月組ドラマシティ公演「A-"R"ex」についての、つづきです。



なんだか、改めて読み返すと意味がわかりにくいですね、昨夜の文章…(反省っ)(っていうか、長すぎ)
あらためてまとめなおそうと思ったのですが……うーん難しい(汗)



非常に興味深い作劇だ、と思いました。
とにかく強く印象に残ったのは、アレックス以外の登場人物がすべて「キャラクター(性格)」を持たない「記号」であったこと、です。



70年代、という時代背景の中で。
舞台装置と簡単な筋書き、そして、記号化された役者たちを残して作者は去り、
唯一の「人間」である「瀬奈じゅん」が、主人公アレックスとして舞台に呼び出される。

二重構造、ということがよく言われますが。
たとえば、「The Last Party」が二重構造である、というのとは根本的に意味が違う、と思いました。

「The Last Party」での“役者”たちは、基本的に作者(植田景子さん)の意図を説明するために設定されているだけ。
あくまでも舞台の上に居るのは「スコット」であって、「YAMATO」でも「OZORA」でもなかった。
あの作品は、本質的に『二重構造』ではなく『二役』というべきものだったと思います。



でも、荻田さんは麻子さんに、「瀬奈じゅん」のまま舞台に立って、「アレックスを演じる」ことを要求する。
これこそがまさに『二重構造』なんでしょう、多分。
麻子さんは、一瞬たりとも「アレックス」にはならない。あくまでも「アレックスを演じる瀬奈じゅん」であり続ける。


こういう構造を作ることで、観客が「瀬奈じゅん」という寓像に対して抱く幻想をも、荻田さんは舞台の中に取り込んでしまう。

そもそも、この役は個人ではなく「宝塚の主演男役」に宛書された役なので、その幻想も強烈です。
あらかじめ筋書きが与えられ、それによって規定された役割(「あなたは闘うために生まれてきたの」)を、言われたとおりに演じることを要求される苦しさや孤独、といったものはその最たるものなのでしょう。

でも。

ある意味、「与えられた役割を必死でこなす」ことは、慣れてしまえばたやすいことです。何も考えなくても、神に与えられた使命を果たせばいいのだ、と思い込むことは。

それが「幼児の幸福」であり、「奴隷の自由」なのだ、と、
…そんなことに、気づきさえしなければ。



その真実に目を向けさせるのが、記号としての“蛇”のお役目。
エデンの園にしのぶ蛇は、ただの悪魔ではありません。彼は「知恵の実」へ目を向けさせることで(決して無理やり食わせたわけではない)、アダムとイヴを“幼児の幸福”の中においておこうとした神の裏をかいただけなのですから。

アダムとイヴが「大人」になったことでエデンの園を追放されたように、
アレックスが『与えられた使命』を超えることを望んだならば、彼は現実の中に放り込まれなければならない。


与えられた枠組みをどう超えるのか、
現実と直面したときに、どう対処するのか、
その方法論には正解はなく、「キャラクター」次第ということになりますが。

結論として、彼はインドで力尽きるという歴史上の事実は変わらない。つまり、「主演男役」がどんなに枠組みを超えようとしても、「宝塚」という枠から出ることは出来ないわけです。インドから先へは行けるはずがない。



だから。
…インドの場面がああいう展開になったのか、と、ある意味とっても納得したのでした……。




記号としての役割を与えた役者たちと、生身の「主演男役」を、
閉じられた「舞台空間」に放り込む。
そこでどんな化学反応が起こるかを楽しみに。

…もちろん、実際に放り込まれるのは「麻子さん」な訳で。荻田さんは、ちゃんと彼女に合わせて、また回りのキャストに合わせて、詳細のつじつまはしっかり構築してくださっているんですけれども。
でも本当に、作品的にはアレックスは主演男役なら誰でも良かったのだと思います。細かい部分は役者によって変わるでしょうけれども、大枠は変える必要はないから。
今回はたまたま月組でしたけれども、他の組だったらどんな化学反応が起きて、最終的にどんな作品になるのか、ちょっと観てみたい気がします☆



かなみちゃんのニケは、役得でしたね☆
すっごい可愛かったし、よく似合ってました。
私は彼女の台詞回しというか、甘えたな声と口調があまり好きではないのですが、今回は嵌っていたと思います。
タキさんに「おいで私の可愛い小鳥」と言われているのが、実に実にお似合いだった(^ ^)。

最後にロクサーヌとして出てきたときは、もう少しなんというか、声はそのままで口調を変えるとかしても良かったのでは、と思いましたが…まぁ、なにもかもニケのまま、の方が荻田さんのイメージだったのでしょう。

ニケは、“誰かの大切ななにか”になりたかったんでしょうね。
萩尾望都の「訪問者」に出てくる、「小さな神様」のイメージがだぶって見えて、ラストがとても切なかったです。



きりやんのディオニュソス/プトレマイオス
人間の「本能」側の象徴である“蛇”にして“狂乱と酩酊”の神。
きりやんという役者がものすごーーく真っ直ぐな人だから、ディオニュソスも本来の歪みを失い、直球でアレックスに誘いかけるキャラクターになったんでしょうね(^ ^)。滅茶苦茶けなげで可愛い神様でした。

色っぽさは………きりやんにソレを求める人はいないので、無問題です(きっぱり)。



シビさんのオリンピア。
「お前を愛していないわけじゃない」という台詞を、ああいう情をこめて言えるのはシビさんだけだな、と思いました。
昨夜の日記で「この作品は芝居じゃない」と書きましたが、シビさんだけは「芝居」をしていたと思います。きちんと「オリンピア」として舞台上にいらっしゃいました。
さすがの貫禄、でした。

きりやんディオニュソスとの色っぽい場面がを期待していたので、それだけが心残りです。シビさんの色っぽい場面、見たことないよー(涙)。



まさお(龍真咲)のヘファイスティオン
私の中ではかなりなヒットでした(^ ^)。
彼女もショースターなんだなあ…。キャラクターのある芝居よりも、記号でいるときのほうが表現の幅が広いなんて(涙)。「部下」でいるときの力強さと、「ヒッピー」でいるときの脆い柔らかさ。柔と剛、両方を表現しきれる人だったとは。

彼女だからこそ、アレックスが神の与えた筋書きを超えてしまったときに、最初に「不安」を覚える役がぴったりで。
うまく宛書してもらったな、と思いました。あと、声が良いっていうのは役者として本当に強みなんですねぇ…(感慨)



おときち(音姫すなお)のタイス
記号としても役としても、ちょっと中途半端な存在で気の毒でした。元々がふんわりした野の花のような人で、“神の道具”としてアレックスを追い詰めるだけの硬さや強さを表現するのは難しかったのでしょうが……うーん、もう下級生ではないからなあ〜(涙)。
歌も、ソプラノしか歌えないのでは歌姫として活躍するにも足枷なので、青年館にむけて、もう少しがんばってほしいです。

一番印象に残ったのは、ヒッピー衣装の似合いようと、スキャットでの声の美しさ。本当に可愛い人なんですけどねぇ…。



(天野)ほたるちゃんのヴァリ
いやー美しかった(*^ ^*)。よく似合ってました。なんといってもあのウザさの匙加減がぴったりだったのが素晴らしい。
「あなたは闘うための存在なのよ」
そんな台詞を、なんの情もなく語れる美女は、ほたるをおいて他にいない、かもしれない…(←いや、多分いる)

歌は壊滅的でも、台詞の声はとてもいい。そして美人。
……きれいなおねえさんが大好きです♪♪



(麻華)りんかちゃんのクレオパトラ
「あたしの結婚式の日に、父は暗殺された。それだけがあたしの存在意義」(意訳)
詠うように、流れるように、凄惨な現実を語り続ける少女。
「あたしはそのために存在したの」

アレックスの「肉親との縁(と情)の薄さ」を象徴する記号として、良い仕事をしていたと思います。卒業生への愛情にあふれた荻田さんと最後に組めて、良かったと思いました。

……もっともっと貴女の芝居を観たかった、あなたの歌を聴きたかった、と思うことは、わがままなの?ねぇ……(涙)。



将軍たち(綾月せり、響れおな、貴千碧)
それぞれ、与えられた見せ場をきっちりこなしていて嬉しかった!
3人とも踊れるけど、貴千碧くんの1幕ラストの踊りが特に印象的。ハロー!ダンシングでもセンターをはっていたダンサーですが、とても良かったです。
響さんは、やっぱり芝居巧者だな、と。すべての場面で表情がすごく良くて、しかもやりすぎることがないのは感心します。ただ、こういう作品なので、「記号」になりきれない彼女がちょっと浮いてしまいがちだったのが残念でした。
せりちゃんは、良い男役になってきましたよね!(嬉)。さすがは上級生で、下級生二人をひっぱっていい仕事してました。髪型もメークも良かったよ!(はぁと)



最後に。
そもそもの設定として、「1970年代」という時代設定があるんですけど、これって、荻田さんにとってどんな意味があるんだろう?なーんて考えてしまいました。

これがもう少し年上の、正塚さんとかそのあたりの年代の人の作品だったらわかるような気がするのですが、荻田さんが70年代について、70年代の演劇界について、あるいは「ヒッピー」について、何をどれほど知っているのか、と思っちゃうんですよね…。

…野田秀樹が「夢の遊眠社」を立ち上げたのが、東大在学中の1970年代後半だったはずなので、そのあたりを意識しているのかな?と思ったりもしますが……どうなんでしょうね(^ ^;ゞ


.
年を越してしまいましたが、月組ドラマシティ公演「A-"R"ex」について。
…青年館の初日が明ける前に書いておきたいと思っているのですが。
さて、何から書こうかな?(^ ^;




えっと。

開幕前にわかったことについては、11月21日の日記にコメントさせていただきましたが。
http://diarynote.jp/d/80646/20071121.html

この時点ではわからなかったキャスティングとしては。

○プトレマイオスはきりやんが
○ダリウス三世は萬あきらさんが
○世継の母親、ロクサネ(ロクサーヌ)はかなみちゃんが
それぞれ二役(?)で演じていらっしゃいました。

それと、麻華りんかちゃんのクレオパトラは、アレクサンダーの妹でしたね。
天野ほたる嬢のヴァルシネは、元人質のペルシア貴族の娘。アレクサンダーの愛妾としてではなく、幼馴染としての登場でした。

ディオニュソスはアレックスの敵ではなかったし(←というか、敵役は出てこない)、毒殺未遂事件も全然関係なかったなー。

…っていうか、プトレマイオスもヘファイスティオン以下の4将軍も、割とどうでもよかったというか…。まさお(龍真咲)くん以下、将軍役をもらった子たちは、いちおう「実在の人物」ってことでいろいろ勉強したんだろうなーと思うんですが、うーん……。


えっと。
なんちゃって荻田ファンの私ですが。
今回の作品は、非常に興味深かったです。

あちこちのブログ様に伺うと、十人十色にいろいろなことが語られていて、ほうほう、なーるほど、とか思いながら読ませていただいているのですが。

…1幕終わって、最初に思ったのは、「野田作品へのオマージュだな」ってことでした。
っていうか、多分この作品、いつもの「NODA-MAP」メンバー集めてシアターコクーンで上演したら、誰も野田作品だと疑わないと思いますよ?
特に「キル」に似ている。いや、似てるっていうか、完全に「キル」を本歌取りして「A-"R"ex」作られたんだろうな、と思いました。

決して、野田作品をパクっている、とかそんなことを言いたいわけではありません。そこはご理解くださいませ。


全然関係ありませんが、
野田作品に似ている、といえば、藤井大介さんの「から騒ぎ」のときも結構話題になった記憶があります。
私も野田版「から騒ぎ」は観ていましたが、…まー藤井さんは野田さん大好きなのねーと思っただけで(笑)。プログラムにも「尊敬する野田さん」みたいなことを書いていらっしゃったし、まぁ仕方ないかな、って感じで。
ただ、藤井版「から騒ぎ」は確かに野田版をなぞっているところもあって、今回は良いにしても今後作品を生み出し続けていけるのかな?とは思いましたね。ま、その後藤井さんは「イーハトーブ・夢」という名作を生み出してくれたので、私的には問題なし、オールグリーン、というところなのですが(彼の芝居作品における最近の低迷は、また別の問題)。

…関係ないのに藤井さん話してすみませんm(_ _)m。(←だって好きなんだよ!)


