帝国劇場にて、「レ・ミゼラブル」を観劇いたしました。


初めての“25周年版”。
1994年の帝劇で「レ・ミゼラブル」に嵌り、1997年から始まった“10周年版”に通いまくった猫ですが。ここの日記にも何度か書かせていただいたとおり、2003年以降の“短縮版”にはどうしても納得できず、ここ数年は公演ごとに一回観るか観ないか、という状況でした。


なので。ここは声を大にして、喜ばしいご報告を!

ナンバーが、ほとんど2001年以前に戻っていました!!

仮出獄のバルジャンに冷たくあたる宿屋と農場、ファンティーヌを責めるバマタボアのナンバー、「心は愛に溢れて」、、、一幕はほどんど元に戻っていたと思います(はぁと)。
2幕も、バリケードの最初のアンサンブルの歌い継ぎが戻ってました!!
残念ながら、ジャベールを捕える場面のコンブフェールの見せ場(←わかる人が何人いるんだろう?)と「共に呑もう」のリプライズはカットされたまま(T T)、「心は愛に溢れて」リプライズも、コゼットのソロなしで最初からバルジャンが入る短縮版の構成のままで……一番戻ってほしかった3場面のうち、2つは戻らなかったわけですが(涙)、でも、バリケードの歌い継ぎが戻っただけでも嬉しいです!!(感涙)。

上演時間は、25分の休憩をいれて3時間10分。10周年版以前は3時間25分だか30分だかかかっていて、アメリカ(かどこか?)の俳優協会だかオーケストラだかの規定に触れたために短縮版を創ったと言われていたので、25周年版もその制限内におさめなくてはならなかったはずなんですよね。
短縮版のために削ったナンバーを戻した分はどこで稼いだかというと、ナンバーとナンバーの間の間奏をこまかく削ってました。

で、これを可能にしたのが、盆を使わないセット転換だというのが、今回の演出の最大のツボだったのだと思います。



元々、1985年当時は衝撃的であったろう盆回りを多用した演出は、長大な物語を3時間半に押し込んだ脚本が要求したスピーディーな場面転換のために必要だったわけですが。
でも、逆に、盆が回ってくるのを待つ時間、というのは、意外に長いものだったんだな、と、今回の演出を観て、初めて気がついたのでした。
25年間の照明や舞台転換技術の進歩によって、盆より早い舞台転換が可能になったということなのでしょう、きっと。



ナンバーを削るのではなく、ナンバーとナンバーの間を削って、舞台や人の動きの工夫で間が詰まったことを感じさせない。
素晴らしい手腕だったと思います。

……もう少しだけがんばって、「共に呑もう」リプライズと、「心は愛に溢れて」リプライズのフルコーラスを実現してくれたら。。。。と贅沢なことを祈りつつ。



音楽的には、編成も以前とはだいぶ変わったせいか、全体的に落ち着いた印象でした。短縮版は音色も軽すぎていまいちだったのですが、こちらも技術の進歩があったのでしょうか。
場面転換の音楽が摘まれただけでなく、編曲もかなり変わっていましたが、特別に違和感を感じるようなことはなかったような気がします。ただ、ここしばらく、東宝レミゼで金管楽器がかますことはあまり無かったのですが。。。何度かすっぽ抜けていたので、やっぱり編曲が変わって練習不足なんですかね(- -;ゞ



演出としては、盆を封じた替わりにセットが動いたり人が動いたりするようになっただけ(?)で、場面のコンセプトが変わったところはあまりなかったと思います。一幕ラストの「ワンデイモア」はどうなるのかな?と、(ある意味)ワクワクしていたら、バルジャンやテナルディエ夫妻の立ち位置が変わったくらいで、アンジョルラスの登場の仕方も、最後に行列した背後に赤旗が翻るところも、、、そういうキーになる演出がどれも変わってなくて、逆に驚きました(^ ^)。



変化として一番大きかったのは、バリケードの向こう側を見せなくなったこと、です。
レミゼにとって、盆は、回すなら回しっぱなし、回さないなら全く使わない、そのどっちかなんですかね(^ ^;ゞ。

ガブローシュが弾を取りにいくところは、ガブローシュが飛び降りた後は「ちび犬」の歌だけが聴こえてきて、バリケードの中でやきもきしているメンバーをずっと観ている感じ。
最後にガブローシュがバリケードに戻ってきたところで撃たれてしまい、アンジョルラスに抱きとめられるのが切なかったです(T T)。

バリケードが陥ちた後も、バルジャンがマリウスを連れて地下道に逃げた後、すぐにバリケード自体が学生たちを載せたまま二つに分かれてハケてしまい、死体を検分するジャベールたちが残る、という感じでした。
でも、どうしてもアンジョルラスの見せ場は残したかったらしく(^ ^;ゞ、死体を運ぶ荷車に赤旗を敷いて、その上に例のポーズのアンジョルラスが積まれているという荒技で処理されていました(@ @)(←私もアンジョルラスファンだったので、気持ちは判るよ!!)


……要するに。
“25周年版”として、全く今までとは違うバージョンを創ろうとしたというよりは、「初演版(または10周年版)のファンが、盆のない劇場のために新たに演出した」っぽい印象の公演でした(^ ^)。
盆を使わなくてもいいところは以前の演出を踏襲し、盆を使わなくてはならないところは何らかの形でフォローする。そのアイディアがどれも秀逸で、なかなかセンスよくまとまっていたと思います。



あとは。。。冒頭の囚人が、ガレー船の漕ぎ手っぽい演出になっていたのと、工場の場面が女工たちメインになってたのが演出の変更点としては大きかった、かな。
映画と舞台と、どちらが先に動いていたのかわかりませんが、どちらかといえば映画が新演出を踏襲した感じなのでしょうか?

