年度末年度初めでいろいろなイベントや呑み会が続き、若干体力の限界です(^ ^;ゞ。
それでもいろいろと書いてはいたのですが、私とDiaryNoteはあまり相性がよくないらしく、ここ数日、私が更新しようとするとサイトが落ちている…ということが続いてました(涙)。今日からは大丈夫かなー?
ここ一週間、「ウェディングシンガー」とか「蘭寿とむディナーショー」など、いろんな舞台に沢山の元気をもらいました。舞台の感想とかあれこれはまたあらためて書くつもりですが、まずはこの元気を被災地のみなさまに届けたいと思っています。




そういえば。4月2日に、梅田や西宮で宙組生が募金活動をするのだそうですね。
本来であれば「ヴァレンチノ」青年館公演の千秋楽だったはずの日。
歌も歌ってくれるそうですが「アランチャ」とか歌うのかしら。
(実際には、「上を向いて歩こう」「明日へのエナジー」などだったそうです)

CSニュースでも、毎日トップさんが今の状況で何をするべきか、みたいなことをお話なさっていますが……私は、あくまでも舞台役者には舞台でがんばってほしい、と思っています。しばらくは辛いかもしれないけれど、喜んでくれる人は必ずいるんだから。
もちろん、その合間に募金活動をしてくれるのは嬉しいですけどね。青年館公演がなくなったんだから、ヴァレチノメンバーには、大阪だけじゃなくて東京の各地でも募金活動してほしい、という気持ちもあります。もちろん、いろいろな制約がある中での精一杯の活動をしてくれているのは判っているので、無理はしなくて良いんですけどね


私も、いわき市の知人経由で片づけのお手伝いに日帰りで参加してまいります。まあ、それほど人手が足りないという状況ではない(人手よりも物資が足りない)らしいのですが、やれることはやりたいな、と改めて思っています。
ただ、こういうのはやはり「やりたいからやる」という自己満足では勤まらないものなので、体力に自信の無い方や「感謝」が欲しい方は、もしかしたら汗水を流すよりも募金に力を入れられた方がいいかもしれません。
それでも、やみくもに人手がほしいという地域もあるでしょうから、そういう采配をしてくれる団体がいればいいと思うんですけどね。被災地域が広いだけに、いろいろと難しいんでしょうね……
全ての人々に日常が戻る日が、一日も早くありますように。





話は全く違いますが、宙組89期の雅桜歌さんが、3月31日付で卒業されたと発表がありました。
千秋楽でも集合日でもなく、「3月31日」という日付が切ないです。「逆転裁判」できれいな人だな、と印象に残った雅さん。美人で声がよくて、結構好きだったのになあ……。最後に大階段を下りて、挨拶する姿を観たかった、と、とても残念に思います。
これからはこういう形の卒業も増えるんでしょうか。「卒業」イベントの周到さは宝塚のいいところだと思うのに。こんなことなら、「誰がために鐘は鳴る」の千秋楽の出で、イベントとかしてあげたかったな……。

雅さんの第二の人生に、幸あらんことを祈りつつ。



2006年に公開され、2008年に舞台にもなった「フラガール」という映画をご存知でしょうか?
1960年代半ばに、事実上の閉山となった常磐炭田。町全体の存亡の危機となったこの状況で、新しい町おこしとして設立された常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)の、知恵と情熱の物語。


東日本大震災とそれに続く大津波、そして原子力発電所問題。観光立国としては致命的なほどの大変な状況の中、もう一度立ちあがって歩き出そうとする彼らを少しでも応援したくて、今日の日記を書かせていただきます。



スパリゾートハワイアンズ
http://www.hawaiians.co.jp/index.html

いつか、ここのブログに全国巡業の予定が載ったなら、私は絶対に観に行って、そして、ちゃんと募金もすると誓います。
いや、できれば、営業が再開されたらなるべく早く行きたいと思う。義捐金としてではなく、彼らの経済活動そのものを支援するには、その経済活動の結果に対価を払う存在がいなくてはならないのだから。

あそこで苦しんでいるひとたちに、がんばっている沢山の人たちに、ほんの少しでも元気をお届けできますように。






バブル時代には似たような施設が全国に作られましたが、高度成長の真っ最中に、ああいう土地にこういうものを創って観光収入を得よう!というアイディアはとにかくすごい!と思うし、なかなか他に例を見ない成功例だと思うんですよね。
まだ温泉ブームの「お」の字もなかった時代に、湯量だけは豊富な温泉を「ハワイ」に見立てる!壮大にして斬新なアイディアだと思うし、それを実現するための工夫もすごかった。冬は乾いた木枯らしで冷え込む太平洋岸に、湯をめぐらせた巨大温室を建設してヤシを植えるとか、どんな狂人がそんな夢を見たんだろうか、という感じ。

私は、設立当時はまだ生まれていませんでしたが、子供の頃は地元に住んでおりました関係で、何度か行ったことがあります。今思い出しても、十分に「リゾート」として楽しめる完成度だったし、本当に日本にいるとは思えないような、いろんな工夫が楽しかったのを覚えています。


あの夢の世界が、炭坑街の起死回生策だったというコトを知ったのは、映画「フラガール」が公開されたときだったんですが(^ ^;ゞ
ごく普通に、湯本温泉のお湯をうまいこと演出したもんだな、くらいに思っていたので、本当に吃驚しました。


あの奇跡を、もう一度!
柳の下に同じどじょうはいなくても、きっとその一族が待ってるはず!
だから。くじけないで、諦めないで。
震災による被災地、そして、原子力発電所による風評被害からの回復を、祈っています。



常磐炭鉱自体は、「常磐」という言葉が表わすとおり、常陸から磐城にかけて、つまり茨城県北東部から福島県浜通りにかけて広く存在した炭鉱ですが、産出量は多いものの硫黄分が多くてあまり質が良いとはいえず、オイルショック後の石炭が再評価された時代にももはや炭田としては振り向かれることはなかった…そうです。
逆に、そんな炭田だったからこそ、すんなりと観光に軸足を替えられたのかもしれませんが(^ ^)。

世界を変えた「エネルギー革命」にも負けなかった常磐の、そのエネルギーを信じて。
心からのエールを送ります。



ホテルグランドパレスにて、蘭寿とむディナーショー「MUGEN」に参加してまいりました!

年度末のど平日のあの時間に会社を抜けることがどれだけ大変だったことか(汗)。
翌日には机が無いことは覚悟しました。かなり真顔で。
もう二度とやりません!……たぶん。

でも、悔いはないけどね(^ ^;ゞ。だって、楽しかった!


出演は、蘭トムさん、珠洲春希さん、鳳翔大くん、藤咲えりちゃん、花里まなさんの5人。
構成・演出は三木さん。基本的には、蘭トムさんが出演していた作品の中から自分で選んだ曲を並べた感じの、すごくオーソドックスなショーだったと思います。
秋のコンサート「“R”ising!」とは、衣装が共通なのが多かったので若干似た印象もありましたが、おもちゃ箱みたいだった前作に比べると、むしろクラシックなくらい、エレガントなショーでした。
逆転裁判パロディを除いて、ですが。



■プロローグ
MUGEN/I Love Paris

「“R”ising!」のオープニングとエンディングで着ていた衣装、だったと思います。
そういえば「“R”ising!」に出てなかったのはアイコちゃんだけなんですね、このメンバー。アイコちゃんは誰の衣装を着たんだろう?(^ ^)

いきなりディナーショーのタイトルソングをプロローグで歌のは珍しい、、、ですよね?だいたいラストかその前くらいに歌うことが多いと思ってたのに。
でも、そのおかげで衣装はそのままでも「“R”ising!」とは違うオープニングになったのが面白かったです。三木さん、考えたな。

衣装は同じでも、ショートカットの全鬘を被ったえりちゃんが、死ぬほど可愛くて、別人みたいでした。っていうか、しばらく同じ衣装なことに気がつかなかったよ……。あの髪型、色っぽくてキレイだったなー。



■宝塚メドレー・花
ハウトゥ/マノン/タンゴ・アルゼンチーノ/ミケランジェロ/琥珀色の雨に濡れて/VIVA!/Cocktail/Asian Sunrise/エリザベート(最後のダンス)

「マノン」以降は花組も一通りは観ていたはずなんですが、、、樹里(咲穂)ちゃんが出ていたので回数観た「ミケランジェロ」と、作品が好きだった「琥珀」くらいかな、曲を知っていたのは。

今まで、蘭トムさんを見て「花組だ!」とか思ったことはそんなになかったのですが(「蘭トムさんだ!」とは思ってたけど笑)、今回、園加のバウ(Dancin’ Heroes!!)を観て、「花組っぽい」と感じたのと同じ色を、非常につよく感じました。
三木さんだから、っていうのは重要でしょうけれども、やっぱり、蘭トムさん自身も花への異動を目前にして気持ちを作っている部分もあるのかなー。

それは個性の表し方なのであって、良い悪い、ではないんですけどね(^ ^)。



■宝塚メドレー・宙
コパカバーナ/Never Sleep/瞳の中の宝石/VENUS/我々は生きている

花組メドレーまでお着替えなしだったメンバーが、やっと着替えて登場。
「コパカバーナ」は星組さんしか観ていませんが、コーラスの4人が楽しそうに歌っているのがとても可愛かった!ブルードレスのえりちゃんとアイコちゃん、並びがとっても可愛い。しかーし、えりちゃんは前髪あった方が可愛いよ……。

「Never Sleep」は客席登場……だったんだっけ?あれ?
「瞳の中の宝石」は客席を歩きながら歌ってたんだけど(←ホンモノのイザベラ=ウメちゃんをいじっていたので)、どうだったっけ。
VENUSはノリノリでめっちゃ格好良かった!!そして、「我々は生きている」はちょっと泣けました。「カサブランカ」という作品の中でではなく、この一曲をこうして聴くと、どうしても今の時代と被ってしまって、すごくグッとくるんですよね(泣)。

作品の中で聴いていたときも、毎回良い曲だなあと思ってはいましたが、あらためて、この曲の持つポテンシャルを思い知った気がします。




……すみません、明日は早く出社しないといけないので、続きはまた明日以降に。
次回は、私が、年度末ど平日になんとしても行きたい!と思った最大の動機=「逆転裁判コント」から(^ ^)


グランドパレスで開催された、蘭寿とむディナーショー「MUGEN」について。

■逆転裁判メドレー

最初にラリー(鳳翔大)が、あのオレンジ色のパーカー(?)にジーンズの衣装で髪を逆立てて登場!一人でばーっと何か喋っているところに、フランジスカ・ヴォン・カルマ(藤咲えり)が登場。
ラリーは、公演でマヤちゃんを口説くのに使っていた「ときめ木」だの「やすら木」だのいうネタを披露するが、カルマのムチであっさり玉砕……みたいな、ある意味予想通りのサムいネタでスタート。

大くんは「逆転裁判1」にしか出ていないし、えりちゃんは「2」にしか出ていないんですが、最初二人のやりとりを見てるときはすっかり忘れてました(^ ^)。えりちゃんが冷たく「私たち同じ舞台に立ったことは無いのよ」と言ったときにやっと思い出した始末(^ ^;。
あ、大ちゃんラリーのジーンズは自前だそうです(@ @)。「逆転裁判2」の上演が発表されていたので、またすぐ出せるように箪笥の出しやすいところにしまっておいたらしい。故郷カリフォルニアに帰らせてもらえなかったラリー、可哀相に……。

この後に登場したマヤちゃんの珠洲春希さんは、どちらにも出ていないんですよね。だからこそあんな楽しい扮装を見せてくださったってことか?(^ ^)。いやー、れーれ(すみれ乃麗)の衣装、よく入ったな(- -;。だいぶミニスカートになってたような気もするけど、でも、ちゃんと違和感なく着てましたよね?凄いなー。
マヤちゃんお得意の、片足で立ってあげた足の膝を曲げたポーズがとても似合ってました♪キープ力すごい!

エッジワースのアイコちゃん(花里まな)は「1」のみですよね。もちろんエッジワースを演じたわけではありませんが(^ ^)。
っていうか、七帆くんだかともちん(悠未ひろ)だかの衣装をそのまま着ているアイコちゃんの可愛らしさにも撃ち抜かれました(汗)。「BUND NEON~上海」の真瀬くん(だぶだぶのタキシード着てパーティーに現れた場面)を思い出して、胸キュンでした!(←意味不明)
長髪ロン毛の鬘がよく似あって、ちゃんと男役に見えましたよ♪可愛かったけど(^ ^)。男役が女役をショートカットでやるのも難しいだろうけど、娘役がロングヘアの男役をやるのは物凄くハードルが高そうなのに、アイコちゃん凄いなーと思いました。


みんなで「逆転裁判といえば自分(のキャラ)!」と主張するところに割って入る鋭い声。
「異議あり!」

蘭トムさんのフェニックス・ライトは、しみじみと当たり役だったなあ……と思ってしまう迫力と魅力がありました。なんかね、キラキラしてるんですよね。他のコーナーに比べたら衣装とかは地味なくらいなのに。
あのコールが聴こえた瞬間に客席の温度が上がった気がしましたからねー(真顔)。

全員で一曲盛り上がってから、トークに。
ここのネタは毎回同じだったのか、それとも毎回違ったのでしょうか?
えりちゃんが毎日お稽古の後で鞭の素振り(?)を50回やっていた、という話にウケてしまいました。だって、皆が帰ったあとの稽古場に一人で残って、ばれないように(?)電気を消してやってた、って言うんですよ!?誰もないはずの真っ暗な教室から、鞭の音が……とか、それはめっちゃ怖いから!!

