今日は、2013年7月1日。
一年前の今日は、宙組東京公演の千秋楽でした。


大空祐飛さん、野々すみ花ちゃん、風莉じんさん、花露すみかさん、藤咲えりちゃん、百千糸ちゃん。
6人の宙組っ子が新しい世界へ翔びたってから、もう1年、365日が過ぎたんですね。。。

この1年の間、毎日祐飛さんのことを考えていたなんて嘘は言いませんが(^ ^)、やっぱり、節目節目で思いだしていたような気がします。
宝塚を観ることが、すなわち大空さんのことを考えることだった、から。


この1年の間に、祐飛さんは玉三郎様とも共演を果たし(^ ^)、10月には「滝の白糸」の出演も決まっています。
どのくらいの頻度でどんなジャンルの舞台に出るつもりなんだろう……とドキドキしつつ(^ ^)、素敵な人生を歩んでくれることが私の希みです(真顔)。





そして今日は、花組「戦国BASARA」の千秋楽。
ゲームファンのみなさまも喜んでくださっていたようなので、良かったな、と思います。
蘭寿さんはもちろん、役づきのメンバーがみんな素敵で、ストーリーはどうでもいいくらい楽しかったです(^ ^)。
それにしても、かすがを演じたべーちゃん(桜咲)のブレイクっぷりをみると、「逆転裁判2」のえりちゃん(フランジスカ・ヴォン・カルマ)を思い出します。また次の公演でも、遣り甲斐のある役に出会えますように。





そして今日はもう一つ、CSの「宝塚ニュース」が2013年バージョンの初日でした(^ ^)。
星組のみっきぃさん(天寿)とわんこちゃん(優香)、可愛かったーーーーーー!!

けど。……みっきぃさん、物凄く緊張しているみたいですが大丈夫ですか?え?一年間ふぇありーずやってましたよね……?明日は大丈夫かなあ(ドキドキ)
わんこちゃん、どうぞよろしくお願いいたします……m(_ _)m。

「タカラヅ歌」、わりと楽しみにしていたので、なくなったのはちょっと残念。
でも、わくわくカフェタイムっぽいコーナーが復活したのは嬉しいな!他の組・他の期もやりますよね?わくわく(^ ^)。



渋谷・道玄坂のマウントレーニアホールにて、「MANASE HARUKA 1st LIVE」に参加してまいりました(^ ^)。


女の子だった!!(真顔)

前半は黒のワンピ。前が短くて後ろが長いオーガンジー(?)のスカートに、ゆるいウェーブのかかった肩より少し長い髪を軽くまとめていました。ショーでロケットに出ていた頃とはだいぶラインの違う、すんなり伸びた綺麗な脚を見せてくれて、とても可愛かったです(^ ^)

後半は白の膝丈ワンピ(CDのジャケットで着ているもの)に着替えて、髪はほどいて。これまたナチュラルで可愛かった!(*^ ^*)なぁんだ、真瀬も女の子だったんだねえ~!(←最初から女の子です)



幕開きから立て続けに2曲、新曲でガンガン盛り上げてからMCに。
コーラスで参加してくれている百千糸ちゃんをいじったり、客席の同期や荒廃やめおちゃん(真野)をいじったり、、、といつもの真瀬で、ちょっと安心しました(^ ^)。考えてみたら、ずいぶん久しぶりなんですよね、会うのは。ブログでいろいろ読んではいても、やっぱり顔を観るとなんか安心するな、と思いました(^ ^)。


コンサート全体をとおして、思ったよりMCは少なめだったかなー。(←どれだけの量を予想していたの?)(だって、東京会館のコンサートとか凄かった……)

歌は、今度発売される「BRAND-NEW WIND」収録曲を中心に。
ロックありバラードありのバラエティに富んだラインナップで、CDとしても面白そうだなと思いました。
会場で販売していたので買って来たので、またゆっくり聞いてみたいと思います!(←15日発売です♪是非♪)

ライブで聴いた中では、インストゥルメンタルに近い曲なのですが「Story Of The River」が、メロディが美しくて素敵だなと思いました(*^ ^*)



それ以外の曲は、、、荒井由美の「やさしさに包まれたなら」を百千糸ちゃんとデュエットしたのと、スピッツの「チェリー」をバラードアレンジでソロで歌ったのと、あとは後半のスタートで二曲続けて歌った「ルドルフ」と「モーツァルト!」。

正直に言えば、やっぱり「ルドルフ」を歌いだした時点で、世界で上演されているミュージカルの「音楽」それ自体が持つパワーと、真瀬の表現しようとするパワーがぶつかり合ってものすごいエネルギーを生み出しているのが目に見えるようで、、、こんなに違うものなのか、と思ったくらいには、空気が変わった気がしました。


オリジナルのCD曲もどれも素敵だったし、やっぱり私は真瀬の声が好きなので、歌ってくれれば何でも幸せなんですが(^ ^)、、、やっぱり、ミュージカルの歌は続けてほしいなとあらためて思いました。
もちろん、オリジナルの音楽が、ワイルドホーンやクンツェの音楽を超えてくれるなら、そんなことは思わないのですが。。。。


