明けましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。



……と書いた年賀状を、12月30日の深夜に郵便局へ持っていってから、1月2日の夜中である今までに、3日間が過ぎました。
私の年賀状は、今頃どのへんを彷徨っているのでしょうか。
なんて、この日記をご存じの方にはほとんど年賀状書いていないので(←本当に申し訳ない)、ここで書いても誰にもわからないと思うのですが(^ ^;ゞ
仕事の関係でかなり遠方の方にも出しているんですが、鏡びらきの前に着くかしら(弱気)



この3日間に、「70時間で70年分の人生を……」という台詞を二回聴き、その度に、この一年、というか、年末年始の濃さを思い出して深くうなずいておりました。
祐飛さんもタカラヅカスペシャルで仰ってましたが、仕事関係でも、祐飛さんや宝塚関係でも、そしてまたプライベートで(←この日記における猫のプライベートって何?)でも、「三年分くらいの」濃さのあった一年でした。

年末にもまたいろんなことがあったりして、なんだか物凄くやることがたくさんあって凄まじい年末年始だったのですが、まあ、人生なるようになるものなんですねえ~!(←いや、ロベルトのあのモノローグは、断じてそういう意味ではない筈…)
元旦から一緒に過ごしていただいた方はご存知のとおり、なんだか年始早々いろんなことがありましたが、「何があっても最終的にはなるようになる」を座右の銘に、2011年もなんとか元気に走り抜けたいと思っております。





さて。
元旦には更新できませんでしたが、東京では十年ぶりとなった、元旦初日の日比谷・東京宝塚劇場に行って参りました。


十年前は、私はまだ祐飛さんのファンになってから日が浅く、仲の良い宝塚仲間もなく、一人でゲリラ的に日比谷に行ったり、遠征したり、入り出のギャラリーをしたりしていたのですが。
2001年の元旦は、日比谷近辺で行われた某カウントダウンイベントに参加して、そのままそちらの仲間たちと徹夜で呑み明かした後、ボーーーーーッとした頭で新・東京宝塚劇場のこけら落とし記念イベント(?)みたいなのに参加したことを、今でも鮮明に覚えています。


初日公演を観ることはできませんでしたが、マミさん(真琴つばさ)の卒業公演でもあったので、漠然と「いったい何時まで私は宝塚ファンでいるだろう……」と思っていたのでした。

まさか十年も同じ人のファンでいるとは、っていうか、十年も同じ人が宝塚に居続けてくれるなんて露ほども思ってなかったよ!!

十年前、カウントダウンイベントに参加した方のジャンルからは、すっかり心が離れてしまったというのに、なぁ……(しみじみ)。





新東京宝塚劇場 十周年記念公演の元旦初日には、宙組組長とトップコンビによる新春口上がついていました。
どんな形でやるのかなー?と思いながら、ごくごく気軽に幕開けを待っていたとき。

客電が消えるよりも早く、流れてきた音楽。
「いますみれ花咲く」の大コーラス。


……新年早々、いきなり泣きました(^ ^;ゞ
あまりにも懐かしくて、感慨深くて、いろんなものが蘇り過ぎて。

すっかり忘れたつもりでいた十年前の自分が、いきなり心の正面に落ちてきた、、、
そんな心持ち。

もう十年が過ぎたんだ、という感慨、
たった十年なんだ、という感慨、
まさか十年も、という感慨、
そして、なんと十年で、という感慨。



こんなことを言ったら、祐飛さんの本当のファンの方には怒られてしまうかもしれませんが。
私、本当に「可能性」とか「夢」という形でさえ、祐飛さんがトップになることを夢想したことさえなかったんですよね……。

まして、十年前、ですよ。
あと一年居てくれるか、二年も観続けることができるのか、三年後に祐飛さんの男役姿を観るのは夢のまた夢なのか、、、
そんな焦燥感の中で過ごしていたあの頃。


あの日から十年が過ぎて、今、新東京宝塚劇場の真中に、祐飛さんが立っている。
祐飛さんが立って、「いますみれ花咲く」のコーラスを背に受けている。


夢に視たことさえなかった光景。
夢想することさえできなかった、遠い幻。


三人お揃いの緑の袴で、立ったまま、ほんの数分程度の短い口上でしたが。
その間中、本当に大袈裟でなく涙が止まりませんでした。



着替えやセットの準備のために5分間の休憩をはさんで、「誰がために鐘は鳴る」が始まりました。
袴から洋服への着替えが5分以内に終わるんだ(@ @)プロだなあ!と思ったりしたことはおいといて。


白い服に着替えて、センター大セリの上に板ツキ登場する祐飛さんを観て、5分の休憩の間になんとか止めた涙が、またぼろぼろと。




いつか祐飛さんも、白い服を着るのでしょう。
それは、そんなに遠い日のことではないのでしょうけれども。

3日間で70年分の人生を生きることが可能なら、
一年で10年分の応援をすることなどたやすいことなのかもしれません。



いろんな覚悟があった十年前の自分を思い出して。
あらためていま、永遠ではないこの時を、精一杯に生きなくてはいけないんだな、と思ったのでした。






そんな気持ちで始まった、2011年。

音月桂さん、大劇場お披露目おめでとうございます!
そして、雪組&雪組ファンの皆さま、宙組&宙組ファンの皆さま、
初日おめでとうございます(はぁと)。



祐飛さんにとって、そして、この日記に登場したり読んでくださったりする全ての方にとって、健康で幸せな一年となりますように(祈)。



今年のお正月は、ある程度自分で御節料理というものを作るようになって以来、はじめてくらいに何にも作らなかったお正月でした……


とにかく年末が忙しかったのと、3日まで基本的に家では食事をしないスケジュールだったので、ホントに何もせず(汗)。
作ったのは子芋の煮物、田作り、柚子の味噌漬、、、以上!(@ @)
あと、御節ではないけど雑煮と田楽を作って、それだけです。
どうしても使いたい重箱(?)があったので、これでも多少はがんばったのですが……栗きんとんと黒豆、蓮根の煮物を作らなかった正月は、もう覚えてないくらい昔です。この三品は、買ってきたものが嫌いなので必ず作っていたのになあ。

……まあ、処々の事情によりダイエットしなくてはいけないので、わざわざ甘いモノを作らなくてもいいかな、とゆーのもあったのですが(^ ^;ゞ



で。
なんだか久しぶりに氷頭を食べたい!と思ったのですが、、、、、なんと、どこに行っても見つからない(涙)。
あれって普通の店には売ってないものなのでしょうか?普通の魚屋さんが開いている時間に買い物ができなかったので、近所のスーパーを全部回ったのですが、どこにもなかった(T T)。以前は暮れになると鮭の頭がごろごろと売られていたと思うんだけど、あれはスーパーではなかったのでしょうか………まさか、ほんの一欠けらの氷頭のために荒巻鮭を一匹買うわけにもいかないし(泣)
とりあえず、明日デパートにでも寄ってみようかと思っています。

っていうか、このパソコンで「ひず」が変換できないことに今ショックを受けているんですが、氷頭って一般的な食材ではないのでしょうか?鮭の頭(鼻?)先の軟骨なんですけど。軽く甘酢に漬けてなますに混ぜるたのが「氷頭なます」ですが、私はなますがあまり好きではないので、氷頭だけ漬けてそのまま食べちゃいます(^ ^)。生で食べていいものなのかどうかは知りません(^ ^)。




そういえば。
私のお正月の定番の話題は「お雑煮」です。
以前、この日記でも書いたことがありますが、地方ごと、ご家庭ごとにいろんなお雑煮があるのが面白いんですよね。
http://80646.diarynote.jp/200801032010590000/

よかったらみなさまのお雑煮がどんなものか、教えてください(^ ^)。



それにしても。
話は全然違うんですけど、この日記を書き始めて以来、祐飛さんは常に一月に公演をしていらっしゃるんですね………
2007年「パリの空よりも高く」(大劇場)
2008年「Hollywood Lover」(青年館)
2009年「太王四神記」(大劇場)
2010年「カサブランカ」(東宝)
2011年「誰がために鐘は鳴る」(東宝)

この中で、三が日に公演がなかったのは2008年のみ。
ちなみに2006年は1月末から星組さんの「ベルサイユのばら」に特別出演しており、本当に1月中に何の舞台にも立たなかったのは、2005年(2月の大劇場公演「エリザベート」に出演)まで遡るんですね……

いや、だからどうなんだ?って話ではありますが。



さて、2012年のお正月はどうなるでしょう?
……さすがに鬼が笑ってるな……


猫が働く会社は仕事始めが1月5日なので、毎年1月4日は観劇日にしておりました。
たしか、10年前の「いますみれ花咲く/愛のソナタ」を最初に観たのも4日だったはずですし、1999年の「黒い瞳」プガチョフ代役公演を観たのも4日でした。
大概の年は三が日は旅行しているか家で寝正月かどちらかで、この4日の観劇が初観劇なことが多かったのです。

しかし!
今年は元旦から宝塚三昧だった上に、4日は3日の代わりに東京宝塚劇場は休演日、青年館はまだ始まっていない、という状況で(^ ^;ゞ。
ちょうどいいとばかりに、一年分の家族サービスをしてきました。



家族サービスしつつ、「宝塚ニュース お正月スペシャル」はしっかり視ました!!

<PART1>
・ロミオとジュリエット 初日映像
「愛」役のせしるが超可愛い!!
ベンヴォーリオのまっつ(未涼亜希)もすごーーーく良さげ♪

キムちゃんは、似合うだろうと思っていたロミオ、予想以上に似合っているような。
みみちゃん(舞羽美海)も可愛いし、キムちゃんとの並びがお似合い!最初の歌が微妙に不安定なのは緊張しているからかな?
乳母のコマちゃん(沙央くらま)は、コメディ色の強い役づくりで、星組の白華れみちゃんとは全然違う、オリジナルに近い雰囲気を狙っているのかな?
パリスのひろみちゃん(彩那音)は、作品における役割をきっちりこなしている印象。歌も悪くなさそうですね♪
マキューシオのチギちゃん(早霧せいな)とティボルトのキタロウ(緒月遠麻)は、あまり印象的なところが流れなかったので舞台を観るまで保留にしておきます(^ ^)。


・楽屋わくわくCafe Time(84期)
わーい、この三人での同期トークが動画で見られて嬉しいです!ありがとうCS!
わーいわーい、まっつ可愛い(^ ^)。


・スクープ!!「STUDIO54」
もりえちゃん(青樹泉)とるうちゃん(光月るう)コンビのまったり感にやられました。なんて可愛いんだ!!2月の中日以来、もりえちゃん熱が上がりっぱなしな私は、楽しみで楽しみで仕方ない(^ ^)。


・スカイフェアリーズ新春挨拶
すみません、雪組フェアリーズっていつから「あらいぐまコンビ」と呼ばれているんですか……?某・元祖あらいぐまのファンとしては、聞きずてならない言葉だったんですけど(^ ^;


<PART2>
・宙組初日映像
細かい変更点があまり映ってなくてちょっと残念。
フィナーレのデュエットダンスでのすみ花ちゃんの髪飾りは、衣装の金色の部分に良く似た質感の飾りをつけたりして、また変っていたのですが、やっぱり遠くから観たときのバランスは良くなっているんだなと思いました。うん♪

オリジナルキャストである鳳蘭さん・遥くららさんがご覧くださっていたのですが、終演後のトークが流れたのがとても嬉しいです。
鳳さんに「(ロバートのエキスを)普段なら隠すんですけど、(今回は)全部あげました」と言われて、めっちゃ嬉しそうに「はいっ(はぁと)」と答えた祐飛さんが、すごい下級生モードで可愛い♪♪♪


・「誰がために鐘は鳴る」特集
上から続いて、下級生モードの祐飛さんが可愛い(はぁと)。


・「Dream Trail」
シメさんのトークを聴いていると、宝塚って、男役って素晴らしいなとあらためて思いますね。これだけのエネルギーで熱く語るひとがいるというだけで、それが素晴らしいものに思えてくる。いや、素晴らしいからこそこういう人が居るんですけれども。
憧れの人とこれだけの絆を結べたすずみんは幸せ者だと思うけど、単なる教え子なだけでは「教え子SS」とまで言ってはいただけないんだろうな、と思う。すずみんがすずみんだからこそ、シメさんの歌ですずみんが踊る場面があることについて、シメさんご本人に「夢がかなった」とまで言っていただけたのだろう、と。

……なんて理屈を呟いてみたけど、あのステーションコールというかNG集が最高すぎて何もいうべきことはございません(滝汗)。


・「Dancing Heros!」全員集合
やばい、みんな可愛いすぎる。
このゲームのために、ものすごく真顔で稽古しているメンバーが死ぬほど可愛いです!!
宙組公演中なのでどうしようかと思ったのですが、やっぱり観に行くことにして本当に良かった(^ ^)。みんな頑張ってね!!


・龍真咲ディナーショー「Hot Fairy」稽古場レポート
出演者じゃなくて制作側が出るトークって珍しいと思うのですが、「HAMLET!」のときもあったような。これはこれで非常に面白いですよね、やっぱり。青木朝子さんの音楽は大好きなのですが、お顔を知らなかったので嬉しい。
あーあ、なんか楽しそうだなあ。まさおくん結構好きなので、貧乏だけど観たいけどどうしよう……とか思っているうちに完売してしまったんですよね…(T T)。
仕方ないからCS待ちなんですが、バックの下級生もしっかり映してくれますように。
ところで。藤井さん、だいぶ体型が変りましたね……(^ ^;ゞお身体を大切にして、末長くご活躍くださいますようお祈りしています。



最後の「あの日あのとき宝塚」は、お正月拡大版として1月1日~3日の分を。
1月1日は大劇場公演の初日、1月2日は東京公演の初日なので、この二日間はいろいろネタがあるだろうけれども、1月3日は何があるかな?と思ったら、小林一三翁生誕100周年記念イベントを持ってきましたか。なるほど。


このコーナーを観ながら思ったこと。
「あの日あのときみつきねこ」をするなら、1月4日は迷わず、1999年の「黒い瞳」プガチョフ代役公演観劇、だな……。

あれがなければ、今の私はここにはいない。そんな気がします。



さて。
トップに就任して以来二年連続で東京で正月を迎えている祐飛さんが、拝賀式に出る日は来るのでしょうか(^ ^)、なんてことを思いつつ。
明日からお仕事がんばるぞ!



東宝宝塚劇場にて、宙組公演「誰がために鐘は鳴る」を観劇してまいりました。



大劇場で一ヶ月間公演をし、短いとはいえお稽古を挟んでの東宝公演。
元旦初日はいろいろイベントもあって皆さん緊張されていたみたい(←オリジナルのお二人もいらしていたことだし)だけど、二日目からは、もうこれで完成形なのかな?と思ったのに。

また、さらに別物みたいに大化けしていた宙組メンバーにびっくりしました。
今日は二階席だったので、見えている景色も音響も一階とは違う、というのもあるとは思いますが、それにしてもなんか違ってたなあ。

でも、具体的に何が違う、と言えるのはそんなに多くないんですよね。
大劇場と明らかに違うといえるのは、二幕の「3日目」の夜、65ドルの寝袋の上で愛を確かめ合うロバートとマリアの場面がセットの上になったことくらい。あれは一階席の前方だと本当に見えなかったので、いい変更だと思いました、というか、最初からそうしとけ、というか(汗)。

こまごまとした動きは結構変更されているような気がするのですが、あんまり確信がないので、ここでは割愛します。

あ、あと、耳に残るので印象的だったのは、ルチア(すみれ乃麗)がアンドレス(北翔海莉)に云う「迫力あったよ!」……かな。大劇場では「格好良かったよ!」だったと思うのですが。(記憶違いだったらすみません)
あとは台詞の変更はない…と思うんだけどな。あったらご指摘くださいませ。



まあ、いずれにしても、大きな演出変更は全くなかったと思います。
七瀬りりこ嬢の衣装も変ってなかったし。


しかし、全然印象が違ったんですよね……なんでなんだろう。
私は祐飛さんのファンなので、とりあえず祐飛さんの変化だけ書かせていただきますが、、、大劇場のときの印象よりも、「ゲスト」っぽさが強くなったような気がします。
大劇場で最初に観たとき(初日開けたすぐの週末)は完全な「余所者」あるいは「部外者」に見えたんですよね。祐飛さん自身の芝居も馴れ合いを否定して、孤独感というか孤立感をあえてだしていた気がしたし、パブロ隊の他のメンバーは、まだ自分のキャラが確立していない感じでした。
それが、回数を経るにつれてだんだん「仲間」になってきた感じがしていたんですよね。アグスティンとの信頼関係の濃さとか、パブロを許すところとか、いろいろあところで。

それが、東宝初日で、ぐっと立場の違いを明解にだしてきたな、と思ったら。
今日の祐飛さんは、「余所者」じゃなくて「ゲスト」……なんというか、「協力するべきゲスト」としてパブロ隊の面々に受け入れられている人だけど、「仲間」ではない、というのが、すごくわかりやすく表現されているような気がしました。
パブロの下に入るのでも、パブロの上になるのでもなく、信頼される「ゲスト」という立場。
この微妙な位置を最後までキープできたのが、凄い、と思いました。




祐飛さんのロベルトがそうやって進化するのは、当然ですが他のメンバーが変ったからなんですよね。
その中でも、変化が顕著だったのは蘭寿トムさんのアグスティンのような気がします。ロベルトとマリアがいちゃいちゃしているのを視てふと足を止めるところとか、やりすぎずさりげなく、でもしっかりと存在感を出していて格好良かった。
そして、ロベルトとの会話の場面の緊迫感はやっぱり凄いです(^ ^)。大好きな場面です。





話は全然違いますが。

CSで、蘭乃はなちゃんのBrilliant Dreamsを見ました♪

Stage編で笑ったのは、卒業した麗百愛さんとのエピソードを熱く語っていたこと(^ ^)。いやー、「ファンシー・ダンス」以来、常に隣同士でキャットファイトしている二人を微笑ましく見守ってきた月組ファンですが、本人同士にもちゃんと自覚があったとは!!いやはや、微笑ましいです。
ちょうど「ファンシー・ダンス」の放映もあったので、思わず録画してしまいました。懐かしいわー、通ったわー(^ ^)。宇月(颯)くんがいっぱい映っていてとても嬉しい(←さすが同じ人しか使わない三木さん)。そして、りおん(彩星りおん)がまだ男役だ!(←当たり前です)あの頃はまだりおんと宇月が同期だという意識はなかったなあ……どっちも大好きだったけど。

そして、Private編(*^ ^*)花月の92期が全員参加した29分は、お宝映像ですわ、私にとっては。
花組娘役のキラキラした女子大生っぽさと、花組男役のリアル男子中学生っぷりとのギャップが最高です。
わざわざその対比を出すために娘役と男役を分けてトークしたのか?と一瞬思いましたが、そんなわけないですよね(^ ^;ゞ。単純に、人数が多すぎて一部屋に入りきらなかったんだろう、たぶん。
しかし、それにしても、分けてもなお、男役も娘役もうるさすぎる花組。………何喋っているのか聞きとれませんってば。

月組はちゃんとトークの形が整っているなー、と感心しました。フェアリーズのゆうき(煌月爽矢)が上手に仕切ってましたね。まあ、その分おとなしい感じは否めませんでしたが。
花組は、男役は一応真瀬が仕切ろうとして挫けていたな(汗)。天真(みちる)に持っていかれていたし。いやー、やっぱり天真(みちる)と真瀬(はるか)は良いコンビだなあ(感心)。
娘役は、、、いちおう蘭ちゃんが仕切っていたのかな?結構初花美咲ちゃんが引っ張っていたような気もするけど。まあ、誰が仕切るというのでもなく、まさに『ガールズトーク』って感じでしたね。みんな可愛すぎてくらくらしました。
あああ、千華ちゃん、なんでやめてしまうんだーーーーーーー!!!(嘆)


次回宙組公演&花組公演の演目が発表されました!


