アメディオ・モディリアーニの絵筆
2008年11月2日 ミュージカル・舞台赤坂REDシアターにて、「傾く首 ~モディリアーニの折れた絵筆~」を観劇してまいりました。
エコール・ド・パリ。
20世紀前半の、猥雑で混乱に満ちた、パリ。モンマルトル、モンパルナス……ボヘミアン的な生活をしていた芸術家たち。
三谷幸喜の「コンフィダント・絆」で描かれた時代よりも、もう少し…そうたぶん、1/4世紀ほど後の物語。
エコール・ド・パリ。
「パリ」という学校に学んだ芸術家たち。
19世紀末から20世紀初頭、「世界の最先端」だったパリ。いやむしろ、「世界のすべて」だったパリ。
「技術だったらイタリアでも学べた!でも、俺はパリで画家になるんだ!」
そう語るモディリアーニを主役に、彼と、彼を取り巻くひとびとを語るものがたり。
「コンフィダント・絆」にあった、救いと絶望。
そういうもののまったくない、完全に突き放された語り口。諦念と無常観。
三谷さんと荻田さん。二人の「天才」が、同じ素材をどう料理するのか?
それは下世話な興味にすぎないんですけれども。
でも、そこには確かに共通するモティーフとテーマがあって、その解釈の仕方が全然違っていて。
両方観ているからこその面白さ、というものが確かにありました。
……ストーリーは説明しにくいので、とりあえずは登場人物の紹介を。
アメディオ・モディリアーニ(吉野圭吾)
1884年、イタリア・トスカーナ生まれのユダヤ人。22歳でパリに出て画家を目指すが、パリの画壇に拒否され、酒と麻薬におぼれる。愛称は「モディ」。
ジャンヌ・エビュテルヌ(内田亜希子)
モディリアーニより15歳(?)年下の、内縁の妻 兼モデル。モディリアーニが肺結核で死んだ後、窓から身を投げて自殺。享年21歳。
レオポルド・ズボロウスキー(戸井勝海)
ポーランド系の画商。モディリアーニの理解者で、援助者だった。詩人を目指してパリに出てきたが、挫折した過去をもつ。
妻は何度かモディリアーニのモデルになっている。愛称は「ズボ」。
ルニア・チェホフスカ(小野妃香里)
モディリアーニの友人 兼モデル。ポーランド出身。ズボロウスキーの紹介でモディと知り合った。名門の出で、モディリアーニをずいぶん援助したらしい。夫は軍人で、第一次大戦に出征。その間のパリ滞在だった。愛称は「カカシュカ」。本人的には、本職は詩人。
モーリス・ユトリロ(岩田翼)
いわずと知れた、20世紀を代表する風景画家の一人。1883年、フランス生まれ。“エコール・ド・パリ”には珍しいフランス人だった。モディリアーニの親友で、のんだくれのアルコール中毒(そもそも、アル中の治療の一環として医者に絵を薦められたことは有名)。愛称は「モモ」。
ハイム・スーチン(溝呂木賢)
1893年、リトアニアに生まれたユダヤ人。20歳でパリに出る。この時代の画家としては、生前にある程度の成功を収めた珍しい人。
「コンフィダント」のプログラムには、ゴッホ、ゴーギャン、スーラ、シェフネッケルのそれぞれの絵が紹介されていて、彼らの業績が非常にわかりやすかったのですが、今回の「傾く首」のプログラムは、そういう面ではとても不親切。モディリアーニだけは年表もあるけれども、他の3人については解説もないし。
でも、全体の構成はよく似てる。
違う作者による、まったく違うテーマのまったく違う作品なのに、「コンフィダント」と「傾く首」は、とてもよく似ています。
歌も踊りもなく、なんの事件らしい事件も起こらない数日間、の物語。
ただひたすらに、自分の感情を垂れ流すばかりの、会話にならない、言葉の洪水。
己をさらけだし、傷つけあうばかりの“芸術家”たち。
彼らを理解したくて、救いたくて、なのに傍に侍ることさえ拒否される“芸術家くずれ”たち。
芸術に身をささげた、という意味では、画商も芸術家のパトロネスも同じなのに、
それさえも闇雲に否定され、傷つけられる。
「コンフィダント」には、語り手たる娼婦 兼モデルのルイーズがいましたが、「傾く首」には語り手らしい語り手はなく、ただ、案外カカシュカが結構自分語りしていました。
…何の説明もしなかったですけどね。
三谷さんの「痛さ」と、
荻田さんの「痛さ」の違い。
同じような題材で、同じような構造の作品なだけに、その差が強く印象に残りました。
「コンフィダント」の痛さは、ゴーギャンの痛さであり、スーラの、シェフネッケルの痛さだったんですよね。
“ゴッホ”という光に勝てない自分、という痛み。そして、それでもゴッホという光から離れることができない痛み。
そしてもう一つ、そんな彼らを理解できないルイーズの痛み。
でも。
「傾く首」の一番痛いところは、彼らが「パリに見捨てられている」ところなのだと思うのです。
この物語の中で、「コンフィダント」におけるゴッホの位置にいるはずなのは、年若いハイムです。彼は『他の人には見えないものを視る目をもつ男』として描かれている。溝呂木さんの芝居がまた実に見事だったんですが(*^ ^*)、彼は明らかに「他の人」とは違う。
でも。
荻田さんは、そこで満足はしない。彼は、もう一度世界をひっくり返す。
ハイムに視える「世界」に、意味はないのだ、と。
