宝塚バウホールにて、雪組バウ・ワークショップ「凍てついた明日」を観劇してまいりました。
先行パターンなので、ヒロイン・ボニーはみなこ(愛原実花)ちゃんでした。
とりあえず、キャストのまとめを。括弧内は初演キャストです。
バロウ家
カミー (京三紗) 京三紗
バック (風早優) 未来優希
ネル (五峰亜季) 涼花リサ
クライド (香寿たつき)凰稀かなめ
パーカー家
エンマ (矢代鴻) 五峰亜季
ボニー (月影瞳) 愛原実花/大月さゆ
バロウ・ギャング
ジェレミー(安蘭けい) 凛城きら/真那春人
レイモンド(汐美真帆) 沙央くらま
メアリー (森央かずみ)舞羽美海/透水さらさ
ジョーンズ(未来優希) 冴輝ちはや/彩風咲奈
ブランチ (美穂圭子) 早花まこ/千風カレン
クライドの元カノ
アニス (貴咲美里) 大月さゆ/愛原実花
ボニーの元夫
ロイ (天希かおり)香綾しずる
保安官サイド
テッド (楓沙樹) 緒月遠麻
ボブ (立樹遥) 梓晴輝/朝風れい
シュミット保安官(すがた香)香音有希
フランク捜査官 (風早優) 未来優希
ダイナー
ビリー (紺野まひる)花夏ゆりん/早花まこ
店主 (すがた香) 香音有希
記者 (風早優)未来優希
…初演から10年たって、同役で出演したのは京さんただお一人。
初演に出演していたのも、五峰・未来の二人だけ。っていうか、そもそも、主演の凰稀を含む86期で2000年入団。ハマコさん以外の組子は、初演時にはまだ一人も劇団に入っていなかったんですね(T T)。
あのときの胸の痛みから、10年。
プログラムで荻田さんが「出演者の多くはこの10年の間に花園を去りました」ということを書かれているとおり、初演で役付きだった人で、今も劇団に残っているのは美穂・安蘭・立樹の3人だけ。
時は流れ、時代は変わり。
荻田さんも「新進気鋭の若手演出家」から、立派なヒットメーカーとして認められ、
あれだけの実力派俳優をかき集めた名作なのに、随分集客に苦労していたこの作品も、若手主体のワークショップにも関わらず、立派に「荻田ファン」でバウが埋まる時代になったんですねぇ…(感慨)。
というわけで。
いやー、良かったです。生まれ変わった「ボニー&クライドとの邂逅」。
初演も大好きでした。
一回観て号泣して、無理やりもう一回観た……と、思います。(たぶん)
あまり細かくは覚えてないんですけど、とにかくボニーに物凄く感情移入してしまって、マジ泣きしたのが印象的。
月影さんのベストアクトは、間違いなくボニー。この作品が決まる前から「宝塚おとめ」の「やりたい役」にボニーをあげていらっしゃった月影さん。宝塚娘役として「ボニーがやりたい」っていうトップってどうよ、と思いつつ(笑)、本当にやりたかったんだろうなあ、と納得もしたんですよね。
ラスト近くに、クライドから渡された花束を、軽く肩をすくめて「ぽいっ」と投げ捨てる、その鮮やかさ。
ロイのダンスの冷酷さに翻弄される、脆さ。
包容力も余裕もない、乾ききった心を抱えた、愛に渇いた女。
クライドに「愛したい」とささやきながら、自分の愛の泉が枯れきっている自覚。
もう「愛」が溢れてくることはない、その絶望と恐怖。
ああ、ボニーってこういう人だったんだなあ、と、すとん、と落ちてきた想い。
そして、再演。
みなこちゃんのボニーを観て驚いたのは、その優しさ、でした。
二幕冒頭で、「幸運にも死者の出なかった」成功した強盗事件の様子が描かれますが、あそこで、妊婦さんにお金をあげたり、シスターに寄付をしたりといったことは同じようにグンちゃんもやっていたと思うんですよね。(違いましたっけ…?覚えてない)
それに、ジョーンズを抱きしめる仕草も、繰り返しあった記憶がある。
なのに。
それでも、グンちゃんのボニーからは「包容力」とか「優しさ」とか「甘さ」とか…そういった“ふんわりとしたもの”を、全く感じなかったのです。
ただただ、西部の砂のように乾いた心。
ジョーンズを抱きしめる仕草は、むしろ大人が子供のぬくもりにすがり付くようで切なかったし、義賊っぽいエピソードは、むしろ嘲弄するように、得たものを投げ捨てているだけのように見えたのです。
乾いて、渇いて、すぐ側に水さしがあるのに縛りつけられて届かない罪人のように、海の水をすべて飲みつくしたいのに呑み方がわからない海の神のように、渇きを癒すすべを知らない子供。
クールでハンサムで投げやりな、そんなボニーだったグンちゃん。
でも、みなこちゃんは。
もっとずっと、地に足のついた、子供だった。
世の中のすべてを闇雲に恐れて、怯えて、びくびくし通しの、子供。
ロイの幻想が登場するたびに酷く怯える仕草。
ちょっとうがちすぎかもしれませんけど、ドメスティック・バイオレンスの被害者っていう設定なのかなー、と思いました(映画えはどうでしたっけ…?)。
暴力に馴れている様子も、にもかかわらず、人が傷つくことに敏感なところも。
妊婦に祝い金を渡す仕草、
ジョーンズを抱きしめる腕のまろやかさ、
クライドに見せる辛そうな貌の甘さ…
被虐的で優しくて甘ったれな、そんな、ボニー。
グンちゃんがアメリカ中西部の砂漠地帯を舞台にした「俺たちに明日はない」の『ボニー』だったとしたならば。
みなこちゃんは、梅雨時の日本で上演される「凍てついた明日」にふさわしい『ボニー』、でした。
湿り気と柔らかさと温かさ、そして曖昧さ。
可愛くて、表情豊かで、スタイル抜群で、衣装がどれも良く似合って、
声が柔らかくて、高くも低くも使い分けられて・・・・
何よりもあの被虐性に、ものすごくソソられました(*^ ^*)。
こんな猫ですみません。
そして。
初演が「ボニー&クライド」で、
再演が「ボニー&クライドとの邂逅」であった意味をひしひしと感じました。
明日は多分、この続きはかけないのに、
こんなとこで切ったらまずいような気はするのですが。
このうえテルくんのことを書き始めると軽く5000字突破する自信があるので、今日はここまでにさせていただきますm(_ _)m。
それにしても、ホントにみなこちゃんサイコーだった!あああ、もっと観たい!
……花組に組替えして「銀ちゃん」で小夏してくれないかなあ(祈)物凄く嵌りそう。…つかこうへいさん的に、娘にやらせたい役なのかどうかわかりませんけどね……。
.
先行パターンなので、ヒロイン・ボニーはみなこ(愛原実花)ちゃんでした。
とりあえず、キャストのまとめを。括弧内は初演キャストです。
バロウ家
カミー (京三紗) 京三紗
バック (風早優) 未来優希
ネル (五峰亜季) 涼花リサ
クライド (香寿たつき)凰稀かなめ
パーカー家
エンマ (矢代鴻) 五峰亜季
ボニー (月影瞳) 愛原実花/大月さゆ
バロウ・ギャング
ジェレミー(安蘭けい) 凛城きら/真那春人
レイモンド(汐美真帆) 沙央くらま
メアリー (森央かずみ)舞羽美海/透水さらさ
ジョーンズ(未来優希) 冴輝ちはや/彩風咲奈
ブランチ (美穂圭子) 早花まこ/千風カレン
クライドの元カノ
アニス (貴咲美里) 大月さゆ/愛原実花
ボニーの元夫
ロイ (天希かおり)香綾しずる
保安官サイド
テッド (楓沙樹) 緒月遠麻
ボブ (立樹遥) 梓晴輝/朝風れい
シュミット保安官(すがた香)香音有希
フランク捜査官 (風早優) 未来優希
ダイナー
ビリー (紺野まひる)花夏ゆりん/早花まこ
店主 (すがた香) 香音有希
記者 (風早優)未来優希
…初演から10年たって、同役で出演したのは京さんただお一人。
初演に出演していたのも、五峰・未来の二人だけ。っていうか、そもそも、主演の凰稀を含む86期で2000年入団。ハマコさん以外の組子は、初演時にはまだ一人も劇団に入っていなかったんですね(T T)。
あのときの胸の痛みから、10年。
プログラムで荻田さんが「出演者の多くはこの10年の間に花園を去りました」ということを書かれているとおり、初演で役付きだった人で、今も劇団に残っているのは美穂・安蘭・立樹の3人だけ。
時は流れ、時代は変わり。
荻田さんも「新進気鋭の若手演出家」から、立派なヒットメーカーとして認められ、
あれだけの実力派俳優をかき集めた名作なのに、随分集客に苦労していたこの作品も、若手主体のワークショップにも関わらず、立派に「荻田ファン」でバウが埋まる時代になったんですねぇ…(感慨)。
というわけで。
いやー、良かったです。生まれ変わった「ボニー&クライドとの邂逅」。
初演も大好きでした。
一回観て号泣して、無理やりもう一回観た……と、思います。(たぶん)
あまり細かくは覚えてないんですけど、とにかくボニーに物凄く感情移入してしまって、マジ泣きしたのが印象的。
月影さんのベストアクトは、間違いなくボニー。この作品が決まる前から「宝塚おとめ」の「やりたい役」にボニーをあげていらっしゃった月影さん。宝塚娘役として「ボニーがやりたい」っていうトップってどうよ、と思いつつ(笑)、本当にやりたかったんだろうなあ、と納得もしたんですよね。
ラスト近くに、クライドから渡された花束を、軽く肩をすくめて「ぽいっ」と投げ捨てる、その鮮やかさ。
ロイのダンスの冷酷さに翻弄される、脆さ。
包容力も余裕もない、乾ききった心を抱えた、愛に渇いた女。
クライドに「愛したい」とささやきながら、自分の愛の泉が枯れきっている自覚。
もう「愛」が溢れてくることはない、その絶望と恐怖。
ああ、ボニーってこういう人だったんだなあ、と、すとん、と落ちてきた想い。
そして、再演。
みなこちゃんのボニーを観て驚いたのは、その優しさ、でした。
二幕冒頭で、「幸運にも死者の出なかった」成功した強盗事件の様子が描かれますが、あそこで、妊婦さんにお金をあげたり、シスターに寄付をしたりといったことは同じようにグンちゃんもやっていたと思うんですよね。(違いましたっけ…?覚えてない)
それに、ジョーンズを抱きしめる仕草も、繰り返しあった記憶がある。
なのに。
それでも、グンちゃんのボニーからは「包容力」とか「優しさ」とか「甘さ」とか…そういった“ふんわりとしたもの”を、全く感じなかったのです。
ただただ、西部の砂のように乾いた心。
ジョーンズを抱きしめる仕草は、むしろ大人が子供のぬくもりにすがり付くようで切なかったし、義賊っぽいエピソードは、むしろ嘲弄するように、得たものを投げ捨てているだけのように見えたのです。
乾いて、渇いて、すぐ側に水さしがあるのに縛りつけられて届かない罪人のように、海の水をすべて飲みつくしたいのに呑み方がわからない海の神のように、渇きを癒すすべを知らない子供。
クールでハンサムで投げやりな、そんなボニーだったグンちゃん。
でも、みなこちゃんは。
もっとずっと、地に足のついた、子供だった。
世の中のすべてを闇雲に恐れて、怯えて、びくびくし通しの、子供。
ロイの幻想が登場するたびに酷く怯える仕草。
ちょっとうがちすぎかもしれませんけど、ドメスティック・バイオレンスの被害者っていう設定なのかなー、と思いました(映画えはどうでしたっけ…?)。
暴力に馴れている様子も、にもかかわらず、人が傷つくことに敏感なところも。
妊婦に祝い金を渡す仕草、
ジョーンズを抱きしめる腕のまろやかさ、
クライドに見せる辛そうな貌の甘さ…
被虐的で優しくて甘ったれな、そんな、ボニー。
グンちゃんがアメリカ中西部の砂漠地帯を舞台にした「俺たちに明日はない」の『ボニー』だったとしたならば。
みなこちゃんは、梅雨時の日本で上演される「凍てついた明日」にふさわしい『ボニー』、でした。
湿り気と柔らかさと温かさ、そして曖昧さ。
可愛くて、表情豊かで、スタイル抜群で、衣装がどれも良く似合って、
声が柔らかくて、高くも低くも使い分けられて・・・・
何よりもあの被虐性に、ものすごくソソられました(*^ ^*)。
こんな猫ですみません。
そして。
初演が「ボニー&クライド」で、
再演が「ボニー&クライドとの邂逅」であった意味をひしひしと感じました。
明日は多分、この続きはかけないのに、
こんなとこで切ったらまずいような気はするのですが。
このうえテルくんのことを書き始めると軽く5000字突破する自信があるので、今日はここまでにさせていただきますm(_ _)m。
それにしても、ホントにみなこちゃんサイコーだった!あああ、もっと観たい!
……花組に組替えして「銀ちゃん」で小夏してくれないかなあ(祈)物凄く嵌りそう。…つかこうへいさん的に、娘にやらせたい役なのかどうかわかりませんけどね……。
.
東京宝塚劇場にて、月組新人公演「ミー&マイガール」を観劇してまいりました。
ま、ま、まだ本公演を大劇場で一回しか、それも初日あいてそんなに経っていない頃に観たっきりなので……(^ ^;ゞ、細かい話は、というか「作品として」の話は、東宝での本公演を観てから書かせていただきたいと思います。
…が。
とにかく。
吃驚するほど、別の作品でした。
あちこち摘んで、二幕をまるっと休憩無しの2時間に収めた脚本。
二幕は、クロケットの場面が丸々カットされていきなり図書室のから始まるので、本公演を観ていない人には何故サリーが去らなくてはならないのか解りにくいかもしれません。が、それ以外はほとんど違和感なく、「エリザベート」みたいにルキーニが説明して済ませちゃうみたいな裏技を使うこともなく、大事な場面はほとんどあった印象でした。(結構カットされているんですけどねぇ。サリーのソロとか)
特に、真っ先にカット対象になりそうな調理場の場面(←下級生はここしか出番がない)がちゃんとあったのが嬉しかったです。
この、実に良く出来た新公バージョンの脚本って、誰が作ったのでしょうか…?初演時に作られてそのまま使われているの?それとも、今回の新公のために新しく起こしたのかな…?
今回はビルとサリーは役替りしなかったけど、今まではしてたんですよね?トップコンビに役替りがあったら、さすがに休憩無しだと観ているほうも辛いんじゃ、という気もするのですが。
もし、この脚本が今回のための新バージョンで、しかも書いたのが新公演出の齋藤吉正さんだったとしたら、
GOOD JOB!
って言いたいです(^ ^)。
…っていうか、もしそうだとしたら、「エル・アルコン」で、長い話を100分にまとめようとして自爆していたのは何故なんだ……?
おいといて。
今回、演出が誰なのか全然知らなくて、開演アナウンスを聞いて「へー、齋藤さんって未だ新公演出なんてやってたんだー(←もっと若手演出家がやるもんだと思っていた)」くらいに思ったのですが。
すみません。
ごめんなさい。
齋藤さんの演出は、「新公演出」の域を超えていたな、と。
私はまだ東宝を観ていないので、あくまでも大劇場との比較、になりますが。
三木さんが麗しさと実力を兼ね備えたトップコンビにあわせて「愉しくてお洒落なショー」として演出したこのロンドンミュージカルを、これまた新公主演コンビのキャラクターにあわせて、きちんとしたお芝居として演出しなおされていました。
いやー、見事だった。
キャスト陣のあまりのピュアさ、若さ、そしてあまりにも切ないキモチに、切実なキモチに、何度も涙が出ました。
「嬉しいことね、ミー&マイガール♪」と歌い、踊る、幸せな恋人たちを観ているだけで、幸せすぎて涙が出る。
かなしいくらい愛おしい、愛すべき二人。打算も計算もない、ただ相手の幸せだけを夢見る子供たちの、恋。
全編が「芝居」になったことで、ラストのビルの叫びがものすごく胸に刺さりました。
120分のお芝居の間中、溜めに溜めてきた感情が爆発する瞬間。
ああ、この作品は、ビルとサリーが役替りしてはいけないんだな。
可愛い月っ子たちに、もっといろんな役を経験してほしくて、
ビルもサリーも役替りすればいいのに、と思っていた自分がちょっと恥ずかしい。
この作品を芝居として成立させるためには、ビルとサリーは最初から最後まで同じ人が演じないとどうにもならない。だって、ホント心底からのキモチを120分積み重ねてきて、初めて感動できるラストになるんだから。
…作品については本公演をもう一度観てから、なんていいつつ、ついつい長くなってしまいました。ごめんなさい。
印象に残ったキャストについて、まずは一言ずつ。
明日海りお(ビル)
文句なしです。美貌と歌と芝居と、どれも新公メンバーでは飛びぬけてる。声がよくて、間が良くて、相手の芝居を受けてビルとして返せる。…役者なんですよね。以前から月組新公の立役者の一人でしたけど、しみじみと成長したなあ、と思いました。
ぜひ、いずれ主演になった暁には本公演でビルを演じていただきたいです!(真顔)
羽桜しずく(サリー)
ナマの舞台では、美貌だけで全てが許されることはありません。
でも、しずくちゃんのサリーは予想外(←ごめん)に素晴らしかった!!歌はまだまだがんばってほしいけど、とにかく芝居が良かったです♪
星組時代から、お芝居好きなんだろうな〜、とは思いつつも、技術面の弱さでそうは見えない部分があったのですが。
でも、今回で結果を出したと言っていいんじゃないかな。あれだけの美貌に、芝居心もOK!あのサリーだったら、そりゃー伯爵の地位を捨てて追いかけたくもなるよね……(*^ ^*)
博多がとことん楽しみです♪♪
彩星りおん(マリア)
素晴らしかった!!絶賛!!
貴族的な美貌、落ち着いた物腰、よく通る声、そして歌唱力。
ぜひ博多でフルバージョンのマリアを!!と思ったけど、りおんくん日生組だった(T T)しょぼん…。
流輝一斗(ジョン)
ビジュアルは滅茶苦茶いいのに何かが薄い、物足りない、とずっと思っていた人なんですが。最後の最後にこんなに良い芝居をしてくれると、諦めきれなくなってしまいます……(T T)。
ああ、こんなに芝居ができるのに、こんなに素敵なのに、どうしてどうして(泣)引き留めたい…彼女の人生なのは判っているけど、どうにかして引き留めたいと思ってしまった…。
とにかく今は、千秋楽までよろしくお願いします、としか言えません(涙)。
紫門ゆりや(ジェラルド)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←あひるくんも良くなってるはずだから、そういうことを言ってはいけません)
彩央寿音(ジャスパー卿)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←北嶋さんは…良くなっているでしょうか…?)
華央あみり(ヘザーセット)
たたずまいのさりげなさが秀逸でした。
声が良いのは昔からですが、もしかして少し痩せたかな?ビジュアルがあまりにも渋かっこよくて、……やっぱりジョン卿観たかったよ〜〜(←お前だけだ)。
蘭乃はな(ジャッキー)
可愛い。
可愛い。
可愛い。
可愛い〜〜〜〜!!
若き日のステファーノ&ローズコンビが台詞のあるお芝居をしているだけでほくほくしちゃいました(*^ ^*)。歌は弱いけど(っていうかジャッキーの歌って難しいんですね)、魅力的だから良いんですあの役は。
個人的には、蘭乃ジャッキー&みりおジェラルド、という、お人形みたいな可愛いコンビを博多には期待していたりします♪
五十鈴ひかり(パーチェスター)
巧い!
「ロンドン・ミュージカル」のパーチェスターとして、最高の仕事をしてました。五十鈴くん博多組なんだよね。とても良かったので、博多で本役してほしいです!
歌はもちろんですけど、芝居の間がいいですよね♪笑いを取りにいくんじゃなくて、“くすっ”と洩れる感じ。マヤさんともまた違ってて、ちょっと大仰で、いかにも「ミュージカル」っぽい芝居、という印象でした。霧矢さんとよく合いそう。
逆に、後半でパーチェスターを演じたみっしょん(美翔かずき)は、どちらかといえば汐風さん系…というか、ぶっちゃけ“二枚目系の役者が演じるパーチェスター”なんじゃないかなー、と、(汐風さん版は観ていないのに、偉そうにすみません)。
お二人とも、それぞれに良かったです♪
…と、とりあえずこのあたりで。
っつか、ここに書いてない人も全員良かったんで。
とりあえず、詳細はまた後日。(どんだけ書くんだいったい…)
.
ま、ま、まだ本公演を大劇場で一回しか、それも初日あいてそんなに経っていない頃に観たっきりなので……(^ ^;ゞ、細かい話は、というか「作品として」の話は、東宝での本公演を観てから書かせていただきたいと思います。
…が。
とにかく。
吃驚するほど、別の作品でした。
あちこち摘んで、二幕をまるっと休憩無しの2時間に収めた脚本。
二幕は、クロケットの場面が丸々カットされていきなり図書室のから始まるので、本公演を観ていない人には何故サリーが去らなくてはならないのか解りにくいかもしれません。が、それ以外はほとんど違和感なく、「エリザベート」みたいにルキーニが説明して済ませちゃうみたいな裏技を使うこともなく、大事な場面はほとんどあった印象でした。(結構カットされているんですけどねぇ。サリーのソロとか)
特に、真っ先にカット対象になりそうな調理場の場面(←下級生はここしか出番がない)がちゃんとあったのが嬉しかったです。
この、実に良く出来た新公バージョンの脚本って、誰が作ったのでしょうか…?初演時に作られてそのまま使われているの?それとも、今回の新公のために新しく起こしたのかな…?
今回はビルとサリーは役替りしなかったけど、今まではしてたんですよね?トップコンビに役替りがあったら、さすがに休憩無しだと観ているほうも辛いんじゃ、という気もするのですが。
もし、この脚本が今回のための新バージョンで、しかも書いたのが新公演出の齋藤吉正さんだったとしたら、
GOOD JOB!
って言いたいです(^ ^)。
…っていうか、もしそうだとしたら、「エル・アルコン」で、長い話を100分にまとめようとして自爆していたのは何故なんだ……?
おいといて。
今回、演出が誰なのか全然知らなくて、開演アナウンスを聞いて「へー、齋藤さんって未だ新公演出なんてやってたんだー(←もっと若手演出家がやるもんだと思っていた)」くらいに思ったのですが。
すみません。
ごめんなさい。
齋藤さんの演出は、「新公演出」の域を超えていたな、と。
私はまだ東宝を観ていないので、あくまでも大劇場との比較、になりますが。
三木さんが麗しさと実力を兼ね備えたトップコンビにあわせて「愉しくてお洒落なショー」として演出したこのロンドンミュージカルを、これまた新公主演コンビのキャラクターにあわせて、きちんとしたお芝居として演出しなおされていました。
いやー、見事だった。
キャスト陣のあまりのピュアさ、若さ、そしてあまりにも切ないキモチに、切実なキモチに、何度も涙が出ました。
「嬉しいことね、ミー&マイガール♪」と歌い、踊る、幸せな恋人たちを観ているだけで、幸せすぎて涙が出る。
かなしいくらい愛おしい、愛すべき二人。打算も計算もない、ただ相手の幸せだけを夢見る子供たちの、恋。
全編が「芝居」になったことで、ラストのビルの叫びがものすごく胸に刺さりました。
120分のお芝居の間中、溜めに溜めてきた感情が爆発する瞬間。
ああ、この作品は、ビルとサリーが役替りしてはいけないんだな。
可愛い月っ子たちに、もっといろんな役を経験してほしくて、
ビルもサリーも役替りすればいいのに、と思っていた自分がちょっと恥ずかしい。
この作品を芝居として成立させるためには、ビルとサリーは最初から最後まで同じ人が演じないとどうにもならない。だって、ホント心底からのキモチを120分積み重ねてきて、初めて感動できるラストになるんだから。
…作品については本公演をもう一度観てから、なんていいつつ、ついつい長くなってしまいました。ごめんなさい。
印象に残ったキャストについて、まずは一言ずつ。
明日海りお(ビル)
文句なしです。美貌と歌と芝居と、どれも新公メンバーでは飛びぬけてる。声がよくて、間が良くて、相手の芝居を受けてビルとして返せる。…役者なんですよね。以前から月組新公の立役者の一人でしたけど、しみじみと成長したなあ、と思いました。
ぜひ、いずれ主演になった暁には本公演でビルを演じていただきたいです!(真顔)
羽桜しずく(サリー)
ナマの舞台では、美貌だけで全てが許されることはありません。
でも、しずくちゃんのサリーは予想外(←ごめん)に素晴らしかった!!歌はまだまだがんばってほしいけど、とにかく芝居が良かったです♪
星組時代から、お芝居好きなんだろうな〜、とは思いつつも、技術面の弱さでそうは見えない部分があったのですが。
でも、今回で結果を出したと言っていいんじゃないかな。あれだけの美貌に、芝居心もOK!あのサリーだったら、そりゃー伯爵の地位を捨てて追いかけたくもなるよね……(*^ ^*)
博多がとことん楽しみです♪♪
彩星りおん(マリア)
素晴らしかった!!絶賛!!
貴族的な美貌、落ち着いた物腰、よく通る声、そして歌唱力。
ぜひ博多でフルバージョンのマリアを!!と思ったけど、りおんくん日生組だった(T T)しょぼん…。
流輝一斗(ジョン)
ビジュアルは滅茶苦茶いいのに何かが薄い、物足りない、とずっと思っていた人なんですが。最後の最後にこんなに良い芝居をしてくれると、諦めきれなくなってしまいます……(T T)。
ああ、こんなに芝居ができるのに、こんなに素敵なのに、どうしてどうして(泣)引き留めたい…彼女の人生なのは判っているけど、どうにかして引き留めたいと思ってしまった…。
とにかく今は、千秋楽までよろしくお願いします、としか言えません(涙)。
紫門ゆりや(ジェラルド)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←あひるくんも良くなってるはずだから、そういうことを言ってはいけません)
彩央寿音(ジャスパー卿)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←北嶋さんは…良くなっているでしょうか…?)
華央あみり(ヘザーセット)
たたずまいのさりげなさが秀逸でした。
声が良いのは昔からですが、もしかして少し痩せたかな?ビジュアルがあまりにも渋かっこよくて、……やっぱりジョン卿観たかったよ〜〜(←お前だけだ)。
蘭乃はな(ジャッキー)
可愛い。
可愛い。
可愛い。
可愛い〜〜〜〜!!
若き日のステファーノ&ローズコンビが台詞のあるお芝居をしているだけでほくほくしちゃいました(*^ ^*)。歌は弱いけど(っていうかジャッキーの歌って難しいんですね)、魅力的だから良いんですあの役は。
個人的には、蘭乃ジャッキー&みりおジェラルド、という、お人形みたいな可愛いコンビを博多には期待していたりします♪
五十鈴ひかり(パーチェスター)
巧い!
「ロンドン・ミュージカル」のパーチェスターとして、最高の仕事をしてました。五十鈴くん博多組なんだよね。とても良かったので、博多で本役してほしいです!
歌はもちろんですけど、芝居の間がいいですよね♪笑いを取りにいくんじゃなくて、“くすっ”と洩れる感じ。マヤさんともまた違ってて、ちょっと大仰で、いかにも「ミュージカル」っぽい芝居、という印象でした。霧矢さんとよく合いそう。
逆に、後半でパーチェスターを演じたみっしょん(美翔かずき)は、どちらかといえば汐風さん系…というか、ぶっちゃけ“二枚目系の役者が演じるパーチェスター”なんじゃないかなー、と、(汐風さん版は観ていないのに、偉そうにすみません)。
お二人とも、それぞれに良かったです♪
…と、とりあえずこのあたりで。
っつか、ここに書いてない人も全員良かったんで。
とりあえず、詳細はまた後日。(どんだけ書くんだいったい…)
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今日は、昨日の月組新公の続きを書くツモリだったのですが。
感動が先走ってしまってどうもまとまらないので、先に雪組「凍てついた明日」の続きを書かせていただきたいと思います♪
せっかくリクエストもいただいたので(*^ ^*)、とりあえずテルくんの話を。
初演を観た10年前の、遠い印象をかき集めてみる。
「凍てついた明日〜ボニー&クライド」。
作劇としては、「オーディエンス(と観客)」が外側から眺めている、という外枠を作ったうえで、「ボニーの物語とクライドの物語を交互に語る」という二人主役作品の典型的な手法を使っていて、脚本的にはごくシンプルで解りやすい作品でした。
主人公二人の心象風景の描写が(宝塚というエンターテイメントの舞台としては)抽象的に過ぎるきらいはあったものの、脚本そのものは本当によく出来ていたような気がします(あまり覚えていませんが)。
ただ、役者としてのたーたん(香寿)さんは、非常に落ち着いた“大人”の風貌(と雰囲気)を持っていた人でしたので。
クライド役に求められるキャラクター(若く未熟な“モラトリアム”青年)と外観のギャップが大きく、そのギャップを観客が自発的に想像力(創造力?)で埋めていかなくては物語として鑑賞することが難しかった。
それが、この作品が「難解」と言われ続けたゆえんだったと思っています。
そして、再演された「凍てついた明日〜ボニー&クライドとの邂逅」。
これは、“ボニーとクライドが、なぜジェレミーの農場への小径を寄り添って歩くに至ったか”の物語だ、と思いました。
年末のドラマシティ公演の副題で「如何にして大王アレクサンダーは世界の覇者たる道を邁進するに至ったか」というのを使ってしまったので、今回「農場への小径を寄り添って歩くに至ったか」というタイトルが使えなかったんだろうな、と勝手に解釈しているのですが(^ ^)。
これは、テッドが、ジェレミーが、オーディエンスたちが、“ボニー&クライド”に出会う物語であり、二人が自分の運命と出会うまでの心象風景を描いた物語だった、と思いました。
(再演では、二人は常に同じ風景を見ていたので)
…なんて、偉そうに書いていますけれども、正直、私は「凍てついた明日」の初演は細かいところ、いえ、重要なところも全然覚えていないんですよね(^ ^;ゞ。
どのくらい覚えていないかというと、冒頭でいきなりテッド(緒月遠麻)がセンターで歌いだしても全然驚かなかったし、そもそもフィナーレがないことにも気づいてませんでした…。
いやぁ、我ながら本当に初演観たのか?という感じなのですが。
それにしては、意外と細かいことを覚えていたりもするのが面白いところ。
ロイの振付が違うこととか(←だって、あれでちー坊さんのファンになったんだもん!)、
ボニーの花束の捨て方とか、
クライドがあまり笑わなかったこと、とか。
再演のクライドは、ほとんど常に笑っていました。
微笑み、嘲弄、爆笑、『笑い』にもいろいろありますが、
クライドが笑っていないのは、アニスに対峙しているときだけ、だったような気がします。
…初演と再演は、荻田さんらしく“全く別の作品”だったみたいなので、初演と比較するわけでは全然ないのですが。
私は、再演の方が嵌りました。
初演も十分嵌ったんですよ?泣いたし、どうしてももう一回観たい!と思ったし。初演は歌手が揃っていたので、CD出して欲しい、とも思いましたし。
でも、再演の方が嵌り度は高い。
それは、ただただ「若さゆえの愚かしさ」が必要な作品だから、というのもあります。
荻田さんが成長して、指導力が増したこともあるんだろうと思います。
でも。
大きく違うのは、役者。
みなこちゃんのボニーは、グンちゃんのボニーとは全くキャラクターが違っていて、どっちも凄くよかったと思います。
でも。
クライドと、…そして、ネル(涼花リサ)。
この二役は、再演キャストの嵌りように驚いた二人。
この姉弟の微妙な感情を、きちんと演出したことが、作品の理解度を高めたと思います。
姉には笑顔しか見せないクライド。
初演では、母親役と同じカテゴリーにいた姉が、
再演ではアニスと同じカテゴリーにいた。
姉から涙と一緒に渡された花束を、笑顔でボニーに渡すクライド。
「私が作ったの。ボニーに渡してあげて」と切なげに花束を弟に渡す姉。
眼をそらして受け取る弟。
笑顔で渡された花束を、見ようともせずにそのまま離すボニー。
ネル、アニス、そしてボニー。
凰稀かなめ、という、たとえようもなく美しいヘタレな男役を、
『そのまま』美しいままに舞台にあげた、荻田浩一。
「A-Rex」のときも思いましたが、
……荻田さんって、本当に子供のように残酷ですよね…。
「アメリカン・パイ」の頃から、テルくんの抜群の容姿と抜群のヘタレ度を深く愛していた私ですが。
「男役」としての完成度というのは、観客を感動させるために不可欠のもの、というわけではないんだな、と、改めて思い知らされてしまいました。
「男役」でなくても、力のある演出家に使い切ってもらえるならば、それでいい。それは、舞台役者としてのひとつのあり方です。それを「演出家に愛されている」と言ってもいい。
「凍てついた明日」は、凰稀かなめのための作品ではなかった。
でも、結果的に初演を超えた作品に仕上がったのは、クライドが凰稀かなめだったからだ、と、心から思います。
…そして、
それが役者本人にとって吉と出るか凶と出るか、それはこれからの数年間が過ぎてみないとわからないのだ、と。
今回、「凍てついた明日」を観て。
舞台作品としての「凍てついた明日」に深く感動しながら、
テルくんのファン(?)の一人として、漫画「ライジング!」の仁科祐紀を思いだしていました。
彼女もまた、実力のついていない時代に宛書された「レディ・アンを探して」で華々しくデビューしてしまったばかりに苦労するんですよね。
最終的には、「演じる」ことの本当の苦しさと、それを乗り越えたときの楽しさを知った彼女が、一人前の役者として「レディ・アン」を超えるために戻っていくわけなのですが。
テルくんの、その立っているだけでため息が出そうに美しい容姿とか、脚線美とか、困ったような嘘っぽい笑顔とか、
そういった天与の魅力にうっとりと見惚れながら。
(いや脚線美は今回関係ないけど)
たった一回しか使えないジョーカーを、こんなイレギュラーなカタチで切ってしまった、凰稀かなめ。
このカードはもう使えない。次に主演が回ってきたときには、「一人前の男役」「大人の男」で勝負しなくてはならないのです。
テルくんの、役者としての幸せと、幸せになるための自覚を、心の底から祈って止みません……
とりあえず、この公演が終わるまでは今のこの幸せに浸りつつ。
.
