^)『二人の貴公子』の演出は別世界感があって良かったので、SFファンタジーも楽しみだ。あれの問題点は演出力ではなく演技指導の力だったけど、祐飛さんとすみ花ちゃんならそこだけは問題ないしo(^-^)o。
児玉さんに「龍星」が降りてきたように、小柳さんにもナニカが降りて来ているであろうことを、祈っています。
…しかし!「近未来」で「水不足」……つい「ユーリンタウン」を思い出してしまった(^_^;
カチャ、単独主演おめでとうございます!89期ではお初?作品としてはカサブランカと被る時代なので面白いかも♪まわりをどんなメンバーで固めるのか、楽しみです。
「激情」再演は本当に驚きました!!柴田&謝のゴールデンコンビが復活するとは(@_@)。ああ、ちえちゃんで「激情」を再演するなら、前回の花組全国ツアーで「黒い瞳」をやって欲しかった……!!
いや、それ以上に祈ってもいいですか。次回宙組全国ツアーで、「凱旋門」再演を〜〜〜!!
…すみません。柴田作品ファンなのでつい。
ちえちゃんのホセにねねちゃんのカルメン!楽しみですねえ〜(^_^)。コスチュームも似合いそう♪二番手さんが辛抱役ですが、もしかしたらメリメとガルシアを二人に分けて、エスカミリオを二番手にするとか…?
「リラの〜」は、未見ですが評判を聞いているので楽しみです。テルくん、がんばれ!!
誰にとっても、素敵な春になりますように★
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今ちょうど、CSでは一年前の「マリポーサの花」東京千秋楽の模様が放映されています。
……いやー、本当に私、らぎちゃんしか観てなかったんだなあ……と思ったりしつつ(^ ^;ゞ
ああ、猫は本当にこの作品が好きでした……。らぎちゃんの役は正直微妙だったけど、純粋に舞台作品として好きでした。正塚さん、ありがとう(*^ ^*)。
「マリポーサ」やって「ロシアンブルー」やって……あらためて考えると、水くんは本当に、作品には(猫的に)恵まれているんですねぇ。「ゾロ」や「君を愛してる」は、谷作品だったり木村作品だったりすることを考えれば最上級といっていいし(汗)、お披露目は「エリザベート」だし、「カラマーゾフの兄弟」はあるし。つい羨ましくなってしまいます。
……いや、祐飛さんだって、お披露目作品はとても評判が良いし(未見)、、、過去の主演作はすべて良作だった祐飛さんの神通力がどこまで通じるか、楽しみではあるのですが(^ ^)。
というわけで、雪組全国ツアー公演「RIO de Bravo!」。
なんだかもう、見所が多すぎて何から書けばいいのかよくわからないのですが(汗)、本公演との変更点を中心に。
#そういえば、らぎちゃんやシナちゃんはもうポンポンは振ったのかしら?(^ ^)
第一場 プロローグ
ギラギラピンクのスーツを着たキャプテン(音月桂)は大湖せしる、その隣(舞羽美海)は沙月愛奈ちゃん。
私が観たときは、二回とも「宝塚から、水さんの故郷千葉を経由して、リオへ!」と言っていたと思います。各地いろいろ言うんだろうなあ、がんばれせしる。
両脇は彩凪翔くん&久城あすくん、笙乃茅桜ちゃん&舞園るりちゃん。どっちがどっちと組んでたっけ?個人的には、ひーこちゃんの笑顔が可愛くてそっちばかり観ちゃってました(汗)。
本公演で使っていた飛行機の吊り物(持ち上がってキリスト像になる)のセットは、幕があがったら最初から立った状態で設置されていて、ちょっとがっくり。会場によっては使うんでしょうか。あれは、飛行機が腹を見せるとキリスト像だっていうのがポイントなので、最初から立っているとあまり意味がないと思うんですが……。
第二場 カナリヤ軍団(←勝手に命名)
だいぶ人数は減ってましたけど、熱さでは負けない!!という雪っこの気合が感じらて、良かったです(^ ^)。いづるんが歌っていたところはきゃびぃ(早花まこ)が。なんだか、きゃびぃが上級生枠に入っているのが不思議でたまりません。
第三場 アマゾン河
ピラニアさんは、天舞音さらちゃんと杏野このみちゃんの二人に。二人とも可愛い♪ でも、脚が磨かれるのはこれからなのかな……。
第四場 イパネマ海岸
ゴッドファーザー(汝鳥伶)の役はキタロウ(緒月遠麻)。その手下は千瀬聖さんと久城あすさん。
いやー、キタロウ格好良いです!!お芝居の登場に引き続き、スターだった!!(^ ^)。
でも。イパネマ海岸のメインは、残念ながら彼ではないのね。
メインはやっぱりスーパーマーケットの店員(花瑛ちほ)役の、花帆杏奈ちゃん。
いやーーー、研1さんの後を研11が…って珍しいケースだなーと思っていたのですが。さすがに存在感が全然違うわ(^ ^)。店長&署長のにわにわ(奏乃はると)も勿論良かったんですが、杏奈ちゃんサイコー♪でした! 黒縁の大きな眼鏡をかけて、髪を両脇に結んで……本公演のイケイケなオネエサマ=コパガールとは別人でしたね。
ど近眼、という設定らしく、しょっちゅう眼鏡をいじりながらうろうろと動き回り、雑巾で床を拭くついでに立っている店長の脚をそのまま拭きあげて……顔まで拭こうとしたところで店長に抵抗されたり。疲れた店長が下手舞台前に出てきて「ちょっと一休み」という感じに座り込むと、わざわざ そこまで歩いてきて、悪気なく雑巾を絞り始めたり。お芝居に引き続き、ショーのMVPも花帆杏奈ちゃんにあげたいです!
すみません。店長と店員のあまりの面白さに、「Honey, Honey」を歌っているみなこちゃんや、周りで格好良く踊っているカップルたちを観る余裕がありませんでした(汗)。……そういやこの二人、同期だったな……。
セニョールコパ(彩吹真央)が格好つけて登場。黒い服のコパガール(大月さゆ)は晴華みどり、歌手(美穂圭子)は麻樹ゆめみ。
かおりちゃんとみなこちゃんのキャットファイトは、かーなーりー面白かったです。「仁義なき闘い」みたいだった(^ ^;ゞ そういう意味では、さゆちゃんは良い意味でコメディエンヌだったんだな、と思うし、みなこちゃんにもそれだけの余裕と貫禄が出てきたんだな、と思いました。
でもね、この場面の主役も、そのセンター三人ではないの(涙)。
コパガールさんたち。メンバーは、涼花リサ、香音有希、朝風れい、、美乃ほのか、希世みらの、舞園るり、という、豪華な6人。
はっきり言って、身長はそこそこあっても華奢で薄っぺらいユミコさんよりもずっとたくましいコパガールが二人ほどまざっていて、しかもその二人が誰よりも可愛く相手役に迫っていた、ような気がします。ええ(真顔)。
……いいもん見せてもらったわその2。
キャットファイトのあげく、みなこちゃん側に軍配があがった……かな?というタイミングで、下手花道に登場するゴッドファーザー(キタロウ)。
舞台センターで水くんに絡むみなこちゃんを見つけて、一言。
「ママー!!」
初日の客席は、一瞬静まりかえって、それから騒然になりました。
いわゆる『二度見』……したわけではないのですが、なんか一瞬、反応できなかったわ(^ ^;;;; 齋藤さん(&キタロウ)、GJです!っつか、これお稽古場で初めて見たときの皆さんの反応が知りたい(汗)。
「あら坊や、おなかがすいたの?」か何か言いながら、キタロウに向かって駆け寄るみなこちゃん。
跪いてその腰にしがみつくキタロウ。
「あーよちよち。じゃあご飯にしましょうねー、今夜のご飯はピーナッツよ」
ちょっと違うかもしれませんが(多分、初日じゃなくて夜公演のネタです)、概ねそんなやりとりをしながら、下手袖にはけていく仲良し親子。
「……………」
たっぷりと間をとって、
「……それだけ?」
と突っ込むユミコさんが、とてもステキでした。
いつの間にか、舞台後方に登場して、手に何かもってうろうろしている店員さん。
もしかして、アフロの鬘(店長の帽子付き)ですかそれは。
どうやら、店長がいないので探しているらしい(←にわにわは次の場面の署長役もやっているので、ここには出られない)。切なげに鬘を抱きしめて、左右を見渡す杏奈ちゃん。 ……持っているモノがソレでなければ、すごく切なくて良い場面になっていたような気がします。
うろうろしながら舞台前方に出てきたところで、みなこちゃんに去られ、「じゃあ」と振り向いたかおりちゃんにもそっぽを向かれて女の子に救いを求めるユミコさんのすぐ傍に出てきて。
……振り向きざまに思いっきり店員さんの胸に手をあてるセニョールコパ。
「どこ触っとんじゃあああああああ!!」
思いっきりドスの効いた声で脅しつける杏奈ちゃん。
やっぱり、MVPは杏奈ちゃんで正解のような気がするわ……。
第五場 恋泥棒
ここの役替りは、署長(キタロウ)がにわにわになったのと、警官(早霧せいな、香稜しずる)が祐輝千寿・涼瀬みうと、ディアナ(五峰亜希)が舞咲りん、ディック(音月桂)がキタロウ、くらいかな。
まーにわにわの署長は、キタロウみたいな色ボケな感じではなく、飄々としていて、触るべきときはしっかり触ってて(^ ^;、軽やかで良かったです。
一番の見せ場は、ガロがブラジリア・ナイトを奪って逃げる直前、警官たちに間違えて捕まるところ。なんだか妙に、署長を取り囲んで掴まえてからオチがつくまでの間がヤケに長いなあ…?と思っていたら、アフロの鬘を被って、オレンジの縞々の帽子までかぶった店長さんが登場!(@ @)いやー、びっくりしましたともさ!
二回目に、警官さんの一人が帽子つきのアフロの鬘(第四場のラストに杏奈ちゃんが持っていたやつ)を持ってきて、人垣の後ろで白髪の鬘と髭をむしりとって鬘をかぶせているのを確認しました(^ ^)。すげー、齋藤さん&雪組っ子GJ。
クララのひろみちゃんは、金髪のショートボブ。全国ツアーには他の鬘は持っていかないのでしょうか…?(^ ^)。
あ、あと、クララとガロのデュエット(?)のカゲソロを天舞音さらちゃんが歌ってましたやわらかな含みのある美声で、とても良かったです♪
第六場 カーニバル
中詰めは、幕開きのいづるん&チギちゃん&こまちゃんのところが、きゃびぃ&せしる&キングに。きゃびぃ、小柄だけど筋肉がしっかりついていて、元男役のいづるんでさえ最初は大変だったと言っていた旗竿を、軽々と振っているように見えました(^ ^;。……気のせい?
次はハマコさん&沙月愛奈ちゃん&花夏ゆりんちゃん。
次は、かおりちゃん&真波そらちゃん&あずりん(梓晴輝)。
男役二人の人選には、かなり仰天しました。この二人もすごい美形ですよね(*^ ^*)。かおりちゃんとの並びは本当にキレイでした♪
次は、キタロウ登場(キムちゃんのところ)キタロウはそのままみなこちゃんとも踊ってしまう。すごいなー。長身の二人の並びはなかなかの眼福でした。
第七場 カーニバル(続)
幕が振り落とされて、ブレット(水)とソンブラが色っぽく登場。
下級生がぞろぞろ出ていたバックダンサーは、今回はせしるとキングの二人だけ。その分、水さんとユミコさんのダンスに集中できました(^ ^)。
曲がランバダに変わり、キタロウ&神麗華(五峰&音月)のダンスナンバーに。
神さんはなかなか良い感じで羽(腰)を振っていらっしゃいましたが、いづるんに「芸術的」と言われたキムの羽よけダンス、キタロウには未だちょっとハードルが高そうでした。……全国回っている間に、あの絶妙に間を体得してほしいな、と思います♪
歌手(美穂圭子)はヒメ(舞咲りん)。こういう声は本当にステキだよね、といつも思います。
第八場
ポンポンを振っての総踊りの後、5人の銀橋は、上三人+キタロウ+かおりちゃん、でした。
第九場 路地裏の夢
せしる、キング、ひーこちゃん、舞園るりちゃん、という若い4人をメインにしつつ、少年少女はちょっとお姉さま比率があがっていたような?(^ ^)さりげなく神さんが入っていたのが微笑ましかった(^ ^)。ああああ、ひーこちゃんが可愛い!そして、ヤワラちゃんヘア(←古っ)のきゃびぃがメッチャ若くてキュートだ!(壊)
第十場 赤い花の伝説
齋藤さんの大劇場デビュー作「Blue Moon Blue ~月明かりの赤い花~」のオープニング場面のコンセプトをもとに、新たに創った新場面。高見沢俊彦氏作曲のテーマ曲(「Endless Dream」)を交えて、当時の月組ファンにとっては涙が出るほど懐かしかったです(^ ^)。
そっくりそのまま再演、というのではなく、「コンセプト」だけ踏襲、って感じで、音楽も途中から替わるんですけどね(たぶん、本公演のイグアスの滝の場面で使っている曲だと思う……確信はありませんが)。
ただねー、「RIO de Bravo!」の中では若干浮いてたような気が……。
まあ、本公演の「逃亡者」もだいぶ浮いてたんですけどね(汗)。ただ、月組公演を観ていた身にとって、あのショー(Blue Moon Blue)の舞台はアジアなんですよ。なので、ブラジルから何故いきなりアジア?と思ってしまう(^ ^)。
元々その刷り込みがない人にとっては、特に問題ないんだろうな、と思うんですけどね…。
CSの稽古場でも初日映像でもほとんど流れなかったので、いちおうネタバレはさけておくべきかな…?
あ。でも、一つだけ、当時の月組ファンにはお伝えしておきたいことが。
トップ娘役の衣装は、残念ながらアレではなく、デュエットダンスの衣装です。しかも、お腹には肌色の布がついていた………↓がっくり(T T)。
月組と一番違うのは、「赤い花」のキャラクターです。衣装もそうなんですが、みなこちゃんも蛇の一種、って感じでした。獲物が堕ちて来るのを待っている花、という檀ちゃんのイメージとは、全く違っていました。蛇は蛇で、ユミコさんがちゃんとやってらしたんですけどね。
振付は羽山紀代美さん。あのメンバーなら、さぞ振り付け甲斐があったことでしょう。
トップトリオががっつり組んだダンスパフォーマンス。
当時の月組ファンには評価の難しい部分もありますが、ショーの一場面としての完成度は高かったと思います。
ちなみに、この場面の最初の案内人(?)は、花帆杏奈ちゃんの「蝶」。
黄色いひらひらした衣装をひらめかせて踊る杏奈ちゃん、すごく綺麗でした。スタイルの良い人は何を着ても似合うわあ~(←真顔)。
第十一場 パピヨン
ハマコさんが、第一声で「イグアスの滝~」と歌いだすのが、すごく妙な感じでした。
(前場ではイグアスのイの字も出ないので)
あそこは修正してほしいなあ>齋藤さん
初日に観たとき。みなこちゃんが早替りで登場したときに羽のひらひらの端についた輪(?)をうまく指に嵌められなかったみたいで、みなこちゃんだけ羽が翻らず(T T)。一生懸命なおそうとするんだけど、トップ娘役ともなると隠れるところもないのでなかなか巧くいかなかったんですよね。
それを、舞台の真ん中で水さんとみなこちゃんが目と目を合わせて手を取り合うところで。
水くんの手がスーーーーっとみなこちゃんの肘のあたりから下がっていって、布の端を握らせてあげたんです!
その、咄嗟の機転とさりげない仕草、その間みなこちゃんを凝っと見つめる優しい視線。
思わず観ていて胸がキュンっときて、素晴らしいトップさんだなあ、と感心しました★
……いいもん観せていただきました。ありがとう水さん(^ ^)。
第十二場 フィナーレ
最初のキャプテンがせしる&沙月なのはプロローグと同じなのですが、下級生がロケットで抜けて、キングとリサリサが入っていました。
全国ツアーのロケットは、とっくに卒業したはずの上級生男役参加が目玉!
今回の雪組は、ほぼ88期以下全員という感じでした(前場に出ている人をのぞく)。
まあ、筆頭のきゃびぃは違和感ないんですけど、彩夏・紫友・祐輝・涼瀬・香音・朝風・梓……いやー、迫力あってよかったです(*^ ^*)。思いっきりガン見してきました。楽しかったー♪
ここから後は、だいたい本公演と構成は同じ、かなあ。
なんだか大事なことが抜けているような気がするんですが……すみません。思い出したら追記するかも。
だいぶ時間がたってしまったので、たくさんあったハプニングを結構忘れてしまいました。
何があったっけ。ユミコさんがポンポンを忘れて出てきたのは覚えているのに、どこの場面だったか思いだせない(汗)。
やっぱり早く書かないといけませんね。反省。
というわけで、雪組全国ツアー組。
どんどん寒くなりますが、体調に気をつけて、美味しいものをたくさん食べて、温泉に浸かって、元気に夢を配ってきてくださいね!
.
……いやー、本当に私、らぎちゃんしか観てなかったんだなあ……と思ったりしつつ(^ ^;ゞ
ああ、猫は本当にこの作品が好きでした……。らぎちゃんの役は正直微妙だったけど、純粋に舞台作品として好きでした。正塚さん、ありがとう(*^ ^*)。
「マリポーサ」やって「ロシアンブルー」やって……あらためて考えると、水くんは本当に、作品には(猫的に)恵まれているんですねぇ。「ゾロ」や「君を愛してる」は、谷作品だったり木村作品だったりすることを考えれば最上級といっていいし(汗)、お披露目は「エリザベート」だし、「カラマーゾフの兄弟」はあるし。つい羨ましくなってしまいます。
……いや、祐飛さんだって、お披露目作品はとても評判が良いし(未見)、、、過去の主演作はすべて良作だった祐飛さんの神通力がどこまで通じるか、楽しみではあるのですが(^ ^)。
というわけで、雪組全国ツアー公演「RIO de Bravo!」。
なんだかもう、見所が多すぎて何から書けばいいのかよくわからないのですが(汗)、本公演との変更点を中心に。
#そういえば、らぎちゃんやシナちゃんはもうポンポンは振ったのかしら?(^ ^)
第一場 プロローグ
ギラギラピンクのスーツを着たキャプテン(音月桂)は大湖せしる、その隣(舞羽美海)は沙月愛奈ちゃん。
私が観たときは、二回とも「宝塚から、水さんの故郷千葉を経由して、リオへ!」と言っていたと思います。各地いろいろ言うんだろうなあ、がんばれせしる。
両脇は彩凪翔くん&久城あすくん、笙乃茅桜ちゃん&舞園るりちゃん。どっちがどっちと組んでたっけ?個人的には、ひーこちゃんの笑顔が可愛くてそっちばかり観ちゃってました(汗)。
本公演で使っていた飛行機の吊り物(持ち上がってキリスト像になる)のセットは、幕があがったら最初から立った状態で設置されていて、ちょっとがっくり。会場によっては使うんでしょうか。あれは、飛行機が腹を見せるとキリスト像だっていうのがポイントなので、最初から立っているとあまり意味がないと思うんですが……。
第二場 カナリヤ軍団(←勝手に命名)
だいぶ人数は減ってましたけど、熱さでは負けない!!という雪っこの気合が感じらて、良かったです(^ ^)。いづるんが歌っていたところはきゃびぃ(早花まこ)が。なんだか、きゃびぃが上級生枠に入っているのが不思議でたまりません。
第三場 アマゾン河
ピラニアさんは、天舞音さらちゃんと杏野このみちゃんの二人に。二人とも可愛い♪ でも、脚が磨かれるのはこれからなのかな……。
第四場 イパネマ海岸
ゴッドファーザー(汝鳥伶)の役はキタロウ(緒月遠麻)。その手下は千瀬聖さんと久城あすさん。
いやー、キタロウ格好良いです!!お芝居の登場に引き続き、スターだった!!(^ ^)。
でも。イパネマ海岸のメインは、残念ながら彼ではないのね。
メインはやっぱりスーパーマーケットの店員(花瑛ちほ)役の、花帆杏奈ちゃん。
いやーーー、研1さんの後を研11が…って珍しいケースだなーと思っていたのですが。さすがに存在感が全然違うわ(^ ^)。店長&署長のにわにわ(奏乃はると)も勿論良かったんですが、杏奈ちゃんサイコー♪でした! 黒縁の大きな眼鏡をかけて、髪を両脇に結んで……本公演のイケイケなオネエサマ=コパガールとは別人でしたね。
ど近眼、という設定らしく、しょっちゅう眼鏡をいじりながらうろうろと動き回り、雑巾で床を拭くついでに立っている店長の脚をそのまま拭きあげて……顔まで拭こうとしたところで店長に抵抗されたり。疲れた店長が下手舞台前に出てきて「ちょっと一休み」という感じに座り込むと、わざわざ そこまで歩いてきて、悪気なく雑巾を絞り始めたり。お芝居に引き続き、ショーのMVPも花帆杏奈ちゃんにあげたいです!
