若人たちの「カサブランカ」【2】
2010年1月24日 宝塚(宙)東京宝塚劇場宙組公演「カサブランカ」新人公演。
…の、前に。
青山劇場の「ウーマン・イン・ホワイト」と、日生劇場の「キャバレー」を観てまいりました。
どちらもすごく良かったのですが、特に、東宝劇場のお隣の日生劇場で上演中の「キャバレー」を、「カサブランカ」に嵌っている方に、ぜひお勧めしたい…です。
潤色の天才・小池修一郎が、隣り合った東宝と日生でこの二作品を演出したのは、偶然ではなかったのかもしれない、と思いました。
1929年から30年にかけてのベルリンと、1941年末のモロッコ。29年にベルリンを覆いつつあった時代の翳りが、10年を経て世界を覆いつくそうとしていた……という時代感覚。
両方に共通した、「世界が崩壊しようとしている」という台詞。
そして、「キャバレー」という作品ファンにとっては解釈に両論ありそうなラストシーンの解釈。
阿部力演じるクリフォードが、『もう一人のリック』でありえた、というラストの衝撃。
10年前のリックは、こういう男であったのかもしれないのか……と思いながら、劇場を後にしました。
ナイーヴで、優しくて、そして、自分の思う「正義」に頑固な青年。
恋人に裏切られ、失意のうちに列車に乗って、一時の棲家だった街を離れていく……。
キャスティングの全てに100%の拍手はできませんが、藤原紀香さんも諸星克己さんも予想よりずっと良かったし、とにかフロイライン・シュナイダーの杜けあきさんと、ヘル・シュルツの木場勝巳さんがあまりにも素晴らしくて、すごく幸せでした(*^ ^*)。
余談はそのくらいにして、「カサブランカ」新人公演。
(余談の詳細については、また後日書かせていただきます♪)
とりあえず、『ただいま宙組下級生勉強中』なので、学年ごとにまとめてみたいと思います(*^ ^*)
■89期
カチャ(凪七瑠海)とかいちゃん(七海ひろき)は書いたので、残ったのはほとんど娘役ですね。可愛い子ばっかりで凄い期だなあ。
ただ、今回の新公のコンセプトとして、役がついている人はあまりアルバイトしない、というのがあるらしく。せーこちゃんはコリーナ以外の出番はほとんど無かったと思うし、89期は全体に出番は少なかった印象でした。バザールの「ムーア人の男」とかになっているのかなあ?と思ったのに、そのへんももっと下級生が占めていたしなー。
・純矢 ちとせ(コリーナ・ムラ/鈴奈沙也)
黒塗りの美女。煌びやかなピンクの衣装が美貌によく映えて、歌も凄く良かったし、自分のファン(トネリ大尉)のあしらい方も堂にいったもので、すごく良かったです。ただ、それ以外はほとんど出番が無かったのが寂しい……(←見逃した?)
・妃宮さくら(カーティス妻/美風舞良)
元気で可愛くてやりたい放題で、めっちゃ可愛かったです(*^ ^*)。本役の美風さんも相当やりたい放題やってらっしゃいますが、その比じゃなかった(^ ^)。同期で夫婦ってやりやすいのでしょうか。
「垢抜けてる」っていうか、「ぶっ飛んでる」っていうか……それでいて、夫とはメチャクチャLOVE LOVEなのが、観ててホントに気持ち良い。可愛い(*^ ^*)。
・舞姫あゆみ(ピア/愛花ちさき)高慢ちきなカフェの客ですが、濃いピンクの衣装が華やかな美人顔に映えて、迫力美女でした。
・愛花ちさき(イヴォンヌ/純矢ちとせ)
芝居はせーこちゃんを踏襲しようとしてキャラに合わず失敗してしまった印象。ヒロイン経験が二度もあるベテランなので、もっと他のアプローチは無かったのかな?と残念な気がしました。
・雅桜歌(カーティス夫/十輝いりす)
いやー、可愛いのなんの!!
なんというか、さくらちゃんと二人並ぶと、そこだけ空気の色が違いすぎて、笑いたくなりました(^ ^)。カフェに入ってきたその瞬間から、全然違う(^ ^)。
裁判所前広場の場面がまるっとカットされているので、彼らが「エジプトに行く途中で、何も知らない」ということが全く描かれていないし、出番として非常に唐突な役なのですが、その不利を補って余りある「ぽややん」ぶりでした♪
■90期
こうやって、あらためて名前を並べてみると、めちゃめちゃ芸達者が多い期なんですね。
本公演でも皆やりたい放題で小芝居やってますが、新公は逆に、このあたりの人たちはほとんどアンサンブルが無かったので、自分の役の芝居に集中していた感じでした。
・鳳樹いち(ルノー/北翔海莉)
この人を語りだすと、めちゃめちゃ長くなりそうなんですが……
いやぁ格好良かったです。髭も似合うし、肉布団もキレイに補正してて自然な感じでした。でっぷり太った人の仕草を、凄く研究したんだろうな、と思います。
芝居も、あまり無駄な動きをせずに貫禄を見せて、よくがんばっていたと思います。本役のみっちゃんもそうですが、声の良い人は得ですね(^ ^)。良い感じに、年を経た古狸っぽさが出ていて、とても良かったと思います。
オフィスで、ラズロを見送ったシュトラッサーが出て行った後、ふと息をついてネクタイを緩める仕草がめちゃめちゃ気障で、ちょっと惚れそうでした。アニーナを迎え入れてからの、何というか、あまり明らさまに欲望を出さず、ちょっと抑えた好々爺にみせかけながら、目元に微かに色気を残した絶妙のバランスがとても良かったです♪
ただ……多分、いちくん自身も「ルノーの見せ場」と認識していろいろ組み立てていたであろう、リックとの銀橋(「本当の俺」)が、ハプニングで完全に吹っ飛んでしまったのは……お気の毒、でした(^ ^)。パニックを起こしたリックに無理矢理振られても、ルノーの立場でフォローするわけにもいかないし、困り果ててましたね。彼の周りだけ時間が止まってたよ(↓)。
でも、無事リカバリした後では、「早く言ってよ…」とぼやいたところでちゃんと笑いを取っていたり、さすがだだなあと思いました(*^ ^*)。
・美影凜(マヤ/妃宮さくら)
グリーンの衣装を綺麗に着こなして、金髪の鬘も本役のさくらちゃんと同じような長さだったかな?CSで役作りについて詳しく語っていらっしゃいましたが、いろいろ考えているのがわかる芝居でした。清楚な美人さんですよね♪
・花音舞(マリア/花露すみか)
花露さんの迫力というか、切実さはちょっと弱かったけど、歌はさすがでした。指輪を2400フランといわれて「そんなっ!?」とかえす驚きの表情が、なんか可愛かったです。
見せ場の「銀色の翼」がカットされていたのは残念ですが、宝石商の七瀬りりこちゃんとの丁々発止のやりとりにも緊張感があって、ちゃんと見せ場になってました。
・琴羽桜子(ベリーダンサー/舞姫あゆみ)
滅茶苦茶可愛かった!!桜子ちゃん、やっぱり可愛いなあ(*^ ^*)。
舞姫さんの色っぽいダイナマイトバディに比べると、少々細すぎて色気の足りないカラダですが、そこは煽情的な眼の芝居と、ダンステクニックでフォローしてました。
いわゆる「ベリーダンス」(腰を激しく振って…とか)では無いのですが、桜子ちゃんが踊ると、ちゃんとベリーダンスに見える(^ ^)。ダンスが挑発的だから、なのでしょうか…?(^ ^)。
・千鈴まゆ(客の女/)
本公演のバザールの「生地売りの女」で度肝を抜いてくれた役者っぷりのまゆちゃんですが、今回は終始白人の女性役のアンサンブルトップ、という感じでしたね。台詞は無いけど、カフェでも集会でもバザールでも、後ろの目立つところで小芝居していて、すごく良かったです。
ボーイさんとはまた違う目線で入ってみたカフェ。また何かを掴んで、お芝居に生かしてくれることを楽しみにしています。
・風羽玲亜(フェラーリ/磯野千尋)
この人も本当に達者な人ですよねえ!!(惚れ惚れ)。
手堅い芝居がすごく良かったです。ルノーのいちくんもそうですが、とにかく声に深みがあるので、軽い相槌にも人生経験の深さを感じさせてくれました♪♪ あああ、ステキすぎる♪♪
普段はそんなでもないのに(←すみません)、髭をつけるとものすごい美青年になってしまう…という、ちょっと困った美貌の持ち主なんですが(^ ^;ゞ、案の定、老けメークにはだいぶ苦戦していましたね。まあ、新公なので見た目はかわいらしくても構わないのですが、あの貌からあの声が出てくるのがなんとなく不思議です。
・光海舞人(カール/寿つかさ)
台詞の言い方など、ものすごくすっしーさんの役作りを参考に創りあげた印象はありましたが、こうまいのカールには、こうまいらしい温かみがあって、とても良かったです。
パリの場面が無い分、カフェの場面の比重が上がっていて。黒服の長であるカールのさりげない物腰や目配りが、店の格を上げているんだなあ、ということを思いました。
集会でのダンスは………がんばれーーーー(^ ^;ゞ。
・天風いぶき(ウガーテ/天羽珠紀)
ちょっと怯えたようにキョトキョトと動く目が印象的でした。あれって役作りですよね?すごいなあ……。目って随意筋だったんですね(←そりゃー随意じゃないと困ると思いますが)。
声が高めなのは、本役さんに合わせたんでしょうか。以前聞いたときは、声は低かった印象があったんだけど……気のせい?
リックへの信頼、その生き方、考え方への憧れ。そういった感情をストレートに出す芝居で、まっすぐさがとても良かったです。見た目は結構なおじさん(失礼)なのに、中身は意外に若そうな役作りが、すごく本役さんとリンクしていましたが、小池さん(あるいは小柳さん)の、ウガーテに対するイメージなんでしょうか…?
この人は案外アルバイトをしていましたね。集会にも居たし、バザールの通行人もしていたはず。目立つ容姿なので、結構見つけてしまったのですが、相当な小芝居キングとみた(^ ^)。
90期はここまでですね。
いやー、あらためて、ホントに面白い人が揃った期ですねぇ~~~!!(*^ ^*)。
91期以下は、to be continue...
.
…の、前に。
青山劇場の「ウーマン・イン・ホワイト」と、日生劇場の「キャバレー」を観てまいりました。
どちらもすごく良かったのですが、特に、東宝劇場のお隣の日生劇場で上演中の「キャバレー」を、「カサブランカ」に嵌っている方に、ぜひお勧めしたい…です。
潤色の天才・小池修一郎が、隣り合った東宝と日生でこの二作品を演出したのは、偶然ではなかったのかもしれない、と思いました。
1929年から30年にかけてのベルリンと、1941年末のモロッコ。29年にベルリンを覆いつつあった時代の翳りが、10年を経て世界を覆いつくそうとしていた……という時代感覚。
両方に共通した、「世界が崩壊しようとしている」という台詞。
そして、「キャバレー」という作品ファンにとっては解釈に両論ありそうなラストシーンの解釈。
阿部力演じるクリフォードが、『もう一人のリック』でありえた、というラストの衝撃。
10年前のリックは、こういう男であったのかもしれないのか……と思いながら、劇場を後にしました。
ナイーヴで、優しくて、そして、自分の思う「正義」に頑固な青年。
恋人に裏切られ、失意のうちに列車に乗って、一時の棲家だった街を離れていく……。
キャスティングの全てに100%の拍手はできませんが、藤原紀香さんも諸星克己さんも予想よりずっと良かったし、とにかフロイライン・シュナイダーの杜けあきさんと、ヘル・シュルツの木場勝巳さんがあまりにも素晴らしくて、すごく幸せでした(*^ ^*)。
余談はそのくらいにして、「カサブランカ」新人公演。
(余談の詳細については、また後日書かせていただきます♪)
とりあえず、『ただいま宙組下級生勉強中』なので、学年ごとにまとめてみたいと思います(*^ ^*)
■89期
カチャ(凪七瑠海)とかいちゃん(七海ひろき)は書いたので、残ったのはほとんど娘役ですね。可愛い子ばっかりで凄い期だなあ。
ただ、今回の新公のコンセプトとして、役がついている人はあまりアルバイトしない、というのがあるらしく。せーこちゃんはコリーナ以外の出番はほとんど無かったと思うし、89期は全体に出番は少なかった印象でした。バザールの「ムーア人の男」とかになっているのかなあ?と思ったのに、そのへんももっと下級生が占めていたしなー。
・純矢 ちとせ(コリーナ・ムラ/鈴奈沙也)
黒塗りの美女。煌びやかなピンクの衣装が美貌によく映えて、歌も凄く良かったし、自分のファン(トネリ大尉)のあしらい方も堂にいったもので、すごく良かったです。ただ、それ以外はほとんど出番が無かったのが寂しい……(←見逃した?)
・妃宮さくら(カーティス妻/美風舞良)
元気で可愛くてやりたい放題で、めっちゃ可愛かったです(*^ ^*)。本役の美風さんも相当やりたい放題やってらっしゃいますが、その比じゃなかった(^ ^)。同期で夫婦ってやりやすいのでしょうか。
「垢抜けてる」っていうか、「ぶっ飛んでる」っていうか……それでいて、夫とはメチャクチャLOVE LOVEなのが、観ててホントに気持ち良い。可愛い(*^ ^*)。
・舞姫あゆみ(ピア/愛花ちさき)高慢ちきなカフェの客ですが、濃いピンクの衣装が華やかな美人顔に映えて、迫力美女でした。
・愛花ちさき(イヴォンヌ/純矢ちとせ)
芝居はせーこちゃんを踏襲しようとしてキャラに合わず失敗してしまった印象。ヒロイン経験が二度もあるベテランなので、もっと他のアプローチは無かったのかな?と残念な気がしました。
・雅桜歌(カーティス夫/十輝いりす)
いやー、可愛いのなんの!!
なんというか、さくらちゃんと二人並ぶと、そこだけ空気の色が違いすぎて、笑いたくなりました(^ ^)。カフェに入ってきたその瞬間から、全然違う(^ ^)。
裁判所前広場の場面がまるっとカットされているので、彼らが「エジプトに行く途中で、何も知らない」ということが全く描かれていないし、出番として非常に唐突な役なのですが、その不利を補って余りある「ぽややん」ぶりでした♪
■90期
こうやって、あらためて名前を並べてみると、めちゃめちゃ芸達者が多い期なんですね。
本公演でも皆やりたい放題で小芝居やってますが、新公は逆に、このあたりの人たちはほとんどアンサンブルが無かったので、自分の役の芝居に集中していた感じでした。
・鳳樹いち(ルノー/北翔海莉)
この人を語りだすと、めちゃめちゃ長くなりそうなんですが……
いやぁ格好良かったです。髭も似合うし、肉布団もキレイに補正してて自然な感じでした。でっぷり太った人の仕草を、凄く研究したんだろうな、と思います。
芝居も、あまり無駄な動きをせずに貫禄を見せて、よくがんばっていたと思います。本役のみっちゃんもそうですが、声の良い人は得ですね(^ ^)。良い感じに、年を経た古狸っぽさが出ていて、とても良かったと思います。
オフィスで、ラズロを見送ったシュトラッサーが出て行った後、ふと息をついてネクタイを緩める仕草がめちゃめちゃ気障で、ちょっと惚れそうでした。アニーナを迎え入れてからの、何というか、あまり明らさまに欲望を出さず、ちょっと抑えた好々爺にみせかけながら、目元に微かに色気を残した絶妙のバランスがとても良かったです♪
ただ……多分、いちくん自身も「ルノーの見せ場」と認識していろいろ組み立てていたであろう、リックとの銀橋(「本当の俺」)が、ハプニングで完全に吹っ飛んでしまったのは……お気の毒、でした(^ ^)。パニックを起こしたリックに無理矢理振られても、ルノーの立場でフォローするわけにもいかないし、困り果ててましたね。彼の周りだけ時間が止まってたよ(↓)。
でも、無事リカバリした後では、「早く言ってよ…」とぼやいたところでちゃんと笑いを取っていたり、さすがだだなあと思いました(*^ ^*)。
・美影凜(マヤ/妃宮さくら)
グリーンの衣装を綺麗に着こなして、金髪の鬘も本役のさくらちゃんと同じような長さだったかな?CSで役作りについて詳しく語っていらっしゃいましたが、いろいろ考えているのがわかる芝居でした。清楚な美人さんですよね♪
・花音舞(マリア/花露すみか)
花露さんの迫力というか、切実さはちょっと弱かったけど、歌はさすがでした。指輪を2400フランといわれて「そんなっ!?」とかえす驚きの表情が、なんか可愛かったです。
見せ場の「銀色の翼」がカットされていたのは残念ですが、宝石商の七瀬りりこちゃんとの丁々発止のやりとりにも緊張感があって、ちゃんと見せ場になってました。
・琴羽桜子(ベリーダンサー/舞姫あゆみ)
滅茶苦茶可愛かった!!桜子ちゃん、やっぱり可愛いなあ(*^ ^*)。
舞姫さんの色っぽいダイナマイトバディに比べると、少々細すぎて色気の足りないカラダですが、そこは煽情的な眼の芝居と、ダンステクニックでフォローしてました。
いわゆる「ベリーダンス」(腰を激しく振って…とか)では無いのですが、桜子ちゃんが踊ると、ちゃんとベリーダンスに見える(^ ^)。ダンスが挑発的だから、なのでしょうか…?(^ ^)。
・千鈴まゆ(客の女/)
本公演のバザールの「生地売りの女」で度肝を抜いてくれた役者っぷりのまゆちゃんですが、今回は終始白人の女性役のアンサンブルトップ、という感じでしたね。台詞は無いけど、カフェでも集会でもバザールでも、後ろの目立つところで小芝居していて、すごく良かったです。
ボーイさんとはまた違う目線で入ってみたカフェ。また何かを掴んで、お芝居に生かしてくれることを楽しみにしています。
・風羽玲亜(フェラーリ/磯野千尋)
この人も本当に達者な人ですよねえ!!(惚れ惚れ)。
手堅い芝居がすごく良かったです。ルノーのいちくんもそうですが、とにかく声に深みがあるので、軽い相槌にも人生経験の深さを感じさせてくれました♪♪ あああ、ステキすぎる♪♪
普段はそんなでもないのに(←すみません)、髭をつけるとものすごい美青年になってしまう…という、ちょっと困った美貌の持ち主なんですが(^ ^;ゞ、案の定、老けメークにはだいぶ苦戦していましたね。まあ、新公なので見た目はかわいらしくても構わないのですが、あの貌からあの声が出てくるのがなんとなく不思議です。
・光海舞人(カール/寿つかさ)
台詞の言い方など、ものすごくすっしーさんの役作りを参考に創りあげた印象はありましたが、こうまいのカールには、こうまいらしい温かみがあって、とても良かったです。
パリの場面が無い分、カフェの場面の比重が上がっていて。黒服の長であるカールのさりげない物腰や目配りが、店の格を上げているんだなあ、ということを思いました。
集会でのダンスは………がんばれーーーー(^ ^;ゞ。
・天風いぶき(ウガーテ/天羽珠紀)
ちょっと怯えたようにキョトキョトと動く目が印象的でした。あれって役作りですよね?すごいなあ……。目って随意筋だったんですね(←そりゃー随意じゃないと困ると思いますが)。
声が高めなのは、本役さんに合わせたんでしょうか。以前聞いたときは、声は低かった印象があったんだけど……気のせい?