荻田さんの場合は、野田作品に似ている、なぞっている、という話ではなく、純粋にオマージュだなーと思ったのですが。
ただ、彼が野田さん方向に進むとはまったく思っていなかったので、驚いたことは驚きました。

野田さんもいろいろな作品を作っていらっしゃるのに「野田っぽい」とか、すごーく大雑把な表現だなあと自分でも思いますが(汗)。
彼は、こんなところで私みたいな素人が一言で表現しようったって、とてもできない偉大なクリエーターですけれども、
すごーく個人的な印象で語らせていただくことをお許しいただけるならば。

遊眠社時代は宛書の人だったと思うのですが。解散してNODA-MAPを立ち上げてからは、どちらかというと先に物語世界を構築して、キャラクターを当てはめていく人になったように感じていました。(うわー、ファンの方に怒られそうだ〜〜〜っ)


それに対して、荻田さんはあくまでも「宛書の天才」というイメージが強くて。

なので、
荻田さんと野田さん、という二人の天才の関係に、すごく不思議な印象を持ってしまうようです。


でも、物凄く納得している私もいます。
荻田さんの外部の芝居もいくつか見ていますが、彼は、宝塚では宛書の天才でいるけれども、本来は「物語世界」を完璧に構築してしまうタイプのクリエーターなのだろう、と思っているので。

本来、彼にとっての「世界」は閉じていて、外部からちょっかいを出す余地はないのです。
閉じた世界の内側で、時間軸は反転し、捩れ、螺旋を描く。狂った因果律。そんな世界に閉じ込もって、目の前にある「今」ではない“時”を探し続ける男が、美々しくも空々しい言葉たちと共に彷徨い続ける…。
宝塚で発表された作品では、「彼」がひとつの出会いをきっかけにその世界から抜け出し、壊れたレコードのように繰り返される時間を止めて新しい朝を迎える、というストーリーが多いのですが。外部の作品では、そのまま、世界ごと自分自身を破壊してしまう、あるいは、肉体の破壊がイコール「世界」からの脱出である、という落ちのものも多い印象があるのですが。

その「世界」(あるいは「過去の夢」)の無謬性が、主人公を追い詰める。そこから逃れるすべはないのだ、と。
夢であればこそのイマジネーションの豊かさが、荻田作品の根底を支えているわけですが。
彼の面白いところは、映像に走ろうとしないところ、ですね。
「完璧な」世界を作ってしまえば、幕が上がってしまえば何が起きるかわからない舞台なんて、怖くてやってられないんじゃないかと思うんですけどね。
でも、荻田さんはその不安はないらしい。映像とのコラボレートには無関心な方ではないと思いますが、それはあくまでも表現の豊かさを求めているだけ。今回の「A-"R"ex」には使わなかったし、それほど傾倒しているわけではないらしい。

たぶん、彼は、「生身の役者」が好きなんでしょうね。
「世界」を完璧に構築して、そこに「生身の役者」を放り込む。そこで、何がしかの化学反応が起こることを楽しみにしている。

野田さんが、自分自身も役者としてその世界の中に入り込んで動くことを自らに課し、むしろ「世界」を壊す方向に動くのとは逆に、
荻田さんは、金魚鉢、いえ、閉じられたアクアリウムケースに水草とプランクトンと小魚を入れて、どんな生存闘争の末に誰が生き残り、どんな“アクアリウム”が出来るのかを楽しみに見守り、待っている、そんな気がするのです。


…だから、私が「なんちゃって荻田ファン」でいられるのだと思うのですけれども。



なんだかどんどん話が撚れてしまうのですが。

2幕まで観終わって、すごーく思ったのは、「お芝居」と「ショー」の境目はどこだろう?ということでした。

「A-"R"ex」は、「お芝居」ではない。
ではショーなのか、といえば、もちろんショーではないわけですが。

でも、どちらに近いものなのか、といえば、私はショーに近いものなのではないかと思いました。

麻子さんが、「アレックス」ではなく、「瀬奈じゅん」として舞台に立っていたから。


「ショー」の定義って何なんでしょうか?(←洒落ではない)

「専科エンカレッジコンサート」はショーなの?
----あれは、全部で28本のお芝居をオムニバスにつないだショーでした。

「まほろば」はショーなの?
----芝居仕立てのショーだったんだと思います。
主要メンバーが通し役として「キャラクター」を持って、その役として舞台に立つ以上、お芝居に分類したいところなんですけど、台詞がない(←あるけど少ない)ので「お芝居」だと言い切るのも難しい。
で、「芝居仕立てのショー」。

ならば、「A-"R"ex」は?

役柄はどれも「キャラクター」のない「記号」でした。
4人の将軍たちも、神様たちも。
その中で、たった独り「キャラクター」を持っているのが、「アレックス」ではない「瀬奈じゅん」だった。

そして。
語られる言葉はどれも「台詞」ではなく「言葉」で。

歌は少ないけど。
言葉は多いけど。

…これって「お芝居」?


荻田作品って、芝居とショーの線引きが難しい作品が多いと思うのです。たとえば「アルバトロス、南へ」なんかも、かなり微妙な位置にありますよね?
…いえ、あの、「芝居」とか「ショー」の定義を決めよう、とか、すべての舞台作品を「芝居」と「ショー」に分類したい、とか、そういう野望に燃えているわけではないんです。
割とどうでもいいことを語っている自覚はあるのですが。

ただ。
「A-"R"ex」という作品の理解しにくさ、というのは、この作品を「芝居」として理解しようとしているからなんじゃないか?、なんて感じたので、ちょっと拘ってみました。

台詞が多いだけに、その台詞を理解すれば芝居が理解できるはず、と思っても、美辞麗句の多い、詠うような言葉の数々は…聞き取っても意味はいまひとつ解りにくい。
ならば、それは「台詞」ではなく、ただの音として受け止めるべきものなのではないか、と。

「言葉」はデジタルなもの。対して、荻田さんが表現したいのはアナログなもの(イメージ)だから、どんなに細かく台詞割りしても、すべてのニュアンスを伝えることはできない。

それを、彼はディオニュソスに楽園を侵す蛇の役割をふることで、
結婚式の哀れな結末に傷ついた妹クレオパトラにオフィーリアの面影と、そして蛇神の嫁取りのイメージをふることで、
なによりも、作品全体を「70年代の舞台の稽古」というアクアリウムケースに入れることで、伝えようとした。


しかも、問題なのは、「瀬奈じゅん」が「瀬奈じゅん」であることに意味があるのか、というと、全然ないっていうところなのだと思うのです。
誰でもよかった。宝塚の主演男役として、その重圧やプレッシャーと戦い続けている者であるならば。

この作品は、瀬奈じゅん、彩乃かなみ、霧矢大夢、という、実力もビジュアルも兼ね備えた月組のトップトリオに宛書した作品ではなく、ただ、「宝塚の主演男役」という「記号」にあて書きした作品である、ということ。
そもそも「宛書」に宛てたものが記号なのに、いざ舞台に立ってみると「キャラクター」なのは「瀬奈じゅん」だけで、あとはすべて記号である、という孤独。
それが「アレックス」の孤独と二重写しになったときに、初めて作品世界が立ち上がる。


残酷な作品だな、と思いました。
荻田さんが「今の月組」に宛てて書くのは、これなのか。
マミ・檀・リカ時代の月組に「螺旋のオルフェ」を書いた荻田浩一が、麻子・かなみ・きりやんの月組に宛てた作品が、これか。

天才っていうのは、残酷な存在なんだな、と……。

今の月組トップトリオに、荻田さんが萌えないであろうことは予想していましたが。
その結果として、こういう作品が出てくるとは思わなかった。
ある意味「興味深い」し、ある意味「怖い」です。

今までだって、荻田さんが萌えていないっぽい役者を主人公にして書かれた作品はたくさんあると思うのです。
その筆頭が、多分「凍てついた明日」なんじゃないかな、と思ったりするし、案外「マラケシュ」もそうかもしれない。
でも、どちらも物凄く「荻田作品」でした。
痛くて痛くて、忘れられない。

なのに。
痛くない荻田作品があるとは思わなかった!

いや、「A-"R"ex」は「A-"R"ex」なりに痛かったし、ラストのニケには泣かされたりもしたのですが。
でも、いつもとは違う痛みだった、のです。

それは、荻田さんが成長して大人になったと解釈するべきなのか?
…それとも、彼は壊れてしまいつつあるのか?

世界の構築技術ばかり完成度があがって、その中に放り込む「キャラクター」の記号度が増していくなら。
私はもう、荻田さんについていくことは難しいかもしれません。

「キャラクター」の記号度が、荻田さんの役者に対する萌え次第であるならば、今までどおり「なんちゃって荻田ファン」のまま、追いかけていけると思うんですけどね。
(「凍てついた…」にはグンちゃんとトウコさんがいたし、「マラケシュ」にはあすかちゃんが居た。でも「A-"R"ex」には、主要キャストには荻田役者は誰一人いなかったんですね…涙)(←シビさんは別枠)


つい荻田さん論を書いちゃったもんで、ありえないほど長くなってしまいました。久々の5千字突破です。すみませんm(_ _)m。
出演者個々についてはまた後日書かせていただきたいと思っています。





…最後にこんなことを書いても誰も信じないかもしれませんが。
「A-"R"ex」、面白かったですよ♪Interesting、な面白さですけど。
この週末に上演されていれば、絶対もう一回観にいったのになあ……。なんで平日6時開演なんてことが許されるんだろう(T T)。



今年は珍しく、家族サービスをして3ヶ日が過ぎました。
…月日のたつのは早いなあ…。


祐飛さんが新年メッセージで年越しそばの話をしていらっしゃいましたが(内容が突っ込みどころ満載すぎて何も書けない…)、そういえばうちには“年越しそば”という習慣がありません。

おおつごもりの夕食は、毎年作りたての雑煮です。


みなさんの家では、どんなお雑煮を作られますか?
東京の方はやっぱり「お澄ましに鶏肉と三つ葉と焼き餅(でしたっけ?)」の東京風雑煮が多いのかしら?