宙組は……

◆宝塚グランドロマン
◆『美しき生涯』-石田三成 永遠(とわ)の愛と義-
作/大石 静 演出/石田昌也

いやはや。まさか大石静を引っ張りだすとは!
石田さん、先日の星組のお芝居で「地味に当たり続き」と書いた私なので、今夏に続き、次の夏も熱くなれそうな石田さんのお芝居はとっても嬉しいです。
しかも、石田三成かー。また渋いところを突いてくれるわ(*^ ^*)。
青天でやるのかな、やっぱり。……もしかして、祐飛さんの侍姿って初めてか私?


個人的には、あの時代をやるなら森川久美さんの「KING OF ZIPANG」を観たかったなあ、と……思うのですが。でもまあ、三成も興味深い人なので楽しみです。
石田三成、といえば、、、、宝塚で取り上げられたことは無いのでしょうか?同期のかしげちゃん(貴城けい)が「ささら笹舟」をやってたなー……と思ったりしたんですが、あれは明智光秀だそうですね。違ったか(^ ^;。時代を創った英雄たちの一人だけど、あんまり単体で取り上げられることのない人なので、大石さんがどんな切り口でもってくるのか、楽しみです。

とりあえず、ヒロインと二番手が誰になるのか、興味津々です。まさか、ヒロイン茶々ではあるまいな。最近イロイロ言われているみたいだし、すみ花ちゃんの茶々もピンとこないし、違う設定にしてほしい……。



◆レヴュー・ロマン
◆『LUNA ROSSA』-夜に惑う旅人-
作・演出/稲葉太地

2010年の新作ショーの一番にあげた稲葉さんの新作。荻田さんのショーには出たことのない祐飛さんが、稲葉さんのショーに主演するのも不思議な縁ですね、なんて思ったけど、考えてみたら荻田さんと稲葉さん、全然関係なかったね(汗)。

とりあえず、タイトルも題材も祐飛さん&テルくんシフトな予感がしますね。楽しみだー。


さて。これで、祐飛さんの大劇場4作目が発表されました。
……私の希望は、『大野作品』あるいは『祐飛&すみ花でラブ・コメディ』
さて、今回はどちらも外れたわけですが(T T)、はてさて、次に期待しても良いものなのかしらん?




そして、花組。
まずは、蘭トムさん&蘭はなちゃん、という新コンビが正式に発表されてとても嬉しい。もちろん判っていたけど、でも、檀ちゃんの時のこともあるから若干の不安もあったので。
いやー、楽しみなお二人だ。ぜひ「ガイズ&ドールズ」あたりを再演してほしい!!と思っていた……のですが。

◆ミュージカル『ファントム』

おーーーーーーいっ!!



………その昔、「月夜歌声」という、(湖月)わたるさんがキムちゃんに歌を教える、という不思議な作品があったなあ………(遠い目)

発表を聴いて、最初に考えることがそれかいっ!!>自分


いやはや。
蘭ちゃん、レッスン頑張ってね(涙目)。
……もちろん、今の蘭ちゃんが博多座のフィナーレで客席を総崩れにさせた蘭ちゃんとは別人だというのはよーーーーっく判っていますが!!

しかし、ソプラノの歌姫クリスティーヌとはね………。

キャラは良いんですよ。キャラはぴったりだと思う。
お芝居は観てみたいです。

しかし!!

歌姫か…………(涙)。

蘭ちゃん、レッスン頑張ってね(繰り返し)(言われなくても!)



個人的には、新公で真瀬くんが何をやるのか非常に興味深いです。
やっぱりカルロッタかしら(←真顔)。

個人的な希望は、
真由ちゃんエリック&真瀬キャリエール
または
真瀬エリック&天真キャリエール

です(*^ ^*)。

………おーーーーい(汗)。



本公演のカルロッタ、前回新人公演で演じた(初姫)さあやに来たり……しないかな。CSで観ただけですが、すごく良かったので。
月組エリザベートは、意外なところで新公キャストだったんだけど、今回はどうなるでしょうね。

役が少ないので、下級生ファン的には辛いところですが、作品は名作なので楽しみにしています♪
というわけで蘭ちゃん、レッスンがんばれ!(前向き)





最後に、今日のCSネタ。

月組新公トークに壊れました。
あああ、宇月くんが可愛すぎる~~~!舞台での凛々しさと、トークでの挙動不審ぶりのギャップがたまりません(*^ ^*)。ホントに緊張しぃなんですねぇ……なんて可愛いんだこの人(真顔)。

「Dancing Heroes!」、いよいよ明日が初日ですね。園加をはじめ、出演者全員、千秋楽まで怪我のないよう頑張ってください!



宝塚バウホールにて、月組公演「Dancing Heroes!」初日を観劇してまいりました!


いや〜、まずは、騒然とした客席にびっくり。
園加のダンスパフォーマンスを、みんな待っていたんだなあ、と改めて実感しました(^_^)。


そうこうしているうちに、越乃組長を先頭にドラマシティ組が入場。
騒然とした客席はさらに盛り上がって……

園加の開演アナウンスで爆発!

拍手喝采、指笛に声に……あんなに賑やかな客席は、日本では滅多に体験できないような気がします。


と言いつつ、ここまでは比較的(周りに比べれば)落ち着いて観ていた猫だったのですが。

緞帳の奥から聞こえてきた音楽に、完全にノックアウトされました。

「ファンシーダンス」より、「アイワナダンス(チャンピオン)」の場面の音楽ですよアナタ!

ほんとに倒れましたわ。


園加が月に来てくれて、最初のショーだったんですよね、あれ。
祐飛さん、みりおくん、みっしょん(美翔かずき)、宇月(颯)、(彩星)りおん(男役)。この5人がオーディションを受けて、何故か祐飛さんが園加に選ばれる……
「踊れるのと見てわかるのは違うのね!」と納得するしかなかった場面。

いやー、懐かしすぎる。


…これで泣いてしまったので、一幕は最後の大太鼓まで記憶がありません(滝汗)

とりあえず、宇月くんは笑顔でガツガツ踊っているのが一番素敵!
まんちゃん(貴千碧)はちょっとスカして、
みづきちゃん(瑞羽奏都)は思いっきりかっこつけて。
いやぁん、みんなかっこいい(はぁと)。

からんちゃん(千海華蘭)の身体能力はすごいなあ。

ゆうき(煌月爽矢)がすごく正統派な男役ダンスでびっくりした。

星輝(つばさ)さんは、メンバーの中ではみづきちゃんとツインタワーな感じなんですが、動きが柔らかくて良いなあ。

天翔(りいら)さんは相変わらずパキパキした小気味良い動きが素敵。
そして、愛希(れいか)さんはすごく素直に踊ってて好感度高いんだけど、女役のインパクトがでかかった。美人だけど、宇月くんと組むにはちょっと大きい……よね(;_;)


男役はそんなところでしょうか。
いい加減長いので、娘役についてはまた後日。




二幕は「DANCERS」。
様々なダンスを踊りまくり、バウの舞台を狭そうに躍りまくる18人。

いやはや、幸せな時間でした。本当に。


一番好きなのは、BOYさん振付の喪服の場面かな。
めちゃくちゃ良かった。

そしてもちろん、ラストの園加のソロダンス。
観ているうちに身体がアツくなって、あたしはこれを観にきたのよ!と思いました。



ちなみに、あの場面のカゲソロ(「奇跡」byさだまさし)って、宇月くんですよね……?
宇月くんの声に聴こえるんですが。

でも、すぐに全員で客席登場なんですよね。まして、宇月くんは下手先頭。歌が止まったらけっこうすぐ出てきてしまうので、その時間はロビーで待機しているはずなんだけど。 ……まさか、ロビーで歌ってるってことないですよね……?
全員客席から登場なので、録音かな?とも思うのですが。どうなんでしょう。誰か、真相をご存じの方、ぜひぜひ教えてください!!

【コメントで教えていただきました。影ソロはやっぱり宇月くんで間違いないそうです。私の耳がおかしくなったんじゃなくて良かった汗】
【それも、録音じゃなくて生で歌っていらっしゃって、歌い終わったらダッシュされているそうです。すごい!!】



宇月ファン的には、とにかく三木さんらしく、使う人は最初から最後まで出づっぱり。常に園加の隣で、あるいは後ろで、ひたすら踊って、歌って、また躍って、、

あーもう、ホントに幸せでした(*^o^*)。

一幕の間はソロ歌がいまいちで、調子でも悪いの?と心配したのですが、二幕は声もよく出ていたので、単純に緊張していたのかな。
ダンスはさすがでした。あの腕のしなり具合が好きなんです(告白)



園加ファン的にも、下級生ファン的にも、大満足だったのではないでしょうか。

みんなみんな、可愛かったよ!!



だけど(T_T)
…やっぱり、みっぽーに出て欲しかったよおおお(;_;)。
どーして卒業しちゃったのみっぽー涙。


そんな嘆きはありつつも。

身体を酷使する大変な作品ですが、千秋楽まで全員怪我のないよう、そして病気も寄り付かないよう、心から祈っています。



バウ・ダンシング・スペクタクル。
月組バウホール公演「Dancing Heroes!」って、こういう副題がついていたんですね。今、プログラムを見ていて気がついたんですが。

ダンシング・スペクタクル。
……特別にスペクタクルな装置を使ったりとか、そういうのは全く無かったのですが(^ ^)、あの時のバウホールは、間違いなく「スペクタクルな」空間でした。
人間の肉体が秘めた可能性、とか、そんなような意味で。




客席の異様に濃密な空気の中で、初日の幕をあけた「Dancing Heroes!」
二日目の11時公演は宝塚友の会優先公演。こちらは、ごく普通の客席。
園加の開演アナウンスにもパラパラと拍手が出て、祝福ムードに包まれた、明るくて穏やかな雰囲気でした。
そして、初日とは全く別の公演みたいにまとまりのある、エネルギッシュな舞台でした(^ ^)。

あの異様な初日を体感できたことは、貴重な経験だったんだな、と思います。
……「血と砂」の初日とか、「Hollywood Lover」の千秋楽(青年館)とか、、、大空さんのファンをしていると結構「異様な」空気の中の公演を体感しているのですが、今回の初日はそれらに匹敵する空気だったような気がします。
千秋楽に参加したいーーーっ!!と思いました(←会議日程を自分の都合で決められるくらい偉くなりなさい)


二日目(9日)の14時半公演は、ドラマシティ組の初日に来なかったメンバー(研ちゃん、みりおくんなど)と白華れみちゃんがいらしていたせいか、園加のアナウンスに対する喝采とかは初日なみにあったのですが、舞台は良い感じに緊張感があって、すごく良かったです。みんなの歌もだいぶ安定して、やっと本来の意味での初日の幕があがったな、と思いました。


それにしても、あの公演、一日二回公演はキツいんでしょうねぇ……
9日の14時半の最後の場面とか、みんな足許危うかったよ(- -;
園加のジャンプも明らかに低いし。でも、最後までみんな気力でもたせてて、そのことに一番感動しました。
三回目のこの公演が、私の中では今のところベストパフォーマンスです。

三日目が終わって、今日はどうだったんでしょうねぇ。
みんな、体力配分わかってきたかな?




遠征先から、男役については一言ずつ書いたので、今度は娘役さんについて。

まいまい(萌花ゆりあ)
今回は完全にヒロイン格。まいまいが出る場面は、娘役センターは全部まいまい。
やっぱり可愛いしスタイル良いし、素敵でした。
ただ。彼女は素晴らしいダンサーだと思うのですが、意外と男っぽいというか、直線的なスパスパっとしたダンスが得意なんですよね。いろんな曲でセンターで踊っているのを続けざまに観ると、若干、どの曲も同じように踊る人だな、という印象をうけました。
ただ、二幕の「Amazing Grace」のダンスは素晴らしかったです。センターに立つだけのものは持っているダンサーだな、と思います。

ひまりん(美夢ひまり)
祐飛さんファン的には、未だに「六つよ!(by 血と砂)」のひまりん。大人になったなあ、と、すごく今更ですが思いました。可愛い笑顔と、適度にふっくらした女らしいスタイル。ダンスもキュートで魅力的で、大好きです。みづきちゃんがセンターになった第6景で前半の歌を担当していましたが、良い声ですよねー。

くれよん(玲美くれあ)
最近私の中では急上昇中のシャープな美人ダンサー。元々顔立ちが大人っぽいせいか、学年が上がって持ち味と役柄が合ってきたような気がします。結構歌う場面も多くて、歌える人なんだなーというのは初めて認識しました。
一番印象的だったのは二幕の黒鳥かな。宇月くんとは同期なだけに遠慮なく踊ってて、息のあった迫力あるダンスでした。

(白雪)さち花ちゃん
私の中ではくれよんと逆にシンガーのイメージの強かったさち花ちゃんですが、ダンスも綺麗ですねえ。なんでもできる人なんだなあ(感心)。

ちゅーちゃん(咲希あかね)
もう、とにかく可愛い!!
センターで踊る場面は残念ながら無かったのですが(←なんでっ!?)、どの場面もどの場面も本当に可愛くて、ダントツ素敵でした。ダンスもさすがだし、もっともっと使ってほしいー。せめて一回くらい宇月くんと組んでくれたって良いじゃん!(なんか逆恨みっぽくなってきたぞ……)

(真凛)カンナちゃん
「Hollywood Lover」の三人娘の一人、カンナちゃん。どちらかと言うと芝居の子だと思っていたので、こんなに踊れるんだ!というのが新鮮でした。エネルギッシュなダンスをする人で、1幕ラストの太鼓の場面でぴょんぴょん飛んでいたのが可愛かったなあ。

(紗那)ゆずはちゃん
中日「Heat On Beat!」で、麗百愛ちゃんのやっていた悪魔(?)の役を踊っていたゆずはちゃん。抜群のダンス力とコケティッシュな美貌で、どの場面も良い位置で踊っていて、ありがたかったです。三木さんはああいうダンサーが好きなのかなあ?
私は博多座の「ME AND MY GIRL」の時から、若手娘役ではゆずはちゃん一押し!なので、最近の活躍ぶりがとてもうれしい(^ ^)。特に二幕の「白鳥の湖」で、白鳥Aとして宇月くんと踊ってくれたのはとても幸せな時間でした。小柄な宇月くんにすっぽりと包みこまれてくれる可愛いゆずはちゃん(*^ ^*)ああ、しあわせだーーーー!!

(愛風)ゆめちゃん
「ジプシー男爵」新人公演でアルゼナを歌いきったゆめちゃん。今回も戦場の場面でソロ歌がありましたが、娘役らしい綺麗な声でした♪近いうちに月組で「ロミオとジュリエット」を再演するなら、ゆめちゃんのジュリエットが観たいなあ。
ダンスも良かったです(*^ ^*)若いのに凄いなあ!

叶羽時さん
まだ研1なんですよね。あまり目立つ場面はなかったけど、群舞で目立つようなことはなかったのでちゃんと踊れる人なんだなーと感心しました。表情がまだ固いので、もうちょっと若さを前面に出して、エネルギッシュに発散してほしいところです。




84期の桐生園加を中心に、娘役上級生が87期(ひまりんとまいまい)、男役は90期(宇月・瑞羽)。はっきりした二番手はおかず(実際の構成としては宇月くんが二番手格でしたが)、とにかく園加を中心とした18名の若い座組。
どうしても三年半前の「ハロー!ダンシング」を思い出すのですが、あの時と今回と、両方に出ているのは宇月颯、瑞羽奏都、貴千碧、咲希あかね、千海華蘭、煌月爽矢の6名。あれは2007年だから、92期の二人は研2になったばかりの5月だったんですね。
あれも楽しかったけど、今回も楽しかったなあ。

構成的な面で残念な部分はたくさんありましたけど、でもまあ、一幕はとにかくラストで何もかもが吹っ飛んだし、二幕はショーとしてレベルが高いものだったので、全然不満はないです。
あえて言うなら、まんちゃんとちゅーちゃんに何か見せ場があったら嬉しかった、かな。



……園加の歌はもう少し減らしていいよ、とは思いましたけどね(^ ^)。
宝塚の公演で「主演」を張る以上、歌わなくてはいけないのはわかるんですけど、園加に歌わせるなんて、時間が勿体無い!!と、上演中に5回くらい心の中で叫んじゃいましたよ私。
時間は限られているんだから、もっともっと踊ってほしかった。あるいは、完全に休んで次の場面に備えるために、下級生に任せる場面がもっとあっても良かったと思います。
トークも歌もいらない、園加には「ひたすらに」踊ってほしかったんです。

それだけが残念だったかなー。いや、二幕の喪服の場面の歌とかはとてもよかったので、ああいうのは良いんですが、オープニングとか、あちこちで「早く歌い継げ!」とか思っちゃいました(^ ^;ゞ。


これは別に、歌が巧いから下手だから、って話じゃないんですよ。
宇月くんも同じことを思いましたから。

個人的には、宇月くんは歌える方だと思うし、そもそもあの声が物凄く好きなので歌ってくれるのはいつだって大きな喜びなんですが、、、でも、それでもやっぱり、踊ってくれるならその方が嬉しい。
せっかく宇月くんメインの場面を二つもいただいたのに、どっちも歌が終わるまではあまり踊ってくれないのがすごく残念だったの(T T)。「白鳥の湖」は今の構成で良いと思うけど、「赤い靴」はゆうきあたりが歌ってくれても良かったのになー。

……声も聴きたい、ダンスも観たい。
時間は限られているというのに、ファンというのは我がままで欲張りなものなんです……。



とりあえず、こんなところで。
場面ごとの感想は、また後日アップします♪




真瀬はるかさま、お誕生日おめでとうございます♪

一年前の2010年1月11日に書いた日記は、「This Is It」。
真瀬くんのことは好きだったし、「お気に入りの下級生」であることは間違いなかったけど、誕生日なんて考えたことはなかったなあ……(しみじみ)

レンフィールドで覚えて、「フェアリーズ通信」と「EXCITER」の中詰めで半ば落ちていた真瀬くん。決定的に嵌ったのは「BUND NEON」の胡青年と「マグノリアコンサート(CS放映)」……だったと思います。
だから、ちゃんとファンになってちょうど一年なんですね、私。

ご活躍をお祈りしています。
とりあえず、研6という学年で名曲ぞろいの海外ミュージカルが回ってくるのは運命だと思うので(^ ^)、何かソロのある役がつくといいなあ♪




今日は「Dancing Heroes!」について書くつもりだったのですが、ちょっと仕事が終わらないので諦めました。
ナウオンもみて、また叫びたいことがたくさん出てきたので、……明日書けるといいなーー。


バウ・ダンシング・スペクタクル「Dancing Heroes!」


<Act1 Heroes!>

◆第1景 Studio "D" for Dance!
懐かしき、「ファンシーダンス」の「アイワナダンス」の場面の音楽で始まったこの場面。
初日の速報でも書きましたが、とにかくあの音楽が流れただけで泣いた私には、いろいろと説明できない感動があったのですが、とりあえず書ける(覚えている)ところだけ書きます。


オーディションに臨むダンサーたちの気持ち、みたいな簡単な台詞のやり取りがあって、曲が変わり、園加が歌いだす。
……だから、何故園加に歌わせるんだ!!(←主演ですから!)