モディリアーニはモデルを通して「世界」を視る画家であり、その視点は世界を超えているのだ、と。
だから、ハイムはモディリアーニのモデルを欲しがる。
ハイムの瞳を欲しがるモディと、モディのモデルを欲しがるハイム。
そして、その二人とは最初から違う世界を生きているユトリロ。
誰ひとり、相手を理解しようとはしない。
彼らにとって世界は大きすぎて、視界いっぱいに拡がる「神の貌」を画布に写すだけで精一杯で、ちっぽけな「人間」を視る余裕などありはしない。
その、彼らの孤独さの切実な痛み。
彼らが「孤独」の痛みに気づいてさえいないことに対する、痛み。
彼らを見守るズボの、カカシュカの、痛み。
物語の後半、冷たい雨に降られるモディとモモを迎えにくるカカシュカの、寂しい横顔。後姿。
「あたしはただのモデル」
そう繰り返し、言い聞かせ、言い聞かせ、……自分自身ん。
「あたしはただのモデル……」
そして、ジャンヌ。
元々は画学生として芸術の道を目指していたはずの、ジャンヌ。
芸術に身をささげるつもりだった彼女は、若い身空で「現人神」に身をささげてしまった。
カトリックの彼女が、ユダヤ人のモディに。
親の大反対で籍も入れられず、精神的には18歳のまま、
もうすぐ2歳になろうとする娘のことも、根本的には意識にない。
「ジャンヌとつけたの。あのひとが。あたしと同じ名前。そして、ジョヴァンナと呼ぶの、イタリア風に」
「ジョヴァンナよ!そう呼んで!あの娘の半分はイタリア人なんだからっ!!」
モディへの、崇拝としか言いようのない恋着。彼女自身が目指した芸術の夢さえも、夫に託して。
;
全てを託された「神」の苦悩。
モディの愛と苦悩。
良い役者をそろえられて、荻田さん幸せだったろうなあ、と、ほんの一ヶ月前とは逆のことを思いました。
歌もダンスもないストレートプレイは久しぶりでしたが、やっぱり「芝居ができる」ひとたちが集まっていれば、そして適切なサイズの劇場を択べば(←これは重要)、休憩なしの2時間も全然長くない。
「コンフィダント」のように、痛くて痛くて号泣するような作品ではありませんでしたが、ひそっと胸に刺さった棘が、未だに抜けずに痛みを増しているような、そんな気がします。
モディの吉野さんも良かったですが、今回のVIPは女優二人にあげたい感じ。ジャンヌの内田さんも、カカシュカの小野さんも、素晴らしかった。母性のかけらもない、「少女」のままで時を留めたジャンヌと、隠し切れない母性と女性の狭間を揺れ動くカカシュカ。硬くて響きのない、カツカツした内田さんの声と、まろやかでやわらかい、しっとりと濡れたような小野さんの声と。
ジャンヌは朝澄けいさんでも良かったかなと思いましたが、朝澄さんだともっと抑圧されたキャラクターになってしまうかなーと思いなおしました。内田さんの、追い詰められているのに強気な声が、ジャンヌというキャラクター、逆にモディを追い詰めるキャラクターにぴったりでした。これだけ作品がいいと、常連の朝澄さんがいないのが寂しくなるのですが(^ ^;ゞ、たぶん、荻田さんの中で、朝澄さんはもうちょっと音楽的な作品で使いたい人なんだろうなー。
ハイムの溝呂木さん、初めて拝見しましたが物凄い二枚目ですね(汗)。どきどきしました。
声もいいし、荻田さんの好みな感じ。
「劇団昴」の新鋭・岩田くんはまた巧くなってて、相変わらず可愛いし達者だし、いい子だなあ(*^ ^*)。次は何に出るんだろう…(←とりあえずは昴でしょ?)
戸井さんは、ここ最近の荻田作品にはほとんど呼ばれてますが、どうにも荻田さんは彼の何が欲しくて使い続けているのかなー?と疑問に思う使い方が多かったのですが………
なんだか、わかったような気がする。
不完全な父性。
戸井さんのファンとしては、ちょっと不本意なんですが(汗)、彼に求められているのはそういうものなんだなあ…。
戸井さんは、私生活ではちゃんとパパなんでしょうけど、確かにあまり父性を感じない役者さんではありますね。
小野妃香里さんが、女の本能としての母性は演じられても、実際に誰かの「母親役」をやってたら違和感ありまくりだろうなあ、と思うのと同じで、キャラクターというか、記号としての「父親」は演じられても、「父性」は感じない役者。
それは彼の個性なんですけど、年齢を考えるとちょっと不利な個性だなーと思うんですよね。
でも、荻田さんは、彼のそういうところが気に入っているのかな、と思うと、ありがたい演出家だなあと(^ ^;
今回は、ひさびさにファンとして観ても幸せな役をいただいて、嬉しかったです。
今後も呼んでいただけると良いのですが。……どうなんでしょうねぇ…。
舞台の幕開きは、モディの死の直後。
不安定になったジャンヌを気遣うカカシュカと、ズボ。
酔っ払ったままのモモ。
そして、窓に映るモディの、影。
吉野圭吾、という役者の、圧倒的な存在感。
シルエットの美しさ、腕の筋肉、指の動き。
窓が不規則に灯に照らされて、
うかびでるクロス。
浮かび上がる、影。
「ジャンヌ!窓に近寄らないで!」
カカシュカの悲痛な叫び。
壊れたレコードのように、ジャンヌが繰り返し呟く。
「冗談じゃない」
繰り返し、
繰り返し。
「じょうだんじゃ、ない……」
神を喪ったジャンヌに、生きる意味などない。
……こども?