うちのお雑煮はちょっと変わったごった煮風です。
まさに「雑煮」って感じで、豚汁に豚肉の代わりに角餅を入れたものが一番イメージとして近いかな?いや、ごぼうとか入ってないからまたちょっと違うか……。ともあれ、野菜たっぷり栄養満点で、基本的には三日間それしか食べなくても大丈夫なのです♪
(実際には飽きてしまうので色々作ったり外食したりしますけどね)

父の実家のものを引き継いだらしいんですが、今まで同じ雑煮の話を聞いたことがないので、地方のものではなくその家の独自の雑煮なのかもしれません。


私が今まで一番衝撃を受けたのは、しいたけの出汁に黒豆が入ったあまいお雑煮(島根だったかな?)。
お雑煮に餡餅をいれる地方がある、というのも衝撃でしたねぇ〜。一度食べてみたいと思っています。

まぁ、田作りといえば小魚ではなくいなごの佃煮という地域もあるんですから(←普通にスーパーに売ってました)、自分の常識が世の常識とは限らないことを自覚して生きていきたいものです(^ ^;ゞ


中学生の甥っ子がすっかり大人になって、歌留多の相手をするにも一人前になってました。今はまだリーチで勝っている分負ける気はしませんが、再来年くらいになったらヤバそうだなあ〜。
…ガチンコで勝負したことがないので、来年あたり挑戦してみたいと思います(いきなり負けたりしてgkbr)。

それにしても、再来年になってもまだ家族と歌留多をして正月を過ごしてくれるんだろうか、あの子たち。
私自身、ここ何年も年末年始を家で過ごしていなかったので久しぶりの正月だったのですが、遊んでくれるうちに歌留多もしておこうと思ったりしました。


そして。
うちの家族の今年のブームは「千の風になって」らしい。
母が、練習したいんだけどキーが合わないとかで、何回も歌わされて、ぐったり……。「千の風になって」の原曲キー(ニ長調)って、ソプラノの猫にとっては少し低すぎるんです(T T)。それをさらに2,3度下げて歌えといわれても、ちょうどチェンジボイスで声が出ないんだっつーの。
……正月早々喉がイタイですぅ(涙)。

ま、良い曲なので練習するのも楽しいんですけど。
いっそのこと4度下げてオクターブあげちゃ駄目ですか>母上


今年こそ、ヲウタのレッスンに行けますように〜。(年頭の希)


.
初夢、というのは、1月1日の朝に見る夢なのか、1月2日の朝に見る夢なのか…というのは議論があるようですが。

私が昨夜寝たのはあきらかに日付が変わった後でしたので。
今朝見た夢が初夢、ってことで、



めでたいものが出てくれて嬉しかったです(^ ^)。



あまり普段から夢を見ない(覚えていない)(だって記憶力ないんだもん)私。

でも。

寝る前に「レビュー・オブ・ドリームズ」を観ていたせいなのかなんなのか、砂漠を行く祐飛さんの夢をみました。


砂の女王は残念ながら出てこず(←女王なかなみん大好き!)、5人ばかりのパーティで夜の砂の海を往く人影。
東へ向かって歩いているらしく、白んでいた地平線から昇る曙光が、先頭に立つ人の横顔を照らし出す。
秀でた額、鼻からあごへつづく、特徴のあるライン。


「あ」という形に口が開いて、リーダーが前を指差す。

さっきまで何も無かったはずの地平線に、光を浴びて確かにこんもりとした影ができている。
まだ遠い影。それでも、そこには水があることがわかる。
留まって日を避ける準備をするべきか、このまま進むべきか。太陽に灼かれるのが先か、影に辿り着くのが先か、命を賭けた危険なゲーム。



…多分、あのまま進んだんでしょうね。
たどり着いたのかどうかはわかりません。そのあたりで記憶は終わってますから。



ただ。
鳥瞰でみている私の目に入ったのは、パーティを上から見下ろして、もしかしたら狙っていたのかもしれない、大鳥の影。

ハゲタカ。



…というわけで、「1富士2鷹3なすび」の、鷹が出てきたってことでめでたい夢だったという結論にもっていきたいと思います。
ちなみにハゲタカっていうのは通称名で、ハゲワシとかコンドル類の鳥をいうみたいですね。……鷹じゃな…(黙)



ま、そんなことはおいといて。

年忘れには、何年かぶりで紅白を見ました。OGのみなさまがいつ出るのかよくわかっていなかったので、珍しく最初から。
かしげ(貴城けい)ちゃんも優子姫(風花舞)も(蘭香)レアちゃんも、とにかく全員キレイでしたねぇ〜〜♪♪赤いドレスが素敵!!優子姫のブログによると、全員ウンガロのオートクチュールだそうで。スタイルの良い6人、それぞれに違うデザインで物凄く似合ってました。
いやー、それにしても優子姫の胸元はいつの間にそんなに豊かに…。そして、玉野作品でもないのになんとなく「布の使用量少な目」なレアちゃんが麗しい。最下級生であんまり映らなかったのがとても…(T T)

いや、あの、映る時間がどうこうよりも、振り付けが案外単調だったのが残念でした。その前のマッスルな皆さんがすごい派手なパフォーマンスで喝采を浴びていたので、華やかさでは負けないぞ!と思ったのになあ(涙)。
基本的には踊れるメンバーだったので、もっとカッコよく美しく踊ってくれると思っていたのに(T T)。

まぁ、美女に囲まれてへにゃ〜っとやにさがった布施さんという珍しいものをたんまり見れて、とても楽しかったからヨシとしよう☆



「千の風になって」は、ソプラノとテノールでは全然雰囲気が違いますね。せっかくのお祭りなんだし、かなみちゃんも出ればよかったのに(笑)、と思ってしまった私は、やっぱり宝塚ファンなんでしょうか(^ ^;ゞ。
受けたと思うんだけどなあ〜。




雪組さんも今日が初日ですね。おめでとうございます!
あっかるく楽しそうなお芝居と、ショー。お正月らしい華やかな作品、と皆さんが口を揃えて仰るので、余計に楽しみです。
らぎちゃん、ひろみちゃん、ご活躍をお祈りしています♪♪



それでは。
末筆になりましたが。
この日記を読んでくださる皆様に、さいわいが降ってくることを祈りつつ。

今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
.
2007年もあと数時間で終わり。


一年の終わりに、今年一年のいろんな“マイベスト”を書き留めておきたいと思います♪



■宝塚大劇場公演 ショー部門
 「まほろば 〜遥か彼方YAMATO〜」

 迷う余地がなかったので特にコメントもありません☆本当に素晴らしかった!謝さんありがとう!!



■宝塚大劇場公演 お芝居部門
 宝塚オリジナル作品に絞ると、無いなあ…。
 純粋に「脚本」で選ぶなら「バレンシアの熱い花」なんでしょうけれども、あれは演出と役者がまったく噛み合ってなかったから……(涙)。
 #エル・アルコン」は未見。



■宝塚 その他劇場公演 お芝居部門
 「Hollywood Lover」と「ヘイズ・コード」。

 かなり近い時代(Hollywood…の方が少し後)の映画界を描いていながら、まったく違う世界観だったことが面白かった。どちらもよくできた(でも割とありがちな)メロドラマっぽい脚本を、キャストの魅力で魅せていて、最高でした。
どちらかといえば「ヘイズ・コード」の方が一般向けかな?「Hollywood…」は、出演者ファンなのであまり冷静に評価できてないかもしれません。

そして、きりやんの「SLAPSTICK」をもう一度観たいなー、と思いました。CSでやらないかなあ。

 #「ノンノンシュガー」「大坂侍」「あさきゆめみしII」「舞姫」「The SECOND LIFE」は未見
 特に「舞姫」と「大坂侍」は、私的にトップを争う作品だった可能性が高いので、非常に残念です。舞姫は再演されるから楽しみにしていますが、「大坂侍」も再演してくれないかなー。(←ねねちゃんが行ってしまうし、りんかちゃんも卒業してしまうから無理かな/涙)



■宝塚 その他劇場公演 ショー部門
 「専科エンカレッジ・コンサート」

 これも文句なしです。
 ちなみに「ハロー・ダンシング」宙組さんと花組さんは未見です。あと、みなさまのディナーショーの類は一切観てません。



■劇団四季公演
 「Wicked」

 っていうか、それしか観てません今年(汗)。もう私は四季ファンじゃないんだなあ……(もともと浅利氏の方針は嫌いでしたが)

 濱田めぐみさんが素晴らしかったので、この作品を「ベスト」に挙げることにためらいはありません。が。…せめて「ジーザス・クライスト・スーパースター」くらいは観にいくつもりだったのになー(遠い目)。



■その他公演
 「コンフィダント・絆」。

 今年は良い作品がたくさんあったので結構迷ったのですが、やっぱりこれかな、と。
 先日シアターTVか何かで放映されたらしいですね。映像には興味がないのでWOWOWにも入ってないし、ホントにSKYSTAGEしか入っていないのですが、こういうことがあると心が揺れます(T T)。
でも、やっぱりアレはナマで観たい……再演切望。



今年も素晴らしい作品にたくさんめぐり合えて、幸せな一年でした。(何本観たかは数えません。絶対。)

いろんな人に落ちたしね★好きな人が多いのは幸せなことです♪(*^ ^*)。



来年も素敵な出会いがありますように、そして、

舞台にすべてを懸けて、観客に夢を配ってくださるみなさまに、

たくさんのさいわいがありますように。





.
衝撃の組替発表からはやくも4日。
ちょっと引籠りしてました(^ ^;

CSのナウオンステージも観たし、「Hollywood Lover」についても「A-"R"ex」についても、いろいろコメントしたいことはたくさんたまっているはずなのに、なぜか文章にまとまらないんですよね。
年末は仕事が詰まっていて、ゆっくり考えている暇がなかったこともあるのですが、まとめる気力が沸いてこない、というのも本当で。


“衝撃のニュース”って、
こんなにも集中力を奪うものなんですねぇ…。



実は。
遠からず組替えがあるかもしれない、とはずっと思っていたんです。
覚悟もしていました。
祐飛さんが、“月組生え抜き”のまま卒業することは難しいんだろうな、と。


今の5組のトップスターは、全員が組替え組です。その組で新人公演をした方は、一人もいません。
娘役トップまでいれても、雪組のとなみちゃんと花組の彩音ちゃん、ただ二人。

そんな中で。

祐飛さんだけがのほほんと月組にいられるわけがない、と。


大空祐飛という、“言葉で明示的に説明しにくい=わかりにくい魅力”と、“わかりやすい欠点(←ダンス)”を併せ持った役者には、とても難しいことではあるのですけれども。
でも。

それでも、今の彼女ならどこへ出しても大丈夫、と、信じてもいたのです。


昔の話になりますが。
樹里ちゃんについて同じように思ったのは「Cross Road」の時でした。
だから私は、樹里ちゃんの専科入りは大賛成でした。発表を聞いて、それに関しては小躍りしたくらい。樹里ちゃんは絶対組子でいるよりも専科の方がいい!!と思っていたから。
でも、樹里ファンの友人はかなりショックを受けていたんですよね…。


去年の夏。
「暁のローマ」を観ながら。

祐飛さんがいつどこに異動になっても驚くまい、祐飛さんなら絶対に、新しい世界でさらに大きな輝きで魅せてくれるはず、と、

そんな確信を抱いてから、はや1年。



もう組替えはないのかなー、やっぱりこのまま卒業させてもらえるのかなー、と、思い始めた矢先の組替え発表でした。



予想はしていた。
覚悟もしていた。
でも。
いざ現実になると、こんなにも不安なものなんですね。
今まで所属していた居場所を離れる、ということは。

自分が自分自身であること、
自分になること、
誰に庇護されることもなく、「一人前の大人」になって、自分の力で闘い、道を切り開いていく、ということは。



こんな暗いことを書くのは、今日が最後です。
不安な気持ちは2007年においていきます。
新しい年は、前向きに、ポジティブに、迎えたいと思います★



…組替え発表の前日に「まとぶんがお気に入り!」と書いている自分にちょっと感心しつつ(笑)(だってホントだもん!)、

とりあえずは、年賀状書かなくちゃーーーーーっ(←まだ書いていないのかーっ!!)


