樹里咲穂さんが出演された、塩田明弘主催のミュージカル・ガラ・コンサートのレポートの続きでーす♪

ちなみに、【1】はこちら。
http://diarynote.jp/d/80646/20070314.html



吉野くんが「Sunset Boulevourd」を歌い終わると、そのまま塩田さんと少しトーク。泉見洋平さんも呼んで、たしかここでは「塩田さんと初めて出会ったのは?」というお題だったと思います。
泉見くんは「2003年のレ・ミゼラブルで」。吉野くんは「……年前のラ・カージュ・オ・フォールで」。

えーっと。吉野くんが初めて出たラ・カージュって、風花舞さんが退団後第一弾で出た時のことでしょうか…?あの時の風花さんの相手役(ジャン・ミッシェル)が吉野くんだったことは覚えているのですが。もっと前から出ていらっしゃったんだっけ。

にしても何年前だ?…懐かしいですね(^ ^;ゞ。

というか。
今となっては、吉野くんがラ・カージュでカジェル(女装して踊る踊り子さんたち)をしていないことが信じられません!!ジャン・ミッシェルの前はカジェルしてたんだったっけか………?…覚えてない!一生の(←大袈裟)不覚だ!



もとい。

黒いトレンチに黒づくめの吉野くんと。
紅いハイネックの、軍服調デザインの上着を着こなした泉見くんと。

次の曲は男二人のデュエットで、「闇は広がる」でした。


さすがに素晴らしかったです♪
文句なく。





吉野くんの歌って、わりとムラがあるというか。
合う曲と合わない曲があるというか…

…いや、違いますね。

本人が入り込める曲、本当に好きでのめりこめる曲(役)はもの凄くいいんですけど、それほどでもない曲は「まぁ普通」、くらいになってしまうんですよね…。


元々ダンサーとして活躍されていた方ですし、「朗々と歌い上げる」系の歌は今ひとつなことが多くて、もっとこう、芝居歌というか、動きのある歌の方が得意で。

それに、声に特徴があって、元々クールというか厳しい歌、あるいはシャウトしたりするような激しい歌の方が似合うんですよね。



トートは良かったです。
それは、歌唱力自慢の方々とは比べられませんが、
芝居と歌の総合点で言うならば、東宝の歴代(男性)トートの中ではかなり上位に来そうな感じ。

全編観てみたい、もし吉野くんがキャスティングされたら観に行くぞ!と思いました。



泉見くんのルドルフ。
これもすごく良かったです。
まず声が合ってましたね。今まで割とルドルフは、初演の井上芳雄さん(花組の初輝よしやさんのお兄さん♪)以来、比較的声質としては軽めのテノールが歌うことが多かったのですが…

泉見くんの声は、マリウス向きというか、革命を志す男の力強さを秘めた美声。
それが、前半は本当に、歌い方も声も繊細に絶妙に弱さを出して歌って、後半「がまんできない!」あたりからガラっと雰囲気を変えてくれました。かっこよかったーーーっ!



舞台の端と端に離れて立って歌うだけで、振付はまったくナシ、だったのですが、二人が目と目で会話しながら芝居をすすめていっていたのが凄かったです。
まぁ、振付がないので「操られている感」を出すのは無理な感じでしたが(笑)。ほとんどお稽古もしていないだろうに、細かい間の取り方のニュアンスまで、本当によく合わせたなと思いました。


衣装はお二人とも「それらしいもの」を意識して選んで着てきたようですが(笑)、ちゃんとした衣装に振付つけてフルオケでやってほしい場面でした。


…泉見くんのルドルフ…いくら童顔とはいえ、本公演でやるには年齢的に無理がありますけどね…(爆)




その次は、入れ替わりで女性二人が登場。
同じ質問(塩田さんとの出会いは?)をされて、新妻さんは「泉見さんと同じ2003年のレミゼから。その後はミス・サイゴンもご一緒させていただきました」と。
(…そこも泉見くんと同じですね)

樹里さんは、「一方的にお会いしたんですけど(共演は今回が初めて)、一昨年秋の春野さんのコンサートで」と。
塩田さんの方からも、「僕も一方的に樹里さんを知ってるんですよ。2年前のエリザベート・ガラ・コンサートでルキーニされてましたよね」と話をふられて、樹里ちゃん
「そうなんです。ルキーニやりましたね。がんばってたんですよね、あの頃のあたし。ひげ生やしてね

…樹里ちゃん?ホントに生えてたのかよ、あの髭は…?

んで、もちろんこの後は女性二人でデュエットでした。
曲は「ジキルとハイド」から、エマとルーシーがジキルを思って歌う「In His Eyes」。

この曲は。
私はものすごく!!好きな曲でなので、歌ってくださってとても嬉しかったのですが。

それは事実なのですが……。

この曲って、メロディもシンプルなのにとてもキレイで、素人にも歌いやすい歌なのですが。
実は。ほとんど同じ音域なのに、3度のハーモニーを頭声と胸声でピッチを合わせなくてはならない、という、いわゆる「難曲」とは違う意味で「聴かせる」ことの難しい曲。


で。

…樹里ちゃんはまだ、頭声で新妻さんと勝負できるレベルではないので……。


男役のちょっと声が高めな方だと、あの曲はちょうどチェンジボイスにかかっちゃうんですよね。

だから、すごく歌いにくかったんじゃないかと思います…。


新妻さんはさすがだったのですが。
樹里ちゃんも、普通ならさすがと思える出来だったのですが。

知らないうちに、頭声も豊かに響くようになっていて吃驚したくらい。ファンとしては、十分満足できる成果は挙げていらっしゃったとも思うのですが。


でも。

…「In His Eyes」。

意外と難しい曲なんですよ、あれはね…。


せっかく樹里ちゃんが女性二人のデュエットに挑戦するのなら、ウェストサイドストーリーの「あんな男に/私は愛してる」をやって欲しかったです、私は。

新妻さんのマリアは絶対良かったと思うんですよ。
樹里さんのアニタに負けなかったと思うし。

ああ、聴きたかったなあ…(悲)。



この後は、4人全員揃ってのトークがあって、もう一曲づつ全員歌って、それで終了、なのですが。
続きはまた来週〜〜(^ ^)/~


.
大和悠河さま
陽月華さま

宙組新トップコンビのプチお披露公演初日、おめでとうございます。


月から旅立っていった宙の王子さま。
キラキラと、太陽のように眩しい笑顔。
ありえない足の長さ。

そんな、タニちゃん。

思えば、はじめて「タニちゃん」を認識したのは、伝説の「エルドラード」フィナーレの歌手、なんですよね私…。

歌はともかく(!!!)、スタイルの良さを生かしたキレイなダンスは見応えがあって、ショーではいつも釘付けでした。
お芝居では、ビデオしか観ていませんけれども「シンデレラ・ロック」のシドが一番好きかな。
あと「長い春の果てに」のブリスはもうメッチャ大好き!でした♪ラストシーンで祐飛さんのフローレンスに向けるデレデレした顔が嬉しかっただけじゃなくて(笑)、キャラクターにぴったりハマッていてすごく良かったんですよね…。石田さん上手いなあ、と感心したものです。

組替えした後、特出で出た星組博多座公演「ドルチェ・ヴィータ」は、ナイトメアも極楽鳥も素晴らしくて、私はむしろ本公演より好きなくらいでした


そんな、タニちゃん。

輝く時はとめどなく輝いてしまうタニちゃん。

真ん中が似合う人は、さっさと真ん中になるべきなんだな、ということを、サエコさんがトップに就任された時に思いましたので。
2番手のタニちゃんよりも、トップのタニちゃんの方がきっと10000倍くらいステキなんだろうと思うので。

ぜひがんばってほしいです。
ね。



そして、ウメちゃん。

トップ娘役、に、なっちゃいましたね。
いつかはなるだろうと思っていたけれども、ついに。

大変だろうと思います。
苦労してるんだろうな、と。

でも。

お正月の「ハレルヤ!」で、あんなに輝いていた貴女だから。



舞台を楽しんでください。
宙組を楽しんでください。
どうぞ、宝塚の娘役を、満喫してほしい。



シルエットは超お似合いのお二人。
お芝居でどうなのか、デュエットダンスでどうなのか、そのあたりはまだまだ未知数ですけれども。

「寄り添っただけ、見つめ合っただけ」で愛が感じられるコンビになってくれることを祈りつつ。

…デュエットソングは無くてもいいんだけどね…(^ ^;

なにはともあれ。
プチお披露目おめでとうございます!本公演も楽しみにしています♪


今日も「コンサート 吉野圭吾」で検索していらっしゃった方がお一人。
検索って本当に不思議だ。吉野君の名前なんて、今まで書いたことありましたっけ私?


というわけで、まだ途中なんですがとりあえず書き始めることにしました。
東京會舘「Musical GALA Concert vol2」。

ミュージカルの指揮者としては第一人者(でいいのかな?最近は…)である塩田昭弘さんがホストになって、ミュージカル俳優をゲストに呼ぶ、食事付きミニオケ付きのイベント、第二弾。

一回目は確か去年。企画自体は似たような感じで、伊東恵里さんやシルビア・グラブあたりが呼ばれていた記憶があります。
残念ながら都合がつかなくて、参加できませんでしたけれども。


今回、2回目のゲストは一応登場順に樹里咲穂さん、泉見洋平さん、新妻聖子さん、吉野圭吾さん。
4人とも扱いとしては同格でしたが、いちおう、キャリアを考えて吉野圭吾さんがメインっぽかったかな?お客さまも、多分一番多かったのは吉野さんのファンでしょうしね。

入籍後初仕事となった樹里さんも、すごーくよかったのですが、まだ「ミュージカル」という水に慣れてないような気もしてしまいました。
…やっぱりタカラジェンヌはちょっと違う…のかもしれません。



会場に入って、まず驚きました。

…ここはどこ?どっかの会社の食堂!?

普通、ディナーショーとかだと丸テーブルじゃないですか。
そうじゃないんです。東京會舘ローズルームいっぱいに、敷き詰められた(←そうじゃない)、長テーブル。

あれですよ。ハリ・ポッターの映画第一弾で、生徒が大広間で、全員で食事をする場面があるじゃないですか。
あんな感じ。

長テーブル(8人掛けだったかな…?)に白いテーブルクロス、真ん中にろうそくの炎。


キレイでしたよ。
食事も美味しかったし。

でも。


どうしても「食堂!?」ショックから抜けられなくて、なんだか「サロン」な気分になれませんでした…(涙)。





ショーの始まりは、まず塩田さんのご挨拶から。


塩田明弘。

ラ・カージュ・オ・フォールの指揮をしていらした頃でしたでしょうか。「踊る指揮者」としてファンの間で有名になったのは。
軽やかで弾むようなリズムと、明るく華やかな音を強みとしてされていて、私も大好きでした。

「音楽」を表現するために、本当に指揮台の上で踊るような指揮ぶりが有名で。最前列センターなんかで観ていると、突然視界に指揮者の頭が飛び込んできてびっくりしたりしたものです(笑)。

だんだん色んなパフォーマンスを担当するようになって、演出の中で使われるようになって…

そして。

オケボックスのでトークやイベントを仕切るようになってからももう随分たちますね。お話がとても面白いので、ひっぱりだこで。
宝塚ファン的には、2年前の春野寿美礼さんのコンサートで、舞台の上でちょっと春野さんとトークしていたりしたのが記憶に新しいかと思います。



もともと塩田さんの音は大好きでした。
ただ。
本来重厚な音楽を特徴とするロンドン・ミュージカル、特にオケ楽曲としても重厚なオペラ形式のレ・ミゼラブルやミス・サイゴンを、明るく軽やかを持ち味とする塩田さんに任せるというのは…

…そんなに東宝には人材がいないのか、と。

塩田さんがレ・ミゼラブルを担当するようになったのも、短縮版になった2003年からなんですね。
音楽が軽やかに、明るくなったのは、短縮版になって編曲が変わったからだと思っていたのですが。もしかして、指揮者が変わったのも大きかったのでしょうか……。



最初のソロは、樹里さんの「Somewhere」(West Side Story)

何度か歌っていらっしゃる曲ですが、今回はマイクとのノリがちょっとかみ合っていなかったのかな?
マイクと相談しながら歌っている感じがしました。

ゲストとして呼ばれて、最初に歌うというのは結構プレッシャーがかかるものですし、特に今回、おそらくほとんどお稽古がなかったんじゃないかと思いますので。
樹里さん的にはかなり厳しかったんだろうな、と思いました。

でも、良かったです。伸びる声は健在で。
次の曲が楽しみ♪と思いました♪


次は、泉見洋平さんの「空のテーブル、空の椅子」(Les Miserables)

2003年からマリウスに入っている泉見さん。
私は2003年以降のマリウスキャストの中では彼が一番好きなんですが♪

最初に彼を観たのは「RENT」再演のベニー。
初演のベニーが割とワルっぽい、たくましいキャラクターだったので、再演でいきなり小さくて可愛らしく(多分樹里さんより小さくて可愛いと思う)なってしまったのに吃驚したんですよね。

あれが初舞台だったというのは今日はじめて知りました(笑)。

その後、基本的に彼の出演はチェックしていました。
「君はいい人、チャーリーブラウン」のライナスとか。
「GODSPELL」とか。
顔に似合わない、力強い声が好きなんですよね。
なのに、ラブソングは吃驚するほど甘くて優しい。そのギャップに惚れ込んでいます。

あんなに可愛らしいマスクなのに、ミス・サイゴンでは敵役のトゥイをカッコヨク演じてしまう幅の広さが、本当に好きなんですよね♪

…ま、「空のテーブル、空の椅子」は、この曲だけを取り出して歌うのはすごく難しいので。
しかもコンサートの一発目に歌う歌ではないです。はい。

もっと違う歌歌って欲しかったかもなあ…。



次は新妻聖子さんの「命をあげよう」(Miss Saigon)

いやーよかったです。
私、彼女のキムは確か観ることができなかったのですが、やっぱり観ておけばよかったなあとすごく後悔しました。

新妻さんの声は本当に素晴らしい。
役に合わせて、場面(メロディ)に合わせて、7色の声で感情表現が出きるんです。本当に、ああ、これが「歌の翼」なんだなあ、と思いますね。ものすごく自由自在で、その「曲」の世界に一瞬にして観客を連れて行ける人なんだなあと思いました。
また、この曲が合ってるんでしょうね。エポニーヌも良かったけど、こんなに良いとは思わなかったので吃驚しました。

「On My Own」も聴きたかったなーーー。



トリは吉野圭吾さん「Sunset Boulevourd」(同名)

べったりまとめたオールバックに、黒のトレンチで登場。
非情なジゴロ(?)のジョー役になりきっての熱唱でした♪

以前、「4Knights」(石井一孝さん・岡幸二郎さん・戸井勝海さん・吉野圭吾さんという、イニシャルが「K」のミュージカル俳優4人が集まったユニット)のコンサートでも歌われた曲。
あの時も、「本当にこの曲が好きなんだろうなあ〜〜」と思いましたが。

あらためて「本当にこの曲が好きなのねっ!!」と。

…ってゆーか、私も好きだし!!

歌い終わった後のトークで塩田さんがぼやいていましたが。

全編5拍子。

なんですよね、この曲…。
私も一度歌ったことがあるのですが、本当に難しいんです。

…まぁ、今回は歌詞が日本語だったので、あまりシビアに刻まなくても良くなって、かなり楽になっていると思いますが(笑)。
さすがダンサー吉野。リズム感いいですねぇ☆



本当は私の贔屓役者に歌ってみてほしい曲なのですが。
うーん、無理そうだなあ……。(←だってリズム感ないんだもーん…号泣…)


他のメンバーに比べると、歌は一歩を譲る感じの吉野さんですが。
「4Knights」のコンサートの時も、この曲は、思い入れの深さと酷薄な声の良さで乗り切っていたんですよね。

ただ、ラストの「さんせっとぶーるばーーーーーーーーど!」という長音で、クレッシェンドがかからなかったのがちょっと残念でしたけれども(あそこが一番かっこいいので)

でも。

「サンセット・ブールバード」は、日本では上演されていない、A.L.ロイド=ウェッバーの名作ミュージカル。
中でも、年老いた大女優ノーマが歌う長大なソロ2曲と、この青年ジョーが歌うテーマ曲が有名ですが。

もし、この作品を日本で上演する日がきたならば。

個人的には、ノーマは麻実れいさんと決めて(?)いるのですが。

ジョーは吉野さんだといいですねぇ…。





…最初の4人のソロでこんなに長くなっちゃうなんて(涙)。

この次がサプライズ、このコンサートの一番の目玉なのにっ!!



