眠れない男【千秋楽】
2014年3月29日 宝塚(星)東宝劇場星組公演「眠れない男」、千秋楽おめでとうございます!!
生まれてはじめて大劇場の初日を観た作品も、ついに終わってしまいました。
もう二度と、柚希さんのナポレオンにもねねちゃんのジョセフィーヌにも紅さんのマルモンにも真風くんのミュラにも、、、そして、英真さんの老マルモンにも天寿さんのナポレオン2世にも、他の誰にも会うことはできないんだなあと思うと、とても寂しいです。
大雪のバレンタインデーから約一ヶ月半。長い東宝公演でしたが、観ている間にもどんどん深化して、面白い舞台になっていったと思います。出演者のみなさま、そして眠らずに頑張ってくださったスタッフのみなさま、本当に本当に、ありがとうございました。
最終日の昼公演と午後公演を観劇したのですが、、、11時公演は、エジプト遠征前後でねねちゃんのマイクが入らなくなってしまい、銀橋に出てくるところもソロがほとんど聴こえない(←2階席でしたが、小さいながらも一応は聴こえたので、ねねちゃんも良くがんばったと思います)、という音響事故がありましたが、全体の出来はとても良かったです。みんなよく集中して、物語世界の中で生きているな、と実感しました。
千秋楽はお祭りなので(^ ^)なんというか、、、、ぶっ飛んでいる人もいれば、逆に冷静にやろうとするあまり平坦になっている人もいて、全体はちょっとバラけた印象でした。もちろん、それが駄目だという話ではなくて、“話題作”の千秋楽って、どうしてもそうなっちゃうよね、という話なのですが。2階の天辺で観ていた私自身も、この3カ月のみんなの変化を反芻したりしていたので、、、物語世界に没頭していたとは言い難かったですし……、ね。
千秋楽のアドリブは、刀狩りの後、ジョセフィーヌを口説いたナポレオンに、マルモンやブリエンヌ(壱城)が盛大に突っ込んでいたのと、シェイエスの退場と、マリー・テレーズとの結婚前のナポレオンとミュラの会話、、、くらいでしょうか。
ミュラによるダンスレッスンは、11時からそれはもうぐだぐだで(^ ^)、ミュラが一回だけ見せるお手本を皇帝が覚えられなくて(←無駄に複雑な振りだった)、、、下手側でナポレオン2世が素で笑ってて、次の芝居は大丈夫かなー?と心配になったくらいでした(^ ^)。
千秋楽は、なかなか終わらないレッスンと、ミュラの決め台詞(いつもは「まぁ、いいでしょう」)が「素晴らしいです、まるでルイ14世のようです」と次公演に引っかけたコメントに変えてきたのが大受けで、客席が湧いてしまい……次の、グランマルモンの「身だしなみについて教えを云々」という台詞が、きっかけを掴めなくて変な間になってしまいました。。。本放映のときにどういう編集になるのか、乞うご期待★
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生まれてはじめて大劇場の初日を観た作品も、ついに終わってしまいました。
もう二度と、柚希さんのナポレオンにもねねちゃんのジョセフィーヌにも紅さんのマルモンにも真風くんのミュラにも、、、そして、英真さんの老マルモンにも天寿さんのナポレオン2世にも、他の誰にも会うことはできないんだなあと思うと、とても寂しいです。
大雪のバレンタインデーから約一ヶ月半。長い東宝公演でしたが、観ている間にもどんどん深化して、面白い舞台になっていったと思います。出演者のみなさま、そして眠らずに頑張ってくださったスタッフのみなさま、本当に本当に、ありがとうございました。
最終日の昼公演と午後公演を観劇したのですが、、、11時公演は、エジプト遠征前後でねねちゃんのマイクが入らなくなってしまい、銀橋に出てくるところもソロがほとんど聴こえない(←2階席でしたが、小さいながらも一応は聴こえたので、ねねちゃんも良くがんばったと思います)、という音響事故がありましたが、全体の出来はとても良かったです。みんなよく集中して、物語世界の中で生きているな、と実感しました。
千秋楽はお祭りなので(^ ^)なんというか、、、、ぶっ飛んでいる人もいれば、逆に冷静にやろうとするあまり平坦になっている人もいて、全体はちょっとバラけた印象でした。もちろん、それが駄目だという話ではなくて、“話題作”の千秋楽って、どうしてもそうなっちゃうよね、という話なのですが。2階の天辺で観ていた私自身も、この3カ月のみんなの変化を反芻したりしていたので、、、物語世界に没頭していたとは言い難かったですし……、ね。
千秋楽のアドリブは、刀狩りの後、ジョセフィーヌを口説いたナポレオンに、マルモンやブリエンヌ(壱城)が盛大に突っ込んでいたのと、シェイエスの退場と、マリー・テレーズとの結婚前のナポレオンとミュラの会話、、、くらいでしょうか。
ミュラによるダンスレッスンは、11時からそれはもうぐだぐだで(^ ^)、ミュラが一回だけ見せるお手本を皇帝が覚えられなくて(←無駄に複雑な振りだった)、、、下手側でナポレオン2世が素で笑ってて、次の芝居は大丈夫かなー?と心配になったくらいでした(^ ^)。
千秋楽は、なかなか終わらないレッスンと、ミュラの決め台詞(いつもは「まぁ、いいでしょう」)が「素晴らしいです、まるでルイ14世のようです」と次公演に引っかけたコメントに変えてきたのが大受けで、客席が湧いてしまい……次の、グランマルモンの「身だしなみについて教えを云々」という台詞が、きっかけを掴めなくて変な間になってしまいました。。。本放映のときにどういう編集になるのか、乞うご期待★
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我が愛しのマデレーネ
2014年3月20日 宝塚(花)花組トップ娘役の蘭ちゃん(蘭乃はな)が、次回大劇場公演「エリザベート」で宝塚を卒業することが発表されました。
予想通りといえば予想どおりですが、まさかこんなに早く発表されるとは思っていなかったので、とても驚きました。
どんなに早くても、4月の100周年イベント以降だろうと思っていたのに、、、何故こんなに早かったんでしょうね。
単純に、ご本人がもう隠しておきたくない、と思ったとか、そういう理由だったりするのでしょうか。。。
直前に宙組の集合日があり、れーれ(すみれ乃)の卒業が発表されて、、、あのニュースを聞いたとき、心の片隅で“蘭ちゃんはどうするんだろう?”と思わなかったとは言いませんし、ご本人もいろいろ思うところあったのかもしれないな、と思うと、ちょっとせつないです。。。。(T T)
私は、以前から何度も書いているとおり、トップコンビは同時退団が美しいという感覚がないので、蘭ちゃんが蘭寿さんと一緒に卒業しなかったことについては特に何の感慨もありませんでした。
ただ、「オーシャンズ11」「愛と革命の詩/Mr. Swing」あたりで、お二人がすごくしっくりと馴染んで、“ひとつ”になったなーと感じたときが何度があったので、そのまま二人で翔びたってしまうのかしら、と不安になった時期もありました。
結果的には、蘭ちゃんは「エリザベート」を生きることを選び、新たな道に踏み込んでいくわけですが。
きっと苦労もたくさんあるでしょうけれども、芝居としては蘭ちゃんのシシィはすごくぴったりだと思うので。。。。あとは歌!問題は歌だけなの!!……がんばってくれるだろうことは判っているけど、どうぞ、その成果が公演に間にあいますように(祈)
宝塚が大好きで、大ファンで(^ ^)。高い意識と誇りをもって「娘役」を演じ、踊っていた蘭ちゃん。
組配属は「暁のローマ」。当時は隠れもない月組ファンだった私にとって、蘭ちゃんは、本当に小さい頃からずっと見守ってきた、“笑顔が可愛くてスタイル良くて踊れて芝居心もある”可愛子ちゃん。
一番最初に認識したのは、「ファンシーダンス」のロケットか何かで、一期上のバレリーナ・麗百愛ちゃんと並んで、足あげの角度や速さを競うようにガツガツ踊っていた時でした。
だから、つまり、、、私にとって蘭ちゃんは、何よりもまず“ダンサー”で、誰よりも“ショースター”だったのでした。
「Hollywood Lover」若き日のローズ。キュートで可愛くて、幸せそうな笑顔と伸びやかなダンスが魅力的で美しくて、、、祐飛ファンとして忘れられない作品の、忘れられない役。
「二人の貴公子」牢番の娘と、「ハムレット」のオフィーリア。可憐にキュートに繊細に、丁寧にこの大役を演じて、シェイクスピアの世界に観客を引き込む力を見せてくれた蘭ちゃん。どちらの役も大好きだった!!
花組トップ娘役に就任してからも色々な役を演じていますが、芝居の役として一番好きだったのは、実はお披露目の「麗しのサブリナ」だったような気がします。;キュートで可愛くて一途でけなげで諦めがよくて、、、大好きだったなあ(*^ ^*)。
蘭寿さんと組んでからの役は本当にどれも好きで、選べない(汗)。キュートで一途で頑固、というキャラクターの魅力が、どんな役を演じてもちゃんと活かされていて、どれもすごく違う役なのに、根っこにある蘭ちゃんの魅力は色褪せないなあ、と感心したものです。
「ラスト・タイクーン」のミナとキャシー、「ベルサイユのばら」のマリー・アントワネット、そして、「エリザベート」のシシィ。みりおくんと組む2作がどちらも再演なのは残念ですが、蘭ちゃんらしいマリーとシシィで、幼馴染みのみりおくんを支えてくださいますように。
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予想通りといえば予想どおりですが、まさかこんなに早く発表されるとは思っていなかったので、とても驚きました。
どんなに早くても、4月の100周年イベント以降だろうと思っていたのに、、、何故こんなに早かったんでしょうね。
単純に、ご本人がもう隠しておきたくない、と思ったとか、そういう理由だったりするのでしょうか。。。
直前に宙組の集合日があり、れーれ(すみれ乃)の卒業が発表されて、、、あのニュースを聞いたとき、心の片隅で“蘭ちゃんはどうするんだろう?”と思わなかったとは言いませんし、ご本人もいろいろ思うところあったのかもしれないな、と思うと、ちょっとせつないです。。。。(T T)
私は、以前から何度も書いているとおり、トップコンビは同時退団が美しいという感覚がないので、蘭ちゃんが蘭寿さんと一緒に卒業しなかったことについては特に何の感慨もありませんでした。
ただ、「オーシャンズ11」「愛と革命の詩/Mr. Swing」あたりで、お二人がすごくしっくりと馴染んで、“ひとつ”になったなーと感じたときが何度があったので、そのまま二人で翔びたってしまうのかしら、と不安になった時期もありました。
結果的には、蘭ちゃんは「エリザベート」を生きることを選び、新たな道に踏み込んでいくわけですが。
きっと苦労もたくさんあるでしょうけれども、芝居としては蘭ちゃんのシシィはすごくぴったりだと思うので。。。。あとは歌!問題は歌だけなの!!……がんばってくれるだろうことは判っているけど、どうぞ、その成果が公演に間にあいますように(祈)
宝塚が大好きで、大ファンで(^ ^)。高い意識と誇りをもって「娘役」を演じ、踊っていた蘭ちゃん。
組配属は「暁のローマ」。当時は隠れもない月組ファンだった私にとって、蘭ちゃんは、本当に小さい頃からずっと見守ってきた、“笑顔が可愛くてスタイル良くて踊れて芝居心もある”可愛子ちゃん。
一番最初に認識したのは、「ファンシーダンス」のロケットか何かで、一期上のバレリーナ・麗百愛ちゃんと並んで、足あげの角度や速さを競うようにガツガツ踊っていた時でした。
だから、つまり、、、私にとって蘭ちゃんは、何よりもまず“ダンサー”で、誰よりも“ショースター”だったのでした。
「Hollywood Lover」若き日のローズ。キュートで可愛くて、幸せそうな笑顔と伸びやかなダンスが魅力的で美しくて、、、祐飛ファンとして忘れられない作品の、忘れられない役。
「二人の貴公子」牢番の娘と、「ハムレット」のオフィーリア。可憐にキュートに繊細に、丁寧にこの大役を演じて、シェイクスピアの世界に観客を引き込む力を見せてくれた蘭ちゃん。どちらの役も大好きだった!!
花組トップ娘役に就任してからも色々な役を演じていますが、芝居の役として一番好きだったのは、実はお披露目の「麗しのサブリナ」だったような気がします。;キュートで可愛くて一途でけなげで諦めがよくて、、、大好きだったなあ(*^ ^*)。
蘭寿さんと組んでからの役は本当にどれも好きで、選べない(汗)。キュートで一途で頑固、というキャラクターの魅力が、どんな役を演じてもちゃんと活かされていて、どれもすごく違う役なのに、根っこにある蘭ちゃんの魅力は色褪せないなあ、と感心したものです。
「ラスト・タイクーン」のミナとキャシー、「ベルサイユのばら」のマリー・アントワネット、そして、「エリザベート」のシシィ。みりおくんと組む2作がどちらも再演なのは残念ですが、蘭ちゃんらしいマリーとシシィで、幼馴染みのみりおくんを支えてくださいますように。
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今日は、次回宙組大劇場公演の集合日でした。
……一原さん、ちーちゃん(蓮水)、たらちゃん(愛花)、天風さん、れーれ(すみれ乃)、りあんちゃん(夢涼)、、、専科さんを含む6人のタカラジェンヌが、宝塚を卒業することが発表されました。
昨年夏にW主演で存在感を示したちーちゃん、同じ作品でWヒロイン格だったたらちゃん、いつも良い仕事をしてくれた天風さん、「翼ある人々」の中で、唯一翼を持たない「普通の女の子」を、高い娘役力で見事に演じたれーれ、そして、やっと新公を卒業して、バウでも少し役がつきはじめたばかりの、芝居上手なりあんちゃん。
毎回集合日のたびごとに、彼らの人生なのだから、彼らの「時が来た」という判断を大切にしたいとは思うのですが、、、、
でも、やっぱり寂しいです(T T)。祐飛さんがいた年月を、一緒に走ってくれた組子たち。もう誰ひとり欠けてほしくはなかったのに……なんて、そんなこと言っても仕方のない繰り言にすぎないのだけれども。
ああ、それにしても!!
どうして次の本公演がベルばらなのよーーーーっっっっっっ!!!
ベルナール役のちーちゃんはともかく(←いや、そういう問題ではありませんが)、たらちゃんのイザベルもれーれのルルーもりあんちゃんのジルベルトも、天風さんの平民議員も、、、彼らのもつポテンシャルを最大限に生かせる役になるとは思えな………いや、脚本を全面的に書き換えたそうですから、今までのイメージで考えてはいけないのかもしれませんけれども!!でも、植田(紳)さんが関わっている以上大した違いはないだろうし、、、なんてぐちゃぐちゃ考えてしまうんですよね。
どうせチケット難で何回も観ることもできないでしょうけれども、数少ない観劇の機会を大切に、集中して、最後まで見守りたいと思います。
がんばろう。うん。
話は違いますが。
先日、6月の花組振り分けと、大劇場公演「エリザベート」の主な配役が発表されました。
(日記を途中まで書いては寝落ちしてしまう…というのを繰り返していたためこんなタイミングに)
一番驚いたのは、、、巴里祭出演者が全員中日と掛け持ちだったこと、でしょうか。
公演中に掛け持ちでお稽古か。。。大変だなあ。
それにしても、なんだかえらい豪華メンバー(←私的に)ですが、私、これ何回観ればいい んですかね?(真顔)……財布の続く限り??(とっても真顔)
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……一原さん、ちーちゃん(蓮水)、たらちゃん(愛花)、天風さん、れーれ(すみれ乃)、りあんちゃん(夢涼)、、、専科さんを含む6人のタカラジェンヌが、宝塚を卒業することが発表されました。
昨年夏にW主演で存在感を示したちーちゃん、同じ作品でWヒロイン格だったたらちゃん、いつも良い仕事をしてくれた天風さん、「翼ある人々」の中で、唯一翼を持たない「普通の女の子」を、高い娘役力で見事に演じたれーれ、そして、やっと新公を卒業して、バウでも少し役がつきはじめたばかりの、芝居上手なりあんちゃん。
毎回集合日のたびごとに、彼らの人生なのだから、彼らの「時が来た」という判断を大切にしたいとは思うのですが、、、、
でも、やっぱり寂しいです(T T)。祐飛さんがいた年月を、一緒に走ってくれた組子たち。もう誰ひとり欠けてほしくはなかったのに……なんて、そんなこと言っても仕方のない繰り言にすぎないのだけれども。
ああ、それにしても!!
どうして次の本公演がベルばらなのよーーーーっっっっっっ!!!
ベルナール役のちーちゃんはともかく(←いや、そういう問題ではありませんが)、たらちゃんのイザベルもれーれのルルーもりあんちゃんのジルベルトも、天風さんの平民議員も、、、彼らのもつポテンシャルを最大限に生かせる役になるとは思えな………いや、脚本を全面的に書き換えたそうですから、今までのイメージで考えてはいけないのかもしれませんけれども!!でも、植田(紳)さんが関わっている以上大した違いはないだろうし、、、なんてぐちゃぐちゃ考えてしまうんですよね。
どうせチケット難で何回も観ることもできないでしょうけれども、数少ない観劇の機会を大切に、集中して、最後まで見守りたいと思います。
がんばろう。うん。
話は違いますが。
先日、6月の花組振り分けと、大劇場公演「エリザベート」の主な配役が発表されました。
(日記を途中まで書いては寝落ちしてしまう…というのを繰り返していたためこんなタイミングに)
一番驚いたのは、、、巴里祭出演者が全員中日と掛け持ちだったこと、でしょうか。
公演中に掛け持ちでお稽古か。。。大変だなあ。
それにしても、なんだかえらい豪華メンバー(←私的に)ですが、私、これ何回観ればいい んですかね?(真顔)……財布の続く限り??(とっても真顔)
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パルコ劇場にて、「国民の映画」を観劇いたしました。
初演時は予定が合わなくて観られなかったこの公演。再演が発表されて、今度こそ観たいと思っていたのですが、無事千秋楽に観ることができました。
第二次世界大戦中のドイツ国宣伝大臣ゲッペルス(小日向文世)の、「風と共に去りぬ」を超える映画を創る!という『夢』の物語。
夢は美しく、美しい夢を見る権利は、すべてのひとにひとしく与えられる。
たとえそれが、悪魔の所業を決定し、実行したひとびとであったとしても。
華やかな夢。ハリウッドの総天然色の美しい夢。「風と共に去りぬ」を超える、すべての国民が誇れる「国民の映画」をという、映画ファンのゲッペルスにとっては、そう簡単には諦められない夢。
その「国民(nation)」に、同じ国土に住まう、ある民族が含まれていないとしても、その夢の美しさが嘘になるわけではない。
いっそ嘘になるなら、そのほうがずっと良いのだろうけれども。
親衛隊長ヒムラー(段田安則)が、物語の前半でゲッペルス夫人マグダ(吉田羊)に語るカイガラムシのくんだり。「害虫」と呼ばれるのは人間都合であって、カイガラムシが悪いのではないのだから、むやみに殺してはいけない、と。死んでしまったなら、丁重に葬ってげなくては、と。
そのあたりのエピソードの積み重ねに、背筋が冷たくなるような怖さがあるのは、ゲッペルスやヒムラーやゲーリング(渡辺徹)らが、「偉大な悪魔」などではなく、単なる想像力のない小市民的な小者にすぎない(すぎなかった)、という事実なのだ、と。
小悪魔でさえない、『小市民』の怖ろしさ。いま一緒に電車に乗って、隣に座っているひとが、さっき道を歩いていてすれ違ったひとが、何かの理由で、ある一つの民族の「生物的消滅」を望むことがあるのかもしれない。そういう、ものすごくリアルな怖さは、あのシンプルな台詞劇を支えた名優たちのたまものだと思うわけです。
名優・グリュントゲンス(小林勝也)の選択は、彼なら当然のことだし、それ(同性愛)は、俳優生命には関わったとしても、生物的な生命に影響を与える問題ではない。
逆に、ナチス高官たちに愛された若き女性映画監督レニ(新妻聖子)の、これまた「当然」の選択も、それに対するゲッペルスの選択も、説得力がありました。
けれども。
それまでずっとナチスに協力し、ゲッペルスの言いなりになって美味しい思いをしてきた映画監督兼俳優のヤニングス(風間杜夫)が、最後の最後、彼らが考えている「最終解決」の真実を知ってゲッペルスの許を去る最後の選択が、同じ小市民の私にとっては、大きな救いでした。まだ世界は大丈夫かもしれない。電車で隣に立っている人が突然「最終解決」と言いだしたりはしない、きっと、たぶん、と祈れる気がする。
それでも、彼にはゲッペルスの映画の先生だった執事のフリッツ(小林隆)を、救うことはできない。それまで、幾多の映画人たちを救ってきたフリッツなのに。
ゲッペルス自身にさえ、フリッツを救うことはできない。いや、本気で救おうとしたら手はあったのかもしれない。でも彼は、フリッツを守ろうとはしたけれども、救おうとはしなかった。仕方ない、という諦め。フリッツが喪うのは命なのに、それがどういうことなのか、想像できない男。
指導者において、想像力の欠如は罪なのに。
ナチスによって弾圧をうけた作家ケストナー(今井朋彦)の生き方のあやうさ。折れず、譲らず、命を捨てず……頭の中にある物語を形にするまでは死ねない、という固い決意が美しくて、重たくて、怖い。そのために何でもする、という彼の価値観の揺るがなさが。ここで醜い小者たちに魂を売っても、それでも、それよりも生き抜いて自分が生み出す芸術のほうが尊く、人類にとって価値があるのだ、という確信。
それはもしかしたら、ナチスよりも自己中心的な生き方だったのかもしれない、と。
ヤニングスの選択によって救われた気持ちが、ケストナーの選択によってもう一度突き落とされる感じ。
人間って怖い、生きるって怖い、、、でも、そういうものなのかもしれない、と納得できてしまったことが怖くて。
でも、たぶん、そうであってはいけないのだ、と。
想像力を捨ててはいけない。他人の痛みに鈍感になりたくない。だって、ゲッペルスには止められたはずなのだから。もっと早いどこかで。ここまで来てしまう、もっと前に、何らかの手を打てたはずなのだから。
どこがそのポイントだったのかはわからないけれども、どこかにきっと。
生物的消滅、なんていう言葉を使う前の、どこかに、きっと。
祈ることしかできないけれども。
信じることしか。
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初演時は予定が合わなくて観られなかったこの公演。再演が発表されて、今度こそ観たいと思っていたのですが、無事千秋楽に観ることができました。
第二次世界大戦中のドイツ国宣伝大臣ゲッペルス(小日向文世)の、「風と共に去りぬ」を超える映画を創る!という『夢』の物語。
夢は美しく、美しい夢を見る権利は、すべてのひとにひとしく与えられる。
たとえそれが、悪魔の所業を決定し、実行したひとびとであったとしても。
華やかな夢。ハリウッドの総天然色の美しい夢。「風と共に去りぬ」を超える、すべての国民が誇れる「国民の映画」をという、映画ファンのゲッペルスにとっては、そう簡単には諦められない夢。
その「国民(nation)」に、同じ国土に住まう、ある民族が含まれていないとしても、その夢の美しさが嘘になるわけではない。
いっそ嘘になるなら、そのほうがずっと良いのだろうけれども。
親衛隊長ヒムラー(段田安則)が、物語の前半でゲッペルス夫人マグダ(吉田羊)に語るカイガラムシのくんだり。「害虫」と呼ばれるのは人間都合であって、カイガラムシが悪いのではないのだから、むやみに殺してはいけない、と。死んでしまったなら、丁重に葬ってげなくては、と。
そのあたりのエピソードの積み重ねに、背筋が冷たくなるような怖さがあるのは、ゲッペルスやヒムラーやゲーリング(渡辺徹)らが、「偉大な悪魔」などではなく、単なる想像力のない小市民的な小者にすぎない(すぎなかった)、という事実なのだ、と。
小悪魔でさえない、『小市民』の怖ろしさ。いま一緒に電車に乗って、隣に座っているひとが、さっき道を歩いていてすれ違ったひとが、何かの理由で、ある一つの民族の「生物的消滅」を望むことがあるのかもしれない。そういう、ものすごくリアルな怖さは、あのシンプルな台詞劇を支えた名優たちのたまものだと思うわけです。
名優・グリュントゲンス(小林勝也)の選択は、彼なら当然のことだし、それ(同性愛)は、俳優生命には関わったとしても、生物的な生命に影響を与える問題ではない。
逆に、ナチス高官たちに愛された若き女性映画監督レニ(新妻聖子)の、これまた「当然」の選択も、それに対するゲッペルスの選択も、説得力がありました。
けれども。
それまでずっとナチスに協力し、ゲッペルスの言いなりになって美味しい思いをしてきた映画監督兼俳優のヤニングス(風間杜夫)が、最後の最後、彼らが考えている「最終解決」の真実を知ってゲッペルスの許を去る最後の選択が、同じ小市民の私にとっては、大きな救いでした。まだ世界は大丈夫かもしれない。電車で隣に立っている人が突然「最終解決」と言いだしたりはしない、きっと、たぶん、と祈れる気がする。
それでも、彼にはゲッペルスの映画の先生だった執事のフリッツ(小林隆)を、救うことはできない。それまで、幾多の映画人たちを救ってきたフリッツなのに。
ゲッペルス自身にさえ、フリッツを救うことはできない。いや、本気で救おうとしたら手はあったのかもしれない。でも彼は、フリッツを守ろうとはしたけれども、救おうとはしなかった。仕方ない、という諦め。フリッツが喪うのは命なのに、それがどういうことなのか、想像できない男。
指導者において、想像力の欠如は罪なのに。
ナチスによって弾圧をうけた作家ケストナー(今井朋彦)の生き方のあやうさ。折れず、譲らず、命を捨てず……頭の中にある物語を形にするまでは死ねない、という固い決意が美しくて、重たくて、怖い。そのために何でもする、という彼の価値観の揺るがなさが。ここで醜い小者たちに魂を売っても、それでも、それよりも生き抜いて自分が生み出す芸術のほうが尊く、人類にとって価値があるのだ、という確信。
それはもしかしたら、ナチスよりも自己中心的な生き方だったのかもしれない、と。
ヤニングスの選択によって救われた気持ちが、ケストナーの選択によってもう一度突き落とされる感じ。
人間って怖い、生きるって怖い、、、でも、そういうものなのかもしれない、と納得できてしまったことが怖くて。
でも、たぶん、そうであってはいけないのだ、と。
想像力を捨ててはいけない。他人の痛みに鈍感になりたくない。だって、ゲッペルスには止められたはずなのだから。もっと早いどこかで。ここまで来てしまう、もっと前に、何らかの手を打てたはずなのだから。
どこがそのポイントだったのかはわからないけれども、どこかにきっと。
生物的消滅、なんていう言葉を使う前の、どこかに、きっと。
祈ることしかできないけれども。
信じることしか。
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2014年のタカラヅカ【5】
2014年3月4日 宝塚全体・OG昨日から今日にかけて、いろんなことが発表されました。
まずは!!
