愛するわが街の若人たち
2009年4月9日 宝塚(星) コメント (4)星組東宝劇場新人公演「My Dear NewOrleans」を観劇してまいりました。
なのですが。
実は、まだ本公演を観ていないのです……(^ ^;ゞ
なので、作品についてはとりあえずコメントしません。純粋に、印象に残ったキャストだけ、簡単にメモを残させていただきます。
ジョイ・ビー (安蘭 けい) 真風 涼帆
がんばってました。いや本当に。
トウコさんのを観ていないので、歌はあまり気にならず。元々台詞の声が好みなので、それだけで100点満点の20点くらい下駄をはかせてしまう(汗)し、さらにその抜群のスタイル(ビジュアル)でさらに20点プラス、みたいな感じなのですが(^ ^;ゞ、
とにかく“真ん中に立つ華”として育てたいと劇団が思うのも当然だな、というのはすごく納得しました。
ただ。
作品が難しかったね!!
作品にはコメントしないと書きましたが、やっぱりちょっとだけ書いちゃいます。
これって景子さんお得意のメロドラマですよね?ラストシーンなんてもろ「Hollywood Lover」だし。
特に大きな矛盾もなく、人間心理として間違ったこともやってない。ただ、ちょっと展開とか性格とか事件に対する反応が類型的にすぎるだけ。これって、宝塚一般でいえば、十分“中の上”以上の作品だと思うんですよね。類型的だからこそ解りやすいし、一般受けもしやすいわけで。
だけど、こういう作品が“佳作”になるか“凡作”になるか、それはけっこう演出次第だし、また役者次第でもあるんだろうなあ、と思ったのでした。
「ハロー!ダンシング」ですでに目立っていた真風くんは、十分に逸材だと思うし、本当によくがんばっていたと思います。あえてトウコさんの役をやらせることで勉強させたかった劇団側の気持ちもわかる。真風くん自身の成長のためには、今回主演することも大切だったのでしょう。それは、なんとなくわかるような気がします。
でも、残念ながら、今回の新人公演は、完全に“勉強の場”でした。“勉強中”という札を下げていたような印象。真面目な貌は男らしくて結構かっこいいのに(言われるほど水くんに似てるとは私は思わないのですが)、笑うと途端に可愛らしくなってしまう若者には、ジョイはまだ随分と遠い役だったと思います。
「スカーレットピンパーネル」の群衆の隅っこで、長い手足をいっぱいに伸ばして伸び伸びと踊っていた彼女が大好きで、今回の主演もかなり期待して楽しみにしていただけに、ちょっと残念だな、というのが感想でした。
次はぜひ、プルキルあたりで新境地をひらいてほしい!(^ ^)。
ルル (遠野 あすか) 蒼乃 夕妃
芝居上手でスタイルが良くて、大好きなまりもちゃん。もともとあまり華やかな顔立ちの人ではありませんが、豪華な衣装と黒塗りがきれいに似合って、『ニューオーリンズ一美しいクレオール』と呼ばれるのも違和感なく、存在感がありました。
ヤクザな弟レニーと、恋しい男ジョイとの間で揺れる女心が哀しくて、「キーン」のわがまま娘が本当にいい女になったなあ、と感心。あの柔らかさと包容力が、彼女の魅力ですね。
ただ、ところどころ、あすかちゃんの台詞回しなんだろうなあと思わせる癖があったのが気になりました。まぁ、とは言ってもあすかちゃんのルルを観たわけではないので、気のせいだと良いのですが。
シスター・サラ (美穂 圭子) 夢咲 ねね
かーわーいーいーーーーーっ!!
美穂さんがこの役をやっている姿が全く想像できません。とにかく可愛い。優しくて思いやり深く可愛らしいシスターでした。声がとにかく可愛い。あんなシスターがいたら毎日教会に通っちゃうぞ私(←なにか違う)。聖歌隊の面々が羨ましいぞ。
芝居としては特に何か特筆することもないのですが、10年という歳月が過ぎたことを全く感じさせなかったのは、いいのかな。他のメンバーもあまり感じさせなかったから(衣装も同じだし)そういう演出なのでしょうか。
歌は一瞬なんですね。あれは、新公演出の上田久美子さんの愛?それとも、せっかく美穂さんが出演なさっているのに元々あれしか歌わないのでしょうか…?