.
2007年12月26日、
組替えが発表されました。


月組からは、
大空祐飛さんと白華れみちゃんが花組へ、
夢咲ねねちゃんが星組へ。

星組からは、羽桜しずくちゃんが月組へ。

雪組からは、純矢ちとせちゃんが宙組へ。



私の愛する月組から、大事な組子が3人もいなくなって、
だけど、可愛い可愛いしずくちゃんが来てくれる。

それはいい。
了解しました。

それは、いいの。大丈夫。
私の愛する月組は、月組のままだ。

ゆらさんが卒業しても、のぞみちゃんが卒業しても、
エリさんが卒業しても、末子姐が卒業しても、ルミ姐が卒業しても、
みちるちゃんが、りんかちゃんが卒業しても、

それでも、私の大好きな月組は、月組のままだから。

だけど。
大好きな月組と、大好きな祐飛さんは、私にとってずっと一つの存在でした。
月組には祐飛さんがいるのが当たり前で、
祐飛さんは月組にいるのが当たり前で、

それ以外のことは、いつだってテンポラリだった。


なのに、あなたは行ってしまう。
なのに、あなたは月組を去らなくてはならない。



祐飛さんがいるから月組を愛したわけじゃない。
月組っ子が月組を愛してるくれるかぎり、愛しているよ。


月組にいるから祐飛さんを愛したわけじゃない。
祐飛さんが祐飛さんだから、恋をしたの。


だけど。

花組の祐飛さん。
祐飛さんのいない月組。


多分、きっと、いいえ絶対。
私は愛することができるだろう。
祐飛さんのいない月組も、
花組に属する祐飛さんも。

いつか、必ず。


だけど。

だけど、今は。

ただただ、不安な闇の中、です……。


花組ファンのみなさま。

ごめんなさい、花組に行くのがいやなんじゃないんです。
花組は比較的よく見ている方だと思うし(汗)、
好きな人がたくさんいます。

これから観劇回数は激増するでしょうし、もっともっと好きになると思う。

ただ。
祐飛さんは愛してもらえるのだろうか。
受け入れていただけるのだろうか…?

…不安で壊れそうです。



ただただ。
祐飛さんも、必死でがんばってくださると思うので。
そう、信じているので。


どうか、お願い。

厳しくてもいい。
愛してくれなくても、いい。

ただ、
観てあげてください。大空祐飛、を。
立場だとか学年だとか、そんなものを通さずに、
ただ、大空祐飛、という舞台役者を、まっすぐに。


うん、大丈夫。
きっと、多分、

多分私は、愛し続けることができるだろう。

それでもなお、タカラヅカ、を。



れみちゃん、花へ行っても、これからもよろしくね。

しずくちゃん、月組ファンとして大歓迎です♪

ねねちゃん、星組へ行っても応援しています!!

せーこちゃん、新天地でもがんばって!


どうか、かみさま。

新しい世界に飛び出す全ての人たちに、
温かな愛と、祝福を。


祝!千秋楽

2007年12月25日
12月24日は、花組東宝劇場公演「アデュー・マルセイユ/ラヴ・シンフォニー」の千秋楽でした。

今日25日は、イエスさまのお誕生日で、そして、バウホール公演「Hollywood Lover」の千秋楽。

怒涛の年末、26日は、ドラマシティ公演「A-"R"ex」の千秋楽です。




千秋楽、おめでとうございます。>花組&月組

立さん、
オサさん、
としこさん、
ひーさん、
きよみちゃん、
ご卒業、本当におめでとうございますm(_ _)m。
これからの人生に幸多きことを祈っています。


そして、まとぶん(真飛聖)、
花組トップスター就任、おめでとうございます!!

私は、もう結構前からまとぶんはお気に入りなので(*^ ^*)。
生え抜きだったオサさんの後、というのはさぞ大変だろうと思いますが、ぜひぜひがんばってくださいね!

ああ、それにしても私がまとぶんを“お気に入り”に入れたきっかけは何だったっけ…?「雨に唄えば」のリナ?いや、もっと前だな……。「ベルサイユのばら」のアランあたりかな?

すんなりと整った可愛らしい容姿に合わない太い声とワイルドな芸風のギャップが好きで、実は王子様よりやさぐれた元ヤクザ(?)みたいな役が似合う人だと思っていたりするのですが。
花組では、今までその個性があまり生かされていなかったので、これからに期待しています!
まずは中日「メランコリック・ジゴロ」と大劇場はサトクリフの「血と砂」。どちらも楽しみな演目で、良さげですよね〜♪
今、花組さんは、飛びぬけた人がいない代わりにタレントが充実して面白い時期だと思っているので、すごーく楽しみです♪♪





年が明ければ、元旦から大劇場雪組公演が始まって、
すぐにバウホール公演「ホフマン物語」の初日があいて、
翌週には青年館で「A-"R"ex」の幕もあがる。

元旦STARTの雪組さんも大変ですが(←月組も大変でした☆)、
3つにわかれて本番に、お稽古に、がんばっている月組の皆さま。

がんばってね。

寒い日が続きますが、お身体を大切に………。





ねこは、3連休はしっかり遠征してまいりました。
どこへ?って?……ハリウッドですよ、もちろん(^ ^)。

そして。
今日はおとなしく(?)お仕事してました。

今頃、みんな楽屋に入ったかな、とか、
もう開場したよね、とか、
あ、ベルが鳴った、とか、
一幕終わっちゃったねぇ…(T T)とか、

ひっきりなしに感慨にふけりながら。





ありがとう。
本当にありがとう。

植田景子さんに、

専科から特出してくださった磯野さんと五峰さんに、

そして、

可愛い可愛い月組っ子たちに、

この公演に関わってくださったすべての方に、

心からの感謝を。



毎日毎日、夜遅くまでお稽古につきあってくださって、
毎日毎日変わっていくステファーノの芝居を支えてくださって、
…本当にありがとう。

パレードで祐飛さんを迎えてくれる、笑顔たち。
あの笑顔たちを見るだけで、涙腺決壊してしまう私。

祐飛さんも本当に嬉しそうでしたよね(泣)。



夢のような11日間が過ぎて、ひどく感傷的になっている私がいます。

青年館の初日まで、あと25日。3週間と、ちょっと。
待ちきれない。
待ちたくない。
……早く、また、観たい…。




明日は「A-"R"ex」の千秋楽ですね。

かろうじて一回だけ観ることができましたので、また感想も後日書くつもりではおりますが。

とりあえず、
どうか悔いのないように、やれることは全部やってみてほしい、と、

可愛い月組っ子たちのために、心から願ってやみません。



チャレンジャーぞろいの月組っ子たち。

小芝居好きの月組っ子たち。

「ホフマン」組も、お稽古はいよいよ佳境……ですよね、きっと。
観にいくことはとっくに決定したので(笑)、すごーくすごーくすごーく楽しみ!です。
さすがに「Hollywood Lover」の青年館と同じ月では、遠征一回行くだけでも我ながら“あり得な〜い!”という感じなのですが。
でも、行くもん。行っちゃうもん。



なんだかこの1週間、仕事でもプライベートでもいろいろなことがあって、この日記もあまり進んでいないのですが。

2007年も、残りはわずか一週間。



とてもとても、あと半年くらいは新年なんて迎えられるとは思えない状況なのですが、

指の隙間からこぼれおちる砂粒を拾い上げながら、
あと1週間、悔いのないようにがんばりたいと思います。

祐飛さん、バウメンバーのみなさま、
とりあえずはゆっくり休んで、少しでも英気を養ってくださいね。

青年館で、お待ちしています。





.
昨日(22日)は、宙組大劇場公演の集合日だったんですね。

遠征中のため書き込み出来なかったのですが……。



美郷真也さん、
音乃いづみちゃん、
彩羽真矢さん、

以上三名の卒業が発表されてしまいました(ノ><)ノ。


彩羽さんは、ごめんなさいm(__)mわからないのですが…


いづみちゃん。
樹里ちゃんの主演バウ「FREEDOM」で、下級生ながら天羽たまちゃんと美声を響かせていた美少女。

新公ヒロインが決まった時は驚きましたが、最近は芝居でも歌姫としても重宝されて、いい感じだったのに……(泣)



そして、まりえったさん。

温かな声。
風貌。

懐の大きな、保護者的な役割を果たす大人をやらせたら天下一品!
月組から組み替えして行ってしまった時は淋しかったけど、雪組さん(今は宙組ですが)を観にいけばお会いできたのに…(涙)
組長として、波乱の多かった宙組をまとめ、支え、芝居を成立させてきた立役者。正直で優しい、頑固親父なんて、本当に素晴らしかった……(はぁと)

いつか専科に行って、月組にも出演してくださる日が来るものと信じていたのに……。

夢は叶わなかった。
マリエさんは、宙組の大劇場公演に出て、東宝劇場に出て、そうして卒業してしまう……。

悲しくはありません。

でも。

たぶん、他の誰が卒業すると聞いても、こんなにぽっかり淋しくなったりはしないんだろうな……(涙)



マリエさんの、いづみちゃんの、

この公演でのさいわいと、
これからの人生にしあわせを。





集合日に新公配役がでるのも、最近では珍しいですよね?
嬉しかったのは、春風みーちゃんの吉田茂(はぁと)

汝鳥さんの役、っていうことで、ものすごく勉強になるだろうし♪すごーく楽しみです!

マリエさんといづみちゃんの幸せと、

宙組さんのさらなる発展を、

心の底から祈りつつ。



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1940年12月21日、スコット・フィッツジェラルドは44年と3ヶ月の生涯を閉じました。

それが、67年前の、今日。



3年前の「The Last Party」のラストシーンは、鮮烈に瞼に焼き付いています。

「1940年12月21日」と映るスクリーンを観るだけで泣けた、あの時。



今、宝塚バウホールでは、あのラストシーンから約8年(推測。多分)が過ぎたハリウッドを舞台に、新しい愛の物語が語られています。

女なら誰もが夢に見る“理想の男”と、映画界を代表するスター女優との、激しくて、切なくて、哀れな、恋。



1930年代後半。
スコット・フィッツジェラルドは、借金の返済と娘の学費を稼ぐためにシナリオライターとして映画会社と契約し、ハリウッドに住まう。ライターの仕事の合間に小説を書きながら、シーラ・グレアムとの穏やかな愛を得て。

それでもなお、アルコールを手放すこともできず、自身のことを「ハリウッドの雇われライター」と自嘲していた彼が、

若くて、ハンサムで、輝くような才能に溢れ、
自らのインスピレーションを最大に刺激してくれる生涯の伴侶と巡り会ったばかりのステファーノ・グランディと、出会ったとしたら?

たとえば、シーラの紹介で?



…なーんてことを毎日考えている自分が怖い……。



観劇なさっていないみなさまの為に一応申し添えておきますと、
当たり前ですが「Hollywood Lover」にフィッツジェラルドは出てきませんし、話題にもなりません。
シーラがちょっと匂わせるくらいで。

ただ、シーラの存在そのものが「The Last Party」を本歌取りしていることを明確にするためのキャラクターなのだとは思います。
出てこないけれども、物語の裏に、つねに「The Last Party」のテーマが、流れているので。



今回、映画監督、という異分野のクリエーターを主人公に据えながら、植田景子さんは、お得意の「創作とは」論をほとんど出していません。
「ル・プティ・ジャルダン」でもストレートに語られた、「創作」ということに対する彼女の想いの深さを思えば、今回全く語られないのが珍しいような、物足りないような気がするのです。

でも。
「無から何かをクリエイトする苦しみ」「創造者にとって恋愛とは何か」については、前作「The Last Party」という名作でかなりの深さまで描ききってしまったから。
だから今回は、もっと違う切り口で人生を語りたかったのだろうと思います。

愛、という軸で。

だから。
「“クリエーターの苦労”については、前作でも散々やってよね、それを思い出してね」というスタンスで作品を創られたのではないでしょうか。

シーラという記号でそこをつないで、
祐飛さんとあいちゃんの芝居力で納得させる。

無駄のない作劇だなあ、と感心するばかりです♪


「演技しなくていいんだ。誰もがたった一人のOnly ONEなんだから」(意訳)という、どこかで聞いた歌詞のような台詞があったりしますけど、ね(^ ^;ゞ。








話は違いますが。

今日は何の日?をながめていたら、新しい知識が!
12月21日は遠距離恋愛の日なんだそうです!\(^ ^)/

そ、そ、そんな日があったんかいっ!!