リックへの信頼、その生き方、考え方への憧れ。そういった感情をストレートに出す芝居で、まっすぐさがとても良かったです。見た目は結構なおじさん(失礼)なのに、中身は意外に若そうな役作りが、すごく本役さんとリンクしていましたが、小池さん(あるいは小柳さん)の、ウガーテに対するイメージなんでしょうか…?
この人は案外アルバイトをしていましたね。集会にも居たし、バザールの通行人もしていたはず。目立つ容姿なので、結構見つけてしまったのですが、相当な小芝居キングとみた(^ ^)。
90期はここまでですね。
いやー、あらためて、ホントに面白い人が揃った期ですねぇ~~~!!(*^ ^*)。
91期以下は、to be continue...
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若人たちの「カサブランカ」【3】
2010年1月25日 宝塚(宙)東京宝塚劇場 宙組公演「カサブランカ」新人公演。
本公演・新人公演それぞれのリック・ラズロ・イルザの三角形の形の違いについては、別稿で述べたいと思います(^ ^)。
まずは、新公ひとりひとりについて、学年順に。
■91期(研5)
・野々すみ花
気をつけていたつもりだったのですが、やはり一回しか観られない新公でメインを観ないではいられないので、なかなかチェックが難しくて……。カフェの「ムーア人の女」はほとんど全滅しました(T T)。
集会の女は、浅黒い肌でのびのびと踊っていて、とても素敵だった(*^ ^*)。
バザールの「ムーア人の男」は、最初わからなくて焦りましたが、なんとか捕獲♪ 意外と髭が似合ってて可愛かったです♪
すみ花ちゃんと藤咲えりちゃん、それぞれ全く違うイルザ像(←リックもラズロも全然違ったしね……)をしっかり創りこんできたヒロイン二人。
同期で成績もワンツーのお二人。これからも切磋琢磨して、良い舞台を見せてくださいますように!!
・花里まな(亡命者/美月遥)
この公演、短いながらもソロを歌う人が大量にいる(しかも皆ものすごい下級生)ので、いったいどうするのかなー?と思っていたのですが。カフェでの宝石商や亡命者たちを全部娘役にしたのは英断でしたね。しかも、皆上手くてびっくり!本役が皆下級生なので、男役にしては少し高めの音域ではあるのですが、それにしても上手かった。
芝居も、たった一回の本番にかける熱意が、毎日の公演での経験を上回った……かな?と思いました。切羽詰り感がよく出ていて、迫力があったと思います♪
・天玲美音(行商人男/天羽珠紀)
行商人のソロはさすがでした!!貫禄!
ちなみに、天玲さんはカフェのソロ(星吹彩翔)もやってましたよね?すごく良かったけど、あれは、さすがモンチは本役だな、と感心しました。歌唱力自体は多分天玲さんの方が上だと思うのですが、思わず観ていて息を呑むほどの苦しさというか、切なさがモンチの芝居からは伝わってくるんですよね……。まあ、本公演はカフェの前に裁判所前広場の場面があるので、「リスボンまで乗せてくれー!」という絶叫から、気持ちを作っていきやすい、というのはあると思いますが。
・綾瀬あきな(カフェの客、亡命者)
あんまり見つけられませんでした(T T)。本公演は、髭つけててもすぐ判るのに、なんでだろう。ごめんなさい、もう少し精進します。
・舞花くるみ(密航業者/天玲美音)
こちらも娘役さんに代わっていたソロですが、怖さというか、非情な感じというのは本役の天玲さんの方が上だったと思います。くるみちゃんは、やはり見た目が可愛らしいぶん、歌を聴いていてもあまりシャープさを感じなくて(汗)。ただ、実際に観てみると、それまでの印象とは随分違っていて、迫力のある歌が歌える人なんだな、と思いました。
博多座では、カゲソロも人材がすごく偏っていたので、くるみちゃんが歌えるって知りませんでした………(^ ^;ゞ。また、歌のある役が回って来ますように★
・笹良える(ムーア人の女、集会)
最近、やっと本公演でも見つけられるようになったばかりの笹良さん。集会で思いっきり踊っているのは見つけたけど、黒塗りしちゃうとわからないよ~(T T)。
……もう少し精進します……。
・澄輝さやと(サッシャ/春風弥里)
本役がカッセルなので、あんまりド金髪にするわけにもいかず……でも、しっかり癖っ毛にはしてましたね。あれはどうやってセットしたのか知りたいです(^ ^)。
スタイルが良いのでバーテンの衣装が良く似合っていたし、動きの綺麗な人なので、カクテルを作るところとかもバタバタせず、動きが滑らかでとても良かったです。芝居(というか台詞)も、いろんな壁にぶち当たりつつ、随分良くなったなあと感心しました。まあ、サッシャは比較的等身大の役なので、やりやすかったのかな?(^ ^)。お手本も良かったし
本役のみーちゃんに比べると、誉めて言うなら「自然で良かった」し、ちょっと厳しめに言うなら「存在感が薄い」……という印象が残りました。ソツなくやっているんですけど、せっかく弾けた役なのに、おとなしくて物足りない、って感じ。もっとやっちゃえば良いのに、と。
なんていうのかな、みーちゃんの「過剰さ」や「ヤリスギ感」は、みーちゃんの役者としての個性であると同時に、「カサブランカ」という作品にとって必要不可欠なスパイスにもなっているんですよね。もちろん、スパイスなのはサッシャだけじゃないんですけど、サッシャは特に、ある程度の過剰さが必要な役なんじゃないか、と。
……いや、このあたりは、演出の小柳さんがコントロールするべき問題で、あっきーには責任は無いんですけどね(汗)。すみません。
あっきーが演じると、サッシャが二枚目役になるという事実に、ちょっとびっくり(←どういう意味だ)。なのに、それでもやっぱり返事は「合点!」なのね、と、そんなところに滅茶苦茶ウケてしまいました(汗)。
■92期(研4)
・百千糸(ボーイ/千鈴まゆ)
本役のまゆちゃんほどに自由自在な存在ではありませんでしたが、可愛くて元気一杯で、良かったと思います。歌える人ですが、本公演で散々歌っているから新公は良いのかな(^ ^;。
・すみれ乃麗(アニーナ/花影アリス)
夫(ヤン)への愛情も感じられるし、芝居そのものは決して下手では無いと思うのですが、声というか喋り方が子供っぽすぎて、「私、マダムですの」な役には向いていなかったような気がしました。
個人的にはイヴォンヌが観てみたかったので、残念。単に、アニーナをせーこちゃん(純矢)で観たかっただけかも(^ ^;ゞ
ただ、れーれには何かしら「ソソる」ものがあるみたいで、彼女が悄然とルノーのオフィスに入ってきたとき、思わずやに下がったルノ(鳳樹)の気持ちがわかったような気はしました(^ ^)。そういう意味では、本役のアリスちゃんは全く色気のないタイプなので、れーれの方が役にはあっていたのかもしれません。あとは技術面がどうにか誤魔化せる程度になればなあ……。
・天輝トニカ(ヘルム/雅桜歌)
サッシャのバーの「8人目の客」、ヘルム役。丸顔で可愛らしい天輝さんですが、声なども工夫して、一生懸命シャープさを出していらっしゃいました。ちょっとだけ月組のふぁーびー(綾月せり)を思い出させる人なんですが、「逆転裁判」でも良い芝居を見せてくれたので、今後も楽しみにしています♪
・松風輝(ハインツ/風莉じん)
手堅い芝居でした。ハインツって、飄々としているようで意外と小芝居の多い人なんですが、どれもよくやっていたと思います。見せ場の一つである国歌対決の前の小競り合いがカットになっていたのですが、他の場面でも十分にあの“怖さ”を見せていたので、さすがだなーと思いました。
・月映樹茉(サム/萬あきら)
絶品。いやー、本当に素敵でした!!当日の日記にも書きましたが、猫は本当にサムに思いいれてしまって、「As Time Goes By」で泣けたんですよね……。すごいなあ、えなちゃん(*^ ^*)。
・夢莉みこ(ムーア人の男、集会)
笹良さん同様、最近やっと本公演でも見つけられるようになったばかりの夢莉さん。黒塗りに髭までつけたらサッパリわからないってば(T T)。
・千紗れいな(生地屋の女/千鈴まゆ)
バザールの個性溢れる商人たちの一人。千紗さんも台詞は達者で、上手だったと思います。ただ、まゆちゃんの衝撃には全く届きませんでしたが……。
可愛らしいひとですが、そろそろダイエットを意識してほしいかも。今のままでは、宝塚の娘役でいるのは難しいのでは?(T T)
・安里舞生(エミール/蓮水ゆうや)
すみません。ファンなので、別項で存分に語らせてくださいm(_ _)m
あああ、あんなに可愛いのに、あんなに素敵なのに、なんで卒業しちゃうんだ舞生ちゃん~!!(T T)
■93期(研3)
・蒼羽りく(バーガー/鳳翔大)
やっぱり、りくちゃんの芝居は良いなあ~、と改めて思いました。今回は歌もほんのワンフレーズなので(しかも本役が大ちゃん)全然問題なかったし、すごく良かったです。
芝居の方向性は、本公演で演じている『後先を考えない反独派の若者』と同じでしたが、地下に潜むレジスタンスとしての微妙な翳りというか、裏を感じさせる部分がちゃんとあって、本役の「ひたすら真直ぐで直情的な若者」とは一線を画していたのがさすがでした。
・星吹彩翔(アブドゥル/鳳樹いち)
本公演の役とはまったく立ち位置が違う役でしたが、さりげない存在感がすごく良かったです。
黒塗りが似合ってて可愛い♪
・瀬音リサ(行商人女)
スカイフェアリーズのリサちゃん、歌えることを全然知らなかったのでかなり吃驚しました(@ @)良い声でした!
他の場面は、「ムーア人の男」なんですね(^ ^;ゞ全然気がつかなかったよー(T T)。
・愛月ひかる(シュトラッサー/悠未ひろ)
長身に軍服が映えて、実に格好良かったです。若いのに髭がよく似合っていて、まずはビジュアルで大成功、という感じ。
声がまだまだ出来上がっていないので凄みが足りず、特に歌は残念至極でしたが、あの難しい役をこの学年でよく頑張ったな、と思いました。もう少し経験を積んでから観てみたかったです。
……それにしても、ともちんの役って毎回新公で苦戦しているような気がします。それだけ、毎回難しい役をやってるってことなんでしょうか……。ぜひ次回は、ともちんの役をさっつん(風羽玲亜)か、えなちゃんあたりに振ってみてほしい(^ ^)。
・七瀬りりこ(宝石商/天輝トニカ)
本公演のエトワールで美声を堪能させていただいているりりこちゃん。ソプラノの見事さだけでなく、胸声の中音域も実に素晴らしいことがわかって、これからの活躍が本格的に楽しみになってきました。
オペラのプリマドンナ体型なのはあの声を維持するために必要なのでしょうか……?娘役としてはかなり無理があるけど、女役でならゴージャスな美人になれそうなので、あらためて将来を楽しみにさせていただきます♪
・結乃かなり(ムーア人の女)
本公演では、カンカン以外はムーア人の「男」を演じている結ちゃん。ムーア人の女は普通に可愛かったです。「大江山花伝」ではなかなか良い芝居をしていたので、ドラマシティが楽しみ♪
・愛白もあ(行商人女)
もあちゃんも歌えるんですねー(@ @)。良い声だったんで吃驚しました。天玲さん・リサちゃんともよく合う声で、とても良かったです。
・夢涼りあん(ファティマ/すみれ乃麗)
・風海恵斗(ビゴー/七海ひろき)
すみません。ここはお二人とも似たような感想だったので、まとめて書かせてください。
お二人とも段取りの多い役なのですが、たった一回の新公だと、その段取りが体に入っていないのが判ってしまうんですよね……。あれやって、これやって、あれやって、、、、あ!感情を入れるのを忘れてた!!みたいな(←いや、それは言いすぎ?)ところがあって、ちょっとばかり人形っぽい動きになっていたような気がします。
それと、どちらも役自体が大きな役なのでは無く、役者本人の華というかオーラで目を惹いて、大役に見せていたんだな、と思いました。夢涼さんも風海さんも、綺麗だし芝居も上手な方だと思うので、どうすれば観客の目を惹きつけられるかをもっと意識されると良いのかもしれません。
・雪乃心美(カフェの客、集会)
本公演ではムーア人なので黒塗りの雪乃さん。ちょっとおとなしい感じですが、可愛くて目だってました。……うーん、カフェのお客さんたち(ムーア人含む)については小芝居までチェックしきれてなくて残念です(T T)。
あと少しなのですが、、、、長くなってしまったので、94期・95期はまた後日にさせてください。
…というか、あらためてこの作品、役が多いなーーーーーっ。研1でも大半の子に役名がついているなんて(感心)。
.
本公演・新人公演それぞれのリック・ラズロ・イルザの三角形の形の違いについては、別稿で述べたいと思います(^ ^)。
まずは、新公ひとりひとりについて、学年順に。
■91期(研5)
・野々すみ花
気をつけていたつもりだったのですが、やはり一回しか観られない新公でメインを観ないではいられないので、なかなかチェックが難しくて……。カフェの「ムーア人の女」はほとんど全滅しました(T T)。
集会の女は、浅黒い肌でのびのびと踊っていて、とても素敵だった(*^ ^*)。
バザールの「ムーア人の男」は、最初わからなくて焦りましたが、なんとか捕獲♪ 意外と髭が似合ってて可愛かったです♪
すみ花ちゃんと藤咲えりちゃん、それぞれ全く違うイルザ像(←リックもラズロも全然違ったしね……)をしっかり創りこんできたヒロイン二人。
同期で成績もワンツーのお二人。これからも切磋琢磨して、良い舞台を見せてくださいますように!!
・花里まな(亡命者/美月遥)
この公演、短いながらもソロを歌う人が大量にいる(しかも皆ものすごい下級生)ので、いったいどうするのかなー?と思っていたのですが。カフェでの宝石商や亡命者たちを全部娘役にしたのは英断でしたね。しかも、皆上手くてびっくり!本役が皆下級生なので、男役にしては少し高めの音域ではあるのですが、それにしても上手かった。
芝居も、たった一回の本番にかける熱意が、毎日の公演での経験を上回った……かな?と思いました。切羽詰り感がよく出ていて、迫力があったと思います♪
・天玲美音(行商人男/天羽珠紀)
行商人のソロはさすがでした!!貫禄!