バリケードでふさがれた道のイメージや地下道など、背景として映し出される画像の雰囲気も映画のイメージに近いものがあって、映画を視て興味をもった観客にとっても、違和感なく入れる演出になっているんじゃないかな、と思いました。



変更点で印象深かったのは、「カルーセル」から「空のテーブル、空の椅子」への流れでしょうか。
「カルーセル」で女たちが弔いの蝋燭を持って登場し、歌いながら舞台上に置いて立ち去ると、舞台の奥からマリウスが登場し、蝋燭に囲まれて歌いだす(当然テーブルも椅子もないけど……)。
歌いだして少しすると、両袖から学生たちが登場して、、、マリウスを見守りながら少しづつ動いて蝋燭の前に並び、歌に合わせて、全員が床に置いてある蝋燭を拾い上げてふっ、と消す……(T T)すごく幻想的で、綺麗な、、、美しい場面でした。



そして。
演出の違いではないのですが、舞台の「レ・ミゼラブル」ファンにとっては重要なことが一つ。
出演者が、子役いれて36人でした!
今まで、「レ・ミゼラブル」の出演者は、大人30人+子役3人の合計33人だったんです(←特別公演除く)。それが、司教様(とレーグル)、工場長(とコンブフェール)、バマタボア(とグランテール)が別キャストになって、36人だったの!

これによって何が可能になったかというと、パリの街の一番最初、「誰が導くか?」に学生が大勢で出てきた!(←今までは、学生も全員乞食やヒモなどの役で出ていたので、学生はマリウスとアンジョルラス二人だけでした)


ちなみに、プリンシパルも役での出番以外はアンサンブルに交じっていろんな役をやっているのはそのままで、マリウスも囚人から農夫、宿屋の客、教会のやじうま、警官、裁判官という香盤は変わってませんでした。男性が3人増えたせいもあって、立ち位置とかはだいぶ変わっていたし、アンサンブルの香盤はだいぶ変わっていましたが、、、
あ、ファンティーヌは、バリケードでは少年じゃなくて普通の女性として参加してました(^ ^)。探す方は要注意。



歌詞は、あちこち変わっていたので全部は覚えきれませんでしたが……一番派手に変わったのは、ガブローシュの「ちび犬」ですかね。全然違うことを言っているので、最初聴きとれなくて焦りました(^ ^;ゞ

あと、印象的だったのは、アンジョルラスの「クールフェラック、見張りだ。朝まで来るまい」の後が、「誰も寝るな」から「助けは来る」に変っていたことでしょうか。これは結構、アンジョルラスのキャラクターに関わる歌詞変更だな、と思いました。
それぞれの役のキャラについては、役者による違いも大きいので、一回観ただけで書くのは怖いのですが……、アンジョルラスとコゼットは、今までのイメージとだいぶ違うキャラになっていたような気がしました。

アンジョルラスについては、私自身が、大好きだった岡幸二郎アンジョルラスの呪縛からやっと解放されただけのことかもしれませんが(汗)、歌詞のそこかしこで「市民は来る」と“信じようとしている”ような印象の残るアンジョルラスで、今まで観てきたような、確信に満ちた指導者、“若者たちの声”が聴こえているカリスマ、というイメージとは少し違うような気がしました。
グランテールとの関係性もかなり違っていて、そのあたりも含めて、映画版のイメージに近くなっていたような気がします。


コゼットは、今回がデビューとなる若井久美子さんだったのですが、早見優ちゃんのコゼット(←古い話ですみません)を思い出させる、覇気があって元気な、前向きで積極的なコゼットで、とても可愛かったです(^ ^)。他の二人を観ていないので、演出の違いなのか役者の違いなのかはっきりしませんが、服装のイメージも今までの清楚な紺のワンピに白レース、みたいなのではなくなってたし、2幕は髪も綺麗に結いあげて大人っぽくて……映画のアマンダ・サイフリッドも、とっても前向きでキュートなコゼットだったので、そちらの方に寄っていくのかな?という気がしました。
そして。コゼットのキャラがその方向になるのなら、「心は愛に溢れて」のリプライズは、やっぱりフルコーラス(コゼットのソロ→マリウスとデュエット→バルジャンと3人)に戻してほしいなあ……!!(祈)

ちなみに、早見優はソプラノが全然ダメだったけど、それ以外はすごく可愛くて包容力があって、大好きだったんですよね。。。まあ、コゼットでソプラノが出ないとか致命的なので仕方ないんですが。
あ、若井さんはソプラノへのチェンジも滑らかで、、、ハイCだけちょっと固かったのが残念ですが、十分及第点だったと思います(^ ^)可愛かった!




ここに書いている以外にも、変更点は山盛りありました。
とにかく、セットと人の出し入れが全然違うし、たとえばバルジャンが仮出獄証を破り捨てたところで、今までなら「1823年 モントルイユ・シュール・メール」と表示されたところにはシンプルに「Les Miserables」と書かれていたり、「10年後 パリ」という表記は無かったり、、、いらないっちゃいらないけど、今回初めてご覧になった方は、なくてもわかるのかな?と思ってしまうところも色々。
まあ、なければ無いで、なんとなくわかるんでしょうね、多分。うん。



あれだけの名作で、特に演出が秀逸だとして有名な作品の演出を大きくいじるのはとても勇気のいることだったと思いますが、「レ・ミゼラブル」という作品の世界観を大切にした変更で、とても良かったと思います。
オリジナルの、盆がぐるぐると回り続ける演出もとても好きなので、フルバージョンで出来るならたまには上演してほしような気がしますが、、、短縮版を観るくらいなら、今回の演出の方がずっと良い、と思いました(^ ^)。



