Paradiseな王子様
2008年12月2日 宝塚(宙) コメント (5)東京宝塚劇場にて、宙組公演「Paradise Prince/ダンシング・フォー・ユー」、そして新人公演「Paradise Prince」を観劇してまいりました。
新公演出は上田久美子氏。
私は全く初めて名前を聞いたのですが、前からいらっしゃる方ですよね?どんな活躍をされていたのかな…。オリジナルの演出を丁寧になぞりつつ、役者たちの個性にあわせてキチッと作品世界を構築していたと思います。ちょっと“型どおり”だった印象もありますが、これからのご活躍を楽しみにしています。
多士済々だった宙組88期も、これで新公卒業。
花影アリスちゃん、春風弥里ちゃん、鳳翔大くん、花露すみかさん、綾音らいらさん、蓮水ゆうやさん、麻音颯斗さん…。名前を並べるだけでうっとりするほど人材豊富ですね♪いい公演でのご卒業、おめでとうございます!
「雨に唄えば」キャシーで大舞台のセンターを踏んだアリスちゃんは、今回は新境地でしたね(サマンサ/美風舞良)。声も仕草も作りこんで、すごく良かったです(*^ ^*)。最後の新公に、面白い経験をさせるなあと感心しました。いい経験になったのではないでしょうか♪
次は、また新たな気持ちで『普通の』大人の女性の役に取り組むアリスちゃんを観てみたいです。
みーちゃん(ハワード/一樹千尋)は、もう~~~っ(*^ ^*)ステキすぎます。ダンディすぎですっ!!吉田茂に続き、ハワードでも舞台を浚って完全に持って行っちゃうなんて、罪な人★
これで新公卒業しちゃったら、もうあんなにお髭が似合うのに、つける機会も当分回ってこないじゃないですか…泣けてくるほど残念です。「バレンシア」のフェルナンドも最高にステキでしたけど、吉田茂にハワードとあんなにステキで優しい小父様を続けてやられてしまうと、本気で惚れてしまいそうです。
ああ、いつの日か、フランツとか、キャリエールとか、ジョン卿とか、そういうステキなおじさま役を演じられるような上級生になってほしい~~っっ!!
……別に準主役格じゃなくてもいいんです。ハワードもステキだし、立さんがよく振られていたような役を、ぜひ!(はぁと)。
大くん(スチュワート/大和悠河)は、とってもキャラが合っていて良かった!!等身大の現代っ子はよく似合いますね。タニちゃんの衣装を全部着こなしたのはさすが!!(感心)
そして、「おにいちゃん」らしい優しさがあって、キャサリンにも、マギーにも、ローズマリーにもすごく深い愛が感じられたのが良かったです。特に、後半のマギーからの電話でのやりとりや、ママとの会話に篭められた愛情がすごく好き。それと、本公演ではパパ役を演じているせいか、「家族の傷」の場面の重みを強く感じました。いろいろ考えたでしょうねぇ、きっと。
あのパパ役がすごく好きだったので、なんだか嬉しかったです。
あと、やっぱり私はこの人の声が好きなんだなあ……(しみじみ)。ちゃんと“若い男”の声なんですよね(*^ ^*)。あれだけの容姿と声に恵まれて、芝居も素直で決して悪くない(滑舌は悪いけど…^ ^;;;)。劇団が使いたがるのも解るなあと思いました。
だからこそ、本当に本当にお願いだから歌だけはどうかお願い、、、、と、祈る思い(T T)。
台詞の声はあんなに甘いのに、歌いだすと硬くキンキンするのは、苦手意識があるからなんでしょうねぇ…。緊張で肩に力が入って、呼吸が浅くなる。腹にチカラを入れているつもりで、腕とか顔が固くなってるだけ。あれだけ良い声なんだから、台詞の声のまま歌ってくれれば、音程が多少外れてたって全然気にならないかもしれないのに……(T T)。
花露さん(エヴァ/鈴奈沙也)は、相変わらず危険な香りが漂ってステキでした☆本役の鈴奈さんは「遣り手」って感じの有能さでしたが、花露さんは「デキる女」って感じ(←違いがよくわかんないけど…)。
美人で声が強くて目が効く。花露さんが新公卒業して、宙組のイイオンナ枠はますます熾烈な争いになりそうですね☆
綾音らいらさんは、ローズマリーをじっと見守るメイ(彩苑ゆき)。「エリザベート」でいうスターレイみたいな役ですが、控えめな佇まいなのに意外と存在感があるところが良かったです。
ちーちゃん(ラルフ/北翔海莉)は、難しい役をよくこなしてましたねー!(感心)。本役のみっちゃんがぶっ飛んだ役づくりなので、ちーちゃんはどうするのかなー?と思っていたのですが、“盛り上げ役”に徹してあんまり「変な人」感を出さなかったのと、ラストで正体を現したときにかっこつけすぎないのがポイントだったかな?(^ ^)
ただ、せっかく美形なので、髪型はもう少し工夫してほしかったなー。大人っぽくて細くて縦に長い顔型の人は、あんまり縦にボリュームを持たせないで、タイトにまとめるか横に拡がったような髪の方が絶対似合うと思うんですよねぇ……。
(美形は『綺麗だなー』と思いながら鑑賞したいんですぅ。もったいなーい!)
残念ながら、ちーちゃんの良い所は封印された役でしたけれども、いろいろな人生経験の感じられる、大人っぽくて勉強家なラルフでした。スチュワートの演説に盛り上がる仲間たちを見守る目が優しくて、良い奴だなーと思いましたよ♪
仲間たちの真ん中に入っても違和感無く、端に居てもふと目を惹くナニカがありました。本公演でも観客の目を意識した動きが出来るようになったな、と思いましたし、佐助を演じた経験も生きているような気がします。良い感じでいろんな役を経験していると思うので、今のうちにしっかり色々吸収して、がんばってほしいです☆
麻音颯斗さんは、オクラホマの大富豪・ドナルド・ブラウン(風莉じん)。なんだか余裕の役作りでしたね。お髭もとってもよくお似合いで、落ち着いた貫禄が役に良く似合ってました。
この人も声がよくて嬉しい。「お金を出すのは我々素人ですよ!」みたいな台詞がめっちゃカッコイイです☆ちーちゃんと親子にちゃんと見えたのは、二人ともが凄い!のかな?(^ ^)
いきなり新公の役者感想になってしまったので、作品について全然触れていませんが、私はこの作品、結構好きです。
……うん、かなり。
植田景子さんの大劇場作品は、時間が足りなくて伏線を張り切れず、誰かに説明させて台詞ですませちゃったり、なのにラストにいらない場面をつけて10分無駄にしたり、ということが良くあるんですが、今回は比較的、うまくまとまっていたと思います。
まぁ、ホントは無理して“アート”とか“アニメ”とかを持ち出して新しさを出すより、素直に「シンデレラ・ロック」を1幕ものに再構成して出したほうが良かったんじゃないかな?、とか思ったりもするのですが。
……でも、あれだとウメちゃんの役が歌手志望になっちゃうからなぁ……(涙)。
じゃなくて!!
当時のタニちゃんは「普通の男の子」だったし、「シンデレラ」が似合ったけれども、
今のタニちゃんは、あくまでも「王子様」であって「普通の男の子」には戻れないんだから、
……だから仕方が無い、という景子さんの判断もわかるような気がします。
そのくらい、タニちゃんは「リアル」な世界から離れた存在になってしまったんだな、と。
新人公演で大くんが描きだした、リアルで、普通で、優しくて、そして誰よりも愛情深い「おにいちゃん」なスチュワートを観ながら。
「Paradise Prince」を夢見たスチュワートは、
この世のものならぬ王子様だったのか、
それとも、
夢を諦められなかっただけの“普通の”男の子だったのか……
舞台作品に正解なんてないんですけれども、本公演を観てからあまり日をおかずに新人公演だったので、観劇しながらそんなことを凄く考えこんでしまいました。
…作中で誰よりも「愛」に生きていたのは、本公も新公もハワードさんでしたけど、ね(^ ^)。
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新公演出は上田久美子氏。
私は全く初めて名前を聞いたのですが、前からいらっしゃる方ですよね?どんな活躍をされていたのかな…。オリジナルの演出を丁寧になぞりつつ、役者たちの個性にあわせてキチッと作品世界を構築していたと思います。ちょっと“型どおり”だった印象もありますが、これからのご活躍を楽しみにしています。
多士済々だった宙組88期も、これで新公卒業。
花影アリスちゃん、春風弥里ちゃん、鳳翔大くん、花露すみかさん、綾音らいらさん、蓮水ゆうやさん、麻音颯斗さん…。名前を並べるだけでうっとりするほど人材豊富ですね♪いい公演でのご卒業、おめでとうございます!
「雨に唄えば」キャシーで大舞台のセンターを踏んだアリスちゃんは、今回は新境地でしたね(サマンサ/美風舞良)。声も仕草も作りこんで、すごく良かったです(*^ ^*)。最後の新公に、面白い経験をさせるなあと感心しました。いい経験になったのではないでしょうか♪
次は、また新たな気持ちで『普通の』大人の女性の役に取り組むアリスちゃんを観てみたいです。
みーちゃん(ハワード/一樹千尋)は、もう~~~っ(*^ ^*)ステキすぎます。ダンディすぎですっ!!吉田茂に続き、ハワードでも舞台を浚って完全に持って行っちゃうなんて、罪な人★
これで新公卒業しちゃったら、もうあんなにお髭が似合うのに、つける機会も当分回ってこないじゃないですか…泣けてくるほど残念です。「バレンシア」のフェルナンドも最高にステキでしたけど、吉田茂にハワードとあんなにステキで優しい小父様を続けてやられてしまうと、本気で惚れてしまいそうです。
ああ、いつの日か、フランツとか、キャリエールとか、ジョン卿とか、そういうステキなおじさま役を演じられるような上級生になってほしい~~っっ!!
……別に準主役格じゃなくてもいいんです。ハワードもステキだし、立さんがよく振られていたような役を、ぜひ!(はぁと)。
大くん(スチュワート/大和悠河)は、とってもキャラが合っていて良かった!!等身大の現代っ子はよく似合いますね。タニちゃんの衣装を全部着こなしたのはさすが!!(感心)
そして、「おにいちゃん」らしい優しさがあって、キャサリンにも、マギーにも、ローズマリーにもすごく深い愛が感じられたのが良かったです。特に、後半のマギーからの電話でのやりとりや、ママとの会話に篭められた愛情がすごく好き。それと、本公演ではパパ役を演じているせいか、「家族の傷」の場面の重みを強く感じました。いろいろ考えたでしょうねぇ、きっと。
あのパパ役がすごく好きだったので、なんだか嬉しかったです。
あと、やっぱり私はこの人の声が好きなんだなあ……(しみじみ)。ちゃんと“若い男”の声なんですよね(*^ ^*)。あれだけの容姿と声に恵まれて、芝居も素直で決して悪くない(滑舌は悪いけど…^ ^;;;)。劇団が使いたがるのも解るなあと思いました。
だからこそ、本当に本当にお願いだから歌だけはどうかお願い、、、、と、祈る思い(T T)。
台詞の声はあんなに甘いのに、歌いだすと硬くキンキンするのは、苦手意識があるからなんでしょうねぇ…。緊張で肩に力が入って、呼吸が浅くなる。腹にチカラを入れているつもりで、腕とか顔が固くなってるだけ。あれだけ良い声なんだから、台詞の声のまま歌ってくれれば、音程が多少外れてたって全然気にならないかもしれないのに……(T T)。
花露さん(エヴァ/鈴奈沙也)は、相変わらず危険な香りが漂ってステキでした☆本役の鈴奈さんは「遣り手」って感じの有能さでしたが、花露さんは「デキる女」って感じ(←違いがよくわかんないけど…)。
美人で声が強くて目が効く。花露さんが新公卒業して、宙組のイイオンナ枠はますます熾烈な争いになりそうですね☆
綾音らいらさんは、ローズマリーをじっと見守るメイ(彩苑ゆき)。「エリザベート」でいうスターレイみたいな役ですが、控えめな佇まいなのに意外と存在感があるところが良かったです。
ちーちゃん(ラルフ/北翔海莉)は、難しい役をよくこなしてましたねー!(感心)。本役のみっちゃんがぶっ飛んだ役づくりなので、ちーちゃんはどうするのかなー?と思っていたのですが、“盛り上げ役”に徹してあんまり「変な人」感を出さなかったのと、ラストで正体を現したときにかっこつけすぎないのがポイントだったかな?(^ ^)
ただ、せっかく美形なので、髪型はもう少し工夫してほしかったなー。大人っぽくて細くて縦に長い顔型の人は、あんまり縦にボリュームを持たせないで、タイトにまとめるか横に拡がったような髪の方が絶対似合うと思うんですよねぇ……。
(美形は『綺麗だなー』と思いながら鑑賞したいんですぅ。もったいなーい!)
残念ながら、ちーちゃんの良い所は封印された役でしたけれども、いろいろな人生経験の感じられる、大人っぽくて勉強家なラルフでした。スチュワートの演説に盛り上がる仲間たちを見守る目が優しくて、良い奴だなーと思いましたよ♪
仲間たちの真ん中に入っても違和感無く、端に居てもふと目を惹くナニカがありました。本公演でも観客の目を意識した動きが出来るようになったな、と思いましたし、佐助を演じた経験も生きているような気がします。良い感じでいろんな役を経験していると思うので、今のうちにしっかり色々吸収して、がんばってほしいです☆
麻音颯斗さんは、オクラホマの大富豪・ドナルド・ブラウン(風莉じん)。なんだか余裕の役作りでしたね。お髭もとってもよくお似合いで、落ち着いた貫禄が役に良く似合ってました。
この人も声がよくて嬉しい。「お金を出すのは我々素人ですよ!」みたいな台詞がめっちゃカッコイイです☆ちーちゃんと親子にちゃんと見えたのは、二人ともが凄い!のかな?(^ ^)
いきなり新公の役者感想になってしまったので、作品について全然触れていませんが、私はこの作品、結構好きです。
……うん、かなり。
植田景子さんの大劇場作品は、時間が足りなくて伏線を張り切れず、誰かに説明させて台詞ですませちゃったり、なのにラストにいらない場面をつけて10分無駄にしたり、ということが良くあるんですが、今回は比較的、うまくまとまっていたと思います。
まぁ、ホントは無理して“アート”とか“アニメ”とかを持ち出して新しさを出すより、素直に「シンデレラ・ロック」を1幕ものに再構成して出したほうが良かったんじゃないかな?、とか思ったりもするのですが。
……でも、あれだとウメちゃんの役が歌手志望になっちゃうからなぁ……(涙)。
じゃなくて!!
当時のタニちゃんは「普通の男の子」だったし、「シンデレラ」が似合ったけれども、
今のタニちゃんは、あくまでも「王子様」であって「普通の男の子」には戻れないんだから、
……だから仕方が無い、という景子さんの判断もわかるような気がします。
そのくらい、タニちゃんは「リアル」な世界から離れた存在になってしまったんだな、と。
新人公演で大くんが描きだした、リアルで、普通で、優しくて、そして誰よりも愛情深い「おにいちゃん」なスチュワートを観ながら。
「Paradise Prince」を夢見たスチュワートは、
この世のものならぬ王子様だったのか、
それとも、
夢を諦められなかっただけの“普通の”男の子だったのか……
舞台作品に正解なんてないんですけれども、本公演を観てからあまり日をおかずに新人公演だったので、観劇しながらそんなことを凄く考えこんでしまいました。
…作中で誰よりも「愛」に生きていたのは、本公も新公もハワードさんでしたけど、ね(^ ^)。
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Paradiseな王子様【2】
2008年12月4日 宝塚(宙)東京宝塚劇場宙組公演「Paradise Prince/ダンシング・フォー・ユー」、そして新人公演「Paradise Prince」。
月組以外、89期以下はわからない方の方が多くて…(^ ^;ゞ、とりあえず、印象に残った方々だけになってしまってごめんなさい。
…と書き始めたのですが、はにはに様がそれはそれは素晴らしい詳細レポを一昨日の日記のコメントに入れてくださったので、ぜひそちらもお読みくださいませ(^ ^;)。
感想自体はほぼ同意なので、ちょっと補足するくらいにさせていただいて……と思ったのですが、意外に長くなっちゃった(^ ^;ゞ。結構本役さんの感想とか、作品自体の感想が入り混じってますが、ご容赦を。
凪七瑠海(アンソニー/蘭寿とむ)
ちょっと小柄だけどスタイルバランスが良くて、美貌で芝居も巧くて歌もばっちりなカチャ。本当にキレイでした。彼女が本当に全力を尽くして、やれることはすべてやった上で本番に臨んだことがひしひしと伝わる美しさ。
でも、
…苛めかと思ってしまいました……。
カチャは悪くない。
絶対に悪くない。
型どおり、本公演のとおりにアンソニー役を作らせようとした上田久美子さんの経験不足が出たのかな、と思ってしまいます。確かに、本公演でも作品そのものの矛盾を一身に集めた役を経験豊富な上級生が力技で捻じ伏せたような役だったので、解釈を変えるのも難しかったとは思うのですが……でも、もう少し冒険してみても良かったのでは?
せめて、衣装だけでもカチャの身体のラインに沿った、似合う衣装にしてあげてほしかった(T T)
とりあえず。
私は、カチャのラルフを観てみたかったです。独特の解釈で役を作り上げるだけの力を持つカチャが、あのラルフをどう解釈して演じるのかを観てみたかった。カチャのラルフ、ちーちゃんのアンソニーだったら、作品そのものの完成度も格段に上がっただろうな、と思うのです。それを観られなかったことが、凄く残念でなりません。
カチャも、上田さんも、次で挽回してくれることを祈りつつ。
純矢ちとせ(ローズマリー/美穂圭子)
みーちゃんハワードの項でも書きましたが、本当に素晴らしかったです。美穂さんが本当にステキで、これは新公大変だろうなあと思っていたら、せーこちゃんも素晴らしかった!!
ありがとう。
細い茎の上で風に揺れるコスモスのような、柔らかくて不安定な心。子供たちを守る強さもなく、ただ守られてひっそりと微笑んでいる美しい母。恋を喪うことへの恐怖で心がいっぱいで、愛を見失っていることに気がつかない。
幸せは、恋の中ではなく、愛の中にあるのに。
ローズマリーという役がホントにおいしい儲け役であることも確かですが、実際に演じるには案外難しい役なんじゃないかと思います。美穂さんも、雪組時代はもっと強くて真っ直ぐなところが目立つ女優さんだったので、専科に異動してこんなに柔らかな雰囲気が出せるようになられたことに本当に感動したし……(マジ泣きしました)。
せーこちゃんは、もともとあたりが柔らかくて芯が強いタイプだから、こういう役はむしろ得意なのかもしれませんね。
ああ、やっぱり彼女の梅川を観てみたいよーーーー!!
大くんの忠兵衛にみーちゃんの八さまとかどうでしょう。大くんは、ああいう優しいけど優柔な色男がすごく似合うような気がするのです。……あ、でも封印切にちょっと無理があるか(汗)
あるいは「月の燈影」の喜の字。相手はみーちゃんとちーちゃんWの役替りで(^ ^)。ああ、観たいよ~~~っ。
愛花 ちさき(キャサリン/陽月華)
可愛くて達者でスタイルもいい。でも、“キャサリン”として舞台に立つために絶対に必要なナニカが、一つだけ足りなかった……。それが、正直な感想です。
ちさきちゃんに何の不満もありません。でも、今回のキャサリン役を演じきるには、足りないものがあったことは事実。それは、真ん中に立つための魅力、真ん中に立って、一番格好良いスターに「一目ぼれ」されるために必なナニカで、ウメちゃんには、何はなくてもそれだけは昔からあったのだと思う。
台詞もほとんどなかった「イーハトーブ・夢」の車掌さんでキラキラしていた、あの頃から。
ウメちゃんは、技術的なことではいろいろ問題の多いひとですけれども、こと「人を愛する」パワーにかけては並ぶもののない大女優だと思っています。「バレンシア」のイザベラ、今回のキャサリン、共通するのは「愛のために身をひく」ところだと思うのですが、ウメちゃんの凄いところは、「自己犠牲に酔う」ところが全く無いところ。
それはいっそドライなくらいに、すっぱりと自分自身を捨てることができるんです。
「自分」という器を100%「相手への愛」だけで満たしてしまっているから、自分への憐れみを感じる隙間がないんですよね。「相手の幸せが、イコール自分の幸せ」なのだ、と本気で思っているから。
ちさきちゃんのキャサリンは、もっとウェットな、「あなたのためになら、どんな夢も諦められるわ!」という押し付けがましさが感じられて、この作品のキャサリン役としてはちょっと違うんじゃないかなーと思いました。
芝居は達者だけど、ちょっと重たいのかな。微妙に自己完結している雰囲気もあって、もっとがっつり踏み込んでくる相手役の方がやりやすいのかなーと思ったりしました。宙組さんは割と芝居が軽めな人が多い(そこが軽やかで魅力な)ので、他の組の方があの個性は生きるのでは?と思ったりもしましたが、どうなのでしょうか。
七海ひろき(シャルル/悠未ひろ)
元々巧い人だし、髪型も工夫してよく似合っていたし、全然問題ないはずなのですが……
残念ながら、心ときめかないシャルルさんでした。ときめきがないと、あまり目立つ役じゃないんですねぇ。ともちんのシャルルはどうしてあんなにステキだったんだろう……?
萌野りりあ(キム/藤咲えり)
キャサリンの、学生時代の仲間の一人。月組の萌花ゆりあちゃんが好きなので、ついついチェックしてしまうのですが、いやー、可愛かった!!ちゃんと、“ちょっとオリエンタルな美人”になっていて、ステキでした。本役の藤咲さんも美人さんだけど、りりあちゃんも可愛いなあ☆
琴羽桜子(メグ/愛花ちさき)、蒼羽りく(ケヴィン/七帆ひかる)
チームキャサリンの友達チームその2。カップルなので、りくくんだけちょっと繰り上げで(^ ^)。
ケヴィンって良い役なんだな~、と改めて思いました。芝居としてどうこう言うほどの役ではありませんが、とにかくメグが大好き!っていう気持ちが前に出ていて可愛かった。そして、微妙に雰囲気がお姉さんっぽいメグがまた可愛い!!本公演の、普通にカップルな感じの二人もいいんですが、なんだかお姉さんを慕う弟みたいな新公の二人も凄く好きでした。
琴羽さんが芝居上手なのは前からですが、また一段と自然になりましたね♪
りくくんは初めて認識しましたが、“くしゃっ”とした笑い方が凄く好き。星組さんの真風涼帆くんを思い出しました。声も良い!!この調子ですくすくと育ってほしいです(*^ ^*)。
藤咲えり(アンジェラ/美羽あさひ)
本当に美人さんだなー!シャープで硬い美貌なので、もう少し髪型とか工夫して柔らかさを出したほうがよかったかな?と思いますが、とにかくキレイで冷たい雰囲気がアンジェラ役としてハマってました。
ただ、ブラックチームは今回バランスが悪かったからなぁ……。アンソニーがちーちゃんで、シャルルももう少しシャープな男役さんだったら、藤咲さんの美貌も生きたと思うのですが…ちょっと残念。
すみれ乃麗(マギー/花影アリス)
つい、月組の蘭乃はなちゃんとはあんまり似ていないんだなーとか思いながら観てしまいました。っていうか、宙組と月組、下級生に姉妹多すぎ(^ ^;ゞ
本役のアリスちゃんが最強の妹キャラなので、真似しようったって真似できず、だいぶ苦戦してはいましたが、可愛いかったです。ただ、とりあえず大くんとの並びはあまり似合わないような…(T T)。みーちゃんハワードの方が似合ってたような気がします。後半の、マギーを慰めようと抱きしめるハワードさんが、ものすごーーーーくステキだったので(←いや、それ誰もチェックしないから!)。
月映樹茉(プルート/寿つかさ)
彼女自身は芝居の巧い人だと思うし、今回も超上級生の役をよくやっていたと思うのですが、プルートチームの芝居全体がどうもまとまりに欠けていたのは、やっぱりプルート役の求心力が弱いからかなー?と思ってしまいました。
まだまだすごい下級生(92期)なのにそんなことを求められても困るだろうし、その学年にしては本当に巧い人だと思うんですけどね……。うーん、そのあたりも演出家の課題なんでしょうねぇ。
天咲千華(アンジェラ/和音美桜)
私は、天咲さんの魅力って凄く認めているほうだと思うのですが……
この役は難しかった、でしょうね。嫌なことを言う役で、しかも、それが“嫌なこと”である、ということを本人が判ってて言う(酔ってるけど)という芝居をするのは、若い役者にはかなり難しいことなのだと思っています。
また、植田景子さんって結構これをやらせる作家なんですよね。「シニョール・ドンファン」でも、卒業する汐風幸ちゃんに「俺はお前になりたかった!」と血を吐くような台詞を叫ばせていて、荻田さんとは違う意味で残酷な作家だなーと心の底から思ったものです。
今回も、あえて卒業していくたっちんに似たような台詞を言わせていますが、酔わせているだけ、景子さんも大人になって丸くなっちゃったのかな?
まぁ、この手の台詞を言わせるということは、一人の“役者”として全幅のの信頼をおいているということなのでしょうけれども。
…まだ若い天咲さんには、さすがにあの台詞を本音のように言うことは出来なかったのも無理はないかな?ロフトの場面では、痛い台詞だけど嫌味に聞こえてはいけない。NYから帰ってきたキャサリンに謝る場面では、自分がキャサリンを追い詰めていることに気づいてはいけない。でも、彼女の様子がおかしいことを、全く無視してもいけない。
場面ごとの気持ちの変化が複雑微妙で、デキる人なだけに、逆にがんばりすぎて気持ちが空回りしてしまっていたのが気の毒な感じでした。
……まぁ、まだあの役ができなくてもいいと思います。いつかきっと、わかる日が来ると思うから。
髪型とか、ずいぶん工夫しててとっても可愛かったんですが、服の着こなしはもう少しがんばってほしいかな。たっちんの着こなしは、本来のスタイルを考えると天才的だったので、卒業してしまう前にしっかり盗んでおいてほしいなーと思います。
本役のウェンディ(チギちゃんの彼女)がめっちゃ可愛くて、ああいう砂糖菓子みたいな女の子がまだまだニンなんだな、とほほえましい(^ ^)。これからの活躍を期待しています!!
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月組以外、89期以下はわからない方の方が多くて…(^ ^;ゞ、とりあえず、印象に残った方々だけになってしまってごめんなさい。
…と書き始めたのですが、はにはに様がそれはそれは素晴らしい詳細レポを一昨日の日記のコメントに入れてくださったので、ぜひそちらもお読みくださいませ(^ ^;)。
感想自体はほぼ同意なので、ちょっと補足するくらいにさせていただいて……と思ったのですが、意外に長くなっちゃった(^ ^;ゞ。結構本役さんの感想とか、作品自体の感想が入り混じってますが、ご容赦を。
凪七瑠海(アンソニー/蘭寿とむ)
ちょっと小柄だけどスタイルバランスが良くて、美貌で芝居も巧くて歌もばっちりなカチャ。本当にキレイでした。彼女が本当に全力を尽くして、やれることはすべてやった上で本番に臨んだことがひしひしと伝わる美しさ。
でも、
…苛めかと思ってしまいました……。
カチャは悪くない。
絶対に悪くない。
型どおり、本公演のとおりにアンソニー役を作らせようとした上田久美子さんの経験不足が出たのかな、と思ってしまいます。確かに、本公演でも作品そのものの矛盾を一身に集めた役を経験豊富な上級生が力技で捻じ伏せたような役だったので、解釈を変えるのも難しかったとは思うのですが……でも、もう少し冒険してみても良かったのでは?
せめて、衣装だけでもカチャの身体のラインに沿った、似合う衣装にしてあげてほしかった(T T)
とりあえず。
私は、カチャのラルフを観てみたかったです。独特の解釈で役を作り上げるだけの力を持つカチャが、あのラルフをどう解釈して演じるのかを観てみたかった。カチャのラルフ、ちーちゃんのアンソニーだったら、作品そのものの完成度も格段に上がっただろうな、と思うのです。それを観られなかったことが、凄く残念でなりません。
カチャも、上田さんも、次で挽回してくれることを祈りつつ。
純矢ちとせ(ローズマリー/美穂圭子)
みーちゃんハワードの項でも書きましたが、本当に素晴らしかったです。美穂さんが本当にステキで、これは新公大変だろうなあと思っていたら、せーこちゃんも素晴らしかった!!
ありがとう。
細い茎の上で風に揺れるコスモスのような、柔らかくて不安定な心。子供たちを守る強さもなく、ただ守られてひっそりと微笑んでいる美しい母。恋を喪うことへの恐怖で心がいっぱいで、愛を見失っていることに気がつかない。
幸せは、恋の中ではなく、愛の中にあるのに。
ローズマリーという役がホントにおいしい儲け役であることも確かですが、実際に演じるには案外難しい役なんじゃないかと思います。美穂さんも、雪組時代はもっと強くて真っ直ぐなところが目立つ女優さんだったので、専科に異動してこんなに柔らかな雰囲気が出せるようになられたことに本当に感動したし……(マジ泣きしました)。
せーこちゃんは、もともとあたりが柔らかくて芯が強いタイプだから、こういう役はむしろ得意なのかもしれませんね。
ああ、やっぱり彼女の梅川を観てみたいよーーーー!!
大くんの忠兵衛にみーちゃんの八さまとかどうでしょう。大くんは、ああいう優しいけど優柔な色男がすごく似合うような気がするのです。……あ、でも封印切にちょっと無理があるか(汗)
あるいは「月の燈影」の喜の字。相手はみーちゃんとちーちゃんWの役替りで(^ ^)。ああ、観たいよ~~~っ。
愛花 ちさき(キャサリン/陽月華)
可愛くて達者でスタイルもいい。でも、“キャサリン”として舞台に立つために絶対に必要なナニカが、一つだけ足りなかった……。それが、正直な感想です。
ちさきちゃんに何の不満もありません。でも、今回のキャサリン役を演じきるには、足りないものがあったことは事実。それは、真ん中に立つための魅力、真ん中に立って、一番格好良いスターに「一目ぼれ」されるために必なナニカで、ウメちゃんには、何はなくてもそれだけは昔からあったのだと思う。
台詞もほとんどなかった「イーハトーブ・夢」の車掌さんでキラキラしていた、あの頃から。
ウメちゃんは、技術的なことではいろいろ問題の多いひとですけれども、こと「人を愛する」パワーにかけては並ぶもののない大女優だと思っています。「バレンシア」のイザベラ、今回のキャサリン、共通するのは「愛のために身をひく」ところだと思うのですが、ウメちゃんの凄いところは、「自己犠牲に酔う」ところが全く無いところ。
それはいっそドライなくらいに、すっぱりと自分自身を捨てることができるんです。
「自分」という器を100%「相手への愛」だけで満たしてしまっているから、自分への憐れみを感じる隙間がないんですよね。「相手の幸せが、イコール自分の幸せ」なのだ、と本気で思っているから。
ちさきちゃんのキャサリンは、もっとウェットな、「あなたのためになら、どんな夢も諦められるわ!」という押し付けがましさが感じられて、この作品のキャサリン役としてはちょっと違うんじゃないかなーと思いました。
芝居は達者だけど、ちょっと重たいのかな。微妙に自己完結している雰囲気もあって、もっとがっつり踏み込んでくる相手役の方がやりやすいのかなーと思ったりしました。宙組さんは割と芝居が軽めな人が多い(そこが軽やかで魅力な)ので、他の組の方があの個性は生きるのでは?と思ったりもしましたが、どうなのでしょうか。
七海ひろき(シャルル/悠未ひろ)
元々巧い人だし、髪型も工夫してよく似合っていたし、全然問題ないはずなのですが……
残念ながら、心ときめかないシャルルさんでした。ときめきがないと、あまり目立つ役じゃないんですねぇ。ともちんのシャルルはどうしてあんなにステキだったんだろう……?
