若人たちの紅はこべ【3】
2010年5月12日 宝塚(月) コメント (2)月組大劇場新人公演「スカーレット・ピンパーネル」。
第五場 図書室~「炎の中へ」
■デュハースト(鳳月杏/青樹泉)
前場でも、銀橋を渡りながらパーシーと重大な会話をするデュハースト。
いやー、杏ちゃん本当に格好良いです。本役のもりえちゃんは、普通に二枚目で優しい頼れるお兄さん、という感じなのですが、杏ちゃんはシャープな切れ者感がありました。(←顔は丸くなってたけど)
台詞の滑舌がよくて、良い声だわ♪♪
自分たちと一緒に協力してくれ、と皆を誘う場面で、「(自分たちは)頭脳明晰じゃないし…」と悩んでいるメンバー(オジーだったかな?)に「安心しろ、おれたちの頭脳はパーシーだ!」と諭すデュハーストがめっちゃ男前で、ごく素直に、いや、君たちの頭脳は君(デュハースト)でしょう?と思いました。
本公演は、きりやんと他のメンバーの学年差もあってか、違和感なく「ああ、そうだろうねー」と思えたのですが、新人公演は、パーシーの珠城くんが非常に若くて無鉄砲で可愛い(^ ^)から……かもしれませんが。
ジェサップとのさりげないやり取りも良かったし、スカーレットピンパーネル団のメンバーの中でも、デュハーストが一段パーシーに近い感じがあったのが面白かったです♪
第六場 デイドリーム号
着替えは全員無事終わりました(^ ^)。みな可愛かったなあ。特に、隼海・愛希・朝美の若い三人組はホントにキレイ(*^ ^*)
個人的には杏ちゃんが可愛いなーと感心しましたが、ひいき目かも。
観るまでダントツ可愛いだろう、と予想していたオジー(千海華蘭)が、案外目立たない…というか、ちょっと面白いことになっていたのが意外(?)
あと、パーシーが女装じゃないのがとても残念でした(^ ^)。
第七場 パリ街頭
■ルネ(真愛涼歌/天野ほたる)・アンヌ(愛那結梨/妃鳳こころ)
本役は、いかにも『平民のフリをしてるけど、本当は貴族よ』という匂いがぷんぷん漂う、月組の誇るゴージャス美女お二人。そりゃー、いくらナンでも気付くだろうよ、というあやしさですが(^ ^)。
新公のお二人は、肌を真っ白にして、びくびくと怯えながら通行証を見せる仕草が、えらく被虐的な感じで良かったです♪
真愛さんは本当に声が可愛い!(*^ ^*)
■ピボー軍曹(輝城みつる/綾月せり)
軽やかに演じているふぁーびーに比べると、輝城くんは少し真面目な小役人、という感じ。
この役は星組の美稀千種さんがあまりにも印象的すぎて、誰を観ても違和感がありそうな気がしますが、ふぁーびーも輝城くんもそれぞれに個性をだしてがんばっていたと思います。
せっかく輝城くんなのに、ピボーはソロが無かったのが残念(; ;)。
■メルシエ(瑞羽奏都/美翔かずき)
本役のみっしょんはかなりぶっ飛んだ役作りで舞台に立っているので、瑞羽くんのメルシエを観て安心しようと思っていたら、なんというか……もっと面白かったのでびっくりしました、はい。
みっしょんのぶっ飛びぶり、というのは、ですね。言葉で説明するのがすごく難しいのですが、なんというのか、メルシエがショーヴランに叶わぬ恋をしている とゆーようにしか見えなくて、ですね。
私はまさお(龍真咲)のショーヴランしか大劇場では観られなかったのですが、みりおくんのショーヴランの時には、同期な二人(みりお&みっしょん)が一体どうなってしまうのか、見当もつきません(滝汗)。ああ、早く観たい。
それにくらべると、瑞羽くんのメルシエというのは割とクールだったな、と。
ある意味、ショーヴランよりも狂っているのかもしれません、彼は。血に酔っているというか、死の匂いに酔っているような。
面白いなあ、と思ったのは、ショーヴランとの力関係ですね。
ロベスピエールに「アルマンを拷問しろ」と命ぜられたとき、メルシエがショーヴランをすっごく心配しているのが本公演ではめちゃめちゃツボなんですが、新人公演では、あそこでロベスピエール以上にいきり立って「今すぐ聞き出してきます!」と駈け出していきそうなメルシエを、慌てて抑えるショーヴランがツボでした(^ ^)。
■クーポー(貴澄隼人/響れおな)
本役の響くんは、ショーヴランの一挙手一投足に振り回されているメルシエ(←本当に振り回されているんですよ…)の押さえ役(?)という感じで、落ち着きのあるクールな男でした。むしろ、ロベスピエールが派遣したショーヴランのお目付け役だったりしてね?、というような、ちょっと黒い感じがすごくカッコ良かった♪
新公の貴澄くんは、、、なんていうのかな、瑞羽くんに振り回されてる真面目な副官、という気がしたかなあ。……すみません。回りに面白いひとが多すぎて、ちょっとチェックが甘かったかもしれません。
■ロベスピエール(宇月颯/越乃リュウ)
何度でも書きます。だって本当にカッコいいんだもん★
宇月くんのロベスピエールを観て、ナホちゃんのロベスピエールは本当に『胡散臭い』という表現がぴったりだったな、としみじみ思いました(^ ^)。
新公は、本当に、矛盾だらけで積み上げられてしまった砂上の楼閣を、それでもなんとか理想に近づけられないものか、と、あきらめずに頑張っている人、という気がして、、、生真面目で優しくて、なのに、何もかもうまくいかない時代の中で壊れてしまったショーヴランを、ロベスピエールなりに可愛がって、まもってやりたいとさえ思っている…ように見えました。
逆に言えば、ロベスピエールは、ショーヴランを自分のモノだと思っているようにも見えたのですが。
本公演では、ロベスピエールは結構サディストっぽい感じで、自分の命令にいちいち傷つくショーヴランを楽しんでいるように見えたのですが。
新人公演では、彼が故意にショーヴランを追い詰めて楽しんでいるのではなく、普通に会話しているだけなのに、ショーヴランが勝手に煮詰まっていく……ように見えました。
そして、そんな新公ショーヴランが、死ぬほど可愛いです(*^ ^*)(ダメだこれは…)
■グラパン(珠城りょう)
声色のバリエーションこそないものの、芝居としては良く「別人」を作りこんでいたと思いました。それにしても、パーシーだけでもおちゃらけモードのときと本音の時とで声が違うのに、さらにグラパンで声を変えなくてはいけないんだから、大変な役ですよね……。本当に、研3でよくやってますよね(感心)。
もともと背が高いので、せむしの小男にはなりきれず(^ ^;、ちょっと脚が悪い大男、くらいな感じでしたが、両方と直接会話を交わすショーヴランが気づかなくても仕方ないかな、と思える程度はなんとかクリアできていた…んじゃないかな、と思います♪
第八場 王太子ルイ・シャルル
■ジャンヌ(琴音和葉/美鳳あや)
琴音さんのお芝居すごく好きだーー。みっぽーのジャンヌが、(とっても可愛いけど)柄の(あるいは育ちの)悪い女、という役作りだったのとはだいぶ違って、琴音さんは結構思い切って年配設定だったような気がします。声の出し方や喋り方も普段とは随分違っていて、面白いな、と思いました。
■シモン(有瀬そう/華央あみり)
ちゃきちゃきしたジャンヌとおっとりしたシモンという組み合わせは、本公演と同じ設定。
でも、本公演のあちょーさんは「マダム・ギロチン」でも民衆の中でガツガツ踊っているのですが、新人公演の有瀬さんは貴族だったりするんですね(^ ^)。いや、だからどうってことはないのですが。
ちょっと声がこもりがちなので、ちょっと気にしてみてほしいな、と思います。
■ルイ・シャルル(晴音アキ/愛希れいか)
本役の愛希さんとは同期だけど、娘役さんなんですね、晴音さんは。
とても可愛くて、金髪のマッシュルームカットのかつらがとてもよく似合っていました。歌も芝居も合格点でしたね♪ただ、本役の愛希さんを先に観ていたせいか、やっぱりこの役は男役の方がいいのかも、と思いました。娘役だとやっぱり線が細いような気が…。
第九場 ブレイクニー邸・居間~庭
■マルグリット(彩星りおん/蒼乃夕妃)
きゃらきゃらと笑いさざめく少女たちの中で、一人だけ浮いている存在感。この役はこれでいいんだろうな、と思いました。「あなたを見つめると」の表現力はさすがです。胸が痛くなりました……。まりもちゃんのマルグリットが「闘う少女」なら、りおんのマルグリットは「恋する乙女」なんでしょうね(*^ ^*)。
■マリー(花陽みら/憧花ゆりの)
すずなのマリーとは全くちがう、可愛くて元気で、頑固なマリー。
歌唱力には定評のある人ですが、デュエットは初めてなのでしょうか?もう少し相手の声に合わせられるようになったら鬼に金棒ですね。
一番ツボだったのは、アルマンがマルグリットに「僕たち、パリに帰ります」と告げるところ。
心配して止めようとするマルグリットに、マリーが「大丈夫。私がちゃんと監督しますわ」みたいなことを言ってマルグリットを安心させるわけですが。
本公演のすずなは良くも悪くも貫録たっぷりで、見るからに「ああ、このマリーがついていくなら大丈夫ね」と納得させてくれるのですが、新公のみくちゃんは、若くて可愛くて元気いっぱい!!(^ ^)。このマリーがいくら「大丈夫」と言っても、マルグリットは「いやでも、余計に心配で…」という顔なのがとてもツボでした。そんな姉を安心させるように、にこっと笑んでうなずいていたアルマン(煌月爽矢)は男前だった♪
■シュザンヌ(咲希あかね/彩星りおん)
やんちゃで元気で、少女たちの中でも率先して騒いでいそうな、コケティッシュな魅力のあるシュザンヌでした。フォークスが一目で恋に落ちるのもわかるわー♪
■アン(舞乃ゆか/美夢ひまり) オジーの恋人
おっとりした美人で、普段は比較的落ち着いた感じのアン。ナンバーの中では結構言うこと言ってるんですけどね(^ ^)。オジーの華蘭ちゃんとの並びもキレイで素敵でした。っていうか、華やかなドレスを着たゆかちゃんを久しぶりに観ましたが、本当に可愛いな……。
■ジュリー(真凛カンナ/羽咲まな) エルトンの恋人
「Holllywood Lover」に出ていた下級生娘役4人が4人ともそろって選ばれたこの場面。
カンナちゃんのすっきりした美貌もドレスによく映えていて、とても嬉しかったです。
庭で隼海さんが来るのを待っているときの細かい小芝居がさすが月娘、な感じでした。
本公演で印象的なエルトンとジュリーのリフトがあったかどうかをチェックし損ねたのが残念。
■ペギー(紗那ゆずは/萌花ゆりあ) ファーレイの恋人
本公演ではコメディ・フランセーズのキューピッド役でコケティッシュな笑顔を振りまいているゆずはちゃん。最近急激にダンサーとして注目されて、嬉しい限りです。
この人も本当に可愛いですよね~~!!「♪それじゃまるで野蛮人」のフレーズの言い方が面白かったです。
■ポリー(都月みあ/玲実くれあ) ハルの恋人
………みあちゃん、あんなに可愛いのにどうして役がつかないのかなーとずっと思っていましたが、いやはや、嬉しいです(^ ^)。可愛いよーーー!!
■ケイト(愛風ゆめ/夏月都) デュハーストの恋人
かなり歌える人なので、杏ちゃんデュハーストとのデュエットもよく響いてとてもきれいでした。台詞がぎこちないのは慣れだと思うので、残る課題は化粧かなー。十分に美人なんですけど、もっともっともっと!!きれいになれるはず!!これからも役はどんどん大きくなっていくでしょうから、がんばってほしいなと思います。
■サリー(楓ゆき/琴音和葉) ベンの恋人
メンバーの中で唯一の顔がわからない人だったのですが、めっちゃ可愛かったです♪
庭の場面で愛希さんと並ぶと、本当に一対のお雛様みたいでした(はぁと)。
とりえあず、こんなところで今日のところは終了します。
物語は途中すぎますが、キャストはプリンス・オブ・ウェールズ以外はだいたい出揃った……かな?(^ ^)。
.
第五場 図書室~「炎の中へ」
■デュハースト(鳳月杏/青樹泉)
前場でも、銀橋を渡りながらパーシーと重大な会話をするデュハースト。
いやー、杏ちゃん本当に格好良いです。本役のもりえちゃんは、普通に二枚目で優しい頼れるお兄さん、という感じなのですが、杏ちゃんはシャープな切れ者感がありました。(←顔は丸くなってたけど)
台詞の滑舌がよくて、良い声だわ♪♪
自分たちと一緒に協力してくれ、と皆を誘う場面で、「(自分たちは)頭脳明晰じゃないし…」と悩んでいるメンバー(オジーだったかな?)に「安心しろ、おれたちの頭脳はパーシーだ!」と諭すデュハーストがめっちゃ男前で、ごく素直に、いや、君たちの頭脳は君(デュハースト)でしょう?と思いました。
本公演は、きりやんと他のメンバーの学年差もあってか、違和感なく「ああ、そうだろうねー」と思えたのですが、新人公演は、パーシーの珠城くんが非常に若くて無鉄砲で可愛い(^ ^)から……かもしれませんが。
ジェサップとのさりげないやり取りも良かったし、スカーレットピンパーネル団のメンバーの中でも、デュハーストが一段パーシーに近い感じがあったのが面白かったです♪
第六場 デイドリーム号
着替えは全員無事終わりました(^ ^)。みな可愛かったなあ。特に、隼海・愛希・朝美の若い三人組はホントにキレイ(*^ ^*)
個人的には杏ちゃんが可愛いなーと感心しましたが、ひいき目かも。
観るまでダントツ可愛いだろう、と予想していたオジー(千海華蘭)が、案外目立たない…というか、ちょっと面白いことになっていたのが意外(?)
あと、パーシーが女装じゃないのがとても残念でした(^ ^)。
第七場 パリ街頭
■ルネ(真愛涼歌/天野ほたる)・アンヌ(愛那結梨/妃鳳こころ)
本役は、いかにも『平民のフリをしてるけど、本当は貴族よ』という匂いがぷんぷん漂う、月組の誇るゴージャス美女お二人。そりゃー、いくらナンでも気付くだろうよ、というあやしさですが(^ ^)。
新公のお二人は、肌を真っ白にして、びくびくと怯えながら通行証を見せる仕草が、えらく被虐的な感じで良かったです♪
真愛さんは本当に声が可愛い!(*^ ^*)
■ピボー軍曹(輝城みつる/綾月せり)
軽やかに演じているふぁーびーに比べると、輝城くんは少し真面目な小役人、という感じ。
この役は星組の美稀千種さんがあまりにも印象的すぎて、誰を観ても違和感がありそうな気がしますが、ふぁーびーも輝城くんもそれぞれに個性をだしてがんばっていたと思います。
せっかく輝城くんなのに、ピボーはソロが無かったのが残念(; ;)。
■メルシエ(瑞羽奏都/美翔かずき)
本役のみっしょんはかなりぶっ飛んだ役作りで舞台に立っているので、瑞羽くんのメルシエを観て安心しようと思っていたら、なんというか……もっと面白かったのでびっくりしました、はい。
みっしょんのぶっ飛びぶり、というのは、ですね。言葉で説明するのがすごく難しいのですが、なんというのか、メルシエがショーヴランに叶わぬ恋をしている とゆーようにしか見えなくて、ですね。
私はまさお(龍真咲)のショーヴランしか大劇場では観られなかったのですが、みりおくんのショーヴランの時には、同期な二人(みりお&みっしょん)が一体どうなってしまうのか、見当もつきません(滝汗)。ああ、早く観たい。
それにくらべると、瑞羽くんのメルシエというのは割とクールだったな、と。
ある意味、ショーヴランよりも狂っているのかもしれません、彼は。血に酔っているというか、死の匂いに酔っているような。
面白いなあ、と思ったのは、ショーヴランとの力関係ですね。
ロベスピエールに「アルマンを拷問しろ」と命ぜられたとき、メルシエがショーヴランをすっごく心配しているのが本公演ではめちゃめちゃツボなんですが、新人公演では、あそこでロベスピエール以上にいきり立って「今すぐ聞き出してきます!」と駈け出していきそうなメルシエを、慌てて抑えるショーヴランがツボでした(^ ^)。
■クーポー(貴澄隼人/響れおな)
本役の響くんは、ショーヴランの一挙手一投足に振り回されているメルシエ(←本当に振り回されているんですよ…)の押さえ役(?)という感じで、落ち着きのあるクールな男でした。むしろ、ロベスピエールが派遣したショーヴランのお目付け役だったりしてね?、というような、ちょっと黒い感じがすごくカッコ良かった♪
新公の貴澄くんは、、、なんていうのかな、瑞羽くんに振り回されてる真面目な副官、という気がしたかなあ。……すみません。回りに面白いひとが多すぎて、ちょっとチェックが甘かったかもしれません。
■ロベスピエール(宇月颯/越乃リュウ)
何度でも書きます。だって本当にカッコいいんだもん★
宇月くんのロベスピエールを観て、ナホちゃんのロベスピエールは本当に『胡散臭い』という表現がぴったりだったな、としみじみ思いました(^ ^)。
新公は、本当に、矛盾だらけで積み上げられてしまった砂上の楼閣を、それでもなんとか理想に近づけられないものか、と、あきらめずに頑張っている人、という気がして、、、生真面目で優しくて、なのに、何もかもうまくいかない時代の中で壊れてしまったショーヴランを、ロベスピエールなりに可愛がって、まもってやりたいとさえ思っている…ように見えました。
逆に言えば、ロベスピエールは、ショーヴランを自分のモノだと思っているようにも見えたのですが。
本公演では、ロベスピエールは結構サディストっぽい感じで、自分の命令にいちいち傷つくショーヴランを楽しんでいるように見えたのですが。
新人公演では、彼が故意にショーヴランを追い詰めて楽しんでいるのではなく、普通に会話しているだけなのに、ショーヴランが勝手に煮詰まっていく……ように見えました。
そして、そんな新公ショーヴランが、死ぬほど可愛いです(*^ ^*)(ダメだこれは…)
■グラパン(珠城りょう)
声色のバリエーションこそないものの、芝居としては良く「別人」を作りこんでいたと思いました。それにしても、パーシーだけでもおちゃらけモードのときと本音の時とで声が違うのに、さらにグラパンで声を変えなくてはいけないんだから、大変な役ですよね……。本当に、研3でよくやってますよね(感心)。
もともと背が高いので、せむしの小男にはなりきれず(^ ^;、ちょっと脚が悪い大男、くらいな感じでしたが、両方と直接会話を交わすショーヴランが気づかなくても仕方ないかな、と思える程度はなんとかクリアできていた…んじゃないかな、と思います♪
第八場 王太子ルイ・シャルル
■ジャンヌ(琴音和葉/美鳳あや)
琴音さんのお芝居すごく好きだーー。みっぽーのジャンヌが、(とっても可愛いけど)柄の(あるいは育ちの)悪い女、という役作りだったのとはだいぶ違って、琴音さんは結構思い切って年配設定だったような気がします。声の出し方や喋り方も普段とは随分違っていて、面白いな、と思いました。
■シモン(有瀬そう/華央あみり)
ちゃきちゃきしたジャンヌとおっとりしたシモンという組み合わせは、本公演と同じ設定。
でも、本公演のあちょーさんは「マダム・ギロチン」でも民衆の中でガツガツ踊っているのですが、新人公演の有瀬さんは貴族だったりするんですね(^ ^)。いや、だからどうってことはないのですが。
ちょっと声がこもりがちなので、ちょっと気にしてみてほしいな、と思います。
■ルイ・シャルル(晴音アキ/愛希れいか)
本役の愛希さんとは同期だけど、娘役さんなんですね、晴音さんは。
とても可愛くて、金髪のマッシュルームカットのかつらがとてもよく似合っていました。歌も芝居も合格点でしたね♪ただ、本役の愛希さんを先に観ていたせいか、やっぱりこの役は男役の方がいいのかも、と思いました。娘役だとやっぱり線が細いような気が…。
第九場 ブレイクニー邸・居間~庭
■マルグリット(彩星りおん/蒼乃夕妃)
きゃらきゃらと笑いさざめく少女たちの中で、一人だけ浮いている存在感。この役はこれでいいんだろうな、と思いました。「あなたを見つめると」の表現力はさすがです。胸が痛くなりました……。まりもちゃんのマルグリットが「闘う少女」なら、りおんのマルグリットは「恋する乙女」なんでしょうね(*^ ^*)。
■マリー(花陽みら/憧花ゆりの)
すずなのマリーとは全くちがう、可愛くて元気で、頑固なマリー。
歌唱力には定評のある人ですが、デュエットは初めてなのでしょうか?もう少し相手の声に合わせられるようになったら鬼に金棒ですね。
一番ツボだったのは、アルマンがマルグリットに「僕たち、パリに帰ります」と告げるところ。
心配して止めようとするマルグリットに、マリーが「大丈夫。私がちゃんと監督しますわ」みたいなことを言ってマルグリットを安心させるわけですが。
本公演のすずなは良くも悪くも貫録たっぷりで、見るからに「ああ、このマリーがついていくなら大丈夫ね」と納得させてくれるのですが、新公のみくちゃんは、若くて可愛くて元気いっぱい!!(^ ^)。このマリーがいくら「大丈夫」と言っても、マルグリットは「いやでも、余計に心配で…」という顔なのがとてもツボでした。そんな姉を安心させるように、にこっと笑んでうなずいていたアルマン(煌月爽矢)は男前だった♪
■シュザンヌ(咲希あかね/彩星りおん)
やんちゃで元気で、少女たちの中でも率先して騒いでいそうな、コケティッシュな魅力のあるシュザンヌでした。フォークスが一目で恋に落ちるのもわかるわー♪
■アン(舞乃ゆか/美夢ひまり) オジーの恋人
おっとりした美人で、普段は比較的落ち着いた感じのアン。ナンバーの中では結構言うこと言ってるんですけどね(^ ^)。オジーの華蘭ちゃんとの並びもキレイで素敵でした。っていうか、華やかなドレスを着たゆかちゃんを久しぶりに観ましたが、本当に可愛いな……。
■ジュリー(真凛カンナ/羽咲まな) エルトンの恋人
「Holllywood Lover」に出ていた下級生娘役4人が4人ともそろって選ばれたこの場面。
カンナちゃんのすっきりした美貌もドレスによく映えていて、とても嬉しかったです。
庭で隼海さんが来るのを待っているときの細かい小芝居がさすが月娘、な感じでした。
本公演で印象的なエルトンとジュリーのリフトがあったかどうかをチェックし損ねたのが残念。
■ペギー(紗那ゆずは/萌花ゆりあ) ファーレイの恋人
本公演ではコメディ・フランセーズのキューピッド役でコケティッシュな笑顔を振りまいているゆずはちゃん。最近急激にダンサーとして注目されて、嬉しい限りです。
この人も本当に可愛いですよね~~!!「♪それじゃまるで野蛮人」のフレーズの言い方が面白かったです。
■ポリー(都月みあ/玲実くれあ) ハルの恋人
………みあちゃん、あんなに可愛いのにどうして役がつかないのかなーとずっと思っていましたが、いやはや、嬉しいです(^ ^)。可愛いよーーー!!
■ケイト(愛風ゆめ/夏月都) デュハーストの恋人
かなり歌える人なので、杏ちゃんデュハーストとのデュエットもよく響いてとてもきれいでした。台詞がぎこちないのは慣れだと思うので、残る課題は化粧かなー。十分に美人なんですけど、もっともっともっと!!きれいになれるはず!!これからも役はどんどん大きくなっていくでしょうから、がんばってほしいなと思います。
■サリー(楓ゆき/琴音和葉) ベンの恋人
メンバーの中で唯一の顔がわからない人だったのですが、めっちゃ可愛かったです♪
庭の場面で愛希さんと並ぶと、本当に一対のお雛様みたいでした(はぁと)。
とりえあず、こんなところで今日のところは終了します。
物語は途中すぎますが、キャストはプリンス・オブ・ウェールズ以外はだいたい出揃った……かな?(^ ^)。
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今日は、雪組大劇場公演「ロジェ/ロックオン」の集合日でした。
予想通り(^ ^)正塚作品の配役は集合日当日に発表されることはなく、明日以降に持ち越し。
まあ、どうせ名前が出ても誰だかさっぱりわからないでしょうから、良いんですけどね。
で。
……卒業生は、9人。
とうに発表済みの水さん&ミナコちゃんの他に、7人も。
組ファンのみなさまには打撃だろうなあ……。
86期の真波そらちゃん。雪組の誇る美形軍団のトップだったのに、まさかこんなに早いとは。
美形軍団も、あとからあとから補充されているとはいえ、やっぱり上が抜けるのは哀しいです。そらちゃん、去年くらいから芝居もずいぶん良くなってきて、ダンスだけの人じゃなくなってきつつあったのにねぇ(T T)。
88期の彩夏涼さん、紫友みれいさん。
いきなり二人も抜けて、残るはきゃびぃ・大凪さん・せしる・祐輝さんの4人、か。……研9から11くらいって、本当にポロポロと抜ける時期なんですよね。新公を卒業して、気持ち的に一段落ついてしまうのでしょうか。年齢的にも微妙な時期だしなあ。他の組も大事な子が多い期なので、これからしばらくは集合日ごとに人知れずドキドキするしかないんだな……。
90期の悠月れなちゃん、梓晴輝さん、美乃ほのかさん。
ミナコちゃんと合わせて4人も抜けて、残りは88期と同じ4人になっちゃうんですね。まだ新公も卒業していないのに、早いよー、早すぎるよーーーーーっ!!
いつも達者な芝居で目を惹いたれなちゃん、可愛い笑顔の美乃さん、、、そして、あずりーーーーーんっ(T T)。
まさか新公卒業前にあずりんが卒業してしまうなんて思わなかった。最上級生になって、これからどんな役をやってくれるのか、楽しみにしていたのに。こんなに気に入っていたんだなあ、と、モバイルタカラヅカからのメールを見て初めて気がつきました。しみじみと哀しいです。
千秋楽のパレード、がんばって行ってみよう……。
93期の琉動真瑳さんだけは、ごめんなさい……わからないのですが、最後はしっかり見守れるようにがんばりたいと思います。
しかし、彼女は去年の(安里)舞生ちゃん同様、大階段は降りられないのでしょうか……?組によって決まりが違うのなら良いんだけど。私程度でも結構ショックだったので、やっぱり大階段を降りられるようになるまではがんばってほしい、と思わずにはいられません。
……にしても。
90期は辞めすぎじゃないのか………?(哀)
あーずーりーーーんーーー(嘆)「凍てついた明日」のボブ、大好きだったのにー。ロシアンブルーの新公もとっても印象的だった。あああ、本当に残念だわ(溜息)。
新しい道を選んだみなさまが、最後まで楽しく公演を務めてくださいますように、
そして、見送る組の仲間やファンの皆様にとって、思い出に残る素敵な作品でありますように、
……そんな決まり文句を自分自身に言い聞かせつつ。
.
予想通り(^ ^)正塚作品の配役は集合日当日に発表されることはなく、明日以降に持ち越し。
まあ、どうせ名前が出ても誰だかさっぱりわからないでしょうから、良いんですけどね。
で。
……卒業生は、9人。
とうに発表済みの水さん&ミナコちゃんの他に、7人も。
組ファンのみなさまには打撃だろうなあ……。
86期の真波そらちゃん。雪組の誇る美形軍団のトップだったのに、まさかこんなに早いとは。
美形軍団も、あとからあとから補充されているとはいえ、やっぱり上が抜けるのは哀しいです。そらちゃん、去年くらいから芝居もずいぶん良くなってきて、ダンスだけの人じゃなくなってきつつあったのにねぇ(T T)。
88期の彩夏涼さん、紫友みれいさん。
いきなり二人も抜けて、残るはきゃびぃ・大凪さん・せしる・祐輝さんの4人、か。……研9から11くらいって、本当にポロポロと抜ける時期なんですよね。新公を卒業して、気持ち的に一段落ついてしまうのでしょうか。年齢的にも微妙な時期だしなあ。他の組も大事な子が多い期なので、これからしばらくは集合日ごとに人知れずドキドキするしかないんだな……。
90期の悠月れなちゃん、梓晴輝さん、美乃ほのかさん。
ミナコちゃんと合わせて4人も抜けて、残りは88期と同じ4人になっちゃうんですね。まだ新公も卒業していないのに、早いよー、早すぎるよーーーーーっ!!
いつも達者な芝居で目を惹いたれなちゃん、可愛い笑顔の美乃さん、、、そして、あずりーーーーーんっ(T T)。
まさか新公卒業前にあずりんが卒業してしまうなんて思わなかった。最上級生になって、これからどんな役をやってくれるのか、楽しみにしていたのに。こんなに気に入っていたんだなあ、と、モバイルタカラヅカからのメールを見て初めて気がつきました。しみじみと哀しいです。
千秋楽のパレード、がんばって行ってみよう……。
93期の琉動真瑳さんだけは、ごめんなさい……わからないのですが、最後はしっかり見守れるようにがんばりたいと思います。
しかし、彼女は去年の(安里)舞生ちゃん同様、大階段は降りられないのでしょうか……?組によって決まりが違うのなら良いんだけど。私程度でも結構ショックだったので、やっぱり大階段を降りられるようになるまではがんばってほしい、と思わずにはいられません。
……にしても。
90期は辞めすぎじゃないのか………?(哀)
あーずーりーーーんーーー(嘆)「凍てついた明日」のボブ、大好きだったのにー。ロシアンブルーの新公もとっても印象的だった。あああ、本当に残念だわ(溜息)。
新しい道を選んだみなさまが、最後まで楽しく公演を務めてくださいますように、
そして、見送る組の仲間やファンの皆様にとって、思い出に残る素敵な作品でありますように、
……そんな決まり文句を自分自身に言い聞かせつつ。
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若人たちの紅はこべ【2】
2010年5月9日 宝塚(月)宝塚大劇場月組新人公演「スカーレットピンパーネル」。
もうあまり速報でもなくなってしまいましたが、記憶にあるうちにキャストごとのレポートを。
とりあえず、場面ごとに(^ ^)。
第一場A PARIS 1794
■ドゥ・トゥルネー伯爵(篁祐希/一色瑠加)
■デュハースト(鳳月杏/青樹泉)
まずは、新人公演・演出の変更点その1。
最初の、「すべての貴族を断頭台に!」と叫ぶ市民たちは舞台上に登場せず、声のみとなり、舞台上には紅いライトに照らされたマダム・ギロチンが屹立するばかり。
上手下手の花道のセリから、伯爵とデュハーストがそれぞれセリ上がり、銀橋をはさんで会話を交わす……。
荷車を曳いて銀橋を渡るパーシーたちとピボー軍曹たちの場面がカットされて、場面として非常に短い場面になったとはいえ、民衆たちを出しても別に良かったと思うんですけどね。まあ、なにか演出上の都合があったのでしょうか。
篁くんは、髭がとてもよく似合って、素敵なおじさまでした♪ 口調も落ち着いて、なかなかの貫録だったと思います。
デュハーストの杏ちゃんは、えらい二枚目で“切れ者”感がありました。こんなに声が良い人だっけ(*^ ^*)。民衆の姿のない広い広い空間を、銀橋を隔てて遠く向かい合う篁くんと二人で埋めるって大変なことだと思うのですが、よくやっていました。「スカーレットピンパーネルの右腕」らしい凄みがあって、やっぱりこの人は良い芝居するなあと思いました♪
第一場B ひとかけらの勇気
■パーシー(珠城りょう/霧矢大夢)
伯爵とデュハーストの会話が途切れたところで、本舞台のセンターセリでセリ上がってくる珠城くん。振り向いてライトが当たった瞬間の「これぞスター!」という輝きは凄かったです。ファンじゃなくてもつい拍手してしまった(^ ^)。
速報でも書きましたが、「ひとかけらの勇気」最初のワンコーラスはちょっと緊張がほの見えたかな。それでも、学年を考えれば十分な出来だったんですけど、それよりも、短い芝居を挟んで銀橋で歌い上げた後半が素晴らしかったことに感心しました。技術的にはまだ向上の余地があるけど、素直でのびやかな、本当にいい声だと思う。良いタイミングでいい役に巡り合えて、本当に良かったね、と思いました(*^ ^*)。
それから、演出の変更点その2。
コメディ・フランセーズが丸ごとカットになり、銀橋で歌われる「ひとかけらの勇気」の合間の本舞台での芝居が、コメディ・フランセーズの楽屋で、マルグリットがショーヴランにサン・シール侯爵の居場所を教える手紙を渡す場面になっていました。
この、物語冒頭の一連のカットのために、あとあといくつかの矛盾(庭園でフォークスがシュザンヌに「パリで君に…」と言う場面[←君はパリに行ってないだろう]とか、マルグリットがパーシーにショーヴランを紹介して「覚えていらっしゃるかしら?」[←初対面ですが]とか)が出てしまうんですが……生田さん、「太王四神記」のときは、そのレベルまできれいに辻褄をあわせていたのが印象的だったのになー(^ ^)。
そんなことは置いておいても、「ひとかけらの勇気」の真ん中にこの場面が入っているのは違和感がありました。あまりにも唐突すぎて。本公演とは違う内容にしなくてはなりませんが、なんらかの形でショーヴランとメルシエたちの会話か、あるいはショーヴランがピボー軍曹を叱りつけるような場面があった方が、ショーヴランの立場とか判りやすくて良かっただろうに、と思いました。
第三場 マダム・ギロチン
「ひとかけらの勇気」が終わると、前場の芝居の続き(マルグリットの手紙をメルシエに渡す)芝居があって、紗幕があがると、パリ。
■ロベスピエール(宇月颯/越乃リュウ)
すみません。速報でも暑苦しく語りましたが、本当に素敵でした(*^ ^*)。本当に良い声だよーーーーーっ!!