ちなみに、天玲さんはカフェのソロ(星吹彩翔)もやってましたよね?すごく良かったけど、あれは、さすがモンチは本役だな、と感心しました。歌唱力自体は多分天玲さんの方が上だと思うのですが、思わず観ていて息を呑むほどの苦しさというか、切なさがモンチの芝居からは伝わってくるんですよね……。まあ、本公演はカフェの前に裁判所前広場の場面があるので、「リスボンまで乗せてくれー!」という絶叫から、気持ちを作っていきやすい、というのはあると思いますが。
・綾瀬あきな(カフェの客、亡命者)
あんまり見つけられませんでした(T T)。本公演は、髭つけててもすぐ判るのに、なんでだろう。ごめんなさい、もう少し精進します。
・舞花くるみ(密航業者/天玲美音)
こちらも娘役さんに代わっていたソロですが、怖さというか、非情な感じというのは本役の天玲さんの方が上だったと思います。くるみちゃんは、やはり見た目が可愛らしいぶん、歌を聴いていてもあまりシャープさを感じなくて(汗)。ただ、実際に観てみると、それまでの印象とは随分違っていて、迫力のある歌が歌える人なんだな、と思いました。
博多座では、カゲソロも人材がすごく偏っていたので、くるみちゃんが歌えるって知りませんでした………(^ ^;ゞ。また、歌のある役が回って来ますように★
・笹良える(ムーア人の女、集会)
最近、やっと本公演でも見つけられるようになったばかりの笹良さん。集会で思いっきり踊っているのは見つけたけど、黒塗りしちゃうとわからないよ~(T T)。
……もう少し精進します……。
・澄輝さやと(サッシャ/春風弥里)
本役がカッセルなので、あんまりド金髪にするわけにもいかず……でも、しっかり癖っ毛にはしてましたね。あれはどうやってセットしたのか知りたいです(^ ^)。
スタイルが良いのでバーテンの衣装が良く似合っていたし、動きの綺麗な人なので、カクテルを作るところとかもバタバタせず、動きが滑らかでとても良かったです。芝居(というか台詞)も、いろんな壁にぶち当たりつつ、随分良くなったなあと感心しました。まあ、サッシャは比較的等身大の役なので、やりやすかったのかな?(^ ^)。お手本も良かったし
本役のみーちゃんに比べると、誉めて言うなら「自然で良かった」し、ちょっと厳しめに言うなら「存在感が薄い」……という印象が残りました。ソツなくやっているんですけど、せっかく弾けた役なのに、おとなしくて物足りない、って感じ。もっとやっちゃえば良いのに、と。
なんていうのかな、みーちゃんの「過剰さ」や「ヤリスギ感」は、みーちゃんの役者としての個性であると同時に、「カサブランカ」という作品にとって必要不可欠なスパイスにもなっているんですよね。もちろん、スパイスなのはサッシャだけじゃないんですけど、サッシャは特に、ある程度の過剰さが必要な役なんじゃないか、と。
……いや、このあたりは、演出の小柳さんがコントロールするべき問題で、あっきーには責任は無いんですけどね(汗)。すみません。
あっきーが演じると、サッシャが二枚目役になるという事実に、ちょっとびっくり(←どういう意味だ)。なのに、それでもやっぱり返事は「合点!」なのね、と、そんなところに滅茶苦茶ウケてしまいました(汗)。
■92期(研4)
・百千糸(ボーイ/千鈴まゆ)
本役のまゆちゃんほどに自由自在な存在ではありませんでしたが、可愛くて元気一杯で、良かったと思います。歌える人ですが、本公演で散々歌っているから新公は良いのかな(^ ^;。
・すみれ乃麗(アニーナ/花影アリス)
夫(ヤン)への愛情も感じられるし、芝居そのものは決して下手では無いと思うのですが、声というか喋り方が子供っぽすぎて、「私、マダムですの」な役には向いていなかったような気がしました。
個人的にはイヴォンヌが観てみたかったので、残念。単に、アニーナをせーこちゃん(純矢)で観たかっただけかも(^ ^;ゞ
ただ、れーれには何かしら「ソソる」ものがあるみたいで、彼女が悄然とルノーのオフィスに入ってきたとき、思わずやに下がったルノ(鳳樹)の気持ちがわかったような気はしました(^ ^)。そういう意味では、本役のアリスちゃんは全く色気のないタイプなので、れーれの方が役にはあっていたのかもしれません。あとは技術面がどうにか誤魔化せる程度になればなあ……。
・天輝トニカ(ヘルム/雅桜歌)
サッシャのバーの「8人目の客」、ヘルム役。丸顔で可愛らしい天輝さんですが、声なども工夫して、一生懸命シャープさを出していらっしゃいました。ちょっとだけ月組のふぁーびー(綾月せり)を思い出させる人なんですが、「逆転裁判」でも良い芝居を見せてくれたので、今後も楽しみにしています♪
・松風輝(ハインツ/風莉じん)
手堅い芝居でした。ハインツって、飄々としているようで意外と小芝居の多い人なんですが、どれもよくやっていたと思います。見せ場の一つである国歌対決の前の小競り合いがカットになっていたのですが、他の場面でも十分にあの“怖さ”を見せていたので、さすがだなーと思いました。
・月映樹茉(サム/萬あきら)
絶品。いやー、本当に素敵でした!!当日の日記にも書きましたが、猫は本当にサムに思いいれてしまって、「As Time Goes By」で泣けたんですよね……。すごいなあ、えなちゃん(*^ ^*)。
・夢莉みこ(ムーア人の男、集会)
笹良さん同様、最近やっと本公演でも見つけられるようになったばかりの夢莉さん。黒塗りに髭までつけたらサッパリわからないってば(T T)。
・千紗れいな(生地屋の女/千鈴まゆ)
バザールの個性溢れる商人たちの一人。千紗さんも台詞は達者で、上手だったと思います。ただ、まゆちゃんの衝撃には全く届きませんでしたが……。
可愛らしいひとですが、そろそろダイエットを意識してほしいかも。今のままでは、宝塚の娘役でいるのは難しいのでは?(T T)
・安里舞生(エミール/蓮水ゆうや)
すみません。ファンなので、別項で存分に語らせてくださいm(_ _)m
あああ、あんなに可愛いのに、あんなに素敵なのに、なんで卒業しちゃうんだ舞生ちゃん~!!(T T)
■93期(研3)
・蒼羽りく(バーガー/鳳翔大)
やっぱり、りくちゃんの芝居は良いなあ~、と改めて思いました。今回は歌もほんのワンフレーズなので(しかも本役が大ちゃん)全然問題なかったし、すごく良かったです。
芝居の方向性は、本公演で演じている『後先を考えない反独派の若者』と同じでしたが、地下に潜むレジスタンスとしての微妙な翳りというか、裏を感じさせる部分がちゃんとあって、本役の「ひたすら真直ぐで直情的な若者」とは一線を画していたのがさすがでした。
・星吹彩翔(アブドゥル/鳳樹いち)
本公演の役とはまったく立ち位置が違う役でしたが、さりげない存在感がすごく良かったです。
黒塗りが似合ってて可愛い♪
・瀬音リサ(行商人女)
スカイフェアリーズのリサちゃん、歌えることを全然知らなかったのでかなり吃驚しました(@ @)良い声でした!
他の場面は、「ムーア人の男」なんですね(^ ^;ゞ全然気がつかなかったよー(T T)。
・愛月ひかる(シュトラッサー/悠未ひろ)
長身に軍服が映えて、実に格好良かったです。若いのに髭がよく似合っていて、まずはビジュアルで大成功、という感じ。
声がまだまだ出来上がっていないので凄みが足りず、特に歌は残念至極でしたが、あの難しい役をこの学年でよく頑張ったな、と思いました。もう少し経験を積んでから観てみたかったです。
……それにしても、ともちんの役って毎回新公で苦戦しているような気がします。それだけ、毎回難しい役をやってるってことなんでしょうか……。ぜひ次回は、ともちんの役をさっつん(風羽玲亜)か、えなちゃんあたりに振ってみてほしい(^ ^)。
・七瀬りりこ(宝石商/天輝トニカ)
本公演のエトワールで美声を堪能させていただいているりりこちゃん。ソプラノの見事さだけでなく、胸声の中音域も実に素晴らしいことがわかって、これからの活躍が本格的に楽しみになってきました。
オペラのプリマドンナ体型なのはあの声を維持するために必要なのでしょうか……?娘役としてはかなり無理があるけど、女役でならゴージャスな美人になれそうなので、あらためて将来を楽しみにさせていただきます♪
・結乃かなり(ムーア人の女)
本公演では、カンカン以外はムーア人の「男」を演じている結ちゃん。ムーア人の女は普通に可愛かったです。「大江山花伝」ではなかなか良い芝居をしていたので、ドラマシティが楽しみ♪
・愛白もあ(行商人女)
もあちゃんも歌えるんですねー(@ @)。良い声だったんで吃驚しました。天玲さん・リサちゃんともよく合う声で、とても良かったです。
・夢涼りあん(ファティマ/すみれ乃麗)
・風海恵斗(ビゴー/七海ひろき)
すみません。ここはお二人とも似たような感想だったので、まとめて書かせてください。
お二人とも段取りの多い役なのですが、たった一回の新公だと、その段取りが体に入っていないのが判ってしまうんですよね……。あれやって、これやって、あれやって、、、、あ!感情を入れるのを忘れてた!!みたいな(←いや、それは言いすぎ?)ところがあって、ちょっとばかり人形っぽい動きになっていたような気がします。
それと、どちらも役自体が大きな役なのでは無く、役者本人の華というかオーラで目を惹いて、大役に見せていたんだな、と思いました。夢涼さんも風海さんも、綺麗だし芝居も上手な方だと思うので、どうすれば観客の目を惹きつけられるかをもっと意識されると良いのかもしれません。
・雪乃心美(カフェの客、集会)
本公演ではムーア人なので黒塗りの雪乃さん。ちょっとおとなしい感じですが、可愛くて目だってました。……うーん、カフェのお客さんたち(ムーア人含む)については小芝居までチェックしきれてなくて残念です(T T)。
あと少しなのですが、、、、長くなってしまったので、94期・95期はまた後日にさせてください。
…というか、あらためてこの作品、役が多いなーーーーーっ。研1でも大半の子に役名がついているなんて(感心)。
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若人たちの「カサブランカ」【4】
2010年1月26日 宝塚(宙)東京宝塚劇場 宙組新人公演「カサブランカ」より。
久しぶりに、本公演を観てまいりました。
……中日を過ぎて、新公も終わって、、、、また随分と演出が変わったような気がします。
「キャバレー」が一段落ついて小池さんがあいたのか、新公を観てみなさんの意識が多少変わったのか?いろいろ面白かったです。特に変わっていたのは、すみ花ちゃんのイルザでしょうか?いろいろ記憶と違っていて、あれ?と思いながらの観劇になりました。
さて。では、昨日の続きを。
・安里舞生(エミール/蓮水ゆうや)
どの組を見ても、芸達者ぞろいの92期。宙組も例外ではなく、サムで私の心を掴んだえなちゃん(月映樹茉)をはじめ、多士済々いるとゆーのに、声を聞いたこともない舞生ちゃんがどうしてこんなに気になるのやら……。
どう考えても168cmもあるとは思えない小柄な男役さんですが、スタイルが良いので一人で立っていると大きく見えるときもあります(^ ^)。……よりによって宙組に配属されたのに、それでも男役を選んだのは……よっぽど男役をやりたかったんでしょうねぇ(T T)。たしかに、あのサイズでも舞台の上では全く女の子っぽく見えないのは評価してあげたいなぁ、とは思います。
……せっかく美人なのになー。
と、前置きはそのくらいにして、新公エミール役について。
裁判所前広場が丸ごとカットされていたので、レジスタンスのアルバイトは無し。ついでに、シュトラッサー少佐は空港から街まで歩いて行かれるらしく、運転手のアルバイトもなし(^ ^)。
第4場のリックの店のカジノで、初登場です。
小さな頭が、髪をオールバックにすると余計に小さい(^ ^;ゞ。本役のちーちゃん(蓮水ゆうや)より相当に小柄なので、ルーレット台がずいぶん大きく見えました。っていうか、私は割と前方席だったので、周りのお客さんたちの陰に隠れて、すぐ見えなくなってしまうのが切なかった…(T T)。
客の一人一人に声をかけつつ、ごくなめらかにルーレットを回し、チップを集める。場をコントロールするための目配りとか、ひとつひとつの仕草に注目するのはさすがに無理でしたが、動きに無駄がなくて良かったと思います。やるべきことの多い役ですし、ここでバタバタしてしまうと、プロっぽく見えないので……。
カフェの外で話しているリックとルノーのところに、2万フランを貰いに来る場面。
ちーちゃんはプロとしての自尊心に傷がついて落ち込んでいる感じでしたが、舞生ちゃんはちょっとだけ、「ちくしょう負けるもんか!」みたいな負けん気があったような気がしました。
リックの“肩に手をやってぽんぽん”が、落ち込んでいるエミールを引揚げるだけではなく、逸るエミールを抑えるような空気もあったのが面白かったです。
まともに舞生ちゃんの台詞を聞いたのはこれが初めてだと思うのですが、とくに違和感なく、すっと入ってくる声でした。姿のイメージからもっと可愛らしい声を想像していたのですが、思ったより男役向きの声だったと思います。
ウガーテ逮捕の一幕は、さりげなく近くの女客をかばったりして、ちょっと男前でした。野次馬よろしくカフェの方まで出てきて、お客さんたちに責められているエミール。ちーちゃんもナウオンで「大変」と話していましたが、舞生ちゃんが責められていると、本気で可哀相になってきます(汗)。
地下水道での集会は、腕を一杯に伸ばして一生懸命踊っていて、ちょっと涙が出そうになりました。ダンスの技術の良し悪しはわかりませんが、伸び伸びと嬉しそうに踊る人だな、とフィナーレのダンスシーンでいつも思っていたので、また違うダンスを観ることができて嬉しかったです。
と言いながら。実は私、エミールさんがその場面に出ているのはもちろん知っているのですが(っていうか、いつもちーちゃんばっかり観てる)、なんとなく舞生ちゃんに思いが到らず(汗)、前に出てきたときに、ついつい「あれっ」と思ってしまいました……ごめんなさいっ。
「ボスのモットー」のナンバーがカットされていたので、舞生ちゃんのソロ歌を聴く機会は無しで終了いたしました……しょぼん。小柳さんのいじわるー。
カジノの場面は、リックとのアイコンタクトはもう少しさりげない方が……と思ったくらい、ちょっとがっつりヤリスギていたような気がしますが、良い感じに負けん気があって、「絶対に22を出す!!」という気合を感じました。
無事、二回連続で「22」を出したあとのさりげない笑顔と、他の客たちに「どうぞ」という様子でルーレットを確認させているときの「ふふん♪」という顔が、とても可愛かったです(^ ^)。
最後のご挨拶は、上手側の真ん中らへんにいたのかな?あれ?上下はどっちだったかな。……とにかく、清々しい笑顔でした。
ちょっとぼーっとして見えたのは、感無量だったのでしょうか…?
この新公の出来が今後につながるわけではないひとなので、舞生ちゃん自身が自分なりに納得できたのなら、それだけで十分だと思います。
私?私は、最後の新公に間に合って、舞生ちゃんの最後の新公を観ることができて、幸せでした。
彼女の人生は彼女のもの。それは、よく判っているのですが。……研4で卒業は、寂しいです……(T T)。
千秋楽まであと二週間弱。どうぞ最後まで、悔いのないようにがんばってください。(←こんな処に書いてないで、お手紙でも出せばいーのに……)
■94期(研2)
94期と95期は、役がついていてわかる方方のみ、とさせていただきます。すみません。
・美月悠(カッセル中尉/澄輝さやと)
声が良くて、下級生とは思えない台詞回しの達者な人。博多座でも感心しましたが、カッセルも非常に感心しました。
軍服の着こなしもよくがんばっていて、綺麗に出られていたと思います。もう少し表情に、「無表情」とか「普通の顔」とかいうバリエーションが増えると役柄が広がると思います。今はちょっと、癖が強すぎるような気がするので、勿体無いような。
あ、本公演ロケットの笑顔は、輝きすぎてますが、大好きです★
・風馬翔(ジャン/珠洲春希)
同じく博多座組のかけるくん。ジャンは文句なく良かったです。髭が超お似合い!!
カジノやカフェでの、周りの客たちとは一線を画した空気、「こいつは違う」という空気感があったのがさすがでした。本役の珠洲さんとは、体格も経験も何もかも違いましたが、一癖も二癖もある男役になりそうで、将来が楽しみです。
ただ、スリの腕はまだまだ訓練が必要、かな……?(^ ^)
・星月梨旺(トネリ大尉/月映樹茉)
カフェの場面で、ついついトネリの白い軍服を追いかける癖がついていることに、新公で気がつきました。ふと気がつくと目が追っている(汗)ファンなんだなあ、私(最近自覚しました)。
細かい動きや仕草まで、えなちゃんの芝居を良くトレースしていたような気がします。空港でシュトラッサーとカッセルの間に割って入るところのタイミングとか、コリーナに突っ込んで行って軽く躱されるところとか。独特の歩き方から、腕の振り方まで。……がんばったね、お疲れさまでした(^ ^)。
・春瀬央季(アンリ/愛月ひかる)
台詞はそんなに無いけど、意外とやることが多い役。本公演ではドイツ兵さんなので、切り替えが難しいんじゃないか、などと余計な心配をしていたのですが、全然問題なかったです。(←それを言うなら、アンリの本役は新公ではシュトラッサーーだよ/汗)
下級生なのにスーツの着こなしも綺麗で、ビジュアルばっちり!でした。
「アンリ」って言うからには、この人はフランス系なんですよね…?さりげなくお洒落な感じがしたのも良かった、かも(^ ^)。
■95期(研1)
・桜木みなと(ヤン/凪七瑠海)
カチャよりも、ちょっと気が強いというか、直情的な青年につくっていたような気がします。興奮すると周りが見えなくなる、っていう性格付けをしているのかな?と。
二幕のカジノで負けが込んできたとき、止めようとするアニーナをかなり思いっきり突き飛ばしていたのが怖かった。本公演は可愛いばかりなので意外でした。
ただ、最初のカフェの場面で、宝石商(七瀬)に腕輪を差し出したとき、あえなく断られて泣き崩れるアニーナを慰めるところではちゃんと包容力を見せたり、本性は優しいんだろうな、という雰囲気もちゃんと出ていたし、そのあたり(の普段のヤンとの落差)が、状況の切迫感を盛り上げていたと思います。
ご本人がそこまで考えてそういう風に役を作ったのか、小柳さんの指導なのか、興味は尽きませんが(^ ^)。
・実羚淳(カジノの客/光海舞人)
たった一言の台詞なんですが、カジノにパンしてきて最初の台詞だし、案外難しいと思うんですよね。でも、実羚さんはなかなかさりげなく、違和感なく返していて。その後の、カジノでの居方もすごく自然で、良かったと思います。次はもっとちゃんとキャラクターのある役が来るといいですね!
