MY FAIR LADY
2013年5月10日 ミュージカル・舞台日生劇場にて、ミュージカル「MY FARE LADY」を観劇いたしました。
G2さんの新演出版。なんというか、以前帝劇で観た時よりも、コンパクトにまとまった、観やすい舞台になっていたような気がします。そんなに覚えているわけではないので、どう違うとか言えないのですが、、、大きなセットで舞台面をつぶして、小さなエリアでの「芝居」に集中したのが良かったのかもしれません。
その分、華やかなダンスシーンがちょっと弱いのですが、そこは個人の魅力で魅せた、かな。
ただ、2幕の展開が緩いのは変えようがないんですけどね。。。一幕の怒涛の展開に比べて、2幕はイライザとヒギンズの「その後」の意地の張り合いがメインになるので、なかなか感情移入できないというか。演出的にも出演者的にも難しい作品だな、と思います。
1幕の展開をもう少し緩やかにして、クライマックスを2幕の頭にもってくるぐらいでもいいのに、と、これは以前観た時も思ったことです(^ ^)。
あと、一つ気になったものといえば、、、イライザのコックニー訛りの表現でしょうか。
原作だと、「ハヒフヘホ」が「アイウエオ」になるんですよね、たしか。だから、ヘンリーがランプを改造した不思議な装置を創る(「H」の発音ができていれば火が揺れて、できていなければ揺れない)ことになる。
でも、今回の舞台では、江戸っ子じゃないけど「サシスセソ」と「ハヒフヘホ」が区別がつかないというように描かれているんですよね。そうなると、「ハヒフヘホ」で揺れる火は、当然「サシスセソ」でも揺れるんですよっ!?その機械、おかしいんじゃ。。。
あと、歌も基本的に全部変っているようなのですが、有名な「スペインの雨は主に平地に降る」が……なんだっけ、「ひなたにひまわり」、みたいな、「ひ」を主体にした歌詞に変えてありした。それ自体は一貫性があっていいと思うのですが、この歌詞は、競馬場の場面で当たり障りのない「お天気の話」として「スペインの雨は……」と言いだす面白さにつながっているので、そこが曖昧になってしまったのは残念だなあ、と思いました。
「ひ」と「し」をテーマにするにしても、もう少し“お天気”または“健康”にまつわる歌になっていたら、と。
そんな、細かいところでいろいろ思った新演出版でしたが、全体の雰囲気やキャストはとても良かったと思います(^ ^)。
まず!
なんたって、ヘンリー・ヒギンズ教授の寺脇康文が素晴らしかった!(真顔)二枚目で、嫌味で、懐が小さくて(^ ^;ゞ 歌も良かったし、とにかく素敵でした(*^ ^*)。
そして、ピアス夫人の寿ひずる。さりげない佇まいがとても柔らかくて、優しい感じが伝わってっきました。本当に良い味出してるなあ~。
ヘンリーの母・江波杏子も素敵だったし、ピッカリング大佐(田山涼成)もドゥーリトル(松尾貴史)も、とてもよかったです!!……今回は本当に、年配陣が実力派をそろえていて、それがすごく成功しているイメージでした。
そしてそして!!今回の私の最大のヒットは、フレディ役の平方元貴!ですう(^ ^)。
柔らかな、落ち着いた響きのあるテノールと、味のあるとぼけた芝居。穏やかで温かみのある存在感で、“良いところのお坊っちゃん”らしい無力さと、それでもイライザを護りたいという強い意志、その両面をきちんと矛盾なく抱いているひと。
あまりに素敵すぎて、どうして最後にイライザがフレディを選ばないんだろう?と思ってしまったりもしがちなので、寺脇さんの絶妙の居方もすごいなあ、と思いました。
アンサンブルでは、月組OGの美鳳あやちゃんが、幕開き早々に花売り娘として1人で踊っていたのには驚きました(@ @)か、か、かわいいじゃないかぁ~~~!!
あとは、同じく月組OGの彩橋みゆちゃんと、後藤祐香ちゃんも同様な感じです。。。
で、肝心の(!)イライザ。
私が観た時は真飛聖さんでしたが、活き活きとして元気で、エネルギーの有り余ったイライザでした。顔芸も顕在(^ ^)。歌はちょっと苦戦気味かなあ……耳障りだというほどのことは全然なかったですが。
霧矢さんのイライザもすごくたのしみです♪
.
