9月11日のつぶやき
2011年9月11日 呟き・ご挨拶・他あの日から10年。
そして、あの日から半年。
未曾有の人災と、1000年に一度の天災と。
比べるべきものではありませんが、偶然って怖ろしいなと思います。
2000年9月にNYに遊びに行き、CATSの千秋楽は観れなかったけど、9月11日のタイムズスクウェアでのイベントに参加したりしてとってもとっても楽しかったという思い出を抱いていた私。
2001年9月は、NYで働いていた友人の無事を祈り、また、一年前にすれ違った人々の笑顔を思いだして、祈るばかりでした。
半年前のことは、当日の日記にも書いていますが。
今読み返すと、当時の私は呑気だなーというか、事態の大きさが全然わかっていなかったな、と思います。渦中、しかも、渦のど真ん中じゃなくてその隅っこくらいにいると、イメージ以上に全体像って見えないものなのんだなあ、と。
あれから、半年。
季節は春と夏をすぎて、いまも残暑厳しいとはいえ、もうすっかり秋。「実りの秋」には程遠いかもしれませんが、なんとか雪が降る前に少しでも落ち着きますようにと祈るばかりです。
そんな状況の中、本日は花組東宝劇場公演「ファントム」が千秋楽を迎えました。
最後の公演は観られなかったけど、今日の11時公演を観てまいりました。
あらためて、蘭寿さん花組トップお披露目、おめでとうございます!
大劇場の初日から東宝の千秋楽まで約3ヶ月、ものすごい勢いで進化していった花組っ子たちに、いまはただ、「おめでとう」と「お疲れさまでした」の二言を捧げます。
プロローグで、白鳥として登場する(華月)由舞ちゃんとかなこちゃん(初花美咲)を観ただけで(千秋楽でもないのに)泣けてしまった私。
黒鳥に変身して力強く踊る由舞ちゃんの腕の美しさ、かなこちゃんの強気な瞳の煌めきに、あらためて見惚れました。
パリの街でお芝居をする夏城らんかさんと花輝真帆さん。
最後だからとずっと二人を追い掛けていたのですが、やっぱり良い芝居するんだよね……。勿体無いなあ、二人とも。
2幕の「エリック・ストーリー」。
ベラドーヴァに薬草を売る薬草売りの美しさが、また一段と突出して迫力がでてきたような気がしました。
視線が惹きつけられて、離せない。出番は一瞬なのに、強烈に印象に残る闇色の輝きが、もう二度と逢えない輝きであることがとても残念。
もう随分と前からその美貌をひっそりと愛でてきたかなこちゃん。それでも、たくさん踊ってくれて、たくさん小芝居してくれて、嬉しかったです。ふんわりした笑顔も、挑みかかるようなキツい貌も、どんな表情も大好きでした。
若いキャリエールにまとわりつくように踊る由舞ちゃんがとても好きです。ショーのない作品で卒業するダンサー由舞ちゃんに、この表現力を発揮できる一瞬のソロダンスがあって嬉しかった。ありがとう中村さん。
新公を卒業してから芝居でも力を発揮できるようになった、美女。「舞姫」「BUND NEON-上海-」と小劇場ではいくつもヒットを飛ばしている彼女には、大劇場でも一度くらい大役をやってから卒業してほしかったけど。
でも、今日の由舞ちゃんに逢えたから、良かったんだと思う。可愛かったー!!
卒業された4人の方にとって、今日が素敵な日であったなら良いのですが。
みなさまがこれから歩いていかれる道が、幸いなものでありますように。
そして。
被災されたみなさま、復興にむけて努力されているみなさまにも、幸いがありますように。
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