次回宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の新人公演主役が発表されました。
主役ラインハルトはりっくん(蒼羽りく)、相手役のヒルダは花乃まりあさん。

りっくん、2度目の新人公演主演おめでとうございます!!

「トラファルガー」で初主演だったりっくん。
「薔薇に降る雨」でみっちゃんの役を演じたときから、芝居の巧い子だなあと思っていたのですが、あのネルソン提督もすごく良かった。どちらかというと受ける芝居を得意とするタイプだから、テルくんの役は似合うと思うんですよね。楽しみ~~♪♪
花乃まりあさんは、フォーリーズにいた子ですよね。どんな芝居をする人なのかまったく未知数ですが、みりおんと一期しか違わないのだから、がんばってほしいなと思います。


りっくんがラインハルトかー(嬉)。
ポスターメンバーは全部出ると思ったのですが、、、残念だなあ。
ま、いちおう希望は書いておきます(^ ^)。

ブラウンシュヴァイク公爵(一樹千尋) 月映樹茉
リヒテンラーデ     (磯野千尋) 風馬翔
皇帝フリードリヒⅣ世  (寿つかさ) 松風輝
ベーネミュンデ侯爵夫人 (美風舞良) 夢莉みこ
オーベルシュタイン   (悠未ひろ) 凛城きら
ドミニク・サン・ピエール(大海亜呼) 瀬音リサ
ヤン・ウェンリー    (緒月遠麻) 星吹彩翔
キルヒアイス      (朝夏まなと)愛月ひかる
ロイエンタール     (蓮水ゆうや)美月遥
アンスバッハ准将    (凪七瑠海) 星月梨旺
ジェシカ・エドワーズ  (純矢ちとせ)すみれ乃麗
アンネローゼ      (愛花ちさき)伶美うらら
ミッターマイヤー    (七海ひろき)和希そら
ルビンスキー      (鳳樹いち) 桜木みなと
ビッテンフェルト    (澄輝さやと)七生眞希
フレデリカ       (すみれ乃麗)彩花まり
ユリアン・ミンツ    (伶美うらら)結乃かなり

結ちゃん(結乃かなり)に役をつけてあげて!絶賛キャンペーン中(^ ^)。



……個人的には、「ロシアンブルー」新公の凛きら(汝鳥さんの役)がものすごく印象的だったので、えなちゃんと凜きらが逆でも良いんだけど、と思いつつ(^ ^)。でもまあ、こんなところでしょうか。
まだ95期の配役に若干の迷いがありますが……ううむ、実際にどんな扱いになるかがさっぱり不明だからなあ。。。



宝塚大劇場月組公演「ロミオとジュリエット」と、梅田芸術劇場雪組公演「フットルース」、千秋楽おめでとうございます!

先週観てまいりましたが、どちらもとっても良かったです。
なんだか、来週までやっているような気がしていたのですが、もう千秋楽なんですよね……早いなあ(T T)。感想もまだ全然書けていなくてすみません。本当に良かったのにぃ(凹)。



それぞれについての詳しい感想はまた後日あらためて。ということにして、まずはざっくりと、二つの公演を連続で観ての印象を。



一番思ったのは、どちらも「子供たちの物語」であると同時に、そのドラマの根幹には「大人たちの物語」があるんだな、ということでした。

「ロミオとジュリエット」からインスパイアされた名作ミュージカル「WEST SIDE STORY」が、完全な「子供たちだけの物語」であるのに対して、シェイクスピアの原作は「大人たちの物語」がもう一つの主軸になっている……という話は、今までにも何度か書いたような気がします。

「フットルース」は、原作をよく知らなかった(音楽だけは知っている程度)ので、あらすじから勝手に「大人と子供の対立」がメインだと想像していたのですが……実際に観てみたら、予想以上に「大人の物語」がメインだったんですよね。
「大人と子供」は、実はあまり対立していなくて、子供たちは、大人たちの哀しみを慮って黙って我慢しているだけだし。

対立軸として一番目立つのは「よそ者」との関係であり、その次に目立つのが「悲しみに浸ったままでいたい者」と「乗り越えようとする者」の相克である、というのが、なんか切ないなあ、と。

そういう物語の中で、キムちゃん(音月)の持つエネルギーっていうのは、本当に天をも動かすものなんだな、と、キムちゃんの舞台を観るたびに想うことを、今回も感じました。
厚みのある歌声の持つパワーはもちろんなんですが、今回一番ヒットだったのは、2幕にまっつ(未涼)と語らう場面。もちろんまっつも素晴らしかったんですが、キムちゃんの芝居のもつパワーにも、あらためて感心したのでした。

そして。まっつときゃびぃ(早花)の夫婦がこの物語の裏主役であることがとてもすんなり納得できて、なるほどなあ、と思いました!(~ ~)。
いやもう、きゃびぃ素晴らしかった!!この愛称がついたときから大事に見守ってきた身としては、お願いだから大事にしてあげてください雪組さん、という気持ちでいっぱいです。



「フットルース」の対立には明解な理由があったから、その理由を解決すれば解けるんですよね。
でも、「ロミオとジュリエット」の対立は、「理由のない争い」でした。
遠い過去には理由(きっかけ)があったのかもしれないけれども、今となっては全ては忘れ去られて、ただ、生まれた時から争っていたから自分たちも争うべきだと思い込んでいるだけのひとびと。争いがあるからこそ生まれてしまう、憎しみ

この物語の舞台は「ヴェローナ」という一つの街なんですけど、観ていてふと、「地球」という大きな街の中で、理由なく争っている私たちの物語、というふう考えもありかもしれない、と思いました。あまり時代性を感じさせないファンタジックな衣装やセットが、余計にその連想を助長するんですよね。

激しく相争う子供たちと、口ではあれこれ言いつつ、彼らの憎しみを煽りたてるばかりの大人たち。
高貴な犠牲を捧げて、それでやっと目が醒めた大人たちが和解した時、子供たちもやっと抱きあうことができる。子供たちがどれほど個々に出会って許し合ったとしても、「大人たち」が互いに和解しないかぎり、「集団同士の平和」は訪れない……。

もちろん、「ロミオとジュリエット」は、そんな裏読みしなくても十分に面白い作品なのですが、今回の公演は、そんなことを考えてしまうくらい生々しい生命力があった……ということかな?と思っています。また東京で観て、考えてみたいテーマです。



今回の月組公演「ロミオとジュリエット」は目玉は、ロミオとティボルトの役替り。
いちおう両方観たのですが、まさお(龍)単体でみると、白いロミオよりティボルトの方が面白かったり、みりお(明日海)単体だと、ティボルトよりロミオの方が魅力的だったりといったことはあったような気がします。
それでも。
……私の印象をあえて書くならば、ロミオ=龍バージョンの方が、公演全体のバランスとしては良かった……ような気がします。
なんていうべきなのかな。本当にバランスの問題なんですけどね。ちゃぴ(愛希)との並びや、星条・美弥との並び、あるいは大人たちとの並び……などなど、いろいろな組み合わせの総合として、ですが(^ ^)

特に、ロミオとその親友二人の関係性が興味深かったです。
月組のベンヴォーリオとマキューシオは、どちらかといえば、クレバーな天才肌だけどキレやすい美弥マキューシオと、どちらかといえば腕っ節自慢のマギーベンヴォーリオ、というコンビに対して、『本能で生きている前向きな龍ロミオ』の方が、『思慮深くて、大人の顔色をみながら生きてきた若干後ろ向きの明日海ロミオ』よりもまとまりが良いかな、という気がしたんですよね。
いや、もちろん、どちらも良いんですが!!(←重要)、明日海ロミオはしっかりしすぎていて、生き残ったベンヴォーリオが「どうやって伝えよう」と惑う理由がわからん(早く伝えて対応させろよ、的な意味で)、……なんて思ってしまったもので……。



いやーーー、それにしても。
ちゃぴのジュリエットが可愛くて可愛くて、本当に可愛かった!!(壊)

「アリスの恋人」も良かったけど、ジュリエットもすごく可愛かった!
ああいう「一直線さ」って、宝塚ヒロインの王道の一つなのかもしれませんね。ちゃぴの、とにかくまっすぐで猪突猛進で頑なで、好きな人の幸せしか頭になくて、自分のことなんて目にも耳にも全く入らない!という傍迷惑な個性は、本当に魅力的なヒロインになるんだな、と思いました。

結論。
子供と動物には勝てません(白旗)。


ま、それはおいといて。
「フットルース」も「ロミオとジュリエット」も、どちらも本当に良い公演でした(^ ^)。
東京にいらっしゃる方、博多でご覧になる方、それぞれお楽しみに!



今月のCS放送は、10周年ということもあって特別番組がてんこ盛り。
10時間に及ぶ過去のニュース一挙放映があったかと思えば、開局当初から関わりのあったマミさん(真琴つばさ)を迎えての5時間番組。
視るのも勿論大変なんですが、それ以上に大変だったのは、録画するためにハードディスクをあけることでした(汗)。

昨日、やっと10時間のニュース映像リクエストを観終わって、整理を終えたところ。
真瀬くんとべーちゃん(桜咲彩花)のふぇありーず通信が採用されて、すごく嬉しかったです!全部流してほしかったけど、それはさすがに時間がかかりすぎですよね(汗)
みっきぃさん(天寿光希)のフェアリーズ卒業番組も採用されて、、、この頃はまだ、“ちょっと気になる下級生”程度だったみっきぃさん。まん丸だったとは思っていたけれども、実際に映像で視て、あまりのパツンパツウンぶりに驚愕しました(^ ^;ゞ 今の美貌の片鱗はあったけど、本当に片鱗だった………いや、殺陣での動きの切れ味はさすがでしたけどね!!(*^ ^*)


祐飛さんのナウオンとか舞台レポートとか、そのあたりは9月に発売されるDVDボックスに収録されているといいなあ……。そしたらだいぶHDが整理できるんだけど(苦笑)。祐飛さんは在団期間(というか、それなりのスターになってからの期間)が半端ないので、ものすごい量なんだもん(T T)。
きっと、「NOW ON STAGE」登場回数は祐飛さんが記録だよね……喜ぶべきなのかどうかよくわからないけど。



10時間のうち、ほとんどの時間はここ3年くらいの間の映像で占められていて、まあ、そりゃあそうだよねと思いました。10年前のトップさん二番手さんのファンで、今もSKY STAGEを契約している方は少ないだろうし。当時どんなコーナーがあったかも覚えてないだろうし。
でも、今回とても楽しかったので、来年からは毎年この時期にリクエストを集めて、1時間程度の番組にまとめてほしいな、と思います(^ ^)。



……さ、特別番組の5時間にも取り組まなくては。 マミさ~ん!

