Appasionado!!
2009年2月8日 宝塚(月) コメント (2)幸運なことに、東京宝塚劇場月組公演千秋楽を観劇することができました♪
お芝居は、特に千秋楽だからといってアドリブが入ることもなく(シリアスな作品ですしね)、いつもどおり(たぶん)の完成度の高い出来。
あ、アドリブといえば、匂宮を女官たちが責め立てる場面で、こころの中務だったかな?がいきなり挙手して「最近、匂宮さまは中将の御許(ちわわ)がお気に入りのようですが」と発言!(^ ^)。次々に「いくらこの人が小顔だからといって!」「小顔なばかりでなくスタイルも良いですけれども!」などなど、(だいぶ適当な記憶なので間違っていると思いますが)口々に言いはじめたのを、ちわわが両頬に手をあてて「あら、まぁ、まぁ、、、」みたいな感じで嬉しそうに反応していたのが楽しかったです★
あげく、最後に…すずなだったかな?あれ、こっちがこころだったかな?が「でも私、大変なところを見てしまいましたの…中将の御許が、匂宮さまでない御方と抱き合っていらっしゃるのを!」みたいな爆弾宣言をして、「ええええーーーーっ!」みたいに皆がのけぞっていました(笑)。
ちわわを抱きしめて「よしよし」みたいにしている匂宮さまは、とってもかっこよかったです(*^ ^*)。そして、歌いながら銀橋に出てきたところで最前列下手サブブロックあたりにいらっしゃったらしい旦那さま候補(?)に、「お前か!?」と因縁をつけていらっしゃいました(^ ^;。
いやー、まぁお約束っちゃお約束な場面ではありますが、ほのぼのと楽しかったです!
先日拝見したときには、かなりヤバそうな感じだったしずくちゃんの喉も大分回復したらしく、歌声(裏声)はまだ辛そうでしたけれども台詞の声は良かったと思います。ホッとしました(汗)。バウのお稽古に入る前に、しっかり休んで治せるといいのですが。
最後のご挨拶で麻子さんも言ってましたが、この公演はウィルスとの闘いだったみたいですものねぇ……。花組さんもみなさん次から次と入れ替わり立ち代り辛そうになってましたが、両組とも、なんとか千秋楽を全員で迎えることができて、本当に良かったですね!
ショーのプロローグ、氷の女王レイナ(城咲あい)と氷の精たちのダンスの場面、麗百愛ちゃんと蘭乃はなちゃんの脚上げ合戦がいつもステキです。それにしても、二人とも本当にキレイなラインですよねぇ!!他にも可愛いひとがたくさんでているのに、ついこの二人を見てしまいます☆
麻子さんの“小林幸子”衣装が飛んで、華やかなオープニング。
まるでお約束のように、前髪をはらりと落とした朝桐紫乃ちゃんの美しさに見惚れて、あっという間に場面が終わってしまいました。
紫乃ちゃんの、ちょっと控えめな、でも最高に幸せそうな…幸せを噛み締めているような透明な笑顔に、いきなり涙が出て困りました。まだ始まったばかりなのにー!二人のこと、見送るためには今から泣いてちゃいけないのにーーーーっ!!
……紫乃ちゃん。「エリザベート」新公のグリュンネ伯爵も、「パリの空よりも高く」新公のアルベール、「ME AND MY GIRL」博多座公演のジャスパー卿……目立たないけれども、何かステキな、ワクワクするナニカを感じさせる芝居をしてくれる人でした。本公演では役らしい役がついたのも今回の右京が初めてという感じでしたが、よくがんばっていたと思います。
そして、最後のショーでのこの充実した笑顔。これを観ることができて、苦労してチケットを取った甲斐があったと思いました。
その次の、ヴァンピーロ~ヴァレンティノ~中詰めのダルマ祭りは、長くなるのでちょっと後回しにさせていただきまーす(汗)。
第五夜 カリエンテ
エンブラAのみりおくんは、前場に引き続き女の子。ストレートの鬘で可愛く装っています。
が、……マチョAのまさお、時間がないのはわかるんですが、そのぺったんこな前髪は……狙い?
