東宝劇場にて、宙組新人公演「薔薇に降る雨」を観劇してまいりました。



かいちゃん(七海ひろき)、初主演おめでとうございます(はぁと)。
本役がタニちゃんなだけに、「美形」というのはちょっとはばかられる面はありましたが(汗)、すごく誠実で等身大の、少年性を色濃く残した“普通の青年”でした。

ジャスティンの追いかける夢のカタチや色が、はっきり見えたことが収穫でした。





新公演出は田渕大輔氏。
おそらく、私がお名前を意識したのは初めてだと思うのですが……
メインの役が全員まるっきり本役とキャラが違うのに、まるでこっちに宛書だったかのようにキレイにまとめあげた手腕にちょっと感心しました。観ているときは、あまりの違和感の無さに、正塚さんが自分で演出したのかと思っておりました。

残念ながら、私は本公演をそんなに回数観ているわけではないので、細かい違いはよく判らないのですが……(汗)。


ただ一ついえること、は。

本公演のキャストは、皆あんまり“現実に生きている”感じがしないんですよね。
タニちゃんのジャスティンは、まるっきりキラキラした別世界の王子様だし。どうしても、全体的に別世界感がある。ファンタジーなんですよね、すべてが。

でも。新公では、すごく現実的な話だなー、と思ったのです。
これは、かいちゃんのジャスティン個人の話ではなく、新公全体の印象として、の話なのですが。

実際、設定をよく考えてみると、軍隊で苦労したり、イヴェットに振られてヨーロッパ中を彷徨ったり、意外と苦労してるんですよね、ジャスティンって。街を歩いていたら協力者が次々に見つかって、、、みたいな話じゃないんだな、と思ったのです。
そういう、ちゃんと地面を一歩づつ歩いている男の力強さみたいなものが、まっすぐに伝わってくるジャスティン像で、特に、ヘレンとの関係が全く違って見えたのが、とても興味深かったです。



ヒロイン・イヴェット(陽月華)の愛花ちさきちゃんは、「Paradice Prince」に続き二作目。
半年前のキャサリンを思えば、別人のような成長っぷりでした。割と地に足のついた芝居をする人なので、正塚芝居に向いているのかもしれませんね。
ただ、、、、衣装は変えてあげてほしかった(涙)。ウメの、ウメによってアレンジされたウメのための衣装を着せるのは、ちょっと可哀相だと思う……(; ;)



オーランジュ男爵(蘭寿とむ)は、鳳樹いちさん。
手堅い人ですね。なんとなく、新公時代の樹里ちゃんってこんな感じだったのかなー?なんて思ったりしました。全然違うのかもしれませんが…すみません。



公爵夫人(彩苑ゆき)は、百千糸ちゃん。
可愛い………。あまりにも可愛らしくて、役割として必要なはずの貫禄はあまり感じませんでしたが、存在感があって良かったと思います。歌手であることは知っていましたが、さすがに台詞の声も良いですね(*^ ^*)素敵でした。
回想後、クラブの場面でジャスティンたちが退場した後のコーラスの歌いだしとか、間のいいひとだなあ、と。


イヴェットの弟・フランシス(北翔海莉)は、蒼羽りくくん。
爽やかな好青年で、役柄にぴったりあっていたような気がします。姉を心配する様子も自然で、最後までテンションを保って、良い芝居をしてくれました(*^ ^*)。
みっちゃんのフランシスは、芝居の後半でがらっと性格が変わって面白くなってしまうのですが、新人公演では、演出としてもそのあたりはやり過ぎないように抑えたのかな、と思いました。

歌は………がんばれ(泣)。台詞の声は普通に良い声なので、あとは訓練あるのみ!
この抜擢具合からみると、あまり時間の余裕はないかもしれないので。本当に本当に、がんばってほしいと切望します。……いい素材であることは間違いないと思う、ので。



フランシスの恋人(?)で侯爵夫人の孫・ヴェロニカ(花影アリス)は、すみれ乃麗ちゃん。
いやーーーー、可愛い!!(それだけ?)(うん、それだけ)(モノスゴク輝いてたけど!)



イヴェットの父・ジェローム(寿つかさ)香翔なおとさん
面白かった、です。はい。
ただ、あまりにもすっしーさんに完璧に宛書された役すぎて、さすがにちょっと苦労されていましたね。どうしたってキャラクター違うし(汗)。そのギャップを埋めようと必死なのはすごくよく判りました。……ここだけは、もう少し演出家が見てあげられなかったのかな、という気もしますが、自分なりにがんばって役作りしたんだなあ、と、そこだけは認めてあげたいです。
次回はぜひ、“舞台全体”を見ることができるように…またがんばってほしいなあと思います。

【rereさまからご指摘をいただきました。香翔さんは今公演で卒業されるので、“次回”はありません…(T T)。
勉強不足で、本当に失礼いたしました。
……あああ、芝居好きな下級生が新公学年で卒業してしまうことほど、残念なことって他にないです…(泣)】




イヴェットの母・カミーラ(鈴奈沙也)藤咲えりちゃん
私は「バレンシア」の時からエリちゃんがお気に入りだったりするのですが…(汗)、いやー、やっぱり美人がいてくれて嬉しいなあ(*^ ^*)。落ち着いた柔らかな声が大好きです。
旦那(香翔なおと)のアレコレに対するツッコミの間も絶妙で、元々良い役なんですけど、本当にいい仕事してくれました!
わーい、今後の更なるご活躍をお祈りしていますー♪





抱擁の男女(春風弥里・大海亜呼)は、澄輝さやと&すみれ乃麗。
本公演でも印象に残る場面でしたが、新公もなかなか良かった!!
……澄輝くんもれーれも、グザヴィエやヴェロニカより魅力的だったような気がします(^ ^)。
月組の蘭ちゃん(蘭乃はな)のジャッキーやマデレーネを観ても同じように思うのですが、れーれのダンスもかなり色っぽいですよね。健康的な色気というか、退廃さのない、可愛らしい色っぽさがあって、こういう場面でもいやらしさがなくていいなあと思いました。
澄輝くんもすっきり系のハンサムで、お似合いのお二人でした♪




とりあえず、前半に出番があった人については、このあたりでいったん切りますね。
ジャスティンのオフィスと、事件の関係者については、また後日。



宝塚大劇場にて、月組公演「エリザベート」を観劇してまいりました。



前回の「エリザベート」月組版から、ちょうど四年。
あれはサエコさん(彩輝直)のサヨナラ公演。トート=サエコさん、シシィ=麻子さん、フランツ=ガイチさん(初風緑)、ルキーニ=きりやん、ルドルフ=祐飛さん、というメンバーでの上演。

あれからたった4年とは思えないくらい、全く違う「エリザベート」だったと思います。


今回のメンバーも、皆それぞれに魅力がありました。
とにかくかっこいいトート、
とにかく優しいフランツ、
とにかく…なんだろうな、なんだかすごく愛おしくなったルキーニ、
そして、二幕は歌も芝居もとても良かった、スタイル抜群のシシィ。

ルドルフは役替りで、もりえちゃん(青樹泉)とみりお(明日海りお)を一回づつ観たのですが、どちらも美形で切なくて、とても良かったと思います。




……なのですが。





公演を観て、一番印象に残ったことは。

黒天使がかっこいい~~~っ!
でした…(汗)

黒天使にハマりすぎて、センターの芝居を観ている余裕が全く(!)なかった猫には、主要5役の感想なんて書けるはずもなく……
ホントにすみませんm(_ _)m。東宝では今度こそしっかりと観て、ちゃんと感想書きたいと思っています!




黒天使のメンバーは、84期の桐生園加がトップ。あとは大きく離れて90期の響れおな・宇月颯、91期の貴千碧・紫門ゆりや、92期の煌月爽矢・鳳月杏、93期の星輝つばさ、娘役の麗百愛(91)と蘭乃はな(92)の合計10名。
真ん中が二人居る場合は、だいたい上手が園加で下手が宇月だったような。で、だいたい園加の隣にまんちゃんがいて、宇月くんと響くんが並んでいる感じ(*^ ^*)。いやあん、幸せだったわ(はぁと)

園加は、場面ごとの表情が豊かで、ダンスも色っぽくて華やか。まんちゃんもどちらかというとそっち系統ですよね。ちょっと観客をおどしつけるような表情をしたり、切なげにシシィの方を視ていたり、人間味のある天使たちでした。

逆に、響・宇月チームはダンスも表情も『クール&シャープ』。特に宇月の纏う空気の“闇”っぷりは実に見事で、本来の「死天使」のイメージに近かったような気がします。
響くんは、黒天使としてはちょっと斬新なヘアスタイルに凝った化粧で、一瞬誰だかわからないくらいキレイでした。スタイルはそんなに良くないけど、ダンスのキレはシャープで格好良かった~。

ゆりやん以下の男役さんたちは、とてもよくがんばっていたけど、まだまだ上4人に比べると表情が甘いなーと思うところが多かったです。笑うと可愛くなっちゃうし、無表情にしようとすると「がんばってる」ふうに見えてしまう。(いや、実際必死なんでしょうけど…)
みんな背も高いし、スタイルに恵まれているぶん、もっともっと格好良くなれるはずだと思うので。東宝まで、いろいろ精進してくださいね♪

娘役さんは、麗もえちゃんが園加&まんちゃんチーム、蘭ちゃんは宇月&響チームに入っていた印象。とにかく、蘭ちゃんのクールな美貌の男前さが凄かった。
前回一人だけ黒天使に混ざっていた城咲あいちゃんは、明らかに回りより一回り小さかったんですが、今回はあまり思わなかったなあ。比較的、男役としては小柄な天使が多いから?


振付は、ずいぶん変わっていたような気がします。
「愛と死の輪舞」とか、「たった一人の人間なのに 俺を震えさせる」とトートが歌うと後ろの黒天使たちがいっせいにぶるぶる震えだすのが面白くてしかたなかったんですが(^ ^;、ずいぶん良くなっていたと思います。
でも……せっかくダンサーを揃えているのにこの振付?(T T)、という印象はあまり変わらなかったかなー。もっと全面的に変えちゃっても良かっただろうに、と思ってしまいましたが…(しょぼん)。








そして、次に。
私の今回の公演での目玉配役は、実は二人いました。

4年前の新公で演じた役を本役で担当する二人の母親。ルドヴィカとゾフィー

いやーーーー、もうね、ルドヴィカ(美鳳あや)が可愛くて可愛くて(*^ ^*)。
視野が狭くて自慢やのうぬぼれやで、慌て者のおっちょこちょいで、気分やで前向きで。
……本当に可愛い☆

新公では歌に苦労していたみっぽーですが、4年もたつと巧くなるものなんだなあ、と感慨深かったです。一番好きなのは、結婚式のラストに「あなたがいるなら嵐も怖くない」と歌いながら皇帝と寝室へ向かうシシィを、満面の笑みで幸せそうにうっとりと見送っているところ。
もう、「皇后の母」としての栄誉とか、なにかそういうものを想像して幸せに浸りきっている小者っぷりが物凄く可愛いんです!!(^ ^)。

そして、その隣で心の底から心配そう&不安げに見送っているマックス(越乃リュウ)との対比が素晴らしい☆
過去の公演では、マックスだけじゃなくルドヴィカもちょっと不安げに見送っていた記憶があるんですが、みっぽーのルドヴィカは、本当に“満面の笑み”で見送っていて(苦笑)。なんというのか、この母親のポジティヴさとバイタリティを、シシィはちゃんと受け継いでいるんだなあ~、と思ったんですよね。だからこその「私だけに」なのだろう、と。



そして、ヘレネ(萌花ゆりあ)が良いです♪
可愛くて美人でスタイルもいいのに、絶対にフランツに選ばれることはない(!)という絶妙なキャラクターが、本当にぴったりでした。雪組の涼花リサちゃんも、“可愛いけどドジ”みたいなキャラを確立して説得力をあげてましたけど、ゆりあヘレネの、なんとも言葉では表現できない“駄目だこの娘は…”という感じ、本当に絶妙でした。

しっかし、月組の誇る美人の一人・副組長の花瀬みずか嬢に「うちの娘もっとキレイ」と歌わせて、しかもその娘(羽桜しずく)が間違いなく超美人だというあたり、配役の妙というかなんというか………
いやぁ、いろんな意味で面白かったです。はい。



ちなみに、シシィの弟たちは、舞乃ゆかちゃんと都月みあちゃん。「HollywoodLover」組の二人。この二人がじゃれているのを観ているだけで幸せになれること間違いなしです。本当に可愛いし、半ズボンもセーラー服も金髪のマッシュルーム鬘も、本当に本当に良く似合ってる(*^ ^*)



バイエルン公マックスは、色男でした☆
いやあん、娘を口説いちゃ駄目よパパっ!!
……シシィがファザコンになるのも仕方が無いな、と思わせる男っぷりでした(*^ ^*)。いやー二枚目だ!バートイシュルへ行く途中の花道で、家庭教師(音姫すなお)とさりげなーくいちゃいちゃしているのもツボでした。
そして、そんなこと(知ってても)気にもしていないみっぽールドヴィカの男前っぷりも素敵。「うちの旦那は色男だから女が放っとかないのよね、仕方ない」くらいに思っていそう。あの夫婦、なんだかんだ言いつつ、実はお互い惚れきっているような気がしています。はい。

それにしても、シシィはファザコンだし、フランツはマザコンだし、、、
困った夫婦だなあ(T T)


そして。
シシィもヘレネも弟たち二人もまん丸顔で、みっぽーの輪郭はどんだけ優勢遺伝なんだ!?と思ってしまった私(^ ^;ゞ。ナホちゃんの輪郭なんてひとかけらも遺伝しちゃいねぇ…。
性格的には、父親から受け継いだボヘミアンの血が濃いはずなんだが。






「二人の母親」のもう一人は、私の中でミュージカル「エリザベート」の影の主役ポジにいる皇太后ゾフィー(城咲あい)。
こちらも、新公ではまるっきり歯がたたなかった印象だったのですが。
……4年っていうのは、観客からするとあっという間なんですけど、役者からすると凄く長い時間なんですね。
あいちゃんがこんなにも素晴らしい女優になっていたんだな、と、本当に感慨深かったです。

「強く~厳しく~♪」の低音の響きそのものは、ちづさん(美々杏里)よりは聴こえるけどハマコさん(未来優希)には敵わない、といったところ。ちづさんは低いところもきちんと歌おうとして声にならなかった感じでしたが、あいちゃんは歌を捨てて地声のまま、ほとんど台詞のように演じていましたね。
喉を壊さないか心配ですが、芝居としては良かったと思います。



面白いなあ、と思ったのが、ゾフィーがあいちゃんだったことで、フランツのキャラクターに納得しやすくなったこと。
あれだけ美人で華やかでデキる母親がいたら、マザコンになっても仕方ないよね、と素直に納得できた のです(←私だけ?)。



ガイチさんのフランツは、優しくて責任感に溢れていて、なのにシシィという国母にはどうしたってなれそうにない女を愛してしまった苦悩…という印象があったんですよね。
雪組のユミコちゃんも、方向性としてはガイチさんと同じで、ただ、となみちゃんが天使だったので苦悩が深まっていたというか(汗)、そんな感じだったのですが。

きりやんのフランツは、なんの疑いもなく“ママに任せておけば良い”と思っている…ような気がしました。
最初の謁見の間での、ゾフィーの指示に対するフランツの応え。
「許可する」あの一言台詞を、あんなにも甘く優しい声で語るフランツを初めて観ました。
心の底から母の指示に納得して、信念を持って命じる声。




それが。

次第にシシィへの愛が卓越しはじめる……その想いが溢れたのが、「鏡の間」なのだと。

「鏡の間」で、フランツははっきりと母親ではなくシシィを選ぶと宣言する。
このとき彼は、「母親ばなれ」をした自分を意識したに違いない。
つまり、この「鏡の間」での彼はエリザベートと共に勝者であり、美しい皇后と共に「自立した我」の自覚をも得て、ヤル気まんまん!!なのですね。
ガイチさんやユミコちゃんが、『国』よりもシシィを選び、それによって国が滅びる運命を受け入れた、あの絶望的な選択を、このときのきりやんはしていないと思いました。


二幕冒頭頭のハンガリー戴冠は、シシィの絶頂であると共に、フランツにとっても絶頂だった。
彼は彼で、「やっと歩き出した 私だけの道を/邪魔はするな!」と歌いたいところでしょう。

ただ彼は、シシィと二人で勝利したと思っていた。
けれども、シシィは自分ひとりで勝利したと思っている……そのすれ違いが切ない、「私が踊るとき」でした…。




あれだけの思い切った老けメークをしながらも、「女」を丸出しにしてシシィを憎むゾフィーが、とても魅力的でした。
「帝冠の恋」というコバルト文庫を先日ご紹介しましたが、あの気の強い、麗しのゾフィー姫がそのまま育った姿が、あいちゃんのゾフィーなんだろうと思います。
ただ、彼女はたぶん、ルドヴィカのような意味では息子を愛しきることができなかった…。
彼女の愛は、若き日に遣い果たされてしまっていたから。

あいちゃんのゾフィーを観て、「影の主役」じゃなくゾフィー自身を主役にした作品を観てみたい、と思うようになりました。あいちゃん、一度そういう、一人の人間の人生を最初から最後まで歩むような役をやってみてほしいなあ…。




おっと。まさかこれだけで長くなるとは(涙)(っていうか、そろそろ学習しろ)。
えーっと、、、重臣たちの素敵さとかウィーン市民の元気さとかは、また後日。



宝塚歌劇団宙組&宙組ファンのみなさまへ




うちの「ひねくれデビル」を、
どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m。




……そんなことを言われても、あと半月以上は東宝劇場公演でいっぱいいっぱいで、タニちゃんウメちゃんをはじめとする卒業生たちをしーっかり見送ることで精一杯!!でしょうし、
実際、本格的に一緒に舞台に立つのはだいぶ先のことなので、とても不安ではありますが……。