遠距離恋愛中の恋人同士が、クリスマス前に会ってお互いの愛を確かめあう日、なんだそうです。へーへーへーへー。

私たちファンも、遠距離恋愛…というか、永遠の遠距離片思い中、ということで、この記念日を心から祝いたいと思います……

東京の空の下で、ね(*^ ^*)。



大好きな祐飛さんに、
大好きな月組生に、
宝塚に関わるすべてのみなさまに、

……プロスト(乾杯)!



宝塚月組バウホール公演「Hollywood Lover」。

今日は、「実在の人物にモデルがいる」と思われる役について♪



すずな(憧花ゆりの)が演じるヘッダ・ホッパーは、この作品の語り部、進行役のような存在でした。
実在する彼女は19世紀末の生まれ。この作品の舞台となる1940年代“後半”(←これって、発表当初は“1940年代末”でしたよね?)には60近い年齢になっているはずなのですが…

ま、タカラヅカだからね(^ ^;ゞ
景子さんオリジナルのキャラクターと思った方がいいのかな?

すずなの役創りは、割と年齢不詳な感じ。
20代の若い娘にも見えるし、30代半ばくらいにも見える。
ただ、「8年前」のステファーノとローズのゴシップを良く知らないことになっていたようなので、どちらかと言えば“若い娘”設定だったような気がします。

……それこそ、末子姐なりルミ姐なりがいてくれたなら(涙)見事にやってのけてくれそうな、癖のある、だけどやりすぎてはいけない(←これが一番難しい)難役なのですが。

すずなの、あの特徴的な声が活かされていて、面白い役になっていたと思います。まだまだ経験不足で苦戦していましたが、来週観るのが楽しみな役であり、役者でもありますね。
まだまだ一本調子の一杯一杯だったので、もう少し舞台全体を見渡せるようになって、メリハリがつけられるようになったら鬼に金棒だと思います。がんばれ、すずな。



まゆみ(五峰亜季)さんのシーラ・グレアム。
現実のシーラは、この頃には30代後半だったはずなのですが(フィッツジェラルドが1940年に44歳で亡くなった時、13歳年下の彼女は31歳だったはず…違ってたら教えてください!)

「The Last Party」の時も上手いなーと思いましたが、今回も実に素晴らしかった!まゆみさんって決してお芝居が上手な人ではないのですが(←失礼)、シーラは本当にぴったりですよねっ♪
ちょっと台詞の語尾が気になったり、しゃべり方が一本調子だったり、いくつか気になるところもあるのですが、シーラに関しては本当に役の本質を掴んでいらっしゃるなぁと感心してしまいます。

…登場シーンからイキナリ「The Last Party」と同じ衣装だったのには、ちょっとぶっ飛びましたけどね(笑)
1940年代“後半”からみたら、『8年前』にはスコットは生きていた筈ですものね。もしかしたら、スコットとステファーノは出会っていたのかもしれません(爆)

シーラは、基本的にステファーノとしか絡まない役。
ヘッダとちょっと睨み合うくらいで、ほとんど誰とも関わりません。スコット・フィッツジェラルドという片羽を喪ってからの10年弱を、あまり世間と関わらずに生きてきたことを想像させます。
“世間”からは尊重されつつも何となく遠ざけられて、
自分自身もなんとなく遠ざかって。

それでも。
それでもまだ、巨大な壁に逆らってでも、若い(←自分よりは!)二人の愛を応援する気概は持っている。
身の危険を顧みず、というか、すでに喪うモノ(リチャードによって奪われるモノ)など何もないわ、という確信があるんでしょうね、彼女には。
実際、リチャードはシーラには何もできないわけで、その確信は正しかったわけですが………。

「The Last Party」のシーラも大好きでしたが、
「Hollywood Lover」のシーラは、それにも増して魅力的で、素敵でした。そして、ああいう“イイ女”に可愛がられ、守られるステファーノは、本当に“理想の男”なんだな、と、あらためて思ったのでした。



実在の人物シリーズ、最後はロジャー・ウィリアム・コーマン。
(桐生)園加ちゃんの演じた、ビリー・コーマンです。
1926年生まれだから、このとき20歳前後…なんですが、作中では
ステファーノと同年代(←30歳前後?)に描かれています。

8年前、ステファーノ無名時代に一緒にやっていた仲間。
共に夢を語り、作品を創り、そして、
本当のローズを知っている男

今回の園加は、大当たりでした!
だいぶ声のトーンが落ち着いてきましたよね?「ダル・レークの恋」で聞かせてくれたヤクザな声(←色っぽくて大好きだった)でこそありませんが、話の内容によって声の使い分けもだいぶできるようになって、ひときわたくましくなったような気がします。
本編にはショーシーンがほとんどなかったので、オープニングとフィナーレのダンスナンバーでの、園加ちゃんの嬉しそうな伸び伸びっぷりが微笑ましくて、印象的でした♪♪可愛いぞ、園加〜♪

キャラクター設定自体の「本能のままに行動する」ところとかも、実にぴったりの宛書でしたね♪あー(花瀬みずか)ちゃんとの(あーちゃんへの?)ラブラブっぷりが微笑ましくて、可愛らしくて、照れちゃいました(^ ^;。

うーん可愛い(^ ^)。

あーちゃんの手の中で、ころころと頃がされている園加は、ホント可愛いですっ♪♪何かコトが起こっても、何も解決できないところも含めて、可愛くてしょうがないです(*^ ^*)。



ビリーの妻・マギーの複雑さ、については、まだ私の中でも結論がでていないので。
いずれ、機会があったら書かせていただきたいと思っています…。


そんなところで、「実在の人物らしい人」シリーズ 第一回終了♪♪


今日は、この日記をたちあげてから、ちょうど1年の記念日!\(^o^)/♪



ちょっとした事情でブログを始めることになり、だったら、と思って書き始めた観劇日記だったのですが……

おかげさまで、1年間で75000アクセスを突破することができました♪♪



1年以上も続く予定ではなかった、この日記。
今年の11月の半ばくらいで終了するつもりだったのに…(^ ^;ゞ

一年後に祐飛さん主演のバウを上演しているなんて、あの時は夢にも思わなかったなぁ………(遠い目)

(←具体的な終了予定があった理由は、ご想像にお任せします/汗)


読んでくださるみなさま、

コメントくださるみなさま、

いつも本当に、ありがとうございますm(_ _)m。


これからも、拙い表現力なりに
舞台に関わる方々から受け取った“夢”を、残していきたいと思っています。

なるべく短く、簡潔に、を心懸けつつ。(←たぶん、ムリ)


…ぜひぜひ、
また遊びにいらしてくださいね(はぁと)


宝塚月組バウホール公演「Hollywood Lover」二日目。

今日は、この公演の来年の青年館公演の発売日。
っていうか。初日の翌日に続演分の発売って……ひどくないですか?
しかも実りなく終了、って、疲れたよーーー。

どうやら、ほんの数分でいったんは売り切れたらしいですね(T T)。いったいどこにあるんだチケット!!と朝から怒りにふるえてました。
まぁ、何故か夕方にはぴあに戻っていたという不思議な現象が起ていたらしいので、あるところにはあるんだろうなぁ。
平日昼なんて、ちょっとくらい出てきても行けないけど(涙)。

くそぉ、休日のチケットどこにあるんだよっ!!(怒)



以前私は、つたない知識しかないのに恥ずかしながら、柴田侑宏氏とその作品について、以下のようなことを書いてみました。
http://diarynote.jp/d/80646/20071011.html

今回。
「Hollywood Lover」の作・演出を手がけた、植田景子氏について、

しみじみと、
柴田さんの真の後継者は、もしかしたら正塚さんではなく景子さんなのかもしれない
と思ったのでした……。


>柴田さんは「人間を描く」作家で、
>正塚さんは「人生」を、あるいは「人と人との関わりを描く」作家

なのだとしたら。

植田景子氏は、まぎれもなく「人間を描く」ことを至上命題にされている方なんじゃないか、と。



今回作品のテーマは、「ステファーノ・グランディ」、というよりも、「“理想の男”そのもの」、だったと思います。

恋人に裏切られ、
認められつつあった映画業界を追いだされて、失意のうちに故郷に帰ったステファーノ。
にも関わらず、そこで一念発起して立ち直り、イタリア映画界のスター監督にまで登ってきた、タフで有能な、男。

彼が“理想の男”である、ということを表現するために、
“理想の男”とはどんな存在であるのかを描き出すために、

それだけのために、2時間の時間をかけて「ステファーノ」を描き出す。

彼が、“理想の男”だよ、“理想の男”とは、ステファーノのような男なんだよ、と…。



そのために配置されるのは、彼を裏切った、美しく悲観的で、ハリウッドの夢の象徴のようなスター。
愛に疲れて壊れかけた、元恋人。
そして、その夫である、数々の“奇跡のような成功”を収めてきた名物プロデューサー。妻を溺愛し、その愛で女をしばりつける、思いこみの激しい誠実で潔癖な、男。

ステファーノを描くために、愛に疲れ、生きることに絶望したローズを描き出し、
そのローズを描くために、ワンマンで我が侭な、子供のようなリチャードを配置する。

不要な役が一つもない芝居。
ただの、その場のにぎやかしとして設定される役がない。すべての役が、何かを表現するために存在している。
演出手法や展開は全然違うのですが、「役の役割」というものに対する考え方が、すごく柴田さんと共通しているんじゃないかな、と思いました。

撮影クルーのキビキビとした動きは、それを監督するステファーノの有能さを表現するため。
大勢がうろうろする現場では、全員にちゃんと仕事があって、下級生一人一人がしっかりその役割をこなしている。誰一人欠けても撮影は続行できない、その緊張感が素晴らしい!

パーティでのセレブたちの胡散臭さは、ハリウッドという世界を表現するため。
最後の方で、すずな(憧花ゆりの)が叫ぶ「それこそハリウッド!」という台詞に象徴される、「ハリウッド」の狂気。
ローズとリチャードが所属するハリウッドは、二人を狂わせた世界、でもある。

ハリウッドの狂気を打破するために現れたヒーローとしてのステファーノを描くためには、アンチ・ヒーローであるリチャードを、そして、彼の全てであったハリウッドをしっかり描かなくてはならないから。

すべては、ステファーノという夢の男を描くため、に。





そんなことを思いながら、11時の友の会優先公演を観劇しました。

………えっとー、
昨日ってもしかして、公開舞台稽古、だったのかにゃ………?

さすがに、6年前の「血と砂」の時のような、あまりの時間オーバーに2日目から大幅カット断行、いきなりオープニングが無くなったり、ヒロインのソロ曲がお蔵入りしたり、ほぼ一場面丸々なくなったり…なんて、そんなことはありませんでしたが。

でも、やっぱ舞台稽古は舞台稽古だったな…(苦笑)。

“たまたま初日が手に入って”、それでご覧になったみなさまへ、お願い。
いつでもいいので、もう一回だけ、ご覧になっていただけないでしょうか…(滝汗)。



まずね、祐飛さんの歌が違ってた(^ ^;ゞ
…決して上手いとは言いませんが、初日とはとりあえず別人だったなー。

まぁ、研16にもなってそれくらいコントロールできんのか、と思わないこともないですが。
…ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……




初日、っていうのは、本当に特別なものなんですねぇ。
下級生たちは、そりゃ経験不足もあるし仕方ないかなーと思うけど、専科の磯野さん・五峰さんでさえ、芝居が全然違っていたんですよ〜!
2日目を見てはじめて、初日は皆、自分の果たすべき役割を果たすことだけで(下級生だと段取りを追うのに)精一杯で、全然回りが見えていなかったことに気づきました。
役の人物として自分の気持ちを語る、とか、役の人物になって回りをみる、ってことが、2日目にして出来るようになった人がほとんど。…ってことは、お稽古では出来ていたんだけど、初日はぶっ飛んじゃった、って可能性高いよね……?