感動が先走ってしまってどうもまとまらないので、先に雪組「凍てついた明日」の続きを書かせていただきたいと思います♪
せっかくリクエストもいただいたので(*^ ^*)、とりあえずテルくんの話を。
初演を観た10年前の、遠い印象をかき集めてみる。
「凍てついた明日〜ボニー&クライド」。
作劇としては、「オーディエンス(と観客)」が外側から眺めている、という外枠を作ったうえで、「ボニーの物語とクライドの物語を交互に語る」という二人主役作品の典型的な手法を使っていて、脚本的にはごくシンプルで解りやすい作品でした。
主人公二人の心象風景の描写が(宝塚というエンターテイメントの舞台としては)抽象的に過ぎるきらいはあったものの、脚本そのものは本当によく出来ていたような気がします(あまり覚えていませんが)。
ただ、役者としてのたーたん(香寿)さんは、非常に落ち着いた“大人”の風貌(と雰囲気)を持っていた人でしたので。
クライド役に求められるキャラクター(若く未熟な“モラトリアム”青年)と外観のギャップが大きく、そのギャップを観客が自発的に想像力(創造力?)で埋めていかなくては物語として鑑賞することが難しかった。
それが、この作品が「難解」と言われ続けたゆえんだったと思っています。
そして、再演された「凍てついた明日〜ボニー&クライドとの邂逅」。
これは、“ボニーとクライドが、なぜジェレミーの農場への小径を寄り添って歩くに至ったか”の物語だ、と思いました。
年末のドラマシティ公演の副題で「如何にして大王アレクサンダーは世界の覇者たる道を邁進するに至ったか」というのを使ってしまったので、今回「農場への小径を寄り添って歩くに至ったか」というタイトルが使えなかったんだろうな、と勝手に解釈しているのですが(^ ^)。
これは、テッドが、ジェレミーが、オーディエンスたちが、“ボニー&クライド”に出会う物語であり、二人が自分の運命と出会うまでの心象風景を描いた物語だった、と思いました。
(再演では、二人は常に同じ風景を見ていたので)
…なんて、偉そうに書いていますけれども、正直、私は「凍てついた明日」の初演は細かいところ、いえ、重要なところも全然覚えていないんですよね(^ ^;ゞ。
どのくらい覚えていないかというと、冒頭でいきなりテッド(緒月遠麻)がセンターで歌いだしても全然驚かなかったし、そもそもフィナーレがないことにも気づいてませんでした…。
いやぁ、我ながら本当に初演観たのか?という感じなのですが。
それにしては、意外と細かいことを覚えていたりもするのが面白いところ。
ロイの振付が違うこととか(←だって、あれでちー坊さんのファンになったんだもん!)、
ボニーの花束の捨て方とか、
クライドがあまり笑わなかったこと、とか。
再演のクライドは、ほとんど常に笑っていました。
微笑み、嘲弄、爆笑、『笑い』にもいろいろありますが、
クライドが笑っていないのは、アニスに対峙しているときだけ、だったような気がします。
…初演と再演は、荻田さんらしく“全く別の作品”だったみたいなので、初演と比較するわけでは全然ないのですが。
私は、再演の方が嵌りました。
初演も十分嵌ったんですよ?泣いたし、どうしてももう一回観たい!と思ったし。初演は歌手が揃っていたので、CD出して欲しい、とも思いましたし。
でも、再演の方が嵌り度は高い。
それは、ただただ「若さゆえの愚かしさ」が必要な作品だから、というのもあります。
荻田さんが成長して、指導力が増したこともあるんだろうと思います。
でも。
大きく違うのは、役者。
みなこちゃんのボニーは、グンちゃんのボニーとは全くキャラクターが違っていて、どっちも凄くよかったと思います。
でも。
クライドと、…そして、ネル(涼花リサ)。
この二役は、再演キャストの嵌りように驚いた二人。
この姉弟の微妙な感情を、きちんと演出したことが、作品の理解度を高めたと思います。
姉には笑顔しか見せないクライド。
初演では、母親役と同じカテゴリーにいた姉が、
再演ではアニスと同じカテゴリーにいた。
姉から涙と一緒に渡された花束を、笑顔でボニーに渡すクライド。
「私が作ったの。ボニーに渡してあげて」と切なげに花束を弟に渡す姉。
眼をそらして受け取る弟。
笑顔で渡された花束を、見ようともせずにそのまま離すボニー。
ネル、アニス、そしてボニー。
凰稀かなめ、という、たとえようもなく美しいヘタレな男役を、
『そのまま』美しいままに舞台にあげた、荻田浩一。
「A-Rex」のときも思いましたが、
……荻田さんって、本当に子供のように残酷ですよね…。
「アメリカン・パイ」の頃から、テルくんの抜群の容姿と抜群のヘタレ度を深く愛していた私ですが。
「男役」としての完成度というのは、観客を感動させるために不可欠のもの、というわけではないんだな、と、改めて思い知らされてしまいました。
「男役」でなくても、力のある演出家に使い切ってもらえるならば、それでいい。それは、舞台役者としてのひとつのあり方です。それを「演出家に愛されている」と言ってもいい。
「凍てついた明日」は、凰稀かなめのための作品ではなかった。
でも、結果的に初演を超えた作品に仕上がったのは、クライドが凰稀かなめだったからだ、と、心から思います。
…そして、
それが役者本人にとって吉と出るか凶と出るか、それはこれからの数年間が過ぎてみないとわからないのだ、と。
今回、「凍てついた明日」を観て。
舞台作品としての「凍てついた明日」に深く感動しながら、
テルくんのファン(?)の一人として、漫画「ライジング!」の仁科祐紀を思いだしていました。
彼女もまた、実力のついていない時代に宛書された「レディ・アンを探して」で華々しくデビューしてしまったばかりに苦労するんですよね。
最終的には、「演じる」ことの本当の苦しさと、それを乗り越えたときの楽しさを知った彼女が、一人前の役者として「レディ・アン」を超えるために戻っていくわけなのですが。
テルくんの、その立っているだけでため息が出そうに美しい容姿とか、脚線美とか、困ったような嘘っぽい笑顔とか、
そういった天与の魅力にうっとりと見惚れながら。
(いや脚線美は今回関係ないけど)
たった一回しか使えないジョーカーを、こんなイレギュラーなカタチで切ってしまった、凰稀かなめ。
このカードはもう使えない。次に主演が回ってきたときには、「一人前の男役」「大人の男」で勝負しなくてはならないのです。
テルくんの、役者としての幸せと、幸せになるための自覚を、心の底から祈って止みません……
とりあえず、この公演が終わるまでは今のこの幸せに浸りつつ。
.
ミーマイの歩き方【2】
2008年6月5日 宝塚(月)東宝劇場月組新人公演「ME AND MY GIRL」。
書きたいことが多すぎて、何から書くか迷ったので。
とりあえず、最初から(時系列に沿って)書いてみたいと思います。
プロローグの音楽が流れる中、幕があがると、そこはロンドン。
紳士淑女が歌いながら車に乗り込み、ヘアフォード家へ向かう。
ヘアフォード邸では、おりしも大事件が…。という、お芝居の立ち上がり。
へフォード邸へ向かう紳士淑女のみなさまは、みんな愉しそうでした。パートナーと喋ったり、キスしたり、隣の人と肩を組んでみたり、“夢見る夢子さん”してみたり。ホント小芝居細かいなあ月組。
観てる時は全員の立ち位置をチェックしてたんだけどなぁ、覚えてませんごめんなさい。みっしょん(美翔かずき)がさりげなーく肩を抱いていたパートナーが誰かさえ覚えてない。……困
ジェラルド(紫門ゆりや)
可愛い!
「パリの空よりも高く」新公のジャンが印象的だった人ですが、今回も本当に嵌り役。この場面は、ジェラルドにしては比較的しっかりした雰囲気で歌い継ぐところですが、声もよく出ていたし、緊張してはいたけど、がんばってました。
あの微妙な衣装が、とても良い感じにヘタレて似合っていたのは、褒めていいのかな?(^ ^)。可愛かったぞ(小さな声)
ジャッキー(蘭乃はな)
ここではあまり目立たず。ちょっと着こなしの難しい衣装でしたね。本役の(城咲)あいちゃんも、オープニングは苦戦していたような…。
歌は思ったよりは良かったです(期待値低すぎ?)逆に、もっと舞台度胸のある人だと思っていたのに、案外緊張していたような。さすがに、これだけの大役となると萎縮しちゃうのかもしれませんね。
ヘザーセット(華央あみり)
出てくるだけでうっとりと見惚れてしまうほど格好いい!本当に素敵だったな〜っ(*^ ^*)!
バターズビー卿(沢希理寿)とその夫人(紗蘭えりか)
本役のガチャ(一色瑠加)とすずな(憧花ゆりの)のコンビに比べて、落ち着き感のあるご夫婦でした。「息子が!」と言われた時の驚き方とか、登場したビルに対する“驚愕してはいるけれども、嫌がってはいない”雰囲気が良かったと思います。
目立たないけど、巧い!!
えりかちゃんの、さりげなーく旦那を尻にしいてるっぷりに爆笑し、
理寿ちゃんのさりげなーい優しさと情けなさにほっこりして。
「イギリスの上流階級」の暢気さと責任感と、そして懐の深さ。
ビルを受け入れ、サリーを受け入れる彼らの度量とマリアに逆らえない情けなさ。
なにか、いてくれるだけで幸せな気分にしてくれる二人でした。なにげに出番が多いのが嬉しい。美男美女だしね♪
ジャスパー卿(彩央寿音)
すっごい可愛いおじいちゃん!間の取り方が抜群ですね。この場面じゃないけど、二幕のサリーのソロ(「顎で受け止めて」)が無かったのは返す返すも残念かも…。いえ、サリーのソロが無かったのは齋藤さんの(しずくちゃんへの)温情だと思うし、きっしーが上手いことはよく知っているので今更別に勉強しなくたっていいんですけど、単純に一人の観客として、あの場面のジャスパー卿をきっしーで観たいだけです(笑)。
…ギャツビーって、このあたりの芸達者な下級生たちを使いきれるほど役があるんでしょうか…役不足だったら(多分不足するだろう)さびしいなぁ…。
パーチェスター(五十鈴ひかり)
この場面は、パーチェスターの一番の見せ場「お屋敷の弁護士」がフルである場面ですが。たぶん(←確信なくてすみません)ちょっと短くなってたと思います。
しかし、そんなことでは誤魔化せない上手さ。落ち着いた芝居と見事な歌。聴けてよかったです。博多でもパーチェスターしてくれるといいなあ…。ま、それは無理でも、とりあえずご活躍、期待しています。
(本役のマヤさんは雪組大劇場公演の出演が発表されましたねー。これも楽しみ!です)
ジョン卿(流輝一斗)
かっこいい!トレンチコートがあんなに似合うなんて〜っ。
「腰が痛む」お年、にしてはちょっと若くてシャープ過ぎるんですけど、それでも「お屋敷の弁護士」で踊っているうちに腰が痛くなる芝居はちゃんとしていたところが、ある意味すごく可愛かったです。
ビルに時計を取られて、びっくりして取り返すときのあせりようとか、一度でなく2度も三度も同じ目にあっておきながら、一向に態度が変わらないあたりも自然でした。
それにしても、マリアも若くて美人なので、お二人ホントお似合いでした(*^ ^*)。告白シーン観たかったなあ…。
っていうか、何故卒業するのかと……(泣)。
ビル(明日海りお)。
いやぁ、登場時のガニ股っぷりから、首をすくめて落ち着き無く右、左と眼を動かす様子、そして身体の両脇におさまらず、あちこちと動き続ける手先まで、本当によくやってました。巧いなぁ…。本役の麻子さんも、このあたりの技術面はすごいんですけど、まだ若いのにみりおくんもすごいです!
しかも、やりすぎてないところがいかにも月組(はぁと)。
台詞を喋っているのではなく、ちゃんと“ビルとして”受け答えして、ハプニングにも対応していたのが嬉しいなぁ、と。
……贔屓目で痛くてすみません(汗)。
マリア(彩星りおん)
美しい貴族の奥方、っていう雰囲気がありありで、ホントに素晴らしかった!この場面では、滔々と事情を話して親戚たちを黙らせたかと思えば、逆にビルとの会話では言葉に詰まったり、と感情のふり幅の大きい場面なので、面白かったんじゃないでしょうか。
“きちん”とした雰囲気で奥方やっているときも魅力的でしたが、一番可愛かったのはビルのソロの勢いに押されて、蘭ちゃん&えりかちゃんと舞台の上手側に追いやられ、3人でコメディタッチなダンス(?)をするところも、まるっきり蘭ちゃんと同い年の“若い娘”で、めっちゃくちゃ可愛かったです。
ただ、「ファンシー・ダンス」の「チャンピオン」の場面なんかでもメチャクチャ表情豊かに顔芸でお芝居しまくりで、それがとても魅力的だったのですが、マリアはさすがに“上流階級の奥方”なんだから、もう少し表情は消し気味でも良かったかもしれませんね…(元々の表情が豊か過ぎるので)
サリー(羽桜しずく)
一晩たって、ありありと思い出す。けなげで必死で、ビルのことしか考えていない、ビルのためになることしかしない、可愛い少女。私は彼女のサリーが本当に大好きです。
貴族的な美貌だから、本公演では着飾って立っているだけで貴族に見える姫役者。でも、サリーを演じるとなれば、きちんと“市場で魚を売る無教養な娘”を表現できるんですね。何が違うわけでもなく、ただ“サリーになった”だけのことで。
星組時代、心はわかっていても表現の技術が追いついていなくて、なのに美人だから飾っとけ系の役がついてしまったりして、可哀相だなあと思っていたのですが…がんばったんでしょうね。「サリー」と出会えて、このタイミングで月組に組替になって、よかったんじゃないかと思います(*^ ^*)。
(…「シークレットハンター」の新公を観た身には、成長振りに涙が出そうです…一年前とは声が全く違う!感心)
仲買人は、響れおな・瑞羽奏都・貴千碧・千海華蘭・輝城みつるの5人。
響くんは相変わらずの可愛い笑顔でしたけど、ああいうキチッとしたスーツを着ると、案外普通に有能なビジネスマンに見えますね。スタイルはそんなに良いと思ったことなかったんですが、よく似合ってて男前でした。
みづき(瑞羽奏都)ちゃんは、あまりにも髭が似合いすぎで、ダンディさにびっくり。蘭ちゃんを持ち上げるところも軽々とやってました。スタイルいいよねー。
まん(貴千碧)ちゃんがまた、渋くてかっこいい!スーツの似合いようはダントツだったかもしれません。ついでにちょっとあやしげーな感じもGOOD。
千海華蘭ちゃんは、丸顔童顔でしかも首が長くなで肩なので、スーツの中で泳いでた感じが少しありました。補正はまだまだ工夫の余地あり。でも、ちょっと新入社員っぽかったけど就職活動中には見えなかったよ。だから大丈夫(←何がだ)
輝城みつるくんはダンス安定してますねー。回りも全員ダンサーなのに、なんか目を惹きました。
本役は結構個性ばらばらなメンバーですけど、新公は5人とも割りと可愛いタイプで揃ってましたね。ジャッキーの蘭ちゃんが、またうっとりするほどキュートなので、場面そのものが物凄く可愛い場面になってました(^ ^)。
蘭ちゃん、男達にちやほやされるアイドル、って図がよく似合ってたなあ☆
この場面では召使やメイドさんたちの顔があまりよく見えないのですが(場面転換のときしか観る暇がないので)、とりあえずるうちゃんがいたことに仰天しました(笑)。そりゃー確かに一幕暇ですけど。メイドさんたちでは、「Hollywood Lover」に出演していた真凜カンナちゃんがちょうど眼に入りました。やっぱ可愛いよね〜(*^ ^*)。
甲冑は美泉儷。なんとなく、「けっ!」という感じで歩いていくのが良かったです。っていうか、その瞬間のサリーが最高に可愛かった!!!
ここまでで、やっと、第一場終了\(^o^)/。
調理場から先は、次の機会に。
.
書きたいことが多すぎて、何から書くか迷ったので。
とりあえず、最初から(時系列に沿って)書いてみたいと思います。
プロローグの音楽が流れる中、幕があがると、そこはロンドン。
紳士淑女が歌いながら車に乗り込み、ヘアフォード家へ向かう。
ヘアフォード邸では、おりしも大事件が…。という、お芝居の立ち上がり。
へフォード邸へ向かう紳士淑女のみなさまは、みんな愉しそうでした。パートナーと喋ったり、キスしたり、隣の人と肩を組んでみたり、“夢見る夢子さん”してみたり。ホント小芝居細かいなあ月組。
観てる時は全員の立ち位置をチェックしてたんだけどなぁ、覚えてませんごめんなさい。みっしょん(美翔かずき)がさりげなーく肩を抱いていたパートナーが誰かさえ覚えてない。……困
ジェラルド(紫門ゆりや)
可愛い!
「パリの空よりも高く」新公のジャンが印象的だった人ですが、今回も本当に嵌り役。この場面は、ジェラルドにしては比較的しっかりした雰囲気で歌い継ぐところですが、声もよく出ていたし、緊張してはいたけど、がんばってました。
あの微妙な衣装が、とても良い感じにヘタレて似合っていたのは、褒めていいのかな?(^ ^)。可愛かったぞ(小さな声)
ジャッキー(蘭乃はな)
ここではあまり目立たず。ちょっと着こなしの難しい衣装でしたね。本役の(城咲)あいちゃんも、オープニングは苦戦していたような…。
歌は思ったよりは良かったです(期待値低すぎ?)逆に、もっと舞台度胸のある人だと思っていたのに、案外緊張していたような。さすがに、これだけの大役となると萎縮しちゃうのかもしれませんね。
ヘザーセット(華央あみり)
出てくるだけでうっとりと見惚れてしまうほど格好いい!本当に素敵だったな〜っ(*^ ^*)!
バターズビー卿(沢希理寿)とその夫人(紗蘭えりか)
本役のガチャ(一色瑠加)とすずな(憧花ゆりの)のコンビに比べて、落ち着き感のあるご夫婦でした。「息子が!」と言われた時の驚き方とか、登場したビルに対する“驚愕してはいるけれども、嫌がってはいない”雰囲気が良かったと思います。
目立たないけど、巧い!!
えりかちゃんの、さりげなーく旦那を尻にしいてるっぷりに爆笑し、
理寿ちゃんのさりげなーい優しさと情けなさにほっこりして。
「イギリスの上流階級」の暢気さと責任感と、そして懐の深さ。
ビルを受け入れ、サリーを受け入れる彼らの度量とマリアに逆らえない情けなさ。
なにか、いてくれるだけで幸せな気分にしてくれる二人でした。なにげに出番が多いのが嬉しい。美男美女だしね♪
ジャスパー卿(彩央寿音)
すっごい可愛いおじいちゃん!間の取り方が抜群ですね。この場面じゃないけど、二幕のサリーのソロ(「顎で受け止めて」)が無かったのは返す返すも残念かも…。いえ、サリーのソロが無かったのは齋藤さんの(しずくちゃんへの)温情だと思うし、きっしーが上手いことはよく知っているので今更別に勉強しなくたっていいんですけど、単純に一人の観客として、あの場面のジャスパー卿をきっしーで観たいだけです(笑)。
…ギャツビーって、このあたりの芸達者な下級生たちを使いきれるほど役があるんでしょうか…役不足だったら(多分不足するだろう)さびしいなぁ…。
パーチェスター(五十鈴ひかり)
この場面は、パーチェスターの一番の見せ場「お屋敷の弁護士」がフルである場面ですが。たぶん(←確信なくてすみません)ちょっと短くなってたと思います。
しかし、そんなことでは誤魔化せない上手さ。落ち着いた芝居と見事な歌。聴けてよかったです。博多でもパーチェスターしてくれるといいなあ…。ま、それは無理でも、とりあえずご活躍、期待しています。
(本役のマヤさんは雪組大劇場公演の出演が発表されましたねー。これも楽しみ!です)
ジョン卿(流輝一斗)
かっこいい!トレンチコートがあんなに似合うなんて〜っ。
「腰が痛む」お年、にしてはちょっと若くてシャープ過ぎるんですけど、それでも「お屋敷の弁護士」で踊っているうちに腰が痛くなる芝居はちゃんとしていたところが、ある意味すごく可愛かったです。
ビルに時計を取られて、びっくりして取り返すときのあせりようとか、一度でなく2度も三度も同じ目にあっておきながら、一向に態度が変わらないあたりも自然でした。
それにしても、マリアも若くて美人なので、お二人ホントお似合いでした(*^ ^*)。告白シーン観たかったなあ…。
っていうか、何故卒業するのかと……(泣)。
ビル(明日海りお)。
いやぁ、登場時のガニ股っぷりから、首をすくめて落ち着き無く右、左と眼を動かす様子、そして身体の両脇におさまらず、あちこちと動き続ける手先まで、本当によくやってました。巧いなぁ…。本役の麻子さんも、このあたりの技術面はすごいんですけど、まだ若いのにみりおくんもすごいです!
しかも、やりすぎてないところがいかにも月組(はぁと)。
台詞を喋っているのではなく、ちゃんと“ビルとして”受け答えして、ハプニングにも対応していたのが嬉しいなぁ、と。
……贔屓目で痛くてすみません(汗)。
マリア(彩星りおん)
美しい貴族の奥方、っていう雰囲気がありありで、ホントに素晴らしかった!この場面では、滔々と事情を話して親戚たちを黙らせたかと思えば、逆にビルとの会話では言葉に詰まったり、と感情のふり幅の大きい場面なので、面白かったんじゃないでしょうか。
“きちん”とした雰囲気で奥方やっているときも魅力的でしたが、一番可愛かったのはビルのソロの勢いに押されて、蘭ちゃん&えりかちゃんと舞台の上手側に追いやられ、3人でコメディタッチなダンス(?)をするところも、まるっきり蘭ちゃんと同い年の“若い娘”で、めっちゃくちゃ可愛かったです。
ただ、「ファンシー・ダンス」の「チャンピオン」の場面なんかでもメチャクチャ表情豊かに顔芸でお芝居しまくりで、それがとても魅力的だったのですが、マリアはさすがに“上流階級の奥方”なんだから、もう少し表情は消し気味でも良かったかもしれませんね…(元々の表情が豊か過ぎるので)
サリー(羽桜しずく)
一晩たって、ありありと思い出す。けなげで必死で、ビルのことしか考えていない、ビルのためになることしかしない、可愛い少女。私は彼女のサリーが本当に大好きです。
貴族的な美貌だから、本公演では着飾って立っているだけで貴族に見える姫役者。でも、サリーを演じるとなれば、きちんと“市場で魚を売る無教養な娘”を表現できるんですね。何が違うわけでもなく、ただ“サリーになった”だけのことで。
星組時代、心はわかっていても表現の技術が追いついていなくて、なのに美人だから飾っとけ系の役がついてしまったりして、可哀相だなあと思っていたのですが…がんばったんでしょうね。「サリー」と出会えて、このタイミングで月組に組替になって、よかったんじゃないかと思います(*^ ^*)。
(…「シークレットハンター」の新公を観た身には、成長振りに涙が出そうです…一年前とは声が全く違う!感心)
仲買人は、響れおな・瑞羽奏都・貴千碧・千海華蘭・輝城みつるの5人。
響くんは相変わらずの可愛い笑顔でしたけど、ああいうキチッとしたスーツを着ると、案外普通に有能なビジネスマンに見えますね。スタイルはそんなに良いと思ったことなかったんですが、よく似合ってて男前でした。
みづき(瑞羽奏都)ちゃんは、あまりにも髭が似合いすぎで、ダンディさにびっくり。蘭ちゃんを持ち上げるところも軽々とやってました。スタイルいいよねー。
まん(貴千碧)ちゃんがまた、渋くてかっこいい!スーツの似合いようはダントツだったかもしれません。ついでにちょっとあやしげーな感じもGOOD。
千海華蘭ちゃんは、丸顔童顔でしかも首が長くなで肩なので、スーツの中で泳いでた感じが少しありました。補正はまだまだ工夫の余地あり。でも、ちょっと新入社員っぽかったけど就職活動中には見えなかったよ。だから大丈夫(←何がだ)
輝城みつるくんはダンス安定してますねー。回りも全員ダンサーなのに、なんか目を惹きました。
本役は結構個性ばらばらなメンバーですけど、新公は5人とも割りと可愛いタイプで揃ってましたね。ジャッキーの蘭ちゃんが、またうっとりするほどキュートなので、場面そのものが物凄く可愛い場面になってました(^ ^)。
蘭ちゃん、男達にちやほやされるアイドル、って図がよく似合ってたなあ☆
この場面では召使やメイドさんたちの顔があまりよく見えないのですが(場面転換のときしか観る暇がないので)、とりあえずるうちゃんがいたことに仰天しました(笑)。そりゃー確かに一幕暇ですけど。メイドさんたちでは、「Hollywood Lover」に出演していた真凜カンナちゃんがちょうど眼に入りました。やっぱ可愛いよね〜(*^ ^*)。
甲冑は美泉儷。なんとなく、「けっ!」という感じで歩いていくのが良かったです。っていうか、その瞬間のサリーが最高に可愛かった!!!
ここまでで、やっと、第一場終了\(^o^)/。
調理場から先は、次の機会に。
.
ミーマイの歩き方【3】
2008年6月7日 宝塚(月) コメント (2)昨日もちゃんと書いていたんですが、途中で眠くなって、寝ぼけて全部消してしまったらしい………
かなしい。
というわけで、東京宝塚劇場 月組「ME AND MY GIRL」新人公演第一幕第二場、「調理場」から。
えーっと。
お芝居としてはそんなに深い意味のある場面ではないのですが、カットされなくて良かったです。心から。
本当に本当にみんな可愛い(はぁと)
でも、さすがに判らない子が多いですね…(研1さんが全くわからない)。「マジシャンの憂鬱」の新公が、私的には最高だったかも……記憶量が(笑)。
とりあえず、場面の最初にいきなり召使役の(光月)るうちゃんが目に入って、かなり持っていかれました(^ ^)。かっこいいー♪
宇月(颯)くんはどのへんにいたっけな。上手だっけ?(記憶曖昧)るうちゃんも宇月くんも有瀬(そう)くんも鳳月杏ちゃんもみんなすごく“困った”顔で歌っているのに、どうして篁くんだけは満面の笑顔で歌っているの……?(困)(でも何か愛おしい)
娘役さんでは、上手端で歌っていた都月みあちゃんが可愛くて可愛くて(笑)。相変わらずのきょとんとした目が可愛いです。
#みあちゃん=「Hollywood Lover」のメガネっ娘♪
同じく「Hollywood Lover」組で愛人やってた夏鳳しおりちゃんは、チーフメイド(音姫すなお)。巧かった!!「Holly〜」ではちょっと癖のある演技でしたが、こういう“普通”の役も似合いますね。良い声でした。
靴磨き(貴千碧)の輝城みつるくんは、けっこうイケメン。声は聴けなかったけど、今後が楽しみです。
最初の場面ではちょっとまだ探り合っている感じだったビルとヘザーセットの関係が、ずいぶん滑らかになってきたなーと思いました。何か嬉しい。
あちょうさん(華央あみり)のヘザーセットは、すごく優しくて包容力があって…でも、最初はその包容力をビルに対しては発揮しないんですね。
あくまでも、その時点でのビルは“闖入者”なのです。
本役の越乃さんは、割と早い場面でビルを受け入れたと思うんですが(違ってたらすみません)、新公のヘザーセットは、この場面ではまだ全然“馴れて”ない。
…ビルの「俺はサンドイッチのハムだ」という発言に、どんな顔をしていたのか見落としてしまったのが非常に残念です。ここで気づく設定なのかなあ…?(忙しかったんだよ〜っ!私の目は二個しかないんだもん/涙)
ここに限らないのですが。
齋藤さんの、「ミーマイを芝居として演出しよう!」という気持ちが随所にあらわれていて、本当に面白かったんですよね。
やっていることは同じなんですが…。それが顕著に出ているのは、一番出番の多いビルとサリーなんですけど、その次がこのヘザーセットや召使たち、つまり、「ヘアフォード家の下位階級の人々」の心の動きが結構はっきり描かれていたことだと思うんです。
舞台上のただの飾りじゃなくて、ヘアフォード家がビルを“家族として”受け入れていく過程と、ビルが少しづつ心を開いて、ヘアフォード家を“我が家として”認めていく過程。その二つがそれぞれにゆっくりと描き出されて…その二つが交差したところに、ラストのマリアの「あなたは真実の、ヘアフォード家の人間ですよ」がある。その、静かな感動。
召使たちが「ビルは素敵な旦那さま♪」と歌い踊る場面はないんですけど(←当たり前)、ちょっとお茶を出したり、何かを渡したりするときの仕草とかが、少しづつ愉しげになっていくことで、邸の中の雰囲気の変化を感じさせるのがすごいな、と。
……齋藤さんって、そんな繊細な演出をする人なんでしたっけ?萌えのない場面を丁寧に演出する齋藤さんなんて、知らないよ…?
そして。
お互いがお互いを認め合い、一つになっていく道程で、はじき出され、浮き上がっていく『サリー』の存在…、という話は、また後で。
次の場は、応接間。
ジャッキーの見せ場です♪♪
蘭ちゃん、はじけててすごく可愛かった!
本公演は(城咲)あいちゃんのジャッキーしか観てないんですが…あれも可愛いっ!と個人的に大興奮だったんですけど、蘭ちゃんの可愛らしさはまた格別でした。
歌はまだまだでしたけど(娘役の音域じゃないんですよねー、あの曲は。あいちゃん凄い!)、コケティッシュな魅力はよく出ていたと思います。
脚も長くて真っ直ぐでキレイだし、胸元もよく作りこんで、いや、ちゃんと谷間があって思わず覗き込んでしまうビルの気持ちがよくわかる(^ ^)。
対するビルは、“女の色香”にくらっとくる少年、の風情があってとてもフレッシュな感じでした。いやらしさがなくて。蘭ちゃんも年上感がないので、ほんとに可愛い場面でしたねぇ(*^ ^*)。
サリーが出てきてからも、気の強い幼馴染と、ちょっといじわるだけど可愛いところもあるお嬢さんがクラスのリーダー格の少年をめぐって口喧嘩してる(年齢は小5くらい?)、って感じで(爆)、とにかく可愛い。
いや、もちろんそんな場面じゃないんですけど(笑)、ガウンだし脚出してるしパンツ丸見えだし(*^ ^*)…
ま、大きく間違ってるけど、でも可愛かったからOK、ってことで(^ ^)。
…齋藤さんなら、テニスプレーヤーの乱入はジャッキーのナンバーが完全に終わってからにしてくれるかな〜、と思っていたのですが。
残念ながら、私が蘭ちゃんの脚に食いついている間に始まってしまいました…(涙)くすん。齋藤さんなら私の萌えをわかってくれると思ったのに(←何がだ)
音楽が変わって、慌ててオペラグラスをあげたら、ちょうどきっしー(彩央寿音)の笑顔が目に入って、ちょっと幸せな気分に(^^)。ジャスパー卿以外での出番はここだけだったのかな?それにしても本当にスタイルの良い人だなあ〜!!頭がちっちゃくて、首が長くて、肩に厚みがあって、腰が細くて高い。素晴らしい!!
この場面は、本公演ももう誰を観ていいのやら迷いまくりで誰にも集中できないんですが、今回は男役はきっしー、娘役は(咲希)あかねちゃんに集中してしまいました。他の子もみんな可愛かったし観たかったよ…(T T)。ああもう一回観たい…。
この後につづく、マリア公爵夫人によるパーティーのホスト講座……の前の、ジョン卿とのやり取りも笑わせていただきました。しかし、紅茶に酒を入れるジョン卿をチェックするの忘れたなぁ(T T)。本公演では、きりやんのさりげなーい仕草に見惚れていたのに。
パーティーのホスト講座は、さすがにタキさんの流れるような流暢さにはおよびませんでしたが、(彩星)りおんくんも声がよく通って表現力の幅が広いのと、さすがダンサー(顔サー?)で身のこなしがキレイなので、大きな舞台端から端までいっぱいに使って、ちゃんと埋めてましたね。若いのにすごいなあ。
受けるみりおくんも、芸が細かいというかなんと言うか(汗)、非常に丁寧に芝居して、ちゃんと笑いをとっていたのが印象的。最初にヘアフォード家の玄関を入ってきたころは“ちょっと硬いかなー?”と思ったのですが、このあたりでずいぶん和らいだ印象でした。
いやー、良いコンビだわ、この二人。……89期の人材豊富さは、ある意味頭が痛いくらい(^ ^;ゞなんですが、90期もなかなかなものですね♪
月組ファンとしては幸せの限りです♪
パブから先は、また後日。
っていうか、いつ終わるんだホントに…。誰か読んでくださっている方はいらっしゃるんだろうか…。
.
かなしい。
というわけで、東京宝塚劇場 月組「ME AND MY GIRL」新人公演第一幕第二場、「調理場」から。
えーっと。
お芝居としてはそんなに深い意味のある場面ではないのですが、カットされなくて良かったです。心から。
本当に本当にみんな可愛い(はぁと)
でも、さすがに判らない子が多いですね…(研1さんが全くわからない)。「マジシャンの憂鬱」の新公が、私的には最高だったかも……記憶量が(笑)。
とりあえず、場面の最初にいきなり召使役の(光月)るうちゃんが目に入って、かなり持っていかれました(^ ^)。かっこいいー♪
宇月(颯)くんはどのへんにいたっけな。上手だっけ?(記憶曖昧)るうちゃんも宇月くんも有瀬(そう)くんも鳳月杏ちゃんもみんなすごく“困った”顔で歌っているのに、どうして篁くんだけは満面の笑顔で歌っているの……?(困)(でも何か愛おしい)
娘役さんでは、上手端で歌っていた都月みあちゃんが可愛くて可愛くて(笑)。相変わらずのきょとんとした目が可愛いです。
#みあちゃん=「Hollywood Lover」のメガネっ娘♪
同じく「Hollywood Lover」組で愛人やってた夏鳳しおりちゃんは、チーフメイド(音姫すなお)。巧かった!!「Holly〜」ではちょっと癖のある演技でしたが、こういう“普通”の役も似合いますね。良い声でした。
靴磨き(貴千碧)の輝城みつるくんは、けっこうイケメン。声は聴けなかったけど、今後が楽しみです。
最初の場面ではちょっとまだ探り合っている感じだったビルとヘザーセットの関係が、ずいぶん滑らかになってきたなーと思いました。何か嬉しい。
あちょうさん(華央あみり)のヘザーセットは、すごく優しくて包容力があって…でも、最初はその包容力をビルに対しては発揮しないんですね。
あくまでも、その時点でのビルは“闖入者”なのです。
本役の越乃さんは、割と早い場面でビルを受け入れたと思うんですが(違ってたらすみません)、新公のヘザーセットは、この場面ではまだ全然“馴れて”ない。
…ビルの「俺はサンドイッチのハムだ」という発言に、どんな顔をしていたのか見落としてしまったのが非常に残念です。ここで気づく設定なのかなあ…?(忙しかったんだよ〜っ!私の目は二個しかないんだもん/涙)
ここに限らないのですが。
齋藤さんの、「ミーマイを芝居として演出しよう!」という気持ちが随所にあらわれていて、本当に面白かったんですよね。
やっていることは同じなんですが…。それが顕著に出ているのは、一番出番の多いビルとサリーなんですけど、その次がこのヘザーセットや召使たち、つまり、「ヘアフォード家の下位階級の人々」の心の動きが結構はっきり描かれていたことだと思うんです。
舞台上のただの飾りじゃなくて、ヘアフォード家がビルを“家族として”受け入れていく過程と、ビルが少しづつ心を開いて、ヘアフォード家を“我が家として”認めていく過程。その二つがそれぞれにゆっくりと描き出されて…その二つが交差したところに、ラストのマリアの「あなたは真実の、ヘアフォード家の人間ですよ」がある。その、静かな感動。
召使たちが「ビルは素敵な旦那さま♪」と歌い踊る場面はないんですけど(←当たり前)、ちょっとお茶を出したり、何かを渡したりするときの仕草とかが、少しづつ愉しげになっていくことで、邸の中の雰囲気の変化を感じさせるのがすごいな、と。
……齋藤さんって、そんな繊細な演出をする人なんでしたっけ?萌えのない場面を丁寧に演出する齋藤さんなんて、知らないよ…?
