大江山の花の伝説【3】
2009年9月3日 宝塚(宙)千秋楽を打ち上げてから、早いもので一週間以上が過ぎてしまった、宙組博多座公演「大江山花伝」。
このまま放置するときっと書かないままに終わってしまうので、本当に今更で恐縮ですが、突っ込みつつの感想文の続きをアップさせていただきますm(_ _)m。
一回めはコチラ⇒ http://80646.diarynote.jp/?day=20090822
■第四場 一条戻り橋で、斬る
北から一条、二条…と数える、京の都の大通り。一条大路は、都がひらかれた当初は都の最北だったはずですが、、、今はもう、かなり北の方まで市街が広がっているのであまりそういう気はしません。一条大路より、少し外側の今出川通りの方が広くて交通量も多いし、そこまで行っても、まだまだ市街地は先まで広がっている感じがするし。
でも、大江山伝説の時代(平安中期)は、これが都の最北の橋だったのでしょうね。橋のたもと(北西側)にあった安倍晴明の屋敷址が、ご本人を祀る晴明神社になったのと、時代はあまり違わらないはずですから。
ちなみに。
豆知識ですが、平安京の朱雀大路(中央通)は、現在の京都で中心となっている烏丸大通りではなく、かなり西に寄った千本通り付近であったはず(朱雀大路の南の始点だった羅城門址の位置からみても)。
現・京都御所は、後世、戦乱や火災などで内裏が機能しなくなったときに仮の御所として使った里内裏がそのまま御所になったもので、平安時代の大内裏はもっとずっと西側にありました。
従って、堀川は御所の西を流れる川ではなく、東側を流れていたはず。堀川にかかる一条の橋は、すなわち御所の東北、いわゆる鬼門、艮の方角にあたるということになります。
……だからこそ、一条戻橋には、鬼も気軽く出てくるし、陰陽師・安倍晴明も邸を構えたのでしょうね。
一条戻橋、という名前自体、“死者が戻ってくる橋”という伝説があってついた名前のようですし、『異界へつながる橋』である、というイメージが色濃く残る橋だったのでしょう。
現在に残るのは、暗渠すれすれの細い川にかかるコンクリ造りの情緒もへったくれもない普通の橋だし、東北の方向もひらけていないし、そもそも内裏の跡地も見えないし……、ありし日の姿を想像するにはちょっと難しい感じでした。
(かなり昔に晴明神社を観光したときの記憶で書いていますので、今はもしかしたら違うのかもしれません)
ただ。残念なことに、大江山は丹後半島説(大江山)を取っても亀岡市説(大枝山)をとっても平安京より西側になってしまって、鬼門じゃないんですよね(T T)。うーん、亀岡説だと微妙に未申(裏鬼門)かな?という感じだけど、一条戻橋とは関係ないし、……うみゅー、なんか残念だ(^ ^; せっかくここまで道具立てが揃ったのになー(↓)
なーんて薀蓄はどうでもいいですよね。つい長くなってすみません。
頼光さま(寿つかさ)のお邸から、渡辺綱(北翔海莉)だけにスポットが当たって独白→みっちゃんが回れ右(?)して、頼光の部下という立場らしく“ちょっと急ぎ気味”の足取りで数歩舞台奥へ向かう→ライトが点くと、そこにはもう戻橋のセットが…という展開が、実にキレイで判りやすかったです。
しかし、頼光の邸は左京の一条にあったはず。そこから戻橋を通って、綱はどこへ帰ったんでしょうか。御所の警備にあたっていたのかな?
みっちゃんは、舞台の中ごろまで進んでそこで上手に折り返し、端で待っている部下二人(美月遥、風馬翔)と合流。軽く一息入れて、『お館さま』らしい悠然とした足取りで、京の街を歩き出します。
空気を切り裂くような、ピィーッという鮮やかな笛の音。
橋の上には、被布をかぶった上臈姿(えらくデカいですけどなにか?)のシルエット。その、距離感が不思議です。
橋のたもとに控える侍女(春風/蒼羽りく)から声がかかる。
「もうし。渡辺綱どのとお見受けいたします。」
場面転換の間、ちゃんと吹いている振りをしていた横笛を、胸元にしまいこもうと密かに四苦八苦しているりくちゃんは、なんだか凄く可愛かったです。公演の後半にはすっかり慣れて落ち着いてしまったのが、ある意味残念(^ ^;ゞ
ふわりと橋を降りた被衣のシルエットは、土手の柳の下で履物を脱いで、侍女たちの傍に立つ。
もう一人の侍女(秋風/星吹彩翔)が、やわらかく問いかける。
「頼光四天王のおひとり、綱さまに、主よりお尋ねがございます」
この93期コンビの、研3とは思えぬ台詞のなめらかさは凄いなあと思うんですよね。声も良いし、表現力もある。
この場面は侍女だから女声だけど、後半の鬼として喋るところも本当に巧い(*^ ^*)…この期は本当に各組人材が豊富で凄いなあと感心します。成績最上位の男役だけでも、月組なら輝城みつるくん、花組なら大河凛ちゃん、雪なら彩風咲奈さん、と、すぐ活躍ぶりが思い出せる人が揃っているし。組にもよるんでしょうけれども、もうすぐこの辺りが新人公演の中心クラスになっていくんでしょうねぇ…。い、いつまでついていけるだろうか私(涙)。
「女人がたばかりの夜歩きは無用心」と諭す綱に、異世界から吹き来る風のような声が応える。
「……大江山の、鬼が出ると謂やるかえ?」
初日は、この不思議な響きにちょっと吃驚しました(^ ^;ゞ
祐飛さんの素の女性の声じゃなくて、男役を作ったうえで、女の声の作り声をした響き。二重・三重のフェイク。
なかなか慣れなかったけど、あれはあれで、なかなか真似のできない技術のような気がする…。
「お気をつけください。水に映った被衣の中は、まさしく魔性!」
そう注進にくる綱の部下も、初日はただ段取りどおりに教えに来るだけだったと思うのですが、お盆頃には、ちゃんと“ん?”という表情をしながら、ふと川面を覗き込んで→吃驚して→慌てて注進に走る、という流れがちゃんとできるようになっていたし、最後の頃には、“あやしい上臈”の被衣の中を覗き込もうとしてみたり、同輩に川面に映る影を指差して教えたり、二人で一緒に首を傾げていたり、なんだか色んなことをするようになっていました(汗)。
こちらは研2、94期のお二人。……お芝居、楽しそうですね(^ ^)。
「おのれ!」
気合一発、剣を抜く綱。
被っていた被衣で太刀を受け流し、そのまま小刀で応戦する茨木。距離が離れたら、妖力で相手を“独楽のようにくるくると回し”て翻弄する。
しかし綱も剛の者。振り返りざまの一刀で鬼の腕を斬りおとすところは、タイミングといい、なんといい、さすがです♪
で、ラストのキメの「その腕、ひととき預け置くぞ!」という声は、本来の茨木の声なんですよね。
ちょっと戦闘モードだけど、なんとなく好きな声です。
個人的なツボは、この戦いが始まると同時にそそくさと下手にハケて、着替えてすぐに出る春風・秋風。
もちろん、ここで初登場する鬼さんたち(四面/花露すみか、五蔵/風羽玲亜、六歩/月映樹茉、七曲/松風輝)も大好きです★ポーズが、なんというか、仁王像みたいですよね♪
一番最後、盆下がりでセリ下がった茨木を見送って、しばらく妖術にかかってくるくる回っている綱一党。超高速で安定して回っているみっちゃんが素敵です(^ ^;ゞ
で。この場面について、突っ込みポイントは二つ。
○腕を斬られてセリ下がるときの衣装なんですけど、あれは両肩落ちているのが正解なのでしょうか?片袖残っているほうが正解なのでしょうか?落ちないのが正解かと思っていたのですが、それだとあまりにも、私が正解を観た確率が低すぎ…(T T)。
○「近頃、お邸に召抱えられた人の中に、主の存知よりが…」と春風ちゃんが言ってましたが、、、いったい、藤の葉(野々)を綱が雇い入れたのはいつのことなんでしょうか?
■第五場 茨木、取り返す
みっちゃん+部下二人の見得切りで舞台が暗転すると、入れ替わるように下手花道にスポット。
ヒロイン・藤の葉(野々すみ花)の登場です。
プロローグで歌われた主題歌「うす紫の恋」を口ずさみながら、綱の邸の庭掃除をする藤の葉。桂の左側の前髪と横を長めに作り、軽くフェースラインにかける。髪の隙間からのぞく横顔も可憐で美しく、「オグリ!」で鍛えた白塗り化粧は、多少時代は違いますが、さすがに綺麗♪ 紅の入れ方も自然で、すみ花ちゃんらしい『美しい姫』だったと思います。
顔に特別な瑕をつけることはせず、観客の想像(創造?)に任せていたのですが、その点は初演もそうだったのでしょうか?私は、宝塚では、そうそう(心情的・予算的・時間的に)特殊メークは使えないでしょうから、中途半端に瑕痕をつくるくらいなら何もしないでいてくれた方が好きなように想像できて良いと思っているので。この演出は、大賛成です。
下手花道から、舞台中央からやや上手よりあたりまで掃除をすすめてきたところで、次の場面が始まります。
上手袖から、大きな台を運んでくる綱の邸の使用人たち。
無邪気に話し始める少年役は、93期の結ちゃん(結乃かなり)。頬骨の目立つ大人っぽい美人ですが、ここは少年役なのでちょっと仕草も男っぽい感じ。宙組の子役、特に男の子の役をやっている娘役は巧くて感心しました。皆、とても自然で、無理のない男の子に見えますね♪ 声もしっかりしていて、良い芝居をする人たちでした。
結ちゃんについては、今回は残念ながら娘役としては台詞が無かったのですが、今後の活躍が楽しみです。
鬼の腕が入った櫃から恐ろしげに目を逸らす侍女は、94期の咲花莉帆ちゃん。おとめを見ると、かなりの美人さんだと(丸顔だけど)思うのですが、まだ日本物の化粧が苦手なのかなあ?台詞は短い一言だけなんですが、可愛いらしくてちょっとお気に入りです(*^ ^*)。
「あの、腕に残る、あの花びらのようなものは何でござろう?」と、わいわい語り合う主従。
その台詞がふと耳に入って、驚きのあまり箒を取り落とす藤の葉。目を見開いて空を睨むすみ花ちゃんの、あの空気はすごいなーといつも思います(汗)。
箒が倒れて大きな音がしても、しばらくは誰も気づかず……間があいてから、やっと綱が振り向いて藤の葉の様子に気づく。
「藤の葉?どうした?」
「い、いいえ、なんでもございませぬ」
当たり障りのない会話で空気が動き出したところに、綱の部下の兼吉(美月遥)が軽口をたたく。
「最近雇い入れた者の中に知人がいると鬼が言っていたが…まさか、お前ではないだろうな?」
傍にいた広次(風馬翔)が、軽くいなすように
「いくらなんでも、鬼の知り合いは可哀想だ」
と諭すときの言い方が、凄く好きです♪
「もう間もなく悪霊退散の行者が来るから…」と部下たちを下がらせたところに、頼光一行の登場。
綱の武勇を讃えつつ、四天王の4人もきちんと順番に並んだところで、『鬼の腕』を見ようと唐櫃に手をかける頼光。
「その唐櫃、開けてはなりませぬ」
その声、さっきの「その腕ひととき預け置くぞ!」「また会おうぞ」と同じ声ですけど?
どーして判らないんだ、綱よ………。
……すごくどうでも良いことなんですけど、自ら頼光の座所をつくりに甲斐甲斐しく動いている保昌どの(雅桜歌)が、可愛くて可愛くてなりません。
なーんてことを告白しつつ、続きはまた、いずれ近いうちに。
.
このまま放置するときっと書かないままに終わってしまうので、本当に今更で恐縮ですが、突っ込みつつの感想文の続きをアップさせていただきますm(_ _)m。
一回めはコチラ⇒ http://80646.diarynote.jp/?day=20090822
■第四場 一条戻り橋で、斬る
北から一条、二条…と数える、京の都の大通り。一条大路は、都がひらかれた当初は都の最北だったはずですが、、、今はもう、かなり北の方まで市街が広がっているのであまりそういう気はしません。一条大路より、少し外側の今出川通りの方が広くて交通量も多いし、そこまで行っても、まだまだ市街地は先まで広がっている感じがするし。
でも、大江山伝説の時代(平安中期)は、これが都の最北の橋だったのでしょうね。橋のたもと(北西側)にあった安倍晴明の屋敷址が、ご本人を祀る晴明神社になったのと、時代はあまり違わらないはずですから。
ちなみに。
豆知識ですが、平安京の朱雀大路(中央通)は、現在の京都で中心となっている烏丸大通りではなく、かなり西に寄った千本通り付近であったはず(朱雀大路の南の始点だった羅城門址の位置からみても)。
現・京都御所は、後世、戦乱や火災などで内裏が機能しなくなったときに仮の御所として使った里内裏がそのまま御所になったもので、平安時代の大内裏はもっとずっと西側にありました。
従って、堀川は御所の西を流れる川ではなく、東側を流れていたはず。堀川にかかる一条の橋は、すなわち御所の東北、いわゆる鬼門、艮の方角にあたるということになります。
……だからこそ、一条戻橋には、鬼も気軽く出てくるし、陰陽師・安倍晴明も邸を構えたのでしょうね。
一条戻橋、という名前自体、“死者が戻ってくる橋”という伝説があってついた名前のようですし、『異界へつながる橋』である、というイメージが色濃く残る橋だったのでしょう。
現在に残るのは、暗渠すれすれの細い川にかかるコンクリ造りの情緒もへったくれもない普通の橋だし、東北の方向もひらけていないし、そもそも内裏の跡地も見えないし……、ありし日の姿を想像するにはちょっと難しい感じでした。
(かなり昔に晴明神社を観光したときの記憶で書いていますので、今はもしかしたら違うのかもしれません)
ただ。残念なことに、大江山は丹後半島説(大江山)を取っても亀岡市説(大枝山)をとっても平安京より西側になってしまって、鬼門じゃないんですよね(T T)。うーん、亀岡説だと微妙に未申(裏鬼門)かな?という感じだけど、一条戻橋とは関係ないし、……うみゅー、なんか残念だ(^ ^; せっかくここまで道具立てが揃ったのになー(↓)
なーんて薀蓄はどうでもいいですよね。つい長くなってすみません。
頼光さま(寿つかさ)のお邸から、渡辺綱(北翔海莉)だけにスポットが当たって独白→みっちゃんが回れ右(?)して、頼光の部下という立場らしく“ちょっと急ぎ気味”の足取りで数歩舞台奥へ向かう→ライトが点くと、そこにはもう戻橋のセットが…という展開が、実にキレイで判りやすかったです。
しかし、頼光の邸は左京の一条にあったはず。そこから戻橋を通って、綱はどこへ帰ったんでしょうか。御所の警備にあたっていたのかな?
みっちゃんは、舞台の中ごろまで進んでそこで上手に折り返し、端で待っている部下二人(美月遥、風馬翔)と合流。軽く一息入れて、『お館さま』らしい悠然とした足取りで、京の街を歩き出します。
空気を切り裂くような、ピィーッという鮮やかな笛の音。
橋の上には、被布をかぶった上臈姿(えらくデカいですけどなにか?)のシルエット。その、距離感が不思議です。
橋のたもとに控える侍女(春風/蒼羽りく)から声がかかる。
「もうし。渡辺綱どのとお見受けいたします。」
場面転換の間、ちゃんと吹いている振りをしていた横笛を、胸元にしまいこもうと密かに四苦八苦しているりくちゃんは、なんだか凄く可愛かったです。公演の後半にはすっかり慣れて落ち着いてしまったのが、ある意味残念(^ ^;ゞ
ふわりと橋を降りた被衣のシルエットは、土手の柳の下で履物を脱いで、侍女たちの傍に立つ。
もう一人の侍女(秋風/星吹彩翔)が、やわらかく問いかける。
「頼光四天王のおひとり、綱さまに、主よりお尋ねがございます」
この93期コンビの、研3とは思えぬ台詞のなめらかさは凄いなあと思うんですよね。声も良いし、表現力もある。
この場面は侍女だから女声だけど、後半の鬼として喋るところも本当に巧い(*^ ^*)…この期は本当に各組人材が豊富で凄いなあと感心します。成績最上位の男役だけでも、月組なら輝城みつるくん、花組なら大河凛ちゃん、雪なら彩風咲奈さん、と、すぐ活躍ぶりが思い出せる人が揃っているし。組にもよるんでしょうけれども、もうすぐこの辺りが新人公演の中心クラスになっていくんでしょうねぇ…。い、いつまでついていけるだろうか私(涙)。
「女人がたばかりの夜歩きは無用心」と諭す綱に、異世界から吹き来る風のような声が応える。
「……大江山の、鬼が出ると謂やるかえ?」
初日は、この不思議な響きにちょっと吃驚しました(^ ^;ゞ
祐飛さんの素の女性の声じゃなくて、男役を作ったうえで、女の声の作り声をした響き。二重・三重のフェイク。
なかなか慣れなかったけど、あれはあれで、なかなか真似のできない技術のような気がする…。
「お気をつけください。水に映った被衣の中は、まさしく魔性!」
そう注進にくる綱の部下も、初日はただ段取りどおりに教えに来るだけだったと思うのですが、お盆頃には、ちゃんと“ん?”という表情をしながら、ふと川面を覗き込んで→吃驚して→慌てて注進に走る、という流れがちゃんとできるようになっていたし、最後の頃には、“あやしい上臈”の被衣の中を覗き込もうとしてみたり、同輩に川面に映る影を指差して教えたり、二人で一緒に首を傾げていたり、なんだか色んなことをするようになっていました(汗)。
こちらは研2、94期のお二人。……お芝居、楽しそうですね(^ ^)。
「おのれ!」
気合一発、剣を抜く綱。
被っていた被衣で太刀を受け流し、そのまま小刀で応戦する茨木。距離が離れたら、妖力で相手を“独楽のようにくるくると回し”て翻弄する。
しかし綱も剛の者。振り返りざまの一刀で鬼の腕を斬りおとすところは、タイミングといい、なんといい、さすがです♪
で、ラストのキメの「その腕、ひととき預け置くぞ!」という声は、本来の茨木の声なんですよね。
ちょっと戦闘モードだけど、なんとなく好きな声です。
個人的なツボは、この戦いが始まると同時にそそくさと下手にハケて、着替えてすぐに出る春風・秋風。
もちろん、ここで初登場する鬼さんたち(四面/花露すみか、五蔵/風羽玲亜、六歩/月映樹茉、七曲/松風輝)も大好きです★ポーズが、なんというか、仁王像みたいですよね♪
一番最後、盆下がりでセリ下がった茨木を見送って、しばらく妖術にかかってくるくる回っている綱一党。超高速で安定して回っているみっちゃんが素敵です(^ ^;ゞ
で。この場面について、突っ込みポイントは二つ。
○腕を斬られてセリ下がるときの衣装なんですけど、あれは両肩落ちているのが正解なのでしょうか?片袖残っているほうが正解なのでしょうか?落ちないのが正解かと思っていたのですが、それだとあまりにも、私が正解を観た確率が低すぎ…(T T)。
○「近頃、お邸に召抱えられた人の中に、主の存知よりが…」と春風ちゃんが言ってましたが、、、いったい、藤の葉(野々)を綱が雇い入れたのはいつのことなんでしょうか?
■第五場 茨木、取り返す
みっちゃん+部下二人の見得切りで舞台が暗転すると、入れ替わるように下手花道にスポット。
ヒロイン・藤の葉(野々すみ花)の登場です。
プロローグで歌われた主題歌「うす紫の恋」を口ずさみながら、綱の邸の庭掃除をする藤の葉。桂の左側の前髪と横を長めに作り、軽くフェースラインにかける。髪の隙間からのぞく横顔も可憐で美しく、「オグリ!」で鍛えた白塗り化粧は、多少時代は違いますが、さすがに綺麗♪ 紅の入れ方も自然で、すみ花ちゃんらしい『美しい姫』だったと思います。
顔に特別な瑕をつけることはせず、観客の想像(創造?)に任せていたのですが、その点は初演もそうだったのでしょうか?私は、宝塚では、そうそう(心情的・予算的・時間的に)特殊メークは使えないでしょうから、中途半端に瑕痕をつくるくらいなら何もしないでいてくれた方が好きなように想像できて良いと思っているので。この演出は、大賛成です。
下手花道から、舞台中央からやや上手よりあたりまで掃除をすすめてきたところで、次の場面が始まります。
上手袖から、大きな台を運んでくる綱の邸の使用人たち。
無邪気に話し始める少年役は、93期の結ちゃん(結乃かなり)。頬骨の目立つ大人っぽい美人ですが、ここは少年役なのでちょっと仕草も男っぽい感じ。宙組の子役、特に男の子の役をやっている娘役は巧くて感心しました。皆、とても自然で、無理のない男の子に見えますね♪ 声もしっかりしていて、良い芝居をする人たちでした。
結ちゃんについては、今回は残念ながら娘役としては台詞が無かったのですが、今後の活躍が楽しみです。
鬼の腕が入った櫃から恐ろしげに目を逸らす侍女は、94期の咲花莉帆ちゃん。おとめを見ると、かなりの美人さんだと(丸顔だけど)思うのですが、まだ日本物の化粧が苦手なのかなあ?台詞は短い一言だけなんですが、可愛いらしくてちょっとお気に入りです(*^ ^*)。
「あの、腕に残る、あの花びらのようなものは何でござろう?」と、わいわい語り合う主従。
その台詞がふと耳に入って、驚きのあまり箒を取り落とす藤の葉。目を見開いて空を睨むすみ花ちゃんの、あの空気はすごいなーといつも思います(汗)。
箒が倒れて大きな音がしても、しばらくは誰も気づかず……間があいてから、やっと綱が振り向いて藤の葉の様子に気づく。
「藤の葉?どうした?」
「い、いいえ、なんでもございませぬ」
当たり障りのない会話で空気が動き出したところに、綱の部下の兼吉(美月遥)が軽口をたたく。
「最近雇い入れた者の中に知人がいると鬼が言っていたが…まさか、お前ではないだろうな?」
傍にいた広次(風馬翔)が、軽くいなすように
「いくらなんでも、鬼の知り合いは可哀想だ」
と諭すときの言い方が、凄く好きです♪
「もう間もなく悪霊退散の行者が来るから…」と部下たちを下がらせたところに、頼光一行の登場。
綱の武勇を讃えつつ、四天王の4人もきちんと順番に並んだところで、『鬼の腕』を見ようと唐櫃に手をかける頼光。
「その唐櫃、開けてはなりませぬ」
その声、さっきの「その腕ひととき預け置くぞ!」「また会おうぞ」と同じ声ですけど?
どーして判らないんだ、綱よ………。
……すごくどうでも良いことなんですけど、自ら頼光の座所をつくりに甲斐甲斐しく動いている保昌どの(雅桜歌)が、可愛くて可愛くてなりません。
なーんてことを告白しつつ、続きはまた、いずれ近いうちに。
.
今日、たまたま本屋に寄ったら、波津彬子さん著「幻想綺帖」第一巻が出ていたので、買ってみました。
いや、波津さんは以前から好きなんですが、なぜここであえて取り上げたかというと。
この本の帯に、来年2月の朝海ひかるさん主演「MATERIAL」(荻田浩一演出)の原作が波津さんの「雨柳堂夢咄」だと書いてあったからなんです。
……すみません、情報に疎くて。
朝海さんが荻田さん演出のダンスアクトに主演されることは勿論存じ上げていたんですが、「雨柳堂」とは全く結びついていなかったので、もの凄く吃驚いたしまして。
「雨柳堂夢咄」、私は連載第三回目くらいからの熱烈なファンなんです(汗)。まさか、あんなマイナーな(今にも消滅しそうな途切れがちの出版状況だった)作品を舞台化しようなんて猛者がいたとは……
いや、というか、やっぱり荻田さんはどっか私と趣味が近いところがあるんじゃないか、と(汗)(荻田さんの信者の方、本当にすみません)。「雨柳堂」といい、「蜘蛛女のキス」といい、なんだかすごいなーと思ってしまいます。「蜘蛛女のキス」も、「日本最終公演」とまで銘打たれてたのに再演しちゃったんだもんなあ。凄いよなー、とゆー感想しかでないんですが。
ここまできたら、いっそのこと○○も○○も……と思ってしまう今日この頃(^ ^;ゞ
「蜘蛛女のキス」といえば……来年の再演の蜘蛛女は、金さんなんですよね。コムさんも良かったけど、また違う「蜘蛛女のキス」が観れるのがとても楽しみです♪
「雨柳堂夢咄」は、“この世のものならぬモノを見、声を聞く”不思議な少年・蓮を主人公に、彼の祖父が営む骨董店「雨柳堂」を舞台にした連作短編集で、単行本にして12巻まで出ています。朝日ソノラマの美麗な大型本と、最近文庫にもなって、もう全巻文庫化したのかな?
ここ数年(?)雑誌「ネムキ」の連載も止まっていたのですが、ここに来て再開したのは舞台化の恩恵もあるのでしょうか?だとしたら、荻田さんと朝海さんには心から感謝!ですね。早く新刊が出ますように♪
「雨柳堂」には視覚的に美しい物語がたくさんあるので、うまく舞台化してほしいなあと思います。
……でも、梅田芸術劇場のコムさんの写真は、蓮ファンとしてはちょっと受け入れがたい(T T)。それとも、コムさんは蓮じゃないのでしょうか…?
蓮は、神ではなく、魔性の生き物でもなく、でも、ただの“ちょっと不思議な能力を持つ少年”というわけでもない、曖昧で運命的な存在。「銀の三角」のラグトーリンの同類でありながら、普段は、ごく生真面目で祖父思いの好青年、ってところがツボなんだけどなあ……。
基本的に、どの物語も主人公は別にいて、蓮自身はただの狂言回しなんですが……あれを舞台化するとしたら、オムニバスにいろんな咄をつないで、朝海さんだけが通し役で蓮として踊る……みたいな感じになるんでしょうか。お芝居ではなく“ダンスアクト”だから、ラストに脚本的な結論がなくても問題ないでしょうし。
まぁ、でも、舞台とは関係なくても、幻想小説やファンタジーがお好きな方なら波津作品は絶対気に入ると思いますので(^ ^)。ぜひ機会がありましたらご一読くださいませ。
ちなみに、波津さんの作品で「雨柳堂」以外の私のお勧めは、プチフラワーの「異国の花守」シリーズと「パーフェクト・ジェントルマン」、女性の情念を描いた「水に棲む鬼」…あたりでしょうか。まぁ、基本的にどれも好きなんですが(^ ^)。
ここまで既刊について書いておいて、なんだか今更ですが……
今回の新刊「幻想綺帖」は、中国の奇談や泉鏡花・芥川龍之介らが書いた幻想的な短編を漫画化したものを集めた短編集。有名どころでは「山月記」や鏡花の「化鳥」が入っています。あと、個人的には、いかにも波津さんらしい展開の「藤の杜のおぢい」や、芥川原作の「夜半の膳」のトボけた後味、ミャンマー生まれの英国作家・サキの「開いた窓」のシンプルなオチの見事さ、などが面白かったです。サキの作品は、たぶん原作も面白いんでしょうけれども、絵で見てこその怖さ・面白さもあるので、他の作品も漫画化してほしいなあと思ったり(^ ^)。
テーマがあるような無いような、ちょっとオムニバスな感じの短編集ですが、そのごった煮感も波津さんらしいといえば波津さんらしい感じ。ただ、いつもだと単行本にはあとがきの替わりに「日々平安 波頭濤子先生の日常」という日常漫画がついていて、これが非常に面白いのですが、今回は作品が難しいせいか、作品解説に終始した普通の“あとがき”だったのがちょっと残念(涙)。
.
いや、波津さんは以前から好きなんですが、なぜここであえて取り上げたかというと。
この本の帯に、来年2月の朝海ひかるさん主演「MATERIAL」(荻田浩一演出)の原作が波津さんの「雨柳堂夢咄」だと書いてあったからなんです。
……すみません、情報に疎くて。
朝海さんが荻田さん演出のダンスアクトに主演されることは勿論存じ上げていたんですが、「雨柳堂」とは全く結びついていなかったので、もの凄く吃驚いたしまして。
「雨柳堂夢咄」、私は連載第三回目くらいからの熱烈なファンなんです(汗)。まさか、あんなマイナーな(今にも消滅しそうな途切れがちの出版状況だった)作品を舞台化しようなんて猛者がいたとは……
いや、というか、やっぱり荻田さんはどっか私と趣味が近いところがあるんじゃないか、と(汗)(荻田さんの信者の方、本当にすみません)。「雨柳堂」といい、「蜘蛛女のキス」といい、なんだかすごいなーと思ってしまいます。「蜘蛛女のキス」も、「日本最終公演」とまで銘打たれてたのに再演しちゃったんだもんなあ。凄いよなー、とゆー感想しかでないんですが。
ここまできたら、いっそのこと○○も○○も……と思ってしまう今日この頃(^ ^;ゞ
「蜘蛛女のキス」といえば……来年の再演の蜘蛛女は、金さんなんですよね。コムさんも良かったけど、また違う「蜘蛛女のキス」が観れるのがとても楽しみです♪
「雨柳堂夢咄」は、“この世のものならぬモノを見、声を聞く”不思議な少年・蓮を主人公に、彼の祖父が営む骨董店「雨柳堂」を舞台にした連作短編集で、単行本にして12巻まで出ています。朝日ソノラマの美麗な大型本と、最近文庫にもなって、もう全巻文庫化したのかな?
ここ数年(?)雑誌「ネムキ」の連載も止まっていたのですが、ここに来て再開したのは舞台化の恩恵もあるのでしょうか?だとしたら、荻田さんと朝海さんには心から感謝!ですね。早く新刊が出ますように♪
「雨柳堂」には視覚的に美しい物語がたくさんあるので、うまく舞台化してほしいなあと思います。
……でも、梅田芸術劇場のコムさんの写真は、蓮ファンとしてはちょっと受け入れがたい(T T)。それとも、コムさんは蓮じゃないのでしょうか…?
蓮は、神ではなく、魔性の生き物でもなく、でも、ただの“ちょっと不思議な能力を持つ少年”というわけでもない、曖昧で運命的な存在。「銀の三角」のラグトーリンの同類でありながら、普段は、ごく生真面目で祖父思いの好青年、ってところがツボなんだけどなあ……。
基本的に、どの物語も主人公は別にいて、蓮自身はただの狂言回しなんですが……あれを舞台化するとしたら、オムニバスにいろんな咄をつないで、朝海さんだけが通し役で蓮として踊る……みたいな感じになるんでしょうか。お芝居ではなく“ダンスアクト”だから、ラストに脚本的な結論がなくても問題ないでしょうし。
まぁ、でも、舞台とは関係なくても、幻想小説やファンタジーがお好きな方なら波津作品は絶対気に入ると思いますので(^ ^)。ぜひ機会がありましたらご一読くださいませ。
ちなみに、波津さんの作品で「雨柳堂」以外の私のお勧めは、プチフラワーの「異国の花守」シリーズと「パーフェクト・ジェントルマン」、女性の情念を描いた「水に棲む鬼」…あたりでしょうか。まぁ、基本的にどれも好きなんですが(^ ^)。
ここまで既刊について書いておいて、なんだか今更ですが……
今回の新刊「幻想綺帖」は、中国の奇談や泉鏡花・芥川龍之介らが書いた幻想的な短編を漫画化したものを集めた短編集。有名どころでは「山月記」や鏡花の「化鳥」が入っています。あと、個人的には、いかにも波津さんらしい展開の「藤の杜のおぢい」や、芥川原作の「夜半の膳」のトボけた後味、ミャンマー生まれの英国作家・サキの「開いた窓」のシンプルなオチの見事さ、などが面白かったです。サキの作品は、たぶん原作も面白いんでしょうけれども、絵で見てこその怖さ・面白さもあるので、他の作品も漫画化してほしいなあと思ったり(^ ^)。
テーマがあるような無いような、ちょっとオムニバスな感じの短編集ですが、そのごった煮感も波津さんらしいといえば波津さんらしい感じ。ただ、いつもだと単行本にはあとがきの替わりに「日々平安 波頭濤子先生の日常」という日常漫画がついていて、これが非常に面白いのですが、今回は作品が難しいせいか、作品解説に終始した普通の“あとがき”だったのがちょっと残念(涙)。
.
30萬ヒット\(^o^)/
2009年8月31日 呟き・ご挨拶・他 コメント (2)今みたら、30万ヒットを達成していました(嬉)。
おお。8月中に達成できるとは思っていなかったのでちょっと嬉しい。
コレもすべて、いつも遊びにいらしてくださり、コメントをくださる皆様のおかげです!
本当に、いつもありがとうございますm(_ _)m。
ちなみに。
このサイトがリニューアルしてから今までの、一日のアクセス最高記録は、博多座初日の8月3日でした(^ ^)。
あまり意識してはいなかったのですが、いちおう、大空さんのファンサイトに分類される存在にはなっているらしい……。
そして、二番目が「派遣のオスカル」が放送された8月28日でした(^ ^)。
その後もラギちゃん(柊巴)の名前で検索してきてくださる方が増えているのが、なんだか嬉しいです。
ラギちゃ~ん、お元気ですかー?
あなたを愛している人が、こんなにたくさんいるんだよー★
…と、いうわけで。
これからも、40万ヒット目指して(?)あれこれ好きなことについて書いていきたいと思っておりますので。
末永く、どうぞよろしくお願いいたします(^ ^)。
.
おお。8月中に達成できるとは思っていなかったのでちょっと嬉しい。
コレもすべて、いつも遊びにいらしてくださり、コメントをくださる皆様のおかげです!
本当に、いつもありがとうございますm(_ _)m。
ちなみに。
このサイトがリニューアルしてから今までの、一日のアクセス最高記録は、博多座初日の8月3日でした(^ ^)。
あまり意識してはいなかったのですが、いちおう、大空さんのファンサイトに分類される存在にはなっているらしい……。
そして、二番目が「派遣のオスカル」が放送された8月28日でした(^ ^)。
その後もラギちゃん(柊巴)の名前で検索してきてくださる方が増えているのが、なんだか嬉しいです。
ラギちゃ~ん、お元気ですかー?
あなたを愛している人が、こんなにたくさんいるんだよー★
…と、いうわけで。
これからも、40万ヒット目指して(?)あれこれ好きなことについて書いていきたいと思っておりますので。
末永く、どうぞよろしくお願いいたします(^ ^)。
.
東京芸術劇場中ホールにて、TSミュージカル「天翔ける風に」を観劇いたしました。
野田秀樹の「贋作・罪と罰」をもとにしたミュージカル。
そもそも、この「贋作・罪と罰」自体、ドストエフスキーの「罪と罰」を元に、時代を幕末の江戸にうつし、坂本竜馬を絡ませて翻案したもの。私が観たのは野田さんが日本に帰ってきてNODA・MAPを立ち上げた翌年だったかその次だったかだと思います。
もう10年以上も前(!)のことだし、一回しか観ていないので内容は殆ど覚えていないのですが。
大竹しのぶさんが演じていた三条英の黒い男服と、くっきりとした輪郭のある透明感、そして、あまりにも激しいアクションの連続が、すごく印象に残っています。
そして、「天翔ける風に」。
私が観たのは初演、まだタータン(香寿たつき)が現役タカラジェンヌ(専科)として特出した時。
で、男装で出てくるものと思っていたら、案外女性らしい衣装で出てきて、しかも現役タカラジェンヌとは思えない高い声(汗)。この人は、とっとと宝塚を卒業して女優になったほうが良いんじゃないか、と思ったことを鮮明に覚えています。
案の定、割とすぐに星組トップスターに就任(←特出時には内定発表されていたかも)、2年ほどで卒業。すっかりイイオンナになったタータンの、卒業後第一作として再演されたときは縁がなくて観られなかったのですが。
今回、久しぶりにこの作品を観て、あらためて、英の“女”に吃驚しました。
…いや、違う。“女”じゃない。英の“少女”に、です。
なんというか。今回の三条英は、すごく“理論に踊らされた被害者”的なイメージを感じました。…いや、“被害者”っていうとちょっと違うな。やっぱり“少女”かな?外界に対してすごく閉じられた存在。自分の中で完結しようとするあまり、外界からの刺激(=すべての出来事)に対して、まず拒否から入るタイプ。
もともとタータンは、その外見や年齢にそぐわない少女めいたところのある役者で、そのギャップが面白いんだと思うのですが(「ジキル&ハイド」のルーシィとか)、三条英は、その潔癖な理想家ぶり、孤高であろうとする強がりが酷く子供っぽくて、、、、才谷梅太郎(山崎銀之丞)が彼女を守りたいと思い、世の醜さに触れさせないために隔離したくなる気持ちがわかる、というか。
自分自身の力でなんとかしなくてはいけない、という切迫感が英にないぶん、彼女を見守り、その不器用な生き方を護ろうとした才谷、という人物が浮かび上がってきたような気がします。そして謝さんは、その潔癖症の少女性を三条英に求めているんだろうな、と。
獄につながれた英のもつ、透明感。
『あたしの彼方へ』と幸せそうに紡ぐ、言の葉たち。
その言の葉が舞い落ちる下で、血を流して倒れている、黒いシルエット。
今回の才谷は、昔から大好きな銀さま(山崎銀之丞)。
ちなみに、初演は畠中洋さんでした(*^ ^*)。
銀さまは銀さまで達者な人ですし、間のとりかたといい、包容力といい、文句なしに素敵だったのですが。ただ、どうしたって銀さまと畠中さんじゃミュージカルの出演歴が違うというか……いやいや、銀さまも予想以上に歌は良かったんですが、ミュージカル初出演の銀さまが畠中さんのレベルに達してないのはそれは仕方のないことでして。(←言い訳が長いよ)
すみませんすみません。銀さまの才谷、本当に素敵でした。
……でも、もう一回畠中さんの才谷に逢えるなら、日本全国どこにでも行くぞ私は。
今回観て、あれっ?と思ったのは、つかこうへいの「広島に原爆を落とす日」を連想したことでした。
何がどう連携したのか、自分でもよくわからないのですが。
ラスト近くの、才谷と英の会話を聞きながら。
二人の会話の透明感、明るさ、内容は一国を(幕府を)滅ぼす話なのに、ひどく明るく、幸せそうに語りあう二人を観ながら。
「だから、僕が、やるんだ。---誰よりも日本を愛している僕が、広島を愛している僕が、新しい世界を始めるために、僕にしかできないことを」と、晴れ晴れと宣言した場面が思い出されて。
…なんでかな、と思うんですけどね…(- -;
英を追い詰める担当刑事(←当時はまだ幕末で、そういう呼称は無かったはずだが…)の都司之助は、戸井勝海。お髭が素敵でちょっとうっとり(*^ ^*)。
いや、久しぶりに歌も芝居も大満足のできでした。あのイヤらしさがとってもお似合いです。あああ、髭萌え。(←結局そこか!)