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集合日から4日がすぎて、やっと宙組の次回公演「銀河英雄伝説」の配役が発表されました。


いやー、もう、何に驚いたか、って!!

ルビンスキーの鳳樹いちくんと、トリュー二ヒトのモンチ(星吹彩翔)ですよ!!

と思ったんですが、よーく考えてみたら、私が以前書いた予想では、帝国篇のトリューニヒトは凛きらだった……そのあたりに来る役なのかも(ちなみにモンチはルッツと予想してました。逆だったか)。
主筋には絡まないだろうけど、たぶん演説場面のメインにはなるだろうから、けっこうおいしいよねきっと!(^ ^)。……ジェシカ・エドワーズが出てくるってことは、彼女が乱入するところかな?

ルビンスキーは、、、役者的には納得なんですが、ヴィジュアルどうするんだろう……(← そ こ で す か)



などなど、いろいろ書きたいことはあるのですが。
とりあえず、今日発表されたキャストの一覧です。

■帝国軍
マリーンドルフ伯爵       天風いぶき
フリッツ・ビッテンフェルト   澄輝さやと
コルネリアス・ルッツ      凛城きら
アウグスト・ザムエル・ワーレン 愛月ひかる
カール・グスタフ・ケンプ    蒼羽りく

なんでミュラーとファーレンハイトがいないの!?と思ったんですが、そういえばその二人がラインハルトの幕僚に入るのは3巻以降だった……本当に2巻で終わるんだなあ。しょぼん。
あっきーのオレンジ色の髪が楽しみです!!(そこか?)


■回想
ラインハルトの父     天玲美音
アンネローゼ(少女時代) 瀬音リサ
ラインハルト(少年時代) 彩花まり
キルヒアイス(少年時代) 真みや涼子

ラインハルトとキルヒアイスの子供時代が子ソラ&子カイとか!!小池さんわかってるなあ(はぁと)
せっかくなので、アンネローゼもりあんちゃんなら良かったのに……なんて一瞬思いました(ありさちゃんに不満があるわけではない)が、りあんちゃんは多分、マグダレーナの方が似合うはず(^ ^)。


■皇帝周辺
皇帝フリードリヒⅣ世  寿つかさ
リヒテンラーデ侯爵   磯野千尋
ベーネミュンデ侯爵夫人 美風舞良
アンネローゼ      愛花ちさき
アンネローゼの女官   舞花くるみ
グレーザー(医師)   松風輝
ヴェストパーレ男爵夫人 夢涼りあん

リヒテンラーデが磯野さんはちょっと意外でしたが、結構大きな役になるってことですよね。
完全に2巻までに絞って、その代わり2巻までの話はちゃんと描く、ってことかな……?
あんまり、こういう情けない役を演じている磯野さんって記憶にない感じなんですが、どんな感じになるんでしょうね。

ベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナだけでなく、その意をうけてアンネローゼ暗殺に協力するグレーザーも出てくるんですね。そのあたりまでちゃんと描かれるってことは、戦闘場面よりも宮廷側の話がメインになるのかな?それならそれで楽しみですが、……時間の割り振りが心配(^ ^;ゞ

グリューネワルト伯爵夫人アンネローゼがたらちゃんなのは、嬉しくないわけじゃないけど、ちょっと残念な気持ちもあります。猫はたらちゃんの元気な笑顔が好きなんだよー!ただ立って微笑んでいるだけみたいな飾り物系の役、たらちゃんのムダヅカイ!!……いや、スタイル抜群だからドレス映えしてさぞ美しいだろうし、制作発表で話が出た程度に、ラインハルトやキルヒアイス、あるいは皇帝陛下ともしっかり芝居をする場面があるなら、すごく嬉しくて幸せなんですけどねぇ。

ヴェストパーレ男爵夫人マグダレーナがりあんちゃん……!本編にはほとんど出てこない彼女ですが、気が強くて優しくて、すっごく佳い女なんですよ!どういう絡み方になるんでしょうか。単なる舞踏会の美女の一人だったら泣いてやる。……せめて、アンネローゼとお茶する場面くらいあったらいいんですが……。


■貴族連合
ブラウンシュヴァイク公爵 一樹千尋
リッテンハイム侯爵    風羽玲亜
フレーゲル男爵      月映樹茉
アマーリエ        鈴奈沙也
サビーネ         花里まな
クリスティーネ      花音舞
エリザベート       綾瀬あきな

ヒロさんのブラウンシュヴァイク公!!さっつんのリッテンハイム侯!!素直に嬉しいし、楽しみ!

でも、ここのヒットはえなちゃんのフレーゲルですよ!!わー、こういう役珍しいですよね?リップシュタット戦役だけなのかなあ。その前の、ミッターマイヤーとの確執をやってくれないだろうか(←時間がありません)。
フレーゲルがえなちゃんなら、ぜひともシューマッハにはかけるくん(風馬)あたりに来ていただきたいところです。まさか、シューマッハ出るよね!?……えなちゃんはこれで卒業なんだから、短くてもある程度メイン格で芝居する場面があることを祈っています(願)。

アマーリエ以下の4人は、フリードリヒ4世の娘二人(アマーリエ・ブラウンシュヴァイク、クリスティーネ・リッテンハイム)とそれぞれの娘(サビーネ・リッテンハイム、エリザベート・ブラウンシュヴァイク)……でしょうか?
それこそ、舞踏会でそれぞれの旦那や父親と踊って一言台詞……とかがせいぜいになりそうなキャスティングだなあ。。。いや、題材が「銀河英雄伝説」な時点で、娘役は一回お休み決定なんですけどね!!(涙)


■自由惑星同盟
ムーア中尉    磯野 千尋
ロベール・ラップ 凪七 瑠海
ジェシカ     純矢 ちとせ
ラオ少佐     天風 いぶき
シトレ元帥    天玲 美音
フレデリカ    すみれ乃 麗
トリュー二ヒト  星吹 彩翔
アーサー・リンチ 美月 悠
ユリアン・ミンツ 伶美 うらら

ムーア中尉とラップ少佐は、原作一巻のアスターテ会戦で戦死するので、、、たぶん1幕の最初にちょっとだけ出て終わり、、、なんですよねきっと。磯野さんはリヒテンラーデ、カチャはアンスバッハで後半は忙しいはずだから。
外部舞台の同盟篇(河村隆一ヤン)では、ヒロインジェシカ、ラップ2番手という感じで、特にラップは回想場面も多かったし、ヤンの内面を描くために何度も何度も出てきましたが、ああいうことはないんだろうな、きっと。

っていうか、この同盟篇のキャスティング、すごいなあ。ムーアとラップとジェシカがいて、ラオがいて、、、なのにアッテンボローもシェーンコップも撃墜王たちもいない(T T)。本当に2巻までなんですね(しみじみ)。2巻までってことは、ラオはまだヤンの参謀か。その後アッテンボローの参謀(副官?)になるはずだけど、そもそもアッテンボローがいないし(涙)。
同盟側はヤンが1人で語り部として出るのかもしれない、と思っていたくらいなので、メンバーが少ないこと自体は不思議でもなんでもないのですが、、、いるメンバーが不思議。シトレとトリューニヒトとリンチがいて、キャゼルヌもグリーンヒルもいないだなんて。

特に、リンチがいる以上、救国軍事会議のクーデターをある程度の場面を割いてやるんだろうに、そこにグリーンヒル大将がいないってどういうこと……?なんとなく、「トラファルガー」のちーちゃん(蓮水)みたいな役になりそうだなあ。
しかし!!美月くんに役らしい役がついたのはとても嬉しい!!小池さんありがとう!っていうか、そういえば小池さんは、「カサブランカ」で美月くんに本公演ソロを歌わせた人だった……信じて待とう(はぁと)


■フェザーン
ドミニク・サン・ピエール 大海亜呼
アドリアン・ルビンスキー 鳳樹いち

これは、もう!ルビンスキーとドミニクが出てくるなら、これしかない、というキャストですね(^ ^)。


しっかし。
このキャストが発表されて……使われそうなエピソードがだいぶ見えてきたんですが、同時に、あらためて全体像の想像がつかなくなった気がします。特に、救国軍事会議の扱いがわからーん!発表された中では最下に近い下級生がリンチだし。やっぱり、ラインハルトが密命をくだすところだけで、実際の同盟での動きはやらないのかなあ。……そりゃそうですよね。フェザーンも出すんだし、そこまでやってたら時間なさすぎ(苦笑)。


まあでも、小池さんの「宝塚化」の潤色能力はすごいと思っているので、、、原作ヲタな私みたいな人間が納得するかどうかはともかく(^ ^; 原作を知らない宝塚ファンのみなさまが納得できる作品にはしてくれるだろう、と信じています!

次のお楽しみは新公配役ですね(^ ^)。主演の発表が来週にはあるはずですが、、、今回のポスターメンバーは全員出ますように!