そして。
お互いがお互いを認め合い、一つになっていく道程で、はじき出され、浮き上がっていく『サリー』の存在…、という話は、また後で。
次の場は、応接間。
ジャッキーの見せ場です♪♪
蘭ちゃん、はじけててすごく可愛かった!
本公演は(城咲)あいちゃんのジャッキーしか観てないんですが…あれも可愛いっ!と個人的に大興奮だったんですけど、蘭ちゃんの可愛らしさはまた格別でした。
歌はまだまだでしたけど(娘役の音域じゃないんですよねー、あの曲は。あいちゃん凄い!)、コケティッシュな魅力はよく出ていたと思います。
脚も長くて真っ直ぐでキレイだし、胸元もよく作りこんで、いや、ちゃんと谷間があって思わず覗き込んでしまうビルの気持ちがよくわかる(^ ^)。
対するビルは、“女の色香”にくらっとくる少年、の風情があってとてもフレッシュな感じでした。いやらしさがなくて。蘭ちゃんも年上感がないので、ほんとに可愛い場面でしたねぇ(*^ ^*)。
サリーが出てきてからも、気の強い幼馴染と、ちょっといじわるだけど可愛いところもあるお嬢さんがクラスのリーダー格の少年をめぐって口喧嘩してる(年齢は小5くらい?)、って感じで(爆)、とにかく可愛い。
いや、もちろんそんな場面じゃないんですけど(笑)、ガウンだし脚出してるしパンツ丸見えだし(*^ ^*)…
ま、大きく間違ってるけど、でも可愛かったからOK、ってことで(^ ^)。
…齋藤さんなら、テニスプレーヤーの乱入はジャッキーのナンバーが完全に終わってからにしてくれるかな〜、と思っていたのですが。
残念ながら、私が蘭ちゃんの脚に食いついている間に始まってしまいました…(涙)くすん。齋藤さんなら私の萌えをわかってくれると思ったのに(←何がだ)
音楽が変わって、慌ててオペラグラスをあげたら、ちょうどきっしー(彩央寿音)の笑顔が目に入って、ちょっと幸せな気分に(^^)。ジャスパー卿以外での出番はここだけだったのかな?それにしても本当にスタイルの良い人だなあ〜!!頭がちっちゃくて、首が長くて、肩に厚みがあって、腰が細くて高い。素晴らしい!!
この場面は、本公演ももう誰を観ていいのやら迷いまくりで誰にも集中できないんですが、今回は男役はきっしー、娘役は(咲希)あかねちゃんに集中してしまいました。他の子もみんな可愛かったし観たかったよ…(T T)。ああもう一回観たい…。
この後につづく、マリア公爵夫人によるパーティーのホスト講座……の前の、ジョン卿とのやり取りも笑わせていただきました。しかし、紅茶に酒を入れるジョン卿をチェックするの忘れたなぁ(T T)。本公演では、きりやんのさりげなーい仕草に見惚れていたのに。
パーティーのホスト講座は、さすがにタキさんの流れるような流暢さにはおよびませんでしたが、(彩星)りおんくんも声がよく通って表現力の幅が広いのと、さすがダンサー(顔サー?)で身のこなしがキレイなので、大きな舞台端から端までいっぱいに使って、ちゃんと埋めてましたね。若いのにすごいなあ。
受けるみりおくんも、芸が細かいというかなんと言うか(汗)、非常に丁寧に芝居して、ちゃんと笑いをとっていたのが印象的。最初にヘアフォード家の玄関を入ってきたころは“ちょっと硬いかなー?”と思ったのですが、このあたりでずいぶん和らいだ印象でした。
いやー、良いコンビだわ、この二人。……89期の人材豊富さは、ある意味頭が痛いくらい(^ ^;ゞなんですが、90期もなかなかなものですね♪
月組ファンとしては幸せの限りです♪
パブから先は、また後日。
っていうか、いつ終わるんだホントに…。誰か読んでくださっている方はいらっしゃるんだろうか…。
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新しいベルサイユ、新しい鏡
2008年6月8日 宝塚(雪) コメント (2)市川文化会館にて、雪組全国ツアー公演「ミロワール」を観劇してまいりました。
…え?ああ、はい、そういえば、「ミロワール」の前に1時間半ほど、実にオモロなコメディをやってましたね(*^ ^*)。思い出しました思い出しました。
はい、仰るとおり、正式な公演名は、「外伝・ベルサイユのばら〜ジェローデル編/ミロワール」です。これでよろしいでしょうか…?
…もとい。
「ストーリー」ということを全く考えなければ、あれはあれで面白い作品なのかも、と思いました。原作を知っていて、あとナポレオンの名前を知っていれば(原作にも砲兵時代のボナパルトがちらっと出てくる)、あとはなんとか推測できるでしょうし。
原作なんて全く知らない、ジェローデルって誰?という方には、宝塚の必殺技!「ショーだと思って観て」が通用するはず。だって、舞台面すごくきれいだから。
ま、一つだけ指摘するならば。
とりあえず、アンドレは出しとけ、な?>植田さん
どうしても全編書き直すのはイヤだというなら、一つだけ。アンドレを出して、平民議員たちが議場に立て篭もった場面で、オスカルが駆け込んできたときに一緒に来させるだけでだいぶ違うと思うんです。「オスカルには、自分よりもさらに影から愛を捧げているアンドレという男が、すぐ隣にいる。私は彼には敵わない…」と気づくことが絶対必要。それでこそ、「私の恋も」になるんですから。
あの場面、原作を知っている人なら「アンドレがいねーよ」と思って笑うだけですけど、原作知らない人だったら、ロベスピエールがオスカルの恋人で、オスカルは恋人を救いにきたんだと思っちゃうんじゃないか…?
そうとでも思わないと、あの台詞には納得できないと思うのですが…。っつか、原作ファン的には「身を引きましょう!」がほしかったなあ…。
他にもたくさん矛盾点はありますが、まともな話にするための試みはいろんなところでなされているようですので、ここでは割愛。
とりあえず、ひろみ(彩那音)ちゃんのロベスピエールがあまりにも素敵で、びっくりしました!!声がいい。あの歌、革命歌みたいな歌が素晴らしかった。ルキーニ以来、歌については聴く度に「おおっ巧くなった!」と思ってきましたが、今回は本当にびっくり!低音が響きますねぇ…(*^ ^*)。豊かで幅のある、物語性のある声。いつの間にあんなステキな声を手に入れていたのでしょうか…!
そして、(真波)そらちゃんの格好良さには圧倒されました。短いとはいえソロがあったのは、にわにわの代役かな…?ショーも含めて、ひろみちゃんの次はそらちゃんって感じでしたね、今回(笑)。いっそのこと、アクア5の5人目、そらちゃんでよかったのでは、と思いましたが…。
水さんはステキだったし、となみちゃんは美しくて包容力があったし、ユミコさんの歌は素晴らしかったし、キムちゃんのオスカルは小生意気だけど可愛い女の子だったし…キャストには全く不満はありません。
残念だったのは、100%脚本、ってことで。
で。
ぶっちゃけ、ミロワールは素晴らしかったです。
芝居無しで、ミロワールだけ2回繰り返し上演とかだったら(←なんだそりゃ)、何回でも通いたいです。人数が少ないのは全然気にならなかったし、役替りもみなさんよくがんばってらっしゃいました。
……某柊巴さんのファン的には、出番が本公演の倍以上ある、というわけで幸せの極みでした(死)。やっぱ寂しかったんだなあ、本公演…。ひろみちゃん大活躍で、作品としては好きだったし、“踊れないから仕方が無いよね…”と理性ではわかっていても。でも、やっぱり本当に心から寂しかったんだよ…(T T)。
ただの「好きな人」は、“見つけると幸せになれる”ので、とにかく出ていてくれさえすれば嬉しい(プラス)けど、
それが「贔屓」に近づくにつれて“出てなくて寂しい”(マイナス)と思うようになる…ものだ、と言っていいのでしょうか。…私だけ?
ま、今の一番ご贔屓さんについては、“似合う場面だけがっつり出てくれればいいよ。無理しないでくれ”と思うようになっているんですが(^ ^;ゞ、らぎちゃんはまだ、そこまで割り切れてないらしい(涙)。
…と、すみませんちょっと吹っ飛びましたが。
とりあえず、オープニングの金ぴかを観て、歌劇の「ドレスは金!」を思い出して吹いたのは内緒ってことで…
ショーの詳細を書き始めたら終わらなくなったので、とりあえず今日は以上で。
…なんかいろいろ書きたいことが溜まってきたなあ………(^ ^;ゞ
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…え?ああ、はい、そういえば、「ミロワール」の前に1時間半ほど、実にオモロなコメディをやってましたね(*^ ^*)。思い出しました思い出しました。
はい、仰るとおり、正式な公演名は、「外伝・ベルサイユのばら〜ジェローデル編/ミロワール」です。これでよろしいでしょうか…?
…もとい。
「ストーリー」ということを全く考えなければ、あれはあれで面白い作品なのかも、と思いました。原作を知っていて、あとナポレオンの名前を知っていれば(原作にも砲兵時代のボナパルトがちらっと出てくる)、あとはなんとか推測できるでしょうし。
原作なんて全く知らない、ジェローデルって誰?という方には、宝塚の必殺技!「ショーだと思って観て」が通用するはず。だって、舞台面すごくきれいだから。
ま、一つだけ指摘するならば。
とりあえず、アンドレは出しとけ、な?>植田さん
どうしても全編書き直すのはイヤだというなら、一つだけ。アンドレを出して、平民議員たちが議場に立て篭もった場面で、オスカルが駆け込んできたときに一緒に来させるだけでだいぶ違うと思うんです。「オスカルには、自分よりもさらに影から愛を捧げているアンドレという男が、すぐ隣にいる。私は彼には敵わない…」と気づくことが絶対必要。それでこそ、「私の恋も」になるんですから。
あの場面、原作を知っている人なら「アンドレがいねーよ」と思って笑うだけですけど、原作知らない人だったら、ロベスピエールがオスカルの恋人で、オスカルは恋人を救いにきたんだと思っちゃうんじゃないか…?
そうとでも思わないと、あの台詞には納得できないと思うのですが…。っつか、原作ファン的には「身を引きましょう!」がほしかったなあ…。
他にもたくさん矛盾点はありますが、まともな話にするための試みはいろんなところでなされているようですので、ここでは割愛。
とりあえず、ひろみ(彩那音)ちゃんのロベスピエールがあまりにも素敵で、びっくりしました!!声がいい。あの歌、革命歌みたいな歌が素晴らしかった。ルキーニ以来、歌については聴く度に「おおっ巧くなった!」と思ってきましたが、今回は本当にびっくり!低音が響きますねぇ…(*^ ^*)。豊かで幅のある、物語性のある声。いつの間にあんなステキな声を手に入れていたのでしょうか…!
そして、(真波)そらちゃんの格好良さには圧倒されました。短いとはいえソロがあったのは、にわにわの代役かな…?ショーも含めて、ひろみちゃんの次はそらちゃんって感じでしたね、今回(笑)。いっそのこと、アクア5の5人目、そらちゃんでよかったのでは、と思いましたが…。
水さんはステキだったし、となみちゃんは美しくて包容力があったし、ユミコさんの歌は素晴らしかったし、キムちゃんのオスカルは小生意気だけど可愛い女の子だったし…キャストには全く不満はありません。
残念だったのは、100%脚本、ってことで。
で。
ぶっちゃけ、ミロワールは素晴らしかったです。
芝居無しで、ミロワールだけ2回繰り返し上演とかだったら(←なんだそりゃ)、何回でも通いたいです。人数が少ないのは全然気にならなかったし、役替りもみなさんよくがんばってらっしゃいました。
……某柊巴さんのファン的には、出番が本公演の倍以上ある、というわけで幸せの極みでした(死)。やっぱ寂しかったんだなあ、本公演…。ひろみちゃん大活躍で、作品としては好きだったし、“踊れないから仕方が無いよね…”と理性ではわかっていても。でも、やっぱり本当に心から寂しかったんだよ…(T T)。
ただの「好きな人」は、“見つけると幸せになれる”ので、とにかく出ていてくれさえすれば嬉しい(プラス)けど、
それが「贔屓」に近づくにつれて“出てなくて寂しい”(マイナス)と思うようになる…ものだ、と言っていいのでしょうか。…私だけ?
ま、今の一番ご贔屓さんについては、“似合う場面だけがっつり出てくれればいいよ。無理しないでくれ”と思うようになっているんですが(^ ^;ゞ、らぎちゃんはまだ、そこまで割り切れてないらしい(涙)。
…と、すみませんちょっと吹っ飛びましたが。
とりあえず、オープニングの金ぴかを観て、歌劇の「ドレスは金!」を思い出して吹いたのは内緒ってことで…
ショーの詳細を書き始めたら終わらなくなったので、とりあえず今日は以上で。
…なんかいろいろ書きたいことが溜まってきたなあ………(^ ^;ゞ
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新しいベルサイユ、新しい鏡【2】
2008年6月9日 宝塚(雪)「凍てついた明日」Aチームもミーマイも書き終わってないのに、「ルドルフ」だの「HYMSS」だの「Calli」だのはまだ書き始めてさえいないのに、ベルばらで引っ張る自分はどうかと思う。
思いつつ、止められず。
すいません、もう少しお付き合いくださいませ。
まずは「外伝・ベルサイユのばら〜ジェローデル編」について、昨日書き忘れたこと。
音楽が一新されていましたが、どれも良かったです。
吉田優子さん、がんばりました!場面にあっていて、テンポもよく…構成力ありますね。
特に、フェルゼンの歌う二曲目が好きです。ユミコさんの歌唱力、特にバラードで威力を発揮するあの美声で、ホントに心を持っていかれる名唱でした。
ただ。アントワネット様への愛を切々と表明した銀橋ソロ(銀橋ナイけど)の後、幕があがるとそこにアントワネット様がいらっしゃる演出には、ちょっと笑いましたけど。(←違うってば。となみちゃん今回はアントワネット様じゃなくてソフィアなんだってば!)
あと、主題歌?の「それが二人の愛のカタチ」のリフレインも好きでした。ベタな曲ですけど、耳に残るいい曲ですよね。
ソフィアのソロもいい曲でした。
あと、意外にいいじゃん、と感心したのは、プロローグのナンバー。あれも新曲ですよね?(あまりベルばら観ていないので、よくわからない)耳障りのいいキレイな曲で、可愛い小公子・小公女たちがとてもキュートでした。
ってゆーか、ぶっちゃけ小公子センターの二人(上手ひろみちゃん、下手らぎちゃん)しか観ていないので、全員が可愛かったかどうかはコメントできませんけど。…あ、かおりちゃんと杏奈ちゃんだけちらっと見ました。超可愛かった!!むしろ、オスカルに備えて一人だけ白塗りで紳士をやっていたキムちゃんが、ちょっとだけ怖かった……。
一樹さんに率いられて、ソフィアの居る修道院に踏み込んでくる兵士たちに、85期男役が二人とも入っているのは反則だと思います。そりゃー嬉しいですけど…あんな暗くて、帽子被ってるから顔も見えないし……あやうく見逃すところでした(涙)。
パンフレットは事前に確認しましょう>自分。
大舞踏会で、“貴族の男”に扮するひろみちゃんとらぎちゃん。
終始上手で、二人仲良くあれこれお芝居しているんですが。実に実に可愛いんですけど、どうなんですかアレは。
ギーヌ伯令嬢(天勢いづる)に最初のメヌエットを申し込むオスカルに、ギーヌ伯令嬢の向こう側から自信満々で手を差し伸べてダンスに誘っているつもり満々なひろみちゃんが、涙が出るほどかっこいいです。そして、その3人を見比べながら目を白黒(ホントにやってたんです!)させているらぎちゃんが、涙が出るほど可愛かったです…(←駄目だこりゃ)
なんだか他にもあったような気がしますが…、“ちょっと”のつもりで長くなりすぎたので、このあたりでショー「ミロワール」に。
オープニングはいいとして。
ハートダンス、ユミコさんの歌はやっぱりサイコー!です。嬉しさと照れくささ、そしてユミコさんらしい優しさが滲み出ていて、ほんわかするんですよね。
そしてキムちゃんとの合わせ鏡ダンス。ここ、表情豊かなキムちゃんが顔を見せているので、すごく可愛い。そして、背中姿のユミコさんが男前。
スタイルがだいぶ違う割に、よく合ってますよねー、ダンス。
上手袖から続いて出てくる、ひろみちゃん以下のメンバー。
ひろみちゃんの全開の笑顔にかなりドキュンと撃たれました(^ ^)。
必死でキザっているキングが可愛い(はぁと)。
娘役さんたちも可愛かったんですが、ユミコさんと組んでたのが愛加あゆちゃん、キムちゃんと組んでたのが沙月愛奈ちゃん、ひろみちゃんと組んでいたのがじんじん、であってますか?
穂月はるなちゃんは衣咲真音くん、かおりちゃんはせしる、笙乃茅菜ちゃんはキングと組んでた…と思うのですが、違ったかな。はるなちゃんとかおりちゃんがちょっと自信ない。茅菜ちゃんは、相変わらず表情豊かで、上手端で踊っていても目立ちますね♪
次は、メデューサ。
らぎちゃんがトップ3人に入ったというので、始まる前から凄く緊張していたのですが。(手に汗握りましたわ…)
いや、よく踊れていたのでは。がんばってたし(贔屓目ですみません…本人比です)。
ちょっとキツ目のメークがめちゃめちゃキレイなのと、腕や脚が長いのは強みですね。役が役なので、表情はもう少し抑え目でもいいのかも。
キタロウの位置に入ったそらちゃんはとにかくカッコイイ。らぎちゃんがちゃんとはけてくれるので、水さんとのダンスを堪能できました♪良かった♪
それにしても忙しい場面だなー。娘役さんたちもみんなすごいカッコイイし。…本公演でも超忙しかったので、らぎちゃんが入ったのはある意味ショックです。いや、だって、本公演では基本的には水くんを観てたんですよ、私。すっげーカッコイイ〜っ!って。なのに、水くん観てるひま、ないし!!(←観てますけど)
で。
皆が石に変わった後に出てくるとなみちゃんの、空気を変える力にいつも感心します。確かに音楽も照明も変わるんだけど、それだけじゃない、惹き付ける魅力。水くんのメデューサが、一発で恋に落ちるのもよくわかる、魅力。
物語が悲しい結末を迎えると。
待ってました!白雪姫の登場です。
本公演でも嵌りまくったひろみちゃんの白雪姫は、さらにパワーアップして再登場!なのはいいんですが。
シンデレラ。
大湖せしるに、乾杯!!
って思いました。
美しい。
キッツい。
なんだコイツ、すっげー女だな!
…でも、ため息が出るほど美しい。
全身で白雪姫を罵り、卑下するシンデレラの強烈さ。パッショネート。
お綺麗で嫌味な感じだったかなめちゃんのシンデレラとは、全然違いました。
せしる、ブラボー!!
でも。
鏡の精のみなさん。
「サーカスの花形、マルキーズ」は良かったけど。
あの脚を丸出しにした真っ赤衣装を着こなした美女を「フェルゼンの妹、ソフィア」は無いだろう……?
お、終わらなかった……(ショック)
続きは、後日。
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思いつつ、止められず。
すいません、もう少しお付き合いくださいませ。
まずは「外伝・ベルサイユのばら〜ジェローデル編」について、昨日書き忘れたこと。
音楽が一新されていましたが、どれも良かったです。
吉田優子さん、がんばりました!場面にあっていて、テンポもよく…構成力ありますね。
特に、フェルゼンの歌う二曲目が好きです。ユミコさんの歌唱力、特にバラードで威力を発揮するあの美声で、ホントに心を持っていかれる名唱でした。
ただ。アントワネット様への愛を切々と表明した銀橋ソロ(銀橋ナイけど)の後、幕があがるとそこにアントワネット様がいらっしゃる演出には、ちょっと笑いましたけど。(←違うってば。となみちゃん今回はアントワネット様じゃなくてソフィアなんだってば!)
あと、主題歌?の「それが二人の愛のカタチ」のリフレインも好きでした。ベタな曲ですけど、耳に残るいい曲ですよね。
ソフィアのソロもいい曲でした。
あと、意外にいいじゃん、と感心したのは、プロローグのナンバー。あれも新曲ですよね?(あまりベルばら観ていないので、よくわからない)耳障りのいいキレイな曲で、可愛い小公子・小公女たちがとてもキュートでした。
ってゆーか、ぶっちゃけ小公子センターの二人(上手ひろみちゃん、下手らぎちゃん)しか観ていないので、全員が可愛かったかどうかはコメントできませんけど。…あ、かおりちゃんと杏奈ちゃんだけちらっと見ました。超可愛かった!!むしろ、オスカルに備えて一人だけ白塗りで紳士をやっていたキムちゃんが、ちょっとだけ怖かった……。
一樹さんに率いられて、ソフィアの居る修道院に踏み込んでくる兵士たちに、85期男役が二人とも入っているのは反則だと思います。そりゃー嬉しいですけど…あんな暗くて、帽子被ってるから顔も見えないし……あやうく見逃すところでした(涙)。
パンフレットは事前に確認しましょう>自分。
大舞踏会で、“貴族の男”に扮するひろみちゃんとらぎちゃん。
終始上手で、二人仲良くあれこれお芝居しているんですが。実に実に可愛いんですけど、どうなんですかアレは。
ギーヌ伯令嬢(天勢いづる)に最初のメヌエットを申し込むオスカルに、ギーヌ伯令嬢の向こう側から自信満々で手を差し伸べてダンスに誘っているつもり満々なひろみちゃんが、涙が出るほどかっこいいです。そして、その3人を見比べながら目を白黒(ホントにやってたんです!)させているらぎちゃんが、涙が出るほど可愛かったです…(←駄目だこりゃ)
なんだか他にもあったような気がしますが…、“ちょっと”のつもりで長くなりすぎたので、このあたりでショー「ミロワール」に。
オープニングはいいとして。
ハートダンス、ユミコさんの歌はやっぱりサイコー!です。嬉しさと照れくささ、そしてユミコさんらしい優しさが滲み出ていて、ほんわかするんですよね。
そしてキムちゃんとの合わせ鏡ダンス。ここ、表情豊かなキムちゃんが顔を見せているので、すごく可愛い。そして、背中姿のユミコさんが男前。
スタイルがだいぶ違う割に、よく合ってますよねー、ダンス。
上手袖から続いて出てくる、ひろみちゃん以下のメンバー。
ひろみちゃんの全開の笑顔にかなりドキュンと撃たれました(^ ^)。
必死でキザっているキングが可愛い(はぁと)。
娘役さんたちも可愛かったんですが、ユミコさんと組んでたのが愛加あゆちゃん、キムちゃんと組んでたのが沙月愛奈ちゃん、ひろみちゃんと組んでいたのがじんじん、であってますか?
穂月はるなちゃんは衣咲真音くん、かおりちゃんはせしる、笙乃茅菜ちゃんはキングと組んでた…と思うのですが、違ったかな。はるなちゃんとかおりちゃんがちょっと自信ない。茅菜ちゃんは、相変わらず表情豊かで、上手端で踊っていても目立ちますね♪
次は、メデューサ。
らぎちゃんがトップ3人に入ったというので、始まる前から凄く緊張していたのですが。(手に汗握りましたわ…)
いや、よく踊れていたのでは。がんばってたし(贔屓目ですみません…本人比です)。
ちょっとキツ目のメークがめちゃめちゃキレイなのと、腕や脚が長いのは強みですね。役が役なので、表情はもう少し抑え目でもいいのかも。
キタロウの位置に入ったそらちゃんはとにかくカッコイイ。らぎちゃんがちゃんとはけてくれるので、水さんとのダンスを堪能できました♪良かった♪
それにしても忙しい場面だなー。娘役さんたちもみんなすごいカッコイイし。…本公演でも超忙しかったので、らぎちゃんが入ったのはある意味ショックです。いや、だって、本公演では基本的には水くんを観てたんですよ、私。すっげーカッコイイ〜っ!って。なのに、水くん観てるひま、ないし!!(←観てますけど)
で。
皆が石に変わった後に出てくるとなみちゃんの、空気を変える力にいつも感心します。確かに音楽も照明も変わるんだけど、それだけじゃない、惹き付ける魅力。水くんのメデューサが、一発で恋に落ちるのもよくわかる、魅力。
物語が悲しい結末を迎えると。
待ってました!白雪姫の登場です。
本公演でも嵌りまくったひろみちゃんの白雪姫は、さらにパワーアップして再登場!なのはいいんですが。
シンデレラ。
大湖せしるに、乾杯!!
って思いました。
美しい。
キッツい。
なんだコイツ、すっげー女だな!
…でも、ため息が出るほど美しい。
全身で白雪姫を罵り、卑下するシンデレラの強烈さ。パッショネート。
お綺麗で嫌味な感じだったかなめちゃんのシンデレラとは、全然違いました。
せしる、ブラボー!!
でも。
鏡の精のみなさん。
「サーカスの花形、マルキーズ」は良かったけど。
あの脚を丸出しにした真っ赤衣装を着こなした美女を「フェルゼンの妹、ソフィア」は無いだろう……?
お、終わらなかった……(ショック)
続きは、後日。
.
市川文化会館の、雪組全国ツアー公演「ミロワール」。
すごくどうでもいいことなんですが。
どうして全国ツアーとかバウ公演のプログラムって右綴じなんですか?
いや、むしろ逆か。どうして大劇場・東宝公演のプログラムは左綴じなんでしょう?宝塚って香盤がはっきりしていて、それは普通右手(上手)が上位になるものなんじゃないの?左綴じだと左上位になっちゃうんですけど…いいの?
まぁ、ジェンヌの名前を横書きにするなら、左綴じの方が見やすいなぁ、と全ツのプログラムを見ながら思うわけですけれども…いや、特に拘りはないんですが、同じ『宝塚歌劇団』なのにどうして劇場によって違うのかなー?ってふと疑問に思ったんですよね。
もし理由をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてくださいm(_ _)m。
てなわけで。
まずは、中詰め。
となみちゃんが登場して、スキャットで歌いながら踊りだす。
周りを取り囲む男たち…。
黒シャツのメンバーには大凪くんが入って、ユミコ・キム・真波・大凪。茶色メンバーにはらぎちゃん筆頭に(…最上級生か…溜息)キレイどころ。
ここは結構、ケロさんに、じゃないや祐輝千寿さんに釘付けでした。ハロダンのときから似てる似てると思ってましたけど、マジでそっくり!ダンスが色っぽいところも似てるかも。っていうか、この人研いくつなんだ?まだ新公学年ですよね…?びっくり。
水くん登場。
茶色メンバーがはけて白雪姫(彩那音)とシンデレラ(大湖せしる)が参加してのダンスシーン。ここ好きなんです。ひろみちゃんもせしるも、女役メークの名残を気づかせない色っぽさ。…結構な早替わりの筈なのに、ちゃんと化粧も直しているの?それとも、ふつーに男役化粧であんな美女になっちゃうの…?妖怪め……。
一通り踊って、男たちと入れ替わりにお姉さまたちが水さんを囲む。いやぁ、いいですねぇ。色気のあるいい男に群がる(←失礼な)いい女たち♪
で、次がキムちゃんとひろみちゃんの「Sing-Sing-Sing」。
ダルマのお姉さまが最高です。っていうか、個人的に花帆杏奈ちゃんのスタイルが大好きなので、彼女に見惚れてしまってかぐやちゃんもじんじんもチラっとしか見なかった…愛加あゆちゃんにいたっては全く記憶にないよ(涙)。
……やっぱり予習って大事ですねぇ(T T)
で、「Night And Day」。
本公演では盆を使っての鮮やかな演出だったこの一連の転換も、全国ツアーでは人間が走るしかない(^ ^)。だけど、案外キレイに場面がつながっていたと思います。
ハマコさんたちが朗々と歌っていた「Night And Day」は、キングとかおりちゃん。かおりちゃん、単独で目立つ見せ場は芝居ショー通してここだけだったような気がするのですが。…でも、もしかして少し痩せましたか?衣装のせいかな?すごくキレイでした。スタイルさえ保ってくだされば風花舞嬢によく似た美貌の持ち主なんだから、もうちょっとなんとか…と思うんですけどねぇ(涙)。
トップコンビのデュエットは、本公演と同じくユミコさんのソロ。このデュエット大好きです!お似合いのトップコンビですよね、雪組さん。いいなあ〜。
皆が戻ってきて、華やかにキメると。
一瞬の空白ののち。
下手の花道に、“アクアの男”が登場。
ここのユミコさんのソロ、ホントに絶品なんですよねぇ。うっとり(*^ ^*)。
ユミコさんの声って、弦楽器だなあと思うことがあります。それも、弓で弾くタイプじゃなくて、ハープみたいな開放弦の楽器。あるいは、グラスハープとか、そういうもの。いくつもの音が重なり合い、共鳴しあって響きあう…たった一人で歌っていても、なぜかそういう空気がある。
不思議な声です。
“全てを包み込み、飲み込む水の声”的な今回のソロは、本当にぴったりだなぁと思いました。
…あれで、キャリエールの銀橋ソロみたいなのは意外と振るわなかったりするから、歌っていうのは判らないものなんですけどね……。
この場面、本公演でも1番好きな場面の一つだったので、今回らぎちゃんが参加してくれてとても嬉しいです。平澤さんの振付、好きなんですよ〜〜!!フォーメーション重視の振付なので、大人数をさばかなくてはならない宝塚作品には向いているんじゃないかな、と。
とにかく全体のカタチがキレイで、二階センターから観たのは大正解でした。幸せ!!
全員参加の場面が終了して、上手から銀橋に出てくるキムちゃん。カチッと音がしそうな鮮やかさで空気を変えて、ゴスペラーズ提供のアップテンポのナンバーを、軽やかに歌いながら舞台を渡ります。
こういうノリノリの曲で客席をノセながらの銀橋ソロ(←銀橋ないけど)を渡るのって、キムちゃんはお得意な感じがする。半年前の「Joyfull2」の時も、ジャズシーンの立ち上がりをきっちりこなしていたし。今回も、結構長いナンバーなのに余裕で場をもたせられるのがさすがです♪
幕があがって、ロケットセンターはとなみちゃん。いやー可愛い!!ロケッツは、お姉さまからお嬢さんまで、娘役ほぼ全員(+下級生男役)参加。いやー、あのロケッツの衣装、というか被り物は、丸顔の方が似合うような気がしました。となみちゃん、衣装はよく似合っていたからいいけど、被り物は皆と同じものでよかったような気がします。絶対似合っただろーに。
苺なシナちゃんの可愛らしさに悶えました。被り物が大変よく似合っていた笑顔の濃い目な男役さんは、彩凪くんかな?このプログラムの写真だとよくわからないわ…。
待ってました!の黒燕尾は、やっぱ小階段だと迫力足りませんけど、雪組さんの黒燕尾群舞の揃い様は素晴らしいですね。カウントのタイミングと腕や脚の角度がキチっと合っていて、実に美しい。ずっと観ていたい気持ちになります。
この後のトップコンビデュエットも好きだー!
フィナーレは、「らぎちゃんは下手だよ」という友人からの情報をいただいていたので、階段降りのメンバーも、下手をずーっと見ていました。
…そしたら。
あれ?誰だこの歌?私、絶対コノ声知ってるよね?誰?
そう思って、ふとセンターを見ると。
……らぎちゃんが、せしると二人でセンターで歌いながら降りてきてる!!
驚愕。
よ、よ、よかった気がついて……真顔で見落とすところだったよ……。
……そんな動揺のおかげで、ひろみちゃんの満面笑顔の階段降りを半分しか観られなかったことが、私の最大の心残りです(T T)。
わざわざ「らぎちゃん、パレードの歌手だよ」って速報くれた友よ。パレードの歌手=センター降りという常識に気づかなかった猫を許してm(_ _)m。次からもよろしくねっ(はぁと)
.
すごくどうでもいいことなんですが。
どうして全国ツアーとかバウ公演のプログラムって右綴じなんですか?
いや、むしろ逆か。どうして大劇場・東宝公演のプログラムは左綴じなんでしょう?宝塚って香盤がはっきりしていて、それは普通右手(上手)が上位になるものなんじゃないの?左綴じだと左上位になっちゃうんですけど…いいの?