あんなに“大人”な芝居をする戸井さん、珍しいような気がします。英の“理論”あるいは“論文”に関する一連の会話のイヤらしいこと!!まるっきり大人と子供の議論すぎて、勝負にも何もなっていなかったのは、ちょっと面白いくらいでした。初演もあんなだったっけかなあ…。彼女が血を吐く思いで叫んでいたはずの“理論”さえ、ちょっとかっこいい言葉を並べただけの机上の空論に聴こえてしまったんですよね。あれは意図したものだったのかなあ…?
英の父親で、酒のせいで仕事を喪い、身を持ち崩した甘井聞太左衛門に阿部裕。小者っぷりが切ないほどで、良い役ですよね。以前観たときはどなただったのかな…。
英の母親・三条清に福麻むつ美。妹・智に剱持たまき。なんだか、初演の印象では、この二人はもっと英を追い詰める存在だったと思うのですが、なんだか普通な感じでした。英の運命そのものに、あまり異常性が無かったしな。……よく覚えていないんですけど、三条家に関わる部分の演出はかなり違っているような気がします。家庭の異常性よりも、時代の異常性を表に出した印象。…全然違うかもしれませんが(滝汗)
退屈しのぎに人の運命をもてあそぶ、財産持ちの溜水石右衛門は、今拓也。うっとりするほど素敵な青髭っぷり♪ああ、なんてステキなSっぷりかしら。たまきちゃんを襲うところとか、すごく力弱い感じで素敵でした。たまきちゃん、強いんだもん(^ ^)。大好きだー!
志士たちのリーダーは、平澤智さん。いやはや、格好良かったです。
回りの志士たちもよく暴れてました。ただ、初演はもっとJAC系の役者が多くて振りつけもアクロバティックだったような気がするんですけど、気のせいでしょうか…?(むしろ『贋作…』の方かも)
志士たちは、幕府を倒したいわけじゃない。
新しい世界を創りたいわけじゃ、ない。
ただ、自分たちが勝利したいだけ。
だから彼らは、否定する。無血開城を実現させた、竜馬を。
無血で世の中を変えようとした、竜馬を。
どうせ王座は、血で購うもの。
江戸城は無血で開城しても、結局のところ戦は起こる。いつか、必ず。
それは、“新しい世の中”ではなく、“勝利”を求める人がいるから、だ。
…もしかしたら。
女が夢見るのは「新しい世界」で、
男が夢見るのは「勝利」なのかもしれない。
才谷は、竜馬は、英のために「新しい世界」を求めたのかもしれない。
ドストエフスキーの「罪と罰」を翻案するにあたり、野田さんがまずラスコーリニコフを女性に設定したことは、それだけの意味があったのだと思います。
そして、その三条英に、年齢的にも外見的にも技術的にも立派なベテランでありながら、芯のところで完全に無垢な少女性を抱いた香寿たつきをあてたことは、謝さんの慧眼、と、言うべきなのでしょう。
…そんなことを、思いながら。
途中、何度か登場するええじゃないか軍団は、プログラムには載っていないんですよね。どういう人たちなんでしょう。「オペラ・デ・マランドロ」のサンバチームみたいに団体名が書いてあることもないし、普通に出演者なんだとしたら、名前だけでも…と思うのですが。
志士たちの熱気と、宝塚以外の舞台では滅多に観ることのない大群衆(30人以上居るらしい)のパワー。幕末、という時代のもつ熱を表現するのに、これだけの人数を投入しなくてはならないのか、と思うと、本来の意味とは違う意味で感動を覚えます。
それにしても…本当に宝塚の本公演って人数多いんだなあ、と、そんなことにしみじみ感動したりしつつ(^ ^;ゞ
.
野田秀樹の「贋作・罪と罰」をもとにしたミュージカル。
そもそも、この「贋作・罪と罰」自体、ドストエフスキーの「罪と罰」を元に、時代を幕末の江戸にうつし、坂本竜馬を絡ませて翻案したもの。私が観たのは野田さんが日本に帰ってきてNODA・MAPを立ち上げた翌年だったかその次だったかだと思います。
もう10年以上も前(!)のことだし、一回しか観ていないので内容は殆ど覚えていないのですが。
大竹しのぶさんが演じていた三条英の黒い男服と、くっきりとした輪郭のある透明感、そして、あまりにも激しいアクションの連続が、すごく印象に残っています。
そして、「天翔ける風に」。
私が観たのは初演、まだタータン(香寿たつき)が現役タカラジェンヌ(専科)として特出した時。
で、男装で出てくるものと思っていたら、案外女性らしい衣装で出てきて、しかも現役タカラジェンヌとは思えない高い声(汗)。この人は、とっとと宝塚を卒業して女優になったほうが良いんじゃないか、と思ったことを鮮明に覚えています。
案の定、割とすぐに星組トップスターに就任(←特出時には内定発表されていたかも)、2年ほどで卒業。すっかりイイオンナになったタータンの、卒業後第一作として再演されたときは縁がなくて観られなかったのですが。
今回、久しぶりにこの作品を観て、あらためて、英の“女”に吃驚しました。
…いや、違う。“女”じゃない。英の“少女”に、です。
なんというか。今回の三条英は、すごく“理論に踊らされた被害者”的なイメージを感じました。…いや、“被害者”っていうとちょっと違うな。やっぱり“少女”かな?外界に対してすごく閉じられた存在。自分の中で完結しようとするあまり、外界からの刺激(=すべての出来事)に対して、まず拒否から入るタイプ。
もともとタータンは、その外見や年齢にそぐわない少女めいたところのある役者で、そのギャップが面白いんだと思うのですが(「ジキル&ハイド」のルーシィとか)、三条英は、その潔癖な理想家ぶり、孤高であろうとする強がりが酷く子供っぽくて、、、、才谷梅太郎(山崎銀之丞)が彼女を守りたいと思い、世の醜さに触れさせないために隔離したくなる気持ちがわかる、というか。
自分自身の力でなんとかしなくてはいけない、という切迫感が英にないぶん、彼女を見守り、その不器用な生き方を護ろうとした才谷、という人物が浮かび上がってきたような気がします。そして謝さんは、その潔癖症の少女性を三条英に求めているんだろうな、と。
獄につながれた英のもつ、透明感。
『あたしの彼方へ』と幸せそうに紡ぐ、言の葉たち。
その言の葉が舞い落ちる下で、血を流して倒れている、黒いシルエット。
今回の才谷は、昔から大好きな銀さま(山崎銀之丞)。
ちなみに、初演は畠中洋さんでした(*^ ^*)。
銀さまは銀さまで達者な人ですし、間のとりかたといい、包容力といい、文句なしに素敵だったのですが。ただ、どうしたって銀さまと畠中さんじゃミュージカルの出演歴が違うというか……いやいや、銀さまも予想以上に歌は良かったんですが、ミュージカル初出演の銀さまが畠中さんのレベルに達してないのはそれは仕方のないことでして。(←言い訳が長いよ)
すみませんすみません。銀さまの才谷、本当に素敵でした。
……でも、もう一回畠中さんの才谷に逢えるなら、日本全国どこにでも行くぞ私は。
今回観て、あれっ?と思ったのは、つかこうへいの「広島に原爆を落とす日」を連想したことでした。
何がどう連携したのか、自分でもよくわからないのですが。
ラスト近くの、才谷と英の会話を聞きながら。
二人の会話の透明感、明るさ、内容は一国を(幕府を)滅ぼす話なのに、ひどく明るく、幸せそうに語りあう二人を観ながら。
「だから、僕が、やるんだ。---誰よりも日本を愛している僕が、広島を愛している僕が、新しい世界を始めるために、僕にしかできないことを」と、晴れ晴れと宣言した場面が思い出されて。
…なんでかな、と思うんですけどね…(- -;
英を追い詰める担当刑事(←当時はまだ幕末で、そういう呼称は無かったはずだが…)の都司之助は、戸井勝海。お髭が素敵でちょっとうっとり(*^ ^*)。
いや、久しぶりに歌も芝居も大満足のできでした。あのイヤらしさがとってもお似合いです。あああ、髭萌え。(←結局そこか!)
あんなに“大人”な芝居をする戸井さん、珍しいような気がします。英の“理論”あるいは“論文”に関する一連の会話のイヤらしいこと!!まるっきり大人と子供の議論すぎて、勝負にも何もなっていなかったのは、ちょっと面白いくらいでした。初演もあんなだったっけかなあ…。彼女が血を吐く思いで叫んでいたはずの“理論”さえ、ちょっとかっこいい言葉を並べただけの机上の空論に聴こえてしまったんですよね。あれは意図したものだったのかなあ…?
英の父親で、酒のせいで仕事を喪い、身を持ち崩した甘井聞太左衛門に阿部裕。小者っぷりが切ないほどで、良い役ですよね。以前観たときはどなただったのかな…。
英の母親・三条清に福麻むつ美。妹・智に剱持たまき。なんだか、初演の印象では、この二人はもっと英を追い詰める存在だったと思うのですが、なんだか普通な感じでした。英の運命そのものに、あまり異常性が無かったしな。……よく覚えていないんですけど、三条家に関わる部分の演出はかなり違っているような気がします。家庭の異常性よりも、時代の異常性を表に出した印象。…全然違うかもしれませんが(滝汗)
退屈しのぎに人の運命をもてあそぶ、財産持ちの溜水石右衛門は、今拓也。うっとりするほど素敵な青髭っぷり♪ああ、なんてステキなSっぷりかしら。たまきちゃんを襲うところとか、すごく力弱い感じで素敵でした。たまきちゃん、強いんだもん(^ ^)。大好きだー!
志士たちのリーダーは、平澤智さん。いやはや、格好良かったです。
回りの志士たちもよく暴れてました。ただ、初演はもっとJAC系の役者が多くて振りつけもアクロバティックだったような気がするんですけど、気のせいでしょうか…?(むしろ『贋作…』の方かも)
志士たちは、幕府を倒したいわけじゃない。
新しい世界を創りたいわけじゃ、ない。
ただ、自分たちが勝利したいだけ。
だから彼らは、否定する。無血開城を実現させた、竜馬を。
無血で世の中を変えようとした、竜馬を。
どうせ王座は、血で購うもの。
江戸城は無血で開城しても、結局のところ戦は起こる。いつか、必ず。
それは、“新しい世の中”ではなく、“勝利”を求める人がいるから、だ。
…もしかしたら。
女が夢見るのは「新しい世界」で、
男が夢見るのは「勝利」なのかもしれない。
才谷は、竜馬は、英のために「新しい世界」を求めたのかもしれない。
ドストエフスキーの「罪と罰」を翻案するにあたり、野田さんがまずラスコーリニコフを女性に設定したことは、それだけの意味があったのだと思います。
そして、その三条英に、年齢的にも外見的にも技術的にも立派なベテランでありながら、芯のところで完全に無垢な少女性を抱いた香寿たつきをあてたことは、謝さんの慧眼、と、言うべきなのでしょう。
…そんなことを、思いながら。
途中、何度か登場するええじゃないか軍団は、プログラムには載っていないんですよね。どういう人たちなんでしょう。「オペラ・デ・マランドロ」のサンバチームみたいに団体名が書いてあることもないし、普通に出演者なんだとしたら、名前だけでも…と思うのですが。
志士たちの熱気と、宝塚以外の舞台では滅多に観ることのない大群衆(30人以上居るらしい)のパワー。幕末、という時代のもつ熱を表現するのに、これだけの人数を投入しなくてはならないのか、と思うと、本来の意味とは違う意味で感動を覚えます。
それにしても…本当に宝塚の本公演って人数多いんだなあ、と、そんなことにしみじみ感動したりしつつ(^ ^;ゞ
.
柊巴嬢が出演するNHK総合のドラマ「派遣のオスカル」を見ました。
公式サイトはこちら。
http://www.nhk.or.jp/kindora/haken/
……すっかり忘れていて、かろうじて思い出したのが放映50分前。焦って帰って、ギリギリで間に合いました(^ ^;ゞ
どうせ出番なんて少しだろう、と思って、目を皿のようにして真剣に観たのですが、どーーーーしてもラギちゃんが見つけられない(涙)。貧民たちの中に絶対居ると思ったのに居ないし、通行人とかも結構チェックしたんですが見つからない……(T T)
もしかして、全ての回に出演するわけではないのか?と思っていたのですが、エンドロールに名前があったってことは、絶対どっかで出ていたはず!!
……もしや、あの肩幅は?
どっかで見たことあるスタイルだ、と思った、金髪の人は、もしや。
もしそうだとしたら、小林隆さんのコメントもうなずける。たしかに“或る重要なポイントで登場する”人物だ。
もしかして千秋楽まで顔は映らないままに終わるのか……?(しょぼん)
それはある意味、ものすごーーーくラギちゃんらしい、かも、、、。
全6回のこのドラマ。
次のゲストは、山本耕史さんなんですね(@ @)。予告編観て、ちょっとテンション上がりました(^ ^)すっげー楽しみだ!!
私は原作も好きだったのですが、ドラマもなかなか面白くなりそうですね。
コムさん(朝海ひかる)も綺麗だったし、ちょこっと顔出ししただけだった上条恒彦さんも、これから表に出てくるんでしょうか。田中麗奈さん割と好きなので、わくわくします★
それにしても。
コムさんのマリー・アントワネット姿にびっくりしました……
年相応にふっくらされて、贅沢に狎れた王妃マリーの貫禄がよく出ていたと思います。
最初は、オスカルもコムさんだろうと思っていたんですけど、ちょっとバランスが違うんですよね……。面白いキャスティングだなあ(^ ^)。どういう経緯でラギちゃんに回ってきたんでしょうか。
……ドラマの放映に合わせてブログでもはじめてくれるんじゃないかと期待していたんですが、そんなサービスするような人じゃないか………(T T)。
今後も、芸能活動される予定はおありなんでしょうか。ドキドキ。
舞台に立つ気は、無いのかな……(しょぼん)
.
公式サイトはこちら。
http://www.nhk.or.jp/kindora/haken/
……すっかり忘れていて、かろうじて思い出したのが放映50分前。焦って帰って、ギリギリで間に合いました(^ ^;ゞ
どうせ出番なんて少しだろう、と思って、目を皿のようにして真剣に観たのですが、どーーーーしてもラギちゃんが見つけられない(涙)。貧民たちの中に絶対居ると思ったのに居ないし、通行人とかも結構チェックしたんですが見つからない……(T T)
もしかして、全ての回に出演するわけではないのか?と思っていたのですが、エンドロールに名前があったってことは、絶対どっかで出ていたはず!!
……もしや、あの肩幅は?
どっかで見たことあるスタイルだ、と思った、金髪の人は、もしや。
もしそうだとしたら、小林隆さんのコメントもうなずける。たしかに“或る重要なポイントで登場する”人物だ。
もしかして千秋楽まで顔は映らないままに終わるのか……?(しょぼん)
それはある意味、ものすごーーーくラギちゃんらしい、かも、、、。
全6回のこのドラマ。
次のゲストは、山本耕史さんなんですね(@ @)。予告編観て、ちょっとテンション上がりました(^ ^)すっげー楽しみだ!!
私は原作も好きだったのですが、ドラマもなかなか面白くなりそうですね。
コムさん(朝海ひかる)も綺麗だったし、ちょこっと顔出ししただけだった上条恒彦さんも、これから表に出てくるんでしょうか。田中麗奈さん割と好きなので、わくわくします★
それにしても。
コムさんのマリー・アントワネット姿にびっくりしました……
年相応にふっくらされて、贅沢に狎れた王妃マリーの貫禄がよく出ていたと思います。
最初は、オスカルもコムさんだろうと思っていたんですけど、ちょっとバランスが違うんですよね……。面白いキャスティングだなあ(^ ^)。どういう経緯でラギちゃんに回ってきたんでしょうか。
……ドラマの放映に合わせてブログでもはじめてくれるんじゃないかと期待していたんですが、そんなサービスするような人じゃないか………(T T)。
今後も、芸能活動される予定はおありなんでしょうか。ドキドキ。
舞台に立つ気は、無いのかな……(しょぼん)
.
若人たちの太王四神記 星組版
2009年8月27日 宝塚(星)星組東宝新人公演「太王四神記II」を観劇して参りました。
仕事が終わらず、ちょっと遅刻してしまいましたが、なんとか無事観ることができました。
お近くの席だった方、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m。
新人公演演出は、稲葉太地。
基本的には、本公演をなぞった演出だった印象。本公演の脚本が違うんだから当たり前ですが、花組新公のカットぶりともまた違っていて、ほほーそうくるか、という感じ。
でも、プルキルがキハの記憶を取り戻そうとする場面はやっぱりいらなかったらしい(^ ^)。
タムドク(真風涼帆/柚希礼音)
うーん……私も途中から観たのであまり偉そうなことは言えないのですが……
もしかして具合が悪いんじゃないか?と心配になってしまったくらい、不安定な感じがありました。「マイディア…」のときは、「勉強中」の札は下げていたけれども、彼女なりにもの凄く集中して、必死にやっているのが凄く伝わってきて応援したいなあと思ったのですが、今回はその集中が感じられなくて(T T)。
学年の割に完成度の高い美声の持ち主ですが、今日は全然声が出てなくて。なんというか、呼吸が浅くてちゃんと支えられていない感じでしたね。特に歌う時の呼吸がまるっきりできてなくて、一音一音、音を出してから音程を探していたのが気になりました。
「マイディア……」の時は、不安定ながらも声の良さで乗り切って、物語のキーアイテムである“歌”を、真風くんなりにキチンと聴かせてくれていたのですが……
芝居自体は、素直で真っ直ぐで、いいものを持っている人だと思っているんですけどね。本公演のチョロも凄く良いし。スジニの水瀬さんが段取り違いで出てこなかった時も、落ち着いて対応できていて、廻りが見えているな、と思ったし。
前回の役は役作りで苦戦していた印象がありましたけど、タムドクは似合いそうだと思っていたので、今回の苦戦は意外でした。
プレッシャーがあったのかな?
でも、実はホゲの方が柄にあっているタイプなのでしょうか…?ぱっと目を引く美貌だけど、芝居は案外繊細で、ちょっとヨン・ホゲと逆で観てみたいな、と思いました。
キハ(蒼乃夕妃/夢咲ねね)
綺麗でまっすぐで、威厳があって、強い。タムドクよりかなり歳上な印象のある、落ち着いた女性像でした。声が落ち着いているので、ねねちゃんのような少女性はあまり感じませんでしたね。自分で自分の道を決められる、大人の女性という感じ。
包容力のある、なめらかな柔らかさが彼女の個性だなあ、と、どの役を観ても思います。
しかーし、キハのキャラがそうなると、ホゲの「指一本触れていない」に説得力が無いというか。あのホゲとあのキハなら、その関係は花組版で良いと思うんだけどなあ、などと思ってしまいましたが(苦笑)。
「マイディア…」でも思いましたが、本当に垢抜けて綺麗になりましたね!(@ @)。もともとの骨格的なスタイルは素晴らしいので、もう少し全体に絞れれば完璧なのになあ、と勿体無く思ったりします。カウリ剣での儀式の場面、剣を振り上げたら、背中が丸見えになっちゃったよ……(涙)。
でも、可愛いからいいんです(^_^;
ホゲ(麻央侑希/鳳稀かなめ)
実に華やかで綺麗な人だな、と。この学年で抜擢されるだけのことはあると思いました。ほんの少し、天海祐希さんを思い出させる美貌。
まだ研2の94期。声や仕草が女の子のままでも不思議はないのですが……でも、同期でもきちんと“男役”として喋れている人は何人もいるだけに、ちょっと歯がゆい気がしてしまいます。新公とはいえ二番手役をやるからには、もうちょっとがんばって欲しかったなあ。
タムドク役の真風くんとの並びも、長身スタイル抜群同士で見ごたえがありました。美人だし、役を選べば人気が出るんじゃないかな。……ホゲには全く手も足も出なくて、途中で諦めちゃった感が漂っていたのは勿体無い気がしました。
正直なところ、今回は、チュムチあたりをやっておいた方が彼女のためだったんじゃないかと思います…。
プルキル(天寿光希/涼紫央)
すみません、この新公を観にいった最大の動機は、この人のプルキルが観たい!!だったのですが。
すずみんがあれだけ苦戦してたプルキル役。
包容力があって笑顔の可愛い美人で、そしてスタイルには微妙に難あり、とゆーカテゴリの役者には、難しい役なのかもしれないな、と思いました。まずは見た目で観客を圧倒することが重要ですし。
……いや、圧倒されましたけどね、あのビジュアルには。目元の描き方とか、すげーーーー。
気を取り直して。
でも、頑張ってました。すずみんより声が低いぶんは有利だったし、口調も間の取り方もすごく工夫して、仄暗い野心に身を焦がす妖怪を作りこんでいました。
それにしても滑舌良いなあ、この人。あの低音であれだけ喋れるなんて……。
ちょっと動きすぎてしまって小物に見えたのが残念ですが、よく創りこんでいたと思います。壮さんという手本がすぐ傍にあった朝夏くんが、まるっきり壮さんのコピーだった(素敵だった♪)ことを考えれば、独自の道を歩んだ天寿くんは、もっと評価されても良いような気がする。うん、私は好きだ!!
ヒョンゴ(壱城あずさ/英真なおき)
この役だけ、星組版ではなく花組版に戻ったような気がしました。しーらん、格好良い!!
いやはや、美形は得だなあ。心配そうにタムドクの顔を覗き込むだけで、なんだかすごくドキドキする(^ ^;。
滑舌も歌もずいぶん良くなって、これで新公卒業なんて勿体無い!!と心から思いました。いつの間にか、物語をしっかりと支えられる役者になっていたんですねぇ。あああ、勿体無いなあ…。
パソン(稀鳥まりあ/琴まりえ)
可愛いくてかっこいい。
キトリちゃん、前から好きなんですけど、今回でかなり本格的に落ちたような気がします。
何に驚いたか、って、その台詞を語る声に驚きました。すごく色っぽい、艶やかな低い声!!今までは絶対、あんな声じゃなかったのに(驚愕)。
見た目の可愛らしさと、声の男前さのギャップがなんとも言えず良かったです。ちょっと年配の、熟女っぽい役作りでしたが、元が可愛いので相殺されていた印象。とにかく素敵だった!(絶賛)
……なんだか、花組も星組も、パソンについては新公の方が本役より歳上に見えますね(^ ^; 偶然?
妹のタルビ(音波みのり/妃咲せあら)も、本当に可愛くて、美人姉妹だなーと思いました。
しっかりしてるけど恋愛にはオクテの姉と、純真で大人しくて、強引に迫られたら断れそうにない妹。そんな姉妹に見えました。
ちなみに、チュモンは普通に弟子みたいで、花組新公みたいに“パソンとチュモンはできてる”って感じはしなかったと思います。むしろ、パソンはチュムチと仲良く喋っている場面が多くて、二幕後半の「故郷を出たときから持っていたお守りさ」から「タルビと夫婦になるんだろう?」にかけての芝居が、すごく切なかった……のは気のせい、でしょうか?深読みすぎ?
ヨン・ガリョ(如月蓮/磯野千尋)
素晴らしかった(*^ ^*)。
ヒョンゴのしーらんと並んで、作品を支えたのはこの二人だなーと思います。はい。
「キーン」の冒頭で、不思議な声で歌っていた少年が、こんなに良い役者になるとはね……(感慨)。
チョ・ジュド(千寿はる/美稀千種)
あまりにも美形なので、一瞬、チョ・ジュドだか誰だかわかりませんでした(汗)。
…あ、いや、あの、(オロオロ)、みきちぐと比べてもかなり男前な、立派な“悪党”だったと思います。しかーし、「残りの神器はどこにある?」と聴かれて「……わかりません…」と悔しそうに応える千寿さんが、とても素敵でした♪
チョク・ファン(本城くれは/美城れん)
すみません。今日の新公で、一番私の心を射抜いたのは、他でもないこの人でした。
ちょっと目元の化粧はやり過ぎていましたが、物凄い美形……ですよね?(←あまり自信がない)
靺鞨での芝居は、ホゲがいっぱいいっぱい過ぎてちょっと……という感じでしたが(←せっかくチョク・ファンの見せ場なのにっ!!)、本城さんはよくカバーしていたと思います。ただ、彼女も非常に特徴のある、印象的な声質(響きが重厚すぎる重たい低音)で、その声を生かした喋りができてないのは残念でしたが。
あの声できちんと喋れるようになったら、私にとっては凄くキケンなひとになるだろうなあ……(^ ^;ゞ
愛のない結婚の場面での、男三人のさりげない空気感も良かった!
ホゲが討たれたあとの嘆きは、声をあげて泣き叫びながら完全に壊れてしまう、という激しさ。
むしろイルスと逆の方が良かったのでは?と思うほど“ホゲのもの”で、“ホゲに身も心も捧げた”男、でした。……あの美形にあそこまで尽くされたら、ホゲもちょっとほだされてしまいそうですよねぇ……(←おい)
イルス(大輝真琴/鶴美舞夕)
れんたや天寿さんと並んで、いつ星組を観ても子役をやっていた(しかも抜群に巧い)ひと。
今回は三人とも大人の男っぽい役で、それ自体がすごく楽しいです。
っていうか、楽しそうです(^ ^)。
イルスは、割とオイシイ処をチョク・ファンに持っていかれがちなキャラクターですが、大輝くんの芝居は非常に無駄がなくて的確だなあと思います。うん。いい男役だなあ。さすがにもう、子役は無いよね……。
スジニ(水瀬千秋/美弥るりか)
可愛いです。確かに。芝居も上手。間違いなく。
「スカーレット・ピンパーネル」のルイ・シャルル。
「ブエノスアイレスの風」のリリアナ。
水瀬さんの芝居をきちんと観たといえるのは、この二本くらいだと思いますが、どちらも確かに巧いなーと思ったんですよね。歌も良かったし。
ただ、彼女の芝居は“娘役”では無いんだなあ、と思うことがあります。今回も、スジニの中性的なところばかりが表に出ていて、ボーイッシュな女の子というより、性をもたない妖精みたいでした。……可愛いんですけどね。
チョロ(十碧れいや/真風涼帆)
長身にロングの蒼い鬘が似合って、格好良かったです。「マイディア…」でしいちゃんの役を演じた人ですが、僅か数ヶ月で見違えるように立ち姿が綺麗になって、もう「勉強中」の札は下げなくても大丈夫かな?(^ ^)。声もすっかり大人っぽくなりましたね。いやーーー、本当に、わずか数ヶ月でねぇ…(感心)伸びざかりだなあ。
カクダン(美弥るりか/蒼乃夕妃)
カッコいいです。ピンクのグロスっぽい厚めの唇が色っぽくて、黒い禁欲的な軍服とあわせると、ちょっと別世界的な雰囲気がありました。
……この人は本役カクダンで良かったと思うんですけどねぇ。強そうだし格好良いし。で、まりもちゃんがスジニ。どうしてそうしなかったんだろう(謎)。
本公演ではみやるりカクダン&まりもスジニ、新公は、まりもキハそのままで、みやるりは違う役、とか……なんて思ったくらい、普通に嵌り役でした(*^ ^*)。
トラジの店の女の子たちは、可愛い子ぞろい(はぁと)。
うーん、誰が誰だかさっぱりわからないのが残念です。せめて衣装が花組と同じならわかるかもしれないけど、違うしぃ。
最後のご挨拶で、セーム役の優香りこさんの美しさにちょっと見惚れました。
…私が到着したのはセーム様が自害なさった後で(涙)、お芝居は観られなかったのですが、どんなセームさまだったんだろう………。
.
仕事が終わらず、ちょっと遅刻してしまいましたが、なんとか無事観ることができました。
お近くの席だった方、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m。
新人公演演出は、稲葉太地。
基本的には、本公演をなぞった演出だった印象。本公演の脚本が違うんだから当たり前ですが、花組新公のカットぶりともまた違っていて、ほほーそうくるか、という感じ。
でも、プルキルがキハの記憶を取り戻そうとする場面はやっぱりいらなかったらしい(^ ^)。
タムドク(真風涼帆/柚希礼音)
うーん……私も途中から観たのであまり偉そうなことは言えないのですが……
もしかして具合が悪いんじゃないか?と心配になってしまったくらい、不安定な感じがありました。「マイディア…」のときは、「勉強中」の札は下げていたけれども、彼女なりにもの凄く集中して、必死にやっているのが凄く伝わってきて応援したいなあと思ったのですが、今回はその集中が感じられなくて(T T)。
学年の割に完成度の高い美声の持ち主ですが、今日は全然声が出てなくて。なんというか、呼吸が浅くてちゃんと支えられていない感じでしたね。特に歌う時の呼吸がまるっきりできてなくて、一音一音、音を出してから音程を探していたのが気になりました。
「マイディア……」の時は、不安定ながらも声の良さで乗り切って、物語のキーアイテムである“歌”を、真風くんなりにキチンと聴かせてくれていたのですが……
芝居自体は、素直で真っ直ぐで、いいものを持っている人だと思っているんですけどね。本公演のチョロも凄く良いし。スジニの水瀬さんが段取り違いで出てこなかった時も、落ち着いて対応できていて、廻りが見えているな、と思ったし。
前回の役は役作りで苦戦していた印象がありましたけど、タムドクは似合いそうだと思っていたので、今回の苦戦は意外でした。
プレッシャーがあったのかな?
でも、実はホゲの方が柄にあっているタイプなのでしょうか…?ぱっと目を引く美貌だけど、芝居は案外繊細で、ちょっとヨン・ホゲと逆で観てみたいな、と思いました。
キハ(蒼乃夕妃/夢咲ねね)
綺麗でまっすぐで、威厳があって、強い。タムドクよりかなり歳上な印象のある、落ち着いた女性像でした。声が落ち着いているので、ねねちゃんのような少女性はあまり感じませんでしたね。自分で自分の道を決められる、大人の女性という感じ。
包容力のある、なめらかな柔らかさが彼女の個性だなあ、と、どの役を観ても思います。
しかーし、キハのキャラがそうなると、ホゲの「指一本触れていない」に説得力が無いというか。あのホゲとあのキハなら、その関係は花組版で良いと思うんだけどなあ、などと思ってしまいましたが(苦笑)。
「マイディア…」でも思いましたが、本当に垢抜けて綺麗になりましたね!(@ @)。もともとの骨格的なスタイルは素晴らしいので、もう少し全体に絞れれば完璧なのになあ、と勿体無く思ったりします。カウリ剣での儀式の場面、剣を振り上げたら、背中が丸見えになっちゃったよ……(涙)。
でも、可愛いからいいんです(^_^;
ホゲ(麻央侑希/鳳稀かなめ)
実に華やかで綺麗な人だな、と。この学年で抜擢されるだけのことはあると思いました。ほんの少し、天海祐希さんを思い出させる美貌。
まだ研2の94期。声や仕草が女の子のままでも不思議はないのですが……でも、同期でもきちんと“男役”として喋れている人は何人もいるだけに、ちょっと歯がゆい気がしてしまいます。新公とはいえ二番手役をやるからには、もうちょっとがんばって欲しかったなあ。
タムドク役の真風くんとの並びも、長身スタイル抜群同士で見ごたえがありました。美人だし、役を選べば人気が出るんじゃないかな。……ホゲには全く手も足も出なくて、途中で諦めちゃった感が漂っていたのは勿体無い気がしました。
正直なところ、今回は、チュムチあたりをやっておいた方が彼女のためだったんじゃないかと思います…。
プルキル(天寿光希/涼紫央)
すみません、この新公を観にいった最大の動機は、この人のプルキルが観たい!!だったのですが。
すずみんがあれだけ苦戦してたプルキル役。
包容力があって笑顔の可愛い美人で、そしてスタイルには微妙に難あり、とゆーカテゴリの役者には、難しい役なのかもしれないな、と思いました。まずは見た目で観客を圧倒することが重要ですし。
……いや、圧倒されましたけどね、あのビジュアルには。目元の描き方とか、すげーーーー。
気を取り直して。
でも、頑張ってました。すずみんより声が低いぶんは有利だったし、口調も間の取り方もすごく工夫して、仄暗い野心に身を焦がす妖怪を作りこんでいました。
それにしても滑舌良いなあ、この人。あの低音であれだけ喋れるなんて……。
ちょっと動きすぎてしまって小物に見えたのが残念ですが、よく創りこんでいたと思います。壮さんという手本がすぐ傍にあった朝夏くんが、まるっきり壮さんのコピーだった(素敵だった♪)ことを考えれば、独自の道を歩んだ天寿くんは、もっと評価されても良いような気がする。うん、私は好きだ!!
ヒョンゴ(壱城あずさ/英真なおき)
この役だけ、星組版ではなく花組版に戻ったような気がしました。しーらん、格好良い!!
いやはや、美形は得だなあ。心配そうにタムドクの顔を覗き込むだけで、なんだかすごくドキドキする(^ ^;。
滑舌も歌もずいぶん良くなって、これで新公卒業なんて勿体無い!!と心から思いました。いつの間にか、物語をしっかりと支えられる役者になっていたんですねぇ。あああ、勿体無いなあ…。
パソン(稀鳥まりあ/琴まりえ)
可愛いくてかっこいい。
キトリちゃん、前から好きなんですけど、今回でかなり本格的に落ちたような気がします。
何に驚いたか、って、その台詞を語る声に驚きました。すごく色っぽい、艶やかな低い声!!今までは絶対、あんな声じゃなかったのに(驚愕)。
見た目の可愛らしさと、声の男前さのギャップがなんとも言えず良かったです。ちょっと年配の、熟女っぽい役作りでしたが、元が可愛いので相殺されていた印象。とにかく素敵だった!(絶賛)
……なんだか、花組も星組も、パソンについては新公の方が本役より歳上に見えますね(^ ^; 偶然?
妹のタルビ(音波みのり/妃咲せあら)も、本当に可愛くて、美人姉妹だなーと思いました。
しっかりしてるけど恋愛にはオクテの姉と、純真で大人しくて、強引に迫られたら断れそうにない妹。そんな姉妹に見えました。
ちなみに、チュモンは普通に弟子みたいで、花組新公みたいに“パソンとチュモンはできてる”って感じはしなかったと思います。むしろ、パソンはチュムチと仲良く喋っている場面が多くて、二幕後半の「故郷を出たときから持っていたお守りさ」から「タルビと夫婦になるんだろう?」にかけての芝居が、すごく切なかった……のは気のせい、でしょうか?深読みすぎ?
