宝塚大劇場公演「ジプシー男爵/ラプソディック・ムーン」、
千秋楽おめでとうございます!

そして、
美鳳あや様、
天野ほたる様、

大劇場ご卒業、おめでとうございます。



書きたいことが多すぎて、まとまりません。
初舞台からずっと見守ってきた月組85期のお二人。
東宝公演が始まるまでの僅かな時間を、ゆっくりと過ごされますように。



千秋楽はさすがに行けませんでしたが、この週末に、初日以来の遠征をしてまいりました。
初日週と千秋楽週。その間に丸4週間が過ぎたわけですが……
わずか4週間で、これほどに変るものなのか!

基本的に、贔屓組以外の大劇場公演を観るために複数回遠征するってなかなか無いじゃないですか。
で、贔屓組の場合は、最初の週と最後の週の二回、なんてことはまずなくて、二週目あたりと後半に一回、とか、そんなパターンが多かったんですよねー。
1か月半公演の時代でも、初日週に行って、次が一ヶ月後ってことはあまり無かったし。


なので。


……びっくりしました!!
大劇場公演の一ヶ月って、こ、こんなに変るの!?と(@ @)。




まず、一番違ったのはアルゼナ(彩星りおん)とヴィオルカ(愛希れいか)のビジュアル。
娘役としては初舞台の愛希さんの化粧については、期待もしていなかったので嬉しい驚きでした。可愛いじゃんー!そして、歌も悪くない♪ なんといっても、小顔のまさお(龍真咲)と並んで釣り合いのとれるスタイルバランスは貴重です♪

女役として研3のりおんについては……まあ、新公ヒロインもこなしたスターの一人なんだから、初日から美しく出てほしかったなーというのは若干思いますが、でも、このくらい綺麗になってくれれば、私はOKです!
今回はみりおくん(明日海りお)の相手役ということで若干割を食った気もしますが、声は美しく出ていたし、気の強い顔芸キャラは役としてアリだと思うので、猫的にはOKですわ(はぁと)。テンポも良かったし。



そして。
もうひとつ、「おお!」と思ったのは……コーラスの力強さでした。

この作品、オペレッタなだけに大コーラスの見せ場的な場面がいくつかあるんですが、初日あいてすぐに観たときは、残念な感じだったんです(涙)。
元々月組のコーラスはあまり揃っていない(単体の歌手はそれなりに居るんですが、合わせた時に1+1=2にしかならない)のと、最近私が宙組のコーラスに慣れてしまって、コーラスに対する要求水準が上がってしまっているのと相乗効果でそう思ったのですが……
うん、このくらい聴かせてくれれば及第点じゃないかなあ(^ ^)。
元々の月組ファンとしては、「よくがんばってるじゃないか♪」という気持ちです(^ ^)。





原作となるオペレッタは、一度だけ観たことがあるはずなんですが……正直、あまりよく覚えていない私。少なくともパリ(龍真咲)は居なかったはずなので、もっと気楽なお伽噺だったような気がするんですよね。
突然妖精が出てきて、「魔法使いに教えてもらった…」みたいな歌を歌う霧矢さんとか、もう、本当にどうにかして!!と思ったりもします。
あーあ、谷さんやっちまったな、みたいな。


でも。
実は私、結構この作品好きなんですよね。
特に後半、かな。


(以下、若干ネタばれしてます)




特に、ホモナイ伯爵(青樹泉)たちが二度目に出てきたあたりからがテンポもよくて好きです。『徴兵のワイン』をめぐる、さりげないやりとりとか。(汝鳥さんが本当に巧い!!)
うん、一番好きなのはあの一連かな。シュテルクが「戦いに行く」と言ってから、パリが登場して、さらにオトカーも加わって、大コーラスになっていくあたり。
台詞のやり取りの間もいいし、音楽も大好き。


しかーし!
シュテルクとオトカーは「愛する者(女)のために」戦いに行くけど、
パリが参戦するのはシュテルクのため、ですよね?
いいのか?>ヴィオルカ




まあ、エピソード的には無駄が多いな、というか。
オトカーとアルゼナの逢い引きの場面とか、普通に「なんでツィプラ(みっぽー)がいるの?」と思ったし。みっぽーファン的には、谷さんの愛が伝わってきて嬉しいけど、でも、やっぱりどう考えてもあの場面はシュテルクとザッフィだけでいいんじゃないの?と思っちゃうんですよね……(凹)。

あと、ジュパン家とツィゴイネルたちの争いの場面が、ちょっと長すぎ!
あれは、そもそもシュテルクがあんなふうに真正面から宣言しに行かずに、もっと「いたずら」系のことでジュパン家の人々をからかうべきだと思うんですよね。
生意気なアルゼナには豚のキスを罰として与え、あとはジュパンをどうやって懲らしめよう、というシンプルな話でいいと思うんだけどなあ。

オペレッタでは、このあたりをどう解決しているんでしょうね。コメディの名作と言われるくらいだから、なにかうまく処理をしていると思うんだけどな。
真顔で覚えていない自分に吃驚しますが(汗)。




ザッフィの素性については、たしかオペレッタでも同じような話があったと思います。
ただ、それによってシュテルクに苦難が降りかかったような気がするんですよね……気のせいかな。
この作品では、このザッフィの素性の話はあまり主題に関係ないというか、他のエピソードにまぎれて意味不明になっているような気がします。

……シュトラウス時代のウィーンでは、ツィゴイネルとの結婚なんて本当にありえない!!って感じだったのかもしれません。
そして実際、パリもいないし、他にも彼らの側の権利や思想を主張する場面は無かったような気がします。


でも。
……谷さんだからなー。そんなことは、もう、どうでもよかったんだろうなあ……。

タイトルに入っている「ジプシー」という概念に対する扱いのいい加減さと、宝が発見される場面のエルドラード的演出(トップコンビが熱い抱擁とキスを交わすと、轟音と共に宝物がセリ上がってくる!とか……)。
谷さんの中で、「エルドラード」はもしかして名作カウントなのか!?と思ってしまいました。あれは、ロマたちを仲間と考えているうちに国外追放になってしまった若者が主人公でしたけどね。



あ。そういえば。
あのツィゴイネルたちの衣装、「エルドラード」で祐飛さんや水くんが着ていたのと同じですよね!?あっちこっちに面影がころがってて、懐かしかった!なかでも、ちなつちゃん(鳳月杏)の姿が、とってもとってもデジャヴでした。



あああ、書きたいことはたくさんあるのに、本当に全然まとまらない(泣)。
っていうか、みっぽーとほたるの話をしてないじゃん!!>自分

花組新公を書き終わったら、続きを書かせていただきますね(^ ^)(丸投げっ)


花組東宝新人公演「麗しのサブリナ」。



■デイヴィッド・ララビー(壮一帆)の鳳真由

いやー、すごく良かったです。
「虞美人」の新人公演でも思ったのですが、この人の芝居には「本気」があるんですよね。
いつだって真剣勝負、というか、“抜き身の剣”の怖さみたいなものが、あると思うのです。

しかも!
……前半は可愛かった(*^ ^*)。と、ゆーか。項羽さまのときは、長髪でうまいこと誤魔化していた丸顔が、ショートの金髪で隠しようもなく、、、ちょっと、いえあの、なんというか、仔犬のようにコロコロと可愛らしかった……というのが正直なところかも(^ ^;ゞ。
あきらくん(瀬戸かずや)の持って生まれたシャープな野性味のある男っぽさの横に並ぶと、いかにも!な「チャラい弟」感が満載でした。

この「麗しのサブリナ」のララビー家の兄弟二人は、前回の「虞美人」の義兄弟と比べても、しっかり者で生真面目な兄貴分とチャラくてモテ男で無責任な弟分、という関係性は同じなんですよね。真飛さんと壮ちゃんは、二公演連続で同じような関係性のお芝居をしている。ヒロインとの関係性が全くちがうので普通に観ているぶんにはあまり気にならないのですが、この二人の関係という面だけに着目すると、「虞美人」と「麗しのサブリナ」、この二作は本当によく似ている、と思います。


でも。
この「項羽」と「ライナス」、「劉邦」と「デイヴィッド」には、非常に大きな相違点があります。
嘘を吐くか、吐かないか、という、一点において。


こないだまで「銀ちゃんの恋」に嵌っていたせいか、新人公演を楽しく観劇しながら、「嘘を吐ける役者と吐けない役者」みたいなことを考えておりました。
役者本人がどうこうではなく、「役の人物」として、観客に対して『嘘』を吐ける役者と、吐けない役者、について。

たとえば銀ちゃんは、(再三書いてますが)嘘を吐ける役者にしか演じることが出来ない役です。
こういう役って、宝塚では案外と少ないと思うんですよね。

いや、嘘吐きな役なんてたくさんある!「スカーレット・ピンパーネル」のパーシー・ブレイクニーだって、嘘を言うじゃないか!と言われるむきもあるかと思いますが、パーシーはむしろ、嘘を吐けない役者でないと面白くない役、なんですよ、私にとって。だって彼は、「マルグリットたちに見せる貌」と「他の人に見せる貌」を使い分けているだけで、自分の心に嘘を吐いているわけじゃないから、
観客には常に真実の貌を見せているんですよ。
逆に、観客が「嘘かも?」と思った瞬間に話が終わってしまう危険さえ、ある。
そして項羽は、どちらかと言えばこちらに近い人物だと思うのです。
そして、チャラく生きているように見えて、いつだってホンキの恋を楽しんでいるデイヴィッドも、大きく分類するならこちら側です。
決して自分自身に嘘を吐けないタイプの、役。

彼に比べたら、銀ちゃんは満遍なく嘘を吐く人です。小夏にも、ヤスにも、橘にも、観客にも。自分をも含めた「世界」すべてに、平等に嘘を吐きかける。
劉邦は、嘘を吐くわけではないんですが、「流される人」なので、結果的に嘘になるタイプですね。自分自身の心に対しても、嘘と知りつつ虚しい言い訳をせずにいられないタイプ。
そしてライナスは、政治的判断のもと、「理性をもって」嘘を言うタイプ、ですね。
劉邦もライナスも、銀ちゃんみたいに病的な(無意識のうちに嘘を吐くような)タイプではありませんが、役自身の心の対して真実ではない台詞を語る(=観客に向かって嘘を吐く)タイプの役ではあると思います。

で、こういう役って、宝塚だと比較的少ないんですよね。
意地を張る人、痩せ我慢の結果として本音を言わない人、あるいは、役の本心に気付いていない人、くらいならたまに出てくるるんですけど、積極的に真実でないことを語る人はあまり出てこない。
だから。需要が無いところに供給も無い!嘘が吐ける、あるいは『心にもない言葉』が吐ける役者は、今の「宝塚歌劇団」のスタークラスには殆どいません。水さんが卒業してしまった今、祐飛さん、壮ちゃん、みわっち、テルくん、、、くらいしか思いつかない。月組には若手まで考えても一人も思いつかないし、宙組も祐飛さん一人しかいない気がする。星組・雪組はあまりよく知らないけど、名前の売れたスタークラスにはいないような気がしますね。かろうじて花組は、みわっちの下にも何人か有望なのがいるかな?(^ ^)。
役者としての良し悪しとは全く関係のない分類ではありますが、作品の幅ということを考えると結構大事な個性かも、と思うんですよね。まあ、需要と供給、というものかな、という気はしますが。


なにやら長々とすみません。

何が言いたかったか、というと。
ひとことで言うなら、真由ちゃんは嘘が吐けない役者なんだな、ってことでした。
「虞美人」で項羽、「麗しのサブリナ」でデイヴィッド、という配役は、今の真由ちゃんにとっては正解だったんだな、と。

真由ちゃんのデイヴィッドで一番感動したのは、サブリナが船に乗った日の朝、ライナスのオフィスに現れたとき、でした。
「俺には経済はわからないけど、キスならわかる。……あれは、別れのキスだった」
と静かに告げる口調の重さ。
ライナスに殴りかかるときの、悲鳴のような怒鳴り声。自分からも少女からも逃げようとする兄への怒り。
デイヴィッドの全身から噴き上がる、怒涛のような憤怒。激情。

……この人は本気なんだ、と、胸が締め付けられるようでした。
本気でサブリナに惚れていた。本当に一晩寝られないほど悩んで、直感的に気付いてしまったキスの意味を考えて、夜が明けると同時にここまで来たんだろう、と。一瞬にして彼のそんな一夜をまざまざと想像させられて。
観ているこちらまで、ライナスに

本当に、短い一場面だと思うんですよ。
でも、その場面の主役は完全にデイヴィッドでした。
そして、物語全体の主導権さえ、デイヴィッドに奪われた印象さえ残った、短いけれども重要なヒトコマでした。


前半の役づくりは、本役の壮ちゃんよりも若干頭が軽め(^ ^)な役作りだったと思います。
っていうか、「若い」のかな。ライナスのあきらが大人っぽいので、兄弟二人の年齢差が開いた印象はありましたね。
丁寧な芝居をする真由ちゃんらしい、個性的でメリハリのあるデイヴィッド像で、比較的淡々と物語が進むこの作品の中で鮮烈な印象がありました。

91期だから、新人公演を卒業するまであと一年、ですね。
次あたりは、「嘘を吐く」役にも挑戦してみてほしいなあ……なんて思ったりしつつ。

あ!でも、正月のまぁくんのバウでは、一応「どんでん返し」を担当する役を与えられてはいたんだなあ。
……あれも「嘘を吐く」というよりは「役として(違う人の仮面をかぶる)芝居をしている」っていう役だったから、ちょっと違うんだけど。




他の人を書く前に、ライナスのあきらくんについてちょっと補足。
新人公演と本公演、一番違うな、と思ったのは、ライナスの作為が明快になったことでしょうか。
デイヴィッドがシャンパングラスの上に座り込む場面も、デイヴィッドがあれこれ喋っている後ろに立ち、弟の尻のふくらみを見て『あ、良いことを思いついた!』という仕種をしてからおもむろにソファに誘導するライナス。
確かに判りやすいんだけど、、、なんというか、一歩間違えたらライナスがデイヴィッドを憎んでいるようにさえ見えかねない、ギリギリの芝居だったと思います。
ほかにもそういう、作為的な芝居がいくつかあったんですよね。
演出が本公演と同じ中村さんなだけに、ちょっと気になりました。

あきらくん自身の「ライナス」という人物像に対する解釈は、、かなりシンプルだったような気がします。
本役さんよりかなり尊大な感じに創っていたので、サブリナに惚れて柔らかくなっていく過程はすごくわかりやすくなったような気がしました。
そして、、、デイヴィッドのことは、可愛さ半分、憎しみ(嫉妬)半分、みたいな微妙な関係だったような。

どこまで狙っていたのか、私の考えすぎなのか……どうなんでしょうね、そのあたりは。
中村さんの話をじっくり聞いてみる機会があれば、本公演と新人公演の演出意図の違いを訊いてみたいです。
……「同じようにやってみたつもりですが。違ってましたか?」
とか言われたら、立ち直れないかもしれないけど(- -;ゞ




昨日は、ニュースの録画に失敗して月組千秋楽映像が観られず……今朝、無事録画に成功し、出社前に早送りしながら視たのですが。
ほたる、相変わらず麗しくて、そして女らしい♪ なのに、みっぽーはかっこいい(*^ ^*)。挨拶の声の男前なことといったら!ホントにハンサムだったわ。あんなにちっこくて可愛いのに。

カーテンコールでニコニコしながら挨拶したみっぽーに
「さっきとえらいキャラちがうやん」
と突っ込む霧矢さんが素敵です。そして、そんな霧矢さんに
「さっきはツィプラが入ってましたから(笑顔)」
とサラッと答えるみっぽーは、やっぱりハンサムな人だと思いました(*^ ^*)。





と、いうわけで。
今日は、日経ホールにて花組トークスペシャルに参加してまいりました♪

出演者は、みつる(華形ひかる)・くみちゃん(芽吹幸奈)、冴華りおなの3名。
昨日発表されたばかりの全国ツアーキャストにかかわる話も少しくらい出るかなあ?と期待したんですが、そういう話は残念ながら出ませんでしたね。バウがまだ何もわからないからかな?

「麗しのサブリナ」はフォーマルなパーティーで始まるから、ということで、モノクロに揃えた服装。
みつるは千鳥格子っぽい黒白のジャケットに、裏地とお揃いの黒地に白線で水玉を配したチーフ、黒のパンツ。
くみちゃんは、白のブラウスにふわっとしたオーガンジー重ねのふんわりスカート。
冴華さんは上下黒のスーツに白いシャツ。
お洒落に崩したフォーマルがよく似合う上級生、お仕着せでもいいからしっかり似合うものを選んできた下級生。なかなか目に優しい並びでした♪


「男役10年」を2年前に超えた、研12の85期。
最後の新公を終えたばかりの、研7の90期。
そして、まだお尻に殻がついていそうな、研2の95期。

みっぽーとほたるが挨拶でも連呼されていましたが、12年め、なんですよね、85期も。
あああ、「ノバ・ボサ・ノバ」初舞台の85期生たち。可愛かったなあ………(*^ ^*)


そんな可愛い85期のみつるが、目を見張るほどしっかりして、リーダーシップに溢れていたことに驚きました。観客ばかりでなく、下級生二人とも、目がハートになってました(^ ^)。


そしてなんと、吃驚するほどくみちゃんが挙動不審で、ものすごく可愛かった!!いやー、みるからに「出来る子」って感じの優等生だし、舞台度胸もすごくあると思うのに、オフではあんなに可愛らしくなってしまうなんて!(@ @)。
舞台での度胸と、素での緊張魔は両立するんですねぇ。

冴華りおなちゃんは、最初はものすごく緊張していたみたいなんですけど、喋りだしたら止まらない!というタイプに見えました。パリの料理学校の場面での芝居の話を熱く語るうちに地がでてきて、かわいいったら♪
そして、パリの料理学校でのシークレットエピソード!じゃじゃーん!
なんと、冴華さんは、隣席の桜咲彩花さんと友達以上恋人未満の仲なんだそうです♪
そ、そ、そんな小芝居が!?週末に観るので、見落とさないようにしなくてはー!!