G2さんの新演出版。なんというか、以前帝劇で観た時よりも、コンパクトにまとまった、観やすい舞台になっていたような気がします。そんなに覚えているわけではないので、どう違うとか言えないのですが、、、大きなセットで舞台面をつぶして、小さなエリアでの「芝居」に集中したのが良かったのかもしれません。
その分、華やかなダンスシーンがちょっと弱いのですが、そこは個人の魅力で魅せた、かな。
ただ、2幕の展開が緩いのは変えようがないんですけどね。。。一幕の怒涛の展開に比べて、2幕はイライザとヒギンズの「その後」の意地の張り合いがメインになるので、なかなか感情移入できないというか。演出的にも出演者的にも難しい作品だな、と思います。
1幕の展開をもう少し緩やかにして、クライマックスを2幕の頭にもってくるぐらいでもいいのに、と、これは以前観た時も思ったことです(^ ^)。
あと、一つ気になったものといえば、、、イライザのコックニー訛りの表現でしょうか。
原作だと、「ハヒフヘホ」が「アイウエオ」になるんですよね、たしか。だから、ヘンリーがランプを改造した不思議な装置を創る(「H」の発音ができていれば火が揺れて、できていなければ揺れない)ことになる。
でも、今回の舞台では、江戸っ子じゃないけど「サシスセソ」と「ハヒフヘホ」が区別がつかないというように描かれているんですよね。そうなると、「ハヒフヘホ」で揺れる火は、当然「サシスセソ」でも揺れるんですよっ!?その機械、おかしいんじゃ。。。
あと、歌も基本的に全部変っているようなのですが、有名な「スペインの雨は主に平地に降る」が……なんだっけ、「ひなたにひまわり」、みたいな、「ひ」を主体にした歌詞に変えてありした。それ自体は一貫性があっていいと思うのですが、この歌詞は、競馬場の場面で当たり障りのない「お天気の話」として「スペインの雨は……」と言いだす面白さにつながっているので、そこが曖昧になってしまったのは残念だなあ、と思いました。
「ひ」と「し」をテーマにするにしても、もう少し“お天気”または“健康”にまつわる歌になっていたら、と。
そんな、細かいところでいろいろ思った新演出版でしたが、全体の雰囲気やキャストはとても良かったと思います(^ ^)。
まず!
なんたって、ヘンリー・ヒギンズ教授の寺脇康文が素晴らしかった!(真顔)二枚目で、嫌味で、懐が小さくて(^ ^;ゞ 歌も良かったし、とにかく素敵でした(*^ ^*)。
そして、ピアス夫人の寿ひずる。さりげない佇まいがとても柔らかくて、優しい感じが伝わってっきました。本当に良い味出してるなあ~。
ヘンリーの母・江波杏子も素敵だったし、ピッカリング大佐(田山涼成)もドゥーリトル(松尾貴史)も、とてもよかったです!!……今回は本当に、年配陣が実力派をそろえていて、それがすごく成功しているイメージでした。
そしてそして!!今回の私の最大のヒットは、フレディ役の平方元貴!ですう(^ ^)。
柔らかな、落ち着いた響きのあるテノールと、味のあるとぼけた芝居。穏やかで温かみのある存在感で、“良いところのお坊っちゃん”らしい無力さと、それでもイライザを護りたいという強い意志、その両面をきちんと矛盾なく抱いているひと。
あまりに素敵すぎて、どうして最後にイライザがフレディを選ばないんだろう?と思ってしまったりもしがちなので、寺脇さんの絶妙の居方もすごいなあ、と思いました。
アンサンブルでは、月組OGの美鳳あやちゃんが、幕開き早々に花売り娘として1人で踊っていたのには驚きました(@ @)か、か、かわいいじゃないかぁ~~~!!
あとは、同じく月組OGの彩橋みゆちゃんと、後藤祐香ちゃんも同様な感じです。。。
で、肝心の(!)イライザ。
私が観た時は真飛聖さんでしたが、活き活きとして元気で、エネルギーの有り余ったイライザでした。顔芸も顕在(^ ^)。歌はちょっと苦戦気味かなあ……耳障りだというほどのことは全然なかったですが。
霧矢さんのイライザもすごくたのしみです♪
.