ヨン・ガリョ(如月蓮/磯野千尋)
素晴らしかった(*^ ^*)。
ヒョンゴのしーらんと並んで、作品を支えたのはこの二人だなーと思います。はい。
「キーン」の冒頭で、不思議な声で歌っていた少年が、こんなに良い役者になるとはね……(感慨)。
チョ・ジュド(千寿はる/美稀千種)
あまりにも美形なので、一瞬、チョ・ジュドだか誰だかわかりませんでした(汗)。
…あ、いや、あの、(オロオロ)、みきちぐと比べてもかなり男前な、立派な“悪党”だったと思います。しかーし、「残りの神器はどこにある?」と聴かれて「……わかりません…」と悔しそうに応える千寿さんが、とても素敵でした♪
チョク・ファン(本城くれは/美城れん)
すみません。今日の新公で、一番私の心を射抜いたのは、他でもないこの人でした。
ちょっと目元の化粧はやり過ぎていましたが、物凄い美形……ですよね?(←あまり自信がない)
靺鞨での芝居は、ホゲがいっぱいいっぱい過ぎてちょっと……という感じでしたが(←せっかくチョク・ファンの見せ場なのにっ!!)、本城さんはよくカバーしていたと思います。ただ、彼女も非常に特徴のある、印象的な声質(響きが重厚すぎる重たい低音)で、その声を生かした喋りができてないのは残念でしたが。
あの声できちんと喋れるようになったら、私にとっては凄くキケンなひとになるだろうなあ……(^ ^;ゞ
愛のない結婚の場面での、男三人のさりげない空気感も良かった!
ホゲが討たれたあとの嘆きは、声をあげて泣き叫びながら完全に壊れてしまう、という激しさ。
むしろイルスと逆の方が良かったのでは?と思うほど“ホゲのもの”で、“ホゲに身も心も捧げた”男、でした。……あの美形にあそこまで尽くされたら、ホゲもちょっとほだされてしまいそうですよねぇ……(←おい)
イルス(大輝真琴/鶴美舞夕)
れんたや天寿さんと並んで、いつ星組を観ても子役をやっていた(しかも抜群に巧い)ひと。
今回は三人とも大人の男っぽい役で、それ自体がすごく楽しいです。
っていうか、楽しそうです(^ ^)。
イルスは、割とオイシイ処をチョク・ファンに持っていかれがちなキャラクターですが、大輝くんの芝居は非常に無駄がなくて的確だなあと思います。うん。いい男役だなあ。さすがにもう、子役は無いよね……。
スジニ(水瀬千秋/美弥るりか)
可愛いです。確かに。芝居も上手。間違いなく。
「スカーレット・ピンパーネル」のルイ・シャルル。
「ブエノスアイレスの風」のリリアナ。
水瀬さんの芝居をきちんと観たといえるのは、この二本くらいだと思いますが、どちらも確かに巧いなーと思ったんですよね。歌も良かったし。
ただ、彼女の芝居は“娘役”では無いんだなあ、と思うことがあります。今回も、スジニの中性的なところばかりが表に出ていて、ボーイッシュな女の子というより、性をもたない妖精みたいでした。……可愛いんですけどね。
チョロ(十碧れいや/真風涼帆)
長身にロングの蒼い鬘が似合って、格好良かったです。「マイディア…」でしいちゃんの役を演じた人ですが、僅か数ヶ月で見違えるように立ち姿が綺麗になって、もう「勉強中」の札は下げなくても大丈夫かな?(^ ^)。声もすっかり大人っぽくなりましたね。いやーーー、本当に、わずか数ヶ月でねぇ…(感心)伸びざかりだなあ。
カクダン(美弥るりか/蒼乃夕妃)
カッコいいです。ピンクのグロスっぽい厚めの唇が色っぽくて、黒い禁欲的な軍服とあわせると、ちょっと別世界的な雰囲気がありました。
……この人は本役カクダンで良かったと思うんですけどねぇ。強そうだし格好良いし。で、まりもちゃんがスジニ。どうしてそうしなかったんだろう(謎)。
本公演ではみやるりカクダン&まりもスジニ、新公は、まりもキハそのままで、みやるりは違う役、とか……なんて思ったくらい、普通に嵌り役でした(*^ ^*)。
トラジの店の女の子たちは、可愛い子ぞろい(はぁと)。
うーん、誰が誰だかさっぱりわからないのが残念です。せめて衣装が花組と同じならわかるかもしれないけど、違うしぃ。
最後のご挨拶で、セーム役の優香りこさんの美しさにちょっと見惚れました。
…私が到着したのはセーム様が自害なさった後で(涙)、お芝居は観られなかったのですが、どんなセームさまだったんだろう………。
.
宙組博多座公演が千秋楽を迎え、
月組大劇場公演「ラストプレイ/ヒートオンビート」での卒業生が発表された、
8月25日。
三週間の博多座は体力的にも限界で、今日は一日、仕事をしながらぼーっとしてしまいました。
宙っ子の笑顔が眩しくて。
ラストプレイを迎える月っ子の笑顔が、懐かしくて。
ああ、こうして“好きな組”が増えていくのは、幸せなことなんだろうな、と。
…今は、まだ少し、胸がイタイけど。
千秋楽の昼の部は、なんだか悪戯っ子の妖精がとりついたかのように、祐飛さん筆頭に(汗)皆、カマしたり噛んだり音を外したりひっくり返ったり、もう大変f^_^;。
でも、まるでそれをカバーするかのように、芝居は凄く良かったです。
皆が本当に役に入って、新鮮な気持ちでお互いの言葉を聴いていたのが印象的でした。
前回まで、少し投げやりな方向に向かいつつあった茨木が、いきなり繊細で優しい少年に戻っていたことに驚きました。そうすることで綱に対する親近感が増し、「この首くれてやろうと」思った、ことが納得しやすくなっていたし。
藤子も綱も、酒呑童子も、皆良かったです(はぁと)
千秋楽は、打って変わって端正な芝居。
大きな失敗もなく、鬼っ子ひとりひとり、姫ぎみたちのひとりひとりが、役に集中して、大切に、楽しそうに動いていました。
あの舞台をナマで観ることができたのは、本当に幸運だった、と思います。
早く他の皆と合流した舞台を観てみたい!!全員揃っての「カサブランカ」が楽しみです。
星組東宝劇場公演は、お二人が無事復帰されて、でも、今度はヒロさんがお休み。ヒロさんのヤン王は、星原さんとは全然違う心弱いキャラクターが説得力があって素晴らしかったので、早くお元気になってほしいですが、代役が水輝涼くんなら安心なので、しっかり治して養生して欲しいな、と思います。
お大事に。そして、これ以上増えることのありませんように(祈)
カレンダーのメンバーも、なかなか不思議ですね。
やっぱり、何人か異動があるのかなあ?と思っちゃいました。
決まっていることがあるなら、早く発表してくれ>劇団(涙目)
樹里さんの「GOGO5」は、とりあえず「まさこちゃんが本日のスターだった」(友人談)とゆーことしか解らず、来月のCS放送がノーカットであることを祈るのみ。
あああ、参加したかったなあ……
いろんなことがあった8月。
…充実した一ヶ月でした。
…体力、つけないといけませんねえ……。
.
月組大劇場公演「ラストプレイ/ヒートオンビート」での卒業生が発表された、
8月25日。
三週間の博多座は体力的にも限界で、今日は一日、仕事をしながらぼーっとしてしまいました。
宙っ子の笑顔が眩しくて。
ラストプレイを迎える月っ子の笑顔が、懐かしくて。
ああ、こうして“好きな組”が増えていくのは、幸せなことなんだろうな、と。
…今は、まだ少し、胸がイタイけど。
千秋楽の昼の部は、なんだか悪戯っ子の妖精がとりついたかのように、祐飛さん筆頭に(汗)皆、カマしたり噛んだり音を外したりひっくり返ったり、もう大変f^_^;。
でも、まるでそれをカバーするかのように、芝居は凄く良かったです。
皆が本当に役に入って、新鮮な気持ちでお互いの言葉を聴いていたのが印象的でした。
前回まで、少し投げやりな方向に向かいつつあった茨木が、いきなり繊細で優しい少年に戻っていたことに驚きました。そうすることで綱に対する親近感が増し、「この首くれてやろうと」思った、ことが納得しやすくなっていたし。
藤子も綱も、酒呑童子も、皆良かったです(はぁと)
千秋楽は、打って変わって端正な芝居。
大きな失敗もなく、鬼っ子ひとりひとり、姫ぎみたちのひとりひとりが、役に集中して、大切に、楽しそうに動いていました。
あの舞台をナマで観ることができたのは、本当に幸運だった、と思います。
早く他の皆と合流した舞台を観てみたい!!全員揃っての「カサブランカ」が楽しみです。
星組東宝劇場公演は、お二人が無事復帰されて、でも、今度はヒロさんがお休み。ヒロさんのヤン王は、星原さんとは全然違う心弱いキャラクターが説得力があって素晴らしかったので、早くお元気になってほしいですが、代役が水輝涼くんなら安心なので、しっかり治して養生して欲しいな、と思います。
お大事に。そして、これ以上増えることのありませんように(祈)
カレンダーのメンバーも、なかなか不思議ですね。
やっぱり、何人か異動があるのかなあ?と思っちゃいました。
決まっていることがあるなら、早く発表してくれ>劇団(涙目)
樹里さんの「GOGO5」は、とりあえず「まさこちゃんが本日のスターだった」(友人談)とゆーことしか解らず、来月のCS放送がノーカットであることを祈るのみ。
あああ、参加したかったなあ……
いろんなことがあった8月。
…充実した一ヶ月でした。
…体力、つけないといけませんねえ……。
.
博多より愛をこめて【5】
2009年8月25日 宝塚(宙)今日一日、色々なコトがありすぎて、容量オーバーしています。
月組卒業生は、ただただ、切ない。
皆きっと、それぞれに考えて、考えて、考え抜いた末の決断なのでしょうけれども。
でも。
それでも、まだまだ輝いている貴女たちを観ていたかったよ、と。
世界はまだ終わらない。
空は墜ちてこないし、
地面だって割れてない。
でも、
…あなたたちは、もう、いってしまうんだね……。
遼河はるひ様、
音姫すなお様、
城咲あい様、
麻月れんか様、
羽桜しずく様、
麗百愛様、
あなたたちの幸せを、心から祈っています。
そして。
南の地では、博多座公演が無事千秋楽を迎えることができました。
一人の休演者もなく、三週間強の公演をやり抜けたことが、とても嬉しい。
萬さんを入れて総勢40名、皆が幸せそうな満面の笑顔で、
月組卒業生のショックから立ち直れない私を、慰めてくれました。
この三週間強で、曲がりなりにも40人全員の名前を覚え、顔も(素化粧か白塗りか鬼化粧か黒塗りなら)大丈夫なところまでは来た私。
萬さん、すっしーさんから咲花莉帆ちゃんまで、みんなみんな可愛くて、素敵です(はぁと)。
またひとつ、大好きな組ができた幸せを噛み締めながら。
さあ、次は逆転裁判です!!p(^^)q
楽しみだ〜〜(はぁと)!
月組卒業生は、ただただ、切ない。
皆きっと、それぞれに考えて、考えて、考え抜いた末の決断なのでしょうけれども。
でも。
それでも、まだまだ輝いている貴女たちを観ていたかったよ、と。
世界はまだ終わらない。
空は墜ちてこないし、
地面だって割れてない。
でも、
…あなたたちは、もう、いってしまうんだね……。
遼河はるひ様、
音姫すなお様、
城咲あい様、
麻月れんか様、
羽桜しずく様、
麗百愛様、
あなたたちの幸せを、心から祈っています。
そして。
南の地では、博多座公演が無事千秋楽を迎えることができました。
一人の休演者もなく、三週間強の公演をやり抜けたことが、とても嬉しい。
萬さんを入れて総勢40名、皆が幸せそうな満面の笑顔で、
月組卒業生のショックから立ち直れない私を、慰めてくれました。
この三週間強で、曲がりなりにも40人全員の名前を覚え、顔も(素化粧か白塗りか鬼化粧か黒塗りなら)大丈夫なところまでは来た私。
萬さん、すっしーさんから咲花莉帆ちゃんまで、みんなみんな可愛くて、素敵です(はぁと)。
またひとつ、大好きな組ができた幸せを噛み締めながら。
さあ、次は逆転裁判です!!p(^^)q
楽しみだ〜〜(はぁと)!
大江山の花の伝説【2】
2009年8月22日 宝塚(宙)星組さんの休演者のニュース、…心配です、本当に。
どうぞお大事に。そして、これ以上広がることのないように、祈っています。
そして。
東宝からは遠く離れた、宙組博多座公演「大江山花伝」。
ショーの方は一通り書き終わったので、今度はお芝居のほうを(^ ^)。
舞台と原作、両方のネタバレをしておりますので、あらかじめご了承くださいませ。
木原敏江原作の、往年の柴田侑宏作品。演出は中村暁。
どういう経緯で祐飛さんのプレお披露目がこの作品に決まったのかは判りませんが、きっと柴田さんは、祐飛さんが茨木を演じることを心から喜んでくださったに違いない!、、、と、勝手に思っていたりします。
とにかく祐飛さんがスターになれたのは、柴田作品との相性の良さというのは絶対にあると思うので。
最初の大役は「チェーザレ・ボルジア」の新公マキァヴェッリだったそうですし、私が落ちたのは全ツのミケロットでしたし、「黒い瞳」のプガチョフは決定打だし(^ ^)。
ちょっと飛んで「飛鳥夕映え」の鎌足と石川麻呂、「あかねさす」全ツの中大兄。どれも“ちょっと美味しい役”ではなく、きちんと物語のある、素晴らしい役で。
こういう役で、祐飛さんは育てられたんだなあと思います。だからこそ、「哀しみのコルドバ」のリカルドを、あれだけドラマティックに演じられたんだろうな、と。
だから、お披露目作品も柴田作品だったのはとても嬉しいです。
でも。
どうして月組中日「紫子」は大野さんが演出されるのに、博多「大江山」は中村さんなの?(涙)プレお披露目っていう条件は一緒なのにー(嘆)。
■プロローグー夢の藤波ー
緞帳があがると、檀の上に白と金の衣装を着た茨木が背を向けて立ち、美しいコーラスが、物語を語り始める……
♪藤波の藤波のうつろう時の夢なれや
♪ああ夢なれや
この作品は、どちらかというと舞踊詩に近い、というか……語り部がいなくて、その代わりにカゲコーラスがいろいろ説明をする構造になっています。だから、カゲコーラスをBGMだと思っていると全然話がわからずに終わる(^ ^)。
原作自体がわりとポエティックなつくりなので、こういう構成にしたんだろうなあとは思うのですが……原作を知らない方は、どう思われたのでしょうか。
壇上の茨木が、ゆうるりと振り向いて扇を外す。
♪月影にうつろう花のおもてこそ
びょうびょうと風が啼くような、寂しげな声。
あまり艶のない祐飛さんの声には、こういう使い方があるんだなー、なんて思っているうちに、上手袖から藤子(野々すみ花)、下手袖から渡辺綱(北翔海莉)が登場。三人の連舞に。
♪ほろほろと うす紫の
♪ほろほろと 身に降りかかり
明朗とした緩やかな音楽に合わせて舞う三人。私には日本舞踊の素養がまったくないので得手不得手はわかりませんが(汗)、同じ振りなのにそれぞれに微妙に違っていて、たおやかな茨木、勇壮な綱、気の強いな藤子、というキャラクターがちゃんと出ていたような気がします。
♪とけてはかなきうす紫の
♪夢の狭間にたゆたいて
♪後に残るは風ばかり
初見ではただただ綺麗なオープニングだなあと思ったんですが、二回目からは、ラストを観ているのですごく切ない。
絶望が浄化されて、ここにあるのは、ただ夢幻ばかり、だから。
この場面の歌詞は、プログラムにも明記されているとおり、原作のラストのひとコマでの綱の述懐…というか、物語を〆る言葉を元にしています。
ちょっと言葉の順番が違うくらいでほぼ同じなんですけど、一つだけ“ふじむらさき”を“うすむらさき”に変えてるんですよね。音で聴くと濁音の濁りが目立つからなのか、柴田さん的には深い意味があったのか……。
■第二場 酒呑童子、襲う
幕が降りて、幕前で華やかな貴族たちの宴が始まる。
♪この世をばわが世とぞ思う
♪望月の欠けたることのなしとおもえめ
有名な藤原道長の歌を歌う三人の女官は、真ん中が百千糸、下手に綾瀬あきな、上手に瀬音リサ。口火を切るももちさんのソロが、とてもなめらかな、コロコロとした可愛らしい声で、良かったです。ももちさんはこの公演、たくさん歌がありますけれども、個人的にはここが一番好きかも。
あきなちゃん、リサちゃんのコーラスが、とても可愛い(*^ ^*)。
後ろに居並ぶ姫君たちと貴公子たち。えーっと、花道の姫君たちは、結乃かなりちゃんと咲花莉帆さんが上手、舞花くるみちゃんと愛咲まりあさんが下手……だったかな?違っていたらすみません。
バチバチっという効果音が入って、照明が明滅。姫君たちが一人づつ、鬼の神通力で操られて、くるくると回りながら袖へ駆け抜けていく。
カゲで「ああっ!」とか、「姫君が!!」とか、いろんな声が入るのですが、あそこは録音なんでしょうか…?誰が喋っているのか全然わかりませんが(涙)。とりあえず、姫君たちのさらわれていくタイミングと、「○○が!」という悲鳴のタイミングは全く関係なかったです。
若い公達は、さらわれた姫を追うでなく、ただ舞台の真ん中に固まって震えているばかりだし(汗)。
そうこうしている間に姫君は全員さらわれて、公達も逃げ出します。そして、紗幕があがると、幕のうちには、見栄をきった鬼たちが。
何も無い広い空間での、シンプルなせりの使い方が見事です。
姫君(愛咲まりあ)を腕に抱えてふてぶてしく笑う酒呑童子(十輝いりす)を中心に、上手に羽黒(天羽珠紀)と佐渡(天玲美音)、その外側に五蔵(風羽玲亜)。下手は天竜(珠洲春希)と仏(蓮水ゆうや)、その外側には六歩(月映樹茉)。
初日は皆さんお化粧がとってもステキで、どうなることかと思ったものですが(汗)、巧くなったのか、私が見慣れたのか、皆すごく格好良かったです(真顔)。キメポーズも決まってる(はぁと)。
鬼たちが美形ぞろいで、すごく幸せ♪♪
プログラムを見ると、幕が降りて鬼たちが駆け去り、それを追う頼光四天王が両花道から登場して悔しがるところまではこの場に入るみたいですね。
で、ここで攫われたのは?と訊かれて「堀河の二の姫と紅少将」と応えているところを見ると、花園衛門が攫われた中に居たのは気のせいだったのかな、ねぇ、公時?(^ ^)。
■第三場 勅命、下る
藤原保昌(雅桜歌)が上手に登場。涼しげな切れ長の目元がかっこいい♪
頼光登場を告げたところで、場面は切り替わって源頼光(寿つかさ)の邸に。
綱、公時(鳳翔大)、季武(鳳樹いち)、貞光(澄輝さやと)が下手に並んで座る姿が、なかなかキまるようになりましたね。頼光さまも、服装は公家風のままだけど、だいぶ雰囲気が武士らしくなった気がします。ちょっとしたことなんでしょうね、こういうのは。
基本的に、綱は押し出しの良い立派な若大将、公時が搦手の立役者、季武と貞光は元気いっぱいの若武者、という感じなんでしょうか。鬼の妖術を警戒する季武は、慎重で考え深い性格設定を表しているんでしょうけれども、さりげなく怖がり設定を加えて笑いを取っているのはさすがです。土壇場に弱いタイプなんだろうなf^_^;。
おおらかで華やかで、あまり考え深くはなさそうな貞光さんは、とても可愛いです♪
大事なことをあれこれと説明する公時。柔らかくて深みのある声なので、普通に喋るぶんには良いけど、見栄をきるには向かないなあ…と残念に思っていたのですが、だいぶ良くなりましたね♪まだちょっと手に汗握りましたけどf^_^;
ひとつきばかり前の、茨木童子との邂逅を指摘された綱。「…はかりしれね奴」と呟きながら、何がそんなに引っ掛かるのか、自分でもわからない。ただ、茨木は気になる。…そんな逡巡を見せながら、場は回想場面へ。
戻り橋からは、長くなりそうなのでいったん切ります。
公演もあと三日間、ですね。
何事もなく千秋楽を迎えられますように……。
.
どうぞお大事に。そして、これ以上広がることのないように、祈っています。
そして。
東宝からは遠く離れた、宙組博多座公演「大江山花伝」。
ショーの方は一通り書き終わったので、今度はお芝居のほうを(^ ^)。
舞台と原作、両方のネタバレをしておりますので、あらかじめご了承くださいませ。
木原敏江原作の、往年の柴田侑宏作品。演出は中村暁。
どういう経緯で祐飛さんのプレお披露目がこの作品に決まったのかは判りませんが、きっと柴田さんは、祐飛さんが茨木を演じることを心から喜んでくださったに違いない!、、、と、勝手に思っていたりします。
とにかく祐飛さんがスターになれたのは、柴田作品との相性の良さというのは絶対にあると思うので。
最初の大役は「チェーザレ・ボルジア」の新公マキァヴェッリだったそうですし、私が落ちたのは全ツのミケロットでしたし、「黒い瞳」のプガチョフは決定打だし(^ ^)。
ちょっと飛んで「飛鳥夕映え」の鎌足と石川麻呂、「あかねさす」全ツの中大兄。どれも“ちょっと美味しい役”ではなく、きちんと物語のある、素晴らしい役で。
こういう役で、祐飛さんは育てられたんだなあと思います。だからこそ、「哀しみのコルドバ」のリカルドを、あれだけドラマティックに演じられたんだろうな、と。
だから、お披露目作品も柴田作品だったのはとても嬉しいです。
でも。
どうして月組中日「紫子」は大野さんが演出されるのに、博多「大江山」は中村さんなの?(涙)プレお披露目っていう条件は一緒なのにー(嘆)。
■プロローグー夢の藤波ー
緞帳があがると、檀の上に白と金の衣装を着た茨木が背を向けて立ち、美しいコーラスが、物語を語り始める……
♪藤波の藤波のうつろう時の夢なれや
♪ああ夢なれや
この作品は、どちらかというと舞踊詩に近い、というか……語り部がいなくて、その代わりにカゲコーラスがいろいろ説明をする構造になっています。だから、カゲコーラスをBGMだと思っていると全然話がわからずに終わる(^ ^)。
原作自体がわりとポエティックなつくりなので、こういう構成にしたんだろうなあとは思うのですが……原作を知らない方は、どう思われたのでしょうか。
壇上の茨木が、ゆうるりと振り向いて扇を外す。
♪月影にうつろう花のおもてこそ
びょうびょうと風が啼くような、寂しげな声。
あまり艶のない祐飛さんの声には、こういう使い方があるんだなー、なんて思っているうちに、上手袖から藤子(野々すみ花)、下手袖から渡辺綱(北翔海莉)が登場。三人の連舞に。
♪ほろほろと うす紫の
♪ほろほろと 身に降りかかり
明朗とした緩やかな音楽に合わせて舞う三人。私には日本舞踊の素養がまったくないので得手不得手はわかりませんが(汗)、同じ振りなのにそれぞれに微妙に違っていて、たおやかな茨木、勇壮な綱、気の強いな藤子、というキャラクターがちゃんと出ていたような気がします。
♪とけてはかなきうす紫の
♪夢の狭間にたゆたいて
♪後に残るは風ばかり
初見ではただただ綺麗なオープニングだなあと思ったんですが、二回目からは、ラストを観ているのですごく切ない。
絶望が浄化されて、ここにあるのは、ただ夢幻ばかり、だから。
この場面の歌詞は、プログラムにも明記されているとおり、原作のラストのひとコマでの綱の述懐…というか、物語を〆る言葉を元にしています。
ちょっと言葉の順番が違うくらいでほぼ同じなんですけど、一つだけ“ふじむらさき”を“うすむらさき”に変えてるんですよね。音で聴くと濁音の濁りが目立つからなのか、柴田さん的には深い意味があったのか……。
■第二場 酒呑童子、襲う
幕が降りて、幕前で華やかな貴族たちの宴が始まる。
♪この世をばわが世とぞ思う
♪望月の欠けたることのなしとおもえめ
有名な藤原道長の歌を歌う三人の女官は、真ん中が百千糸、下手に綾瀬あきな、上手に瀬音リサ。口火を切るももちさんのソロが、とてもなめらかな、コロコロとした可愛らしい声で、良かったです。ももちさんはこの公演、たくさん歌がありますけれども、個人的にはここが一番好きかも。
あきなちゃん、リサちゃんのコーラスが、とても可愛い(*^ ^*)。
後ろに居並ぶ姫君たちと貴公子たち。えーっと、花道の姫君たちは、結乃かなりちゃんと咲花莉帆さんが上手、舞花くるみちゃんと愛咲まりあさんが下手……だったかな?違っていたらすみません。
バチバチっという効果音が入って、照明が明滅。姫君たちが一人づつ、鬼の神通力で操られて、くるくると回りながら袖へ駆け抜けていく。
カゲで「ああっ!」とか、「姫君が!!」とか、いろんな声が入るのですが、あそこは録音なんでしょうか…?誰が喋っているのか全然わかりませんが(涙)。とりあえず、姫君たちのさらわれていくタイミングと、「○○が!」という悲鳴のタイミングは全く関係なかったです。
若い公達は、さらわれた姫を追うでなく、ただ舞台の真ん中に固まって震えているばかりだし(汗)。
そうこうしている間に姫君は全員さらわれて、公達も逃げ出します。そして、紗幕があがると、幕のうちには、見栄をきった鬼たちが。
何も無い広い空間での、シンプルなせりの使い方が見事です。
姫君(愛咲まりあ)を腕に抱えてふてぶてしく笑う酒呑童子(十輝いりす)を中心に、上手に羽黒(天羽珠紀)と佐渡(天玲美音)、その外側に五蔵(風羽玲亜)。下手は天竜(珠洲春希)と仏(蓮水ゆうや)、その外側には六歩(月映樹茉)。
初日は皆さんお化粧がとってもステキで、どうなることかと思ったものですが(汗)、巧くなったのか、私が見慣れたのか、皆すごく格好良かったです(真顔)。キメポーズも決まってる(はぁと)。
鬼たちが美形ぞろいで、すごく幸せ♪♪
プログラムを見ると、幕が降りて鬼たちが駆け去り、それを追う頼光四天王が両花道から登場して悔しがるところまではこの場に入るみたいですね。
で、ここで攫われたのは?と訊かれて「堀河の二の姫と紅少将」と応えているところを見ると、花園衛門が攫われた中に居たのは気のせいだったのかな、ねぇ、公時?(^ ^)。
■第三場 勅命、下る
藤原保昌(雅桜歌)が上手に登場。涼しげな切れ長の目元がかっこいい♪
頼光登場を告げたところで、場面は切り替わって源頼光(寿つかさ)の邸に。
綱、公時(鳳翔大)、季武(鳳樹いち)、貞光(澄輝さやと)が下手に並んで座る姿が、なかなかキまるようになりましたね。頼光さまも、服装は公家風のままだけど、だいぶ雰囲気が武士らしくなった気がします。ちょっとしたことなんでしょうね、こういうのは。
基本的に、綱は押し出しの良い立派な若大将、公時が搦手の立役者、季武と貞光は元気いっぱいの若武者、という感じなんでしょうか。鬼の妖術を警戒する季武は、慎重で考え深い性格設定を表しているんでしょうけれども、さりげなく怖がり設定を加えて笑いを取っているのはさすがです。土壇場に弱いタイプなんだろうなf^_^;。
おおらかで華やかで、あまり考え深くはなさそうな貞光さんは、とても可愛いです♪
大事なことをあれこれと説明する公時。柔らかくて深みのある声なので、普通に喋るぶんには良いけど、見栄をきるには向かないなあ…と残念に思っていたのですが、だいぶ良くなりましたね♪まだちょっと手に汗握りましたけどf^_^;
ひとつきばかり前の、茨木童子との邂逅を指摘された綱。「…はかりしれね奴」と呟きながら、何がそんなに引っ掛かるのか、自分でもわからない。ただ、茨木は気になる。…そんな逡巡を見せながら、場は回想場面へ。
戻り橋からは、長くなりそうなのでいったん切ります。
公演もあと三日間、ですね。
何事もなく千秋楽を迎えられますように……。
.
宙組博多座公演より、「Apasionado!!2」がまだ続いてます。(今夜終わる予定)
■第五夜(熱望)
萬さん&組長・副組長さんの「シボネ」が終わると、奥の紗幕が開いて、舞台中央に固まっている7人の戦士たちにスポット。
祐飛さんをセンターに、両側にまさこちゃん(十輝いりす)と(鳳翔)大くん、上手側にちーちゃん(蓮水ゆうや)と(鳳樹)いちくん、下手側は(蒼羽)りくくんと松風輝くん。
3組に別れて順番に踊る振りが少しあって、祐飛さん(オンラド)のソロに。
この場面全体が(ラグリマの前まで)完全な新場面なわけですが。
音楽はほとんど月組で使った音楽のヴァリエーションで、完全な新曲は最初のオンラドのソロのみ。でも、このソロがまた良い曲なんですよ。祐飛さんのかすれた色っぽい声に良く合ってる。
青木朝子さんの音楽もKAZUMI-BOYさんの振り付けもとても好きなので、新場面をこのお二人に担当いただけたのは、とても幸運なことだなあと思います。ええ。なんだかすごく幸せ(*^ ^*)。
やっぱり、祐飛さんはショースターとしては色々弱い分、芝居で惹きつける人なので、芝居仕立ての場面をつないだショーが、もの凄く楽しいです。はい。
♪あのぬくもりも 熱いくちづけも
♪今はただ幻に変わるのか
と歌う祐飛さんが、誰よりも幻のようで。
そして、戦士たちが守ろうとした「♪遥か彼方の愛しき命」の象徴、すみ花ちゃんアマブレの伸びやかな“生命”のダンスと、二人の魂の邂逅。
それを斬り裂こうとするかのように鳴り響く、重たいドラムの響き。
祐飛さんのソロが終わった後の、ソルジャーたちのダンス場面での音楽は、月組で使われたものとほぼ同じだと思います。途中ですみ花ちゃんが踊るところも、月組では最初の“幸せな恋人たちのいる風景”で流れていた音楽とほぼ同じ……だと思う。たぶん。
同じ音楽を使っているのに、順序を変えて全く違うコンセプトの場面にしっかりと嵌めこんで、違和感もないところが凄いなあ(^ ^)。
祐飛さんの軍服は、ちょっと階級章っぽいものがついていたりしたような気がします。…夢かもしれません。斜めに被った小さな帽子と髪型があまりにも似合いすぎで、衣装まで目が届かなかったんだもん(^ ^;ゞあれだけ派手に踊るのに、びくともしない帽子が可愛い(汗)。
まさこちゃんの衣装は、カーキ色の上衣に迷彩のパンツ。大くんは全身迷彩で、ちーちゃんは上下カーキ色の軍服だった、ような気がします。いちくん、りくくん、松風さんはどうだったかな……。
ああ、やっぱりKAZUMI-BOYさんの振り付けは格好良いわ(*^ ^*)みんな良いダンサーなんですけど、やっぱり銃の構え方は祐飛さんが一味違う気がします。こういうのは経験値が出るものなんでしょうね。なんたって、9年前の博多座で既に一人前の戦士だったからなあ……(苦笑)。
りくくんは、若いせいか、なんとなく動きも元気が良すぎてあまり悲愴感を感じないのですが、動きがとにかく綺麗なのでつい目がいきます。スタイル良いなあ(*^ ^*)。
撃たれ方は、皆さんなかなか工夫していらっしゃいました(←振り付け?)個人的に、大くんの倒れ方が好み。いや、だから何?って話ですが(^ ^;
まさこちゃん以下の全員が撃たれて斃れ、祐飛さん一人が舞台前面にふらふらしながらも立っているときの集中力というか、客席を巻き込むテンションにちょっと驚きます。こういうパワーのある人だということに、あらためて気づいてみたりして。……なんだか、だんだん痛いファンになりつつあるような気がする。
舞台奥で斃れているひとびとを隠すように紗幕が降りてきて、その前に倒れ伏すオンラド。
何かを求めるかのように、あるいは何かを遠くへ飛ばそうとしているかのように、背をそらし、腕をまっすぐ上に伸ばして指先を開くオンラド。微かに震える手首がすごく綺麗。
力尽きたように、小さくちいさく丸まってセリ下がっていくオンラド。遠く見送るかのように、上手袖からみっちゃんが、下手袖からアリスちゃんが登場。ここからの構成は、ほぼ月組版と同じなんですが、アリスちゃんのソロフレーズが増えているので、場面全体は少し長くなっているのかも(?)
月組ではきりやんが力強く歌った再生の歌は、宙組ではみっちゃんとアリスちゃんでワンフレーズづつ。みっちゃんの声は、本当に癒し系ですね。柔らかく伸びて空気に溶ける、拡がりのある優しい声。アリスちゃんの声もいいです。もともとこういう歌の方が向いてる声質ですよね。みっちゃんの声との相性も良くて、祈りのある歌でした。
月組版で、卒業するちわわ(涼城まりな)と朝桐紫乃ちゃんが踊ったリフトは、愛花ちさきちゃんと珠洲春希さん。あれは二人の卒業記念だったんだから、無しでもいいのに、と思ってしまいました。しのちゃんとちわわは、サイズも随分違うせいか(?)軽々とした素晴らしいリフトだったけど、宙のお二人は背もそんなに違わないし、安定感に欠ける気がする(T T)。
そもそもこの場面にこのリフトがそんなに必要だったのか?と思ってしまいました。やはり、女性同士での肩より高いリフトは危険なので、見せ場として意識して創る場合以外は必要ないと思うんですよね…。月組の二人は卒業記念という思い入れがあったけど、今回はそれもないし。
月組版をご覧になっていない方は、どう思われたのでしょうか…?。
紗幕が上がって、中階段でポーズを取る祐飛さんとすみ花ちゃん。
祐飛さんの衣装は、月組の麻子さんのと同じ?(←すみません。白銀だったことしか覚えていない/汗)。すみ花ちゃんの衣装は、去年の雪組公演「ミロワール」の「NIGHT&DAY」でとなみちゃんが着ていた衣装ですよね?(ちょうど同じ時期にCSで全国ツアー映像が流れていたので気がつきました)。ずいぶんスタイルが違うのに、宝塚の衣装部さんって本当に凄いなあ、とあらためて思いました(今更)。
穏やかな微笑みを浮かべて組子たちを、そして、すみ花ちゃんを見凝める祐飛さん。この暑苦しいほど熱いショーの中で、一番きれいな、優しい表情だったと思います。踊り狂う組子たちの間を縫うように歩きながら、嬉しそうにすみ花ちゃんと見つめあい、組子たちと目線を交わして。
目には見えない糸が、少しづつ紡がれて、張り巡らされていくような。博多座公演という織物が、すこしづつすこしづつ、カタチになっていくのが見えるかのようでした。
ああ、「RED HOT SEA」のフィナーレ前の白の群舞も好きだったけど、この場面も凄く好き♪
■第七夜(熱狂~アパシオナート)
開放感のある華やかさで場面が終わり、上から金色の帯幕が落ちてくる。
一瞬の暗転の後、いつの間にか舞台上に登場している三神。そのまま上手袖からカンタオル(まさこ、大、ちー)が登場。ここの音楽は月組版と同じだと思っていたのですが、友人から違う曲だと教えてもらいました(^ ^;ゞ。……ああ、月組版、早くCSで流れないかなあ(←DVDを買いなさい)
月組のときはお気に入りの下級生が軒並み出ていたせいで注意力散漫になっていたらしく、ほとんど何も覚えていないのですが。今回は三人しかいないので、じっくり観ました♪ いやー、三人ともカッコいいなあ~(惚)。
紗幕があがると、いきなりロケットが登場する宙組版。先頭に立って階段を降りてくるりくくんのスタイルには、観るたびに瞠目します。なにあの脚(@ @)と、思わず二度見してしまう凄み。
宙組下級生は、スタイルの良い人が多いですねえ(幸)。
途中で三人で踊るいち・りく・モンチ(星吹彩翔)が、三人とも驚愕のスタイルだし。その前に、カスタネットの音に合わせて座っているメンバーの間をしゃなりしゃなりと歩いてくる6人が全員凄い、ってのも珍しい。
ロケットに入っていないカンタオルの三人もかなりのものだし、まあ、眼福な組だこと(嬉)。
個人的に、澄輝さやとさんのスタイルと美貌にはかなり本気で見惚れました。ああ、これでもう少し台詞が喋れれば、言うことないのになあ……(涙)。そして、雅桜歌ちゃんがやっぱり好きらしい。どうしてこうも彼女に目が行くんでしょうね。ロケットも超可愛いです。男役最上級生でその可愛らしさは、、、良いのか?本当に?