一年前にもほとんど同じことを書いていますが(汗)。

どうも、かなり本能で生きている人っぽいので、あまり細かい行動を深読みせずに
見守ってあげていただけると、とても嬉しいです。


下級生の頃はかなり人見知りだったようですけれども、
花組でだいぶ皮もムケたようですし、放置しないでイジってあげていただけると嬉しいです(^ ^;ゞ






……踊れないのは本当にごめんなさい、としか言えません……m(_ _)m(←お前に謝られても)







なんだかバタバタしていて宙組の観劇感想もちゃんとまとめていませんが、、、
これからも、どうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m。









……で、今日は「百年への道」の続きを書こうか、それとも「エリザベート」の感想でも書こうか…と思っていたのですが。

いろいろと衝撃のニュースがあったので、そちらを先に。



◆星組
テルくん(凰稀かなめ)は、結局大劇場も休演してしまうんですね……(T T)。
組替え一発目でいきなり休演、って……本人が一番ショックだろうなあ……。あまり落ち込んでいないといいのですが。


初日まであと10日弱か……。
案内の文面だと、大劇場公演の途中から復帰する可能性もあるのか、そのあたりはボカしてあるような気がしますね。
私が観るのはちょうど真ん中らへんなので、もしかしたら登場している可能性もある?のかな…?少なくとも、東宝は復帰してくれる可能性が高そうな気がします…よね(^ ^)
だとしたら嬉しいなあ。



とりあえず、ホゲ役の代役はともみん(夢乃聖夏)。
ともみん(サリャン)の代役はしーらん(壱城あずさ)。

しーらん(セドル)の代役は……発表されてないってことは、新公の真月咲さんが演じるのでしょうか?それとも、……サリャンとセドルの場面はちょうどズレているから、しーらん一人で二役 やるとか?
(武道大会の後の水晶玉を持って登場するところだけ他の火天会士がやれば、あとはどうにでも……なる、ような気がする)(いや、キャラが違いすぎていくらなんでも無理だろう…)


スタイル抜群☆のともみん、さぞ衣装映えするでしょうねぇ。発表されたときは吃驚したけど、言われてみれば、テルくんの服がそのまま直し無しで着られそうなのはともみんくらいかも(*^ ^*)。
身が軽くて踊れる人だから、殺陣はキマりそう?(いや、殺陣は斬られ役の出来にかかっているから、あまり関係ないのでは)

リーダーシップのあるいい芝居をする人なので、ホゲ役も楽しみです。ただ、根っから太陽タイプだからなあ。“明るくて元気で熱いホゲ様”にならないように、、、、(ちょっと心配)
良い勉強になると思うし、まだまだ役を掘り下げる時間があるので、がんばってほしいです。


しーらんのサリャンは、これまた熱血で元気な万年美少年になりそうで一抹の不安が…(汗)
でも、あの扮装は絶対似合うと思うし、まりもカクダンとの一騎打ちがとても楽しみです。
で、ともみんに蹴られる場面はあるのかしら…(萌)


今まで、大きな代役があってもショーは違っているのが当たり前でしたが、一本もののフィナーレの場合はどうなるのでしょうか。
ホゲ役をともみんがやるのは不思議じゃないけど、フィナーレ最初の銀橋渡りや、トップコンビデュエット前の群舞のセンターをともみんが勤めるのは、、、さすがにちょっと違和感が(^ ^;ゞ。
パレードは役で降りてくるのでホゲ役はホゲ役でしょうけれども、フィナーレはどうするんでしょうね?ただ、すくなくとも最初の銀橋については、直前までプルキルで出ているすずみん(涼紫央)はちょっと無理だし……やっぱりともみんしかいない…かな?



まぁ、とにかくまだ一週間以上あるので、演出等々、役替りだと思ってしっかりご検討いただきたいです。
星組の皆様&スタッフの皆様のご健闘、心よりお祈り、、、違う、心からお願い申し上げます。




◆雪組
またもや衝撃の発表が(; ;)


天勢いづる
森咲かぐや
愛輝ゆま
寿々音綾
冴輝ちはや

以上5名の卒業が発表されました(T T)。

そして、組長(飛鳥裕)さんの休演発表も。




いづるん、かぐやちゃん、
実力派のベテラン女役がまた二人……(T T)寂しいなあ。

愛輝さん、寿々音さん、そして冴輝ちはやちゃん、、、
ゾロの新公でも落ち着いた良い芝居で洞窟の場面を締めていた愛輝さん、前回公演は残念ながら休演してしまったけれども、少しづつ役がつき始めたところだった寿々音さん、歌って踊って、凍てついた明日でもソロモンでも大活躍していた冴輝さん、、、三人ともまだ新公学年なのになあ(涙)。寿々音さんは、お身体はもう大丈夫なんでしょうか。最後の公演、全力投球できますように(祈)。

……み~んなに、幸せになってほしいなあ。



そして、組長(涙)。
今の段階で東宝まで休演決定っていうことは……何か長期療養にかかるようなことなんでしょうか。しょぼん(↓)決して達者な人ではないけれども、なんとも言えない温かみのある芝居がとても好きです。どうぞしっかり治して、お元気になって、また 舞台に立ってくださいね。
留守をあずかるハマコさん、そして……副組長代理はいづるんになるのか!?> それとも麻樹ゆめみさん?いずれにしても、た、大変だぁ………<雪組(汗)。



なんだか、重要なポストに休演が相次ぐと不安になりますね。
花組のさお太さんも、この夏はどこにも出演されず…だし。

丈夫で長持ち!も良い舞台人の条件の一つ。みなさまもどうぞ体調管理には万全を期して、限られた時間を精一杯楽しんでいただけますように。
……そして、ファンのみなさまも、“身体が資本”ですからねっ!!体調が悪かったら、舞台観ても楽しめないんですから。


インフルエンザの流行も(フェーズは6に上がりはしたものの)、一段落ついたみたいで何よりです。
宝塚百周年にむけて(^ ^)、皆様もお体は十分においといくださいませ。



宝塚大劇場にて、「百年への道」 を観劇してまいりました。


旅先なので、詳しくはまた後日。



珍しく5組揃いはしたものの、明日も東宝で公演がある宙組トップコンビは一幕だけで早退。(だからタニちゃんは雨に唄えばとガイズ&ドールズ二曲続けて歌ったのか!と納得)(←他のトップさんは一幕で一曲、二幕で一曲)
フィナーレに二人がいなくて淋しかったけど、幻に終わったタニウメの雨唄が垣間見れて、幸せでした。
花道から登場した瞬間から幸せそうだったウメキャシーに、涙。




(柚希)礼音くん、
(夢咲)ねねちゃん、
そしてミナコちゃん(愛原実花)、
トップお披露目おめでとう!

水さんとミナコちゃんの並びは、スタイル良い同士でなかなか眼福(はぁと)。
雪組さんも星組さんも素敵なコンビになりそうで、お披露目公演が楽しみです♪



そして、「花組の大空祐飛」ラストデイ。
…なんですけど、今回組ごとの場面が一つもなかったので、なんだか肩透かしをくらった気分でした(^_^;

トークはトップさんだけだろうから、最後に「花組の大空祐飛です」って名乗る機会はないだろうなあ、とは思っていたのですが、まさかオープニングからバラけて登場とは思わず…(T T)。
なぜだ。こんなことなら、別に全ツの楽付で組替えでよかったじゃないか。すみ花ちゃんなんて出てもいないんだぞ(涙)。

…二人一緒に組替えしたかったんだね…。




今回は、普段イベントものに出る機会のない月組生がたくさん出ていたので、月組生たちに囲まれた祐飛さんを久しぶりに観ました。気のせいかも知れないけど、皆嬉しそうだったなあ〜(^_^)。
オープニングで、二番手さんたちの最後に大階段を降りてきた祐飛さんを、月っ子たちが囲んで歌う図なんて、もう涙が溢れて困っちゃいました(^_^;ゞ。
皆、本当にイイ顔して微笑ってるんだもん(感涙)


二番手として銀橋で一曲歌うときも、(本舞台に誰もいなかったのは配慮なのかもしれないけど)個人的には、誰か(できれば皆)と絡んでほしかったなあ…(汗)。



雪組ファンの方には、壮ちゃんとキムちゃんで丸一曲歌ったり、最後パレードで並んで降りてきたりしたのはさぞ感慨深かったでしょうね。
あと、個人的には月85期の面々、特に娘役たちを礼音くんのバックで踊らせてあげて欲しかったです。みっぽーとか、大喜びしたでしょうに…




あと、昼間観た「エリザベート」ではチリチリのパーマがかかっていたはずのまさお(ルキーニ)の髪が、まっすぐに伸びていたことに驚きました。
「二人の貴公子」のエクステにも驚いたけど、根性あるなあ…。今夜また巻くんでしょうか。凄いわ。




OGの皆様は、皆さんそれぞれに個性的で素敵でした(はぁと)。なかでも、春日野八千代さんの喋りを生で観ることができたのは一生の宝です。まだまだお元気そうで、ホッとしました(^_^)。

シメさん(紫苑ゆう)の、「私は一般人だから衣装が無くて……この日のために作りました!」といういわくつきの白燕尾が、ものすごく恰好よくて惚れ惚れ。
マミさんとのトークも面白かったけど、せっかくなので一曲歌って欲しかったです。





マミさん(真琴つばさ)が歌われた「愛のソナタ」の曲を聴きながら、当時のことを思い出して、涙が……。せっかく月っ子がコーラスで一杯出てるんだし、あの舞台に立ってた人、全員出してくれればいいのに……三木さんったら気がきかないなあ(:_;)(←やつあたり)




とりあえず、今夜のところはこんな感じで。



最後に、
花組のみなさまへ。

一年半、本当にありがとうございましたm(__)m。



昨日は、宙組公演「カサブランカ」の発表の影で、いろんなことが発表されていました。


というか、何故昨日発表されたんでしょうね。
ここまで待ったんだから、いっそのこと来週、祐飛さんとすみ花ちゃんが正式に組替えして宙組子になってから発表すればよかったような気もするのですが。

……いや、どうでもいいことなんですけどね。不思議だなあ…。






ま、おいといて。
まずは。


◆花組バウホール公演「フィフティ・フィフティ」配役発表

めおちゃん(真野すがた)がヴィクター、みつるくん(華形ひかる)がジョナサン。
えーっと、「プレイボーイの二枚目」がヴィクターで、「使いっ走りの示談屋」がジョナサン、ってコトで良いんでしょうか?
実は逆だった、っていう落ちを楽しみにしているのですが(笑)。


娘役で役名がついているのは、華耀きらりんのパメラ、白華れみちゃんのクララ、天咲千華ちゃんのキャシー、菜那くららちゃんのレベッカの4人。
菜那さんって可愛いけど、こんなふうに先に名前が出るような人だと思ってなかったので、ちょっと驚きました(^ ^;ゞ。重要な役なのかしら?

……んで、その間にいる梅咲衣舞ちゃん、花蝶しほちゃん、彩咲めいちゃん、花輝真帆ちゃんあたりは役無しなの??(寂)。もったいなーい!皆本当に可愛いのにーーーーっ!!




それにしても。
原作も何も無いし、あらすじにも具体的なことは何も書いていないので、配役が出ても何が何だかさっぱりわからないんですよね…(T T)。
まさかと思うんですケド、石田さんってば口立てで作品作りしてるとか無いですよね?



とりあえず、所謂“ヒロイン”ではないにせよ、村人サイドの中心人物はヘレン婆さん(邦なつき)になってそうな予感(^ ^)。「パリの空よりも高く」の原作「花咲く港」も、女主役は本来はエレノール(出雲綾)の役っぽかったし。

ま、それはそれ。
名前のついている4人も、それ以外のメンバーも、それぞれ個性を生かして活躍してくれますように★


男役陣も、あまり役がついていなくて残念。「太王四神記」「オグリ!」と役の多い作品が続いていたので、こんなにこじんまりとした配役表を見ると何か寂しい気がします(; ;)。
アーサー(煌雅あさひ)や花峰千春さん、全ツで大活躍していた天真みちるちゃん、銀華水くんあたりに役名が無いのがとても残念…。(幕があがれば、このアタリは皆大活躍!してますように/祈)




◆花組大劇場公演「外伝・ベルサイユのばら アンドレ編」 ポスターと一部の配役決定

ポスターの壮(一帆)ちゃんアランが、なんだか不良少年していてめっちゃ可愛いです♪ 原作のアランは、もみあげの太いワイルド系の男前なんだけど、壮ちゃんは不良少年系でいくのかな。

ところで。
正式にアラン=壮と発表されてポスターにも載ったってことは、他の組からのトップクラスの特出は無いと思っていて間違い無のでしょうか。
個人的に、9月に東宝公演が終わってから10月に全ツに出るまでの(柚希)礼音くんと、9月10月と比較的時間に余裕のある祐飛さんは、真飛さんとはそれぞれ縁もあるし、絶対特出するだろうと思っていたのですが……(- -;

いやいや、まだオスカル役で特出って可能性はある…の? 祐飛さんも礼音くんも、どっちもまとぶんより一回り大きいような気がするけど?(- -;ゞ




◆星組大劇場公演「太王四神記」 新人公演配役

最初に発表されたのはホゲまで…でしたよね?
今回は、トラジの店の女の子たち以外はほとんど発表されました。ソスリム王とかは場面ごとカットされてしまいがちな気がしますが、トラジの店の女の子たちはいるはず…ですよねぇ?
……本役も遅かったし、まだ決まっていないのかな。

パパ陣は、ヤン王が碧海りまさん、ヨン・ガリョがれんた(如月蓮)。おお、れんたは本格的な老け役珍しいですよね?楽しみー。
ヒョンゴはしーらん(壱城あずさ)。ヒョンゴは、花ファンの猫にとっては“ほとんど主役”なので(笑)、がんばってほしいなあと思います。しーらんの無駄に熱いところが巧く嵌るといいのですが……。

大神官様は白妙なつちゃん。花組では絵莉さんだった役なので、歌える白妙さんが来るのは納得。あの衣装も似合いそう♪


天寿光希さん、プルキル役楽しみにしていますー!!
前回も涼紫央さんの役を演じて、とってもよかった天寿さん。どんなプルキルになるのか、楽しみだなあ~~~!

個人的に、今の星組スカイフェアリーズは二人とも物凄くツボなので、パソンが稀鳥まりやちゃんなのもメチャクチャ嬉しいです。踊れて芝居できて歌もそこそこなキトリちゃん。さぞ可愛いパソンになってくれそう!!(はぁと)。


個人的に、チョク・ファンの本城くれはさんと、イルスの大輝真琴さんが凄い楽しみです。
えらい凸凹コンビな気もするけど(笑)。っていうか、れんたに続きマコちゃんも子役専科脱出?(^ ^)



スジニは、本公演は男役、新人公演は娘役でやることになっているんでしょうか(^ ^)
水瀬さんは歌えるし、芝居もなかなかなので、美弥るりかさんとは全然違うアプローチをしてくれそう。ヒョンゴも組長としーらんで180度違うし、どちらもおもしろいコンビになりそうですね♪

で、そのみやるりは、新人公演ではカクダン。あくまでも女の子なのか……珍しいパターンのような。
もともと私は、本公演のキャストを予想したときにみやるり=カクダンと思っていた(信じて疑わなかった)ので、ある意味、新公のキャストの方が納得です(^ ^;



前回しいちゃん(立樹よう)の役に抜擢された十碧れいやさんは、真風涼帆さんのチョロ役。前回はだいぶ苦戦していましたが、今回は出番も少ないし、集中してがんばってくださいね!


いやー、やっぱり役が多いと楽しいなあ★新公観られますように……。




◆宙組バウホール公演「逆転裁判2」 一部の配役発表

何におどろいたってアナタ。
マイルズ・エッジワース 悠未 ひろ ですよ!!

驚愕。

エッジワース、出るんだ。
西海岸まで、追いかけてくるのか?
……誰をだ。


みーちゃん(春風弥里)のディックも謎だし(彼はニューヨーク市警やめるの?)
風莉じんさんの裁判長も絶対おかしいよ!!

まぁ、そんな細かいコトよりも、“続編”なんだから 前回のに出ていたキャストが、そのままの役で出てくる ってことが大切なんだろうな、っていうのはなんとなく解るんですけどね…。

しかーし、ともちんのエッジワース……想像つかない(滝汗)。
あ、でも。ともちんの「ルール♪」が聴けるのか!……嬉しいかも♪




個人的には、藤咲えりちゃんに先行で役がついたことが嬉しいです☆
美人さんなので、がんばってほしいなあ。

……犯人だったりして(^ ^;ゞ




…大空祐飛さんが↑みたいな台詞を言ったら、走って逃げていいですか。



東宝劇場では「薔薇に降る雨/Amour それは…」を上演中の宙組の、次の大劇場公演の作品が発表されました。


小池修一郎潤色の一本もの、映画「カサブランカ」 世界初のミュージカル化!ですよアナタ!!



