グランドパレスで開催された、蘭寿とむディナーショー「MUGEN」について。

■逆転裁判メドレー

最初にラリー(鳳翔大)が、あのオレンジ色のパーカー(?)にジーンズの衣装で髪を逆立てて登場!一人でばーっと何か喋っているところに、フランジスカ・ヴォン・カルマ(藤咲えり)が登場。
ラリーは、公演でマヤちゃんを口説くのに使っていた「ときめ木」だの「やすら木」だのいうネタを披露するが、カルマのムチであっさり玉砕……みたいな、ある意味予想通りのサムいネタでスタート。

大くんは「逆転裁判1」にしか出ていないし、えりちゃんは「2」にしか出ていないんですが、最初二人のやりとりを見てるときはすっかり忘れてました(^ ^)。えりちゃんが冷たく「私たち同じ舞台に立ったことは無いのよ」と言ったときにやっと思い出した始末(^ ^;。
あ、大ちゃんラリーのジーンズは自前だそうです(@ @)。「逆転裁判2」の上演が発表されていたので、またすぐ出せるように箪笥の出しやすいところにしまっておいたらしい。故郷カリフォルニアに帰らせてもらえなかったラリー、可哀相に……。

この後に登場したマヤちゃんの珠洲春希さんは、どちらにも出ていないんですよね。だからこそあんな楽しい扮装を見せてくださったってことか?(^ ^)。いやー、れーれ(すみれ乃麗)の衣装、よく入ったな(- -;。だいぶミニスカートになってたような気もするけど、でも、ちゃんと違和感なく着てましたよね?凄いなー。
マヤちゃんお得意の、片足で立ってあげた足の膝を曲げたポーズがとても似合ってました♪キープ力すごい!

エッジワースのアイコちゃん(花里まな)は「1」のみですよね。もちろんエッジワースを演じたわけではありませんが(^ ^)。
っていうか、七帆くんだかともちん(悠未ひろ)だかの衣装をそのまま着ているアイコちゃんの可愛らしさにも撃ち抜かれました(汗)。「BUND NEON~上海」の真瀬くん(だぶだぶのタキシード着てパーティーに現れた場面)を思い出して、胸キュンでした!(←意味不明)
長髪ロン毛の鬘がよく似あって、ちゃんと男役に見えましたよ♪可愛かったけど(^ ^)。男役が女役をショートカットでやるのも難しいだろうけど、娘役がロングヘアの男役をやるのは物凄くハードルが高そうなのに、アイコちゃん凄いなーと思いました。


みんなで「逆転裁判といえば自分(のキャラ)!」と主張するところに割って入る鋭い声。
「異議あり!」

蘭トムさんのフェニックス・ライトは、しみじみと当たり役だったなあ……と思ってしまう迫力と魅力がありました。なんかね、キラキラしてるんですよね。他のコーナーに比べたら衣装とかは地味なくらいなのに。
あのコールが聴こえた瞬間に客席の温度が上がった気がしましたからねー(真顔)。

全員で一曲盛り上がってから、トークに。
ここのネタは毎回同じだったのか、それとも毎回違ったのでしょうか?
えりちゃんが毎日お稽古の後で鞭の素振り(?)を50回やっていた、という話にウケてしまいました。だって、皆が帰ったあとの稽古場に一人で残って、ばれないように(?)電気を消してやってた、って言うんですよ!?誰もないはずの真っ暗な教室から、鞭の音が……とか、それはめっちゃ怖いから!!

トークで一通り盛り上がった後は、「蘇る真実」で中締め。珠洲さん以下の4人は途中で抜けてしまったのが残念でした。このコーナーだけは、5人で最後にポーズを決めて終わってほしかった……(←戦隊物じゃないんだから)


ま、とにかく、猫はえりちゃんのカルマにまた会えて、とても幸せです。三木さんありがとう!!(^ ^)。しみじみ見てもあの再現率はすごいですよねーー!!青年漫画の萌えキャラそのもののプロポーションをリアルに再現してのけたえりちゃんに、乾杯!胴が短くてボンキュッボン(←上半身は衣装でかなり作りこんでますが)で、脚がすんなり細くて長くてまっすぐで。
細いくるぶしによく映える高いピンヒールと、長い鞭。