いやでも、真瀬がやりたいことを、やりたいようにやってくれればいいと思っています(真顔)。
まだステージングは素人だなあとは思いましたが、真瀬の本質でもある「観客を楽しませる」力は、やっぱりすごいと思ったので。

オリジナル曲メインで、ミュージカルやPOPSも交えたライブを続けつつ、時には舞台に出てほしいなあ、、、と、希望だけは書きとめつつ、、、



ああ、でも、楽しかった!
頭から真瀬の声を浴びて、幸せな2時間でした(*^ ^*)




宝塚大劇場にて、星組公演「ロミオとジュリエット」Aパターンを観劇いたしました♪

Bパターンを観た後の日記はこちら。
http://80646.diarynote.jp/?day=20130614


これは、Bパターンの中でも初日あけてすぐのを観た時に書いた日記なのですが、、、この後もう一回Bパターンを観にいったときは、みんな、また全然違う感じに進化していたんですよね。

そして今回、やっとAパターンを観て……役替りのメンバーだけでなく、役替りしないメンバーも全然印象が違っていて、びっくりしているうちに観劇が終わってしまいました(^ ^)。
役替りのせいなのか、公演として回数を重ねたせいなのか、、、どっちもかな、という気がするのですが。



えっと、いろいろ書きたいことがたくさんあるのですが、あまり長くなってもあれなので、とりあえず、まずは役替りメンバーから(^ ^)。



みっきぃさん(天寿)のパリスが、死ぬほど可愛かった!
すみません……いや、やっぱり、一番気になっていたみたいなんですよ私。博多で観たパリスがとっても可愛くて間抜けで大好きだっただけに、今回はどうなるのかなあ、と。
今回の公演、パリスのみっきぃさんと「死」の真風くん、「愛」の礼くんの3人が3年前の初演で演じた役を半分だけ演じているわけですが、抽象的な存在である「死」と「愛」に比べると、パリスはより具体的なキャラクターがあるだけに、「3年前の自分がライヴァル」になる度合いが大きいんじゃないかな、と。まして、月組版のゆりやん(紫門)が、ある意味究極の「気取り屋の間抜け」を体現してしまった後は、やりにくいだろうなあ、と。

Bパターンのしーらんは、「気取り屋」が前面に出た役づくりで、むしろ神経質なくらいの嫌味さを見せていましたが、Aパターンのみっきぃさんは、間抜けが気取ってるのが可愛い!という感じ。絶対夫にはしたくないけど、婿にならしてもいいかな、と思うかもね、とでも言えばいいのでしょうか。とにかく可愛くて、ぱっかーんと弾けてました

一生懸命気取ってるんだけど、それがむしろ“キョドってる”ようにさえ見えて、そんなところも可愛い。。。ああ、舞台の上で隙なく可愛い、ってこのことかなあ、と。
……単なる贔屓目なんでしょうか、このトキメキは(^ ^)苦笑。

パリスは出番が少ないのでバイト無しだと厳しいなあとあらためて思いましたが、その分、赤や青のダンサーがゆっくり観れて幸せです(*^ ^*)ああ、れんた(如月)カッコいい!!



同じく3年ぶりの真風くんの「死」。
美しすぎた。
美しすぎて怖い、というのが実感としてわかる気がしました。甘美な美しさ。
Bパターンの麻央くんも決して悪くはなかったけれども、これを観てしまうと、こっちが本役だなあ…と思わせるだけの迫力がありました。すべての仕草が絵になる迫力。

誘い、いざない、背中を押す……今まで観たことがないような気がしたくらい、具体的かつ能動的な「死」でした。、しかも、全篇を通して驚くほど表情豊かで、しかも、その表情の一つ一つが美しいの!

麻央くんの「死」は完全な無表情だったし、芝居としても、かなり受動的な印象を受けました。自ら魂を獲りに来ているのではなく、運命の命に従って待っているような感じ(?)
月組本公演のたまきち(珠城)はどちらかといえば待っている感じだったけど、もっと“待ちかまえている”感じがしたんですよね。
新人公演のちなつ(鳳月)は、、、あれは、魂を狩りにきてたような気がします。うん、すごく怖かった!!



どいちゃん(鶴美)の「愛」は、こちらも真風くんの「死」に対抗できる迫力があって、さすがでした。
流れるような流麗なダンスがとても綺麗。雪組のせしる(大湖)を思い出しました。まあ、せしるはもっと攻め系だったから、芝居としてはだいぶ違いますが……。

面白いなあと思ったのは、Aパターンは「愛」が無表情で「死」が表情豊か(雄弁)なのに対して、Bパターンは逆に、「愛」がものすごく表情豊かで可愛くて攻め系で、「死」が無表情で受け身、と、組み合わせがまったく逆だったことでしょうか。
小池さん、計算してるな……と、いまさらなことを感心してしまいました(^ ^)。