・七生眞希(ドアマン/風馬翔)
一番最初に、「リックの店」のドアが見えてきたときに、ドアをあけて欠伸をする青年。
本役のかけるくんも非常に笑顔がかわいい人ですが、七生さんも非常に可愛らしいですね♪
黒塗りでせっかくの美貌がちょっと隠れ気味でしたが、動きも違和感無く、がんばっていたと思います。
・朝央れん(空港の兵士/月映樹茉)
滑舌もよく、声もしっかりしていて、とても研1とは思えない出来でした。
長身ぞろいの宙組の中でも、かなり大きなほうの朝央さん。あのスタイルで、ちゃんと喋れるのは強みですね♪
最後の方はちょっと駆け足でしたが、以上です。
本公演が作品としての完成度が高すぎて、「新人公演という別の芝居」と言えるほどの出来ではありませんでしたが、本公演でがんがん使われて伸び盛りの下級生が皆、持てる力を出し切っていて、幸せな舞台になっていました。
あと二週間、「カサブランカ」でいろんな経験をして、次のバウ/ドラマシティに、そして更に次の「トラファルガー」に生かしてほしいな、と思います。
宙組下級生たちの、更なる成長を祈りつつ。
.
久しぶりに、本公演を観てまいりました。
……中日を過ぎて、新公も終わって、、、、また随分と演出が変わったような気がします。
「キャバレー」が一段落ついて小池さんがあいたのか、新公を観てみなさんの意識が多少変わったのか?いろいろ面白かったです。特に変わっていたのは、すみ花ちゃんのイルザでしょうか?いろいろ記憶と違っていて、あれ?と思いながらの観劇になりました。
さて。では、昨日の続きを。
・安里舞生(エミール/蓮水ゆうや)
どの組を見ても、芸達者ぞろいの92期。宙組も例外ではなく、サムで私の心を掴んだえなちゃん(月映樹茉)をはじめ、多士済々いるとゆーのに、声を聞いたこともない舞生ちゃんがどうしてこんなに気になるのやら……。
どう考えても168cmもあるとは思えない小柄な男役さんですが、スタイルが良いので一人で立っていると大きく見えるときもあります(^ ^)。……よりによって宙組に配属されたのに、それでも男役を選んだのは……よっぽど男役をやりたかったんでしょうねぇ(T T)。たしかに、あのサイズでも舞台の上では全く女の子っぽく見えないのは評価してあげたいなぁ、とは思います。
……せっかく美人なのになー。
と、前置きはそのくらいにして、新公エミール役について。
裁判所前広場が丸ごとカットされていたので、レジスタンスのアルバイトは無し。ついでに、シュトラッサー少佐は空港から街まで歩いて行かれるらしく、運転手のアルバイトもなし(^ ^)。
第4場のリックの店のカジノで、初登場です。
小さな頭が、髪をオールバックにすると余計に小さい(^ ^;ゞ。本役のちーちゃん(蓮水ゆうや)より相当に小柄なので、ルーレット台がずいぶん大きく見えました。っていうか、私は割と前方席だったので、周りのお客さんたちの陰に隠れて、すぐ見えなくなってしまうのが切なかった…(T T)。
客の一人一人に声をかけつつ、ごくなめらかにルーレットを回し、チップを集める。場をコントロールするための目配りとか、ひとつひとつの仕草に注目するのはさすがに無理でしたが、動きに無駄がなくて良かったと思います。やるべきことの多い役ですし、ここでバタバタしてしまうと、プロっぽく見えないので……。
カフェの外で話しているリックとルノーのところに、2万フランを貰いに来る場面。
ちーちゃんはプロとしての自尊心に傷がついて落ち込んでいる感じでしたが、舞生ちゃんはちょっとだけ、「ちくしょう負けるもんか!」みたいな負けん気があったような気がしました。
リックの“肩に手をやってぽんぽん”が、落ち込んでいるエミールを引揚げるだけではなく、逸るエミールを抑えるような空気もあったのが面白かったです。
まともに舞生ちゃんの台詞を聞いたのはこれが初めてだと思うのですが、とくに違和感なく、すっと入ってくる声でした。姿のイメージからもっと可愛らしい声を想像していたのですが、思ったより男役向きの声だったと思います。
ウガーテ逮捕の一幕は、さりげなく近くの女客をかばったりして、ちょっと男前でした。野次馬よろしくカフェの方まで出てきて、お客さんたちに責められているエミール。ちーちゃんもナウオンで「大変」と話していましたが、舞生ちゃんが責められていると、本気で可哀相になってきます(汗)。
地下水道での集会は、腕を一杯に伸ばして一生懸命踊っていて、ちょっと涙が出そうになりました。ダンスの技術の良し悪しはわかりませんが、伸び伸びと嬉しそうに踊る人だな、とフィナーレのダンスシーンでいつも思っていたので、また違うダンスを観ることができて嬉しかったです。
と言いながら。実は私、エミールさんがその場面に出ているのはもちろん知っているのですが(っていうか、いつもちーちゃんばっかり観てる)、なんとなく舞生ちゃんに思いが到らず(汗)、前に出てきたときに、ついつい「あれっ」と思ってしまいました……ごめんなさいっ。
「ボスのモットー」のナンバーがカットされていたので、舞生ちゃんのソロ歌を聴く機会は無しで終了いたしました……しょぼん。小柳さんのいじわるー。
カジノの場面は、リックとのアイコンタクトはもう少しさりげない方が……と思ったくらい、ちょっとがっつりヤリスギていたような気がしますが、良い感じに負けん気があって、「絶対に22を出す!!」という気合を感じました。
無事、二回連続で「22」を出したあとのさりげない笑顔と、他の客たちに「どうぞ」という様子でルーレットを確認させているときの「ふふん♪」という顔が、とても可愛かったです(^ ^)。
最後のご挨拶は、上手側の真ん中らへんにいたのかな?あれ?上下はどっちだったかな。……とにかく、清々しい笑顔でした。
ちょっとぼーっとして見えたのは、感無量だったのでしょうか…?
この新公の出来が今後につながるわけではないひとなので、舞生ちゃん自身が自分なりに納得できたのなら、それだけで十分だと思います。
私?私は、最後の新公に間に合って、舞生ちゃんの最後の新公を観ることができて、幸せでした。
彼女の人生は彼女のもの。それは、よく判っているのですが。……研4で卒業は、寂しいです……(T T)。
千秋楽まであと二週間弱。どうぞ最後まで、悔いのないようにがんばってください。(←こんな処に書いてないで、お手紙でも出せばいーのに……)
■94期(研2)
94期と95期は、役がついていてわかる方方のみ、とさせていただきます。すみません。
・美月悠(カッセル中尉/澄輝さやと)
声が良くて、下級生とは思えない台詞回しの達者な人。博多座でも感心しましたが、カッセルも非常に感心しました。
軍服の着こなしもよくがんばっていて、綺麗に出られていたと思います。もう少し表情に、「無表情」とか「普通の顔」とかいうバリエーションが増えると役柄が広がると思います。今はちょっと、癖が強すぎるような気がするので、勿体無いような。
あ、本公演ロケットの笑顔は、輝きすぎてますが、大好きです★
・風馬翔(ジャン/珠洲春希)
同じく博多座組のかけるくん。ジャンは文句なく良かったです。髭が超お似合い!!
カジノやカフェでの、周りの客たちとは一線を画した空気、「こいつは違う」という空気感があったのがさすがでした。本役の珠洲さんとは、体格も経験も何もかも違いましたが、一癖も二癖もある男役になりそうで、将来が楽しみです。
ただ、スリの腕はまだまだ訓練が必要、かな……?(^ ^)
・星月梨旺(トネリ大尉/月映樹茉)
カフェの場面で、ついついトネリの白い軍服を追いかける癖がついていることに、新公で気がつきました。ふと気がつくと目が追っている(汗)ファンなんだなあ、私(最近自覚しました)。
細かい動きや仕草まで、えなちゃんの芝居を良くトレースしていたような気がします。空港でシュトラッサーとカッセルの間に割って入るところのタイミングとか、コリーナに突っ込んで行って軽く躱されるところとか。独特の歩き方から、腕の振り方まで。……がんばったね、お疲れさまでした(^ ^)。
・春瀬央季(アンリ/愛月ひかる)
台詞はそんなに無いけど、意外とやることが多い役。本公演ではドイツ兵さんなので、切り替えが難しいんじゃないか、などと余計な心配をしていたのですが、全然問題なかったです。(←それを言うなら、アンリの本役は新公ではシュトラッサーーだよ/汗)
下級生なのにスーツの着こなしも綺麗で、ビジュアルばっちり!でした。
「アンリ」って言うからには、この人はフランス系なんですよね…?さりげなくお洒落な感じがしたのも良かった、かも(^ ^)。
■95期(研1)
・桜木みなと(ヤン/凪七瑠海)
カチャよりも、ちょっと気が強いというか、直情的な青年につくっていたような気がします。興奮すると周りが見えなくなる、っていう性格付けをしているのかな?と。
二幕のカジノで負けが込んできたとき、止めようとするアニーナをかなり思いっきり突き飛ばしていたのが怖かった。本公演は可愛いばかりなので意外でした。
ただ、最初のカフェの場面で、宝石商(七瀬)に腕輪を差し出したとき、あえなく断られて泣き崩れるアニーナを慰めるところではちゃんと包容力を見せたり、本性は優しいんだろうな、という雰囲気もちゃんと出ていたし、そのあたり(の普段のヤンとの落差)が、状況の切迫感を盛り上げていたと思います。
ご本人がそこまで考えてそういう風に役を作ったのか、小柳さんの指導なのか、興味は尽きませんが(^ ^)。
・実羚淳(カジノの客/光海舞人)
たった一言の台詞なんですが、カジノにパンしてきて最初の台詞だし、案外難しいと思うんですよね。でも、実羚さんはなかなかさりげなく、違和感なく返していて。その後の、カジノでの居方もすごく自然で、良かったと思います。次はもっとちゃんとキャラクターのある役が来るといいですね!
・七生眞希(ドアマン/風馬翔)
一番最初に、「リックの店」のドアが見えてきたときに、ドアをあけて欠伸をする青年。
本役のかけるくんも非常に笑顔がかわいい人ですが、七生さんも非常に可愛らしいですね♪
黒塗りでせっかくの美貌がちょっと隠れ気味でしたが、動きも違和感無く、がんばっていたと思います。
・朝央れん(空港の兵士/月映樹茉)
滑舌もよく、声もしっかりしていて、とても研1とは思えない出来でした。
長身ぞろいの宙組の中でも、かなり大きなほうの朝央さん。あのスタイルで、ちゃんと喋れるのは強みですね♪
最後の方はちょっと駆け足でしたが、以上です。
本公演が作品としての完成度が高すぎて、「新人公演という別の芝居」と言えるほどの出来ではありませんでしたが、本公演でがんがん使われて伸び盛りの下級生が皆、持てる力を出し切っていて、幸せな舞台になっていました。
あと二週間、「カサブランカ」でいろんな経験をして、次のバウ/ドラマシティに、そして更に次の「トラファルガー」に生かしてほしいな、と思います。
宙組下級生たちの、更なる成長を祈りつつ。
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宙組トークスペシャル
2010年1月27日 宝塚(宙) コメント (4)日経ホールにて、「トークスペシャル in 東京」宙組に参加してまいりました。
みーちゃん(春風弥里)は、白とベージュの太いストライプのシャツに、黒のジャケット、薄いグレーのパンツ。
「リック’s カフェ・アメリカン 日比谷店から参りました」と最初のご挨拶。
かいちゃん(七海ひろき)は、濃グレーのかっちりしたスーツ。
「2010年1月27日午後19時、皆様にお会いできて嬉しいです」
と、ラズロさんっぽい感じでご挨拶。司会の竹下さんに
「七海さんはヤクルトホールの方には出ていただいたのですが、新しいホールは初めて?」
と振られて、
「はい、新しいホールなので、汚さないように気をつけます」
れーれ(すみれ乃麗)は、オフホワイトのシフォンワンピ。挨拶はごく普通でした。
トークショーは初めてなので、緊張しすぎて朝からお腹が痛くなったそうです。「早いね」と突っ込まれてたのが可愛かった♪
服装は三人とも、とくにモノトーンで揃えたというワケでもなく、結果的には皆モノトーンでしたが、あまり関係ない感じ(←どんな感じだ)、でした(^ ^)。
まずは「カサブランカ」の作品について。
結構面白い話がいろいろあったのですが……さて、どこまで覚えているかな?
一番キャラクターが明解なのはサッシャなので、簡単にキャラクターを説明してました。
『ロシア人だから、すぐ女の子を口説いちゃうようなタイプ』と小池さんに指示されたらしいんですが、、、小池さん、その認識はどっから出てきたんですか(汗)。
情に篤いスラヴ人だから、寂しげにしている子を慰めているうちに本気になる、みたいな話ならわかるんですけど。またみーちゃんが素直に受け止めて、「ファティマ可愛いよ」とか、アプローチしまくりの軟派野郎みたいに言うのが気になるー(汗)。
髪型は、小池さんからの指定は特に無く、自由にやらせてもらった。くせっ毛っぽい感じにしたくて、でも舞台で整髪料をつけると半端なパーマは伸びてしまうので、普段はキツめになってます、とのこと。誰かにトイプードルみたいと言われたらしい。いい得て妙………(感心)。
かいちゃんは、
「特に設定は言われなかったんですが、検索してみたらビゴーというのはフランス系の名前みたいなので、フランス人のつもりでやっています」
ちなみに、映画ではビゴーに当たる人が「エミール」と呼ばれているみたいですね。
ただ、この映画での彼の役名は「ウェイター」だそうなのですが、かいちゃんは自分の役を「マネージャー」だと主張していました(^ ^;)。
『マネージャーなので、お金に厳しいという設定を(勝手に?)考えて』、きっちりめのリーゼントにキメているんだそうです。で、最近のこだわりはピシっと一本落ちているシケだそうで。シケといえば大くんの専売特許かと思っていたんですが……
ちなみに、かいちゃん『シケ』って言葉が出てこなくて、適当に流してました(^ ^)。
あ、あと。ビゴーは、本人曰く「店一番の働き者」だそうです。
れーれは、
「可愛い花売りなんですけど、実はレジスタンスの一員で……」
とあくまでも可愛らしく。人が集まるリックの店で情報を集めて、活動に生かしているんだそうです♪
台詞であまり語れないので、バーガー(鳳翔大)さんとしょっちゅうアイコンタクトを取っている……というところで、みーちゃんが
「バーカウンターにいるバーガー宛のウインクを、間違えて受け取って返したりしてる」
とコメント。……だから君たち……。
髪型については、
「ファティマはベールをずっと被っているので、顔が隠れないよう、影が落ちないよう、被り方に気をつけています」
とのこと。ベールを止めてる肩口のブローチがムーア娘のお洒落のポイントで、カフェのお客様たちはキラキラした石がついていたりするけど、ファティマは働いているので、あまり派手にせず、地味目のにしているらしい。で、「これは紅珊瑚なの♪」とこっそり自慢しているらしい(^ ^)kawaii!!
ちなみに、あのベールの下は鬘を被っておらず、ただのお団子なのでつるんとしているらしい(@ @)。「ベールが取れないように命かけてます」というれーれが、本当に可愛かった!!