チギちゃん(早霧)、ゆうみちゃん(咲妃)、雪組次期トップコンビ内定おめでとうございます!
いやー、予想通りとはいうものの、思ったより発表が早くてホッとしました。良かった!組替えしたてのゆうみちゃんが心配ですが、まだこれから本公演もあるし、チギちゃんと二人、いまの雪組の良い雰囲気をしっかり継いで、素敵な組になりますように!
■花組バウホール公演
ヒロイン・ジナイーダが88期の華耀きらり、主人公ウラジミールの父親ピョートルが90期の瀬戸かずや。
猫は、去年のクリスマス・イヴの日記に、こんなことを書きました。
「88期、きらり姫の満を持してのご登場だったりするのでしょうか」
http://80646.diarynote.jp/?day=20131224
予言者と呼んでください!
やーん、きらりん久々のヒロイン、おめでとうございます!!「蒼いくちづけ」「フィフティ・フィフティ」以来3作目、今回が初の単独ヒロインですね(^ ^)。
柚香くんと二人、歌が心配なコンビですが(汗)(原田さんじゃそのあたりの配慮はないだろうし…)がんばってほしいです。
今回のショーでのセンター場面といい、最近また一段と良い感じになってきて嬉しいなあ。
綺麗で可愛くてコケティッシュな、大好きなきらりん。ヒロイン、楽しみにしています!
それにしても。。。いいなあ、花組さんは。星組はいっつも主演一人のポスターだから、配役も集合日まで発表されないんだもん……。
■凰稀かなめディナーショー
タイトル/未定
構成・演出/稲葉太地
出演者/凰稀かなめ
意味深な発表ですが、いまは何も憶測せずに、普通に受け止めたいと思います。
トップさんのディナーショーなんてどうせチケット手に入らないから良いんですけど、せっかくみりおんが全ツなので、娘役さんたちと沢山絡む芝居仕立ての場面とかあれば嬉しいです!稲葉さんのショーは大好きなので、観れるものなら観てみたい、けど……。
■宙組全国ツアー
宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―』
~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~
脚本・演出/植田 紳爾
演出/谷 正純
主演/朝夏まなと、実咲凜音
春の雪組全国ツアーに続き、2番手主演の「ベルサイユのばら」。全ツを主演したひとは、ここ20年ほど例外なく次の本公演楽後にトップになっていますが。。。さて、今回はどうなるのでしょうか。
まあ、時期はともかく、いずれトップになることは約束されたも同然ですよね。おめでとうございます!>まぁくん。
それにしても、本公演が風共⇒ベルばらときて、全国ツアーまでもベルばらって……宙組っ子が可哀相すぎて言葉もない……。「うたかた/アムール」の再演じゃどうして駄目なんですか!?
■宙組バウホール公演
バウ・ゴシック『SANCTUARY(サンクチュアリ)』
作・演出/田渕 大輔
主演/愛月ひかる
田渕さんの2作目。「Victorian JAZZ」は、だいもん(望海)の歌唱力と芝居力を使い切りつつ、周りのメンバーも魅力的に使った佳作でしたが、今回は史実をもとにした重たいテーマの物語になりそうなので、どんな風に料理するのか、楽しみにしています!
そして、愛ちゃん、初主演おめでとうございます!!
やっと宙組も93期が主演か……宙組だけワークショップもなかったから、他の組より主演が遅れちゃって心配していたのですが、良かったです♪ 「翼ある人々」のリストが似合いすぎで素敵すぎた(^ ^)ので、がんばってあれを超えていただきたいわ(^ ^)
■雪組日生劇場公演
ル・ミュージカル・ア・ラ・ベル・エポック『伯爵令嬢』
-ジュ・テーム、きみを愛さずにはいられない-
~細川智栄子あんど芙~みん作「伯爵令嬢」(秋田書店刊)より~
脚本・演出/生田 大和
主演/早霧せいな、咲妃みゆ
生田さんの新作~~~っ!!
しかもちゃんと完結した原作付き……ああ良かった……(←おい)
チギちゃん、ゆうみちゃん、あらためておめでとうございます。生田作品でお披露目とか!ファンの皆様がどう思われているかわかりませんが、私はとても嬉しいです!!楽しみすぎて!!日生通うぞ!!!
■雪組バウホール公演
バウ・ミュージカル・ロマネスク『パルムの僧院 ―美しき愛の囚人―』
原作/スタンダール
脚本・演出/野口 幸作
主演/彩風咲奈
スタンダールの「パルムの僧院」といえば、柴田さんの「情熱のバルセロナ」がありますが。。。野口さん、勇気あるなあ~(感心)。
そして、彩風さん、単独初主演おめでとうございます!
私は日程の都合で「灼熱の彼方」も後半しか観られなかったので、バウのセンターに立つ彩風さんを観たことがないんですよね。。。今回は行けるかな。行きたいな(*^ ^*)
■宙組大劇場公演
ミュージカル 『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』
作・演出/原田 諒
グランド・ショー 『PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―』
作・演出/藤井 大介
宙組すごいなあ。。。風共⇒原田(中日)⇒ベルばら⇒ベルばら(全ツ)⇒原田、か。。。原田さん、すっかり宙組専属になってしまったようですが、どうぞ少しでも組子の魅力が出るような素敵な作品になりますように!!(祈)。
藤井さんのショーは素直に楽しみです(*^ ^*)。2014年、タカラヅカ100周年の締めくくりを、楽しく華やかに彩ってくださいますように……何があっても驚かないよう、色々覚悟をしつつ(^ ^)。
宙組大劇場公演まで出て、あとは年末の星組全ツとドラマシティですね。
星組全ツまで紅さんだったら大騒ぎですが。。。さすがにないかなあ。紅さんはまだドラマシティ主演していないから、普通に全ツがトップコンビ、ドラマシティが紅さんでしょうか。
発表は5月くらいかなー?上田久美子さんの3作目、星組DCなんていかがでしょうか!?
ところで。
雪星宙の「New Wave」は、いったいどうなっているのでしょうか!?
花月だけで終わったりしないですよね?ね?ね?
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まずは!!
チギちゃん(早霧)、ゆうみちゃん(咲妃)、雪組次期トップコンビ内定おめでとうございます!
いやー、予想通りとはいうものの、思ったより発表が早くてホッとしました。良かった!組替えしたてのゆうみちゃんが心配ですが、まだこれから本公演もあるし、チギちゃんと二人、いまの雪組の良い雰囲気をしっかり継いで、素敵な組になりますように!
■花組バウホール公演
ヒロイン・ジナイーダが88期の華耀きらり、主人公ウラジミールの父親ピョートルが90期の瀬戸かずや。
猫は、去年のクリスマス・イヴの日記に、こんなことを書きました。
「88期、きらり姫の満を持してのご登場だったりするのでしょうか」
http://80646.diarynote.jp/?day=20131224
予言者と呼んでください!
やーん、きらりん久々のヒロイン、おめでとうございます!!「蒼いくちづけ」「フィフティ・フィフティ」以来3作目、今回が初の単独ヒロインですね(^ ^)。
柚香くんと二人、歌が心配なコンビですが(汗)(原田さんじゃそのあたりの配慮はないだろうし…)がんばってほしいです。
今回のショーでのセンター場面といい、最近また一段と良い感じになってきて嬉しいなあ。
綺麗で可愛くてコケティッシュな、大好きなきらりん。ヒロイン、楽しみにしています!
それにしても。。。いいなあ、花組さんは。星組はいっつも主演一人のポスターだから、配役も集合日まで発表されないんだもん……。
■凰稀かなめディナーショー
タイトル/未定
構成・演出/稲葉太地
出演者/凰稀かなめ
意味深な発表ですが、いまは何も憶測せずに、普通に受け止めたいと思います。
トップさんのディナーショーなんてどうせチケット手に入らないから良いんですけど、せっかくみりおんが全ツなので、娘役さんたちと沢山絡む芝居仕立ての場面とかあれば嬉しいです!稲葉さんのショーは大好きなので、観れるものなら観てみたい、けど……。
■宙組全国ツアー
宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―』
~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~
脚本・演出/植田 紳爾
演出/谷 正純
主演/朝夏まなと、実咲凜音
春の雪組全国ツアーに続き、2番手主演の「ベルサイユのばら」。全ツを主演したひとは、ここ20年ほど例外なく次の本公演楽後にトップになっていますが。。。さて、今回はどうなるのでしょうか。
まあ、時期はともかく、いずれトップになることは約束されたも同然ですよね。おめでとうございます!>まぁくん。
それにしても、本公演が風共⇒ベルばらときて、全国ツアーまでもベルばらって……宙組っ子が可哀相すぎて言葉もない……。「うたかた/アムール」の再演じゃどうして駄目なんですか!?
■宙組バウホール公演
バウ・ゴシック『SANCTUARY(サンクチュアリ)』
作・演出/田渕 大輔
主演/愛月ひかる
田渕さんの2作目。「Victorian JAZZ」は、だいもん(望海)の歌唱力と芝居力を使い切りつつ、周りのメンバーも魅力的に使った佳作でしたが、今回は史実をもとにした重たいテーマの物語になりそうなので、どんな風に料理するのか、楽しみにしています!
そして、愛ちゃん、初主演おめでとうございます!!
やっと宙組も93期が主演か……宙組だけワークショップもなかったから、他の組より主演が遅れちゃって心配していたのですが、良かったです♪ 「翼ある人々」のリストが似合いすぎで素敵すぎた(^ ^)ので、がんばってあれを超えていただきたいわ(^ ^)
■雪組日生劇場公演
ル・ミュージカル・ア・ラ・ベル・エポック『伯爵令嬢』
-ジュ・テーム、きみを愛さずにはいられない-
~細川智栄子あんど芙~みん作「伯爵令嬢」(秋田書店刊)より~
脚本・演出/生田 大和
主演/早霧せいな、咲妃みゆ
生田さんの新作~~~っ!!
しかもちゃんと完結した原作付き……ああ良かった……(←おい)
チギちゃん、ゆうみちゃん、あらためておめでとうございます。生田作品でお披露目とか!ファンの皆様がどう思われているかわかりませんが、私はとても嬉しいです!!楽しみすぎて!!日生通うぞ!!!
■雪組バウホール公演
バウ・ミュージカル・ロマネスク『パルムの僧院 ―美しき愛の囚人―』
原作/スタンダール
脚本・演出/野口 幸作
主演/彩風咲奈
スタンダールの「パルムの僧院」といえば、柴田さんの「情熱のバルセロナ」がありますが。。。野口さん、勇気あるなあ~(感心)。
そして、彩風さん、単独初主演おめでとうございます!
私は日程の都合で「灼熱の彼方」も後半しか観られなかったので、バウのセンターに立つ彩風さんを観たことがないんですよね。。。今回は行けるかな。行きたいな(*^ ^*)
■宙組大劇場公演
ミュージカル 『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』
作・演出/原田 諒
グランド・ショー 『PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―』
作・演出/藤井 大介
宙組すごいなあ。。。風共⇒原田(中日)⇒ベルばら⇒ベルばら(全ツ)⇒原田、か。。。原田さん、すっかり宙組専属になってしまったようですが、どうぞ少しでも組子の魅力が出るような素敵な作品になりますように!!(祈)。
藤井さんのショーは素直に楽しみです(*^ ^*)。2014年、タカラヅカ100周年の締めくくりを、楽しく華やかに彩ってくださいますように……何があっても驚かないよう、色々覚悟をしつつ(^ ^)。
宙組大劇場公演まで出て、あとは年末の星組全ツとドラマシティですね。
星組全ツまで紅さんだったら大騒ぎですが。。。さすがにないかなあ。紅さんはまだドラマシティ主演していないから、普通に全ツがトップコンビ、ドラマシティが紅さんでしょうか。
発表は5月くらいかなー?上田久美子さんの3作目、星組DCなんていかがでしょうか!?
ところで。
雪星宙の「New Wave」は、いったいどうなっているのでしょうか!?
花月だけで終わったりしないですよね?ね?ね?
.
日本青年館公演にて、宙組公演「翼ある人びと」を観劇いたしました。
素晴らしかった!!上田久美子さんブラボー!!
すっごく正直なことを言えば、デビュー作の「月雲の皇子」はずるいなーと思っていたところもあったんですよね。「芝居の月組」を継承する芝居上手な下級生をほとんど全員集めて、ものすごくレベルが高いところで物語を語っていたので。なんというか、あの出演者なら良いものになって当たり前、というか。
だけど、今回の成功は本物かな、と。まぁくん(朝夏)もゆうりちゃん(伶美)も“芝居巧者”というタイプではないし、芝居のできる下級生も、大半が中日にもっていかれた中で、一人ひとりの個性や癖をしっかり読んで、よくあれだけの作品にまとめあげ、出演している役者たちの格をあげてのけたな、と。
宛書きの強み、劇団に座付き作家がいる意味というものを、すごくひしひしと感じました。
なんてお題目はおいといて。
まずは、なんといってもまぁくん、おめでとう!!と言いたいですね。苦節○年、やっとめぐり会えた佳作。作品がまともなら、まぁくん自身の美貌とスターとしての輝きは隠しようもなく、このもどかしくも美しい物語を見事に表現していたと思います。
そして、ゆうりちゃんの美貌と包容力も素晴らしかった!!
大人っぽい美貌と、落ち着いたまろやかな声。決して器用な役者ではないと思うのですが、居るだけで辺りが明るくなるような華やかさと、佇まいのふんわりとした柔らかさが、とても魅力的でした。シューマンとブラームス、そしてリスト。錚々たるメンバーに愛され、おそらくは神にも愛された美しい人。
ドレスの着こなしや姿勢、立ち姿にはまだまだ改良の余地がありますが、その辺であんなに隙だらけでも、それでも“美しい”という評価に納得せざるを得ないところはさすがだなあ、と思いました。
キタロウ(緒月)の包容力と底なしの優しさは、宙組に来てから神がかってきましたね。彼の優しさと愛がブラームスとクララを追い詰めるのですが、そうやって二人を追い詰めることでシューマン自身が追い詰められていく……という構図が、とても上田さんらしいなと思いました。
彼がクララとブラームスに捧げる愛の深さと執着。そこから自由になった彼が、ブラームスに手渡していく贈り物を、確かに受け止めたブラームスの、ラストシーンの台詞がとても寂しくて、温かくて……それがキタロウのシューマンなんだな、と思いました。
あっきー(澄輝)のヨーゼフ。「The Wild Meets The Wild」のネッドに少し似たところのある自由人で、台詞回しの調子も近い感じでしたが、ネッドより少し大人で、音楽と女を愛する、博愛主義的なバイオリニスト役。
本音と建前の使いわけとか、ルイーゼやロベルトに対するさりげない気づかいとか、そういう言葉に出さない部分の芝居がしっかりと伝わってきて、本当に良い役者になってきたなあ、としみじみ思いました。今回の公演に、あっきーが居てくれて本当に良かった。ラストの老人も素敵でした!
クララの弟子のルイーゼを演じたのはれーれ(すみれ乃)。上流階級の娘で、音楽で身をたてる夢を、家族は応援しているけれども、巧く行かないだろうと思っているんですかね。
3学年も下のクララと並んで、明らかにその庇護下にある美少女に見えるその娘役力に、あらためて感心しました(いまさら)あれこれ悩んで空回ってしまうあたりも、いかにも“思春期”って感じですごく良かったです。
リストの愛ちゃん(愛月)。愛ちゃんの美貌と立ち姿の迫力、そして、独特の個性的な声が活きた、見事な宛書きだったと思います。こういう使い方があったのか!と目から鱗。「BUND NEON」の姫花以来の目から鱗っぷりでした。
一幕の攻撃的なキャラクターと、二幕での“ロベルトの友人”としての二面性がうまく出ていて、あのあたりはホントに久美子さんGJ、なんだろうな、と。
凛きら(凛城)のベートーヴェン?。不思議な役でしたが、やっぱり凜きらは巧いなあ。迫力あってとても良かった。一幕の登場時とか、二幕冒頭とか……ギャグかと思いましたが(^ ^)、そのあたりをひょうひょうとこなしつつ、ちゃんとブラームスを追い詰めていくところはさすがでした。
2幕ラスト、客席の通路でブラームスをすれ違うところは、、、2階からはよく視えないよーーー、と嘆きつつ。
他にも色々印象的な人がたくさんいたのですが、とりあえず、シューマン家の娘を演じた遥羽ららちゃんの可愛らしさよ!!WMWのアンジェラも可愛かったけど、今回も本当に可愛かった……!!
物語を最後まで観て、あらためてチラシ(プログラムの表紙)をみたら、さりげなく手が触れていないことにあらためて気がついたりして。……まさにそういう物語でしたね。
上田さんのセンスと抒情性が結晶化したような台詞と、イメージを的確に伝える演出力。3作目はどんな題材でくるのか、本当に楽しみな人だなあと。
三作目も期待しています!