あー、びっくり(@o@)。






世の中の9割9分には関係の無い話ですが。
実は「カサブランカ」は少なくとも一度ミュージカル化されたことがあります。
もちろん、非公式にですが(^ ^)。

タナボタ企画の最大の傑作「真説・カサブランカ」。
宝塚オタクな岡幸二郎さんが、ファン心のすべてを賭けて取り組んだ、問題作でした(爆)。

……いやー、当時はまだ宝塚ファンになりたてで、「ベルサイユのばら」も観たことがなかった私。今観たら、真面目に悶絶しそうだな…。
でも、林アキラさんの名曲が何曲もあって、本当に面白かったんですよ(はぁと)。

この機会に、あれも再演されないかしらん。
っていうか、小池さん作曲家として林さんを使わないかなあ(*^ ^*)。






いや、そんなヨタ話はどうでもいいんです。(すみません)



祐飛さんのハンフリー・ボガート!!(*^ ^*)
すみ花ちゃんのイングリッド・バーグマンーーーーっ!!(*^ ^*)

どきどき。



私はあの映画、かなり好きなんです。とは言っても映画館でみたわけではなくて、多分テレビで放送されたときに観たんだと思います…っていうくらいの薄い記憶で、そんなに鮮明に覚えているわけではないのですが。
リック(ハンフリー・ボガート)とルノー警部の、目と目の会話みたいなのがかっこよかったのをよく覚えています。

カサブランカ、白い家という地名の響きも好きだし、あの映画に憧れてモロッコ旅行を計画したりもしたんですよねー(諸事情あって実現しませんでしたが)。






物語の舞台となっているのは、1941年のモロッコの都市カサブランカ。

巴里陥落(1940年)から一年。この年の春にはロンメル将軍の勝利(対英軍)があり、夏にはアメリカの対日経済制裁が決定され、年末の真珠湾で太平洋戦争が始まる。
そんな歴史の渦の中で、レジスタンスのリーダーとその妻がモロッコに辿りつく……。


ワーナー制作のこの映画が配給されたのは、1942年。オンタイムの時事素材で、典型的な反独映画だったのかもしれませんね、当時は。
今となってはどうでもいいことですが。


ちなみに、スコット・フィッツジェラルドが死んだのは1940年12月21日。
……最近、この時代のことを勉強する機会が増えたような気がするなー……(^ ^;ゞ





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いろいろ考えたんですが、やっぱり書きたいことがあるので、以下で若干ネタバレしてます。
映画を未見の方は、ご注意を。







この作品の一番のツボは、これは悲恋じゃないってことだ、と私は思っています。
「ラブストーリーの最高傑作」であることに異論はないけど、むしろ「メロドラマの最高傑作」と言ったほうが正しいくらいだけど、あくまでも悲恋ではない。



全然違う話ですが、小野不由美さんの小説「月の影 影の海」にこういう台詞があります。

「どっちを選んでいいか解らないときは、自分がやるべきほうを選んでおくんだ。そういうときはどっちを選んでも必ずあとで後悔する。同じ後悔するなら、少しでも軽いほうがいいだろ。
…やるべきことを選んでおけば、やるべきことを放棄しなかったぶんだけ後悔が軽くてすむ」


映画「カサブランカ」にはこんな台詞は(多分)無かったけど、この物語は、そういう物語なんだと思うのです。
どっちを選んでも必ず後で後悔することがわかっている男と女が、「やるべきこと」を選ぶ物語。



頭のいい有能な美女が、レジスタンスの英雄と昔の恋人、どっちを選ぶかという話じゃないんです。
まして、男の側が“女か世界か”を選ぶ話では、もちろんない。

ただ、彼女には“やるべきこと”があり、
彼には彼女のために“やってあげられること”があった、
という……
それだけの話。




恋に哀しい結末がついたわけではなく、愛を捨てて政治を選んだ英雄の物語でもない。
恋は巴里を離れたときに終わっていたし、愛は終わることがないのだから。
ただ、『やるべきことを選んだ』男と、女の、ものがたり。




二番手の蘭寿さんを、ラズロに据えるのか、ナチの将校になるのか、それともルノー警部か。
あるいは映画に出てこない新キャラを創ってくれるのか。

とりあえず、小池さんでナチの将校を二番手に持ってくると「薔薇の封印」になりかねないし、準主役格に新キャラってちょっと怖いので、できれば蘭トムくんにはラズロかルノー警部をお願いしたいなあ…。



しかーし!!
「カサブランカ」は原作が映画で、ってことは役はほとんど無いんですよね……。
太王四神記はよかったなあ(T T)。小池さん、宙っ子たちをどうぞどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m。







まだ東宝公演も一ヶ月弱あるので、まずはしっかりタニちゃん・ウメちゃんはじめ皆を見送ってから、のことではあるのですが。



組替え最初の大劇場公演にショーが無いのは残念ですが、「太王四神記」なみの、ちょっと長めのフィナーレに期待しつつ♪



赤坂BLITZにて、AQUA5(マイナス1)コンサートに行ってまいりました(はぁと)。


2階の椅子席を譲ってくださった友よ、ありがとうございますぅぅぅぅ~~~♪♪
テルくん(凰稀かなめ)は休演してしまいましたが、正直者には下手でにこにこしているテルくんが見えるらしい ので、10日にご覧になる皆様は、せめて今日だけでも正直にお過ごしくださいませ(^ ^)。





いやー、楽しかった!

水夏希様、彩吹真央様、音月桂様、彩那音様、皆様踊りっぱなし歌いっぱなしでお疲れ様!!
明日は二回公演なので、配分考えてがんばってくださいね★

もっと一人づつの場面とかあるのかと思っていたのですが、ほとんど4人出ずっぱりでした。
途中でキムちゃん&ひろみちゃんで一曲、ユミコさんと水さんがソロで一曲づつあったくらいで、あとは全員出ていたような。
着替えもそのとき一回だけ(あ、“お約束の”カーテンコールで着替えてきましたけど/笑)。衣装は前半は白、後半は黒で、それぞれ個性的でとても似合ってました(^ ^)。





ユミコさんと水さんが、「バウのコンサートの時は、持ち歌が4曲しかなくて…」「でも、今はまだまだ続きますよ!!」と何度も仰っていました。
……こうして考えると結構長いこと活動してきたんですね。あの最初の世界陸上が、ついこの間のような気がするのに。

とはいっても、最後に「お約束のカーテンコール」に応えながら、「もうレパートリーがありません!」「4曲よりは増えたけど、それでもまだアルバム一枚ですよっ」と突っ込んでましたけど(^ ^)。
「もうアカペラ歌うしかない」とか言ってたくせに、ちゃんと一曲用意してあったところがお約束だったなあ(笑)。






フォーメーションは、基本はひし形。センター前方ちょっと上手寄りに水さん、上手にユミコさん、下手にキムちゃん、真ん中ちょっと下手寄りの奥にひろみちゃん、ってことが多かったような気がします。
テルくんがいれば、1列とかV字とかW型とか、陣形もいろいろ基本的なものが使えるでしょうけれども、4人だと難しそうでした。水さんやユミコさんをそうそう端に持っていくこともできないから、結局、キムちゃんひろみちゃんが端から端まで駆けずり回るはめになっていたような気がします。
トークでも苦心話をしていたし、さぞ大変だったんでしょうねぇ…。


トークの時は、基本的に水さんセンターに学年順に並んで、テルくんのポジションはあけてある(正直者には見えるらしいので)って感じでしたが、トークが進むうちに、どうしても水さんとユミコさんが向かい合って真ん中で喋り、上手からひろみちゃんが突っ込みいれて、キムちゃんが下手で笑ってる、みたいな構図が多くなってたような気がします。

なーんて、こんなところを読んで位置取りの参考にしようと思う方はいらっしゃらないと思いますからこのへんで(^ ^;ゞ





いやー、歌も勿論(!)とても良かったのですが、何が楽しいってトークが最高に楽しかったです。
喋りは基本的に水さんとユミコさんが中心で、水さんのテキパキとした話と、ぽわわんとしたユミコさんの喋りがなんだかバランスがよくて、聞いているだけでほっこりしてきました。
そして、思ったよりキムちゃんがおとなしかったような?自分から話を振って喋るタイプではないのでしょうか…?むしろ、ひろみちゃんのほうが、自ら話を振って、上級生に突っ込んで、大活躍でした(^ ^)。

……そして、スキンシップが多い(汗)。

Openingから2曲歌って軽くトークした後、3曲目は「なごり雪」だったのですが。
ワンフレーズ目、水さんたちがセンターで歌っている間中ずっと、上手の奥でユミコさんに抱きついたり肩を揉んだりしているひろみちゃん。
ユミコさんのソロが始まると、舞台を横切って下手に向かいつつ、途中で水さんに抱きつき、キムちゃんにも抱きついて椅子を取り合い、そのままキムちゃんに肩を揉んでもらって幸せそうにしていました。……いやー、なんというか。可愛いかったです皆(*^ ^*)。なごり雪、その後の振りもふくめて眼福すぎ。

……もしかしたら、キムちゃんに肩を揉んでもらうのはテルの予定だったのかもしれないなー、なんてことも想いながら……。





テルくんは、途中でビデオレターで登場してくれました。
いつもどおりの、ちょっと曖昧な笑顔を浮かべて、「ありがとう」と繰り返すテルに、ちょっと涙が(T T)。
水さんたちが稽古場で号泣したというのはすごくよくわかります。
それだけの絆が、彼らの間にはあったんだろうなあ、と。
そして、ひろみちゃんが「私はビデオレターは大丈夫だったんですけど、稽古で、いつもテルと一緒に歌ってた『いつもそばにいてくれた友よ…』みたいなフレーズのところで…」とぽつりと語っていたのがとても切なかった……




でも。
ビデオでしたけど、元気そうなテルの笑顔を観ることができて、嬉しかったです。
コンサートと100年の道は休演と発表されていますが、大劇場にはぜひ出てくださることを祈りつつ。



ちなみに、テルくんは組でヨン・ホセと呼ばれているらしいです。
……違うから、それ。

どうしよう。タムどん(礼音くん)に「ホセちゃま」って呼ばれてたら(滝汗)。





カーテンコール。
4人揃ってご挨拶した後、いきなりキムちゃんが下手の袖にハケていったので、どうしたのかな?と想っていたら。
滅茶苦茶豪華なバースデーケーキが登場!
ユミコさん、お誕生日おめでとうございます★というわけで、会場の人全員でHappy Birthday♪を歌ってお祝いしました♪

めっちゃ嬉しそうなユミコさんも可愛かったけど、ものすごく嬉しそうに(まるで自分が作ったかのように自慢げに)ケーキを運んできて、ご披露して、「後で皆で食べようね(?)」って言われて物凄く嬉しそうに「美味しそう~~~♪」と言っていたキムちゃんが、涙が出るほど可愛かったです…。


そして。
水さんに「二ヶ月だけ同い年なんだよね♪」といきなりバラされてキョドるユミコさんがまた可愛いかった(*^ ^*)。
「同い年だからタメ口でいいよ」と水さんに言われて、何回も「本当に良いんですねっ!?」と確認してから(水さん信用無いなあ)
「ちか」と照れくさそうに呼びかけるユミコさんの可愛らしさは、もう……

あはは。なんだか力が抜けましたよ私は、ええ。





1階のフロアは普通のライブハウスみたいな盛り上がりでしたが、2階の椅子席は普通の公演と変わらない感じ。盛り上がる曲ではスタンディング有りかなー?とか思っていたのですが、そんなこと考えられない雰囲気でした。それどころか、カーテンコールも誰も立たないよ(T T)。
しかも、絶妙な位置に手すりがあって意外と邪魔で。4人のうち、誰かが見えると誰かが隠れるんで、観るのがけっこう大変でした(^ ^)。ごそごそ動いちゃってすみませんでした>回りの方々

1階前方のみなさんは、うちわとかも飾りをつけたり色々工夫されていて、メンバーからも突っ込まれてました。やりがいあったでしょうねぇ~!

あと、結構バラード調の曲も多かったので、ルミカくらい持っていけば良かったなあ、とちょっと思いました。会場では売ってなかったと思う(私は気がつかなかった)ので、持っていた方はどこかで調達してから来たんですよねぇ?すごーい。もうちょっとたくさんいたらキレイだっただろうなあ…。
ただ、1階フロアは本当にぎゅうづめだったみたいなので、手に持つのは難しかったのかも。手首に巻いたり、ヘアバンドにつけたり、皆さん色々工夫されていました。キレイだったなあ★








最後に、プログラムから曲目を転記させていただきます♪
カーテンコールの曲は、千秋楽(二日間しかないけど)以降に(笑)。

Opening
AQUA FEEL AQUA SOUL
シラユキ
なごり雪
最後の言い訳
AQUAの地球(インスト)
Jerry Blossom
永遠に
たったひとつのHISTORY
ミステリー&ラプソディ
You Are My Precious
TIME TO LOVE
Water Ring -旅立ちの章-

(お約束のカーテンコール)





なんだか、めちゃくちゃ盛り上がったコンサートだったのですが。
……AQUA5がコンサートの後も続くのか、これで活動は終息するのか、、、そのアタリは、残念ながらよく判りませんでした。


メンバーは、「大晦日のカウントダウンライブやりたいね!!」とかって盛り上がってましたけどね。
カウントダウンライブやるならぜひ行きたいけど、今度こそテル参加!……は、難しいだろうなあ……(しょぼん)。(←その前に、まずチケットが取れないだろう…)



昨日から発売された花組バウホール公演、土日は完売のようですね。
ご盛況おめでとうございます♪こんなことになるとは露ほども思わなかった猫は、今頃になって慌てております……(^ ^;ゞ もう行くことは決定しているんだけど、本当に観られるのかしら私。




さて。
今日は花組梅田芸術劇場公演の集合日。詳しい配役が発表になりました(はぁと)

猫の予想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200905260112206886/


ランべスキング&クイーンが希望どおりで、猫はめっちゃ幸せです!!
しかも、ランベスキングってことは、しゅん様は仲買人にもテニスプレーヤーにも入るってことよねっ♪♪♪ あああ、嬉しいっす~!



アナスタシア・ブラウン夫人は、やっぱり絵莉さん。

親戚連中は、マメちゃん(日向燦)とふみか(紫峰七海)が逆でした。ふみかちゃんがジャスパー卿かぁ。ほおお、そうきたか。……ふみかをマントに巻き込むのがすごく難しそう(^ ^)まとぶん、がんばれ~。
しかもバターズビー夫人が(初姫)さあや♪♪ 87期コンビですね!ここは本当に楽しみだなあ。

ソフィア・ブライトンは(桜)一花。……あくまでも一花が二番手娘役格なんですね、花組は。小柄な一花だから、飾りの葡萄が食べやすそうでよかったね、まとぶん(笑)。
ワーシントン夫人が聖花まいちゃん、ディス夫人にはるちゃん(天宮菜生)……惜しかったなー。月野姫花ちゃんのメイだけ正解でした。

チーフメイドに歌えるくみちゃん(芽吹幸奈)は納得。メイドさんたちも可愛い子が揃っているので楽しみです♪
はるちゃんでも良かったと思うんですが、あの豪華なドレスを着せたかったのかな?



男性陣では、まずよっち(月央和沙)のボブがめっちゃ嬉しいです!!ここは希望が叶うとは思わなかったのであえて書かなかったんですよね……(感涙)、ああ、嬉しいなあ(^ ^)。ありがとう歌劇団。


警官の嶺乃一真くんは、がんばれ!
パブのマスターの浦輝ひろとさんと、電報配達の鳳真由ちゃんは納得。

ちょっとびっくりしたのは、瀬戸かずやくんがわざわざ「先祖リチャード」で名前が出ていたこと。今まで先祖ってこのタイミングで名前出てなかったですよねぇ…?(汗)。
いや、たしかに肖像画に残したくなるようなステキなご先祖さまになりそうですが(*^ ^*)。



本当に役の少ない作品ではありますが、メイドとか貴族たちとか、アンサンブルの出番自体は結構多いので。下級生も、みんなこの素敵な作品を楽しんでほしいです。
うーん、それにしても。今回発表されなかった灯火係は、月組ではどちらかというと小柄で姿勢のいい、少年っぽいタイプがやっていたので、夏城らんかちゃんか真瀬はるかくんあたりになるのでしょうか?
あと目立つ役って誰かいたっけー?……思いつかない……。



初日の幕があくまで、あと1ヶ月弱。
短いお稽古期間ですが、どうぞ皆様怪我などないように、十分にお気をつけくださいまし。
楽しみにしていまーす!!




青空を探して

2009年6月6日 演劇
世田谷パブリックシアターにて、「江戸の青空」を観劇してまいりました。


この作品は、去年の「A MIDSUNNER NIGHT’S DREAM」~THEじゃなくてAなのが素敵~」と同じく、北九州芸術劇場プロデュース、G2演出。ちょうど今、新国立劇場ではジョン・ケアード演出の夏の夜の夢」をやっていたりするのが面白いなあと思ったりします(^ ^)。



「江戸の青空」は、江戸落語を元にした作品。元ネタになった落語は、「井戸の茶碗」「厩火事」「お神酒徳利」「火焔太鼓」「笠碁」「三軒長屋」「芝浜」「たらちね」「文七元結」「柳田格之進」「らくだ」「和歌三神」。谷さんの一連の落語モノと共通のものもありながら、料理の仕方が違うのが興味深かったです。
まぁ、個人的には『なんで北九州芸術劇場プロデュースなのに“江戸”なんだろう?』とか、『格之進は彦根の人なのに何故標準語なんだろう?』とか、素朴な疑問を抱きつつ(^ ^)。



柳田格之進(西岡徳馬)
元彦根藩士。生真面目すぎるほど真面目な男。四角四面すぎて同僚に疎まれ、浪人する羽目に。心機一転、江戸へ出てくるが、昔を思い出しても先を考えても落ち込むばかり…。

主役らしい主役はいない構成でしたが、基本的に彼を中心に物語は動いていました。なんといっても、ラストに「江戸の青空」を見上げるのは彼だしね。
いやーーー、それにしても西岡さんは格好良いです♪♪♪渋くて素敵(はぁと)。いやもう、声がすばらしいの。ぼそっと喋るたびにドキッとします(*^ ^*)。立ち回りの姿勢の良さとか、本当にしびれるほど素敵で。
西岡さんなら彦根弁(どんなのか知りませんが)で喋ることも余裕で出来ただろうと思うのですが、あえて標準語で演じたのはどうしてなんでしょうね?言葉が違うと、異邦人感がより高まったと思うのですが……実際の高座では、登場人物がどこの出身でも、全部江戸言葉でやるものなのでしょうか…?



