世田谷パブリックシアターにて、「キサラギ」を観劇してまいりました。
映画版についての感想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200708152235160000/
B級アイドル・如月ミキが火事で亡くなって、ちょうど一年。
ミキのファンサイトの、最初(で多分最後)のオフ会が開かれるところから、物語は始まります。
オフ会の会場は、ミキの、生前の唯一のコンサート(イベント?)の会場だった、取り壊し寸前の市民ホール(?)。
……。
いやーーーー、良かったです。
ストーリーは全部わかっているのに、まんまと泣いてしまいました(- -;ゞ。落ちが完全に見えているんだから、今回は絶対泣かないと思っていたのになー。
映画の4人も嵌っていたけど、舞台の4人も実に嵌り役でした。映画とほとんど同じ台詞を同じように喋っているのに、宛書としか思えないほどに。
これだけ脚本に力があると、いろんな役者で観てみたくなります。うん。いろいろ妄想配役してしまいました(汗)。
とりあえず。
…ネタバレしていいものなのかどうかわからないので、とりあえず、キャストについて書きます。と言いながら、実は若干のネタバレになるようなことも書いちゃってますが……ご容赦くださいませ。
オダ・ユージ(今村ねずみ)
映画ではユースケサンタマリアが演じた、物語の鍵を握る人物。
5人のキャストの中で一番の年配で、あきらかに“人種が違う”感が漂っていて、常に舞台の「真中心」に立っている……いや、彼の居るところが舞台の中心になっている、そんな印象。
いやあ、映画を観たときは、もうこの役はユースケサンタマリアしか考えられない!舞台版の上演があっても、このキャストだけは譲れない!と思っていたんですが。「今村ねずみ」というキャスティングを聞いて拍手、実際に舞台を観て、深くうなずいてあらためて拍手喝采!!という感じでした。
ええ。もう、素晴らしかった。
まず、あのスタイルがいかにも“それっぽい”んですよねぇ(感心)。もともと、ムチのようにしなやかなスタイルの人ですが、すこーしごつごつした感じに調えていたのと、ちょっと顔色を悪めにメークして、“ストレスで激痩せした”っぽい雰囲気を自然に出していたのはさすがでした。
最初の登場からの、さっそくの嫌味な口調。さりげなく逃げ場を奪って追い込んでいくやり方。怪しい人物を追及するときの口調の激しさ、行動の極端さ。そして、罪を自覚したときの感情の振り幅。どれも、脚本にきちんと描かれた人物像を過不足なく的確に表現していて。
最近、CONVOY SHOW以外でお眼にかかることが少なかったのですが、かっこよかったです。久しぶりにねずみさんの格好良さにふれて、とても幸せでした。
家元(松岡充)
映画では小栗旬が演じた役。今回は前日に観たばかりの「ムサシ」での小栗くんの残像が残っていて(汗)、松岡さんで嵌れるかなあ?とか余計な心配をしていたのですが。
…全然問題なかったです♪(当然?)
「タイタニック」のアンドリュースも良かったけど、歌を封じた家元も、とっても素晴らしかった!(*^ ^*)。彼は、公務員として働くかたわら、アイドルのファンサイトを作って運営管理し、しかも(映画には無かった設定ですが)歌まで奉げてしまう、という、ちょっとキャラクターとして無理がある人物像なんですけど(汗)、、、松岡さんは『公務員としてありえねー』茶髪に、大きな眼をくりくりさせて、じつに生真面目に可愛らしく(?)演じていらっしゃいました。……いやー、童顔ですよねぇ、彼。実年齢は小栗くんとは随分違うと思うのですが……
「家元」という役は、設定としては何歳なんでしょうね。途中で関係部門にいきなり電話で問い合わせをする場面があったりするので、そんなに若いわけではなく、それなりに人脈も築いた30代前半くらい……、でいいのかな?