っていうか。みつるが普通に「あたしもあの場面にそんなラブストーリーがあったなんて知らなかった!!明日観てみる!」と言っていたので、本当にシークレットだったのかも。
いや、楽しい話を聞かせていただきました。


お料理学校チームは結構エピソードが多くて、私が覚えているのは、歌詞に出てくる「ヴィシソワーズ」「フリカッセ」といった料理を自分たちで作って食べてみた、って話と、宝塚にあるスフレで有名なお店(←どこにあるんでしょう?)に皆でスフレを食べにいった、という話でしょうか。
司会の竹下さんが冴葉くんに
「じゃあ、役づくりの過程も楽しかったんですね?」
と突っ込んだら、さりげなーく笑ってました(^ ^)。



くみちゃんは「セレブな女性なので、それらしく」とか「あまり学年の違わない千華ちゃん(天咲千華)を、どうすれば『母』として包み込めるか?を日々模索中」、みたいなお話をしてくれました。
それにしても緊張魔だなあ。そして、優等生のそんな一面が実に可愛い(*^ ^*)。



みつるくんは大銀行の御曹司で、金は湯水のように使う。身体の中をのぞいたら、シャンパンが血の替りに流れているんじゃないか、、、みたいな裏設定をいろいろ教えてくれました。
いやー、格好良いわ。




三人の共通点は、東京出身であることと、受験スクールが同じなこと。
……そのスクールって、めおちゃん(真野すがた)も通っていたアレですよね?
すごいなあ花組。こんなに揃ってしまうなんて。
とはいえ、みつる、くみちゃん、冴華くんはそれぞれ学年が違うので、一緒に通ったことはないそうですが。

でも、くみちゃんはみつるくんが公演で主役の片割れを演じたときのビデオを視たことがあるそうで、
「憧れてましたー」
と例の調子で話してくれました♪………可愛いなあ、やっぱり(^ ^)。




しっかり者で面倒見が良いらしいみつるくん、下級生からの信頼は絶大なものがありそうでしたね。
そして、しっかり者だとばかり思っていたくみちゃんの、予想外の可愛らしさにちょっとうっとりしました(^ ^)。
そして!何事にも前向きな冴華さんの、ある種の勢いのよさというか、なんというか。

ああ、可愛いなあ。


いやはや、「楽し時間はあっという間に」という感覚をしみじみとかみしめてしまいました。
んーーー、くみちゃん、本当に可愛い(*^ ^*)(←そこ?!)




花組新人公演「麗しのサブリナ」について。

なんだか、最近ちょっとイベント続きでなかなか更新できずすいません。
ネタはたくさんあるんだけどなー。………身体にガタがきているみたいで、夜中の集中力が落ちているみたいです。誤字脱字も多くて、ホントにお恥ずかしい限り(^ ^;ゞ
こっそり直しているんですが……あははは(乾笑)



■ストーリーテラー(愛音羽麗)の煌雅あさひ
幕開きの演出は、本公演と同じ……でしたよね?(←自信無し)(←だから間をあけずに早く書けと)
幕が上がると、ララビー家のパーティ。センター0番でピンスポを浴びる、ストーリーテラーが、滔々と解説を始める。

まあ、役名を観たときから、こういう役割なんだろうなーと思っていた「ストーリーテラー」ではありますが。
アーサーの長身にブラックスーツが映えて、押し出しもよく、「おっ!」と思わせるものがありました。「太王四神記」の審判役で世に知られた美声と滑舌のいい台詞回しで、軽やかにララビー家の人々を説明していく様子は、実に堂々たるものでした。
あらゆる意味であぶなげなく、長の期の貫録も十分。巧いなあ、格好良いなあ、と感心しつつ、軽みというか“粋”みたいなものがちょっと足りないかな?と漠然と感じたような気がします。


パーティーが終わると、次の出番はパリ・クッキングスクール。
衣装も似合ってましたが、いかんせん長身にコック帽を被ると、なんだか「巨人」という感じ(^ ^)。それでも、みわっちのコック帽とは違う、もっと低いのを被っていたような気がするんだけどなあ。気のせい?
下級生たちに囲まれた場面ですが、みんな生き生きと演じていましたね♪アーサーは、みわっちの軽やかさに比べると少し厳しめな「教官」という印象。それはそれで良かったと思います。ただ、どうしてもちょっと硬いというか、アーサーはもしかして『浅く広く』というコミュニケーションの表現が苦手なのかな?と感じました。まあ、この役は本当にどう演じても良い役なので、新人公演は新人公演らしく、そして、アーサーはアーサーらしく演じればいいんだろうなと思うのですが、、、でも、もう少し、場面としての和気藹藹とした雰囲気を大事にしてほしかったような気がします。
本役のみわっちが実に見事に生徒たちを掌握して、彼らの一つ一つの仕草にぜんぶ反応してあげていたことを考えると、やっぱりアーサーはまだまだ経験が足りないのかな。それとも単純に、場面をこなした回数が違うから、なのかもしれませんが……。

まあでも、基本的には本当に巧いひとだと感心しました。滑舌がいいので、スフレの評価もとっても聞きとりやすかったし(^ ^)。そう、銀橋のあの場面は皆とのコミュニケーションもよく取れていたと思います。1:1だったからかな?歌も芝居も突出しているアーサーの一番の課題は、1:多のやりとりなのかもしれません。


その次は、ララビー邸のパーティー、かな?
ここは歌ではなく、まさに説明役、という感じ。んー、あたら芝居巧者を、もったいない(本公演と同じ感想を書いてみる)。

あ、話は違いますが、歌手として歌っていた羽立光来さん(本役は扇めぐむ)が非常に良かったです。すごーくすごーく良い声だ♪♪


その次は、いよいよ医者かな?
いやー、弾けてましたね。髭姿も可愛かったし(^ ^)、のこぎりが出てきたときには目を疑いました。
本公演観ていても思うんですが、花組をあまり観ないお客さまは、「ストーリーテラー」を何人(?)見つけられるんでしょうね。少なくとも、このお医者さんは絶対判らないだろうと思うんですが(^ ^)あはは。

ここは、回りでうろうろしている使用人一同とも楽しげにコミュニケ―ションできていて、私的に今回のアーサーで一番良かった場面でした♪


で、次がクラブ・プルチネラの紫の歌手。
きらきらの総ラメの衣装がすごい迫力(^ ^)。大劇場の新人公演では、カーテンコールでこのときの衣装を着ていたと聞いていたので今回も楽しみにしていたのですが、残念ながらコックさんで出てきました……しょぼん(え?)。

歌も迫力でとても良かったです。技術だけじゃなくて、やっぱりハートがある歌は強いなあ。
三人の女性シンガーたちとの絡みも色っぽくて良かったです。菜那くららちゃんしか判らなかったけど、三人とも良い声でした。アーサーとのハモリもキレイでした。ええ。……すみません、クラブプルチネラは本公演も非常に忙しいんですが、新人公演でもものすごい勢いでキョロキョロしておりまして、ですね……m(_ _)m。
あーあ、どうしてこう花組には可愛い娘役さんが多いのかしら(←八つ当たり?)


その次は、ララビービルの一階で電話している男。
で、最後が、リベルテ号の船員。サブリナに「帽子のつばを直してほしいという方が」と帽子を持ってくる人ですね。さりげない佇まいが柔らかくて、つばを直すサブリナを凝っと見守る様子がとても優しかったです(*^ ^*)。ああいう、一対一で芝居をする場面は本当に良いんですよねー……何事も経験、ですよね、きっと!!



■グレチェン(花野じゅりあ)の春花きらら
最初のララビー家のパーティで、センター0番でピンスポを浴びる、ストーリーテラーと踊っている美女。じゅりあにも負けない白くてなめらかな背中がピンスポを浴びて輝く様子がとても綺麗。ゴージャスな美女っぷりでもじゅりあに負けてません。いやー、可愛いなあ。
テニスコートでも背をむけて照明を受けるのですが、あの背中の美しさは素晴らしいなあ、と、しみじみと思いました。

グレチェンとしての出番が終わると、あとはプルチネラくらいしか気がつかなかった……あんまりアルバイトは無いのでしょうか。せっかく可愛いのになー。



■ウィリス(未涼亜希)の真瀬はるかと、マカードル(桜一花)の天咲千華
いやー、先日も書きましたが、この二人が今回の新人公演の私的MVPです!
同期ならではの息の合い方、というのかな、あれは。むしろ、運命的な息の合い方だと思うんですが(^ ^)。

イマッチは本役と同じ水色のスーツ。背の高さはそう変らなくても、横幅も奥行き(?)も全く違っていそうなまっつの衣装がよく入ったなあ、と、つい感心してしまいました。……同じシリーズのサイズ違いの衣装があったのかしらん(汗)。
しかーし!まっつが着ると涼しげな水色なのに、どうしてイマッチが着ると差し色に見えるの!?(^ ^;ゞ。良くも悪くも、イマッチの存在感って凄いんだなあ(しみじみ)

「虞美人」の范増先生で重厚な芝居の実力を見せつけたイマッチ。今回は、とにかくクールに、スマートに、そして、軽やかに!がテーマだったような。「BUND NEON」ほど可愛らしいわけではなく、あくまでも「クールに、スマートに、そして…」という感じでした。
それにしても素晴らしい(*^ ^*)。技術的な面ではほぼ100%と言ってもいい(←だいぶ贔屓目入ってます)と思うんですよね。声のコントロールも、気持ちの持って行き方も、それの表現技術も、そして、芝居をする相手とのやりとりの呼吸も。ああ、これでスタイルさえよければ……と思うんですが(^ ^;;;;、天は二物を与えず、って本当のことなのかもしれません。

マカードルの千華ちゃんは、、、衣装は……一花ちゃんと同じでしたっけ?こちらも相当にサイズが違ってますけど、あれっ??
すみません。千華ちゃんの高々と結いあげた髪に目を奪われてました(汗)。

どの仕草も間が良くて、しかもとっても可愛かったんですが、私が一番ツボだったのは、上手袖からウィリスが眼鏡をはずして拭き拭きしながら出てきたとき、隣でウィリスの素顔(?)に見惚れてぽわわ~ん、となっているマカードル。
夢見る乙女のぽわわん~んとした表情と、秘書モードのキリッとした表情を瞬時に切り替える千華ちゃんに、思いっきり見惚れました。っていうか、それ以前に、眼鏡を外したら実は二枚目、というネタを真顔で演じてくれる(しかも演技力で二枚目になれる)イマッチの才能に怖れおののくばかり……。


とにかく、本役とはまた全然違った意味で、とっても可愛らしい二人でした。
本役も新人公演も、違う方向に歌も芝居も素晴らしい芸達者コンビって、凄いなあ……(感動)。



東京宝塚劇場にて、花組公演「麗しのサブリナ/Exciter!」を観劇してまいりました。


本公演は3度目、新人公演を観た後最初の(そして多分最後の)観劇。
いやー、蘭ちゃん可愛かったーーーーっっっ!!

凛音ちゃんも美人だし巧いし魅力的なんですけど、『少女らしさ』っていうのは特別なスパイスなんですね。学年とも関係無いんだな、あれは。蘭ちゃんの当たり役は「Hamlet!」のオフィーリアとこのサブリナだと思うんですが、どちらも『少女』の役ですよね。この場合の少女というのは、年齢のことではなく、存在としての『少女』あるいは『聖少女』という意味なのですが。
一途だけど気分屋で、回りが全然見えてないくせに自己犠牲的。

そういうサブリナ(オフィーリア)だからこそ、愛さずにはいられない。彼女を知るすべての人が、当然のように彼女を愛するんです。そして、オフィーリアを追い詰めたのはその愛であり、サブリナを救ったのも同じ愛でした。サブリナとオフィーリア、蘭乃はなというタカラジェンヌが演じた二つの役が、裏と表になっていることに驚きます。
そのふたつの役は、たまたま蘭ちゃんに回ってきたんじゃなくて、蘭ちゃんだからこそ降ってきた役なんだな、と思ってしまう(真顔)。
……いやあの、あのときの月組にまさおくんがいて、としちゃんもたまきちも揃っていたからこその「ハムレット」だし、今の花組に真飛さんと壮ちゃんという対等でキャラが正反対の得難いワンツーがいてこその「麗しのサブリナ」なんですよ?もちろん。でも、蘭ちゃんを観ていると、お披露目での当たり役おめでとう!と思いつつ、心の片隅では「お披露目でジョーカーを切ってしまってこの先大丈夫?」と心配になってしまうんです(^ ^;ゞ
ま、「大江山」のときも「カサブランカ」のときもそう思ったけど、その後も祐飛さんはSORAにホレイシオに銀ちゃんに、と嵌り役が続いているんだから、蘭ちゃんも心配いらないかな?(^ ^)。




今日はおそらく最後の観劇になるはずなので、絵莉千晶さんをしっかり観よう!と思っていました。
……が。残念ながら、絵莉さんは若干体調を崩されていたみたい(?)で。喉が本調子ではないらしく、お芝居の方のモードのナンバーでも、メインのソロはほぼ歌わずに台詞にされていました(T T)。
日開けてすぐに観たときは、迫力にうっとりしたのになあ……。

声が全く出ないわけではなく、台詞は普通に喋っていらっしゃいましたが、感情が激してくると掠れていたので、ほぼ高音部は出ないみたいでしたね。歌も、まりんさんの歌に低音部でコーラスをつけるところはそっと歌っていらっしゃいましたが、、、あれってもしかして、音域をまりんさんと入れ替えていたのかなあ?(覚えていない)

そして、、、、せっかくの卒業公演での晴れのエトワールは、初姫さあやちゃんが代役に入っていました。
いろいろと忙しくてあまりネットを観ていなかったので、絵莉さんが喉の調子が悪そうなのは気付いていても、代役というのは全く思いもよらず(^ ^;。第一声を聴いて「えっ!?」という感じでしたね。部分休演ということはなく、出場場面は全場面出ていたと思うのですが、歌は苦しかったのかな。最後にパレードを脇から降りてこられて、切なかったです。千秋楽までにはなんとしても快復されて、美声を聴かせてくださいますように。


そして、代役を務めたさあや。
とりあえず、オペラグラスで顔を観る前にさあやの声だとわかった自分もすごいなあ、と感心してみたりしつつ(^ ^)。
可愛い顔にものすごい緊張を浮かべて、前半は声も若干緊張気味でした。あれっ?あらためてネットを見たら、私が観たのは代役初日ではなく、何日か経っていたはずなんだけどな?さあやって、そりゃあ今までそんな大舞台で一人でソロを歌ったことは無いかもしれないけど、普段はあんなに舞台度胸の塊みたいに見えるのに……
そんなふうに思ったのも束の間、後半は声も豊かに拡がって、さあや独特の、柔らかなぬくもりのある音色のトーンがとても気持ち良かったです。あああ、良い声だなあ(*^ ^*)。

いつか絶対、さあやが本役でエトワールを務める日が来ますように、と祈りつつ、
絵莉さんの一日も早いご本復を、心よりお祈り申し上げます。



今日、某所でもらったチラシに[ユーリンタウン」再演の出演者募集が入っていたんですが………

主演・別所哲也って書いてあるのは気のせい!?
……と思ったら、「警官ロックストック(千葉哲也さんが演じたロックスッポのこと)」と書いてありました。ほ。まさかボビーをやるとは思わなかったけどさ。っていうか、ボビー役も今回募集対象だし。

演出は一年前と同じ流山児祥で、流山児★事務所主催での上演らしいのですが……作品紹介にも「2002年トニー賞受賞→2009年日本「初」の小劇場ミュージカルとして上演」と書かれていて、2004年に別所さんのボビーで演出・宮本亜門で上演されたことは無かったことになってますけど!?
いや、まあ、たしかに、別物といっていいほど違う作品に仕上がってましたけどね……、そこであえて、役者としての別所さんを連れてくるところがさすが流山児だな、と思いました。

公演は2011年10月14日~30日。我こそはと思う方は、いますぐ流山児★事務所サイトへGO!
http://www.ryuzanji.com/



どこの回し者だお前、って感じですみません。ちょっと衝撃的なニュースだったもんで、つい。

ああ、衝撃的なニュースといえば、山本耕史さん演出で「GODSPELL」を上演する、というのも、実は今日知りました。最近ホントに話題に疎いなー。
シアターガイドも全然読まなくなってしまったので、劇場でもらうチラシだけが頼りなんですが、こういう公演だと、そんじょそこらの劇場ではチラシが入らないのね(T T)。
うーむ、どうすれば洩れなく観たい作品をチェックできるのだろうか……
(チェックできても観られるとは限らないけど)



ま、余談はこのあたりで。
今日観た舞台については、また後日あらためて書かせていただきますね。





と、いうわけで、花組新人公演「麗しのサブリナ」。

■エリザベス・タイソン(天咲千華)の月野姫花
千華ちゃんのエリザベスとは170度違う、実に興味深いエリザベスでした。
っていうか。姫花のエリザベスを観ながらずーーーーっと思っていたことは、「雨に唄えば」のリナが観たい!!でした。

聖少女にも姫にも見える抜群の美貌、その貌からは想像もできないような肉感的な肢体、そして、そのどちらからも想像できない、衝撃的なアニメ声。
もう少し発声が安定して、あの声なりに同じ品質で一公演もたせられるようになるならば、あの声とビジュアルのギャップそのものが武器になるのではないでしょうか。(真顔)
別に、すべての娘役がキャシーにならなくたって良いんです。リナを目指す美女がいてくれたって全然構わない。
でも、いまさら姫花がキャシーを目指しても仕方がないのではないか、と思ってしまうんですよね。だって、もう研5。変るならそろそろ変っているはず。でも、いっこうにあの声は変らない。変らないままに、少しづつだけれども通るようになってきているし、滑舌も良くなってきている。
だったら!だったら、ぜひともリナを極めてほしい、と思うのです。もちろん、今の姫花にはリナはまだ無理です。あのナンバーは結構難しいので。でも、姫花のリナを観てみたい!と思ったし、リナに限らず、ああいう役は似合いそうだな、と思いました。

完璧につくりこんで演技で仕上げた千華ちゃんのエリザベスとはあまりにも違う、完璧に天然に素直に演じていた姫花のエリザベス。
どちらが良いか、悪いかではない、同期二人の同じ役に対するアプローチの違いに、観ていて本当に、驚くばかりでした。



あああ、姫花のリナ……。他のキャストを考え始めるとドツボにはまるので、いっそのこと真瀬のドンに天真のコズモ、千華ちゃんのキャシーという92期カルテットでどうだ!!