くず屋清兵衛(中村まこと)
落語によく出てくるくず屋。格之進の伝家の仏像を預かったばかりに面倒に巻き込まれる彼ですが、最後にちょっと逆襲もしたりして(^ ^)、つくづくと脚本の千葉さん……というか、多分“原案構成”となっている4人(東野ひろあき、千葉雅子、松尾貴史、G2)の凄さを感じさせる役でした★
猫のホテルの看板役者ですが、私が観たのは「NODA・MAP」くらいかな…
いやー、達者な人ですよね。合いの手が実にいい呼吸ではいって、気持ちが良い。西岡さんの格好良さをさりげなーくフォローしつつ、ちゃんと江戸の空気に変えていくところが良かったです。



勝五郎(戸次重幸)
博打好きで飲んだくれの魚屋。ひさしぶりに仕事に出たが、浜辺で五十両の入った財布を拾う。コレ幸いと仲間たちと椀飯振舞のドンチャン騒ぎをするが、翌朝、その拾い物は夢だと女房に言われ、心を入れ替えて真面目に働き始める。

お久(須藤理彩)
勝五郎の女房。たぶん髪結い(?)
冒頭から碁会所で仕事をサボっている勝五郎と大喧嘩をし、家に帰って「厩火事」のネタで勝五郎を試そうとし、彼の大事なのチンチロリンの椀を壊してしまう。
咄嗟に茶碗よりもお久を気遣う勝五郎を見直しかけるが、すぐに「お前がいなくなったら食えねえじゃねえか」と言われてだいぶ拗ねるが、次の日に久しぶりに仕事に向かった亭主にホッと一息…なのも束の間、五十両拾ってドンチャン騒ぎをはじめた夫を懲らしめるため(?)に、その五十両をくず屋の持っていた仏像の中に隠してしまう。

……なんだかすごーく良いコンビでした!舞台の立ち上がりが碁会所での二人の喧嘩なんですが、実に掛け合いのテンポがいい。迫力のある言い争いで、回りで逃げ惑う昼行燈たちがなんだか可愛らしくみえました(^ ^)。
ぽんぽんと文句を言い立てながら、その実、亭主に惚れきっているお久が超可愛い。二枚目ですもんねぇ~~。なんだかんだ言いながら亭主の方も女房に惚れきっているあたり、江戸落語のお約束のような気もしますが、息の合ったよいコンビでした♪



おさき(松永玲子)
お久の妹。しっかり者で口が達者だが、姉のことは結構心配しているらしい。
この姉妹の父親が易者だったことが物語の鍵になるんですが、頭の回転の早いこの女房の方が、亭主の善六より番頭として有能そうに見えるのは私だけでしょうか?(^ ^;ゞ



善六(柳屋花緑)
質・両替の萬屋の番頭で、おさきの亭主。騒ぎに巻き込まれて右往左往する。

出てくるたびに「地味な奴」みたいなことを言われていました(^ ^)が、結構男前だと思うんだけどなあ。
落語が本職の真打ですが、この作品で使われているようなネタは得意なんでしょうかねぇ。私は「宝塚BOYS」くらいしか観ていませんが、台詞がなめらかで声がよくて、高座をきいてみたいなあと思いました。できれば、善六が主役の「お神酒徳利」を♪



文七(小西遼生)
萬屋の手代。碁好きな若者で、舞台最初の碁会所(勝五郎とお久の喧嘩の場)で格之進と知り合い、主人の碁の相手を頼む。
集金の帰り、浜辺でハマナスを摘んでいて五十両を落としてしまい、落ち込む。

「若い」「二枚目」「ハンサム」と言われまくる役でしたが、そ、そんなに…?と思ってしまった……(^ ^;ゞ せっかくの美形も、オペラグラスを忘れると見つけられないものなのね(涙)。
ちょっと生意気な感じがよく出ていて可愛かったです。でも、所作はまだまだだなあ…。



萬屋源兵衛(松尾貴史)
萬屋の主。善六や文七の主人。商いについては堅物で真面目らしいが、大変なケチンボで口喧しい。主人の機嫌が悪いと番頭たちはさぁ大変!ストレスで掃除をしまくり、家の中がピカピカになってしまうほど(^ ^;ゞ
べた惚れの妾・お兼を長屋に囲っていて、日々スケベ親父ぶりを発揮しているが、その両隣が勝五郎・お久の鉄火な夫婦と、反対側は千代田朴齋の道場。この両隣を追い出して、三軒長屋をぶち抜きたいと思っている……。

原案構成のメンバーに入っているだけあって、難しい役を引き受けたな、と思いました(^ ^)。いろんな作品を組み合わせたストーリーの要になっているというか、いろんなストーリーの矛盾を一手に引き受けたような役でしたね。プログラムでも書いておられましたが、碁への熱中ぶりと、お金への執着と、お兼への執着(色好み)、どれが上なのかなあ、と思いながら観てました。あれだけのケチンボ設定なら、碁に夢中になるあまり五十両の大金をチェックもせずに棚にしまわせるとかあり得ないし、そんなお宝と客人を置いてはばかりに行ったりもしそうにないし…。物語の要の部分なのにちょっと疑問、だったのがすこーし残念でした。

…今頃気づきましたが、善六も文七も違う作品(善六は「お神酒徳利」文七は「文七元結」)の主人公なのに、こうやって並べると六→七と順番がそろうんですねぇ(感心)。っていうか、偶然…?



お兼(蘭香レア)
源兵衛の妾。

仇っぽい美女、という設定があまりにもぴったりすぎて、うっとりしてしまいました。なんども書いているような気がしますが、とにかくあの声が好きだ!!あの声と、抜いた襟元にしどけない所作、そして、何と言ってもあの気怠げな喋り方!!
いやあん、レアちゃん本当に素敵~~~♪
朴齋にコナをかけるところでサービスしてくれる脚が、白くてとってもキレイだけど、筋肉質であんまり色っぽくないところはご愛嬌(笑)。



お絹(いとうあいこ)
格之進の娘。
生真面目で損をしがちな父親にそっと寄り添いながらも、武士の娘らしい気丈さ、何かコトがあれば一歩も引かない気迫もあって、実に良い役でした。

いとうさんははじめて拝見しましたが、可愛い人ですね(はぁと)。文七に淡い恋心を抱いていたのか、ぜーんぜん気づいていないのか、どっちともとれる演技でしたが、あまりに可愛いのでどっちでもいーや、という気分になりました(*^ ^*)。



千代田朴齋(吉田鋼太郎)
勝五郎・お久夫婦と同じ長屋で剣術道場をやっている。女好き。
…本来は講釈師らしい(笑)。

いやーーー、胡散臭さ、インチキ臭さがダダ漏れしていて、実に素敵でした(はぁと)。「ムサシ」の柳生宗矩も良かったけど、今回は最初からインチキだから(笑)。きっと、格之進みたいなお侍さんに憧れて、「あんなふうになりたいなあ…」と思って、役者気分で道場はじめたんだろうな、みたいな(爆)、そういう子供みたいに素直な胡散臭さ。
明るくて、いい加減で、めげなくて、太っ腹で、子供っぽくて。いいキャラクターだなあ、と思います。格之進も、この人をみていたら“生真面目”とか“四角四面”でない自分を考え始めちゃうよねえ、と納得してしまいました(笑)。



山坂転太(植本潤)
花組芝居の植本さん。去年のパックも素晴らしかったけど、今回もさすが!!G2演出とは相性がいいのかも。テンポがよくて、出てくるだけでふっと空気が変わるのが凄いなー。




ストーリーは、登場人物が複雑に絡み合って込み入っているけれども、解りやすくてとても楽しかったです。因果はめぐる五十両。いい加減でてきとーな江戸の町民たちの中にまざった、たった独りの異邦人が、新しい生き方を見つけてふたたび故郷に向かって旅立つまでの物語。

それはただの“帰郷”ではなく、やはり“旅立ち”なのだ、と、江戸の青空を見ながら思う、
……そんな物語。





渋くてカッコいい西岡さんが、最後にふと見せる微かな笑顔が、とても優しげでよかったです。
素敵な物語をありがとう(^ ^)/。

世田谷PT公演は明日で終わりですが、これから北九州をはじめ、各地を回るみたいなので、お近くの方はぜひ足をお運びください♪♪




宝塚歌劇団星組の凰稀かなめさんが、お稽古中の怪我のため、9日の「AQUA5コンサート」と15日の「100年への道」を休演すると発表がありました。


……テルぅ(涙)。



楽しみにしていたのでとても残念ですが、しっかり休んで、大劇場公演はぜひ出て欲しい!と思います。
初日まであと3週間、か……微妙だなあ(T T)。



組替え一発目で休演、というと、宙組「エリザベート」1000days劇場公演初日から数日間の、樹里ちゃんの休演を思い出して胸がくるしくなります。
樹里ちゃんの宙組デビュー(しかもルドルフ役!!)をすごく楽しみにしていたのに、まさかの休演。代役だったねったん(夢輝のあ)のルドルフを確かに観たにもかかわらず、どんなだったかまったく記憶になくて、ねったんファンの友人を哀しませてしまったっけなぁ…。



テルくんは今のところ、休むのはイベントのみのようなので。
きっと。
ぜったい。
なんだかんだいって、元気にホゲ様として舞台に立ってくれるにちがいない、と祈っています!


花組版を思い出すと、フィナーレを別にすれば、一番足に負担がかかりそうなのは武道大会。うーん、あそこはマルッと削ることは難しいけど……星組版では、赤軍も面頬を被ることにして、替え玉でいくとか(汗)。
すくなくとも、銀橋ダッシュは演出的に省略できるだろうし……あとの殺陣は、回りが動いてホゲは真ん中で槍を振り回すくらいならなんとか………

うん。なんとかなるよ!きっと!!



………未来のある人なので、無理して後遺症を残すくらいなら全休してほしい、という気持ちもあるんですけどね……。
あああ、三週間ってつくづくと微妙だわ(惑)。



とにかく!
テルくんの一刻も早い全快と、星組メンバーの健康と……あ、それから、もちろん他の組のメンバーも、怪我も病気もせずに楽しく舞台に立つことができますように、と、
心の底から祈っています。


愛原実花ちゃん、雪組トップ娘役就任、おめでとうございます(^ ^)。

歌劇団公式サイトのスターファイルの画像を見ると、なんだか感慨深いです。
萎縮することなく、となみちゃんとは全然違うタイプのトップさんになってくださいますように
祈)。






そして。
一日遅れてしまいましたが、、、

せーこちゃん(純矢ちとせ)、バウヒロインおめでとうございます!!



蘭トムくん主演の「逆転裁判II」。Iでヒロインを演じた美羽あさひちゃんが卒業で、ヒロインはどうするのかなー?と思っていたのですが、せーこちゃんかぁ~!(喜)
Iではヒロインの妹役でしたが、今回は関係ないらしいので、どんな役になるのか楽しみですね。

せーこちゃんの初ヒロインだった「やらずの雨」も観ましたが、しっとりとした佳い女っぷりだったので、今回も楽しみにしています♪


ただ、あらすじを読むと「二人の愛を取り戻した弁護士フェニックス・ライトは、彼女の帰りを待つべく、故郷カリフォルニアに戻った。」となっているので、もしかしたら女主人公だけどフェニックス・ライトとの恋は無いのかも…?と思ったりするのですが。
そのあたり、鈴木さんはどう料理してくれるんでしょうね。



それにしても、今回の宙の振り分けは遅すぎでしたね(T T)。博多座なんて、友会だってとっくに終わっているのに~~、下級生のファンはどうでもいいのかっ(泣)。

下級生はまだ勉強中なので……ごめんなさい、なのですが、とりあえず男役では主演の蘭トムくんが一番上(←「Hollywood Lover」みたいだな)なんですね。で、その次にともちん(悠未ひろ)、風莉じん、みーちゃん(春風弥里)、七海ひろき、光海舞人、天風いぶき、、、という布陣。前回出演者が出るとか、逆に前回出演者は出ないとか、そういうことでも無いんですね。

少なくとも、(鳳翔)大くんは、役柄的に出てもおかしくないし、出るだろうと思ったのになぁ。
そして、みーちゃんの刑事さんは、……カリフォルニアに左遷されたのか?(^ ^;ゞ(←ありうる…)


娘役は、専科から光あけみさんが出演くださって、その下に美風舞良さん(組長?)、せーこちゃん、藤咲えりちゃん、美影凜さん、笹良えるさん、れーれ(すみれ乃麗)……。
とりあえず、れーれは前回と同じ役なんでしょうか。可愛かったもんなあ(*^ ^*)。
藤咲えりちゃんもお気に入りなので、ちょこっとでも何か役がつくといいのですが~♪




そして、博多座組は、専科からバンケイさん、組長・副組長、スカイレポーターのタマちゃん(天羽珠紀)、すずさん(珠洲春希)、みっちゃん(北翔海莉)、十輝(いりす)くん、えつこちゃん(大海亜呼)、(花影)アリスちゃん、(鳳翔)大くん………なかなかの豪華キャストじゃないですか(*^ ^*)。
このメンバーだったら、渡辺綱はみっちゃんで決まりですよねっ! 久しぶりの共演で嬉しいです★「THE LAST PARTY」東京芸術劇場版のスコットとアーネストが好きだったので、敵同士の交流、楽しみにしています♪

「Apasionado!」は、トップ娘役不在の月組用のスペシャルショーなので……立派にトップ娘役がいる、どころか、トップコンビお披露目(プチだけど)の公演でやるならかなり大幅に変更してほしい…し、してくれると思うんですよねー、藤井さんは。
とりあえず興味関心は、中詰めの男役ダルマ祭りをやるかどうか、なのですが………

んー、、、、、、藤井さん、よろしくお願いいたしますっ(逃)。




今日は、雪組東宝劇場公演と花組全国ツアー公演のW千秋楽でした。

…個人的には、他にも「僕たちの好きだった革命」とか「この森で、天使はバスを降りた」とか「タンゲーラ」とか、いろんな公演の千秋楽が被りまくりで(汗)。どれも観たかったな~、と思うのですが……

今回は、迷ったのですが花組全国ツアーを選んで、グリーンホール相模大野へ「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA 2」を観劇してまいりました。






でも、その感想を書くまえに……

鞠輝とわさん、
穂月はるなちゃん、
たにやん(谷みずせ)、
ゆり香紫保さん、

そして………
となみちゃん、

ご卒業おめでとうございます!

みなさまのこれからのご活躍を、健康を、いえ、なによりも、
お幸せを、心からお祈りしています!!(泣笑)









と、いうわけで。
私は、雪組さんの別れの涙雨の余波に、神奈川の地で濡れてまいりました(^ ^)。

こちらはこちらで、小さな別れ。
祐飛さんが花組公演に組子として出るのは最後で。
しかも、「哀しみのコルドバ」も「RED HOT SEA2」も大好きな猫は、この作品を(このメンバーでは)二度と観ることができないことがとても寂しかった(T T)。

祐飛さんのリカルド・ロメロ、優しくて公正で生真面目で真摯で、、、、本当に優しくて、いい男だったなあ…(*^ ^*)。
二度とあのロメロに逢えないことが、とてもさびしいです。




「哀しみのコルドバ」。

武蔵野公演以来、半月以上ぶりの観劇でしたが、皆本当に良くなって、柴田さんの作品をきちんと理解し、表現しようとしている人が増えたなあ、と思いました。
柴田作品って本当に展開に隙がないというか、ひとつひとつの伏線がきちんと最後に意味を成すところが凄い!と思うのですが、全体の構成が複雑なだけに、役者を選ぶ作品だとも思うんですよね。
最初の宴会で、ビセント(愛音羽麗)とメリッサ(華耀きらり)が舞台の端と端で見凝め合って苦しそうにしているところとか、アンフェリータ(桜一花)に一目惚れしているフェリペ(真野すがた)とか……がきちんと表現できていないと、その後の展開で“えーっ、なんで!?”“吃驚したなぁ~”になってしまいがちなので。

そのあたりは、役者も勿論がんばらないといけないんですけど、演出面でもう少し観客の目を惹く工夫をしてくれるともっと良かったのでは…とも思いましたね。


舞台のど真ん中でエリオやロメロが芝居をしているときに、それを挟んで、両端で見凝め合っている恋人たちの芝居がとっても良かったので、勿体無いなあ~!!と。
あれって、普通に観ていたら気づかないんじゃないかと思うのですが……そんなことないのかなあ??

二人とも、近くにいるひとに話しかけられればそちらに反応しつつ、ちょっとした隙に相手を盗み見て……いるつもりなのに、ハッと気づくとがっつり凝視している、みたいな芝居がすごく可愛くて。
しかも、そんなビセンテを心配そうに後ろで見守って、声をかけるべきかそっとしておくべきか悩んでいるアルバロ(未涼亜希)がまた、いい貌してるんですよねぇ~(*^ ^*)。


まっつのアルバロは、エリオとロメロの決闘の場面でも凄く良い芝居をしていて、こういう人がいると柴田芝居もやりやすいだろうなあ、と思いました。


でも、演出面でもっともっと質を上げることはできたと思いますよっっ!!>中村さん(涙)。




千秋楽の決闘の場面(母親たちの告白)で、まとぶんのエリオは、母親を責めながら滂沱の涙を流していましたのですが。
それを辛そうに、切なげに見守るロメロがまた、すごく良かった(; ;)。
すーっと音もなく近寄って、す、と手を差し出す仕草に込められた、温かないたわり。
かける言葉をあぐねて、結局何も言わずに背を向ける優しさ。

ラストシーン、運ばれていくエリオに背をむけて、空を見凝めて立ち尽くすリカルドの胸に去来した気持ちを想像するだけで、泣けてきました。
彼は本当に、エリオというマタドールを認めて、愛していたんだろうなあ。

あの幕切れも、余韻があって良いんですよねぇ(T T)。
夕陽に染まったアリーナ、
鳴り響く音楽、
悲しみにくれる群像、

そして、そこから少し離れて空を見上げ、思い出を噛み締める男。

「エリオ・サルバドール」を語るには、言葉はいらない。
ただ、アリーナの砂の上に立ってみればわかるのだ、と。





「RED HOT SEA2」

いや~~~~、花組っ子は皆可愛い過ぎます~~~(はぁと)
娘役も男役も、本当に本当に(語彙少なすぎ)みんな可愛いっ!