礼くんのベンヴォーリオ。もうちょっと背があれば……と思ったところもありましたが(主にロミオの肩を抱くシーン。無理だよその体勢は!)、すごく良かったです! 
この役は、Bパターンのベニーがあまりにも良かったし、2年前の東宝以来、“気は優しくて力持ち”系が演じることが多くなっていたのでので、クレバーな参謀タイプの礼くんはどうなるかなあと思っていたのですが。。。いやホント、予想以上に良かったです。
リーダー格の6年生(柚希)と、頭の良い4年生の参謀役(マセガキ)みたいな感じで、ロミオとの関係性は、学年を超えてすごく出来ていたと思う。元気で頭が良くてマセているんだけど、大人ではない、その微妙な感じがちゃんと見えたし、彼の「届かなさ」に説得力がありました。
みんなを止めたいのに止められない、みそっかすなベンヴォーリオ

「どうやって伝えよう」は、大歌手・礼への期待が高すぎたのか、そんなに「歌」として凄いとは思わなかったのですが(←マーキューシオといい、ロミジュリのナンバーは本当に難しいですね)、芝居としては相当に引き込まれました。
精一杯大人ぶって生きてきた彼にとって、マーキューシオを喪い、ロミオを喪ったことは、人生最初の大きな挫折だったんだろうな、と。だから彼は、自分が立ち直るために、自分自身が運命に立ち向かうために、マントヴァへ向かう。それが、Bパターンとの大きな違いかな、と思いました。

Aパターンのベンヴォーリオは、ロミオに恋人の死を伝えたら、その結果何が起こる可能性があるか、漠然と気づいていたんじゃないかと思います。でも、彼は、彼自身の理由でロミオに逢わなくてはいけなかった……そして、自分は悲劇がおこりうることが分かっているのだから、止められるはずと思っていた………ように見えました。
でも、もちろん、止められなかった。恋人の死を伝えることはできたけれども、「僕と君と二人きりになってしまった」ことは、「まだ僕がいる」ことは伝えられなかった。伝える前に閉め出されて、もう声は届かない。一方通行の気持ちは通じず、手も触れられない。
そして、すべての結末を見せつけられる霊廟の場面でのベンヴォーリオが、とても小さくて、子供のようにひ弱に見えて……こんな子供がこんなに苦しまなくてはならない“大人の理屈”なんて、あり得ないのに……と、酷く悲しくなったのでした(T T)。



しーらん(壱城)のマーキューシオは、今まで観た中で一番クールな大人だったような気がします。ただ、大人だけど誰よりも気が短くてキレやすいけどね(^ ^)。
特に2幕は怒りが勝った印象でした。理不尽な仕打ち(=ロミオの裏切り)に対する怒りが、八つ当たり気味にティボルトに向かう感じが。彼はロミオの行動を「自分たちに対する裏切り」だと思って、それで怒り狂うんですよね。Bパターンのマーキューシオは、もっとなんていうのか……悲しそう(心配そう?)に見えたので、すごく違うなあと思いました。
どちらかといえば、こっちが本来のマーキューシオだと思うんですけどね(^ ^;ゞ



ベニー(紅)ティボルトは……なんだろう。可もなく不可もなく?という気がしました。良かったけど、特に印象に残ったことがない、というか。
ベンヴォーリオがすごく良かっただけに、役が替わってしまったのが残念な気がしました(^ ^)。しーらんマーキューシオと紅ベンヴォーリオの組み合わせも観てみたかったなあ(真顔)

役替りメンバーについては、まずはそんなところでしょうか。
この公演も、あと二日ですね。千秋楽まで怪我や病気なく、全員揃って、元気に東京へ来てくださいますように。お待ちしています!



今年も七夕が巡ってきました。


関東は先日梅雨明けして、この週末は早速の猛暑でした。夕方には土砂降りの夕立がありましたが、夜にはそれもおさまって、星が見えたから……織姫さまと彦星様も、今年はお逢いになれたんじゃないでしょうか。


というわけで(←なにが)
まずは、柊巴さま、お誕生日おめでとうございます(^ ^)。
お元気でいらっしゃるのでしょうか。きっと素敵な人生を送っていらっしゃるのだろうとは思いつつ、またいつか、舞台にたつ貴女に逢えることを祈っています。




それにしても、昨日今日は本当に暑かったですね……(消耗)。
ちょっと外を歩いただけで汗がダラダラ出て、この夏の活動に、かなりの不安を覚えたところです。
今年はがんばるつもりだったんだけどなー(なにを)。



7月に入って一週間すぎてしまいましたが、とりあえず上半期の猫的BEST作品を書いておきたいと思います。(←ずいぶんと唐突な)


■宝塚オリジナル
大劇場:花組「オーシャンズ11」
ドラマシティ:雪組「ブラック・ジャック」
バウ:月組「月雲の皇子」
その他:宙組「銀河英雄伝説@HAKATAZA」

■その他:芝居
「おのれナポレオン」

■その他:ミュージカル
「レ・ミゼラブル」


……かな。なんか、外部はメジャーな作品しか観てなくて情けないですが。
下半期は、これを超える作品に出会えることを祈りつつ。


.
月組バウホール公演「月雲の皇子」が再演されることが発表されました!