すみません。店長と店員のあまりの面白さに、「Honey, Honey」を歌っているみなこちゃんや、周りで格好良く踊っているカップルたちを観る余裕がありませんでした(汗)。……そういやこの二人、同期だったな……。
セニョールコパ(彩吹真央)が格好つけて登場。黒い服のコパガール(大月さゆ)は晴華みどり、歌手(美穂圭子)は麻樹ゆめみ。
かおりちゃんとみなこちゃんのキャットファイトは、かーなーりー面白かったです。「仁義なき闘い」みたいだった(^ ^;ゞ そういう意味では、さゆちゃんは良い意味でコメディエンヌだったんだな、と思うし、みなこちゃんにもそれだけの余裕と貫禄が出てきたんだな、と思いました。
でもね、この場面の主役も、そのセンター三人ではないの(涙)。
コパガールさんたち。メンバーは、涼花リサ、香音有希、朝風れい、、美乃ほのか、希世みらの、舞園るり、という、豪華な6人。
はっきり言って、身長はそこそこあっても華奢で薄っぺらいユミコさんよりもずっとたくましいコパガールが二人ほどまざっていて、しかもその二人が誰よりも可愛く相手役に迫っていた、ような気がします。ええ(真顔)。
……いいもん見せてもらったわその2。
キャットファイトのあげく、みなこちゃん側に軍配があがった……かな?というタイミングで、下手花道に登場するゴッドファーザー(キタロウ)。
舞台センターで水くんに絡むみなこちゃんを見つけて、一言。
「ママー!!」
初日の客席は、一瞬静まりかえって、それから騒然になりました。
いわゆる『二度見』……したわけではないのですが、なんか一瞬、反応できなかったわ(^ ^;;;; 齋藤さん(&キタロウ)、GJです!っつか、これお稽古場で初めて見たときの皆さんの反応が知りたい(汗)。
「あら坊や、おなかがすいたの?」か何か言いながら、キタロウに向かって駆け寄るみなこちゃん。
跪いてその腰にしがみつくキタロウ。
「あーよちよち。じゃあご飯にしましょうねー、今夜のご飯はピーナッツよ」
ちょっと違うかもしれませんが(多分、初日じゃなくて夜公演のネタです)、概ねそんなやりとりをしながら、下手袖にはけていく仲良し親子。
「……………」
たっぷりと間をとって、
「……それだけ?」
と突っ込むユミコさんが、とてもステキでした。
いつの間にか、舞台後方に登場して、手に何かもってうろうろしている店員さん。
もしかして、アフロの鬘(店長の帽子付き)ですかそれは。
どうやら、店長がいないので探しているらしい(←にわにわは次の場面の署長役もやっているので、ここには出られない)。切なげに鬘を抱きしめて、左右を見渡す杏奈ちゃん。 ……持っているモノがソレでなければ、すごく切なくて良い場面になっていたような気がします。
うろうろしながら舞台前方に出てきたところで、みなこちゃんに去られ、「じゃあ」と振り向いたかおりちゃんにもそっぽを向かれて女の子に救いを求めるユミコさんのすぐ傍に出てきて。
……振り向きざまに思いっきり店員さんの胸に手をあてるセニョールコパ。
「どこ触っとんじゃあああああああ!!」
思いっきりドスの効いた声で脅しつける杏奈ちゃん。
やっぱり、MVPは杏奈ちゃんで正解のような気がするわ……。
第五場 恋泥棒
ここの役替りは、署長(キタロウ)がにわにわになったのと、警官(早霧せいな、香稜しずる)が祐輝千寿・涼瀬みうと、ディアナ(五峰亜希)が舞咲りん、ディック(音月桂)がキタロウ、くらいかな。
まーにわにわの署長は、キタロウみたいな色ボケな感じではなく、飄々としていて、触るべきときはしっかり触ってて(^ ^;、軽やかで良かったです。
一番の見せ場は、ガロがブラジリア・ナイトを奪って逃げる直前、警官たちに間違えて捕まるところ。なんだか妙に、署長を取り囲んで掴まえてからオチがつくまでの間がヤケに長いなあ…?と思っていたら、アフロの鬘を被って、オレンジの縞々の帽子までかぶった店長さんが登場!(@ @)いやー、びっくりしましたともさ!
二回目に、警官さんの一人が帽子つきのアフロの鬘(第四場のラストに杏奈ちゃんが持っていたやつ)を持ってきて、人垣の後ろで白髪の鬘と髭をむしりとって鬘をかぶせているのを確認しました(^ ^)。すげー、齋藤さん&雪組っ子GJ。
クララのひろみちゃんは、金髪のショートボブ。全国ツアーには他の鬘は持っていかないのでしょうか…?(^ ^)。
あ、あと、クララとガロのデュエット(?)のカゲソロを天舞音さらちゃんが歌ってましたやわらかな含みのある美声で、とても良かったです♪
第六場 カーニバル
中詰めは、幕開きのいづるん&チギちゃん&こまちゃんのところが、きゃびぃ&せしる&キングに。きゃびぃ、小柄だけど筋肉がしっかりついていて、元男役のいづるんでさえ最初は大変だったと言っていた旗竿を、軽々と振っているように見えました(^ ^;。……気のせい?
次はハマコさん&沙月愛奈ちゃん&花夏ゆりんちゃん。
次は、かおりちゃん&真波そらちゃん&あずりん(梓晴輝)。
男役二人の人選には、かなり仰天しました。この二人もすごい美形ですよね(*^ ^*)。かおりちゃんとの並びは本当にキレイでした♪
次は、キタロウ登場(キムちゃんのところ)キタロウはそのままみなこちゃんとも踊ってしまう。すごいなー。長身の二人の並びはなかなかの眼福でした。
第七場 カーニバル(続)
幕が振り落とされて、ブレット(水)とソンブラが色っぽく登場。
下級生がぞろぞろ出ていたバックダンサーは、今回はせしるとキングの二人だけ。その分、水さんとユミコさんのダンスに集中できました(^ ^)。
曲がランバダに変わり、キタロウ&神麗華(五峰&音月)のダンスナンバーに。
神さんはなかなか良い感じで羽(腰)を振っていらっしゃいましたが、いづるんに「芸術的」と言われたキムの羽よけダンス、キタロウには未だちょっとハードルが高そうでした。……全国回っている間に、あの絶妙に間を体得してほしいな、と思います♪
歌手(美穂圭子)はヒメ(舞咲りん)。こういう声は本当にステキだよね、といつも思います。
第八場
ポンポンを振っての総踊りの後、5人の銀橋は、上三人+キタロウ+かおりちゃん、でした。
第九場 路地裏の夢
せしる、キング、ひーこちゃん、舞園るりちゃん、という若い4人をメインにしつつ、少年少女はちょっとお姉さま比率があがっていたような?(^ ^)さりげなく神さんが入っていたのが微笑ましかった(^ ^)。ああああ、ひーこちゃんが可愛い!そして、ヤワラちゃんヘア(←古っ)のきゃびぃがメッチャ若くてキュートだ!(壊)
第十場 赤い花の伝説
齋藤さんの大劇場デビュー作「Blue Moon Blue ~月明かりの赤い花~」のオープニング場面のコンセプトをもとに、新たに創った新場面。高見沢俊彦氏作曲のテーマ曲(「Endless Dream」)を交えて、当時の月組ファンにとっては涙が出るほど懐かしかったです(^ ^)。
そっくりそのまま再演、というのではなく、「コンセプト」だけ踏襲、って感じで、音楽も途中から替わるんですけどね(たぶん、本公演のイグアスの滝の場面で使っている曲だと思う……確信はありませんが)。
ただねー、「RIO de Bravo!」の中では若干浮いてたような気が……。
まあ、本公演の「逃亡者」もだいぶ浮いてたんですけどね(汗)。ただ、月組公演を観ていた身にとって、あのショー(Blue Moon Blue)の舞台はアジアなんですよ。なので、ブラジルから何故いきなりアジア?と思ってしまう(^ ^)。
元々その刷り込みがない人にとっては、特に問題ないんだろうな、と思うんですけどね…。
CSの稽古場でも初日映像でもほとんど流れなかったので、いちおうネタバレはさけておくべきかな…?
あ。でも、一つだけ、当時の月組ファンにはお伝えしておきたいことが。
トップ娘役の衣装は、残念ながらアレではなく、デュエットダンスの衣装です。しかも、お腹には肌色の布がついていた………↓がっくり(T T)。
月組と一番違うのは、「赤い花」のキャラクターです。衣装もそうなんですが、みなこちゃんも蛇の一種、って感じでした。獲物が堕ちて来るのを待っている花、という檀ちゃんのイメージとは、全く違っていました。蛇は蛇で、ユミコさんがちゃんとやってらしたんですけどね。
振付は羽山紀代美さん。あのメンバーなら、さぞ振り付け甲斐があったことでしょう。
トップトリオががっつり組んだダンスパフォーマンス。
当時の月組ファンには評価の難しい部分もありますが、ショーの一場面としての完成度は高かったと思います。
ちなみに、この場面の最初の案内人(?)は、花帆杏奈ちゃんの「蝶」。
黄色いひらひらした衣装をひらめかせて踊る杏奈ちゃん、すごく綺麗でした。スタイルの良い人は何を着ても似合うわあ~(←真顔)。
第十一場 パピヨン
ハマコさんが、第一声で「イグアスの滝~」と歌いだすのが、すごく妙な感じでした。
(前場ではイグアスのイの字も出ないので)
あそこは修正してほしいなあ>齋藤さん
初日に観たとき。みなこちゃんが早替りで登場したときに羽のひらひらの端についた輪(?)をうまく指に嵌められなかったみたいで、みなこちゃんだけ羽が翻らず(T T)。一生懸命なおそうとするんだけど、トップ娘役ともなると隠れるところもないのでなかなか巧くいかなかったんですよね。
それを、舞台の真ん中で水さんとみなこちゃんが目と目を合わせて手を取り合うところで。
水くんの手がスーーーーっとみなこちゃんの肘のあたりから下がっていって、布の端を握らせてあげたんです!
その、咄嗟の機転とさりげない仕草、その間みなこちゃんを凝っと見つめる優しい視線。
思わず観ていて胸がキュンっときて、素晴らしいトップさんだなあ、と感心しました★
……いいもん観せていただきました。ありがとう水さん(^ ^)。
第十二場 フィナーレ
最初のキャプテンがせしる&沙月なのはプロローグと同じなのですが、下級生がロケットで抜けて、キングとリサリサが入っていました。
全国ツアーのロケットは、とっくに卒業したはずの上級生男役参加が目玉!
今回の雪組は、ほぼ88期以下全員という感じでした(前場に出ている人をのぞく)。
まあ、筆頭のきゃびぃは違和感ないんですけど、彩夏・紫友・祐輝・涼瀬・香音・朝風・梓……いやー、迫力あってよかったです(*^ ^*)。思いっきりガン見してきました。楽しかったー♪
ここから後は、だいたい本公演と構成は同じ、かなあ。
なんだか大事なことが抜けているような気がするんですが……すみません。思い出したら追記するかも。
だいぶ時間がたってしまったので、たくさんあったハプニングを結構忘れてしまいました。
何があったっけ。ユミコさんがポンポンを忘れて出てきたのは覚えているのに、どこの場面だったか思いだせない(汗)。
やっぱり早く書かないといけませんね。反省。
というわけで、雪組全国ツアー組。
どんどん寒くなりますが、体調に気をつけて、美味しいものをたくさん食べて、温泉に浸かって、元気に夢を配ってきてくださいね!
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柊巴さんと山科愛さんが去年の11月16日に宝塚雪組を卒業され、新しい生活をスタートされた日から、丸一年が過ぎました。
新しい生活のスタートから数えてちょうど一年目の今日、阪急交通貸切の司会とトークショー(ランチつき)をされる……というのは、阪急交通社さんが考えたのか、らぎちゃん側から売り込んだのか。
猫は残念ながら参加できず。それでも、諦めきれずに予約するだけは予約はしたものの、予定通り(?)無駄になりました……
なんで月の中旬の、しかも火曜日の真昼間なんだよ(涙)。祐飛さんのお披露目初日だって早々に諦めたってのにー。
なんとか午前中だけ休みをとってトークだけでも!……と思っていたのに、急に午前中にミーティングが入って、結局無理でした(T T)。13日のお披露目初日に続き、会議中に最初から最後までめっちゃ不機嫌で挙動不審な平社員、って、どうよ(- -;ゞ。
ご参加された方、どうぞ私に、少しでもいいのでらぎちゃんの様子を教えてくださいませm(_ _)m。この一年間のお話とかもしてくださったんですよねぇ、きっと。……しょぼ~ん。
と、いうわけで。
らぎちゃんもいつかきっと観にいくであろう雪組全国ツアー公演「情熱のバルセロナ/RIO de Bravo!」のことでも。
今日で富山が終わって、次は新潟ですね。
……水さん、やたらに雨とか雪とか降らしちゃ駄目ですよ(^ ^)。
昨夜の予告どおり、ラファエルの仲間たちについて。
ひろみちゃん(彩那音)は、仲間うちでも兄貴分っぽいエンリケ。浅黒い肌が精悍で、格好よかった(はぁと)。ギターを爪弾く場面があるのですが、さすがに堂にいってますね♪さりげない芝居がやっぱりうまいなあと思いました。
(大湖)せしるくんのファノは、芝居的には賑やかしっぽい感じであまり見せ場みたいなものはなかったのですが、いやー、シャープな美貌に黒塗りが良く似合ってる…(感心)。こういう等身大の役は安心して見ていられますが、そろそろ、もう少し格の高い役がついてもいいのになー、と思います。
麻樹ゆめみさんは、ラファエルが定宿っぽくしている酒場の歌手(女主人?)のロジータ。
今回は芝居としてはあまり見せ場は無かったですが、歌はさすがでした(*^ ^*)。
ヒメ(舞咲りん)は、ラファエルの女、ファニータ。
ラファエルとファニータの恋愛模様は結構微妙で。ラファエルがリンダに憧れていることがかなり明確に表現されているので、ファニータはすごく切ない感じがしました。でも、そうは言ってもこの二人は一緒に暮らしているっぽい場面もあったりするので、ファニータの片思いって感じでもないし。微妙…。
まあ、脚本的なところはおいといて、ヒメとキタロウの並びはとても綺麗でにあってました。がっつり踊る場面がなくてちょっと残念。今回は芝居も歌もヒメが大活躍で、とても良かったです。
……この次が、きゃびぃ(早花まこ)になるのか……!!まだまだ下級生だと思っていたのに!(衝撃)
きゃびぃは、ラファエルの妹・モニカ。「もう17歳」(by ラファエル)だそうです(^ ^)。いやーーーー、可愛い!ちょっと小生意気でむこうみず、というか、考えなしなところがよく見えて、嵌り役だなあと思いました。お転婆で気が強くて、コケティッシュで気紛れな子悪魔タイプ。なのに、全然いやみがなくて可愛い。……いいなあ、似合うなあ(*^ ^*)。
沙月愛奈ちゃんは、酒場の場面の冒頭で踊る三人のダンサーのセンターが一番目立つ場面になる、かな?とっても魅力的で良かったです!彼女、少し雰囲気が変わりましたか…?痩せたのかな?化粧が変わった?なんだか急に可愛くなった気がして、目に入るとついおいかけてしまいました(汗)。
他にも、花夏ゆりんちゃんとかひーこちゃん(笙乃茅桜)とか、可愛い子がいっぱいいて超目移りしまくりでした。ゆりんちゃんはオスマシしてても可愛いけど、ひーこちゃんは表情の豊かさで好きになったんですよね。芝居のできる人だと思うので、もう少し使ってくれたら嬉しいのになあ。
男役では、あとはモニカ(きゃびぃ)の恋人(?)ディエゴの祐輝千寿さんが目立ってたかな?
モニカと争ってフランシスコと喧嘩をはじめるまでの展開はちょっと強引なんですけど(汗)、物語が動くきっかけをつくる(=きっかけになる)人、なんですよね。
場面の最初、仲間たちが皆で踊る群舞の場面でも、ずっとモニカと踊っているんですよねー、ディエゴさんは。ダンスが終わって会話が始まってからも、ずっと二人で寄り添って(イチャイチャして、とも言う)いるあたりも芸が細かいなーと思いました。実は私は、初見では全然見てなくて、二回目に初めて気がついたのですが。よかったらみなさん注目してあげてくださいね♪上手の方でやってたと思います♪
香音有希さんもよかったです。スタイルがいいと目立ちますねー♪この人も巧い人なので、もう少し芝居で使ってくれるとと良いんだけどなあ…。
あとは、、、、セルバンテス伯爵と、大公の仲間(?)たちと、リンダの侍女のマチルダと、、、それくらい、かな?