こどもって、なに…?
それが、愛?
それとも、恋?
いいえ。
それは崇拝。それは執着。
愛はなかった。どちらにも。
だから。
愛は、なかった。
……誰にも。
.
エコール・ド・パリ。
20世紀前半の、猥雑で混乱に満ちた、パリ。モンマルトル、モンパルナス……ボヘミアン的な生活をしていた芸術家たち。
三谷幸喜の「コンフィダント・絆」で描かれた時代よりも、もう少し…そうたぶん、1/4世紀ほど後の物語。
エコール・ド・パリ。
「パリ」という学校に学んだ芸術家たち。
19世紀末から20世紀初頭、「世界の最先端」だったパリ。いやむしろ、「世界のすべて」だったパリ。
「技術だったらイタリアでも学べた!でも、俺はパリで画家になるんだ!」
そう語るモディリアーニを主役に、彼と、彼を取り巻くひとびとを語るものがたり。
「コンフィダント・絆」にあった、救いと絶望。
そういうもののまったくない、完全に突き放された語り口。諦念と無常観。
三谷さんと荻田さん。二人の「天才」が、同じ素材をどう料理するのか?
それは下世話な興味にすぎないんですけれども。
でも、そこには確かに共通するモティーフとテーマがあって、その解釈の仕方が全然違っていて。
両方観ているからこその面白さ、というものが確かにありました。
……ストーリーは説明しにくいので、とりあえずは登場人物の紹介を。
アメディオ・モディリアーニ(吉野圭吾)
1884年、イタリア・トスカーナ生まれのユダヤ人。22歳でパリに出て画家を目指すが、パリの画壇に拒否され、酒と麻薬におぼれる。愛称は「モディ」。
ジャンヌ・エビュテルヌ(内田亜希子)
モディリアーニより15歳(?)年下の、内縁の妻 兼モデル。モディリアーニが肺結核で死んだ後、窓から身を投げて自殺。享年21歳。
レオポルド・ズボロウスキー(戸井勝海)
ポーランド系の画商。モディリアーニの理解者で、援助者だった。詩人を目指してパリに出てきたが、挫折した過去をもつ。
妻は何度かモディリアーニのモデルになっている。愛称は「ズボ」。
ルニア・チェホフスカ(小野妃香里)
モディリアーニの友人 兼モデル。ポーランド出身。ズボロウスキーの紹介でモディと知り合った。名門の出で、モディリアーニをずいぶん援助したらしい。夫は軍人で、第一次大戦に出征。その間のパリ滞在だった。愛称は「カカシュカ」。本人的には、本職は詩人。
モーリス・ユトリロ(岩田翼)
いわずと知れた、20世紀を代表する風景画家の一人。1883年、フランス生まれ。“エコール・ド・パリ”には珍しいフランス人だった。モディリアーニの親友で、のんだくれのアルコール中毒(そもそも、アル中の治療の一環として医者に絵を薦められたことは有名)。愛称は「モモ」。
ハイム・スーチン(溝呂木賢)
1893年、リトアニアに生まれたユダヤ人。20歳でパリに出る。この時代の画家としては、生前にある程度の成功を収めた珍しい人。
「コンフィダント」のプログラムには、ゴッホ、ゴーギャン、スーラ、シェフネッケルのそれぞれの絵が紹介されていて、彼らの業績が非常にわかりやすかったのですが、今回の「傾く首」のプログラムは、そういう面ではとても不親切。モディリアーニだけは年表もあるけれども、他の3人については解説もないし。
でも、全体の構成はよく似てる。
違う作者による、まったく違うテーマのまったく違う作品なのに、「コンフィダント」と「傾く首」は、とてもよく似ています。
歌も踊りもなく、なんの事件らしい事件も起こらない数日間、の物語。
ただひたすらに、自分の感情を垂れ流すばかりの、会話にならない、言葉の洪水。
己をさらけだし、傷つけあうばかりの“芸術家”たち。
彼らを理解したくて、救いたくて、なのに傍に侍ることさえ拒否される“芸術家くずれ”たち。
芸術に身をささげた、という意味では、画商も芸術家のパトロネスも同じなのに、
それさえも闇雲に否定され、傷つけられる。
「コンフィダント」には、語り手たる娼婦 兼モデルのルイーズがいましたが、「傾く首」には語り手らしい語り手はなく、ただ、案外カカシュカが結構自分語りしていました。
…何の説明もしなかったですけどね。
三谷さんの「痛さ」と、
荻田さんの「痛さ」の違い。
同じような題材で、同じような構造の作品なだけに、その差が強く印象に残りました。