映画の小栗くんは20代前半くらいに見えて、いろいろ問い合わせたりする様子を見ながら「若造がちょろっと電話したくらいで調べてくれるのか?」とか思わないでもなかったのですが(汗)、松岡さんは、『若く見えるけど実は結構ベテランかも?』というギャップがあるのがちょうど良い感じでした。
まぁ、映画にも「家元=警視総監の息子」という設定はあった…ような気がするので、そういう七光りで調べさせるんだろうな、と納得した……ような気もしますけどね。
スネーク(今井ゆうぞう)
映画では小出恵介が演じた人物。誰か(主にオダ・ユージ)が何かしら意見を言うと、なんでもかんでも「そうだよなっ!!」と賛同してしまうタイプの青年。
設定的に如月ミキ(『遅れてきた清純派』アイドル)と同世代でないとおかしいのですが、今井さんって何歳くらいなんでしょうか。笑顔が明るくて可愛くて、ちょっと小柄なのもあって、若く見えました。うん。映画みたいに、如月ミキちゃんと並んだ映像を観てみたかったかも。
プログラムを読むと、全然まったく性格が違うみたいですが、、、実によく嵌ってました。映画の小出さんは本当にウザくて素晴らしかったんですが、今井さんはもっとアクが弱くて、ふわっとした感じ。物語世界の中で、違和感なく「そうだよなっ!!」をやっているのがとても可愛かったです(はぁと)。
安男(佐藤智仁)
プログラムで本人が書いてますが、心の底から「えっ?この人が安男?」と思いました。
映画では塚地武雅が演じた役。いやー、やっていることは同じなのに、随分印象が違いました。でも、やっぱりやっていることは同じなんだなーとも思いましたけど。
声が珍しい感じにかすれていて、上擦ったようにも緊張して奮えているようにも聞こえるのが、朴訥な感じで役に合っていたような気がします。訛がちょっと違っていたのは気になりましたが、まぁ一般的にはわからないだろうし。
後半の、正体がバレて二枚目っぽくなってからの芝居が、映画の塚地さんとはだいぶ違っていて面白かったです。優しいんだけど押し付けがましい感じがでていて、恋人が本当の気持ちを言えずに「だってあの人が勝手に…」みたいに言い訳してしまったのも納得できる!と思いました。
そこの心理が、映画をみた時にちょっと謎として残っていたので、解決してもらって嬉しかったです。
うん。やっぱり、映像的にいろんな工夫ができる映画と違い、その人物が等身大で他のメンバーと並んでいるのが丸見え名舞台では、安男という役にはどうしても「実はカッコイイんだ!」という衝撃というかギャップが必要なので、今回の配役は大正解だったんじゃないかと思います。
……ところで。
今気づいたんですけど、この公演、福島に行くんですね。……会津じゃなくて福島だから良いのか……? 浜通り出身の私でさえ、ちょっとひっかかったんだけど……。
イチゴ娘(中山祐一朗)
映画では香川照之が演じた役。謎解きを考えれば、そのくらいの年齢の人がやるべき役だと思うのですが。でも、あまり違和感はなかったです。うん。男としての弱さ、力が足りなかったことに対する悔いがよく見えて、実は結構、彼に泣かされた面がありました(T T)。
映画との一番の違いは、「謎解き」を映像で見せられないこと。
5人がそれぞれに、「その日」について知っていることを語り合うことで話が進んでいくわけですが、映画では「語られている情景」が流れている時間に、舞台では「語っている人」と「聞いている人々」を観ることになる。
スキップなしのワンシチュエーションドラマでは、他に観るものが無いので当たり前なのですが、映画を観ていなくて舞台だけを観る方は、かなり集中して一つ一つの台詞を聞き取り、正確に脳内でイメージを再現しないと、話がよくわからないんじゃないかと思うんですよね。
ちょっと気が緩んだだけで、あるいは、ちょっと隅っこで拗ねている家元に見惚れただけでも、話が見えなくなってしまう危険がある。
この作品は、元々は舞台脚本(古沢良太)のはずなんですけど、今回の上演台本はどうやら映画版からさらにリメイクした(三枝玄樹)らしく、観た感じ映画版と台詞の情報量があまり違わない気がするんですよね。ってコトは、映像がない分、説明理解のハードルは高いわけで。
私は、一回映画を観ていて謎解きの大筋は頭に入っているので、その点については楽でしたが、舞台を先にご覧になった方はどうだったのかなー?と思いました。「家中に油が撒かれていた」ことを理由づけるスネークの説明とか、ミキの家の構造(最後の謎の意味)とか、大事なところなんですけど、言葉だけだとかなりわかりにくいんじゃないのかなあ……。
でも、そうやって解りにくい部分もあるかわりに、映像に誤魔化されないぶん、謎解きに気をとられずに一つ一つの台詞や仕草に集中できたのが面白いところなわけで。