演出だけで長くなってしまったので、キャストについては、後日あらためて。



宝塚大劇場にて、星組公演「ロミオとジュリエット」を観劇いたしました。


やっぱり、何度観ても好きだなあ、と思える力のある作品。主役二人がせっかく大人の恋が演じられる二人なのに勿体無い、という気持ちはありつつも、オリジナルキャストの面目を見せつけた出来だと思いました。
私が観たのはBパターン(ベンヴォーリオ=紅、ティボルト=真風、パリス=壱城、マーキューシオ=天寿、死=麻央、愛=礼)だけですが、2年前の東宝版から月組に続いた人物設定の変更(ベンヴォーリオ=“粗忽者”とかパリス=“気取りや”とか)は、そのまま継承された印象でした。



役替りのないキャストで特筆したいのは、なんといっても乳母のさやかさん(美城)!本当に本当に本当に、素晴らしかったです~~!!(涙)
配役が発表されたときから一番楽しみだったキャストの一人。思いっきりハードルを上げていたはずの私の予想の遥か上を行く、素敵な乳母でした(はぁと)

乳母のソロで泣くのは予想の範囲内だったのですが、結婚式で、背中を丸めてしょんぼりと俯いた寂しさが……花嫁の“母”の、寂しい背中を見ていたら、胸がきゅうううっとして(T T)。あそこが一番泣けたかもしれません。

1幕が終わった時は、あんなにも愛情深い“母”が、どうやって2幕で裏切るところに持っていくんだろう?と不思議だったのですが、実際にその場面になってみると、キャピュレット卿とジュリエットの言い合いの間に挟まれておろおろしている様子がとてもリアルで、一挙手一投足のとまどいの意味がすごく伝わってきました。
キャピュレット卿に説得された、というよりは、「娘に裏切られた父親」に同情して、同情のあまり、それが娘のためだと信じることにした乳母。「お父様には絶対わかりっこない!」と言い捨てたジュリエットが去った後、キャピュレット卿の方を振り向いて、卿の背中を視て……それからジュリエットを追うまでの短い芝居が、ものすごく雄弁で。
優しくて情に篤い、愛情に溢れた乳母の「決意」の色が、とても鮮やかに見えました。

……ああもう、さやかさんは、早く専科にい行っていろんな組に出てくださるか、組長として月組に来てくれないかなあ。今回は本当に、あの方を独り占めしている星組はずるい!!と思いましたわ……。



月組の「ロミオとジュリエット」では、最初から家庭として崩壊していたキャピュレット家ですが、今回の星組版では、台詞でいうほど冷えているわけでもないように見えました。やっぱり、ヒロさん(一樹)のキャピュレット卿は、不器用だけれども優しい、浮気はしてもそれなりに夫人を大切にしているように見えましたし、コロちゃん(音花)のキャピュレット夫人も、同じく浮気はしても心の底では夫を尊敬し、愛しているように見えたんですよね。
そして、ジュリエットも、両親と乳母からの愛をいっぱいに受けて、幸せに育ってきた大人の女性に見えて、月組のちゃぴ(愛希)のような「絶対にこの家を出なくては!」という切羽詰まった感はなかったような気がします。

ただ、ジュリエットが最初に傷つくのは、母親が冗談めかして言う「夫を愛したことなどないわ」だったのが面白い解釈だな、と思いました。うちの両親は仲が良くって、と信じて生きてきた娘が、初めて「大人の理屈」に出会ってその理屈を拒絶する。元々、父親に似て頑固な娘が、さらに頑なになったら、もう「大人」は太刀打ちできないんですよね。
この作品は、基本的に、ロミオは運命に流されているだけで、能動的に事象を動かすのは全てジュリエットなんですよね。「結婚しよう」と申し込むのはロミオだけど、それ以外は全部ジュリエット。何もわからない子供ではなく、知ったからこそ、大人になること、大人の理屈を受け容れることを拒否した少女。
それを拒否した以上、彼女は生きていくことはできない。ポジティブなロミオのエネルギーも、その狂気を覆すには至らなかった。手紙の行き違いがなくても、遅かれ早かれ同じ結末に至ったであろう二人が、ラストシーンでキャッキャウフフと踊っているのを観ると、、、こうなるしかなかった二人の美しさが、切ないほどでした。



この作品で卒業される花愛さんのモンタギュー夫人は、あの豊かな美声が健在で、とても幸せでした。
みきちぐ(美稀)のモンタギュー卿は、、、そんなに髪の毛盛らなくても(汗)、と思いつつ、でも、素敵だったからいいんです。
英真さんの神父さまは、前回の月組公演の役づくりを継承している感じで、周りの大人たちが初演メンバーなのでちょっと噛み合わないところもありましたが、これから馴染んでくればしっくりくるだろうな、と思います。霊廟の歌はさすがでした♪



まさこ(十輝)の大公は、押し出しが良くてハンサムで恰好よくて素敵!!!でした。
歌も思ったよりずっと良くて一安心!(←どんだけハードル下げたの)いやー、素敵だったわあ(*^ ^*)。



ダンサー陣は、赤も青も本当にみんな恰好良かったです!はるこちゃん可愛い!!そして、(汐月)しゅうくんが、博多座と同じ金髪ロングのポニーテールでしたっっっ!!東宝でスチール撮り直してくれないかしら。あの髪型のスチールほしい!!



