東宝劇場月組新人公演「ME AND MY GIRL」。

書きたいことが多すぎて、何から書くか迷ったので。
とりあえず、最初から(時系列に沿って)書いてみたいと思います。


プロローグの音楽が流れる中、幕があがると、そこはロンドン。
紳士淑女が歌いながら車に乗り込み、ヘアフォード家へ向かう。

ヘアフォード邸では、おりしも大事件が…。という、お芝居の立ち上がり。



へフォード邸へ向かう紳士淑女のみなさまは、みんな愉しそうでした。パートナーと喋ったり、キスしたり、隣の人と肩を組んでみたり、“夢見る夢子さん”してみたり。ホント小芝居細かいなあ月組。
観てる時は全員の立ち位置をチェックしてたんだけどなぁ、覚えてませんごめんなさい。みっしょん(美翔かずき)がさりげなーく肩を抱いていたパートナーが誰かさえ覚えてない。……困


ジェラルド(紫門ゆりや)
可愛い!
「パリの空よりも高く」新公のジャンが印象的だった人ですが、今回も本当に嵌り役。この場面は、ジェラルドにしては比較的しっかりした雰囲気で歌い継ぐところですが、声もよく出ていたし、緊張してはいたけど、がんばってました。
あの微妙な衣装が、とても良い感じにヘタレて似合っていたのは、褒めていいのかな?(^ ^)。可愛かったぞ(小さな声)


ジャッキー(蘭乃はな)
ここではあまり目立たず。ちょっと着こなしの難しい衣装でしたね。本役の(城咲)あいちゃんも、オープニングは苦戦していたような…。
歌は思ったよりは良かったです(期待値低すぎ?)逆に、もっと舞台度胸のある人だと思っていたのに、案外緊張していたような。さすがに、これだけの大役となると萎縮しちゃうのかもしれませんね。


ヘザーセット(華央あみり)
出てくるだけでうっとりと見惚れてしまうほど格好いい!本当に素敵だったな〜っ(*^ ^*)!


バターズビー卿(沢希理寿)とその夫人(紗蘭えりか)
本役のガチャ(一色瑠加)とすずな(憧花ゆりの)のコンビに比べて、落ち着き感のあるご夫婦でした。「息子が!」と言われた時の驚き方とか、登場したビルに対する“驚愕してはいるけれども、嫌がってはいない”雰囲気が良かったと思います。
目立たないけど、巧い!!

えりかちゃんの、さりげなーく旦那を尻にしいてるっぷりに爆笑し、
理寿ちゃんのさりげなーい優しさと情けなさにほっこりして。
「イギリスの上流階級」の暢気さと責任感と、そして懐の深さ。
ビルを受け入れ、サリーを受け入れる彼らの度量とマリアに逆らえない情けなさ。
なにか、いてくれるだけで幸せな気分にしてくれる二人でした。なにげに出番が多いのが嬉しい。美男美女だしね♪


ジャスパー卿(彩央寿音)
すっごい可愛いおじいちゃん!間の取り方が抜群ですね。この場面じゃないけど、二幕のサリーのソロ(「顎で受け止めて」)が無かったのは返す返すも残念かも…。いえ、サリーのソロが無かったのは齋藤さんの(しずくちゃんへの)温情だと思うし、きっしーが上手いことはよく知っているので今更別に勉強しなくたっていいんですけど、単純に一人の観客として、あの場面のジャスパー卿をきっしーで観たいだけです(笑)。

…ギャツビーって、このあたりの芸達者な下級生たちを使いきれるほど役があるんでしょうか…役不足だったら(多分不足するだろう)さびしいなぁ…。


パーチェスター(五十鈴ひかり)
この場面は、パーチェスターの一番の見せ場「お屋敷の弁護士」がフルである場面ですが。たぶん(←確信なくてすみません)ちょっと短くなってたと思います。
しかし、そんなことでは誤魔化せない上手さ。落ち着いた芝居と見事な歌。聴けてよかったです。博多でもパーチェスターしてくれるといいなあ…。ま、それは無理でも、とりあえずご活躍、期待しています。
(本役のマヤさんは雪組大劇場公演の出演が発表されましたねー。これも楽しみ!です)


ジョン卿(流輝一斗)
かっこいい!トレンチコートがあんなに似合うなんて〜っ。
「腰が痛む」お年、にしてはちょっと若くてシャープ過ぎるんですけど、それでも「お屋敷の弁護士」で踊っているうちに腰が痛くなる芝居はちゃんとしていたところが、ある意味すごく可愛かったです。
ビルに時計を取られて、びっくりして取り返すときのあせりようとか、一度でなく2度も三度も同じ目にあっておきながら、一向に態度が変わらないあたりも自然でした。

それにしても、マリアも若くて美人なので、お二人ホントお似合いでした(*^ ^*)。告白シーン観たかったなあ…。
っていうか、何故卒業するのかと……(泣)。


ビル(明日海りお)。
いやぁ、登場時のガニ股っぷりから、首をすくめて落ち着き無く右、左と眼を動かす様子、そして身体の両脇におさまらず、あちこちと動き続ける手先まで、本当によくやってました。巧いなぁ…。本役の麻子さんも、このあたりの技術面はすごいんですけど、まだ若いのにみりおくんもすごいです!