セットする時間が無いんなら、ここは諦めて鬘にした方が良かったのではないでしょうか。それか、死ぬ気で前髪セットするか。元々が可愛らしい美人なのに、花役の前に女役用に少し化粧を直してますよね?それで、鬘をむしりとって着替えただけで短いとはいえ場面のセンターを取るのは……難しいんではないか、と(涙)。
この場面、結構レイたちが現れる前の幸せそうなダンスが好きでした。みっしょんと百愛ちゃんのコンビに結構釘付け。KAZUMI-BOYさんの振付、いいですよねぇ。レオンたちのダンスも好きなんです。いかにも獣(けだもの)っぽくて。
で、けっこうこの場面のレオンと人間たちの組み合わせが適当なんですよね。みっしょんは三人がかかりで群がり倒されて、しかもなかなか死なないんでエンブラAを庇おうとして力尽きて倒れる、みたいな芝居までしてるのに、レオン一人で二人とか三人食ってたりする。
なぜだ。みっしょんってばあんなに細っこいのに物凄く強かったりするのか?(^ ^;
(ネタジェンヌ的には月組最強かもしれんが…いや、園加には叶うまい)
で、そんなこんなはおいといて、まさおに襲い掛かるレイ園加が、すごく好きです(惚)。
エンブラみりおに恋をして、食うことを忘れるレイ。
本能を喪ったレイは、仲間として認められない。
それなのに、戻ってきた仲間たちから、咄嗟にみりをを庇おうとする。
みりおエンブラも、お腹の子供(まさおマチョの子)を守ろうと必死にレイに縋る。レイの後ろに隠れて、庇われようとする。女の、いいえ、母の本能は、生きることだけを望むのだから。
母が生きなくては、子は生まれられないのだから…。
それでも。
エンブラA(明日海りお)の涙が海となり、園中からラグリマたちが現れる……
その、白一色の衣装の中に、
ぱぁっと目立つ、美しい紅い華をつけた二人。
ちわわとしのちゃんが、センター奥に並ぶ。
自然と沸き起こる、拍手の渦の中で。
まさに、渦を作るかのように二人が踊る。
小柄なちわわを、まるで空気のように軽々と抱き上げる、しのちゃんの腕。
羽根のようにふんわりとしのちゃんの肩に乗って、また降りてくる小鳥。
二人が踊るたびに、紅い華がキラキラと光る。
二人が回るたびに、紅い華もくるくると回る。
二人が笑うたびに、紅い華が光を弾いてやわらかく微笑む。
再生の祈りを、ただ無心に踊り続ける月組っ子たち。
彼らの祈りは、きっと届くに違いない。
……どこか、に。
あひちゃんの銀橋(すみません、猫は本舞台のみっしょんに釘付けですが…)をはさんで、大階段を使ったフィナーレに。
麻子さんと娘役さんたちのダンス。一瞬麻子さんと組むみっぽーの、なんだろう、すべての仕草がしなやかでうっとりします。ドレスさばきも、腕の動きも、ひどく優雅で。小柄なみっぽーの、ピンっと伸びきった薄い背中が、すごくきれいで。
月娘たちは、これからこの背中を見て育つんだなあ、と、そんなことをふと思いました。
あの細い肩で、大事なモノを支えなくてはならない学年になったんですね。
ただただ、可愛い可愛い、と、可愛いがるばかりだった85期、が。
……10年。
初舞台から見守ってきて、今、彼らが研10であることに戸惑ってしまいます。
……ってことは、祐飛さ…(黙)。
平場に降りてのダンスが始まると、大階段の下手上方からロケッツが降りてくる。
ピンクと黒の、ちょっとオトナっぽいデザインの衣装。
場面の音楽が切れると、下手からモナSのちわわが登場。麻子さんとちょっと踊って(確かキスしてましたよね楽は!?)、センターへ。
卒業生の餞にロケットS、っていうのは結構珍しいことだと思うのですが。
小柄だと思っていたちわわの、驚くほど細くて長い、キレイな脚。眼福でした(*^ ^*)。
確か、ここでつけていたのは白い薔薇だったと思います。黒とピンクの衣装に映えて、キレイでした。銀橋に出てきて踊るとき、幸せそうに、ひとつひとつの振りを丁寧に踊るちわわ。
…いままでずっと、がんばってきてくれてありがとう。
次の黒燕尾で、髪をきっちり、一筋の乱れも無くまとめたしのちゃんの、毅然とした美しさに見惚れて、花をチェックするのを忘れました……ごめんなさいm(_ _)m。確か白だったと思うんだけど。
オープニングではあんなに幸せそうにニコニコ踊っていたしのちゃんが、何かを堪えるように目をうるませて、それでもきっぱりと顔をあげて踊っていた姿が、目にも鮮烈に残っています。
回りの下級生たちが、背伸びして気障ったり、かっこつけたり、一生懸命ウィンクしたりしている中で、泰然と笑顔で、求道者のように踊り続けたしのちゃん。その美しさは、きっと下級生にも伝わったことと思います。
パレードも、終始笑顔。
ちわわの花は、銀色に染めた花で、胸元に結構大きく飾られていました。
しのちゃんは、シャンシャンに合わせたのか、黒いレースで囲んだ紅い小薔薇(?)のようなデザイン。衣装の一部みたいに良く似合っていました。
ところで。
卒業生がパレードでいつ抜けるか、っていうのは、組によって違うんでしょうか?