ベニーのベンヴォーリオは、私が今までに観たベニーの中で一番好きなベニーでした。ベンヴォーリオとしても、東宝の浦井くんの次に好きかも(*^ ^*)。私、やっぱりベンヴォーリオは“粗忽者”であってほしいんですよ。年はロミオより上でも下でもいいけど、ボケとつっこみならボケであってほしい。「気は優しくて力持ち」なタイプであってほしいんですよ。
オリジナルキャストの涼さんと、雪組版のまっつ。二人はどちらかといえばロミオよりクールでクレバーな参謀タイプで、「どうやって伝えよう」と悩み苦しんでマントヴァまで来ておきながら、ジュリエットが死んだことだけ伝えて逃げ帰るようなキャラに違和感があったんですよね。それが、東宝の浦井くんがすごく温かい、可愛いベンヴォーリオで。ああ、こういう配置もあるな、と思っていたら、次の月組は本公演がマギー、新人公演がまゆぽん。まさに“粗忽者”“気は優しくて力持ち”でした。

ベニーは、その誰とも違うけど、優しくてやんちゃで、とても可愛かったです。
ロミオの存在感は、どちらかといえば「WEST SIDE STORY」のトニーみたいな感じで、やんちゃをするほど若くないけど、仲間と逢えば同じレベルで盛り上がれる、という印象でしたが、ベニーはまさに、「みんな」と「ロミオ」の間にいる感じがありました。
役替わりの片割れはまだ若い礼くんなので、いったいどうなってしまうのか、とても楽しみです(^ ^)。



真風くんのティボルトは、見た目はオリジナルのテル(凰稀)にそっくりで、特に鬘とかは本人に借りたのかと思いました(汗)。
ヘタレで後ろ向きで他責、という三重苦を背負ったキャラクターは、完全には嵌らないけれども結構近しいものがあるなと思いましたし、ティボルトのもう一つの属性である「恋する男」というところにはぴったりでした。いままで新公含めてすべてのティボルトを観てきましたが、こんなにも「恋に悩む」ティボルトは初めてのような気がしました。
歌も思っていたよりずっと良くて、「南太平洋」で巧くなったなーと思ったのは気のせいじゃなかった!と嬉しくなりました♪
Aパターンではベニーなんですよね。ベニーはベンヴォーリオが良すぎて、ティボルトがまったく想像できない感じですが、楽しみなキャストではあります。



しーらんのパリス伯爵は、こちらも月組のゆりやん(紫門)以来の「気取りや」路線を継承していたと思います。ゆりやんは、ただひたすらにほわほわしたぼんぼん、という印象でしたが、しーらんはもう少しシャープに、嫌味なくらいの気取りや感を出していて、さすがだなあと思いました。
生活力もありそうだし、見た目もイケメンだし、ジュリエットがあんなに嫌がる理由がよくわかりませんでしたが(苦笑)。
オリジナルのみっきぃさんは、声だけ聞けば2枚目、顔と全身の動きを観ると「間抜け」という感じでしたが、今回はどういうアプローチで来るのでしょうか。。。CSニュースの短い映像では良く判らない(涙)。



その、みっきいさんのマーキューシオ。
こちらも東宝→月組と継承してきたクレバーなペシミスト、というキャラクターに沿った役づくりで、紅べんボーリオとのバランスは素晴らしかったです。“生意気でやんちゃな弟”感満載の役づくりで、すごく可愛かった(*^ ^*)。
あと、マブの女王の後でロミオに「つきあえよ~!」っていう言い方がものすごく甘えたで、、、「女タラシ」じゃなくて「男タラシ」 「人タラシ」なんじゃないかと思いました(^ ^)

面白いな、と思ったのは、「笑顔の仮面」でしょうか。
みっきぃさん自身(あるいは小池さん)の中でマーキューシオの家庭がどういう設定になっているのかわからないのですが(すみません、まだ歌劇読んでないんですが、何か書いてあるのでしょうか?)、あれだけ自然に仮面を被ってピエロを演じている以上、金には不自由しなくても愛情には飢えた家庭だったんだろうなあ、という気がしてならなかったくらい、何か大きなものが欠けた人物像を設計しているように見えました。
友達には恵まれてるのに、ねえ。。。。

月組の美弥さんは、もっと無理して仮面を被っていたというか、ピエロを演じる自分に忸怩たるものを感じているマーキューシオだと思ったのですが、新人公演の朝美さんは、生きるために必要だからピエロを演じている、という意思がはっきり見えて、それはそれでとても好きでした。
みっきぃさんは、まだ初日があいてすぐなので最終的にどう転ぶかはよくわかりませんが、少なくとも私が観た時の印象では、生きるために必要だから、意思をもって仮面を被っている役づくりだったと思います。大公の前での態度とか、「決闘」でキレるタイミングとか。。。
……こうあってほしい、という、私の個人的な思いこみ(思い入れ)かもしれませんが。



礼くんの愛は、可愛かった!!
オリジナルの時は薄い一枚布の衣装で、身体の線が丸見えだったのですが、今回は大劇場用に創られた裏地ありの綺麗な衣装。衣装にキラキラがついているせいか、顔の模様は無しでしたが、とにかく可愛くて色っぽくて、、、ああ、これがオリジナルだった!と心から納得しました。

適度に弱くて「死」に抗う姿の痛々しさと、あまり主張しすぎない包容力がとても魅力的。今回の「愛」は、それ単体で存在する超自然の存在というよりは、ジュリエットの内面そのもの、のように見えました。
二人が出会う前の「いつか」の場面で、愛がすでにロミオに恋をしているかのようで、本当に可愛かったです!