この作品、このまま歌を全部抜いてストレートプレイとして上演しても通用するくらい、完成度の高い作品なんですが。
でも、完成度が高いだけに、上演する役者を選ぶ作品だな、と思いました。

台詞を言ったら、相手が次の台詞を言うのを待つのではなく、
相手に自分の思いを伝えるためのコトバを探して、自分が喋っている間に相手の気持ちが動いているのを確認して、相手が何と言ってくるかをドキドキしながら待つ、

そういうお芝居がきちんと出来るメンバーじゃないと、難しい作品なんじゃないかな、と思います。ストレートプレイな部分がすごく多いので。

今日、やっと本当の意味での初日があいて、
あと、バウホールで9日間。
その後、半月のお稽古を経て、青年館で1週間。

28人、誰一人欠けることなく、体調を崩す人もなく、1月25日が迎えられますように、と、
心の底から、祈っています!!


幸運なことに、月組バウホール公演「HOLLYWOOD LOVER」初日を観ることができました!



でも、その前に、ぜひパンフを見てみてくださいませ。
裏表紙の写真が素晴らしいんです〜〜!!

…まず、そこで壊れました(^O^)。



幕があがって、

シチリア生まれのイタリア人・ステファーノが、空港に降り立つ。

トレンチコートに、目深に被ったソフト帽。


す、す、すてき…だよね…?



自分が壊れる音がする。






舞台は、「THE LAST PARTY」のラスト、スコット・フィッツジェラルトの最期の日から10年弱を経たハリウッド。


「シニョール・ドンファン」のスティーブから、4年半。
祐飛さんの別人っぷりに、目を瞠りました。真剣に。

精神的にも肉体的にも、物凄くタフでそして、優しい男。


いつの間に。

いつの間に、こんなにも典型的な、宝塚男役なら誰でも憧れる、宝塚男役冥利に尽きるような役をやりこなせるようになったのでしょうか。


濃い色のついていない、“白”い役。
それが、こんなに似合う人だったなんて!!


ありがとう景子さん。
本当にありがとう!!

祐飛さんへの、そして月組子たちへの貴女の愛に、
心からの感謝を。



作品が良いときって、感想の言葉も、あまりでてこないものなんですね。
心の底から満足していて、書くべきコトが思い出せません(滝汗)。



旅先なので、取り急ぎ、そんな感じです(はぁと)。



作品としては、芝居力の高い主演コンビと、月組芝居の伝統を引き継ぎつつある下級生たちを中心に、本当にしっかりとした芝居作品に仕上がってました♪♪

ところどころにアクセントで入るショーシーンはこの上なく華やかに。
中でもフィナーレの華やかさは素晴らしかったです!

ストーリー自体は、ある意味びっくりするほどシンプルで、ありがちな愛の物語。

でも、シンプルな物語こそ、演じる人次第であらゆるバラエティが作れるんですね。



ステファーノ・グランディ。
誰よりもタフで優しい、最高の男。


ありがとう、
ありがとう、
ありがとう、

百万の喝采と、千万の感謝をこめて。

景子さんに、本当に心の底から、

ありがとうございましたm(__)m。


12月13日は、煤払い(松迎え)の日、だそうです♪
正月を迎えるにあたって、家の内外を掃除する日。

……すみませんっ。私の場合、今日あたりじゃあ大掃除なんて全く手つかず、というより一年中で一番部屋も机も何もかも散らかりまくりで、何をするにもまずものを探すところから、という、忙しいくせに効率の悪い状態です(涙)。

この性格、直したいんですけどねぇ……“片付けられないO型”そのもの、典型的なタイプだからなあ、私(T T)。


えーっと。
世の中にはきっと、今日からちゃんと大掃除を始められた奇特な方もいらっしゃるんですよね?
………(無言)



もとい。
気を取り直して。

今日は何の日?

月組ドラマシティ公演「A−“R”ex」の初日の前日、
そして、
月組バウホール公演「Hollywood Lover」の舞台稽古が始まった日。


ドラマシティメンバーの15人も、バウホールメンバーの28名も(専科含む)、どうぞ悔いのないようにこの年末を突っ走ってくださいね。
煤払いなんて、公演が全部終わってから(……2月ってことか?)ゆっくりやればいいんです!
今はとにかく、目の前の舞台を。

楽しんでくださいね。
楽しみにしていますから。

そして、ワークショップに出演の25名も、お稽古が佳境に入った頃でしょうか。
たくさん勉強して、いい舞台をみせてください!



今日は何の日?

鈴木梅太郎博士が「オリザニン」を発表したのが1910年の12月13日だったことから、「ビタミン(B1)の日」であるそうです。
へーへーへー、そうなんだー。知りませんでした(^ ^;ゞ。

年末の追い込みだー、正月進行だー、忘年会だー、クリスマスパーティーだー、と、忙しい師走。疲れやすい時期はビタミンをしっかり補給しましょう!って感じなんでしょうか(笑)。

月組ファンも、体調を整えて本番に臨みましょうねっ!!



今日は何の日?

毎日、何かしらの舞台の幕が開き、
毎日毎日、何かしらの舞台のお稽古が繰り広げられている。



……祐飛さん、今頃どんな夢を見ていらっしゃるのでしょうねぇ…。

幸せな夢が訪れますように、と、祈りつつ。



天王洲の銀河劇場に、ミュージカル「ハレルヤ!」を観て参りました。


スタッフとキャストを聞いた瞬間に、これは行かねば!と思った作品は久しぶり。

大当たりでした。



日本を舞台にした、和製ミュージカル・コメディの名作、と言っていいんじゃないかと思います!(←大袈裟?)

和製ミュージカルも最近だいぶ増えてきつつはありますが、やはり「ミュージカル界」においては、まだまだ少数派の日陰者。
いちミュージカルファンとして、(宝塚の和物を含めた)日本をテーマにした作品を大事にしたいし、大事にできる作品が一つでも二つでも増えてほしい、という願いを、あらためて思い出しました。

■スタッフ
脚本:鈴木哲也&マキノノゾミ(劇団M.O.P)
演出:鈴木裕美(自転車キンクリート)

■キャスト
川平慈英(冴えない牧師)
山路和弘(謎の男)
山崎育三郎(教会の少年)
田中利花(笑顔を忘れたおばちゃん)
高谷あゆみ(〃)
山崎ちか(〃)
岡千絵(〃)


こ、こ、こ、濃いな…………(^ ^;ゞ。




舞台は昭和44年、東北の港町の小さな教会。

孤児で、教会で育てられた努(川平)と広志(山崎育)。
努は信仰深く真面目な牧師として教会を守り、礼拝のたびに一所懸命に“かみさま”の話をするが、なかなか理解してもらえず、悩んでいる。
教会を訪れるのは、週に一回の礼拝を集会所か何かと間違えている(^ ^;)、信仰とは無縁の、田舎生活に疲れ切った近所の主婦たち4人、だけ。

そんなある日。
一人のみすぼらしい服装の男がふらりと教会を訪れ、不相応な大金を献金して出て行く。

これをきっかけに、沸き起こる「嵐」。



ネタバレするのでストーリーには深入りしませんが、
……かなりぶっ飛んだ話ではあります(^ ^)。

宗教観、という非常に深いテーマと、このキャストが象徴する地に足のついたお笑いが、糾える縄のごとく絡まりあって、「昭和44年の東北」という時代空間に巻き付いて伸びている。
太い蔓草が隙間なくはりめぐらされた照葉樹林のような、生暖かくて、じめじめして、薄暗い、けれども「生き物」で満ち溢れた、嘘のない世界。


川平慈英さんが「生真面目で信仰深い牧師」を演じる、という時点ですでに笑えるのですが(^ ^)。

4人の“おばさんたち”の強烈さといったら、それはもう、例えようもないほどなのですが。



なんといっても、山路和弘さんのダンディな渋さと、それを顧みないぶっ飛んだキャラ立ちぶりには、惚れ直さずにはいられません。

山路さんといえば青年座の大スター、私にとっては「ファンタスティックス」のエル・ガヨが印象深かったりするんですが、
いやもう、本当にかっこいい〜!(*^ ^*)。

役は、さすらいのギャンブラー(競馬狂い)。食い詰めて、東北の寒村へ流れてきて。たまたま通りすがった教会で「祈れよ、さらば与えられん(だったかな?)」という掲示板のコトバを読んで。
…ふらっ、と中へ入って、祈ってみたら、大勝ちしちゃった!!

それで、「さあ、この教会で祈れば必ず勝てるぞ!ほら、俺を見てみろよ!」という騒ぎを起こすわけですが。

とにかく、話を動かすのはすべて彼=荒巻さん、です。
生活に疲れた“笑顔を忘れたおばちゃんたち”に秘策(教会で祈ってから馬券を買う)を授けて儲けさせ、「『信じる者』と書いて『儲かる』と読むのだ!」と説く。


「『祈り』は『お願い』ではなく、『感謝』であらねばと、慈英くんがプログラムに書いていらっしゃいますが。
荒巻さんの、「祈れば勝てる。勝てばお金が入る。お金があれば幸せになれる」という3段論法に、慈英くん=努さんは、真っ向から反論します。
「祈りはお願いではない」、と。


それは理念。
それは事実。

それでも。

「お金がなければ不幸になる」ことが現実の事実である場合に、いったい牧師はどうしたらいいのか。

お金がなければ、さびれたしもたやにしがみついた中年夫婦は、新しい商売を始めることもできない。

お金がなければ、身勝手な家族たちに振り回される主婦は、気晴らしすることさえできずに日々の雑務に追い回され、すり減ってしまう。

お金がなければ、亭主と死に別れて小学生の娘を育てる主婦は、上司のセクハラに文句も言えない。(当時は)

お金がなければ、核家族の新居を構えることもままならず、夫の実家に居候して舅や姑の奴隷も同然の生活に耐えるしかない。

お金がなければ、さびれつつある故郷を守るために、ホタテ貝の養殖法を研究したい、そのために大学へ進みたい、という夢も、諦めるしかない。


そして、極めつけ。
お金がなくて地代が払えなければ、神の家そのものが立ち退きをくらってしまう。



賭けろよ、と、荒巻は言う。
プライドなんて守っている場合か。お前には守るべきものがあるはずだ。それを守るために、金が必要ならば。そして、金を得る手段があるのならば。
手を伸ばして、それを取るべきだ、と。

賭けようよ、と、弟は言う。
だって、にいちゃんがいくら祈ってもあげられなかった“笑顔”を、荒巻さんはおばちゃんたちに取り戻し得あげたじゃないか。
あれが祈りの成就だ。違うのかい?