っていうか。
私、集合日から今日までの4日間、まったく更新できなかったんだなあ……。先週観たものについても、早く感想書かないと忘れてしまいそうだわ(滝汗)。

.
本日は、宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の集合日。


トップコンビのお披露目公演だから、卒業生はいないといいな、と思っていたのですが。

92期の月映樹茉さんと、
93期の雪乃心美さんが、
東宝楽付けで卒業される旨の発表がありました(T T)。



この日記をずっと読んでくださっていた方は、私がどれだけえなちゃん(月映)が好きかご存知かもしれません。。。
中でも、「カサブランカ」新人公演のサムと、「クラシコ・イタリアーノ」のニーノは、本当に本当に大好きで、何度観ても涙が出るくらいでした。
「華やかなりし日々」の少年ロイも、観るたびに毎回違う芝居をしていて、そのどれもがそれぞれに説得力があって、本当に興味深いひとだなあ、と。

独特のイントネーションと、ちょっと癖のある高めの声。丸顔の童顔で、くしゃっと笑えば少年にしか見えないし、唇の端をつりあげて嗤えば老成した大人に見える、変幻自在な存在感。どんな役を演じても、否応なくその裏の人生が見えてしまう役者ぶりは、良くも悪くも「月映樹茉」というタカラジェンヌの在り方を規定してきたのかもしれません。
でも、私はそんな彼女が大好きだったし、不得手なダンスもがんばって丁寧に踊るようになった彼女を観ていて、充実しているんだろうなあ……と思っていたのです。

まさかここで卒業するなんて!?という驚きは、正直にいえば、あまりありません。
ずっと観てきて、この1年ばかりは本当に、不安との戦いでしたから。
むしろ、「華やかなりし日々」の後半は、舞台の上でも落ち着いて見えて、祐飛さんが卒業したら、宙組はえなちゃんメインで観よう……、なんて、想いをかけていたくらいだったのですが……
逆に、終わりが見えたからこその落ち着きだったのかな、と、今は思います。

ただ見凝めるだけの私のような者にとっては、悲しく辛い発表でしかありませんが、ご本人が幸せならば、もう仕方ないのでしょうね……。


雪乃さんも、やっと少しずつ良い位置で使われるようになってきたばかりで、、、ここで卒業してしまうのは残念でなりません。
毎回集合日のたびに書いていますが、やっぱり新公学年での卒業は寂しく、かつ悲しいことです。せめて新公の長をちゃんと勤めあげてから次の人生を考えてほしい、と、無責任な第三者として思わずにはいられません。

もう決めたことなのであれば、残り少ない日々を精一杯楽しんでほしいな、と祈りつつも、なお。







そして、CSニュースでは、先週行われた制作発表の模様が流れていて。

やっぱり2巻までなんですね!!

小池さんもはっきり「2巻ぐらいまで」と仰ったし、なんといってもカチャ(凪七)が自分の役について「最後に、(ネタばれのため以下略)」と言ってしまったので、そういうことなんでしょう、きっと。

しかし!!
いったいぜんたいどうやって、2巻までの展開の中でヒルダ(実咲)をヒロインにして、双璧(蓮水&七海)をメインキャストにするつもりなんだろう……?
どっちも、2巻まででは大したエピソードは出てこないはずなんですが。
しかも、2巻までだと物語の中心が帝国内部の内紛が中心になるから、同盟側(緒月)も出すのが難しいんだけど……。


やっぱり、ヤンが語り手に徹して同盟側のエピソードは出さず、双璧はエピソードを入れずに飾りとしておいといて、物語はラインハルト・キルヒアイス・オーベルシュタインで進める感じなのかなあ?
……しかし、ヒルダの絡ませ方は想像できない……。



それにしても、一人ずつ自分の役を語る時に、テルくんとまぁくんの二人から「メインで絡む対象」として名前が出るアンネローゼ役の役者がその場にいないのは不思議だなあ…と思いますね。
集合日には残念ながら配役が出ませんでしたが、アンネローゼが誰になるのか、興味津々です(^ ^)。



帝国劇場にて、「ルドルフ ザ・ラスト・キス」を観劇いたしました。


フランク・ワイルドホーン作曲、名曲ぞろいのこのミュージカル。
すっごく良かったです!

特に、初演でいまいち……と思われた方(←私だ)、ぜひ時間をつくってご覧になってみてください!(真顔)


主なキャストは以下のとおり。()内は2008年版でのキャストです。

ルドルフ    (井上芳雄) 井上芳雄
マリー     (笹本玲奈) 和音美桜
ターフェ    (岡幸二郎) 坂元健児
シュテファニー (知念里奈) 吉沢梨絵
ラリッシュ夫人 (香寿たつき)一路真輝
皇帝フランツ  (壌晴彦)  村井国夫
ツェップス   (畠中洋)  港幸樹
ウィルヘルム  (岸祐二)  山名孝幸
エドワード皇太子(新納慎也) 照井裕隆

ファイファー  (浦井健治)-


日本初演は2008年5月。あのときは、宮本亜門さんの演出でした。
今回の演出は、ウィーン版の演出家デイヴィッド・ルヴォー。ちなみに、この作品の世界初演は2006年のハンガリー版で、この時の演出はルヴォーでも亜門さんでもないはず。ハンガリー版と日本版・ウィーン版はたしか並行して進んでいて、最初にハンガリー版、次に日本版、2009年にウィーン版が、お互い無関係に開幕した……はずです。たぶんですが。
私も観劇しましたが、音楽は良いのだけど…という感じでぴんと来ず(T T)、体調も悪かったりして、内容もあまりよく覚えていなかったりします……すみません。


それでも、今回観劇しまして、マリーやターフェのキャラクターが全然違っていたり、脚本もかなり変っていたりして、亜門版の「再演」とはいえない、まるっきりの別作品だなあと思いました。
とくに、一番印象的に違っていたのは、影の主役のようだった狂言回しのファイファー役が存在しなかったこと。
最初に上演を知ってキャストをみたときに、浦井くんの役は誰がやるんだろう……このメンツだったら坂健かな?とか漠然と考えていたのですが、、、まさか無くなるとは!確かにあの役は、物語世界全体を「お祭りの人形劇」という枠にいれるという亜門さんの演出コンセプトが先にあって、その「人形劇」をみせる人形遣いのファイファー、という存在だったから、演出コンセプトが変わった瞬間に不要になるキャラクターではあったのですが……とても印象的な役だったので、本当に驚きました(^ ^;ゞ



装置は、ウィーン初演と同じマイク・ブリットン。本来の舞台面の上に2重盆を置き、舞台の前面と奥にアイリスシャッター(っていうのかな?三方から絞ったり開いたりできる緞帳代わりの幕)を設置して、さらに内盆のサイズに回転可能な吊りカーテンが天井から降りてくる……という、シンプルだけれども豪華なセットでした。

全体のコンセプトカラーは赤。登場人物たちの衣装は、落ち着いたワントーンの組み合わせが多く、全体としては華やかながらも落ち着きがあって、19世紀末のウィーンという「あの時代」に、よく似合っていたような気がします。
デザインも生地もなかなか上品で、みなさん似合ってました。女性陣は宝塚出身者が多かったので、上手にアレンジしていたのかな?衣装の面で残念だったのは吉沢さんのシュテファニーなのですが、彼女に関しては、あの地味な感じも演出のうちかなという気もするし……。
振付のジョン・オコネルもふくめて、舞台面の美しさが印象的な舞台でした。



それでは、メインキャストについて簡単に。

ルドルフの井上芳雄くん。
いやー、懐深い役者になってきたなあ……(感慨)。
2008年のルドルフ役の造形には批判的だった私ですが、今回は素直に良かったと思います。
なんていうか、井上君は鬱々と後ろ向きなキャラクターよりも、まっすぐにエネルギーを発散する役が似合うと思うんですよね。見た目のイメージよりエネルギッシュなタイプだから、「ファンタスティックス」とか「ウエディング・シンガー」みたいな作品で魅力が出るのも当たり前、というか。

2008年のルドルフは、かkなり鬱々としたハムレットキャラだったと思うのですが、今回のルヴォー演出のルドルフは、障害の多い中で精一杯生きた若者だったから、井上くんのエネルギッシュなところがすごく生きたと思います。とくに「明日への道」の前、マリーの決意をうけて生まれ変わろうとする「私という人間」で見せたエネルギーは凄まじかった(*^ ^*)。2008年の時はあまり印象に残らなかったナンバーなのですが、今回はあの曲が一番印象的だったかもしれません。いやもう、素晴らしかったの一言でした。


マリー・ヴェッツェラのたっちん(和音美桜)。
現役時代からたっちん好きなので贔屓目かもしれませんが、なんか誉め言葉が溢れすぎちゃってでてこないくらい素晴らしかったです。
歌声が魅力のたっちんですが、私は彼女の芝居が好きなんだなあ、とあらためて思ったのでした。

1幕前半の、少女らしい無鉄砲さと、怖いものしらずな頑固さの魅力。
ルドルフと恋に落ちた後、「この人を喪うかもしれない」という怖さを知った少女の、「絶対に私が護ってみせる!」という決意と、そこから溢れてくる母性。
ピュアで頑固で可愛くて、なのに愛する男を護るために、大人になるしかなかった少女。
父親である皇帝に脅迫されてマリーとの別れを決意し、ミッツィの酒場に入り浸るルドルフを迎えに来たマリーの、「私はもう、選んだわ!」という魂の叫びが、とても綺麗でした。
そして、一番好きな場面は、ターフェとの対決場面でした。ここで、すべてを見透かしたかのように笑いながら、「皇国の未来」に汲々として策を弄する首相を嗤いながら、、ただ、愛する者を護ることしか考えていない彼女の頑なな純粋さが、眩しくて、そして危うくて、観ていることしかできない観客の自分が歯がゆくて。
2008年版の亜門さんの演出によるマリーとは全く違うキャラクター設定がとても私のツボにはまってくれて、、、今回の設定での玲奈マリーも観てみたかったな、と思いました。……いやいや、でも、たっちんのマリーに出会えてとても幸せです。ありがとうありがとうありがとう♪♪♪


ターフェ首相の坂健(坂元健児)。
いやはや。名演というか怪演というか!!素晴らしかった!!
坂健って、いままでは素直で優しい、地に足のついた「いいひと」の役が多かった印象でしたが、これからこういう役も来るだろうなあ……鮮烈なデビューでした(^ ^)。
嫌味な存在感、掴みどころのない台詞術とやわらかな歌声。特に、一幕の「明日への道」リプライズ(というか「栄光への道」)の甘い歌声は、本当に素晴らしかったです!!