まぁ、ジェンヌの名前を横書きにするなら、左綴じの方が見やすいなぁ、と全ツのプログラムを見ながら思うわけですけれども…いや、特に拘りはないんですが、同じ『宝塚歌劇団』なのにどうして劇場によって違うのかなー?ってふと疑問に思ったんですよね。
もし理由をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてくださいm(_ _)m。
てなわけで。
まずは、中詰め。
となみちゃんが登場して、スキャットで歌いながら踊りだす。
周りを取り囲む男たち…。
黒シャツのメンバーには大凪くんが入って、ユミコ・キム・真波・大凪。茶色メンバーにはらぎちゃん筆頭に(…最上級生か…溜息)キレイどころ。
ここは結構、ケロさんに、じゃないや祐輝千寿さんに釘付けでした。ハロダンのときから似てる似てると思ってましたけど、マジでそっくり!ダンスが色っぽいところも似てるかも。っていうか、この人研いくつなんだ?まだ新公学年ですよね…?びっくり。
水くん登場。
茶色メンバーがはけて白雪姫(彩那音)とシンデレラ(大湖せしる)が参加してのダンスシーン。ここ好きなんです。ひろみちゃんもせしるも、女役メークの名残を気づかせない色っぽさ。…結構な早替わりの筈なのに、ちゃんと化粧も直しているの?それとも、ふつーに男役化粧であんな美女になっちゃうの…?妖怪め……。
一通り踊って、男たちと入れ替わりにお姉さまたちが水さんを囲む。いやぁ、いいですねぇ。色気のあるいい男に群がる(←失礼な)いい女たち♪
で、次がキムちゃんとひろみちゃんの「Sing-Sing-Sing」。
ダルマのお姉さまが最高です。っていうか、個人的に花帆杏奈ちゃんのスタイルが大好きなので、彼女に見惚れてしまってかぐやちゃんもじんじんもチラっとしか見なかった…愛加あゆちゃんにいたっては全く記憶にないよ(涙)。
……やっぱり予習って大事ですねぇ(T T)
で、「Night And Day」。
本公演では盆を使っての鮮やかな演出だったこの一連の転換も、全国ツアーでは人間が走るしかない(^ ^)。だけど、案外キレイに場面がつながっていたと思います。
ハマコさんたちが朗々と歌っていた「Night And Day」は、キングとかおりちゃん。かおりちゃん、単独で目立つ見せ場は芝居ショー通してここだけだったような気がするのですが。…でも、もしかして少し痩せましたか?衣装のせいかな?すごくキレイでした。スタイルさえ保ってくだされば風花舞嬢によく似た美貌の持ち主なんだから、もうちょっとなんとか…と思うんですけどねぇ(涙)。
トップコンビのデュエットは、本公演と同じくユミコさんのソロ。このデュエット大好きです!お似合いのトップコンビですよね、雪組さん。いいなあ〜。
皆が戻ってきて、華やかにキメると。
一瞬の空白ののち。
下手の花道に、“アクアの男”が登場。
ここのユミコさんのソロ、ホントに絶品なんですよねぇ。うっとり(*^ ^*)。
ユミコさんの声って、弦楽器だなあと思うことがあります。それも、弓で弾くタイプじゃなくて、ハープみたいな開放弦の楽器。あるいは、グラスハープとか、そういうもの。いくつもの音が重なり合い、共鳴しあって響きあう…たった一人で歌っていても、なぜかそういう空気がある。
不思議な声です。
“全てを包み込み、飲み込む水の声”的な今回のソロは、本当にぴったりだなぁと思いました。
…あれで、キャリエールの銀橋ソロみたいなのは意外と振るわなかったりするから、歌っていうのは判らないものなんですけどね……。
この場面、本公演でも1番好きな場面の一つだったので、今回らぎちゃんが参加してくれてとても嬉しいです。平澤さんの振付、好きなんですよ〜〜!!フォーメーション重視の振付なので、大人数をさばかなくてはならない宝塚作品には向いているんじゃないかな、と。
とにかく全体のカタチがキレイで、二階センターから観たのは大正解でした。幸せ!!
全員参加の場面が終了して、上手から銀橋に出てくるキムちゃん。カチッと音がしそうな鮮やかさで空気を変えて、ゴスペラーズ提供のアップテンポのナンバーを、軽やかに歌いながら舞台を渡ります。
こういうノリノリの曲で客席をノセながらの銀橋ソロ(←銀橋ないけど)を渡るのって、キムちゃんはお得意な感じがする。半年前の「Joyfull2」の時も、ジャズシーンの立ち上がりをきっちりこなしていたし。今回も、結構長いナンバーなのに余裕で場をもたせられるのがさすがです♪
幕があがって、ロケットセンターはとなみちゃん。いやー可愛い!!ロケッツは、お姉さまからお嬢さんまで、娘役ほぼ全員(+下級生男役)参加。いやー、あのロケッツの衣装、というか被り物は、丸顔の方が似合うような気がしました。となみちゃん、衣装はよく似合っていたからいいけど、被り物は皆と同じものでよかったような気がします。絶対似合っただろーに。
苺なシナちゃんの可愛らしさに悶えました。被り物が大変よく似合っていた笑顔の濃い目な男役さんは、彩凪くんかな?このプログラムの写真だとよくわからないわ…。
待ってました!の黒燕尾は、やっぱ小階段だと迫力足りませんけど、雪組さんの黒燕尾群舞の揃い様は素晴らしいですね。カウントのタイミングと腕や脚の角度がキチっと合っていて、実に美しい。ずっと観ていたい気持ちになります。
この後のトップコンビデュエットも好きだー!
フィナーレは、「らぎちゃんは下手だよ」という友人からの情報をいただいていたので、階段降りのメンバーも、下手をずーっと見ていました。
…そしたら。
あれ?誰だこの歌?私、絶対コノ声知ってるよね?誰?
そう思って、ふとセンターを見ると。
……らぎちゃんが、せしると二人でセンターで歌いながら降りてきてる!!
驚愕。
よ、よ、よかった気がついて……真顔で見落とすところだったよ……。
……そんな動揺のおかげで、ひろみちゃんの満面笑顔の階段降りを半分しか観られなかったことが、私の最大の心残りです(T T)。
わざわざ「らぎちゃん、パレードの歌手だよ」って速報くれた友よ。パレードの歌手=センター降りという常識に気づかなかった猫を許してm(_ _)m。次からもよろしくねっ(はぁと)
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ミーマイの歩き方【4】
2008年6月11日 宝塚(月)東宝劇場での「ME AND MY GIRL」。
本公演の前に、途中になっている新公の続きを。
パブ「ヘアフォード・アームズ」。
銃を抱いてパブへ現れるビル、満面の笑顔で迎えるサリー。
たったそれだけで、涙が出るほど切ない二人。
「あたしはランベスに帰るよ」
「駄目だ!」
という会話の切実さと迫力は、本役のお二人の方があると思うのですが、新公の二人は、とにかく胸が締め付けられるほど切なかった…(T T)。
「君が帰るんなら、僕も帰る」
「そんなこと、いけないよ…」
という会話の、甘やかな切なさ。
どうしてこんなに切ないんだろう、涙が出るんだろう…、と思っていたのですが。
かなみちゃんのサリーは、大人の女なんですね。とてもリアルに、女。恋人のことを深く理解していて、彼の幸せのために身をひくことができる、思いやり深く愛情深い、オトナの、女。
全然違うんですけれども、たとえば「ばらの騎士(=愛のソナタ)」の侯爵夫人のような、貫禄のある愛の女神のような…。
だから、かなみちゃんのサリーは哀れなんだけど、可哀相なんだけど、切なくはない。
彼女自身、自分が何をしているかを知っているから。
でも、しずくちゃんのサリーは、ものすごく“少女”だった。
学年や年齢の問題じゃないと思うんですよね。しずくちゃんもそんなに若いわけじゃないし。あくまでも、役者の持ち味の話なんですが。
しずくちゃんのサリーが“子供っぽい”っていうのともちょっと違う。単純に、かなみちゃんはいつだってリアルな“女”を演じようとするタイプで、しずくちゃんは根っからファンタジックな存在感の持ち主だ、っていう話。
「サリー」という役は、主人公が執着するだけの可愛らしさと、ジョン卿が「助けてあげたい!」と思うだけの魅力があれば良い訳で。魚市場で働きながら、小さなブティックを夢見る、ひたむきで一生懸命で、頭が良くて素直な女性、というだけの役。
別に、少女でもリアルに大人の女でも、どちらの解釈も全然問題なく成立するのですが。
(ビルが大人でも少年でもどちらもありであるように)
ただ。新公サリーがあんなにも切ないのは、“少女”だからなのではないか、と思ったんですよね。
何もわかっていない、自分が何をやっているのか、自分のやっていることの結果がどういうことか全然わかっていない。
罪作りで残酷な“少女”の一人。
かなみちゃんのサリーはひたすら魅力的で、可愛くて、でも、“切なく”はなかった。それは、彼女のサリーは自分が何をやっているのかわかっているからなんじゃないか、と。
だから、彼女は身を引かざるをえなくて哀れだけれども、「仕方ない」と思う。「仕方ない」と、サリー自身が思っている。
しずくちゃんのサリーは、“哀れ”じゃないんですよね。
憐れみをうける謂れはないんです。彼女は幸せだから。
切ないのは観ている観客だけで、サリー本人は自分がどう感じているのかさえ、真実のところは気づいていない。ビルに家族を与えてあげることができて良かった、と、そう思い込もうとしている。
自分を喪ったビルがどう思うか、は想像しているけれども、その思いの深さに気づいていない。彼に家族を与えてあげたい気持ちでいっぱいで。
あたしには家族がいるけど、彼の家族は、今まではあたしひとりだった。だけど、これからはあたしじゃない家族ができたんだ。良かった…
「彼のルーツはここにあるんだよ。ランベスにはないんだよ…」
その台詞を微笑みと共に語るサリーに……涙。
名曲「いちどハートを失くしたら」は、もちろんかなみちゃんの歌唱あってこその名曲。しずくちゃんには、いかにも荷が重いナンバーでしたが。
確かに、新公では手に汗を握りながらの場面になりましたけれども。
でも。しずくちゃん、声は細いけど声質そのものは澄んだソプラノだし、音程もそんなに悪くありません。かなみちゃんの歌を聴いていなければ、そんなに違和感なかったんじゃないか…と思うのは、前後の芝居が良かったからの贔屓目かな?
多分、二幕の「あごで受け止めて」の方がしずくちゃんにとってはハードルが高いはず。…だからこそ、の齋藤さんの親心かとは思います。が。博多座までは、まだ2ヶ月あるっ!!しずくちゃん、がんばれっ!!
ヘアフォードホールのテラス。
ヘザーセットは随分ビルよりになって、召使たちの雰囲気もだいぶ柔らかくなってきた、このタイミングでのパーティ。
この雰囲気づくりも本当に見事だなあと感心しました。ね、齋藤さん♪
役付きでは、ワーシントンワーシントン夫人(天野ほたる)の白雪さち花ちゃんが存在感があって良かったなあ♪声がいい人は本当にお得ですね。
ディス夫人(花瀬みずか)の妃乃あんじさんもしっとりと落ち着きのある美人で役にあっていたと思います。メイ(羽桜しずく)の咲希あかねちゃんは、ホントに可愛くて魅力的♪
ソフィア・ブライトン(ジャッキーズ役替り)の琴音和葉ちゃんは、お姉さんの達者さを彷彿とさせる巧さ。ぱっと目立つ美人ではないけど、いい芝居するんですよね、いつも。そういえば昔、Graphの企画で祐飛さんの相手をして「芝居の巧い子」と宣伝されていたっけなぁ(懐)。
このあたりまでは役付きを追いかけるのに精一杯で、あとはみっしょんくらいしか解りませんでした…。美女の肩をさりげなく抱いて階段を降りてくるみっしょんにときめきつつ、マリアの華やかな美しさにすっかり目を奪われておりました。
りおんくん、ほんっとーに美人だなーっ!!
ああ、もう一回(と言わず10回でも20回でも)観たかった……。早くCSでやらないかなあ(T T)。
乱入してくるランベスメンバー。
ランベスキング&クイーンの瑞羽奏都くん、玲実くれあちゃんのコンビは、華やかで衣装負けしない、いいコンビでした。本公演もそうなんですけど、これだけのダンサーを揃えているんだから、もう少ししっかり踊らせてほしいなー。
ランベス・ウォークの始まり、ビルに帽子を(頭ごと)差し出す研ちゃんポジは、鼓さん。満面の笑顔がすごく可愛い。帽子を取られた後、さりげなく懐からベレー帽を出して被る仕草がかっこいいです。やっぱり楠恵華さんに似てる気が…小芝居キングなところも含めて。
響くん、宇月くんあたりも賑やかに踊りまくっていましたが、残念ながらあまり余裕がなく(涙)。観たい人が多すぎて、あちこち目が泳いでしまって細かいところはあまり覚えていません(T T)。
あ。
ランベスメンバーを先に書いてしまって、ナンバーに入る前のビルとサリー、マリアの芝居を書いてませんでしたね(^ ^;ゞ
すでにビルを“家族”として受け入れている、マリア。
サリーとマリア、両方を“家族”にしたい、ビル。
そして、ビルに“ホントウの家族”を与えてあげたいと願う、サリー。
この3人の会話のすれ違いの、切ないこと…!
「ランベス・ウォーク」が始まってからも、しばらくビルに背を向けて、俯いているサリー。
そんなサリーを見て、一瞬笑顔を消すビル。
華やかに明るい、最高にゴキゲンなミュージカルナンバーの真ん中で。
丸めた背筋を伸ばし、笑顔を取り戻して踊りだすサリーと、そんなサリーを見て心底嬉しそうなビルと。
そんな二人をみているだけで、
胸が締め付けられるように苦しくて。
涙が止まらなくて。
ランベス・ウォークは、泣けるナンバーだったんですね…(T T)。
ただただ、観ているだけで幸せで、幸せすぎて、涙が溢れる。
仕事の疲れもストレスも、何もかも洗い流してくれた、ピュアなな涙。
この公演を観ることができて、本当に良かった。
ありがとう。心から、ありがとう。
齋藤さんと出演者全員に、心からの感謝を。
すいません…幕間のミニショーからは次回に…。
.
本公演の前に、途中になっている新公の続きを。
パブ「ヘアフォード・アームズ」。
銃を抱いてパブへ現れるビル、満面の笑顔で迎えるサリー。
たったそれだけで、涙が出るほど切ない二人。
「あたしはランベスに帰るよ」
「駄目だ!」
という会話の切実さと迫力は、本役のお二人の方があると思うのですが、新公の二人は、とにかく胸が締め付けられるほど切なかった…(T T)。
「君が帰るんなら、僕も帰る」
「そんなこと、いけないよ…」
という会話の、甘やかな切なさ。
どうしてこんなに切ないんだろう、涙が出るんだろう…、と思っていたのですが。
かなみちゃんのサリーは、大人の女なんですね。とてもリアルに、女。恋人のことを深く理解していて、彼の幸せのために身をひくことができる、思いやり深く愛情深い、オトナの、女。
全然違うんですけれども、たとえば「ばらの騎士(=愛のソナタ)」の侯爵夫人のような、貫禄のある愛の女神のような…。
だから、かなみちゃんのサリーは哀れなんだけど、可哀相なんだけど、切なくはない。
彼女自身、自分が何をしているかを知っているから。
でも、しずくちゃんのサリーは、ものすごく“少女”だった。
学年や年齢の問題じゃないと思うんですよね。しずくちゃんもそんなに若いわけじゃないし。あくまでも、役者の持ち味の話なんですが。
しずくちゃんのサリーが“子供っぽい”っていうのともちょっと違う。単純に、かなみちゃんはいつだってリアルな“女”を演じようとするタイプで、しずくちゃんは根っからファンタジックな存在感の持ち主だ、っていう話。
「サリー」という役は、主人公が執着するだけの可愛らしさと、ジョン卿が「助けてあげたい!」と思うだけの魅力があれば良い訳で。魚市場で働きながら、小さなブティックを夢見る、ひたむきで一生懸命で、頭が良くて素直な女性、というだけの役。
別に、少女でもリアルに大人の女でも、どちらの解釈も全然問題なく成立するのですが。
(ビルが大人でも少年でもどちらもありであるように)
ただ。新公サリーがあんなにも切ないのは、“少女”だからなのではないか、と思ったんですよね。
何もわかっていない、自分が何をやっているのか、自分のやっていることの結果がどういうことか全然わかっていない。
罪作りで残酷な“少女”の一人。
かなみちゃんのサリーはひたすら魅力的で、可愛くて、でも、“切なく”はなかった。それは、彼女のサリーは自分が何をやっているのかわかっているからなんじゃないか、と。
だから、彼女は身を引かざるをえなくて哀れだけれども、「仕方ない」と思う。「仕方ない」と、サリー自身が思っている。
しずくちゃんのサリーは、“哀れ”じゃないんですよね。
憐れみをうける謂れはないんです。彼女は幸せだから。
切ないのは観ている観客だけで、サリー本人は自分がどう感じているのかさえ、真実のところは気づいていない。ビルに家族を与えてあげることができて良かった、と、そう思い込もうとしている。
自分を喪ったビルがどう思うか、は想像しているけれども、その思いの深さに気づいていない。彼に家族を与えてあげたい気持ちでいっぱいで。
あたしには家族がいるけど、彼の家族は、今まではあたしひとりだった。だけど、これからはあたしじゃない家族ができたんだ。良かった…
「彼のルーツはここにあるんだよ。ランベスにはないんだよ…」
その台詞を微笑みと共に語るサリーに……涙。
名曲「いちどハートを失くしたら」は、もちろんかなみちゃんの歌唱あってこその名曲。しずくちゃんには、いかにも荷が重いナンバーでしたが。
確かに、新公では手に汗を握りながらの場面になりましたけれども。
でも。しずくちゃん、声は細いけど声質そのものは澄んだソプラノだし、音程もそんなに悪くありません。かなみちゃんの歌を聴いていなければ、そんなに違和感なかったんじゃないか…と思うのは、前後の芝居が良かったからの贔屓目かな?
多分、二幕の「あごで受け止めて」の方がしずくちゃんにとってはハードルが高いはず。…だからこそ、の齋藤さんの親心かとは思います。が。博多座までは、まだ2ヶ月あるっ!!しずくちゃん、がんばれっ!!
ヘアフォードホールのテラス。
ヘザーセットは随分ビルよりになって、召使たちの雰囲気もだいぶ柔らかくなってきた、このタイミングでのパーティ。
この雰囲気づくりも本当に見事だなあと感心しました。ね、齋藤さん♪
役付きでは、ワーシントンワーシントン夫人(天野ほたる)の白雪さち花ちゃんが存在感があって良かったなあ♪声がいい人は本当にお得ですね。
ディス夫人(花瀬みずか)の妃乃あんじさんもしっとりと落ち着きのある美人で役にあっていたと思います。メイ(羽桜しずく)の咲希あかねちゃんは、ホントに可愛くて魅力的♪
ソフィア・ブライトン(ジャッキーズ役替り)の琴音和葉ちゃんは、お姉さんの達者さを彷彿とさせる巧さ。ぱっと目立つ美人ではないけど、いい芝居するんですよね、いつも。そういえば昔、Graphの企画で祐飛さんの相手をして「芝居の巧い子」と宣伝されていたっけなぁ(懐)。
このあたりまでは役付きを追いかけるのに精一杯で、あとはみっしょんくらいしか解りませんでした…。美女の肩をさりげなく抱いて階段を降りてくるみっしょんにときめきつつ、マリアの華やかな美しさにすっかり目を奪われておりました。
りおんくん、ほんっとーに美人だなーっ!!
ああ、もう一回(と言わず10回でも20回でも)観たかった……。早くCSでやらないかなあ(T T)。
乱入してくるランベスメンバー。
ランベスキング&クイーンの瑞羽奏都くん、玲実くれあちゃんのコンビは、華やかで衣装負けしない、いいコンビでした。本公演もそうなんですけど、これだけのダンサーを揃えているんだから、もう少ししっかり踊らせてほしいなー。
ランベス・ウォークの始まり、ビルに帽子を(頭ごと)差し出す研ちゃんポジは、鼓さん。満面の笑顔がすごく可愛い。帽子を取られた後、さりげなく懐からベレー帽を出して被る仕草がかっこいいです。やっぱり楠恵華さんに似てる気が…小芝居キングなところも含めて。
響くん、宇月くんあたりも賑やかに踊りまくっていましたが、残念ながらあまり余裕がなく(涙)。観たい人が多すぎて、あちこち目が泳いでしまって細かいところはあまり覚えていません(T T)。
あ。
ランベスメンバーを先に書いてしまって、ナンバーに入る前のビルとサリー、マリアの芝居を書いてませんでしたね(^ ^;ゞ
すでにビルを“家族”として受け入れている、マリア。
サリーとマリア、両方を“家族”にしたい、ビル。
そして、ビルに“ホントウの家族”を与えてあげたいと願う、サリー。
この3人の会話のすれ違いの、切ないこと…!
「ランベス・ウォーク」が始まってからも、しばらくビルに背を向けて、俯いているサリー。
そんなサリーを見て、一瞬笑顔を消すビル。
華やかに明るい、最高にゴキゲンなミュージカルナンバーの真ん中で。
丸めた背筋を伸ばし、笑顔を取り戻して踊りだすサリーと、そんなサリーを見て心底嬉しそうなビルと。
そんな二人をみているだけで、
胸が締め付けられるように苦しくて。
涙が止まらなくて。
ランベス・ウォークは、泣けるナンバーだったんですね…(T T)。
ただただ、観ているだけで幸せで、幸せすぎて、涙が溢れる。
仕事の疲れもストレスも、何もかも洗い流してくれた、ピュアなな涙。
この公演を観ることができて、本当に良かった。
ありがとう。心から、ありがとう。
齋藤さんと出演者全員に、心からの感謝を。
すいません…幕間のミニショーからは次回に…。
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夏の博多座公演「ME AND MY GIRL」のキャストが発表されました!
ビル(霧矢)&サリー(羽桜)&マリア(京)は判っていたので、他のキャストについて。
ちなみに、発表前の予想はこちら。
http://diarynote.jp/d/80646/20080523.html
ジョン卿 桐生園加
おおお、意外なキャスティング。きりやんも可愛いオジサマでしたけど、あれに輪をかけて可愛くなりそうですね(笑)。京さんマリアとは随分年齢差のあるカップルですが…。
でも、(私は観ていませんが)「ラ・エスペランサ」の新公ファビエルさんは良かったそうなので、オジサマ役も期待してしまおう!!
とりあえず、……声はなるべく低くお願いします。
ジャッキー&ジェラルド 龍真咲/明日海りお 役替り
今日から私を“予言者”と呼んでください(^ ^)
いやー、マジ実現すると思いませんでしたわ、役替り。
嬉しいです。夏の博多旅行、決定♪♪飛行機取らなくっちゃー!(←その前に、チケットは取れるのか…?)
ヘザーセット 研ルイス
楽しみですねぇ。「マジシャンの憂鬱」の執事も良かったし、期待のキャストです。台詞は少ないけど、印象的なものばかりなのであの美声で聴けるのは嬉しいな♪
そういえば。反応し損ねておりましたが、イゾラベッラ・サロンコンサート決定、おめでとうございます!!
パーチェスター 星条海斗
おめでとうございます!このキャストについては予想したときにコメントしたので、そのままで。とっても楽しみにしています!
バターズビー夫妻 良基天音&花瀬みずか
すずなとは全く持ち味が違うあーちゃん。副組長としての初仕事ですね!…ほわわんとしたかえこちゃんを、どうぞよろしくお願いいたします……(なんだかすごく浮世離れしたカップルになりそう…笑)
ジャスパー卿 朝桐紫乃
実はここがメチャクチャ楽しみだったりする(*^ ^*)。しのちゃん、がんばれ!!
ランベスキング&クィーン 麻月れんか&玲実くれあ
一年前の「ハロー!ダンシング」以来、ダンサー認定なりこちゃん。小柄だけどあの華やかな衣装に負けない存在感はある人だと思うので、楽しみです。くれあちゃんも良く似合いそうだなあ〜!
ソフィア・ブライトン 萌花ゆりあ
このキャスティングにはちょっと興奮。あの小さな頭の脇に葡萄が下がるのか……似合いそう!!声もかわいらしい人なので、あのさりげなーいトボけっぷりが早く観たい♪♪
ボブ 響れおな
新公が凄く良かったのでメチャクチャ楽しみ。芝居上手な人なので、霧矢さんと芝居で組むチャンスを逃さずに1ヶ月楽しんでほしいです。
本公演と同役なのは、85期のお姉さまトリオ(美鳳、音姫、天野)のみ。あとは全員変わるんですね。全然雰囲気違うんだろうなあ〜。
…あ。仲買人もテニスプレーヤー(男)も幻想の男も全員変わるのか。麻月、響、貴千、千海、輝城…あたりになるのかな?こちらも期待♪♪
まぁ、全ては今の東宝劇場公演をまっとうしてから、ということですけれども。
それにしても!きりやんのビル、メチャクチャ楽しみだ〜〜っっ!!!ああ、早く始まらないかなあ〜〜♪
最後に。
タイミングを外して、反応しそこねてしまった「イゾラベッラ・サロンコンサート」についてちょっとだけ。
たっちん(和音美桜)が8月、研ちゃんが9月…DSをするにはちょっと厳しい、組子の歌ウマさんのコンサート。実に実に素晴らしい企画をありがとう!!>劇団、という感じなのですが。
この流れで行くと、次は10月7日・8日で花組さん、11月4・5日で星組さん、12月2・3日で雪組さん、ですよね?
いや、それだと他の公演とかぶってしまうから無理かな?(このコンサートをやるような歌ウマの実力派上級生を遊ばせておく劇団とも思えない)…もしかして、10月は誰か専科さんかOG、11月に花組、12月に星組、来年早々に雪組、っていう計画だとか?
なんにせよ、続報が楽しみです♪そして、次こそはぜひ、私が宝塚に行けるときに開催してください…。たっちんのも研ちゃんのも、聴きたかったのに〜〜〜っ(T T)。
.
ビル(霧矢)&サリー(羽桜)&マリア(京)は判っていたので、他のキャストについて。
ちなみに、発表前の予想はこちら。
http://diarynote.jp/d/80646/20080523.html
ジョン卿 桐生園加
おおお、意外なキャスティング。きりやんも可愛いオジサマでしたけど、あれに輪をかけて可愛くなりそうですね(笑)。京さんマリアとは随分年齢差のあるカップルですが…。
でも、(私は観ていませんが)「ラ・エスペランサ」の新公ファビエルさんは良かったそうなので、オジサマ役も期待してしまおう!!
とりあえず、……声はなるべく低くお願いします。
ジャッキー&ジェラルド 龍真咲/明日海りお 役替り
今日から私を“予言者”と呼んでください(^ ^)
いやー、マジ実現すると思いませんでしたわ、役替り。
嬉しいです。夏の博多旅行、決定♪♪飛行機取らなくっちゃー!(←その前に、チケットは取れるのか…?)
ヘザーセット 研ルイス
楽しみですねぇ。「マジシャンの憂鬱」の執事も良かったし、期待のキャストです。台詞は少ないけど、印象的なものばかりなのであの美声で聴けるのは嬉しいな♪
そういえば。反応し損ねておりましたが、イゾラベッラ・サロンコンサート決定、おめでとうございます!!
パーチェスター 星条海斗
おめでとうございます!このキャストについては予想したときにコメントしたので、そのままで。とっても楽しみにしています!
バターズビー夫妻 良基天音&花瀬みずか
すずなとは全く持ち味が違うあーちゃん。副組長としての初仕事ですね!…ほわわんとしたかえこちゃんを、どうぞよろしくお願いいたします……(なんだかすごく浮世離れしたカップルになりそう…笑)
ジャスパー卿 朝桐紫乃
実はここがメチャクチャ楽しみだったりする(*^ ^*)。しのちゃん、がんばれ!!
ランベスキング&クィーン 麻月れんか&玲実くれあ
一年前の「ハロー!ダンシング」以来、ダンサー認定なりこちゃん。小柄だけどあの華やかな衣装に負けない存在感はある人だと思うので、楽しみです。くれあちゃんも良く似合いそうだなあ〜!
ソフィア・ブライトン 萌花ゆりあ
このキャスティングにはちょっと興奮。あの小さな頭の脇に葡萄が下がるのか……似合いそう!!声もかわいらしい人なので、あのさりげなーいトボけっぷりが早く観たい♪♪
ボブ 響れおな
新公が凄く良かったのでメチャクチャ楽しみ。芝居上手な人なので、霧矢さんと芝居で組むチャンスを逃さずに1ヶ月楽しんでほしいです。
本公演と同役なのは、85期のお姉さまトリオ(美鳳、音姫、天野)のみ。あとは全員変わるんですね。全然雰囲気違うんだろうなあ〜。
…あ。仲買人もテニスプレーヤー(男)も幻想の男も全員変わるのか。麻月、響、貴千、千海、輝城…あたりになるのかな?こちらも期待♪♪
まぁ、全ては今の東宝劇場公演をまっとうしてから、ということですけれども。
それにしても!きりやんのビル、メチャクチャ楽しみだ〜〜っっ!!!ああ、早く始まらないかなあ〜〜♪
最後に。
タイミングを外して、反応しそこねてしまった「イゾラベッラ・サロンコンサート」についてちょっとだけ。
たっちん(和音美桜)が8月、研ちゃんが9月…DSをするにはちょっと厳しい、組子の歌ウマさんのコンサート。実に実に素晴らしい企画をありがとう!!>劇団、という感じなのですが。
この流れで行くと、次は10月7日・8日で花組さん、11月4・5日で星組さん、12月2・3日で雪組さん、ですよね?
いや、それだと他の公演とかぶってしまうから無理かな?(このコンサートをやるような歌ウマの実力派上級生を遊ばせておく劇団とも思えない)…もしかして、10月は誰か専科さんかOG、11月に花組、12月に星組、来年早々に雪組、っていう計画だとか?
なんにせよ、続報が楽しみです♪そして、次こそはぜひ、私が宝塚に行けるときに開催してください…。たっちんのも研ちゃんのも、聴きたかったのに〜〜〜っ(T T)。
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ミーマイの歩き方【5】
2008年6月14日 宝塚(月)東宝劇場での「ME AND MY GIRL」新人公演。やっと半分きました!……がんばります。
幕間のミニショー。
ランベス・ウォークの幕が降りて、休憩かな?と思っていると、そのまま音楽が入ってライトが入る。
あれ?と思っていると…
上手からまん(貴千碧)ちゃん&もえ(麗百愛)ちゃん、下手から煌月爽矢さん、舞乃ゆかちゃんが登場。本公演フィナーレの最初の銀橋(青樹・龍・メイ役)の衣装で、4人ともめちゃくちゃ可愛かったです。
これ、どっちも同期コンビなんですよね。なんだか幸せそうな二組でした♪
しかし…せっかくまんちゃんともえちゃんが組んでるのに、踊らないなんてっ!(T T)。銀橋でもちょっとくらいなら踊れるはずなのにー。
ゆかちゃんは、目立つ場面はここだけだったかかな?いつどこに居ても可愛いんですけどね(はぁと)。かなり抜擢だと思うんですけど、齋藤さん好みの可愛らしさなのでしょうか。みあちゃんの方が好みかと思うんですが…(←齋藤さんを何者だと思っているんですか)
幕が開くと、図書室。
あれ?と思う暇もなく芝居が始まるんですが、まるっと一場面カットとは、齋藤さんも思い切ったことするな、と思いました(やっぱり今回の新公脚本は齋藤さんだったらしいですね)。
ビルとサリーの可愛いいやり取り。
サリーは、この前にマリアからビルと別れるように、それも、ビルが追いかけて行くことのないよう“はっきりと”別れることを依頼されているんですよね。そして、それを“あごで受け止めてスマイル♪しようと”している。そこの部分が丸ごと省略されてしまったわけですが、しずくちゃんのサリーは、場面がないなりに、その決意をしっかりと表現できていたと思います。
ビルの幸せだけが、彼女の希みだ、と。
そして、そんなサリーの想いに、ビルはぜんぜん気づかない…。
新しい家族を得て、有頂天なビル。一生懸命歴史を覚え、礼儀作法を覚え、どんどん知らない言葉を喋るようになっていくビル。
当たり前みたいに「ずっと一緒に」なんて言われても、あたしはいったいどうしたらいいの?傍にいたらいけないことだけは、わかる。だったらランベスに戻るしかない…サリーはそこしか知らないんだから。
「いちどハートを喪くしたら…」
でも、それでもサリーは幸せなのが、痛いほどわかる。
ビルはメイフェアで幸せになれるんだ、と、本当に本気で信じているから。
…痛いほど胸は苦しくても、自分は自分で、ランベスで幸せに生きていけると判っている。
だから、幸せ。ビルが幸せだから、だからあたしは、幸せ。
自分を犠牲にするという気持ちがこれっぽっちもないところが、しずくサリーの良さだったと思います。今の自分はメイフェアにふさわしくない。だから、ビルの傍にはいられない。たったそれだけの、端的な事実が見えているサリー。
端から見ていると本当にけなげで一途で。
ほんとに可愛いよお〜〜〜(*^ ^*)。
サリーが出て行くと、入れ違いにビルが戻ってくる。
マリアと共に。
二幕のマリアは、羽咲まなちゃん。りおんくんに比べるとずいぶん小柄でしたが(笑)、ヘアフォード家の歌は素晴らしかったです(*^ ^*)。
先祖さんたちも、それはそれは素晴らしかった……しかし!!
…すみません。あまりにも忙しくて、観るのに精一杯で、容量オーバーしました……(T T)。
とりあえず、本公演は全員男役さんなんですが、新公は結構娘役がいたのが面白かったです。大きさがいろいろで(笑)。しかし(都月)みあちゃんはホントに目立つな…(小さいのと、仕草に特徴があるので)。
五十鈴さんがいると思わなかった(本公演でも入っているから)のでびっくりしたんですが、あれは誰のポジションだったっけ?五十鈴さんが入るなら、りおんくんやゆりやんも入れて良かったんでは、と思うんですが、このへんは影コーラスでしたね。さすがに厚みのあるコーラスでした。
プログラムを見たのは終わった後だったんですが、台詞のある3人にちゃんと役名がついていたのにウケちゃいました(^ ^)。そうだよねー、ちゃんと名前があるのにねぇ。
3人とも、よく声を作りこんでいて良かったと思います。さすがの篁くんもちゃんと厳しい顔をしていたし(^ ^)。朝凪さん、有瀬さんはお二人とも上背があるので迫力でした。個人的に、鳳月杏ちゃんの頬のラインが祐飛さんに似ていたのがツボでした。祐飛さんのご先祖もあんな感じだったんでしょうか……。
ご先祖たちに翻弄されまくるみりおくんと、全く見えていないままにど迫力で歌いきる羽咲まなちゃんの対比が実に良かったです。
まなちゃん、以前からお芝居できる人だとは思っていましたが、さすがの貫禄ですねぇ。かっこ良かったです♪日生ではどんな役でしょうか。楽しみです♪
マリアが去った後は、男同士の本音で語ろう場面。
二幕のジョン卿は光月るうちゃん。パーチェスターはみっしょん(美翔かずき)。
るうちゃん、さすがのお芝居でした!!可愛いのに、渋い。底のない優しさと、オトナのオトコの包容力。
みりおくんの優しさとはまた違う、人生経験のある優しさを感じました。それでいてちゃんと小物感も外さない(^ ^;)。みりおくんとの芝居の相性も良かったし、なんだかいかにも「月組らしい」場面でした☆
みっしょんは、有能な弁護士というよりはヤリ手の営業マンみたい(^ ^; …パーチェスターって、本来は一幕冒頭の「お邸の弁護士」で全てのキャラクターを出して、あとはその余禄でおかしみを出すタイプの役柄なので、二幕だけやるのはすっごく難しかっただろうと思うのですが。…嵌り役だった五十鈴さんとはまた違う、みっしょんらしい可愛らしい役作りでしたね。どっしりしたキャラではなく、ちょっと刺身のツマみたいな。あれはあれで、全幕作りこんでいたら面白かったと思うのですが……
それでも、マリアが出てきたときの慌てっぷりでちゃんと笑いを取っていたのはさすが関西人(^ ^)。おとめの「好きな花」にサボテンをあげるだけありますねっ♪(・・)
呑ん兵衛たちの相談が無責任な感じにまとまったところで、マリアたちが登場。
…ぱっっ!、と逃げるパーチェスター、そろりそろりと隠れるジョン卿。お二人とも、本公演とは違うタイミングだったと思うんですが…どちらも性格がよく出ていたと思います。
そんな二人がちゃーんと視界に入っていながら、まったく無反応な羽咲マリアはとても男前でした。
連れてこられた意味がわかっていないっぽいジャスパー卿のきっしー(彩央寿音)が、とにかく間がよくてステキ。
バターズビー夫妻は、この場面だけすこーし卿(沢希理寿)の方が主導権を握っている感じ?(←先に立って歩いてくる、とか、そんな程度のことですが)
ジャッキーとジェラルドは、とにかく可愛い。二幕ジェラルドの宇月くんは、ゆりやんより少し小柄なので、ジャッキーの後をついてきた弟、みたいに見えちゃったのはいいのかなあ…と思いつつ、でも可愛かったのでOKかな、と♪
「愛が世界を回らせる」
この素晴らしいナンバー。みりおくんのビルと、るうちゃんのジョニー。可愛らしくて一生懸命でやさしい二人の、愛に満ちた場面でした。
サリーに会いたくて、今すぐ会いたくてたまらないビル。
若い二人を助けて、マリアへの愛を打ち明ける決心をしたジョニー。
愛が地球を回らせる。愛がなくちゃ生きられない。生きる意味がない!!