続きは後日にさせてください…。
さっそく、「樹里咲穂 コンサート 東京會舘」で検索しておいでになった方がいらっしゃいました。
…検索ってすごいなあ。まだ何も書いていないのに、何故私が観にいったことが解ったんだろう…。

じゃなくて、いえあの、本当にごめんなさい。これから書きますので、ちょっと待っててくださいね…。来週くらいにもう一度いらっしゃっていただけると嬉しいかも。
(もう見ていらっしゃらないだろうなあ/涙)



と言うわけで(←何がだ)、雪組「ハロー!ダンシング」について。
もう1ヶ月以上も前に終わった公演なのに、今頃すみませんm(_ _)m。せめて、宙組版が始まる前にはアップしようと思っていて…んで、今日になっちゃいました(汗)。


1月の日記にも書いていますが、星組版をみて大層感動した私。
雪組も観たいよぉ、と思って、無理矢理行って来たのでした。(←暇か?暇なのかお前は?)


星組版の、事実上の「主演者」はあかし(彩海早矢)くん。
雪組版では、あかしくんの位置に大湖せしるくんがくるものと思っていたのですが…、

雪組版の「主演者」は、麻樹ゆめみさんでしたねっ!
途中、出演者全員を音楽に合わせて紹介する場面があるのですが、そこのMCがゆめみさんだったことが大きいかな。

あと、星組では組長格で毬乃ゆいさんや涼乃かつきさんがいらっしゃって、それとは別に歌姫として音花ゆりさんがソロを取っていたのですが。
雪では、組長も歌姫もMCもぜーーーんぶゆめみさんだったので。

ゆめみさんの存在が大きすぎて、他のメンバーがちょっと小さくなってた感じだったのが残念です。

いちおう(?)ゆめみさんは娘役なので、それぞれのダンスシーンのセンターはせしるくんが取るんですけどね。


あかしくんでさえ、本公演で見分けがつくかどうかあまり自信がなかった私。
星組はほぼ全員が「知らないキャスト」でした。
それに比べれば、雪組はまだゆめみさん、せしるくん、キング(蓮城まことさん)と3人も知っている人がいたし、フェアリーズの香綾しずるくんも、顔を見たらすぐわかったのですが(^ ^)。

なんでだか、不思議なくらい印象が弱かったなあ…。

まず。
ファンの方には思いっきり怒られそうですが。
せしるくんとキングの区別がついていなかったんです、私。

多分、今まで私が本公演などで「あ、せしるくんだー♪やっぱキレイだなー♪」と思っていたキャストの、3割くらいはキングだったような気がする。
逆に、私が「あ、キングだー♪やっぱキレイだなー♪」と見惚れていたキャストの、4割くらいがせしるくん。

…似てますよねぇ?
…似てませんか…??

…なんで解らないんだろう…お二人とも大好き(な筈)なのに…(T T)。



もとい。

私はダンスには素人なので、技術的な優劣はよく分からないのですが。

星組の時の夢乃さんのような、私の心を掴んだダンサーさんは、残念ながらいらっしゃいませんでした。

でも、これって席の影響も大きいのかなあ、と思ったんですよね。

星組は、割と前方の下手端の席でした。
そうすると、どうしても下手にいる人を観てしまう。
で、あかしくんの下手で踊る夢乃さんにすっかり魅せられてしまったワケですが。

雪組は。
結構前方の、どセンターだったんです、私。

だから。

…せしるくんしか目に入らなかった…。


せしるくん、ステキでした。
でも、あかしくんと比べると何か一つ足りない気がしてしまった…。

同じ席で見比べた訳ではありませんが。
同じ役でもなかったですしね(星はMCもあかしくん)
だから、公平な評価ではないと思います。

でも。

せしるくんも、キングも、すごーくがんばっていました。
ゆめみさんも、他の下級生も、全員。

でも。

「がんばっていた」感じが伝わってしまったのがすごく残念です…。



「二人だけのダンス」は、祐輝千寿さんと沙月愛奈さんで「コーイヌール」。ソロはゆめみさんで。

ゆめみさん、珍しく随分苦戦してましたね。色っぽい声が出ない感じで、この学年では難しいのかも、と思いました。

星組ではこの場面、「パパラギ」だったんですよね。
音花ゆりさんの透明感のある美声も含めて、ものすごく良い場面だったのですが…

コーイヌールは、振付もめっちゃ色っぽいドロドロのラブシーン。この学年でこの場面は…ちょっと無理だったんでは…?
私は本公演は観ていませんが、もっとずーーーーっと色っぽい場面なんだよね?ね?…無理な感じです。はい。

わざわざ違うデュエットを選ばなくても、全組「パパラギ」でよかったような気がするんですが、何か問題があるのかなあ。
「パパラギ」は、技術的には素人が観ても解るくらい難しい振付ですけど、場面の雰囲気が爽やかで明るいので、下級生ダンサーが挑戦するにふさわしいような気がするのですが。


…でもまあ、そうは言っても祐輝さんも沙月さんもすごくよかったです。
特に沙月さんは、身体のラインがキレイで、色っぽい衣装がすごくお似合いでした。祐輝さんはスタイル的にちょっと苦戦してましたが(汗)、ダンスのキレはさすが。丁寧なダンスと甘い声にハマりそうでした。

他に印象に残ったのは、梓晴輝さんと彩凪翔さん。
どちらも歌もダンスもすごくよかったと思います。
それと香綾しずるさん。
可愛らしい顔に似合わぬイケイケダンスに、すっかり惚れてしまいました(笑)。



あと、組ごとに違うといえば、終盤の一連の場面なのですが。

ここの、作品としてのストーリー自体が、星組のはすごーくよかったんですよね。
雪組のはストーリーがちょっと弱いというか、振付や音楽とかみあっていない感じがして、あまり入り込めなかったのが残念です。

ここで外してしまうと、次はもうフィナーレなので、取り戻すのが難しいんですよね…。
キャストの問題というよりは、全体の構成の問題かなあ、と思いつつ。

うーん、私の期待度が高すぎたんでしょうか。
全体にちょっと物足りない感じで終わってしまったの公演でした。



それと、ちょっと気になったのは全体に振付が甘い印象を受けたこと。


もしかして。まさかと思うのですが。
全組同じ場面のものは、オリジナルの星組にしか振付家本人は来ないとか、他の組は座付きの振付家が面倒を見るとか、そんなことないですよね…?

冒頭のニューヨーク公演の場面でのナツメさんの指導も、ちゃんと全組入るんですよねっ!?

オリジナルの振付家本人が来るか来ないか。
それって、ものすごく大きな違いです。
芝居でもショーでも、「再演」で苦戦するのは、キャストの問題よりもオリジナルの演出家や振付家が来ないことが原因なことがすごく多い。

昔、東宝「レ・ミゼラブル」の出演者が、トークショーで「オリジナルの演出家ジョン・ケアードが来た時(1987年、1997年。2003年も多分)にキャストに入っていたかどうかでもの凄く違う」という話をしていたことがありますが。

それはそうだろう、と思うんですよね。

やっぱり「オリジナル」の重みというのは、全く違うものですから。


宙・月・花は、組ごとの場面でではそれぞれ何をやるのでしょうか。
出演者に合った場面であることを、祈っています。


…なんか文句が多くなってしまいましたが。
雪組も十分楽しかったんですよ!(伝わらない…?まずい…)
本当です。

下級生が、自分の「精一杯」を出し切って「がんばって」いる舞台。
本当に舞台全体が輝いていて、一人一人が本当に、少しでも「何か」をつかみ取ろうと指先までいっぱいいっぱいに伸ばしてトライしていて。

光、っていうのはこういうモノなんだなあ、と思いました。

ああ、宙組も観たかった…。なんで年度末にやるんだよ(怒)。
それこそすずちゃん(珠洲春希さん)以外は誰一人知らないキャストですが、
それでも!

宝塚ファンだから。
下級生の成長を見守るのが、一番楽しいんです。

…観たいよー観たいよー観たいよー…。


宝塚にかまけてすーっかり忘れていたのですが(汗)、今月末には帝国劇場「レ・ミゼラブル」の6月分が一般発売されるんですね。

明日行われるファン感謝デー(「体験する『レ・ミゼラブル』」)には落選してしまったので(泣)、まだしばらくはオアズケ、なのですが…。


「レ・ミゼラブル」。
言わずとしれた、ヴィクトル・ユゴーの「噫 無情」を原作とするメガヒットミュージカル。

1980年にパリで初演された、クロード・ミッシェル・シェーンベルク作曲、アラン・ブーブリル作詞のミュージカルが、名プロデューサー キャメロン・マッキントッシュに出会って進化し、1987年にロンドンで初演。ジョン・ケアードとトレバー・ナンという、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーを背負う鬼才の手で生まれ変わったこのミュージカルが、日本に来たのは1987年(日本版の演出はジョン・ケアードが担当)。



ミュージカル「レ・ミゼラブル」には、私が認識している限り3つのバージョンがあります。
初演版、10周年版(1997〜)、そして短縮版(2003〜)。

10周年版は、ロンドンで行われた10周年記念コンサートをきっかけにオリジナルスタッフで全体の演出を見直したもので、コゼットとバルジャンが出会う「森の中」の場面を追加したのが一番大きな変更なのでしょうか?
その頃はマニアという程ではなかったので詳細は解りませんが、
他にもあちこち演出変更があったようなので、初演版のファンの方は複雑な思いがあったのでしょうね、きっと。

個人的には、アンジョルラスとマリウスが最初に登場する場面で、群衆(乞食たち)の中にいきなり現れる演出が「おおっ!」という感じで好きだったので、1997年の公演を観た時に、二人がどこにもいないのに声だけが聞こえて(橋の上からの登場に変更されていた)きて、びっくりしたことが印象深いです。


2003年から上演されている短縮版(いつか、こっちが主流になって以前のバージョンを「ロング版」とか言うようになるのでしょうか…)は、ブロードウェイだかロンドンだかの俳優組合が上演時間が長すぎるとクレームをつけたため、アンサンブルの見せ場を削って全体の時間を短縮したもの。

日本の俳優組合が文句をつけたワケじゃないんだから、日本は旧版で続ければよかったのに、と私などは思いますが…。契約上の都合でもあったのでしょうか。2000回公演記念スペシャルキャスト、など、十数年ぶりな上に数回しか出演しないようなキャストでも短縮版でやっていたので、大変だっただろうなあと思いました。

…バージョンの違いによる作品としての力の差みたいな話については、いずれ書くかもしれません…。(←もったいぶるな)


私は1992年の帝国劇場公演ではじめて観て、本格的に嵌ったのは1997年の10周年記念公演。
だから、この「20周年記念公演」がどんなキャストで、どんな音楽で、そしてどんな演出で上演されるのか、とても楽しみにしていました。


で、あらためてキャストスケジュールをチェックしてみました。(←今頃?本当に楽しみにしてたの?)

上演2000回記念公演で登場した鹿賀丈史ジャベールがまた登場!しかも、私が嵌った岡アンジョルラスと一緒だ〜!
というワケで、2000回記念公演のチケットが取れなかった私としては、どうしてもこの公演を見逃すことはできない、のですが。

 土日は6月9日、10日のみ、かよ。

 平日夜もなし、かよ。

 6/9〜10は旅行に行く予定の私(涙)。

 …平日に休め、ってコトですか。そうですか…(がっくり)。


いまの今日まで気が付かなかった私も私ですが。
東宝も結構えげつないことしますよねぇ………。


今更ながら、いつ観にいくか悩みながら、あらためてキャスト紹介を見てみました。

コゼットの富田麻帆さん(元ヤングナラ)や菊地美香さん(アニー出演経験あり)、アンジョルラスの原田優一さん(元ガブローシュ)など、ミュージカルの子役出身の役者がどんどん出てきているのは、「役者の再生産」がうまく回っている感じがしてとても嬉しいですね。
…っていうか、原田さんって天狼プロダクションの「グインサーガ〜炎の群像」のミアイル公子なんですか!おお〜!可愛かったんですよねぇ〜〜!…ってか、こんなところに(^ ^;ゞ

でも。
この20周年公演で、「アンサンブルからプリンシパルにあがった」役者は、ジャベール役の阿部裕さんだけ?ファンテーヌの今井麻緒子さんも経験者ですが、だいぶブランクがあるし…。

「レ・ミゼラブル」の一番の魅力は、「スターを生むミュージカル」であるということ。
実際、ジャベールの石川禅さん・今井清隆さんなど、過去にアンサンブルからプリンシパルにあがった人はたくさんいるのに、今回の公演では少ないのは、やっぱり短縮版になってアンサンブルの見せ場が削られたからじゃないのか?と思ってしまうのは、私が10周年版でプリンシパルにあがった人のファンだからなんでしょうか…(拗)。


なんだか、つらつらと思いついたことを書いてしまいましたが。
とにかく今日から真剣にスケジュールを検討して、発売に備えたいと思います。

レ・ミゼラブルよ永久に!


月組話が一段落ついたので、今日は2月まで帝国劇場で上演されていた某作品について書こうかなーと思っていたのですが。
昼間、フォーラムのことでふと思いだした話がありましたので、とりあえずそれを。


3月5日の日記には追記したのですが。
http://diarynote.jp/d/80646/20070305.html


たしか、植田さんが2回目に登場した時(麻子さんたち4人と一緒に舞台上に出たとき)の話だと思うのですが。



ミミについて。
そういえばもう一つ、大事な話をしていました。

曰く。
この作品は、「娘役を中心に作った」と。

「宝塚だと男役が何人も(の娘役?)に絡む作品って沢山あるんですが、あえて僕はその逆をやりたかった。だから、男役3人に惚れられる=芝居の中心にミミがいる物語を作りました


……え?そうだったの?

それはそれで、とてもいいことだと思います。
かなみちゃんには、それだけの力もある(はずだ)と思いますしね。


でも。
だったら、なんで「宝塚伝統の花売り娘」だったんですか…?

「宝塚伝統の」男役中心の物語を捨てて(←そこまで言ってなかったけど)、「娘役中心」の話にした、ということは。

その作品が、「今までの宝塚伝統の作品とは違う」あるいは、その登場人物が「ステレオタイプな宝塚キャラクターとは違う」ってことじゃないの?

なのに。


しつこいようですが、なぜ「宝塚伝統の花売り娘」なんですか…?


これまた何度も書いてすみません、ですが。
トップ娘役にエレノールをやらせるわけにはいかなかったのでしょうか…。

確かに、原作のエレノールはトップ娘役にはふさわしくないキャラクターですけど(笑)。そのままやらせろ、って話ではないんです。
設定を変えて、トップ娘役がやるにふさわしい性格をつけてあげればいいだけの話じゃないですか。違うのかなあ…。


だって。
エレノールは「主役の片割れ」ですよっ!?

昨日も書きましたけど、エレノールは「パリの人々」「塔建設推進派」の代表となりうるキャラクターなわけです。

アルマンドもギスターヴも出ていない場面では、中心になってひっぱるのは、当然エレノール!
しかも、これがまたたくさんあるんですよ。最初の15分でしょ。結成パーティでアルマンドを呼ぶまででしょ。そして、落成パーティーの前半まで。

逆に、ギスターヴが中心なのは、2度のパーティとミミとの場面くらい。場面数でも重要度でも、ギスターヴとエレノールはほとんど同格です。
そして、主役との絡みもジョルジュについで多いのがエレノール。主筋に絡まないジョルジュに比べれば、重要度は段違いです。


なんでこの役をかなみちゃんにしなかったんだろう…。

私はトップ至上主義ではないので、別に組長や専科さん、上級生などの「上手い人」が良い役を持って行くことに不満はないのですが。

エレノールは、ただの「美味しい役」「重要な役」ではなく、本当に「主役の片割れ」なんですもの…。



ホント何度も書いてますけど、新公のみちるちゃんのエレノールだったら、本役かなみちゃんで全然オッケーだったと思います。
あとは、「お父様そっくり…」って言ったあとに甘い雰囲気になる場面を作ってしまえば大丈夫。

で、ギスターヴはエレノールに憧れていることにする。

ジェラールはもっと、主役に対立する「敵役」として立てる。

ミミは、それこそ「アルマンドに憧れる可愛い町娘」にして、ギスターヴやジョルジュとの場面を無くして、あいちゃんがやるのが一番いいと思います。
街角で3人に出会う場面と、ホテルへ寸志を渡しに来る場面の二つくらいしか出番なくなっちゃうけど…
塔が出来た後にでも、影ながら見守るボーイのもりえちゃんと、ちょっと甘い雰囲気になって終了、くらいでいいのでは?


こんなパリ空が観たかったなあ、私は…。


それにしても。

植田さんの頭の中で、ジュリアン・ジャッケは本当に「いい人」なんでしょうか。
…考えれば考えるほど、ジュリアンもペテン師だったとしか思えない私は、腐ってますか…?