トークで一通り盛り上がった後は、「蘇る真実」で中締め。珠洲さん以下の4人は途中で抜けてしまったのが残念でした。このコーナーだけは、5人で最後にポーズを決めて終わってほしかった……(←戦隊物じゃないんだから)


ま、とにかく、猫はえりちゃんのカルマにまた会えて、とても幸せです。三木さんありがとう!!(^ ^)。しみじみ見てもあの再現率はすごいですよねーー!!青年漫画の萌えキャラそのもののプロポーションをリアルに再現してのけたえりちゃんに、乾杯!胴が短くてボンキュッボン(←上半身は衣装でかなり作りこんでますが)で、脚がすんなり細くて長くてまっすぐで。
細いくるぶしによく映える高いピンヒールと、長い鞭。


……花組で「逆転裁判3」を上演することがあったなら、ぜひともカルマは華耀きらりちゃんで!と思っていたりするのは内緒です(^ ^)。



■宝塚…夢
ジャンクション24/川霧の橋/ベサメ・ムーチョ

蘭トムさんの、“宝塚ファン時代の思い出の曲”を、一曲ずつ紹介しながら歌ってくれました。「川霧の橋」が好きだった、っていうのは意外な気がしましたが、考えてみたら、私が一番最初に好きになった蘭トムさんは「月の燈影」だった……(^ ^)。
「白い朝」とかも似合いそうな気がします。なんとなくですが。



■夢幻JAZZ
It don’t mean a thing/St. Louis blues/It’s All Right With Me/CARAVAN

ジャズの名曲を歌い継ぐコーナー。
黒いドレスの大ちゃんと蘭寿さんでデュエットを踊っていたのは……「St. Louis…」だったかな?すっごいキレイで、嬉しかったです。蘭トムさんよりだいぶ大きかったけど(^ ^)、その身長差を生かした振付も面白かった♪
「It’s All Right…」は、バンド紹介とメンバー紹介をした後、全員で客席に降りて、「All Right!」と叫ぶよう煽って盛り上げてくれました♪

満員でテーブルが詰め込まれていたせいか(?)、私が今までに参加したことのあるディナーショーの中では全体に客席降りが少ないショーで、コーラスが客席に降りたのはこの時だけだったと思います(客席登場は無し)。端の方のテーブルだったので近くには誰もきてくれなくて、ちょっと寂しかった(T T)。蘭トムさんは何回か客席降りして、客席登場もあったんですが、縦センターの通路を歩くだけだったしなー。
三木さんのショーはお洒落でいいけど、もうちょっとベタな演出もあればもっといいのになー(- -;。

蘭トムさんの「宙組時代」を振り返る、的なトークを挟んで、「CARAVAN]。
……いや、名曲だとは思うし私も好きなんですが、なんか三木さんのショーには必ず使われる気がする………。



■フィナーレ~無限~
My Body/So Amazing/僕こそミュージック/At This Moment

前半2曲はコーラスと、後半2曲は蘭トムさん一人で、だったかな?(←記憶曖昧ですみません)

蘭トムさんって、男役としてはちょっと高めの硬い声ですが、曲によってガラッと印象が変わるのが面白いなと思います。
「So Amazing」が凄く良かった!コーラスとのバランスも良くて、あれは編曲の勝利かも、と思いました。そして、大ちゃんが歌うまくなったなーと思ってみたり(^ ^)。


「僕こそミュージック」を歌った後、少し真顔のトークがありました。
阪神大震災の経験をまじえながら、「いま、この時に」「自分にできることを」「みなさんと一緒に」と語りかけてくれる誠実な瞳に、ちょっとうるっときました。

そして、(一応)最後の曲は「At This Moment」。いい曲だった!!(涙)



アンコールは「“R”ising!」より「RANJU」。
あれから半年。状況も、ご本人の立場もずいぶんと変わりましたが、蘭トムさんのエネルギーは変わらないな、と思いました。
5年間、宙組と共に歩いてきてくれてありがとう。
2年間、祐飛さんをがっちり支えてくれて、本当にありがとう。
そんな気持ちをこめて、しみじみと拍手してきました。

しばらくはゆっくりリフレッシュして、真飛さん卒業後の花組を背負えるよう、準備していてくださいね!


終演後のロビーでは、募金箱を前に出演者が勢ぞろい(^ ^)。
迷わずえりちゃんの前の箱になけなしのお金をいれてみて、えりちゃんの笑顔に癒されました(^ ^)。
あああ、本当に可愛いよ~~(すでに理屈じゃない)。「スマイル ○○円」という、某ファストフードチェーンのメニュー表を思い出してしまいました(^ ^)。



三木さんらしい、センターをしっかりとたてた、洗練されたショーだったと思います。
もっとコーラスの出番が少ないかも(三木さんだから)、と思っていたので、思ったより出番が多くてホッとしました。
珠洲さん、大ちゃん、えりちゃん、アイコちゃん。花も実もある4人、これからも宙組をよろしくお願いします!

そして蘭トムさん、次の宙組公演は客席で(^ ^)、という決まり文句で見送らせてください。
ご活躍を、心から祈っています。



東京宝塚劇場にて、花組新人公演「愛のプレリュード」を観劇してまいりました。



……の前に、一つ。
宙組の妃宮さくらちゃん(89期)、天輝トニカさん(92期)、七瀬りりこさん(93期)が、次回大劇場公演千秋楽付で卒業することが発表されました。
先月末付で卒業された雅桜歌さんと合わせて、4人。
毎公演誰かが卒業して、そして研1が入ってくる、それが宝塚の宿命とはいえ、新公学年の、それも学年の割に活躍していた二人が花園を去ってしまうのはとても寂しい。
二人とも、研3とか研4とかで本公演でソロを歌っていたのになあ……。

そして、たまみちゃん(妃宮)。
月組「シニョール・ドンファン」初舞台の89期。たまみちゃんと(羽桜)しずく、桜寿ひらりさんの三人で祐飛さんのお茶会にゲストで来てくれたのを、今でも鮮明に覚えています。三人ともホントに可愛くて、「三人とも名前に桜が入っているから、さくらトリオ」とか嬉しそうに話していた祐飛さんの、鼻の下がでろ~んと伸びていたのも懐かしい。

桜寿ひらりさんとはその後は縁が無く、しずくとはすれ違いで組替えになって……。たまみちゃんだけ、研7になっていきなり博多座で共演、丸2年同じ舞台に立つことができました。

まさか貴女に花束を渡して見送ることになろうとは、本当に思いもしなかったよ!!
美人でボンキュッボンで、笑顔がキュートなたまみちゃん。最後の役は「市」。お市の方なんですよね、きっと。最後の最後に「美人」の役が来て、嬉しいです。
卒業までの短い時間、どうぞたくさんの幸せがありますように。





昼間にそんな心乱れるニュースをみてちょっと落ち込んでいた猫ですが、
花組新人公演は、とても面白かったです。
……最近の花組新公の中では、久しぶりに「新人公演らしい新人公演」でしたが。いろんな意味で。

新公演出は、本公演と同じ鈴木圭。
本公演と新人公演の演出が同じな場合、キャスティングに演出家の本音が出るというか、「ああ、この脚本はこういう意図があったのか!」と目から鱗が落ちたりすることが多いのですが(正塚さん以外)、今回もなかなか興味深かったです。


なんといっても、二番手のジョセフ(壮一帆/鳳真由)のキャラクターが全然違っていたのが新鮮でした。

私、まだ本公演のお芝居の感想はあまりきちんと書いていないんですが(←ちょっと書きにくくて/汗)、脚本的にはジョセフがヒロインみたいな話だよなーとずっと思っていました。
蘭ちゃんのキャシーもとても可愛いんですけど、あまりにもフレディとジョセフの純愛が深すぎて(^ ^;、女の子の入る隙がないというか………いや、あの、なんというか。

なのに、「壮一帆」って人は、そこまで人に依存するタイプじゃない……というか、そういう役はあまり似合わないタイプの役者なんだと思います。
「弟」的な甘えたなタイプか、逆に大長老クラスの「どS」なツンデレタイプか、そういう極端な役が得意で、ヨン・ホゲとかジョセフみたいな、ある意味宝塚王道の二番手役というか(^ ^;、苦悩系のマイナス思考な役は実は不得手なんじゃないかと思ったんですよね。壮ちゃんの芝居は、根っ子のところが陽性だから。

本公演だけを観ていたときは、脚本的にはジョセフがヒロインなのに、壮ちゃんはあくまで「どS」だから、なんか違和感があるなあ~くらいに思っていたのですが。

新人公演を観て、ジョセフがヒロインで主演だよ!と、大変驚いたのでした。

なんというか。「風と共に去りぬ」スカーレット編、的な意味で、「愛のプレリュード」ジョセフ編、といって良いのではないかと。
脚本は一文字一句(多分)変わってないはずなのに、演出も大して変ってないはずなのに、ジョセフのキャラクターが苦悩型の役者になっただけでこんなに立ち位置が変わるものなのか、と

銀橋でフレディーと話したあとの
「お前が撃たれて……俺も喪ったものは大きかった…」
というモノローグの苦悩が色濃すぎて、本気で驚きました。
ああ、鈴木さんは、こういうつもりでこの場面を書いたのか?と。





がりんちゃん(大河凜)のフレディーも、研4であの難役をよくこなしたな、と思います。
そもそもがりんちゃんの最大の魅力はピュアで真っ直ぐな優しさで、ああいう表面だけひねくれた大人の男はあまり柄じゃないと思うんですよね。
その割には、同期のべーちゃん(桜咲彩花)に対する包容力はちゃんと見せてくれて、今後が楽しみだなあと思ったのですが、、、残念ながら、暴走した真由ちゃんの熱愛を受け止める度量はなかったらしい(←当たり前か?)

元々歌が得意な人なのに、音域が合わなくて苦労していたのも残念。歌いあげる部分はさすがだったんだけど、武器を奪われるのは辛かったでしょうね。
響きの柔らかな美声が魅力の人なので、声質を荒らさないように気をつけて、うまく音域を広げていってほしい。いい先生と巡り合えますように。



べーちゃんは可愛くて可愛くて可愛くて、本当に可愛かったーー!(*^ ^*)
蘭ちゃんの芝居をほぼ踏襲していた印象ですが、がりんちゃんとの年齢差がないぶん、ラストのラブシーンが良かったです。
がりんちゃんに後ろから抱きつくまでの芝居がとても好き。そして、荷物を投げ捨ててから、それでもなお逡巡するがりんちゃんの迷いが、とても愛おしかった。

研7でもないのに同期で新人公演主演コンビ(しかも両方初主演)って珍しいと思うんですが、身長差はなくても、お似合いの素敵なコンビでした。




演出的には、、、細かい違いはあまり気がつきませんでしたが、ラストは大きく違いましたね。キャシーと別れた後のフレディーは銀橋を渡らずにそのまま上手の花道へはけていく。本公演のラスト銀橋はサヨナラの特別仕様なので、芝居としては無い方がすわりがいいんだな、と思いました。

あとは何か違ってたかな?やっぱり、贔屓組じゃないと演出の細かいところは覚えてないものですね。すみません。

続きはまた近いうちに(^ ^)。




4月8日の日記
2011年3月11日から、ちょうど4週間が過ぎました。



予報によると、明日は雨が降りそうなので、とりあえず毎年行く近所の川縁に夜桜を見に行ってきました。
節電のため街燈を消しているので本当に真っ暗で、ほぼ心の眼で見ていた感じでしたが、ちょうど満開だったような気がします。今週の頭は全然だったのですが、今日は暖かかったから一気に咲いたのかしら?
とりあえず携帯で写真を撮ってはみたものの、どうでしょう。たぶん正直者にしか見えないと思うのですが、あなたはいかがですか?

川に向かって枝をさしかける染井吉野。闇に浮かぶ白い花のトンネルは、よく物語などに出てくる異界への入り口っぽくてすごく雰囲気がありました。例年は花の季節は一晩中提灯の明かりで明るいのでそれほどでもないのですが、今年は本当に闇の中だったんだもん(^ ^;。
そんな雰囲気だったものですから、真っ暗な中でシートを敷いて酒を飲んでいるグループ(家族?)を見つけたときにはびっくりしました(@ @)。私も終電で帰ってきたのでもう日付も変わった後だったのですが、、、すごいなあ。よくあんな真っ暗なところで……。




3月11日からの4週間に、いろいろな舞台に元気をいただきました。
宙組ドラマシティ公演「ヴァレチノ」、
バウホール公演「記者と皇帝」、
月組大劇場公演「バラの国の王子/ONE」、
花組東京宝塚劇場公演「愛のプレリュード/Le Paradis」、
「MUGEN」、
「ウェディングシンガー」、
「Alive2」、
どれも楽しかったし、宝物です。

印象的だったのは、そのすべてで「今、公演をすることの意味を考えた」というコメントがあったことでした。
そして、ほとんどの方が「私たちに出来ることはこれしかない」「私たちの舞台を観て元気が出る人が一人でもいるならば」と言ってくれたことが、とても嬉しかった。だから私も、繰り返し、何度でも書こうと思う。あなたたちのおかげで私はたくさんの元気をもらったし、きっと、今苦しんでいるひとたちにもその気持ちは伝わるとおもう。

それは気休めでも綺麗事でもない、掛け値なしの事実だと思っているから。
舞台からもらったエネルギーを、元気を、笑顔を持って帰って、手渡す。それが、私たち観客の役割なんですよね、きっと。
笑顔になることを恐れないで。

どんなに切なくても、必ず明日は来る。
どんなに悲しくても、いつの間にか桜は咲いて、そして散っていく。



やっと良い季節になってきてホッとしますね。雪とか降ると気が気じゃなかったから。
このままやたらに暑くならずに、今くらいの気温がしばらく続きますように……(祈)。


花組新人公演「愛のプレリュード」について。


何の順番にしようかと迷ったのですが、とりあえず出番順に。


■スティーヴ・ドノバン(真瀬はるか/愛音羽麗)
落ち着いた喋り方と、ちょっと気障(なつもりなんだろう、本人的には)な仕草。嫌味の無い、でも、ただのぼんぼんではなくて、本人が「成功者」であることを意識した感じがあったと思います。
本役のみわっちに比べると、多少は裏稼業にも通じている印象で、馬鹿正直で一途な正義漢・フレディーに憧れつつ、心配してあれこれ世話をやく、ちょっとおばさんっぽい 親切だけどウザい感じがよくでてたのが面白いな、と。

とにかく声がよくて台詞も明晰な人なので、説明的な台詞が多い今回の役は危なげなくこなしてました。逆に、研5にしてやっと「抑えた」役がきたことは、いい勉強になったんじゃないかと思います。良くも悪くもやり過ぎな人なので。(←そこが好きなんですが)(って、駄目じゃん私)

若干気になったのは衣装の着方かな。スーツの着こなし自体は悪くないんですが、最初の場面でジャケットの前ボタンをとめていたのは野暮ったかったような。脚本上の役割は、フレディーよりも上目線の「デキる」男だと思うんだけど、吊るしの背広を着た新入社員みたいだったよ(T T)。


ところで。
本公演を観た時から疑問に思っていたんですが、フレディーとスティーヴはどうやって知り合ったんでしょうか?ジョセフのことを全く知らないってことは、刑事時代のフレディーのことは直接は知らないってことですよね……?どういう仲なんだろう?