まるっとワンコーラス園加が歌って、宇月くんに歌い継いだときにはだいぶホッとしました(すみません)。
しかーし、また宇月くんから歌い継ぐのがヒロイン格のまいまい(萌花ゆりあ)だとゆーのが、また……
下級生は案外と歌える子が揃っているのになあ……なんて思ったりもしつつ。

……誤解のないように申し上げておきますが、私は園加は大好きです。
花組時代から大好きで、「マラケシュ」は園加ばっかり観てました(汗)。そんな園加が月組に来てくれて、どれだけ嬉しかったことか。
何が言いたいかというと、園加はダンサーなんだから、踊ってるときが一番格好良いんだ!!ってことです。

……歌う人って、そんなに大きく踊れないじゃないですか、やっぱり。
その時間が、すごーくすごーくもったいないと思うのです。

ダンスパフォーマンスなんだから、センターの人はひたすら踊ってほしい
特に、そこにいるのは、踊ることで歌うことの100倍くらい表現力が増す園加なんだから。



一曲目は「New World」。たぶん、このショーのための曲だと思うのですが、歌いだしの雰囲気が「JekyL & Hyde」でルーシィが歌う「New Life」に酷似しているので、一瞬驚きました。
ま、似てるのは本当に最初のフレーズだけなんですけどね。歌の内容は似てるからいいのかな。

数人で歌い継ぎながら軽く踊って極まり、次が主題歌(タイトル曲)。
この二曲目が主題歌(タイトル曲)。全員でユニゾンでワンコーラスを歌って踊り、途中で娘役が抜けて男役だけでつないでました。
途中胸元にフリルのついた白い衣装がシンプルでいい。振りもシンプルでかっこいいです。



◆第2景 Red Shoes
「The Heroes!」で極まって、暗転。
少し間があって、音楽と共に照明が入ると、舞台中央に膝の高さくらいまで暗幕が。
カラフルな靴をはいた娘役さんたちが、膝から下だけを見せて踊る。
……ここ、ナウオンで「揃えるために、毎日遅くまでお稽古した」みたいな話をしていましたが、正直、私が観た回は3回ともあんまり揃ってなかったなあ……(涙)。特に二日目の朝はなんかぐちゃぐちゃだった(^ ^;ゞ。うーん、残念。がんばれ娘っ子たち!

これから観劇される方のために、皆の靴の色をレポート。

くれよん(玲実くれあ)   黄色
さち花ちゃん(白雪さち花) 朱色
ちゅーちゃん(咲希あかね) ピンク
カンナちゃん(真凛カンナ) オレンジ
ゆずはちゃん(紗那ゆずは) 水色
ゆめちゃん(愛風ゆめ)   青
叶羽時さん         緑

……違っていたらご指摘くださいm(_ _)m。
右端の青い靴だけ、後半ちょっとスポットが当たるんですが、これがたしか初日は黒い靴を履いていて、二日目に色が変わったので驚いた記憶が(^ ^)。

暗幕があがって全員が舞台前面にでて踊る場面の、くれよんとさち花ちゃんが歌う歌がなかなかパンチが効いていて素敵でした♪



後ろの幕があがると、靴屋の店長(靴屋/宇月颯)と店員たち(シャドウ/貴千・千海・煌月・天翔)が登場。

黒づくめの衣装に銀髪+黒メッシュの鬘。化粧も雰囲気も、かなり黒天使を意識した感じでした。
……ここって結構な早替りだと思うんですけど、化粧もかなりいじってますよね?……最初からあんな顔だった?(←良く観てください)


赤い靴を持ってうろうろと歩き回りながら、ちょっと不思議な旋律を唄う宇月くん。
頼むから、歌ってないで踊ってくれ!!と心の中で叫びました………。
からんちゃんもゆうきも歌えるんだから、どっちかに歌わせるとか、そういうことはできないんでしょうかーーー(涙)。


赤い靴を差し出された娘たちは、誘われるまま、嬉しそうにセットの裏に消え、赤い靴を履いて戻ってくる。
「赤い靴」に振りまわされるように踊りだす娘たちがすごく良いです。あの振付、難しいと思うんだけど、みんな良く踊ってる。
楽しげな笑顔が次第に引き攣って、苦しげなそれに変わっていくのもリアルでした。


そんな店の表に、また一人の少女(愛希れいか)が訪れる。
ちゃぴを誘う宇月くんが色っぽくていいです(*^ ^*)。

ちゃぴが紅い靴を履いたあたりで曲が変わった……んだったかな?(記憶曖昧)歌い終わって宇月くんもちゃんと踊り始めたし、ダンス自体も激しくなります。
そして、娘たちも店員たちも一人ずつはけていって、広い舞台いっぱいに、宇月・ちゃぴ・まんちゃんの三人で踊る。
ちゃぴの女役でのダンスが、色っぽくて迫力があって、とても素敵でした。男役でも綺麗に踊る子だな、と「ラプソディック・ムーン」で思ったのですが、まだ若いせいか子供っぽく見えるのは否めないんですよね。でも、女役になるとさすがに上背もあるし、スタイルもリアルにオンナで、迫力がある(*^ ^*)。

ダンスのイメージは、全然違うんですけど、昔「ハロー・ダンシング!」で麗百愛ちゃんと宇月くんが踊ったデュエットダンスを思い出しました。踊り狂う娘と、それを愛おしげに抱きしめる青年。さっきまで怪しげな(っていうか、赤い靴を創った当の)靴屋だったくせに、踊りだすと逆に、靴に乗っ取られた娘を心配しているように見えるのがツボでした。
それにしても宇月くんのジャンプ(名前がわからない……)は綺麗だなー(惚)。降りるときに、どうして音がしないんだろう………。

ちゃぴは本来は男役なので、「赤い靴」の高いヒールを履くと、どうしても宇月くんより大きくなってしまうのですが、頭が小さくてスタイルがいいせいか、あまり気になりませんでした。宇月くんも、小柄だけど踊っていると大きく見えるんですよね。細いけど肩幅は結構ある方だし、ちゃぴをちゃんと包み込めるだけの包容力があるのはさすがだな、と思いました。……年の功?



そして。

……すみません、まんちゃんのダンスもとっても好きなんですが、ここは宇月くんを観るのに精いっぱいで、全然チェックできませんでした………
まんちゃんは総じて宇月の対角にいるので、今回は公演通してほとんど観れてません!(きっぱり)
本当に本当に、ごめんなさいm(_ _)m。



◆第3景 Club Tango
えらく長くなってきたような気がするので、このあたりは手短に。
若央りささん振付のタンゴ。せっかくダンサー揃いなのにあまり高度な振りではなかったのが残念でした。
園加とまいまいだけでも、「ブエノスアイレスの風」のリカさんと三恵ちゃんみたいな振りがあれば良かったのになあ…。

そうは言っても、タンゴはやっぱりいいなあ(*^ ^*)
前の場面との関係で、宇月くんとまんちゃんがいないのがとても残念。



◆第4景 Heroes
昔大浦みずきさんがなさった「Heroes!」からの再演場面……みたいな話をナウオンでされていましたね。私は大浦さんの現役時代を知らないので、どんなショーか全然わからないのですが、なかなか衝撃的な、面白い場面でした。
プログラムの稽古写真で、園加がまいまいを抱きあげて、まいまいが脚を180度に開いている写真は、この場面のですよね。ちょっと、スーザン・ストローマンが振付した「コンタクト」のブルードレスの舞台写真(カレン・ ジエンバ)を思い出してしまいました(^ ^)。

白雪さち花ちゃんが、老婦人に扮して昔の恋人から来た手紙を読み上げる。
その間に超早替りをした園加が幕前下手側で歌いだす。ここの歌は結構好きです。はい。このくらいなら歌ってもいいんだけどなあ(^ ^)。

迷彩服で銃を持って踊る男役たち。それにしても、どの場面観ても全員出てるなあ……大変ですよね、みんな。
園加の小道具については宇月くんがナウオンで突っ込んでいましたが……たしかに吃驚したよ(@ @)。

KAZUMI-BOYさんの振付は、ダンサーが踊るとまた一段とカッコいい!!と感心します。
戦場でのダンスはあまり大したことは無いように見えるんですが、女の子たちが出てきてから(←回想シーン)のダンスは、あちこちのカップルで色んなリフトがてんこもりで、どこを観たらいいのやら(^ ^;ゞ状態でした。眼がとても忙しいので、気合いを入れて観ないと全然ついていけません(涙)

全体の物語としては、戦場で全滅する瞬間に、走馬灯のように過去を思い出す……みたいな感じの展開なんですが、面白かったです。
「歩き続けるHeroes、夢の彼方まで、行こう……!」と、全体のテーマ曲につないだところはうまいな、と思いました。
……が、だから園加に歌わせるんじゃない、と。

そして、全滅した後、倒れた彼らを切なく見守る現地の少女(さりげなくアオザイを着ていてとても可愛い)ゆめちゃんの澄んだ声が、心に沁みます。全編通して、娘役が一曲ソロで歌うのはここだけなので、とても印象に残りました。
ちょっとだけ「タン・ビエットの唄」っぽい感じ。
I Still Love You。呟くような声が、とても切ない。



◆第5景 Studio "D" for Domani!
ゆめちゃんが歌っている間にまたもや早替りをした男役たちのナンバー。
衣装がいかにも宝塚らしい衣装(エメラルドグリーンの変わり燕尾……だったかな?のわりに、音楽はエグザイルの「願い」。手話で歌詞を表現する振りつけは、「Bugs Under Groove」のTETSUが振付で、めっちゃ格好良かったです。

プログラムの振付の名前を見て、すごい人を引っ張ってきたな!と思いましたが(BUGsの公演は何度か観たことがありますが、TETSUは凄かった!)、、さすがに素敵でした。



◆第6景 My Hero!
みづきちゃん(瑞羽奏都)と娘役さんたちのナンバー。
スターたちが集う舞台裏で、掃除や片づけをする女の子たちの、スターとのふれあいの時間……みたいな設定なのかな(^ ^)。
歌はひまりん、くれよん、まいまいが分け合ってましたが、三人ともそれぞれに良かったです。
回りでモップやバランスボールで遊んでいる女の子たちが本当に本当にもうどうしようもないほど可愛くて、ぶっ壊れてました。どちらかというと、娘役がメインの場面だった印象。

まあ、どう見ても完全な息抜きの場面なので、みづきちゃんの熱心なファンにとっては微妙な場面なのかも……と思いましたが、どうなんでしょうか。せっかくの唯一のセンター場面なのに、歌もダンスも無いんだもん(; ;)
みづきちゃん自身は、他の場面でがっつり踊っていてめちゃくちゃ格好良いので良いと思うんですけど、私もみづきちゃんは前から好きなので、ちょっと微妙な気もしたりしました。



◆第7景 Studio "D" for Dream!
まあ、この作品、一幕はほぼオープニングとこの第7景のためにあると言っても過言ではないので。
他の2~6までの場面は、全部息抜きなのかもしれません。出演者も、まだ初日あけてすぐだったせいか、体力配分を試行錯誤しているというか(^ ^;、最後までもたせるために、前半はかなり抑えているっぽい気配があったので。

正直、一幕は全体を通して物足りないというか、今一つ乗り切れないものを感じていたのですが(園加の歌も多いしさー)、この、最後の場面でなにもかもが吹っ飛びました。

たぶん、出ている人たちも、一幕の間はこの場面のことしか考えていなかったんじゃないかと思う。
……だって、場面が始まったときから顔つきが違ってたもん、みんな(^ ^;ゞ


とにかく、凄かった。

あれはもう、一見の価値があるというか、たぶん、その現場にいないと本当の凄さは伝わらないと思うんですよね。
太鼓の重低音の響きはテレビでは伝わらないし、同じ理由で、みんなのオーラも血も汗も涙も、テレビには映らないものだから。

どんなに言葉を尽くしても伝わらない、あの時間。
すべての鼓動が一つにまとまったような、不思議な空間。
不思議な感覚でした。

……私は昔から割と太鼓のパフォーマンスが好きで、何度か、いろんな地域のプロからアマチュアまで聴いたことがあるんですが、そういうのに比べると、正直、、全然揃ってないんですよね。
でも、彼らは太鼓のプロではないから、それは別に良いんだと思うのです。
ダンスとして、肉体を極限まで使ったパフォーマンスとして提供されたものですから、そのつもりで愉しみました。



衣装もアジアンテイストながらちょっと大陸的な感じで格好良かった!娘役たちの衣装が素敵です。太鼓を打っている時間はそんなに長くないのですが、ダンスとしても洗練された、ショーアップされた良い場面でした。

園加もみづきちゃんもまんちゃんも娘役さんたちもみんなみんな素敵だったけど、、、
終盤の、撥を振り上げてジャンプし、そのまま打ち降ろす、みたいなところでの、宇月くんの笑顔には、かなりやられてしまいました……と、最後に告白してみたりします(*^ ^*)


バウ・ダンシング・スペクタクル「Dancing Heroes!」。



一幕ラストの和太鼓パフォーマンスで盛り上がりきった客席は、25分だか30分だかの休憩では興奮冷めやらず(^ ^)、2幕開始の5分前の案内があっても、なんとなくざわついて落ち着かない。
私は、初日の客席にいた500人の中では、だいぶ冷静な方だったはず、と(自分では)思っているのですが、それでも、なんだか「二幕では何をやってくれるんだろう!」という興奮が冷めなくて、一人だったので興奮を吐きだす相手もなく、テンション振りきれたまま二幕に臨むことになりました。

一幕中盤で若干集中力がキレて、「……だから園加には踊ってほしいんだってば」とか「宝塚におけるダンスコンサートの限界」みたいなことを考え始めていたのが嘘みたいだった(^ ^)。和太鼓って凄い(^ ^)。


と、いうわけで、二幕です。


<Act2 Dancing!>


◆第1景 Opening!
東方神起の「RISING SUN」を使った総踊り。ナウオンで園加が「ずーーーっとやりたかったの!!」と力説していましたが、TETSUの振付も一幕のとはだいぶ違う感じで、なかなか面白かったです。
ラップ調のかっこいい曲で、ダンスもパワフルで、とても格好よかったです。こういう曲なら園加が歌ってもいいかな、と思ったし。

……いやでも、やっぱり、根本的に声質が歌に向いてないんだよなー(- -;。そして、宇月くんもここはだいぶ苦戦してました。リズム感の良い人だからなんとかこなしていたけど、ラップは馴れというか、独特のものがあるからなあ。
雰囲気的に、からんちゃんとかの方が馴れていそうでした(^ ^)。

とりあえず、園加は上から吊りものに乗って登場しますので、お見のがしなく!(←そこ?)
そして、この場面は稽古場にも初日にもナウオンにも全く登場しなかったような気がするので、CSで放送できるのかどうか非常に不安だ……(- -;



◆Intermission TALK
園加と、まいまい(萌花ゆりあ)と、日替わりで男役が一人加わってのトーク。
男役は私が観た最初の三回は学年順(ただし、宇月くんだけは次の場面の関係で出られない)でしたが、その後はどうなってるんでしょうか。
男役が園加に質問して、それに園加が答える、というコーナーでしたが、なかなか面白かったです。
初日はみづきちゃん(瑞羽奏都)で、たしか「園加さんがダンスを始めたきっかけは?」だったと思います。「ジャニーズに入りたかったから」と真顔で答えた園加がとても男前でした(*^ ^*)。

まあ、ホントは「ハロー!ダンシング」のときみたいに、下級生だけでちょっと繋ぎの場面を創るとかしてくれたら嬉しかったのに、とも思ったりはしましたけど、ね……。



◆第2景 Swan Lake
まずは、チャイコフスキーの「白鳥の湖」をアレンジした音楽にのって、白いチュチュにトゥシューズ(?)の娘役さんたちが登場。ひらひらと踊る彼女たちがとても綺麗。

曲調が変って、奥から「ストレンジャー」の宇月くんが登場。「王子って柄じゃないからストレンジャーになった」という説明があったようですが(^ ^;ゞ、現代風の衣装がよく似合っててなかなか格好良かったです。
細身の身体に黒の上下、裾が広い青の上着(形だけみると「星の王子さま」の挿絵みたいな感じ?)。
ただ、まあ……別に私も宇月くんの「王子さま」は観られなくてもいいんですが………残念だったのは、せっかく「白鳥の湖」なのに宇月くんだけダンスがクラシックじゃなかったことかな。「ハロー!ダンシング」のデュエットダンスもとても良かったし、クラシックも踊れる人だと思うんだけど、宝塚だとなかなか観る機会がないので。
「ストレンジャー」は「ストレンジャー」でも、もう少しクラシカルにしっかり踊ってくれたら嬉しかったのになあ。



旅をしてきて、湖に舞う白鳥たちと恋を語る青年。

♪なぜに泣くの?スワン
♪貴女の哀しみ 共にわかちあう運命
♪……あなたと私の

宇月くんの声は、木管楽器なんだなあ、と思いました。
びょうびょうと風が通るような、ちょっと不思議な響きの声。
リード楽器だから、鳴らし方でロベスピエールみたいな強い声でも歌えるんだけど、こっちの声が本領なのかな、と思う。拡がりのある柔らかな声。癒し系というには少し響きが切なげで、ファンタジック。
散々踊った末に、最後にもう一度「なぜに泣くの…?」とリフレインするところで、声がぶれないのは凄い、と思いました。音も低いから支えるの大変なのに、すごい肺活量だなー。

白鳥のメインは紗那ゆずはちゃん。
とても可愛くて、宇月くんとの並びも(サイズ的に)ぴったり(はぁと)で、とても良かったです。この二人のダンスをもっともっと観たかった!!(←いや、十分破格に組んでくれてますから!)