.
素晴らしかった!!上田久美子さんブラボー!!
すっごく正直なことを言えば、デビュー作の「月雲の皇子」はずるいなーと思っていたところもあったんですよね。「芝居の月組」を継承する芝居上手な下級生をほとんど全員集めて、ものすごくレベルが高いところで物語を語っていたので。なんというか、あの出演者なら良いものになって当たり前、というか。
だけど、今回の成功は本物かな、と。まぁくん(朝夏)もゆうりちゃん(伶美)も“芝居巧者”というタイプではないし、芝居のできる下級生も、大半が中日にもっていかれた中で、一人ひとりの個性や癖をしっかり読んで、よくあれだけの作品にまとめあげ、出演している役者たちの格をあげてのけたな、と。
宛書きの強み、劇団に座付き作家がいる意味というものを、すごくひしひしと感じました。
なんてお題目はおいといて。
まずは、なんといってもまぁくん、おめでとう!!と言いたいですね。苦節○年、やっとめぐり会えた佳作。作品がまともなら、まぁくん自身の美貌とスターとしての輝きは隠しようもなく、このもどかしくも美しい物語を見事に表現していたと思います。
そして、ゆうりちゃんの美貌と包容力も素晴らしかった!!
大人っぽい美貌と、落ち着いたまろやかな声。決して器用な役者ではないと思うのですが、居るだけで辺りが明るくなるような華やかさと、佇まいのふんわりとした柔らかさが、とても魅力的でした。シューマンとブラームス、そしてリスト。錚々たるメンバーに愛され、おそらくは神にも愛された美しい人。
ドレスの着こなしや姿勢、立ち姿にはまだまだ改良の余地がありますが、その辺であんなに隙だらけでも、それでも“美しい”という評価に納得せざるを得ないところはさすがだなあ、と思いました。
キタロウ(緒月)の包容力と底なしの優しさは、宙組に来てから神がかってきましたね。彼の優しさと愛がブラームスとクララを追い詰めるのですが、そうやって二人を追い詰めることでシューマン自身が追い詰められていく……という構図が、とても上田さんらしいなと思いました。
彼がクララとブラームスに捧げる愛の深さと執着。そこから自由になった彼が、ブラームスに手渡していく贈り物を、確かに受け止めたブラームスの、ラストシーンの台詞がとても寂しくて、温かくて……それがキタロウのシューマンなんだな、と思いました。
あっきー(澄輝)のヨーゼフ。「The Wild Meets The Wild」のネッドに少し似たところのある自由人で、台詞回しの調子も近い感じでしたが、ネッドより少し大人で、音楽と女を愛する、博愛主義的なバイオリニスト役。
本音と建前の使いわけとか、ルイーゼやロベルトに対するさりげない気づかいとか、そういう言葉に出さない部分の芝居がしっかりと伝わってきて、本当に良い役者になってきたなあ、としみじみ思いました。今回の公演に、あっきーが居てくれて本当に良かった。ラストの老人も素敵でした!
クララの弟子のルイーゼを演じたのはれーれ(すみれ乃)。上流階級の娘で、音楽で身をたてる夢を、家族は応援しているけれども、巧く行かないだろうと思っているんですかね。
3学年も下のクララと並んで、明らかにその庇護下にある美少女に見えるその娘役力に、あらためて感心しました(いまさら)あれこれ悩んで空回ってしまうあたりも、いかにも“思春期”って感じですごく良かったです。
リストの愛ちゃん(愛月)。愛ちゃんの美貌と立ち姿の迫力、そして、独特の個性的な声が活きた、見事な宛書きだったと思います。こういう使い方があったのか!と目から鱗。「BUND NEON」の姫花以来の目から鱗っぷりでした。
一幕の攻撃的なキャラクターと、二幕での“ロベルトの友人”としての二面性がうまく出ていて、あのあたりはホントに久美子さんGJ、なんだろうな、と。
凛きら(凛城)のベートーヴェン?。不思議な役でしたが、やっぱり凜きらは巧いなあ。迫力あってとても良かった。一幕の登場時とか、二幕冒頭とか……ギャグかと思いましたが(^ ^)、そのあたりをひょうひょうとこなしつつ、ちゃんとブラームスを追い詰めていくところはさすがでした。
2幕ラスト、客席の通路でブラームスをすれ違うところは、、、2階からはよく視えないよーーー、と嘆きつつ。
他にも色々印象的な人がたくさんいたのですが、とりあえず、シューマン家の娘を演じた遥羽ららちゃんの可愛らしさよ!!WMWのアンジェラも可愛かったけど、今回も本当に可愛かった……!!
物語を最後まで観て、あらためてチラシ(プログラムの表紙)をみたら、さりげなく手が触れていないことにあらためて気がついたりして。……まさにそういう物語でしたね。
上田さんのセンスと抒情性が結晶化したような台詞と、イメージを的確に伝える演出力。3作目はどんな題材でくるのか、本当に楽しみな人だなあと。
三作目も期待しています!
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新しい波~月~【4】
2014年2月27日 宝塚(月) コメント (2)月組バウホール公演「New Wave~月~」。
気がつけば2月も終わりが近づき、、、公演が終わってからとっくに1ヶ月が過ぎちゃったんですね。
だいぶ記憶も薄れてきましたが、でもやっぱり、まだまだ鮮明に残っています。楽しい公演だったなあ(*^ ^*)
それでは、1幕は先日最後まで書いたので、2幕を。
■ムーン・クロニクル
まず、カゲコーラスによる「ごらんなさい」。
花組ではべーちゃん(桜咲)の「もう涙とはおさらばさ」で始まりましたが、月組はカゲコーラスなのでプログラムにも名前が載らず、、、残念。綺麗なコーラスでした。
緞帳があがると主演の4人(美弥、宇月、鳳月、珠城)による「月組自慢」トーク。1914年の劇団創立から7年後に花組と月組がわかれ……そして、「ベルばら」も「風共」も「ME AND MY GIRL」も、みんな月組が初演しました!!と自慢げに(^ ^)。
他の3人はともかく、月組に来て二年にもならないみやるりが、誰よりも自慢げにコメントしていたのはちょっと面白かったです。さすが(^ ^)。
その後は、「ハート・ジャック」から「With A Song In My Heart」まで、月組公演の音楽をメドレーで。マミさん(真琴)、リカさん(紫吹)時代の作品がメインだったので、私の記憶に刻まれた音楽も多く、懐かしかったです♪
印象に残ったのはちなつちゃん(鳳月)の「故郷の歌」でしょうか。コーラスも含めて、雰囲気があってとても良かった。あと、違う意味で、からんちゃん(千海)の「ミッドサマーイヴ」は驚きました……再演が決まっている作品の主題歌って、こういうところであまり歌わないイメージだったんですが。でも、からんちゃんがあまりにもイメージぴったりで、聴けて良かったなあと思いました(*^ ^*)。
あとは、「ヴァンパイア・レクイエム」のまゆぽん(輝月)! 踊る淑女のくらげちゃん(海乃)も可愛くて、短いながらいい場面でした!
■ラテン・フィーバー
ちなつちゃんの踊る女S------っっ!!!
ぜえはあ。
……いや、すみません。勝手に興奮しておいてなんですが、たとえ、ちなつちゃんの脚や小尻が無かったとしても、たぶん名場面として印象に残ったと思います。なんといっても、佐藤洋介さんの振付が、本当に恰好良かった……!!ぜひ次は本公演のショーでがっつり振付していただきたいなと思いました。
場面の最初に、白いスーツにソフト帽で登場するたまきち(珠城)も本当に恰好よくて、がっちりしてみえる体型にスーツが良く似合ってて、素敵でした(はぁと)。続けて登場するまんちゃん(貴千)、からんちゃん、星輝くん、あーさ(朝美)の4人もすごく良かったし、もちろん娘役さんたちも可愛かったー!!白のリリアンダルマがみんな良く似合ってて、早い振りを綺麗にキメていて、とても良かったです。くらげちゃん、ほっそいのに腰回りがしっかりあって、ダルマが映えるなあ(*^ ^*)。
ちなつちゃんが登場してからは、もう最後までちなつちゃん(&たまきち)しか観れないくらい集中してしまいましたが、本当に何度観ても飽きることのない場面でした。。。マイクを受け渡すところが大好きだった(←伝わらない)たまちな最強。
■El Tango!
「ベサメ・ムーチョ」が終わって舞台が暗転すると、客席後方のドアがあいて、みやるりが登場。客席を通って舞台へと歩きながら、しみじみと「黒き汝が瞳」を熱唱。
本舞台に上がって「黒い瞳」を歌いながら軽く一人で踊っているところに、さち花(白雪)が登場。曲が「エル・チョクロ」に変わり、色っぽく歌うみやるりとさち花。バックで踊るとしちゃんとちゅーちゃん(咲希)……いやー、素敵でした(*^ ^*)。
しかし、「タンゴ」の本番はここから。
「エル・チョクロ」が極まると美弥さんが抜けて、としちゃんセンターで「リベル・タンゴ」。宝塚に限らず、あらゆる舞台作品でしょっちゅう使われる(フィギュアスケートでも使われてましたね!)名曲中の名曲。直近では蘭寿さんの「Streak Of Light」が印象的ですが、パッと思いつくだけでも他にもいくつもあって。。。
でも、今回のとしちゃんの「リベル・タンゴ」は、そのストイックさとシンプルさに突き抜けたものがあったと思います。振付は名倉加代子さん。洗練されたシンプルなステップで、男女が組まずに群舞で踊るタンゴ。本当に美しかった……大劇場のショーであのくらいのダンスシーンがあってもいいと思うんだけどな。。。
歌はくらげちゃん。いい声だなあ。次の新人公演、楽しみです。行けますように!!
タンゴ・コーナーのラストは、美弥さんとたまきち、(咲妃)みゆちゃんの「月下の蘭」。
微妙に色の違う赤紫の衣装に身を包んだ3人が絡み合いながら踊る、、、色っぽくて素敵な場面でした……が!!ラストの、大きく身体を反らしたみゆちゃん、その胸に顔をうずめた美弥さん、唇を重ねるたまきち、というポーズが衝撃的で、途中の記憶が飛んだような気がします。。。おや?
すごくどうでもいいことなんですが。前場の「リベルタンゴ」で歌手をしていたくらげちゃんが、群舞に戻る時に小階段の途中にマイクを置いていくのを、あのマイクどうするんだろうー?と思いながら観ていたんですよね。……たまきちが階段を上がってマイクを拾って歌いだした時、思わず手を打ちそうになりました(^ ^;ゞ
■JAZZ MANIA
前場のラストのポーズに吃驚(@ @)しているうちに、舞台はさっと暗転して……灯りが入ると、そこにはスーツのちなつちゃんと、舞台の前方中央に逆さに立てられたトランペット。暗くなっている時間は本当にわずかなのに、いつの間に誰がトランペット置いたんだろう?と思っていたのですが、前方席で視たときに、ちなつちゃんが自分で持ってきて置いているのがしっかり見えました(^ ^)。最初、なんかちょとぐらついていたのを心配そうに視るちなつちゃんがめっちゃツボでした。
マミさんが初演してリカさんで再演し、全ツにも何度も持っていったショー「JAZZ MANIA」の「間奏曲」の再演を伸びやかに踊るちなつちゃん、とても恰好良かったです!!……祐飛さんファン的には若干トラウマになっている場面なので、慣れるまで少し時間がかかりましたが(苦笑)
花組でいえば「モータウンメドレー」をやっていたあたり……になるんですよね、たぶん。月組のテーマは「JAZZ」ということで、間奏曲に続いて「JAZZ MANIA」の場面をひとくさり。懐かしかったー!ただ、1幕のとしちゃんの場面も「JAZZ MANIA」からの再演だったので、なんだか「New Wave ~月~」全体が「JAZZ MANIA」な気がしてしまって、、、実際にはヴァラエティに富んだショーだったのに、なんだかちょっと勿体無かったかも、という気もしてしまいました。
とはいえ、一幕の客席降りがいまひとつ盛り上がりにくい曲だったので、ここで客席降りがあったのはとても嬉しかったです(^ ^)。
■Song&Dance
最初は燕尾服のちなつちゃんと、コーラス4人で「ムーンライト・セレナーデ」。こうやって思い出してみると、ちなつちゃんって場面の最初に盛り上げる役をすることが多かったんですね。
次はとしちゃんの「You Raise Me Up」。これがまた素晴らしかった……この作品全体で五指に入る印象的な一曲だったと思います。「Dancin’ Hero!」のラストに歌った「奇跡」を思い出させる、伸びやかで優しい、風のような声。元々大好きな声なのに、なかなかこういうテンションで歌わせてもらうことがないので、とても幸せでした。コーラスの4人(朝美・蓮・海乃・叶羽)も良かったです。
次はたまきちの「That’s Life」。懐かしい!!やっぱりこの曲好きだなあと思いながら。たまきちの声にもよく合ってて、良かったと思います。
ここから、コーラスはさち花・ちゅーちゃん・からんちゃん・まゆぽんという豪華メンバーに。いやー、みんなカッコイイよ……。
続いて美弥さんの「Unchain My Heart」。さらに、としちゃん以下の3人も加わっての「Unchained Melody」。この一連、大好きでした。“もうすぐ終わっちゃうー!!”と寂しく思いながら。
■フィナーレ
みゆちゃんの「Amazing Grace」で始まる場面は、ほぼほぼ花組版と同じ流れ。花組でゆきちゃん(仙名)が胸声で歌っていた「If It’s Over」は、はーちゃん(晴音)。ゆきちゃんの胸声の迫力は素晴らしかったな、と思いつつ、はーちゃんのソプラノも綺麗でした♪
ちょっと駆け足になってしまいましたが、そんな感じでしょうか。
この公演を最後に組替えしたみゆちゃんが、雪組っ子になってはや一ヶ月。全ツが観られないのがとても残念ですが、がんばってくれているでしょうか。
月組っ子のみなさんは、お稽古も山場な頃でしょうか。どうぞ、「New Wave!」でしかできなかった経験を生かしつつ、万全の体調で、楽しくお稽古してくれていますように。
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気がつけば2月も終わりが近づき、、、公演が終わってからとっくに1ヶ月が過ぎちゃったんですね。
だいぶ記憶も薄れてきましたが、でもやっぱり、まだまだ鮮明に残っています。楽しい公演だったなあ(*^ ^*)
それでは、1幕は先日最後まで書いたので、2幕を。
■ムーン・クロニクル
まず、カゲコーラスによる「ごらんなさい」。
花組ではべーちゃん(桜咲)の「もう涙とはおさらばさ」で始まりましたが、月組はカゲコーラスなのでプログラムにも名前が載らず、、、残念。綺麗なコーラスでした。
緞帳があがると主演の4人(美弥、宇月、鳳月、珠城)による「月組自慢」トーク。1914年の劇団創立から7年後に花組と月組がわかれ……そして、「ベルばら」も「風共」も「ME AND MY GIRL」も、みんな月組が初演しました!!と自慢げに(^ ^)。
他の3人はともかく、月組に来て二年にもならないみやるりが、誰よりも自慢げにコメントしていたのはちょっと面白かったです。さすが(^ ^)。
その後は、「ハート・ジャック」から「With A Song In My Heart」まで、月組公演の音楽をメドレーで。マミさん(真琴)、リカさん(紫吹)時代の作品がメインだったので、私の記憶に刻まれた音楽も多く、懐かしかったです♪
印象に残ったのはちなつちゃん(鳳月)の「故郷の歌」でしょうか。コーラスも含めて、雰囲気があってとても良かった。あと、違う意味で、からんちゃん(千海)の「ミッドサマーイヴ」は驚きました……再演が決まっている作品の主題歌って、こういうところであまり歌わないイメージだったんですが。でも、からんちゃんがあまりにもイメージぴったりで、聴けて良かったなあと思いました(*^ ^*)。
あとは、「ヴァンパイア・レクイエム」のまゆぽん(輝月)! 踊る淑女のくらげちゃん(海乃)も可愛くて、短いながらいい場面でした!
■ラテン・フィーバー
ちなつちゃんの踊る女S------っっ!!!
ぜえはあ。
……いや、すみません。勝手に興奮しておいてなんですが、たとえ、ちなつちゃんの脚や小尻が無かったとしても、たぶん名場面として印象に残ったと思います。なんといっても、佐藤洋介さんの振付が、本当に恰好良かった……!!ぜひ次は本公演のショーでがっつり振付していただきたいなと思いました。
場面の最初に、白いスーツにソフト帽で登場するたまきち(珠城)も本当に恰好よくて、がっちりしてみえる体型にスーツが良く似合ってて、素敵でした(はぁと)。続けて登場するまんちゃん(貴千)、からんちゃん、星輝くん、あーさ(朝美)の4人もすごく良かったし、もちろん娘役さんたちも可愛かったー!!白のリリアンダルマがみんな良く似合ってて、早い振りを綺麗にキメていて、とても良かったです。くらげちゃん、ほっそいのに腰回りがしっかりあって、ダルマが映えるなあ(*^ ^*)。
ちなつちゃんが登場してからは、もう最後までちなつちゃん(&たまきち)しか観れないくらい集中してしまいましたが、本当に何度観ても飽きることのない場面でした。。。マイクを受け渡すところが大好きだった(←伝わらない)たまちな最強。
■El Tango!
「ベサメ・ムーチョ」が終わって舞台が暗転すると、客席後方のドアがあいて、みやるりが登場。客席を通って舞台へと歩きながら、しみじみと「黒き汝が瞳」を熱唱。
本舞台に上がって「黒い瞳」を歌いながら軽く一人で踊っているところに、さち花(白雪)が登場。曲が「エル・チョクロ」に変わり、色っぽく歌うみやるりとさち花。バックで踊るとしちゃんとちゅーちゃん(咲希)……いやー、素敵でした(*^ ^*)。
しかし、「タンゴ」の本番はここから。
「エル・チョクロ」が極まると美弥さんが抜けて、としちゃんセンターで「リベル・タンゴ」。宝塚に限らず、あらゆる舞台作品でしょっちゅう使われる(フィギュアスケートでも使われてましたね!)名曲中の名曲。直近では蘭寿さんの「Streak Of Light」が印象的ですが、パッと思いつくだけでも他にもいくつもあって。。。
でも、今回のとしちゃんの「リベル・タンゴ」は、そのストイックさとシンプルさに突き抜けたものがあったと思います。振付は名倉加代子さん。洗練されたシンプルなステップで、男女が組まずに群舞で踊るタンゴ。本当に美しかった……大劇場のショーであのくらいのダンスシーンがあってもいいと思うんだけどな。。。
歌はくらげちゃん。いい声だなあ。次の新人公演、楽しみです。行けますように!!
タンゴ・コーナーのラストは、美弥さんとたまきち、(咲妃)みゆちゃんの「月下の蘭」。
微妙に色の違う赤紫の衣装に身を包んだ3人が絡み合いながら踊る、、、色っぽくて素敵な場面でした……が!!ラストの、大きく身体を反らしたみゆちゃん、その胸に顔をうずめた美弥さん、唇を重ねるたまきち、というポーズが衝撃的で、途中の記憶が飛んだような気がします。。。おや?
すごくどうでもいいことなんですが。前場の「リベルタンゴ」で歌手をしていたくらげちゃんが、群舞に戻る時に小階段の途中にマイクを置いていくのを、あのマイクどうするんだろうー?と思いながら観ていたんですよね。……たまきちが階段を上がってマイクを拾って歌いだした時、思わず手を打ちそうになりました(^ ^;ゞ
■JAZZ MANIA
前場のラストのポーズに吃驚(@ @)しているうちに、舞台はさっと暗転して……灯りが入ると、そこにはスーツのちなつちゃんと、舞台の前方中央に逆さに立てられたトランペット。暗くなっている時間は本当にわずかなのに、いつの間に誰がトランペット置いたんだろう?と思っていたのですが、前方席で視たときに、ちなつちゃんが自分で持ってきて置いているのがしっかり見えました(^ ^)。最初、なんかちょとぐらついていたのを心配そうに視るちなつちゃんがめっちゃツボでした。
マミさんが初演してリカさんで再演し、全ツにも何度も持っていったショー「JAZZ MANIA」の「間奏曲」の再演を伸びやかに踊るちなつちゃん、とても恰好良かったです!!……祐飛さんファン的には若干トラウマになっている場面なので、慣れるまで少し時間がかかりましたが(苦笑)
花組でいえば「モータウンメドレー」をやっていたあたり……になるんですよね、たぶん。月組のテーマは「JAZZ」ということで、間奏曲に続いて「JAZZ MANIA」の場面をひとくさり。懐かしかったー!ただ、1幕のとしちゃんの場面も「JAZZ MANIA」からの再演だったので、なんだか「New Wave ~月~」全体が「JAZZ MANIA」な気がしてしまって、、、実際にはヴァラエティに富んだショーだったのに、なんだかちょっと勿体無かったかも、という気もしてしまいました。
とはいえ、一幕の客席降りがいまひとつ盛り上がりにくい曲だったので、ここで客席降りがあったのはとても嬉しかったです(^ ^)。
■Song&Dance
最初は燕尾服のちなつちゃんと、コーラス4人で「ムーンライト・セレナーデ」。こうやって思い出してみると、ちなつちゃんって場面の最初に盛り上げる役をすることが多かったんですね。
次はとしちゃんの「You Raise Me Up」。これがまた素晴らしかった……この作品全体で五指に入る印象的な一曲だったと思います。「Dancin’ Hero!」のラストに歌った「奇跡」を思い出させる、伸びやかで優しい、風のような声。元々大好きな声なのに、なかなかこういうテンションで歌わせてもらうことがないので、とても幸せでした。コーラスの4人(朝美・蓮・海乃・叶羽)も良かったです。
次はたまきちの「That’s Life」。懐かしい!!やっぱりこの曲好きだなあと思いながら。たまきちの声にもよく合ってて、良かったと思います。
ここから、コーラスはさち花・ちゅーちゃん・からんちゃん・まゆぽんという豪華メンバーに。いやー、みんなカッコイイよ……。
続いて美弥さんの「Unchain My Heart」。さらに、としちゃん以下の3人も加わっての「Unchained Melody」。この一連、大好きでした。“もうすぐ終わっちゃうー!!”と寂しく思いながら。
■フィナーレ
みゆちゃんの「Amazing Grace」で始まる場面は、ほぼほぼ花組版と同じ流れ。花組でゆきちゃん(仙名)が胸声で歌っていた「If It’s Over」は、はーちゃん(晴音)。ゆきちゃんの胸声の迫力は素晴らしかったな、と思いつつ、はーちゃんのソプラノも綺麗でした♪
ちょっと駆け足になってしまいましたが、そんな感じでしょうか。
この公演を最後に組替えしたみゆちゃんが、雪組っ子になってはや一ヶ月。全ツが観られないのがとても残念ですが、がんばってくれているでしょうか。
月組っ子のみなさんは、お稽古も山場な頃でしょうか。どうぞ、「New Wave!」でしかできなかった経験を生かしつつ、万全の体調で、楽しくお稽古してくれていますように。
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4年間やってきたことが出せた〜浅田真央(日本テレビ)
2014年2月21日 スポーツ
ソチオリンピック フィギュアスケートの競技も、今夜のエキシビションを残すのみ。
男子初の金メダルとなった羽生選手をはじめ、選手団のみなさま、本当にお疲れさまでした。
感動をありがとうございました(^ ^)。
メダルには届かなかったけど、男子シングルの高橋選手、町田選手、女子シングルの浅田選手もエキシビションには出場されるとのこと。昔はフィギュアのエキシビションに日本人選手が複数出るなんて考えられなかったのに、4人か。。。本当にすごいなあ(感動)
フィギュアの醍醐味はなんといってもエキシビションなので、すごく楽しみです(^ ^)。
それにしても、、、
浅田選手のフリーの演技は、素晴らしかった!!