駅の場面についての、それぞれの裏設定。
・ちーちゃん(蓮水ゆうや)とみーちゃんは、兄弟(みーちゃんが弟)。逃げる途中ではぐれたお母さんを探している。みーちゃんが持っている鞄には、お母さんの持病の薬が入っていて、一緒に逃げないとお母さんが死んでしまう!と必死になっている。
・かいちゃんと雅桜歌ちゃんも、兄弟(かいちゃんが弟)
・れーれとまっぷー(松風輝)は黒人の夫婦。百千糸ちゃんが案内人(?)で、れーれが「財布をホテルに置いてきてしまった!取りに行かなきゃ!」というと、百千さんが「もう無理です!」となだめて汽車に乗せる、という芝居をしている。
いったん駅に入って、その後もう一度袖から出てきたときの設定。
・みーちゃんは、仕事をしていて、騒ぎを聞いて慌てて出てきた人。
・かいちゃんは、妻(藤咲えり)とはぐれて、探して、やっと出会えて抱き合って喜ぶけど、汽車には乗れないというドラマを演じているらしい。さすがに観てなかった(T T)……今度チェックします。
・れーれは、兄(月映樹茉)を探して、駅員(星吹彩翔)に掴みかかるという芝居をしています、だそうです。
あと、カゲコーラスの話もありました。
みーちゃんと84期の二人が女役の声でカゲコーラスをやっているそうなのですが、みっちゃんが肉布団を着ていて非常に幅が大きいので、マイクに届かなくて大変、という話をしていました。また、ソルーナさんとすっしーさんも同じパートを歌うのですが、こちらもお二人揃って相当に場所を取るので、狭いところで大変そう、だそうです。
竹下さんに「それにしても宙組のコーラスは凄いですね!」と言われて、すごく自慢げなみーちゃんがツボでした。
名場面となった国歌対決のお稽古でも、「自分の思いを全部出してやってみろ」と言われてやってみたという話があって……
みーちゃんは「椅子を壊しそうになった」、かいちゃんは「凄い泣きました」、れーれは「隣で七海さんが泣いているので、慰めていたら感極まってしまった」だそうです。
こういう話を聞くたびに、本当に宙組っ子は『奇跡的にピュア』なんだなあ、と感心します(*^ ^*)っつか、備品壊すなよ>みーちゃん(汗)
あとは……
カラー版の映画『カサブランカ』は、異国情緒があってとても良いそうです。
で、竹下さんの「今回は映像も素晴らしくて…」みたいな話を受けて、
「『カサブランカ』を客席から観たい」
と言うかいちゃんに、みーちゃんが
「あの店で真面目なのはビゴーだけなのに、いなくなったら困る」
とか一生懸命引き止めていたのが面白かったな~。
そんな話からの流れで、「ボスはどうですか?」みたいな話になりまして。
みーちゃんとかいちゃんが、口を揃えて
「階段から降りてくるリックを見て、ああ、この店で働いていて良かった、と思う」
というような意味のことを言っていたのが印象的でした。
竹下さんも、
「来たばかりのトップさんとは思えない?」
と結構突っ込んだことを訊いてくれたんですが、
「(3人とも逆転裁判チームなので)今回が初めてなんですが、そんな風にはとても思えない」
とか
「話を聞いてくれるし、笑ってくれるし、すごく温かくて」
「われらが誇るべきボス!って感じ♪」
などと、ちょっとリップサービス入ってるかもしれないけど、でも結構本音っぽく見えました(^ ^)。
上手く遣れているみたいで、良かった良かった……。
で。
カジノでの「ロシア式のお祝いでーす!」の後、かいちゃんは「サッシャだけずるい…」と突っかかって、エミールのちーちゃんに慰められている、とゆー話が出ていました。
ちなみに、ボーイの千鈴まゆちゃんは、「おらにもしてくれ」と言っているらしい。可愛い~~~!!(壊)
新公について。
ラズロのかいちゃんは「まゆさんのような包容力を見せたいと思ってがんばった」そうです。
「集会のナンバーは、皆の目が訴えてくるようで、ついうるうるしました。とにかく、最後の新公が『カサブランカ』で良かった」、と。
アニーナのれーれは、「しっかりしてて、大人で……と考えすぎて、行き詰ってしまって…」と迷いを見せながら、「本番は気持ちを切り替えてやれたと思います」と。
新公を卒業したみーちゃんが、本番やお稽古での二人の様子を、すごく丁寧に話してくれたのが嬉しかったです♪
■「カサブランカ」の登場人物で、好みのタイプは?
・みー 恋をするならリック、一生を共にするならラズロ(割と標準的な答えかな?)
・かい ラズロは自分が演じたので、まったくそういう対象としては考えられない……
シュトラッサーなんてどうでしょう。あれで、意外と家庭的な優しいパパかも
・れーれ ファティマは、実はビゴーに片思いしているので、ビゴーさんです。
そして。
このファティマの告白を聞いたサッシャとビゴーの反応がめっちゃ面白かった!(*^ ^*)。
くるっと振り向きざま、声まで男役声に切り替えて話しかけたかいちゃん。
「サッシャは、ルノーがファティマを狙おうとするのから護ったりしてるのに、それでもダメですか?」と拗ねるみーちゃん。
君たち、本音が出すぎてますよ…?
■やってみたい役は?
・みー 黒い役。「スカーレット・ピンパーネル」のショーヴラン。是非歌ってください!!
・かい 友達や恋人のために死ぬ役。それも、誰かの腕の中で死にたい。
これ、帰り道で友人たちとどんな役があるか考えたのですが、案外と見つからず…。
ちょっと意味は違いますが、「銀ちゃんの恋」のヤスとか どうでしょうか?
・れーれ ストレートプレイや日本物やコスチュームプレイ。
最後のは、たぶんわっかのドレスが着たいだけだと自分で言ってました(^ ^)。
■得意技(?)は?
・みー 宴会芸(公演のパロディとかやるらしい。観たい………)
・かい グラフの連載の話からなので、「絵も描ける」とかいうあたりでしょうか。
・れーれ いろんなものにラインストーンをつけて飾ることに嵌っています。
で。れーれが「(東宝公演中に誕生日を迎えた)ビゴーさんのために、ペットボトルのキャップをデコレートしたものをつくったのに、ずーっと忘れてきてばかりで……」と恥ずかしそうに告白してました。なんだか、高校生の恋模様を視ているみたいで、なんか照れる(汗)。
すっげー嬉しそうに鼻の下を伸ばしたかいちゃんが超ツボでした。
そして、「そうやって私をおいていく……いいわねビゴー」とめっちゃ棒読みで呟いたみーちゃんが死ぬほど可愛かった……。
この話のきっかけをつくったれーれが「来年のサッシャさんのお誕生日には、イヤホンをデコしたものをプレゼントします!」と言って、やっとおさまりました。しかし、……来年、なのか?>れーれ……。
あと、話の流れは忘れましたが、娘役さんは鬘とかアクセサリーとか自分で作って凄いよね、という話の流れから、男役ならではの苦労、という話になって。
「娘役さんは、地毛は一度まとめてしまえば後はあまり触らないからいいけど、男役は整髪料でガチガチに固めた髪を途中でなおしたりするから、髪が痛む痛む…」みたいな話になりました。
カミノモトが後援しているみっちゃんがいる宙組ならではの話題だなあ、と思いつつ(^ ^)。
で、「キッチリ目のリーゼント」のコツは?と訊かれて、即答で「横髪の角度」と応えたみーちゃん、「あと、前髪の高さ……かな?」と言ったかいちゃん。
どちらも、人によって似合う角度や高さがあるので、それを見つけるのが難しい、という話をしていたと思います。
最後に、竹下さんから「名古屋でお仕事があるそうですが」と振られたみーちゃんとれーれ。
来月中旬のトークショーの話をして、「みそカツ食べようね(はぁと)」と盛り上がる二人。
真ん中に挟まれて、キョロキョロしていたかいちゃんが、一言。
「そっか、私も行けば良いんだ」
……みなさま、かいちゃんは朝の7:30から並ぶらしいですよ(^ ^)v
あとは、二人がバウの話をさらっとして、かいちゃんがドラマシティの話をしてくれました。
公式に出ているあらすじ以上の情報はどちらも無かったのですが、
「近未来もので、アニメっぽいらしい、と聞いて、(アニメ好きの自分としては)キラキラ~~~っ♪♪という感じです♪」とハイテンションだったかいちゃんが素敵でした。
かいちゃん、「逆転裁判2」のナウオンでも、「ゲームが大好きで、凄く出たかったので嬉しい!!」と興奮気味に話していたときの盛り上がりようが凄かったっけ。私も元アニヲタなので、ヲタ同士、なんとなく気持ちが通じるような気が……するのは気のせいですが(^ ^;ゞ、とりあえず、楽しみが増えたような気がします。
「近未来」というだけで盛り上がれたカイちゃんを見習って、私も盛り上がらなくては(^ ^)
多少抜けがあると思いますが、だいたいそんなところだったと思います。
特別に暴走している人も、おとなしくて引っ込み思案な人もいなくて、ごく普通に、ナチュラルに会話している仲良しの3人、という印象でした。そして、3人とも想像していたより真面目な人たちだった(^ ^)ような気がします。みんな本当に可愛いわ(^ ^)
『奇跡的にピュア』な宙組っ子たちに、乾杯。
.
みーちゃん(春風弥里)は、白とベージュの太いストライプのシャツに、黒のジャケット、薄いグレーのパンツ。
「リック’s カフェ・アメリカン 日比谷店から参りました」と最初のご挨拶。
かいちゃん(七海ひろき)は、濃グレーのかっちりしたスーツ。
「2010年1月27日午後19時、皆様にお会いできて嬉しいです」
と、ラズロさんっぽい感じでご挨拶。司会の竹下さんに
「七海さんはヤクルトホールの方には出ていただいたのですが、新しいホールは初めて?」
と振られて、
「はい、新しいホールなので、汚さないように気をつけます」
れーれ(すみれ乃麗)は、オフホワイトのシフォンワンピ。挨拶はごく普通でした。
トークショーは初めてなので、緊張しすぎて朝からお腹が痛くなったそうです。「早いね」と突っ込まれてたのが可愛かった♪
服装は三人とも、とくにモノトーンで揃えたというワケでもなく、結果的には皆モノトーンでしたが、あまり関係ない感じ(←どんな感じだ)、でした(^ ^)。
まずは「カサブランカ」の作品について。
結構面白い話がいろいろあったのですが……さて、どこまで覚えているかな?
一番キャラクターが明解なのはサッシャなので、簡単にキャラクターを説明してました。
『ロシア人だから、すぐ女の子を口説いちゃうようなタイプ』と小池さんに指示されたらしいんですが、、、小池さん、その認識はどっから出てきたんですか(汗)。
情に篤いスラヴ人だから、寂しげにしている子を慰めているうちに本気になる、みたいな話ならわかるんですけど。またみーちゃんが素直に受け止めて、「ファティマ可愛いよ」とか、アプローチしまくりの軟派野郎みたいに言うのが気になるー(汗)。
髪型は、小池さんからの指定は特に無く、自由にやらせてもらった。くせっ毛っぽい感じにしたくて、でも舞台で整髪料をつけると半端なパーマは伸びてしまうので、普段はキツめになってます、とのこと。誰かにトイプードルみたいと言われたらしい。いい得て妙………(感心)。
かいちゃんは、
「特に設定は言われなかったんですが、検索してみたらビゴーというのはフランス系の名前みたいなので、フランス人のつもりでやっています」
ちなみに、映画ではビゴーに当たる人が「エミール」と呼ばれているみたいですね。
ただ、この映画での彼の役名は「ウェイター」だそうなのですが、かいちゃんは自分の役を「マネージャー」だと主張していました(^ ^;)。
『マネージャーなので、お金に厳しいという設定を(勝手に?)考えて』、きっちりめのリーゼントにキメているんだそうです。で、最近のこだわりはピシっと一本落ちているシケだそうで。シケといえば大くんの専売特許かと思っていたんですが……
ちなみに、かいちゃん『シケ』って言葉が出てこなくて、適当に流してました(^ ^)。
あ、あと。ビゴーは、本人曰く「店一番の働き者」だそうです。
れーれは、
「可愛い花売りなんですけど、実はレジスタンスの一員で……」
とあくまでも可愛らしく。人が集まるリックの店で情報を集めて、活動に生かしているんだそうです♪
台詞であまり語れないので、バーガー(鳳翔大)さんとしょっちゅうアイコンタクトを取っている……というところで、みーちゃんが
「バーカウンターにいるバーガー宛のウインクを、間違えて受け取って返したりしてる」
とコメント。……だから君たち……。
髪型については、
「ファティマはベールをずっと被っているので、顔が隠れないよう、影が落ちないよう、被り方に気をつけています」
とのこと。ベールを止めてる肩口のブローチがムーア娘のお洒落のポイントで、カフェのお客様たちはキラキラした石がついていたりするけど、ファティマは働いているので、あまり派手にせず、地味目のにしているらしい。で、「これは紅珊瑚なの♪」とこっそり自慢しているらしい(^ ^)kawaii!!
ちなみに、あのベールの下は鬘を被っておらず、ただのお団子なのでつるんとしているらしい(@ @)。「ベールが取れないように命かけてます」というれーれが、本当に可愛かった!!
駅の場面についての、それぞれの裏設定。
・ちーちゃん(蓮水ゆうや)とみーちゃんは、兄弟(みーちゃんが弟)。逃げる途中ではぐれたお母さんを探している。みーちゃんが持っている鞄には、お母さんの持病の薬が入っていて、一緒に逃げないとお母さんが死んでしまう!と必死になっている。
・かいちゃんと雅桜歌ちゃんも、兄弟(かいちゃんが弟)
・れーれとまっぷー(松風輝)は黒人の夫婦。百千糸ちゃんが案内人(?)で、れーれが「財布をホテルに置いてきてしまった!取りに行かなきゃ!」というと、百千さんが「もう無理です!」となだめて汽車に乗せる、という芝居をしている。
いったん駅に入って、その後もう一度袖から出てきたときの設定。
・みーちゃんは、仕事をしていて、騒ぎを聞いて慌てて出てきた人。
・かいちゃんは、妻(藤咲えり)とはぐれて、探して、やっと出会えて抱き合って喜ぶけど、汽車には乗れないというドラマを演じているらしい。さすがに観てなかった(T T)……今度チェックします。
・れーれは、兄(月映樹茉)を探して、駅員(星吹彩翔)に掴みかかるという芝居をしています、だそうです。
あと、カゲコーラスの話もありました。
みーちゃんと84期の二人が女役の声でカゲコーラスをやっているそうなのですが、みっちゃんが肉布団を着ていて非常に幅が大きいので、マイクに届かなくて大変、という話をしていました。また、ソルーナさんとすっしーさんも同じパートを歌うのですが、こちらもお二人揃って相当に場所を取るので、狭いところで大変そう、だそうです。
竹下さんに「それにしても宙組のコーラスは凄いですね!」と言われて、すごく自慢げなみーちゃんがツボでした。
名場面となった国歌対決のお稽古でも、「自分の思いを全部出してやってみろ」と言われてやってみたという話があって……
みーちゃんは「椅子を壊しそうになった」、かいちゃんは「凄い泣きました」、れーれは「隣で七海さんが泣いているので、慰めていたら感極まってしまった」だそうです。
こういう話を聞くたびに、本当に宙組っ子は『奇跡的にピュア』なんだなあ、と感心します(*^ ^*)っつか、備品壊すなよ>みーちゃん(汗)
あとは……
カラー版の映画『カサブランカ』は、異国情緒があってとても良いそうです。
で、竹下さんの「今回は映像も素晴らしくて…」みたいな話を受けて、
「『カサブランカ』を客席から観たい」
と言うかいちゃんに、みーちゃんが
「あの店で真面目なのはビゴーだけなのに、いなくなったら困る」
とか一生懸命引き止めていたのが面白かったな~。
そんな話からの流れで、「ボスはどうですか?」みたいな話になりまして。
みーちゃんとかいちゃんが、口を揃えて
「階段から降りてくるリックを見て、ああ、この店で働いていて良かった、と思う」
というような意味のことを言っていたのが印象的でした。
竹下さんも、
「来たばかりのトップさんとは思えない?」
と結構突っ込んだことを訊いてくれたんですが、
「(3人とも逆転裁判チームなので)今回が初めてなんですが、そんな風にはとても思えない」
とか
「話を聞いてくれるし、笑ってくれるし、すごく温かくて」
「われらが誇るべきボス!って感じ♪」
などと、ちょっとリップサービス入ってるかもしれないけど、でも結構本音っぽく見えました(^ ^)。
上手く遣れているみたいで、良かった良かった……。
で。
カジノでの「ロシア式のお祝いでーす!」の後、かいちゃんは「サッシャだけずるい…」と突っかかって、エミールのちーちゃんに慰められている、とゆー話が出ていました。
ちなみに、ボーイの千鈴まゆちゃんは、「おらにもしてくれ」と言っているらしい。可愛い~~~!!(壊)
新公について。
ラズロのかいちゃんは「まゆさんのような包容力を見せたいと思ってがんばった」そうです。
「集会のナンバーは、皆の目が訴えてくるようで、ついうるうるしました。とにかく、最後の新公が『カサブランカ』で良かった」、と。
アニーナのれーれは、「しっかりしてて、大人で……と考えすぎて、行き詰ってしまって…」と迷いを見せながら、「本番は気持ちを切り替えてやれたと思います」と。
新公を卒業したみーちゃんが、本番やお稽古での二人の様子を、すごく丁寧に話してくれたのが嬉しかったです♪
■「カサブランカ」の登場人物で、好みのタイプは?
・みー 恋をするならリック、一生を共にするならラズロ(割と標準的な答えかな?)
・かい ラズロは自分が演じたので、まったくそういう対象としては考えられない……
シュトラッサーなんてどうでしょう。あれで、意外と家庭的な優しいパパかも
・れーれ ファティマは、実はビゴーに片思いしているので、ビゴーさんです。
そして。
このファティマの告白を聞いたサッシャとビゴーの反応がめっちゃ面白かった!(*^ ^*)。
くるっと振り向きざま、声まで男役声に切り替えて話しかけたかいちゃん。
「サッシャは、ルノーがファティマを狙おうとするのから護ったりしてるのに、それでもダメですか?」と拗ねるみーちゃん。
君たち、本音が出すぎてますよ…?
■やってみたい役は?
・みー 黒い役。「スカーレット・ピンパーネル」のショーヴラン。是非歌ってください!!
・かい 友達や恋人のために死ぬ役。それも、誰かの腕の中で死にたい。
これ、帰り道で友人たちとどんな役があるか考えたのですが、案外と見つからず…。
ちょっと意味は違いますが、「銀ちゃんの恋」のヤスとか どうでしょうか?
・れーれ ストレートプレイや日本物やコスチュームプレイ。
最後のは、たぶんわっかのドレスが着たいだけだと自分で言ってました(^ ^)。
■得意技(?)は?