二人が愛のデュエット(?)を踊りきったところで、また曲調が変わり、黒鳥(玲実くれあ)が登場。
同時に、ゆずはちゃん以外の白鳥が白いチュチュを舞台上でむしりとって、黒鳥に早替りするのがすごく格好良かった!

くれよんと宇月くんのダンスは、ホントに火花バチバチというか(^ ^)、すげー迫力!格好よくて惚れぼれしました。
いやはや、この場面、そんなに長くないんですけど、意外にバリエーションのあるシーンで、楽しかったです。まさか宇月くんセンターでこんなちゃんとした場面があると思っていなかったので吃驚(@ @)しましたが、素直に嬉しいと思いました♪



◆第3景 Parletz Moi D’amour
誰かさんが、お茶会で「ゲイバーの場面」と言ってたらしいですが(- -;。
……ゲイバーに行ったことがあるのか、君は(←突っ込むところはそこですか)

とりあえず、紗幕の奥で男役がふたりずつ寄り添っているのがうっすら見えた瞬間に、「あーあ」と思いました。
うーん、本来は、こういう場面はある程度「男役」として完成された人たちがやってこそ面白いんですよ。今回は本当に座組が若いので、ちょっと冒険だったんじゃないかなあと思うんだけどー!
しかも園加にそういうの求めてないしなあ、私(←私だけ?)

カップルの組み合わせは、たしか、まんちゃん(貴千碧)とあまりら(天翔りいら)が奥に立ってて、みづきちゃんとちゃぴ(愛希れいか)が下手のソファ、ゆうきとからんの同期カップルが上手奥、、、で、星輝くんが上手手前の蓄音器の傍に立っているところで始まったような。
(違っていたらご指摘ください)

で……軽く踊って場所を移動しながらなんかいろいろ小芝居があって、ゆうきが蓄音器の傍に立ったところで、下手奥から宇月くんが登場。
彼は館(←どういう館なんだ)の主人、という設定らしいんですが、、、
とりあえずサロンに入ってきて、回りを見渡して、一人で立っているゆうきに近づいていきます。

……そこで、園加が上手袖から登場して、音楽が変る。

あとは、みんなで園加を狙って落としにかかるんだけど、園加は全員振りまくる……みたいな場面でした(大雑把)。


んっとね、下級生(あまりらとちゃぴ)は二人がかりなのね、とか、そういう細かいツッコミどころはいろいろとあるんですが、、、うーん、やっぱり色んな意味でこういう場面は園加+下級生だと無理があるなあ、と思いながら観てました。
その中では、星輝くんのダンスは柔らかくて包容力があるなあ、とか、みづきちゃんは色っぽいなあ、とか、、、いろいろ発見はありましたけれども。

その様子を黙って眺めていた宇月くんは、いちおう「本命」扱いで前に出て、大きくリフトしてもらったり、最後にキスシーンがあったりしました。
うーん……
……初日からもうすぐ一週間。あの場面、良くなってるといいなあ……。



◆第4景 Amazing Grace
前半は萌花ゆりあちゃんのソロダンス。振付は御織ゆみ乃さん。
少しずつ他の娘役さんも加わって、娘役の総踊りへ。
この場面は凄く良かったです。ホントに大好き。まいまいも、全編通してここが一番良かった気がします。

音楽のAmazing Graceは、カゲソロじゃなくてありもの音源ですよね?素敵な歌でした。



◆第5景 Last Steps
三木さんが大浦みずきさんに捧げた、芝居仕立ての場面。惜別の念が籠められた、すごく良い場面でした。
初日に観た時はそういう意識では観てなくて、それでも「すごく良い場面だなあ」と思っていたのですが、ナウオンで話しているのを聞いてすごく感動して、二日目はあらためて園加の歌の歌詞を聴きながら観てました。


三々五々、喪服の男たちが集まってくる。
歌いだす園加。歌というか、歌交じりの追悼の台詞?みたいな感じ。
園加って、歌も芝居も駄目な人だけど、こういうときに発揮するエネルギーのポテンシャルが本当に凄いなあと思う。
「いつかヒーローに!」というエネルギー。

ダンサーがダンサーに捧げる言葉だから、これはたぶん、園加にとっては芝居じゃないんだと思う。
肉体で語るのも、言葉で語るのも同じだから。

「汗かいて水のんでまた踊る」
ただ、何も残さずに身体を通り過ぎていく水。
それでも、それが通り過ぎたことに意味はある。きっと。それが踊ることの意味だから。

「いつかヒーローに」
そう信じて、ひたすらに踊る。
誰だって、いつか必ず誰かのヒーローになれるのだから。



園加のソロダンスの後、いったんハケた男役たちが、ブラックタイを緩め、喪服の袖をまくりあげてなだれ込んでくる。
総踊りへ向かう、エネルギー。

「いつかヒーローに……!」歌い上げながら、歌無しのときと同じパワーで踊る園加がすごい。

KAZUMI-BOYさんの振付が死ぬほど格好よくて、どこを観ればいいのかすごく迷いました。っていうか、園加と宇月くんを観るので精いっぱいで(またかよ)
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、みんな格好良かったよ!!



◆Intermission MC
今度は園加一人でのMC。
初日から三回、だいたい同じ内容だったと思います。こういう作品を創ることができた喜びと感謝、そして、「18歳から23歳(※園加の体年齢だそうです)まで、幅広い年齢のメンバーで」がんばります、というような。

もちろん園加は主演なんだからMCくらいやってくれても全然構わないのですが。
……これだけキツい公演で、主演なだけに出ずっぱりで歌い、踊り、八面六臂の活躍をする園加を、この時間だけでも少し休ませてあげればいいのに……と思ったりもしました。いや、代わりに誰が、という具体的な案は無いんですが。


◆第6景 The Dancers
MCから繋いで、下級生順に一人ずつ登場し、一踊りして挨拶。
最後に園加が登場して、テーマ曲で総踊り。

短い場面なんですが、一応全員喪服からプログラムで着ている黒の衣装に着替えてました。MCしてた園加は燕尾に着替えてしまうので、プログラムの衣装は出番なし……だったような(?)すごい似合ってるのに、動いているところが観られなくてとても残念。



◆第7景 Finale
場面の切れ目が今一つよくわからないのですが、園加の燕尾でのソロダンスはこっちに入る……のかな?ってことは振付は前田清実さんってことになるんだけど(前景は若央さん)。……どっちなんでしょうね。

ま、とりあえず、今のところはこっちに入れておきます。



あちこちで話題をさらった、ショパンの「別れの曲」での園加のソロダンス。
まあ、私は、ファンならばどんな時も常に最悪の事態を想定したうえで、悔いのないように観るしかないじゃん、と思っているので(^ ^)(大空さんのファンを長年やっていると、そういう点では耐性がつく)、あんまり気になりませんでしたが。

いやー、そんなこと関係なく、良い場面でした。
素晴らしい!

歌もなく、踊りに集中する園加が素晴らしいのは当たり前なんですが、途中から加わる宇月くん・まんちゃんのさりげない佇まいが良かったです。
さりげなく園加をフォローして、背中を支えて、押して……あの二人が、という意味ではなく、今まで園加の回りにはそういう存在がたくさんいたんだろうし、他のメンバーの隣にもそれぞれそういう存在がいるんだろうな、と、そんなことを思いました。


全員の総踊りになっていったん極まる。
次の曲はバッハのカンタータ。何度か歌ったことがあるのに思い出せない(- -;)「主よ、人の望みの喜びよ」だっけ…?(自信無し)
男役が全員縦に並んで、順番に腕を動かす振りが印象的でした。
時を紡ぐ時計のようなイマジネーション。やわらかな祈りのオマージュ。

最後にもう一度テーマ曲に戻って、黒燕尾とドレスでガツガツ踊る月っ子たちが、愛おしい。
ポーズを決めると、観客席は拍手の渦。



◆アンコール
いったん降りた緞帳があがると、白い服に着替えた園加が立っている。

さだまさしの「奇跡」にあわせて、園加が自分で振り付けたダンス。
この曲を踊りたくて、10年間温めていた、という話をナウオンでしていましたね。

私はさだまさし好きなので、もちろんこの曲も大好き(*^ ^*)。
影ソロで歌う宇月くんの声がすごく印象的で、園加のダンスがあまりにも素晴らしくて、本当に引き込まれました。

園加がすごく輝いていました。
シンプルな白い衣装。足許の柔らかさと腕の動きののびやかさがすごく素敵。眼力をよくいわれる人ですが、全身の表現力が凄いんだと思う。
本当に素敵でした。和太鼓とこのソロダンスを観るだけで、遠征した甲斐があった!と思えます。

ダンスが終わると、客席後方のドアがあいて、下級生が登場。衣装は前景のまま、黒燕尾とドレス。
基本は香盤順……だったと思います。男役同士、娘役同士が続かないように、多少の調整はあったと思いますが。
しかーし、一瞬前まで影ソロを歌っていたはずの宇月くんが下手先頭で登場するのが凄いなあ……。

袖に駆け込んだ園加が、再び燕尾に着替えて登場、最後のご挨拶。


だいぶ駆け足で書いたんですが、それでも長くなってしまいました。
すみません。
ホントはもっといろいろ書きたいことがあるんですが、とりあえずはこんな感じです。

100%素晴らしい!と手放しでほめるつもりはありません。
正直、ショーとしての出来、構成についてはいろいろ不満があります。

でも、出演者はみんな本当にがんばっていたし、バウという空間に物凄いエネルギーが満ちていました。
この舞台に立てて嬉しい!いま、ここで踊っていられて嬉しい!!という、そういうエネルギーが、客席を巻き込んで輝いている。

あの空間に居たい。
久しぶりに、そう思った「生の」舞台、でした(*^ ^*)



東京宝塚劇場にて、「誰がために鐘は鳴る」を観劇いたしました。



東京に来て、何回目かな……5回目?(^ ^)。
細かい変更点はありますが、それ以上に、演者の気合が違ってきたような気がします。
6日の日記にも書きましたが、あそこで一化けしたあと、回を重ねるごとにどんどん化けていっている、そんな感じ。


うーん、何が違うんだろうなあ…。
どうもよくわからないんですよね、正直なところ。
シンプルに、東宝の二階席は音がいいから良くなった気がしてしまっているんじゃないかと思ったりして。


……でも、たぶん何かが決定的に違うんだろうなと思うのです。それが「何」なのかはわからないんだけど、ロベルトの位置づけが「仲間」から「ゲスト」に変ったのも、その一環なんだろうな、と。




ただ、とりあえず原作のロベルトに色濃くある「ジャーナリスト魂」みたいなものは、元々の柴田さんの脚本には無いんですよね。
ロベルトはあくまでも「技術者」としてゲリラの前に現れます。「技術者」、、、あるいは「指導者」として。

これって、初演の時からそうだったのかなあ?と、時々思います。
今の宙組は、良い意味でも悪い意味でも祐飛さんが突出しているイメージがあって、祐飛さんが演じると何の役でも指導者にみえてしまう……というか、むしろ、みんなが祐飛さんを慕いすぎているというべきなのかもしれませんが(^ ^;。
(だってみんな、あまりにも素直で可愛いんだもんー!)


でも、東京に来て、、その「突出感」が少し抜けて、その代わりに「ゲスト」感が出てきたのが、作品としての安定感になったのかな、と思いました。
……なんか巧く表現できなくてすみません。




そういえば。
木村さんが、プログラムか何かで「『ナイン』のような、夢(回想)が現実に滲出してくるかのような」と今回の回想シーンの演出について語っていましたが。

うーん、やっぱり木村さんの演出はちょっと即物的なんだよねー、と、残念な気がします。やりたいこと(イメージ)はわかるんだけど、現実に舞台に載っている情景は、ちょっと違う……と思う。
演出じゃないけど、マドリードでの新曲に「♪フランコはかなり強い」って歌詞をしれっと書いちゃったりとか、そういうところに現われているんですが……
うん。「即物的」って言葉が一番ぴんとくる、かな。


木村さんが参考にしたという「ナイン」の心象風景の表現や、一年前の「カサブランカ」で、リックがパリの回想に入っていく場面の表現とか、、、「夢」と「現実」を往き来する演出っていいのはいろいろあると思うんですが。
……うーん、難しいのかなー。



バレンシア幻想の前の演出。ピラールの言葉にかぶさってかかる音楽、ゲリラたち一人一人の本音が漏れだす……それが、エル・ソルドの台詞と共にぴたっと止まり、スポット暗転……バレンシア幻想へ、というあたりの演出はグッとくるんですが、それに続く場面が「回想シーン」ではなく、完全なショーシーンになってしまうのも、ちょっと違和感がありました。

ピラールと入れ替わって歌いだす七瀬りりこ嬢の歌はとても素晴らしいんですが、彼女ではショーのセンターは取れないし……。そうなると、ああいう構成にせざるをえなくなるんですが。
たとえばここでピラールの若いころという設定でスタークラスの娘役と入れ替わって、出番の少ない若いスターがフィニート(ピラールの元恋人)に扮して踊る、とか、そういう演出は無理だったのかなあ?と思ったりしました。

あのピラールによるバレンシア時代の回想は、原作の中でも案外と大きな部分を占めるので、もうちょっと使いようがあったのでは……と、最近やっと原作を読み返しているので、しみじみと思ったりします。




そういう演出上の「?」なところは、大劇場も東京も全然変わっていないのに、どうしてこんなに、観たときの印象がちがうのかなあ……

単純に、一人一人の芝居がかみ合ってきたから、っていうことになるのでしょうか。
ゲリラたち、みんな楽しそうに演じてますもんね。




とりあえず、すみ花ちゃんがまた一皮むけた感じに可愛くなって、すごく嬉しい(*^ ^*)。
原作をあらためて読んで、やっぱりすみ花ちゃんのマリアは原作のマリアとはちょっと違うんだな、と思いました。もっとずっと、主体的にロベルトを愛していますよね(^ ^)。傷ついても、どんな過去があっても、意思を持って生きている少女。
「うさぎさん」と呼ばれているけれども、彼女はただの「弱き者」ではないんですよね。草食動物なりに、精一杯の意思を持って生きている。

「あたしは何も学ばなかったけど、幸せになれたわ…」
この台詞が、大劇場では神さまに捧げる言葉みたいに聴こえて、あまり好きではなかったのですが。
今のマリアは、この言葉にちゃんと本心が入っているなと思います。



祐飛さんとすみ花ちゃん。
どっちが先に変るのか、常に舞台の上で勝負しているトップコンビ。
やっぱり大好きだ(*^ ^*)。

と、いうあたりで、まとまらないまま終わります(汗)。


Heroes!!

2011年1月15日 宝塚(月)
月組バウホール公演「Dancing Heroes!」。
二度目の遠征に行ってまいりました。



とりあえず、11時のアンコールの園加のダンスで泣きました。
これしか観られないのに、泣いてる場合じゃないだろう!と思って、14時半は頑張った(^ ^)。偉いぞ自分!



前回観てから一週間が過ぎて、先週とは全然違う!と思ったところもあれば、うーん、もうちょっと変ってほしかったんだけど……というところもありました。

先週とは全然違う!と思ったのは、群舞の迫力ですね。
特に2幕の頭、東方神起の曲の場面。あの場面、先週は皆全然振りがこなせてなかったのね、と思いました。今日はすっごい格好良かった!!ソフト帽にスーツというシンプルな衣装にスタイリッシュなダンス。すっごい素敵♪♪
一番好きな場面はアンコールで変りませんが、二番目に好きな場面で、この場面が喪服の場面に並んだような気がします(*^ ^*)。


1幕のオープニングも良くなってたなあ。エネルギッシュで、明るくて。
あとは、「RED SHOES」の冒頭の娘役たちの膝下ダンスが綺麗に揃ってました(はぁと)。皆よくがんばったね!!


紅い靴を履いてしまった娘役たちがハケるとき、店員さんたちにリフトされる振りがあるんですが、そこも先週は結構あやうい感じだったのに、今回は本当に綺麗にあがってて、すごい迫力でした!

ついでに「RED SHOES」について語らせていただきますと、宇月くんのダンスが随分変わったなと思いました。
先週はホントに生真面目な感じで踊っていたのですが、だいぶ芝居になったな、と。もう「ハロー!ダンシング」のデュエットダンスを思い出すことはないですね。ちゃぴ(愛希)を誘い込み、自分のモノにしてしまう悪魔的な魅力を、………がんばって出そうとしてました(^ ^)。



和太鼓の迫力は相変わらず、と言いたいところですが、最初の園加と宇月くん・まんちゃん(貴千)の三人でのパフォーマンスは、先週の方が揃っていたなあ。
ちょっとした馴れと疲れで、合わせきれなくなっている気がしました。
もうちょっとだから、集中してがんばって!!あそこは揃わないと格好悪いので。

あと、後半の総打ち(←そういう用語があるのかどうかは知らない)のときの、ジャンプして打ち降ろす振りが、みんなちょっと低くなってました(汗)。お疲れなのでしょうか………(T T)


そうそう。全員での総打ちに入る前って、園加はソロで踊っていて舞台上に居るため、園加のための太鼓はくれよん(玲実)が持ってくるんですよね。
じゃあ、くれよんの太鼓は誰が持ってきてるの?と、今日初めて思って、チェックしてみたら……誰も持ってきてなかったんですよね。
最初から設置したままの一番大きい太鼓を担当していました(@ @)。最初に、園加が叩き始めるアレですよ、アレ!

いやぁ~、肩から背中にかけて大きく剥き出しになった衣装で、客席に背を向けてあれを叩くくれよん。誰よりも男前で、めっちゃ格好良かったです。っつーか、、音も園加よりクリアだったような(^ ^;ゞ
さすが月娘、かっこいい!!