もう、ぼーっと観ているだけで幸せでした。
っていうか、ぼーっと観ていることしかできませんでした。
…視たいものが多すぎて。



最初から最後まで、ほぼパーフェクトに祐飛さんと組んでくれた一花。プロローグから、可愛い笑顔が何か切なげだなあと思っていたら、引き潮は泣いていたような…猫の妄想?
きらりんは、ほんのちょっとの絡みでもすかさず逃さずアピールしまくりで、めっちゃ可愛かった!!あああ、この可愛い花娘たちと同じ舞台にたって、でろでろ鼻の下を伸ばしている祐飛さんも見納めかぁ~~(しみじみ)。



アドリブは……いろいろあったんですけど(汗)。

幽霊船は……
たしか、31日の昼の部に「1ヶ月も幽霊に付きまとわれてたってこと!?こうなったら最後まで応援してよねっ!!」みたいなのがあって、
ラストは「幽霊さん、一ヶ月ありがとうございましたm(_ _)m」と、みわっちと二人で土下座してくれましたよ(爆)。

付きまとってたのは、幽霊じゃなくて観客だけどね!(^ ^)



コーヒールンバのラストは……
昼の部ではふつうにいつもの準備(?)をしてからみわっちに袖に突き飛ばされていて、
千秋楽は、、、「せん!」って言って鼻をつまんで、「しゅう!」って言いながら耳をふさいで、「らく!」って言いながら、また突き飛ばそうとするみわっちに逆襲しようとして、回し蹴りで蹴りこまれて……いたような気がします。
妖精さん、男前だったわ~(惚)。



……あれ?アドリブってそんなものだっけ?
「ウノ、ドス、トレス、、、」は普通だったし……



真飛さんの客席降りは、好き放題劇場を駆け回ってくださるので、、、アドリブというか何というか。あ、貝が次々に出てきたのが楽しかったです。たしか3つくらい配っていたはず(^ ^)。そして、最後はえらいギリギリになって、音楽が終わると同時に小階段を駆け上がって舞台に戻ってポーズ!!うわぁ間に合った!!……みたいな感じでした。
昼の部はふつーだったのになあ~。

あ。
グリーンホール相模大野には、下手の花道に客席降り用のスポットライト(ディナーショーとかで良く使われる手動のタイプ)があって、客席降りの場面になると袖から黒い服のスタッフさんがライトまでスタスタと歩いてくるのが凄くおかしかったです(^ ^)。
そのおかげで、まとぶんも祐飛さんも顔が良く見えました♪楽しかった(*^ ^*)。




ご挨拶は……
まずは組長さんが、神奈川ジェンヌを京さんから順番にご紹介。
えーっと、たしかレネちゃんあたりから投げキッスをし始めたんですよね?(……だいもんだったかな)。で、ルナちゃん、らんかちゃんと順番に可愛く投げキッスをしていって、ラストの天真くんが、投げキッスじゃなくて……手にキスしてふっと息を吹くやつで締めてくれました。さすが天真くん!と大ウケ(^ ^)。
組長さんの「元気で明るい(だったかな?)神奈川ジェンヌ」という紹介がぴったりのメンバーでした。(ちなみに、30日の公演では“お調子者の神奈川ジェンヌ”だったらしい)



で、大空祐飛が組替えとなりました、とご紹介していただきました。

「野々すみ花と二人、宙の王となります(だったかな?)お薦めです!」と(^ ^)。
それを受けて、前に出た祐飛さんは、、、
「ただいまお薦めいただきました大空祐飛です」みたいな前振りをした後、
「花組サイコー!!」 って(T T)。

「これからも花組を、そして宙組も、よろしくお願いいたします」と、明るく笑いながらも真面目な瞳で組替えのご挨拶を締める祐飛さん。

なんだか。
……嬉しいんだか寂しいんだかよく判らない涙が、私の視界をぼわっと遮って……(T T)。




そのあと、組長さんが「今後の花組の公演」について…と言って梅芸ミーマイ、バウ、巴里祭と紹介したあと、「そして、8月3日からは博多座にて大江山花伝と………アパ…?」と、(公演名はわからないながらも)宙組公演の宣伝までしていただきました(泣)。
「これら全ての公演をご覧いただくことが可能です!どうぞこれからも、よろしくお願いいたします」と。


組長さんの優しい思いやりが、しみじみと温かかったです。
……私はちゃんと、全部行くもんねっ!(←いばりんぼ)




真飛さんにも、すごく愛情のこもったメッセージをいただきました。
わざわざ振り返って、「祐飛さんがいなくなってしまうと思うと寂しい」ですってよアナタ…(T T)。


でも、「出会えたからこそ絆が出来た」と言っていただけて。


幸せでした。
大空さんって、本当に、本当に、幸せな人なんだなあ……(真顔)




花組に属した時間は、2008年1月26日から2009年6月15日までの、わずか一年半弱。
実際に「花組生」として大劇場公演のお稽古に参加した集合日から数えたら、本当に一年とほんのちょっと、なんですよね。


一年前には、自分がこんなに花組が、花組っ子が一人残らず大好きになるとは思っていませんでした。
今はとても、別れが寂しい。
温かく受け入れて、構って、可愛がって、慕ってくれた、たくさんの花組っ子たち。



真飛さんはじめ、上級生には本当にいろいろお世話になったのだろうと思います。

ありがとう。
本当に、ありがとう。




別れるわけじゃないんだよね。宝塚は一つだから。
いつだってまた逢える。

だから。



一年半、本当にありがとうございました。
心からの感謝を込めて。



(…まだ、あと半月は花組っ子だけどね!)


.
シアターコクーンにて、「雨の夏、30人のジュリエットが還ってきた」を観劇いたしました。



作:清水邦夫、演出:蜷川幸雄。
この二人の巨匠が、現代人劇場~櫻社で共に舞台を創っていた頃のことを、私はまったく知りません。
それでも、私にはまったく想像することもできないような深いモノが、作品の裏に横たわっていることだけは感じられました。

蜷川さんは1935年生まれ(今年74歳)、清水さんが一つ下。…長い人生の中で、現代人劇場~櫻社にいたる1967年から73年という時代は、まさに30代、クリエーターとして脂の乗り切った時期だったはず。
その時代を共に生き、おそらくは全てを賭けてぶつかりあい、共同で“創造”という苦しみを味わった、二人の天才。


そんな二人が袂を分かってから9年後の1982年に初演された「雨の夏・30人のジュリエットが帰ってきた」。
この作品は、作品単体としても非常に興味深くて面白かったのですが、作者二人の深い葛藤が色濃く残っていることが面白みを増しているんだろうな、と思いました。
たぶん、今、私が観て感じることとは全く違うモノを、昔から清水さんや蜷川さんを観てきた人たちは感じることができるんだろうな、と。

プログラムには色々書いてありますが、そんなものをいくら読んでも、二人の真実はさっぱりわかりません。
それは、作品を観て感じるしかないことなのでしょうけれども、同時代で観ていればわかることも、今再演されてもよくわからない……、というのが正直なところです。


ただ、「生きた真似より死んだ真似」という台詞で『真情あふるる軽薄さ』を思い出したり、そういういろんなメタファーの、多分半分も私は解っていないんだろうなあ~、と思いながら観ることはストレスもありました。当時を知る方々がとても羨ましくもあり……でも逆に、「作品と関係ないこと」に左右されることなく作品を楽しむことができて良かったなぁ、とも思いましたね。







舞台は、ある地方のデパートの、巨大な階段と踊り場がある吹き抜けの空間のワンセット。
このセットが素晴らしかったです(美術:中越司)。ちょっと古びたデパートの風情がただよっていて。
開演までは緞帳の前にマネキンを飾ったディスプレイが置いてあって、東急本店がそのまま透けて見えているみたい(シアターコクーンは東急本店と同じ建物の中にあります)。だから、緞帳があがると、そのディスプレイウィンドウを通して巨大な階段のセットが見えてくる。その奥行きの深さが凄いなあ、と。
シアターコクーンの舞台はって幅にくらべて奥が深いと思うのですが、その奥にわだかまる闇が、謎をはらんでいるみたいで印象的でした。



物語の元になったのは、かつて福井市に実在した「だるま屋歌劇団」の物語。

福井県初の百貨店であった「だるま屋」の専属歌劇団で、1931年設立(宝塚少女歌劇団の第一回公演の16年後)、北陸初の“少女歌劇”。百貨店内の180席ほどの“劇場”で公演をしたようで、舞台のように広場の階段でやっていたわけではないようですが(^ ^)。地元の男性ファンを中心に人気を博したものの、時局の悪化に抗しきれず、わずか5年で幕を降ろすことになりました。直接の原因は、盧溝橋事件を目前にした時代の「百貨店内での興行を禁ず」という通達で、人気が落ちたとかそういう理由ではなかったようですが。

それから約20年後、太平洋戦争どころか朝鮮戦争も終わり、高度成長が始まった1958年。福井新聞に、だるま屋少女歌劇のファンに宛てた広告が掲載されました。
元歌劇部員たちの同窓会に、ファンの方々も往年のスターたちに会いにいらっしゃいませんか という誘いの広告。




この広告のエピソードが、物語の構想の最初にあったのでしょうね。
もちろん、内容は違います。
舞台で語られる「広告」は、某地方のデパート専属の“石楠花歌劇団”が解散してから30年後に、「往年の娘役スタァである風吹景子主演で『ロミオとジュリエット』を上演するため、出演者を募集します。元石楠花歌劇団の団員はご連絡ください」という広告。劇団自体も戦中まで存続したことになっていて、「空襲で慰問先が爆撃され、団員は全員散り散りに…」という、現実よりもずっと悲惨な設定になっていました。

その空襲で頭を打ち、ずっと植物人間同然だったのに、突然目覚めた元・娘役スタァの風吹景子(三田和代)。
視力を喪った元・男役スタァ、弥生俊(鳳蘭)。

二人の再会と、その二人が共同で「ロミオとジュリエット」という作品を創るところがクライマックスになるわけですが。



お二人があまりにも巨大な存在すぎて、他のエピソードがすごく瑣末なものに見えました(以下、後ろのほうでネタバレあり)



三田さんは、見た目のグロテスクさと声や芝居の可愛らしさ、純粋な透明感のギャップが素晴らしくて、本当に素晴らしかった。いかにも四季出身らしい、滑舌のはっきりした明快で朗らかな台詞術が、膨大な台詞を詰め込まれた“風吹景子(ふうこ)”を軽やかに見せます。まさに、重力にも他の何ものにも捕らえることのできない、人外の存在の輝き。


転じて鳳蘭さんの、しっかりと地に脚のついた重厚さが素晴らしかった。大地を踏みしめて歩く巨人のようなたくましさと、圧迫感のある実在性。まさに「伝説の男役」なんだな、と納得させてくれました。
芝居のお稽古中の、ふうことの侃侃諤諤の言い争いの迫力は物凄く、しかもそこにこめられた演劇論の二律背反さも物凄くて。清水・蜷川のコンビは、この議論にどう決着をつけて活動を続けたのだろうか、と興味がわいたくらい、ものすごい名場面でした。

そして。
その言い争いに続く、「ロミオとジュリエット」のラストシーンで。

毒を飲もうとする鳳さんの迫力の物凄さに、本気で鳥肌が立ちました。
三田さんは、よく平然とすぐ前で横たわっていられるな、と思ったほどに、ものすごい空気で……

この後に続く展開がほぼ完全に読めた、一瞬の閃光のような、お芝居。





あまりの迫力に、『鳳さん、このまま階段を登ったら、一番上で息絶えるに違いない!!』と確信した私……、
鳳さんが自分の脚で袖に消えていって、それから“階段落ち”の音響が入ったときには微妙に拍子抜けしてしまいました(汗)。



そして。
弥生俊と、彼女の後を追ったふうこの遺体を、“墓場”のセットに、ラストシーンどおりに横たえて、“30人のジュリエット”たちの慟哭のコーラスが響き渡る。

「ロミオは死んだ、ジュリエットも死んだ!!」



この場面を視ながら。
泣きながら。




なんとなく、この物語は死者の物語なのかもしれない、なんてことを思いました。




生きているのは、男たちとふうこ、それだけだったのかもしれない。
弥生俊も、30人の“ジュリエット”たちも、全員が遠い昔に爆撃で死んでいて、
ふうこも、植物状態から快復することは無かったのかもしれない、と。



すべては風吹景子の夢だったのではないか。
起き上がって「ロミオとジュリエット」を練習する自分。
還ってくる弥生俊と、かつての仲間たち。

……つきつめていけば、「ばら戦士の会」の男たちの妄想。


ラストシーンの「ロミオは死んだ。ジュリエットも死んだ!!」の絶叫を聞きながら、
思い出していたのは「キサラギ」でした。

全てを賭けて愛し、憧れ、夢を見た“アイドル”への手向けに、オフ会をひらくメンバーたち。
「キサラギ」は、ご存知の通り、思い出話に浸ったあと、妄想に走る前に推理モードになりましたが、
普通だったら、思い出話がひと段落したら、“もし○○が生きていたら…”という妄想を話し合いますよね?

もしふうこが元気だったら。
もし弥生俊が生きていたら。

きっとこんなふうに大喧嘩しながら役作りをして。
きっとこんなふうに、
……きっと。



「ロミオは死んだ。ジュリエットも死んだ」のリフレインが、野辺送りの嘆き女のように聞こえてきて。




……最初から、すべては夢だったのかもしれない、と。
清水&蜷川の交友も、政治活動と密接に結びついた“アンダーグラウンド”としての演劇活動も。







最後に、出演者について簡単に。

男優陣は、『石楠花歌劇団』ファンのリーダー的な役割を果たした古谷一行、その仲間の石井けん一、磯部勉、山本龍二、そして、ファンだった父親の後を継いだばかりの“一世代下”北村英二を演じた横田英二、その弟のウェンツ瑛士の6人。
古谷さんの格好良さに惚れ惚れ(はぁと)


女優陣は、弥生俊の妹を名乗る真琴つばさ、古谷さんの義妹で振り付け家の中川安奈以外は全員“石楠花少女歌劇団”のOGという設定でした。歌劇団の歌姫役の毬谷友子さんが、ソロも多く、一番目立っていました。本当に美しいわ……。

そして、マミさん(真琴つばさ)の男前ぶりに惚れ直しました(*^ ^*)もともとファンなので嬉しかったです☆脚本的には中途半端で意味不明な役ではありましたが、芝居自体も良かったな、と。
中川安奈さんも魅力的な美人で、芝居がとても印象的でした。「振付家」という設定ならば、もう少し踊れる方が良かったような気もしつつ、それ以外は良かったです!

ふうこの「あたしを信じさせて。あたしは今、13歳のうら若くて美しい乙女なのだと、そうあなたの瞳には映っていると信じさせて!!」という血を吐くような叫びに深く疵付いた横顔。
「どうしたらいいの?あたしにちゃんとインプットしてよ、義兄さん!」「だってあたしは、弥生俊の代役なんかじゃないんだわ。義兄さんたちの代わりにあのひとの相手をしているのよ!?」と古谷さんの腕にすがりつく、細い指。
一番かわいそうな人は、この人なんだ、と、心の底から想います。“ばら戦士”たちの、そしてふうこや俊の妄想に巻き込まれて、何もかも奪われてしまったひと。
事件が終わったあと、日常生活に戻ったのかどうかが心配になったのは、彼女だけ。それだけ、切羽詰った激しさが印象に残りました。




「歌劇団」=宝塚、と思う宝塚ファンですが、今作品、残念ながらOGは鳳さん、マミさん、毬谷さん、衣通真由美さんと、あとはタラちゃん(祐輝薫)…だけだったような。少なっ!(@ @)。初演(1982年)は全員宝塚OGだったそうなのですが…今回は幅広くいろんな人が参加していたようです。

タラちゃん、白燕尾にシルクハットで階段を下りてくる冒頭のレビューシーンなんかでは、彼女にだけ光が当たっているかのように美しく、目立ってました。本当に着こなしから姿勢から化粧から、何から何まで違うのねぇ(実感)。
ただ、歌劇団が消滅してから30年って設定なんだから、いくらなんでも若すぎてヘンだよ?と思ってしまい……。横田さんみたいに「母が亡くなりましたので娘の私が替わりに」みたいな設定だと思えば良いのか?(汗)





何はともあれ、大変に面白く、興味深い作品でした。
1960年代、70年代の演劇界について、勉強してみたくなりました(^ ^)どなたか詳しい方、いらっしゃったら講義していただけませんか?m(_ _)m。



心よりお悔やみを申し上げます。



中島梓さん=栗本薫さんとして、いったい何冊の本を書かれたのか、誰か数えた方はいらっしゃるのでしょうか?
56年と言う、今の時代に決して長いとは言えない一生の間に、いったい何人分のエネルギーを費やされたのか。本だけではなく、ネットでも精力的に活動して巨大コミュニティを運営し、舞台脚本を何本も書き、演出もし、音楽も創り…

二つのペンネームを駆使して次から次と本を出し、さらにネットにも、毎日毎日大量の文字をアップされていた、偉大なるクリエーター。



練りに練ったものではなく、ただ身体の裡からあふれ出してくる“何か”を、叩きつけるように形に成していく彼女のクリエートは、時として粗が多く不完全なものに見えたこともありました。そんなこともあって、ここ数年はあまり読んでいなかったというのが正直なところです。

だけど。
あれだけのパワーとエネルギーを持つクリエーターは、しばらく現れることはないかもしれない、と思うと、とても寂しくなります。

何度も癌の手術をして、闘病記も書いていた。なのに、私は彼女がこんなに早く儚くなるとは夢にも思っていなかったみたいで。
還暦、いえ米寿も過ぎてからになるかもしれないけど、今まで勝手気ままに溢れ出てきて彼女を煽りつづけた“才能”が落ち着いて、彼女の感性がじっくりと物語に向かい合う時間をが来る日を、ただひたすらに待っていたような気がします。