らぎちゃん・シナちゃんが卒業した雪組さんでは、パレードで銀橋に行く前に確か二人ともハケたのに、月組は、ちわわもしのちゃんも銀橋に出て、まだ戻ってきてもハケず、最後に幕が降りるまで笑顔で舞台の上に居ました。
ナホちゃんのご挨拶が少し長めだったのかな?普通に、ご挨拶して、二人の手紙を読んで、コメントして…で、幕があがって、と、流れ自体は違和感なかったのですが。
ご挨拶はあさってにでもCSで流れるでしょうから割愛しますが、二人ともしっかりと、良いご挨拶でした。しのちゃんが途中で言葉が詰まってしまって、言いたかったことが全部いえなかったみたいでしたが(T T)、2回目か3回目のカーテンコールで、麻子さんが「言い残したことは?」みたいな感じで言わせていました。相変わらずよく気がつくトップさんですよねっ(嬉)。
ちわわは、いつもどおりのちわわで。
元気いっぱいで、はっきりきっぱりしてて、明るくて。
しのちゃんが「今が一番幸せです!……あ。……でも、(このへんの間がしのちゃんらしい)もっと幸せになれるようにがんばります(ぽわわん)」みたいなことを言えば、
ちわわも「もっと幸せになります!」と言い切ってみたりして。
麻子さんがそれを受けて、最前列下手サブセンターあたりを横目で見ながら「この大観衆の前で言ったからには、幸せにしていただかないと。月組全員が恨みますよ」と言ってみたり。
おっとりとやわらかな、優しい光みたいなものに満ちた、暖かな千秋楽でした。
で。
劇場の中はほんわかと暖かかったわけですがっ!!
……外は寒かった……。
3回くらい死ぬかと思いました。風が吹き荒れたときとか。
あの、お願いですからジェンヌのみなさん、12月1月2月に楽を迎える公演で卒業するの止めましょうよ(真顔)。ファンは本当に辛いんですよーーーーっ!!
ま、ともあれ。
最初に、なぜか麻子さんだけ出てきました。びっくりするほど早かった!お仕事だったんでしょうね。前回の「ME AND MY GIRL」の千秋楽でも、きりやんだけ先に帰ってましたが、そういうことって多いのかなあ?
その後、寒風吹きすさぶ中待ち続けること数十分、しのちゃんの出。
本当にキレイな、可愛い笑顔で、歩いていかれました。
こんなにコートだのマフラーだのに包まっている私がこんなに寒いのに、紋付の羽織一枚で平然と、幸せそうに歩いていくしのちゃんの清しさに、あらためて感心してみたりして。
…つくづく、ジェンヌさんは鍛え方が違うよなあ、と。
また少し間をおいて、今度はちわわ。
白を基調に、薄いピンクの花をあしらった可愛らしい花をもったちわわは、本当に涙が出るほど幸せそうで、そして、誰よりも可愛かった!!
ファンの掛け声に、「ありがとうございます!」といい声で返事をして、にこぉっと微笑んだちわわ。「幸せ」色のオーラが、噴水のようにあたりを包んでいました。
ファンの皆さんも、幸せだったでしょうねぇ。後ろで観ていたギャラリーたちまで、幸せのおすそ分けをもらったみたいで嬉しかったですよ(*^ ^*)。
でも。
さすがに耐え切れず、申し訳ないけど、卒業生二人を見送って、すぐ帰りました。
ああ、月組っ子の出待ち、見たかったなあ(涙)。
お二人のファンの皆様、今まで本当にお疲れ様でした!!