もちろん、鈴木選手や村上選手の演技も素晴らしかったけど、、、なんというか、世界が違ってた。自然に涙が出てきて、ああ、いま、日本にはこうして起きている人がたくさんいて、今の自分と同じ感動を感じている人も、きっとたくさんいるんだろうな、、、と思ったら、余計に涙が止まらなくなりました。
SPでの点差が大きすぎて、どんなに神がかった演技をしてもメダルは難しいだろうと解ってはいましたが、それでもフリーはトップでもおかしくないよ!と思いました。
冒頭のトリプルアクセルから、最後までにあれだけのジャンプを跳び、最後のステップも美しくのびやかで素晴らしくて……もう少し出ても良いだろうに、というのは、贔屓目なんでしょうか。
猫は、4年前にこんなつぶやきを書きました。
http://80646.diarynote.jp/?day=20100228
そして、いまでも、状況は全く変わらないんだな……と、あらためて感じた次第です。
トリプルアクセルをきちんと跳んで、基礎点を獲得するよりも、ダブルアクセルを美しく素晴らしく跳んで加点をもらうほうが、リスクもないし高得点を出しやすい。今の採点方式ってそういうことだと思うんです。
でも、それって、スポーツなんだろうか。。。と思ってしまうんですよ。
金メダルを取ったソトニコワ選手の演技は素晴らしかったし、SPとの総合で彼女の金メダルにはなんら疑問はありませんが、フリーで浅田選手とあんなに点差がつくとは思わなかったのもまた、正直なところ。
やっぱり、トリプルアクセルの基礎点って難度の割に低すぎるんだと思うんですよ……。
浅田選手しか跳べない(跳ばない)トリプルアクセル。
あの技に挑戦する人は、今後しばらく出てこないのかもしれないな、と思いました。リスクと価値のバランスが悪すぎて、挑戦しがいがなさすぎる。
……人間(女子)の限界なんですかね、トリプルアクセルって。
なんだか残念だなあ。。。
何はともあれ、エキシビションに出場される4選手、そして、一緒に闘ってこられた選手団のみなさま、本当に、たくさんの感動をありがとうございました。
最後まで、オリンピックを満喫してくださいますように。
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男子初の金メダルとなった羽生選手をはじめ、選手団のみなさま、本当にお疲れさまでした。
感動をありがとうございました(^ ^)。
メダルには届かなかったけど、男子シングルの高橋選手、町田選手、女子シングルの浅田選手もエキシビションには出場されるとのこと。昔はフィギュアのエキシビションに日本人選手が複数出るなんて考えられなかったのに、4人か。。。本当にすごいなあ(感動)
フィギュアの醍醐味はなんといってもエキシビションなので、すごく楽しみです(^ ^)。
それにしても、、、
浅田選手のフリーの演技は、素晴らしかった!!
もちろん、鈴木選手や村上選手の演技も素晴らしかったけど、、、なんというか、世界が違ってた。自然に涙が出てきて、ああ、いま、日本にはこうして起きている人がたくさんいて、今の自分と同じ感動を感じている人も、きっとたくさんいるんだろうな、、、と思ったら、余計に涙が止まらなくなりました。
SPでの点差が大きすぎて、どんなに神がかった演技をしてもメダルは難しいだろうと解ってはいましたが、それでもフリーはトップでもおかしくないよ!と思いました。
冒頭のトリプルアクセルから、最後までにあれだけのジャンプを跳び、最後のステップも美しくのびやかで素晴らしくて……もう少し出ても良いだろうに、というのは、贔屓目なんでしょうか。
猫は、4年前にこんなつぶやきを書きました。
http://80646.diarynote.jp/?day=20100228
そして、いまでも、状況は全く変わらないんだな……と、あらためて感じた次第です。
トリプルアクセルをきちんと跳んで、基礎点を獲得するよりも、ダブルアクセルを美しく素晴らしく跳んで加点をもらうほうが、リスクもないし高得点を出しやすい。今の採点方式ってそういうことだと思うんです。
でも、それって、スポーツなんだろうか。。。と思ってしまうんですよ。
金メダルを取ったソトニコワ選手の演技は素晴らしかったし、SPとの総合で彼女の金メダルにはなんら疑問はありませんが、フリーで浅田選手とあんなに点差がつくとは思わなかったのもまた、正直なところ。
やっぱり、トリプルアクセルの基礎点って難度の割に低すぎるんだと思うんですよ……。
浅田選手しか跳べない(跳ばない)トリプルアクセル。
あの技に挑戦する人は、今後しばらく出てこないのかもしれないな、と思いました。リスクと価値のバランスが悪すぎて、挑戦しがいがなさすぎる。
……人間(女子)の限界なんですかね、トリプルアクセルって。
なんだか残念だなあ。。。
何はともあれ、エキシビションに出場される4選手、そして、一緒に闘ってこられた選手団のみなさま、本当に、たくさんの感動をありがとうございました。
最後まで、オリンピックを満喫してくださいますように。
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東京宝塚劇場にて、星組公演「眠らない男」を観劇いたしました!
まず、大劇場公演との変更点。いや、ちょっとした歌詞とか、掛け合いのタイミングとか、小さな変更は山ほどあったような気がするのですが、大劇場公演の間にも日々変わっていたようなので、そのあたりはちょっと置いといて、大きな変更点だけ。
戴冠式で、ナポレオンが銀橋に出るようになりました!
大劇場では、下手花道から登場してそのまま本舞台の上手奥、ローマ法王(瀬稀)が待つ壇にあがり、そこで「私に冠を授けるのは、法王ではなく民衆だ」という歌を歌って自分で戴冠し、ローマ法王が「神をも恐れぬ…」と歌い、、、あれこれあって、そのままジョゼフィーヌと共に上手花道からはけていってたのですが。
東宝では、まず上手花道からナポレオンだけが登場して銀橋に出て、銀橋中央で、観客に向かって「私に冠を授けるのは、法王ではなく民衆だ」と歌うようになりました。
大劇場で観た時も、せっかくの超豪華衣装(←本当に凄い!)なのに銀橋に出てこないなんて勿体無いなと思っていたし、実際銀橋に出てくると、自分自身が彼を皇帝に選んだ「民衆」の一人になったような気がして、すごく世界に入りやすくなったので、良い演出変更だと思います。
ただ、音楽の流れは変わらないため、法王の「神をも恐れぬ…」の歌が戴冠の前になってしまうんですよね。あと、ナポレオンのそのソロから、本舞台に戻って奥の壇まで行って戴冠式の画を作るまでにだいぶ間があくので、そのあたりは、大劇場での流れを知らないと「ん?」って感じかもなー、と思ったりしました。
うーん、小池さんもここは迷ったところなのかもしれませんね。。。
変更点はそんな感じかな。
そして、大劇場公演の初日を観劇したときの日記はこちらです。
http://80646.diarynote.jp/?day=20140101
あらためて読み返すと、ああ、そうだったなあ、と思いだしますね……(^ ^)。いや、いまはもう、段取りを考えているっぽく見える人はいないと思います。いまはもう、というか、、、大劇場公演の後半に観た時に、既にそう思ったのですが。
ただ、今日の時点では、大劇場とは違う音響にちょっととまどい気味かな?という気がしました。っていうか、東宝の1階席ってすごく音響が悪いから、それだけのことだったのかもしれませんが。2階席のほうが音響良いんですよね、東宝は。特に、コーラスの厚みにはだいぶ差があるなといつも思うので、この公演は、1階席だとちょっと不利かも(^ ^)。
「今後に期待」と書いたマルモン(紅)は、期待以上の進化をしていると思います。まだ途上だとは思いますが、初日のどうしようもなさを思えば、別人のよう(^ ^)。老マルモン(英真)の諦念や包容力にはまだ直接つながってはいませんが……でも、「大勢を守るためです!」と、言い訳ではなく、ちゃんと前を視て、ナポレオンを視て言えた彼が、銀橋を歩くナポレオンを見送った後、どんな人生を送ってじゅんこさんになったのか……それを想像したくなるマルモンにはなっていたなと思います。(←じゅんこさんになるわけではなく、グランマルモンになるんですが!でも!!あれはじゅんこさんだもん!)
ただ。演出的に、戴冠式の場面からマルモンのソロにつながるところが完全な暗転になってしまったのが、“戴冠式の中で疎外感を感じているマルモン”がわかりにくくなってしまって、勿体無いなーと思いました。あそこは演出的に暗転しないといけない場面ではない(マルモンにピンスポを当てつつ暗幕を下ろす大劇場と同じでいい)と思うのですが……なんで暗転になっちゃったのかな。。。
ブリュメール18日のクーデター後の行動(ナポレオン憲法の発布)や、そのあたりの歌を聴いていると、要するに小池さんの考える「ナポレオン」は、「革命の理想」という正義をスピーディーに実現するために独裁を選んだ……というイメージなのでしょうか。
「理想」というのは厄介なもので、ひとりひとり、それぞれの人生に応じて違う「理想」を持っているもの。それをすり合わせて共通項を見出して行くことが本来の「民主主義」の手続きなわけですが、その「すり合わせ」にかける時間が、彼には勿体無かったんだろうか、と。
そんなことを考えながらこの作品を観ていると、もしかして、小池さんは「銀河英雄伝説」のラインハルトからナポレオンを創ったんじゃないか、とさえ思ってしまいます。もちろん、ナポレオンは田中芳樹の描いたラインハルトのモデルの一人ではあったでしょうし、その連想に違和感はないのですが……ただ、ちょっと単純すぎるような気もします。
それと、ちょっと思ったのは……「即断即行が彼のモットー」だ、というのが、台詞でしか説明されていないんですよね。恋愛に関しての即断即行ぶりは芝居として提示されているけれども、それ以外の部分は、単なる我侭にしか見えなくなっている……このあたり、礼音くんだからこそこのキャラクターに説得力があるけれども、演じる人が変わったときにちゃんと伝わるのかな?というのが気になりました。
とりあえず、新人公演で違う人が演じるナポレオンを観るわけですが……不器用でぶっきらぼうで即断即行で人の意見を聞かない、という、ある意味素の「柚希礼音」そのものにしか見えないあのキャラクターを、礼くんがどう見せるのか……月末の新人公演が、とても楽しみです!
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まず、大劇場公演との変更点。いや、ちょっとした歌詞とか、掛け合いのタイミングとか、小さな変更は山ほどあったような気がするのですが、大劇場公演の間にも日々変わっていたようなので、そのあたりはちょっと置いといて、大きな変更点だけ。
戴冠式で、ナポレオンが銀橋に出るようになりました!
大劇場では、下手花道から登場してそのまま本舞台の上手奥、ローマ法王(瀬稀)が待つ壇にあがり、そこで「私に冠を授けるのは、法王ではなく民衆だ」という歌を歌って自分で戴冠し、ローマ法王が「神をも恐れぬ…」と歌い、、、あれこれあって、そのままジョゼフィーヌと共に上手花道からはけていってたのですが。
東宝では、まず上手花道からナポレオンだけが登場して銀橋に出て、銀橋中央で、観客に向かって「私に冠を授けるのは、法王ではなく民衆だ」と歌うようになりました。
大劇場で観た時も、せっかくの超豪華衣装(←本当に凄い!)なのに銀橋に出てこないなんて勿体無いなと思っていたし、実際銀橋に出てくると、自分自身が彼を皇帝に選んだ「民衆」の一人になったような気がして、すごく世界に入りやすくなったので、良い演出変更だと思います。
ただ、音楽の流れは変わらないため、法王の「神をも恐れぬ…」の歌が戴冠の前になってしまうんですよね。あと、ナポレオンのそのソロから、本舞台に戻って奥の壇まで行って戴冠式の画を作るまでにだいぶ間があくので、そのあたりは、大劇場での流れを知らないと「ん?」って感じかもなー、と思ったりしました。
うーん、小池さんもここは迷ったところなのかもしれませんね。。。
変更点はそんな感じかな。
そして、大劇場公演の初日を観劇したときの日記はこちらです。
http://80646.diarynote.jp/?day=20140101
あらためて読み返すと、ああ、そうだったなあ、と思いだしますね……(^ ^)。いや、いまはもう、段取りを考えているっぽく見える人はいないと思います。いまはもう、というか、、、大劇場公演の後半に観た時に、既にそう思ったのですが。
ただ、今日の時点では、大劇場とは違う音響にちょっととまどい気味かな?という気がしました。っていうか、東宝の1階席ってすごく音響が悪いから、それだけのことだったのかもしれませんが。2階席のほうが音響良いんですよね、東宝は。特に、コーラスの厚みにはだいぶ差があるなといつも思うので、この公演は、1階席だとちょっと不利かも(^ ^)。
「今後に期待」と書いたマルモン(紅)は、期待以上の進化をしていると思います。まだ途上だとは思いますが、初日のどうしようもなさを思えば、別人のよう(^ ^)。老マルモン(英真)の諦念や包容力にはまだ直接つながってはいませんが……でも、「大勢を守るためです!」と、言い訳ではなく、ちゃんと前を視て、ナポレオンを視て言えた彼が、銀橋を歩くナポレオンを見送った後、どんな人生を送ってじゅんこさんになったのか……それを想像したくなるマルモンにはなっていたなと思います。(←じゅんこさんになるわけではなく、グランマルモンになるんですが!でも!!あれはじゅんこさんだもん!)
ただ。演出的に、戴冠式の場面からマルモンのソロにつながるところが完全な暗転になってしまったのが、“戴冠式の中で疎外感を感じているマルモン”がわかりにくくなってしまって、勿体無いなーと思いました。あそこは演出的に暗転しないといけない場面ではない(マルモンにピンスポを当てつつ暗幕を下ろす大劇場と同じでいい)と思うのですが……なんで暗転になっちゃったのかな。。。
ブリュメール18日のクーデター後の行動(ナポレオン憲法の発布)や、そのあたりの歌を聴いていると、要するに小池さんの考える「ナポレオン」は、「革命の理想」という正義をスピーディーに実現するために独裁を選んだ……というイメージなのでしょうか。
「理想」というのは厄介なもので、ひとりひとり、それぞれの人生に応じて違う「理想」を持っているもの。それをすり合わせて共通項を見出して行くことが本来の「民主主義」の手続きなわけですが、その「すり合わせ」にかける時間が、彼には勿体無かったんだろうか、と。
そんなことを考えながらこの作品を観ていると、もしかして、小池さんは「銀河英雄伝説」のラインハルトからナポレオンを創ったんじゃないか、とさえ思ってしまいます。もちろん、ナポレオンは田中芳樹の描いたラインハルトのモデルの一人ではあったでしょうし、その連想に違和感はないのですが……ただ、ちょっと単純すぎるような気もします。
それと、ちょっと思ったのは……「即断即行が彼のモットー」だ、というのが、台詞でしか説明されていないんですよね。恋愛に関しての即断即行ぶりは芝居として提示されているけれども、それ以外の部分は、単なる我侭にしか見えなくなっている……このあたり、礼音くんだからこそこのキャラクターに説得力があるけれども、演じる人が変わったときにちゃんと伝わるのかな?というのが気になりました。
とりあえず、新人公演で違う人が演じるナポレオンを観るわけですが……不器用でぶっきらぼうで即断即行で人の意見を聞かない、という、ある意味素の「柚希礼音」そのものにしか見えないあのキャラクターを、礼くんがどう見せるのか……月末の新人公演が、とても楽しみです!
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41歳葛西「悔しさが動機」 世界トップで居続ける理由(朝日新聞)
2014年2月16日 時事ニュース
葛西選手、銀メダルおめでとうございます!!
なんというか。
長野もすっかり遠くなったなと思っていたのに、葛西さんがこれだけ見事なV字飛行とテレマークを見せてくれると、なんだかもう、、、涙とかじゃなくて、本当に感動が湧きあがってきます。
日本ジャンプ界、久々のメダル。しかも、葛西さんご本人にとって、個人でのメダルは初なんですよね、実は。カミカゼ・カサイとして、ワールドカップで勝ちまくっていたころのイメージがあるので、たくさんメダルを取っているかと思っていたのに。
日本は数十年ぶりの大雪で大混乱ですが(山梨のみなさまが何事もありませんように……)、
日の丸飛行隊、どうぞ団体戦も、楽しんでくださいますように。
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なんというか。
長野もすっかり遠くなったなと思っていたのに、葛西さんがこれだけ見事なV字飛行とテレマークを見せてくれると、なんだかもう、、、涙とかじゃなくて、本当に感動が湧きあがってきます。
日本ジャンプ界、久々のメダル。しかも、葛西さんご本人にとって、個人でのメダルは初なんですよね、実は。カミカゼ・カサイとして、ワールドカップで勝ちまくっていたころのイメージがあるので、たくさんメダルを取っているかと思っていたのに。
日本は数十年ぶりの大雪で大混乱ですが(山梨のみなさまが何事もありませんように……)、
日の丸飛行隊、どうぞ団体戦も、楽しんでくださいますように。
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タカラヅカ MUST GO ON !!【2】
2014年2月15日 宝塚(雪) コメント (4)CSニュースで、壮一帆さんの記者会見を視ました。
なんか、壮ちゃんらしかった!
「雪組に組替え(=トップ就任)を言われた時に、3作と決めました」ときっぱり言ってのける壮ちゃん。
(蘭寿さんには相談した?)「相談はしません。決めてたんで。報告したら、『早くね?』って言われました」と爽やかな笑顔の壮ちゃん。
私も同じこと言いたい……(でも、もう決めてたんだから仕方ないけど……)
でも。
短距離ランナーのように、短い期間にすべてを燃やしつくす、と言い切った壮ちゃんの、、、もともと細身で頬骨の高い人ではありましたが、それにしても驚くほどの細さ、頭蓋骨の線がくっきり見える貌……さすがに怖くなりました。
3作、1年8カ月。短いけれども、本当にそこに全てを賭けてくれているんだな、と感じて。むしろ、あと半年、本当にもつのか?と心配になったくらい(←余計な心配ですみません)。
それは、「ラストタイクーン」Now On Stageの蘭寿さんも同じで。舞台を観た時はそんなに感じなかったのですが、こんなに痩せていたのか、と。。。祐飛さんも、最後の数ヶ月は凄かったけど、蘭寿さんも壮ちゃんも……やっぱり、研19とか21とか、「大人の芝居」を見せてもらうには、ある程度の学年にならないと難しい面もあるけれども、体力的には相当に厳しいんだろうな、と、改めて思ったのでした……フェアリーだから年齢はないけど、体力に限界はあるよね、やっぱり。
もう一度、木村作品で主演する壮ちゃんを……「外伝・虞美人ー劉邦篇ー」とかじゃなくて、ちゃんとした作品がいいけど、とにかく、壮ちゃんトップ時代に、絶対に木村作品をやるだろうと思っていました。
3作目が大野さんと発表されたときに、「あ、じゃあ4作やるんだな」と素直に思ったくらいには。
まあ、そんな繰り言をいくら言っても仕方がない。壮ちゃんにしても、他の組子にしても、今は次の公演のことしか考えていないだろうし、私も、通えるだけ通うつもりでいます。
大好きな壮ちゃん。まずは忠兵衛を、楽しみにしています!!
ところで。
壮ちゃん、最後にディナーショーしないの!?
(どうせチケット取れないだろうけど!でも、努力くらいは!)
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なんか、壮ちゃんらしかった!
