マリポーサを君に捧ぐ
2008年9月8日 宝塚(雪)雪組大劇場公演「マリポーサの花」。
ネタバレはしません。たぶん。(←たぶん?)
まずは、じゃあ、らぎ(柊巴)ちゃんの話から。
らぎちゃん、お芝居では、マヤ(未沙のえる)さん扮する大農園主・イスマヨールの作物を買い付けに来たアメリカ企業の営業マン(?)。
タイトミニのスーツを着たミナコ(愛原実花)ちゃんと二人、首を縦に振らないイスマヨールをちょっと持て余し気味。
ちょっとミナコちゃんがエキセントリックなキャラづくりで、“そ、それじゃあ商談はうまくいかないよ……”と普通に思ってしまうのですが(汗)、らぎちゃん自身、営業マンとしてはあんまり有能な感じがしないよー(T T)。
うーん、でもド金髪をべったりなでつけた髪、嫌味なくらい真っ白な肌、そして椅子の背に身体を預けたまま、熱くまくしたてるイスマヨールをチラっと視る目つきとかに、『現地人を見下したアメリカ資本』のイヤらしさがあって、良かったです。マヤさんという大先輩と、短い時間ながらもがっつりやりあうお芝居ができて、最後にいい思い出になるんじゃないかなー。……今はまだ、手も足も出てない感じでしたけれども。
ここでイスマヨールの焦燥感(俺は何をしているんだ)という思いを引き出すことができると、この後のネロとの密輸の話がすんなりいくと思うので、らぎちゃんの役は結構大事なんだよね、と思いました。
ここで言う「密輸」の材料は、たぶん砂糖なんだよね?砂糖はこのとき、専売になっているはずだから。マイアミマフィア(キタロウ)に目をつけられるくらいだからヘロインかなーとも思ったのですが、自分とこの作物に自信を持っているイスマヨールが、気軽に「よしやろう!」「とにかくやろう」で始める密輸だから、商材自体は合法で、ただ横流しなだけかなー、と。
らぎちゃんたちは、『専売だからこれ以上の値段をつけるところはない』ことを知っていて買い付けに来ているから、あんなに上から目線で横柄なのか、
それとも、彼ら自身も密輸している可能性もあるのでしょうか?(専売だったら彼らの出る幕ないはず…ですよね)
うーん、どうなんでしょうねぇ…。
しかし……そうなると、らぎちゃんたちの企業が「イスマヨールのところは、うちを拒否してどこに売ってやがるんだ?」と調べ始めたら、彼らのやっていることは一発でバレちゃうと思うんだけど……
芝居としては、らぎちゃんの出番はここだけ。
あとは「コロス」としての出番のみになりますが。
……レッスン、がんばったんだろうなあ(*^ ^*)。
すっごくキレイに踊ってました。元々スタイルが良いから、コロス系のああいうスーツダンスが映えるタイプではあるんですけど。それにしても巧くなってた!がんばったんだね。ダンサーではないけど、なんたってホラ、ダブルターンちゃんと回ってたよね!?
感動。やればできる。信じれば回れる!(←某研17のことを思い浮かべたのはいうまでもない)最後の公演でこんな感動をくれるなんて…ありがとう、らぎちゃん。ファンの一人として、幸せをかみ締めています。
コロスしか出番のない時間が長い(約1時間半?)ので、ものすごく目立つど金髪がとてもありがたいです。金髪の人他にいないから、すぐ判る。しかも、ライトがなくても肌が白いから結構貌がちゃんと見える♪もしかして、アメリカ人の役を振ったのは卒業生への正塚さんの愛なのか?(笑)。
らぎちゃんの場面は、イスマヨールのキャラクターを表現するための場面であって、その後の物語にはあまり関わってこないんですが。
でも。たとえばテルくん(CIA)は、基本的にはらぎちゃんサイドの利益を守るために駐在しているんですよね。マイアミマフィアではなく、あくまでも“アメリカ資本”の利益を守るために。
だから、テルくんの言動を見ながら「らぎちゃんを守りたいんだなー」と思うとちょっと萌えます。(←全然関係ないから)
せっかくの美形二人、(私が観るようになってからは)ショーでも芝居でも、ついに絡むことなく終わるんだなー、と、それがとても残念です。
「マリポーサの花」は、正塚晴彦やりたい放題!な作品なワケですが。
正塚作品の永遠のテーマといえば「自分探し」だというのは定説、ってことにして良いでしょうか…?
月組の「マジシャンの憂鬱」の時に。
私は、
正塚さんが描きたいのは「人間」そのものではなく「人と人との関わり」なのだ
と思う、ということを書きました。
だから、
彼の主人公には「逃れたい過去」あるいは「忘れたい過去」があり、
それ故に、誰かとかかわりを持つことに恐れをいだきつつ、
常に「自分の居場所を探して」いて、
彼がついに「人間関係を修復し(主に運命の女との出会いによる)」、「自分の居場所を見つけた」時に「物語は終わる」のだ、と。
でも。
ここ数年の正塚作品は、そうじゃないんですね。
「マジシャンの憂鬱」のシャンドールは、最初から一つの居場所=大勢の居候を抱えた邸、を持っていました。
捨ててきた過去、も、「忘れられない過去」も、何も無かった。
あるいは、過去の幻影から完全に逃げ切った男、だった。
「マリポーサの花」のネロは、「店」を持っている。
捨てた過去はあるけれども、彼はもう「自分の居場所を探して」はいない。自分のやるべきこと、やれることを見据えて、“やれることをやる”を実行している。
過去の事実(自分の犯した罪=サルディバルへの助力)から逃げることなく、“あの頃”と同じ希望を抱いて一歩づつ歩もうとする誠実な男。−−−−−「ブエノスアイレスの風」のニコラスが、「CROSSROAD」のアルフォンソが、迷いに迷って、大事な人を喪ってはじめて見出した真実に、最初から気がついている。
だから。
ネロ、というキャラクターに一番近いのは、ニコラスのその後なのだと思う。
“ブエノスアイレスの風”も再演を控えているのでネタバレは避けますが、この二つの作品を同じ時期に東京で上演するのは、それなりに意味があるんじゃないか、と思っています。
(いや、あの、もちろん「ブエノスー」の舞台はキューバじゃないし、サルサじゃなくてタンゴだし、実際には全然関係ないですからね!!念のため)
ネロが、典型的な正塚作品の主人公の3年後(自分の居場所に完全に落ち着いた頃)だとするならば。
エスコバルは、正塚作品では結構珍しいキャラクターのような気がするのですが、どうなのでしょうか。私は「ブエノスアイレス」以前の正塚作品を知らないので、すごーく適当なことを書いているような気がしてならないのですが。
エスコバルの冷静なカッコよさと、人間としての卑小さ、そのギャップの大きい造形は、すっごく正塚好みのような気もするし、やっぱりユミコさんのキャラクターあってこそなのかなー、とも思うし…考えれば考えるほど、よくわからなくなってきます。
でも!
とにかく、エスコバルは超カッコイイ!!
いづるんじゃないけど、「豹よ、豹!」って感じ。飼いならされていない美しさ。ネロの手からしか餌を食わない、野生の生き物。
ネロとエスコバルの、なんというか濃すぎる関係、っていうのはいろいろな妄想を呼ぶわけですが(←私だけ?)。
軍隊生活長かったみたいだから、多少そんな関係があったって不思議じゃないし、なくたって不思議じゃない。あったとしても、それがネロ×エスコバルなのかエスコバル×ネロなのか、そんなことは本当にどうだっていいし。
ただ、二人がどちらも依存していないのが素敵でした。
お互いがお互いを「なくてはならないもの」と認識していながら、決して依存はしていない。1+1の関係。
こういう話で、しかもこういうキャラクターだと、割と依存しあった異常な関係になりやすいので、そのあたりのバランスを見事にとった役者二人と正塚さんには拍手を贈りたいです。
二人の過去について妄想をたくましくすることを許されるならば。
二人の恋人関係を想像するよりも、私は、エスコバルの恋人を想像してしまいます。たぶんその恋人は、サルディバルの革命で喪ったんだろう。…いやむしろ、ネロを救うための犠牲になったんじゃないか、と。
特殊部隊だったみたいだから、女性も居てもおかしくないし。
危険なところに取り残されて、救出が間に合わなかった、とか、
脱出行の殿軍を勤めた、とか。
エスコバルの、女性(アリシア)に対する露骨な忌避感。
ネロの、エスコバルに対する微妙な遠慮。そして、エスコバルの、ネロに対する微妙な感情なんかを観ていて、漠然と想像しただけですが。
それにしても、この二人の
「俺はお前の部下だった」
「お前は部下なんかじゃない!たった一人の親友だ!」
「そうか。…なら行けよ」
っていう、文字で書くと本当にしょうもないお惚気会話なんですけど。
エスコバルの「なら行けよ」が、ものすごくカッコイイ!と思いました。
…はい。ただの惚気です…。
こういう、対等な大人の男たちの会話がある一方で。
「一足飛びに理想を実現できないのなら、行動の意味がない」というリナレスの主張は、青臭い理想主義にすぎません。
それでも、リナレスの熱はネロの心を炙るのですけれども。
こういう、自らの熱で周囲の人を巻き込むタイプのキャラクターは、キムちゃんの嵌り役だなあと思いました。
ベッドの上で、うわごとのように「ラジオを聴いていればわかるのに…」と呟く彼の熱に、
煽られて、絆されて、炙られて。
今の雪組、メンバーの組み合わせの妙が凄いな、と思いました。
人間味の強い、やさしすぎるほど優しい芝居をする水くん。
どちらかといえば、寂しがりやで見た目をクールに繕ったような役を得意とするユミコさん。(情熱を表に出さずに秘めている役がカッコイイ)
熱くて、吸引力があって、回りを引っ張り込む力のあるキムちゃん。
そして、
文句無く美しい「ファム・ファタール」、となみちゃん。
正塚晴彦は、宝塚らしくない作品を作ると思われていますが。
ものすごく宝塚らしい!と思うのは、恋に理屈を言わないところ。
トップスターとトップ娘役が出会えば、恋に落ちるのが当然だ、という“真実”があるから、面倒なやりとりはすっ飛ばせる。
「マジシャンの憂鬱」みたいに、いずれ恋に落ちるのは当然、の前提で、そこに至る過程を楽しむ作品もありますが、
今回は、男たちの過去と現在を語るのに精一杯で、運命の女との恋物語に費やす時間はない。だから、そこはさらっと「俺はすでに、ある予感を持ってセリア(白羽ゆり)を見凝めていた」ですませて、ネロの心情を描くことに徹している。
その辺の戦略も、見事だと思いました。
(これでセリアとの恋まで丁寧に描き始めたら、それこそフィナーレやってる時間なかったと思う)
これで、テルくんのCIAとキタロウのマイアミマフィアが、もう少し格好がつけばなー、作品としては完璧なんだけどなー(^ ^)。
まぁ、キタロウは正塚作品に良く出てくるの「ダメダメ悪」の典型なので、あんなものなのかもしれませんが、テルくんにはもうひとがんばり、「切れ者」感と「怖さ」が欲しいです。
特に、カフェの場面で。
なんていうのか、今はまだ「テルくんのロジャー」」になってなくて、誰かの芝居の「真似」をしているのが丸わかりで芝居が浮いているのが気になってしまって…(誰かの、っていうか、多分正塚さんの見本どおりにやろうとしているんじゃないかしら、と…)
あんまり頭で作った演技が出来るタイプだとは思えないのですが、もう少し「ロジャーってそもそも何がしたいんだ?」を考えてみるといいんじゃないかな、と思いました。
とはいえ、あの酷薄な目つきは天性のものなんですよね♪最高に素敵です。できれば、ラファエル(彩那音)とリナレスを拷問する場面が観たいです!(←そんなこときっぱり宣言するなよ…)。
.
ネタバレはしません。たぶん。(←たぶん?)
まずは、じゃあ、らぎ(柊巴)ちゃんの話から。
らぎちゃん、お芝居では、マヤ(未沙のえる)さん扮する大農園主・イスマヨールの作物を買い付けに来たアメリカ企業の営業マン(?)。
タイトミニのスーツを着たミナコ(愛原実花)ちゃんと二人、首を縦に振らないイスマヨールをちょっと持て余し気味。
ちょっとミナコちゃんがエキセントリックなキャラづくりで、“そ、それじゃあ商談はうまくいかないよ……”と普通に思ってしまうのですが(汗)、らぎちゃん自身、営業マンとしてはあんまり有能な感じがしないよー(T T)。
うーん、でもド金髪をべったりなでつけた髪、嫌味なくらい真っ白な肌、そして椅子の背に身体を預けたまま、熱くまくしたてるイスマヨールをチラっと視る目つきとかに、『現地人を見下したアメリカ資本』のイヤらしさがあって、良かったです。マヤさんという大先輩と、短い時間ながらもがっつりやりあうお芝居ができて、最後にいい思い出になるんじゃないかなー。……今はまだ、手も足も出てない感じでしたけれども。
ここでイスマヨールの焦燥感(俺は何をしているんだ)という思いを引き出すことができると、この後のネロとの密輸の話がすんなりいくと思うので、らぎちゃんの役は結構大事なんだよね、と思いました。
ここで言う「密輸」の材料は、たぶん砂糖なんだよね?砂糖はこのとき、専売になっているはずだから。マイアミマフィア(キタロウ)に目をつけられるくらいだからヘロインかなーとも思ったのですが、自分とこの作物に自信を持っているイスマヨールが、気軽に「よしやろう!」「とにかくやろう」で始める密輸だから、商材自体は合法で、ただ横流しなだけかなー、と。
らぎちゃんたちは、『専売だからこれ以上の値段をつけるところはない』ことを知っていて買い付けに来ているから、あんなに上から目線で横柄なのか、
それとも、彼ら自身も密輸している可能性もあるのでしょうか?(専売だったら彼らの出る幕ないはず…ですよね)
うーん、どうなんでしょうねぇ…。
しかし……そうなると、らぎちゃんたちの企業が「イスマヨールのところは、うちを拒否してどこに売ってやがるんだ?」と調べ始めたら、彼らのやっていることは一発でバレちゃうと思うんだけど……
芝居としては、らぎちゃんの出番はここだけ。
あとは「コロス」としての出番のみになりますが。
……レッスン、がんばったんだろうなあ(*^ ^*)。
すっごくキレイに踊ってました。元々スタイルが良いから、コロス系のああいうスーツダンスが映えるタイプではあるんですけど。それにしても巧くなってた!がんばったんだね。ダンサーではないけど、なんたってホラ、ダブルターンちゃんと回ってたよね!?
感動。やればできる。信じれば回れる!(←某研17のことを思い浮かべたのはいうまでもない)最後の公演でこんな感動をくれるなんて…ありがとう、らぎちゃん。ファンの一人として、幸せをかみ締めています。
コロスしか出番のない時間が長い(約1時間半?)ので、ものすごく目立つど金髪がとてもありがたいです。金髪の人他にいないから、すぐ判る。しかも、ライトがなくても肌が白いから結構貌がちゃんと見える♪もしかして、アメリカ人の役を振ったのは卒業生への正塚さんの愛なのか?(笑)。
らぎちゃんの場面は、イスマヨールのキャラクターを表現するための場面であって、その後の物語にはあまり関わってこないんですが。
でも。たとえばテルくん(CIA)は、基本的にはらぎちゃんサイドの利益を守るために駐在しているんですよね。マイアミマフィアではなく、あくまでも“アメリカ資本”の利益を守るために。
だから、テルくんの言動を見ながら「らぎちゃんを守りたいんだなー」と思うとちょっと萌えます。(←全然関係ないから)
せっかくの美形二人、(私が観るようになってからは)ショーでも芝居でも、ついに絡むことなく終わるんだなー、と、それがとても残念です。
「マリポーサの花」は、正塚晴彦やりたい放題!な作品なワケですが。
正塚作品の永遠のテーマといえば「自分探し」だというのは定説、ってことにして良いでしょうか…?
月組の「マジシャンの憂鬱」の時に。
私は、
正塚さんが描きたいのは「人間」そのものではなく「人と人との関わり」なのだ
と思う、ということを書きました。
だから、
彼の主人公には「逃れたい過去」あるいは「忘れたい過去」があり、
それ故に、誰かとかかわりを持つことに恐れをいだきつつ、
常に「自分の居場所を探して」いて、
彼がついに「人間関係を修復し(主に運命の女との出会いによる)」、「自分の居場所を見つけた」時に「物語は終わる」のだ、と。
でも。
ここ数年の正塚作品は、そうじゃないんですね。
「マジシャンの憂鬱」のシャンドールは、最初から一つの居場所=大勢の居候を抱えた邸、を持っていました。
捨ててきた過去、も、「忘れられない過去」も、何も無かった。
あるいは、過去の幻影から完全に逃げ切った男、だった。
「マリポーサの花」のネロは、「店」を持っている。
捨てた過去はあるけれども、彼はもう「自分の居場所を探して」はいない。自分のやるべきこと、やれることを見据えて、“やれることをやる”を実行している。
過去の事実(自分の犯した罪=サルディバルへの助力)から逃げることなく、“あの頃”と同じ希望を抱いて一歩づつ歩もうとする誠実な男。−−−−−「ブエノスアイレスの風」のニコラスが、「CROSSROAD」のアルフォンソが、迷いに迷って、大事な人を喪ってはじめて見出した真実に、最初から気がついている。
だから。
ネロ、というキャラクターに一番近いのは、ニコラスのその後なのだと思う。
“ブエノスアイレスの風”も再演を控えているのでネタバレは避けますが、この二つの作品を同じ時期に東京で上演するのは、それなりに意味があるんじゃないか、と思っています。
(いや、あの、もちろん「ブエノスー」の舞台はキューバじゃないし、サルサじゃなくてタンゴだし、実際には全然関係ないですからね!!念のため)
ネロが、典型的な正塚作品の主人公の3年後(自分の居場所に完全に落ち着いた頃)だとするならば。
エスコバルは、正塚作品では結構珍しいキャラクターのような気がするのですが、どうなのでしょうか。私は「ブエノスアイレス」以前の正塚作品を知らないので、すごーく適当なことを書いているような気がしてならないのですが。
エスコバルの冷静なカッコよさと、人間としての卑小さ、そのギャップの大きい造形は、すっごく正塚好みのような気もするし、やっぱりユミコさんのキャラクターあってこそなのかなー、とも思うし…考えれば考えるほど、よくわからなくなってきます。
でも!
とにかく、エスコバルは超カッコイイ!!
いづるんじゃないけど、「豹よ、豹!」って感じ。飼いならされていない美しさ。ネロの手からしか餌を食わない、野生の生き物。
ネロとエスコバルの、なんというか濃すぎる関係、っていうのはいろいろな妄想を呼ぶわけですが(←私だけ?)。
軍隊生活長かったみたいだから、多少そんな関係があったって不思議じゃないし、なくたって不思議じゃない。あったとしても、それがネロ×エスコバルなのかエスコバル×ネロなのか、そんなことは本当にどうだっていいし。
ただ、二人がどちらも依存していないのが素敵でした。
お互いがお互いを「なくてはならないもの」と認識していながら、決して依存はしていない。1+1の関係。
こういう話で、しかもこういうキャラクターだと、割と依存しあった異常な関係になりやすいので、そのあたりのバランスを見事にとった役者二人と正塚さんには拍手を贈りたいです。
二人の過去について妄想をたくましくすることを許されるならば。
二人の恋人関係を想像するよりも、私は、エスコバルの恋人を想像してしまいます。たぶんその恋人は、サルディバルの革命で喪ったんだろう。…いやむしろ、ネロを救うための犠牲になったんじゃないか、と。
特殊部隊だったみたいだから、女性も居てもおかしくないし。
危険なところに取り残されて、救出が間に合わなかった、とか、
脱出行の殿軍を勤めた、とか。
エスコバルの、女性(アリシア)に対する露骨な忌避感。
ネロの、エスコバルに対する微妙な遠慮。そして、エスコバルの、ネロに対する微妙な感情なんかを観ていて、漠然と想像しただけですが。
それにしても、この二人の
「俺はお前の部下だった」
「お前は部下なんかじゃない!たった一人の親友だ!」
「そうか。…なら行けよ」
っていう、文字で書くと本当にしょうもないお惚気会話なんですけど。
エスコバルの「なら行けよ」が、ものすごくカッコイイ!と思いました。
…はい。ただの惚気です…。
こういう、対等な大人の男たちの会話がある一方で。
「一足飛びに理想を実現できないのなら、行動の意味がない」というリナレスの主張は、青臭い理想主義にすぎません。
それでも、リナレスの熱はネロの心を炙るのですけれども。
こういう、自らの熱で周囲の人を巻き込むタイプのキャラクターは、キムちゃんの嵌り役だなあと思いました。
ベッドの上で、うわごとのように「ラジオを聴いていればわかるのに…」と呟く彼の熱に、
煽られて、絆されて、炙られて。
今の雪組、メンバーの組み合わせの妙が凄いな、と思いました。
人間味の強い、やさしすぎるほど優しい芝居をする水くん。
どちらかといえば、寂しがりやで見た目をクールに繕ったような役を得意とするユミコさん。(情熱を表に出さずに秘めている役がカッコイイ)
熱くて、吸引力があって、回りを引っ張り込む力のあるキムちゃん。
そして、
文句無く美しい「ファム・ファタール」、となみちゃん。
正塚晴彦は、宝塚らしくない作品を作ると思われていますが。
ものすごく宝塚らしい!と思うのは、恋に理屈を言わないところ。
トップスターとトップ娘役が出会えば、恋に落ちるのが当然だ、という“真実”があるから、面倒なやりとりはすっ飛ばせる。
「マジシャンの憂鬱」みたいに、いずれ恋に落ちるのは当然、の前提で、そこに至る過程を楽しむ作品もありますが、
今回は、男たちの過去と現在を語るのに精一杯で、運命の女との恋物語に費やす時間はない。だから、そこはさらっと「俺はすでに、ある予感を持ってセリア(白羽ゆり)を見凝めていた」ですませて、ネロの心情を描くことに徹している。
その辺の戦略も、見事だと思いました。
(これでセリアとの恋まで丁寧に描き始めたら、それこそフィナーレやってる時間なかったと思う)
これで、テルくんのCIAとキタロウのマイアミマフィアが、もう少し格好がつけばなー、作品としては完璧なんだけどなー(^ ^)。
まぁ、キタロウは正塚作品に良く出てくるの「ダメダメ悪」の典型なので、あんなものなのかもしれませんが、テルくんにはもうひとがんばり、「切れ者」感と「怖さ」が欲しいです。
特に、カフェの場面で。
なんていうのか、今はまだ「テルくんのロジャー」」になってなくて、誰かの芝居の「真似」をしているのが丸わかりで芝居が浮いているのが気になってしまって…(誰かの、っていうか、多分正塚さんの見本どおりにやろうとしているんじゃないかしら、と…)
あんまり頭で作った演技が出来るタイプだとは思えないのですが、もう少し「ロジャーってそもそも何がしたいんだ?」を考えてみるといいんじゃないかな、と思いました。
とはいえ、あの酷薄な目つきは天性のものなんですよね♪最高に素敵です。できれば、ラファエル(彩那音)とリナレスを拷問する場面が観たいです!(←そんなこときっぱり宣言するなよ…)。
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スカーレット・ピンパーネル
2008年9月7日 宝塚(星) コメント (2)星組東宝劇場公演「スカーレット・ピンパーネル」を観てまいりました。
大劇場で観てから、ちょうど2ヶ月。
おおお〜!!進化してる!!
トップお二人は、歌も芝居も2ヶ月前からとても良かったですし、今回もさすがだったのですけれども、ショーヴランの(柚希)礼音くんの成長ぶりに感動しました。
パーシーよりもショーヴランの方が音域も広いし、印象に残る名曲を歌うので、ちょっとドキドキしていたのですが(笑)、今回はとってもカッコよかったです♪
ただ、どうしてもトウコさんのパーシーに比べると演技が若いので、小物感があるのは仕方ないのかなー。
ショーヴランはただの悪役ではなく、彼なりの正義(=革命)を背負った「対立者」なので、もっと対等にやりあってほしかったんですよね。
まぁ、小池さんがずいぶんいじって、マルグリットへの恋心を中心に表現するように演出していたので、「間男だから小物感があって当然だよね」、みたいな説得力がありましたけど。
……そのぶん、マルグリットの偉大さ、というか、「革命の闘士だった」過去が暈されてしまって、すごく普通の、夫への恋心に惑うばかりのキャラクターになっていたのが残念ではありますが……。あすかちゃんのことだから、下手すると“パーシーよりカッコイイ闘士っぷり”を披露してくれちゃったりして、と無駄な心配をしていたんだけどな(^ ^)。
「スカーレット・ピンパーネル」を宝塚が上演する、と聞いたときに、一番懸念したのは「ベルサイユのばら」的革命礼賛とはまったく対極にある、そのテーマの見え方でした。
もともとが、暴走を始めた“革新派”に対する保守派の抵抗運動なのですから、“革新派=市民派”をすべて正義とする「ベルサイユのばら」とは全くちがう世界観なので……
うまく嵌るかなあ、と心配したんですよね。
まぁ、以前に柴田さんが「紅はこべ」をやってると聞いて、ああ、作品のテーマそのものは問題ないんだな、と安心はしたのですが。
「革命」といっても、1789年の革命は、実際には「ベルサイユのばら」で描かれた労働者革命とはほどとおく、いわゆる「ブルジョア革命」、裕福な市民階級が権力を握った革命でした。
「自由・平等・博愛」を旗印に掲げていながら、その足元には大きな闇があった。本当の貧しいパリ市民、「ベルサイユのばら」で描かれた衛兵隊の家族たちみたいな階級の人々は、「貴族」という敵を駆逐したことによって、いわゆる“ブルジョア”、経営者階級という敵を眼前に見出す。
労働者階級からの突き上げと、
貴族階級の抵抗、
両方にはさまれた「ブルジョア」たちの懊悩と分裂、そして、他国からの干渉。
人民革命を成し遂げたフランスは、その後長い間、ヨーロッパの台風の目でありつづけます。
繰り返される干渉戦争。富裕層を中心としたジロンド派の行き詰まり。下層階級を味方につけたジャコバン派(ロベスピエール)の独裁。
彼らが恐怖政治の罠に陥り、国民から乖離していくのは、他国からの攻撃に対抗するための軍隊を維持するため。
決して、自分たちの身を守るためではなかったはずなのに、
でも、結果として自分たちの身も、革命の理念も、守ることは出来なかった。
なにもかも、うまくいかない。
誰が悪い?
誰が自分たちを批判している?
我々が正義なのに。
正義だった、のに…。
バスティーユからわずか10年で、ナポレオンによる帝政が始まり、王政復古があり、そしてまた……紆余曲折、100年ちかくにわたってパリは荒れに荒れ続ける。
それでも、その時々の権力者が、パリ万博で「国威発揚」をしてのけるところが、“豊かな農業国”たるフランスの底力だと思うのですが。
革命は、そのものが美しいものではない。
「よりよい生活」を夢見る心が、
その「理想」を手に入れるためにはどうしたらいいのか、を真剣に考える心が美しいのだ、と。
「闘争」は、それ自体が目的となったときに、うちに抱える滅びが表に出てしまう。
たとえ「理想」を手に入れるためであっても、闘争の「是非」を検討する余裕がなくなったときには、それはただの「暴力」になるのです。
「暴力」、あるいは「暴虐」に。
革命の正義を背負いながら、暴走を始めた中枢部への疑問を抱きはじめるショーヴランと、貴族側・王族側に立って革命を批判する“異国の”貴族たち。
革命政府を食い荒らし、理想を捨てて現実と闘うことを求める外国勢力。干渉戦争。
最初には理想があった。
現実とぶつかった時には、太陽に出会った淡雪のように儚く消えてしまう“理想”、が。
“現実”と闘う力をもたない“思想”が。
その“夢”に、人生を賭けようとしたマルグリットの挫折。
そして、ショーヴランの抵抗。
革命に失敗しても、それでも理想を捨てなかった「マリポーサの花」を観てしまうと、マルグリットの選択があまりに安易に見え、彼女を絶対視しているショーヴランがあまりにも憐れに見えてしまうのですけれども。
…でも、マルグリットの真っ直ぐな想いの強さが素晴らしいから。
その強い想いをしっかりと受け止めることのできるトウコさんのパーシーが素晴らしいから。
礼音くん、がんばれ!と、心の中で応援しつつ(^ ^)。
私はこの作品、音楽が大好きなだけで、オリジナル版を観たことはないので、あまり偉そうなことは言えないのですが。
…小池修一郎は、やっぱり潤色の天才なんだな、としみじみ思いました…。
うん。
素晴らしいよ、あの改変ぶり。
「エリザベート」のオリジナル版を観たときにも思いましたけれども。
一つの確立された「作品世界」を壊すことなく、そのままキレイに「宝塚」の世界観の中に植え替える。
根っこの深いところまでしっかり掘り取って、旧い土を洗い流して植え替え、新しい水と肥料をたっぷりと与える。
これって奇跡的なことなんですよね…。
たとえば。
「花咲く港」から「パリの空のよりも高く」への改変は、完全に接ぎ木でした。「花咲く港」の根っこはそのままにして、表に出た枝を一本きりとり、「華やかな宝塚歌劇」という母木に接いでみた、ただそれだけ。
「花咲く港」の根っこ=地理的に隔絶された絶海の孤島を舞台に、その小さな島の中を“全世界”とするひとびとと、外から訪れた異界の「まれびと」との交流ーこの作品を貫くべきテーマが、「華やかな宝塚歌劇」らしく“世界の都・パリ”に舞台を移された瞬間に消えてしまった。
根を切られた作品は、新しいテーマを生み出すことはできません。だから、世界観に合わない旧いテーマをひきずって、ワケが判らなくなってしまった…。
「スカーレット・ピンパーネル」は、「ひとかけらの勇気」という名曲をキーに、まったく違うものがたりとして完璧に生まれ変わっていました。
それはあたかも、「愛と死の輪舞」という名曲をキーに、まったく違うテーマで生まれ変わっていた“宝塚版”「エリザベート」のように。
小池修一郎は、潤色の天才だ、と思う。
あのワイルドホーンに、「ひとかけらの勇気」を書かせたプレゼン能力も、本当に素晴らしい。
礼音くんが、わずか二ヶ月であれだけの成長(ショーヴランとしてはまだまだだけど、2ヶ月前を思えば……笑)を見せたのも、小池さんの指導力のたまものだと思うし、
ルイ・シャルル役の水瀬千秋ちゃんの、透明な存在感とやわらかな歌声を大抜擢した目の高さも素晴らしい。
しいちゃん(立樹遥)、すずみん(涼紫央)を中心とした「スカーレット・ピンパーネル団」が最高に素敵です。
私の大好きな、「主役の親友」デュハースト役のしいちゃんがホントに素敵(はあと)。「貴公子」フォークスのすずみんがまた最高に素敵っっ(*^ ^*)。
あかし(彩海早矢)、ともみん(夢乃聖夏)、(麻尋)しゅんくん、ベニー(紅ゆずる)、壱城あずささん。7人とも、良いメンバーですよねー!女装も似合うし(笑)。
ベニーの“ベン”が可愛くてしょうがないです。新公のパーシーも評判いいけど、ベンも目立つ役なので人気出そうだなあ。
…すみっこで小芝居しているベニーがすきだったのに、知らないうちに凄いスターになっていて、ついつい驚いてしまいます…(^ ^;。
そして、全員にちゃんと恋人が居るのが嬉しい!!あの辺の若手スターさんたちは、みんな“通し役で決まった恋人がいる”ってだけで幸せの極みですよねぇ(^ ^)。そして、娘役好きとしては、近年、あれだけの娘役さんに役と出番がある作品が少ないので(「ME & MY GIRL」はそもそも役がない作品だし、オリジナルの「愛と死のアラビア」「マリポーサの花」の娘役の役の少なさは異常だったし…)、なんだかすごーく幸せだったのでした♪♪
みんなみんな可愛いよーーーー!お似合いだよーーーーっ!!