セルバンテス伯爵(ロザリアの婚約者)は、キング(蓮城まこと)。優しくておとなしい貴族のぼんぼんっぽさは凄く良かったです。もともと見た目も優しげだし、雰囲気も明るくて前向きな感じがキャラクターとしてはっきり見える(見えすぎる)タイプなので、もう少し「包容力」とか「裏の本音」みたいなものが表現できるようになったら鬼に金棒なのに……と思いました。
大公(未来優希)の“仲間たち”の筆頭は、なんといっても昨夜もMVPに挙げた、大公妃の花帆杏奈。
本筋にも何も絡まない、いわゆる『ちょい役』だと思うのですが……空気の読めないぶっ飛ばし方が最高に面白かったです。
カルロス長官のにわにわ(奏乃はると)と、パボーン侯爵夫人のリサリサ(涼花リサ)の『悪巧みコンビ』も、息のあったコンビでした♪。にわにわは、表情豊かに、ちょっとコメディチックな『悪者』を楽しげに演じ、リサちゃんは、なんというか、典型的な『悪女』をこちらも実に嬉しそうに演じていらして、本当に素晴らしかった(感心)。
リサちゃん、ちょっと豊満な感じの上流階級の女が本当に良く似合いますね!かおりちゃんのリンダほどではないにせよ、これもかなりのあたり役だな、と思いました♪
大公の直属の部下(?)サンドロの彩夏涼さん。立ち姿が思ったより華奢で、もう少し凄みがないとこの役には物足りないかも、と思いました。綺麗な人なんですけどね。
そのさらに部下?になるのかな?プログラムには「密偵」と書いてあるあずりん(梓晴輝)。いやー、怪しくていいです。闇に生きるモノの雰囲気をもっているところがいいですね♪
リンダ公爵夫人の侍女で、ラファエルの幼馴染・マチルダは、85期の神麗華さん。
とても目立つ役ですが、手堅くまとめていたと思います。……それにしても、全ツに5人か。雪組85期はすごいなあ…。
面白いなあ、と思ったのが、マチルダが貴族の社会と庶民の社会(酒場)を繋ぐ架け橋になっているところでした。フランシスコの友人、として登場するラファエルですが、これだけの身分の違いがあって何故と思っていると、ちゃんと「マチルダ」というミッシング・リングが見つかるんですよ。ラファエルの幼馴染として育ち、メレンデス公爵家で働くようになったマチルダが、女主人が世話をする美少年とも親しくなり、彼とラファエルを引き合わせることになるまでにも、一つや二つのドラマはありそうですが、そういうのは観客の想像に任されているんですよね。
神さん自身も、ラファエルを訪ねてくるときは下町らしいオレンジの衣装に包まって歩き、お邸ではキッチリとした制服(?)で…という切り替えができてたのはさすがでした。切り替えがよすぎて別人みたいな気もしましたが(汗)、芝居としては良かったと思います♪
この物語には、いくつもの恋模様が色濃く描かれています。
一番華やかで、物語の根幹にあるのが、フランシスコとロザリアの、まさしく『情熱的な』恋。
彼女に逢えるのならば牢獄の中も天国だ、と呟くフランシスコに、もう少し狂気があったらもっといいのになあ、とも思ったのですが、水さんのクールな外見の中に秘められた思い、というのが演出上のポイントになっているんだろうな、とも思いました。
そして、二人をとりまく、ルイス⇒リンダ⇒フランシスコという流れと、セルバンテス⇒ロザリアという感情の流れ。そしてもちろん、一番の問題となる大公⇒リンダの横恋慕。
その他にも、ラファエルとファニータ、モニカとディエゴ、モニカとフランシスコ、カルロス長官とパボーン侯爵夫人、、、、そして、ラファエル⇒リンダまで、いろいろな恋模様が絡み合い、すれ違いながら、物語は転がっていく。
どこまでも、どこまでも。
根本的な話として、「この作品は名作ですか?」と問われたとすれば、「まあ、27年前の作品ですからねぇ…」「しかも演出は中村さんですし」としか言いようがない感じなのですが。
でも、面白かったです。
「情熱」とは、悲劇につながる感情なのだな、と思いました。
自分の命も、人生も、全てを投げ出して乞い求める感情を、「情熱」というのでしょう。
そこには「勘定」はないのですから。
観劇後の帰り道。電車の中で、この物語の主要登場人物の10年後、というのを考えてみました。
リンダとルイスは、たぶんセビリアかコルドバあたりの豪壮な邸で、穏やかに過ごしているんじゃないかな。ルイスは髭を生やして、リンダも、そろそろ白髪が出始めて。
でも、そんなことに大騒ぎはせずに、あるがままを受け入れて。
ロザリアは、ラスト前のモノローグで自ら語ったとおりの人生を歩んでいるんでしょうか。
それとも、やっぱりマリア様への誓いを守ることはできず、情熱のままに何かをしでかしてしまうのかなあ……。みなこちゃんのロザリアは、どちらも可能性あり!という感じで、そこがすごく魅力的だったと思います。
フランシスコは……
おとなしく大司教様になって、案外楽しげに政界を泳いでいるような気もします。
でも、少なくとも彼は自らたてた誓いは守るような気がするなあ。ロザリアにはもう逢わないと決めたなら、逢わないような気がします。この事件を、「人生にただ一度の恋」として、大切に守って生きていきそうなイメージ。
ラファエルは、やっぱり大公に何かを仕掛けて殺されるとしか思えない。そうして、遺されたファニータのおなかにはラファエルの子が……とか、メロドラマの王道をいきそうな気がしてなりません。
……10年後だったら、モニカが兄の復讐のために大公を付け狙っていそう(^ ^)。
この物語の中で、一番気の毒なのはセルバンテス伯爵(キング)だと思うのですが。
彼は、幸せになれるのでしょうか?(真顔)。みんなが幸せになれたらいいんですけどねぇ…。
なんだかちょっと中途半端になってしまったような気がしますが、とりあえず、こんなところで。
.
新しい生活のスタートから数えてちょうど一年目の今日、阪急交通貸切の司会とトークショー(ランチつき)をされる……というのは、阪急交通社さんが考えたのか、らぎちゃん側から売り込んだのか。
猫は残念ながら参加できず。それでも、諦めきれずに予約するだけは予約はしたものの、予定通り(?)無駄になりました……
なんで月の中旬の、しかも火曜日の真昼間なんだよ(涙)。祐飛さんのお披露目初日だって早々に諦めたってのにー。
なんとか午前中だけ休みをとってトークだけでも!……と思っていたのに、急に午前中にミーティングが入って、結局無理でした(T T)。13日のお披露目初日に続き、会議中に最初から最後までめっちゃ不機嫌で挙動不審な平社員、って、どうよ(- -;ゞ。
ご参加された方、どうぞ私に、少しでもいいのでらぎちゃんの様子を教えてくださいませm(_ _)m。この一年間のお話とかもしてくださったんですよねぇ、きっと。……しょぼ~ん。
と、いうわけで。
らぎちゃんもいつかきっと観にいくであろう雪組全国ツアー公演「情熱のバルセロナ/RIO de Bravo!」のことでも。
今日で富山が終わって、次は新潟ですね。
……水さん、やたらに雨とか雪とか降らしちゃ駄目ですよ(^ ^)。
昨夜の予告どおり、ラファエルの仲間たちについて。
ひろみちゃん(彩那音)は、仲間うちでも兄貴分っぽいエンリケ。浅黒い肌が精悍で、格好よかった(はぁと)。ギターを爪弾く場面があるのですが、さすがに堂にいってますね♪さりげない芝居がやっぱりうまいなあと思いました。
(大湖)せしるくんのファノは、芝居的には賑やかしっぽい感じであまり見せ場みたいなものはなかったのですが、いやー、シャープな美貌に黒塗りが良く似合ってる…(感心)。こういう等身大の役は安心して見ていられますが、そろそろ、もう少し格の高い役がついてもいいのになー、と思います。
麻樹ゆめみさんは、ラファエルが定宿っぽくしている酒場の歌手(女主人?)のロジータ。
今回は芝居としてはあまり見せ場は無かったですが、歌はさすがでした(*^ ^*)。
ヒメ(舞咲りん)は、ラファエルの女、ファニータ。
ラファエルとファニータの恋愛模様は結構微妙で。ラファエルがリンダに憧れていることがかなり明確に表現されているので、ファニータはすごく切ない感じがしました。でも、そうは言ってもこの二人は一緒に暮らしているっぽい場面もあったりするので、ファニータの片思いって感じでもないし。微妙…。
まあ、脚本的なところはおいといて、ヒメとキタロウの並びはとても綺麗でにあってました。がっつり踊る場面がなくてちょっと残念。今回は芝居も歌もヒメが大活躍で、とても良かったです。
……この次が、きゃびぃ(早花まこ)になるのか……!!まだまだ下級生だと思っていたのに!(衝撃)
きゃびぃは、ラファエルの妹・モニカ。「もう17歳」(by ラファエル)だそうです(^ ^)。いやーーーー、可愛い!ちょっと小生意気でむこうみず、というか、考えなしなところがよく見えて、嵌り役だなあと思いました。お転婆で気が強くて、コケティッシュで気紛れな子悪魔タイプ。なのに、全然いやみがなくて可愛い。……いいなあ、似合うなあ(*^ ^*)。
沙月愛奈ちゃんは、酒場の場面の冒頭で踊る三人のダンサーのセンターが一番目立つ場面になる、かな?とっても魅力的で良かったです!彼女、少し雰囲気が変わりましたか…?痩せたのかな?化粧が変わった?なんだか急に可愛くなった気がして、目に入るとついおいかけてしまいました(汗)。
他にも、花夏ゆりんちゃんとかひーこちゃん(笙乃茅桜)とか、可愛い子がいっぱいいて超目移りしまくりでした。ゆりんちゃんはオスマシしてても可愛いけど、ひーこちゃんは表情の豊かさで好きになったんですよね。芝居のできる人だと思うので、もう少し使ってくれたら嬉しいのになあ。
男役では、あとはモニカ(きゃびぃ)の恋人(?)ディエゴの祐輝千寿さんが目立ってたかな?
モニカと争ってフランシスコと喧嘩をはじめるまでの展開はちょっと強引なんですけど(汗)、物語が動くきっかけをつくる(=きっかけになる)人、なんですよね。
場面の最初、仲間たちが皆で踊る群舞の場面でも、ずっとモニカと踊っているんですよねー、ディエゴさんは。ダンスが終わって会話が始まってからも、ずっと二人で寄り添って(イチャイチャして、とも言う)いるあたりも芸が細かいなーと思いました。実は私は、初見では全然見てなくて、二回目に初めて気がついたのですが。よかったらみなさん注目してあげてくださいね♪上手の方でやってたと思います♪
香音有希さんもよかったです。スタイルがいいと目立ちますねー♪この人も巧い人なので、もう少し芝居で使ってくれるとと良いんだけどなあ…。
あとは、、、、セルバンテス伯爵と、大公の仲間(?)たちと、リンダの侍女のマチルダと、、、それくらい、かな?
セルバンテス伯爵(ロザリアの婚約者)は、キング(蓮城まこと)。優しくておとなしい貴族のぼんぼんっぽさは凄く良かったです。もともと見た目も優しげだし、雰囲気も明るくて前向きな感じがキャラクターとしてはっきり見える(見えすぎる)タイプなので、もう少し「包容力」とか「裏の本音」みたいなものが表現できるようになったら鬼に金棒なのに……と思いました。
大公(未来優希)の“仲間たち”の筆頭は、なんといっても昨夜もMVPに挙げた、大公妃の花帆杏奈。
本筋にも何も絡まない、いわゆる『ちょい役』だと思うのですが……空気の読めないぶっ飛ばし方が最高に面白かったです。
カルロス長官のにわにわ(奏乃はると)と、パボーン侯爵夫人のリサリサ(涼花リサ)の『悪巧みコンビ』も、息のあったコンビでした♪。にわにわは、表情豊かに、ちょっとコメディチックな『悪者』を楽しげに演じ、リサちゃんは、なんというか、典型的な『悪女』をこちらも実に嬉しそうに演じていらして、本当に素晴らしかった(感心)。
リサちゃん、ちょっと豊満な感じの上流階級の女が本当に良く似合いますね!かおりちゃんのリンダほどではないにせよ、これもかなりのあたり役だな、と思いました♪
大公の直属の部下(?)サンドロの彩夏涼さん。立ち姿が思ったより華奢で、もう少し凄みがないとこの役には物足りないかも、と思いました。綺麗な人なんですけどね。
そのさらに部下?になるのかな?プログラムには「密偵」と書いてあるあずりん(梓晴輝)。いやー、怪しくていいです。闇に生きるモノの雰囲気をもっているところがいいですね♪
リンダ公爵夫人の侍女で、ラファエルの幼馴染・マチルダは、85期の神麗華さん。
とても目立つ役ですが、手堅くまとめていたと思います。……それにしても、全ツに5人か。雪組85期はすごいなあ…。
面白いなあ、と思ったのが、マチルダが貴族の社会と庶民の社会(酒場)を繋ぐ架け橋になっているところでした。フランシスコの友人、として登場するラファエルですが、これだけの身分の違いがあって何故と思っていると、ちゃんと「マチルダ」というミッシング・リングが見つかるんですよ。ラファエルの幼馴染として育ち、メレンデス公爵家で働くようになったマチルダが、女主人が世話をする美少年とも親しくなり、彼とラファエルを引き合わせることになるまでにも、一つや二つのドラマはありそうですが、そういうのは観客の想像に任されているんですよね。
神さん自身も、ラファエルを訪ねてくるときは下町らしいオレンジの衣装に包まって歩き、お邸ではキッチリとした制服(?)で…という切り替えができてたのはさすがでした。切り替えがよすぎて別人みたいな気もしましたが(汗)、芝居としては良かったと思います♪
この物語には、いくつもの恋模様が色濃く描かれています。
一番華やかで、物語の根幹にあるのが、フランシスコとロザリアの、まさしく『情熱的な』恋。
彼女に逢えるのならば牢獄の中も天国だ、と呟くフランシスコに、もう少し狂気があったらもっといいのになあ、とも思ったのですが、水さんのクールな外見の中に秘められた思い、というのが演出上のポイントになっているんだろうな、とも思いました。
そして、二人をとりまく、ルイス⇒リンダ⇒フランシスコという流れと、セルバンテス⇒ロザリアという感情の流れ。そしてもちろん、一番の問題となる大公⇒リンダの横恋慕。
その他にも、ラファエルとファニータ、モニカとディエゴ、モニカとフランシスコ、カルロス長官とパボーン侯爵夫人、、、、そして、ラファエル⇒リンダまで、いろいろな恋模様が絡み合い、すれ違いながら、物語は転がっていく。
どこまでも、どこまでも。
根本的な話として、「この作品は名作ですか?」と問われたとすれば、「まあ、27年前の作品ですからねぇ…」「しかも演出は中村さんですし」としか言いようがない感じなのですが。
でも、面白かったです。
「情熱」とは、悲劇につながる感情なのだな、と思いました。
自分の命も、人生も、全てを投げ出して乞い求める感情を、「情熱」というのでしょう。
そこには「勘定」はないのですから。
観劇後の帰り道。電車の中で、この物語の主要登場人物の10年後、というのを考えてみました。
リンダとルイスは、たぶんセビリアかコルドバあたりの豪壮な邸で、穏やかに過ごしているんじゃないかな。ルイスは髭を生やして、リンダも、そろそろ白髪が出始めて。
でも、そんなことに大騒ぎはせずに、あるがままを受け入れて。
ロザリアは、ラスト前のモノローグで自ら語ったとおりの人生を歩んでいるんでしょうか。
それとも、やっぱりマリア様への誓いを守ることはできず、情熱のままに何かをしでかしてしまうのかなあ……。みなこちゃんのロザリアは、どちらも可能性あり!という感じで、そこがすごく魅力的だったと思います。
フランシスコは……
おとなしく大司教様になって、案外楽しげに政界を泳いでいるような気もします。
でも、少なくとも彼は自らたてた誓いは守るような気がするなあ。ロザリアにはもう逢わないと決めたなら、逢わないような気がします。この事件を、「人生にただ一度の恋」として、大切に守って生きていきそうなイメージ。
ラファエルは、やっぱり大公に何かを仕掛けて殺されるとしか思えない。そうして、遺されたファニータのおなかにはラファエルの子が……とか、メロドラマの王道をいきそうな気がしてなりません。
……10年後だったら、モニカが兄の復讐のために大公を付け狙っていそう(^ ^)。
この物語の中で、一番気の毒なのはセルバンテス伯爵(キング)だと思うのですが。
彼は、幸せになれるのでしょうか?(真顔)。みんなが幸せになれたらいいんですけどねぇ…。
なんだかちょっと中途半端になってしまったような気がしますが、とりあえず、こんなところで。
.
市川市文化会館にて、雪組全国ツアー公演「情熱のバルセロナ/RIO de Bravo!」を観劇してまいりました。
…しかし、その前に別の組の話を書いてもいいですか。
宙組大劇場公演、やっぱり休演者が出てしまいましたね(T T)それも、4人も(溜息)
(鳳翔)大くん、カチャ(凪七瑠海)、舞姫あゆみさん、花音舞ちゃん。
うち三人は博多組(涙)。三週間、がんばってくれた仲間たち。
そして、月組から復帰して、はりきって男役を楽しんでいたはずの、カチャ。
……半月前の花組を思いだしてみれば。
きっと皆、数日で復帰してくれるはず!!、と信じつつ。
どうぞしっかり養生したうえで、早く復帰してくださいますように。
そして、これ以上はどうぞ拡がることのありませんように…(祈)。
代役は、男役はカイちゃん(七海ひろき)、(蒼羽)りくくん、モンチ(星吹彩翔)がわけあうみたいですね。娘役は、特に発表がないけど……下級生だからかな?
初日がやっとあいたかと思えば、怒涛の代役稽古……。みんな大変でしょうけれども、どうぞ無理をしないで、病に負けずに、、、どうか。
なんだか言葉が見つかりません。
遠い空の下で、宙のみんなの幸せを、祈っています。
で。
雪組公演。
いやー、楽しかったです。
私はやっぱり、このトップコンビが好きなんだなあ、と実感しちゃいました(^ ^)
水くんって、祐飛さんと研究科で一年しか違わないのに、情熱に溢れた若い役が多いような気がします。なんたってプレお披露目が沖田だもんね(^ ^)。学年相応だったのって、「マリポーサの花」のネロくらい?あ、トートは別ですが。
台詞の声が高くて澄んでいるから、若々しいイメージがあるんでしょうか。大人の役も似合う人なんですけど、宝塚で主演をはる以上、いつまでも若い役が違和感なくできるのは強みですね。
みなこちゃんは、ひたすらけなげで可愛かった(^ ^)。美形じゃないけど、存在自体がキュートで可愛い★化粧もだいぶよくなって(←贔屓目?)、輪郭のまん丸さはどうしようもないけど、それも含めてホントに可愛かったです(*^ ^*)。となみちゃんと水さんのコンビもすごく良かったし大好きだったけど、みなこちゃんとのコンビも大好きだ!
みなこちゃんが、最初にフランシスコ(水)の無事を祈ってマリア様に祈りを捧げる場面。
「あの方の命を救ってくださるのなら、私のこの目は二度とあの方のお顔を映すことはありません」と思いきれる強さと、そう言いながら震える手を合わせる苦しげな仕草。
父親さえ裏切ってもいい、と思わせた男を、二度と見ないと誓う、少女らしい一途な想い。
そして、その一途な祈りをさえ棄ててしまいたがっている、わがままな“女”としての自分への、嫌悪。
……みなこちゃんが泣くと、私も泣くみたいです。ほとんど条件反射だな私………。
で。
「情熱のバルセロナ」という、ものがたり。
私はもちろん初演はまったく未見。お恥ずかしながら、「赤と黒」に並ぶといわれるスタンダールの名作(らしい)「パルムの僧院」も読んでいません。ただ、漠然とかおりちゃん(晴華みどり)演じるリンダ公爵夫人が良い役だ、ということくらいしか知りませんでした。
で。
終演後の、というか、観ている間中思っていたこと。
これは、そもそも主役はリンダだろう!?
フランシスコでもロザリアでもなく、物語の主筋の主役は完全にリンダですよね?
いや、トップコンビはとても素敵でしたよ?
情熱的に恋をして、盲目的に突っ走る若い美青年・フランシスコの水さんも、
清純で敬虔なカトリック教徒・ロザリアのみなこちゃんも。
でも。
物語の主役は、どうみてもリンダだった……。
貴婦人と若いツバメの恋物語で始まって、若いツバメが年齢相応の美少女に恋をして……というストーリーの流れは、有名なシュトラウスのオペラ「ばらの騎士」と同じ。あれも、プリマドンナは侯爵夫人(元帥夫人)マリー・テレーズ役で、クレジットを見てもオクタヴィアン役は彼女の次だし、ゾフィーなんて、へたをすればオックス男爵より下だったりします。
それでも、宝塚化(「愛のソナタ」)すれば当然トップコンビがオクタヴィアンとゾフィーに配役されるわけですし、「パルムの僧院」も、フランシスコとロザリア主演に書き直されるのは当然といえば当然なのですが。
しかし!この作品は、そもそも物語の発端自体がリンダ側(エドゥアルド大公の横恋慕)にあるんですよね。「ばらの騎士」は、物語自体はオクタヴィアンを中心に進むんですけど、この「情熱のバルセロナ」は、物語全体の焦点がフランシスコじゃなくてリンダになっている。しかも、リンダには心情をあらわにする名曲が二曲もある!!