………(壊)(そんなこと妄想しているから新公のレポートが書けないんだよ)




■タイソン氏(高翔みず希)の冴月瑠那
■タイソン夫人(芽吹幸奈)の白姫あかり

エリザベスのご両親。とはいっても、先日のトークでくみちゃんが嘆いていたとおり、夫妻そろって登場する場面は無いのですが。
タイソン夫人の方が出番は先で、サブリナがパリから帰ってきた直後のパーティーで、エリザベスの付添的な感じでモードたちと一緒に話しています。おっとり系の美人さんで、長身に衣装もよく似合ってました。ただ、もう少し姿勢や態度に「セレブな感じ」があるともっと良かったんじゃないかと思いました。
まあ、もともと「プエルトリコで二番目に大きいサトウキビ農家」なんだから、もっとガラッと雰囲気をかえて、田舎の成金っぽくする手もあったとは思うんですが、それにしては上品すぎるし、中途半端、って感じでした。
まあ、エリザベスが姫花だから、成金っぽくすると娘だけ浮いちゃいますけどね(^ ^)そのへんの「家族」としてのバランスが難しかったのかな、と思いました。

後半はタイソン夫人としては出番がなく、もっぱらダンサーとしてイキイキと踊ってくれてました♪クラブ・プルチネラの客、羽扇の女、どちらもさすがでした♪プルチネラは輝良くんと踊ってた、かな……?(記憶曖昧)


タイソン氏は逆にクラブ・プルチネラより後がメインで、ライナスのオフィスで引き継ぎ資料を確認している場面と、最期の会議シーンの二回、かな? ララビー家のパーティーにも妻と一緒に出ればいいものを、こちらではただの「客」なんですよね(本公演と同じ)。何故なんでしょうね(T T)。
ま、ねこ的には、ルナちゃんの髭無し・髭有り両方の貌をじっくりと拝めて、嬉しかったですけど(^ ^)。ああ、やっぱりルナちゃん好きだあー!!

お髭の似合うダンディなタイソン氏は、なのにお茶目にもほどがある、素敵なオジサマ(なんか矛盾してる)でした。とにかく娘が可愛くて可愛くて可愛くて、本当に目にいれても痛くないんだろうな、と納得させられるキャラクター(はぁと)。

しかーし!!エリザベスとのやりとりとか、ライナスとのやりとりとか……いままで、(いちおうは)下級生らしく(?)芝居を壊さない程度にこっそりやっていたはずの小芝居を、今回は長の期ということもあってか、思いっきり表でやり過ぎていたのがナントモハヤ(^ ^;ゞ 
いや、あの、それ、場面壊れてるよ?と思いつつ、、、でもまあ、一度加減無しで思いっきりやらせてあげたいと思っていたので、なんか満足です(汗)。
ご本人も満足できたんじゃないかしら(^ ^)。

今後は学年的にも中堅に入るので、多少は役もつくでしょうし、やりたいようにやっても場面は壊さないようになっていく……はず、ですよね?あの美貌にあのキャラというのがたまらなく好きなので、これからも是非、舞台を愉しんでほしいなと思います(はぁと)。
ああ、このあたりのコメント、みっしょん(美翔かずき)に書いてたコメントとほぼ一緒のような気が………(諦)。




■モード・ララビー(絵莉千晶)の芽吹幸奈
■オリバー・ララビー(悠真倫)の彩城レア

ライナスとデイヴィッド兄弟のご両親。あの美形な兄弟が生まれたことに違和感のない、美男美女のバカップル♪
こちらは夫婦そろっての出番も多いし、なにより夫婦で歌うナンバーもあるので、同期お二人の息ぴったりのおしどりっぷりを楽しく見せていただきました♪

くみちゃんのモードは、良い感じにセレブ感があって、さすがでした♪うーん、素敵なママですよねぇ(はぁと)
凛音ちゃんのサブリナがパリから帰国した場面でのさりげない無関心さとか、嫌味なく「上流階級」な感じで、とても良かったです。
とびとびなりに出番があるので、アルバイトが無かったのがとても残念。

ねこちゃのオリバーは、まりんさんのあのやわらかーーーーいパパではなくもう少しシャープな感じ。本気でデイヴィッドに「ララビー銅山に送ってやる!」と言いそうなリアル感がありました。
こちらもお髭が良く似合って、素敵でした。前回の本公演は大抜擢でしたが、あれで度胸がついたのかな?格好良くなったなあ、と思います。歌もさすがで、くみちゃんとのハーモニーがとても綺麗でした。


考えてみれば、ララビー家は両親と長男(ライナス)が90期、ついでにマーガレットとジェニーと執事のエドガーまで同期なんですね。デイヴィッドが91期で、あとは全員92期以下、か……。なんとなく、役の上での上下関係が学年に沿っているから、下級生もやりやすかったのかもしれませんね。場面の中心になる人は、つねに香盤でもその場面の一番上、というあたりが。
っていうか、むしろ90期が人材豊富すぎるのか……。ララビー家のメンバーに、ストーリーテラーに、タイソン夫人。可愛子ちゃんチームの(瞳)ゆゆちゃんいれて、研7で9人だもんなあ(@ @)。
88期が卒業するときも思ったけど、今まで「レベルが高い」と言われ続けてきた花組新公を支えてきたメンバーが卒業して、91期は人数も少ないし、これから大変でしょうねぇ。……でもまあ、92期が11人もいるから、まだ当分は何とかなるかな、と思っていたりもするんですけどね(^ ^)。




花組新人公演「麗しのサブリナ」。まだ書けていない人がたくさんいらっしゃるのですが、まとめて書かせていただきます。

まずは、ララビー家の使用人たちについて。


■フェアチャイルド(夏美よう)の天真みちる
いやー、タソのサブリナパパ、良かったです!(はぁと)
落ち着きと温かみのある大人の男で、「やもめの寂しさ」をベースに、「娘への溺愛」をスパイスにして仕上げた感じでした。
ちょっと丸いけど(^ ^;ゞ、いい男っぷりでしたわ。

フェアチャイルドはめっちゃ良い役なのですが、いつもヤリスギなタソが、この役は過不足なく、ギリギリで「ダンディ」に留まって演じてくれたのが嬉しかったです。髭もよく似合うし(童顔の丸顔が少しは誤魔化せる)、ホント、将来が楽しみな人材ですね♪



■マーガレット(初姫さあや)の梅咲衣舞と、ジェニー(華耀きらり)の遼かぐら
“可愛いおばあちゃん”なさあやと、“可愛いおばちゃん”なきらりん。美女ぞろいの花組の中でも上位に入る美しい二人が気合をいれて創り上げた『可愛らしさ』に、衣舞ちゃんとかぐらちゃんがどこまで迫れるか!?と興味津々だったのですが、、、
可愛かった!!

衣舞ちゃんのどことなく薄倖そうな雰囲気は、マーガレットとは全然相容れないかと思っていたのですが、実際に観てみると全然違和感なかったです。意外や意外、マーガレットは涙もろい薄倖キャラだった(^ ^)。パリから戻ってきたサブリナと再会して泣いちゃうところとか、めっちゃ可愛かったです。

かぐらちゃんもよく似合ってて本当に可愛い!彼女は私がお気に入りに入れて以来、大概の場合は「男前」ラインのこちら側(格好良い側)に居たので、少女のように可愛らしいおばちゃんジェニーを観て、なんだか不思議な気分ではありましたが、ほんとーにほんとーに可愛かったです。

それにしても、今回の新公は妙に私の“好みのタイプ”の下級生が、私の“好みのタイプ”の上級生が演じてる役に入っているような気がして、不思議です。私が配役決めたんだっけ?という気がしてくるような(^ ^;;;



■エドガー(紫峰七海)の夏城らんか
最初に配役を見たとき、「らんかちゃん、ふみかの役かー。あの濃ゆ~い感じを出すのは苦労しそうだけど、大丈夫なあ」な~んて思ったのですが。
このエドガー(執事)さんは思いのほかシンプルな役で、穏やかかで控えめな佇まいが魅力のひとだし、らんかちゃんにぴったりだったと思います。
派手さはないけど、グループ芝居の真ん中でまとめる90期三人衆の一人として、ちゃんと存在感がありました♪



■フリッツ(祐澄しゅん)の真輝いづみと、ビリー(鳳真由)の神房佳希
はにかんだ笑顔が可愛らしいのに、意外とおにいさんなフリッツ、可愛い弟タイプなビリー。濃~いメンバーがそろった使用人ズの中では、爽やかな風をまとったように見えるお二人ですが、新公では、他のメンバーがそこまで濃くなかったせいか、ちょっと個性を出すのに苦労されていたような気がしました。
ああいう爽やかさって、案外と難しいものなのかもしれません。



■アーネスト(真瀬はるか)の航琉ひびきと、アンソニー(天真みちる)の鳳龍アヤ
92期ゴールデンコンビの役を与えられたのは、93期のお二人。歌も芝居も特に問題無く、よくがんばっていたと思います。ただ、本役のお二人はまるで泳ぐのを止めてたら死んでしまう魚のように、とにかく一瞬も休まずに小芝居をしつづけていましたが、新公のお二人はもう少しおっとりとしていたような。

とりあえず、この兄弟にかぎらず、使用人ズはみなさん新公のほうがおっとりしていたような気がします(^ ^)。本役さんたち、みんなやり過ぎだからっ!!(使用人ズがやり過ぎてくれるからこそ、リピートのし甲斐があるんですけどね/笑)



■若き二枚目軍団(華形ひかる→大河凛、真野すがた→冴華りおな、朝夏まなと→水美舞斗、望海風斗→柚香光)
若き二枚目軍団、という位置づけですが、みなさん爽やかで素敵でした♪
しかし、それ以上コメントのしようがない……おかしいなあ。ちゃんと観ていたつもりだったのですが(^ ^;ゞ


■可愛子ちゃんたち(天宮菜生→瞳ゆゆ、華月由舞→花蝶しほ、月野姫花→初花美咲、実咲凜音→桜咲彩花)
有無を言わせぬ可愛らしさ。
4人とも相手役より上級生だったり、意外に大柄だったり、いろいろと苦労があったのではないかと思うのですが、4人とも本当に本当に本当に可愛かったです(デレデレ)。
花娘は可愛い子ぞろい、というのは観るたびに実感するのですが、新公になってもレベルが変らないところは、さすが花組、と思います。この4人は、その中でも特別に可愛い!という4人であってほしいのですが、4人ともちゃんと勤めを果たしていたのがとても嬉しい。
個人的に、初花美咲ちゃんの美貌は猫の好みのど真ん中なので、自慢の可愛子ちゃんが本当に可愛くてとっても幸せでした。ただ、彼女はこの時代の衣装なら可愛いけど、ショーなどで肌を出す衣装を着ると若干ゴツく見えることがあるので、全体にもう少し絞ってくれるといいんだけどなあ、、、、、花組は男役も華奢な人が多いんだもん。本公演のクラブ・プルチネラみたいに、真瀬くんと組んでくれてると安心なんだけど(*^ ^*)
最上級生のゆゆちゃんは、そんなふうにはとても見えない可憐さで、ショートの鬘がとてもよく似合って、すっごくキュート。本当に可愛いですよね。ただ、「銀ちゃんの恋」とか見ていても芝居のできる人なんですが、新公ではあんまりその芝居力を生かす役が回ってこなくてちょっと残念。
花蝶しほちゃんは、あのコケティッシュな色っぽさがたまりません。かーわーいーいー。
桜咲彩花ちゃんは、どうにも去年のスカイフェアリーズでの真瀬くんとのコンビっぷりが目に焼き付いていて(^ ^)、他の男役さんと並んでいると違和感があるというか(汗)、、、そんなこともありますが、おひさまのような笑顔は健在で、とにかく目を離せない魅力的な可愛らしさでした。
93期かあ、がんばってほしいなあ(*^ ^*)。


それにしても。
……男役は4人で一行、なのに娘役はこんなに長い私って、どうなんだろう……。
いや、ほら、男役さんはファンの方が詳しく書いていらっしゃるから、私は娘役を中心にだね、、、、(いいわけ)



■フォンテネル男爵(眉月凰)の銀華水
王子の男爵っぷりがとっても素敵だったので、銀華さんにもすごく期待していたのですが……うーん、意外に難しい役だったのでしょうか。出番とかが削られたわけではないと思うので(たぶん)、印象が弱かったのは、やっぱり「貴族」っていうファクターが弱かったからなのかなあ。
サブリナを別世界に案内してくれる魔法使いでなくてはならないのに、普通のおじいちゃん役に見えてしまったんですよね。「変身」シーンがあるわけではないのにちゃんと魔法使いに見えたのは、王子が巧かったんだろうな……。
銀華さんが十分に芝居上手なのは知っているのですが、、、「貴族」っていうのは、普通の小芝居とは違う「ナニカ」を必要とする存在なのかもしれません。


男爵以外のクッキングスクールメンバーは、正直、あまり判別がついていないので、わかった方のみ書かせていただきます。
ここに取り上げていない方でも、みんなちゃんと喋れていたし、それぞれに個性を出してがんばっていたと思います(はぁと)

■ギュンター(夕霧らい)の輝良まさと
輝良くんがこんなに喋って、お芝居している姿を観たのは……はじめてとは言いませんけど、結構珍しいような気が…?
滑舌も、細かい身振り手振りも、よくがんばってました~!うん、場面をひっぱる人の一人なので苦労もあったと思いますが、良かったと思います♪


■アンリ(月央和沙)の花峰千春
この公演で卒業する花峰さん。……なんだか、私が知っている人とは別人のように丸っとしていたような気がするのですが、前からあんな感じでしたっけ?
よっちも可愛いけど、花峰さんもかわいいなあ、、と思いました。最後の新公、お疲れ様でした!あと4日、がんばってくださいね!!


■ジョルジュ(瀬戸かずや)の日高大地
日高くん、巧くなったなあ(感涙)
ちゃんと喋ってる!!(←失礼な)(すみません)
いやー、「愛と死のアラビア」から二年。さすが、若い人は成長が早いですね。
あきらくんの、何とも言えず可愛らしいゲイキャラとはだいぶ違いましたが、日高くんもなかなか可愛かったです♪



こんなところ……でしょうか。
とにかく花組の娘役さんは皆さん本当に可愛くて、一人か二人持って帰りたくなりました。……家に帰ったらあの笑顔が待っていたら、幸せになれるような気が(*^ ^*)

それにしても。
最後のご挨拶で一列に並んだときの、研1と研2以上の立ち姿のレベルの違いにはびっくり(@ @)しました。
研2以上は全員例外なく可愛いのに、研1さんは化粧も立ち姿も衣装の着こなしもまだまだすぎて、驚くしかない。
最初の一年でこれだけの差がつくんですねぇ……。

これからの一年。研1さんは、ぜひとも精進して「今の」先輩に追いつけるようがんばってね。
もちろん、上級生は今に満足することなく、ずっと先に進んでいてくれると思いますので、実際に追いつくことはできないと思いますけれども☆



90期のみなさま、新公ご卒業、おめでとうございます。
今回も素晴らしい新人公演でした♪

千秋楽まであと4日間。体調を整えて、千秋楽までがんばってください!