皇太子妃シュテファニーの吉沢梨絵さん。
この方もとても素晴らしかったです(^ ^)。
プロローグでつけつけとルドルフに話しかけるところは、劇団四季の台詞術の癖が抜けてないなあ、、、なんて思ったりもしましたが、物語が進むにつれて、そんなこと気にならなくなってきました。
マリーとの浮気をとがめる場面のソロも素晴らしかったけど、それ以上に印象的だったのは、教会での対決と、その後の祈りの場面の表情……素直に泣けました(T T)。すごくやりがいのある、良い役ですよね。とても良かったです!


ラリッシュ夫人の一路真輝さん。
歌は一番高いところの数音がかなり苦しそうでしたが、芝居はとても良かったです。ルドルフへの秘めた恋心と高すぎるプライドのせめぎ合いが美しく、2幕のラスト前の場面、揺れる想いの表現が秀逸でした。こういう役だったのか!と、目から鱗でした。


皇帝フランツ・ヨーゼフの村井国夫さん。
いやはや、もう。
「エリザベート」のフランツはありえないけど、この作品のフランツは本当に似合うなあ。
息子をちゃんと愛していながら、さりげなく追い詰めていく「王者の冷酷」がこんなに似合う人も珍しい。大好きです。



宝塚OGでは、他に大月さゆ、舞城のどか、美鳳あや、望月理世、柳本奈都子(夏鳳しおり)、やまぐちあきこ(あゆら華央)が参加していて、月組ファン的には、とっても懐かしかったです(^ ^)。みほちゃんとみっぽーはダンスがメインで、特に1幕の舞踏会でのリフトは凄かった!!さゆちゃんの可愛らしさとコケティッシュな魅力がすごく出ていて素敵でした。
それと、ドレス姿の望月理世さんの美しさに瞠目(@ @)。いやー、絶対女優の方がいいよあなたは……。



それにしても。
ああもう、一ヶ月公演とか短いなあ……また再演してほしい!このキャストで!!



元花組の真瀬はるかさんが、ディナーコンサートを開催されるそうです!!


日時:2012年10月5日(金)18時半~
場所:第一ホテル東京 ラ・ローズ
価格:18000円
スペシャルゲスト:真野すがた!!


めおちゃんが大好きで、めおちゃんが卒業するときの最後のトークスペシャルで何度も泣きそうになっていた真瀬くん。
また一緒の舞台に立てることになって、良かったね!!(^ ^)。



それにしても。
お茶会で200人集めようと、フェアウェルで何人集めようと、平日の夜にラ・ローズが埋まるかどうかは別の話で、、、正直、賭けだとは思うのですが(^ ^;ゞ。

それでも、場を設けて、再びみんなの前で歌おうと思ってくれたことが、とても嬉しい。
あなたの歌とトークは、たくさんの人に力を与えてくれるから。


宝塚でもなく、花組生でも、まして男役でもないあなた。
この世にたった一人の「真瀬はるか」に初めて出逢う、秋。


幸せな時間になりますように。
あなたを好きなたくさんの人たちと一緒に過ごせますように。






最後に。

真瀬さんの「臨時ニュース」はこちら♪
http://ameblo.jp/haruka-manase/entry-11297489538.html

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本日、90万ヒットを超えました!


70万ヒットが10月10日。80万ヒットが3月1日。
そして今日が、7月8日。……4月頃から更新頻度が下がっているにも関わらず、いつも読んでくださったり、コメントをくださったりするみなさま。
いつもいつも、本当にありがとうございます(はぁと)。

惜しいところで祐飛さんの卒業には間に合いませんでしたが、次は100万、さらに200万を目指して……これからも宝塚を、そして他の舞台をも愛して、感想を遺していきたいと思います(^ ^)。
これからもご訪問、コメントなどなど、よろしくお願いいたします!!




今日のCSは、1日中CSニュース増刊号が流れています。
昨日、HDをあけるのがとっても大変でしたが(いろいろ思い切って棄ててみた笑)、かなり堪能しています。ふふふ。
まだ全部は視ていないのですが、とりあえず私がリクエストしたものは流してくれたので、すっごく嬉しいです(^ ^)。ありがとうスカイステージ!!



今年も七夕が巡ってきました。

一日中雨が降ったり止んだりの繰り返しでしたが、織姫さまと彦星さまは、雲の上でお逢いになれたのでしょうか……。



というわけで(←なにが)
まずは、柊巴さま、お誕生日おめでとうございます。
お元気でいらっしゃるのでしょうか。きっと素敵な人生を送っていらっしゃるのだろうけれども、またいつか、舞台にたつ貴女に逢えることを祈っています。



今日は雪組さんの梅田芸術劇場公演「フットルース」の初日。
盛り上がってるんだろうなあ~。観劇日が楽しみです♪



私は、一週間ぶりに東京宝塚劇場に行ってまいりました(^ ^)。
星組公演「ダンサ・セレナータ/セレブリティ」。

今週は死ぬほど仕事が忙しかったのでちょっと集中しきれなかったりもしたのですが(すみません)、浅黒く肌を染めた(夢咲)ねねちゃんの美しさが際立って印象的でした。さすが、正塚作品のヒロイン歴の長いベテラン・ねねちゃん!

今回の公演で卒業される涼(紫央)さんは、出番自体はそんなに多くないものの、ラストシーンの優しさと包容力が印象と記憶に残る、素敵な役。(白華)れみちゃんはねねちゃんの先輩でライバルのスターダンサー。気が強くて誇り高い、自信にみちた女っぷりが最高に素敵でした(はぁと)。

中堅~若手のダンサー陣はほとんどル・アズールのダンサーにまとめられていましたが、碧海りまさんと天寿光希さんは、反政府運動のメンバーとして芝居場面があって……それは良いのですが、ほんの数分しか出番のないその役のために、ダンサーとしての出番はアルバイトのみになっていたのがちょっとだけ残念でした。
そういえば、「マリポーサの花」で卒業したらぎちゃんも、似たような出番だったなあ……。「マリポーサ」と今回の「ダンサ・セレナータ」は、脚本のレベルにだいぶ差がありましたけど、ね(^ ^;ゞ
などと言いつつ、お二人が組替えしたばかりのまさこちゃん(十輝)とがっつり芝居しているのが観れたのは、素直に嬉しかったです(^ ^)。まさこちゃん、やっぱカッコいいなあ~~!!





7月1日から、もうすぐ一週間。
すっかり通常営業に戻って毎日を過ごしているようでも、ふとしたときに、祐飛さんやえりちゃんや、、、みなさん一体どうされているんだろうなあ、と思ってしまっています。
好きな役者の何カ月も先のスケジュールがわかって、観劇予定が立てられる。ご贔屓さんが宝塚を卒業してしまったら二度と叶えられることのない幸せの意味をしみじみとかみしめつつ、これからも、あらたな気持ちで劇場に通いたいと思います。

まあでも、情報社会の現代だから、なんだかんだいっても祐飛さんの情報は入ってくるかな、と期待しているんですけどね。
現に、今日は帝劇で「ルドルフ」を観ていらしたみたいだし(はぁと)
……これで、明日星組を観てたら笑うなあ~。



そして、今日は、元花組の真瀬はるかさんの、卒業後の消息がわかった記念日になりました♪
これからは月に2回、定期ニュースを流してくれるそうです!どんなニュースが流れるのか、すっごい楽しみだよーっ!!
http://ameblo.jp/haruka-manase/



赤坂ACTシアターにて、ミュージカル「サンセット大通り」を観劇いたしました。


私がこの作品を最初に知ったのは、CDの「The Very Best of Andrew Lloyd=Webber」……だと思います。
このCDに収録されていたタイトル曲「Sunset Blvd.」をはじめとする3曲(他2曲は「With One Look」「As If We Neber Say Good-bye」)が本当に大好きで、即行でロンドンオリジナルキャストのCDも買ったくらい、私の中で「Jekyl&Hyde」なみの大ブームになった作品でした。
その昔、仕事がらみでカリフォルニアに行ったときも、サンセット大通りをふらふら歩くだけで幸せで(^ ^)。タイトル曲を口ずさみながら、「ああ~、私は今サンセット大通りにいるんだ!!」と叫びたい気持ちでいっぱいでした。

でも、残念ながら私がNYに行ったときは上演していなくて、舞台を観ることはできず(涙)。
原作の映画は、むかーし夜中にTVで流れたときに視たのですが、舞台は結局、今回のホリプロ公演が初見となりました。



上演が決まる前は、ノーマもジョーもベティも希望のキャストがあったのですが……(この日記にも何度か書いたかも)、
まあ、いまさらそんなことを言っても仕方がないので、まずは観劇しての感想を。





オープニングシーンは、ハリウッドのサンセット大通りにある邸宅の大捜索。
銃声があった、という通報で駆け付けた警官たちが、プールに浮かぶ若い青年の死体を発見する。

オリジナル演出でのこの場面は、セットの豪華さで有名でした。一部のミュージカルファンの間では、「Sunset Blvd.」が日本で上演されないのは、あのセット(屋上のプールがセリ上がると、豪華絢爛な邸宅があらわれる……というものらしい)が可能な劇場が無いからだ、と、まことしやかに語られていたくらいです。

でも、上演が決まった劇場は、そもそもセリのない赤坂ACT。いったいどうするんだろう?と思っていたら、なんと!虚仮おどしの演出はいっさいなかった!