やっぱり、映画版のリメイクじゃなくて、本来の舞台用の脚本で上演してほしいなあ、と思うんですけどねぇ……。相当違うんでしょうかねぇ。
もちろん、映像が無いことによって、「アイドル・如月ミキ」も出てこないんですが、これは、あくまでも「心のアイドル」としてイメージを固定させない効果はあったと思います。
ただ、そういう狙いなら、後姿とはいえプログラムに写真を載せるのはやめておいてほしかったような。載せるんだったら、モデルも明記してほしかったです。あれはいったい、誰なんでしょうか……(謎)。
途中で流れる歌も、誰かが歌っているはずですよね?まさか松岡さんや今井さんがソプラノで歌ってる筈ないだろうし、「音楽」スタッフの押谷沙樹さんがやってるとかも考えにくい…。
誰なんでしょうねぇ、あれは。
あ。そうだ。舞台版での変更点で気になったのは、ミキちゃんにファンが全部で何人いたか、の議論でした。あれはいらないと思うんですけどねぇ…。
生きて元気に活動していた時代は“それなりの人数”のファンが居た、ってことでいいじゃないですか。サイン会だかなんだかで、やり過ぎたらマネージャーに突き飛ばされるくらいの人数は居たわけでしょう?音痴だろうがなんだろうが、好きな人のCDなら皆ちゃんと買いますから。
……いくらなんでも、ファンが一人とかあり得ないからやめてください(T T)。
日曜日でSPT公演は千秋楽。次の公演は、22日の福岡市民会館なんですね。遠いっ!そこからは鹿児島→岡山→新潟→仙台→福島→札幌→金沢→名古屋→大阪(ドラマシティ)と全国を回って、最後に東京(5/16)で大楽。ううう、大楽観たいなあ。16日、微妙に用事があるんだけど……(T T)。
とりあえずは、また近いうちに同じキャストで、いいえ、キャストは違っても面白そうなので、とにかく再演されることを祈りつつ。
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映画版についての感想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200708152235160000/
B級アイドル・如月ミキが火事で亡くなって、ちょうど一年。
ミキのファンサイトの、最初(で多分最後)のオフ会が開かれるところから、物語は始まります。
オフ会の会場は、ミキの、生前の唯一のコンサート(イベント?)の会場だった、取り壊し寸前の市民ホール(?)。
……。
いやーーーー、良かったです。
ストーリーは全部わかっているのに、まんまと泣いてしまいました(- -;ゞ。落ちが完全に見えているんだから、今回は絶対泣かないと思っていたのになー。
映画の4人も嵌っていたけど、舞台の4人も実に嵌り役でした。映画とほとんど同じ台詞を同じように喋っているのに、宛書としか思えないほどに。
これだけ脚本に力があると、いろんな役者で観てみたくなります。うん。いろいろ妄想配役してしまいました(汗)。
とりあえず。
…ネタバレしていいものなのかどうかわからないので、とりあえず、キャストについて書きます。と言いながら、実は若干のネタバレになるようなことも書いちゃってますが……ご容赦くださいませ。
オダ・ユージ(今村ねずみ)
映画ではユースケサンタマリアが演じた、物語の鍵を握る人物。
5人のキャストの中で一番の年配で、あきらかに“人種が違う”感が漂っていて、常に舞台の「真中心」に立っている……いや、彼の居るところが舞台の中心になっている、そんな印象。
いやあ、映画を観たときは、もうこの役はユースケサンタマリアしか考えられない!舞台版の上演があっても、このキャストだけは譲れない!と思っていたんですが。「今村ねずみ」というキャスティングを聞いて拍手、実際に舞台を観て、深くうなずいてあらためて拍手喝采!!という感じでした。
ええ。もう、素晴らしかった。
まず、あのスタイルがいかにも“それっぽい”んですよねぇ(感心)。もともと、ムチのようにしなやかなスタイルの人ですが、すこーしごつごつした感じに調えていたのと、ちょっと顔色を悪めにメークして、“ストレスで激痩せした”っぽい雰囲気を自然に出していたのはさすがでした。
最初の登場からの、さっそくの嫌味な口調。さりげなく逃げ場を奪って追い込んでいくやり方。怪しい人物を追及するときの口調の激しさ、行動の極端さ。そして、罪を自覚したときの感情の振り幅。どれも、脚本にきちんと描かれた人物像を過不足なく的確に表現していて。
最近、CONVOY SHOW以外でお眼にかかることが少なかったのですが、かっこよかったです。久しぶりにねずみさんの格好良さにふれて、とても幸せでした。
家元(松岡充)
映画では小栗旬が演じた役。今回は前日に観たばかりの「ムサシ」での小栗くんの残像が残っていて(汗)、松岡さんで嵌れるかなあ?とか余計な心配をしていたのですが。
…全然問題なかったです♪(当然?)
