若人たちのプレリュード【3】
2011年4月12日 宝塚(花) コメント (5)花組新人公演「愛のプレリュード」について。
■パメラ(実咲凜音/天咲千華)
「サブリナ」「コードヒーロー」と美しいソプラノを披露してきた凜音さんですが、低い音域はあまり得意ではないのでしょうか。ドスのきいた声が出せなくて苦労していた感じでした。
きれいな人なんですけど、表情があまり動かない……のかなあ?技術的面では歌も芝居も決して下手ではないし、顔だちも正統派の美人顔だと思うんですが、、、蘭ちゃん・千華ちゃんと「キュートな笑顔」が魅力の個性派女優と同じ役を演じたときに、何か違和感を感じてしまうんですよね。だからといって、宛書きのはずの「コードヒーロー」が素晴らしかったかというと……だしなあ。
うーん、娘役って難しい。
ちょっとツッコミになりますが。
最初のアジトの場面で、本公演ではパメラがマウロ(真輝いづみ)を平手で叩く場面。
新人公演のパメラは、持っていた酒瓶を思いっきり振り上げてマウロの頭を殴り付けていたんですが……
ガラスが割れる効果音までついていたところを見ると鈴木さんの演出指示だと思うんですけど、個人的には、やり過ぎ感があってあまり良いとは思えませんでした(T T)。
全体を通してのパメラの役づくりが「乱暴でガサツな女」というコンセプトになっていた訳でもないし、マウロがどMになっているわけでもない。だから、その場面だけ別人みたいで、ただのコントになっていた印象だったんですよね。
たった一動作であっても、どういう動機でそういう動作をするのか、ちゃんと裏付けのつじつまをあわせてから動かないといけないと思うし、座付きの演出家は
、そういうところこそキチンと指導できなくちゃいけないだろうに、と思いました。
■ステリー(白姫あかり/花野じゅりあ)、キーレイ(花蝶しほ/華耀きらり)、キーナ(春花きらら/天宮菜生)、アーヤ(菜那くらら/華月由舞)、ケイト(仙名彩世/芽吹幸奈)、システィー(真鳳つぐみ/月野姫花)
本公演では花組の誇る美人軍団のお出ましだ!としか言いようのない場面ですが、新人公演もなかなかレベルが高かったです(*^ ^*)。コメントはしてないけど、ローレン家のメイドたちも超可愛いし、花組って本当に良いよなあ……(感激)!!
■ドルフィー(天真みちる/紫峰七海)、アダム(日高大地/扇めぐむ)、デューイ(柚香光/朝夏まなと)、ゲイリー(水美舞斗/望海風斗)、ケビン(和海しょう/彩城レア)、ロバート(羽立光来/煌雅あさひ)
本公演ではそれぞれにキャラ立てして個性を出していたメンバーですが、新人公演は、一人一人が芝居をこなすのに精一杯だった印象。回数を経てこそ生まれてくる絆もあるでしょうから、あまり贅沢は言えませんが(^ ^;ゞ
そんな中で印象に残ったのは、朝夏まなとくんの役に入った柚香光さん。
目立つ容姿でショーでも抜擢されている彼女。正直、芝居や歌は全く期待していなかったんですが……(←ごめんなさい)、なかなか良かったと思います。声も良かったし、歌もまあまあ。今後経験を積んで、どんどん成長していってくれたらいいな、と思いました。
本公演のふみかも無駄遣いに見えて仕方がない今回のドルフィー。天真くんも良い感じに無駄遣いでしたね。この二人を配役するなら、もっと思いきって……いっそ彼だけはジョセフを裏切るとか、そういう行動に出てほしかった気がしました。仕事熱心なまともな会社員とか、ふみかと天真が勿体無い……とか真顔で思ってしまう自分が怖い……。
■メアリー先生(花奈澪/初姫さあや)
……この役って難しいんだなあ、としみじみ思いました。
なんてことのない役のように見えて、喋り方に独特のリズムがあるところとか、なかなか真似できないんだなあ、と。
花奈さん自身、1時間半を一つの役で通して演じる……ということに慣れていないんでしょうか。ひとつながりの会話の中なのに、台詞を話すトーンやスピードが一定じゃなくて、時々早口になったり上擦ったりしているのが気になりました。
本公演のさあやは、芝居には定評のある人。喋り方や発声法などを明らかに「不自然」な感じに作って、違和感やじれったさを意図的に観客にも感じさせる。記憶喪失、という「違和感」を表現するのに、こういう手段があったのか!と思いました。その「違和感」がダイレクトに伝わってこそ、何も告げずに遠くから見守るフレディーの深い優しさも伝わるんですよね。それがなかったら、ただの優柔不断な男に見えかねない。
さあやの芝居は、気持ちと技術がしっかり連動しているところがとても好きです。花奈さんはじめ、下級生のみんなで、もっともっと学んでほしい!(^ ^)。
■パン屋の主人(愛羽ふぶき/天真みちる)
巧いなーと感心しました。天真くんが非常に個性的な人なので、その役を演じるのは結構難しいと思うんですが、真正面から取り組んでいたのが良かったと思います。
■ガルボ(輝良まさと/夏美よう)
か、か、かっこいいーーー!!