麻央くんの死は、綺麗でした(^ ^)。
歌わない、喋らない麻央くんは、素晴らしいです(きっぱり)




……実は、役替りの初日を観たんですが、、、あんな公開舞台稽古、久しぶりに観ました(汗)。(←たぶん、「血と砂」の初日以来)
同じ日の15時にいはもうだいぶ立て直していたので、ホッとしましたが。。。初回を観た時は、ホントにどうなることかと思いましたわ………(^ ^;ゞ
8日の11時公演をご覧になったみなさま、ぜひ、Bパターンの間にもう一回観てあげてくださいませ!!



Bパターンが始まって、もうすぐ1週間。この週末が終わったら、もう中日ですよね。短いなあ。
再来週にはまたAパターンに戻って、そのまま七夕まで。ただでさえ歌もダンスも多くて大変な作品なのに、役替りも多くて大変な公演ですが、どうぞ全員が悔いなく、そして故障なく千秋楽を迎えられますように。



戦国BASARA

2013年6月15日 宝塚(花)
花組シアターオーブ公演「戦国BASARA」、初日を観劇してまいりました(はぁと)


スズキケイだった!!


いや、凄かったです。
私はゲームを全く知らないので、本当の面白さの半分もわかってないと思いますが、凄いってことは分かりました。
映像の使い方とかもだいぶ進化してて、迫力あったし。あれはオーブにもともとあるスクリーンなんでしょうか?すごく輝度の高い鮮明な映像で、その再現性にびっくりしました。



逆転裁判も楽しかったけど、ゲームのタイプも違うせいか、また全然違う感じでした。
蘭寿さんは、研究科いくつになっても、ああいう二次元系の青年がよく似合うのが凄いなあ、と。なんか今回、全国の戦国武将がこぞって蘭寿さん演じる真田幸村を育てる話なんですが(←いや、本当なんです)、あの学年でそういう役で違和感がないって凄いなあ、と。
なんていうか、可愛いんですよね本当に。スズキケイの紡ぐストーリーはかなりアレですが、蘭寿さんが可愛いから納得したいと思います(^^)。


蘭ちゃんのいのりは、単なる可愛子ちゃんかとおもったら、どうしてどうして、後半はがっつり本筋に絡んできたのですが……可愛くて一途で、こちらもよく似合っていたと思います。


みりおくんは、、、麗しかった……!!
あれは元々ああいう役なんですよね?上から目線に磨きがかかって、とても怖くて、素敵でした(はぁと)


べーちゃん(桜咲)のかすがは、、、えろ可愛かった!!
衣裳はゲームのそのままではないようですが(当たり前)、コンセプトは残っていて、ちゃんと色っぽくて可愛かったです♪ べーちゃんくらいムチムチな方が、あの衣裳は映えるだろうな、と。
せっかくのべーちゃんなのに、笑顔かなくて残念だなあと思っていたら、謙信さまとの妄想タイムがありました……びっくりした(@ @)。


だいもん(望海)の佐助は、儲け役ですね。一歩引いたスタンスがとても自然で、大好きです。
べーちゃんとの仄かなラヴもいとおしい(^^)。


みつる(華形)の信玄は、身体の小ささを感じさせない「人間」としての器の大きさが見えて、格好良かったです。声がちょっとかすれていたのが心配ですが、楽まで頑張ってください!


みーちゃん(春風)の伊達政宗は………お笑い担当?(←いやマジで)
いや、すっごく素敵なんですけど、出てくるたびに「あなた一体何しに来たの」状態で(^_^ゞ いやでも、文句なく格好良かったですけどね!
一言一言にいちいち笑いが起きていたのは、ゲームファンのためのネタがあったのでしょうか……?いや、ほとんどは私も面白かったんですが、さすがに分からないのもいくつかあったので。



スズキケイなので、ストーリーに辻褄や意味を求めてはいけませんが、エンターテイメントとしてはよくできていたと思います♪
アクションが見処の一つだとおもうので、みなさん怪我などしないよう、千秋楽まで走り抜けてください!


花組バウホール公演「フォーエバー・ガーシュイン」、千秋楽おめでとうございます!!


まずは、、、もう千秋楽ですが(←すみません!)、キキちゃん(芹香)、初主演おめでとうございます!!
幕開きの燕尾服からびっくりするほど恰好よくて、男前で、なのに可愛いところもあって……才能も色気もたっぷりある、魅力的な男。彼自身が立派なスターだった男。
ガーシュインって本当にこういう人だったのかもな、と思わせる男ぶりで、0番が本当にしっくり馴染んでて、、、これが初主演の研7だなんて、全然思えませんでした。
本当に恰好良かった!佳作での初主演、おめでとうございます。

演出は、こちらもデビューの野口幸作さん。野口さんの新公演出で、私が観たのは……雪組の「ロミオとジュリエット」と星組の「ノバ・ボサ・ノバ」、くらいかな。どちらも、あまり「新公ならでは」の面白みは追求せず、きちんと指導(演出)して舞台を成立させていた印象でした。
まあ、「ロミオとジュリエット」はまさかの仮面舞踏会スタートという荒技に驚かされましたが、月組でもほぼ踏襲されたことを考えると、あれも、演出家としての野口さんの発想というより契約の問題なのかな、と思ったり。

ただ、ちょっと気になったのですが、、、野口さん、キキちゃんとは「ノバ」で一緒にやっているけど、花組では新公演出やってないと思うんですよね。もちろん、演出助手で入ったことはあるはずなので、組子のことを知らないってことはないでしょうけれども。
最近デビューした若手演出家は、直前……一年以内にはその組で新公演出してたのに、珍しいなと。いや、だからどうだということはないんですが(^ ^;ゞ 