◆天王洲 銀河劇場:2013年12月17日(火)~12月24日(火)
バウ・ロマン『月雲(つきぐも)の皇子(みこ)』
-衣通姫(そとおりひめ)伝説より-
作・演出/上田 久美子


いやー、久々に驚きました(@ @)。
植田景子さんの「舞姫」と「The Last Party」……以来ですかね、近年で予定に無かったバウ公演が後から東上するのは。(あ、石田さんの「おかしな二人」は、組が違うので別公演カウントにしてます)



バウ組は全員そのままスライドするとして(ゆずはが抜ける分、誰か1人増えるのでしょうか?)(ヴァレンチノの(妃宮)さくらみたいに、東宝を卒業しても、これだけ出てくれると良いんだけど)。

……月組は、3つにわかれることになるのでしょうか?
全国ツアーの千秋楽が12月8日、青年館(メリー・ウィドウ)の千秋楽が12月11日。重なってはいないけれども、全ツでも10日弱となると、両方に出演するのはかなり苦しいですよね。
「舞姫」の時も「The Last Party」の時も、前の公演との間にはもう少し間があったと思うから、やっぱり3つにわかれるのかなあ。

「メリー・ウィドウ」は役が少ないしなー、と思っていたのですが、思いきって少人数での公演になるのかもしれませんね。
ヒロイン役を期待していたみくちゃん(花陽)が部分休演になってしまったので、どうなるんだろうか、と心配しつつ。。。いっそ、すずな(憧花)ヒロインでも良いんだけど!?

「仁」は、役が多すぎて、本当に全ツで出来るのか?と懸念していたくらいでしたが、、、少しエピソードを減らすのかもしれませんね。時間も少し削らないといけないはずだし。。。まあ、バウが若い座組だったので、まるっと抜けてもメインのキャスティングにはあまり影響ないかもしれませんが。



いやはや、振り分けが楽しみでドキドキします。。。。
ただただ、純粋に嬉しい! 大好きだったあの物語世界に、もう一回浸れるなんて、思ってもいませんでした。完全に諦めていただけに、嬉しい(*^ ^*)。本当に、嬉しいです。

出演者たちはプレッシャーだと思いますが、本当に、ただただ嬉しくて、言葉にならないほど楽しみです。
嬉しいな、嬉しいな、嬉しいな。



で。
便乗して、一つお願いが。

宙組の「割とマジでウェスタン」も、東上してくださいぃぃぃぃ!!!
……ひっそりと祈りつつ。



雪組公演「ベルサイユのばら」フェルゼン篇、千秋楽おめでとうございます。
そして。
ソルーナさん(磯野)、大樹くん、ご卒業おめでとうございます。


もちろん今日の公演は観られませんでしたが、先週拝見させていただきました(^ ^)。
いやー、中日で大羽背負った壮ちゃんを観てはいましたが、本公演の大階段を最後に降りてくる壮ちゃんを、組子全員が出迎えるところが観られて、すっごい嬉しくなりました!
祐飛さんのときも本当に嬉しくて幸せだったけど、ホントに、掛け値なしで、同じくらい嬉しかったです。



作品については、、、もう何も言うまい。という感じなので黙っておきます。
あ、でも、一つだけ言いたい!先日CSで、昭和のころのベルばらを観たのですが、すごく良かったです!なぜ、いま、あれをやらないの!?「ベルサイユのばら」は、いつの間にあんなに変な作品になっちゃったのでしょうか……(涙)。



もとい。
脚本は、周りでご覧になった方々から聞いていた以上にひどい内容でしたが、、、でも、思ったよりも違和感なく世界に入れた気がします。壮ちゃんの研18という学年は、伊達ではないんだな、と思いました。あの酷い脚本と演出で、それでも「フェルゼン」という貴公子の存在を納得させてしまうだけの、気迫。そう、あれは「気迫」だったのだと思う。18年の間に様々な経験をして、栄光も挫折も両方を知っている人だけがもつ、気迫。
立ち姿の美しさ、口跡の涼やかさ、一つ一つの所作に溢れる気品。今まで磨いてきた「男役」のスキルのすべてを懸けて、あのどうしようもない脚本に取り組んでいた壮ちゃん。……次の「Shall We Dance?」が、壮ちゃんのスキルにふさわしい、佳い作品であることを祈ります。

ま、その前に文四郎さまですから!楽しみ!



アントワネット役のあゆちゃん(愛加)。最初の出番がいきなりフェルゼンとの別れだったので吃驚しましたが、豪華なドレスに負けない豊かな美しさで、似合っていたと思います。「フランスの女王 マリー・アントワネット」というよりも、華やかで明るい、そこに居るだけでぱぁっと場が華やぐような眩しさのある美女、という印象でした。
牢獄のシーンの台詞回しについては、型があるんだなあ……と懐かしくとなみちゃんの台詞回しを思い出しておりましたが、、、いや、、元々好きな場面なんですけれども、あらためて良い場面だなあ、と思いました。
となみちゃんはもっと「女王」イメージが強く出ていた印象で、それゆえに「フランスの女王として死なせてください」という台詞もすんなり入ってきたのですが、あゆちゃんはもっと「普通の女性」っぽいイメージだったので、そんな彼女が、最期を前に涙をこらえ、決死の覚悟で愛する人に別れを告げる、その「必死さ」が切なくて、、、薔薇のように華やかで明るい、可愛らしい笑顔だけが最後の印象として残る、そんなマリーでした。