さっき、家に帰ってきて一段落ついてCSをつけたら、「ロミオとジュリエット」の「Aimer」が流れてきたので吃驚しました。
安寿ミラさんの「Female Vol.10」の中で使われていたんですが、やっぱり良い曲ですよね(^ ^)。



さて。
シアタークリエにて、「RENT」を観劇してまいりました。


二年前に観劇したときの日記に、リンクしておきますね。
http://80646.diarynote.jp/?day=20081130


……作品についてはあんまり書いてないけど、いいかしら(^ ^;
私がああだこうだ言うよりも、クリエに行ってみてください、ということで。



私が観た日のンメインキャストは、こちら。

【マーク】  福士誠治
【ロジャー】 Anis(MONORAL)
【コリンズ】 米倉利紀
【ミミ】   ソニン
【エンジェル】中島卓偉
【ジョアンヌ】Shiho
【モーリーン】Miz
【ベニー】  白川裕二郎

二年前と同じメンバーは、コリンズの米倉さんとベニーの白川さん、ジョアンヌのShihoさんとモーリーンのMiz(=Mizrock)。
4人とも、おおまかな印象は前回とそんなに大きくは違わなかったかなあ。
米倉さんのコリンズが素晴らしいのも、
白川さんのベニーが格好良いのも、
Shihoさんは美人だけど、ジョアンヌはもっと低音に豊かな響きのある声の人の方がいいのになあ、と思ったことも。


Mizの印象も、あまり変ってません。もう少し色気というかセクシュアルなイメージがあるともっと良いのに、とも思うんですが、とにかくキュートで無茶苦茶で、そして、可愛かった(^ ^)。
「Take Me Or Leave Me」を歌いながら、コロコロと変る表情が好きです。

……っていうか、二年前は「ダブルキャストの役については、両方観てから書きます」なんて書いておいて、結局書かなかったのね、私ってば(汗)





はじめて観るメンバーの中で、シングルキャストなのはマーク役の福士誠治さんのみ。
前回の森山未来くんのマークは、アンサンブルと一緒に踊りまくる「トリックスター」的な存在だったのですが、今回はどうなるんだろう?と思っていたのですが、、、
……思いのほか、ふつうでした(^ ^;

前回観たとき、エリカ・シュミットによる新演出の目玉は『マークをトリックスターにした』ことだと思っていたのですが、、、、そういうわけではなかったんだなあ(^ ^;ゞ
マークって、なんというか、設定的に“ごくまともでつまらない常識人”なんですよね。そもそも、この作品は元ネタがラ・ボエーム(パリの芸術家たち)なので、個性的な登場人物たちと観客を結ぶ、唯一の『常識人』でなくてはならないんですよ、マークって。
なのに。
今回のマークは、仲間内での「唯一のまともな=ツマラナイ」人物であることに忸怩たる思いをいだいていることを、すごく鮮明に表していたと思います。
彼は、そういう自分が好きじゃないんですよね。彼にとって、「まとも」であることは、芸術家としては「無能」であることとイコールだから。
だから、ヤスが銀ちゃんに憧れたように、マークはHIVポジティヴな人々に憧れを抱く。

「俺?俺はここにいる。……なにも変らず」
という台詞の深さが面白い、と。

「What You Own」で歌い上げる彼の「納得」のかたちもすごく判りやすくて、こういうマークもありだなあ、と思いました。トップクレジットのシングルキャストではありますが、森山くんほど浮いた感じでもなく、登場人物たちが、語り手であるマークを中心に皆が対等、という印象だったのも面白かったです。



語り手としてのマークをきちんと創ったうえで、彼の語る「型破りなHIVポジティヴの一人」であるロジャーとミミの恋を事件全体の柱として置いた作品。
ロジャーは「主役」ではないけれども、メインの事件の「当事者」である。
トップクレジットのマークは、「語り手」兼「主役」だけれども、「傍観者」でしかない。
そんな二人は「親友」で、すべてを分け合って生きてきた。
「運命」以外のすべて、を。



ロジャーのAnisさんは、初日頃に体調を崩されていたと伺いましたが、私が観たときはお元気そうでした。ちょっと歌声が不安定だったのですが、なんていうか、それが魅力になる声と歌い方だったので、調子が悪いとか全然思いませんでしたわ。
もし、あれで不調だったのなら、フルパワーでの歌を一度聴いてみたいです♪

「One Song Glory」は、好みもあると思いますが、私は今まで「RENT」という作品の中で聴いたうちでは、一番好きかも、です(真顔)。やわらかく掠れた、色っぽい声。心の瑕をさらけ出すナンバーですが、痛々しくて思わず目を伏せてしまったくらい、良かったです。心に届きました。
他のナンバーは、若干パンチが足りないな、と思うところもありましたけどね(^ ^;


ミミのソニンは、めっちゃ可愛い!!
浦井くんが主演していた「ヘンリー6世」でジャンヌ・ダルクを演じていたのですが、あのときは、日本語が苦しかったので何か馴染めなかったんですよね(涙)可愛かったけど。

今回は、台詞がなくて歌だけなので、そこは気になりませんでしたし、歌の実力はさすが(*^ ^*)。そしてもう、とにかく、可愛い!!!
「Out Tonight」のぶち切れた笑顔とか、宙組の琴羽桜子ちゃんを思い出しましたし、ロジャーに冷たくされて長身のAnisを凝っと見上げる横顔とかは、藤咲えりちゃんにも似てる(*^ ^*)とにかく可愛くて、切なくて、もうキュンキュンでした(惚)。
あああ、可愛いなあ可愛いなあ。顔も声も小柄だけどバランスの良いスタイルも、なにもかも好きすぎる。



エンジェルの中島卓偉さんは、こちらも小柄で綺麗で、金髪の鬘が良く似合ってました。文句なく「美人」なエンジェルを観たのが久しぶりな気がして嬉しかったです。もこもこのブーツが良く似合う細い脚も素敵。
歌は、高いところで裏声に返していたのが少し気になったので、もう少し高音部がなめらかに出るといいなあと思いましたが、声質自体は似合っていたし、良かったと思います♪



アンサンブルはみなさんパワフル♪
ケロさん(汐美真帆)は、髪を切ってもなお色っぽく、男にも女にも見える不可思議な存在感はさすがでした。安崎求さんは安定してますよねー♪まあ、一人だけ年代が違う感は否めませんが(^ ^;、素敵だからいいんです(きっぱり)

他のみなさまについては、もう一回観てから書きたいと思っています(^ ^)。




「復刊ドットコム」さんより、小野不由美さんの「悪霊シリーズ」が、リライトのうえ復刊されるというニュースがありました。
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=33948


ご存じの方がいらっしゃるかわかりませんが(^ ^)、作家の小野不由美さんが、1989年~92年にかけて講談社X文庫 ティーンズハートで書いていた「悪霊シリーズ」というシリーズがありました。
いちおう7話8巻で完結し、そのあと新シリーズとして同じキャラクターが活躍する「ゴーストハント」シリーズを、ティーンズではなくホワイトハートで書き始めたのですが、1話2巻が出たのみで中断。ご本人が「もう書かない」と宣言されて、ファンが涙にくれていたシリーズでした。


学校で起きる超自然的(?)な事件を解決するために呼ばれた「拝み屋」の一人が、「ゴーストハント」を名乗る超美形の17歳男子で、、、というところから始まる物語なんですが、主人公の少女(現場となった学校の生徒)をはじめ、登場人物のキャラクターがとにかく魅力的で、こういうミステリー要素の強いホラー作品にありがちな類型的でつまらない悪役も出てこない、リアルなストーリー展開も秀逸で、すごく面白かったんですよね。
ただ、書いていた文庫がティーンズハートだったので、内容も書きっぷりも「ティーンズ向け」をものすごく意識して、かなりがんばって書いていたんだろうなあ、という感じはひしひしと伝わってきたような(^ ^)

ホワイトハートで「ゴーストハント」を書いていた頃に、ティーンズハートのシリーズについても「いずれリライトしてホワイトハートに入れたい」というようなことを仰っていたので、楽しみにしていたのですが、中断してしまってそれもなくなったのか、、、(涙)と思っていたのですが。
まさか、リライトして復刊するとは!!

あれを全巻リライトしていたんなら、十二国記の新刊が出なくても仕方ないかな……(涙目)。



小野さんは大分県出身。ホラーやファンタジーを得意とする作家で、代表作は「十二国記」と「屍鬼」……ってことになるのかな?「悪霊シリーズ」は「十二国記」を書く前に書いていたシリーズなので、若干若書きというか、ちょっと他の作品とは文体が違います(上でも書いたとおり、ティーンズ向けを意識しすぎたせいもあると思う)が、緻密な設定・リズムのある読みやすい文章・想像が広がる表現力・骨太な構成力など、基本的な方向性は同じで、一言で特徴を言うなら「緻密」なタイプ。
ただ、文章も構成も緻密にやりすぎて、「十二国記」なんて、本編はもう7,8年停まったまま(T T)ときどき思い出したように短編が発表されるくらいで、いったいどうするつもりなんだろう……と不安が募っていたのですが(^ ^;ゞ
……あれこれいろんなシリーズをあちこちに書き散らかして、全部未完になりそうな田中芳樹さんよりはマシかしらね。

今回の復刊シリーズも、これから約一年をかけて隔月で刊行していくそうなので、しばらくはお忙しいのかしら。復刊はとてもうれしいけど、新刊も待っているんだけどなあ(^ ^;ゞ。




ま、せっかくなので「悪霊」シリーズの妄想配役だけ書いておきます。まったくもってイミフかもしれませんが、まあ、いなだ詩穂さんがなかよしで連載していたので、KCNコミックを探して眺めてみてくださいな(^ ^)。

ナル   大空祐飛
麻衣   野々すみ花
ぼーさん 蘭寿とむ または 悠未ひろ
リン   蓮水ゆうや
ジョン  凪七瑠海 または 月映樹茉 または……あっきー(澄輝さやと)かな?
安原さん 七海ひろき
綾子   純矢ちとせ
真砂子  藤咲えり

ここに書いていない人は、依頼者側(話はオリジナルになると思うので考えてません)か、裏でバウ公演にでも出てるだろう、って感じで。←
ちなみに、この配役の個人的な目玉は、安原さん=カイちゃん、です(^ ^)。




本つながりで。
こないだ、角川春樹事務所のハルキ文庫から「佐藤さとる童話集」が出ていたので、買ってしまいました。(2010年7月刊行の分)
中身をよく見なかったのですが、家に帰って読んでみたら、全部持ってる本に入ってた(^ ^)。

でも、久しぶりに読む作品ばかりで、なんだかすごく懐かしかったです。挿絵は近江カズヒロさん。村上勉さんじゃない挿絵で佐藤作品を読むのがたぶん初めてなので、なんか違和感がありました(^ ^)。
佐藤さとるといえば代表作は「誰も知らない小さな国」なんでしょうか。私は「わんぱく天国」と「ジュンの秘密のともだち」が好きだったなあ……。いや、もちろん「誰も知らない小さな国」で始まるコロボックルシリーズも大好きなんですけどね。
童話なんだけど、日常性と非日常の両方をまたぐリアルさが好き。戦争に関する記述のさりげなさは秀逸だと思うし、子供の目線の鮮やかさがいいなあ、と思う。
久しぶりに他の作品も読みたくなってきました(^ ^)。


あああ。
佐藤さんはもうだいぶお年だろうから仕方ないにしても、どーして私の好きな作家は軒並み遅筆なんだ(凹)ぶつぶつ……



青山劇場にて、ブロードウェイミュージカル「パル・ジョーイ」を観劇してまいりました。



主要人物は以下のとおり。
ジョーイ  坂本昌行
ヴェラ   高畑淳子
グラディス 彩吹真央
リンダ   桜乃彩音
マイク   青山明

アンサンブルは、ほぼ全員が名前もついている通し役で、歌も歌える個性的なダンサーぞろいでした。宝塚ファンとして、山田裕美子さんが出ていらっしゃたことを書いておこう。他にも、元四季の方とか、他の舞台で拝見したことがある方が何人かいましたが、よく知っているというほどの人はいなかった、かな。
メインキャストもアンサンブルも、歌も踊りも両方高水準な人が揃っていて、主催・東京グローブ座にふさわしい、なかなか手堅い座組だったと思います。

作曲はリチャード・ロジャース、作詞はローレンツ・ハート。ハマースタインと組む前のロジャースの名作のひとつで、私も何曲かCDなどで聴いたことがありましたが、「よく知っている」という感じではないかなあ。
今回の翻訳・訳詞・演出は吉川徹さん。座組の印象以上に手堅い演出だったような気がします。

なんていうか、全体的に「手堅い」というか……歌う人も踊る人もみんな巧いんだけど、ぶっちゃけ華が足りない、っていうのが感想かな。
作品としての「古さ」とか、「時代に合わない」みたいなのはありませんでした。ショーシーンがふんだんにあって、なかなかに色っぽい、面白い作品だったと思います。。



1930年代。
流れ者のクラブシンガー、ジョーイは、いつか自分の店を持ち、自分にしかできない夢のショーを創る、という野望を抱いて、アメリカ東部をうろうろしている。
そんな彼がやってきたのは、シカゴのチープなナイトクラブ「サウスサイド」。残念ながらシンガーもダンサーも足りていると言われた彼は、MCの職を得る。
その店には、昔の恋人・グラディスがスター歌手として働いていた……。

女の子とみれば手当たり次第なジョーイは、店の女の子たちとよろしくやりつつ、街のコーヒーショップですれ違った女の子(リンダ)をナンパしたりして、グラディスをイラつかせる。そんなとき、ふと気まぐれで「サウスサイド」に現れた大富豪夫人のヴェラを口説いてモノにしたジョーイは、ヴェラに「サウスサイド」を買い取らせ、「シェ・ジョーイ」と店名も変えさせて、自分の思う通りの斬新なショーを上演する……。




基本的にこの物語は、「蒲田行進曲」と同様、主役はジョーイではなく、彼を取り巻く三人の女性たちなのだ、と思いました。
だから、「蒲田」の銀ちゃんが強烈な個性で作品の象徴たることができたように、タイトルロールであるジョーイも、強烈な何か(魅力)を見せてくれないことには、作品がなりたたないんですよね。
とにかく、どんなにひどいことをされてもジョーイが好きと思う女が三人も出てくるわけなので、それに説得力がないと観ていて入り込めない。

そして。
非常に残念なことに、坂本昌行さんっていうのはそういう役者じゃないんだなーと思ってしまいました(T T)。

姿も良いし歌えるし踊れるし、ジャニーズ事務所とは思えない(失礼)実力派の俳優だと思うのですが、どうもピンと来ないんですよね。なんだろう。どうにもこういう、、、破滅型というか、妄想型の役は似合わないタイプ。
彼の主演作も何作か観ているはずなんですが、あまり印象に残らないんですよ、いつも。なんていうのかな、ハチャメチャさが足りない、とかが近いのかな?
逆に、正直者でまっすぐな青年役みたいなのを観たことがないんですよね。そういうのの方が嵌りそうな気がする。「クレイジーフォーユー」のボビーみたいな、明るいハッピーミュージカルの青年役。。


作品内容もなにもかも全然違うんですけど、「パル・ジョーイ」を観ながら、昔観た東宝の「ハウトゥサクシード」を思い出しました。宝塚で真矢みきさんがやったやつでも、最近の西川貴教さんのでもなく、高島政伸さんのフィンチ&高嶺ふぶきさんのローズマリー版なんですが。
フィンチとジョーイ、全然違う役なんですけど、ちょっとした共通点があると思うんですよね。つまり、どちらも女性視点で冷静にみると非常に「嫌な奴」である、ということ。

でも、そういう「最低の男」を魅力的に見せるのがスターの仕事 で、そういう仕事ができる「スター」は とりあえず宝塚にはたくさんいるけど、外部にはあまりいない んですよ、多分。
「ハウトゥサクシード」を観た時、「どうしてこんなサイテー男が主人公の話が宝塚で受けたんだろう?」と思ったのですが、まあいろいろ変更もされているんでしょうけれども、たぶん、主人公自身がもつ魅力というか輝きが段違いなんだろうな、と思ったんですね。真矢みきだから許された。私は観たことはないのですが、たぶん、そんな感じなんだろうな、と。

「蒲田行進曲」もそうですよね。銀ちゃんも相当なサイテー男です。でも、彼が愛されることに違和感は感じない。それは、銀ちゃんが魅力的だからだと思うんですよ。
フィンチも本来はそうなんだろうし、ジョーイもそうでなくてはいけない。春に観た「The Music Man」の西川貴教さんも、ケチな詐欺師のくせにめちゃめちゃ可愛くて魅力的でした。自分の夢のために手段を選ばない男は、嫌な男だけど魅力的なんですよね。それも、女を食い物にするタイプの「サイテー男」には、女たちが次々に彼に惚れてしまうだけの魅力が必要です。
たぶん、そういうのをひっくるめて「セックスアピール」っていうんだろうなあ……。うーん、坂本くんのファンの方は、彼にセックスアピールを感じるのかしら。そのあたりが微妙に謎だな。

せめて、作品がコメディだったらなあ、だいぶ印象が違うんだけど。作品自体には多少のコメディ要素があったけど、演出がすごくシリアスだったからなあ……。



そんなわけで。
登場人物はみんな魅力的で楽しかったし、みどころの多い作品でしたが、坂本くんのファンではない私には、ラストシーンが余計だとしか思えませんでした。
(以下、ネタばれしています。注意)





ヴェラに捨てられ、シカゴを出ていくジョーイ。最後に人手に渡った「シェ・ジョーイ」に来てぼーっとしていると、グラディスが現れる。
「これからどうすんの?」
「ニューヨークに戻るよ。もう一度(ショースターとして)がんばってみる」
「そう。あんたは飽きっぽいけど、今度こそ最後まで、くじけないでね。……あたしはここ(シカゴ)でもう少しがんばってみるわ」
「そうか」
「近くへ来たら寄って頂戴」
「もちろん」
みたいな、そんなありきたりな会話をして、別れていく二人。


……いらん。絶対いらん。
この会話の内容とか、、オリジナル通りなんだろうか。ここまでをあれだけ皮肉な肉付けをしてきたのに、ここでひっくり返すとかアリ!?