作品全体の構成は、物語を主筋一本に絞ってシンプルにし、その分、華やかなショーシーンをふんだんに入れて、出演者の出番と見せ場を与える、という方向に特化していました。
本当に驚くほど、ストーリーは一本道でわかりやすくて、、、良く言えば王道、悪く言えばひねりがない、という印象。ジョージの人生自体が非常にドラマティックなので、それを追うだけで十分にドラマが成立するのですが、それだけでは2時間が埋まらない分を、物語(脚本)として枝葉をつけるのではなく、ショーシーンで埋めたのが、、、ああ、なるほどな、という感じでした。

脚本的に物語を面白くするなら、いくつか道はあったと思うんですよね。
たとえば、ケイ(仙名)とジェームズ(瀬戸)の夫婦のすれ違いをもう一本の柱にして丁寧に描く、とか。あるいは、アステア姉弟(華耀&柚香)との交流をもっとしっかり描いて、3人で描いた夢から、その実現、突然の死と追悼コンサート、という流れもありだったかな、と。

でも、野口さんはあえて、「ジョージ・ガーシュイン」だけに焦点を当てて、「ジョージ・ガーシュイン」のことだけを描こうとした。ケイが視たジョージと、“世間”が視たジョージ、その2面を中心に。

結果的には、それは正しい選択だったと思うし、主演者であるキキちゃんもその期待にしっかり応えて、彼女らしい「ガーシュイン」をきちんと成立させていたから、それで良かったのだと思います。
ただ、個人的には、もう少し脚本的な枝葉をつけて、可愛い花組子たちに芝居での見せ場もあげてくれたらな、と思ったことは、正直に書いておきたいと思います。

あと、物語を貫くテーマ、みたいなものがちょっと弱かったなあ、と。
とにかくガーシュインの人生がドラマティックすぎて、それに寄りかかってしまったのも要因の一つかとは思うのですが……宝塚的には、「夢」の扱い方がちょっと半端なんじゃないかな、という気がしました。
アステア姉弟と一緒に視た「夢」が実現したところが一つの大きなクライマックスであるべきなのに、それをショーシーンにしてしまったために、芝居としての重みに欠けていたり。
物語序盤でレミック社長(紫峰)がジョージに言う「生きていくためには夢を諦めるべきだ」という台詞や、「夢をあきらめてジェームズと結婚したケイ」と、「夢をあきらめずに作曲を続けたジョージ」の立ち位置の違いが、物語のクライマックスに向けて、あまり意味を持たなかったこととか。



……なんて、いろいろ書いていますが。全般的には、デビュー作とは思えないほどきれいにまとまった、でも、パワーと流れのある作品で、「やりたいこと(=ショー)がやれる!」という喜びに満ち溢れた、楽しい作品でした。
大劇場のお芝居も興味ありますが、それよりも、野口さんにはショーを創ってみてほしいな、と思います。ちょっとお芝居仕立ての、お洒落なショーを創ってくれそう(*^ ^*)。

これからのご活躍を、楽しみにしています!






それでは、登場人物について……キキちゃんについては書いたので、他のメンバーについて。


■ジェームズ・ワーバーグ(瀬戸)
今回の出演者の「もったいないおばけ」第一号。
いやー、お髭が良く似合って、渋くて落ち着きがあって、めっちゃダンディで素敵でした!!
ただ、いかんせん、芝居のやりようがない(T T)。ジェームズはケイを愛しているけど、ケイは生活の安定を求めて結婚しただけで、“夫を愛したことなどないわ”という状態なのは、、、やっぱりちょっと、ヒロインであるケイのキャラクター設計に問題があるのではないかと思ってしまいます。
だって、あきらが素敵すぎるんだもの!!何が不満なんだ(真顔)

「若くてハンサムで才能に溢れた時代の寵児」に対して、ジェームズが本当のところはどう思っていたのか、それを、夫婦の場面でもう少し描けていたら。そうしたら、ケイももう少し佳い女に見えたかな、という気がします。

2幕後半の追悼コンサートで、ケイの傍に寄り添って立っていたジェームズの、静謐。
ケイと彼が正式に別れたのはいつなんでしょうね。ジョージが死ぬ前なのか、後なのか。……後なのかな、なんて思いながら、あの場面のジェームズを見凝めていました。



■ケイ・スウィフト(仙名)
「ファントム」のカルロッタ以来、エキセントリックなバイプレイヤーとして定評のある仙名さんですが、やっぱりこういう落ち着いた「大人の女」の役は難しいんだな、と。うーん、でもきらりん(華耀)じゃ歌が厳しいしな……と、あれこれ考えあぐねてしまったくらい、難しい役でした。
ジェームズとの場面がもうあと2つくらいあれば、もう少しトータルで「ケイ」という人物が見えてきたと思うのですが、ちょっと作劇上のご都合主義的な人物像になっていたような気がします。

とはいえ、歌はさすがだったし、髪型なども工夫して“落ち着いた人妻らしさ”を出そうとしていたので、良かったと思います。台詞の語尾が少し走りがちなので、もう少し意識すると、年齢幅が広がると思うのですが。



■アイラ・ガーシュイン(天真みちる)
もしかしたら、天真とあきらの役を逆にして、アイラを語り手にした方が、作品としては創りやすかったかしれないな、なんて思ったくらい、ものすごくいい役でした。
また天真が、優しくて温かみのあるとぼけた味わいを見事に体現していて、この人は本当に幅が広いな、と感心しました。素敵だった。。。。!!最初と最後をアイラに持っていかせたのは、さすが野口さん、センスがあるな、と思いました(^ ^)。



他のメンバーもみんな良かったのですが、とりあえず、続きはまた後日。





最後に。

私が観劇したのは、まだ幕が開いて3日目でしたから、今日までの間にずいぶん進化しているんだろうな、と思います。CSでの放送が楽しみです!!(←気が早い)


そして、大事なことはもう一度。

キキちゃん&野口さん、初主演&演出家デビュー、本当に本当に、おめでとうございます!!(*^ ^*)



大空祐飛さま
お誕生日おめでとうございます!