ルイ16世のソルーナさん。あゆちゃんとの並びは、とても数歳違いには見えませんでしたが(←当然か)、とても優しくて、愛に溢れた、でも、それを伝えられない国王陛下でした。寂しいというか、切ないひとだな、と。フェルゼンの帰国の報に対して、「困る」と言う陛下の迷いのなさに、彼の最期の言葉として伝えられている台詞につながる「人間」としての大きさを感じました。
この人だったら、国民の反乱を「ばかばかしい」とか言わないと思うけど……なんていう脚本への文句は脇に置いとくつもりだったのですが。……いやでも、長い男役スターの最後の役、もっと脚本的にもちゃんと描きこまれたまともな役だったらなあ、と、残念に思ったことは正直に書いておこう、かな。




オスカルのチギちゃん(早霧)と、アンドレのまっつ(未涼)は、どちらもとても良かったです!
硬質な美貌のチギちゃんは、ストイックなオスカルのイメージによく似合っていたし、まっつの一歩控えた優しさは、原作のアンドレファンでもある猫の心を見事に射抜きました(^ ^)。
ちょっと話は逸れますが、この公演を観るまで、私の一番好きなアンドレは樹里ちゃんのアンドレ(稔幸さんのオスカル篇)だったんですよね。原作の前半でのイメージに近い、「ちょっとお間抜けで可愛い」アンドレで、本当に大好きだったんです。でも、今回のまっつは、原作の後半における「オスカルを優しく見守っている、大人な」アンドレのイメージそのままで(*^ ^*)。いやー、本当に素敵だった!!いつかチギちゃんがトップになる日がきたら、この二人でオスカルとアンドレ篇を上演してほしいなあ、と思ったりしたくらい、二人の並びもよかったし、芝居の相性も良かったし、とにかく素晴らしかったです♪



国王陛下につき従う従者の二人(真那、久城)が無駄に可愛かったり、花祭りのダンサーが(私的に)えらく豪華だったり、“国王陛下の最期”を噂する村人たちの会話(割台詞)が妙に不自然で「村祭りのお芝居の練習中」みたいだったり、、、っつか、ヴァレンヌ逃亡事件もないのにいきなり死刑判決っていうのも無茶な展開だなおい、とか、、、、あ、いけない、脚本に突っ込んじゃいけないんだった(^ ^;ゞ まぁとにかく、組子の出番については色々言いたいこともありますが、全体として、脚本の不備を役者がカバーした(カバーし得た)珍しい公演だった、と思います。


願わくば、もうこれ(と年末の「風と共に去りぬ」)を花道に、100周年以降は植田紳爾氏は制作から一切手をひいてくださることを心の底から祈りつつ、、、

壮ちゃん、あゆちゃん、お披露目公演のご盛況、おめでとうございます!
次の作品を、楽しみにしています(^ ^)




2014年の、タカラヅカのスケジュールと前半の本公演の演目が発表されました!


■星組大劇場公演
ル・スペクタクル・ミュージカル『眠らない男 ―ナポレオン・愛と栄光の涯(はて)に― 』
作・演出/小池 修一郎
作曲/ジェラール・プレスギュルヴィック


まさかの、小池さんの一本もの連続、プレスギュルヴィック氏作曲連続、、、、っていうかまさかの小池新作オリジナル!
宙組の「Never Say Good-bye」を思い出しますね……あれはワイルドホーンでしたが、今回はプレスギュルヴィック氏。しかも、題材もフランスミュージカルにふさわしく、いずれフランスでの上演も視野に入っているのかな?なんて思ったりもしました(^ ^)。
題材的には非常に興味深いところなので、期待したいと思います。っつか、花組「アンドレ・シェニエ」、月雪宙組「ベルサイユのばら」、星組「眠らない男」と、18世紀末から19世紀前半のフランスを取り上げた作品は多いですね。いっそのこと「二都物語」も上演すればいいのに!

2作連続でショーが無いのはとてもとてもとても!!!残念ですが、後半演目はきっと華やかなレビューだと信じて楽しみに待ちたいと思います。
というか、礼音くんってショー率低くないですか?作品の二つに一つはショーがない気がする。勿体ない~!




■花組大劇場公演
ミュージカル『ラスト・タイクーン ―ハリウッドの帝王、不滅の愛― 』
~F・スコット・フィッツジェラルド作「ラスト・タイクーン」より~
脚本・演出/生田 大和

メガステージ『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』
作・演出/齋藤 吉正

生田さん、大劇場デビューおめでとうございます!!
ものすごくファンなだけに、不安もありますが……(100分で起承転結がちゃんとまとまるのか、とか)、まあ、多少やらかしても私は大丈夫なので(^ ^)(すみません)
しかも、題材はフィッツジェラルドの遺作。「The Last Party」で、スコットが最期に語ろうとしていた物語。あーもう、これは楽しみにするしかないでしょう!!

