若者たちのオーシャンズ11【3】
2012年1月24日 宝塚(星) コメント (2)星組新人公演「オーシャンズ11」について、続き。
まずは、まだ書いていないイレヴンメンバーから。
本公演ではそれぞれ「今までになく」フィーチャーされているイレヴンメンバーですが、それぞれの登場場面の歌を半分くらいに削られてしまうと、思った以上に個性を出すのが難しくなるんだな、と思いました。「JUMP」は特に削られてはいなかったと思うのですが、なんとなく一人ひとりの印象弱いのは、やっぱり公演を重ねていくうちに形成されていく「絆」みたいなものが弱いせいなんでしょうか……?
歌や芝居といった面で壊滅的にできない人もいないけど、良くも悪くもダニー・ラスティ―・ソールが突出しすぎていて、それ以外に印象に残る人もいない、という気がしました。
ルーベン(美城)の真月咲。
落ち着いた中にも豪放さがあって、元は羽振りのいい男だったんだな、というのがわかるあたりはうまいな、と思いました。美城さんにあるような洒脱さはあまり感じませんでしたが、美城さんは逆に真面目な小役人っぽさみたいなものがちょっと見えたりするので、ちょっと泥臭い重みのある「資産家」につくってきたのは正解かも。
今まであまりはっきりしたイメージをもっていなかった方ですが、本公演のハロルドもなかなかいいし、今回はかなり印象的です(^ ^)。
フランク(夢乃)の十碧れいや。
カッコいいーーー!!
本役のともみんも、セリ上がってきたときに「ま、まだ上がるの!?」という驚きがあるのですが、ポコちゃんも凄かった(^ ^)。
ビジュアルだけじゃなくて、歌もがんばっていたし、芝居も良かった!そして、とにかく文句なしに恰好良い!と思いました(*^ ^*)。
ただ、妻や子に慰謝料を払ってるんでしたっけ、そういう感じはしなかったなあ。。。イカサマで稼いでいた過去も感じなかった。ただただ、若々しくてまっすぐな、爽やかなハンサムに見えました。
だって、実際ハンサムだし!!(←こら) そんな訳で、ダニーたちの仲間に加わったのも単なる好奇心かな、と。……いや、それが何か問題なわけではなく、別に構わないんですけどね。
ただ。それが「構わない」というところが、「オーシャンズ11」という作品の軽さかな、という気もしました。
ポコちゃんが悪いのではないのに、すみません。
バシャー(壱城)の紫藤りゅう。
雑技団メンバーができるような特殊技術を持っている人が本公演メンバー以外にはいなかったのか(?)、イエンと二人でストリートマジシャンで稼いでいる、という設定になっていました。バシャーがイエンを紹介する台詞も「雑技団一の遣い手だ」⇒「相棒のイエンだ」的な紹介になっていたり、田渕さん本当に細かいなーと感心しました(^ ^)。
場面の最初が稽古場ではなくなって、街の人々の前で技を見せている最中という設定になったのですが、、、ラスティーたちに声をかけられて抜けるときの芝居とか、ちょっとしたところに[本番」感が弱いのが気になったかも。
バシャーとしての芝居も頑張っていましたが、バシャーって難しい役なんだなあ、とあらためて思いました。しーらんに宛書きすぎて、他の人がやるのは難しいんだろうなあ。斜に構えた態度とか、回りの人に対する壁とか、独特の優しさのあるやさぐれ感とか、、、そういうのが、一番難しいのかも。
ところで、紫藤さんはかなりの長身ですよね?ぱっと観て「でかい!」と思いました。イエンも大きいので、二人とダニーラスティ―が並んだところは見ごたえありました(^ ^)。あと、小柄なキトリちゃんのダイアナと並んだ時の身長差は萌えでした!!