あすかちゃんを筆頭に、星組さんの娘役さんたちがみんな本当に輝いていたのがとても素敵でした。
……ああ、可愛い可愛い花組の娘役さんたちにも、あれくらいたくさん役のある作品をやらせてあげたーーいっ!!
(大王四神記に期待!…って、つまり小池さんに期待ってことね汗)
ひとつだけ残念だったことは。
……あーあ、水輝くん、早く上級生にならないかなあ……
私はあなたの声が聴きたいんだよ(泣)、と呟いてみる。
彼女は上級生になればなるほど輝くタイプだと思うので、末永く活躍してほしいです。ね、お願いよっ!(真剣)
東宝劇場で上演中の「スカーレット・ピンパーネル」。
お隣の日生劇場で上演中の「グレート・ギャツビー」。
どちらも評判は上々のようで、小池さんの“わが世の春”ですねぇ(笑)。
遠からず、東宝での上演(もちろん帝国劇場で!)が実現しそうな「スカーレット・ピンパーネル」。
…お願いだから、「ひとかけらの勇気」は封印してくださいねっ!
できれば小池さん以外の人が演出したほうがいいと思うのですが…宮本亜門は「ルドルフ」で“ゴシックロマン”が似合わないことを証明してしまったしな(- -;ゞ。
あそこまで見事に潤色してしまうと、「愛と死の輪舞」を残したまま、演出を一部だけオリジナルに戻そうとした“東宝版”「エリザベート」が、世界観のずれが大きすぎて作品としては失敗(←公演としては成功しているから別に良いんでしょうけれども)だったのと同じ轍を踏みそうなんだよな………
まぁ、まだ発表されてもいない演目のことを心配しても仕方がないので(^ ^)、
今は、“宝塚版”「スカーレット・ピンパーネル」を、
心の底から楽しみたいです(はぁと)。
……チケットも時間も無くて、何回も見られないのが残念ですぅ(T T)。
.
大劇場で観てから、ちょうど2ヶ月。
おおお〜!!進化してる!!
トップお二人は、歌も芝居も2ヶ月前からとても良かったですし、今回もさすがだったのですけれども、ショーヴランの(柚希)礼音くんの成長ぶりに感動しました。
パーシーよりもショーヴランの方が音域も広いし、印象に残る名曲を歌うので、ちょっとドキドキしていたのですが(笑)、今回はとってもカッコよかったです♪
ただ、どうしてもトウコさんのパーシーに比べると演技が若いので、小物感があるのは仕方ないのかなー。
ショーヴランはただの悪役ではなく、彼なりの正義(=革命)を背負った「対立者」なので、もっと対等にやりあってほしかったんですよね。
まぁ、小池さんがずいぶんいじって、マルグリットへの恋心を中心に表現するように演出していたので、「間男だから小物感があって当然だよね」、みたいな説得力がありましたけど。
……そのぶん、マルグリットの偉大さ、というか、「革命の闘士だった」過去が暈されてしまって、すごく普通の、夫への恋心に惑うばかりのキャラクターになっていたのが残念ではありますが……。あすかちゃんのことだから、下手すると“パーシーよりカッコイイ闘士っぷり”を披露してくれちゃったりして、と無駄な心配をしていたんだけどな(^ ^)。
「スカーレット・ピンパーネル」を宝塚が上演する、と聞いたときに、一番懸念したのは「ベルサイユのばら」的革命礼賛とはまったく対極にある、そのテーマの見え方でした。
もともとが、暴走を始めた“革新派”に対する保守派の抵抗運動なのですから、“革新派=市民派”をすべて正義とする「ベルサイユのばら」とは全くちがう世界観なので……
うまく嵌るかなあ、と心配したんですよね。
まぁ、以前に柴田さんが「紅はこべ」をやってると聞いて、ああ、作品のテーマそのものは問題ないんだな、と安心はしたのですが。
「革命」といっても、1789年の革命は、実際には「ベルサイユのばら」で描かれた労働者革命とはほどとおく、いわゆる「ブルジョア革命」、裕福な市民階級が権力を握った革命でした。
「自由・平等・博愛」を旗印に掲げていながら、その足元には大きな闇があった。本当の貧しいパリ市民、「ベルサイユのばら」で描かれた衛兵隊の家族たちみたいな階級の人々は、「貴族」という敵を駆逐したことによって、いわゆる“ブルジョア”、経営者階級という敵を眼前に見出す。
労働者階級からの突き上げと、
貴族階級の抵抗、
両方にはさまれた「ブルジョア」たちの懊悩と分裂、そして、他国からの干渉。
人民革命を成し遂げたフランスは、その後長い間、ヨーロッパの台風の目でありつづけます。
繰り返される干渉戦争。富裕層を中心としたジロンド派の行き詰まり。下層階級を味方につけたジャコバン派(ロベスピエール)の独裁。
彼らが恐怖政治の罠に陥り、国民から乖離していくのは、他国からの攻撃に対抗するための軍隊を維持するため。
決して、自分たちの身を守るためではなかったはずなのに、
でも、結果として自分たちの身も、革命の理念も、守ることは出来なかった。
なにもかも、うまくいかない。
誰が悪い?
誰が自分たちを批判している?
我々が正義なのに。
正義だった、のに…。
バスティーユからわずか10年で、ナポレオンによる帝政が始まり、王政復古があり、そしてまた……紆余曲折、100年ちかくにわたってパリは荒れに荒れ続ける。
それでも、その時々の権力者が、パリ万博で「国威発揚」をしてのけるところが、“豊かな農業国”たるフランスの底力だと思うのですが。
革命は、そのものが美しいものではない。
「よりよい生活」を夢見る心が、
その「理想」を手に入れるためにはどうしたらいいのか、を真剣に考える心が美しいのだ、と。
「闘争」は、それ自体が目的となったときに、うちに抱える滅びが表に出てしまう。
たとえ「理想」を手に入れるためであっても、闘争の「是非」を検討する余裕がなくなったときには、それはただの「暴力」になるのです。
「暴力」、あるいは「暴虐」に。
革命の正義を背負いながら、暴走を始めた中枢部への疑問を抱きはじめるショーヴランと、貴族側・王族側に立って革命を批判する“異国の”貴族たち。
革命政府を食い荒らし、理想を捨てて現実と闘うことを求める外国勢力。干渉戦争。
最初には理想があった。
現実とぶつかった時には、太陽に出会った淡雪のように儚く消えてしまう“理想”、が。
“現実”と闘う力をもたない“思想”が。
その“夢”に、人生を賭けようとしたマルグリットの挫折。
そして、ショーヴランの抵抗。
革命に失敗しても、それでも理想を捨てなかった「マリポーサの花」を観てしまうと、マルグリットの選択があまりに安易に見え、彼女を絶対視しているショーヴランがあまりにも憐れに見えてしまうのですけれども。
…でも、マルグリットの真っ直ぐな想いの強さが素晴らしいから。
その強い想いをしっかりと受け止めることのできるトウコさんのパーシーが素晴らしいから。
礼音くん、がんばれ!と、心の中で応援しつつ(^ ^)。
私はこの作品、音楽が大好きなだけで、オリジナル版を観たことはないので、あまり偉そうなことは言えないのですが。
…小池修一郎は、やっぱり潤色の天才なんだな、としみじみ思いました…。
うん。
素晴らしいよ、あの改変ぶり。
「エリザベート」のオリジナル版を観たときにも思いましたけれども。
一つの確立された「作品世界」を壊すことなく、そのままキレイに「宝塚」の世界観の中に植え替える。
根っこの深いところまでしっかり掘り取って、旧い土を洗い流して植え替え、新しい水と肥料をたっぷりと与える。
これって奇跡的なことなんですよね…。
たとえば。
「花咲く港」から「パリの空のよりも高く」への改変は、完全に接ぎ木でした。「花咲く港」の根っこはそのままにして、表に出た枝を一本きりとり、「華やかな宝塚歌劇」という母木に接いでみた、ただそれだけ。
「花咲く港」の根っこ=地理的に隔絶された絶海の孤島を舞台に、その小さな島の中を“全世界”とするひとびとと、外から訪れた異界の「まれびと」との交流ーこの作品を貫くべきテーマが、「華やかな宝塚歌劇」らしく“世界の都・パリ”に舞台を移された瞬間に消えてしまった。
根を切られた作品は、新しいテーマを生み出すことはできません。だから、世界観に合わない旧いテーマをひきずって、ワケが判らなくなってしまった…。
「スカーレット・ピンパーネル」は、「ひとかけらの勇気」という名曲をキーに、まったく違うものがたりとして完璧に生まれ変わっていました。
それはあたかも、「愛と死の輪舞」という名曲をキーに、まったく違うテーマで生まれ変わっていた“宝塚版”「エリザベート」のように。
小池修一郎は、潤色の天才だ、と思う。
あのワイルドホーンに、「ひとかけらの勇気」を書かせたプレゼン能力も、本当に素晴らしい。
礼音くんが、わずか二ヶ月であれだけの成長(ショーヴランとしてはまだまだだけど、2ヶ月前を思えば……笑)を見せたのも、小池さんの指導力のたまものだと思うし、
ルイ・シャルル役の水瀬千秋ちゃんの、透明な存在感とやわらかな歌声を大抜擢した目の高さも素晴らしい。
しいちゃん(立樹遥)、すずみん(涼紫央)を中心とした「スカーレット・ピンパーネル団」が最高に素敵です。
私の大好きな、「主役の親友」デュハースト役のしいちゃんがホントに素敵(はあと)。「貴公子」フォークスのすずみんがまた最高に素敵っっ(*^ ^*)。
あかし(彩海早矢)、ともみん(夢乃聖夏)、(麻尋)しゅんくん、ベニー(紅ゆずる)、壱城あずささん。7人とも、良いメンバーですよねー!女装も似合うし(笑)。
ベニーの“ベン”が可愛くてしょうがないです。新公のパーシーも評判いいけど、ベンも目立つ役なので人気出そうだなあ。
…すみっこで小芝居しているベニーがすきだったのに、知らないうちに凄いスターになっていて、ついつい驚いてしまいます…(^ ^;。
そして、全員にちゃんと恋人が居るのが嬉しい!!あの辺の若手スターさんたちは、みんな“通し役で決まった恋人がいる”ってだけで幸せの極みですよねぇ(^ ^)。そして、娘役好きとしては、近年、あれだけの娘役さんに役と出番がある作品が少ないので(「ME & MY GIRL」はそもそも役がない作品だし、オリジナルの「愛と死のアラビア」「マリポーサの花」の娘役の役の少なさは異常だったし…)、なんだかすごーく幸せだったのでした♪♪
みんなみんな可愛いよーーーー!お似合いだよーーーーっ!!
あすかちゃんを筆頭に、星組さんの娘役さんたちがみんな本当に輝いていたのがとても素敵でした。
……ああ、可愛い可愛い花組の娘役さんたちにも、あれくらいたくさん役のある作品をやらせてあげたーーいっ!!
(大王四神記に期待!…って、つまり小池さんに期待ってことね汗)
ひとつだけ残念だったことは。
……あーあ、水輝くん、早く上級生にならないかなあ……
私はあなたの声が聴きたいんだよ(泣)、と呟いてみる。
彼女は上級生になればなるほど輝くタイプだと思うので、末永く活躍してほしいです。ね、お願いよっ!(真剣)
東宝劇場で上演中の「スカーレット・ピンパーネル」。
お隣の日生劇場で上演中の「グレート・ギャツビー」。
どちらも評判は上々のようで、小池さんの“わが世の春”ですねぇ(笑)。
遠からず、東宝での上演(もちろん帝国劇場で!)が実現しそうな「スカーレット・ピンパーネル」。
…お願いだから、「ひとかけらの勇気」は封印してくださいねっ!
できれば小池さん以外の人が演出したほうがいいと思うのですが…宮本亜門は「ルドルフ」で“ゴシックロマン”が似合わないことを証明してしまったしな(- -;ゞ。
あそこまで見事に潤色してしまうと、「愛と死の輪舞」を残したまま、演出を一部だけオリジナルに戻そうとした“東宝版”「エリザベート」が、世界観のずれが大きすぎて作品としては失敗(←公演としては成功しているから別に良いんでしょうけれども)だったのと同じ轍を踏みそうなんだよな………
まぁ、まだ発表されてもいない演目のことを心配しても仕方がないので(^ ^)、
今は、“宝塚版”「スカーレット・ピンパーネル」を、
心の底から楽しみたいです(はぁと)。
……チケットも時間も無くて、何回も見られないのが残念ですぅ(T T)。
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花組ドラマシティ公演「銀ちゃんの恋」配役発表、
そして、3人の可愛い組子の卒業発表…と、昨日はニュースが山盛りだったのですが。
…家に帰り着いたらばたんきゅーだったので、何も反応できませんでした……
ちあき(白鳥かすが)。
「血と砂」以来、ってことはもう丸7年も見守ってきた、可愛い可愛い下級生。「RED HOT SEA」で、あまりにも儚げに可愛らしく微笑っているのを観てふと不安を覚えたものですが……
まさか、という気持ちです。
助監督。一紗さんがなさっていた役ですよね。いかにも月組らしい、さりげない佇まいが必要な役なので、ちあきにはぴったりなんじゃないかと思います。
祐飛さんの初(W)主演公演で初台詞、初めてのドラマシティ主演公演で卒業。偶然とはいえ、最後までしっかり見送ることが出来て嬉しいです。
最後まで、祐飛さんをどうぞよろしくお願いいたします!
雫花ちなさん。
ごめんなさい、まだ下級生あまり覚えていなくて申し訳ないのですが(汗)、「黒蜥蜴」の新公で少年探偵団の一人でしたよね?可愛いなあと思った子が、立ち位置的に雫花さんかな?という位置だったんですよね…。
花組の可愛い娘役さんたち、ひとりづつ覚えていこうとがんばっているところだったのになぁ。もちろん、「銀ちゃん」でしっかり覚える予定ですけれども。ああ、切ない…。
初輝よしやくん。
初舞台から注目していたわりに、「一人のタカラジェンヌ」としての初輝くんをちゃんと見分けられるようになったのは、なんだかんだいって今回の公演からだったような気がする……。
いや、新公のスレイマンが本当〜!に良かった♪ので、これからの活躍を楽しみにしていたのですが……
くすん。残念だなあ(T T)。
とにかく、3人とも、
「銀ちゃん」という作品を楽しんでくださいね。
石田さんが、当時のメンバーのために愛をこめて書いてくださった、たくさんの役。きっと彼のことだから、新しいメンバーのためにあれこれ頭をひねって考えてくださっているはず。
どうか、たくさんの愛を受け止めて、
選んだ道をまっすぐに進んでください…。
「銀ちゃんの恋」その他キャスト。
きらりん=朋子(銀ちゃんの新しい恋人)は当りましたね♪
でも、姫花ちゃん=玉美、はびっくりだー!!檀ちゃんの出世(?)作として有名な役ではありますが、、、、本来あんな可愛子ちゃんがやる役じゃないんだけどなぁ(汗)。
良くも悪くも「体当たり」でやるしかない役なので、がんばって殻を破ってほしいなあと思います!
祐飛さんがやっていた橘の子分(他にもいろいろやってましたが…)には、嶺乃くん、初輝くん、アーサー、輝良まさとさん。
TVスタッフの方は真瀬くん。他の役は適当に割り振られていそうですね。
気になる役が一つ。
「焼肉屋の女店主」鞠花さん。
………毎日焼肉食べるの?すき焼きじゃなくて??
.
そして、3人の可愛い組子の卒業発表…と、昨日はニュースが山盛りだったのですが。
…家に帰り着いたらばたんきゅーだったので、何も反応できませんでした……
ちあき(白鳥かすが)。
「血と砂」以来、ってことはもう丸7年も見守ってきた、可愛い可愛い下級生。「RED HOT SEA」で、あまりにも儚げに可愛らしく微笑っているのを観てふと不安を覚えたものですが……
まさか、という気持ちです。
助監督。一紗さんがなさっていた役ですよね。いかにも月組らしい、さりげない佇まいが必要な役なので、ちあきにはぴったりなんじゃないかと思います。
祐飛さんの初(W)主演公演で初台詞、初めてのドラマシティ主演公演で卒業。偶然とはいえ、最後までしっかり見送ることが出来て嬉しいです。
最後まで、祐飛さんをどうぞよろしくお願いいたします!
雫花ちなさん。
ごめんなさい、まだ下級生あまり覚えていなくて申し訳ないのですが(汗)、「黒蜥蜴」の新公で少年探偵団の一人でしたよね?可愛いなあと思った子が、立ち位置的に雫花さんかな?という位置だったんですよね…。
花組の可愛い娘役さんたち、ひとりづつ覚えていこうとがんばっているところだったのになぁ。もちろん、「銀ちゃん」でしっかり覚える予定ですけれども。ああ、切ない…。
初輝よしやくん。
初舞台から注目していたわりに、「一人のタカラジェンヌ」としての初輝くんをちゃんと見分けられるようになったのは、なんだかんだいって今回の公演からだったような気がする……。
いや、新公のスレイマンが本当〜!に良かった♪ので、これからの活躍を楽しみにしていたのですが……
くすん。残念だなあ(T T)。
とにかく、3人とも、
「銀ちゃん」という作品を楽しんでくださいね。
石田さんが、当時のメンバーのために愛をこめて書いてくださった、たくさんの役。きっと彼のことだから、新しいメンバーのためにあれこれ頭をひねって考えてくださっているはず。
どうか、たくさんの愛を受け止めて、
選んだ道をまっすぐに進んでください…。
「銀ちゃんの恋」その他キャスト。
きらりん=朋子(銀ちゃんの新しい恋人)は当りましたね♪
でも、姫花ちゃん=玉美、はびっくりだー!!檀ちゃんの出世(?)作として有名な役ではありますが、、、、本来あんな可愛子ちゃんがやる役じゃないんだけどなぁ(汗)。
良くも悪くも「体当たり」でやるしかない役なので、がんばって殻を破ってほしいなあと思います!
祐飛さんがやっていた橘の子分(他にもいろいろやってましたが…)には、嶺乃くん、初輝くん、アーサー、輝良まさとさん。
TVスタッフの方は真瀬くん。他の役は適当に割り振られていそうですね。
気になる役が一つ。
「焼肉屋の女店主」鞠花さん。
………毎日焼肉食べるの?すき焼きじゃなくて??
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東京星組新人公演をご覧になられたみなさま!
観にいけなかった猫に愛の手を。レポートお待ちしています。
ベニーとか、麻尋くんとか、水輝くんとか、まりもちゃんとか、ねねちゃんとか、キトリちゃんとか、大輝くんとか、真風くんとか、水瀬さんとか……他にもいっぱい。
演出の違いとか、芝居の違いとか、あれとか、これとか(なんだよ)、どんな些細なことでもいいので、なんでも。
あああ、観たかったよ〜〜〜っ(T T)。
もとい。
雪組公演「ソロモンの指輪」。
…私は、どうしても「ソロモンの指輪」と言われると、ミステリアスな伝説の王ソロモンよりも、動物行動学者ローレンツによる有名な本を思い出してしまうので、最初はどうしても戸惑いがあったのですが(^ ^;
(全然関係ありませんが、ローレンツの本はとってもお勧めです!語り口はエッセイみたいな感じで読みやすいのに、生き物の本能について結構深いところまで語っていて、目から鱗がたくさん落ちること保障します)(もう20年以上前の本なので、学説としては否定されたものもまじってますが…)
オープニング。
紗幕があがると、“黒い太陽”がある。
フレアのかさに照らし出されて、黒々と輝く“闇”の太陽。
花道の上手に登場するトップスター。
指輪の精「ガスパール」。
ぽ、と、フレアの左上に灯る、ライト。
あぅ、苦しい……(^ ^;;;。皆既日食の後のダイヤモンドリングを表現しているのはわかるけど、なまじ“黒い太陽”の時のフレアの表現が絶妙なだけに、ただライトが灯るだけのダイヤモンドが、苦しいです。
うーん、ここは東宝までにもう一工夫お願いしたい!
(他の人のショーならどうでもいいのに、何故荻田さんのショーだと思うと要求水準が高くなってしまうんでしょうか…)
指輪の精は、銀橋へ歩きながら、テーマを謳いはじめる。
「空に輝く あれは幻の太陽…」
ガスパールの歩みと共に、黒い太陽のフレアが輝きを増す。
「誓いの言葉刻む指輪の代わりに、心を縛る魔法をかけて…」
荻田作品のお約束・極楽鳥Aのコマ(沙央くらま)・(大湖)せしる。
二人とも見事な美脚で、美形で、いろっぽかった〜!(はぁと)。
上手花道で、自分の運命を唄うソロモン王(奏乃はると)。
そして、
上手花道に“宝石売り”(未沙のえる)と“看板娘”(早花まこ、千風カレン)たちが登場。
「ご覧あれ 世界最高の とっておきの品」
下手からは、“鑑定士”(未来優希)と“その弟子”(冴輝ちはや)が登場。宝石商とバトりはじめる。
「なんだあの指輪 全部ニセモノだ!」
…ハマコさんが歌が素晴らしいのは常識で、今更特筆するようなことでもないのですが。
今回、きゃびぃとカレンちゃんの歌の見事さに痺れました。
特にきゃびぃの個性的な声にはちょっと興奮したなあ。
良くも悪くも娘役らしくない、個性的なキャラクターにぴったりの、怪しげな妖しげな、危険な薫りのする声。
「悪魔の仕業 謎めいた罠 魔法のアイテム♪」
そして、彼らの後ろを上から下へと通り抜けていく、“青年”(彩那音)と“ルンペン”(柊巴)たち。
通りすがり、すれ違う、“青年”と“ミストレス”。
“青年”の存在に、気づいてさえいないかのような“ミストレス”
“青年”の瞳は“ミストレス”に吸い寄せられて、離れないのに。
そんな“青年”に見惚れて、着替えることも忘れているらしい“ルンペン”の狂おしい瞳。
2年前の「タランテラ」では極楽鳥だったテル(凰稀かなめ)くんとキタロウ(緒月遠麻)は、今回はとなみ(白羽ゆり)ちゃんを前後から守る「紳士」Aに扮し、黒い衣装を見事に着こなして。
後ろの本舞台では、左右から沸いてでた、様々なひとびとが、それぞれの人生を語っている。
商品だとか探検家だとかスリだとか、
さまざまな役名、
さまざまな衣装。
混沌とした世界の中で、
日食は終わり、
喰われた太陽が天に戻って、
幕があがる。
世界の幕が、開け放たれる。
私が“ガスパール”と聞いて最初に思い出したのは(、「リサとガスパール」の可愛らしい絵柄ではなく)、
ラヴェルの名曲「夜のガスパール」と、その元になった詩でした。
というか、そのタイトルの由来となった、『愛も幸福も快楽も富も、すべてを犠牲にすることを求める“芸術”』という悪夢の化身、
逃れられない夜のガスパール。
明けの星が輝いたことからメシアの誕生を予見し、救い主を祝福に向かう“昼の”ガスパール、
闇の太陽が輝くときに“芸術家”を見つけ、その虚しい努力を、手の届かないモノを手が届かないが故に求めずにはいられない憐れな習性を祝福し、
どんなに手を伸ばしてみても、指先一つ分届かないところで輝きつづける“夜の”ガスパール。
水くんのガスパールが、闇の祝福を謳いあげる。
そして指輪は語り始める。
自らの中に封じてきた、果てしない物語を。
世界の涯に来てみれば、ふりだしへ戻る輪の中で。
いくつもの「聖戦」を経て、血塗られたイスラエルの王座に座る、“イスラエルの”王。
ソロモンの指輪が見た、夢
ユミコちゃんのバルタザール、っていう名前を聞く度に、ついつい連想してしまうのが「バスチアン・バルタザール・ブックス」(「果てしない物語」byエンデ)。
全然関係ないことはよーーーーく判っているんですけどねぇ(^ ^;
……というか。
ガスパール、バルタザール、メルキオール、ってさ。
オタクとしては、役名が発表されたときから気になっているのですが。
今更エヴァンゲリオンだなんていわないよね…?>荻田さん
(エヴァのアレも三博士からきているんだから、同じ元ネタを使っているだけで直接は関係ない、ですよね…?)
「凍てついた明日」Bチームジェレミーの真那春人くんは、いきなりショーのオープニングで銀橋渡ってました!びっくり!!(鉱夫役)
しかも、芝居でちゃんと役がついてて、二度吃驚。
…そして何より、予習していなかったのにちゃんとわかった自分に、驚愕…。
よっぽど気に入ったんだなあ(汗)。
ロケットは下手よりの、娘役さんとの境目あたりで足をあげていましたよね?おとめには169cmって書いてあったのに、思いのほか小さい。しかも、頭が小さくて腰が高い(!)
多分あの子だと思うんですけど、あんなにスタイル良かったっけ……?(いや、ダルマを見るのは全くの初めてだから)
ただ。とっっっても個人的に、ロケットの笑顔がみっちゃん(北翔海莉)に似ていたのが衝撃的(←どーゆー意味だ)でした。できれば、あまり歯を出して笑うのは避けてほしいかも……(^ ^;;;。
お芝居のミゲルくんは、結構苦悩の表情を拝めて幸せです♪
私は、割と“笑顔が大好き”なひと(壮ちゃん、しいちゃん)と、“あまり笑わない役が大好き”なひと(園加、みっちゃん、水くん、…まさおもどっちかというとこちら)がパッキリと分かれているのですが、
真那くんは、後者なんだなぁ……と気づいてみたりしました(^ ^;ゞ
.
観にいけなかった猫に愛の手を。レポートお待ちしています。
ベニーとか、麻尋くんとか、水輝くんとか、まりもちゃんとか、ねねちゃんとか、キトリちゃんとか、大輝くんとか、真風くんとか、水瀬さんとか……他にもいっぱい。
演出の違いとか、芝居の違いとか、あれとか、これとか(なんだよ)、どんな些細なことでもいいので、なんでも。
あああ、観たかったよ〜〜〜っ(T T)。
もとい。
雪組公演「ソロモンの指輪」。
…私は、どうしても「ソロモンの指輪」と言われると、ミステリアスな伝説の王ソロモンよりも、動物行動学者ローレンツによる有名な本を思い出してしまうので、最初はどうしても戸惑いがあったのですが(^ ^;
(全然関係ありませんが、ローレンツの本はとってもお勧めです!語り口はエッセイみたいな感じで読みやすいのに、生き物の本能について結構深いところまで語っていて、目から鱗がたくさん落ちること保障します)(もう20年以上前の本なので、学説としては否定されたものもまじってますが…)
オープニング。
紗幕があがると、“黒い太陽”がある。
フレアのかさに照らし出されて、黒々と輝く“闇”の太陽。
花道の上手に登場するトップスター。
指輪の精「ガスパール」。
ぽ、と、フレアの左上に灯る、ライト。
あぅ、苦しい……(^ ^;;;。皆既日食の後のダイヤモンドリングを表現しているのはわかるけど、なまじ“黒い太陽”の時のフレアの表現が絶妙なだけに、ただライトが灯るだけのダイヤモンドが、苦しいです。
うーん、ここは東宝までにもう一工夫お願いしたい!
(他の人のショーならどうでもいいのに、何故荻田さんのショーだと思うと要求水準が高くなってしまうんでしょうか…)
指輪の精は、銀橋へ歩きながら、テーマを謳いはじめる。
「空に輝く あれは幻の太陽…」
ガスパールの歩みと共に、黒い太陽のフレアが輝きを増す。
「誓いの言葉刻む指輪の代わりに、心を縛る魔法をかけて…」
荻田作品のお約束・極楽鳥Aのコマ(沙央くらま)・(大湖)せしる。
二人とも見事な美脚で、美形で、いろっぽかった〜!(はぁと)。
上手花道で、自分の運命を唄うソロモン王(奏乃はると)。
そして、
上手花道に“宝石売り”(未沙のえる)と“看板娘”(早花まこ、千風カレン)たちが登場。
「ご覧あれ 世界最高の とっておきの品」
下手からは、“鑑定士”(未来優希)と“その弟子”(冴輝ちはや)が登場。宝石商とバトりはじめる。
「なんだあの指輪 全部ニセモノだ!」
…ハマコさんが歌が素晴らしいのは常識で、今更特筆するようなことでもないのですが。
今回、きゃびぃとカレンちゃんの歌の見事さに痺れました。
特にきゃびぃの個性的な声にはちょっと興奮したなあ。
良くも悪くも娘役らしくない、個性的なキャラクターにぴったりの、怪しげな妖しげな、危険な薫りのする声。
「悪魔の仕業 謎めいた罠 魔法のアイテム♪」
そして、彼らの後ろを上から下へと通り抜けていく、“青年”(彩那音)と“ルンペン”(柊巴)たち。
通りすがり、すれ違う、“青年”と“ミストレス”。
“青年”の存在に、気づいてさえいないかのような“ミストレス”
“青年”の瞳は“ミストレス”に吸い寄せられて、離れないのに。
そんな“青年”に見惚れて、着替えることも忘れているらしい“ルンペン”の狂おしい瞳。
2年前の「タランテラ」では極楽鳥だったテル(凰稀かなめ)くんとキタロウ(緒月遠麻)は、今回はとなみ(白羽ゆり)ちゃんを前後から守る「紳士」Aに扮し、黒い衣装を見事に着こなして。
後ろの本舞台では、左右から沸いてでた、様々なひとびとが、それぞれの人生を語っている。
商品だとか探検家だとかスリだとか、
さまざまな役名、
さまざまな衣装。
混沌とした世界の中で、
日食は終わり、
喰われた太陽が天に戻って、
幕があがる。
世界の幕が、開け放たれる。
私が“ガスパール”と聞いて最初に思い出したのは(、「リサとガスパール」の可愛らしい絵柄ではなく)、
ラヴェルの名曲「夜のガスパール」と、その元になった詩でした。
というか、そのタイトルの由来となった、『愛も幸福も快楽も富も、すべてを犠牲にすることを求める“芸術”』という悪夢の化身、
逃れられない夜のガスパール。
明けの星が輝いたことからメシアの誕生を予見し、救い主を祝福に向かう“昼の”ガスパール、
闇の太陽が輝くときに“芸術家”を見つけ、その虚しい努力を、手の届かないモノを手が届かないが故に求めずにはいられない憐れな習性を祝福し、
どんなに手を伸ばしてみても、指先一つ分届かないところで輝きつづける“夜の”ガスパール。
水くんのガスパールが、闇の祝福を謳いあげる。
そして指輪は語り始める。
自らの中に封じてきた、果てしない物語を。
世界の涯に来てみれば、ふりだしへ戻る輪の中で。
いくつもの「聖戦」を経て、血塗られたイスラエルの王座に座る、“イスラエルの”王。
ソロモンの指輪が見た、夢
ユミコちゃんのバルタザール、っていう名前を聞く度に、ついつい連想してしまうのが「バスチアン・バルタザール・ブックス」(「果てしない物語」byエンデ)。
全然関係ないことはよーーーーく判っているんですけどねぇ(^ ^;
……というか。
ガスパール、バルタザール、メルキオール、ってさ。
オタクとしては、役名が発表されたときから気になっているのですが。
今更エヴァンゲリオンだなんていわないよね…?>荻田さん
(エヴァのアレも三博士からきているんだから、同じ元ネタを使っているだけで直接は関係ない、ですよね…?)