萌野りりあ(キム/藤咲えり)
キャサリンの、学生時代の仲間の一人。月組の萌花ゆりあちゃんが好きなので、ついついチェックしてしまうのですが、いやー、可愛かった!!ちゃんと、“ちょっとオリエンタルな美人”になっていて、ステキでした。本役の藤咲さんも美人さんだけど、りりあちゃんも可愛いなあ☆
琴羽桜子(メグ/愛花ちさき)、蒼羽りく(ケヴィン/七帆ひかる)
チームキャサリンの友達チームその2。カップルなので、りくくんだけちょっと繰り上げで(^ ^)。
ケヴィンって良い役なんだな~、と改めて思いました。芝居としてどうこう言うほどの役ではありませんが、とにかくメグが大好き!っていう気持ちが前に出ていて可愛かった。そして、微妙に雰囲気がお姉さんっぽいメグがまた可愛い!!本公演の、普通にカップルな感じの二人もいいんですが、なんだかお姉さんを慕う弟みたいな新公の二人も凄く好きでした。
琴羽さんが芝居上手なのは前からですが、また一段と自然になりましたね♪
りくくんは初めて認識しましたが、“くしゃっ”とした笑い方が凄く好き。星組さんの真風涼帆くんを思い出しました。声も良い!!この調子ですくすくと育ってほしいです(*^ ^*)。
藤咲えり(アンジェラ/美羽あさひ)
本当に美人さんだなー!シャープで硬い美貌なので、もう少し髪型とか工夫して柔らかさを出したほうがよかったかな?と思いますが、とにかくキレイで冷たい雰囲気がアンジェラ役としてハマってました。
ただ、ブラックチームは今回バランスが悪かったからなぁ……。アンソニーがちーちゃんで、シャルルももう少しシャープな男役さんだったら、藤咲さんの美貌も生きたと思うのですが…ちょっと残念。
すみれ乃麗(マギー/花影アリス)
つい、月組の蘭乃はなちゃんとはあんまり似ていないんだなーとか思いながら観てしまいました。っていうか、宙組と月組、下級生に姉妹多すぎ(^ ^;ゞ
本役のアリスちゃんが最強の妹キャラなので、真似しようったって真似できず、だいぶ苦戦してはいましたが、可愛いかったです。ただ、とりあえず大くんとの並びはあまり似合わないような…(T T)。みーちゃんハワードの方が似合ってたような気がします。後半の、マギーを慰めようと抱きしめるハワードさんが、ものすごーーーーくステキだったので(←いや、それ誰もチェックしないから!)。
月映樹茉(プルート/寿つかさ)
彼女自身は芝居の巧い人だと思うし、今回も超上級生の役をよくやっていたと思うのですが、プルートチームの芝居全体がどうもまとまりに欠けていたのは、やっぱりプルート役の求心力が弱いからかなー?と思ってしまいました。
まだまだすごい下級生(92期)なのにそんなことを求められても困るだろうし、その学年にしては本当に巧い人だと思うんですけどね……。うーん、そのあたりも演出家の課題なんでしょうねぇ。
天咲千華(アンジェラ/和音美桜)
私は、天咲さんの魅力って凄く認めているほうだと思うのですが……
この役は難しかった、でしょうね。嫌なことを言う役で、しかも、それが“嫌なこと”である、ということを本人が判ってて言う(酔ってるけど)という芝居をするのは、若い役者にはかなり難しいことなのだと思っています。
また、植田景子さんって結構これをやらせる作家なんですよね。「シニョール・ドンファン」でも、卒業する汐風幸ちゃんに「俺はお前になりたかった!」と血を吐くような台詞を叫ばせていて、荻田さんとは違う意味で残酷な作家だなーと心の底から思ったものです。
今回も、あえて卒業していくたっちんに似たような台詞を言わせていますが、酔わせているだけ、景子さんも大人になって丸くなっちゃったのかな?
まぁ、この手の台詞を言わせるということは、一人の“役者”として全幅のの信頼をおいているということなのでしょうけれども。
…まだ若い天咲さんには、さすがにあの台詞を本音のように言うことは出来なかったのも無理はないかな?ロフトの場面では、痛い台詞だけど嫌味に聞こえてはいけない。NYから帰ってきたキャサリンに謝る場面では、自分がキャサリンを追い詰めていることに気づいてはいけない。でも、彼女の様子がおかしいことを、全く無視してもいけない。
場面ごとの気持ちの変化が複雑微妙で、デキる人なだけに、逆にがんばりすぎて気持ちが空回りしてしまっていたのが気の毒な感じでした。
……まぁ、まだあの役ができなくてもいいと思います。いつかきっと、わかる日が来ると思うから。
髪型とか、ずいぶん工夫しててとっても可愛かったんですが、服の着こなしはもう少しがんばってほしいかな。たっちんの着こなしは、本来のスタイルを考えると天才的だったので、卒業してしまう前にしっかり盗んでおいてほしいなーと思います。
本役のウェンディ(チギちゃんの彼女)がめっちゃ可愛くて、ああいう砂糖菓子みたいな女の子がまだまだニンなんだな、とほほえましい(^ ^)。これからの活躍を期待しています!!
.
今日は、以前よく一緒に舞台を観にいった友人と久しぶりの食事会(っていうか、たんなる忘年会)でした。
で。
…その席上で、なんとなく「蒲田行進曲」の話になりました。
彼女もつかこうへい作品のファンで、稲垣吾郎の「広島に原爆を落とす日」とか、錦織&草薙の「蒲田行進曲」とか、山崎銀之丞様の「銀ちゃんが逝く」などなど、いろんな作品を一緒に観にいきました。阿部寛の「熱海殺人事件」も観たし、あとなんだろう…結構観てるんですよね。
最近はいろいろ忙しくてあまり遊んでもらえず(苦笑)、残念ながら「銀ちゃんの恋」は観て貰えなかったのですが、なんとなく「蒲田」との違いとかを話しているうちにすっかり盛り上がってしまって(^ ^;。私の記憶も随分曖昧で、「蒲田行進曲」と「銀ちゃんの恋」初演がごっちゃになっているところがあったのですが、「そんなの無いよー」と指摘してもらったり、続編である「銀ちゃんが逝く」で出てきた細かい設定を思い出してみたりして、なんだかものすごーく有意義な(?)時間をすごしてしまいました(笑)。
あー、脅迫してでも(←おい)「銀ちゃんの恋」を観てもらうべきだったなーーーー(T T)。
というわけで、しばらく落ち着いていた「銀ちゃん」熱が、またちょっとぶり返しております。
今までは、千秋楽を過ぎた公演については余り書かないようにしてきたのですが、小夏と朋子の対決(プールサイドテラス)で終わらせるのもあんまりといえばあんまりだし…。
ちょっと蒸し返して書いてみたくなってしまいました。
終わってしまった公演なんですけど、どうぞしばらくの間はご容赦くださいませ。
……次の花組公演が始まるまでには終わらせたいと(今のトコロは)思っております(T T)。
そして。
今日、「asahi.com」を見ていたら、こんな記事が出ていました。
2つの星組公演(3)『ブエノスアイレスの風』<2008年12月5日>
http://www.asahi.com/showbiz/stage/spotlight/TKY200812050153.html
(文:榊原和子)
ほほーーーーーっ!!
最後の“まとめ”にかなり同意っ!したので、こっそりリンクさせていただきますm(_ _)m
役者一人一人については、辛口だなあ、というか…舞台成果としては概ねわかるんですが、皆まだ下級生なんだから、もっと演出家の責任感を問うべきではないか?…と思うんですけどね〜。
ま、でも、榊原氏の論評わりと好きです。著書の「宝塚イズム」等をちゃんと読むほどのファンではないんですが、だいたい文章を読んでいて『ああ、同意だなー。これ書いたの誰?』と思って筆者を見たら榊原さんだった、ってことが何回かあって。
なにかしら、観劇するときにポイントにするところが似ているんでしょうね(^ ^;ゞ
ま、役者個人に対する好みが違うので、常に“全面的に同意”なわけでもないんですけどね。あと、OGの舞台だとOGの話に終始してそれ以外の俳優さんについてのコメントが少ないのが残念だったりはするのですが。まぁ、彼女は基本的に宝塚関係のメディアでしか書かないんだから、そんなの当然っちゃ当然なんですけどね(^ ^;
なにはともあれ。
正塚さんが次にどんな作品を出してくるのか、全然予想もつかなくてとっても楽しみです。宙組さん、がんばってね!
しっかし、みーちゃんがもう新公に出ないのがとても残念です。どうせ本公演で役らしい役なんてつくハズ無いのにー(T T)。せめて、コロスに入ってずーっと舞台の上で踊っていてくれますように(祈)
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で。
…その席上で、なんとなく「蒲田行進曲」の話になりました。
彼女もつかこうへい作品のファンで、稲垣吾郎の「広島に原爆を落とす日」とか、錦織&草薙の「蒲田行進曲」とか、山崎銀之丞様の「銀ちゃんが逝く」などなど、いろんな作品を一緒に観にいきました。阿部寛の「熱海殺人事件」も観たし、あとなんだろう…結構観てるんですよね。
最近はいろいろ忙しくてあまり遊んでもらえず(苦笑)、残念ながら「銀ちゃんの恋」は観て貰えなかったのですが、なんとなく「蒲田」との違いとかを話しているうちにすっかり盛り上がってしまって(^ ^;。私の記憶も随分曖昧で、「蒲田行進曲」と「銀ちゃんの恋」初演がごっちゃになっているところがあったのですが、「そんなの無いよー」と指摘してもらったり、続編である「銀ちゃんが逝く」で出てきた細かい設定を思い出してみたりして、なんだかものすごーく有意義な(?)時間をすごしてしまいました(笑)。
あー、脅迫してでも(←おい)「銀ちゃんの恋」を観てもらうべきだったなーーーー(T T)。
というわけで、しばらく落ち着いていた「銀ちゃん」熱が、またちょっとぶり返しております。
今までは、千秋楽を過ぎた公演については余り書かないようにしてきたのですが、小夏と朋子の対決(プールサイドテラス)で終わらせるのもあんまりといえばあんまりだし…。
ちょっと蒸し返して書いてみたくなってしまいました。
終わってしまった公演なんですけど、どうぞしばらくの間はご容赦くださいませ。
……次の花組公演が始まるまでには終わらせたいと(今のトコロは)思っております(T T)。
そして。
今日、「asahi.com」を見ていたら、こんな記事が出ていました。
2つの星組公演(3)『ブエノスアイレスの風』<2008年12月5日>
http://www.asahi.com/showbiz/stage/spotlight/TKY200812050153.html
(文:榊原和子)
ほほーーーーーっ!!
最後の“まとめ”にかなり同意っ!したので、こっそりリンクさせていただきますm(_ _)m
役者一人一人については、辛口だなあ、というか…舞台成果としては概ねわかるんですが、皆まだ下級生なんだから、もっと演出家の責任感を問うべきではないか?…と思うんですけどね〜。
ま、でも、榊原氏の論評わりと好きです。著書の「宝塚イズム」等をちゃんと読むほどのファンではないんですが、だいたい文章を読んでいて『ああ、同意だなー。これ書いたの誰?』と思って筆者を見たら榊原さんだった、ってことが何回かあって。
なにかしら、観劇するときにポイントにするところが似ているんでしょうね(^ ^;ゞ
ま、役者個人に対する好みが違うので、常に“全面的に同意”なわけでもないんですけどね。あと、OGの舞台だとOGの話に終始してそれ以外の俳優さんについてのコメントが少ないのが残念だったりはするのですが。まぁ、彼女は基本的に宝塚関係のメディアでしか書かないんだから、そんなの当然っちゃ当然なんですけどね(^ ^;
なにはともあれ。
正塚さんが次にどんな作品を出してくるのか、全然予想もつかなくてとっても楽しみです。宙組さん、がんばってね!
しっかし、みーちゃんがもう新公に出ないのがとても残念です。どうせ本公演で役らしい役なんてつくハズ無いのにー(T T)。せめて、コロスに入ってずーっと舞台の上で踊っていてくれますように(祈)
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AKUROーまつろわぬモノたち
2008年12月8日 演劇 コメント (4)ヤクルトホールのトークスペシャル(早霧せいな、凪七瑠海、純矢ちとせ)に行きたかったのに……
日付が変わるまで会社にいました。くすん。チケット持ってたのに。行きたかったのに。……しょぼん。
どんなお話があったのか、CSで流れるまで待てない私にどうぞ教えてくださいm(_ _)m。
さて、本題。
池袋の芸術劇場中ホールにて、TSミュージカル「AKURO」を観てまいりました。
初演はどうしても都合がつかなくて観られなかった作品。
ものすごーーーく観たかったのにいけなかったので、再演を心待ちにしておりました。
坂上田村麻呂によって平定された、陸奥の国のものがたり。
もともと東北の生まれで、「中央」によって平定された「くに」の物語に物凄く思い入れしやすい猫ですから。
……そりゃーもう、泣きました。
ああいう舞台を観ると、言葉なんて何の力もないものなんだな、と思いますね。
言葉、言葉、言葉。言葉が神の御技で、ひとが操っていいものではない、という思想に思わず納得してしまう。
「その場」で語られる物語。
「その場」で発散されるエネルギー。
「その場」でなくては出来ない経験があって、それが一番実感として感じられるのが生の舞台なのだと思う。
なぜなら、そこには人間の肉体があるから。
ナマの人間の喉が発する音が、なによりいちばん、ダイレクトに心に響くから。
何から語っていいのかわからない…と思いつつ1日が過ぎてしまいましたが、
とりあえず、この感動をちょっと吐き出しておきたいな、と思って書き留めておきます。
新神戸オリエンタルは終わってしまって、東京公演も今週の金曜日まで。
せめて土日にやってくれていたらもう一回観るのにっ!!
また再演してほしいので、ぜひぜひ皆様、足を運んで「盛況」にしてあげてくださいませ。
お願いします!(←選挙運動みたいだな自分)
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日付が変わるまで会社にいました。くすん。チケット持ってたのに。行きたかったのに。……しょぼん。
どんなお話があったのか、CSで流れるまで待てない私にどうぞ教えてくださいm(_ _)m。
さて、本題。
池袋の芸術劇場中ホールにて、TSミュージカル「AKURO」を観てまいりました。
初演はどうしても都合がつかなくて観られなかった作品。
ものすごーーーく観たかったのにいけなかったので、再演を心待ちにしておりました。
坂上田村麻呂によって平定された、陸奥の国のものがたり。
もともと東北の生まれで、「中央」によって平定された「くに」の物語に物凄く思い入れしやすい猫ですから。
……そりゃーもう、泣きました。
ああいう舞台を観ると、言葉なんて何の力もないものなんだな、と思いますね。
言葉、言葉、言葉。言葉が神の御技で、ひとが操っていいものではない、という思想に思わず納得してしまう。
「その場」で語られる物語。
「その場」で発散されるエネルギー。
「その場」でなくては出来ない経験があって、それが一番実感として感じられるのが生の舞台なのだと思う。
なぜなら、そこには人間の肉体があるから。
ナマの人間の喉が発する音が、なによりいちばん、ダイレクトに心に響くから。
何から語っていいのかわからない…と思いつつ1日が過ぎてしまいましたが、
とりあえず、この感動をちょっと吐き出しておきたいな、と思って書き留めておきます。
新神戸オリエンタルは終わってしまって、東京公演も今週の金曜日まで。
せめて土日にやってくれていたらもう一回観るのにっ!!
また再演してほしいので、ぜひぜひ皆様、足を運んで「盛況」にしてあげてくださいませ。
お願いします!(←選挙運動みたいだな自分)
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天王洲アイルの銀河劇場にて、Studio Life公演「死の泉」を観てまいりました。
今週来週と涙が出るほど仕事が忙しく、毎日日付が変わるまで会社にいる状態なので、あまり更新ができないと思いますが、どうぞお許しくださいませ。
…って、言い訳してみたりしつつ。
前回観たStudio Life作品は「マージナル」。そのときの感想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200809200406033884/
なぜわざわざリンクするかというと、前半の倉田演出に対する感想をはじめ、いろんな点で前回と全く同じ感想を抱いたからです。
中でも、「なんかよくわかんないエピソードがいろいろあるけど、これは後で都市編を見たら解決するんだわきっと!」というあたりが真面目に笑える。
これは、「マージナル」の時は「都市編」と「砂漠編」の2バージョン同時上演だったので、「砂漠編」を観て「?」と思ったところが「都市編」で解決するという構成(片方しか観なかった方は、二幕ものの芝居を一幕だけ観て小休憩に帰っちゃうようなもの)になっており、結果的に、両方観た観客にとっては奥深くて面白い趣向になっていたのですが……。
「死の泉」には別バージョンはないので。
同時上演の「パサジェルカ」を観ても、多分何も解決しないんだろうなあ…。
まぁ、「死の泉」は、「マージナル」に比べればずーっと良く整理された出来の良い脚本だったとは思うのですが。でも、それでも結構謎が残った人が多いんじゃないかなあ?原作はかなり長大なので、ごく一部しか劇化されていないのですが、切り捨てたはずの原作の“残り火”みたいなのも結構あったし。
原作は知らないにしても、ある程度戦争末期~60年代にいたるドイツの現代史をさわりだけでも知っていれば、そんなに難しい話ではないのですが。
あ、そうだ。
大事なことを一つ。入り口で配られるチラシの束の中に、今回の公演に関する用語集が入っているので、観る前に一読しておかれることをお勧めします。
だって。
とりあえず、日本人であのシチュエーションで「白ばら」と言われてぴんと来る人は少数派なんじゃないかなーと思うんですよね。まぁ、映画にもなったことがあるので、私が知らなかっただけかもしれませんが。
#この場合の「白ばら」は、ナチス政権化のドイツでミュンヘンを中心に起こった学生たちの反ナチ運動のこと。ベルサイユとは何の関係もありません(^ ^;
マルガレーテの曾祖母が属する「ツィゴイナー」(ツィゴイネル/異民族。いわゆる“ロマ”の一派といわれるが別説もある)や、ゲルトが関わる「ネオナチ」も、意外と知らない人が多いのでは?
本作とは全く何の関係もありませんが、私はとうに終わってしまった“TEAM D.O.C”のコミック「花と狼の帝国」が大好きでした。あれで「白ばら」を初めて知ったんですよね…。いつか再開する日を待っていたのに~~(T T)
レーベンスボルン(“生命の泉”ドイツ南部の都市で、マルガレーテの生地)に生きる一人の女が作り出す、“死の泉”。レーベンスボルンは、マルガレーテの出身地の地名であり、ナチス国家のための子供(兵士)をつくる組織の名前でもあります。
舞台化するにあたって、テーマを擬似家族に絞ったのはいいと思うのですが、だったら細かい謎を残さないで欲しかったなぁ、と思ったりはします。ギュンターの城のエピソードとか、たぶん意味わからないと思うし。
タイトルにまつわる謎も、潤色されたときにまるっと抜け落ちてしまっていると言っても過言ではなく、原作とは全く別の作品だと言ってもいいかと思うのですが、だったら不用意な謎の尻尾(拾いきれない伏線)はきちんと切っておいてほしかった。
とか、なんとか書いていますけれども。
倉田さん、宝塚の座付き作家の一部と比べてそんなにレベルが低いとは思わないのに、ついつい色々書いてしまうのは、私が基本的にクリエイターとしての彼女をかっていて、期待をしているからなんだろうなー、と、
…今、思ってみました……。倉田さんの作風が好きな方、ごめんなさい。
まぁ、作品については観ていただくとして。
キャストについて一言ずつ。
#今回私はWキャストの片方しか観ておりません(Rheingold)。ご了承くださいませ。
■マルガレーテ 三上 俊
美しい。宝塚を見慣れた目には前髪の処理が気になりましたけれども(^ ^)、十分に“美しい女性”でした。
「マージナル」では清純で心優しい少年ミカル。心の美しさがそのまま表に表れたかのような姿には見惚れてしまいましたが、今回はうってかわって、内向的で芯の強い、クリスタルのように硬い“女”、そして、自身を見失うほど息子を愛した、脆い“母親”の役。
純粋無垢なミカルがあんなに似合ってしまった三上くんには、まだちょっと難しい役なんじゃないのかなー?と思っていたのですが。
…ある意味、これ以上のマルガレーテは居ないというくらい説得力のあるマルガレーテでした(*^ ^*)。声のトーンが落ち着いていて優しいので、穏やかで優しい見た目とよく釣合っていましたね。しかも、ほっそりとして立ち姿が美しく、マタニティもシンプルなワンピースもよく似合ってた。あんなに頻繁に出たり入ったりしないで、もっと舞台上にじっとしている時間が長くしてあげた方がキャラクターが出るタイプなのに勿体ないなぁ、と思ったりしました。(倉田さんの演出は、とにかく場が細かすぎるのと、暗転時にいちいち舞台からハケさせるのがうるさい)
それにしても。
…痛々しいほどに「外」を拒否しきった、精神的な“引きこもり”っぷりが見事でしたねぇ。
「世界」を拒絶し、人間関係を無視して、ただ自分の求めるものを探しているだけの、女。
そんな彼女をひたすらに慕う幼い兄弟が、ただただ憐れで、
そんな彼女に嫉妬し、なんとかして傷をつけようと必死であがくけれども果たせないモニカが、ひたすら哀れで。
「看護婦さんたちの中で、マルガレーテが一番やさしい」と信じた子供たちの気持ちもわかるけれども、「やさしさ」と「無関心」は、反対語ではないのだ、と、そんなことを考えずにはいられない、そんなマルガレーテでした。
「ナチス」という名の“過酷な運命”が支配の網を拡げ行く中で、その冷たい風を柳に風と受け流す強靭さ。それが、彼女の場合は「不本意な世界」を拒否するという形で表に出たんですね。
ツィゴイナーとして、与えられた運命の中で精一杯生きることを選んだ彼女の曾祖母の幻影。
ゲルマンの男を愛し、ゲルマンの男に愛されたツィゴイナーの、多少の傷にはめげない生命力の輝き。
その強さが、3世代を経て“脆さ”のある“硬さ”になる。
そして、マルガレーテの心を囲む、高く冷たい「壁」を作りあげる…。
その壁を壊すことができるのは誰か?
誰もに愛されたマルガレーテが、愛していたのは誰なのか……?
■クラウス・ヴェッセルマン 山崎康一
ナチス政権化で怪しげな研究に勤しむマッドサイエンティスト。
……の役のはずなんですが、あまりにもあまりにも真剣かつ純粋にマルガレーテに恋をし、その歓心をかうためにあらゆる手を尽くす彼が、あまりにも可愛くてステキだったのは……
成功なんでしょうかねぇ。山崎さん、物凄い嵌り役だと思うんですけど。
それにしても、マルガレーテがあまりにも冷たくて、肩も抱けないクラウスが哀れでなりませんでした…。
ギュンターに対しては、もっともっと嫉妬を表に出していいと思うなあ。…うん。
文句無くステキでした。山崎さん大好きだ!
■子供たち(フランツ 奥田努、エーリヒ 深山洋貴)
奥田さんは、ちょっと柄が大きすぎて半ズボンも少年らしい可愛い仕草もちょっと無理が……。
「マージナル」ではネズやってた人ですもんね、そりゃー……。おにいちゃんらしさはあったけど、子供が“擬似母”に対して懐くのではなくて、最初から“大人の女への恋心”に見えてしまったのはどうなのでしょうか?
最終的には、それもアリなんですけどね、確かに。
まぁ、ポーランド系として蔑まれる中でエーリヒを守るためには、一足早く大人にならなくてはいけなかったはずだから、あのくらい大人っぽい子供でもいいのかな。
“大人”になってしまったフランツが、時々子供に戻るのが可愛い、といわれれば、「確かにそれはそうかも」と思わないでもないです。はい。
それでも、二幕の回想シーンは一幕より大人びているせいか、違和感無かったですけどね。あちらをターゲットに配役したのかもしれませんね。
エーリヒの深山さんは……えーっと、おいくつでしたっけ?(汗)。
なんであんなに半ズボンが似合うんだろう。なんであんなに頭悪そうに子供っぽく喋ってるのにステキなんだろう。謎がいっぱいです…。
■ミヒャエル(舟見和利)
細表で腺病質で、いかにもマルガレーテの息子っぽい雰囲気の造形が見事でした。
落ち着いた役作りで、さすがでしたね♪
■楽師兄弟(フランツ 曽世海司、エーリヒ 小野健太郎)
フランツ&エーリヒの成人版。
さりげないロマっぽい衣装が良く似合って、二人ともとても格好良かったです。フランツの、奥底に激情を秘めた穏やかさと、瞬間湯沸し機みたいなエーリヒの対比が見事で。
二幕からしか出ないし、難しい役だと思うんですけど、お二人ともさすがでした。
…曽世さんがお元気だとライフを観たなあ、という気がします。ご活躍が嬉しいです!
■モニカ 青木隆敏
「マージナル」のメイヤードさんですよね?一声声を聞いただけで、顔がみえなくてもすぐ判りました。正直なところ、本当に申し訳ないと思うのですが、私は彼の声(と喋り方)がどうしても好きになれないんです(T T)。モニカさんが登場して1分後には「もう黙れ」と思ってしまった。
なのに!
メイヤードのときも、彼が登場して5分後くらいに「もう絶対ダメ。無理」と思ったのに、一幕観終わったら、もう受け入れていたんですよね(汗)。都市編の方はぜんぜん違和感なかったですし。私が素直なのか、倉田さんが「とっつきで“最悪!”と思わせて、後で納得させる」という演出を狙ってしていらっしゃるのか、そのあたりは良くわかりませんが(^ ^)。
とにかく。
何をどんなに罵っても、馬の耳に念仏というかまったく聞いてない、効いてないマルガレーテの強靭さが凄いなあ~!と思わせる、そのためのモニカという役に見えてしまって、憐れでなりませんでした。めっちゃ同情しました。
あの役に共感を集めるって、青木さん凄いんじゃないだろうか……
■ゲルト 荒木健太朗
今まで彼のことは割と女っぽい美少年役で観ることが多かったのですが、こういう野生的な少年役の方が圧倒的に似合いますね(*^ ^*)。
キラのときにも書きましたが、美形だけどゴツゴツしたこういう顔の人は、女役似合わないと思うんですよ。よほど技術があれば別だけど、いくら小柄で細くても、“たおやか”に見せることが難しいタイプ。
原作ではかなり重要な役ですが、舞台ではテーマが違うこともあってだいぶ意味不明の役になっていたのが残念。ヘルムートさんとのラヴシーン(ラヴ言うな)は確信犯ですか?>倉田さん
■ヘルムート 前田一世
この人も謎な人になっていたなあ…。というか、二幕は全体的に破綻しきっていて意味不明なシーンが多かったので、練り直して欲しかったです。もうちょっとどうにかなったと思うんだけどな。
前田さん自身は色気もあっていい男っぷりだったので、作中での位置づけが滅茶苦茶だったのがとても残念でした。もう少し落ち着いた役でもう一度観てみたい人です。
■ブリギッテ(吉田隆太)
ステキでした。はい。
あのエネルギーと上昇志向は凄い!と思わせる。モニカの陰にこもったネツい口調ではなく、カラッとパワフルに嫌味を叩きつける、その可愛らしさがステキでした。
友達にはしたくないけど、たしかにああいう人は時代に拠らずどこにでも一人はいるんだろうな、と、そんなことを納得してしまったブリギッテでした。
マタニティはもっと思い切って詰め込んでもよかったかも(笑)。
ロシア民謡の「黒い瞳」が繰り返し流れる舞台空間。
なんでロシア民謡?と思ったのですが(←無知)、そもそもこの曲はロシア系ドイツ人が作曲した曲なんだそうですね。散々練習した歌なのに知らなかった…(恥)。詩(こちらはウクライナ人)は異民族の娘の黒い瞳を歌った歌だから、もしかししたらツィゴイナーなのかもしれませんね。(私はずっと、草原の娘だと解釈していたのですが)
いろいろな意味で面白い公演でした。
Wキャストのもう片方も、観てみたかったなー。(←すでに過去形)
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今週来週と涙が出るほど仕事が忙しく、毎日日付が変わるまで会社にいる状態なので、あまり更新ができないと思いますが、どうぞお許しくださいませ。
…って、言い訳してみたりしつつ。
前回観たStudio Life作品は「マージナル」。そのときの感想はこちら。
http://80646.diarynote.jp/200809200406033884/
なぜわざわざリンクするかというと、前半の倉田演出に対する感想をはじめ、いろんな点で前回と全く同じ感想を抱いたからです。
中でも、「なんかよくわかんないエピソードがいろいろあるけど、これは後で都市編を見たら解決するんだわきっと!」というあたりが真面目に笑える。
これは、「マージナル」の時は「都市編」と「砂漠編」の2バージョン同時上演だったので、「砂漠編」を観て「?」と思ったところが「都市編」で解決するという構成(片方しか観なかった方は、二幕ものの芝居を一幕だけ観て小休憩に帰っちゃうようなもの)になっており、結果的に、両方観た観客にとっては奥深くて面白い趣向になっていたのですが……。
「死の泉」には別バージョンはないので。
同時上演の「パサジェルカ」を観ても、多分何も解決しないんだろうなあ…。
まぁ、「死の泉」は、「マージナル」に比べればずーっと良く整理された出来の良い脚本だったとは思うのですが。でも、それでも結構謎が残った人が多いんじゃないかなあ?原作はかなり長大なので、ごく一部しか劇化されていないのですが、切り捨てたはずの原作の“残り火”みたいなのも結構あったし。
原作は知らないにしても、ある程度戦争末期~60年代にいたるドイツの現代史をさわりだけでも知っていれば、そんなに難しい話ではないのですが。
あ、そうだ。
大事なことを一つ。入り口で配られるチラシの束の中に、今回の公演に関する用語集が入っているので、観る前に一読しておかれることをお勧めします。
だって。
とりあえず、日本人であのシチュエーションで「白ばら」と言われてぴんと来る人は少数派なんじゃないかなーと思うんですよね。まぁ、映画にもなったことがあるので、私が知らなかっただけかもしれませんが。
#この場合の「白ばら」は、ナチス政権化のドイツでミュンヘンを中心に起こった学生たちの反ナチ運動のこと。ベルサイユとは何の関係もありません(^ ^;
マルガレーテの曾祖母が属する「ツィゴイナー」(ツィゴイネル/異民族。いわゆる“ロマ”の一派といわれるが別説もある)や、ゲルトが関わる「ネオナチ」も、意外と知らない人が多いのでは?