ついに、このフレーズをこのカテゴリーで使う日が来たんだなあ……と思うと、感慨深いです。



祐飛さんが宝塚を卒業して、もうすぐ一年。
一年前のこの日をしみじみと思い出しながら、この一年間を思いかえし、これからの一年間に想いを馳せる。



祐飛さんの愛した宝塚を、私は今も愛してます。

たぶん、きっと、これからもずっと。




これからのご活躍も、楽しみにしています!!(^ ^)


星組公演「ロミオとジュリエット」Bパターン千秋楽おめでとうございます!
また東宝で観られるのを楽しみにしつつ、明日から再開するAパターンも、がんばってください!(^ ^)


Bパターンだけでも、とってもたくさん語りたいことがあるのですが(^ ^)、、、とりあえず、早くAパターンを観たい、です。



さてさて、東宝はチケット取れるんでしょうか(涙)。


秋の星組振り分け&追加の公演が発表になりました。



■専科バウホール公演
 バウ・コメディ『第二章』
 -CHAPTER TWO by Neil Simon-
 原作/ニール・サイモン 脚色・演出/石田昌也

石田さんによるニール・サイモン・コメディ第二弾!

「おかしな二人」の第三弾があるかな、とは思っていましたが、まさか「Chapter TWO」をやるとは!
ああでも、こちらの方が轟さんのキャラクターには合っているかもしれませんね!石田さんがんばれー!(^ ^)

出演者は、轟さん、英真さん、(夢咲)ねねちゃん、(早乙女)わかばちゃん。
このメンバーだと、正直わかばちゃんのお芝居は相当心配なのですが、、、はるこちゃん(音波)か今回新公ヒロインに抜擢された97期の城妃さんなら、安心だし楽しみなんだけど(^ ^)。。。いや、逆に、この作品とメンバーでわかばちゃんを鍛えることが目的の公演なのかもしれません。

公演期間は10月3日~14日。ちょっと微妙な時期なので行けるかどうか……でもやっぱり、「おかしな二人」が良かったので、なんとか行きたいなあ。。。

で。
こういう企画があるから、真風くんがドラマシティだったんですね。。。バウを建て替えるとか、そういう話はないのかな、結局のところ。



■星組ドラマシティ・日本青年館公演
 ミュージカル『日のあたる方(ほう)へ ―私という名の他者―』
 ~スティーヴンソン作「ジキル博士とハイド氏の奇妙な物語」より~
 脚本・演出/木村信司

振り分けが発表されて、、、真風くんより上級生の芝居巧者が全部参加、という感じですね。
木村さん、強いなあ。

みっきぃさん(天寿)とはるこちゃん(音波)が二人揃って参加するのが嬉しいです!
二人の絡みがあるといいなあ。

てっきり、今回のドラマシティは、真風くんの2番手として礼くんが来るとばかり思っていたのですが、、、新公主演経験者は十碧くんのみなんですね。これだと「ランスロット」と同じ座組(表向きは二番手不在)になる可能性が高いかな。。。「主な配役」も真風くんとふうちゃんだけだし。


ワイルドホーンのミュージカルとは設定がだいぶ違うようですが、他にはどんな役があるんでしょうね。
ふうちゃん(妃海)のマリアは、解説によるとジキルが薬を飲むきっかけになる人で、精神疾患がある設定のようですが、、、ポジティブなエネルギーに満ち溢れた「元気者」のふうちゃんと「精神疾患」が結び付かない(滝汗)。いったいどういうキャラになるんでしょうね。


男役は、ミュージカルだとアターソン(ジキルの友人)とストライド(エマに恋したジキルの恋敵)が比較的若くて目立つ役ですが、、、木村さんはどういう役をはめてくるんでしょうね。ミュージカル「ジキル&ハイド」のアターソンはとてもいい役だったので、それを天寿さんがやってくれたらとても嬉しいですが、、、まあ、作品が違うしなあ。

娘役は、ミュージカルだとルーシー(ハイド氏の愛人)が非常に大きな役ですが、これに対応するような役があるなら、ぜひはるこちゃんで観てみたいです!(^ ^)絶対似合うよね!!



■星組国際フォーラム・博多座公演
 柚希礼音スペシャル・ライブ『REON!!II』
 作・演出/藤井大介

ねねちゃんが出ない「REON!!」。
「バーレスク」はどうなるかわかりませんが、「愛と死」のデュエットダンスは、礼くんと麻央くんで実現するのかな?麻央くんの「死」は意外に良かったので、もしそうだとしたらとても楽しみです。

台湾公演のお芝居を考えても、ねねちゃんが出ない分、女役トップポジには礼くんが入りそうな気がしてなりませんが。。。それとも、城妃さん(や綺咲さん)を使うつもりなのでしょうか。
……どいちゃん(鶴美)もいるから、そのへんで分け合うのかな?

なんて、色々考えてもチケットが早々取れるとも思えないですけどね。
あああ、すっっかり博多座行くつもりだったのになあ(真顔)。



【雪組】未涼亜希さん、

【花組】明日海りおさん、

【月組】美翔かずきさん、

そしてもう一人、【雪組】妃華ゆきのさん、

お誕生日おめでとうございます!