髭こそないものの、渋くて貫録のある素敵なオジサマでした(はぁと)。器が大きくて、ショーヴランより上の立場であることが一目でわかる、こういう存在感ってこの役には大事なことなんだなあ、と思いました。
個人的に、宇月くんにはショーヴランかロベスピエールかどっちかをやってほしい!!と思っていたので、予想以上の仕上がりがとても嬉しいです(はぁと)。
■サン・シール侯爵(輝月ゆうま/研ルイス)
こちらも速報で叫んだとおり(*^ ^*)いやー、将来有望な方がたくさんいらっしゃって嬉しいです♪
■貴族男(有瀬そう、天翔りいら)
■貴族女(琴音和葉、白雪さち花)
■貴族子供(夢羽美友)
有瀬くんが、おっとりとした貴族らしい雰囲気で、大きな身体で怯える様子なのが予想外に良かったです。天翔りいらさんは、貴族の若様らしい美形っぷりで、フリフリの衣装もよく似合ってる♪最初はちょっとだけ民衆に逆らう芝居をして、突き倒されるあたりがリアルでした。
誰よりも強い女になれるはずの琴音さん白雪さんが、一生懸命(?)怯えているのがなかなかにツボ。夢羽美友さんも可愛かったです。
人数の少ない新人公演で、群衆シーンにこれだけの迫力が出せるって凄いなあ!と思っていたのですが。あらためてプログラムを見て気がつきました……そうか、初舞台生が出ているから、かえって本公演より人数は多いくらいなのか……(納得)。
そして。……すみませんすみません、ロベスピエール様に食いつきすぎて、民衆たちは響くんくらいしか観られませんでした……(反省)。ちなみに響くんは、日頃の憂さ(革命政府側なので全然踊ってない)を晴らすかのように迫力満点で、すごく格好良かったです(^ ^)。
第四場 結婚式
珠城くんの声は、どこまでも明るくのびやかで、響きが優しい。典型的なヒーロー声だな、と感心しました。りおんの声は、芯があるのに響きが柔らかくて、ヴェルヴェットのような美声ってこういうのかしら、と思いました。ちゃんと二人で聴きあって、合わせているから、ハーモニーがとても気持ち良い。
本公演でも、ぜひショーなどで歌ってほしい二人です。
■アルマン(煌月爽矢/役替り)
私はまだ本公演はみりおくんのアルマンしか観ていないのですが、声が、というか、台詞の調子があまりにも本役に似ていてびっくりしました。目を閉じて聴いていると、みりおくんが喋ってるみたい(汗)。誠実な優しい声で、役にはぴったりなんですけどね。
コメディ・フランセーズが無いので、ここが最初の登場ですが、すぐにシュザンヌに場面を奪われてしまうので、印象的に出るのは難しいんだろうなあ…と思いました。がんばれ。
■ドゥ・トゥルネー伯爵夫人(玲美くれあ/花瀬みずか)
本公演でも、その艶やかな美しさに思わず驚いてしまう伯爵夫人。新人公演のくれあちゃんも凄くキレイで、落ち着いた素敵なママでした。
■シュザンヌ(咲希あかね/彩星りおん)
とにかく可愛い!!姿も声も可愛くて、ちょっとおきゃんな感じがすごく良いです。うん。伯爵令嬢とゆーには若干庶民的かもしれませんが、可愛いから良いの。スタイルが良いのでドレスもよく似合ってます♪
りおんとは学年で一つしか違わないのに、マルグリットに「同級生だったの」と言われて一瞬「えっ?」と二度見してしまうのは……りおん、君ががんばるしかないんだぞ!!
■フォークス(貴千碧/星条海斗)
金髪の巻き毛が思ったよりよく似合ってますね。あけっぴろげな笑顔が魅力的で、シュザンヌが登場した瞬間の嬉しそうな笑顔や、シュザンヌに話しかけたときの緊張した感じがなんとも言えず良かったです。本役のマギーとはまた全然違う役作りで、デュハーストよりオジーとコンビな感じで動いていたような気がします。そのへんの違いも面白いかった。
■オジー(千海華蘭/光月るう)
るうちゃんのオジーは、星組の彩海さんに比べてちょっとおとなしめ(真面目)だなと思っていたのですが、からんちゃんはもう!!ぶっ飛んでました(^ ^;;;。
いやー、、、可愛い顔して、本当に面白い芝居する人だなあ。マルグリットにダンスを申し込んで振られるところとか、もう、たまらないです。あんなに可愛いのに、なんであんなに面白いんだ!?
■ファーレイ(星輝つばさ/紫門ゆりや)
この場面ではありませんが、翌朝の図書室(第五場)で、パーシーがファーレイに
「君はどんな男だと思われている?」
と尋いて、
「遊び人の貴族、だろ!?」
と混ぜっ返される会話の場面。
本役のゆりやんは、いかにも軽い感じの役作りで、頭に花が咲いたような雰囲気も何もかも「その通り!!」って感じなのですが、新公の星輝くんは、逆にものすごく生真面目……というか、むしろ朴訥とした役作りで、この場面も「ぼ、ぼくがそんな訳ないじゃないか!!」みたいに演じていたのが新鮮でした。とりあえず、まったく違う役作りに取り組んだ意欲は買いたいです。
……ただ、この場面だけならそれでも良いんですが、あんまり生真面目で引っ込み思案なキャラクター設定にしてしまうと、物語の全体をみたときにちょっと違和感があるので、そのあたりは生田さんともよく相談しながら東宝にむけてがんばってほしい、と思いました。
■エルトン(隼海惺/宇月颯)
最初にマルグリットにダンスを申し込む勇気ある若者(^ ^)。
実は初めて認識したのですが(ごめんなさい)、すっきりとキレイな二枚目で、芝居も自然で良かったです。
■ベン(愛希れいか/煌月爽矢)
本公演ではルイ・シャルル役に大抜擢の愛希さん。そのまま地毛に付け毛で貴族のぼんぼんを演じていましたが、あの美しさにはちょっとクラッときました。男役としての芝居も学年を考えたら十分な出来だし、将来が楽しみです。
■ハル(朝美絢/珠城りょう)
スカーレットピンパーネル団の中でも、一番年下設定のハル。末っ子っぽい感じが出ていて可愛かったです。きれいな人だけど、ちょっと化粧が女の子っぽいかな。でも芝居は良かったです。
まだ研2になったばかりなのにねぇ、凄いなあ~~(感心)。
■ジェサップ(海桐望/彩央寿音)
本公演のきっしーが素敵過ぎて嵌っているのですが、海桐くんも落ち着いた感じで良かったです。きっしーよりもちょっとオカタイ、慇懃な執事、って感じでした。きっしーはパーシーがやっていることを良く知っていていろいろフォローしていそうな感じでしたが、海桐さんはあんまりそういう感じではなかったかな。せっかくのきれいなお顔が髭で隠されていたのがちょっと残念。
■客の男・客の女
うう、立ち位置チェックしたはずなのに覚えてない(↓)。有瀬くんと天翔さんは上手、篁くんと翔我さんは下手、、、だったかな。違うかも。
本公演で、鳳月杏ちゃん&紗那ゆずはちゃんがいる位置(最初のダンスシーンで、センター奥の下手側)で踊っていたのはどなたでしょうか?いや、人数が半減しているので、完全に同じ位置ではないのですが。……ゆかりちゃん(綺華れい)似の美貌は、もしかして麗奈ゆうさん?たしか真愛涼歌ちゃんと組んでいたと思うのですが(違っていたらすみません)、娘役さんに向けてにこっと笑ったときのくしゃっとした感じが、宙組の月映さんにちょっと似ていて、ドキッとしました。
■召使い
召使いさんたちは、本公演も新人公演も全員が研1…ですよね?みんなあまりにも女の子で、ちょっと笑ってしまいました(^ ^;。男役さんたち、がんばってね。
まずは、そんなところでしょうか。
……長くなりそうだな(^ ^;ゞ
.
もうあまり速報でもなくなってしまいましたが、記憶にあるうちにキャストごとのレポートを。
とりあえず、場面ごとに(^ ^)。
第一場A PARIS 1794
■ドゥ・トゥルネー伯爵(篁祐希/一色瑠加)
■デュハースト(鳳月杏/青樹泉)
まずは、新人公演・演出の変更点その1。
最初の、「すべての貴族を断頭台に!」と叫ぶ市民たちは舞台上に登場せず、声のみとなり、舞台上には紅いライトに照らされたマダム・ギロチンが屹立するばかり。
上手下手の花道のセリから、伯爵とデュハーストがそれぞれセリ上がり、銀橋をはさんで会話を交わす……。
荷車を曳いて銀橋を渡るパーシーたちとピボー軍曹たちの場面がカットされて、場面として非常に短い場面になったとはいえ、民衆たちを出しても別に良かったと思うんですけどね。まあ、なにか演出上の都合があったのでしょうか。
篁くんは、髭がとてもよく似合って、素敵なおじさまでした♪ 口調も落ち着いて、なかなかの貫録だったと思います。
デュハーストの杏ちゃんは、えらい二枚目で“切れ者”感がありました。こんなに声が良い人だっけ(*^ ^*)。民衆の姿のない広い広い空間を、銀橋を隔てて遠く向かい合う篁くんと二人で埋めるって大変なことだと思うのですが、よくやっていました。「スカーレットピンパーネルの右腕」らしい凄みがあって、やっぱりこの人は良い芝居するなあと思いました♪
第一場B ひとかけらの勇気
■パーシー(珠城りょう/霧矢大夢)
伯爵とデュハーストの会話が途切れたところで、本舞台のセンターセリでセリ上がってくる珠城くん。振り向いてライトが当たった瞬間の「これぞスター!」という輝きは凄かったです。ファンじゃなくてもつい拍手してしまった(^ ^)。
速報でも書きましたが、「ひとかけらの勇気」最初のワンコーラスはちょっと緊張がほの見えたかな。それでも、学年を考えれば十分な出来だったんですけど、それよりも、短い芝居を挟んで銀橋で歌い上げた後半が素晴らしかったことに感心しました。技術的にはまだ向上の余地があるけど、素直でのびやかな、本当にいい声だと思う。良いタイミングでいい役に巡り合えて、本当に良かったね、と思いました(*^ ^*)。
それから、演出の変更点その2。
コメディ・フランセーズが丸ごとカットになり、銀橋で歌われる「ひとかけらの勇気」の合間の本舞台での芝居が、コメディ・フランセーズの楽屋で、マルグリットがショーヴランにサン・シール侯爵の居場所を教える手紙を渡す場面になっていました。
この、物語冒頭の一連のカットのために、あとあといくつかの矛盾(庭園でフォークスがシュザンヌに「パリで君に…」と言う場面[←君はパリに行ってないだろう]とか、マルグリットがパーシーにショーヴランを紹介して「覚えていらっしゃるかしら?」[←初対面ですが]とか)が出てしまうんですが……生田さん、「太王四神記」のときは、そのレベルまできれいに辻褄をあわせていたのが印象的だったのになー(^ ^)。
そんなことは置いておいても、「ひとかけらの勇気」の真ん中にこの場面が入っているのは違和感がありました。あまりにも唐突すぎて。本公演とは違う内容にしなくてはなりませんが、なんらかの形でショーヴランとメルシエたちの会話か、あるいはショーヴランがピボー軍曹を叱りつけるような場面があった方が、ショーヴランの立場とか判りやすくて良かっただろうに、と思いました。
第三場 マダム・ギロチン
「ひとかけらの勇気」が終わると、前場の芝居の続き(マルグリットの手紙をメルシエに渡す)芝居があって、紗幕があがると、パリ。
■ロベスピエール(宇月颯/越乃リュウ)
すみません。速報でも暑苦しく語りましたが、本当に素敵でした(*^ ^*)。本当に良い声だよーーーーーっ!!
髭こそないものの、渋くて貫録のある素敵なオジサマでした(はぁと)。器が大きくて、ショーヴランより上の立場であることが一目でわかる、こういう存在感ってこの役には大事なことなんだなあ、と思いました。
個人的に、宇月くんにはショーヴランかロベスピエールかどっちかをやってほしい!!と思っていたので、予想以上の仕上がりがとても嬉しいです(はぁと)。
■サン・シール侯爵(輝月ゆうま/研ルイス)
こちらも速報で叫んだとおり(*^ ^*)いやー、将来有望な方がたくさんいらっしゃって嬉しいです♪
■貴族男(有瀬そう、天翔りいら)
■貴族女(琴音和葉、白雪さち花)
■貴族子供(夢羽美友)
有瀬くんが、おっとりとした貴族らしい雰囲気で、大きな身体で怯える様子なのが予想外に良かったです。天翔りいらさんは、貴族の若様らしい美形っぷりで、フリフリの衣装もよく似合ってる♪最初はちょっとだけ民衆に逆らう芝居をして、突き倒されるあたりがリアルでした。
誰よりも強い女になれるはずの琴音さん白雪さんが、一生懸命(?)怯えているのがなかなかにツボ。夢羽美友さんも可愛かったです。
人数の少ない新人公演で、群衆シーンにこれだけの迫力が出せるって凄いなあ!と思っていたのですが。あらためてプログラムを見て気がつきました……そうか、初舞台生が出ているから、かえって本公演より人数は多いくらいなのか……(納得)。
そして。……すみませんすみません、ロベスピエール様に食いつきすぎて、民衆たちは響くんくらいしか観られませんでした……(反省)。ちなみに響くんは、日頃の憂さ(革命政府側なので全然踊ってない)を晴らすかのように迫力満点で、すごく格好良かったです(^ ^)。
第四場 結婚式
珠城くんの声は、どこまでも明るくのびやかで、響きが優しい。典型的なヒーロー声だな、と感心しました。りおんの声は、芯があるのに響きが柔らかくて、ヴェルヴェットのような美声ってこういうのかしら、と思いました。ちゃんと二人で聴きあって、合わせているから、ハーモニーがとても気持ち良い。
本公演でも、ぜひショーなどで歌ってほしい二人です。
■アルマン(煌月爽矢/役替り)
私はまだ本公演はみりおくんのアルマンしか観ていないのですが、声が、というか、台詞の調子があまりにも本役に似ていてびっくりしました。目を閉じて聴いていると、みりおくんが喋ってるみたい(汗)。誠実な優しい声で、役にはぴったりなんですけどね。
コメディ・フランセーズが無いので、ここが最初の登場ですが、すぐにシュザンヌに場面を奪われてしまうので、印象的に出るのは難しいんだろうなあ…と思いました。がんばれ。
■ドゥ・トゥルネー伯爵夫人(玲美くれあ/花瀬みずか)
本公演でも、その艶やかな美しさに思わず驚いてしまう伯爵夫人。新人公演のくれあちゃんも凄くキレイで、落ち着いた素敵なママでした。
■シュザンヌ(咲希あかね/彩星りおん)
とにかく可愛い!!姿も声も可愛くて、ちょっとおきゃんな感じがすごく良いです。うん。伯爵令嬢とゆーには若干庶民的かもしれませんが、可愛いから良いの。スタイルが良いのでドレスもよく似合ってます♪
りおんとは学年で一つしか違わないのに、マルグリットに「同級生だったの」と言われて一瞬「えっ?」と二度見してしまうのは……りおん、君ががんばるしかないんだぞ!!
■フォークス(貴千碧/星条海斗)
金髪の巻き毛が思ったよりよく似合ってますね。あけっぴろげな笑顔が魅力的で、シュザンヌが登場した瞬間の嬉しそうな笑顔や、シュザンヌに話しかけたときの緊張した感じがなんとも言えず良かったです。本役のマギーとはまた全然違う役作りで、デュハーストよりオジーとコンビな感じで動いていたような気がします。そのへんの違いも面白いかった。
■オジー(千海華蘭/光月るう)
るうちゃんのオジーは、星組の彩海さんに比べてちょっとおとなしめ(真面目)だなと思っていたのですが、からんちゃんはもう!!ぶっ飛んでました(^ ^;;;。
いやー、、、可愛い顔して、本当に面白い芝居する人だなあ。マルグリットにダンスを申し込んで振られるところとか、もう、たまらないです。あんなに可愛いのに、なんであんなに面白いんだ!?
■ファーレイ(星輝つばさ/紫門ゆりや)
この場面ではありませんが、翌朝の図書室(第五場)で、パーシーがファーレイに
「君はどんな男だと思われている?」
と尋いて、
「遊び人の貴族、だろ!?」
と混ぜっ返される会話の場面。
本役のゆりやんは、いかにも軽い感じの役作りで、頭に花が咲いたような雰囲気も何もかも「その通り!!」って感じなのですが、新公の星輝くんは、逆にものすごく生真面目……というか、むしろ朴訥とした役作りで、この場面も「ぼ、ぼくがそんな訳ないじゃないか!!」みたいに演じていたのが新鮮でした。とりあえず、まったく違う役作りに取り組んだ意欲は買いたいです。
……ただ、この場面だけならそれでも良いんですが、あんまり生真面目で引っ込み思案なキャラクター設定にしてしまうと、物語の全体をみたときにちょっと違和感があるので、そのあたりは生田さんともよく相談しながら東宝にむけてがんばってほしい、と思いました。
■エルトン(隼海惺/宇月颯)
最初にマルグリットにダンスを申し込む勇気ある若者(^ ^)。
実は初めて認識したのですが(ごめんなさい)、すっきりとキレイな二枚目で、芝居も自然で良かったです。
■ベン(愛希れいか/煌月爽矢)
本公演ではルイ・シャルル役に大抜擢の愛希さん。そのまま地毛に付け毛で貴族のぼんぼんを演じていましたが、あの美しさにはちょっとクラッときました。男役としての芝居も学年を考えたら十分な出来だし、将来が楽しみです。
■ハル(朝美絢/珠城りょう)
スカーレットピンパーネル団の中でも、一番年下設定のハル。末っ子っぽい感じが出ていて可愛かったです。きれいな人だけど、ちょっと化粧が女の子っぽいかな。でも芝居は良かったです。
まだ研2になったばかりなのにねぇ、凄いなあ~~(感心)。
■ジェサップ(海桐望/彩央寿音)
本公演のきっしーが素敵過ぎて嵌っているのですが、海桐くんも落ち着いた感じで良かったです。きっしーよりもちょっとオカタイ、慇懃な執事、って感じでした。きっしーはパーシーがやっていることを良く知っていていろいろフォローしていそうな感じでしたが、海桐さんはあんまりそういう感じではなかったかな。せっかくのきれいなお顔が髭で隠されていたのがちょっと残念。
■客の男・客の女
うう、立ち位置チェックしたはずなのに覚えてない(↓)。有瀬くんと天翔さんは上手、篁くんと翔我さんは下手、、、だったかな。違うかも。
本公演で、鳳月杏ちゃん&紗那ゆずはちゃんがいる位置(最初のダンスシーンで、センター奥の下手側)で踊っていたのはどなたでしょうか?いや、人数が半減しているので、完全に同じ位置ではないのですが。……ゆかりちゃん(綺華れい)似の美貌は、もしかして麗奈ゆうさん?たしか真愛涼歌ちゃんと組んでいたと思うのですが(違っていたらすみません)、娘役さんに向けてにこっと笑ったときのくしゃっとした感じが、宙組の月映さんにちょっと似ていて、ドキッとしました。
■召使い
召使いさんたちは、本公演も新人公演も全員が研1…ですよね?みんなあまりにも女の子で、ちょっと笑ってしまいました(^ ^;。男役さんたち、がんばってね。
まずは、そんなところでしょうか。
……長くなりそうだな(^ ^;ゞ
.
昨夜、スカーレットピンパーネルの新公について、キャストごとに少し書いていたのですが……
アップしてから寝たつもりだったのに、、、起きたら消えてました(涙)。しょぼん。
また気力が戻ったら書きたいと思います……(あまりにファンモード過ぎたか?)。
なので、別の話題を。
今朝のCSニュース総集編は、なかなかに盛りだくさんでしたね。
■花組初日映像
大劇場のときとは盛り上がりが違う気がするー。
蘭ちゃん、可愛い(*^ ^*)
■星組バウホール公演稽古場
稽古場映像の冒頭のみっきぃさん(天寿光希)の台詞、映像を見ていなかったのにみっきぃさんの声だとわかった自分に感心しました。好きなんだなあ、あの声。
テルくん、ちょっとクライドを思い出す自然体の立ち姿ですね。カッコいい。
れみちゃんは、さびしげな風情に磨きがかかっちゃって、星組さんの中だと不思議な存在感ですね。でも、テルくんとの並びは良い感じ♪
そして、同期のしーらん(壱城あずさ)と絡みがあるのが嬉しいです。しーらん、ちょっと痩せた?シャープになったような気がします。役づくりかな?
音波みのりちゃんが色っぽくて素敵♪良い役ですね。ああ、早く観たいなあ。
みやるり(美弥るりか)のプラチナブロンドがすごい。モード系のモデルみたいなビジュアルなのに、あの美声なのですごい違和感がありました。軍服着たら格好良いだろうなあ(*^ ^*)。
ベニー(紅ゆずる)の役は難役ですね。初演は久世さんなんでしたっけ?やりがいのありそうな役で、がんばってるのが伝わってきました。楽しみにしています♪
それにしても、みっきぃさんの笑顔に癒されますー。思ったより出番が多そうで楽しみ♪もしかして少し痩せましたか?シャツの中で身体が泳いでる。補正していないとあんなものなのでしょうか。
公演は昨日が初日でしたよね。テルくん、バウ公演「初」主演、おめでとうございます♪
初日映像は週明けかな?CSさん、よろしくお願いしますー。
■月組新人公演。
なんか、微妙にツボを外された編集で、ちょっと残念。
まず、ロベスピエールのソロは流そうよ!!「粛清しろ 情け容赦はいらなーーーい」の突き抜けたロングトーンを、皆様にも聴いていただきたかったわ(涙)。ショーヴランとのハーモニーの声も好きなんですけどね。
あああ、恋人たちが死ぬほど可愛い!!
衣装のアドリブ、「フィンチスタイルでどうですか?」のあとは、ショーヴランが「結構です」と切って「きりやさんにも可愛がっていただけると思いますけど?」と返してから、再度「光栄ですが、けっこうです!」と切り捨てる…という展開だったんですけど。真ん中切ったら意味わかんないじゃんかー。
ショーヴランのたすき(←違う)を引っ張って振り回すパーシーとか、グラパンとマルグリットのやりとりとか、細かい突っ込みがたくさんあったのに、後半が流れなくてとても残念。再演だし、いまさらネタばれを気にする必要もないと思うんですが。
最後に挨拶する珠城くんをあらためて観て、こうしているとまだまだ“女の子”なのに、どうして役にはいるとあんなに男前なんだろう……と思ってしまいました。
末恐ろしい大器……かも(?)
■花組 新人公演トーク
三人とも可愛いぞ♪
■月組 恋人たちのガールズトーク。
いやあ、みんな色々役作りしてがんばってるんですねぇ(*^ ^*)。
■壮一帆さんのインタビュー。
……第一声が「The Last Party」だったことに驚きました(^ ^)。おかげで久しぶりに映像も流れてちょっと嬉しい♪ありがとう★壮さん、祐飛さんのも観てくださったのでしょうか?タニちゃんのだけ?(映像はちゃんと両方流れたことに感心しました)
オグリの映像も一瞬だったけど流れましたね。やっぱ格好良いなあ♪
■宙組稽古場レポート
まさこちゃん(十輝)に跪く祐飛さんを想像して、ちょっとワクワク♪
珠洲さんの「ちょっといじわるな」とゆーか「好きなんだけど素直に伝えられない」ジャービス提督がめっちゃ楽しみです。
しかーし。今週のふぇありーずは花組だったんですね……金曜日の「ふぇありーず通信」、録画しそこねた(凹)。ふぇありーず通信はどうして再放送してくれないんでしょうね。もう5月だから、真瀬くんたちの任期ももう残り少ないのにーーーー。
……残念だ。ふぇありーずを卒業したら、真瀬くんと桜咲さんメインで何か番組を持ってほしいくらい、このお二人のパフォーマンスに惚れこんでしまったんですが(汗)。
あーあ、今年のふぇありーず通信、全編再放送してくれないかしら(^ ^)。
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アップしてから寝たつもりだったのに、、、起きたら消えてました(涙)。しょぼん。
また気力が戻ったら書きたいと思います……(あまりにファンモード過ぎたか?)。
なので、別の話題を。
今朝のCSニュース総集編は、なかなかに盛りだくさんでしたね。
■花組初日映像
大劇場のときとは盛り上がりが違う気がするー。
蘭ちゃん、可愛い(*^ ^*)
■星組バウホール公演稽古場
稽古場映像の冒頭のみっきぃさん(天寿光希)の台詞、映像を見ていなかったのにみっきぃさんの声だとわかった自分に感心しました。好きなんだなあ、あの声。
テルくん、ちょっとクライドを思い出す自然体の立ち姿ですね。カッコいい。
れみちゃんは、さびしげな風情に磨きがかかっちゃって、星組さんの中だと不思議な存在感ですね。でも、テルくんとの並びは良い感じ♪
そして、同期のしーらん(壱城あずさ)と絡みがあるのが嬉しいです。しーらん、ちょっと痩せた?シャープになったような気がします。役づくりかな?
音波みのりちゃんが色っぽくて素敵♪良い役ですね。ああ、早く観たいなあ。
みやるり(美弥るりか)のプラチナブロンドがすごい。モード系のモデルみたいなビジュアルなのに、あの美声なのですごい違和感がありました。軍服着たら格好良いだろうなあ(*^ ^*)。
ベニー(紅ゆずる)の役は難役ですね。初演は久世さんなんでしたっけ?やりがいのありそうな役で、がんばってるのが伝わってきました。楽しみにしています♪
それにしても、みっきぃさんの笑顔に癒されますー。思ったより出番が多そうで楽しみ♪もしかして少し痩せましたか?シャツの中で身体が泳いでる。補正していないとあんなものなのでしょうか。
公演は昨日が初日でしたよね。テルくん、バウ公演「初」主演、おめでとうございます♪
初日映像は週明けかな?CSさん、よろしくお願いしますー。
■月組新人公演。
なんか、微妙にツボを外された編集で、ちょっと残念。
まず、ロベスピエールのソロは流そうよ!!「粛清しろ 情け容赦はいらなーーーい」の突き抜けたロングトーンを、皆様にも聴いていただきたかったわ(涙)。ショーヴランとのハーモニーの声も好きなんですけどね。
あああ、恋人たちが死ぬほど可愛い!!
衣装のアドリブ、「フィンチスタイルでどうですか?」のあとは、ショーヴランが「結構です」と切って「きりやさんにも可愛がっていただけると思いますけど?」と返してから、再度「光栄ですが、けっこうです!」と切り捨てる…という展開だったんですけど。真ん中切ったら意味わかんないじゃんかー。
ショーヴランのたすき(←違う)を引っ張って振り回すパーシーとか、グラパンとマルグリットのやりとりとか、細かい突っ込みがたくさんあったのに、後半が流れなくてとても残念。再演だし、いまさらネタばれを気にする必要もないと思うんですが。
最後に挨拶する珠城くんをあらためて観て、こうしているとまだまだ“女の子”なのに、どうして役にはいるとあんなに男前なんだろう……と思ってしまいました。
末恐ろしい大器……かも(?)
■花組 新人公演トーク
三人とも可愛いぞ♪
■月組 恋人たちのガールズトーク。
いやあ、みんな色々役作りしてがんばってるんですねぇ(*^ ^*)。
■壮一帆さんのインタビュー。
……第一声が「The Last Party」だったことに驚きました(^ ^)。おかげで久しぶりに映像も流れてちょっと嬉しい♪ありがとう★壮さん、祐飛さんのも観てくださったのでしょうか?タニちゃんのだけ?(映像はちゃんと両方流れたことに感心しました)
オグリの映像も一瞬だったけど流れましたね。やっぱ格好良いなあ♪
■宙組稽古場レポート
まさこちゃん(十輝)に跪く祐飛さんを想像して、ちょっとワクワク♪
珠洲さんの「ちょっといじわるな」とゆーか「好きなんだけど素直に伝えられない」ジャービス提督がめっちゃ楽しみです。
しかーし。今週のふぇありーずは花組だったんですね……金曜日の「ふぇありーず通信」、録画しそこねた(凹)。ふぇありーず通信はどうして再放送してくれないんでしょうね。もう5月だから、真瀬くんたちの任期ももう残り少ないのにーーーー。
……残念だ。ふぇありーずを卒業したら、真瀬くんと桜咲さんメインで何か番組を持ってほしいくらい、このお二人のパフォーマンスに惚れこんでしまったんですが(汗)。
あーあ、今年のふぇありーず通信、全編再放送してくれないかしら(^ ^)。
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スカーレット・ピンパーネル【2】
2010年5月6日 宝塚(月)宝塚大劇場月組公演「スカーレット・ピンパーネル」。
本公演と新人公演を観て、しみじみと思ったことは。
……私は、本当にワイルドホーンの音楽が好きなんだなあ…ということでした。
もちろん「ひとかけらの勇気」も大好きなんですけど、もともとあった曲も、どれも素敵なんですよね(*^ ^*)。
星組版の観劇前(オリジナルのCDをひたすら聴いていた)は、とにかく「マダム・ギロチン」と「舞い降りる鷹」が大好きで。今にして思えば、ただのショーヴランファンだったんだな、私(^ ^;ゞ。舞台は観たことがなかったので、誰のナンバーなのかは気にしていなかったのですが。「君はどこに」も「謎解きのゲーム」も、たまらなく好きなんです。大好き!!
このあたりの曲の、いかにもワイルドホーンらしい、不安をそそる不協和音を交えたコード進行が作品の魅力なんですー!(力説)。
ただ。一番好きな曲は、最初から「マダム・ギロチン」で変わらないのですが、月組はやっぱりコーラスが弱いのかなあ(T T)。群衆芝居の作りこみは凄いんですけど、コーラスは……(涙)。
「マダム・ギロチン」はコーラスが主役なので、ちょっとさびしいです。むしろ、新公のほうが、人数が少ないせいか(?)コーラスは揃っていたような(涙)。
実際に舞台(星組版)を観て、好きだなあと思ったのは「あなたこそ我が家」と「愛の絆」でしょうか。トウコさんとあすかちゃんのデュエットは、ハモリの音色が凄くキレイで好きだったんですよね(*^ ^*)。
そして、今回月組版を観て、いまさらながら良い曲だなあ~!、と感動したのは、「炎の中へ」と「目の前の君」。
なんでだろう。……トウコさんのパーシーもとっても好きだったんですけど、なんというか、霧矢さんの明るさ、元気の良さ、、、、そう、『イキの良さ』みたいなものに滅茶苦茶惹かれています。
すっごく“やんちゃ”なんですよね、きりやんのパーシーって。彼が無実の貴族たちを助ける行動の理由の、本音の一番奥底には、屁理屈をこねる革命政府をぎゃふんと言わせてやりたい という悪戯心があるに違いない!と思ってしまうんです。
義憤にかられてとか、無実なのにひどいとか、そういうのは後付けの理屈だったんじゃないか、と。
あるいは、元々は「正義のために」やっていたけど、次第に「敵を出し抜く」こと自体が面白くなって目的化してしまった、ということかもしれませんが(^ ^)。
とにかく、そういう気持ちが若干なりともありそうな感じ。
そういう「愉快」な『爽快感』、「おー、そんなことやっちゃうのか!!」みたいな爽快な気分を、私は、星組版ではあまり感じなかったんですよね。
作品自体に対して、もっとシリアスな恋愛劇、どろどろした三角関係がメイン、みたいな印象をもっていたんですよね。CDしか知らなかったので、ドラマティックなナンバーのイメージが強かったのかもしれませんが。
メイン三人のキャラクターが、聡明だけど嫌味で尊大な貴族の男と、驕慢な女優、そして愚かな若造、という構造に見えて。
あすかちゃんのマルグリットは、愛する人の前でも「女優」の仮面を脱げない自分に苦しみ、トウコさんのパーシーは、愛する人の前でも「貴族」の仮面を脱げない自分に苦しむ。そして、礼音くんのショーヴランは、『ただの女』であるマルグリットが欲しくて、パーシーに対抗意識を持つ……なんというか、『冒険活劇』なところよりも『ドロドロした恋愛劇』の面の方が強調されていた。
でも、そういう解釈で鑑賞するには、ショーヴランの設定があまりにも間抜けすぎると思うんですよ(涙)。だって、全然パーシーに対抗できていないのみならず、マルグリットとショーヴランの間に過去も未来も恋愛が成立するとは思えないんだもん!
月組版の面白いところは、きりやんのやんちゃな明るさと、そして、まりもちゃんの幼さ、だったと思います。
まりもちゃんのマルグリットを観て、思わず膝を叩きました。そうか、こういう解釈がありなのか、と。
あすかちゃんのマルグリットは『女優』だったけど、まりもちゃんのマルグリットは、『純真無垢な少女』、だったんです。気の強い、でも素直すぎてだまされやすい、幼い少女。
「君はどこに」でショーヴランが探す『少女』そのものの、マルグリット。
あれだけ素直な少女なら、勘違いしてショーヴランを好きだと思った一瞬があったのかもしれない。
でも、それが勘違いであったことは、パーシーと出会ったときにわかったんでしょうね。ショーヴランに感じていたのは、ただの連帯感、あるいは、ただのまぼろしだったのだ、と。
だから。
本気で、木々の間に少女の影を探し求めるショーヴランが、ひどく哀れに見えました。
それは幻なのに。
最初から、どこにもいなかった。彼の記憶の中以外には。
ショーヴランはショーヴランなりに真剣なんだけど、傍から見ていると滑稽な感じってあるじゃないですか。
目の前にいるマルグリット本人ではなく、もうそこにはいない過去の幻を追いつづける男。まさおくんのショーヴランは、そういう印象でした。
ああ、なんとしてもみりおくんのショーヴランが観たいなあ……。
で。
面白いのは、新人公演。
珠城くんは、本公演のきりやん以上に「元気」で「やんちゃ」で、そして「若い」パーシーでした。
マルグリットに裏切られたと思っているときの寂しそうな背中とか、本当に可愛くて母性本能をかーなーりー刺激されましたよー(^ ^;ゞ
それに対する(彩星)りおんのマルグリットは、誰よりも大人っぽく落ち着いた、美しい貴婦人でした。『女優』というより、やっぱり『貴婦人』って感じ。
そして、紫門ゆりやくんのショーヴランは、ものすごく優しくて、哀しいほどクソ真面目で、、、優しすぎて壊れてしまった人、でした(T T)。
今回、私が観たショーヴランは、まさおもゆりやんも、それぞれ違う理由で歌に非常に苦しんでいて、なかなか芝居の解釈がどうこういえるような状態ではなかったのですが。
少し時間をおいて反芻してみると、二人とも、ものすごく面白い芝居をしていたような気がします。
現実とは少し違う時間軸に生きている男。
優しいんですよね、ゆりやんのショーヴランは。サン・シール侯爵の死に顔を伏せ、アルマンを鞭で打つことも出来ず、マルグリットとの約束も破れない。
クソ真面目で、ロベスピエールに心酔していて。(グラパンに対する微妙な対抗心がすごく可愛い♪)
また、ショーヴランが心酔するに足るだけの魅力が、宇月くんのロベスピエールにあるのが良いなあ、と思いました。
本公演のロベスピエール(越乃)はあまりにも胡散臭くて(^ ^)、ショーヴランは“恋は盲目”(違う)になっているとしか思えん!!とゆー感じでしたが、新人公演のロベスピエール(宇月颯)は、あちこちに綻びが見えてきた「革命」という楼閣を必死でに支えようとしている愚直さも感じられて、ショーヴランもそれなりに納得して仕えていたんだろうな、と思ったんですよね。
ただ、血に酔った『今の』ロベスピエールは、いつか自分をも処刑しようとするかもしれない、という恐怖もあるんだろうな、とも思いましたが。
変わってしまった「ボス」に対するショーヴランの寂しさ、「昔はこんな人じゃなかったのに…」という切なさを、すごく感じた新人公演でした。
ショーヴランは、今はもう革命の夢を信じてはいない。
今の「革命政府」が、自分が夢見た「革命」とは程遠いものであることも分かっている。
でも、彼はまだ夢を捨てられない。それはたぶん、「連帯」の夢なんですよね。
「全員が連帯した、革命の夜」。
それはたぶん、彼にとっては「青春」だったのだろう、と、すっかり削げてしまったまさおの頬をみながら、そして、まだまだ幼さを残したゆりやんの頬を見ながら、思ったのでした……。
ああ、東宝が楽しみだなあ♪♪
とにかくショーヴランが好きな私。みりおくんがどんな解釈でショーヴランを演じるのか、めちゃくちゃ楽しみです。
まさおくんも、ゆりやんも、喉をお大事に!!東宝は期待しています♪
.