ああ、植田紳爾のお茶会があったら、絶対行くのに〜!




まとぶん(真飛聖)さんが刻の霊で、壮(一帆)さんが頭の中将〜!

妥当と言えば妥当な配役ですが。
新公で大評判(私の回りだけ?)だった壮ちゃんの頭の中将が観られるとは♪

ちょっと楽しみです。
梅田、行けるといいなあ☆




ふと思ったのですが。
ここ最近、「伝説の新公」の役を再演するケースが増えているような気がしませんか?

直近では雪エリザの未来ゾフィー。
これはもう、私も一番希望というか切望していたキャストなので、今回実現したことがもの凄く嬉しいです。

これで、初演の時と同様、早いタイミングで星組で再演されたりしたら。
トウコ(安蘭けい)さんのトートに(遠野)あすかちゃんのエリザベート!?

どっちもすっごい観たいです〜♪♪



でも。
こうして見ていくと、結局のところ「いかに再演が多いか」という話になるんですよね…。



私はそれほど新作にはこだわっていないつもりなのですが。
少なくとも、「Jazzyな妖精たち」「暁のローマ」「パリの空よりも高く」と来るくらいなら、トップコンビと2番手くらいまでは役に嵌りそうな旧作(できれば柴田さんか正塚さんでお願いします)の再演の方がナンボかマシです…(涙)。

でも。
きちんと宛書していただけるなら、やっぱり新作はいいなあ、と。
お正月のヘイズ・コード&ハレルヤ!を観て思ったのでした☆



…すっかり雑談になっちゃってすみませんm(_ _)m。
最近面白かったこと。
この日記を、「ナホ×麻子」というキーワードで検索して来られた方がいらっしゃったこと。

…っていうか、そのキーワードでひっかかるこの日記に問題があるのかっ!?





さておいて。


やっと新公レポートを書き終えましたので、ちょっと繰り返しになる部分もありますが、この「パリの空よりも高く」の芝居構造について語ってみたいと思います。

本当は、友人から原作「花咲く港」の映像を借りたので、その比較もからめて書くつもりだったのですが。
まずは、「パリ…」単体のみで語ってみようと思います…


宝塚における芝居構造の基本は、2番手=「主役の相棒(愛するには短すぎる)」または「敵(飛鳥夕映え)」のどちらかですよね…?
まれに番手のつく人み〜んな主役の仲間で、敵役は専科や組長クラスの方がやる作品(「Jazzyな妖精たち」マクガバンなど)もありますけれども。

「パリの空よりも高く」では。

この作品には、主役の「敵」がいないんですね。

2番手は主役に利用されるエッフェル役。
相手役は塔建設に関わりのない花売り娘。
エッフェル塔建設に対する反対勢力は、パリ市民の噂話やボーイたちの会話=説明台詞の中でちらっと出てくるだけで、劇中にはまったく出てこない。

これじゃあ、どういじくっても、役者ががんばっても、「ドラマティックな展開」になりようがありません(涙)。


どうせ「全く新しい」人物を作るなら、「石の財閥」であるロルボン財閥の御曹司をキリヤンがやったら面白かったと思うんですよね。
で、エッフェルと組んだアルマンドに、もっと本気で対抗するんですよ。いろいろ妨害工作とかするの。で、その仲間はあひちゃんナホちゃんの強面コンビ(←中身は乙女)☆

結成パーティですぐ態度を変えてしまうんじゃなくて、もっとギリギリの、嵐の前あたりでやっと心を変えてみんなの仲間になるところから、アルマンドたちも巻き込んで嵐を乗り切るところがクライマックス。

そうすれば、嵐の中駆け込んでくるのも御曹司にできるじゃないですか。


で、エッフェルを祐飛さん。
ジョルジュは…順番でいくと園加ちゃん?…うーん。祐飛さんと同じ穴に落ちそうなコンビですねぇ。
素で仲が良すぎる人を、こういうコメディで相棒役にするのはあまり感心しません。どうせならみりおくんくらいまでぶっ飛ばした方がいいのかも。

いずれにしても。

準主役が主役の仲間(今回の場合、エッフェルもジョルジュも主役の「仲間」の範疇)になる作品は、よほど巧く構成しないと、視点が一カ所に固定されるためにダレてしまいがち。
「Ernest In Love」や「愛するには短すぎる」は、そのあたりが非常に巧かったんですが(だから両方とも佳作)、「パリの空よりも高く」は、まさにその構成上の欠点が露わに出ていると思います。

植田さんの過去の作品を見ると、元々単純なドラマを演出のハッタリがましいドラマティックさで魅せてきた部分があると思うのですが。
こういうクリエイトは、よほど日本語のセンスがあるか、他のキャストに魅力的な役がアテられる柔軟性と宛書能力があるか、設定自体がドラマティックか、どれかがないとなかなか成功しません。

少なくとも植田さん日本語のセンスはないので。
設定自体をドラマティックにする=主役に拮抗するべき2番手を敵役に置いた方が無難だったんじゃないのかな、と。



あるいは。
百歩譲って、準主役格の役を相手役であるかなみちゃんがやるという考え方もあります。

具体的には、パリ市民を代表するエレノール役をかなみちゃんにふる。
もちろんあのままではなく、もっと新公のみちるちゃんみたいなキャラクターに変える前提ですけど。ジュリアン小父さんへの憧れを胸に秘めて成長し、最近ママの跡を継いだばかりのお嬢さん、みたいな。

そのほうが、ギスターヴも「主役の恋敵」に見せやすかったのでは?
塔建設の敵でなくても、恋の敵でも全然オッケーですよ?宝塚ですもん。


「ペテン師」という軸に対して、「パリ市民」という軸を作る。
エレノールをかなみちゃんがやるということはそういうこと。

そして、きりやんがロルボン財閥の御曹司をするということは、「産業革命を謳歌する層」と「旧来の価値観にしがみつく層」を対立させるということ、です。



主役が、ただ立っているだけで何もしなくても主役にしか見えないタイプなら、あえて脚本内に対立軸を持ち込まなくてもいいんですけど。
麻子さんは動いてナンボ、遊んでナンボの人ですから。
主役が動きやすいのは、やっぱり「敵」がはっきりしている時なんですよ。だから、何らかの対立軸を作った方が、面白いモノにしやすかったと思います。

せめて、ペテン師二人に疑念をもつただ一人の人・レオニードをもっとフィーチャーするだけでも少しは違っただろうに…。

なぜそうしなかったのか。
なぜあんな、中途半端にいい人だけのパリにしてしまったのか。



…ああ、植田さん。
植田さんに尋きたいことが沢山あるんですけど、

…お茶会してくれないかなあ………。



.
とりあえず、書きかけたモノは終わらせてしまいたい、ということで。
月組新人公演。さすがにちょっと記憶も薄れてきたので、これで最後にします。…一週間かかったな…。


パリ市民。
 流輝一斗&白華れみ(桐生園加&美鳳あや)
 沢希理寿&美夢ひまり(研ルイス&宝生ルミ)
 美翔かずき&彩橋みゆ(風雅湊&音姫すなお)
 彩星りおん&草風なな(榎登也&天野ほたる)
 瑞羽奏都&麻華りんか(光月るう&葉月さら)

スタイルで選んだのか?と思うほど、背高足長の男役さんたちばかりで見栄えがしましたねー。台詞の声も、学年の割にはすごく低い良い声の人が多くて、聞き応えありました。本公演はこの場面、男役5人とも声が高いんでね…(涙)。

逆に、娘役は本公演のこの場面は落ち着いた柔らかな声の人が多いので、新公は良くも悪くも「娘役」らしい、高くて細い声の人が多いのが目立って、場面全体がすごく若々しく見えました。

でも、経験の差が出たのが会話のテンポというか間の取り方。本公演とは比較にもなりませんねぇ…。これが出来ないと、次の正塚作品で苦労しそう…!!正塚作品の命は、「さりげない会話」ですからね(^ ^)。

学年の割に、本公演でも使われているメンバーたちだと思うので、もう少し「役者」であるという自覚を持って、自分たちの普段の会話の中でも、テンポとかをチェックしてみたら良いのではないでしょうか。

昔、某役者さん(宝塚とは無関係)が
「自分たちが『普段』からどんなテンポで会話しているのかがわかれば、『時代が○○だから少しのんびりめ(セカセカめ)でいこう』と思った時の『物差し』ができて役に入りやすい」と仰っていたので、ちょっと書いてみました(笑)。



パーティーの客
憧花ゆりの(滝川末子)
妃鳳こころ(花瀬みずか)
麻月れんか(有香潤)
鼓英夏(一色瑠加)
華央あみり(良基天音)

こちらも、「会話のやりとり」のぎこちなさが本公演との大きな違いになりましたが…。

一人一人、微妙に役作りを変えていたのが非常に面白かったです。

中でも特筆したいのはこころちゃんのカトリーヌ。
あり得ないほど麗しくて、ドレスが似合っていて、そしてコワくて、最高でした。
「主人に内緒で200株」も、本役のあーちゃんはコケティッシュで「可愛〜い」感じで、「こっそり」感も強くて好きなのですが。
こころちゃんは。「あの人には何も言わせやしませんわ」ってな感じの迫力がありましたね。

末子姐の「私は500株」に対して、あーちゃんは特に反応を見せてはいないと思うのですが。
すずなに対するこころちゃんは。
「なんですって!?あの人が500株なら私は600株(?)にしたいわ!!でも主人には内緒だし…ああ、どうしましょう/汗」
と逡巡しているうちにその話が終わってしまった、という印象でした。

すずなのチチエンヌも、美人で華やか。
いつもあの独特の声がひっかかるのですが、今回はそれもマッチしていて、とても良かったです。ホント巧いですね、この人は。

りこちゃんの司教さま。
本公演のひらさんは、あの「浮世離れ」した感じがなんとも言えず好きなのですが。
りこちゃんは、そこはかとなく色気があって、なんだかとってもステキでした。いうのまにか、こんなにちゃんと喋れるようになっていたんですねぇ…。これからの活躍がとても楽しみです。

ワイン王の鼓さんも、警察の華央さんも、それぞれ本役を見凝めつつ、自分のキャラクターを見極めつつ、自分の解釈で自分の役にしておられて、とても良かったです。お二人とも、この学年とは思えない良い声ですしねぇ。なんだか、月組はむしろ上級生に声の高い人が多いような気がしますね…(項垂れ)。
本公演は芝居もショーもいまひとつ出番の少ないお二人。芝居では、どの作品も必ず「一工夫」」があってとても面白い芝居をなさるので、これからに期待しています。



お針子
紫水梗華(城咲あい)
萌花ゆりあ(涼城まりな)
羽咲まな(憧花ゆりの)
夏月都(白華れみ)
蘭乃はな(夢咲ねね)

かわいいよぅ、かわいいよぅ、かわいいよおおおおお。
ショーで大活躍の蘭乃はなちゃん。声も口跡もこの学年とは思えません。
バウでも活躍しそうですよね。表情豊かでいかにも芝居が巧そうなので、かなり期待しちゃってます。がんばれー!



それにしても。

これ以外の人は一人もわかりませんでした。
パーティーの客も一応チェックしたのですが、さっぱり(涙)。

植田さん…やっぱりコレは、ちょっと問題なんじゃないでしょうか…?



プロローグは「芝居」ではないのでコメントしていませんが、影ソロを担当したのは麻華りんか嬢。さすがの美声でしたが、ちょっと音域が合わなかったのかな?なんだか出だしが自信なさげで、いままで色んなところで聴いていたソロが嘘みたいでした。
タキさんの偉大さを改めて知ったような気がします。

ロケットは、本公演で紳士・淑女に入っている上級生のみの少人数ロケット(本公演でロケットのメンバーは全員紳士&淑女だったみたい)。
人数が少ないので、ロケットの最初の少しずつメンバーが出てくるところをあいちゃんが一人でソロで踊ってました。
あいちゃんのダルマって、本当に金を取れるダルマですよね…(うっとり)。

以上!ああ疲れた。

とにかく。月組新公、良かったです!
メインキャストがみんな、とても丁寧に「キャッチボール」を意識してお芝居してくれて、観ていて気持が良かったです。これからも「月組」を愛し続けてくださいね!

生田さん、ご指導ありがとうございました。
デビューをお待ちしております♪

あいあい、マギー、すずな、みちる、こころ、えりおっと、しのちゃん。
今回で新公を卒業する86期の7人。みんな良い役だったし、力を存分に発揮してくださった。本当にありがとう。

新公ご卒業、おめでとうございます。

あいちゃんが挨拶で「これからも龍真咲率いるメンバーががんばってくれると思うので、新公もよろしくお願いします」みたいなことを言っていたのにはちょっとホロっときましたし、
まさおが挨拶の中で、何度も86期への感謝の言葉を繰り返し述べていたのもじぃんときました。

最上級生が主演しないことなんて、他組はいざしらず、少なくとも月組では日常茶飯事だったりもするのですけれども(汗)。
それでもきっと、本人たちにとっては大変なことだったのでしょうね…


まさお以下の下級生の、新公(&本公演)での活躍と、
86期生の本公演での活躍を心から祈りつつ。



中日で柊巴さんに落ちた私としては、今日の一番のニュースは雪組エリザベートの配役なのですが。

なんなんですか、あの無駄に美形をそろえた重臣たちは。
顔で選んだとしか思えませんが、ハマコゾフィーの後宮ですかそうですか。


…ってな話は後日に回して。

今日は、せっかく参加してきたので、演劇フォーラムのご報告?をさせていただきます。

3月5日(月)18時、東宝劇場にて開催。

第一部は、主に菊田一夫について。
日本演劇協会主催のフォーラム自体は、以前からやっているようですが(多分)、今回は宝塚を題材にした初めての試みということで、協会としてもかなり力が入っている印象。

最初に、少しですが「花咲く港」初演の頃の時代背景や演劇界の状況、日比谷近辺の様子などの紹介がありました。

当時の空撮写真などもスライドで映して、東京宝塚劇場や有楽座などを紹介。
個人的に以前、戦前〜戦後の銀座・日比谷近辺の建築物について勉強したことがあるので、とても面白かったです。私が資料で見た写真とは角度が違っていて、当時この写真を見ていたらなあと思ったり(笑)。

有楽座、って、名前は聞いたことがあったのですが、芸術座の前身にあたるものなのでしょうか?日劇(現マリオン)のあたりにあったと思っていました。この辺まで「有楽町」なんですね。そういえば、司会の方が「このあたりもひっくるめて丸の内、東宝劇場街だった」というようなことを仰っていましたが、ちょっとその前を聞き落としてしまったんですよね…。どんな話の流れでそんな話になったのかな。ご存知の方、コメントいただければ幸いです。

その後、菊田さんが所属していた「笑の王国」と、その主宰・古川緑波(ろっぱ)の紹介がありました。浅草で喜劇を発表していた緑波一座は、昭和10年に東宝に参加、有楽座を根城に活動を開始。

菊田さんも一緒に東宝に入り、次々に作品を創る。15年には宝塚への委嘱第一作を発表、演劇協会を立ち上げたのもこの頃みたいですね。
18年に「花咲く港」を発表。帝国劇場で、古川緑波一座を中心に新劇の村瀬幸子などが参加しての公演で「正当派喜劇の傑作として高い評価を得、劇作家菊田の名を不動のものにした」そうです。

…「菊田天皇」になったのはいつだったんでしょうねぇ…。

菊田さん、って、どうしても宝塚の中だと「偉大な劇作家」としてしか語られないし、実際偉大であることに疑念はないのですが。
こうしてあらためて、浅草喜劇の出身だとか、エノケンや緑波との関わりの話を伺うと、日本の演劇界における位置づけが面白いなあと思うんですよね。

いわゆる「新劇」畑ではなかったんだな、とか。

「翻訳劇」も違うんだな、とか。

…なんだか、日本の演劇界も捨てたもんじゃないな
、というか。
(←それはかなり関係ない感慨かと)

コホン。

続いて、元東宝プロデューサーの古川清氏が登場。
私は東宝「レ・ミゼラブル」10周年版のマニアなので、古川さんは散々プログラムでもご尊顔を拝して(?)いるのですが。

2003年に東宝を退社なさっていたんですね。

…だから『「レ・ミゼラブル」短縮版の導入』、なんていう暴挙がまかりとおったんだろうか。古川さんがいたら、そんなことはしなかったんだろうか…

なんてコトを思ってみたり。
(←意味不明で申し訳ありません。関係ないのに、つい…)

すみません。レ・ミゼラブル短縮版の初演(?)は2003年で、古川さんはプロデューサーとして名前が入っていらっしゃるみたいです。邪推して申し訳ありませんでしたm(_ _)m。


古川さんはお元気そうでした。
慶大出身なのは存じておりましたが、古川緑波氏のご長男だというのは初めて知りました。

菊田さんについては、「気が短くて、稽古中にすぐ灰皿を投げる」というエピソードを披露。演出家ってどうしてみんな灰皿を投げるんでしょうか。わざわざその為に、灰を入れない灰皿を何枚も用意しているんだろうか。灰の入った灰皿投げたら、後始末が大変だよなあ…。

緑波と菊田さんの交流について質問されて、「家に来たことはない。エノケンさんの方が、近所に住んでいたのでよく遊びに来ていた」みたいなことを言って、「舞台ではライバルでしたけど、仲良かったんですよ」と微笑ましくまとめていたのが好印象♪

あとは主に緑波の話でしたね。「喜劇役者っていっても、家ではごく真面目で、ふつうで…」とちょっと困ったように話されてました。「本当にごくふつうの父親でしたよ、たぶん」と。
そんなものなんでしょうねぇ、きっと。

「まあ、会社に行く時間が近所のお父さんとはちょっと違ってましたけど」と笑いを取るのも忘れないあたりはさすがでした。

このへんまでは、ごく普通に面白かった、というか、「演劇フォーラム」というタイトルで予想された興味の範囲。
おじさんたちが朴訥に喋るだけですけど、結構愉しんでましたよ私は。

で、いよいよ植田紳爾氏が登場!

