宝塚大劇場公演「ジプシー男爵/ラプソディック・ムーン」、
千秋楽おめでとうございます!

そして、
美鳳あや様、
天野ほたる様、

大劇場ご卒業、おめでとうございます。



書きたいことが多すぎて、まとまりません。
初舞台からずっと見守ってきた月組85期のお二人。
東宝公演が始まるまでの僅かな時間を、ゆっくりと過ごされますように。



千秋楽はさすがに行けませんでしたが、この週末に、初日以来の遠征をしてまいりました。
初日週と千秋楽週。その間に丸4週間が過ぎたわけですが……
わずか4週間で、これほどに変るものなのか!

基本的に、贔屓組以外の大劇場公演を観るために複数回遠征するってなかなか無いじゃないですか。
で、贔屓組の場合は、最初の週と最後の週の二回、なんてことはまずなくて、二週目あたりと後半に一回、とか、そんなパターンが多かったんですよねー。
1か月半公演の時代でも、初日週に行って、次が一ヶ月後ってことはあまり無かったし。


なので。


……びっくりしました!!
大劇場公演の一ヶ月って、こ、こんなに変るの!?と(@ @)。




まず、一番違ったのはアルゼナ(彩星りおん)とヴィオルカ(愛希れいか)のビジュアル。
娘役としては初舞台の愛希さんの化粧については、期待もしていなかったので嬉しい驚きでした。可愛いじゃんー!そして、歌も悪くない♪ なんといっても、小顔のまさお(龍真咲)と並んで釣り合いのとれるスタイルバランスは貴重です♪

女役として研3のりおんについては……まあ、新公ヒロインもこなしたスターの一人なんだから、初日から美しく出てほしかったなーというのは若干思いますが、でも、このくらい綺麗になってくれれば、私はOKです!
今回はみりおくん(明日海りお)の相手役ということで若干割を食った気もしますが、声は美しく出ていたし、気の強い顔芸キャラは役としてアリだと思うので、猫的にはOKですわ(はぁと)。テンポも良かったし。



そして。
もうひとつ、「おお!」と思ったのは……コーラスの力強さでした。

この作品、オペレッタなだけに大コーラスの見せ場的な場面がいくつかあるんですが、初日あいてすぐに観たときは、残念な感じだったんです(涙)。
元々月組のコーラスはあまり揃っていない(単体の歌手はそれなりに居るんですが、合わせた時に1+1=2にしかならない)のと、最近私が宙組のコーラスに慣れてしまって、コーラスに対する要求水準が上がってしまっているのと相乗効果でそう思ったのですが……
うん、このくらい聴かせてくれれば及第点じゃないかなあ(^ ^)。
元々の月組ファンとしては、「よくがんばってるじゃないか♪」という気持ちです(^ ^)。





原作となるオペレッタは、一度だけ観たことがあるはずなんですが……正直、あまりよく覚えていない私。少なくともパリ(龍真咲)は居なかったはずなので、もっと気楽なお伽噺だったような気がするんですよね。
突然妖精が出てきて、「魔法使いに教えてもらった…」みたいな歌を歌う霧矢さんとか、もう、本当にどうにかして!!と思ったりもします。
あーあ、谷さんやっちまったな、みたいな。


でも。
実は私、結構この作品好きなんですよね。
特に後半、かな。


(以下、若干ネタばれしてます)




特に、ホモナイ伯爵(青樹泉)たちが二度目に出てきたあたりからがテンポもよくて好きです。『徴兵のワイン』をめぐる、さりげないやりとりとか。(汝鳥さんが本当に巧い!!)
うん、一番好きなのはあの一連かな。シュテルクが「戦いに行く」と言ってから、パリが登場して、さらにオトカーも加わって、大コーラスになっていくあたり。
台詞のやり取りの間もいいし、音楽も大好き。


しかーし!
シュテルクとオトカーは「愛する者(女)のために」戦いに行くけど、
パリが参戦するのはシュテルクのため、ですよね?
いいのか?>ヴィオルカ




まあ、エピソード的には無駄が多いな、というか。
オトカーとアルゼナの逢い引きの場面とか、普通に「なんでツィプラ(みっぽー)がいるの?」と思ったし。みっぽーファン的には、谷さんの愛が伝わってきて嬉しいけど、でも、やっぱりどう考えてもあの場面はシュテルクとザッフィだけでいいんじゃないの?と思っちゃうんですよね……(凹)。

あと、ジュパン家とツィゴイネルたちの争いの場面が、ちょっと長すぎ!
あれは、そもそもシュテルクがあんなふうに真正面から宣言しに行かずに、もっと「いたずら」系のことでジュパン家の人々をからかうべきだと思うんですよね。
生意気なアルゼナには豚のキスを罰として与え、あとはジュパンをどうやって懲らしめよう、というシンプルな話でいいと思うんだけどなあ。

オペレッタでは、このあたりをどう解決しているんでしょうね。コメディの名作と言われるくらいだから、なにかうまく処理をしていると思うんだけどな。
真顔で覚えていない自分に吃驚しますが(汗)。




ザッフィの素性については、たしかオペレッタでも同じような話があったと思います。
ただ、それによってシュテルクに苦難が降りかかったような気がするんですよね……気のせいかな。
この作品では、このザッフィの素性の話はあまり主題に関係ないというか、他のエピソードにまぎれて意味不明になっているような気がします。

……シュトラウス時代のウィーンでは、ツィゴイネルとの結婚なんて本当にありえない!!って感じだったのかもしれません。
そして実際、パリもいないし、他にも彼らの側の権利や思想を主張する場面は無かったような気がします。


でも。
……谷さんだからなー。そんなことは、もう、どうでもよかったんだろうなあ……。

タイトルに入っている「ジプシー」という概念に対する扱いのいい加減さと、宝が発見される場面のエルドラード的演出(トップコンビが熱い抱擁とキスを交わすと、轟音と共に宝物がセリ上がってくる!とか……)。
谷さんの中で、「エルドラード」はもしかして名作カウントなのか!?と思ってしまいました。あれは、ロマたちを仲間と考えているうちに国外追放になってしまった若者が主人公でしたけどね。



あ。そういえば。
あのツィゴイネルたちの衣装、「エルドラード」で祐飛さんや水くんが着ていたのと同じですよね!?あっちこっちに面影がころがってて、懐かしかった!なかでも、ちなつちゃん(鳳月杏)の姿が、とってもとってもデジャヴでした。



あああ、書きたいことはたくさんあるのに、本当に全然まとまらない(泣)。
っていうか、みっぽーとほたるの話をしてないじゃん!!>自分

花組新公を書き終わったら、続きを書かせていただきますね(^ ^)(丸投げっ)