齋藤さんのショーは、これ「たからづかむげん」って読むんですよね、きっと。夢眩……うまい(^ ^)。

ところで。
この発表、星組と花組が逆だった、とか、そういうオチではないですよね……?いやあの、だってほら、ナポレオンといえば蘭寿とむじゃないですか。だから、つい。




■月組大劇場公演
日本絵草紙『宝塚をどり』
作・演出/植田 紳爾

プチ・ミュージカル・プレイ
『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-』
作・演出/石田 昌也

グランド・レビュー『TAKARAZUKA 花詩集100!!』
作・演出/藤井 大介

98周年の年末の星組と同じ、植田(紳)さんの和物ショーと短いお芝居、レビューの三本立て公演。
……100周年が終わったら海外公演の計画があるようですが、それに持っていく可能性もあるのでしょうか。

とりあえず、植田さんの和物ショーは、奇を衒わず、基本に戻っていただきたいな、と。
三本立てなのでせいぜい15分か20分程度でしょうし、初舞台生の口上もあるわけなので、、、チョンパで始まって桜の総踊りで終わる、華やか一方の春のショーをお願いいたします!

石田さんのお芝居は、、コメディですよね?わー、楽しみだなあ!まさおの、優しくて可愛いところが生かされる役でありますように。

藤井さんのショーは今のところ文句なく好きなので、期待しています。あまりにも負担が集中しすぎていてそろそろ限界も近いかと思いますが、百周年までは突っ走らないといけないと思うので、なんとか絞り出してくださいね。どうぞよろしくお願いいたします。




■宙組大劇場公演
宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら―オスカル編―』
~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~
脚本・演出/植田 紳爾 演出/谷 正純

何の罰ゲームですか?ねえ、宙組に何の罪があるの?
だって、宙組は今年の後半は「風と共に去りぬ」なんですよ……?まさかの植田(紳)一本もの連続とか、罰ゲーム以外の何ものでもない

いずれテルくんでオスカル篇は上演するだろうとは思っていたけど、まさか来年さっそく回ってくるとは思わなかったし、次に上演するときは脚本も演出も変わるはず、と信じていたのに……!!

せっかくの百周年なので、初演の脚本をもう一度引っ張り出して、それをそのまま上演してみませんか?




■雪組大劇場公演
宝塚傾奇絵巻『一夢庵風流記 前田慶次』
~原作 隆慶一郎『一夢庵風流記』(新潮文庫刊)~
脚本・演出/大野 拓史

グランド・レビュー『My Dream TAKARAZUKA』
作・演出/中村 一徳

大野さんの大劇場作品!「エドワード8世」以来ですよね。わー、めっちゃ嬉しいです。安心感でいうと生田さんのデビューより嬉しいかも(^ ^)。しかも、ネタがいい!楽しみすぎる!!
まして、中村さんのショーとセットとか!!わー、楽しみすぎる!!



ごくごく個人的な「期待値」で順位をつけるとしたら、1位が花雪同率、3位月組、4位星組、5位宙組……でしょうか。4位と5位の格差がかなり大きいですが。




とりあえず、前半しか発表されなかったということも深読みしはじめたらキリがありませんが、考えても仕方がないので、楽しいことを考えたいと思います。

まずは、1月。月組が梅芸メインホール。これは何をやるんでしょうかね?
完全新作を上演するとなると、月雲メンバーはちょっと厳しいのでは?という気がするので、やっぱり年末は3つにわかれるんじゃないかな、という気がしました。
基本的に全国ツアー組がそのまま梅芸に行く感じ。DC組の一部は参加するかもしれませんが、月雲チームは無理じゃないかなあ。
梅芸の裏が出ていないのですが、ここは上級生で梅芸に出ない人がバウのみをやってもおかしくないんじゃないかと思うのですが……マギーセンターのダンスコンサートとか、やらないかなあ。

梅芸は何をやるんでしょうね。「戦国BASARA」とか?まさおだとちょっとイメージ違うかな?。



2月は、宙組が中日とDCにわかれて上演。中日は、「うたかたの恋/ナルシス・ノワール」に一票。とにかく、2本連続でショー無しなので、ぜひこの中日はショーのある構成にしてほしいです!
DCは誰になるでしょうね。1本物連続の中で忘れそうですが、他の組よりスターの数が多いんですよね、宙組って。さて、ここで誰が出てくるか、乞うご期待!

唯一つ、残念なこと。せっかく「W M W」の東上のチャンスなのに、生田さんが大劇場の花組にかかりきり………



ちょっと遡って、12月の花組は、本公演が終わってから、かなりまとまったお休みになりますよね、たぶん。
誰かディナーショーとかやらないのでしょうか……?



そして、ひとつ問題です。

来年のスケジュールが出たということは、今年の年末は、TCAは無いということなのでしょうか?