いやーーー、これだけの大役って、主演以外で観たことないですよ私。やっぱり柴田さんって、女役の良い役を書かせたら右に出るものはいないんだろうなあ……。
この滅多にない大役を、かおりちゃんは天与の美貌と華と、そして歌唱力で見事にこなしていた、と思います(^ ^)。
ただ。
一ヶ月後の楽へむけて成長していくでろうことに期待しつつ、ちょっとだけ苦言を述べるとするならば。
最高の女、『バルセロナ一の貴婦人』と呼ばれた女にしては、若干、キャラ的に少女めいたキャピキャピ感があるのが気になりました。フランシスコの「憧れの女」なのだから、ああいう少女らしさが表に出ている必要は無いんじゃないかな、と。たとえば、もう少し低い声で喋るとか、テンポを落として優雅に話すとか、そういう細かいところまで神経をつかって、緊張感をもって演じてもらえたらなー、と思います。
でも、かおりちゃんもとっても良かったです。前向きで、タフで、挫けない意地っ張りさがよく出ていました(^ ^)。「高慢な女」というにはちょっと子供っぽくて、「イヤらしいおじさんに触られるのなんて絶対イヤっ!!」みたいな潔癖さや生硬さを感じたのがちょっと疑問といえば疑問だったけど、真直ぐで一本気で、気風のいい佳い女、でした。
しかし、これだけの良い役だと、他の組の女役さんでも観てみたくなるのが人情というものですが(かおりちゃんに不満があるわけではありません)。……今って、そういう格の女役さんがいない時期なのでしょうか。案外と思いつかないなあ。
かろうじて、卒業が決まってしまいましたが城咲あいちゃんなら出来そう。ちょうどロザリアにぴったりなしずくちゃんもいるし、観てみたかったですね。
それか、逆にまさおくんかみりおくんの主演バウで、しずくちゃんのリンダに蘭ちゃんのロザリアとか、そういうのも面白そう(はぁと)。いろいろと途中で終わってしまったエピソードも多かったので、もう少しいろいろと(ルイスとかラファエルとかを)書き込んで話を膨らませて、若手バウで上演してみてはどうでしょう! それだったら、花組でだいもんフランシスコ、千華ちゃんロザリア、きらりんのリンダ、真瀬くんルイス伯爵とか、すっげー観てみたいです。それか、宙組で、ちーちゃんか大ちゃんのフランシスコにみーちゃんのルイス伯爵、アリスちゃんのリンダ、とか(^ ^)。
本音をいえば、専科時代のあすかちゃんで観たかった(切望)。かしげちゃん&るいちゃん時代の宙組に特出して、とか。あああ、すっげーよさそう……(*^ ^*)。
(繰り返しますが、いま現在上演されているキャストに不満があるわけでは決してありません)
閑話休題。
リンダの愛人・ルイス伯爵のユミコさん(彩吹真央)。
観るまでは、「哀しみのコルドバ」のロメロみたいな役なのかな?と思っていたのですが、、、残念ながら髭はつけてくださらず……(←そこ?)
いや、あの、その。
役柄的には、すべてを呑み込んでリンダを包み込む包容力が魅力な役。ユミコさんって、いままではあまり包容力を見せるような役が当たったことが無いような気がして、すごく新鮮でした。……ただ、ちょっと二枚目すぎちゃったかな(^ ^;。普通に、リンダをはさんでフランシスコと恋敵っぽく見えてしまって、途中でちょっとだけ「リンダ、そろそろルイス伯爵に申し訳ないって思おうよ……」とか思ってしまったんですが(汗)
っていうか、それより問題なのは、“ルイス伯爵、フランシスコを助けてる場合ですか!?”って思っちゃったところかな……。あの、逃亡先の別荘での朝の風景とか、ルイス伯爵には見せられない場面のような気がするんですが。
かおりちゃんもユミコさんも、若く美しくてバリバリ現役に見えることが問題なんじゃないかなー、と思いました。ルイス伯爵という役は、もうちょっと枯れていてもいいんじゃないか、と。
……と思っていたら、初演では実はもっと年配の役だったということを教えていただきました。当時二番手の剣幸さんは、キタロウ(緒月遠麻)が演じたラファエルだったんだそうですね。納得……。
で、そのキタロウのラファエル。
いきなりの登場があまりにも格好よくてびびりました(^ ^;ゞ
すげーかっこいいーーーーーーーーーーっ!!大スターだ!
アウトローな詩人で、リンダに憧れている男。
「フランシスコ⇒リンダ」の表現が薄いので、「ラファエル⇒リンダ」の想いの強さにびっくりしました。マチルダ(神麗華)から渡されたリンダの指輪を、ものすごく大切そうに指に嵌めて、慈しむようにはずす仕草とか、びっくりするほど愛に溢れていて。
そういえば、キタロウとかおりちゃんって、「君を愛してる」で夫婦役だったなー、とか、
あれ以外にキタロウに決まった恋人がいたことってあまり無いような気がする、とか、
そんなことを思いました。
ラファエルとリンダ、ラファエルとルイス伯爵、ラファエルとエドゥアルド大公が顔を合わせる場面がなかったことが、とても残念!!どれほどドラマティックな場面になったことか!
ラファエルはあの後、どうするのかなあ。ラファエル以外のメンバーは、その後の、ある意味とても平穏な、波風のない人生というものが想像できるのですけれども、ラファエルだけちょっと掴めない。
もしかしたら、本格的な自由主義運動に身を投じてしまうのかもしれませんね。で、大公暗殺を企てて失敗し、捕えられる。獄の中で、最後の祈りのために現れたのがフランシスコ、みたいな?
……原作も読んでないし、初演も知らないし……言いたい放題だな、私。
(真波)そらちゃんの将軍(ロザリアのパパ)は、さりげなく巧い配役だなーと思いました。
お髭が似合いすぎてくらくらしました。台詞もあのくらいの量なら声がいいから大丈夫!!
ハマコさんの大公閣下は、なにもコメントすることはありません。どうぞどこまでも行っちゃってください。……ラストのリンダとのやり取り以外はもう少し“お上品”を意識したほうが貴族っぽいかもしれませんが。でも、リンダとの会話の方が作品的にはずっと重要だしね。
そして。
猫的に、お芝居のMVPは、この重苦しい作品を思いっきり軽やかに投げ捨ててくれた、大公夫人の花帆杏奈ちゃん にあげたいです!!
あああ、ショーまで話がたどり着かなかったよ……(↓)
次回は、(多分)ラファエルの仲間たちの話から(*^ ^*)。
.
…しかし、その前に別の組の話を書いてもいいですか。
宙組大劇場公演、やっぱり休演者が出てしまいましたね(T T)それも、4人も(溜息)
(鳳翔)大くん、カチャ(凪七瑠海)、舞姫あゆみさん、花音舞ちゃん。
うち三人は博多組(涙)。三週間、がんばってくれた仲間たち。
そして、月組から復帰して、はりきって男役を楽しんでいたはずの、カチャ。
……半月前の花組を思いだしてみれば。
きっと皆、数日で復帰してくれるはず!!、と信じつつ。
どうぞしっかり養生したうえで、早く復帰してくださいますように。
そして、これ以上はどうぞ拡がることのありませんように…(祈)。
代役は、男役はカイちゃん(七海ひろき)、(蒼羽)りくくん、モンチ(星吹彩翔)がわけあうみたいですね。娘役は、特に発表がないけど……下級生だからかな?
初日がやっとあいたかと思えば、怒涛の代役稽古……。みんな大変でしょうけれども、どうぞ無理をしないで、病に負けずに、、、どうか。
なんだか言葉が見つかりません。
遠い空の下で、宙のみんなの幸せを、祈っています。
で。
雪組公演。
いやー、楽しかったです。
私はやっぱり、このトップコンビが好きなんだなあ、と実感しちゃいました(^ ^)
水くんって、祐飛さんと研究科で一年しか違わないのに、情熱に溢れた若い役が多いような気がします。なんたってプレお披露目が沖田だもんね(^ ^)。学年相応だったのって、「マリポーサの花」のネロくらい?あ、トートは別ですが。
台詞の声が高くて澄んでいるから、若々しいイメージがあるんでしょうか。大人の役も似合う人なんですけど、宝塚で主演をはる以上、いつまでも若い役が違和感なくできるのは強みですね。
みなこちゃんは、ひたすらけなげで可愛かった(^ ^)。美形じゃないけど、存在自体がキュートで可愛い★化粧もだいぶよくなって(←贔屓目?)、輪郭のまん丸さはどうしようもないけど、それも含めてホントに可愛かったです(*^ ^*)。となみちゃんと水さんのコンビもすごく良かったし大好きだったけど、みなこちゃんとのコンビも大好きだ!
みなこちゃんが、最初にフランシスコ(水)の無事を祈ってマリア様に祈りを捧げる場面。
「あの方の命を救ってくださるのなら、私のこの目は二度とあの方のお顔を映すことはありません」と思いきれる強さと、そう言いながら震える手を合わせる苦しげな仕草。
父親さえ裏切ってもいい、と思わせた男を、二度と見ないと誓う、少女らしい一途な想い。
そして、その一途な祈りをさえ棄ててしまいたがっている、わがままな“女”としての自分への、嫌悪。
……みなこちゃんが泣くと、私も泣くみたいです。ほとんど条件反射だな私………。
で。
「情熱のバルセロナ」という、ものがたり。
私はもちろん初演はまったく未見。お恥ずかしながら、「赤と黒」に並ぶといわれるスタンダールの名作(らしい)「パルムの僧院」も読んでいません。ただ、漠然とかおりちゃん(晴華みどり)演じるリンダ公爵夫人が良い役だ、ということくらいしか知りませんでした。
で。
終演後の、というか、観ている間中思っていたこと。
これは、そもそも主役はリンダだろう!?
フランシスコでもロザリアでもなく、物語の主筋の主役は完全にリンダですよね?
いや、トップコンビはとても素敵でしたよ?
情熱的に恋をして、盲目的に突っ走る若い美青年・フランシスコの水さんも、
清純で敬虔なカトリック教徒・ロザリアのみなこちゃんも。
でも。
物語の主役は、どうみてもリンダだった……。
貴婦人と若いツバメの恋物語で始まって、若いツバメが年齢相応の美少女に恋をして……というストーリーの流れは、有名なシュトラウスのオペラ「ばらの騎士」と同じ。あれも、プリマドンナは侯爵夫人(元帥夫人)マリー・テレーズ役で、クレジットを見てもオクタヴィアン役は彼女の次だし、ゾフィーなんて、へたをすればオックス男爵より下だったりします。
それでも、宝塚化(「愛のソナタ」)すれば当然トップコンビがオクタヴィアンとゾフィーに配役されるわけですし、「パルムの僧院」も、フランシスコとロザリア主演に書き直されるのは当然といえば当然なのですが。
しかし!この作品は、そもそも物語の発端自体がリンダ側(エドゥアルド大公の横恋慕)にあるんですよね。「ばらの騎士」は、物語自体はオクタヴィアンを中心に進むんですけど、この「情熱のバルセロナ」は、物語全体の焦点がフランシスコじゃなくてリンダになっている。しかも、リンダには心情をあらわにする名曲が二曲もある!!
いやーーー、これだけの大役って、主演以外で観たことないですよ私。やっぱり柴田さんって、女役の良い役を書かせたら右に出るものはいないんだろうなあ……。
この滅多にない大役を、かおりちゃんは天与の美貌と華と、そして歌唱力で見事にこなしていた、と思います(^ ^)。
ただ。
一ヶ月後の楽へむけて成長していくでろうことに期待しつつ、ちょっとだけ苦言を述べるとするならば。
最高の女、『バルセロナ一の貴婦人』と呼ばれた女にしては、若干、キャラ的に少女めいたキャピキャピ感があるのが気になりました。フランシスコの「憧れの女」なのだから、ああいう少女らしさが表に出ている必要は無いんじゃないかな、と。たとえば、もう少し低い声で喋るとか、テンポを落として優雅に話すとか、そういう細かいところまで神経をつかって、緊張感をもって演じてもらえたらなー、と思います。
でも、かおりちゃんもとっても良かったです。前向きで、タフで、挫けない意地っ張りさがよく出ていました(^ ^)。「高慢な女」というにはちょっと子供っぽくて、「イヤらしいおじさんに触られるのなんて絶対イヤっ!!」みたいな潔癖さや生硬さを感じたのがちょっと疑問といえば疑問だったけど、真直ぐで一本気で、気風のいい佳い女、でした。
しかし、これだけの良い役だと、他の組の女役さんでも観てみたくなるのが人情というものですが(かおりちゃんに不満があるわけではありません)。……今って、そういう格の女役さんがいない時期なのでしょうか。案外と思いつかないなあ。
かろうじて、卒業が決まってしまいましたが城咲あいちゃんなら出来そう。ちょうどロザリアにぴったりなしずくちゃんもいるし、観てみたかったですね。
それか、逆にまさおくんかみりおくんの主演バウで、しずくちゃんのリンダに蘭ちゃんのロザリアとか、そういうのも面白そう(はぁと)。いろいろと途中で終わってしまったエピソードも多かったので、もう少しいろいろと(ルイスとかラファエルとかを)書き込んで話を膨らませて、若手バウで上演してみてはどうでしょう! それだったら、花組でだいもんフランシスコ、千華ちゃんロザリア、きらりんのリンダ、真瀬くんルイス伯爵とか、すっげー観てみたいです。それか、宙組で、ちーちゃんか大ちゃんのフランシスコにみーちゃんのルイス伯爵、アリスちゃんのリンダ、とか(^ ^)。
本音をいえば、専科時代のあすかちゃんで観たかった(切望)。かしげちゃん&るいちゃん時代の宙組に特出して、とか。あああ、すっげーよさそう……(*^ ^*)。
(繰り返しますが、いま現在上演されているキャストに不満があるわけでは決してありません)
閑話休題。
リンダの愛人・ルイス伯爵のユミコさん(彩吹真央)。
観るまでは、「哀しみのコルドバ」のロメロみたいな役なのかな?と思っていたのですが、、、残念ながら髭はつけてくださらず……(←そこ?)
いや、あの、その。
役柄的には、すべてを呑み込んでリンダを包み込む包容力が魅力な役。ユミコさんって、いままではあまり包容力を見せるような役が当たったことが無いような気がして、すごく新鮮でした。……ただ、ちょっと二枚目すぎちゃったかな(^ ^;。普通に、リンダをはさんでフランシスコと恋敵っぽく見えてしまって、途中でちょっとだけ「リンダ、そろそろルイス伯爵に申し訳ないって思おうよ……」とか思ってしまったんですが(汗)
っていうか、それより問題なのは、“ルイス伯爵、フランシスコを助けてる場合ですか!?”って思っちゃったところかな……。あの、逃亡先の別荘での朝の風景とか、ルイス伯爵には見せられない場面のような気がするんですが。
かおりちゃんもユミコさんも、若く美しくてバリバリ現役に見えることが問題なんじゃないかなー、と思いました。ルイス伯爵という役は、もうちょっと枯れていてもいいんじゃないか、と。
……と思っていたら、初演では実はもっと年配の役だったということを教えていただきました。当時二番手の剣幸さんは、キタロウ(緒月遠麻)が演じたラファエルだったんだそうですね。納得……。
で、そのキタロウのラファエル。
いきなりの登場があまりにも格好よくてびびりました(^ ^;ゞ
すげーかっこいいーーーーーーーーーーっ!!大スターだ!
アウトローな詩人で、リンダに憧れている男。
「フランシスコ⇒リンダ」の表現が薄いので、「ラファエル⇒リンダ」の想いの強さにびっくりしました。マチルダ(神麗華)から渡されたリンダの指輪を、ものすごく大切そうに指に嵌めて、慈しむようにはずす仕草とか、びっくりするほど愛に溢れていて。
そういえば、キタロウとかおりちゃんって、「君を愛してる」で夫婦役だったなー、とか、
あれ以外にキタロウに決まった恋人がいたことってあまり無いような気がする、とか、
そんなことを思いました。
ラファエルとリンダ、ラファエルとルイス伯爵、ラファエルとエドゥアルド大公が顔を合わせる場面がなかったことが、とても残念!!どれほどドラマティックな場面になったことか!
ラファエルはあの後、どうするのかなあ。ラファエル以外のメンバーは、その後の、ある意味とても平穏な、波風のない人生というものが想像できるのですけれども、ラファエルだけちょっと掴めない。
もしかしたら、本格的な自由主義運動に身を投じてしまうのかもしれませんね。で、大公暗殺を企てて失敗し、捕えられる。獄の中で、最後の祈りのために現れたのがフランシスコ、みたいな?
……原作も読んでないし、初演も知らないし……言いたい放題だな、私。
(真波)そらちゃんの将軍(ロザリアのパパ)は、さりげなく巧い配役だなーと思いました。
お髭が似合いすぎてくらくらしました。台詞もあのくらいの量なら声がいいから大丈夫!!
ハマコさんの大公閣下は、なにもコメントすることはありません。どうぞどこまでも行っちゃってください。……ラストのリンダとのやり取り以外はもう少し“お上品”を意識したほうが貴族っぽいかもしれませんが。でも、リンダとの会話の方が作品的にはずっと重要だしね。
そして。
猫的に、お芝居のMVPは、この重苦しい作品を思いっきり軽やかに投げ捨ててくれた、大公夫人の花帆杏奈ちゃん にあげたいです!!
あああ、ショーまで話がたどり着かなかったよ……(↓)
次回は、(多分)ラファエルの仲間たちの話から(*^ ^*)。
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大浦みずきさん死去=元宝塚トップスター、ダンスの名手(時事通信)
2009年11月15日 時事ニュース コメント (2)
………衝撃。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
彼女の現役時代は、宝塚を観ていませんでした。
今、時折CSで流れる「あの時代」の花組ショーを観るたびに、どうして私はこの頃に観ていなかったんだろう……と悔やみます。
外部の舞台はいくつも観ています。最初は「蜘蛛女のキス」日本初演だったかな?「レ・ミゼラブル」のテナルディエ夫人が先かな?現役時代のことは全然知らなかったので、芝居(と歌)の人だと思っていました。
本領はダンスだと知ってから、ライフワークのようにやっていらっしゃったタンゴのコンサートに何回か行って、すごく感動しました。ストレートプレイからミュージカルに入った猫にとって、宝塚を観にいってもメインはあくまでお芝居で、ショーは「おまけ」みたいなものだったんですよね。ダンスの良し悪しとかよく判らなかったし(←今でも良く判っているとは言い難い)。それが、なつめさんのダンスコンサートを観て、ショーの面白さに目覚めた。
ああ、彼女の現役時代を生で観ていたら、どうなっていたんだろうか……。祐飛さんに落ちることもなく、今頃平安に暮らしていたのかしら(←え?)
「スーザンを探して」の休演が発表されたとき、こんな大事だとは思っていませんでした。
まだお若いのに。
まだまだ踊っていただきたかったのに。
もう二年も前のことになってしまいましたが。
「Dancin’ Crayzy」が実現したことは、とても幸運なことだったんだな、と、今あらためて思います。
当時を知っていたファンの皆様には、本当に幸せな時間だったことでしょう。
そして、出演されていたご本人たちにとっても。
宝塚における「舞神」であった大浦みずき。
貴女の姿を観ることができないことはとても残念ですが、
これからも、どうぞ、たくさんの舞台を、高いところから見守っていてくださいね。
.