「凍てついた明日」Bチームジェレミーの真那春人くんは、いきなりショーのオープニングで銀橋渡ってました!びっくり!!(鉱夫役)
しかも、芝居でちゃんと役がついてて、二度吃驚。
…そして何より、予習していなかったのにちゃんとわかった自分に、驚愕…。
よっぽど気に入ったんだなあ(汗)。
ロケットは下手よりの、娘役さんとの境目あたりで足をあげていましたよね?おとめには169cmって書いてあったのに、思いのほか小さい。しかも、頭が小さくて腰が高い(!)
多分あの子だと思うんですけど、あんなにスタイル良かったっけ……?(いや、ダルマを見るのは全くの初めてだから)
ただ。とっっっても個人的に、ロケットの笑顔がみっちゃん(北翔海莉)に似ていたのが衝撃的(←どーゆー意味だ)でした。できれば、あまり歯を出して笑うのは避けてほしいかも……(^ ^;;;。
お芝居のミゲルくんは、結構苦悩の表情を拝めて幸せです♪
私は、割と“笑顔が大好き”なひと(壮ちゃん、しいちゃん)と、“あまり笑わない役が大好き”なひと(園加、みっちゃん、水くん、…まさおもどっちかというとこちら)がパッキリと分かれているのですが、
真那くんは、後者なんだなぁ……と気づいてみたりしました(^ ^;ゞ
.
宝塚大劇場にて、「ソロモンの指輪/マリポーサの花」を観劇してまいりました。
……嵌りました。
遠征している間(っつか、前後)にいろんなことが怒涛のように発表されておりますが、なにもかもほっぽらかして雪組公演の感想を書かずにはいられないくらいに嵌りました。
私個人は。
えーっと。
ネタバレせずに感想を書くのはすごーく難しいのですが、
今回はがんばります。
ただ、一つだけ忠告が。
何回もご覧になる方はいいのですが、一回しか観ない方は、ネタバレも何も気にせず、いろんなサイトで予習されることをお勧めします!
特に、ショーは。
荻田さん、やりたい放題!
30分間に、2時間分の内容をぶち込んだショー、でした。
猫は完全に“青年”(彩那音)視点で全編観ておりましたが、
…もしかしたら、あの視点が一番わかりやすかったんじゃないか、と思います。
指輪の精(水夏希・彩吹真央・音月桂)はある意味狂言回しで、
「指輪の中」という世界を支配するのはミストレス(白羽ゆり)であり、
そのミストレスを追うのが青年なので。
青年視点だと、当たり前にミストレスを追うことになり、あの複雑で猥雑な世界を探検して回るにはちょうどいいのではないか、と。
…っていうか、厳密にはルンペン(柊巴)視点なんですけどね、私は(^ ^;ゞ
ルンペン、と言っても、ずーっとルンペンなワケではなくて。
「ノバ・ボサ・ノバ」のソールが扮するルンペンみたいな感じなのですが。プロローグの途中でルンペン衣装を脱ぐと、ちょっとハードな、悪い人っぽい衣装になるので。
…ソールとの連想でいうと、らぎちゃんは指輪を狙う盗人の一人、なんじゃないかしら…。
で、
「悪い人」な“ルンペン”は、
「清純」な“美青年”(←ひろみちゃんの役名には「美」はついてませんが)に一目惚れする。
そして、
「清純」な“美青年”は、
「妖艶」で「神秘的」な美女“ミストレス”に一目惚れする。
ミストレスの美しさに危険な薫りを嗅いだ“ルンペン”は、
“青年”を引き留める。
「やめておけ。あの女は、」
危険だから、と、
最後の言葉は声にはならず。
「あの人は、どこ…?」
ふらふらと女の面影を追って、世界の果てのジャングルまで行こうとする“青年”を、引き留める言葉を持たない、ルンペン。
ジャングルの奥から、あらわれる“美女”たち。
惑わされ、誘惑される“青年”と“ルンペン”。
最後に、“ルンペン”は光と共に現れた麒麟の娘(山科愛)と運命の恋に落ち、
“青年”は、更なる世界の奥、更なる闇に向かう……
海へ、と。
「海」の場面、音楽も振り付けも素晴らしかったけど、でも「Red Hot Sea」の「かもめ」の場面の方が好きだ、と、真顔で思ったのは私だけでしょうか………(^ ^;ゞ
芝居は、別の意味で予習が必須!って感じでした。
3回観劇して、3回ともお隣の席の方はかなり長時間熟睡していらっしゃいましたので、多分、駄目な方は駄目なんだろうと思います。
特に、水くん・ユミコさん・キムちゃん、この3人のうち誰か一人でも苦手な人がいたらもう駄目だろうと思います。
だって、この3人のうちの二人が喋っているダケの場面が、2時間のうち半分以上を占めるんだもん。その中に嫌いな人がいたら、絶対無理だと思う。目を閉じて、ひたすら時間が過ぎるのを待つしかない。(ごめんなさい。その気持ちはとても良くわかる…)
でも。
その3人が嫌いじゃなくて、
多少のつじつまの合わなさには目をつぶれて(←だって正塚さんだもん)(正塚さんにしては、“多少”ですんでるから大丈夫)、
…キューバ近代史、じゃなくてもいいけど、なんらかの革命の「その後」について多少の興味や知識がある方なら、
ぜったい楽しめると思います。
お芝居の舞台は、キューバ。
明記されてはいませんが、あからさまにキューバを舞台にしている。
チャモロ(大湖せしる)のモデルは明らかにカストロだし、
サルディバル(未来優希)のモデルは、カストロによって政権を追われた独裁者・バティスタ。
そして、ネロ(水夏希)とエスコバル(彩吹真央)の二人は、
1952年のバティスタのクーデターの協力者でありながら、1953年のカストロの蜂起が起こる前に(あるいは、それに前後して)政権から離れた、という設定の、架空の人物。
だから。
ネロとエスコバルの思想は、ものすごく現実的(リアリスティック)なわけです。
学生(リナレス/音月桂)の机上の空論、理想論とはわけが違う。
「俺はやれることをやる」というネロの宣言は、「どうせやれないことは出来ないんだ」という諦めと、「だからこそ、やれることをきちんとやることが一歩になるなら、やり続けるだけだ」という信念になる。
……ものすごく切ないです。
彼が、どうしてそんなことを言うのか、を考えると、それだけで泣きたくなる。
だって彼は。
彼ら二人は、すでに一つの革命を成し遂げて、それが理想とは全く違う方向へ行ってしまうのを手を拱いて見守るしかなかった過去があるのだから。
今まで、正塚作品の主人公として何度も描かれてきた「革命家くずれ」(「ブエノスアイレスの風に」の主人公・ニコラスもその一人)。
彼らの「敗北」は、文字通りの敗北なのだと私はなんとなく思っていました。
「戦い」で敗れ、一人生き残ってしまった「レ・ミゼラブル」のマリウスのように。
彼らの嘆きは「空のテーブル、空の椅子」でマリウスが叫ぶ絶望と同じで、彼らと一緒に死にたかった、何故俺一人ここに居るんだ、という叫びなのだろう、と。
でも。
「革命」の失敗には、こういうパターンがあるんですよね。
「革命」自体は成功したけれども、「理想」の実現は成らなかった、という絶望的な敗北が。
「戦い」に敗北したならば、もう一度武器を取って闘えば、あるいは勝てることもあるかもしれない。
でも。
「勝利をこの手に掴んで」、そして「やってみた」けれども、
「理想を実現することはできなかった」……
これは、痛い。
決してやり直すことのできない、やり直してもどうにもならない、根本的な失敗。
……正塚さんの、真情なんだろうな、これは。
彼の前歴は知りませんが、安田講堂に立て篭もった人の一人だったのかもしれない、と思いました。
独りよがりな理想を語り、
不謹慎で不道徳な「大人たち」から権力を奪い、「真面目で正直な」自分たち若者が権力を握れば、それだけで世界は良くなるはずだ、という思い込み。
彼らにとって、「権力」は振り回すためのものではなく、握るべきものなわけです。「人々のために」。
でも、いざ権力を握ってみると、それを振り回さずにいられる人はいない。
ネロは、それを知らなかった。
でも、最初の革命でそれを知った。
だから。
もう二度と、権力を握るために動くことはしない、と。
誰の手からも権力は遠ざけておこう、と。
そのために、自身は政権を離れながら、サルディバルを押さえる手段は確保しておいた。
いざとなれば、サルディバルを止めることができるように。
これだけの手痛い失敗を経ても、まだ完全には諦めないネロの精神力、タフネスさには感心せざるをえません。
そして、その状況の中で、
「権力」を振り回すことなく、「自分のやれること」を探す根気よさ、も。
…えーっと。
ネタバレしないで、簡単に書くつもりだったのに(涙)、つい熱くなってしまった。
でも、まぁ、とにかくお勧めです!
誰がなんといおうと、らぎちゃんがキレイだ!!(←…あれっ?)
雪組85期萌えの猫には、目にも心にも毒な場面がたくさんあって、息が止まりそうでした……。
荻田さん、正塚さん、本当に本当にありがとうございますm(_ _)m。
.
……嵌りました。
遠征している間(っつか、前後)にいろんなことが怒涛のように発表されておりますが、なにもかもほっぽらかして雪組公演の感想を書かずにはいられないくらいに嵌りました。
私個人は。
えーっと。
ネタバレせずに感想を書くのはすごーく難しいのですが、
今回はがんばります。
ただ、一つだけ忠告が。
何回もご覧になる方はいいのですが、一回しか観ない方は、ネタバレも何も気にせず、いろんなサイトで予習されることをお勧めします!
特に、ショーは。
荻田さん、やりたい放題!
30分間に、2時間分の内容をぶち込んだショー、でした。
猫は完全に“青年”(彩那音)視点で全編観ておりましたが、
…もしかしたら、あの視点が一番わかりやすかったんじゃないか、と思います。
指輪の精(水夏希・彩吹真央・音月桂)はある意味狂言回しで、
「指輪の中」という世界を支配するのはミストレス(白羽ゆり)であり、
そのミストレスを追うのが青年なので。
青年視点だと、当たり前にミストレスを追うことになり、あの複雑で猥雑な世界を探検して回るにはちょうどいいのではないか、と。
…っていうか、厳密にはルンペン(柊巴)視点なんですけどね、私は(^ ^;ゞ
ルンペン、と言っても、ずーっとルンペンなワケではなくて。
「ノバ・ボサ・ノバ」のソールが扮するルンペンみたいな感じなのですが。プロローグの途中でルンペン衣装を脱ぐと、ちょっとハードな、悪い人っぽい衣装になるので。
…ソールとの連想でいうと、らぎちゃんは指輪を狙う盗人の一人、なんじゃないかしら…。
で、
「悪い人」な“ルンペン”は、
「清純」な“美青年”(←ひろみちゃんの役名には「美」はついてませんが)に一目惚れする。
そして、
「清純」な“美青年”は、
「妖艶」で「神秘的」な美女“ミストレス”に一目惚れする。
ミストレスの美しさに危険な薫りを嗅いだ“ルンペン”は、
“青年”を引き留める。
「やめておけ。あの女は、」
危険だから、と、
最後の言葉は声にはならず。
「あの人は、どこ…?」
ふらふらと女の面影を追って、世界の果てのジャングルまで行こうとする“青年”を、引き留める言葉を持たない、ルンペン。
ジャングルの奥から、あらわれる“美女”たち。
惑わされ、誘惑される“青年”と“ルンペン”。
最後に、“ルンペン”は光と共に現れた麒麟の娘(山科愛)と運命の恋に落ち、
“青年”は、更なる世界の奥、更なる闇に向かう……
海へ、と。
「海」の場面、音楽も振り付けも素晴らしかったけど、でも「Red Hot Sea」の「かもめ」の場面の方が好きだ、と、真顔で思ったのは私だけでしょうか………(^ ^;ゞ
芝居は、別の意味で予習が必須!って感じでした。
3回観劇して、3回ともお隣の席の方はかなり長時間熟睡していらっしゃいましたので、多分、駄目な方は駄目なんだろうと思います。
特に、水くん・ユミコさん・キムちゃん、この3人のうち誰か一人でも苦手な人がいたらもう駄目だろうと思います。
だって、この3人のうちの二人が喋っているダケの場面が、2時間のうち半分以上を占めるんだもん。その中に嫌いな人がいたら、絶対無理だと思う。目を閉じて、ひたすら時間が過ぎるのを待つしかない。(ごめんなさい。その気持ちはとても良くわかる…)
でも。
その3人が嫌いじゃなくて、
多少のつじつまの合わなさには目をつぶれて(←だって正塚さんだもん)(正塚さんにしては、“多少”ですんでるから大丈夫)、
…キューバ近代史、じゃなくてもいいけど、なんらかの革命の「その後」について多少の興味や知識がある方なら、
ぜったい楽しめると思います。
お芝居の舞台は、キューバ。
明記されてはいませんが、あからさまにキューバを舞台にしている。
チャモロ(大湖せしる)のモデルは明らかにカストロだし、
サルディバル(未来優希)のモデルは、カストロによって政権を追われた独裁者・バティスタ。
そして、ネロ(水夏希)とエスコバル(彩吹真央)の二人は、
1952年のバティスタのクーデターの協力者でありながら、1953年のカストロの蜂起が起こる前に(あるいは、それに前後して)政権から離れた、という設定の、架空の人物。
だから。
ネロとエスコバルの思想は、ものすごく現実的(リアリスティック)なわけです。
学生(リナレス/音月桂)の机上の空論、理想論とはわけが違う。
「俺はやれることをやる」というネロの宣言は、「どうせやれないことは出来ないんだ」という諦めと、「だからこそ、やれることをきちんとやることが一歩になるなら、やり続けるだけだ」という信念になる。
……ものすごく切ないです。
彼が、どうしてそんなことを言うのか、を考えると、それだけで泣きたくなる。
だって彼は。
彼ら二人は、すでに一つの革命を成し遂げて、それが理想とは全く違う方向へ行ってしまうのを手を拱いて見守るしかなかった過去があるのだから。
今まで、正塚作品の主人公として何度も描かれてきた「革命家くずれ」(「ブエノスアイレスの風に」の主人公・ニコラスもその一人)。
彼らの「敗北」は、文字通りの敗北なのだと私はなんとなく思っていました。
「戦い」で敗れ、一人生き残ってしまった「レ・ミゼラブル」のマリウスのように。
彼らの嘆きは「空のテーブル、空の椅子」でマリウスが叫ぶ絶望と同じで、彼らと一緒に死にたかった、何故俺一人ここに居るんだ、という叫びなのだろう、と。
でも。
「革命」の失敗には、こういうパターンがあるんですよね。
「革命」自体は成功したけれども、「理想」の実現は成らなかった、という絶望的な敗北が。
「戦い」に敗北したならば、もう一度武器を取って闘えば、あるいは勝てることもあるかもしれない。
でも。
「勝利をこの手に掴んで」、そして「やってみた」けれども、
「理想を実現することはできなかった」……
これは、痛い。
決してやり直すことのできない、やり直してもどうにもならない、根本的な失敗。
……正塚さんの、真情なんだろうな、これは。
彼の前歴は知りませんが、安田講堂に立て篭もった人の一人だったのかもしれない、と思いました。
独りよがりな理想を語り、
不謹慎で不道徳な「大人たち」から権力を奪い、「真面目で正直な」自分たち若者が権力を握れば、それだけで世界は良くなるはずだ、という思い込み。
彼らにとって、「権力」は振り回すためのものではなく、握るべきものなわけです。「人々のために」。
でも、いざ権力を握ってみると、それを振り回さずにいられる人はいない。
ネロは、それを知らなかった。
でも、最初の革命でそれを知った。
だから。
もう二度と、権力を握るために動くことはしない、と。
誰の手からも権力は遠ざけておこう、と。
そのために、自身は政権を離れながら、サルディバルを押さえる手段は確保しておいた。
いざとなれば、サルディバルを止めることができるように。
これだけの手痛い失敗を経ても、まだ完全には諦めないネロの精神力、タフネスさには感心せざるをえません。
そして、その状況の中で、
「権力」を振り回すことなく、「自分のやれること」を探す根気よさ、も。
…えーっと。
ネタバレしないで、簡単に書くつもりだったのに(涙)、つい熱くなってしまった。
でも、まぁ、とにかくお勧めです!
誰がなんといおうと、らぎちゃんがキレイだ!!(←…あれっ?)
雪組85期萌えの猫には、目にも心にも毒な場面がたくさんあって、息が止まりそうでした……。
荻田さん、正塚さん、本当に本当にありがとうございますm(_ _)m。
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2009年のタカラヅカ
2008年8月29日 宝塚全体・OG2009年の、最初の3ヶ月くらいのラインナップが発表になりました。
反応したいことはたーーーっくさん!あるのですが、
ちょっと時間がないので、後日ゆっくり書きたいと思います。
でもでも、とりあえずこれだけ。
キムちゃん、青年館初主演おめでとう!!
そして、ひろみちゃんカラマーゾフ出演おめでとう!!スメルジャコフかぁ、嬉しいなあ、楽しみだなあ☆
花組は予定通り「大王四神記」。
一本モノなんですね。うーん、原作つきの小池さんだからまぁ……大丈夫かなあ(^ ^;ゞ。
少なくとも、衣装が似合うことは間違いないもんね!(←ポジティヴシンキング)
星組さん、雪組さん、どちらもなかなか面白そうな作品をそろえてきましたね。来年から公演期間が短くなるのに、チケットは手に入るんでしょうか………(T T)。
なにはともあれ、2009年のタカラヅカが良作ばかりで大いに盛り上がって、だけど、私にはちゃーんとチケットが回ってくることを、心の底から祈りつつ★
.
反応したいことはたーーーっくさん!あるのですが、
ちょっと時間がないので、後日ゆっくり書きたいと思います。
でもでも、とりあえずこれだけ。
キムちゃん、青年館初主演おめでとう!!
そして、ひろみちゃんカラマーゾフ出演おめでとう!!スメルジャコフかぁ、嬉しいなあ、楽しみだなあ☆
花組は予定通り「大王四神記」。
一本モノなんですね。うーん、原作つきの小池さんだからまぁ……大丈夫かなあ(^ ^;ゞ。
少なくとも、衣装が似合うことは間違いないもんね!(←ポジティヴシンキング)
星組さん、雪組さん、どちらもなかなか面白そうな作品をそろえてきましたね。来年から公演期間が短くなるのに、チケットは手に入るんでしょうか………(T T)。
なにはともあれ、2009年のタカラヅカが良作ばかりで大いに盛り上がって、だけど、私にはちゃーんとチケットが回ってくることを、心の底から祈りつつ★
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専科の轟悠さんのディナーショーのメンバーが発表されました。
出演:轟悠、未涼亜希、桜一花。
そうきたか(T T)
東宝公演中の雪組、大劇場公演中の宙組、直前の月組、そして星組の全ツ&バウメンバーは無理なので、星組のお休みメンバーか花組の全ツORお休み組しかないなー、とは思っていましたが。
そして、メインが轟さんってことは、どの組と組むにしてもそれなりのスターが出演するんだろうし、そうなると花組の全ツ組の可能性が高いかな、とも予想しておりましたが。
………もうちょっと下級生できてくれると思っていたのに(T T)。
私は、残念だけど今回はトライしません。
(どうせ観られないだろうけど)
………まっつと一花と誰か、のディナーショーだったら、万難を廃して最低でも2回は観た(い)でしょうけれども………、
ディナーショーは、主演者のファンのためのものだと思うから。
ご覧になる方、ぜひレポートをお願いいたしますm(_ _)m。
……ぜーーーったい観に来るであろう雪組85期Check!をお忘れなく……↓↓↓↓
別件ですが。
知らないうちに、宝塚歌劇団の公式サイトトップページが変わっていて、びっくりしました(@ @;ゞ
いつ変わったんだ!?
まぁでも、使いにくいなーと思うのは私がFLASH嫌いだからなんでしょうか。数年前の、全面FLASHが大流行だった頃によくあったようなトップになっちゃって、すごーーーく重たい。
宝塚歌劇のトップページなんて、もっとシンプルでいいと思うんですけどねぇ。
真ん中の公演案内の画像のところはFLASHでいいから、上下のメニュー部分はふつーにHTMLで組んでほしい。この程度なら、寸分たがわぬデザインが可能だもん。わざわざFLASHにする意味がわからない!
メニュー部分さえすぐアクセスできれば、FLASHの読み込みが遅くても気にならないのに、トップに戻るたびに延々と「Loading……」って待たされて、本当に腹が立つ。
せめて、FLASHは常識的なモニターサイズ(今だったら1024×768かな?)にブラウザの枠をひいた、いわゆる「ファーストビュー」サイズで作って貰いたい。
特に縦幅は、短すぎるくらいでちょうどいいです。
下ナビの意味がなーいっ!!(怒)
ぶつぶつぶつ………(不満)
.
出演:轟悠、未涼亜希、桜一花。
そうきたか(T T)
東宝公演中の雪組、大劇場公演中の宙組、直前の月組、そして星組の全ツ&バウメンバーは無理なので、星組のお休みメンバーか花組の全ツORお休み組しかないなー、とは思っていましたが。
そして、メインが轟さんってことは、どの組と組むにしてもそれなりのスターが出演するんだろうし、そうなると花組の全ツ組の可能性が高いかな、とも予想しておりましたが。
………もうちょっと下級生できてくれると思っていたのに(T T)。
私は、残念だけど今回はトライしません。
(どうせ観られないだろうけど)
………まっつと一花と誰か、のディナーショーだったら、万難を廃して最低でも2回は観た(い)でしょうけれども………、
ディナーショーは、主演者のファンのためのものだと思うから。
ご覧になる方、ぜひレポートをお願いいたしますm(_ _)m。
……ぜーーーったい観に来るであろう雪組85期Check!をお忘れなく……↓↓↓↓
別件ですが。
知らないうちに、宝塚歌劇団の公式サイトトップページが変わっていて、びっくりしました(@ @;ゞ
いつ変わったんだ!?
まぁでも、使いにくいなーと思うのは私がFLASH嫌いだからなんでしょうか。数年前の、全面FLASHが大流行だった頃によくあったようなトップになっちゃって、すごーーーく重たい。
宝塚歌劇のトップページなんて、もっとシンプルでいいと思うんですけどねぇ。
真ん中の公演案内の画像のところはFLASHでいいから、上下のメニュー部分はふつーにHTMLで組んでほしい。この程度なら、寸分たがわぬデザインが可能だもん。わざわざFLASHにする意味がわからない!
メニュー部分さえすぐアクセスできれば、FLASHの読み込みが遅くても気にならないのに、トップに戻るたびに延々と「Loading……」って待たされて、本当に腹が立つ。
せめて、FLASHは常識的なモニターサイズ(今だったら1024×768かな?)にブラウザの枠をひいた、いわゆる「ファーストビュー」サイズで作って貰いたい。
特に縦幅は、短すぎるくらいでちょうどいいです。
下ナビの意味がなーいっ!!(怒)
ぶつぶつぶつ………(不満)
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TBSで放映された「さんちゃんねる」を、猫にしては珍しくオンタイムで見ました。
…単に録画予約するのをすっかり忘れていたので、慌ててテレビつけたんですけどね、会社で(笑)。
一緒に残業していた同僚と、インスタントラーメンを食べながら見ていたんですが。
らぎ(柊巴)ちゃんといづるん(天勢いづる)が並んで大笑いしているのを見て(←一瞬でしたけど)
あ、桂と幾松だ、と。
…あれからもうすぐ一年になるというのに、最初に思うのはそれなんだな、と感慨深く思いながら。
それにしても、らぎちゃんのど金髪、すごくないですか?
誰かと思ったよ…(^ ^;ゞ 今回のお芝居はキューバが舞台だから、黒髪に黒塗りだとばかり思っていたのに(←まだCS見てないのがバレバレ)
っていうか、そんなところチェックしてるの君一人だから。
本題に戻ろうよ、ね?
えーっと。
一緒にラーメンを啜っていた同僚が、
「この人かっこいいね」と言ったのは、キム(音月桂)ちゃんでした。
「え、どっちかっていうと可愛いタイプだと思うんだけど」
と言ったら、
「いや、あの座り方は凄い」と。
………いや、あの、その、全員あの座り方だから。
キミが「可愛い」とコメントしたひろみ(彩那音)(←実に目が高い友を持って幸せだ)ちゃんも、あんなもんだから!
私が一番受けたのは、さんまさんに「ラストスカート」のエピソードを追求された水くんだったんですが。
挙動不審すぎるよ、その反応!
ただ、やはり「すみれコード」がぴんと来ない同僚たちは全然面白さがわからないらしく、一人で受けている私を不思議そうーになまぬるーく見守ってくれました(*^ ^*)。
ちょっと恥ずかしかった///
基本的に、喋ってたのはマヤさん、組長、水くん、となみちゃん、キムちゃん、テルくん、(真波)そらちゃん、ヒメ(舞咲りん)、かおり(晴華みどり)ちゃん、コマ(沙央くらま)ちゃん、、、、くらいでしたっけ?
あとは新公チームの方で、せしるとみみちゃんとがおりちゃん、でしたよね。みみちゃん可愛かったなあ〜〜。
収録の後、またお稽古して、
そして、昨日が新公本番だったんですよね。どうだったんでしょうねぇ〜☆(←せしるは、あの頭で主演したのか!?)
音楽学校時代の掃除についてのエピソードで、「自分も朝早くから師匠の家に行って、家中掃除してた」という話を披露してくれたさんまさん。
結局、宝塚って「芸事」の一分野なんだ、ってことなんでしょうね。日本独特の、「内弟子」制度、というか。
芸事は、技術を教えるものではなく、心意気を継承するものなのだ、とでもいうのでしょうか。よく言えば。まずは掃除をするところから、というのが、お笑いでもお能でも宝塚でも同じだというのが面白いなーと思います。
ユミコちゃんの「男に間違えられた」エピソードが切なかった。
(涼花)リサちゃんが抜群に可愛かったーーーー(*^ ^*)
ヒメが「まぁー、見るからに娘役らしくて可愛らしい!」みたいなコメントを貰っていたことにちょっとウケてしまった(汗)
「宝塚の男役ってこういう人(←真波そら)ばっかりかと思っていたけど、意外とふつーなんだね」と発言した友よ。
きみの「ふつー」の感覚が私にはわからないよ…。
まさかテレビ見ながらメモをとるわけにもいかないし、
同僚の反応が気になってちらちら見ていたりもしたので、あまり内容を覚えていないのですが(^ ^;ゞ
とりあえず、“だるまさんがころんだ”に爆笑しました。
コマ、GJ。
是非ナウオンで、全員でやってほしい…。
素直に大ウケしているさんまさんが、男前でした☆
.
…単に録画予約するのをすっかり忘れていたので、慌ててテレビつけたんですけどね、会社で(笑)。
一緒に残業していた同僚と、インスタントラーメンを食べながら見ていたんですが。
らぎ(柊巴)ちゃんといづるん(天勢いづる)が並んで大笑いしているのを見て(←一瞬でしたけど)
あ、桂と幾松だ、と。
…あれからもうすぐ一年になるというのに、最初に思うのはそれなんだな、と感慨深く思いながら。
それにしても、らぎちゃんのど金髪、すごくないですか?
誰かと思ったよ…(^ ^;ゞ 今回のお芝居はキューバが舞台だから、黒髪に黒塗りだとばかり思っていたのに(←まだCS見てないのがバレバレ)
っていうか、そんなところチェックしてるの君一人だから。
本題に戻ろうよ、ね?
えーっと。
一緒にラーメンを啜っていた同僚が、
「この人かっこいいね」と言ったのは、キム(音月桂)ちゃんでした。
「え、どっちかっていうと可愛いタイプだと思うんだけど」
と言ったら、
「いや、あの座り方は凄い」と。
………いや、あの、その、全員あの座り方だから。
キミが「可愛い」とコメントしたひろみ(彩那音)(←実に目が高い友を持って幸せだ)ちゃんも、あんなもんだから!
私が一番受けたのは、さんまさんに「ラストスカート」のエピソードを追求された水くんだったんですが。
挙動不審すぎるよ、その反応!
ただ、やはり「すみれコード」がぴんと来ない同僚たちは全然面白さがわからないらしく、一人で受けている私を不思議そうーになまぬるーく見守ってくれました(*^ ^*)。
ちょっと恥ずかしかった///
基本的に、喋ってたのはマヤさん、組長、水くん、となみちゃん、キムちゃん、テルくん、(真波)そらちゃん、ヒメ(舞咲りん)、かおり(晴華みどり)ちゃん、コマ(沙央くらま)ちゃん、、、、くらいでしたっけ?
あとは新公チームの方で、せしるとみみちゃんとがおりちゃん、でしたよね。みみちゃん可愛かったなあ〜〜。
収録の後、またお稽古して、
そして、昨日が新公本番だったんですよね。どうだったんでしょうねぇ〜☆(←せしるは、あの頭で主演したのか!?)
音楽学校時代の掃除についてのエピソードで、「自分も朝早くから師匠の家に行って、家中掃除してた」という話を披露してくれたさんまさん。
結局、宝塚って「芸事」の一分野なんだ、ってことなんでしょうね。日本独特の、「内弟子」制度、というか。
芸事は、技術を教えるものではなく、心意気を継承するものなのだ、とでもいうのでしょうか。よく言えば。まずは掃除をするところから、というのが、お笑いでもお能でも宝塚でも同じだというのが面白いなーと思います。
ユミコちゃんの「男に間違えられた」エピソードが切なかった。
(涼花)リサちゃんが抜群に可愛かったーーーー(*^ ^*)
ヒメが「まぁー、見るからに娘役らしくて可愛らしい!」みたいなコメントを貰っていたことにちょっとウケてしまった(汗)
「宝塚の男役ってこういう人(←真波そら)ばっかりかと思っていたけど、意外とふつーなんだね」と発言した友よ。
きみの「ふつー」の感覚が私にはわからないよ…。
まさかテレビ見ながらメモをとるわけにもいかないし、
同僚の反応が気になってちらちら見ていたりもしたので、あまり内容を覚えていないのですが(^ ^;ゞ
とりあえず、“だるまさんがころんだ”に爆笑しました。
コマ、GJ。
是非ナウオンで、全員でやってほしい…。
素直に大ウケしているさんまさんが、男前でした☆
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銀座博品館劇場にて、ミュージカル「SHOUT!」を観てまいりました。
女性5人+演奏3人による、60年代ロンドンを舞台にしたミュージカル。
一言で感想を書くのが非常に難しい作品ではありましたが、
間違いなく一見の価値はありました。
うん、楽しかったですー!とっても!