今日のCSニュース。トップニュースは、昨日の100周年ラインナップでした。


情報だけは昨日チェックしましたが、あらためて「百周年演目発表会」の様子を映像で観ると、しみじみと「百年」の重みを感じられました。
あの5人の中に贔屓がいる方は、さぞ嬉しく、そして、誇らしいことでしょうね(^ ^)。

ちゃんと並んでいる姿を観るのは初めてのような気がしますが、5人それぞれにキャラが立っていて、なかなか面白い並びだなと思いました。それにしても、さすがに82期のお二人の挨拶は大人だなあ!特にえりたん!!祐飛さんに続き、「挨拶集」を発売してほしいトップスターがまた一人、と思いました。

各組のキャッチフレーズも、突然の質問に対するコメントが個性的で面白かった。「進化する花組」「前に進む雪組」「パワフルな星組」「誰よりも愛される宙組」「若さあふれるキラキラした月組」……でしたっけ。見事にばらばら(^ ^)



ところで。

小林理事長、さらっと、ごく当たり前の事実として、月組には各組トップスターが特別出演するなど、って言ったよね……?
まあ、100周年に特出祭りがあるのは予想の範囲内なのですが。。。月組かあ、誰が出るんでしょうね。
90周年の時の花組は、一週間ごとに各組トップコンビが特出してましたが、今回はどうなるのかな。せっかく特出するなら、トップコンビを入れ替えてのデュエットダンスとか、そんな企画も観てみたいところですが……。



そういえば。私、昨日の日記で、発表された演目全体の印象を書いていませんでしたが。。。
私はとっても楽しみです!やっぱり宝塚は新作主義でいてほしい!ので、前半5作品のうち4作が新作、うち3本はお芝居とショーの二本(以上)立て、さらにそのうち一本は新人のデビュー!!(^ ^)という構成には、非常に満足しています。
4本それぞれの題材もすごく面白そうだし、新規の方が興味を持つにはちょうど良いんじゃないかと思う。

「ベルばら」だって、それ自体は良いんですよ。やっぱり「宝塚」が大きくなったきっかけの作品なんだし、99周年にやったからって100周年には絶対やらないと本気で思っていたわけじゃない。
ただ、脚本・演出は考え直すべきだと思いますけどね!どうしても植田さんでなくてはいけないのなら、せっかくの記念年なんだから、初演の脚本を一言一句変えずにそのままやってみてはいかがでしょうか。いや、マジで。

後半もこのくらいの比率(3組は新作二本立て)でいってほしいなあ。うち一組は「モン・パリ2」だったり、ショーの二本立てとかがあってもいいかもしれない。。。

一つご検討をお願いしたいのは、新感線とのコラボですね。ぜったい嵌ると思う!番手がどうこうとか、そういうのが難しそうだけど、案外対応してくれると思うんですよね。
小池さんの持ってきた舶来ミュージカルは、101年以降に取っておいて、百周年は「タカラヅカ」でやってほしいなと思っています。





ニュースの続きは、雪組千秋楽と宙バウ稽古場。
大樹くんやソルーナさんの挨拶にちょっとうるうるしつつ、壮ちゃんの挨拶にしみじみしつつ……雪組っ子のみなさま、本当にお疲れさまでした。次の公演はたくさん通う予定(←未定)なので、どうぞよろしくお願いいたします!

宙バウ……めっちゃ楽しみだけど、でも、、、やっぱりめっちゃ不安……生田さぁん、2幕2時間におさめる術は学んだよね?ね?ね?出来てたよねっ!?
それができなかったら、本公演100分なんてどうなることか……(不安)。



宝塚ホテル ティーラウンジ「ルネサンス」 にて、『藤咲えりイブニングコンサート』に参加して参りました。

3ヶ月ぶりのえりちゃんは、ふわっとした白とペールピンクのドレスに、セミロングの髪をすとんとおろして、耳の上あたりに白い小薔薇の髪飾りをつけて、、、本当に天使のように可愛かったです(*^^*)



最初は、松田聖子の「夏の扉」を歌いながら登場。客席を一周してくれて、本当に可愛かった♪
一曲ごとに収拾のつかない愉快なトークを挟みながら、笑顔で乗り切った一時間。幸せな時間でした!

印象に残ったのは、、、いや、全て印象的だったのですが(^_^)、オリジナル曲の「幸せの呪文」、レミゼラブルの「夢やぶれて」、エリザベートの「私だけに」、「time to say good-bye」………そして最後の「My Way」、でしょうか。涼やかなソプラノと力強いメゾ、卒業してからの1年で磨かれた音色の美しさと、確かな役づくりによる真摯な表現力が織り成す歌の世界観は、本当に見事でした。
またコンサートをしほしい、と思いつつ、でもやっぱり、本気で芝居をするえりちゃんにもそろそろ再会したいなあ、と思いながら帰路につきました。

可愛かったなぁ…………!(しみじみ)


詳しくは、また後日。




まず最初に、先日書いた藤咲えりちゃんのコンサートについて補足させてください。
曲目など、えりちゃん自身がブログに書いてくれたのですが。。。
http://ameblo.jp/eri-fujisaki/entry-11581682546.html

なんと!
9月15日に、銀座のシャンソニエ「蛙たち」でコンサートをするそうです!
わーいわーいわーい♪ まだ「蛙たち」のサイトには出ていないようですが、すごく楽しみです!(^ ^)。




さて、本題。
宝塚バウホールにて、宙組公演「the WILD Meets the WILD」を観劇いたしました!


………もう、ね。
理屈もへったくれもなく、生田大和さんの夢と妄想が詰まった2時間でした。


だってね、2幕中盤、起承転結の「転」にあたる大事なところで、ヒロインが、主人公に言う台詞がね、

「誰にも教えてもらわなかったみたいだから、一度だけ教えてあげる。世の中ってのはねぇ、想像力(=妄想)が動かしてるのよ!」(←だいぶ意訳)

なんだもん!!