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
彼女の現役時代は、宝塚を観ていませんでした。
今、時折CSで流れる「あの時代」の花組ショーを観るたびに、どうして私はこの頃に観ていなかったんだろう……と悔やみます。
外部の舞台はいくつも観ています。最初は「蜘蛛女のキス」日本初演だったかな?「レ・ミゼラブル」のテナルディエ夫人が先かな?現役時代のことは全然知らなかったので、芝居(と歌)の人だと思っていました。
本領はダンスだと知ってから、ライフワークのようにやっていらっしゃったタンゴのコンサートに何回か行って、すごく感動しました。ストレートプレイからミュージカルに入った猫にとって、宝塚を観にいってもメインはあくまでお芝居で、ショーは「おまけ」みたいなものだったんですよね。ダンスの良し悪しとかよく判らなかったし(←今でも良く判っているとは言い難い)。それが、なつめさんのダンスコンサートを観て、ショーの面白さに目覚めた。
ああ、彼女の現役時代を生で観ていたら、どうなっていたんだろうか……。祐飛さんに落ちることもなく、今頃平安に暮らしていたのかしら(←え?)
「スーザンを探して」の休演が発表されたとき、こんな大事だとは思っていませんでした。
まだお若いのに。
まだまだ踊っていただきたかったのに。
もう二年も前のことになってしまいましたが。
「Dancin’ Crayzy」が実現したことは、とても幸運なことだったんだな、と、今あらためて思います。
当時を知っていたファンの皆様には、本当に幸せな時間だったことでしょう。
そして、出演されていたご本人たちにとっても。
宝塚における「舞神」であった大浦みずき。
貴女の姿を観ることができないことはとても残念ですが、
これからも、どうぞ、たくさんの舞台を、高いところから見守っていてくださいね。
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「カサブランカ」初日
2009年11月13日 宝塚(宙)
13日の金曜日も無事に終わり、大空祐飛さんと野々すみ花さんの宙組トップコンビお披露目公演も、良い感じで終了したようです。
いかんせん観ていないもんで何を書けばいいのかよくわからないんですが(^ ^;ゞ
でも、何かを叫ばずにはいられない気持ち。
初日に駆けつけた宙組ファンのみなさま、大変お疲れさまでしたm(_ _)m。
寒い一日だったようですが、しっかり温まって、これからの一ヶ月と東宝の一ヶ月、どうぞよろしくお願いいたします。
友人がプログラムの写真を送ってくれましたので、こっそり(?)アップしてみたりしました。
いや~~~、祐飛さん、なかなかオトコマエですね(*^ ^*)。
舞台写真、早く出ないかなー。蘭トムさんとのツーショット写真も欲しい♪(←気が早すぎ)
なにはともあれ。
何事もなく、無事に初日の幕があいたことが、とても嬉しいです。
出演者全員が、元気に12月11日の千秋楽を迎えられますように!(はぁと)
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いかんせん観ていないもんで何を書けばいいのかよくわからないんですが(^ ^;ゞ
でも、何かを叫ばずにはいられない気持ち。
初日に駆けつけた宙組ファンのみなさま、大変お疲れさまでしたm(_ _)m。
寒い一日だったようですが、しっかり温まって、これからの一ヶ月と東宝の一ヶ月、どうぞよろしくお願いいたします。
友人がプログラムの写真を送ってくれましたので、こっそり(?)アップしてみたりしました。
いや~~~、祐飛さん、なかなかオトコマエですね(*^ ^*)。
舞台写真、早く出ないかなー。蘭トムさんとのツーショット写真も欲しい♪(←気が早すぎ)
なにはともあれ。
何事もなく、無事に初日の幕があいたことが、とても嬉しいです。
出演者全員が、元気に12月11日の千秋楽を迎えられますように!(はぁと)
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おめでとうございます
2009年11月13日 宝塚(宙)曇天の東京から、
遠い西の空の下へ。
宝塚歌劇団宙組ならびに関係者のみなさま。
大劇場公演初日、おめでとうございますm(_ _)m
つい先ほど会議が終わりまして。席に戻ったら、友人から「安心していいよ」という、非常に嬉しいメールが届いてました!!!
おおお。稽古場みてかなりテンション上がってはいたのですが、もしかして期待しちゃっても良いのかしら!?
そろそろ二幕が始まりますね。
ああ、ドキドキする……
。
遠い西の空の下へ。
宝塚歌劇団宙組ならびに関係者のみなさま。
大劇場公演初日、おめでとうございますm(_ _)m
つい先ほど会議が終わりまして。席に戻ったら、友人から「安心していいよ」という、非常に嬉しいメールが届いてました!!!
おおお。稽古場みてかなりテンション上がってはいたのですが、もしかして期待しちゃっても良いのかしら!?
そろそろ二幕が始まりますね。
ああ、ドキドキする……
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月から、宙へ【CS】
2009年11月12日 宝塚(宙) コメント (2)いよいよ明日は『カサブランカ』の初日。
もう今夜から行っている方も多いんでしょうねぇ……。
みなさまにとって、そして、出演する全員にとって、素敵な一日になりますように。
で。
やっとCSニュースを見ました。
思わず朝から正座して視てしまった(^ ^)
まずは、月組。
サヨナラショーの「Apasshionado!」、中詰めの蘭と蜜蜂のダンスが、違う意味で懐かしかった(^ ^)。きりやんの衣装が袖なしになっていたのは、博多の時にすみ花ちゃん用に縮めちゃったから…なのでしょうか?(^ ^)
もえちゃん、
しずくちゃん、
りこちゃん、
あいちゃん、
おときち、
あひちゃん、
麻子さん、
みんな良い笑顔で、可愛くて、幸せそうで。
今まで長いこと、ずっと見守ってきた人たちの、聞きなれた声が胸に切なく響きます。
……私にとっての、彼らの卒業公演は、まだ始まってさえいないのに。
麻子さんに捧げる紅い薔薇の花束を持って現れた祐飛さん。
つい二年前までは、同じ舞台に立っていたひと。見慣れた風景のようで、観たことのない風景。服のせいもあって、まるでOGのように見えました。いや、実際月組的にはOG(?)なんですが。
顔を合わせて微笑いあう、同期生。
卒業していく麻子さんと、お披露目直前の祐飛さん。
2年前まで同じ舞台に並んでいたはずの、お二人。
袖からあらわれて、ご挨拶して、センターに歩み寄って。また袖に向かい、軽くお辞儀をして去っていくその姿を、じっと見守る月組っ子の視線。
見送る麻子さんの表情が、なんともいえず深いです(; ;)。
カーテンコール。
並んでジャンプして、崩れるように笑いあうあいちゃんとしずくちゃん。
可愛いなあ。可愛いなあ。女優なのに、少女な二人。初舞台から応援しつづけてきたしずくちゃん、麗しの「アメリカの夢」ローズ・ラ・ムーア。たくさんの夢を、本当にありがとう。
あひちゃんも、おときちも、りこちゃんも、もえちゃんも、本当に幸せそうに、輝いて。
86本、という薔薇の数(組子の人数)をアピールするナホちゃんは、とっても素直だ。
麻子さんに「何泣いてるの」と突っ込まれて「泣いてません」と否定するナホちゃん。
そして、すぐ隣でナホちゃんを見上げながら、力強く頷いているしずくちゃんが死ぬほど可愛いです。
……なんだか、「Hollywood Lover」の千秋楽に引き続き、ナホちゃんに泣かされました(汗)。
そういえば、パレードで紅い薔薇をファンに配っていらした方もいらっしゃったなあ……と思っていたら、パレードの最後、車の中(?)に薔薇の花が映ってましたね。組子に配ったんだとばかり思っていましたわ(^ ^;ゞ
俺様でショースターなトップさん。月組はまた来年から、ガラッと雰囲気が変わりそうですね。
それにしても。
……決まり文句なんでしょうけど、大空祐飛さんは「駆けつけた」ワケじゃなくて、すぐお隣でお稽古中だった……んじゃないのか?>ナホちゃん。
そして、宙組お稽古風景。
最初の祐飛さんのソロは、王道どおりにラストシーンの後、なんでしょうか。歌詞が聞き取れないのでよくわからないけど、トレンチは似合ってるなあ。良かった、丸くなってなくて。
続く「ビザを、ビザを!」という場面がすごく格好良さそう。あああ、目移りしそうだわ……。
ともちんのナチス将校、似合うなあ~~。
みっちゃんは、別に胴布団までつけなくても、そのくらいで大丈夫だよ♪
ウガーテたまちゃんがめっちゃいいなあ。出番が短くて残念だ。
「世界中の酒場の中で、なぜこの店に来たんだ……っ!!」と呻く場面にヤラレました。苦悩する祐飛さん、好きすぎる。
リックのソロ(?)の後の、ラズロセンターのレジスタンスの場面が素晴らしい。カメラを通してさえ、空気の色が変わっていくのが感じられます。リックの場面では一点集中して、ラズロの場面では世界そのものの色を変えようとする。こんな場面が交互にきたら、観ている観客はジェットコースターに乗せられた気分でしょうねぇ(*^ ^*)。
……いや、実際の舞台は、もう少し間にいろんな芝居が入るんだろうと思いますが(汗)。
祐飛さんと蘭トムさんの並びに、ちょっと心が震えました。
基本的には本心を見せないリックという役を自然に見せる祐飛さん、
世界を動かすカリスマとして、物語を引っ張っていくラズロ役の蘭トムさん。
二人が会話をしている場面の緊張感が、すごくいい。
イルザを愛し、彼女の幸せだけを願っている二人の男。
自身の人生の辛さを知り抜いて、彼女の幸せは自分の傍らにはないと思っているから、互いに相手こそがイルザを幸せにしてくれるだろうと信じている、そんな本能的な信頼と、すれ違い。
わずかな映像なのに、そんな葛藤が透けて見えたのが凄いな、と。
あああ、早く生身のお二人が芝居をしているところを観たいです~~~!!(^ ^)
そして。
銃を構えたすみ花ちゃんの表情が見たい!!!スカステのイケズ!!
まさか小池さん、この場面のイルザは客席に背を向けている………なんて言わないよね!?
座談会を読んで思った以上に、映画の設定や台詞が踏襲されているような気がしました。宝塚版を観劇したら、映画のビデオ探してみようっと(*^ ^*)。
なにはともあれ。
祐飛さん、すみ花ちゃん、そして宙組のみなさま、萬さん、磯野さん、そして小池さんをはじめとする、スタッフのみなさま。
いよいよ初日ですね。13日の金曜日、お天気も残念ながらあまりよくないようですが(T T)、
麻子さんが去った大劇場のセンターに、今度は祐飛さんが立つ。
本当に、人生と言うのは何が起こるかわからないものですね。
関係のある皆様全員が、明日という一日を、楽しんでくださいますように。
……あーあ。
私も行きたかったなーーーーー。
.
もう今夜から行っている方も多いんでしょうねぇ……。
みなさまにとって、そして、出演する全員にとって、素敵な一日になりますように。
で。
やっとCSニュースを見ました。
思わず朝から正座して視てしまった(^ ^)
まずは、月組。
サヨナラショーの「Apasshionado!」、中詰めの蘭と蜜蜂のダンスが、違う意味で懐かしかった(^ ^)。きりやんの衣装が袖なしになっていたのは、博多の時にすみ花ちゃん用に縮めちゃったから…なのでしょうか?(^ ^)
もえちゃん、
しずくちゃん、
りこちゃん、
あいちゃん、
おときち、
あひちゃん、
麻子さん、
みんな良い笑顔で、可愛くて、幸せそうで。
今まで長いこと、ずっと見守ってきた人たちの、聞きなれた声が胸に切なく響きます。
……私にとっての、彼らの卒業公演は、まだ始まってさえいないのに。
麻子さんに捧げる紅い薔薇の花束を持って現れた祐飛さん。
つい二年前までは、同じ舞台に立っていたひと。見慣れた風景のようで、観たことのない風景。服のせいもあって、まるでOGのように見えました。いや、実際月組的にはOG(?)なんですが。
顔を合わせて微笑いあう、同期生。
卒業していく麻子さんと、お披露目直前の祐飛さん。
2年前まで同じ舞台に並んでいたはずの、お二人。
袖からあらわれて、ご挨拶して、センターに歩み寄って。また袖に向かい、軽くお辞儀をして去っていくその姿を、じっと見守る月組っ子の視線。
見送る麻子さんの表情が、なんともいえず深いです(; ;)。
カーテンコール。
並んでジャンプして、崩れるように笑いあうあいちゃんとしずくちゃん。
可愛いなあ。可愛いなあ。女優なのに、少女な二人。初舞台から応援しつづけてきたしずくちゃん、麗しの「アメリカの夢」ローズ・ラ・ムーア。たくさんの夢を、本当にありがとう。
あひちゃんも、おときちも、りこちゃんも、もえちゃんも、本当に幸せそうに、輝いて。
86本、という薔薇の数(組子の人数)をアピールするナホちゃんは、とっても素直だ。
麻子さんに「何泣いてるの」と突っ込まれて「泣いてません」と否定するナホちゃん。
そして、すぐ隣でナホちゃんを見上げながら、力強く頷いているしずくちゃんが死ぬほど可愛いです。
……なんだか、「Hollywood Lover」の千秋楽に引き続き、ナホちゃんに泣かされました(汗)。
そういえば、パレードで紅い薔薇をファンに配っていらした方もいらっしゃったなあ……と思っていたら、パレードの最後、車の中(?)に薔薇の花が映ってましたね。組子に配ったんだとばかり思っていましたわ(^ ^;ゞ
俺様でショースターなトップさん。月組はまた来年から、ガラッと雰囲気が変わりそうですね。
それにしても。
……決まり文句なんでしょうけど、大空祐飛さんは「駆けつけた」ワケじゃなくて、すぐお隣でお稽古中だった……んじゃないのか?>ナホちゃん。
そして、宙組お稽古風景。
最初の祐飛さんのソロは、王道どおりにラストシーンの後、なんでしょうか。歌詞が聞き取れないのでよくわからないけど、トレンチは似合ってるなあ。良かった、丸くなってなくて。
続く「ビザを、ビザを!」という場面がすごく格好良さそう。あああ、目移りしそうだわ……。
ともちんのナチス将校、似合うなあ~~。
みっちゃんは、別に胴布団までつけなくても、そのくらいで大丈夫だよ♪
ウガーテたまちゃんがめっちゃいいなあ。出番が短くて残念だ。
「世界中の酒場の中で、なぜこの店に来たんだ……っ!!」と呻く場面にヤラレました。苦悩する祐飛さん、好きすぎる。
リックのソロ(?)の後の、ラズロセンターのレジスタンスの場面が素晴らしい。カメラを通してさえ、空気の色が変わっていくのが感じられます。リックの場面では一点集中して、ラズロの場面では世界そのものの色を変えようとする。こんな場面が交互にきたら、観ている観客はジェットコースターに乗せられた気分でしょうねぇ(*^ ^*)。
……いや、実際の舞台は、もう少し間にいろんな芝居が入るんだろうと思いますが(汗)。
祐飛さんと蘭トムさんの並びに、ちょっと心が震えました。
基本的には本心を見せないリックという役を自然に見せる祐飛さん、
世界を動かすカリスマとして、物語を引っ張っていくラズロ役の蘭トムさん。
二人が会話をしている場面の緊張感が、すごくいい。
イルザを愛し、彼女の幸せだけを願っている二人の男。
自身の人生の辛さを知り抜いて、彼女の幸せは自分の傍らにはないと思っているから、互いに相手こそがイルザを幸せにしてくれるだろうと信じている、そんな本能的な信頼と、すれ違い。
わずかな映像なのに、そんな葛藤が透けて見えたのが凄いな、と。
あああ、早く生身のお二人が芝居をしているところを観たいです~~~!!(^ ^)
そして。
銃を構えたすみ花ちゃんの表情が見たい!!!スカステのイケズ!!
まさか小池さん、この場面のイルザは客席に背を向けている………なんて言わないよね!?
座談会を読んで思った以上に、映画の設定や台詞が踏襲されているような気がしました。宝塚版を観劇したら、映画のビデオ探してみようっと(*^ ^*)。
なにはともあれ。
祐飛さん、すみ花ちゃん、そして宙組のみなさま、萬さん、磯野さん、そして小池さんをはじめとする、スタッフのみなさま。
いよいよ初日ですね。13日の金曜日、お天気も残念ながらあまりよくないようですが(T T)、
麻子さんが去った大劇場のセンターに、今度は祐飛さんが立つ。
本当に、人生と言うのは何が起こるかわからないものですね。
関係のある皆様全員が、明日という一日を、楽しんでくださいますように。
……あーあ。
私も行きたかったなーーーーー。
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花組トークスペシャル
2009年11月11日 宝塚(花) コメント (2)日経ホールにて、花組トークスペシャルに参加してまいりました。
メンバーは、マメちゃん(日向燦)、イマッチ(真瀬はるか)、千華ちゃん(天咲千華)。
もう、メンバーを聞いた瞬間にテンションがMAXまで上がりましたが。
そんな、テンションの高い客席に全く負けていないテンションの高さで突っ走ってくれた爆裂トークでした(^ ^)。
一時間のトークですが、5分くらいのびた……かな?そのうち、50分くらいはマメちゃんが話していたような気がします。
で、じゃあイマッチと千華ちゃん(←イマッチがこう呼んでいたのが凄く可愛かった~♪♪ )はおとなしかったのかというと、勿論そんなことは全く無く。
じゃあ具体的には?というと、イマッチは、マメちゃんの語る言葉の一言一言を丁寧に全部拾って、無言で突っ込んでました。
千華ちゃんは、ニコニコ笑って肯きながら、ときどきボソッと突っ込んでたんですけど、そのたびにマメちゃんとイマッチが顔を見合わせて「かぁ~~わいい~~~~ぃ(はぁと♪)」と笑み崩れていて(^ ^)
……いいんですけど。マメちゃんはともかく、イマッチ、君は同期だろう……?
マメちゃんは山吹色のカーディガンで、さらりとラフに。司会の竹下さんに「さすが日向さんは、ヒマワリ色の服で……」っと突っ込まれてました。そうか、ヒマワリ色だったのかあれは……
イマッチは黒のジャケット+パンツに薄青のシャツブラウス。自然体のマメちゃんに比べるとだいぶ気合が入った感じで、今がいちばん「男役」として突っ張りたい時期なんだろうなあ、なんてことを思いました。
千華ちゃんは、ふわっと膨らんだワンピースで超可愛かった♪♪(はぁと)
マメちゃんは、ロビーに出たときに興奮していて(?)小躍りしていたら、ドアマンのお兄さんに引かれたらしいです(^ ^)。そんなイマッチのコメントで始まったトークショー。
何から突っ込んでいいのか、というか、あのトークのいったどこを放送できるのか解らないくらい、留まるところを知らない爆笑トークの連続でした。
最初はベルばらの話から。
「一番好きなベルばらは?」という質問に、
天咲「涼風さんの月組オスカル編のビデオを持っていた(?)んですけど、その中に涼風さんと麻乃さんがパリのカフェでトークしている映像があって……」
と、ビデオの特典映像(?)について熱く語る千華ちゃん。「パリのカフェ」と何度も言ううちに、混ざって「パフェ」になってしまったり、いろいろ面白いことがありまして。一番面白かったのは、最後に「それが一番印象的だったの?本編ではなくて?」と突っ込まれていたところ、かな。
イマッチは、杜けあきと一路真輝さんのバージョン。「歌も芝居も素晴らしくて!」と。
マメちゃんは初舞台がベルばらだったのでそれが……と言ってたと思います。『あの女をギロチンに~♪』という大ナンバーがあって、上級生の皆さんがすごくお稽古されていたのに、初日の数日前にさくっとカットになったそうで、「こういうことって良くあるんだろうなーと思っていた」そうです(^ ^;
で、このあと「集合日」の話になりまして。
普段お見せできない集合日の様子を大公開!!ということで、マメちゃんがプロデューサー役、イマッチと千華ちゃんが上級生から下級生まで演じ分けて(?)実演してくれました。
もう、ここは文章では表現のしようがないのでCSで放送されるのを祈るのみ、なのですが。
まず最初は、プロデューサーの「では集合日のご挨拶を」みたいな感じで始まるそうなんですが。
そのときに、ご挨拶なのでとりあえず全員立つんだけど、すぐに「お座りください」と言われるんだそうです。で、上級生が先に立ち上がって、後列の下級生は上級生の様子を見て、空気を読みながら遅れて立つんだけど、後ろの方が立ち上がるときにはもう前の方は座っている……、みたいな状態だそうで。
「下級生は、そのウェーブの流れを読んで経ったり座ったりする」と。
で、その、キョロキョロと気配を読みながら中腰になり、立ち上がりかけてまた座る、という動作を、何度でも繰り返し演じてくれたイマッチが!!