・みー 宴会芸(公演のパロディとかやるらしい。観たい………)
・かい グラフの連載の話からなので、「絵も描ける」とかいうあたりでしょうか。
・れーれ いろんなものにラインストーンをつけて飾ることに嵌っています。
で。れーれが「(東宝公演中に誕生日を迎えた)ビゴーさんのために、ペットボトルのキャップをデコレートしたものをつくったのに、ずーっと忘れてきてばかりで……」と恥ずかしそうに告白してました。なんだか、高校生の恋模様を視ているみたいで、なんか照れる(汗)。
すっげー嬉しそうに鼻の下を伸ばしたかいちゃんが超ツボでした。
そして、「そうやって私をおいていく……いいわねビゴー」とめっちゃ棒読みで呟いたみーちゃんが死ぬほど可愛かった……。
この話のきっかけをつくったれーれが「来年のサッシャさんのお誕生日には、イヤホンをデコしたものをプレゼントします!」と言って、やっとおさまりました。しかし、……来年、なのか?>れーれ……。
あと、話の流れは忘れましたが、娘役さんは鬘とかアクセサリーとか自分で作って凄いよね、という話の流れから、男役ならではの苦労、という話になって。
「娘役さんは、地毛は一度まとめてしまえば後はあまり触らないからいいけど、男役は整髪料でガチガチに固めた髪を途中でなおしたりするから、髪が痛む痛む…」みたいな話になりました。
カミノモトが後援しているみっちゃんがいる宙組ならではの話題だなあ、と思いつつ(^ ^)。
で、「キッチリ目のリーゼント」のコツは?と訊かれて、即答で「横髪の角度」と応えたみーちゃん、「あと、前髪の高さ……かな?」と言ったかいちゃん。
どちらも、人によって似合う角度や高さがあるので、それを見つけるのが難しい、という話をしていたと思います。
最後に、竹下さんから「名古屋でお仕事があるそうですが」と振られたみーちゃんとれーれ。
来月中旬のトークショーの話をして、「みそカツ食べようね(はぁと)」と盛り上がる二人。
真ん中に挟まれて、キョロキョロしていたかいちゃんが、一言。
「そっか、私も行けば良いんだ」
……みなさま、かいちゃんは朝の7:30から並ぶらしいですよ(^ ^)v
あとは、二人がバウの話をさらっとして、かいちゃんがドラマシティの話をしてくれました。
公式に出ているあらすじ以上の情報はどちらも無かったのですが、
「近未来もので、アニメっぽいらしい、と聞いて、(アニメ好きの自分としては)キラキラ~~~っ♪♪という感じです♪」とハイテンションだったかいちゃんが素敵でした。
かいちゃん、「逆転裁判2」のナウオンでも、「ゲームが大好きで、凄く出たかったので嬉しい!!」と興奮気味に話していたときの盛り上がりようが凄かったっけ。私も元アニヲタなので、ヲタ同士、なんとなく気持ちが通じるような気が……するのは気のせいですが(^ ^;ゞ、とりあえず、楽しみが増えたような気がします。
「近未来」というだけで盛り上がれたカイちゃんを見習って、私も盛り上がらなくては(^ ^)
多少抜けがあると思いますが、だいたいそんなところだったと思います。
特別に暴走している人も、おとなしくて引っ込み思案な人もいなくて、ごく普通に、ナチュラルに会話している仲良しの3人、という印象でした。そして、3人とも想像していたより真面目な人たちだった(^ ^)ような気がします。みんな本当に可愛いわ(^ ^)
『奇跡的にピュア』な宙組っ子たちに、乾杯。
.
蘭ちゃん、おめでとう!そして、れみちゃん、がんばれ!
2010年1月29日 宝塚全体・OG今日は、花組の大劇場公演「虞美人」の集合日だったんですね。
モバイルタカラヅカから、次々に来るメールに翻弄された一日でした(汗)。
まず発表されたのは、88期の愛純もえりちゃんと、92期の花織千桜さんの卒業。
東宝公演千秋楽(5月30日)付、かぁ~。もえりちゃん、バウでもお姐さま役をがんばっていて、良い感じだったのになあ。歌えて踊れて思い切りの良い芝居ができて……うーん、寂しい。そして、花織さん。研5になったばかりで散ってしまうのは、しみじみ惜しいです。
彩音ちゃんのサヨナラショーで、良い場面がもらえますように。(楽を観られるわけではないけれど)
ついで発表されたのは、「虞美人」の配役。
桃娘=だいもん(望海風斗)って、なにごとっっ!?
……だいもんの場合、ヘタにあの時代の甲冑を着るくらいなら、娘役の派手めな衣装の方が似合って可愛いかも(^ ^;)。もともとシャープな美人だし。そもそも殷桃娘って項羽を父(扇めぐむ)の仇と狙う人なので、殺陣があるんだろうし(*^ ^*)。
(原作では男装していたような気がします。随分昔に読んだっきりなのであまりよく覚えてませんが)
(白井鐵造版は観ていないのですが……、今回は別の作品として上演するんですよね?)
そして、次に来たのが、組替えのお知らせ。
花組 白華れみ 「虞美人」大劇場公演千秋楽付けで星組へ。
月組 蘭乃はな 「ハムレット」青年館公演千秋楽付けで花組へ。
このとき、私は公式サイトにアクセスできなかったので、この情報だけしか見てなくて…
すっごいハテナが頭の中を飛びかってました(- -;。
……いや、まあ、このタイミングで組替えしてくる人がいる以上、もしかして?と思いはしたんですが。
でも、まさか、ねぇ………?と。
で。
このまま、次のメールが来るまでなんと1時間半も待たされたんですよ~~~っっ!!
何故だ。私の携帯ってば、そんな大事なところで受け取り拒否したんじゃないだろうな(T T)。
と、まあ、ご本人たちには何の関係もないところでイロイロありはしたものの。
何はともあれ。
蘭ちゃん、花組トップ娘役就任、おめでとうございます~~~!!
今の宝塚で、新人公演ヒロインとバウヒロインの両方を経験していて、6月以降も在団予定の娘役って、実はほとんど居ないんですよね。
れみちゃん、蘭ちゃん、美海ちゃん、アリスちゃん………そのくらいしか居ない気がする。
まあ、娘役トップの場合、経験がなくてもなせば成るんでしょうけれども、とりあえずこの中から選ばれる分には、劇団的には順当なんだろうな、と思っていました。
個人的な希望や願望はいろいろありましたけれども、ね(^ ^;ゞ
この中から選ぶなら、組内のれみちゃんか、学年の近いトップが上に来たばかりで、並んだときの雰囲気が真飛さんに似合いそうな蘭ちゃんがいいな、と思っていたのですが。
……良かったね、蘭ちゃん。大事にしてもらってね。
ダンスはパワフル、歌はがんばれ!笑顔がかわいくて、声はちょっとアニメ系だけど滑舌良くて聴きやすい。芝居は憑依系の成り切りタイプ。存在自体にファンタジックな何かがあるひとなので、それをつぶさないような作品と出会えるといいな、と思います。
芝居自体はリアルだから、経験を積めば大人の女性もやれると思うし。
とにかく!花組の皆様、ちょっと負けん気強いけど可愛い月娘を、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m。
蘭ちゃんが就任したら、5組の娘役トップスターは、組順に蘭ちゃん、まりもちゃん、みなこちゃん(卒業予定)、ねねちゃん、すみ花ちゃん。
凄い!5人とも、芝居のできる、私の大好きな娘役さんばっかりだ!!
みなこちゃんが卒業するまでの短い期間だけど、一度でいいからこの5人で集まって何か芝居をして欲しいなあ……。「若草物語」とかどうでしょう。ママがまりもちゃん、長女から順にねねちゃん、みなこちゃん、すみ花ちゃん、蘭ちゃん。
いや、そんなヨタ話はどうでも良いんですが。
それにしても、れみちゃん組替えかー。
あすかちゃんの時みたいに専科じゃなくて、組替えなんですね。でも、意味的には同じなのかしら?
実は私、れみちゃんがこのタイミングで星組に組替えときいて、全国ツアーに参加してミカエラ役だと早合点してめっちゃ期待した(ミカエラは絶対似合う!!と小躍りした)のですが、「リラの壁の囚人たち」に出演されるんですね。
テルくんとは美男美女のカップルになりそうで、こちらも楽しみです(*^ ^*)。
これからのれみちゃんの前に、どんな道が広がっているのか、一観客でしかない私にはわかりませんが。
ただひたすらに、月組ファンの端くれとして、あなたの幸せを祈り、応援しています☆
と、いうわけで、大劇場で花組を観なくてはならない(役替りがあるので)ことが判明した今日。
あわてて遠征計画を練り直しています。
いろいろ精密に予定を組んでいるんだから、あんまりギリギリになっていろいろ発表されても、困るんですよね(T T)。マグノリアコンサートとか、イゾラベッラコンサートとか、やるんだったら早く発表してくれ~~っっ!!>劇団
.
モバイルタカラヅカから、次々に来るメールに翻弄された一日でした(汗)。
まず発表されたのは、88期の愛純もえりちゃんと、92期の花織千桜さんの卒業。
東宝公演千秋楽(5月30日)付、かぁ~。もえりちゃん、バウでもお姐さま役をがんばっていて、良い感じだったのになあ。歌えて踊れて思い切りの良い芝居ができて……うーん、寂しい。そして、花織さん。研5になったばかりで散ってしまうのは、しみじみ惜しいです。
彩音ちゃんのサヨナラショーで、良い場面がもらえますように。(楽を観られるわけではないけれど)
ついで発表されたのは、「虞美人」の配役。
桃娘=だいもん(望海風斗)って、なにごとっっ!?
……だいもんの場合、ヘタにあの時代の甲冑を着るくらいなら、娘役の派手めな衣装の方が似合って可愛いかも(^ ^;)。もともとシャープな美人だし。そもそも殷桃娘って項羽を父(扇めぐむ)の仇と狙う人なので、殺陣があるんだろうし(*^ ^*)。
(原作では男装していたような気がします。随分昔に読んだっきりなのであまりよく覚えてませんが)
(白井鐵造版は観ていないのですが……、今回は別の作品として上演するんですよね?)
そして、次に来たのが、組替えのお知らせ。
花組 白華れみ 「虞美人」大劇場公演千秋楽付けで星組へ。
月組 蘭乃はな 「ハムレット」青年館公演千秋楽付けで花組へ。
このとき、私は公式サイトにアクセスできなかったので、この情報だけしか見てなくて…
すっごいハテナが頭の中を飛びかってました(- -;。
……いや、まあ、このタイミングで組替えしてくる人がいる以上、もしかして?と思いはしたんですが。
でも、まさか、ねぇ………?と。
で。
このまま、次のメールが来るまでなんと1時間半も待たされたんですよ~~~っっ!!
何故だ。私の携帯ってば、そんな大事なところで受け取り拒否したんじゃないだろうな(T T)。
と、まあ、ご本人たちには何の関係もないところでイロイロありはしたものの。
何はともあれ。
蘭ちゃん、花組トップ娘役就任、おめでとうございます~~~!!
今の宝塚で、新人公演ヒロインとバウヒロインの両方を経験していて、6月以降も在団予定の娘役って、実はほとんど居ないんですよね。
れみちゃん、蘭ちゃん、美海ちゃん、アリスちゃん………そのくらいしか居ない気がする。
まあ、娘役トップの場合、経験がなくてもなせば成るんでしょうけれども、とりあえずこの中から選ばれる分には、劇団的には順当なんだろうな、と思っていました。
個人的な希望や願望はいろいろありましたけれども、ね(^ ^;ゞ
この中から選ぶなら、組内のれみちゃんか、学年の近いトップが上に来たばかりで、並んだときの雰囲気が真飛さんに似合いそうな蘭ちゃんがいいな、と思っていたのですが。
……良かったね、蘭ちゃん。大事にしてもらってね。
ダンスはパワフル、歌はがんばれ!笑顔がかわいくて、声はちょっとアニメ系だけど滑舌良くて聴きやすい。芝居は憑依系の成り切りタイプ。存在自体にファンタジックな何かがあるひとなので、それをつぶさないような作品と出会えるといいな、と思います。
芝居自体はリアルだから、経験を積めば大人の女性もやれると思うし。
とにかく!花組の皆様、ちょっと負けん気強いけど可愛い月娘を、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m。
蘭ちゃんが就任したら、5組の娘役トップスターは、組順に蘭ちゃん、まりもちゃん、みなこちゃん(卒業予定)、ねねちゃん、すみ花ちゃん。
凄い!5人とも、芝居のできる、私の大好きな娘役さんばっかりだ!!
みなこちゃんが卒業するまでの短い期間だけど、一度でいいからこの5人で集まって何か芝居をして欲しいなあ……。「若草物語」とかどうでしょう。ママがまりもちゃん、長女から順にねねちゃん、みなこちゃん、すみ花ちゃん、蘭ちゃん。
いや、そんなヨタ話はどうでも良いんですが。
それにしても、れみちゃん組替えかー。
あすかちゃんの時みたいに専科じゃなくて、組替えなんですね。でも、意味的には同じなのかしら?
実は私、れみちゃんがこのタイミングで星組に組替えときいて、全国ツアーに参加してミカエラ役だと早合点してめっちゃ期待した(ミカエラは絶対似合う!!と小躍りした)のですが、「リラの壁の囚人たち」に出演されるんですね。
テルくんとは美男美女のカップルになりそうで、こちらも楽しみです(*^ ^*)。
これからのれみちゃんの前に、どんな道が広がっているのか、一観客でしかない私にはわかりませんが。
ただひたすらに、月組ファンの端くれとして、あなたの幸せを祈り、応援しています☆
と、いうわけで、大劇場で花組を観なくてはならない(役替りがあるので)ことが判明した今日。
あわてて遠征計画を練り直しています。
いろいろ精密に予定を組んでいるんだから、あんまりギリギリになっていろいろ発表されても、困るんですよね(T T)。マグノリアコンサートとか、イゾラベッラコンサートとか、やるんだったら早く発表してくれ~~っっ!!>劇団
.
「カサブランカ」小ネタ
2010年1月30日 宝塚(宙)今日の日記で、「宙組」カテゴリが件数で単独3位に上がるはずです♪
祐飛さんが組替えになった時点では、2位の花組の半分以下、「呟き・ご挨拶・ほか」と同じくらいだったはずなのに、博多座以来6ヵ月、よく頑張ったなあ私(自画自賛)。
まあ、博多座、「逆転裁判」、「カサブランカ」と、語り甲斐のある作品が続いたおかげではありますが。
さて。この調子で、一位の月組を追い越す日は来るのでしょうか…?(^ ^)
現時点で積み残しているのは、外部作品で「ウーマン・イン・ホワイト」と「キャバレー」、「蜘蛛女のキス」。宙組関連では本公演の感想【13】以降。あと、花組関連がだいぶ溜まっていて、「相棒」と「BUND NEON 上海」の詳細、そして、「フィフティ・フィフティ」の二幕をどうしよう?……ってところかな(^ ^;ゞ。
ちなみに。一部の方からご質問をいただきましたが、残念ながら猫は、「花組マグノリア・コンサート」には行ってません(T T)。物凄く行きたかったし、ニュースで聴いて「何故行かなかったんだ~~っ!!?」と滅茶苦茶後悔しましたけど、さすがに無理でしたわ……↓↓
CSでの放送が待ち遠しい♪ …結構有名なミュージカル曲がたくさんあったらしいですけど、まさかカットとか無いですよね?(^ ^;;
さて。
そういうわけで(←どういうワケですか)今日は、「カサブランカ」の小ネタ拾いをしたいと思います。
■パリ南駅
先日のトークスペシャルで明かされた真実(^ ^)を確認するべく、目を皿のようにして観てまいりました。
みーちゃん(春風弥里)&ちーちゃん(蓮水ゆうや)の兄弟設定はチェック済みなので、まずはかいちゃん(七海ひろき)と雅桜歌ちゃんを。たしかに、雅くんがお兄さんに見える(@ @)。
間に入っている娘役さん(あれっ?誰だっけ?観ているときは判ってたのに↓)と三人で兄弟、という感じでした。
次は下手。れーれ(すみれ乃麗)とまっぷー(松風輝)と百千糸ちゃんは、たしかにかなり深刻そうに小芝居してます!もちろん声が聞こえるわけではないので詳しいことは判りませんが、心の中でアテレコしながら見入ってしまいました。
ここはいつも、銀橋上手の付け根付近でぎゅ~っと抱き合っている安里舞生ちゃんと瀬音リサちゃんを観てしまっていたので、久々に違う視点で面白かったです。
しかーし!いったん汽車に乗り込むべく奥にはけたあと、再び出てくる人の群れは判別しきれず(涙)。みーちゃんはわかったけど、残念ながらカイちゃんとエリちゃんの夫婦は見つけられませんでした(T T)。楽までに見つけられるかなあ……(凹)
■トレンチコート
パリ南駅の場面、6月だとゆーのに、なぜ皆トレンチコートなの??という私の素朴な疑問に、hanihaniさまが以下のようなコメントをくださいました。
> これってさ、前に「アンネの日記」の映画を観たときに持てるだけの荷物を持って
> 出国するわけだから、帽子とコートも気温云々には関係なく身につけられるから
> 身につけていくんじゃないのかな?
なるほど~~!!とすごく目から鱗だったので、転載させていただきました。
本当に、初見のときから謎だったんです(^ ^)v ありがとうございました!
さて。
リックさんは、3回、トレンチコートを着ます。プロローグの銀橋、パリ南駅、そして、ラストの空港。
このうち、プロローグだけが袷がシングルで、上衿が立っていないシンプルな形のもので、あと二回はダブルの厚手のコートなんですよね。胸のところに切り替えがあって、上衿が立っているやつで、たぶん二回とも同じものだと思うのですが。
パリを出るときとモロッコに入るときのコートが違うのがとても不思議だと思ったのですが、「全部持っていく」と考えれば、あの厚手のコートは着ちゃったほうが荷物が少なくてすむ、ってことかしら、と納得しました。
そして。
最初と最後のスーツがそっくりに見えることには、何か意味があるのでしょうか?