イエン(鶴美)瀬稀ゆりと。
本役のどいちゃんは、本当に小柄で細くて、ちいさなカートに隠れる役にぴったり!という感じでしたが、瀬稀さんはそれなりにガタイがいいので、ちょっと苦しそうに見えました(^ ^)。特に、最後のイリュージョンの後でダニーの身代わりでお仕置きボックスに入る仮面の男ってイエンのままですよね……?狭いところに入るのがかなりギリギリで、間に合うかちょっとドキドキしてしまいました(^ ^;ゞ
本公演ではイエンは雑技団の一員で、バシャーはそのマジック指導として雇われの身……ということなので、本来はこの二人の間にはそんなに強いつながりはないはずなんですよね。でも、新人公演の二人は完全なコンビとしてやっていることになっていて、そこにすごく強いつながりがあるのも判りやすいなと思いました。
考えてみれば、二人がラスヴェガスに来ている間、雑技団のメンバーはどうしてたの?という疑問もわいてくるので(←小池作品で理屈を考えてはいけません)、本公演もこの設定でも良かったのでは??という気がしました。大劇場で観た時は、あまり深く考えず、組配属前の研一が出ていないから人数が足りないんだなと思ったのですが、あらためて観ると、「街の男」「街の女」がいるから場面に登場している人数はそんなに少なくないんですよね。なぜわざわざ雑技団にしたんだろう。不思議。
リビングストン(美弥)の麻央侑希。
歌はがんばっていたと思います。うん。前回の「ノバ・ボサ・ノバ」の新公がかなり厳しかったので、またソロがある役かーとおもったのですが(←ごめんなさい)、思ったより良かったです。まあ、ワンコーラスでカットされていたのもありますが。
なんというのか、自分の役割を超えていろいろやってしまう人なので、昔のベニー(「龍星」「ヘイズ・コード」の頃のベニー)みたいな面白さがありますね。ただ、なんというか、「やりたいこと」と「やるべきこと」の間にギャップがあるような気もしました。これから技術面を磨いていけば、その溝は埋まるのかなあ……?
モロイ兄弟(如月・天寿)の漣レイラ・音咲いつき。
いやはや、ちょっと心配症のお兄ちゃん(漣)と元気いっぱいで可愛い弟(音咲)というコンビ。だいぶ年齢差があるように見えましたね。身体の大きさから何から全然違うので、そもそも双子にはみえないし。
本公演の二人も大概スキンシップの多い兄弟だなあと思って観ているのですが、新人公演の二人は普通に仲良し、という感じかな?(←普通ってなに汗)
ライナス(真風)の礼真琴。
かなりヤサグレた不良少年で、クソ生意気な感じがすごく良かったと思います。真風くんはあのヘタレで純朴な「少年」っぽいところが役に合っているんですが、礼くんはそれとは全然違っていて、嫌味で生意気な「ガキ」そのもの、でした。いやいや本当に!
この物語の中で「成長」していくライナスは、本公演でも大きなカギになるのですが、本公演が「スターが勢ぞろい!」的なショー要素が強いのに比べ、時間の関係でショーシーンをカットして芝居を中心に組み立てた新人公演では、「変化していく人」としてのライナスの存在感がさらに大きくなっていたような気がします(^ ^)。
そして、とにかく歌がすごかった!本公演では途中からカゲソロ(組長さんだそうですが)になるんですが、最後まで自分で歌って、ダンスもちゃんと踊ってましたよ。すげー!本公演のマイクも本当に凄いと思ったけど、これはまた次が楽しみです♪
チャールズ(碧海)のひろ香祐。
嫌味なエリートっぽいイメージの碧海さんに比べて、ひろ香さんは、なんとなーくな強面感があったような気がします。碧海さんが銀縁眼鏡ならひろ香さんは黒ぶちのサングラス、みたいな感じ(←思いこみ)
芝居は本当に達者な人なので、危なげなく演じていました。ベネディクトに仕事が進まないことを責められたときの反応とか、よく考えられているなーと感心しました。
テーラー(大輝)の輝咲玲央。
まず、ベネディクト(天寿)との並びが、あまりにも本公演と逆すぎて、めっちゃウケました。
本公演は、すらっと長身のベニーと小柄で細いマイケルなのに、新人公演は背の高さが逆転してる上に二人ともがっしり系というこのギャップ!