本公演と新人公演を観て、しみじみと思ったことは。
……私は、本当にワイルドホーンの音楽が好きなんだなあ…ということでした。
もちろん「ひとかけらの勇気」も大好きなんですけど、もともとあった曲も、どれも素敵なんですよね(*^ ^*)。
星組版の観劇前(オリジナルのCDをひたすら聴いていた)は、とにかく「マダム・ギロチン」と「舞い降りる鷹」が大好きで。今にして思えば、ただのショーヴランファンだったんだな、私(^ ^;ゞ。舞台は観たことがなかったので、誰のナンバーなのかは気にしていなかったのですが。「君はどこに」も「謎解きのゲーム」も、たまらなく好きなんです。大好き!!
このあたりの曲の、いかにもワイルドホーンらしい、不安をそそる不協和音を交えたコード進行が作品の魅力なんですー!(力説)。
ただ。一番好きな曲は、最初から「マダム・ギロチン」で変わらないのですが、月組はやっぱりコーラスが弱いのかなあ(T T)。群衆芝居の作りこみは凄いんですけど、コーラスは……(涙)。
「マダム・ギロチン」はコーラスが主役なので、ちょっとさびしいです。むしろ、新公のほうが、人数が少ないせいか(?)コーラスは揃っていたような(涙)。
実際に舞台(星組版)を観て、好きだなあと思ったのは「あなたこそ我が家」と「愛の絆」でしょうか。トウコさんとあすかちゃんのデュエットは、ハモリの音色が凄くキレイで好きだったんですよね(*^ ^*)。
そして、今回月組版を観て、いまさらながら良い曲だなあ~!、と感動したのは、「炎の中へ」と「目の前の君」。
なんでだろう。……トウコさんのパーシーもとっても好きだったんですけど、なんというか、霧矢さんの明るさ、元気の良さ、、、、そう、『イキの良さ』みたいなものに滅茶苦茶惹かれています。
すっごく“やんちゃ”なんですよね、きりやんのパーシーって。彼が無実の貴族たちを助ける行動の理由の、本音の一番奥底には、屁理屈をこねる革命政府をぎゃふんと言わせてやりたい という悪戯心があるに違いない!と思ってしまうんです。
義憤にかられてとか、無実なのにひどいとか、そういうのは後付けの理屈だったんじゃないか、と。
あるいは、元々は「正義のために」やっていたけど、次第に「敵を出し抜く」こと自体が面白くなって目的化してしまった、ということかもしれませんが(^ ^)。
とにかく、そういう気持ちが若干なりともありそうな感じ。
そういう「愉快」な『爽快感』、「おー、そんなことやっちゃうのか!!」みたいな爽快な気分を、私は、星組版ではあまり感じなかったんですよね。
作品自体に対して、もっとシリアスな恋愛劇、どろどろした三角関係がメイン、みたいな印象をもっていたんですよね。CDしか知らなかったので、ドラマティックなナンバーのイメージが強かったのかもしれませんが。
メイン三人のキャラクターが、聡明だけど嫌味で尊大な貴族の男と、驕慢な女優、そして愚かな若造、という構造に見えて。
あすかちゃんのマルグリットは、愛する人の前でも「女優」の仮面を脱げない自分に苦しみ、トウコさんのパーシーは、愛する人の前でも「貴族」の仮面を脱げない自分に苦しむ。そして、礼音くんのショーヴランは、『ただの女』であるマルグリットが欲しくて、パーシーに対抗意識を持つ……なんというか、『冒険活劇』なところよりも『ドロドロした恋愛劇』の面の方が強調されていた。
でも、そういう解釈で鑑賞するには、ショーヴランの設定があまりにも間抜けすぎると思うんですよ(涙)。だって、全然パーシーに対抗できていないのみならず、マルグリットとショーヴランの間に過去も未来も恋愛が成立するとは思えないんだもん!
月組版の面白いところは、きりやんのやんちゃな明るさと、そして、まりもちゃんの幼さ、だったと思います。
まりもちゃんのマルグリットを観て、思わず膝を叩きました。そうか、こういう解釈がありなのか、と。
あすかちゃんのマルグリットは『女優』だったけど、まりもちゃんのマルグリットは、『純真無垢な少女』、だったんです。気の強い、でも素直すぎてだまされやすい、幼い少女。
「君はどこに」でショーヴランが探す『少女』そのものの、マルグリット。
あれだけ素直な少女なら、勘違いしてショーヴランを好きだと思った一瞬があったのかもしれない。
でも、それが勘違いであったことは、パーシーと出会ったときにわかったんでしょうね。ショーヴランに感じていたのは、ただの連帯感、あるいは、ただのまぼろしだったのだ、と。
だから。
本気で、木々の間に少女の影を探し求めるショーヴランが、ひどく哀れに見えました。
それは幻なのに。
最初から、どこにもいなかった。彼の記憶の中以外には。
ショーヴランはショーヴランなりに真剣なんだけど、傍から見ていると滑稽な感じってあるじゃないですか。
目の前にいるマルグリット本人ではなく、もうそこにはいない過去の幻を追いつづける男。まさおくんのショーヴランは、そういう印象でした。
ああ、なんとしてもみりおくんのショーヴランが観たいなあ……。
で。
面白いのは、新人公演。
珠城くんは、本公演のきりやん以上に「元気」で「やんちゃ」で、そして「若い」パーシーでした。
マルグリットに裏切られたと思っているときの寂しそうな背中とか、本当に可愛くて母性本能をかーなーりー刺激されましたよー(^ ^;ゞ
それに対する(彩星)りおんのマルグリットは、誰よりも大人っぽく落ち着いた、美しい貴婦人でした。『女優』というより、やっぱり『貴婦人』って感じ。
そして、紫門ゆりやくんのショーヴランは、ものすごく優しくて、哀しいほどクソ真面目で、、、優しすぎて壊れてしまった人、でした(T T)。
今回、私が観たショーヴランは、まさおもゆりやんも、それぞれ違う理由で歌に非常に苦しんでいて、なかなか芝居の解釈がどうこういえるような状態ではなかったのですが。
少し時間をおいて反芻してみると、二人とも、ものすごく面白い芝居をしていたような気がします。
現実とは少し違う時間軸に生きている男。
優しいんですよね、ゆりやんのショーヴランは。サン・シール侯爵の死に顔を伏せ、アルマンを鞭で打つことも出来ず、マルグリットとの約束も破れない。
クソ真面目で、ロベスピエールに心酔していて。(グラパンに対する微妙な対抗心がすごく可愛い♪)
また、ショーヴランが心酔するに足るだけの魅力が、宇月くんのロベスピエールにあるのが良いなあ、と思いました。
本公演のロベスピエール(越乃)はあまりにも胡散臭くて(^ ^)、ショーヴランは“恋は盲目”(違う)になっているとしか思えん!!とゆー感じでしたが、新人公演のロベスピエール(宇月颯)は、あちこちに綻びが見えてきた「革命」という楼閣を必死でに支えようとしている愚直さも感じられて、ショーヴランもそれなりに納得して仕えていたんだろうな、と思ったんですよね。
ただ、血に酔った『今の』ロベスピエールは、いつか自分をも処刑しようとするかもしれない、という恐怖もあるんだろうな、とも思いましたが。
変わってしまった「ボス」に対するショーヴランの寂しさ、「昔はこんな人じゃなかったのに…」という切なさを、すごく感じた新人公演でした。
ショーヴランは、今はもう革命の夢を信じてはいない。
今の「革命政府」が、自分が夢見た「革命」とは程遠いものであることも分かっている。
でも、彼はまだ夢を捨てられない。それはたぶん、「連帯」の夢なんですよね。
「全員が連帯した、革命の夜」。
それはたぶん、彼にとっては「青春」だったのだろう、と、すっかり削げてしまったまさおの頬をみながら、そして、まだまだ幼さを残したゆりやんの頬を見ながら、思ったのでした……。
ああ、東宝が楽しみだなあ♪♪
とにかくショーヴランが好きな私。みりおくんがどんな解釈でショーヴランを演じるのか、めちゃくちゃ楽しみです。
まさおくんも、ゆりやんも、喉をお大事に!!東宝は期待しています♪
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宝塚大劇場にて、月組新人公演「スカーレット・ピンパーネル」を観てまいりました。
本公演の話もまだちゃんと書いてないのに……という気もするのですが、せっかく観たので、とりあえず速報させてください。
まずは。
歌劇団さん、ありがとう!!(^ ^)。
彩星りおんの「忘れましょう(I’ll Forget You)」を、そして「ひとかけらの勇気」を聴くことができて、幸せでした。
素晴らしかった!!歌姫の面目躍如、でしたね。
ドレスも似合ってて、ちゃんと美しかったです。ただ、この人の本領はあくまでも『女役』であって『娘役』ではないんだなあ、というか……(T T)、スカーレットピンパーネル団の恋人たちが全員あまりにも若くて可愛いなかで、マルグリットだけ若干、その、雰囲気的に浮いていたのは……ファンな私でも否定はできない、かも(泣)。
これで、パーシーがもっと渋いタイプだったらまた違ったのかもしれませんが、珠城くんは学年的に若いだけじゃなくて、持ち味がとにかく純朴で明るくて優しい、陽性のヒーロータイプなんですよね。いや、月組に限らず、今若手で“大人っぽくて渋いタイプ”ってあまりいないような……(溜息)。
ああ、でも、もうなんでもいいんです。化粧が濃すぎたり芝居が強すぎたり、りおんも色々と欠点はありましたが、そのあたりは東京までに見直してくださることを期待しています♪
歌はとにかく、最高!でした。音域が広くて、上から下までやわらかい声で出せるうえに、デュエットでちゃんと相手の音を聴いてあわせてくれる。「あなたこそ我が家」のハーモニーの美しさは絶品でした♪下級生の珠城くんにとっては、なによりの相手役だったと思います(^ ^)。
東京でまた、あのナンバーの数々をりおんの美声で聴くことができると思うと、本当にそれだけで幸せになれます(*^ ^*)。
順番が前後してしまいましたが(すみません)、パーシーの珠城りょうくん。
いやー、良かったです。華やかなヒーロー誕生に立ち会えた気がしました(*^ ^*)。
最初の荷車を曳いての銀橋わたりがカットされて、いきなり、センターの大セリからの登場。
一番最初に下手花道にデュハーストの鳳月杏ちゃん、上手花道にドゥ・トゥルネー伯爵の篁祐希くんがセリあがって会話をした後、本舞台の大セリからパーシーがせり上がり、という演出で、たぶん緊張したんでしょうね……。セリ上がってすぐに歌いだす「ひとかけらの勇気」は、腹筋に力が入ってないっぽい感じでしたが、ワンコーラス歌って本舞台での(ショーヴランとマルグリットの)芝居をはさみ、もう一度戻ってきたときの歌は、のびやかな声で凄く良かったです。
明るくてまっすぐで、伸びのある良い声ですよね。中音域の発声がすごくなめらか。ちょっと軽くて色気が足りないけど(^ ^;、聴いていたくなる声だなと思います。
ポジションをちょっと低めにとる癖があるみたいなので、それだけ気をつければ歌手にカウントできるんじゃないかな、と思う。あとは、この大作を二時間歌いっぱなしで最後までもったんだから(「目の前の君」はギリギリな感じではありましたが…)、喉の強さは折り紙つき、ってことで大丈夫、ですかね?(^ ^)
しかし、本当に華やかな人だなあ。「ラスト・プレイ」のムーアは、偶然うまく嵌っただけかもしれない、と思っていたのですが、これは本物かも。レアティーズみたいな役より、こういう純然たるヒーロー役の方が似合うのは宝塚的主役の証ですね★
舞台度胸もすごい、と思います。演出的にコントっぽくしていたところもちゃんとこなしていたし、まだ研3になったばかりなのに、なんだか凄いなあ(@ @)。スタイルはもう少し磨く余地もありそうですが、問題っていう程じゃないし、もともとの顔立ちがシャープなので、男役化粧も違和感ない。どこかで必ず頭は打つと思うんですが、今のところ隙が見つからないって感じですね(^ ^)。せいぜい、グラパンに変装しているときの声色が使えない(声や口調にバリエーションがない)ことくらい、かな?……末恐ろしいわ~(汗)。
ショーヴランの紫門ゆりやくん。
みりおくんのショーヴランを観ていないのですが、基本的にはまさお(龍真咲)の役作りを踏襲していた印象。でも、出てきたものは全然違ってましたね。このあたり、ちゃんと「紫門ゆりや」という個性をもっている役者だな、と思います。
見た目も芝居もしっかり作りこんで、よくやってました。うん、本当に。思いのほかとクールな雰囲気で、黒塗り化粧も似合ってて、シャープな二枚目でした。
今まで、柔らかくて優しい感じの役しか観たことがなかったので、こういう役もできるんだ、とちょっと驚きました(@ @)。
しかし、声が(涙)。
……致命的なほど、低音が出ない(T T)。
難役:フランツが何とかなったので、歌についてはあまり心配していなかったのですが、そっか、ショーヴランってフランツよりさらに低いのかな……?音域的には同じくらいでも、フランツの低音は囁くようにでも声さえ出ればある程度誤魔化せるけど、ショーヴランは低いところで強く響かせないといけないから、より難しいんでしょうか。これを歌いきった星組の麻尋くんは、すごかったんだな。
もともとゆりやんは、歌えるけど声が軽くて柔らかいタイプで、ショーヴランに求められるような強くて太い声は不得意な声質なんですよね。元々得意な音域については、以前よりずいぶん太い声が出てきたなと思ったので、もしかしたら、この数か月で発声を根本から見直していたのかも(?)。まだ途中段階で新公本番を迎えてしまったのだとしたら残念ですが、なんとか東京では結果が出せますように、祈っています。
ロベスピエールの宇月くんは、凄く良かった(*^ ^*)。「マダム・ギロチン」のロベスピエールソロフレーズ、後半のロングトーンに鳥肌がたちました(真顔)。
カーンと通る、強くて響きの深い声。本当ならショーヴランのナンバーを聴いてみたいくらいの歌いあげっぷりで、短いフレーズなのがすごく残念でした。
たぶん宇月くんの方が、ゆりやんより低音部の音域が広いと思うので、ロベスピエールとショーヴランのハーモニーは、上下逆にしてあげても良かったかも……。
芝居も過不足なく、さすがに最上級生の貫録がありました。本公演のようなシンプルな「敵キャラ」ではなく、革命のリーダーくずれっぽく作ってきたのはさすがですね。
まあ、ロベスピエールをあんまり二枚目につくると、あっさりグラパンに騙されてしまうのがおかしな感じになるので、バランスが難しいんですけどね。そのあたりも含めて、宇月くんの匙加減は、絶妙だったと思います♪
プリンス・オヴ・ウェールズの響れおなちゃん。
可愛かった!!
役作りは、園加をもう一段可愛くしたような感じ、でしょうか。いやー、あの笑顔は本当に可愛いです♪
そうかとおもえば、民衆で踊っているときのシャープな怖さも素晴らしいし(*^ ^*)。本公演はショーヴランの部下なので、民衆に全く入ってないんですよね。もったいないことしてるなーと思いました。
最後の挨拶も、温かみがあってよかったです!新公の長、お疲れさまでした♪
サン・シール侯爵の輝月ゆうまくん。
こ、この人は95期ですか!?(@ @)びっくりの巧さ。
私、実は、プログラム観たときに「輝」って字だけみて輝城みつるくんだと思い込んでおりまして(汗)、輝城くんがピポー軍曹で出てきたときに「あれっ?」と驚いたんですが(汗)、輝月くんも素晴らしい声でした!(*^ ^*)。いやー、次から次と新人がでてきて、びっくりだなあ。というか、94期95期の人材豊富ぶりには驚くほかはありません……。
その、ピポー軍曹の輝城みつるくん。達者な人はこういう役をやっても達者なんだなあ…と感心しました。歌がなくてとても残念ですが、笑いを取るべきところでしっかり取っていたのがさすがです♪
他にも書かなくてはいけない人はたくさんいるのですが、とりあえず速報はこのへんで。
あ、でも、これだけはどうしても!!
スカーレットピンパーネル団の恋人たちが、めっちゃ可愛いーーーーーーーっ!!
一人残らず可愛くて、歌も芝居も十分にうまくて、学年的にもそんな下級生ってわけじゃないのに、どうして本公演がこのメンバーでは駄目なのか全然わかりません(嘆)。
あああああ、可愛いよー可愛いよー可愛いよー♪
回りが可愛すぎて、マルグリット一人年上な感じで浮いてるのは否めませんが……化粧や髪型をがんばれ>りおん。
……歌姫だから良いんだもん!
新公演出は生田大和。
生田さんにしては随分と乱暴なカットぶりでしたが、演技指導は丁寧につけてくれていたと思います。
たとえば。結婚のお披露目パーティーの後のパーシーとマルグリットのやり取り。
珠城くんのパーシーは、本公演よりずっと若くてまっすぐで、あんまり余裕がない(T T)ので。マルグリットの裏切りを知って、ものすごく絶望するんですよね。きりやんのパーシーは、苦悩しつつもマルグリットの前ではそれを出さないんですが、珠城くんのパーシーは、そういうところも真っ直ぐで(^ ^;ゞ、そんなパーシーの様子に気づかないマルグリットもどうよ!?という気がする……のですが!
そのぶん、マルグリットは幸せに酔って舞い上がっている、という芝居をしているんですよ、ちゃんと。すごい。こうやって辻褄をあわせているのか……生田さん細かいなあ。
ただ、フォークスが庭園でシュザンヌに云う「パリであなたを救った人に嫉妬している」という台詞を(パリでの救出シーンがカットされているのに)残したのは、生田さんにしては珍しいような気がします。こういう細かいところまで拾って修正するのが彼の面白いところだと思うのですが。忙しかったのかな。
あと、マルグリットがサン・シール侯爵の居場所を告げる手紙を渡す場面が、「ひとかけらの勇気」の曲中に入っていたのは、違和感がありました。手紙を受け取ったショーヴランが時をおかずに部下に渡して、そのまま「マダムギロチン」になだれ込んだ方が、展開としては自然だと思うのですが。
このあたり、せっかくなので東京ではご検討いただきたい、かも(^ ^;
今日のところは以上です。
詳しい感想(本公演含めて)は、またあらためて(^ ^)。
それから、「スカーレット・ピンパーネル」という作品については、星組さんのときにちょっと語った時とそんなに変わっていないので、とりあえずリンクさせていただきます♪
http://80646.diarynote.jp/200809070147030000/
(携帯:http://80646.diarynote.jp/m/200809070147030000/)
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本公演の話もまだちゃんと書いてないのに……という気もするのですが、せっかく観たので、とりあえず速報させてください。
まずは。
歌劇団さん、ありがとう!!(^ ^)。
彩星りおんの「忘れましょう(I’ll Forget You)」を、そして「ひとかけらの勇気」を聴くことができて、幸せでした。
素晴らしかった!!歌姫の面目躍如、でしたね。
ドレスも似合ってて、ちゃんと美しかったです。ただ、この人の本領はあくまでも『女役』であって『娘役』ではないんだなあ、というか……(T T)、スカーレットピンパーネル団の恋人たちが全員あまりにも若くて可愛いなかで、マルグリットだけ若干、その、雰囲気的に浮いていたのは……ファンな私でも否定はできない、かも(泣)。
これで、パーシーがもっと渋いタイプだったらまた違ったのかもしれませんが、珠城くんは学年的に若いだけじゃなくて、持ち味がとにかく純朴で明るくて優しい、陽性のヒーロータイプなんですよね。いや、月組に限らず、今若手で“大人っぽくて渋いタイプ”ってあまりいないような……(溜息)。
ああ、でも、もうなんでもいいんです。化粧が濃すぎたり芝居が強すぎたり、りおんも色々と欠点はありましたが、そのあたりは東京までに見直してくださることを期待しています♪
歌はとにかく、最高!でした。音域が広くて、上から下までやわらかい声で出せるうえに、デュエットでちゃんと相手の音を聴いてあわせてくれる。「あなたこそ我が家」のハーモニーの美しさは絶品でした♪下級生の珠城くんにとっては、なによりの相手役だったと思います(^ ^)。
東京でまた、あのナンバーの数々をりおんの美声で聴くことができると思うと、本当にそれだけで幸せになれます(*^ ^*)。
順番が前後してしまいましたが(すみません)、パーシーの珠城りょうくん。
いやー、良かったです。華やかなヒーロー誕生に立ち会えた気がしました(*^ ^*)。
最初の荷車を曳いての銀橋わたりがカットされて、いきなり、センターの大セリからの登場。
一番最初に下手花道にデュハーストの鳳月杏ちゃん、上手花道にドゥ・トゥルネー伯爵の篁祐希くんがセリあがって会話をした後、本舞台の大セリからパーシーがせり上がり、という演出で、たぶん緊張したんでしょうね……。セリ上がってすぐに歌いだす「ひとかけらの勇気」は、腹筋に力が入ってないっぽい感じでしたが、ワンコーラス歌って本舞台での(ショーヴランとマルグリットの)芝居をはさみ、もう一度戻ってきたときの歌は、のびやかな声で凄く良かったです。
明るくてまっすぐで、伸びのある良い声ですよね。中音域の発声がすごくなめらか。ちょっと軽くて色気が足りないけど(^ ^;、聴いていたくなる声だなと思います。
ポジションをちょっと低めにとる癖があるみたいなので、それだけ気をつければ歌手にカウントできるんじゃないかな、と思う。あとは、この大作を二時間歌いっぱなしで最後までもったんだから(「目の前の君」はギリギリな感じではありましたが…)、喉の強さは折り紙つき、ってことで大丈夫、ですかね?(^ ^)
しかし、本当に華やかな人だなあ。「ラスト・プレイ」のムーアは、偶然うまく嵌っただけかもしれない、と思っていたのですが、これは本物かも。レアティーズみたいな役より、こういう純然たるヒーロー役の方が似合うのは宝塚的主役の証ですね★
舞台度胸もすごい、と思います。演出的にコントっぽくしていたところもちゃんとこなしていたし、まだ研3になったばかりなのに、なんだか凄いなあ(@ @)。スタイルはもう少し磨く余地もありそうですが、問題っていう程じゃないし、もともとの顔立ちがシャープなので、男役化粧も違和感ない。どこかで必ず頭は打つと思うんですが、今のところ隙が見つからないって感じですね(^ ^)。せいぜい、グラパンに変装しているときの声色が使えない(声や口調にバリエーションがない)ことくらい、かな?……末恐ろしいわ~(汗)。
ショーヴランの紫門ゆりやくん。
みりおくんのショーヴランを観ていないのですが、基本的にはまさお(龍真咲)の役作りを踏襲していた印象。でも、出てきたものは全然違ってましたね。このあたり、ちゃんと「紫門ゆりや」という個性をもっている役者だな、と思います。
見た目も芝居もしっかり作りこんで、よくやってました。うん、本当に。思いのほかとクールな雰囲気で、黒塗り化粧も似合ってて、シャープな二枚目でした。
今まで、柔らかくて優しい感じの役しか観たことがなかったので、こういう役もできるんだ、とちょっと驚きました(@ @)。
しかし、声が(涙)。
……致命的なほど、低音が出ない(T T)。
難役:フランツが何とかなったので、歌についてはあまり心配していなかったのですが、そっか、ショーヴランってフランツよりさらに低いのかな……?音域的には同じくらいでも、フランツの低音は囁くようにでも声さえ出ればある程度誤魔化せるけど、ショーヴランは低いところで強く響かせないといけないから、より難しいんでしょうか。これを歌いきった星組の麻尋くんは、すごかったんだな。
もともとゆりやんは、歌えるけど声が軽くて柔らかいタイプで、ショーヴランに求められるような強くて太い声は不得意な声質なんですよね。元々得意な音域については、以前よりずいぶん太い声が出てきたなと思ったので、もしかしたら、この数か月で発声を根本から見直していたのかも(?)。まだ途中段階で新公本番を迎えてしまったのだとしたら残念ですが、なんとか東京では結果が出せますように、祈っています。
ロベスピエールの宇月くんは、凄く良かった(*^ ^*)。「マダム・ギロチン」のロベスピエールソロフレーズ、後半のロングトーンに鳥肌がたちました(真顔)。
カーンと通る、強くて響きの深い声。本当ならショーヴランのナンバーを聴いてみたいくらいの歌いあげっぷりで、短いフレーズなのがすごく残念でした。
たぶん宇月くんの方が、ゆりやんより低音部の音域が広いと思うので、ロベスピエールとショーヴランのハーモニーは、上下逆にしてあげても良かったかも……。
芝居も過不足なく、さすがに最上級生の貫録がありました。本公演のようなシンプルな「敵キャラ」ではなく、革命のリーダーくずれっぽく作ってきたのはさすがですね。
まあ、ロベスピエールをあんまり二枚目につくると、あっさりグラパンに騙されてしまうのがおかしな感じになるので、バランスが難しいんですけどね。そのあたりも含めて、宇月くんの匙加減は、絶妙だったと思います♪
プリンス・オヴ・ウェールズの響れおなちゃん。
可愛かった!!
役作りは、園加をもう一段可愛くしたような感じ、でしょうか。いやー、あの笑顔は本当に可愛いです♪
そうかとおもえば、民衆で踊っているときのシャープな怖さも素晴らしいし(*^ ^*)。本公演はショーヴランの部下なので、民衆に全く入ってないんですよね。もったいないことしてるなーと思いました。
最後の挨拶も、温かみがあってよかったです!新公の長、お疲れさまでした♪
サン・シール侯爵の輝月ゆうまくん。
こ、この人は95期ですか!?(@ @)びっくりの巧さ。
私、実は、プログラム観たときに「輝」って字だけみて輝城みつるくんだと思い込んでおりまして(汗)、輝城くんがピポー軍曹で出てきたときに「あれっ?」と驚いたんですが(汗)、輝月くんも素晴らしい声でした!(*^ ^*)。いやー、次から次と新人がでてきて、びっくりだなあ。というか、94期95期の人材豊富ぶりには驚くほかはありません……。
その、ピポー軍曹の輝城みつるくん。達者な人はこういう役をやっても達者なんだなあ…と感心しました。歌がなくてとても残念ですが、笑いを取るべきところでしっかり取っていたのがさすがです♪
他にも書かなくてはいけない人はたくさんいるのですが、とりあえず速報はこのへんで。
あ、でも、これだけはどうしても!!
スカーレットピンパーネル団の恋人たちが、めっちゃ可愛いーーーーーーーっ!!
一人残らず可愛くて、歌も芝居も十分にうまくて、学年的にもそんな下級生ってわけじゃないのに、どうして本公演がこのメンバーでは駄目なのか全然わかりません(嘆)。
あああああ、可愛いよー可愛いよー可愛いよー♪
回りが可愛すぎて、マルグリット一人年上な感じで浮いてるのは否めませんが……化粧や髪型をがんばれ>りおん。
……歌姫だから良いんだもん!
新公演出は生田大和。
生田さんにしては随分と乱暴なカットぶりでしたが、演技指導は丁寧につけてくれていたと思います。
たとえば。結婚のお披露目パーティーの後のパーシーとマルグリットのやり取り。
珠城くんのパーシーは、本公演よりずっと若くてまっすぐで、あんまり余裕がない(T T)ので。マルグリットの裏切りを知って、ものすごく絶望するんですよね。きりやんのパーシーは、苦悩しつつもマルグリットの前ではそれを出さないんですが、珠城くんのパーシーは、そういうところも真っ直ぐで(^ ^;ゞ、そんなパーシーの様子に気づかないマルグリットもどうよ!?という気がする……のですが!
そのぶん、マルグリットは幸せに酔って舞い上がっている、という芝居をしているんですよ、ちゃんと。すごい。こうやって辻褄をあわせているのか……生田さん細かいなあ。
ただ、フォークスが庭園でシュザンヌに云う「パリであなたを救った人に嫉妬している」という台詞を(パリでの救出シーンがカットされているのに)残したのは、生田さんにしては珍しいような気がします。こういう細かいところまで拾って修正するのが彼の面白いところだと思うのですが。忙しかったのかな。
あと、マルグリットがサン・シール侯爵の居場所を告げる手紙を渡す場面が、「ひとかけらの勇気」の曲中に入っていたのは、違和感がありました。手紙を受け取ったショーヴランが時をおかずに部下に渡して、そのまま「マダムギロチン」になだれ込んだ方が、展開としては自然だと思うのですが。
このあたり、せっかくなので東京ではご検討いただきたい、かも(^ ^;
今日のところは以上です。
詳しい感想(本公演含めて)は、またあらためて(^ ^)。
それから、「スカーレット・ピンパーネル」という作品については、星組さんのときにちょっと語った時とそんなに変わっていないので、とりあえずリンクさせていただきます♪
http://80646.diarynote.jp/200809070147030000/
(携帯:http://80646.diarynote.jp/m/200809070147030000/)
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スカーレット・ピンパーネル
2010年5月3日 宝塚(月)宝塚大劇場にて、月組公演「スカーレットピンパーネル」を観てまいりました!
霧矢さん、超かっこいい!!(はぁと)
速報終了。
詳しいことは、また帰ったあとで書きますね♪
あ。
私が観たのは、ショーヴランはまさお(龍真咲)、アルマンはみりお(明日海りお)の回でした。
まさおくんが喉を壊しているという噂は聞いていましたが、私はそんなに気にならなかったです。
むしろ、喉に無理のない発声を心がけているせいか、呼吸がずいぶん深くなって今まで出せなかった低音部がよくでていたと思います。カーンと出ていた高音部が出ないのはとても残念ですが、ショーヴランにあの音域あんまり必要じゃないので(^ ^;
ちょっとかすれた甘い低音に、今まで感じたことのない色気を感じました(*^ ^*)。
不調なことは間違いないけど、いままで喉に負担のかかる歌い方をしていたことのに問題があるので、これを機会に発声を見直して、一歩先へ進んでくれたら、と思います♪
みりおくんはなかなかに絶好調!という感じで、キラキラオーラ大爆発!な感じでした。
まりもちゃんの弟、という設定に違和感がないのはさすがです(*^ ^*)。
ショーヴランは東宝までおあずけ(というか取れてない/涙)ですが、アルマンもとても魅力的でした♪
デュハーストのもりえちゃん(青樹泉)がとても格好良い。
ぴったりの役で、包容力のあるいい芝居を見せてくれました。もう少し発声が落ち着くともっといいんだけどなあ。
フォークスのマギー(星条海斗)は、珍しい白い役にちょっと苦戦しつつ、裏のあるくせ者の貴族をがんばっていたと思います。そのまま立っているだけで十分格好良いんだから、あんまり考えすぎない方がいいと思うんだけどなあ。
るうちゃん(光月るう)、宇月颯くん、紫門ゆりやん、煌月爽人くん、珠城りょうくん、みんながんばってました。星組さんとは若干役割が違っていたような気がしますが、東宝に来るまでに、みなさんもっともっとキャラを立ててきてくれると思うので、楽しみにお待ちしております(*^ ^*)。
プリンス・オヴ・ウェールズは桐生園加。
………これはもう、登場のインパクトがすべてを語ってくれました。素晴らしい!!ありがとう園加。
ショーヴランにつきしたがう、みっしょん(美翔かずき)と響れおなちゃん。共に独創性のある芝居に定評の(猫的に)ある人ですが、いやーーーー、今回も実におもしろい小芝居をしてくれました(^ ^)。とくにみっしょん、あなたの役作りの裏になにがあるのか聞いてみたいからぜひお茶会に参加してみたいです……(汗)。いったい、みりおくんのショーヴランになったらどんなことをしてくれるのか知りたいです。早く観たい♪♪
あとは……洗濯女たちの場面でターゲットになっている(天野)ほたると(妃鳳)こころの二人の美しさに目を奪われました(*^ ^*)。月組一番の美女たちに万歳!
ルイ・シャルルの愛希くんも、透明感があってきれいで、でも元気で意外とやんちゃな美少年っていうところが、作品の中での役割にぴったりあっていたと思います。革命と貴族、“正義”と“独裁”が入れ替わったこの作品の中で、この子を助けることが正義なんだ、と真っ直ぐに言うことができるのは幸せなことだな、と納得しました。
「紅はこべ」を「宝塚作品」にするキーとなる人物。その子に魅力があることはとても大切なことだと思います♪
他にもいろいろ、語りたい方はたくさんいらっしゃるのですが。
なにはともあれ、良い公演でした。
東宝が楽しみ!!