そういえば早稲田なんですね。この世代の演劇人は慶大が強い印象でしたが、植田さんがいたのか…。
だからなんだ、って感じですけど(汗)。

いやー、このコーナーが、ある意味一番面白かったです。
あまりの話のかみあわなさに、腹抱えて笑いました。

予定では、「花咲く港」という作品から、何がどうなって「パリの空よりも高く」が出来たのか、という話を引き出したかったのでしょうし、観客が求めていたのもソコだったと思うのですが。

なぜだか、どうしてもそういう話にならないんですよね…。

「舞台をパリにうつしたのはなぜですか」
みたいな、割と直球ストレートな質問に対してでさえ、
「今は3月ですけれども、宝塚では正月公演でしたから、正月らしい華やかな作品をと…」

…いや、ソレ、質問の答えになってませんから。

そもそも何故、「正月らしい華やかな作品」に「花咲く港」を思いついたのさ、ってところを私たちは聞きたいわけで。

「今の月組は学年も近くて実力も拮抗した(そうか?)3人のスターがいるので、それを生かしたいと」

…じゃあなんでペテン師コンビがメインをはる「花咲く港」なんですか。エッフェルにあたる人物は、原作には出てきませんけど、なぜわざわざ?主要人物が3人いる作品なんていくらでもありますけど?

「次に月組に作品を書くときには、もうこの3人が揃っているかどうかわからないから」

…いや、あの、二度と書いてくださらなくって結構ですので。
せめて10年くらい間をあけてくださらないと困ります。…ねぇ?

話を聞きながら、一問一答ならぬ一答一問(植田さんの一答に対して一問=突っ込み)してたんですけど。ああ、あれをデータで取り出せたらなあ…
たぶん。回りの観客の八割は、同時に同じ突っ込みをしていたんじゃないでしょうかねぇ。

司会の方が心の底から困り果てていたのが実に笑えました(ごめんなさい)。

あ、一番ウケたのは「ネクストワン」。
「今までの101本の作品の中で、一番なのはどれ?」と聞かれて。
「いつも過去は振り返らないので(ぜひ振り返っていただきたい)、101本と言われてもふうん、という感じなんですが(作りすぎなんじゃ?)。チャップリンの言葉にもありますが、僕は常にネクストワン、ですね(ネクストを考えるのは、現在の作品を可能なかぎり完璧に近づけてからにしていただけまいか?)

それにしても。
植田さんが喋っているのをナマで見たのは初めてなのですが。

こんなにかっ飛んだ人だったとは!!

ナウオンなどでジェンヌと話している分には、多少変でも、まぁ身内だし、と思えるのですが…外部の人を相手にするトークでコレは、さすがにちょっとまずいんじゃあ…。

質問、聞いてた?っていうか。
ああ、こういう受け答えをするひとが書く脚本なんだから仕方ないなあ、と納得してしまう、というか。

っていうか、なぜそんなんが通用するんだ。「天才肌で人とコミュニケーションがとれない」だけなのか?天才なのかこの人は?

…天災の間違いじゃなくて?


さすが、アルマンドをサイボーグにしただけのことはあるな…(←違うからソレ)。

そういう全ての穴を、脚本そのものは一言一句変えることが赦されないまま、力業で埋めることが要求されるジェンヌって…

…偉大だな。


笑いのうちに第一部終了。
20分の休憩をはさんで、第二部開始。

最初にちょこっと、過去の宝塚作品の舞台映像がぱぱぱぱぱっ!という感じで数分流れ、それから「パリの空よりも高く」の映像(販売DVDの映像でしょうか?)が…2,3分?くらいはあったかな?

で、舞台が明るくなると、舞台の上に椅子が五脚。
簡単に司会挨拶が(「お待たせしました」って)あって、上手から四人のタカラジェンヌが登場。

下手から大空、彩乃、瀬奈、霧矢の順に着席。

…四人とも綺麗で可愛い〜!!スタイルさすが!
公演が終わってから一時間半。二回公演の日の大休憩と同じ時間ですが、舞台化粧じゃないから余裕だったのでしょうか。4人ともキレイでした♪

最初の質問。「パリの印象は?」

祐飛さん以外の三人はパリに行ったことがあるそうで、こもごも印象を。祐飛さんもなんか無難にかわしてました。「行ったことはないけど、舞台の上ではいろいろな時代のパリに生きたことがあります」だったかな。

あ、キリヤンはしっかり笑いを取りにきましたね。「バレエを習っていたので、パリと言えばパリ・オペラ座」という憧れを語った後で、「パリに行ってまず足を運んだんですが、たまたま上演していたのがコンテンポラリー系の作品で。難しくて寝てしまった」と懺悔を。そして笑顔で「…なんですけど、憧れの劇場に足を踏み入れることができたことだけが嬉しくて」っていうのがなんともいえず…(同情)。

私も、憧れのウィーン国立オペラ座で立ち見に並んで「神々の黄昏」を観た時、同じことを思ったっけ、とか思い出したり。

次の質問は「ペテンにかかったり、人を騙したりしたことはありますか」
麻子さんは、花道から三人で登場する時に出るタイミングをずらして教えられた(キリヤンに)、みたいなエピソードを話していたかな。
で、「騙したことはないです。いつも引っかけられる側」と言い切ってくれまして。その瞬間、祐飛さんが破顔一笑して膝においていたマイクを口元にあげ、すごーーーく話したそうにアピールしていたのに、司会の方が気づかず、流されちゃったのが非常に残念です。絶対何か突っ込もうとしていたはずなのにー!何だったんでしょうか。うー、聞きたーい!

祐飛さんは「楽屋での小さな騙しあいはお互いさまで日常ですが」と断った上で、「去年の瀬奈の誕生日に、『うちでパーティしてあげる』と騙して他のところへ連れて行った」エピソードを披露。
司会の方が「みなさん実害はないんですね」と突っ込んだところで麻子さんが反論。
「大空の家だと言うから『じゃ、いいや』と思ってジャージのまま煎餅の袋を抱えて行ったら宝塚ホテルで、しかも組子が全員いた!」と実害についてアツく語ってました。

「だから、今年は何と言われようと誕生日はスーツで過ごすつもり」だ、と。

…ってゆーか、今年の誕生日は公演の楽ですけどね…?

次にキリヤン。キリヤンは、「花道から三人で出るところで、私が出たのにお二人が来てくれなかった」という話を。麻子さんと祐飛さんが、「やむにやまれぬ事情があって出られなかった」と言って(その事情が何なのかは教えてくれませんでした)、「ごめんね」って可愛く言ってたのがツボでした。

で、その後麻子さんのサプライズバースデーでの役割の話になって。最後その話題でこの質問は終了しました。

次。「役を貰った時にどう思ったか」
割と四人とも優等生的なコメントをしていたような。
麻子さんが「台詞が膨大で大変だけど、今はやっと身体に入って、アルマンドとして回りとコミュニケーションが取れるようになった」だったかな。

かなみちゃんが「三人のステキな男役さんに(慕われる役で)」がんばってる、と。で、
「ミミは、三人とも大好きなんですよ」
と言ったら、隣の祐飛さんに真顔で
「ほんとうですか!?マジで嫌がられているんですけど/涙」と突っ込まれて、真剣に言い訳していました(笑)

途中、「瀬奈さんと大空さんはどっちが突っ込み?」という質問が出て。

「二人とも両方やる。どっちかがボケればどっちかが突っ込む」と麻子さん。でも、「キリヤンが入った時はキリヤンがボケ」と、二人がかりで突っ込んでいることを懺悔。

…仲良きことは麗しきかな。


「菊田作品『ジャワの踊り子』に出た大空さんに。思い出は」

祐飛さんは麻実れいさんのジャワ…を観てタムロン役がとても印象に残っていたので、タムロンをやらせて貰えて嬉しかった、と。
その後、これが菊田作品のフォーラムであることを思い出したらしく、作品のことも誉めてました。でもごめんなさい。ごくまっとうなことを仰っていたので忘れてしまった(汗)。

で、続けて「ダル・レークの恋」に出演したときの思い出を」と質問されて…
麻子さんが「いや、あの…」とおろおろしていたら、司会の方も気が付いたらしく。「これからでしたっけ?」「まだ上演してません汗」みたいなやりとりがありました。
「じゃあ、その公演が終わった後にまた(フォーラムを)やりましょう!」と張り切っている司会者がおかしかった(^ ^)。

次の質問はなんだったかな。「役作りに一番時間をかけるのは何ですか。化粧とか?」かな?どっかでそんな質問が出たはず。
麻子さんの答えは、「回りの登場人物とのコミュニケーション」でした。司会に「それはトップだから?」と言われて、ちょっと早口に「いえ、月組は全員そうです」と言い切ってくれました♪

質問:「パリ空で一番好きな台詞・歌は」
麻子さん:「これがペテン師の宿命なんだ」
祐飛さん:嵐の夜のラスト、一人残されて暗転前の「兄貴」
かなみちゃん:「遠くから思うだけで幸せなんです」
キリヤン:主題歌のラスト「夢を描け」。特に結成パーティーの最後に、二階のペテン師たちも皆一緒になって歌う時。

ちょっと順番とかは違っているかもしれませんが、だいたいこんなところかと。もし抜けているものがありましたら教えてください!

で。
ここで植田さん再登場。
椅子が一脚余っているのがずーっと気になっていたんですが、やっぱりね…。

ギスターヴとジョルジュ、どっちをどっちに振るか迷った話をまたしていらっしゃいましたが。

迷うなよそんなこと。宛書してくれ宝塚なんだから。

ミミについては「パリの花売り娘は宝塚の伝統、こういう役をきっちり彩乃にやらせてみたかった」だそうで。…いいんですけど別に。でももったいない。今のかなみちゃんには役不足だよミミは…。

あ、でも、一つ大事なことを言ってました。
この作品は、「娘役を中心に作った」と。
「宝塚だと男役が何人も(の娘役?)に絡む作品って沢山あるんですが、あえて僕はその逆をやりたかった。だから、男役3人に惚れられる=芝居の中心にミミがいる物語を作りました

…ほおおーーー。

それはそれで、いい考え方だと思いますよ?私は、宝塚作品では娘役も含めた登場人物全てが魅力的に描かれた作品が好きですし、娘役が魅力的じゃないと、それに惚れる男役が意味不明になりますから…。

でも、そういう発想であのミミというキャラが生まれる理由が……私には解りません…(涙)



キリヤンは「とにかく巧い」と。「台詞から歌にはいるときの切り替え」っていうのは確かにキリヤンの一番いいところですし、人を引き込む迫力もすごいんですけど。
うーん。誉めるポイントがちょっとズレているような気もするんですけど…。

祐飛さんについては、「タムロンもとても良かったし、そういうものが向いていると思われているけれども」と断った上で、
「ディナーショーでも、とっても面白い。そういう面白いキャラを生かしたいと思った」、って話をしていましたが。

「ディナーショーで」「面白い」…。
梅田アーネストの裏のSPARK「男役大空祐飛、肩パットはいらないぜ」のことですかね…(困)。


質問:「好きな先輩は」
麻子さん:宝塚に入ってから真琴つばささんのファンになった。
かなみちゃん:個人的にファンになったことはないが、音楽学校に入ったころに娘役トップでいらっしゃった方々は憧れの対象でした、と言ってあげた中に、ついこないだまでかなみちゃんの上にいた花総まりさんの名前があったのにウケちゃいました。
きりやん:剣幸・こだま愛
祐飛さん:剣幸・こだま愛時代の月組をいつも観ては、この舞台に立ちたいと思った。初恋のスターは麻実れい。


質問:「夢は」
四人とも、「舞台人としてみなさんに夢を与えられる存在でありたい」みたいな、ごく無難な答え。
司会に「優等生ですね」と突っ込まれて、「はい、私たち優等生なんで」と答えた麻子さん。「ホンネとタテマエで言うとタテマエの答えをいただきましたが、ホンネは?一杯呑んだら変わるんですか?」と食い下がる司会者に「いえ、これがホンネです。月組は本当にみんなマジメなんで」と真顔でかわす麻子さんがさすがでした。

そんな中。キリヤンが「一日一日を無事に終わらせたい、という小さな夢で」と語っておられたのが、実感というか重みがありましたね…。

トークのテンポはあまり良くなかったし、あんまりホンネっぽいものは出ませんでしたけれども、総体としては面白いフォーラムでした。

次回は4/20頃、花組「黒蜥蜴」をテーマに開催するとのこと。
平日の午後6時っていうのはかなり厳しいのですが、題材が題材なだけにちょっと興味ありなんですよねぇ。うーん、どうしよう。当日でもチケットあるかしら…。

そして。

すべてが終わって外に出たら、それはそれはもの凄い大雨でした(涙)。

あやうく帰れないかと思ったわよ!

フォーラムが始まる前、友人と「見て、あんなに雲が早く走ってる!」「大変な嵐になるそうよ」とちわわ&ねねごっこをして遊んでいたバチが当たったのでしょうか…。

上着もスカートもびっしょり濡れて、絞ったらざあざあ水が流れる状態。エッフェル塔完成(5月)の半年ほど前の「嵐」って、季節も冬だし、こういう嵐だったのでしょうか。唯一の救いは、雨が降っている間は風がやんでいたことですが…まさしく「大変な嵐」でした…。


ついうっかり、自分でキリ番を踏んでしまいました(爆)。
踏んで下さった方には何か御礼を、なんぞと考えておりましたのに(←なにをだ!)

5000PVかぁ〜。他のブログ様から見ればごくごくひっそりとした日記ではありますが…それでも5000ってすごいような気がします♪
読んでくださっている全ての方に、心から感謝をm(_ _)m。よかったらコメントしてってくださいね☆



さて。
まだまだ続きそうな、新人公演観劇日記を再開します。

…語りたい人はとっても沢山いるのですが!

まずはその前に。
先日、自分が書いたコメントの修正をさせていただきます。

3/2に書いた記事にいたいだたコメントに、私はこうレスしました。

>>お金を渡して、包み込むように手を握られたミミは、ハっとしたようにアルマンドを見ます。
(中略)
今日、ちょうど本公演を観たのでチェックしてきたのですが、この「ハッとアルマンドを見る」動作自体はかなみちゃんもやっているんですね。



…実は、今日も観劇いたしまして(微苦笑)。

あれ?


と。



ごめんなさい、かなみちゃん。
かなみちゃんは、全然違う役作りでしたね。

私の見間違いでした。それにしても、なんていう見間違いなんだ!