有り余る“創造”のエネルギーが、彼女の生命を削っていたことは、今にして思えば明白なのに。





私が一番最初に読んだ彼女の作品は、たぶん「やさしい密室」だと思います。図書館で、本棚の隅から隅まで片っ端から読んでいた時代なので、順番はあまりよく覚えていませんが……
その頃出ていた本を片っ端から読んで、嵌ったのが「心中天浦島」でした。「グイン・サーガ」も「ぼくらの時代」や「猫目石」などの推理小説も好きでしたけど、やっぱり彼女は、初期のSF短編に秀逸なものが多いと思います。「心中天浦島」所収の「遥かな草原に…」も印象的でしたし、「レダ」も好きだった(*^ ^*)。



「心中天浦島」については、後年「さらしなにっき」所収の「ウラシマの帰還」と、それに関する後書きの著者コメントを読んで哀しい思いをしたりもしましたが……(T T)。でもそれも、ある意味“良い思い出”だったりします。作品は、発表された瞬間に作者の手を離れて読み手のものになるんだな、と納得したりして。
自分が創った物語世界に執着しない栗本薫は、やはり巨匠たる器だったってことなのだろうな、と、今では思います。(自分はなかなかそんなふうに思い切れない…)




話がちょっと飛びますが。

先日、シアター1010で、「The Game Of Love ~恋のたわむれ~」を観劇してまいりました。


ミュージカル俳優の岡幸二郎さんが主演格(友人役の今井清隆さんとW主演みたいな感じでしたが…)で、5人の“美女”(寿ひずる、彩輝なお、紫城るい、菊池美香、小笠原一葉)たちとの“恋のゲーム”の思い出をたどる…みたいな作品。
作品としても大変よく出来た実に面白いミュージカルで、キャストも皆嵌り役で、こんな短期間の公演だったことが悔やまれてならない…という思ったのですが(涙)。


ちょうど日記で感想を書こう!と思った日に、直接は全然関係ないんですけど、観劇したときには思いもよらなかったニュースが飛び込んできたことに驚きました(T T)

岡さんと中島さんの間には、(私にとっては)浅からぬ縁があるので。

……岡幸二郎さん、といえば、まずは「レ・ミゼラブル」のアンジョルラス!という方が今でも多いかと思うのですが。
猫にとって、アンジョルラスの次に来たのが、ミュージカル「グイン・サーガ ~炎の群像~」のイシュトヴァーン、でした。中島梓作・演出のこの作品は、、、ご存知ない方も多いんでしょうねぇ…。今にして思えば結構豪華キャストだったんですが。

作曲もほとんど中島さんご自身がなさってて、イシュトヴァーンのソロナンバー「消えた蜃気楼」は本当に本当に本当~~~っ!!に!!素晴らしい名曲でした。
歌った岡さんの才能ももちろんですけれども、本職ではないはずの中島さんのメロディラインが本当に美しくて、役にも役者にもぴったり合っていて……本当に才能のある人なんだなあ、としみじみ感動したんですよね。

そんなご縁もあって、私は岡さんを見るたびに私はイシュトヴァーンを思い出すので、このタイミングでのニュースに、とても驚いたのでした…。


#宝塚ファン的に、ミュージカル「グイン・サーガ」について「ナリス様は紫苑ゆう様しかないって作者自ら書いてたくせにっ!!」と怒りの対象だった、ってのは本当でしょうか?
あ、ちなみに、朝香じゅんさんのアムネリスがとても綺麗で素敵でした(*^ ^*)♪

#中島さんからは逸れますが、アンジョルラス、イシュトヴァーンと来て、猫の思う岡幸二郎ベスト3の3つ目は、「真説・カサブランカ」だったりします。……どなたにもわからない話ですみません(汗)。






一人の偉大なクリエーターの死去を悼み、完結していないシリーズたちの今後に心を痛めつつ、
ただただ昔の本を引っ張り出しながら、ご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

たくさんの素敵な物語たちを世に送り出してくれて、本当にありがとうございましたm(_ _)m



今更かもしれませんが、CSニュースで、ウメちゃん(陽月華)のミュージックサロンの映像を観ました!
アメユキだーーーーーっっっ!!

可愛いよぉ、可愛いよぉ、可愛いよぉ(感涙)
あああ、ナマで視たかった……一回でもいいから東京でやってくれればなぁ。どうして宝塚だけなのどうしてどうし(号泣)


何年前ですか、あれ(「イーハトーブ・夢」)。「血と砂」と同じシリーズでしたよね?ってことは……(汗)。
ああ、本当に可愛かったなあ…。歌を口ずさむたびに大変なことになってましたけど(←それは今でもあんまり変わってない気が)、とにかく飛びっきりの美少女で、うっとりするほど可愛かった……。
そういえば、礼音くんをちゃんと覚えたのもザネリだったような気がする。あれから○年が過ぎて、アメユキはトップ娘役になって卒業の時を迎え、ザネリはトップお披露目のお稽古中。……不思議な縁ですよね、二人とも。





のっけからタイトルと関係のない話ですみません。
書いている途中で二回もデータが消えてしまった……二回とも結構終わりに近かったのにさっ(涙)。といいつつ、懲りずに三回目もべたで書いている私。さて、今回はちゃんと最後まで書きあがるでしょうか?



というわけで(←何がだ)、花組バウホール公演「オグリ!」を観劇してまいりました(はぁと)。

いやー、面白かった!木村作品の殆どはあまり好きではない私でさえ、すごく楽しめました。
木村さんは、こういう荒唐無稽な物語のが凄く良いです!!
荒唐無稽っていうか、“無茶な物語”が良い。彼の個人的な主義主張を差し挟む余地がないような、ぶっ飛んだ物語を舞台化すると、彼の美点である演出のはったりがましさとかケレン味(←誉めてる)とか、そうい迫力が生きてくるんですよね。
「不滅の棘」もそんな感じでしたし、ある意味シェイクスピアもそういうところがあると思うのです。

どうしてもオペラシリーズがやりたいんなら、「魔笛」をやればいいのに、って以前から思っていたんですよねー。ストーリーが複雑で登場人物が煩雑で、そして、かなり無茶苦茶な物語(^ ^)なら、凄く良さそうに思うので。
あるいは、自雷也とかどうでしょうかね(爆)。衣装を思いっきり派手にして(←おい)。



いやもう、とにかく演出の迫力に押されっぱなしでした。
とにかくセットが凄い!大道具や衣装を見ただけで、なんだか物語世界に引き込まれてしまうのです。
舞台空間を埋め尽くしてしまいそうな、巨大な馬(馬頭観音)のセット。
無駄にリアルな、なめらかで優しげな大仏の手。
見る目童子(愛純もえり)の奇抜な衣装(←セット扱い?)や、神様たちの実在感。

これが木村さんの真骨頂なんだなあ、と、ある意味すごく納得した舞台でした。





壮ちゃんは、絵に描いたような『美丈夫』っぷりがぴったりと役に嵌っていて、実に見事でした。
前半の優雅な貴公子ぶりから、総髪になってからの後半の迫力まで、壮ちゃんの魅力を存分にみせてもらった!という満足感がありました。いやー格好良い。木村さんとの相性、良いですよね。「黒蜥蜴」の浪越くんも良かったし。……っていうか、浪越くんと小栗判官、共通点が何もないような気がするよオイ。どんだけ振り幅が大きいんだ壮一帆(^ ^;ゞ。




照手姫の野々すみ花ちゃんは、、、やっぱりこの人は天才なんでしょうか。その頭の回転の早さ、愛情の深さ、芯の強さ。
情熱的で清冽で、心延えの美しさが面に現れたような、出来すぎみたいに優れた姫君の、“絵に描いたような”リアルさ。その衝撃。

すみ花ちゃんの持ち味は、決して「姫君」ではないと思うのですが、木村作品との相性は抜群ですね(*^ ^*)。「黒蜥蜴」の早苗(葉子)さんも良かったけど、今回も本当に良かったです。
青年館が始まって、あと約一週間。花組での思い出を、持ちきれないほどたっぷり創ってくださいね。




みつる(華形ひかる)くんは、小栗と照手の仲人を務める商人・後藤左衛門がメインで、あとは都の男とか、照手を拾う漁師とか、神託を降す樵とか、いろんな役をやっていました。ファン的には、いろんなみつるくんに会えて楽しいし、どの役もしっかり創りこんで芝居に仕上げているみつるくんって凄いなあ、という嬉しさもあるのですが、いかんせん物語の主筋に絡む役ではないので……
「やらずの雨」のひろみちゃん(彩那音)とかもそうでしたけど、和物のこういうお芝居って、二番手役が存在しないことがままあるんですよね(涙)。……まぁみつるくんの場合、「銀ちゃんの恋(原作的には主役)」と今回を足して二で割ると、ちょうど“普通の二番手役になる”…って感じ、かな?(笑)。





物語の立ち上がりは、“馬頭観音の縁日”
人々に物語をねだられた語り部が、美濃国安八郡墨俣に伝わる、奇想天外な小栗判官の物語を語り始める……。


とりあえず、青年館公演も始まったばかりなので、猫的見所を簡単に箇条書きで。
あ、物語は有名なので、あまりネタバレ配慮していません。予習したくない方はご注意を。


・語り部は藤京子さん。彼女が語りだすと、聴衆が役者としてその物語を演じ始めるあたり、「ラ・マンチャの男」みたいな構造だなあと思いました。あんなに複雑な構造ではないのですが、作品全体を「馬頭観音の縁日」という額縁にはめこんだ(その象徴が、巨大な馬のセット)ところが、木村さんの巧いところだと思いました。
藤さんの語りは、良い意味で年齢を感じさせる荒れた声と滑舌で、水干姿(男装)と相俟って異様な存在感がありました。「縁日」という異空間の持つあやしさ、異世界感。それが、この荒唐無稽な物語にリアル感を与えていたと思います。
いやー、藤さんが居なかったら、この作品は成立しなかったかもしれない、と思いましたよー!


・小栗の父親(悠真倫)、母親(初姫さあや)のやわらかなほのぼの感。いいなあ、あんな美しくて優しげな母親がほしいよーーーーっ!
さあやは今回、あまりハジケたところは見せず、ほぼ“大納言の妻”役に徹していました。途中でちょっとアンサンブルで出るくらい?ラスト前の、小栗とのやり取りが慈愛に満ちていてとても良かったです(*^ ^*)。さあや、ホントに素敵……(惚)。


・花野じゅりあちゃんの大蛇(深泥池の主)は実に素晴らしかったんですが、個人的にはマメと組んだ“よろず屋”の女主人が好きです(^ ^;ゞ。
マメちゃんは、一幕冒頭の毘沙門天とか日光大明神も素敵でしたが、このあたりは出番も一瞬なので(笑)。“よろず屋”の主人は、存在が実にリアルな感じでよかったです。さすがマメちゃん!


・ふみか(紫峰七海)、嶺乃(一真)くん、アーサー(煌雅あさひ)。
横山の息子たち。…アーサーが長男で嶺乃くんが次男、ふみかが三男なのは何の冗談かと思いましたが、観ている分にはそんなに違和感なかったです。三男は知恵者なんだね(^ ^)。
アーサーもそれなりに貫禄があるし、嶺乃くんには真ん中らしいちょこまか感があって、別に若々しく創る、とか全然考えてなさそうなふみかと並んでいても、特に“妙だなあ”とか思うことも無かったですね。ふと我に返った瞬間に笑っちゃったりはしましたが(笑)。
アーサーの声、もっと聴きたかったなあ…(結構喋ってたのに、贅沢な!)


・よっち(月央和沙)、愛純もえり
よっちはいろんな役を演じて大活躍でしたが、プログラムに載っている太夫がやっぱり一番印象的です。父親によって淵に沈められた照手姫を拾って、養女にしようとする。なのに、もえりちゃん扮する姥に騙されてしまう、素直で優しい翁。本当に本当に可愛いなあ(*^ ^*)。
もえりちゃんは、プログラムには姥で載っていますが、これより、二幕で出てくる見る目童子の方が印象的でした。…役が、というよりは衣装が、ですけど。
っていうか、こんなに美人で可愛くて巧いのに、主な役が姥と見る目童子、って……どうなのよそれは >木村さん


・瀬戸かずや、輝良まさと、真瀬はるか、銀華水、日高大地、大河凜
壮ちゃん小栗の家来たち。みなさんそれぞれにキャラが決まっているんですけど、あまり場面がないのでそれが見せられなかったのが残念だなあ。
とりあえず、瀬戸くんの美形っぷりに堕ちまくりました。なんなんだあの格好良さはっ!最後の方で、復活した小栗が生家を訪ねてくる場面にも出ているのですが、なんだかちょっと危険な匂いがします。今更花組にご贔屓増やしてどうするんだよ私(汗)。
輝良くん・日高くんは、扮装がよく似合ってて普通にカッコいい。
あと、大河凜ちゃんは、こういう役にはちょっと笑顔が可愛らしすぎるかも、と思いました(^ ^)。


・浦輝ひろと、彩城レア
役として目立つのは、横山の家来(鬼王・鬼次)になるのでしょうか?お二人とも声がいいので、都の男での一言台詞がいちいち良かったんですが。


・萬あきら
照手姫の父・横山と、閻魔大王の二役。いやー、どっちも良かったんですが、、、小栗を暗殺した後、「人の子を殺した以上、自分の子も淵に沈める」と宣言して照手を連れて行かせるときの苦渋の芝居、二幕で“車を曳く”芝居の重厚さはさすがでした。



今回、これだけ芸達者な組子をかき集めての上演に専科から重鎮が二人も出るなんて勿体無い!とか思っていたのですが。まりんさん、みつる、ふみか、さあや、マメ……かなり勿体無い使い方だったし。でも、やはり観てみると藤さんも萬さんも余人には替え難くて。
作品の質をあげるためには、コレしかなかったんだな、と納得しました。



ま、とにかく。
木村作品を敬遠していた皆様も、これはぜひ観てみてくださいませ♪損はしないと思いますよー。
壮ちゃんとすみ花ちゃん、特にすみ花ちゃんは出ずっぱりで物語を動かしてる♪本当に本当に可愛いです♪

あと一週間。この珍しい物語を、出演者一同、存分に楽しんでくださいますように☆
花組全ツ組は、いつ観に行くのかなー?(^ ^)


花組梅田芸術劇場公演「ME AND MY GIRL」の主な配役(&役替り)が発表されました!


ビル      真飛聖
サリー     桜乃彩音
マリア     京三紗
パーチェスター 未沙のえる

は解っていましたが、主要三役は、以下の組み合わせで二通りの役替り。

ジョン卿  壮一帆   、 愛音羽麗
ジェラルド 愛音羽麗  、 朝夏まなと
ジャッキー 朝夏まなと 、 壮一帆




去年の博多座の例があったので、ジャッキーは多分役替りだろうな、というのは予想していて、
とりあえず「太王四神記」で娘役を演じたみわっちのジャッキーは無いだろう、
そして、役替りには88期のまぁくんがメンバーとして入るはず、、、、、
……というところまでは読んでいたのですが。

まさか壮ちゃんがジャッキーもやってくれるとは!!(@ @)劇団にしてやられました。
壮ちゃんもまぁくんも、まとぶんより大きいよねぇ…?ビルとジャッキーは立って並ぶ場面はないからいいのかな……(^ ^;
あああ、楽しみだな~~!!




っていうか、何が嬉しいってみわっちのジョン卿が楽しみです。はい(*^ ^*)
ちょうど私の遠征予定が壮ちゃんジャッキー、みわっちジョン卿、まぁくんジェラルドの日なので、めっちゃ楽しみだ♪♪


でも、案外良く考えて有るなあ。壮ちゃんジャッキー&まぁくんジェラルドは長身&スタイル抜群コンビ、みわっちジェラルド&まぁくんジャッキーは(ちょっと小柄だけど)包容力と愛情深い上級生&(ちょっとデカいけど)笑顔の可愛い元気印の下級生、とゆー楽しそうなコンビ。

……ああ、こういうことを書いていると段々両方観たくなってくるな……(^ ^;ゞ。




三役以外ではヘザーセットの組長さんだけが発表になりましたが、他の役は誰になるのでしょうね。
役らしい役はほとんど無い作品なのに、絵莉さん、一花、ふみか、さあや、マメちゃん、、、、なんでこんなに芸達者なタレントがいっぱい出てるんだよ(涙)。もったいなくて涙が出そうです。絵莉さんなんてマリアでもいいくらいなのに。(京さんのマリアは絶品だったので、出てくださってとても嬉しいんですけどね!)



アナスタシア・ブラウン夫人……絵莉さんかな、さあやかな……ここはやっぱり、学年順で絵莉さんかな?月組では(桜)一花と同じ85期のみっぽー(美鳳あや)だったけど、月組は上級生が少なくて、みっぽーが女役では上から二番目の上級生だったし。


貴族たちは…バターズビー夫人が一花でバターズビー卿がふみか(紫峰七海)、ジャスパー卿にマメ(日向燦)、チーフメイドに(初姫)さあや、、、ってところでいかがでしょうか?