「Stylish&Cool」モデル系美女・ブルー=紫吹淳
「Domestic&Material」良妻賢母代表・オレンジ=樹里咲穂
「Sexy&Surprising」恋多き女性・グリーン=岡千絵
「Naive&Unique」キュートな個性派・レッド=入絵加奈子
「Adventurous&Enthusiastic」パワフルガール・イエロー=森口博子
いやーーーーー、この5人を集めたキャスティングディレクターに、まずは大きな拍手を送りたいです。
すごかった!!
だってもう、岡千絵さん、リカさん、樹里ちゃんの三人が、ミニスカはいて並ぶんですよ!!(壊)
しかも、リカさんはただのミニじゃないの。超ミニ。
鼻血。
いやー、良いモノを見せていただきました。
まずは、岡・樹里の二人を従えてさえ、「超絶スタイルのモデル系」と言われて説得力のあるリカさんの凄味。
サスーン風の、っていうか60年代風のショートボブにくっきりアイラインのモードメイクがものすごく似合って、そのまま本当にファッションショーに出てきそう。一人だけモデル立ちだし、モデル歩きだし、なんだか凄くいい感じに浮いていました。
ソロ歌は、他の4人の声がパワフルすぎてちょっと……えーっと(^ ^; 元々やわらかくてぼわんと響く声なので、パワーに欠けていたのは否めません。でも、コーラスの低音でつやのある声が響いていて、素晴らしかったです。
リカさんがいたからこそ、あの難しいコーラスができたんだと思う。さすがの貫禄でした!
チラシやカーテンコールのイメージほど「主演」色のない作品でしたけれども、リカさんはリカさんの仕事をきっちりこなして、良い作品に仕上げたなーと思います。あの“超絶スタイル”は他にいないし、良い配役だったと思います。
樹里ちゃんは、今更何もコメントすることはありません。
主役のいない作品ですが、基本的にコーラスのリードを取るのは殆どオレンジ。これは、元々オレンジの仕事なのか、樹里ちゃんだから任されたのか、オリジナルを観たことがないのでわからないのですが…
キャラクターもキュートで可愛かったです。
恋愛結婚するんだけど、夫が実は同性愛者だった(らしい)という設定で、帰ってこない旦那を待ってキッチンドランカーになっった、という設定の場面とかあるんですが、どんなに悲惨(なはずの)場面でも、樹里ちゃんがやるとなんともいえずキュートになってしまうのが凄いなあ、と。
パントマイムで酒を飲んで、パントマイムで掃除をして、パントマイムで窓を拭いて(←これが爆笑でした…ホントはすごく哀しいんだけど)、パントマイムでまた酒をがぶ呑みする……
樹里ちゃんって、私が思っていたよりもっと凄い人なのかも、と
思いました。
月組ファンとしては、樹里ちゃんとリカさんが並んでいるのを観るだけでなんだか懐しくて、幸せな気持ちでした☆(ベルナルド&アニタも、ニコラス&リカルドも、大好きだったなぁ…)
岡千絵さんは、ス・テ・キ。
色っぽくてハチャメチャで、スタイル抜群!ちょっと垂れ目に唇の下のつけぼくろが色っぽい。本当に、可愛くてイイオンナなんですよね♪
男を次から次と変えていく“恋多き”セクシーガール、だけど最後には「たったひとりのベターハーフ」と出会って幸せに結婚する。
結婚がイコール幸せではない(オレンジ)けれども、愛する人と結婚して共に生きることが幸せ(グリーン)なのだ、と、そんなメッセージを担うキャラクターでした。
ちょっとヤバい場面もあったりして、「清く正しく美しい」宝塚ファンの猫なんぞは思わず目を伏せてしまったりするんですけれども(←え?)、とにかく歌も芝居も踊りも、何もかもステキでした(はぁと)
何を着せても似合う人間離れしたスタイルの3人は、基本的に脚線美を強調するミニスカートにパンプスのスタイル。
そして、加奈子ちゃんには黒のハイソックス、森口さんには白いビニールのブーツ、という絶妙なアイテムを加えて、キャラクターの個性づくりに一役かう…衣装は十川ヒロコさん、でいいのかな?実に見事な仕事をされていました。
どれも本当に似合ってて可愛かったです♪
60年代ファッションは、私にとってはかなり“レトロな”ファッションなんですけれども。それでも、この舞台で披露される衣装の数々は、「世界の最先端だったロンドン」の薫りが色濃く出ていて、とても新鮮でした。
博子さんはポール・マッカートニーのファンで、彼のおっかけをやっちゃうような積極的な女の子。なにごとにも体当たりでぶつかっていく、冒険的でアメリカンなイメージ。
私は、タレントとしての「森口博子」を全然知らない(←あの頃から本当にテレビを見ていなかった…)人間なのですが、あまりの歌の巧さと魅力に、本当にびっくりしました。
ってゆーか、可愛い〜!!40歳にはとても見えない。どう見ても樹里ちゃんと同世代でしょ!?という感じ。
美人で、エネルギッシュで、パワフルで、ものすごーく魅力的。後半に大きなナンバーが集中しているのですが、ホントステキでした♪ダンスはあまり得意でないようでしたが、ちゃんとついてってたし、何よりリズム感がいいんですね。
とにかく、歌の巧いのには驚きました。「タイタニック」、観られなかったのが残念です…。せっかく来年再演されるのに、出ないなんて(涙)。
加奈子ちゃんは、結構お久しぶり………かな?
一番最近に観たのは何だろう。相変わらずちっさくて可愛くて、歌声がパワフルで、顔芸すごくて、最高に面白かったです。
他の4人よりだいぶ年下の設定で、物語の最初は中学生かなにかなんですよね、たしか。それがまた違和感アリアリな可愛らしさで。
相変わらずだなあ〜、と。
永遠の少女、といえば、ミュージカル界には土居裕子さんとか、伊東恵里さんとか、他にも劇団四季関係に何人かいますけれども。
加奈子ちゃんの「少女」っぷりは、結構怖いところが毎回良い味になっているんですよね…。今回も、あまりにもレッドがハマり役すぎて、本当に驚いてしまいました。
あれだけの顔芸ができる「永遠の少女」っていない……(^ ^;ゞ。
「ミス・サイゴン」の初演が1992年だから、加奈子ちゃんの名前を初めて覚えてから、もう16年もたつんですね。
キムもエポニーヌも、本当に大好きでした。特にエポニーヌは、個人的には歌穂ちゃんより好きになったくらい、当たり役だったと今でも思っています。
あのキムが、エポニーヌが、
16年を経て、レッドが演れる女優になったんですね。
素晴らしい、と思います。心の底から。これからも、舞台でお会いできるのを楽しみにしています。
作品的には、「すごく楽しいけどワケが解らない」というのが正直なところでした。
60年代のロンドン・ポップスを次から次へと歌いついで、その合間にショートコントが挟まる形式のショー。
架空の女性誌「SHOUT」をキーに、
1962年から1970年までを一年づつ、
その年に流行った音楽と、その年に起こった事件をネタに、
5人の女の子(レッドがローティーン→、他の4人はハイティーン→)の生活と恋を、一人芝居(っていうか、コント)でつづっていく。
…何の予習もせずに客席に座ってしまったので、まず、この作品の形式を理解するまでにちょっと時間がかかりました。
いきなり5人の歌から始まって、怒涛のように歌い踊られてしまうので、息をつく暇がないんですよね。
ああ、こういう形式で進むんだな、と、大枠が見えてきたのは、もう終わりかけの頃で。それまで結構混乱しっぱなしで、もったいないことしたなあと思います。
これからご覧になる方は、“そーゆー形式なのね”と頭の隅においとかれると良いかもしれません。
そうやって、一年一年、丁寧に思い出を辿っていって、
女の子たちも、一年一年、丁寧に年を重ねていって。
男と出会い、別れ、また出会い、また別れ…
「話題はLOVE。だってそれしかないじゃない!?」
という年頃から、
「わたしらしく」
を合言葉に、生き方を模索しはじめる年齢になって。
そして。
ラストシーンは、たぶんもう80年代なんですよね。ちゃんと、ファッションがそんな感じになっているし。
彼女らも一人前の大人のオンナになって、それぞれに「自分の人生」と「人生の伴侶」を見つけている、時代。
そして、
「あの頃は楽しかったね!」と語り合う、5人のキュートな女性たち。
その輝き、
そのエネルギー、
その、生きるために必要な、パワー。
生きることは楽しいでしょう?というメッセージが明快で、あまりの眩しさに涙が出ました。
嫌なことがたくさんあるわけですよ。5人の人生には。
美人じゃなかったり、
男と長続きしなかったり、
夫がホモだったり、
出会いが無かったり、
……自分がレズだったり。
マリファナを吸ってみたり、
LSDに逃げてみたり、
いろいろやってみて、
でも、逃げられない。
逃げたって仕方が無い。だって、生きているんだもの。
生きていれば、嫌なことはたくさんある。
でも、
……楽しい事だって、あるじゃない?
難しいなあ、と思ったのは、私があまりにも「60年代ロンドン」について何も知らないからなのだと思います。
曲も2曲くらいしかわからなかったし、ダンスも見覚えがない。
とにかく、芝居の中にちりばめられた当時の当地ネタがさっぱりわからない。時代の空気がせっかく舞台の上に色濃くあるのに、それを感じられない自分がとても悲しかった。
そういう、「2008年の日本」の観客にはわからない、あるいは気づきにくいネタについては、もう少しわかりやすく表現できなかったのかなあ、と思ったことは否定しません。
ただ、今回の「SHOUT!」については、プログラムで「60年代ロンドン」という特別な時代に関する薀蓄を語るページが充実していて、とても面白かったです。
まぁ、開演前にこれを読んだ方がいいかどうか、は、判断の分かれるところだと思いますが。
でもまぁ、わからなくても感動はできます。
感動は頭で理解したって得られない。感動するのはハートですから。
5人の女の子たちの10年間を一緒に追体験して、
そして最後に、
「楽しかったね」「生きるのって楽しいよね」と、力強く言ってもらえる、感動。
……そうだね、楽しいのかもしれないね。
自分自身が、楽しく生きよう!と思いさえすれば。
まぁ、論じるより観るが易し。
ぜひぜひみなさま、お時間のアキがありましたら、ご観劇くださいませ(今月末まで)。
そして、ぜひぜひ私に細かいネタの種を教えてくださいm(_ _)m。
あ。
一つだけ忠告。休憩無しなので、開演前のトイレは必須ですよ♪
.
女性5人+演奏3人による、60年代ロンドンを舞台にしたミュージカル。
一言で感想を書くのが非常に難しい作品ではありましたが、
間違いなく一見の価値はありました。
うん、楽しかったですー!とっても!
「Stylish&Cool」モデル系美女・ブルー=紫吹淳
「Domestic&Material」良妻賢母代表・オレンジ=樹里咲穂
「Sexy&Surprising」恋多き女性・グリーン=岡千絵
「Naive&Unique」キュートな個性派・レッド=入絵加奈子
「Adventurous&Enthusiastic」パワフルガール・イエロー=森口博子
いやーーーーー、この5人を集めたキャスティングディレクターに、まずは大きな拍手を送りたいです。
すごかった!!
だってもう、岡千絵さん、リカさん、樹里ちゃんの三人が、ミニスカはいて並ぶんですよ!!(壊)
しかも、リカさんはただのミニじゃないの。超ミニ。
鼻血。
いやー、良いモノを見せていただきました。
まずは、岡・樹里の二人を従えてさえ、「超絶スタイルのモデル系」と言われて説得力のあるリカさんの凄味。
サスーン風の、っていうか60年代風のショートボブにくっきりアイラインのモードメイクがものすごく似合って、そのまま本当にファッションショーに出てきそう。一人だけモデル立ちだし、モデル歩きだし、なんだか凄くいい感じに浮いていました。
ソロ歌は、他の4人の声がパワフルすぎてちょっと……えーっと(^ ^; 元々やわらかくてぼわんと響く声なので、パワーに欠けていたのは否めません。でも、コーラスの低音でつやのある声が響いていて、素晴らしかったです。
リカさんがいたからこそ、あの難しいコーラスができたんだと思う。さすがの貫禄でした!
チラシやカーテンコールのイメージほど「主演」色のない作品でしたけれども、リカさんはリカさんの仕事をきっちりこなして、良い作品に仕上げたなーと思います。あの“超絶スタイル”は他にいないし、良い配役だったと思います。
樹里ちゃんは、今更何もコメントすることはありません。
主役のいない作品ですが、基本的にコーラスのリードを取るのは殆どオレンジ。これは、元々オレンジの仕事なのか、樹里ちゃんだから任されたのか、オリジナルを観たことがないのでわからないのですが…
キャラクターもキュートで可愛かったです。
恋愛結婚するんだけど、夫が実は同性愛者だった(らしい)という設定で、帰ってこない旦那を待ってキッチンドランカーになっった、という設定の場面とかあるんですが、どんなに悲惨(なはずの)場面でも、樹里ちゃんがやるとなんともいえずキュートになってしまうのが凄いなあ、と。
パントマイムで酒を飲んで、パントマイムで掃除をして、パントマイムで窓を拭いて(←これが爆笑でした…ホントはすごく哀しいんだけど)、パントマイムでまた酒をがぶ呑みする……
樹里ちゃんって、私が思っていたよりもっと凄い人なのかも、と
思いました。
月組ファンとしては、樹里ちゃんとリカさんが並んでいるのを観るだけでなんだか懐しくて、幸せな気持ちでした☆(ベルナルド&アニタも、ニコラス&リカルドも、大好きだったなぁ…)
岡千絵さんは、ス・テ・キ。
色っぽくてハチャメチャで、スタイル抜群!ちょっと垂れ目に唇の下のつけぼくろが色っぽい。本当に、可愛くてイイオンナなんですよね♪
男を次から次と変えていく“恋多き”セクシーガール、だけど最後には「たったひとりのベターハーフ」と出会って幸せに結婚する。
結婚がイコール幸せではない(オレンジ)けれども、愛する人と結婚して共に生きることが幸せ(グリーン)なのだ、と、そんなメッセージを担うキャラクターでした。
ちょっとヤバい場面もあったりして、「清く正しく美しい」宝塚ファンの猫なんぞは思わず目を伏せてしまったりするんですけれども(←え?)、とにかく歌も芝居も踊りも、何もかもステキでした(はぁと)
何を着せても似合う人間離れしたスタイルの3人は、基本的に脚線美を強調するミニスカートにパンプスのスタイル。
そして、加奈子ちゃんには黒のハイソックス、森口さんには白いビニールのブーツ、という絶妙なアイテムを加えて、キャラクターの個性づくりに一役かう…衣装は十川ヒロコさん、でいいのかな?実に見事な仕事をされていました。
どれも本当に似合ってて可愛かったです♪
60年代ファッションは、私にとってはかなり“レトロな”ファッションなんですけれども。それでも、この舞台で披露される衣装の数々は、「世界の最先端だったロンドン」の薫りが色濃く出ていて、とても新鮮でした。
博子さんはポール・マッカートニーのファンで、彼のおっかけをやっちゃうような積極的な女の子。なにごとにも体当たりでぶつかっていく、冒険的でアメリカンなイメージ。
私は、タレントとしての「森口博子」を全然知らない(←あの頃から本当にテレビを見ていなかった…)人間なのですが、あまりの歌の巧さと魅力に、本当にびっくりしました。
ってゆーか、可愛い〜!!40歳にはとても見えない。どう見ても樹里ちゃんと同世代でしょ!?という感じ。
美人で、エネルギッシュで、パワフルで、ものすごーく魅力的。後半に大きなナンバーが集中しているのですが、ホントステキでした♪ダンスはあまり得意でないようでしたが、ちゃんとついてってたし、何よりリズム感がいいんですね。
とにかく、歌の巧いのには驚きました。「タイタニック」、観られなかったのが残念です…。せっかく来年再演されるのに、出ないなんて(涙)。
加奈子ちゃんは、結構お久しぶり………かな?
一番最近に観たのは何だろう。相変わらずちっさくて可愛くて、歌声がパワフルで、顔芸すごくて、最高に面白かったです。
他の4人よりだいぶ年下の設定で、物語の最初は中学生かなにかなんですよね、たしか。それがまた違和感アリアリな可愛らしさで。
相変わらずだなあ〜、と。
永遠の少女、といえば、ミュージカル界には土居裕子さんとか、伊東恵里さんとか、他にも劇団四季関係に何人かいますけれども。
加奈子ちゃんの「少女」っぷりは、結構怖いところが毎回良い味になっているんですよね…。今回も、あまりにもレッドがハマり役すぎて、本当に驚いてしまいました。
あれだけの顔芸ができる「永遠の少女」っていない……(^ ^;ゞ。
「ミス・サイゴン」の初演が1992年だから、加奈子ちゃんの名前を初めて覚えてから、もう16年もたつんですね。
キムもエポニーヌも、本当に大好きでした。特にエポニーヌは、個人的には歌穂ちゃんより好きになったくらい、当たり役だったと今でも思っています。
あのキムが、エポニーヌが、
16年を経て、レッドが演れる女優になったんですね。
素晴らしい、と思います。心の底から。これからも、舞台でお会いできるのを楽しみにしています。
作品的には、「すごく楽しいけどワケが解らない」というのが正直なところでした。
60年代のロンドン・ポップスを次から次へと歌いついで、その合間にショートコントが挟まる形式のショー。
架空の女性誌「SHOUT」をキーに、
1962年から1970年までを一年づつ、
その年に流行った音楽と、その年に起こった事件をネタに、
5人の女の子(レッドがローティーン→、他の4人はハイティーン→)の生活と恋を、一人芝居(っていうか、コント)でつづっていく。
…何の予習もせずに客席に座ってしまったので、まず、この作品の形式を理解するまでにちょっと時間がかかりました。
いきなり5人の歌から始まって、怒涛のように歌い踊られてしまうので、息をつく暇がないんですよね。
ああ、こういう形式で進むんだな、と、大枠が見えてきたのは、もう終わりかけの頃で。それまで結構混乱しっぱなしで、もったいないことしたなあと思います。
これからご覧になる方は、“そーゆー形式なのね”と頭の隅においとかれると良いかもしれません。
そうやって、一年一年、丁寧に思い出を辿っていって、
女の子たちも、一年一年、丁寧に年を重ねていって。
男と出会い、別れ、また出会い、また別れ…
「話題はLOVE。だってそれしかないじゃない!?」
という年頃から、
「わたしらしく」
を合言葉に、生き方を模索しはじめる年齢になって。
そして。
ラストシーンは、たぶんもう80年代なんですよね。ちゃんと、ファッションがそんな感じになっているし。
彼女らも一人前の大人のオンナになって、それぞれに「自分の人生」と「人生の伴侶」を見つけている、時代。
そして、
「あの頃は楽しかったね!」と語り合う、5人のキュートな女性たち。
その輝き、
そのエネルギー、
その、生きるために必要な、パワー。
生きることは楽しいでしょう?というメッセージが明快で、あまりの眩しさに涙が出ました。
嫌なことがたくさんあるわけですよ。5人の人生には。
美人じゃなかったり、
男と長続きしなかったり、
夫がホモだったり、
出会いが無かったり、
……自分がレズだったり。
マリファナを吸ってみたり、
LSDに逃げてみたり、
いろいろやってみて、
でも、逃げられない。
逃げたって仕方が無い。だって、生きているんだもの。
生きていれば、嫌なことはたくさんある。
でも、
……楽しい事だって、あるじゃない?
難しいなあ、と思ったのは、私があまりにも「60年代ロンドン」について何も知らないからなのだと思います。
曲も2曲くらいしかわからなかったし、ダンスも見覚えがない。
とにかく、芝居の中にちりばめられた当時の当地ネタがさっぱりわからない。時代の空気がせっかく舞台の上に色濃くあるのに、それを感じられない自分がとても悲しかった。
そういう、「2008年の日本」の観客にはわからない、あるいは気づきにくいネタについては、もう少しわかりやすく表現できなかったのかなあ、と思ったことは否定しません。
ただ、今回の「SHOUT!」については、プログラムで「60年代ロンドン」という特別な時代に関する薀蓄を語るページが充実していて、とても面白かったです。
まぁ、開演前にこれを読んだ方がいいかどうか、は、判断の分かれるところだと思いますが。
でもまぁ、わからなくても感動はできます。
感動は頭で理解したって得られない。感動するのはハートですから。
5人の女の子たちの10年間を一緒に追体験して、
そして最後に、
「楽しかったね」「生きるのって楽しいよね」と、力強く言ってもらえる、感動。
……そうだね、楽しいのかもしれないね。
自分自身が、楽しく生きよう!と思いさえすれば。
まぁ、論じるより観るが易し。
ぜひぜひみなさま、お時間のアキがありましたら、ご観劇くださいませ(今月末まで)。
そして、ぜひぜひ私に細かいネタの種を教えてくださいm(_ _)m。
あ。
一つだけ忠告。休憩無しなので、開演前のトイレは必須ですよ♪
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宝塚月組・龍真咲さんが出演されている「ハートフォード生命」のCMを見ました……ハートフォード生命さんのHPで。
6月のトークショー以来、まさお熱が再燃していた猫ですが、博多座のジェラルド&ジャッキー(特にジャッキー☆)で完全に盛り上がっているらしく、とりあえずブロマイドプレゼントに応募してみました(^ ^)。当たるといいなあ〜♪
ハートフォード生命さんのサイトはこちら。
http://www.hartfordlife.co.jp/
タカラヅカな衣装に身を包み、かっこつけて歌い、踊る、かっこいいまさお………
……ふつーにテレビを見ていてこれが流れたら、心臓止まるかもしれん、と思いました。
なんで、って、……恥ずかしくて。
いや、かっこいいんですけどね、まさおは。
さすがにいい声だし!
でも、
……恥ずかしいよーーーーっ!!
「ハートフォードせいめーーーい♪」と、朗々と笑顔で歌いきるまさおは、ものすごく痛々しくて素敵なんですけど、
私には耐えられないかも…。
普段まったく民放を見ない人間なので、私自身が普通に生活していて、「たまたま」このCMを見てしまう可能性はほぼ無いのですが。
会社の同僚とかがこれを見たら、どういう反応をするんだろう…とか、何か聞かれたら何て答えよう…とか、そんなことを考えるから余計恥ずかしくなるんですよねぇ。
ふつーの人にとっては、ふつーの(ちょっと珍しい)CM、くらいの印象なのでしょうか。
それとも、「ほえー、なんじゃこりゃあ!!」って感じなのでしょうか……?
もう、今日から実放映されているんですよね、このCM。
実際にテレビでご覧になった方、いかがでしたか…?(弱気)
学生時代からの親友が某大手の生保レディ(それも、かなり偉いらしい)をやっているため、ハートフォードさんがいくらがんばってくださっても、素晴らしい商品をたくさんお持ちでも、なかなかこれ以上保険に入ることが難しい猫ではありますが。
……せめて、こうやって日記に書いてみたりすることで、少しでも広告宣伝効果があがり、ハートフォード生命さんが末永く宝塚のスポンサーを続けてくださるよう祈っています。
……でも、メイキングで素のまさおが歌っているのを見てもやっぱり恥ずかしい……(←何故だ)
といいつつ、鏡に向かって何度も振りを確認するまさおの、そのプロな笑顔にちょっと惚れました(*^ ^*)。
しかし、プロの駄目だしっていうのは的確なものなんですね。
「歌うのに一生懸命すぎて、『応援しますよ!』という気持ちが伝わらない」かー。さすがだなーーーー(感心)
なにはともあれ。
ハートフォード生命保険株式会社さんと宝塚歌劇団の、さらなる発展を祈っています☆
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6月のトークショー以来、まさお熱が再燃していた猫ですが、博多座のジェラルド&ジャッキー(特にジャッキー☆)で完全に盛り上がっているらしく、とりあえずブロマイドプレゼントに応募してみました(^ ^)。当たるといいなあ〜♪
ハートフォード生命さんのサイトはこちら。
http://www.hartfordlife.co.jp/
タカラヅカな衣装に身を包み、かっこつけて歌い、踊る、かっこいいまさお………
……ふつーにテレビを見ていてこれが流れたら、心臓止まるかもしれん、と思いました。
なんで、って、……恥ずかしくて。
いや、かっこいいんですけどね、まさおは。
さすがにいい声だし!
でも、
……恥ずかしいよーーーーっ!!
「ハートフォードせいめーーーい♪」と、朗々と笑顔で歌いきるまさおは、ものすごく痛々しくて素敵なんですけど、
私には耐えられないかも…。
普段まったく民放を見ない人間なので、私自身が普通に生活していて、「たまたま」このCMを見てしまう可能性はほぼ無いのですが。
会社の同僚とかがこれを見たら、どういう反応をするんだろう…とか、何か聞かれたら何て答えよう…とか、そんなことを考えるから余計恥ずかしくなるんですよねぇ。
ふつーの人にとっては、ふつーの(ちょっと珍しい)CM、くらいの印象なのでしょうか。
それとも、「ほえー、なんじゃこりゃあ!!」って感じなのでしょうか……?
もう、今日から実放映されているんですよね、このCM。
実際にテレビでご覧になった方、いかがでしたか…?(弱気)
学生時代からの親友が某大手の生保レディ(それも、かなり偉いらしい)をやっているため、ハートフォードさんがいくらがんばってくださっても、素晴らしい商品をたくさんお持ちでも、なかなかこれ以上保険に入ることが難しい猫ではありますが。
……せめて、こうやって日記に書いてみたりすることで、少しでも広告宣伝効果があがり、ハートフォード生命さんが末永く宝塚のスポンサーを続けてくださるよう祈っています。
……でも、メイキングで素のまさおが歌っているのを見てもやっぱり恥ずかしい……(←何故だ)
といいつつ、鏡に向かって何度も振りを確認するまさおの、そのプロな笑顔にちょっと惚れました(*^ ^*)。
しかし、プロの駄目だしっていうのは的確なものなんですね。
「歌うのに一生懸命すぎて、『応援しますよ!』という気持ちが伝わらない」かー。さすがだなーーーー(感心)
なにはともあれ。
ハートフォード生命保険株式会社さんと宝塚歌劇団の、さらなる発展を祈っています☆
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月組博多座公演「ME AND MY GIRL」、千秋楽おめでとうございます。
さぞ盛り上がったことでしょうねぇ(*^ ^*)。ねこも行きたかったです…。とりあえず、応接間でビルを教育する場面で、京さんのマリアが博多弁のアドリブをかましてくれたというレポートが届きました。Yちゃんありがとう!
本当に楽しい作品で、下級生の成長も著しく、いい公演でした。
きりやん、次は薫君ですね!大野さんの王朝もの!羨ましい……。藤井さんが踊りまくらせそうなショーもあるので、お休みの間にもう少し肉をつけて、がんばってほしいです。
しずくちゃん、新公とは全く違う経験だったと思いますが、素晴らしい成長ぶりでした。初舞台の時から目立っていた美貌が、これから花開くのかと思うとワクワクします!好みがわかれる声なので、もう少しコントロールできるようになると鬼に金棒かと(はぁと)
トップ娘役不在の組で、あれこれ苦労もありそうですが、この博多座を乗り切ったことを自信に、がんばってください!ご活躍を祈っています。
人数は本来の半分でも、「月組」らしい薫り高さは100%で持っていってくれた博多座メンバー&京さんに、乾杯!
今日は個人的にすごく運の無い日で(涙)した。
すっごく寝不足だったのに、日付が変わって今日になった途端にちょっとトラブルがあって3時頃まで眠れなかったし、
天候不順のせいか乗る電車乗る電車すべて遅れて公演に遅刻するし(最後には私が乗るから遅れるんじゃないかという気がしてきたよ…)、私が外に出ると雨が降り出すし、駅は人がいっぱいだし、さばきは拾えないし、出すつもりだった手紙はすっかり忘れて家に持って帰ってきてしまったし、やっと五体満足で家に帰り着いたかと思ったら某ジェンヌさんからのサマーカードが雨に濡れて“へにょっ”となっているし……、
………とにかく散々な一日でした(涙)。
ま、そんな日もあるさ。
あごで受け止めて、スマイル、スマイル、スマイル〜(^ ^)
オリンピックも終わってしまったし、明日から仕事がんばろう…。
.
さぞ盛り上がったことでしょうねぇ(*^ ^*)。ねこも行きたかったです…。とりあえず、応接間でビルを教育する場面で、京さんのマリアが博多弁のアドリブをかましてくれたというレポートが届きました。Yちゃんありがとう!
本当に楽しい作品で、下級生の成長も著しく、いい公演でした。
きりやん、次は薫君ですね!大野さんの王朝もの!羨ましい……。藤井さんが踊りまくらせそうなショーもあるので、お休みの間にもう少し肉をつけて、がんばってほしいです。
しずくちゃん、新公とは全く違う経験だったと思いますが、素晴らしい成長ぶりでした。初舞台の時から目立っていた美貌が、これから花開くのかと思うとワクワクします!好みがわかれる声なので、もう少しコントロールできるようになると鬼に金棒かと(はぁと)
トップ娘役不在の組で、あれこれ苦労もありそうですが、この博多座を乗り切ったことを自信に、がんばってください!ご活躍を祈っています。
人数は本来の半分でも、「月組」らしい薫り高さは100%で持っていってくれた博多座メンバー&京さんに、乾杯!