これからも宝塚を、どうぞよろしく(*^ ^*)。
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お芝居は、特に千秋楽だからといってアドリブが入ることもなく(シリアスな作品ですしね)、いつもどおり(たぶん)の完成度の高い出来。
あ、アドリブといえば、匂宮を女官たちが責め立てる場面で、こころの中務だったかな?がいきなり挙手して「最近、匂宮さまは中将の御許(ちわわ)がお気に入りのようですが」と発言!(^ ^)。次々に「いくらこの人が小顔だからといって!」「小顔なばかりでなくスタイルも良いですけれども!」などなど、(だいぶ適当な記憶なので間違っていると思いますが)口々に言いはじめたのを、ちわわが両頬に手をあてて「あら、まぁ、まぁ、、、」みたいな感じで嬉しそうに反応していたのが楽しかったです★
あげく、最後に…すずなだったかな?あれ、こっちがこころだったかな?が「でも私、大変なところを見てしまいましたの…中将の御許が、匂宮さまでない御方と抱き合っていらっしゃるのを!」みたいな爆弾宣言をして、「ええええーーーーっ!」みたいに皆がのけぞっていました(笑)。
ちわわを抱きしめて「よしよし」みたいにしている匂宮さまは、とってもかっこよかったです(*^ ^*)。そして、歌いながら銀橋に出てきたところで最前列下手サブブロックあたりにいらっしゃったらしい旦那さま候補(?)に、「お前か!?」と因縁をつけていらっしゃいました(^ ^;。
いやー、まぁお約束っちゃお約束な場面ではありますが、ほのぼのと楽しかったです!
先日拝見したときには、かなりヤバそうな感じだったしずくちゃんの喉も大分回復したらしく、歌声(裏声)はまだ辛そうでしたけれども台詞の声は良かったと思います。ホッとしました(汗)。バウのお稽古に入る前に、しっかり休んで治せるといいのですが。
最後のご挨拶で麻子さんも言ってましたが、この公演はウィルスとの闘いだったみたいですものねぇ……。花組さんもみなさん次から次と入れ替わり立ち代り辛そうになってましたが、両組とも、なんとか千秋楽を全員で迎えることができて、本当に良かったですね!
ショーのプロローグ、氷の女王レイナ(城咲あい)と氷の精たちのダンスの場面、麗百愛ちゃんと蘭乃はなちゃんの脚上げ合戦がいつもステキです。それにしても、二人とも本当にキレイなラインですよねぇ!!他にも可愛いひとがたくさんでているのに、ついこの二人を見てしまいます☆
麻子さんの“小林幸子”衣装が飛んで、華やかなオープニング。
まるでお約束のように、前髪をはらりと落とした朝桐紫乃ちゃんの美しさに見惚れて、あっという間に場面が終わってしまいました。
紫乃ちゃんの、ちょっと控えめな、でも最高に幸せそうな…幸せを噛み締めているような透明な笑顔に、いきなり涙が出て困りました。まだ始まったばかりなのにー!二人のこと、見送るためには今から泣いてちゃいけないのにーーーーっ!!
……紫乃ちゃん。「エリザベート」新公のグリュンネ伯爵も、「パリの空よりも高く」新公のアルベール、「ME AND MY GIRL」博多座公演のジャスパー卿……目立たないけれども、何かステキな、ワクワクするナニカを感じさせる芝居をしてくれる人でした。本公演では役らしい役がついたのも今回の右京が初めてという感じでしたが、よくがんばっていたと思います。
そして、最後のショーでのこの充実した笑顔。これを観ることができて、苦労してチケットを取った甲斐があったと思いました。
その次の、ヴァンピーロ~ヴァレンティノ~中詰めのダルマ祭りは、長くなるのでちょっと後回しにさせていただきまーす(汗)。
第五夜 カリエンテ
エンブラAのみりおくんは、前場に引き続き女の子。ストレートの鬘で可愛く装っています。
が、……マチョAのまさお、時間がないのはわかるんですが、そのぺったんこな前髪は……狙い?