「雪組に組替え(=トップ就任)を言われた時に、3作と決めました」ときっぱり言ってのける壮ちゃん。
(蘭寿さんには相談した?)「相談はしません。決めてたんで。報告したら、『早くね?』って言われました」と爽やかな笑顔の壮ちゃん。
私も同じこと言いたい……(でも、もう決めてたんだから仕方ないけど……)
でも。
短距離ランナーのように、短い期間にすべてを燃やしつくす、と言い切った壮ちゃんの、、、もともと細身で頬骨の高い人ではありましたが、それにしても驚くほどの細さ、頭蓋骨の線がくっきり見える貌……さすがに怖くなりました。
3作、1年8カ月。短いけれども、本当にそこに全てを賭けてくれているんだな、と感じて。むしろ、あと半年、本当にもつのか?と心配になったくらい(←余計な心配ですみません)。
それは、「ラストタイクーン」Now On Stageの蘭寿さんも同じで。舞台を観た時はそんなに感じなかったのですが、こんなに痩せていたのか、と。。。祐飛さんも、最後の数ヶ月は凄かったけど、蘭寿さんも壮ちゃんも……やっぱり、研19とか21とか、「大人の芝居」を見せてもらうには、ある程度の学年にならないと難しい面もあるけれども、体力的には相当に厳しいんだろうな、と、改めて思ったのでした……フェアリーだから年齢はないけど、体力に限界はあるよね、やっぱり。
もう一度、木村作品で主演する壮ちゃんを……「外伝・虞美人ー劉邦篇ー」とかじゃなくて、ちゃんとした作品がいいけど、とにかく、壮ちゃんトップ時代に、絶対に木村作品をやるだろうと思っていました。
3作目が大野さんと発表されたときに、「あ、じゃあ4作やるんだな」と素直に思ったくらいには。
まあ、そんな繰り言をいくら言っても仕方がない。壮ちゃんにしても、他の組子にしても、今は次の公演のことしか考えていないだろうし、私も、通えるだけ通うつもりでいます。
大好きな壮ちゃん。まずは忠兵衛を、楽しみにしています!!
ところで。
壮ちゃん、最後にディナーショーしないの!?
(どうせチケット取れないだろうけど!でも、努力くらいは!)
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シアターサンモールにて、スタジオライフ公演「少年十字軍」Navisチームを観劇いたしました。
原作は、皆川博子の「少年十字軍」。残念ながら未読ですが、この少年十字軍の十年前に行われた第4次十字軍(1202年)については、塩野七生氏の本で読んでいたので、世界観含めて、だいたいついていけた……かな?
ヨーロッパの片田舎で、羊飼いの少年エティエンヌが大天使ガブリエルに抱かれ、「エルサレムへ行け」との神の声を聴く。それを聴いた子供たちは「エティエンヌが居るから大丈夫!」と聖地への長く危険な旅に同道することを望み、大人たちは、「純粋な子供たちによる十字軍」という夢に酔い、贖罪のための寄付を差し出す。。。
当時は、まだ第4次農業革命前の、三圃制が主流の時代ですよね。牧草栽培や舎飼い技術も確立されておらず、冬には大量の家畜を屠殺していた頃。この物語の主人公エティエンヌは、流れの羊飼いである伯父と共に村から村へ旅をしている、という設定のようなので、農業に従事する農民とは別の、牧畜の専門家がいたということなのでしょうか。農民たちが三圃のうち二圃の世話をしている間に、休閑地で放牧される家畜の世話をする人々(家畜の持ち主は農民)。
流れの専門家は、土地に縛られた農民にとって「マレビト」であり、何らかの特殊能力や特異な道具を持っていると考えられる。エティエンヌも、聖遺物が仕込まれた杖を持ち、それを媒介に天からエネルギーを得て、人や動物の怪我や病気を治すことができる「神に選ばれた無垢なマレビト」として舞台に登場する。
彼は鏡となって人々の心根を映しだし、その醜さを、その美しさを、分け隔てなく受け容れる。
神に選ばれた器。繰り返される「エティエンヌがいるから大丈夫!」という率直な憧憬に、眉ひとつ動かさずに歩き続ける……未来へ向かって。関わるすべての人への愛を持ちつづけて。そんな、「天使」の存在感が、とても見事でした。
それでは、出演者について簡単に。
・エティエンヌ(久保優二)
プラチナブロンドが白い肌に自然に映えて、まさに天使のようでした。つい見惚れてしまった。。。顔だちが幼いのもあるので、ぜひエーリク(「トーマの心臓」)を観てみたいなあ、と思いました。
割と無口なキャラなので、芝居の巧拙はよくわかりませんでしたが、声自体は聴きやすくて良かったし、これからの活躍を楽しみにしています。
・ガブリエル(松本慎也)
私はやっぱり、松本くんは男役のほうが似合うと思う。。。顔だちが男っぽいんですよね。今回は役柄的なものもあってキツめのメークでしたが、シャープな貌によく映えて、素敵でした。
記憶を喪って僧院の庭に倒れていたガブリエル。2幕の終盤で明らかになる彼の過去が、演出的にちょっと唐突だったのが残念でしたが、松本くん自身はすごく良かったです!
・サルガタナス(山本芳樹)
吃驚しました!ものすごくぴったりだったと思います。山本さんが演じる異常さというか、特異な雰囲気は抜群で、Fluctosで同じ役を演じる松本くんのイメージがまったくわかないくらいでした。
……逆に、Fluctusで山本くんが演じるガブリエルも、あまりにも想像力の外すぎて……観てみたいような、怖いような(←いや、観る予定は残念ながらないのですが)。
・アンヌ(宇佐見輝)
エティエンヌと親しい農民の少女。親によって人買いに売られそうになり、家を逃げ出してエティエンヌの十字軍に参加する。
見た目も可愛らしく、芯の強さのある可愛い女の子で、とても良かったと思います。この人も「トーマの心臓」で何か役がつくといいなあ。もっともっとお芝居を観てみたいです。
・ル―(千葉健玖)
「森」で生きていた青年。たぶんに妖精的な、エティエンヌを慕う子供たちの中でも特別な存在でしたが、ちょっと野生的な雰囲気といい、本能的な優しさといい、存在感があってとても良かったです。
とても役の多い作品でしたが、どれも適役で、皆さんとても良かったと思います。
笠原さんが、すべての場面で違う役、みたいな感じに修道院長やら領主やら、偉そうな役を次からつぎと演じた上で、最後に悪役までやってしまうあたり、その芝居の幅広さを見せてもらって、とても素敵でした(^ ^)。また外部出演しないかなあ。。。
倉田さんの演出は、相変わらず暗転+音楽⇒次景、の繰り返しで、そろそろ違う手法も試してみたほうがいいのではないかと思ったりもしました。客席の使い方とかはだいぶ良くなったなあと思うのですが。。。十回以上はありそうな場面展開をすべて同じパターンでやられると、どうしても「またか」と思ってしまうんですよね。
一度、盆のある劇場(載せ盆でもいいいけど)で公演してみたらどうだろう、と思ったりしました。
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原作は、皆川博子の「少年十字軍」。残念ながら未読ですが、この少年十字軍の十年前に行われた第4次十字軍(1202年)については、塩野七生氏の本で読んでいたので、世界観含めて、だいたいついていけた……かな?
ヨーロッパの片田舎で、羊飼いの少年エティエンヌが大天使ガブリエルに抱かれ、「エルサレムへ行け」との神の声を聴く。それを聴いた子供たちは「エティエンヌが居るから大丈夫!」と聖地への長く危険な旅に同道することを望み、大人たちは、「純粋な子供たちによる十字軍」という夢に酔い、贖罪のための寄付を差し出す。。。
当時は、まだ第4次農業革命前の、三圃制が主流の時代ですよね。牧草栽培や舎飼い技術も確立されておらず、冬には大量の家畜を屠殺していた頃。この物語の主人公エティエンヌは、流れの羊飼いである伯父と共に村から村へ旅をしている、という設定のようなので、農業に従事する農民とは別の、牧畜の専門家がいたということなのでしょうか。農民たちが三圃のうち二圃の世話をしている間に、休閑地で放牧される家畜の世話をする人々(家畜の持ち主は農民)。
流れの専門家は、土地に縛られた農民にとって「マレビト」であり、何らかの特殊能力や特異な道具を持っていると考えられる。エティエンヌも、聖遺物が仕込まれた杖を持ち、それを媒介に天からエネルギーを得て、人や動物の怪我や病気を治すことができる「神に選ばれた無垢なマレビト」として舞台に登場する。
彼は鏡となって人々の心根を映しだし、その醜さを、その美しさを、分け隔てなく受け容れる。
神に選ばれた器。繰り返される「エティエンヌがいるから大丈夫!」という率直な憧憬に、眉ひとつ動かさずに歩き続ける……未来へ向かって。関わるすべての人への愛を持ちつづけて。そんな、「天使」の存在感が、とても見事でした。
それでは、出演者について簡単に。
・エティエンヌ(久保優二)
プラチナブロンドが白い肌に自然に映えて、まさに天使のようでした。つい見惚れてしまった。。。顔だちが幼いのもあるので、ぜひエーリク(「トーマの心臓」)を観てみたいなあ、と思いました。
割と無口なキャラなので、芝居の巧拙はよくわかりませんでしたが、声自体は聴きやすくて良かったし、これからの活躍を楽しみにしています。
・ガブリエル(松本慎也)
私はやっぱり、松本くんは男役のほうが似合うと思う。。。顔だちが男っぽいんですよね。今回は役柄的なものもあってキツめのメークでしたが、シャープな貌によく映えて、素敵でした。
記憶を喪って僧院の庭に倒れていたガブリエル。2幕の終盤で明らかになる彼の過去が、演出的にちょっと唐突だったのが残念でしたが、松本くん自身はすごく良かったです!
・サルガタナス(山本芳樹)
吃驚しました!ものすごくぴったりだったと思います。山本さんが演じる異常さというか、特異な雰囲気は抜群で、Fluctosで同じ役を演じる松本くんのイメージがまったくわかないくらいでした。
……逆に、Fluctusで山本くんが演じるガブリエルも、あまりにも想像力の外すぎて……観てみたいような、怖いような(←いや、観る予定は残念ながらないのですが)。
・アンヌ(宇佐見輝)
エティエンヌと親しい農民の少女。親によって人買いに売られそうになり、家を逃げ出してエティエンヌの十字軍に参加する。
見た目も可愛らしく、芯の強さのある可愛い女の子で、とても良かったと思います。この人も「トーマの心臓」で何か役がつくといいなあ。もっともっとお芝居を観てみたいです。
・ル―(千葉健玖)
「森」で生きていた青年。たぶんに妖精的な、エティエンヌを慕う子供たちの中でも特別な存在でしたが、ちょっと野生的な雰囲気といい、本能的な優しさといい、存在感があってとても良かったです。
とても役の多い作品でしたが、どれも適役で、皆さんとても良かったと思います。
笠原さんが、すべての場面で違う役、みたいな感じに修道院長やら領主やら、偉そうな役を次からつぎと演じた上で、最後に悪役までやってしまうあたり、その芝居の幅広さを見せてもらって、とても素敵でした(^ ^)。また外部出演しないかなあ。。。
倉田さんの演出は、相変わらず暗転+音楽⇒次景、の繰り返しで、そろそろ違う手法も試してみたほうがいいのではないかと思ったりもしました。客席の使い方とかはだいぶ良くなったなあと思うのですが。。。十回以上はありそうな場面展開をすべて同じパターンでやられると、どうしても「またか」と思ってしまうんですよね。
一度、盆のある劇場(載せ盆でもいいいけど)で公演してみたらどうだろう、と思ったりしました。
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タカラヅカ MUST GO ON !!
2014年2月12日 宝塚(雪)雪組トップスターの壮一帆さんが、次回大劇場公演で卒業するとの発表がありました。
全く予想もしてなかった、とは言いません。
その可能性があることはわかっていたつもりです。
全ツの主演者が発表されたときから、最大でも4作なんだろうな、という覚悟はきめていたし、もしかしたら3作かもしれない、というのも、考えたくなかったから目をそらしていたけれども、可能性があることはわかっていました。
でも。それでもなお、最大でも4作だけど、最低でも4作やってくれるに違いない、と、何の根拠もなく思っていたんですよね。
……「思っていた」のじゃなくて、「信じたかった」、のかな。
3日前、「Shall we ダンス?/Congrturations of TAKARAZUKA」の千秋楽で。お芝居のラスト前、壮ちゃんが銀橋で歌う「CHANGE]を聴きながら。
ああ、もうこの歌を聴くのも最期か、次にこの曲を銀橋で歌う壮ちゃんに逢えるとしたら、サヨナラショーなんだな……と思ったら、ものすごく泣けてしまった自分を、鮮明に思いだしました。
「♪ありがとうの言葉を勇気に変え/明日への道 走りだそう」
の歌詞と共に胸を叩く手の力強さにキュンとして、
「♪ありがとうの気持ちをこの手に込めて/差し出す 君への思い/Shall we dance?」
と差し出される手の優しさに、胸がギュッとなって、、、もう本当に、壮ちゃん大好き!!と叫び出しそうになって。
これだけの「主役力」、、、というか、演じた役の心情に観客を巻き込む「共感力」を持っている役者は、けっこう稀有なんじゃないかなあ、と思ったのでした。
今にして思えば、組子は知っていたんでしょうか。
「CHANGE」の前の路上ダンスもノリノリでしたが、お芝居中盤の「残業PARTY NIGHT」の最後、盆が回っていくところで、壮ちゃんを囲んだみんなが「ヘイリーさん!ヘイリーさん!(えりたんとも聴こえましたが…?)」とコールしていたんですよね。観ていた時は笑っていたのですが、、、そういうことだったのかな、と思ったりもして。
他にも、けっこう、卒業生だけじゃなくて、組子たちがやたらに壮ちゃんに絡んでるなあ、とは思ったんですよね。観ているときはキュンキュンしていただけでしたが、みんななりに、メッセージをくれていたのかなあ……(T T)。
「若き日の唄は忘れじ」「ベルサイユのばら」「Shall We ダンス?」「心中・恋の大和路」「一夢庵風流記」。まだまだ、壮ちゃんで再演してほしかった作品や、演じてほしかった役や、壮ちゃんのために宛書きしてほしかった演出家がたくさんいたのですけれども。
それでもなお、この5本(若き日×2で6本?)の芝居を観ることができた幸せに、心から感謝しています。
壮ちゃん、
宝塚に入ってくれて、雪組トップになってくれて、たくさんの素敵な役に逢わせてくれて、本当にありがとう。
8月31日まで半年とちょっと。
さいごまで、壮ちゃんらしくドSに、下級生たちに突っ込みつつ、元気いっぱい走り抜けてくださいますように。
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宝塚大劇場にて、花組公演「ラスト・タイクーン/TAKARAZUKA夢眩」初日を観劇いたしました!
いやはや、生田大和さんのファンとしては、大劇場デビューの初日は何が何でも観たい!!ということで、はりきって行ってまいったわけですが、、、、
完璧なまでに、“イクタ”と“サイトー”でした!幸せでした!(真顔)
私は、何度か書いていますが、本当に生田さんの作品のファンでして(^ ^)大劇場公演の初日、きちんとスーツを着てロビーでお客さまにご挨拶している生田さんにご挨拶できて、握手もしていただけて、ものすごくテンションがあがりました(^ ^)。
バウ公演「BUND NEON~上海」「ランスロット」「春の雪」「the WILD meets the WILD」、涼紫央ディナーショー「HOME」、そして大劇場公演「ラスト・タイクーン」……いまのところ、全作品コンプリートしてます。さすがに新人公演は観てないものもありますが、観た作品はどれも、役者にあわせた役づくりとキメ細かい演出が印象に残るものばかりで、この人がバウデビューしたら絶対に観に行こう!と思ったのも随分前です(^ ^)。
とはいえ、オリジナルの「BUND NEON」と「the WILD meets the WILD」の気持ちいいほどの破綻ぶりと、原作のある「ランスロット」「春の雪」の名作っぷりを観てきて、未完の作品を原作とした「ラスト・タイクーン」はいったいどうなることか、と心配していたわけですが。。。
未完の物語を未完のまま、すべての伏線を拾うことなくそのまま投げ捨ててくれました。
すごい。生田さんって本当にすごい。。。震撼。
原作とはずいぶん設定を変えていましたが、ラストの作り方がまさに「未完」で、、、その思い切りの良さに、本当に感動しました……すごい、すごすぎる。これは、もしかしたら大物になるかもしれない。。。(大袈裟な)
「映画」を「人生を賭けた夢」と言い切るプロデューサー、モンロー・スター(蘭寿とむ)。
同じような時代の、同じような過去をもつ人を題材にした原田さんの「華やかなりし日々」との違いは、モンロー(≒生田さん)の見た夢の美しさ、でしょうか。それとも、鮮烈さ、でしょうか。
オープニングの演出が「シニョール・ドンファン」や「クラシコ・イタリアーノ」にそっくりだったり、
他にもそこかしこに先行作品へのインスパイアが感じられて、この人は本当にタカラヅカが好きなんだなあ、と思ったりもしました。植田景子さんや小池さんの演出助手を多くやっていた印象がありますが、やっぱり演出技法といった面の影響は大きいものだな、と。
ただ、作品づくりのやり方というか、方向性は全然違うんですけどね(^ ^)。
「妄想が世界を回している」と言い切った「the WILD meets the WILD」に続く、今作の名言は、「過剰な会話(説明)は想像力を固定する」。モンローが映画に興味のない小説家ボックスレー(華形)に「映画」の見せる夢を説明する場面の台詞ですが、これこそが、生田作品の本質で、植田景子さんや小池さんとは一番違うところだな、と。
そして、一見のツアー客も多い大劇場で、この手法をどこまで貫けるかが彼の「宝塚の演出家」としての今後に大きな意味をもつわけですが、それをデビューだからといって中途半端にこっそり試そうとするのではなく、最初から全面的に出してくるその勇気に、拍手を送りたいです。
……初日に観た作品は、まだ大劇場の観客を納得させるレベルにはなっていないな、というのが正直な印象ではありますが。
たとえば、モンロー・スターの前半生(ミナとの結婚~死)は、もっと回想らしく処理したほうが良かったのではないか、とか。
「ミナ」は現実に存在しない幻で、モンローが愛したのは彼が創りだした「ミナ」ではなく、生命力に溢れ、違うと思えばスター女優にも平気で反論する「ジェシカ」であった、という話にするなら最初の場面だけでいいと思うし……そもそも、モンローが愛したのはあくまでも「ミナ」に見えるので……。
それなりの尺を取るなら、もっと彼女と愛を深めていく過程を見せてほしいと思ったんですよね。
逆に、パットがモンローに対して抱く感情について、もう少し想像を促すきっかけになる場面があっても良いんじゃないかな、と。いまは完全に観客の想像に任されているのですが、単なるサリエリとモーツァルト的な関係ではなく、もっと身内的な距離感があるんじゃないかと思うし、そのあたり、もうちょっと共通認識を持てれば、ラストの印象もまとまるんじゃないかな、と。
いや、そこは観客の想像にゆだねられていることは判っているのですが、、、もうちょっとだけ。
ああでも、それは、本来ならみりおくんの芝居でクリアするべきものなのかな。。。
ミナについては、「the WILD meets the WILD」でのモニカ(彩花まり)の処理が実に見事だったので、あのくらい印象的に処理しちゃっても良かったのではないかと思いました。
モンローの「幸福」の記憶のすべてでもあり、今の彼をしばりつける存在でもあるミナ。
大劇場公演だから「わかりやすく」することも大事なんですが、必要なのは「想像のきっかけ」であって、「説明」じゃないんですよね。映画だけじゃなく、演劇においてもそれが真理であることにかわりはないので。だったら、あんなに「ミナ」をリアルに出す必要はないのになあ、と。
それよりも、もっと前、モンローとパット(明日海)の出会いの場面とか、そのあたりを見せてほしかったなあ、と。ほら、「映画を創りたいんだ!」と懇願する少年モンローと、それを受け容れる青年パット、とか……観てみたいじゃないですか(*^ ^*)。
もとい。
まだ初日あけてすぐなので、探り探りな部分もありましたが、蘭寿さんがご挨拶で仰ったとおり、
ここから深めていくのは役者の仕事なのかもしれないな、と思いました。
たとえば、みりおくん(明日海)。不倫場面の後は、もうちょっと髪とか乱して出てきたらいいのに、とか……同じ場面で、くまちゃん(芽吹)の髪を撫でつける仕草の色っぽさに撃ち抜かれつつ、そんなことを考えておりました(←念のため補足。くまちゃんとみりおくんが不倫するわけではありません)
……とはいえ、生田さんのことなので、休演日明けにがらっとラストが変わったりしても驚きませんが!(^ ^;ゞ
いろいろ思うところはありますが、東京でお待ちしておりますので、どうぞ練り上げて持ってきてくださいますように。
ショーは、前半は楽しく明るくマニアックに進み、スパニッシュの中詰めをはさんで、後半は美しく流麗にクラシックに、、、という、齋藤さんの良いところと蘭寿さんの見せたい花組らしさを“良いところどり”をしたようなショーでした。
宝塚の定番からは微妙に外れた構成でしたが、息もつかせぬ見事な展開で、すごく良かったです。
鳴り物入りで招聘されたケント・モリさん振付の場面は、死ぬほど恰好良かった……!!