帽子が黒(最初)とカーキ(最後)で色が違うのと、ピンホールピンがある(最初)と無い(最後)のしか違いがわからない。あまり間近で観たことがないのですが、遠くから観ると、ライトの反射が良く似ていて素材も同じものに見えるんだけど……違いますかねえ?
モロッコに入るときと出るときに同じスーツ。……意味がわからん。
■貨幣価値
「カサブランカ」はハリウッド映画なので、お金の単位はドルだったように思うのですが、この舞台ではすべて「フラン」を使っています。
で。ちょっと金額が入った台詞を抜き出してみました。
・マリアのダイヤの指輪が2千4百フラン(値崩れしている)。
・密航の費用が1万5千(フラン?)
・ヘルムがサインしてった飲み代が100フラン
・リックとルノーの賭け。ラズロの脱出に1万フラン。
・闇ヴィザ二枚に、2万フランでは足りない。
・ちゃちいレースが「千フラン→700」「200で十分だ」「もう100でいいよ」
・外交官特権のある通行証に「10万出しましょう」「100万でも売らない」
ざっくり、1フラン=20円くらいかな?と思ったのですが、それで換算してみるとこんな感じです。
・ダイヤの指輪が4万8千万円
・密航の費用が30万円
・ヘルムの小切手が2千円
・リックとルノーの賭けが20万円
・闇ヴィザ二枚40万円では足りない。ってことは、一枚25万か30万くらい?
・レースが、言い値1万4千円、リックの提示が4千円
・通行証の価格「200万円出しましょう」「2千万でも売らない」
……ヘルムの飲み代がちょっとセコいな(汗)。
あと、通行証の価格は、命の価格だと思うとちょっと安い、ですよね。
イメージで言うなら、ポンと
「1千万出しましょう」
「一億でも売らない」
くらいの会話をして欲しいんですが、そうなると……
・ダイヤの指輪が24万円。
・密航の費用が150万円。
・ヘルムの小切手が1万円。
・リックとルノーの賭けが100万円。
・闇ヴィザ二枚で、200万円では足りない。→一枚につき100万円以上する。
・ちゃちいレースが「10万円→7万円」「2万円で十分だ」
バザールで2万円(言い値7万)のレースはありえない!とか、
リックとルノーの賭けも「経費だな」とゆーわけには行かない金額だよね、とか、
……いろいろ突っ込みは入るんですが。
それに、「一千万」「二千万」って話になると、ラズロの資金源は何?っていうのが気になってきます。トラックを手配するしか能のない(←失礼な)レジスタンスにそんな資金があるとも思えないし。
ラズロのモデルとなった人は貴族なんですけど、長男でもない彼が自由に使えるお金ってどのくらいあったんだろうか…?ましてや、この時代に。
まあ、間をとって1フラン=50円換算くらいがちょうどいいのかな(^ ^)。
■人生を変えた3日間
1941年11月30日(?)
ドイツ領事(?)が殺され、通行証が奪われる
1941年12月1日
昼間:カーティス夫妻とシュトラッサー夫妻がカサブランカに到着。
たぶん、ラズロとイルザが着いたのもこの日だろう。
夜:皆がリックの店に集まる。ウガーテ逮捕。
ラズロとイルザが来店。リックとの再会。いろんな人と話をして、退店。
おそらく、この時点ではまだ日付は変わっていないと思います。
夜中:店を閉めて、呑んだくれているリック。慰めようとするサム。
夜明け前:イルザが店に訪ねてくる。
同じ頃、ラズロは地下集会でもりあげている。※
その場には愛月くんもいるので、彼はイルザをホテルへ送った後合流したらしい。
※夜明け近くまで、ラズロとバーガーは何をしていたんでしょうね。
単に、集会というのは夜中いっぱいかかるのが当たり前なものなのでしょうか?
1941年12月2日
朝7時から並んだのにルノーに遭えないヤンとアニーナ。
朝10時(半)に出頭するラズロとイルザ。
二人を帰して、アニーナだけを入れるルノー。
午前中:ブルー・パレットにフェラーリを訪ねてくるヤン、リック、ラズロ。
午後?:捜査令状を持ってリックの店に現れるカッセルたち。
夜:リックに相談するアニーナ、ヤンに勝たせるリック。
「内密の話」をしにくるラズロ。サムのピアノを聴きながら待っているイルザ
ドイツ国歌を歌いだすドイツ兵たち。
尾行をまいて、地下集会へ出かけるラズロ。
夫と別れて、リックの店に向かうイルザ。
夜明け近く:リックの店に逃げ込んでくるラズロとカール。※
隠れるイルザ。
ラズロの逮捕。
※「おとといの夜、気づいていました。私たちは同じ女性に恋をしている、と…」
と言っているから、この時点ではもう日付が変わってて3日なんでしょうね。
1941年12月3日
昼間:ルノーとの交渉、フェラーリとの交渉。
夕方:ラズロ釈放
「リスボンへの夜間便が飛ぶ30分前」の夜:
ルノー来店、ラズロとイルザも来店。
1日の様子から見て、リスボンへの夜間便は日付が変わる前に飛ぶんだと思います。
従って、この物語は、12月1日~12月3日までの3日間の出来事、ということになるんですね。
リックの、ラズロの、イルザの人生を変えた3日間。
運命の、永遠にも等しい3日間。
長い人生も、わずか3日でまるっきり姿を変えてしまうことがある。
これは、そういう物語なんですね。
ドラマティックな事件が起こったわけではなく、ただ、極限状況のど真ん中で気持ちをぶつけ合った結果、今までとはまったく違う風景が見えるようになった、3人の男女。
悲恋ではない、愛の物語。
大空祐飛という、タカラヅカのスターらしくないスターだからこそ完成出来た、「格好悪い」ヒーロー像。
こんな素敵な作品で、お披露目できた幸運を、天に感謝しています!(真顔)
.
祐飛さんが組替えになった時点では、2位の花組の半分以下、「呟き・ご挨拶・ほか」と同じくらいだったはずなのに、博多座以来6ヵ月、よく頑張ったなあ私(自画自賛)。
まあ、博多座、「逆転裁判」、「カサブランカ」と、語り甲斐のある作品が続いたおかげではありますが。
さて。この調子で、一位の月組を追い越す日は来るのでしょうか…?(^ ^)
現時点で積み残しているのは、外部作品で「ウーマン・イン・ホワイト」と「キャバレー」、「蜘蛛女のキス」。宙組関連では本公演の感想【13】以降。あと、花組関連がだいぶ溜まっていて、「相棒」と「BUND NEON 上海」の詳細、そして、「フィフティ・フィフティ」の二幕をどうしよう?……ってところかな(^ ^;ゞ。
ちなみに。一部の方からご質問をいただきましたが、残念ながら猫は、「花組マグノリア・コンサート」には行ってません(T T)。物凄く行きたかったし、ニュースで聴いて「何故行かなかったんだ~~っ!!?」と滅茶苦茶後悔しましたけど、さすがに無理でしたわ……↓↓
CSでの放送が待ち遠しい♪ …結構有名なミュージカル曲がたくさんあったらしいですけど、まさかカットとか無いですよね?(^ ^;;
さて。
そういうわけで(←どういうワケですか)今日は、「カサブランカ」の小ネタ拾いをしたいと思います。
■パリ南駅
先日のトークスペシャルで明かされた真実(^ ^)を確認するべく、目を皿のようにして観てまいりました。
みーちゃん(春風弥里)&ちーちゃん(蓮水ゆうや)の兄弟設定はチェック済みなので、まずはかいちゃん(七海ひろき)と雅桜歌ちゃんを。たしかに、雅くんがお兄さんに見える(@ @)。
間に入っている娘役さん(あれっ?誰だっけ?観ているときは判ってたのに↓)と三人で兄弟、という感じでした。
次は下手。れーれ(すみれ乃麗)とまっぷー(松風輝)と百千糸ちゃんは、たしかにかなり深刻そうに小芝居してます!もちろん声が聞こえるわけではないので詳しいことは判りませんが、心の中でアテレコしながら見入ってしまいました。
ここはいつも、銀橋上手の付け根付近でぎゅ~っと抱き合っている安里舞生ちゃんと瀬音リサちゃんを観てしまっていたので、久々に違う視点で面白かったです。
しかーし!いったん汽車に乗り込むべく奥にはけたあと、再び出てくる人の群れは判別しきれず(涙)。みーちゃんはわかったけど、残念ながらカイちゃんとエリちゃんの夫婦は見つけられませんでした(T T)。楽までに見つけられるかなあ……(凹)
■トレンチコート
パリ南駅の場面、6月だとゆーのに、なぜ皆トレンチコートなの??という私の素朴な疑問に、hanihaniさまが以下のようなコメントをくださいました。
> これってさ、前に「アンネの日記」の映画を観たときに持てるだけの荷物を持って
> 出国するわけだから、帽子とコートも気温云々には関係なく身につけられるから
> 身につけていくんじゃないのかな?
なるほど~~!!とすごく目から鱗だったので、転載させていただきました。
本当に、初見のときから謎だったんです(^ ^)v ありがとうございました!
さて。
リックさんは、3回、トレンチコートを着ます。プロローグの銀橋、パリ南駅、そして、ラストの空港。
このうち、プロローグだけが袷がシングルで、上衿が立っていないシンプルな形のもので、あと二回はダブルの厚手のコートなんですよね。胸のところに切り替えがあって、上衿が立っているやつで、たぶん二回とも同じものだと思うのですが。
パリを出るときとモロッコに入るときのコートが違うのがとても不思議だと思ったのですが、「全部持っていく」と考えれば、あの厚手のコートは着ちゃったほうが荷物が少なくてすむ、ってことかしら、と納得しました。
そして。
最初と最後のスーツがそっくりに見えることには、何か意味があるのでしょうか?
帽子が黒(最初)とカーキ(最後)で色が違うのと、ピンホールピンがある(最初)と無い(最後)のしか違いがわからない。あまり間近で観たことがないのですが、遠くから観ると、ライトの反射が良く似ていて素材も同じものに見えるんだけど……違いますかねえ?
モロッコに入るときと出るときに同じスーツ。……意味がわからん。
■貨幣価値
「カサブランカ」はハリウッド映画なので、お金の単位はドルだったように思うのですが、この舞台ではすべて「フラン」を使っています。
で。ちょっと金額が入った台詞を抜き出してみました。
・マリアのダイヤの指輪が2千4百フラン(値崩れしている)。
・密航の費用が1万5千(フラン?)
・ヘルムがサインしてった飲み代が100フラン
・リックとルノーの賭け。ラズロの脱出に1万フラン。
・闇ヴィザ二枚に、2万フランでは足りない。
・ちゃちいレースが「千フラン→700」「200で十分だ」「もう100でいいよ」
・外交官特権のある通行証に「10万出しましょう」「100万でも売らない」
ざっくり、1フラン=20円くらいかな?と思ったのですが、それで換算してみるとこんな感じです。
・ダイヤの指輪が4万8千万円
・密航の費用が30万円
・ヘルムの小切手が2千円
・リックとルノーの賭けが20万円
・闇ヴィザ二枚40万円では足りない。ってことは、一枚25万か30万くらい?
・レースが、言い値1万4千円、リックの提示が4千円
・通行証の価格「200万円出しましょう」「2千万でも売らない」
……ヘルムの飲み代がちょっとセコいな(汗)。
あと、通行証の価格は、命の価格だと思うとちょっと安い、ですよね。
イメージで言うなら、ポンと
「1千万出しましょう」
「一億でも売らない」
くらいの会話をして欲しいんですが、そうなると……
・ダイヤの指輪が24万円。
・密航の費用が150万円。
・ヘルムの小切手が1万円。
・リックとルノーの賭けが100万円。
・闇ヴィザ二枚で、200万円では足りない。→一枚につき100万円以上する。
・ちゃちいレースが「10万円→7万円」「2万円で十分だ」
バザールで2万円(言い値7万)のレースはありえない!とか、
リックとルノーの賭けも「経費だな」とゆーわけには行かない金額だよね、とか、
……いろいろ突っ込みは入るんですが。
それに、「一千万」「二千万」って話になると、ラズロの資金源は何?っていうのが気になってきます。トラックを手配するしか能のない(←失礼な)レジスタンスにそんな資金があるとも思えないし。
ラズロのモデルとなった人は貴族なんですけど、長男でもない彼が自由に使えるお金ってどのくらいあったんだろうか…?ましてや、この時代に。
まあ、間をとって1フラン=50円換算くらいがちょうどいいのかな(^ ^)。
■人生を変えた3日間
1941年11月30日(?)
ドイツ領事(?)が殺され、通行証が奪われる
1941年12月1日
昼間:カーティス夫妻とシュトラッサー夫妻がカサブランカに到着。
たぶん、ラズロとイルザが着いたのもこの日だろう。
夜:皆がリックの店に集まる。ウガーテ逮捕。
ラズロとイルザが来店。リックとの再会。いろんな人と話をして、退店。
おそらく、この時点ではまだ日付は変わっていないと思います。
夜中:店を閉めて、呑んだくれているリック。慰めようとするサム。
夜明け前:イルザが店に訪ねてくる。
同じ頃、ラズロは地下集会でもりあげている。※
その場には愛月くんもいるので、彼はイルザをホテルへ送った後合流したらしい。
※夜明け近くまで、ラズロとバーガーは何をしていたんでしょうね。
単に、集会というのは夜中いっぱいかかるのが当たり前なものなのでしょうか?
1941年12月2日
朝7時から並んだのにルノーに遭えないヤンとアニーナ。
朝10時(半)に出頭するラズロとイルザ。
二人を帰して、アニーナだけを入れるルノー。
午前中:ブルー・パレットにフェラーリを訪ねてくるヤン、リック、ラズロ。
午後?:捜査令状を持ってリックの店に現れるカッセルたち。
夜:リックに相談するアニーナ、ヤンに勝たせるリック。
「内密の話」をしにくるラズロ。サムのピアノを聴きながら待っているイルザ
ドイツ国歌を歌いだすドイツ兵たち。
尾行をまいて、地下集会へ出かけるラズロ。
夫と別れて、リックの店に向かうイルザ。
夜明け近く:リックの店に逃げ込んでくるラズロとカール。※
隠れるイルザ。
ラズロの逮捕。
※「おとといの夜、気づいていました。私たちは同じ女性に恋をしている、と…」
と言っているから、この時点ではもう日付が変わってて3日なんでしょうね。
1941年12月3日
昼間:ルノーとの交渉、フェラーリとの交渉。
夕方:ラズロ釈放
「リスボンへの夜間便が飛ぶ30分前」の夜:
ルノー来店、ラズロとイルザも来店。
1日の様子から見て、リスボンへの夜間便は日付が変わる前に飛ぶんだと思います。
従って、この物語は、12月1日~12月3日までの3日間の出来事、ということになるんですね。
リックの、ラズロの、イルザの人生を変えた3日間。
運命の、永遠にも等しい3日間。
長い人生も、わずか3日でまるっきり姿を変えてしまうことがある。
これは、そういう物語なんですね。
ドラマティックな事件が起こったわけではなく、ただ、極限状況のど真ん中で気持ちをぶつけ合った結果、今までとはまったく違う風景が見えるようになった、3人の男女。
悲恋ではない、愛の物語。
大空祐飛という、タカラヅカのスターらしくないスターだからこそ完成出来た、「格好悪い」ヒーロー像。
こんな素敵な作品で、お披露目できた幸運を、天に感謝しています!(真顔)
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「カサブランカ」【13】
2010年1月31日 宝塚(宙) コメント (4)東京宝塚劇場宙組公演「カサブランカ」について。
本題の前に一つ。
本日観劇してまいりまして、やっと、トークスペシャルでカイちゃん(七海ひろき)が話していたパリ南駅での(藤咲)えりちゃんとカイちゃん夫婦を発見しました!