ロケットが極まると、階段にスタンバイした祐飛さん+お姉さま方にスポット。
あいちゃんポジに入っているアリスちゃん、初日と比べてもまるっきり別人みたいに磨かれて、綺麗になったような気がします。ぶんちゃん(絵麻緒ゆう)と組んで、突然しっとりと可愛くなった紺野まひるちゃんみたいだなあ…。
5人の美女たちをとっかえひっかえ、ちょっとづつ絡む振り。こういうのってショーでは良く見るシーンですし、このショーだけでも花たちとここと二箇所もあるし、あまりなんとも思っていなかったのですが。
今回あらためて、こういうのはトップスターの特権的シーンなんだなあ、ということに気づきました。祐飛さんがこういうシーンの真ん中にいるのが、すごく不思議な気持ち。
女たちと踊っている間に、階段の上に勢ぞろいする黒燕尾の男役たち。
客席に背を向けて階段を一歩づつ昇り、三角形の頂点にぴったりと嵌る祐飛さん。
ナウオンで言っていたのは、この場面ですよね。
いやあ、本当に良い場面ですよね。何度見ても本当に飽きないというか。
幸せで、幸せで。
すっしーさんはじめ、出演している組子の男役全員、19人の心が一つにまとまった黒燕尾。
団体競技に強いといわれ続けた宙組の、面目躍如というところでしょうか。
上手席ではすっしーさん、下手席では珠洲さんに釘付けになりがちなので、要注意。
いやー、黒燕尾って本当に経験値がものを言いますよね(感心)。元々ダンサーのすっしーさんや珠洲さんが、この学年まで磨き続けてきたラインの美しさは、本当に眼福です。いくらスタイルが良くても、下級生にはなかなか得られない類の美しさ。
決してダンスが得意とは言えない祐飛さんも、積み上げてきたものは誰にも負けないんだな、と、そんなことをあらためて実感したりします。
そして、黒燕尾が終わると、次も新場面。
みっちゃんのソロで始まる、トップコンビデュエット。
ここのみっちゃんのソロも好き。「♪大空を熱く染め上げる」とゆー、藤井さんの確信犯的歌詞も素敵(^ ^;。リベルタンゴに似たコードをカウンターメロディっぽく使った音楽も、凄くカッコいい。
ここは最初から最後まで新曲…なんですよね?麻子さんのソロダンスのところと同じ曲かと思っていたのですが、そもそもあれはタンゴじゃなかったような気がするし。
御織ゆみ乃さんの振付は情熱的で色っぽい。猫的には、もっともっと二人でしっかりホールドして踊って欲しいのですが、、、難しいのかなあ、あれは。
祐飛さんとすみ花ちゃんは、お互いにちょっと意地っ張りなところがあるけど、実はめろめろに惚れ合った恋人同士……ってところでしょうか。
こっそり台詞を宛てたくなったくらい、芝居がかったデュエットダンス。
どちらかというとすみ花ちゃんがツンデレ(照れ屋?)で、祐飛さんが軽く肩をすくめながら包容力を見せる、みたいなイメージみたいでしたね。いや、理屈をこねなくても本当にお似合いすぎるくらいお似合いの二人。いいですよねえ、こういうのも(デレデレ)。
ナウオンやトークショーではあんなに可愛らしくてふにゃふにゃしたすみ花ちゃんが、こういう場ではきちんと大人っぽく、凛と立っていることに感心します。黒塗りで少し吊り眼気味のメークに、シンプルなデザインのピンクのドレスがとても似合ってる。
顔は可愛らしいのにスタイルは意外と肉感的で、そのアンバランスさが凄く魅力的。
いつまで組めるか解りませんが、どうぞ、どうぞうちのひねくれデビルをよろしくお願いしますね。
デュエットが終わると、アリスちゃんのエトワールでパレードが始まる。
月組では研ルイスさんがメインで、すずな(憧花ゆりの)と羽咲まなちゃんがコーラスをつける形だったエトワールですが、宙組はアリスちゃん一人。響きの豊かな美しい声で、とてもいいエトワールでした。
階段上には、りくくん以下の下級生が8人。やっと全員見分けがつくようになりました(はぁと)。みんな可愛い。
大くんとちーちゃんが降りて、十輝くんが降りて、みっちゃんが降りて、すみ花ちゃんが降りて。
そして、祐飛さんが段上に登場。
……私は昔から、羽のサイズに関しては何の感慨もない人なのですが。
パレードの一番最後に登場して、階段の中腹で立ち止まって歌いながら組子たちを見る祐飛さんの幸せそうな笑顔と、視線を交わして嬉しそうに迎えてくれる皆の笑顔が。
どんな羽よりも、私を幸せにしてくれます。
初日はまだ、段取りどおりに本舞台に目を向けただけだった祐飛さんが、本当に組子たちを一人一人見てるなあ、と思った二週間後。
初日はまだ、段取りどおりに階段の上を見てるだけだった組子たち。中には祐飛さんが動いても目線が動かない子がいたりしたのに、二週間後には、はっきりと祐飛さんを見凝めて、祐飛さんに微笑んでくれている。
それがどんなに、嬉しいことか。
上手花道のつけねで、歩いてくるパレードメンバーを待つ雅桜歌ちゃんたちの、くしゃっとした笑顔。
本舞台に戻る祐飛さんを、下手に並んでしゃんしゃんを持った宙っ子たちの目が追いかけている、それが、どんなに幸せなことか。
……ありがとう。
本当に、ありがとう。みんな、大好きです(*^ ^*)。
.
■第五夜(熱望)
萬さん&組長・副組長さんの「シボネ」が終わると、奥の紗幕が開いて、舞台中央に固まっている7人の戦士たちにスポット。
祐飛さんをセンターに、両側にまさこちゃん(十輝いりす)と(鳳翔)大くん、上手側にちーちゃん(蓮水ゆうや)と(鳳樹)いちくん、下手側は(蒼羽)りくくんと松風輝くん。
3組に別れて順番に踊る振りが少しあって、祐飛さん(オンラド)のソロに。
この場面全体が(ラグリマの前まで)完全な新場面なわけですが。
音楽はほとんど月組で使った音楽のヴァリエーションで、完全な新曲は最初のオンラドのソロのみ。でも、このソロがまた良い曲なんですよ。祐飛さんのかすれた色っぽい声に良く合ってる。
青木朝子さんの音楽もKAZUMI-BOYさんの振り付けもとても好きなので、新場面をこのお二人に担当いただけたのは、とても幸運なことだなあと思います。ええ。なんだかすごく幸せ(*^ ^*)。
やっぱり、祐飛さんはショースターとしては色々弱い分、芝居で惹きつける人なので、芝居仕立ての場面をつないだショーが、もの凄く楽しいです。はい。
♪あのぬくもりも 熱いくちづけも
♪今はただ幻に変わるのか
と歌う祐飛さんが、誰よりも幻のようで。
そして、戦士たちが守ろうとした「♪遥か彼方の愛しき命」の象徴、すみ花ちゃんアマブレの伸びやかな“生命”のダンスと、二人の魂の邂逅。
それを斬り裂こうとするかのように鳴り響く、重たいドラムの響き。
祐飛さんのソロが終わった後の、ソルジャーたちのダンス場面での音楽は、月組で使われたものとほぼ同じだと思います。途中ですみ花ちゃんが踊るところも、月組では最初の“幸せな恋人たちのいる風景”で流れていた音楽とほぼ同じ……だと思う。たぶん。
同じ音楽を使っているのに、順序を変えて全く違うコンセプトの場面にしっかりと嵌めこんで、違和感もないところが凄いなあ(^ ^)。
祐飛さんの軍服は、ちょっと階級章っぽいものがついていたりしたような気がします。…夢かもしれません。斜めに被った小さな帽子と髪型があまりにも似合いすぎで、衣装まで目が届かなかったんだもん(^ ^;ゞあれだけ派手に踊るのに、びくともしない帽子が可愛い(汗)。
まさこちゃんの衣装は、カーキ色の上衣に迷彩のパンツ。大くんは全身迷彩で、ちーちゃんは上下カーキ色の軍服だった、ような気がします。いちくん、りくくん、松風さんはどうだったかな……。
ああ、やっぱりKAZUMI-BOYさんの振り付けは格好良いわ(*^ ^*)みんな良いダンサーなんですけど、やっぱり銃の構え方は祐飛さんが一味違う気がします。こういうのは経験値が出るものなんでしょうね。なんたって、9年前の博多座で既に一人前の戦士だったからなあ……(苦笑)。
りくくんは、若いせいか、なんとなく動きも元気が良すぎてあまり悲愴感を感じないのですが、動きがとにかく綺麗なのでつい目がいきます。スタイル良いなあ(*^ ^*)。
撃たれ方は、皆さんなかなか工夫していらっしゃいました(←振り付け?)個人的に、大くんの倒れ方が好み。いや、だから何?って話ですが(^ ^;
まさこちゃん以下の全員が撃たれて斃れ、祐飛さん一人が舞台前面にふらふらしながらも立っているときの集中力というか、客席を巻き込むテンションにちょっと驚きます。こういうパワーのある人だということに、あらためて気づいてみたりして。……なんだか、だんだん痛いファンになりつつあるような気がする。
舞台奥で斃れているひとびとを隠すように紗幕が降りてきて、その前に倒れ伏すオンラド。
何かを求めるかのように、あるいは何かを遠くへ飛ばそうとしているかのように、背をそらし、腕をまっすぐ上に伸ばして指先を開くオンラド。微かに震える手首がすごく綺麗。
力尽きたように、小さくちいさく丸まってセリ下がっていくオンラド。遠く見送るかのように、上手袖からみっちゃんが、下手袖からアリスちゃんが登場。ここからの構成は、ほぼ月組版と同じなんですが、アリスちゃんのソロフレーズが増えているので、場面全体は少し長くなっているのかも(?)
月組ではきりやんが力強く歌った再生の歌は、宙組ではみっちゃんとアリスちゃんでワンフレーズづつ。みっちゃんの声は、本当に癒し系ですね。柔らかく伸びて空気に溶ける、拡がりのある優しい声。アリスちゃんの声もいいです。もともとこういう歌の方が向いてる声質ですよね。みっちゃんの声との相性も良くて、祈りのある歌でした。
月組版で、卒業するちわわ(涼城まりな)と朝桐紫乃ちゃんが踊ったリフトは、愛花ちさきちゃんと珠洲春希さん。あれは二人の卒業記念だったんだから、無しでもいいのに、と思ってしまいました。しのちゃんとちわわは、サイズも随分違うせいか(?)軽々とした素晴らしいリフトだったけど、宙のお二人は背もそんなに違わないし、安定感に欠ける気がする(T T)。
そもそもこの場面にこのリフトがそんなに必要だったのか?と思ってしまいました。やはり、女性同士での肩より高いリフトは危険なので、見せ場として意識して創る場合以外は必要ないと思うんですよね…。月組の二人は卒業記念という思い入れがあったけど、今回はそれもないし。
月組版をご覧になっていない方は、どう思われたのでしょうか…?。
紗幕が上がって、中階段でポーズを取る祐飛さんとすみ花ちゃん。
祐飛さんの衣装は、月組の麻子さんのと同じ?(←すみません。白銀だったことしか覚えていない/汗)。すみ花ちゃんの衣装は、去年の雪組公演「ミロワール」の「NIGHT&DAY」でとなみちゃんが着ていた衣装ですよね?(ちょうど同じ時期にCSで全国ツアー映像が流れていたので気がつきました)。ずいぶんスタイルが違うのに、宝塚の衣装部さんって本当に凄いなあ、とあらためて思いました(今更)。
穏やかな微笑みを浮かべて組子たちを、そして、すみ花ちゃんを見凝める祐飛さん。この暑苦しいほど熱いショーの中で、一番きれいな、優しい表情だったと思います。踊り狂う組子たちの間を縫うように歩きながら、嬉しそうにすみ花ちゃんと見つめあい、組子たちと目線を交わして。
目には見えない糸が、少しづつ紡がれて、張り巡らされていくような。博多座公演という織物が、すこしづつすこしづつ、カタチになっていくのが見えるかのようでした。
ああ、「RED HOT SEA」のフィナーレ前の白の群舞も好きだったけど、この場面も凄く好き♪
■第七夜(熱狂~アパシオナート)
開放感のある華やかさで場面が終わり、上から金色の帯幕が落ちてくる。
一瞬の暗転の後、いつの間にか舞台上に登場している三神。そのまま上手袖からカンタオル(まさこ、大、ちー)が登場。ここの音楽は月組版と同じだと思っていたのですが、友人から違う曲だと教えてもらいました(^ ^;ゞ。……ああ、月組版、早くCSで流れないかなあ(←DVDを買いなさい)
月組のときはお気に入りの下級生が軒並み出ていたせいで注意力散漫になっていたらしく、ほとんど何も覚えていないのですが。今回は三人しかいないので、じっくり観ました♪ いやー、三人ともカッコいいなあ~(惚)。
紗幕があがると、いきなりロケットが登場する宙組版。先頭に立って階段を降りてくるりくくんのスタイルには、観るたびに瞠目します。なにあの脚(@ @)と、思わず二度見してしまう凄み。
宙組下級生は、スタイルの良い人が多いですねえ(幸)。
途中で三人で踊るいち・りく・モンチ(星吹彩翔)が、三人とも驚愕のスタイルだし。その前に、カスタネットの音に合わせて座っているメンバーの間をしゃなりしゃなりと歩いてくる6人が全員凄い、ってのも珍しい。
ロケットに入っていないカンタオルの三人もかなりのものだし、まあ、眼福な組だこと(嬉)。
個人的に、澄輝さやとさんのスタイルと美貌にはかなり本気で見惚れました。ああ、これでもう少し台詞が喋れれば、言うことないのになあ……(涙)。そして、雅桜歌ちゃんがやっぱり好きらしい。どうしてこうも彼女に目が行くんでしょうね。ロケットも超可愛いです。男役最上級生でその可愛らしさは、、、良いのか?本当に?
ロケットが極まると、階段にスタンバイした祐飛さん+お姉さま方にスポット。
あいちゃんポジに入っているアリスちゃん、初日と比べてもまるっきり別人みたいに磨かれて、綺麗になったような気がします。ぶんちゃん(絵麻緒ゆう)と組んで、突然しっとりと可愛くなった紺野まひるちゃんみたいだなあ…。
5人の美女たちをとっかえひっかえ、ちょっとづつ絡む振り。こういうのってショーでは良く見るシーンですし、このショーだけでも花たちとここと二箇所もあるし、あまりなんとも思っていなかったのですが。
今回あらためて、こういうのはトップスターの特権的シーンなんだなあ、ということに気づきました。祐飛さんがこういうシーンの真ん中にいるのが、すごく不思議な気持ち。
女たちと踊っている間に、階段の上に勢ぞろいする黒燕尾の男役たち。
客席に背を向けて階段を一歩づつ昇り、三角形の頂点にぴったりと嵌る祐飛さん。
ナウオンで言っていたのは、この場面ですよね。
いやあ、本当に良い場面ですよね。何度見ても本当に飽きないというか。
幸せで、幸せで。
すっしーさんはじめ、出演している組子の男役全員、19人の心が一つにまとまった黒燕尾。
団体競技に強いといわれ続けた宙組の、面目躍如というところでしょうか。
上手席ではすっしーさん、下手席では珠洲さんに釘付けになりがちなので、要注意。
いやー、黒燕尾って本当に経験値がものを言いますよね(感心)。元々ダンサーのすっしーさんや珠洲さんが、この学年まで磨き続けてきたラインの美しさは、本当に眼福です。いくらスタイルが良くても、下級生にはなかなか得られない類の美しさ。
決してダンスが得意とは言えない祐飛さんも、積み上げてきたものは誰にも負けないんだな、と、そんなことをあらためて実感したりします。
そして、黒燕尾が終わると、次も新場面。
みっちゃんのソロで始まる、トップコンビデュエット。
ここのみっちゃんのソロも好き。「♪大空を熱く染め上げる」とゆー、藤井さんの確信犯的歌詞も素敵(^ ^;。リベルタンゴに似たコードをカウンターメロディっぽく使った音楽も、凄くカッコいい。
ここは最初から最後まで新曲…なんですよね?麻子さんのソロダンスのところと同じ曲かと思っていたのですが、そもそもあれはタンゴじゃなかったような気がするし。
御織ゆみ乃さんの振付は情熱的で色っぽい。猫的には、もっともっと二人でしっかりホールドして踊って欲しいのですが、、、難しいのかなあ、あれは。
祐飛さんとすみ花ちゃんは、お互いにちょっと意地っ張りなところがあるけど、実はめろめろに惚れ合った恋人同士……ってところでしょうか。
こっそり台詞を宛てたくなったくらい、芝居がかったデュエットダンス。
どちらかというとすみ花ちゃんがツンデレ(照れ屋?)で、祐飛さんが軽く肩をすくめながら包容力を見せる、みたいなイメージみたいでしたね。いや、理屈をこねなくても本当にお似合いすぎるくらいお似合いの二人。いいですよねえ、こういうのも(デレデレ)。
ナウオンやトークショーではあんなに可愛らしくてふにゃふにゃしたすみ花ちゃんが、こういう場ではきちんと大人っぽく、凛と立っていることに感心します。黒塗りで少し吊り眼気味のメークに、シンプルなデザインのピンクのドレスがとても似合ってる。
顔は可愛らしいのにスタイルは意外と肉感的で、そのアンバランスさが凄く魅力的。
いつまで組めるか解りませんが、どうぞ、どうぞうちのひねくれデビルをよろしくお願いしますね。
デュエットが終わると、アリスちゃんのエトワールでパレードが始まる。
月組では研ルイスさんがメインで、すずな(憧花ゆりの)と羽咲まなちゃんがコーラスをつける形だったエトワールですが、宙組はアリスちゃん一人。響きの豊かな美しい声で、とてもいいエトワールでした。
階段上には、りくくん以下の下級生が8人。やっと全員見分けがつくようになりました(はぁと)。みんな可愛い。
大くんとちーちゃんが降りて、十輝くんが降りて、みっちゃんが降りて、すみ花ちゃんが降りて。
そして、祐飛さんが段上に登場。
……私は昔から、羽のサイズに関しては何の感慨もない人なのですが。
パレードの一番最後に登場して、階段の中腹で立ち止まって歌いながら組子たちを見る祐飛さんの幸せそうな笑顔と、視線を交わして嬉しそうに迎えてくれる皆の笑顔が。
どんな羽よりも、私を幸せにしてくれます。
初日はまだ、段取りどおりに本舞台に目を向けただけだった祐飛さんが、本当に組子たちを一人一人見てるなあ、と思った二週間後。
初日はまだ、段取りどおりに階段の上を見てるだけだった組子たち。中には祐飛さんが動いても目線が動かない子がいたりしたのに、二週間後には、はっきりと祐飛さんを見凝めて、祐飛さんに微笑んでくれている。
それがどんなに、嬉しいことか。
上手花道のつけねで、歩いてくるパレードメンバーを待つ雅桜歌ちゃんたちの、くしゃっとした笑顔。
本舞台に戻る祐飛さんを、下手に並んでしゃんしゃんを持った宙っ子たちの目が追いかけている、それが、どんなに幸せなことか。
……ありがとう。
本当に、ありがとう。みんな、大好きです(*^ ^*)。
.
久しぶりに、録画して大事にとってあった(?)「宙組エンカレッジ・コンサート」を観てみました。
たっちん(和音美桜)のために遥々バウまで観にいったコンサートなのですが………(^ ^;ゞ、ごめんなさい、お目当てさんや元々知っていた数人以外は覚えられなかったんですよね(汗)。
でも、だいぶ個人を認識した今、あらためて観ると凄く面白いです。ああ、捨てずにとっておいて良かったぁ〜。
とりあえず、「夢やぶれて」が良かったのが記憶に残っていたので、あれが花露すみかちゃんだと知って、とても嬉しいです。そうか、彼女は芝居の人かと思っていたのですが、歌手でもあるんですね。
花音舞ちゃんも素晴らしい美声(*^ ^*)。美人さんだし、これだけ歌えるんなら将来が楽しみ♪
……そして、つくづくと暁郷くんの卒業が痛い……(←今更)。
というわけで、博多座宙組公演より、「Apasionado!!2」の続き。
すみません、昨夜は眠くて、ファンタスマの歌手を書いてないことに気がつきませんでした。
えーっと。
91期の天玲美音さんと、92期の百千糸ちゃん。
月組が86期のマギーと90期のりおんと93期の花陽みらちゃんだったのに、ずいぶんと下級生で、しかも二人だけ。初日は頑張ってるなあと思ったのですが、何度か観るうちに、やっぱりもう少し迫力がほしいなーと思うようになりました(汗)。
天玲さんの声はすごく安定していて良かったし、素直な声が音楽にあっていたんですが、もう少しパンチがあるともっと良いのになあ。みっちゃんの声が癒し系なだけに、馴染んでしまって少し勿体無かったような。
ももちさんはソプラノが強みの歌手なので、音域的に苦戦していた印象。りおんは元男役だけあって、中音域に艶と迫力があったので…
あの音域を得意とする歌手は、宙組内に他に居るんじゃないか、と思っちゃいました。男役二人でもいいだろうし、ヴァレンティノの花露すみかちゃんと逆でも良かったのでは、と思うのですが。
……いえ、ももちさんも十分良かったですよ(^ ^;。上をみればきりがない、って話なので、誤解なさいませんように。
■第三夜(熱視線)
ヴァンピーロのチカへのキスで暗転すると、下手花道にスポット。
まさこちゃん(十輝くん)・ちーちゃん・大くんの三人が、花道のつけねで帽子を片手にぱたぱたと扇いでいます。すげー暑そう(実感)。
音楽が入って、慌てたようにポーズを取る三人。真ん中ポジションをめぐってまさこちゃんと大くんが醜い争いを繰り広げるのをよそに、涼しい顔で歌いだすちーちゃんがめちゃくちゃカッコいいです(*^ ^*)。
博多座は客層の違いもあるのか、こういう場面で拍手が入らないのですが、三人のじゃれ合いが楽しいのでこのままでいてほしい気がします。
♪瞳はCool、と、目元に手をあててウィンクするまさこちゃん。
♪唇はSoft、と、色っぽく微笑んで投げキスをするちーちゃん。
♪指先はSexy、と、前に伸ばした手を誘うように軽く握る大くん。
……スタイルがよくて可愛い、素敵なトリオだなあ、と思います。ええ、心から。
しかーし、最後の「ラテンラヴァー♪」のロングトーンだけは、もうちょっと聴きあってほしいなあ(涙)三回に一回くらいは調和していたんだけど、残り二回はちょっと……(T T)。
幕があがると、ナターシャ(花影アリス)とアクトリスたち。
アリスちゃん、滅茶苦茶良くなりましたね!!歌もさすがです。語る口調のヴァリエーションの幅が、もう少し広ければ完璧って感じ。月組のあいちゃんより随分と幼な妻でしたが、それはそれで、憧れのスターを語るキラキラ感があってよかったと思います。
アクトリスの唯一の男役は、雅桜歌ちゃん。……ちょっとデカいけど、細くて可愛いです。よね?(強制)。アシンメトリーに巻いたブロンドがよく似合って麗しいんですけど、なにかどこかがアンバランスで、不思議な気がする……何故なんでしょうね。見飽きません。
ブロンドの巻き毛に白いドレスが花音舞ちゃん、髪をきっちりとアップにしたのが花里まなちゃん、黒いドレスが千鈴まゆちゃん、ストレートボブが瀬音リサちゃん……で合ってますか?かなり歌える人が揃っているので、日替わりでいろんな人に歌って欲しい気がします(^ ^)。
「椿姫」でソロを歌う妃宮さくらちゃんは、白い大きな帽子が目印。今回、ほんとうにさくらちゃんが可愛いです(*^ ^*)。気合が感じられてとても印象的。……ただ、せっかくのソロなのに、気合ばかりが空回りして、高音部で硬くなってしまっていたたのが残念です。もっと肩の力を抜いて、落ち着いて歌えば絶対大丈夫なのに、、、、
「血と砂」のソロは花露すみかちゃん。月組のオトキチ(音姫すなお)が綺麗なソプラノだったので、花露さんのパンチの効いた豊かな声に吃驚しました。でも、あの場面にはそっちの方があっているような気がします(*^ ^*)。
「熱砂」のソロは綾音らいらさん。場面的には、もうちょっと色気がほしいような気もするんですけど(^ ^)、カッコいいです。ええ。
三つの撮影を一瞬で駆け抜けて。ルドルフ・ヴァレンティノの死のニュースが流れる。
今の今まで全盛期のルドルフの映像に見入っていたメンバーが、ふ、と顔を曇らせるところとか、段々に芝居としてまとまってきているのがすごく楽しいです。
紗幕があがると、舞台奥にソファが一つ。
月組版では舞台奥の壁面が全面鏡だったのですが、博多は普通の壁だったので、祐飛さんが歌う歌の
「鏡の中のお前 お前は誰?」という歌詞がちょっと謎(^ ^)。
あの鏡、博多まで運べなかったんでしょうかねぇ……でも、祐飛さんの芝居なら、鏡は無いほうがいいかな、と思いました。必要なのは、その場に現実に存在する鏡ではなく、彼の心の中の鏡だから。
祐飛さんルドルフのダンスは、ほんとうに一本のお芝居のよう。
初日に観たとき、一番印象に残ったのは、ラストにソファへ戻る前の、微かな微笑みを浮かべて遠くを視る、その貌でした。
今さっき、たしかにこの手の中にとじこめたはずの、夢。
それが、指の隙間から逃れでて、天へと昇っていくのを見送る貌が、なんというか、ひどく透明で。
お盆頃には、もっといろんな感情が溢れ出るのを堰きとめているような貌をしていらっしゃって。また全然違うイメージになっていて驚きました。
私は初日の方が好きなんですけど、今の、苦しげな、切なげな、痛々しい表情も良いんですよねぇ(*^ ^*)。
祐飛さんのことだから、また楽に向けて解釈が変わっていくんでしょうね。いろんな芝居を観ることができて、幸せです。
カゲソロは松風輝さん。やわらかくて幅のある良い声で(^ ^)、本当に、何度観ても聴いても良い場面です♪ いやー、祐飛さんのダンスで感動する日がこようとは。……やっぱり、トップブーツには魔法がかかっているに違いない(^ ^;ゞ
■第四夜(熱帯夜)
とりあえず。萬さんを中心にしたトリオの歌とか、花畑の皆様のことは先日書きましたので。
……えーっと、フロルの話?難しい(^ ^;ゞ なかなかフロルたちを視るのは難しいんですよね。特に今回は、本公演と違って人数が半分なので、同じメンバーがひたすらぐるぐる出てくるし。
最初のまさこちゃん(紫)の後ろは、男役さんたち。
その次の珠洲さん(赤)の後ろは、娘役さんたち。
いちくん(オレンジ)の後ろは二度目の男役さんで、大くん(ピンク)の後ろは二度目の娘役さん、だったっけか?
次のすっしーさん(黒薔薇)の後ろは、風の神である鈴奈沙也さんを中心に、オハの二人(天羽・天玲)。
次のちーちゃん(緑)から最後のみっちゃん(青紫)までは、全員が止まらずに渡って行って、最後に小柄な綾瀬あきなちゃんが可愛くはけていくと、みっちゃんが一人舞台に残り、幕があがって本舞台のピラミッドが登場、という展開。
花たちのうち、みっちゃんと珠洲さんの二人はヴァレンティノにも戦場にもまるっと出ていないので、結構しっかりと化粧を直しているのかな、と思いますが、まさこちゃん・ちーちゃん・大くん・いちくんの4人は、次にすぐ戦場に出ないといけないからそうそう化粧も替えられないはずなのですが、皆本当に可愛かったです。
初日は一人で嬉しそうににっこにこだったピンクの大くんが、お盆の頃には、ちょっとクールに男前に、と変わってきていたのが面白かったです。あと、若さ溢れるキュートなオレンジのいちくんが、だんだん色気が出てきて、正しく“女装”になってきているのがなんだか嬉しい。
まさこちゃんやちーちゃんは可愛らしさを増してきたし、みっちゃんもキュートになってきて、何度観ても幸せな場面だわ(^ ^)。
月組のときは、ピラミッドの上のアベハ(蜜蜂)に絡むのは“ヒラソルオチョ”という役名の若手男役のダルマさんたちだったのですが、今回はそのものずばり、花たちがお相手をしてくれます(幸)。んー、まさこちゃん・みっちゃん・珠洲さんとしか絡まないのは勿体無いよ(涙)。ちーちゃん以下とも絡んでほしい!っていうか、すっしーさんの黒薔薇さまにも居てほしいのになあ……。
オルキデア(野々すみ花)との色っぽく情熱的なデュエットダンスをはさんで、下手にはけていくアベハ。別れ際の、オルキデアからのパワフルな投げキスと、それに応じるアベハのウィンクが、すごく心を許した感じで幸せです。……なんて可愛いんでしょうか、二人とも。
左右から登場するロサ(薔薇)たちは、6人しかいないけど、すごく濃いです(^ ^)。とりあえず、琴羽桜子ちゃんは上手の端だったはず。すんなりと細いシルエットにあのパンツルックがよく似合ってました♪
ここの歌は、元々霧矢さんが朗々と聴かせてくれたところなので、ただでさえ厳しいのに、ちょうど音域的にも娘役には難しいところ。そういう、いろんなハンデがあるなかで、すみ花ちゃんは本当によくがんばっていたと思います(←可愛い子には甘いらしい)。
とりあえず、「熱く激しい、まるでハリケーン♪」の歌い方が色っぽくてすごく好きです(*^ ^*)。祐飛さんもそうですけど、すみ花ちゃんも台詞を語るように歌うタイプなんですよね。
全員が登場して、総踊りになったところで、黒金の衣装に着替えた蜜蜂が再登場。
ここの盛り上がりは本当に楽しいです。どこ観ていいのか迷ううちに終わってしまって、ああまた何も観なかった……と落ち込む、その繰り返しです(苦笑)。
場面が終わったあとの別れ際にも、今度はお互い熱烈な投げキッスを飛ばしているトップコンビ。なんだかなあ、可愛すぎて本当にでれでれしちゃいますよってば(汗)。
そして。
客席から登場する、雷・風・雨の三神。
夏の日の夕まぐれを冷ます夕立のように、ざあっと音をたててやってきて、すぐに去っていく嵐。
考えてみれば、祐飛さんってショーはここ二年弱、「RED HOT SEA」と「Apasionado!!」という二作続けて黒塗りの熱いショーしかやってないんですね。
“クールビューティー”がウリだった時代もあったはずなのに、不思議なものです(^ ^)。
.
たっちん(和音美桜)のために遥々バウまで観にいったコンサートなのですが………(^ ^;ゞ、ごめんなさい、お目当てさんや元々知っていた数人以外は覚えられなかったんですよね(汗)。
でも、だいぶ個人を認識した今、あらためて観ると凄く面白いです。ああ、捨てずにとっておいて良かったぁ〜。
とりあえず、「夢やぶれて」が良かったのが記憶に残っていたので、あれが花露すみかちゃんだと知って、とても嬉しいです。そうか、彼女は芝居の人かと思っていたのですが、歌手でもあるんですね。
花音舞ちゃんも素晴らしい美声(*^ ^*)。美人さんだし、これだけ歌えるんなら将来が楽しみ♪
……そして、つくづくと暁郷くんの卒業が痛い……(←今更)。
というわけで、博多座宙組公演より、「Apasionado!!2」の続き。
すみません、昨夜は眠くて、ファンタスマの歌手を書いてないことに気がつきませんでした。
えーっと。
91期の天玲美音さんと、92期の百千糸ちゃん。
月組が86期のマギーと90期のりおんと93期の花陽みらちゃんだったのに、ずいぶんと下級生で、しかも二人だけ。初日は頑張ってるなあと思ったのですが、何度か観るうちに、やっぱりもう少し迫力がほしいなーと思うようになりました(汗)。
天玲さんの声はすごく安定していて良かったし、素直な声が音楽にあっていたんですが、もう少しパンチがあるともっと良いのになあ。みっちゃんの声が癒し系なだけに、馴染んでしまって少し勿体無かったような。
ももちさんはソプラノが強みの歌手なので、音域的に苦戦していた印象。りおんは元男役だけあって、中音域に艶と迫力があったので…
あの音域を得意とする歌手は、宙組内に他に居るんじゃないか、と思っちゃいました。男役二人でもいいだろうし、ヴァレンティノの花露すみかちゃんと逆でも良かったのでは、と思うのですが。
……いえ、ももちさんも十分良かったですよ(^ ^;。上をみればきりがない、って話なので、誤解なさいませんように。
■第三夜(熱視線)
ヴァンピーロのチカへのキスで暗転すると、下手花道にスポット。
まさこちゃん(十輝くん)・ちーちゃん・大くんの三人が、花道のつけねで帽子を片手にぱたぱたと扇いでいます。すげー暑そう(実感)。
音楽が入って、慌てたようにポーズを取る三人。真ん中ポジションをめぐってまさこちゃんと大くんが醜い争いを繰り広げるのをよそに、涼しい顔で歌いだすちーちゃんがめちゃくちゃカッコいいです(*^ ^*)。
博多座は客層の違いもあるのか、こういう場面で拍手が入らないのですが、三人のじゃれ合いが楽しいのでこのままでいてほしい気がします。
♪瞳はCool、と、目元に手をあててウィンクするまさこちゃん。
♪唇はSoft、と、色っぽく微笑んで投げキスをするちーちゃん。
♪指先はSexy、と、前に伸ばした手を誘うように軽く握る大くん。
……スタイルがよくて可愛い、素敵なトリオだなあ、と思います。ええ、心から。
しかーし、最後の「ラテンラヴァー♪」のロングトーンだけは、もうちょっと聴きあってほしいなあ(涙)三回に一回くらいは調和していたんだけど、残り二回はちょっと……(T T)。
幕があがると、ナターシャ(花影アリス)とアクトリスたち。
アリスちゃん、滅茶苦茶良くなりましたね!!歌もさすがです。語る口調のヴァリエーションの幅が、もう少し広ければ完璧って感じ。月組のあいちゃんより随分と幼な妻でしたが、それはそれで、憧れのスターを語るキラキラ感があってよかったと思います。
アクトリスの唯一の男役は、雅桜歌ちゃん。……ちょっとデカいけど、細くて可愛いです。よね?(強制)。アシンメトリーに巻いたブロンドがよく似合って麗しいんですけど、なにかどこかがアンバランスで、不思議な気がする……何故なんでしょうね。見飽きません。
ブロンドの巻き毛に白いドレスが花音舞ちゃん、髪をきっちりとアップにしたのが花里まなちゃん、黒いドレスが千鈴まゆちゃん、ストレートボブが瀬音リサちゃん……で合ってますか?かなり歌える人が揃っているので、日替わりでいろんな人に歌って欲しい気がします(^ ^)。
「椿姫」でソロを歌う妃宮さくらちゃんは、白い大きな帽子が目印。今回、ほんとうにさくらちゃんが可愛いです(*^ ^*)。気合が感じられてとても印象的。……ただ、せっかくのソロなのに、気合ばかりが空回りして、高音部で硬くなってしまっていたたのが残念です。もっと肩の力を抜いて、落ち着いて歌えば絶対大丈夫なのに、、、、
「血と砂」のソロは花露すみかちゃん。月組のオトキチ(音姫すなお)が綺麗なソプラノだったので、花露さんのパンチの効いた豊かな声に吃驚しました。でも、あの場面にはそっちの方があっているような気がします(*^ ^*)。
「熱砂」のソロは綾音らいらさん。場面的には、もうちょっと色気がほしいような気もするんですけど(^ ^)、カッコいいです。ええ。
三つの撮影を一瞬で駆け抜けて。ルドルフ・ヴァレンティノの死のニュースが流れる。
今の今まで全盛期のルドルフの映像に見入っていたメンバーが、ふ、と顔を曇らせるところとか、段々に芝居としてまとまってきているのがすごく楽しいです。
紗幕があがると、舞台奥にソファが一つ。
月組版では舞台奥の壁面が全面鏡だったのですが、博多は普通の壁だったので、祐飛さんが歌う歌の
「鏡の中のお前 お前は誰?」という歌詞がちょっと謎(^ ^)。
あの鏡、博多まで運べなかったんでしょうかねぇ……でも、祐飛さんの芝居なら、鏡は無いほうがいいかな、と思いました。必要なのは、その場に現実に存在する鏡ではなく、彼の心の中の鏡だから。
祐飛さんルドルフのダンスは、ほんとうに一本のお芝居のよう。
初日に観たとき、一番印象に残ったのは、ラストにソファへ戻る前の、微かな微笑みを浮かべて遠くを視る、その貌でした。
今さっき、たしかにこの手の中にとじこめたはずの、夢。
それが、指の隙間から逃れでて、天へと昇っていくのを見送る貌が、なんというか、ひどく透明で。
お盆頃には、もっといろんな感情が溢れ出るのを堰きとめているような貌をしていらっしゃって。また全然違うイメージになっていて驚きました。
私は初日の方が好きなんですけど、今の、苦しげな、切なげな、痛々しい表情も良いんですよねぇ(*^ ^*)。
祐飛さんのことだから、また楽に向けて解釈が変わっていくんでしょうね。いろんな芝居を観ることができて、幸せです。
カゲソロは松風輝さん。やわらかくて幅のある良い声で(^ ^)、本当に、何度観ても聴いても良い場面です♪ いやー、祐飛さんのダンスで感動する日がこようとは。……やっぱり、トップブーツには魔法がかかっているに違いない(^ ^;ゞ
■第四夜(熱帯夜)
とりあえず。萬さんを中心にしたトリオの歌とか、花畑の皆様のことは先日書きましたので。
……えーっと、フロルの話?難しい(^ ^;ゞ なかなかフロルたちを視るのは難しいんですよね。特に今回は、本公演と違って人数が半分なので、同じメンバーがひたすらぐるぐる出てくるし。
最初のまさこちゃん(紫)の後ろは、男役さんたち。
その次の珠洲さん(赤)の後ろは、娘役さんたち。
いちくん(オレンジ)の後ろは二度目の男役さんで、大くん(ピンク)の後ろは二度目の娘役さん、だったっけか?