小さな(←ごめんなさい)(だって、輝咲くんと並ぶと本当に小さいんだもん)みっきぃの後ろに、頭一つ大きくて横幅もがっしりしたテーラーが並んでる図が、すごいツボです。田渕さんありがとう!と言いたいくらい(^ ^;ゞ
本公演では、すべてのことにクールに対応しつつ、ふとしたところでベネディクトに対する微かな執着や苛立ちを残す、嫌味なところも素敵なテーラーなのですが、新人公演のテーラーは、一言で表現するなら「武骨」かな、と思いました。盲目的にベネディクトを崇拝して、その背中を守ることに満足している、みたいな。本来は有能な人なんだけど、今はちょっと視界が狭くなっちゃってる感じ。
……すみません、ご本人はそんなつもり全くないのかもしれませんが、私にはそう見えたので(滝汗)。
まあ、役づくりのことはちょっとおいといて。
お芝居しているのを意識して観たのはたぶん初めてだと思うのですが、落ち着いた良い声ですよね。歌も聞いてみたいな、と思いました。
最後の、お仕置きボックスの件……というか、その前のテスとのやり取りで崩壊していくベネディクトを見守る目を、もっとちゃんと見ればよかったな……と反省しています。
ベス(優香)の紫月音寧。
全体的に、本役のイメージに沿っていたような気がします。ああいう役でありがちな、ベネディクトさんに対する片思いみたいなのはあまりなく、ひたすらクールで有能なところを買われている感じ。
いままで本公演とかで漠然と眺めていて、もっと個性的なタイプかと思っていたのですが、ごくふつうに「有能でクール」みたいなところにきていたのが、ある意味新鮮でした(^ ^)。
ブルーザー(汐月)の飛河蘭、SP(芹香・麻央)の凰津りさ・瀬央ゆりあ。
それぞれ決まった役割をきちんとこなしていて、良かったと思います。
えーっと、ちょび髭つけていたのが瀬央くんで、髪を長くして後ろで結んでいたのが凰津さん、であっていますか…?(すみません)どちらも良く似合ってて、自分の容姿をよく判っているなあと思いました♪
5年前のテス(早乙女)の華雅りりか。
セットから出てきて、楽しそうに歌い、ダニーに出会ってちょっと不審げな顔をし、でも雨の中送ってくれてちょっとほだされて、「お茶でも…?」と言いかける……そこまでの無言の芝居が、自然かつ説得力があって、なんだかすごく良かったです。真風くんとの並びもお似合いでした(*^ ^*)。
可愛子ちゃんぞろいの花組でも、がんばってね!!
エディ(海)⇒エイミーの愛水せれ奈。
ダイアナのキトリと同期の愛水さんのやり取りは、遠慮がなくてとても楽しかったです。
仲の良い女子二人が
「若いイケメンダンサーを私の回りに侍らせて!」
「おっけー!(←よっしゃああ!イケメンーっっ!!」
と騒いでいるのは、とても微笑ましいわ(*^ ^*)。
ところで、エイミーさんは最後のガラスの部屋の場面、どこにいたのでしょうか……?新公は、バシャーが最初から「からくりを操作するイケメンはこっちで手配するよ」って言ってたから、縛られて出てくる件がなくなってたんですよね。でも娘役にはいなかったような……マントをつけて、男役やっていたのかなあ?
ハロルド(真月)⇒ジュリーの若夏あやめ。
役割としては本公演どおりだけど、バシャーのアドリブに対応するところ(一番最初の挨拶)はなかったような。
ダイアナ関連の場面はかなり思い切って削られていたので、出番もだいぶ減ってはいましたが、エイミーとダイアナとジュリー、三人のバランスが良かったような気がします。
ドロシー(紫)の綺咲愛里。
ダイアナの「レトロなマジック・ショー」で壺に入る美女を演じるドロシー。
少女グウィネヴィアで印象に残った美少女ですが、相変わらず可愛いな(はぁと)。大劇場も東宝も、ダイアナの剣を差して行く振りがカウントどおりに進まないのでドキドキしたのですが、怪我とかは無かったようでなによりです!
バッキー(千寿)⇒ローラの珠華ゆふ。
チョイ役といえばチョイ役なんですが、結構印象的でした。声が良いのかな?よく響く、良い声でした……よね?
刑事(輝咲)の毬愛まゆ。
男女逆転配役の最後は、リヴィングストンを逮捕しにくる刑事さん。
短めのトレンチにパンツスーツ……だったっけ?(←すみません)ハンサムで恰好良かったです。
ものすごくしつこく、「ちゃんと取り調べてちょうだいね!?」と言っていたのが何となく印象に残りました。
警官(凰姿・飛河)の朝水りょう・拓斗れい
美形二人を並べて、その役か!?と思いました(汗)。一番「イケメンを侍らせて」いるのは毬愛さんだよね、あの新公……。
だいたい、そんなところでしょうか。
思ったより長くなりましたが、お読みくださってありがとうございますm(_ _)m。
……みんなみんな、可愛かったです!(^ ^)(いろんな意味でね!)