そして、
霧矢さん、まりもちゃん、お披露目公演おめでとうございます!(^ ^)
.
霧矢さん、超かっこいい!!(はぁと)
速報終了。
詳しいことは、また帰ったあとで書きますね♪
あ。
私が観たのは、ショーヴランはまさお(龍真咲)、アルマンはみりお(明日海りお)の回でした。
まさおくんが喉を壊しているという噂は聞いていましたが、私はそんなに気にならなかったです。
むしろ、喉に無理のない発声を心がけているせいか、呼吸がずいぶん深くなって今まで出せなかった低音部がよくでていたと思います。カーンと出ていた高音部が出ないのはとても残念ですが、ショーヴランにあの音域あんまり必要じゃないので(^ ^;
ちょっとかすれた甘い低音に、今まで感じたことのない色気を感じました(*^ ^*)。
不調なことは間違いないけど、いままで喉に負担のかかる歌い方をしていたことのに問題があるので、これを機会に発声を見直して、一歩先へ進んでくれたら、と思います♪
みりおくんはなかなかに絶好調!という感じで、キラキラオーラ大爆発!な感じでした。
まりもちゃんの弟、という設定に違和感がないのはさすがです(*^ ^*)。
ショーヴランは東宝までおあずけ(というか取れてない/涙)ですが、アルマンもとても魅力的でした♪
デュハーストのもりえちゃん(青樹泉)がとても格好良い。
ぴったりの役で、包容力のあるいい芝居を見せてくれました。もう少し発声が落ち着くともっといいんだけどなあ。
フォークスのマギー(星条海斗)は、珍しい白い役にちょっと苦戦しつつ、裏のあるくせ者の貴族をがんばっていたと思います。そのまま立っているだけで十分格好良いんだから、あんまり考えすぎない方がいいと思うんだけどなあ。
るうちゃん(光月るう)、宇月颯くん、紫門ゆりやん、煌月爽人くん、珠城りょうくん、みんながんばってました。星組さんとは若干役割が違っていたような気がしますが、東宝に来るまでに、みなさんもっともっとキャラを立ててきてくれると思うので、楽しみにお待ちしております(*^ ^*)。
プリンス・オヴ・ウェールズは桐生園加。
………これはもう、登場のインパクトがすべてを語ってくれました。素晴らしい!!ありがとう園加。
ショーヴランにつきしたがう、みっしょん(美翔かずき)と響れおなちゃん。共に独創性のある芝居に定評の(猫的に)ある人ですが、いやーーーー、今回も実におもしろい小芝居をしてくれました(^ ^)。とくにみっしょん、あなたの役作りの裏になにがあるのか聞いてみたいからぜひお茶会に参加してみたいです……(汗)。いったい、みりおくんのショーヴランになったらどんなことをしてくれるのか知りたいです。早く観たい♪♪
あとは……洗濯女たちの場面でターゲットになっている(天野)ほたると(妃鳳)こころの二人の美しさに目を奪われました(*^ ^*)。月組一番の美女たちに万歳!
ルイ・シャルルの愛希くんも、透明感があってきれいで、でも元気で意外とやんちゃな美少年っていうところが、作品の中での役割にぴったりあっていたと思います。革命と貴族、“正義”と“独裁”が入れ替わったこの作品の中で、この子を助けることが正義なんだ、と真っ直ぐに言うことができるのは幸せなことだな、と納得しました。
「紅はこべ」を「宝塚作品」にするキーとなる人物。その子に魅力があることはとても大切なことだと思います♪
他にもいろいろ、語りたい方はたくさんいらっしゃるのですが。
なにはともあれ、良い公演でした。
東宝が楽しみ!!
そして、
霧矢さん、まりもちゃん、お披露目公演おめでとうございます!(^ ^)
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銀河劇場にて、「ローマの休日」を観劇してまいりました。
不朽の名画「ローマの休日」の幻のオリジナルという発想で、マキノノゾミ氏が脚本・演出(脚本は鈴木哲也氏と)を務めたストレートプレイ。
以前帝国劇場で観たミュージカル版があまりぴんと来なかったので、「やっぱりローマは映画だな」と思っていたし、今回もそんなに行く気満々だったわけではないのですが、たまたまチケットが手に入ったので、せっかくだから…という程度の気持ちで行ってきました。
で。
とっても良かったです(^ ^)。
役者は三人。
ジョー・ブラッドレイに吉田栄作。
アーニャ(アン王女)に朝海ひかる。
アーヴィングに小倉久寛。
あとは、アン王女ご病気のニュースをひたすら喋るラジオのナレーターとして、あるいは、ラストの記者会見での記者として、川下大洋さんが声のみ出演。そして、サンタンジェロの船上パーティでアーヴィングと踊る女、アン王女と踊る男として人形が二体登場するだけ。
実にシンプルな舞台でした。
なんといっても、発想がいい!
「あの有名な『ローマの休日』には、実はオフ・オフ・ブロードウェイの舞台というオリジナルがあった!」というマキノさんの妄想(?)から立ちあがった、という今回の作品。
いやー、本当にオフオフでやっていそうな雰囲気があったのが、すごく良かったです。
セットと言えるのはジョーのアパートのみ。一幕は完全にワンシチュエーションで、アーニャの“最初の冒険”は丸ごとカット。
いっそのこと、2幕も完全なワンシチュエーションで構成すれば良かったのに、と思ったほど、ジョーのアパートでの緊迫感のある芝居が良かったです。
特ダネにあっさり撒かれて落ち込むジョー、そこにひょっこりと帰ってくる少女。最初の冒険にワクワクして、上気した頬が美しいアーニャと、背中を丸めて少し上目づかいに少女を見る中年男。
コムさんの“少女”っぽい透明感と硬さ、そしてコケティッシュな可愛らしさが同居する魅力が、三人では広すぎる舞台全体に漲るようでした。
そして、なんといっても、アーニャに真っ向から対峙する吉田栄作さんの、ダンディな魅力。言葉を飲み込んで煙草に火を点す仕草の格好良いことといったら!!(*^ ^*)ああ、「カサブランカ」を外部舞台で上演するなら、この人のリックを観てみたいな、と、そんなことさえ思いました。
そんな二人を賑やかに見守る小倉さんの独特の存在感と明るさも、役にぴったりでとても良かったです。三人のキャスティングは、三人ともはまり役で凄い!の一言。緊密な芝居に必要な役者を集めたステージでした。
<この後は、ネタばれがあります。映画も舞台も両方ネタばれして構わないという方だけお読みください>
原作の映画は大好きで、何度か観ているのですが、……意外と覚えていないものなんだなあ、と。「あ、これ映画とそっくり同じだ!」というのはわかるんですけど、「あれ?こんな場面あったっけ?」と思ったときに、映画と違うのか、同じだけど私が忘れているのか、全然わからない(汗)。
冒頭、タクシーから降りてアパートに向かうジョーが、タクシーの運ちゃんとやりあう(この女の子をどうするんだ?/俺には関係のない娘なんだ。千リラやるからどうにかしてやってくれ/そんなこと言われても困るよ/云々)会話を聞きながら、この会話は映画のとおりのような気がするけど、何かが違う……としばらく考えていました。
終わってから思い出したんですけど、映画には、この前に大使館で女官と話をするアン王女の場面がありましたよね?医者に睡眠薬を与えられて、そのまま外に出て、あくびしながら歩いている場面。
そして、一晩をジョーのアパートで過ごしたアン王女が、「帰る」と言ってアパートを出て行ったあとの“最初の冒険”、市場をふらふらして、床屋に入って、という場面が丸ごと全部カットされて、一通り冒険をした王女が、昼過ぎに「お礼を言うために」ジョーのアパートにまた戻ってくる……という展開になっていたのですが。
ああ、ドラマとしては、これで十分なんだ、と思ったんですよね。
あらためて、この話、『幻のオリジナル』として、ジョーのアパートでのワンシチュエーションものを考えたのは正解だったのかも、と思いました。だって、大使館の場面がなくても、「最初の冒険」が、その冒険を語る王女のキラキラした瞳と上気した頬だけの表現になっても、何の違和感もなく話が進んでたんだもん。
以前観たミュージカル版では、たしか床屋役を太川陽介さんがやっていて、髪を切る場面とか、そういう細かい冒険がいちいち凄いミュージカルナンバーだったような気がするんですが……芝居としては、後からの説明ひとつで終わるエピソードだったんだな、と。
そして。
この場面を観ながら思ったのは、この舞台の主役は、王女じゃなくてジョー・ブラッドレイなんだな、ってことでした。
映画は、今思い出してみても完全にアン王女が主役。
当時は無名な新人女優だったはずのオードリー・ヘップバーンを、よくこんな役に配したなとあらためて思うのですが、終始アン王女の冒険がメインテーマであり、市場を歩く王女、髪を切る王女、すべての視点は彼女に集中していて、彼女の魅力で作品世界が成立していたのですが。
でも。
マキノノゾミ演出の舞台版「ローマの休日」の主役は、レッドパージでハリウッドを追われた脚本家ジョー・ブラッドレイ。
信念に殉じて夢を懸けた仕事を喪い、心に染まない三流ゴシップ記者の仕事で心を荒らしていた中年男。
ハリウッドを追われたのは、自分自身に対する忠節を曲げなかったから(←査問会に呼び出され、仲間内のコミュニストの名前を言うように強制されたのを拒否したために議会侮辱罪を適用された)。
だから、戻りたいと願うことさえできずにいる。
ましてや、共にローマへ流れてきた仲間の前では。
でも、心の片隅では、果たされなかった夢の欠片が泣いている。
声もあげずに、ひっそりと。
そんな男の世界に、突然飛び込んできたティンカー・ベル。
「ローマ」という街をお伽話の街にしてしまう、ファンタジーの住人。
明るくて軽やかな、ネバーランドへの案内人。
でも、そんな彼女には義務があった。
ネバーランドにはネバーランド流の、果たされなければならない義務が。
だから彼は、「学校へ戻らなくては」と言うティンカーベルに、教えてあげる。
「人は、義務と同時に、権利も持っているもんだ」
人生にたった一日だけの休暇をとる権利が、と。
たぶん。この瞬間(一幕ラスト)だけは、彼は特ダネのことも、編集長が約束してくれた5千ドルのことも、忘れていたのでしょう。
俺も休暇を取るから、と、
そう口にした、この一瞬だけ、は。
この場面での、つかみどころのないコムさんの芝居がとてもよかったです。
ジョーと会話をしているときの一挙手一投足に気持ちがあふれていて、哀しいほどにきれいでした。
ジョーが「先に行ってる」とアパートを出た後、一人残されて電話に手を伸ばすまでの逡巡、声を張って「我が国の大使館を」と言いながら、「……いいえ、いいです」と電話を切るまでの、ピンと張りつめた細い背中。
くるりと振り向いて、ドアに向かって、もう一度振り返って、ドアをあけて、立ち止まって、歩きだして……一つ一つの仕草に込められた迷いと希望、あふれんばかりの喜びと、それを抑えようとする気高い意思のせめぎあいが、ひどく切なくて。
一日だけ、と口にしたジョーの『本当の願い』が、このときの彼女にはちゃんと分かっていたのかもしれない、と思いました。
願いをかなえる妖精として、彼女は“彼のために”一日の休暇を取ることに決めたのかもしれない、と、そんなふうに。
一幕をアパートで過ごしたジョーとアンは、2幕はローマの街をあちこち歩きます。
カフェ、べスパ(スクーター)、祈りの壁、真実の口。
このあたりの展開は、ほぼ映画のとおり。だったと思います。たぶん。
ひたすら楽しくて、誰もがローマ観光に行きたくなる名場面の数々。いやー、かなり本気でローマに行きたくなりました(^ ^)。
ただひとつ、祈りの壁での会話は映画とはだいぶ違っていて、アーニャはここでアーヴィングにジョーの過去を聞くんですよね。
「俺はそのリスト(コミュニストの名簿)に入っていた。でも、奴は俺の名前を言わなかった……」
淡々とした口調に、優しさがにじむのがすごくいい。それを聞いているアーニャの、切なげな風情も凄く良かったです。その場にいない(←ジェラートを買いにいっている)ジョーについて語る二人が、なんだかひどく切なくて。
夜をすごす、サンタンジェロの船上パーティー。
明るい音楽に乗って踊るアーヴィング(と人形)。
ゆったりとした音楽にあわせて踊るジョーとアーニャ。
床屋の人形を持ってでてくる小倉さん。
……いやー、ここ、文章では説明できないんですが。めっちゃ笑わせていただきました(^ ^)。
近衛隊(だっけ?)に見つかって、テヴェレ河に飛び込んで逃げる二人。
アパートに戻って着替えるアーニャ。
「夢がかなったわ。…雨は降らなかったけど、濡れて歩くことができた」
茶目っ気を見せるアーニャを、無言で見守るジョー。
言葉すくなに別れのあいさつをする二人が、とても切ない。
このあたりは映画のとおりだった……と思うのですが。
……すみません。別れ際にジョーの手帳を見てしまったアン王女が、彼の正体(と目的)に気づいて、彼を責める場面って、映画にもありましたっけ……?
アン王女は、記者会見の場でジョーに会って初めて彼の正体を知ったのだと思っていたんですけど、私。それって、本当に映画を観たのかっ!?と言われても仕方ないような重大な問題だと思うんですが……ううう、自信ない(^ ^;ゞ
まあ、とにかく。
この場面が良かったんです、凄く(T T)。
王女の威厳を取り戻し、「独占インタビューを受けましょう」を言う王女。
決まりきった質問をするジョー。
「今回のご旅行で、印象に残ったご訪問地は?」
「どの街もそれぞれに美しく、どれか一つをあげるのは困難ですわ……」
有名な台詞を、そこで切って終わらせる。
硬く凍った、美しい人形のような無表情。硬質な声。
別れを告げてドアへ向かって歩きだす王女の背に、新聞記者の最後の質問が投げかけられる。
「祈りの壁で、何を祈られたのですか」
小さく震える背中。
「大きな願い事と、小さな願い事を」
「具体的には、どのような」
「大きな願い事は、世界の平和と国民の幸せ。小さな願い事は、……あまりに個人的なことですので」
「そこをなんとか。わが社だけに」
唇をキュッとかみしめて、王女が身体ごと振り返る。
「私の大切なお友達が、もう一度映画の世界にお戻りになれるように、と」
……いやはや。
泣かされました。コムさんと、吉田さんに。
いや違う、マキノさんに。
ラストの記者会見は、ほぼ映画のとおり。
白い衣装に身を包んだアン王女殿下は、輝くばかりに美しく、コケティッシュな笑顔で記者たちの質問に答えていました。
役者がいないので、ジョー以外の記者はただの光。声は川下さんと小倉さんがやっていらしたと思います。
最後にアン王女が一人一人と握手をするところも、コムさんのパントマイムでした。
この、握手の場面が。
世界に俺(ジョー)と彼女(アーニャ)しかいない的な演出効果があって、実に秀逸だったと思います。
下手の端で王女を待つジョーの背中が、彼女が近付くにつれてだんだん緊張感を増していくのが、すごく面白かった。
これは、役者を三人と割り切ったことの勝利だな、と思いましたね。
記者会見を終え、退出した王女殿下を見送った後。
そのままそこに残ってぼーっと待っているジョーの芝居が、また良かったです(T T)。
夢の王女が、もう一度そこからあらわれるのではないか、と、そんな虚しい夢をみながら、そんなことが二度と現実に起こることはないことを知っていて、
……それでも、そんな夢をもう一度見ることのんできた自分を心底喜んでいる、そんな芝居。
必ず、彼はもう一度映画の世界に戻るだろう、
そこでたぶん、夢の国の王女の物語を語るのだろう、と、そんな予感を残して。
そうして彼は微笑みを浮かべて退場し、物語の幕が下りる。
“夢の世界”のおしまいを告げるエンドロール。
セットはジョーのアパートだけにして、ローマの街を映像だけで描いた世界観にふさわしく、古臭いフォントで「The END」と描かれたエンドロールが印象的。
「幻のオリジナル」という設定にぴったりの舞台だったと思います。
残念ながら、あの時代にこんなに映像を駆使した舞台が作れたはずはないのですが(^ ^)、この舞台からインスパイアされて、あの映画が作られる、という設定がすごく自然。
素晴らしい!と思いました。
男役としてのコムさんにはあまり興味がなかった猫ですが、女優としてファム・ファタルを演じることができるコムさんは、素敵だなあと毎回思います、うん(*^ ^*)。
中性的な魅力、硬質で涼しげなたたずまい。なにもかも、立っているだけでアン王女でした。
可愛かった♪
そして。
吉田栄作のダンディな魅力に嵌りました(滝汗)。さすが、「抱かれたい男No.1」(←いつの話ですか)だけあります。
舞台を拝見したのは初めてなんですが、ぜひぜひこれからもいろんな舞台に出てほしいです!次はミュージカルなんてどうでしょう(真顔)。
いやー、吉田さんの格好良さを見るだけでも、チケット代の半分は元が取れますよ♪などと売り込んでみたりして♪
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不朽の名画「ローマの休日」の幻のオリジナルという発想で、マキノノゾミ氏が脚本・演出(脚本は鈴木哲也氏と)を務めたストレートプレイ。
以前帝国劇場で観たミュージカル版があまりぴんと来なかったので、「やっぱりローマは映画だな」と思っていたし、今回もそんなに行く気満々だったわけではないのですが、たまたまチケットが手に入ったので、せっかくだから…という程度の気持ちで行ってきました。
で。
とっても良かったです(^ ^)。
役者は三人。
ジョー・ブラッドレイに吉田栄作。
アーニャ(アン王女)に朝海ひかる。
アーヴィングに小倉久寛。
あとは、アン王女ご病気のニュースをひたすら喋るラジオのナレーターとして、あるいは、ラストの記者会見での記者として、川下大洋さんが声のみ出演。そして、サンタンジェロの船上パーティでアーヴィングと踊る女、アン王女と踊る男として人形が二体登場するだけ。
実にシンプルな舞台でした。
なんといっても、発想がいい!
「あの有名な『ローマの休日』には、実はオフ・オフ・ブロードウェイの舞台というオリジナルがあった!」というマキノさんの妄想(?)から立ちあがった、という今回の作品。
いやー、本当にオフオフでやっていそうな雰囲気があったのが、すごく良かったです。
セットと言えるのはジョーのアパートのみ。一幕は完全にワンシチュエーションで、アーニャの“最初の冒険”は丸ごとカット。
いっそのこと、2幕も完全なワンシチュエーションで構成すれば良かったのに、と思ったほど、ジョーのアパートでの緊迫感のある芝居が良かったです。
特ダネにあっさり撒かれて落ち込むジョー、そこにひょっこりと帰ってくる少女。最初の冒険にワクワクして、上気した頬が美しいアーニャと、背中を丸めて少し上目づかいに少女を見る中年男。
コムさんの“少女”っぽい透明感と硬さ、そしてコケティッシュな可愛らしさが同居する魅力が、三人では広すぎる舞台全体に漲るようでした。
そして、なんといっても、アーニャに真っ向から対峙する吉田栄作さんの、ダンディな魅力。言葉を飲み込んで煙草に火を点す仕草の格好良いことといったら!!(*^ ^*)ああ、「カサブランカ」を外部舞台で上演するなら、この人のリックを観てみたいな、と、そんなことさえ思いました。
そんな二人を賑やかに見守る小倉さんの独特の存在感と明るさも、役にぴったりでとても良かったです。三人のキャスティングは、三人ともはまり役で凄い!の一言。緊密な芝居に必要な役者を集めたステージでした。
<この後は、ネタばれがあります。映画も舞台も両方ネタばれして構わないという方だけお読みください>
原作の映画は大好きで、何度か観ているのですが、……意外と覚えていないものなんだなあ、と。「あ、これ映画とそっくり同じだ!」というのはわかるんですけど、「あれ?こんな場面あったっけ?」と思ったときに、映画と違うのか、同じだけど私が忘れているのか、全然わからない(汗)。
冒頭、タクシーから降りてアパートに向かうジョーが、タクシーの運ちゃんとやりあう(この女の子をどうするんだ?/俺には関係のない娘なんだ。千リラやるからどうにかしてやってくれ/そんなこと言われても困るよ/云々)会話を聞きながら、この会話は映画のとおりのような気がするけど、何かが違う……としばらく考えていました。
終わってから思い出したんですけど、映画には、この前に大使館で女官と話をするアン王女の場面がありましたよね?医者に睡眠薬を与えられて、そのまま外に出て、あくびしながら歩いている場面。
そして、一晩をジョーのアパートで過ごしたアン王女が、「帰る」と言ってアパートを出て行ったあとの“最初の冒険”、市場をふらふらして、床屋に入って、という場面が丸ごと全部カットされて、一通り冒険をした王女が、昼過ぎに「お礼を言うために」ジョーのアパートにまた戻ってくる……という展開になっていたのですが。
ああ、ドラマとしては、これで十分なんだ、と思ったんですよね。
あらためて、この話、『幻のオリジナル』として、ジョーのアパートでのワンシチュエーションものを考えたのは正解だったのかも、と思いました。だって、大使館の場面がなくても、「最初の冒険」が、その冒険を語る王女のキラキラした瞳と上気した頬だけの表現になっても、何の違和感もなく話が進んでたんだもん。
以前観たミュージカル版では、たしか床屋役を太川陽介さんがやっていて、髪を切る場面とか、そういう細かい冒険がいちいち凄いミュージカルナンバーだったような気がするんですが……芝居としては、後からの説明ひとつで終わるエピソードだったんだな、と。
そして。
この場面を観ながら思ったのは、この舞台の主役は、王女じゃなくてジョー・ブラッドレイなんだな、ってことでした。
映画は、今思い出してみても完全にアン王女が主役。
当時は無名な新人女優だったはずのオードリー・ヘップバーンを、よくこんな役に配したなとあらためて思うのですが、終始アン王女の冒険がメインテーマであり、市場を歩く王女、髪を切る王女、すべての視点は彼女に集中していて、彼女の魅力で作品世界が成立していたのですが。
でも。
マキノノゾミ演出の舞台版「ローマの休日」の主役は、レッドパージでハリウッドを追われた脚本家ジョー・ブラッドレイ。
信念に殉じて夢を懸けた仕事を喪い、心に染まない三流ゴシップ記者の仕事で心を荒らしていた中年男。
ハリウッドを追われたのは、自分自身に対する忠節を曲げなかったから(←査問会に呼び出され、仲間内のコミュニストの名前を言うように強制されたのを拒否したために議会侮辱罪を適用された)。
だから、戻りたいと願うことさえできずにいる。
ましてや、共にローマへ流れてきた仲間の前では。
でも、心の片隅では、果たされなかった夢の欠片が泣いている。
声もあげずに、ひっそりと。
そんな男の世界に、突然飛び込んできたティンカー・ベル。
「ローマ」という街をお伽話の街にしてしまう、ファンタジーの住人。
明るくて軽やかな、ネバーランドへの案内人。
でも、そんな彼女には義務があった。
ネバーランドにはネバーランド流の、果たされなければならない義務が。
だから彼は、「学校へ戻らなくては」と言うティンカーベルに、教えてあげる。
「人は、義務と同時に、権利も持っているもんだ」
人生にたった一日だけの休暇をとる権利が、と。
たぶん。この瞬間(一幕ラスト)だけは、彼は特ダネのことも、編集長が約束してくれた5千ドルのことも、忘れていたのでしょう。
俺も休暇を取るから、と、
そう口にした、この一瞬だけ、は。
この場面での、つかみどころのないコムさんの芝居がとてもよかったです。
ジョーと会話をしているときの一挙手一投足に気持ちがあふれていて、哀しいほどにきれいでした。
ジョーが「先に行ってる」とアパートを出た後、一人残されて電話に手を伸ばすまでの逡巡、声を張って「我が国の大使館を」と言いながら、「……いいえ、いいです」と電話を切るまでの、ピンと張りつめた細い背中。
くるりと振り向いて、ドアに向かって、もう一度振り返って、ドアをあけて、立ち止まって、歩きだして……一つ一つの仕草に込められた迷いと希望、あふれんばかりの喜びと、それを抑えようとする気高い意思のせめぎあいが、ひどく切なくて。
一日だけ、と口にしたジョーの『本当の願い』が、このときの彼女にはちゃんと分かっていたのかもしれない、と思いました。
願いをかなえる妖精として、彼女は“彼のために”一日の休暇を取ることに決めたのかもしれない、と、そんなふうに。
一幕をアパートで過ごしたジョーとアンは、2幕はローマの街をあちこち歩きます。
カフェ、べスパ(スクーター)、祈りの壁、真実の口。
このあたりの展開は、ほぼ映画のとおり。だったと思います。たぶん。
ひたすら楽しくて、誰もがローマ観光に行きたくなる名場面の数々。いやー、かなり本気でローマに行きたくなりました(^ ^)。
ただひとつ、祈りの壁での会話は映画とはだいぶ違っていて、アーニャはここでアーヴィングにジョーの過去を聞くんですよね。
「俺はそのリスト(コミュニストの名簿)に入っていた。でも、奴は俺の名前を言わなかった……」
淡々とした口調に、優しさがにじむのがすごくいい。それを聞いているアーニャの、切なげな風情も凄く良かったです。その場にいない(←ジェラートを買いにいっている)ジョーについて語る二人が、なんだかひどく切なくて。
夜をすごす、サンタンジェロの船上パーティー。
明るい音楽に乗って踊るアーヴィング(と人形)。
ゆったりとした音楽にあわせて踊るジョーとアーニャ。
床屋の人形を持ってでてくる小倉さん。
……いやー、ここ、文章では説明できないんですが。めっちゃ笑わせていただきました(^ ^)。
近衛隊(だっけ?)に見つかって、テヴェレ河に飛び込んで逃げる二人。
アパートに戻って着替えるアーニャ。
「夢がかなったわ。…雨は降らなかったけど、濡れて歩くことができた」
茶目っ気を見せるアーニャを、無言で見守るジョー。
言葉すくなに別れのあいさつをする二人が、とても切ない。
このあたりは映画のとおりだった……と思うのですが。
……すみません。別れ際にジョーの手帳を見てしまったアン王女が、彼の正体(と目的)に気づいて、彼を責める場面って、映画にもありましたっけ……?
アン王女は、記者会見の場でジョーに会って初めて彼の正体を知ったのだと思っていたんですけど、私。それって、本当に映画を観たのかっ!?と言われても仕方ないような重大な問題だと思うんですが……ううう、自信ない(^ ^;ゞ
まあ、とにかく。
この場面が良かったんです、凄く(T T)。
王女の威厳を取り戻し、「独占インタビューを受けましょう」を言う王女。
決まりきった質問をするジョー。
「今回のご旅行で、印象に残ったご訪問地は?」
「どの街もそれぞれに美しく、どれか一つをあげるのは困難ですわ……」
有名な台詞を、そこで切って終わらせる。
硬く凍った、美しい人形のような無表情。硬質な声。
別れを告げてドアへ向かって歩きだす王女の背に、新聞記者の最後の質問が投げかけられる。
「祈りの壁で、何を祈られたのですか」
小さく震える背中。
「大きな願い事と、小さな願い事を」
「具体的には、どのような」
「大きな願い事は、世界の平和と国民の幸せ。小さな願い事は、……あまりに個人的なことですので」
「そこをなんとか。わが社だけに」
唇をキュッとかみしめて、王女が身体ごと振り返る。
「私の大切なお友達が、もう一度映画の世界にお戻りになれるように、と」
……いやはや。
泣かされました。コムさんと、吉田さんに。
いや違う、マキノさんに。
ラストの記者会見は、ほぼ映画のとおり。
白い衣装に身を包んだアン王女殿下は、輝くばかりに美しく、コケティッシュな笑顔で記者たちの質問に答えていました。
役者がいないので、ジョー以外の記者はただの光。声は川下さんと小倉さんがやっていらしたと思います。
最後にアン王女が一人一人と握手をするところも、コムさんのパントマイムでした。
この、握手の場面が。
世界に俺(ジョー)と彼女(アーニャ)しかいない的な演出効果があって、実に秀逸だったと思います。
下手の端で王女を待つジョーの背中が、彼女が近付くにつれてだんだん緊張感を増していくのが、すごく面白かった。
これは、役者を三人と割り切ったことの勝利だな、と思いましたね。
記者会見を終え、退出した王女殿下を見送った後。
そのままそこに残ってぼーっと待っているジョーの芝居が、また良かったです(T T)。
夢の王女が、もう一度そこからあらわれるのではないか、と、そんな虚しい夢をみながら、そんなことが二度と現実に起こることはないことを知っていて、
……それでも、そんな夢をもう一度見ることのんできた自分を心底喜んでいる、そんな芝居。
必ず、彼はもう一度映画の世界に戻るだろう、
そこでたぶん、夢の国の王女の物語を語るのだろう、と、そんな予感を残して。
そうして彼は微笑みを浮かべて退場し、物語の幕が下りる。
“夢の世界”のおしまいを告げるエンドロール。
セットはジョーのアパートだけにして、ローマの街を映像だけで描いた世界観にふさわしく、古臭いフォントで「The END」と描かれたエンドロールが印象的。
「幻のオリジナル」という設定にぴったりの舞台だったと思います。
残念ながら、あの時代にこんなに映像を駆使した舞台が作れたはずはないのですが(^ ^)、この舞台からインスパイアされて、あの映画が作られる、という設定がすごく自然。
素晴らしい!と思いました。
男役としてのコムさんにはあまり興味がなかった猫ですが、女優としてファム・ファタルを演じることができるコムさんは、素敵だなあと毎回思います、うん(*^ ^*)。
中性的な魅力、硬質で涼しげなたたずまい。なにもかも、立っているだけでアン王女でした。
可愛かった♪
そして。
吉田栄作のダンディな魅力に嵌りました(滝汗)。さすが、「抱かれたい男No.1」(←いつの話ですか)だけあります。
舞台を拝見したのは初めてなんですが、ぜひぜひこれからもいろんな舞台に出てほしいです!次はミュージカルなんてどうでしょう(真顔)。
いやー、吉田さんの格好良さを見るだけでも、チケット代の半分は元が取れますよ♪などと売り込んでみたりして♪
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明治座にて、早乙女太一主演「嗚呼、田原坂/早乙女太一 舞踊ショー」を観劇してまいりました。
まずは二幕物の「嗚呼、田原坂」(作:西田大輔、演出:岡村俊一、構成:渡辺和徳)があって、その後さらに休憩をはさんで、劇団朱雀の「早乙女舞踊ショー」という構成。
こういう構成は初めてで、いわゆる三幕構成ともちょっと違う感じでした。
雰囲気的には、明治座主導のお芝居(二幕)のあとに、劇団朱雀のショーがちょこっとついている、という印象。私は劇団朱雀の公演を初めて観たのですが、いつもこういう形式で公演されていらっしゃるのでしょうか……?
「嗚呼、田原坂」
西南戦争の激戦地であった田原坂を舞台に、そこを守り抜こうとした青年剣士・結城新之助(早乙女)の物語。
飫肥(おび)藩の藩士で、天才剣士と呼ばれた新之助。この物語は、あくまでも『新之助の物語』であって、『西南戦争』がテーマではなかったのが面白かったです。
新之助と、新之助の父親(結城惣左衛門/伊吹謙太朗)の後添えに入った伊予(持田真樹。新之助の幼馴染)との、ほのかな恋とすれ違い。伊予いる飫肥を、薩摩を守ろうとする新之助の想いは、ときおり彼の決意からはみだして、彷徨い出てしまう。
伊予が愛しい。その気持ちは父への憎しみに容易にすり替わってしまう。だから、気持ちを押し殺して剣を握る。ただ、喪ってはならないものを喪わないために。
宮崎県の南端、志布志湾の上にあたるところ。当時の「飫肥藩」は、そのあたりにあったようです。土地柄などは想像するしかありませんが、今も昔も、非常に栄えた地域だとは言い難い場所でしょうね。
それでも、島津の旗のもとに轡を並べる南九州勢のひとつ。西南戦争では、当然薩摩側に立つことになります。
久留米から南下してきた政府軍と、熊本までを勢力範囲とする薩摩軍が、田原坂でぶつかり合う。地形的に要所である田原坂を奪われれば、熊本は、ひいては薩摩全土が政府軍の手に落ちる、と背水の陣の薩摩軍。何がなんでも田原坂を奪って内乱をおさめなければ、諸外国に付け込まれる、と必死の突撃を繰り返す政府軍。
ストーリーも人物配置も、意外と骨太なつくり。
……だけど。
なんといっても、見どころは、早乙女くんの素晴らしい殺陣!!でした(はぁと)。
いやー、もう、本当に(^ ^)。3年程前の「Club SEVEN」で観て以来、早乙女くんの殺陣に惚れこんでいる猫としては、今回も殺陣を観に行ったようなものだったんですが……(^ ^;ゞ、すっごい、すっごい、大満足でした★
キャスト的な目玉は、、、
まず、村田新八(薩摩軍大隊長)役の山崎銀之丞さま(*^ ^*)。
もぉ男の色気だだ漏れで♪♪♪、こちらもとっても素敵でした。銀さまと早乙女くんの本気の殺陣がなかった(味方同士だから)のが非常に残念。
そして、野津道貫(薩摩出身の新政府軍参謀長)役の山本亨さん。
こちらは新之助の剣の師でありながら、出身地である薩摩ではなく新政府のために尽くす人物ですが、なかなかに奥深い役作りで、新之助とのやりとりも刺激的でした。
こちらは早乙女くんと何度も殺陣があって嬉しかったです♪
新之助がリーダーとなる抜刀隊の中でも、メインの一人である久坂従吾役の内野謙太さん。
結構複雑な役どころでしたが、がんばっていたと思います。元気よく動いていて、なめらかにスムーズに動く早乙女くんとの対比が良かったです。
あとは、個人的に結構好きな知念里奈さん。
滅んで久しい琉球王国の巫女、という役どころでしたが、独特の存在感が、幻想的な役によく似合っていたと思います。なかなか設定的にも強烈な役で、面白い存在でした。
新之助と少しは色っぽい展開があるものと思いながら観ていたのですが、全く無くてちょっと拍子抜け(^ ^)。いや、知念さんも早乙女くん(男役)もあまり色気がないので、ちょっと無理かなーという気もしたんですが(^ ^;
アンサンブルでは、瑠菜まりちゃんくらいかな、確実に知っていたのは。知念さんに従う三人官女みたいな役に入っていて、ちょっと怖い感じだけどきれいでした。あと、姫咲ひなのさんもいらっしゃいました。可愛かったけど、あまり印象にはのこらなかったかな…。
お芝居についてはそんなところでしょうか。
第三部のショーについては、私は早乙女くんの本気の女形を観るのが初めてなのですが、たしかにこれは評判になるのもわかるわ、と思いました。
美しい、というのか、なんというのか……
現実味がないんですよね、あの姿には。
どんなにライトをあてても、影ができなそうなイメージがある。
あるいは、どんなにライトを浴びても、周囲に闇が凝っているようにみえる……とでも言えばいいのか。
表現しようのない、なにか禍々しいような神々しさがありました。
神秘と畏怖は同じものから生まれる感情なのかもしれない、と、そんなふうに。
基本的に、主演の早乙女太一くんは、色っぽい遊女や花魁の役で一人舞。
その間々を、ご両親(葵陽之介・鈴花奈々)や弟さん(早乙女友貴)がつなぐ感じでしたね。
場面としては、劇団朱雀の若手が勢ぞろいする場面(友貴さんがセンター)の場面が迫力があって面白かったです。また、踊りとしては葵さん・鈴花さんはさすがベテランの味があって、それぞれに見ごたえがありました。
短いショーでしたが、思ったよりバリエーションがあって、飽きずに最後まで楽しめました♪
かなり忙しい時期だったのですが、無理して行った甲斐がありました(^ ^)。
早乙女くんの動きは、本当にきれいですね。バレエ系のダンサーの動きとは全く違う、柔らかな、風に揺れる柳のような美しさ。
一度是非、ダンス系のパフォーマンスに参加してみてほしいな、と思います。
……発声については、これからも舞台で生きていかれるおつもりなら、死ぬ気で勉強していただきたいところではありますが……(^ ^;
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まずは二幕物の「嗚呼、田原坂」(作:西田大輔、演出:岡村俊一、構成:渡辺和徳)があって、その後さらに休憩をはさんで、劇団朱雀の「早乙女舞踊ショー」という構成。
こういう構成は初めてで、いわゆる三幕構成ともちょっと違う感じでした。
雰囲気的には、明治座主導のお芝居(二幕)のあとに、劇団朱雀のショーがちょこっとついている、という印象。私は劇団朱雀の公演を初めて観たのですが、いつもこういう形式で公演されていらっしゃるのでしょうか……?