本作とは全く何の関係もありませんが、私はとうに終わってしまった“TEAM D.O.C”のコミック「花と狼の帝国」が大好きでした。あれで「白ばら」を初めて知ったんですよね…。いつか再開する日を待っていたのに~~(T T)
レーベンスボルン(“生命の泉”ドイツ南部の都市で、マルガレーテの生地)に生きる一人の女が作り出す、“死の泉”。レーベンスボルンは、マルガレーテの出身地の地名であり、ナチス国家のための子供(兵士)をつくる組織の名前でもあります。
舞台化するにあたって、テーマを擬似家族に絞ったのはいいと思うのですが、だったら細かい謎を残さないで欲しかったなぁ、と思ったりはします。ギュンターの城のエピソードとか、たぶん意味わからないと思うし。
タイトルにまつわる謎も、潤色されたときにまるっと抜け落ちてしまっていると言っても過言ではなく、原作とは全く別の作品だと言ってもいいかと思うのですが、だったら不用意な謎の尻尾(拾いきれない伏線)はきちんと切っておいてほしかった。
とか、なんとか書いていますけれども。
倉田さん、宝塚の座付き作家の一部と比べてそんなにレベルが低いとは思わないのに、ついつい色々書いてしまうのは、私が基本的にクリエイターとしての彼女をかっていて、期待をしているからなんだろうなー、と、
…今、思ってみました……。倉田さんの作風が好きな方、ごめんなさい。
まぁ、作品については観ていただくとして。
キャストについて一言ずつ。
#今回私はWキャストの片方しか観ておりません(Rheingold)。ご了承くださいませ。
■マルガレーテ 三上 俊
美しい。宝塚を見慣れた目には前髪の処理が気になりましたけれども(^ ^)、十分に“美しい女性”でした。
「マージナル」では清純で心優しい少年ミカル。心の美しさがそのまま表に表れたかのような姿には見惚れてしまいましたが、今回はうってかわって、内向的で芯の強い、クリスタルのように硬い“女”、そして、自身を見失うほど息子を愛した、脆い“母親”の役。
純粋無垢なミカルがあんなに似合ってしまった三上くんには、まだちょっと難しい役なんじゃないのかなー?と思っていたのですが。
…ある意味、これ以上のマルガレーテは居ないというくらい説得力のあるマルガレーテでした(*^ ^*)。声のトーンが落ち着いていて優しいので、穏やかで優しい見た目とよく釣合っていましたね。しかも、ほっそりとして立ち姿が美しく、マタニティもシンプルなワンピースもよく似合ってた。あんなに頻繁に出たり入ったりしないで、もっと舞台上にじっとしている時間が長くしてあげた方がキャラクターが出るタイプなのに勿体ないなぁ、と思ったりしました。(倉田さんの演出は、とにかく場が細かすぎるのと、暗転時にいちいち舞台からハケさせるのがうるさい)
それにしても。
…痛々しいほどに「外」を拒否しきった、精神的な“引きこもり”っぷりが見事でしたねぇ。
「世界」を拒絶し、人間関係を無視して、ただ自分の求めるものを探しているだけの、女。
そんな彼女をひたすらに慕う幼い兄弟が、ただただ憐れで、
そんな彼女に嫉妬し、なんとかして傷をつけようと必死であがくけれども果たせないモニカが、ひたすら哀れで。
「看護婦さんたちの中で、マルガレーテが一番やさしい」と信じた子供たちの気持ちもわかるけれども、「やさしさ」と「無関心」は、反対語ではないのだ、と、そんなことを考えずにはいられない、そんなマルガレーテでした。
「ナチス」という名の“過酷な運命”が支配の網を拡げ行く中で、その冷たい風を柳に風と受け流す強靭さ。それが、彼女の場合は「不本意な世界」を拒否するという形で表に出たんですね。
ツィゴイナーとして、与えられた運命の中で精一杯生きることを選んだ彼女の曾祖母の幻影。
ゲルマンの男を愛し、ゲルマンの男に愛されたツィゴイナーの、多少の傷にはめげない生命力の輝き。
その強さが、3世代を経て“脆さ”のある“硬さ”になる。
そして、マルガレーテの心を囲む、高く冷たい「壁」を作りあげる…。
その壁を壊すことができるのは誰か?
誰もに愛されたマルガレーテが、愛していたのは誰なのか……?
■クラウス・ヴェッセルマン 山崎康一
ナチス政権化で怪しげな研究に勤しむマッドサイエンティスト。
……の役のはずなんですが、あまりにもあまりにも真剣かつ純粋にマルガレーテに恋をし、その歓心をかうためにあらゆる手を尽くす彼が、あまりにも可愛くてステキだったのは……
成功なんでしょうかねぇ。山崎さん、物凄い嵌り役だと思うんですけど。
それにしても、マルガレーテがあまりにも冷たくて、肩も抱けないクラウスが哀れでなりませんでした…。
ギュンターに対しては、もっともっと嫉妬を表に出していいと思うなあ。…うん。
文句無くステキでした。山崎さん大好きだ!
■子供たち(フランツ 奥田努、エーリヒ 深山洋貴)
奥田さんは、ちょっと柄が大きすぎて半ズボンも少年らしい可愛い仕草もちょっと無理が……。
「マージナル」ではネズやってた人ですもんね、そりゃー……。おにいちゃんらしさはあったけど、子供が“擬似母”に対して懐くのではなくて、最初から“大人の女への恋心”に見えてしまったのはどうなのでしょうか?
最終的には、それもアリなんですけどね、確かに。
まぁ、ポーランド系として蔑まれる中でエーリヒを守るためには、一足早く大人にならなくてはいけなかったはずだから、あのくらい大人っぽい子供でもいいのかな。
“大人”になってしまったフランツが、時々子供に戻るのが可愛い、といわれれば、「確かにそれはそうかも」と思わないでもないです。はい。
それでも、二幕の回想シーンは一幕より大人びているせいか、違和感無かったですけどね。あちらをターゲットに配役したのかもしれませんね。
エーリヒの深山さんは……えーっと、おいくつでしたっけ?(汗)。
なんであんなに半ズボンが似合うんだろう。なんであんなに頭悪そうに子供っぽく喋ってるのにステキなんだろう。謎がいっぱいです…。
■ミヒャエル(舟見和利)
細表で腺病質で、いかにもマルガレーテの息子っぽい雰囲気の造形が見事でした。
落ち着いた役作りで、さすがでしたね♪
■楽師兄弟(フランツ 曽世海司、エーリヒ 小野健太郎)
フランツ&エーリヒの成人版。
さりげないロマっぽい衣装が良く似合って、二人ともとても格好良かったです。フランツの、奥底に激情を秘めた穏やかさと、瞬間湯沸し機みたいなエーリヒの対比が見事で。
二幕からしか出ないし、難しい役だと思うんですけど、お二人ともさすがでした。
…曽世さんがお元気だとライフを観たなあ、という気がします。ご活躍が嬉しいです!
■モニカ 青木隆敏
「マージナル」のメイヤードさんですよね?一声声を聞いただけで、顔がみえなくてもすぐ判りました。正直なところ、本当に申し訳ないと思うのですが、私は彼の声(と喋り方)がどうしても好きになれないんです(T T)。モニカさんが登場して1分後には「もう黙れ」と思ってしまった。
なのに!
メイヤードのときも、彼が登場して5分後くらいに「もう絶対ダメ。無理」と思ったのに、一幕観終わったら、もう受け入れていたんですよね(汗)。都市編の方はぜんぜん違和感なかったですし。私が素直なのか、倉田さんが「とっつきで“最悪!”と思わせて、後で納得させる」という演出を狙ってしていらっしゃるのか、そのあたりは良くわかりませんが(^ ^)。
とにかく。
何をどんなに罵っても、馬の耳に念仏というかまったく聞いてない、効いてないマルガレーテの強靭さが凄いなあ~!と思わせる、そのためのモニカという役に見えてしまって、憐れでなりませんでした。めっちゃ同情しました。
あの役に共感を集めるって、青木さん凄いんじゃないだろうか……
■ゲルト 荒木健太朗
今まで彼のことは割と女っぽい美少年役で観ることが多かったのですが、こういう野生的な少年役の方が圧倒的に似合いますね(*^ ^*)。
キラのときにも書きましたが、美形だけどゴツゴツしたこういう顔の人は、女役似合わないと思うんですよ。よほど技術があれば別だけど、いくら小柄で細くても、“たおやか”に見せることが難しいタイプ。
原作ではかなり重要な役ですが、舞台ではテーマが違うこともあってだいぶ意味不明の役になっていたのが残念。ヘルムートさんとのラヴシーン(ラヴ言うな)は確信犯ですか?>倉田さん
■ヘルムート 前田一世
この人も謎な人になっていたなあ…。というか、二幕は全体的に破綻しきっていて意味不明なシーンが多かったので、練り直して欲しかったです。もうちょっとどうにかなったと思うんだけどな。
前田さん自身は色気もあっていい男っぷりだったので、作中での位置づけが滅茶苦茶だったのがとても残念でした。もう少し落ち着いた役でもう一度観てみたい人です。
■ブリギッテ(吉田隆太)
ステキでした。はい。
あのエネルギーと上昇志向は凄い!と思わせる。モニカの陰にこもったネツい口調ではなく、カラッとパワフルに嫌味を叩きつける、その可愛らしさがステキでした。
友達にはしたくないけど、たしかにああいう人は時代に拠らずどこにでも一人はいるんだろうな、と、そんなことを納得してしまったブリギッテでした。
マタニティはもっと思い切って詰め込んでもよかったかも(笑)。
ロシア民謡の「黒い瞳」が繰り返し流れる舞台空間。
なんでロシア民謡?と思ったのですが(←無知)、そもそもこの曲はロシア系ドイツ人が作曲した曲なんだそうですね。散々練習した歌なのに知らなかった…(恥)。詩(こちらはウクライナ人)は異民族の娘の黒い瞳を歌った歌だから、もしかししたらツィゴイナーなのかもしれませんね。(私はずっと、草原の娘だと解釈していたのですが)
いろいろな意味で面白い公演でした。
Wキャストのもう片方も、観てみたかったなー。(←すでに過去形)
.
昨日、「銀ちゃんの恋」レポートの続きをアップしてから寝たつもりだったのに……
今みたら何も更新されてなかった(涙)。あの文章は夢だったのでしょうか。もう何書いたか覚えてないのにーーーー。
えーっと。
……また思い出したら書きます。
今日はびっくりニュースがありました。
友人から、ソンちゃん(秋園美緒さん)のブログにこんな記事があったよ!!と教えていただきました。
http://akisono.blog60.fc2.com/blog-date-20081213.html
……相変わらずトラックバックの仕方がわからない(涙)。一方的にリンクしてしまってすみません>ソンちゃん。
ソンちゃんと、ねったん(夢輝のあ)と、そして、ら、ら、らぎちゃ~~~ん!!!
もしかして、お茶会で「卒業後にやること、一つだけ決まってます」って仰ってた、っていうのはこれだったんでしょうか?
芸能活動をするとは心の片隅でも思ってなかったんですが………(驚愕)
それとも、これは芸能活動じゃないのかな?病院でのボランティア半分のコンサートのお手伝いって、いかにもらぎちゃんらしいなぁと思うのですが……ファンの方には告知があったのでしょうか?全然知らなかったので、すごく吃驚しました。
ねったんとソンちゃん、という宝塚の誇る歌姫お二人と一緒に、何がどういうつながりがあってご一緒させていただく話になったのか全く想像もできませんが。学年も違うし、ねったんが宙組に組替えになったときはらぎちゃんまだ入団してないし。地元も違いますよね?
どこの病院だかは書いてないのですが、らぎちゃんの地元だったりしたのでしょうか…?
卒業してから、もうすぐ一ヶ月。らぎちゃんの最新の笑顔だ(*^ ^*)
ちょっとせつないけど、元気そうでよかった。ソンちゃん、教えてくれてありがとう!!
天使たちの歌とピアノで、病気と闘っているすべてのひとたちに少しでも幸せが訪れますように。
金色の髪の天使の笑顔に出会えて、わたしはとってもしあわせです♪
.
今みたら何も更新されてなかった(涙)。あの文章は夢だったのでしょうか。もう何書いたか覚えてないのにーーーー。
えーっと。
……また思い出したら書きます。
今日はびっくりニュースがありました。
友人から、ソンちゃん(秋園美緒さん)のブログにこんな記事があったよ!!と教えていただきました。
http://akisono.blog60.fc2.com/blog-date-20081213.html
……相変わらずトラックバックの仕方がわからない(涙)。一方的にリンクしてしまってすみません>ソンちゃん。
ソンちゃんと、ねったん(夢輝のあ)と、そして、ら、ら、らぎちゃ~~~ん!!!
もしかして、お茶会で「卒業後にやること、一つだけ決まってます」って仰ってた、っていうのはこれだったんでしょうか?
芸能活動をするとは心の片隅でも思ってなかったんですが………(驚愕)
それとも、これは芸能活動じゃないのかな?病院でのボランティア半分のコンサートのお手伝いって、いかにもらぎちゃんらしいなぁと思うのですが……ファンの方には告知があったのでしょうか?全然知らなかったので、すごく吃驚しました。
ねったんとソンちゃん、という宝塚の誇る歌姫お二人と一緒に、何がどういうつながりがあってご一緒させていただく話になったのか全く想像もできませんが。学年も違うし、ねったんが宙組に組替えになったときはらぎちゃんまだ入団してないし。地元も違いますよね?
どこの病院だかは書いてないのですが、らぎちゃんの地元だったりしたのでしょうか…?
卒業してから、もうすぐ一ヶ月。らぎちゃんの最新の笑顔だ(*^ ^*)
ちょっとせつないけど、元気そうでよかった。ソンちゃん、教えてくれてありがとう!!
天使たちの歌とピアノで、病気と闘っているすべてのひとたちに少しでも幸せが訪れますように。
金色の髪の天使の笑顔に出会えて、わたしはとってもしあわせです♪
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宝塚歌劇団 雪組から柊巴さんがご卒業されて、ちょうど一ヶ月が過ぎました。
……まぁ、だからどうということもないし(^ ^)、らぎちゃんご本人はさっそく新しい世界でナニカを始めていらっしゃるようですし。
特に何かコメントがあるわけではないのですが。
私も、年末に向けていろいろ今年の反省などしてみようかな、と、思い立ってみたりして(^ ^)。
とりあえず、今年の反省点は、
ワークライフバランス。
で、来年の目標は
週に一回、“NO残業DAY”!です!(^ ^;;;
この一年……というか、ここ数年ずーーーーっと、あまりにも仕事が忙しく、平日にほとんど観劇予定をいれられないのがとても辛かったので。
平日に観られないものだから、地元民なのに週末にハシゴするはめになって体力の限界に挑戦してみたり、東京でもやっていた公演なのにわざわざ神戸まで観にいったり……(T T)
そうやって休日に精力的に動き回るものだから、疲れが取れない。肩が凝る……
来年こそは、この悪循環を断ち切りたい!!と思っております!(←いばることじゃないけどね)
あと目標にしたいのは、『もっともっといろんなものを観る!』かな。
最近、各組若手にお気に入りができてしまった(*^ ^*)ので、宝塚関係だけで予定が埋まってしまい、それ以外の舞台はどうあがいてもせいぜい一回しか観られない、ということになりがちで(涙)。自分でも、すごーく視野が狭くなっているのが気になっているんですよね。
もっとストレートプレイも観たいのに、なかなかそこまで手が回らなーーーい(涙)。
新人俳優とか、演出家とか、新しい劇団とか、なーーーーーんにも開拓してないもんなぁ……。
OGが次々デビューするのでソレを追いかけるだけで精一杯、ってのもあるんですけど、それにしてもちょっと偏りすぎな気が(- -У)。
とりあえず、12月中は「こまつ座(紀伊国屋サザン/太鼓叩いて笛吹いて)」と「三谷幸喜(PARCO劇場)」と「わらび座(さいたま/天草四郎)」を観たいなーと思ってるのですが……全部は無理だろうなあ(T T)。わらび座はしばらく観てないから久しぶりに観たいんだけど、さいたまは遠いしなぁ……
などなど思い惑いつつ。
とりあえず。
(今までのぶつぶつとは関係ないのですが)
2008年 宝塚作品マイベストを、書き留めておきたいと思います♪
#宝塚以外の作品は年末にアレコレ観終わったら考えまーす。
■大劇場(東宝)作品
一応、東宝劇場で上演されたもの(「エル・アルコン」~「Paradise Prince」)は全部観てますね。
芝居はダントツ「マリポーサの花」(←少数派?)
本公演で、80人でやる作品ではなかったですけどね(T T)。ドラマシティで観たかったなぁ…(溜息)。
次点は、ワイルドホーンに敬意を表して「スカーレットピンパーネル」で(^ ^)
ショーは「ソロモンの指輪」と「ミロワール」…かなあ。あれ?ぜんぶ雪組さんじゃないか(^ ^;ゞ
「Red Hot Sea」も実は大好きです(←もっと少数派か)
■中劇場(中日・博多・梅田・日生・DC)
カラマーゾフは赤坂待ち。梅田の「雨に唄えば」のみ未見。
DCの「銀ちゃんの恋」と博多座の「ME AND MY GIRL」がダントツで双璧な上に、どちらも選べない優柔な猫です。
次点は中日(メランコリックジゴロ/ラヴ・シンフォニー)。
全国ツアーは雪花を観ましたが、コメントの必要を感じません(T T)。星を観ていればまた違ったのかもしれませんが…。
■バウ
「Hollywood Lover」を2007年度に入れるとすると、通常バウ(&青年館)は「舞姫」と「ブエノスアイレスの風」だけ…ですね。
あとはワークショップが、「ホフマン物語」のAチーム後半、Bチーム前半、「蒼いくちづけ」のAチーム、「凍てついた明日」両チーム、「殉情」のAチーム。
……これもダントツで、「凍てついた明日」かなあ。
えー、両チームとも好きでしたけど、個人的な好みでBチームに軍配。
次点は「舞姫」と「殉情」、……かな。
どちらも、作品としても佳作だったのはもちろんですが、なにより演出家の「役者に合わせた作品で、本人の魅力を引き出そう!」という気持ちがよくみえて、観ていて幸せになれたのがポイント高いです。
「攻め」の佐助だったチギちゃんとか。
舞台の上で役者ががんばるのは当たり前のことなのですが、それが空回りしているのが一番観ていて辛くなるんですよね…。若手中心の公演では、特にそれが顕著にかつストレートに出てしまうような気がします(^ ^;ゞ。ワークショップは難しいなあと思うゆえんです。
■新人公演
「エル・アルコン」「黎明の風」「ME AND MY GIRL」「愛と死のアラビア」「マリポーサの花」「Paradise Prince」の5本を観ました。
個人的には「ME AND MY GIRL」がダントツです(*^ ^*)。博多はもっと良かったけど(笑)。もともと、本公演80人でやる作品ではないんですよね(T T)。新公や博多がちょうどぴったりでした。
次点は……難しいところですが、あえて宙組さんの2作品かなあ。どちらも演出家が頼りにならない中、最上級生の88期生が力づくで形にした印象が鮮やかでした。
来年は、どの組も主力は89期になるんですね。(花だけはまだ88期が出ますけれども)
月組で初舞台を迎えた雛たちが、ついに研7。ほんとーーーー!!に、早いものです(@ @;)
「君を愛してる」も「スカーレットピンパーネル」も観たかったけど観られなくてすっごく残念でした。来年は、全公演で新公が観られますように☆祈☆
来年も、なかなか楽しみな作品が並んでいる宝塚。
スケジュールをちゃんと検討して、見逃しのないよう(^ ^)チェックしていきたいと思います♪
.
……まぁ、だからどうということもないし(^ ^)、らぎちゃんご本人はさっそく新しい世界でナニカを始めていらっしゃるようですし。
特に何かコメントがあるわけではないのですが。
私も、年末に向けていろいろ今年の反省などしてみようかな、と、思い立ってみたりして(^ ^)。
とりあえず、今年の反省点は、
ワークライフバランス。
で、来年の目標は
週に一回、“NO残業DAY”!です!(^ ^;;;
この一年……というか、ここ数年ずーーーーっと、あまりにも仕事が忙しく、平日にほとんど観劇予定をいれられないのがとても辛かったので。
平日に観られないものだから、地元民なのに週末にハシゴするはめになって体力の限界に挑戦してみたり、東京でもやっていた公演なのにわざわざ神戸まで観にいったり……(T T)
そうやって休日に精力的に動き回るものだから、疲れが取れない。肩が凝る……
来年こそは、この悪循環を断ち切りたい!!と思っております!(←いばることじゃないけどね)
あと目標にしたいのは、『もっともっといろんなものを観る!』かな。
最近、各組若手にお気に入りができてしまった(*^ ^*)ので、宝塚関係だけで予定が埋まってしまい、それ以外の舞台はどうあがいてもせいぜい一回しか観られない、ということになりがちで(涙)。自分でも、すごーく視野が狭くなっているのが気になっているんですよね。
もっとストレートプレイも観たいのに、なかなかそこまで手が回らなーーーい(涙)。
新人俳優とか、演出家とか、新しい劇団とか、なーーーーーんにも開拓してないもんなぁ……。
OGが次々デビューするのでソレを追いかけるだけで精一杯、ってのもあるんですけど、それにしてもちょっと偏りすぎな気が(- -У)。
とりあえず、12月中は「こまつ座(紀伊国屋サザン/太鼓叩いて笛吹いて)」と「三谷幸喜(PARCO劇場)」と「わらび座(さいたま/天草四郎)」を観たいなーと思ってるのですが……全部は無理だろうなあ(T T)。わらび座はしばらく観てないから久しぶりに観たいんだけど、さいたまは遠いしなぁ……
などなど思い惑いつつ。
とりあえず。
(今までのぶつぶつとは関係ないのですが)
2008年 宝塚作品マイベストを、書き留めておきたいと思います♪
#宝塚以外の作品は年末にアレコレ観終わったら考えまーす。
■大劇場(東宝)作品
一応、東宝劇場で上演されたもの(「エル・アルコン」~「Paradise Prince」)は全部観てますね。
芝居はダントツ「マリポーサの花」(←少数派?)
本公演で、80人でやる作品ではなかったですけどね(T T)。ドラマシティで観たかったなぁ…(溜息)。
次点は、ワイルドホーンに敬意を表して「スカーレットピンパーネル」で(^ ^)
ショーは「ソロモンの指輪」と「ミロワール」…かなあ。あれ?ぜんぶ雪組さんじゃないか(^ ^;ゞ
「Red Hot Sea」も実は大好きです(←もっと少数派か)
■中劇場(中日・博多・梅田・日生・DC)
カラマーゾフは赤坂待ち。梅田の「雨に唄えば」のみ未見。
DCの「銀ちゃんの恋」と博多座の「ME AND MY GIRL」がダントツで双璧な上に、どちらも選べない優柔な猫です。
次点は中日(メランコリックジゴロ/ラヴ・シンフォニー)。
全国ツアーは雪花を観ましたが、コメントの必要を感じません(T T)。星を観ていればまた違ったのかもしれませんが…。
■バウ
「Hollywood Lover」を2007年度に入れるとすると、通常バウ(&青年館)は「舞姫」と「ブエノスアイレスの風」だけ…ですね。
あとはワークショップが、「ホフマン物語」のAチーム後半、Bチーム前半、「蒼いくちづけ」のAチーム、「凍てついた明日」両チーム、「殉情」のAチーム。
……これもダントツで、「凍てついた明日」かなあ。
えー、両チームとも好きでしたけど、個人的な好みでBチームに軍配。
次点は「舞姫」と「殉情」、……かな。
どちらも、作品としても佳作だったのはもちろんですが、なにより演出家の「役者に合わせた作品で、本人の魅力を引き出そう!」という気持ちがよくみえて、観ていて幸せになれたのがポイント高いです。
「攻め」の佐助だったチギちゃんとか。
舞台の上で役者ががんばるのは当たり前のことなのですが、それが空回りしているのが一番観ていて辛くなるんですよね…。若手中心の公演では、特にそれが顕著にかつストレートに出てしまうような気がします(^ ^;ゞ。ワークショップは難しいなあと思うゆえんです。
■新人公演
「エル・アルコン」「黎明の風」「ME AND MY GIRL」「愛と死のアラビア」「マリポーサの花」「Paradise Prince」の5本を観ました。
個人的には「ME AND MY GIRL」がダントツです(*^ ^*)。博多はもっと良かったけど(笑)。もともと、本公演80人でやる作品ではないんですよね(T T)。新公や博多がちょうどぴったりでした。
次点は……難しいところですが、あえて宙組さんの2作品かなあ。どちらも演出家が頼りにならない中、最上級生の88期生が力づくで形にした印象が鮮やかでした。
来年は、どの組も主力は89期になるんですね。(花だけはまだ88期が出ますけれども)
月組で初舞台を迎えた雛たちが、ついに研7。ほんとーーーー!!に、早いものです(@ @;)
「君を愛してる」も「スカーレットピンパーネル」も観たかったけど観られなくてすっごく残念でした。来年は、全公演で新公が観られますように☆祈☆
来年も、なかなか楽しみな作品が並んでいる宝塚。
スケジュールをちゃんと検討して、見逃しのないよう(^ ^)チェックしていきたいと思います♪
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先週から、同じタイトルで似たような内容の文章を5000文字くらいずつ3回は書いていたのですが。
……そのたびに、いろんなことが起きて消えてしまって終了しておりました。
他のタイトルのはちゃんと書き込めたのにっっっ!!
何か呪いにでもかかったような気分です。
……でも諦めないもん。
だーいーぶー昔ですが、「銀ちゃんの嘘」Part8はこちらです♪
http://80646.diarynote.jp/200810270313082313/
小夏と朋子のプールサイドテラス対決、までで終わっておりましたので、続きを(^ ^)。
仲良く袖にハケていく銀ちゃんと朋子の後姿を見送って、ちいさく溜息をついた小夏。
「銀ちゃん、さ よ な ら …」
かすかに宙を彷徨って思い出を辿る小夏の瞳が、切ない。
初見(ドラマシティの初日があけてすぐ)の時、すみ花ちゃんは、ここでひどく悲しそうな瞳をしていたような気がしました。
“若い女の子”とイチャイチャしながら去っていく銀ちゃんの後姿を、追いかけて行きたそうに見えたのだと思います。
でも。
ドラマシティの後半に観た時、そして、青年館に来たときには、はっきりと違っていた。
銀ちゃんと朋子を見送って、軽く肩をすくめる小夏。
瞳が宙を泳ぐのは同じなのですが、なんとなく、「さよなら」を言うために銀ちゃんの面影を探しているような、そんな印象がありました。
この場面でのたった一言と、その次のヤスのアパートでの
「料理ながら俺が」
「いいのよ。……あたし、やりたいんだから」
というやりとりの優しさと。
たったこれだけのこと(いや、他にも細々いろいろ違っていたのですが)で、「ヤスを選ぶことに決めた小夏」が描き出されたことに驚いたのです。
歌劇誌だったか何だったかで、「最終的に小夏は、撮影所に戻る」という作者のコメントがありました。
たしかに、「蒲田行進曲」の小夏は、当然のように『銀ちゃんもヤスも捨てて、撮影所を選ぶ』女優です。ヤスのことはなんとも思っていない(いい人だとは思っている)し、銀ちゃんのことさえ、最終的には「これは愛ではないのではないか?」と気づく、そういう関係。
「銀ちゃんの恋」初演の風花舞嬢の小夏は、『銀ちゃんを選んで共に撮影所へ戻る』女だった、と思います。もちろん、ストーリーとしてそこまでは描かれてはいませんし、私はとにかくビデオでしか観ていないので舞台とは印象が違うかもしれませんが、とにかく「ヤスを選ぼうとして、そうすれば小さな幸せを得られるとわかっていたのに、諦められなかった女」に見えたのです。
だけど。
すみ花ちゃんの小夏は、ヤスを選ぶ小夏だった!!
今にして思えば、ドラマシティの初日頃は、まだ迷いがあったのでしょうね。
すみ花ちゃんにも、そして、作者である石田さん自身にも。
原作とも初演とも違うキャラクターで許されるのか、十分な説得力をもって演じ切れるのか、演出に矛盾は無いか、拾いきれていない伏線はないか、と、あれこれ迷い道を辿っている途中だったのではないか。
でも、ドラマシティの後半あたりには、勝負がついていましたね。
もちろん、すみ花ちゃんの勝ち、で。
すみ花ちゃん(と石田さん)が造形した小夏の、あの一分の隙もない説得力。最初からそういう設定だったとしか思えなかった、小夏のキャラクター。
二幕ですみ花ちゃんが歌う「でも、幸せ♪」のソロの説得力といったら!
あの同じ歌を“自分に言い聞かせるように”歌って説得力をもたせていた優子姫の小夏ももちろん素敵だったし、
心の底から幸せいっぱい、みてよあたしのこの笑顔!!という勢いで歌いきったすみ花ちゃんも、本当に素晴らしかった。
二人の小夏を、(片方はビデオだけど)観ることが出来て、良かった。
そして、二人の小夏を演出してのけた石田さんって、意外とすごい人なんじゃない?と思ったりもするのです(^ ^)。
ヤスのアパートで。
プロポーズされた小夏が、
「“じゃあ”って、なによ…」
と突っ込みながら、そのまま手をついて
「お願いします」
と言うとき。
すみ花ちゃんの脳裏には、このとき銀ちゃんはいないんだな、と思いました。
ヤスに、「俺、小夏さんを幸せに…」って言われて、初めて銀ちゃんを思い出す。
優しい小夏。
そうしてはじめて、
「すみません」
と、言葉が形をなす。
あのひとのこと、忘れられるかどうかわからないけど。
あんたと一緒に、「銀ちゃんかっこいいー!」って、言ってても、いい……?
そして。
この純粋で優しい小夏にあまりにもよくお似合いだった、みつるくんのヤス。
ただただ純粋に、小夏という“大女優”に憧れ、その傍にいられるだけで幸せになってしまう、そんな、ヤス。
突然頭を下げるすみ花ちゃんの小夏に慌てて、
「俺、小夏さんを幸せにしますから!」
と言うみつるくんの幸せそうな、照れたような笑顔。
この場面は、ものすごく痛い場面だと思っていたのに、あまりの幸せオーラに思わず焦ってしまうほど、普通の場面になっていたことに驚きました。
それが、新しい「銀ちゃんの恋」。
それが、花組の「銀ちゃんの恋」でした。
祐飛さん、すみ花ちゃん、みつるくん。
3人とも、見事に「自分の役」にしていたな、と、それが何より嬉しかったです(*^ ^*)。
第十場 銀四郎と朋子のデート
朋子(華耀きらり)が本当に本当に本当~~~っっっ!!に可愛いっ!!
ミニスカートからのぞく脚が最高です。長くてまっすぐで細くて、バービー人形みたい。
元水泳部の立派な肩幅と首のラインの美しさ。とにかく今回露出が多い衣装ばかりだったのに、ホントにマネキンが動き出したみたいでいやらしさがないのが最高でした。どんな衣装着ていても清潔感があって可愛い♪♪
あの独特の声も、いちいち不思議感のある仕草のひとつひとつまでしっかり計算されていて、銀ちゃんが振り回されるのも当たり前、って感じだったし。
本当に良かったです。
………謎な人ではありましたが。
プールサイドテラスで小夏と対決したときには、(多分)まだプラトニックだった銀ちゃんと朋子さん。
この場面のラストに「恋はやっぱり、プラトニックの方が夢があるなあ…」と言わしめているということは、当然このデートの前に“プラトニックじゃなくなった”わけですよね?(*^ ^*;)ゞ
#ちなみに、インラインスケートの練習が終わったあとそのままホテルに行ったんだろうと確信していますが何か?(汗)
銀ちゃんは結構あからさまに態度が変わっているのに、朋子さんはなーんにも変わらない。
「女」だなあ、と思いました。
小夏という“元カノ”の登場で、二人の関係を先に進めることを決意した朋子さんは、見た目の人形じみた可愛らしさからは想像もできないほど怖いオンナで、そこまでのキャラクターをきちんと演じられていたきらりんは本当に素晴らしい♪と、きらりんファンの猫は、思っていたりします☆
……大好きなきらりんの出番が終わったところで、今日はおしまいにします。
続きはまた、近いうちに。
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……そのたびに、いろんなことが起きて消えてしまって終了しておりました。
他のタイトルのはちゃんと書き込めたのにっっっ!!