何度も本公演を観ていて、もちろんあの場面もしっかり見ていたのに。その上で新公を観て、「あれ?」って思ったはずなのに。
…何をヤってるんでしょうね、私…。



せっかくなので。
どう違っていたのか、ちょっと詳細に書いてみたいと思います。
興味のない方は飛ばしてください。

夜中にホテルを訪ねてきて、アルマンドに金包みを差し出すミミ、の場面。

本公演(アルマンド:瀬奈じゅん、ミミ:彩乃かなみ)
[1]ミミ、右手に包みを持ったまま左手を伸ばして、普通に身体の脇におろされているアルマンドの右手をそっと持ち上げる。
[2]持ち上げた掌に包みを握らせ、そのまま両手でアルマンドの右手を包み込む。顔をあげてアルマンドの顔をのぞきこむ。
[3]アルマンドは少し逡巡し、間をおいてから、あいている左手でミミの右手を包み込む。
[4]目と目を見交わして、甘く微笑み、デュエットに入る。

床に近い方から、ミミの左手、アルマンドの右手、包み、ミミの右手、アルマンドの左手、の順番に重なってる感じですかね…。


新人公演(アルマンド:龍真咲、ミミ:夢咲ねね)
[1]ミミ、両手を揃えて包みを載せ、そのままアルマンドに差し出す。(←多分、掌に置かれた包みをアルマンドが持ち上げて受け取ることを期待しているんだと思います)
[2]アルマンドは一瞬逡巡して、包みを持った手ごと自分の両手で包み込む。
[3]ミミ、ぴくんと震えて、反射的にアルマンドを見上げ(ちゃんとアルマンドより小さかったんですよ、ねねちゃん♪)、泣きそうな顔で一瞬微笑む。
[4]アルマンド、そんなミミに吸い込まれるように微笑みかけて、包んだ手ごと自分の方に引き寄せて、デュエットに入る…

そんな感じだったと思います。(多分)

本公演は、甘くて優しい。

新人公演は、痛いほど切ない。




…違う場面みたいでした…。



ねねちゃんのお芝居は、いっぱいいっぱいで何もできなかったエリザベート新公の時から、ずっと注目しているのですが。

本役さんとは全く違う、独自の解釈で一人の人物像をきちんと作り上げる能力と、一緒に舞台に立っている人からのアクションを、一つ残らず全部拾い上げてリアクションしていく回転の速さは、本当に凄いと思います。

月組で、同期のレミちゃんともども揉まれながらも、順調に育ちつつあるようで、とても嬉しいです。これからに期待しています。青年館も観にいくから頑張ってねーっ♪







さて。

まだ語っていない下級生を、…登場順、でいいかな…。

■ホテルの従業員さんたち
バラニーグ(本役:青樹泉)榎登也
レイモンド(本役:星条海斗)五十鈴ひかり
フローベル(本役:龍真咲)響れおな
フレデリク(本役:綾月せり)宇月颯
ドアマン(本役:流輝一斗)煌月爽矢

…可愛かったです。全員。

本役は「おっとりぽわわんな長男(もりえ)、しっかりもので怒らせると怖そうな次男(マギー)、ちゃっかりしているけど実は隙だらけの三男(まさお)、甘えたな末っ子(せりちゃん)」という、見事に竜堂4兄弟(←だからそれ、皆さん知らないから)そのものの組み合わせなのですが。

新公は…「いじられ役の長男、しっかりものの次男、甘えっ子で素直な三男、ちゃきちゃきの末っ子」という感じだった…かな?

とーやんは。なんか可愛い!なんとなく、仲間たちに守られている感じがする(←どこの姫だ)んです。
本公演のパリ市民では、随分声が高いんだなーとちょっと気になっていたのですが、バラニーグはがんばって落ち着いた声で話してました。良かったですよ。

五十鈴さんは、本当に声がイイですね〜!!うっとり。全国ツアー「あかねさす紫の花」の「白雉の歌手」でも美声を堪能させていただきましたが、今回は台詞の声も素晴らしいことを再認識しました。
芝居も良いんですよねー!しっかり者を地でいく見事さで、最初にアルマンドたちの部屋でフローベルと二人でお芝居するところも、表情豊かに、でもしっかり締めるところはちゃーんと締めてました。
みりおくんと同期なんですよね!?まだ若いのに、あの貫禄はい
ったい何事なんだろう…。

前回「暁のローマ」新公のストラトーン(本役:龍真咲)役で私の心を掴んだ響さん。ショーでもなかなかの活躍ぶりで、ダンスも芝居もイケルなんてステキだわ!と個人的に盛り上がっている存在なのですが。
新公も連続でまさおくんの役。おいしいところに来ていてとても期待しているのですが。
今回の新公は…。ごめんなさい、本当にごめんなさいなんですけど、一言だけ。

お化粧、がんばってね…。

もともとキレイな顔なのに、ちょっと頬とかがぷくぷくしているせいか、あの帽子を被ってしまうと…うう、ちょっと悲しい感じ。衣装の着こなしも今ひとつで、せっかく見せ場の多いお芝居なのにあまり目立ちませんでしたね。
龍さんに負けない美声(台詞ですけど)なので、今後のビジュアル面の精進に期待しております!!

パーティーの2階で金を数えている二人に、「このまま持って逃げる人がいたら…という場面。
まさおくんとは全く違う、ピュアに「疑う人の品性を疑いますねー♪」と可愛らしく言い切ってしまう笑顔に、降参しました…。


ショーでの大活躍ぶりに、すっかり名前と顔を覚えてしまった宇月颯くん。とにかく可愛かったです!!特筆することは特にないですが、元気な末っ子でとても可愛かったです。「暁のローマ」でも声の良い人だなあと感心しましたが、今回も、結構台詞も多いのに噛んだりもせず、ちゃんとこなしてたと思います。普通に良かったです!


ドアマンの煌月さん。私は本役のまぐちゃんがずんこさんそっくりで(なんだそりゃ)大好きなのですが、さすがに…(汗)新公は忙しいので、あんまりゆっくり観られませんでしたm(_ _)m。
スタイルがよくてあの大きな衣装が良くお似合いでしたね。まだ学年は若いのに、歩き方や荷物を運んだりする動作がちゃんと男役になっていて感心しました。

うーん、このまま続けるとまた一万字を超えそうな勢いだ…(汗)。

また近いうちに続きを書かせていただきます。…今度こそ最後にしたい…。


突然ですが。


樹里咲穂さん、ご結婚おめでとうございます。




なんか噂はかすかに耳に入ってはいたのですが…

笑い飛ばしてました。



真実だったとは。




さすが樹里さん。
びっくりさせてくれますね…。



「花嫁付添い人の秘密」で披露してくれた、キュートな花嫁姿。
…あの時、もう決まっていたなんてこと、あるのでしょうか…(感慨)。


新郎役のファンとしては、ちょい複雑な気持ちもありますケド(笑)、

本当におめでとうございます。



東京會舘コンサートにモダン・ミリーとスケジュールはいっぱいですけど、旦那さまとどこかでゆっくりする時間はあるのでしょうか?

どうぞお幸せに。

宝塚時代も、退団後も、本当にたくさんの人に幸せを与えてくれた樹里さん。

樹里さんの幸せが、ファンの幸せです。

どうぞ、幸せになってください。
どうぞ、旦那さまを幸せにしてあげてください。


そして。

また舞台でお会いできるのを楽しみにしています!


.
芸達者な職人さんたちを語り終えて、さて次は。

ちょっと緊張しつつ(苦笑)、メインキャストについて。



この作品のメイン5人の新公キャスト、私は、全員ものすごく好きなんですよね。
あ、5人っていうのは、もちろんエレノール(出雲)=青葉みちる、アルマンド(瀬奈)=龍真咲、ギスターヴ(霧矢)=星条海斗、ジョルジュ(大空)=明日海りお、ミミ(彩乃)=夢咲ねねの5人ですけれども。


うん。5人とも、本当にみんな上手で達者で、なのに必死で。
そして、可愛かったです。

本役より芝居の巧いひともいれば、歌の上手いひともいました。
本役より可愛い人もいれば、衣装が似合っていたひともいました。

でも、やっぱり新公は新公なんだな、と。
さすがに本役は本役を張るだけのことはあるんだな、と。

そんなことをしみじみ思った1時間半でした。



でもね。
生田さんの演出で本公演を観てみたい、とは思いましたよ。

どこがどう違う、と言葉で説明するのは難しいのですが、しっかり一人一人を見てくださって、演技指導なさったんだろうなあ、と…
舞台を観ていて本当にそう思ったので。

まあ、本役は全員、演技指導されなくちゃ何もできないような学年でも経験でもない筈ですけれども。



この作品。5人+ジャンが、それぞれいろんなところでちょっとずつ絡むのですが、メイン全員が舞台に揃う場面っていうのがないんですよね。
そのぶん、「その場にいない人」に対してどう思っているかを表現する芝居、という難題をクリアしないと、芝居が成立しないワケですが…

たとえば、アルマンドとミミ。舞台の上で出会うのは、最初の出会いと、金庫騒ぎの後と、ラストシーンのみ。
たとえば、アルマンドとギスターヴ。舞台の上で出会うのは、最初のホテルの部屋とパーティのみ。

…でも、そうでなくてはならないのです。だって、アルマンドはペテン師ですから。
一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、ボロが出る。
だから、最低限の会話を交わすだけにして、ミミへの、あるいはギスターヴへの心情はジョルジュに向かって語るわけです。



逆に、ジョルジュには心情を吐露する場面がありません。
それは、アルマンドが聞いてくれないから(笑)というのではなく、多分、ジョルジュがまだ「一人前のペテン師ではない」からなんだと思うのです。

ジョルジュとミミは、都合4回出会います。(ラストシーンでは同じ舞台に立っているだけで絡みはありませんが…)
多分これは、出会いすぎ。そして、そのこと自体がジョルジュの「ペテン師」としてのレベルの低さを表しているんだと思うのです。



アルマンドはプロだけど、ジョルジュはプロじゃなかった。
ジョルジュはプロじゃないから、ミミとアルマンドは幸せになれるんだと(そうなれば自分もいつか幸せを見つけられる、と)、そう思いたい。
だから、モンマルトルの場面をセッティングする。

でも。アルマンドはプロだから、ミミを置いてパリを出る行動に迷いがない


…その心情に説得力がなくては、話そのものが成立しません。

だから。

だから、アルマンドのキモは、ジョルジュに向かって「ミミにはギスターヴがお似合いだ」と語る場面だと思うわけです。
ミミとギスターヴ、その場にいない二人に対してどんな想いでいるのか、それを表現する唯一の場ですから。


そして、ジョルジュのキモは。
ミミのボタンを貰いに行ったときに何を話したのか、それを観客に想像させることができるかどうか。
アルマンドとミミ、二人に対する口には出さない想いを表現できるかどうか…


ミミは、ジョルジュに向かってアルマンドのことを語る場面。
ギスターヴは、落成式でアルマンドとジョルジュのことを語る場面。
エレノールは、アルマンドにジュリアンの思い出を語る場面。


新公のお稽古ではきっと、どうすればこの課題をクリアできるか、全員が本当に真剣に考えたんだろうな、と思いました。
クリアできた人もいるし、ちょっと厳しかった人もいたと思いますが。
それをまとめあげてきっちりとイタに載せた生田さんに、拍手。





本公演と一番キャラクターが違っていたのは、ミミでしょうか。
ねねちゃんは、本当に本当に本当に、純粋無垢に可愛かった!ので。

本質的に無色透明な、ほんのりと白い光に包まれたような少女。



こういう役は、かなみちゃんみたいな「酸いも甘いも…」なベテラン娘役には難しいのかもしれませんね。
なにもわざわざかなみちゃんにこんな役をあてなくても、と心から思いますし。エレノールをもう少し若い設定にして、アルマンドと恋をさせればいいじゃないか!と何度思ったことか(怒)。

でも、植田さんが脚本を書いた「パリの空よりも高く」のヒロインは、ミミ。
だから仕方ない。かなみちゃんは、やるしかないんです。

かなみちゃんのミミは、孤児で育って、かなり世間にもまれて苦労している娘。守ってくれる人もなく、可愛い弟を守ることに精一杯で、自分の幸せを求めることを知らない、そんな印象でした。
最初に観た時、ひょっとして花だけじゃなくて春も売っている設定なんじゃないか、と思ったくらい(←違うからソレ)、「不幸」のベールをまとった存在。

そんなミミが唯一見つけた「夢」。それが、「パリの空よりも高い塔を建てる」ことであり、そんな「夢」を描いてくれたギスターヴにほのかな憧れを抱く。
だけど、そんな「実現不可能だったはずの夢」を、現実に実現させてしまいそうなアルマンドという存在に出会って、いきなり彼に恋をする…

かなみちゃんのミミは、ギスターヴの気持もジョルジュの気持も、薄々勘づいていながら避けている印象もあって(「まさか」の言い方が、本当に「思ってもいなかったことを言われた驚き」というより、もう少し「あーあ言われちゃった…」みたいに聞こえるんですよね……考えすぎ?)。意外と自分のことはよくわかっている人なんだなあ、と。

かなみちゃんのミミには、そんな印象があったのですが。



ねねちゃんのミミは。

…とにかく可愛かったなあ……(←ダメみたいです私)



なんでだろう。ねねちゃんのミミは、「不幸」の陰を感じませんでした。
決して、大根だから陰を表現できなかったというのではないんですよ?そんなものを飛び越えて、むしろ「堕天使の涙」のリリスのような、幸も不幸もすべてを受け入れて、全てを赦してしまう無色透明さと、人としての大きさを感じた、と言ったら誉めすぎでしょうか…。

…誉めすぎだろうなきっと。



えーっと。

ねねちゃんのミミは、孤児だけど、人情に厚いパリの下町で大人たちに可愛がられて育った、そんな印象がありました。

「愛されたことがなかった」という台詞は勿論あるのですが、そこに固執していなかった、というのかな。

この台詞、本公演では「本当の私を知っている人、見てくれる人は誰もいないの」という寂しさ(=不幸の影)があって。ジャンがあんなに熱愛しているのに、なんでわかってあげないんだー!と思ってしまったりしたのですが。

ねねちゃんのミミは。
「みんな私を可愛がってはくれるけど、私が本気で好きになった人に愛されたことは、ない」
という意味に聞こえたのです…。


ジョルジュに愛されても、ギスターヴに愛されても、そんなものはまったくのアウト・オブ・眼中。
ミミの目に映るのは、アルマンドただ一人。

そんな純粋でかたくななまっすぐさが、ひどくいとおしいのです。

しかも、彼女はアルマンドの愛を得る可能性を全く考えていないんですよね。
「アルマンドさんは偉い人だから」
と言いながら、
「だから私じゃ無理なんだわ」
と思っているんじゃないんです。

最初から、そんなことは考えてもいない。

「アルマンドさんは私を愛さない」
でもそれは、ミミにとって不幸なことではないのです。

ミミはまだ、女じゃないから。子供だから。

だから、ミミは透明で。
キレイなまま、去りゆくアルマンドを見送ることができる。

アルマンドさんは、自分を愛してくれた、と。
その思い出だけを胸に抱いて。


本公演のミミは、ギスターヴと幸せになっただろうな、と素直に思えるのですが。

新人公演のミミは。
…そのまま一人で、初恋の思い出を胸にがんばっていそうだなあ、と思いました。

もしかしたら、オテル・ド・サンミッシェルをもっと本格的に手伝うようになって、エレノールの跡を継いじゃったりなんかするかもしれませんね(*^ ^*)。





ジャン(本役・明日海りお)の紫門ゆりや。
ショーのシェヘラザードに出ている唯一の「知らない下級生」だったのですが、もう覚えましたよ♪
笑顔が可愛くて、すごくいいお芝居をする人ですね!
本役のみりおくんよりちょっと大人っぽくて、「ミミに守られている可愛い弟」ではなく、「ちょっと天然なお姉ちゃんを守るしっかり者の弟」という感じ。

どの場面もちょこちょこ小芝居していて目が離せなかったのですが。
まず、「ギスターヴ応援団長」っぷりと「ジョルジュ=敵」認定っぷりに爆笑しました。

ミミがギスターヴに花束をあげる場面でも、ジョルジュが花束を奪い取った瞬間に顔色が変わるの(笑)。
「やめてください!姉さんが困ってます」の台詞も、怖い怖い。

2度目の街角で、ミミが突然「アルマンドさんってすごいですよねぇ〜♪」とギスターヴに話し始めた途端、わたわたしちゃって(爆)。
で、ギスターヴが一生懸命「ミ、ミ、ミミミミ…」ってやっているのを見て、軽く溜息をついて、「んじゃ、俺、これを届けてくるからさ、」と言ってからちらっとギスターヴの方を見る、その視線の送り方!「(あとはうまくやりなね、ギスターヴさん)」って台詞が聞こえてきそうでした(死)

ジョルジュに対するむき出しの敵意も面白かったですね。

そして、ラスト。
ミミの腰に抱きついて、引き留めるジャン。

本公演のみりおくんは、なんだか本当に「お姉ちゃん行かないで!」という感じのお芝居をされていたと思うのですが。
紫門くんのジャンは。

ただ、切ない瞳でアルマンドを見詰めて立ち竦むミミの傍に跪いて。
軽く腰に手を回して。

そして、下からミミの顔をのぞき込むんですよね。


引き留めようとするのではなく、別れに涙を流す姉を、暖かく包み込んで、宥めるように。



ちょっと話がずれますが。
メインキャストの年齢設定を考えてみました。(根拠は全くなし&ル・サンクの年齢表記は誤植だという解釈の上で)