二幕は……SWAN LAKEでも、宇月くんの芝居がだいぶ変ったような気がしました(*^ ^*)。もう少し自由自在に色気が出せるようになると良いんだけど、出そうと思って出るものではないからなー。
で、娘役は皆素敵でした。ゆずはちゃんもくれよんもとっても素敵(はぁと)。二人が素敵だから、それぞれに向ける宇月くんの表情が意味を持つんですよね。
このショーアップされた作品の中で、芝居の比重が高い場面を受け持つのがどっちも宇月くんなのが興味深い。「ショーの花組」の申し子みたいな麻子さんを慕っていた割に、典型的な「芝居の月組」タイプに育ったのも不思議なものだなあ……と感慨深いです


なんか宇月くんのことばっかり書いてるな(^ ^;ゞ
何というのかな、一番変化が目に見えた(耳に聴こえた)人だったんですよね。
まあ、今回は私自信がすっかりファンなことを自覚して(^ ^)以前よりずっと集中して観ているから、余計に変化が目立つのかも(^ ^)。

園加は素敵でした!(勿論)
ただ、なんというか、特筆して「変ったな!」と思ったところは無かったんですよね。さすがに安定しているなー、と感心したというべきかな。
初日から良かったし、一週間が過ぎてもブレがないのは凄いな、と。

今まで積み重ねてきた経験もあるでしょうし、学年もあるでしょうし、この作品に賭ける意気込みも、下級生たちとは違うんでしょうけれども………
それにしても、凄いな、と思います。
自分の身体を知り尽くして、自分のために振り付けたアンコールのダンスの自由自在さ。伸びやかさ。
あれをこの眼で観ることができて、本当に幸せでした。
いや、ホントに、泣いてる場合じゃないからっ!!



とりあえず、初日から一週間目の速報はこんなところで。

あ。
せっかくなので、ヒーローズトーク(園加+萌花ゆりあ+男役日替り)のメモを。

11時公演
・男役はちゃぴ。
・質問は「得意だった(好きだった、かも)科目は?」

14時半公演
・男役はあまりら(天翔りいら)。
・質問は「運動会の得意競技は?」


あと、「LAST DANCE」の前のトークで、体年齢23歳って話をするのはやめたんですかね。
今日は二回ともそれは言わなくて、「(学年は離れていますが)精神年齢は同じくらいのメンバーが集まって」と一括りにしてました。
……それでいいのか、園加?


日本青年館にて、月組公演「STUDIO 54」を観劇してまいりました。



いやーーーー、月組観たわーーーーっ!!




………あれっ?つい一日前にも月組を(バウで)観てますけどっ!?


ついつい自分でも突っ込んでしまいましたが。
だってだって、「Dancing Heroes!」では「桐生園加」を観たんだもんっ!!

あるいは、「『ショーの花組』の系譜を継ぐショー」を。


どっちも素晴らしかったし、本当に楽しかった! 満喫しました♪(*^ ^*)





そして。
齋藤さん、本当に大人になったなあ~!と、若干ですが親心まで湧いてきてしまいました(^ ^)。
萌えは萌えできちんと処理(←満喫、と同義)しつつ、ギリギリのところでストーリーも破綻なくまとめる……そんな芸当ができるようになろうとは。
やっぱり私、齋藤くんはシリアスよりもコメディのほうが結果的には良い物を創ってくれるような気がします。シリアスは、ついつい萌えに狂って止まらなくなってしまう傾向があるので(- -;


さて、何から書こうかな。
他愛のない話で、ネタばれを恐れるほどの展開があるわけではないのですが。


とりあえず、オープニングは「いかにも」なアメリカン・コミック。
なんというか、「あれっ?これってコラボなんだっけ?」と思ってしまいそうな(?)、非常に具体的なところまで詳細のあるイマジネーション。
「逆転裁判」の鈴木さん、「相棒」の石田さんに続き、齋藤くんも何かやりたいコラボのネタがあるのかしら?と思ってしまいました(^ ^)。



きりやんは、とっても格好良かった!
「SLAPSTICK」の時も思ったんですが、回りがはっちゃけてぐっちゃぐちゃにヤっている中、たった一人の「傍観者」的な役割が似合う人ですよね。ミュージカルとしての骨格がはっきりしている作品なら、ビルにしてもパーシーにしても、ご本人が事件の中心になっていく役がピタっとくるんですが、、、なんというか、宝塚的な作品を創ろうとすると、意外と傍観者的な役割を振られがち、のような気がします。
齋藤くんはそういうところ本当に良く観ているなーと感心しました。
いやはや、髪型も似合ってた(←そこ?)優しくて愛情深くて、とっても良かったです(*^ ^*)。


まりもちゃんは、これまた、少女の心のまま大人になってしまった繊細な女性で、とっても可愛かった(はぁと)
プラチナブロンドに華やかな女優化粧、セクシーなミニスカート、寂しげな少女っぽい気の強さと、切ないほどの弱さ。
いやー、齋藤くんはまりもちゃんの魅力をよく知ってるなあ(*^ ^*)。


もりえちゃん(青樹泉)は、あらためて霧矢さんとの芝居の相性の良さに感心。
きりやんの、生真面目でお堅いめな雰囲気と、もりえちゃんのふんわりと和やかな空気感がちょうどよくブレンドされて、会話のテンポも阿吽の呼吸も素晴らしかった!ショーでも存在感が出てきたし、最近のもりえちゃんはホントにイイな、と思います。

そういえば。きりやんが自分の役を「(登場人物のうちで)たった一人のまともな人」と説明していましたが、、、もりえちゃんの役の方が「まとも」な感じがしましたよ?(^ ^)


みりおくん(明日海りお)は………嵌り役と言っていいですか?
私、みりおくんは「良い子」も似合うけど、こういう屈折した役も魅力的だと思うんですよね。元々芝居は攻めタイプだし、ガンガン攻めていく中で、隠しきれずにチラっとみえてしまう幼さや優しさ、みたいなものが一番の魅力になりうる人なんじゃないか、と。
そして、こういうぶっ飛んだ役でも、ちゃんと「人間」として実在感のある、リアルな存在感を出せてしまうところが凄いなあ……。
ぶっ飛んだ役をファンタジーとして創るのはむしろ簡単なんですが、準主役格で物語に絡む以上、その存在を観客に納得させないと、やっぱり作品として通用しないと思うんですよね。みりおくんのリアルな芝居、ひたむきで愛情深くて、現実味のある感情豊かな芝居が、ザックという「よくある」役に深みを与えていたと思います。

……それにしても。
それにしても。ほぼ同時期に星組さんが「愛と青春の旅だち」を上演することは判っていたんだから、「ザック」はやめようよ齋藤さん……。


ナホちゃん(越乃リュウ)は……あはは(^ ^)、なんかこの人は、定期的にこういう役が回ってきますねぇ。「Hollywood Lover」、「グレート・ギャツビー」、、それも毎回、不思議と純愛なんですよこれが(- -;ゞ

純愛の果てにZ-BOY(明日海)を刺殺してしまうと 栗本薫になって 宝塚らしくなくなって しまうので、そこは我慢した齋藤くんは偉かったと思います。ええ。
しかーし!だからと言ってその落ちはどうよ!!……可哀相なザック(涙)。


あーちゃん(花瀬みずか)は、本役のシスター・パメラより、ニューヨーカーとして踊り狂っている赤毛女が面白かった!!
…まあ、それだけシスターが自然な芝居をしていた、ってことなんですけどね(^ ^)。


研ちゃんのボリス(きりやんホーリーのパパ)は、芝居に重みがあってとても良かったです(*^ ^*)。なんか、久しぶりに研ちゃんの本気の芝居を観たような気がしました。いや、サン・シール侯爵もいい芝居してたんですけど。

それにしても、伏線もへったくれもないわかりやすーい脚本はさすが齋藤さんだ(^ ^)。


りおん(彩星りおん)は黒人の歌手で、STUDIO54のスター。
マギー(星条海斗)はその兄で、まりもちゃんのマネージャー。
黒人兄妹ですが、メークもよく似合っててとても良かったです。
りおんはひたすら歌ってくれて幸せでした。一つの公演でこんなに歌ってくれることなんて、本当に滅多にないくらい珍しいことなので、とっても嬉しい♪
マギーも、オーバーアクション気味な芝居が「アメリカ人」っぽくて、今回はすごく嵌っていたと思います。うん。妹に対する愛情が深くて、温かくて。妹から兄に向ける感情もとても温かくて、いい兄妹だな、と思いました。


るうちゃん(光月るう)は、きりやんの学生時代の友人。割と齋藤作品ってこういう人が良く出てくるイメージがあります。ドロップアウトした主人公+エリートコースを歩む昔の友人、っていう関係。
るうちゃんの学年で、きりやんの「旧友」をさらっと演じるのは難しいと思うんですが、『なんかわかるぅ~~!』と身悶えてしまいました(^ ^;ゞ。


すずな(憧花ゆりの)と、3バカトリオ(響れおな、貴澄隼人、輝城みつる)は、タブロイド紙「Hot Week」の編集長とその部下たち。
私的には、この作品の主役はこの4人でしたわ。
齋藤さんがノリノリで脚本書いて演出したんだろうなあ、と、想像するだけで笑えます(^ ^)。

ちなみに。
青年館のロビーに「Hot Week」があったので、さっそくGETしてきました♪(ドラマシティでは日を決めて配布していたようですが、青年館は、ただ束になって置いてあるだけでした)
そんなに大した内容ではないのですが、楽しかったです♪ ただ、休憩時間にはもう無かったので、欲しい方はお早めに。ただし、後の方のことを考えて、おひとりさま一枚で我慢くださいますよう、お願いします!(^ ^)


ゆりやん(紫門ゆりや)はSTUDIO54のバーテンで、りおんに片思い中。
いやー、やっぱまっすぐで可愛くて、良い子だなあと感心しました。
ザックに口説かれても意味がよくわかっていないっぽいところがツボでした(^ ^;


たまきち(珠城りょう)とみくちゃん(花陽みら)は、兄妹の警官。、、えーっと、今一つよくわからなかったんですが、この二人はきりやんのホーリーと同じ孤児院育ち……なのでしょうか?
マギーりおんの兄妹とは全然違う、いかにもアメリカンコメディに出てきそうなとぼけた兄妹で、会話のテンポが最高でした。小さなみくちゃんに振り回されてる大型犬が可愛くて可愛くて、ホント壊れた……(*^ ^*)


沢希理寿さんとちなつちゃん(鳳月杏)は、STUDIO54のホスト仲間。いろいろ小芝居していましたが、二人とも黒いキャラクターがとってもぴったり!!(←誉めてます)でした。いやぁん、素敵♪
ちなつちゃん、ダンサーなので「Dancing Heroes!」に出るものだと思い込んでいたのですが、あのキャラは確かにこっちが適任かも(^ ^;ゞ。

95期の輝月ゆうまさんもホスト仲間なので、ついでにここで。
あの身長と思い切った金髪、そして、オープニングにいきなりソロを歌いだしたことに驚きました(@ @)。台詞とかはそんなにないのですが、とにかくあれだけ目立つ人は、舞台上にいる時間が長いだけで武器になりますね。目を惹きまくりでちょっとオロオロしてしまいました。しかも、一瞬だって小芝居が止まらない!さすが月っ子。

理寿さん、ちなつちゃん、ゆりやん、輝月くんの4人で越乃さんの家に荷物を運んでくる場面も、それぞれの性格が出ていて面白かったです(^ ^;ゞ


今回の公演で卒業が決まっている海桐望さんは、STUDIO54の場面では主に「セレブ男(クリストファー・リーヴ)」。あとは、二幕のクライマックスに登場する職員役と、あとは記者と……他にもこまごま色んな役で出て、いかにも月組らしい小芝居を楽しそうにやってくれて、、、お見送りするのは残念だけど、この作品で良かったな、と思いました。最後の出番がめっちゃ格好良いしね(*^ ^*)。齋藤さんの愛を感じました。


真愛涼歌ちゃん、風凛水花さん、香咲蘭ちゃんは、STUDIO54のダンサーがメイン。齋藤くんの萌えが爆発したような衣装がよくお似合いで、皆可愛いったら!!
真愛涼歌ちゃんは、すこーし痩せて、でも柔らかさはそのまま……という、いいとこどりな感じ。ホントに可愛い♪ 二幕ではソロもありましたね。あれはどこの場面だったけな……。
風凛さんも香咲さんも、本当にキュートで可愛い!
他の出番は、孤児院の子供たち……くらいでしょうか、大きいのは。


都月みあちゃん、早桃さつきちゃんは、あちこちでモデルとかニューヨーカー女とかいろいろやってましたが、役としては孤児院の子供たちがメイン……ですよね、たぶん。
いやもう、この二人は本当に可愛くて可愛くて、、、特に都月みあちゃん。お化粧が本当に巧くなったし、スタイルも磨かれて、本当に綺麗になりましたよね。感無量。たしかに子役も似合うし可愛いんですけど、あれだけ表情豊かな美少女なので、そろそろ普通の女性役もつけてあげてほしい………。


晴音アキちゃんは、病弱な少年アベル。物語のキーになる役なんですけど、、、ちょっと扱いが中途半端だったかなー。
「スカーレット・ピンパーネル」「ジプシー男爵」と、同期の愛希れいかちゃんの役を新公で担当してきて、私の中では「うーん…」だった晴音さん。今回は普通に可愛かったです。ただ、ちょっと「無難」すぎたかなー?という気もしましたね。
彼女自身が本役である芝居を観たのは初めてなのですが、、、うーん、もっと物凄く良い役にすることもできたような気がするんだけどなあ………。



ま、なんというか。
ぶっ飛んだキャラを集めて、「ありがちなストーリー」を「よくある展開」どおりに進め、最後に「予定調和」に持ち込むち……という、ある意味とっても王道な作品でしたが、役者とキャラの嵌り具合と、アメリカンコミック風味を徹底した演出の巧さで佳品になったな、と思います。

とにかく、理屈抜きで楽しかった!!

客席登場が非常に多いので、1回しか観劇しないなら1階席後方がお勧めかも。
フィナーレの客席降りもずいぶん後ろまで来てくれたし(*^ ^*)。



で。
私が観た回のフィナーレは、『SHOWA54』でした。
……昭和54年のヒット曲、なんでしょうか、あれは。

YMCAで始まったところまでは微笑ましく観ていたのですが、二曲目で呆然と「嘘っ……」と呟いてしまった私は、まだまだ(齋藤ファンとしての)修行が足りないな、と思いました。

曲目は、いちおうネタばれを避けて黙っておきます(^ ^)。



ああ、『DISCO54』も観てみたいよーーーーっ!!




銀河英雄伝説

2011年1月18日 演劇
青山劇場にて、舞台版「銀河英雄伝説」を観劇してまいりました。



ひとつだけ叫んでいいですか。

入場したのが遅かったため、プログラムを買えなかった私。
「公式サイトで通販しまーす」と言われたので、サイトに行ってみました。
http://gineiden.jp

そうしたら、「Special」というコーナーに、原作者の田中芳樹さんと、らいとすたっふ社長:安達裕章さんの対談が載っておりまして。
http://gineiden.jp/special02a.html

いきなり最初からこの話ですよ。

【安達氏】 「銀河英雄伝説」は、以前にも舞台化の話があったとお聞きしていますが。
【田中氏】 はい。当時の徳間書店の編集者さんが宝塚歌劇団にお話しを持って行ったことがあります。もう20年近く前の話になりますが。だ、そのときは「恋愛の要素が薄い」ということで実現しなかったと聞いております。


誰だよ、断りやがったのは。




今回、舞台版を観劇して、しみじみと思ったこと。

やっぱりこれは、宝塚でやるべきだーーーーっ!


まずね、衣装が残念でした(T T)。
主役ラインハルトの衣装はなかなかがんばっていたんですが、それ以外のメンバーの軍服がとても安っぽい。
しかも、黒銀じゃない!!(シルバーがかったグレー、って感じで、あまりイケてない)

しかもねー、たしかにみなさん美形ぞろいで、その点では大満足!だったのですが。
残念ながら、スタイルは普通なんですよね………。あああ、軍服といえば宝塚、宝塚といえば軍服っ!
……ぜえぜえ。

ああああ、宙組とか宙組とか宙組とかで観てみたい!!(←別にラインハルト主役じゃなくていいんです)
あの長身超絶スタイルぞろいのメンバーが、黒銀の軍服着て並ぶの!
あああ、諦めきれない。



あとね、そもそも役が多くて、しかもアンサンブルとして大量の人がさばける作品だというあたりも、宝塚向きだなあと思いました。

娘役の役がないので、提督たちの半分は女性になりそうですが(^ ^)。




のっけから作品にあまり関係ないことを叫んでしまいましたが、作品はとても面白かったです!
原作ファンとしてみても、よく出来てました。

あまり予備知識なくチケットをゲットしたので、ミュージカルだとばかり思い込んでいたのですが(汗)、全然違ってました(^ ^;ゞ
コロスのダンスはあるんですけど、プリンシパルもアンサンブルも歌は無しで、お芝居のみ、でした。


もう千秋楽も終わりましたので、ネタバレさせていただきます。
まず、ストーリーは原作の2巻までで終了(原作のあらすじについては、検索すれば出てくると思いますので割愛)。となれば当然ですが、主人公はラインハルト、二番手はキルヒアイス、ここまでは予想どおり。
しかし、三番手は双璧ではなく、オーベルシュタインでした(@ @)。オーベルシュタインとキルヒアイスの確執に焦点を絞ることで、非常に判りやすい物語になっていたと思います。

感心したのは、自由惑星同盟のヤン・ウェンリーを名前だけの登場にして、同盟側の話を全く出さなかったこと。
さっくりとそこを切り捨てて、ラインハルトたちと門閥貴族たちの戦いをメインに持ってきたのがお見事でした。

残念ながら双璧のエピソードも全面的に削られて、若干意味不明な人物になってはいましたが、、、まあ、仕方がないかな。
双璧については続編でフォローする、ということである程度棚にあげつつも、他の提督たちのエピソードはかなり網羅されていて、本当によく出来ていたと思います。
台詞の言い回しとかも原作どおりで、「卿(けい)」という呼びかけにちょっと悶えた(^ ^;ゞ。

ちなみに、続編については6月に「双璧編」を上演することが発表されています。(公式サイトをご参照ください)
となると、今秋か来年早々あたりに、自由惑星同名編……「イゼルローン日記」あたりをやりそうな気がします(^ ^)。
ミラクル・ヤンをいつまでも「謎の人物」にしておくわけにもいかないでしょうから、双璧編には出すのでしょうか…?