蘭寿さんの銀狼もMEGAKILLERみりおも素敵なんですが、J-BOY/GIRLやCITY BOY/GIRLのダンスが凄すぎて、なかなか真ん中を観られなかった……(←なので、ストーリーがよくわかってないかも)
……東京ではがんばります。
娘役で大活躍だったのは、まず、なんといってもきらりん(華耀)。スパニッシュで丸々一場面センターで踊る場面があって、美しすぎて驚きました。銀狼のJ-GIRLのダンスは凄い迫力!!だったし、プロローグのロックな衣装にあわせた鬘のセンスがまた素晴らしい。美しいは正義。
3RD STAGE「MUGEN TOURES」の「女の子」役で楽しそうに跳ね回っていた真彩希帆ちゃんも可愛かったなあ~!!あの場面、希帆ちゃんが「♪にゃー、にゃー」と歌っていたように聴こえたのですが気のせいでしょうか。猫は死ぬかと思いました(滝汗)。
春妃うららちゃんはダンサーですねえ。銀狼の黒い衣装にアシンメトリーボブも死ぬほど似合っていたし、7TH STAGE「夢眩少女」の人形のダンスも素晴らしかった。後半、髪をほどいてみりおくんの周りを踊るダンスの迫力も凄かった!もちろん、プロローグのピンクスパイダーは素敵です。ええ。可愛いも正義。
べーちゃん(桜咲)は、どの場面もとにかく可愛かったけど、出色は人魚でしょうか。だいもんと踊る姿がとてもキュートで、New Waveを思い出しました(^ ^)。
春花きららちゃんと美花梨乃ちゃんのCITY GIRLがすごく美しくて迫力があって、MUGEN LOVERSの紗愛せいらちゃんの美しさにうっとりして、スパニッシュの遼かぐらさんの颯爽ぶりや、少女プリンセスの凪咲星南さんたと少年騎士の花蝶しほちゃんの温かな空気感に涙して、、、とにかく!!娘役が大活躍のショーでした!!(*^ ^*)
卒業生には、それぞれの場面で個別に餞別場面を与えつつ、8TH STAGE「無限の愛」の中で短いながらも全員のピックアップ場面をつくったあたり、、、齋藤さんらしい、優しい配慮だなと思いました。
賛否あるとは思いますし、ケント・モリ氏の場面など、まだ踊り切れていないメンバーがいる場面もありましたが、東京に来るころにはすごく盛り上がるだろうな、と予想できる、素敵なショーだと思います。
蘭寿さん、よっち(月央)、ネコちゃん(彩城)、遼、花蝶、凪咲、、、彼らを応援してきた皆さんにとっても、素敵な思い出になりますように。
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いやはや、生田大和さんのファンとしては、大劇場デビューの初日は何が何でも観たい!!ということで、はりきって行ってまいったわけですが、、、、
完璧なまでに、“イクタ”と“サイトー”でした!幸せでした!(真顔)
私は、何度か書いていますが、本当に生田さんの作品のファンでして(^ ^)大劇場公演の初日、きちんとスーツを着てロビーでお客さまにご挨拶している生田さんにご挨拶できて、握手もしていただけて、ものすごくテンションがあがりました(^ ^)。
バウ公演「BUND NEON~上海」「ランスロット」「春の雪」「the WILD meets the WILD」、涼紫央ディナーショー「HOME」、そして大劇場公演「ラスト・タイクーン」……いまのところ、全作品コンプリートしてます。さすがに新人公演は観てないものもありますが、観た作品はどれも、役者にあわせた役づくりとキメ細かい演出が印象に残るものばかりで、この人がバウデビューしたら絶対に観に行こう!と思ったのも随分前です(^ ^)。
とはいえ、オリジナルの「BUND NEON」と「the WILD meets the WILD」の気持ちいいほどの破綻ぶりと、原作のある「ランスロット」「春の雪」の名作っぷりを観てきて、未完の作品を原作とした「ラスト・タイクーン」はいったいどうなることか、と心配していたわけですが。。。
未完の物語を未完のまま、すべての伏線を拾うことなくそのまま投げ捨ててくれました。
すごい。生田さんって本当にすごい。。。震撼。
原作とはずいぶん設定を変えていましたが、ラストの作り方がまさに「未完」で、、、その思い切りの良さに、本当に感動しました……すごい、すごすぎる。これは、もしかしたら大物になるかもしれない。。。(大袈裟な)
「映画」を「人生を賭けた夢」と言い切るプロデューサー、モンロー・スター(蘭寿とむ)。
同じような時代の、同じような過去をもつ人を題材にした原田さんの「華やかなりし日々」との違いは、モンロー(≒生田さん)の見た夢の美しさ、でしょうか。それとも、鮮烈さ、でしょうか。
オープニングの演出が「シニョール・ドンファン」や「クラシコ・イタリアーノ」にそっくりだったり、
他にもそこかしこに先行作品へのインスパイアが感じられて、この人は本当にタカラヅカが好きなんだなあ、と思ったりもしました。植田景子さんや小池さんの演出助手を多くやっていた印象がありますが、やっぱり演出技法といった面の影響は大きいものだな、と。
ただ、作品づくりのやり方というか、方向性は全然違うんですけどね(^ ^)。
「妄想が世界を回している」と言い切った「the WILD meets the WILD」に続く、今作の名言は、「過剰な会話(説明)は想像力を固定する」。モンローが映画に興味のない小説家ボックスレー(華形)に「映画」の見せる夢を説明する場面の台詞ですが、これこそが、生田作品の本質で、植田景子さんや小池さんとは一番違うところだな、と。
そして、一見のツアー客も多い大劇場で、この手法をどこまで貫けるかが彼の「宝塚の演出家」としての今後に大きな意味をもつわけですが、それをデビューだからといって中途半端にこっそり試そうとするのではなく、最初から全面的に出してくるその勇気に、拍手を送りたいです。
……初日に観た作品は、まだ大劇場の観客を納得させるレベルにはなっていないな、というのが正直な印象ではありますが。
たとえば、モンロー・スターの前半生(ミナとの結婚~死)は、もっと回想らしく処理したほうが良かったのではないか、とか。
「ミナ」は現実に存在しない幻で、モンローが愛したのは彼が創りだした「ミナ」ではなく、生命力に溢れ、違うと思えばスター女優にも平気で反論する「ジェシカ」であった、という話にするなら最初の場面だけでいいと思うし……そもそも、モンローが愛したのはあくまでも「ミナ」に見えるので……。
それなりの尺を取るなら、もっと彼女と愛を深めていく過程を見せてほしいと思ったんですよね。
逆に、パットがモンローに対して抱く感情について、もう少し想像を促すきっかけになる場面があっても良いんじゃないかな、と。いまは完全に観客の想像に任されているのですが、単なるサリエリとモーツァルト的な関係ではなく、もっと身内的な距離感があるんじゃないかと思うし、そのあたり、もうちょっと共通認識を持てれば、ラストの印象もまとまるんじゃないかな、と。
いや、そこは観客の想像にゆだねられていることは判っているのですが、、、もうちょっとだけ。
ああでも、それは、本来ならみりおくんの芝居でクリアするべきものなのかな。。。
ミナについては、「the WILD meets the WILD」でのモニカ(彩花まり)の処理が実に見事だったので、あのくらい印象的に処理しちゃっても良かったのではないかと思いました。
モンローの「幸福」の記憶のすべてでもあり、今の彼をしばりつける存在でもあるミナ。
大劇場公演だから「わかりやすく」することも大事なんですが、必要なのは「想像のきっかけ」であって、「説明」じゃないんですよね。映画だけじゃなく、演劇においてもそれが真理であることにかわりはないので。だったら、あんなに「ミナ」をリアルに出す必要はないのになあ、と。
それよりも、もっと前、モンローとパット(明日海)の出会いの場面とか、そのあたりを見せてほしかったなあ、と。ほら、「映画を創りたいんだ!」と懇願する少年モンローと、それを受け容れる青年パット、とか……観てみたいじゃないですか(*^ ^*)。
もとい。
まだ初日あけてすぐなので、探り探りな部分もありましたが、蘭寿さんがご挨拶で仰ったとおり、
ここから深めていくのは役者の仕事なのかもしれないな、と思いました。
たとえば、みりおくん(明日海)。不倫場面の後は、もうちょっと髪とか乱して出てきたらいいのに、とか……同じ場面で、くまちゃん(芽吹)の髪を撫でつける仕草の色っぽさに撃ち抜かれつつ、そんなことを考えておりました(←念のため補足。くまちゃんとみりおくんが不倫するわけではありません)
……とはいえ、生田さんのことなので、休演日明けにがらっとラストが変わったりしても驚きませんが!(^ ^;ゞ
いろいろ思うところはありますが、東京でお待ちしておりますので、どうぞ練り上げて持ってきてくださいますように。
ショーは、前半は楽しく明るくマニアックに進み、スパニッシュの中詰めをはさんで、後半は美しく流麗にクラシックに、、、という、齋藤さんの良いところと蘭寿さんの見せたい花組らしさを“良いところどり”をしたようなショーでした。
宝塚の定番からは微妙に外れた構成でしたが、息もつかせぬ見事な展開で、すごく良かったです。
鳴り物入りで招聘されたケント・モリさん振付の場面は、死ぬほど恰好良かった……!!
蘭寿さんの銀狼もMEGAKILLERみりおも素敵なんですが、J-BOY/GIRLやCITY BOY/GIRLのダンスが凄すぎて、なかなか真ん中を観られなかった……(←なので、ストーリーがよくわかってないかも)
……東京ではがんばります。
娘役で大活躍だったのは、まず、なんといってもきらりん(華耀)。スパニッシュで丸々一場面センターで踊る場面があって、美しすぎて驚きました。銀狼のJ-GIRLのダンスは凄い迫力!!だったし、プロローグのロックな衣装にあわせた鬘のセンスがまた素晴らしい。美しいは正義。
3RD STAGE「MUGEN TOURES」の「女の子」役で楽しそうに跳ね回っていた真彩希帆ちゃんも可愛かったなあ~!!あの場面、希帆ちゃんが「♪にゃー、にゃー」と歌っていたように聴こえたのですが気のせいでしょうか。猫は死ぬかと思いました(滝汗)。
春妃うららちゃんはダンサーですねえ。銀狼の黒い衣装にアシンメトリーボブも死ぬほど似合っていたし、7TH STAGE「夢眩少女」の人形のダンスも素晴らしかった。後半、髪をほどいてみりおくんの周りを踊るダンスの迫力も凄かった!もちろん、プロローグのピンクスパイダーは素敵です。ええ。可愛いも正義。
べーちゃん(桜咲)は、どの場面もとにかく可愛かったけど、出色は人魚でしょうか。だいもんと踊る姿がとてもキュートで、New Waveを思い出しました(^ ^)。
春花きららちゃんと美花梨乃ちゃんのCITY GIRLがすごく美しくて迫力があって、MUGEN LOVERSの紗愛せいらちゃんの美しさにうっとりして、スパニッシュの遼かぐらさんの颯爽ぶりや、少女プリンセスの凪咲星南さんたと少年騎士の花蝶しほちゃんの温かな空気感に涙して、、、とにかく!!娘役が大活躍のショーでした!!(*^ ^*)
卒業生には、それぞれの場面で個別に餞別場面を与えつつ、8TH STAGE「無限の愛」の中で短いながらも全員のピックアップ場面をつくったあたり、、、齋藤さんらしい、優しい配慮だなと思いました。
賛否あるとは思いますし、ケント・モリ氏の場面など、まだ踊り切れていないメンバーがいる場面もありましたが、東京に来るころにはすごく盛り上がるだろうな、と予想できる、素敵なショーだと思います。
蘭寿さん、よっち(月央)、ネコちゃん(彩城)、遼、花蝶、凪咲、、、彼らを応援してきた皆さんにとっても、素敵な思い出になりますように。
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MAGNIFIQUE
2014年2月2日 ミュージカル・舞台銀河劇場にて、笹本玲奈コンサート「MAGNIFIQUE」を観劇いたしました。
デビュー15周年記念コンサート。あの「ピーターパン」のチラシをみて可愛い子だなと思ってから、もう15年もたつのかー、と非常に感慨深かったです。
13歳で「ピーターパン」でデビュー、19歳で「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役を勝ち取り、、、今や押しも押されもせぬミュージカル界のトップスターの一人である玲奈ちゃん。可愛い可愛いと思っていましたが、「ウーマン・イン・ホワイト」のマリアあたりからぐっと大人っぽくなって、「ジキル&ハイド」のエマの包容力には本気で感心しました。
普段から、玲奈ちゃんが出る舞台はなるべく観るようにしていますが、、、残念ながらコンサートには縁がなく、今回が初参加でした。
素晴らしかった!!
一幕だけでも、「ロック・オブ・エイジズ」から「ミス・サイゴン」まで、10曲。
名作の大役、大曲だらけの1時間。柔らかなソプラノから力強い「ON My OWN」「命をあげよう」まで、どの曲も想いが籠められて、一曲ごとに世界が完成されて、本当に素晴らしかった。
どの曲も良かったですが、JAZZアレンジの「もし私がベルなら」と、シェーンベルクの2曲が特に印象に残りました。
「ピーターパン」から「もし私がベルなら」「ランベス・ウォーク」の3曲は、トークを挟みながら“大人っぽく”をテーマにJAZZアレンジで歌ってくれたのですが、適度な色気と元気が良い感じにミックスされて、とても印象的でした。
「28歳、アラサーですー」「笹本玲奈、大人になりました!」と何度も繰り返していたトークはボケボケで、とても面白かったです。「ずっと『玲奈ちゃん』だったのに、最近『玲奈さん』とか『笹本さん』とか呼ばれちゃうことがあって、すごく抵抗がある」「若い出演者が敬語で話しかけてきたら罰金って言ってるんです」と大真面目に語っていたのが面白かったです。……ミュージカル界の女王が何を言ってるんだか。。。いやもう、本当に可愛かったなあ~(*^ ^*)。
「ピーターパンでデビューしてからの15年間、半分以上を一緒に歩いてきたエポニーヌ」と幸せそうに語ってから歌ってくれた「ON MY OWN」。デビュー当時にも観ましたが、一直線で元気で、頭が良すぎて切ない、そんなエポニーヌだなあと思ったことを思い出しました。あの時はあまり意識していなかったけど、こうやってあらためて観ると、長身でしっかり肉のついたきれいなスタイルは、それまでエポニーヌを演じていた島田歌穂・本多美奈子とは全然違ってたんだなあ。。。
いまさら言うまでもないような気もしますが、本当に素晴らしかった。切なくて寂しくて、いろいろこみ上げてくるものがありました。
面白トークを散々聞かせてくれた後に、一幕最後の「命をあげよう」は、力強く。
初めて演じたときは何もわかっていなかったけれども、その後可愛い甥っ子が生まれて、“子供”という存在の意味とか、姉が息子に向ける表情とかをみて、世界が替わった……と語ってから歌ってくれたのですが、これはもう、本当に素晴らしかった!!
今夏のミス・サイゴン、何が何でも観にいかなくては!!と思いました。
2幕は、ラフマニノフとピアソラを歌った後、同い年のミュージカル俳優・山崎育三郎氏をゲストに迎えて、トーク&ライブ。
この二人が同い歳(同学年)だとは知らなかったので、ちょっと驚きました。玲奈ちゃんがピーターパンでデビューした1998年に、山崎くんはアルゴミュージカル「フラワー」で主演デビューしたそうですが、その時にアートスフィアで公演があったそうで、、、玲奈ちゃんの15周年コンサートで久しぶりに銀河劇場に立てたことが、とても嬉しそうでした(^ ^)。
そんな話を聞きながら、、、アルゴ時代の玲奈ちゃんを知っているってことは、もしかして山崎くんって天寿さん(加賀千尋)とも知り合いだったりするのかしら……?なんて妄想してしまいました(^ ^)。天寿さんは「フラワー」には出てないはずだから、共演はしていないのかもしれないけど。。。縁だなあ(感動)。
なんてイロイロ感慨に耽りつつ聞いていたトークは……ぐだぐだでした。「New Wave ~月~」のトークなんざ目じゃないくらいのとんでもないぐだぐだぶり(^ ^)。お互い話をよく聞いていないし、ぜんぜん接続詞がつながってないし、、、いやでも、気の置けない「幼馴染」感がすごく温かくて、楽しいトークでしたけどね! よっ、喧嘩するほど仲が良いってホントだね!!!
歌は、「世界が終わる夜のように」(デュエット)と、「This Is The Moment」(山崎くんのソロ)。
サイゴンは、まあ、、、持ち歌なので素敵で当たり前、と思いますが、、、「This Is The Moment」は意外でした。でも、良かったです!全曲聞いてみたいな、と思いました。
ゲストコーナーの後は、中島みゆきの「糸」、「Sea Of Dream」、「The Girl In 14G」、「Someone To Watch Over Me」、「私だけに」。トークをはさみながら、一曲ずつ、丁寧に聴かせてくれました。
一番印象に残ったのは、「The Girl In 14G」かなあ。「ウィキッド」のオリジナルグリンダ、チェノウェシュのCDで聴いた曲で、大好きだったのです(*^ ^*)。歌唱力というか、声と音域のヴァリエーションの限界に挑戦するような曲で、本当に面白かった。ハートと技術が伴うと、こんなにキュートで魅力的なナンバーが歌いこなせるんだなあ、と。
今回のコンサートは「15周年」ということで、今までに演じてきた役のナンバーが多かったのですが、またいつか、“歌う機会のない唄”を中心にしたコンサートをやってみてほしいな、と思いました。「ウィキッド」「アイーダ」などのディズニーミュージカル、「オペラ座の怪人」や「ウェストサイド物語」など、素晴らしい作品だけど玲奈ちゃんが歌う機会は当分なさそうな作品は沢山あるので、、、(^ ^)。
コンサートと名のつくものに参加するのも久しぶりでしたが、とても充実した、素晴らしい時間でした♪
最後に、客席にいらっしゃった大空祐飛さんが、とても綺麗で普通に女性で、マスクもサングラスもなにもしていなくて、、、幕間休憩でふつーにロビーでお話されていたのですが、まさかそんなところでお逢いできるとは思わずとても吃驚したことを付け加えて、終わりたいと思います(^ ^)
そういえば祐飛さん、年末の「月雲の皇子」も観にいらしてたなあ。。。銀河劇場がお好きなのかしら(^ ^;ゞ。
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デビュー15周年記念コンサート。あの「ピーターパン」のチラシをみて可愛い子だなと思ってから、もう15年もたつのかー、と非常に感慨深かったです。
13歳で「ピーターパン」でデビュー、19歳で「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役を勝ち取り、、、今や押しも押されもせぬミュージカル界のトップスターの一人である玲奈ちゃん。可愛い可愛いと思っていましたが、「ウーマン・イン・ホワイト」のマリアあたりからぐっと大人っぽくなって、「ジキル&ハイド」のエマの包容力には本気で感心しました。
普段から、玲奈ちゃんが出る舞台はなるべく観るようにしていますが、、、残念ながらコンサートには縁がなく、今回が初参加でした。
素晴らしかった!!
一幕だけでも、「ロック・オブ・エイジズ」から「ミス・サイゴン」まで、10曲。
名作の大役、大曲だらけの1時間。柔らかなソプラノから力強い「ON My OWN」「命をあげよう」まで、どの曲も想いが籠められて、一曲ごとに世界が完成されて、本当に素晴らしかった。
どの曲も良かったですが、JAZZアレンジの「もし私がベルなら」と、シェーンベルクの2曲が特に印象に残りました。
「ピーターパン」から「もし私がベルなら」「ランベス・ウォーク」の3曲は、トークを挟みながら“大人っぽく”をテーマにJAZZアレンジで歌ってくれたのですが、適度な色気と元気が良い感じにミックスされて、とても印象的でした。
「28歳、アラサーですー」「笹本玲奈、大人になりました!」と何度も繰り返していたトークはボケボケで、とても面白かったです。「ずっと『玲奈ちゃん』だったのに、最近『玲奈さん』とか『笹本さん』とか呼ばれちゃうことがあって、すごく抵抗がある」「若い出演者が敬語で話しかけてきたら罰金って言ってるんです」と大真面目に語っていたのが面白かったです。……ミュージカル界の女王が何を言ってるんだか。。。いやもう、本当に可愛かったなあ~(*^ ^*)。
「ピーターパンでデビューしてからの15年間、半分以上を一緒に歩いてきたエポニーヌ」と幸せそうに語ってから歌ってくれた「ON MY OWN」。デビュー当時にも観ましたが、一直線で元気で、頭が良すぎて切ない、そんなエポニーヌだなあと思ったことを思い出しました。あの時はあまり意識していなかったけど、こうやってあらためて観ると、長身でしっかり肉のついたきれいなスタイルは、それまでエポニーヌを演じていた島田歌穂・本多美奈子とは全然違ってたんだなあ。。。
いまさら言うまでもないような気もしますが、本当に素晴らしかった。切なくて寂しくて、いろいろこみ上げてくるものがありました。
面白トークを散々聞かせてくれた後に、一幕最後の「命をあげよう」は、力強く。
初めて演じたときは何もわかっていなかったけれども、その後可愛い甥っ子が生まれて、“子供”という存在の意味とか、姉が息子に向ける表情とかをみて、世界が替わった……と語ってから歌ってくれたのですが、これはもう、本当に素晴らしかった!!
今夏のミス・サイゴン、何が何でも観にいかなくては!!と思いました。
2幕は、ラフマニノフとピアソラを歌った後、同い年のミュージカル俳優・山崎育三郎氏をゲストに迎えて、トーク&ライブ。
この二人が同い歳(同学年)だとは知らなかったので、ちょっと驚きました。玲奈ちゃんがピーターパンでデビューした1998年に、山崎くんはアルゴミュージカル「フラワー」で主演デビューしたそうですが、その時にアートスフィアで公演があったそうで、、、玲奈ちゃんの15周年コンサートで久しぶりに銀河劇場に立てたことが、とても嬉しそうでした(^ ^)。
そんな話を聞きながら、、、アルゴ時代の玲奈ちゃんを知っているってことは、もしかして山崎くんって天寿さん(加賀千尋)とも知り合いだったりするのかしら……?なんて妄想してしまいました(^ ^)。天寿さんは「フラワー」には出てないはずだから、共演はしていないのかもしれないけど。。。縁だなあ(感動)。
なんてイロイロ感慨に耽りつつ聞いていたトークは……ぐだぐだでした。「New Wave ~月~」のトークなんざ目じゃないくらいのとんでもないぐだぐだぶり(^ ^)。お互い話をよく聞いていないし、ぜんぜん接続詞がつながってないし、、、いやでも、気の置けない「幼馴染」感がすごく温かくて、楽しいトークでしたけどね! よっ、喧嘩するほど仲が良いってホントだね!!!