いったん改札を通ったメンバーが袖から再度出てくるターンで、まずはえりちゃんが上手の袖から駆け込んできて、群衆の一番後ろにつきます。舞台奥の壁沿いに立っているんですが、次々に皆が駆け込んでくるので、1階席だと見つけ難いかも。
で、えりちゃんは全然カイちゃんを探してなかった(@ @)。明らかに汽車に乗る気満々で、列の後ろに並んで前に行こうと一生懸命アピールしてる(^ ^)。
カイちゃんは、最初のターンで汽車に乗るのが遅い(銀橋では真ん中近くにいるので、本舞台に戻るのが遅れるため)せいか、なかなか出てこず……今日は、サムとリックが駅員を乗り越えて行った後になって、やっと上手袖から出てきたような気がします。
カイちゃんは、舞台に出た瞬間からキョロキョロと人を探している様子で、「どうしようもない 逃げるしかない…♪」とコーラスが響く中、ちゃんと妻(えりちゃん)を見つけて、二人で固く抱き合いながら歌う……というドラマティックな芝居で場面を締めてました(^ ^)。可愛いなあ、二人とも。
でも、えりちゃんはカイちゃんが思っているほど夫を愛してはいない……ような気がしました(^ ^)。
ちなみに、カイちゃんと同時かちょっと前後する感じでみーちゃん(春風弥里)たちも出てきます。みーちゃん、たしかに「サラリーマン」だと言われれば「そうかもね」という感じに見えました(^ ^)。
小ネタは以上、です。
【12】まで書いて、ちょっと放置していた本公演。
とりあえず、あとちょっとなので続きを書かせていただきたいと思います。
ちなみに、【12】はこちら⇒ http://80646.diarynote.jp/201001210514577824/
■第13場 地下水道での集会② ~1941年12月2日 夜~
暗転の中、銀橋の上手側にラズロが登場。本舞台の上手半分と花道にもメンバーが勢ぞろいして、ラズロの演説に聞き入っている。
「今日、リックのカフェが閉鎖された。ナチスの締め付けはますます厳しくなるだろう」
深く哀しんでいるリックの店の従業員たち。さりげなく彼らを慰めるヘルム 雅桜歌ちゃんが結構ツボです。雅さん、ついさっきまでドイツ兵だったくせにー(^ ^;。
他のメンバーは、国歌対決での盛り上がった気持ちをそのまま持ってきた感じで、すごく熱いです。手を握り合ったり、拳を高々と掲げたり。……国歌対決ではドイツ兵だったお二人(雅&春瀬)もちゃんと付いてってるのは、素直に凄いかも。
邪魔が入るまでのごく短いシーンですが、二幕頭の集会とか、国歌対決での熱気がちゃんとつながっている感じで、よく出来ていたと思います。
……でも、もうちょっと長くてもいいと思うんだけど(T T)。
「いたぞ!」「地下道を包囲しろ!」
下手からバタバタと駆け込んでくる警官たち。
「逃げろ!!」
蜘蛛の子を散らすように逃げ出すレジスタンスたち。
銀橋を走り出す蘭トムさんの足の速さに、一度前方席で観たときにちょっと感動しました(*^ ^*)。銀橋を本気で走る人ってあまりいないので。……あ。「太王四神記」でホゲさんが駆け抜けてたな。あれも早かったっけ(^ ^)。
上手花道を走ってくる警官たち。鋭い発砲音。
「検挙者は?」
「十数名ほど」
「ラズロは?」
「取り逃しました」
「馬鹿者!!」
この会話のテンポが結構好きです。ポンポンと進むのが。
……あっきー(澄輝さやと)、せっかく二枚目なんだから、台詞もがんばって……。
ラスト、財布から札を出すルノー(北翔海莉)と、それを受け取るジャン(珠洲春希)の台詞のないやり取りが結構好きです。狐と狸の化かし合い、って感じ♪
■第14場 リックの店(深夜) ~1941年12月2日 深夜(3日早朝?)~
紗幕があがって、リックの店に戻る。
第12場の後、どれだけの時間が流れたのかは不明。ただ、ある程度の時間が流れて、二人の間にも『何か』があったことはわかります。だって、リックとイルザの表情が、10分前とは全く違う。
♪たとえ世界が夜の闇に沈んでも 俺は見つけ出すだろう
♪君の輝きだけは
リックがひどく優しい声で歌う。
それに応えて歌うイルザを、ピアノにもたれて、ひどく遠い眼をして見凝めるリック。
手を触れようともせず、ピアノの周りをぐるぐる回りながら歌う、二人。
♪世界の果てまでもこの愛を持っていこう
♪砂漠の彼方 海も越えて
♪昼も夜もかかわらず
#……日本語としては、「関わらず」じゃなくて「関係なく」だと思うんだが……。
歌詞としてのバランスでいうなら、「どんなときも」とかそんな感じ?
♪どこにいようと どこへ行こうと
♪必ず廻り逢う 愛は燃え続ける
♪世界の果てまでも……
再び廻り逢い、口づけを交わす二人。
うっとりと、全てを投げ出してリックに預けてしまったイルザが、とても切ないです。先刻まで、彼女は自分の足で独り立って、ラズロのために銃を掲げていたのに、今カフェでリックに抱かれている彼女は、ただの少女に戻ってしまっている。
えりちゃんだったかすみ花ちゃんだったか、どちらかが何かのトークで「ラズロへの愛は理性的な愛で、リックへの愛は本能的な愛」だ、というようなお話をされていましたが。
「理性」というか、「理由」あるいは「理屈」のある感情なんですよね、イルザからラズロに向かう想い、というのは。
たとえば、ラズロがマルセイユで
「もうこんなことは辞めよう、イルザ。このままアルプスの山奥に隠れて、畑でも耕しながら戦争が終わるのをまとう。こんなこと、長く続くわけがないんだから」
……とかなんとか言い出したとしたら、イルザはついていかなかったんじゃないかと思うんですよね。
なんていうのかな。イルザがラズロについてきたのは、ラズロがそんなことを言うわけがない男だから、なのではないか、と。実際ラズロはそんなことを言わない男だし、考えもしない男として描かれているのですが、それ以前に、イルザがラズロに惹かれたのは、そういう男だったからだ、と。
でも、リックに向かう想いは、違う。イルザは最初、リックのことを何も知らなかったことは間違いない。もちろん、彼が安易に権力に迎合するような男じゃないことは付き合っていれば判るでしょうし、彼女なりに組織の一員として何らかの情報に触れる機会があったとしても、それが彼を愛した理由ではない(←そもそも愛に理由など無い) はず。
「過去は聞かないという言葉に溺れてしまったのね、私…」
もしかしたら、彼女自身が『ラズロ』というスーパーヒーローの傍にいることが辛くなり始めていたのかもしれません。
チェコが併合されて、組織に対する眼は厳しくなっていたはず。年単位で彼の身を案じて、案じて、案じて……逮捕されてからもひたすらに心配して、あげくに死亡通知を受け取って。まだ若い彼女は、そういう生活に疲れていたのかもしれない。
そんな彼女にとって、『過去の無い女』でいられる時間というのは、とても幸せなものだったはず。優しくて、ハンサムで、気紛れで、金持ちで、人生経験豊富で、そして権力には迎合しない男であったリックは、本能的に恋に落ちても不思議はない。
愛と、恋。
ラズロに向かう思慕はむしろ恋に近い、不安に満ちたものであり、リックに向かう気持ちは、安心して傍にいられる、居てくれる、幸せなものだった。故郷のオスロを出て以来、彼女が無条件に幸せだったのは、もしかしたらこの短い数ヶ月だけだったのかもしれない。
それでも彼女は、ラズロの生存を知ったとき、嘆きながらも、迷うことなく不安を選んだ。
ラズロは世界のものだったけれども、リックは自分のものだったから。
リックはイルザのものだったから、だから彼女は、いくらでもわがままになれた。「世界で最後のキス」を求めておいて、そのまま棄てる、そんな残酷なことさえも。
そして、そのまますっかり忘れて、懐かしい思い出の一頁にしてしまうことさえも。
リックがどれほど苦しんだか、彼女は知らなかった。彼女自身が、「自分は使命を選んだのだ」と思っていたのだから…。
それでも、変わり果てたリックを視て、自分が今でも彼を愛していることに気がついたとき。
イルザの心は、あの幸せな数ヶ月を求めてしまう。
リックに対する罪悪感が、使命感を削ぐ。そうして余計な感情を消し込めば、後に残るのは、本能的な愛だけ。
「あたしはもう、あなたから逃げられない……」
蘇ってしまったパリの思い出が、イルザを縛る。
もはや、使命感だけでは感情をコントロールできない。それがどれほど、自身の人生を否定することであっても、あふれ出してしまった記憶の奔流は止まらない。
「でも彼は、君を喪う」
それが、彼にとってどれほど致命的なことであるか。
その言葉を口にしたリックよりも、言われたイルザの方が、その痛みは大きい。
椅子に座り込んで肩を震わせるイルザに背をむけて、ブランデーをグラスに注ぐリック。
イルザにグラスを差し出して、
「……俺はずっと、君を見凝めているんだよ……?」
君がパリで俺から去ったときも。この店に突然舞い降りたときも。……そして、今も。
そっと受け取って、うるんだ瞳で縋るようにリックを視るイルザ。
「……君の瞳に、乾杯」
チン、という柔らかい音がとても綺麗で、名台詞の効果を高めてくれる気がします。あれって効果音ではないですよね?マイクにもちゃんと入っているのが凄いなーといつも思っているんですけど、入ってますよね…?なんか、私の幻聴だったらどうしよう(汗)。
そんなところに、バタバタと走りこんでくる無粋な足音。……から先は、また後日。
.
本題の前に一つ。
本日観劇してまいりまして、やっと、トークスペシャルでカイちゃん(七海ひろき)が話していたパリ南駅での(藤咲)えりちゃんとカイちゃん夫婦を発見しました!
いったん改札を通ったメンバーが袖から再度出てくるターンで、まずはえりちゃんが上手の袖から駆け込んできて、群衆の一番後ろにつきます。舞台奥の壁沿いに立っているんですが、次々に皆が駆け込んでくるので、1階席だと見つけ難いかも。
で、えりちゃんは全然カイちゃんを探してなかった(@ @)。明らかに汽車に乗る気満々で、列の後ろに並んで前に行こうと一生懸命アピールしてる(^ ^)。
カイちゃんは、最初のターンで汽車に乗るのが遅い(銀橋では真ん中近くにいるので、本舞台に戻るのが遅れるため)せいか、なかなか出てこず……今日は、サムとリックが駅員を乗り越えて行った後になって、やっと上手袖から出てきたような気がします。
カイちゃんは、舞台に出た瞬間からキョロキョロと人を探している様子で、「どうしようもない 逃げるしかない…♪」とコーラスが響く中、ちゃんと妻(えりちゃん)を見つけて、二人で固く抱き合いながら歌う……というドラマティックな芝居で場面を締めてました(^ ^)。可愛いなあ、二人とも。
でも、えりちゃんはカイちゃんが思っているほど夫を愛してはいない……ような気がしました(^ ^)。
ちなみに、カイちゃんと同時かちょっと前後する感じでみーちゃん(春風弥里)たちも出てきます。みーちゃん、たしかに「サラリーマン」だと言われれば「そうかもね」という感じに見えました(^ ^)。
小ネタは以上、です。
【12】まで書いて、ちょっと放置していた本公演。
とりあえず、あとちょっとなので続きを書かせていただきたいと思います。
ちなみに、【12】はこちら⇒ http://80646.diarynote.jp/201001210514577824/
■第13場 地下水道での集会② ~1941年12月2日 夜~
暗転の中、銀橋の上手側にラズロが登場。本舞台の上手半分と花道にもメンバーが勢ぞろいして、ラズロの演説に聞き入っている。
「今日、リックのカフェが閉鎖された。ナチスの締め付けはますます厳しくなるだろう」
深く哀しんでいるリックの店の従業員たち。さりげなく彼らを慰める
他のメンバーは、国歌対決での盛り上がった気持ちをそのまま持ってきた感じで、すごく熱いです。手を握り合ったり、拳を高々と掲げたり。……国歌対決ではドイツ兵だったお二人(雅&春瀬)もちゃんと付いてってるのは、素直に凄いかも。
邪魔が入るまでのごく短いシーンですが、二幕頭の集会とか、国歌対決での熱気がちゃんとつながっている感じで、よく出来ていたと思います。
……でも、もうちょっと長くてもいいと思うんだけど(T T)。
「いたぞ!」「地下道を包囲しろ!」
下手からバタバタと駆け込んでくる警官たち。
「逃げろ!!」
蜘蛛の子を散らすように逃げ出すレジスタンスたち。
銀橋を走り出す蘭トムさんの足の速さに、一度前方席で観たときにちょっと感動しました(*^ ^*)。銀橋を本気で走る人ってあまりいないので。……あ。「太王四神記」でホゲさんが駆け抜けてたな。あれも早かったっけ(^ ^)。
上手花道を走ってくる警官たち。鋭い発砲音。
「検挙者は?」
「十数名ほど」
「ラズロは?」
「取り逃しました」
「馬鹿者!!」
この会話のテンポが結構好きです。ポンポンと進むのが。
……あっきー(澄輝さやと)、せっかく二枚目なんだから、台詞もがんばって……。
ラスト、財布から札を出すルノー(北翔海莉)と、それを受け取るジャン(珠洲春希)の台詞のないやり取りが結構好きです。狐と狸の化かし合い、って感じ♪
■第14場 リックの店(深夜) ~1941年12月2日 深夜(3日早朝?)~
紗幕があがって、リックの店に戻る。
第12場の後、どれだけの時間が流れたのかは不明。ただ、ある程度の時間が流れて、二人の間にも『何か』があったことはわかります。だって、リックとイルザの表情が、10分前とは全く違う。
♪たとえ世界が夜の闇に沈んでも 俺は見つけ出すだろう
♪君の輝きだけは
リックがひどく優しい声で歌う。
それに応えて歌うイルザを、ピアノにもたれて、ひどく遠い眼をして見凝めるリック。
手を触れようともせず、ピアノの周りをぐるぐる回りながら歌う、二人。
♪世界の果てまでもこの愛を持っていこう
♪砂漠の彼方 海も越えて
♪昼も夜もかかわらず
#……日本語としては、「関わらず」じゃなくて「関係なく」だと思うんだが……。
歌詞としてのバランスでいうなら、「どんなときも」とかそんな感じ?
♪どこにいようと どこへ行こうと
♪必ず廻り逢う 愛は燃え続ける
♪世界の果てまでも……
再び廻り逢い、口づけを交わす二人。
うっとりと、全てを投げ出してリックに預けてしまったイルザが、とても切ないです。先刻まで、彼女は自分の足で独り立って、ラズロのために銃を掲げていたのに、今カフェでリックに抱かれている彼女は、ただの少女に戻ってしまっている。
えりちゃんだったかすみ花ちゃんだったか、どちらかが何かのトークで「ラズロへの愛は理性的な愛で、リックへの愛は本能的な愛」だ、というようなお話をされていましたが。
「理性」というか、「理由」あるいは「理屈」のある感情なんですよね、イルザからラズロに向かう想い、というのは。
たとえば、ラズロがマルセイユで
「もうこんなことは辞めよう、イルザ。このままアルプスの山奥に隠れて、畑でも耕しながら戦争が終わるのをまとう。こんなこと、長く続くわけがないんだから」
……とかなんとか言い出したとしたら、イルザはついていかなかったんじゃないかと思うんですよね。
なんていうのかな。イルザがラズロについてきたのは、ラズロがそんなことを言うわけがない男だから、なのではないか、と。実際ラズロはそんなことを言わない男だし、考えもしない男として描かれているのですが、それ以前に、イルザがラズロに惹かれたのは、そういう男だったからだ、と。
でも、リックに向かう想いは、違う。イルザは最初、リックのことを何も知らなかったことは間違いない。もちろん、彼が安易に権力に迎合するような男じゃないことは付き合っていれば判るでしょうし、彼女なりに組織の一員として何らかの情報に触れる機会があったとしても、それが彼を愛した理由ではない(←そもそも愛に理由など無い) はず。
「過去は聞かないという言葉に溺れてしまったのね、私…」
もしかしたら、彼女自身が『ラズロ』というスーパーヒーローの傍にいることが辛くなり始めていたのかもしれません。
チェコが併合されて、組織に対する眼は厳しくなっていたはず。年単位で彼の身を案じて、案じて、案じて……逮捕されてからもひたすらに心配して、あげくに死亡通知を受け取って。まだ若い彼女は、そういう生活に疲れていたのかもしれない。
そんな彼女にとって、『過去の無い女』でいられる時間というのは、とても幸せなものだったはず。優しくて、ハンサムで、気紛れで、金持ちで、人生経験豊富で、そして権力には迎合しない男であったリックは、本能的に恋に落ちても不思議はない。
愛と、恋。
ラズロに向かう思慕はむしろ恋に近い、不安に満ちたものであり、リックに向かう気持ちは、安心して傍にいられる、居てくれる、幸せなものだった。故郷のオスロを出て以来、彼女が無条件に幸せだったのは、もしかしたらこの短い数ヶ月だけだったのかもしれない。
それでも彼女は、ラズロの生存を知ったとき、嘆きながらも、迷うことなく不安を選んだ。
ラズロは世界のものだったけれども、リックは自分のものだったから。
リックはイルザのものだったから、だから彼女は、いくらでもわがままになれた。「世界で最後のキス」を求めておいて、そのまま棄てる、そんな残酷なことさえも。
そして、そのまますっかり忘れて、懐かしい思い出の一頁にしてしまうことさえも。
リックがどれほど苦しんだか、彼女は知らなかった。彼女自身が、「自分は使命を選んだのだ」と思っていたのだから…。
それでも、変わり果てたリックを視て、自分が今でも彼を愛していることに気がついたとき。
イルザの心は、あの幸せな数ヶ月を求めてしまう。
リックに対する罪悪感が、使命感を削ぐ。そうして余計な感情を消し込めば、後に残るのは、本能的な愛だけ。
「あたしはもう、あなたから逃げられない……」
蘇ってしまったパリの思い出が、イルザを縛る。
もはや、使命感だけでは感情をコントロールできない。それがどれほど、自身の人生を否定することであっても、あふれ出してしまった記憶の奔流は止まらない。
「でも彼は、君を喪う」
それが、彼にとってどれほど致命的なことであるか。
その言葉を口にしたリックよりも、言われたイルザの方が、その痛みは大きい。
椅子に座り込んで肩を震わせるイルザに背をむけて、ブランデーをグラスに注ぐリック。
イルザにグラスを差し出して、
「……俺はずっと、君を見凝めているんだよ……?」
君がパリで俺から去ったときも。この店に突然舞い降りたときも。……そして、今も。
そっと受け取って、うるんだ瞳で縋るようにリックを視るイルザ。
「……君の瞳に、乾杯」
チン、という柔らかい音がとても綺麗で、名台詞の効果を高めてくれる気がします。あれって効果音ではないですよね?マイクにもちゃんと入っているのが凄いなーといつも思っているんですけど、入ってますよね…?なんか、私の幻聴だったらどうしよう(汗)。
そんなところに、バタバタと走りこんでくる無粋な足音。……から先は、また後日。
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