何か呪いにでもかかったような気分です。
……でも諦めないもん。
だーいーぶー昔ですが、「銀ちゃんの嘘」Part8はこちらです♪
http://80646.diarynote.jp/200810270313082313/
小夏と朋子のプールサイドテラス対決、までで終わっておりましたので、続きを(^ ^)。
仲良く袖にハケていく銀ちゃんと朋子の後姿を見送って、ちいさく溜息をついた小夏。
「銀ちゃん、さ よ な ら …」
かすかに宙を彷徨って思い出を辿る小夏の瞳が、切ない。
初見(ドラマシティの初日があけてすぐ)の時、すみ花ちゃんは、ここでひどく悲しそうな瞳をしていたような気がしました。
“若い女の子”とイチャイチャしながら去っていく銀ちゃんの後姿を、追いかけて行きたそうに見えたのだと思います。
でも。
ドラマシティの後半に観た時、そして、青年館に来たときには、はっきりと違っていた。
銀ちゃんと朋子を見送って、軽く肩をすくめる小夏。
瞳が宙を泳ぐのは同じなのですが、なんとなく、「さよなら」を言うために銀ちゃんの面影を探しているような、そんな印象がありました。
この場面でのたった一言と、その次のヤスのアパートでの
「料理ながら俺が」
「いいのよ。……あたし、やりたいんだから」
というやりとりの優しさと。
たったこれだけのこと(いや、他にも細々いろいろ違っていたのですが)で、「ヤスを選ぶことに決めた小夏」が描き出されたことに驚いたのです。
歌劇誌だったか何だったかで、「最終的に小夏は、撮影所に戻る」という作者のコメントがありました。
たしかに、「蒲田行進曲」の小夏は、当然のように『銀ちゃんもヤスも捨てて、撮影所を選ぶ』女優です。ヤスのことはなんとも思っていない(いい人だとは思っている)し、銀ちゃんのことさえ、最終的には「これは愛ではないのではないか?」と気づく、そういう関係。
「銀ちゃんの恋」初演の風花舞嬢の小夏は、『銀ちゃんを選んで共に撮影所へ戻る』女だった、と思います。もちろん、ストーリーとしてそこまでは描かれてはいませんし、私はとにかくビデオでしか観ていないので舞台とは印象が違うかもしれませんが、とにかく「ヤスを選ぼうとして、そうすれば小さな幸せを得られるとわかっていたのに、諦められなかった女」に見えたのです。
だけど。
すみ花ちゃんの小夏は、ヤスを選ぶ小夏だった!!
今にして思えば、ドラマシティの初日頃は、まだ迷いがあったのでしょうね。
すみ花ちゃんにも、そして、作者である石田さん自身にも。
原作とも初演とも違うキャラクターで許されるのか、十分な説得力をもって演じ切れるのか、演出に矛盾は無いか、拾いきれていない伏線はないか、と、あれこれ迷い道を辿っている途中だったのではないか。
でも、ドラマシティの後半あたりには、勝負がついていましたね。
もちろん、すみ花ちゃんの勝ち、で。
すみ花ちゃん(と石田さん)が造形した小夏の、あの一分の隙もない説得力。最初からそういう設定だったとしか思えなかった、小夏のキャラクター。
二幕ですみ花ちゃんが歌う「でも、幸せ♪」のソロの説得力といったら!
あの同じ歌を“自分に言い聞かせるように”歌って説得力をもたせていた優子姫の小夏ももちろん素敵だったし、
心の底から幸せいっぱい、みてよあたしのこの笑顔!!という勢いで歌いきったすみ花ちゃんも、本当に素晴らしかった。
二人の小夏を、(片方はビデオだけど)観ることが出来て、良かった。
そして、二人の小夏を演出してのけた石田さんって、意外とすごい人なんじゃない?と思ったりもするのです(^ ^)。
ヤスのアパートで。
プロポーズされた小夏が、
「“じゃあ”って、なによ…」
と突っ込みながら、そのまま手をついて
「お願いします」
と言うとき。
すみ花ちゃんの脳裏には、このとき銀ちゃんはいないんだな、と思いました。
ヤスに、「俺、小夏さんを幸せに…」って言われて、初めて銀ちゃんを思い出す。
優しい小夏。
そうしてはじめて、
「すみません」
と、言葉が形をなす。
あのひとのこと、忘れられるかどうかわからないけど。
あんたと一緒に、「銀ちゃんかっこいいー!」って、言ってても、いい……?
そして。
この純粋で優しい小夏にあまりにもよくお似合いだった、みつるくんのヤス。
ただただ純粋に、小夏という“大女優”に憧れ、その傍にいられるだけで幸せになってしまう、そんな、ヤス。
突然頭を下げるすみ花ちゃんの小夏に慌てて、
「俺、小夏さんを幸せにしますから!」
と言うみつるくんの幸せそうな、照れたような笑顔。
この場面は、ものすごく痛い場面だと思っていたのに、あまりの幸せオーラに思わず焦ってしまうほど、普通の場面になっていたことに驚きました。
それが、新しい「銀ちゃんの恋」。
それが、花組の「銀ちゃんの恋」でした。
祐飛さん、すみ花ちゃん、みつるくん。
3人とも、見事に「自分の役」にしていたな、と、それが何より嬉しかったです(*^ ^*)。
第十場 銀四郎と朋子のデート
朋子(華耀きらり)が本当に本当に本当~~~っっっ!!に可愛いっ!!
ミニスカートからのぞく脚が最高です。長くてまっすぐで細くて、バービー人形みたい。
元水泳部の立派な肩幅と首のラインの美しさ。とにかく今回露出が多い衣装ばかりだったのに、ホントにマネキンが動き出したみたいでいやらしさがないのが最高でした。どんな衣装着ていても清潔感があって可愛い♪♪
あの独特の声も、いちいち不思議感のある仕草のひとつひとつまでしっかり計算されていて、銀ちゃんが振り回されるのも当たり前、って感じだったし。
本当に良かったです。
………謎な人ではありましたが。
プールサイドテラスで小夏と対決したときには、(多分)まだプラトニックだった銀ちゃんと朋子さん。
この場面のラストに「恋はやっぱり、プラトニックの方が夢があるなあ…」と言わしめているということは、当然このデートの前に“プラトニックじゃなくなった”わけですよね?(*^ ^*;)ゞ
#ちなみに、インラインスケートの練習が終わったあとそのままホテルに行ったんだろうと確信していますが何か?(汗)
銀ちゃんは結構あからさまに態度が変わっているのに、朋子さんはなーんにも変わらない。
「女」だなあ、と思いました。
小夏という“元カノ”の登場で、二人の関係を先に進めることを決意した朋子さんは、見た目の人形じみた可愛らしさからは想像もできないほど怖いオンナで、そこまでのキャラクターをきちんと演じられていたきらりんは本当に素晴らしい♪と、きらりんファンの猫は、思っていたりします☆
……大好きなきらりんの出番が終わったところで、今日はおしまいにします。
続きはまた、近いうちに。
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若人たちの太王四神記【2】
2008年12月20日 宝塚(花)花組大劇場公演「太王四神記」新人公演キャストが発表されました。
遅いなー遅いなーと思いながら待っていたのですが、もしかして小池さんはいつも遅いんでしょうか?小池作品で、主演以外の新公キャストが粗通しの時にやっと発表になって、それから稽古初日までにナンバーを覚えるのが大変だった、という話を聞いたことがあるのですが。
そういえば今日は梅田のスペシャルですね。お稽古はおやすみなのでしょうか?
下級生はみんな、今日明日でいろいろ覚えるのかしらん。
で。
れみちゃん、スジニ役おめでとう!!
猫の予想(11月25日の日記)はすべて外れてしまいました……。
本役がみわっち(愛音羽麗)だから、“いかにも娘役”らしいタイプのれみちゃんは無いだろうと思っていたのになー(^ ^;ゞ それとも、逆にみわっちが“いかにも娘役”な役に挑戦!するんでしょうか(^ ^)。
上級生の大御所は、ほぼ88期が占める(締める?)んですね。
91期の花峰千春さん(眉月さん)と、90期の芽吹幸奈ちゃん(絵莉さん)くらいじゃないですか。
花野じゅりあちゃんの役がきらりん(華耀きらり)だし、(初姫)さあやの役も、二つとも88期だし…
そう思うと、まぁ(朝夏まなと)くんも大御所チームってことになる……のかな?
花組88期は実力者が多いので、いい舞台になりそうですね。新公演出誰かなあ。ああ、本当に楽しみ!
ドラマを観ていないので、他の役がどんな役かわからないのですが……
卒業が発表されている望月理世ちゃんの“カクダン”が天宮菜生ちゃんってことは……やっぱり理世ちゃんの最後の役は男装してるけど女役は女役ってこと…?うーん、似合うでしょうし私は嬉しいけど、ファンの方は切ないでしょうねぇ。
せめてショーがあればいいのに。よりによってこの公演か……罪な人だ、理世ちゃん。
(桜)一花ちゃんの役が華月由舞ちゃんなのはめっちゃ嬉しいです。ぜーんぜんまーーーーったくキャラが違う一花ちゃんの役、由舞ちゃんがんばれ~!
銀ちゃんチームでは、瞳ゆゆちゃんと月野姫花ちゃんが野々すみ花ちゃんの二役をわけあい、梅咲衣舞ちゃんが“少年ホゲ”(白華れみ)。衣舞ちゃんと姫花ちゃんがタムドクとホゲの子供時代をやるのか~!可愛いなぁ~(*^ ^*)。
芝居上手でお気に入りの真瀬はるかさんは、まっつ(未涼亜希)の四神の一人“ヒョンゴ”。
同じく天真みちるさんが、銀ちゃんチームで一気に注目の的に(猫的に)なった紫陽レネさんの役なのも楽しみです。
しかし、前回真瀬くんと対の役だった日高大地くんは………がんばれ!!(^ ^;ゞ
スタイルとダンスという大きな武器があるんだから、今は焦らないで、お芝居を楽しむことを考えてみてくださいませ☆
銀ちゃんでさあやに遊ばれていた嶺乃一真くんは、みつる(華形ひかる)くんの“サリャン”。結構美味しい役っぽいし、「銀ちゃん」で結構お芝居の面白さを感じてくれたんじゃないかと思うので、がんばってほしいです。
そして!!煌雅あさひ&輝良まさとコンビ(←コンビ扱いしているのは猫だけですか?)は、アーサーがとみぃ(扇めぐむ)、輝良くんがマメ(日向燦)。……もしかして、ものすごーーーく楽しいのではないかしら?どんな役なんだろう……。
わくわくわくわく。
だいもん(望海風斗)の“ヒョンミョン”は、93期の大河凜さん。実は結構お気に入りなので嬉しいです。どんな役かな~♪
まぁ、だいもんは今回初主演だから、本役は軽い役かもしれませんけどね☆
まぁ、作品を観ていないので細かいところはおいといて。
初日まであと10日!本番直前の、お稽古も佳境にはいったところでのスペシャルイベントがあったりして大変でしょうけれども、体調を整えてがんばってほしいです。
上級生も下級生も(^ ^)、花組っ子がんばれ~~~!!
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遅いなー遅いなーと思いながら待っていたのですが、もしかして小池さんはいつも遅いんでしょうか?小池作品で、主演以外の新公キャストが粗通しの時にやっと発表になって、それから稽古初日までにナンバーを覚えるのが大変だった、という話を聞いたことがあるのですが。
そういえば今日は梅田のスペシャルですね。お稽古はおやすみなのでしょうか?
下級生はみんな、今日明日でいろいろ覚えるのかしらん。
で。
れみちゃん、スジニ役おめでとう!!
猫の予想(11月25日の日記)はすべて外れてしまいました……。
本役がみわっち(愛音羽麗)だから、“いかにも娘役”らしいタイプのれみちゃんは無いだろうと思っていたのになー(^ ^;ゞ それとも、逆にみわっちが“いかにも娘役”な役に挑戦!するんでしょうか(^ ^)。
上級生の大御所は、ほぼ88期が占める(締める?)んですね。
91期の花峰千春さん(眉月さん)と、90期の芽吹幸奈ちゃん(絵莉さん)くらいじゃないですか。
花野じゅりあちゃんの役がきらりん(華耀きらり)だし、(初姫)さあやの役も、二つとも88期だし…
そう思うと、まぁ(朝夏まなと)くんも大御所チームってことになる……のかな?
花組88期は実力者が多いので、いい舞台になりそうですね。新公演出誰かなあ。ああ、本当に楽しみ!
ドラマを観ていないので、他の役がどんな役かわからないのですが……
卒業が発表されている望月理世ちゃんの“カクダン”が天宮菜生ちゃんってことは……やっぱり理世ちゃんの最後の役は男装してるけど女役は女役ってこと…?うーん、似合うでしょうし私は嬉しいけど、ファンの方は切ないでしょうねぇ。
せめてショーがあればいいのに。よりによってこの公演か……罪な人だ、理世ちゃん。
(桜)一花ちゃんの役が華月由舞ちゃんなのはめっちゃ嬉しいです。ぜーんぜんまーーーーったくキャラが違う一花ちゃんの役、由舞ちゃんがんばれ~!
銀ちゃんチームでは、瞳ゆゆちゃんと月野姫花ちゃんが野々すみ花ちゃんの二役をわけあい、梅咲衣舞ちゃんが“少年ホゲ”(白華れみ)。衣舞ちゃんと姫花ちゃんがタムドクとホゲの子供時代をやるのか~!可愛いなぁ~(*^ ^*)。
芝居上手でお気に入りの真瀬はるかさんは、まっつ(未涼亜希)の四神の一人“ヒョンゴ”。
同じく天真みちるさんが、銀ちゃんチームで一気に注目の的に(猫的に)なった紫陽レネさんの役なのも楽しみです。
しかし、前回真瀬くんと対の役だった日高大地くんは………がんばれ!!(^ ^;ゞ
スタイルとダンスという大きな武器があるんだから、今は焦らないで、お芝居を楽しむことを考えてみてくださいませ☆
銀ちゃんでさあやに遊ばれていた嶺乃一真くんは、みつる(華形ひかる)くんの“サリャン”。結構美味しい役っぽいし、「銀ちゃん」で結構お芝居の面白さを感じてくれたんじゃないかと思うので、がんばってほしいです。
そして!!煌雅あさひ&輝良まさとコンビ(←コンビ扱いしているのは猫だけですか?)は、アーサーがとみぃ(扇めぐむ)、輝良くんがマメ(日向燦)。……もしかして、ものすごーーーく楽しいのではないかしら?どんな役なんだろう……。
わくわくわくわく。
だいもん(望海風斗)の“ヒョンミョン”は、93期の大河凜さん。実は結構お気に入りなので嬉しいです。どんな役かな~♪
まぁ、だいもんは今回初主演だから、本役は軽い役かもしれませんけどね☆
まぁ、作品を観ていないので細かいところはおいといて。
初日まであと10日!本番直前の、お稽古も佳境にはいったところでのスペシャルイベントがあったりして大変でしょうけれども、体調を整えてがんばってほしいです。
上級生も下級生も(^ ^)、花組っ子がんばれ~~~!!
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六本木ヒルズのTOHOシネマにて、『タカラヅカスペシャル2008~La Festa!~』の中継を見てまいりました。
面白かった!
でも、
観たいものはあんまり映ってなかった(T T)
娘役とか、
若手とか、
若手娘役とか、
………とにかく、若手が!!
もちろん、トップさんはじめ、祐飛さん霧矢さんたち二番手陣はしーっかり映していただいてました。特に、祐飛さんに関しては今までこんなに映ったことがないのでちょっと驚いたくらい。
トップさんたちと一緒に勢ぞろい!なところでは端なので映りませんけど、それ以外はカメラがちゃんと回ってくるんですもんね……(感涙)。
だからこそ。
今まで、中継はあまり興味がなくて、大劇場のチケットが手に入らなかったときは潔く諦めていたのに、今年は中継で十分かな、と思ってみたりしたのですが……。
…甘かった!!
自分が、普段いかにいろんなトコに目移りして観劇しているか、心の底から思い知りました。
うん。
祐飛さんの出番なら祐飛さんしか映ってない画面を見凝めながら、チラッと後ろを通り過ぎたあの腕は誰っ!?とか。
そんなんばっかり気になって、
……集中できない(泣)。
まぁ、そんなこんなありましたけれども、総じて楽しい中継でした。
幕開き早々の民謡メドレーで、祐飛さんと霧矢さんが入れ替わるときに二人でくるくる回ったりするサービスが滅茶苦茶嬉しかった(*^ ^*)ありがとう石田さん!!と思いつつ。
他の場面でも終始霧矢さんと祐飛さん、ニコイチで並んでいらっしゃって……感涙でした。
しかも、「鳩間節」でも並んで踊ってるし!!懐かしすぎる!!(; ;)
民謡メドレーの間中、指揮の御崎恵さんが半被姿だったのが最高に嬉しかった。
しかも、民謡メドレーが一段落して幕が降り、轟さんと未沙さんが登場して「今年一年の作品を振り返る」コーナーが始まったとき。
ふたたび幕があがったときには、ちゃんと脱いでいたのがさすが!!
御崎さんのそういうセンスは最高だと思います♪
(一幕では髪を一部結んでいたのに、二幕で紹介されたときには完全に降ろしていて、トウコさんに「オスカル」と紹介されていたのもすごく楽しかった/笑)
「白州次郎」から始まったコントコーナーは、未沙さんの独壇場。
それでも、皆さん衣装もちゃんと着ての主題歌熱唱で、いろいろ思い出して懐かしかったです。
今年も良い作品たくさんありましたね♪
雪組さんは、リナレスとイスマヨールが会話しているところになぜかロジャーが花を届けに来るという設定で、ロ「これ、セリアさんに」イ「セリアは下(ドラマシティ)で農作業の準備をしてるが」という爆笑会話で盛り上がってから、キムちゃんとテルくんで主題歌を歌ってくれました。いやー、水くんたちが出られないから代理とはいえ、おいしいですねぇ二人とも(はぁと)。
しかしテルくんは歌うまくなりましたよね……(キムちゃんは前から巧いので)。
「アラビア」のトマスの衣装を着たまとぶんの男前っぷりにちょっと惚れ直しました。あの衣装、梅田まで運ぶの重かっただろうなあ(笑)。
麻子さんは「街灯に寄りかかって」。そっか、タイトル曲はデュエットですもんね。
トウコさんはもちろん「ひとかけらの勇気」。2008年度のK音楽賞を受賞したことが発表されて、かなり盛り上がっていました。昨日はどんなアドリブだったんでしょうね。
まぁ、賞をとるのも当たり前という気がする名曲で、名歌唱でした♪
一幕ラストは「レインボータカラヅカ」。
夢咲ねねちゃんと祐飛さんが組んでいるのが可愛くて可愛くて(はぁと)
……祐飛さん、ちょっと鼻の下伸びすぎです(^ ^)。
二幕はラテンメドレーが楽しかったのですが、これがもう、本当に!!
後列が映らない(T T)。
動きも早いので、映ってはいても対応しきれなくて流れていたり、とにかく誰が誰か見分けるのがすごーーーく難しかった(涙)。めおちゃんの後ろにみりおくんがいたり、とか、ついつい月組ファンとしては月組関連に反応しがちでしたが(笑)、どの組も結構シャッフルされて踊っていたみたいで、お稽古大変だったろうな~と思ったり。
でもやっぱり、こういう組を超えていろんなメンバーで踊るのがイベントの醍醐味なので、お稽古は大変だと思いますけど(泣)がんばっていただきたいなーと思います。
霧矢さんは風邪をひかれていたみたいでだいぶ苦しそうでしたけれども、最後まで笑顔で乗り切ってらして、終わったときには凄くホッとしました。ソロはどうしようもないけど、轟さんとのクリスマスソングは轟さんが唄ってくれたり、コーラスがフォローしたり、タカラヅカって暖かいなあと思いましたね。
ご本人もお辛かったでしょうけれども、東宝初日までの短い時間、しっかり治して、正月には笑顔を見せてくださいね!待っています!
祐飛さんは、久しぶりの黒髪ストレート。なんだかものすごく可愛かったです。
プログラムを見たとき、クリスマスメドレーで「ママがサンタにキスをした」を歌うというのが結構ショックだったのですが、意外に(失礼)似合ってました。
でも、投げキッスは……演出だったんですけど、ちょっとサムかったかも(^ ^;ゞ
祐飛さんにしてはよくがんばってたと思いますが(汗)。
トップさんたちは、一幕も二幕も皆さんすごいカッコよかったのに、二幕ラストのトークでなにもかもが吹っ飛んでしまいました(笑)。……はい、アフロトークの回を見ましたとも!
DVDに残ると轟さんが仰っていましたが (((^ ^;;;;; マジですか?>劇団
いやーーーー、
轟さんには、ぜひ月組伝統のレインボーアフロを被っていただきたかったわ~!
そして、群舞の二列目ど真ん中で笑い崩れているエリタンが可愛かったーー!
月組っ子(含めおちゃん)は、さすがにみんな平然と踊っていたなあ(←見慣れてますから)。月関係者だけでも、全員MYアフロ被っちゃえば良かったのに(^_^)(白黒二個ずつ持ってるはず)。
……あすかちゃんのピンクアフロが、めっちゃ可愛かったです。ええ。髭萌えにつづき、アフロ萌えか!?>自分
イベントは楽しい。
参加すればもっと楽しい!
…というわけで、来年は絶対、がんばってチケットをGetしてこの目で観るぞ!と決意しました☆
公演の隙間に、そしてお稽古の隙間に練習してこられたみなさま、本当に本当に、ありがとうございましたm(_ _)m。
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面白かった!
でも、
観たいものはあんまり映ってなかった(T T)
娘役とか、
若手とか、
若手娘役とか、
………とにかく、若手が!!
もちろん、トップさんはじめ、祐飛さん霧矢さんたち二番手陣はしーっかり映していただいてました。特に、祐飛さんに関しては今までこんなに映ったことがないのでちょっと驚いたくらい。
トップさんたちと一緒に勢ぞろい!なところでは端なので映りませんけど、それ以外はカメラがちゃんと回ってくるんですもんね……(感涙)。
だからこそ。
今まで、中継はあまり興味がなくて、大劇場のチケットが手に入らなかったときは潔く諦めていたのに、今年は中継で十分かな、と思ってみたりしたのですが……。
…甘かった!!
自分が、普段いかにいろんなトコに目移りして観劇しているか、心の底から思い知りました。
うん。
祐飛さんの出番なら祐飛さんしか映ってない画面を見凝めながら、チラッと後ろを通り過ぎたあの腕は誰っ!?とか。
そんなんばっかり気になって、
……集中できない(泣)。
まぁ、そんなこんなありましたけれども、総じて楽しい中継でした。
幕開き早々の民謡メドレーで、祐飛さんと霧矢さんが入れ替わるときに二人でくるくる回ったりするサービスが滅茶苦茶嬉しかった(*^ ^*)ありがとう石田さん!!と思いつつ。
他の場面でも終始霧矢さんと祐飛さん、ニコイチで並んでいらっしゃって……感涙でした。
しかも、「鳩間節」でも並んで踊ってるし!!懐かしすぎる!!(; ;)
民謡メドレーの間中、指揮の御崎恵さんが半被姿だったのが最高に嬉しかった。
しかも、民謡メドレーが一段落して幕が降り、轟さんと未沙さんが登場して「今年一年の作品を振り返る」コーナーが始まったとき。
ふたたび幕があがったときには、ちゃんと脱いでいたのがさすが!!
御崎さんのそういうセンスは最高だと思います♪
(一幕では髪を一部結んでいたのに、二幕で紹介されたときには完全に降ろしていて、トウコさんに「オスカル」と紹介されていたのもすごく楽しかった/笑)
「白州次郎」から始まったコントコーナーは、未沙さんの独壇場。
それでも、皆さん衣装もちゃんと着ての主題歌熱唱で、いろいろ思い出して懐かしかったです。
今年も良い作品たくさんありましたね♪
雪組さんは、リナレスとイスマヨールが会話しているところになぜかロジャーが花を届けに来るという設定で、ロ「これ、セリアさんに」イ「セリアは下(ドラマシティ)で農作業の準備をしてるが」という爆笑会話で盛り上がってから、キムちゃんとテルくんで主題歌を歌ってくれました。いやー、水くんたちが出られないから代理とはいえ、おいしいですねぇ二人とも(はぁと)。
しかしテルくんは歌うまくなりましたよね……(キムちゃんは前から巧いので)。
「アラビア」のトマスの衣装を着たまとぶんの男前っぷりにちょっと惚れ直しました。あの衣装、梅田まで運ぶの重かっただろうなあ(笑)。
麻子さんは「街灯に寄りかかって」。そっか、タイトル曲はデュエットですもんね。
トウコさんはもちろん「ひとかけらの勇気」。2008年度のK音楽賞を受賞したことが発表されて、かなり盛り上がっていました。昨日はどんなアドリブだったんでしょうね。
まぁ、賞をとるのも当たり前という気がする名曲で、名歌唱でした♪
一幕ラストは「レインボータカラヅカ」。
夢咲ねねちゃんと祐飛さんが組んでいるのが可愛くて可愛くて(はぁと)
……祐飛さん、ちょっと鼻の下伸びすぎです(^ ^)。
二幕はラテンメドレーが楽しかったのですが、これがもう、本当に!!
後列が映らない(T T)。
動きも早いので、映ってはいても対応しきれなくて流れていたり、とにかく誰が誰か見分けるのがすごーーーく難しかった(涙)。めおちゃんの後ろにみりおくんがいたり、とか、ついつい月組ファンとしては月組関連に反応しがちでしたが(笑)、どの組も結構シャッフルされて踊っていたみたいで、お稽古大変だったろうな~と思ったり。
でもやっぱり、こういう組を超えていろんなメンバーで踊るのがイベントの醍醐味なので、お稽古は大変だと思いますけど(泣)がんばっていただきたいなーと思います。
霧矢さんは風邪をひかれていたみたいでだいぶ苦しそうでしたけれども、最後まで笑顔で乗り切ってらして、終わったときには凄くホッとしました。ソロはどうしようもないけど、轟さんとのクリスマスソングは轟さんが唄ってくれたり、コーラスがフォローしたり、タカラヅカって暖かいなあと思いましたね。
ご本人もお辛かったでしょうけれども、東宝初日までの短い時間、しっかり治して、正月には笑顔を見せてくださいね!待っています!
祐飛さんは、久しぶりの黒髪ストレート。なんだかものすごく可愛かったです。
プログラムを見たとき、クリスマスメドレーで「ママがサンタにキスをした」を歌うというのが結構ショックだったのですが、意外に(失礼)似合ってました。
でも、投げキッスは……演出だったんですけど、ちょっとサムかったかも(^ ^;ゞ
祐飛さんにしてはよくがんばってたと思いますが(汗)。
トップさんたちは、一幕も二幕も皆さんすごいカッコよかったのに、二幕ラストのトークでなにもかもが吹っ飛んでしまいました(笑)。……はい、アフロトークの回を見ましたとも!
DVDに残ると轟さんが仰っていましたが (((^ ^;;;;; マジですか?>劇団
いやーーーー、
轟さんには、ぜひ月組伝統のレインボーアフロを被っていただきたかったわ~!
そして、群舞の二列目ど真ん中で笑い崩れているエリタンが可愛かったーー!
月組っ子(含めおちゃん)は、さすがにみんな平然と踊っていたなあ(←見慣れてますから)。月関係者だけでも、全員MYアフロ被っちゃえば良かったのに(^_^)(白黒二個ずつ持ってるはず)。
……あすかちゃんのピンクアフロが、めっちゃ可愛かったです。ええ。髭萌えにつづき、アフロ萌えか!?>自分
イベントは楽しい。
参加すればもっと楽しい!
…というわけで、来年は絶対、がんばってチケットをGetしてこの目で観るぞ!と決意しました☆
公演の隙間に、そしてお稽古の隙間に練習してこられたみなさま、本当に本当に、ありがとうございましたm(_ _)m。
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劇団四季劇場「秋」にて、「劇団四季ソング&ダンス 55ステップス」を観劇してまいりました。
ちなみに、 ★☆★ただいまクリスマスカーテンコール中★☆★ でした(^ ^)。
ご興味のある方は、あと数日がチャンス!?(最近どっかの回し者率高いな私)
「ソング&ダンス」シリーズでは、8年前の「Over The Century」にハマって通いつめた過去がある猫。
アレ以来の「ソング&ダンス」でしたが、似ているところもあったし、似ていないところもありましたね。とりあえず、もはや「四季ファン」とは言えない猫にとっては、「あまりよく知らない人ばかりだった」という感じがどうしてもしてしまって……
それにしても、阿久津くんがヴォーカルパートの筆頭メンバーになる日が来ようとは!!
彼らが現実に『今が旬』のスターたちなのであって、『Over The Century』で唄ったり踊ったりしていたメンバーはこの数年で殆どが退団してしまったのだ、と、そんな現実にまだ向かい合えていないようです……。
構成・演出・振り付けは、もちろん加藤敬二。
でも、残念ながら加藤さんが出ている回は観られず、出演者は以下のとおりでした。
ヴォーカルパート:
阿久津陽一郎、高井治、李涛
井上智恵、早水小夜子、花田えりか
ダンスパート:
脇坂真人、岩崎晋也、西尾健治、萩原隆匡、松島勇気
厂原時也、斎藤洋一郎、徳永義満、神谷 凌
坂田加奈子、柴田桃子、高倉恵美、杏奈、泉春花
加藤久美子、須田綾乃、恒川愛、駅田郁美、斉藤美絵子
「アプローズ」で幕をあけ、「アイーダ」「ライオンキング」で、ぐっと観客を引き込み、盛り上げる。続いて「壁抜け男」を挟んで「ノートルダムの鐘」「メアリ・ポピンズ」「マンマ・ミーア」。そして「サウンド・オヴ・ミュージック」で客席を巻き込んで、「リトルマーメイド」でひと息いれて、ラストは「美女と野獣(BE OUR GUEST!)」で盛り上げて、幕。
宝塚の「La Festa!」は、“源流”ともいうべき民謡メドレーで幕をあけましたけれども。
四季は「財産」である作品、率直に言えば“今一番の稼ぎ頭”であるディズニーミュージカルで始まった、というのが面白いなーとあらためて思いました(^ ^)。
“偉大な作曲家を偲んで”というお題目を唱えつつ、自らの原点を大切にしようとする宝塚と、
常に貪欲に新しいものを求めて成長しつづけるパワーを持つ劇団四季。
どちらも、日本の興行界では化け物クラスの動員を誇りながら、かたやオリジナルを大切にし、スター制度に拘って観客の好みの多極化に悩み、かたや「大規模な商業ミュージカルで儲けを出してフランスや日本の良質な現代劇を提供したい」と語り、ファンの反対を押し切ってキャストホンを廃止してのける。
今年55周年を迎えた劇団四季と、
来年95周年を迎える宝塚歌劇団。
どちらも、100年後200年後まで元気に残ってくれますように、祈りつつ。
(…その前に、日本が無くなったりしませんように……)
さて。
それでは、印象に残った場面をいくつか。
「ライオンキング」より「早く王様になりたい」
ボクシングの試合を模した演出が面白かったです。今回は、他の曲がどれも原作のイメージを大切にした演出だったので、これだけすごく違っていて面白かった。
「ノートルダムの鐘」より「トプシー・ターヴィー」(阿久津陽一郎)
あ、あ、阿久津くん、すげーーーーっ!!