歌は、「世界が終わる夜のように」(デュエット)と、「This Is The Moment」(山崎くんのソロ)。
サイゴンは、まあ、、、持ち歌なので素敵で当たり前、と思いますが、、、「This Is The Moment」は意外でした。でも、良かったです!全曲聞いてみたいな、と思いました。
ゲストコーナーの後は、中島みゆきの「糸」、「Sea Of Dream」、「The Girl In 14G」、「Someone To Watch Over Me」、「私だけに」。トークをはさみながら、一曲ずつ、丁寧に聴かせてくれました。
一番印象に残ったのは、「The Girl In 14G」かなあ。「ウィキッド」のオリジナルグリンダ、チェノウェシュのCDで聴いた曲で、大好きだったのです(*^ ^*)。歌唱力というか、声と音域のヴァリエーションの限界に挑戦するような曲で、本当に面白かった。ハートと技術が伴うと、こんなにキュートで魅力的なナンバーが歌いこなせるんだなあ、と。
今回のコンサートは「15周年」ということで、今までに演じてきた役のナンバーが多かったのですが、またいつか、“歌う機会のない唄”を中心にしたコンサートをやってみてほしいな、と思いました。「ウィキッド」「アイーダ」などのディズニーミュージカル、「オペラ座の怪人」や「ウェストサイド物語」など、素晴らしい作品だけど玲奈ちゃんが歌う機会は当分なさそうな作品は沢山あるので、、、(^ ^)。
コンサートと名のつくものに参加するのも久しぶりでしたが、とても充実した、素晴らしい時間でした♪
最後に、客席にいらっしゃった大空祐飛さんが、とても綺麗で普通に女性で、マスクもサングラスもなにもしていなくて、、、幕間休憩でふつーにロビーでお話されていたのですが、まさかそんなところでお逢いできるとは思わずとても吃驚したことを付け加えて、終わりたいと思います(^ ^)
そういえば祐飛さん、年末の「月雲の皇子」も観にいらしてたなあ。。。銀河劇場がお好きなのかしら(^ ^;ゞ。
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今日の毎日新聞に、4月の「新版・天守物語」の最新の広告が出ていたそうです!
残念ながら家に帰ってから知ったので手には入らなかったのですが、出演者情報だけいただきました(^ ^)
まだ公演の公式サイトにも、ご本人たちのブログにも出てはいないようですが、、、宝塚OGでは、祐飛さんのほかに、あーちゃん(花瀬みずか)、ちや姉(風莉じん)、初姫さあや、春風弥里が出演されるそうです………!!
いやはや、驚きました(@ @)。
West Side Storyの新人公演っで愛するマリアだったあーちゃん、花組で優しく迎えてくれたさあや、宙組で一緒に笑って泣いてくれたみーちゃんとちや姉、、、なんてこったい!!もっと観たい!!どうして東京で3回しかやらないの(T T)もっとやってーーー!!
そして。
この出演者をみると、つい現役時代の気分になって、祐飛さんは図書助だっけ?と思ってしまいますね(*^ ^*)。
違う違う、祐飛さんは富姫!と言い聞かせつつ(^ ^)。
今日はもう一つ、5月6月の星組の振り分けも発表されました。
私は、この演目がでたときに、こんな日記を書きました。
http://80646.diarynote.jp/?day=20131207
天寿さんとはるこちゃん、二人揃ってバウ!!
これは、、、期待してもいいのでしょうか?はるこちゃんのアルカージナ&天寿さんのトリゴーリンを……!!(*^ ^*)
もちろん、はるこちゃんがニーナでも全然おかしくないけど。
でも、城妃美伶ちゃんが出演するなら、ニーナは美伶ちゃんに任せて、はるこちゃんは是非アルカージナを……!!小柳さん、お願いします!
そして、天寿さん。小柳さんが「かもめ」をどういう風に脚色するつもりなのかわかりませんが、、、でも、どう考えてもトリゴーリンですよね?ね? 宝塚百周年、男役十年の節目に、初の髭役!!
トリゴーリンは本当に面白い、やりがいのある役だと思うので!!ここで新しい挑戦をさせてもらえたら、すごく幸せだろうなと思います。小柳さん、本当に本当に、お願いします(祈)
で。いまの猫が一番気になっていることは、、、
星組は「New Wave」いつやるの!? 今でしょっ!?(真顔)
残念ながら家に帰ってから知ったので手には入らなかったのですが、出演者情報だけいただきました(^ ^)
まだ公演の公式サイトにも、ご本人たちのブログにも出てはいないようですが、、、宝塚OGでは、祐飛さんのほかに、あーちゃん(花瀬みずか)、ちや姉(風莉じん)、初姫さあや、春風弥里が出演されるそうです………!!
いやはや、驚きました(@ @)。
West Side Storyの新人公演っで愛するマリアだったあーちゃん、花組で優しく迎えてくれたさあや、宙組で一緒に笑って泣いてくれたみーちゃんとちや姉、、、なんてこったい!!もっと観たい!!どうして東京で3回しかやらないの(T T)もっとやってーーー!!
そして。
この出演者をみると、つい現役時代の気分になって、祐飛さんは図書助だっけ?と思ってしまいますね(*^ ^*)。
違う違う、祐飛さんは富姫!と言い聞かせつつ(^ ^)。
今日はもう一つ、5月6月の星組の振り分けも発表されました。
私は、この演目がでたときに、こんな日記を書きました。
http://80646.diarynote.jp/?day=20131207
天寿さんとはるこちゃん、二人揃ってバウ!!
これは、、、期待してもいいのでしょうか?はるこちゃんのアルカージナ&天寿さんのトリゴーリンを……!!(*^ ^*)
もちろん、はるこちゃんがニーナでも全然おかしくないけど。
でも、城妃美伶ちゃんが出演するなら、ニーナは美伶ちゃんに任せて、はるこちゃんは是非アルカージナを……!!小柳さん、お願いします!
そして、天寿さん。小柳さんが「かもめ」をどういう風に脚色するつもりなのかわかりませんが、、、でも、どう考えてもトリゴーリンですよね?ね? 宝塚百周年、男役十年の節目に、初の髭役!!
トリゴーリンは本当に面白い、やりがいのある役だと思うので!!ここで新しい挑戦をさせてもらえたら、すごく幸せだろうなと思います。小柳さん、本当に本当に、お願いします(祈)
で。いまの猫が一番気になっていることは、、、
星組は「New Wave」いつやるの!? 今でしょっ!?(真顔)
新しい波~月~【3】
2014年1月29日 宝塚(月)月組バウホール公演「New Wave~月~」。
■ハーフムーン
まずは、ちなつちゃん(鳳月)メインの場面。
観る前は、「女二人でちなつちゃんを取り合う」(CSの稽古場レポートかなにかでそんな話があったような……)と思っていたのですが、、、実際に観てみたら、ちゅーちゃん(咲希)は最初からまったく相手にされてなかった(T T)。正直なこといえば、初日は「えええーーーっ、ちゅーちゃんの方が綺麗なのになんでーーっ!?」と思ってしまいました(←ごめんなさい)。いや、公演も終盤になれば、ちなつちゃんに愛されるくらげちゃん(海乃)もとても可愛くなってきて、違和感は消えたのですが。
くらげちゃんといえば、「春の雪」で、たまきち(珠城)を翻弄する房子役を演じていたのが印象深い人ですが、、、公演初日からわずか一週間で、化粧も表情も別人のように垢抜けて進化していたことに驚きました。細くてしなやかで、伸びやかな青い草の葉のような身体つきに、細面の小さな顔。挑戦的な瞳が仇っぽくて、そのギャップが魅力的だな、と思いました。いまのくらげちゃんで房子を観てみたいな、と。
ちなつちゃんは、「ESP!」でリカさん(紫吹)が着ていた、ツナギっぽい衣装。サイドの編み編み模様が印象的で、スタイルの良い人でないと着こなせない衣装ですが、、、いやもう、ちなつちゃんは今回スタイル担当でしたね!(真顔)
ちゅーちゃんは美しくてダンスもさすがで、ちなつちゃんは彼女に何の不満があって振るのかと問いただしたいくらい素敵でした。。。プロローグではあんなにラブラブで踊っているのにー!(←場面が違います)
3人でひとしきり踊って、ちなつちゃんとくらげちゃんが組んでポーズを極めたところで、檀上にからんちゃん(千海)、まゆぽん(輝月)、颯希くんが登場し、「サマータイム」を熱唱。からんちゃんやまゆぽんは定評がありますが、颯希くんも良い声で、とても良かったです(^ ^)。
平舞台にはまんちゃん(貴千)が登場してちゅーちゃんを口説き、同時に星輝&晴音、朝美&楓、夢奈&可羽の3組カップルが登場して色っぽく踊りはじめる。5組のカップルが順番に一組ずつピックアップで踊るところがとても恰好よくて、素敵でした(はぁと)。
そういえば、舞台セットは、基本的には花組と同じだったと思います。階段と、その両脇のミラーボールと、スライド式のセットと。この場面では、舞台奥の壁面に穴をあけて月を表現していたのですが、、、ハーフムーンというには少し丸い、下弦の月……だったかな。途中で色や位置が変化するのも雰囲気があって、綺麗でした。
■クレセントムーン
次は、たまきちとゆうみちゃん(咲妃)メインの場面。
月の姫・ゆうみちゃんが、まだみたことのない「新しい世界」への憧れを語り、その母親であるらしい月の女神・さち花(白雪)がその背を後押しする。。。「月の光」のメロディを歌うゆうみちゃんの透明感のある声と、さち花の包容力のある柔らかな声がとても素敵でした。
けれども、新しい世界に降りてきた姫を迎えるのは、クレールたち(貴千、千海、星輝、朝美、夢奈、蓮)。
黒いシンプルな衣装に身を包み、御織さんの色っぽい振付で、ゆうみちゃんを取り囲んで妖しく踊るクレールたちはとても素敵でした。特に印象的だったのは、あーさの挑戦的な瞳かな。。。?
黒金の衣装に紫のロングの鬘で登場するクレールS・たまきちとゆうみちゃんのデュエットダンス。怯えていたゆうみちゃんが、たまきちの優しい、ちょっと寂しげな瞳に気がついて心を寄せるまでの芝居がとても自然で、、、本当にお似合いの二人だなあ、と、今更ながら組替えが惜しくなりました。
たまきちは恰好いいし、ゆうみちゃんは美しいし、とても魅力的な場面だったと思うのですが、、、いかんせん「クライマックス」の黒燕尾で使われた「月光」が編曲そのままで使われていたので、大空ファンとしてはなかなか受け容れられなかったことも書かせていただきます。特に初見からしばらくは違和感が先に立ってしまい、、、“音”の記憶って深いものだなあ、と(- -;ゞ
「月光」がフィナーレに向かう盛り上がりの中でふたたびクレールたちが登場し、ボスに「その女をどうするのか」と問うた……のでしょうか。
NOWONでは、「愛しすぎたゆえに殺してしまう」、とたまきちが説明していましたが、、、んー、たまきちはあまり破滅的なタイプではないので、どちらかといえば“共に居るために解放する”的なイメージで観てました。そんな場面でもたまきちの手は優しいな、と思いながら。
ところで。
舞台奥の月は、三日月……だったっけ?下弦の月(デクレセントムーン)じゃなかった……?(うろ覚え)
■ブルームーン
次は、としちゃん(宇月)メインの場面。
としちゃん、GIの軍服の似合うことといったら!!「It don’t mean a thing」から「チリビンビン」にかけて、次々とカップルが再会して幸せそうに踊る中で、恋人が見つからなくてしょぼんと肩を落とすのが死ぬほど可愛かったです(はぁと)。香寿さんのも紫吹さんのも観ていますが、あんなにしょんぼりしてたっけ……?と思うほどの可愛らしさでした。
そして、遅れて登場して「It’s Magic」を歌い出す、紅いドレスに赤い靴、白いソックスのはーちゃん(晴音)の可愛いこと!! いやぁ、この二人が「春の雪」で遣る瀬無い逢引をしていた二人なのかと思うと、あらためてタカラジェンヌって凄いなあ、としみじみ。本当に可愛かったなぁー!!
他のGIメンバーもみんな軍服が似合ってて素敵でした♪ 中でも、ちゅーちゃんと組んでいたまゆぽんの恰好良さにちょっと惚れました。まゆぽんは大柄なので、ちゅーちゃんが凄く小柄で可憐な娘役さんに見えるんですよね(*^^*)学年差も感じなかったし、本当に可愛かったなあ~。
「ジャズマニア」のGIの場面をとしちゃんで再現、と聞いていたので、てっきり「Steppin’ Out」までやるものと思っていたのですが、「It’s Magic」の次は「ムーンライトロマンス」になったのでびっくりしました。いやー、「クレセントムーン」の「月光」もそうですが、音の記憶って身体の深いところにあるものなんですね……。
この場面は、タイトルこそ「ブルームーン」ですが、、、あまり関係は無かったなあ……。この場面だけ再演だったし、背景の月もなかったし、コンセプト的にも、場面の雰囲気的にも、他の3場面と並べてみると若干の違和感を感じたりもしました。
としちゃんのGIはとても似合って恰好良かったし、この場面の再演自体は良かったと思うのですけれども、“三木さんがとしちゃんのために作る新場面”も観てみたかったなあ、と思ったりはしました。
■ニュームーン
1幕ラストは、みやるり(美弥)メインの場面。
みやるり一人で歌う「Moon River」から、仮面をつけた女たちに囲まれての「No Moon At All」。……そうか、「のーむなとーる」って何だろう?と思っていたのですが、単純に「No Moon At All」って言ってただけか、、、(恥)
仮面をつけた女たちが色っぽくて、もっとみやるりと絡んで踊ればいいのに、と思いました。
その後、まゆぽんが壇上で「愛はるかに」を熱唱し、いかにも「タカラヅカ」らしい群舞になるところが好きでした。みんな良い貌で踊ってたなあ。「愛はるかに」って良い曲ですよね。すごく聞き覚えがあって、何の曲だろう……?と思っていたのですが、初出は大地さんの時代のショーだそうですね。
私が覚えたのは、どうやら「ロックオン!」のようですが(^ ^)。
理想の恋人を探し求めるみやるりの前にあらわれるゆうみちゃんが、衣装は他の人たちとそんなに違わないのに、まさに輝くばかりに美しくて、神々しいほど雰囲気があって、、、あの場面、とても好きでした。
Full Moonを背景に立つ姿の迫力というか、にじみ出る何かがすごいな、と。
ゆうみちゃん……雪組に行っても、がんばってね……(; ;)
以上で一幕は終わり。少し短めで、45分くらいだったような(後半はトークタイムがどんどん伸びて、収拾つかなくなってましたが)。
ハード(ちなつ)⇒ダーク(たまきち)⇒ポップ(とし)⇒タカラヅカ(みや)、という構成が、とても面白かったと思います。気になるところもイロイロありましたが、、、いやでも、やっぱり楽しかったです!
つ、つ、月組最高、最高!つ、つ、月組OK、OK!
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■ハーフムーン
まずは、ちなつちゃん(鳳月)メインの場面。
観る前は、「女二人でちなつちゃんを取り合う」(CSの稽古場レポートかなにかでそんな話があったような……)と思っていたのですが、、、実際に観てみたら、ちゅーちゃん(咲希)は最初からまったく相手にされてなかった(T T)。正直なこといえば、初日は「えええーーーっ、ちゅーちゃんの方が綺麗なのになんでーーっ!?」と思ってしまいました(←ごめんなさい)。いや、公演も終盤になれば、ちなつちゃんに愛されるくらげちゃん(海乃)もとても可愛くなってきて、違和感は消えたのですが。
くらげちゃんといえば、「春の雪」で、たまきち(珠城)を翻弄する房子役を演じていたのが印象深い人ですが、、、公演初日からわずか一週間で、化粧も表情も別人のように垢抜けて進化していたことに驚きました。細くてしなやかで、伸びやかな青い草の葉のような身体つきに、細面の小さな顔。挑戦的な瞳が仇っぽくて、そのギャップが魅力的だな、と思いました。いまのくらげちゃんで房子を観てみたいな、と。
ちなつちゃんは、「ESP!」でリカさん(紫吹)が着ていた、ツナギっぽい衣装。サイドの編み編み模様が印象的で、スタイルの良い人でないと着こなせない衣装ですが、、、いやもう、ちなつちゃんは今回スタイル担当でしたね!(真顔)
ちゅーちゃんは美しくてダンスもさすがで、ちなつちゃんは彼女に何の不満があって振るのかと問いただしたいくらい素敵でした。。。プロローグではあんなにラブラブで踊っているのにー!(←場面が違います)
3人でひとしきり踊って、ちなつちゃんとくらげちゃんが組んでポーズを極めたところで、檀上にからんちゃん(千海)、まゆぽん(輝月)、颯希くんが登場し、「サマータイム」を熱唱。からんちゃんやまゆぽんは定評がありますが、颯希くんも良い声で、とても良かったです(^ ^)。
平舞台にはまんちゃん(貴千)が登場してちゅーちゃんを口説き、同時に星輝&晴音、朝美&楓、夢奈&可羽の3組カップルが登場して色っぽく踊りはじめる。5組のカップルが順番に一組ずつピックアップで踊るところがとても恰好よくて、素敵でした(はぁと)。
そういえば、舞台セットは、基本的には花組と同じだったと思います。階段と、その両脇のミラーボールと、スライド式のセットと。この場面では、舞台奥の壁面に穴をあけて月を表現していたのですが、、、ハーフムーンというには少し丸い、下弦の月……だったかな。途中で色や位置が変化するのも雰囲気があって、綺麗でした。
■クレセントムーン
次は、たまきちとゆうみちゃん(咲妃)メインの場面。
月の姫・ゆうみちゃんが、まだみたことのない「新しい世界」への憧れを語り、その母親であるらしい月の女神・さち花(白雪)がその背を後押しする。。。「月の光」のメロディを歌うゆうみちゃんの透明感のある声と、さち花の包容力のある柔らかな声がとても素敵でした。
けれども、新しい世界に降りてきた姫を迎えるのは、クレールたち(貴千、千海、星輝、朝美、夢奈、蓮)。
黒いシンプルな衣装に身を包み、御織さんの色っぽい振付で、ゆうみちゃんを取り囲んで妖しく踊るクレールたちはとても素敵でした。特に印象的だったのは、あーさの挑戦的な瞳かな。。。?
黒金の衣装に紫のロングの鬘で登場するクレールS・たまきちとゆうみちゃんのデュエットダンス。怯えていたゆうみちゃんが、たまきちの優しい、ちょっと寂しげな瞳に気がついて心を寄せるまでの芝居がとても自然で、、、本当にお似合いの二人だなあ、と、今更ながら組替えが惜しくなりました。
たまきちは恰好いいし、ゆうみちゃんは美しいし、とても魅力的な場面だったと思うのですが、、、いかんせん「クライマックス」の黒燕尾で使われた「月光」が編曲そのままで使われていたので、大空ファンとしてはなかなか受け容れられなかったことも書かせていただきます。特に初見からしばらくは違和感が先に立ってしまい、、、“音”の記憶って深いものだなあ、と(- -;ゞ
「月光」がフィナーレに向かう盛り上がりの中でふたたびクレールたちが登場し、ボスに「その女をどうするのか」と問うた……のでしょうか。
NOWONでは、「愛しすぎたゆえに殺してしまう」、とたまきちが説明していましたが、、、んー、たまきちはあまり破滅的なタイプではないので、どちらかといえば“共に居るために解放する”的なイメージで観てました。そんな場面でもたまきちの手は優しいな、と思いながら。
ところで。
舞台奥の月は、三日月……だったっけ?下弦の月(デクレセントムーン)じゃなかった……?(うろ覚え)
■ブルームーン
次は、としちゃん(宇月)メインの場面。
としちゃん、GIの軍服の似合うことといったら!!「It don’t mean a thing」から「チリビンビン」にかけて、次々とカップルが再会して幸せそうに踊る中で、恋人が見つからなくてしょぼんと肩を落とすのが死ぬほど可愛かったです(はぁと)。香寿さんのも紫吹さんのも観ていますが、あんなにしょんぼりしてたっけ……?と思うほどの可愛らしさでした。
そして、遅れて登場して「It’s Magic」を歌い出す、紅いドレスに赤い靴、白いソックスのはーちゃん(晴音)の可愛いこと!! いやぁ、この二人が「春の雪」で遣る瀬無い逢引をしていた二人なのかと思うと、あらためてタカラジェンヌって凄いなあ、としみじみ。本当に可愛かったなぁー!!
他のGIメンバーもみんな軍服が似合ってて素敵でした♪ 中でも、ちゅーちゃんと組んでいたまゆぽんの恰好良さにちょっと惚れました。まゆぽんは大柄なので、ちゅーちゃんが凄く小柄で可憐な娘役さんに見えるんですよね(*^^*)学年差も感じなかったし、本当に可愛かったなあ~。
「ジャズマニア」のGIの場面をとしちゃんで再現、と聞いていたので、てっきり「Steppin’ Out」までやるものと思っていたのですが、「It’s Magic」の次は「ムーンライトロマンス」になったのでびっくりしました。いやー、「クレセントムーン」の「月光」もそうですが、音の記憶って身体の深いところにあるものなんですね……。
この場面は、タイトルこそ「ブルームーン」ですが、、、あまり関係は無かったなあ……。この場面だけ再演だったし、背景の月もなかったし、コンセプト的にも、場面の雰囲気的にも、他の3場面と並べてみると若干の違和感を感じたりもしました。
としちゃんのGIはとても似合って恰好良かったし、この場面の再演自体は良かったと思うのですけれども、“三木さんがとしちゃんのために作る新場面”も観てみたかったなあ、と思ったりはしました。
■ニュームーン
1幕ラストは、みやるり(美弥)メインの場面。
みやるり一人で歌う「Moon River」から、仮面をつけた女たちに囲まれての「No Moon At All」。……そうか、「のーむなとーる」って何だろう?と思っていたのですが、単純に「No Moon At All」って言ってただけか、、、(恥)
仮面をつけた女たちが色っぽくて、もっとみやるりと絡んで踊ればいいのに、と思いました。
その後、まゆぽんが壇上で「愛はるかに」を熱唱し、いかにも「タカラヅカ」らしい群舞になるところが好きでした。みんな良い貌で踊ってたなあ。「愛はるかに」って良い曲ですよね。すごく聞き覚えがあって、何の曲だろう……?と思っていたのですが、初出は大地さんの時代のショーだそうですね。
私が覚えたのは、どうやら「ロックオン!」のようですが(^ ^)。
理想の恋人を探し求めるみやるりの前にあらわれるゆうみちゃんが、衣装は他の人たちとそんなに違わないのに、まさに輝くばかりに美しくて、神々しいほど雰囲気があって、、、あの場面、とても好きでした。
Full Moonを背景に立つ姿の迫力というか、にじみ出る何かがすごいな、と。
ゆうみちゃん……雪組に行っても、がんばってね……(; ;)
以上で一幕は終わり。少し短めで、45分くらいだったような(後半はトークタイムがどんどん伸びて、収拾つかなくなってましたが)。
ハード(ちなつ)⇒ダーク(たまきち)⇒ポップ(とし)⇒タカラヅカ(みや)、という構成が、とても面白かったと思います。気になるところもイロイロありましたが、、、いやでも、やっぱり楽しかったです!