「コンフィダント」の痛さは、ゴーギャンの痛さであり、スーラの、シェフネッケルの痛さだったんですよね。
“ゴッホ”という光に勝てない自分、という痛み。そして、それでもゴッホという光から離れることができない痛み。
そしてもう一つ、そんな彼らを理解できないルイーズの痛み。
でも。
「傾く首」の一番痛いところは、彼らが「パリに見捨てられている」ところなのだと思うのです。
この物語の中で、「コンフィダント」におけるゴッホの位置にいるはずなのは、年若いハイムです。彼は『他の人には見えないものを視る目をもつ男』として描かれている。溝呂木さんの芝居がまた実に見事だったんですが(*^ ^*)、彼は明らかに「他の人」とは違う。
でも。
荻田さんは、そこで満足はしない。彼は、もう一度世界をひっくり返す。
ハイムに視える「世界」に、意味はないのだ、と。
モディリアーニはモデルを通して「世界」を視る画家であり、その視点は世界を超えているのだ、と。
だから、ハイムはモディリアーニのモデルを欲しがる。
ハイムの瞳を欲しがるモディと、モディのモデルを欲しがるハイム。
そして、その二人とは最初から違う世界を生きているユトリロ。
誰ひとり、相手を理解しようとはしない。
彼らにとって世界は大きすぎて、視界いっぱいに拡がる「神の貌」を画布に写すだけで精一杯で、ちっぽけな「人間」を視る余裕などありはしない。
その、彼らの孤独さの切実な痛み。
彼らが「孤独」の痛みに気づいてさえいないことに対する、痛み。
彼らを見守るズボの、カカシュカの、痛み。
物語の後半、冷たい雨に降られるモディとモモを迎えにくるカカシュカの、寂しい横顔。後姿。
「あたしはただのモデル」
そう繰り返し、言い聞かせ、言い聞かせ、……自分自身ん。
「あたしはただのモデル……」
そして、ジャンヌ。
元々は画学生として芸術の道を目指していたはずの、ジャンヌ。
芸術に身をささげるつもりだった彼女は、若い身空で「現人神」に身をささげてしまった。
カトリックの彼女が、ユダヤ人のモディに。
親の大反対で籍も入れられず、精神的には18歳のまま、
もうすぐ2歳になろうとする娘のことも、根本的には意識にない。
「ジャンヌとつけたの。あのひとが。あたしと同じ名前。そして、ジョヴァンナと呼ぶの、イタリア風に」
「ジョヴァンナよ!そう呼んで!あの娘の半分はイタリア人なんだからっ!!」
モディへの、崇拝としか言いようのない恋着。彼女自身が目指した芸術の夢さえも、夫に託して。
;
全てを託された「神」の苦悩。
モディの愛と苦悩。
良い役者をそろえられて、荻田さん幸せだったろうなあ、と、ほんの一ヶ月前とは逆のことを思いました。
歌もダンスもないストレートプレイは久しぶりでしたが、やっぱり「芝居ができる」ひとたちが集まっていれば、そして適切なサイズの劇場を択べば(←これは重要)、休憩なしの2時間も全然長くない。
「コンフィダント」のように、痛くて痛くて号泣するような作品ではありませんでしたが、ひそっと胸に刺さった棘が、未だに抜けずに痛みを増しているような、そんな気がします。
モディの吉野さんも良かったですが、今回のVIPは女優二人にあげたい感じ。ジャンヌの内田さんも、カカシュカの小野さんも、素晴らしかった。母性のかけらもない、「少女」のままで時を留めたジャンヌと、隠し切れない母性と女性の狭間を揺れ動くカカシュカ。硬くて響きのない、カツカツした内田さんの声と、まろやかでやわらかい、しっとりと濡れたような小野さんの声と。
ジャンヌは朝澄けいさんでも良かったかなと思いましたが、朝澄さんだともっと抑圧されたキャラクターになってしまうかなーと思いなおしました。内田さんの、追い詰められているのに強気な声が、ジャンヌというキャラクター、逆にモディを追い詰めるキャラクターにぴったりでした。これだけ作品がいいと、常連の朝澄さんがいないのが寂しくなるのですが(^ ^;ゞ、たぶん、荻田さんの中で、朝澄さんはもうちょっと音楽的な作品で使いたい人なんだろうなー。
ハイムの溝呂木さん、初めて拝見しましたが物凄い二枚目ですね(汗)。どきどきしました。
声もいいし、荻田さんの好みな感じ。
「劇団昴」の新鋭・岩田くんはまた巧くなってて、相変わらず可愛いし達者だし、いい子だなあ(*^ ^*)。次は何に出るんだろう…(←とりあえずは昴でしょ?)