今日は個人的にすごく運の無い日で(涙)した。
すっごく寝不足だったのに、日付が変わって今日になった途端にちょっとトラブルがあって3時頃まで眠れなかったし、
天候不順のせいか乗る電車乗る電車すべて遅れて公演に遅刻するし(最後には私が乗るから遅れるんじゃないかという気がしてきたよ…)、私が外に出ると雨が降り出すし、駅は人がいっぱいだし、さばきは拾えないし、出すつもりだった手紙はすっかり忘れて家に持って帰ってきてしまったし、やっと五体満足で家に帰り着いたかと思ったら某ジェンヌさんからのサマーカードが雨に濡れて“へにょっ”となっているし……、
………とにかく散々な一日でした(涙)。
ま、そんな日もあるさ。
あごで受け止めて、スマイル、スマイル、スマイル〜(^ ^)
オリンピックも終わってしまったし、明日から仕事がんばろう…。
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ME AND MY GIRL in博多【5】
2008年8月21日 宝塚(月) コメント (4)月組博多座公演「ME AND MY GIRL」。
●パブ
応接間から外出の準備をするビルと、ヘザーセット&召使。
ヘザーセットにコートを着せ掛けるのは同じですが、一人になった召使の星那由貴くん(大劇場では彩星りおん)の、ニコニコ笑顔が可愛かったです。銃を渡しながらすごーく嬉しそうに“ご主人さま”に尻尾振ってる感じで(^ ^)。
頭が小さくて可愛かったです。いつも結構目立つところに立っていて、かーなーりー小芝居していらっしゃいました(笑)。
パブのマスターは鼓英夏さん。
大劇場のえりおっと(姿樹えり緒)は、普通に真面目で温かみのあるマスター、って感じでしたが、鼓さんは相変わらず小芝居系でちょこまか動いてました(^ ^)。しっかし化粧が変わったような気がする……痩せたせいかな?すごいキレイになっててびっくりしました。
やっぱりのぞみ(楠恵華)ちゃんに似てるー(小芝居せずにはいられないキャラクター含めて)
ピアニストは海桐望さん。本当に弾いているようにしか見えなくて、ものすごく凝視してしまいましたが、指の動きといい、腕の動きといい、明らかに強弱もきちんとつけて弾いてましたね。実際に音を出しても大丈夫だったんじゃないかと思うほど危なげない感じでした。
大劇場で弾いていたしの(朝桐紫乃)ちゃんは、どちらかといえば客とのコミュニケーションの雰囲気が秀逸で大好きだったのですが。うーん、海桐くん、すごいなー。
(今気づいたんですが、ピアニストは朝桐→海桐なんですね)(←だからなんだとゆーんだ)
パブの客が、たぶん…あまり自信はないのですが、
上手側のベンチに座っているのが翔我つばきくんと五十鈴ひかりちゃん、ピアノ回りは、ピアノの上手側にいるのが篁くんと真愛涼歌ちゃん、ピアノの向こう側が、上手から美宙果恋ちゃん、凜華もえちゃん、貴澄隼人くん&愛那結梨ちゃん……だったと思います。
五十鈴くんはこういうときも達者ですねー。ちょっと前まで、何をやっても可愛らしくなってしまって“シャープさ”“男役らしさ”を出すのに苦労されているように思っていたのですが、今回はすごく自然体でも普通に男らしくて良かったです。
新公最終学年が近づいた頃って、本当に凄い勢いで“男役”になっていかれますよね、みなさん。観るたびにびっくりします。
翔我くんは、召使の時のカチッとセットした髪よりも、この時とか、二幕のランベスの街角の通行人の時のちょっとラフにしたときの方がカッコイイです。笑顔が結構華やかで印象に残る。ただ、公演時間のほとんどを召使で過ごすので、そっちの髪や化粧をもう少し工夫したほうが……と思いましたが。
篁くんは、観るたびに違う小芝居をしていて、なんだか何をやっていたのか覚えていません。ただ、ビルがサリーと会話していて銃を向けてきたとき、驚きのあまり自分にビールをぶっかける芝居は、毎回やっていたような気がします。だんだん派手になってきてましたけど。
慌てて拭いてあげる涼歌ちゃんが、日によって「大丈夫?」とか「冷たくない?」とか、そんな感じで話しかけながら優しく拭いてあげている回と、「ホントにドジなんだから!もうっ!」って感じで乱暴にゴシゴシ拭いている回があったんですけど、あれはアドリブなんでしょうか。事前打ち合わせしているんでしょうか…。
この二人が面白すぎて、下手側の4人があまりチェックできなかったのが残念です。本公演でも、毎回いろいろやってて楽しそうだったなあ、あの連中…。
ビルとサリーについては。
もう何も言葉が出ないほど、とにかく可愛くて可愛くて、切なくて。
しずくサリーの、「ビルにわからせる方法を考えればいいんだよ!」という明るい口調が、思いっきり泣かせてくれました。
新公の時は、しずくサリーの突き抜けたような真剣さに“この子はまだ子供すぎて、それがどういうことか判ってないんだ”、と、ものすごく切なくなったのですが。
博多の、『歳上の恋人の前ですこーし背伸びしているサリー』は、ものすごく朗らかに、明快に同じ台詞を言ったんですよね…。“本当はわかっているのに、現実から目を逸らしている”ように見えて、また違う意味で切なくなりました。
園加のジョン卿は、この場面、本当に秀逸でした。
目元に色気があるんですよねー、このひとは。ビルとサリーのやりとりを、ちょっと目を細めて眺めるさまが、めっちゃくちゃカッコイイ。
大人の男の色香が漂って。
そして、この瞬間に、ジョンは“サリー”という女の子を知るんですね。育ちの悪い、競馬場にいけばそこらにいくらでもいて、貴族の自分に誘いをかける下品な女の子たちのお仲間くらいに思っていた彼が。
必死で虚勢をはって、あごをあげて涙をこらえているサリーをみて。
ある意味、恋をするんだと思う。
いや、“恋していた自分”を、思い出したのかな?
マリアの若い頃って、サリーみたいだったではないかしら?
気が強くて、自分が信じたことは譲らなくて。
…そう、博多座を観て初めて思いました(ごめんなさい)。
ビルのためにはあたしが傍にいない方がいい、と気づいたら。
ビルのために、あたしはいなくならなくちゃ、と決めたら絶対に譲らない。
貴族だってランベスっ子だって、信じたことに殉じる気持ちは同じなのだ、と。
彼らには彼らの価値観があり、ルールがあるけれども、少なくとも“愛する人の幸せを祈る”気持ちは、同じなのだ、と。
自分が、こんなふうに真っ直ぐに誰かに想いを捧げたことがあっただろうか。
……ある。
懐かしい、幼い日々に。
「サリーのために、マリアをなんとかしてやろう」と思った気持ちは、
半分は「ビルとサリーは、今までどおりランベスで暮らした方が、彼らも幸せだし(恋人たちを引き裂くなんていけないよマリア!)、我々も幸せだ(私たち、一ペニーも貰えませんわ!)」
という気持ち。
でも、残りの半分は、
「マリアにさくらんぼを落としてあげたように、サリーを幸せにするために出来ることは何だろう?」
だったはず。
ビルの教育で四苦八苦するよりも、そんなことは忘れて、今までどおりやることにしたほうが、マリアも幸せに違いない、と。
園加ちゃんは、意外と秘めた想いの伝わる芝居が巧いひとだなーと思うんですよね。感情を開放する役だと、ついテンションが上がりすぎて声も高くなっちゃうし、早口になってしまって台詞が一本調子になってしまいがちだけど、「天の鼓」の博雅とか、抑えた芝居が素敵だったような気がする。(←そこまで書いておいて“気がする”ってオイ…)
とにかく、パブでのジョン卿は、ピアノの陰からビルとサリーを見守るところから、サリーの「一度ハートをなくしたら」を聴きながら、溜息をついてはけるまで、ほんとにほんとにダンディで素敵でした(はぁと)
●ヘアフォード邸のテラス
大劇場から引き続きのワーシントン・ワーシントン夫人(天野ほたる)が美しい。抜群の美しさと優雅さにうっとり〜♪
ビルが登場した瞬間の、マリアやジャッキーの得意げな顔!本当に可愛いです。
紫乃ちゃんジャスパー卿の、「あれは誰かね?」に、自信満々で応える「ウィリアムですよ!」という声に、つい笑ってしまいます。あまりにも嬉しそうで、“声に花が咲いている”感じなので。
ジャスパー卿、ちゃんと普通で自然な「おじいさん」なのがとっても嬉しいです。ジャスパー卿は“変な人”じゃないんだよー!(涙)。紫乃ちゃんはスタイルがいいので、“歳をとって身体は思い通りに動かないけれども、昔はカッコよかったんだろうなあ”、ってふつーに思えるのがいい!
もう少し、あの空気の中に完全に溶け込んでしまえるともっと良いんですけどねぇ…。とりあえず、浮き上がってはいないのでよしとしたいです。(←偉そうにすみませんっ)
あー(花瀬みずか)ちゃん&かえ(良基天音)ちゃんのバターズビー夫妻は、こちらもなんだか普通の夫婦でしたね。あーちゃんの気合一発!!な美貌が目に眩しかったです。なんか、かえちゃんがどことなく眩しそうに自分の妻を見ていたのが可愛らしかった(笑)。
……でも。
かえちゃんが一番面白かったのは、たぶん「ランベス・ウォーク」で踊りだしてから、でしょうね……。
すごかったです。はい。いや、実際にはマギーのパーチェスターという“もっとすごいもの”があったので、最初はあまり目に入らなかったのですが………
……凄かった(@ @)。
ま、ランベス・ウォークは他にも観なくてはいけない人がたーーーっくさん居ますので、無理にとは言いませんが。
バターズビー卿は、私的にはかなりお勧めです♪
ソフィア・ブライトンは萌花ゆりあ。
美しかったー!!小さくて丸い頭の脇に垂れ下がる、大粒の葡萄の房。
なんだかとってもジューシーに見えたし、おいしそうでした。ビルでなくても思わず手を出したいかも。
声そのものはきれいで可愛い声なんですが、芝居としてはまだまだでしたねぇ。そういえば、新公でもあまり動きナシの芝居ONLYの役ってつかなかったですもんね…(同期のひまりんとか、前後の期に芝居巧者がたくさんいたので)。バウ「ホフマン物語」も、台詞がなくて歌だけの「アントニアの母」がメインだったし…。
あ、でも、ステッラは良かったんですよね。あれも台詞のみのお芝居ですが。…今回は、ちょっと残念でした。あいちゃんもみりおくんも、巧かったんだなあ…。
まぁ、まだ終わっていませんので。千秋楽までになんとかなれば!(^ ^)。
全然関係ないんですが、輝城みつるくんってどこで観たのかなーとずーっと思っていたんですが、ホフマンBチームのエリオット(Aチームは五十鈴ひかり)だったんですね!あのソロ歌ってた子か!納得!!
…すみません、話が逸れました。
ディス夫人の妃乃あんじちゃん、メイの蘭乃はなちゃん、どちらも無難な感じでした。あーちゃんの落ち着いたディス夫人と、圧倒される美しさだったしずくのメイを前提にすると、二人ともちょっと苦戦していたかなー?
でも!
メイの本番は、ビルにお尻を撫でられるところじゃなかったんです(*^ ^*)。
ランベス・ウォークが始まって、比較的最初の頃に踊りだす貴族の一人なのは同じなんですが。
舞台下手の方で、たしか響くん(←違うかも)に手を取られて踊りだすときの、不安げな手つき・足どり。
そして、うまく出来たときの嬉しそうな笑顔のチャーミングさ!!
悶えました。客席で。
もう、たまらないほど可愛かったよ〜っ!!
ランベスのメンバーも本当に素敵だし、
ビルとサリーは、もう目が離せないほどくるくる表情が変わって可愛らしいし、
パーチェスターは勝手に目に入ってくるし、
…………
誰も彼もが本当に可愛いんですけれども。
それでも。
「ランベス・ウォーク」博多座版の主役は、誰でもない、マリア夫人。
それだけは間違いない。
次第に盛り上がっていく会場を、
呆然として、
唖然として、
そして、怒りに震えてうろうろと歩き回るマリア。
それを心配そうに見ながら、結構楽しげにランベスの女の子と踊っているジョン卿。
客席降りから戻ってくるメンバーの、
テンションの高さ。
空気の熱さ。
その、真ん中で。
信頼していたヘザーセットたちが、腕をくんで踊りだしたのをみて、
ぷつん、と、マリアの理性が音をたてて切れる。
マリアの絶叫。
喉もかれよと叫んで。
……そして、踊りだす。
自暴自棄。
食事の用意が出来たと聞いて、ドアに吸い込まれていく客たち。
彼らがはけていくと、ビルの帽子を斜めに被った、洒落者の女傑が現れる。
あ。
やっぱり、マリアと、サリー、そっくりじゃん
そう。
引力にひかれて落ちてくる林檎のように、マリアの正体がすとんと落ちてくる。
ビルが愛したひとの、
ジョンが愛したひとの、
正体が。
京さんのウィンクは、それはそれは見事にコケティッシュで、思わず堕ちてしまいそうでした……。
きりやん、もう少しウィンクもがんばれ!(*~ ~*)
.
●パブ
応接間から外出の準備をするビルと、ヘザーセット&召使。
ヘザーセットにコートを着せ掛けるのは同じですが、一人になった召使の星那由貴くん(大劇場では彩星りおん)の、ニコニコ笑顔が可愛かったです。銃を渡しながらすごーく嬉しそうに“ご主人さま”に尻尾振ってる感じで(^ ^)。
頭が小さくて可愛かったです。いつも結構目立つところに立っていて、かーなーりー小芝居していらっしゃいました(笑)。
パブのマスターは鼓英夏さん。
大劇場のえりおっと(姿樹えり緒)は、普通に真面目で温かみのあるマスター、って感じでしたが、鼓さんは相変わらず小芝居系でちょこまか動いてました(^ ^)。しっかし化粧が変わったような気がする……痩せたせいかな?すごいキレイになっててびっくりしました。
やっぱりのぞみ(楠恵華)ちゃんに似てるー(小芝居せずにはいられないキャラクター含めて)
ピアニストは海桐望さん。本当に弾いているようにしか見えなくて、ものすごく凝視してしまいましたが、指の動きといい、腕の動きといい、明らかに強弱もきちんとつけて弾いてましたね。実際に音を出しても大丈夫だったんじゃないかと思うほど危なげない感じでした。
大劇場で弾いていたしの(朝桐紫乃)ちゃんは、どちらかといえば客とのコミュニケーションの雰囲気が秀逸で大好きだったのですが。うーん、海桐くん、すごいなー。
(今気づいたんですが、ピアニストは朝桐→海桐なんですね)(←だからなんだとゆーんだ)
パブの客が、たぶん…あまり自信はないのですが、
上手側のベンチに座っているのが翔我つばきくんと五十鈴ひかりちゃん、ピアノ回りは、ピアノの上手側にいるのが篁くんと真愛涼歌ちゃん、ピアノの向こう側が、上手から美宙果恋ちゃん、凜華もえちゃん、貴澄隼人くん&愛那結梨ちゃん……だったと思います。
五十鈴くんはこういうときも達者ですねー。ちょっと前まで、何をやっても可愛らしくなってしまって“シャープさ”“男役らしさ”を出すのに苦労されているように思っていたのですが、今回はすごく自然体でも普通に男らしくて良かったです。
新公最終学年が近づいた頃って、本当に凄い勢いで“男役”になっていかれますよね、みなさん。観るたびにびっくりします。
翔我くんは、召使の時のカチッとセットした髪よりも、この時とか、二幕のランベスの街角の通行人の時のちょっとラフにしたときの方がカッコイイです。笑顔が結構華やかで印象に残る。ただ、公演時間のほとんどを召使で過ごすので、そっちの髪や化粧をもう少し工夫したほうが……と思いましたが。
篁くんは、観るたびに違う小芝居をしていて、なんだか何をやっていたのか覚えていません。ただ、ビルがサリーと会話していて銃を向けてきたとき、驚きのあまり自分にビールをぶっかける芝居は、毎回やっていたような気がします。だんだん派手になってきてましたけど。
慌てて拭いてあげる涼歌ちゃんが、日によって「大丈夫?」とか「冷たくない?」とか、そんな感じで話しかけながら優しく拭いてあげている回と、「ホントにドジなんだから!もうっ!」って感じで乱暴にゴシゴシ拭いている回があったんですけど、あれはアドリブなんでしょうか。事前打ち合わせしているんでしょうか…。
この二人が面白すぎて、下手側の4人があまりチェックできなかったのが残念です。本公演でも、毎回いろいろやってて楽しそうだったなあ、あの連中…。
ビルとサリーについては。
もう何も言葉が出ないほど、とにかく可愛くて可愛くて、切なくて。
しずくサリーの、「ビルにわからせる方法を考えればいいんだよ!」という明るい口調が、思いっきり泣かせてくれました。
新公の時は、しずくサリーの突き抜けたような真剣さに“この子はまだ子供すぎて、それがどういうことか判ってないんだ”、と、ものすごく切なくなったのですが。
博多の、『歳上の恋人の前ですこーし背伸びしているサリー』は、ものすごく朗らかに、明快に同じ台詞を言ったんですよね…。“本当はわかっているのに、現実から目を逸らしている”ように見えて、また違う意味で切なくなりました。
園加のジョン卿は、この場面、本当に秀逸でした。
目元に色気があるんですよねー、このひとは。ビルとサリーのやりとりを、ちょっと目を細めて眺めるさまが、めっちゃくちゃカッコイイ。
大人の男の色香が漂って。
そして、この瞬間に、ジョンは“サリー”という女の子を知るんですね。育ちの悪い、競馬場にいけばそこらにいくらでもいて、貴族の自分に誘いをかける下品な女の子たちのお仲間くらいに思っていた彼が。
必死で虚勢をはって、あごをあげて涙をこらえているサリーをみて。
ある意味、恋をするんだと思う。
いや、“恋していた自分”を、思い出したのかな?
マリアの若い頃って、サリーみたいだったではないかしら?
気が強くて、自分が信じたことは譲らなくて。
…そう、博多座を観て初めて思いました(ごめんなさい)。
ビルのためにはあたしが傍にいない方がいい、と気づいたら。
ビルのために、あたしはいなくならなくちゃ、と決めたら絶対に譲らない。
貴族だってランベスっ子だって、信じたことに殉じる気持ちは同じなのだ、と。
彼らには彼らの価値観があり、ルールがあるけれども、少なくとも“愛する人の幸せを祈る”気持ちは、同じなのだ、と。
自分が、こんなふうに真っ直ぐに誰かに想いを捧げたことがあっただろうか。
……ある。
懐かしい、幼い日々に。
「サリーのために、マリアをなんとかしてやろう」と思った気持ちは、
半分は「ビルとサリーは、今までどおりランベスで暮らした方が、彼らも幸せだし(恋人たちを引き裂くなんていけないよマリア!)、我々も幸せだ(私たち、一ペニーも貰えませんわ!)」
という気持ち。
でも、残りの半分は、
「マリアにさくらんぼを落としてあげたように、サリーを幸せにするために出来ることは何だろう?」
だったはず。
ビルの教育で四苦八苦するよりも、そんなことは忘れて、今までどおりやることにしたほうが、マリアも幸せに違いない、と。
園加ちゃんは、意外と秘めた想いの伝わる芝居が巧いひとだなーと思うんですよね。感情を開放する役だと、ついテンションが上がりすぎて声も高くなっちゃうし、早口になってしまって台詞が一本調子になってしまいがちだけど、「天の鼓」の博雅とか、抑えた芝居が素敵だったような気がする。(←そこまで書いておいて“気がする”ってオイ…)
とにかく、パブでのジョン卿は、ピアノの陰からビルとサリーを見守るところから、サリーの「一度ハートをなくしたら」を聴きながら、溜息をついてはけるまで、ほんとにほんとにダンディで素敵でした(はぁと)
●ヘアフォード邸のテラス
大劇場から引き続きのワーシントン・ワーシントン夫人(天野ほたる)が美しい。抜群の美しさと優雅さにうっとり〜♪
ビルが登場した瞬間の、マリアやジャッキーの得意げな顔!本当に可愛いです。
紫乃ちゃんジャスパー卿の、「あれは誰かね?」に、自信満々で応える「ウィリアムですよ!」という声に、つい笑ってしまいます。あまりにも嬉しそうで、“声に花が咲いている”感じなので。
ジャスパー卿、ちゃんと普通で自然な「おじいさん」なのがとっても嬉しいです。ジャスパー卿は“変な人”じゃないんだよー!(涙)。紫乃ちゃんはスタイルがいいので、“歳をとって身体は思い通りに動かないけれども、昔はカッコよかったんだろうなあ”、ってふつーに思えるのがいい!
もう少し、あの空気の中に完全に溶け込んでしまえるともっと良いんですけどねぇ…。とりあえず、浮き上がってはいないのでよしとしたいです。(←偉そうにすみませんっ)
あー(花瀬みずか)ちゃん&かえ(良基天音)ちゃんのバターズビー夫妻は、こちらもなんだか普通の夫婦でしたね。あーちゃんの気合一発!!な美貌が目に眩しかったです。なんか、かえちゃんがどことなく眩しそうに自分の妻を見ていたのが可愛らしかった(笑)。
……でも。
かえちゃんが一番面白かったのは、たぶん「ランベス・ウォーク」で踊りだしてから、でしょうね……。
すごかったです。はい。いや、実際にはマギーのパーチェスターという“もっとすごいもの”があったので、最初はあまり目に入らなかったのですが………
……凄かった(@ @)。
ま、ランベス・ウォークは他にも観なくてはいけない人がたーーーっくさん居ますので、無理にとは言いませんが。
バターズビー卿は、私的にはかなりお勧めです♪
ソフィア・ブライトンは萌花ゆりあ。
美しかったー!!小さくて丸い頭の脇に垂れ下がる、大粒の葡萄の房。
なんだかとってもジューシーに見えたし、おいしそうでした。ビルでなくても思わず手を出したいかも。
声そのものはきれいで可愛い声なんですが、芝居としてはまだまだでしたねぇ。そういえば、新公でもあまり動きナシの芝居ONLYの役ってつかなかったですもんね…(同期のひまりんとか、前後の期に芝居巧者がたくさんいたので)。バウ「ホフマン物語」も、台詞がなくて歌だけの「アントニアの母」がメインだったし…。
あ、でも、ステッラは良かったんですよね。あれも台詞のみのお芝居ですが。…今回は、ちょっと残念でした。あいちゃんもみりおくんも、巧かったんだなあ…。
まぁ、まだ終わっていませんので。千秋楽までになんとかなれば!(^ ^)。
全然関係ないんですが、輝城みつるくんってどこで観たのかなーとずーっと思っていたんですが、ホフマンBチームのエリオット(Aチームは五十鈴ひかり)だったんですね!あのソロ歌ってた子か!納得!!
…すみません、話が逸れました。
ディス夫人の妃乃あんじちゃん、メイの蘭乃はなちゃん、どちらも無難な感じでした。あーちゃんの落ち着いたディス夫人と、圧倒される美しさだったしずくのメイを前提にすると、二人ともちょっと苦戦していたかなー?
でも!
メイの本番は、ビルにお尻を撫でられるところじゃなかったんです(*^ ^*)。
ランベス・ウォークが始まって、比較的最初の頃に踊りだす貴族の一人なのは同じなんですが。
舞台下手の方で、たしか響くん(←違うかも)に手を取られて踊りだすときの、不安げな手つき・足どり。
そして、うまく出来たときの嬉しそうな笑顔のチャーミングさ!!
悶えました。客席で。
もう、たまらないほど可愛かったよ〜っ!!
ランベスのメンバーも本当に素敵だし、
ビルとサリーは、もう目が離せないほどくるくる表情が変わって可愛らしいし、
パーチェスターは勝手に目に入ってくるし、
…………
誰も彼もが本当に可愛いんですけれども。
それでも。
「ランベス・ウォーク」博多座版の主役は、誰でもない、マリア夫人。
それだけは間違いない。
次第に盛り上がっていく会場を、
呆然として、
唖然として、
そして、怒りに震えてうろうろと歩き回るマリア。
それを心配そうに見ながら、結構楽しげにランベスの女の子と踊っているジョン卿。
客席降りから戻ってくるメンバーの、
テンションの高さ。
空気の熱さ。
その、真ん中で。
信頼していたヘザーセットたちが、腕をくんで踊りだしたのをみて、
ぷつん、と、マリアの理性が音をたてて切れる。
マリアの絶叫。
喉もかれよと叫んで。
……そして、踊りだす。
自暴自棄。
食事の用意が出来たと聞いて、ドアに吸い込まれていく客たち。
彼らがはけていくと、ビルの帽子を斜めに被った、洒落者の女傑が現れる。
あ。
やっぱり、マリアと、サリー、そっくりじゃん
そう。
引力にひかれて落ちてくる林檎のように、マリアの正体がすとんと落ちてくる。
ビルが愛したひとの、
ジョンが愛したひとの、
正体が。
京さんのウィンクは、それはそれは見事にコケティッシュで、思わず堕ちてしまいそうでした……。
きりやん、もう少しウィンクもがんばれ!(*~ ~*)
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ME AND MY GIRL in博多【4】
2008年8月19日 宝塚(月)月組博多座公演「ME AND MY GIRL」。
●調理場
前場からゆっくりと暗転。闇の中で下級生たちが中央の大きなテーブルのテーブルクロスをはぎ、広間のセットのあれこれを片付けているうちに背景のセットが出てくる。
シンプルな調理場のセットを背景に、「An English Gentleman」のコーラス。ここも随分人数が減りましたけれども、よくがんばってました。人数が減った分、声質やピッチをそろえる努力をしたんでしょうか。それとも、博多座の音響がいいのかしら?驚くほどきれいに響いてました。
ヘザーセットは研ちゃん、チーフメイドはオトキチ(音姫すなお)のまま変わらず。コックはりこ(麻月れんか)ちゃんだけ変わらず、沢希理寿ちゃんのところに海桐望さん、紫門ゆりやくんのところに輝城みつるくん。
りこちゃんは、相変わらずコック帽からひょろっと顔にかかっているシケがすごく色っぽくて素敵。海桐さんは終始落ち着いた雰囲気で、輝城くんは笑窪を凹ませてにこにこと楽しそうに包丁をふるっていました。
なんだか、本当に美味しい料理が出てくるのが心配なのは気のせいだろうか…。
キッチンメイド(青いチェックの衣装で、ナンバーの最後にテーブルに頬杖をつく二人)は、みっぽー(美鳳あや)と紗那ゆずはちゃん。二人とも小さくて愛らしくて、並んでいる姿がキュートで。観ているだけで幸せになれるほど可愛らしいお二人でした。
…ゆずはちゃんって研2だよね。……みっぽー、あなたはいくつよ……。
ビルが入ってきてからスープの鍋を持って出てくる役もみっぽーだったのですが、これがまた、超可愛かったです(はぁと)。チーフメイドのオトキチが「かぼちゃのスープでございます」と言うのに、すかさずビルが言う「そういうあんたは、どてカボチャ」という台詞に、思いっきり吹き出していたのが滅茶苦茶可愛かった!下手に控えるヘザーセット研ちゃんが、慌てて腕を振ってメイドを呼びもどす時の必死さも面白くて、目が離せない場面でした♪
●応接間
ビルが応接間に戻ると、ソファの脇で待っているジャッキー。
まさおも、みりおも、本当にキュートで可愛かったですーっ!
……色気はないけどねっ!(^ ^;)
みりおくんの方が体型が女らしいので、比較的可愛くてお色気あり。そもそも、本当に女優的な美貌ですしね(^ ^)。(城咲)あいちゃんと見比べていた本公演では、色気ではあいちゃんに勝てないよねー、と思っていました(なんたって、あいちゃんは“女”としてスタイル抜群ですから…)が、
比較対象がまさおになると………
「女だな、ヘザーセット」と(^ ^)。
まさおくんはあまりにもスレンダーで、肩幅狭いし、薄いし、胸は多少詰め物していたみたいですが、腰がなさすぎて浮いてたし(汗)。とにかく細くて、まっすぐで、あの身体のどこに内臓が詰まっているのか不思議なくらい。今までどんだけ胴布団まいてたんだか、と思いました。
でも、あの細さでも不思議と「ジャッキー」らしさがあったし、ちゃんと「誘惑」できていたんですよね……。
キュートな愛嬌があって、強引だけど嫌味がなくて、“自分の魅力”を裏表なく信じ切っているところが本当に可愛かった。うん、まさおの魅力は、あの裏表の無さなのかもしれません。自身過剰っぷりが嫌味じゃないんですよね。カラッと明るくて、物怖じしなくて、自信過剰でKYで、ポジティブで前向きで、
うーん、ミュージカル・コメディに必ず一人は出てくる“引っ掻き回しキャラ”を、見事に演じ切ってくれたなあ…。
ああ、まさおくんのリナ(@雨に唄えば)を観てみたい!(^o^)
きりやんのビルは、ジャッキーの誘惑にちゃんと堕ちそうになっているのが実に実に!!可愛かったです。
クッション抱え込んでオロオロしている姿に萌え〜!
振付のあるナンバーではなく、ちゃんと芝居の一場面になっていたことが、とても嬉しかった。
最初から最後まで、ちゃんと「誘惑」するために動いていたジャッキーと、「機能的に正常な生身の肉体をもつ大人の男」として、その誘惑に反応せずにはいられないビル。誘惑に負けそうになっては、そのたびに「イヤ、駄目だ!」と自分に言い聞かせているビルが可愛くて、愛おしくて。観ていてどきどきしました。
本公演の麻子さんビルは、かなみんのサリーに惚れすぎていて他の女なんて全く目に入らない!状態だったので、誘惑するジャッキーが完全に空回りしている感じだったし、
新公のみりおビルは、幼すぎて意味がわかっていない(でもドキドキするよボク……なんだろう病気かなあ?)みたいな感じでしたし。
それぞれの役作りだと思いますし、どの組み合わせも面白かったですけれども。
とりあえず、猫はまさおジャッキー+きりやんビルの組み合わせが一番好きです、ということで(*^ ^*)。
大劇場・東宝と、毎回私はジャッキーに食いつきすぎで、ナンバーをぶった切って出てくるジェラルド&サリーを殆ど観てもいなかったのですが(←ごめんなさいあひちゃん)、
ソファの二人をみて凍りつくジェラルドは、どちらも凄く真剣でしたね(^ ^;
まさおくんは、しばらく真顔で固まってたと思います(^ ^;
みりおくんは、思わず2、3歩駆け寄ろうとして、思いとどまるように立ち止まってそっぽを向いた。ような気がする(海馬よかえってこーい)
「エチケットのレッスンだってぇ〜〜!」という怒りの台詞は、みりおくんの方が真情こもってて、ちょっと泣きそうでした。
あんな声でなじられたら、さすがのジャッキーも少しは反省するんじゃないか、と思って、ソファの方をみたらまさおはまるっきり平然としていたのが笑えて笑えて。
…いや、そこで反省したらジャッキーじゃないんですけど(笑)、みりおくんの芝居がそのくらい迫力あったってことが言いたいんですが。
ああ、愛しているんだなあ、ジャッキーを……と思ったんです。
なんでジャッキーなのさ、とか、
なんて女の趣味が悪いんだ(←女について何も知らないのね)、とか、
そんなことも思うわけですが。
とにかく、みりおくんの「愛している」芝居、っていうのは、ビルの時も思いましたけど、本当に切なくて温かいんですね。
その分、ジャッキーになると遊びに徹しきれない部分があって、まさおジャッキーほどポジティブになりきれないんですよね。
キャラクター自体の嵌り度が、みりおくんはやっぱりジャッキーよりジェラルドなんだなぁ、と思うのです。
ジェラルド、というのは、ひたすら「愛する」役なので。
なんだか、まさおとみりおの話になると本当に止まらないですね、私。
すみませんm(_ _)m。
とりあえず、サリーとジャッキーの嫌味の応酬も愉しくってたまらないわけなんですが。
しずくちゃんのサリーは、最後の「ガウンの綻び、縫っとくほうがいいよ」という台詞を、嫌味としてではなく真顔で言うんですよね。これは友人に言われて気がついたのですが、そういえばサリーはブティックをやりたいって言ってたんですよね
洋服作りに興味がある女の子としては、そりゃー綻び見つけたら言いたくなるでしょう。そのままにしておいたら生地も痛むし、と。
なるほどねー!確かに、そういうところで「自分の夢」をちゃんと大事にしている女の子、というキャラを表現しているんだなあ、と納得しました(^ ^)。
ジャッキーが上手袖にはけた後の、ビルとの会話。
かなみちゃんサリーの、「あんな女に癇癪おこしてもはじまんないよ」という、拗ねたような言い方がとても好きだったので、
ごく普通に怒っているしずくサリーは少し物足りない気もするのですが(^ ^)、
もともと多少は年齢差があるっぽいカップルなので、怒っているサリーの頭をぽんぽんするビル、という萌え構図があってとても可愛いです。なんだかビルの余裕を感じて好きな場面でした。
「あたし、パブにいると飽き飽きしちまうんだけど、ここに来るのも嫌なんだ…」という台詞で寂しさを伝えようとするサリーの不器用さ。この時点で、サリーはまだ自覚してはいないけれども「もうビルとあたしは相応しくないのかもしれない…」という疑問を抱きかけている。
ビルは少し変わったんじゃない?
