東京宝塚劇場にて、星組公演「花の踊り絵巻/愛と青春の旅立ち」を観劇してまいりました。



日本物の少し短めのショーが先にあって、少し長めのお芝居+フィナーレ。
21世紀以降、この形式の上演は、、、東宝劇場こけら落としの「いますみれ花咲く/愛のソナタ」、月組「花の宝塚風土記/シニョール・ドンファン」、星組の「さくら/シークレット・ハンター」、雪組「風の錦絵/ゾロ~仮面のメサイア」、そして今回の星組……くらいのような気がします。
あ。月組の「MAHOROBA/マジシャンの憂鬱」も入れるべき?MAHOROBAはあまり「日本物のショー」という感じがしないんですが(^ ^)。

まあ、平均すると二年に一回くらいやっている和物のショー。花組さんが三本立てでやった「飛翔無限」とかも入れればもっと多いわけですが(^ ^)、私は結構好きなんですよね。
なんだかんだ言っても、チョンパは華やかで楽しい!!

「花の宝塚風土記」は、汐風幸ちゃんが好きだったので通ったし泣いたし、「風の錦絵」の川中島も美しくて大好きでした。
今回の星組さんでは、「波の詩(おけさ幻想)」が好きかなあ。あそこはもう一回観たいと思いました(^ ^)。

いやぁ、「もう一回観たい!」といえばチョンパですね!
今回は二階席のセンターだったので、めっちゃ気持ちよーくあの華やかさを堪能させていただきました♪♪

星組さんって、結構日本物をこなしているイメージなんですが、お化粧はイマイチな人が多かったような。上級生はさすがに皆さん綺麗なんですが、下級生は若干ムラがある気がしました。「長崎しぐれ坂」のときは、みんな綺麗だなーと思ったんですけどね。(←古い話ですみません)


日本舞踊には全く詳しくないので、巧いとか下手とかはよくわからないのですが(だからこそ楽しめるのかも?)、どいちゃん(鶴美舞夕)の殺陣の足さばきは綺麗だなーと思いました。
稽古場レポートで話していた「刀をキャッチする場面」はちゃんとチェックしましたよ♪ わざわざ話すくらいだからもっとタメがあるのかと思ったら予想外に慌ただしい場面で、ちょっと焦りましたけど(^ ^;


松本理事は、菊慈童の場面で出番は終了かと思ったら、おけさ幻想の後にせり上がってきたのでちょっと驚いてしまいました(^ ^;。
ただ、今まで観た松本さんの場面の中では、この「月と尾花」の娘が一番好きかもしれません。涼さんとの並びもきれいで、お似合いでした。すずみん、和物化粧がすごい綺麗だなあ~!!



「驟雨」の場面は結構長くて、ストーリーも複雑で、ショーの中でもメインの場面という感じがするのですが、、、ここを礼音くんとベニー(紅ゆずる)で構成するとは、酒井さん、思い切ったな、という感じでした。
ベニーは元々が細面の美形だし、目もとも切れ長なので、和物化粧が圧倒的に似合うはずだと思うのですが……もしかして、ほんのちょっとですが太ったのかなあ?眼の回りがもう少しすっきりしなくて、残念な感じでした。
白塗りすると、あのシャープな感じが見えなくなってしまうものなのかなあ……。鼻たても、そんなにくっきり白くしなくていいと思うんだけどな。もともと高くて形の綺麗な鼻なんだから。ぶつぶつ。

忍者たちが動きも面白くて良かったんですが、残念ながら、白塗りに頭巾を被られてしまっては、ほとんど見分けがつきませんでした……。唯一、ライトが当たっていたみやるり(美弥るりか)の零れ落ちそうに大きな瞳は判ったけど、あとは全然。みっきぃさんが居たのかどうかさえわからない(涙)。

「驟雨」の最後の影ソロは、あれはもしかして水輝涼さんですよね?ああ、良かった、最後にちゃんと歌が聴けて。
柔らかくて伸びのある、癒し系の声がとても好きです。迫力を出さなくてはいけない歌はあまり得意ではなかったようですが、ああいう歌は本当に良いわ。安定感のある、良い声ですよね。卒業されても、歌い続けてくれたら嬉しいです。



ねねちゃんの和物化粧は、綺麗になったなあ。……もしかして、ねねちゃんって日本もの初めて??……いや、とりあえず「大阪侍」がありましたね。他には?去年の舞踊会も若干微妙だなと思ったんですが……でも、今回は綺麗でした。もう少し華やかに描いてもいいかな、と思いましたが、すっきり上品な感じ。
そして、れみちゃん(白華れみ)の姫化粧がすごく綺麗で、びっくりしました。当たり前のように姫に見える(*^ ^*)。ねねちゃんもとっても可愛いけど、なんとなく町娘っぽい感じがするんですよね。れみちゃんは、衣装は普通でも不思議と姫とか花魁とか、そっち系統に見えるの。
和物化粧が映える顔だということでしょうか。



テルくんは、さすが雪組出身、、、というほど回りとの差は無かったような気がしますが(すみません)、普通に綺麗だったし、身のこなしも綺麗だったなあ。いや、元が綺麗な人は良いですねえ。
骨格的に非常に女性らしいラインの人なので、腰回りの線がくっきりと出てしまう薄い着物は色っぽくなってしまいがちだったんですが、今回は後ろ姿もすっきり着れていたと思います。いなせで格好良かった!痩せたのかな。それとも、着こなしにコツがあるのでしょうか。
そして、見た目よりも、歌が安定したことに感心しました。ティボルト効果でしょうか?呼吸が安定して、深くなりましたね(^ ^)。その調子でがんばれ!



おけさ幻想はすごく良かった。
2階席だったので後ろの方までよく見えて、水輝くんとかみっきぃさんとか、やっと捕捉できました(^ ^;ゞ
白塗りされると本当にわかんないよー。体型補正もいつもと違うし(泣)。



オープニングとラストの華やかさは、さすが宝塚!!という感動がありますね。
松本さんがねねちゃんの対で踊っているのに若干目を瞠りましたが、オペラグラスさえ使わなければ、普通の人は気がつかないかも(苦笑)。
おけさ幻想での柚美姐さん(万里柚美)も、れみちゃんの対にいるのを観て思わず2度見しちゃったけど、さすがの美貌と存在感で、違和感は無かったです(^ ^)。美しいってのは強いなあ…。



酒井さんの和物ショーは良いなあ、と、あらためて思った1時間でした。

再来年くらいにはまたどこかの組で和物ショーをやりそうですが、……ここのところやっていない組といえば、宙組ですね。さて、どうなるか(^ ^)。