■ジュリー(天咲千華/桜一花)
可愛い~~~!!
小さな一花ちゃんが小さなおばあちゃんを演じているのは普通に可愛いんですが、娘役としては長身の千華ちゃんが演じていると、犯罪的に可愛いです!!
ピンクに丸くいれたチークが死ぬほど可愛い。あのほっぺたをつんつんしたい(*^ ^*)(←こら)

芝居力には定評のある人ですが、子役からおばあちゃんまで、男役から虞妃まで、本当に幅広い人だった、とあらためて感心します。今回も、声が本公演のパメラとは全くちがっていて、本当にあれが同一人物か?と信じられない気分。
あらためて卒業が残念ですが、また外の世界でもいろいろな役に挑戦してほしいです。
これからのご活躍を、お祈りしています!


■ドイル(銀華水/悠真倫)
か、か、かっこいい……!!
お髭とトレンチコートがなんて似合うんでしょう(*^ ^*)まだ若いのに、うっとりするほど素敵なオジサマでした。素晴らしい!!
最後の情けないところもサマになっていて、あのドイルさんなら、すっぱりと研究所を閉めて、後継者を探すという行動も納得できるな、と思いました。


■アレン(冴華りおな/真野すがた)
立ち姿のキレイな人で、めおちゃんの衣装もよく着こなしていたと思います。
……めおちゃんって、立っているだけで華やかなんだな~~、と思いましたが、冴華さんはまだ下級生ですものね。今回の役は良い勉強になったと思うし、これからに期待しています。


■キース警部(鳳龍アヤ/高翔みず希)、ガイル刑事(朝陽みらい/眉月凰)
本公演では警官役のお二人。新人公演ではそのまま出世されてましたが、なかなか面白い役づくりだったと思います。
本公演では相当な曲者感のあるお二人(特にさお太さん)ですが、新人公演は意外に青臭い印象でした。悪を憎み、一生懸命闘ったけれども、結局金には敵わなくて諦めた…みたいなヤル気の無さを漂わせて、まさにジョセフと表裏一体、という感じ。

なんていうのかな、やっぱり「若い」んでしょうね、たぶん。さお太さんや王子と、真飛ぶさん壮ちゃんに対して、真由ちゃんがりんくんと鳳龍・朝陽の学年って完全に逆転しているわけで。「悪」に対する対応も、すごく青臭い。でも、だからこそフレディーの告発を受けて目が覚めて、ラストシーンではあっさりと態度が変わるあたりも、若からこその変わり身の早さ(反省のはやさ)があって、納得しやすかったと思います。


また、それを受けるジョセフも違っていたのが面白かったです。
二人が警官と話しているときに後ろのセットからでてくるジョセフ。
本公演では、二人の顔をみてすぐに物陰に隠れようとするんですが、新公の真由ちゃんは、しばらく二人の話を聞いていたんですよね。で、「やっぱりあいつら……!!」みたいな貌をして、背を向けた(@ @)。
本公演ではジョセフ側に(自分は悪いことをしているんだという)罪悪感があるんですが、新公では、ジョセフ自身はそうは思っていないんだな、と。あいつらが悪いんだ、くらいに考えていたっぽい感じでした。
それが、フレディーと再会して、やっぱり俺のやっていたことはあいつら(刑事たち)と同じだ、と気付く……そのあたりの思考もヒロインらしいんですが(^ ^;ゞ、

もとい、鈴木さんの意図がどちらにあったのかはわかりませんが、結果的には説得力のある芝居になっていたと思います。


鳳龍さんと朝陽さん。お二人ともこの公演をもって卒業されるわけですが、、、二人ともすごく芝居心の人たちだと思うので、最後にこういうやりがいのある役を演じてくれて、嬉しいです。「フィフティ・フィフティ」で輝いていた笑顔、忘れません。
これからの未来が明るいものでありますように。


■カフェの店員(神房佳希・舞月なぎさ/月央和沙・冴月瑠那)
実は、すみれ売りの頃から舞月さんが可愛くてお気に入りな猫ですが、このカフェの店員はめっちゃツボでした。かーわーいーいーー!!有能そうな先輩(?)の神房さんと、ちょっとボーっとした後輩の舞月さん、って感じなのかなあ?(←かなり適当)二人のまったりした空気がとっても良かったです。あの制服もめちゃくちゃ似合ってました(はぁと)。スタイルが良いって素敵なことだ!次こそは台詞のある役がつくといいなあ……。
神房さんも、ちょっとした仕草がかっこいいなーと思いました♪いいコンビだったなあ♪


■マウロ(真輝いづみ/華形ひかる)
今回の公演で一番の儲け役……だったはずなのに、ジョセフがヒロイン化したせいで、ちょっと割を食った気がしました。
無骨だけど気弱で優しい、みたいなギャップが魅力の役なんですけど、ちょっと「無骨」が前に出すぎちゃったかな。あと、踊っているときに見せる色気を、芝居でも出してくれたら言うこと無いです。うん。




ああ、終わらなかった……すみません、もう一回続きます(汗)。


2011年3月11日から、ちょうど一ヶ月。



桜も咲いて、東京はほぼ落ち着きを取り戻し……みたいなことを書こうと思っていたのに。



……まるで、嘲うかのような余震でした。





マグニチュード7。震源は福島県浜通り。
海底ではないので津波は大したことはなかったようですが、土砂崩れがかなりあったようですね。先日私がお手伝いに行ったところの近くでも崩れたらしいし、、、もう何がどうなっているのか、という感じです。

これ以上何に祈ればいいのか、いったい何を?と思わずにはいられません。



今の自分にできることを、
今の自分にできて、そして、続けられること、をするしかないんですけれども。
そんなもの、震度6弱、なんていう現実の前には無力すぎて。

……東京で、電気もガスも水道も届くところに生きている自分には、こんなところで弱気になる権利なんてないんですけど、ね。
負けちゃいけない。ここで踏ん張って、元気と笑顔を伝えなくては。



どんなにせつなくても、必ず明日は来る。
明けない夜は、ない。

ただ、そう、繰り返して。




がんばろう、ニッポン。

……時には、ベタなコピーも悪くない……、かも。



花組新人公演「愛のプレリュード」について。


■パメラ(実咲凜音/天咲千華)
「サブリナ」「コードヒーロー」と美しいソプラノを披露してきた凜音さんですが、低い音域はあまり得意ではないのでしょうか。ドスのきいた声が出せなくて苦労していた感じでした。

きれいな人なんですけど、表情があまり動かない……のかなあ?技術的面では歌も芝居も決して下手ではないし、顔だちも正統派の美人顔だと思うんですが、、、蘭ちゃん・千華ちゃんと「キュートな笑顔」が魅力の個性派女優と同じ役を演じたときに、何か違和感を感じてしまうんですよね。だからといって、宛書きのはずの「コードヒーロー」が素晴らしかったかというと……だしなあ。
うーん、娘役って難しい。

ちょっとツッコミになりますが。
最初のアジトの場面で、本公演ではパメラがマウロ(真輝いづみ)を平手で叩く場面。
新人公演のパメラは、持っていた酒瓶を思いっきり振り上げてマウロの頭を殴り付けていたんですが……
ガラスが割れる効果音までついていたところを見ると鈴木さんの演出指示だと思うんですけど、個人的には、やり過ぎ感があってあまり良いとは思えませんでした(T T)。
全体を通してのパメラの役づくりが「乱暴でガサツな女」というコンセプトになっていた訳でもないし、マウロがどMになっているわけでもない。だから、その場面だけ別人みたいで、ただのコントになっていた印象だったんですよね。
たった一動作であっても、どういう動機でそういう動作をするのか、ちゃんと裏付けのつじつまをあわせてから動かないといけないと思うし、座付きの演出家は
、そういうところこそキチンと指導できなくちゃいけないだろうに、と思いました。



■ステリー(白姫あかり/花野じゅりあ)、キーレイ(花蝶しほ/華耀きらり)、キーナ(春花きらら/天宮菜生)、アーヤ(菜那くらら/華月由舞)、ケイト(仙名彩世/芽吹幸奈)、システィー(真鳳つぐみ/月野姫花)

本公演では花組の誇る美人軍団のお出ましだ!としか言いようのない場面ですが、新人公演もなかなかレベルが高かったです(*^ ^*)。コメントはしてないけど、ローレン家のメイドたちも超可愛いし、花組って本当に良いよなあ……(感激)!!



■ドルフィー(天真みちる/紫峰七海)、アダム(日高大地/扇めぐむ)、デューイ(柚香光/朝夏まなと)、ゲイリー(水美舞斗/望海風斗)、ケビン(和海しょう/彩城レア)、ロバート(羽立光来/煌雅あさひ)

本公演ではそれぞれにキャラ立てして個性を出していたメンバーですが、新人公演は、一人一人が芝居をこなすのに精一杯だった印象。回数を経てこそ生まれてくる絆もあるでしょうから、あまり贅沢は言えませんが(^ ^;ゞ

そんな中で印象に残ったのは、朝夏まなとくんの役に入った柚香光さん。
目立つ容姿でショーでも抜擢されている彼女。正直、芝居や歌は全く期待していなかったんですが……(←ごめんなさい)、なかなか良かったと思います。声も良かったし、歌もまあまあ。今後経験を積んで、どんどん成長していってくれたらいいな、と思いました。

本公演のふみかも無駄遣いに見えて仕方がない今回のドルフィー。天真くんも良い感じに無駄遣いでしたね。この二人を配役するなら、もっと思いきって……いっそ彼だけはジョセフを裏切るとか、そういう行動に出てほしかった気がしました。仕事熱心なまともな会社員とか、ふみかと天真が勿体無い……とか真顔で思ってしまう自分が怖い……。



■メアリー先生(花奈澪/初姫さあや)
……この役って難しいんだなあ、としみじみ思いました。
なんてことのない役のように見えて、喋り方に独特のリズムがあるところとか、なかなか真似できないんだなあ、と。
花奈さん自身、1時間半を一つの役で通して演じる……ということに慣れていないんでしょうか。ひとつながりの会話の中なのに、台詞を話すトーンやスピードが一定じゃなくて、時々早口になったり上擦ったりしているのが気になりました。

本公演のさあやは、芝居には定評のある人。喋り方や発声法などを明らかに「不自然」な感じに作って、違和感やじれったさを意図的に観客にも感じさせる。記憶喪失、という「違和感」を表現するのに、こういう手段があったのか!と思いました。その「違和感」がダイレクトに伝わってこそ、何も告げずに遠くから見守るフレディーの深い優しさも伝わるんですよね。それがなかったら、ただの優柔不断な男に見えかねない。
さあやの芝居は、気持ちと技術がしっかり連動しているところがとても好きです。花奈さんはじめ、下級生のみんなで、もっともっと学んでほしい!(^ ^)。



■パン屋の主人(愛羽ふぶき/天真みちる)
巧いなーと感心しました。天真くんが非常に個性的な人なので、その役を演じるのは結構難しいと思うんですが、真正面から取り組んでいたのが良かったと思います。



■ガルボ(輝良まさと/夏美よう)
か、か、かっこいいーーー!!
すみません。
ナチコスが死ぬほど似合うハマと、ヒロインオーラだだ漏れな(鳳)真由ちゃんのジョセフの組み合わせは犯罪的にお似合いでした。途中で『どうぞどうぞ好きなだけヤっちゃってください』的な気分になってしまったわよっ!!(←自棄)

いやはや、ホント格好良かったです。
しかも歌もなく、出番はボロが出るほど多くなく、一番長い出番は踊ってるだけ!!まるでハマのためにあるような役……ああ、いや、そうじゃなくって!!長身美形スタイル抜群、眼光鋭いハマの当たり役だったと思います♪♪
真由ちゃんのジョセフが女主人公だとしたら、本公演でその愛を争ってるのはフレディー(真飛)とマウロ(華形)だけど、新公はフレディー(大河)とガルボ(輝良)なんですよね?
……鈴木さんとは、一度ゆっくり話をつけたいしたい……気がしますねぇ。



■カゲソロ(仙名彩世/初姫さあや)
お芝居のラストをしめくくるラヴシーンに流れる主題歌のカゲソロ。
本公演ではメアリー先生のさあやが包容力のある透明な声で歌っていて、すごく心に沁みる場面になっているのですが、新人公演の仙名さんもとても良かったです。
プログラムを見ていなかったので、新公もメアリー先生役の花奈さんかな?と思ったのですが、プログラムを見てとても納得。本当に綺麗な声ですよね!>仙名さん(^ ^)。次回作(「ファントム」)のクリスティーヌのナンバーも聴いてみたい……。



2011年度版「宝塚おとめ」が4月27日に発売されるのですが……


なんと!!表紙が大空祐飛さんです!