すみません。
ナチコスが死ぬほど似合うハマと、ヒロインオーラだだ漏れな(鳳)真由ちゃんのジョセフの組み合わせは犯罪的にお似合いでした。途中で『どうぞどうぞ好きなだけヤっちゃってください』的な気分になってしまったわよっ!!(←自棄)
いやはや、ホント格好良かったです。
しかも歌もなく、出番はボロが出るほど多くなく、一番長い出番は踊ってるだけ!!まるでハマのためにあるような役……ああ、いや、そうじゃなくって!!長身美形スタイル抜群、眼光鋭いハマの当たり役だったと思います♪♪
真由ちゃんのジョセフが女主人公だとしたら、本公演でその愛を争ってるのはフレディー(真飛)とマウロ(華形)だけど、新公はフレディー(大河)とガルボ(輝良)なんですよね?
……鈴木さんとは、一度ゆっくり話をつけたいしたい……気がしますねぇ。
■カゲソロ(仙名彩世/初姫さあや)
お芝居のラストをしめくくるラヴシーンに流れる主題歌のカゲソロ。
本公演ではメアリー先生のさあやが包容力のある透明な声で歌っていて、すごく心に沁みる場面になっているのですが、新人公演の仙名さんもとても良かったです。
プログラムを見ていなかったので、新公もメアリー先生役の花奈さんかな?と思ったのですが、プログラムを見てとても納得。本当に綺麗な声ですよね!>仙名さん(^ ^)。次回作(「ファントム」)のクリスティーヌのナンバーも聴いてみたい……。
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■パメラ(実咲凜音/天咲千華)
「サブリナ」「コードヒーロー」と美しいソプラノを披露してきた凜音さんですが、低い音域はあまり得意ではないのでしょうか。ドスのきいた声が出せなくて苦労していた感じでした。
きれいな人なんですけど、表情があまり動かない……のかなあ?技術的面では歌も芝居も決して下手ではないし、顔だちも正統派の美人顔だと思うんですが、、、蘭ちゃん・千華ちゃんと「キュートな笑顔」が魅力の個性派女優と同じ役を演じたときに、何か違和感を感じてしまうんですよね。だからといって、宛書きのはずの「コードヒーロー」が素晴らしかったかというと……だしなあ。
うーん、娘役って難しい。
ちょっとツッコミになりますが。
最初のアジトの場面で、本公演ではパメラがマウロ(真輝いづみ)を平手で叩く場面。
新人公演のパメラは、持っていた酒瓶を思いっきり振り上げてマウロの頭を殴り付けていたんですが……
ガラスが割れる効果音までついていたところを見ると鈴木さんの演出指示だと思うんですけど、個人的には、やり過ぎ感があってあまり良いとは思えませんでした(T T)。
全体を通してのパメラの役づくりが「乱暴でガサツな女」というコンセプトになっていた訳でもないし、マウロがどMになっているわけでもない。だから、その場面だけ別人みたいで、ただのコントになっていた印象だったんですよね。
たった一動作であっても、どういう動機でそういう動作をするのか、ちゃんと裏付けのつじつまをあわせてから動かないといけないと思うし、座付きの演出家は
、そういうところこそキチンと指導できなくちゃいけないだろうに、と思いました。
■ステリー(白姫あかり/花野じゅりあ)、キーレイ(花蝶しほ/華耀きらり)、キーナ(春花きらら/天宮菜生)、アーヤ(菜那くらら/華月由舞)、ケイト(仙名彩世/芽吹幸奈)、システィー(真鳳つぐみ/月野姫花)
本公演では花組の誇る美人軍団のお出ましだ!としか言いようのない場面ですが、新人公演もなかなかレベルが高かったです(*^ ^*)。コメントはしてないけど、ローレン家のメイドたちも超可愛いし、花組って本当に良いよなあ……(感激)!!