……なんてカッコいいんだこの人は。(←あれっ!?)
イマッチ、本当に何でも拾うなあ。
……あんなに美形(に)な(った)のに!!
その後、退団者の発表があって……と続きまして。
イマッチが、マメちゃんをなじるように、そして甘えたように「あなたでしょうが」みたいに突っ込んでいたのが切なかったです。仲良しだろうしなあ……。
でも、そんな場面でも笑いを取ることは忘れない。
「私たちも、本当にその瞬間まで誰が卒業するのか知らないので……テレビショッピングの人みたいに驚くんですよね」
……ここでテレビショッピングかよ!!
で。
それくらいで集合日のイベント(?)は終わり。脚本が配られて、10分くらい休憩してから、本読みに入るのがいつものスケジュールだそうですが。
「10分くらいしかないのですが、読めない漢字がないかどうかその間に必死で調べる」と。
「宝塚の脚本は、『そ、そこ漢字!?』みたいなところがありがちで……」
とぼやいていたのは、マメちゃんだったかな。で、竹下さんに「たとえば?」と突っ込まれて、
「……即ち(すなわち)、とか」とイマッチ。
「先生方も、タカラジェンヌは読めることになっているらしくて、生徒が止まるのを待ってるんですよね。で、本読みが止まると、ボソッと『……“うるさい”』と教えてくれたりする」とマメちゃん。
自分の出番がくるまでに、隣の同期に聞いたり、こっそり携帯で調べたり……と身振り手振りというか芝居をしながら説明する三人。
「でも、この手は下級生しか使えないんです」
とコメントしたのはマメちゃんだったかな?上級生になると席が前列になるからあからさまに調べたりできないのでしょう。上級生になる前に漢字は読めるようになっておけ、ってことじゃないですかね、マメちゃん。
……そんな素敵な コント 芝居(?)を挟みつつ、トークは続きます。
全編そんな感じで。とにかく、無言で芝居をし続けているイマッチから目が離せませんでした……。
本公演で子マリーズの千華ちゃんは、「宙組中日公演で子アンドレをやっていたので、本読み初日にどこまで(なまりを)やるべきか、すごく悩んだ」そうです。で、結局「すごく中途半端になってしまった…」と呟いて、男役二人から「そんなことはないよ」と言われてました(*^ ^*)。
で、あのなまりは博多弁だ、という話から、方言オーディションの話に。
植田さんの前でいろんな地方出身の人が喋って、どれを使うかを決めたそうなのですが。
「先生の直感で決まりました」というマメちゃんのコメントに、小さな声と小さな仕草で突っ込むイマッチ。
すかさずに拾い上げるマメちゃん。「そんなコッソリやってないで、ちゃんとやりなよ、モノマネ」
…一瞬『え”っ!?』という顔をしつつ、すぐに覚悟を決めてくれるイマッチ。
(方言オーディションでの)「それ、おもしろい!」という植田さんの様子を、手振りつきで再現してくれました。客席は盛大なる拍手喝采(^ ^)。思い切りの良さが彼女の真骨頂なんでしょうね。
しかし良く見てるなあ……そして、放送はされないんだろうな、きっと(; ;)
衛兵隊は、上級生の台詞を下級生に割り振ってやらせたり、いろんなお稽古をしたそうです。
で、下級生が(本来上級生の台詞を)喋っているのを見守って、黙って支えてくれる上級生を見ながら、「ああ、私たちもああいう風に上級生を支えなくちゃいけないんだなあ、と勉強になりました」と優等生なコメントをしたイマッチは、マメちゃんに「勉強家だね」と突っ込まれていました(^ ^)。
あと、軍服の着こなしのポイントは?という質問から、ボタンをいくつあけるかの調整があって……という話になりました。荒くれ者なのに全員がぴっちり喉まで止めてたら変だし、ということで、
「じゃあ、ボタンあけたい人ー!」
と誰か(壮ちゃんかみつるくん?)が音頭をとって希望者を募り、同じあけ方の人がかたまったりしないように調整したんですよ、みたいに話が続くはずだったのですが。
「宝塚では、多数決の時も、上級生の様子を伺いながら空気を読んであげるのが基本なんです」という話になりまして。
「(ボタンをあけたい人は?と聞かれて)はいっ!!と元気に手を挙げるのは下級生じゃない」んだそうです。(へーへーへー)
……で。
またもや、左右をキョロキョロしながら肩の高さに手を挙げて、細かく上下するさまを実演するイマッチ。
「こんな感じに手を挙げつつ周りをみて、挙手が多かったら『あ、あ、私はいいです~!』と下げる」
マメちゃんの解説に合わせて、しっかり再現するイマッチ。
その隣で、一拍遅れて同じ仕草を再現してみせた千華ちゃん。
「とにかく、(何をするにも)上級生の動向をみてバランスを取るのがタカラジェンヌの基本」と力強く語るマメちゃんが、とても凛々しくて格好良かったです!(*^ ^*)(←確信に満ちた笑顔)
竹下さんの「ベルサイユのばらってどういう作品ですか?」という質問には、
作品としての大きさ、様式美の面白さ、みたいな話をえんえんと語った末に、「バウではできない作品」とまとめてくれました。
た、たしかに……<バウではできないな、アレばっかりは。
「(バウでは)はみだしちゃう」とか
「衛兵隊(の芝居)は客席かもしれない」とか、、、、
「斬新な演出だね!」って、客はどこで見るんですかいったい(T T)とか。
もう本当に、二人のツッコミがイチイチ面白すぎました…。
このあたりで新公の話になった………んだったっけ?
千華ちゃんが「マリーズは原作に無い役なので、自分でいろいろ膨らませて……」と一生懸話しているのに、男役が二人で「可愛いでしょう!?」「可愛いねえ~~」とオヤジ化していたのも面白かったです。で、散々二人で「可愛い」コールをしたあとで、ふと気づいたようにマメちゃんが言った一言は、「イマッチも可愛いよ」。
……さすが、伊達に9年も 痴漢 男役やってないなー、マメちゃん。
とりあえず。
トークの1/3も終わっていないような気がしつつ、今夜のところはこのあたりで。
……いつの日か、続きをアップするかもしれません(汗)。
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メンバーは、マメちゃん(日向燦)、イマッチ(真瀬はるか)、千華ちゃん(天咲千華)。
もう、メンバーを聞いた瞬間にテンションがMAXまで上がりましたが。
そんな、テンションの高い客席に全く負けていないテンションの高さで突っ走ってくれた爆裂トークでした(^ ^)。
一時間のトークですが、5分くらいのびた……かな?そのうち、50分くらいはマメちゃんが話していたような気がします。
で、じゃあイマッチと千華ちゃん(←イマッチがこう呼んでいたのが凄く可愛かった~♪♪ )はおとなしかったのかというと、勿論そんなことは全く無く。
じゃあ具体的には?というと、イマッチは、マメちゃんの語る言葉の一言一言を丁寧に全部拾って、無言で突っ込んでました。
千華ちゃんは、ニコニコ笑って肯きながら、ときどきボソッと突っ込んでたんですけど、そのたびにマメちゃんとイマッチが顔を見合わせて「かぁ~~わいい~~~~ぃ(はぁと♪)」と笑み崩れていて(^ ^)
……いいんですけど。マメちゃんはともかく、イマッチ、君は同期だろう……?
マメちゃんは山吹色のカーディガンで、さらりとラフに。司会の竹下さんに「さすが日向さんは、ヒマワリ色の服で……」っと突っ込まれてました。そうか、ヒマワリ色だったのかあれは……
イマッチは黒のジャケット+パンツに薄青のシャツブラウス。自然体のマメちゃんに比べるとだいぶ気合が入った感じで、今がいちばん「男役」として突っ張りたい時期なんだろうなあ、なんてことを思いました。
千華ちゃんは、ふわっと膨らんだワンピースで超可愛かった♪♪(はぁと)
マメちゃんは、ロビーに出たときに興奮していて(?)小躍りしていたら、ドアマンのお兄さんに引かれたらしいです(^ ^)。そんなイマッチのコメントで始まったトークショー。
何から突っ込んでいいのか、というか、あのトークのいったどこを放送できるのか解らないくらい、留まるところを知らない爆笑トークの連続でした。
最初はベルばらの話から。
「一番好きなベルばらは?」という質問に、
天咲「涼風さんの月組オスカル編のビデオを持っていた(?)んですけど、その中に涼風さんと麻乃さんがパリのカフェでトークしている映像があって……」
と、ビデオの特典映像(?)について熱く語る千華ちゃん。「パリのカフェ」と何度も言ううちに、混ざって「パフェ」になってしまったり、いろいろ面白いことがありまして。一番面白かったのは、最後に「それが一番印象的だったの?本編ではなくて?」と突っ込まれていたところ、かな。
イマッチは、杜けあきと一路真輝さんのバージョン。「歌も芝居も素晴らしくて!」と。
マメちゃんは初舞台がベルばらだったのでそれが……と言ってたと思います。『あの女をギロチンに~♪』という大ナンバーがあって、上級生の皆さんがすごくお稽古されていたのに、初日の数日前にさくっとカットになったそうで、「こういうことって良くあるんだろうなーと思っていた」そうです(^ ^;
で、このあと「集合日」の話になりまして。
普段お見せできない集合日の様子を大公開!!ということで、マメちゃんがプロデューサー役、イマッチと千華ちゃんが上級生から下級生まで演じ分けて(?)実演してくれました。
もう、ここは文章では表現のしようがないのでCSで放送されるのを祈るのみ、なのですが。
まず最初は、プロデューサーの「では集合日のご挨拶を」みたいな感じで始まるそうなんですが。
そのときに、ご挨拶なのでとりあえず全員立つんだけど、すぐに「お座りください」と言われるんだそうです。で、上級生が先に立ち上がって、後列の下級生は上級生の様子を見て、空気を読みながら遅れて立つんだけど、後ろの方が立ち上がるときにはもう前の方は座っている……、みたいな状態だそうで。
「下級生は、そのウェーブの流れを読んで経ったり座ったりする」と。
で、その、キョロキョロと気配を読みながら中腰になり、立ち上がりかけてまた座る、という動作を、何度でも繰り返し演じてくれたイマッチが!!
……なんてカッコいいんだこの人は。(←あれっ!?)
イマッチ、本当に何でも拾うなあ。
……あんなに美形(に)な(った)のに!!
その後、退団者の発表があって……と続きまして。
イマッチが、マメちゃんをなじるように、そして甘えたように「あなたでしょうが」みたいに突っ込んでいたのが切なかったです。仲良しだろうしなあ……。
でも、そんな場面でも笑いを取ることは忘れない。
「私たちも、本当にその瞬間まで誰が卒業するのか知らないので……テレビショッピングの人みたいに驚くんですよね」
……ここでテレビショッピングかよ!!
で。
それくらいで集合日のイベント(?)は終わり。脚本が配られて、10分くらい休憩してから、本読みに入るのがいつものスケジュールだそうですが。
「10分くらいしかないのですが、読めない漢字がないかどうかその間に必死で調べる」と。
「宝塚の脚本は、『そ、そこ漢字!?』みたいなところがありがちで……」
とぼやいていたのは、マメちゃんだったかな。で、竹下さんに「たとえば?」と突っ込まれて、
「……即ち(すなわち)、とか」とイマッチ。
「先生方も、タカラジェンヌは読めることになっているらしくて、生徒が止まるのを待ってるんですよね。で、本読みが止まると、ボソッと『……“うるさい”』と教えてくれたりする」とマメちゃん。
自分の出番がくるまでに、隣の同期に聞いたり、こっそり携帯で調べたり……と身振り手振りというか芝居をしながら説明する三人。
「でも、この手は下級生しか使えないんです」
とコメントしたのはマメちゃんだったかな?上級生になると席が前列になるからあからさまに調べたりできないのでしょう。上級生になる前に漢字は読めるようになっておけ、ってことじゃないですかね、マメちゃん。
……そんな素敵な
全編そんな感じで。とにかく、無言で芝居をし続けているイマッチから目が離せませんでした……。
本公演で子マリーズの千華ちゃんは、「宙組中日公演で子アンドレをやっていたので、本読み初日にどこまで(なまりを)やるべきか、すごく悩んだ」そうです。で、結局「すごく中途半端になってしまった…」と呟いて、男役二人から「そんなことはないよ」と言われてました(*^ ^*)。
で、あのなまりは博多弁だ、という話から、方言オーディションの話に。
植田さんの前でいろんな地方出身の人が喋って、どれを使うかを決めたそうなのですが。
「先生の直感で決まりました」というマメちゃんのコメントに、小さな声と小さな仕草で突っ込むイマッチ。
すかさずに拾い上げるマメちゃん。「そんなコッソリやってないで、ちゃんとやりなよ、モノマネ」
…一瞬『え”っ!?』という顔をしつつ、すぐに覚悟を決めてくれるイマッチ。
(方言オーディションでの)「それ、おもしろい!」という植田さんの様子を、手振りつきで再現してくれました。客席は盛大なる拍手喝采(^ ^)。思い切りの良さが彼女の真骨頂なんでしょうね。
しかし良く見てるなあ……そして、放送はされないんだろうな、きっと(; ;)
衛兵隊は、上級生の台詞を下級生に割り振ってやらせたり、いろんなお稽古をしたそうです。
で、下級生が(本来上級生の台詞を)喋っているのを見守って、黙って支えてくれる上級生を見ながら、「ああ、私たちもああいう風に上級生を支えなくちゃいけないんだなあ、と勉強になりました」と優等生なコメントをしたイマッチは、マメちゃんに「勉強家だね」と突っ込まれていました(^ ^)。
あと、軍服の着こなしのポイントは?という質問から、ボタンをいくつあけるかの調整があって……という話になりました。荒くれ者なのに全員がぴっちり喉まで止めてたら変だし、ということで、
「じゃあ、ボタンあけたい人ー!」
と誰か(壮ちゃんかみつるくん?)が音頭をとって希望者を募り、同じあけ方の人がかたまったりしないように調整したんですよ、みたいに話が続くはずだったのですが。
「宝塚では、多数決の時も、上級生の様子を伺いながら空気を読んであげるのが基本なんです」という話になりまして。
「(ボタンをあけたい人は?と聞かれて)はいっ!!と元気に手を挙げるのは下級生じゃない」んだそうです。(へーへーへー)
……で。
またもや、左右をキョロキョロしながら肩の高さに手を挙げて、細かく上下するさまを実演するイマッチ。
「こんな感じに手を挙げつつ周りをみて、挙手が多かったら『あ、あ、私はいいです~!』と下げる」
マメちゃんの解説に合わせて、しっかり再現するイマッチ。
その隣で、一拍遅れて同じ仕草を再現してみせた千華ちゃん。
「とにかく、(何をするにも)上級生の動向をみてバランスを取るのがタカラジェンヌの基本」と力強く語るマメちゃんが、とても凛々しくて格好良かったです!(*^ ^*)(←確信に満ちた笑顔)
竹下さんの「ベルサイユのばらってどういう作品ですか?」という質問には、
作品としての大きさ、様式美の面白さ、みたいな話をえんえんと語った末に、「バウではできない作品」とまとめてくれました。
た、たしかに……<バウではできないな、アレばっかりは。
「(バウでは)はみだしちゃう」とか
「衛兵隊(の芝居)は客席かもしれない」とか、、、、
「斬新な演出だね!」って、客はどこで見るんですかいったい(T T)とか。
もう本当に、二人のツッコミがイチイチ面白すぎました…。
このあたりで新公の話になった………んだったっけ?
千華ちゃんが「マリーズは原作に無い役なので、自分でいろいろ膨らませて……」と一生懸話しているのに、男役が二人で「可愛いでしょう!?」「可愛いねえ~~」とオヤジ化していたのも面白かったです。で、散々二人で「可愛い」コールをしたあとで、ふと気づいたようにマメちゃんが言った一言は、「イマッチも可愛いよ」。
……さすが、伊達に9年も
とりあえず。
トークの1/3も終わっていないような気がしつつ、今夜のところはこのあたりで。
……いつの日か、続きをアップするかもしれません(汗)。
.
月組大劇場公演 千秋楽おめでとうございます。
ふぁーびーたちの復帰が間に合ったのは何よりでした。もりえちゃんも、全部じゃないにしても出演できる状態でよかった良かった。
サヨナラショーで、あいちゃんは「美しい朝」(オクラホマ!)を、しずくちゃんは「顎で受け止めて」(ME AND MY GIRL)を歌ってくれたそうですね。どっちも大好きな曲で嬉しいなあ★あいちゃんのローリーも、しずくちゃんのサリーも、滅茶苦茶可愛かった(*^ ^*)……こんな形で二人が卒業していくとは、あの頃は思わなかったなあ……。
あひちゃんのDSの主題歌(グリッター)も凄く良い曲だったし、皆思い出深い公演から曲を選ぶんでしょうねぇ。おときち&りこちゃん(麻月)の「ME AND MY GIRL」は予想外だったけど、考えてみたらりこちゃんは博多で歌ってましたっけね(^ ^)。CSで流れますように!
麻子さん、あひちゃん、おときち、あいちゃん、りこちゃん、しずく、もえちゃん、
大劇場ご卒業おめでとうございます&東宝でお待ちしております(^ ^)
……さて。
月組公演が千秋楽を迎えた、ということは、
宙組公演「カサブランカ」初日まで、あと、4日、ってことなんですよね……。
やっと「歌劇」を買ったので、座談会の話でも書こうかと思ったのですが。
その前に、ひとつ叫んでいいですか?
本日、新人公演キャストの残りがだいたい発表されましたが。
鳳樹いちくん、ルノー警部おめでとうございます!!
あああ、嬉しいな。いちくんのお芝居がすっごく好きなので、映画のキーパーソンをどう演じてくれるのか、超楽しみです♪ みっちゃん(北翔海莉)とはまた違う芝居をしてくれそうですよねえ(^ ^)。がんばれー♪
とりあえず、雅桜歌ちゃんと妃宮さくらちゃんという89期の『可愛い』二人が夫婦役、っていうのも、個人的にはかなりツボなんですが(*^ ^*)。
サム(萬あきら)に月映樹茉さん、フェラーリ(磯野千尋)にさっつん(風羽玲亜)というのもなかなか面白い配役ですね。みーちゃん(春風弥里)が卒業しても、やっぱり宙組は専科さんの役がポイントなんですね★映画と、そんなに役の重みが違うわけではないのでしょうか。いい役にはいい役者が来ていそうな気がします♪いやー、チケット取れますように!!
しっかし、エミール(蓮水ゆうや)役の安里舞生くんって……楽しみにしてもいいんでしょうか。あああ、勿体無い……せっかく良い役がついたのに、卒業しちゃうんじゃ喜べないじゃん……(T T)
さて。「カサブランカ」座談会。
まず、「歌劇」の該当ページを開いて、あまりの人数の多さにびっくり(@ @)。総勢14名って、いくら一本モノとはいえ、多くないですか?