こういうのって就任順だとばかり思っていたので、素直にびっくりしてしまった(^ ^;ゞ



「クールビューティ―」と呼ばれた(こともある)祐飛さんですが、鮮やかな朱色の背景に白の着物というのが新鮮で綺麗だなあ♪
こういう配色の祐飛さん、珍しいですよねえ。実物を手に取るのが楽しみです\(^ ^)/



みなさんは「おとめ」を毎年買っていますか?
某期の数人みたいに「好きな食べ物」欄に萌えエピを書いてくれた人たちもいたり……読んでみると結構面白いですよね。

私が初めて「おとめ」を買ったのは、タカラヅカファンになったばかりの時で、マミさん(真琴つばさ)が表紙のもの。それはもう本当に、一言一句逃さず読んでました。ウメちゃん(陽月華)と違って記憶力がないので(私の特技は「推理小説を三回楽しめること」です)、クイズをされても全然答えられなかったと思いますが、とにかく何度も読んでましたねー。

しかし、それで満足しすぎてしまったらしく「毎年買う」ということは全く思いつかず(^ ^)、次に買ったのは、たいぶ飛んで2009年度版。これは、2月に祐飛さんの宙トップが発表になって、「祐飛さんが花組にいる間に一冊買わなくちゃ!」と思ったためでした。
それ以降、2010年度は「祐飛さんとすみ花ちゃんが宙組トップとして巻末の写真にも載ってるんだから!」と思って買い、そして今年は「祐飛さんが表紙なんだから当然買わなくちゃ……」と、まんまと毎年買わせていただいてます!



連続して買って、比べてみると結構面白いんですよね。
ウメちゃんじゃないけど、「おとめ」を分析するサイトとか誰か作ればいいのにー!と思ったりします(^ ^)。

私は「好きだった役」「やってみたい役」の項目が好きなんですが、何年も同じ答え(「今までいただいた役すべて」「どんな役でも挑戦してみたいです」系も多い)を書いている人もいれば、毎年「その年に演じた役」から選んでいる人もいたりして、、、どちらもいろいろ想像させられるんですよねー。
「その役のどんなところが好きだったのか」とか何かもう一言コメントがあれば面白いのに!と思ったり、……いやいや、そういうのが無いからこそ書けることもあるんだろうよ、と思ったりしつつ、チェックするのも楽しいですよ。

今年のおとめには、みなさんどんなコメントを書いているのでしょうか。
楽しみだなあ。早く発売されないかなあ(^ ^)。



宙組公演「美しき生涯」の新人公演のキャストが発表されました(^ ^)。

ありさちゃん(瀬音リサ)、初ヒロインおめでとうございます!!
可愛くて歌えるありさちゃんのヒロイン、可愛いだろうなあ(^ ^)。「ヴァレンチノ」のアリスも良かったし、良い役つくといいなあと思っていたので、すごく嬉しい。花組の大河凜・桜咲彩花に続く、93期コンビですね(^ ^)。楽しみ!!


今はまだ、本公演の役も「賤ヶ岳の7本槍」以外はほとんど発表されていないので、新人公演の役はほとんど発表された気がしますね(^ ^)。
個人的には、秀吉(未沙のえる)&寧々(美穂圭子)の夫婦がまっぷー(松風輝)&アリエッティ(百千糸)の同期コンビなのと、さぎり(純矢ちとせ)&たつの(すみれ乃麗)の「くのいち」姉妹が藤咲えりちゃん&伶美うららさんなのがめっちゃ楽しみ!特に、えりちゃんとうららさんの 身長差萌え 美人姉妹!!

そして、お市の(妃宮)さくらが「主要役」扱いで新公まで先に発表されているのも、なんだかすごく嬉しいです。れーれがやるくらいだから、きっと出番も多いよねっ!?(期待)

テルくんの忍者はりっくん(蒼羽りく)、加藤清正(北翔海莉)はあっきー(澄輝さやと)。うーん、歌唱力で決めたような気がするのは気のせいだろうか?徳川家康(寿つかさ)の天玲美音、福島正則(悠未ひろ)はふーま(風馬翔)は納得(^ ^)。

個人的に気になるのは、今回で卒業する天輝トニカ・七瀬りりこが何をするのか?です。トニカは七本槍の誰かかなあ。りりこはあゆみさん(鈴奈さん)の役?まだ本公演の役も出揃ってないから、どうもよくわからないんですが(; ;)。
あとは、えなちゃん(月映樹茉)も気になるー。もうちょっと情報出てくると良いんだけどなあ……。


OTOKOUTA

2011年4月17日 宝塚全体・OG
最初に一言。
宇月颯さん、お誕生日おめでとうございます!!(はぁと)




で、本題。
CD「14Covers TAKARAZUKA OTOKOUTA」を聴いてみました!


まず、聴く前の印象。
・いちおう全曲元歌を知っている……よね?たぶん。
・元歌の中で一番好きなのは、徳永英明「壊れかけのRadio」、尾崎豊「I LOVE YOU」、さだまさし「奇跡」……かなあ。


聴いた後の感想。
私って、斉藤恒芳さんのファンだったんだなあ……!!(納得)

一曲目の「太陽と埃の中で」のイントロで、いきなりガツンときました。
こんなに好きだったのか(@ @)、斉藤恒芳が紡ぐ音の世界を、私は。
……荻田さんが好きだとずっと思っていけど、実は斉藤さんの音楽が好きなだけなんじゃないか?と思ったことがあったなあ、そういえば。

いや、荻田さんが創る世界は本当に好きなんだけど、それとは関係なく、斉藤さんの創る音そのものが好きなんだと思います。たぶん。



「太陽と埃の中で」⇒「MISSING」⇒「歌うたいのバラッド」⇒「チェリー」、とテンションがmaxに振りきれたあたりで、ぽっかりとくる平穏。「僕は君に恋をする」の水島康貴さんのいっそクラシカルなほどシンプルな編曲と、沢希理寿さんのやわらかくて素直な、ひどくニュートラルな声の融合が心に沁みる。


そして。若手(?)4人で歌う「思い出がいっぱい」の中休みで一息ついて、がつんと中詰め、という感じに(個人的に)盛り上がった「I LOVE YOU」⇒「壊れかけのRadio」。斉藤編曲の本領発揮、という感じで、ここの流れは大好きでした(はぁと)。

中詰めからフィナーレ前の見せ場、って感じの「奇跡」⇒「STAY」⇒「どんなときも」はシンプルな水島編曲。「どんなときも」でフレッシュなロケットを見せて、幕が上がるとがつんと「believe」⇒「悲しみにさよなら」という衝撃的な斉藤ワールドのフィナーレナンバー。そして、ラストのパレードは水島さんで「TRUTH」。

いやはや、CD全体で一つのショーを構成しているかのような、非常に面白い構成でした(^ ^)。





それでは、簡単に一言ずつ。


■太陽と埃の中で(未涼亜希・北翔海莉) 原曲:CHAGE&ASKA
上でも書いてますが、初っ端にこれを持ってきたのが面白いなーと思いました。もともとすごく好きな歌だったので、吃驚した、っていうのが正直なところ。
まっつの声とみっちゃんの声、それぞれに少し響きを似せるように変換かけて、一人の人がエコーかけて歌ってるみたいに作りたかったのかなー?と思いました。


■Missing(望海風斗) 原曲:久保田利伸
これも好きな歌ですが、斉藤さんらしい音作りでありながら久保田の色は残っていたのが面白いところ。もしかしたら、久保田の音と斉藤さんの音って近しいものがあるのかなあ……。
だいもんの歌い方がやわらかくて、久保田と全然違うのがまた面白かった♪


■歌うたいのバラッド(煌雅あさひ) 原曲:斉藤和義
このCDの中で、歌い手本人の好き嫌いを抜きにして、ぱっと聴いたときの一般的なウケが良さそうだな、と思ったのがこの一曲でした。歌自体も良い唄だし、アーサーのやわらかな幅のある声によく似合っていたと思います。


■チェリー(明日海りお) 原曲:Spitz
男役として芝居やショーで歌う歌ではなく、こういう普通のJ-POPを素で歌うのを聴くと、みりおくんの声は意外と甘い……というか、ちょっと甘えたな感じに聴こえる声なんだな、と思いました。なんというか、胸がキュンとする声というのかな(^ ^)。
男役として芝居をしているときは、どちらかといえば攻め系というか、能動的に感情を動かしていくタイプなのに、面白いですね。斉藤編曲との相性はまあまあ、というところでしょうか。


■僕は君に恋をする(沢希理寿) 原曲:平井 堅
5曲目にして最初の水島編曲。ごくごくシンプルな編曲に、理寿さんの優しくもやわらかな声。原曲とはまた全然違う印象でしたが、すごく癒されたのは同じかな(^ ^)。


■想い出がいっぱい(紅ゆずる・煌雅あさひ・香綾しずる・礼 真琴)原曲:H2O
これも大好きな曲なんですよ私。それぞれ個性的に歌ってくれて、聴き分けるのも楽しかった♪


■I LOVE YOU(未涼亜希) 原曲:尾崎 豊
ものすごく好きな曲なのに、前奏聞いてもなんの曲だかさっぱり見当もつかなかった……(滝汗)。っていうか、もしかしてまっつはこの編曲を知らないんだろうか?と思ってしまったほど、正統派で生真面目に歌っているまっつと斉藤編曲のギャップが面白いです。なんか、正統派の歌唱と、吹っ飛んだ編曲が闘っている感じ(^ ^;ゞ


■壊れかけのRadio(香綾しずる) 原曲:徳永英明
これまた本当に好きな曲なんですが、がおりちゃんが歌いだしてからも、しばらく何の曲だかわからなかったよ……(; ;)。
ただ、がおりちゃんの方がまっつより吹っ飛んでいる(←多分褒めてるんだと思う)分だけ、斉藤編曲へのハマり度は上だったような。とりあえずあまり違和感はなかったです。このCDの中で、一番好きな作品の一つです。


■奇跡~大きな愛のように~(紅ゆずる) 原曲:さだまさし
もともと「パンプキンパイとシナモンティー」(←古すぎて誰も知らないだろう)からのさだファンなので、この名曲は大好きなんですが。
今回のCDのコンセプトと、歌い手がベニーであることを考えたら、斉藤編曲にしてがっつりイメージを変えた方が良かったのでは?と思いました。さだまさし得意の、語り(歌詞)を大事にして、メロディラインも編曲もシンプルで壮大なのが特徴の作品なので、そのままの編曲だと声そのものの善し悪しがストレートに出てしまうんですよねー。シンプルな編曲で宝塚っぽく歌うなら、普通にコンサートとかでカバーするのとかわんないし、ちょっと勿体無かったなー、と思いました。


■STAY(望海風斗・明日海りお・沢希理寿・凪七瑠海)原曲:コブクロ
同期4人でのナンバー。レコーディングはバラバラなんでしょうけれども、なんとなくしっくり合ってる気がするのは先入観なんでしょうか(^ ^;
カチャの声をまともに堪能できるのはこの曲だけなので、楽しく聴かせていただきました。


■どんなときも。(礼 真琴) 原曲:槇原敬之
実は、今回のメンバーの中で一番男役声なのは、最下級生の礼くんなんだな(@ @)と思いました(^ ^)。まともに歌を聴いたのは初めて(「メイちゃんの執事」でちょっとだけ歌ってましたが)ですが、いい声ですよねえ。
ただ、舞台で歌った経験が違うせいか、一人だけPOPSっぽい(←カラオケっぽい、ともいう?)歌い方だったのは気になりましたが、元々POPSジャンルの作品で、編曲もオリジナルに近いからそうなるのか、そういう人に水島編曲をあてているのか。。。どっちなんでしょうね。


■Believe(凪七瑠海) 原曲:杉本竜一
「どんなときも」に続いて「believe」が始まったときの衝撃はすごかった!!
このエコーというか、コーラスはぜんぶカチャの声なの???え??という感じ。
カチャのファンで、ただカチャの声が大好きだ!、という方には申し訳ないことなのかもしれませんが、私にとって、このCDの中で一番好きな「作品」は、実は「believe」です。
……そのくらい、私は斉藤ファンなのかもしれません。


■悲しみにさよなら(北翔海莉) 原曲:安全地帯
「believe」で凄くガツンときたので、「悲しみにさよなら」は、まあそんなもんだろう、と思ってしまいました(^ ^;ゞ。むしろ、最初のエコーにまみれたワンフレーズが終わって、エフェクトなしのみっちゃんの声が聴こえてきたときには、がっかりしてしまったくらい(苦笑)。


■truth(全員)
CSニュースなどなど……で散々流れていた「truth」。
編曲は水島さんですが、ほぼオリジナル(小島里美)どおりかな?という印象で、この不思議なCDのラストを飾るにふさわしい曲を持ってきたな、と思いました。
これ、14人で歌いながら踊ったら、カッコいいだろうなあ~~(*^ ^*)。生でコンサート、なんて贅沢言わないから、CSの番組で何かやってくれると嬉しいんですが………。




帝国劇場にて、「レ・ミゼラブル」を観劇してまいりました。


「さよならレ・ミゼラブル」という刺激的なチラシを見て吃驚していたのですが、あれはケアード演出版がラスト、という意味なんですね。
(世界初演から25年が過ぎて、次から新演出になるらしい)



新演出がどんな感じかまだわからないのでなんとも言えませんが、

……とりあえず。一人のレ・ミゼ「ヲタク」としては、

だったら、最後に本当のオリジナル演出(初演版)を上演してほしかったのに~~っ!!
 ↑ 10周年版でもいいけど、とにかく短縮版じゃないやつを!という気持ちは抑えきれません……(T T)。




2009年は観られなかったので、久しぶりの「レ・ミゼ」でしたが、2007年のを観たときと、全体の大まかな感想は、残念ながらあまり変わりませんでした(T T)。


●クァトロキャストはカンパニーとして無理があるのでは。
出演者が多すぎて、芝居としてのまとまりがなかなか構築できないんじゃないかと思うんですよね。初日からそんなに経ってないせいもあるとは思うんですが、どうもガラ・コンサートっぽい印象がぬぐえなくて。
ただ、全体に出演者のレベルが10周年の頃とは段違いなので、良い意味でのガラ・コンサートっぽさ(「おお、凄いなあ」という感じ)もあるんですけどね。


●とりあえず「共に飲もう」リプライズは復活させてほしい!!あの数分ってすごく大事だと思うんですが……。何度も書いて恐縮ですが、何度観てもその都度思うんだもん(T T)。
……できるなら、バリケードが出てきた直後のアンサンブルの歌い継ぎも。言いだすとキリが無いけど。


●「レ・ミゼラブル」の指揮を塩田さんっていうのは、彼の無駄遣いだと思うんですがどうなんでしょう。
そうでなくても短縮版になってからシンセの比重が上がって低音の迫力がなくなっているのに、軽やかな音を身上とする塩田さん……って、この話も何度も書いてますね。すみません。



……などと、いろいろ書いてはおりますが。
久しぶりのレ・ミゼラブル、なんだかんだ言ってもやはり面白かったです!