前半は暗転の多いぶつ切れの演出が気になっていたのですが、後半の展開はスピーディーで良かったです。特にヴェスターラントの演出が良かった!あれは舞台でないとできない表現だなあと感心しました。


それでは、キャストごとの一言感想を。






【ラインハルト】松坂桃李
なかなかの美貌で、声もよく、かなりよく似合っていたと思います。
こんなキャストがいたら、そりゃ上演したくもなるわー!と。しかも、衣装もラインハルトのだけは特別なんだよ(^ ^)。格好良かったー♪

【キルヒアイス】崎本大海
柔らかでちょっとはにかんだような笑顔と、理知的な表情の同居。声も良いし芝居も良いし、小柄なこと以外は、キルヒアイスというキャラクターにぴったり!でした。
あああ、、、原作ファンな自分が哀しい……。
あと、細かいことなんですが、そこまで髪を紅くするなら、眉の色も考えた方が良いと思います(- -;。……これは結構他のメンバーでも思ったな……いろんな髪の人がいたから。

【アンネローゼ】白羽ゆり
抜群の存在感と美貌、穏やかな低い声。リアル感のないファンタジックなファム・ファタルぶりが、マリー・アントワネット以上の当たり役だと思いました。「銀河英雄伝説」の妄想配役をするときに、いつも悩んでしまうアンネローゼですが、もうとなみちゃんしか考えられません(^ ^)。
とはいっても、原作のイメージとはだいぶ違うので、いまいちだった方もいらっしゃるかもしれませんが……。

【オーベルシュタイン】貴水博之
原作のイメージよりはずっと若くて、突っ張った役作り。優しすぎるキルヒアイスの対抗馬としてちょうど嵌る感じで、よかったと思います。

【ヒルダ】宇野実彩子(AAA)
物語が二巻までなので、まだラインハルトの部下に入っただけのマリーンドルフ家令嬢。ヒロインといえるような役ではありませんが、今後が楽しみだと思いました。

【ミッターマイヤー】中河内雅貴
ビジュアルは、みなさん基本的にアニメ版のビジュアルを参考にしているのでしょうか。ラインハルトもキルヒアイスもそんな感じですもんね。……うーむ。私は元々、帝国ではミッターマイヤーファンなんですが、アニメ版(OVA)のミッターマイヤーのヴィジュアル(小太りな体つき)が納得できなくて買わなかったんだよなー……。いや、中河内さんは非常にハンサムで、全然不満は無いですよ(^ ^)。むしろハンサムすぎるくらい(もうちょっと親しみやすいイメージだった)。
双璧は戦闘場面でダンスがあったりして、ロイエンタールのリーダーともども、とっても格好良かったです♪♪

【ロイエンタール】東山義久
………どうしてあえてキルヒアイスだのロイエンタールだのに、相方(ラインハルト/ミッターマイヤー)よりも小柄な人をキャスティングしたんだろう……(涙)。
東山くん単体ではカッコいいのにーーーっっ!!


【ビッテンフェルト】吉田友一
原作でも美味しい存在ですが、舞台ではますます目立ってナンボという感じで、シリアスで重たい話の中、息抜きになっていたような気がします。
オレンジ色の髪って難しいんだなー。それじゃただの金髪なのでは。(ミッターマイヤーと何度か見間違えました涙)

【メックリンガー】岡本光太郎
【ルッツ】平野勲人
【ワーレン】土屋研二
このあたりは2巻までだとたいした出番はないんですよね。でも、細かいエピソードを拾ってくれているので、やりがいはあったと思います。
いずれにしても、続編に期待(^ ^)。


【フリードリヒ四世】長谷川初範
予想外に大きな役で驚きました。そこで出てくるか!と。
長谷川さん、存在感を自在にコントロールできる方で、すごいなあと感心しました。ラインハルトの妄想のフリードリヒと、アンネローゼの前にたつ一人の男としてのフリードリヒとの違いが、ちゃんと伝わりました。
アンネローゼが原作よりも生命力があるので、フリードリヒも原作とはだいぶイメージが違いましたが(だいぶ腹黒くて、現実みがある)、舞台で映える変更だったと思います。

【ブラウンシュヴァイク公】園岡新太郎
園岡さんが出てるって全然知らなかったので、すごいびっくりしました(^ ^;。突然素晴らしい声で歌いだすおじさんがいるて、誰っ!?と思ったら園岡さんで。渋くて素敵だったー!
ヤンが出ないので敵役を一人で担当していましたが、とっても良かったです♪

【アンスバッハ】高山猛久
格好良かった!!イケメンでびっくり(@ @)。ラストに物凄く重要な役割を果たす人ですが、それだけの存在感がありました。
ブラウンシュヴァイク公とのやり取りがいちいちツボでした。侯爵家の忠臣ではなく、ブラウンシュヴァイク公爵個人の腹心、という感じがよく伝わってきました。ちょっと優男風なのもいい!(*^ ^*)。ああいうことをやらかしそうなキレた感じも良かったです。

【シュターデン】ひわだこういち
冒頭のアスターテ会戦から出てくる嫌味な士官。彼が双璧の士官学校時代の共感だったというエピソードは出てきませんが、マニュアル重視で「理屈だおれのシュターデン」なところはよく書かれていました。
いやー、こんな細かいエピソードまで拾ってちゃんと話を盛り上げた脚本の堀江慶さんは凄いなー!

【オフレッサー】中村憲刀
リップシュタット戦役の後半、レンテンベルク要塞攻略の白兵戦で立ちはだかった男。長身でがっしりした体形は、いかにも「白兵戦のスペシャリスト」という感じ。原作通り突入部隊を率いていた双璧との殺陣は、なかなか見ごたえがありました♪
いったん捕えて逃がし、貴族連合の不信を誘う、というエピソードは削られて、殺陣の最後にちゃんと殺されていました。

【メルカッツ】ジェームス小野田
いやー、渋いわ素敵だわかっこいいわ。
ブラウンシュヴァイク公(リッテンハイム公だったかも?)に「(隊の)配置は私が決めるとのお約束だったはず!」と抗議するところの重々しさはさすがでした。最後の亡命を決意するシーンでのシュナイダーとのやり取りが素敵(はぁと)

【シュナイダー】村上幸平
メルカッツの副官。上官の自殺を止めるところから亡命を提案するところまでがほぼ原作どおりだったんですが、すごく自然でいい芝居でした。なるほど、こういう場面だったのかー、と思いました(*^ ^*)いい男ですよね!こちらも続編にとっても期待♪

【ラインハルトの父】特別出演 堀川りょう
いやー、アニメ版でラインハルトの声を演じた堀川亮さんが出演されるとは(^ ^)。舞台で観るのはもちろんはじめてですが、巧いなーと思いました。ダメな中年男の遣る瀬ない寂しさが、キラキラと輝くラインハルトの中にある曇り(翳り)の意味を伝えてくれたような。


こうしてみると、後で重要な人物になるはずなのに、名前さえ出てこないのはファーレンハイトくらいかな?
ケスラー、ケンプ、ミュラーあたりは、二巻までにはあまりエピソードも無かったような気がするから良いんですけど、ファーレンハイトはこの投降劇が結構印象的だったので……。
続編に登場してくれるのかどうかが若干気になる(^ ^)。



それ以外の出演者は全員コロスという感じで、お揃いの隈取りメーク(顔色を白くして、目の回りを黒くしたメーク)。そのままでコロスとして踊ったり、警備兵になったり、舞踏会の客になったり……なかなか忙しそうでした。



ま、原作ファンなら一見の価値はあると思います♪
原作をご存じない方の意見を聞いてみたいなあ…。


東京宝塚劇場にて、宙組新人公演「誰がために鐘は鳴る」を観劇してまいりました。


いかにも新人公演らしい、素敵な舞台でした(^ ^)。
本公演はベテラン陣を中心とした座組なので、若いメンバーには足りないものは多いけど、その分、本公演とは違う輝きがあって、面白かったです。

新人公演演出は、小柳奈穂子。
細かい台詞の端々にも手を入れて、短縮版というよりは、全く別バージョンの「誰がために鐘は鳴る」を創り上げた才能に敬服しました。
#こういうのって、小柳さんが脚本も書く(直す)んですよね?柴田さんが新人公演用の脚本を書いてくださるわけではないですよね………?



プロローグは本公演のままですが、その後、スパニッシュのショーシーンからゲイロードホテルまでがざっくりとカット。「山の狼」から作品が始まります。
マリアの故郷の幻想も二幕冒頭の結婚式もカット。唯一残ったショーシーンはバレンシア幻想(「スペインの花」)のみで、アンドレスとルチアの道中もばっさりカット。他にも場面の細かいところを丁寧にカットして、、、観ていてほとんど違和感を感じることもない、見事なまとめ方でした。
演出も、それぞれの役者に合わせてあちこち変えていて、脚本が本当に語りたいことが真っ直ぐに伝わるような、とてもいい演出でした。

小柳さん、「シャングリラ」も良かったし、宙組はあっているのかもしれませんね。今年はこれからどんな作品を魅せてくれるのか、楽しみにしています。



愛月ひかるのロバート・ジョーダン(大空祐飛)。
元々スタイル抜群で美貌の人ですが、立ち姿がずいぶん男らしくなったな、と感心しました。すごく頑張っていたし、真ん中で客席の視線を惹きつける華やかさを見せたと思います。若々しくて誠実で優しくて、とても良かった(はぁと)。
声はがんばって作ってましたね(^ ^)。挨拶の第一声で、あらためて「女の子」っぷりに吃驚してしまいました。

今回、ゲリラ陣に比較的小柄な人が多かったので、愛月くんの大きさというか、スタイルの凄まじさが強調されて、なんというか、すごく「エトランゼ」感を感じました。
小人の国に迷い込んだガリバー、というほど極端に違うわけでは勿論無いのですが、、、うーん、ゲリラたちがなんとなく背中を丸めて小さくなっている中、一人背筋を伸ばしているせいもあるのかなあ。
化粧の地色もあからさまに白かったし、もしかしたら演出指示なのかもしれませんね。とにかく『違和感』があるんですよ、ゲリラたちの中に混じったロバートという存在に。ゲリラたちもいろんな肌の色が混ざってるんですけど、それにしてもロバートは違いすぎる。あくまでも「イギリスさん」であり、別世界の「インテリさん」である、という印象が強烈にありました。
グループの一員ではありえない、別世界人という印象。

愛月くんは、本役と違ってあまり「指導者」とか「教育者」には見えないんですが、「仕事のできる有能な技術屋」にはちゃんと見えました。その印象と「別世界の人」という印象が合わさったことによる、ロバートとゲリラたちの絶妙な距離感が、とてもわかりやすかった、と思います。



すみれ乃麗のマリア(野々すみ花)
キュートでとても可愛かった!ただ、ショートヘアはもっと似合うかと思っていましたが、、、んー、やっぱり鬘って難しいんだなあ。

顔は面長で意外と大人っぽいのに、舌っ足らずな喋り方が子供っぽくて損なタイプだと思うのですが、今回は役が役なのと、愛月くんも喋り方が子供っぽいので(^ ^)、お似合いな感じで違和感を感じませんでした。
東京に来てからのすみ花ちゃんもとても可愛いけど、れーれの可愛さはまた格別だな、と。

あ。最後の夜の寝袋は、大劇場同様、床に敷いてました(^ ^)。
ただ、本公演はこの後二人で寝ころんでしまうので、一階前方からは見えないんだっつーの!!と思っていたんですが、新人公演の二人は座ったままなので別に問題は無かったです。っていうか、本公演もあの演出でいいと思うんだけどなあ!!
新人公演トークだったかなんだったかで、愛月くんが「この場面の演出変更は、自分でこういう風(座っているマリアを後ろから抱きしめる)にやりたいと思って先生に相談したんです」、という話をされていましたが、たしかに、この場面の二人の芝居は凄く良かったと思います。


辛い話をした後、ロバートに背を向けてしまうマリア、後ろから抱き締めるロベルト、
「……あたしをお嫁さんにしてくれる?」
「君はもう、僕の妻だ」
お互いの顔を観ることなく会話を交わす二人の若さが切なくて、泣けました。

本公演もあの演出で一度やってみませんか?>木村さん



凰樹いちのアグスティン(蘭寿とむ)。
いやもう、格好良かった!!
格好良くて男前で、すごい素敵でした。落ち着きのある若頭らしい動きに切れ者感があって、男らしくて。ああ、褒め言葉しか出てこないわ。
エル・ソルド隊の全滅の後、そのまま緞帳が降りてアグスティンのソロになるので、切り替えるのは大変だと思うんですが、あのソロも迫力があってとても良かったと思います。
マリアに対するさりげない気づかいも大人で。他のメンバーとは一線を画した大人っぽさが、さすが長の期の長、と思いました(*^ ^*)

あああ、本当に格好良かった…………。



蒼羽りくのアンドレス(北翔海莉)
今回の新公、立役者の一人。
爽やかで一生懸命で、素直で優しい、素敵な青年でした♪ 雷鳥のひなを育てるのが似合いそうな柔らかさと、キレたらライフルを振り回しながら敵陣に飛び込んでいきそうな激しさ、両面を持っているのが魅力的。
化粧もすっきりと綺麗で、衣装も本役さんと同じ衣装だと思うんですけど、なんか全然違って見えました(^ ^)。

アンドレスとルチアの道中は、最初の歩哨詰所でのやり取りも含めてほとんどがカットされてしまったのですが、もしあの場面があったなら、銀橋に出た時のルチアの台詞は大劇場(「格好良かったよ!」)と東宝(「迫力あったよ!」)のどちらになったんだろうか……と思いました(^ ^)。
私だったら「カッコ良かったよ!」かな(^ ^)だって実際、素敵だったもん♪



藤咲えりのローサ(純矢ちとせ)
彼女も立役者の一人ですね。素晴らしかった!!「ローサ」という女性が、やっと理解できたような気がしました(^ ^)。

えりちゃんの一番の魅力は、泣き顔だと思うんですよ。
泣きの演技、というのかな。すみ花ちゃんの泣きの演技も天才的なんですけど、あれとは全く違う魅力。なんというのか、こう、、、すみ花ちゃんが泣くと一緒に泣きたくなるんですけど、えりちゃんが泣くと、慰めてあげたくなるんです。

そういう人がこの「ローサ」という役をやると、、、ローサって本当に切ない役なんだなあ、と。

私は、冒頭の「山の狼」の終わった後、「恋人が死んだんだって?」とからかわれた時の反応ですでに泣けました(涙)。えりちゃんのローサ、必死で取り繕って突っ張っているのが無茶苦茶可愛くて切なくて。
ああ、えりちゃん好きだなあ……。

えりちゃんの強気な声は、いつだって「無理してる」ように聴こえるんですよね。それもすごくツボでした。とにかくすべてがツボなんですが(^ ^;。
たまに見せる微笑みさえ、すごく切なげで。
えりちゃん、イルザもよかったしファニーも本当に良かったけど、ローサは本当に良かったです。できれば、祐飛さんロバートとローサとして芝居をしている姿を観てみたいわ(涙)。

えりちゃんのローサにとって、カシュキンってどういう人だったんでしょうね。
もちろんカシュキンは素敵な人だったんだろうけど、もしかしたら、ローサにとっては「一人の個人」じゃなくて、「別世界に連れて行ってくれる魔法使い」みたいな存在だったのかもしれません。
父についてこの山に来たことを後悔する気はないけれども、でも、ここを出られるものなら。あの空の向こうには、平和な「幸せの国」があるんじゃないか、と夢想して。


別に「打算的な子」だとは思わないのですが、そういう「エトランゼ」に惹かれる女の子っていますよね。自分の回りにはいないタイプの男に焦がれるタイプ。

だから彼女は、初めて出会った次の日に、もう一度ロバートに会いに来る。
自分が何をしたいのかよくわからないまま、衝動のままに。
ウィスキーを持って。カシュキンと同じ世界の男に。

そこで起こってしまった事件。
取り残された自分。
生き残ってしまったことの罪。

彼女が本当に「山」で生きていくことを決心するのは、このときなんだろうな、と思いました。
もう空の向こうに平和な国を探すことはしない。
あたしは戦場に生きる。戦場で生きて、そして、殺す。
……必ず仇を討つ、と。

そう決意した彼女の、すっきりした貌が、忘れられません。
「あたしは女を廃業したから」
そう言いながら、自嘲気味に、でも力強く笑うえりちゃん。

えりちゃんの泣き顔も、えりちゃんの笑顔も、どっちも大好き。
そこにはいつだって、哀しい気持ちも嬉しい気持ちも、すべての気持ちが詰まっているから。

原作に出てこない人物の中で最も登場回数も本筋への関わりも大きい「ローサ」という人物像を、柴田さんの脚本のみから立ち上げるのは大変な作業だったと思います。
でも、本当に素晴らしかった(*^ ^*)。
えりちゃんのローサを観ることができて、良かったです。




他にも魅力的なひとはたくさん居たのですが……
とりあえず、今夜はここまででいったん切ります。すみません(^ ^;ゞ



宙組新人公演「誰がために鐘は鳴る」。



まずは、今公演で新人公演を卒業する90期について(^ ^)。
いやー、90期って、どの組も面白い期ですよね。
なんていうか、『華やかな根っからのスター!』みたいな人は少ないけど、いぶし銀の輝きをもつ人が多い、というか、
期全体の粒がそろっている、と言ってもいいかも。とにかく、誰を観ても面白くて、みんな巧いなあ!と感心するんですよね。目立たないけど、何気に美形も多いし。
まあ、毎年年の後半の新公を観るたびに「この期が卒業して来年から大丈夫かな……」と思うことって多いのですが、この宙組新公は、ひさしぶりにその感を強くしました。

まあ、今回はやっぱり、アグスティンのいちくんと、専科さんの役をされた二人が突出して良かったです。この三人が若いメンバーをよく引っ張って、この難しいお芝居を支えんだろうな、と思いました。



琴羽桜子のピラール(京三紗)
素晴らしかった!
(藤咲)えりちゃんといい、桜子といい、元々好きな役者だから良く見えるのかなあ?とも思ったりしたのですが、、、いや、そんなことはない!二人とも本当に良かったと思います。
そっか、ピラールってジプシーなんだ!と改めて思いました(ごめんなさいごめんなさい)。

ピラールっていうのは本当に難しい役で、ある程度年齢を重ねなければ出せない味というのもあるので、京さんのピラールもとても好きなんですよね。
パブロが雷管と導火線を奪って出て行った後、手相がどうこう言ってロベルトを苛立たせる場面での年寄りらしいくどさとか、ああいうのはさすがだったし(桜子は気風が良すぎてああいうことをぐちゃぐちゃ言いそうにないし/笑)。

ども、桜子の溌剌とした若々しいピラールも、とても魅力的でした(*^ ^*)。
ゲリラ隊メンバーの信頼を勝ち得て、指導者としてパブロに取って替るに十分な激しさと強さ、そして、美しさ。身のこなしが鮮やかで、長いスカートをはいてはいても、えりちゃんのローサよりずっと強そうに見えたのも良かったです。そうでないと、男どもが従わないよね。