生田さんファンの猫としては、もう、その開き直りっぷりにはひれ伏すしかありませんでした。。。



物語そのものは、デビュー作の「BUND NEON ~上海~」を凌駕した破綻ぶり。
そりゃあひどいもんでした。いくらファンでも、物語(脚本)の理屈が通っていないことはわかりますよ。
イチから十まで、疑問だらけの突っ込みポイントだらけで、あまりにも突っ込みポイントが多すぎてとても網羅しきれないくらい凄かった。

なのに!!

文句なく恰好よくて楽しかった!!のです(^ ^)。

生田さんの、ちーちゃん(蓮水)・かいちゃん(七海)・あっきー(澄輝)をはじめとする出演者一人ひとりへの深い愛情と、興味と、そして、彼らを応援する人々の想いに対する理解が、あまりにも的確で、涙が出るほど嬉しかったです。
脚本としての理屈を通すことよりも、役者の魅力を引き出すための場面を創ることに注力した作劇。
今回は、若干「僕(生田)が観たいもの」に流れた感はありますが(^ ^)、それでも決して作者の自己満足ではなく、役者を魅力的にみせるためのツボが随所にあって、そういうところが「大好き」です(告白)。
出演者全員、それぞれに「いつもの魅力」の極限を引き出してもらった人もいれば「いつもと違う、新しい魅力」を引き出してもらった人もいて、そういう意味では本当に見ごたえがありました(幸)。




まだ公演が始まったばかりなのでご覧になっていない方も多いかと思いますが、ネタばれで価値が変わるような作品ではないので、遠慮なくネタばれさせていただきますね。
気にされる方は、ここから先は観劇するまでお読みにならないでください。




といいつつ、あまり内容には踏み込まず、生田さんについて語らせてください。
(すみません!!ファンなので黙っていられなくて!!)


生田さんに一つだけ苦言を呈するとしたら。
役者の魅力を生かしたコメディで勝負したいなら、人を死なせることにはもっと慎重であってほしいというところでしょうか。

少なくとも、神父(夏美)はともかく、あの展開でギルバート(蒼羽)を殺させちゃいかん!銃を構えていたベンジャミン(七海)かエマ(花乃)、どちらかに傷を残すことになるし、、、なによりも、彼らにトラウマが残ってしまうくらいの丁寧な心理描写が、本来の生田さんの持ち味なんじゃないかと思うんですよね。今回はかなりブッ飛ばしてましたけど(^ ^)。

もちろん、一切人死にを出すな、という話ではなく。
2幕冒頭の賞金首(秋音)とその妻(愛白)とのエピソードは、ジェレミー(蓮水)のトラウマを説明するために必要だし、ジェレミーの母モニカ(彩花)も、彼女が生きていたなら、そもそも話が始まらないわけですし、そういうことを言っているんじゃないんですよね。
ただ、「コメディ」の範疇に納めるためには、やっぱりエピソードのある登場人物を死なせる時には、もっと慎重になってほしいな、と思いました。


なんて真面目なことも少し書いてみましたが、それ以外は、どんなに脚本がぶっ飛んでいても許せてしまったあたり、宙ファンかつ生田ファンだから仕方ないんだろうなあ。。。
とりあえず、出演者のファンではないけれども、興味本位で一回くらい観たいなー、という方は、絶対に定価以上のチケットには手を出さないことをお勧めします。
そんな価値はありませんから(←真顔)

でも、出演者のファンや、単なる生田さんのファン(^ ^)は、金に糸目をつけずに何枚でも確保したほうがいいですよ!
下級生もそれぞれに役がついて、役以外のアルバイトもあって……忙しそうでしたし、みんな本当によくやっていたと思います(*^ ^*)。


生田さん、まだまだ当分は完全オリジナルに挑戦するのはやめて、原作付きにしておいたら…?という気もしたりはするのですが(「BUND NEON」でやらかした後、「ランスロット」「春の雪」と2作連続で佳作を出していた流れの中だけに)、、、でも、やっぱり、いままで彼は2作連続でやらかしたことは(一応)ないので、今回のことで「ピカレスクロマン」や「コメディ」の物語の構築方法を学んだのなら、それでいいのかな、と思っています。

ちーちゃんやかいちゃんは上級生だし、彼らの魅力は存分に出ていたので、多少話が破綻していてもあまり大きな問題ではないだろうなと思いますし、ね(^ ^)。



とりあえず。
大空ファンの猫としては、全く違う作品なのに、そこかしこで「血と砂」を思い出してしまって、とっても大変でした!
バウ主演なんて考えたこともなかった上級生二人のW主演。二人がプライベートでも仲良いところも、演出家が凝り性のヲタク(←すみません)で、出演者たちのことが大好きなところも、終演後の挨拶が漫才なところまで、そっくりすぎて思い出が止まらない。。。(←そこ?)

フィナーレでのお遊びといい、色んな意味で、スタッフのノリがいいのも楽しくて良いですね。
観ている時はいろいろ考えるけど、フィナーレと挨拶が面白すぎて突っ込みポイントを忘れてしまいそうです(^ ^)。



作品全体の印象については、以上です。
詳細と出演者についてはまた後日♪

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