 役名     本公演       新公
エレノール  56→59歳    36→39歳
アルマンド  25→28歳    23→26歳
ギスターヴ  22→25歳    28→31歳
ジョルジュ  18→21歳    16→19歳
ミミ      20→23歳    18→21歳
ジャン     15→18歳    17→20歳

エレノールは、本公演ではジュリアンのちょっと下くらい。新公では、ジュリアンと出会った時16,7の小娘。
ジョルジュとジャンは、本公演と新公で年齢差が逆転。
ミミとジャンは、本公演ではミミがだいぶ年上で弟を守る立場、新公では、年もほとんど一緒で、弟が姉を守る立場。


うん。
この年齢設定の違いの影響が一番出たのがジャンとミミであり、ジャンとジョルジュの関係だったように思いました。





アルマンド(本役・瀬奈)のまさお。

初主演なんですね、そういえば。
そんな感じは全然しませんでした。(挨拶以外は)

いろいろありましたけど、まさおくんは終始落ち着いて、しっかり演じていたと思います。



えーっと。
私は、まさおくんの声の良さに惚れて以来、ずーっと注目していたんですよね。
最初に「この子いいなあ」と思ったのは、コンサート「SENA!」での麻子さんとのデュエットで(笑)。
新公ルドルフも好きだったし、YoungBloodsはわざわざバウまで観にいったし、本公演でちょこまか小芝居しているのが観ていて楽しくて。

でも。
YoungBloods!を観て。

これはヤバイ、と思ったんですよね…。

巧すぎる。
そして、本人も自分が巧いことを知りすぎている。

芝居、というのは、歌やダンスのように点数で評価することの非常に難しいもの。
声色の使い分けや抑揚、仕草など、点数で評価出来る部分もあるのですが、役の本質を掴むことができるかどうか、というのは点数のつけようがありません。

そしてまさおくんは、点数で評価する分野についてはものすごく高得点を取れるのですが、点数をつけられないもの(評価基準がはっきりしないもの)については、どうしたらいいのか全くわからなくなってしまうタイプのような気がします。

今はまだ、若さという勢いがあるからいいのですが。
いずれ新公も卒業してしまえば、「なんでもできる優等生だけど、おもしろみに欠けるタイプ」と言われかねない。

容姿が良いのでアイドルタイプに見られがちですが、実は意外と職人タイプなんですよね…。
こういう人は、若いうちになるべくいろんな役をやって、引き出しを増やしておくことが一番大切で、特に新人公演で違うタイプの本役の役をやらせてもらうと良いと思うのですが。

次の正塚さんのお芝居が、新公ラスト、ですよね…。
次も麻子さんの役だろうなあ…。うー、心配…。



でも、今回の「パリの空よりも高く」は、「暁のローマ」の時ほど「本役のコピーじゃんっ!!」とは思わなかったので。
まさおも少しづつ成長しているのだと思えて、嬉しかったです。

とりあえず真似から入るのも、芸を磨くには大事なことですもんねっ。


まさおの一番の魅力は、声。
それが、この膨大な台詞をハイテンションで喋り続けなくてはならないアルマンドというキャラを演じるには大きな武器になったと思います。
それも、ただ「笑いを取るために」変な声をだすのではなく、ちゃんと心情の裏付けがあったうえで「声色を使っている」のは大したものです。
間の取り方も、麻子さんとはまた違った感性なんですよね。相手も違うんですから、当たり前なのですが。


生田さんが細かく演出されたのか、細々としたところで本公演と違うことがたくさんあったのですが。
キャラとして、本公演のアルマンドと一番大きく違っていたのは、ジョルジュとの関係でしょうか。
麻子さんと祐飛さんの、仲がいいからってソコまでやらんでいい!的な異常なラブラブっぷりは影を潜めて、ごく普通の、年齢にも経験にもかなり差がある仕事上のコンビっぷり。
本役アルマンドの、妙にジョルジュに頼る風もなかったし、本役ジョルジュの、ちょっとアルマンドに対して甘えたような口調になるところもなくて。
仲はいいけど、クールなお二人でした。


本役より少し若いカンジの役作りでしたが、一つ一つの芝居を丁寧にやっていたのが印象的です。
会話している相手の台詞を、真剣に聞いているのが伝わってきて。

「芝居は相手とのキャッチボールだと教えてくれた生田先生」というようなことを挨拶で言っていましたが。

本当にそれがわかったのなら。
だとしたら、もうまさおくんは大丈夫なのかもしれない、と。

ちょっと安心してみたり。

実際、「暁のローマ」の本役ストラトーンでは、ブルータスとのキャッチボールが全然成立していなかった(YoungBloodsは、そもそも藤井さんの脚本に「会話」というものが無かったので仕方ないけど…)ことを考えれば、凄い成長したんだなあ、と涙目になってみたり。

新公は本当に、観るだけで疲れるんですよね…(←ナニカが違うような気がする)





ギスターヴ(本役・霧矢)のマギー。

あれ?声がキリヤンそっくり!?

全然違う声の筈なのに、ああいう吃りの芝居をしようとすると声まで似てしまうのでしょうか。
本公演で、「このパリにできるなんてステキじゃないかー!」と、ちょっと棒読みっぽい台詞を言っている人とはまるで別人のようでした。

芝居自体はキリヤンとはまた違っていて面白かったのですが、ちょっと気になったのは、芝居が押せ押せの一本槍だったこと。
「エリザベート」のエルマーや、「暁のローマ」のカエサルは、そこが良かったのだと思うのですが。
…ギスターヴは、引くところは引かないと。

一番気になったのは、最初のパーティで塔について説明するところ。
あまりにも芸達者で、表現力がありすぎて、
滔々と喋りすぎて、完全にギスターヴじゃなくなってしまっていましたよね。

なんてね。
文句もいいますけど、でも、マジで応援しています。
研7の最初の新公で初主演し、最後は2番手役で新公を卒業するマギー。

実力は十分にある人なので、幸せなジェンヌ人生を歩んで欲しいなあ、と祈りつつ、
…深い感慨を抱いてしまう私…。

誰かさんと違って実力はありあまるほどあるので。
新公を卒業したら、もう組内では「中堅」になるのですから。



「回りを見て」「回りを読んで」「空気を乱さない」ことも、一つの公演をし遂げる上で、とても大切なことです。

どんなに理不尽でも回りに合わせろ、って話をしているわけじゃありません。
ただ、「芝居全体」「場面全体」が、観客席からどう見えるか、をもう少し意識するともっと良くなるんじゃないかなあ、と…。

新公学年での「やりすぎ」は、問題ない。というより、やらなくちゃいけません。
どうせ新公学年は本公演での出番も少ないし、どんなにがんばっても、なかなか「場面を壊す」のって難しいですし。
「やりすぎ」ができない人は、やっぱり偉くはなれないと思いますから。

だけど、中堅は出番も多く、役割も重要になって、ちょっとしたことですぐ「場面を壊し」てしまえるようになるのですから。
「舞台」の、あるいは「作品」の中の自分の役割は何なのか(弾ければいいのか、弾けてはいけないのか)を常に考えることも必要なのかな、と。





ジョルジュ(本役・大空)のみりおくん。
この人も本当に芝居の巧い人です。
歌も結構歌える。なんといっても、「暁のローマ」で、あのアントニウスを演じきり、歌いきった方ですから。

でも。
今回は歌は苦戦してましたね…(しょんぼり)。好きな声なので、音とりをもう少しがんばってほしいです。
アントニウスのソロが表現豊かに歌い切れたんだから、絶対大丈夫!がんばれー!!



語るのは最後になってしまいましたが、ジョルジュも本公演と新公、全然違っていました。
年齢的に若くて弟が似合う、というキャラクターの違いもあるのでしょうが、
なにか、もっと本質的なところが。


ラストシーン。
下手花道に立つジョルジュは、最後にちらっとミミを見て口許に笑みを浮かべ、パリに背を向けます。

…エッフェル塔を見ることなく。



もう出来あがってしまった塔には、終わってしまった仕事には、興味がない、と。

新公では、アルマンドだけでなくジョルジュも、実力はどうあれ、一応はプロのペテン師だから。

…そんな風に解釈するのは、うがちすぎでしょうか?



新公のジョルジュが、年齢もキャラクターも若くて可愛いタイプなのに不思議と大人っぽく見えて、
本公演のジョルジュが、年齢もキャラクターも柄違いなのに、不思議と痛々しいほど子供に見えるのは。

ジョルジュが「背伸びした子供」でなく「可愛い大人」に見えるんですよね。

この違いが、演出家の意図なのか、役者の解釈なのかはわかりませんが、結果的には、どちらもありだったと思います。

うまく言葉にすることができませんが、主筋に絡まない割に出番が多いだけに、いろいろな解釈が可能な役なんだな、と思いました。
そして、主筋には絡まないにもかかわらず、ジョルジュのキャラクター次第で作品の雰囲気がずいぶん変わるんだな、と。
(アルマンドやギスターヴは、そんなに大きく違ったキャラクターを構築することが難しいので…)



…やっぱり長くなってしまったなあ(涙)。
まだ語っていないのは、ボーイたちとパリ市民。次で終わるかな、無理かな…。





いつから新人公演のプログラムから本役の名前が消えたのでしょうか?
あれ、便利だったのに。
「フローベル=響れおな」、とは書いてあっても、とっさに「本役は龍真咲」とすぐに浮かぶ人が何人いるんだろうか(涙)。
以前は、名前のある役は基本的に本役名が()で入ってましたよね…?

観劇日記をつけるのに絶対必要なので、復活させてほしいですぅ。



さてさて、月組「パリの空よりも高く」新人公演。

みちるちゃんのことは書いたので、冒頭の場面にいるオジサンたち(あ、一人若者が混ざってますが)について書かかせていただきます。


ドミニク将軍(嘉月)=姿樹えり緒
アルベール(越乃) =朝桐紫乃
レオニード(未沙) =彩央寿音
ジェラール(遼河) =光月るう
シュミット (北嶋)=綾月せり


月組の芝居を、ちゃんと継承してくれてくれそうな子が、ここにこんなに居たんですね。
すごく嬉しいです!



中でも、寿音ちゃんのレオニードは絶品だったと思います。
エリザベート新人公演のツェップス(本役・越乃)、暁のローマ新人公演のもりえちゃんの役…くらいでしょうか、覚えているのは。みっちゃんのバウは予定がつかなくて観られなかったし…でも、本公演でも日生オクラホマでも、常に誰かと、あるいは一人で小芝居してて、楽しそうで、目を惹いて、…なのにうるさくない。空気を壊さない。
不思議な存在感のある人だと思っていましたが…

登場からして、60代という年齢にちゃんと見えるんですよ!
新人公演では、これってすごく重要な、というか難しいことなのに。

たとえば、昨日褒め称えたエレノールは、かなり年齢不詳でした(苦笑)。まぁ、20年前にジュリアンと出会った頃は16,7の小娘だったのかな?という感じで、ジュリアンへの恋心は「初恋」というイメージが、逆に役づくりに生きていたので良いのですが。

でも、レオニードは、ちゃんとアルマンドくらいの…はちょっと苦しいけど、ジョルジュ(明日海りお)くらいの子供がいてもおかしくないように見えたんですよね。
声も落ち着いていて、深い響きがあって。私は声が良い人が好きなので、台詞を聴いているだけでとても幸せでした。
「上院議員」で、「国運を賭けた一大事業の中心になれる」大人物、というキャラクターにちゃんと説得力があったと思います。
なのに、きちんと笑いも取れる。

本当に、不可思議な存在感のある方でした。



そして、面白かったのがしのちゃんのアルベール。
昨夜も書きましたが、ほんのりと「エレノールへの深い想い」を想像させる仕草や動きがあって、人物像に深みができていました。
ナホちゃんは、踊らせるとあんなにエロいのに、そういう「ほんのり」系の色気は皆無な人なので(^o^)、エレノールとの間にそんな関係がありうる、ということに気づいてもいなかったのですが。

脚本は何一つ変わっていないのに、ちょっとした言い方や距離の取り方、肩を抱く仕草…そういったささいなことで、二人の関係がガラっと違って見える。
お互いをきちんと見詰めて、お互いのコトバをきちんと聴いているからこそできる「キャッチボール」のお芝居。
…しのちゃんやみちるちゃんが自分で考えた解釈なのか、演出の生田さんの指導なのかわかりませんが、非常に面白い場面になっていたと思います。



えりおっとのドミニク将軍。

端正なお芝居、と言っていいのではないかと思います。
あまり目立つところは特にないですけれども、最後の落成パーティーの時のレオニードとのやりとりとかもすごく暖かみがあって、良かったです。
おひげがよく似合いますね(笑)。



このレオニード、ドミニク将軍、アルベールの3人は、本公演ではコメディであることを意識してか、かなり小者っぽい役作りで芝居を組み立てておられますが(しかもエレノールが文句なしに豪傑なので更に小者に見える…)、新人公演では、あくまでもそれなりに功成り名遂げた「重鎮たち」として舞台に立っておられました。
だから、冒頭のホテルのロビーでの会話も、ごくごく普通のお芝居の一場面という感じで、るうちゃんを入れて5人のキャラクターがしっかり見えてきましたし、特に笑わせようという意識はないのに、観客の興味をそらさないナニカがあったと思います。

いったい何が違うのか、観ている間ずーっと考えていたのですが、結論としては演出の違いかなーと。

具体的にココ、というポイントはわからないのですが、なんとなく、全体的に間が良かったり、テンポが良かったり、動きが良かったりしたのだと思います。
…もちろん、一回限りの新人公演ゆえに観客の真剣さも普段の本公演とは段違いだというのもあるのですけれども(^ ^;ゞ

あ、それから。
動きといえば。

なんとなく、ですけれども、いろんな「会話」の場面で、舞台の上にいるメンバーが結構大きく舞台上を動いていたような気がするのですが。
本公演では、会話の時はわりと皆その場に立ったまま話していることが多いのですが、新公では舞台の上を縦横無尽に動き回りながら会話していたような…。あるいは、台詞のない人が無駄に歩き回っていたりとか。…パーティーのシーンとか、パリの街角のシーンとか、そのあたりのことなんですけれども。

人数が少ないから、空間をカバーしようとして結果的にそうなったダケなのかもしれませんが、動いているものがあるとそれだけで退屈しないものなんだなーと思ったので。期せずして、そういう効果もあったのかもしれませんね。



るうちゃんのジェラール。
可愛かった!!

いやもう、「可愛い」の一言です。

最初の登場で、エレノールに挨拶しようとするのにアルベールに邪魔されて「ぷーっ!」とむくれているところとか、もう可愛くて可愛くてたまりませんでした。
るうちゃんって良い声ですよねぇ〜!面白い声で笑いを取るんですけど、「声」自体で笑いを取るのではなく、ちゃんと「びっくりして変な声がでちゃった!」という芝居をしていて、それが可笑しい、という良循環になっていたのに感心しました。
意外とジェラールの芝居というのは難しいと思うんですよね…。あひるくんも毎回苦労されていますし。

ジェラールの芝居で、一番難しいのはパーティーでのギスターヴとのやりとりだと思うのですが、そこもしっかりキャッチボールしていたのが良かったと思います。
でも、最後の「この事業に参加しよう!」に変わるところはもう一工夫ほしかったかな…。
「鉄の時代!?」という台詞の言い方とか。

ロルボン財閥は、「20年前のパリ万博で使う大理石を一手に引き受けたのが始まり」=「石の財閥」なんですよね。だから、本来なら「鉄の時代」は完全に敵なはず。でも、ジェラールは、ギスターヴとの会話の中で時代が動いていることに気づき、置いて行かれないためにはどうしたらいいかを考えはじめて、そして「新しい時代」に乗り遅れるまい、参加しよう、と思うのですよね。
そこはあひるくんも苦労しながら演じていらっしゃる部分ですけれども、るうちゃんも、もっといろいろ間の取り方など研究してみたら良かったんじゃないかと思いました。

それにしても可愛かったです。本当に。
レオニードたちと一世代違うのが実感できたことも収穫でした!

あひるくんはやっぱり身体も大きいし男っぽいしで、(それがああいうカン高い声でカマっぽい芝居をするのがすごく面白いわけですけれども)、どうしてもオジサンたちとそんなに年齢差があるとは思えなくて、結果的に「ただの変な人」に見えてしまうことが結構あるのですが。
るうちゃんは、持ち味的にも役作りとしても完璧に(笑)可愛らしくて、素直に「息子の世代」=「イマドキのヘンなワカモノ」という図式に納得できました。



せりちゃんのシュミット(ホテルの支配人)。
せりちゃん、ぜひ今日から本公演もシュミットで…

コホン。

「血と砂」に最下で出演して、声の良さと芝居の巧さ(ちんぴら役でしたが♪)で私の心をとらえたせりちゃん。
その後、なかなか(私的に)お芝居のヒットが出なくて、歯がゆい思いもしたりしましたが。

シュミットさん、なんともいえずとぼけた感じで、すごくすご〜く良かったです!