とにかく「気風のいい」「カッコいい」そして、「美しい」。
本当に佳い女だなあ、と思いました♪



風羽玲亜のパブロ(星原美沙緒)
これがまた格好良かった(*^ ^*)。
髭はつけず、浅黒くて精悍な、まだまだ現役まっさかりの「首領」という印象。
顔に傷をつけて貫録を出していましたが、あれも自分で考えたのかなあ。スタイルはあまり良くない人ですが、衣装の着こなしやいろんなところで工夫して、『二枚目のパブロ』を創っていました。

歌える人ですが、ロバートへの不信をぶつけるナンバーをちゃんと芝居で歌ってくれたのは良かったな、と。台詞の声も朗々と通るタイプなんですが、語尾の言い捨て方を工夫してヤサグレた感じをだしたり、本当にいろいろ工夫を凝らしていましたね。
雷管と導火線を「川に投げ捨てちまった」あと、猛然と寂しくなるのが納得できる、さびしがり屋で強がりな、それでいて一度キレたら何をしでかすか判らない怖さを持った男、でした。

パブロ「急にさびしくなっちまったのさ……」
ピラール「さびしくなっちまったんだね、わかるよ!」

というやりとりに、かなりグッときました(^ ^)。
なんでだろう。不思議だ……。
(この場面が良かったのは、「おっかしな夫婦だぜ!」という締めの台詞が巧かったせいもある……かも)



光海舞人のアンセルモ(珠洲春希)
あらためて、本公演のアンセルモは良い役だったなあ~~~。
かなり細かく削られていた今回の新人公演。正直、アンセルモはちょっと目立たない役になっていたような気がします。もちろん「見せ場」はあるんですが、そこにつながる細かいやり取りが減っているので、ちょっと感動も目減りしたかな、と。
でも良かったです。顔がほとんどわからないくらいびっしりした髭でしたけど(^ ^)、似合っていたし、声も仕草も相当研究したんだろうなあ、と。
ロバートの愛月くんとの経験の差が良い意味で出せて、とても良かったと思います(*^ ^*)。ロバートとの会話、やっぱり良い場面だったなあ~~~♪



美影凜のサラ(鈴奈沙也)
美人で気風がよくて素敵だった!
判りやすい美人で、体つきも女らしい美影さん。夫と一緒に闘うために銃を持つ女ではなく、夫の後ろで彼の世話をし、彼の背中を護る女。
エル・ソルドのあっきー(澄輝さやと)のちょっとした仕草にも細かく反応して、阿吽の呼吸で動いてくれる彼女は、本当に得難い妻なんだろうな、と思いました。

パコに向ける優しい顔とか、いろんな顔がどれもよく似合っていて、短い台詞にも重みがあって。柔らかな低い声が魅力的な、とても素敵なサラでした♪



花音舞のメリーナ(美風舞良)、千鈴まゆのタマラ(綾音らいら)
ラ・グランハチームの大人二人。

花音舞さんは、おっとりと落ち着いた感じが「お母さん」っぽくてとても良かったです。美風さんはどちらかというとチャキチャキした感じですが、花音さんは花音さんらしい、ちょっと疲れているけれども、優しくて包容力のある母親でした。パコの桜木みなとくんに向けるまなざしが優しくて、なんか嬉しくなった(^ ^)。
エル・ソルドがパコに「母親を護れ。それがお前の役目だ…」と言い聞かせている間、ちょっと曖昧に微笑みながら、心配そうに息子を見ている様子がとても良かったです。

今回の公演で卒業する千鈴まゆちゃんは、相変わらずイケイケな感じで、やっぱり目が離せません(^ ^;。自分自身の最後の台詞になる「こないだのジャム、美味しかったわ!!」という台詞を言われる側に回っているのが密かなツボでした(^ ^)。

翌日、全滅したエル・ソルド隊のキャンプに卵を持って行った二人が、パブロ隊のキャンプに現れたときの辛そうな様子が良かったです。ショックを受けたパコを心配するメリーナ、何かの覚悟を決めつつ、明るくふるまうタマラ。短い場面ですが、パコの好演と共に、強く印象に残りました。



天風いぶきのイグナシオ(蓮水 ゆうや)
特に可もなく不可もなく……という感じでしたが、役割はきっちり果たしていたと思います。
天風さんはこれからどんな役者になるんだろうなあ……。




そういえば、昨日書くのを忘れたのですが、小柳さんによる変更点の一つとして、ロバートの心情のモノローグが全面的にカットされていました。
「怒ってはいけない……」とか、「70時間で70年分の人生を」とか、「お前は二日後の死をまだ知らない」とか。

どれも、祐飛さんを観ていれば何を考えているのか判るので、わざわざ録音で流さなくてもいいのになーと思っていたので、すっきりカットした勇気に拍手したいです。
そして、モノローグが無い分、愛月くんがすごく一生懸命気持ちを伝えようとがんばっていて、とっても微笑ましかったです♪


小柳さん、GJ
今回の新公は、もしかしたらその一言に尽きるのかもしれません(べた褒め)。




第一ホテル東京にて、龍真咲ディナーショー「Hot Fairy」を観劇いたしました♪


あらためまして。
まさおくん、ディナーショー&追加のランチショー開催、おめでとうございます!

私は彼女のものすごいファンというわけではありませんが、歌唱力のある(そして、声が好きな)センターのディナーショーはやっぱり楽しい!と、あらためて思いました(^ ^)。

芝居仕立ての場面やダンスナンバーは無く、まさおくん+コーラス全員でひたすら歌を聴かせる、形式としてはかなりシンプルなショーでした。
会場にぎっしりテーブルが並んでいてあまり歩くスペースが無かったせいか、まさおくん本人はそれなりに客席降りがあるんですが、下級生は後半に一回降りただけであんまり会場を走り回ったりしてくれなかったのが若干残念でしたが(^ ^;ゞ、いかにも「ディナーショー」らしいショーだったと思います。

個人的な希望を言うなら、もっとミュージカルナンバーをいっぱい歌ってほしかった、かも。
まさおの声は、クリアで明朗なミュージカル向きの声だと思うので、本人の持ち歌(ルキーニの「キッチュ」、ショーヴランの「マダム・ギロチン」「君はどこに」の三曲)のみだったのが残念。もっと明るい、「ファンタスティックス」のマットのナンバーとか、「ファントム」のフィリップとか、ああいう曲を聴いてみたかったなー。
あるいは、「Young Boods」で歌っていた「Facade」とか、「Dangerous Game」みたいなドラマティックな曲(どっちもジキル&ハイドより)も似合いそうなんだけど。


いやいや、っていうか、私にとってまさおくんのベストアクトは博多座のジャッキーなので、「トップに昇るわ」と「あなたは私に夢を見させる」をぜひ!って感じなんですが(^ ^;ゞ
(←たぶん無理)


まあ、でも、選曲の傾向や歌い方を見ていると、しみじみとまさおは宝塚が大好きなんだなあ……と思いました。
宝塚、それも男役が好きで好きでたまらないんだろうなあ、と。

だから、仕方ないんでしょうね……。
背はそれなりにあるけど骨細で華奢な身体つきも、繊細で小づくりな顔だちも、細くて鋭い元々の声質も、決して男役に向いているとは言い難い人なんだけど。でも、本人はどうしても男役が良いんだろうなあ……と、そんな、ちょっぴり切ない想いを抱きながら。





構成・演出は藤井大介。
まさおくんと藤井さん、といえば記憶に新しいのは「HAMLET!」ですが、今回はむしろ「Young Bloods!」を思い出しました。
あれは2006年の2月末だから……もう5年も経つんですね。懐かしい(涙)。85期のみっぽー(美鳳あや)を組長に、まさおを入れて87期4人、88期1人、89期2人、90期4人、そして、研一の終わりだった91期3人の合計15人。作品(一部のお芝居)はしょうもなかったけど(←すみません)、可愛い下級生が大暴れしていて、楽しい公演でした(^ ^)。ひびきち(響れおな)、宇月(颯)、みづき(瑞羽)、ゆりやん(紫門ゆりや)、まんちゃん(貴千碧)の並びが好きだったなぁ……(懐)。


話がそれちゃった(汗)。
今回のディナーショー、コーラスは羽咲まな・隼海惺・楓ゆき・朝美絢。まなちゃん以外はソロは無かったけど、思ったより出番が多くて楽しそうでした。
そういえば、「恋の炎(by二人の貴公子)」のデュエットでエミーリア姫のところを歌ってくださったのは、ゆきちゃんですよね?なんといっても、公演でのエミーリア姫は(羽桜)しずくでしたから(^ ^;、歌姫とのデュエットが聴けて、とても幸せでした!!……いや、私は本当にしずくファンなんですけどね(^ ^;ゞ


94期の隼海さん、95期の朝美さんの男役2人は、まあ学年も若いし(^ ^)ワンフレーズ歌い継ぐところが何回かあったくらいで、あとはコーラスに徹していたと思います。
あ、ハムレットのナンバーのときに隼海さんがまさおくんの後ろで踊っていて、そういえばハムレットの影だったなーと思ったりしました。
朝美くんも、ダンサーなのは知っていたけど、歌もなかなか良い声ですねー♪「ハムレット」以来、とっても気になっている好みの美貌なので、将来が楽しみです(^ ^)。



ラテンナンバー、ヨーロピアンポップス、ミュージカルナンバー、(宝塚風)ジャズナンバー、クラシック(「誰も寝てはならぬ」)、、、ときて、「Young Bloods!」「二人の貴公子」「HAMLET!!」のナンバーを歌いあげて……
最後の締めは、オリジナルのテーマ曲「Pure Soul」と、そしてもう一曲、「I’m What I Am(byラ・カージュ・オ・フォール)」


「Pure Soul」は、それまでの雰囲気とは一気に変って、静かな祈りの曲。
そういえば、まさおのこういう歌って聴いたことがないかも……と新鮮な気持ちで聴きました。
透明感のあるクリアな音質、伸びやかな高音。男役としては武器にならないそんな声が、やわらかく会場を包み込む。
一人で空回っていた感も若干あった「HAMLET」から1年、まさおは本当にこの一年で変ったな、と思いました。


そして、続けて「I’m What I Am」。
……この曲を最後にもってきたのが本人なのか藤井さんなのか判りませんが。
凄いことするなあ………(^ ^;ゞ

あの歌はね、難しい歌なんですよ。
あれは、自己を否定し、無価値だと断定した上で、それでも諦めきれずに湧き上がる想いを唄った歌だから。
単純に「私は私よ!」と自己肯定的に歌うなら、岡幸二郎さん並みのパワーが必要なんです。
まさおにはまだ、そこまでのパワーはないとゆーのに、ましてそれをラストに持ってくるなんて!(@ @)せめて「Pure Soul」と入れかえれば……


いや、歌としては良い曲だし、まさおの声にも合ってましたけどね。
だからこそ、勿体無いなーと思ったんです。
もっとまさおが大人になるまで、とっておいてほしかったなあ、と。

……まあ、次にいつディナーショーができるかわからないから、やれるときに歌っておけ!というのも正解なのかもしれませんけどねぇ……。
うーん、あの曲をラストにしたいって言ったの、誰なんだろう(汗)。




アンコールは「タカラジェンヌに栄光あれ」。

いやーーー、まさおは本当に宝塚が好きなんだなあ、とあらためて思いながら聴き惚れてました。
良い声なんですよねー、本当に。これからも精進して、喉を鍛えて、そして……
声質と音域にあった、素敵な歌に巡り合いますように。




追加のランチだったせいか、客席は本当に「ファン」が集まっていた印象。
関係者では、同期のたっちん(和音美桜)と咲花杏ちゃん、そしてちわわ(涼城まりな)……くらいしか気がつかなかったなあ。この三人は結構席も近くて、ごはんを食べている姿も堪能できました(^ ^)。すっごい可愛かった!!たっちんとちわわは今までにも何回か見かけたことがあるけど、杏ちゃんは卒業以来初めて……かも? 本当に本当に本当に人形みたいに可愛らしくて、思わずじぃーっと凝視してしまいました(汗)やばいやばい(^ ^;ゞゞゞ

月組っ子は、とりあえずたまきち(珠城りょう)は来ていたらしい(同期の隼海さんがMCで名前を出してた)のですが、テーブルではなく会場の後ろに座っていて、終わったらすぐ出てしまったので、他にも居たのかどうかさえわからず……(T T)
アンコールとか、後ろの方は大騒ぎだったので、何人か居たんだと思うんですけどね。



なんだかんだ書いていますが、基本的にはとても楽しいショーでした♪
まさおくん、まなちゃん、ゆーみん、楓さん、あーさ、皆さまの今後のご活躍を、心よりお祈りしています!


.
だいぶ出遅れました(週末忙しかったの……)が、雪組全国ツアー公演「黒い瞳」の主な配役に反応させていただきます。



とりあえず、演目発表当時の私の予想(というか、希望)配役は……

ニコライ(真琴つばさ)音月桂
マーシャ(風花舞)  舞羽美海
プガチョフ(紫吹淳) 未涼亜希

発表済みの三人は全員正解!
まあ、結構自信があった(^ ^)ので、全く驚きませんでしたし、チケット取るぞ!という気合にも変化はないのですが。

その他の配役は、今回出なかったってことは、もう集合日まで発表されないんでしょうけれども、いちおうこんな感じで予想してました。

エカテリーナ(千紘れいか)晴華みどり
シヴァーブリン(初風緑) 彩那音 or 沙央くらま
マクシームィチ(樹里咲穂)彩那音 or 沙央くらま or 彩風咲奈
パラーシカ(西條三恵)  早花まこ

三人の精霊(嘉月絵理、霧矢大夢、大和悠河)
大湖せしる・大凪真央・香稜しずる・彩凪翔・真那春人・凛城きら・彩風咲奈・帆風成海・煌羽レオ・久城あす あたりの誰か。



というわけで。
とりあえず、発表済みの出演者からあらためて配役予想(希望)を。


エカテリーナ  晴華みどり
シヴァーブリン 彩那音
サヴェーリィチ 沙央くらま
マクシームィチ 彩風咲奈
パラーシカ   華吹乃愛 or 杏野このみ
三人の精霊   香稜しずる・帆風成海・月城かなと

ミロノフ大尉(立ともみ) 一樹千尋
ヴァシリーサ(藤京子)  花帆杏奈
イヴァン(光樹すばる)  飛鳥裕
ベロボロードフ(真山葉瑠)奏乃はると
フロプーシャ(卯城薫)  朝風れい
ザルービン(成瀬こうき) 凛城きら
トマーノフ(大空祐飛)  煌羽レオ
踊り子(美原志帆)    舞咲りん


そんな感じかなあ。
あと気になるのは、越乃さんがやっていた将軍の役ですが。
押し出しと声が良い……って、雪組さんだと誰になるのかなあ……にわにわ?
ああ、でもそうなるとベロボロードフがいないーーー↓(←るんぱさん格好良くて大好きだったので、下級生には無理だと思ってしまふ)


「黒い瞳」を上演する以上、当然のように未沙のえるさんは出演されるもんだと思いこんでました(汗)。
まさか出ないとは!そうなったら、サヴェーリィチは誰がやるんだっ!?
あの役は事実上の三番手をシヴァーブリンと分け合うような大役なので、専科の一樹さんがされるか、そうでなければ、ひろみちゃんかコマちゃんがやるしかない。
……だったらコマちゃんかな、という予想です。

もしかしたらヒロさんがなさるのかもしれませんけどね(^ ^)。
でも、そうなると大尉は誰がやるの?って感じだし、、、そもそもヒロさんのサヴェーリィチ?うーん……(汗)。
やっぱりヒロさんは大尉じゃないのかなあ……。



とにかく「黒い瞳」は嵌りまくった作品ですが、雪組さんのもなかなか面白くなりそうで嬉しいです♪
荷物になるけど、お願いだから盆は持って行ってくださいね!!




ついでに、「ニジンスキー」のディアギレフ=緒月遠麻、も正解でした(はぁと)
すごく嬉しい!!とっても楽しみです(^ ^)。


しっかし、雪組の誇るダンサーの大半が全国ツアーに回っているような気がするんですが、大丈夫なんでしょうかねぇ。特に娘役。
……まあ、今回は全ツも芝居は謝さんだし、ショーもあるしでダンサーは必要なんですが、、、仮にも「ニジンスキー」なのに、バレエシーンは創らないつもりなんでしょうか。

個人的に、ニジンスキーの子供時代があるなら笙乃茅桜ちゃんがやるんじゃないかと予想していたんですが、まさか沙月愛奈ちゃんと一緒に、二人とも全ツだとは……(^ ^;。
うーん、あのお芝居で役がつくとも思えないし、ショーで何か目立つところに置いてもらえると良いんですけどねぇ。どうなるんでしょう……。



宙組新人公演「誰がために鐘は鳴る」について。



ちょっと間があいてしまい、すみません。
とりあえず、91期以下のメンバーについて、さっくりと印象を。


■澄輝さやとのエル・ソルド(風莉じん)
絶賛!
いやー格好良かった。いままでに観たあっきーの中では、断然ベストアクト!(^ ^)なだけではなく、この新公全体のレベルを底上げした功労者だった、と思いました。

いやー、「本役よりももっとアクティヴに、まだまだ現役な感じで」とゆーようなことをCSのインタビューで話していましたが、原作のエル・ソルドにはあっきーの方が近いかもね、と思いました。
歌は、もちろん本役に比べたらまだまだ全然ですけど、場面としても芝居としてもちゃんと成立していたし、すごく良かったと思います!!
あっきー、よくやった!