演出は、自転車キンクリートの鈴木裕美。
「愛と青春の宝塚」「宝塚BOYS」「ザ・ミュージック・マン」……こうして並べてみると、セットや動きはシンプルに徹して、「役者」を、あるいは「役者の芝居」を見せる演出をする人だったなー、という印象があります。

「サンセット大通り」という、そもそも異様な世界観を扱った非日常の物語を綴るのに、なぜ彼女だったんだろう……?と思っていたのですが。

役の人物の心情を大切にした、シンプルな演出の力によって、物語としては映画よりもずっと共感できたような気がします。
たとえ、日本のどこかで年に一回くらいは起こっていそうな、ありきたりな“年の差カップルの恋愛のもつれ”というメロドラマが、あの名曲の数々によるドラマティックな盛り上がりについていけなかったとしても。


音楽と芝居を重視し、セットや衣装を簡素化することによって物語の共感性(=身近さ)を強める。それは一つの戦略だと思います。その代償として、元々持っていたはずの異常性・非日常性・別世界感を喪ったとしても、間口の狭いカルト作品を普遍性のある共感性の高い作品に仕上げて観客のすそ野を広げた、という言い方は出来ると思う。

そして、そういう世界観を成立させるために、安蘭けいという役者をノーマ役に抜擢したのは、誰かの炯眼だったのだと思いました。彼女の、芯の弱さを外殻の鎧で覆うことで護っているかのような独特の個性は、心弱い繊細なノーマに、想像以上に似合っていたのではないかと思います。



サイレント映画の大女優ノーマ・デズモンド。
映画のグロリア・スワンソンは、まあ、今にして思えば61歳にしては若かったかも、と思いますが、それでも、普通ならこの人は恋愛対象外だよね、という印象でした。
でも、トウコさんが演じるノーマは、普通に恋愛の対象としてアリだなあ、と思ったんですよね。もちろん、実年齢がノーマを演じるには若いというのもあるけど、もともとトウコさんって、あまり「別世界感」がない役者だと思うんです。地に足がついた……というのともちょっと違うんですが。なんというか、、、最後まで鎧を完全には外さない感じ、とでもいうのでしょうか(←伝わらない)

音域面はだいぶ苦戦していましたが、歌の表現力そのものはさすがでしたし、まだまだ若く美しく、現役復帰を望んでも、若い青年と本気の恋に陥ちても、それなりに納得できる程度のエキセントリックさと、魅力的なスターっぷり。
観る側に先入観(というか希望の配役)さえなければ、十分に満足できるノーマだったんじゃないかな、と思います。

原作のテーマであったはずの、「異様な世界」を覗き見る愉しさのようなものを、求めさえしなければ。


ところで。
誰もが名前(顔も)を知っている往年の大女優、というと、日本でいえば吉永小百合さんみたいなイメージで想像しておけば良いのでしょうか。……ちょっと違うのかなあ?





ノーマの邸にあるプールから、若い男の死体が見つかる。
彼の正体は、シナリオライターのジョー・ギリス(田代万里生)。彼は起き上がり、自分自身の死につながる道を語り始める……。

数ヶ月前。仕事がなくて貧窮のどん底にあった彼は、取り立て屋に追われているうちにサンセット大通りでエンストしてしまう。
焦ったジョーは、眼の前に顕れた、さびれた大邸宅のガレージに車を隠した。
そんな彼の耳に、命令口調の女性の声が届く。
「遅かったじゃないの!今すぐ入りなさい!」

おそるおそる扉をくぐった彼の眼に映ったのは、古臭いけれども豪華絢爛な内装と、猿の死体。
可愛がっていたペットの棺桶を持ってきた葬儀屋と勘違いされたことを知って、自分が命を賭ける羽目になった$300を猿のために使う女がいることに心底驚く。

職業を訊かれて「映画のシナリオライター」と答えた彼に、ノーマは自分で書いた「サロメ」のシナリオを共同執筆しないかと持ちかける。金銭感覚のない往年のスターから週$300という約束を取り付けたジョーは、女王の邸に留まることを肯い、彼女の夢に付き合うことになる……。


私が田代くんを最初に観たのは「マルグリット」初演。その後はちょっと間があいて、一年前の「スリル・ミー」、年始の「ボニー&クライド」くらいでしょうか、私が観ているのは(他にもあるかも?)。
見るからに生真面目な優等生としか思えない彼なのに、どうしてこういうワルっぽい役ばっかりくるのかなあ?と不思議に思っていたのですが、鈴木さん演出のジョーは、ちゃらんぽらんでいい加減な、根っからの“ワル”ではなく、偽悪主義の元優等生だったのが新鮮でした。
そっか、ジョーってこういう役なんだ……!!と思ったんですよね。ワルぶっても根は真面目な優等生だから、年上の女に惹かれるとなれば本気で惚れてしまう、という展開が、とても興味深かったです。1幕ラスト、仲間内でのクリスマスパーティーから急いで帰ってきて、手首を切ったノーマを抱きしめる場面の真摯な愛情。この作品で、そんなこと(本気の恋)がありうるのか!?という驚きと、ああ、トウコさんと田代くんならこういう展開もありなんだなあ、という納得。脚本と演出と役者って、面白い関係だなあと思いました。

単純な恋物語にならなかったのは、田代くんのジョーが、自分が恋に落ちていることを認めていなかったから。
内面は真面目な優等生、外面は突っ張ったワル……その「ワル」の部分が、そんな恋を認めない。それは嘘だと。ただ金のために老女に囲われている「もう一人の自分」を嫌悪する。その奥に恋があることには目をつぶって。
田代くんの演技力というよりは、たまたま……いや、そういうジョーを描くための彼の起用だったのかも、という気がしました。





そんなジョーの心の迷いに巻き込まれる若い女流ライター・ベティは、彩吹真央。
お芝居も歌もとても良かったけど、残念ながらノーマとの対比が弱すぎて、恋のライバルとしては成立しなかったな、と思いました。
率直にいって、トウコさんのノーマとゆみこさんのベティーでは、キャラが似すぎているんですよね(T T)。年齢的にも、声質も、役者としての持ち味も。勿論、宝塚の男役スターとしては全く違う個性だったと思いますが、外部に出たら「宝塚の元男役スター」というくくりに入ってしまうわけで、どうしたって似て見えるんですよね……。
ゆみこさんのベティーは、単独ではすごく良かったと思うので、とても残念な気がしました。





ノーマの執事・マックスは、鈴木綜馬さん。
いやもう、期待値はMAXにあげていたんですが、そんな予想さえ軽々と越えた見事さでした。
似合いすぎ、素敵すぎ、巧過ぎ、、、とにかく素敵すぎました!!声が素敵で存在感があって。彼の存在が、彼という存在の異常性が、今回演出的にあまり表に出せない「別世界」感を与える唯一の根拠になっていたと思います。いやー、2幕後半で自分の正体を明かす場面とか、ラストシーンの持って生き方とか、、、責任重大な役ですが、本当に素晴らしかったです!!




物語としてはほぼこの4人で9割が進行する作品ですが、いちおう役として名前が出ている3人について少しだけ。

デミル監督の浜畑賢吉さん。
「サロメ」の脚本を完成させたノーマが、意気揚々と撮影スタジオにデミル監督を訪ねていく。
あやうく若い門番に止められそうになったりしながらも、なんとかスタジオについた彼女に、若いスタッフが声をかける。「……もしかして、ノーマ・デズモンドさん!?」

名曲「As If We Never Say Good-bye」が流れる中で、撮影が進められていく「サムソンとデリラ」。
ノーマの喜びと葛藤、「やっぱりここが私の居場所なんだわ!」という、傍迷惑な確信。
そのすべてを理解して受け容れながら、彼女を傷つけないようにそっと真綿に包んでマックスに渡すデミル監督の優しさと、「伝説の人みたいですね!」と能天気にいうスタッフに、「私も伝説かね」と静かに問いかける、冷やかな声。
浜畑さんって本当に素敵………(しみじみ)



ジョーの脚本を却下し、ノーマの車を撮影で使わせてほしいと邸に電話をしてくるプロデューサー・シェルドレイクの戸井勝海。
こういうピンポイントで存在感を出す役が出来るようになってきたなあ、と感慨深いです。
嫌味な感じがすごく良かった。なんだかんだ言っても、やっぱり巧いんだなこの人は。



ジョーの友人でベティの婚約者・アーティの矢崎広。
これも出番は少ないけど、印象的でした。2幕でもう一回出てくると思ったのに、出てこなかったからがっかりしたよ……。でも、1幕のパーティーでのベティーとのやり取りとか、最後まで観てあらためて考えると結構細かい芝居をしていたんだなーと思います。
あああ、もう一回観たかったなあ……どーして宙組と丸かぶりするんだよ~!よりによって、この作品が(泣)。



アンサンブルにもそれなりに台詞もソロもあって、良かったと思います。出番は多くないけど。
宝塚OGも何人か出演されていて、みんなそれぞれに存在感があって、嬉しかったです。
あと、個人的に宮奈穂子ちゃんが可愛くて好きなので、久しぶりに観れて嬉しかったです(^ ^)。




宙組東宝公演千秋楽、おめでとうございます!



半年前から、いいえたぶん、もっとずっと前から、私はこの日には何を思うんだろうか、と考えていました。

そうして、今日こそ、その日。
……いつもと同じ一日でした。

愛と感謝に満ちあふれて、光り輝く、だけど、いつもと同じ、いちにち。



大好きな祐飛さんの輝く笑顔は、これからもずっと、私の胸に残るでしょう。



今日、家に帰ったらニュースで千秋楽の映像が流れていました。
すごいなあ。東宝の楽って翌日に流れるのかー!スカステさん、すごい!!
あの時間に収録して、ムラに戻って編集してくれたってことですよね。本当にすごいなあ、頭が下がります。

舞台観てもそんなに泣かなかったのに、ニュース映像を視て泣くほど、私は純粋じゃないみたいですが。
あの空間、あの時間、あの瞬間が、まるで他人事のようにテレビで流れている。
その不思議さに若干とまどいながらも、でもやっぱり、嬉しかったです。

そして、翌日にもう速報を流してくれるスカイステージの姿勢に、ちょっと泣けちゃいました(^ ^;ゞ




最後に。

テルくん、宙組トップスター就任、おめでとうございます!!

祐飛さんの愛した宙組を、よろしくお願いします(^ ^)。
もちろん、絶対に観に行くからね!!