次のすっしーさん(黒薔薇)の後ろは、風の神である鈴奈沙也さんを中心に、オハの二人(天羽・天玲)。
次のちーちゃん(緑)から最後のみっちゃん(青紫)までは、全員が止まらずに渡って行って、最後に小柄な綾瀬あきなちゃんが可愛くはけていくと、みっちゃんが一人舞台に残り、幕があがって本舞台のピラミッドが登場、という展開。
花たちのうち、みっちゃんと珠洲さんの二人はヴァレンティノにも戦場にもまるっと出ていないので、結構しっかりと化粧を直しているのかな、と思いますが、まさこちゃん・ちーちゃん・大くん・いちくんの4人は、次にすぐ戦場に出ないといけないからそうそう化粧も替えられないはずなのですが、皆本当に可愛かったです。
初日は一人で嬉しそうににっこにこだったピンクの大くんが、お盆の頃には、ちょっとクールに男前に、と変わってきていたのが面白かったです。あと、若さ溢れるキュートなオレンジのいちくんが、だんだん色気が出てきて、正しく“女装”になってきているのがなんだか嬉しい。
まさこちゃんやちーちゃんは可愛らしさを増してきたし、みっちゃんもキュートになってきて、何度観ても幸せな場面だわ(^ ^)。
月組のときは、ピラミッドの上のアベハ(蜜蜂)に絡むのは“ヒラソルオチョ”という役名の若手男役のダルマさんたちだったのですが、今回はそのものずばり、花たちがお相手をしてくれます(幸)。んー、まさこちゃん・みっちゃん・珠洲さんとしか絡まないのは勿体無いよ(涙)。ちーちゃん以下とも絡んでほしい!っていうか、すっしーさんの黒薔薇さまにも居てほしいのになあ……。
オルキデア(野々すみ花)との色っぽく情熱的なデュエットダンスをはさんで、下手にはけていくアベハ。別れ際の、オルキデアからのパワフルな投げキスと、それに応じるアベハのウィンクが、すごく心を許した感じで幸せです。……なんて可愛いんでしょうか、二人とも。
左右から登場するロサ(薔薇)たちは、6人しかいないけど、すごく濃いです(^ ^)。とりあえず、琴羽桜子ちゃんは上手の端だったはず。すんなりと細いシルエットにあのパンツルックがよく似合ってました♪
ここの歌は、元々霧矢さんが朗々と聴かせてくれたところなので、ただでさえ厳しいのに、ちょうど音域的にも娘役には難しいところ。そういう、いろんなハンデがあるなかで、すみ花ちゃんは本当によくがんばっていたと思います(←可愛い子には甘いらしい)。
とりあえず、「熱く激しい、まるでハリケーン♪」の歌い方が色っぽくてすごく好きです(*^ ^*)。祐飛さんもそうですけど、すみ花ちゃんも台詞を語るように歌うタイプなんですよね。
全員が登場して、総踊りになったところで、黒金の衣装に着替えた蜜蜂が再登場。
ここの盛り上がりは本当に楽しいです。どこ観ていいのか迷ううちに終わってしまって、ああまた何も観なかった……と落ち込む、その繰り返しです(苦笑)。
場面が終わったあとの別れ際にも、今度はお互い熱烈な投げキッスを飛ばしているトップコンビ。なんだかなあ、可愛すぎて本当にでれでれしちゃいますよってば(汗)。
そして。
客席から登場する、雷・風・雨の三神。
夏の日の夕まぐれを冷ます夕立のように、ざあっと音をたててやってきて、すぐに去っていく嵐。
考えてみれば、祐飛さんってショーはここ二年弱、「RED HOT SEA」と「Apasionado!!」という二作続けて黒塗りの熱いショーしかやってないんですね。
“クールビューティー”がウリだった時代もあったはずなのに、不思議なものです(^ ^)。
.
博多座宙組公演より、「Apasionado!!2」
暑い博多での“体力の限界への挑戦”ゲームが、とりあえず一段落つきました。
いやー、本当に限界だった……(T T)。
「大江山花伝」も「Apasionado!!」も作品として好きなので、一回観るだけでも体力使うのに、何回観たんだ私(涙)。お盆休みにこんなに疲れ切るなんて、社会人として私は大丈夫なんだろうか……と、悩みつつ。でも、とりあえず今は、我慢するつもりはないので。いけるところまでイッてしまうつもりだったりします(汗)。
いきなりこんなアタリ役を戴いてしまって、これから先のトップ人生大丈夫なのか、と心配になるほどの作品でお披露目できた幸せを、噛み締めながら。
年始に観た月組版との変更点については、先日だいたいのところは書きましたので。
場面ごとに、それ以外のことを。
■前夜(静寂)
レイナ、というと、9年前に博多座にも来た「Blue Moon Blue」のマミさん(真琴つばさ)の役もそんな名前だったなあ、とかしみじみと思い出したりします(^ ^)。
イエロで出てくる娘役さんたちが皆男前で驚愕。娘役が男前なのは月組だけかと思っていたのに、宙組の娘役もなかなか(^ ^)。
舞姫あゆみさんのダンスは、ちょっと元花組の舞城のどかちゃん系のカッコよさ。琴羽桜子ちゃんのダンスも男前で大好きです。百千糸ちゃんは、歌のひとかと思っていたのですが、ダンスもいけるんですね。びっくり。
宙組さんは、丸顔で頬がふっくらした娘役さんが多くて、結構見分けるのが難しい(涙)。
それぞれの立ち位置を書こうと思っていたのに、意外と覚えていなかった(汗)すみません。
■第一夜(情熱)
一番最初の「Ah〜Ah〜」は、回数を重ねて、少しづつ本来の音程に近づいてきたような気がします。初日には、新曲を戴いたのかと思いましたが(←ありえないわ)、楽までにはなんとか…なる、かな?
麻子さんの声は、どちらかというと軽やかで明るい、華やかな音質なので、こういうねっとりと重たい音楽を歌わせるとちょっと勿体無かったりするのですが、祐飛さんの色っぽいハスキーな声は、ほの昏いラテン音楽によく似合いますね。初日はずいぶん篭ってるなあと思ったのですが、今はだいぶ声が前に出てきたし。……かすれてはいるけど、音程さえあっていれば、言うことないのにな(T T)
大きな改変点は中詰め後の場面くらいで、音楽も構成も衣装も殆どは全く同じショーなのに、明るく元気なラテンショーから、翳りのある音楽に彩られた芝居三本立て+合間にショーつき、みたいに違って見えるのは何故だろう……。
とことん芝居の人なんですねぇ、祐飛さんは。そして、すみ花ちゃんも。
その、とことん芝居なショーで、ちゃんと楽しそうに小芝居している下級生が、皆本当に可愛いです(はぁと)。
中階段にずらっと並ぶ男役たち。他組より大小の差が大きいのに、動きが綺麗に揃っているのは宙組の強みですよね。皆スタイルが良いので、変わり燕尾がカッコいい♪
今回はたまたま上手席が多かったのですが、クールに踊るちーちゃん(蓮水ゆうや)にあやうく落ちかけました(汗)。そして、後列で“一生懸命”に踊っている雅桜歌ちゃんにまた見惚れてしまった。本当に好みのタイプらしいです。
下手席では、ひたすら前列端の珠洲さんに見惚れていたんですが、気がつくと(鳳翔)大くんのウィンクに釣り上げられていたり、モンチ(星吹彩翔)の笑顔にころっと転んでたり、なかなか忙しかったです。
男役が平場に下りると、階段に娘役が勢ぞろい。あの衣装は大好き!なんですけど、中でもすみ花ちゃんの頬からデコルテにかけてのラインが絶品で、すごく似合ってます(*^ ^*)可愛いなあ(うっとり)。
娘役も平場に降りてきて、祐飛さんがハケると、階段のみっちゃんにスポット。
さすがみっちゃん、伸びやかな高音がすごく気持ち良いです。色っぽいかすれ声がウリの祐飛さんと、澄明な美声のみっちゃん、雰囲気をガラッと変えられる、良いコンビだなあと思います。……お二人のデュエットとか歌い継ぎは、少なくていいんだけど(苦笑)(さすが藤井さん、わかってらっしゃる)。
音楽が変わって、すみ花ちゃんセンターに。
ここは、月組ではまさお(龍真咲)が歌ったところですよね。まさおも男役としては高音域を得意にする人ですが、さすがに娘役とは音域が違うんだなあ……。というか、まさおは胸声の音域がびっくりするほど広い(高い)んですよね。娘役の裏声であの音域を響かせるのは非常に難しい(T T)。
「Apasionado!!」は、元々月組の特殊な態勢に合わせて、娘役トップがいない珍しい構成のショー。場面ごとに、どれをすみ花ちゃんにやらせるか、っていうのは、藤井さんも相当に悩まれたんだろうなあ、と思います。
考えてみれば、あいちゃんもしずくちゃんもソロらしいソロを歌っていないので、すみ花ちゃんは新曲を歌うか男役が歌っていたところに入るかしかないし……
でも。すみ花ちゃんに歌わせるなら、もう少し音域を配慮して変調するなり、何か工夫してあげて欲しかったような気がします。ちょうどチェンジボイスにあたるみたいで、ものすごく歌いにくそうだったんですよね。ここもそうだし、白い蘭でのソロもそうなんですが。
それでも、すみ花ちゃんは結構負けてなくて、初日に比べれば格段に良くなってきました!(^ ^)わずか二週間であんなに音域が広がるのか、と、若い下級生の伸びしろに目を瞠る思いです。
あああ、それにしても可愛いなああ(でれでれ)。
短い場面ですが、すみ花ちゃんのソロの間、バックのダンサーは小人数になるので、その組み合わせを……えっと、たぶん間違いがあると思うので、ご指摘いただければ幸いですm(_ _)m。
センターはみっちゃんとアリスちゃん。舞台前方、上手側にまさこちゃん(十輝いりす)とえっちゃん(大海亜呼)、その奥にたまちゃん(天羽珠紀)と(舞姫)あゆみさん。下手側は、前列が珠洲(春希)さんと(愛花)ちさきちゃん、奥にちーちゃんと(妃宮)さくらちゃん。
最奥は、上手が大くんと桜子ちゃん、下手が(鳳樹)いちくんと(百千)糸ちゃん、だったような気がします。たぶん(^ ^;ゞ。
フォーメーションが結構動くので、場所はかなり適当かも。
……ふええぇん、月組の時、この場面ってこんなに照明暗かったんでしたっけ??顔が全然見えないよ〜〜(涙)。さすがに、まだシルエットだけで誰だかわかる人はほんの数人なので、かーなーりー難しかったです。
でも、場面としてはあのくらいの照明でいいのかなあ。こう、夜の酒場で蠢く男女、みたいなイメージで観てしまいました。
音楽が止まり、紗幕が降りて、メンバーが戻り……
皆が客席に背を向けて、ポーズをとっているところが凄く好きです。男役も娘役も、それぞれに背中にも個性があるんだなあと実感します。
そして、衣装を変えた祐飛さんが登場。
なんだか、一つの場面の中で着替えて出てくるのって、トップスターにはよくある構成なんですけど、あらためて観ると忙しいものなんですねぇ……。再登場した祐飛さんを中心に、もう一度全体がまとまって、盛り上がって、盛り上がって、、、、
大劇場・東宝では、全員がクラップしながら銀橋を渡っていた場面。銀橋のない博多座では、祐飛さんだけが客席に降りて、他のメンバーは舞台上でぐるぐる回っているだけなのがちょっと寂しい(涙)。
ついつい舞台上で、あの難しいリズムのクラップを打ちながら、歌いながら、舞台の上を走る組子たちを追ってしまって客席の祐飛さんを見ていない(見えない)のですが……前方席に座られた方、どんな感じだったのか教えてくださいまし(^ ^;ゞ
個人的に、祐飛さんが舞台に戻って総踊りになったときは、下手前列で踊っている妃宮さくらちゃんに釘付けです。スタイル良いですよねぇ♪鬼灯ちゃんも超可愛いけど、黒塗りも美形で、ちょっと悪戯っ子みたいな笑顔がコケティッシュで大好き。
クールに踊るちーちゃんがふと垣間見せる微笑にちょっと落ちてます。
祐飛さんとすみ花ちゃんは、それぞれに場面を担当しているのでここではあまり絡みは無し。ちょっとお預け、という感じです。その絶妙の距離感がまた、たまらない(*^ ^*)。
■第二夜(熱毒)
紅薔薇を手に、女たちと絡むアパショナード。
最初がちさきちゃん、次が(綾音)らいらさん、そしてえっちゃん、あゆみさん。それぞれ個性豊かな上級生ダンサーで、色っぽいです。
えびちゃん(綾瀬あきな)の純真そうな持ち味がこの場面にはぴったり。ヴァンピーロとの並びも綺麗です。黄色いドレスがよく似合ってる♪ 紅薔薇でチカを誘う祐飛さんが、なんだか悪い人みたい(汗)。
誘われるままにすーっと上手花道の方へ行くえびちゃんの、素直に明るい笑顔に癒されます。
雷・風・雨の三神に薔薇を奪われて吃驚するところとか、とにかく素直で可愛い。
……でも。どんなにヴァンピーロが格好良くても、チカが可愛くても、この場面はバックが楽しすぎてなかなかメインのお二人を観る余裕がありません……(涙)ごめんなさい。
とりあえず、桜子ちゃんは、前列の上手内側。ストレートのショートボブの鬘がシャープな顔に良く似合っていて、場面の最初、うつぶせになって頭だけ起こし、片脚を高々と挙げてニヤリと笑うところがダントツでかっこいい!(*^ ^*)。途中、みっちゃんセンターに上手にいちくん、下手に桜子ちゃんの三人で踊るところがありますが、そこよりも、私は群舞の中でガツガツ踊っているときの方が好きです(惚)
下手からスタートして、途中で上手側に来る、つややかなストレートの鬘は結乃かなりちゃん。頬骨の高い大人っぽい貌ですが、ダンスもかなり大人っぽい感じ。身体が柔らかくて流麗に踊る人で、もっとスローなダンスも観てみたい気がします。
ものすごい勢いでフォーメーションが変わる場面なので場所を特定するのがなかなか難しいのですが、最初に寝ているときに桜子ちゃんの近くに居たのが、舞花くるみちゃんでしょうか。ちょっとウェーブのかかったショートの鬘にキツめの黒塗り化粧で、お芝居とはずいぶん雰囲気が違いますが、いいダンサーですね。
最初のところでは下手の奥で踊っている、ちょっとふわふわした感じの茶髪は、愛咲まりあちゃんであっているでしょうか?小柄だけど、ジャンプ力とキープ力は凄かった!ような気がします。美人さんなので、将来が楽しみです。
男役も、よくがんばって踊っていたと思います。いちくんのダンスは学年の割に男らしくて、娘役の男前さとはまた違う、着実に積み重ねてきたものを感じますね。やっぱりちょっと樹里ちゃんに被るような気がする(♪)。
(蒼羽)りくちゃんとモンチは、並んでいても別々でも、不思議なくらい目立ちますね。りくちゃんは、せっかく持っているものが凄いんだから、もう少し表情の作り方を考え直してみてほしいような気がします。……おとなしくなっちゃったら、それはそれで寂しいんでしょうけど(汗)。
さっつん(風羽玲亜)は、たしか上手スタートだったと……(←あまり自信がない)。とにかく、どこかの場面では上手にいて(←おい)、めちゃくちゃ色っぽい流し目で客席を絨毯爆撃してました(^ ^)。ああ、がんばってるなーと思っちゃいましたけど(汗)。
とりあえずは、そんなところでしょうか。
次回はヴァレンティノから、ですね(^ ^)。
.
暑い博多での“体力の限界への挑戦”ゲームが、とりあえず一段落つきました。
いやー、本当に限界だった……(T T)。
「大江山花伝」も「Apasionado!!」も作品として好きなので、一回観るだけでも体力使うのに、何回観たんだ私(涙)。お盆休みにこんなに疲れ切るなんて、社会人として私は大丈夫なんだろうか……と、悩みつつ。でも、とりあえず今は、我慢するつもりはないので。いけるところまでイッてしまうつもりだったりします(汗)。
いきなりこんなアタリ役を戴いてしまって、これから先のトップ人生大丈夫なのか、と心配になるほどの作品でお披露目できた幸せを、噛み締めながら。
年始に観た月組版との変更点については、先日だいたいのところは書きましたので。
場面ごとに、それ以外のことを。
■前夜(静寂)
レイナ、というと、9年前に博多座にも来た「Blue Moon Blue」のマミさん(真琴つばさ)の役もそんな名前だったなあ、とかしみじみと思い出したりします(^ ^)。
イエロで出てくる娘役さんたちが皆男前で驚愕。娘役が男前なのは月組だけかと思っていたのに、宙組の娘役もなかなか(^ ^)。
舞姫あゆみさんのダンスは、ちょっと元花組の舞城のどかちゃん系のカッコよさ。琴羽桜子ちゃんのダンスも男前で大好きです。百千糸ちゃんは、歌のひとかと思っていたのですが、ダンスもいけるんですね。びっくり。
宙組さんは、丸顔で頬がふっくらした娘役さんが多くて、結構見分けるのが難しい(涙)。
それぞれの立ち位置を書こうと思っていたのに、意外と覚えていなかった(汗)すみません。
■第一夜(情熱)
一番最初の「Ah〜Ah〜」は、回数を重ねて、少しづつ本来の音程に近づいてきたような気がします。初日には、新曲を戴いたのかと思いましたが(←ありえないわ)、楽までにはなんとか…なる、かな?
麻子さんの声は、どちらかというと軽やかで明るい、華やかな音質なので、こういうねっとりと重たい音楽を歌わせるとちょっと勿体無かったりするのですが、祐飛さんの色っぽいハスキーな声は、ほの昏いラテン音楽によく似合いますね。初日はずいぶん篭ってるなあと思ったのですが、今はだいぶ声が前に出てきたし。……かすれてはいるけど、音程さえあっていれば、言うことないのにな(T T)
大きな改変点は中詰め後の場面くらいで、音楽も構成も衣装も殆どは全く同じショーなのに、明るく元気なラテンショーから、翳りのある音楽に彩られた芝居三本立て+合間にショーつき、みたいに違って見えるのは何故だろう……。
とことん芝居の人なんですねぇ、祐飛さんは。そして、すみ花ちゃんも。
その、とことん芝居なショーで、ちゃんと楽しそうに小芝居している下級生が、皆本当に可愛いです(はぁと)。
中階段にずらっと並ぶ男役たち。他組より大小の差が大きいのに、動きが綺麗に揃っているのは宙組の強みですよね。皆スタイルが良いので、変わり燕尾がカッコいい♪
今回はたまたま上手席が多かったのですが、クールに踊るちーちゃん(蓮水ゆうや)にあやうく落ちかけました(汗)。そして、後列で“一生懸命”に踊っている雅桜歌ちゃんにまた見惚れてしまった。本当に好みのタイプらしいです。
下手席では、ひたすら前列端の珠洲さんに見惚れていたんですが、気がつくと(鳳翔)大くんのウィンクに釣り上げられていたり、モンチ(星吹彩翔)の笑顔にころっと転んでたり、なかなか忙しかったです。
男役が平場に下りると、階段に娘役が勢ぞろい。あの衣装は大好き!なんですけど、中でもすみ花ちゃんの頬からデコルテにかけてのラインが絶品で、すごく似合ってます(*^ ^*)可愛いなあ(うっとり)。
娘役も平場に降りてきて、祐飛さんがハケると、階段のみっちゃんにスポット。
さすがみっちゃん、伸びやかな高音がすごく気持ち良いです。色っぽいかすれ声がウリの祐飛さんと、澄明な美声のみっちゃん、雰囲気をガラッと変えられる、良いコンビだなあと思います。……お二人のデュエットとか歌い継ぎは、少なくていいんだけど(苦笑)(さすが藤井さん、わかってらっしゃる)。
音楽が変わって、すみ花ちゃんセンターに。
ここは、月組ではまさお(龍真咲)が歌ったところですよね。まさおも男役としては高音域を得意にする人ですが、さすがに娘役とは音域が違うんだなあ……。というか、まさおは胸声の音域がびっくりするほど広い(高い)んですよね。娘役の裏声であの音域を響かせるのは非常に難しい(T T)。
「Apasionado!!」は、元々月組の特殊な態勢に合わせて、娘役トップがいない珍しい構成のショー。場面ごとに、どれをすみ花ちゃんにやらせるか、っていうのは、藤井さんも相当に悩まれたんだろうなあ、と思います。
考えてみれば、あいちゃんもしずくちゃんもソロらしいソロを歌っていないので、すみ花ちゃんは新曲を歌うか男役が歌っていたところに入るかしかないし……
でも。すみ花ちゃんに歌わせるなら、もう少し音域を配慮して変調するなり、何か工夫してあげて欲しかったような気がします。ちょうどチェンジボイスにあたるみたいで、ものすごく歌いにくそうだったんですよね。ここもそうだし、白い蘭でのソロもそうなんですが。
それでも、すみ花ちゃんは結構負けてなくて、初日に比べれば格段に良くなってきました!(^ ^)わずか二週間であんなに音域が広がるのか、と、若い下級生の伸びしろに目を瞠る思いです。
あああ、それにしても可愛いなああ(でれでれ)。
短い場面ですが、すみ花ちゃんのソロの間、バックのダンサーは小人数になるので、その組み合わせを……えっと、たぶん間違いがあると思うので、ご指摘いただければ幸いですm(_ _)m。
センターはみっちゃんとアリスちゃん。舞台前方、上手側にまさこちゃん(十輝いりす)とえっちゃん(大海亜呼)、その奥にたまちゃん(天羽珠紀)と(舞姫)あゆみさん。下手側は、前列が珠洲(春希)さんと(愛花)ちさきちゃん、奥にちーちゃんと(妃宮)さくらちゃん。
最奥は、上手が大くんと桜子ちゃん、下手が(鳳樹)いちくんと(百千)糸ちゃん、だったような気がします。たぶん(^ ^;ゞ。
フォーメーションが結構動くので、場所はかなり適当かも。
……ふええぇん、月組の時、この場面ってこんなに照明暗かったんでしたっけ??顔が全然見えないよ〜〜(涙)。さすがに、まだシルエットだけで誰だかわかる人はほんの数人なので、かーなーりー難しかったです。
でも、場面としてはあのくらいの照明でいいのかなあ。こう、夜の酒場で蠢く男女、みたいなイメージで観てしまいました。
音楽が止まり、紗幕が降りて、メンバーが戻り……
皆が客席に背を向けて、ポーズをとっているところが凄く好きです。男役も娘役も、それぞれに背中にも個性があるんだなあと実感します。
そして、衣装を変えた祐飛さんが登場。
なんだか、一つの場面の中で着替えて出てくるのって、トップスターにはよくある構成なんですけど、あらためて観ると忙しいものなんですねぇ……。再登場した祐飛さんを中心に、もう一度全体がまとまって、盛り上がって、盛り上がって、、、、
大劇場・東宝では、全員がクラップしながら銀橋を渡っていた場面。銀橋のない博多座では、祐飛さんだけが客席に降りて、他のメンバーは舞台上でぐるぐる回っているだけなのがちょっと寂しい(涙)。
ついつい舞台上で、あの難しいリズムのクラップを打ちながら、歌いながら、舞台の上を走る組子たちを追ってしまって客席の祐飛さんを見ていない(見えない)のですが……前方席に座られた方、どんな感じだったのか教えてくださいまし(^ ^;ゞ
個人的に、祐飛さんが舞台に戻って総踊りになったときは、下手前列で踊っている妃宮さくらちゃんに釘付けです。スタイル良いですよねぇ♪鬼灯ちゃんも超可愛いけど、黒塗りも美形で、ちょっと悪戯っ子みたいな笑顔がコケティッシュで大好き。
クールに踊るちーちゃんがふと垣間見せる微笑にちょっと落ちてます。
祐飛さんとすみ花ちゃんは、それぞれに場面を担当しているのでここではあまり絡みは無し。ちょっとお預け、という感じです。その絶妙の距離感がまた、たまらない(*^ ^*)。
■第二夜(熱毒)
紅薔薇を手に、女たちと絡むアパショナード。
最初がちさきちゃん、次が(綾音)らいらさん、そしてえっちゃん、あゆみさん。それぞれ個性豊かな上級生ダンサーで、色っぽいです。
えびちゃん(綾瀬あきな)の純真そうな持ち味がこの場面にはぴったり。ヴァンピーロとの並びも綺麗です。黄色いドレスがよく似合ってる♪ 紅薔薇でチカを誘う祐飛さんが、なんだか悪い人みたい(汗)。
誘われるままにすーっと上手花道の方へ行くえびちゃんの、素直に明るい笑顔に癒されます。
雷・風・雨の三神に薔薇を奪われて吃驚するところとか、とにかく素直で可愛い。
……でも。どんなにヴァンピーロが格好良くても、チカが可愛くても、この場面はバックが楽しすぎてなかなかメインのお二人を観る余裕がありません……(涙)ごめんなさい。
とりあえず、桜子ちゃんは、前列の上手内側。ストレートのショートボブの鬘がシャープな顔に良く似合っていて、場面の最初、うつぶせになって頭だけ起こし、片脚を高々と挙げてニヤリと笑うところがダントツでかっこいい!(*^ ^*)。途中、みっちゃんセンターに上手にいちくん、下手に桜子ちゃんの三人で踊るところがありますが、そこよりも、私は群舞の中でガツガツ踊っているときの方が好きです(惚)
下手からスタートして、途中で上手側に来る、つややかなストレートの鬘は結乃かなりちゃん。頬骨の高い大人っぽい貌ですが、ダンスもかなり大人っぽい感じ。身体が柔らかくて流麗に踊る人で、もっとスローなダンスも観てみたい気がします。
ものすごい勢いでフォーメーションが変わる場面なので場所を特定するのがなかなか難しいのですが、最初に寝ているときに桜子ちゃんの近くに居たのが、舞花くるみちゃんでしょうか。ちょっとウェーブのかかったショートの鬘にキツめの黒塗り化粧で、お芝居とはずいぶん雰囲気が違いますが、いいダンサーですね。
最初のところでは下手の奥で踊っている、ちょっとふわふわした感じの茶髪は、愛咲まりあちゃんであっているでしょうか?小柄だけど、ジャンプ力とキープ力は凄かった!ような気がします。美人さんなので、将来が楽しみです。
男役も、よくがんばって踊っていたと思います。いちくんのダンスは学年の割に男らしくて、娘役の男前さとはまた違う、着実に積み重ねてきたものを感じますね。やっぱりちょっと樹里ちゃんに被るような気がする(♪)。
(蒼羽)りくちゃんとモンチは、並んでいても別々でも、不思議なくらい目立ちますね。りくちゃんは、せっかく持っているものが凄いんだから、もう少し表情の作り方を考え直してみてほしいような気がします。……おとなしくなっちゃったら、それはそれで寂しいんでしょうけど(汗)。
さっつん(風羽玲亜)は、たしか上手スタートだったと……(←あまり自信がない)。とにかく、どこかの場面では上手にいて(←おい)、めちゃくちゃ色っぽい流し目で客席を絨毯爆撃してました(^ ^)。ああ、がんばってるなーと思っちゃいましたけど(汗)。
とりあえずは、そんなところでしょうか。
次回はヴァレンティノから、ですね(^ ^)。
.
博多より愛をこめて【4】
2009年8月15日 宝塚(宙) コメント (2)宙組博多座公演「大江山花伝」 女鬼たちCHECK&卜部小ネタ。
最近、大江山の鬼チームに思いいれが強くなりすぎて、段々綱や公時たちが憎らしくなってきております(^ ^;ゞ
もう少し、茨木と綱の心の交流が色濃く出ないと、鬼チームのチームワークに負けてしまうんじゃないかと……いや、私個人の心の中の問題ですけど(汗)。
まぁ、原作と違って酒呑童子たちはちゃんと新天地を求めて去っていくので、問題は無いんですけどね……。
別れを告げるメンバー以外の、三田・四面・五蔵・六歩・七曲・八飛・九呂も、女鬼たちも、子鬼たちも、千年杉さんも、ちゃんと全員一緒に逃げるんですよね? …千年杉以外は、みんな頼光の手下として山攻めに加わってますけど、なにか?
さて。それでは、女鬼たちについて。
四面(花露すみか)
女なんだけど、角があって、男たちに混ざって戦い(見張り)に出ている。でも、千年杉には「女だてらに!」と怒られてるし、本人的には女の子たちに混ざりたい気持ちがあるらしく、鬼の宴で、「鬼娘たちの唄だぞ〜」と言われると参加したがって、仏(蓮水ゆうや)にしまわれたりしている。
……彼女の設定は、正直、よく判りません。原作にも居ないキャラですし、舞台上での説明も特にないし。酒呑童子が「男たちの姿は変わってしまった」と述懐していますけれども、稀に女の子でもそういう特徴が出てしまう子がいる、という設定なのでしょうか。
あいのことか半陰陽みたいな、悲しい設定があるのか、それとも「ウェストサイドストーリー」のエニボディズみたいな存在なのか?いや、実際に彼女にだけは角が生えているわけで、基本的には哀しい物語なんだろうと思うんですけどね……。
藤子(野々すみ花)が捕まって、その顔の傷がさらし者になったときに、わざわざ綱のところに行って「お前も知らなかったのかい?」と嫌味たっぷりに言うところから、おそらくはかなり苦しい運命の中で生きている子供なんだろうな、とは思うんですけどね。どういう設定なのか、ご存知の方がいらっしゃいましたら是非!!教えてください。
薊(綾音らいら)
鬼娘たちの中ではリーダー格で、だいたい口火を切るのは彼女かな?宴の場面では薄紫、後半は薄いピンク。鬼娘も色の好みは可愛いんだな、と思います。
宴では、特に誰と仲がいいということは無かったような気がしますが(姐さんらしく、いろんな人と呑んでいる)、男鬼たちが都の女たちに絡む場面では、五蔵を気にしてます。……恋人、というよりは、姉弟みたいな感じですけど(笑)。
三田(雅桜歌)が伊勢式部(鈴奈沙也)に追われて逃げた後、舞台の真ん中で「俺たちだって悪くないだろう?」みたいなことを言って女たちをからかう五蔵が、薊姐さんが話はじめた途端に舞台の上手端まで逃げていくのがメチャクチャ可愛いです。……結局叱られてつまみ出されちゃうんですけどね(^ ^)。
鬼灯(妃宮さくら)
可愛いです。はい。メークも髪型もめちゃくちゃ可愛い!!緑の衣装もすごくよく似合ってて、千年杉の歌に合わせて「ちょいな♪」といれる合いの手もめちゃくちゃ可愛い♪♪
男鬼たちが都の女に絡む場面では、八飛(美月悠)に「あたしというものがありながら、莫迦ぁ〜〜!!」と怒っているんですけど、そのわりに、宴では八飛にはクール。むしろ、仏にしなだれかかったりしていて、仏狙い!?みたいな感じです。あれえ?……でも、可愛いから何でも許してしまうんですけど(*^ ^*)
蛍火(舞姫あゆみ)
宴では、舞台下手で六歩(月映樹茉)と注しつ注されつ、ずっと呑んでました。基本的に六歩とラブラブ設定らしく、他の男鬼たちが都の女に抱きつく場面でも、六歩だけは、からかうような台詞を吐きながらも、あんまり手は出してない(^ ^)。…芸というか、役づくりの細かさが素敵(はぁと)
そして、最後に仲良く二人ではけていくのがとても可愛いです★
五月雨(琴羽桜子)
大好きな桜子ちゃん。小さな顔に大きな髷が良く似合って、個性的です♪台詞は少ないけど、意外に真面目キャラで、面白い役どころですよね。千年杉をヨイショして、三人の姉さんたちに「よーいしょっ」と片付けられているところがキュートで可愛いです。
後半は薄青の衣装で、都の女を口説いていた七曲(松風輝)を責めてますよね。なんだか、責めかたも可愛くて、大好きです♪
5人全員が山攻めの兵士に入っていますが、あの中では上級生のせいか、メークも仕草も格好良くて大好きです♪がんばれ〜〜!!
頼光四天王の方は、以前とそんなに印象は変わってません。
坂田公時(鳳翔大)は、花園衛門に語りかける台詞とか、綱と話すときとかはすごく良い声が出ているので、あとは「いざ、大江山へ!」などの決め台詞をなんとかキメてほしいなあ、と思うんですけどね(*_*)
碓井貞光(澄輝さやと)には、とにかく姿は滅法良いのだから、もう少し台詞をがんばってほしいなあ……と。
卜部季武(鳳樹いち)は本当に巧いなあ!!一番好きなのは、澄輝くんが「奴らはおかしな術を使うだろう?」と言って、渡辺綱が「鬼とは何だ?」と悩むのに応えるところです。めっちゃ格好良い!!
そして、その直後、突然袖から出てきた藤の葉に驚いた綱が立ち止まって、残り三人がそれにぶつかった場面の反応が、最高に好きです(はぁと)。
一番最後に歩いてきて、何か出たのかと怯えるように、すぐ前に居る碓井の服の袖を「きゅっ」と握って……
大したことではないのが解って「ほぅっ」と息をついたところで、振り返った碓井に「なにしてんのー?」とからかわれ、憮然として離れるまでの一連の流れが、めちゃくちゃ自然で、大好きです。何度観ても笑ってしまう(^ ^)。
そして、失点を取り返すかのように意味もなくふんぞり返って歩き出して、袖に入る直前にまた碓井にからかわれているところまで、、、どこまで脚本なのかわかりませんが、非常にいい流れで、碓井役の澄輝くんとの息もぴったり!!でした(^ ^)。
ぜひぜひ、ご注目くださいませ。
他にも小ネタはいくつかあったと思うのですが、また思い出したら書きますね。
ああ、お盆が終わってしまう……(寂)。
.
最近、大江山の鬼チームに思いいれが強くなりすぎて、段々綱や公時たちが憎らしくなってきております(^ ^;ゞ
もう少し、茨木と綱の心の交流が色濃く出ないと、鬼チームのチームワークに負けてしまうんじゃないかと……いや、私個人の心の中の問題ですけど(汗)。
まぁ、原作と違って酒呑童子たちはちゃんと新天地を求めて去っていくので、問題は無いんですけどね……。
別れを告げるメンバー以外の、三田・四面・五蔵・六歩・七曲・八飛・九呂も、女鬼たちも、子鬼たちも、千年杉さんも、ちゃんと全員一緒に逃げるんですよね? …千年杉以外は、みんな頼光の手下として山攻めに加わってますけど、なにか?