「タイタニック」のアンドリュースも良かったけど、歌を封じた家元も、とっても素晴らしかった!(*^ ^*)。彼は、公務員として働くかたわら、アイドルのファンサイトを作って運営管理し、しかも(映画には無かった設定ですが)歌まで奉げてしまう、という、ちょっとキャラクターとして無理がある人物像なんですけど(汗)、、、松岡さんは『公務員としてありえねー』茶髪に、大きな眼をくりくりさせて、じつに生真面目に可愛らしく(?)演じていらっしゃいました。……いやー、童顔ですよねぇ、彼。実年齢は小栗くんとは随分違うと思うのですが……
「家元」という役は、設定としては何歳なんでしょうね。途中で関係部門にいきなり電話で問い合わせをする場面があったりするので、そんなに若いわけではなく、それなりに人脈も築いた30代前半くらい……、でいいのかな?
映画の小栗くんは20代前半くらいに見えて、いろいろ問い合わせたりする様子を見ながら「若造がちょろっと電話したくらいで調べてくれるのか?」とか思わないでもなかったのですが(汗)、松岡さんは、『若く見えるけど実は結構ベテランかも?』というギャップがあるのがちょうど良い感じでした。
まぁ、映画にも「家元=警視総監の息子」という設定はあった…ような気がするので、そういう七光りで調べさせるんだろうな、と納得した……ような気もしますけどね。
スネーク(今井ゆうぞう)
映画では小出恵介が演じた人物。誰か(主にオダ・ユージ)が何かしら意見を言うと、なんでもかんでも「そうだよなっ!!」と賛同してしまうタイプの青年。
設定的に如月ミキ(『遅れてきた清純派』アイドル)と同世代でないとおかしいのですが、今井さんって何歳くらいなんでしょうか。笑顔が明るくて可愛くて、ちょっと小柄なのもあって、若く見えました。うん。映画みたいに、如月ミキちゃんと並んだ映像を観てみたかったかも。
プログラムを読むと、全然まったく性格が違うみたいですが、、、実によく嵌ってました。映画の小出さんは本当にウザくて素晴らしかったんですが、今井さんはもっとアクが弱くて、ふわっとした感じ。物語世界の中で、違和感なく「そうだよなっ!!」をやっているのがとても可愛かったです(はぁと)。
安男(佐藤智仁)
プログラムで本人が書いてますが、心の底から「えっ?この人が安男?」と思いました。
映画では塚地武雅が演じた役。いやー、やっていることは同じなのに、随分印象が違いました。でも、やっぱりやっていることは同じなんだなーとも思いましたけど。
声が珍しい感じにかすれていて、上擦ったようにも緊張して奮えているようにも聞こえるのが、朴訥な感じで役に合っていたような気がします。訛がちょっと違っていたのは気になりましたが、まぁ一般的にはわからないだろうし。
後半の、正体がバレて二枚目っぽくなってからの芝居が、映画の塚地さんとはだいぶ違っていて面白かったです。優しいんだけど押し付けがましい感じがでていて、恋人が本当の気持ちを言えずに「だってあの人が勝手に…」みたいに言い訳してしまったのも納得できる!と思いました。
そこの心理が、映画をみた時にちょっと謎として残っていたので、解決してもらって嬉しかったです。
うん。やっぱり、映像的にいろんな工夫ができる映画と違い、その人物が等身大で他のメンバーと並んでいるのが丸見え名舞台では、安男という役にはどうしても「実はカッコイイんだ!」という衝撃というかギャップが必要なので、今回の配役は大正解だったんじゃないかと思います。
……ところで。
今気づいたんですけど、この公演、福島に行くんですね。……会津じゃなくて福島だから良いのか……? 浜通り出身の私でさえ、ちょっとひっかかったんだけど……。
イチゴ娘(中山祐一朗)