【7月1日まで、あと159日】
まずは、まだ書いていないイレヴンメンバーから。
本公演ではそれぞれ「今までになく」フィーチャーされているイレヴンメンバーですが、それぞれの登場場面の歌を半分くらいに削られてしまうと、思った以上に個性を出すのが難しくなるんだな、と思いました。「JUMP」は特に削られてはいなかったと思うのですが、なんとなく一人ひとりの印象弱いのは、やっぱり公演を重ねていくうちに形成されていく「絆」みたいなものが弱いせいなんでしょうか……?
歌や芝居といった面で壊滅的にできない人もいないけど、良くも悪くもダニー・ラスティ―・ソールが突出しすぎていて、それ以外に印象に残る人もいない、という気がしました。
ルーベン(美城)の真月咲。
落ち着いた中にも豪放さがあって、元は羽振りのいい男だったんだな、というのがわかるあたりはうまいな、と思いました。美城さんにあるような洒脱さはあまり感じませんでしたが、美城さんは逆に真面目な小役人っぽさみたいなものがちょっと見えたりするので、ちょっと泥臭い重みのある「資産家」につくってきたのは正解かも。
今まであまりはっきりしたイメージをもっていなかった方ですが、本公演のハロルドもなかなかいいし、今回はかなり印象的です(^ ^)。
フランク(夢乃)の十碧れいや。
カッコいいーーー!!
本役のともみんも、セリ上がってきたときに「ま、まだ上がるの!?」という驚きがあるのですが、ポコちゃんも凄かった(^ ^)。
ビジュアルだけじゃなくて、歌もがんばっていたし、芝居も良かった!そして、とにかく文句なしに恰好良い!と思いました(*^ ^*)。
ただ、妻や子に慰謝料を払ってるんでしたっけ、そういう感じはしなかったなあ。。。イカサマで稼いでいた過去も感じなかった。ただただ、若々しくてまっすぐな、爽やかなハンサムに見えました。
だって、実際ハンサムだし!!(←こら) そんな訳で、ダニーたちの仲間に加わったのも単なる好奇心かな、と。……いや、それが何か問題なわけではなく、別に構わないんですけどね。
ただ。それが「構わない」というところが、「オーシャンズ11」という作品の軽さかな、という気もしました。
ポコちゃんが悪いのではないのに、すみません。
バシャー(壱城)の紫藤りゅう。
雑技団メンバーができるような特殊技術を持っている人が本公演メンバー以外にはいなかったのか(?)、イエンと二人でストリートマジシャンで稼いでいる、という設定になっていました。バシャーがイエンを紹介する台詞も「雑技団一の遣い手だ」⇒「相棒のイエンだ」的な紹介になっていたり、田渕さん本当に細かいなーと感心しました(^ ^)。
場面の最初が稽古場ではなくなって、街の人々の前で技を見せている最中という設定になったのですが、、、ラスティーたちに声をかけられて抜けるときの芝居とか、ちょっとしたところに[本番」感が弱いのが気になったかも。
バシャーとしての芝居も頑張っていましたが、バシャーって難しい役なんだなあ、とあらためて思いました。しーらんに宛書きすぎて、他の人がやるのは難しいんだろうなあ。斜に構えた態度とか、回りの人に対する壁とか、独特の優しさのあるやさぐれ感とか、、、そういうのが、一番難しいのかも。
ところで、紫藤さんはかなりの長身ですよね?ぱっと観て「でかい!」と思いました。イエンも大きいので、二人とダニーラスティ―が並んだところは見ごたえありました(^ ^)。あと、小柄なキトリちゃんのダイアナと並んだ時の身長差は萌えでした!!