そして。
小池さん「私はてっきり来年の春の公演だと思っていたのですが」
……って。それってつまり、祐飛さんの二作目だと思っていたってことですか?それとも、違う組で上演する予定だったってこと??……ドキドキ。
いや、そんなことは置いておいて。
今回の座談会は、小池さんの方から「あなた(の役)から見た○○は?」みたいな質問を投げているのがすごく面白かったです。お芝居の稽古の一環としてそういう会話はいつもしていらっしゃるのでしょうけれども、こういう場でそういう話をしていることって珍しいような気がするので。
小池さんとの会話の中で一人一人の国籍からキャラクター、モロッコに来た理由まで語っていて、それぞれコメントが長くて濃いんですよね。早く舞台を観て、もう一度読み直したいです。
それだけ、「カサブランカ」という映画そのものが良く練られた物語なんでしょうね。
ただ、その分、出演者同士の会話みたいなのがあまり無いのが残念ではあるのですが、それはナウオン待ち……かな?
まさこちゃん(十輝いりす)のセザールがえらく面白そうな役で、すごくたのしみになりました。っていうか、この役が新公には無いってことは、リックの過去の場面はカットされちゃうのかな…?
ナウオンでは是非、祐飛さんの「(結婚するなら)私はルノーがいい」発言について詳しく語っていただきたいです(^ ^)。なんていうのか、「女性目線だと、ラズロは理想的だけど完璧すぎる」っていうのは正しい感性のような気がするんですよね。だからこそイルザは迷うんだろうな、と思えるから。
宝塚的に考えると、一番のヒーローはラズロで、だからイルザがラズロを選ぶのは当たり前になっちゃいそうなんですよね。だけど、「カサブランカ」っていうのはそういう話じゃないと思うんです。私も随分昔に視たっきりなので細かいところは覚えていないのですが(汗)、イルザは、一度はリックを選ぼうとしますよね。それは、イルザが自分でいられるのはリックの傍らだけだから、だと思ったんです。でも、彼女は迷う。で、「どちらを選んでも後悔はするだろうから、しなければならない方を選ぶ」んですよね。そうすれば、するべきことから逃げなかった分だけ、後悔も軽くてすむから。
ルノー警部のところで磯野さんがコメントしていらっしゃいますが、ルノー警部に限らず、原作映画の登場人物は皆「話していること」と「頭の中で考えていること」が違う人ばかりなんですよね。
大事なことは言葉では語られない。名優たちは、皆さん目で語っていらっしゃるから。
宝塚の舞台には嘘を吐く登場人物ってあまり出てこないし、特に、小池作品の台詞はストレートに解りやすいものが多いので、、、どうなるのかなあ?と思っていたのですが。
座談会の話を読んだかぎりでは、予想以上に映画の設定を踏襲しているみたいですね(*^ ^*)。おお、意外と小池さんにとってもハードルの高い作品なんじゃないだろうか?
でも、なんといっても主演コンビがあの二人、嘘も毒も散々吐きまくっていた「銀ちゃんの恋」のコンビなので、、、、安心して裏表のある人物を造形させられる……んじゃないかな?(^ ^)
ほほほ♪ ますます楽しみになってきました♪♪ 小池さん、最後まで気を抜かずに、しっかりご指導くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
そして。
……みんなみんな、インフルエンザにも普通の風邪にも、もちろん怪我やらなにやらにも、十分にお気をつけてくださいね。
一人の休演者もなく楽を迎えられることを祈りつつ。
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ふぁーびーたちの復帰が間に合ったのは何よりでした。もりえちゃんも、全部じゃないにしても出演できる状態でよかった良かった。
サヨナラショーで、あいちゃんは「美しい朝」(オクラホマ!)を、しずくちゃんは「顎で受け止めて」(ME AND MY GIRL)を歌ってくれたそうですね。どっちも大好きな曲で嬉しいなあ★あいちゃんのローリーも、しずくちゃんのサリーも、滅茶苦茶可愛かった(*^ ^*)……こんな形で二人が卒業していくとは、あの頃は思わなかったなあ……。
あひちゃんのDSの主題歌(グリッター)も凄く良い曲だったし、皆思い出深い公演から曲を選ぶんでしょうねぇ。おときち&りこちゃん(麻月)の「ME AND MY GIRL」は予想外だったけど、考えてみたらりこちゃんは博多で歌ってましたっけね(^ ^)。CSで流れますように!
麻子さん、あひちゃん、おときち、あいちゃん、りこちゃん、しずく、もえちゃん、
大劇場ご卒業おめでとうございます&東宝でお待ちしております(^ ^)
……さて。
月組公演が千秋楽を迎えた、ということは、
宙組公演「カサブランカ」初日まで、あと、4日、ってことなんですよね……。
やっと「歌劇」を買ったので、座談会の話でも書こうかと思ったのですが。
その前に、ひとつ叫んでいいですか?
本日、新人公演キャストの残りがだいたい発表されましたが。
鳳樹いちくん、ルノー警部おめでとうございます!!
あああ、嬉しいな。いちくんのお芝居がすっごく好きなので、映画のキーパーソンをどう演じてくれるのか、超楽しみです♪ みっちゃん(北翔海莉)とはまた違う芝居をしてくれそうですよねえ(^ ^)。がんばれー♪
とりあえず、雅桜歌ちゃんと妃宮さくらちゃんという89期の『可愛い』二人が夫婦役、っていうのも、個人的にはかなりツボなんですが(*^ ^*)。
サム(萬あきら)に月映樹茉さん、フェラーリ(磯野千尋)にさっつん(風羽玲亜)というのもなかなか面白い配役ですね。みーちゃん(春風弥里)が卒業しても、やっぱり宙組は専科さんの役がポイントなんですね★映画と、そんなに役の重みが違うわけではないのでしょうか。いい役にはいい役者が来ていそうな気がします♪いやー、チケット取れますように!!
しっかし、エミール(蓮水ゆうや)役の安里舞生くんって……楽しみにしてもいいんでしょうか。あああ、勿体無い……せっかく良い役がついたのに、卒業しちゃうんじゃ喜べないじゃん……(T T)
さて。「カサブランカ」座談会。
まず、「歌劇」の該当ページを開いて、あまりの人数の多さにびっくり(@ @)。総勢14名って、いくら一本モノとはいえ、多くないですか?
そして。
小池さん「私はてっきり来年の春の公演だと思っていたのですが」
……って。それってつまり、祐飛さんの二作目だと思っていたってことですか?それとも、違う組で上演する予定だったってこと??……ドキドキ。
いや、そんなことは置いておいて。
今回の座談会は、小池さんの方から「あなた(の役)から見た○○は?」みたいな質問を投げているのがすごく面白かったです。お芝居の稽古の一環としてそういう会話はいつもしていらっしゃるのでしょうけれども、こういう場でそういう話をしていることって珍しいような気がするので。
小池さんとの会話の中で一人一人の国籍からキャラクター、モロッコに来た理由まで語っていて、それぞれコメントが長くて濃いんですよね。早く舞台を観て、もう一度読み直したいです。
それだけ、「カサブランカ」という映画そのものが良く練られた物語なんでしょうね。
ただ、その分、出演者同士の会話みたいなのがあまり無いのが残念ではあるのですが、それはナウオン待ち……かな?
まさこちゃん(十輝いりす)のセザールがえらく面白そうな役で、すごくたのしみになりました。っていうか、この役が新公には無いってことは、リックの過去の場面はカットされちゃうのかな…?
ナウオンでは是非、祐飛さんの「(結婚するなら)私はルノーがいい」発言について詳しく語っていただきたいです(^ ^)。なんていうのか、「女性目線だと、ラズロは理想的だけど完璧すぎる」っていうのは正しい感性のような気がするんですよね。だからこそイルザは迷うんだろうな、と思えるから。
宝塚的に考えると、一番のヒーローはラズロで、だからイルザがラズロを選ぶのは当たり前になっちゃいそうなんですよね。だけど、「カサブランカ」っていうのはそういう話じゃないと思うんです。私も随分昔に視たっきりなので細かいところは覚えていないのですが(汗)、イルザは、一度はリックを選ぼうとしますよね。それは、イルザが自分でいられるのはリックの傍らだけだから、だと思ったんです。でも、彼女は迷う。で、「どちらを選んでも後悔はするだろうから、しなければならない方を選ぶ」んですよね。そうすれば、するべきことから逃げなかった分だけ、後悔も軽くてすむから。
ルノー警部のところで磯野さんがコメントしていらっしゃいますが、ルノー警部に限らず、原作映画の登場人物は皆「話していること」と「頭の中で考えていること」が違う人ばかりなんですよね。
大事なことは言葉では語られない。名優たちは、皆さん目で語っていらっしゃるから。
宝塚の舞台には嘘を吐く登場人物ってあまり出てこないし、特に、小池作品の台詞はストレートに解りやすいものが多いので、、、どうなるのかなあ?と思っていたのですが。
座談会の話を読んだかぎりでは、予想以上に映画の設定を踏襲しているみたいですね(*^ ^*)。おお、意外と小池さんにとってもハードルの高い作品なんじゃないだろうか?
でも、なんといっても主演コンビがあの二人、嘘も毒も散々吐きまくっていた「銀ちゃんの恋」のコンビなので、、、、安心して裏表のある人物を造形させられる……んじゃないかな?(^ ^)
ほほほ♪ ますます楽しみになってきました♪♪ 小池さん、最後まで気を抜かずに、しっかりご指導くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
そして。
……みんなみんな、インフルエンザにも普通の風邪にも、もちろん怪我やらなにやらにも、十分にお気をつけてくださいね。
一人の休演者もなく楽を迎えられることを祈りつつ。
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主役ではないヘンリー六世
2009年11月7日 演劇新国立劇場にて、「ヘンリー六世 第一部~百年戦争」を観劇してまりました。
もともとが三部構成の長大な戯曲で、シェイクスピア作品の中で、日本ではあまり上演される機会のないイギリス史劇。
私も観たことがなかった作品ですが、戯曲どおりの三部作一気上演、ときいて、さすが新国立劇場、思い切ったことをするなあと楽しみにしていたのですが。
まだ第一部しか観ておりませんが、予想以上に面白かったです(^ ^)。
これは、二部・三部も楽しみですわ♪♪ チケットがんばるぞー!(←とりあえず一部だけ、と思っていた)
宝塚でもおなじみの小田島雄志氏の訳本をもとにした脚本で、演出は新国立劇場の芸術監督・鵜山仁さん。
まず目を惹いたのは舞台装置(?)だったのですが、スタッフリストをどう見ればいいのか良く判らない……。「美術」の島次郎さんってことでいいのかしら?
新国立劇場中劇場の広い舞台を、手前は平らで、奥に行くとかなり急角度に持ち上がった八百屋舞台に仕上げていました。舞台奥に人を立たせてスポットで浮かび上がらせると、本当に遠い風景のように見えるのが印象的。
舞台手前側の下手半分には、ごちゃごちゃとゴミ捨て場か何かのように見えるモノを配置し、上手半分には思い切って広い本水の池を設置。なんとなくダイヤ形みたいな形の舞台になっていました。
上手側の池は結構広くて、雨が降ったり中に人が入ったりしていましたが、最前列のお客さんが濡れたりといったことはなかったのかなあ?あの池ごしに観る風景は、本来の舞台鑑賞とはちょっと違う意味で面白そうだなあ、と思いました(^ ^)。
ちなみに本来の舞台鑑賞的には、池のおかげで舞台の中心が本来のセンターより少し下手側になっていたので、少し下手寄りの席の方が観やすいんじゃないかと思います。
基本的にセットらしいセットはなく、椅子(玉座)と池の畔に時々降りてくる物見の塔と、あとは真ん中奥に降りてくる城門、くらいだったんじゃないかな。そうか、そういえばスタッフリストに「装置」という項目が無いわ。あれは「大道具」ってことなのかな。
他には、時々木が生えたり、天幕が吊られたりするくらいで、本当にシンプルな舞台でした。衣装もいかにも当時っぽくみえるけど、とてもシンプル。
物語が非常に複雑で、登場人物も多く、人間関係が実に実に入り組んでいるので、舞台のシンプルさとちょうどバランスがとれているなあと思いました♪
しっかし人間関係がわけわかめだった……。一瞬でも気を逸らすと話がわからなくなる(というか、誰が誰だかさっぱりわからない)ので、かなりの緊張感をもって観たのですが。
あれを一日に三部を一挙上演とか、演る方も大変だろうけど、観るほうも無理そう……と思ってしまった(^ ^;ゞ。まあ、私がイギリス史を知らなすぎるだけで、高校世界史レベルのイギリス史が頭に入っているかたなら問題ないのかもしれませんが。残念ながら日本史選択だった猫は、人物名だけで迷子になりました。えっとえっと、この人誰?が多すぎる(; ;)。プログラムの系図はちらっと見ておいたんだけど、名前と人間関係が元々頭に入っていないから、何を言われてもさっぱりハテナ。
フランス側は基本的に青いマントをつけていたのと、途中からランカスター側は赤薔薇を、ヨーク側は白薔薇を胸につけてくれるようになったので、だいぶわかるようになりましたが…。うーむ。
幕開きは、ヘンリー六世の父・ヘンリー5世の葬式の場面から。
ここで、おじさんたち(←失礼)が入れ替わり立ち替わり、相手の名前を呼びながら色んなことを言うのですが。
まず、ここで一瞬挫けそうになりました。君たち、誰?
いやー、たぶんあれですよね。日本で言えば幕末史みたいなものなんでしょうね、きっと。シェイクスピアがこの作品を書いた頃の民衆にとっての、ヘンリー六世の治世っていうのは。
出てくる人たちの名前くらいは皆が知っていて、「沖田」「近藤」「坂本」「桂」などと互いに名前を呼びかければ、それぞれが所属していた集団の名前と簡単な功績と、そして人間関係のおおまかなところがパッと浮かぶ、そのくらいの。
ヘンリー五世は「英雄」だったんですね。
英仏の百年戦争の英雄。アジンコートの勝利者で、フランス王シャルル六世の王位継承権者。彼がもうしばらく生きていたら、フランスの王位を継いでイングランド=フランス連合王国となり、あげくに全ヨーロッパを支配していたかもしれない。
でも、彼は死んだ。
思いもよらぬ病気による急死。後に遺されたのは、わずか9ヶ月の赤児。
こうしてヘンリー六世(浦井健治)は、まだ立って歩くことさえできない時代にランカスター朝の王者となり、さらに二ヵ月後、フランス王シャルルの死に伴ってフランス王位も継ぎ、イングランドとフランス両国の王となった。
喋ることもできない赤児が。叔父のベッドフォード公ジョン(金内喜久夫/フランス王国摂政)とグロスター公ハンフリー(中嶋しゅう)が摂政として立ち、さらに、大叔父であるエクセター公トマス(菅野菜保之)やウィンチェスター司教(勝部演之/後のヘンリー枢機卿)らに見守られて。
第一部では、タイトルロールであるヘンリー六世はほとんど出てきません。
あれっ?というほど、浦井君だけが目当てで観に来ていたらがっくりしたんじゃないか、と思うほど、出てこない。
シェイクスピアの史劇のタイトルは、人物名じゃなくて時代名なんだな、と思いました。
たとえて言うなら「昭和」みたいな感じ?べつに昭和天皇を主人公にしているわけじゃなくて、ある種の『時代』の象徴として昭和天皇の名前を使った、みたいな。
いや、まあ、もしかしたら第二部や第三部では実際にタイトルロールらしい存在になるのかもしれませんが、第一部の物語が始まった時点では生後9ヶ月だし、「百年戦争」という副題が物語るとおり、基本的にはフランスでの戦いが中心の物語になっているので、二幕になってフランスに軍勢と共にあらわれるまでは、彼自身は本当にほとんど出てこないんですよね。
ただ、そんなわずかな出番でも、浦井くんの柔らかくて優しい『少年』の声が、無骨でガサガサした印象の世界の中で、一滴の甘露のように響きました。やさしすぎて乱世の王には向いていなかった、と言われ、ランカスター朝が滅ぶ原因となった王ですが、平時であれば、あるいは成人してから王座に就いたなら名君と呼ばれたのかもしれないな、と思わせる存在感がありました。
ただの駄目な王では「ヘンリー六世」という戯曲にはならないので
短めのマッシュルームカットの金髪鬘で顔の輪郭も隠して、白のシンプルな長衣に身を包んで、誰の助けも求めずに凛と立っている姿は、なんだか憂き世離れした天使みたいに清らかで。
血なまぐさい百年戦争から薔薇戦争へと続く時代の象徴としては、不思議な存在だなーと思いました。
で。
事実上、第一部の主役は、フランスで闘った聖処女ジャンヌ・ダルク(ソニン)と、イングランド軍の英雄トールポット卿(木場勝巳/ジョン・タルボット。のちのシュールズベリー伯)。
とにかく、ジャンヌ・ダルクが面白い役でした。ソニンは、普通なら十分に聞ける日本語なんですが、難解な台詞の多いシェイクスピアの、中でもこの「魔女の弁舌」とまで言われる役をやらせるにはちょっと惜しい感じだったのが残念。前半は、その独特の口調が「神の声が口から奔流となって溢れている娘」の巫女っぽさ(?)を表現しているのかなーと思ったのですが、後半はちょっと気になりました。
個人的に、すみ花ちゃんで観てみたいなーと思いました。いや、宝塚で上演するような作品ではないので、いつかすみ花ちゃんが宝塚を卒業したら…という意味ですが。
トールボット卿はめっちゃ素敵でした(はぁと)。正義の武人で、高貴な魂の持ち主。それでいてちゃんと茶目っ気もあって、可愛いおじさんで。いやー、惚れるわ~(*^ ^*)。
ラストの方で、舞台奥の高くなっているところに立ち尽くしている姿を遠景にしながら、舞台手前(近景)でサマーセット公エドマンド・ボーフォート(水野龍司)とヨーク公リチャード・プランタジネット(渡辺徹)の対立を描き、援軍を得られずに死んでいくトールボット卿を讃える場面につないでいくあたりが凄くドラマティックで、いい場面でした。
ある意味、第一部はトールボット卿の死とジャンヌ・ダルクの刑死でほぼ終わりで、あとは第二部へつなぐための前振りとして、サフォーク公ウィリアム・ド・ラ・ポール(村井国夫)とマーガレット・アンジュー(中嶋朋子/アンジュー公、ナポリ王レニエの娘、後のヘンリー六世妃)との出会いを描いて幕が降りました。
一目でマーガレットと恋に落ちたのに、自分に妻があるばかりに結ばれることを諦め、自分の野心のために美しい姫を主君に捧げようとする男。グロスター公ハンフリーが進めていたアルマニャック伯の娘との縁談を邪魔して彼の権威を失墜させ、自分が王の側近になろうとして……。
第二部ではこのあたりの話が掘り下げられるんだろうな、と思うと、とても楽しみなのですが、こういうヒキがあると、第一部だけ独立して観ても本当に意味がないなあ、と思いますわ(; ;)。
私のイギリス史に関する知識は、事実上ジョセフィン・テイの「時の娘」(リチャード三世の史実を検証した推理小説)のみ、なので。リチャード三世より一世代前の「百年戦争」は、本当に誰一人知っている人がいない状態(←いばるな)。
あらすじを読んだ感じでは、第三部くらいになるとそのあたりの話になるみたいなので、だいぶ知っている話になりそうなんですけどね。うーん、がんばろう……。
この作品、来年の4月には蜷川演出版も上演される(於・彩の国さいたま芸術劇場)ことが発表になっていて、滅多に上演されることのない作品なのに1年間に2チームとは珍しい!!と思っていたんですよね。
タイトルロールのヘンリー六世に上川隆也、ジャンヌ・ダルクと王妃マーガレットに大竹しのぶというキャスティングも魅力的。ちなみに、こちらは松岡和子氏の訳本を河合祥一郎氏がダイジェストにした一本案、ということで、上演時間は6時間だそうですが。
……宙組のドラマシティ&青年館と丸被りなんだよね………(T T)。
あああ、観たかったなあ(←過去形かよ)。
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もともとが三部構成の長大な戯曲で、シェイクスピア作品の中で、日本ではあまり上演される機会のないイギリス史劇。
私も観たことがなかった作品ですが、戯曲どおりの三部作一気上演、ときいて、さすが新国立劇場、思い切ったことをするなあと楽しみにしていたのですが。
まだ第一部しか観ておりませんが、予想以上に面白かったです(^ ^)。
これは、二部・三部も楽しみですわ♪♪ チケットがんばるぞー!(←とりあえず一部だけ、と思っていた)
宝塚でもおなじみの小田島雄志氏の訳本をもとにした脚本で、演出は新国立劇場の芸術監督・鵜山仁さん。
まず目を惹いたのは舞台装置(?)だったのですが、スタッフリストをどう見ればいいのか良く判らない……。「美術」の島次郎さんってことでいいのかしら?