■ドルフィー(天真みちる/紫峰七海)、アダム(日高大地/扇めぐむ)、デューイ(柚香光/朝夏まなと)、ゲイリー(水美舞斗/望海風斗)、ケビン(和海しょう/彩城レア)、ロバート(羽立光来/煌雅あさひ)
本公演ではそれぞれにキャラ立てして個性を出していたメンバーですが、新人公演は、一人一人が芝居をこなすのに精一杯だった印象。回数を経てこそ生まれてくる絆もあるでしょうから、あまり贅沢は言えませんが(^ ^;ゞ
そんな中で印象に残ったのは、朝夏まなとくんの役に入った柚香光さん。
目立つ容姿でショーでも抜擢されている彼女。正直、芝居や歌は全く期待していなかったんですが……(←ごめんなさい)、なかなか良かったと思います。声も良かったし、歌もまあまあ。今後経験を積んで、どんどん成長していってくれたらいいな、と思いました。
本公演のふみかも無駄遣いに見えて仕方がない今回のドルフィー。天真くんも良い感じに無駄遣いでしたね。この二人を配役するなら、もっと思いきって……いっそ彼だけはジョセフを裏切るとか、そういう行動に出てほしかった気がしました。仕事熱心なまともな会社員とか、ふみかと天真が勿体無い……とか真顔で思ってしまう自分が怖い……。
■メアリー先生(花奈澪/初姫さあや)
……この役って難しいんだなあ、としみじみ思いました。
なんてことのない役のように見えて、喋り方に独特のリズムがあるところとか、なかなか真似できないんだなあ、と。
花奈さん自身、1時間半を一つの役で通して演じる……ということに慣れていないんでしょうか。ひとつながりの会話の中なのに、台詞を話すトーンやスピードが一定じゃなくて、時々早口になったり上擦ったりしているのが気になりました。
本公演のさあやは、芝居には定評のある人。喋り方や発声法などを明らかに「不自然」な感じに作って、違和感やじれったさを意図的に観客にも感じさせる。記憶喪失、という「違和感」を表現するのに、こういう手段があったのか!と思いました。その「違和感」がダイレクトに伝わってこそ、何も告げずに遠くから見守るフレディーの深い優しさも伝わるんですよね。それがなかったら、ただの優柔不断な男に見えかねない。
さあやの芝居は、気持ちと技術がしっかり連動しているところがとても好きです。花奈さんはじめ、下級生のみんなで、もっともっと学んでほしい!(^ ^)。
■パン屋の主人(愛羽ふぶき/天真みちる)
巧いなーと感心しました。天真くんが非常に個性的な人なので、その役を演じるのは結構難しいと思うんですが、真正面から取り組んでいたのが良かったと思います。
■ガルボ(輝良まさと/夏美よう)
か、か、かっこいいーーー!!
すみません。
ナチコスが死ぬほど似合うハマと、ヒロインオーラだだ漏れな(鳳)真由ちゃんのジョセフの組み合わせは犯罪的にお似合いでした。途中で『どうぞどうぞ好きなだけヤっちゃってください』的な気分になってしまったわよっ!!(←自棄)
いやはや、ホント格好良かったです。
しかも歌もなく、出番はボロが出るほど多くなく、一番長い出番は踊ってるだけ!!まるでハマのためにあるような役……ああ、いや、そうじゃなくって!!長身美形スタイル抜群、眼光鋭いハマの当たり役だったと思います♪♪
真由ちゃんのジョセフが女主人公だとしたら、本公演でその愛を争ってるのはフレディー(真飛)とマウロ(華形)だけど、新公はフレディー(大河)とガルボ(輝良)なんですよね?
……鈴木さんとは、一度ゆっくり話を
■カゲソロ(仙名彩世/初姫さあや)
お芝居のラストをしめくくるラヴシーンに流れる主題歌のカゲソロ。
本公演ではメアリー先生のさあやが包容力のある透明な声で歌っていて、すごく心に沁みる場面になっているのですが、新人公演の仙名さんもとても良かったです。
プログラムを見ていなかったので、新公もメアリー先生役の花奈さんかな?と思ったのですが、プログラムを見てとても納得。本当に綺麗な声ですよね!>仙名さん(^ ^)。次回作(「ファントム」)のクリスティーヌのナンバーも聴いてみたい……。
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