……花組で「逆転裁判3」を上演することがあったなら、ぜひともカルマは華耀きらりちゃんで!と思っていたりするのは内緒です(^ ^)。



■宝塚…夢
ジャンクション24/川霧の橋/ベサメ・ムーチョ

蘭トムさんの、“宝塚ファン時代の思い出の曲”を、一曲ずつ紹介しながら歌ってくれました。「川霧の橋」が好きだった、っていうのは意外な気がしましたが、考えてみたら、私が一番最初に好きになった蘭トムさんは「月の燈影」だった……(^ ^)。
「白い朝」とかも似合いそうな気がします。なんとなくですが。



■夢幻JAZZ
It don’t mean a thing/St. Louis blues/It’s All Right With Me/CARAVAN

ジャズの名曲を歌い継ぐコーナー。
黒いドレスの大ちゃんと蘭寿さんでデュエットを踊っていたのは……「St. Louis…」だったかな?すっごいキレイで、嬉しかったです。蘭トムさんよりだいぶ大きかったけど(^ ^)、その身長差を生かした振付も面白かった♪
「It’s All Right…」は、バンド紹介とメンバー紹介をした後、全員で客席に降りて、「All Right!」と叫ぶよう煽って盛り上げてくれました♪

満員でテーブルが詰め込まれていたせいか(?)、私が今までに参加したことのあるディナーショーの中では全体に客席降りが少ないショーで、コーラスが客席に降りたのはこの時だけだったと思います(客席登場は無し)。端の方のテーブルだったので近くには誰もきてくれなくて、ちょっと寂しかった(T T)。蘭トムさんは何回か客席降りして、客席登場もあったんですが、縦センターの通路を歩くだけだったしなー。
三木さんのショーはお洒落でいいけど、もうちょっとベタな演出もあればもっといいのになー(- -;。

蘭トムさんの「宙組時代」を振り返る、的なトークを挟んで、「CARAVAN]。
……いや、名曲だとは思うし私も好きなんですが、なんか三木さんのショーには必ず使われる気がする………。



■フィナーレ~無限~
My Body/So Amazing/僕こそミュージック/At This Moment

前半2曲はコーラスと、後半2曲は蘭トムさん一人で、だったかな?(←記憶曖昧ですみません)

蘭トムさんって、男役としてはちょっと高めの硬い声ですが、曲によってガラッと印象が変わるのが面白いなと思います。
「So Amazing」が凄く良かった!コーラスとのバランスも良くて、あれは編曲の勝利かも、と思いました。そして、大ちゃんが歌うまくなったなーと思ってみたり(^ ^)。


「僕こそミュージック」を歌った後、少し真顔のトークがありました。
阪神大震災の経験をまじえながら、「いま、この時に」「自分にできることを」「みなさんと一緒に」と語りかけてくれる誠実な瞳に、ちょっとうるっときました。

そして、(一応)最後の曲は「At This Moment」。いい曲だった!!(涙)



アンコールは「“R”ising!」より「RANJU」。
あれから半年。状況も、ご本人の立場もずいぶんと変わりましたが、蘭トムさんのエネルギーは変わらないな、と思いました。
5年間、宙組と共に歩いてきてくれてありがとう。
2年間、祐飛さんをがっちり支えてくれて、本当にありがとう。
そんな気持ちをこめて、しみじみと拍手してきました。

しばらくはゆっくりリフレッシュして、真飛さん卒業後の花組を背負えるよう、準備していてくださいね!


終演後のロビーでは、募金箱を前に出演者が勢ぞろい(^ ^)。
迷わずえりちゃんの前の箱になけなしのお金をいれてみて、えりちゃんの笑顔に癒されました(^ ^)。
あああ、本当に可愛いよ~~(すでに理屈じゃない)。「スマイル ○○円」という、某ファストフードチェーンのメニュー表を思い出してしまいました(^ ^)。



三木さんらしい、センターをしっかりとたてた、洗練されたショーだったと思います。
もっとコーラスの出番が少ないかも(三木さんだから)、と思っていたので、思ったより出番が多くてホッとしました。
珠洲さん、大ちゃん、えりちゃん、アイコちゃん。花も実もある4人、これからも宙組をよろしくお願いします!

そして蘭トムさん、次の宙組公演は客席で(^ ^)、という決まり文句で見送らせてください。
ご活躍を、心から祈っています。