ポン引きのボブ (美稀 千種) 本城 くれは
友人に、「ニューオーリンズの街で、派手な上衣を着ている男は誰?」と訊ねたら、それはみきちぐの役だと教えていただきました。ってことは、本城さんだったってことですよね…?あまりの色っぽさ(?)に惚れまして、後半ずーっと追いかけてしまいました(汗)。カッコよかったです。とっても。
しかし、あの衣装をみきちぐが着るの?想像できない……。
ジュール・アンダーソン (立樹 遥) 十碧 れいや
いやー、一目観た瞬間に“これはしいちゃんの役にちがいない!”と思いました(^ ^)。
93期の「とあれいや」さん。すごい大抜擢だったんですね。ルル、ジョイ、ネティと4人で歌うナンバーが見せ場になると思うんですけど、下級生のわりにはよくがんばっていたと思います。
主役の真風くんと並んで、「がんばってます!」という札が出てる感じでしたけど(^ ^;
アルバート・ジョーダン (涼 紫央) 天寿 光希
こちらも、幕開き早々に登場した瞬間、絶対すずみんの役だ!と思いました(^ ^)。
美しい人だな、と観るたびに思います。最初の場面での、ジョイとの程よい距離感。芝居の声色や間の取り方で、ちゃんとそういう立ち位置を明確にみせてくれるあたりが好きです。
そして圧巻だったのは、物語の中盤、1917年のニューオーリンズに登場したときの、その「異世界」感。南部に登場した「ニューヨークの薫り」を、まだ若いのによく表現してのけたなあ、と、もちろん肌があまりにも真っ白だったり意味もなくど金髪だったりすることで外見から違いを出しているのもあるんですけど、それにしてもあの浮き上がりっぷりは見事でした。
これからが本当に楽しみな人です(*^ ^*)。
レニー (柚希 礼音) 美弥 るりか
カッコよかった!声が好きな人なので、あんなに出番も台詞もいっぱいある役だとそれだけで幸せです。
ただ、あまりにも二枚目すぎて、ちょっと脚本の“レニー”のイメージから逸脱してしまったような気がしました。レニーは本来、もう少し頭が悪いチンピラの役なんじゃないのかなあ?
みやるりは、見た目も声もものすごくシャープで、“切れ者”感があるんですよね。そういう人が、あんなに格好良く、というか“ハンサム”かつ“スマート”に作ってしまうと、物語自体が崩壊してしまう。
彼が愚かだから「ねえちゃんとしあわせになるために」無茶な仕事なんぞに手をだそうとするわけで。シスコンでジコチュウだから姉さんに泣きついてくるわけで。
そういう、「しようのない男」であることが彼の魅力なのだから。
みやるりのレニーだったら、そんな無茶してドジを踏むはずもないし、ドジを踏んだからと言ってパニクった挙句姉さんのところに泣きついてきたりもしなさそう。姉さんの気持ちにも、もっと早くちゃんと気づいてあげられた、んじゃないのかなあ。
とにかく、一人の役者としてのみやるりを高く評価している私ですけど、今回の作品の「レニー」役はちょっと無理があったな、というのが正直な感想でした。
……あああ、みやるりのジョイ、観てみたかったなあ………。
ゲイブ (夢乃 聖夏) 壱城 あずさ
暑苦しいほど熱くて、激しいゲイブ。愛にも憎しみにも正直で真っ直ぐな、愛されるべき人。
っていうか、この役良い役ですよねぇ……。しーらんも本当に体当たりで演じていましたが、とても良かったと思います。メイともお似合い(はぁと)。
っていうか、みやるりのジョイにしーらんのレニーではいけなかったんだろうか、と……。
いや、真風くんも好きなんですけど。作品として、というか、芝居として、そんなキャストも観てみたかった…。
バディ (和 涼華) 大輝 真琴
オリヴァー (彩海 早矢) 如月 蓮
二人とも可愛かった!なんだか、星組子役専科の二人がずーっと並んで芝居しているのを観ているだけで楽しかったです。
大輝くんは水色のスーツが良く似合って、やんちゃな感じがぴったりでした。
れんたくんはアフロヘアでがんばってましたが、ちょっとデカい子供、って感じで可愛かったです。
しかし。どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、バディが突然「俺ももうすぐこの街を出て行くんだ」って言い出したときは唐突さに驚きました…。景子さん、内輪受けを狙うにしても、もう少し伏線をひいてあげてもいいのでは?あまりの唐突さに、きっとこの役は和くんか麻尋くんかどちらかだろうな、と思ったら、案の定和くんでした(苦笑)。
ネティ (夢咲 ねね) 稀鳥 まりや
あらためて名前を見ると、極端なキャスティングですよねぇ。衣装はいったいどうしたんだろうか……(^ ^;ゞ。
ねねちゃんのは観ていませんが、キトリちゃんはキトリちゃんらしく、元気いっぱいなネティでした。溢れるエネルギーを、うまくコントロールしきれない少女。
91期だから真風くんより一期上なのに、どう見ても“幼馴染”には見えなかったのはご愛嬌、なのかな…。「ブエノスアイレスの風」のバックで踊っているところとかは十分に大人っぽかったので、大人の女ができない訳ではないはずなんですけど、どうも役作りをして演じると幼くなってしまう傾向がありますね。小柄なせいもあるのかなあ。個性といえば個性なんでしょうけれども。