さて。それでは、女鬼たちについて。
四面(花露すみか)
女なんだけど、角があって、男たちに混ざって戦い(見張り)に出ている。でも、千年杉には「女だてらに!」と怒られてるし、本人的には女の子たちに混ざりたい気持ちがあるらしく、鬼の宴で、「鬼娘たちの唄だぞ〜」と言われると参加したがって、仏(蓮水ゆうや)にしまわれたりしている。
……彼女の設定は、正直、よく判りません。原作にも居ないキャラですし、舞台上での説明も特にないし。酒呑童子が「男たちの姿は変わってしまった」と述懐していますけれども、稀に女の子でもそういう特徴が出てしまう子がいる、という設定なのでしょうか。
あいのことか半陰陽みたいな、悲しい設定があるのか、それとも「ウェストサイドストーリー」のエニボディズみたいな存在なのか?いや、実際に彼女にだけは角が生えているわけで、基本的には哀しい物語なんだろうと思うんですけどね……。
藤子(野々すみ花)が捕まって、その顔の傷がさらし者になったときに、わざわざ綱のところに行って「お前も知らなかったのかい?」と嫌味たっぷりに言うところから、おそらくはかなり苦しい運命の中で生きている子供なんだろうな、とは思うんですけどね。どういう設定なのか、ご存知の方がいらっしゃいましたら是非!!教えてください。
薊(綾音らいら)
鬼娘たちの中ではリーダー格で、だいたい口火を切るのは彼女かな?宴の場面では薄紫、後半は薄いピンク。鬼娘も色の好みは可愛いんだな、と思います。
宴では、特に誰と仲がいいということは無かったような気がしますが(姐さんらしく、いろんな人と呑んでいる)、男鬼たちが都の女たちに絡む場面では、五蔵を気にしてます。……恋人、というよりは、姉弟みたいな感じですけど(笑)。
三田(雅桜歌)が伊勢式部(鈴奈沙也)に追われて逃げた後、舞台の真ん中で「俺たちだって悪くないだろう?」みたいなことを言って女たちをからかう五蔵が、薊姐さんが話はじめた途端に舞台の上手端まで逃げていくのがメチャクチャ可愛いです。……結局叱られてつまみ出されちゃうんですけどね(^ ^)。
鬼灯(妃宮さくら)
可愛いです。はい。メークも髪型もめちゃくちゃ可愛い!!緑の衣装もすごくよく似合ってて、千年杉の歌に合わせて「ちょいな♪」といれる合いの手もめちゃくちゃ可愛い♪♪
男鬼たちが都の女に絡む場面では、八飛(美月悠)に「あたしというものがありながら、莫迦ぁ〜〜!!」と怒っているんですけど、そのわりに、宴では八飛にはクール。むしろ、仏にしなだれかかったりしていて、仏狙い!?みたいな感じです。あれえ?……でも、可愛いから何でも許してしまうんですけど(*^ ^*)
蛍火(舞姫あゆみ)
宴では、舞台下手で六歩(月映樹茉)と注しつ注されつ、ずっと呑んでました。基本的に六歩とラブラブ設定らしく、他の男鬼たちが都の女に抱きつく場面でも、六歩だけは、からかうような台詞を吐きながらも、あんまり手は出してない(^ ^)。…芸というか、役づくりの細かさが素敵(はぁと)
そして、最後に仲良く二人ではけていくのがとても可愛いです★
五月雨(琴羽桜子)
大好きな桜子ちゃん。小さな顔に大きな髷が良く似合って、個性的です♪台詞は少ないけど、意外に真面目キャラで、面白い役どころですよね。千年杉をヨイショして、三人の姉さんたちに「よーいしょっ」と片付けられているところがキュートで可愛いです。
後半は薄青の衣装で、都の女を口説いていた七曲(松風輝)を責めてますよね。なんだか、責めかたも可愛くて、大好きです♪
5人全員が山攻めの兵士に入っていますが、あの中では上級生のせいか、メークも仕草も格好良くて大好きです♪がんばれ〜〜!!
頼光四天王の方は、以前とそんなに印象は変わってません。
坂田公時(鳳翔大)は、花園衛門に語りかける台詞とか、綱と話すときとかはすごく良い声が出ているので、あとは「いざ、大江山へ!」などの決め台詞をなんとかキメてほしいなあ、と思うんですけどね(*_*)
碓井貞光(澄輝さやと)には、とにかく姿は滅法良いのだから、もう少し台詞をがんばってほしいなあ……と。
卜部季武(鳳樹いち)は本当に巧いなあ!!一番好きなのは、澄輝くんが「奴らはおかしな術を使うだろう?」と言って、渡辺綱が「鬼とは何だ?」と悩むのに応えるところです。めっちゃ格好良い!!
そして、その直後、突然袖から出てきた藤の葉に驚いた綱が立ち止まって、残り三人がそれにぶつかった場面の反応が、最高に好きです(はぁと)。
一番最後に歩いてきて、何か出たのかと怯えるように、すぐ前に居る碓井の服の袖を「きゅっ」と握って……
大したことではないのが解って「ほぅっ」と息をついたところで、振り返った碓井に「なにしてんのー?」とからかわれ、憮然として離れるまでの一連の流れが、めちゃくちゃ自然で、大好きです。何度観ても笑ってしまう(^ ^)。
そして、失点を取り返すかのように意味もなくふんぞり返って歩き出して、袖に入る直前にまた碓井にからかわれているところまで、、、どこまで脚本なのかわかりませんが、非常にいい流れで、碓井役の澄輝くんとの息もぴったり!!でした(^ ^)。
ぜひぜひ、ご注目くださいませ。
他にも小ネタはいくつかあったと思うのですが、また思い出したら書きますね。
ああ、お盆が終わってしまう……(寂)。
.
2010年のタカラヅカ
2009年8月13日 宝塚全体・OG宝塚歌劇団の、来年のラインナップが発表されました。
大劇場の正月公演は、星組で「ハプスブルクの宝剣」(植田景子)と草野さんのショーの二本立て。
藤本ひとみさんの原作は読んでいませんが、華やかでホットな今の星組にはぴったり…に、なるといいですね。
二月の雪組大劇場は、「アンリ・デュナンの生涯」(植田紳爾)と、稲葉さんのショー。稲葉さんはこれが大劇場デビューですね。楽しみだ!!是非、大先生のフォローもよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
この年末の花組ドラマシティは、テレビドラマ「相棒」より。(石田昌也)
石田さん、花組づいてますねえ。大劇場こそ随分長いこと来てませんが、中小劇場は三作連続ですもんね。
私はドラマに弱くて残念なのですが、かなり話題になってるみたいですね。
がんばれ〜〜(^O^)。
その裏のバウホール公演は、まぁくん(朝夏まなと)主演で、「BUND/NEON 上海」(生田大和)
生田さん、バウデビューおめでとうございます!!
すごい観たい……どうしよう(涙)どうして宙組東宝公演中なんだよ〜〜っっ
そして。
霧矢さんのお披露目となる二月の中日劇場公演は、「紫子」。
初演は観ていませんが、「大江山花伝」と同じ木原敏江原作の柴田作品。
いや〜、楽しみですねえ。風吹は誰がやるのか、凄く興味津々です(はぁと)。
その裏のバウは、まさお(龍真咲)主演で「HAMLET!!」(藤井大介)。
いやあ、こちらは青年館もあるので一安心です。でも、バウも観たいよ〜〜〜(T_T)
今日の発表はココまで。
宙組については新しい発表が無くて残念でしたが、かなり新鮮みのある、面白い一年になりそうですね!(^O^)/
年内の予定では、舞踊会とタカラヅカスペシャルが発表。
両方のイベントに出していただける新人トップのお二人(礼音くん、祐飛さん)。頑張ってくださいね♪
祐飛さんのファン的には、年末のタカラヅカスペシャルに、月組が東宝公演中で出演されないのが非常に残念です。
花組の真飛さんたちも、ドラマシティ公演中では、去年の水さんたちみたいに一回だけ出るのがせいぜいですよね、きっと(泣)絶対チケット取れない……
まぁくんチームの下級生とはご一緒できるけど、トップとして並ぶ姿をみてみたかったのになあ(凹)。
…いえ、出られるだけで嬉しいんですけどね、ホントに。
なにはともあれ、楽しい一年になりそうです★宝塚歌劇が、永遠でありますように。
.
大劇場の正月公演は、星組で「ハプスブルクの宝剣」(植田景子)と草野さんのショーの二本立て。
藤本ひとみさんの原作は読んでいませんが、華やかでホットな今の星組にはぴったり…に、なるといいですね。
二月の雪組大劇場は、「アンリ・デュナンの生涯」(植田紳爾)と、稲葉さんのショー。稲葉さんはこれが大劇場デビューですね。楽しみだ!!是非、大先生のフォローもよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
この年末の花組ドラマシティは、テレビドラマ「相棒」より。(石田昌也)
石田さん、花組づいてますねえ。大劇場こそ随分長いこと来てませんが、中小劇場は三作連続ですもんね。
私はドラマに弱くて残念なのですが、かなり話題になってるみたいですね。
がんばれ〜〜(^O^)。
その裏のバウホール公演は、まぁくん(朝夏まなと)主演で、「BUND/NEON 上海」(生田大和)
生田さん、バウデビューおめでとうございます!!
すごい観たい……どうしよう(涙)どうして宙組東宝公演中なんだよ〜〜っっ
そして。
霧矢さんのお披露目となる二月の中日劇場公演は、「紫子」。
初演は観ていませんが、「大江山花伝」と同じ木原敏江原作の柴田作品。
いや〜、楽しみですねえ。風吹は誰がやるのか、凄く興味津々です(はぁと)。
その裏のバウは、まさお(龍真咲)主演で「HAMLET!!」(藤井大介)。
いやあ、こちらは青年館もあるので一安心です。でも、バウも観たいよ〜〜〜(T_T)
今日の発表はココまで。
宙組については新しい発表が無くて残念でしたが、かなり新鮮みのある、面白い一年になりそうですね!(^O^)/
年内の予定では、舞踊会とタカラヅカスペシャルが発表。
両方のイベントに出していただける新人トップのお二人(礼音くん、祐飛さん)。頑張ってくださいね♪
祐飛さんのファン的には、年末のタカラヅカスペシャルに、月組が東宝公演中で出演されないのが非常に残念です。
花組の真飛さんたちも、ドラマシティ公演中では、去年の水さんたちみたいに一回だけ出るのがせいぜいですよね、きっと(泣)絶対チケット取れない……
まぁくんチームの下級生とはご一緒できるけど、トップとして並ぶ姿をみてみたかったのになあ(凹)。
…いえ、出られるだけで嬉しいんですけどね、ホントに。
なにはともあれ、楽しい一年になりそうです★宝塚歌劇が、永遠でありますように。
.
博多座アフタートーク
2009年8月13日
博多座にて、大空祐飛さんと野々すみ花さんのアフタートークに参加して参りました。
終演後の、ごく短い時間のトークでしたので、あまり耳新しい話は出なかったし、博多座が主催のトークということで、宝塚のディープなファンには物足りない内容ではありましたが。
それでも、コンビの仲良さげな雰囲気が伝わってきて、とても微笑ましかったです♪
博多座での初のアフタートークということで、進行などは若干手探りな感じもありましたが…f^_^;。
司会は徳永玲子さん。地元の方のようですし、宝塚のコトはあまりご存知ないのかな?いかにも観劇直後といい感じのテンションの高さで、かなり面白いことになっていました。
博多座の印象は?とか、お互いの印象は?とかそのあたりの、何度か聞かれている質問に続き、
印象に残ったのは「今までで1番嬉しかったことは?」。
祐飛さんが「初日の幕が無事あいて、無事降りて……」と嬉しそうに話したあと、「もう一度幕があがったら、客席の皆様が立ち上がって拍手して下さって……」としみじみとした調子で話してくれたことでした。
すみ花ちゃんも「同じです」と嬉しそう。軽く目を見交わす感じがすごく良かったです。
司会の方がちょっと返答に詰まるような質問をしたときに、祐飛さんが悪戯っ子みたいな“ワクワク”した顔ですみ花ちゃんをみるのが、凄くツボでした。
……祐飛さん、なにかフォローしてあげるとか、そういう発想はナイんですか?……(:_;)
まー、観ている方が照れてしまうほど仲の良い、、新婚夫婦のようなお二人でした(^_^)
今日は休演日。
宙組の皆様はどのあたりにいらっしゃるのかしら、と思いを馳せながら、憧れの宗像大社へ行ってまいりました(はぁと)。
写真は、大社(辺津宮)からさらにバスで少し行った、神湊(こうのみなと)の波止場から見た大島。
神湊は、高木彬光氏の著作「邪馬台国の秘密」で、「魏使の上陸地点」に比定されたりしたこともある土地(←邪馬台国宇佐説)。とてもそんな風には見えないのどかな波止場の風景でしたが、お社は古色があって、なかなか荘厳な、いい雰囲気の神域でした(はぁと)
大島にある中津宮へ行くなら、事前にフェリーの時間を調べておいた方がいいかもしれません。
沖の島(沖津宮)には渡れませんが、玄海灘の海路の守護神である宗像大社で、交通安全守をいただいて参りました♪
とりあえずは、無事東京まで帰れますように★
・
終演後の、ごく短い時間のトークでしたので、あまり耳新しい話は出なかったし、博多座が主催のトークということで、宝塚のディープなファンには物足りない内容ではありましたが。
それでも、コンビの仲良さげな雰囲気が伝わってきて、とても微笑ましかったです♪
博多座での初のアフタートークということで、進行などは若干手探りな感じもありましたが…f^_^;。
司会は徳永玲子さん。地元の方のようですし、宝塚のコトはあまりご存知ないのかな?いかにも観劇直後といい感じのテンションの高さで、かなり面白いことになっていました。
博多座の印象は?とか、お互いの印象は?とかそのあたりの、何度か聞かれている質問に続き、
印象に残ったのは「今までで1番嬉しかったことは?」。
祐飛さんが「初日の幕が無事あいて、無事降りて……」と嬉しそうに話したあと、「もう一度幕があがったら、客席の皆様が立ち上がって拍手して下さって……」としみじみとした調子で話してくれたことでした。
すみ花ちゃんも「同じです」と嬉しそう。軽く目を見交わす感じがすごく良かったです。
司会の方がちょっと返答に詰まるような質問をしたときに、祐飛さんが悪戯っ子みたいな“ワクワク”した顔ですみ花ちゃんをみるのが、凄くツボでした。
……祐飛さん、なにかフォローしてあげるとか、そういう発想はナイんですか?……(:_;)
まー、観ている方が照れてしまうほど仲の良い、、新婚夫婦のようなお二人でした(^_^)
今日は休演日。
宙組の皆様はどのあたりにいらっしゃるのかしら、と思いを馳せながら、憧れの宗像大社へ行ってまいりました(はぁと)。
写真は、大社(辺津宮)からさらにバスで少し行った、神湊(こうのみなと)の波止場から見た大島。
神湊は、高木彬光氏の著作「邪馬台国の秘密」で、「魏使の上陸地点」に比定されたりしたこともある土地(←邪馬台国宇佐説)。とてもそんな風には見えないのどかな波止場の風景でしたが、お社は古色があって、なかなか荘厳な、いい雰囲気の神域でした(はぁと)
大島にある中津宮へ行くなら、事前にフェリーの時間を調べておいた方がいいかもしれません。
沖の島(沖津宮)には渡れませんが、玄海灘の海路の守護神である宗像大社で、交通安全守をいただいて参りました♪
とりあえずは、無事東京まで帰れますように★
・
博多より愛をこめて【3】
2009年8月11日 宝塚(宙) コメント (2)地震や台風の被害にあわれたみなさまに、心よりお見舞いを申し上げます。
猫は今、台風を乗り越えて、博多に来ております。
すみません、暢気で。博多座の客席には、宙組花組月組のジェンヌさんがたくさんいらっしゃって、とても華やかでした。みなさん楽しんでくださったかな?(^ ^)……ご無事で戻ってくださいね(祈)。
初日ぶりの「大江山花伝/Apasionado!!」観劇でした。
いろんな予想をしておりましたが。
全ての予想を上回るほど、別物の舞台でした。
……いや、もしかしたら、単に初日の私がぶっ飛んでいただけなのかもしれませんが(汗)。
初日で観て、あれぇ?これってハプニング?と思ったことの殆どが、実はハプニングじゃなかったことに、まずびっくりしました(どこのことかは秘密)。
だけど、
Apasionado!!の一番最初の「Ah~」の音程は、やっぱり違ってたんじゃん!!……まだだいぶ違いますけど、でも、だいぶ“どっかで聴いたような気がする曲”になってきてました。
あああ、初日映像で流さないでくれてありがとう>CS。
DVDを撮るのはいつかなー?それまでになんとか、いや、どーしても駄目ならアテレコで(←無理)
もとい。
まずは、「大江山花伝」。
…なんか、、、別物でした(そればっかり)。
それだけではなんなので(いや、それが感想のすべてなんですけど)、
まずはいくつか突っ込みを。
○春風・秋風は、どうやって綱を見分けたんだろう(戻り橋)
○綱よ、行者の顔を見て何故気づかないんだ……。
○どうして、茨木に顔がばれてる綱が偵察に出るんでしょうか。意味ないと思うんだけど。
(あ、掴まることを全く考えていないのか)
○春風・秋風は、どうして綱に気がつかないんだろう…(大江山)
……全部綱の関係じゃん(↓)。
あと、真顔な感想も、すこしだけ。
祐飛さんの茨木は、ずっと月の光を纏っているんだな、と思いました。
今回はお披露目公演で、ずっと周りとは少し光量の違う白っぽいスポットライト(←トップライト?)を浴びているせいもあるんですけれども、どの場面でも常に月の光を浴びているように見えるんです。
プロローグの“夢の藤波”、一条戻橋での綱との邂逅、大江山の鬼たちの宴……茨木が登場する場面はほとんどが夜の場面で。常に月の光を、それも、おそらくは満月ではなく、十六夜か十七夜か……これから新月へ向かってゆく下弦の月の光を享けている。特に、鬼の宴では、他のメンバーが浴びる光は焚き火の炎かな、と思うのに、茨木が出てきた瞬間に、しんと冷たい、皓い光があたりに満ちる。
連れ舞う胡蝶(花影アリス)の白い貌が、薄紅に染まってやわらかく綻びても、空気はぴいんと張り詰めたままで。
そして、ふ、と月が雲に隠れる、それが宴の、終わりを告げる。
酒呑童子と話をした後、一人残って歌う茨木の肩をぬらす露は、夜露。
そのまま、そぞろ歩きで夜を過ごして、胡蝶と出会うのが、朝。
演出的には普通の表現なのに、そういう時間の経過、追憶に浸ったまま夜が明けたことにも気づかずに彷徨いつづける茨木の絶望の深さを、ちゃんと印象づけるいい場面になっているなあ、と思いました。
あと、印象的だったのは、茨木の衣装でしょうか。
たしか、原作では茨木はずっと女装(?)しているんですよね。酒呑童子が、妻の面影を残した息子に女性の服を着せていた設定だったはず。
でも、柴田さんの脚本は、むしろ逆なんだな、と。
酒呑童子は、息子に強くあることをこそ希んでいる。自分の跡継ぎとして、覚悟を決めて、男であるように、と。
そして、茨木童子は、むしろ父への反感から、わざとなよやかな格好で過ごしている……のかもしれない、と。
父である長の童子の期待に応えたい気持ちはある。
修行の結果、妖術も身についた(←原作では、妖術が使えるのは酒呑童子と茨木童子の二人だけ)。
でも、という心が、再び角を生やし男のナリをすることを拒否しているのではないか、と。
そんな想像もふくらむ、茨木童子のたたずまいでした。
綱のみっちゃんは、なんだか男前になってた(はぁと)。
KYで藤子の気持ちが全然見えてないところがかえって可愛い(^ ^)。茨木が、訳もなくいとおしんで庇う気持ちが、なんとなくわかってしまう………なんというか、猪というより瓜坊(猪の仔)みたいな可愛らしさがありました。
もちろん、武者としての立ち回りの鋭さがあってこその可愛らしさなんですけどね(^ ^)。そのあたりの切り替えは、さすがだなーと思います♪
役者としては、どちらかと言えば陽光が似合うタイプはずのみっちゃんですが、祐飛さんと並ぶと、月の灯もいいもんだな、と思いますね。
ラストの深山での独白の場面は、特に、やわらかな月の光を感じます。
ソロの歌はもちろん(言うまでもなく!!)素晴らしいんですけど、ちゃんとみっちゃん自身の言葉に聴こえる真摯な言の葉が、とても綺麗なんですよね。この作品で、一番好きな場面かもしれません。(←え?)
藤子のすみ花ちゃんは、ラスト前のモノローグに迫力が出てきて、凄い気迫です。ここの台詞は、すごく柴田さんらしい台詞だなあと思って聞き入っています。うーん、文字で読みたいくらいの名調子ですよね。
初演では、もう少し綱と茨木で揺れる女心……みたいな感じがあったのでしょうか?今回のすみ花ちゃんは、ただ“お舘さま”への感謝の念と、彼が捕らわれたのは自分のせいだという責任感で助けようとしているだけで、綱個人に対する恋愛感情は全く感じないのですが(^ ^;。
真っ直ぐで、純粋で、“あたしの茨木”のことしか頭にない藤の葉と、鈍感でKYで、ひたすら優しくて包容力のある綱の、すれ違ったなりに確実に結ばれた信頼の糸が、すごく綺麗に見えました。
そんな綱だからこそ、茨木とも友情の弦を結べたのだろうな、と思えて。
そこまで考えての藤の葉の役作りだとしたら、本当にすごいな、すみ花ちゃん。
胡蝶姐さん(花影アリス)は、ますます佳い女になってました。
設定がちょっと若くなったかな?初日に観たときは、もしかして茨木童子より歳上設定!?とか焦ったのですが、もうそんな風には見えない。
でも、素敵です。やっぱりダントツで良いのは「あたしじゃ不足かい?」ですよね(*^ ^*)
「よっ!胡蝶姐さんっ!!」という掛け声が、気持ちよくはいるところがとても好きです。
それにしても切ない役だなあ、と。
後半になって、“三年前”の事件の回想にうつる前の場面とか。
それまで散々、「三年前のあのとき、何があったの?」と尋ねてもはぐらかされるばかりで。千年杉に諭されて口をつぐんできたのに、藤の葉に問われるままに語りだす茨木を見守る、その、澄んだ瞳。悲しみを湛えて伏せられながらも、でも、話を聞かずにはいられない女心。
……あたしに語ってくれているのじゃないことくらい、解ってはいるのだけれど。
あの娘に語る言葉なぞ、聴きたくない。
でも、好きな人のことが知りたくて、聴かずにはいられない。
あたしのいばらぎ。
あたしだけの、あたしだけが知っている、いばらぎ。
胡蝶は胡蝶で、そう抱いているんだろうな、と想いながら。
初日一回ではまるっきり目が届かなかった大江山チームが、だいぶ解ってきたので、ここにメモさせていただきます♪
乱暴者だけど思慮深い羽黒(天羽珠紀)。
四天王のまとめ役。緑色を効果的に使った鬼化粧がすごく綺麗で、初日からきっちり仕上げてきていた数少ない人のひとり。胡蝶とのさりげないやり取りとか、愛があるのが大好きです。
短気だけど案外優しい青鬼の天竜(珠洲春希)。
他の役で出る必要がないから思いっきり鬼メークしている四天王の中でも、ダントツで目立つ蒼化粧の珠洲さん。この人の化粧は、毎回度肝を抜いてくれるよなあ……もとが美人なだけに、目立ちまくり。
キャラクターも、沸点は低いけど、小さいもの・弱いものには案外優しいところが可愛い。ラスト前の滝壺で、胡蝶の腕を掴んだときの訴えるような表情が好きです。
目配りが広くてしっかりものの赤鬼、仏(蓮水ゆうや)。
四面(花露すみか)が女の子チームに入って踊ろうとするのを止めたり、佐渡が暴れるのを抑えたり、結構抑え役なんですよね。昔話のイメージだと、なんとなく赤鬼の方が乱暴ものに見えるんだけど、綱が「茨木のほかにも死なせるには惜しい奴がいる」と言う中には、仏も入っているのかな、とか想像してみたりします。
わがままで短気で、乱暴者の佐渡(天玲美音)。
宴席でいきなり「酒もってこい!」と騒いだり、何かと騒ぎが起こるきっかけになっているキャラクター。役的にも実際にも四天王の中の最下って感じなので、大変だろうなあ…と思いながら観ています。
佐渡とカゲソロボックスをいったりきたりで、忙しそうですけど、がんばってね(^ ^)。
三田(雅桜歌)
私はどうやら、雅さんのファンらしいです(たぶん)。
あー、鬼の中にソバージュヘアのえらく格好良いひとがいるなー、とゆーのは初日に思ったんですが、まさか藤原保昌と二役だとは思いもよらなくて。
私好みの美形がいっぱいいて嬉しいなーくらいに思っていたんですが、…なんのこたぁない、同じ人だったとゆー(汗)。
“美女と間違えて”伊勢式部(鈴奈沙也)を攫ってきた張本人、だそうですが。
宴席で歌を歌う花園衛門(愛花ちさき)の衣装の裾を弄っているところを六歩にしまわれたり、伊勢式部に迫られたり、かなりコミカルな役どころですが、しっかり仕事をしていました。
保昌の声がすごく好きなんですけど、三田のときはちょっと軽めの声で、意外と芸が細かかったり。……あー、危険な嵌り方してるなあ……。
五蔵(風羽玲亜)
こちらも以前から気になる人だったのですが、今回は大活躍です!歌が聴けて嬉しいです。
朱色(?)の衣装に合わせてか、かなり赤ら顔に地色を作っているので、兵士の時はかなり目立ってます(^ ^)。
悪戯っ子設定で都の女たちにちょっかいを出しまくっているわりに、結構弱気だったり、女の子には優しかったりするのがツボです。もうちょっと真面目に見張りしようね(^ ^)。綱を掴まえたところまでは良かったのに、その後はざるになってるぞ?
六歩(月映樹茉)
兵士とかでも出ているせいか、鬼メークは薄いんですけど、表情がすごく良いのでちゃんと鬼に見えました。どちらかというと強面系で、持っている武器も大きいし、強そうな感じが出てますね。その分、不器用な感じがなんとなく可愛いです。
芝居の雰囲気とか、ちょっと花組の真瀬くん系、かな?と思ったら、同じ92期ですか。この期って、もしかして、顔芸で選んだのか……?
七曲(松風輝)
鬼たちは皆暗い色で口紅をひいている中で、一人紅い唇なのがちょっと目立っていましたが、兵士では口紅だけ直して普通に混ざっていたので、なるほど!と思いました。
唇にポイントを置くだけあって、ニヤリ笑いがワルな感じでいいです。都の女たちへの絡み方もちょっと強引な感じ(^ ^;
八飛(美月悠)
ちょっとぼさぼさな感じの短髪の鬼。鬼灯(妃宮さくら)ちゃんが彼女設定らしく、都の女たちに絡む場面で出てきた鬼灯に「八飛のばかぁ~~~!!」と怒られてました(*^ ^*)。ちょっとぼーっとした感じのキャラなんですけど、結構言うことは言うので、面白い役作りだなあと思います。
綱の部下もやっているし、一番最初の公達もあるので、めちゃくちゃ出番も多いし、着替えも大変そう。顔をいじれないぶん、鬘をもう少し工夫してもいいのに、とは思いますが、美形だからあんまり隠すと勿体無いしな……(←おい)
九呂(風馬翔)
こちらは、むしろ綱の部下の方がメインの役になるのかな?
坂田公時(鳳翔大)が捕らわれた綱を探して忍び込んでくるときにも付いて来るし、綱が解放された後、膝まづいて太刀を渡しながら「御太刀を!」と捧げるときの、感動を押し殺したような低い声がすごく印象に残るので。
逆に、鬼の方ではあんまり印象に残ってないような気が(汗)。山攻めの踊りの方が印象に深いかも。
男役はそんなところでしょうか。
女役陣については、また後日★
.
猫は今、台風を乗り越えて、博多に来ております。
すみません、暢気で。博多座の客席には、宙組花組月組のジェンヌさんがたくさんいらっしゃって、とても華やかでした。みなさん楽しんでくださったかな?(^ ^)……ご無事で戻ってくださいね(祈)。
初日ぶりの「大江山花伝/Apasionado!!」観劇でした。
いろんな予想をしておりましたが。
全ての予想を上回るほど、別物の舞台でした。
……いや、もしかしたら、単に初日の私がぶっ飛んでいただけなのかもしれませんが(汗)。
初日で観て、あれぇ?これってハプニング?と思ったことの殆どが、実はハプニングじゃなかったことに、まずびっくりしました(どこのことかは秘密)。
だけど、
Apasionado!!の一番最初の「Ah~」の音程は、やっぱり違ってたんじゃん!!……まだだいぶ違いますけど、でも、だいぶ“どっかで聴いたような気がする曲”になってきてました。
あああ、初日映像で流さないでくれてありがとう>CS。
DVDを撮るのはいつかなー?それまでになんとか、いや、どーしても駄目ならアテレコで(←無理)
もとい。
まずは、「大江山花伝」。
…なんか、、、別物でした(そればっかり)。
それだけではなんなので(いや、それが感想のすべてなんですけど)、
まずはいくつか突っ込みを。
○春風・秋風は、どうやって綱を見分けたんだろう(戻り橋)
○綱よ、行者の顔を見て何故気づかないんだ……。
○どうして、茨木に顔がばれてる綱が偵察に出るんでしょうか。意味ないと思うんだけど。
(あ、掴まることを全く考えていないのか)
○春風・秋風は、どうして綱に気がつかないんだろう…(大江山)
……全部綱の関係じゃん(↓)。
あと、真顔な感想も、すこしだけ。
祐飛さんの茨木は、ずっと月の光を纏っているんだな、と思いました。
今回はお披露目公演で、ずっと周りとは少し光量の違う白っぽいスポットライト(←トップライト?)を浴びているせいもあるんですけれども、どの場面でも常に月の光を浴びているように見えるんです。
プロローグの“夢の藤波”、一条戻橋での綱との邂逅、大江山の鬼たちの宴……茨木が登場する場面はほとんどが夜の場面で。常に月の光を、それも、おそらくは満月ではなく、十六夜か十七夜か……これから新月へ向かってゆく下弦の月の光を享けている。特に、鬼の宴では、他のメンバーが浴びる光は焚き火の炎かな、と思うのに、茨木が出てきた瞬間に、しんと冷たい、皓い光があたりに満ちる。
連れ舞う胡蝶(花影アリス)の白い貌が、薄紅に染まってやわらかく綻びても、空気はぴいんと張り詰めたままで。
そして、ふ、と月が雲に隠れる、それが宴の、終わりを告げる。
酒呑童子と話をした後、一人残って歌う茨木の肩をぬらす露は、夜露。
そのまま、そぞろ歩きで夜を過ごして、胡蝶と出会うのが、朝。
演出的には普通の表現なのに、そういう時間の経過、追憶に浸ったまま夜が明けたことにも気づかずに彷徨いつづける茨木の絶望の深さを、ちゃんと印象づけるいい場面になっているなあ、と思いました。
あと、印象的だったのは、茨木の衣装でしょうか。
たしか、原作では茨木はずっと女装(?)しているんですよね。酒呑童子が、妻の面影を残した息子に女性の服を着せていた設定だったはず。
でも、柴田さんの脚本は、むしろ逆なんだな、と。
酒呑童子は、息子に強くあることをこそ希んでいる。自分の跡継ぎとして、覚悟を決めて、男であるように、と。
そして、茨木童子は、むしろ父への反感から、わざとなよやかな格好で過ごしている……のかもしれない、と。
父である長の童子の期待に応えたい気持ちはある。
修行の結果、妖術も身についた(←原作では、妖術が使えるのは酒呑童子と茨木童子の二人だけ)。
でも、という心が、再び角を生やし男のナリをすることを拒否しているのではないか、と。
そんな想像もふくらむ、茨木童子のたたずまいでした。
綱のみっちゃんは、なんだか男前になってた(はぁと)。
KYで藤子の気持ちが全然見えてないところがかえって可愛い(^ ^)。茨木が、訳もなくいとおしんで庇う気持ちが、なんとなくわかってしまう………なんというか、猪というより瓜坊(猪の仔)みたいな可愛らしさがありました。
もちろん、武者としての立ち回りの鋭さがあってこその可愛らしさなんですけどね(^ ^)。そのあたりの切り替えは、さすがだなーと思います♪
役者としては、どちらかと言えば陽光が似合うタイプはずのみっちゃんですが、祐飛さんと並ぶと、月の灯もいいもんだな、と思いますね。
ラストの深山での独白の場面は、特に、やわらかな月の光を感じます。
ソロの歌はもちろん(言うまでもなく!!)素晴らしいんですけど、ちゃんとみっちゃん自身の言葉に聴こえる真摯な言の葉が、とても綺麗なんですよね。この作品で、一番好きな場面かもしれません。(←え?)
藤子のすみ花ちゃんは、ラスト前のモノローグに迫力が出てきて、凄い気迫です。ここの台詞は、すごく柴田さんらしい台詞だなあと思って聞き入っています。うーん、文字で読みたいくらいの名調子ですよね。
初演では、もう少し綱と茨木で揺れる女心……みたいな感じがあったのでしょうか?今回のすみ花ちゃんは、ただ“お舘さま”への感謝の念と、彼が捕らわれたのは自分のせいだという責任感で助けようとしているだけで、綱個人に対する恋愛感情は全く感じないのですが(^ ^;。
真っ直ぐで、純粋で、“あたしの茨木”のことしか頭にない藤の葉と、鈍感でKYで、ひたすら優しくて包容力のある綱の、すれ違ったなりに確実に結ばれた信頼の糸が、すごく綺麗に見えました。
そんな綱だからこそ、茨木とも友情の弦を結べたのだろうな、と思えて。
そこまで考えての藤の葉の役作りだとしたら、本当にすごいな、すみ花ちゃん。
胡蝶姐さん(花影アリス)は、ますます佳い女になってました。
設定がちょっと若くなったかな?初日に観たときは、もしかして茨木童子より歳上設定!?とか焦ったのですが、もうそんな風には見えない。
でも、素敵です。やっぱりダントツで良いのは「あたしじゃ不足かい?」ですよね(*^ ^*)
「よっ!胡蝶姐さんっ!!」という掛け声が、気持ちよくはいるところがとても好きです。
それにしても切ない役だなあ、と。
後半になって、“三年前”の事件の回想にうつる前の場面とか。
それまで散々、「三年前のあのとき、何があったの?」と尋ねてもはぐらかされるばかりで。千年杉に諭されて口をつぐんできたのに、藤の葉に問われるままに語りだす茨木を見守る、その、澄んだ瞳。悲しみを湛えて伏せられながらも、でも、話を聞かずにはいられない女心。
……あたしに語ってくれているのじゃないことくらい、解ってはいるのだけれど。
あの娘に語る言葉なぞ、聴きたくない。
でも、好きな人のことが知りたくて、聴かずにはいられない。
あたしのいばらぎ。
あたしだけの、あたしだけが知っている、いばらぎ。
胡蝶は胡蝶で、そう抱いているんだろうな、と想いながら。
初日一回ではまるっきり目が届かなかった大江山チームが、だいぶ解ってきたので、ここにメモさせていただきます♪
乱暴者だけど思慮深い羽黒(天羽珠紀)。
四天王のまとめ役。緑色を効果的に使った鬼化粧がすごく綺麗で、初日からきっちり仕上げてきていた数少ない人のひとり。胡蝶とのさりげないやり取りとか、愛があるのが大好きです。
短気だけど案外優しい青鬼の天竜(珠洲春希)。
他の役で出る必要がないから思いっきり鬼メークしている四天王の中でも、ダントツで目立つ蒼化粧の珠洲さん。この人の化粧は、毎回度肝を抜いてくれるよなあ……もとが美人なだけに、目立ちまくり。
キャラクターも、沸点は低いけど、小さいもの・弱いものには案外優しいところが可愛い。ラスト前の滝壺で、胡蝶の腕を掴んだときの訴えるような表情が好きです。
目配りが広くてしっかりものの赤鬼、仏(蓮水ゆうや)。
四面(花露すみか)が女の子チームに入って踊ろうとするのを止めたり、佐渡が暴れるのを抑えたり、結構抑え役なんですよね。昔話のイメージだと、なんとなく赤鬼の方が乱暴ものに見えるんだけど、綱が「茨木のほかにも死なせるには惜しい奴がいる」と言う中には、仏も入っているのかな、とか想像してみたりします。
わがままで短気で、乱暴者の佐渡(天玲美音)。
宴席でいきなり「酒もってこい!」と騒いだり、何かと騒ぎが起こるきっかけになっているキャラクター。役的にも実際にも四天王の中の最下って感じなので、大変だろうなあ…と思いながら観ています。
佐渡とカゲソロボックスをいったりきたりで、忙しそうですけど、がんばってね(^ ^)。
三田(雅桜歌)
私はどうやら、雅さんのファンらしいです(たぶん)。
あー、鬼の中にソバージュヘアのえらく格好良いひとがいるなー、とゆーのは初日に思ったんですが、まさか藤原保昌と二役だとは思いもよらなくて。
私好みの美形がいっぱいいて嬉しいなーくらいに思っていたんですが、…なんのこたぁない、同じ人だったとゆー(汗)。
“美女と間違えて”伊勢式部(鈴奈沙也)を攫ってきた張本人、だそうですが。
宴席で歌を歌う花園衛門(愛花ちさき)の衣装の裾を弄っているところを六歩にしまわれたり、伊勢式部に迫られたり、かなりコミカルな役どころですが、しっかり仕事をしていました。
保昌の声がすごく好きなんですけど、三田のときはちょっと軽めの声で、意外と芸が細かかったり。……あー、危険な嵌り方してるなあ……。
五蔵(風羽玲亜)
こちらも以前から気になる人だったのですが、今回は大活躍です!歌が聴けて嬉しいです。
朱色(?)の衣装に合わせてか、かなり赤ら顔に地色を作っているので、兵士の時はかなり目立ってます(^ ^)。
悪戯っ子設定で都の女たちにちょっかいを出しまくっているわりに、結構弱気だったり、女の子には優しかったりするのがツボです。もうちょっと真面目に見張りしようね(^ ^)。綱を掴まえたところまでは良かったのに、その後はざるになってるぞ?