とりあえず、私が観た回のキャストを。(印象に残った順に、かな?)


◆ファンテーヌ   和音美桜
素晴らしかった!
すみません。個人的にマイベストファンテーヌになりました!
歌は文句なかったし、観た目も可愛いのに母性も感じさせて、とても素晴らしかったです。久しぶりに「I Dreamed Dream」と「ファンテーヌの死」で泣きました(^ ^;ゞ

……とにかく声が好きすぎるので、あまり冷静ではない自覚はありますが。



◆アンジョルラス  上原理生
久しぶりに、高音部が強くて、カーンと響くアンジョルラスらしい声のアンジョルラスが出てきたな、と思いました。ビジュアルも迫力あったし、ちょっと94年の幸ちゃん(岡幸二郎)を思いだしてみたりしました(- -;


◆エポニーヌ    平田愛咲
エポニーヌらしいといえばエポニーヌらしかったけど、ちょっと個性的な声ですね。丸顔の可愛らしいお嬢さんで、ちょっと雪組の彩風咲奈さんを思い出しました。


◆コゼット     稲田みづ紀
ビジュアルも可愛いし声も可愛いし、典型的なコゼットだったと思います。「溢れる愛」のラストの高音もあぶなげなく出ていて、とにかく安心して観ていられるコゼットでした。
病院のシーン(「空のテーブル、空の椅子」の後)の強さがもう少し出ると私の好きなコゼットになるんだけどな。


◆マリウス     野島直人
声は良かったし顔も二枚目だと思うんですが、スタイルがちょっと残念だったかなあ。稲田さんとの並びがもう少ししっくりくると良かったんだけど。


◆バルジャン    別所哲也
◆ジャベール    岡幸二郎
◆テナルディエ   駒田一
◆テナルディエ夫人 森公美子
ベテラン陣はさすがの安定ぶりでした。岡さんの「Stars」はノリノリだった!


◆かつら屋     絵理(=嘉月絵理)
相変わらず美人でしたが、かつら屋だとそのビジュアルがあまり生かせなくて残念でした。でも、美声が堪能できてとても幸せ(*^ ^*)。
久しぶりでしたが、やっぱり良い芝居するわー!

見せ場…というか、役名の由来である「ラブリィ・レイディ」の老婆も良かったんですが、個人的には「カルーセル」(バリケードが陥ちた翌朝、カフェ・ソングの前の女たちだけの場面)の疲れた女がとても好きです。あとパリの街(十年後)の乞食は秀逸でしたね(^ ^)。


◆グランテール   土屋研二
グランテールに思い入れがありすぎる猫としては、正直、ちょっと物足りない印象もありましたが、堅実な演技だったと思います。
私が帝劇に通い詰めていた頃は、やたらに美声のグランテールばっかりだったので、ちょっと荒れた声のグランテールが珍しかった……かも。バマタボワ(「ラヴリィ・レイディ」の後、ファンテーヌを苛める嫌な奴)のソロが短縮版になって削られてしまったので、グランテールが美声である必要はなくなったんだなあ、と納得しました(^ ^)。


◆司教/レーグル  武井基治
いい声でした(はぁと)。いつも「さあ入りなさい」で世界に入るので、司教さまが良くないとすごくつまらないんですよね。今回はとっても良かったです!


◆コンブフェール  谷口浩久
工場長が嫌らしくてとっても素敵でした!(^ ^)。なのに、ファンテーヌに対する迫り方がおとなしかったのが残念(←え?)
工場長のキャラクターと、コンブフェールの生真面目さとのギャップが面白かったですね。コンブフェールとしてのソロは落ち着いた声で聴きやすかったけど、もう少しエネルギーがあればもっといいのに、と思いました。


◆ジョリ      土倉有貴
バリケードが陥ちた後の、片足でぶらさがる演技(?)が無かったような気がするんですが、、、演出が変わったのでしょうか?私が見落としただけ?
儲け役なので、もっといろいろ遊んでほしい気もしましたが、まだ幕があいたばかりだから、これからなのかな。

短縮版になってアンサンブルの見せ場が減り、学生たちの結びつきが弱くなっていく中で、マリウスの親友ポジション、というジョリの役割も軽くなってしまったんだな……と残念に思いつつ。


◆ファクトリガール さとう未知子
上背があるので、小柄なたっちんとの喧嘩場面も怖さが見えて良かったです。歌もさすが!パリの街の娼婦マドレーヌも迫力あって良かった♪
さとうさんって「ジェーン・エア」でジェーンの親友を演じていた方ですよね?お芝居、巧いなー(感心)。


◆ジベロット    中村美貴
「ラヴリィ・レイディ」の最後の方で、ファンテーヌに囁きかける「お道具見せてやりな…」が今までに観たことの無い解釈で、非常に興味を惹かれました。
色っぽい、いい声ですね!


◆クールフェラック 杉山有大
◆フイイ      宇部洋之
◆バベ       高山光乗
◆ブリジョン    清辰之介
◆プルベール    五葉隼人
◆モンパルナス   尾崎功使
◆クラクスー    高舛裕一
◆買入れ屋     坂本幸香
◆マテロット    曲木佐和子
◆マダム      谷口ゆうな
◆少年1      北川理恵
◆少年2      山岸麻美子

それぞれの役を演じている役者たちの歌唱力は、10年前に比べたらずっと上だな、と、いろいろなところで思うのですが。
いかんせん、一つ一つの役の個性の強さと、役同士の関係性の深さは、すっかり薄まってしまったな、と観るたびに思います。

私は、どの役がどこで何をしてどのフレーズを歌っているのか、だいたい判っているヲタクではありますが、今「レ・ミゼラブル」のファンになる人は、アンサンブルを全員覚えるの、大変だろうなあ……。(←それ以前に、メインを全員観るのが困難)


◆ガブローシュ   加藤清史郎
◆リトルコゼット  飛鳥井里桜
◆リトルエポニーヌ 蒲生彩華

子役ちゃんたちはみんな良かったです。
清史郎くんは良いですねー!10周年記念公演の浅利陽介くんを思い出しました。華やかさで印象的で、子供なのに芝居がいちいち格好良い。
歌はもう一息、という感じでしたが、あの華があればもうそれで良いような気がします。

飛鳥井さんは可愛くて音程もあぶなげない。蒲生さんは、歌はわかりませんがとにかくパッと目立つ可愛らしさでした。
いやー、10年前と一番違うのは子役のレベルの高さですね!



私にとって永遠のナンバーワンミュージカル、レ・ミゼラブル。

20周年記念スペシャルキャストのチケットは一枚持っていますが、、、たっちんのファンティーヌをもう一度聴きたい!!と思ってしまう今日この頃(^ ^;ゞ


日経ホールにて、花組トークスペシャルに参加してまいりました♪


もう、とにかく楽しかった!です(^ ^)。
メンバーは真野すがた、真瀬はるか、仙名彩世の三人。いやはや、いいメンバーでした(はぁと)。おっとり天然な上級生と、座持ちのいい芸達者な下級生。あんなに娘役がしっかり喋ってるのも珍しいし、なにより、めおちゃんのファンすぎて終始うるうるしていた真瀬が可愛くて可愛くて!!
いやーーー、ツボだらけでしたわ。


めおちゃんはキレイなブロンドをタイトにまとめて、黒い細身のスーツに白いブラウスで、全体にシンプルですっきりした印象。真瀬はジャケットの下にブルーのベスト。髪はちょっと赤みのあるストロベリーブロンドを後ろに流して……なんというか、「逆転裁判」のフェニックス・ライトみたいな感じ(^ ^)。めおちゃんと並ぶと少年っぽくて(体型の違いもあるし)、めっちゃ可愛かったです。
仙名ちゃんは淡いサーモンピンクのふわっとしたブラウスに、濃いピンクの膝丈フレア。髪は片方でまとめてましたが、顔まわりにくるんと残していたのがすごく可愛かった!

今回の公演は、ショーの舞台がパリ、ということで、トリコロールのお揃いのリボンを三人でつけていました。めおちゃんは胸にワンポイント、真瀬はリボンタイっぽく首もとに巻いて、仙名ちゃんは髪に。「真瀬はるかちゃんがつくってくれた」、とめおちゃんが言ってましたが、それぞれのファッションにも合ってたし、良かったと思います♪ っていうか、「真瀬はるかちゃん」呼びに萌。



最初のご挨拶は上級生順。
まー、挨拶しているめおちゃんの顔をじぃーーーーーっと見凝めていた真瀬くん。本当にファン目線でしたね。また絶妙な身長差があるので、ちょっと見上げる感じの角度がめっちゃ可愛い(*^ ^*)。
めおちゃんが、そんな真瀬を見るたびに、そっと笑いをこらえて目を逸らしてるのがとても素敵(^ ^)。

ご挨拶の内容はごくごく真面目なものだったのですが、それはCSで聞いていただくとして……。



青いジャケットの真瀬くん、白いシャツのめおちゃん、ピンクのスカートの仙名ちゃんで「服もトリコロール」と自慢げだったのに、席に座ると仙名ちゃん、真瀬くん、めおちゃん、司会の竹下さんの順になるので、トリコロールじゃなくなっちゃったのが残念(^ ^)。


最初は本公演の話から。
執事長のめおちゃん以下、三人ともローレン家の使用人ということで、ローレン家の話が多かったかな。
真瀬くんは婚活中という設定だそうで(伝わりにくい!)、いろいろ声をかけているようです。今日も仙名ちゃんを誘ってみたけど「ごめんなさい」されたらしい(^ ^;。とりあえず、私が観た日は春花きららちゃんと仙名ちゃんを誘っていたけど、「二兎を追う者は一兎をも得ず」とゆーことわざを教えてあげたくなったなー。

執事長さんは、「とても愛情を持って見守っているんだけど、あまり目が行き届かないので職場恋愛の宝庫になってしまっている……そういうタイプの人になってるなーと感じてます」という、なんだか微妙なコメントでした(^ ^)。
職場恋愛をしようとがんばっている真瀬と仙名ちゃんが強くうなずいてました♪


竹下「ローレン家はどのくらいお金持ちなんですか?」
真野「たいそうなお金持ちです」
(中略)
竹下「じゃあ、お給料も……」
真野「はい、たくさんいただいてます」
真瀬(こそこそ)「違うんだね」
仙名(こそこそ)「私たちとは違いますね」
真瀬(こそこそ)「管理職だからー」
仙名(こそこそ)「ああ……」
みたいな下級生二人の内緒話がめっちゃ面白かったです。


新公の話で、「ふつうの人を演じたことがないので…」と言った真瀬に、大きくうなずくめおちゃん。
新公の前に真瀬と食事をする機会があって、そのときにめおちゃんが「どういう風に演じるつもりなの?」とツッコんだんだそうです。で、「そのときに話していた、彼女(真瀬)の『やりたいと思っていること』がちゃんと伝わったから、良かったと思う」というコメントが、上級生らしいな、と感心しました(^ ^)。……いや、結構微妙なコメントだと思うんですけどね。舞台の上で「なにもしない」って、本当に難しいことなんだろうな、きっと。

「スーツ物」ということで何かありましたか?みたいな質問に、ズボンのポケットに手をいれるときの動作の注意点を実演してくれた真瀬。そういえば、前回マメちゃん(日向燦)・天咲千華ちゃんと一緒に出た時は実演の嵐だったなー。あのときは、マメちゃんの話をすべて拾って実演していたけど、今回は大人しかった。……でも、「大人になった」んじゃなくて「大人しくめおちゃんに見惚れてた」と言いたくなるのはなぜだろう…(^ ^;;;



新公の話は、仙名ちゃんもたくさん話してくれました。くまちゃん(芽吹幸奈)の役ということで、「ああいう色っぽさはなかなか出せないけど、立っているだけでエネルギーを感じられる存在感を目指しました」と、目標を明解に語れるのはいいな、と思いました。
すごくしっかりして、ハキハキ喋る人なんですねー。スカイフェアリーズのイメージで、もっとおとなしい、ほわんとしたタイプかと思っていたのですが、話す内容もしっかりしているし、頭良いんだなあ、と。うーん、やっぱりクリスティーヌ歌ってほしいなあ(祈)。

そして、一生懸命語っている仙名ちゃんを隣でうんうん言いながら見ていた真瀬と、そんな二人を大きな視線で見守っていためおちゃん。いいトリオだった~~。



本公演と新人公演の話を綺麗に前半でまとめて、席替えしてからはオフの話をメインに。いやー、前回観た宙組の大ちゃんバージョンは時間配分がすごいことになっていたので、時間通りにさくさく進むのがすごいなーと感心しました(^ ^)。今回だって、結構いろいろ脱線していたのになあ。



芝居、歌、ダンスでどれをやりたい?という話で、仙名ちゃんが「今までは歌ばっかりだったんですが、最近芝居もすごくやりたくて」と言って、真瀬とがっつり芝居をしたい、と言ってました。次の新公、絡みがあるといいですね。
そういえばこの二人、一年前のマグノリア・コンサートで「ファントム」のナンバーをデュエットしてたんだなあ………(しみじみ)。



オフの話も面白かったけど、今回の一番メインは「あなたにとってめおちゃんって?」というお題でしたね。
とにかくめおちゃん大好きオーラを垂れ流していた真瀬くん。あんなに、最初から最後まで客席を見ないで上級生の貌を見ている人も珍しい(^ ^)。めおちゃんが「あと少しで…」みたいな話をするたびにうるうるして、そのたびに「やめてその顔」とめおちゃんに突っ込まれていたのもツボでした。「笑っちゃうからやめて」って……めおちゃん正直すぎる……。