芝居心のある人なので、もう少し役柄の幅が拡がると鬼に金棒なのになあ、と思います♪
メイ (蒼乃 夕妃) 音波 みのり
こんなところにも美人さんが!とびっくりしました。目が大きくて黒塗り化粧がよく映える。
ゲイブ(しーらん)との並びもお似合いで、いい雰囲気でした。91期なんですね。これからの活躍に期待。
ビッグ・ノーズ・ジョー (如月 蓮) 妃白 ゆあ
ジョー・コールマン (真風 涼帆) 麻央 侑希
ジョー・コールマンが、ビッグ・ノーズ・ジョーの成長後、で合ってますよね…?ビッグ・ノーズ・ジョーの妃白ゆあちゃんは可愛かったけど、成長して麻央さんになると、ずいぶん顔の感じが変わるんだなあ、と思ってしまいました(^ ^)。
せっかく聖歌隊なんだから、ちょっとソロを披露してくれればいいのに、と思いつつ。
印象に残った人はそんなところでしょうか。
新公演出は上田久美子さん。「Paradise Prince」の新公演出をされて、続けて今回…ということは、植田景子さんと組んで学んでいるところ、という感じなのでしょうか。
本公演を観ていないので演出面についてのコメントはできないのですが、キャストの芝居の組み立て方、特に元々力のある人(みやるりとか)を全くコントロールできず、芝居力の弱い人を引揚げることもできなかったことで全体のバランスを欠いた点は、「Paradise Prince」の新公のときから成長してないな、と思ってしまいました。
景子さんはそのあたりプロだと思うので、一刻も早くその技術を学んで、一人前の「座付き演出家」になってほしい、と、心の底から祈っています。
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なのですが。
実は、まだ本公演を観ていないのです……(^ ^;ゞ
なので、作品についてはとりあえずコメントしません。純粋に、印象に残ったキャストだけ、簡単にメモを残させていただきます。
ジョイ・ビー (安蘭 けい) 真風 涼帆
がんばってました。いや本当に。
トウコさんのを観ていないので、歌はあまり気にならず。元々台詞の声が好みなので、それだけで100点満点の20点くらい下駄をはかせてしまう(汗)し、さらにその抜群のスタイル(ビジュアル)でさらに20点プラス、みたいな感じなのですが(^ ^;ゞ、
とにかく“真ん中に立つ華”として育てたいと劇団が思うのも当然だな、というのはすごく納得しました。
ただ。
作品が難しかったね!!
作品にはコメントしないと書きましたが、やっぱりちょっとだけ書いちゃいます。
これって景子さんお得意のメロドラマですよね?ラストシーンなんてもろ「Hollywood Lover」だし。
特に大きな矛盾もなく、人間心理として間違ったこともやってない。ただ、ちょっと展開とか性格とか事件に対する反応が類型的にすぎるだけ。これって、宝塚一般でいえば、十分“中の上”以上の作品だと思うんですよね。類型的だからこそ解りやすいし、一般受けもしやすいわけで。
だけど、こういう作品が“佳作”になるか“凡作”になるか、それはけっこう演出次第だし、また役者次第でもあるんだろうなあ、と思ったのでした。
「ハロー!ダンシング」ですでに目立っていた真風くんは、十分に逸材だと思うし、本当によくがんばっていたと思います。あえてトウコさんの役をやらせることで勉強させたかった劇団側の気持ちもわかる。真風くん自身の成長のためには、今回主演することも大切だったのでしょう。それは、なんとなくわかるような気がします。
でも、残念ながら、今回の新人公演は、完全に“勉強の場”でした。“勉強中”という札を下げていたような印象。真面目な貌は男らしくて結構かっこいいのに(言われるほど水くんに似てるとは私は思わないのですが)、笑うと途端に可愛らしくなってしまう若者には、ジョイはまだ随分と遠い役だったと思います。
「スカーレットピンパーネル」の群衆の隅っこで、長い手足をいっぱいに伸ばして伸び伸びと踊っていた彼女が大好きで、今回の主演もかなり期待して楽しみにしていただけに、ちょっと残念だな、というのが感想でした。
次はぜひ、プルキルあたりで新境地をひらいてほしい!(^ ^)。
ルル (遠野 あすか) 蒼乃 夕妃
芝居上手でスタイルが良くて、大好きなまりもちゃん。もともとあまり華やかな顔立ちの人ではありませんが、豪華な衣装と黒塗りがきれいに似合って、『ニューオーリンズ一美しいクレオール』と呼ばれるのも違和感なく、存在感がありました。
ヤクザな弟レニーと、恋しい男ジョイとの間で揺れる女心が哀しくて、「キーン」のわがまま娘が本当にいい女になったなあ、と感心。あの柔らかさと包容力が、彼女の魅力ですね。
ただ、ところどころ、あすかちゃんの台詞回しなんだろうなあと思わせる癖があったのが気になりました。まぁ、とは言ってもあすかちゃんのルルを観たわけではないので、気のせいだと良いのですが。
シスター・サラ (美穂 圭子) 夢咲 ねね
かーわーいーいーーーーーっ!!