東京宝塚劇場宙組公演も、最後の二回公演が終わりました。

あとは千秋楽を残すのみ。
祐飛さん、すみ花ちゃん、ちや姉、れなさん、えりちゃん、ももち、
皆にとって幸せな1日になりますように。





サヨナラショーの構成は、大劇場と同じでした。

すっしーさんの愛情溢れたコメント(「ゆうひちゃん」と何度も繰り返しながらの)に続く「カサブランカ」のリック登場に、わかっていても涙が。

「引き潮」のちー&えびちゃんはしなやかに軽やかに。
大&れーれはラブラブベタベタに。
祐飛さんすみ花ちゃんは、透き通るように若々しく、限られた時間を愛しむように。

ももちのエトワール、
えりちゃんのシルヴィア、
れなさんのApassionado!!、
ちや姉の「未来へ」。

どれも思い出深くて、そして「宙組」らしい、素敵な作品たち。


「蒲田行進曲」で明るく締める構成は、お芝居ラストの「笑って泣いて/愛して生きた日々/悔いはない/いつまでも忘れはしないさ、MY DEAR SWEET TOWN」を思い出して、ひどく切ない気持ちになりました。



私にとって、祐飛さんが月組を卒業した「Hollywood Lover」以来、二度目の『卒業公演』。

時折、あの青年館千秋楽のことを思い出します。
これからどうなるのかまったく判らないまま、未知な組に飛び込んでいく祐飛さんと一緒に行くしかなかった、あの時。
今となっては、何故あんなに不安だったんだろう…と思いますが(^。^;)。でも、不安でした。花組が、花組っ子が、みんなあんなに可愛いなんて、知らなかったから。


あの時は、恋人を喪ってボロボロになりながらも、見送りのまゆみさんに「いつか、傷が癒えたなら」帰ってくる、と言いおいてハリウッドを去ったステファーノ。

今回は、「MY DEAR SWEET TOWN/忘れはしないさ」と嘯いて、新天地へと向かうロナウド。

たくさんの思い出が交錯して、呼応して、いろいろな想いが湧き上がる。


20年間を締めくくる祐飛さん。
最後まで一緒に歩いてくれたすみ花ちゃん。
宙組の重鎮として、芝居もショーも締めてくれたちや姉とれなさん。
最後に真逆の役で、挑戦させて貰ってますと笑顔で語ったえりちゃん。
毎日、お稽古の場面であっきーにいじられているももち。


タカラヅカを卒業する6人と、宙組を卒業する2人。見送る組子と、ファンの皆さま。
どうか、お幸せに。
6月30日 快晴。


泣いて笑って過ごしてきた十数年も、あと二日で一段落。
…何も変わらないかもしれないけど、とにかく一段落。

舞台の上で、「大空祐飛」として生きる一分一秒を惜しみ、いとおしんでいるあの人のように、私も、残り少ない「大空祐飛」さんの時間を、大切に心をこめて見守りたいです。




それにしても、祐飛さんのソーラーパワーって凄いなあ。
明日までお天気がもちますように。

幸せな2日間を、楽しんできます!行ってきます!
(何の実況ですか)←

未涼亜希さま、

明日海りおさま、

美翔かずきさま、

お誕生日おめでとうございます!



みりおくんとみっしょんは公演中。まっつはお稽古中。
みんな、素敵な一日だったでしょうか(^ ^)。



星組さんは、今日が集合日。
お二人も卒業生が増えて、ちょっとびっくりしました。
なんとなく、星組さんは東宝での追加退団が多いような気がする……もちろん他の組でもあるんですけど、星組さんは多い印象。いえ、気のせいなら良いのですが。

95期の蓮珠さんと、97期の澤さん。
早い、早すぎるよ!!と100回くらい唱えたい。
だって、まだ見わけもつかないよ……(T T)。蓮珠さんは「ランスロット」に出ていらしたから、なんとなくわかるかな?澤さんはたぶんわかってないと思いますが、東宝でちゃんとお見送りできますように。


【7月1日まで、あと5日】
涼紫央ディナーショー「HOME ~宝・夢~」続き。


……その前に、やっと「稽古場レポート」を視たのでその話を。

いやー、いきなり「箸やすめの美稀千種です」という自己紹介から始まったことにまずびっくり。さすがちーくん、ハードル高いわー!!

そして、空気を読まないみっきぃさん(天寿)が可愛いなあ(←もう駄目らしい)。
それにしても、こんなに当たり前のようにNG映像が流れるのを初めて視ました……あははは(乾笑)


CSはそんなところにして、第二章から。

まずは「ロミオとジュリエット」より、「世界の王」。
第一章が終わったところで涼さんの短いトークが入り、そのまま「世界の王」を歌うのかと思っていたら、いったん着替えに引っ込んでしまったのでびっくりしました。
歌は、Tシャツ&スニーカーのちーくんとみっきぃさんでスタート。星組で上演したときはバウに出演していたちーくんと、パリス(とキャピュレットの男)なので、このナンバーには参加していなかったみっきぃさん。この二人で歌う「世界の王」は、ドラマの一部ではなく普通に明るいショーナンバーという感じで、数年前のウィーンミュージカルコンサートでの、マテ・カマラス&ルカス・ペルマン&アンドレ・バウアーによる「世界の覇者」を思い出しました。

女の子たちが加わって、さらに着替えた涼さんが加わって、盛り上がっていく。ただただ、明るく、元気に、きらきらと光がこぼれるように。

コーラスの4人が客席に降りたのはこのナンバーのみだったと思うのですが、結構奥まで来てくれて、私がいたテーブルのすぐそばで結構長く歌ってくれたのがとても嬉しかったです。幸せでした(^ ^)。
……やっぱりこの曲、好きだなあ(*^ ^*)。



音楽が極まって、一瞬の沈黙。そこにシンセの音楽が流れだす。
次の曲は「宝塚ロマンチカ,04」より、「SATYRICON」。もう、前奏を聴いただけでうわああ!となりました。
だって、斉藤恒芳さんの音楽が好きすぎるんだもん!

当時の星組さんにはそれほどの思い入れがなかったのですが、この公演は最初博多座で観て、この曲で踊るタニちゃん(大和悠河/特出)に見惚れた思い出があります。秋の本公演はタニちゃんがいなくて、すっごくすっごく残念だったんですよね…。
そういえば、あの時の振付って何方だったのでしょうか?

今回の振付は川崎悦子さん。涼さんによると、『「抜け」感を教えていただいた』そうです。確かに、斉藤音楽と組み合わせるとなると、きっちり直線的な線の太い男役ダンスより、抜け感のあるしなやかなダンスが合うような気がしますね。

額縁の欠片を持って踊るコーラスたちと、額縁に閉じ込められそうになるたびにそれを崩そうとする(のかな?)涼さんのやりとりに迫力があって、面白かったです。
拍の取り方と腕や肩のしなり具合、そういったところにも5人それぞれに個性があって、川崎さんの振付が、ちゃんと生きているなあと思いました。男役同士でホールドして踊る振りも多く、学年差のある3人なだけに(みっきぃさんは04年当時はまだ音楽学校生……ですよね?)、涼さんとちーくんが組んで踊るときの空気感と、涼さんとみっきぃさん、ちーくんとみっきぃさんが組んだときの違いとか、何かしみじみと感じたりもしました。
額縁の演出もすごく好き(*^ ^*)とにかく恰好良かった!!



次の曲は「愛の旅だち」。朗々と歌いあげる涼さんが素晴らしかった!!言葉はいらない。ただただ、素晴らしかった、の一言です。



続いて第三章。章タイトルは「『夢』~そして、今」

最初の曲は、れみちゃんのソロで「あの子はあなたを愛してる」。
これはもう。真っ白い豪華なドレスに身を包んだれみちゃんが出てきただけで、涙が止まらなかった……(T T)。
力強い、愛情と包容力に溢れた声。「真実」の声。こういう声に包まれて育ったジュリエットは幸せだっただろうなあ、とあらためて思いました。
現在大劇場で上演中の月組「ロミオとジュリエット」では、ベテラン専科の美穂圭子さんが歌ってくださっている歌。それも早く聴いてみたい気持ちですが、でも、こないだのれみちゃんの絶唱を聴くことができて、とても満足感がありました。
れみちゃん、ブラボー!


次は、涼さんのソロで「どうやって伝えよう」。
かすれたように歌いだす涼さん。これがまた、胸をえぐる歌なんですよね(T T)。
歌手としての巧さは、雪組でこの歌を歌ったまっつ(未涼)の方が上かもしれませんが、、ことこの曲については、涼さんの振絞るような表現に、すっかり持っていかれてしまうのです。

「もう君と僕しか残っていないのだということを、僕が伝えよう、君に……」と辛い決断を胸に、絶望へ沈むベンヴォーリオ。
かける言葉のみつからない、純粋な「絶望」



そんな背中に、詞の代わりに響く音楽、「JUMP!」。

個人的には。
この組み立てでいくのであれば、「JUMP!」を歌うのは涼さんを囲むコーラスメンバーで、みんなで涼さんを慰め、力づけて、「跳ぶんだ!とよこさん!」と呼びかけるべきなんじゃないかと……いや、そうしてほしかったなあ、と思わずにはいられないのですが。

いや、まあ、でも、元々ラスティの持ち歌だからねえ、これは……。だからやっぱり、ラスティが歌わなきゃダメなんですけどね(^ ^;ゞ
愛と信頼(あの子は彼を愛してる)→ 孤独と絶望(どうやって伝えよう)→ 希望(JUMP!)という流れと言うか構成が、実に実に生田さんっぽくてすごく好きです。
伏線、というか、ラストへ持っていくための布石の置き方、、、そういうところが、ああ、いいなあ、ツボにくるなあ、と思うんですよね(^ ^)。「世界の王」で盛り上がった気持ちが「SATYRICON」で崩されて……、エネルギッシュな若さと頽廃、希望と絶望、、、生田さんの計算通りに心が動いて、そして最後に、納まるべきところにすとんとはまる、その気持ちよさときたら!