ダメだ、と牧師は叫ぶ。

「人はパンのみにて生くるにあらず。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」のだ。
信じる者は儲からない。なぜなら、多くを持つ者は天国の門をくぐれないからだ。得たモノを隣人と分け合わなくてはならないからだ。
祈りはもっと純粋なものであり、ギャンブル自体が禁じられているのに、その勝利のために祈るなんて、冒涜もいいところだ。



その言い争いを軸に、物語は進みます。
途中でいろんなことがあって、まぁ、ラストがハッピーエンドで終わるのはお約束、なわけですが(^ ^)。
でも、ずいぶん皮肉なエピソードもはさまれているんですよね。

コメディはコメディだけど、あくまでも“大人の”コメディだなあ、と思いました。
皮肉に溢れた、でも、心がじんわりと温かくなって、元気が出てくるラスト。


原作はヘンリー・スレッサーの「アミオン神父の大穴」。読んだことはないのですが、牧師と“ギャンブル狂”の二人に関する展開は、ラストまでほぼそのままのようです。
…おばさんたちや、牧師の弟は出てこないっぽいですが(^ ^;ゞ

物語としても物凄く面白かったので、ちょっと原作本を探してみようかなーと思っています♪




4人のおばさんたちは、予想以上の濃さ。
歌も芝居もダンスも!全員がハイレベルで、しかも、濃すぎるほど、濃い。
慈英くんにも山路さんにも、濃さで負けない、って、どんだけ濃いんだよ!!と突っ込みたいです。

そして。
大概のことには驚かないつもりでしたが、4人揃ってダルマ姿で出てきた時は本当に仰天しました……。
いや、岡千絵さんとか山崎ちかさんとかは眼福なんですけどっ!!
……いえ、あの、素敵でしたよ四人とも。さすがに現役の役者はボディラインも綺麗ですよねー!!っていうか、綺麗だったことが一番の驚き(^ ^;ゞ。




ぶっ飛んだキャスト陣と観客席をかろうじて繋ぎ、作品を「支えた」のは、実は山崎育三郎くんだったと思います。
歌も芝居もしっかりしていて、とても(子役時代を除けば)マリウスが初舞台だとは思えない落ち着きぶり。マリウスも良かったけど、今回の広志役は、彼にとっても勉強になったでしょうし、ミュージカル界全体にとっても、大きな財産になったんじゃないかと思います。

勿論、私にとっては、とっても大きな収穫でした☆

決して狭くない銀河劇場の空間を一人で埋める実力。
メインで芝居を動かしているキャラクターの呼吸を読んで、舞台の端から端まで動き回れる勘の良さ。

カッコよかったです、ホントに♪♪
当面、彼の芝居は優先順位をあげていきたいなーと思っています(*^ ^*)。



ちなみに。
「儲」という文字は、漢和辞典によると「信+者」ではなく、「人+諸」なのだそうです。……これって常識ですか?すいません(^ ^;ゞ





昨日、バウ・ワークショップの宙組の主演者が発表されたかと思ったら。
今日は、次の大劇場公演「黎明の風」の新公キャストが一部発表されました。

白洲次郎(轟)   鳳翔 大
マッカーサー(大和)蓮水ゆうや
白洲正子(陽月)  花影アリス


…(^ ^;ゞ
ワークショップで主演する蓮水くんがてっきり新公も主演するんだろうと思っていたのですが、わけてきましたねー。

大くん、ちーちゃん、と、馴れ馴れしく呼ぶにはちょっと距離がある、というか。そこまできちんと「観て」はいないお二人。
一番印象に残っているのは、本公演でのダルマ姿かなー?(←ごめんなさい)

蓮水くんは、新公でのルーカス大佐がかっこよくて、軍服が似合っていて、ちょっと惚れました。いい男だったなあ。
鳳翔くんは、ロドリーゴという難役に真っ向勝負して敗れてた感じでしたね(T T)。本当に綺麗な人だなあとしみじみ思うので、楽しみにしています。

轟さんとタニちゃん、71期と81期、10年違いのお二人。
石田さんがこのお二人のために書く作品を、88期、同期のお二人が挑む。

みー(春風弥里)ちゃんは、蘭トムくんの役なのか、みっちゃんの役なのか、はたまたともちんの役なのか(*^ ^*)…
こちらも発表がとても楽しみだ!
89期も、凪七瑠海・暁郷を始めタレントの多い期ですもんね。続報、早めにお願いします!!>歌劇団♪





そして、今日の発表はもう一つ。
花組バウ・ワークショップ配役発表。

………早い、ですよね?
こないだの月組「ホフマン物語」は、配役は集合日発表だったのに(…みちる/涙)、なんでこんなに早いんでしょう?
「主な配役」でさえなくて、30人全員に役ついてるし。

しかし、下級生嬉しいでしょうねぇ!<全員に名前あり
それでこそ、観に行く方も張り合いあるってもんです♪♪



初演を観ていないのでよくわかりませんが、
ルーシーの華耀きらりちゃん、月野姫花ちゃんがヒロイン、
ルーシーの恋人・ジョナサンの扇めぐむくん・鳳真由くんと、
ヘルシング教授のふみか(紫峰七海)ちゃん、だいもん(望海風斗)あたりがメインになるのでしょうか。

あと、あらすじではレンフィールドも重要な役っぽいんですけど…どうなんでしょうか。

個人的には、カーミラの花野じゅりあちゃんがメッチャ楽しみです♪


それにしても。
ヘルシング教授、って……、雪組「シルバーローズクロニクルでは、キタロウがやっていたなあ…シミジミ。
はてさて、この作品を観て、「ああ、やっぱり小柳さんは小池さんの亜流になってしまったのか…」と欝になるのか、「似ているのかと思っていたけど、やっぱり全然違うわねっっ!!」と浮上するのか、

いや、あの、小池さんと小柳さんでは経験もなにもかもちがうので。
年季が違う、のは当たり前なんですけど、ね(^ ^;。




宙組新公、花組ワークショップ、
下級生さんたちに関する発表は、いつだって想像が膨らんで楽しいです♪
たとえそれが贔屓組でなくて、名前だけみても解らない子がたくさんいたとしても。

みんな、がんばれー!!




2008年のバウ・ワークショップについて。

一昨日の発表で、バウ・ワークショップの残り二組も出て。
これで5組の作品と主演者が揃ったわけですが。


5〜6月(大劇場は花組〜星組)の雪組さんは、凰稀かなめちゃん主演で、荻田さんの「凍てついた明日」

6〜7月(大劇場は星組)の宙組さんは、石田さんの「殉情」
主演は、チギ(早霧せいな)ちゃんとちー(蓮水ゆうや)ちゃん。


5組のうち、私が“観たことがある”作品は、この「凍てついた明日」と「殉情」の2作品のみ。
しかも、2本とももの凄く好き(!)で、でも、キャスト的に再演は無理だろう、あり得ないだろう、と思っていた2作品です。

ある意味、「バウ・ワークショップ」って、そういう価値があるのかもしれませんねぇ。
絶対に無理、駄目、ヤメテクレ観たくない、○○ちゃんじゃなきゃあの役は無理だよーーー!オンパレードなことに、残念ながら確実に、なってしまいそうですが(泣)……
役者として成長するために、絶対に勉強になることだけは間違いない、作品群。

公演の成功を度外視して、若くて経験不足なスター候補生に場を与え、「勉強」をさせるための、ハコと、稽古期間と、その他諸々……

新人公演を、1回限りでなく、2週間やらせてもらえるんですね。
しかも、観客の反応がダイレクトに見える、バウホールで。


羨ましい。
すごーくすごーく、うらやましい。
大切にされているんだな、と思う。
だから。
…その期待に、応えてほしい(祈)。

今回のワークショップメンバーは、本当に気合いを入れて、まっすぐに作品に取り組んでほしいし、外野はあまりやいのやいの言わないでおいてあげてほしい。
思い出は美化されるものだし。
そもそも、目的がそういうことなのだから。

バウホールの、新人公演。
本役はほとんど現役ではない、新人公演…。

「ホフマン物語」の月組は、幸運だったのかな。
30年前のこけら落とし公演ってことは、初演を観ている人も比較的少ないだろうし。

「蒼いくちづけ」が1987年。東上は…したのでしょうか。
「凍てついた明日」が1998年、東上あり。
「アンナ・カレーニナ」が2001年、東上あり。
「殉情」は、初演が1995年。ぶんちゃんがトップになった2002年にドラマシティで再演、東上。

いずれも、そんなに昔じゃないから観ている人も多いし、しかも名作の呼び声が高い作品ばかり。

だけど。
だけど、これは新人公演だから。

温かく見守りたいな、と、思っています(*^ ^*)。



■「凍てついた明日」

誰か教えてください。
ボニーは誰がやるんですかっ!!

日程が二つに分かれている、ってことは、ボニーは役替わりするんですよね…?それはいいけど、で、誰、が…?

かなめちゃんのクライドは、結構納得、です。
ああ、そうきたか、と思った、という感じ。

完全に個人的な意見なので、聞き流していただきたいのですが。
私は、初演のタータン(香寿たつき)さんのクライドは、いまひとつノレなかったんです(T T)。
役者としての持ち味自体が落ち着き過ぎちゃっていて、若さ故の身勝手な絶望感とか、「追い詰められた」飢餓感とかいったものを全く感じられなかったので。

だから。
ひょっとしたら少数派かもしれませんが(いや確実にそうだろう)、若すぎるほど若くて、ウリはクール(やる気がないように見えてしまうこと無きにしもあらず)な、かなめちゃんのクライドっていうのは。
映画に近いキャラクターになりそうで、実はカナリ楽しみだったりします。

っていうか、かなめちゃんって演出家の指示に対して素直な人だと思うので、荻田さんの手腕に期待したいな、というところなんですけどね。

……ま、歌は死ぬ気でがんばっていただいて……(←新公なんで許してやってください。ってか、何故私が謝るんだ?

でもでも。

根本的にこの作品、問題はボニー役者がいるかどうか、なんですよ!
クライドはどうにかなります。キャラ違いのタータンさんだって大丈夫だったんだから。

ボニーって本当に難しい役で、グン(月影瞳)ちゃんのあの乾いた美貌と持ち味に、ぴったり宛書されたような役なんですけど〜!

今の雪組さんにあのタイプって?誰かいるのかなあ。
まさか、かなめちゃんの相手役をいづるん(天勢いづる)ってわけにもいかないだろうし。

でも、少なくとも(大月)さゆちゃんは違いますよっ!?さゆちゃんは、キャラクター的に貴咲美里ちゃんの役がぴったりだもん。クライドの元カノで、可愛くって、でも“普通”すぎた少女。シャープで鋭利なボニーとは対極の、ふんわりとした柔らかさのある少女。こうして思い出してみると、さゆちゃんのためにあるような役じゃないか(^ ^)。

かおり(晴華みどり」ちゃんみたいな、「正しい人」にも難しい役だし、リサリサ(涼花リサ)は芝居巧者だけど、ドライな感じじゃないし…あ、でも、「堕天使」新公の「愛することのできない母親」がすごく良かったから、不可能じゃないかも♪おお、それなら観たいなあ〜。かなめちゃんと同期ですけど。

月なら何人か候補が思い浮かぶんだけどな。白華れみちゃんとか。
贔屓組じゃないと、下級生の娘役はよくわからないので…だから思いつかないだけなのでしょうか…(T T)。

……ま、演出は荻田さんなので、役者に合わせてボニーも(もちろん、クライドも)宛書しなおしてくれるんですよね?
ジェレミーも、ハマコさんの役も、ちゃんと役者を選んで、その上でちゃんと書き直してくれるんですよね?ちー坊(天希かおり)さんがやったボニーの元彼も、ケロ&かずみ姐のバカップルも。
そして一番大事な、みやたん(風早優)がやった、クライドの兄他の3役、も、

…大丈夫ですよね?
副題も違うってことは、別の作品なんですよね?

荻田さんの手腕に期待しています!
……みやたんの役、3役まとめてきたろうだったら、観に行きます!(きっぱり)(←そこ?)



■「殉情」

これはまた……難しい作品を持ってきましたねぇ。
これを、チギちゃんと、ちーちゃん、ですか……?

ぶんちゃんの佐助が、あまりにもあまりにもハマリすぎだったので、別キャストっていうのがどうにもこうにも想像できません(泣)。チギちゃんも、ちーちゃんも、大変だろうなあ……。

なんといっても。
若手バウでこの作品をやる、ってことの問題点は、この作品はヒロインが難役なのと、主役の「佐助」がちっとも“かっこよく”ない役である、ってことなんですよね(汗)。

初演再演は、宛書ハマリ役のぶんちゃんがやったからこそ、観客は母性本能くすぐられまくりでメロメロになりましたけれども。
…たぶん。“チギちゃんかっこいいーーーーーっ!キャーっっっ!!”ってなことには、ならないだろう。たぶん、いや、絶対。保証する(^ ^;ゞ。

だけど、勉強にはなるでしょうねぇ。あれは、とにかく相手の芝居を受けつづけなくてはならない役なので。

芝居って、攻めた方が楽じゃないですか。自分が能動的に動いて、言うべき台詞を言って、するべき表情をすれば、それなりに、それらしく見せることができる。
実際にはただの勘違いなんですけど、宝塚では、特に若手のうちは出番も少ないから、こういう「勘違い」をしていても許されるし、滑舌が良かったりすると、それだけで「芝居上手」と言われちゃったりすることも。

でも。上級生になってくればそんなんじゃ許されない。
通し役で1時間40分を、そんな自分勝手な芝居で持たせることは出来ない、ってことに気づいた時に、どうするか、が“役者”になれるかどうかの別れ道な訳ですが。
(ま、役者にならずとも、ショースターになれば宝塚ではやっていけるんですが☆)

だけど。
「春琴抄」の佐助は、自分から能動的に動く、という道を塞がれた役なので。
若いお二人にとっては、ものすごく大事なことを教えてくれる役になるだろうと思います。新公だと思って、誠実に役に向かい合い、取り組んでみてほしいな、と思います!