セットする時間が無いんなら、ここは諦めて鬘にした方が良かったのではないでしょうか。それか、死ぬ気で前髪セットするか。元々が可愛らしい美人なのに、花役の前に女役用に少し化粧を直してますよね?それで、鬘をむしりとって着替えただけで短いとはいえ場面のセンターを取るのは……難しいんではないか、と(涙)。
この場面、結構レイたちが現れる前の幸せそうなダンスが好きでした。みっしょんと百愛ちゃんのコンビに結構釘付け。KAZUMI-BOYさんの振付、いいですよねぇ。レオンたちのダンスも好きなんです。いかにも獣(けだもの)っぽくて。
で、けっこうこの場面のレオンと人間たちの組み合わせが適当なんですよね。みっしょんは三人がかかりで群がり倒されて、しかもなかなか死なないんでエンブラAを庇おうとして力尽きて倒れる、みたいな芝居までしてるのに、レオン一人で二人とか三人食ってたりする。
なぜだ。みっしょんってばあんなに細っこいのに物凄く強かったりするのか?(^ ^;
(ネタジェンヌ的には月組最強かもしれんが…いや、園加には叶うまい)
で、そんなこんなはおいといて、まさおに襲い掛かるレイ園加が、すごく好きです(惚)。
エンブラみりおに恋をして、食うことを忘れるレイ。
本能を喪ったレイは、仲間として認められない。
それなのに、戻ってきた仲間たちから、咄嗟にみりをを庇おうとする。
みりおエンブラも、お腹の子供(まさおマチョの子)を守ろうと必死にレイに縋る。レイの後ろに隠れて、庇われようとする。女の、いいえ、母の本能は、生きることだけを望むのだから。
母が生きなくては、子は生まれられないのだから…。
それでも。
エンブラA(明日海りお)の涙が海となり、園中からラグリマたちが現れる……
その、白一色の衣装の中に、
ぱぁっと目立つ、美しい紅い華をつけた二人。
ちわわとしのちゃんが、センター奥に並ぶ。
自然と沸き起こる、拍手の渦の中で。
まさに、渦を作るかのように二人が踊る。
小柄なちわわを、まるで空気のように軽々と抱き上げる、しのちゃんの腕。
羽根のようにふんわりとしのちゃんの肩に乗って、また降りてくる小鳥。
二人が踊るたびに、紅い華がキラキラと光る。
二人が回るたびに、紅い華もくるくると回る。
二人が笑うたびに、紅い華が光を弾いてやわらかく微笑む。
再生の祈りを、ただ無心に踊り続ける月組っ子たち。
彼らの祈りは、きっと届くに違いない。
……どこか、に。
あひちゃんの銀橋(すみません、猫は本舞台のみっしょんに釘付けですが…)をはさんで、大階段を使ったフィナーレに。
麻子さんと娘役さんたちのダンス。一瞬麻子さんと組むみっぽーの、なんだろう、すべての仕草がしなやかでうっとりします。ドレスさばきも、腕の動きも、ひどく優雅で。小柄なみっぽーの、ピンっと伸びきった薄い背中が、すごくきれいで。
月娘たちは、これからこの背中を見て育つんだなあ、と、そんなことをふと思いました。
あの細い肩で、大事なモノを支えなくてはならない学年になったんですね。
ただただ、可愛い可愛い、と、可愛いがるばかりだった85期、が。
……10年。
初舞台から見守ってきて、今、彼らが研10であることに戸惑ってしまいます。
……ってことは、祐飛さ…(黙)。
平場に降りてのダンスが始まると、大階段の下手上方からロケッツが降りてくる。
ピンクと黒の、ちょっとオトナっぽいデザインの衣装。
場面の音楽が切れると、下手からモナSのちわわが登場。麻子さんとちょっと踊って(確かキスしてましたよね楽は!?)、センターへ。
卒業生の餞にロケットS、っていうのは結構珍しいことだと思うのですが。
小柄だと思っていたちわわの、驚くほど細くて長い、キレイな脚。眼福でした(*^ ^*)。
確か、ここでつけていたのは白い薔薇だったと思います。黒とピンクの衣装に映えて、キレイでした。銀橋に出てきて踊るとき、幸せそうに、ひとつひとつの振りを丁寧に踊るちわわ。
…いままでずっと、がんばってきてくれてありがとう。
次の黒燕尾で、髪をきっちり、一筋の乱れも無くまとめたしのちゃんの、毅然とした美しさに見惚れて、花をチェックするのを忘れました……ごめんなさいm(_ _)m。確か白だったと思うんだけど。
オープニングではあんなに幸せそうにニコニコ踊っていたしのちゃんが、何かを堪えるように目をうるませて、それでもきっぱりと顔をあげて踊っていた姿が、目にも鮮烈に残っています。
回りの下級生たちが、背伸びして気障ったり、かっこつけたり、一生懸命ウィンクしたりしている中で、泰然と笑顔で、求道者のように踊り続けたしのちゃん。その美しさは、きっと下級生にも伝わったことと思います。
パレードも、終始笑顔。
ちわわの花は、銀色に染めた花で、胸元に結構大きく飾られていました。
しのちゃんは、シャンシャンに合わせたのか、黒いレースで囲んだ紅い小薔薇(?)のようなデザイン。衣装の一部みたいに良く似合っていました。
ところで。
卒業生がパレードでいつ抜けるか、っていうのは、組によって違うんでしょうか?