六歩(月映樹茉)
兵士とかでも出ているせいか、鬼メークは薄いんですけど、表情がすごく良いのでちゃんと鬼に見えました。どちらかというと強面系で、持っている武器も大きいし、強そうな感じが出てますね。その分、不器用な感じがなんとなく可愛いです。
芝居の雰囲気とか、ちょっと花組の真瀬くん系、かな?と思ったら、同じ92期ですか。この期って、もしかして、顔芸で選んだのか……?
七曲(松風輝)
鬼たちは皆暗い色で口紅をひいている中で、一人紅い唇なのがちょっと目立っていましたが、兵士では口紅だけ直して普通に混ざっていたので、なるほど!と思いました。
唇にポイントを置くだけあって、ニヤリ笑いがワルな感じでいいです。都の女たちへの絡み方もちょっと強引な感じ(^ ^;
八飛(美月悠)
ちょっとぼさぼさな感じの短髪の鬼。鬼灯(妃宮さくら)ちゃんが彼女設定らしく、都の女たちに絡む場面で出てきた鬼灯に「八飛のばかぁ~~~!!」と怒られてました(*^ ^*)。ちょっとぼーっとした感じのキャラなんですけど、結構言うことは言うので、面白い役作りだなあと思います。
綱の部下もやっているし、一番最初の公達もあるので、めちゃくちゃ出番も多いし、着替えも大変そう。顔をいじれないぶん、鬘をもう少し工夫してもいいのに、とは思いますが、美形だからあんまり隠すと勿体無いしな……(←おい)
九呂(風馬翔)
こちらは、むしろ綱の部下の方がメインの役になるのかな?
坂田公時(鳳翔大)が捕らわれた綱を探して忍び込んでくるときにも付いて来るし、綱が解放された後、膝まづいて太刀を渡しながら「御太刀を!」と捧げるときの、感動を押し殺したような低い声がすごく印象に残るので。
逆に、鬼の方ではあんまり印象に残ってないような気が(汗)。山攻めの踊りの方が印象に深いかも。
男役はそんなところでしょうか。
女役陣については、また後日★
.
ブラッド・ブラザーズ
2009年8月10日 ミュージカル・舞台 コメント (2)霧矢大夢さん、月組次期トップスター内定おめでとうございます〜〜〜(はぁと)
いやあ、今度ばかりは間違いないだろうとは思っていましたが、やはり正式に発表されると喜びもひとしおですね!!
中日お披露目、宙組の東宝公演が終わったら駆け付けますから、頑張ってくださ〜〜〜い!!
演目と相手役の発表を、楽しみにお待ちしています。
あああ、きりやんで観たい作品が多すぎる〜!(汗)
…で。
シアタークリエにて、「ブラッド・ブラザーズ」を観劇してまいりました。
『blood brother』。
“血を分けた兄弟”“切っても切れないもの”“同胞”“血盟の義兄弟”“戦友”、そして、“黒人同士の仲間”という意味もあるらしいですね。
この作品では、主に1番の意味と2番の意味を重ねて使っていたような気がします。
血を分けた兄弟であることを知らずに、血盟の義兄弟になった二人の、双子の兄弟の、ものがたり。
私は以前、島田歌穂と前田美波里が二人の母親を、そして、双子の兄弟を坂本昌行と赤坂晃が演じたバージョン(2003年だったらしい)を観たのですが……
正直、あのときはあまりぴんと来なかったんですよね。
歌穂ちゃんのジョンストン夫人はすごく良かったんですけど、他の三人がどうもミスキャストな気がして。特にあってないなあと思ったのが美波里さんで、彼女は「マンマ・ミーア」で演じたターニャみたいな、底抜けにポジティヴな、くじけないリアルな女がピッタリ嵌るタイプで、ライオンズ夫人みたいな、なんというか、後ろ向きで影に怯えるようなタイプにはどうしたって見えなかったんですよ。
音楽はいいのに、なんだか勿体無いなあ、という感想で終わった公演でした。
しかし!
今回、何が良かったって、ライオンズ夫人の久世星佳が!!
もう、本当に素晴らしかった!!穏やかでつつましくて、でも、結構追い詰められがちな女性。
思いあまってジョンストン夫人の首に腕を回すシーンの迫力とか、本当に凄かった(汗)。
この物語がそもそも悲劇である以上、あまりポジティヴな登場人物がいると話が合わないんですよね。キャラクターとして、ジョンストン夫人がすごくポジティヴで現実的なタイプなので、ライオンズ夫人は、もう少しこの世とあの世の境目をふらふらと歩いているタイプでないと。
その、絶妙のバランスが素晴らしかった。矛盾だらけの古臭い物語が、すごく説得力をもったのに、彼女の手柄は大きいと思います。
ジョンストン夫人は、私が観たのはTSUKASAでした。
いやーーーー、赤坂ACTシアターで「RENT」を観ながら、ああ、ミミがHIVを乗り越えて生き延びたら、まさにジョンストン夫人みたいなたくましい色気勝負のおっかさんになるのかなあ、、、なんて夢を見ました。(TUKASAは、日本版RENTのオリジナル・ミミ)
いやはや。
「まるでマリリン・モンロー♪」と繰り返す彼女のナンバーの切なさ。
次から次へと子供を産みながら、「でもねぇ、可愛いんですよみんな…」と呟く、とろけるような笑顔。
愛情に溢れた、素敵な母親。ちょっとハスキーな声は相変わらずで。酒と煙草で荒れた声に聴こえるところがまた素晴らしい。
ライオンズ夫人を狂わせるなんて思いもせずに、エディにロケットを渡す場面、とても切なかったです。
ジョンストン家の息子、ジョンストン家に残ったミッキーは、武田真治(8月)。
一幕のわんぱく坊や(だけど兄ちゃんには勝てない)から、二幕の真面目な労働者、そして、獄に入ってからのやつれたメイク……感情の振り幅が一番大きな役で、大変だっただろうなぁ、と思います。
すごく良かったんですけど、まだ開幕したばかりでいっぱいいっぱいだったのも感じたかな。1,2週間たったらさぞ深い芝居になるだろうに…と、ちょっと残念にも思いました。
腕白坊主のときの笑顔が、顔全体で笑っていてとても可愛くて、。
私は、このひとは多分、「エリザベート」のトートしか観ていないと思うのですが、実は、あの突拍子もない解釈のトートが大好きだったんですよね(汗)。役を自分に惹きつけるパワーのある役者だな、というのを凄く感じます。
金持ちのライオンズ家に貰われていったエディは、岡田浩暉(8月)。
何を隠そう、このひとが目当てだったわけですが(汗)。
期待に違わぬ、さすがの芝居でした。いやもう、あのぶっ飛んだ子供時代が最高です。ミッキーより悪ガキだよそれじゃ……と思うくらいな、間抜けでKYな“いい家の坊ちゃん”。
ミッキーが大好きで、ミッキーの傍に居たくて。
ミッキーの彼女だからこそ、リンダが欲しい。ミッキーに恋をしてるリンダと、一日中ミッキーの話をしていたい。そんな壊れた恋心。
彼の、あのさりげなくて実に自然なKYで嫌味な芝居が、本当に素晴らしかった!観客の気持ちを、ちゃんとミッキー側に送り出す空気づくりをきちんとやってのけて、それでも、エディに悪気はないことまできちんと伝えてみせる。凄いなあ、と思います。
最後の演説場面のスーツの似合いようも含めて、このひとのエディを観ることができて、良かったです。
ミッキーの幼馴染のリンダは、鈴木亜美。
とにかく可愛いです。文句なし。スタイルが良くて黄色いドレスがよく似合う。武田さんと並んでも違和感のないサイズなのがとても素敵。
積極的でポジティヴで、一生懸命な可愛い少女。ミッキーとエディ、二人の男に愛されるだけの魅力に溢れて、良かったと思います。
そして。
MCは、かの下村尊則。
劇団四季を退団してから、初めて舞台で拝見しましたが。
……いやあん。夢の配達人がそっこに居るじゃないの〜〜〜〜♪♪♪
何度か書いていますけれども、私はこういう、「説明役」がいるお芝居ってあまり好きではないんですが。
まぁ、さすがにこの話は説明役でもおかないと何がなんだかさっぱりわからないので、仕方ないんだろうなあ……。脚本的にはもう少し処理のしようがあったとは思いますが、この脚本でいく以上、下村さんというキャスティングは神だな、と思いました。
はい。
立っているだけであやしいし。(←怪しい?妖しい?)
ミルク売ってるし。(←ルキーニやってくれないかなあ……)
素敵だし。(←もしもし?)
脚本・音楽は、ウィリー・ラッセル。演出はグレン・ウォルフォード。
ロンドン初演が1983年……25年前、か。
脚本的には弱い部分もありますが、物語のほとんどをジョンストン夫人の視点で紡いでおいて、最後の最後に、ミッキーの一言によって全てを引っくり返してのけた脚本は、もしかしたらものすごく面白いんじゃないか、と思いました。
迷信の扱い方とか、MCが出張りすぎなところとか、ちょっと古臭い感じは否めないんですけどね、でも、テーマや時代はすごく“今”にマッチしているなあ、と思います。
25年前にこれが描かれていたのか、と思うと、しみじみと作家の先見を誉めたい気がします。
暗くて悲惨な物語なだけに、あまり積極的にお勧めはいたしかねるのですが。
……岡田さんのエディ&武田さんのミッキー、この二人の子役なんて滅多に観られるものではないので、観ておいて損はない、かも(^ ^;
.
いやあ、今度ばかりは間違いないだろうとは思っていましたが、やはり正式に発表されると喜びもひとしおですね!!
中日お披露目、宙組の東宝公演が終わったら駆け付けますから、頑張ってくださ〜〜〜い!!
演目と相手役の発表を、楽しみにお待ちしています。
あああ、きりやんで観たい作品が多すぎる〜!(汗)
…で。
シアタークリエにて、「ブラッド・ブラザーズ」を観劇してまいりました。
『blood brother』。
“血を分けた兄弟”“切っても切れないもの”“同胞”“血盟の義兄弟”“戦友”、そして、“黒人同士の仲間”という意味もあるらしいですね。
この作品では、主に1番の意味と2番の意味を重ねて使っていたような気がします。
血を分けた兄弟であることを知らずに、血盟の義兄弟になった二人の、双子の兄弟の、ものがたり。
私は以前、島田歌穂と前田美波里が二人の母親を、そして、双子の兄弟を坂本昌行と赤坂晃が演じたバージョン(2003年だったらしい)を観たのですが……
正直、あのときはあまりぴんと来なかったんですよね。
歌穂ちゃんのジョンストン夫人はすごく良かったんですけど、他の三人がどうもミスキャストな気がして。特にあってないなあと思ったのが美波里さんで、彼女は「マンマ・ミーア」で演じたターニャみたいな、底抜けにポジティヴな、くじけないリアルな女がピッタリ嵌るタイプで、ライオンズ夫人みたいな、なんというか、後ろ向きで影に怯えるようなタイプにはどうしたって見えなかったんですよ。
音楽はいいのに、なんだか勿体無いなあ、という感想で終わった公演でした。
しかし!
今回、何が良かったって、ライオンズ夫人の久世星佳が!!
もう、本当に素晴らしかった!!穏やかでつつましくて、でも、結構追い詰められがちな女性。
思いあまってジョンストン夫人の首に腕を回すシーンの迫力とか、本当に凄かった(汗)。
この物語がそもそも悲劇である以上、あまりポジティヴな登場人物がいると話が合わないんですよね。キャラクターとして、ジョンストン夫人がすごくポジティヴで現実的なタイプなので、ライオンズ夫人は、もう少しこの世とあの世の境目をふらふらと歩いているタイプでないと。
その、絶妙のバランスが素晴らしかった。矛盾だらけの古臭い物語が、すごく説得力をもったのに、彼女の手柄は大きいと思います。
ジョンストン夫人は、私が観たのはTSUKASAでした。
いやーーーー、赤坂ACTシアターで「RENT」を観ながら、ああ、ミミがHIVを乗り越えて生き延びたら、まさにジョンストン夫人みたいなたくましい色気勝負のおっかさんになるのかなあ、、、なんて夢を見ました。(TUKASAは、日本版RENTのオリジナル・ミミ)
いやはや。
「まるでマリリン・モンロー♪」と繰り返す彼女のナンバーの切なさ。
次から次へと子供を産みながら、「でもねぇ、可愛いんですよみんな…」と呟く、とろけるような笑顔。
愛情に溢れた、素敵な母親。ちょっとハスキーな声は相変わらずで。酒と煙草で荒れた声に聴こえるところがまた素晴らしい。
ライオンズ夫人を狂わせるなんて思いもせずに、エディにロケットを渡す場面、とても切なかったです。
ジョンストン家の息子、ジョンストン家に残ったミッキーは、武田真治(8月)。
一幕のわんぱく坊や(だけど兄ちゃんには勝てない)から、二幕の真面目な労働者、そして、獄に入ってからのやつれたメイク……感情の振り幅が一番大きな役で、大変だっただろうなぁ、と思います。
すごく良かったんですけど、まだ開幕したばかりでいっぱいいっぱいだったのも感じたかな。1,2週間たったらさぞ深い芝居になるだろうに…と、ちょっと残念にも思いました。
腕白坊主のときの笑顔が、顔全体で笑っていてとても可愛くて、。
私は、このひとは多分、「エリザベート」のトートしか観ていないと思うのですが、実は、あの突拍子もない解釈のトートが大好きだったんですよね(汗)。役を自分に惹きつけるパワーのある役者だな、というのを凄く感じます。
金持ちのライオンズ家に貰われていったエディは、岡田浩暉(8月)。
何を隠そう、このひとが目当てだったわけですが(汗)。
期待に違わぬ、さすがの芝居でした。いやもう、あのぶっ飛んだ子供時代が最高です。ミッキーより悪ガキだよそれじゃ……と思うくらいな、間抜けでKYな“いい家の坊ちゃん”。
ミッキーが大好きで、ミッキーの傍に居たくて。
ミッキーの彼女だからこそ、リンダが欲しい。ミッキーに恋をしてるリンダと、一日中ミッキーの話をしていたい。そんな壊れた恋心。
彼の、あのさりげなくて実に自然なKYで嫌味な芝居が、本当に素晴らしかった!観客の気持ちを、ちゃんとミッキー側に送り出す空気づくりをきちんとやってのけて、それでも、エディに悪気はないことまできちんと伝えてみせる。凄いなあ、と思います。
最後の演説場面のスーツの似合いようも含めて、このひとのエディを観ることができて、良かったです。
ミッキーの幼馴染のリンダは、鈴木亜美。
とにかく可愛いです。文句なし。スタイルが良くて黄色いドレスがよく似合う。武田さんと並んでも違和感のないサイズなのがとても素敵。
積極的でポジティヴで、一生懸命な可愛い少女。ミッキーとエディ、二人の男に愛されるだけの魅力に溢れて、良かったと思います。
そして。
MCは、かの下村尊則。
劇団四季を退団してから、初めて舞台で拝見しましたが。
……いやあん。夢の配達人がそっこに居るじゃないの〜〜〜〜♪♪♪
何度か書いていますけれども、私はこういう、「説明役」がいるお芝居ってあまり好きではないんですが。
まぁ、さすがにこの話は説明役でもおかないと何がなんだかさっぱりわからないので、仕方ないんだろうなあ……。脚本的にはもう少し処理のしようがあったとは思いますが、この脚本でいく以上、下村さんというキャスティングは神だな、と思いました。
はい。
立っているだけであやしいし。(←怪しい?妖しい?)
ミルク売ってるし。(←ルキーニやってくれないかなあ……)
素敵だし。(←もしもし?)
脚本・音楽は、ウィリー・ラッセル。演出はグレン・ウォルフォード。
ロンドン初演が1983年……25年前、か。
脚本的には弱い部分もありますが、物語のほとんどをジョンストン夫人の視点で紡いでおいて、最後の最後に、ミッキーの一言によって全てを引っくり返してのけた脚本は、もしかしたらものすごく面白いんじゃないか、と思いました。
迷信の扱い方とか、MCが出張りすぎなところとか、ちょっと古臭い感じは否めないんですけどね、でも、テーマや時代はすごく“今”にマッチしているなあ、と思います。
25年前にこれが描かれていたのか、と思うと、しみじみと作家の先見を誉めたい気がします。
暗くて悲惨な物語なだけに、あまり積極的にお勧めはいたしかねるのですが。
……岡田さんのエディ&武田さんのミッキー、この二人の子役なんて滅多に観られるものではないので、観ておいて損はない、かも(^ ^;
.
RENT HEADSたちの祭典
2009年8月9日 ミュージカル・舞台赤坂ACTシアターにて、「RENT」ツアー版を観劇して参りました。
ブロードウェイ オリジナルキャストのアンソニー・ラップ(マーク役)、アダム・パスカル(ロジャー役)の2トップが揃った、ドリームツアー。
一言で言うなら、
まさしく「RENT HEADSたちの祭典」でした。
いやー。
開幕前の、ミュージシャンが出て来た瞬間に沸き起こった拍手とか。
ミュージカルナンバーすべてがショーストップだったりとか。
…なんかもう、ホントにお祭りだった(汗)。
私もそれなりにRENT HEADで、今回のツアーはホントに楽しみにしていて。
博多座とかぶってさえいなければ、何回でも通いたいと思っていたのに。
…そんな私でも、あやうく置いていかれてしまいそうな、熱い熱い客席でした。
アンソニーは、何年か前にRENTコンサートのために来日したときに観ているのですが。
さすがに、 本気で役作りしてマークとして舞台に立つと、まるっきり別人ですね。あのときは、あくまで“アンソニー・ラップ”だったんだなあ。
いやはや、本当に素晴らしかった!
アダムは、ディズニーミュージカル「アイーダ」のラダメス役(オリジナルキャスト)を観ているのですが、音域の広い美声は相変わらずで素晴らしかった!個人的には、アダム自身にはロジャーよりラダメスの方がキャラが合っていると思っているんですが。…先に観たせいでしょうか。
セットや演出はオリジナルのまま。劇場に入った瞬間、すごい懐かしさを感じました。先年クリエで上演したときは、新演出でしたから。
私はどちらの演出も同じくらい好きですけど、やっぱり、あのワイヤーのセットにクリスマスの灯が点るところとか、オリジナルのセットの素晴らしさってあるんですよ。
…新演出で、コリンズが「I’ll Cover You」リプライズを歌う後ろで、エンジェルがゆっくりと階段をあがっていく演出は凄く好きだったなあ……(T_T)(オリジナルでは、舞台の後ろを上手袖にハケていくだけ)
今回の公演は、正直なところ、大半の客がアンソニーとアダム目当てで、他のキャストはあまり気にしてなかったと思うのですが、どちらかというと、女性陣のレベルが高くて印象に残りました。
中でも、ミミ役のレクシー・ローソンが素晴らしく美人で、体つきも色っぽいのに、完璧な“少女”で(*^_^*)。
ひたむきで不安げで、守ってあげたくなるような、すごく好きなミミだった(はぁと)
モーリーンは派手な美人でスタイル抜群、ジョアンナは美人じゃないけど地に足のついた理知的なタイプで、かなりいいコンビ。
アンサンブルの女性陣も、「Seasons of Love」のソリストをはじめ、皆さん素敵でした♪
「Seasons of Love」のソリストが、ちゃんとゴスペルシンガーだったのは嬉しかったなあ♪そうこなくっちゃ!!という感じでした。
あと、アレクシー役が日本人(高良結香)だったのですが、凄く小柄で可愛らしいので、浮浪者役のときはどう見ても“浮浪児”で(汗)。
そういう狙いか?と思うほど、ガブローシュそのものでした。
本国では「コーラスライン」のメインに入っていた(←コニー?)のに、わざわざオーディションを受けてこちらのアンサンブルに入った以上、相当なRENT HEADSなんでしょうし、実際アレクシーの芝居はもの凄く良かったのですが……
…ライフ・カフェの場面のビキニみたいな衣装とか、もうちょっとなんとかならなかったのか、と問いたい……。
男性陣は、よくも悪くもアンソニーとアダムが圧倒的すぎて、ベニーがかろうじて対抗(年の功?)、コリンズとエンジェルは勝負にならない、という印象f^_^;
これから、公演回数を重ねて、変わっていくのでしょうね。ああ、やっぱりもう一回観たいなあ…(↓)。
…なにはともあれ。
アンソニー・ラップのマーク・コーエンを生で観ることができた幸せ、を、
この胸に抱きしめて。
.
ブロードウェイ オリジナルキャストのアンソニー・ラップ(マーク役)、アダム・パスカル(ロジャー役)の2トップが揃った、ドリームツアー。
一言で言うなら、
まさしく「RENT HEADSたちの祭典」でした。
いやー。
開幕前の、ミュージシャンが出て来た瞬間に沸き起こった拍手とか。
ミュージカルナンバーすべてがショーストップだったりとか。
…なんかもう、ホントにお祭りだった(汗)。
私もそれなりにRENT HEADで、今回のツアーはホントに楽しみにしていて。
博多座とかぶってさえいなければ、何回でも通いたいと思っていたのに。
…そんな私でも、あやうく置いていかれてしまいそうな、熱い熱い客席でした。
アンソニーは、何年か前にRENTコンサートのために来日したときに観ているのですが。
さすがに、 本気で役作りしてマークとして舞台に立つと、まるっきり別人ですね。あのときは、あくまで“アンソニー・ラップ”だったんだなあ。
いやはや、本当に素晴らしかった!
アダムは、ディズニーミュージカル「アイーダ」のラダメス役(オリジナルキャスト)を観ているのですが、音域の広い美声は相変わらずで素晴らしかった!個人的には、アダム自身にはロジャーよりラダメスの方がキャラが合っていると思っているんですが。…先に観たせいでしょうか。
セットや演出はオリジナルのまま。劇場に入った瞬間、すごい懐かしさを感じました。先年クリエで上演したときは、新演出でしたから。
私はどちらの演出も同じくらい好きですけど、やっぱり、あのワイヤーのセットにクリスマスの灯が点るところとか、オリジナルのセットの素晴らしさってあるんですよ。
…新演出で、コリンズが「I’ll Cover You」リプライズを歌う後ろで、エンジェルがゆっくりと階段をあがっていく演出は凄く好きだったなあ……(T_T)(オリジナルでは、舞台の後ろを上手袖にハケていくだけ)
今回の公演は、正直なところ、大半の客がアンソニーとアダム目当てで、他のキャストはあまり気にしてなかったと思うのですが、どちらかというと、女性陣のレベルが高くて印象に残りました。
中でも、ミミ役のレクシー・ローソンが素晴らしく美人で、体つきも色っぽいのに、完璧な“少女”で(*^_^*)。
ひたむきで不安げで、守ってあげたくなるような、すごく好きなミミだった(はぁと)
モーリーンは派手な美人でスタイル抜群、ジョアンナは美人じゃないけど地に足のついた理知的なタイプで、かなりいいコンビ。
アンサンブルの女性陣も、「Seasons of Love」のソリストをはじめ、皆さん素敵でした♪
「Seasons of Love」のソリストが、ちゃんとゴスペルシンガーだったのは嬉しかったなあ♪そうこなくっちゃ!!という感じでした。
あと、アレクシー役が日本人(高良結香)だったのですが、凄く小柄で可愛らしいので、浮浪者役のときはどう見ても“浮浪児”で(汗)。
そういう狙いか?と思うほど、ガブローシュそのものでした。
本国では「コーラスライン」のメインに入っていた(←コニー?)のに、わざわざオーディションを受けてこちらのアンサンブルに入った以上、相当なRENT HEADSなんでしょうし、実際アレクシーの芝居はもの凄く良かったのですが……
…ライフ・カフェの場面のビキニみたいな衣装とか、もうちょっとなんとかならなかったのか、と問いたい……。
男性陣は、よくも悪くもアンソニーとアダムが圧倒的すぎて、ベニーがかろうじて対抗(年の功?)、コリンズとエンジェルは勝負にならない、という印象f^_^;
これから、公演回数を重ねて、変わっていくのでしょうね。ああ、やっぱりもう一回観たいなあ…(↓)。
…なにはともあれ。
アンソニー・ラップのマーク・コーエンを生で観ることができた幸せ、を、
この胸に抱きしめて。
.
博多座宙組公演より、「Apasionado!!2」
すみません。また昨夜も途中で寝てしまった(汗)。
しかも、変な格好で寝てしまったので、かえって疲れが増した気がする……
早く博多に行って、ゆっくりしたいです(←意味不明ですよ?)
■第三夜(熱視線)
前回書き忘れたのですが。
ここのカゲソロは、松風輝さん(月は沢希理寿)でした。りずちゃんのソロも素晴らしかったけど、松風さんも素晴らしかったです(*^ ^*)。92期か~~。
風羽さんが90期、天玲さんが91期、松風さんが92期。娘役では、花音舞さんが90期、百千糸さんが92期。……このあたりが若手歌手の中核になるんでしょうか。若いところまで使われていて、すごいなあ♪
■第四夜(熱帯夜)
お待ちかね!というか、ショーの最大の見せ場でもある、麗しい花畑。
まずは、雷神(萬あきら)と、それに従うオハ(葉っぱのことらしい。月には無かった)のたまちゃん(天羽珠紀)と天玲美音さんが登場。稽古場レポートによると、ここはこの三人だけが“男”で、あとは“蜜蜂”の祐飛さんを除く全員が“女”であるらしい。
三人の歌を聴きながら、上手の舞台つけねに立って、後姿でふるふるしている大きなシルエットがすごく可愛いです(^o^)。
最初は、すみれ色のヴィオレッタ(十輝いりす/遼河はるひ)。
トップバッターとして気合の入りまくった美しさで、とにかく全部が可愛いかったんですけど。
でもやっぱり、後姿で出番を待ってふるふるしている時が最高に可愛かったような気がする。……まさこちゃんの女装は、本人が幸せそうなのが好きです。可愛いものとか好きそうですよね。
次は緋色のペンサミエント(珠洲春希/龍真咲)。
ペンサミエント=三色スミレ、だそうなんですが、なぜ衣装は赤なんだろう……。
まさおはイケイケギャルでしたが、珠洲さんは色っぽいお姉さまって感じでした。っつーか、濃いなーーーーっ。
次はオレンジのチューリップ(鳳樹いち/明日海りお)。
素敵だ……。みりおくんがあまりにも可愛かったので、どうかなーと思っていたのですが、そりゃーもう、濃ゆいめの美しさで、つぼみじゃない、開ききる寸前の華やかさがありました。
次はピンクのカーネーション(鳳翔大/青樹泉)。
これは、もう。
ホントにダントツの可愛らしさで。
月のもりえちゃんも可愛いかったんですけど、月組は他にもみりおとかまさおとか、ふつーに女の子なメンバーが入っていたので“可愛い子たちの一人”って感じだったのに、宙は、他がみんな濃い目の攻め系美女たちだった中で、大くんが、一人だけ少女みたいで。
確信犯なピンクといい、登場の順序といい、狙い済ました感じでした。さすが藤井さん、GJですわっ♪♪
次は黒薔薇さま(寿つかさ/越乃リュウ)。
毒々しい麗しさは、さすがすっしーさん。なのですが……月ほどのインパクトは無かったような気がします。回りのインパクトが強すぎて、ね(!)
次はハスミン(=ジャスミン)(蓮水ゆうや/星条海斗)。
迫力美女のちーちゃん、すごくカッコいい!むしろ黒薔薇様で観たかったくらい色っぽかったです(*^ ^*)。
トドメは、青紫のラヴェンダー(北翔海莉/桐生園加)。
……みっちゃん。
可愛いよ。すっげー可愛い。でも、どうしてあなたは笑いを取りにくるとやりすぎてしまうの?樹里ちゃんのディナーショーの昔からネタだった園加の女装に負けるもんか!!という気合は解るんだけど、本当にそれでいいの!?
「雨に唄えば」を観たかぎりでは、園加と違って(←ごめん園加、そんなあなたが好きよ)、ふつーに美女になれる素材のはずなのにっっっ!!(ちょっと涙目)
衣装は、稽古場映像を観てちょっとだけダルマを期待していたのですが、残念ながら(?)月組と同じ、膝までのぴったりしたパンツに膨らんだ裾で、脚は殆ど見えませんでした(がっくり)。
しかーし。思っていた以上に、あの衣装は腰のラインがあらわになる衣装なんですねぇ……。
まー、ある意味、ダルマより色っぽいです。隠されていると余計萌える。……などとしみじみと思っていた私は完全にオヤジだなあ(涙)。
たまちゃんがオハ役だったのが、とても残念。宙組でも有数の濃さのたまちゃんを、ここに投入しないなんて!!もったいなーい!
でも、そんなに出せないのか……(涙)。
みんながワンフレーズずつ歌ってくれるのは嬉しかったけど、銀橋がないのは、この場面には致命的でしたね(涙)。本舞台のダルマさんたちと銀橋と、どっちを観るか迷った月組公演が懐かしい。……今回の方が、一人一人をじっくり見れて楽しかったですけど(^ ^)。
盛り上がったところで、蜜蜂(アベハ・大空祐飛/瀬奈じゅん)が登場。
お花さんたちと次々に絡む。……んですけど、絡む人絡む人、みんな祐飛さんより大きいよ!(@ @)。みっちゃんも高いヒール履いてるし、小さいのは珠洲さんくらいじゃないか?
で、その珠洲さんが、一番濃ゆくねっとりと踊ってくれるのが嬉しい。
……この、一人づつと絡む時間、短すぎるんですけどぉ(涙)。
ピラミッド型に組みあがったセットの上に、オルキデア(野々すみ花/霧矢大夢)が登場。
ものすごく情熱的な、色っぽいデュエットダンス。
瀬奈&霧矢も色っぽかったですけど、あれは男役同士だったせいか、なんというか、ネタというか(汗)、「おー、やってるやってる」的な(←なんだそりゃ)かっこいい麻子さんと美しい霧矢さんを見せつけるため、みたいな“見世物”っぽいノリがあったと思うのですが。
新トップコンビお披露目公演の、最初のデュエットダンスからそれですか!?と思うほど、リアルに色っぽい場面になっていました(^ ^;ゞ
ドキドキ。
皆が戻ってきたところでいったん蜜蜂がはけて、深紅の紅薔薇(花影アリス/城咲あい)とオルキデアが並んで踊る群舞へ。うーん、ここは白い衣装のままのすみ花ちゃんはちょっと不利でしたね。どうしたって深紅が目立つ。でも、眼福な並びでした♪♪衣装の似合いようではすみ花ちゃんに一票、そして、二人ともホントに可愛い♪♪
アリスちゃん、やっとデコルテに肉がついてきたのでしょうか?今までは、あまりにも細すぎてちょっとでも胸元のあいたドレスが全く似合わない人でしたけど、衣装の補正がいいのか、今回はキレイに似合ってました。肌を出すドレスが着られるようになると、ショーでの華やかさが段違いに上がりますよね!その調子で、がんばってください!!
祐飛さんが着替えて再登場して、総踊りへ。
……花組全国ツアーに引き続き、ノリノリに盛り上がる中詰めの総踊りで客席下りがないのは、地方公演ではすごく残念です(T T)。
絶対全員(フロルとロサだけでもいい!)下りてくれると思ってたのにぃ。……藤井さんのばかあ!!
……明日からでも、突然下りるようにならないかなあ(^ ^)。
中詰めの熱が去ると、客席後方のドアから、雷神・風神・雨神の三神が登場。
萬さんが熱唱する「シボネ」が素晴らしいです。半年前からさらに進化し、深化して。楽しいショーの一場面なのに、思わず涙が出そうでした。
花畑の毒に当てられて舞い上がった心を、地上に繋ぎとめてくれた、歌。
ありがとう。萬さんが居てくださって、本当に良かったです。
■第五夜(熱望)
幕が上がると、そこは戦場。(プログラムによると、アフリカの荒野らしい)新場面です。昔のショーの一場面、というわけでもない、らしい?
……全面的に斎藤さんの発案なんじゃないか、っつー気がするのは私だけでしょうか。藤井さんと斎藤さん、仲良すぎだよホントに。
兵士オンラド(大空祐飛)の歌が、しみいるように優しくて、とても好きです。青木朝子さん、いつも祐飛さんに素敵な歌を書いてくださって、本当にありがとうございますm(_ _)m。
共に闘っているソルジャーは、十輝いりす・鳳翔大・蓮水ゆうや・鳳樹いち・松風輝・蒼羽りく。ってことは顔がわからないのが松風さんってことですね。よしっ!!
6人の踊りがきれいに揃っていて、とても気持ちがいいです。月組でも花組でも、ダンスが揃うってことなかったもんなあ……(月も花も、そこが魅力なんですってば)
振り付けはKAZUMI-BOY。祐飛さんとは相性のいい振付家ですが、やっぱり格好良い踊りを躍らせてくれる人ですね(はぁと)。
舞台奥のセットに登場する、幻想の恋人・すみ花ちゃん。青いシンプルなドレス一枚で、まるで「RED HOT SEA」の「引き潮」のような、シンプルなダンス。二人のデュエットダンスは、心に沁みるように優しいです。触れ合えない幻だからこそ、心を深く傾けて踊る、美しさ。
幸せな夢を、引き裂く銃声。
戦いに戻る男たち。
それぞれに、守るものがあるから、闘う。
……敵もまた、同じように。
戦士たちは次々と斃れていく。
守るべきものを守れたのか?
叶わぬ夢は、いくつ?
■第六夜(熱愛)
戦士たちの死を哀しんで、涙の精ラグリマS(北翔海莉・花影アリス/霧矢大夢・城咲あい)が野辺送りの歌をおくる。ここのみっちゃんの歌が、とても好きです。
次第にメンバーが加わって、大階段に銀白の衣装に身を包んだトップコンビが登場、希望に溢れた総踊りへ。
えーっと。ここは、トップ「コンコンビ」なのをのぞけば月組版と構成は同じ……かな?たぶん、ですけど。振りもだいたい同じだったような……月組で、卒業したちわわ(涼城まりな)と(朝桐)紫乃ちゃんが卒業記念で踊っていたパートも、同じようにあったし(珠洲&愛花)。
ありがちな場面なんですけど、やっぱり良いんですよね。こういう、救済と浄化のダンスシーンって。
月組の時も大好きな場面だったので、また観ることができてとても嬉しいです♪
宙組の群舞は、やっぱりパワフルだなあ。祐飛さんは、一回死んだ時に少しは休めたのか(?)、吹っ切れたように元気な笑顔でした。……ほとんど振りらしい振りはついてないけど(汗)。
■第七夜(熱狂~アパシオナート)
三神からスタートして、幕の間からカンタオルの三人(まさこちゃん、大くん、ちーちゃん)が登場。
ここ、月組ではあひちゃんだけがメインで、あとは89期~91期の若手ばかり6人が踊る場面だったのですが、宙組ではまさこちゃんセンターで三人、ほぼ均等な感じの場面になっていました。メンバー的にはヴァレンチノの場面のスタートと同じですが、音楽がスパニッシュなので雰囲気はぜんぜん違う(^ ^)。
三人ともスタイルが抜群に良くて、緋色の短い上着に黒の細身のパンツというスパニッシュの定番衣装が異常に良く似合ってました。めちゃくちゃ格好良い(*^ ^*)。
個人的に、ちーちゃんの脚さばきが色っぽくて好きです(←マニア)
月組では、幕が上がると大階段に麻子さんと娘役たちの場面⇒ロケット⇒黒燕尾の男役群舞⇒麻子さんのソロダンス⇒パレード、という順序で、ロケットSのちわわがハケる時に麻子さんとちょっと絡んだり、といったサービスがいろいろあったのですが。
宙組では、カンタオルたちの後にすぐロケットに入り、祐飛さん+娘役⇒黒燕尾⇒デュエットダンス⇒パレード、と大きく順序を入れ替えていました。
別に、特に違和感といったものはなかったのですが、なんで変わったんでしょうね?すみ花ちゃんがロケットSをするわけでもないし。
……あ、男役が足りないのか。ロケットと黒燕尾でメンバーを分けるだけの人数がいないから、間にお姉さまたちの場面を入れるしかない、と。
なるほど!!やっぱりいろいろ、難しいものなんですね、ショーの続演って。
花組時代に縁のなかった黒燕尾の群舞。久しぶりに観た黒燕尾でしたが、回りのメンバーが違うせいか、不思議な感じでした。違和感、というのは違うのですが……“化学反応”って言葉がいちばんしっくり来るかな?