「今日は泣かないって百回くらい言ったのに」って言いながらへろへろしてた真瀬くんですが、ネタは忘れませんでしたね。
仙名ちゃんが、めおちゃんについて「すごく癒されるのに、そこまでやるんだ!と思わされるところもあって」という話で
全ツの「メランコリックジゴロ」の司書役(中日では初姫さあや)で、笑いを取るのがいかに大変かを学んだ、という話をしたとき。(めおちゃんってどんな人?から、マチウの話になって、そういう話になったんですが)
めおちゃんが「感動させるより笑わせる方が難しい」、みたいな話をしていたら、真瀬くんが「めおさんには確実に笑いがとれるネタがあるじゃないですか!」と言いだして。
「バレエダンサーの」
「バレエダンサー」
「バ・レ・エ・ダ・ン・サ-」
三回くらい繰り返したところで客席から拍手。

「やりませんよ」
と言いながらもいろいろ話すめおちゃんでしたが、結局最後には立ちあがって、ちゃんと実演してくれました(*^ ^*)。

「開演30分前ー、開演30分前ー」という真瀬のナレーションに合わせて、首を回すめおちゃん。
………ホントにバレエダンサーに見える!(@ @)。

いやはや、CS放送が楽しみです♪♪



「おかしいなあ」と呟きながら席に戻るめおちゃん。
「本当は(真瀬も)ネタをいっぱい持っていて……。大休憩には上級生ゾーンでネタを披露する時間があるんだけど。……スミレコードにひっかかるから……」
などとぶつぶつ呟いていたのもとても面白いんですけど。……それもネタってことで良いですかね。


ファンに対するコメントにも、下級生への言葉にも、最後の挨拶にも深い愛があって、本当に優しい人だな、と心から思いました。
そして、真瀬くんも仙名ちゃんも、本当にめおちゃんを尊敬しているんだな、と(*^ ^*)。可愛いなあ……二人ともがんばって「花組らしさ」を継いでほしいし、めおちゃんには客席でしっかり見守っていただきたい、と祈っています。


あと4日。そう思うととても寂しくなりますが、めおちゃんも、それを見送る下級生お二人も、千秋楽までがんばってくださいね。


まずは「マグノリアコンサート」。

第一回 雪組(大月さゆ、香綾しずる、透水さらさ)
第二回 月組(羽咲まな、沢希理寿、響れおな)
第三回 花組(鳳真由、真瀬はるか、仙名彩世)
第四回 宙組(花音舞、花里まな、天玲美音)

……ときて。

今日発表されたのが、第五回目……ということになるのでしょうか…?

日時 6月24日、25日
出演 百千糸、七瀬りりこ(宙組)

歌姫ぞろいの宙組娘役の中でも、1,2を争う歌姫中の歌姫が二人揃ったコンサート。これは……行きたい、聴きたい~~~!!何を歌うんでしょうね、この二人で。……「ジキルとハイド」から、「In His Eys」とか?(きゃーっ!)ああ、行きたいなあ……。

これはやっぱり、七瀬りりこ嬢の卒業がきっかけになったんでしょうか。今まで大劇場公演と東宝公演の間にやったことなんてなかったのに、大劇場公演千秋楽から本番まで、わずか5日。歌う方は大変だなあ(@ @)。


ところで。
前から思っていたんですが、星組はやらないのでしょうか?
礼真琴くんは絶対入るだろうし、娘役は夢妃杏瑠ちゃんとかかな?(←あまり詳しくなくてすみません)。あわよくばみっきぃさん(天寿光希)も!……なんて思って、楽しみにしていたんだけど(; ;)。

まあ、今回の「宙組の誇る歌姫デュオコンサート」は別カウントのような気がしますが……。




話は違いますが。
CSニュースで、やっと!雪組全国ツアー稽古場映像を見ました。

ざっとみた感じ、あまり大きな変更点はないみたいでしたが、実際はどうなんでしょうね。ああ、プガチョフのソロの低音部がオクターブ上がってましたね。リカさん(紫吹淳)ってホントに声が低かったんだなー。

私にとっては、宝塚ファンになったばかりの頃に通いつめた公演なのですごく楽しみ!ちょっとこなれたはずの梅田で観劇する予定なのですが、市川などでご覧になったみなさま、ぜひぜひ様子を教えてくださいね(^ ^)

とりあえず、花帆杏奈ちゃんとかおりちゃん(晴華みどり)の台詞のやりとり、特にかおりエカテリーナの
「とうに亡くなった我が夫を騙るとは」
っていう台詞が貫録あって良いですねー!あの場面、大好きなんですよ。あの後の「ものすごい睨み合い!」っていう台詞、今回は誰が言うのかな。初演の時、緊迫感のある場面に割って入るのですごく緊張する、って話していたけど、今回は精霊が三人ともすごい下級生なので、大変そう……。




そして。
CSといえば、最近、花組のナウオンステージを何度も見ています。
まとぶさんもめおちゃんも千華ちゃんも、皆めちゃくちゃ良い顔してるなあ、と思う。「今の花組」の充実ぶりが伝わってくるんですよね。

あと二日で楽、という今、あらためて、ラストのまとぶんの話が心に沁みます。
開幕前だからこそ、余計に悲愴感が強かったのかなーと思うけど。
でも、「いろいろ悩んだけれども、今、花組は一つだから」というのが、すごく実感として伝わってきます。大きな困難の中で、組も作品もすごくまとまっているのが気持ちいい。いろんな想いがあるんでしょうけれども、とりあえず、舞台にあがるときに迷わないでいてくれればいいです。あと二日、がんばってほしい。

……などと真顔で思いつつ、でも、リナちゃんに逢えて狂喜している千華ちゃんが死ぬほど可愛い~~~っ!!



ラストの花束も可愛い(はぁと)。千華ちゃんにピンク、めおちゃんに青、まとぶさんに白。……先日の日経トークのおかげで、これもトリコロールなんだな、ということに気がついたりしつつ(^ ^)。


花組公演、千秋楽おめでとうございます!
そして、真飛さんはじめとする8人の卒業生のみなさま、ご卒業おめでとうございます。

星組時代、ほとんどファンだったと言ってもいい真飛さん。リナちゃんが本当に好きだった!あと、アランも。先日CSで視た「エピファニー」のアントーニオには惚れたなあ(*^ ^*)。花組に来てからちょっと迷いを感じていた真飛さんでしたが、「相棒」のヒットで落ち着いたな、と思いました。お披露目から約一年ご一緒させていただいて、暖かく迎えてくださって、本当に感謝しています。
毎日笑顔で募金箱を持つ下級生の隣でお辞儀をしているまとぶさんの背中を見て、花組っ子も学ぶものは大きかっただろうなあ……。ご卒業後はどうされるんでしょうね。美人だから、映像も向いていそうですが、、、とりあえずは一休み、という感じなのでしょうか。

ダンディで素敵な王子。美人でダンサーで、ショーではいつも探していました。「マラケシュ」のアレクサンダー(でしたっけ?)は衝撃的だったわ(^ ^)。
大空ファン的には「銀ちゃんの恋」の専務があまりにも印象的で、ホントにホントに大好きだった!!不器用だけどさりげない気づかいのある温かな芝居で、優しい人なんだろうなあ、と思いました。本当にいろいろ世話になったんだろうなあ、きっと……。今まで本当にありがとうございました。

めおちゃんはもう、思い出が多すぎて。それこそ「愛のソナタ」のフィナーレで、大階段の天辺に居たの覚えているもん(^ ^)。「LAST PARTY」の東京で、ああ、やっと芝居の面白みがわかってきたかなー?と思ったところで組替えで……花組に来てからの殻の脱ぎっぷりには度肝を抜かれましたが(^ ^)。
めおちゃん自身が「ターニングポイント」と言ってくれた「銀ちゃん」の橘は、本当に本当に良かったよ!大好きでした。石田さんともっと早く出会っていたら、めおちゃんの運命も違っていたのかな。……「フィフティ・フィフティ」のヴィクターに二度と逢えないことがとても寂しいです。

しゅんさまは、これはもうチョク・ファン抜きでは語れない(^ ^)。「愛と死のアラビア」の新人公演あたりですでに落ちていた猫ですが、「太王四神記」での祐飛ファンのしゅんさま熱はすごかったもんなー(^ ^;ゞ。
舞台ではバリバリなのに素は少女のように可愛らしい(←しゅんさまの素なんて知らないけど)、素敵な人。前方端席に座ったときは、いつも最後のパレードでしゅんさまをじーーーーっと見て困らせていた私をお許しください(*^ ^*)。

「蒼いくちづけ」のクリス少年でめちゃくちゃ印象に残ったはるちゃん。可愛かったなー、と今でもときどき思い出します。女役に転向してからは、色っぽいダイナマイトバディが大好きでした。カクダンとか、格好良かったなー。
大劇場ではちょっと不安定だったショーのソロも、東宝の後半は本当によくなっていて、がんばったなーと毎回感動していました。
雨の場面でだいもんとバシバシ踊る姿が格好良くて、はるちゃん的にはあの場面が一番好きだったかも(*^ ^*)。

「バレンシアの熱い花」全国ツアー以来、ずーっと注目していた千華ちゃん。キュートな笑顔と娘役離れした役者魂、そして、柔らかな声が大好きです。好きな役は多すぎて挙げきれないけど、やっぱり作品の印象を180度変えてしまった「外伝ベルサイユのばら」と「虞美人」の新人公演が印象的。
バウでは毎公演重要な役を歴任していて、ヒロインがなかったのが信じられない気持。石田作品のヒロインを観てみたかったなー、と、それだけが心残りです。
卒業しても、ぜひ舞台に立ってほしい。そのキュートな笑顔にまた逢える日を、楽しみにしています。

弾けるような笑顔が魅力だった鳳龍アヤさん。変幻自在な芝居がとても好きだったので、新人公演でもろくに役がつかないうちに卒業されてしまうのがとても残念です。「フィフティ・フィフティ」での活躍ぶりとか、忘れられない(^ ^)。
ショーのエスポワールで、卒業生8人が前に出て踊る場面、何かが溢れてしまいそうなうるうるした瞳で、最高の笑顔で、幸せオーラを振りまきながら踊っていたのがとても印象的でした。あの笑顔で、これからの人生も乗り切っていってください。

まだ下級生なのに、すごく男役らしかった朝陽みらいさん。今回のお芝居の警官役でも、良い場所に良い顔して立っているんだよね。
サヨナラショーのブル君、可愛かった!もう一度逢えると思ってなかったので、大劇場の時にすっごい吃驚しました(^ ^)。鳳龍さんのカウちゃんと手を取り合ってくるくる回っていたのがめっちゃ可愛かった♪


私の千秋楽は昨日(土曜日)だったのですが、、、どうしてもエスポワールで泣いちゃうんですよね。金色の真飛さんがせりあがってくるところもぐっとくるし、卒業生8人をみんなで取り囲んでるところでうるっときて、下手から順番に手を差し伸べて座っていくところでうわーーーーっとクル。

藤井さんのショーって本当に好きだなあ、としみじみ。卒業生に愛があるだけでなく、すべての子にちゃんと出番と見せ場を振ってくれるのが嬉しい。パリのカフェと雨とか、普通だったら同じスターが両方に出ていてもおかしくないのに、片方だけにしてそれぞれにきちんと見せ場を与える、とか。
ダンサーのしゅんさまをひたすら踊らせ、シンガーのはるちゃんに歌の見せ場を与え、、、でも、一番感心したのは雨の場面の花奈さんと鳳龍アヤさんの芝居です。ショーなのに、下級生なのに、芝居の人には芝居で役をつけてくれるその優しさ。大好きです。



今回の公演、お芝居についてはあまり踏み込まないうちに終わってしまいましたが……。
ま、いいですよね(^ ^)。細かいことを突っ込んでも仕方がないし。

一番好きな場面は、カフェの場面です。よっち(月央和沙)とルナちゃん(冴月瑠那)の店員さんと、後ろのテーブルの女の子たちのやりとりが面白かった!
土曜日の11時半公演では、ルナちゃんの蝶タイを直してあげているよっちが超ツボでした。そして、女の子たちにモテモテな二人(^ ^)。千秋楽には何かの決着がついたんでしょうか。そして、ローレン家の執事さんたちとメイドさんたちの恋模様も、いったいどうなったんだろうー!?CSさん、その辺も逃さず映してほしい……と思うのは無理なんでしょうねえ……(T T)。

プロローグとエピローグはとても好きです。特にプロローグ。「逆転裁判」でも思ったけど、鈴木さんってああいう導入部とか、過去の回想への入り方とか、そこからの戻り方とかが意外と巧いですよね。今回も、銀橋を渡るとそこは過去だった、とか、フレディーの回想シーンだったはずなのにいつの間にかジョセフの回想にすり替わって、ジョセフの場面につながるところとか、巧いなーと思って観てました。
だけど、ジョセフのアジトでのマウロとパメラのやり取りをギャグにする必要はないと思うんだけどなー。新公の効果音にはかなり引いたけど、本公演の「ポコっ!」という効果音もどうかと思うよ……↓そう作るなら、もっと場面全体をコメディタッチにしてあげないと、観客の気持ちが切れちゃうので。

エピローグも好きです。スティーヴがカッコいい!!(←いまさら?)
みわっちは本当に「立っているだけ」のしどころのない芝居をきっちりと埋めていて、すごいなあと思いました。蘭ちゃんキャシーの脇を通り過ぎて行くときの、さりげない一押し心に沁みる。さすがだ、みわっち。




東日本大震災から1か月半。東京近辺の生活はかなり平常に近づいてきたとはいえ、余震はいっこうに収まらず、長引く気配に気持ちは沈みがち。そんな中でも、花組公演が無事公演できたことは、とても幸運なことだったのだろうと思います。
実際、私が観た回で余震のため20分以上開演が遅れた日もありましたし、スタッフのみなさんは張りつめた緊張の日々だったんじゃないかな、と思います。
そんな中で、役者さんたちもテンションを保つのは大変だっただろうな、と、観るたびに思っていました。
それでも、笑顔で公演を終え、終わった後でもロビーで募金箱を持って、真摯にお礼を言ってくださった花組子の皆さま。本当にありがとう。