「嗚呼、田原坂」
西南戦争の激戦地であった田原坂を舞台に、そこを守り抜こうとした青年剣士・結城新之助(早乙女)の物語。
飫肥(おび)藩の藩士で、天才剣士と呼ばれた新之助。この物語は、あくまでも『新之助の物語』であって、『西南戦争』がテーマではなかったのが面白かったです。
新之助と、新之助の父親(結城惣左衛門/伊吹謙太朗)の後添えに入った伊予(持田真樹。新之助の幼馴染)との、ほのかな恋とすれ違い。伊予いる飫肥を、薩摩を守ろうとする新之助の想いは、ときおり彼の決意からはみだして、彷徨い出てしまう。
伊予が愛しい。その気持ちは父への憎しみに容易にすり替わってしまう。だから、気持ちを押し殺して剣を握る。ただ、喪ってはならないものを喪わないために。
宮崎県の南端、志布志湾の上にあたるところ。当時の「飫肥藩」は、そのあたりにあったようです。土地柄などは想像するしかありませんが、今も昔も、非常に栄えた地域だとは言い難い場所でしょうね。
それでも、島津の旗のもとに轡を並べる南九州勢のひとつ。西南戦争では、当然薩摩側に立つことになります。
久留米から南下してきた政府軍と、熊本までを勢力範囲とする薩摩軍が、田原坂でぶつかり合う。地形的に要所である田原坂を奪われれば、熊本は、ひいては薩摩全土が政府軍の手に落ちる、と背水の陣の薩摩軍。何がなんでも田原坂を奪って内乱をおさめなければ、諸外国に付け込まれる、と必死の突撃を繰り返す政府軍。
ストーリーも人物配置も、意外と骨太なつくり。
……だけど。
なんといっても、見どころは、早乙女くんの素晴らしい殺陣!!でした(はぁと)。
いやー、もう、本当に(^ ^)。3年程前の「Club SEVEN」で観て以来、早乙女くんの殺陣に惚れこんでいる猫としては、今回も殺陣を観に行ったようなものだったんですが……(^ ^;ゞ、すっごい、すっごい、大満足でした★
キャスト的な目玉は、、、
まず、村田新八(薩摩軍大隊長)役の山崎銀之丞さま(*^ ^*)。
もぉ男の色気だだ漏れで♪♪♪、こちらもとっても素敵でした。銀さまと早乙女くんの本気の殺陣がなかった(味方同士だから)のが非常に残念。
そして、野津道貫(薩摩出身の新政府軍参謀長)役の山本亨さん。
こちらは新之助の剣の師でありながら、出身地である薩摩ではなく新政府のために尽くす人物ですが、なかなかに奥深い役作りで、新之助とのやりとりも刺激的でした。
こちらは早乙女くんと何度も殺陣があって嬉しかったです♪
新之助がリーダーとなる抜刀隊の中でも、メインの一人である久坂従吾役の内野謙太さん。
結構複雑な役どころでしたが、がんばっていたと思います。元気よく動いていて、なめらかにスムーズに動く早乙女くんとの対比が良かったです。
あとは、個人的に結構好きな知念里奈さん。
滅んで久しい琉球王国の巫女、という役どころでしたが、独特の存在感が、幻想的な役によく似合っていたと思います。なかなか設定的にも強烈な役で、面白い存在でした。
新之助と少しは色っぽい展開があるものと思いながら観ていたのですが、全く無くてちょっと拍子抜け(^ ^)。いや、知念さんも早乙女くん(男役)もあまり色気がないので、ちょっと無理かなーという気もしたんですが(^ ^;
アンサンブルでは、瑠菜まりちゃんくらいかな、確実に知っていたのは。知念さんに従う三人官女みたいな役に入っていて、ちょっと怖い感じだけどきれいでした。あと、姫咲ひなのさんもいらっしゃいました。可愛かったけど、あまり印象にはのこらなかったかな…。
お芝居についてはそんなところでしょうか。
第三部のショーについては、私は早乙女くんの本気の女形を観るのが初めてなのですが、たしかにこれは評判になるのもわかるわ、と思いました。
美しい、というのか、なんというのか……
現実味がないんですよね、あの姿には。
どんなにライトをあてても、影ができなそうなイメージがある。
あるいは、どんなにライトを浴びても、周囲に闇が凝っているようにみえる……とでも言えばいいのか。
表現しようのない、なにか禍々しいような神々しさがありました。
神秘と畏怖は同じものから生まれる感情なのかもしれない、と、そんなふうに。
基本的に、主演の早乙女太一くんは、色っぽい遊女や花魁の役で一人舞。
その間々を、ご両親(葵陽之介・鈴花奈々)や弟さん(早乙女友貴)がつなぐ感じでしたね。
場面としては、劇団朱雀の若手が勢ぞろいする場面(友貴さんがセンター)の場面が迫力があって面白かったです。また、踊りとしては葵さん・鈴花さんはさすがベテランの味があって、それぞれに見ごたえがありました。
短いショーでしたが、思ったよりバリエーションがあって、飽きずに最後まで楽しめました♪
かなり忙しい時期だったのですが、無理して行った甲斐がありました(^ ^)。
早乙女くんの動きは、本当にきれいですね。バレエ系のダンサーの動きとは全く違う、柔らかな、風に揺れる柳のような美しさ。
一度是非、ダンス系のパフォーマンスに参加してみてほしいな、と思います。
……発声については、これからも舞台で生きていかれるおつもりなら、死ぬ気で勉強していただきたいところではありますが……(^ ^;
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ガイズ & ドールズ
2010年4月29日 ミュージカル・舞台シアタークリエにて、「Guys And Dolls」を観劇いたしました。
2002年の月組公演は当然観ていますが、案外覚えていない……というか、演出が結構違うものなんだな、と思いました。
まずはキャストを。東宝サイトに載っている順番をそのまま持ってきています(プログラムでは、アデレイドの由美子さんとネイサンのニッキのお二人は客演扱いで最後)。
月組のキャストと比べると、ほほう、こういう順番なのか……と思うところも多いような(^ ^)。
スカイ 内博貴(紫吹淳)
サラ 笹本玲奈(映美くらら)
アデレイド 高橋由美子(霧矢大夢)
ネイサン 錦織一清(大和悠河)
ナイスリー 田中ロウマ(大空祐飛)
ベニー TETSUYA(月船さらら)
ラスティ 田川景一(北翔海莉)
ハリー 中村昌也(越乃リュウ)
ビッグ・ジューリ 三谷六九(汐美真帆)
カートライト将軍 荒木里佳(夏河ゆら)
アーバイド Kuma(嘉月絵理)
ブラニガン巡査 井上高志(立ともみ)
アンサンブルで知っているのは乾あきおさんくらいだったかな。
でも、アデレイドと一緒に踊っているHOT BOXガールズが、みんなすごくスタイルよくて脚がきれいで(←すみません、拘りです)、とっても素敵でした♪
話や音楽はほとんど宝塚版と変わらないのですが、一幕前半のネイサンのナンバーが、ネイサン本人はほとんど歌っていない(回りの男どもが歌うだけ)だったり、「Sit Down」がほぼナイスリーのナンバーという扱いだったり、アーバイド(サラの祖父)がサラに歌うソロが丸々一曲あったり……
でも、全体の印象はそんなに違いませんでしたね。
意外だったのは、ナイスリーの人選かな。宝塚初演では、もっとコメディキャラで胴布団とか巻いていたと聞いていたので、祐飛さんが柄違いでも仕方がないな、と当時は思っていたのですが、田中ロウマさんも普通に二枚目のちょっとドジな部下系の可愛いタイプで役作りしていて……いまさらながら、祐飛さんももうちょっとどうにかなったんじゃないかと思ったりしました(^ ^;ゞ。
スカイの内くんは、たぶん観たのは初めてだと思うんですが、スーツも似合っていたし、芝居も歌も覚悟していたほど悪くなかったと思います。最後に大太鼓を抱えてでてきたところもなかなか愛嬌がありました♪ ただ、歌い方がいかにもアイドル系なので、ナンバーはどれもいまいちだったかな。下手ではないんだけど、作品のイメージにそぐわない声なんですよね…。
「初めての恋」も「Luck Be A Lady Tonight」も、大好きな曲なだけに、非常に残念。
サラの玲奈ちゃんは、可愛かった!
ただ、ポスターやプログラムでは栗色のボブ(肩につくくらい)ですごく可愛かったのに、本番の金髪のショートヘアはちょっとキツめな感じで、、、プログラムの写真のほうがずっと可愛いのにーと思いました。化粧もちょっと大人っぽい感じで、プログラムくらい少女っぽいほうが、サラという役には合っていると思うんですけどね。
ハバナで、酔っ払っての「もしも私がベルなら」は、素晴らしかった!!
私は映美くららちゃんのこのナンバーも滅茶苦茶好きだったんですけど、玲奈ちゃんのかわいらしさはまた格別でした!!そりゃあ、スカイも恋に落ちるよね、あんなサラを見ちゃったら(^ ^)
いやぁん、本当に可愛いなあ(*^ ^*)。
大舞台のヒロインをやりなれているだけあって、内くんをよくフォローしていたと思いますが、逆にそれが大人っぽい感じになってしまって、サラとしてはどうなのかな?と思った部分もありました。役者のバランスって難しいなあ、とおもうのはそんな時ですね……。
ネイサンのニッキは、もう期待どおりというか。キャラクターがぴったりすぎてホントに素敵でした。いい加減でだらしがなくて嘘つきで、でも間違いなくアデレイドにメロメロに惚れている……、その情けなさが本当に素敵でした。
ただ、以前ほかの作品で観た時も思ったのですが、喉を痛めているみたいで台詞の声がすごく苦しそうなんですよね。前回も今回も、風邪ひいちゃったのかな。……「銀ちゃんの恋」以来、ずっとのような気がするんだけど、気のせいでありますように……。
喉が苦しそうなので、記憶していたほど歌がなくてホッとしつつ、『タニちゃんもコレでよかったのに!』と思ったり、「Luck Be A Lady Tonight」やカーテンコールで、内くんと並んで踊る姿に見惚れたりしつつ、ひさびさの当たり役で嬉しかったです♪
アデレイドの高橋由美子。まあ、彼女とニッキを目当てにチケットを取ったようなものですが、いや~~、本当に可愛かったです!あの、頭に花が咲いたような可愛らしさがたまらない(*^ ^*)。しかも、年齢相応の落ち着きと包容力もあって、ニッキを包み込むような母性があるところが最高の女っぷりでした。
小柄だし、ダンサーではないのでショーシーンでは控えめでしたが、芝居がさすがだったので全然OKだと思います♪
……アデレイドの「ストレスで風邪が治らない」っていうのは、きっと、現在だったら「花粉症」の一言で終わるんだろうなあ、と思ったりしつつ(^ ^)
ナイスリー、ベニー、ラスティのネイサンの部下三人組は、オープニングと一幕の真ん中らへんの「Guys And Dools」、二曲もほぼ三人でのナンバーがあったりしておいしい役ですが、若い二枚目を三人そろえて“無能な部下”系の演出でした。
ちょっと、わかつきめぐみの「So What?」に出てくる松1号・2号・3号を思い出したりしました(^ ^)。ちょっとトボけたところがいい味になっていて、田中ロウマくんにこんな一面があったとは!と思いました♪歌はさすがです。ええ。
ベニーのTETSUYAさんは、Bugs Under Grooveの方だけど、歌も良かったです。カッコイイ♪
ラスティの田川さんもきれいな人なのにトボけた空気があって、役に合ってました♪
アーバイドのKumaさんは、良い声でした。こういう作品にはよくいる、「この一曲のためだけに出演した人」なんですね。サラを心配するアーバイド、祖父と孫の二人っきりの場面で、宝塚版では当たり前のようにカットされていたような気がしますが(; ;)、音楽もいい曲でした♪
ビッグ・ジューリ(宝塚ではジュール)の六九さんは、ケロさんとは全然違う役作りで、観ながら思い出すことさえありませんでした(^ ^)。
小さくて可愛らしいおじさんで、でも誰かが逆らおうとすると銃を見せつける無茶苦茶ぶり。六九さんの存在感だけで作り上げたのが素晴らしいです。
いやー、あんな役になるとは思いもよらなかったなあ……
カートライト将軍の荒木さんは、さすがの歌声♪集会が盛り上がった後の歌が凄い迫力!ゆらさん、あんなところで歌ってたっけ?と思いつつ。あの歌が聴けて嬉しいです♪
ブラニガンの井上さんは、渋くて素敵。いかにもな存在感はさすがでした。うん。
キャストで目についたのはそんなところでしょうか。
男性アンサンブルも「Luck Be……」で踊ってるのが格好良かったです♪
この作品の最大の魅力がフランク・レッサーの名曲の数々であることには、みなさん異論もないかと思いますが。
結構、演出によって雰囲気の変わる作品なんだなーと思いました。
今回の東宝版の演出は、菅野こうめいさん。アンサンブルにいたるまで、役者をよく見て演出されたんだと思います。全体に隙なく、緊張感のある仕上がりで、面白かったです。
やっぱり「初めての恋」は名曲ですね(^ ^)。
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2002年の月組公演は当然観ていますが、案外覚えていない……というか、演出が結構違うものなんだな、と思いました。
まずはキャストを。東宝サイトに載っている順番をそのまま持ってきています(プログラムでは、アデレイドの由美子さんとネイサンのニッキのお二人は客演扱いで最後)。
月組のキャストと比べると、ほほう、こういう順番なのか……と思うところも多いような(^ ^)。
スカイ 内博貴(紫吹淳)
サラ 笹本玲奈(映美くらら)
アデレイド 高橋由美子(霧矢大夢)
ネイサン 錦織一清(大和悠河)
ナイスリー 田中ロウマ(大空祐飛)
ベニー TETSUYA(月船さらら)
ラスティ 田川景一(北翔海莉)
ハリー 中村昌也(越乃リュウ)
ビッグ・ジューリ 三谷六九(汐美真帆)
カートライト将軍 荒木里佳(夏河ゆら)
アーバイド Kuma(嘉月絵理)
ブラニガン巡査 井上高志(立ともみ)
アンサンブルで知っているのは乾あきおさんくらいだったかな。
でも、アデレイドと一緒に踊っているHOT BOXガールズが、みんなすごくスタイルよくて脚がきれいで(←すみません、拘りです)、とっても素敵でした♪
話や音楽はほとんど宝塚版と変わらないのですが、一幕前半のネイサンのナンバーが、ネイサン本人はほとんど歌っていない(回りの男どもが歌うだけ)だったり、「Sit Down」がほぼナイスリーのナンバーという扱いだったり、アーバイド(サラの祖父)がサラに歌うソロが丸々一曲あったり……
でも、全体の印象はそんなに違いませんでしたね。
意外だったのは、ナイスリーの人選かな。宝塚初演では、もっとコメディキャラで胴布団とか巻いていたと聞いていたので、祐飛さんが柄違いでも仕方がないな、と当時は思っていたのですが、田中ロウマさんも普通に二枚目のちょっとドジな部下系の可愛いタイプで役作りしていて……いまさらながら、祐飛さんももうちょっとどうにかなったんじゃないかと思ったりしました(^ ^;ゞ。
スカイの内くんは、たぶん観たのは初めてだと思うんですが、スーツも似合っていたし、芝居も歌も覚悟していたほど悪くなかったと思います。最後に大太鼓を抱えてでてきたところもなかなか愛嬌がありました♪ ただ、歌い方がいかにもアイドル系なので、ナンバーはどれもいまいちだったかな。下手ではないんだけど、作品のイメージにそぐわない声なんですよね…。
「初めての恋」も「Luck Be A Lady Tonight」も、大好きな曲なだけに、非常に残念。
サラの玲奈ちゃんは、可愛かった!
ただ、ポスターやプログラムでは栗色のボブ(肩につくくらい)ですごく可愛かったのに、本番の金髪のショートヘアはちょっとキツめな感じで、、、プログラムの写真のほうがずっと可愛いのにーと思いました。化粧もちょっと大人っぽい感じで、プログラムくらい少女っぽいほうが、サラという役には合っていると思うんですけどね。
ハバナで、酔っ払っての「もしも私がベルなら」は、素晴らしかった!!
私は映美くららちゃんのこのナンバーも滅茶苦茶好きだったんですけど、玲奈ちゃんのかわいらしさはまた格別でした!!そりゃあ、スカイも恋に落ちるよね、あんなサラを見ちゃったら(^ ^)
いやぁん、本当に可愛いなあ(*^ ^*)。
大舞台のヒロインをやりなれているだけあって、内くんをよくフォローしていたと思いますが、逆にそれが大人っぽい感じになってしまって、サラとしてはどうなのかな?と思った部分もありました。役者のバランスって難しいなあ、とおもうのはそんな時ですね……。
ネイサンのニッキは、もう期待どおりというか。キャラクターがぴったりすぎてホントに素敵でした。いい加減でだらしがなくて嘘つきで、でも間違いなくアデレイドにメロメロに惚れている……、その情けなさが本当に素敵でした。
ただ、以前ほかの作品で観た時も思ったのですが、喉を痛めているみたいで台詞の声がすごく苦しそうなんですよね。前回も今回も、風邪ひいちゃったのかな。……「銀ちゃんの恋」以来、ずっとのような気がするんだけど、気のせいでありますように……。
喉が苦しそうなので、記憶していたほど歌がなくてホッとしつつ、『タニちゃんもコレでよかったのに!』と思ったり、「Luck Be A Lady Tonight」やカーテンコールで、内くんと並んで踊る姿に見惚れたりしつつ、ひさびさの当たり役で嬉しかったです♪
アデレイドの高橋由美子。まあ、彼女とニッキを目当てにチケットを取ったようなものですが、いや~~、本当に可愛かったです!あの、頭に花が咲いたような可愛らしさがたまらない(*^ ^*)。しかも、年齢相応の落ち着きと包容力もあって、ニッキを包み込むような母性があるところが最高の女っぷりでした。
小柄だし、ダンサーではないのでショーシーンでは控えめでしたが、芝居がさすがだったので全然OKだと思います♪
……アデレイドの「ストレスで風邪が治らない」っていうのは、きっと、現在だったら「花粉症」の一言で終わるんだろうなあ、と思ったりしつつ(^ ^)
ナイスリー、ベニー、ラスティのネイサンの部下三人組は、オープニングと一幕の真ん中らへんの「Guys And Dools」、二曲もほぼ三人でのナンバーがあったりしておいしい役ですが、若い二枚目を三人そろえて“無能な部下”系の演出でした。
ちょっと、わかつきめぐみの「So What?」に出てくる松1号・2号・3号を思い出したりしました(^ ^)。ちょっとトボけたところがいい味になっていて、田中ロウマくんにこんな一面があったとは!と思いました♪歌はさすがです。ええ。
ベニーのTETSUYAさんは、Bugs Under Grooveの方だけど、歌も良かったです。カッコイイ♪
ラスティの田川さんもきれいな人なのにトボけた空気があって、役に合ってました♪
アーバイドのKumaさんは、良い声でした。こういう作品にはよくいる、「この一曲のためだけに出演した人」なんですね。サラを心配するアーバイド、祖父と孫の二人っきりの場面で、宝塚版では当たり前のようにカットされていたような気がしますが(; ;)、音楽もいい曲でした♪
ビッグ・ジューリ(宝塚ではジュール)の六九さんは、ケロさんとは全然違う役作りで、観ながら思い出すことさえありませんでした(^ ^)。
小さくて可愛らしいおじさんで、でも誰かが逆らおうとすると銃を見せつける無茶苦茶ぶり。六九さんの存在感だけで作り上げたのが素晴らしいです。
いやー、あんな役になるとは思いもよらなかったなあ……
カートライト将軍の荒木さんは、さすがの歌声♪集会が盛り上がった後の歌が凄い迫力!ゆらさん、あんなところで歌ってたっけ?と思いつつ。あの歌が聴けて嬉しいです♪
ブラニガンの井上さんは、渋くて素敵。いかにもな存在感はさすがでした。うん。
キャストで目についたのはそんなところでしょうか。
男性アンサンブルも「Luck Be……」で踊ってるのが格好良かったです♪
この作品の最大の魅力がフランク・レッサーの名曲の数々であることには、みなさん異論もないかと思いますが。
結構、演出によって雰囲気の変わる作品なんだなーと思いました。
今回の東宝版の演出は、菅野こうめいさん。アンサンブルにいたるまで、役者をよく見て演出されたんだと思います。全体に隙なく、緊張感のある仕上がりで、面白かったです。
やっぱり「初めての恋」は名曲ですね(^ ^)。
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今日は、朝7時からCSニュースをつけていたのですが。
朝っぱらから泣いては仕事にさしつかえる、と思って、5分でやめました(汗)。
いやあ、あの雪組千秋楽映像、相当な凶器ですね(^ ^;ゞ
さっき帰ってきてやっと観たんですが、なんか久しぶりにテレビみて声出して泣きました。
卒業生のご挨拶が、ただただ無垢に美しく、眩いまでに明るいのは、
……いつものことのような気もしますが。
さゆちゃんが可愛い。
じんじんがきれい。
ハマコさんがすてき。
ユミコさんが輝いてる。
そして。
水さんって、いいトップだなあ……(T T)
……本当に、本気でそう思ったんだもん(汗)。
さゆちゃんのお花は、香りたかいユージャリス(?)。
じんじんのお花は、芯のつよい白ばらとアマリリリス。
ハマコさんのお花は、眩しい白の胡蝶蘭に黄色いバラ。
ユミコさんのお花は、ピンクにけぶる枝垂れ桜。
ふんわりと癒し系なユミコさんの笑顔を包むように、やさしく揺れるピンクの雲。
パステルカラーの似合う男役さんでした。
これからは、パステルカラーの似合う女優さんになってくれるのかな?
「私の夢は永遠に続く」と言ってくださったユミコさん。
もう一度、舞台で会える日を楽しみにしています。
「水を置いていきます」と涙を零しながら言ったハマコさん。
……置いていくなよ……(T T)。
じんじんも、さゆちゃんも、これからの道が明るく、楽しい道でありますように。
あらたな世界に飛び込んだみなさまの幸いを祈りつつ、
……「ロジェ/ロックオン」、いつ観にいこうかな……。
.
朝っぱらから泣いては仕事にさしつかえる、と思って、5分でやめました(汗)。
いやあ、あの雪組千秋楽映像、相当な凶器ですね(^ ^;ゞ
さっき帰ってきてやっと観たんですが、なんか久しぶりにテレビみて声出して泣きました。
卒業生のご挨拶が、ただただ無垢に美しく、眩いまでに明るいのは、
……いつものことのような気もしますが。
さゆちゃんが可愛い。
じんじんがきれい。
ハマコさんがすてき。
ユミコさんが輝いてる。
そして。
水さんって、いいトップだなあ……(T T)
……本当に、本気でそう思ったんだもん(汗)。
さゆちゃんのお花は、香りたかいユージャリス(?)。
じんじんのお花は、芯のつよい白ばらとアマリリリス。
ハマコさんのお花は、眩しい白の胡蝶蘭に黄色いバラ。
ユミコさんのお花は、ピンクにけぶる枝垂れ桜。
ふんわりと癒し系なユミコさんの笑顔を包むように、やさしく揺れるピンクの雲。
パステルカラーの似合う男役さんでした。
これからは、パステルカラーの似合う女優さんになってくれるのかな?
「私の夢は永遠に続く」と言ってくださったユミコさん。
もう一度、舞台で会える日を楽しみにしています。
「水を置いていきます」と涙を零しながら言ったハマコさん。
……置いていくなよ……(T T)。
じんじんも、さゆちゃんも、これからの道が明るく、楽しい道でありますように。
あらたな世界に飛び込んだみなさまの幸いを祈りつつ、
……「ロジェ/ロックオン」、いつ観にいこうかな……。
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カルネヴァレの夢【2】
2010年4月25日 宝塚(雪) コメント (2)ハマコさん
ユミコさん
じんじん
さゆちゃん
ご卒業、おめでとうございます!
パレードだけでも見たいと思っていたのですが、残念ながら仕事が終わらず(T T)。
会社の窓から見える晴れた夜空ごしにお別れしてまいりました。
なんだか。
もっといろいろ伝えたい言葉があったはずなのに、今は何も思い浮かびません。
ただ、先日観ることのできた皆様の笑顔だけを心に留めて、これから往く道の幸を、祈るのみ、です。
と、いうわけで、昨日の続きを。
第8場「変身」から。
黒燕尾の紳士が並ぶ後ろに、せりあがる美女………ホントは水さんの女装なんですが、水さん、顔を隠しているし一瞬で暗転してしまうので、せっかくの演出(サービス?)だけど、あまり意味がないような。
いや、水さんだということは一目でわかるんですけどね。せめて引き抜きを明るいところでやってくれれば「おお!」となるだろうに。せっかくなのにもったいないなあ。
ま、それはともかく。
このあとの男役群舞が、すごく格好良い!!うっとり。結構下級生まで入っていて、大人数の群舞なんですが、よく揃っているのはさすが雪組さん、なのでしょうか?やっぱり群舞はそろってこそ華!いや~、かっこよかったです。
水さんとユミコさんが銀橋に出て二人で踊るのはここでしたよね?
最後に、お二人の集大成のような場面を見ることができて、すごくうれしかったです。
「許されるなら、もう少しだけでも」という歌詞が泣ける。
稲葉さん、ありがとう♪
それにしても。
この場面は、宝塚的黄金のパターンならフィナーレのラストなんですけどねえ……。
なんというか、中詰めで使ってしまうのがもったいない、という気がしてしまうのは、宝塚的ワンパターンにはまりすぎているのかな、私。
テーマ的に、フィナーレはどうしても「灰の火曜日」で締めくくりたかった稲葉さんの気持ちはすごくよく解るんですけどね。この作品が、ユミコさんの卒業公演だったりしなければ、こんなこと気にならないんですけどね………。
次の場面は、猫的にこのショーの目玉、「狂宴」。
本舞台の幕があがると、巨大なゴンドラに乗ったディアヴォラ(愛原実花)が登場。
よく響く低音の歌声が色っぽい。
歌声に導かれるように、次々にいろんな人たちが登場してくる。
彼らの細かい芝居が面白くて、もうちょっと何回か観たらいろいろ書きたかったのですが……
いかんせん二回しか観ていないので、ちょっと書けない感じ(涙)。
とりあえず、ヒメ(舞咲りん)のソロに圧倒されました(*^ ^*)。
この場面でのヒメのソロが印象的すぎて、荻田演出に似ているという評価がついちゃったような気がするのですが(全体の構造は全然似ていないと思うのに)、たしかにこの場面はヒメのソロでなければならなかったんだろうな、と思います。
毒のある歌い手っていうのは貴重だけど、使いすぎると作品全体の色が単調になってしまう。難しいバランスだと思うのですが、とりあえずデビューだし、使ってみたかったんだろうなあ(^ ^)。
そして。
あちこち皆さんいろんな芝居をしていてとても面白かったのですが。
……猫の小さな脳みそでは、「東洋の雀」な笙乃茅桜ちゃんがめっちゃ可愛かったことしか最終的には覚えてないかも(^ ^;)。あ。その雀の持ち主っぽい雰囲気だったのにほとんど絡んでいなかった「東洋の貴人」(香音有希)が格好よくて、雀がいかにも小さく見えたなあ(^ ^)。
いや、えっと、「彼岸の波」という役名で、青い大きな衣装をひらひらと舞わせていた4人(涼瀬・朝風・凰華・透真)が結構面白かったのとかは覚えています。最初顔がよく見えなくて残念だった(^ ^)。
そして、プログラムを見て知る真実。凛城さんと真那くんは「ペルシアの狼」ってゆー役だったのか……。普通に戦士だとばかり思ってましたわ。
場面の途中で乱入してくる、ロケットの天使たち。
……私は、ロケットはロケットで独立してやるか、あるいはいっそ無いなら無いでいい方なので、とってつけたように場面の真ん中に出てくるロケットはちょっと興ざめでしたが、、、
衣装も場面の中でういてたしなあ。いっそのこと、炎の鳥が降臨したあとの、炎のロケットならまだわかるんだけど。
稲葉さん的に、あんまりロケットを出したくなかったんなら、素直になしにすればいいのに、と思いました。せっかくみなこちゃんとヒメのソロで作った空気が、かわいい天使たちで壊れてしまうのがもったいない(T T)。
………いえ、あの、ロケットメンバーはみんなかわいくてスタイルも良くて目の保養だったんですけどね(^ ^;;;
このあたりの構造は、稲葉さんとしては、宝塚の「黄金パターン」に物申したいお気持ちがあったのでしょうかねぇ……。
もちろん、「黄金パターンじゃなくちゃいけない」なんて言うつもりはサラっサラ無いんですけどね。ただ、この作品であえて「黄金パターン」を崩すほどの意味づけを感じられなかったので、ちょっと違和感が残ってしまったような。
すみません、小さな違和感なのに長々と書いてしまったことをお詫びします。ほんとに、小さな違和感でした……。
ロケットがはけたあと、ディアヴォラが支配する海に降臨する、一羽の火の鳥(水夏希)。
すべてを焼き尽くす炎。
大きな衣装を脱ぎ棄てて、緑のパンツルックで炎の鳥と踊りだすディアヴォラ。
この、挑戦的なみなこちゃんがめちゃくちゃ魅力的で、大好きです。
スタイルがいいからパンツルックが死ぬほど似合う。水さんがゴテゴテのついた大きな衣装なのがいっそもったいない(T T)。
ぜひぜひ、最後のショーは二人ともシンプルなパンツでのデュエットをひとつお願いします>三木さん!
激しい炎もおさまり、新しい朝が来たとき。
ゴンドリエーレが祭りの終わりを歌いはじめる。
プロローグの登場と同じ形の、でも色は真っ白な衣装に身を包んだユミコさんのやわらかな笑顔がとても好きです。
贖罪の祭りを終えた、再生の朝。その再生の聖性を象徴する、真っ白な光。
ユミコさんの歌は、本当に癒し系だな、と思う。
キムちゃんやヒメの、毒のある歌とは違う、どこまでも柔らかくて優しく空間を包み込む、声。
光と闇、朝と夜。その対比が実に見事なショーでした。その一番の象徴が、この祭りが終わる日の朝の場面だと思います。
プロローグと同じ衣装に身を包んで、大階段を下りてくる群衆たち。
その笑顔がゴンドリエレに集中してく。
祝福を籠めて。
静けさが戻った街で、一人の男が踊る。
それに絡むカルネヴァーレたち(音月・彩那・大湖・蓮城)。
カゲソロがすごくいいなあ、と思っていたのですが、彩風咲奈さんだったのか(@ @)。
気がつかなかった……。やわらかな丸みのある中音域で、女役さんかな、と思っていたのですが。うーんいい声だ♪
その歌に乗って、上手から下手へ、グレープ色のスカートを翻して駆け去っていくみなこちゃん。グレイの衣裳の水さんと一瞬絡む、その一瞬の、時が止まったような空気感がすごく良い。
いろいろ言われているけど、本当に相性のいい二人だな、と思います。
……この場面の水さんが、役名を「アクア」なことを、今初めて知った(苦笑)。
みなこちゃんの「ケルビム」も謎だなあ。稲葉さんの命名のセンスはよくわからん……。
「Halleluya!…」「サウダージ」ときて、稲葉さんの作品を観るのは三作目。
ロケットの扱いとか、いくつか不満なところもありましたが、全体としては実に面白いショーでした(はぁと)嵌ったわ!(^ ^)(←しょっちゅう嵌ってないか?)
稲葉さんは、たぶん、毒のあるショーを創りたいんだろうな、と思いました。組子の使い方がそんな感じ(ヒメとか、ヒメとか、ヒメとか)。でも、荻田さんみたいな閉じこもった感じはしない。もうちょっと開放的で、突き放した感じ。もうちょっとウェットだと、初期の齋藤さんみたいになるのかもしれないけど、そのあたりはやっぱり個性の違いかな~。
とりあえず、藤井さんとか中村一徳さんとかとは真逆の方向性ってことかな(^ ^;
稲葉さんの目指す方向は、荻田さんほど夢幻的じゃなくて、もっとリアルで明るい世界なんじゃないか、と思います。ただ、その世界観を象徴するための武器(荻田さんでいえば矢代鴻さんにあたる存在)が見つからないので、まだ討って出られずにいる、とゆー印象をうけました。
……稲葉さんの武器になれる存在、って誰なんでしょうね。もしかしたらウメちゃんがそうだったのかもしれない(「Halleluya!…」の印象が強すぎる?)けれども、もう卒業しちゃったしな……。
なにはともあれ。
稲葉さん、大劇場デビュー、おめでとうございます!!