色っぽくてワルくて妖しい。凄かったです。それこそ「キャバレー」のMCとかやらせてみたいくらい色っぽかった!!どうにも「アイーダ」のラダメス(=筋肉で考えるタイプ)のイメージが強くて、こういう色悪ができるタイプだと思っていませんでした(^ ^;ゞ
ちょっとユダ(ジーザス・クライスト・スーパースター)とか観てみたい気がしました。
そして、この場面の立役者はもう一人。エスメラルダを踊った加藤久美子さん。
宝塚ファン的には、卒業した舞城のどかちゃん系のゴージャス美女。浅黒く肌を塗って、超オトコマエだった!他の場面でのダンスをみていると、ちょっと男っぽい直線的なダンスを得意とするタイプみたいで、柔らかい女性的なダンスはいまいちなのかな?と思ったのですが、ここのエスメラルダの振り付けは本当に男前で、あれをあれだけ男前に踊りきれるダンサーは少ないだろうなーと思いました。
「マンマ・ミーア」から、「この手をすり抜けて」(早水小夜子)
早水さんのドナは観たことがない(っていうか、保坂知寿さんしか観たことがない)のですが、今の早水さんなら観てみたいかも、と思いました。
しっとりとやわらかく、切なげなのにあたたかみのある声。末次美沙緒さんのような「母」そのものの存在感ではなくて、やっぱりこの人の当たり役はグリザベラ(CATS)なんだなあ、と思ってしまいますが、この曲はすごく良かったです。
ソフィの花田さんは可もなく不可もなく、って感じでした。下手ではないけど、印象に残らない歌を歌われる方ですね。
「美女と野獣」より「BE OUR GUEST!」
李涛さんのルミエールは、カジモド(「僕の願い」)より数段良かったです(*^ ^*)。カジモドはやっぱり、ビデオで吹き替えをした石丸幹二さんとか、Over The Centuryでしばらく担当していた道口瑞之さんとか、ああいう超美声で肺活量が半端なくてロングトーンを支えられるひとで聴きたい曲なのですが、ルミエールは解釈次第でいろんなアプローチがあるので。
李涛さんのルミエールは、ちょっとコミカルなルミエールで、可愛かったです(はぁと)
【注意※申し訳ありません!!コメント欄でご指摘いただきましたが、この曲を歌われたのは李さんではなく、松島勇気さんだそうです。大変失礼いたしましたm(_ _)m。】
群舞は黒燕尾。いや、振り付けはカッコよかったんですけど、、、
すみません、私は宝塚ファンなもんで、どうしてもみなさんの着こなしが許せません………(汗)。黒燕尾のパンツがだぶだぶってどゆことよっっ!?
一番キレイに着てたのは坂田&高倉のOver The Century組(しかも女性)だったのは偶然でしょうか…?黒燕尾ってそれ自体が“芸”なんですねぇ。
ま、文句は言いつつも、やっぱり振付はカッコよかったです。はい。盛り上がりましたよ、さすがに♪
二幕は、前半が劇団四季オリジナルミュージカル(昭和三部作含む)、後半がロイド=ウェッバー特集でした。で、ラスト前に「ヴァリエーションズ」が入って、「スーパースター」で〆、という構成。
「夢から醒めた夢」から「夢を配る」(阿久津陽一郎)
……阿久津配達人、キターーーーっ!!と興奮しました。
寡聞にして知らないんですけど、彼は配達人やったことがあるのでしょうか?ものすごく似合ってましたけどなにか。怪しげで妖しくて。
ちょっと楽しみな人になりましたわ♪
「ユタと不思議な仲間たち」から「夢をつづけて」(井上智恵)
三木たかしの名曲、作品のラストを見送る一曲ですが。
可憐なソプラノではなく、経験豊富な智恵さんの声で聴くと、ますます森新一か森昌子あたりがカバーしていそうなナンバーに聴こえて仕方が無い……(; ;)
公演タイトルが「ソング&ダンス」なんだから、「ユタ」から持ってくるにしても体力づくりにすればいいのにーとちょっと思ってしまいました。
ここから、「異国の丘」「李香蘭」「南十字星」と“昭和3部作”の音楽が流れるのですが……
正直、ショーの構成として、ここの流れの意味がよくわかりませんでした。
作品を象徴するナンバーはほとんど使われていないし、でも全体を通して一つの場面になっているわけでもない。扱いがすごく中途半端でした。もっと、作品を象徴する曲を1~2曲と、ダンスナンバーにできる曲(「ラグタイムバンド」はそのままでいいから、「バリ舞踊」をやめて李香蘭の「五族協和」にするとか…)を入れて構成した方がよかったのでは、と思うんですよね。
「李香蘭」を象徴する曲が「二つの祖国」なのは納得なのですが、「異国の丘」と「南十字星」は違うだろう!!自分とこの劇団が、思いをこめて(ちょっと押し付けがましいけど)メッセージとして発信していこうという作品なのに、この切り口はないんじゃないか、と思いました。
「ジーザス・クライスト・スーパースター」から「ピラトの夢」(高井治)
高井さんのピラトは本当に絶品ですが、この場面(「祖国」の次)にこの曲が流れるとちょっと驚きます。智恵ちゃんの「私は彼がわからない」ではダメだったんでしょうか……(涙)。
「CATS」から「ラム・タム・タガー」(阿久津陽一郎)
いやー、阿久津さんすっかり「ソング&ダンス」の顔ですね!!
たしかにこのメンバーだと阿久津くんしか唄う人居ないけど……びっくりしました。
色っぽくてかっこいいです。ちょっと乱暴だけど、まぁ魅力にマイってもいいかな!?と思いました(*^ ^*)。
「CATS」から「メモリー」(早水小夜子)
十八番、というのはこういうものを言うんですね。
Over The Centuryでも同じ曲を唄っていた早水さん、さすがの貫禄でした。
シラバブは花田さん。彼女はシラバブが一番良かったような気がします。純真無垢でなんの色もないから。
そして!!
月明かりの中、紅いドレスで踊る女(演出としてはOver The Centuryと同じだけど、振付は全然違いました。ダンスの方が前に出てくる感じ)の高倉恵美さんがあまりにも美しくて、本当にステキでした!
相変わらず、白くて滑らかで傷一つない背中が輝くようです。小顔で首が長くて腰が豊かでスタイル抜群!本当に美しかった……うっとり。
「オペラ座の怪人」より「ミュージック・オヴ・ザ・ナイト」(高井治)
これまた十八番とはこのことか、と思いました。はい。実は高井さんのファントムって一回か二回しか観ていないのですが、また観たいなあ~~~!!
クリスティーヌはかなり本格的なバレエで華を添える感じでした。斉藤美絵子さん。最後の方で男性のバレエダンサーも出てくるのですが、こちらは松島勇気さんだったのかな?
今回ダンサーパートは本当に脇坂さんと坂田さんと高倉さんくらいしか知っている人がいなくて、あまりのメンバーの変わりように心底びっくりしました(T T)。
バレエのレベルとかは良くわかりませんが(^ ^;ゞ、斉藤さんの踊りは素晴らしかったです。音もなくふわっと跳んで、ふわっと降りる、その時間の流れが何か不思議なくらいでした。
高井さんの美声に酔い痴れながら、あの踊りを観る幸せ……(*^ ^*)。
「エヴィータ」から「ブエノスアイレス」(井上智恵)
智恵さん本領発揮!これまた十八番!!
このあたりは。本当にベテラン陣が十八番を出しまくりで、本当に「ミュージカルの花束」本領発揮、って感じでした♪演出の流れもよかったし、楽しかった!!
そして。
盛り上がって、盛り上がって、盛り上がったところで!
「ソング・アンド・ダンス」より、「パガニーニのヴァリエーションズ」
もちろん、加藤敬二さんがいないんだからトップダンサーは坂田加奈子。
暗い舞台にピンスポが入った瞬間に、涙が出るほど懐しかった~!(感涙)。
大好きだった「ヴァリエーションズ」。
あの一場面のために通った…とは言えないけれども、あの場面がなかったらあれだけの回数はいかなかったかもしれません。そのくらい、大好きで大好きで、見飽きることのない場面でした。
加奈子ちゃんのヴァリエーションズ。
…加奈子ちゃん、すいぶん痩せました?いや、全体のバランスが女らしくなったせいかな?
8年前は、むくつけき(笑)男たちを従えて誰よりも男前だった加奈子ちゃん。今は、一回りほっそりと(回りが大きいのかな?)小柄になって、屈強な兵士たちに守られる姫君みたいでした。
ただ守られるばかりの花じゃないのはもちろんですけど、でも、“花”だった。
あの、加奈子ちゃんが。
……すごく不思議な光景、でした。
ああああ、こうなってみると、「ヴァリエーションズ」が観たかったのはもちろんだけど、どーして「コンタクト」のイエロードレスがないんだあああああっっっ!!と叫びたい(汗)。
色気のひとかけらも無かった時代でさえ、あんなに魅力的でカリスマに溢れたイエロードレスだった加奈子ちゃん。
今の彼女のイエロードレスは、文句なく最強かもしれないじゃないか!(ラインの補整も詰め物の詰めこみ方も、だーいーぶ巧くなったことだし!)観たい!観たいぞーーーーっ!!
ヴァリエーションズが終わったら、「ジーザス・クライスト・スーパースター」で締め。
そのあとフィナーレ(パレード?)があって、バンドの紹介があって……
いったん幕が降りる。
で。袖から齋藤洋一郎さんが登場。「I GOT RYTHEM」のタップでカーテンコールの始まりです。
曲目リストによると、この後はそれなりに曲を用意していたようですが、とりあえず「クリスマス特別カーテンコール」期間中は、タップが終わったらクリスマスソングメドレーになってました(^ ^)。
みんながサンタ帽かぶってくれて、盛り上がってましたよーーー♪
何度も何度も幕があがって、
何度も何度も感動を伝えることができて、
…とっても楽しかったです。
帰りには、舞台上で俳優さんたちが勢ぞろいして撮った写真をプレゼントしてくれました。
…芝さんがいたり、実際にその日の舞台に立っていた人が映っているわけではないのが残念でしたが(汗)、いい記念になりました。
来年になって、カーテンコールが通常に戻った頃に、もう一度行ってみようかなー、なーんて思ったりしつつ(^ ^)。
でもやっぱり、「Over The Century」は楽しかったなーーーーー(元ファンのぼやき)
.
ちなみに、 ★☆★ただいまクリスマスカーテンコール中★☆★ でした(^ ^)。
ご興味のある方は、あと数日がチャンス!?(最近どっかの回し者率高いな私)
「ソング&ダンス」シリーズでは、8年前の「Over The Century」にハマって通いつめた過去がある猫。
アレ以来の「ソング&ダンス」でしたが、似ているところもあったし、似ていないところもありましたね。とりあえず、もはや「四季ファン」とは言えない猫にとっては、「あまりよく知らない人ばかりだった」という感じがどうしてもしてしまって……
それにしても、阿久津くんがヴォーカルパートの筆頭メンバーになる日が来ようとは!!
彼らが現実に『今が旬』のスターたちなのであって、『Over The Century』で唄ったり踊ったりしていたメンバーはこの数年で殆どが退団してしまったのだ、と、そんな現実にまだ向かい合えていないようです……。
構成・演出・振り付けは、もちろん加藤敬二。
でも、残念ながら加藤さんが出ている回は観られず、出演者は以下のとおりでした。
ヴォーカルパート:
阿久津陽一郎、高井治、李涛
井上智恵、早水小夜子、花田えりか
ダンスパート:
脇坂真人、岩崎晋也、西尾健治、萩原隆匡、松島勇気
厂原時也、斎藤洋一郎、徳永義満、神谷 凌
坂田加奈子、柴田桃子、高倉恵美、杏奈、泉春花
加藤久美子、須田綾乃、恒川愛、駅田郁美、斉藤美絵子
「アプローズ」で幕をあけ、「アイーダ」「ライオンキング」で、ぐっと観客を引き込み、盛り上げる。続いて「壁抜け男」を挟んで「ノートルダムの鐘」「メアリ・ポピンズ」「マンマ・ミーア」。そして「サウンド・オヴ・ミュージック」で客席を巻き込んで、「リトルマーメイド」でひと息いれて、ラストは「美女と野獣(BE OUR GUEST!)」で盛り上げて、幕。
宝塚の「La Festa!」は、“源流”ともいうべき民謡メドレーで幕をあけましたけれども。
四季は「財産」である作品、率直に言えば“今一番の稼ぎ頭”であるディズニーミュージカルで始まった、というのが面白いなーとあらためて思いました(^ ^)。
“偉大な作曲家を偲んで”というお題目を唱えつつ、自らの原点を大切にしようとする宝塚と、
常に貪欲に新しいものを求めて成長しつづけるパワーを持つ劇団四季。
どちらも、日本の興行界では化け物クラスの動員を誇りながら、かたやオリジナルを大切にし、スター制度に拘って観客の好みの多極化に悩み、かたや「大規模な商業ミュージカルで儲けを出してフランスや日本の良質な現代劇を提供したい」と語り、ファンの反対を押し切ってキャストホンを廃止してのける。
今年55周年を迎えた劇団四季と、
来年95周年を迎える宝塚歌劇団。
どちらも、100年後200年後まで元気に残ってくれますように、祈りつつ。
(…その前に、日本が無くなったりしませんように……)
さて。
それでは、印象に残った場面をいくつか。
「ライオンキング」より「早く王様になりたい」
ボクシングの試合を模した演出が面白かったです。今回は、他の曲がどれも原作のイメージを大切にした演出だったので、これだけすごく違っていて面白かった。
「ノートルダムの鐘」より「トプシー・ターヴィー」(阿久津陽一郎)
あ、あ、阿久津くん、すげーーーーっ!!
色っぽくてワルくて妖しい。凄かったです。それこそ「キャバレー」のMCとかやらせてみたいくらい色っぽかった!!どうにも「アイーダ」のラダメス(=筋肉で考えるタイプ)のイメージが強くて、こういう色悪ができるタイプだと思っていませんでした(^ ^;ゞ
ちょっとユダ(ジーザス・クライスト・スーパースター)とか観てみたい気がしました。
そして、この場面の立役者はもう一人。エスメラルダを踊った加藤久美子さん。
宝塚ファン的には、卒業した舞城のどかちゃん系のゴージャス美女。浅黒く肌を塗って、超オトコマエだった!他の場面でのダンスをみていると、ちょっと男っぽい直線的なダンスを得意とするタイプみたいで、柔らかい女性的なダンスはいまいちなのかな?と思ったのですが、ここのエスメラルダの振り付けは本当に男前で、あれをあれだけ男前に踊りきれるダンサーは少ないだろうなーと思いました。
「マンマ・ミーア」から、「この手をすり抜けて」(早水小夜子)
早水さんのドナは観たことがない(っていうか、保坂知寿さんしか観たことがない)のですが、今の早水さんなら観てみたいかも、と思いました。
しっとりとやわらかく、切なげなのにあたたかみのある声。末次美沙緒さんのような「母」そのものの存在感ではなくて、やっぱりこの人の当たり役はグリザベラ(CATS)なんだなあ、と思ってしまいますが、この曲はすごく良かったです。
ソフィの花田さんは可もなく不可もなく、って感じでした。下手ではないけど、印象に残らない歌を歌われる方ですね。
「美女と野獣」より「BE OUR GUEST!」
李涛さんのルミエールは、カジモド(「僕の願い」)より数段良かったです(*^ ^*)。カジモドはやっぱり、ビデオで吹き替えをした石丸幹二さんとか、Over The Centuryでしばらく担当していた道口瑞之さんとか、ああいう超美声で肺活量が半端なくてロングトーンを支えられるひとで聴きたい曲なのですが、ルミエールは解釈次第でいろんなアプローチがあるので。
李涛さんのルミエールは、ちょっとコミカルなルミエールで、可愛かったです(はぁと)
【注意※申し訳ありません!!コメント欄でご指摘いただきましたが、この曲を歌われたのは李さんではなく、松島勇気さんだそうです。大変失礼いたしましたm(_ _)m。】
群舞は黒燕尾。いや、振り付けはカッコよかったんですけど、、、
すみません、私は宝塚ファンなもんで、どうしてもみなさんの着こなしが許せません………(汗)。黒燕尾のパンツがだぶだぶってどゆことよっっ!?
一番キレイに着てたのは坂田&高倉のOver The Century組(しかも女性)だったのは偶然でしょうか…?黒燕尾ってそれ自体が“芸”なんですねぇ。
ま、文句は言いつつも、やっぱり振付はカッコよかったです。はい。盛り上がりましたよ、さすがに♪
二幕は、前半が劇団四季オリジナルミュージカル(昭和三部作含む)、後半がロイド=ウェッバー特集でした。で、ラスト前に「ヴァリエーションズ」が入って、「スーパースター」で〆、という構成。
「夢から醒めた夢」から「夢を配る」(阿久津陽一郎)
……阿久津配達人、キターーーーっ!!と興奮しました。
寡聞にして知らないんですけど、彼は配達人やったことがあるのでしょうか?ものすごく似合ってましたけどなにか。怪しげで妖しくて。
ちょっと楽しみな人になりましたわ♪
「ユタと不思議な仲間たち」から「夢をつづけて」(井上智恵)
三木たかしの名曲、作品のラストを見送る一曲ですが。
可憐なソプラノではなく、経験豊富な智恵さんの声で聴くと、ますます森新一か森昌子あたりがカバーしていそうなナンバーに聴こえて仕方が無い……(; ;)
公演タイトルが「ソング&ダンス」なんだから、「ユタ」から持ってくるにしても体力づくりにすればいいのにーとちょっと思ってしまいました。
ここから、「異国の丘」「李香蘭」「南十字星」と“昭和3部作”の音楽が流れるのですが……
正直、ショーの構成として、ここの流れの意味がよくわかりませんでした。
作品を象徴するナンバーはほとんど使われていないし、でも全体を通して一つの場面になっているわけでもない。扱いがすごく中途半端でした。もっと、作品を象徴する曲を1~2曲と、ダンスナンバーにできる曲(「ラグタイムバンド」はそのままでいいから、「バリ舞踊」をやめて李香蘭の「五族協和」にするとか…)を入れて構成した方がよかったのでは、と思うんですよね。
「李香蘭」を象徴する曲が「二つの祖国」なのは納得なのですが、「異国の丘」と「南十字星」は違うだろう!!自分とこの劇団が、思いをこめて(ちょっと押し付けがましいけど)メッセージとして発信していこうという作品なのに、この切り口はないんじゃないか、と思いました。
「ジーザス・クライスト・スーパースター」から「ピラトの夢」(高井治)
高井さんのピラトは本当に絶品ですが、この場面(「祖国」の次)にこの曲が流れるとちょっと驚きます。智恵ちゃんの「私は彼がわからない」ではダメだったんでしょうか……(涙)。
「CATS」から「ラム・タム・タガー」(阿久津陽一郎)
いやー、阿久津さんすっかり「ソング&ダンス」の顔ですね!!
たしかにこのメンバーだと阿久津くんしか唄う人居ないけど……びっくりしました。
色っぽくてかっこいいです。ちょっと乱暴だけど、まぁ魅力にマイってもいいかな!?と思いました(*^ ^*)。
「CATS」から「メモリー」(早水小夜子)
十八番、というのはこういうものを言うんですね。
Over The Centuryでも同じ曲を唄っていた早水さん、さすがの貫禄でした。
シラバブは花田さん。彼女はシラバブが一番良かったような気がします。純真無垢でなんの色もないから。
そして!!
月明かりの中、紅いドレスで踊る女(演出としてはOver The Centuryと同じだけど、振付は全然違いました。ダンスの方が前に出てくる感じ)の高倉恵美さんがあまりにも美しくて、本当にステキでした!
相変わらず、白くて滑らかで傷一つない背中が輝くようです。小顔で首が長くて腰が豊かでスタイル抜群!本当に美しかった……うっとり。
「オペラ座の怪人」より「ミュージック・オヴ・ザ・ナイト」(高井治)
これまた十八番とはこのことか、と思いました。はい。実は高井さんのファントムって一回か二回しか観ていないのですが、また観たいなあ~~~!!
クリスティーヌはかなり本格的なバレエで華を添える感じでした。斉藤美絵子さん。最後の方で男性のバレエダンサーも出てくるのですが、こちらは松島勇気さんだったのかな?
今回ダンサーパートは本当に脇坂さんと坂田さんと高倉さんくらいしか知っている人がいなくて、あまりのメンバーの変わりように心底びっくりしました(T T)。
バレエのレベルとかは良くわかりませんが(^ ^;ゞ、斉藤さんの踊りは素晴らしかったです。音もなくふわっと跳んで、ふわっと降りる、その時間の流れが何か不思議なくらいでした。
高井さんの美声に酔い痴れながら、あの踊りを観る幸せ……(*^ ^*)。
「エヴィータ」から「ブエノスアイレス」(井上智恵)
智恵さん本領発揮!これまた十八番!!
このあたりは。本当にベテラン陣が十八番を出しまくりで、本当に「ミュージカルの花束」本領発揮、って感じでした♪演出の流れもよかったし、楽しかった!!
そして。
盛り上がって、盛り上がって、盛り上がったところで!
「ソング・アンド・ダンス」より、「パガニーニのヴァリエーションズ」
もちろん、加藤敬二さんがいないんだからトップダンサーは坂田加奈子。
暗い舞台にピンスポが入った瞬間に、涙が出るほど懐しかった~!(感涙)。
大好きだった「ヴァリエーションズ」。
あの一場面のために通った…とは言えないけれども、あの場面がなかったらあれだけの回数はいかなかったかもしれません。そのくらい、大好きで大好きで、見飽きることのない場面でした。
加奈子ちゃんのヴァリエーションズ。
…加奈子ちゃん、すいぶん痩せました?いや、全体のバランスが女らしくなったせいかな?
8年前は、むくつけき(笑)男たちを従えて誰よりも男前だった加奈子ちゃん。今は、一回りほっそりと(回りが大きいのかな?)小柄になって、屈強な兵士たちに守られる姫君みたいでした。
ただ守られるばかりの花じゃないのはもちろんですけど、でも、“花”だった。
あの、加奈子ちゃんが。
……すごく不思議な光景、でした。
ああああ、こうなってみると、「ヴァリエーションズ」が観たかったのはもちろんだけど、どーして「コンタクト」のイエロードレスがないんだあああああっっっ!!と叫びたい(汗)。
色気のひとかけらも無かった時代でさえ、あんなに魅力的でカリスマに溢れたイエロードレスだった加奈子ちゃん。
今の彼女のイエロードレスは、文句なく最強かもしれないじゃないか!(ラインの補整も詰め物の詰めこみ方も、だーいーぶ巧くなったことだし!)観たい!観たいぞーーーーっ!!
ヴァリエーションズが終わったら、「ジーザス・クライスト・スーパースター」で締め。
そのあとフィナーレ(パレード?)があって、バンドの紹介があって……
いったん幕が降りる。
で。袖から齋藤洋一郎さんが登場。「I GOT RYTHEM」のタップでカーテンコールの始まりです。
曲目リストによると、この後はそれなりに曲を用意していたようですが、とりあえず「クリスマス特別カーテンコール」期間中は、タップが終わったらクリスマスソングメドレーになってました(^ ^)。
みんながサンタ帽かぶってくれて、盛り上がってましたよーーー♪
何度も何度も幕があがって、
何度も何度も感動を伝えることができて、
…とっても楽しかったです。
帰りには、舞台上で俳優さんたちが勢ぞろいして撮った写真をプレゼントしてくれました。
…芝さんがいたり、実際にその日の舞台に立っていた人が映っているわけではないのが残念でしたが(汗)、いい記念になりました。
来年になって、カーテンコールが通常に戻った頃に、もう一度行ってみようかなー、なーんて思ったりしつつ(^ ^)。
でもやっぱり、「Over The Century」は楽しかったなーーーーー(元ファンのぼやき)
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次回星組公演での卒業生と、春の月組の振り分けが発表されました。
……星組さん、10人、ですか……。
しかも上級生と新公主演経験者ばっかり。組ファンのみなさまにとっては、いままで組を支えてくれたメンバーが大量に卒業されてしまうのはさぞ切ないでしょう。
最後の公演を、トウコさん&あすかちゃんと輝いてくださいますように。
朝峰ひかりさん、残り少ない76期がまたひとり…。きんさんは、特に「コレ」という役を思いつけないくらいどの役もどの役も例外なく印象深くて(^ ^)、星組ファンではない私にとっては“星組といえば=きんさん”くらいの迫力を感じていました。
次からは、星組を観にいってもきんさんが居ないのか……。想像できません。
紫蘭ますみさんも、“残り少ない”78期ですね。祐飛さん寂しいだろうな…。
「KEAN」を観るまであまり意識していなかったのですが、あれ以来、最初に必ずチェックする人の一人になりました。……年齢を重ねてこそ味のでる、いい芝居する人だったのに、見納めなんて残念でなりません(涙)。
しいちゃん(立樹遥)………(T T)。
「ヘイズコード」のラルフ・カールトン、「スカーレットピンパーネル」のデュハースト。この二つの役を観ることができて、しいちゃんのラルフに、しいちゃんのデュハースト様に会うことができて、猫はとても幸せでした。
見ているだけで幸せにしてくれる笑顔を、いつもありがとう(^ ^)。大好きです。
しいちゃんの最後の舞台を観るために、絶対絶対!!がんばります!
涼乃かつきさん・星風エレナさんは82期。お二人とも芝居上手で、大好きでした。特に涼乃さんは、イケイケな女役さんが多い星組さんの中で“抑えの切り札”みたいな印象があって、毎回「おお、今回はコレなのか…」と思いながら観ていました(^ ^)。これから、ああいう役どころは誰が担当することになるのでしょうか。
エレナさんは、お芝居もダンスも大好きだけど、なんといってもあのスタイルの良さにいつも釘付けでした!最後のショーでは見せ場を期待しています!>藤井さん
和涼華さんと一輝慎さんは86期。まさか和さんが今卒業するとは思わなかったので、本当にびっくりしました(T T)。アンナ・カレーニナに出なかったのも、そういう予定だったからなのかな?とか思ったり。パッと目を惹く美貌がいなくなってしまうのはとても残念です(泣)。
一輝さんも、私が「KEAN」で注目した組のひとり。感じの良い芝居をする人で、あまり目立つ役どころはやってらっしゃらないと思いますけど結構チェックしてました(^ ^)。
最後の公演で、遣り甲斐のある役に出会えますように。
麻尋しゅんちゃんは88期。「スカーレットピンパーネル」で新公を卒業して、これからだというのに……(T T)。博多座の「楊貴妃」で、いきなりセンター近くで歌いだしたときには「誰アナタっ!?」と思ったものです。あの公演は、色々と音楽的には問題のあるメンバー(汗)だったので、しゅんくんの美声には本当に癒されました。
丸顔で可愛らしくて、もう少し小柄だったら間違いなく素晴らしい娘役トップになっただろうに…と何度も思ってしまったしゅんちゃんも、もう研7。最後の舞台で、その癒しの美声を聴かせてくれることを楽しみにしています。(ね!景子さん!!)
トップコンビを含めて10人、それも組ファンでない私でも知っている人ばかり10人も卒業してしまうなんて、本当に大変なことですよね……。
チケットがとても大変なことになりそうですが、私もなんとかがんばって、なんとか潜り込んでお見送りしたいものだと思っています。
……景子さん、藤井さん、責任重大ですよ!
そして、月組。
ちわわ(涼城まりな)、しの(朝桐紫乃)ちゃんに加え、集合日付けで朝凪麻名ちゃんも卒業されてしまう、いえ、“卒業されてしまった”んですね…。
身体が大きくて、よく響く声の持ち主だった麻名ちゃん。見送る言葉はもう届かないのかもしれませんが……、あなたのこれからに幸いの多きことを祈っています。心から。
そして、振り分け。
今日は、きりやん・あひちゃんのDSメンバーは発表されなかったので、麻子さんのコンサートとバウだけですが……
「サウダージ」出演者:
瀬奈じゅん、越乃リュウ、花瀬みずか、一色瑠加、桐生園加、音姫すなお
青樹泉、憧花ゆりの、麻月れんか、萌花ゆりあ、宇月颯、煌月爽矢、鳳月杏
「二人の貴公子」出演者:
研ルイス、天野ほたる、龍真咲、綾月せり、光月るう、夏月都、
彩央寿音、明日海りお、羽桜しずく、響れおな、玲実くれあ、琴音和葉、
貴千碧、紫門ゆりや、麗百愛、咲希あかね、蘭乃はな、千海華蘭、
真愛涼歌、花陽みら、星輝つばさ、愛風ゆめ、天翔りいら、珠城りょう
専科より萬あきら、磯野千尋
麻子さんのコンサートに管理職を二人とも集めるんですね。珍しい……。研ちゃんは管理職の練習かな?長く居てほしい人なのでちょっと嬉しい☆
「二人の貴公子」。エミリア姫=しずくちゃん(ですよねっ!?)が涙が出るほど嬉しいです!!もうあり得ないかと諦めかけていたので……。
男役も女役も、若手の面白いところを浚ってきましたねー♪ますます楽しみになりましたっ!
それにしても…バウの人数はまぁ通常どおりですが、相変わらず麻子さんの公演は人数少ないですねぇ(涙)。良基天音、美鳳あや、城咲あい、星条海斗……かえちゃんはともかく(←ごめんなさいっ!かえちゃん大好きですっ!!)、このあたりを休ませておくほど余裕のある組だとは思えないのですが……。
そして、こころ、ひまり、とーやん、まなちゃん、あちょうさん、紗蘭さん、鼓さん、みっしょん、理寿ちゃん、五十鈴さん、あんじー、りおん……。どちらにも出ない人のリストを見ていくと、だんだん信じられなくなってきます。DSにいったい何人出るんだよおい。
まだ発表されていないけど、もしかしてもう一本公演あるんじゃないの?とか思いたくなってききませんか。今回のシリーズでは月組は青年館を使わないので、その代わりに青年館だけで三日間、とか。あいあいが主演で、相手役マギー、組長みっぽーで。歌手が多くてなかなか見ごたえのある公演になりそうなんですけど(T T)。
……みっぽーとあいあいとマギーとみっしょんとりおんがあひちゃんのDSに出たりしたら、泣いてやる!!
.