まっつと妃華さんは「ベルサイユのばら」公演中。
みりおは「戦国BASARA」公演中。

「戦国BASARA」は、カーテンコールで蘭寿さんがみりおくんの誕生日を紹介してくれて、みんなで「HappyBirthday」を歌った、そうですね(^ ^)。
雪組さんは、本公演だからそういうのは難しいだろうけど、袖ではイベントか何かあったのかなあ。

みっしょんは次の本公演のお稽古中。
まだ役名しかわかりませんが、少しでも多くの出番がありますように!そして、ショーがとても楽しみ!!



みなさまの、これからの1年間のご活躍をお祈りしています(^ ^)。



小野不由美の人気シリーズ「十二国記」の新刊をGETしました!


今回は本編ではなく、シリーズ2冊目の短編集。前半の二篇は、「yomyom」に掲載された短編で、後半の二篇は書き下ろし。12年ぶりの書き下ろしですよ!!……感慨深いわ……。


このシリーズ、今までの作品はほとんどが「王」を中心に物語が進んでいたのですが、今回の新刊に掲載されているのは、ほとんどが「王」には拝謁もできないような下官たちの物語。
自分の職務を全うするために全てを懸ける人々の「想い」が詰まった物語でした。


大事に読もう、と思って、まだタイトルにもなっている「丕緒の鳥」しか読んでいないのですが。。。「yomyom」で読んだときも泣いたけど、また泣きました。「創る」こと、そして「伝える」ことの難しさ。命を懸けても、何を捧げても、受け取り手がいなければ何も伝わらない、その絶望と、「良き観客」を見出したときの歓喜。その落差の大きさと、彼が伝えようとしたモノの重さが、とても痛々しくて、切なくて。

小野さんの語る「ひと」の生き様は、どれもとても魅力的で、美しい。
あと3篇、早く読みたい気持ちが半分、読んでしまうのがもったいない気持ちが半分、のせめぎ合いです。



読んでいると、こういうリアルな表現力のある文章を書けるようになりたいなあ、と思ったことを思い出したりして、しみじみします。……12年ぶりだものね。一言一言を大切に咀嚼しながら読みたいと思います!!

ああ、本編の続きも早く出ないかなあ~~~(^ ^)。





秋の宙組「風と共に去りぬ」の、役替りが発表されました!

これで、今年の大劇場公演9本のうち、花組「オーシャンズ11」以外のすべての一本もので役替りが実施されることが決まりました。唯一役替りのなかった花組も、秋の公演のショーで役替りがあるから、全組一回は役替りがあるんですね(^ ^)。

観客としては、複数の役者が同じ役に挑むのは非常に興味深いことなのでとても楽しみなのですが、役替り初日のボロボロぶりを観ると、演じる方はやっぱり大変なんでしょうね(←当たり前)。
まあ、私は元々レミゼファンなので、役替りがあって当たり前的な意識もある(^ ^)のですが、宝塚は、どうしても役替りの相方はお休み、というわけにいかないですしね(^ ^;ゞ役替りで性別が替わる人も多いので、さぞ大変だろうなあ、、、、とは思いつつ。

でもでも、やっぱり楽しみです!
ちなみに、演目が発表されたときの予想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/?day=20130518

他組トップ特出は無かったか!!(←残念)

組内役替りは全く想定していなかったので、予想という意味では全く当たりませんでした(T T)。
実際の役替りは以下の通り。

 バトラー    凰稀かなめ
 スカーレット  朝夏まなと/七海ひろき
 アシュレ    悠未ひろ /朝夏まなと
 メラニー    実咲凜音
 ベル      緒月遠麻
 ルネ      七海ひろき/悠未ひろ
 スカーレットII  純矢ちとせ/伶美うらら
 メイベル    伶美うらら/純矢ちとせ


まあ、ここはやっぱり、素直に驚いておきます。
まぁくんとかいちゃんがスカーレット!?

……宙組89期は、本公演のヒロインを演じる運命なのでしょうか(汗)。


まぁくんは「ME AND MY GIRL」のジャッキー、かいちゃんは「ヴァレンチノ」のナターシャ。二人とも女役の大役経験もあり、キャラ的にもスカーレットは似合いそうな気がするのですが。。。テルくんとの並びはどうなんでしょう(汗)。

アシュレはともちんとまぁくん。私の予想も、ここだけは当たりました(^ ^)v アシュレの対役が、ともちんはルネ、まぁくんはスカーレットという違いはありますが。
ともちんのアシュレ……東宝の今井さん的なアシュレになるのかな?いや、あれはあれでありだったから、ともちんがどう組み立ててくるか楽しみです。バトラーがテルくんだから、キャラの違いは出しやすい気がしますしね。
映画のイメージだと、まぁくんの方がイメージは近いんですが、テルくんとの差を出すのに苦労しそう(っていうか、テルくんはスカーレットでなければアシュレで観たかった……←無理)

みりおんのメラニーは似合いそうな気がします。母性のある落ち着いた役のほうが魅力的なタイプだから。
まぁくんとの並びは「パッシーの館」でお似合いだったけど、ともちんとも身長差カップルで素敵だといいなあ。


ところで、配役にはフランクがいませんが、出ないのでしょうか……?
宝塚の「風と共に去りぬ」は、轟さんが日生でやったのしか観たことがないので、、、普通のバージョンでどういうキャラクターが登場するのか全く知らないんですよね(汗)。



ところで。
「ベル」って………「ベル・ワットリング」、ですか!?
キタロウ、大丈夫なのか!?(←ハマコさんのイメージが強烈すぎて!)