この可愛らしいナンバーで涙が出る自分ってどうなの?と突っ込みながら。
ぐるぐる回る世界の真ん中で、ぐでぐでと倒れこむ二人。
背中を合わせて支え合って、
「どうしてこんなにもかもぐるぐる回ってるんだろうねぇ…」
と呟くみりおくんが、可愛くて可愛くて。
ラストのオチで見せられた金時計に、一瞬全く反応しないジョニーに、そうそう、酔っ払ってる時って、反応鈍いときあるよね(^ ^)と思いつつ、
…二人とも、酔っ払いの芝居の巧さは本役以上だったよーな気がするんですけど、どゆことっ!?
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幕間のミニショー。
ランベス・ウォークの幕が降りて、休憩かな?と思っていると、そのまま音楽が入ってライトが入る。
あれ?と思っていると…
上手からまん(貴千碧)ちゃん&もえ(麗百愛)ちゃん、下手から煌月爽矢さん、舞乃ゆかちゃんが登場。本公演フィナーレの最初の銀橋(青樹・龍・メイ役)の衣装で、4人ともめちゃくちゃ可愛かったです。
これ、どっちも同期コンビなんですよね。なんだか幸せそうな二組でした♪
しかし…せっかくまんちゃんともえちゃんが組んでるのに、踊らないなんてっ!(T T)。銀橋でもちょっとくらいなら踊れるはずなのにー。
ゆかちゃんは、目立つ場面はここだけだったかかな?いつどこに居ても可愛いんですけどね(はぁと)。かなり抜擢だと思うんですけど、齋藤さん好みの可愛らしさなのでしょうか。みあちゃんの方が好みかと思うんですが…(←齋藤さんを何者だと思っているんですか)
幕が開くと、図書室。
あれ?と思う暇もなく芝居が始まるんですが、まるっと一場面カットとは、齋藤さんも思い切ったことするな、と思いました(やっぱり今回の新公脚本は齋藤さんだったらしいですね)。
ビルとサリーの可愛いいやり取り。
サリーは、この前にマリアからビルと別れるように、それも、ビルが追いかけて行くことのないよう“はっきりと”別れることを依頼されているんですよね。そして、それを“あごで受け止めてスマイル♪しようと”している。そこの部分が丸ごと省略されてしまったわけですが、しずくちゃんのサリーは、場面がないなりに、その決意をしっかりと表現できていたと思います。
ビルの幸せだけが、彼女の希みだ、と。
そして、そんなサリーの想いに、ビルはぜんぜん気づかない…。
新しい家族を得て、有頂天なビル。一生懸命歴史を覚え、礼儀作法を覚え、どんどん知らない言葉を喋るようになっていくビル。
当たり前みたいに「ずっと一緒に」なんて言われても、あたしはいったいどうしたらいいの?傍にいたらいけないことだけは、わかる。だったらランベスに戻るしかない…サリーはそこしか知らないんだから。
「いちどハートを喪くしたら…」
でも、それでもサリーは幸せなのが、痛いほどわかる。
ビルはメイフェアで幸せになれるんだ、と、本当に本気で信じているから。
…痛いほど胸は苦しくても、自分は自分で、ランベスで幸せに生きていけると判っている。
だから、幸せ。ビルが幸せだから、だからあたしは、幸せ。
自分を犠牲にするという気持ちがこれっぽっちもないところが、しずくサリーの良さだったと思います。今の自分はメイフェアにふさわしくない。だから、ビルの傍にはいられない。たったそれだけの、端的な事実が見えているサリー。
端から見ていると本当にけなげで一途で。
ほんとに可愛いよお〜〜〜(*^ ^*)。
サリーが出て行くと、入れ違いにビルが戻ってくる。
マリアと共に。
二幕のマリアは、羽咲まなちゃん。りおんくんに比べるとずいぶん小柄でしたが(笑)、ヘアフォード家の歌は素晴らしかったです(*^ ^*)。
先祖さんたちも、それはそれは素晴らしかった……しかし!!
…すみません。あまりにも忙しくて、観るのに精一杯で、容量オーバーしました……(T T)。
とりあえず、本公演は全員男役さんなんですが、新公は結構娘役がいたのが面白かったです。大きさがいろいろで(笑)。しかし(都月)みあちゃんはホントに目立つな…(小さいのと、仕草に特徴があるので)。
五十鈴さんがいると思わなかった(本公演でも入っているから)のでびっくりしたんですが、あれは誰のポジションだったっけ?五十鈴さんが入るなら、りおんくんやゆりやんも入れて良かったんでは、と思うんですが、このへんは影コーラスでしたね。さすがに厚みのあるコーラスでした。
プログラムを見たのは終わった後だったんですが、台詞のある3人にちゃんと役名がついていたのにウケちゃいました(^ ^)。そうだよねー、ちゃんと名前があるのにねぇ。
3人とも、よく声を作りこんでいて良かったと思います。さすがの篁くんもちゃんと厳しい顔をしていたし(^ ^)。朝凪さん、有瀬さんはお二人とも上背があるので迫力でした。個人的に、鳳月杏ちゃんの頬のラインが祐飛さんに似ていたのがツボでした。祐飛さんのご先祖もあんな感じだったんでしょうか……。
ご先祖たちに翻弄されまくるみりおくんと、全く見えていないままにど迫力で歌いきる羽咲まなちゃんの対比が実に良かったです。
まなちゃん、以前からお芝居できる人だとは思っていましたが、さすがの貫禄ですねぇ。かっこ良かったです♪日生ではどんな役でしょうか。楽しみです♪
マリアが去った後は、男同士の本音で語ろう場面。
二幕のジョン卿は光月るうちゃん。パーチェスターはみっしょん(美翔かずき)。
るうちゃん、さすがのお芝居でした!!可愛いのに、渋い。底のない優しさと、オトナのオトコの包容力。
みりおくんの優しさとはまた違う、人生経験のある優しさを感じました。それでいてちゃんと小物感も外さない(^ ^;)。みりおくんとの芝居の相性も良かったし、なんだかいかにも「月組らしい」場面でした☆
みっしょんは、有能な弁護士というよりはヤリ手の営業マンみたい(^ ^; …パーチェスターって、本来は一幕冒頭の「お邸の弁護士」で全てのキャラクターを出して、あとはその余禄でおかしみを出すタイプの役柄なので、二幕だけやるのはすっごく難しかっただろうと思うのですが。…嵌り役だった五十鈴さんとはまた違う、みっしょんらしい可愛らしい役作りでしたね。どっしりしたキャラではなく、ちょっと刺身のツマみたいな。あれはあれで、全幕作りこんでいたら面白かったと思うのですが……
それでも、マリアが出てきたときの慌てっぷりでちゃんと笑いを取っていたのはさすが関西人(^ ^)。おとめの「好きな花」にサボテンをあげるだけありますねっ♪(・・)
呑ん兵衛たちの相談が無責任な感じにまとまったところで、マリアたちが登場。
…ぱっっ!、と逃げるパーチェスター、そろりそろりと隠れるジョン卿。お二人とも、本公演とは違うタイミングだったと思うんですが…どちらも性格がよく出ていたと思います。
そんな二人がちゃーんと視界に入っていながら、まったく無反応な羽咲マリアはとても男前でした。
連れてこられた意味がわかっていないっぽいジャスパー卿のきっしー(彩央寿音)が、とにかく間がよくてステキ。
バターズビー夫妻は、この場面だけすこーし卿(沢希理寿)の方が主導権を握っている感じ?(←先に立って歩いてくる、とか、そんな程度のことですが)
ジャッキーとジェラルドは、とにかく可愛い。二幕ジェラルドの宇月くんは、ゆりやんより少し小柄なので、ジャッキーの後をついてきた弟、みたいに見えちゃったのはいいのかなあ…と思いつつ、でも可愛かったのでOKかな、と♪
「愛が世界を回らせる」
この素晴らしいナンバー。みりおくんのビルと、るうちゃんのジョニー。可愛らしくて一生懸命でやさしい二人の、愛に満ちた場面でした。
サリーに会いたくて、今すぐ会いたくてたまらないビル。
若い二人を助けて、マリアへの愛を打ち明ける決心をしたジョニー。
愛が地球を回らせる。愛がなくちゃ生きられない。生きる意味がない!!
この可愛らしいナンバーで涙が出る自分ってどうなの?と突っ込みながら。
ぐるぐる回る世界の真ん中で、ぐでぐでと倒れこむ二人。
背中を合わせて支え合って、
「どうしてこんなにもかもぐるぐる回ってるんだろうねぇ…」
と呟くみりおくんが、可愛くて可愛くて。
ラストのオチで見せられた金時計に、一瞬全く反応しないジョニーに、そうそう、酔っ払ってる時って、反応鈍いときあるよね(^ ^)と思いつつ、
…二人とも、酔っ払いの芝居の巧さは本役以上だったよーな気がするんですけど、どゆことっ!?
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月組トークスペシャル
2008年6月16日 宝塚(月) コメント (10)ヤクルトホールにて、宝塚友の会会員限定「トークスペシャルin東京」に参加してまいりました。
出演者は、まさお(龍真咲)、ゆりやん(紫門ゆりや)、蘭ちゃん(蘭乃はな)。
私はこのシリーズを見るのは初めてだったのですが。
…これからは毎回欠かさず参加できたらいいなー、と思ったくらい、とっても楽しかったです(はぁと)。
3人とも、とにかく可愛かった!男役二人は黒い上着にジーンズ、蘭ちゃんは黒のワンピ。上半身黒で揃えていて、シックでかっこよかったです。
司会者に「娘役さんで黒い服は珍しいですよね?」と言われて「このために買いました(にこっ)」と答える蘭ちゃんが…いやぁ可愛いのなんの。
「それは…龍さんに強制されて?」とさらに突っ込まれて、笑って誤魔化してたところを見ると、色はまさおが決めたんでしょうね(^ ^)。3人とも、よく似合ってました。
髪は、蘭ちゃんはキチッとまとめて、左にお団子。右側に大きな黒の飾りをつけていて、とにかく可愛い。手首のブレスレットとお揃いで、蘭ちゃんの手作りだそうです(これも今回のため、かな?)。
ゆりやんは金髪で結構長め。舞台ではかっちり撫で付けているので、ふんわりとした髪が珍しい♪普段はあんななのかー。量が多いんですね。男役をするには武器なのかな、それともやっぱり苦労なのかな…。
まさおは髪もキレイにセットして、メークもばっちり。近寄りがたいくらい、隙のない美しさでした。トーク内容もしっかりしていて、でもファン目線なところもちゃんと残していて…とにかくプロ意識の高さを感じましたね。観客の「目」を意識している、という感じ。
下級生は、二人ともトークショーといったものは全く初めての経験、ということで、まさおとは経験の差がでた部分もあるかとは思いますが、とにかく、3人の中では圧倒的な上級生っぷりでした(*^ ^*)。すっごい男前で、ちょっと惚れ直しちゃいました♪
ゆりやんは、舞台でもおっとりした雰囲気が魅力な人ですが、オフでは輪をかけておっっっとりしてる?雰囲気が柔らかくて温かいです。蘭ちゃんは、受け答えも落ち着いているし、下級生だけどゆりやんよりしっかりしていそうな印象でした。7月からのスカイフェアリーズコンビですが、もしかして主導権を握るのは蘭ちゃんなのでは?(笑)。
トーク内容を本気で書き始めるとキリがないのですが、
とりあえず、思い出すままに。
最初は「ME AND MY GIRL」の話。
まさおは「ファン時代に大好きだった作品なので、嬉しい。博多にいけるのも嬉しい」と興奮気味。
いや、あの、博多の前にまだ東宝が3週間以上あるから、ね?
蘭ちゃんが「初日のランベスウォークで客席も一体になってすごく盛り上がって、ああ、再演を待たれていたんだなーと思いました」というようなことを言って、「その気持ちを忘れないようにがんばります」と。
あと、『龍さんはいつも5人組で動いていますが…』と訊かれて、まさおが「5人組?え?なんのこと?」と目を白黒していたのが面白かったです。確かに仲買人、テニスプレーヤー、ランベスの男、幻想の男、フィナーレと同じようなメンバーで踊っていますけれども、全部メンバー違いますからっ>司会。5人なのは仲買人だけだし(^ ^;。
しかし、「いつもいる人だれか居たっけ」って、まさお…それもどうかと思うぞ(^ ^)。園加、マギー、るうちゃんあたりとはずーっと一緒だと思うんですが(^ ^)。スタンバイとかが違うのかな?
で、面白エピソードを披露してくれました。
大劇場のプログラムでは、まさおとるうちゃん、二人とも髭つけているんですよね。舞台観た後プログラムの写真を見て、「あれ?」と思っていたんですよ私。
あれは実は、元々仲買人は5人とも髭をつける予定だったんだそうです。だから、それで写真も撮った。それが、初日の舞台稽古(?)で、5人とも髭をつけてやっていたら「コメディみたいだから(重たすぎるから、だったかな?)少し髭を減らそう。つける人にはあとで言うから」と三木さんに言われ、全員髭を手にのせて「え、どうするの?私つけるの?つけないの?」とオロオロしたそうな(笑)。
結局、髭をつけているのはもりえとマギーの二人なわけですが…髭萌えモード継続中の猫としては、5人ともつけていたらどんだけ盛り上がったか自分でも不安になるので、三木さんの判断は正解だったと思います。(もりえちゃんの髭にときめき過ぎ)
でも、まさおの髭も観てみたかったなぁ……。本人も、自分のダンディさにはかなり自信があったらしく、残念そうでした。確かに、プログラムのまさお、かっこいいですよね(^ ^)。
ちなみに、“マイ髭”は持っていなくて、髭は床山さんから出るんだそうです。へーへーへー、全然知りませんでした。ご先祖たちとか、ショーの一場面でつけるのとかは当然出るんでしょうけれども。…あ、仲買人も一場面だけか(^ ^;ゞ。
霧矢さんの髭はどうなんでしょうね。あれはマイ髭?
髭の話で長くなってきたなぁ。えーっと、前半はずっとミーマイの話だったんですよね…。
ゆりやんのコックさんは、「貴族の皆様とは関わらないので、結構好き勝手なことをしている」んだそうです。女たらしなんだってさ(^ ^;)。暇さえあれば、とっかえひっかえ近くの子にコナかけているんだそうです。回りも、時々相手してくれたりするらしい。でも、「不真面目だけど、腕はいいんです」と言い訳してました(^ ^)。
一緒にやっているりこ(麻月れんか)ちゃんや沢希理寿さんのコックさんは、どういう設定なんでしょうね。私が観たときの印象は、りこちゃんは禁欲的(←意外と色っぽい)で、理寿ちゃんはちょっと不機嫌そうな感じでしたけど。…毎日違うのかな?
蘭ちゃんは、召使としては「生真面目な召使です」だそう。ゆりやんとまさおが口を揃えて「あの鬘可愛い!」と褒めていました。
ランベスの女では、まさおと同じテーブルについていて「やりたい放題」だそうです。何してたっけ…とにかく忙しくいランベス・ウォークですが、次回は忘れずにチェックしたいと思います。
このあと、新公のジャッキーとジェラルドの話になったのですが。
二人の話を、すごく真剣な顔で聞いているまさおが、とっても上級生でした(*^ ^*)。
ゆりやんが「大劇場でソロで歌うのも、真ん中で芝居をするのも初めてで…『やりたいこと』と『やること』、『やれること』のギャップに苦しみました」みたいな、凄く良い話をしていたんですが。それに対して「すごいなあ、その学年でそんなことまで考えているなんて…」と、しみじみ感心したようにコメントしつつ、ちゃんとフォローしていたのが印象的。
こういう素直なところがまさおの良い処だと思うんですよね。いろいろ大変な時期ではありますが、変に突っ張らず、素直に伸びていってほしい人材だと思います(はぁと)。
そして、コメントを聞くにつけ、おっとりしているけど、ゆりやんはまさに『今』が成長期なんだなあ、と思いました。ものすごい勢いで、色んなことを吸収している時期なんでしょうね。
「ゆりやん」の中で噛み砕かれたそれらの経験が、一回りして表に戻ってくる“時”が、とても楽しみです。
この後はしばらく、博多座ジャッキーに懸けるまさおの話で盛り上がりまくり(^ ^)。いや、面白いからいいんですけど、そりゃー女役の方が準備するものも多いだろうし、でも、…まさおはジェラルドもやるんですよね?……その話は全く出ませんでしたが、大丈夫なのかなぁ…(不安)。
席替えして、後半の話題は、初めて観た宝塚は?とか、受験のきっかけは?とか、宝塚に入って驚いたことは?とか…そんな話だったかな。
それから、下級生二人に「そんなお二人にとって、龍さんはどんな人?」という爆弾質問が(^ ^)。
指名されたゆりやんの方を、じぃーーーーっと見るまさお。
高まる緊張。
息を吸うゆりやん。
「……そんな言わんといて」と小さな声で訴えるまさお。(ある意味めちゃくちゃ可愛い)(惚)
お前いったい、普段何をしているんだまさお、と思ったのは、むしろファンだと思います。……小心者め。
そんなまさおのプレッシャーにも負けず、ほっこりした笑顔のゆりやんのコメントは、「いつもすごく、引っ張っていってくれる人。龍さんがいれば大丈夫、と思える。ついていける人」みたいな感じでした。
蘭ちゃんも可愛い笑顔でうなづいてました。良かったねまさお(*^ ^*)。
関係ないんですけど、まさおって下級生に「龍さん」って呼ばれているんでしょうか?(会話の中ではゆりやんも蘭ちゃんも「龍さん」だった)
となると、越乃リュウちゃんは何て呼ばれているんでしょうね?ナホさんと呼ばれている気配はないし、何より城咲あいちゃんの「えと文」で「リュウさん」って呼ばれてたよね?…謎。
ちなみに、まさおは蘭ちゃんのことは「らん」って呼んでいたような気がします。ゆりやんのことは「シモン」だったかな?蘭ちゃんとゆりやんがお互いに何と呼んでいるのかは不明。だったと思います。(聞き逃していたらすみません)
なんだかまさおの話ばっかりですね。
すみません、まさお好きなもんで、つい。(ゆりやんも蘭ちゃんも大好きですが、何か?)
素のまさおをナマで見たのは初めてだったんですが、頭の良い人だなあと思いました。頭が良くて、素直で、何でもできるけど、“何かが足りない、なのにそれが何なのかわからない”と思い込んでいるひと。
考えすぎているんじゃないかな、と思うんですよ。観客の「目」を、気にしすぎているんじゃないか、と。自身の現状に比べてプロ意識が高すぎる、というべきなのか、あるいはプライドが高すぎる、というべきか。
大事な大事な月っ子ですが。もしかしたら、生え抜きの温泉を出た方が、得るものは大きいかもしれないな、とも思いました。
そのほうが、観客の「心」に気づくかもしれない、と。
……すみません、戯言です。私は、まさおの芝居はとても好きなんです。優しくて、素直で。
だからこそ、ジェラルドはとても似合うんじゃないかな、と楽しみにしています。カタチに囚われず、ジェラルドに「なって」ほしい、と、心から思っています。
で、ゆりやん。
ゆりやんで一番印象に残ったのは、「ハリウッド映画が大好きで、ジョニー・デップのファン」で、なぜ彼のファンになったかというと「役によって、作品によって、見た目も声も喋り方も全然違うからなんです。だから自分も、役柄によって全然別人になれるような舞台人になりたい」と言ってくれたこと。
『芝居の月組』ファンとして、こんなに嬉しいコメントはない!
今はまだ「全然別人」ではないかもしれないけど、とにかく「芝居の役にきちんと入る」ことのできる人なので、これからがとっても楽しみです♪
あの、ほんわかした持ち味が今まではすごく生きていたのですが、次あたりで少し色濃い役、敵役が回ってくると凄く伸びるだろうなあ、と思うんですよね。…日生ギャツビーではどんな役なんでしょうか。配役が…というか、舞台がとにかく楽しみになる人です(*^ ^*)。
蘭ちゃんは、若いのにホントにしっかりしていて、しかもふんわりとした娘役らしい雰囲気も忘れない、娘役の鑑みたいなお嬢さんでした。笑顔が本当に可愛いです!スタイル抜群だし。
ただ、緊張していたのかもしれませんが、舞台では物凄く弾けている人なのに、オフではおとなしいんだなあ、というのが意外でした。あれが素なら良いんですが、もし、「娘役らしくしよう!」と思ってのキャラクター造形なのだとしたら、ちょっとやりすぎのような気が…舞台とのギャップが大きすぎるんだもん(^ ^)。
…しかし可愛かったです。文句なく。ずっと見ていたかったです…。
最後のお土産のメッセージカードの写真は、三人とも白いTシャツ。テーマは「ピュア」だそうです♪月組なので黄色いカードかと思っていたら、ピンクでした。…全組ピンクなのか?それとも微妙にずらしているのか?次回確認…できますように(*^ ^*)。
3人とも、今後の活躍をしみにしています!これからも月組をよろしくねっ☆
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出演者は、まさお(龍真咲)、ゆりやん(紫門ゆりや)、蘭ちゃん(蘭乃はな)。
私はこのシリーズを見るのは初めてだったのですが。
…これからは毎回欠かさず参加できたらいいなー、と思ったくらい、とっても楽しかったです(はぁと)。
3人とも、とにかく可愛かった!男役二人は黒い上着にジーンズ、蘭ちゃんは黒のワンピ。上半身黒で揃えていて、シックでかっこよかったです。
司会者に「娘役さんで黒い服は珍しいですよね?」と言われて「このために買いました(にこっ)」と答える蘭ちゃんが…いやぁ可愛いのなんの。
「それは…龍さんに強制されて?」とさらに突っ込まれて、笑って誤魔化してたところを見ると、色はまさおが決めたんでしょうね(^ ^)。3人とも、よく似合ってました。
髪は、蘭ちゃんはキチッとまとめて、左にお団子。右側に大きな黒の飾りをつけていて、とにかく可愛い。手首のブレスレットとお揃いで、蘭ちゃんの手作りだそうです(これも今回のため、かな?)。
ゆりやんは金髪で結構長め。舞台ではかっちり撫で付けているので、ふんわりとした髪が珍しい♪普段はあんななのかー。量が多いんですね。男役をするには武器なのかな、それともやっぱり苦労なのかな…。
まさおは髪もキレイにセットして、メークもばっちり。近寄りがたいくらい、隙のない美しさでした。トーク内容もしっかりしていて、でもファン目線なところもちゃんと残していて…とにかくプロ意識の高さを感じましたね。観客の「目」を意識している、という感じ。
下級生は、二人ともトークショーといったものは全く初めての経験、ということで、まさおとは経験の差がでた部分もあるかとは思いますが、とにかく、3人の中では圧倒的な上級生っぷりでした(*^ ^*)。すっごい男前で、ちょっと惚れ直しちゃいました♪
ゆりやんは、舞台でもおっとりした雰囲気が魅力な人ですが、オフでは輪をかけておっっっとりしてる?雰囲気が柔らかくて温かいです。蘭ちゃんは、受け答えも落ち着いているし、下級生だけどゆりやんよりしっかりしていそうな印象でした。7月からのスカイフェアリーズコンビですが、もしかして主導権を握るのは蘭ちゃんなのでは?(笑)。
トーク内容を本気で書き始めるとキリがないのですが、
とりあえず、思い出すままに。
最初は「ME AND MY GIRL」の話。
まさおは「ファン時代に大好きだった作品なので、嬉しい。博多にいけるのも嬉しい」と興奮気味。
いや、あの、博多の前にまだ東宝が3週間以上あるから、ね?
蘭ちゃんが「初日のランベスウォークで客席も一体になってすごく盛り上がって、ああ、再演を待たれていたんだなーと思いました」というようなことを言って、「その気持ちを忘れないようにがんばります」と。
あと、『龍さんはいつも5人組で動いていますが…』と訊かれて、まさおが「5人組?え?なんのこと?」と目を白黒していたのが面白かったです。確かに仲買人、テニスプレーヤー、ランベスの男、幻想の男、フィナーレと同じようなメンバーで踊っていますけれども、全部メンバー違いますからっ>司会。5人なのは仲買人だけだし(^ ^;。
しかし、「いつもいる人だれか居たっけ」って、まさお…それもどうかと思うぞ(^ ^)。園加、マギー、るうちゃんあたりとはずーっと一緒だと思うんですが(^ ^)。スタンバイとかが違うのかな?
で、面白エピソードを披露してくれました。
大劇場のプログラムでは、まさおとるうちゃん、二人とも髭つけているんですよね。舞台観た後プログラムの写真を見て、「あれ?」と思っていたんですよ私。
あれは実は、元々仲買人は5人とも髭をつける予定だったんだそうです。だから、それで写真も撮った。それが、初日の舞台稽古(?)で、5人とも髭をつけてやっていたら「コメディみたいだから(重たすぎるから、だったかな?)少し髭を減らそう。つける人にはあとで言うから」と三木さんに言われ、全員髭を手にのせて「え、どうするの?私つけるの?つけないの?」とオロオロしたそうな(笑)。
結局、髭をつけているのはもりえとマギーの二人なわけですが…髭萌えモード継続中の猫としては、5人ともつけていたらどんだけ盛り上がったか自分でも不安になるので、三木さんの判断は正解だったと思います。(もりえちゃんの髭にときめき過ぎ)
でも、まさおの髭も観てみたかったなぁ……。本人も、自分のダンディさにはかなり自信があったらしく、残念そうでした。確かに、プログラムのまさお、かっこいいですよね(^ ^)。
ちなみに、“マイ髭”は持っていなくて、髭は床山さんから出るんだそうです。へーへーへー、全然知りませんでした。ご先祖たちとか、ショーの一場面でつけるのとかは当然出るんでしょうけれども。…あ、仲買人も一場面だけか(^ ^;ゞ。
霧矢さんの髭はどうなんでしょうね。あれはマイ髭?
髭の話で長くなってきたなぁ。えーっと、前半はずっとミーマイの話だったんですよね…。
ゆりやんのコックさんは、「貴族の皆様とは関わらないので、結構好き勝手なことをしている」んだそうです。女たらしなんだってさ(^ ^;)。暇さえあれば、とっかえひっかえ近くの子にコナかけているんだそうです。回りも、時々相手してくれたりするらしい。でも、「不真面目だけど、腕はいいんです」と言い訳してました(^ ^)。
一緒にやっているりこ(麻月れんか)ちゃんや沢希理寿さんのコックさんは、どういう設定なんでしょうね。私が観たときの印象は、りこちゃんは禁欲的(←意外と色っぽい)で、理寿ちゃんはちょっと不機嫌そうな感じでしたけど。…毎日違うのかな?
蘭ちゃんは、召使としては「生真面目な召使です」だそう。ゆりやんとまさおが口を揃えて「あの鬘可愛い!」と褒めていました。
ランベスの女では、まさおと同じテーブルについていて「やりたい放題」だそうです。何してたっけ…とにかく忙しくいランベス・ウォークですが、次回は忘れずにチェックしたいと思います。
このあと、新公のジャッキーとジェラルドの話になったのですが。
二人の話を、すごく真剣な顔で聞いているまさおが、とっても上級生でした(*^ ^*)。
ゆりやんが「大劇場でソロで歌うのも、真ん中で芝居をするのも初めてで…『やりたいこと』と『やること』、『やれること』のギャップに苦しみました」みたいな、凄く良い話をしていたんですが。それに対して「すごいなあ、その学年でそんなことまで考えているなんて…」と、しみじみ感心したようにコメントしつつ、ちゃんとフォローしていたのが印象的。
こういう素直なところがまさおの良い処だと思うんですよね。いろいろ大変な時期ではありますが、変に突っ張らず、素直に伸びていってほしい人材だと思います(はぁと)。
そして、コメントを聞くにつけ、おっとりしているけど、ゆりやんはまさに『今』が成長期なんだなあ、と思いました。ものすごい勢いで、色んなことを吸収している時期なんでしょうね。
「ゆりやん」の中で噛み砕かれたそれらの経験が、一回りして表に戻ってくる“時”が、とても楽しみです。
この後はしばらく、博多座ジャッキーに懸けるまさおの話で盛り上がりまくり(^ ^)。いや、面白いからいいんですけど、そりゃー女役の方が準備するものも多いだろうし、でも、…まさおはジェラルドもやるんですよね?……その話は全く出ませんでしたが、大丈夫なのかなぁ…(不安)。
席替えして、後半の話題は、初めて観た宝塚は?とか、受験のきっかけは?とか、宝塚に入って驚いたことは?とか…そんな話だったかな。
それから、下級生二人に「そんなお二人にとって、龍さんはどんな人?」という爆弾質問が(^ ^)。
指名されたゆりやんの方を、じぃーーーーっと見るまさお。
高まる緊張。
息を吸うゆりやん。
「……そんな言わんといて」と小さな声で訴えるまさお。(ある意味めちゃくちゃ可愛い)(惚)
お前いったい、普段何をしているんだまさお、と思ったのは、むしろファンだと思います。……小心者め。
そんなまさおのプレッシャーにも負けず、ほっこりした笑顔のゆりやんのコメントは、「いつもすごく、引っ張っていってくれる人。龍さんがいれば大丈夫、と思える。ついていける人」みたいな感じでした。
蘭ちゃんも可愛い笑顔でうなづいてました。良かったねまさお(*^ ^*)。
関係ないんですけど、まさおって下級生に「龍さん」って呼ばれているんでしょうか?(会話の中ではゆりやんも蘭ちゃんも「龍さん」だった)
となると、越乃リュウちゃんは何て呼ばれているんでしょうね?ナホさんと呼ばれている気配はないし、何より城咲あいちゃんの「えと文」で「リュウさん」って呼ばれてたよね?…謎。
ちなみに、まさおは蘭ちゃんのことは「らん」って呼んでいたような気がします。ゆりやんのことは「シモン」だったかな?蘭ちゃんとゆりやんがお互いに何と呼んでいるのかは不明。だったと思います。(聞き逃していたらすみません)
なんだかまさおの話ばっかりですね。
すみません、まさお好きなもんで、つい。(ゆりやんも蘭ちゃんも大好きですが、何か?)
素のまさおをナマで見たのは初めてだったんですが、頭の良い人だなあと思いました。頭が良くて、素直で、何でもできるけど、“何かが足りない、なのにそれが何なのかわからない”と思い込んでいるひと。
考えすぎているんじゃないかな、と思うんですよ。観客の「目」を、気にしすぎているんじゃないか、と。自身の現状に比べてプロ意識が高すぎる、というべきなのか、あるいはプライドが高すぎる、というべきか。
大事な大事な月っ子ですが。もしかしたら、生え抜きの温泉を出た方が、得るものは大きいかもしれないな、とも思いました。
そのほうが、観客の「心」に気づくかもしれない、と。
……すみません、戯言です。私は、まさおの芝居はとても好きなんです。優しくて、素直で。
だからこそ、ジェラルドはとても似合うんじゃないかな、と楽しみにしています。カタチに囚われず、ジェラルドに「なって」ほしい、と、心から思っています。
で、ゆりやん。
ゆりやんで一番印象に残ったのは、「ハリウッド映画が大好きで、ジョニー・デップのファン」で、なぜ彼のファンになったかというと「役によって、作品によって、見た目も声も喋り方も全然違うからなんです。だから自分も、役柄によって全然別人になれるような舞台人になりたい」と言ってくれたこと。
『芝居の月組』ファンとして、こんなに嬉しいコメントはない!
今はまだ「全然別人」ではないかもしれないけど、とにかく「芝居の役にきちんと入る」ことのできる人なので、これからがとっても楽しみです♪
あの、ほんわかした持ち味が今まではすごく生きていたのですが、次あたりで少し色濃い役、敵役が回ってくると凄く伸びるだろうなあ、と思うんですよね。…日生ギャツビーではどんな役なんでしょうか。配役が…というか、舞台がとにかく楽しみになる人です(*^ ^*)。
蘭ちゃんは、若いのにホントにしっかりしていて、しかもふんわりとした娘役らしい雰囲気も忘れない、娘役の鑑みたいなお嬢さんでした。笑顔が本当に可愛いです!スタイル抜群だし。
ただ、緊張していたのかもしれませんが、舞台では物凄く弾けている人なのに、オフではおとなしいんだなあ、というのが意外でした。あれが素なら良いんですが、もし、「娘役らしくしよう!」と思ってのキャラクター造形なのだとしたら、ちょっとやりすぎのような気が…舞台とのギャップが大きすぎるんだもん(^ ^)。
…しかし可愛かったです。文句なく。ずっと見ていたかったです…。
最後のお土産のメッセージカードの写真は、三人とも白いTシャツ。テーマは「ピュア」だそうです♪月組なので黄色いカードかと思っていたら、ピンクでした。…全組ピンクなのか?それとも微妙にずらしているのか?次回確認…できますように(*^ ^*)。
3人とも、今後の活躍をしみにしています!これからも月組をよろしくねっ☆
.