つ、つ、月組最高、最高!つ、つ、月組OK、OK!
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新しい波~月~【2】
2014年1月28日 宝塚(月) コメント (2)バウホール公演「New Wave~月~」、千秋楽おめでとうございます。
ゆうみちゃん(咲妃)、胸を張って雪組へ行ってください。ご活躍をお祈りしています。
さすがに千秋楽は観られませんでしたが、週末にMy楽を観てまいりました。
とにかく楽しかった!1週間前とは別物の舞台だった、という以前に、土曜日と日曜日でさえ別物で(^ ^)。指数関数的に盛り上がっていくさまを観ていると、最後の二日間が観られないのがとても残念に思えました。
まあ、でも、仕方がない。CSニュースの放送が楽しみです(^ ^)。
それでは、場面ごとに簡単に。
■オープニング
良く耳に馴染んだ「情熱の翼」の前奏と共に幕があがり、鮮やかなブルーと金のラテン衣装に身を包んだみやるり(美弥)と、青いレオタードに金の後ろスカートを巻いた娘役さんたちが階段に板付き。花組版では金とピンクの組み合わせだった場面。月組では黄色になるのかと思ったのですが、青でしたね。
「情熱の翼」でテンションMAXに振りきれる猫は、やっぱり月組ファンなんだなあと思いました(^ ^)。「ル・ボレロ・ルージュ」から「ジャズマニア」……私が「宝塚」に嵌った最初の時代と公演のメインの時代が丁度かぶっていたので、特にそう感じた気がします。
マミさんとリカさんがいた時代、月組93年の歴史のなかではごくごく短い一時期なんですけどね。
みやるりが階段を降りて踊りだすと、次はとしちゃん(宇月)、ちなつちゃん(鳳月)、たまきち(珠城)の3人が壇上に登場。2コーラス目を歌いながらおりてきて、女役男役も全員登場しての群舞に。情熱的だけれども落ち着きのある大人っぽいナンバーをきちんと表現していて、なんというのか。。。すごく月組らしいなとしみじみ思いました。
一回極まって、次はしっとりと「UNO」。みやるり×ゆうみちゃん、としちゃん×さち花(白雪)、ちなつちゃん×ちゅーちゃん(咲希)、たまきち×はーちゃん(晴音)の4組カップルでデュエットダンス。なんだかとっても、良い雰囲気でした。
次の曲は「エル・ビエント」。出演者全員が舞台に戻って総踊りして、客席降りに。展開そのものは花組と同じなのですが、曲がマイナーコードのゆるやかな曲なので、客席も盛り上がりようがないというか……いや、それなりにちゃんと盛り上がるのですが、花組の自由奔放ぶりを観てきた身としては、ちょっと物足りない気がしたのが正直なところ。出演者もちょっとやりにくそうでしたし、客席降りのときはもう少し盛り上がる音楽を使ってあげればいいのにな、と思いました。
出演者紹介と、「♪つ、つ、月組最高、最高!」をはさんで、下級生を一人ずつ(初日だけ二人)紹介するコーナー。
初日週に観た時は本当にぐたぐたで、どちらかといえば下級生が仕切ってくれていた印象もあったくらいでしたが、さすがに一週間が経ち、それなりに秩序ができていた……ような気がしました。
上級生二人が下級生を弄って、無茶ぶりして、、、下級生二人(ちなつ・たまきち)は、それをフォローしたりスル―して上級生に突っ込まれたり……(^ ^)。花組の場合は、キキちゃんが弄ってだいもんがまとめてあきらが黙って笑ってる、みたいな役割分担がはっきりしていたけど、月組はあんまりはっきりはしていなかったかなあ。
土曜日の11時公演がまゆぽん(輝月)の番だったそうなのですが、「専科さんのような貫録がある」「専科から特出ありがとうございます」などと大盛り上がりしたらしく、、、、その話が日曜日になってもまだ引っ張られていたので、おそらくはそのまま千秋楽まで続いたのではないかと思います(^ ^)。
私はその回は観られず、その日の14時半を観たのですが、、、はーちゃん(晴音)の紹介の途中で、突然まゆぽんの話で盛り上がられた時には、だいぶ戸惑ってしまいました(^ ^;ゞ。。。いちおう、11時を観た友人から噂は聞いていたので、なんとかついていけましたが。
そういえば、月組は、下級生の「夢」も、「どんな男役(娘役)になりたいか」みたいなお題があったので、あんまり吹っ飛んだものはなかったですね。花組は結構バリエーションが豊富でしたが。
あ、でも、私が観ていない回ではイロイロあったようですが。あーさ(朝美)は、「バウホールの真ん中で愛を叫ぶ」だったそうだし。
……花組の時も思ったけど、下級生紹介だけでも全部流してくれないかなあーーー。
とりあえず、プロローグはここまで、でしょうか。
次はちなつちゃんメインの「ハーフムーン」から。(←終わるの?)
.
ゆうみちゃん(咲妃)、胸を張って雪組へ行ってください。ご活躍をお祈りしています。
さすがに千秋楽は観られませんでしたが、週末にMy楽を観てまいりました。
とにかく楽しかった!1週間前とは別物の舞台だった、という以前に、土曜日と日曜日でさえ別物で(^ ^)。指数関数的に盛り上がっていくさまを観ていると、最後の二日間が観られないのがとても残念に思えました。
まあ、でも、仕方がない。CSニュースの放送が楽しみです(^ ^)。
それでは、場面ごとに簡単に。
■オープニング
良く耳に馴染んだ「情熱の翼」の前奏と共に幕があがり、鮮やかなブルーと金のラテン衣装に身を包んだみやるり(美弥)と、青いレオタードに金の後ろスカートを巻いた娘役さんたちが階段に板付き。花組版では金とピンクの組み合わせだった場面。月組では黄色になるのかと思ったのですが、青でしたね。
「情熱の翼」でテンションMAXに振りきれる猫は、やっぱり月組ファンなんだなあと思いました(^ ^)。「ル・ボレロ・ルージュ」から「ジャズマニア」……私が「宝塚」に嵌った最初の時代と公演のメインの時代が丁度かぶっていたので、特にそう感じた気がします。
マミさんとリカさんがいた時代、月組93年の歴史のなかではごくごく短い一時期なんですけどね。
みやるりが階段を降りて踊りだすと、次はとしちゃん(宇月)、ちなつちゃん(鳳月)、たまきち(珠城)の3人が壇上に登場。2コーラス目を歌いながらおりてきて、女役男役も全員登場しての群舞に。情熱的だけれども落ち着きのある大人っぽいナンバーをきちんと表現していて、なんというのか。。。すごく月組らしいなとしみじみ思いました。
一回極まって、次はしっとりと「UNO」。みやるり×ゆうみちゃん、としちゃん×さち花(白雪)、ちなつちゃん×ちゅーちゃん(咲希)、たまきち×はーちゃん(晴音)の4組カップルでデュエットダンス。なんだかとっても、良い雰囲気でした。
次の曲は「エル・ビエント」。出演者全員が舞台に戻って総踊りして、客席降りに。展開そのものは花組と同じなのですが、曲がマイナーコードのゆるやかな曲なので、客席も盛り上がりようがないというか……いや、それなりにちゃんと盛り上がるのですが、花組の自由奔放ぶりを観てきた身としては、ちょっと物足りない気がしたのが正直なところ。出演者もちょっとやりにくそうでしたし、客席降りのときはもう少し盛り上がる音楽を使ってあげればいいのにな、と思いました。
出演者紹介と、「♪つ、つ、月組最高、最高!」をはさんで、下級生を一人ずつ(初日だけ二人)紹介するコーナー。
初日週に観た時は本当にぐたぐたで、どちらかといえば下級生が仕切ってくれていた印象もあったくらいでしたが、さすがに一週間が経ち、それなりに秩序ができていた……ような気がしました。
上級生二人が下級生を弄って、無茶ぶりして、、、下級生二人(ちなつ・たまきち)は、それをフォローしたりスル―して上級生に突っ込まれたり……(^ ^)。花組の場合は、キキちゃんが弄ってだいもんがまとめてあきらが黙って笑ってる、みたいな役割分担がはっきりしていたけど、月組はあんまりはっきりはしていなかったかなあ。
土曜日の11時公演がまゆぽん(輝月)の番だったそうなのですが、「専科さんのような貫録がある」「専科から特出ありがとうございます」などと大盛り上がりしたらしく、、、、その話が日曜日になってもまだ引っ張られていたので、おそらくはそのまま千秋楽まで続いたのではないかと思います(^ ^)。
私はその回は観られず、その日の14時半を観たのですが、、、はーちゃん(晴音)の紹介の途中で、突然まゆぽんの話で盛り上がられた時には、だいぶ戸惑ってしまいました(^ ^;ゞ。。。いちおう、11時を観た友人から噂は聞いていたので、なんとかついていけましたが。
そういえば、月組は、下級生の「夢」も、「どんな男役(娘役)になりたいか」みたいなお題があったので、あんまり吹っ飛んだものはなかったですね。花組は結構バリエーションが豊富でしたが。
あ、でも、私が観ていない回ではイロイロあったようですが。あーさ(朝美)は、「バウホールの真ん中で愛を叫ぶ」だったそうだし。
……花組の時も思ったけど、下級生紹介だけでも全部流してくれないかなあーーー。
とりあえず、プロローグはここまで、でしょうか。
次はちなつちゃんメインの「ハーフムーン」から。(←終わるの?)
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若人たちの「Shall We…?」
2014年1月23日 宝塚(雪) コメント (2)東京宝塚劇場にて、雪組新人公演「Shall we ダンス?」を観劇いたしました。
非常にレベルの高い、楽しい新人公演でした(はぁと)
演出は本公演と同じく小柳奈穂子さん。本公演と同じ演出家が新人公演を演出すると、「ああ、本当はこういう風に作りたかったのかなあ」と思うことが多いのですが、今回はあまりそんなこともなく……本公演も楽しいけど、新人公演もすっごく楽しい!!と素直に幸せになれる、そんな感じでした。
ヘイリー・ハートの月城かなとくん。
初主演おめでとうございます!!美貌、長身、歌唱力、台詞回し、どこにも穴のない、貴重な新進スター。落ち着いた、地に足のついた温かな空気感が、この温かな作品にぴったりだったなと思います。
まだ若いのに、大人っぽくてさりげない色気もある「ハンサム」ぶり。歌唱力があるのは知っていたつもりでしたが、銀橋を一人で渡るソロで場を持たせられたのはさすがでした。すごいなー!!
ただ、「芝居の厚み」とか「人物の深み」とかいう面では、やっぱりまだまだ若いんだな、と思ったりはしました。月城くんが悪いわけではないのですが、時間を味方につけないと出来ないことというのはあるな、と。
なまじ、若くても落ち着きのある大人っぽいハンサムで、本役と大きく役の方向性を変える必要のないタイプだったうえに、役柄的に若さや直情っぷりがあまりプラスにならない役だったので、足りないところが鮮明に見えてしまった気はしました。それでも、実力にものをいわせて破綻なくまとめたところはさすがで、研5の初主演としては十分な出来だったと思います(*^ ^*)。
エラの星乃あんりちゃん。
ヒロイン役は何度か演じている人ですが、いままでは可愛いイメージの役が多くて、こういう大人っぽい、近寄りがたい空気をもつ役は初めてみたような気がします。
本公演のエラが見せる孤独感や人間不信、内向的な性向とは少し違う、どちらかといえば攻撃的な、苛々が表に出た人物像。役づくりに苦労したんだろうなあ、というのが随所にみえたような気もしますが、過去に起こった事実としての“リーダーの裏切り”に対して、人間不信から自己嫌悪に向かった本役と、怒りが勝った新人公演の違いが興味深かったです。
どちらもありだと思うし、その違いに対する、小柳さんのアプローチも面白かったですね。本公演は、ヘイリーの人物としての厚みや信頼するに足る誠実さがエラの人間不信を融かしたんだな、と思いましたし、新人公演は、ヘイリーの真っ直ぐさや温かさが、エラの怒りを鎮めて目を醒まさせたという印象でした。
本公演では眼鏡をかけて「生意気な子供」役を演じているあんりちゃん。エラは、化粧も髪型もとてもきれいで大人っぽくて、窓際に佇む姿を見初められるのもわかる美しさでした。ただ、、、この役については、もうちょっと神秘性があるといいのになあ、とは思いました。なにがどう、と具体的に何かあるわけではないのですが。
あ、でも、歌はもうちょっと精進を祈ります。。。がんばれ!!
アルバートの彩風さん。
いやはや、恰好良かったです。物語のキーになる役。まっつの絶妙のバランス(実年齢はエラより歳下だけど、精神年齢は上、という感じ)をなぞるのではなく、エラより少し歳下の、すこし粋がった若者感が新鮮でした。
すっきり痩せて恰好良くなって、自然に視線を惹きつける魅力が出てきたな、と、ちょっとほくほくしました(^ ^)。新人公演を卒業して、これからのご活躍がまた楽しみです♪
ドニーのホタテ(帆風)。
巧過ぎる………っっっ!!!
普段のぺったりと七三に撫でつけた髪もあやしげで(^ ^)良かったし、踊っているときの、ちょっと長めのドレッドっぽい鬘も似合っていました(*^ ^*)。芝居の間も歌も、そして競技会でのパワフルなダンスも、なにもかも良かったです。
なんでもできるホタテ。なんでもできるからこそ、ドニーもできて当たり前的なイメージがあって、こういうタイプもちょっと損だなあと思ったりもしました。アルバートとか、あるいはミハエルみたいな役も一度観てみたかったような気もします。いや、これから本役でやってくれればいいのですが!!(期待)
まずはここまで。他の方も後日書きたいです。。。
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非常にレベルの高い、楽しい新人公演でした(はぁと)
演出は本公演と同じく小柳奈穂子さん。本公演と同じ演出家が新人公演を演出すると、「ああ、本当はこういう風に作りたかったのかなあ」と思うことが多いのですが、今回はあまりそんなこともなく……本公演も楽しいけど、新人公演もすっごく楽しい!!と素直に幸せになれる、そんな感じでした。
ヘイリー・ハートの月城かなとくん。
初主演おめでとうございます!!美貌、長身、歌唱力、台詞回し、どこにも穴のない、貴重な新進スター。落ち着いた、地に足のついた温かな空気感が、この温かな作品にぴったりだったなと思います。
まだ若いのに、大人っぽくてさりげない色気もある「ハンサム」ぶり。歌唱力があるのは知っていたつもりでしたが、銀橋を一人で渡るソロで場を持たせられたのはさすがでした。すごいなー!!
ただ、「芝居の厚み」とか「人物の深み」とかいう面では、やっぱりまだまだ若いんだな、と思ったりはしました。月城くんが悪いわけではないのですが、時間を味方につけないと出来ないことというのはあるな、と。
なまじ、若くても落ち着きのある大人っぽいハンサムで、本役と大きく役の方向性を変える必要のないタイプだったうえに、役柄的に若さや直情っぷりがあまりプラスにならない役だったので、足りないところが鮮明に見えてしまった気はしました。それでも、実力にものをいわせて破綻なくまとめたところはさすがで、研5の初主演としては十分な出来だったと思います(*^ ^*)。
エラの星乃あんりちゃん。
ヒロイン役は何度か演じている人ですが、いままでは可愛いイメージの役が多くて、こういう大人っぽい、近寄りがたい空気をもつ役は初めてみたような気がします。
本公演のエラが見せる孤独感や人間不信、内向的な性向とは少し違う、どちらかといえば攻撃的な、苛々が表に出た人物像。役づくりに苦労したんだろうなあ、というのが随所にみえたような気もしますが、過去に起こった事実としての“リーダーの裏切り”に対して、人間不信から自己嫌悪に向かった本役と、怒りが勝った新人公演の違いが興味深かったです。
どちらもありだと思うし、その違いに対する、小柳さんのアプローチも面白かったですね。本公演は、ヘイリーの人物としての厚みや信頼するに足る誠実さがエラの人間不信を融かしたんだな、と思いましたし、新人公演は、ヘイリーの真っ直ぐさや温かさが、エラの怒りを鎮めて目を醒まさせたという印象でした。
本公演では眼鏡をかけて「生意気な子供」役を演じているあんりちゃん。エラは、化粧も髪型もとてもきれいで大人っぽくて、窓際に佇む姿を見初められるのもわかる美しさでした。ただ、、、この役については、もうちょっと神秘性があるといいのになあ、とは思いました。なにがどう、と具体的に何かあるわけではないのですが。
あ、でも、歌はもうちょっと精進を祈ります。。。がんばれ!!
アルバートの彩風さん。
いやはや、恰好良かったです。物語のキーになる役。まっつの絶妙のバランス(実年齢はエラより歳下だけど、精神年齢は上、という感じ)をなぞるのではなく、エラより少し歳下の、すこし粋がった若者感が新鮮でした。
すっきり痩せて恰好良くなって、自然に視線を惹きつける魅力が出てきたな、と、ちょっとほくほくしました(^ ^)。新人公演を卒業して、これからのご活躍がまた楽しみです♪
ドニーのホタテ(帆風)。
巧過ぎる………っっっ!!!
普段のぺったりと七三に撫でつけた髪もあやしげで(^ ^)良かったし、踊っているときの、ちょっと長めのドレッドっぽい鬘も似合っていました(*^ ^*)。芝居の間も歌も、そして競技会でのパワフルなダンスも、なにもかも良かったです。
なんでもできるホタテ。なんでもできるからこそ、ドニーもできて当たり前的なイメージがあって、こういうタイプもちょっと損だなあと思ったりもしました。アルバートとか、あるいはミハエルみたいな役も一度観てみたかったような気もします。いや、これから本役でやってくれればいいのですが!!(期待)
まずはここまで。他の方も後日書きたいです。。。
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「ベルサイユのばら」配役
2014年1月22日 宝塚(宙)宙組公演「ベルサイユのばら オスカル篇」の主な配役が発表されました。
オスカル 凰稀 かなめ
ロザリー 実咲 凜音
ここまでは良いとして。
役替りは組内のみで、アンドレ、ジェローデル、アランの3役。
アンドレ 朝夏 まなと/緒月 遠麻
ジェローデル 七海 ひろき/朝夏 まなと
アラン 緒月 遠麻 /七海 ひろき
てっきり他組トップの特出があるとばかり思っていたので、組内だけだったことにびっくりしました……!!
まあ、言われてみれば、直前の月組公演にも特出があるし、そんなには続けないですね、確かに。
他組トップ特出がある前提で、組内アンドレはまぁくん固定とばかり思っていたのですが、、、特出がないとなると組内でアンドレを役替りするしかないのかあ。
だったら、ともちん(悠未)のアンドレが観たかったのにーーーーっ!!(繰り言ですすみません)
かいちゃんの本役はジェローデルなんですね。アランはともかく、ジェローデルって、、、なんか想像できないけど(- -;ゞ。 まあ、かいちゃんだからきっとなんとかしてくれるでしょう!!(言い聞かせ)
個人的には、どちらかといえばBパターンが楽しみです。まぁくんのジェローデル、似合うだろうし(はぁと)。。。樹里さんのアンドレが大好きだった私としては、キタロウにもがんばってほしいなと思います。
ただ、去年まっつアンドレを観たばかりだからなあ。。。比べちゃうだろうなあ。。。(ごめんね)
ところで。
月組版のときにあった、若い衛兵隊士の役替りは無しなんですかね。。。やればいいのになあ。というか、娘役も役替りしてほしい。。。無い役は替われないけど、ね!!
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オスカル 凰稀 かなめ
ロザリー 実咲 凜音
ここまでは良いとして。
役替りは組内のみで、アンドレ、ジェローデル、アランの3役。
アンドレ 朝夏 まなと/緒月 遠麻
ジェローデル 七海 ひろき/朝夏 まなと
アラン 緒月 遠麻 /七海 ひろき
てっきり他組トップの特出があるとばかり思っていたので、組内だけだったことにびっくりしました……!!
まあ、言われてみれば、直前の月組公演にも特出があるし、そんなには続けないですね、確かに。
他組トップ特出がある前提で、組内アンドレはまぁくん固定とばかり思っていたのですが、、、特出がないとなると組内でアンドレを役替りするしかないのかあ。
だったら、ともちん(悠未)のアンドレが観たかったのにーーーーっ!!(繰り言ですすみません)
かいちゃんの本役はジェローデルなんですね。アランはともかく、ジェローデルって、、、なんか想像できないけど(- -;ゞ。 まあ、かいちゃんだからきっとなんとかしてくれるでしょう!!(言い聞かせ)
個人的には、どちらかといえばBパターンが楽しみです。まぁくんのジェローデル、似合うだろうし(はぁと)。。。樹里さんのアンドレが大好きだった私としては、キタロウにもがんばってほしいなと思います。
ただ、去年まっつアンドレを観たばかりだからなあ。。。比べちゃうだろうなあ。。。(ごめんね)
ところで。
月組版のときにあった、若い衛兵隊士の役替りは無しなんですかね。。。やればいいのになあ。というか、娘役も役替りしてほしい。。。無い役は替われないけど、ね!!
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