次作にも期待しています(はぁと)
そして、最後にもう一度。
ハマコさん、ユミコさん、じんじん、さゆちゃん、
ご卒業おめでとうございます&これからのご活躍を、こころから楽しみにしています!
.
ユミコさん
じんじん
さゆちゃん
ご卒業、おめでとうございます!
パレードだけでも見たいと思っていたのですが、残念ながら仕事が終わらず(T T)。
会社の窓から見える晴れた夜空ごしにお別れしてまいりました。
なんだか。
もっといろいろ伝えたい言葉があったはずなのに、今は何も思い浮かびません。
ただ、先日観ることのできた皆様の笑顔だけを心に留めて、これから往く道の幸を、祈るのみ、です。
と、いうわけで、昨日の続きを。
第8場「変身」から。
黒燕尾の紳士が並ぶ後ろに、せりあがる美女………ホントは水さんの女装なんですが、水さん、顔を隠しているし一瞬で暗転してしまうので、せっかくの演出(サービス?)だけど、あまり意味がないような。
いや、水さんだということは一目でわかるんですけどね。せめて引き抜きを明るいところでやってくれれば「おお!」となるだろうに。せっかくなのにもったいないなあ。
ま、それはともかく。
このあとの男役群舞が、すごく格好良い!!うっとり。結構下級生まで入っていて、大人数の群舞なんですが、よく揃っているのはさすが雪組さん、なのでしょうか?やっぱり群舞はそろってこそ華!いや~、かっこよかったです。
水さんとユミコさんが銀橋に出て二人で踊るのはここでしたよね?
最後に、お二人の集大成のような場面を見ることができて、すごくうれしかったです。
「許されるなら、もう少しだけでも」という歌詞が泣ける。
稲葉さん、ありがとう♪
それにしても。
この場面は、宝塚的黄金のパターンならフィナーレのラストなんですけどねえ……。
なんというか、中詰めで使ってしまうのがもったいない、という気がしてしまうのは、宝塚的ワンパターンにはまりすぎているのかな、私。
テーマ的に、フィナーレはどうしても「灰の火曜日」で締めくくりたかった稲葉さんの気持ちはすごくよく解るんですけどね。この作品が、ユミコさんの卒業公演だったりしなければ、こんなこと気にならないんですけどね………。
次の場面は、猫的にこのショーの目玉、「狂宴」。
本舞台の幕があがると、巨大なゴンドラに乗ったディアヴォラ(愛原実花)が登場。
よく響く低音の歌声が色っぽい。
歌声に導かれるように、次々にいろんな人たちが登場してくる。
彼らの細かい芝居が面白くて、もうちょっと何回か観たらいろいろ書きたかったのですが……
いかんせん二回しか観ていないので、ちょっと書けない感じ(涙)。
とりあえず、ヒメ(舞咲りん)のソロに圧倒されました(*^ ^*)。
この場面でのヒメのソロが印象的すぎて、荻田演出に似ているという評価がついちゃったような気がするのですが(全体の構造は全然似ていないと思うのに)、たしかにこの場面はヒメのソロでなければならなかったんだろうな、と思います。
毒のある歌い手っていうのは貴重だけど、使いすぎると作品全体の色が単調になってしまう。難しいバランスだと思うのですが、とりあえずデビューだし、使ってみたかったんだろうなあ(^ ^)。
そして。
あちこち皆さんいろんな芝居をしていてとても面白かったのですが。
……猫の小さな脳みそでは、「東洋の雀」な笙乃茅桜ちゃんがめっちゃ可愛かったことしか最終的には覚えてないかも(^ ^;)。あ。その雀の持ち主っぽい雰囲気だったのにほとんど絡んでいなかった「東洋の貴人」(香音有希)が格好よくて、雀がいかにも小さく見えたなあ(^ ^)。
いや、えっと、「彼岸の波」という役名で、青い大きな衣装をひらひらと舞わせていた4人(涼瀬・朝風・凰華・透真)が結構面白かったのとかは覚えています。最初顔がよく見えなくて残念だった(^ ^)。
そして、プログラムを見て知る真実。凛城さんと真那くんは「ペルシアの狼」ってゆー役だったのか……。普通に戦士だとばかり思ってましたわ。
場面の途中で乱入してくる、ロケットの天使たち。
……私は、ロケットはロケットで独立してやるか、あるいはいっそ無いなら無いでいい方なので、とってつけたように場面の真ん中に出てくるロケットはちょっと興ざめでしたが、、、
衣装も場面の中でういてたしなあ。いっそのこと、炎の鳥が降臨したあとの、炎のロケットならまだわかるんだけど。
稲葉さん的に、あんまりロケットを出したくなかったんなら、素直になしにすればいいのに、と思いました。せっかくみなこちゃんとヒメのソロで作った空気が、かわいい天使たちで壊れてしまうのがもったいない(T T)。
………いえ、あの、ロケットメンバーはみんなかわいくてスタイルも良くて目の保養だったんですけどね(^ ^;;;
このあたりの構造は、稲葉さんとしては、宝塚の「黄金パターン」に物申したいお気持ちがあったのでしょうかねぇ……。
もちろん、「黄金パターンじゃなくちゃいけない」なんて言うつもりはサラっサラ無いんですけどね。ただ、この作品であえて「黄金パターン」を崩すほどの意味づけを感じられなかったので、ちょっと違和感が残ってしまったような。
すみません、小さな違和感なのに長々と書いてしまったことをお詫びします。ほんとに、小さな違和感でした……。
ロケットがはけたあと、ディアヴォラが支配する海に降臨する、一羽の火の鳥(水夏希)。
すべてを焼き尽くす炎。
大きな衣装を脱ぎ棄てて、緑のパンツルックで炎の鳥と踊りだすディアヴォラ。
この、挑戦的なみなこちゃんがめちゃくちゃ魅力的で、大好きです。
スタイルがいいからパンツルックが死ぬほど似合う。水さんがゴテゴテのついた大きな衣装なのがいっそもったいない(T T)。
ぜひぜひ、最後のショーは二人ともシンプルなパンツでのデュエットをひとつお願いします>三木さん!
激しい炎もおさまり、新しい朝が来たとき。
ゴンドリエーレが祭りの終わりを歌いはじめる。
プロローグの登場と同じ形の、でも色は真っ白な衣装に身を包んだユミコさんのやわらかな笑顔がとても好きです。
贖罪の祭りを終えた、再生の朝。その再生の聖性を象徴する、真っ白な光。
ユミコさんの歌は、本当に癒し系だな、と思う。
キムちゃんやヒメの、毒のある歌とは違う、どこまでも柔らかくて優しく空間を包み込む、声。
光と闇、朝と夜。その対比が実に見事なショーでした。その一番の象徴が、この祭りが終わる日の朝の場面だと思います。
プロローグと同じ衣装に身を包んで、大階段を下りてくる群衆たち。
その笑顔がゴンドリエレに集中してく。
祝福を籠めて。
静けさが戻った街で、一人の男が踊る。
それに絡むカルネヴァーレたち(音月・彩那・大湖・蓮城)。
カゲソロがすごくいいなあ、と思っていたのですが、彩風咲奈さんだったのか(@ @)。
気がつかなかった……。やわらかな丸みのある中音域で、女役さんかな、と思っていたのですが。うーんいい声だ♪
その歌に乗って、上手から下手へ、グレープ色のスカートを翻して駆け去っていくみなこちゃん。グレイの衣裳の水さんと一瞬絡む、その一瞬の、時が止まったような空気感がすごく良い。
いろいろ言われているけど、本当に相性のいい二人だな、と思います。
……この場面の水さんが、役名を「アクア」なことを、今初めて知った(苦笑)。
みなこちゃんの「ケルビム」も謎だなあ。稲葉さんの命名のセンスはよくわからん……。
「Halleluya!…」「サウダージ」ときて、稲葉さんの作品を観るのは三作目。
ロケットの扱いとか、いくつか不満なところもありましたが、全体としては実に面白いショーでした(はぁと)嵌ったわ!(^ ^)(←しょっちゅう嵌ってないか?)
稲葉さんは、たぶん、毒のあるショーを創りたいんだろうな、と思いました。組子の使い方がそんな感じ(ヒメとか、ヒメとか、ヒメとか)。でも、荻田さんみたいな閉じこもった感じはしない。もうちょっと開放的で、突き放した感じ。もうちょっとウェットだと、初期の齋藤さんみたいになるのかもしれないけど、そのあたりはやっぱり個性の違いかな~。
とりあえず、藤井さんとか中村一徳さんとかとは真逆の方向性ってことかな(^ ^;
稲葉さんの目指す方向は、荻田さんほど夢幻的じゃなくて、もっとリアルで明るい世界なんじゃないか、と思います。ただ、その世界観を象徴するための武器(荻田さんでいえば矢代鴻さんにあたる存在)が見つからないので、まだ討って出られずにいる、とゆー印象をうけました。
……稲葉さんの武器になれる存在、って誰なんでしょうね。もしかしたらウメちゃんがそうだったのかもしれない(「Halleluya!…」の印象が強すぎる?)けれども、もう卒業しちゃったしな……。
なにはともあれ。
稲葉さん、大劇場デビュー、おめでとうございます!!
次作にも期待しています(はぁと)
そして、最後にもう一度。
ハマコさん、ユミコさん、じんじん、さゆちゃん、
ご卒業おめでとうございます&これからのご活躍を、こころから楽しみにしています!
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雪組公演「ソルフェリーノの夜明け/カルネヴァーレ~睡夢~」より、ショーの感想。
いよいよ最後の週末に突入した雪組公演。
ハマコさん、ユミコさん、じんじん、さゆちゃん、どうぞ、一日のさいごまで舞台を愉しんでくださいね。
さて。
リオとベネツィア、三大カーニバルのうち、2つをやった水さんの雪組。
で、誰もが思う(かもしれない)疑問。「三大カーニバル」の残る一つは、何?
ネットで調べてみたんですが、思いのほかいろんな説があるみたいでした(^ ^)
サイトによって違っていて、リオやヴェネツィアが入っていないところもたくさんあったんですよね……とくに、「カーニバル」と「サンバ・フェスティバル」をごっちゃにしたサイトが複数あったのには笑ってしまった。そりゃヴェネツィアは入らんわ(^ ^)。
でもまぁ、一般的にヴェネツィアとリオの二つは決まりでいいですよね?
というわけで、「もう一つ」さがし。
Wikipediaでは、トリニダード&トバゴの項目に『世界三大カーニバルの一つ』と書いてありました。なので、Wikipedia的にはヴェネツィア、リオ、トリニダード&トバゴ、ってことになるらしい。
あと有名どころでは、ニース(フランス)と、ニューオーリンズ(アメリカ)のマルティグラなど、諸説あるようです。旅行会社で、ニースとヴェネツィアを回る「世界三大カーニバルのうち二つを満喫!」というツアーを設定しているところが複数あったので、その業界ではそういうことになっているのかも?
ってなわけで。
雪組さんの次のショーが、マルティグラじゃないのがとても残念です(^ ^)。
……ま、そんな余談はおいといて。
カーニバル(謝肉祭)は、CSできゃびぃとそらちゃんが教えてくれた(ステージサイドウォッチ)とおり、元はといえば春のお祭り。ヨーロッパは緯度が高く、冬が長いので春の喜びはひとしおだったんでしょうね。
さらに昔は冬至祭だったようで、クリスマスと同じ起源を持つらしい。要するに、冬将軍を追い払って春の女神を迎えるお祭りだってことなんでしょうね。
で、仮装に象徴される『非日常』感が重要視され、時代や地域によっては一定期間の『無礼講』、暴飲暴食から乱暴狼藉まで含む『痴愚王』祭りだったこともあるようです。一時的に秩序を破壊するカーニバルを通過することによって全ての罪を曝け出し、その罪を誰か(人形や『痴愚王』に選ばれた人物など)に着せて、それを破壊することで祭りを終了し、罪を贖うと共に秩序を回復する。
そうやって新しい春を迎える、と。そういう祭りだったのでしょう。
稲葉さんは、そういう暴力的な祭りではなく、現代ヴェネツィアのカーニバル、世界中からものすごい数の観光客が訪れる洗練されたお祭りを舞台にあげたんだな、と思いました。
一番最初に登場するのは、コンメディア・デッラルテの面々。
ザンニ(飛鳥裕)は召使キャラ、パンタローネ(奏乃はると)は髭を生やした色悪な商人、ラ・ルフィアーナ(花帆杏奈)は噂好きな貴婦人。イル・カピターノ(緒月遠麻)は軍人で、インナモラート(沙央くらま)とインナモラータ(大月さゆ)は若い恋人、アルレッキーノ(早霧せいな)とコロンビーナ(舞羽美海)は道化師とその恋人。個性豊かなメンバーが口々に語りながら観客を世界に誘い、夜明けを待つ。
夜が明けると、ゴンドラを漕ぐゴンドリエレ(彩吹真央)が明るい声で歌いだす。
色とりどりの衣装を着た組子たちが、ひろみちゃん(彩那音)たちを先頭に上手奥から下手花道へ抜けていく。
サン・マルコ広場に朝が来る。
プロローグの華やかさがとても好きです。お芝居が重たいので、ここでパッと心が軽やかになって、空間が拡がる気がするのがとても良い。
ユミコさんの癒し系の声が優しく響くのも、お祭りの始まり、って感じがしてとても好きです。
華やかな総踊りは、若手の皆さんが何処にいるのかさっぱり見つけられなかったけど(^ ^)(あ、でもあずりんだけは滅茶苦茶目に入ってきたな今回)、元気を貰った気がしました♪
「仮面屋の男」という役名で、場面のつなぎつなぎを歌で綴るハマコさん(未来優希)。
あの声を聴くたびに、ああ、この声が次からは聴けないのか……と切ないです。朗々と歌い上げる一曲も好きだけど、こういうつなぎの音楽でのハマコさんの力量は、なかなか他に人材が居ないんですよね……。
外部でのご活躍も心の底から楽しみにしているんですが(ぜひぜひゾフィーを!!)、でもやっぱり、宝塚がハマコさんを喪うのは、いかにも惜しいよなあ……。
結婚式。
新郎(音月桂)と新婦(舞羽美海)が並んで祝福をうけている……ところに、大勢の男女を連れて乱入してくるアルレッキーノ。……新郎新婦の扮装をした下級生が、皆さんなかなかに男前だったり美女だったりで、ゆっくり観る暇がないのが残念。
あわただしい場面ですが、迷宮を駆け回る様子が面白くて、かなり笑わせていただきました。ミミちゃんに逢えなくて、わたわたしているキムちゃんが超可愛い(はぁと)アルレッキーノに扮するチギちゃんの身の軽さにびっくり(@ @)。そして、キムちゃんを真剣に探しているミミちゃんの大人っぽい美しさにちょっと見惚れました。いや~、また綺麗になったなあ(はぁと)。
結婚式の騒ぎが一段落したサンマルコ広場で、一人の詩人(彩那音)が歌いだす。
ちょっと「ソロモンの指輪」の「美青年」役に似た雰囲気でしたが、この一年間で身についた、微かな甘い「毒」の匂いが良かったです。
歌は、他にソロを歌う人がほとんど全員凄い歌手ばっかりなので若干損をしていたかも(^ ^;ゞ。他にはチギちゃんくらいだもんなあ、“歌手”じゃないのは。
本舞台では、向かい合った二つのカフェの客引き合戦が始まっている。上手側のカフェの楽士たちは金管楽器がメインで、リーダーは水さん、下手側のカフェは木管がメインで、ユミコさんがリーダー。この楽士たちの対決がこの場面のメインなんですけど、私はその後ろであれこれ小芝居しているコンメディア・デッラルテの面々とか、観光客の愛加あゆちゃんとラブラブ喋っているひろみちゃんとかが気になって、頭がとっちらかってしまいました(汗)。店主のはずのパンタローネさん、店の女の子やら観光客やらに次々手をだしているように見えたんですが、どうなんでしょう。そして、ひろみちゃんとあゆちゃんにちょっかいを掛けまくりなキタロウと杏奈ちゃんも面白すぎるし。あああ、コンメディア・デッラルテ・ビジョンがあるDVDがあったら、即買いするわ~~~。
……じんじんとユミコさんのデュエット、もっとじっくり観るつもりだったのになぁ↓↓
場面の最後に降り出すにわか雨。
あっさりと去っていくあゆちゃんを見送って、あらためて歩き出す詩人。
「雨が降れば…」と歌っていた彼は、この後どうなったのか。なんとなく余韻を残す雰囲気が、ひろみちゃんさすがだなと思いました。
美術館。
さっき結婚式を挙げたばかりの(?)キムちゃんミミちゃんカップルが、雨を避けて駆け込んでくる。
追いかけてきたアルレッキーノがバトンで悪戯をすると、絵の中の女性たちが動き出す……。
歌は苦手、と思っていたみなこちゃんが、低音の歌なら意外と歌えることがわかったのは収穫でした♪いや~、しかしワッカのドレスが似合うなあ!首が長くてデコルテが綺麗(*^ ^*)。ちょっと顔が丸いけど(^ ^;ゞ
リサリサ(涼花リサ)とかおりちゃん(晴華みどり)のドレス姿もさすがです。重厚で華やかな、いかにも貴婦人らしいお二人♪
そのまま、場面は仮面舞踏会へ。
さゆちゃんとチギちゃん(女装)でユミコさんを取り合う(?)かなりコメディな場面でしたが、なかなか良く出来ていたと思います。さゆちゃん、やっぱ天性のコメディエンヌだなあ♪
わざわざチギちゃんを出さなくても、さゆちゃんで充分だったような気がするんですけどねぇ。
一息ついて、深夜のカナル・グランデでの、幻想的なデュエットダンス。
今回、フィナーレのトップコンビデュエットが殆ど無いので、ココが一番メインのデュエットになるのですが。
……いや~、水さんとみなこちゃんのダンス、ステキだなあ~~(*^ ^*)
それにしても、この場面は贅沢でした!
ハマコさんの「誰も寝てはならぬ」は文句なく素晴らしいし、
透水さらさちゃんの透明感のあるカゲソロもすごく良かったし、
キムちゃんゆめみさんの毒のあるデュエットも、雰囲気があってすごく好き。
そして、聖も過ぎれば毒となるのかもしれない、と思わせた、みなこちゃん。毒も過ぎれば聖になる、と信じさせてくれた水さん。みなさん本当に素晴らしい♪
最後、みなこちゃんを求めて水の底へ沈んでいく水さんが、とても好きです。不幸に酔わない、ただ、自分の幸せ(=女と共に生きる人生)を求める、その求道者の貌、が。
祭りの中で恋人に振られた男たち(沙央、早霧)の歌。
銀橋で嘆く彼らの許に、恋人たち(大月、舞羽)が戻ってくる。
今回のショー、基本構造としては、さゆちゃんはコマちゃんの恋人で、ミミちゃんはチギちゃんの恋人。だけど、場面によってさゆちゃんはユミコさんの相手役を勤めるし、ミミちゃんはキムちゃんの相手役を勤める。結婚式のカップルはキムちゃんとミミちゃんで、それにチギちゃんが嫉妬していろいろ邪魔をするコトで物語が進む。さゆちゃんはコマちゃんという恋人がいるけど、あちこちでユミコさんにコナをかけていて、コマちゃんはそれを暖かく見守っている、という感じ(?)
この気儘な女の子たちに振り回される男二人が、めっちゃ可愛いです。
戻ってきた女の子たちも、相変わらずでステキ♪
さゆちゃんといえばユミコさんとの相性がよく言われるけど、私はコマちゃんとのコンビもとても好きで、今回のショーでも組んでる場面が多くて嬉しかったです。ただ、今回はユミコさんとも組むことを意識してか、衣装的にコマちゃんとは全然合ってなくて、それがちょっとだけ残念でした。チギ&ミミはお揃いなのになあ↓
……いえ、コマちゃんは爽やか系の色が似合っているし、さゆちゃんは紅がよく映えるので、単体で観る分にはいいんですけどね~、と拗ねてみたりする。
あれ?思いのほか長くなってきたような……。
ここからがこのショーの肝心な部分なんですが、いったんここで切らせてください。
明日はいよいよ、4月25日。
天気予報どおりの、春らしいお天気になりますように(祈)
.
いよいよ最後の週末に突入した雪組公演。
ハマコさん、ユミコさん、じんじん、さゆちゃん、どうぞ、一日のさいごまで舞台を愉しんでくださいね。
さて。
リオとベネツィア、三大カーニバルのうち、2つをやった水さんの雪組。
で、誰もが思う(かもしれない)疑問。「三大カーニバル」の残る一つは、何?
ネットで調べてみたんですが、思いのほかいろんな説があるみたいでした(^ ^)
サイトによって違っていて、リオやヴェネツィアが入っていないところもたくさんあったんですよね……とくに、「カーニバル」と「サンバ・フェスティバル」をごっちゃにしたサイトが複数あったのには笑ってしまった。そりゃヴェネツィアは入らんわ(^ ^)。
でもまぁ、一般的にヴェネツィアとリオの二つは決まりでいいですよね?
というわけで、「もう一つ」さがし。
Wikipediaでは、トリニダード&トバゴの項目に『世界三大カーニバルの一つ』と書いてありました。なので、Wikipedia的にはヴェネツィア、リオ、トリニダード&トバゴ、ってことになるらしい。
あと有名どころでは、ニース(フランス)と、ニューオーリンズ(アメリカ)のマルティグラなど、諸説あるようです。旅行会社で、ニースとヴェネツィアを回る「世界三大カーニバルのうち二つを満喫!」というツアーを設定しているところが複数あったので、その業界ではそういうことになっているのかも?
ってなわけで。
雪組さんの次のショーが、マルティグラじゃないのがとても残念です(^ ^)。
……ま、そんな余談はおいといて。
カーニバル(謝肉祭)は、CSできゃびぃとそらちゃんが教えてくれた(ステージサイドウォッチ)とおり、元はといえば春のお祭り。ヨーロッパは緯度が高く、冬が長いので春の喜びはひとしおだったんでしょうね。
さらに昔は冬至祭だったようで、クリスマスと同じ起源を持つらしい。要するに、冬将軍を追い払って春の女神を迎えるお祭りだってことなんでしょうね。
で、仮装に象徴される『非日常』感が重要視され、時代や地域によっては一定期間の『無礼講』、暴飲暴食から乱暴狼藉まで含む『痴愚王』祭りだったこともあるようです。一時的に秩序を破壊するカーニバルを通過することによって全ての罪を曝け出し、その罪を誰か(人形や『痴愚王』に選ばれた人物など)に着せて、それを破壊することで祭りを終了し、罪を贖うと共に秩序を回復する。
そうやって新しい春を迎える、と。そういう祭りだったのでしょう。
稲葉さんは、そういう暴力的な祭りではなく、現代ヴェネツィアのカーニバル、世界中からものすごい数の観光客が訪れる洗練されたお祭りを舞台にあげたんだな、と思いました。
一番最初に登場するのは、コンメディア・デッラルテの面々。
ザンニ(飛鳥裕)は召使キャラ、パンタローネ(奏乃はると)は髭を生やした色悪な商人、ラ・ルフィアーナ(花帆杏奈)は噂好きな貴婦人。イル・カピターノ(緒月遠麻)は軍人で、インナモラート(沙央くらま)とインナモラータ(大月さゆ)は若い恋人、アルレッキーノ(早霧せいな)とコロンビーナ(舞羽美海)は道化師とその恋人。個性豊かなメンバーが口々に語りながら観客を世界に誘い、夜明けを待つ。
夜が明けると、ゴンドラを漕ぐゴンドリエレ(彩吹真央)が明るい声で歌いだす。
色とりどりの衣装を着た組子たちが、ひろみちゃん(彩那音)たちを先頭に上手奥から下手花道へ抜けていく。
サン・マルコ広場に朝が来る。
プロローグの華やかさがとても好きです。お芝居が重たいので、ここでパッと心が軽やかになって、空間が拡がる気がするのがとても良い。
ユミコさんの癒し系の声が優しく響くのも、お祭りの始まり、って感じがしてとても好きです。
華やかな総踊りは、若手の皆さんが何処にいるのかさっぱり見つけられなかったけど(^ ^)(あ、でもあずりんだけは滅茶苦茶目に入ってきたな今回)、元気を貰った気がしました♪
「仮面屋の男」という役名で、場面のつなぎつなぎを歌で綴るハマコさん(未来優希)。
あの声を聴くたびに、ああ、この声が次からは聴けないのか……と切ないです。朗々と歌い上げる一曲も好きだけど、こういうつなぎの音楽でのハマコさんの力量は、なかなか他に人材が居ないんですよね……。
外部でのご活躍も心の底から楽しみにしているんですが(ぜひぜひゾフィーを!!)、でもやっぱり、宝塚がハマコさんを喪うのは、いかにも惜しいよなあ……。
結婚式。
新郎(音月桂)と新婦(舞羽美海)が並んで祝福をうけている……ところに、大勢の男女を連れて乱入してくるアルレッキーノ。……新郎新婦の扮装をした下級生が、皆さんなかなかに男前だったり美女だったりで、ゆっくり観る暇がないのが残念。
あわただしい場面ですが、迷宮を駆け回る様子が面白くて、かなり笑わせていただきました。ミミちゃんに逢えなくて、わたわたしているキムちゃんが超可愛い(はぁと)アルレッキーノに扮するチギちゃんの身の軽さにびっくり(@ @)。そして、キムちゃんを真剣に探しているミミちゃんの大人っぽい美しさにちょっと見惚れました。いや~、また綺麗になったなあ(はぁと)。
結婚式の騒ぎが一段落したサンマルコ広場で、一人の詩人(彩那音)が歌いだす。
ちょっと「ソロモンの指輪」の「美青年」役に似た雰囲気でしたが、この一年間で身についた、微かな甘い「毒」の匂いが良かったです。
歌は、他にソロを歌う人がほとんど全員凄い歌手ばっかりなので若干損をしていたかも(^ ^;ゞ。他にはチギちゃんくらいだもんなあ、“歌手”じゃないのは。
本舞台では、向かい合った二つのカフェの客引き合戦が始まっている。上手側のカフェの楽士たちは金管楽器がメインで、リーダーは水さん、下手側のカフェは木管がメインで、ユミコさんがリーダー。この楽士たちの対決がこの場面のメインなんですけど、私はその後ろであれこれ小芝居しているコンメディア・デッラルテの面々とか、観光客の愛加あゆちゃんとラブラブ喋っているひろみちゃんとかが気になって、頭がとっちらかってしまいました(汗)。店主のはずのパンタローネさん、店の女の子やら観光客やらに次々手をだしているように見えたんですが、どうなんでしょう。そして、ひろみちゃんとあゆちゃんにちょっかいを掛けまくりなキタロウと杏奈ちゃんも面白すぎるし。あああ、コンメディア・デッラルテ・ビジョンがあるDVDがあったら、即買いするわ~~~。
……じんじんとユミコさんのデュエット、もっとじっくり観るつもりだったのになぁ↓↓
場面の最後に降り出すにわか雨。
あっさりと去っていくあゆちゃんを見送って、あらためて歩き出す詩人。
「雨が降れば…」と歌っていた彼は、この後どうなったのか。なんとなく余韻を残す雰囲気が、ひろみちゃんさすがだなと思いました。
美術館。
さっき結婚式を挙げたばかりの(?)キムちゃんミミちゃんカップルが、雨を避けて駆け込んでくる。
追いかけてきたアルレッキーノがバトンで悪戯をすると、絵の中の女性たちが動き出す……。
歌は苦手、と思っていたみなこちゃんが、低音の歌なら意外と歌えることがわかったのは収穫でした♪いや~、しかしワッカのドレスが似合うなあ!首が長くてデコルテが綺麗(*^ ^*)。ちょっと顔が丸いけど(^ ^;ゞ
リサリサ(涼花リサ)とかおりちゃん(晴華みどり)のドレス姿もさすがです。重厚で華やかな、いかにも貴婦人らしいお二人♪
そのまま、場面は仮面舞踏会へ。
さゆちゃんとチギちゃん(女装)でユミコさんを取り合う(?)かなりコメディな場面でしたが、なかなか良く出来ていたと思います。さゆちゃん、やっぱ天性のコメディエンヌだなあ♪
わざわざチギちゃんを出さなくても、さゆちゃんで充分だったような気がするんですけどねぇ。
一息ついて、深夜のカナル・グランデでの、幻想的なデュエットダンス。
今回、フィナーレのトップコンビデュエットが殆ど無いので、ココが一番メインのデュエットになるのですが。
……いや~、水さんとみなこちゃんのダンス、ステキだなあ~~(*^ ^*)
それにしても、この場面は贅沢でした!
ハマコさんの「誰も寝てはならぬ」は文句なく素晴らしいし、
透水さらさちゃんの透明感のあるカゲソロもすごく良かったし、
キムちゃんゆめみさんの毒のあるデュエットも、雰囲気があってすごく好き。
そして、聖も過ぎれば毒となるのかもしれない、と思わせた、みなこちゃん。毒も過ぎれば聖になる、と信じさせてくれた水さん。みなさん本当に素晴らしい♪
最後、みなこちゃんを求めて水の底へ沈んでいく水さんが、とても好きです。不幸に酔わない、ただ、自分の幸せ(=女と共に生きる人生)を求める、その求道者の貌、が。
祭りの中で恋人に振られた男たち(沙央、早霧)の歌。
銀橋で嘆く彼らの許に、恋人たち(大月、舞羽)が戻ってくる。
今回のショー、基本構造としては、さゆちゃんはコマちゃんの恋人で、ミミちゃんはチギちゃんの恋人。だけど、場面によってさゆちゃんはユミコさんの相手役を勤めるし、ミミちゃんはキムちゃんの相手役を勤める。結婚式のカップルはキムちゃんとミミちゃんで、それにチギちゃんが嫉妬していろいろ邪魔をするコトで物語が進む。さゆちゃんはコマちゃんという恋人がいるけど、あちこちでユミコさんにコナをかけていて、コマちゃんはそれを暖かく見守っている、という感じ(?)
この気儘な女の子たちに振り回される男二人が、めっちゃ可愛いです。
戻ってきた女の子たちも、相変わらずでステキ♪
さゆちゃんといえばユミコさんとの相性がよく言われるけど、私はコマちゃんとのコンビもとても好きで、今回のショーでも組んでる場面が多くて嬉しかったです。ただ、今回はユミコさんとも組むことを意識してか、衣装的にコマちゃんとは全然合ってなくて、それがちょっとだけ残念でした。チギ&ミミはお揃いなのになあ↓
……いえ、コマちゃんは爽やか系の色が似合っているし、さゆちゃんは紅がよく映えるので、単体で観る分にはいいんですけどね~、と拗ねてみたりする。
あれ?思いのほか長くなってきたような……。
ここからがこのショーの肝心な部分なんですが、いったんここで切らせてください。
明日はいよいよ、4月25日。
天気予報どおりの、春らしいお天気になりますように(祈)
.
ソルフェリーノの愛【3】
2010年4月22日 宝塚(雪) コメント (3)雪組公演「ソルフェリーノの夜明け」。
■ベネディック将軍(汝鳥伶)
いや~、ステキでした(はぁと)。
汝鳥さん、ここしばらく雪組が続いていますが、やっぱり芝居のタイプが合うんでしょうか。どれも当たってる。
出番は決して多くはないのですが、最初のポポリーノ(真那春人)への声かけから、愛情に溢れた名将軍であることがなんとなく伝わってくる。最後に上手へ歩み去るところで、余計な力が抜けているのはさすが年の功、と思います。
■医者たち(ハーベルマン:未沙のえる、グラン:真波そら)
未沙さんもさすがの巧さなんですが、なんとなく、植田さんの作品にはあまり合わないのかも、と思いました。大芝居で魅せていく作品を、雪組さんらしい重厚なお芝居で舞台にあげているので、軽やかさを身上とする未沙さんの芝居が浮いて見えてしまうのかもしれないな、と。
……とは言っても、さすがの存在感にかわりはないんですけどね(^ ^)。
ただ、どうしても植田さんが脚本の流れを無視して入れたいろんな台詞を一番背負っている人なので、あっちこっちで「ハーベルマン先生、ちっとは空気を読んでよ……」と思われてしまうのが気の毒でした。いや、私一人だけが思っていたのかもしれませんが(汗)。
グラン先生の真波そらちゃんは、意外に白衣がよく似合って、少女漫画にでも出てきそうな、誠実なイケメン医師って感じでした(*^ ^*)。なのに、オーストリア兵をこっそり治療してあげる場面が、あまり手際良さそうに見えないのはなんでかな(^ ^;ゞ。
飄々としたハーベルマン先生、優しいエクトール先生、熱血イケメンなグラン先生。なかなか目移りしそうな豪華なラインナップで、戦地のど真ん中だとゆーのに、あれだけたくさんの美人ナースが働いている理由がよくわかります(はぁと)。
■ファンティ長官(未来優希)
威厳のある指揮官で、オーストリア軍のベネディック将軍と対峙できるだけの器と存在感を感じさせてくれる79期。
いや~、偉大な副組長でした。ここしばらく腹黒なオヤジ役が続いていましたが、最後にこんな良い役を観ることができて、とても嬉しい。ラスト、敬礼するまでの水さんとの目での会話が、とても好きです。植田さんありがとう。
……しか~し、最初のプロローグが終わった後の説明場面、もう少しなんとかならなんかったものでしょうか。ハマコさんの声はとても素晴らしいし滑舌も素晴らしいんですけど、響きすぎちゃって日本語として聞き取ることができない……(猫だけ?)
■ポルリノ参謀長(音月桂)
ユミコさんとハマコさん、二人の卒業生にはさまれて、一番ワリを食ったのはミナコちゃんとこの人かもね、と思いました。そもそも軍服があまり似合わないタイプなので、軍人で威厳が必要な役自体が難しいんでしょうね。声が良いので叱咤にも迫力がありましたが、より以上に迫力満点なハマコさんと一緒だし(^ ^;ゞ。
そういえば、キムちゃんのこういう“怖さ”が必要な役ってあまり観たことないんだなあ……。
私が観たのは東宝公演も半ばを過ぎた頃でしたが、そのときもまだ何かしっくり来ていない感じがして、キムちゃんにしては珍しいな、と思いました。割と仕上がりは早いほうだと思っていたのですが。
このタイミングでこういう勉強できる役が来るのも演出家の愛だと思うので、あと三日間、最後に何かを掴んでくれるといいな、と思います。諦めずにがんばって追求してみてください!