こんなシーンで終わるくらいだったら、もっと宝塚っぽく、「シェ・ジョーイ」で過去を振り返り、もう一度原点に戻ることを決意したジョーイがソロ歌でも一曲歌って終わらせ、最後にフィナーレをつけたほうが何十倍もいいと思う。
宝塚って偉大だなあ。偉大なるワンパターンって偉大だなあ……。




■ヴェラ(高畑淳子)
大富豪夫人。ある夜、気まぐれに安酒場「サウスサイド」に足を踏み入れて、ジョーイと出会う。

素晴らしかった!
おっとりとした大富豪夫人の貫録と、豊満なカラダ。大富豪の夫は事業に忙しくて家にはほとんどいない。その寂しさを慰める若いツバメがたくさん居ても、何か満たされない、怯えた少女のような一面が隠しきれない。
彼女を見ていると、そんな貴婦人がジョーイに惹かれた過程がよくわかります。言いなりのイエスマンしかいなかった女性が、初めてであった反骨精神、若さ故のクリエイティブなエネルギーに灼かれてしまったのだ、と。
ただ、彼女に対抗するには坂本くんのジョーイはあまりにも小粒だった、という気がしますけどね。

初めて愛し合った翌朝に歌うソロ「Bewitched」の感動と、二人の別れの場面でのリプライズ。
涙をいっぱいに溜めた目で、じっと恋しい男を見凝めながら、「もう終わりよ」と告げる、貴婦人のプライドが素晴らしい。本当に素晴らしかった!!
最後にリンダに会いに来るところも凄く好きです。
皮肉な結末だけど、彼女の人生はたぶん豊かになったと思う。ジョーイに出会う前よりも。そう、感じさせてくれた女優に、乾杯。




■グラディス(彩吹真央)
ジョーイの昔の恋人。「サウスサイド」のスターシンガー。

卒業後、初のミュージカルにして、2時間半の上演時間のほとんどを、ダルマで過ごしてくれたユミコさん。
あの美脚を出しっぱなしにしてくれた衣装の小林巨和さんに感謝!一幕の途中の、レーシーな細身のシースルードレスをダルマの上に着ていた衣装が一番好きです。

髪形も衣装(←ダルマに限らず!)も、とても似合っていて素敵でした♪。パンフレットの写真とは雲泥の差(*^ ^*)。
ただ。色気なんて全く期待してなかったけど、それにしても、あの役で脚を全開にするような振付とかもあるのに、ひとかけらの色気も無いのはすごい(感心)。美脚すぎるのも考えものかも。あまりにも細すぎ&長すぎで、色気が感じられない。胸元はがんばって造ってたのになあ。特に今回、アンサンブルの女性陣がみなさん脚はムチムチ系の色気で勝負!タイプが多かったので、ユミコさんの美脚が浮いてましたね(涙)。

それにしても、本当にスタイルが良い!!それだけでも十分、「スター」でした。
歌もさすが。ただ、ユミコさんの声はどちらかというと癒し系なので、グラディスのナンバーはもう少しパンチのある声で聴いてみたいな、と思ったところもありましたが……。




■リンダ(桜乃彩音)
田舎からシカゴに出てきたばかりの純真な少女。コーヒーショップでジョーイにナンパされ、恋心を抱く。

彩音ちゃんは、、、変わらないなあ、と思いました。宝塚時代と同じ芝居をしている感じ。
でも、その空気を読まない感じが、今回の役にすごく似合っていて、はまり役でした。
ジョーイに片思いして右往左往するところとか、とにかく可愛い!って感じでした♪

歌も真飛さんと組んだころからどんどん安定してきてましたが、今回あらためて聴いて、リンダの音域はOKなんだな、と思いました。
ジョーイとのデュエットも、ヴェラとのデュエットも、どちらもとてもよかったです!




■マイク(青山明)
「サウスサイド」のマネージャー。故郷の田舎に帰って小さな店を持つのが夢の小心者。

はまり役すぎて笑っちゃいました(^ ^)一曲だけ、ショーシーンで歌ってくれたのが嬉しかったなあ。
いやー、相変わらずいい声でした♪



花組&花組ファンのみなさま、東宝劇場公演千秋楽おめでとうございます!


絵莉さん、花峰さん、ご卒業おめでとうございます。
昨日から絵莉さんが無事エトワールに復帰されたと伺い、ホッとしました。千秋楽に間にあって、本当に良かった!!
長いことお疲れさまでした!

花峰さんも、最後までキラキラした笑顔だったのでしょうね(T T)。
お二人とも、これからの人生が、しあわせなものになりますように!!



そして、今日を最後に「雪組の未涼亜季」になる、まっつ。
雪組でのご活躍を、お祈りしています。
というか、お茶会での発言もずいぶん前向きだったみたいだし、そんなに悲愴感をもたなくてもいいのかな(^ ^)。「これからのまっつ」に、期待しています。

まずは、「ロミオとジュリエット」の配役発表が楽しみだわ♪





今年に入って東宝公演の休日の開演時間が変りましたが……
低血圧で朝に弱い私には概ね歓迎!な変更だったのですが、一つだけ、問題があることがわかりました。
東宝→青年館、のハシゴが間に合わない(T T)。

復帰された絵莉さんのエトワールを最後に聴きたいなーと思ったのですが、15時の日本青年館「オネーギン」を観る予定が入っていたので、諦めました。
11時半開演だと、終演が14時半を過ぎるから、15時の青年館は無理なんですよね……しょんぼり。





その、「オネーギン」。

作品としてはよくできた作品で、なかなか面白かったです。
ドレスは豪華だし、セットもきれいだし、若手も活躍していたし。

植田景子さんらしい拘りのある舞台面と、骨格のしっかりした重厚な物語。原作には出てこない革命家たちの場面が多くて、オネーギン(轟悠)とターニャ(舞羽美海)の恋愛譚の部分が弱くなっていたような気がしますが、本来の展開だけだと二幕は持たないので仕方ないのかな。
ラストの詰めの甘さがちょっと気になりましたが、71期の轟さんの両脇に85期ひろみちゃん(彩那音)と86期のきたろう(緒月遠麻)、相手役は93期のミミちゃんという凄まじい布陣にも関わらず、さすがに景子さんのバウ作品に外れは無いな、と思いました。

上級生女役陣も若手男役陣もなかなか良くて、楽しかったです。
ただ、中堅の男役陣と若手娘役さんたちはちょっと割を食ったかな(^ ^;。


作品について詳しい感想は、また後日書きます。
とりあえず、ぜひとも続演してほしい!ということで(^ ^)希望配役を書いておきます。
壮ちゃん主演で、ぜひ観てみたい!!

オネーギン(轟悠) 壮一帆
ターニャ(舞羽美海)天咲千華
レンスキー(彩那音)真野すがた 
アレク(緒月遠麻) 華形ひかる
ニーナ(涼花リサ) 初姫さあや
オリガ(透水さらさ)月野姫花
少年オネーギン(彩凪翔)鳳真由

一樹さんと美穂さんはそのままでお願いします♪
革命家たちは、まあくん、アーサー、あきらくんあたりの長身で揃えていただければ(^ ^)。



正月の雪組大劇場公演「ロミオとジュリエット」主な配役が発表されました。


なにはともあれ、「死」と「愛」が『ダンサーズ』にならなくて良かった です(^ ^)


ねこの希望配役はこちらで書いたとおり。
http://80646.diarynote.jp/201008240119246317/

実際には、これを書いたちょっと後で専科はヒロさん(一樹千尋)のみご出演、と発表されまして。
ヒロさんの乳母もすご~く観てみたかったけど、まあ、ないよね、ということで、キャピュレット卿=ヒロさんと、乳母を組子がやることがほぼ確定。
その場合、キタロウ(希望配役はキャピュレット卿でした)の役がないので、ベンヴォーリオ・マキューシオ・ティボルトの三役どれかか、あるいは「死」かな?と思っていました。



で、本日発表あれた実際のキャスティングはこちら。「⇒」の左側にねこの希望、右側に実際のキャスト、です。

■ベンヴォーリオ 未涼亜希⇒〃
■マーキューシオ 早霧せいな⇒〃
■ティボルト   沙央くらま⇒緒月遠麻

なにはともあれ、まっつ=ベンヴォーリオ!!おめでとう!!
嬉しいです。あの2幕のソロを、まっつに歌ってほしかったのよ!(^ ^)。ああ楽しみだ(感涙)。あと、キムちゃんとまっつがいれば、「世界の王」もなんとかなる!と思いたい!(^ ^)

そして、チギちゃんのマキューシオも楽しみ~! マキューシオは、基本的にロミオの親友だけどちょっと年下、って感じなんですよね。なので、チギちゃんはぴったりなんじゃないかな、と♪ 歌は……がんばれ!!たしかオリジナル版にはマキューシオのソロがあったと思うんですが、、、それが増えたりしませんように。(ごめんねチギちゃん)

キタロウが「死」ではなくて三役に入るとすると、キャラ的にはティボルトが似合うだろうな、とは思っていたし、キタロウの芝居はテルくんとは全然違うだろうから、とても楽しみです。とりあえず、ヘタレじゃないティボルトに逢えるのかしら?(テルくんのティボルトはヘタレが魅力でしたが)
それにしても、この二人(テルくんとキタロウ)が同じ役を分け合う日が来るとは思わなかった。意外だなあ……いつだって世界の反対側にいるような役ばっかりだったのに。

あとは、歌ですね。んー、誤魔化しのきかないソロが多い役なので、心配だなー。でもまあ、テルくんがなんとかしていた(博多座しか観てませんが)んだから、心配はいらないかも(*^ ^*)


■パリス 蓮城まこと⇒彩那音
ひろみちゃん、こっちに入るかー。役自体は似合うと思うので楽しみなんですが、、、パリス以外の出番があることを祈ります。
キングだったら星組のみっきぃ(天寿光希)並みにアルバイトさせてもらえるかな、と思ったんだけど、ひろみちゃんの学年だと、逆にアルバイト無しになりそうで、それが心配……。
(同じルドルフ役なのに、祐飛さんだけ、ほぼアルバイト無しだった↓)


■乳母  晴華みどり⇒沙央くらま
おおお、こうきたか!!
コマちゃんって女役は初めてでしょうか?すっごい期待しちゃいます!
今回の配役発表で、一番驚いたのは考える余地なく乳母でした(^ ^;


■ロレンス神父    奏乃はると⇒〃
わーいわーい、おめでとうございます~~~!(はぁと)
観~る~ぞ~~~!!


■キャピュレット卿  緒月遠麻⇒一樹千尋
■キャピュレット夫人 舞咲りん⇒晴華みどり
■モンタギュー卿   飛鳥裕⇒〃
■モンタギュー夫人  麻樹ゆめみ⇒〃
ヒロさんが出演される以上、星組と同じくキャピュレット卿をされるだろうし、かおりちゃんも乳母がなければ間違いなくキャピュレット夫人だろうし……なんというか、当然の配役、という感じ。いや順当で良かったです。ほ。

かおりちゃん、キャピュレット夫人のナンバーはあまり得意な音域ではないと思いますけど、がんばってね!


■ヴェローナ大公  ?⇒大凪真生
なるほどー!全然思いつかなかったんですが、大凪さんがいましたね!水輝くんと同期でしたっけ。
三役に入らなければコマちゃんかな?と思っていたのですが、これは楽しみです。


■愛 笙乃茅桜⇒大湖せしる
■死 香綾しずる⇒彩風咲奈
あああ……予想どおりっちゃ予想通りなんですけど、やっぱりがおりちゃんの「死」が観たかったよーーーー(彩風さんごめんなさい。踊れることは知ってます。期待してます)

せしるの女役ダンスは楽しみですが、「愛」かぁ。
透明感のある中性的なダンサーだった星組版とは、「愛」の役割が変わりそうですね。茅桜ちゃんは無理にしても、もっとずっと下級生のダンサーが来ると思っていたんだけどな。



こうしてみると、案外とねこの希望は通っているような気がする(^ ^)。
とにかくベンヴォーリオとマキューシオ、ロレンス神父が当たったのがとっても嬉しい♪

というか、一樹さんが出演されると発表されたあとの予想は、意外と確度が高かったですね、私(^ ^)。小池さんとはなにげに趣味が合うのかしらん(*^ ^*)。


とにかく役らしい役が少ない作品なので、ジュリエットだけじゃなくて全役役代わり、とかの可能性も考えていたのですが、それは無いみたいなんでホッとしました。
役は少ないけど「モンタギューの男女」も「キャピュレットの男女」も出番はそれなりに多いので、今回発表されていない方のファンも十分に楽しめると思います♪



そして、ついでに新公配役も希望は書いておこうっと。ことだま、ことだま

■ロミオ(柚希礼音)音月桂  彩風咲奈/香稜しずる
■ジュリエット(夢咲ねね)舞羽美海/夢華あみ  天舞音さら
とりあえず、がおりちゃんのロミオは諦めません(^ ^)。


■ロレンス神父(英真なおき)奏乃はると 凛城きら
前回は久城あすちゃんと書いたのですが、、、「オネーギン」を観たら、あまりにもキラキラした美少年だった(汗)。
いやあの、だからどうということではないのですが(汗)、、やっぱロレンス神父はちょっと時期尚早かな、と(^ ^;


■ベンヴォーリオ(涼紫央)未涼亜希  久城あす
■マキューシオ(紅ゆずる)早霧せいな 彩凪翔
■ティボルト(凰稀かなめ)緒月遠麻  帆風成海
「オネーギン」で彗星のごとく(←大袈裟)現れた14歳の美少年、彩凪翔くんをマキューシオにしてみました。歌も悪くなかったし(轟さんと一緒に歌ったりとかしてた)、いけるんじゃないかな、と。

帆風くんのティボルトは、本役がキタロウになったので余計に面白くなりそうです。ただし、もう二回りくらい絞ってほしいところではありますが(T T)。


■キャピュレット卿(一樹千尋)一樹千尋   透真かずき
■キャピュレット夫人(音花ゆり)晴華みどり 千風カレン
■モンタギュー卿(にしき愛)飛鳥裕     朝風れい
■モンタギュー夫人(花愛瑞穂)麻樹ゆめみ  此花いの莉
■ヴェローナ大公(水輝涼)大凪真生 月城かなと
■乳母(白華れみ)沙央くらま    愛加あゆ
ここは変らず……にしておきます。今のところは。


■パリス(天寿光希)彩那音 真那春人
まなはるくんが、ああいう役でどう出るか観てみたい!


■死(真風涼帆)彩風咲奈 ?
■愛(礼真琴)大湖せしる 煌羽レオ
本公演で叶えられなかったがおりちゃんの「死」を、せめて新公で!!……とも思ったのですが、、、、さすがに無いよなあ、やっぱり(T T)。というわけで、考えてみたのですが……ううう、誰も思いつかない。あずりんがいればなー(T T)。
元々は彩凪さんで考えていたんですが、彩凪さんをマキューシオにしたら「死」がいなくなっちゃったんですよね。
彩風さんより下の学年は全然わからないので、すみません。

「愛」は、美海ちゃんにそれなりの役がつくとしたらこれしか無いんですが、夢華さんともども、トップ娘役カウントで新公では役がつかないのなら、、、煌羽さんなら小柄だしキレイだし、本役がせしるなことを考えると、ありうるかな、と。



それにしても。がおりちゃんは今度の新公、何をやるんでしょうね(真顔)。
何をやっても驚かないわ。
ロミオでも、三役のどれかでも、「死」でも、ロレンス神父でも、キャピュレット卿でも、、、なんだったら乳母でも(!)、、、絶対に無い、と言い切れるのはジュリエットと「愛」くらいだな。

個人的には、三役のどれかに入るくらいなら、キャピュレット卿をやってほしいと思っていたりします。
その場合、ぜひともキャピュレット夫人は愛加あゆちゃんで!!
千風さんの乳母は是非とも観てみたい聴いてたいし、遠真さんは……あ、彼女って私の中では歌手カウントなんですけど、ダンスはどうなんでしょう。透真さんの「死」はアリなのかしら…?



花組トップスター、真飛聖さんの、次回公演でのご卒業が発表されました。


ほぼ大方の予想通り……のような気がしますが、正式に発表されると感慨深いです。
祐飛さんの組替えを温かく迎えて、丸一年、大劇場二作と全国ツアーを一緒に回った真飛さんには、今でも本当に感謝しています。
上級生から下級生まで人材豊富な花組で、彩音ちゃん、蘭ちゃんと二人の相手役と組んで……いいトップ生活だったのではないでしょうか。


私にとって、真飛さんの最大の当たり役は、「雨に唄えば」のリナ。
卒業されて、女優としてまた「雨に唄えば」に挑戦する日が来たら嬉しいな、と思っていたりします。麻子さんのシシィが実現したように、リナも是非♪

男役としての当たり役は、、、うーん、稔幸さんのオスカル編のときでしたっけ、アランを演じていたのは。あのアランが格好よくてとても好きだったんですよね。……まさか、トップになってからホラー編で主演するとは思いもよりませんでしたが。
やっぱり、「花のいそぎ」の小野篁と、「相棒」かなあ、真飛さんの「好きな役」といえば。祐飛さんと一緒にやったトマスも、タムドクも、エリオも、それぞれに魅力的だったんですけどね(^ ^)。


台詞の語尾が早口になりがち、というか、うーんなんていうんだろう……ちょっと独特の癖がある方なので、「相棒」レベルの口調まで創りこんだ役を大劇場作品でも観てみたかったような気がします。せっかくラストの作品が鈴木圭さんなんだから、いっそのことゲーム系の作品とかでも良かったのかも(^ ^)。
まあ、ストーリーを読んだ感じではなかなか面白そうだし、藤井さんのショーはここ数年ねこ的に外れがないので、今からチケットのことを心配しつつ、、、しっかりと見送りたいと思っています。



……来年の5月からは、トップ就任順で並んだときに祐飛さんが二番目になるんだなあ(遠い目)。
もちろん短い期間なんでしょうけれども、それでも!そんな日がこようとは、思いもしなかったからなぁ………(しみじみ)。



日本青年館にて、雪組公演「オネーギン ―あるダンディの肖像―」を観劇いたしました。
っていうかその前に、千秋楽おめでとうございます!油断しているうちに青年館が終わってしまって焦っております(滝汗)。もう来週にはバウも始まるんですね。一週間が早い……。



先日もちょっと書きましたが、とても良くできた作品でした(^ ^)。
やっぱり植田景子さんのバウ作品に外れは無いわー♪

オペラ作品としても有名な作品ですが、残念ながら観たことはなくて、むかーしむかーしにプーシキンの全集みたいなのを読んだときに読んだはず………でも覚えてない(汗)、みたいな予備知識しかありませんでした。
なので、某さんは謎だったけど……でも、途中で読めたかな。もしかして、くらいには。

専科になられてからの轟さんの主演作の中では、1、2を争う佳作なんじゃないかと思います。これに匹敵するのは、珍作だったけど轟さんの使い方としては大正解だった「暁のローマ」、せっかくの名作だったのに出演者のバランスと演出がいまいちだった「キーン」、、、その二作くらいじゃないかなあ。
二幕の、若く情熱的な革命家たちを一歩下がって見守るオネーギンの醒めた存在感と浮き上がりっぷりが秀逸で、景子さん、お見事!と思いました。
美海ちゃんも、学年は若いけど持ち味や雰囲気が大人っぽいので、よく似合っていたと思います。
ただ、まあ、、、、景子さんが巧いこと改変して目立たなくしていたけど、「エフゲーニィ・オネーギン」って、本来は非常に深い恋愛譚なので、もうちょっと恋愛体質の人で観てみたかったような気がします。ラストの熱情がさっぱり出てこなかったのが残念だったので。