戸井さんは、ここ最近の荻田作品にはほとんど呼ばれてますが、どうにも荻田さんは彼の何が欲しくて使い続けているのかなー?と疑問に思う使い方が多かったのですが………
なんだか、わかったような気がする。
不完全な父性。
戸井さんのファンとしては、ちょっと不本意なんですが(汗)、彼に求められているのはそういうものなんだなあ…。
戸井さんは、私生活ではちゃんとパパなんでしょうけど、確かにあまり父性を感じない役者さんではありますね。
小野妃香里さんが、女の本能としての母性は演じられても、実際に誰かの「母親役」をやってたら違和感ありまくりだろうなあ、と思うのと同じで、キャラクターというか、記号としての「父親」は演じられても、「父性」は感じない役者。
それは彼の個性なんですけど、年齢を考えるとちょっと不利な個性だなーと思うんですよね。
でも、荻田さんは、彼のそういうところが気に入っているのかな、と思うと、ありがたい演出家だなあと(^ ^;
今回は、ひさびさにファンとして観ても幸せな役をいただいて、嬉しかったです。
今後も呼んでいただけると良いのですが。……どうなんでしょうねぇ…。
舞台の幕開きは、モディの死の直後。
不安定になったジャンヌを気遣うカカシュカと、ズボ。
酔っ払ったままのモモ。
そして、窓に映るモディの、影。
吉野圭吾、という役者の、圧倒的な存在感。
シルエットの美しさ、腕の筋肉、指の動き。
窓が不規則に灯に照らされて、
うかびでるクロス。
浮かび上がる、影。
「ジャンヌ!窓に近寄らないで!」
カカシュカの悲痛な叫び。
壊れたレコードのように、ジャンヌが繰り返し呟く。
「冗談じゃない」
繰り返し、
繰り返し。
「じょうだんじゃ、ない……」
神を喪ったジャンヌに、生きる意味などない。
……こども?
こどもって、なに…?
それが、愛?
それとも、恋?
いいえ。
それは崇拝。それは執着。
愛はなかった。どちらにも。
だから。
愛は、なかった。
……誰にも。
.
“正塚晴彦”の二本立て
2008年11月3日 宝塚(星) コメント (2)日比谷と青山で、宝塚歌劇「正塚晴彦」の二本立てを観てまいりました。
……もとい。
雪組東宝劇場公演「ソロモンの指輪/マリポーサの花」と、星組日本青年館公演「ブエノスアイレスの風」を、はしごしてまいりました。
いやー、「マリポーサの花/ブエノスアイレスの風」という二本立ては、ものすごく興味深くて、面白くて、そして、
気力を消耗する3幕もの、でした。
……あんまりお勧めはしません(汗)。
遠征中だとか、特別な理由がある場合をのぞき、一日に見るのはどちらか一つにすることをお勧めさせていただきますm(_ _)m。
星組さんの二番手スターであり、トウコさんの卒業が発表された今、半年後にはトップスターになっている可能性が一番高い柚希礼音くんの、これが初めての主演作の東上。
それにしては、いきなり東京スタートという高いハードルも、期待のあらわれかな(^ ^)。
まぁそうはいっても月組の誇る名作の再々演、『今が旬』の若手スターてんこ盛り、と、話題にはことかかない公演でした。
礼音くん、「スカーレット・ピンパーネル」でずいぶん痩せたんでしょうねぇ~!!
本来『女性として』ものすごくスタイルのいい、いわゆる“ボンッ、キュッ、ボーンッッ!”……特に腰の張りがありすぎて、なかなかスーツの補正が難しいタイプ(女として滅茶苦茶羨ましいです)だと思うのですが、ずいぶんスッキリ着こなしてました。…個人的には、あのボーンッッ!!が好きだったのでちょっと残念ですが…(あの腰のボリュームのない礼音くんなんてっ泣)
歌も安定(←ま、初演もリカさんだしね)。ダンスは、いや本来物凄いダンサーなことは良く知ってますけど、ことタンゴについては……あれは経験とスタイルがものを言うんですけど、そういえば礼音くんって踊ったことあったっけ?アルゼンチンタンゴとコンチネンタルタンゴも違うしなー。
芝居は、想像していたよりはずっとニコラスでした。はい。もっとずーーーーっと明るい太陽を想像していたので、びっくりしました。カッコよかった!!ただ、「色っぽい」とか「陰がある」とかいうのとはちょっと違ってたかもしれませんね。
いちばん良かったのは、「革命家くずれ」らしいナイフのような“危険”な空気感があったこと。あの“危険”さが、色気になるといいんですけどねー。なんていうか、まだセントバーナードとかシベリアンハスキー……いや違う(汗)、ドーベルマンとかシェパードの“怖さ”なんですよね、野生の狼ではなくて。
きちんとした、生真面目な怖さ。素朴で気のいい強さ。
それでしかなかったことが、すこーし残念でした。
でも、怖さが出せるようになっただけ進歩だし、まだ初日あいたばかりですからね!!バウの楽までには、きっとホンモノの“危険な香り”が醸し出せるよになるだろう、と、そう…信じて。
で。
他のキャストについて触れるまえに、今日どうしても書きたいと思ったことを呟かせていただきます。
「正塚晴彦」という、卓越した才能を持ったクリエーターにとって、
「過去の名作」って、何だったのでしょうか…?