ミーマイの歩き方【6】
2008年6月17日 宝塚(月)月組新公「ME AND MY GIRL」。
今度こそ最後に!(2週間たってしまいましたが…)
ランベスの街角。
この場面は、とにかく好きでした。っつか、泣きました(T T)。
サリー(羽桜しずく)が可愛い(←デフォルト)。
ボブ(響れおな)が優しい。
アナスタシア(夏月都)が可愛らしい。
ジョニー(光月るう)が渋くてステキ。
…そして、ビル(明日海りお)が一途で可愛い…(T T)。
主要キャストはとりあえずおいといて。
果物屋のボブ。
優しい「友達」でした。実にさりげないたたずまい。響くんは、本当に芝居が巧いですね。心がある。サリーにあれこれ話しかけているときとか、最後に閉じられたドアに向かって、静かに「…幸運を祈っているよ、サリー」と伝えるところ、とか。
深い思いがたちのぼってくる感じで、本当に凄く良かったです。
かと思えば、ビルが投げたりんごを落としたときはすかさず「売り物だぞ!」と突っ込んでみたり。投げ返してよこされたりんごを、丁寧にためつすがめつ眺めてふきふきした末に、さりげなーく荷台に戻す仕草とか。
(う、売るの、それ…?と突っ込んだ人は多かったに違いない)
ふつーにそこに生きて、
果物を売って、
気になる女の子のひとりもいて、
いつかはランベスの街を出て、自分ひとりで歩くんだ、と、
俺も何者かになるんだ、と、
…そんな夢を持っていることさえ感じさせてくれる、一人の男。
あちょうさん演じる乞食と無言でやりとりしている様子とか、街の女たちとの会話とか、さりげなーい動きで「ランベスの住人」の様子を見せてくれる。
ランベスに生きている人、
ランベスの街、を。
ビルとサリーが、出会い、暮らし、別れようとする、街。
その、街の“象徴”としての、ボブの存在。
ランベスの温かさ、『自由でのんびり、縛られないで暮らせる』ところ。
ボブの優しさと、ビルの優しさ。
ボブの相手の幸せを祈る気持ちと、サリーの気持ち。
ビルはサリーのために伯爵の地位を捨ててランベスへ帰ろうとし、
サリーはビルのために、ランベスを捨ててどこかへ行こうとしている。
「幸運を祈っているよ、サリー」
その、嘘の無い気持ち。
ボブって良い役だなあ〜〜と思いました。博多座も楽しみにしています(*^ ^*)。
警官役は鼓英夏さん。小芝居の帝王だけあって巧いもんです。もったいぶって大仰で、“ランベスの人たち”と“お貴族さま”の距離感を見せてくれます。
電報配達(本公演はゆりやん)は、千海華蘭ちゃん。
さりげなーい感じで、なっつとのやり取りも自然でした。
まぐ(流輝一斗)ちゃんの役は、本公演にはいなかった…ような気がするんですけど、いましたっけ?台詞とかはないけど、ちゃんと役でしたよね?齋藤さんの愛か?
カーテンコールでジョン卿に戻らなくちゃいけないから、この場面が最後の出演。本当にカッコよかったです……
ううう、恨み言を言いたい。言わないつもりだったけど言いたい…なんでなんでなん(黙)
こほん。
アナスタシアのなっつ(はぁと)
素晴らしかったー!可愛くて可愛くてたまりません。みっぽーのブラウン夫人も可愛いけど、なっつはちょっと甲高い声で、舌っ足らずに喋ることで実に実に可愛らしいおばさんになってました。
巧いなあ〜!!
同期のるうちゃんとの芝居も、ホントに良かったです。「パリパリッと〜」ってとことか、間が良くてすごく笑えました。
ああ可愛い〜〜〜。
そして。なっつのもう一つGJは、カゲ口笛(^ ^)。巧いです〜!
夜の女の3人は、まだまだ工夫の余地あり、かな。しかし3人ともまだ若いのに、しっかり工夫しはじめているところがさすが月娘、ですね(笑)。
幻想のダンサーたちは、本公演より若返った分、溌剌とした幸せ感がものすごくて。その真ん中でサリーを探すみりおビルが、段々涙目になっていくのが本当に切なかったです。
サリーを見つけた瞬間のはじける笑顔。
見失ったことに気づいた瞬間の、怒りを含んだ悲しみ。
ああ、みりおくんのビルは、ここで怒るのか、と思いました。
悲しみながら、怒る。
帰ってこないサリーに、
隠してしまったマリア(誤解なんだけど)に、
二人とも家族だと思っているから、家族に裏切られて怒っている。
場面のラストにポーズを決めるのは、ちゃんと笑顔(多分)できっちりやってたと思うんですが。
それがどこか投げやりで、場面のキメとしては弱かったことが、芝居としては物凄く嵌っていたような気がします。
みりおくんの計算なのか、齋藤さんの演出なのか、偶然なのか…
音楽も振付もほとんど変更のなかったこの場面が、ショーになるか芝居になるか、それはすごく微妙な違いなんだな、と思いながら。
ほんとに涙が止まらなくて、我ながらびっくりしました……。
ラストシーン、ヘアフォード邸のホール。
本公演を観た時も強く思ったのですが。
ここの、ジェラルドとジャッキーの袖での芝居は、演出的にもう少しなんとかならないんですかねぇ……。
あんなに「あはんうふん」みたいな声を何度もやらなくても。
叩く音がして、しばらくはジャッキーが嫌がってて、でもそのうちに「(*^ ^*)ジェラルドぉ〜(はぁと)」ってなっちゃう…っていう場面なら、色っぽい声を聞かせるのは一回でいいと思うんですよね。
ビルとマリアが非常に緊迫した対話をしているところに横から聞こえてくるのが…オリジナルも同じ演出なんでしょうけれども、ちょっとしつこいような気がするんですよ。
…「あはんうふん」の言い方というか、声があんまり色っぽくないから、余計にそう思うのかなあ…?
2幕のジェラルドは宇月颯くん。ジャッキーは変わらず、蘭乃はなちゃん。
宇月くんは、「ホフマン物語」なんかを観ていてもダンサーなだけでなく十分に芝居もできる人なんですが、ジェラルドはちょっと苦戦してました。まぁ、二幕のジェラルドは、芝居としてはぶつ切れでやりにくい役だとは思いますが…。あとは、台詞の喋り方とかがあひちゃんにそっくりだったことに驚きました(^ ^;。あんな声でしたっけか…?
ビルとマリア。
出て行くよ、と、事実を事実として告げるビル。
愛する家族になったばかりの人、に。
「おばさんが、可愛い甥にキスしてくださらなくっちゃ」
「…あなたは、本当のヘアフォードの人間ですよ」
涙を拭きながら袖に退場する、というか、その場から逃げていく、ビル。
この邸にいたい。
マリアと、ジョニーと、新しい家族と一緒に、幸せに。
それでも、サリーがいないところでは、自分は幸せになれないから。
だから、
…さよなら、と。涙をぬぐって。
観ているこっちまで貰い泣きしたっつうの。
ジョニーとマリア。
るうちゃんとまなちゃん、こちらも同期ですね。
決死の覚悟でプロポーズするジョニー(最後まで言えないけど)と、それを受け入れたんだか受け入れないんだか誤魔化して去っていくマリアが、とても良い雰囲気でした。
本役のタキさんと比べると、お堅いイメージが強いまなちゃんのマリアが、ちょっと恥ずかしそうにジョニーをちらっと見て袖にひっこむときの色っぽさが良かったです。
一幕のりおんくんは普通に美人で華やかな貴婦人、っていう感じだったので、まなちゃんの厳格でお堅い、近寄り難い雰囲気は、いかにもマリアらしい不器用な感じもあって、すごく良かったと思います。
そういえば、東宝で観た涼風マリアも、華やかで美人だけど硬質で不器用な雰囲気があるのが凄く良かったんですよね。マリアってそういうキャラクターなんでしょうね。なんたって、30年以上もジョン卿の気持ちを無視して(?)来たんですものね。
ヘザーセット(二幕は海桐望)とジョン卿の会話も好きだし、パーチェスターもさりげなーく良い味出してたし…。
これだけ芝居のできる人が揃う場面って、本公演でも滅多にないので、ホントに楽しいです♪みんなすくすく育ってほしいなあ♪
ラスト。
ライトを浴びて、白いドレスで登場するサリーの美しさ。
純粋無垢、という名の輝き。
扇をゆっくり下ろすサリー。
両手にトランクを提げて、ふ、とそちらを視やる、ビル。
時間が止まる。
ビルの顔から表情が消える。
驚愕とか、怒りとか、喜びとか、
いろんな感情がいっぺんに表に出ようとして、あまりにも感情の幅が大きすぎて通り抜けられなくて。
無表情、という名の、表情。
嵐の前の静けさ。
サリーはこの瞬間にはもう泣いてたような気がします。
ビルが爆発した瞬間には。
「馬鹿野郎!」
可愛い、可愛い、
生きて動いてそこにいた、ビルと、サリーと、ヘアフォード家のみんなと、ランベスのみんなと、貴族階級のみなさんに、
乾杯。
(思い出しただけで泣けてくるよ……ああ、もう一回観たい…)
.
今度こそ最後に!(2週間たってしまいましたが…)
ランベスの街角。
この場面は、とにかく好きでした。っつか、泣きました(T T)。
サリー(羽桜しずく)が可愛い(←デフォルト)。
ボブ(響れおな)が優しい。
アナスタシア(夏月都)が可愛らしい。
ジョニー(光月るう)が渋くてステキ。
…そして、ビル(明日海りお)が一途で可愛い…(T T)。
主要キャストはとりあえずおいといて。
果物屋のボブ。
優しい「友達」でした。実にさりげないたたずまい。響くんは、本当に芝居が巧いですね。心がある。サリーにあれこれ話しかけているときとか、最後に閉じられたドアに向かって、静かに「…幸運を祈っているよ、サリー」と伝えるところ、とか。
深い思いがたちのぼってくる感じで、本当に凄く良かったです。
かと思えば、ビルが投げたりんごを落としたときはすかさず「売り物だぞ!」と突っ込んでみたり。投げ返してよこされたりんごを、丁寧にためつすがめつ眺めてふきふきした末に、さりげなーく荷台に戻す仕草とか。
(う、売るの、それ…?と突っ込んだ人は多かったに違いない)
ふつーにそこに生きて、
果物を売って、
気になる女の子のひとりもいて、
いつかはランベスの街を出て、自分ひとりで歩くんだ、と、
俺も何者かになるんだ、と、
…そんな夢を持っていることさえ感じさせてくれる、一人の男。
あちょうさん演じる乞食と無言でやりとりしている様子とか、街の女たちとの会話とか、さりげなーい動きで「ランベスの住人」の様子を見せてくれる。
ランベスに生きている人、
ランベスの街、を。
ビルとサリーが、出会い、暮らし、別れようとする、街。
その、街の“象徴”としての、ボブの存在。
ランベスの温かさ、『自由でのんびり、縛られないで暮らせる』ところ。
ボブの優しさと、ビルの優しさ。
ボブの相手の幸せを祈る気持ちと、サリーの気持ち。
ビルはサリーのために伯爵の地位を捨ててランベスへ帰ろうとし、
サリーはビルのために、ランベスを捨ててどこかへ行こうとしている。
「幸運を祈っているよ、サリー」
その、嘘の無い気持ち。
ボブって良い役だなあ〜〜と思いました。博多座も楽しみにしています(*^ ^*)。
警官役は鼓英夏さん。小芝居の帝王だけあって巧いもんです。もったいぶって大仰で、“ランベスの人たち”と“お貴族さま”の距離感を見せてくれます。
電報配達(本公演はゆりやん)は、千海華蘭ちゃん。
さりげなーい感じで、なっつとのやり取りも自然でした。
まぐ(流輝一斗)ちゃんの役は、本公演にはいなかった…ような気がするんですけど、いましたっけ?台詞とかはないけど、ちゃんと役でしたよね?齋藤さんの愛か?
カーテンコールでジョン卿に戻らなくちゃいけないから、この場面が最後の出演。本当にカッコよかったです……
ううう、恨み言を言いたい。言わないつもりだったけど言いたい…なんでなんでなん(黙)
こほん。
アナスタシアのなっつ(はぁと)
素晴らしかったー!可愛くて可愛くてたまりません。みっぽーのブラウン夫人も可愛いけど、なっつはちょっと甲高い声で、舌っ足らずに喋ることで実に実に可愛らしいおばさんになってました。
巧いなあ〜!!
同期のるうちゃんとの芝居も、ホントに良かったです。「パリパリッと〜」ってとことか、間が良くてすごく笑えました。
ああ可愛い〜〜〜。
そして。なっつのもう一つGJは、カゲ口笛(^ ^)。巧いです〜!
夜の女の3人は、まだまだ工夫の余地あり、かな。しかし3人ともまだ若いのに、しっかり工夫しはじめているところがさすが月娘、ですね(笑)。
幻想のダンサーたちは、本公演より若返った分、溌剌とした幸せ感がものすごくて。その真ん中でサリーを探すみりおビルが、段々涙目になっていくのが本当に切なかったです。
サリーを見つけた瞬間のはじける笑顔。
見失ったことに気づいた瞬間の、怒りを含んだ悲しみ。
ああ、みりおくんのビルは、ここで怒るのか、と思いました。
悲しみながら、怒る。
帰ってこないサリーに、
隠してしまったマリア(誤解なんだけど)に、
二人とも家族だと思っているから、家族に裏切られて怒っている。
場面のラストにポーズを決めるのは、ちゃんと笑顔(多分)できっちりやってたと思うんですが。
それがどこか投げやりで、場面のキメとしては弱かったことが、芝居としては物凄く嵌っていたような気がします。
みりおくんの計算なのか、齋藤さんの演出なのか、偶然なのか…
音楽も振付もほとんど変更のなかったこの場面が、ショーになるか芝居になるか、それはすごく微妙な違いなんだな、と思いながら。
ほんとに涙が止まらなくて、我ながらびっくりしました……。
ラストシーン、ヘアフォード邸のホール。
本公演を観た時も強く思ったのですが。
ここの、ジェラルドとジャッキーの袖での芝居は、演出的にもう少しなんとかならないんですかねぇ……。
あんなに「あはんうふん」みたいな声を何度もやらなくても。
叩く音がして、しばらくはジャッキーが嫌がってて、でもそのうちに「(*^ ^*)ジェラルドぉ〜(はぁと)」ってなっちゃう…っていう場面なら、色っぽい声を聞かせるのは一回でいいと思うんですよね。
ビルとマリアが非常に緊迫した対話をしているところに横から聞こえてくるのが…オリジナルも同じ演出なんでしょうけれども、ちょっとしつこいような気がするんですよ。
…「あはんうふん」の言い方というか、声があんまり色っぽくないから、余計にそう思うのかなあ…?
2幕のジェラルドは宇月颯くん。ジャッキーは変わらず、蘭乃はなちゃん。
宇月くんは、「ホフマン物語」なんかを観ていてもダンサーなだけでなく十分に芝居もできる人なんですが、ジェラルドはちょっと苦戦してました。まぁ、二幕のジェラルドは、芝居としてはぶつ切れでやりにくい役だとは思いますが…。あとは、台詞の喋り方とかがあひちゃんにそっくりだったことに驚きました(^ ^;。あんな声でしたっけか…?
ビルとマリア。
出て行くよ、と、事実を事実として告げるビル。
愛する家族になったばかりの人、に。
「おばさんが、可愛い甥にキスしてくださらなくっちゃ」
「…あなたは、本当のヘアフォードの人間ですよ」
涙を拭きながら袖に退場する、というか、その場から逃げていく、ビル。
この邸にいたい。
マリアと、ジョニーと、新しい家族と一緒に、幸せに。
それでも、サリーがいないところでは、自分は幸せになれないから。
だから、
…さよなら、と。涙をぬぐって。
観ているこっちまで貰い泣きしたっつうの。
ジョニーとマリア。
るうちゃんとまなちゃん、こちらも同期ですね。
決死の覚悟でプロポーズするジョニー(最後まで言えないけど)と、それを受け入れたんだか受け入れないんだか誤魔化して去っていくマリアが、とても良い雰囲気でした。
本役のタキさんと比べると、お堅いイメージが強いまなちゃんのマリアが、ちょっと恥ずかしそうにジョニーをちらっと見て袖にひっこむときの色っぽさが良かったです。
一幕のりおんくんは普通に美人で華やかな貴婦人、っていう感じだったので、まなちゃんの厳格でお堅い、近寄り難い雰囲気は、いかにもマリアらしい不器用な感じもあって、すごく良かったと思います。
そういえば、東宝で観た涼風マリアも、華やかで美人だけど硬質で不器用な雰囲気があるのが凄く良かったんですよね。マリアってそういうキャラクターなんでしょうね。なんたって、30年以上もジョン卿の気持ちを無視して(?)来たんですものね。
ヘザーセット(二幕は海桐望)とジョン卿の会話も好きだし、パーチェスターもさりげなーく良い味出してたし…。
これだけ芝居のできる人が揃う場面って、本公演でも滅多にないので、ホントに楽しいです♪みんなすくすく育ってほしいなあ♪
ラスト。
ライトを浴びて、白いドレスで登場するサリーの美しさ。
純粋無垢、という名の輝き。
扇をゆっくり下ろすサリー。
両手にトランクを提げて、ふ、とそちらを視やる、ビル。
時間が止まる。
ビルの顔から表情が消える。
驚愕とか、怒りとか、喜びとか、
いろんな感情がいっぺんに表に出ようとして、あまりにも感情の幅が大きすぎて通り抜けられなくて。
無表情、という名の、表情。
嵐の前の静けさ。
サリーはこの瞬間にはもう泣いてたような気がします。
ビルが爆発した瞬間には。
「馬鹿野郎!」
可愛い、可愛い、
生きて動いてそこにいた、ビルと、サリーと、ヘアフォード家のみんなと、ランベスのみんなと、貴族階級のみなさんに、
乾杯。
(思い出しただけで泣けてくるよ……ああ、もう一回観たい…)
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ヘドウィグ&アングリィインチ
2008年6月18日 ミュージカル・舞台東京厚生年金会館にて、ロックミュージカル「ヘドウィグ アンド アングリーインチ」を観劇してまいりました。
初演(三上博史主演)以来、上演されるたびに観たいと思いつつ、スケジュールが合わなくて観られなかったこの作品。やっと観ることができて、とても嬉しいです。
もしかしたら映画をご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが…。
原型となったパンクロック・ナイトから映画まで、ずっとタイトルロールを演じていた俳優ジョン・キャメロン・ミッチェルが作った、魂の物語。作詞・作曲はスティーヴン・トラスク。
演出は鈴木勝秀。最近私の注目の演出家ですが、やっぱり良い仕事してくれますね♪
タイトルロールのヘドウィグは山本耕史。
相方のイツァークは、韓国の歌姫 ソムン・タク。
二人+バンドメンバーが5人、計7人で、
東京厚生年金会館の巨大な空間を、物凄く濃ゆいもので埋めた1時間45分。
一人のロックミュージシャンの、一夜のライブ、という形式の作品。
冒頭、舞台上にバンドとイツァークが揃い、「HEDWIG!」と呼びかけると。
客席通路をゆっくりと歩いてくるヘドウィグに、スポット。
ちょうど通路後ろの席だったのですが。
…すぐ目の前を、腰まである金髪ロングの鬘をひらめかせた、厚化粧の耕史くんが通っていきました♪
客席はいきなり総立ち!!
完全にロックコンサートのノリで、最初のナンバー「TEAR ME DOWN」。
…わかんない(^ ^;ゞ
耕史くん、いつからガイタレになったの?と思うほど、ネイティブっぽい英語。宝塚のカタカナ英語ならなんとかなるけど、ガイコクゴに弱いんだよ猫は。涙目。
目の周りに大量にキラキラがついた、ものすごい厚化粧。
土方歳三が良く似合っていた、たくましいマッチョな身体を包む、華やかな衣装。
うらぶれたライブ会場。すぐ隣で、世界的ロック・アイドルのトミー・ノーシスがコンサート中。
彼は、最近巻き込まれた事故の怪我(?)から復帰したばかり。
その車を運転していたのは、恋人だった、
…ということになっている、らしい。
ヘドウィグは言う。
「あの車を運転していたのは、トミー」
「あたしは運転なんてしてる暇はなかった。だって、イイコトをしてあげていたんだもの、彼に」
「彼が前を見ていなかったのは、あたしのせいじゃないわ…」
時折、
ヘドウィグは袖に入って、外のドアをあける。
袖から入ってくる、眩いライト。大音量のスピーカーらしい割れた声が、遠くに聞こえてくる。
「今日は僕のために集まってくれてありがとう!」
「あの事故は、僕の人生にとって大きな事件でした…」
ヘドウィグのライブ・パフォーマンス。
「あんたたちが聞きたいのは、トミーの話。そうね?」
華やかだけれども、どこか安っぽい衣装をひらめかせながら、ヘドウィグは語り続ける。
「あたしの話を聞いて頂戴。あたし、今夜はなんだか喋りたい気分」
東ベルリンに生まれた美少年ハンセルは、「壁」を警護していたアメリカ兵ルーサーと恋(?)に落ち、“手術”を受けて西側への脱出。
母のパスポートを持った彼(女)は、自由の国アメリカでルーサーと結婚。しかしもちろん、人生そううまくはいかない。
あっという間に離婚した彼(女)は苦しい生活の中でロックに傾倒。そして出会った少年・トミーとの恋は、しかし、悲惨な終わりを迎える…
それにしても、割り切った舞台でした。
台詞は日本語ですが、歌はすべて英語。
舞台奥に、大きなスクリーンがあって、さまざまな映像が流れていました。たまーに字幕(←英語の歌詞がロールアップされるだけですが)が出たりして。
まぁ、話自体で解らないところはなかったですけど。耕史くんも、タクさんも、表現力はずば抜けていましたし。
……しかし、歌詞も知りたかったなぁ…。意味不明な歌を聴きながら、メッセージを受け取ろうと観る側も必死でした。訳詩の字幕は無理でも、せめて英語の字幕でもいいから出してほしかった。
でも、字幕があるとついそっちを観てしまって役者を見なくなってしまうから、正解だったのかもしれませんね…。
役者の力、というのをこんなに強く感じたのは、久しぶりでした。
最近、演出家の力(あるいは力の無さ?)を感じることが多かったので。
言葉がわからなくても、ここまで心を奪うことができるのか、と。
何度も何度も、立ったり座ったり(ヘドウィグ・ファンが多いので、皆さんタイミングもばっちりでした)しながら、ヘドウィグが語る一人の人間の人生に、共感していく。
『Better Half』、引き裂かれた半身。
その半身を捜して、もう一度『完全な人間』に戻りたい、それが“Origin Of Love”。引き裂かれた半身と出会うために旅をするのが、人生。
ハンセルの“半身”探しの旅は、とても悲惨で哀しいものなのですが。
彼(女)を見守るイツァーク、という存在。
その存在そのもの、在り方そのものが、素晴らしかった。
ヘドウィグとイツァーク。二人の関係。
二人の間を流れる感情。
トミー、という、舞台の上には存在しないもう一人の主役。
ヘドウィグから視たトミー。
ヘドウィグ視点での、トミー・ノーシス。
ラスト。
金髪の鬘という『最強の盾』を、かなぐり捨てるヘドウィグ。
濃ゆいアイメークを落として。
額に十字架を享けた、『ただひとりの』存在。
半身を得た彼に、天使が歩み寄る…
白いドレスに身を包んだ、天使が。
白い光。
天使が青年を抱きしめる。
上手袖から入る、白い光。
遠くから聴こえてくる、雑音。
山本耕史の、類い稀なボディパフォーマンスと、
ソムン・タクの類い稀なソウルフルな歌声と。
ふたりが響きあい、共鳴してさらにふくらみを増す、熱い空間。
東京厚生年金会館の、だだっ広い空間が。
息苦しいほどの熱で溢れた、1時間45分。
素晴らしいライブを、ありがとう。
二人の歌を、忘れません。
.
初演(三上博史主演)以来、上演されるたびに観たいと思いつつ、スケジュールが合わなくて観られなかったこの作品。やっと観ることができて、とても嬉しいです。
もしかしたら映画をご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが…。
原型となったパンクロック・ナイトから映画まで、ずっとタイトルロールを演じていた俳優ジョン・キャメロン・ミッチェルが作った、魂の物語。作詞・作曲はスティーヴン・トラスク。
演出は鈴木勝秀。最近私の注目の演出家ですが、やっぱり良い仕事してくれますね♪
タイトルロールのヘドウィグは山本耕史。
相方のイツァークは、韓国の歌姫 ソムン・タク。
二人+バンドメンバーが5人、計7人で、
東京厚生年金会館の巨大な空間を、物凄く濃ゆいもので埋めた1時間45分。
一人のロックミュージシャンの、一夜のライブ、という形式の作品。
冒頭、舞台上にバンドとイツァークが揃い、「HEDWIG!」と呼びかけると。
客席通路をゆっくりと歩いてくるヘドウィグに、スポット。
ちょうど通路後ろの席だったのですが。
…すぐ目の前を、腰まである金髪ロングの鬘をひらめかせた、厚化粧の耕史くんが通っていきました♪
客席はいきなり総立ち!!
完全にロックコンサートのノリで、最初のナンバー「TEAR ME DOWN」。
…わかんない(^ ^;ゞ
耕史くん、いつからガイタレになったの?と思うほど、ネイティブっぽい英語。宝塚のカタカナ英語ならなんとかなるけど、ガイコクゴに弱いんだよ猫は。涙目。
目の周りに大量にキラキラがついた、ものすごい厚化粧。
土方歳三が良く似合っていた、たくましいマッチョな身体を包む、華やかな衣装。
うらぶれたライブ会場。すぐ隣で、世界的ロック・アイドルのトミー・ノーシスがコンサート中。
彼は、最近巻き込まれた事故の怪我(?)から復帰したばかり。
その車を運転していたのは、恋人だった、
…ということになっている、らしい。
ヘドウィグは言う。
「あの車を運転していたのは、トミー」
「あたしは運転なんてしてる暇はなかった。だって、イイコトをしてあげていたんだもの、彼に」
「彼が前を見ていなかったのは、あたしのせいじゃないわ…」
時折、
ヘドウィグは袖に入って、外のドアをあける。
袖から入ってくる、眩いライト。大音量のスピーカーらしい割れた声が、遠くに聞こえてくる。
「今日は僕のために集まってくれてありがとう!」
「あの事故は、僕の人生にとって大きな事件でした…」
ヘドウィグのライブ・パフォーマンス。
「あんたたちが聞きたいのは、トミーの話。そうね?」
華やかだけれども、どこか安っぽい衣装をひらめかせながら、ヘドウィグは語り続ける。
「あたしの話を聞いて頂戴。あたし、今夜はなんだか喋りたい気分」
東ベルリンに生まれた美少年ハンセルは、「壁」を警護していたアメリカ兵ルーサーと恋(?)に落ち、“手術”を受けて西側への脱出。
母のパスポートを持った彼(女)は、自由の国アメリカでルーサーと結婚。しかしもちろん、人生そううまくはいかない。
あっという間に離婚した彼(女)は苦しい生活の中でロックに傾倒。そして出会った少年・トミーとの恋は、しかし、悲惨な終わりを迎える…
それにしても、割り切った舞台でした。
台詞は日本語ですが、歌はすべて英語。
舞台奥に、大きなスクリーンがあって、さまざまな映像が流れていました。たまーに字幕(←英語の歌詞がロールアップされるだけですが)が出たりして。
まぁ、話自体で解らないところはなかったですけど。耕史くんも、タクさんも、表現力はずば抜けていましたし。
……しかし、歌詞も知りたかったなぁ…。意味不明な歌を聴きながら、メッセージを受け取ろうと観る側も必死でした。訳詩の字幕は無理でも、せめて英語の字幕でもいいから出してほしかった。
でも、字幕があるとついそっちを観てしまって役者を見なくなってしまうから、正解だったのかもしれませんね…。
役者の力、というのをこんなに強く感じたのは、久しぶりでした。
最近、演出家の力(あるいは力の無さ?)を感じることが多かったので。
言葉がわからなくても、ここまで心を奪うことができるのか、と。
何度も何度も、立ったり座ったり(ヘドウィグ・ファンが多いので、皆さんタイミングもばっちりでした)しながら、ヘドウィグが語る一人の人間の人生に、共感していく。
『Better Half』、引き裂かれた半身。
その半身を捜して、もう一度『完全な人間』に戻りたい、それが“Origin Of Love”。引き裂かれた半身と出会うために旅をするのが、人生。
ハンセルの“半身”探しの旅は、とても悲惨で哀しいものなのですが。
彼(女)を見守るイツァーク、という存在。
その存在そのもの、在り方そのものが、素晴らしかった。
ヘドウィグとイツァーク。二人の関係。
二人の間を流れる感情。
トミー、という、舞台の上には存在しないもう一人の主役。
ヘドウィグから視たトミー。
ヘドウィグ視点での、トミー・ノーシス。
ラスト。
金髪の鬘という『最強の盾』を、かなぐり捨てるヘドウィグ。
濃ゆいアイメークを落として。
額に十字架を享けた、『ただひとりの』存在。
半身を得た彼に、天使が歩み寄る…
白いドレスに身を包んだ、天使が。
白い光。
天使が青年を抱きしめる。
上手袖から入る、白い光。
遠くから聴こえてくる、雑音。
山本耕史の、類い稀なボディパフォーマンスと、
ソムン・タクの類い稀なソウルフルな歌声と。
ふたりが響きあい、共鳴してさらにふくらみを増す、熱い空間。
東京厚生年金会館の、だだっ広い空間が。
息苦しいほどの熱で溢れた、1時間45分。
素晴らしいライブを、ありがとう。
二人の歌を、忘れません。
.
雪組バウホール公演「凍てついた明日」を観てまいりました。
以前書いた感想はこちら。(すっかり途中で止まってました…すみません)
http://diarynote.jp/d/80646/20080602.html
http://diarynote.jp/d/80646/20080604.html
とりあえず。
いっこだけ叫ばせてください。
Bチームでジェレミーを演じた真那春人くんに、落ちたような気がします。
(またか)
(何人目だよ)
(ちなみに、ロイの香綾しずるくんの美しさには、Aチームの時点で落ちてました)
決してAチームの凜城きらさんが悪かったというのではなくて。
ただただ、相性の問題かとは思うのですが。
…ジェレミーのお二人って、同期なんですね。92期か…。月でいえば、蘭乃はなちゃんとか、そのあたりってこと?
か、か、下級生だなあ…。
ジェレミーだけじゃなくて、Aチームのジョーンズ・冴輝ちはやさんがいっこ上、Bチームのジョーンズ・彩風咲奈ちゃんとAチームのメアリー・舞羽美海ちゃんが93期。……凄いなあ。こんな下級生なのに、ワークショップとはいえこれだけの大役をこなして、しかも舞台成果がものすごく高い、なんて。
荻田マジックなのか、雪組のこのあたりの子がレベル高いのか。この子たちが特別なのか。
いやぁ、それにしても、
真那春人くん。
初めて名前を聞きました、くらいノーチェックな方でしたし、ジェレミー以外の役でどうなのか見当もつきませんが。
少なくとも、ジェレミーはものすごい嵌り役だったと思います。
メスヴィン農場へ案内する言葉の上擦りよう。
ラストの悲鳴の痛々しさ。力なく崩れ落ちる身体。
彼はこれからどうなるんだろう。
ビリーの傍で、生きていくことができるんだろうか。
ビリーはいつか、悔やむのだろうか。自分のしたことの、結果を。
……この二人には、本当に泣かされました。
(本公演で見つけられますように!)
AチームとBチーム、間があいていたせいか、演出の違いはよくわかりませんでした。
あ、役者が違う分、舞台の上を流れる空気が全然違うのは当然なんですけど、具体的にここ前回と違うよね、と気づいたところがあんまりなかったんです。
はっきりと台詞レベルで違っていることに気がついたのは、ラスト、銃弾の雨がボニー&クライドに降り注ぐところで、ジェレミーが悲鳴をあげたのと、何もかも終わったあとで、舞台前面に二人が出てくるとき、ボニーが「愛してる」と呟いたこと、くらい。
……この二つは、Aチームではやってなかったと思うのですが。
私の勘違いでしょうか?
他に多分、細かい違いはたくさんあったんでしょうねぇ…。
ご存知の方、教えてくださいませm(_ _)m。
えーっと。何から書こうかな。(書きたいことが多すぎる)
まずは、ボニーについて。
どうしても、先に観ているミナコ(愛原実花)ちゃんのボニーと比べることにはなってしまいますが。
(大月)さゆちゃんのボニー、予想よりずーーーーっと!良かったです(嬉)。
私は、実は昔からさゆちゃん好きなんですけど、でも、彼女はあんまりファンタジックな持ち味の役者ではないな、とも思っているんです。
なんていうか、ご近所のカワイコちゃん的な存在感なんですよね、彼女は。
逆に、リアルにご近所とかに居そうな女の子をやらせると、すごく魅力的。
ミナコちゃんは本当にファンタジックというか、根っからちょっと異常な世界に生きている役者タイプ。だからこそ、花組に特出して小夏をやったらさぞ似合うだろうと思ったりするわけですが。
さゆちゃんのボニーを観て。
ああ、ボニーにはこういう解釈もありだったのか、と思いました。
目から鱗。
クライドやジェレミーの目に映る、一種の女神のようなボニーではなくて、
ビリーの目にうつる、“こないだまで一緒に働いていたのに…”という、本当はごく普通の女の子だったはずのボニーが、
彼女がなぜ、メスヴィン農場への小径を歩み去るに至ったか。
舞台に流れる、とても乾いた空気。
初演で演じた月影さんの、からからに乾いた透明な空気ともまた違う、やわらかな霞がかかったような、でも乾いた空気。
クールでハンサムだった月影ボニー。
しっとりとウェットな、よわくて優しい愛原ボニー。
そして、凜として脆くて、寂しがりやの大月ボニー。
みなこボニーの死に顔は、きっと微笑んでいたんだろう。
さゆボニーの死に顔は、さびしそうだったかもしれない。
そんなことを考えながら。
そうそう。あと、ヒロインの場数って伊達じゃないんだな、と思いました。さゆちゃんのヒロインってそんなに観ているわけじゃないけど、娘役らしい落ち着いたお芝居でよかったと思います。声のコントロールとか、ちょっとした仕草とかに経験の差が出たかな、と。
あと、(凰稀)かなめちゃんとさゆちゃんって芝居の相性が良いような気がしますね。「堕天使の涙」の新公も、さゆちゃんのリリスはとても良かったし。
「シルバーローズ・クロニクル」はイマイチだったのですが…もともと異形のモノには徹底的に向いてない人なので仕方ないかなー。
好きか嫌いか、でいうと、私は“痛い物語”が好きなので、存在自体がものすごく痛々しいみなこちゃんのボニーが圧倒的に好きなんですけど、
普通の視点で見れば、さゆちゃんのボニーもとても良かったと思います。
後半に入ったせいか、かなめちゃんのクライドが集中力を増して、とてもかっこよくなっていたのも収穫でした。
うん、やっぱりさゆちゃんには“かなめちゃんをかっこよく見せる”効果があるのかも(*^ ^*)。
それでは、みなさまからのコメントを楽しみにお待ちしつつ(*^ ^*)。
.
以前書いた感想はこちら。(すっかり途中で止まってました…すみません)
http://diarynote.jp/d/80646/20080602.html
http://diarynote.jp/d/80646/20080604.html
とりあえず。
いっこだけ叫ばせてください。
Bチームでジェレミーを演じた真那春人くんに、落ちたような気がします。
(またか)
(何人目だよ)
(ちなみに、ロイの香綾しずるくんの美しさには、Aチームの時点で落ちてました)
決してAチームの凜城きらさんが悪かったというのではなくて。
ただただ、相性の問題かとは思うのですが。
…ジェレミーのお二人って、同期なんですね。92期か…。月でいえば、蘭乃はなちゃんとか、そのあたりってこと?