恋をしないカリスマ。いや、恋はしてもいいんだけど、女には惚れないカリスマ。……うーん、やっぱりシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」がぴったりな人だという気がします。あるいは、だよなあ。「暁のローマ」じゃなくて、「ジュリアス・シーザー」を改めて他の人で脚色して上演してほしいです。ブルータスは誰でもいいから(^ ^)。


それでは、キャスト別に。

■エフゲーニィ・オネーギン 轟悠
上でも書きましたが、もう少し恋愛体質な役者で観てみたかったなと思いました。もちろん、さすがなところも沢山あるんですけどね。
ただ、最近観た中では似合う役でしたね、間違いなく。
仲間たちからなんとなく一歩離れた感じとか。学年のせいなのかなあ?マミさんたち同期4人でトークしているのを観ても、結構そういう感じがするんですが。

作品を観ても「あるダンディの肖像」という副題がどこから出てきたのか良く判りませんでしたが、轟さんを見ていると「これがダンディなのか!」と納得する瞬間がありますね。
そういう意味でついた副題ならば、すごいな、と思いました。



■タチヤーナ・ラーリナ(ターニャ) 舞羽美海
美しい(^ ^)
ロシア風の首の詰まったドレスがとてもよく似合っていて、実に美しかった!毅然とした貴婦人ぶりで、課題の芝居もすごく良かったです。
思いこみの激しい、ちょっと内向的な女の子で、でも、思いつめたらああいう手紙を書いてしまうことに納得感がありました。ただ、華やかな人なので美しいドレスを着てパーティーにいるのに壁の花になっているとか、そういう設定がありえんなー、という感じでした。そこは、ミミちゃんがカバーするのはさすがに無理でしょうから、植田さんが少し手を入れてあげればよかったのにな。

歌も、ちょっと細いけど良く歌えていたし、なにより声質がすごく透明にきれいになって、娘役らしい声になりましたよね!ジュリエットに向けて特訓中なのかしら?(*^ ^*)
いやー、良かったです。久々のヒット!!このくらいできるなら、そのまま雪組トップ娘役として単独でジュリエットで良かったのでは?と思いました。みみちゃんジュリエットの日のチケット取れるといいなあ、と心から思ったくらい、素敵なターニャだったと思います(はぁと)
……轟マジックなのかもしれませんが。



■ウラジーミル・レンスキー 彩那音
オネーギンが田舎を離れるきっかけとなる幼馴染。
「ノバ・ボサ・ノバ」で初舞台を踏んだ85期が、轟さん主演の公演で二番手役をやるなんてね!……と思ったら、だいぶ前に「キーン」がありましたね(^ ^;ゞ 失礼しました。
ひろみちゃん、やっぱり芝居が巧いなあ。基本的に一幕にしか登場しない役ですが、最初の頃のほわほわした可愛らしい青年ぶりと、後半、ぶち切れてからの怖さが同居した感じが良かったです。
ただ、もう少し前半から思いこみの激しいところを見せておいても良かったかもね。……これはひろみちゃん個人の資質の問題ではなく、演出の問題ですが。



■ある革命思想家 緒月遠麻
いやー、なかなか面白い役でしたね!やりがいがあったのではないでしょうか。謎の男でありながら、謎を感じさせない「ちぢれっ毛のおともだち」。
良い味だしてました(*^ ^*)



■ニーナ・グリュシンスカヤ 涼花リサ
ペテルブルグの女優。華やかで美しく、でも、ほんのすこし「とうが立った」感を感じさせる、「熟れきった女」。
リサちゃんのこういう役は、本当に魅力的です。轟さんとも随分と学年が違うのに、対等にやりあっていて見事、と思いました。
同期のキタロウとの並びの馴染みっぷりも素晴らしい♪ホント、リサちゃんって佳いオンナですよねっ(はぁと)

……と、一幕の冒頭からずーーっと見惚れっぱなしだったんですが。
歌、がんばってくださいませ(切望)

上級生女役って、やっぱりある程度歌えないと結構厳しいのかなあ……。あんなに良い芝居をする美女なのになあ(T T)



■カテリーナ・ブノワ侯爵夫人 花帆杏奈
フランスから亡命してきた貴婦人。彼女のサロンでは、夜毎革命談義が行われている。
こちらも実に華やかな美しさと貫録で、とても良かったです。杏奈ちゃん、チャキチャキした役(「ロジェ」のときみたいな)は苦手だけど、こういうおっとりと喋る役は良いですよね♪不思議な響きのある個性的な声なので、芝居は役を選ぶんですけど、今回は正解♪キタロウとのべたべたしない恋愛感情とか、オネーギンに話しかけるときの雰囲気とか、結構繊細な感情を丁寧に表現しようとしてくれる人なんですよね。
ふと気がつけば、女役としては副組長(84期の麻樹ゆめみ)、ヒメ(舞咲りん)ときて、杏奈ちゃんが三番目なんですね、もう。早いなあ(@ @)らぎちゃん(柊巴)が卒業されたときは、まだまだ上にたくさんいたのに、あれからパタパタっと皆卒業してしまったんだもんねえ……。

「星影の人」の役も素敵だったし、これからのご活躍を祈っています!



■14歳のエフゲーニィ 彩凪翔
颯爽と登場した美少年に度肝を抜かれました。っていうか、まずパンフレットに役の写真があったことにびっくり(@ @)そこは普通、杏奈ちゃんじゃないのか?
……違うんだねぇ……(溜め息)

美形だなあとは「ソロモンの指環」の小人数口で踊っていたころから思っていましたが、、、芝居でこんな大役が来ると思わなくて、かなり真顔で驚きました。ま、「ソルフェリーノの夜明け」の新公もチギちゃん(早霧せいな)の役だったんですよね。その前は全然役らしい役がついていなかったのであまり認識していなかったのですが、「ロジェ」の新公もがんばってましたもんね。
ただ、あのクラウス程度の役ならなんとか誤魔化せる台詞も、今回のように大役で台詞も多いとちょっと厳しい……かな(T T)。92期だから、そんなに下級生ってわけでもないですしね。ただ、ビジュアルは文句ないし、これから経験を積んで巧くなっていくはず、と期待しています。がんばってね!


そして。
植田さん、子役を選ぶときはサイズを考えましょう。
どう見ても轟さんより彩凪さんの方が長身だよね?単独で出てくるだけなら「あれっ?」くらいですむけど、あんなに何度も並んで歌ったり芝居したりしたらバレバレじゃん。
なんとなく、彩凪さんが猫背になって誤魔化そうとしているようにうも見えたのですが……姿勢が悪いとそれだけで格好良さが半減するから、もうちょっと違う工夫をお願いします。






月組東宝初日おめでとうございます♪
霧矢さん・まりもちゃん率いる月組のみなさま、千秋楽までどうぞよろしくお願いいたします!
そして、大好きな85期の姐さん二人、みっぽーとほたる。最後の公演、毎日を楽しく過ごされますように(祈)。


というわけで、
日本青年館雪組公演「オネーギン」つづき。


■ワシーリィー・ニコラエヴィチ・オネーギン 一樹千尋
やっぱりヒロさんは素敵だ、という単純な事実をあらためて噛み締めました。
なんか、観れば観るほどどんどん好きになる(*^ ^*)ヒロさんの芝居って、素敵ですよね。ホント、シンプルに「貴族」に見える。
「貴族」の優しさも思いやりも責任感も傲岸さも、「貴族」という生き物の裏も表もきちんと持っている役者さんなんだな、と思います。19世紀初頭のロシア貴族、という存在の重みが、轟さんのオネーギンにちゃんと継承されていたのも、すごいなと思いました。
そして、ヒロさんはやっぱり、恋愛体質だなあ(^ ^)。いくつになっても男は色気がないと、ね!!



■マリーヤ・オネーギナ 美穂圭子
雪組の組子時代は、どちらかというとお堅い女教師系を得意としていた印象があった方ですが、専科に行かれてからの自由自在ぶりにはいつも目を瞠っています。
今回のお母様は、どちらかといえば得意分野の役。さすがの貫録でした。美しく、賢く、厳しく、甘さのない冷たさ。それでも、垣間見える優しさがとても魅力でした。
出番は少ないですが、ヒロさんともども、存在感抜群でロシアっぽさがあり、本当に良かったです。



■セルゲイ/コンスタンチン・ラフスキー 奏乃はると
■ミーシャ/エドウィン・コルフ 真那春人
一幕は、エフゲーニィの叔父ワシーリィの邸(ザハーロヴァ村)の使用人、セルゲイとミーシャ。時間がゆっくりと流れていそうな穏やかで明るい空気感の象徴のような、不思議な存在感がある二人。
出番はそんなに多くないのに強く印象に残りました。
おっとりと落ち着いた執事のセルゲイさんは、彼が出てくるだけで、ホッと一息つけるような気がするんですよね。目線が優しいからかな(*^ ^*)にわにわ、いいなあー。
すいすいと燕のように駆け回って用事を片づけているまなはるくんは、なんだか可愛くて可愛くてたまりませんでした。やっぱりあの声、好きだなあ。小野不由美さんの「黄昏の岸 暁の天」に出てくる少年・桂桂ってこんな感じだったのかな?と思ったりしました。なんて、誰にもわからない比喩を述べてみる。

二幕は、革命家たちの総元締め(?)ラフスキー将軍と、革命を志す青年の一人エドウィン。
にわにわの将軍がもつ、熱量と貫録、そして正義が伝わる明快な口跡。一幕の穏やかな空気とは真逆で、全くの別人みたいでした。カッコいいなあ~~!
エドウィンは、三人組の末っ子という感じでちょこまか動いていましたが、こちらも一幕の「子供」とは姿勢とかもだいぶ変えていて、がんばってるなーと思いました。ただ、相変わらず動きすぎなので、こういう役はもう少しどーんと構えてほしいなあ、と思ったりもします。まあ、そういうところも可愛いんですけどね(^ ^;ゞ



■ドミトリー・ラフスキー 蓮城まこと
■アントン・ルイーエフ/召使い(ギヨー) 透真かずき
順番が前後してしまいましたが(すみません)、まなはると一緒に革命家をされていたお二人。
いやはや。二人とも、軍服がよく似合っていてめっさ格好良かった!!(はぁと)

キングは一幕ではアルバイトでラーリン家の舞踏会の客を演じていましたが……思い切った崩しメイクと、やりたい放題な芝居
……客席の何人が、あのキングと二幕のめっちゃ二枚目なラフスキー青年(にわにわの息子)が同一人物だとわかったんだろう?と思ったくらい、本当にすごかったです。
キング、最近本当に面白いわ(^ ^)。目が離せませんよホントに。

りーしゃも軍服が良く似合って格好良かったです。っていうか、あの、なんでまなはるは「ミーシャ/エドウィン」で、りーしゃは「アントン/ギヨー」なんだろう。どっちも、一幕が召使で二幕が革命家っていうのは同じなのに。
ギヨーさんは、ペテルブルクのエフゲーニィの家の召使の一人。これといって見せ場はありませんが、三人の召使たちの中では上級生で、楽しそうにやってました♪



■ダーリャ・ラーリナ(ラーニナ夫人) 麻樹ゆめみ
■フィリピエヴナ(乳母) 此花いの莉
ターニャの母で、地主の奥方ラーニナ夫人は、美穂さんの「貴族の奥方」とは全く違う、明るくて賑やかな空気感がありました。優しい母上。こういう役も巧くなりましたよねえ(感慨)。
乳母は、だいぶ年寄りに見せる芝居をしていましたが、此花さん、下級生なのになんであんなに巧いんだろう(^ ^;ゞ。いやー、将来が楽しみです!いや、将来まで待たずとも、次の「ロミオとジュリエット」新人公演では、ぜひぜひモンタギュー夫人を!!(^ ^)。



■オリガ・ラーリナ(オーレンカ) 透水さらさ
ターニャの妹でレンスキーの婚約者・オリガは、歌のソロがあるわけでもないのにどうしてさらさちゃんだったんだろう?と疑問に思ってしまいました。
さらさちゃんは可愛いんだけど、オリガはやっぱり「その地方一の美少女」でないと!あれじゃあ、ただのおぼこい田舎娘にしか見えないよ(T T)。姉のターニャを壁の花に追いやって、ボールルームのセンターで男たちに声を掛けまくられる存在にはとてもとても。まして、その「壁の花」が美海ちゃんだなんて、無理!!
この違和感は、植田景子さんの責任なんですよねー。さらさちゃんをこの役にするなら、別にオリガがアイドルである設定なんて外してしまって、ふつうに二人して“壁の花”しているところを、エフゲーニィがターニャに見せつけるようにオリガを誘う、という設定にすればいいだけのことなのに。
オリガ=アイドル設定にしたいなら、やっぱりこの作品を花組で上演して、オリガは姫花ちゃんで上演するべき!!(真顔)



■アンドレイ・グレーミン公爵 香綾しずる
まさか、がおりちゃんが髭役で出てこようとは……っ!!(髭萌え)すっごいよく似合ってました。しかーし。細すぎるせいか、さすがに貫録が足りないのかなあ(T T)。轟さんより若く見えるのは、もうこればっかりはしょうがない…って感じでしたけどね。いや、がんばってたし素敵なんですけど。
でもでも、本来ならエフゲーニィよりずっと格上のはずの役を、委縮することなく取り組んでいたのは嬉しかったです。まだこれからバウに行くし、千秋楽のその日まで、試行錯誤してみてほしいな、と思います。
一幕はいろいろアルバイトしていましたが、ラーリン家の舞踏会の客も思いっきり髭姿で、この公演でのがおりちゃんの髭率の高さにはうっとり(←え?)


■召使い(ルネ) 久城あす
■召使い(ジャン) 悠斗イリヤ
エフゲーニィのペテルブルク邸ではたらく召使たち。この2人+りーしゃがペテルブルクの場面になると揃って出てくる、みたいな感じでした。ウクライナあたりっぽいお揃いの衣装が可愛くてお気にいり。
久城あすちゃんは……台詞はあったっけ?でも、二幕にも出てきたので召使といえばあすちゃん、という印象だったかな。ザハーロヴァ村のラーリン家でも似たようなことをやっていたし(^ ^)。
テキパキとした動きと、顔全体で笑う笑顔が可愛いです。宙組の藤咲えりちゃんの妹さんですよね?あらためて観ると、あんまり似てないような。むしろ。笑顔の感じが蘭寿さんに似てるな、と想いながら観ていました。歌える人だった記憶があるけど、ダンスはどうなんでしょうね。
悠斗さんも可愛くて良かったです。



■ポリーヌ 天舞音さら
えーっと。彼女はニーナ(涼花リサ)の付き人、って感じなのかな?(よくわかっていない)
とにかく可愛かった!スカイステージの印象より、舞台の方が可愛いような。この子がオリガで良かったんじゃないか?と思ってしまいました(すみません)新公ジュリエット来ないかなあ(^ ^)。



あとは……
非常に残念なことに、祐輝千寿さんが休演されていましたが、バウも全休のようですね。せっかく重厚な芝居に向いた巧い人なのに、すごく残念。
本来の出番がわからないのですが、なんとなく、ちゃんとした代役はいなかったような気がします。革命家も三人のところを二人でやっていたから、あの二人(涼瀬みうと・久城あす)が代役みたいなものだったのでしょうか…?
朝風れいさんとか居たんだから、使えばよかったのにー、と思ったりもしつつ。

下級生娘役にはあまり役がなかったんですが、雛月乙葉ちゃんはラーリン家の舞踏会での大きなわっかの衣装がよく似合い、黒っぽい髪をセンターでわけて頬にかかるように結った髪型もシンプルで、大人っぽい美人でした。
華吹乃愛ちゃんは、オデッサの果物売りが美人で気風の良い感じが好きです。
同じ場面の花売り(妃桜ほのり)も可愛かったなー♪席が下手の端席だったので、上手側で轟さんとリサちゃんが芝居している間、靴磨きの少年(舞園るり)と喋っている小芝居が見切れてしまったのが残念。

笙乃茅桜ちゃんは、、、目立つ役は二幕のカテリーナ(花帆杏奈)のサロンでの侍女役でしょうか。今回はダンスシーンもないので、あんまり役がついてなかったけど、お化粧も良くなって、本当に可愛くなったな、と思います。


今日明日あたり、月組を観たり帝劇に行ったりするのかなー。
それとも、さっそくお稽古が始まっているのでしょうか。みんな、バウ公演もがんばってくださいね♪


草月ホールにて、「上田遥ダンスリサイタル14」を観劇いたしました。


和音美桜さんのブログで出演を知って観に行っただけなので、何の公演だか全くわかっていなかったのですが(^ ^;ゞ、要するに、振付家の上田遥さん(安寿ミラさんの公演とかでよくお名前は拝見してました)によるパフォーマンスでした。
1部は若いダンサーたちによるショー、2部がバレエ&歌でつづる「現代版 リア王」で、この「リア王」にたっちんが出演。

劇場に行って、プログラムを見てはじめてたっちんが一幕に出ないことを知り、「たっちんだってジェンヌとしては普通に踊れるんだから、少しくらい出してあげればいいのにー」とか思ったのですが………
始まって2分で納得しました。
ええ、ダンサーのレベル、高っ!!
結論から言うと、たっちんが出ていた二部よりも、一部の方が面白かったです(^ ^)。



■一部:Beat Generation3

オープニングは7人のダンサー。みんな黒づくめだけどお揃いではない黒のシャツとパンツで、シンプルに。
全体のイメージは、かなりなモダンバレエ系。

ちょっと人が入れ替わって、下手奥のタップスペース(共鳴箱替わりの段差がついている)にSAROさんが登場。ゆったりと鳴らすタップの音にあわせて、ダンサーたちが踊りだす。タイトルは「マジシャンと5体の人形」となっていて、SAROがマジシャン、5人の女性ダンサーが人形という設定だったんですね。
とくに人形振りみたいなものはないんですが、タップの音が高まると激しくなって、鎮まるとダンスも留まる、その動きがとても面白かったです。

私の目を惹いたダンサーは、小顔で美人でスタイル抜群の若林美和さん(東京シティ・バレエ団)と、スレンダーでカッコよくてセクシーな作間草さん。特に作間さんは、たとえば劇団四季に入ったら「ソング&ダンス」のヴァリエーションズ(坂田加奈子版)を踊ってほしい感じでした。入団しないと思うけどね(^ ^)。シャープでハンサムで、とても女性には見えないラインも綺麗で、すごく好きかも♪




人形たちがハケると、タップのSAROさんとドラムのタツルさんによるパフォーマンス。二人の掛け合いがすごく面白かった!ああいうのは初めて観たなあ。
タップはダンスであると同時に音楽である、というのがすごく新鮮。玉野和紀さんのショーでも、たまに音楽を止めてタップだけで魅せることがあるけど、こんなに割り切ってタップを音楽扱いしたのは観たことがないです。うん。面白かった!!