美穂さんがこの役をやっている姿が全く想像できません。とにかく可愛い。優しくて思いやり深く可愛らしいシスターでした。声がとにかく可愛い。あんなシスターがいたら毎日教会に通っちゃうぞ私(←なにか違う)。聖歌隊の面々が羨ましいぞ。
芝居としては特に何か特筆することもないのですが、10年という歳月が過ぎたことを全く感じさせなかったのは、いいのかな。他のメンバーもあまり感じさせなかったから(衣装も同じだし)そういう演出なのでしょうか。
歌は一瞬なんですね。あれは、新公演出の上田久美子さんの愛?それとも、せっかく美穂さんが出演なさっているのに元々あれしか歌わないのでしょうか…?
ポン引きのボブ (美稀 千種) 本城 くれは
友人に、「ニューオーリンズの街で、派手な上衣を着ている男は誰?」と訊ねたら、それはみきちぐの役だと教えていただきました。ってことは、本城さんだったってことですよね…?あまりの色っぽさ(?)に惚れまして、後半ずーっと追いかけてしまいました(汗)。カッコよかったです。とっても。
しかし、あの衣装をみきちぐが着るの?想像できない……。
ジュール・アンダーソン (立樹 遥) 十碧 れいや
いやー、一目観た瞬間に“これはしいちゃんの役にちがいない!”と思いました(^ ^)。
93期の「とあれいや」さん。すごい大抜擢だったんですね。ルル、ジョイ、ネティと4人で歌うナンバーが見せ場になると思うんですけど、下級生のわりにはよくがんばっていたと思います。
主役の真風くんと並んで、「がんばってます!」という札が出てる感じでしたけど(^ ^;
アルバート・ジョーダン (涼 紫央) 天寿 光希
こちらも、幕開き早々に登場した瞬間、絶対すずみんの役だ!と思いました(^ ^)。
美しい人だな、と観るたびに思います。最初の場面での、ジョイとの程よい距離感。芝居の声色や間の取り方で、ちゃんとそういう立ち位置を明確にみせてくれるあたりが好きです。
そして圧巻だったのは、物語の中盤、1917年のニューオーリンズに登場したときの、その「異世界」感。南部に登場した「ニューヨークの薫り」を、まだ若いのによく表現してのけたなあ、と、もちろん肌があまりにも真っ白だったり意味もなくど金髪だったりすることで外見から違いを出しているのもあるんですけど、それにしてもあの浮き上がりっぷりは見事でした。
これからが本当に楽しみな人です(*^ ^*)。
レニー (柚希 礼音) 美弥 るりか
カッコよかった!声が好きな人なので、あんなに出番も台詞もいっぱいある役だとそれだけで幸せです。
ただ、あまりにも二枚目すぎて、ちょっと脚本の“レニー”のイメージから逸脱してしまったような気がしました。レニーは本来、もう少し頭が悪いチンピラの役なんじゃないのかなあ?