イエン(鶴美)瀬稀ゆりと。
本役のどいちゃんは、本当に小柄で細くて、ちいさなカートに隠れる役にぴったり!という感じでしたが、瀬稀さんはそれなりにガタイがいいので、ちょっと苦しそうに見えました(^ ^)。特に、最後のイリュージョンの後でダニーの身代わりでお仕置きボックスに入る仮面の男ってイエンのままですよね……?狭いところに入るのがかなりギリギリで、間に合うかちょっとドキドキしてしまいました(^ ^;ゞ
本公演ではイエンは雑技団の一員で、バシャーはそのマジック指導として雇われの身……ということなので、本来はこの二人の間にはそんなに強いつながりはないはずなんですよね。でも、新人公演の二人は完全なコンビとしてやっていることになっていて、そこにすごく強いつながりがあるのも判りやすいなと思いました。
考えてみれば、二人がラスヴェガスに来ている間、雑技団のメンバーはどうしてたの?という疑問もわいてくるので(←小池作品で理屈を考えてはいけません)、本公演もこの設定でも良かったのでは??という気がしました。大劇場で観た時は、あまり深く考えず、組配属前の研一が出ていないから人数が足りないんだなと思ったのですが、あらためて観ると、「街の男」「街の女」がいるから場面に登場している人数はそんなに少なくないんですよね。なぜわざわざ雑技団にしたんだろう。不思議。
リビングストン(美弥)の麻央侑希。
歌はがんばっていたと思います。うん。前回の「ノバ・ボサ・ノバ」の新公がかなり厳しかったので、またソロがある役かーとおもったのですが(←ごめんなさい)、思ったより良かったです。まあ、ワンコーラスでカットされていたのもありますが。
なんというのか、自分の役割を超えていろいろやってしまう人なので、昔のベニー(「龍星」「ヘイズ・コード」の頃のベニー)みたいな面白さがありますね。ただ、なんというか、「やりたいこと」と「やるべきこと」の間にギャップがあるような気もしました。これから技術面を磨いていけば、その溝は埋まるのかなあ……?
モロイ兄弟(如月・天寿)の漣レイラ・音咲いつき。
いやはや、ちょっと心配症のお兄ちゃん(漣)と元気いっぱいで可愛い弟(音咲)というコンビ。だいぶ年齢差があるように見えましたね。身体の大きさから何から全然違うので、そもそも双子にはみえないし。
本公演の二人も大概スキンシップの多い兄弟だなあと思って観ているのですが、新人公演の二人は普通に仲良し、という感じかな?(←普通ってなに汗)
ライナス(真風)の礼真琴。
かなりヤサグレた不良少年で、クソ生意気な感じがすごく良かったと思います。真風くんはあのヘタレで純朴な「少年」っぽいところが役に合っているんですが、礼くんはそれとは全然違っていて、嫌味で生意気な「ガキ」そのもの、でした。いやいや本当に!
この物語の中で「成長」していくライナスは、本公演でも大きなカギになるのですが、本公演が「スターが勢ぞろい!」的なショー要素が強いのに比べ、時間の関係でショーシーンをカットして芝居を中心に組み立てた新人公演では、「変化していく人」としてのライナスの存在感がさらに大きくなっていたような気がします(^ ^)。
そして、とにかく歌がすごかった!本公演では途中からカゲソロ(組長さんだそうですが)になるんですが、最後まで自分で歌って、ダンスもちゃんと踊ってましたよ。すげー!本公演のマイクも本当に凄いと思ったけど、これはまた次が楽しみです♪
チャールズ(碧海)のひろ香祐。
嫌味なエリートっぽいイメージの碧海さんに比べて、ひろ香さんは、なんとなーくな強面感があったような気がします。碧海さんが銀縁眼鏡ならひろ香さんは黒ぶちのサングラス、みたいな感じ(←思いこみ)
芝居は本当に達者な人なので、危なげなく演じていました。ベネディクトに仕事が進まないことを責められたときの反応とか、よく考えられているなーと感心しました。
テーラー(大輝)の輝咲玲央。
まず、ベネディクト(天寿)との並びが、あまりにも本公演と逆すぎて、めっちゃウケました。
本公演は、すらっと長身のベニーと小柄で細いマイケルなのに、新人公演は背の高さが逆転してる上に二人ともがっしり系というこのギャップ!