二人の掛け合いが一段落すると、下手から詰襟の学生服の青年(少年かな?受験生ってどっちだ?)(キャストは大貫勇輔さん)が登場。
生真面目な感じで歩いてくるけど、タップとドラムの音に触発されていきなり踊りだす、という、まあ良くある場面というか(^ ^)。でも、よくあるとは言えないのが大貫さんのダンス力。ものすごいジャンプ力で、草月ホールの小さな舞台をところ狭しと飛び回ってました(^ ^)。学生服の下に着ていた蛍光グリーンの衣装ともども、まー、面白かったです。
ただ、踊りはじめたら上着はちゃんと脱いだほうがいいと思うなあ。ちょっと踊りにくそうに見えました。


受験生がハケると、今度は上手からランドセルを背負った少女(枡谷まい子)が登場。SAROと絡んで踊りまくります。……いや、枡谷さん、キュートで可愛くて、小学生も全然OKなんですけど……ただ、問題は、脚がものすごいダンサー脚なんですよね(T T)。その脚でホットパンツはやめてほしかった!(溜息)


女性ダンサー4人のかっこいいダンスを挟んで、「老人の青春」。
ダンスショーでこういうタイトルがつくと、つい反射的に「ミスタ・ボージャングル」を連想するのですが、、、音楽は全く関係なかったです。
賑やかな若者たちのダンスが終わると、上手から「老人」(群青)が登場。ゆっくりと小芝居しながら舞台の真中まで来て、そこで衣装を脱ぎ棄てて踊りだす、という内容は、ほぼ予想どおりでしたけど(^ ^)。
群青さんのダンスは…ジャンルでいうと何になるんだ?(プログラムに出演者のプロフィールを書いてほしいなー)ああいうダンス(ブレイクダンス?)ってあまり観たことがないので、面白かったです。


次の場面は、満員電車……かな?
箆津弘順さんがメインで、電車の中で本を読んでいるサラリーマン。なんだけど、隣に座った傍若無人な若者(SARO)が、本を覗き込んできたり、寄りかかって寝ちゃったりするのにキレて踊りだす、みたいな、面白い場面でした。箆津さんのダンスも凄かったけど、この場面はSAROさんのとぼけた間が最高!だったかな。

続けて、「白昼夢」ってことで、……箆津さんが電車の中でみた夢、みたいなかんじでカルメン(若林美和)が登場。「ハバネラ」に合わせて踊る若林さんがとても綺麗。後ろ姿が超色っぽいです。レオタードの脚の付け根にひらひらとレースのついた衣装(よく見るけど、何か名前とかあるのかしら)からすんなり伸びた脚がすごくきれいで、クラシカルに美しいダンスでした(*^ ^*)。まあでも、若林さんの本来のイメージは、カルメンほど生身の女っぽさではないような気がしましたけどね(^ ^)。


次は「丸の内ビジネスマン」というタイトルで、白いシャツにネクタイの男性二人(穴吹惇、後藤和雄)が対で踊るナンバー。お二人ともすごく巧いんだけど、残念ながら全然揃ってなくて(汗)、、、振付の本来の意図はどうだったんだろう?とか思いながら観てしまいました。


次が「トマケ」。本当に「トマケ」だったの!!(←星組「BOLERO」参照)
音楽が流れてきた瞬間に耳を疑いましたわ。ともみん(夢乃聖夏)の「トマケトマケトマケ!!」の幻が目の前を走って行った(^ ^;ゞ。いやー、あの曲って原曲ありだったんだ^!本当にああいう曲があるのか!で、本当にああいう歌詞なんですね(滝汗)。いやはや、びっくり(@ @)。

ダンサーは上田はる美と清水フミヒト。派手な柄の服に長いリボンを振りまわしながらのダンスで、曲の雰囲気にもあっていたし、良かったと思います。でもあのギラギラな衣装での「トマケトマケ!」を観た身には、若干物足りないかも(涙目)


次が「セレブな二人」というタイトルで、白いパンツスーツ(?)の平多利江&シースルーの黒っぽいシャツに白いパンツの後藤和雄。華やかな魅せるダンスでしたね。小柄な平多さんが踊りだすと大きく見えるわ♪


で、暗転すると客席から作間草&大貫勇輔の二人が登場。タイトルは「東京カラス」。
いかにもモダンっぽいダンスシーンでしたが、二人ともめっちゃ格好よくて、見惚れました。全幕とおしてこの場面が一番好きかも。ホールドしての早い振りが多くて、ハイレベルなアイスダンスみたい、っていうのかな。ところどころに派手なリフトが入って、それも含めてすごく良かったです。


この後は、群青さんとSAROさんの「タップの会話」を経て、フィナーレは全員。オープニングと同じ黒の衣装で、女性陣の背中がとっても綺麗♪


どの場面も面白かったけど、やっぱり「東京カラス」と、あとは最初の「マジシャンと5体の人形」が素敵でした♪
あああ、みっぽー(美鳳あや)が卒業したら、年に一回で良いからこういうのに出てくれないだろうか。OGの麗百愛ちゃんとかも。
としちゃん(宇月颯)も、まだ当分卒業しないはずだから(するなよ)無理だけど、、、いずれはこういうパフォーマンスも魅せてほしい!っていうか、年明けの園加のバウにこのレベルを求めるのは間違っているのだろうか……。




■二部:現代版リア王


幕があがると、段ボールに囲まれたセットの中で、河川敷の浮浪者たち(宮川安利、佐渡稔、坂本あきら)が歌っている。

 ♪食うものないけど ほら 夢がある
 ♪金はないけど   ほら 友がいる

奇妙に明るい段ボールハウスの長屋に、一人の老人が紛れ込んでくる……

舞台奥にピアノがあって、そこで宮川彬良さんがピアノを弾いていました。
音楽はそれだけ、かな。BGMも、全部宮川さんが弾いていたと思います。


たっちんが登場して、語り始めます。老人の過去らしきものを。

小さな町工場に生まれた少年は、父親の本棚でみた「スーパーエンジン」のアイディアを実現し、それを飛行機に積んで世界中を飛び回る夢を持っていました。
隣家の双子の姉妹は、そんな彼の夢を共有し、彼の描いた設計図に沿ってラジコン飛行機を作り、夢を語り合います。
たっちんの穏やかなナレーションの後ろで、子役の三人が踊るのですが、いやー、みんな巧いなあ(@ @)。三人とも中学生くらいなのでしょうか?脚もきれいにあがるし、バランスもいいし、、、なによりスタイルが良い(^ ^)。いまどきの子供は、本当にスタイルが良いんですねぇ。

やがて三人は工業大学に入学します。
役者が入れ替わり、青年(上田遥)と双子の姉(橘るみ・東京シティ・バレエ団)と妹(たっちん)の三人で踊りだす。
……いや、あの、、、そりゃーたしかにたっちんはジェンヌとして非常にスタイルが良い方ではなかったけどさ。でも橘さん、小柄で華奢にもほどがあるよ(汗)。娘役としても小柄なほうだったたっちんよりもさらに一回り小さく、横や厚みは、たぶん半分くらい(←失礼)。なのに、『双子』の設定で、良く似たオーバーオールを着て、上田さんを中心に左右で対称で踊られた日には……
いったいなんの罰ゲームですか、と(^ ^;ゞ

バラけて違う振りで踊り始めると、たっちんもたっちんなりにきれいなんだどなーっ。

赤い布に包んだお弁当を渡そうとして逡巡する橘さんのダンスが、すごくきれいで良かったです♪しかし、あのお弁当箱、小夏が銀ちゃんに渡そうと思って持ってきた弁当箱にすごーーーく似ているのは気のせいか?

当然のように青年は姉と恋を語り、たっちんが差し出したお弁当には見向きもせずに、姉の弁当を受け取って、二人ではけていく。
寂しそうに肩をすくめるたっちんがとても可愛い。ああ、やっぱり芝居の人だなあ(←言い訳)。


姉と結婚し、壮年になった男(高谷大一)は、エンジンの試作品を完成させ、会社を大きくしていきます。
愛する妻との間には三人の娘が生まれ、妻の妹も協力してくれて、仲の良い家族は幸せを満喫していました。
しかし。
夫が部下や取引先たちとさまざまな交渉をしている間に、過労で体調を崩した妻は亡くなってしまう……。

舞台の上手側と下手側で場をわけて、上手側で仕事中の夫、下手側で具合を悪くしながらも娘たちを可愛がる妻、中央の奥に語り部のたっちん、という構造がとても印象的でした。妻の病に全く気付かずに、仕事に没頭する夫。
母親を喪った悲しみに沈む三人の娘たち。帰ってこない父親。
思い余って会社に父親を呼びにいく、幼い末娘がとても可愛い(*^ ^*)。

衝撃の中、「妻との共通の夢を実現するために、会社を大きくする」という歪んだ野望を抱く。
もっと大きく、もっと、もっと。
そんな想いに駆り立てられた彼は、娘たちを部下と結婚させて社内の体制を整え、本社ビルもどんどん大きくなっていく。
そして、最後に遺された末娘に縋りつく父親と、彼をそっと抱き締める娘の細い腕が、とても印象的でした。


長い時間が過ぎて、彼は老年期(西田尭)になる。
娘と結婚させた部下二人と、娘たち三人が彼にかしづく。
やっと、本来の「リア王」のストーリーが始まります。


今までに、「リア王」という舞台作品はパロディも含めていろんなバージョンを観ていますが、そういえば彼の過去を考えたことは無かったな、と思いました。
そうか、「王」だからといって王家に生まれたとは限らない。立志伝中の人物である可能性は、確かにありますよね。
一代で得た富も地位も、後継者選びの失敗ですべてを喪ってしまった男。代々伝えられてきた貴重なすべてを、器量がないばかりに次代に伝えられなかった男。
シェイクスピアが悲劇として描いたのは、どちらだったのでしょうか……?


二人の姉娘とその夫たちとのカルテットのダンスが、振付としても面白かったような気がします。
段ボールに窓をつけた小道具が、積み上げられて本社ビルになるあたりとか、それを一つずつ崩して自分のものにしようと画策するあたりとか。
台詞がないので細かいやり取りは想像するしかないんですが、小道具使いが巧くてスムーズに話が伝わったと思います。
……まあ、リア王の基本的な話を知らないと、難しいかもしれませんが。

王は自分の王国を三人の娘とその婿に分け与えようとする。
長女と二女は喜んで受け取るけれども、妻にそっくりな末娘(橘るみ)は、敢然とこれを拒否して、父親に追い出されてしまう。

そして、末娘を追いだした男がふと振り返ると、すでにすべての財産は二人の婿に奪われた後だった……。


地位も、名誉も、財産も、ビルも、三人の娘たちも。
すべてを喪い、さまよったすえに、彼は故郷近い河川敷に辿り着く。
そして、少年時代と同じように、飛行機のエンジンを造り始める。

冒頭に出てきた浮浪者たちがここで再度登場し、「♪食うものないけど、ほら夢がある」と歌いながら「じいさん」の心配をします。
合間に男を追いだした姉娘たちの様子を挟みながら、飛行機は完成に近づく……
そしてついに、テストフライト。段ボールで作った飛行機に乗って、飛び立つ彼ら。

翌朝、三人はふと呟く。

「お前、昨日どんな夢をみた?」
「…お前と同じさ」
「お前は?お前はどんな夢を観たんだ?」
「あたしもあんたと同じよ」
「じゃあ俺たち、三人とも同じ夢を視たんだな!」
「そうよ。飛行機に乗って、空を飛ぶ夢よ…」

気持ち良かったなあ、良い夢をみたな、と、眩しげに。



たっちんは、河川敷までついてきて老人の世話をしているらしい。
末娘とは連絡を取っている設定なのかな?(説明がないのでそのあたりはよくわからない)
最後にたっちんは、老人が乗る車いすを押しながら呟く。
「私はずっと、彼を愛していました。……彼と、彼の家族と、そして、彼の夢を」

老人が最後に視た夢は、白い服を着た末娘の幻。妻に良く似た末娘の、優しい頬笑み。
末娘の幻に微笑みかけて、穏やかに空を見上げる男。子供のころから夢だった空。飛び立っていく飛行機の幻。



たっちんは、芝居というより語り部的な役どころなので、彼女の芝居のファンとしては若干物足りない感じでしたが、穏やかな語り口調と独特の存在感、そして、やわらかく心に沁みる歌が素晴らしくて、十分満足できました。
やっぱりたっちんは可愛いなあ♪

妻と末娘、メインの二人を踊った橘さんのバレエはさすが。というか、ホントに小柄で華奢で軽やかで、透明感があって若々しい、素敵なダンサーでした♪
彼女の子供時代を踊った松島詩織さんも、すんなりとした綺麗なダンスでした。


二人の姉娘、尾本安代さん・吉田まりさんは、さすがの貫録。身体のラインも保ってらして、すごいなあ。
浮浪者の三人はさすがでした(^ ^)。こんなところで佐渡さんにお会いできるとは思わなかった!やっぱ巧いわー♪舞台が締まりますよね。うん。ああいう人がいると、途端にシェイクスピアっぽくなるのが面白い。



いろいろ面白かったんですが、なんというか、あらためて「リア王」という作品の面白さに気付かせてただいたような気がします。
これ、宝塚で、轟さん主演でやったら面白いんじゃないだろうか。青年時代とか回想しながらやるの。こーディリアと妃を同一人物にすればそれがヒロインにできるし。……となると、二番手は道化かな?(^ ^)。



お見合いのお菓子と徴兵のワイン
東京宝塚劇場にて、月組公演「ジプシー男爵/ラプソディック・ムーン」を観劇してまいりました(^ ^)。


とりあえず、早速公演デザートを食べてきましたので、そのご報告から(^ ^)。
「お見合いのお菓子」は、豚の形のトッピングで飾ったゼリー菓子。甘すぎず、酸っぱ過ぎず、食べやすい味でした。
ただ、お見合い菓子ってシュテルクの様子を観ていると乾きものですよね?どう見ても。なのに、どーしてゼリーになるのか、そこが謎。

ワインは、別に今回の公演に合わせて「徴兵のワイン」というメニューがあったわけではなく、いつもの普通のワインを頼んだだけです(^ ^)。地域的なことを考えると白ワインかな?という気もしたのですが、まあ、徴兵のワインはどう見ても冷やしている気配がないので、とりあえず赤を頼んでみました(*^ ^*)。
……ちょっと疲れが溜まっていたせいか若干酒が回ってしまいましたが、まあ、ショーだから問題無かった、かな?(^ ^)。


大劇場との変更点は……具体的な変更点は、凱旋の後、オトカー(明日海りお)とアルゼナ(彩星りおん)の結婚をジュパン(汝鳥伶)が許した後、パリ(龍真咲)がヴィオルカ(愛希れいか)に「俺たちも結婚するぞ!」と満面の笑みで宣言したことくらいかな。
……あまりに唐突だったんで、つい、お前はいつのまにプロポーズしたんだ!?と思ってしまいましたが、考えてみたら、大劇場はその台詞も無くていきなりキス、だったんだよね。うーん、少しはましになったのか。



凱旋行進から家族との再会にかけての月組っ子たちの小芝居が大好きです。
相方をすぐに見つけて抱き合っていちゃいちゃしてるメンバー、なかなか見つけられなくてうろうろしているメンバー。
カルネロ伯爵(越乃リュウ)は、ゲルトルードを真剣に探しているけど見つからない(いないんだから当たり前)ので、他に見つけられずにいる人を次から次とちょっかいかけてるんですよね(^ ^)。今日は、宇月くんが相方(花陽みら)を見つけられなくてうろうろしていて、ナホちゃんに心配されてました(^ ^)。
それにしても、ここのカップルって、なにげに新公カップル多いですよね。新公主演カップル、オトカー(紫門)とアルゼナ(愛風)、パリ(煌月)とヴィオルカ(晴音)、、、あともう一組いたような。まんちゃん(貴千)とくれよん(玲美)はどうだったかな?
たまきち(珠城)の相手がちゅーちゃん(咲希)じゃないのがとても残念。



大劇場で最後に観たときに瞠目した、アルゼナとヴィオルカの化粧は……うーん、若干元に戻っていたような(T T)。間があいたら忘れちゃった?(泣)。
がんばれ!!