新国立劇場中劇場の広い舞台を、手前は平らで、奥に行くとかなり急角度に持ち上がった八百屋舞台に仕上げていました。舞台奥に人を立たせてスポットで浮かび上がらせると、本当に遠い風景のように見えるのが印象的。
舞台手前側の下手半分には、ごちゃごちゃとゴミ捨て場か何かのように見えるモノを配置し、上手半分には思い切って広い本水の池を設置。なんとなくダイヤ形みたいな形の舞台になっていました。
上手側の池は結構広くて、雨が降ったり中に人が入ったりしていましたが、最前列のお客さんが濡れたりといったことはなかったのかなあ?あの池ごしに観る風景は、本来の舞台鑑賞とはちょっと違う意味で面白そうだなあ、と思いました(^ ^)。
ちなみに本来の舞台鑑賞的には、池のおかげで舞台の中心が本来のセンターより少し下手側になっていたので、少し下手寄りの席の方が観やすいんじゃないかと思います。
基本的にセットらしいセットはなく、椅子(玉座)と池の畔に時々降りてくる物見の塔と、あとは真ん中奥に降りてくる城門、くらいだったんじゃないかな。そうか、そういえばスタッフリストに「装置」という項目が無いわ。あれは「大道具」ってことなのかな。
他には、時々木が生えたり、天幕が吊られたりするくらいで、本当にシンプルな舞台でした。衣装もいかにも当時っぽくみえるけど、とてもシンプル。
物語が非常に複雑で、登場人物も多く、人間関係が実に実に入り組んでいるので、舞台のシンプルさとちょうどバランスがとれているなあと思いました♪
しっかし人間関係がわけわかめだった……。一瞬でも気を逸らすと話がわからなくなる(というか、誰が誰だかさっぱりわからない)ので、かなりの緊張感をもって観たのですが。
あれを一日に三部を一挙上演とか、演る方も大変だろうけど、観るほうも無理そう……と思ってしまった(^ ^;ゞ。まあ、私がイギリス史を知らなすぎるだけで、高校世界史レベルのイギリス史が頭に入っているかたなら問題ないのかもしれませんが。残念ながら日本史選択だった猫は、人物名だけで迷子になりました。えっとえっと、この人誰?が多すぎる(; ;)。プログラムの系図はちらっと見ておいたんだけど、名前と人間関係が元々頭に入っていないから、何を言われてもさっぱりハテナ。
フランス側は基本的に青いマントをつけていたのと、途中からランカスター側は赤薔薇を、ヨーク側は白薔薇を胸につけてくれるようになったので、だいぶわかるようになりましたが…。うーむ。
幕開きは、ヘンリー六世の父・ヘンリー5世の葬式の場面から。
ここで、おじさんたち(←失礼)が入れ替わり立ち替わり、相手の名前を呼びながら色んなことを言うのですが。
まず、ここで一瞬挫けそうになりました。君たち、誰?
いやー、たぶんあれですよね。日本で言えば幕末史みたいなものなんでしょうね、きっと。シェイクスピアがこの作品を書いた頃の民衆にとっての、ヘンリー六世の治世っていうのは。
出てくる人たちの名前くらいは皆が知っていて、「沖田」「近藤」「坂本」「桂」などと互いに名前を呼びかければ、それぞれが所属していた集団の名前と簡単な功績と、そして人間関係のおおまかなところがパッと浮かぶ、そのくらいの。
ヘンリー五世は「英雄」だったんですね。
英仏の百年戦争の英雄。アジンコートの勝利者で、フランス王シャルル六世の王位継承権者。彼がもうしばらく生きていたら、フランスの王位を継いでイングランド=フランス連合王国となり、あげくに全ヨーロッパを支配していたかもしれない。
でも、彼は死んだ。
思いもよらぬ病気による急死。後に遺されたのは、わずか9ヶ月の赤児。
こうしてヘンリー六世(浦井健治)は、まだ立って歩くことさえできない時代にランカスター朝の王者となり、さらに二ヵ月後、フランス王シャルルの死に伴ってフランス王位も継ぎ、イングランドとフランス両国の王となった。
喋ることもできない赤児が。叔父のベッドフォード公ジョン(金内喜久夫/フランス王国摂政)とグロスター公ハンフリー(中嶋しゅう)が摂政として立ち、さらに、大叔父であるエクセター公トマス(菅野菜保之)やウィンチェスター司教(勝部演之/後のヘンリー枢機卿)らに見守られて。
第一部では、タイトルロールであるヘンリー六世はほとんど出てきません。
あれっ?というほど、浦井君だけが目当てで観に来ていたらがっくりしたんじゃないか、と思うほど、出てこない。
シェイクスピアの史劇のタイトルは、人物名じゃなくて時代名なんだな、と思いました。
たとえて言うなら「昭和」みたいな感じ?べつに昭和天皇を主人公にしているわけじゃなくて、ある種の『時代』の象徴として昭和天皇の名前を使った、みたいな。
いや、まあ、もしかしたら第二部や第三部では実際にタイトルロールらしい存在になるのかもしれませんが、第一部の物語が始まった時点では生後9ヶ月だし、「百年戦争」という副題が物語るとおり、基本的にはフランスでの戦いが中心の物語になっているので、二幕になってフランスに軍勢と共にあらわれるまでは、彼自身は本当にほとんど出てこないんですよね。
ただ、そんなわずかな出番でも、浦井くんの柔らかくて優しい『少年』の声が、無骨でガサガサした印象の世界の中で、一滴の甘露のように響きました。やさしすぎて乱世の王には向いていなかった、と言われ、ランカスター朝が滅ぶ原因となった王ですが、平時であれば、あるいは成人してから王座に就いたなら名君と呼ばれたのかもしれないな、と思わせる存在感がありました。
ただの駄目な王では「ヘンリー六世」という戯曲にはならないので
短めのマッシュルームカットの金髪鬘で顔の輪郭も隠して、白のシンプルな長衣に身を包んで、誰の助けも求めずに凛と立っている姿は、なんだか憂き世離れした天使みたいに清らかで。
血なまぐさい百年戦争から薔薇戦争へと続く時代の象徴としては、不思議な存在だなーと思いました。
で。
事実上、第一部の主役は、フランスで闘った聖処女ジャンヌ・ダルク(ソニン)と、イングランド軍の英雄トールポット卿(木場勝巳/ジョン・タルボット。のちのシュールズベリー伯)。
とにかく、ジャンヌ・ダルクが面白い役でした。ソニンは、普通なら十分に聞ける日本語なんですが、難解な台詞の多いシェイクスピアの、中でもこの「魔女の弁舌」とまで言われる役をやらせるにはちょっと惜しい感じだったのが残念。前半は、その独特の口調が「神の声が口から奔流となって溢れている娘」の巫女っぽさ(?)を表現しているのかなーと思ったのですが、後半はちょっと気になりました。
個人的に、すみ花ちゃんで観てみたいなーと思いました。いや、宝塚で上演するような作品ではないので、いつかすみ花ちゃんが宝塚を卒業したら…という意味ですが。
トールボット卿はめっちゃ素敵でした(はぁと)。正義の武人で、高貴な魂の持ち主。それでいてちゃんと茶目っ気もあって、可愛いおじさんで。いやー、惚れるわ~(*^ ^*)。
ラストの方で、舞台奥の高くなっているところに立ち尽くしている姿を遠景にしながら、舞台手前(近景)でサマーセット公エドマンド・ボーフォート(水野龍司)とヨーク公リチャード・プランタジネット(渡辺徹)の対立を描き、援軍を得られずに死んでいくトールボット卿を讃える場面につないでいくあたりが凄くドラマティックで、いい場面でした。
ある意味、第一部はトールボット卿の死とジャンヌ・ダルクの刑死でほぼ終わりで、あとは第二部へつなぐための前振りとして、サフォーク公ウィリアム・ド・ラ・ポール(村井国夫)とマーガレット・アンジュー(中嶋朋子/アンジュー公、ナポリ王レニエの娘、後のヘンリー六世妃)との出会いを描いて幕が降りました。
一目でマーガレットと恋に落ちたのに、自分に妻があるばかりに結ばれることを諦め、自分の野心のために美しい姫を主君に捧げようとする男。グロスター公ハンフリーが進めていたアルマニャック伯の娘との縁談を邪魔して彼の権威を失墜させ、自分が王の側近になろうとして……。
第二部ではこのあたりの話が掘り下げられるんだろうな、と思うと、とても楽しみなのですが、こういうヒキがあると、第一部だけ独立して観ても本当に意味がないなあ、と思いますわ(; ;)。
私のイギリス史に関する知識は、事実上ジョセフィン・テイの「時の娘」(リチャード三世の史実を検証した推理小説)のみ、なので。リチャード三世より一世代前の「百年戦争」は、本当に誰一人知っている人がいない状態(←いばるな)。
あらすじを読んだ感じでは、第三部くらいになるとそのあたりの話になるみたいなので、だいぶ知っている話になりそうなんですけどね。うーん、がんばろう……。
この作品、来年の4月には蜷川演出版も上演される(於・彩の国さいたま芸術劇場)ことが発表になっていて、滅多に上演されることのない作品なのに1年間に2チームとは珍しい!!と思っていたんですよね。
タイトルロールのヘンリー六世に上川隆也、ジャンヌ・ダルクと王妃マーガレットに大竹しのぶというキャスティングも魅力的。ちなみに、こちらは松岡和子氏の訳本を河合祥一郎氏がダイジェストにした一本案、ということで、上演時間は6時間だそうですが。
……宙組のドラマシティ&青年館と丸被りなんだよね………(T T)。
あああ、観たかったなあ(←過去形かよ)。
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新国立劇場にて、「ヘンリー6世」第一部を観劇いたしました……が、その話はちょっと置いといて。
宝塚歌劇団花組 研7以下のみなさま、新人公演おつかれさまでしたm(_ _)m。
他の組に比べて、主演・二番手が最高学年と順当な配役だと思っていたのに、一転して波乱の新公になってしまいましたが、出演されたみなさま、実力は発揮しきれたのでしょうか……(T T)。
大劇場の新公がすごく良かっただけに、万全の状況でやらせてあげたかったなー、と思いますね。私自身は観ることはできませんでしたが、彼らがどこまでやれるのか、あの脚本にどこまで説得力を持たせることができるのか?花組新公メンバーと、そして演出の鈴木さんに、思い遺すことなく挑戦させてあげたかった。それがひたすら、残念です。
最終的に、新公の休演は、白華れみちゃん、白姫あかりちゃん、菜那くららちゃん、真輝いづみさん、美花梨乃さんの5人。れみちゃん、白姫さん、菜那さんは今日の昼の本公演には出演したみたいなのに、どうして新公は駄目だったんだ(涙)。れみちゃんのカロンヌ夫人、良かったのになあ……。
でも、代役の花奈澪ちゃんも巧い人なので、安心ですね(^ ^)。で、花奈さんの役(絵莉さんのランバール夫人役)はどうしたのかな?公式の配役表では両方に花奈さんの名前が入っているんですけど、一人で二人分の台詞を喋ったのでしょうか?(←ありえない!と言い切れないところが植田歌舞伎)
白姫あかりちゃん(本役・華耀きらり)の代役は、花蝶しほちゃんだったんですね。くるくると働き者の「酒場の女」、可愛かったなあ~(*^ ^*)。台詞の声も素敵なので、嬉しいです。CSのニュースで少しでも流れるといいな。
真輝いづみさんの予定だったロセロワ(日向燦)は、水美舞斗さん。研1ですよね。結構台詞も多い役なのに、凄いなあ……。
急遽の代役をこなされた皆も、その回りでお芝居を支えた皆も、みんなみんな、本当にお疲れさまでした!
明日の本公演には、全員揃って出られるといいのですが(願)
そして。
今まで無傷だった大劇場にも、いよいよ魔の手が………?(泣)
もりえちゃん(青樹泉)が芝居だけとはいえ復帰できるというのは喜ばしいニュースですが、ふぁーびー(綾月せり)、(舞乃)ゆかちゃん……(T T)体調不良って、なんだよ、それ!あああ、大劇場まで駆けつけて、精一杯エールを贈りたいよ!!
どうか、どうか、がんばって。無理しないで、でも、やっぱりがんばってほしい。
そんな我侭な願い。
今ちょうど、お稽古も終盤の追い込み、佳境に入っているであろう宙組も、毎日遅くまでやっているんだろうなあ、きっと……。
考えるだけで胃が痛くなってきますね、本当に。
祐飛さんも、すみ花ちゃんも、蘭トムくんも、他の組子たちも、専科さんたちも、もちろんスタッフさんたちもオケの皆様も!!
誰一人欠けることなく初日を迎えることができますように。
誰一人欠けることなく公演期間を過ごして、
そして、
誰一人欠けることなく千秋楽を迎えることができますように……
ここ数日、休演関係の話ばかりで、他に話題はないのかー!?という感じですね。すみません。
話題がないわけではないのですが。
GISELeもMISSも家庭画報も25ansも見たし。Niles-portのサイトも見て、会員登録申請もしたし(←たぶん審査で落ちるんだろうけど↓↓)。CSも案外マメに視ているし。
でもやっぱり、気になっちゃって。
宝塚の舞台でがんばっている皆が、大好きだから。
先月くらいから、夜どんなに帰りが遅くなっても、ちょっと遠回りして近所の神社にお参りするようにしています。で、甘酒呑んでいい気分で帰るのさー(^ ^;
お百度参り、ってわけではもちろんなくて、イスカンダルまで14万8千光年を歩く旅の一環として始めたのですが。
……寒くなったらやめよう、と思っていたのですが、寒くなったからこそ真剣に参らんといかんな、と、そんな決意をあらたにしたりして。
しかし、急に寒くなりましたねぇ。
10月末のギリギリまでは半袖にジャケットくらいで過ごしていたのに、11月になった途端に寒くなったので、身体がびっくりしています。慌ててコートを出したけど、それでも夜は寒かったりして、すごくいやんな感じ。インフルエンザが流行るわけですよ。
この冬は長くて寒い冬になるのでしょうか……。
とりあえず、こないだ手羽先が安売りされていたので、山のように買ってみました。さあ、これで当面、朝も晩も温かいコラーゲンスープで生きていけそうです♪♪(^ ^)……寒いのはきらいだけど、食べ物が傷まないのはありがたいですね。禍福は糾える縄のごとし(?)(←ちょっと違う)
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宝塚歌劇団花組 研7以下のみなさま、新人公演おつかれさまでしたm(_ _)m。
他の組に比べて、主演・二番手が最高学年と順当な配役だと思っていたのに、一転して波乱の新公になってしまいましたが、出演されたみなさま、実力は発揮しきれたのでしょうか……(T T)。
大劇場の新公がすごく良かっただけに、万全の状況でやらせてあげたかったなー、と思いますね。私自身は観ることはできませんでしたが、彼らがどこまでやれるのか、あの脚本にどこまで説得力を持たせることができるのか?花組新公メンバーと、そして演出の鈴木さんに、思い遺すことなく挑戦させてあげたかった。それがひたすら、残念です。
最終的に、新公の休演は、白華れみちゃん、白姫あかりちゃん、菜那くららちゃん、真輝いづみさん、美花梨乃さんの5人。れみちゃん、白姫さん、菜那さんは今日の昼の本公演には出演したみたいなのに、どうして新公は駄目だったんだ(涙)。れみちゃんのカロンヌ夫人、良かったのになあ……。
でも、代役の花奈澪ちゃんも巧い人なので、安心ですね(^ ^)。で、花奈さんの役(絵莉さんのランバール夫人役)はどうしたのかな?公式の配役表では両方に花奈さんの名前が入っているんですけど、一人で二人分の台詞を喋ったのでしょうか?(←ありえない!と言い切れないところが植田歌舞伎)
白姫あかりちゃん(本役・華耀きらり)の代役は、花蝶しほちゃんだったんですね。くるくると働き者の「酒場の女」、可愛かったなあ~(*^ ^*)。台詞の声も素敵なので、嬉しいです。CSのニュースで少しでも流れるといいな。
真輝いづみさんの予定だったロセロワ(日向燦)は、水美舞斗さん。研1ですよね。結構台詞も多い役なのに、凄いなあ……。
急遽の代役をこなされた皆も、その回りでお芝居を支えた皆も、みんなみんな、本当にお疲れさまでした!
明日の本公演には、全員揃って出られるといいのですが(願)
そして。
今まで無傷だった大劇場にも、いよいよ魔の手が………?(泣)
もりえちゃん(青樹泉)が芝居だけとはいえ復帰できるというのは喜ばしいニュースですが、ふぁーびー(綾月せり)、(舞乃)ゆかちゃん……(T T)体調不良って、なんだよ、それ!あああ、大劇場まで駆けつけて、精一杯エールを贈りたいよ!!
どうか、どうか、がんばって。無理しないで、でも、やっぱりがんばってほしい。
そんな我侭な願い。
今ちょうど、お稽古も終盤の追い込み、佳境に入っているであろう宙組も、毎日遅くまでやっているんだろうなあ、きっと……。
考えるだけで胃が痛くなってきますね、本当に。
祐飛さんも、すみ花ちゃんも、蘭トムくんも、他の組子たちも、専科さんたちも、もちろんスタッフさんたちもオケの皆様も!!
誰一人欠けることなく初日を迎えることができますように。
誰一人欠けることなく公演期間を過ごして、
そして、
誰一人欠けることなく千秋楽を迎えることができますように……
ここ数日、休演関係の話ばかりで、他に話題はないのかー!?という感じですね。すみません。
話題がないわけではないのですが。
GISELeもMISSも家庭画報も25ansも見たし。Niles-portのサイトも見て、会員登録申請もしたし(←たぶん審査で落ちるんだろうけど↓↓)。CSも案外マメに視ているし。
でもやっぱり、気になっちゃって。
宝塚の舞台でがんばっている皆が、大好きだから。
先月くらいから、夜どんなに帰りが遅くなっても、ちょっと遠回りして近所の神社にお参りするようにしています。で、甘酒呑んでいい気分で帰るのさー(^ ^;
お百度参り、ってわけではもちろんなくて、イスカンダルまで14万8千光年を歩く旅の一環として始めたのですが。
……寒くなったらやめよう、と思っていたのですが、寒くなったからこそ真剣に参らんといかんな、と、そんな決意をあらたにしたりして。
しかし、急に寒くなりましたねぇ。
10月末のギリギリまでは半袖にジャケットくらいで過ごしていたのに、11月になった途端に寒くなったので、身体がびっくりしています。慌ててコートを出したけど、それでも夜は寒かったりして、すごくいやんな感じ。インフルエンザが流行るわけですよ。
この冬は長くて寒い冬になるのでしょうか……。
とりあえず、こないだ手羽先が安売りされていたので、山のように買ってみました。さあ、これで当面、朝も晩も温かいコラーゲンスープで生きていけそうです♪♪(^ ^)……寒いのはきらいだけど、食べ物が傷まないのはありがたいですね。禍福は糾える縄のごとし(?)(←ちょっと違う)
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