「JUMP!」の後は、天使のはしごから2曲と、「歌い続けて」。

天使のはしごは、、、なんだかもう、思い出してしまって、もうだめ!!という感じでした。
なんだかもう、みんなの笑顔が綺麗でね………。

その次が「この星に生きて」。「この星で生きてきた、後悔は何もない」という歌ですね。舞台で聴いていた時もぐっときていましたが、あらためて、このタイミングで聴くと辛いです(T T)。
ファンクラブの方があらかじめペンライトを配ってくださっていて、この曲で振ってください、との指示があったのですが、客席から観ていてもとても綺麗でした。振り返って、びっくりしてた涼さんが可愛い!そして、楽しかった!

「歌い続けて」は、鳳蘭さんが歌われたのを聴いて、「私がいつも考えていることが歌になってる!」と思って歌うことを決めたんだとか。声も荒れ気味に作りこんでいらっしゃって、かなり傾倒していることがよくわかる歌い方でした。すごかったーー!!



カーテンコールは、涼さん作詞、吉田優子作曲の「HOME」。
いやー、ストレートで率直で、涼さんらしい、いい歌でした。「愛する我が家」という歌い方が、すごく好き。


ショーについては、そんなところでしょうか。
トークの内容とかあまり書いていませんが、すみませんちょっと頭が跳んでるので無理そうです。ごめんなさい。




構成的には、とても楽しかったけど、もう一回くらい全員の客席降りがあっても良いのにな、と思うのは、やたらに客席降りしてくれる祐飛さんのディナーショーを観慣れているからでしょうか。
そういえば、客席からの登場もなかったなあ、今回。第一ホテルは難しいのでしょうか。たしかにテーブルがぎっしりで通りにくそうではありましたが。

涼さんらしい、ごくごくオーソドックスな、「これぞ宝塚のディナーショー!」という感じのディナーショーだったような気がします。
すごく楽しかったし、涼さんへの「宝塚」への愛をしっかり受け止めるための時間になりました。

涼さん、ちーくん以下の出演者んのみなさま、スタッフのみなさま。
素敵なショーを、ありがとうございました!



それにしても!
さっき、CSニュースで星組千秋楽映像を視たのですが。
そっかー、涼さんは、サヨナラショーとディナーショーで同じ曲をやるんですねえ。「世界の王」「どうやって伝えよう」「JUMP」……全部被ってる。
ディナーショーのさらに抜粋版がサヨナラショー、という感じ。なのかなあ?
面白い発想だなあと思います。ちょっと意外な気もしましたが、観ているときは違和感なかたので、まあ、こういうものなのかもしれません。

それにしても、この週のニュースは、涼さんDS+星組千秋楽+月組初日+月組稽古場とロミジュリだらけでしたよね!(^ ^)




【7月1日まで、あと6日】

MY HOME

2012年6月23日 宝塚(星)
第一ホテル東京にて、涼紫央ディナーショー「HOME ~宝・夢~」に参加してまいりました。


構成・演出は生田大和。何度も書いていますが、私は生田さんのファンですので(*^ ^*)、とても幸せな時間でした。
いやー、ディナーショーであっても、作家の個性って出るもんだなあ……とあらためて思いますね。人の使い方、絶望と希望のバランス、そういったあたりに色濃く“生田節”があるのがとても興味深かったです。年末のバウも楽しみにしています!!



「宝塚・我が心の故郷」ではじまったディナーショー。
ああこの歌、祐飛さんが大劇場の舞台で最後に歌った歌なんだよなあ……と思った自分に驚きました。祐飛さんと涼さん、巷で言われているほど似ているとは思わない私ですが、「宝塚」というものに対するリスペクトはよく似ているのかもしれないなあ、と思ったりしました。


ポスターの衣装に身を包んだ涼さんと、コーラスの4人(美稀・白華・天寿・優香)。
今公演で卒業する涼さんとれみちゃん以外は、作・演出生田さんの「ランスロット」と、涼さん主演の「天使のはしご」両方に出演したメンバー。そりゃー息も合うし、生田さんも使い方がわかってるし、心強い3人ですよね(^ ^)。

軽いトークを挟んで「涼さんクロニクル」コーナーへ。
ここのトークは、副題の「宝・夢」にちなんでそれぞれの「宝物」や「夢」について語るコーナー。それぞれに個性のある回答で面白かったですが、一つ残念だったのは、涼さんの「宝物」や「夢」についてはあまり語られなかったこと。いや、涼さんにとっては「宝物」も「夢」も宝塚名なのかもしれませんが。

いやー、それにしても個性豊かな4人でした。涼さん大好きで、頭の回転の速い、しっかりものの娘役二人。口下手な優等生で、素敵なことを言おうとしてはスベりまくるみっきぃさん(そこが可愛いからいいの)(いやいや、たまには良いことも言うんだから、聞いて!)。そして最後は、どんなにとっちらかってもちゃんと落ちをつけて、コーナーをまとめてくれるちーくん!
いやはや、ちーくんが恰好良すぎて素敵すぎました(*^ ^*)。

涼さんが着替えに入った後は、4人のうちの誰か一人が「みんなの知らない涼さん」について語るコーナー(←2、3分程度?)がありました。カクテルではちーくんが「涼さんの運転はカッコいい」というエピソードを実演付きで語ってくださって、大爆笑でした♪



そのまま「マンハッタン不夜城」のロケットのナンバーから、涼さんのメドレーがスタート。
正直、猫は星組が一番縁遠い組でして、このメドレーも、知っている曲は「モヤモヤモヤ(恋天狗)」と「権力(花の業平)」、、、くらい、かな。あ、スカーレット・ピンパーネルとノバボサもわかるか。
いや、えっと、それまで星組を観たことがなかったわけではないのですが、1回や2回ではなかなか音楽までは覚えられないですよね。うん。「太王四神記」の「四種の神器」も、絶対に一回は聴いてるはずなんだけど、全然思い出せなかった……(- -;ゞ

というわけで、あまりこのコーナーについて語る資格がない猫ですが……
「モヤモヤモヤ」の男二人のコーラスはかなり衝撃でした。その学年の歌うま男役が、そんなに訳のわからないソプラノの声を出していいのか!?(←たぶん問題ない)。……ちーくんとみっきぃさん、可愛かったぁ―っ!!

あと驚いたのは「クライマックス」でも使われている「モルダウ」が突然流れたこと。「プラハの春」で使ってたんだっけー、ぜんぜん覚えてない(; ;)。
でも、涼さんの「カテリーナ、、、」という呼びかけがひどく優しくて、応じるれみちゃんがすごく繊細で、歌も雰囲気もとても良かったです。うん、あれはもう一度聴きたいな。
つづく「それでも船はゆく」のナンバーは、優香さんとデュエット。優香さん、良い声だった!!ダンサーだと思っていたけど、歌も巧いんだなあ(*^ ^*)。

「ダンディズム」の間奏曲を歌っている途中で涼さんが抜けて、後半はコーラス四人で歌ってました。
そして次は、着替えて再登場した涼さんとれみちゃんの「あなたこそ我が家」。もうメドレーも後半だなあ、という気がして切なくなりつつ、………二人が歌っている間、両脇に控える三人のポーズがどれも素敵で、目移りしてました(^ ^;ゞ いやあの、歌ってる方のことも観なくちゃなので、忙しかったです(; ;)。

太王四神記をはさんで、「ソル・エ・マル(ノバボサ)」。みっきぃさんがめっっちゃ幸せそうに踊っていて、ああ、一年おくれたけど、ちょっとだけでも出られて良かったね、と心から思いました。腕の上げ方が綺麗で、それを降ろしたり振ったりする時のしなり具合が好きなんです、、、なんてことを語り始めると終わらないので、やめておきます。


メドレーの最後は「アンコーラ(ガラスの風景)」。たぶん、カゲソロは優香さんだと思うんですが……違うかな?
綺麗な声でした。最後にコーラス全員になるところは、それぞれの声がちゃんと聴こえて、少人数の公演っていいなあ、と思いました(*^ ^*)。




とりあえず、第一章が終わったので今夜はここまで。続きはまた書きます!
ちなみに、私が一番好きな場面は、第二章Bの「SATYRICON」。そして、一番泣いたのは第三章の冒頭でした(; ;)えぐえぐ。



【7月1日まで、あと8日】

まずは、新生月組、初日おめでとうございます!
まさお、ちゃぴ、月組をよろしくね。お披露目公演、楽しんでください!




キキちゃん(芹香)、花組公演新公主演、おめでとうございます!
「愛と青春の旅だち」以来ですね。組替え早々の主演はプレッシャーも大きいでしょうけれども、絶対観に行きますので、がんばってください!
ヒロインの春妃うららちゃんは、まだ舞台ではわからないけど、可愛いという噂をきくのでキキちゃんとの並びを楽しみにしています。




だいぶ先の話ですが、霧矢さん、真飛さん、「マイ・フェア・レディ」の2代目(?)イライザ役、おめでとうございます!
このお二人の役替りって不思議だなーと思ったけど、よーく考えてみたら、二人とも「ミー&マイガール」のビルを演じているんですね。あれも下町育ちの男が貴族らしくなるまでの話だから、ある意味「マイ・フェア・レディ」の男性版なんだな(^ ^)(製作年代は逆かもしれませんが)
ま、とにかく楽しみです。観る気満々。




そして最後に、

大空祐飛さま、お誕生日おめでとうございます。
舞台でも、芝居でみっちゃんと「クラブ・ヴィーナス」のお客さんたちが、ショーでも「L/O/V/E I LOVE YUHI!」のメンバーが祝ってくれて、祐飛さんはとても嬉しそうでした(^ ^)。可愛かったなあー♪


【7月1日まで、あと9日】


大空祐飛さま、お誕生日おめでとうございます。





なんだか、こないだつぶやいたようなことを反芻している毎日です。



あと何日。あと何公演。そうやって数えることには何の意味もないんですよね。
7月1日には何も起こらない。世界は終わらない。
宝塚は終わらないし、宙組だって終わらない。


私の気持ちも、終わりはしない。



……半年の間カウントダウンをしてきて、いまやっと、たったそれだけのことがわかったようなきがしています。



生まれてきてくれてありがとう。

宝塚を受けてくれてありがとう。

諦めずにいてくれてありがとう。

大空祐飛になってくれて、ありがとう。



大空祐飛に逢わせてくれて、ありがとう。




心からの、感謝をこめて。





つぶやき

2012年6月20日 宝塚(星)