他にもこまごまと雰囲気が変っていたような気がしますが、どこがどう、と指摘できない……。



卒業生二人は、落ち着いて演じていました。っていうか、みっぽーは安定しているなあ。凱旋行進の後、きりやんのシュテルクを迎えるのがツィプラなのは密かにツボなんですが(ザッフィがいないので)、今日はシュテルクの「ツィプラ!」という嬉しそうな呼びかけがマイクに入っていたので吃驚しました。変ったのかしら?そして、仲の良い母と息子のように抱き合ってキスする二人がとても可愛い。みっぽーときりやん、もう一度組んで踊る場面を観てみたかったな……。
ほたるは、若干“きゃぴきゃぴモード”になっていたような。可愛い奥方で、可愛い旦那さま(汝鳥)とお似合いでした。お見合いのために娘たちをつれてこい、と言われて、「あいよっ!」と答える美しいほたる。キャノン砲の歌も素敵でした(^ ^)。


ショーは、あっという間。
みりおくんがトートな場面(いい加減に場面の名前を覚えなさい)の、女官のみっぽーの腕の動きがものすごく好きです。いくつも関節があるような動きではなく、鞭のようにしなる細い腕が、ひどく清純なのに、色っぽい。
小さな身体のいったいどこに、こんなパワーがあるんだろうかと思う。

まりもちゃんの銀橋ソロが好きです。
リボンダルマの後ろ姿がとっても綺麗。

きりやさんは、全編好きすぎて、「ここ」と言えない……
あ、でも、やっぱり一番好きなのは、眩しいようなオレンジに囲まれたオープニングの輝き、かな。
「これが今の月組なんだ!」っていうパワーを感じます。


大好きな月組が、さらにさらに素敵に輝いてくれますように☆
まずは、千秋楽までよろしくお願いいたします!




劇団☆新感線の「鋼鉄番長」(サンシャイン劇場)が、先週末より主演・橋本じゅんさんの体調不良により公演中止となっていましたが、さきほどサイトをチェックしたら、案内がアップされていました。
http://www.ko-tetsu.jp/

東京公演については、20日~29日まで、10日間の公演を中止し、払い戻し。
30日~11月7日については、三宅弘城さんを代役に迎えて上演。ただし、キャンセルも受け付けます、とのこと。

ねこは始まってすぐくらいに観劇しまして、あまりの………なんと言いますか、ネタの濃さというか、、、、なんとも言い難い迫力に押しまくられて、場外にぽいっと捨てられた猫みたいな気分で終幕を迎えました(^ ^;ゞ
すごく面白かったけど、レポートとしてアップする言葉をまとめられないでいるうちに、、、こんなことになってしまい、大変残念です。
私は、新感線のネタモノ路線の作品を観るのが初めてだったのですが、とにかく橋本さんありきの作品だな、と心の底から思いました。私が観劇したときはまだ元気いっぱいではあったのですが、それでもなお、「この人、このテンションで1カ月とか本当にもつんだろうか……」と思ったことは事実です。
まあ、私がそう思うことは(とくに新感線関係では)よくあるので、あまり深くは考えていなかったのですが、関係者各位の衝撃はいかばかりかと、そればかりを思います。


劇団の30周年という記念年に、いままで育ててきた「ネタモノ」で大きな花火をうちあげてやろう!、と……思ったのかどうかわかりませんが(^ ^;、最後まで公演できなくて、一番つらい思いをしてらっしゃるのは橋本さんご本人なんだろうな、と思うと……(T T)大阪までには、なんとしても快復されますように、心から祈っています。




代役といえば、もう一件、東宝の「RENT」も、ロジャー役のAnisさんが声帯の故障で休演されていらっしゃるんですよね。
http://www.tohostage.com/rent/oshirase.html

私はこちらも公演が始まって割とすぐに一度観たのですが、こちらの日記にも書いたとおり、Anisさんの「One Song Glory」はとても素敵でした。
たしかに喉に負担のかかりそうな歌い方でしたが、そんなに具合が悪いとは思わなかったので、びっくりしています。ライブと舞台(ミュージカル)では、やっぱり歌い方とか違うのかな……?
こちらの代役は、藤岡正明さん(9日まで)。正統派ミュージカル俳優のロジャーは実は日本初なので、予定がついたら聴きにいきたいなと思っています。



そういえば、去年の今頃はインフルエンザ禍で宝塚は大変だったなあ……。
せっかくの「芸術の秋」なので公演も多いし、役者さんはみなさんお忙しいんでしょうね。本番やりながら稽古、とかもよく聞く話ですし。
公演数が多いので観る側も大変ですが(^ ^)、演じる方はその100倍くらい大変なんですよね、きっと。
そんな中、素敵な夢を見せてくださる役者のみなさま、スタッフのみなさまには、本当に頭が下がります。

ありがとう。
本当に、心からありがとう。


橋本さんとAnisさんの、一日も早い快復を祈りつつ。



月組東宝劇場公演「ジプシー男爵」を観てまいりました。



今日は小ネタ集にしたいと思います♪

■第1場 プロローグ
ここはさすがに小ネタはないので、衣装について。
綺麗な白い衣装でとてもよくお似合いなんですが、霧矢さんのステップがすごく綺麗なのに、上衣がひらひら付なのが残念です。足元が見えないよー。
まりもちゃん(蒼乃)の衣装はGJです。スリットからのぞく脚の美しく、たくましいことといったら(^ ^)。


■第2場 幼い頃からみなしご稼業
あーちゃん(花瀬みずか)のこんな当たり役、何年振りだろう。谷さんGJ。
幕あきはホモナイ伯爵(青樹泉)のソロだと思っていたんですが、コーラスだったんですね(汗)。あの衣装は「愛のソナタ」の幸ちゃんの…?こないだの「トラファルガー」でも観た気がするのは気のせいだろうか(トラファルガーはこれより少し後の物語ですが)
霧矢さんの歌に合わせてでてくる動物たち(憧花・美夢・萌花・羽咲)と妖精たち。初めて観たときは意味がわからなくてちょっと唖然としたんですが、「Jazzyな妖精たち」の悪夢を考えれば、メインの物語に絡んでこないだけだいぶマシだと思うようになりました(^ ^)。しきい値低いなー<自分。
踊っているみなさんは普通に可愛いです。特に、妖精たちの可愛い子率の高さはすごいなあ。
貴族たちは、研7のみづきちゃん(瑞羽奏都)から研1さんまで。みんな、どっかで見たような衣装でがんばってます。翔我さん、化粧が綺麗になってかっこよくなったなあ。星那くん、眼の芝居が好きだ。
貴婦人たちは研8の妃乃あんじちゃんから。都月みあちゃんが表情豊かで本当に可愛い(はぁと)あと、美里夢乃ちゃん(上手側御青いドレス)も可愛くなったな~。
せっかくの音楽なのに、ワルツを踊ってくれないのがとても残念。


■第3場 朝から晩までお宝探し
前にも書いた気がしますが、オトカー(明日海りお)が出てきて銀橋で歌っているとき、次に出てくるのが最下の朝美絢くんなのがツボです。
次々に使用人たちが出てくるんですが、シャベルその他の荷物は自分で持ってくるんじゃないんですね。梯子を両手で掴んで上ってくる脇から荷物だけが差し出されて、それを朝美くんが受け取り、出てきた人に渡す、という段取りになっている。けっこうやることが多いので、アセアセしている朝美くんが可愛いです。

歌いながら銀橋を渡るオトカー。CSニュースの「キラキラQ」で、「あの一曲で何回ザクザクするでしょうか」という質問を出していましたが、何度観てもよくわからない(汗)。(←とっくに締め切りは過ぎたけど)


■第4場 豚飼いの王さま
小ネタではないんですが、船頭の研ちゃんの舟歌は素晴らしいです。あれを聴くだけでチケット代のモトを取った気になれる。

ちょっと美人過ぎるけど(^ ^)気風がよくてリアリストで、「肝っ玉かあさん」なヨランダ(天野ほたる)。みっぽーだのすずなだの、力強い女役が周りに多いなか、比較的落ち着いた役が回ってくることが多かったほたるの最後の役がコレ、っていうのが面白いです。
ジュパン(汝鳥伶)のなんともいえない間の良さは、ぜひ組子みんなで見習ってほしい!
イシュトバン(星条海斗)の空気の読めなさが素敵です。
長女クニグンダ(妃鳳こころ)の「自慢は身体よ♪」って言うけど、こころは十分すぎるほど華やかな美人なので、ちょっと違和感。でも、ソロもあるこんな役にあててくれて、谷さんありがとう!!
二女マルギット(夏月都)は「愛は情熱♪」みたいな歌詞ですが、要するに「見た目より中身が大事よ!」ってこと?(^ ^;
三女アルゼナ(彩星りおん)、お化粧がまた可愛くなっていて安心しました。ただ、今回は珍しく歌に苦戦していますね(T T)。アルゼナのナンバーは確かに音域広くて難しいけど、どうかがんばって。「忘れましょう」の高音の安定ぶりを思うと嘘みたいですが、大劇場初日に比べれば、あれでも随分良くなってきてはいるんですよー(T T)。
他はともかく、最後の「オトカー…」のピアニシモ、あれだけはもっと息を混ぜても良いからピッチを合わせないと!(切望)


■第5場 ジプシー娘
プログラムの解説を読んで気がつきました。この場面、ザッフィ(蒼乃夕妃)は最初から城跡で歌っていて、風に乗って聞こえてきたその歌声に導かれて、シュテルクは城跡に向かう……っていう場面だったのね(^ ^;ゞ。てっきり、道ですれ違って跡をつけてきたんだとばかり(←絶対に違う)
それにしても、何故ザッフィが仲間をさげすむようなあんな歌詞で歌っているのかがよくわからん。


■第6場 朽ち果てた城跡
ザッフィの歌声にひかれて城壁へやってきたシュテルク。
スポットと共に登場するツィプラ(美鳳あや)がめっちゃ格好良いです。たぶん、今の月組で霧矢さんの次に男前で格好良いのはみっぽーだと思う(←おい)。
それにしても本当に良い声だ(惚れぼれ)場面を切り裂いて、包み込む。いい役者になったなあ……。

メンバーがあまりにも多いんでちょっと眼が泳ぎますが、個人的に、今回は上手側から出てくる宇月颯くんにくぎ付けです。なんだか二枚目の美形に見えるんですけど、気の迷いでしょうか……。浅黒い肌にくっきりした眼もとの化粧。いつもとは別人みたいに格好良く見えます。……ファンだなあ私。

あ!そうだ。ヴィオルカ(愛希)も可愛くなってました(はぁと)。東宝の最初はやっぱり慣れないのかしら。
鬘は変ったのかな。すっきりしたような気がします。仕草もだいぶ娘役らしくなってきましたよね。それにしても、劇団は彼女をどうしたいのかな…。ショーの男役も結構好きなんだけどなあ。

パリ(龍真咲)の声が好きです。まさおくん、今回のショーの歌は高い声、芝居は低い声と両方を使いわけているんですが、私は断然パリ派。まさおくんの高音部はちょっと癖が強くて硬いんですよね。低音部の、ちょっとハスキーな色っぽい声のほうが私は好きです。
で、……ダンスは、がんばれ。

みっぽーの服がじゃらじゃらしていてとても踊りにくそうで、せっかく踊る占い師なのになーと残念。さすがなんですけどね。
まさおくんと組んで踊るところで、「おお、まさおにひけをとらない小顔がここに居たか!」と思いました(^ ^)。今回みっぽーはまさおともみりおくんとも組んでるんだよねー、研12にして(^ ^)。
踊りだす園加がとても素敵。さすが、若い子とは貫録が違うわ、と思いました。まさお、がんばれ!!

ナンバーが終わったあとのパリの芝居がだいぶ良くなってきたと思います。一瞬シュテルクに駆け寄るときの、なんともいえない表情に色がついてきた感じ。そして、追おうとして追い切れないヴィオルカが切ない。そんなヴィオルカの背中を押すみっぽーの、あたたかな包容力がたまらない。

ヴィオルカが去ったあと、とつぜん舞台の真中に出てきてナイフを出す宇月くん。掌に傷をつけて、ナイフをシュテルクに差し出すんですが……実は、毎回驚いてます(@ @)。なんで君がこんなところに?それは園加の役割ではないの?みたいな。
あれはやっぱり、新公主演のお祝いですか?(^ ^)。

続けて歌いだすみっぽー。いやー、まさか最後の公演でみっぽーと宇月くんのデュエットが聴けるとは!みりおくん主演の「ホフマン物語」で、裏と表である女神とニクラウスを演じた二人。ダンサーで芝居巧者、という共通点を持つ、仲の良いお二人。みっぽーの月組魂を継いで、これからも末長く、よろしくお願いいたします。


■第7場 群れを捨てた獣
一人孤独にソロを歌うスターに、なんやかやと話しかけるKYな娘、というネタは、谷作品にはよく出てくるパターンのような気がします。「エルドラード」のアツの役とか。
でも、ヴィオルカはあんまりウザい感じがしなくて、どちらかというとパリよりヴィオルカに共感できました。谷さんが大人になったのか、私が変わったのか、愛希れいかちゃんが巧いのか……どれなんでしょうね。


■第8場 ジプシー男爵
仲間を見出した嬉しさのあまり、なんか叫びだしたい気分で夜の闇の中に出ていくシュテルク。……っていう場面だったんですね、ここ。初見では、なんのためにこの場面があるのかよく判らなくて、ハテナが飛んでました。だって、パリとヴィオルカのシリアスな場面を挟んでいるから、もう一つ前の場面とつながらないんですもん。

シュテルクを心配して追いかけてきたザッフィとツィプラ。ってことかな?女二人は。
ジュパンの邸まで来ると、おりしもオトカーが窓辺のアルゼナに恋の唄をうたっている真っ最中。これはひとつ、からかってやろう!となって、暗闇の中、相手を入れ替えて逢引の邪魔をする三人。
アルゼナに化けて(?)オトカーを騙すツィプラ。みりおくんと並んでもなお可愛い研12(←贔屓目?)に目を瞠る(^ ^)。

ジュパンを呼んでこさせたシュテルクは、自分が男爵の称号を得たことを宣言し、仲間たちを紹介しようとする。
「あんな非民どもに祭り上げられるような愚かな男に、娘はやれん!」
敢然と拒否するジュパン。怒るシュテルクの哀しみ。

「すまない。俺はお前たちを自慢したくて……辱めるつもりはなかったんだ」
「生まれたときからこんなですから、慣れてますよ」
「慣れるな!」

一喝するシュテルク。ここの霧矢さんの芝居が、観るたびに集中が高まっている気がします。そして、回りのメンバーがそれについていっているのが次につながるな、と。
この場面での、召使たちも含めたみんなの小芝居がとてもいいです。迫力があって、それぞれがそれぞれの人生を背負ってる。こういうところの層の厚さは、さすが月組だなあ、と自慢な気がします。

歌いながらバラけて、乱闘が始まる。
とりあえず、ジュパンの抱いている豚を取り上げて殴りつけるみっぽーと、宇月くんとゆりやん、二人がかりなのに全然敵わない、こころの月娘っぷりに、乾杯。

ところで。
カルネロ伯爵、あなた、もう一人の署名はもう良いんですか………?


■第9場 ハンガリー/風の歌
ラベンダー、ライラック、ヴァイオレット。どーしてそんなに、なにもかも紫色なんですか>まりもちゃん。


■第10場 宝石のワルツ
トップコンビが熱烈なキスをすると、地下から出てくる金銀財宝。……だからいったいどういう仕組みで(黙)。
こういうのをスルーできるようになった私は、どっぷり宝塚ファンになったということでしょうか。今観たら「エルドラード」も大丈夫かもしれないな。(いや、実際に「エルドラード」でファンになったんですけど何か?)

ゆりやん(紫門ゆりや)の「馬車の車輪がー!」っていうトボけた訴えが可愛くて可愛くてたまりません。一生懸命訴えているゆりやんを、周りのみんなが甘やかすように暖かく見守っているところが最高。


せっかく「宝石のワルツ」っていうタイトルなんだから、男役と娘役、組んで踊ってほしかったなあ……。
出演者の大半がカップルな作品って珍しいと思うんですけど、カップルで踊る場面がトップコンビ以外は全然ないんだもん。

他にもいろいろあったような気がしますが、とりあえず、今日はここまで(^ ^)。



昨日の日記で、月組89期の「キラキラQ」について書いたのですが、
なんと、今日のCSニュースで解答編をやっていました!
この企画って、解答編があったのかー。今まで気がつきませんでした(^ ^;

ちなみに、みりおくんの「ザクザク」の回数は7回。うーん、7回か8回か、と思ったんだけどなあ。あれはやっぱり、数えないのか……
他の質問は全部わかったのにー(残念)



星組新人公演、なかなか良かったみたいですね。
芹香くんはカッコいいし、音波みのりちゃんは吃驚するほど可愛かった!
真風くんの髭姿もなかなか色っぽかったし、みっきぃさん(天寿光希)も生真面目な感じがよく似合っていたような。
東宝での観劇が待ち遠しいなあ。



宙組BINGO!の景品、祐飛さんと蘭トムさんが同じく「サングラス」っていうのは、偶然なんでしょうか。それとも、下打ち合わせあり?(^ ^)。
どっちにしても、なんか嬉しい。というか、ほのぼの。蘭トムさんの「大空祐飛さんに借りて帰った」発言もなんか可愛い。
しかーし、あの一連の映像で一番の萌えなのは、やっぱりうさぎを抱きしめているすみ花ちゃんですよね!!あああ、うちの姫はホントに可愛い(幸)




そして、「ちょこっとナビ!」のウメちゃん。ウメちゃんの口から「(龍真咲さんの歌声が)色っぽい」なんて言葉が出ると、ついドキドキしてしまいます。
そして、和服で登場のともみん(夢乃聖夏)は、なんだかボケボケしていて大変可愛い♪
ウメちゃんとは、星組で一期違いだったんだなー。懐かしい。でも、なんとなくテンポについていけてない感があるのが素敵だー(^ ^)。




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