彼自身が、「ブエノスアイレスの風」という過去の作品、もう終わったハズの作品の再演(正確には再々演)という事実を、どのようにとらえていたのか。
…私にはわかりませんでした。
私は彼じゃないから。彼と直接話す立場にいるものでもないから。
ただ。
…「ブエノスアイレスの風」は、名作でした。
ドラマシティで初演され、神戸と青年館で再演された、10年前には。
でも。
2008年、この夏に正塚晴彦は、「マリポーサの花」を発表してしまった。
これはたぶん、彼が描いてきた一連の“革命物”、「ブエノスアイレスの風」を含む一連の作品の、ある完成形だったのではないか、と、私は思っています。
「革命」に破れ、にもかかわらず「平和」を得た“世界”の中を生き抜こうとした男の物語が「ブエノスアイレスの風」だったとしたら、
「革命」に勝ち、にもかかわらず「安寧」を得られない“世界”の中を生き抜こうとした男の物語が「マリポーサの花」。
だから、この「マリポーサの花」が完成してしまった今、「ブエノスアイレスの風」という作品は、正塚晴彦というクリエーターにとって「完全なる過去」になってしまったのではないか、…と。
最初の再演の時はちがいました。あの時点で、彼はもう次の「CROSSROAD」も発表した後でしたけれども、でも「ブエノスアイレスの風」は、まだ彼の中に生きていた。
一番重要な役だったリカルド役の樹里咲穂を組替えで失ってなお、再演を喜び、作品のレベルをあげて初演を超えるためにあらゆることをした。
事実上の二番手役だったリカルドに信頼篤い嘉月絵理を配し、万全の態勢を整えて、再演に挑んだのです。
今回の再々演のキャストを聞いたとき、
いちばん驚いたのは、リカルドの配役でした。
樹里咲穂。嘉月絵理。正塚晴彦が愛してやまなかった二人の役者に宛てたラヴ・レター。
初演でも再演でも、プログラムの写真の大きさでも最後の挨拶でもビセンテ、マルセーロに次ぐ4番目だったリカルド役。これを、本来あるべき二番手スターの和涼華にあてる。
ある意味、ものすごく“当たり前”の配役だったし、でも物凄い冒険だったと思います。
でも。
配役を見た時点では、私は正塚さんを信じていました。
正塚さん、がんばるツモリなんだな、と思った。
彼は最近、あまりトップスタークラスの立場の役者には演技指導をつけていないように思うのですが(せいぜい「肩の力を抜け」くらいで)、新人公演はずっと直接見てきたんですよね。「マジシャンの憂鬱」も、東京では新公だけは直接見て、あれだけの高いレベルにひきあげてくれていたし。
今回は、もう本公演で二番手格にたつ礼音くんには何も言わないかもしれないけれども、経験の浅い和くん以下のメンバーは徹底的に演技指導して、これからの星組を背負って立つ若手スターを育てるつもりなんだろう、と。
あるいは、星組のプロデューサーさんとしても、礼音くんを真ん中に据えたときの体勢を考えて今回の作品、今回の演出家を選んだ面もあるのだろう、と。
でも。
もしかしたら、そうじゃなかったのかもしれない。
正塚晴彦は、この作品の再演にはあまり意欲的ではなかったのかもしれない。
もともと再演を嫌がっていた人だし。割と似たような展開の物語を、それでも新作として宛書して作ってきた人だし。
礼音くん主演でやるなら、あの陣容で上演なら、もっと宛書した新作をやりたかったのかもしれない……。
若手はみんな、がんばってました。
自分のできる範囲で、精一杯に。
涙がでるほどがんばってた。
でも。
それを形にしてあげるのは、彼らだけじゃ無理だった。
正塚さんが手伝ってあげなくちゃ、まだ、無理。だって、和くんで研9。本公演では少しづつ役が付き始めていますけれども、作品を支えるに不可欠な立場、いわゆる「番手」がつく立場にたつのは、正月のバウに続いて、まだ二回目。しかも、前回は宛書で多少はやりやすかったはず。
ベニーはこないだの新公でデビューしたばかりと言っても過言ではない。
中でいちばん経験値が高いのは研6のねねちゃん、というくらい、“プロ”の少ない陣容。
確かに。
このメンバーをなんとかできるのは、このメンバーを確実に育てることができるのは、今の宝塚には間違いなく正塚さんしかいない。
柴田さんと荻田さんが任を離れた今、こと「役者を育てる」ことに関しては、あまりにも人材不足です。だから、正塚さんへの負荷は大変なことになっているのかもしれない、と思う。
実際、「Young Star Guide」を読んでも、殆どのメンバーが口をそろえて「歌・芝居・ダンスでいちばん勉強したいもの」に芝居をあげている現状、役者側がいちばん痛感しているところなのだと思います。
でも、芝居は「正解」がないぶん、指導者の質がものすごく問われる。本人の努力ではどうにもならないものなのです。だって、「正解」かどうかが本人には絶対にわからないんだから。
そこを的確に抑えて、「男役」をきちんと教えてあげられるのは、今の宝塚には正塚さんしかいないのかもしれません。
なのに。
いえ、だからこそ。
「ブエノスアイレスの風」を観て、最初に思ったことは。
あ、…新人公演なんだな、と。
正塚さんの中で、この公演は『再演』ではなく、新人公演だったのかな、と。
そう、すとんと落ちて。
本公演はやってないけど、
ビデオで勉強することしかできないけど、
その分、何回も何回もやれる、新人公演。
……演出助手は小柳奈穂子さんかぁ……。
「新人公演演出」は小柳さん、ってことはないよね…?