しかも、やりすぎてないところがいかにも月組(はぁと)。
台詞を喋っているのではなく、ちゃんと“ビルとして”受け答えして、ハプニングにも対応していたのが嬉しいなぁ、と。
……贔屓目で痛くてすみません(汗)。


マリア(彩星りおん)
美しい貴族の奥方、っていう雰囲気がありありで、ホントに素晴らしかった!この場面では、滔々と事情を話して親戚たちを黙らせたかと思えば、逆にビルとの会話では言葉に詰まったり、と感情のふり幅の大きい場面なので、面白かったんじゃないでしょうか。
“きちん”とした雰囲気で奥方やっているときも魅力的でしたが、一番可愛かったのはビルのソロの勢いに押されて、蘭ちゃん&えりかちゃんと舞台の上手側に追いやられ、3人でコメディタッチなダンス(?)をするところも、まるっきり蘭ちゃんと同い年の“若い娘”で、めっちゃくちゃ可愛かったです。
ただ、「ファンシー・ダンス」の「チャンピオン」の場面なんかでもメチャクチャ表情豊かに顔芸でお芝居しまくりで、それがとても魅力的だったのですが、マリアはさすがに“上流階級の奥方”なんだから、もう少し表情は消し気味でも良かったかもしれませんね…(元々の表情が豊か過ぎるので)


サリー(羽桜しずく)
一晩たって、ありありと思い出す。けなげで必死で、ビルのことしか考えていない、ビルのためになることしかしない、可愛い少女。私は彼女のサリーが本当に大好きです。

貴族的な美貌だから、本公演では着飾って立っているだけで貴族に見える姫役者。でも、サリーを演じるとなれば、きちんと“市場で魚を売る無教養な娘”を表現できるんですね。何が違うわけでもなく、ただ“サリーになった”だけのことで。
星組時代、心はわかっていても表現の技術が追いついていなくて、なのに美人だから飾っとけ系の役がついてしまったりして、可哀相だなあと思っていたのですが…がんばったんでしょうね。「サリー」と出会えて、このタイミングで月組に組替になって、よかったんじゃないかと思います(*^ ^*)。
(…「シークレットハンター」の新公を観た身には、成長振りに涙が出そうです…一年前とは声が全く違う!感心)



仲買人は、響れおな・瑞羽奏都・貴千碧・千海華蘭・輝城みつるの5人。
響くんは相変わらずの可愛い笑顔でしたけど、ああいうキチッとしたスーツを着ると、案外普通に有能なビジネスマンに見えますね。スタイルはそんなに良いと思ったことなかったんですが、よく似合ってて男前でした。
みづき(瑞羽奏都)ちゃんは、あまりにも髭が似合いすぎで、ダンディさにびっくり。蘭ちゃんを持ち上げるところも軽々とやってました。スタイルいいよねー。
まん(貴千碧)ちゃんがまた、渋くてかっこいい!スーツの似合いようはダントツだったかもしれません。ついでにちょっとあやしげーな感じもGOOD。
千海華蘭ちゃんは、丸顔童顔でしかも首が長くなで肩なので、スーツの中で泳いでた感じが少しありました。補正はまだまだ工夫の余地あり。でも、ちょっと新入社員っぽかったけど就職活動中には見えなかったよ。だから大丈夫(←何がだ)
輝城みつるくんはダンス安定してますねー。回りも全員ダンサーなのに、なんか目を惹きました。

本役は結構個性ばらばらなメンバーですけど、新公は5人とも割りと可愛いタイプで揃ってましたね。ジャッキーの蘭ちゃんが、またうっとりするほどキュートなので、場面そのものが物凄く可愛い場面になってました(^ ^)。
蘭ちゃん、男達にちやほやされるアイドル、って図がよく似合ってたなあ☆



この場面では召使やメイドさんたちの顔があまりよく見えないのですが(場面転換のときしか観る暇がないので)、とりあえずるうちゃんがいたことに仰天しました(笑)。そりゃー確かに一幕暇ですけど。メイドさんたちでは、「Hollywood Lover」に出演していた真凜カンナちゃんがちょうど眼に入りました。やっぱ可愛いよね〜(*^ ^*)。
甲冑は美泉儷。なんとなく、「けっ!」という感じで歩いていくのが良かったです。っていうか、その瞬間のサリーが最高に可愛かった!!!


ここまでで、やっと、第一場終了\(^o^)/。
調理場から先は、次の機会に。