か、か、下級生だなあ…。
ジェレミーだけじゃなくて、Aチームのジョーンズ・冴輝ちはやさんがいっこ上、Bチームのジョーンズ・彩風咲奈ちゃんとAチームのメアリー・舞羽美海ちゃんが93期。……凄いなあ。こんな下級生なのに、ワークショップとはいえこれだけの大役をこなして、しかも舞台成果がものすごく高い、なんて。
荻田マジックなのか、雪組のこのあたりの子がレベル高いのか。この子たちが特別なのか。
いやぁ、それにしても、
真那春人くん。
初めて名前を聞きました、くらいノーチェックな方でしたし、ジェレミー以外の役でどうなのか見当もつきませんが。
少なくとも、ジェレミーはものすごい嵌り役だったと思います。
メスヴィン農場へ案内する言葉の上擦りよう。
ラストの悲鳴の痛々しさ。力なく崩れ落ちる身体。
彼はこれからどうなるんだろう。
ビリーの傍で、生きていくことができるんだろうか。
ビリーはいつか、悔やむのだろうか。自分のしたことの、結果を。
……この二人には、本当に泣かされました。
(本公演で見つけられますように!)
AチームとBチーム、間があいていたせいか、演出の違いはよくわかりませんでした。
あ、役者が違う分、舞台の上を流れる空気が全然違うのは当然なんですけど、具体的にここ前回と違うよね、と気づいたところがあんまりなかったんです。
はっきりと台詞レベルで違っていることに気がついたのは、ラスト、銃弾の雨がボニー&クライドに降り注ぐところで、ジェレミーが悲鳴をあげたのと、何もかも終わったあとで、舞台前面に二人が出てくるとき、ボニーが「愛してる」と呟いたこと、くらい。
……この二つは、Aチームではやってなかったと思うのですが。
私の勘違いでしょうか?
他に多分、細かい違いはたくさんあったんでしょうねぇ…。
ご存知の方、教えてくださいませm(_ _)m。
えーっと。何から書こうかな。(書きたいことが多すぎる)
まずは、ボニーについて。
どうしても、先に観ているミナコ(愛原実花)ちゃんのボニーと比べることにはなってしまいますが。
(大月)さゆちゃんのボニー、予想よりずーーーーっと!良かったです(嬉)。
私は、実は昔からさゆちゃん好きなんですけど、でも、彼女はあんまりファンタジックな持ち味の役者ではないな、とも思っているんです。
なんていうか、ご近所のカワイコちゃん的な存在感なんですよね、彼女は。
逆に、リアルにご近所とかに居そうな女の子をやらせると、すごく魅力的。
ミナコちゃんは本当にファンタジックというか、根っからちょっと異常な世界に生きている役者タイプ。だからこそ、花組に特出して小夏をやったらさぞ似合うだろうと思ったりするわけですが。
さゆちゃんのボニーを観て。
ああ、ボニーにはこういう解釈もありだったのか、と思いました。
目から鱗。
クライドやジェレミーの目に映る、一種の女神のようなボニーではなくて、
ビリーの目にうつる、“こないだまで一緒に働いていたのに…”という、本当はごく普通の女の子だったはずのボニーが、
彼女がなぜ、メスヴィン農場への小径を歩み去るに至ったか。
舞台に流れる、とても乾いた空気。
初演で演じた月影さんの、からからに乾いた透明な空気ともまた違う、やわらかな霞がかかったような、でも乾いた空気。
クールでハンサムだった月影ボニー。
しっとりとウェットな、よわくて優しい愛原ボニー。
そして、凜として脆くて、寂しがりやの大月ボニー。
みなこボニーの死に顔は、きっと微笑んでいたんだろう。
さゆボニーの死に顔は、さびしそうだったかもしれない。
そんなことを考えながら。
そうそう。あと、ヒロインの場数って伊達じゃないんだな、と思いました。さゆちゃんのヒロインってそんなに観ているわけじゃないけど、娘役らしい落ち着いたお芝居でよかったと思います。声のコントロールとか、ちょっとした仕草とかに経験の差が出たかな、と。
あと、(凰稀)かなめちゃんとさゆちゃんって芝居の相性が良いような気がしますね。「堕天使の涙」の新公も、さゆちゃんのリリスはとても良かったし。
「シルバーローズ・クロニクル」はイマイチだったのですが…もともと異形のモノには徹底的に向いてない人なので仕方ないかなー。
好きか嫌いか、でいうと、私は“痛い物語”が好きなので、存在自体がものすごく痛々しいみなこちゃんのボニーが圧倒的に好きなんですけど、
普通の視点で見れば、さゆちゃんのボニーもとても良かったと思います。
後半に入ったせいか、かなめちゃんのクライドが集中力を増して、とてもかっこよくなっていたのも収穫でした。
うん、やっぱりさゆちゃんには“かなめちゃんをかっこよく見せる”効果があるのかも(*^ ^*)。
それでは、みなさまからのコメントを楽しみにお待ちしつつ(*^ ^*)。
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HAPPY BIRTHDAY♪
2008年6月22日 宝塚(花)大空祐飛さん、お誕生日おめでとうございます♪
去年は、絵理さん・末子姐・ななちゃんの衝撃の退団発表があったりして、ショックのあまりお祝いできなかったりしたので。
今年はめでたく、何事もなくお祝いできて、良かったです。
花組一年生の祐飛さん。
いつまで花組に、宝塚にいてくれるのかわかりませんが、
生まれ育った月組を離れて、それでもなお、嬉しそうに、楽しそうに、舞台の上で輝く姿を観ることができて、幸せです。
集合日まで、短いお休み、ゆっくりと楽しんでくださいね(^ ^)。
……そういえば、月雪にかまけていて、花組さんの公演についてはあんまり書いてないなあ、私…来月からがんばろう(笑)。
祐飛さん、花組のみなさま、
東京でお待ちしています!!
去年は、絵理さん・末子姐・ななちゃんの衝撃の退団発表があったりして、ショックのあまりお祝いできなかったりしたので。
今年はめでたく、何事もなくお祝いできて、良かったです。
花組一年生の祐飛さん。
いつまで花組に、宝塚にいてくれるのかわかりませんが、
生まれ育った月組を離れて、それでもなお、嬉しそうに、楽しそうに、舞台の上で輝く姿を観ることができて、幸せです。
集合日まで、短いお休み、ゆっくりと楽しんでくださいね(^ ^)。
……そういえば、月雪にかまけていて、花組さんの公演についてはあんまり書いてないなあ、私…来月からがんばろう(笑)。
祐飛さん、花組のみなさま、
東京でお待ちしています!!
今日のお題は、アニス(大月さゆ、愛原実花)と、ロイ(香稜しずる)でいきたいと思います♪
ボニー&クライド、という二人のタイトルロールが居るこの作品で、
その“二人”それぞれの心の傷を象徴する二人、
ボニーの元夫・ロイと、
クライドの恋人・アニス。
今回のワークショップでは、アニスはみなこちゃんとさゆちゃんがそれぞれ役替り、ロイはがおりちゃんが通しで踊りましたが。
…アニスが違うのは当然として、ロイの違いにもちょっと驚きました。
同じ人が同じこと(多分)をしているだけなのに、
受けるボニーが違うと、こんなに印象って変わるのか……、と。
ちなみに、振付とか初演とは全然違いました…よね?(ドキドキ)
“ダンス”の量が激減して、その分“芝居”あるいは“マイム”の量が莫大になっていて。ロイ役が、“ダンサー”の役から“芝居”の役になった印象。(台詞はないままですが)
そして、
Aチーム、みなこちゃんのボニーはロイに怯えていて、
ロイはボニーの身も心も、全てを支配している。
Bチーム、さゆちゃんのボニーはロイに惚れていて、
ロイもボニーに惚れている(多分)。
惚れているのに、虐げずにはいられない自分に、傷ついている。
…なんとなく、そんな印象を受けました。
みなこちゃんのボニーがママに問い詰められながらロイの幻影に苛まれ、「もう愛していない!」と叫ぶのは、
ロイに対する完全な隷属から逃れられない自分への恐怖。
今になっても、ロイが呼んだら行ってしまうであろう自分への、深い恐怖。
そこにはもう、愛はない。だから、その言葉は嘘じゃない。
だけど、ボニーの心はロイから逃れられない。悪魔に魅入られた魂が、恐怖に、あるいは畏怖に、強烈に縛られているように。
さゆちゃんのボニーが同じ言葉を叫ぶとき。
さゆちゃんのボニーは、ロイを求めている。
「もう愛してなんかいない!」と叫びながら、それは嘘だと自分でも判っている。
本当は愛している。でも、もう一緒に暮らすことはできない。
だから、
さゆちゃんのボニーが視るロイは、過去の実像なのだ。
「キスをすればロイの唇を思い出す」
記憶の中のロイが、唇にそっと指をあてる。
「抱かれれば、ロイの腕を思い出す」
記憶の中のロイが、ふと腕を伸ばす。
袖からのぞく白い手首に当たる、ライト。
「どうして…」
すれ違う肩と、肩。
仕草やタイミングは全く同じなのに、みなこちゃんのボニーが視るロイは、現実味のない妄想でした。
過去の記憶の投影ではなく、あくまでも、ただの妄想。
ボニー自身、生身のロイを正面から見たことがないのじゃないか、と、…そんな感じ。
暴力に訴えようとするロイに対峙したときの、ボニーのあからさまな恐怖。
そのまま、冷たい瞳でボニーを後ろから抱きしめるロイの、怖さ。
全く同じ場面を、Bチームでのがおりちゃんは、腕をとめ、ふと悲しげな貌をして、切ない瞳を閉じてさゆちゃんを抱きしめていた…ような気がします。
(なんだか、だんだん私の妄想になってきたような気もしますが)
なんだろう。
みなこボニーが感じる“ロイへの畏怖”と、
さゆボニーが感じる“ロイへの恋情”、
どちらも完璧に受け入れたがおりちゃんのロイのうつくしさに、見惚れました。
オールバックにした秀でた額とか、ふと伸ばしただけの腕のシルエットの美しさとか、ハマコさんの歌に合わせて踊る場面のポーズの完璧さ、とか……
これが、つい数ヶ月前までは「ジョルジュモテモテ♪」と歌いながら満面の笑顔で微妙な可愛さを発揮しまくっていたひとと同一人物だ、っていうのは本当かっ!?と、小一時間問い詰めたいくらいの、圧倒的な“カリスマ”。
彼女がスカイフェアリーズで毎日ニュースのたびににこにこ笑顔を見せてくれていた頃からずっと、笑顔可愛いなあと思っていたけど、ついぞ「美形」だとは思ったことがなかった私。
……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい………。
今日の日記は、ものすごーく私の想像力というか妄想力が爆発しているので(笑)、ついでにもっと書いちゃいますね。
えっと、実際の舞台や、荻田さんの演出意図や、役者さんたちの演技プランとは全く関係ない話になっているかと思いますので、どうぞ読み飛ばしてくださいませm(_ _)m。
みなこちゃんのボニーは、
自分にとっての「神」であった夫・ロイの支配下から抜け出せずに苦しんでいる、本来は優しくて思いやり深い女性、という印象でした。
芯は強くて誇り高いけれども、支配力の強い母親へのコンプレックスが深く、自分自身を認めることができないままに大人になったため、支配されることに狎れていて、一度決めた「神」には徹底して尽くす、ちょっと古風でウェットなタイプ。
それに対峙するさゆちゃんのアニスは、
ものすごくリアルで現代的なお嬢さん、だった!
貴咲美里ちゃんのアニスのイメージは、完全にこちらだったと思います。
ごくごく常識的な、育ちのいい、優等生のしっかり者。
自分ならクライドを更正させてやれると思っていたんだよね、きっと。
さゆちゃんのアニスは、クライドの心の中に住んでいる影ではなく、リアルにダラスで生きている女の子、だった。
今までは、クライドと二人で夢を喰らって生きていたけれども、
少女の時間は終わってしまった。
夜は終わり、朝がくる。さあ、オトナにならなくちゃ、ね…
……なぜ?なぜわからないの?クライド。もう朝は来ちゃったのよ。あのまんま、星空の下で寝転んでいるわけにはいかないの。
だってほら、…星はもう、見えないわ…
クライドを理解できないアニス。
不思議の国から帰還したばかりの、アリス。
さゆちゃんのボニーは、
愛する夫・ロイに捨てられた自分を認められず、自己否定に走ってしまった女性。頭がよくてしっかり者の優等生で、自尊心が高く、母親と対等でありたいとする意識が強い。
ロイを喪ったことを「叩き出した」と表現する自意識と、それが嘘だとわかっている無意識の相克。その狭間で自分の立ち位置を見失った、そんなボニー。
ドライでリアルで、甘えたで親切な女性。
それに対峙するみなこちゃんのアニスは、
完全に、クライドの妄想の中にしかいない女、だった!
リアル感が、全くない。
アニスという役自体、リアルな人間として登場するのは一幕の2場面だけで、二幕はクライドの過去の記憶、幻影なのですけれども、
みなこちゃんのアニスは、一幕ラストの言い争いの場面でさえ、クライドの妄想にしか見えなかった。
初めて人を殺したばかりのクライドが、自分自身を責める言葉、自分自身を痛めつける言葉、
それを発するのがアニスの幻影である、という残酷さ。
クライドにとって、アニスは『善』だから。
クライドの中の、たったひとつの光、だから、
アニスを喪ったことで、クライドは光を見失う。
そうして、明日への道を見出せなくなる。
アニスと共にあったはずの「明日」は凍りつき、
アニスと共に歩くはずだった「道」は見えない。
だから。
「目の前の道を、ただまっすぐに進むだけ」のクライドが、あんな回り道をした末に、メスヴィン農場への道を辿るのだ。
アニスがいれば辿らなかったはずの、道を。
クライド自身がアニスの居ない道を択んだのに、
クライド自身が、アニスのところから逃げ出したのに、
アニスの「愛してる」の言葉に責め苛まれる、クライドの慟哭。
Aチームで一番被虐的だったのはボニーだったのに、
Bチームでは、アニスによって責められ、罰されることを切に希むクライドが、一番被虐的だった。
「こんなに愛してるのに」と繰り返すアニスが、一番の刃で。
「言えよアニス、俺のせいだって」
愛しているから。
「そう、俺は君に、ふさわしくない」
愛しているのに、
…こんなにも愛しているのに。
それでも。
「どうして変わってくれなかったのっ!?」
そう責めるアニスの言葉が、胸に刺さって。
それにしても。
「凍てついた明日」とは直接関係のない話なのですが。
みなこちゃんの、あの台詞。
クライドを責め苛むあの台詞が、まさに、小夏そのものでした。
「だって銀ちゃんっ!?」
そう泣き叫ぶ、小夏の、
落ちぶれた元女優の、声が聴こえました。
…すみ花ちゃん、一花ちゃん、きらりん、他の可愛い花娘さんたち、ごめんなさい。
猫はやっぱり、みなこちゃんの小夏が観てみたいです…。
今後、「銀ちゃん」をやりたがる男役なんて滅多に出てきそうにないことを考えると、このチャンスを逃したらもう、みなこちゃんが小夏を演じるチャンスはないかもしれない、とか思ってしまう。
だから、と、つい考える。
すみ花ちゃんの小夏は、さぞ素晴らしかろう。
一花ちゃんの小夏は、さぞ魅力的だろう。
きらりんの小夏は、さぞ可愛かろう。
百花繚乱の花娘さんたち、それぞれに魅力あふれる小夏を演じてくれるだろう……
…でも、と思ってしまう猫を、許してください…。
それとも、雪組さんにも5年もあれば銀ちゃん役者が出てくるのでしょうか…?
それはそれで、すごく楽しみです♪…とりあえず、ヤスには真那くんを推薦しておこうっと(^ ^;ゞ
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ボニー&クライド、という二人のタイトルロールが居るこの作品で、
その“二人”それぞれの心の傷を象徴する二人、
ボニーの元夫・ロイと、
クライドの恋人・アニス。
今回のワークショップでは、アニスはみなこちゃんとさゆちゃんがそれぞれ役替り、ロイはがおりちゃんが通しで踊りましたが。
…アニスが違うのは当然として、ロイの違いにもちょっと驚きました。
同じ人が同じこと(多分)をしているだけなのに、
受けるボニーが違うと、こんなに印象って変わるのか……、と。
ちなみに、振付とか初演とは全然違いました…よね?(ドキドキ)
“ダンス”の量が激減して、その分“芝居”あるいは“マイム”の量が莫大になっていて。ロイ役が、“ダンサー”の役から“芝居”の役になった印象。(台詞はないままですが)
そして、
Aチーム、みなこちゃんのボニーはロイに怯えていて、
ロイはボニーの身も心も、全てを支配している。
Bチーム、さゆちゃんのボニーはロイに惚れていて、
ロイもボニーに惚れている(多分)。
惚れているのに、虐げずにはいられない自分に、傷ついている。
…なんとなく、そんな印象を受けました。
みなこちゃんのボニーがママに問い詰められながらロイの幻影に苛まれ、「もう愛していない!」と叫ぶのは、
ロイに対する完全な隷属から逃れられない自分への恐怖。
今になっても、ロイが呼んだら行ってしまうであろう自分への、深い恐怖。
そこにはもう、愛はない。だから、その言葉は嘘じゃない。
だけど、ボニーの心はロイから逃れられない。悪魔に魅入られた魂が、恐怖に、あるいは畏怖に、強烈に縛られているように。
さゆちゃんのボニーが同じ言葉を叫ぶとき。
さゆちゃんのボニーは、ロイを求めている。
「もう愛してなんかいない!」と叫びながら、それは嘘だと自分でも判っている。
本当は愛している。でも、もう一緒に暮らすことはできない。
だから、
さゆちゃんのボニーが視るロイは、過去の実像なのだ。
「キスをすればロイの唇を思い出す」
記憶の中のロイが、唇にそっと指をあてる。
「抱かれれば、ロイの腕を思い出す」
記憶の中のロイが、ふと腕を伸ばす。
袖からのぞく白い手首に当たる、ライト。
「どうして…」
すれ違う肩と、肩。
仕草やタイミングは全く同じなのに、みなこちゃんのボニーが視るロイは、現実味のない妄想でした。
過去の記憶の投影ではなく、あくまでも、ただの妄想。
ボニー自身、生身のロイを正面から見たことがないのじゃないか、と、…そんな感じ。
暴力に訴えようとするロイに対峙したときの、ボニーのあからさまな恐怖。
そのまま、冷たい瞳でボニーを後ろから抱きしめるロイの、怖さ。
全く同じ場面を、Bチームでのがおりちゃんは、腕をとめ、ふと悲しげな貌をして、切ない瞳を閉じてさゆちゃんを抱きしめていた…ような気がします。
(なんだか、だんだん私の妄想になってきたような気もしますが)
なんだろう。
みなこボニーが感じる“ロイへの畏怖”と、
さゆボニーが感じる“ロイへの恋情”、
どちらも完璧に受け入れたがおりちゃんのロイのうつくしさに、見惚れました。
オールバックにした秀でた額とか、ふと伸ばしただけの腕のシルエットの美しさとか、ハマコさんの歌に合わせて踊る場面のポーズの完璧さ、とか……
これが、つい数ヶ月前までは「ジョルジュモテモテ♪」と歌いながら満面の笑顔で微妙な可愛さを発揮しまくっていたひとと同一人物だ、っていうのは本当かっ!?と、小一時間問い詰めたいくらいの、圧倒的な“カリスマ”。
彼女がスカイフェアリーズで毎日ニュースのたびににこにこ笑顔を見せてくれていた頃からずっと、笑顔可愛いなあと思っていたけど、ついぞ「美形」だとは思ったことがなかった私。
……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい………。
今日の日記は、ものすごーく私の想像力というか妄想力が爆発しているので(笑)、ついでにもっと書いちゃいますね。
えっと、実際の舞台や、荻田さんの演出意図や、役者さんたちの演技プランとは全く関係ない話になっているかと思いますので、どうぞ読み飛ばしてくださいませm(_ _)m。
みなこちゃんのボニーは、
自分にとっての「神」であった夫・ロイの支配下から抜け出せずに苦しんでいる、本来は優しくて思いやり深い女性、という印象でした。
芯は強くて誇り高いけれども、支配力の強い母親へのコンプレックスが深く、自分自身を認めることができないままに大人になったため、支配されることに狎れていて、一度決めた「神」には徹底して尽くす、ちょっと古風でウェットなタイプ。
それに対峙するさゆちゃんのアニスは、
ものすごくリアルで現代的なお嬢さん、だった!
貴咲美里ちゃんのアニスのイメージは、完全にこちらだったと思います。
ごくごく常識的な、育ちのいい、優等生のしっかり者。
自分ならクライドを更正させてやれると思っていたんだよね、きっと。
さゆちゃんのアニスは、クライドの心の中に住んでいる影ではなく、リアルにダラスで生きている女の子、だった。
今までは、クライドと二人で夢を喰らって生きていたけれども、
少女の時間は終わってしまった。
夜は終わり、朝がくる。さあ、オトナにならなくちゃ、ね…
……なぜ?なぜわからないの?クライド。もう朝は来ちゃったのよ。あのまんま、星空の下で寝転んでいるわけにはいかないの。
だってほら、…星はもう、見えないわ…
クライドを理解できないアニス。
不思議の国から帰還したばかりの、アリス。
さゆちゃんのボニーは、
愛する夫・ロイに捨てられた自分を認められず、自己否定に走ってしまった女性。頭がよくてしっかり者の優等生で、自尊心が高く、母親と対等でありたいとする意識が強い。
ロイを喪ったことを「叩き出した」と表現する自意識と、それが嘘だとわかっている無意識の相克。その狭間で自分の立ち位置を見失った、そんなボニー。
ドライでリアルで、甘えたで親切な女性。
それに対峙するみなこちゃんのアニスは、
完全に、クライドの妄想の中にしかいない女、だった!
リアル感が、全くない。
アニスという役自体、リアルな人間として登場するのは一幕の2場面だけで、二幕はクライドの過去の記憶、幻影なのですけれども、
みなこちゃんのアニスは、一幕ラストの言い争いの場面でさえ、クライドの妄想にしか見えなかった。
初めて人を殺したばかりのクライドが、自分自身を責める言葉、自分自身を痛めつける言葉、
それを発するのがアニスの幻影である、という残酷さ。
クライドにとって、アニスは『善』だから。
クライドの中の、たったひとつの光、だから、
アニスを喪ったことで、クライドは光を見失う。
そうして、明日への道を見出せなくなる。
アニスと共にあったはずの「明日」は凍りつき、
アニスと共に歩くはずだった「道」は見えない。
だから。
「目の前の道を、ただまっすぐに進むだけ」のクライドが、あんな回り道をした末に、メスヴィン農場への道を辿るのだ。
アニスがいれば辿らなかったはずの、道を。
クライド自身がアニスの居ない道を択んだのに、
クライド自身が、アニスのところから逃げ出したのに、
アニスの「愛してる」の言葉に責め苛まれる、クライドの慟哭。
Aチームで一番被虐的だったのはボニーだったのに、
Bチームでは、アニスによって責められ、罰されることを切に希むクライドが、一番被虐的だった。
「こんなに愛してるのに」と繰り返すアニスが、一番の刃で。
「言えよアニス、俺のせいだって」
愛しているから。
「そう、俺は君に、ふさわしくない」
愛しているのに、
…こんなにも愛しているのに。
それでも。
「どうして変わってくれなかったのっ!?」
そう責めるアニスの言葉が、胸に刺さって。
それにしても。
「凍てついた明日」とは直接関係のない話なのですが。
みなこちゃんの、あの台詞。
クライドを責め苛むあの台詞が、まさに、小夏そのものでした。
「だって銀ちゃんっ!?」
そう泣き叫ぶ、小夏の、
落ちぶれた元女優の、声が聴こえました。
…すみ花ちゃん、一花ちゃん、きらりん、他の可愛い花娘さんたち、ごめんなさい。
猫はやっぱり、みなこちゃんの小夏が観てみたいです…。
今後、「銀ちゃん」をやりたがる男役なんて滅多に出てきそうにないことを考えると、このチャンスを逃したらもう、みなこちゃんが小夏を演じるチャンスはないかもしれない、とか思ってしまう。
だから、と、つい考える。
すみ花ちゃんの小夏は、さぞ素晴らしかろう。
一花ちゃんの小夏は、さぞ魅力的だろう。
きらりんの小夏は、さぞ可愛かろう。
百花繚乱の花娘さんたち、それぞれに魅力あふれる小夏を演じてくれるだろう……
…でも、と思ってしまう猫を、許してください…。
それとも、雪組さんにも5年もあれば銀ちゃん役者が出てくるのでしょうか…?
それはそれで、すごく楽しみです♪…とりあえず、ヤスには真那くんを推薦しておこうっと(^ ^;ゞ
.
まずは、タイトルとは関係ないんですけど、一言。
星組・水輝涼さん、お誕生日おめでとうございます☆スカーレット・ピンパーネル、良かったよ♪
さて。
今日になって、やっと「凍てついた明日」初演の映像を、ちょっとだけ観てみました。
#録画したのは随分前だったんですが、見てなかった(T T)。
…あー、ほんっとー!に全然違ーーーーう!
舞台セットは、違うよねーとは思っていました。オーディエンスが、もっと舞台後ろの高い所にいた記憶があったんですよね。
オーディエンス的な演出って外部舞台でも時々ありますが、あそこまで客席に相対する角度で「群集」になりきって視ている演出は観たことがなかったので、結構違和感があったのです。
個人的に、舞台装置は再演版方が好きです。初演では、位置的にどうしてもオーディエンスが舞台を見下ろすと、その延長線上に客席があるので、「向こうから視られている」みたいな違和感があって……。
この違和感は意図されたものなのかどうなのか?と、観ている間中ずーっと気になっていたんですよね。
再演版では、八百屋になった(しかも、横方向にも傾いているらしい)“通路”上で演技をする場面が多いので、出演者のみなさんは大変そうでした(初演では、セット手前の平らな部分がもっと広い)が、舞台効果の差は大きいと思うので、良かったなあ、と…って、そんなふうに思うのは私だけなんでしょうかねぇ。両方ご覧になっているみなさんのご意見は、いかがなものなのでしょうか。
…私が初演を観たのは、額縁の大きい青年館でしたので、バウの映像とはまたちょっとバランスが違っていたのかもしれません。
映像で観るよりもっと高くて、もっと遠かった印象でした。
やっぱり、初演もバウホールで観ていたら違ったのかもなぁ…。
などとあれこれ考えながら、
一応、感想をひととおり書き終わるまでは我慢、と思って、ジェレミーがクライドに駆け寄ってきた所で止めてみました(笑)。
しっかしトウコさん、若くて可愛くて良い声だぁ……(感動)
と言うわけで、今日のお題はジェレミー(凜城きら/真那春人)とビリー(花夏ゆりん/早花まこ)、そして、ジョーンズ(冴輝ちはや/彩風咲奈)。
本当に本当に本当にごめんなさい!!なんですが。
私、Aチームでは正直、ジェレミーはあんまり印象に残らなかったんですよね…(T T)。
Aチームは、とにかくボニーが痛々しくて、作品全体の痛みのすべてをボニーが引き受けていた印象があって。
ジェレミーの痛みや悩みは、相対的にですが、軽めに扱われていたような気がします…(←言い訳)。
凜城きらさんのジェレミーを観て、一番印象に残ったのは、“キレイで大人っぽいひとだなあ”。
トウコさんの、痛々しい美少年っぷりがかなり印象的だったので、大人っぽい、ちょっとおっとりした感じのジェレミーのキャラクターは意外でした。
ちょっとだけですけど、ジョーンズのキャラクターにかぶる感じもありましたし。
凜城さん自身の持ち味も、すごく「まとも」なものなんじゃないかと思います。さゆちゃんに通じる「まとも」さ。「リアル」な優しさ。新公などでも役がついている人なので、経験値も高いんでしょうね。きちんと男役らしい、良い声をしていましたし、達者な芝居だったと思います。
ただ、演出としては比較的普通の、健康的な人物像だったのが、私のツボにこなかった理由かな、と思います…(ごめんなさい)。
ジョーンズのお二人は、どちらも可愛かったです。
ハマコさんのジョーンズには、もう少しなんというか…見た目よりずっと子供っぽい子、というイメージを持っていたのですが、
Aチームの冴輝ちはやさんは、随分しっかりした感じでした。…まぁ、ジェレミーも大人っぽかったから、それに比べると凄く幼い感じでしたけど。……おかしいなあ、冴輝さんの方が上級生のはずなのに(笑)。
Bチームの彩風咲奈さんは、実際に観るまで、名前といい、プログラムの写真といい、花組の天宮菜生ちゃんみたいな小柄で可愛らしいタイプなのかな?と想像していたのですが。
……でかい(@ @)。
おとめによると、173cm、か。もっと大きい印象を受けましたね、舞台では。ジェレミー(同169cm)より頭一つ大きかった感じ。だから余計、ちゃきちゃきした小型犬ジェレミーが、自分よりでかくて、ちょっとゆっくりな大型犬ジョーンズの世話を焼いているのがなんともいえず微笑ましい(^ ^)。
…いや、あの、ジェレミーの真那さんも、そんなに小さくないんですけど、ね(汗)。
Aチームは、微妙にジェレミーの方が柄も大きいし、キャラクター的にもある程度の年齢差(ジェレミーの方が年上)を感じましたが、Bチームは同い年か、下手するとジェレミーの方がひとつふたつ下じゃない?という印象。
…おかしいなあ。学年は逆なのに(^ ^;ゞ
で、Bチームのジェレミー。真那春人くん。
……登場から痛いひとでした(T T)。
悪いことをしている自覚のひとかけらもない、子供。
明るい笑顔で、まっすぐにクライドを見詰める、キラキラした瞳の、目に痛い眩しさ。
クライドの歩く先にいちいち先回りして、ぐるぐる回っている、躾の良くない小犬。
クライドを後から追いかけるのじゃなく、その隣を歩きたいんだ!と、全身で叫んでいる、子供。
クライドと同じものを見ていた女(ボニー)と、
クライドが一緒に行きたかった女(アニス)、そして
連れて行きたくなかった、少年。
初演では、メスヴィン農場への小径を歩き去る二人を見送りながら、安蘭ジェレミーが泣きながら歌っていたはずの、歌。
惜別のレクイエム。
真那ジェレミーに、そんな歌は歌えない。
そんな余力のひとかけらも残っているはずもない、渾身の慟哭。
ついていくことが出来なかった自分。
彼らの見ているものが、視えなかった、自分。
彼らが自分を、見捨てたわけじゃない。
裏切られたわけじゃ、ない。
視えない自分が、
わからない自分が、
ついていけない自分が、
罪は自分自身にあるというのに、
どうして自分は、まだ息をしているんだ?
あの二人がいる所が俺の居場所だと思っていたのに、
二人の居る処が、俺の世界だ、と。
なのに、
なぜ空は落ちてこない?
なぜ世界は崩壊しない?
なぜ神のいかづちは自分の身体を真っ二つに裂かないのだろうか、と。
傍らに寄り添おうとするビリーの柔らかな存在感も、
今の彼にとっては何の意味もなくて。
真那くんは、経験不足のせいか、感情が高ぶるとコントロールできなくなってしまうのがすこーし目立ちました。
私が観たときには、もうだいぶ声が枯れていたけど、初日頃はもう少し声も出ていたのかしら?あまり喉が強そうじゃないのがちょっと心配。声も高いし。
特に、終盤、クライドたちと別れてビリーの所に戻ってからの芝居で、あちこち声がひっくり返っていたのが残念でした。
「ビリー、俺を売ったのか!?」と叫ぶところとか、せっかく良い芝居をしているのに、声で台無しになっていたのが……がんばれ〜っ!
そして、ビリー。
初演では紺野まひるちゃんが演じた、ジェレミーの(自称)恋人。
Aチームの花夏ゆりんちゃん、Bチームのきゃびぃ(早花まこ)。
どっちも良かったです。この二人、一年違いなんですよね。ジェレミーの二人より、ゆりんちゃんで3学年、きゃびぃで4学年、上。初演はまひるちゃんとトウコさんだから、……えーっと、5学年下?かな?まひるちゃんは学年の割に経験値の高い人だったので、それほどの年の差は感じませんでしたが。
ただ、いかんせん彼女は“包容力”とか“母性”みたいなものをどっかにおいてきたタイプの役者だったので(ものすごく可愛くて巧いのに…涙)、どちらかといえば「ウザい」キャラになっていた。そのため、ジェレミービリーの許に戻る心理にはちょっと納得し難い面があったのですが。
今回、ジェレミーを思い切って下級生にしたことで、ビリーの包容力がかなり出て、ラストの説得力が増していたと思いました。
「俺は、行き場所がなくて…」って言う台詞が、泣きつくようになっていたのが凄く印象的。
ゆりんちゃんは、とにかく可愛い!!
ちょっと手の置き場所に困っていた風だったのが気になりましたが、とにかく可愛いのと、台詞の声が柔らかくてきゃんきゃん叫んでいても煩くなかったのが良かったと思います。
きゃびぃは、
すいません、私は彼女に今の愛称がついた頃からのお気に入りなので、ちょっと贔屓目なんですが。
あの、切なくも痛々しい、そしてコントロールを喪いがちな真那ジェレミーと組んで、よくフォローしていたと思います。
役づくり自体を思い切って年上設定にしたのも正解だったかと。
「あんたを電気椅子に座らせたくないの!」と叫ぶ、迫力。
真那ジェレミーが、完全にぶっ飛んで叫び芝居に入ってしまうところを、きちんと抑えながら場面を作る、芝居力。
ゆりんちゃんときゃびぃは、ほんとに全然違うキャラクターでしたけど、特に「あたしって、ホントに…莫迦だ…」って台詞が痛かったなあ…。
ゆりんちゃんは幸せそうに、笑顔で。
…普通に、あんまり振り向いてくれない冷たい恋人に、珍しくキスされて舞い上がってる少女。
きゃびぃは、切なく、寂しげに。
…彼のキスに、言葉に、真心がないことを知っている女の溜息をひとつ。
それだけ“ビリー”の立ち位置が違ったんですよね、チームによって。
それがすなわち、作品におけるジェレミーの位置の違いであり、ボニーのキャラクターの違いだったのだ、と、思います。
ラストの、銃弾の雨の幻影の中、悲鳴を上げて駆け出そうとするジェレミーを、全身で引き留める強さも、ずいぶん違いましたね。
ともすればクライドたちについていこうとするジェレミーを、現世に引き留めようとする、きゃびぃビリーのリアルな存在感。
音もなく崩れ落ちた、真那ジェレミーのシルエット。
ジェレミーの“凍りついた朝”が、溶け出す日が来るのかどうか。
…凍りついた世界が動き出す、そんな朝が?
そんな朝が来ないことを、誰よりも良く知っているのは、
実は、ビリーなのかもしれない…
そんなふうに見えた、二人。
きゃびぃと、真那くん。
こんなに痛々しいコンビが、あるんですねぇ。
…荻田さんって、ホントに酷いひとなんじゃないか…?