姿勢が変わったし、
歩き方が変わったし、
衣装の着こなしが変わった。
そして、
……イントネーションが、変わった、と。
でも、ビルは気づかない。
ビルから見えるサリーの姿は、昔から何も変わっていないから。
サリーが変わらないから、サリーの瞳に映る自分が変わったことに気づかない。
「いつも僕を、そばに置いて?」
「二人なら、人生、曲がらないで生きていけるわ…」
短いナンバーですが、大好きな曲です。「Hold My Hand」。
しずくちゃんも、このあたりの音域は比較的安定して出るので、安心して聴いていられるし(はぁと)
そこへ乱入してくる若人たち。
ここは比較的、東宝からの継続メンバーが多かったかな?
広大なヘアフォード邸で週末を過ごそう!と遊びに来ている大勢の貴族の若者たちの、集団見合いみたいなものなんでしょうかねぇ、あのナンバーは(笑)。どこを見ても可愛いカップルだらけで、目移りして疲れるんですけれども。
…それにしても、今回の博多座公演は小さくて可愛い人ばっかりですね(^ ^;ゞ。
どのカップルも、本当に本当に可愛かったです…(惚)
マリア侯爵夫人たちが登場して若者たちが退場すると、かなり真剣勝負の芝居の場面に。
ジョン卿・園加のダンディぶりがよかったです☆すぐに追い出されてしまうけど(汗)。
パーチェスター・マギー(星条海斗)の、やり過ぎラインを完全にオーバーしている浮いた芝居が、実に実に場面の中にしっくりはまっていたことに感動しました。まー、未沙さんとは175度くらい違う役柄でしたねぇ(^ ^)。
浮いてるんですよ?でも、その浮きっぷりが見事で、ついつい笑ってしまう、という感じ。
ビルの冗談(「土台石を…」)に吹き出してみせ、「Please Turn Over」の発音練習の吹っ飛び具合も、「お屋敷の弁護士」をひとくさり歌ってマリア夫人に止められた時の焦りようも、みんなみんな、“やり過ぎだから面白い!”存在感がちゃんと出てました。毎回これじゃ困るけど、パーチェスターとしては成功だったと思います☆
マリア夫人の京さんは、見事の一言。
「ンごきンげんいかンがですか、ヘアフォード卿?」と、ガ行をすべて鼻濁音で処理する発音。
ビルをして「上流社会の人間にあごがないのが何故かわかった……」というのが実感こもってて爆笑。とにかく面白いです。
そして、大事なこと。
マリアが大真面目。
大劇場・東宝で演じたタキさんは、この場面は比較的“貴族の奥方”から離れて、“出雲綾”で演じていた印象がありました。
笑いっぱなしでとても面白い場面だったのですけれども、貴族か……?という感じ。
最後、下手にハケる時に「アマリラが!」と言われて慌てて避ける(あるいは踏み潰す)仕草も、京さんは“反射的に避けようとして、からかわれたことに気づいて怒る”という、一番シンプルな芝居をきっちりされていて、それがいかにも“貴族”っぽいなぁ、と感心したんですよね。
タキさんのマリアは、貴族というより“普通の優しいおばさん”だったのですが、京さん、あんなにキュートでコケティッシュで可愛いのに、“威厳”を見せ付けるような場面はどこにもないのに、どうしてあんなに“典型的な貴族の奥方”になりきれるのか、不思議でなりません。
……庶民とは何が違うんでしょうか、ねぇ、京さん……?
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●調理場
前場からゆっくりと暗転。闇の中で下級生たちが中央の大きなテーブルのテーブルクロスをはぎ、広間のセットのあれこれを片付けているうちに背景のセットが出てくる。
シンプルな調理場のセットを背景に、「An English Gentleman」のコーラス。ここも随分人数が減りましたけれども、よくがんばってました。人数が減った分、声質やピッチをそろえる努力をしたんでしょうか。それとも、博多座の音響がいいのかしら?驚くほどきれいに響いてました。
ヘザーセットは研ちゃん、チーフメイドはオトキチ(音姫すなお)のまま変わらず。コックはりこ(麻月れんか)ちゃんだけ変わらず、沢希理寿ちゃんのところに海桐望さん、紫門ゆりやくんのところに輝城みつるくん。
りこちゃんは、相変わらずコック帽からひょろっと顔にかかっているシケがすごく色っぽくて素敵。海桐さんは終始落ち着いた雰囲気で、輝城くんは笑窪を凹ませてにこにこと楽しそうに包丁をふるっていました。
なんだか、本当に美味しい料理が出てくるのが心配なのは気のせいだろうか…。
キッチンメイド(青いチェックの衣装で、ナンバーの最後にテーブルに頬杖をつく二人)は、みっぽー(美鳳あや)と紗那ゆずはちゃん。二人とも小さくて愛らしくて、並んでいる姿がキュートで。観ているだけで幸せになれるほど可愛らしいお二人でした。
…ゆずはちゃんって研2だよね。……みっぽー、あなたはいくつよ……。
ビルが入ってきてからスープの鍋を持って出てくる役もみっぽーだったのですが、これがまた、超可愛かったです(はぁと)。チーフメイドのオトキチが「かぼちゃのスープでございます」と言うのに、すかさずビルが言う「そういうあんたは、どてカボチャ」という台詞に、思いっきり吹き出していたのが滅茶苦茶可愛かった!下手に控えるヘザーセット研ちゃんが、慌てて腕を振ってメイドを呼びもどす時の必死さも面白くて、目が離せない場面でした♪
●応接間
ビルが応接間に戻ると、ソファの脇で待っているジャッキー。
まさおも、みりおも、本当にキュートで可愛かったですーっ!
……色気はないけどねっ!(^ ^;)
みりおくんの方が体型が女らしいので、比較的可愛くてお色気あり。そもそも、本当に女優的な美貌ですしね(^ ^)。(城咲)あいちゃんと見比べていた本公演では、色気ではあいちゃんに勝てないよねー、と思っていました(なんたって、あいちゃんは“女”としてスタイル抜群ですから…)が、
比較対象がまさおになると………
「女だな、ヘザーセット」と(^ ^)。
まさおくんはあまりにもスレンダーで、肩幅狭いし、薄いし、胸は多少詰め物していたみたいですが、腰がなさすぎて浮いてたし(汗)。とにかく細くて、まっすぐで、あの身体のどこに内臓が詰まっているのか不思議なくらい。今までどんだけ胴布団まいてたんだか、と思いました。
でも、あの細さでも不思議と「ジャッキー」らしさがあったし、ちゃんと「誘惑」できていたんですよね……。
キュートな愛嬌があって、強引だけど嫌味がなくて、“自分の魅力”を裏表なく信じ切っているところが本当に可愛かった。うん、まさおの魅力は、あの裏表の無さなのかもしれません。自身過剰っぷりが嫌味じゃないんですよね。カラッと明るくて、物怖じしなくて、自信過剰でKYで、ポジティブで前向きで、
うーん、ミュージカル・コメディに必ず一人は出てくる“引っ掻き回しキャラ”を、見事に演じ切ってくれたなあ…。
ああ、まさおくんのリナ(@雨に唄えば)を観てみたい!(^o^)
きりやんのビルは、ジャッキーの誘惑にちゃんと堕ちそうになっているのが実に実に!!可愛かったです。
クッション抱え込んでオロオロしている姿に萌え〜!
振付のあるナンバーではなく、ちゃんと芝居の一場面になっていたことが、とても嬉しかった。
最初から最後まで、ちゃんと「誘惑」するために動いていたジャッキーと、「機能的に正常な生身の肉体をもつ大人の男」として、その誘惑に反応せずにはいられないビル。誘惑に負けそうになっては、そのたびに「イヤ、駄目だ!」と自分に言い聞かせているビルが可愛くて、愛おしくて。観ていてどきどきしました。
本公演の麻子さんビルは、かなみんのサリーに惚れすぎていて他の女なんて全く目に入らない!状態だったので、誘惑するジャッキーが完全に空回りしている感じだったし、
新公のみりおビルは、幼すぎて意味がわかっていない(でもドキドキするよボク……なんだろう病気かなあ?)みたいな感じでしたし。
それぞれの役作りだと思いますし、どの組み合わせも面白かったですけれども。
とりあえず、猫はまさおジャッキー+きりやんビルの組み合わせが一番好きです、ということで(*^ ^*)。
大劇場・東宝と、毎回私はジャッキーに食いつきすぎで、ナンバーをぶった切って出てくるジェラルド&サリーを殆ど観てもいなかったのですが(←ごめんなさいあひちゃん)、
ソファの二人をみて凍りつくジェラルドは、どちらも凄く真剣でしたね(^ ^;
まさおくんは、しばらく真顔で固まってたと思います(^ ^;
みりおくんは、思わず2、3歩駆け寄ろうとして、思いとどまるように立ち止まってそっぽを向いた。ような気がする(海馬よかえってこーい)
「エチケットのレッスンだってぇ〜〜!」という怒りの台詞は、みりおくんの方が真情こもってて、ちょっと泣きそうでした。
あんな声でなじられたら、さすがのジャッキーも少しは反省するんじゃないか、と思って、ソファの方をみたらまさおはまるっきり平然としていたのが笑えて笑えて。
…いや、そこで反省したらジャッキーじゃないんですけど(笑)、みりおくんの芝居がそのくらい迫力あったってことが言いたいんですが。
ああ、愛しているんだなあ、ジャッキーを……と思ったんです。
なんでジャッキーなのさ、とか、
なんて女の趣味が悪いんだ(←女について何も知らないのね)、とか、
そんなことも思うわけですが。
とにかく、みりおくんの「愛している」芝居、っていうのは、ビルの時も思いましたけど、本当に切なくて温かいんですね。
その分、ジャッキーになると遊びに徹しきれない部分があって、まさおジャッキーほどポジティブになりきれないんですよね。
キャラクター自体の嵌り度が、みりおくんはやっぱりジャッキーよりジェラルドなんだなぁ、と思うのです。
ジェラルド、というのは、ひたすら「愛する」役なので。
なんだか、まさおとみりおの話になると本当に止まらないですね、私。
すみませんm(_ _)m。
とりあえず、サリーとジャッキーの嫌味の応酬も愉しくってたまらないわけなんですが。
しずくちゃんのサリーは、最後の「ガウンの綻び、縫っとくほうがいいよ」という台詞を、嫌味としてではなく真顔で言うんですよね。これは友人に言われて気がついたのですが、そういえばサリーはブティックをやりたいって言ってたんですよね
洋服作りに興味がある女の子としては、そりゃー綻び見つけたら言いたくなるでしょう。そのままにしておいたら生地も痛むし、と。
なるほどねー!確かに、そういうところで「自分の夢」をちゃんと大事にしている女の子、というキャラを表現しているんだなあ、と納得しました(^ ^)。
ジャッキーが上手袖にはけた後の、ビルとの会話。
かなみちゃんサリーの、「あんな女に癇癪おこしてもはじまんないよ」という、拗ねたような言い方がとても好きだったので、
ごく普通に怒っているしずくサリーは少し物足りない気もするのですが(^ ^)、
もともと多少は年齢差があるっぽいカップルなので、怒っているサリーの頭をぽんぽんするビル、という萌え構図があってとても可愛いです。なんだかビルの余裕を感じて好きな場面でした。
「あたし、パブにいると飽き飽きしちまうんだけど、ここに来るのも嫌なんだ…」という台詞で寂しさを伝えようとするサリーの不器用さ。この時点で、サリーはまだ自覚してはいないけれども「もうビルとあたしは相応しくないのかもしれない…」という疑問を抱きかけている。
ビルは少し変わったんじゃない?
姿勢が変わったし、
歩き方が変わったし、
衣装の着こなしが変わった。
そして、
……イントネーションが、変わった、と。
でも、ビルは気づかない。
ビルから見えるサリーの姿は、昔から何も変わっていないから。
サリーが変わらないから、サリーの瞳に映る自分が変わったことに気づかない。
「いつも僕を、そばに置いて?」
「二人なら、人生、曲がらないで生きていけるわ…」
短いナンバーですが、大好きな曲です。「Hold My Hand」。
しずくちゃんも、このあたりの音域は比較的安定して出るので、安心して聴いていられるし(はぁと)
そこへ乱入してくる若人たち。
ここは比較的、東宝からの継続メンバーが多かったかな?
広大なヘアフォード邸で週末を過ごそう!と遊びに来ている大勢の貴族の若者たちの、集団見合いみたいなものなんでしょうかねぇ、あのナンバーは(笑)。どこを見ても可愛いカップルだらけで、目移りして疲れるんですけれども。
…それにしても、今回の博多座公演は小さくて可愛い人ばっかりですね(^ ^;ゞ。
どのカップルも、本当に本当に可愛かったです…(惚)
マリア侯爵夫人たちが登場して若者たちが退場すると、かなり真剣勝負の芝居の場面に。
ジョン卿・園加のダンディぶりがよかったです☆すぐに追い出されてしまうけど(汗)。
パーチェスター・マギー(星条海斗)の、やり過ぎラインを完全にオーバーしている浮いた芝居が、実に実に場面の中にしっくりはまっていたことに感動しました。まー、未沙さんとは175度くらい違う役柄でしたねぇ(^ ^)。
浮いてるんですよ?でも、その浮きっぷりが見事で、ついつい笑ってしまう、という感じ。
ビルの冗談(「土台石を…」)に吹き出してみせ、「Please Turn Over」の発音練習の吹っ飛び具合も、「お屋敷の弁護士」をひとくさり歌ってマリア夫人に止められた時の焦りようも、みんなみんな、“やり過ぎだから面白い!”存在感がちゃんと出てました。毎回これじゃ困るけど、パーチェスターとしては成功だったと思います☆
マリア夫人の京さんは、見事の一言。
「ンごきンげんいかンがですか、ヘアフォード卿?」と、ガ行をすべて鼻濁音で処理する発音。
ビルをして「上流社会の人間にあごがないのが何故かわかった……」というのが実感こもってて爆笑。とにかく面白いです。
そして、大事なこと。
マリアが大真面目。
大劇場・東宝で演じたタキさんは、この場面は比較的“貴族の奥方”から離れて、“出雲綾”で演じていた印象がありました。
笑いっぱなしでとても面白い場面だったのですけれども、貴族か……?という感じ。
最後、下手にハケる時に「アマリラが!」と言われて慌てて避ける(あるいは踏み潰す)仕草も、京さんは“反射的に避けようとして、からかわれたことに気づいて怒る”という、一番シンプルな芝居をきっちりされていて、それがいかにも“貴族”っぽいなぁ、と感心したんですよね。
タキさんのマリアは、貴族というより“普通の優しいおばさん”だったのですが、京さん、あんなにキュートでコケティッシュで可愛いのに、“威厳”を見せ付けるような場面はどこにもないのに、どうしてあんなに“典型的な貴族の奥方”になりきれるのか、不思議でなりません。
……庶民とは何が違うんでしょうか、ねぇ、京さん……?
.
ME AND MY GIRL in博多【3】
2008年8月18日 宝塚(月) コメント (2)花組の大伴れいかさんが、昨日の花組東宝劇場公演千秋楽日付けで退団されたことが発表されました。
……全然知りませんでした。
ファンの方はご存知だったのでしょうか?知らなかったんならお気の毒だなあ(T T)。
集合日付け以外の「事後発表」って初めて聞いたような気がするのですが、前例があったのでしょうか?
下級生の集合日退団でさえ寂しいのに、あれだけの上級生になって事後発表とは……(@ @)。吃驚です。
たとえ、大階段を降りて挨拶して……は出来ないにしても、せめて、何らかの形でお見送りしたかった。元月組の千紘れいかさんの時も、集合日の翌日だったかに発表があって、楽でのご挨拶やパレードこそなかったけれども、とにかく「お見送り」することは出来たのに。
何があったのか知りませんが、前から決まっていたのなら発表だけでもしてほしかったです。それが残念。
せっかく一公演ご一緒したのになー。
……なにはともあれ。
みほちゃん・かりやんと合わせて3人、みなさまのお幸せを祈っていますm(_ _)m。
と、いうわけで。
月組博多座公演「ME AND MY GIRL」、下級生編、です。
●プロローグ〜ヘアフォード邸
「客の紳士」は鼓英夏さん、有瀬そうさん、篁祐希くん。これに仲買人のりこ(麻月れんか)ちゃん、響れおなくん、まん(貴千碧)ちゃん、千海華蘭ちゃん、輝城みつるくんを入れて8人で踊り、唄う。
大劇場では、仲買人は同じく5人ですが、紳士は10人以上いたことを思えば、少ない人数でよく空間を埋めたな、という感じでした。
まぁ、舞台のサイズも違うし、そもそもプロローグのカーテン前の人数はそんなに違っていないと思うので、そんなに感心するほどではないのかもしれませんが。
みっぽー(美鳳あや)が確かりこちゃんと組んでいて。
「ファンシー・ダンス」か何かでもこの二人が組んだ場面があったのですが、そのときは「り、り、りこちゃん!?そんなところで何してんの!お姉さまの邪魔でしょう!?」くらいの存在だったりこちゃんが、いつの間にやらすっかり大人びて格好良くなって、みっぽーを落ち着いてリードできる風格が(ちょっとだけ)身についていたのに感心しました。ダンスというほどのダンス場面んではありませんが、身のこなしのキレイなカップルで、いい芝居してました。っていうか、お髭、似合いすぎです…。
(天野)ほたるは本当にキレイだったなあ〜!
鼓くんは、なんだか化粧が変わったような気がしました。細面の繊細な顔だちですが、なんだか男前だったなあ。歌いながら相手の女性(ほたるだったかな?)の肩を抱いたり、腰に手を回してエスコートしたりする姿が格好良くてドキドキしました(*^ ^*)。
響くんはひたすら可愛かった!あうう、相手が誰だったか覚えてない…(T T)。
篁くんが、知らないうちにすっかり垢抜けて美形になっていて吃驚しました。だいぶ痩せたのかな?本公演では全然見つけられなかったのですが、あんなに面変わりしてちゃ解らなくても仕方ないかも…。
博多座ではかなり目立っていましたよ♪一生懸命気障っているのが、ものすごーくほほえましい☆あんなに美形なのに顔芸が止まらないところが、月っ子らしくて愛嬌たっぷりで、大好きです♪
有瀬くんは、あの体格で顔が可愛らしいので苦労されていらっしゃいますねぇ。いっそ「可愛い☆」で押し通す手も……ないか(^ ^;ゞ
娘役さんは、蘭乃はなちゃんと都月みあちゃんが下手、真愛涼歌ちゃんと美宙果恋さんが上手…だったような気がします(違っていたら教えてください)。
美宙さんだけなかなか覚えられなかったのですが、ふっくらした笑顔が可愛いですね♪蘭ちゃんとみあちゃんの並びは目の保養でした。すっかり花娘に心奪われていた猫ですが、月娘もやっぱり可愛い☆
セットがぐるりと回って、ヘアフォード邸。
2階(?)のジェラルドが、声に出さずに「ジャッキー!ジャッキー!!」と呼びかけて、ニュースを伝えたがっているのが滅茶苦茶かわいい!そして、全く気づかずに無視しているジャッキーも超可愛い(はぁと)
で、「あっそうだ!」と何かを思いついたジェラルドが、足元からいそいそと取り出すのが銅鑼なところが……貴族だなあ☆
で。ジェラルドの「ニュースだ!みなさんお聞きなさい!」で、とりあえず安堵しちゃいます。みりお(明日海りお)もまさお(龍真咲)も、どちらもつやのあるいい声でした。ジェラルドが良いと、作品のレベルがぐっと上がりますね♪
前半ジェラルドだったまさおの方が、すこーし声が高いのかな?
みりおくんは、一番声が出る音域らしく、伸び伸びと甘い声で滑舌も良く、歌詞がとってもわかりやすかったんですが、まさおは少し歌いにくそうでした。本来ウザいくらい滑舌のいい人なので、多分音域の問題なんだろうな、と。
男役としては、あの辺りの音域が得意だと強みになるので、もう少しがんばれー!と思いました。
その代わり、ジャッキーの音域はまさおがどんぴしゃ。娘役には微妙に低い音域のせいか、(城咲)あいちゃんはだいぶ苦労されていましたし、みりおくんもちょうどチェンジボイス、って感じでしたけど、まさおは本当にいい声で歌ってました。「色は黒いの?」とか、フレーズの切れ目で微妙に“くぃっ”と上げ気味に抜くところが色っぽくて、ちょっとくらっときました(*^ ^*)。
お客さまたちが抜けて、仲買人だけが下手のテーブルに残り、ジャッキーとジェラルドを中心に「Thinkin’ of No One But Me」。
……っていうか、その前のジェラルドとジャッキーの会話が凄く自然で、当たり前で、なんだかもう、それだけで嬉しかったです。
何をしても(やらかしても)「ああ、この人は貴族なんだな」と思わせる、浮世離れした存在感。二人とも、ホントにちゃんと役に入れてるな、と、(どっちのバージョンでも)しみじみと思いました。
まさおのジェラルドは、ひたすら優しい、真っ直ぐに育った青年、って感じでした。育ちが良くて裏表のない、面白みがないくらい真っ白で誠実な坊や。
男役が女役をすると、学年よりかなり大人っぽい印象になるので(いかに“娘役”が造られた存在かが如実に出ますよね、男役の女装と並べてみると)、みりおジャッキーの方が1,2歳年上で、ジェラルドはちょっと背伸びした感がありました。
声が高めなので、余計若く、頼りなーい感じになったのかも(汗)。
ジャッキーに「働くのよ!」と言われて、「家名に瑕をつけるのかい?昼前に起きるのかい!?」と憤慨する芝居とか、本当に世間知らずな感じで可愛かったです(はぁと)。
対するみりおジェラルドは、優しいけれども案外やんちゃな“少年”。競馬場に行くのも、下世話な言葉を使ってみせるのも、子供っぽい好奇心でもぐりこんでいるんだろうな、と思わせて違和感がない。頭が良くて遊び上手で、意外と裏の顔を持ち合わせていそうな貴族の坊や、という感じ。
役柄の幅の広い人だなあ、とあらためて感心しました。ビルがあんなにハマり役だったのに、ジェラルドもこんなに嵌るなんて。あの学年で「裏の顔」を想像させる芝居力はすごいなあ、と思います。見た目はあんなに可愛いのに、ねぇ(^ ^)。
ただ、まぁ、“少年”にしか見えない持ち味は……いつか時間が解決するのでしょうか(涙)。
キャラクターは全然違うんですけれども、みりおくんって、案外雪組のキム(音月桂)ちゃんに似ている部分があるんだな、と思いました。子供っぽい外見と、意外と攻め系の大人の役柄が似合う持ち味のギャップ、という意味で。
もう少し成長したら、まさおの沖田にみりおの土方で「星影の人」とか、もしかして激似合うんじゃないかと思ったりします。
あるいは、みりおの賢治/ジョバンニにまさおのカムパネルラで「イーハトーヴ・夢」とか、みりおのおたか(ヴァイオラ)/高五郎(セバスチャン)にまさおの入谷(オーシーノ)で「エピファニー」とか、ね。
ジャッキーは、実際まさおがあまりにも嵌り役で、ちょっとみりおくんの記憶が飛んでしまったくらいです(涙)。
あいちゃんのジャッキーは、また全然アプローチが違っていて、“娘役のジャッキー”として一つの完成形だったと思うのですが。
まさおのジャッキーは……なんだろう。とにかく、猫はすごーく嵌りました。あの可愛らしさと無茶っぷりに!(*^ ^*)
キュートでチャーミングで、(猫にとって)最高のジャッキーでした☆
美貌ではみりおに一歩譲りますが(涙)、スタイルのバランスがよくて、遠目にはキレイに見えたし。歌も良かったし、ダンスも良かった♪りこちゃんに軽々と抱き上げられて、にこにこしているのが可愛くて可愛くて……もう大変!まさおの方がりこちゃんより大きいと思うんですが、乗り方が巧いのか乗せ方が巧いのか、キレイでしたね。同期なんだよなーこの二人、と思いながら見入ってしまいました(笑)。
ナンバーが終わって仲買人がはけると、“一家の皆様”のお話し合いの場に。
ちなみに、ビルを迎える従僕は五十鈴くん。えりおっと(姿樹えり緒)も巧かったけど、五十鈴くんの声の良さはまた格別ですね♪
パーチェスターの「お屋敷の弁護士」をはさんで、ビルとサリー、二人の場面。もうとにかく二人が可愛くて可愛くて、もうダメ!って感じです。
「ME AND MY GIRL」のナンバーの後、ヘザーセットと共に出てくる5人の召使は、テーブルに近いほうから篁・響・有瀬・鼓・五十鈴(サリーにいじられるのは2番目の響くん)。みんないい姿勢です。
それにしても、この場面に出ているメンバーで、本公演から引き続きなのは五十鈴くんだけ…かな?とにかく、みっぽー・おときち・ほたる以外は全員が大幅に役替りした今回の公演、下級生を探して見分けるのが、本当に大変でした(汗)。
まー、それにしても研ちゃんのヘザーセットは、本当〜!に素敵でした。最初のうちは、ビルを受け入れられない芝居をきっちりやっていて、かなりイケズなところがとても素敵(はぁと)。
「ここにあるものは、すべてあなたさまのものでございます」と何回か繰り返すところで、だんだん「ま、まさかこんなことになるとは……」と焦りはじめるのがすごくリアルで良かったです。いやー、月組っ子らしい芝居だなあ(惚)。
(嘉月)絵理さんが卒業なさった今、あの系譜を継ぐのは研ちゃんになるのでしょうか…ドキドキ。ああ、サロンコンサート行きたいよ〜〜(涙)
と、いうところで、やっとこさっとこ場面転換。
ま、まだ一場なんだけど私……どんだけかかるのよ、ねぇ(T T)。
.
……全然知りませんでした。
ファンの方はご存知だったのでしょうか?知らなかったんならお気の毒だなあ(T T)。
集合日付け以外の「事後発表」って初めて聞いたような気がするのですが、前例があったのでしょうか?
下級生の集合日退団でさえ寂しいのに、あれだけの上級生になって事後発表とは……(@ @)。吃驚です。
たとえ、大階段を降りて挨拶して……は出来ないにしても、せめて、何らかの形でお見送りしたかった。元月組の千紘れいかさんの時も、集合日の翌日だったかに発表があって、楽でのご挨拶やパレードこそなかったけれども、とにかく「お見送り」することは出来たのに。
何があったのか知りませんが、前から決まっていたのなら発表だけでもしてほしかったです。それが残念。
せっかく一公演ご一緒したのになー。
……なにはともあれ。
みほちゃん・かりやんと合わせて3人、みなさまのお幸せを祈っていますm(_ _)m。
と、いうわけで。
月組博多座公演「ME AND MY GIRL」、下級生編、です。
●プロローグ〜ヘアフォード邸
「客の紳士」は鼓英夏さん、有瀬そうさん、篁祐希くん。これに仲買人のりこ(麻月れんか)ちゃん、響れおなくん、まん(貴千碧)ちゃん、千海華蘭ちゃん、輝城みつるくんを入れて8人で踊り、唄う。
大劇場では、仲買人は同じく5人ですが、紳士は10人以上いたことを思えば、少ない人数でよく空間を埋めたな、という感じでした。
まぁ、舞台のサイズも違うし、そもそもプロローグのカーテン前の人数はそんなに違っていないと思うので、そんなに感心するほどではないのかもしれませんが。
みっぽー(美鳳あや)が確かりこちゃんと組んでいて。
「ファンシー・ダンス」か何かでもこの二人が組んだ場面があったのですが、そのときは「り、り、りこちゃん!?そんなところで何してんの!お姉さまの邪魔でしょう!?」くらいの存在だったりこちゃんが、いつの間にやらすっかり大人びて格好良くなって、みっぽーを落ち着いてリードできる風格が(ちょっとだけ)身についていたのに感心しました。ダンスというほどのダンス場面んではありませんが、身のこなしのキレイなカップルで、いい芝居してました。っていうか、お髭、似合いすぎです…。
(天野)ほたるは本当にキレイだったなあ〜!
鼓くんは、なんだか化粧が変わったような気がしました。細面の繊細な顔だちですが、なんだか男前だったなあ。歌いながら相手の女性(ほたるだったかな?)の肩を抱いたり、腰に手を回してエスコートしたりする姿が格好良くてドキドキしました(*^ ^*)。
響くんはひたすら可愛かった!あうう、相手が誰だったか覚えてない…(T T)。
篁くんが、知らないうちにすっかり垢抜けて美形になっていて吃驚しました。だいぶ痩せたのかな?本公演では全然見つけられなかったのですが、あんなに面変わりしてちゃ解らなくても仕方ないかも…。
博多座ではかなり目立っていましたよ♪一生懸命気障っているのが、ものすごーくほほえましい☆あんなに美形なのに顔芸が止まらないところが、月っ子らしくて愛嬌たっぷりで、大好きです♪
有瀬くんは、あの体格で顔が可愛らしいので苦労されていらっしゃいますねぇ。いっそ「可愛い☆」で押し通す手も……ないか(^ ^;ゞ
娘役さんは、蘭乃はなちゃんと都月みあちゃんが下手、真愛涼歌ちゃんと美宙果恋さんが上手…だったような気がします(違っていたら教えてください)。
美宙さんだけなかなか覚えられなかったのですが、ふっくらした笑顔が可愛いですね♪蘭ちゃんとみあちゃんの並びは目の保養でした。すっかり花娘に心奪われていた猫ですが、月娘もやっぱり可愛い☆
セットがぐるりと回って、ヘアフォード邸。
2階(?)のジェラルドが、声に出さずに「ジャッキー!ジャッキー!!」と呼びかけて、ニュースを伝えたがっているのが滅茶苦茶かわいい!そして、全く気づかずに無視しているジャッキーも超可愛い(はぁと)
で、「あっそうだ!」と何かを思いついたジェラルドが、足元からいそいそと取り出すのが銅鑼なところが……貴族だなあ☆
で。ジェラルドの「ニュースだ!みなさんお聞きなさい!」で、とりあえず安堵しちゃいます。みりお(明日海りお)もまさお(龍真咲)も、どちらもつやのあるいい声でした。ジェラルドが良いと、作品のレベルがぐっと上がりますね♪
前半ジェラルドだったまさおの方が、すこーし声が高いのかな?