台詞回しも、間のとりかたも、ごくごく普通で、自然で、違和感がなくて。
なのに、細かいところでちゃんと笑いを取ってましたね。

嵐の夜、エレノールに「2階の窓が…」と報告した後。フローベルの響さんが慌てて修理しに戻った後、エレノールに叱られるまで“しれ〜っ”とその場に残って、腕を前に組んでにこにこしている姿が…あんまりステキで。最高に笑えました(^ ^)。


最後の落成パーティーで、エレノールが「アルマンド・ジャッケと、ジョルジュです!」と言おうとする時。
シュミットは、その少し前、エレノールが「もう二人おります」と言ったあたりで「はっ」と気が付くんですよね。それまではニコニコしてるのに。で、ちょっとキョドって、エレノールが二人の名前を呼んだときに「思わず」という感じで目を瞑って、客が入り口の方を向いて拍手をするのに軽く首を振るんです…。それからエレノールが不安になってもう一度名前を呼ぶ段になって、やっと顔をあげて。おもむろに

「…いません」

と。

その間の取り方もすごく良かったですし、不安げな声も良かったんです。

大した場面じゃないんですけど、なんともいえず人間味のあるお芝居をしてくれて、とっても嬉しかったのです…。




みちるちゃん、えりおっと、しのちゃんは86期。
せりちゃんが87期で、るうちゃん、寿音ちゃんが88期。

月組若手は、今とってもアツくて面白いです♪
本公演ではみんな本当に出番がないですけど、本当にがんばっているので、良かったらぜひ観てあげてくださいねっ♪




新人公演。

1ヶ月以上続く公演の、ただ一日だけ、「新人」たちが演じる公演。

「たった一日」だからこそ出せる力。

一つの「役」に対する、本公演とは「違う解釈」「違う切り口」。

力を尽くして、今やれる精一杯をやり切った役者の輝き。

技術的には拙くても、出演人数が少なくても。
それでも、伝わるものは伝わるものですから。


「暁のローマ」に続く今回の月組の新人公演は。

贔屓目かもしれませんが、とてもレベルが高いものの一つだったんじゃないかと思います。




それにはまず、新人公演担当の演出家・生田大和さんの功績が大きいのではないかと。
生田さんってまだバウとかやったことないですよね…?
いずれデビューなさった暁には、キャストに関わりなく、万障繰り合わせて観に行きたいと思っております。はい。(…行けるといいなあ…)


まずなんと言っても、まさお(龍)をして最後の挨拶で「芝居は会話のキャッチボール」と言わしめたことを評価したいです。

元々能力の高いまさおくん。
そこに気がついてくれさえすれば、これからどれ程成長することか。


いつかまさおくんが、この新人公演を思い出す日が来るんだろうな、と思いながら、東宝劇場を後にしました。



明日の朝が早いので、詳細なレポートは後日にさせていただいて。

今日は、一番印象に残った人を一人だけ語りたいと思います。


「パリの空よりも高く」で一番印象に残った人。

文句なしで。

エレノール(本役・出雲綾)の青葉みちる






みちるちゃんは、「The Last Party」の秘書役以来、注目していた芝居巧者。今回の配役でも、タキさんの役ということでメチャクチャ期待していました。


今回の新公、事実上の主役というか裏のヒロインとも言えるエレノール役を城咲あいちゃんにふるという選択肢もあったと思うのですが。
(エリザベート新人公演でゾフィーをふったように)

…今のあいあいなら、きっと見事にこなしたと思いますし、それも観たかった!と思いますけれども。


でも。


みちるちゃんのエレノールが観れて、良かった。
素晴らしかった〜〜!

幸せでした、本当に。


本公演で。
「はっきり言って無駄な場面だよね」と思っていた、お芝居冒頭のアルマンド登場までの15分間。

なかなか面白くて、いい場面になっていたことに、まず驚かされました。
それはもう全面的に、みちるちゃんのエレノールが的確だったからだと思うのです。

もちろん、出ているメンバーも皆さん本役にひけを取らない(←かなり贔屓目)実力者ばかりでしたけれども…。

 参考:ドミニク将軍(嘉月)=姿樹えり緒
    アルベール (越乃)=朝桐紫乃
    レオニード (未沙)=彩央寿音
    ジェラール (遼河)=光月るう
    シュミット (北嶋)=綾月せり




こんな言い方をしても、私はタキさんが嫌いなわけでは決してありませんよ!
そこは誤解していただきたくないのですが。
「ファントム」のカルロッタも、「Ernst In Love」のブラックネル夫人も、ものすごく好きでしたし、他にこの役を「真に」こなせる人はいない、と今でも思っています。

でも、エレノールは違う。
タキさんくらい個性の強い人じゃないとこなせない役もあれば、
タキさんくらい個性が強い人にはどうしてもこなせない役もあるんです。

たとえば、夏河ゆらさん。
後年の彼女しか知らない方なら、ゆらさんにもエレノールは無理だと普通に思うでしょうけれども。

もし彼女が、「螺旋のオルフェ」でドミニクを演じた頃に戻って下さるのであれば。
それならば、ぜひエレノールをやってほしいです。

タキさんにも、私が知らないだけで、きっとそういう役を演じきったことがおありだと思うのです。
だってタカラジェンヌなんだもの。
入団以来ずーっとカルロッタをやってきた訳じゃないはずなんです。

でも。

現在絶賛上演中!のエレノールは、カルロッタやブラックネル夫人と役作りの根幹が同じに見えます。
もちろん違う役ですよ?同じ役として演じていらっしゃる、という話ではありません。
カルロッタとブラックネル夫人も、全然違う役ですから。

でも。
同じ根っこから生えている。
そんな感じ。

それではエレノールは、無理です。



みちるちゃんのエレノールは。

ジュリアン・ジャッケとの恋の記憶を今も心の片隅に残す、ロマンチストで信頼の厚い女性でした。
多分、ジュリアンの後も2,3人恋をしただろう。
でも、初恋の人=ジュリアンを忘れることはできず、
忘れられない思い出を胸に、ずっと一人で生きてきた女丈夫。


それをずっと陰ながら見守ってきたらしいアルベール(=しのちゃん)が、
「あんたが惚れていたんじゃなかったのかい」
と笑いながら、そっとエレノールの肩を抱く仕草が、ひどく色っぽくて。

ドキっとしました。


それだけ、エレノールが可愛くて魅力的な女性だった、ということなんじゃないかと思うのですよね。

ジュリアンとエレノールの微妙な関係を、ここではっきりと観客に伝えているからこそ。
中盤の、金庫を持ち出そうとする場面でのエレノールとアルマンドの会話が、余計胸にしみるのです。
ここが良くなると、その後のアルマンドの迷いがすごく明確になってくる。ラストにちゃんとつながっていくのです。

エレノールが登場人物の誰よりも偉大で力強い本公演では、いくら彼女が
「そうしているとお父様そっくり…」
と言って涙を零しても、どこかで嘘っぽく聞こえてならないのですが…(T T)。


みちるちゃんにカルロッタやブラックネル夫人は難しいでしょう。
それと同じように、タキさんにエレノールは「無理」だった、という話です。

タキさんがエレノールであることで、ペテン師コンビの一番近くに居る人がペテン師コンビよりずーっと胡散臭くなって(…え?)しまって、ペテン師がどうして改心するのか全然わからなくなってしまったのが本公演なら。

エレノールに儚さと懐の深さを出したことで、ペテン師の回りの人々が、ちゃんと「純朴」に見えた新人公演。

ペテン師が、周囲の「純朴」な人々の「純粋」な情にほだされるのが物語の根幹なわけですから。

「田舎者のペテン師」が「都会」に出てきて、そこの「自分たちよりよっぽど胡散臭くて腹黒そうな人たち」のどこにほだされてしまったのやらサッパリ判らない、というハテナではなく。
「田舎者だけど必死で突っ張っているペテン師」が「都会」にでてきて、「すれているようでスレていない、純朴な都会人」に出会い、ほだされてしまう…


…あれ?脚本どこもいじってないのに、それなりにまともな話に見えるよ…?

…生田さんGJ、ってことでしょうかねぇ…。



エレノール。

物語をきちんと語る上で本当に大切な役だからこそ、組長さんにふられたのでしょうけれども。



エレノール。

女手ひとつで由緒あるホテルを切り回すマダムで、パリ万博(国運を賭けた大事業だったはず)の目玉事業の世話人を務めるだけの、社交界での地位と格と人望を持っている得難い人。



エレノール。

…20年前の第2回万博当時は、何歳だったんでしょうね一体…?




「ファンシー・ダンス」
このコトバを、広辞苑でひいてみたことがある方はいらっしゃいますか?(←そんなことするのはお前だけだ)


「ファンシー」:
『?想像、空想?新規な趣向を凝らしたさま』。
ちなみに「Fancy Ball」には「仮装舞踏会」という意味があるようです。

「ダンス」:
色々書いてありましたが、最初に出ていたのは『舞踊、舞踏』。
舞は手の動きを、踊・踏は足の動きを表すのだそうです。


……だから何だよっ!という感じですが…。
すみません。その昔、「たほいや」が大好きだった私は、今でも広辞苑が愛読書(?)の一つ。考えごとに行き詰まると、どうでもいいことを調べはじめるのが学生時代からの癖でして…。



「ファンシー」の第一義が「空想・想像」だったことにまず驚きました。
「新規な趣向を凝らした」の方が先だと思っていたので。
んじゃあ津々浦々の「ファンシーショップ」は「空想の店」なのか!?って感じですよねぇ…。



「ファンシーダンス」=「空想舞踊」。

踊っているつもり(=空想)の人は、まさにファンシーなダンサーと言えるのではないでしょうか?
(反語。いや決して言えない、と続く…)。



えーっと。
…こんな事に文字数を消費してしまってすみませんm(_ _)m。





ファンシー・ダンス。

まさに「新規な趣向を凝らした」、ダンサーの幸せのためにあるような、ダンサーが空想したようなショーですよね!

大劇場で初めて観た時から「これはハマるな」、という予感があったのですが。

今、マジでハマってます。



55分間。

…早い!と毎回思うのです。
あれ、もうシェヘラザードなの?って。


桐生園加さんとか、
美鳳あやさんとか、
紫水梗華さんとか、
…そして、キラキラと輝くアイワナダンスメンバーの若手たち、とか。


タイプこそ違え、踊れるトップと2番手に、トップ娘役もそこそこ、な月組。
ここにダンサー好きの演出家が入ると、若手もこれだけがんばれるんだなあ、と感慨しきりです。

リカ(紫吹淳)さんの時は、せっかくダンサートップなのに本当に作品に恵まれなくて、洋物ショーは歌中心の「With a Song In My Heart」のみ。
踊れる組子が本当に可哀相だなあ、と悲しかったので余計に…。

今回は本当に、素晴らしい振付ばかりなので、ただ観ているだけで幸せなのですが。
さらに、若手がどんどん「男役」のダンスになっていくのが目に見えるようで、それがもの凄く気持ちいいです。

ハロー!ダンシングの出演者が先日発表されましたが。

公演の中心となるのは、アイワナダンスメンバーですよね。
彼らがこの公演でどこまで成長できるかで、「ハロー!ダンシング」の評価も決まると思うので。

ココを正念場と思ってがんばってほしいです。



大劇場のレポートを書いた頃は、まだ園加ちゃんしか目に入っていなかったので(今も、時間配分で言ったら男役は園加ちゃんを観ている時間が一番長いと思いますが)…

トップ〜4番手までは既にいろいろなファンサイトで語られていますし、前回書きましたので割愛して。

まずは一言づつ、上級生順に。

■エリ(嘉月絵理)さん
一般的にはマトリョーじゃなくてペトルーシュカの人形遣いがメインになるのでしょうか。確かに、あそこのキリヤンとのデュエットは耳福♪メークも鬘も大好きです♪
でも、私はやっぱり、プロローグやフィナーレ(燕尾に白手袋)など、群舞での流麗なダンスのエリさんが一番好きです。カウントの取り方が気持いいんですよねっ♪
ちょっと前、ショーの出番が少なくて寂しい時代があったので、ここ数作、演出家の信頼も厚いダンサーエリさんが観られて嬉しいです。次も期待〜♪

■ナホ(越乃リュウ)ちゃん
(*^ ^*)。
ペトルーシュカでの美鳳あやちゃんとの身長差カップルに、超・萌えています。キリヤンを観たくてオペラグラスを外してるのに、結局観てるのはそこかい!と自分に突っ込むことも多いし(汗)。
カップルの時はそうでもないですが、一人で踊る時のカウントの取り方は独特ですよね。ナホちゃんだけをガン見していれば気にならないのですが、オペラグラスを外すとちょっと気になるかも。せめて男役群舞では、もう少し回りに合わせて(ナホちゃんのキャラでは、回りを自分に合わせさせるのは無理そうなので)くれると、またレベルアップすると思うのですが。
…無理かなあ…。

■ひら(有香潤)さん
ペトルーシュカのタンゴがメチャメチャかっこいい!これが最後だなんて信じられないです…(涙)。もう79期もナホちゃん一人になっちゃうんですね…。

■ガチャ(一色瑠加)
ふと気が付けば、ガチャももう上級生なんですね…研12?うわぁ、信じられない。
どちらかと言えばキチッと踊られるダンサーだという認識なのですが、ペトルーシュカは結構苦戦しているような…?気のせい?

■かえこ(良基天音)
見た目のかわいらしさにそぐわぬ熱いダンサー・かえちゃんなのに、今回は出番少なめ。と言いつつ、中詰めの弾けっぷりと華やかな笑顔に癒されて、「まぁいいか」と思う私。

■研(ルイス)ちゃん
初見の時、冒頭のプロローグで、ずーっと研ちゃんを探してしまいました(苦笑)。な〜んだ、台の上にいるのか、と(笑い)。
ペトルーシュカも最初ちょっと浮いてたけど、東宝に来てからすごく良くなりましたね。ラスト・ダンスも同じ感じ。

歌も芝居もイケる、貴重な人材ですから大事にしてほしいです。


■ふーが(風雅湊)くん
萌希くんに続き、ふーがくんまで(涙)。月組おじさん候補がなかなか残らないのが残念…(ナホちゃんが居れば安泰か?)
ショーの出番はまさに、プロローグ、中詰め、フィナーレ。もうちょっと観てみたかったなあ。



…まあ、あの。

ダンサーじゃない若手は、徹頭徹尾出番がないわけですが…。


がんばれ月組。
くじけるな。



謝さんは歌手もすごく大事にするから、一芸がある人なら大丈夫。次作は期待できますよ、きっと!

…芝居しか出来ない人はどうしたらいいんでしょうか神様…(祈)

.
やっと観ることができた、月組東宝劇場公演。
いくつか台詞の変更があったくらいで、演出もほぼそのまま。特にアルマンド&ジョルジュのペテン師二人に関係したところには、ほとんど変更無かったと思います。

変えて欲しかったところもたくさんあったんですけどねぇ?>植田さん



でも。
びっくりするほど変わっていたと思います。
月組ッ子の、お芝居が。



私は、以前の日記でこう書きました。

「芝居」という皿があって、そこにアドリブが載る。
それでこそ、一つの料理になるのです。

「パリの空よりも高く」というお芝居は、まだやっと皿を洗い終わったばかり。
でも、大劇場公演が終わるまでには、きっと盛りつけもだいぶ進むだろう、と。
そう、十分に期待できる出来だったと思います。


…うん。
期待は裏切られませんでしたよ!