「ありがとう」を超える言葉があるなら、私も知りたい。その言葉で、みんなに今の気持ちを伝えたい。
ありがとう。あなたたちに元気をもらったから、その元気を少しでも届けたい、と思うことができました。あなたたちが笑ってくれるから。
それがどれほどの力となることか、あなたたちに伝えたい。「ありがとう」の替りに、もっともっと大きな、今の気持ちを。


最後の最後に、真瀬くんに募金できたのも良い思い出です♪
あの化粧顔で、あの眼力で、至近距離で「ありがとうございます」とか言われたひには……もう逃げるしかない!って感じでしたが(^ ^;ゞ、、、舞台に立ちたい、立てることが幸せ、といつも全身で叫んでいる真瀬くんに、こういう形でお礼を言えることも幸せなんだな、と思います。

迷いがあっても、戸惑いがあっても、それでも舞台に立つことを選んでくださった花組子と、それをまとめて引っ張ってくれた真飛さんに、心からの感謝を。

8人の卒業生を含むすべての花組っ子の、平安と幸せを祈りつつ。



月組大劇場公演「バラの国の王子/ONE」について。

公演が始まった翌週に観たのに、いろいろ取り紛れて何も書かずじまいになっていたのですが、、、もうすぐ東宝の初日があいてしまうので、慌てて書かせていただきます(^ ^)。



■「バラの国の王子」

ボーモン夫人の「美女と野獣」を原作とした作品。

ディズニーミュージカル「美女と野獣」は、何度観ても本当に楽しくて、音楽もビジュアルも何もかも本当に大好きなのですが。
今回、宝塚バージョンを見て、やっぱりこれは原作がおもしろいんだなーと思いました。
異種交流譚であり、若者の成長物語であり、ファンタジックなアナザーワールドでもあり……「リア王」的なエピソードもあれば、ハムレット的な要素もある。
バラエティのあるエピソードが盛りだくさんで、面白い物語ですよね。

そんな中で、ディズニー版との一番大きな違いは、王子が野獣になった理由でしょうか。

ディズニー版では、この物語のメインテーマは王子の成長譚なんですよね。王子の性格が元々わがままで「野獣のようにいじわる」だという問題があって、野獣に姿を変えられたのも彼自身に責任がある。
そんな王子(野獣)が、ベルという少女との出会いを通じて愛と優しさを学び、人間らしい心を取り戻す=王子に戻る、という展開は、非常にシンプルで判りやすい。そして、彼の成長譚をメインに置いたうえで、愛を学んだ野獣と対立する男性優位主義者(ガストン)を登場させ、闘わせる勧善懲悪主義なところがディズニーらしさなのかな?と思ったりもするんですよね。

それに対して、宝塚(木村)版の王子(霧矢大夢)は薔薇を愛する心優しい少年で、彼には罪はありません。清廉な王子が、何の罪もないのに野獣に姿を変えられ、苦悩する。この、主人公である王子のキャラクターに瑕がない(万事において正義である)というのが、宝塚版の宝塚たるゆえんなんだろうな、と。
少なくとも、木村さんはそう考えているんだろうな、と思いました。

血縁者である(?)叔母(妹君=彩星りおん)に心を奪われた父親(龍真咲)は死によって奪われ、実の母(仙女=花瀬みずか)は遠くへ行ってしまい、、、彼はひとりぼっちで、家来たちと共に城に閉じ込められている。
とにかく、彼は無実なんですよね。だから、最初からベル(蒼乃夕妃)に愛される資格がある。なのに、ベルにはそれがわからない。
野獣(王子)が人間に戻るには、ベルの成長が必須なわけです。

精神的に成長し、愛に目覚めたベルの選択を邪魔するのはベルの家族(姉たち/憧花ゆりの、星条海斗)であり、父親(商人=越乃リュウ)である。血縁者に裏切られた野獣と、家族に邪魔をされるベル。

野獣の敵役は従兄弟である王さま(龍真咲)になるわけですが、オリジナルであるはずの彼が、かなりガストンに近いキャラクターになっていたのが勿体無いなーと思いました。そもそも王さまと野獣(王子)には対立する理由があるわけですよ。王位を争う立場である、というれっきとした理由が。なのに、それを使わないで王さまをただの我侭な恋敵にしちゃったために、物語が薄っぺらくなっちゃったな、と。


……まあ、でも、木村さんにしては、巧くまとめた方なのかなあ、という気もしますが。


木村作品って、「突出したトップスター」がいて、「その相手役」がいて、あとは「その他大勢」みたいな作品が多いんですよね。
アンサンブルの使い方が贅沢、といえば聞こえは良いんですけど、個性のない記号的なキャラクターが多い。今回でいえば、家臣団はもちろんですが、メインキャストでも、「王さま」「王子」「妹君」「商人」「長女」「次女」という固有名詞を持たない人物だらけだし、唯一名前のように呼ばれる「ベル」も、元々「美女」という意味の言葉で、原作的には名前ではないはず。こういう作品が良く似合うクリエーターだな、と。

同じような「大人数でのグループ芝居」でも、「ジプシー男爵」のジプシーたちは、それなりに割台詞からも意味を拾って、細かいキャラクター設定を考えることが可能だったと思うけど、今回の家臣団は本当にどうしようもないんですよね。
動物の種類が決まっているから、仕草的な役づくりはできる(しなくてはいけない)けど、物語における役割がまったくないから、小芝居しても意味がない。

「芝居」を動かすための小芝居に命をかけている月組っ子に、あれはいくらなんでも気の毒、というか……。せめて、新人公演を卒業した90期以上の子たちには、もう少しまともな(小)芝居をさせてあげたかった…………。



なんていろいろ文句を言ってますが、予想よりはだいぶ楽しめる作品だったと思います。何といっても霧矢さんの野獣が美しくて、パワフルで、そして、歌が素晴らしかった!!
あの名唱の数々を聴くだけで、チケット代の元はとれます♪

あと印象に残ったのは妹君のりおん。いやー、素敵でした。迫力合って怖くてきれいで。「ジプシー男爵」の勝気だけど可愛らしいお嬢さんより、100倍似合ってました!

すずなとマギーの同期コンビ姉妹も良かったです。なんというか、阿吽の呼吸、ですね。まりももいれて、三姉妹が三人とも美人なのがまた良かったです(*^ ^*)。

そして、一番気に入ったのは小鳥ちゃんたち(沢希理寿、響れおな、紫門ゆりや、煌月爽矢、珠城りょう)!いやーーー、可愛かった(デレデレ)。
5人の中で一番大きいタマキチがハチドリなのは何故なのか不思議でしかたないのですが、まあ、可愛いから良いんです、たぶん(^ ^)。


月組ファンとして、家臣団の不憫さに目をつぶるのは難しいところだったのですが。
でも、純粋に作品としては悪くなかったと思います。木村さん独特の、押しつけがましい台詞もそんなに無かったし、大人数でのコーラスは迫力あったし、家臣団のダンスはフォーメーションが綺麗で、二階席が楽しそうだなー、と思いました。



……木村作品は、贔屓組にさえ当たらなければ(組の中堅クラスにあまり思い入れがなければ)案外我慢できるのかも、と思いました。

でも、贔屓組でなかったら、わざわざ木村作品を観には行かないかも……(ごめんなさい)。



■「ONE-私の愛したものは-」

月組的には「絢爛II」以来、久々の草野ショー。

……ショーって、一回しか見ないで感想を書くのは難しいですよね……。二回目、三回目と回数を重ねるうちに印象変わるし。

まあでも、とりあえず一見の印象で。
好きな場面は、ナウオンでも話題になっていた「ユニコーン」の場面です。プログラムをみて、上島雪夫さんの振付か―と納得しました(^ ^)。

ただ。
場面と場面をつなぐところにちょこちょこ出てくる「私が愛したもの=宝塚!」みたいな、なんというか「自己愛」的なところも、最初は微笑ましく観ていたんですが、フィナーレは食傷気味になっちゃって……うーん、微妙ー、と思っちゃいました。
何回か観れば見慣れるのかも、と思いつつ。
そして、「カントリーマン」と「奇妙な世界一」は、私が観た時はまだあまり場面としてのまとまりがないというか、ごちゃごちゃした印象が強くて、あんまり……(- -;ゞ。たぶん、公演が始まったばかりだったからだと思うので、東宝では楽しみなんですけどね。


とりあえず、今の時点での感想(観劇してから一ヶ月以上過ぎてるから、結構忘れてるかも)はそんな感じです。
東宝の開幕早々に一回観る予定なので、観たらまた書きますね。……全然違う感想になりそうですが(^ ^;ゞ



宝塚歌劇団 年内の公演スケジュールが一気に発表されました。


■宙組公演
『クラシコ・イタリアーノ -最高の男の仕立て方-』作・演出/植田景子
『NICE GUY!! -その男、Yによる法則-』作・演出/藤井大介

◆宝塚大劇場:2011年10月7日(金)~11月7日(月)
◆東京宝塚劇場:2011年11月25日(金)~12月25日(日)

1960年代のイタリア!スーツ物!!
しかもハートウォーミングにアップビートですよ!!(歓喜)。
祐飛さんとすみ花ちゃんで、一作でいいから“ハートウォーミング”な話を観てみたい!と思っていたので、それが叶いそうで嬉しいです(はぁと)「Paradise Prince」くらい吹っ飛んだハッピーミュージカルでありますように!!
ゆひすみも一回くらいハッピーエンド(←願望)があってもいいじゃないか(^ ^)

とにかく!景子さんには恋は盲目になることなく、冷静にクリエイトしてくださるように、心からお願いいたします!


そして、ショー♪
これはまた、藤井節満載なショーになりそうで、藤井ファンとしてもめっちゃ楽しみです。
「男役の美学」じゃなくて「男の美学」と言われてしまう大空さんが好き。「ル・パラディ」で、あらためて藤井さんのショーが好きだなあと実感したところなので、贔屓組に回ってきてくれてとても幸せ(*^ ^*)。通うぞー!!


……内容以外のコメントはしません。いまはまだ、何もわからないから。
もちろん覚悟はしてます。10年前から、ね(^ ^)。


それにしても。

お披露目が小池さんの一本もの、
二作目が齋藤/石田、
三作目が柴田(木村)の一本もの(再演)、
四作目が大石静(石田)/稲葉、
そして五作目が植田景子/藤井。

何というか、組んでほしかった演出家とはほぼ組んでくれたなあ、と感慨深いです。残念なのは大野さんくらいで、あとはほぼ制覇してくれたし、組んでほしくなかった人とは一作も組んでないところがすごい!!
……私の希望を聞いてくれたのよね?(←違う)ありがとう!(←だから違うって!)



■星組公演
『オーシャンズ11』 脚本・演出/小池修一郎

◆宝塚大劇場:2011年11月11日(金)~12月13日(火)
◆東京宝塚劇場:2012年1月~2月(予定)

これは……題材は映画だそうですね。(未見)
11人の男たちが出てくるとか。……星組さんで11人っていうと、誰になるんだ?みっきぃさん(天寿光希)は入るかなあ?(*^ ^*)

映画を見ていないのでコメントのしようがありませんが、とりあえず2012年のお正月にはこれをやっているんですよね、東宝では。良い作品になりますように。



■花組公演
『小さな花がひらいた』脚本/柴田侑宏 演出/中村暁
『ル・ポァゾン 愛の媚薬II』作・演出/岡田敬二

◆全国ツアー:2011年10月15日(土)~11月13日(日)

 この期間(11月3日の相模大野から12日の札幌まで)は
 東北地方での公演を予定しておりましたが、「東日本
 大震災」の影響により、公演スケジュール及び開催地に
 つきましては、決まり次第ご案内申しあげます。

……例年東回りの10月の全ツ。今年はどうなるのかなあとは思っていたのですが……なんとか行けるところだけでも行けるように祈っています。
本当は、地元にお金を落とす意味でも東北の公演があれば行きたいなと思ってたのですが、さすがに宙組の演目がアレだとちょっと無理かな、という気がします。

「小さな花がひらいた」は観ていないのですが、今の東北で上演するにはぴったりの作品みたいで、いいなあと思います。ただ、蘭寿さんがディナーショーで「川霧の橋」が大好きだ!という話をされていたので、どうせ柴田さんの日本ものなら「川霧の橋」という選択肢はなかったのかなー?とも思ったりしつつ。

ル・ポアゾンは、星組さんの中日版をそのままやるのか、それとも花組の過去のショー場面と入れ替えたりするのかなあ。個人的にはあの闘牛の場面はトラウマになっているので、あまりやってほしくない………(←個人的すぎる)
でも、良いショーなので楽しみです。テルくんがやっていた吟遊詩人の役には誰が来るんでしょうね。壮ちゃんが出ないことだけは確定なので、そこがとても楽しみです。

しかーし、これ……関東での公演が宙組大劇場公演と丸かぶりですが、いつ観るんだ?……ああ、22、23日の梅田か?(←現実的)


■花組公演
『カナリア』 作・演出/正塚晴彦
主演…(花組)壮 一帆

◆シアター・ドラマシティ:2011年10月18日(火)~10月30日(日)
◆東京特別(日本青年館):2011年11月4日(金)~11月10日(木)

まずは、壮さんドラマシティ初主演おめでとうございます!!