■ヘルディおじさん(奏乃はると)
素晴らしかった(絶賛)。出番が少ないのが残念ですが、あの朴訥とした雰囲気とか、話し方の独特の空気が、他のメンバーとは全然違うんですよね。凄いなあ。
もうちょっと、少女たちとの交流とか、デュナンさんたちと一緒に治療を手伝っている様子とか、そういう場面があってもいいと思うんですが……しょぼん。
しか~し!今回は芝居もショーも髭部専任って感じのにわにわですが、まだまだ当分、二枚目でもがんばっていただきたいです♪(^ ^;ゞ。でも、雪組さんは、この公演が終わると髭が似合う男役の筆頭がにわにわになってしまうので、髭部は続きそうだなあ……。
■イタリア兵(モラルド:彩那音、カルドナ:沙央くらま、他)
コマちゃんの歌(&マンドリン)にあわせて舞台中央で踊るひろみちゃん、めっちゃ男前でした!(*^ ^*)。ずっと“可愛い”とばかり思っていたひろみちゃんの、意外な一面…のような気がしたんですけど、、、前からあんなに格好良かったんでしたっけ?(^ ^;ゞ
コマちゃんは、マンドリンの場面以外あまり印象に残りませんでしたが(汗)、相変わらず良い声でした。コマファンモードから未だに抜けていない自分に、びっくり(@ @)。
■オーストリア兵(ハンデル:緒月遠麻、ベルガー:早霧せいな、他)
勝手に脱走してベネディック将軍を窮地に陥れる軽率なハンデルさんですが、なかなか力持ちの働き者で、いい味を出していますね。ちょっとだけ、「ゾロ」のガルシア軍曹に似た役作りに見えましたが(^ ^;、キタロウは意識してやっていたのかなあ?
しっかし、キタロウのああいう役って、愛さずにはいられないのは何故だろう……
最初にソルフェリーノの荒野でデュナンに拾われるベルガーさんは、なんというか、本当に熱い!!ですよね(^ ^;。
一番好きなのは、「アヴェ・マリア」の場面で、みんなが歌いだした後、縋るようにベルガーの軍服の裾を掴むポポリーノに、満面の笑顔で笑いかけながら、力づけるように手を握ってあげるときの、笑顔のパワーかな(*^ ^*)。なんだか一瞬、くらっときました。
にしても。ちょっと謎だったのは、「アヴェ・マリア」で、オーストリア兵はなぜすぐに歌いださないのか、なのですが。
ポポリーノが口火を切るまで、歌っているのはシスターと看護婦たちだけなんですよね。単純に意地になってる、っていう解釈でいいのかなあ……。
そして。
ハンデルさんにしてもベルガーさんにしても、ポポリーノを偏愛しすぎな気がするんですが、あれはどうなんでしょう。なんとなく、ベネディック将軍の忘れ形見っぽい気がしちゃっているのでしょうか?
それにしたって、「ポポリーノが血を吐いたんだ!助けてやってくれ!!」って……「いや、今それどころじゃないから!」って、いつもは穏やかなエクトール先生の顔に書いてありますけど?
もしかして、植田さん的には、最初の原稿ではポポリーノを運ぶための担架隊だったのかな?と思ったりもしたのですが、どうだったんでしょうか。
で、あの荷車の列の中には、ポポリーノも寝かされているんでしょうか。ハンデルとベルガーが大事そうに曳いている荷車がそれなのかしら。……そんなことを考えながら、ラストシーンを観ていたのは私一人なんだろうな。(寝かされている人形の髪型をいちいちチェックしてしまった…)
■マリアン(大月さゆ)
しっかり者で一生懸命な、優しいマリアン。
理想とかそんなものとは関係なく、目の前で苦しんでいる人と共に苦しみを分かち合い、自分にできる精一杯をせずにはいられない、優しくて強い女性。
この作品の中で、役として一番良い役なのは、娘役ではマリアンだな、と思いました。
ベネディック将軍に対する優しさは、いわゆるファーザーコンプレックスなのか、それとも本気で恋をしている(歳上好みな)のか?というのがちょっと気になりますが(←お前だけだ)、今回の作品で一番好きなさゆちゃんは、やっぱり将軍に敬礼するときの、笑顔。
泣き笑いの優しいピエロ。『大月さゆ』という魅力がギュッと詰まった、哀しい笑顔だと思います。
研1の「ジュビリーズ」で、大役を体当たりで演じていたさゆちゃん。思い切りが良くてコメディセンスのあったさゆちゃんが、『典型的な宝塚娘役』というものを目指してしまったばっかりに、随分遠回りをしたんだな、と、今になってしみじみと思います。
彼女が成長する時代のトップ娘役が、まーちゃん(舞風りら)だったことは、さゆちゃんにとっては不利な条件だったのかもしれませんね。「お隣の女の子」っぽいリアルな存在感と、『典型的な宝塚娘役』としての儚げな雰囲気の両方を持っていたまーちゃんを追いかけてしまったばっかりに、地に足のついた元気印な女の子、という“さゆちゃん本来の輝き”を見失っていた時代が長かったのが勿体無い。
娘役は、男役との並びも大切だけど、娘役同士の並びも大切なんだな、と思います。
「凍てついた明日」でのヒロイン二人の相性の良さは特筆ものでしたが、ミナコちゃんとさゆちゃんは、どちらもお互いに無いものを埋めあえる、いいコンビだったんですよね。芝居としてがっつり組んだところは殆ど観たことがありませんが、なんていうか、この二人がそれぞれの出番で役を生きてくれると、物語が鮮明に立ち上がってくるんですよね。二人が直接言葉を交わす場面はなくても、存在感が拮抗していて、しかも、空気感がまったく逆だから。
素晴らしい並びだったと思います。
せめて一本でいいから、柴田作品をこの二人で観てみたかった。
あああ、「雪景色」のさゆちゃんもステキだったけど、全ツに回って「バルセロナ」のリンダを演じるさゆちゃんを観てみたかったよ~~~っっっ!!(←かおりちゃんのリンダに不満があるわけではありません)
アンリエット、マリアン以外の看護婦ちゃんたちも、めっちゃ可愛い子ぞろいでしたね♪
患者も医者もイケメンだらけで、たまに通りがかる旅人も死ぬほどイケメン。あんな病院があったら、多少命の危険があっても気にしないかも(^ ^;ゞ、と思っていたのですが、逆を言えば、あれだけ看護婦のレベルが高くて、シスターたちも美人のお姉さんぞろいで、時々可愛らしい少女たちが駆け込んでくる、となれば、兵士たちの居心地も最高だろうなあ(^ ^)。
■村の少女たち(早花まこ、白渚すず、舞羽美海)
かーわーいーいー!!
きゃびぃも白渚さんも可愛いんですけど、さすがにみみちゃんの可愛らしさは群を抜いていますね(*^ ^*)。芝居の中の役としては、あまり意味の無い賑やかしですが、可愛い娘さんたちが舞台を駆け回っているのを観るのはたのしいです♪
ちょっと間があいてしまったので、書こうと思っていたことを結構忘れてしまったような気がしますが……
でも、みんな良い芝居してたなあ(しみじみ)あれで脚本が(黙)
なにはともあれ、あと、三日。
最後の週末を、舞台の上の人も客席の人も、みんなみんな、悔いなく過ごすことができますように。
……あ~した天気にな~ぁれっ!
.
■ベネディック将軍(汝鳥伶)
いや~、ステキでした(はぁと)。
汝鳥さん、ここしばらく雪組が続いていますが、やっぱり芝居のタイプが合うんでしょうか。どれも当たってる。
出番は決して多くはないのですが、最初のポポリーノ(真那春人)への声かけから、愛情に溢れた名将軍であることがなんとなく伝わってくる。最後に上手へ歩み去るところで、余計な力が抜けているのはさすが年の功、と思います。
■医者たち(ハーベルマン:未沙のえる、グラン:真波そら)
未沙さんもさすがの巧さなんですが、なんとなく、植田さんの作品にはあまり合わないのかも、と思いました。大芝居で魅せていく作品を、雪組さんらしい重厚なお芝居で舞台にあげているので、軽やかさを身上とする未沙さんの芝居が浮いて見えてしまうのかもしれないな、と。
……とは言っても、さすがの存在感にかわりはないんですけどね(^ ^)。
ただ、どうしても植田さんが脚本の流れを無視して入れたいろんな台詞を一番背負っている人なので、あっちこっちで「ハーベルマン先生、ちっとは空気を読んでよ……」と思われてしまうのが気の毒でした。いや、私一人だけが思っていたのかもしれませんが(汗)。
グラン先生の真波そらちゃんは、意外に白衣がよく似合って、少女漫画にでも出てきそうな、誠実なイケメン医師って感じでした(*^ ^*)。なのに、オーストリア兵をこっそり治療してあげる場面が、あまり手際良さそうに見えないのはなんでかな(^ ^;ゞ。
飄々としたハーベルマン先生、優しいエクトール先生、熱血イケメンなグラン先生。なかなか目移りしそうな豪華なラインナップで、戦地のど真ん中だとゆーのに、あれだけたくさんの美人ナースが働いている理由がよくわかります(はぁと)。
■ファンティ長官(未来優希)
威厳のある指揮官で、オーストリア軍のベネディック将軍と対峙できるだけの器と存在感を感じさせてくれる79期。
いや~、偉大な副組長でした。ここしばらく腹黒なオヤジ役が続いていましたが、最後にこんな良い役を観ることができて、とても嬉しい。ラスト、敬礼するまでの水さんとの目での会話が、とても好きです。植田さんありがとう。
……しか~し、最初のプロローグが終わった後の説明場面、もう少しなんとかならなんかったものでしょうか。ハマコさんの声はとても素晴らしいし滑舌も素晴らしいんですけど、響きすぎちゃって日本語として聞き取ることができない……(猫だけ?)
■ポルリノ参謀長(音月桂)
ユミコさんとハマコさん、二人の卒業生にはさまれて、一番ワリを食ったのはミナコちゃんとこの人かもね、と思いました。そもそも軍服があまり似合わないタイプなので、軍人で威厳が必要な役自体が難しいんでしょうね。声が良いので叱咤にも迫力がありましたが、より以上に迫力満点なハマコさんと一緒だし(^ ^;ゞ。
そういえば、キムちゃんのこういう“怖さ”が必要な役ってあまり観たことないんだなあ……。
私が観たのは東宝公演も半ばを過ぎた頃でしたが、そのときもまだ何かしっくり来ていない感じがして、キムちゃんにしては珍しいな、と思いました。割と仕上がりは早いほうだと思っていたのですが。
このタイミングでこういう勉強できる役が来るのも演出家の愛だと思うので、あと三日間、最後に何かを掴んでくれるといいな、と思います。諦めずにがんばって追求してみてください!
■ヘルディおじさん(奏乃はると)
素晴らしかった(絶賛)。出番が少ないのが残念ですが、あの朴訥とした雰囲気とか、話し方の独特の空気が、他のメンバーとは全然違うんですよね。凄いなあ。
もうちょっと、少女たちとの交流とか、デュナンさんたちと一緒に治療を手伝っている様子とか、そういう場面があってもいいと思うんですが……しょぼん。
しか~し!今回は芝居もショーも髭部専任って感じのにわにわですが、まだまだ当分、二枚目でもがんばっていただきたいです♪(^ ^;ゞ。でも、雪組さんは、この公演が終わると髭が似合う男役の筆頭がにわにわになってしまうので、髭部は続きそうだなあ……。
■イタリア兵(モラルド:彩那音、カルドナ:沙央くらま、他)
コマちゃんの歌(&マンドリン)にあわせて舞台中央で踊るひろみちゃん、めっちゃ男前でした!(*^ ^*)。ずっと“可愛い”とばかり思っていたひろみちゃんの、意外な一面…のような気がしたんですけど、、、前からあんなに格好良かったんでしたっけ?(^ ^;ゞ
コマちゃんは、マンドリンの場面以外あまり印象に残りませんでしたが(汗)、相変わらず良い声でした。コマファンモードから未だに抜けていない自分に、びっくり(@ @)。
■オーストリア兵(ハンデル:緒月遠麻、ベルガー:早霧せいな、他)
勝手に脱走してベネディック将軍を窮地に陥れる軽率なハンデルさんですが、なかなか力持ちの働き者で、いい味を出していますね。ちょっとだけ、「ゾロ」のガルシア軍曹に似た役作りに見えましたが(^ ^;、キタロウは意識してやっていたのかなあ?
しっかし、キタロウのああいう役って、愛さずにはいられないのは何故だろう……
最初にソルフェリーノの荒野でデュナンに拾われるベルガーさんは、なんというか、本当に熱い!!ですよね(^ ^;。
一番好きなのは、「アヴェ・マリア」の場面で、みんなが歌いだした後、縋るようにベルガーの軍服の裾を掴むポポリーノに、満面の笑顔で笑いかけながら、力づけるように手を握ってあげるときの、笑顔のパワーかな(*^ ^*)。なんだか一瞬、くらっときました。
にしても。ちょっと謎だったのは、「アヴェ・マリア」で、オーストリア兵はなぜすぐに歌いださないのか、なのですが。
ポポリーノが口火を切るまで、歌っているのはシスターと看護婦たちだけなんですよね。単純に意地になってる、っていう解釈でいいのかなあ……。
そして。
ハンデルさんにしてもベルガーさんにしても、ポポリーノを偏愛しすぎな気がするんですが、あれはどうなんでしょう。なんとなく、ベネディック将軍の忘れ形見っぽい気がしちゃっているのでしょうか?
それにしたって、「ポポリーノが血を吐いたんだ!助けてやってくれ!!」って……「いや、今それどころじゃないから!」って、いつもは穏やかなエクトール先生の顔に書いてありますけど?
もしかして、植田さん的には、最初の原稿ではポポリーノを運ぶための担架隊だったのかな?と思ったりもしたのですが、どうだったんでしょうか。
で、あの荷車の列の中には、ポポリーノも寝かされているんでしょうか。ハンデルとベルガーが大事そうに曳いている荷車がそれなのかしら。……そんなことを考えながら、ラストシーンを観ていたのは私一人なんだろうな。(寝かされている人形の髪型をいちいちチェックしてしまった…)
■マリアン(大月さゆ)
しっかり者で一生懸命な、優しいマリアン。
理想とかそんなものとは関係なく、目の前で苦しんでいる人と共に苦しみを分かち合い、自分にできる精一杯をせずにはいられない、優しくて強い女性。
この作品の中で、役として一番良い役なのは、娘役ではマリアンだな、と思いました。
ベネディック将軍に対する優しさは、いわゆるファーザーコンプレックスなのか、それとも本気で恋をしている(歳上好みな)のか?というのがちょっと気になりますが(←お前だけだ)、今回の作品で一番好きなさゆちゃんは、やっぱり将軍に敬礼するときの、笑顔。
泣き笑いの優しいピエロ。『大月さゆ』という魅力がギュッと詰まった、哀しい笑顔だと思います。
研1の「ジュビリーズ」で、大役を体当たりで演じていたさゆちゃん。思い切りが良くてコメディセンスのあったさゆちゃんが、『典型的な宝塚娘役』というものを目指してしまったばっかりに、随分遠回りをしたんだな、と、今になってしみじみと思います。
彼女が成長する時代のトップ娘役が、まーちゃん(舞風りら)だったことは、さゆちゃんにとっては不利な条件だったのかもしれませんね。「お隣の女の子」っぽいリアルな存在感と、『典型的な宝塚娘役』としての儚げな雰囲気の両方を持っていたまーちゃんを追いかけてしまったばっかりに、地に足のついた元気印な女の子、という“さゆちゃん本来の輝き”を見失っていた時代が長かったのが勿体無い。
娘役は、男役との並びも大切だけど、娘役同士の並びも大切なんだな、と思います。
「凍てついた明日」でのヒロイン二人の相性の良さは特筆ものでしたが、ミナコちゃんとさゆちゃんは、どちらもお互いに無いものを埋めあえる、いいコンビだったんですよね。芝居としてがっつり組んだところは殆ど観たことがありませんが、なんていうか、この二人がそれぞれの出番で役を生きてくれると、物語が鮮明に立ち上がってくるんですよね。二人が直接言葉を交わす場面はなくても、存在感が拮抗していて、しかも、空気感がまったく逆だから。
素晴らしい並びだったと思います。
せめて一本でいいから、柴田作品をこの二人で観てみたかった。
あああ、「雪景色」のさゆちゃんもステキだったけど、全ツに回って「バルセロナ」のリンダを演じるさゆちゃんを観てみたかったよ~~~っっっ!!(←かおりちゃんのリンダに不満があるわけではありません)
アンリエット、マリアン以外の看護婦ちゃんたちも、めっちゃ可愛い子ぞろいでしたね♪
患者も医者もイケメンだらけで、たまに通りがかる旅人も死ぬほどイケメン。あんな病院があったら、多少命の危険があっても気にしないかも(^ ^;ゞ、と思っていたのですが、逆を言えば、あれだけ看護婦のレベルが高くて、シスターたちも美人のお姉さんぞろいで、時々可愛らしい少女たちが駆け込んでくる、となれば、兵士たちの居心地も最高だろうなあ(^ ^)。
■村の少女たち(早花まこ、白渚すず、舞羽美海)
かーわーいーいー!!
きゃびぃも白渚さんも可愛いんですけど、さすがにみみちゃんの可愛らしさは群を抜いていますね(*^ ^*)。芝居の中の役としては、あまり意味の無い賑やかしですが、可愛い娘さんたちが舞台を駆け回っているのを観るのはたのしいです♪
ちょっと間があいてしまったので、書こうと思っていたことを結構忘れてしまったような気がしますが……
でも、みんな良い芝居してたなあ(しみじみ)あれで脚本が(黙)
なにはともあれ、あと、三日。
最後の週末を、舞台の上の人も客席の人も、みんなみんな、悔いなく過ごすことができますように。
……あ~した天気にな~ぁれっ!
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ソルフェリーノの愛【2】
2010年4月21日 宝塚(雪) コメント (2)雪組東宝劇場公演「ソルフェリーノの夜明け/カルネヴァーレ~睡夢~」を観てまいりました♪
前回と同じく、「……どこが“生涯”?」と心の底から突っ込みつつ、愉しんでまいりました(^ ^)
しか~し、一番の突っ込みどころは「アヴェ・マリア」なんですよねぇ。
どうしてアレで皆が団結してしまうのか、二回観てもやっぱり猫にはわからなかったんですが(T T)。
そもそも、どうしてシューベルトの「アヴェ・マリア」なんですか?あれは賛美歌でもなんでもない世俗曲(もとはイギリスの叙事詩に曲をつけたもの)だし、シューベルト自身も、オーストリアの作曲家であってイタリアとは関係ない筈なのに。
なのに、どうしてイタリア兵まで『我が故郷の歌!』みたいな顔をして泣きながら歌いだすの?シューベルトってそんなにイタリアで人気のあった人なのでしょうか?
役者さんたちはすごく入り込んで演じていらして、感動的な場面にはなっていたのですが、、、
……すみません。猫は感性が違うらしく、ここはどうしても理解できなかったのでした……
ハーモニカを吹くポポリーノ(真那春人)はオーストリア軍の少年兵だけど、名前がイタリア系なので、おそらく当時オーストリア領だった北イタリアの出身、つまり、ソルフェリーノからそう遠くない地域で生まれ育った可能性が高い。
そのあたりでは、文化的にもオーストリアの影響が強いでしょうから、もしかしたらシューベルトの音楽=「故郷の歌」という認識があるのかもしれないな、などと考えてはみたのですが。
……コマちゃんが、マンドリンを弾きながら「ナポリがどうこう」って言ってるじゃん(↓)
う~ん。あえて世俗曲であるシューベルトの「アヴェ・マリア」を選んだ理由が知りたい。グノーかカッシーニならわかるんですけど。
普通に賛美歌ではダメだったのかなあ。……ポポリーノがソロの口火を切るところで盛り上がりたいから、賛美歌は厳しいのかしら。
オーストリア兵のポポリーノがカンツォーネを吹けば、それはそれでイタリア兵は盛り上がるかもしれないけど、オーストリア兵が納得しないだろうしなあ……う~む。
どうしてもあの構造でやりたいんのであれば。
カンツォーネにあわせてで楽しく歌い踊るイタリア兵たちの場面で、もう一曲、「じゃあちょっとしっとりした曲もやっとくか?」みたいなノリで「アヴェ・マリア」を弾いておく、っていう手はどうでしょう。
「にっくきオーストリアの作曲家だけど、この曲は良いよなあ」
「俺も好きだな、この曲は。前を向いてがんばろう!という気になれる」
とか、そんな会話をしておけばいいと思うんですが。
いかがでしょうか。
……って、今更提案しても遅いんですけどね(^ ^;ゞ
もとい。
作品全体についての突っ込みその他のアレコレは前回書きましたので、今回はキャストごとに。
■アンリ・デュナン(水夏希)
いや~、ホントに格好良かった(*^ ^*)。
前回の日記でも縷々書きましたが、この作品におけるデュナンの思想って、完全に「安っぽいヒューマニズム」じゃないですか(19世紀末に実際に生きていたデュナン氏の思想がいかに先進的であったかは前回も書きました。あくまでも、植田さんの描く“デュナンの思想”ね)。
でも、水さんが演じると、その“安っぽさ”さえ、“青さ”にみえてくるんですよね…。
彼女の最大の当たり役は「マリポーサの花」のネロだと思うんですが、それに匹敵する当たり役として、私は結構「星影の人」の沖田総司がお勧めなんですよね。
あの役で見せた、どんなに上級生になっても、ああいう真直ぐな若さ、青々とした伸び盛りの苗のような可能性のある若々しさを喪わないのは、常に諦めることなく『理想』を追い求める頑なさを持つ水さんの個性ならでは、と思うんです。
それでこその「ロシアンブルー」だったし、このアンリ・デュナンなのだ、と、あらためてそう思いました。
……正塚さん、水さんの男役最後の舞台に、どんなキャラクターを持ってきてくれるのでしょうか。楽しみにしていますので、よろしくお願いしますよっ!?
■アンリエット(愛原実花)
彼女については、前回かなり語ったので、今日は割愛。
リアルで等身大な女性像を不得意分野とするミナコちゃんって、とことん興味深い素材なんだな、と思いました。さすが、ボニーもアニスも幻想の世界の住人にしてのけただけのことはあるわ……。
■エクトール医師(彩吹真央)
デュナンのように声高に主張するのではなく、さりげなく、出来る範囲で、『新しい思想=ヒューマニズムを裏切らない自己』を実現しようとがんばっている人。
立派な家柄の出身で、大学で正式に医学を学んだにもかかわらず、戦地医療に身を投じた……というような説明がなされていましたが、たしかに、いいところのボンボンっぽさがありましたね♪アンリエットを心配してうろうろしているところとか、可愛かった~~(*^ ^*)。ユミコさんは、ここしばらく“可愛い”系の役を演じていなかったので、ちょっと懐かしく、また嬉しかったです♪
しか~し、不器用な愛ですよね(T T)、エクトールさん。
優しすぎちゃって、相手のコトを思いやり過ぎちゃって、強く出られない人。その不器用な生き方が、ユミコさんの一番の魅力なのかもしれないな、と思いました。
でも!マントヴァまで戦場を突っ切って患者たちを運ぼう!と決めた後のアンリエットとエクトールの場面は、植田さんの愛情の発露なんだろうとは思うのですが、劇構造的には不要な場面だな、と思っております。
まあ、90歩くらい譲って、場面はあっても良いんですけど、あんなに長々とやらなくてもいいだろうに、と。
「僕は君を愛している。だから心配で、本当は行かせたくないんだ」
「ありがとうございます。でも、今まで私は間違っていました。だから、その償いをしたいんです」
「君の代わりに、僕が行くよ」
「いいえ、先生はここで必要な方です。それに、あの人たちを助けるためには、道を知っている私でなければ。行かせてください」
「必ず戻ってくると約束してくれるかい?」
「ええ、もちろん。必ず、先生のもとに戻ってきますわ」
「帰ってきたら、『ジャン』と呼んでくれよ」
「……そ、そんな(真っ赤)」
みたいな感じではダメだったのかな。
とにかく、そこでハーベルマン先生は出てこなくていい!!と思うんですけど、ダメなんでしょうか…。せめてラヴシーンで終わらせてやってください。しみじみ。
そして、銀橋の歌も前の場面とあまり関係ないんだよな……。私は芝居は芝居として楽しみたいほうなので、ああいうのはちょっと醒めてしまったりするのですが(T T)。ううむ、そういうのが“宝塚らしさ”では無いと思うんだけどなあ……(黙)。
ついでに言うならば、(エクトール医師とは関係ありませんが)シスターたちがデュナンを止めようとする場面も本当はいらないと思うんですよね。マントヴァへの道程がキリスト教で禁じられている「自殺」に等しい行為だ、な~んてこと、いくら言い募っても無駄だと思うんですよ。
血の十字架を思いついてから出発するまで、荷車の準備やらなにやらで皆大忙しだろうに、中心となるべきデュナンとアンリエットが長々と愁嘆場を演じているのが、すごく舞台のテンポを壊している気がしました。
シスターたちの見せ場としては、この場面よりもっと前、シスターたちが一生懸命患者さんのお世話をするのを手伝うデュナン、みたいな場面がほしかったような気がします。あの教会の人々とデュナンの心の交流を、もっと丁寧に描けば、「アヴェ・マリア」の場面にも、もう少し説得力を持たせられたんじゃないか、と思うんですけどね……。
■ポポリーノ(真那春人)
こんな位置ですみません。真那くんのこの役には、本当にびっくりしました。
「パリの空よりも高く」のときのみりおくん(明日海りお)みたいな感じですよね(^ ^;ゞ。本公演初台詞くらいなんじゃないかと思うのに、この大役っぷり(汗)。すごいなあ。
ファン目線なのであまり客観的にはなれていないと思いますが、抜擢にはよく応えていたと思います。大柄な方とは言えないけど、雪組では小柄というほどでもない……みたいな半端なサイズなうえに、元々のスタイルが良すぎてあまり子供っぽくは見えませんでしたが、そこは芝居でカバーできていたと思います。たぶん。
べネディック将軍(汝鳥伶)に抱きつくところの勢いとか、怯えた仕草とか。
「凍てついた明日」でもちょっと気になった、「動きすぎ」なところは、早めに改善したほうがいいかも。今までは役も小さかったし立ち位置も後ろだったから、うろうろしていてもあまり気にならなかったけど、ああいう位置であれだけの大役になると『必要のないときは動きすぎない』というのが舞台全体のバランスを取る上では非常に重要なことなんだな、と思います。
思い切りの良い芝居をする人ですが、視界が広くなったらもっと良くなるだろうなあ、と思いました。
これからに期待してもいいのかしら……ドキドキ。
それにしても声が不安定なんですねぇ(涙)。いろんな意味での『不安定さ』が彼女の魅力でもあるのですが、それにしてもちょっと、喉が弱いのは心配な感じ。声質自体は凄く好きなんだけどなあ。
「WEST SIDE STORY」の頃までの、喉を壊す前の祐飛さんの声を思い出す……のは、たぶん私だけだと思いますが(^ ^;ゞ。でも、ドラマティックないい声だと思うんですよね。大事にしてほしいなあ。
あと、ハンデルやベルガーがあっさり治癒しつつあるのに、ポポリーノ一人悪化している、っていうのは、子供で抵抗力が弱いとか、成長期なのに食べ物が足りないとか、そういう理由なんでしょうかね。たしかに、雪組さんのあのあたりの学年は比較的がっしりした人が多いので、まなはるくんのか細さは似合っていたとは思いますが。
と、ポポリーノまででいったん切ってみたりする。
続きはまた後日。
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前回と同じく、「……どこが“生涯”?」と心の底から突っ込みつつ、愉しんでまいりました(^ ^)
しか~し、一番の突っ込みどころは「アヴェ・マリア」なんですよねぇ。
どうしてアレで皆が団結してしまうのか、二回観てもやっぱり猫にはわからなかったんですが(T T)。
そもそも、どうしてシューベルトの「アヴェ・マリア」なんですか?あれは賛美歌でもなんでもない世俗曲(もとはイギリスの叙事詩に曲をつけたもの)だし、シューベルト自身も、オーストリアの作曲家であってイタリアとは関係ない筈なのに。
なのに、どうしてイタリア兵まで『我が故郷の歌!』みたいな顔をして泣きながら歌いだすの?シューベルトってそんなにイタリアで人気のあった人なのでしょうか?
役者さんたちはすごく入り込んで演じていらして、感動的な場面にはなっていたのですが、、、
……すみません。猫は感性が違うらしく、ここはどうしても理解できなかったのでした……
ハーモニカを吹くポポリーノ(真那春人)はオーストリア軍の少年兵だけど、名前がイタリア系なので、おそらく当時オーストリア領だった北イタリアの出身、つまり、ソルフェリーノからそう遠くない地域で生まれ育った可能性が高い。
そのあたりでは、文化的にもオーストリアの影響が強いでしょうから、もしかしたらシューベルトの音楽=「故郷の歌」という認識があるのかもしれないな、などと考えてはみたのですが。
……コマちゃんが、マンドリンを弾きながら「ナポリがどうこう」って言ってるじゃん(↓)
う~ん。あえて世俗曲であるシューベルトの「アヴェ・マリア」を選んだ理由が知りたい。グノーかカッシーニならわかるんですけど。
普通に賛美歌ではダメだったのかなあ。……ポポリーノがソロの口火を切るところで盛り上がりたいから、賛美歌は厳しいのかしら。
オーストリア兵のポポリーノがカンツォーネを吹けば、それはそれでイタリア兵は盛り上がるかもしれないけど、オーストリア兵が納得しないだろうしなあ……う~む。
どうしてもあの構造でやりたいんのであれば。
カンツォーネにあわせてで楽しく歌い踊るイタリア兵たちの場面で、もう一曲、「じゃあちょっとしっとりした曲もやっとくか?」みたいなノリで「アヴェ・マリア」を弾いておく、っていう手はどうでしょう。
「にっくきオーストリアの作曲家だけど、この曲は良いよなあ」
「俺も好きだな、この曲は。前を向いてがんばろう!という気になれる」
とか、そんな会話をしておけばいいと思うんですが。
いかがでしょうか。
……って、今更提案しても遅いんですけどね(^ ^;ゞ
もとい。
作品全体についての突っ込みその他のアレコレは前回書きましたので、今回はキャストごとに。
■アンリ・デュナン(水夏希)
いや~、ホントに格好良かった(*^ ^*)。
前回の日記でも縷々書きましたが、この作品におけるデュナンの思想って、完全に「安っぽいヒューマニズム」じゃないですか(19世紀末に実際に生きていたデュナン氏の思想がいかに先進的であったかは前回も書きました。あくまでも、植田さんの描く“デュナンの思想”ね)。
でも、水さんが演じると、その“安っぽさ”さえ、“青さ”にみえてくるんですよね…。
彼女の最大の当たり役は「マリポーサの花」のネロだと思うんですが、それに匹敵する当たり役として、私は結構「星影の人」の沖田総司がお勧めなんですよね。
あの役で見せた、どんなに上級生になっても、ああいう真直ぐな若さ、青々とした伸び盛りの苗のような可能性のある若々しさを喪わないのは、常に諦めることなく『理想』を追い求める頑なさを持つ水さんの個性ならでは、と思うんです。
それでこその「ロシアンブルー」だったし、このアンリ・デュナンなのだ、と、あらためてそう思いました。
……正塚さん、水さんの男役最後の舞台に、どんなキャラクターを持ってきてくれるのでしょうか。楽しみにしていますので、よろしくお願いしますよっ!?