まぁ、でも、それでもいいの、かな。
青年館で観たから違和感を覚えたんですけれども、バウ公演の初日近辺なんて、公開舞台稽古でも仕方ないって言われるくらいだし。
「ブエノスアイレスの風」については、私が初演再演と観ているから色々思うところがあるけれども、初見だったらそうは思わないのかも。
それで、別にふつーに正解、なのかも。
新人公演だって、何回もやるうちには、本公演に化けてくれるはず。
ちゃんと「再演」に、なってくれる、はず。
だって彼らに足りないのは「経験」であって、「実力」じゃないんだから。
…ないはずなんだから。
今回はさすがにバウまでは観にいけないので、残念ながら「本公演」になった「ブエノスアイレスの風」を観るのはCSの放送待ちということになりそうですが。
美貌も、魅力も、実力も、十分に持っている子供たち。
彼らの努力が、涙が、いつか報われる日がくることを祈っています。
ただ。
……この公演のあおりをくらったのが、「マリポーサの花」新人公演メンバーだったのかもしれないなぁ、と思うと……
犠牲は大きい分、礼音くんはじめ、役付きのメンバーにはがんばっていただいて、バウの楽までに結果を出していただきたい……と、
そう、祈っています。
彼ら自身の、ために。
.
……もとい。
雪組東宝劇場公演「ソロモンの指輪/マリポーサの花」と、星組日本青年館公演「ブエノスアイレスの風」を、はしごしてまいりました。
いやー、「マリポーサの花/ブエノスアイレスの風」という二本立ては、ものすごく興味深くて、面白くて、そして、
気力を消耗する3幕もの、でした。
……あんまりお勧めはしません(汗)。
遠征中だとか、特別な理由がある場合をのぞき、一日に見るのはどちらか一つにすることをお勧めさせていただきますm(_ _)m。
星組さんの二番手スターであり、トウコさんの卒業が発表された今、半年後にはトップスターになっている可能性が一番高い柚希礼音くんの、これが初めての主演作の東上。
それにしては、いきなり東京スタートという高いハードルも、期待のあらわれかな(^ ^)。
まぁそうはいっても月組の誇る名作の再々演、『今が旬』の若手スターてんこ盛り、と、話題にはことかかない公演でした。
礼音くん、「スカーレット・ピンパーネル」でずいぶん痩せたんでしょうねぇ~!!
本来『女性として』ものすごくスタイルのいい、いわゆる“ボンッ、キュッ、ボーンッッ!”……特に腰の張りがありすぎて、なかなかスーツの補正が難しいタイプ(女として滅茶苦茶羨ましいです)だと思うのですが、ずいぶんスッキリ着こなしてました。…個人的には、あのボーンッッ!!が好きだったのでちょっと残念ですが…(あの腰のボリュームのない礼音くんなんてっ泣)
歌も安定(←ま、初演もリカさんだしね)。ダンスは、いや本来物凄いダンサーなことは良く知ってますけど、ことタンゴについては……あれは経験とスタイルがものを言うんですけど、そういえば礼音くんって踊ったことあったっけ?アルゼンチンタンゴとコンチネンタルタンゴも違うしなー。
芝居は、想像していたよりはずっとニコラスでした。はい。もっとずーーーーっと明るい太陽を想像していたので、びっくりしました。カッコよかった!!ただ、「色っぽい」とか「陰がある」とかいうのとはちょっと違ってたかもしれませんね。
いちばん良かったのは、「革命家くずれ」らしいナイフのような“危険”な空気感があったこと。あの“危険”さが、色気になるといいんですけどねー。なんていうか、まだセントバーナードとかシベリアンハスキー……いや違う(汗)、ドーベルマンとかシェパードの“怖さ”なんですよね、野生の狼ではなくて。
きちんとした、生真面目な怖さ。素朴で気のいい強さ。
それでしかなかったことが、すこーし残念でした。
でも、怖さが出せるようになっただけ進歩だし、まだ初日あいたばかりですからね!!バウの楽までには、きっとホンモノの“危険な香り”が醸し出せるよになるだろう、と、そう…信じて。
で。
他のキャストについて触れるまえに、今日どうしても書きたいと思ったことを呟かせていただきます。
「正塚晴彦」という、卓越した才能を持ったクリエーターにとって、
「過去の名作」って、何だったのでしょうか…?