これまた観ていないんですが、上演当時の評判はよく聞いてました。
面白そうな作品で、観たいなーと思ったのに行けなかったので、再演が嬉しいし楽しみです。
大鳥れいちゃんが演じたアジャーニが難役だと聞くので、綺羅星のごとき花娘たちから誰がくるのかしら、と期待感でいっぱい(^ ^)。そして、難役だと聞くたびに千華ちゃんの卒業が惜しくてなりません…。



■月組公演
『我が愛は山の彼方に』脚本・演出/植田紳爾
『Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』作・演出/中村暁

◆全国ツアー:2011年11月19日(土)~12月11日(日)

これまた観てない!私、今回発表された作品の中で、観たことあるの「ル・ポアゾン」だけです(汗)。比較的最近の作品ばかりだし、前後の作品はほとんど観てるのに、なんでだー。

うーん、観たことがないのでコメントしずらい。しかも、宙組の公演期間を考えると、観るには相当な努力が必要な公演だなあ………(T T)。




今日の発表で大劇場公演は出揃って、あとは月組のバウホール公演と雪組の年末ドラマシティを残すのみ、ですね。
そのへんはいつ頃になるのかな。いずれにせよ、両方とも良い作品でありますように!


そして、最後にもう一度。
植田景子さん、藤井さん、どうぞよろしくお願いいたします!(真剣)


いろいろあった4月ももうすぐ終わりなので、4月以前に観た作品について一言ずつ書かせていただきます♪


■Studio Life「11人いる!」

ご存知、萩尾望都の名作SF漫画の舞台化。
ちなみに私は、この作品の舞台化を観るのは二度目。前回は2年前のアクサルの作品(全く別の脚本・演出)でした。
http://80646.diarynote.jp/200901102353281883/

……観劇した直後に、アクサルの舞台と比較して結構真面目な文章を書いていたのですが……例によってデータが飛びまして(T T)。それですっかりやる気をなくして今まで放置していたわけなんですが。

えーっと、相変わらず倉田さんの脚本・演出は原作に忠実で、萩尾ファン的には入りやすかったと思います。

ただ、演出的には、アクサル版が非常に印象的だったので、ちょっと割を食ったかも。あれは本当に、宇宙船「白」での描写をワンシチュエーションに割り切っていたこと、セットを覆う布の使い方、電導ヅタの繁殖をクライマックスに持ってきたことなど、随所に工夫があって、非常におもしろい作品でしたから。

Studio Life版は、本当に原作に忠実で、回想の扱いとかもホントに漫画のコマ割りを思い出してしまうほどでした。
まあ、原作物なのでそれが魅力といえば魅力なのかも(^ ^)。


それでは、印象に残ったキャストを。

タダトス・レーン(松本慎也)=タダ
漫画の髪型や雰囲気をよく再現していたと思います。生真面目な優しさがあって、ハマり役だったと思います。やっぱりこの人の少年は良いなあ。

フロルベリチェリ・フロル(三上俊)=フロル
金髪巻き毛は似合ってましたが、ビジュアル的にはもう一工夫ほしかったなと思いました。可愛いんだけど、なぜか「少女」には見えないんだよね彼は……。
あああ、及川さんのフロルが観たかった!!

マヤ王バセスカ(曽世海司)=王様
主人公(タダ)の敵役、という面をストレートに出して、嫌味で尊大な人物を描いていたのはいいのですが、最後の和解で唐突感があったのが若干気になりました。
まだ若い王様なので、あそこまで闇を深くしなくてもいいと思うんだけど……。

ソルダム四世ドリカス(関戸博一)=フォース
可愛かった~!(←おい)
フォースの明るさ・優しさが王様の闇を緩和して、全体のバランスを調整していたような気がします。タダが比較的華やかなタイプなので、こういうフォースもいいなあ、と思いました。

グレン・グロフ(山崎康一)=石頭
いやん、もぉ、カッコいいんだからっ!!(*^ ^*)
若い受験生たちの中の唯一の(除く長老)大人、という役割を、きっちり果たしていたのはさすがです。まあ、この作品のカギは石頭ですよね、やっぱり♪

ヴィドメニール・ヌーム(林勇輔)=ヌー
全体に、アクサル版に比べて、Studio Life版は漫画のビジュアル再現性が高いなーという印象だったのですが、その中でもこのヌーは凄かったです。毎日あれだけ塗ってたら、公演期間中は大変だっただろうなあ……。
芝居のテンポも独特の間があって、面白かったです。原作では物凄くシリアスなキャラなのに、舞台化するとコメディ担当になるのが不思議なのですが……でもまあ、そういうものなのかも。

あとは、途中で「女」として出てくる及川さんが可愛くて可愛くて、ちょっとうっとりしてました。もういい年なのに(あっ言っちゃった!)、どうしてあんなに可愛いんでしょう。オンナは年齢じゃないのね。(←及川さんはオンナではありませんがなにか?)



■「ウェディングシンガー」シアタークリエ。

初演とほとんどキャストも変わらず、勢いも変わらず。役者一人ひとりの成長もみえて、すごく良かったです。
井上(芳雄)くんの弾けっぷり、やっぱり最高だ。他の感想もほぼ初演どおりなので、リンクしておきます。
http://80646.diarynote.jp/200803022335550000/

芝居は練り直されてすごく良くなっていたと思いますが、劇場が小さくなったせいか、セットはだいぶ変わっていて、とくに一幕ラストのダンスパーティーの場面がかなり狭苦しくなっていたのが唯一の残念ポイントかな。
樹里ちゃんが水をかぶるラストも、衝撃度がだいぶ落ちていたような。でもまあ、初見だったら十分「おお!」という感じだったと思うし、作品サイズはあのくらいの劇場が似合うなーと思ったので、初演の箱が大きすぎたのかも。

震災後の観劇でしたが、おかげですごく元気をもらいました。ありがとう。



■「ALIVE 2」赤坂ACTシアター

瀬奈じゅんを中心としたコンサート。
今回は舞城のどか・美鳳あや・大月さゆの3人が出演して、もちろん男性ダンサーさんも出ていて、みなさん歌も踊りも素晴らしくハイレベル(*^ ^*)踊っているひとたちを観ているだけで忙しくて、楽しいショーでした。

麻子さんについては、ファンの方がたくさんレポートされているので省略させていただくことにして……
みほちゃんもみっぽーもさゆちゃんも卒業後初めて観たと思いますが、相変わらず可愛くてスタイル良くて、素敵だった♪♪♪ みほちゃんは相変わらず格好良くて優しいお姉さん♪ みっぽーがばっさりと髪を切って物凄く可愛くなっていたのと、さゆちゃんが素晴らしくキラキラと輝いていたのが印象的。歌はどうするのかなー?と密かに心配していたのですが、三人ともそこそこ歌ってましたね。さゆちゃんは現役時代もそれなりに歌っていたし、みっぽーも二度目のエリザあたりからはそこそこ歌える方に入っていたし、、、みほちゃんも頑張ってましたよ(^ ^)。

男性ダンサーさんたちはとても格好良かったです。普段女性ダンサーばっかり観ているので、久しぶりに男性のバネを満喫した気がする(^ ^)。さすがの迫力!でした♪

麻子さんが卒業してすぐにやったコンサートのリメイク版ということで、ちょっと中途半端な(男役・瀬奈を見せたいのか、女優・瀬奈を見せたいのか、どっちつかずな)感じもありましたが、全体の構成が良く出来ていて、面白かったです。
ただ、まあ、衣装は……娘役三人はどれもすっごい可愛かったんだけどなー(- -)。



落ち穂ひろいの続き。これでいちおう、4月以前に観たものは網羅できたはず。
宙組「ヴァレンチノ」の続きと「記者と皇帝」詳細は、またいずれ書きたいなーと思っています。諦めたわけではありません……いちおう。



■キャラメルボックス「夏への扉」ル・テアトル銀座

この公演の真っ最中に東日本大震災があったりして、記録的な興行成績を残してしまったらしい(←私が観たのは震災前でしたが、それでもモニョモニョ……)ですが、作品としては本当に面白かった!!です。

私は元々ハインラインの原作ファンなのでとても楽しみにしていたのですが、、、非常に原作に忠実なつくりで、本当に良くできてました。原作ファンとしてもだ満足。そして、原作を読んだことのない友人もすごい褒めていたので、本当に良い舞台だったんだなーと思っています。
再演してくれたら他の人を誘って観にいくのになー。再演しないかなー。


キャラメルボックスのタイムトラベルもの、というと、「クロノス・ジョウンターの伝説」をはじめとする一連の梶尾真治作品と同じジャンルに入るわけですが。
リリカルな梶尾作品に比べると、やっぱりハインラインはアメリカ的な雄大さと大雑把さ、そして、大袈裟なほどの楽観主義があるんだなあと思いました。
ハインラインの小説を読んでいると違和感ないんですが、キャラメルボックスという同じフィルターを通すと、その違いが鮮明に見えてくるんですよね。

そして。2011年3月にこの作品を上演していたのは偶然だったんですけど、とっても有意な偶然だったな、と思います。あの作品、後半の展開があまりにも前向きかつご都合主義的すぎてすっごい唖然とするんですけど、でも、心が温まって元気がでる作品だったことは間違いないんですよね。私が観たのは震災前ですが、仕事の関係で結構落ち込んでいたのに、すごく前向きになれました。だからきっと、震災で疲弊した人も観たら元気になれたんじゃないかな、と思う。
それだけの力のある作品だったことは間違いない、とおもっています。


それでは、キャストについて簡単に。

・ダニエル・デイヴィス(畑中智行)
とっても良かった!誠実で真面目で、でも意外とプライドが高くて子供のように純粋な、愛されキャラな青年がとても良く似合ってました。冒頭の酔いどれ芝居も良かったし、未来へ行ってからの誠意のあるお芝居も好きだなあ♪


・猫のピート(筒井俊作)
ダニエルの飼い猫。「夏への扉」を探して家じゅうを歩き回る彼(雄猫なので)がいなかったら、この名作は生まれなかったわけで。原作でも重要なキャラクターですが、舞台では語り手として物語の案内役を務め、、、ほとんど主役!という活躍ぶりでした。
とにかくこの作品、基本のストーリーをきちんとおさえた上で、語り手として猫のピートを使ったところが成功の理由だと思います。さすがキャラメルボックスーーーっ!

それにしても、ダニエルの抱えたボストンバッグから飛び出てくる筒井さんには本当に度肝を抜かれました!(@ @)すげえアイディアだなあおい。しかも、このボストンバッグが小さいんだまた(^ ^)。筒井さん、よくくぐれたよなあ、あれを。いやもう、あの冒頭の驚きを最後まで持続させた筒井さんが、この作品のMVPであることは間違いないと思います♪


・リッキィ・ティッキィ・ジェントリイ(實川貴美子)
ダニエルの仕事仲間・マイルズの娘で、ダニエルと仲良しの少女。
可愛かったー!少女時代の方が登場時間が長いのですが、ちゃんとそれらしく見えて良かったと思います。うん。あどけなさと大人っぽさが同居した、魅力的な少女でした。


・マイルズ・ジェントリイ(大内厚雄)。
ダニエルの仕事仲間で弁護士………だっけ。原作では結構嫌な奴だったんですが、大内さんは真面目な男として演じていたような気がします。
しかーし、大内さん自身は、マイルズよりもトウィッチェル教授の方が印象的だったかも(^ ^)。

・ベル・ダーキン(岡田さつき)
ダニエル・マイルズの会社で秘書として働く美女。ダニエルと恋仲になるが、実は……
いやはや、お見事でした。後半の、30年後のベルに力点をおいた配役であり演技だったと思いますが、、、あまりのリアルさに息を呑みましたわ。
「現在」(原作では1970年ですが、舞台では曖昧)のベルを演じられる美女タイプの役者がいないのはキャラメルボックスの残念なポイントの一つですが、30年後に力点をおいたこういうキャスティングもありなんだなー、と思いました。


・サットン夫妻(西川浩幸、坂口理恵)
タイムマシンで「30年後」の世界から「現代」へ戻ってきたダニエルが、最初に出会う心やさしい人たち。原作ではヌーディストクラブの一員なんだけど、舞台ではそのへんはうまく誤魔化してましたね。(←どうするのかなーと思ってたらしい)
「誠実」を絵に描いたような西川さんにはホントにぴったりのハマり役で。
物語のラスト、30年後の世界でダニエルに逢いにきてくれたお二人に、思いっきり涙がでました(T T)。心が洗われる、とはこのことか……。



原作は1970年を「現在」とし、2000年を「30年後」とする、70年代SFの名作。
しかーし、今は2011年なわけで。
舞台脚本の中ではもちろん年代ははっきりとは言わないんですけど、でも、やっぱり外に出て、ハイヤードガールさえ未だに生まれていない現状を、寂しいなあ、とあらためて思いました。
……そして、ルンバのデモンストレーションを初めて見た時の衝撃を思い出してみたりする。どうしてあれのロゴマークは魔法のランプじゃないんだろう………(真顔)



■「CLUB SEVEN 7th Stage」シアタークリエ

玉野和紀のライフワークともいうべきCLUB7。ついに7th!ということで、今回は
いつものメンバー5人(玉野和紀、吉野圭吾、東山義久、西村直人、原知宏)と、
若者二人(相葉裕樹、佐々木喜英)、女性二人(遠野あすか、涼風真世)
以上9人の出演者で上演されました。

いやー、いつもながら面白かった!!
いつもの5人がサイコーなのは当たり前として、
若い二人がなかなかのキャラクターを発揮していたのが嬉しかったです。うん。クラブ7はキャラクターがないと詰まらないので、お二人がそのあたりをしっかり自覚して出演してくれたのは嬉しい限り。
歌も踊りも案外回りと遜色なくて、最近の若い子はすごいなーと感心しました(^ ^;

あすかちゃんとかなめさんは、良い感じで大活躍。

とくにかなめさんの7色の声を堪能できたことに感激した!!歌が凄いのは知っていたけど、ホントに7色の声なんだ~~!とびっくりしました。
ちょっと今までに出演したOGとは良い意味で違う扱いで、歌姫としての立ち位置がしっかりしていたのが凄いですね。そのかわり、オープニングとエンディングのいつものナンバーはちょっと隅っこでポーズ決めてましたけど(^ ^)。

あすかちゃんはキュートで可愛い♪かなめさんと歌う歌も良かったし、ダンスもがんばってました。かなめさんがちょっと別っぽい扱いの分、あすかちゃんが頑張っていた印象もありました。
……やー、ホント可愛かった!愛されてますねえ相変わらず(*^ ^*)。



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