気がつくと一日が終わり、
次に気がついたときには、もう次の夜が終わろうとしている。
……そんな毎日を過ごしています。



東宝の宙組公演はとっくに中日を過ぎ、
大劇場の星組公演もつい先日楽を迎えて、もう今は、月組公演の舞台稽古真っ最中。
次回宙組公演のスポンサーが発表され、
宝塚ホテルでは涼さんのディナーショーが開催されて、、、

光陰矢のごとし、という詞を体感しますね。

矢のように過ぎていく、というだけでなく、「矢のように心に刺さる」……ような気がします。
時の流れそのものが痛い。過ぎていくことそのものが辛い。怒涛のように流れていく時間の河の真ん中で、十数年間も応援してきた人のことを、振り返る暇さえないことが。



でも。
ゆっくり思い出に浸る時間はないけれども、でも、私にやれることは全部やってきたんだから仕方がないんだ、っていう満足感はありますね。
大空さんに関しては、本当に悔いはないんです。今回の公演こそ、あまりに仕事が忙しくてあまり観れていませんが、十数年もの間、集合日のたびに本気で覚悟をしてきたし、常に「次で最期かもしれないから悔いのないように観ておこう」と、多少無理なスケジュールでも観るようにしていたし。

どちらかといえば不真面目なファンだったかもしれないけど、私なりに真剣に、1人の「舞台芸術ファン」として、祐飛さんの舞台と向き合ってきました。「ミュージカル俳優」としての才能はアレですけど、役者としては不世出の男役になりましたし、不出来な脚本や共演者をなんとかするという意味で、プロデューサーとしての能力も、不世出のものであったと思う。

「大空祐飛」という名前を持つ存在が消えうせてしまったとしても、祐飛さんが愛した宝塚は残る。
……だから、

こわがらなくていい。きみはたくさんのひとにあいされているのだから。




なんだか、前回に引き続きセンチメンタルですね私。
んー、「Hollywood Lover」青年館楽の映像とか観ると、あのときのテンションに戻っちゃうんですよね……
ぶっちゃけ、あれからしばらくは、私にとって「余生」だったからなあ(T T)。





……そして今日は、Graphの発売日。

はううぅ。Graph 早くみたいいいいぃーーーー。(←定期購読しなさい)(……いまから?)


【7月1日まで、あと11日】
中日を迎えて、ますます盛り上がってきた(?)宙組公演「華やかなりし日々/クライマックス」。



仕事で新人公演を観ることができなかったので、月曜日のCSニュースがとても楽しみです。
トップトリオはもちろんだけど、えなちゃん(月映)のジークフェルド&ずんちゃん(桜木)のピーター、モンチ(星吹)のニック、少年ロナウドの和希くん&少年ロナウドの留依くんあたりもしっかり映してくれてますように(祈)。



それにしても。少年ロナウド(星吹)とロイ(月映)の場面って、大劇場で最初に観たころと随分印象が変りましたよね。最初に観た時は、最後の暗転前の芝居もロイの方が強気な印象で、ロナウドの方が泣きそうだったのに、観るたびに変って行って、大劇場の後半では完全に逆転してたような気がします。
……ロイのえなちゃんがあまりにも日替わりで違うので、私が最初に観た時がたまたまだったのかもしれませんけど(汗)。

「劇場」への憧憬と、その反動としての野望を抱くロナウドと、劣等感に喰われかけているロイ。
少年時代はロイの方が兄貴分だったのに。この時を境に逆転していくんでしょうね、二人の力関係は。それまでは、“兄貴”として幼いなりに世間の風に揉まれ、弟分を護ってきたロイの心が先に折れて、強靭な心を手にいれるまで小さな翼の中で守られてきたロナウドが目標を得て強く生きていく。
運命の皮肉というか、弱肉強食というか、、、人生って、そういうものなのかもしれませんが。

「我が友ロナウド」と書いた写真と思い出のコインだけを抱きしめて、何も見えない闇の中を、誰かに頼っ生きてきたロイ。
同じ思い出のコインを握り締めつつ、過去を切り捨て、“弟分”にも本当の貌を見せることなく生きてきたロナウド。
そう思うと、二人の道の分かれ目は、「施しを受けるかどうか(≒誇りがあるかないか)」ではなく、「具体的な目標(=憧れ)を得た者」と「持たざる者」だった……のではないか?、と。


……だったら、林檎は受け取ってやっても良いんじゃないの? と思ったりもするんですけどね(^ ^;ゞ林檎は、プログラムと違って腐っちゃうかもしれないし。(←新聞も、翌日になったら売れないと思いますが)





などと呟きつつ、まずは、ショーについて最後まで書かせてください。


■第6景 ロケット ~First-MAX~

ロケットについては、東宝が開幕してすぐの時にも書きましたが、今は皆の化粧も落ち着いて、組回りの研1と研2以上の組子の差がだいぶ小さくなってきたような気がします。
モンチたちもロケットに慣れた(思い出した)のかもしれないけど(^ ^)、研1さんたちも、大劇場に比べたらだいぶ濃くなって、ロケット内でのバラバラ感も薄れてきたし、全体としての一体感が出てきたような気がします。

まあ、他の場面と違って、ここだけは東宝からの新場面みたいなものだから、出てるメンバーは大変ですよね(^ ^)。毎回楽しみにしています♪



■第7景 フィナーレ ~Galaxy~

フィナーレの副題が「Galaxy」であることを知って、ちょっとしみじみしています。
場面の副題が「銀河」で、祐飛さんの役名が「ザ・スター」。なんだかね、もうね、、、三木さんってベタだなあ、と思いつつ、プログラムみてしみじみしている自分が、、、傍から見たらさぞ面白いんだろうなあ(誰もねこのことなど見てませんからご心配なく)。



ロケットが終わると、大階段の真ん中に、青い変わり燕尾のトップスター。
「スラヴ舞曲」にのって降りてくる祐飛さんと、両側を少し斜めになって降りてくる、紫のドレスの娘役たち。平場に降りたら、少し小人数で踊ったりするのかな?と思ったら、そのまま群舞だけで終わってしまって残念でしたが、まっすぐに立つ祐飛さんを囲んで、下から見上げる娘役さんたちの目線がとても綺麗で、ぐっときます。

大階段の上から青いドレスのすみ花ちゃんが降りてきて、ラストのデュエットダンスに……と思いきや、祐飛さんがそのまますみ花ちゃんを待たずに銀橋へ出てしまうので、初見はすごくびっくり(@ @)でした。
本舞台と銀橋に離れて踊った後、すみ花ちゃんが祐飛さんの後を追って銀橋にでてきて、ちょっと絡むんですが、、、んー、もうちょっと絡んでもいいのになー。それとも、惜しまれるくらいがちょうど良い的な、三木さんの計算なんでしょうか……?
本舞台に戻ってきてすぐに、センターのセリからセリ下がってしまうのですが、最後のキメのポーズが綺麗で、とても好きです。

すみ花ちゃんファン的な視点では、フィナーレで男役(娘役でも可)を引きつれて降りてくるすみ花ちゃんとか、宙組の誇るスター陣と次々に絡むすみ花ちゃんとか、、、そういうのを観てみたかったなあ、とも思うのですが。
でもまあ、担当が三木さんな時点でそれはないのもわかっていたしなあ(T T)。祐飛さんと同時を選んだのはすみ花ちゃん自身なんだろうし、仕方ない、か……。


トップコンビが銀橋にいる間に、大階段には黒燕尾の男役がずらりと勢ぞろい。この場面の切り替えの見事さは、さすがベテランの技(?)だな、と思います。空気がガッと変るんですよね。大好き。
しっかり統率がとれていながら、一人ひとりの個性をしっかり出してくる群舞。宙組の男役群舞のレベルは、この3年でずいぶん高くなったなと思います。ベートーヴェンの「月光」のモチーフをアレンジした音楽も素晴らしい。
メンバーが平場に降りて、センターからセリ上がってくる祐飛さんを待つところから、全員で少し踊って、テルくん⇒みっちゃん⇒ともちん⇒大ちゃん&ちーちゃん⇒カチャ&カイちゃん、と順番に祐飛さんと絡むところ、もういちど全員に戻って踊るところ……このショーの中では、ダントツで好きな場面です。テンションがめっちゃあがる!(^ ^)。

ラスト、音楽のクライマックスと共に銀橋に向かって駆け出す祐飛さんと、それを見送りながらきっちりと踊り続ける組子たち。銀橋の祐飛さんを感じながら踊る彼らを見ていると、切ないほど嬉しくなります。これが、これこそが 祐飛さんの愛した宙組、祐飛さんの愛した宝塚。


飾りのないシンプルな黒燕尾の美しさと、シンプルな振りに篭められた緊張感。シンプルだからこそ、纏う空気まで見えてくる、、、時間にしたら短い場面なのだけれども、その中に“永遠”が籠められているのだということを、ひしひしと感じます。

一瞬一瞬を全身で感じている祐飛さんの、何かを超越してしまったかのような貌。夢を視ているかのような、隔り世の存在であるかのような、ひどく何かに浮かれているかのような、、、心の底から、宝塚の男役として生きる日々を惜しんでいるひとの、貌。なんとも不可思議な、この世のものならぬアルカイックスマイル。

研21にもなって、、、いや違う、20年以上を過ごしたからこそ、切なくて寂しくて、惜しまずにはいられないんでしょうね、その“華やかなりし”日々を。
きっと、私たちがそうであるように。
卒業が発表されて、ホッとしたのも事実だったけど、寂しいのも事実なわけで。あと半月、何回観られるかわかりませんが、一回一回を大切に観なくてはいけないなあ、と思いました。




なんだか、あと半月、と思ったら珍しくセンチメンタルになってしまいました。
こんな私ですが、いちおうファンだったみたいです……(← 超いまさら)



【7月1日まで、あと15日】

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