……星組さん、10人、ですか……。
しかも上級生と新公主演経験者ばっかり。組ファンのみなさまにとっては、いままで組を支えてくれたメンバーが大量に卒業されてしまうのはさぞ切ないでしょう。
最後の公演を、トウコさん&あすかちゃんと輝いてくださいますように。
朝峰ひかりさん、残り少ない76期がまたひとり…。きんさんは、特に「コレ」という役を思いつけないくらいどの役もどの役も例外なく印象深くて(^ ^)、星組ファンではない私にとっては“星組といえば=きんさん”くらいの迫力を感じていました。
次からは、星組を観にいってもきんさんが居ないのか……。想像できません。
紫蘭ますみさんも、“残り少ない”78期ですね。祐飛さん寂しいだろうな…。
「KEAN」を観るまであまり意識していなかったのですが、あれ以来、最初に必ずチェックする人の一人になりました。……年齢を重ねてこそ味のでる、いい芝居する人だったのに、見納めなんて残念でなりません(涙)。
しいちゃん(立樹遥)………(T T)。
「ヘイズコード」のラルフ・カールトン、「スカーレットピンパーネル」のデュハースト。この二つの役を観ることができて、しいちゃんのラルフに、しいちゃんのデュハースト様に会うことができて、猫はとても幸せでした。
見ているだけで幸せにしてくれる笑顔を、いつもありがとう(^ ^)。大好きです。
しいちゃんの最後の舞台を観るために、絶対絶対!!がんばります!
涼乃かつきさん・星風エレナさんは82期。お二人とも芝居上手で、大好きでした。特に涼乃さんは、イケイケな女役さんが多い星組さんの中で“抑えの切り札”みたいな印象があって、毎回「おお、今回はコレなのか…」と思いながら観ていました(^ ^)。これから、ああいう役どころは誰が担当することになるのでしょうか。
エレナさんは、お芝居もダンスも大好きだけど、なんといってもあのスタイルの良さにいつも釘付けでした!最後のショーでは見せ場を期待しています!>藤井さん
和涼華さんと一輝慎さんは86期。まさか和さんが今卒業するとは思わなかったので、本当にびっくりしました(T T)。アンナ・カレーニナに出なかったのも、そういう予定だったからなのかな?とか思ったり。パッと目を惹く美貌がいなくなってしまうのはとても残念です(泣)。
一輝さんも、私が「KEAN」で注目した組のひとり。感じの良い芝居をする人で、あまり目立つ役どころはやってらっしゃらないと思いますけど結構チェックしてました(^ ^)。
最後の公演で、遣り甲斐のある役に出会えますように。
麻尋しゅんちゃんは88期。「スカーレットピンパーネル」で新公を卒業して、これからだというのに……(T T)。博多座の「楊貴妃」で、いきなりセンター近くで歌いだしたときには「誰アナタっ!?」と思ったものです。あの公演は、色々と音楽的には問題のあるメンバー(汗)だったので、しゅんくんの美声には本当に癒されました。
丸顔で可愛らしくて、もう少し小柄だったら間違いなく素晴らしい娘役トップになっただろうに…と何度も思ってしまったしゅんちゃんも、もう研7。最後の舞台で、その癒しの美声を聴かせてくれることを楽しみにしています。(ね!景子さん!!)
トップコンビを含めて10人、それも組ファンでない私でも知っている人ばかり10人も卒業してしまうなんて、本当に大変なことですよね……。
チケットがとても大変なことになりそうですが、私もなんとかがんばって、なんとか潜り込んでお見送りしたいものだと思っています。
……景子さん、藤井さん、責任重大ですよ!
そして、月組。
ちわわ(涼城まりな)、しの(朝桐紫乃)ちゃんに加え、集合日付けで朝凪麻名ちゃんも卒業されてしまう、いえ、“卒業されてしまった”んですね…。
身体が大きくて、よく響く声の持ち主だった麻名ちゃん。見送る言葉はもう届かないのかもしれませんが……、あなたのこれからに幸いの多きことを祈っています。心から。
そして、振り分け。
今日は、きりやん・あひちゃんのDSメンバーは発表されなかったので、麻子さんのコンサートとバウだけですが……
「サウダージ」出演者:
瀬奈じゅん、越乃リュウ、花瀬みずか、一色瑠加、桐生園加、音姫すなお
青樹泉、憧花ゆりの、麻月れんか、萌花ゆりあ、宇月颯、煌月爽矢、鳳月杏
「二人の貴公子」出演者:
研ルイス、天野ほたる、龍真咲、綾月せり、光月るう、夏月都、
彩央寿音、明日海りお、羽桜しずく、響れおな、玲実くれあ、琴音和葉、
貴千碧、紫門ゆりや、麗百愛、咲希あかね、蘭乃はな、千海華蘭、
真愛涼歌、花陽みら、星輝つばさ、愛風ゆめ、天翔りいら、珠城りょう
専科より萬あきら、磯野千尋
麻子さんのコンサートに管理職を二人とも集めるんですね。珍しい……。研ちゃんは管理職の練習かな?長く居てほしい人なのでちょっと嬉しい☆
「二人の貴公子」。エミリア姫=しずくちゃん(ですよねっ!?)が涙が出るほど嬉しいです!!もうあり得ないかと諦めかけていたので……。
男役も女役も、若手の面白いところを浚ってきましたねー♪ますます楽しみになりましたっ!
それにしても…バウの人数はまぁ通常どおりですが、相変わらず麻子さんの公演は人数少ないですねぇ(涙)。良基天音、美鳳あや、城咲あい、星条海斗……かえちゃんはともかく(←ごめんなさいっ!かえちゃん大好きですっ!!)、このあたりを休ませておくほど余裕のある組だとは思えないのですが……。
そして、こころ、ひまり、とーやん、まなちゃん、あちょうさん、紗蘭さん、鼓さん、みっしょん、理寿ちゃん、五十鈴さん、あんじー、りおん……。どちらにも出ない人のリストを見ていくと、だんだん信じられなくなってきます。DSにいったい何人出るんだよおい。
まだ発表されていないけど、もしかしてもう一本公演あるんじゃないの?とか思いたくなってききませんか。今回のシリーズでは月組は青年館を使わないので、その代わりに青年館だけで三日間、とか。あいあいが主演で、相手役マギー、組長みっぽーで。歌手が多くてなかなか見ごたえのある公演になりそうなんですけど(T T)。
……みっぽーとあいあいとマギーとみっしょんとりおんがあひちゃんのDSに出たりしたら、泣いてやる!!
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雪組トップ娘役・白羽ゆり嬢が、次回大劇場公演で卒業されることが発表されました。
あすかちゃんととなみちゃん。同じ84期で、あすかちゃんは宙⇒花⇒専科⇒星、となみちゃんは月⇒雪⇒星⇒雪、ともに複数回の組替えを重ねて、12年目の春。
それぞれの個性なりに咲いた“大輪の”華が、ほとんど同時にいなくなってしまうなんて……(; ;)。
もちろん、一つの華が散れば次の花が開くのが宝塚。それはわかっているのですけれども。
でも、本当に寂しいです……。
となみちゃんを最初に“発見”したのは、「から騒ぎ」。
にっこにこのキラキラ笑顔で羽扇を扇いでいた研1のとなみちゃんに、まさに一目惚れでした。可愛かったなぁ…。
その夏に「ブエノスアイレスの風」再演があって、中国公演があって、「プロヴァンスの碧い空」があって……
翌年にはもう「LUNA/Blue Moon Blue」なんですね。あーちゃん(花瀬みずか)、(西條)三恵ちゃん、(叶)千佳ちゃん、そして、となみちゃん。“月組4羽うさぎ”(命名:猫)のデビュー作(←一作かぎりでデビューも何もないけど)。
そして、東京に来ないでベルリン公演に参加し、その夏にはもう、「更に狂はじ」でバウヒロイン。あらためて考えると、あの時となみちゃんはまだ研3だったんですね。
可愛い可愛い、お気に入りの月娘だったとなみちゃんが、祐飛さんの初ディナーショー「SELFISH!」でほとんど相手役のように組んでくれて、猫はすごく幸せだったなぁ……。
「SELFISH!」を最後に雪組に組替えしたとなみちゃん。ヒロイン路線を突っ走り、星組に異動してすぐトップに就任。星組でわたるさんと二作、雪にもどって水さんと4作。宝塚伝統の大役アントワネットでお披露目して、正塚さんから谷さんまでバラエティに富んだ計6作。幸せなトップ生活だったのではないかと思います。
私が一番好きだった役は……「追憶のバルセロナ」のセシリア(フランシスコ/絵麻緒の昔のフィアンセで、アントニオ/成瀬の夫人)かなあ。なんというか、「一人では生きていけない」弱さと脆さが前面に出ていながら、「夫を支えて生きていく」ことはできる強さを持っている矛盾がすごく好きだったんです。「Romanced PARIS」のパトリシアもそんな感じ。だから、正塚さんはとなみちゃんという女優がすごく気に入っていたんだと思う。「Practical JOKE」の時も下級生ながら可愛くて目立っていたし、「愛するには短すぎる」のバーバラも良かったし。まぁ、たしかに「マリポーサの花」のセリアは苦戦してましたけどね…。
そして、天然素材の天使そのものだったシシィも大々大っ好き!でした。あれは「エリザベート」という作品として今までにない新解釈だったし、トートが主役の宝塚版でしかありえないシシィだった。国を滅ぼすほどの純粋さ。大人(フランツ&ゾフィ)と子供(シシィ)の対比。男を滅ぼし、国の命運を傾けてさえ、軽々と天へ舞い上がる白い翼。心の底から、ウィーン版が来日した裏でこういう解釈で舞台を創った小池さんの才能に感服したものです。
あすかちゃんは、理性的で気の強い、自立した、でも内面は可愛らしくてけなげな女性像を得意としていましたが、となみちゃんは、どちらかというと一人では立っていられない、脆くて感情に流されやすく、子供のように純粋で正直なタイプの女性がよく似合う女優。たぐい稀な美貌、ドレス栄えするデコルテ、ファンタジックな存在感。もっと悪女(?)系の役を観てみたかった人なので、「カラマーゾフの兄弟」のグルーシェニカ(アグラフェーナ)をすごく楽しみにしているのですが。
……レディ・ゾロで最後かー。元月娘らしく、男前な新境地をひらいてくれると嬉しいのですが。……谷さんかーー……。
「更に狂はじ」「花供養」「星影の人」と、和物もよく似合うとなみちゃんには、石田さんのショーの方が楽しみかも(^ ^)。っていうか、「カラマーゾフ」追加で探そう…。
となみちゃんがいつかは卒業するのはわかっていたし、星組時代とあわせてトップとして6作目ともなれば「そろそろ…」というのも予想の範疇内ではありましたが。
だからといって寂しさが薄れるものではないんだなー、としみじみ思ったりして。
なにはともあれ、あと2作。
悔いのないよう、チケットをGETしたいと思います。
……すっかりとなみちゃんの発表で忘れられてしまった感がありますが、私にとってはもう一つ、スルーできない重大なクリスマスプレゼントがありました。
■遼河 はるひ ディナーショー(追)<出演者>
(月組)遼河はるひ
(月組)美鳳あや、美翔かずき、沢希理寿、彩星りおん
■霧矢 大夢 ディナーショー(追)<出演者>
(月組)霧矢大夢
(月組)羽咲まな、舞乃ゆか、紗那ゆずは
■遠野あすか ミュージック・サロン <出演者>
(星組)遠野あすか
(星組)彩海早矢、夢乃聖夏、水輝 涼
とりあえず、これから私のことは予言者と呼んでください。
……となみちゃんのミュージックサロンの出演者を予言するのはやめておきます。怖いから。
で、私に破産しろと。そういうことですね?この座組は。
年度末のくそ忙しい3月に、太王四神記、逆転裁判、ミュージックサロンにディナーショー二つ、そして月バウとドラマシティ……(泣)
だって3月だよ?今年の祐飛さんのディナーショーでさえギリギリの無理矢理だったのに。しかもこの時って、藤原竜也くんの「ムサシ」があって、荻田作品があって、……きっと他にもイロイロあるはず(涙)。どーしろと(T T)。
……年が明けたら、ゆっくり考えます……しょぼん。
.
あすかちゃんととなみちゃん。同じ84期で、あすかちゃんは宙⇒花⇒専科⇒星、となみちゃんは月⇒雪⇒星⇒雪、ともに複数回の組替えを重ねて、12年目の春。
それぞれの個性なりに咲いた“大輪の”華が、ほとんど同時にいなくなってしまうなんて……(; ;)。
もちろん、一つの華が散れば次の花が開くのが宝塚。それはわかっているのですけれども。
でも、本当に寂しいです……。
となみちゃんを最初に“発見”したのは、「から騒ぎ」。
にっこにこのキラキラ笑顔で羽扇を扇いでいた研1のとなみちゃんに、まさに一目惚れでした。可愛かったなぁ…。
その夏に「ブエノスアイレスの風」再演があって、中国公演があって、「プロヴァンスの碧い空」があって……
翌年にはもう「LUNA/Blue Moon Blue」なんですね。あーちゃん(花瀬みずか)、(西條)三恵ちゃん、(叶)千佳ちゃん、そして、となみちゃん。“月組4羽うさぎ”(命名:猫)のデビュー作(←一作かぎりでデビューも何もないけど)。
そして、東京に来ないでベルリン公演に参加し、その夏にはもう、「更に狂はじ」でバウヒロイン。あらためて考えると、あの時となみちゃんはまだ研3だったんですね。
可愛い可愛い、お気に入りの月娘だったとなみちゃんが、祐飛さんの初ディナーショー「SELFISH!」でほとんど相手役のように組んでくれて、猫はすごく幸せだったなぁ……。
「SELFISH!」を最後に雪組に組替えしたとなみちゃん。ヒロイン路線を突っ走り、星組に異動してすぐトップに就任。星組でわたるさんと二作、雪にもどって水さんと4作。宝塚伝統の大役アントワネットでお披露目して、正塚さんから谷さんまでバラエティに富んだ計6作。幸せなトップ生活だったのではないかと思います。
私が一番好きだった役は……「追憶のバルセロナ」のセシリア(フランシスコ/絵麻緒の昔のフィアンセで、アントニオ/成瀬の夫人)かなあ。なんというか、「一人では生きていけない」弱さと脆さが前面に出ていながら、「夫を支えて生きていく」ことはできる強さを持っている矛盾がすごく好きだったんです。「Romanced PARIS」のパトリシアもそんな感じ。だから、正塚さんはとなみちゃんという女優がすごく気に入っていたんだと思う。「Practical JOKE」の時も下級生ながら可愛くて目立っていたし、「愛するには短すぎる」のバーバラも良かったし。まぁ、たしかに「マリポーサの花」のセリアは苦戦してましたけどね…。
そして、天然素材の天使そのものだったシシィも大々大っ好き!でした。あれは「エリザベート」という作品として今までにない新解釈だったし、トートが主役の宝塚版でしかありえないシシィだった。国を滅ぼすほどの純粋さ。大人(フランツ&ゾフィ)と子供(シシィ)の対比。男を滅ぼし、国の命運を傾けてさえ、軽々と天へ舞い上がる白い翼。心の底から、ウィーン版が来日した裏でこういう解釈で舞台を創った小池さんの才能に感服したものです。
あすかちゃんは、理性的で気の強い、自立した、でも内面は可愛らしくてけなげな女性像を得意としていましたが、となみちゃんは、どちらかというと一人では立っていられない、脆くて感情に流されやすく、子供のように純粋で正直なタイプの女性がよく似合う女優。たぐい稀な美貌、ドレス栄えするデコルテ、ファンタジックな存在感。もっと悪女(?)系の役を観てみたかった人なので、「カラマーゾフの兄弟」のグルーシェニカ(アグラフェーナ)をすごく楽しみにしているのですが。
……レディ・ゾロで最後かー。元月娘らしく、男前な新境地をひらいてくれると嬉しいのですが。……谷さんかーー……。
「更に狂はじ」「花供養」「星影の人」と、和物もよく似合うとなみちゃんには、石田さんのショーの方が楽しみかも(^ ^)。っていうか、「カラマーゾフ」追加で探そう…。
となみちゃんがいつかは卒業するのはわかっていたし、星組時代とあわせてトップとして6作目ともなれば「そろそろ…」というのも予想の範疇内ではありましたが。
だからといって寂しさが薄れるものではないんだなー、としみじみ思ったりして。
なにはともあれ、あと2作。
悔いのないよう、チケットをGETしたいと思います。
……すっかりとなみちゃんの発表で忘れられてしまった感がありますが、私にとってはもう一つ、スルーできない重大なクリスマスプレゼントがありました。
■遼河 はるひ ディナーショー(追)<出演者>
(月組)遼河はるひ
(月組)美鳳あや、美翔かずき、沢希理寿、彩星りおん
■霧矢 大夢 ディナーショー(追)<出演者>
(月組)霧矢大夢
(月組)羽咲まな、舞乃ゆか、紗那ゆずは
■遠野あすか ミュージック・サロン <出演者>
(星組)遠野あすか
(星組)彩海早矢、夢乃聖夏、水輝 涼
とりあえず、これから私のことは予言者と呼んでください。
……となみちゃんのミュージックサロンの出演者を予言するのはやめておきます。怖いから。
で、私に破産しろと。そういうことですね?この座組は。
年度末のくそ忙しい3月に、太王四神記、逆転裁判、ミュージックサロンにディナーショー二つ、そして月バウとドラマシティ……(泣)
だって3月だよ?今年の祐飛さんのディナーショーでさえギリギリの無理矢理だったのに。しかもこの時って、藤原竜也くんの「ムサシ」があって、荻田作品があって、……きっと他にもイロイロあるはず(涙)。どーしろと(T T)。
……年が明けたら、ゆっくり考えます……しょぼん。
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大空祐飛さん、白華れみちゃん、夢咲ねねちゃん、羽桜しずくちゃん、純矢ちとせさんの組替えが発表されてから、今日でちょうど一年が過ぎました。
……実際に組替えしてから、まだ一年もたってないのか…(感慨)
一年前の日記を読み返してみると、なんだか自分じゃないみたいです。
思い詰めていたんだなあ、あの頃の自分(←他人事)。
リンクをするのは恥ずかしいけど、ちょっと懐かしいので引用してみたりして(^ ^;ゞ
たとえば。
>祐飛さんがいるから月組を愛したわけじゃない。
>月組っ子が月組を愛してるくれるかぎり、愛しているよ。
……とか。
そうなんだよ…やっぱり今でも月組っ子が皆可愛いし、どんな舞台に立つのか気になるし、楽しく舞台に立ってほしいと祈っているんです。いつだって。
もちろん、花組もステキな人だらけだし、雪組さんも星組さんも宙組さんも、どこもみんなそうなんですけど。
だから、
愛することができた自分が、幸せで嬉しい。
祐飛さんのいない月組も、“花組の大空祐飛”さんも、
みんなみんな、大好きだ。
み~んなが幸せになれるといいなあ~♪、なんて、どっかのエンジェルみたいなことを呟いてみたりしつつ、組替えの予感に戦々恐々としていたりするのですが。
今日は、大きな発表はなにもなく、無事に過ぎました。
発表されたのは、花組の7月梅田芸術劇場公演「ME AND MY GIRL」だけ。あれだけ広い劇場を埋めるためには、どうしてもある程度ネームバリューのある海外ミュージカルを持ってくる必要があるわけで。花組でも梅田でも上演していない作品で、集客が見込める作品……去年やったばかりだけど、ミーマイかな?とは思っていたんですよね。
ただ、東宝(井上芳雄&笹本玲奈)で6月の帝劇と7月の中日劇場が発表されているので、本来なら夏か秋には梅田にも行く予定だったと思うのですが……あれぇ?みたいな。
本来、まとぶんと彩音ちゃんのキャラクターを考えたら、「Never Gonna Dance!」みたいなダンス系の作品の方がいいような気がするんですけどねぇ。カレン・ジエンバが演じた女性(日本版は観ていないのですが、多分大浦みずきさん)を、ぜひぜひ一花ちゃんで♪♪あれなら日本版(坂本昌行&紺野まひる)も梅田ではやらなかったみたいだし、ちょうどいいのになーと思っていたのですが。
…なんて、もう発表されたんだから色々考えても仕方ないんですけどね(汗)。
なにはともあれ、彩音ちゃん、歌のレッスンがんばってくださいねっ!!(^ ^;ゞ
うーん、それにしても、ミーマイかー。
役が少ない作品だからなー。博多はちょうど良かったけど、今回の梅田は今のところ他の公演も発表されてないし、多士済々な花組っ子を全員使いきれるとは到底思えないんですが(汗)。
さて、祐飛さんはジョン卿でしょうか、ジャッキーでしょうか(^ ^)
ジョン卿ならマリアは美穂さん希望。ジャッキーならジェラルドは壮ちゃん希望☆
……とか言って、今回もミーマイに縁がなくて、巴里祭とかだったりしたらどうしよう(@ @;
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……実際に組替えしてから、まだ一年もたってないのか…(感慨)
一年前の日記を読み返してみると、なんだか自分じゃないみたいです。
思い詰めていたんだなあ、あの頃の自分(←他人事)。
リンクをするのは恥ずかしいけど、ちょっと懐かしいので引用してみたりして(^ ^;ゞ
たとえば。
>祐飛さんがいるから月組を愛したわけじゃない。
>月組っ子が月組を愛してるくれるかぎり、愛しているよ。
……とか。
そうなんだよ…やっぱり今でも月組っ子が皆可愛いし、どんな舞台に立つのか気になるし、楽しく舞台に立ってほしいと祈っているんです。いつだって。
もちろん、花組もステキな人だらけだし、雪組さんも星組さんも宙組さんも、どこもみんなそうなんですけど。
だから、
愛することができた自分が、幸せで嬉しい。
祐飛さんのいない月組も、“花組の大空祐飛”さんも、
みんなみんな、大好きだ。
み~んなが幸せになれるといいなあ~♪、なんて、どっかのエンジェルみたいなことを呟いてみたりしつつ、組替えの予感に戦々恐々としていたりするのですが。
今日は、大きな発表はなにもなく、無事に過ぎました。
発表されたのは、花組の7月梅田芸術劇場公演「ME AND MY GIRL」だけ。あれだけ広い劇場を埋めるためには、どうしてもある程度ネームバリューのある海外ミュージカルを持ってくる必要があるわけで。花組でも梅田でも上演していない作品で、集客が見込める作品……去年やったばかりだけど、ミーマイかな?とは思っていたんですよね。
ただ、東宝(井上芳雄&笹本玲奈)で6月の帝劇と7月の中日劇場が発表されているので、本来なら夏か秋には梅田にも行く予定だったと思うのですが……あれぇ?みたいな。
本来、まとぶんと彩音ちゃんのキャラクターを考えたら、「Never Gonna Dance!」みたいなダンス系の作品の方がいいような気がするんですけどねぇ。カレン・ジエンバが演じた女性(日本版は観ていないのですが、多分大浦みずきさん)を、ぜひぜひ一花ちゃんで♪♪あれなら日本版(坂本昌行&紺野まひる)も梅田ではやらなかったみたいだし、ちょうどいいのになーと思っていたのですが。
…なんて、もう発表されたんだから色々考えても仕方ないんですけどね(汗)。
なにはともあれ、彩音ちゃん、歌のレッスンがんばってくださいねっ!!(^ ^;ゞ
うーん、それにしても、ミーマイかー。
役が少ない作品だからなー。博多はちょうど良かったけど、今回の梅田は今のところ他の公演も発表されてないし、多士済々な花組っ子を全員使いきれるとは到底思えないんですが(汗)。
さて、祐飛さんはジョン卿でしょうか、ジャッキーでしょうか(^ ^)
ジョン卿ならマリアは美穂さん希望。ジャッキーならジェラルドは壮ちゃん希望☆
……とか言って、今回もミーマイに縁がなくて、巴里祭とかだったりしたらどうしよう(@ @;
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銀ちゃんの嘘【10】
2008年12月27日 宝塚(花)宙組さんの千秋楽パレード(←トップさんの退団ではないから、パレードとは言わないのかな?)に行ってきました。
…寒かった…(^ ^;
でも、最後の大階段を無事に降りられたみなさんの、輝くような笑顔に出会えて、その間は寒いのも忘れていました。
その中でもとくに、私にとって長いこと宙組さんを観にいくお目当てであり続けてくれたたっちんときみちゃん。
いままでどうもありがとう!!
そして、これからもよろしくお願いしまーす!(←卒業しても舞台に立ち続けて、あの声を聴かせてくれると信じてます ^ ^)
そして、「銀ちゃんの恋」のつづき。
……もう年末で、次の公演の初日も目の前なので、さくさく進めなくてはならないことは判っているのですが。
ちょっとだけ、関係のない本の話を先にさせていただきます。
浅田次郎の「月のしずく」(←あらためてココに書くと、すごいタイトルだな…)。
不器用な男と突っ張った女の情の流れを丁寧に描いた掌編7編の短編集ですが。
タイトルになった「月のしずく」の主人公が、なんだかものすごーーーくヤスにかぶりました。
まぁ、この作品の主人公は、何十年も埋立地のコンビナートで積み込み作業をやってきたブルーカラーなのであって、夢を抱いて映画界へ飛び込んでいった大学出のインテリ役者とは全然違うのですが。
その不器用な誠実さ。打っても響かない、鈍重なまでの純粋さ。美しい“都会の”女に手も出さない純情さ。なにもかもがヤスにかぶる(汗)。
みつるくんのヤスは美形でかっこいいので、小夏とそこまで距離があるように見えなかったけど、本来はこのくらい距離感がある二人なんだろうなー、と、あらためて思いました。
もう何年も前に読んだ本なのに、今回たまたま読み返すまで、そんなこと全然思いませんでした。この短編集自体は、直木賞を獲った「鉄道員(ぽっぽや)」と同じ時期に書かれた短編を集めたもので、「鉄道員」と良く似た世界観の作品集なのですが、正直、そんなには印象に残っていなかったみたい(^ ^;
なんだか、どれもこれも似たような、出来過ぎなご都合主義パターンだと思っていたんでしょうね。
でも、数年ぶりに読み返してみて、一作ごとに泣いてしまった(汗)。
以前読んだときは、たぶん、女性の側に感情移入して読んでいたんだと思います。まだ若かったんだな私。
でも、今回は完全に、冴えない不器用な中年男の側に立って読んでいたみたいです。なんだかそういう、祈りにも似た純粋な想いは叶ってほしい、と思ったんですよね、心から。
で、最後に叶ってしまって、泣いてしまう、と。
そこで素直に泣ける自分が、ちょっと可愛いな、と思ったりする(←え?)
……つまり、年齢を重ねてオヤジ化したってことなんですけどね……?(T T)。
もとい。
ちょっと気を取り直して。
「銀ちゃんの恋」第11場 人吉の盆踊り
舞台下手の檀の上で、ソロを歌うのは初姫さあや。
この場面だけは、“秘書・中山”ではなく村娘の一人として、明るいチークを丸くいれ、眉も(多分)描き直してして、実に可愛らしい。一幕はもう出番ないもんね♪
本当に可愛いです、さあや。ソロが聴けて嬉しい!!
そして、上手の奥で大きな和太鼓に撥をふるうイナセな男役、輝良まさとくん。
いやー、マジでかっこいいっす。元宙組の暁郷くんが空けてった穴を、ちょっと埋めてくれそうなかっこよさ(笑)。他の場面では“ユミコ(彩吹真央)さんに似てるー”と思っていたのに、ここだけGOくんを思い出しました。ちょうどGOくんの卒業公演で着物姿を観たばかりだったからかな?
手前の平場では、他のメンバーが普通に浴衣着て盆踊りを踊っているわけですが……
ふみか(紫峰七海)、その色気は無駄だから!これ歌垣じゃなくて盆踊りだから!!何か間違ってるよ、その流し目っっっ(逃)
マメ(日向燦)ちゃんは、パンチパーマを隠すためか?豆絞りでしっかり鉢巻していて可愛かったです。ちょっと特徴のある腰の入り方なので目立つ目立つ(^ ^)。だいもん(望海風斗)も鉢巻してたっけか…?ごめんなさい、時間がたったのでだいぶ忘れてますね。いつも(初輝)よしやくんとアーサー(煌雅あさひ)の笑顔に癒されたあたりで終わるんだよね……。結構長いようで短い場面でした。
娘役さんとのカップリングも一通りチェックしていたのになあ……海馬よ戻ってこーい。
全員が前を向いてポーズをきめると、音楽が止まる。
壇上で、一歩下がって軽くお辞儀をして、くるっと振り向いてぱたぱたと降りる、という動作をごくごく自然にやってのけるさあやは、ほんとうに可愛いなあと毎回デレデレしてました(笑)。
太鼓の輝良くんも下手にハケて、次に出てくるときはさあやと手をつないでいます。
……ありがとう石田さん。
ヤスの兄嫁、玉美(月野姫花)と、母(邦なつき)が登場。
玉美さんは、ずっと故郷に帰ってもこなかった次男が突然嫁を連れて帰ってきたことに動揺している田舎娘。それでも、“田舎でもミス○○になったとよ!”といばるだけの美貌があって、どちらかといえば素朴でかわいい、そして、小夏に対抗しようと背伸びして買ってきた派手なドレスやバッグが似合わない……というキャラ付けがあればいい役なのですが……
この役だけは、石田さんもうまく演出できなかったんだなーと思ってしまいました。
いくら頬が真っ赤なおてもやんメイクをしても、ドレスが普通に似合ったらつまんないからっっ!!“玉美”=おてもやんに奇抜なドレス、というのは単に初演での脚本解釈の結果なわけで、今回の公演はそこにこだわる必要なかったし。もっと役割を考えてほしかったなあ。
さあやがやるならあれでいいんだけど。姫花ちゃんがやるなら、もっと違うアプローチがあったはず。
姫花ちゃんは、断然「ししとう」のマダムが可愛かったです♪♪大人っぽい役もできそうだし、台詞もだいぶうまくなったし、次の新公が楽しみ~♪♪
壇上に、団長(白鳥かすが)とヤス(華形ひかる)と小夏(野々すみ花)が登場。
ちいさな顔にでっかいモミアゲをつけて、顔半分隠していたちあきも、この後出てくる自治会長(悠真倫)も、私は最初に観たとき、しばらく誰だかわかりませんでした(滝汗)。
いやホントに。
監督と助監督、ホント役者だよこの二人…。
久しぶりに「大勢のファン」の前に立った、“落ち目の女優”小夏。
生まれて初めて「ファン」の前に立った“大部屋”のヤス。
スーツをすっきりと着こなしたハンサムなみつるくんは、ほんのちょっと“ヤスとしてどうなの?”と突っ込みたくなったりもしましたが(^ ^;、小夏と並んだ立ち姿が、本当におままごとか立雛みたいなのがツボでした。もう、これはヤスと小夏をまとめるしかないよねぇ、というか。
“普通に結婚に憧れる、ただの女だったのね…”という小夏の述懐が、表向きじゃない本当の本心だった、というのは「蒲田行進曲」的にはかなり冒険な解釈ですけれども。
これは宝塚的には「当然」の解釈なので、あまり違和感はなかったです(^ ^)。
いやー、二人の挨拶が終わって、ハケていく村人たちのカップリングも楽しかったのに、本当にすっかり忘れてしまったわ……。
とりあえず、さあやと輝良くんはずーっと手をつないでいたのは間違いないけど(はぁと)
小夏と邦さんの場を経て、寝室へ向かう小夏。
姑にも頭を下げた小夏の気持ちは、たぶん、ヤスのプロポーズを受けたときから変わっていない。
ただただ「すまない」と思う気持ち。
このお腹の子は、あなたの孫ではないのに、と。
でも。
それでも諦めることはできないから。
この子は私の子、だから。
姑との手打ちを終えて、夫の許へ向かう小夏。
布団が二つ並べられた客間で、寝たフリをしたヤスが待つ。
小夏が来る前に、むっくりと起き上がって、離れたもう一つの布団を近寄せようとするヤスが可愛かった♪あの布団、公演が日を重ねる毎に離れていくように見えたのは気のせいでしょうか?