みりおくんは、一番声が出る音域らしく、伸び伸びと甘い声で滑舌も良く、歌詞がとってもわかりやすかったんですが、まさおは少し歌いにくそうでした。本来ウザいくらい滑舌のいい人なので、多分音域の問題なんだろうな、と。
男役としては、あの辺りの音域が得意だと強みになるので、もう少しがんばれー!と思いました。
その代わり、ジャッキーの音域はまさおがどんぴしゃ。娘役には微妙に低い音域のせいか、(城咲)あいちゃんはだいぶ苦労されていましたし、みりおくんもちょうどチェンジボイス、って感じでしたけど、まさおは本当にいい声で歌ってました。「色は黒いの?」とか、フレーズの切れ目で微妙に“くぃっ”と上げ気味に抜くところが色っぽくて、ちょっとくらっときました(*^ ^*)。
お客さまたちが抜けて、仲買人だけが下手のテーブルに残り、ジャッキーとジェラルドを中心に「Thinkin’ of No One But Me」。
……っていうか、その前のジェラルドとジャッキーの会話が凄く自然で、当たり前で、なんだかもう、それだけで嬉しかったです。
何をしても(やらかしても)「ああ、この人は貴族なんだな」と思わせる、浮世離れした存在感。二人とも、ホントにちゃんと役に入れてるな、と、(どっちのバージョンでも)しみじみと思いました。
まさおのジェラルドは、ひたすら優しい、真っ直ぐに育った青年、って感じでした。育ちが良くて裏表のない、面白みがないくらい真っ白で誠実な坊や。
男役が女役をすると、学年よりかなり大人っぽい印象になるので(いかに“娘役”が造られた存在かが如実に出ますよね、男役の女装と並べてみると)、みりおジャッキーの方が1,2歳年上で、ジェラルドはちょっと背伸びした感がありました。
声が高めなので、余計若く、頼りなーい感じになったのかも(汗)。
ジャッキーに「働くのよ!」と言われて、「家名に瑕をつけるのかい?昼前に起きるのかい!?」と憤慨する芝居とか、本当に世間知らずな感じで可愛かったです(はぁと)。
対するみりおジェラルドは、優しいけれども案外やんちゃな“少年”。競馬場に行くのも、下世話な言葉を使ってみせるのも、子供っぽい好奇心でもぐりこんでいるんだろうな、と思わせて違和感がない。頭が良くて遊び上手で、意外と裏の顔を持ち合わせていそうな貴族の坊や、という感じ。
役柄の幅の広い人だなあ、とあらためて感心しました。ビルがあんなにハマり役だったのに、ジェラルドもこんなに嵌るなんて。あの学年で「裏の顔」を想像させる芝居力はすごいなあ、と思います。見た目はあんなに可愛いのに、ねぇ(^ ^)。
ただ、まぁ、“少年”にしか見えない持ち味は……いつか時間が解決するのでしょうか(涙)。
キャラクターは全然違うんですけれども、みりおくんって、案外雪組のキム(音月桂)ちゃんに似ている部分があるんだな、と思いました。子供っぽい外見と、意外と攻め系の大人の役柄が似合う持ち味のギャップ、という意味で。
もう少し成長したら、まさおの沖田にみりおの土方で「星影の人」とか、もしかして激似合うんじゃないかと思ったりします。
あるいは、みりおの賢治/ジョバンニにまさおのカムパネルラで「イーハトーヴ・夢」とか、みりおのおたか(ヴァイオラ)/高五郎(セバスチャン)にまさおの入谷(オーシーノ)で「エピファニー」とか、ね。
ジャッキーは、実際まさおがあまりにも嵌り役で、ちょっとみりおくんの記憶が飛んでしまったくらいです(涙)。
あいちゃんのジャッキーは、また全然アプローチが違っていて、“娘役のジャッキー”として一つの完成形だったと思うのですが。
まさおのジャッキーは……なんだろう。とにかく、猫はすごーく嵌りました。あの可愛らしさと無茶っぷりに!(*^ ^*)
キュートでチャーミングで、(猫にとって)最高のジャッキーでした☆
美貌ではみりおに一歩譲りますが(涙)、スタイルのバランスがよくて、遠目にはキレイに見えたし。歌も良かったし、ダンスも良かった♪りこちゃんに軽々と抱き上げられて、にこにこしているのが可愛くて可愛くて……もう大変!まさおの方がりこちゃんより大きいと思うんですが、乗り方が巧いのか乗せ方が巧いのか、キレイでしたね。同期なんだよなーこの二人、と思いながら見入ってしまいました(笑)。
ナンバーが終わって仲買人がはけると、“一家の皆様”のお話し合いの場に。
ちなみに、ビルを迎える従僕は五十鈴くん。えりおっと(姿樹えり緒)も巧かったけど、五十鈴くんの声の良さはまた格別ですね♪
パーチェスターの「お屋敷の弁護士」をはさんで、ビルとサリー、二人の場面。もうとにかく二人が可愛くて可愛くて、もうダメ!って感じです。
「ME AND MY GIRL」のナンバーの後、ヘザーセットと共に出てくる5人の召使は、テーブルに近いほうから篁・響・有瀬・鼓・五十鈴(サリーにいじられるのは2番目の響くん)。みんないい姿勢です。
それにしても、この場面に出ているメンバーで、本公演から引き続きなのは五十鈴くんだけ…かな?とにかく、みっぽー・おときち・ほたる以外は全員が大幅に役替りした今回の公演、下級生を探して見分けるのが、本当に大変でした(汗)。
まー、それにしても研ちゃんのヘザーセットは、本当〜!に素敵でした。最初のうちは、ビルを受け入れられない芝居をきっちりやっていて、かなりイケズなところがとても素敵(はぁと)。
「ここにあるものは、すべてあなたさまのものでございます」と何回か繰り返すところで、だんだん「ま、まさかこんなことになるとは……」と焦りはじめるのがすごくリアルで良かったです。いやー、月組っ子らしい芝居だなあ(惚)。
(嘉月)絵理さんが卒業なさった今、あの系譜を継ぐのは研ちゃんになるのでしょうか…ドキドキ。ああ、サロンコンサート行きたいよ〜〜(涙)
と、いうところで、やっとこさっとこ場面転換。
ま、まだ一場なんだけど私……どんだけかかるのよ、ねぇ(T T)。
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宝塚花組東宝劇場公演「愛と死のエジプトアラビア/RED HOT SEA」、千秋楽おめでとうございます。
突っ込みどころ満載過ぎた「愛と死のアラビア」も、
「RED HOT SEA」も、本当に堪能しました(^ ^)。
特に「RED HOT SEA」は、大好きなショーの一つです。今となっては、大劇場で初めて観たときの「ぎょっ!!」という衝撃も懐かしい(笑)。
暑い夏に随分通わせていただき、おかげさまで下級生もかなり覚えることができました。おかげで“お気に入り”が増えちゃって、観劇するたびにチェックに忙しくてぐったり疲れ果ててしまうのですが(汗)。
…そういえば、お芝居の方は感想をちゃんと書かないままに終わってしまったなあ(T T)。とりあえず、女豹とシャルキーは必見です。花娘さんたち、本当に可愛い子ばっかりで目移りしまくり(^ ^;ゞ
ふと気がつけば。
祐飛さんの“衝撃の”組替え発表があった12月26日から、もうすぐ7ヶ月が経とうとしているんですね。
……っていうか、“感動の”青年館千秋楽からまだ半年も経っていないなんて、信じられない!!
ありえないほど温かく迎えてくださった花組および関係者のみなさまに、心から感謝申し上げます。祐飛さんも、新しい環境でとても伸び伸びやらせていただいているようで、長年の月組ファンとしては、あまりの幸せオーラに、なにやら複雑な気分になってくるほどで………
ま、ご本人が幸せなら幸せになれるのがファンというもの。
「銀ちゃんの恋」の再演も決まって、キャストも発表されて……本当に、夢のようです。
ありがとう。
本当にありがとう。
笑顔と涙で送り出してくれた月組っ子たちに、
笑顔で迎えてくれた花組のみなさまに、
そして、“花組”を、そして“花組の大空祐飛”を観てくださり、応援してくださるファンのみなさまに。
ディナーショーで、お芝居で、ショーで、一緒に作品を作り上げてきた仲間たちに囲まれて、幸せそうに笑っている祐飛さんを観ることができて、幸せです。
ありがとう。
本当に本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも。
長い付き合いになるのか、それとも短くても濃いお付き合いになるのかわかりませんが、
これからも、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
そして。
今日、花園を巣立っていった84期の二輪の花たち、
出のパレードでのみほちゃんとかりやんの笑顔を心に刻んで。
二人の同期であるまっつの、疲れ果てて目の下にくまが浮いた貌を、まぶたに刻んで。
…お二人の今後のご活躍とお幸せを、心よりお祈り申し上げます。
.
突っ込みどころ満載過ぎた「愛と死のアラビア」も、
「RED HOT SEA」も、本当に堪能しました(^ ^)。
特に「RED HOT SEA」は、大好きなショーの一つです。今となっては、大劇場で初めて観たときの「ぎょっ!!」という衝撃も懐かしい(笑)。
暑い夏に随分通わせていただき、おかげさまで下級生もかなり覚えることができました。おかげで“お気に入り”が増えちゃって、観劇するたびにチェックに忙しくてぐったり疲れ果ててしまうのですが(汗)。
…そういえば、お芝居の方は感想をちゃんと書かないままに終わってしまったなあ(T T)。とりあえず、女豹とシャルキーは必見です。花娘さんたち、本当に可愛い子ばっかりで目移りしまくり(^ ^;ゞ
ふと気がつけば。
祐飛さんの“衝撃の”組替え発表があった12月26日から、もうすぐ7ヶ月が経とうとしているんですね。
……っていうか、“感動の”青年館千秋楽からまだ半年も経っていないなんて、信じられない!!
ありえないほど温かく迎えてくださった花組および関係者のみなさまに、心から感謝申し上げます。祐飛さんも、新しい環境でとても伸び伸びやらせていただいているようで、長年の月組ファンとしては、あまりの幸せオーラに、なにやら複雑な気分になってくるほどで………
ま、ご本人が幸せなら幸せになれるのがファンというもの。
「銀ちゃんの恋」の再演も決まって、キャストも発表されて……本当に、夢のようです。
ありがとう。
本当にありがとう。
笑顔と涙で送り出してくれた月組っ子たちに、
笑顔で迎えてくれた花組のみなさまに、
そして、“花組”を、そして“花組の大空祐飛”を観てくださり、応援してくださるファンのみなさまに。
ディナーショーで、お芝居で、ショーで、一緒に作品を作り上げてきた仲間たちに囲まれて、幸せそうに笑っている祐飛さんを観ることができて、幸せです。
ありがとう。
本当に本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも。
長い付き合いになるのか、それとも短くても濃いお付き合いになるのかわかりませんが、
これからも、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
そして。
今日、花園を巣立っていった84期の二輪の花たち、
出のパレードでのみほちゃんとかりやんの笑顔を心に刻んで。
二人の同期であるまっつの、疲れ果てて目の下にくまが浮いた貌を、まぶたに刻んで。
…お二人の今後のご活躍とお幸せを、心よりお祈り申し上げます。
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花組ドラマシティ公演「銀ちゃんの恋」のメインキャストが発表されました(はぁと)
ヤスの母…邦 なつき
ヤス………華形ひかる
橘…………真野すがた
小夏………野々すみ花
おお〜、見事に予想どおりだ(^ ^)。
初演組の邦さんは、もちろん初演の役。
ま、出演者全員の母としてよろしくお願いいたします!!
ヤスのみつる、橘のめおちゃん、どっちも嵌り役になるんじゃないでしょうか。みつるの痛々しい持ち味も、めおちゃんの位取りの高さも、どっちも役に必要なキャラクターだと思うので。
みつるにはぜひ、暴力的に小夏に八つ当たりしてほしいし、
めおちゃんにはぜひ、銀ちゃんを小馬鹿にして上から見降ろしてほしい☆
小夏のすみ花ちゃんは滅茶苦茶可愛かろうなぁ!
今から鼻の下を伸ばしきった祐飛さんが目に浮かびます(笑)。落ち目の女優で、最後は妊婦姿まで披露してしまう、若い娘役さんには難しい役だと思いますが、すみ花ちゃんなら安心して楽しみにしていられるのが嬉しい。
「だって銀ちゃん!」の叫びを、楽しみにしています(^ ^)。
あとは、銀ちゃんの恋人=きらりんに期待、してしまいますわ☆(あ、まずい、祐飛さんの鼻の下が心配……)
そして。
旅の途の風に吹かれていたもんで、すっかり情報に疎くなっておりまして。
本当に今更なのですが、宙組の卒業者に反応させてください。
紫咲さんは残念ながらわからないのですが、
88期の麻音颯斗さん。「A/R」での、チギ(早霧せいな)ちゃんとのコンビが大好きでした。「殉情」の千吉も良かったし、これからを楽しみにしていたのですが…(T T)。
86期の鮎瀬美都さんも、「A/R」のアンリエットの若い頃が一番印象に残っているかな。
夏大海さんは83期。可愛らしい丸顔の割に、最近渋い役が続いていましたが、甘い笑顔が大好きでした。
そして。
87期の二人。たっちん(和音美桜)と、きみ(八雲美佳)ちゃん。
新公を卒業なさった方の人生の選択は、もちろん、自由です。
特にたっちんは、あの卓越した歌唱力と演技力があれば、いくらでも舞台に立てると思うし、とても楽しみにもしています。
きみちゃんも、あれだけの能力がある人だから。
何をしても、幸せんなってくれるだろう、と思う。
信じてる。
でも。
私は、寂しい。
切なくて、悲しい。
たっちんと、きみちゃん。
「バレンシア」新公で瞠目させられた、セレスティーナとレオン将軍。
そして、「殉情」Aチームの、こいさんと、教授。
二人がいなかったら、成立しなかったであろう芝居が、二つ。
「殉情」観にいっておいて良かった、と、心から思い、
そして、
たっちんのサロンコンサートに行きたかった、
卒業記念として、東京でもやってほしい!と切望して。
そして、嘆く。
もうあなたたちがいない宝塚を、
さらに「男役」として、「娘役」として、完成されたあなたたちに出会えない自分を……
こいさん、教授、
あなたたちに、出会えてよかったです。
大劇場公演は9月26日が初日で、たっちんがアンジェラ、きみちゃんがティム。
夏さんがジェームズ、鮎瀬さんがドワシー、麻音さんがウィリアム。
紫咲さんは役名が出ていませんが、新公もあるし、最後の舞台を楽しんでほしいです。
そして。
たっちん、卒業後の活動は、早めに教えてくださいね(^ ^)。
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ヤスの母…邦 なつき
ヤス………華形ひかる
橘…………真野すがた
小夏………野々すみ花
おお〜、見事に予想どおりだ(^ ^)。
初演組の邦さんは、もちろん初演の役。
ま、出演者全員の母としてよろしくお願いいたします!!
ヤスのみつる、橘のめおちゃん、どっちも嵌り役になるんじゃないでしょうか。みつるの痛々しい持ち味も、めおちゃんの位取りの高さも、どっちも役に必要なキャラクターだと思うので。
みつるにはぜひ、暴力的に小夏に八つ当たりしてほしいし、
めおちゃんにはぜひ、銀ちゃんを小馬鹿にして上から見降ろしてほしい☆
小夏のすみ花ちゃんは滅茶苦茶可愛かろうなぁ!
今から鼻の下を伸ばしきった祐飛さんが目に浮かびます(笑)。落ち目の女優で、最後は妊婦姿まで披露してしまう、若い娘役さんには難しい役だと思いますが、すみ花ちゃんなら安心して楽しみにしていられるのが嬉しい。
「だって銀ちゃん!」の叫びを、楽しみにしています(^ ^)。
あとは、銀ちゃんの恋人=きらりんに期待、してしまいますわ☆(あ、まずい、祐飛さんの鼻の下が心配……)
そして。
旅の途の風に吹かれていたもんで、すっかり情報に疎くなっておりまして。
本当に今更なのですが、宙組の卒業者に反応させてください。
紫咲さんは残念ながらわからないのですが、
88期の麻音颯斗さん。「A/R」での、チギ(早霧せいな)ちゃんとのコンビが大好きでした。「殉情」の千吉も良かったし、これからを楽しみにしていたのですが…(T T)。
86期の鮎瀬美都さんも、「A/R」のアンリエットの若い頃が一番印象に残っているかな。
夏大海さんは83期。可愛らしい丸顔の割に、最近渋い役が続いていましたが、甘い笑顔が大好きでした。
そして。
87期の二人。たっちん(和音美桜)と、きみ(八雲美佳)ちゃん。
新公を卒業なさった方の人生の選択は、もちろん、自由です。
特にたっちんは、あの卓越した歌唱力と演技力があれば、いくらでも舞台に立てると思うし、とても楽しみにもしています。
きみちゃんも、あれだけの能力がある人だから。
何をしても、幸せんなってくれるだろう、と思う。
信じてる。
でも。
私は、寂しい。
切なくて、悲しい。
たっちんと、きみちゃん。
「バレンシア」新公で瞠目させられた、セレスティーナとレオン将軍。
そして、「殉情」Aチームの、こいさんと、教授。
二人がいなかったら、成立しなかったであろう芝居が、二つ。
「殉情」観にいっておいて良かった、と、心から思い、
そして、
たっちんのサロンコンサートに行きたかった、
卒業記念として、東京でもやってほしい!と切望して。
そして、嘆く。
もうあなたたちがいない宝塚を、
さらに「男役」として、「娘役」として、完成されたあなたたちに出会えない自分を……
こいさん、教授、
あなたたちに、出会えてよかったです。
大劇場公演は9月26日が初日で、たっちんがアンジェラ、きみちゃんがティム。
夏さんがジェームズ、鮎瀬さんがドワシー、麻音さんがウィリアム。
紫咲さんは役名が出ていませんが、新公もあるし、最後の舞台を楽しんでほしいです。
そして。
たっちん、卒業後の活動は、早めに教えてくださいね(^ ^)。
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ME AND MY GIRL in博多【2】
2008年8月14日 宝塚(月)まだ旅先なのですが、あまりにも楽しくて、書かずにはいられない気分になってしまいましたので(汗)、
いまさらな速報を。
まず。
ミーマイって、このくらいの人数で上演するべき作品なんだなあ、としみじみ実感しました。
本公演も楽しかったけど、下級生はもちろん、十分中堅と呼ばれるはずの子も本当に出番がなくて淋しかったことも事実だったので…
一点の曇りもなく、ひたすら幸せな3時間15分。
霧矢ビルの、優しさと温かみ。(羽桜)しずくサリーとは少し年齢差のあるカップルですが、とにかく可愛くて、愛おしい恋人達。
きりやんビルの、少年のような純粋さと老獪な商人魂を併せ持った複雑な性格が、観れば観るほど面白くなります(はぁと)。
なんであんなに可愛いんでしょうねぇ…(*^_^*)
しずくちゃんのサリーは、とにかくカワイイ(はぁと)。みりお(明日海りお)くんと組んだ新人公演と、サリー自身の年齢設定はあまり変わらない感じでしたが、ビルが大人になったぶん、少し背伸びしてる感があって、痛々しいほど可愛かったです。
歌はまあ、かなみちゃんの美声を考えなければギリギリ及第点かと。
新公でカットされて、齋藤さんの愛情かと思った「顎で受け止めて」。チェンジボイスの処理に苦労しつつ、芝居でしっかりフォローして歌いきってくれたのが嬉しかった(「トリック!」とか、もう一頑張りほしいところはありましたが)。
そして、感心したのは、この歌(と、その前のマリアとの会話)があるために、サリーの“負けん気”と“口惜しさ”が凄く強く出てきたこと。
どうしてあたしじゃ駄目なんだろう?
いや、あたしじゃ駄目なのはわかってる。
だけど。
…ビルが必要としているのはあたしなのに、どうしてあたしは伯爵さまの隣にいられる人間じゃないんだろう…という、純粋な悔しさと落胆。
図書室での「もしもハートをなくしたら」リプライズ。
無力な自分。
自分を欲しがってくれるビルの想いに、応えられない無力な自分。
…結構個性的な声なので、声の好みで芝居の評価も分かれると思いますが、私はしずくちゃんのサリー、とっっても大好きです(はぁと)
すこーし疲れが出たのか、ちょっと台詞が上擦り気味なのがとても心配。無理をせず、楽まで大切に演じてほしい、と心から思います。
(桐生)園加ちゃんのジョン卿も本当に可愛くて、優しくて、同じく可愛い京(三沙)さんと、実に実に良くお似合い(はぁと)。パブでしずくサリーを見つけて、一瞬でほだされた時の表情が、すごくダンディで素敵でした♪
サリーの純粋さに幼い頃の自分たちを思い出して、可愛いサリー(とビル)のタメに何かしてやりたい、と。
最終的には、ちょっとした茶目っ気でサリーのレディ教育を内緒ですすめつつ、“元気のない”マリアをすかさず口説く、な〜んていう策略を廻らせて、「年季のいった軍艦」みたいに頑固なマリアを手に入れる。
正直、園加があんなにダンディおじさまが似合うと思わなくて、初見ではすごくびっくりしました。
気持ちが高ぶると声が上擦ったり高くなってしまったりする癖だけ気をつけて「落ち着いた口調」を心がけてさえくだされば、月組随一のおじさま役者になれるんじゃないでしょうかo(^-^)o
役替わりのまさお(龍真咲)&みりおのコンビは、どちらも本当によかった!!(感涙)
猫的好みでは、ジャッキー単体ではまさお、ジェラルド単体ではみりおに軍配(←いや、でも、どっちも良かったんですけど!)
でも、カップルではまさおジェラルド&みりおジャッキーが、背のバランスやキャラクターがお似合いだったかなあ(はぁと)。
こうなってくると、まさお&あいあい、みりお&あいあいのカップルをみてみたくなりますね(はぁと)。「太陽とシャッポー」でのリフトもなんとかなっただろうし!(^_^;
…でもいいの。まさお&みりお、持ち味も違うし共通するものはなさそうな気がする二人ですが、温かみのある優しさという共通項があるんですね。とにかくお似合いでした!
そういえば、アルマンド&ジョルジュも、すごく優しくて抜けてて、テンポの噛み合わなさがいい味になる、魅力的なコンビでした。
次は是非、男同士のコンビでみてみたいです(はぁと)よろしくお願いします>大野さん
他にも、あーちゃん(花瀬みずか)があまりに可愛くて、いっそサリーもダブルでどうよと思ったとか、
研(ルイス)ヘザーセットが凄く素敵だとか、
響(れおな)くんのボブがめちゃくちゃ優しくて可愛いとか、
パブの主人の鼓(英夏)くんがえらく美形だとか、
蘭(蘭乃はな)ちゃんのメイが悶えるほど可愛いとか、
仲買人のりこ(麻月れんか)ちゃんとまん(貴千碧)ちゃん、髭が似合いすぎでびっくりする、とか、
しの(朝桐紫乃)ちゃんジャスパー卿の、サリーへの視線が優しくて温かいこととか、
とーやん(榎登也)の警官が、なかなか厳格な感じでかっこいいこととか、
五十鈴(ひかり)くんのご先祖がいい声だとか、
かえちゃん(良基天音)のランベスウォークが超面白いとか、
みっぽー(美鳳あや)、おときち(音姫すなお)、(天野)ほたるの85女傑三人が相変わらず締めるとこ締めていい仕事してることとか、
…書きたい人が多過ぎる(汗)
最後に、パーチェスターのマギー(星条海斗)。
ロンドン社交界に紛れこんだ、たったひとりのエトランゼ(異邦人)、という感じ。
生まれはアメリカかフランスか、何かがあって国にいられなくなってロンドンに流れてきた…そんなことを想像させてくれました。
どういう経緯でヘアフォード家に入ることになったのか、すっごく知りたいです。
……面白いです。はい。
かなり最高です。
ランベスウォークでの踊り狂いようは、ちょっとやり過ぎ感もありますが、応接間や図書室でのビルとのやり取りが、きりやんとの相性も良くて、とても面白かったです。
マギーの個性をこう使うというのは、目から鱗の見事さでした。三木さん、GJ☆
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いまさらな速報を。
まず。
ミーマイって、このくらいの人数で上演するべき作品なんだなあ、としみじみ実感しました。
本公演も楽しかったけど、下級生はもちろん、十分中堅と呼ばれるはずの子も本当に出番がなくて淋しかったことも事実だったので…
一点の曇りもなく、ひたすら幸せな3時間15分。
霧矢ビルの、優しさと温かみ。(羽桜)しずくサリーとは少し年齢差のあるカップルですが、とにかく可愛くて、愛おしい恋人達。
きりやんビルの、少年のような純粋さと老獪な商人魂を併せ持った複雑な性格が、観れば観るほど面白くなります(はぁと)。
なんであんなに可愛いんでしょうねぇ…(*^_^*)
しずくちゃんのサリーは、とにかくカワイイ(はぁと)。みりお(明日海りお)くんと組んだ新人公演と、サリー自身の年齢設定はあまり変わらない感じでしたが、ビルが大人になったぶん、少し背伸びしてる感があって、痛々しいほど可愛かったです。
歌はまあ、かなみちゃんの美声を考えなければギリギリ及第点かと。
新公でカットされて、齋藤さんの愛情かと思った「顎で受け止めて」。チェンジボイスの処理に苦労しつつ、芝居でしっかりフォローして歌いきってくれたのが嬉しかった(「トリック!」とか、もう一頑張りほしいところはありましたが)。
そして、感心したのは、この歌(と、その前のマリアとの会話)があるために、サリーの“負けん気”と“口惜しさ”が凄く強く出てきたこと。
どうしてあたしじゃ駄目なんだろう?
いや、あたしじゃ駄目なのはわかってる。
だけど。
…ビルが必要としているのはあたしなのに、どうしてあたしは伯爵さまの隣にいられる人間じゃないんだろう…という、純粋な悔しさと落胆。
図書室での「もしもハートをなくしたら」リプライズ。
無力な自分。
自分を欲しがってくれるビルの想いに、応えられない無力な自分。
…結構個性的な声なので、声の好みで芝居の評価も分かれると思いますが、私はしずくちゃんのサリー、とっっても大好きです(はぁと)
すこーし疲れが出たのか、ちょっと台詞が上擦り気味なのがとても心配。無理をせず、楽まで大切に演じてほしい、と心から思います。
(桐生)園加ちゃんのジョン卿も本当に可愛くて、優しくて、同じく可愛い京(三沙)さんと、実に実に良くお似合い(はぁと)。パブでしずくサリーを見つけて、一瞬でほだされた時の表情が、すごくダンディで素敵でした♪
サリーの純粋さに幼い頃の自分たちを思い出して、可愛いサリー(とビル)のタメに何かしてやりたい、と。
最終的には、ちょっとした茶目っ気でサリーのレディ教育を内緒ですすめつつ、“元気のない”マリアをすかさず口説く、な〜んていう策略を廻らせて、「年季のいった軍艦」みたいに頑固なマリアを手に入れる。
正直、園加があんなにダンディおじさまが似合うと思わなくて、初見ではすごくびっくりしました。
気持ちが高ぶると声が上擦ったり高くなってしまったりする癖だけ気をつけて「落ち着いた口調」を心がけてさえくだされば、月組随一のおじさま役者になれるんじゃないでしょうかo(^-^)o
役替わりのまさお(龍真咲)&みりおのコンビは、どちらも本当によかった!!(感涙)
猫的好みでは、ジャッキー単体ではまさお、ジェラルド単体ではみりおに軍配(←いや、でも、どっちも良かったんですけど!)
でも、カップルではまさおジェラルド&みりおジャッキーが、背のバランスやキャラクターがお似合いだったかなあ(はぁと)。
こうなってくると、まさお&あいあい、みりお&あいあいのカップルをみてみたくなりますね(はぁと)。「太陽とシャッポー」でのリフトもなんとかなっただろうし!(^_^;
…でもいいの。まさお&みりお、持ち味も違うし共通するものはなさそうな気がする二人ですが、温かみのある優しさという共通項があるんですね。とにかくお似合いでした!
そういえば、アルマンド&ジョルジュも、すごく優しくて抜けてて、テンポの噛み合わなさがいい味になる、魅力的なコンビでした。
次は是非、男同士のコンビでみてみたいです(はぁと)よろしくお願いします>大野さん
他にも、あーちゃん(花瀬みずか)があまりに可愛くて、いっそサリーもダブルでどうよと思ったとか、
研(ルイス)ヘザーセットが凄く素敵だとか、
響(れおな)くんのボブがめちゃくちゃ優しくて可愛いとか、
パブの主人の鼓(英夏)くんがえらく美形だとか、
蘭(蘭乃はな)ちゃんのメイが悶えるほど可愛いとか、
仲買人のりこ(麻月れんか)ちゃんとまん(貴千碧)ちゃん、髭が似合いすぎでびっくりする、とか、
しの(朝桐紫乃)ちゃんジャスパー卿の、サリーへの視線が優しくて温かいこととか、
とーやん(榎登也)の警官が、なかなか厳格な感じでかっこいいこととか、
五十鈴(ひかり)くんのご先祖がいい声だとか、
かえちゃん(良基天音)のランベスウォークが超面白いとか、
みっぽー(美鳳あや)、おときち(音姫すなお)、(天野)ほたるの85女傑三人が相変わらず締めるとこ締めていい仕事してることとか、
…書きたい人が多過ぎる(汗)
最後に、パーチェスターのマギー(星条海斗)。
ロンドン社交界に紛れこんだ、たったひとりのエトランゼ(異邦人)、という感じ。
生まれはアメリカかフランスか、何かがあって国にいられなくなってロンドンに流れてきた…そんなことを想像させてくれました。
どういう経緯でヘアフォード家に入ることになったのか、すっごく知りたいです。
……面白いです。はい。
かなり最高です。
ランベスウォークでの踊り狂いようは、ちょっとやり過ぎ感もありますが、応接間や図書室でのビルとのやり取りが、きりやんとの相性も良くて、とても面白かったです。
マギーの個性をこう使うというのは、目から鱗の見事さでした。三木さん、GJ☆
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ME AND MY GIRL in博多(はぁと)
2008年8月10日 宝塚(月) コメント (2)博多座にて、月組公演「ME AND MY GIRL」を観て参りました!
“サイコーに楽しいハッピーミュージカル”の名に恥じない、サイコーに幸せな3時間15分を過ごさせていただきました。
最近ストレスが多くて…という方に、特にお勧めo(^-^)o
お盆まっさかりで、東京からの飛行機代には涙が出ましたが、カウンセリング代と思えば安いかも(汗)
とにかく、「幸せになれる」コトは保証します!(^^)
まだしばらくは旅の空の下なので、手短に。
きりやん
ミュージカルスターだなあ、と。しみじみ。
タカラヅカスターであったり、ショースターであったりする前に(どちらでもあるのですが)、まず“偉大なミュージカルスター”である霧矢大夢。
優しくて、ポジティブで、大人で、可愛くて……そして、何よりも優しいビルでした(たぁと)
旧きよきロンドンミュージカルの、その大人っぽい苦みのあるロマンティックコメディ。
秀逸だったのは、「街灯によりかかって」。
あくまでも明るく、サリーは来ると信じているビル。
ポジティブで、優しくて、サリーの愛を疑わない。
サリーは来る、
だって、俺が待っているんだもの。
幻のサリーと踊っていても、それが10分後の現実だと信じて疑わないでいられる、その笑顔の真っ直ぐさ。裏表のなさ。
愛しているから幸せなんじゃない。
信じているから幸せなんだ、と
そんな彼の“世界”は、ブラウン婦人から手渡されるサリーからの手紙によって崩壊する。
サリーは来ない。
ビルが崩壊する瞬間。
ダンスシーンから切なく演じていた本公演とは違って、ダンスがひたすら明るいからこそ、崩壊のさまが鮮やかで。
泣けました(T_T)
しずくちゃんも良かったし、
京さんはホントに最高!のマリアでしたし、
まさおのジェラルドも、ちょっと幼いけど素直で優しい、浮世ばなれした少年だったし…
もう、本当に素敵な夢を見せていただきました!