らぎちゃん・シナちゃんが卒業した雪組さんでは、パレードで銀橋に行く前に確か二人ともハケたのに、月組は、ちわわもしのちゃんも銀橋に出て、まだ戻ってきてもハケず、最後に幕が降りるまで笑顔で舞台の上に居ました。
ナホちゃんのご挨拶が少し長めだったのかな?普通に、ご挨拶して、二人の手紙を読んで、コメントして…で、幕があがって、と、流れ自体は違和感なかったのですが。
ご挨拶はあさってにでもCSで流れるでしょうから割愛しますが、二人ともしっかりと、良いご挨拶でした。しのちゃんが途中で言葉が詰まってしまって、言いたかったことが全部いえなかったみたいでしたが(T T)、2回目か3回目のカーテンコールで、麻子さんが「言い残したことは?」みたいな感じで言わせていました。相変わらずよく気がつくトップさんですよねっ(嬉)。
ちわわは、いつもどおりのちわわで。
元気いっぱいで、はっきりきっぱりしてて、明るくて。
しのちゃんが「今が一番幸せです!……あ。……でも、(このへんの間がしのちゃんらしい)もっと幸せになれるようにがんばります(ぽわわん)」みたいなことを言えば、
ちわわも「もっと幸せになります!」と言い切ってみたりして。
麻子さんがそれを受けて、最前列下手サブセンターあたりを横目で見ながら「この大観衆の前で言ったからには、幸せにしていただかないと。月組全員が恨みますよ」と言ってみたり。
おっとりとやわらかな、優しい光みたいなものに満ちた、暖かな千秋楽でした。
で。
劇場の中はほんわかと暖かかったわけですがっ!!
……外は寒かった……。
3回くらい死ぬかと思いました。風が吹き荒れたときとか。
あの、お願いですからジェンヌのみなさん、12月1月2月に楽を迎える公演で卒業するの止めましょうよ(真顔)。ファンは本当に辛いんですよーーーーっ!!
ま、ともあれ。
最初に、なぜか麻子さんだけ出てきました。びっくりするほど早かった!お仕事だったんでしょうね。前回の「ME AND MY GIRL」の千秋楽でも、きりやんだけ先に帰ってましたが、そういうことって多いのかなあ?
その後、寒風吹きすさぶ中待ち続けること数十分、しのちゃんの出。
本当にキレイな、可愛い笑顔で、歩いていかれました。
こんなにコートだのマフラーだのに包まっている私がこんなに寒いのに、紋付の羽織一枚で平然と、幸せそうに歩いていくしのちゃんの清しさに、あらためて感心してみたりして。
…つくづく、ジェンヌさんは鍛え方が違うよなあ、と。
また少し間をおいて、今度はちわわ。
白を基調に、薄いピンクの花をあしらった可愛らしい花をもったちわわは、本当に涙が出るほど幸せそうで、そして、誰よりも可愛かった!!
ファンの掛け声に、「ありがとうございます!」といい声で返事をして、にこぉっと微笑んだちわわ。「幸せ」色のオーラが、噴水のようにあたりを包んでいました。
ファンの皆さんも、幸せだったでしょうねぇ。後ろで観ていたギャラリーたちまで、幸せのおすそ分けをもらったみたいで嬉しかったですよ(*^ ^*)。
でも。
さすがに耐え切れず、申し訳ないけど、卒業生二人を見送って、すぐ帰りました。
ああ、月組っ子の出待ち、見たかったなあ(涙)。
お二人のファンの皆様、今まで本当にお疲れ様でした!!
これからも宝塚を、どうぞよろしく(*^ ^*)。
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