小さな(←ごめんなさい)(だって、輝咲くんと並ぶと本当に小さいんだもん)みっきぃの後ろに、頭一つ大きくて横幅もがっしりしたテーラーが並んでる図が、すごいツボです。田渕さんありがとう!と言いたいくらい(^ ^;ゞ
本公演では、すべてのことにクールに対応しつつ、ふとしたところでベネディクトに対する微かな執着や苛立ちを残す、嫌味なところも素敵なテーラーなのですが、新人公演のテーラーは、一言で表現するなら「武骨」かな、と思いました。盲目的にベネディクトを崇拝して、その背中を守ることに満足している、みたいな。本来は有能な人なんだけど、今はちょっと視界が狭くなっちゃってる感じ。
……すみません、ご本人はそんなつもり全くないのかもしれませんが、私にはそう見えたので(滝汗)。
まあ、役づくりのことはちょっとおいといて。
お芝居しているのを意識して観たのはたぶん初めてだと思うのですが、落ち着いた良い声ですよね。歌も聞いてみたいな、と思いました。
最後の、お仕置きボックスの件……というか、その前のテスとのやり取りで崩壊していくベネディクトを見守る目を、もっとちゃんと見ればよかったな……と反省しています。
ベス(優香)の紫月音寧。
全体的に、本役のイメージに沿っていたような気がします。ああいう役でありがちな、ベネディクトさんに対する片思いみたいなのはあまりなく、ひたすらクールで有能なところを買われている感じ。
いままで本公演とかで漠然と眺めていて、もっと個性的なタイプかと思っていたのですが、ごくふつうに「有能でクール」みたいなところにきていたのが、ある意味新鮮でした(^ ^)。
ブルーザー(汐月)の飛河蘭、SP(芹香・麻央)の凰津りさ・瀬央ゆりあ。
それぞれ決まった役割をきちんとこなしていて、良かったと思います。
えーっと、ちょび髭つけていたのが瀬央くんで、髪を長くして後ろで結んでいたのが凰津さん、であっていますか…?(すみません)どちらも良く似合ってて、自分の容姿をよく判っているなあと思いました♪
5年前のテス(早乙女)の華雅りりか。
セットから出てきて、楽しそうに歌い、ダニーに出会ってちょっと不審げな顔をし、でも雨の中送ってくれてちょっとほだされて、「お茶でも…?」と言いかける……そこまでの無言の芝居が、自然かつ説得力があって、なんだかすごく良かったです。真風くんとの並びもお似合いでした(*^ ^*)。
可愛子ちゃんぞろいの花組でも、がんばってね!!
エディ(海)⇒エイミーの愛水せれ奈。
ダイアナのキトリと同期の愛水さんのやり取りは、遠慮がなくてとても楽しかったです。
仲の良い女子二人が
「若いイケメンダンサーを私の回りに侍らせて!」
「おっけー!(←よっしゃああ!イケメンーっっ!!」
と騒いでいるのは、とても微笑ましいわ(*^ ^*)。
ところで、エイミーさんは最後のガラスの部屋の場面、どこにいたのでしょうか……?新公は、バシャーが最初から「からくりを操作するイケメンはこっちで手配するよ」って言ってたから、縛られて出てくる件がなくなってたんですよね。でも娘役にはいなかったような……マントをつけて、男役やっていたのかなあ?
ハロルド(真月)⇒ジュリーの若夏あやめ。
役割としては本公演どおりだけど、バシャーのアドリブに対応するところ(一番最初の挨拶)はなかったような。
ダイアナ関連の場面はかなり思い切って削られていたので、出番もだいぶ減ってはいましたが、エイミーとダイアナとジュリー、三人のバランスが良かったような気がします。
ドロシー(紫)の綺咲愛里。
ダイアナの「レトロなマジック・ショー」で壺に入る美女を演じるドロシー。
少女グウィネヴィアで印象に残った美少女ですが、相変わらず可愛いな(はぁと)。大劇場も東宝も、ダイアナの剣を差して行く振りがカウントどおりに進まないのでドキドキしたのですが、怪我とかは無かったようでなによりです!
バッキー(千寿)⇒ローラの珠華ゆふ。
チョイ役といえばチョイ役なんですが、結構印象的でした。声が良いのかな?よく響く、良い声でした……よね?
刑事(輝咲)の毬愛まゆ。
男女逆転配役の最後は、リヴィングストンを逮捕しにくる刑事さん。
短めのトレンチにパンツスーツ……だったっけ?(←すみません)ハンサムで恰好良かったです。
ものすごくしつこく、「ちゃんと取り調べてちょうだいね!?」と言っていたのが何となく印象に残りました。
警官(凰姿・飛河)の朝水りょう・拓斗れい
美形二人を並べて、その役か!?と思いました(汗)。一番「イケメンを侍らせて」いるのは毬愛さんだよね、あの新公……。
だいたい、そんなところでしょうか。
思ったより長くなりましたが、お読みくださってありがとうございますm(_ _)m。
……みんなみんな、可愛かったです!(^ ^)(いろんな意味でね!)
【7月1日まで、あと159日】