これから、千秋楽に向けてどうなっていくのか、とても楽しみです(*^ ^*)。
それにしても。
銀ちゃんと小夏を観て予想していた以上に、祐飛さんとすみ花ちゃんは、ショーでもお似合いのコンビでした。
そんなことが、とても嬉しい。
なんというか、場面場面で全く違う色を出せるコンビなんですよね。ショーの一場面一場面を、歌とダンスのある芝居として創りあげる、同等の芝居力を持った二人。
白蘭と蜜蜂のダンスは、見ていられないほどリアルに熱く、色っぽく、
オンラドとアマブレのダンスは、幻想の光に照らされて、透き通るように優しく、
そして、フィナーレのデュエットは、ただただ幸せそうに、でもちょっとだけ、甘えたっぽいツンデレな感じで。
多少技術的な面でいろいろ(主に祐飛さんに)あっても、そんなものを吹っ飛ばせるだけの芝居パワーがあるコンビ。
この人のファンでいつづけたのは、正解だったんだな、と、心から思えたショーでした。
……すみません、痛いファンで(^ ^;;;;;;;;;;;
ま、お披露目初日の直後くらいは、大目に見てやってくださいまし。(ひらきなおり)
……また、今頃は全然違う作品に化けているんでしょうねぇ………
早くまた観たいですっ(*^ ^*)。
.
すみません。また昨夜も途中で寝てしまった(汗)。
しかも、変な格好で寝てしまったので、かえって疲れが増した気がする……
早く博多に行って、ゆっくりしたいです(←意味不明ですよ?)
■第三夜(熱視線)
前回書き忘れたのですが。
ここのカゲソロは、松風輝さん(月は沢希理寿)でした。りずちゃんのソロも素晴らしかったけど、松風さんも素晴らしかったです(*^ ^*)。92期か~~。
風羽さんが90期、天玲さんが91期、松風さんが92期。娘役では、花音舞さんが90期、百千糸さんが92期。……このあたりが若手歌手の中核になるんでしょうか。若いところまで使われていて、すごいなあ♪
■第四夜(熱帯夜)
お待ちかね!というか、ショーの最大の見せ場でもある、麗しい花畑。
まずは、雷神(萬あきら)と、それに従うオハ(葉っぱのことらしい。月には無かった)のたまちゃん(天羽珠紀)と天玲美音さんが登場。稽古場レポートによると、ここはこの三人だけが“男”で、あとは“蜜蜂”の祐飛さんを除く全員が“女”であるらしい。
三人の歌を聴きながら、上手の舞台つけねに立って、後姿でふるふるしている大きなシルエットがすごく可愛いです(^o^)。
最初は、すみれ色のヴィオレッタ(十輝いりす/遼河はるひ)。
トップバッターとして気合の入りまくった美しさで、とにかく全部が可愛いかったんですけど。
でもやっぱり、後姿で出番を待ってふるふるしている時が最高に可愛かったような気がする。……まさこちゃんの女装は、本人が幸せそうなのが好きです。可愛いものとか好きそうですよね。
次は緋色のペンサミエント(珠洲春希/龍真咲)。
ペンサミエント=三色スミレ、だそうなんですが、なぜ衣装は赤なんだろう……。
まさおはイケイケギャルでしたが、珠洲さんは色っぽいお姉さまって感じでした。っつーか、濃いなーーーーっ。
次はオレンジのチューリップ(鳳樹いち/明日海りお)。
素敵だ……。みりおくんがあまりにも可愛かったので、どうかなーと思っていたのですが、そりゃーもう、濃ゆいめの美しさで、つぼみじゃない、開ききる寸前の華やかさがありました。
次はピンクのカーネーション(鳳翔大/青樹泉)。
これは、もう。
ホントにダントツの可愛らしさで。
月のもりえちゃんも可愛いかったんですけど、月組は他にもみりおとかまさおとか、ふつーに女の子なメンバーが入っていたので“可愛い子たちの一人”って感じだったのに、宙は、他がみんな濃い目の攻め系美女たちだった中で、大くんが、一人だけ少女みたいで。
確信犯なピンクといい、登場の順序といい、狙い済ました感じでした。さすが藤井さん、GJですわっ♪♪
次は黒薔薇さま(寿つかさ/越乃リュウ)。
毒々しい麗しさは、さすがすっしーさん。なのですが……月ほどのインパクトは無かったような気がします。回りのインパクトが強すぎて、ね(!)
次はハスミン(=ジャスミン)(蓮水ゆうや/星条海斗)。
迫力美女のちーちゃん、すごくカッコいい!むしろ黒薔薇様で観たかったくらい色っぽかったです(*^ ^*)。
トドメは、青紫のラヴェンダー(北翔海莉/桐生園加)。
……みっちゃん。
可愛いよ。すっげー可愛い。でも、どうしてあなたは笑いを取りにくるとやりすぎてしまうの?樹里ちゃんのディナーショーの昔からネタだった園加の女装に負けるもんか!!という気合は解るんだけど、本当にそれでいいの!?
「雨に唄えば」を観たかぎりでは、園加と違って(←ごめん園加、そんなあなたが好きよ)、ふつーに美女になれる素材のはずなのにっっっ!!(ちょっと涙目)
衣装は、稽古場映像を観てちょっとだけダルマを期待していたのですが、残念ながら(?)月組と同じ、膝までのぴったりしたパンツに膨らんだ裾で、脚は殆ど見えませんでした(がっくり)。
しかーし。思っていた以上に、あの衣装は腰のラインがあらわになる衣装なんですねぇ……。
まー、ある意味、ダルマより色っぽいです。隠されていると余計萌える。……などとしみじみと思っていた私は完全にオヤジだなあ(涙)。
たまちゃんがオハ役だったのが、とても残念。宙組でも有数の濃さのたまちゃんを、ここに投入しないなんて!!もったいなーい!
でも、そんなに出せないのか……(涙)。
みんながワンフレーズずつ歌ってくれるのは嬉しかったけど、銀橋がないのは、この場面には致命的でしたね(涙)。本舞台のダルマさんたちと銀橋と、どっちを観るか迷った月組公演が懐かしい。……今回の方が、一人一人をじっくり見れて楽しかったですけど(^ ^)。
盛り上がったところで、蜜蜂(アベハ・大空祐飛/瀬奈じゅん)が登場。
お花さんたちと次々に絡む。……んですけど、絡む人絡む人、みんな祐飛さんより大きいよ!(@ @)。みっちゃんも高いヒール履いてるし、小さいのは珠洲さんくらいじゃないか?
で、その珠洲さんが、一番濃ゆくねっとりと踊ってくれるのが嬉しい。
……この、一人づつと絡む時間、短すぎるんですけどぉ(涙)。
ピラミッド型に組みあがったセットの上に、オルキデア(野々すみ花/霧矢大夢)が登場。
ものすごく情熱的な、色っぽいデュエットダンス。
瀬奈&霧矢も色っぽかったですけど、あれは男役同士だったせいか、なんというか、ネタというか(汗)、「おー、やってるやってる」的な(←なんだそりゃ)かっこいい麻子さんと美しい霧矢さんを見せつけるため、みたいな“見世物”っぽいノリがあったと思うのですが。
新トップコンビお披露目公演の、最初のデュエットダンスからそれですか!?と思うほど、リアルに色っぽい場面になっていました(^ ^;ゞ
ドキドキ。
皆が戻ってきたところでいったん蜜蜂がはけて、深紅の紅薔薇(花影アリス/城咲あい)とオルキデアが並んで踊る群舞へ。うーん、ここは白い衣装のままのすみ花ちゃんはちょっと不利でしたね。どうしたって深紅が目立つ。でも、眼福な並びでした♪♪衣装の似合いようではすみ花ちゃんに一票、そして、二人ともホントに可愛い♪♪
アリスちゃん、やっとデコルテに肉がついてきたのでしょうか?今までは、あまりにも細すぎてちょっとでも胸元のあいたドレスが全く似合わない人でしたけど、衣装の補正がいいのか、今回はキレイに似合ってました。肌を出すドレスが着られるようになると、ショーでの華やかさが段違いに上がりますよね!その調子で、がんばってください!!
祐飛さんが着替えて再登場して、総踊りへ。
……花組全国ツアーに引き続き、ノリノリに盛り上がる中詰めの総踊りで客席下りがないのは、地方公演ではすごく残念です(T T)。
絶対全員(フロルとロサだけでもいい!)下りてくれると思ってたのにぃ。……藤井さんのばかあ!!
……明日からでも、突然下りるようにならないかなあ(^ ^)。
中詰めの熱が去ると、客席後方のドアから、雷神・風神・雨神の三神が登場。
萬さんが熱唱する「シボネ」が素晴らしいです。半年前からさらに進化し、深化して。楽しいショーの一場面なのに、思わず涙が出そうでした。
花畑の毒に当てられて舞い上がった心を、地上に繋ぎとめてくれた、歌。
ありがとう。萬さんが居てくださって、本当に良かったです。
■第五夜(熱望)
幕が上がると、そこは戦場。(プログラムによると、アフリカの荒野らしい)新場面です。昔のショーの一場面、というわけでもない、らしい?
……全面的に斎藤さんの発案なんじゃないか、っつー気がするのは私だけでしょうか。藤井さんと斎藤さん、仲良すぎだよホントに。
兵士オンラド(大空祐飛)の歌が、しみいるように優しくて、とても好きです。青木朝子さん、いつも祐飛さんに素敵な歌を書いてくださって、本当にありがとうございますm(_ _)m。
共に闘っているソルジャーは、十輝いりす・鳳翔大・蓮水ゆうや・鳳樹いち・松風輝・蒼羽りく。ってことは顔がわからないのが松風さんってことですね。よしっ!!
6人の踊りがきれいに揃っていて、とても気持ちがいいです。月組でも花組でも、ダンスが揃うってことなかったもんなあ……(月も花も、そこが魅力なんですってば)
振り付けはKAZUMI-BOY。祐飛さんとは相性のいい振付家ですが、やっぱり格好良い踊りを躍らせてくれる人ですね(はぁと)。
舞台奥のセットに登場する、幻想の恋人・すみ花ちゃん。青いシンプルなドレス一枚で、まるで「RED HOT SEA」の「引き潮」のような、シンプルなダンス。二人のデュエットダンスは、心に沁みるように優しいです。触れ合えない幻だからこそ、心を深く傾けて踊る、美しさ。
幸せな夢を、引き裂く銃声。
戦いに戻る男たち。
それぞれに、守るものがあるから、闘う。
……敵もまた、同じように。
戦士たちは次々と斃れていく。
守るべきものを守れたのか?
叶わぬ夢は、いくつ?
■第六夜(熱愛)
戦士たちの死を哀しんで、涙の精ラグリマS(北翔海莉・花影アリス/霧矢大夢・城咲あい)が野辺送りの歌をおくる。ここのみっちゃんの歌が、とても好きです。
次第にメンバーが加わって、大階段に銀白の衣装に身を包んだトップコンビが登場、希望に溢れた総踊りへ。
えーっと。ここは、トップ「コンコンビ」なのをのぞけば月組版と構成は同じ……かな?たぶん、ですけど。振りもだいたい同じだったような……月組で、卒業したちわわ(涼城まりな)と(朝桐)紫乃ちゃんが卒業記念で踊っていたパートも、同じようにあったし(珠洲&愛花)。
ありがちな場面なんですけど、やっぱり良いんですよね。こういう、救済と浄化のダンスシーンって。
月組の時も大好きな場面だったので、また観ることができてとても嬉しいです♪
宙組の群舞は、やっぱりパワフルだなあ。祐飛さんは、一回死んだ時に少しは休めたのか(?)、吹っ切れたように元気な笑顔でした。……ほとんど振りらしい振りはついてないけど(汗)。
■第七夜(熱狂~アパシオナート)
三神からスタートして、幕の間からカンタオルの三人(まさこちゃん、大くん、ちーちゃん)が登場。
ここ、月組ではあひちゃんだけがメインで、あとは89期~91期の若手ばかり6人が踊る場面だったのですが、宙組ではまさこちゃんセンターで三人、ほぼ均等な感じの場面になっていました。メンバー的にはヴァレンチノの場面のスタートと同じですが、音楽がスパニッシュなので雰囲気はぜんぜん違う(^ ^)。
三人ともスタイルが抜群に良くて、緋色の短い上着に黒の細身のパンツというスパニッシュの定番衣装が異常に良く似合ってました。めちゃくちゃ格好良い(*^ ^*)。
個人的に、ちーちゃんの脚さばきが色っぽくて好きです(←マニア)
月組では、幕が上がると大階段に麻子さんと娘役たちの場面⇒ロケット⇒黒燕尾の男役群舞⇒麻子さんのソロダンス⇒パレード、という順序で、ロケットSのちわわがハケる時に麻子さんとちょっと絡んだり、といったサービスがいろいろあったのですが。
宙組では、カンタオルたちの後にすぐロケットに入り、祐飛さん+娘役⇒黒燕尾⇒デュエットダンス⇒パレード、と大きく順序を入れ替えていました。
別に、特に違和感といったものはなかったのですが、なんで変わったんでしょうね?すみ花ちゃんがロケットSをするわけでもないし。
……あ、男役が足りないのか。ロケットと黒燕尾でメンバーを分けるだけの人数がいないから、間にお姉さまたちの場面を入れるしかない、と。
なるほど!!やっぱりいろいろ、難しいものなんですね、ショーの続演って。
花組時代に縁のなかった黒燕尾の群舞。久しぶりに観た黒燕尾でしたが、回りのメンバーが違うせいか、不思議な感じでした。違和感、というのは違うのですが……“化学反応”って言葉がいちばんしっくり来るかな?
これから、千秋楽に向けてどうなっていくのか、とても楽しみです(*^ ^*)。
それにしても。
銀ちゃんと小夏を観て予想していた以上に、祐飛さんとすみ花ちゃんは、ショーでもお似合いのコンビでした。
そんなことが、とても嬉しい。
なんというか、場面場面で全く違う色を出せるコンビなんですよね。ショーの一場面一場面を、歌とダンスのある芝居として創りあげる、同等の芝居力を持った二人。
白蘭と蜜蜂のダンスは、見ていられないほどリアルに熱く、色っぽく、
オンラドとアマブレのダンスは、幻想の光に照らされて、透き通るように優しく、
そして、フィナーレのデュエットは、ただただ幸せそうに、でもちょっとだけ、甘えたっぽいツンデレな感じで。
多少技術的な面でいろいろ(主に祐飛さんに)あっても、そんなものを吹っ飛ばせるだけの芝居パワーがあるコンビ。
この人のファンでいつづけたのは、正解だったんだな、と、心から思えたショーでした。
……すみません、痛いファンで(^ ^;;;;;;;;;;;
ま、お披露目初日の直後くらいは、大目に見てやってくださいまし。(ひらきなおり)
……また、今頃は全然違う作品に化けているんでしょうねぇ………
早くまた観たいですっ(*^ ^*)。
.
花組の壮さんが、お誕生日の前日に博多にいらっしゃったというのは本当でしょうか(汗)。
今頃、お誕生日パーティーしているのかな、博多で(^ ^)。
初日の幕があいて間もない今、大劇場公演のお稽古で超忙しいでしょうに、花組っ子たちが大挙して観に来てくれたと聞いて、もの凄く嬉しい気持ちが湧いてきました。
すみ花ちゃんも、祐飛さんも、さぞ嬉しかったでしょうねぇ(^ ^)宝塚はひとつなんだなあ。
ってゆーか、日本は狭いのね、彼らにとっては(^ ^)うらやましー。(←たぶん、私も相当に日本を狭くしてると思うが……)
それでは、博多座宙組公演、ショー「Apasionado!!2」について、覚えている限りのことを。
キャストの「/」の後は、月組公演での役者です。
■開幕前。
幕前のロゴが「Apasionado!!」になってる(「2がついてない)。……まさか、そのうちどっかで「3」を上演するつもりじゃないだろうな?
まぁ、大劇場よりだいぶ舞台の横幅が小さいので、「2」がなくてもファサードの幅ギリギリでしたけどね。
■前夜(静寂)
氷の女王レイナ(野々すみ花/城咲あい)が上手袖から登場。ゆったりとした踊りのラインがとても綺麗(はぁと)。少し遅れて、イエロたちが登場。月組では麗百愛ちゃんと蘭乃はなちゃんの脚上げ合戦が楽しくてしょうがなかった場面ですが、宙組さんにもキレイに踊る人がたくさんいました(^ ^)…さあ、千秋楽までに全員見分けられるようになるかな?
全編の語り部的な役割を務める三神、雷神(萬あきら/同)、風神(寿つかさ/磯野千尋)、雨神(鈴奈沙也/梨花ますみ)が登場。萬さんが居てくださるから安心感がありますね、このショーも。
■第一夜(情熱)
中階段に小林幸子 我らがトップスター、大空祐飛。
ビジュアルは「おお!」と思ったんですけど、歌の出だしでいきなりコケました。……麻子さん、あんな歌歌ってたっけ??(たぶん緊張していたんだと思われ…/涙)
衣装が引き抜かれ、ちゃんと歌詞が入って「歌」になってからは、まぁ、そこまで酷くはなかったかな?
いやーーーー、トップマイク&トップスポット(そんなものがあるのか?)って凄いものなんだなあ。(感心)
中階段で男役たちのスパニッシュな群舞。皆黒塗りが似合っててかっこいいです♪
ここの流れは月組と大きくは違わなかったような気がする……んですけど、どうなんでしょう。うー、私の海馬ってホントに役にたたないなあ……
■第二夜(熱毒)
群舞の熱を冷ますように、一人幕前に残る祐飛さん。
いつの間にかその手には紅い薔薇が握られていて。三神に見守られながら、お姉さま方(大海亜呼、綾音らいら、舞姫あゆみ、愛花ちさき)と絡む。
月組では85期三人娘(美鳳、音姫、天野)+憧花だったこの場面、ちょっとだけ若返ってますね。とはいえ、座組の上級生で入ってないのは花露すみかちゃんと妃宮さくらちゃんくらいだけど。
えっちゃんの身のこなしはさすがカッコいい〜♪ 舞姫さんのダンスも素敵です。好きだなあ。
黄色いドレスの少女・チカ(綾瀬あきな/羽桜しずく)は、ホントに可愛い〜〜〜♪♪
祐飛さんから薔薇を受け取って、嬉しそうに微笑み、握り締めて棘で怪我をする…という素直な芝居が可愛くて、とても良かったです♪
上から降りてくるヴァンピーロ(北翔海莉/霧矢大夢)は、細かいパーマの長髪。「薔薇の封印」新公のフランシスみたいだ〜!と、私の回りでは大評判でした。私はあの新公は観ていないのですが、「シニョール・ドン・ファンのレオみたいだなー」と思ったので、要するにそういうことだったらしい(^ ^)。
でも、宙組全体が若くて元気なせいか、健康的で優しいヴァンピーロも、あまり違和感無かったような気がします。チカとの並びも似合ってました♪
ファンタスマたちのダンスは、やっぱりカッコイイ〜〜〜!!
とりあえず、ちわわ(涼城まりな)ポジでカッコヨク踊る娘役さんにすごく惹きつけられました。たぶん琴羽桜子ちゃんだと思うんですが……。桜子ちゃん、芝居ならすぐ見つけられるのに、そういえばショーで見つけたことがあまり無かったかも(^ ^;ゞ。
まだちょっとピヨ?っとなっている人もいましたが、全体によく踊れていて、皆素敵でした。宙娘たちも意外と男前な踊りをしてくれて嬉しいです。
鳳樹(いち)さんも格好良かったし、(蒼羽)りくちゃんも目立ってました。あと覚えているのは……ええっと(汗)。
……すみません、また観たら書きます
マギー(星条海斗)がガツガツ歌っていた歌手は、天玲美音。かなり緊張していたみたいですが、いいものをもっている人だなあと思いました。芝居のカゲソロのほとんどに入るだけあるなあ。次回の観劇のときは、期待しています!
女役の歌手は、百千糸ちゃん(彩星りおん、花陽みら)一人になってましたが、若いのに定評のある歌手だけあって、さすがでした。
■第三夜(熱視線)
舞台転換の銀橋渡り(銀橋はないけど)は、まさこちゃん(十輝いりす)、(鳳翔)大くん、ちーちゃん(蓮水ゆうや)の三人。月組では青樹泉・龍真咲・明日海りおだったところですね。
三人のコミカルな芝居が可愛くて、CSの稽古場映像からずっと楽しみにしていた場面ですが、本番も楽しそうでした♪まさこちゃんの後ろに隠されまいと挙動不審な大くんが超可愛い(*^ ^*)。歌も巧くなっていて驚きました。ちーちゃんは前から巧かったけど、今回は三人とも良かった♪
ルドルフ・ヴァレンチノ(大空祐飛/瀬奈じゅん)の二場面目の妻ナターシャ(花影アリス/城咲あい)が、彼のことを語る。
ここのあいちゃんが、大人っぽくてしたたかで最高に素敵な女だったので、可愛いアリスちゃんはちょっと苦戦気味?観ている私が、初心にもどってアリスちゃんの可愛いナターシャを観なくてはいけないんですけどね。あいちゃんの、まろやかで甘い声が耳に焼き付いていると、なかなか難しい…。
でも、アリスちゃんも黒いドレスを麗しく着こなしていて、とても良かったと思います。早く二回目を観たい!
最初の思い出は「椿姫」。
ヴィオレッタは愛花ちさきちゃん(月は萌花ゆりあ)、ソロは妃宮さくらちゃん(月は羽咲まな)(aiaiさま、ご教示ありがとうございました!)さくらちゃんの歌が好きなので嬉しかったです♪
ちさきちゃんは思いの外に身のこなしが大人びていて、アルフレート(=ヴァレンチノ)よりも歳上にちゃんと見えました。
……お芝居で父親だったまさこちゃんといい、ちさきちゃんといい、皆すごいなあ。それとも、祐飛さんが凄いのか…?
音楽が終わった途端に、繋いだ手を“すごく嫌そうに”思いっきり振りほどいて冷たく背を向けるちさきちゃんが、ちょっと格好良かったです。まだ若い駆け出しのヴァレンチノと、タイトルロールを演じる大女優の関係がみえて、良かったと思います。
監督役(寿つかさ/越乃リュウ)の「アクション」という声が好きだ☆
次の思い出は「血と砂」。
ドンニャ・ソルはえっちゃん(月は美鳳あや)、ソロは花露すみかちゃん(月は音姫すなお)。
衣装は月と同じでした。どうやって入ったんだ、えっちゃん?(←みっぽーの時に縮めてただけで、普通の衣装ですから!)
……とりあえず、祐飛さんがフアン・ガルラードを演じている、っていうだけで、涙が出るほど色んなモノがこみ上げてきます。
こんな日が来るなんて、本当に思ってなかった……。月組版を観たときから、この場面って祐飛さんも似合うだろうなあ、とか思っていたので、なんだかホントに夢みたいな気持ち。
すみ花ちゃんも含めて、もちろん祐飛さん自身も出演するのは全く初めての新作ショー。お稽古もさぞ大変だったと思いますが、この場面があるから藤井さんもあえてこの作品を選んでくれたのかな、と思ったりします。……などと、あまり公演に関係ないところを暑苦しく語ってみたりして(^ ^; すみません。
ドンニャは、あまりガツガツしないでもう少し誘い受けでもいいかなあ、と思いましたが、あの激しさが、えっちゃんらしくて格好良い。初日は、ラストにソファに戻って脚をあげるキメがちょっと遅れ気味?だったので、がんばってほしいなあと思います。
ナンバーが終わった後の関係は、月組版よりクール。お互い対等に、お仕事はちゃんとやりますよ、という感じに、目もあわせずに去っていくのが面白かったです(単にヴァレンチノの早替りが大変なだけかも?)
次の思い出は「熱砂の果て」
ヤスミンが舞姫あゆみさん(月は蘭乃はな)、ソロは綾音らいらさん(月は憧花ゆりの)(aiaiさま、ご教示ありがとうございました!)
舞姫さん、ヤスミンとしての儚げな可愛らしさもあって、とても良かったです。
ナンバーが終わったあとの芝居も良かった!大スターであるヴァレンチノにそっけなくされても、憧れずにはいられない若い女優の純粋な憧憬の念が伝わってきました。可愛いなあ。
ラスト、大スターとなって孤独を得たヴァレンチノの、ソロ。ファンの私がびっくりするほど踊れていたんですけど。(←気のせいだよたぶん)
……歌はよく“トップマイク”って言葉を聞きますけど、“トップブーツ”ってあるんでしょうかねぇ…?なんか魔法がかかってるやつ。
ダンスって芝居なんだな、と、あらためて実感しました。
あれはただのダンスシーンではなく、ヴァレンチノの孤独をあらわす場面だから。
ショーの一場面で片付けてしまうのが惜しいくらい、芝居としてきっちりとヴァレンチノ役を作ったうえで踊っている祐飛さんが、さすがだなあ、、、と。
振付はANJUさん。たぶん麻子さんと同じ振りではないと思うので、振付しなおしてくれたのでしょうか……?ありがとうございますm(_ _)m。ヤンさんもお忙しいのにすみません…(←勝手に謝らないように)
技術的なことはよくわかりませんが、びっくりするほどなめらかに踊っていて、月組最後の本公演となった「MAHOROBA」と、一年半の花組生活で、ずいぶんショーでの居方は鍛えられたんだなあ、、、と、しみじみと関心しました(今更でホントにすみません)。
……ゆうひさんのヴァレンチノを観ることができて、本当に幸せでした。
ありがとう。ありがとう藤井さん。ありがとう劇団。ありがとう宙組。
ショーのクライマックス、熱帯夜の花畑から先は、また後日♪
.
今頃、お誕生日パーティーしているのかな、博多で(^ ^)。
初日の幕があいて間もない今、大劇場公演のお稽古で超忙しいでしょうに、花組っ子たちが大挙して観に来てくれたと聞いて、もの凄く嬉しい気持ちが湧いてきました。
すみ花ちゃんも、祐飛さんも、さぞ嬉しかったでしょうねぇ(^ ^)宝塚はひとつなんだなあ。
ってゆーか、日本は狭いのね、彼らにとっては(^ ^)うらやましー。(←たぶん、私も相当に日本を狭くしてると思うが……)
それでは、博多座宙組公演、ショー「Apasionado!!2」について、覚えている限りのことを。
キャストの「/」の後は、月組公演での役者です。
■開幕前。
幕前のロゴが「Apasionado!!」になってる(「2がついてない)。……まさか、そのうちどっかで「3」を上演するつもりじゃないだろうな?
まぁ、大劇場よりだいぶ舞台の横幅が小さいので、「2」がなくてもファサードの幅ギリギリでしたけどね。
■前夜(静寂)
氷の女王レイナ(野々すみ花/城咲あい)が上手袖から登場。ゆったりとした踊りのラインがとても綺麗(はぁと)。少し遅れて、イエロたちが登場。月組では麗百愛ちゃんと蘭乃はなちゃんの脚上げ合戦が楽しくてしょうがなかった場面ですが、宙組さんにもキレイに踊る人がたくさんいました(^ ^)…さあ、千秋楽までに全員見分けられるようになるかな?
全編の語り部的な役割を務める三神、雷神(萬あきら/同)、風神(寿つかさ/磯野千尋)、雨神(鈴奈沙也/梨花ますみ)が登場。萬さんが居てくださるから安心感がありますね、このショーも。
■第一夜(情熱)
中階段に
ビジュアルは「おお!」と思ったんですけど、歌の出だしでいきなりコケました。……麻子さん、あんな歌歌ってたっけ??(たぶん緊張していたんだと思われ…/涙)
衣装が引き抜かれ、ちゃんと歌詞が入って「歌」になってからは、まぁ、そこまで酷くはなかったかな?
いやーーーー、トップマイク&トップスポット(そんなものがあるのか?)って凄いものなんだなあ。(感心)
中階段で男役たちのスパニッシュな群舞。皆黒塗りが似合っててかっこいいです♪
ここの流れは月組と大きくは違わなかったような気がする……んですけど、どうなんでしょう。うー、私の海馬ってホントに役にたたないなあ……
■第二夜(熱毒)
群舞の熱を冷ますように、一人幕前に残る祐飛さん。
いつの間にかその手には紅い薔薇が握られていて。三神に見守られながら、お姉さま方(大海亜呼、綾音らいら、舞姫あゆみ、愛花ちさき)と絡む。
月組では85期三人娘(美鳳、音姫、天野)+憧花だったこの場面、ちょっとだけ若返ってますね。とはいえ、座組の上級生で入ってないのは花露すみかちゃんと妃宮さくらちゃんくらいだけど。
えっちゃんの身のこなしはさすがカッコいい〜♪ 舞姫さんのダンスも素敵です。好きだなあ。
黄色いドレスの少女・チカ(綾瀬あきな/羽桜しずく)は、ホントに可愛い〜〜〜♪♪
祐飛さんから薔薇を受け取って、嬉しそうに微笑み、握り締めて棘で怪我をする…という素直な芝居が可愛くて、とても良かったです♪
上から降りてくるヴァンピーロ(北翔海莉/霧矢大夢)は、細かいパーマの長髪。「薔薇の封印」新公のフランシスみたいだ〜!と、私の回りでは大評判でした。私はあの新公は観ていないのですが、「シニョール・ドン・ファンのレオみたいだなー」と思ったので、要するにそういうことだったらしい(^ ^)。
でも、宙組全体が若くて元気なせいか、健康的で優しいヴァンピーロも、あまり違和感無かったような気がします。チカとの並びも似合ってました♪
ファンタスマたちのダンスは、やっぱりカッコイイ〜〜〜!!
とりあえず、ちわわ(涼城まりな)ポジでカッコヨク踊る娘役さんにすごく惹きつけられました。たぶん琴羽桜子ちゃんだと思うんですが……。桜子ちゃん、芝居ならすぐ見つけられるのに、そういえばショーで見つけたことがあまり無かったかも(^ ^;ゞ。
まだちょっとピヨ?っとなっている人もいましたが、全体によく踊れていて、皆素敵でした。宙娘たちも意外と男前な踊りをしてくれて嬉しいです。
鳳樹(いち)さんも格好良かったし、(蒼羽)りくちゃんも目立ってました。あと覚えているのは……ええっと(汗)。
……すみません、また観たら書きます
マギー(星条海斗)がガツガツ歌っていた歌手は、天玲美音。かなり緊張していたみたいですが、いいものをもっている人だなあと思いました。芝居のカゲソロのほとんどに入るだけあるなあ。次回の観劇のときは、期待しています!
女役の歌手は、百千糸ちゃん(彩星りおん、花陽みら)一人になってましたが、若いのに定評のある歌手だけあって、さすがでした。
■第三夜(熱視線)
舞台転換の銀橋渡り(銀橋はないけど)は、まさこちゃん(十輝いりす)、(鳳翔)大くん、ちーちゃん(蓮水ゆうや)の三人。月組では青樹泉・龍真咲・明日海りおだったところですね。
三人のコミカルな芝居が可愛くて、CSの稽古場映像からずっと楽しみにしていた場面ですが、本番も楽しそうでした♪まさこちゃんの後ろに隠されまいと挙動不審な大くんが超可愛い(*^ ^*)。歌も巧くなっていて驚きました。ちーちゃんは前から巧かったけど、今回は三人とも良かった♪
ルドルフ・ヴァレンチノ(大空祐飛/瀬奈じゅん)の二場面目の妻ナターシャ(花影アリス/城咲あい)が、彼のことを語る。
ここのあいちゃんが、大人っぽくてしたたかで最高に素敵な女だったので、可愛いアリスちゃんはちょっと苦戦気味?観ている私が、初心にもどってアリスちゃんの可愛いナターシャを観なくてはいけないんですけどね。あいちゃんの、まろやかで甘い声が耳に焼き付いていると、なかなか難しい…。
でも、アリスちゃんも黒いドレスを麗しく着こなしていて、とても良かったと思います。早く二回目を観たい!
最初の思い出は「椿姫」。
ヴィオレッタは愛花ちさきちゃん(月は萌花ゆりあ)、ソロは妃宮さくらちゃん(月は羽咲まな)(aiaiさま、ご教示ありがとうございました!)さくらちゃんの歌が好きなので嬉しかったです♪
ちさきちゃんは思いの外に身のこなしが大人びていて、アルフレート(=ヴァレンチノ)よりも歳上にちゃんと見えました。
……お芝居で父親だったまさこちゃんといい、ちさきちゃんといい、皆すごいなあ。それとも、祐飛さんが凄いのか…?
音楽が終わった途端に、繋いだ手を“すごく嫌そうに”思いっきり振りほどいて冷たく背を向けるちさきちゃんが、ちょっと格好良かったです。まだ若い駆け出しのヴァレンチノと、タイトルロールを演じる大女優の関係がみえて、良かったと思います。
監督役(寿つかさ/越乃リュウ)の「アクション」という声が好きだ☆
次の思い出は「血と砂」。
ドンニャ・ソルはえっちゃん(月は美鳳あや)、ソロは花露すみかちゃん(月は音姫すなお)。
衣装は月と同じでした。どうやって入ったんだ、えっちゃん?(←みっぽーの時に縮めてただけで、普通の衣装ですから!)
……とりあえず、祐飛さんがフアン・ガルラードを演じている、っていうだけで、涙が出るほど色んなモノがこみ上げてきます。
こんな日が来るなんて、本当に思ってなかった……。月組版を観たときから、この場面って祐飛さんも似合うだろうなあ、とか思っていたので、なんだかホントに夢みたいな気持ち。
すみ花ちゃんも含めて、もちろん祐飛さん自身も出演するのは全く初めての新作ショー。お稽古もさぞ大変だったと思いますが、この場面があるから藤井さんもあえてこの作品を選んでくれたのかな、と思ったりします。……などと、あまり公演に関係ないところを暑苦しく語ってみたりして(^ ^; すみません。
ドンニャは、あまりガツガツしないでもう少し誘い受けでもいいかなあ、と思いましたが、あの激しさが、えっちゃんらしくて格好良い。初日は、ラストにソファに戻って脚をあげるキメがちょっと遅れ気味?だったので、がんばってほしいなあと思います。
ナンバーが終わった後の関係は、月組版よりクール。お互い対等に、お仕事はちゃんとやりますよ、という感じに、目もあわせずに去っていくのが面白かったです(単にヴァレンチノの早替りが大変なだけかも?)
次の思い出は「熱砂の果て」
ヤスミンが舞姫あゆみさん(月は蘭乃はな)、ソロは綾音らいらさん(月は憧花ゆりの)(aiaiさま、ご教示ありがとうございました!)
舞姫さん、ヤスミンとしての儚げな可愛らしさもあって、とても良かったです。
ナンバーが終わったあとの芝居も良かった!大スターであるヴァレンチノにそっけなくされても、憧れずにはいられない若い女優の純粋な憧憬の念が伝わってきました。可愛いなあ。
ラスト、大スターとなって孤独を得たヴァレンチノの、ソロ。ファンの私がびっくりするほど踊れていたんですけど。(←気のせいだよたぶん)
……歌はよく“トップマイク”って言葉を聞きますけど、“トップブーツ”ってあるんでしょうかねぇ…?なんか魔法がかかってるやつ。
ダンスって芝居なんだな、と、あらためて実感しました。
あれはただのダンスシーンではなく、ヴァレンチノの孤独をあらわす場面だから。
ショーの一場面で片付けてしまうのが惜しいくらい、芝居としてきっちりとヴァレンチノ役を作ったうえで踊っている祐飛さんが、さすがだなあ、、、と。
振付はANJUさん。たぶん麻子さんと同じ振りではないと思うので、振付しなおしてくれたのでしょうか……?ありがとうございますm(_ _)m。ヤンさんもお忙しいのにすみません…(←勝手に謝らないように)
技術的なことはよくわかりませんが、びっくりするほどなめらかに踊っていて、月組最後の本公演となった「MAHOROBA」と、一年半の花組生活で、ずいぶんショーでの居方は鍛えられたんだなあ、、、と、しみじみと関心しました(今更でホントにすみません)。
……ゆうひさんのヴァレンチノを観ることができて、本当に幸せでした。
ありがとう。ありがとう藤井さん。ありがとう劇団。ありがとう宙組。
ショーのクライマックス、熱帯夜の花畑から先は、また後日♪
.