正直に言えば。
大劇場の楽を経て、お稽古があって、その上での東宝公演ですから。
…初日から一週間も過ぎた今では、すっかり盛りつけ完了!になっていることを、(心の隅で、少しだけ)期待していたことは否定しませんが…。

まあ、メインの料理がのって、これから付け合わせをどう載せていくか考えているところ、という感じだったかもしれません…


…まだまだ先は長い東宝公演ですからね。
じっくり試行錯誤していただければ、ね。

どうせ何度も観ますから、私は。


たった一度しか観ない方、本当にごめんなさい…m(_ _)m。



台詞の変更点。

いくつかあったのですが、ギスターヴがらみが多かったですね。
街中で出会ったボーイさんたちとの会話が長くなったりとか。
(関係ないですけど植田さん、ホテルに4人しかいないボーイが全員早番って、そんなシフトあんまり考えられませんけど…?あの台詞変更、意味がわかりません!それともあのホテル、ボーイは入れ替え制なんでしょうか…。)

あと、ミミとの会話の場面で、ミミに
「アルマンドさんって本当にステキですよねぇ〜♪」
とか言われて落ち込むお芝居が増えてたりとか。
あのギスターヴ、本当に可愛いですよね♪すっかり見惚れてしまいました。
その後、ついでのように(?)誉められて、
「…本当にそう思ってくれるのかい?」
と、ちょっとだけ自信なさげに問いかけるところがまた母性本能をくすぐります。歌い出すと朗々と素晴らしいところも含めて(^ ^)、本当にステキ。大好きです、ギスターヴさん。


全体的に、台詞変更の多くはギスターヴの“大人の男の可愛らしさ”を増す方向になっていたような。

中でも、嵐の夜にエレノールからアルマンドたちは現場へ行ったんじゃないか、と聞かされて、思わず呟いた風な
「僕も連れて行ってくれればいいのに」(記憶曖昧)
が、あまりにも可愛くてツボりました♪


大劇場で数回観た時、私はギスターヴはアルマンドより1,2歳年上、というイメージだったのですが、この台詞が加わったこともあってか、なんとなく若返った感じ。
東宝のギスターヴは、アルマンドと同い年か、もしかしてちょっと下?という印象でした。


大劇場では、アルマンドがギスターヴに対してはちょっと遠慮がち(?)な芝居をされていたので、余計ギスターヴが年上に見えていたのだと思いますが、東宝ではかなり対等っぽい態度(遣り取り)になっていたので。
…設定自体が変わったのかな、と思ったのですが。
どうなんでしょうね。

アルマンドに対するギスターヴとジョルジュの違いをたてるために、あえて年上/年下という差をつけていたのかと思っていたのですが、全然関係なかったのかなあ…。

アルマンドとギスターヴが一緒に舞台に出ている場面って、すごく短いんですけれども、ちょっとした遣り取りで二人の関係をしっかり見せてくれるので、深読みするのが楽しいです(^ ^)。


あと台詞としては、同じく嵐の場面でパリ全体が水没したらどうなるか、みたいな会話が増えていましたね。
「とにかく、僕の設計に間違いはありませんっ!」
と、自信満々に言い切ったはずのギスターヴさんが、なんだか不安げな顔をなさっていたように見えたのですが…何か台詞を間違えたか飛ばしたかしたのでしょうか?それとも私の見間違い?
またすぐにもう一度観るので、そのへんは確認してみたいと思っています。

他にも細かい手直しはいくつかありましたが、「歯車の掛け違い」とか、はっきりした間違いが修正されなかったことが哀しいです。

宝塚歌劇団制作部には、校正する人はいないのでしょうか…。これだけネットなどに書かれてしまったミスくらいは直してほしかったのですが

タカラヅカって、まだ「正しい日本語」をきちんと習得していない小学生とかが観たりすることも多いのでね…。



芝居。

ジョルジュが、前半に単なる「若さ」だけじゃなくて「幼さ」を出してきたのがすごく良くなったなあと思いました。
未熟な幼さ
それは、アルマンドにもギスターヴにもない、ジョルジュの個性になっていましたから。(ファンの贔屓目ですみません)

未成年で、誰からも「一人前」と認めて貰えないことに対する寂しさ(「俺も親父みたいに…」の言い方とか)は、まだ完全に表現しきれていないような気がしてしまいましたが(あと5週間だ。がんばれ!)、

その、焦り。

アルマンドと肩を並べたい、アルマンドに頼ってもらえるような、一人前のペテン師(え?)に“なりたいのに、どうしたらなれるんだ俺は!?”という焦燥感が、すごく出てきた気がしました。

それを受けて、アルマンドもすごく「大人ぶった」芝居をするようになって(いや、こっちが先か。トップの麻子さんがそういう芝居をされるから祐飛さんが受けているんだと思いますが)、
二人のコンビの色がはっきりしてきたなあと思いました。


祐飛さん。
…ちゃんと18歳に見えましたよ!(痛っ)
ミミより年下にもちゃんと見えたし。(これは大丈夫かな)
「え!?まさか」と言われてしまう存在=弟(明日海りお)と同世代、という難題も、(ファンの贔屓目には)クリアしてくださってありがとうございます。

植田さん、祐飛さんに高いハードルを課してくださってありがとうございます…(^ ^;ゞ



観劇友達に言われて気づいたのですが。

アルマンドはペテン師ですから、あんまり自分の事を人に語る機会がないんですよね。
「他人」に対しては、嘘しか言えない。

だから、彼は、ジョルジュに向かって話すのです。
…自分のアイデンティティの、全てを。


ジョルジュが、「若く」(一人前でない)、「幼い」少年の役のはずでありながら、トップと同期の祐飛さんに回ってきたのは、そのへんの役割もあるのかなあと、今頃になって思いました。
アルマンドの台詞を観客の立場で受けて、アルマンドへ返す、という役割が。

ギスターブとジョルジュのキャストが発表された時、「え”ー、なんでーー!?」と怒りに震えた私ですが。
やっぱりこの役は、どんなに可愛らしくて幼い少年の役でも、やっぱり下級生じゃなくてキリヤンか祐飛さんのどちらかに回ってこなくてはならない役だったんだなあと思いました。


…キリヤンのジョルジュ、観たかったんですけどね。
また全然違う作品になったんでしょうね…。



まず叫びます。

ユミコ(彩吹真央)ちゃん、DC主演おめでとうございます〜〜〜!!


まず間違いないとは思っていましたが、やっぱり発表されると嬉しいものですね。
ファンのみなさまも、本当におめでとうございますm(_ _)m。

しかし、たった2行の作品紹介とタイトルが、どうにも萩尾望都さんの「メリーベルと銀のばら」というか、ポーの一族シリーズを連想させてしまうところがなんとも…。
霧の都ロンドンのヴァンパイアの少女、ですよ?
「エヴァンスの遺言」か?「すきとおった銀の髪」か?それとも、真っ向勝負で「メリーベルと銀のばら」アラン主役編なのか?

たしかにユミコちゃんは、ついこないだまで少年役をやらせたら右に出る者はいないかも、というタイプとして認識されていたかもしれませんが。
ここ最近、キャリエールに土方と色っぽい大人の男を演じて、次はフランツ。大人の男ができる役者としても評価されつつある人なのに、今更それ?萩尾望都の美少年ですか?

小柳さん、「アメリカン・パイ」と同じ過ちを繰り返すのだけは避けてほしいのですが。

心の底から心配です…。

…………詳細ストーリーが出るのが楽しみです。はい。

一抹の不安はありますが、題材そのものは面白そうだし、小柳さんのセンスは結構好きなので、楽しみです。絶対観にいきますよ!



そして、雪組全国ツアーは「星影の人/Joyfull2」
…土方さんがいませんけど?

今度こそ、ハマコさんが渋くやるんでしょうか?

それはそれで、別の意味で楽しみですが。

キム(音月桂)ちゃんの、超絶・攻めキャラ土方も、とても楽しみです。


とか言って、蓋をあけてみたら(鳳稀)かなめちゃんだったりして…(^ ^;ゞ



月組のメンバー振り分け。
なぜ今まで発表されなかったのかがまず知りたい気もしますが、
とりあえず、せっかく予想してみたので答え合わせをしてみたいと思います。

「ハロー!ダンシング」

組長はちわわ(涼城まりな)、歌手枠は羽咲まなちゃんでしたね。麻華りんか嬢は霧矢さんバウかー。
男役は、(光月)るうちゃんじゃなくてりこ(麻月れんか)ちゃんでしたね。やっぱりアイワナダンスメンバーで固めてきたなあ。

あとは大体あってました。当然っちゃ当然ですが。12人中、9人正解。
一番意外だったのはみっぽー(美鳳あや)ちゃんが入らなかったこと!実は、めちゃくちゃショックです。ちわわと同期で二人入ったっていいじゃんか〜(涙)。楽しみにしてたのに!うわあああん…。

このメンバーだとセンターはまぐ(流輝一斗)ちゃん?学年順だとりこちゃんなんですが…(え?)。
星組の鶴美舞夕さん・夢乃聖夏さん(雪では祐輝千寿さん・蓮城まことさん)枠はみっしょん(美翔かずき)と、もう一人は…宇月颯くんかな。…ってことは、もしかしてもしかすると、まぐとみっしょんで「ブエノスアイレス」のタンゴ踊っちゃったりするのかっ!?(←壊)…行くっ!!絶対観に行きますっ!!


「大阪侍」
ひ、ヒロインはあいあい(城咲あい)じゃないのかっ!(驚愕)

このメンバー、誰がヒロインなのでしょうか。(夢咲)ねねちゃん?あー(花瀬みずか)ちゃん?背の釣り合いその他を考えるとあーちゃんはお似合いっぽいし、きりやんとの長大でロマンティックなデュエットはぜひ聴いてみたいのですが(^ ^)、
でも、芝居はねねちゃんの方が巧いし、「又七にぞっこんの我儘娘・お勢」というキャラがメチャクチャ嵌りそう!!見応えありそうなのはねねちゃんかなあ…。

男役陣は、組長嘉月さんは予想どおり。もりえ(青樹泉)、マギー(星条海斗)、まさお(龍真咲)とホテルのボーイはまとめて三人お買い上げ、ですか…。この三人、秋の全国ツアーでも一緒だったんですよね。バラして売り出すつもりはないのでしょうか?
…第2のシューマッハに育てたいのかな?

そのうち、みりおくん入れて四人で巴里祭とかやりそうな気がします…。

kさまよりコメントをいただきました。…ごめんなさい!!昨秋のもりえちゃんは、全国ツアーではなく日生「オクラホマ!」です!!。可愛いウィルくん、凄いハマり役で感動したのに…、失礼いたしましたm(_ _)m。
全国ツアー、若手3人でいつも一緒だーと思ったのはマギー&まさお&みりおですね。本当にごめんなさい!


他に正解だったのは宝生ルミ姐、姿樹えりおっと、彩央寿音ちゃん、蘭乃はなちゃん。13人中6人。半分行かなかったか。イマイチだったな…くすん(哀)。

しっかし、石田さんはまた幕末なんですね。
幕末、という時代と、そこに生きた人々への愛がダダ漏れしていて私も大好きではあるのですが、さすがに続きすぎのような気もしてしまいます…。
あ、でも、幕末だったらマギーは欧米大使とかっていう配役が可能なのかな?(すみません原作読んでみます…)

でもまあ、楽しみですけどね!勿論観に行きますよ♪がんばってくさいね♪


「ダル・レークの恋」

リタ=城咲あいちゃんですか!それは…バウヒロインだと思い込んでいたのでノーマークでしたが、ある意味嬉しいかも♪
あいあいのお芝居、かなり好きなんですよ私。特に、声が可愛くて大好きなので♪
なのに祐飛さんと芝居で組んだことが無かったので、このままどこかへトップ娘として組替えになってしまう前に、じっくり組めそうで嬉しいです。
リタって、私の幽かな記憶によると結構難しい役だったような気がするので、あいちゃんのお芝居に期待します♪サリーも似合い
そうだし、とっても楽しみです♪

ビーナは(白華)れみちゃんですよね、きっと!うわー、可愛いだろうなあ〜♪

タキ(出雲綾)さんとナホ(越乃リュウ)ちゃんで率いるツアー、内部も楽しく盛り上がっていそうですね。
二番手はあひちゃん、その次は…芝居の上ではみりおくん、ショー部分は園加ちゃんが出てくるといいなあ、と思っています。

とりあえず、星組でみっき(千秋慎)さんがやった役は、研ルイスちゃんでお願いします>劇団。

そして、みっぽーも思いっきり踊る場面があると嬉しいです。

ツアーは19人あげて12人正解か…。まあ、麻子さんのDSメンバーというヒントがありましたからね、あまり威張れませんが。
(←いや、そんなことを当てても全然威張れないから)


絶賛上演中!の(でも私はまだ観てない…)東宝劇場公演「パリの空よりも高く/ファンシー・ダンス」が終わったら、月組は3つに分かれて公演、ということになります。

誰がどの公演に出るのか、東宝公演が開幕する前に発表されるだろうと待っていたのにナカナカ出てこない(涙)なので、痺れをきらして(苦笑)、ここらでひとつ、予想なんてしてみたいと思います。
(その前に、東宝劇場公演を観とけよ、ヲイ >自分)



最初に開幕するのが、「ハロー!ダンシング」。

続いて、霧矢さんのバウホール&青年館「大坂侍」。

そして最後に幕をあけるのが全国ツアー「ダル・レークの恋」。

そしてもう一つ。麻子さんのディナーショー『EL VIENTO』
があるわけですが。

ディナーショー以外の公演は、出演者がダブるのはかなり厳しい日程…ですよね。まぁ、今回雪組では、きたろう(緒月遠麻)くんの休演で蓮城まことくんが急遽「ハロー!ダンシング」とキムちゃんバウの両方に出ることになったりもしていますので、月組も不可能ではないのですが…。

でもまぁ、意味のない無理はしないだろう、ということで。

前置きが長くなりましたが、とりあえず「勝手に予想」にいきたいと思います☆



■ハロー・ダンシング:
■公演日程:2007年5月6日(日)〜5月12日(土)

男役:
光月るう、綾月せり、流輝一斗、美翔かずき、響れおな、宇月颯、彩星りおん、瑞羽奏都 他4名。
女役:
美鳳あや、夏月都、麻華りんか、麗百愛 他4名

本音では、マギー(星条海斗)のセンターが希望なのですが、星・雪と新公主演の無かった方(彩海早矢、大湖せしる)がセンターをされているので、月だったらるうちゃんかな、と。

みっぽーは昨年同様、組長格で。りんか嬢は歌手枠で。
「二人のダンス」のソロは百愛ちゃんでしょうか…?
本当はすずな(憧花ゆりの)や萌花ゆりあちゃんにも出てほしかったのに、麻子さんに取られちゃったよー(がんばれ!)


■バウ&青年館「大坂侍」。
■公演日程:2007年5月19日(土)〜6月4日(月)
  青年館:2007年6月9日(土)〜6月15日(金)

  (発表済み)霧矢大夢

  嘉月絵理、遼河はるひ、一色瑠加、宝生ルミ、涼城まりな、
  城咲あい、龍真咲、姿樹えり緒、羽咲まな、五十鈴ひかり、
  彩央寿音、華央あみり、蘭乃はな 他。

ヒロインはあいあい、2番手娘役は抜擢で蘭乃はなちゃん。
2番手はあひる、3番手がまさお。あとは歌手を揃えて…う、そうでもないか。うーん。ちょっと全体的に弱いかなー?
ハロー!ダンシングがもっと若い子にシフトするなら、るうちゃん、せりちゃんあたりはバウかもしれませんね。


■全国ツアー「ダル・レークの恋」
■公演日程:5月22日(火)〜6月18日(月)
  (発表済み:括弧内は星組本公演キャスト)
  ラッチマン(麻路)=瀬奈じゅん、
  カマラ(星奈)=彩乃かなみ、
  ペペル(稔)=大空祐飛

  (予想配役)
  クリスナ(絵麻緒)=青樹泉、ラジオン(彩輝)=明日海りお
  ピエール(音羽)=桐生園加、チャンドラ(夏美)=越乃リュウ
  リタ(羽純)=夢咲ねね、ビーナ(妃里)=白華れみ

  出雲綾、北嶋麻実、越乃リュウ、花瀬みずか、良基天音、
  研ルイス、桐生園加、音姫すなお、青樹泉、天野ほたる、
  青葉みちる、憧花ゆりの、萌花ゆりあ、麻月れんか、
  鼓英夏、明日海りお、夢咲ねね、白華れみ、沢希理寿 他。

九州の人はなるべくツアーに連れて行く方向で調整中(熊本では公演がないので、れみちゃんは行かないでバウかも…)。
若手のスター候補が、みりおくん以外皆ハロー!ダンシングチームに入る(入れてあげたい)ので、ツアーとバウがちょっと物足りない、かも…。



こんな感じで、いろいろ考えたりしてます(←だからその前に行くところがあるだろうと/苦笑)。

…なんでもいいから、早く発表してください!>歌劇団様
ツアーは、スケジュール立てるの大変なんですからねっっ!!

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切なくもやるせない呟き。



今日、家に帰ったら。
おひなさまがたくさん飾られていました。

…【たくさん】?


はい。それで正しいです。



うちには段飾りがないので。
おひなさまとお内裏さま、その一対が、【たくさん】。



おかーさん、何を考えているのあなたは。

毎年飾っている、1段だけのおひなさまは端に寄せられて。
貰い物の立ち雛が3種類、
小さなマスコットみたいな人形雛が4種類、
そして、
孫(私の姪か甥)が作った折り紙のお雛様が…5種類かな?11個あるけど(なんでだ)。

…お雛様をいくつ並べたって、私が嫁に行くとは限らないと思いますが?なにか?

帰宅早々、ちょっと不機嫌になったねこでした。


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