芝居はちょっとヘタレだけど、美形でスタイルの良い、ダンサーなあっきー。新公卒業までにあと1年、二作品ありますが、楽しんでほしいなと思います。
個人的に藤咲えりちゃんとあっきーの並び(身長差)がとても好きなので、二人のコンビでお芝居を観てみたいなあ。


■月映樹茉のプリミティボ(十輝いりす)
プリミティボって、ホント良い役ですよね。(今更)
本公演でも、観るたびに「良い役だよなあ…」と思っていたんですが。

「トラファルガー」珠洲さんのサー・ジャービスに続き、美味しい役をおいしくいただくえなちゃんの本領発揮、という感じ。
場面の決め台詞が非常に多い役なので、えなちゃんの芝居が好きな私にはとても幸せな時間でした。
バレンシア幻想の前の
「ちくしょう、平和か……!!」
とか。
「おっかしな夫婦だぜ!」
とか。
もちろん、最後のロベルトへの挨拶も。

とにかくすべての台詞がいちいちピタッと嵌るので、気持ちが引っ掛かるところがなくて、なめらかに話に入っていられました。素晴らしかったと思います。

しかーし。
妙に姿勢のいい立ち姿とか、笑顔がのーてんきに可愛らしいところとか……単純に素が隠しきれてないだけなのか、「帳簿係」の役づくりをしているつもりなのか、どうもよくわからん。身のこなしはダンサー・まさこに比すべくもないから仕方ないけど、サー・ジャービスはまずヴィジュアルで墜ちたんですが私は。
「ゲリラとしてのビジュアル」とゆーものを、えなちゃんはどう考えているんだろう。

しっかし、何もかも置いときたくなるほど台詞は本当に巧いんだよなあ……(^ ^)不思議な人だ(汗)。


■美月悠のフェルナンド(鳳翔大)
原作を読んで、あまりにも格好良いのに惚れなおしたフェルナンド。
大ちゃんの役づくりもまっすぐに二枚目でとても良いんですが、美月くんの、ちょっとヤサグレたような、斜に構えた役づくりもこの役には似合うなあ、と感心しました。
同じ台詞同じ衣装同じ立ち位置なのに、全然違うキャラクターなのが面白いな、と。

本当に巧いひとなので、ちょっとづつ役がつくようになってとても嬉しい♪「ヴァレンチノ」でもよろしくお願いします♪


■風馬翔のラファエル(悠未ひろ)
パブロ隊は殆どのメンバーが本役とまるっきり違う役づくりをしてきた中で、かけるくんは比較的、ともちんラファエルのキャラクターを踏襲した役づくりだったような。
ああいう個人として目立つ役だし、それはそれで良かったと思うんですが、、、、思いのほか技術的な差が出てしまうものなんだな、とちょっとだけ残念に思いました。
芝居も歌も良いもの持っている人だけど、案外まだまだ下級生なんだなあ。真似をすることで判ることもあるだろうし、ともちんの芝居を学ぶ機会はそう多くないかもしれないから、今回はこれで良かったのかな、と思います(^ ^)

ただ、パブロについて「昨夜のうちに殺しておけば良かったんだ」の言い方とか、そういうちょっとしたところで見せる殺気がこの人の持ち味になっていくのかもしれないな、と思いました。
ともちんだと、そういう処でギラギラしているんだけど、かけるくんは鋭利でクールなんだよね。わざと変えたわけではないと思うので、面白かったです。


■星月梨旺のエラディオ(春風弥里)
大人しくて気が弱い、弟気質の(←ちなみに、原作ではアンドレスと兄弟)エラディオ。いつも不安げに人の顔色を見て意見を窺いながら、それでも戦いそのものから逃げようとはしない。
みーちゃんのエラディオより、少し元気な感じに創ろうとしていたような気はしました。ただ、やっぱり結構難しい役なんだなあ、エラディオは。みーちゃんも随分苦戦していますが、新公も、ちょっと焦点を絞り切れていないような気がしました。
……あまり考えすぎずに、素直に演じれば大丈夫な役だと思うんだけどなー、実は。そーゆーのは駄目なんだろうか……


■星吹彩翔のホアキン(凪七瑠海)
エル・ソルド隊の坊や。モンチは本役も子役(パコ)ですが、13歳の「銃を持つには5,6年早い」子供と、すでに銃を持っている青年を、声や仕種でちゃんと演じ分けていたのはさすがだな、と思いました。
爽やかで明るい持ち味にぴったり嵌った、いい芝居でした。

あと印象に残ったのは、最初の「山の狼」の場面で、ローサ(藤咲えり)がからかわれた後の反応でしょうか。
えりちゃんの反応も本公演とは全然違っていたけど、ホアキンも全然違ってて、面白いなと思いました。
モンチのホアキンはこういう風に反応するのか……と。ちょっと若すぎるけど、めっちゃ男前でした♪

バレンシア幻想の闘牛士も、アンドレス役のりっくんと二人、お揃いのキラキラつき衣装。
二人ともかっこいいーーーーっ♪とか言いつつ、心の大半はえりちゃんに持っていかれていたので細かいところは観てないかも(汗)。


■天輝トニカのルピーノ(七海ひろき)
トニカちゃんって、普通に見ると美形なんだけど、、、なんというか。「シャープ」とか「二枚目」っていう空気を感じさせるのって案外と難しいんだなあ、なんてことを思いました。
本役がカイちゃんなだけに、何もしなくても雰囲気だけはあるんだよなー……。
「調達」を得意とするゲリラ隊の一員。たぶん、パブロ隊よりもう少しあらくれよりなんですよね(その割には女の子がいっぱいいるけどさ)。そういう空気を出すには、トニカちゃんの顔立ちだと、もう少し根本的な工夫が必要なのかな、と思いました。
技術的な面では問題ない人なだけに、がんばってほしいなと思います。


■風海恵斗のディエゴ(鳳樹いち)
こちらも、いちくんの一癖ありげな空気感はやっぱり秀逸なんだなあ、と思いました。
でも、風海くんもよく頑張っていたし、思ったより良かったと思います。
最後の新公、楽しめたでしょうか。あと一週間、がんばってくださいね。


■春瀬央季のホセ(澄輝さやと)
なんとなく、本役のあっきーを踏襲した感じの役づくり(?)だったような(^ ^)。
バレンシア幻想の前の、みんなでいろいろと語り合う場面での台詞を、もう少し前後の流れを読んでうまく載せられるようになると良いんだけどなあ……。


■百千糸のルチア(すみれ乃麗)
本公演でも歌で大活躍しているアリエッティ。同期のれーれの役ですが、予想していたよりれーれに近い役作りだったような気がします。もちろん、新公だと周りが若いので、本公演比でいうと「ルチア」が凄く落ち着いて見えるんですけど、ルチア自体として見るとあんまり変わらないかな、と。
もっと全然違うアプローチでくると思っていたので、意外でした。

歌は……アンドレスのりくちゃんがボロボロなのを、よくフォローしていたと思います。
本公演とはちょうど逆なのね(^ ^;;;と思わず笑ってしまいましたが……。


■夢莉みこのマルタ(妃宮さくら)
■七瀬りりこのロジータ(花音舞)
■愛白もあのベラ(千鈴まゆ)
エル・ソルド隊の女の子たち。
みんな良かったけど、ちょっと流れが大袈裟かな、と思ったりもしました。
本役さんたちはみんな(ラグランハメンバーも)さりげなく巧いんだな、とあらためて感心。

しっかし、マルタは美人枠なんですね(^ ^)。


■伶美うららのファニータ(藤咲えり)
すっごく可愛かったけど、宙組の男役陣と並んでさえ長身なので、、、あまり子供っぽくは見えなかったかな。
……特に、モンチと並んべるのはやめた方がいいかも……。
「山の狼」は忙しくてファニータどころではなく(すみません)、ラファエルにじゃれつかれていたかどうかさえ碌にチェックできなかったのですが、バレンシア幻想の前の場面でホアキンと楽しそうに喋ってる様子はとっても可愛かったです(*^ ^*)


■桜木みなとのパコ(星吹彩翔)
モンチも巧いなあ~と見るたびに感心していますが、桜木くんもさすがですね。巧いなー。
モンチの熱量には及ばないけど、子供らしい可愛らしさというか屈託のなさがあって、年齢相応な感じがしました。
「5,6年早い」と言われても仕方ないような。

それにしても。
今はとっても大事な時だと思うので、スタイルを維持することも真剣に考えてほしい……。


■天玲美音のゴルツ将軍(寿つかさ)
最初のゲイロードホテルが丸ごとカットされているので、将軍と参謀長の出番はラストの電話から「終わった」のみ。
なので。
参謀長が
「将軍、そこでしたか!」
と仰ったときに、私も同時に思いました。
「天玲さん、そこでしたか!」
と(^ ^;ゞ。

オールバックにして軍服を着た天玲さん、という珍しいものを観せていただきましたが、なかなかの貫録で、格好良かったです。台詞が明瞭で声が良いってのは素敵なことだなあ。
「終わった」の掛け合いは、さすがの巧さでした。りっくんが不思議な音で歌うのを、歌える三人が皆無視して歌おうとしていたのが面白かったけどね(^ ^:)(←笑うところではないが)


■松風輝のデュバル参謀長(天羽珠紀)
こちらは、見た目は本公演とそんなに変わらないかな。
曲者の参謀長っぽい感じで、本公演の意地悪で頭の悪い兵士より似合ってました♪
こういうピンポイントで印象に残る役って、癖のある役者にはいい役ですよね。次の日本モノではどんな役をしてくれるのか、愉しみです♪。



■花里まなのフラメンコの歌手(七瀬りりこ)
とても良かった!!りりこ嬢とはまた違う、柔らかな声が心地よかったです。
本公演では下級生にソロが回ってしまっていますが、次の本公演はショーもあるから、また歌ってくれるといいな♪


■綾瀬あきなのマチルダ(大海亜呼)
■舞花くるみのナタリア(琴羽桜子)
本公演の二人もダンサーだけど、新公もダンサーを揃えてきましたね(^ ^)なんでかな?
出番としては短いけど、良い仕事をしていました。えびちゃん、芝居良くなってきてますよねえ。次はもう、長の学年か………一回くらい、しっかり芝居のある役がついてもいいと思うんだけど……。



そんなところでしょうか。
こうやってつらつら書いていても、やっぱり役は少ないんだなーと思ってしまいますね。
でも、役がついた人はみんな勉強になったと思うし、作品(脚本)がちゃんとしてる、って、大事なことですね。


……それにしても。
本公演も小柳さんに演出してもらいたかった!!

(今からでもいいから演出し直してほしい)

(あと一週間で千秋楽ですが、なにか?)




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日経ホールにて、「トークスペシャル in 東京」に参加してまいりました♪


今回の出演者は、宙組の鳳翔大、美影凛、澄輝さやと。
大ちゃんは黒の上下にベージュのジャケット、黒い膝までのブーツの美少年モード。
凛ちゃんは淡いベージュのワンピにロングブーツ。
あっきーは白シャツに黒のベストとパンツ。シルバーをポイントに入れててカッコ良かったです。
ファッションテーマは「大人っぽく、シックに」だったらしい。でも、凛ちゃんの色合いについては「スペインの山の中から来たみたいな色合い」とゆーコメントもありました(BY 大)。

ちなみに最後に貰う写真もモノトーンでシックにまとめて、まさに「美形トリオ」って感じ(^ ^)。大ちゃんもあっきーも大好きだけど、「カサブランカ」くらいから凛ちゃんがかなりお気に入りなので、こういうメンバーに選ばれてとても嬉しかったです。



このトークショーはいつも、いろんな意味で面白いのですが……
8月に行われた前回の宙組(蓮水・凰樹・百千)が、今まで参加した中で一番まともなトークだったのですが、今回は多分、一番ぶっ飛んだトークだったと思います。
とにかく、司会の竹下さんに喋る隙を与えずに1時間話しとおした大ちゃんが凄かった。あんなに焦っている竹下さん、初めてみたような気がします(@ @)。


大ちゃんって、絶対に話を切らないんですね(^ ^)。
「………で、……なんですよね、で、………」という調子で、永遠に続くんです。どんどん脱線して、全然違う話になりながら、絶対に止まらない。
話そのものは面白いんですが、とにかく終わらない。だから、次の話題に移れない。
そして。あっきーはそんな大ちゃんをニコニコしながら嬉しそうに見ているばっかりで、止める気は全くないし、凛ちゃんは途中でちょっとフォローしてくれたけど、止めるのは無理。むしろ、凛ちゃんがフォローした内容から話が広がって、さらにさらに収拾がつかなくなったりしてましたね。

いや、楽しいから良いんですけどね。いつもの調子で取り始めたメモが物凄い量になってしまって驚きました(@ @)。
いやはや。「カサブランカ」から三作、宙組は88期をメインにしたトークが続きましたが、、、三人とも、それぞれに凄かったなー。個性的ってゆーか、なんとゆーべきか。





内容は濃いようで、話があちこちに飛び過ぎて訳が分からなくなった話題も多く、レポートが難しいのですが。
ま、CSで放映されるまでの間も短いので、ここは簡単に、あと4日で千秋楽を迎えてしまう(CS放映を待っていたら間に合わない)本公演に関するところだけまとめておきます。



・フェルナンド(大)の役づくり
街に奥さんもいて、自営業(店?)をやってた、っていう設定で考えました。会話の中で、街に頻繁に行ってるみたいだったから、家の様子を見にいってるのかな?。しょっちゅう街に降りる豪胆さがある男、っていうことにして、性格を考えたり。

「俺は、橋はどうでもいいが、ピラールに賛成だ」
という台詞から、なんとなく戦いに巻き込まれたんじゃなくて、「共和派(の思想?)」に賛同して、意思を持ってピラールについてきた。中は熱いんだけど、表向きはちょっと斜に構えたクールなタイプに見える、中身が濃くて頭のいい男。
そんな男が、ロベルトに出会い、「あの橋をぶっ飛ばせ」の前後で変る。そういうふうに、意識しています。


……そんな感じだったかな。
とにかく、大ちゃんの中でフェルナンドは「切れ者」らしい(^ ^)。確かに切れ者感はありますよね。声が良いから重みのある台詞がよく似合う。ビジュアルもシャープで、普段はおとなしいけど、ここぞというときにガツンと決めるタイプ(*^ ^*)

今回はグループ芝居で、一人ずつの個性を確立するのが難しかった、台詞を何度も読んで、自分の役の個性を考えた……みたいな話もあって、すごく納得できました。
うん。パブロ隊の中では、ラファエルとフェルナンドは比較的個性が出るのが早かったんですよね。具体的な台詞から創りあげた性格が、役者の表現と巧く噛み合ったんでしょうね。



・リタ(凛ちゃん)の役づくり
「とにかく色っぽく」と(演出家に?)言われて、どうしよう……と悩んでいたら、演技を見てもらった上級生の方に「峰不二子とか、そういう具体的なイメージを持ったらどう?」とアドバイスされました。
実際やってみたら気持ちよくて、今は楽しいです。さらにあつかましくなって、ロバートを振り回したいです。


たしか、前回のアリエッティ(百千糸)も、ジュゼッピーナの役づくりについて「参考にしたのは峰不二子」と言っていたと思うんですが……宙組では、色っぽい役=不二子ちゃん なんですか……?



・ホセ(あっきー)の役づくり
とにかく、エル・ソルドを尊敬して、この人を助けるんだ!!と思ってやってます、みたいな、割とシンプルな話だったと思います。

それより面白かったのは、
「エル・ソルド隊の日常、みたいな場面の最後に、アレハンドロ隊の二人を連れて入ってくるんですが……平和な空気の中に入っていって、いきなり緊迫感のある台詞を言い、その場の空気を変えなくてはならないので、、、」
というような話に、大ちゃんが
「そういう役、多いよね。カサブランカもそうだし、ジュ・シャントも、、、」
と言いだしまして。
一つ暴露話をしてくれました。

「カサブランカ」で、リックのカフェを捜索する場面。
場面の最後の方で、あっきーが「押収物件無し!」と言って捜索が終了するんですが。
あの台詞、お稽古場で何度も
「押収物件なす!」
と言ってしまって、そのたびに稽古が止まったんだそうです(^ ^)

「試練ですね」
「それがないと成長しないから」
「でも、今回は止めてないんですよ、私」
「『なす』のおかげで成長したよね」

君たち面白すぎるよ……。いや、でも確かに、あっきーの芝居は一年前とは雲泥の差だと思います。伸び盛り、っていうものなんでしょうか。若い人はいいなあ(^ ^;;;



・プロローグのダンス(凛ちゃん)
スパニッシュのダンスは、内に籠めなくてはいけないのであまり発散できなくて……プロローグの白い衣装のダンスが、唯一伸び伸び踊れる場面です。とても気持ちいいです。

大ちゃんが、「あそこ、すごい綺麗だよね」と褒めた上で、
「最初が美しければ美しいほど、最後(ラストシーンで同じ主題歌が流れる)が切なくなる」
と、なかなか良いコメントをしてくれました♪



・橋の爆破の場面の袖について(大)
なんか、竹下さんが投げたお題がなんだったのか思いだせない(汗)。
「一本モノですが、どうですか?」みたいな質問だったのかなあ?

「ショーがあるとそこで発散できるので、二回公演の日も大休憩でリセットできるんですが、一本物は大休憩での切り替えが大変で……」
という話で始まって。
「特に今回は、私、2幕のラストで死んでしまうので……死ぬ場面とかは無いんですけど、いちおう袖でそういう芝居を」
という話になって。

フェルナンドは、橋が爆破されて、「やったぞ!」と喜んだ後、(エラディオを庇って?)
「エラディオ!!……あぁっ…」って言って死ぬんだそうです。
最期の「あぁっ」まで聴いてほしいんですけど、ときどきピラールさんの「大丈夫か!?」が被ってしまうんです……と残念そうでした。
心配してくれてんだから感謝しようよ!

エラディオの小さなマイクに向かって、袖に居るパブロ隊みんなで丸くなり、箸が落ちる画像を見ながら叫ぶんだそうです。シュールだなあ……

そして凛ちゃんは、トークショー当日の今日、わざわざそんな彼らを袖まで観に行ったんだそうです(^ ^)。
仲が良いんだか悪いんだか(^ ^)。



本公演についての話は、そんなところでしょうか。
たしか、このあたりで席替え(=30分経過)だったような。新公の話も終わってないのに席替えとかすげえ!!と思ったような(^ ^)

なんかもう、楽しくて楽しくて、ねえ(^ ^;;;;;

三人とも学年も近いし(88期、90期、91期)、本当に仲が良いんだろうなあ、という微笑ましい雰囲気でしたが、それにしたって長いぞ(汗)大ちゃんは、もちろん一人でベラベラ喋っているわけでは無いんですけど、『トーク』として『話を振っている』んじゃなくて、ホントに『質問してる』って感じなんですよね(^ ^)。
トークじゃなくて普通に会話してる だろ君たち、というのが面白すぎでした。



この後は、新公の話をして、芸名の由来を話して……それから、「休日はどんな風に過ごされてますか」だったかな。
最後に、下級生の二人に「あなたにとって鳳翔さんってどんな人?」という、毎回聞くテーマで話をきいて、締め、でしたね。一番の爆笑トークは、大ちゃんの芸名の由来、かな。

最後の挨拶も華麗に長く語ってくれた大ちゃんは、ホントに素敵でした(はぁと)。
後半になるにつれて、竹下さんの仕切りにだんだん悲壮さが漂ってきていたような(^ ^)
そして、それでも最終的には5分も押さなかった竹下さんのプロ根性に、ものすごく感心したわ……。


宙組ナウオンのフリーダムさをあらためて思い出す、とっても楽しい一時間でした♪
三人とも、公演後のお疲れのところ、楽しい時間をありがとうございました♪


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