■アンリエット(愛原実花)
彼女については、前回かなり語ったので、今日は割愛。
リアルで等身大な女性像を不得意分野とするミナコちゃんって、とことん興味深い素材なんだな、と思いました。さすが、ボニーもアニスも幻想の世界の住人にしてのけただけのことはあるわ……。
■エクトール医師(彩吹真央)
デュナンのように声高に主張するのではなく、さりげなく、出来る範囲で、『新しい思想=ヒューマニズムを裏切らない自己』を実現しようとがんばっている人。
立派な家柄の出身で、大学で正式に医学を学んだにもかかわらず、戦地医療に身を投じた……というような説明がなされていましたが、たしかに、いいところのボンボンっぽさがありましたね♪アンリエットを心配してうろうろしているところとか、可愛かった~~(*^ ^*)。ユミコさんは、ここしばらく“可愛い”系の役を演じていなかったので、ちょっと懐かしく、また嬉しかったです♪
しか~し、不器用な愛ですよね(T T)、エクトールさん。
優しすぎちゃって、相手のコトを思いやり過ぎちゃって、強く出られない人。その不器用な生き方が、ユミコさんの一番の魅力なのかもしれないな、と思いました。
でも!マントヴァまで戦場を突っ切って患者たちを運ぼう!と決めた後のアンリエットとエクトールの場面は、植田さんの愛情の発露なんだろうとは思うのですが、劇構造的には不要な場面だな、と思っております。
まあ、90歩くらい譲って、場面はあっても良いんですけど、あんなに長々とやらなくてもいいだろうに、と。
「僕は君を愛している。だから心配で、本当は行かせたくないんだ」
「ありがとうございます。でも、今まで私は間違っていました。だから、その償いをしたいんです」
「君の代わりに、僕が行くよ」
「いいえ、先生はここで必要な方です。それに、あの人たちを助けるためには、道を知っている私でなければ。行かせてください」
「必ず戻ってくると約束してくれるかい?」
「ええ、もちろん。必ず、先生のもとに戻ってきますわ」
「帰ってきたら、『ジャン』と呼んでくれよ」
「……そ、そんな(真っ赤)」
みたいな感じではダメだったのかな。
とにかく、そこでハーベルマン先生は出てこなくていい!!と思うんですけど、ダメなんでしょうか…。せめてラヴシーンで終わらせてやってください。しみじみ。
そして、銀橋の歌も前の場面とあまり関係ないんだよな……。私は芝居は芝居として楽しみたいほうなので、ああいうのはちょっと醒めてしまったりするのですが(T T)。ううむ、そういうのが“宝塚らしさ”では無いと思うんだけどなあ……(黙)。
ついでに言うならば、(エクトール医師とは関係ありませんが)シスターたちがデュナンを止めようとする場面も本当はいらないと思うんですよね。マントヴァへの道程がキリスト教で禁じられている「自殺」に等しい行為だ、な~んてこと、いくら言い募っても無駄だと思うんですよ。
血の十字架を思いついてから出発するまで、荷車の準備やらなにやらで皆大忙しだろうに、中心となるべきデュナンとアンリエットが長々と愁嘆場を演じているのが、すごく舞台のテンポを壊している気がしました。
シスターたちの見せ場としては、この場面よりもっと前、シスターたちが一生懸命患者さんのお世話をするのを手伝うデュナン、みたいな場面がほしかったような気がします。あの教会の人々とデュナンの心の交流を、もっと丁寧に描けば、「アヴェ・マリア」の場面にも、もう少し説得力を持たせられたんじゃないか、と思うんですけどね……。
■ポポリーノ(真那春人)
こんな位置ですみません。真那くんのこの役には、本当にびっくりしました。
「パリの空よりも高く」のときのみりおくん(明日海りお)みたいな感じですよね(^ ^;ゞ。本公演初台詞くらいなんじゃないかと思うのに、この大役っぷり(汗)。すごいなあ。
ファン目線なのであまり客観的にはなれていないと思いますが、抜擢にはよく応えていたと思います。大柄な方とは言えないけど、雪組では小柄というほどでもない……みたいな半端なサイズなうえに、元々のスタイルが良すぎてあまり子供っぽくは見えませんでしたが、そこは芝居でカバーできていたと思います。たぶん。
べネディック将軍(汝鳥伶)に抱きつくところの勢いとか、怯えた仕草とか。
「凍てついた明日」でもちょっと気になった、「動きすぎ」なところは、早めに改善したほうがいいかも。今までは役も小さかったし立ち位置も後ろだったから、うろうろしていてもあまり気にならなかったけど、ああいう位置であれだけの大役になると『必要のないときは動きすぎない』というのが舞台全体のバランスを取る上では非常に重要なことなんだな、と思います。
思い切りの良い芝居をする人ですが、視界が広くなったらもっと良くなるだろうなあ、と思いました。
これからに期待してもいいのかしら……ドキドキ。
それにしても声が不安定なんですねぇ(涙)。いろんな意味での『不安定さ』が彼女の魅力でもあるのですが、それにしてもちょっと、喉が弱いのは心配な感じ。声質自体は凄く好きなんだけどなあ。
「WEST SIDE STORY」の頃までの、喉を壊す前の祐飛さんの声を思い出す……のは、たぶん私だけだと思いますが(^ ^;ゞ。でも、ドラマティックないい声だと思うんですよね。大事にしてほしいなあ。
あと、ハンデルやベルガーがあっさり治癒しつつあるのに、ポポリーノ一人悪化している、っていうのは、子供で抵抗力が弱いとか、成長期なのに食べ物が足りないとか、そういう理由なんでしょうかね。たしかに、雪組さんのあのあたりの学年は比較的がっしりした人が多いので、まなはるくんのか細さは似合っていたとは思いますが。
と、ポポリーノまででいったん切ってみたりする。
続きはまた後日。
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40萬ヒット\(^o^)/
2010年4月19日 呟き・ご挨拶・他 コメント (7)さきほど帰宅したら、40万ヒットを達成していました!!
☆わーい☆わーい☆
こんな話題の限られた地味な日記を、そんなに多くの方がご覧くださったかと思うと、なんだかドキドキします。
とくに、いつも遊びにいらしてくださり、丁寧にコメントをくださる皆様、いつもいつも、本当にありがとうございます!!m(_ _)m。
これからも、たくさんの素敵な舞台が、私だけでなく、たくさんのファンを幸せにしてくれますように。
そして、この日記を読んでくださったみなさまに、ちょっとでも幸せをおすそわけ(?)できますように(^ ^)。
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☆わーい☆わーい☆
こんな話題の限られた地味な日記を、そんなに多くの方がご覧くださったかと思うと、なんだかドキドキします。
とくに、いつも遊びにいらしてくださり、丁寧にコメントをくださる皆様、いつもいつも、本当にありがとうございます!!m(_ _)m。
これからも、たくさんの素敵な舞台が、私だけでなく、たくさんのファンを幸せにしてくれますように。
そして、この日記を読んでくださったみなさまに、ちょっとでも幸せをおすそわけ(?)できますように(^ ^)。
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サイド・ショウ【2】
2010年4月18日 ミュージカル・舞台 コメント (11)東京芸術劇場中ホールにて、ブロードウェイミュージカル「サイド・ショウ」を観劇いたしました
(二度目)♪
いやー、今日が千秋楽だったんですよね。
本当に良い作品で、出演者のみなさまも輝いてました(*^ ^*)。公演期間が短かったのが心残り……。
同じメンバーで再演してほしいなあ。絶対観にいくわー。
キャストについては前回書いたので、今回は作品について。
同様に結合性双生児を取り扱った夢の遊眠社の「半神」(原作・萩尾望都)は、衣装が腰のところでつながっていたのですが、「サイド・ショウ」は、衣装や器具で二人の身体を固定することなく、ただ並んで立っているだけ。これはブロードウェイ版もそうだったようですが(途中で離れる演出もあるので)、本当に繋がって見えるのが凄いな、と思いました。
たとえば、デイジーが右へ行こうと思っても、ヴァイオレットが行きたくないと思っていれば、あとは力比べになるわけですよね。手をつないでいれば、手を引っ張るという芝居ができるけど、手を離しているときにそういうことがあれば、ちゃんと力負けしたほうは腰から引っ張られてるんですよ(@ @)。すごい自然でした。特筆する必要も感じないほどに。
あの自然さが凄い!
「Leave Me Alone」なんて、つかみ合いの喧嘩するのに(!)よく離れちゃわないなあ(^ ^;。
暗転してはけるときでも、離れずにちゃんとくっついたまま歩いていく二人が、とても可愛いです。セットの上で終わって舞台奥へはける演出も多いんですが、回れ右するわけにもいかず、くっついたまま大回りして回ってる二人も、すごく可愛い(*^ ^*)。
で。
とにかく、音楽が良かった!です♪
物語のテーマとして、冒頭から何度も流れる「Come Look at the FEAKS(バケモノを観においで」。
離れられない結合性双生児のヴァイオレット(貴城けい)とデイジー(樹里咲穂)が喧嘩をする「Leave Me Alone(一人にして)」。
一幕のラストに歌われる「Who will Love Me As I Am(ありのままの私を愛して)」
ジェイク(岡幸二郎)の真情を綴る「You Should Be Loved(君を愛すべき人)」
デイジーとテリー(下村尊則)、ヴァイオレットとバディ(伊礼彼方)のそれぞれの愛が交差する「Tunnel of Love(愛のトンネル)」。
そして、すべてを喪った姉妹が絶望の中で歌い上げるラストの絶唱「I Will Never Leave You(一人にしない、決して)」。
中でも、「Come Look at the FEAKS」に「ミニオイデ」「バケモノヲ」と同じ五音節の訳語をあてたのは秀逸だったな、と。あの複雑なコード進行に、このシンプルで印象に残る単語がきれいに乗って、忘れられないワンフレーズになりました。
そして、暗闇の中で自分たちの真実と向き合う、四重奏の「愛のトンネル」も。力強いリズムにのって、原初の欲望に向かい合うデイジーとテリー、未来への不安に怯えるヴァイオレットとバディ、二つの恋模様。下村さんのドラマティックな歌い方がちょっとヤリスギ感もありましたが、ディープキスの時の性急さといい、なんだかすごくエロティックな場面になってました。……樹里ちゃんに、あんな色気があるとは思わなかったよ(^ ^;ゞさすが、人妻経験(*^ ^*)のある人は違いますね(←そういうものなのか…?)
全体を貫くテーマは、一幕ラストのナンバーのタイトルになっている「ありのままの私を愛して」だと思いました。
結合性双生児、という、その身体を見せるだけで金が取れたヒルトン姉妹。
彼女たちを愛する3人の男。ミュージシャンのバディ、プロデューサーのテリー、そして、見世物小屋で一緒に育ってきた、黒人のジェイク。
ジェイクとバディは、姉妹と一緒に舞台に立ち、一緒にスターへの階段を上がっていく。
彼らのマネジメントをすることで名声を得るテリー。
三人がそれぞれに姉妹を利用しつつ、それでも、たしかな愛もあった。
ヴァイオレットの泣き顔を視ていられなくて、慰める言葉の勢いでプロポーズしてしまう、優しいけれども軽率なバディ。
思慮深すぎて、大切な一歩を踏み出せない『大人の男』テリー。
そして、真実に『ありのままの』ヴァイオレットを愛していた、ジェイク。
この物語の一番辛いところは、そんなジェイクの愛を拒否するヴァイオレットが、理由として口にした言葉だと思うんです。
この時点では、彼女はまだバディを愛していたし、信じている。だから、ジェイクの気持ちには応えられない。そういえばよかったのに。
なのに、彼女は、嘘が吐けない。
兄のように慕っていたジェイクにだけは。
♪だって、違うわ……肌の色が
そう口に出したとき、彼女は自分の愛に自信を失くしてしまう。
「ありのままの」ジェイクを愛せない自分が、バディに「ありのままの自分を愛してほしい」と望むのは、高望みなのではないか?罪なのではないか?……と。
「As I Am」~ありのまま、とは、何か。
ありのままの自分とは。
ミュージカルではよく出てくるフレーズなだけに、余計重たく心に響くテーマだったと思います。
サイド・ショー。
もとは、サーカスなどの脇(サイド)でひっそりと行われていた、アングラな見世物小屋で行われる、先天性の畸形や病気の後遺症、あるいは扮装などによってバケモノを模した人々によるショー。
骨盤を共有していたヒルトン姉妹も、イギリスに生まれ、実の母親にそういったところに売られて、その世界しか知らずに大きくなった。外の世界を知らない、外に出たいと思ったことさえなかったはずの、二人。閉ざされた世界の中で、座長の行動に疑問さえ抱くことなく。
それでも、その美貌と音楽的才能によって、彼女たちはサイド・ショーのスターになった。
そこまでは、史実どおりのようです。
彼女を“見出した”テリーとバディはフィクションのようですが、彼女たちは実際にも「Feaks」という映画に出ているし、実際、それぞれ別の男性との結婚経験もあるようですね。
障害の多い憂き世を、しっかりと手を繋いで生き抜いた、二人の美女。
20世紀前半。この時代には、実際にサーカスの脇でこういうひとたちがショーをしていたのか、と思うと、ひどく切なくなります。それでも、彼女たちは彼女たちなりに、プライドを持って『自分にしか出来ない仕事』をしていたんだろうなあ、と……
座長に言われるままに身体を見せるのではなく、歌で、ダンスで、観客を魅了して、スターになると決めたときに。
気が強くて前向きで、思い込んだら一直線!のデイジー。
優しくて泣き虫で、でも何かあれば誰より強くもしなやかにもなれる、ヴァイオレット。
寄り添って立っていても全く同じように見えるスタイルの類似性によって、その顔に浮かぶ表情の違いが鮮明に浮き上がる。常にお揃いの、左右対称な衣装を着て、同じ振り付けのダンスを踊って、それでも全く違って見える、二つの魂。
樹里ちゃんとかしげちゃんのキャラクターが、それぞれの役にぴったりと嵌っていて、驚きました。
人間の弱さを真正面から描いていて、観ていてとても辛いけれども。
でも、とても美しい物語。
そこには、嘘のない人生を送った二人の美女がいるから。
兄のように慕ったひとも、
結婚の約束をしたひとも、
愛を確認しあったひとも、
すべてを喪っても、まだ片手の先には、お互いを見出すことができる。
たとえ、そのすべてを喪った原因が、常に隣に寄り添う姉妹であったとしても。
それでも、独りではないことが、それだけが、辛い人生を生きる彼女たちの、唯一の救いだったーーーー。
他にもたくさん書こうと思っていたことがあるはずなのに(涙)、なんだか、胸がいっぱいで思い出せません。
とにかく良い作品でした。
……辛いけど。
もしも再演が実現したら、今回ご覧にならなかった方も、ぜひぜひご検討くださいませ。
せめてCDなりと出るといいんだけどなあ。音楽が素晴らしかったし、あれだけの歌唱力のあるキャストが揃うのも珍しいので。
そんな希望を抱きつつ。
全然関係ありませんが、日本語の「○○フリーク」って言葉は、この「フリークス(FREAKS/バケモノ)」と同じ語源なんでしょうか……。
おそらく、英語ではもっとインパクトのある言葉なんでしょうねえ。日本語だと、せいぜい「熱狂的なファン」くらいの印象ですけど。
.
(二度目)♪
いやー、今日が千秋楽だったんですよね。
本当に良い作品で、出演者のみなさまも輝いてました(*^ ^*)。公演期間が短かったのが心残り……。
同じメンバーで再演してほしいなあ。絶対観にいくわー。
キャストについては前回書いたので、今回は作品について。
同様に結合性双生児を取り扱った夢の遊眠社の「半神」(原作・萩尾望都)は、衣装が腰のところでつながっていたのですが、「サイド・ショウ」は、衣装や器具で二人の身体を固定することなく、ただ並んで立っているだけ。これはブロードウェイ版もそうだったようですが(途中で離れる演出もあるので)、本当に繋がって見えるのが凄いな、と思いました。
たとえば、デイジーが右へ行こうと思っても、ヴァイオレットが行きたくないと思っていれば、あとは力比べになるわけですよね。手をつないでいれば、手を引っ張るという芝居ができるけど、手を離しているときにそういうことがあれば、ちゃんと力負けしたほうは腰から引っ張られてるんですよ(@ @)。すごい自然でした。特筆する必要も感じないほどに。
あの自然さが凄い!
「Leave Me Alone」なんて、つかみ合いの喧嘩するのに(!)よく離れちゃわないなあ(^ ^;。
暗転してはけるときでも、離れずにちゃんとくっついたまま歩いていく二人が、とても可愛いです。セットの上で終わって舞台奥へはける演出も多いんですが、回れ右するわけにもいかず、くっついたまま大回りして回ってる二人も、すごく可愛い(*^ ^*)。
で。
とにかく、音楽が良かった!です♪
物語のテーマとして、冒頭から何度も流れる「Come Look at the FEAKS(バケモノを観においで」。
離れられない結合性双生児のヴァイオレット(貴城けい)とデイジー(樹里咲穂)が喧嘩をする「Leave Me Alone(一人にして)」。
一幕のラストに歌われる「Who will Love Me As I Am(ありのままの私を愛して)」
ジェイク(岡幸二郎)の真情を綴る「You Should Be Loved(君を愛すべき人)」
デイジーとテリー(下村尊則)、ヴァイオレットとバディ(伊礼彼方)のそれぞれの愛が交差する「Tunnel of Love(愛のトンネル)」。
そして、すべてを喪った姉妹が絶望の中で歌い上げるラストの絶唱「I Will Never Leave You(一人にしない、決して)」。
中でも、「Come Look at the FEAKS」に「ミニオイデ」「バケモノヲ」と同じ五音節の訳語をあてたのは秀逸だったな、と。あの複雑なコード進行に、このシンプルで印象に残る単語がきれいに乗って、忘れられないワンフレーズになりました。
そして、暗闇の中で自分たちの真実と向き合う、四重奏の「愛のトンネル」も。力強いリズムにのって、原初の欲望に向かい合うデイジーとテリー、未来への不安に怯えるヴァイオレットとバディ、二つの恋模様。下村さんのドラマティックな歌い方がちょっとヤリスギ感もありましたが、ディープキスの時の性急さといい、なんだかすごくエロティックな場面になってました。……樹里ちゃんに、あんな色気があるとは思わなかったよ(^ ^;ゞさすが、人妻経験(*^ ^*)のある人は違いますね(←そういうものなのか…?)
全体を貫くテーマは、一幕ラストのナンバーのタイトルになっている「ありのままの私を愛して」だと思いました。
結合性双生児、という、その身体を見せるだけで金が取れたヒルトン姉妹。
彼女たちを愛する3人の男。ミュージシャンのバディ、プロデューサーのテリー、そして、見世物小屋で一緒に育ってきた、黒人のジェイク。
ジェイクとバディは、姉妹と一緒に舞台に立ち、一緒にスターへの階段を上がっていく。
彼らのマネジメントをすることで名声を得るテリー。
三人がそれぞれに姉妹を利用しつつ、それでも、たしかな愛もあった。
ヴァイオレットの泣き顔を視ていられなくて、慰める言葉の勢いでプロポーズしてしまう、優しいけれども軽率なバディ。
思慮深すぎて、大切な一歩を踏み出せない『大人の男』テリー。
そして、真実に『ありのままの』ヴァイオレットを愛していた、ジェイク。
この物語の一番辛いところは、そんなジェイクの愛を拒否するヴァイオレットが、理由として口にした言葉だと思うんです。
この時点では、彼女はまだバディを愛していたし、信じている。だから、ジェイクの気持ちには応えられない。そういえばよかったのに。
なのに、彼女は、嘘が吐けない。
兄のように慕っていたジェイクにだけは。
♪だって、違うわ……肌の色が
そう口に出したとき、彼女は自分の愛に自信を失くしてしまう。
「ありのままの」ジェイクを愛せない自分が、バディに「ありのままの自分を愛してほしい」と望むのは、高望みなのではないか?罪なのではないか?……と。
「As I Am」~ありのまま、とは、何か。
ありのままの自分とは。
ミュージカルではよく出てくるフレーズなだけに、余計重たく心に響くテーマだったと思います。
サイド・ショー。
もとは、サーカスなどの脇(サイド)でひっそりと行われていた、アングラな見世物小屋で行われる、先天性の畸形や病気の後遺症、あるいは扮装などによってバケモノを模した人々によるショー。
骨盤を共有していたヒルトン姉妹も、イギリスに生まれ、実の母親にそういったところに売られて、その世界しか知らずに大きくなった。外の世界を知らない、外に出たいと思ったことさえなかったはずの、二人。閉ざされた世界の中で、座長の行動に疑問さえ抱くことなく。
それでも、その美貌と音楽的才能によって、彼女たちはサイド・ショーのスターになった。
そこまでは、史実どおりのようです。
彼女を“見出した”テリーとバディはフィクションのようですが、彼女たちは実際にも「Feaks」という映画に出ているし、実際、それぞれ別の男性との結婚経験もあるようですね。
障害の多い憂き世を、しっかりと手を繋いで生き抜いた、二人の美女。
20世紀前半。この時代には、実際にサーカスの脇でこういうひとたちがショーをしていたのか、と思うと、ひどく切なくなります。それでも、彼女たちは彼女たちなりに、プライドを持って『自分にしか出来ない仕事』をしていたんだろうなあ、と……
座長に言われるままに身体を見せるのではなく、歌で、ダンスで、観客を魅了して、スターになると決めたときに。
気が強くて前向きで、思い込んだら一直線!のデイジー。
優しくて泣き虫で、でも何かあれば誰より強くもしなやかにもなれる、ヴァイオレット。
寄り添って立っていても全く同じように見えるスタイルの類似性によって、その顔に浮かぶ表情の違いが鮮明に浮き上がる。常にお揃いの、左右対称な衣装を着て、同じ振り付けのダンスを踊って、それでも全く違って見える、二つの魂。
樹里ちゃんとかしげちゃんのキャラクターが、それぞれの役にぴったりと嵌っていて、驚きました。
人間の弱さを真正面から描いていて、観ていてとても辛いけれども。
でも、とても美しい物語。
そこには、嘘のない人生を送った二人の美女がいるから。
兄のように慕ったひとも、
結婚の約束をしたひとも、
愛を確認しあったひとも、
すべてを喪っても、まだ片手の先には、お互いを見出すことができる。
たとえ、そのすべてを喪った原因が、常に隣に寄り添う姉妹であったとしても。
それでも、独りではないことが、それだけが、辛い人生を生きる彼女たちの、唯一の救いだったーーーー。
他にもたくさん書こうと思っていたことがあるはずなのに(涙)、なんだか、胸がいっぱいで思い出せません。
とにかく良い作品でした。
……辛いけど。
もしも再演が実現したら、今回ご覧にならなかった方も、ぜひぜひご検討くださいませ。
せめてCDなりと出るといいんだけどなあ。音楽が素晴らしかったし、あれだけの歌唱力のあるキャストが揃うのも珍しいので。
そんな希望を抱きつつ。
全然関係ありませんが、日本語の「○○フリーク」って言葉は、この「フリークス(FREAKS/バケモノ)」と同じ語源なんでしょうか……。
おそらく、英語ではもっとインパクトのある言葉なんでしょうねえ。日本語だと、せいぜい「熱狂的なファン」くらいの印象ですけど。
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そういえば。
先日。友人からメールでニュースをいただきました。
そのまま、自分のスケジュール帖に書き込んで、こちらには書かずに放置していたのですが。
らぎちゃん(柊巴)が、舞台に参加するそうです(はぁと)。
リリパットアーミーⅡ
「罪と、罪なき罪」
http://homepage3.nifty.com/tama-sho/jikaikouen.html
作・演出:わかぎゑふ
座・高円寺1 2010年6月5日(土)~13日(日)
………ちょっと待て。
6月5日?その日って私、大劇場の宙組公演を取っちゃってるんじゃないか???
き、今日が発売日だったよね……?
記念するべき、卒業後初舞台の初日なのに、ううう~~~。
いや、前向きになろう>自分。
楽は観られるよ!!
そうだ。そっちの方が大事だ!(←本当か?)
なんだったら大阪まで観にいってしまえ!(真顔)
どうせ大劇場で公演中なんだから、そっちの方が楽だし!!
←でも、本当の大楽は更に次週の新神戸で、その時は宙組は終わってますよ?
………しょぼん。
何故、先週から知っていたのに、今日になってこんな日記を書いているのか?というと、
本日が宙組大劇場公演の発売日だったことと、
久しぶりに家でゆっくりする時間があったのでネット上をうろうろしていたら、わかぎゑふさんのブログに記事が出ているのを見つけたので、とゆー理由でした。
http://blog.livedoor.jp/zatyou/archives/1111600.html
いや~、らぎちゃん可愛いなあ。
男の子みたいで、今の公式サイトの画像とはぜんぜん違う人みたいだ(^ ^)。
しっかし……。私、卒業後のらぎちゃんとはどうも縁がないような気がするのは気のせいでしょうか(T T)。
花組さんの「外伝ベルサイユのばら」で貸切の司会&トークをしたときも仕事が休めなかったし、他にもいろいろ……(↓)しょぼぼぼん。
……祐飛さんの公演と被る仕事はしないでほしいわっ!!(←嘘です。どんどんいろんな仕事をしてください。祈)
.
先日。友人からメールでニュースをいただきました。
そのまま、自分のスケジュール帖に書き込んで、こちらには書かずに放置していたのですが。
らぎちゃん(柊巴)が、舞台に参加するそうです(はぁと)。
リリパットアーミーⅡ
「罪と、罪なき罪」
http://homepage3.nifty.com/tama-sho/jikaikouen.html
作・演出:わかぎゑふ
座・高円寺1 2010年6月5日(土)~13日(日)
………ちょっと待て。
6月5日?その日って私、大劇場の宙組公演を取っちゃってるんじゃないか???
き、今日が発売日だったよね……?
記念するべき、卒業後初舞台の初日なのに、ううう~~~。
いや、前向きになろう>自分。
楽は観られるよ!!
そうだ。そっちの方が大事だ!(←本当か?)
なんだったら大阪まで観にいってしまえ!(真顔)
どうせ大劇場で公演中なんだから、そっちの方が楽だし!!
←でも、本当の大楽は更に次週の新神戸で、その時は宙組は終わってますよ?
………しょぼん。
何故、先週から知っていたのに、今日になってこんな日記を書いているのか?というと、
本日が宙組大劇場公演の発売日だったことと、
久しぶりに家でゆっくりする時間があったのでネット上をうろうろしていたら、わかぎゑふさんのブログに記事が出ているのを見つけたので、とゆー理由でした。
http://blog.livedoor.jp/zatyou/archives/1111600.html
いや~、らぎちゃん可愛いなあ。
男の子みたいで、今の公式サイトの画像とはぜんぜん違う人みたいだ(^ ^)。
しっかし……。私、卒業後のらぎちゃんとはどうも縁がないような気がするのは気のせいでしょうか(T T)。
花組さんの「外伝ベルサイユのばら」で貸切の司会&トークをしたときも仕事が休めなかったし、他にもいろいろ……(↓)しょぼぼぼん。
……祐飛さんの公演と被る仕事はしないでほしいわっ!!(←嘘です。どんどんいろんな仕事をしてください。祈)
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おめでとうございます!
2010年4月16日 宝塚(月)霧矢大夢さん、蒼乃夕妃ちゃん、
大劇場お披露目初日、おめでとうございます(^ ^)。
いや~~~、月組でずっと一緒にやってきたきりやんのお披露目は、我がことのように嬉しいです。
しかも、大作スカーレットピンパーネル!!歌も踊りもコメディも心配のないきりやんなので、舞台を愉しんでいらっしゃる姿を、安心して観にいかせていただきます(はぁと)。
それにしても。元々美声で歌えるきりやんにトップマイクを渡したら、いったいどんな素晴らしい音楽が流れ出すんだろうか……などとドキドキしつつ(*^ ^*)。
初日映像は、明日流れるんでしたっけ?楽しみにしています(はぁと)
唯一の心配は役替りですが、関係者一同、がんばってくださることを信じて。
生まれ変わった月組が、演目に恵まれて、今まで以上に楽しい組になりますように!
.
大劇場お披露目初日、おめでとうございます(^ ^)。
いや~~~、月組でずっと一緒にやってきたきりやんのお披露目は、我がことのように嬉しいです。
しかも、大作スカーレットピンパーネル!!歌も踊りもコメディも心配のないきりやんなので、舞台を愉しんでいらっしゃる姿を、安心して観にいかせていただきます(はぁと)。
それにしても。元々美声で歌えるきりやんにトップマイクを渡したら、いったいどんな素晴らしい音楽が流れ出すんだろうか……などとドキドキしつつ(*^ ^*)。
初日映像は、明日流れるんでしたっけ?楽しみにしています(はぁと)
唯一の心配は役替りですが、関係者一同、がんばってくださることを信じて。
生まれ変わった月組が、演目に恵まれて、今まで以上に楽しい組になりますように!
.
若人たちのトラファルガー
2010年4月15日 宝塚(宙) コメント (2)CSニュースで流れていた桜乃彩音嬢のミュージックサロンのお稽古風景、良さげでしたねー。
宝塚ホテルはもう終わって、土曜日からは第一ホテル東京。
稽古場風景を観て、「やっぱり観たい!!」と思った……のですが、完売しちゃってましたね(T T)。昨日見たときは、まだ更新されてなかったのにな~~~。
稽古場風景観て行きたくなった人、そんなにたくさんいたのか?
あーあ、残念だ……まっつとだいもんのアランフェスをナマで観たかったのに……(←そこ?)。
さて。
宙組大劇場公演「トラファルガー」の新人公演配役(一部)が発表されました♪
ホレイショ・ネルソン (大空祐飛) 蒼羽りく
エミリィ・ハミルトン (野々すみ花)すみれ乃 麗
ナポレオン・ボナパルト(蘭寿とむ) 愛月ひかる
ウィリアム・ハミルトン(北翔海莉) 鳳樹いち
ジョセフィーヌ (五峰亜季) 琴羽桜子
トマス・ハーディー (悠未ひろ) 澄輝さやと
フランシス・ネルソン (花影アリス)藤咲えり
おお。
りくくん、れーれ、新公初主演おめでとうございます!!
どっちも初主演って割と珍しいケースのような。しかも、姉さん女房だし。……れーれはバウのヒロイン経験があるから、経験者カウントなのでしょうか。芝居はお二人とも心配ないと思うんですけど、歌は若干(・・;)心配なコンビなので、あんまり他のことに気をとられず、しっかりお稽古に集中できますように。
ナポレオンは愛月くん。そりゃあ軍服似合うだろうなぁ~~~。
みっちゃんの役は、「カサブランカ」に続き、いちくん。「ジュ・シャント」といい、歌にも踊りにも大活躍してくれそうですね。れーれとの並びも「ジュ・シャント」以来ですが、お似合いだったので、今回も楽しみです♪
ともちんのハーディは、あっきー。こちらも軍服姿が楽しみです。すごく良い役になりそうなので、美味しい役は、ちゃんと美味しくやっていただきたいわ♪
アリスちゃんのファニー(←ネルソンの奥方)は、エリちゃん(はぁと)。
……エリちゃん、こういう役だと必要以上に大人っぽくなってしまいがちなので、りくくんとのバランスがちょっと心配かなあ。学年差もあるし……。でも、いい芝居をしてくれると信じています♪
そして、ねこ的に一番ニュースだったのは、
ナポレオンの奥方・ジョセフィーヌは琴羽桜子ちゃん(*^ ^*)。
いやぁん、嬉しい~~!!本公演も新公もこのキャスティングということは、きっと踊りまくる場面があるんですよね?観たい~~~!!桜子は芝居も巧いし、愛月くんと並ぶとだいぶ姉さん女房ですが、ま、それは本公演も同じだし(^ ^)、、期待はふくらむばかりです♪♪
よっしゃ、絶対にチケット取るぞ~~~!!
しっかし、新公主演者、どの組も若くなってますよねえ……。
これで、現時点での新人公演主演者の最下は、花組が91期(鳳)と92期(天咲・蘭乃)、月組が94期(珠城)と90期(彩星)、雪組が93期(彩風と舞羽)、星組が92期(真風)と94期(早乙女)、宙組が93期(蒼羽)と92期(すみれ乃)。
今年の新公の長である90期で新公主演経験があるのは、既にトップ娘役になったお二人を除くと、雪組のがおりちゃん(香稜しずる)と月組の(彩星)りおんの二人だけ。89期が男役も娘役もメチャメチャ多かったので、なんかすごく寂しい気がします(T T)。
各組あと一回づつ新公が回ってくるけど、誰か主演するでしょうか……。個人的には、正塚作品の主人公を熱演するがおりちゃんと、「ジプシー男爵」で歌い踊る宇月くんは、ぜひ観てみたいんですが(夢)
まあ、そんなことを考えつつ。
さっつんとえなちゃんとモンチと、、、宙組っ子皆に、遣り甲斐のある役が回ってきますように☆
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宝塚ホテルはもう終わって、土曜日からは第一ホテル東京。
稽古場風景を観て、「やっぱり観たい!!」と思った……のですが、完売しちゃってましたね(T T)。昨日見たときは、まだ更新されてなかったのにな~~~。
稽古場風景観て行きたくなった人、そんなにたくさんいたのか?
あーあ、残念だ……まっつとだいもんのアランフェスをナマで観たかったのに……(←そこ?)。
さて。
宙組大劇場公演「トラファルガー」の新人公演配役(一部)が発表されました♪
ホレイショ・ネルソン (大空祐飛) 蒼羽りく
エミリィ・ハミルトン (野々すみ花)すみれ乃 麗
ナポレオン・ボナパルト(蘭寿とむ) 愛月ひかる
ウィリアム・ハミルトン(北翔海莉) 鳳樹いち
ジョセフィーヌ (五峰亜季) 琴羽桜子
トマス・ハーディー (悠未ひろ) 澄輝さやと
フランシス・ネルソン (花影アリス)藤咲えり
おお。
りくくん、れーれ、新公初主演おめでとうございます!!
どっちも初主演って割と珍しいケースのような。しかも、姉さん女房だし。……れーれはバウのヒロイン経験があるから、経験者カウントなのでしょうか。芝居はお二人とも心配ないと思うんですけど、歌は若干(・・;)心配なコンビなので、あんまり他のことに気をとられず、しっかりお稽古に集中できますように。
ナポレオンは愛月くん。そりゃあ軍服似合うだろうなぁ~~~。
みっちゃんの役は、「カサブランカ」に続き、いちくん。「ジュ・シャント」といい、歌にも踊りにも大活躍してくれそうですね。れーれとの並びも「ジュ・シャント」以来ですが、お似合いだったので、今回も楽しみです♪
ともちんのハーディは、あっきー。こちらも軍服姿が楽しみです。すごく良い役になりそうなので、美味しい役は、ちゃんと美味しくやっていただきたいわ♪
アリスちゃんのファニー(←ネルソンの奥方)は、エリちゃん(はぁと)。
……エリちゃん、こういう役だと必要以上に大人っぽくなってしまいがちなので、りくくんとのバランスがちょっと心配かなあ。学年差もあるし……。でも、いい芝居をしてくれると信じています♪
そして、ねこ的に一番ニュースだったのは、
ナポレオンの奥方・ジョセフィーヌは琴羽桜子ちゃん(*^ ^*)。
いやぁん、嬉しい~~!!本公演も新公もこのキャスティングということは、きっと踊りまくる場面があるんですよね?観たい~~~!!桜子は芝居も巧いし、愛月くんと並ぶとだいぶ姉さん女房ですが、ま、それは本公演も同じだし(^ ^)、、期待はふくらむばかりです♪♪
よっしゃ、絶対にチケット取るぞ~~~!!
しっかし、新公主演者、どの組も若くなってますよねえ……。
これで、現時点での新人公演主演者の最下は、花組が91期(鳳)と92期(天咲・蘭乃)、月組が94期(珠城)と90期(彩星)、雪組が93期(彩風と舞羽)、星組が92期(真風)と94期(早乙女)、宙組が93期(蒼羽)と92期(すみれ乃)。
今年の新公の長である90期で新公主演経験があるのは、既にトップ娘役になったお二人を除くと、雪組のがおりちゃん(香稜しずる)と月組の(彩星)りおんの二人だけ。89期が男役も娘役もメチャメチャ多かったので、なんかすごく寂しい気がします(T T)。
各組あと一回づつ新公が回ってくるけど、誰か主演するでしょうか……。個人的には、正塚作品の主人公を熱演するがおりちゃんと、「ジプシー男爵」で歌い踊る宇月くんは、ぜひ観てみたいんですが(夢)
まあ、そんなことを考えつつ。
さっつんとえなちゃんとモンチと、、、宙組っ子皆に、遣り甲斐のある役が回ってきますように☆
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