月組博多座チームのみんなに、心からの感謝を!(はぁと)
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“サイコーに楽しいハッピーミュージカル”の名に恥じない、サイコーに幸せな3時間15分を過ごさせていただきました。
最近ストレスが多くて…という方に、特にお勧めo(^-^)o
お盆まっさかりで、東京からの飛行機代には涙が出ましたが、カウンセリング代と思えば安いかも(汗)
とにかく、「幸せになれる」コトは保証します!(^^)
まだしばらくは旅の空の下なので、手短に。
きりやん
ミュージカルスターだなあ、と。しみじみ。
タカラヅカスターであったり、ショースターであったりする前に(どちらでもあるのですが)、まず“偉大なミュージカルスター”である霧矢大夢。
優しくて、ポジティブで、大人で、可愛くて……そして、何よりも優しいビルでした(たぁと)
旧きよきロンドンミュージカルの、その大人っぽい苦みのあるロマンティックコメディ。
秀逸だったのは、「街灯によりかかって」。
あくまでも明るく、サリーは来ると信じているビル。
ポジティブで、優しくて、サリーの愛を疑わない。
サリーは来る、
だって、俺が待っているんだもの。
幻のサリーと踊っていても、それが10分後の現実だと信じて疑わないでいられる、その笑顔の真っ直ぐさ。裏表のなさ。
愛しているから幸せなんじゃない。
信じているから幸せなんだ、と
そんな彼の“世界”は、ブラウン婦人から手渡されるサリーからの手紙によって崩壊する。
サリーは来ない。
ビルが崩壊する瞬間。
ダンスシーンから切なく演じていた本公演とは違って、ダンスがひたすら明るいからこそ、崩壊のさまが鮮やかで。
泣けました(T_T)
しずくちゃんも良かったし、
京さんはホントに最高!のマリアでしたし、
まさおのジェラルドも、ちょっと幼いけど素直で優しい、浮世ばなれした少年だったし…
もう、本当に素敵な夢を見せていただきました!
月組博多座チームのみんなに、心からの感謝を!(はぁと)
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花組トークスペシャル【2】
2008年8月7日 宝塚(花) コメント (5)ヤクルトホール「花組トークスペシャル」後半です♪
まずは、新公についてのコメントから。
とみぃ(ムハンマド・アリ)
・通常より少し遅い新公だったので、お稽古もゆっくりできて、大劇場より落ち着いて演じられた。
・イブラヒム(望海風斗)との会話の場面で、雨の影響か(?)すごい音がしたらしいんですけど、二人とも気がつかなくて、袖に引っ込んでから言われてびっくりした。
(結構大きな音だったのに、凄い集中力!!)
・位の高い役は初めてで、「同じ所におりてきちゃダメ」と言われたけど難しかった。普通の会話とは違う“上からの会話”がなかなか出来なくて……(いや、ちゃんと出来てたから!)
きらりん(マブルーカ)
・とみぃと同じく、上から物を言うような役は初めてで、すごくく難しかった。(いや、ホントに良かったですよ)(司会にも「凜としてましたよ」と褒められてました)
・マブルーカとして出る場面は凄く短いので、確実に伝えられるお芝居を心がけました。
・お稽古で、太守とアミナの一家と女官たちで、台本のない芝居をした。マブルーカの役作りにも大きく効いたけど、本公演の女官役のときも、トマスが歌っている間の反応など、それをきっかけにすごく考えるようになった。
この、お稽古でのロールプレイングの話は結構盛り上がって、
トゥスンやイブラヒムの行動を設定する所からはじまって、女官たちの間の人間関係(いじめとかひがみとか)も細かく決めたんです、みたいな話がありました。
大まかなところは演出の鈴木さんが設定を決めて、細かいところは自分たちで決めなさい、みたいな感じだったらしい。
……そして、一番ほほえましかったのは、笑いながら話を聞いていためおちゃんが、「あたしも新公時代はそういうお稽古やったなぁ、とすごく懐かしくなった」と嬉しそうにコメントしたところかなあ(^ ^)。
そして、待っていました「下級生からみた真野さんはどんな人?」
…にこっと笑んで、下級生二人に「どうぞ」と手を伸べためおちゃんは、大人だったなあ……(月組のまさおは可愛かった☆)
とみぃ
一年前の「Mind Traveller」(めおちゃん花組デビュー)で初めてご一緒した。そのときの役が「DJ」で、すごく難しくて、行き詰ってしまったときに、いろいろアドバイスをしてくいただいた。
(めおちゃん、その前の年に「BourbonStreet Blues」でDJを演じた経験があったから、色々教えてあげたんでしょうね。あのDJ、すごく良かったから)
……下級生がせっかく心をこめて誉めているのに、めおちゃんの反応は
「………そうだっけ?」(T T)。
とみぃの「わ、わすれてる……」という悄然とした風情と、指差して笑っているきらりん(その前にめおちゃんに“ホリゾントですれ違った”事件を忘れ去られていたのをとみぃに笑われた復讐をしていたな)。
同期二人の仲の良さに、つい爆笑してしまった一幕でした(^ ^)。
……“真野すがた”という人の一面を、そのまんま見せてくれてありがとう、めおちゃん&とみぃ(はぁと)
ちなみにきらりんのコメントは。
「いらっしゃったばかりの頃は、しっかりした方だとばかり思っていました……あ、あの(焦る)、しっかりしてないって意味じゃないですよ?しっかりもされているんですけど(言葉は多少違うと思いますけど、だいたいこんなようなことを言っていたと思います)、
でも、ほんわかでした。」
…………きらりん。そんなこと言い切るなよ……。
ちなみに、めおちゃんのきらりんの印象は、
「いつも明るくて、元気で、うるさい」だったかな?
きらりんが「そんなことありません!誰かと間違えてます!」と主張したけど、二人に生ぬるく流されていたのは覚えてます。
とみぃについては、
「流れている空気がおっとりしてる」っていうようなことを言って、「めおさんのことじゃないですか」と突っ込まれていたような気がする。
あ、それは新生花組の印象だったかな……?(すみません。混乱)
この辺の会話は、いろんな面白い話が立て続けにでて、流れがわからなくなっているのですが。
めおちゃんが、「男役10年になりましたが」とふられて、
「10年はただの節目であって、何も終わらない」と清しくコメントしていたのが印象的でした。
普段から男役を意識しているわけじゃないけど、映画とかは男役の所作に注目してしまう…って話とセットだったかな?これは違う流れかな?
あと、「ファン時代」の話がちょろっと出て。
めおちゃんととみぃは、出待ちもしたことがあって、
めおちゃんは「写真とか撮ってました」
とみぃは「手紙を渡したことがある」
きらりんは、「ファンだったけど、家にすぐに帰らなくちゃいけなくて、出待ちとかはしたことがなかった」そうです。心の中だけ、と可愛らしく言ってました。
お茶会は、きらりんが「音楽学校生の時に初めて参加した」と。
……誰のだーーーっ!!
めおちゃんたちは出たことがないと言っていたかな?
あとは、「3人とも関東の人ですが…」という前振りで結構会話していたんですが、すみません、忘れてしまいました。
他にもいろいろあったのですが、とりあえず、最後に一つだけ。
「今後、やってみたい役は?」
めおちゃん
文芸作品の悲劇。
ちなみに、具体的な作品名を尋かれて、「『大いなる遺産』が大好きで…」だそうです。観たことはありませんが、佳作だときいているので、いつか再演できるよう、めおちゃんにがんばってほしいです♪
あと、「舞姫」が大好きで、ただのファンのように通いつめました、とのこと。うーん、めおちゃんの豊太郎はちょっと想像がつかないけど、やってみたら意外と似合うのかもしれませんね。
とみぃ
男の友情より、男女の愛で、一人の人をひたすら愛しぬく“大人の愛”を演じてみたい。
具体的な作品名を尋かれて、「憧れの男性像はアンドレ」と(*^ ^*)。
同期としてのコメントを求められたきらりん、「尽くすタイプですね。うん、想像できます、アンドレ」と。
……うん、すごーく想像できる。似合いそう!!全ツの役はわかりませんが、次の大劇場あたりでいい役が来ますように!
きらりん
長いこと「令嬢役」に挑戦してみたかったのですが、それは「蒼いくちづけ」で叶ってしまったので……と言ったあと、「お客様にも一緒に楽しんでいただけるようなコメディを」と。
具体的な作品名を尋かれて、「メランコリックジゴロ」を挙げていました。
……きらりんのラブコメ!!
ぜひ、ちょっと胸キュン(死語)な感じでお願いします!ごちですっっ!!と心の中で叫びました……。
ミナコ小夏の夢破れて、きらりん小夏の夢を育て始めている今日この頃……(←すみ花ちゃんの小夏になんら不足はありません!はい!)
そんなところでしょうか。覚えているのは。
きらりんがいつもめおちゃんの物まねをしている話とか、面白い話は他にもたくさんあったのですが。
すみません……私の海馬がそんなにいろんなことを覚えていられなかったようなので。ご容赦くださいませm(_ _)m。
とにかくとにかく!
なにはともあれ、三人ともめっちゃ可愛かったですっっ!!(デレデレ)
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まずは、新公についてのコメントから。
とみぃ(ムハンマド・アリ)
・通常より少し遅い新公だったので、お稽古もゆっくりできて、大劇場より落ち着いて演じられた。
・イブラヒム(望海風斗)との会話の場面で、雨の影響か(?)すごい音がしたらしいんですけど、二人とも気がつかなくて、袖に引っ込んでから言われてびっくりした。
(結構大きな音だったのに、凄い集中力!!)
・位の高い役は初めてで、「同じ所におりてきちゃダメ」と言われたけど難しかった。普通の会話とは違う“上からの会話”がなかなか出来なくて……(いや、ちゃんと出来てたから!)
きらりん(マブルーカ)
・とみぃと同じく、上から物を言うような役は初めてで、すごくく難しかった。(いや、ホントに良かったですよ)(司会にも「凜としてましたよ」と褒められてました)
・マブルーカとして出る場面は凄く短いので、確実に伝えられるお芝居を心がけました。
・お稽古で、太守とアミナの一家と女官たちで、台本のない芝居をした。マブルーカの役作りにも大きく効いたけど、本公演の女官役のときも、トマスが歌っている間の反応など、それをきっかけにすごく考えるようになった。
この、お稽古でのロールプレイングの話は結構盛り上がって、
トゥスンやイブラヒムの行動を設定する所からはじまって、女官たちの間の人間関係(いじめとかひがみとか)も細かく決めたんです、みたいな話がありました。
大まかなところは演出の鈴木さんが設定を決めて、細かいところは自分たちで決めなさい、みたいな感じだったらしい。
……そして、一番ほほえましかったのは、笑いながら話を聞いていためおちゃんが、「あたしも新公時代はそういうお稽古やったなぁ、とすごく懐かしくなった」と嬉しそうにコメントしたところかなあ(^ ^)。
そして、待っていました「下級生からみた真野さんはどんな人?」
…にこっと笑んで、下級生二人に「どうぞ」と手を伸べためおちゃんは、大人だったなあ……(月組のまさおは可愛かった☆)
とみぃ
一年前の「Mind Traveller」(めおちゃん花組デビュー)で初めてご一緒した。そのときの役が「DJ」で、すごく難しくて、行き詰ってしまったときに、いろいろアドバイスをしてくいただいた。
(めおちゃん、その前の年に「BourbonStreet Blues」でDJを演じた経験があったから、色々教えてあげたんでしょうね。あのDJ、すごく良かったから)
……下級生がせっかく心をこめて誉めているのに、めおちゃんの反応は
「………そうだっけ?」(T T)。
とみぃの「わ、わすれてる……」という悄然とした風情と、指差して笑っているきらりん(その前にめおちゃんに“ホリゾントですれ違った”事件を忘れ去られていたのをとみぃに笑われた復讐をしていたな)。
同期二人の仲の良さに、つい爆笑してしまった一幕でした(^ ^)。
……“真野すがた”という人の一面を、そのまんま見せてくれてありがとう、めおちゃん&とみぃ(はぁと)
ちなみにきらりんのコメントは。
「いらっしゃったばかりの頃は、しっかりした方だとばかり思っていました……あ、あの(焦る)、しっかりしてないって意味じゃないですよ?しっかりもされているんですけど(言葉は多少違うと思いますけど、だいたいこんなようなことを言っていたと思います)、
でも、ほんわかでした。」
…………きらりん。そんなこと言い切るなよ……。
ちなみに、めおちゃんのきらりんの印象は、
「いつも明るくて、元気で、うるさい」だったかな?
きらりんが「そんなことありません!誰かと間違えてます!」と主張したけど、二人に生ぬるく流されていたのは覚えてます。
とみぃについては、
「流れている空気がおっとりしてる」っていうようなことを言って、「めおさんのことじゃないですか」と突っ込まれていたような気がする。
あ、それは新生花組の印象だったかな……?(すみません。混乱)
この辺の会話は、いろんな面白い話が立て続けにでて、流れがわからなくなっているのですが。
めおちゃんが、「男役10年になりましたが」とふられて、
「10年はただの節目であって、何も終わらない」と清しくコメントしていたのが印象的でした。
普段から男役を意識しているわけじゃないけど、映画とかは男役の所作に注目してしまう…って話とセットだったかな?これは違う流れかな?
あと、「ファン時代」の話がちょろっと出て。
めおちゃんととみぃは、出待ちもしたことがあって、
めおちゃんは「写真とか撮ってました」
とみぃは「手紙を渡したことがある」
きらりんは、「ファンだったけど、家にすぐに帰らなくちゃいけなくて、出待ちとかはしたことがなかった」そうです。心の中だけ、と可愛らしく言ってました。
お茶会は、きらりんが「音楽学校生の時に初めて参加した」と。
……誰のだーーーっ!!
めおちゃんたちは出たことがないと言っていたかな?
あとは、「3人とも関東の人ですが…」という前振りで結構会話していたんですが、すみません、忘れてしまいました。
他にもいろいろあったのですが、とりあえず、最後に一つだけ。
「今後、やってみたい役は?」
めおちゃん
文芸作品の悲劇。
ちなみに、具体的な作品名を尋かれて、「『大いなる遺産』が大好きで…」だそうです。観たことはありませんが、佳作だときいているので、いつか再演できるよう、めおちゃんにがんばってほしいです♪
あと、「舞姫」が大好きで、ただのファンのように通いつめました、とのこと。うーん、めおちゃんの豊太郎はちょっと想像がつかないけど、やってみたら意外と似合うのかもしれませんね。
とみぃ
男の友情より、男女の愛で、一人の人をひたすら愛しぬく“大人の愛”を演じてみたい。
具体的な作品名を尋かれて、「憧れの男性像はアンドレ」と(*^ ^*)。
同期としてのコメントを求められたきらりん、「尽くすタイプですね。うん、想像できます、アンドレ」と。
……うん、すごーく想像できる。似合いそう!!全ツの役はわかりませんが、次の大劇場あたりでいい役が来ますように!
きらりん
長いこと「令嬢役」に挑戦してみたかったのですが、それは「蒼いくちづけ」で叶ってしまったので……と言ったあと、「お客様にも一緒に楽しんでいただけるようなコメディを」と。
具体的な作品名を尋かれて、「メランコリックジゴロ」を挙げていました。
……きらりんのラブコメ!!
ぜひ、ちょっと胸キュン(死語)な感じでお願いします!ごちですっっ!!と心の中で叫びました……。
ミナコ小夏の夢破れて、きらりん小夏の夢を育て始めている今日この頃……(←すみ花ちゃんの小夏になんら不足はありません!はい!)
そんなところでしょうか。覚えているのは。
きらりんがいつもめおちゃんの物まねをしている話とか、面白い話は他にもたくさんあったのですが。
すみません……私の海馬がそんなにいろんなことを覚えていられなかったようなので。ご容赦くださいませm(_ _)m。
とにかくとにかく!
なにはともあれ、三人ともめっちゃ可愛かったですっっ!!(デレデレ)
.
花組トークスペシャル
2008年8月5日 宝塚(花) コメント (2)ちょっと間があいてしまいましたが、
ヤクルトホールにて、花組トークスペシャルに参加してまいりました♪
出演者は、真野すがた、扇めぐむ、華耀きらり。
「蒼いくちづけ」Aチームの主演、ヒロイン、二番手、ですね(*^ ^*)。メンバーの選定については、「ちょうどバウの公演中にお話があったので、バウのメンバーから選ばせていただきました」(byめおちゃん)とのこと。
男役二人は黒づくめのドレッシーなスーツ。
きらりんは、黒のバルーンスカートに黒のインナー、白い総レースの上衣。すごーーーーーーく可愛かった〜〜っっっ!!
衣装については「トークショーなので、いつもよりカッチリとモノクロでキメよう、と話してきました」だそうです。
そういえば、月組もモノクロでしたねー。理由も同じようなことを言ってたな。
「この暑いのに」という司会者のツッコミに、思わず沈黙する3人がLovely♪
「秋を先取り、ってことで」とナイスフォローな竹下さんでした。
で、“暑い”つながりで今回の芝居の衣装の話に。
「男役はだいたい三枚重ねで、しかもその下に胴着も着るので…」と、切なく訴えるめおちゃん。
「私は、自肩があるから胴着がいらないんで」と、あっさり爆弾発言するとみぃ(^ ^;
…これに対するに、しみじみと
「私は胴着を着ることが、イコール公演って感じ」と語るめおちゃんは、上級生でしたねぇ。
そっか、祐飛さんも胴着いらない組だから、少しは涼しいのかな…?(^ ^;
ちなみに、三人並んで座ったところを見比べると、上半身の細さ薄さはめおちゃんがダントツで、きらりんととみぃはあんまり変わらなかったような……。
きらりん、祐飛さんのディナーショーで「水泳をやっていたせいか凄い肩幅で」と語ってたけど、あの時は祐飛さんと見比べていたのでナンとも思わなかったんですよね…。
もともと華奢なメオちゃんはともかく、まさか、とみぃと大差がないとは思わなかったよ………(←そんな肩幅も可愛いです)
というわけで、きらりんのコメントは、
「娘役は薄着なので、暑さはそれほどでも」とあっさり。
ただ、「身体も塗るので、人とすれ違うときに相手の衣装についたりしないように凄く気を使います」とのこと。
この後は、“黒塗り”の色づくりについての話で盛り上がってました。
面白かったのは「黒塗りの色は、大劇場の初日前に、組長さんを中心に決めて指示される」っていう話かなー。ヌビア兵はこれくらい、ベドウィンはもっと濃い目に、と指定されるんだそうです。
あと、ある程度の量をまとめてつくるので、楽が近づくと妙に黒い(しっかり重ね塗りした)人が登場したりする、という話がありました。東宝も、楽近くに観る機会があったらチェックしてみたいと思います☆
ベドウィンの髭は、当初は「つけたい人がつける」ことになっていたのに、ある日突然張り出されたんだそうです。(めおちゃん、残念そうに話していたけど、実はつけたかったのか?)
農協貸切では、普段髭をつけている人とつけていない人が入れ替わってやってみたそうで、めおちゃんはとみぃの髭を借りたらしいのですが。
「口を大きくあけると取れそうになって…」と、普段つけている皆様を尊敬した、という感じでした(^ ^)。
そういえば、このときだったかな?とみぃときらりんが「似合ってて、格好良かった!」とめおちゃんを褒め称えたときに、
きらりんがめおちゃんとホリゾントですれ違った話(多分、『すれ違ったとき、すごく似合ってて素敵ですね、はぁと、って言ったんですよね!』的な話をしたかったんだと思われる)をしたんですが。
……めおちゃん、全く覚えておらず……。
「おっ、おぼえてないんですね…」とさびしそうに呟いたきらりんと、隣でめちゃめちゃ大ウケしていたとみぃが可愛かったです♪
公演の見所は?という質問に、迷わず
「文化の違いを乗り越える、男同士の友情」」みたいな話をはじめためおちゃんは、なかなか男前でした(^ ^)。
イスラム社会を勉強するためにやったことは、と聞かれて、
「本を読んだり、『アラビアのロレンス』を観たり」と。
ちなみに、娘役さんたちは皆で「ベリーダンス入門」を見て勉強したんだそうです(笑)。
コツは、『目ヂカラと、ゆるやかな腰の動き』だそうな。
ショーについては…
司会者に「幕開きが華やかで……」と言われて三人、顔を見合わせて
「お魚ですか」
「ギョッとしたよね」
「しましたね。でも、衣装より鬘の方が衝撃が……」
「そうだったそうだった」
「衣装は、お稽古中に衣装合わせがあるので、そこでギョッとできたんですけど、鬘は舞台稽古で初お目見えだったので」
「あらためてギョッ、と」
畳み掛けるような、テンポのいい会話。
全体に、ゆーったりのーーんびりしたトークショーの中で、ここだけ妙にテンションが高かったような気がしたのは…
気のせいではないだろう、多分。
好きな場面は?
めおちゃん…海が燃える。
「ロープを持って、ワルぶって踊るのが楽しい」そうです。縄を振り回すと“そういう気分”になるらしい(^ ^)。
とみぃ…(出ていないけど)引き潮。
「最初の、波がきてキャッキャしているところが可愛い」発言は、めおちゃんだったかな?とみぃは、普通に「素敵な場面で」だけだったかな…?
きらりん…(同じく出ていないけど)引き潮。あと、パレード。
「初めての形で新鮮だし、自由にやれるから」だそうです。
ちなみに。衣装合わせの時は、何の飾りもない、シンプルなブルージーンがわんさか出てきたので相当驚いたらしい。その中から上級生順に好きな形のを選んでいったら、ひとりひとりに合わせて、衣装部さんが飾りをつけてくれたのだそうです。
かつらも支給。娘役としては自分で用意するのが当たり前なのでびっくりした、と。
5種類(?)の中から好きなものを選んで、好きに飾り付けていいよ、という指示だったらしいです。切るのも自由で。
きらりんの、長めの金髪鬘(ちょい縦ロール)もすごい可愛いですよねっ♪
あと、手袋がないのが凄く新鮮!なんだそうです(^ ^)。へーへーへー。
とにかく何もかも新鮮!銀橋から走って帰るのも新鮮!と。
出演しているみなさんが楽しんでいらっしゃるのが、「RED HOT SEA」好きとしては嬉しい限りでした(^ ^;;
とりあえず、本公演についてはこんな感じ…だったかな?
多分、もうあちらこちらで散々報告されていると思うのですが、自分の備忘録兼ねて書かせていただいていますので、今更ですみません。
また、週末週明けと忙しく、他サイト様は全く読ませていただいておりません(汗)ので、この日記に発言内容の取り違えや抜けがございましたら(多分ある)、ぜひご指摘くださいませm(_ _)m。
月組の時は、まさお(龍真咲)がキッチリ仕切って下級生に話を振ったりしていたので(←「どうですか?」って聞く程度だったけど ゞ)、比較的テンポよく進んだのですが、
花組さんは、めおちゃんが超おっとりの“くるしゅうない”タイプのせいか、なんだかほのぼのゆったり、という感じでしたね★
とてもほんわかして、3人とも楽しそうでした。
最初はかなり緊張している風のきらりんも、後半は良く突っ込んでました。とみぃと二人で同期だったから、話しやすかったのもあるでしょうし、ね(月組ゆりやんと蘭ちゃんは一期違い)。
それでは、次は…たぶん、「下級生から観た真野さんは?」から、ですね(^ ^)
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ヤクルトホールにて、花組トークスペシャルに参加してまいりました♪
出演者は、真野すがた、扇めぐむ、華耀きらり。
「蒼いくちづけ」Aチームの主演、ヒロイン、二番手、ですね(*^ ^*)。メンバーの選定については、「ちょうどバウの公演中にお話があったので、バウのメンバーから選ばせていただきました」(byめおちゃん)とのこと。
男役二人は黒づくめのドレッシーなスーツ。
きらりんは、黒のバルーンスカートに黒のインナー、白い総レースの上衣。すごーーーーーーく可愛かった〜〜っっっ!!
衣装については「トークショーなので、いつもよりカッチリとモノクロでキメよう、と話してきました」だそうです。
そういえば、月組もモノクロでしたねー。理由も同じようなことを言ってたな。
「この暑いのに」という司会者のツッコミに、思わず沈黙する3人がLovely♪
「秋を先取り、ってことで」とナイスフォローな竹下さんでした。
で、“暑い”つながりで今回の芝居の衣装の話に。
「男役はだいたい三枚重ねで、しかもその下に胴着も着るので…」と、切なく訴えるめおちゃん。
「私は、自肩があるから胴着がいらないんで」と、あっさり爆弾発言するとみぃ(^ ^;
…これに対するに、しみじみと
「私は胴着を着ることが、イコール公演って感じ」と語るめおちゃんは、上級生でしたねぇ。
そっか、祐飛さんも胴着いらない組だから、少しは涼しいのかな…?(^ ^;
ちなみに、三人並んで座ったところを見比べると、上半身の細さ薄さはめおちゃんがダントツで、きらりんととみぃはあんまり変わらなかったような……。
きらりん、祐飛さんのディナーショーで「水泳をやっていたせいか凄い肩幅で」と語ってたけど、あの時は祐飛さんと見比べていたのでナンとも思わなかったんですよね…。
もともと華奢なメオちゃんはともかく、まさか、とみぃと大差がないとは思わなかったよ………(←そんな肩幅も可愛いです)
というわけで、きらりんのコメントは、
「娘役は薄着なので、暑さはそれほどでも」とあっさり。
ただ、「身体も塗るので、人とすれ違うときに相手の衣装についたりしないように凄く気を使います」とのこと。
この後は、“黒塗り”の色づくりについての話で盛り上がってました。
面白かったのは「黒塗りの色は、大劇場の初日前に、組長さんを中心に決めて指示される」っていう話かなー。ヌビア兵はこれくらい、ベドウィンはもっと濃い目に、と指定されるんだそうです。
あと、ある程度の量をまとめてつくるので、楽が近づくと妙に黒い(しっかり重ね塗りした)人が登場したりする、という話がありました。東宝も、楽近くに観る機会があったらチェックしてみたいと思います☆
ベドウィンの髭は、当初は「つけたい人がつける」ことになっていたのに、ある日突然張り出されたんだそうです。(めおちゃん、残念そうに話していたけど、実はつけたかったのか?)
農協貸切では、普段髭をつけている人とつけていない人が入れ替わってやってみたそうで、めおちゃんはとみぃの髭を借りたらしいのですが。
「口を大きくあけると取れそうになって…」と、普段つけている皆様を尊敬した、という感じでした(^ ^)。
そういえば、このときだったかな?とみぃときらりんが「似合ってて、格好良かった!」とめおちゃんを褒め称えたときに、
きらりんがめおちゃんとホリゾントですれ違った話(多分、『すれ違ったとき、すごく似合ってて素敵ですね、はぁと、って言ったんですよね!』的な話をしたかったんだと思われる)をしたんですが。
……めおちゃん、全く覚えておらず……。
「おっ、おぼえてないんですね…」とさびしそうに呟いたきらりんと、隣でめちゃめちゃ大ウケしていたとみぃが可愛かったです♪
公演の見所は?という質問に、迷わず
「文化の違いを乗り越える、男同士の友情」」みたいな話をはじめためおちゃんは、なかなか男前でした(^ ^)。
イスラム社会を勉強するためにやったことは、と聞かれて、
「本を読んだり、『アラビアのロレンス』を観たり」と。
ちなみに、娘役さんたちは皆で「ベリーダンス入門」を見て勉強したんだそうです(笑)。
コツは、『目ヂカラと、ゆるやかな腰の動き』だそうな。
ショーについては…
司会者に「幕開きが華やかで……」と言われて三人、顔を見合わせて
「お魚ですか」
「ギョッとしたよね」
「しましたね。でも、衣装より鬘の方が衝撃が……」
「そうだったそうだった」
「衣装は、お稽古中に衣装合わせがあるので、そこでギョッとできたんですけど、鬘は舞台稽古で初お目見えだったので」
「あらためてギョッ、と」
畳み掛けるような、テンポのいい会話。
全体に、ゆーったりのーーんびりしたトークショーの中で、ここだけ妙にテンションが高かったような気がしたのは…
気のせいではないだろう、多分。
好きな場面は?
めおちゃん…海が燃える。
「ロープを持って、ワルぶって踊るのが楽しい」そうです。縄を振り回すと“そういう気分”になるらしい(^ ^)。
とみぃ…(出ていないけど)引き潮。
「最初の、波がきてキャッキャしているところが可愛い」発言は、めおちゃんだったかな?とみぃは、普通に「素敵な場面で」だけだったかな…?
きらりん…(同じく出ていないけど)引き潮。あと、パレード。
「初めての形で新鮮だし、自由にやれるから」だそうです。
ちなみに。衣装合わせの時は、何の飾りもない、シンプルなブルージーンがわんさか出てきたので相当驚いたらしい。その中から上級生順に好きな形のを選んでいったら、ひとりひとりに合わせて、衣装部さんが飾りをつけてくれたのだそうです。
かつらも支給。娘役としては自分で用意するのが当たり前なのでびっくりした、と。
5種類(?)の中から好きなものを選んで、好きに飾り付けていいよ、という指示だったらしいです。切るのも自由で。
きらりんの、長めの金髪鬘(ちょい縦ロール)もすごい可愛いですよねっ♪
あと、手袋がないのが凄く新鮮!なんだそうです(^ ^)。へーへーへー。
とにかく何もかも新鮮!銀橋から走って帰るのも新鮮!と。
出演しているみなさんが楽しんでいらっしゃるのが、「RED HOT SEA」好きとしては嬉しい限りでした(^ ^;;
とりあえず、本公演についてはこんな感じ…だったかな?
多分、もうあちらこちらで散々報告されていると思うのですが、自分の備忘録兼ねて書かせていただいていますので、今更ですみません。
また、週末週明けと忙しく、他サイト様は全く読ませていただいておりません(汗)ので、この日記に発言内容の取り違えや抜けがございましたら(多分ある)、ぜひご指摘くださいませm(_ _)m。
月組の時は、まさお(龍真咲)がキッチリ仕切って下級生に話を振ったりしていたので(←「どうですか?」って聞く程度だったけど ゞ)、比較的テンポよく進んだのですが、
花組さんは、めおちゃんが超おっとりの“くるしゅうない”タイプのせいか、なんだかほのぼのゆったり、という感じでしたね★
とてもほんわかして、3人とも楽しそうでした。
最初はかなり緊張している風のきらりんも、後半は良く突っ込んでました。とみぃと二人で同期だったから、話しやすかったのもあるでしょうし、ね(月組ゆりやんと蘭ちゃんは一期違い)。
それでは、次は…たぶん、「下級生から観た真野さんは?」から、ですね(^ ^)
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