映画では香川照之が演じた役。謎解きを考えれば、そのくらいの年齢の人がやるべき役だと思うのですが。でも、あまり違和感はなかったです。うん。男としての弱さ、力が足りなかったことに対する悔いがよく見えて、実は結構、彼に泣かされた面がありました(T T)。
映画との一番の違いは、「謎解き」を映像で見せられないこと。
5人がそれぞれに、「その日」について知っていることを語り合うことで話が進んでいくわけですが、映画では「語られている情景」が流れている時間に、舞台では「語っている人」と「聞いている人々」を観ることになる。
スキップなしのワンシチュエーションドラマでは、他に観るものが無いので当たり前なのですが、映画を観ていなくて舞台だけを観る方は、かなり集中して一つ一つの台詞を聞き取り、正確に脳内でイメージを再現しないと、話がよくわからないんじゃないかと思うんですよね。
ちょっと気が緩んだだけで、あるいは、ちょっと隅っこで拗ねている家元に見惚れただけでも、話が見えなくなってしまう危険がある。
この作品は、元々は舞台脚本(古沢良太)のはずなんですけど、今回の上演台本はどうやら映画版からさらにリメイクした(三枝玄樹)らしく、観た感じ映画版と台詞の情報量があまり違わない気がするんですよね。ってコトは、映像がない分、説明理解のハードルは高いわけで。
私は、一回映画を観ていて謎解きの大筋は頭に入っているので、その点については楽でしたが、舞台を先にご覧になった方はどうだったのかなー?と思いました。「家中に油が撒かれていた」ことを理由づけるスネークの説明とか、ミキの家の構造(最後の謎の意味)とか、大事なところなんですけど、言葉だけだとかなりわかりにくいんじゃないのかなあ……。
でも、そうやって解りにくい部分もあるかわりに、映像に誤魔化されないぶん、謎解きに気をとられずに一つ一つの台詞や仕草に集中できたのが面白いところなわけで。
やっぱり、映画版のリメイクじゃなくて、本来の舞台用の脚本で上演してほしいなあ、と思うんですけどねぇ……。相当違うんでしょうかねぇ。
もちろん、映像が無いことによって、「アイドル・如月ミキ」も出てこないんですが、これは、あくまでも「心のアイドル」としてイメージを固定させない効果はあったと思います。
ただ、そういう狙いなら、後姿とはいえプログラムに写真を載せるのはやめておいてほしかったような。載せるんだったら、モデルも明記してほしかったです。あれはいったい、誰なんでしょうか……(謎)。
途中で流れる歌も、誰かが歌っているはずですよね?まさか松岡さんや今井さんがソプラノで歌ってる筈ないだろうし、「音楽」スタッフの押谷沙樹さんがやってるとかも考えにくい…。
誰なんでしょうねぇ、あれは。
あ。そうだ。舞台版での変更点で気になったのは、ミキちゃんにファンが全部で何人いたか、の議論でした。あれはいらないと思うんですけどねぇ…。
生きて元気に活動していた時代は“それなりの人数”のファンが居た、ってことでいいじゃないですか。サイン会だかなんだかで、やり過ぎたらマネージャーに突き飛ばされるくらいの人数は居たわけでしょう?音痴だろうがなんだろうが、好きな人のCDなら皆ちゃんと買いますから。
……いくらなんでも、ファンが一人とかあり得ないからやめてください(T T)。
日曜日でSPT公演は千秋楽。次の公演は、22日の福岡市民会館なんですね。遠いっ!そこからは鹿児島→岡山→新潟→仙台→福島→札幌→金沢→名古屋→大阪(ドラマシティ)と全国を回って、最後に東京(5/16)で大楽。ううう、大楽観たいなあ。16日、微妙に用事があるんだけど……(T T)。
とりあえずは、また近いうちに同じキャストで、いいえ、キャストは違っても面白そうなので、とにかく再演されることを祈りつつ。
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