みやるりは、見た目も声もものすごくシャープで、“切れ者”感があるんですよね。そういう人が、あんなに格好良く、というか“ハンサム”かつ“スマート”に作ってしまうと、物語自体が崩壊してしまう。
彼が愚かだから「ねえちゃんとしあわせになるために」無茶な仕事なんぞに手をだそうとするわけで。シスコンでジコチュウだから姉さんに泣きついてくるわけで。
そういう、「しようのない男」であることが彼の魅力なのだから。
みやるりのレニーだったら、そんな無茶してドジを踏むはずもないし、ドジを踏んだからと言ってパニクった挙句姉さんのところに泣きついてきたりもしなさそう。姉さんの気持ちにも、もっと早くちゃんと気づいてあげられた、んじゃないのかなあ。
とにかく、一人の役者としてのみやるりを高く評価している私ですけど、今回の作品の「レニー」役はちょっと無理があったな、というのが正直な感想でした。
……あああ、みやるりのジョイ、観てみたかったなあ………。
ゲイブ (夢乃 聖夏) 壱城 あずさ
暑苦しいほど熱くて、激しいゲイブ。愛にも憎しみにも正直で真っ直ぐな、愛されるべき人。
っていうか、この役良い役ですよねぇ……。しーらんも本当に体当たりで演じていましたが、とても良かったと思います。メイともお似合い(はぁと)。
っていうか、みやるりのジョイにしーらんのレニーではいけなかったんだろうか、と……。
いや、真風くんも好きなんですけど。作品として、というか、芝居として、そんなキャストも観てみたかった…。
バディ (和 涼華) 大輝 真琴
オリヴァー (彩海 早矢) 如月 蓮
二人とも可愛かった!なんだか、星組子役専科の二人がずーっと並んで芝居しているのを観ているだけで楽しかったです。
大輝くんは水色のスーツが良く似合って、やんちゃな感じがぴったりでした。
れんたくんはアフロヘアでがんばってましたが、ちょっとデカい子供、って感じで可愛かったです。
しかし。どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、バディが突然「俺ももうすぐこの街を出て行くんだ」って言い出したときは唐突さに驚きました…。景子さん、内輪受けを狙うにしても、もう少し伏線をひいてあげてもいいのでは?あまりの唐突さに、きっとこの役は和くんか麻尋くんかどちらかだろうな、と思ったら、案の定和くんでした(苦笑)。
ネティ (夢咲 ねね) 稀鳥 まりや
あらためて名前を見ると、極端なキャスティングですよねぇ。衣装はいったいどうしたんだろうか……(^ ^;ゞ。
ねねちゃんのは観ていませんが、キトリちゃんはキトリちゃんらしく、元気いっぱいなネティでした。溢れるエネルギーを、うまくコントロールしきれない少女。
91期だから真風くんより一期上なのに、どう見ても“幼馴染”には見えなかったのはご愛嬌、なのかな…。「ブエノスアイレスの風」のバックで踊っているところとかは十分に大人っぽかったので、大人の女ができない訳ではないはずなんですけど、どうも役作りをして演じると幼くなってしまう傾向がありますね。小柄なせいもあるのかなあ。個性といえば個性なんでしょうけれども。
芝居心のある人なので、もう少し役柄の幅が拡がると鬼に金棒なのになあ、と思います♪
メイ (蒼乃 夕妃) 音波 みのり
こんなところにも美人さんが!とびっくりしました。目が大きくて黒塗り化粧がよく映える。
ゲイブ(しーらん)との並びもお似合いで、いい雰囲気でした。91期なんですね。これからの活躍に期待。
ビッグ・ノーズ・ジョー (如月 蓮) 妃白 ゆあ
ジョー・コールマン (真風 涼帆) 麻央 侑希
ジョー・コールマンが、ビッグ・ノーズ・ジョーの成長後、で合ってますよね…?ビッグ・ノーズ・ジョーの妃白ゆあちゃんは可愛かったけど、成長して麻央さんになると、ずいぶん顔の感じが変わるんだなあ、と思ってしまいました(^ ^)。
せっかく聖歌隊なんだから、ちょっとソロを披露してくれればいいのに、と思いつつ。
印象に残った人はそんなところでしょうか。
新公演出は上田久美子さん。「Paradise Prince」の新公演出をされて、続けて今回…ということは、植田景子さんと組んで学んでいるところ、という感じなのでしょうか。
本公演を観ていないので演出面についてのコメントはできないのですが、キャストの芝居の組み立て方、特に元々力のある人(みやるりとか)を全くコントロールできず、芝居力の弱い人を引揚げることもできなかったことで全体のバランスを欠いた点は、「Paradise Prince」の新公のときから成長してないな、と思ってしまいました。
景子さんはそのあたりプロだと思うので、一刻も早くその技術を学んで、一人前の「座付き演出家」になってほしい、と、心の底から祈っています。
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