まぁ、とりあえず。
個人的に、みーちゃんには再演で箙さんが演じた利太郎さんをやってほしいかも…(惚)。


そして。
大問題なのは、この作品もヒロインの春琴。超攻め系いじめっ子のヒロインですよ!だーれー!?
チギたっちん、ちーアリスの、同期コンビでやるのでしょうか…。

うーん、あれこれ考えていると、つい観たくなってきますね(笑)。「凍てついた明日」もそうですけど、やっぱり作品が好きなので、どんなキャストでも単純に“観たい”んですよ私(^ ^;ゞ。



■五組の作品リスト
・月組 谷正純   ホフマン物語
 もりえちゃん(85)、みりおくん(89)
・花組 小池修一郎 蒼いくちづけ
 めおちゃん(85)、まぁくん(88)
・星組 植田景子  アンナ・カレーニナ
 ともみん(87)、しゅんくん(88)
・雪組 荻田浩一  凍てついた明日
 かなめちゃん(86)×2
・宙組 石田昌也  殉情
 チギちゃん(87)、ちーちゃん(88)

…とりあえず。
月組のみりおくんと宙組のちーちゃんは、次回公演での新公主演は決まり、かな?ビルと白州次郎……ほほほほ〜♪ぴったりじゃないですか?(*^ ^*)。
12月10日付けで、次回宙組公演「黎明の風」の新人公演配役が一部発表されました。
白州次郎=鳳翔大、マッカーサー=蓮水 ゆうや。
全然違ってたよ…。というわけで、関連する部分は一部削除させていただきましたm(_ _)m。失礼しましたーーーーっ!!



そして。
今年はまだ、ワークショップ以外のバウがひとつも発表されていませんが…、普通のバウ公演はやらないのでしょうか?
ワークショップが終わる7月末までは、ハコが満杯で無理でしょうけど、その後なら可能ですよね?あるとしたら、いつ頃発表されるのでしょうか。

宙組のワークショップが終わったら、そのまま引き続きで宙組バウ、とか(ともちん&たっちんでプティジャルダン再演、とか、とか、とか〜〜♪)。

あとは順番に、月組、花組、星組、雪組。
星組の和くん、ワークショップも無かったし、ぜったい何かありそうなんですけど、どうなんでしょうか。

まだ5月の雪組全国ツアー演目も出ていないし、今年は本当に細切れで出してくるので……その都度踊らされています(苦笑)。
うう、なんでもいいからまとめて発表してくれ〜〜!!






来年のラインナップが、またすこーし発表されました。


えっと。


祝!博多座「Me&My Girl」での霧矢ビル!!

おお〜〜〜。
去年の水さんの全国ツアー「ベルサイユのばら」主演に引き続き、今度はきりやんが博多座に主演ですか〜っ\(^ ^)/。
いいなあ、いいなあ、観たいなあぁぁぁ。

他のキャストによっては、来年のお盆は九州旅行か!?<自分
……それもいいですねぇ☆(^ ^)また鉄鍋餃子食べようっと♪



そして。
月組はこの時期、二つに別れています。

麻子さんを中心にしたメンバーは、日生劇場で、小池さんの名作としてその名も高き「華麗なるギャツビー」!!

こちらもキャストが楽しみですねぇ♪原作しか知らないので、小池さんがどういう切り口で創られたのかわかりませんが、とりあえずデイジーを誰が演じるのか興味津々☆
まずは“文句なしの美人”であること、が条件ですよね?デイジーって。うーん、今だったら誰なんだろう………。


それにしても。
……すごいですね月組。
麻子さんのお披露目から3作品、二度と朝は来ないのかと思ったこともありますが…

本公演の「まほろば」、ドラマシティとバウ…良作続きじゃないですか。こんなことってあるんですね。
…去年の今頃の絶望感を思い出すと、夢のようです(^ ^;ゞ



祐飛さんはどっちに出演されるのかな(はぁと)
ミーマイなら、漏れなく九州旅行つき。
ギャツビーなら、旅費の分までチケット代にできる♪

どっちも幸せだなあ☆★☆



とかいって、
期待させておいて、
………お休みだったりしてな…(泣)





もとい。

同じ時期の大劇場→東宝劇場公演は、雪組。
古代イスラエルを舞台にした荻田さんのショー作品(前もの)と、

カリブを舞台にした、正塚さんのお芝居。



雪組さん、おめでとう!
らぎちゃん、ひろみちゃん、観にいくからねっ!!
思いっきり通うからねっっ!(←どこのファンですかあなた)

しっかし雪組ずるいなあ。タランテラから2年しかたってないじゃん。
月組なんて本公演は「螺旋」以来だぞーーーーーっ!?(嘆)



なんだか…
日生劇場公演の時は、東宝では星組さんの「スカーレット・ピンパーネル」だし、
ましてや、このスケジュールだと7月のパリ祭も月組ですよね?

なんだか私、来年の8月から10月で全財産使いはたしそうなイキオイなんですけどぉ………。



あああ、それにつけても祐飛さんはいったいどこに(T T)。








長くなりそうなので、バウワークショップについてはまた後日☆



下北沢・本多劇場にて、劇団昴の「アルジャーノンに花束を」を観てまいりました。

…いや、実際に観劇してからはだいぶたってしまいましたが(汗)。



えーっと。
私は学生時代(……何年前だよっ!?)からの劇団昴ファンでして。当時本拠地だった三百人劇場にはずいぶん通いました。後援会(?)にも入って、シェイクスピアをはじめ、良質のお芝居たくさん見せていただいたものです。
その中でも、「クリスマス・キャロル」と「アルジャーノンに花束を」は、当時から『劇団の誇る名作』として、毎年のように再演されていました。ホント、何回も観ましたねぇ、私も(^ ^;ゞ



その後、私はミュージカルに嵌り、さらにタカラヅカに嵌ってストレートプレイを観に行く機会が減ってしまい(・・)…
三百人劇場のある千石へ行く用事もなくなってからは、だいぶ疎遠になってしまったのですが。

…それでも年に一回くらいは観ていたかな?
中でも「アルジャーノン…」は、もともと原作に惚れ込んでいたし、舞台も誠実なつくりで大好きだったんですよね♪


昨年末に三百人劇場が閉鎖される前から「昴」も全然観ていなかったのですが、たまたまチラシをもらったので、久しぶりに観に行ってみました。

「現代演劇協会」を離れて独立法人になったということで、雰囲気とかも変わっちゃったかな?と思ってたんですが、案外役者も残っていたし(*^ ^*)、ハコが違うにもかかわらず舞台の雰囲気も変わってませんでしたね♪
スタッフさんもそのまま残っているのかなあ…。とにかく、「昴」は「昴」のままだったことが一番嬉しかったです。
しばらくご無沙汰してしまっていたけど、やっぱり好きなんだなあ…。
(なーんて偉そうに書いていますが、三輪えり花演出での「アルジャーノン…」は1回しか観ていないはずなので、細かいところは違っていても解らなかった……はずっっ ^ ^;ゞ)



 

よくできた脚本を、練り直しての再演。

菊地准の脚本は、あまりひねらず、原作を大切にそのまんま舞台にのせているんですよね。無駄なモノローグも少なくて。
だから、役者の技量が大きくものを言う。

菊地さん自身が演出していたときは、舞台装置もシンプルで、まさに「台詞劇」だったこの作品。
何年か前に三輪えり花さんに演出が変わってから、ぐっとアグレッシブに、ハッタリのある舞台になったよなー、と思うのですが。
この作品が「台詞劇」であるという基本は、同じ、なんですよね。


で。
平田広明さんのチャーリーは、ものすごく純粋で残酷な、子供、でした。
優しくて、世間知らずで、正義感に満ちた、子供。

平田さんの魅力は、なんといっても声だと思うんですが。
あの膨大な量の台詞をひたすら喋りっぱなしな役でも、すべてのコトバを「チャーリー」、それもいろんな段階のチャーリーとして喋りつづけることができるのはサスガ!と、あらためて思いました。


棒読みも、テクニックとしての棒読みではなく、役作りとしての棒読み。
滔々と論陣を張って、教授たちをやりこめる場面の見事さ。

そして。

「………わからないんですか?」と教授に尋くときの、心底不思議そうな声と顔。
嫌味のひとっっかけらもなく、ただただ「え?」という不信感。

…いや、むしろ、そこに浮かんでいるのは、驚愕でしたねー♪


「オトナは、あらゆる問いに対する答えをスベテ知っている」はず。
そんな子供たちの信念を、裏切ってばかりのオトナたち。




……原作ファンなので、語り出すと止まらない(汗)。すいません、このへんでやめておきます。

平田さんのチャーリーで、いや昴の「アルジャーノン…」で一番好きなのは、チャーリーが最後まで人を愛していたことです。

解釈次第で、チャーリーがオトナ社会に絶望して“元に戻る”ことを望んだ、というように見せることも可能だと思うのですが。

平田さんのチャーリーは、最後のギリギリのところで包容力を見せてくれるのが、大好きです。
最後にアリスを救い、自分自身をも掬い上げて、
……その上で元の世界へ帰っていくチャーリーだからこそ。

だから、パン屋へ戻った時の笑顔が、心に沁みるのです。



アリス・キニアンの服部幸子さんは、相変わらずお見事でした。
落ち着いた、しっとりとした優しい女性。男の子が「憧れる」キャラクターにぴったりの雰囲気。

なのに、母性はないんだな………。


チャーリーが求めるものは、常に母親
なのに、この作品には母親がいない

チャーリーの母親本人を含めて、女性登場人物の誰一人として母性をもっていない。母親として、チャーリー自身を無条件に愛してくれる存在が、無い。



だから。
母性の欠如、というのは、アリス・キニアンという役に不可欠な条件です。アリスが母性に溢れたタイプだと、話が成立しませんから。
もちろん、フェイ(松谷彼哉)も。

まぁ、フェイは原作を普通に読めば“母性があるわきゃない”系になるんですけど、アリスは一見母性に溢れたキャラに見えてしまうのが難しいところですよね。
“先生”として慕われる=母性がある、と誤解されやすいポジションですし。

服部さんは、そんなアリスを「少女のように」演じていらしたと思います。可愛らしく、チャーリー以上に純粋で、その純粋さが魅力的な“少女”。
アリス、という名前から連想されるキャラクター、そのものでした。



お見事。



助演陣もみな見事だったなあ〜。
久しぶりに「普通の」ストレートプレイを観て、とても楽しかったです。
短い公演でしたが、また近々再演してほしい!
(来年は旅公演があるらしいです。……旅かぁ〜)




ああ、それにしても。
来年再演の噂があったのに、どうやらポシャった(涙)らしい
荻田浩一演出のミュージカル版「アルジャーノンに花束を」、

……再演切望っ!!!(←シメはそれですか)

なんでしたら署名協力でもなんでもしますので、もしかして運動している方がいらっしゃいましたら、ぜひお声をかけてくださいましm(_ _)m。



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