装置さんの愛の鞭かと思っていたのですが(^ ^)。
あと、この芝居全体を通して「部屋」のセットは一つしかないので、『ヤスの部屋』に貼ってあった「二十四の瞳」のポスターを暗闇の中ではがしている装置さんが毎回ツボでした(吊りものに貼ってあるので、降りてこないと外せない)。1回か2回、巧く外せなくて焦っていたことがあったので☆
戻ってきた小夏を、狸寝入りで迎えるヤス。
そんなヤスに気づいていて、きちんと正座して床入りのご挨拶をする小夏。
「小夏!」と、初めて呼び捨てに呼ばれる喜び。
それが、小夏の選択。
抱き合う二人を最後にライトが落ちて、暗闇の中で会話が流れる。
「銀ちゃんって、どんな顔してたっけ…?」
ミニスクリーンにフラッシュバックする、回想シーンの映像。
銀ちゃんの、貌。
小夏の中には、まだヤスとの思い出はなにもない。
空っぽな自分。
ひとつひとつ、埋めていこう、と。
そう思いながら、それでもやっぱり、捨てなくてはいけないポートレートにひっそりと涙を流す。
「もう、忘れちゃった……」
その甘い睦言を、あんなにも純真な声で語れる野々すみ花は、やはり天性の女優なのだと思いました。
そして、闇の中を音楽が流れて、
客席にピンスポット。
紫乃シャツにシルバーの柄ベスト、黒の柄々ジャケット、紅いパンツ。
倉丘銀四郎の登場。
ちょっと猫背な後姿。
一人でいるときの銀ちゃんは、それまでの、ヤスや朋子が“視た”銀ちゃんとは違って、ひどく頼りなく、不安げにみえます。
たぶん、それが本当の「倉丘銀四郎」、小夏の前でだけはチラッと見せるかもしれないけれども、橘や、大部屋連中がいるところでは絶対に表に出ることのない、本当の。
人前では「俺が二枚目、俺が看板!」と思っていなければ立っていることもできない、それほどのプレッシャーの中を生きているはずの“スター”が、
このときだけはただ一人、不安に押しつぶされそうになりながら、呟くように歌う。
なにもかもうまくいかない、と。
足元に缶ジュースの空き缶あたり転がってきたら、おもいっきり蹴っ飛ばしそうな風情で。
それでも、なにも諦めたわけじゃない。
また一歩一歩、進んでいけばいいだけだ…と。
気を取り直して、ダンベルを掴もうとする銀ちゃん。
そんな銀ちゃんに、後ろから声をかける小夏。
小夏を見つけて、ふわっと微笑む銀ちゃんが、もう可愛くて可愛くて、
…その時点で、すでに泣きそうでした、私。
朋子の愚痴をこぼして、
撮影中止になった階段落ちの場面をぼやいて、
落ち込んでいる銀ちゃんを慰めようと、話題を変えるために自分の結婚式を持ち出す小夏。
それに乗って、とことん落とす銀ちゃん。
それでも、ささいなからかいに小夏は動じない。もう決めたことだから大丈夫。銀ちゃんが何をいっても、今更、あたしは気にしない。
そんな二人の、あやういけれども楽しげな会話。
ふと通りがかったヤスも、別に何かを邪推したわけでもなんでもなく、“ちょっと話が盛り上がってるみたいだから、一段落ついたら出て行こう”くらいの軽い気持ちで立ち止まる。
なのに。
最初のうちは、何も考えず、二人の会話の面白さにふつーに笑っていたヤスが、
ふ、と表情を硬くする。
「ほんとは、こうなるはずだったのに、ね……」
気負っていた小夏のキレイな唇から、ふ、と零れたひとこと。
それはただの軽口で、すみ花ちゃんの小夏にとっては、“終わったこと”なのに、
それでも、ヤスの口許は引き結ばれ、視線は足元に投げられたままで。
「真っ白なウェディングドレスに身を包んだあたしと」
「パリッとタキシードを着た、
……俺が、いるんだ」
一瞬の、間。
その台詞を物陰で聞いているヤスの、
半瞬、その情景に納得して宙を視る、その不自然なほどの自然さ。
銀ちゃんが、いかにわがままで、自分勝手で、ジコチューで、どうしようもない男であるかを明快にあらわしながら、
だけど、愛さずにいられない存在であることも、如実にわかる、あの一瞬。
「銀ちゃん…あんたあたしに何をしたか、わかってんの!?」
銀ちゃんをなじる小夏。
「俺にはもう、お前しかいないんだ!お前、俺の背中に浮かぶ孤独が見えねぇのかっ!?」
小夏をなじる銀ちゃん。
……物陰で聞いている、ヤス。
3人の姿が同時に視られない自分の眼の構造が、うらめしや(T T)。
ヤスの澄んだ瞳に映る、銀ちゃん。
ヤスの、真っ直ぐな視線を受け止めることができる、銀ちゃん。
そんな、みつるくんの描きだす“銀ちゃん”という夢に、祐飛さんの銀ちゃんが、ぴったりと嵌ってくれたことが嬉しかった。
小夏の名台詞、「だって銀ちゃん!」を、「女は傍に居てくれる人がいいの」を、完全に子供の泣き顔で、泣き声で言ってのけたすみ花ちゃん。
子供がえりした「女優」の泣き顔が、崇高なくらい可愛くて。
もう元には戻れない二人が、ただただ子供のように泣きながらお互いを探しているさまが。
何も見えない闇の中で。
将来も、子供も、未来も、何ひとつ見えない暗闇の中で、ただお互いの手を求めて彷徨っている魂、が。
「莫迦野郎~っ!」
と、高校生の捨て台詞のような台詞を吐いて逃げ出す銀ちゃんが、本当に可哀想でした。
完全に小夏の目線で銀ちゃんを見送っていた自分。追いかけてって抱きしめてあげたい、と、どれほどそう望んでも、それだけはどうしてもできない小夏。
銀ちゃんが可哀想で、でも追いかけられないのは、それが銀ちゃんのためにならないから、で。
銀ちゃんが精神的にあれほど子供でなければ、もう少し違う関係を結べたはずの、二人。
逃げるしかできない銀ちゃんが憐れで、追いかけられない小夏が惨めで。
初演のビデオを観たときは、物陰で見ている幸ちゃんのヤスが切なくてどうしようもないほどだったのに、今回はある意味、観客として『小夏がヤスを選んでいる』ことを知っているから、みつるくんに対しては「そんなに思いつめなくても本当は大丈夫だよ?」とか言いたくなってしまったんですよね(汗)。
そんな単純なものじゃないことは、重々わかってはいるのですが。
「ヤスのものは俺のもの」だと思っている、銀ちゃん。
「俺のものは全て銀ちゃんのもの」だと思っていた、ヤス。
「……俺、階段落ち、やるよ……」
ぼそりとそう呟くまでの、ヤスの葛藤が。
小夏と銀ちゃんを秤にかけて銀ちゃんを選んだ、ヤスの葛藤が。
……結局は一番、痛々しくて、哀れでした…(T T)。
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…寒かった…(^ ^;
でも、最後の大階段を無事に降りられたみなさんの、輝くような笑顔に出会えて、その間は寒いのも忘れていました。
その中でもとくに、私にとって長いこと宙組さんを観にいくお目当てであり続けてくれたたっちんときみちゃん。
いままでどうもありがとう!!
そして、これからもよろしくお願いしまーす!(←卒業しても舞台に立ち続けて、あの声を聴かせてくれると信じてます ^ ^)
そして、「銀ちゃんの恋」のつづき。
……もう年末で、次の公演の初日も目の前なので、さくさく進めなくてはならないことは判っているのですが。
ちょっとだけ、関係のない本の話を先にさせていただきます。
浅田次郎の「月のしずく」(←あらためてココに書くと、すごいタイトルだな…)。
不器用な男と突っ張った女の情の流れを丁寧に描いた掌編7編の短編集ですが。
タイトルになった「月のしずく」の主人公が、なんだかものすごーーーくヤスにかぶりました。
まぁ、この作品の主人公は、何十年も埋立地のコンビナートで積み込み作業をやってきたブルーカラーなのであって、夢を抱いて映画界へ飛び込んでいった大学出のインテリ役者とは全然違うのですが。
その不器用な誠実さ。打っても響かない、鈍重なまでの純粋さ。美しい“都会の”女に手も出さない純情さ。なにもかもがヤスにかぶる(汗)。
みつるくんのヤスは美形でかっこいいので、小夏とそこまで距離があるように見えなかったけど、本来はこのくらい距離感がある二人なんだろうなー、と、あらためて思いました。
もう何年も前に読んだ本なのに、今回たまたま読み返すまで、そんなこと全然思いませんでした。この短編集自体は、直木賞を獲った「鉄道員(ぽっぽや)」と同じ時期に書かれた短編を集めたもので、「鉄道員」と良く似た世界観の作品集なのですが、正直、そんなには印象に残っていなかったみたい(^ ^;
なんだか、どれもこれも似たような、出来過ぎなご都合主義パターンだと思っていたんでしょうね。
でも、数年ぶりに読み返してみて、一作ごとに泣いてしまった(汗)。
以前読んだときは、たぶん、女性の側に感情移入して読んでいたんだと思います。まだ若かったんだな私。
でも、今回は完全に、冴えない不器用な中年男の側に立って読んでいたみたいです。なんだかそういう、祈りにも似た純粋な想いは叶ってほしい、と思ったんですよね、心から。
で、最後に叶ってしまって、泣いてしまう、と。
そこで素直に泣ける自分が、ちょっと可愛いな、と思ったりする(←え?)
……つまり、年齢を重ねてオヤジ化したってことなんですけどね……?(T T)。
もとい。
ちょっと気を取り直して。
「銀ちゃんの恋」第11場 人吉の盆踊り
舞台下手の檀の上で、ソロを歌うのは初姫さあや。
この場面だけは、“秘書・中山”ではなく村娘の一人として、明るいチークを丸くいれ、眉も(多分)描き直してして、実に可愛らしい。一幕はもう出番ないもんね♪
本当に可愛いです、さあや。ソロが聴けて嬉しい!!
そして、上手の奥で大きな和太鼓に撥をふるうイナセな男役、輝良まさとくん。
いやー、マジでかっこいいっす。元宙組の暁郷くんが空けてった穴を、ちょっと埋めてくれそうなかっこよさ(笑)。他の場面では“ユミコ(彩吹真央)さんに似てるー”と思っていたのに、ここだけGOくんを思い出しました。ちょうどGOくんの卒業公演で着物姿を観たばかりだったからかな?
手前の平場では、他のメンバーが普通に浴衣着て盆踊りを踊っているわけですが……
ふみか(紫峰七海)、その色気は無駄だから!これ歌垣じゃなくて盆踊りだから!!何か間違ってるよ、その流し目っっっ(逃)
マメ(日向燦)ちゃんは、パンチパーマを隠すためか?豆絞りでしっかり鉢巻していて可愛かったです。ちょっと特徴のある腰の入り方なので目立つ目立つ(^ ^)。だいもん(望海風斗)も鉢巻してたっけか…?ごめんなさい、時間がたったのでだいぶ忘れてますね。いつも(初輝)よしやくんとアーサー(煌雅あさひ)の笑顔に癒されたあたりで終わるんだよね……。結構長いようで短い場面でした。
娘役さんとのカップリングも一通りチェックしていたのになあ……海馬よ戻ってこーい。
全員が前を向いてポーズをきめると、音楽が止まる。
壇上で、一歩下がって軽くお辞儀をして、くるっと振り向いてぱたぱたと降りる、という動作をごくごく自然にやってのけるさあやは、ほんとうに可愛いなあと毎回デレデレしてました(笑)。
太鼓の輝良くんも下手にハケて、次に出てくるときはさあやと手をつないでいます。
……ありがとう石田さん。
ヤスの兄嫁、玉美(月野姫花)と、母(邦なつき)が登場。
玉美さんは、ずっと故郷に帰ってもこなかった次男が突然嫁を連れて帰ってきたことに動揺している田舎娘。それでも、“田舎でもミス○○になったとよ!”といばるだけの美貌があって、どちらかといえば素朴でかわいい、そして、小夏に対抗しようと背伸びして買ってきた派手なドレスやバッグが似合わない……というキャラ付けがあればいい役なのですが……
この役だけは、石田さんもうまく演出できなかったんだなーと思ってしまいました。
いくら頬が真っ赤なおてもやんメイクをしても、ドレスが普通に似合ったらつまんないからっっ!!“玉美”=おてもやんに奇抜なドレス、というのは単に初演での脚本解釈の結果なわけで、今回の公演はそこにこだわる必要なかったし。もっと役割を考えてほしかったなあ。
さあやがやるならあれでいいんだけど。姫花ちゃんがやるなら、もっと違うアプローチがあったはず。
姫花ちゃんは、断然「ししとう」のマダムが可愛かったです♪♪大人っぽい役もできそうだし、台詞もだいぶうまくなったし、次の新公が楽しみ~♪♪
壇上に、団長(白鳥かすが)とヤス(華形ひかる)と小夏(野々すみ花)が登場。
ちいさな顔にでっかいモミアゲをつけて、顔半分隠していたちあきも、この後出てくる自治会長(悠真倫)も、私は最初に観たとき、しばらく誰だかわかりませんでした(滝汗)。
いやホントに。
監督と助監督、ホント役者だよこの二人…。
久しぶりに「大勢のファン」の前に立った、“落ち目の女優”小夏。
生まれて初めて「ファン」の前に立った“大部屋”のヤス。
スーツをすっきりと着こなしたハンサムなみつるくんは、ほんのちょっと“ヤスとしてどうなの?”と突っ込みたくなったりもしましたが(^ ^;、小夏と並んだ立ち姿が、本当におままごとか立雛みたいなのがツボでした。もう、これはヤスと小夏をまとめるしかないよねぇ、というか。
“普通に結婚に憧れる、ただの女だったのね…”という小夏の述懐が、表向きじゃない本当の本心だった、というのは「蒲田行進曲」的にはかなり冒険な解釈ですけれども。
これは宝塚的には「当然」の解釈なので、あまり違和感はなかったです(^ ^)。
いやー、二人の挨拶が終わって、ハケていく村人たちのカップリングも楽しかったのに、本当にすっかり忘れてしまったわ……。
とりあえず、さあやと輝良くんはずーっと手をつないでいたのは間違いないけど(はぁと)
小夏と邦さんの場を経て、寝室へ向かう小夏。
姑にも頭を下げた小夏の気持ちは、たぶん、ヤスのプロポーズを受けたときから変わっていない。
ただただ「すまない」と思う気持ち。
このお腹の子は、あなたの孫ではないのに、と。
でも。
それでも諦めることはできないから。
この子は私の子、だから。
姑との手打ちを終えて、夫の許へ向かう小夏。
布団が二つ並べられた客間で、寝たフリをしたヤスが待つ。
小夏が来る前に、むっくりと起き上がって、離れたもう一つの布団を近寄せようとするヤスが可愛かった♪あの布団、公演が日を重ねる毎に離れていくように見えたのは気のせいでしょうか?
装置さんの愛の鞭かと思っていたのですが(^ ^)。
あと、この芝居全体を通して「部屋」のセットは一つしかないので、『ヤスの部屋』に貼ってあった「二十四の瞳」のポスターを暗闇の中ではがしている装置さんが毎回ツボでした(吊りものに貼ってあるので、降りてこないと外せない)。1回か2回、巧く外せなくて焦っていたことがあったので☆
戻ってきた小夏を、狸寝入りで迎えるヤス。
そんなヤスに気づいていて、きちんと正座して床入りのご挨拶をする小夏。
「小夏!」と、初めて呼び捨てに呼ばれる喜び。
それが、小夏の選択。
抱き合う二人を最後にライトが落ちて、暗闇の中で会話が流れる。
「銀ちゃんって、どんな顔してたっけ…?」
ミニスクリーンにフラッシュバックする、回想シーンの映像。
銀ちゃんの、貌。
小夏の中には、まだヤスとの思い出はなにもない。
空っぽな自分。
ひとつひとつ、埋めていこう、と。
そう思いながら、それでもやっぱり、捨てなくてはいけないポートレートにひっそりと涙を流す。
「もう、忘れちゃった……」
その甘い睦言を、あんなにも純真な声で語れる野々すみ花は、やはり天性の女優なのだと思いました。
そして、闇の中を音楽が流れて、
客席にピンスポット。
紫乃シャツにシルバーの柄ベスト、黒の柄々ジャケット、紅いパンツ。
倉丘銀四郎の登場。
ちょっと猫背な後姿。
一人でいるときの銀ちゃんは、それまでの、ヤスや朋子が“視た”銀ちゃんとは違って、ひどく頼りなく、不安げにみえます。
たぶん、それが本当の「倉丘銀四郎」、小夏の前でだけはチラッと見せるかもしれないけれども、橘や、大部屋連中がいるところでは絶対に表に出ることのない、本当の。
人前では「俺が二枚目、俺が看板!」と思っていなければ立っていることもできない、それほどのプレッシャーの中を生きているはずの“スター”が、
このときだけはただ一人、不安に押しつぶされそうになりながら、呟くように歌う。
なにもかもうまくいかない、と。
足元に缶ジュースの空き缶あたり転がってきたら、おもいっきり蹴っ飛ばしそうな風情で。
それでも、なにも諦めたわけじゃない。
また一歩一歩、進んでいけばいいだけだ…と。
気を取り直して、ダンベルを掴もうとする銀ちゃん。
そんな銀ちゃんに、後ろから声をかける小夏。
小夏を見つけて、ふわっと微笑む銀ちゃんが、もう可愛くて可愛くて、
…その時点で、すでに泣きそうでした、私。
朋子の愚痴をこぼして、
撮影中止になった階段落ちの場面をぼやいて、
落ち込んでいる銀ちゃんを慰めようと、話題を変えるために自分の結婚式を持ち出す小夏。
それに乗って、とことん落とす銀ちゃん。
それでも、ささいなからかいに小夏は動じない。もう決めたことだから大丈夫。銀ちゃんが何をいっても、今更、あたしは気にしない。
そんな二人の、あやういけれども楽しげな会話。
ふと通りがかったヤスも、別に何かを邪推したわけでもなんでもなく、“ちょっと話が盛り上がってるみたいだから、一段落ついたら出て行こう”くらいの軽い気持ちで立ち止まる。
なのに。
最初のうちは、何も考えず、二人の会話の面白さにふつーに笑っていたヤスが、
ふ、と表情を硬くする。
「ほんとは、こうなるはずだったのに、ね……」
気負っていた小夏のキレイな唇から、ふ、と零れたひとこと。
それはただの軽口で、すみ花ちゃんの小夏にとっては、“終わったこと”なのに、
それでも、ヤスの口許は引き結ばれ、視線は足元に投げられたままで。
「真っ白なウェディングドレスに身を包んだあたしと」
「パリッとタキシードを着た、
……俺が、いるんだ」
一瞬の、間。
その台詞を物陰で聞いているヤスの、
半瞬、その情景に納得して宙を視る、その不自然なほどの自然さ。
銀ちゃんが、いかにわがままで、自分勝手で、ジコチューで、どうしようもない男であるかを明快にあらわしながら、
だけど、愛さずにいられない存在であることも、如実にわかる、あの一瞬。
「銀ちゃん…あんたあたしに何をしたか、わかってんの!?」
銀ちゃんをなじる小夏。
「俺にはもう、お前しかいないんだ!お前、俺の背中に浮かぶ孤独が見えねぇのかっ!?」
小夏をなじる銀ちゃん。
……物陰で聞いている、ヤス。
3人の姿が同時に視られない自分の眼の構造が、うらめしや(T T)。
ヤスの澄んだ瞳に映る、銀ちゃん。
ヤスの、真っ直ぐな視線を受け止めることができる、銀ちゃん。
そんな、みつるくんの描きだす“銀ちゃん”という夢に、祐飛さんの銀ちゃんが、ぴったりと嵌ってくれたことが嬉しかった。
小夏の名台詞、「だって銀ちゃん!」を、「女は傍に居てくれる人がいいの」を、完全に子供の泣き顔で、泣き声で言ってのけたすみ花ちゃん。
子供がえりした「女優」の泣き顔が、崇高なくらい可愛くて。
もう元には戻れない二人が、ただただ子供のように泣きながらお互いを探しているさまが。
何も見えない闇の中で。
将来も、子供も、未来も、何ひとつ見えない暗闇の中で、ただお互いの手を求めて彷徨っている魂、が。
「莫迦野郎~っ!」
と、高校生の捨て台詞のような台詞を吐いて逃げ出す銀ちゃんが、本当に可哀想でした。
完全に小夏の目線で銀ちゃんを見送っていた自分。追いかけてって抱きしめてあげたい、と、どれほどそう望んでも、それだけはどうしてもできない小夏。
銀ちゃんが可哀想で、でも追いかけられないのは、それが銀ちゃんのためにならないから、で。
銀ちゃんが精神的にあれほど子供でなければ、もう少し違う関係を結べたはずの、二人。
逃げるしかできない銀ちゃんが憐れで、追いかけられない小夏が惨めで。
初演のビデオを観たときは、物陰で見ている幸ちゃんのヤスが切なくてどうしようもないほどだったのに、今回はある意味、観客として『小夏がヤスを選んでいる』ことを知っているから、みつるくんに対しては「そんなに思いつめなくても本当は大丈夫だよ?」とか言いたくなってしまったんですよね(汗)。
そんな単純なものじゃないことは、重々わかってはいるのですが。
「ヤスのものは俺のもの」だと思っている、銀ちゃん。
「俺のものは全て銀ちゃんのもの」だと思っていた、ヤス。
「……俺、階段落ち、やるよ……」
ぼそりとそう呟くまでの、ヤスの葛藤が。
小夏と銀ちゃんを秤にかけて銀ちゃんを選んだ、ヤスの葛藤が。
……結局は一番、痛々しくて、哀れでした…(T T)。
.
日生劇場にて、「ラ・カージュ・オ・フォール」を観劇してまいりました。
塩田明弘さんは、「ラ・カージュ」を振らずしていったいどこにいらっしゃるのでしょうか?
……と思ったら、「エリザベート」を振っていらしたんですね。
名指揮者の、なんて無駄遣い。
軽やかで明快な音を真骨頂にするマエストロに、重厚で野心的なウィーンミュージカル……。
「レ・ミゼラブル」も、短縮版(2003年)から塩田さんが振っていらっしゃいますが、どうも無駄遣いな気がしてならないんですよね。彼に重厚な音楽が作れないとは言いませんが、あの音楽の軽さは本当に編曲が変わったせいだけなのか?と思ってしまうし。なにより、最高にゴキゲンで楽しい音楽を作れる人に、なにもこんな作品をやらせなくても……と思ってしまうのです。
まぁ、東宝的には一番の稼ぎ頭で“大事”な作品をマエストロに任せている、という認識なんでしょうけれども。
ああ、でも、「ラ・カージュ」は、塩田さんの出世作なのに~~~っっ!!まだ市村さんが卒業してもいないのに、指揮者が先に卒業するなんてあり得ない~(涙)。
……のっけから文句言って、すみません。実際に指揮を担当されていた井村誠貴さんには、何の不満もありません。ごめんなさい。
で、「ラ・カージュ・オ・フォール」。
初演からずーっとジョルジュを演じてこられた岡田眞澄さんが亡くなられてから、初めての上演。ダンディでおしゃれでステキなオジサマ、の代名詞のようなジョルジュ役を演じられる役者が他に思いつかなくて、「今度ラ・カージュが上演されるときにはもう市村さんのザザじゃないかも…」と思っていたのですが、まさかの鹿賀丈司さんのジョルジュが実現!!
鹿賀&市村の共演(しかも市村座長)なんて昔は想像も出来なかったのに、世の中っていうのはすごいですね。「ラ・カージュ」は基本的にザザが単独主役の作品なのに、よく鹿賀さんがOKされたな、と思いました。…まぁ、キャスト紹介の並びは一応ジョルジュがトップになっていたのは、東宝側も気をつかったのかな?(^ ^)。
市村ザザの「ファイナル」を飾るに足る、見事な公演でした。満足です。はい。
「もっとマスカラを!」の見事な芸を堪能できて幸せです。さすがの美貌も衰えは隠せませんが、それを気合でカバーしていらっしゃるあたりはザザそのものでした。
もう市村さんの「I AM WHAT I AM」が聴けないのかと思うととても寂しい。また「市村座」やってください!
鹿賀さんのジョルジュは、台詞も歌もあぶなげなく、包容力があってとてもステキでした。「砂の上のラヴレター」はさすが!の歌唱力。岡田さんに比べるともう少し情熱的な、優しいばかりではないジョルジュでかっこよかったです。
…それにしても。「かもめ」で復活を確認していたのでそんなに心配していたわけではないのですが、やはり最初の台詞がキレイに出たときにホッとしてしまうのは否めない。「ジキルとハイド」の時の衝撃はなかなか抜けないものみたいです。やはり、役者はあまりギリギリまで舞台に立つべきではないと思いますね。初めての観客が「おかしいな」と思うような状態で舞台に立ってほしくないです。後々まで不安を引きずってしまいますから。
ダンドン夫妻は、森久美子&今井清隆。無駄に美声のお二人、とても良かったです。
一人息子のジャン・ミッシェルは、山崎育三郎さん。今回の目当ては実は彼だったんですが、あの優しくて無力な感じがとても良かったです。このまま純粋で優しい青年のまま伸びていってほしいなあ…。
ジャン・ミッシェルの恋人・アンヌは島谷ひとみさん。「ガールフレンズ」に出ていらした方ですよね?本当に申し訳ないのですが、私は当たり前のように(ごめんなさい)池田有希子さん版を観にいったので、島谷さんは初めて拝見したのですが……(汗)。
さすが本職の歌手だけあって、キレイな声でした。ただ、踊りはもしかして初めてなのでしょうか?
この役は本来バレリーナの役で、たしかブロードウェイオリジナルはプロのバレリーナだったはず。私が初めて「ラ・カージュ」を見たときも元バレリーナの床嶋佳子さんで、歌はかなり大変なことになっていましたが、ワンシーンとはいえダンスの美しさに「このためのキャスティングだから仕方ないな」と思ったものです。
その前は遥くららさん・毬谷友子さん、そして床嶋さんの次が卒業直後の風花舞嬢と森奈みはるさん(1999年)。踊れないキャストは今回が初めてだったと思います。が……
やっぱりこの役は、踊れることが一番大事!!なんですよね(T T)。
歌もあるので全く歌えないバレエダンサーをキャスティングするのはちょっと疑問ですが、たいした歌があるわけでなし、あえて島谷さんを選んだ意味がよくわかりませんでした。
私は風花嬢のアンヌが一番好きでしたが、宝塚の娘役出身者でダンサーと呼ばれた方なら誰でも似合うでしょうにねぇ…。今だったら舞風りらちゃんとか、踊れるし歌えるし、ぴったりだと思うんですけど。他の仕事が入ってたのかな?
ジャクリーヌは香寿たつき。「ルドルフ」のラリッシュ夫人も良かったですが、今回もはまってました。
シャンタルの新納慎也、ハンナの真島茂樹をはじめとする「Folles」の皆様が、相変わらず最高でした。この作品は、なんたってこのレビューシーンを楽しみに観にいくのが基本です!!(力説)。
振付や衣装は新しくなっていたような気がしますが(すみません、詳細は覚えていません)、いつだって最高の、今となっては宝塚でも滅多にみられないほど完璧な「レビュー」なんですよね(*^ ^*)。また観ることができて、幸せです。
物語としても本当によくできているし、音楽も素晴らしい。いい作品だなあ、としみじみと思います。
本当はもっと毎年のようにやってほしい作品なのですが、なかなか上演されないのが残念。
特に今回は、市村ザザの「ファイナル」という売り文句がはっきりと出てしまった以上、新キャストが出るまでまた数年あいてしまうんだろうなあ……(T T)。
個人的には、次代のザザには、昨年「蜘蛛女のキス」で新境地をひらいた石井一孝さんを期待していたりするのですが。この役を切望していた岡幸二郎さんもいいけど、どうなるかな?(岡さんがザザの悲哀を演じられる役者になってくれるなら、それが一番嬉しいのですが……)
まぁ、先のことを考えても仕方が無いので。
とりあえずは、この貴重な公演を観ることができた自分の幸福に、乾杯♪
.
塩田明弘さんは、「ラ・カージュ」を振らずしていったいどこにいらっしゃるのでしょうか?
……と思ったら、「エリザベート」を振っていらしたんですね。
名指揮者の、なんて無駄遣い。
軽やかで明快な音を真骨頂にするマエストロに、重厚で野心的なウィーンミュージカル……。
「レ・ミゼラブル」も、短縮版(2003年)から塩田さんが振っていらっしゃいますが、どうも無駄遣いな気がしてならないんですよね。彼に重厚な音楽が作れないとは言いませんが、あの音楽の軽さは本当に編曲が変わったせいだけなのか?と思ってしまうし。なにより、最高にゴキゲンで楽しい音楽を作れる人に、なにもこんな作品をやらせなくても……と思ってしまうのです。
まぁ、東宝的には一番の稼ぎ頭で“大事”な作品をマエストロに任せている、という認識なんでしょうけれども。
ああ、でも、「ラ・カージュ」は、塩田さんの出世作なのに~~~っっ!!まだ市村さんが卒業してもいないのに、指揮者が先に卒業するなんてあり得ない~(涙)。
……のっけから文句言って、すみません。実際に指揮を担当されていた井村誠貴さんには、何の不満もありません。ごめんなさい。
で、「ラ・カージュ・オ・フォール」。
初演からずーっとジョルジュを演じてこられた岡田眞澄さんが亡くなられてから、初めての上演。ダンディでおしゃれでステキなオジサマ、の代名詞のようなジョルジュ役を演じられる役者が他に思いつかなくて、「今度ラ・カージュが上演されるときにはもう市村さんのザザじゃないかも…」と思っていたのですが、まさかの鹿賀丈司さんのジョルジュが実現!!
鹿賀&市村の共演(しかも市村座長)なんて昔は想像も出来なかったのに、世の中っていうのはすごいですね。「ラ・カージュ」は基本的にザザが単独主役の作品なのに、よく鹿賀さんがOKされたな、と思いました。…まぁ、キャスト紹介の並びは一応ジョルジュがトップになっていたのは、東宝側も気をつかったのかな?(^ ^)。
市村ザザの「ファイナル」を飾るに足る、見事な公演でした。満足です。はい。
「もっとマスカラを!」の見事な芸を堪能できて幸せです。さすがの美貌も衰えは隠せませんが、それを気合でカバーしていらっしゃるあたりはザザそのものでした。
もう市村さんの「I AM WHAT I AM」が聴けないのかと思うととても寂しい。また「市村座」やってください!