で、…ランベスキングにしゅん様、ランベスクイーンに(華月)由舞ちゃんだったら、猫はとっても幸せです☆




あと娘役は……ソフィア・ブライトンにはるちゃん(天宮菜生)、ワーシントン・ワーシントン夫人に芽吹幸奈ちゃん、ディス夫人に聖花まいちゃん、メイに月野姫花ちゃん、とか、そんな感じでいかがしょうか(←猫が決めるんじゃないから!)。
瞳ゆゆちゃんや初花美咲ちゃんには、メイド服を着てうろうろしていてほしい(*^ ^*)けど、テニスプレーヤーにも入ってほしい(祈)。



男役は……他に目立つ役ってボブと警官と灯火係、くらいじゃないか?何をやるんだ?まだまだ目立つ人いっぱいいるのに。
とりあえず、警官はよっち(月央和沙)かなあ……。
ボブはすごく良い役なので、誰が演じるにしても楽しみです。芝居のできる人に回りますように。



今回ジャッキーが二人とも大きいので、仲買人は長身メンバーで揃えてきそうですね。
髭つけるのは誰と誰かしらん★
ふみかが貴族メンバーで抜けるとすると、しゅん様・浦輝さん・瀬戸くん・輝良くん・日高くんとか、そういうメンバーになるのでしょうか。航流ひびきさんも(おとめによると)かなり大きいみたいですが、仲買人って確か5人でしたよね…?…仲買人たちが並んでジャッキーを持ち上げる振付で、「足があまるから一人追加しよう!」とかいう話にならないことを祈っています(^ ^)。



なにはともあれ。
キャストが発表されると、俄然公演が近づいたような気がしますね。
まだ今は、「哀しみのコルドバ」も「オグリ!」もラストスパートがかかりはじめたばかり。
今週いっぱい、「オグリ!」は来週月曜日まで、無理して体調を崩したりしないよう気をつけながら、最後まで舞台を楽しんでいただきたいなと思います(^ ^)。



日生劇場にて、ミュージカル「シラノ」を観劇してまいりました。



音楽は「ジキルとハイド」「スカーレットピンパーネル」のフランク・ワイルドホーン。
脚本はレスリー・ブリカス、演出は山田和也、座長は鹿賀丈史、劇場は日生……「ジキルとハイド」日本初演と同じ組み合わせですが。
……うーん、やっぱり山田和也はワイルドホーンみたいな重厚でドラマティックな音楽にはあまり向いてないような気がするんですよねぇ(T T)。彼の演出作品もずいぶん観ているし、軽やかな楽しいコメディは最高なんだけどなあ…。




作品的には、ワイルドホーンらしい音楽も随所にあったし、脚本もしっかりしていてとても良くできていました。「シラノ」のミュージカル版を観るのは二度目(前回観たのはオランダ版)ですが、今回の方が作品的には面白かったかな?(単に、ワイルドホーンのファンなだけかも)


ただ。
率直に書きますが、鹿賀さんは、また病気(?)が復活してしまわれたのでしょうか…?
もしそうだとしたら、今すぐ休演してでも療養されたほうがいいのではないかと思うのですが……。

声が出ない。舌が回らない。台詞も歌もかすれがちで、しかもそれが3時間の舞台が進むにつれて目に見えて酷くなっていく。あと一週間とはいえ、2年前の「ジキルとハイド」の後、一度は快復されたのに、あのときと同じくらい、いえ、あの時は歌は大丈夫だったので、あの時より悪いかもしれない。
もし、あれで安定しているのだとしたら、舞台役者としてはもう終わっていると思います。そのくらい、観ているのが辛い状態でした。作品のラストシーン、瀕死の状態でロクサーヌを訪ねてくる場面の緊迫感が半端なくて、本当に恐ろしかったです。こんな恐怖感は、観客としてあまり味わいたくないです…(T T)




のっけから暗い話になってしまいましたが、それ以外はとても良かったと思います。
助演陣も実力派ぞろいでよかったですし、アンサンブルも凄い迫力でした。個人的に、一番の名場面は「我らガスコン!」ですね(^ ^) いやー、あれは名曲です♪
アンサンブルはレ・ミゼラブル組がすごく多くて、ガスコン青年隊の場面は、どれもABCカフェやバリケードシーンに見えて、仕方なかったです(笑)。佐山さん……は、学生はやってないかな?でも、、林アキラさん、大須賀さん、小関さん、、、、懐かしい面々です。もちろん、阿部さん、岩田さん、大江さん、中山さん、、、(他にもいらしたらごめんなさい!)皆さん短いながらもソロもあって、どれもワンフレーズで誰だかわかる自分にちょっと驚いてしまいました(汗)。しかも台詞では全然わからないところがレ・ミゼ組(笑)
…学生の面影は、ある人もいれば無い人もいましたが(^ ^)。




女性アンサンブルも、皆さん美人で素敵でした!宝塚OG(85期)の岡本茜(神月茜)ちゃんが、凄く可愛かった~~!!出演していることを知らなくて、最初の場面で白い豪華なドレスを着てスポットライトを浴びて出てきたとき(マダム・シャヴニー役)、しばらく私はロクサーヌだと信じて疑わなかったという(汗)。ドレスから出ている胸元の柔らかさ、デコルテの美しさ、長い首とバランスの良い小さな頭。華やかな美女が出てきたぞっ!という雰囲気があって…(*^ ^*)。
オペラグラスで観て、“あれっ?ロクサーヌはコムさん(朝海ひかる)だったはずなのに?”と思ったというオチがつきましたが。



その後に出てきたロクサーヌは、ちょっと胸元は寂しかったけど(←おい)、もちろん!とっても美しかったです(*^ ^*)。私は、コムさんの男役時代の芝居はあまり好きではなかったのですが、女役の芝居は結構好きなんですね。TSミュージカルのカルメンも素晴らしかったし、今回のロクサーヌも、思い込みの激しい“若い娘”っぷりがよく似合っていて、歌も案外良かったです。



クリスチャンは、Wキャストの片方、浦井健治さんの方を観ました。
イケメンで優しくて、でも頭の中身は筋肉…という役ですが、なかなか魅力的なクリスチャンでした。ただ、シラノと掛け合いで歌う「完璧な恋人」(シラノの頭脳とクリスチャンの外見が合わされば、完璧な恋人が出来上がる…という歌)で、シラノの美点は「知識」「知性」「剣」「腕力「度胸」「愛嬌」と次から次と出てくるのに、クリスチャンはひたすら「美貌」と繰り返すばかり……というネタが(^ ^;ゞ。浦井くんはイケメンだけど、なんというか、そこまで絵に描いたような美貌というのとはちょっと違うタイプだと思うので……(汗)(汗)(汗)。

ただ、他のアンサンブルメンバーよりちょっと肌の色を白めにして、貴族の若者っぽく見せていたのはさすがだなと思いました。回りのガスコン青年隊メンバーとは違う空気を纏っている感じが出ていて、良かったと思います。…首や生え際は塗っていないので、横顔はちょっと違和感ありましたけどね。
中河内さんも観てみたかったなあ……写真で見るとすごく美形だし(笑)。




ロクサーヌの求愛者であるド・ギッシュ伯爵役の、鈴木綜馬さん(*^ ^*)。
いやー、壮年期のちょっとコミカル風味の色悪ぶりと、ラストシーン(15年後)の枯れた美老人ぶり、どちらも素晴らしかったです。歌が思ったより少なかったのが残念ですが、良い役ですよね。


戸井勝海さんは、シラノの友人、ル・ブレ。ガスコン青年隊のサブリーダー的な存在で、シラノの片腕(?)みたいな感じでした。彼がメインの場面こそ無いけど、歌もちょこちょこあって……なんとなく、レ・ミゼラブルのコンブフェール役を思い出して、とても懐かしかったです。
15年後の場面にも出てくるのですが、これがまた ものすごいイケメンな美老人で、ちょっとうっかり惚れ直してしまいました(^ ^;ゞ
いやー、「エリザベート」の重臣かツェップスあたりに出てくれないものでしょうか。美老人役をぜひまた観てみたいです。


しっかし。ガスコン青年隊は全員似たような栗色の長髪ソバージュの鬘で、見分けるのが本当に大変でした……(涙)。小関さんぐらい小柄だとか、体型的に特徴があれば解るんだけど(涙)。



光枝明彦さんは、ガスコン青年隊御用達のレストランのオーナー、ラグノー。
相変わらず硬軟自在で本当にステキ(*^ ^*)。大きなナンバーはレストランのナンバー(「料理人で詩人」)くらいだと思うんですが、あれを聴くだけで結構モトを取れたような気がしてしまいます(^ ^)。




作品的な目玉であるバルコニーシーン(シラノとクリスチャンが入れ替わりながらロクサーヌに愛の言葉を捧げる場面)は、一幕の半ばに。いやー、最初はクリスチャンに口伝えで言葉を教えてやって客席の爆笑を誘っているのに、そのうち次第にシラノ自身の歌に移り変わっていくあたりが、実に感動的で素晴らしかったです。鹿賀さんが100%なときに観てみたかった!!

その後のド・ギッシュとのやり取りもかなり笑えます。あのあたりの呼吸は、コムさん巧いなあ、と感心。ド・ギッシュの嫉妬で最前線に送られることになったガスコン青年隊、というか、クリスチャンの身を心配してロクサーヌが歌う「Take care of him」がとても良かったです♪


二幕はほぼ、最前線の砦で進行します。
包囲戦のはずなのに、何故か飢えに苦しむガスコン青年隊。しかしシラノは、ロクサーヌに約束したとおりクリスチャンをさりげなく護りつつ、毎日“クリスチャンの手紙”を送るために前線をこっそり突破し、手紙を送っていた。
ちょっと細かい突っ込みなんですけど、“包囲戦”なのにどうして“前線を突破して”郵便を届けるんだろう…??


そんな砦に、男装をしたロクサーヌが訪ねてくる。

この物語のミソは、この時点でロクサーヌが愛している(命を賭けて遭いに来る)のは、手紙をくれるクリスチャン(=シラノ)であるところなんだと思うんですよね。
でも、シラノはそれを信じない。彼女がシラノに言う「もう、私が愛しているのはあの人の美しさではないの」「あの人が世界で一番醜いものでも、私の愛は変わらないわ」という台詞が、どれほどに残酷な響きを持って彼の耳に到達することか。口ではそんなことを言っても、実際に手紙を書いたのが俺だと知ったら泣くだろうに…… と。

けれども、実際にロクサーヌと話をしたクリスチャンは気づいてしまう。彼女が愛しているのは既に自分ではないことに。
彼女の気持ちが解ってしまったクリスチャンが、断腸の思いでシラノに訴える「She Loves You」が素晴らしい名曲でした。この作品の中でも白眉になる名場面だったと思います。

シラノに「彼女に言ってあげてください!手紙を書いていたのは自分だと!」と言って、「外を見守ってきます」と砦から出て行くクリスチャン。
ロクサーヌに話そうか話すまいか迷っているうちに、敵軍が接近。クリスチャンが撃たれて運ばれてくる。
嘆くロクサーヌを慰める言葉を持たないシラノ。ただ「決して言えない…」と呟くばかり。
嘆きの歌「I Can Never Tell Her」「So Young, So Beautifull」もいい曲でした。

15年後の修道院の場の演出も、夕暮れの演出が印象的で美しかったです。
喪服に身を包んだロクサーヌがしっとりと美しく、未亡人の艶やかさがあって魅力的でした。静かな修道院に、ちょっと不思議な響きのあるまろやかな低い声がよく似合って、とても良かったです。
実年齢を考えれば、浦井くんとは随分な差があるはずなのですが、クリスチャンとの恋に身を焦がしている前半は同い年か浦井くんより下くらいにちゃんと見えたのがすごいなあ、と、この喪服の場面の落ち着きっぷりを見て思いました。ちゃんと芝居で若く見せていたんですね。凄いかも!(*^ ^*)




純粋な愛の物語で、宝塚でも上演したらいいかも、、と思いましたが……うーん、キャストがばっちり嵌る組がないなあ、今は。
トップが知性的な役が似合って、二番手が若く無鉄砲な超イケメンの体育会系で、色悪ができる上級生がいて、、、うーん、トウコさん時代後半の星組とか合いそうなんだけどなあ…。

…という話をしたら、友人に「剣と恋と虹と」という、シラノを元にした作品があったということを教えてもらいました。おおー、さすが宝塚。こんな有名な名作を見逃すはずはなかったですね(^o^)



大湖せしる・梓晴輝・愛加あゆのトークスペシャル(ヤクルトホール)つづき。

・(下級生二人に)大湖せしるってどんな上級生?
あずりん「……(考え込む)」
せしる「何その沈黙(←突っ込みが早い)」
あずりん「(焦)いえ、あの、大切にお話させていただきますが、……いろいろお世話になりすぎてえっと(挙動不審)」

厳密になんて言ったのかは覚えていないのですが(T T)、だいたい上のような一幕があって、少し間をあけてから真面目な顔をして話し始めたあずりん。
何か解らないことなどがあったり困ったりして相談すると、とてもわかりやすく整理して話してくれるから、すごく納得できるんです、という話をしていたのが印象に残りました。舞台のせしるを観ていて、あんまり理論的に組み立てたりするイメージがなかったのですが(ごめんなさい)、たしかにこのトークショーで話しているのを聞いていて、頭の回転の早い人なんだなあと思いました(^ ^)。

とにかくあずりんが真面目な顔で、しかも声のトーンも低く落として(笑)語っている隣で、だんだん居たたまれない感じに挙動不審になっていくせしるがすごく可愛かったです(^ ^)。
「男役へのこだわりが凄くて、“自分にしか出せない色”をすごく研究していらっしゃる方で……」みたいな話になったあたりで、「誉めすぎやろ!」と突っ込んでいましたが、あのあずりんが素だったのか、照れて怒るせしるがあまりにも可愛いからわざとやっていたのか、ちょっと興味津々でした(^ ^;;



(あゆ)「何回か相手役をさせていただいたんですが、本当に本当にお世話になりました!
舞台では熱いけど、普段は意外とほんわかしていてなごむんですよ。癒し系ですね♪」
(せしる)「…あゆっちの方が癒し系だから…(照)」



・(せしるに)男役へのこだわりは?
(せしる)こだわりはすごくある。
言葉にするのは難しいけど、いつでも(クールな役でも)“熱いもの”を忘れないでいたい。
細かいところにこだわってる。カフスとか、髪型とか。
(あずりん)「エリザベートの群舞で、すごく素敵だったんですよね!指先まで綺麗で!」
(せしる)「それや!あたしのこだわりは、指先!



・(男役二人は兵庫、あゆっちは富山の出身ですが)東京の印象は?
(せしる)「あー、緑がないなーーー」(しみじみと)
(あずりん)「ですねー」(←それ東京っていうか都心の印象なんじゃ?)
(せしる)「星を見るのが好きなんですが、東京だと星が見えなくて寂しい」(←だからそれは…)
(あずりん)「宝塚は星が綺麗ですからね」(←どんだけ)
(あゆ)「富山はもっと綺麗ですよ!今度ぜひいらしてください!」(すごく自慢気)


・東京の楽しみは?
(あゆ)「買い物」
せしると司会の竹下さんがいっせいにあずりん(のシャツ)の方を見る。
(竹下)「東京の方がシックでしょう…?」
(あずりん)「え?コレ(蛇柄のシャツを指して)は東京で買ったんですけど。銀座のショーウィンドウに飾ってあって」




・おしゃれのポイント
(せしる)「カジュアルが好き。ジーンズとかが多い。
宝塚に入るまでは、ずーっとスカートでパンツは穿いたことがなかった。最近やっと男役らしい服が着れるようになって、メンズの店に行ったりする(メンズのSサイズをちょっと無理して着てる感じ?)」

(あずりん)「……実はチカさんと好みが似てるんです」と衝撃の告白。蛇柄のシャツも「それいいね」と誉められたとか。
革やクロコダイル、特殊素材が好き。光りモノとか、関西人の血が騒ぐらしい。

(あゆ)「ワンピースとか可愛いな、と」って話してるあゆっちが一番可愛いです……。
「選ぶポイントは、一目見て“可愛い!”と思ったもの。欲しいと思ったらすぐ買います」
(せしる)「あゆっちはいつも可愛い。センスが良いよね」



・(男役二人に)ワンピースとか着てみたいですか?
せしるは“着てみたい”、あずりんは“遠慮します……”って感じだったかな。
あずりんは女役をやったことがないそうです。「君を愛してる」の黄色いドレスの女たちに入ってなかったっけ?意外だ…。

(あずりん)「あ、でも、同期の娘役にわっかのドレスは今度着させてもらうことになってるんで」
(せしる)「わっかのドレスは良いよ~!二回着たけど、楽しい」
で、男役のやる女役の話になって、
(せしる)「女役はやってみるべき。相手役の気持ちとかもわかるし、すごく勉強になる」
(あずりん)「…話を聞いてるとやってみたくなりますね(←素直)。わかりました、来年のおとめには女役って書きます(←気の長い話だな…)」

関係ないんですけど、雪組さんって衣装の貸し借り、とくに「娘役の衣装を男役が借りる」っていう話が多いですよね。らぎちゃんも毎公演必ずやってたみたいだし、他の人のお茶会に行ってもたいていそんな話が出るような気がします。
月組でも花組でもあまり聞かない話なので、最初の頃は驚いたのですが…組によって違うんでしょうか。それとも、他の組でもよくある話だけど、偶々私が知らないだけなのかなあ…。



・今後やってみたい役は?
(あゆ)「なんでも」
(あずりん)「小僧さんやったら、怖いものはないよね」

(せしる)「初宝塚がPUCKだったので、パックはやってみたい。あと、お芝居で通しでの女役をやってみたい」
せしるの女役……似合うだろうけど、ちょっと心配だなあ。白雪姫はめっちゃ良かったので、あんな感じの役ならぜひぜひ観てみたいです♪♪

(あずりん)「人間ではない役」
即答でしたね。黒天使がとてもたのしかったので……だそうです。
(せしる)「そういえば、忘れ雪のお稽古のときやってたじゃん」
(あずりん)「……クロスの代役?」

忘れ雪のお稽古中、美海ちゃんがクロスの訓練をする場面(舞台では映像で処理していたところ)を、あずりんがクロスの代役でやっていたんだそうです……
マジですか。ぜひ舞台でもあずりんで観たかったぞ!!