.
星組・水輝涼さん、お誕生日おめでとうございます☆スカーレット・ピンパーネル、良かったよ♪
さて。
今日になって、やっと「凍てついた明日」初演の映像を、ちょっとだけ観てみました。
#録画したのは随分前だったんですが、見てなかった(T T)。
…あー、ほんっとー!に全然違ーーーーう!
舞台セットは、違うよねーとは思っていました。オーディエンスが、もっと舞台後ろの高い所にいた記憶があったんですよね。
オーディエンス的な演出って外部舞台でも時々ありますが、あそこまで客席に相対する角度で「群集」になりきって視ている演出は観たことがなかったので、結構違和感があったのです。
個人的に、舞台装置は再演版方が好きです。初演では、位置的にどうしてもオーディエンスが舞台を見下ろすと、その延長線上に客席があるので、「向こうから視られている」みたいな違和感があって……。
この違和感は意図されたものなのかどうなのか?と、観ている間中ずーっと気になっていたんですよね。
再演版では、八百屋になった(しかも、横方向にも傾いているらしい)“通路”上で演技をする場面が多いので、出演者のみなさんは大変そうでした(初演では、セット手前の平らな部分がもっと広い)が、舞台効果の差は大きいと思うので、良かったなあ、と…って、そんなふうに思うのは私だけなんでしょうかねぇ。両方ご覧になっているみなさんのご意見は、いかがなものなのでしょうか。
…私が初演を観たのは、額縁の大きい青年館でしたので、バウの映像とはまたちょっとバランスが違っていたのかもしれません。
映像で観るよりもっと高くて、もっと遠かった印象でした。
やっぱり、初演もバウホールで観ていたら違ったのかもなぁ…。
などとあれこれ考えながら、
一応、感想をひととおり書き終わるまでは我慢、と思って、ジェレミーがクライドに駆け寄ってきた所で止めてみました(笑)。
しっかしトウコさん、若くて可愛くて良い声だぁ……(感動)
と言うわけで、今日のお題はジェレミー(凜城きら/真那春人)とビリー(花夏ゆりん/早花まこ)、そして、ジョーンズ(冴輝ちはや/彩風咲奈)。
本当に本当に本当にごめんなさい!!なんですが。
私、Aチームでは正直、ジェレミーはあんまり印象に残らなかったんですよね…(T T)。
Aチームは、とにかくボニーが痛々しくて、作品全体の痛みのすべてをボニーが引き受けていた印象があって。
ジェレミーの痛みや悩みは、相対的にですが、軽めに扱われていたような気がします…(←言い訳)。
凜城きらさんのジェレミーを観て、一番印象に残ったのは、“キレイで大人っぽいひとだなあ”。
トウコさんの、痛々しい美少年っぷりがかなり印象的だったので、大人っぽい、ちょっとおっとりした感じのジェレミーのキャラクターは意外でした。
ちょっとだけですけど、ジョーンズのキャラクターにかぶる感じもありましたし。
凜城さん自身の持ち味も、すごく「まとも」なものなんじゃないかと思います。さゆちゃんに通じる「まとも」さ。「リアル」な優しさ。新公などでも役がついている人なので、経験値も高いんでしょうね。きちんと男役らしい、良い声をしていましたし、達者な芝居だったと思います。
ただ、演出としては比較的普通の、健康的な人物像だったのが、私のツボにこなかった理由かな、と思います…(ごめんなさい)。
ジョーンズのお二人は、どちらも可愛かったです。
ハマコさんのジョーンズには、もう少しなんというか…見た目よりずっと子供っぽい子、というイメージを持っていたのですが、
Aチームの冴輝ちはやさんは、随分しっかりした感じでした。…まぁ、ジェレミーも大人っぽかったから、それに比べると凄く幼い感じでしたけど。……おかしいなあ、冴輝さんの方が上級生のはずなのに(笑)。
Bチームの彩風咲奈さんは、実際に観るまで、名前といい、プログラムの写真といい、花組の天宮菜生ちゃんみたいな小柄で可愛らしいタイプなのかな?と想像していたのですが。
……でかい(@ @)。
おとめによると、173cm、か。もっと大きい印象を受けましたね、舞台では。ジェレミー(同169cm)より頭一つ大きかった感じ。だから余計、ちゃきちゃきした小型犬ジェレミーが、自分よりでかくて、ちょっとゆっくりな大型犬ジョーンズの世話を焼いているのがなんともいえず微笑ましい(^ ^)。
…いや、あの、ジェレミーの真那さんも、そんなに小さくないんですけど、ね(汗)。
Aチームは、微妙にジェレミーの方が柄も大きいし、キャラクター的にもある程度の年齢差(ジェレミーの方が年上)を感じましたが、Bチームは同い年か、下手するとジェレミーの方がひとつふたつ下じゃない?という印象。
…おかしいなあ。学年は逆なのに(^ ^;ゞ
で、Bチームのジェレミー。真那春人くん。
……登場から痛いひとでした(T T)。
悪いことをしている自覚のひとかけらもない、子供。
明るい笑顔で、まっすぐにクライドを見詰める、キラキラした瞳の、目に痛い眩しさ。
クライドの歩く先にいちいち先回りして、ぐるぐる回っている、躾の良くない小犬。
クライドを後から追いかけるのじゃなく、その隣を歩きたいんだ!と、全身で叫んでいる、子供。
クライドと同じものを見ていた女(ボニー)と、
クライドが一緒に行きたかった女(アニス)、そして
連れて行きたくなかった、少年。
初演では、メスヴィン農場への小径を歩き去る二人を見送りながら、安蘭ジェレミーが泣きながら歌っていたはずの、歌。
惜別のレクイエム。
真那ジェレミーに、そんな歌は歌えない。
そんな余力のひとかけらも残っているはずもない、渾身の慟哭。
ついていくことが出来なかった自分。
彼らの見ているものが、視えなかった、自分。
彼らが自分を、見捨てたわけじゃない。
裏切られたわけじゃ、ない。
視えない自分が、
わからない自分が、
ついていけない自分が、
罪は自分自身にあるというのに、
どうして自分は、まだ息をしているんだ?
あの二人がいる所が俺の居場所だと思っていたのに、
二人の居る処が、俺の世界だ、と。
なのに、
なぜ空は落ちてこない?
なぜ世界は崩壊しない?
なぜ神のいかづちは自分の身体を真っ二つに裂かないのだろうか、と。
傍らに寄り添おうとするビリーの柔らかな存在感も、
今の彼にとっては何の意味もなくて。
真那くんは、経験不足のせいか、感情が高ぶるとコントロールできなくなってしまうのがすこーし目立ちました。
私が観たときには、もうだいぶ声が枯れていたけど、初日頃はもう少し声も出ていたのかしら?あまり喉が強そうじゃないのがちょっと心配。声も高いし。
特に、終盤、クライドたちと別れてビリーの所に戻ってからの芝居で、あちこち声がひっくり返っていたのが残念でした。
「ビリー、俺を売ったのか!?」と叫ぶところとか、せっかく良い芝居をしているのに、声で台無しになっていたのが……がんばれ〜っ!
そして、ビリー。
初演では紺野まひるちゃんが演じた、ジェレミーの(自称)恋人。
Aチームの花夏ゆりんちゃん、Bチームのきゃびぃ(早花まこ)。
どっちも良かったです。この二人、一年違いなんですよね。ジェレミーの二人より、ゆりんちゃんで3学年、きゃびぃで4学年、上。初演はまひるちゃんとトウコさんだから、……えーっと、5学年下?かな?まひるちゃんは学年の割に経験値の高い人だったので、それほどの年の差は感じませんでしたが。
ただ、いかんせん彼女は“包容力”とか“母性”みたいなものをどっかにおいてきたタイプの役者だったので(ものすごく可愛くて巧いのに…涙)、どちらかといえば「ウザい」キャラになっていた。そのため、ジェレミービリーの許に戻る心理にはちょっと納得し難い面があったのですが。
今回、ジェレミーを思い切って下級生にしたことで、ビリーの包容力がかなり出て、ラストの説得力が増していたと思いました。
「俺は、行き場所がなくて…」って言う台詞が、泣きつくようになっていたのが凄く印象的。
ゆりんちゃんは、とにかく可愛い!!
ちょっと手の置き場所に困っていた風だったのが気になりましたが、とにかく可愛いのと、台詞の声が柔らかくてきゃんきゃん叫んでいても煩くなかったのが良かったと思います。
きゃびぃは、
すいません、私は彼女に今の愛称がついた頃からのお気に入りなので、ちょっと贔屓目なんですが。
あの、切なくも痛々しい、そしてコントロールを喪いがちな真那ジェレミーと組んで、よくフォローしていたと思います。
役づくり自体を思い切って年上設定にしたのも正解だったかと。
「あんたを電気椅子に座らせたくないの!」と叫ぶ、迫力。
真那ジェレミーが、完全にぶっ飛んで叫び芝居に入ってしまうところを、きちんと抑えながら場面を作る、芝居力。
ゆりんちゃんときゃびぃは、ほんとに全然違うキャラクターでしたけど、特に「あたしって、ホントに…莫迦だ…」って台詞が痛かったなあ…。
ゆりんちゃんは幸せそうに、笑顔で。
…普通に、あんまり振り向いてくれない冷たい恋人に、珍しくキスされて舞い上がってる少女。
きゃびぃは、切なく、寂しげに。
…彼のキスに、言葉に、真心がないことを知っている女の溜息をひとつ。
それだけ“ビリー”の立ち位置が違ったんですよね、チームによって。
それがすなわち、作品におけるジェレミーの位置の違いであり、ボニーのキャラクターの違いだったのだ、と、思います。
ラストの、銃弾の雨の幻影の中、悲鳴を上げて駆け出そうとするジェレミーを、全身で引き留める強さも、ずいぶん違いましたね。
ともすればクライドたちについていこうとするジェレミーを、現世に引き留めようとする、きゃびぃビリーのリアルな存在感。
音もなく崩れ落ちた、真那ジェレミーのシルエット。
ジェレミーの“凍りついた朝”が、溶け出す日が来るのかどうか。
…凍りついた世界が動き出す、そんな朝が?
そんな朝が来ないことを、誰よりも良く知っているのは、
実は、ビリーなのかもしれない…
そんなふうに見えた、二人。
きゃびぃと、真那くん。
こんなに痛々しいコンビが、あるんですねぇ。
…荻田さんって、ホントに酷いひとなんじゃないか…?
.
雪組バウホール公演「凍てついた明日」について語るのは、とりあえず今日で一段落つけたい…。
と、思いつつ、その前に一言だけ。
まっつ(未涼亜希)、みりお(明日海りお)、みっしょん(美翔かずき)、お誕生日おめでとうございます〜!
……なんか、私の好きな人ってかに座が多いような気がするんですが…何か共通点とかあるのでしょうかねぇ……?
さて。
初演と一番“違う役”になっていたのは、(涼花)リサちゃんのネルと、キタロウ(緒月遠麻)のテッドでした。
彼ら二人は、初演ではただの「クライドを取り巻く二人」だったのに、再演ではアニスやジェレミーと同じ位置に居たので。
テッドは“なれなかったクライド”であり、“クライドになれなかった”男。
ネルは“バロウ家の女”であり、「どうして変わってくれなかったの!?」と責める権利を持っていた、女。
「幼馴染でした」
作品の、第一声。それが、テッドの回想の言葉であったこと。
「弟は、大それた悪人なんかじゃないんです」
「何も特別だったわけじゃない」
「良い奴なんだ…」
「神様、ちょっとした間違いなんです…」
普通の男だった。
可愛い弟だった。
親友だった。
そして、
…愛して、いました…。
ネルもテッドも、AチームとBチームでそんなに大きな違いはなかったと思います。基本的に役替りのないクライド・カミー・フランクくらいしか接点のない役ですから、当然と言えば当然ですが。
キタロウのテッドは、本当に可哀相な男でした。
幼馴染を、さりげなく庇って、守ろうとして、結局何一つ守れなかった男。
ラストの佇まいの胸を打つ寂しさ。
あまり笑顔を見せない役でしたが、ああいう、熱いものを胸に収めて、たった一人で立っている姿が似合う男ですよね、キタロウって(惚)。ステキでしたー!!
ネルは、ホントに何もかも良かったんですけど。
私はやっぱり、花束を渡す場面が好きです。
万感の思いをこめて、弟に花束を渡す、姉。
「ボニーに、愛する人に、渡してあげて?」
クライドの傍らを通り過ぎ、すれ違う、青い服の幻影。
「アニス、花を贈るよ。…お祝いの、花束を」
星空の下で、一緒に歩いてくれた女に花束を差し出す、クライド。
…みなこボニーは、左手(舞台奥)で受け取り、見ようともしないでそのまま落としてました。
さゆボニーは、右手で受け取って、一度じっとみつめてからそのまま落としたんですよね。
ぐんボニーの、肩をすくめて鮮やかに投げ捨てていた印象が強くて、みなこちゃんのさりげない「なかったことに」する態度に驚きましたが。
さゆちゃんの、欲しい花束じゃない事実をかみ締めるような一瞬の間が、好きです。
ネルの思いを受け止めて、でも受け取らない。そんな、想いが。
三役をこなした、ハマコさん。
さすが。と、そうとしか言いようのない芝居力。
初演の風早さんの役者ぶりもしみじみと素晴らしかったけど、ハマコさんの迫力も凄かった。ビリーを捕えてジェレミーを脅しつける場面とか、テッドを責める場面とか、マジ怖かったです。
しかし。
ラストシーンの歌を聞きながら。
透明感のあるオーディエンス(白渚さん、雛月さん)の歌にかぶせていくドラマティックで重厚なハマコさんの声に聴きほれながら。
ハマコさんは、もう、ストレートな色の薄い歌は歌えないのかな、と思いました…。
レイモンドと、メアリー。
AチームもBチームでも、劇中での自分の役割を完璧に果たしていたコンビ。
コマちゃんって芝居できるんだなあ。
“悪人”の役のために、目許をかなりキツ目に作りこんでいて、どっかでみたような貌になっていました。ステキだった(はぁと)
別に息抜き役ではないので、あんまりやりすぎてはいけないんですけど、元々とても良い声なので、「ハニーっ!」というテンションの高い声でも不快にならなかったのは流石でした。
ラストの悲しさは、この物語の登場人物全員の中でもピカ一ですよね。初演よりあっさり目の死に様だったと思うのですが、とても心に残りました。
あまりにも下級生なメアリーたちを、よく導いて作品のレベルをあげていたと思います。お疲れさまでした!
Aチームメアリーの舞羽さんは、本当に可愛いうえに、芝居もものすごく良かったです。メアリー向きの役者なんでしょうね。なんて可愛いのかしら、どのへんの学年なのかしら、と思いながら終幕まで観て、フィナーレの並びに仰天したことは昨日も書きましたが。
歌はともかく、台詞声の良さに感動しました。泣き叫んでも喧しくなくて、可愛い(はぁと)。
これからの活躍が、とても楽しみです。
テッドの部下の、ボブ。
……、初演はしいちゃんだったもんで、私の中では「にこにこしてるだけの無能者」に分類されていたんですけど(汗)(しいちゃんファンの方ごめんなさい)(いや、彼女のスタイルの良さには釘付けでしたが)。
Aチームの梓晴輝さんも、Bチームの朝風れいさんも、めっちゃくちゃ強面で、有能そうで、ものすごくカッコよかったです。
前半は優秀なテッドの下について嬉しそうで、“尊敬する先輩”って感じなのに、後半になって、だんだん壊れていくテッドに焦れていく様子が、すごく丁寧に演出されていたと思いました。
Aチームは、どちらかといえば、煮え切らないテッドを庇って、“尊敬する先輩が本来の姿を取り戻すまで、俺が守るんだ!”的な気合を感じました。
Bチームは、後半は完全にテッドを見下している感じでしたね。朝風さんの、どちらかといえば冷酷な印象の美貌が、役柄に映えていたと思います。
どっちも好きだ(はぁと)
ただ。
朝風さんの声は素晴らしいと思うし、一幕半ばで、レクイエムを一曲、丸々歌いきるだけの技術も表現力も持っていることは承知の上で、あえて言いますが。
……その歌、ボブが歌うのはおかしいだろう…?
あの場面での朝風さんは、あくまでもボブではなくオーディエンスの一人であることはわかっているのですが(T T)、でもでも、やっぱりおかしいよ…。
ダイナーの店主と、シュミット保安官の、香音有希さん。
ちょっとともちん系?大きくてかっこいいので、群舞にいても目立っちゃってましたが(^ ^)。
ボニーを嘗め回すように見る目つきとか、意外と細かい芝居をする人だなあ、と。声がもう少し低いと、迫力も増すでしょうし、良い役者になりそう♪
他にも、ブランチが文句なく素晴らしかった千風カレンさんとか、ちょこちょこ小さな役がついていた透真かずきさんとか、達者な芝居で目立っていた悠月れなちゃんとか、「テレビで見たより、ボニーはキレイでした…」と万感こめてコメントしていた詩風翠さんの美貌とか、どこに居ても目立っていた凰華れのさんのスタイルとか……
言い出せばきりがないくらい、巧い人ぞろいで。
おかげさまで、雪組下級生もかなり覚えることができました(幸)。
次回の大劇場公演が、楽しみです♪♪
この作品の舞台は、アメリカ中西部。
その中でも、「ダラス」という街、この「どうしようもない街」「まともな男のいない街」という印象が、この作品の根底に流れていますよね。
私が好きなヤングノベルの某シリーズには、全然違う土地ですけれども、「そこに生まれて育ったばっかりに、まともな道を歩くことができない」と思い込んでいる男が出てきます。
彼は、犯罪者を輩出し、「檻に入る以外の方法でここを出て行くことはできない」と言われた土地を、ひょんなことで知り合った人物によって救い出されて東京へ来て、そこで愛する人と出会うのですが。
この物語も、カミーが繰り返し呟くように、「悪いのはすべて、この時代とこの土地」なのだ、と思い込もうとしたことが、全ての悲劇の発端だったんじゃないのか、と思います。
生まれた土地ではないにせよ、育った街を愛せない人々。故郷喪失者。それは、生きるうえでの“鑑”が無い人たちなのだと思うのです。
ここに暮らしているんだから、ここなんだから仕方がない。
その赦しが、辛く面倒な「まともな道」を歩もうとする気力を奪った。
アニスと共に歩んでいける“光の道”を、怠惰の中で諦めてしまった、それがクライドの罪。でも、「ダラスだから、仕方が無い」という皆の認識も、それを助長したことは事実で。
ネルやテッドが踏み出した階段を、クライドは登ろうとはしない。
それは、個性なのか、守るべきものが彼にはなかったからなのか?
アニスを守ろう、と、
アニスを守るのは俺だけなんだ、と、
そう思わなかったのは…それが彼の個性だったから?
それとも?
…それとも、同じ風景を視ている人を、無意識のうちに探していたのか?
アニスではなく?
「あんたはあの時、俺を助けてくれたじゃないか」
「…誰だってそうする」
「他の誰かじゃない!!…あんただったんだ」
という会話と、
「誰でも良かった。あなたじゃなくても」
「誰でも良かった。…でも、君だったんだ」
という会話の、痛み。
故郷を持たない男と女が、お互いの中に、“還るべき処”を見出した、瞬間の。
そして。
後の方の会話を聞いているジェレミーがどんな貌をしていたのかは、(目が二個しかないので)観ることはできなかったのですが。
……想像するだけで、キリキリと胸が痛む…。
テルくんって、芝居が巧いと思ったことは一度もないんですけど、今回は本当に嵌り役でした。
凰稀かなめが、そのまんま何も飾らずに「クライド・バロウ」として舞台に立っていた。
彼をクライドに配しただけで、役の心象風景の表現は、格段に楽になったはず。
たとえば。正直、芝居の巧拙でいったらキタロウの方がテルくんよりずっと巧いと思うのですが(ごめんなさい)、この役をキタロウがやってもうまくいかなかっただろう、と。キタロウのテッドが良すぎたのもありますが、やっぱり初演と同じ轍をふんだんじゃないかな、と。
とにかく、この「凍てついた明日」という作品でクライド役を演じるにあたって、必要なものは「立ち姿の美しさ」と「未熟さ」であった、ということ。
タータンさんに何の不足があるのではなく、ただ、熟して満ち足りた男役には決して演じることのできない役というものがある、そういうことなのだろう、と思ったのです。
テルくんが演じたことで、この「凍てついた明日」という作品は一つの結論が出たのかな、と思いました。再演してくださって、本当に良かったと思います。
テルくんの、そして彼と共に闘い抜いた27名(+専科2名)の、
今後の更なる活躍と幸せを、ねがってやみません。
.
と、思いつつ、その前に一言だけ。
まっつ(未涼亜希)、みりお(明日海りお)、みっしょん(美翔かずき)、お誕生日おめでとうございます〜!
……なんか、私の好きな人ってかに座が多いような気がするんですが…何か共通点とかあるのでしょうかねぇ……?
さて。
初演と一番“違う役”になっていたのは、(涼花)リサちゃんのネルと、キタロウ(緒月遠麻)のテッドでした。
彼ら二人は、初演ではただの「クライドを取り巻く二人」だったのに、再演ではアニスやジェレミーと同じ位置に居たので。
テッドは“なれなかったクライド”であり、“クライドになれなかった”男。
ネルは“バロウ家の女”であり、「どうして変わってくれなかったの!?」と責める権利を持っていた、女。
「幼馴染でした」
作品の、第一声。それが、テッドの回想の言葉であったこと。
「弟は、大それた悪人なんかじゃないんです」
「何も特別だったわけじゃない」
「良い奴なんだ…」
「神様、ちょっとした間違いなんです…」
普通の男だった。
可愛い弟だった。
親友だった。
そして、
…愛して、いました…。
ネルもテッドも、AチームとBチームでそんなに大きな違いはなかったと思います。基本的に役替りのないクライド・カミー・フランクくらいしか接点のない役ですから、当然と言えば当然ですが。
キタロウのテッドは、本当に可哀相な男でした。
幼馴染を、さりげなく庇って、守ろうとして、結局何一つ守れなかった男。
ラストの佇まいの胸を打つ寂しさ。
あまり笑顔を見せない役でしたが、ああいう、熱いものを胸に収めて、たった一人で立っている姿が似合う男ですよね、キタロウって(惚)。ステキでしたー!!
ネルは、ホントに何もかも良かったんですけど。
私はやっぱり、花束を渡す場面が好きです。
万感の思いをこめて、弟に花束を渡す、姉。
「ボニーに、愛する人に、渡してあげて?」
クライドの傍らを通り過ぎ、すれ違う、青い服の幻影。
「アニス、花を贈るよ。…お祝いの、花束を」
星空の下で、一緒に歩いてくれた女に花束を差し出す、クライド。
…みなこボニーは、左手(舞台奥)で受け取り、見ようともしないでそのまま落としてました。
さゆボニーは、右手で受け取って、一度じっとみつめてからそのまま落としたんですよね。
ぐんボニーの、肩をすくめて鮮やかに投げ捨てていた印象が強くて、みなこちゃんのさりげない「なかったことに」する態度に驚きましたが。
さゆちゃんの、欲しい花束じゃない事実をかみ締めるような一瞬の間が、好きです。
ネルの思いを受け止めて、でも受け取らない。そんな、想いが。
三役をこなした、ハマコさん。
さすが。と、そうとしか言いようのない芝居力。
初演の風早さんの役者ぶりもしみじみと素晴らしかったけど、ハマコさんの迫力も凄かった。ビリーを捕えてジェレミーを脅しつける場面とか、テッドを責める場面とか、マジ怖かったです。
しかし。
ラストシーンの歌を聞きながら。
透明感のあるオーディエンス(白渚さん、雛月さん)の歌にかぶせていくドラマティックで重厚なハマコさんの声に聴きほれながら。
ハマコさんは、もう、ストレートな色の薄い歌は歌えないのかな、と思いました…。
レイモンドと、メアリー。
AチームもBチームでも、劇中での自分の役割を完璧に果たしていたコンビ。
コマちゃんって芝居できるんだなあ。
“悪人”の役のために、目許をかなりキツ目に作りこんでいて、どっかでみたような貌になっていました。ステキだった(はぁと)
別に息抜き役ではないので、あんまりやりすぎてはいけないんですけど、元々とても良い声なので、「ハニーっ!」というテンションの高い声でも不快にならなかったのは流石でした。
ラストの悲しさは、この物語の登場人物全員の中でもピカ一ですよね。初演よりあっさり目の死に様だったと思うのですが、とても心に残りました。
あまりにも下級生なメアリーたちを、よく導いて作品のレベルをあげていたと思います。お疲れさまでした!
Aチームメアリーの舞羽さんは、本当に可愛いうえに、芝居もものすごく良かったです。メアリー向きの役者なんでしょうね。なんて可愛いのかしら、どのへんの学年なのかしら、と思いながら終幕まで観て、フィナーレの並びに仰天したことは昨日も書きましたが。
歌はともかく、台詞声の良さに感動しました。泣き叫んでも喧しくなくて、可愛い(はぁと)。
これからの活躍が、とても楽しみです。
テッドの部下の、ボブ。
……、初演はしいちゃんだったもんで、私の中では「にこにこしてるだけの無能者」に分類されていたんですけど(汗)(しいちゃんファンの方ごめんなさい)(いや、彼女のスタイルの良さには釘付けでしたが)。
Aチームの梓晴輝さんも、Bチームの朝風れいさんも、めっちゃくちゃ強面で、有能そうで、ものすごくカッコよかったです。
前半は優秀なテッドの下について嬉しそうで、“尊敬する先輩”って感じなのに、後半になって、だんだん壊れていくテッドに焦れていく様子が、すごく丁寧に演出されていたと思いました。
Aチームは、どちらかといえば、煮え切らないテッドを庇って、“尊敬する先輩が本来の姿を取り戻すまで、俺が守るんだ!”的な気合を感じました。
Bチームは、後半は完全にテッドを見下している感じでしたね。朝風さんの、どちらかといえば冷酷な印象の美貌が、役柄に映えていたと思います。
どっちも好きだ(はぁと)
ただ。
朝風さんの声は素晴らしいと思うし、一幕半ばで、レクイエムを一曲、丸々歌いきるだけの技術も表現力も持っていることは承知の上で、あえて言いますが。
……その歌、ボブが歌うのはおかしいだろう…?
あの場面での朝風さんは、あくまでもボブではなくオーディエンスの一人であることはわかっているのですが(T T)、でもでも、やっぱりおかしいよ…。
ダイナーの店主と、シュミット保安官の、香音有希さん。
ちょっとともちん系?大きくてかっこいいので、群舞にいても目立っちゃってましたが(^ ^)。
ボニーを嘗め回すように見る目つきとか、意外と細かい芝居をする人だなあ、と。声がもう少し低いと、迫力も増すでしょうし、良い役者になりそう♪
他にも、ブランチが文句なく素晴らしかった千風カレンさんとか、ちょこちょこ小さな役がついていた透真かずきさんとか、達者な芝居で目立っていた悠月れなちゃんとか、「テレビで見たより、ボニーはキレイでした…」と万感こめてコメントしていた詩風翠さんの美貌とか、どこに居ても目立っていた凰華れのさんのスタイルとか……
言い出せばきりがないくらい、巧い人ぞろいで。
おかげさまで、雪組下級生もかなり覚えることができました(幸)。
次回の大劇場公演が、楽しみです♪♪
この作品の舞台は、アメリカ中西部。
その中でも、「ダラス」という街、この「どうしようもない街」「まともな男のいない街」という印象が、この作品の根底に流れていますよね。
私が好きなヤングノベルの某シリーズには、全然違う土地ですけれども、「そこに生まれて育ったばっかりに、まともな道を歩くことができない」と思い込んでいる男が出てきます。
彼は、犯罪者を輩出し、「檻に入る以外の方法でここを出て行くことはできない」と言われた土地を、ひょんなことで知り合った人物によって救い出されて東京へ来て、そこで愛する人と出会うのですが。
この物語も、カミーが繰り返し呟くように、「悪いのはすべて、この時代とこの土地」なのだ、と思い込もうとしたことが、全ての悲劇の発端だったんじゃないのか、と思います。
生まれた土地ではないにせよ、育った街を愛せない人々。故郷喪失者。それは、生きるうえでの“鑑”が無い人たちなのだと思うのです。
ここに暮らしているんだから、ここなんだから仕方がない。
その赦しが、辛く面倒な「まともな道」を歩もうとする気力を奪った。
アニスと共に歩んでいける“光の道”を、怠惰の中で諦めてしまった、それがクライドの罪。でも、「ダラスだから、仕方が無い」という皆の認識も、それを助長したことは事実で。
ネルやテッドが踏み出した階段を、クライドは登ろうとはしない。
それは、個性なのか、守るべきものが彼にはなかったからなのか?
アニスを守ろう、と、
アニスを守るのは俺だけなんだ、と、
そう思わなかったのは…それが彼の個性だったから?
それとも?
…それとも、同じ風景を視ている人を、無意識のうちに探していたのか?
アニスではなく?
「あんたはあの時、俺を助けてくれたじゃないか」
「…誰だってそうする」
「他の誰かじゃない!!…あんただったんだ」
という会話と、
「誰でも良かった。あなたじゃなくても」
「誰でも良かった。…でも、君だったんだ」
という会話の、痛み。
故郷を持たない男と女が、お互いの中に、“還るべき処”を見出した、瞬間の。
そして。
後の方の会話を聞いているジェレミーがどんな貌をしていたのかは、(目が二個しかないので)観ることはできなかったのですが。
……想像するだけで、キリキリと胸が痛む…。
テルくんって、芝居が巧いと思ったことは一度もないんですけど、今回は本当に嵌り役でした。
凰稀かなめが、そのまんま何も飾らずに「クライド・バロウ」として舞台に立っていた。
彼をクライドに配しただけで、役の心象風景の表現は、格段に楽になったはず。
たとえば。正直、芝居の巧拙でいったらキタロウの方がテルくんよりずっと巧いと思うのですが(ごめんなさい)、この役をキタロウがやってもうまくいかなかっただろう、と。キタロウのテッドが良すぎたのもありますが、やっぱり初演と同じ轍をふんだんじゃないかな、と。
とにかく、この「凍てついた明日」という作品でクライド役を演じるにあたって、必要なものは「立ち姿の美しさ」と「未熟さ」であった、ということ。
タータンさんに何の不足があるのではなく、ただ、熟して満ち足りた男役には決して演じることのできない役というものがある、そういうことなのだろう、と思ったのです。
テルくんが演じたことで、この「凍てついた明日」という作品は一つの結論が出たのかな、と思いました。再演してくださって、本当に良かったと思います。
テルくんの、そして彼と共に闘い抜いた27名(+専科2名)の、
今後の更なる活躍と幸せを、ねがってやみません。
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雪組の柊巴さんと山科愛さんが東宝劇場千秋楽で、
そして、宙組の暁郷さんがバウホール公演千秋楽で卒業されることが、発表されました。
……(泣)。
らぎちゃんとしなちゃんは、正塚さん&荻田さんのゴールデンコンビ。
GOくんは、石田さん渾身の名作「殉情」の番頭役。
どちらも、きっとやりがいのある作品になることでしょう。
ファンとして、見送り甲斐のある舞台に、きっとなってくれるでしょう……。
そう、信じて。
らぎちゃん。
シナちゃん。
可愛い可愛い、大好きな85期も、もう研10。
新しい道を模索し始める時期なのでしょう、きっと。
残念だけど。
寂しいけれど。
でも、二人の決意を大切に受け止めなくっちゃ、と、理性はちゃんとわかってます。
笑顔で見送れるように、がんばります。
幸せな作品になりますように。
正塚さん、荻田さん、どうぞ二人を。
どうぞよろしくお願いいたします(願)。
本日付けで卒業された、4人の下級生も、新しい世界でがんばってくださいね。
それにしても、集合日付け、かぁ…。ファンは切ないだろうなあ(涙)。
そして、GO。
…宙バウって、別に今日が集合日なわけでもなんでもないですよね…?もう初日まで2週間くらいしかないし。
なぜ今日発表だったのかがよくわかりませんが。
期待していました。
ものすごく、これからの活躍を楽しみにしていました。
月組のまぐ(流輝一斗)、そして今回のGO。今研6の、89期。
なんで行ってしまうの。まだまだ、あなたたちは何もし遂げていないのに。
もっともっと大人になったあなたたちを、一人前の男役になった姿を、観てみたかった。
それは、どんなにか色っぽい、魅力的な姿だったろうか。
卒業なんてしないでよ、と思うのは、観客のエゴにすぎませんが。
でも、もう少しだけ観ていたかった。せめてあと1年、新公を卒業するまでくらい、は。
寂しいです。
切ないです。
悲しいです。
そして、……悔しいよ…
大好きならぎちゃんに、
シナちゃんに、
GOに、
それぞれのファンにとっても、
幸せな公演になりますように(祈)。
.
そして、宙組の暁郷さんがバウホール公演千秋楽で卒業されることが、発表されました。
……(泣)。
らぎちゃんとしなちゃんは、正塚さん&荻田さんのゴールデンコンビ。
GOくんは、石田さん渾身の名作「殉情」の番頭役。
どちらも、きっとやりがいのある作品になることでしょう。
ファンとして、見送り甲斐のある舞台に、きっとなってくれるでしょう……。
そう、信じて。
らぎちゃん。
シナちゃん。
可愛い可愛い、大好きな85期も、もう研10。
新しい道を模索し始める時期なのでしょう、きっと。
残念だけど。
寂しいけれど。
でも、二人の決意を大切に受け止めなくっちゃ、と、理性はちゃんとわかってます。
笑顔で見送れるように、がんばります。
幸せな作品になりますように。
正塚さん、荻田さん、どうぞ二人を。
どうぞよろしくお願いいたします(願)。
本日付けで卒業された、4人の下級生も、新しい世界でがんばってくださいね。
それにしても、集合日付け、かぁ…。ファンは切ないだろうなあ(涙)。
そして、GO。
…宙バウって、別に今日が集合日なわけでもなんでもないですよね…?もう初日まで2週間くらいしかないし。
なぜ今日発表だったのかがよくわかりませんが。
期待していました。
ものすごく、これからの活躍を楽しみにしていました。
月組のまぐ(流輝一斗)、そして今回のGO。今研6の、89期。
なんで行ってしまうの。まだまだ、あなたたちは何もし遂げていないのに。
もっともっと大人になったあなたたちを、一人前の男役になった姿を、観てみたかった。
それは、どんなにか色っぽい、魅力的な姿だったろうか。
卒業なんてしないでよ、と思うのは、観客のエゴにすぎませんが。
でも、もう少しだけ観ていたかった。せめてあと1年、新公を卒業するまでくらい、は。
寂しいです。
切ないです。
悲しいです。
そして、……悔しいよ…
大好きならぎちゃんに、
シナちゃんに、
GOに、
それぞれのファンにとっても、
幸せな公演になりますように(祈)。
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