鹿賀さんのジョルジュは、台詞も歌もあぶなげなく、包容力があってとてもステキでした。「砂の上のラヴレター」はさすが!の歌唱力。岡田さんに比べるともう少し情熱的な、優しいばかりではないジョルジュでかっこよかったです。
…それにしても。「かもめ」で復活を確認していたのでそんなに心配していたわけではないのですが、やはり最初の台詞がキレイに出たときにホッとしてしまうのは否めない。「ジキルとハイド」の時の衝撃はなかなか抜けないものみたいです。やはり、役者はあまりギリギリまで舞台に立つべきではないと思いますね。初めての観客が「おかしいな」と思うような状態で舞台に立ってほしくないです。後々まで不安を引きずってしまいますから。
ダンドン夫妻は、森久美子&今井清隆。無駄に美声のお二人、とても良かったです。
一人息子のジャン・ミッシェルは、山崎育三郎さん。今回の目当ては実は彼だったんですが、あの優しくて無力な感じがとても良かったです。このまま純粋で優しい青年のまま伸びていってほしいなあ…。
ジャン・ミッシェルの恋人・アンヌは島谷ひとみさん。「ガールフレンズ」に出ていらした方ですよね?本当に申し訳ないのですが、私は当たり前のように(ごめんなさい)池田有希子さん版を観にいったので、島谷さんは初めて拝見したのですが……(汗)。
さすが本職の歌手だけあって、キレイな声でした。ただ、踊りはもしかして初めてなのでしょうか?
この役は本来バレリーナの役で、たしかブロードウェイオリジナルはプロのバレリーナだったはず。私が初めて「ラ・カージュ」を見たときも元バレリーナの床嶋佳子さんで、歌はかなり大変なことになっていましたが、ワンシーンとはいえダンスの美しさに「このためのキャスティングだから仕方ないな」と思ったものです。
その前は遥くららさん・毬谷友子さん、そして床嶋さんの次が卒業直後の風花舞嬢と森奈みはるさん(1999年)。踊れないキャストは今回が初めてだったと思います。が……
やっぱりこの役は、踊れることが一番大事!!なんですよね(T T)。
歌もあるので全く歌えないバレエダンサーをキャスティングするのはちょっと疑問ですが、たいした歌があるわけでなし、あえて島谷さんを選んだ意味がよくわかりませんでした。
私は風花嬢のアンヌが一番好きでしたが、宝塚の娘役出身者でダンサーと呼ばれた方なら誰でも似合うでしょうにねぇ…。今だったら舞風りらちゃんとか、踊れるし歌えるし、ぴったりだと思うんですけど。他の仕事が入ってたのかな?
ジャクリーヌは香寿たつき。「ルドルフ」のラリッシュ夫人も良かったですが、今回もはまってました。
シャンタルの新納慎也、ハンナの真島茂樹をはじめとする「Folles」の皆様が、相変わらず最高でした。この作品は、なんたってこのレビューシーンを楽しみに観にいくのが基本です!!(力説)。
振付や衣装は新しくなっていたような気がしますが(すみません、詳細は覚えていません)、いつだって最高の、今となっては宝塚でも滅多にみられないほど完璧な「レビュー」なんですよね(*^ ^*)。また観ることができて、幸せです。
物語としても本当によくできているし、音楽も素晴らしい。いい作品だなあ、としみじみと思います。
本当はもっと毎年のようにやってほしい作品なのですが、なかなか上演されないのが残念。
特に今回は、市村ザザの「ファイナル」という売り文句がはっきりと出てしまった以上、新キャストが出るまでまた数年あいてしまうんだろうなあ……(T T)。
個人的には、次代のザザには、昨年「蜘蛛女のキス」で新境地をひらいた石井一孝さんを期待していたりするのですが。この役を切望していた岡幸二郎さんもいいけど、どうなるかな?(岡さんがザザの悲哀を演じられる役者になってくれるなら、それが一番嬉しいのですが……)
まぁ、先のことを考えても仕方が無いので。
とりあえずは、この貴重な公演を観ることができた自分の幸福に、乾杯♪
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銀ちゃんの嘘【11】
2008年12月31日 宝塚(花)今年も残すところあと一日。
本当に早いですねー!年を取ると時間が早く過ぎる、っていうのは本当なんだなあ。
「君を愛してる/ミロワール」&「ホフマン」を観に遠征したのも、ついこの間のような気がするのに。
宝塚作品のベストはこないだ一通りあげたので、年末LASTにはそれ以外で心に残ったものを……と思っていたのですが。
あれこれ思い返してみても、去年の「Confidant -絆-」みたいな、圧倒的にこれ!という作品が思いつかないなあ……。観たかったけど観られなかった作品も多いし。
とりあえず、初演ものでは「ウェディングシンガー」と「きみがいた時間 ぼくのいく時間」…かな?「Duet」も楽しかったけど、あれは作品というよりキャスティングが嬉しかったのが比重高いし。
コンサート形式の作品では、やはり梅田の「ウィーンミュージカルコンサート」と玉野さんの「CLUB SEVEN」。……石井一孝さんのコンサート(ゲスト・樹里)も最高だったし、「SHOWTUNE」も楽しかったけど。でも、やっぱり「ウィーン」と「CLUB SEVEN」は別格です☆
再演ものでは、まずTSの「タン・ビエットの唄」「AKURO」の二作品。後者は自分的には初演ですが、練り直したからこその完成度もあったようなので、あえてこちらに。
あとは「RENT」ですね。今年は忙しくて東宝ミュージカルはほとんど観なかったのですが、これだけは当日券いれて3回観ました。作品の力が素晴らしいのは当然としても、スタッフワークが良かったのが嬉しいです。正直、東宝上演ということであまり期待をしていなかったのですが、自分の思い込みに呆れています。ごめんなさい。
2008年最後の観劇は、銀河劇場の「GIFT」でした。
宝塚オリジナル作品「君を愛してる」&「ホフマン」で始まった2008年。日本のオリジナルミュージカルの佳品で締めくくれて、幸せな一年でした☆
さて。
宝塚の誇る名作「銀ちゃんの恋」花組再演版、まだまだ終わらないのですが(滝汗)。
これだけはなんとか最後まで書きたいなーと思っているので、もう少し(←いや少しじゃねーだろ)おつきあいくださいませ。
二幕冒頭 結婚式
結婚行進曲が高らかに鳴り響く中、ヤスと小夏の結婚式が始まる。
「小階段」を降りてくるヤスと小夏。この作品中、唯一の“格好良い服”、白いタキシードに身を包んだヤス。おずおずとウェディングドレスの小夏の手を握り、ドキドキしながら降りてくるその風情がたまりません。
平場で二人を迎えるのは、ほぼ関係者全員。さすがに朋子さんとか橘とかはいないけど、撮影所のメンバーも人吉の関係者もみんな揃っているので、なかなか華やかです。男泣きに涙をぬぐっているトメさん(日向燦)が素晴らしい。涙をぬぐう合間に振りをこなしてましたね(笑)。そんなトメさんをそっと見守っているっぽかったマコト(夕霧らい)の優しい笑顔が好きです。ヤスを見て、ちょっとハンカチで目元を押さえている専務(眉月凰)もダンディでステキ。そして、若い男を次から次と手玉に取っていた(ように見えた)秘書(初姫さあや)が、もう本当に最高でした。
しかーし。
そんなおままごとのような結婚式も、「誓いのキスを」のあたりで闖入者が登場。
小階段を堂々と降りてくる、銀ちゃん。
音楽が「卒業」のそれに変わるあたりは、石田さん細かいなーと思うのですが。
…でも、場面的にヤスが主役なのに「卒業」なんだ……という違和感もあったりする(^ ^;ゞ
まぁそんなことはどうでもよくて、とにかく、“銀ちゃん”の巨きさと格の違いをものすごく見せ付けた場面でしたね。体格の違いもあるんですけど、それだけじゃない。最初はヤスに助けを求めていた小夏が、あっさり堕ちるのも当然、という迫力。
この“立っているだけで”「周りの小物とは違うんだ」と思わせる迫力がないと、「銀ちゃん」としては失格なんだなーと思うんですよね。
そして、大空祐飛の銀ちゃんは、この作品全体を通じて、一回も周りに同化したことがなかった。
もちろん、衣装のぶっ飛び具合とか、照明とか、そういう演出面のフォローも大きかったですけど(ありがとう石田さん)、大空祐飛自身の醸し出した空気であり、そして、それを受けた野々すみ花&華形ひかるの役者ぶりのバランスが素晴らしかったと思うのです。
そして、ヤス。
この場面は、ヤスの妄想です。途中までは実際の結婚式でもいいのですが、銀ちゃんが降りてくるところからは、全部妄想。
銀ちゃんが降りてきて、招待客たちがハケる。小夏を口説いて連れ去ろうとする銀ちゃん。
最初は抵抗してヤスに助けを求めていたのに、最後には銀ちゃんの口づけを受け入れ、肩を抱かれて去っていく小夏。
小夏にしがみついて引き止めようとしながら、留められないヤスが哀れでした。
「真っ白なウェディングドレスに身を包んだあたしと」
「パリッとタキシードを着た、
……俺が、いるんだ」
それでも。
真実の(今回のすみ花ちゃんの)小夏は、一幕ラストで、ちゃんとヤスを選んだのに、
泣きながら、引き裂かれる痛みを感じながら、それでも確かに、ヤスを選んだのに、
なのに、それを全く信じていない、ヤス。
ドラマシティではまだ迷いがあった小夏も、青年館になると一幕ラストできっぱりとヤスを選ぶようになっていたので。ホント、この場面を観るたび、小夏モードで「なんでわかんないのよヤス!?」と胸倉つかんで揺さぶりたい気持ちになってしまいましたわ私。
「蒲田」的には、それで本当に良かったのかどうか、それはよくわかりませんが。
今回の“再演版”「銀ちゃんの恋」は、根本的にそういう解釈で作品として矛盾なく組みあがっていたので、私的にはなんら疑問はございません(^ ^)。
……ヤスを選んだ(選ばざるをえなかった)小夏の真情を思うと、痛さに涙が出るのですが。
銀ちゃんが登場して、いったんハケた列席者たちは、銀ちゃんと小夏が肩を組んでハケた前後に仮面を被って再登場してきます。
石田作品は、いつもこういうコロスのイメージダンスを巧く使った場面がありますよね。「黎明」の群青とか、「殉情」の夜叉とか、「猛き黄金の国」の三菱ダンサーズとか。私はどれも印象的で好きなのですが、この「銀ちゃん」の結婚式の仮面ダンスもすごく好きです。
(ちなみに、初演では今回みたいな仮面ではなく、ヤスと小夏のお面をつけていたハズ…)
ヤスの“苦悩”のダンスがイロっぽくて好き。そして、ヤスの前をあっさりと通り過ぎる邦さんの“別世界感”がさすがでした。
上手ですごくキレイに踊っていたのは、輝良くんでしょうか?違うかな?
仮面を被っていてもすぐわかる、玉美(月野姫花)の髪型が可愛い(笑)。
なんと言っても笑ったのは、仮面の上から眼鏡をかけていた二人(マコト&秘書)!!ラストのキメで仮面が集まってキメるとき、眼鏡の仮面が二人いたのがめっちゃおかしかったです。はい。
すーっ、と、足音もなくヤスの視界を横切る母親。
反射的に母を追うヤス。
でも、動けない。
足元に絡みつく、「しがらみ」という名のナニカ。
仮面のダンスにあおられるように、十三段階段を登りはじめる。
よろよろと、
…いいえ、フラフラと。
十三段階段の一番上で、ヤスを待つロープ。
首吊りの、輪。
階段の下で、退路をふさぐようにより集まって止まる、仮面たち。
振り返ったヤスの、絶望に満ちた、瞳。
「ぎんちゃん…」と、声にはならないままに唇だけが動いて。
第十四場 塀の前~大部屋の座敷
場面がキまってライトが落ちると、舞台前面にいつもの「撮影所の塀」が出てきて場面転換。
そういえば。この塀に張ってあるポスターや広告が、ひとつづつ取り上げて話題にしたいほど面白かったのですが、その話書きましたっけ…?(←完全に記憶に無い)
一番笑ったのは「ギンチョール」だったんですけど、この場面には貼ってあったっけかなー。
上手の袖から小夏が登場。
大きなお腹を抱えて辛そうに歩きながら、「し・あ・わ・せ~~♪」と歌う、本当に幸せそうな小夏。
とにかく可愛くて、自分の幸せに不安の欠片も無い、小夏。
無理はしてない。心のままに、
「あのひとはかっこよくなーい、ハンサムじゃなーいけーど♪」
と、心の底からの笑顔で歌ってのける、その、幸せのオーラ。
「臨月近い妊婦」としての歩き方、という基本的な技術面の巧さもさすがなのですが、それ以上に、妊婦さんが“辛そうに、だけど幸せそうに”歩き、段を上がり、座る…という一連の動作を、ホンモノにしか見えないくらい雰囲気を出して演じていたのが凄いです。
そう。妊婦さんは、一つ一つの動作が何もかも“大変そう”なのに、その“大変”さがイコール“幸せ”で、花吹雪のように「幸せオーラ」を振り撒くんですよね。
それを舞台の上で再現してみせたすみ花ちゃんは、やっぱり天才なのかなーと思ったりします。
前にも書いたような気がしますが、すみ花ちゃんの小夏の可愛らしさは、まさに“ガラス箱にいれて台の上に飾っておきたいような可愛らしさ”でした♪
現実に存在するとは思えない、ファンタジックな可愛らしさ。
普通の女としての幸せに浸りきった、「元スター」の輝きが見事でした。
ヤスの妄想の中で行われた結婚式の花嫁と違い、この場面で歌っている小夏は、すごくリアルです。
リアルなのに、ファンタジック。
ファンタジーの中にだけ存在し得る、リアル。
これこそが『宝塚のリアル』の真骨頂なんじゃないか、と。
そんなことを大上段に考えてしまったくらい、この場面の小夏は印象的でした。
塀が切れて、撮影所の中に入ろうとするところで、スタッフの徳子(梅咲衣舞)と島子(瞳ゆゆ)に遭遇。
「水原小夏ともあろう女優が、ヤスさんみたいな大部屋と…」
「あんた変わったなあ」
と言われて、幸せそうに微笑む小夏。
本当に変わったよね、1時間前に比べて(^ ^)……と素直に思ってしまいます。
今は大きなお腹を抱えて差し入れを持って来ているけど、
あと3年くらい経ったら、よちよち歩きの子供の手をひいて、また差し入れを持ってくるんだよね、と、
そんな情景が容易に目に浮かぶ。
一幕があいてすぐの場面で、きわどい衣装でお弁当を持って現れる不自然さも見事だったけど、あれはむしろあの衣装が違和感があっただけで、すみ花ちゃんの小夏の中身は、かいがいしくお弁当を作る姿がいかにも似合いそう。
風花舞嬢の小夏は、どこか(私の気のせいかもしれませんが)「このお弁当を作るために徹夜したの。この手弁当で、絶対銀ちゃんの心を取り戻してみせる!」とか言い出しそうな迫力というか、思いつめた感じがありました。
あのショー用の派手な衣装が当たり前で、持っているお弁当の方に違和感があったんですよね。
また、そういう執念じみたものから逃げ出したい久世さんの銀ちゃんが、いかにもいかにも、で…。
すみ花ちゃんの小夏は、お弁当を作るのは習慣で、「今日も作っちゃった……」という諦めにも似た思いがあって。でも作っちゃったから持ってきた、みたいな空気を感じたのですが。
お掃除も洗濯も完璧にこなして、手の込んだ手料理の飾りとして“タコさんウインナ”とか“うさぎさんリンゴ”を笑顔で作って、それ自体が楽しい、タコさんウインナを見て喜ぶであろう銀ちゃんの笑顔を想像するだけで幸せ、という、そんな感じ。
そして、いかにもそういうものを喜びそうな子供っぽい大空銀ちゃん、という組み合わせが秀逸でした。
組み合わせの妙、という言葉は、この作品のためにあるんじゃないか、と思う今日この頃。
撮影所の大部屋で、小夏の持ってくる差し入れを待つヤス一党。
口では「遅かったな」とか、偉そうに亭主関白っぽく“いばりんぼ”しようとしていながら、全身で「大丈夫か?小夏」と叫んでるみたいなヤスがめっちゃ可愛いです。上がり框の段をのぼる小夏から慌てて荷物を受け取り、手を出して手伝ってやり、ほとんど抱えあげて座布団に座らせる(しかも細心の注意を払って)。それも、自分のちょっと後ろに、仲間たちからちょっと隠すような風情で。
銀ちゃんが大事にしまいこんでいた小夏。
大部屋連中には合わせず、世話もさせず。
朋子とは全く違う扱いだった、小夏。
その小夏を見せびらかすように、でも自分の後ろにそっと隠すヤスの微妙な男心が、本当に可愛いです。
それを判っていながら、ヤスの喜びそうなことを言ってあげるトメさんたち一党の、優しさも。
ここで色々暴言を吐くヤスは、「銀ちゃんの居ないところでは銀ちゃんのように振舞う」という本来のキャラが出ているんですよね。元々主演経験もあるくらい、大部屋の中では比較的立場も上ですし、キャリアも長いから、そういう態度も通ってしまう。
銀ちゃんに憧れて、銀ちゃんのようになりたいヤスの、必死で突っ張って銀ちゃんのように振舞おうとする背中の小ささが、とても寂しいです。ヤスの小物感、卑小さ。
小夏の差し入れをひととおり自慢して、“傍若無人”に振舞うことに疲れたヤスは、ふと立ち上がって部屋を出て行く。
「すぐ戻るから、先に喰ってろ」
空気の変わったヤスを、何も言わずに見送る小夏。
幸せそうに。
“あのひとはかっこよくない、ハンサムじゃないけど”
でも、傍に居てくれるひとなの、と、
そう、思ってた……。
.
本当に早いですねー!年を取ると時間が早く過ぎる、っていうのは本当なんだなあ。
「君を愛してる/ミロワール」&「ホフマン」を観に遠征したのも、ついこの間のような気がするのに。
宝塚作品のベストはこないだ一通りあげたので、年末LASTにはそれ以外で心に残ったものを……と思っていたのですが。
あれこれ思い返してみても、去年の「Confidant -絆-」みたいな、圧倒的にこれ!という作品が思いつかないなあ……。観たかったけど観られなかった作品も多いし。
とりあえず、初演ものでは「ウェディングシンガー」と「きみがいた時間 ぼくのいく時間」…かな?「Duet」も楽しかったけど、あれは作品というよりキャスティングが嬉しかったのが比重高いし。
コンサート形式の作品では、やはり梅田の「ウィーンミュージカルコンサート」と玉野さんの「CLUB SEVEN」。……石井一孝さんのコンサート(ゲスト・樹里)も最高だったし、「SHOWTUNE」も楽しかったけど。でも、やっぱり「ウィーン」と「CLUB SEVEN」は別格です☆
再演ものでは、まずTSの「タン・ビエットの唄」「AKURO」の二作品。後者は自分的には初演ですが、練り直したからこその完成度もあったようなので、あえてこちらに。
あとは「RENT」ですね。今年は忙しくて東宝ミュージカルはほとんど観なかったのですが、これだけは当日券いれて3回観ました。作品の力が素晴らしいのは当然としても、スタッフワークが良かったのが嬉しいです。正直、東宝上演ということであまり期待をしていなかったのですが、自分の思い込みに呆れています。ごめんなさい。
2008年最後の観劇は、銀河劇場の「GIFT」でした。
宝塚オリジナル作品「君を愛してる」&「ホフマン」で始まった2008年。日本のオリジナルミュージカルの佳品で締めくくれて、幸せな一年でした☆
さて。
宝塚の誇る名作「銀ちゃんの恋」花組再演版、まだまだ終わらないのですが(滝汗)。
これだけはなんとか最後まで書きたいなーと思っているので、もう少し(←いや少しじゃねーだろ)おつきあいくださいませ。
二幕冒頭 結婚式
結婚行進曲が高らかに鳴り響く中、ヤスと小夏の結婚式が始まる。
「小階段」を降りてくるヤスと小夏。この作品中、唯一の“格好良い服”、白いタキシードに身を包んだヤス。おずおずとウェディングドレスの小夏の手を握り、ドキドキしながら降りてくるその風情がたまりません。
平場で二人を迎えるのは、ほぼ関係者全員。さすがに朋子さんとか橘とかはいないけど、撮影所のメンバーも人吉の関係者もみんな揃っているので、なかなか華やかです。男泣きに涙をぬぐっているトメさん(日向燦)が素晴らしい。涙をぬぐう合間に振りをこなしてましたね(笑)。そんなトメさんをそっと見守っているっぽかったマコト(夕霧らい)の優しい笑顔が好きです。ヤスを見て、ちょっとハンカチで目元を押さえている専務(眉月凰)もダンディでステキ。そして、若い男を次から次と手玉に取っていた(ように見えた)秘書(初姫さあや)が、もう本当に最高でした。
しかーし。
そんなおままごとのような結婚式も、「誓いのキスを」のあたりで闖入者が登場。
小階段を堂々と降りてくる、銀ちゃん。
音楽が「卒業」のそれに変わるあたりは、石田さん細かいなーと思うのですが。
…でも、場面的にヤスが主役なのに「卒業」なんだ……という違和感もあったりする(^ ^;ゞ
まぁそんなことはどうでもよくて、とにかく、“銀ちゃん”の巨きさと格の違いをものすごく見せ付けた場面でしたね。体格の違いもあるんですけど、それだけじゃない。最初はヤスに助けを求めていた小夏が、あっさり堕ちるのも当然、という迫力。
この“立っているだけで”「周りの小物とは違うんだ」と思わせる迫力がないと、「銀ちゃん」としては失格なんだなーと思うんですよね。
そして、大空祐飛の銀ちゃんは、この作品全体を通じて、一回も周りに同化したことがなかった。
もちろん、衣装のぶっ飛び具合とか、照明とか、そういう演出面のフォローも大きかったですけど(ありがとう石田さん)、大空祐飛自身の醸し出した空気であり、そして、それを受けた野々すみ花&華形ひかるの役者ぶりのバランスが素晴らしかったと思うのです。
そして、ヤス。
この場面は、ヤスの妄想です。途中までは実際の結婚式でもいいのですが、銀ちゃんが降りてくるところからは、全部妄想。
銀ちゃんが降りてきて、招待客たちがハケる。小夏を口説いて連れ去ろうとする銀ちゃん。
最初は抵抗してヤスに助けを求めていたのに、最後には銀ちゃんの口づけを受け入れ、肩を抱かれて去っていく小夏。
小夏にしがみついて引き止めようとしながら、留められないヤスが哀れでした。
「真っ白なウェディングドレスに身を包んだあたしと」
「パリッとタキシードを着た、
……俺が、いるんだ」
それでも。
真実の(今回のすみ花ちゃんの)小夏は、一幕ラストで、ちゃんとヤスを選んだのに、
泣きながら、引き裂かれる痛みを感じながら、それでも確かに、ヤスを選んだのに、
なのに、それを全く信じていない、ヤス。
ドラマシティではまだ迷いがあった小夏も、青年館になると一幕ラストできっぱりとヤスを選ぶようになっていたので。ホント、この場面を観るたび、小夏モードで「なんでわかんないのよヤス!?」と胸倉つかんで揺さぶりたい気持ちになってしまいましたわ私。
「蒲田」的には、それで本当に良かったのかどうか、それはよくわかりませんが。
今回の“再演版”「銀ちゃんの恋」は、根本的にそういう解釈で作品として矛盾なく組みあがっていたので、私的にはなんら疑問はございません(^ ^)。
……ヤスを選んだ(選ばざるをえなかった)小夏の真情を思うと、痛さに涙が出るのですが。
銀ちゃんが登場して、いったんハケた列席者たちは、銀ちゃんと小夏が肩を組んでハケた前後に仮面を被って再登場してきます。
石田作品は、いつもこういうコロスのイメージダンスを巧く使った場面がありますよね。「黎明」の群青とか、「殉情」の夜叉とか、「猛き黄金の国」の三菱ダンサーズとか。私はどれも印象的で好きなのですが、この「銀ちゃん」の結婚式の仮面ダンスもすごく好きです。
(ちなみに、初演では今回みたいな仮面ではなく、ヤスと小夏のお面をつけていたハズ…)
ヤスの“苦悩”のダンスがイロっぽくて好き。そして、ヤスの前をあっさりと通り過ぎる邦さんの“別世界感”がさすがでした。
上手ですごくキレイに踊っていたのは、輝良くんでしょうか?違うかな?
仮面を被っていてもすぐわかる、玉美(月野姫花)の髪型が可愛い(笑)。
なんと言っても笑ったのは、仮面の上から眼鏡をかけていた二人(マコト&秘書)!!ラストのキメで仮面が集まってキメるとき、眼鏡の仮面が二人いたのがめっちゃおかしかったです。はい。
すーっ、と、足音もなくヤスの視界を横切る母親。
反射的に母を追うヤス。
でも、動けない。
足元に絡みつく、「しがらみ」という名のナニカ。
仮面のダンスにあおられるように、十三段階段を登りはじめる。
よろよろと、
…いいえ、フラフラと。
十三段階段の一番上で、ヤスを待つロープ。
首吊りの、輪。
階段の下で、退路をふさぐようにより集まって止まる、仮面たち。
振り返ったヤスの、絶望に満ちた、瞳。
「ぎんちゃん…」と、声にはならないままに唇だけが動いて。
第十四場 塀の前~大部屋の座敷
場面がキまってライトが落ちると、舞台前面にいつもの「撮影所の塀」が出てきて場面転換。
そういえば。この塀に張ってあるポスターや広告が、ひとつづつ取り上げて話題にしたいほど面白かったのですが、その話書きましたっけ…?(←完全に記憶に無い)
一番笑ったのは「ギンチョール」だったんですけど、この場面には貼ってあったっけかなー。
上手の袖から小夏が登場。
大きなお腹を抱えて辛そうに歩きながら、「し・あ・わ・せ~~♪」と歌う、本当に幸せそうな小夏。
とにかく可愛くて、自分の幸せに不安の欠片も無い、小夏。
無理はしてない。心のままに、
「あのひとはかっこよくなーい、ハンサムじゃなーいけーど♪」
と、心の底からの笑顔で歌ってのける、その、幸せのオーラ。
「臨月近い妊婦」としての歩き方、という基本的な技術面の巧さもさすがなのですが、それ以上に、妊婦さんが“辛そうに、だけど幸せそうに”歩き、段を上がり、座る…という一連の動作を、ホンモノにしか見えないくらい雰囲気を出して演じていたのが凄いです。
そう。妊婦さんは、一つ一つの動作が何もかも“大変そう”なのに、その“大変”さがイコール“幸せ”で、花吹雪のように「幸せオーラ」を振り撒くんですよね。
それを舞台の上で再現してみせたすみ花ちゃんは、やっぱり天才なのかなーと思ったりします。
前にも書いたような気がしますが、すみ花ちゃんの小夏の可愛らしさは、まさに“ガラス箱にいれて台の上に飾っておきたいような可愛らしさ”でした♪
現実に存在するとは思えない、ファンタジックな可愛らしさ。
普通の女としての幸せに浸りきった、「元スター」の輝きが見事でした。
ヤスの妄想の中で行われた結婚式の花嫁と違い、この場面で歌っている小夏は、すごくリアルです。
リアルなのに、ファンタジック。
ファンタジーの中にだけ存在し得る、リアル。
これこそが『宝塚のリアル』の真骨頂なんじゃないか、と。
そんなことを大上段に考えてしまったくらい、この場面の小夏は印象的でした。
塀が切れて、撮影所の中に入ろうとするところで、スタッフの徳子(梅咲衣舞)と島子(瞳ゆゆ)に遭遇。
「水原小夏ともあろう女優が、ヤスさんみたいな大部屋と…」
「あんた変わったなあ」
と言われて、幸せそうに微笑む小夏。
本当に変わったよね、1時間前に比べて(^ ^)……と素直に思ってしまいます。
今は大きなお腹を抱えて差し入れを持って来ているけど、
あと3年くらい経ったら、よちよち歩きの子供の手をひいて、また差し入れを持ってくるんだよね、と、
そんな情景が容易に目に浮かぶ。
一幕があいてすぐの場面で、きわどい衣装でお弁当を持って現れる不自然さも見事だったけど、あれはむしろあの衣装が違和感があっただけで、すみ花ちゃんの小夏の中身は、かいがいしくお弁当を作る姿がいかにも似合いそう。
風花舞嬢の小夏は、どこか(私の気のせいかもしれませんが)「このお弁当を作るために徹夜したの。この手弁当で、絶対銀ちゃんの心を取り戻してみせる!」とか言い出しそうな迫力というか、思いつめた感じがありました。
あのショー用の派手な衣装が当たり前で、持っているお弁当の方に違和感があったんですよね。
また、そういう執念じみたものから逃げ出したい久世さんの銀ちゃんが、いかにもいかにも、で…。
すみ花ちゃんの小夏は、お弁当を作るのは習慣で、「今日も作っちゃった……」という諦めにも似た思いがあって。でも作っちゃったから持ってきた、みたいな空気を感じたのですが。
お掃除も洗濯も完璧にこなして、手の込んだ手料理の飾りとして“タコさんウインナ”とか“うさぎさんリンゴ”を笑顔で作って、それ自体が楽しい、タコさんウインナを見て喜ぶであろう銀ちゃんの笑顔を想像するだけで幸せ、という、そんな感じ。
そして、いかにもそういうものを喜びそうな子供っぽい大空銀ちゃん、という組み合わせが秀逸でした。
組み合わせの妙、という言葉は、この作品のためにあるんじゃないか、と思う今日この頃。
撮影所の大部屋で、小夏の持ってくる差し入れを待つヤス一党。
口では「遅かったな」とか、偉そうに亭主関白っぽく“いばりんぼ”しようとしていながら、全身で「大丈夫か?小夏」と叫んでるみたいなヤスがめっちゃ可愛いです。上がり框の段をのぼる小夏から慌てて荷物を受け取り、手を出して手伝ってやり、ほとんど抱えあげて座布団に座らせる(しかも細心の注意を払って)。それも、自分のちょっと後ろに、仲間たちからちょっと隠すような風情で。
銀ちゃんが大事にしまいこんでいた小夏。
大部屋連中には合わせず、世話もさせず。
朋子とは全く違う扱いだった、小夏。
その小夏を見せびらかすように、でも自分の後ろにそっと隠すヤスの微妙な男心が、本当に可愛いです。
それを判っていながら、ヤスの喜びそうなことを言ってあげるトメさんたち一党の、優しさも。
ここで色々暴言を吐くヤスは、「銀ちゃんの居ないところでは銀ちゃんのように振舞う」という本来のキャラが出ているんですよね。元々主演経験もあるくらい、大部屋の中では比較的立場も上ですし、キャリアも長いから、そういう態度も通ってしまう。
銀ちゃんに憧れて、銀ちゃんのようになりたいヤスの、必死で突っ張って銀ちゃんのように振舞おうとする背中の小ささが、とても寂しいです。ヤスの小物感、卑小さ。
小夏の差し入れをひととおり自慢して、“傍若無人”に振舞うことに疲れたヤスは、ふと立ち上がって部屋を出て行く。
「すぐ戻るから、先に喰ってろ」
空気の変わったヤスを、何も言わずに見送る小夏。
幸せそうに。
“あのひとはかっこよくない、ハンサムじゃないけど”
でも、傍に居てくれるひとなの、と、
そう、思ってた……。
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