・(せしるに)トークスペシャルは二度目ですが、いかがですか?
(せしる)「前回は凰稀かなめ様(何故か“さま”呼び)がいらっしゃったので引っ張っていただけたんですが、今回は引っ張らないと!!と思っていたのですが…そんな心配まったく要らなかった ですね」
(あずりん)「いやいや、引っ張っていただきましたってー」

……そういうコメントがすぐに出るところが既に引っ張る必要がないんだってば。>あずりん




そんなところだったかな。あとは締めのご挨拶で終わりだったと思います。
いやー、本当に弾丸トークでめっちゃ面白かったです!!あずりんのお茶会とか、すごく面白そう(^ ^)。ぜひ行ってみたいです。


今更ですが、私の頼りにならない海馬に沿って書いているので、抜けや勘違いも多いと思います。お気づきの点はコメントをいただければ幸いです。
特に、言い回しはイメージのみです。言葉の選び方とか、全然違うと思いますのでご容赦くださいませ。


雪組公演「風の錦絵/ZORRO」もあと残すところ一週間ですね。一ヶ月公演って本当に短いなあ……ちょっと油断しているとすぐに終わってしまう(涙)。
今日観ていた友人によると、チギちゃんもユミコさんも、ゴールデンウィークあたりに比べると随分変わったみたいですね。あああ、最後にもう一回観たいんだけど、無理かなあ………(T T)。




大湖せしる・梓晴輝・愛加あゆのトークスペシャル(ヤクルトホール)つづき。
まずは、お芝居「ZORRO ~仮面のメサイア~」の話から。


司会の竹下さんに「ZORROの魅力は?」と問われて、まず最初にあゆちゃんが「プロローグがカッコいい!!」と満面の笑顔(笑)。
せしるとあずりんが、すかさず「はやっ!」と突っ込んでましたが、「私は(次のジプシーの場面で歌うので)花道から観ているんですが、ホントにカッコいいんです!」と瞳をキラキラさせて言うあゆちゃんがめっちゃ可愛かったです。
男役二人は、仲良く目を見交わして笑み崩れ、「大変だったよねぇ~」みたいな感じ。

で、せしるが「衣装も大きいし、下(階段)が見えなくて」という話をしながら、「大変だったんですよー、マスクづくり」とぼやきに入って、あずりんに力強く「そっから!?」と突っ込まれてました。
マスクは、透明なプラスティックの板(?)を目に当てて、形を自分で取っていくのですが(ナウオンでも話が出ていましたね)、何度もラインを描きなおしているうちにどの線が正解だかわからなくなってしまう、とか、「鏡に向かってずらっと男役が並んで、皆目元に板巻いて目の形を描いている」様子がいかに面白いか、といった話で盛り上がってました。
あと、あれは鼻が高い人は大変なんだそうです。鼻に当たるとつぶしてしまって息ができないので、伸ばしてもらう(?)のだとか。あずりんが「(凰華)れのとか…」と例にあげていたのですが、たしかにれのちゃんは鼻が高いし、顔が小さいからたしかにアイマスクがもろに鼻に被りそうだ……。
で、せしるが「なんか呼ばれたような気がして振り返ったら、『鼻が高い人集まって~』って言われて、あ、あたし関係ないわ、みたいな」とちょっと自虐ネタで笑いを取ってました(爆)。
小道具さんの周りに“鼻の高い人”たちが集まって、直してもらっていたんだそうです(^ ^)。

「マントは重いですか?」との質問には、「重くない」と即答。軽くてぺらぺら(?)だそうです。「でも、水さんのは、飾りもついているので重たいかも」「あ、がおり(香稜しずる)が重いって言ってました」みたいな会話もありましたが。
マントを綺麗に翻らせるコツは?という質問には、せしるが「マントの先を意識すること」と上級生らしい答えを言って、あずりんがかなり感心した感じでコメントしていました♪

あとは…「とにかく前(下も)が見えないので怖かったけど、だいぶ慣れた」という話と、「今のところ誰も落ちてないはず」「落ちそうになったことはあるけど、顔が(マスクと帽子で)隠れているので、お客様にはバレてないと思う」みたいな話があったくらいかなー?




プロローグが終わって、それぞれの役になってからの話は…

兵隊チームのあずりんは、「とにかく走ってます」と。東京に来て、フェリペ神父救出後の場面などでセットの上まで上がることになって、その位置エネルギー分がまた大変、だとか。
でも、大変だけど楽しい。普段生活していてこんなに必死で走ることがないので、ランナーズハイになって気持ち良くなっちゃう、みたいな、ちょっとキケンな話をしていました(^ ^;。



あゆちゃんはネイティヴチームですが、まず最初にジプシーの歌手の場面について、「大人っぽい役が難しい」とコメント。たしかに笑顔の雰囲気はちょっと可愛らしいけど、でも色っぽくていい女なんですよねぇ~♪ 歌えるということを知らなかったので、嬉しかったです!

役としては、「インディアンフルートをナマで吹くので緊張する」そうです。
あのフルートは手作りの逸品(?)で、お稽古の後半になってやっと北海道(←なぜ北海道?)から届いたそうです。それまではずっと笛がなくて、でもリコーダーでは穴の数も違うし吹き方もぜんぜん違うらしいので、練習できなくてすごく不安だった、と。やっと届いて、キムちゃんと二人、半日くらい稽古場にこもって教えてもらった。先生に「笛は気持ちで吹く」と教えられて、実際そのとおりでした、などなど、嬉しそうに話してくれました。
あずりんが「笛を吹いているあゆっちが、すごい真剣で可愛い」と言っていたので、次に観るときはじっくり注目したいと思います☆



せしるはメキシコ人チーム。キャラクターは?と問われて「正義漢」と即答。
台詞があるのは男役ではせしるだけなので、“皆の代表”だと思って大切にやっているそうです。

衣装は、「とにかく “じゅうたん”が重くて 大変!!」と。しかも、左肩にかけているので 左肩だけ凝る らしい。……さっきも同じこと言ってたよね?せめて、ショーの鎧が左ならじゅうたん(←じゅうたん言うのもやめなさい)は右に掛けるとか、工夫できないんでしょうか。片方に重いものを乗せたまま動くと、いらん癖がつきそうで心配…(; ;)。

東京から、「ビバ!ゾロ」でゾロが客席に降りるようになったので、それを目で追うと首が妙な角度に曲がったりして結構辛い、と。でも、居てくれる方が歌い甲斐があって気持ちが入る、とも。なるほどねー。身体が辛いことより、演じやすいほうが良いのか…それはそうかもね。
でも、一生懸命歌い踊っても、どうしても客席にいるゾロに持っていかれてしまいがちなので、「命賭けてがんばってます」と真剣な顔で話していました(^ ^)。

ラストに総督夫人アマリアが捨てたネックレスを拾うところについて、あゆちゃんが「あそこのせしるさんにウッとくる」と言ってました。せしるは「いろいろタイミング(段取り?)が決まっていて、自分の感情だけでは動けないのが難しい」とコメント。うんうん、タイミング的に難しいと思うんですけど、私もあの芝居、好きです♪
で、拾ったネックレスは“じゅうたん”についているポケットにしまうそうです!最初は手で持ったまま踊るつもりだったけど、「ちょうど良い場所にポッケがついていたので」そこに入れることにして、衣装部さんにマジックテープ(?)をつけてもらった、と話していました。




そんなこんな、お芝居の話をして、、、次が新人公演の話だった……かな?

あずりんは「本公演では兵隊、新人公演ではインディアンと、逆の立場をやらせていただいたことが一番の収穫」と。

あゆちゃんは、「侍女二人、ずーっと一緒ですごく楽しかった!」そうです。ファナ役の透水さらさちゃんとは実生活でもすごく仲が良いので、「その仲の良さが役に生きていたらいいなー」と。……大丈夫!生きてましたよ(^ ^)♪♪

初めて客席から新公を観たせしるは…
「もの凄く緊張した!」 らしい。…なんとなく、せしるらしいな(^ ^)。
「幕があがって、がおちゃんにライトが当たった瞬間に、泣いた」と言って、あずりんに思いっきり突っ込まれてましたが、、、なんだか解るような気がするわ、その気持ち(^ ^;ゞ。


「0番に立つのが案外難しい」という話で、あずりんが「そういえばがおちゃんも注意されてたなー」と言ってましたね。お芝居やダンスの真っ最中に足元のテープを見るわけにもいかないし、慣れるまでは難しいんでしょうね。……あずりん、君にもいずれわかるよ(*^ ^*)。

あと、研究科一年が入っていないので、いつもより人数が少ないのに、「この大芝居をよくがんばったよね!」とせしるが言って、三人で肯き合っていたのですが……星組さんの「大王四神記II」は、研一さん出るんでしたっけ?あれこそ人数が少ないと物凄く大変な作品なんだけど、大丈夫かな…?(本公演でさえ、皆アルバイトしまくりでがんばってたくらいだし!)




今回の新公の目玉だった「トップスリーの特出」については、「自分たちも何も聞いてなかった」と言ってました。まあ、舞台稽古の時にはわかってたみたいですが。
「楽屋に遊びに来たOGや同期とかにも言わなかったみたい」と。へー、そんな厳重な秘密だったのか!

で。
あのネタ(ホンモノのゾロはあごが尖ってるんだぞ!)は、水くん自ら考えたんだそうです。
……ありがとう水くん。サイコーでしたよ(^ ^)。
そして、水くんについては「下級生の一人一人を本当に良く見ていて、気がついたことを言ってくださるのがありがたい。公演が終わると、皆で水さんの前に長蛇の列(^ ^)」だそうです。
そうやって皆をよく見てあげているからこそ、新公特出とかも出来るのかもしれませんね。


このあたりで公演の話はひと段落。竹下さんの、「水さんも偉大な上級生ですが、大湖さんも、二人から見たら立派な上級生ですよね」とゆー前振りから、下級生二人から見たせしるの話、になるのですが。

ちょっと長くなってきたので、もう一回続きます(^ ^)。



ヤクルトホールにて、雪組トークスペシャルに参加してまいりました♪


出演者は、大湖せしる・梓晴輝・愛加あゆの三人。
普通に登場して、客席通路を歩いて舞台へ上がった後、三人で張り出し舞台の前まで出てきて、「WELCOME!」とポーズをキメてくれました!
ヤクルトホールの舞台ってT字型になっている…というか、舞台の中央部から客席の真ん中らへんまで、ファッションショーの舞台みたいな張り出し部分があるんですが、その一番前まで来てくれたんですよね(*^ ^*)。ちゃんとスポットも当たって、見事な演出でした!たまたま、いただいたチケットがその張り出し舞台の正面の席で、思わず照れてしまって直視できなかったくらい格好良かったんですよ~~★
トークスペシャル自体は何度か参加しているんですが、こんな演出は今まで無かったような気がします。三人とも本当にカッコよかったです~っ!!


ちなみに、このポーズは「タクシーの中で考えた」らしい。
「誰が考えたんですか?」という質問には「えー?」「三人で、かなあ…」という感じでしたが、とりあえず「受けなかったら自分らで拍手して盛り上げようと思っていた」とコメントしていたあずりんが言い出したっぽい印象を受けた、かも。



せしるはシンプルな白いシャツにグレーのパンツ。
あゆちゃんは可愛い白黒のワンピにキラキラのハイヒール。
あずりんは、白のジャケットに濃いグレーのパンツ。大き目のベルトをアクセントにしていたのはいいんですが。ジャケットのインナーは、なんと 蛇柄。

ファッションテーマは「キレカジ!」とせしるは言ってましたが……言葉の解釈がだいぶ違っていたようで(笑)。いろんな意味で、幕開き早々いきなりあずりんに持っていかれてしまった感じでした(^ ^;;;





とにかく、最初から最後まで大盛り上がりの楽しいトークでした!
すっごく時間が短く感じて、司会の竹下さんが「それでは席替えを…」と言い出したときは本当に驚いてしまいました。まだ始まったばかりかと思っていたのに…。


私は以前からせしる好きなんですけど、今回はもう、あんなにテンション高いのにあずりんに押されっぱなしで(^ ^)そのヘタレな可愛らしさに、もうメロメロでした(笑)。いやー、新公も卒業した今になって、あんなに可愛らしい姿をファンの前にさらしていいのかと思うほど(*^ ^*)。
あずりんがまた、あんな綺麗な貌をして“大坂のおばちゃん”になりきっていたのも凄い!まだ若いのに……(^ ^;ゞ この二人がぽんぽんと関西弁で弾丸トークをしているのを、微笑みながら聴いている癒し系あゆちゃん、という構図が、素晴らしくバランスよくて萌えでした。
共に兵庫県出身の男役二人。学年は二年違うけど、家も近いし、仲良しなのかなあ?
とにかく会話のテンポが速くて、濃い感じ(^ ^)めっちゃ盛り上がって、楽しかったです♪

「ハロー!ダンシング」で、かなり目立つ位置にいたあずりん。背が高くてスタイル良くて、素敵な人ですよね(*^ ^*)なのにどうして役がつかないんだろう……。話を聴いていると、もっとやらせてあげてほしいなあと思います。
ちょっと声がかすれていたのが気になりましたが、いつもあんな感じなのでしょうか?元々いい声だった記憶があるので、喉は大事にしてほしいです(; ;)。





では、トークの内容について。
まずは、現在公演中の「風の錦絵」の話から。


せしるが「日本もののショーは初めて」なのは解るんですが、あずりんとあゆちゃんは、なんと「日本もの自体が初めて」(@ @)。“日本物の雪組”と言われていた組だけど、大劇場ではずっとやっていなかったんですね……。そりゃチギちゃんが慣れて見えるわけですね(納得)。
「踊るとすぐ着崩れるので、まずは着物の着方からお稽古が始まりました」だそうです。

お化粧も違いますか?という質問には、せしるが即答で「まつげが違うんです!」と。
「洋物はカールしているのですが、和物はまっすぐなんです。それを、少し下向きな感じにつけて、ラインも切れ長な感じに入れて、伏し目がちに色っぽく…」など、一生懸命に手真似つきで説明するせしるが素敵★
某化粧品会社のマスカラの説明に「日本人のまつ毛は下向きでひさし状だから、欧米人みたいな派手顔になるためには、しっかりカールさせてそれをキープすることが大切です!」みたいなことが書いてありましたが、まさにそうなんだなー、と思って面白かったです。

あと、せしるは「轟さんにまつ毛を見ていただいた」ことをすっごく嬉しそうに話していましたね(^ ^)。
ちなみに、ジェンヌさんたちはこの“カールさせて上向きのまつ毛にする”ことを「咲かせる」と言うみたいですね。「咲かせてしまうと(和物に)合わないので…」とか説明してくれたんですが、解りやすくて可愛い言い方だなあ♪と感心しました。




あゆちゃんは、プロローグの振袖(黄色でしたっけ?)がすごく豪華で可愛いんです!と嬉しそうでした。「重たくて、帯も鬘も大きくて大変なんですけど、でも嬉しい」と。
あとは「小僧さんが楽しくて楽しくて」と。これについては、せしるもあずりんも「あの場面は本当に楽しい。私も入りたい」と口々にコメントしていました(^ ^)。

松本さんを観て思うことは?という質問には「普通の振袖でも重くて反るのは難しいのに、あんな大きな帯をつけて綺麗に反っていらっしゃるのがすごい」という話を。なるほどー、あまり着物を着たことがない(まして反ったことなど無い)のでよくわかりませんが、そういうものかもしれませんね。次に観劇するときは、そういう観点で見てみよう……。




風林火山については、まずあゆちゃんが「カッコいいですよねぇ~~!!」とめっちゃくちゃ嬉しそうにコメント。
それに対して、せしるとあずりんは、顔を見合わせて「……大変だよねー」「そうなんですよねー」「踊りにくくて」「衣装が本当に大変で」と口々に。でも嬉しそうだよ?二人とも(^ ^)。


振付の時、普通は日本物なので着物で振付を受けるんですが、あの場面だけはジャージだったんだそうです。で、皆で「何をやらされるんだろう…」と思った、と(笑)。Tシャツにジャージで、でも手には扇子を持たされて……確かに、「何が始まるんだろう?」だったでしょうねぇ……。うおお、想像すると可愛い!(笑)。

あと、せしるが「私の衣装は、左側だけ鎧があるので、真っ直ぐ立ってるだけでも傾いてる感じ」と言っていたのが面白かったです。「くるんと回る、とかの振りでも、バランスが違うのでいつもと違うところに力が入る。左側だけ凝っちゃいます」とぼやいていました。




んー、「風の錦絵」についてはこんな感じだったかなあ。

とにかく、「日本物のショーと言われたので、雅やかで華やかなものを想像していたのですが、全然(←力入りまくり)違っていて、斬新で激しくて、楽しい」「日本物でもここまで“男役”がやれることに驚いた」ということを何度か繰り返して、「男役をもっと追いかけていきたいです」と締めくくっていました。



あ、なんだか読み返してみるとあずりんがあまり話をしていないみたいですね…変だなあ。すごく沢山喋ってくれたんですけど!……あ、でも、全体にあずりんはあまり「饒舌に」「自分の考えを滔々と話す」という感じではなくて、むしろ、せしるやあゆちゃんの話を細かく拾って、突っ込んでいたような気がします。だから、こうやって記憶を辿ると、「あずりんが凄く面白かった」っていう記憶はあるんだけど、具体的に何を話していたかはあまり想い出せない…みたいな。
自分のことはあまり話さなくて「小僧さんたちの場面が超面白い」話とか、せしるの話を受けて「あの場面のせしるさんは○○ですよね!」とか、そういうコメントが多かったんですよねー。…もしかしたら、基本的にはせしるを立てていたのかも。説明とかは全部任せていたし。あと、せしるが割と常識的なことを先に全部言ってしまうので、それに乗る形でコメントしていたせいもあるかもしれませんが。

……すみません、あずりんの発言をうまく思い出せなくて(凹)。
でも、とにかく、せしるとあずりんのやり取りが面白くて面白くて、爆笑に次ぐ爆笑、でした(*^ ^*)

「ZORRO」の話から先は、また後日に。



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