彼自身が、「ブエノスアイレスの風」という過去の作品、もう終わったハズの作品の再演(正確には再々演)という事実を、どのようにとらえていたのか。
…私にはわかりませんでした。
私は彼じゃないから。彼と直接話す立場にいるものでもないから。
ただ。
…「ブエノスアイレスの風」は、名作でした。
ドラマシティで初演され、神戸と青年館で再演された、10年前には。
でも。
2008年、この夏に正塚晴彦は、「マリポーサの花」を発表してしまった。
これはたぶん、彼が描いてきた一連の“革命物”、「ブエノスアイレスの風」を含む一連の作品の、ある完成形だったのではないか、と、私は思っています。
「革命」に破れ、にもかかわらず「平和」を得た“世界”の中を生き抜こうとした男の物語が「ブエノスアイレスの風」だったとしたら、
「革命」に勝ち、にもかかわらず「安寧」を得られない“世界”の中を生き抜こうとした男の物語が「マリポーサの花」。
だから、この「マリポーサの花」が完成してしまった今、「ブエノスアイレスの風」という作品は、正塚晴彦というクリエーターにとって「完全なる過去」になってしまったのではないか、…と。
最初の再演の時はちがいました。あの時点で、彼はもう次の「CROSSROAD」も発表した後でしたけれども、でも「ブエノスアイレスの風」は、まだ彼の中に生きていた。
一番重要な役だったリカルド役の樹里咲穂を組替えで失ってなお、再演を喜び、作品のレベルをあげて初演を超えるためにあらゆることをした。
事実上の二番手役だったリカルドに信頼篤い嘉月絵理を配し、万全の態勢を整えて、再演に挑んだのです。
今回の再々演のキャストを聞いたとき、
いちばん驚いたのは、リカルドの配役でした。
樹里咲穂。嘉月絵理。正塚晴彦が愛してやまなかった二人の役者に宛てたラヴ・レター。
初演でも再演でも、プログラムの写真の大きさでも最後の挨拶でもビセンテ、マルセーロに次ぐ4番目だったリカルド役。これを、本来あるべき二番手スターの和涼華にあてる。
ある意味、ものすごく“当たり前”の配役だったし、でも物凄い冒険だったと思います。
でも。
配役を見た時点では、私は正塚さんを信じていました。
正塚さん、がんばるツモリなんだな、と思った。
彼は最近、あまりトップスタークラスの立場の役者には演技指導をつけていないように思うのですが(せいぜい「肩の力を抜け」くらいで)、新人公演はずっと直接見てきたんですよね。「マジシャンの憂鬱」も、東京では新公だけは直接見て、あれだけの高いレベルにひきあげてくれていたし。
今回は、もう本公演で二番手格にたつ礼音くんには何も言わないかもしれないけれども、経験の浅い和くん以下のメンバーは徹底的に演技指導して、これからの星組を背負って立つ若手スターを育てるつもりなんだろう、と。
あるいは、星組のプロデューサーさんとしても、礼音くんを真ん中に据えたときの体勢を考えて今回の作品、今回の演出家を選んだ面もあるのだろう、と。
でも。
もしかしたら、そうじゃなかったのかもしれない。
正塚晴彦は、この作品の再演にはあまり意欲的ではなかったのかもしれない。
もともと再演を嫌がっていた人だし。割と似たような展開の物語を、それでも新作として宛書して作ってきた人だし。
礼音くん主演でやるなら、あの陣容で上演なら、もっと宛書した新作をやりたかったのかもしれない……。
若手はみんな、がんばってました。
自分のできる範囲で、精一杯に。
涙がでるほどがんばってた。
でも。
それを形にしてあげるのは、彼らだけじゃ無理だった。
正塚さんが手伝ってあげなくちゃ、まだ、無理。だって、和くんで研9。本公演では少しづつ役が付き始めていますけれども、作品を支えるに不可欠な立場、いわゆる「番手」がつく立場にたつのは、正月のバウに続いて、まだ二回目。しかも、前回は宛書で多少はやりやすかったはず。
ベニーはこないだの新公でデビューしたばかりと言っても過言ではない。
中でいちばん経験値が高いのは研6のねねちゃん、というくらい、“プロ”の少ない陣容。
確かに。
このメンバーをなんとかできるのは、このメンバーを確実に育てることができるのは、今の宝塚には間違いなく正塚さんしかいない。
柴田さんと荻田さんが任を離れた今、こと「役者を育てる」ことに関しては、あまりにも人材不足です。だから、正塚さんへの負荷は大変なことになっているのかもしれない、と思う。
実際、「Young Star Guide」を読んでも、殆どのメンバーが口をそろえて「歌・芝居・ダンスでいちばん勉強したいもの」に芝居をあげている現状、役者側がいちばん痛感しているところなのだと思います。
でも、芝居は「正解」がないぶん、指導者の質がものすごく問われる。本人の努力ではどうにもならないものなのです。だって、「正解」かどうかが本人には絶対にわからないんだから。
そこを的確に抑えて、「男役」をきちんと教えてあげられるのは、今の宝塚には正塚さんしかいないのかもしれません。
なのに。
いえ、だからこそ。
「ブエノスアイレスの風」を観て、最初に思ったことは。
あ、…新人公演なんだな、と。
正塚さんの中で、この公演は『再演』ではなく、新人公演だったのかな、と。
そう、すとんと落ちて。
本公演はやってないけど、
ビデオで勉強することしかできないけど、
その分、何回も何回もやれる、新人公演。
……演出助手は小柳奈穂子さんかぁ……。
まぁ、でも、それでもいいの、かな。
青年館で観たから違和感を覚えたんですけれども、バウ公演の初日近辺なんて、公開舞台稽古でも仕方ないって言われるくらいだし。
「ブエノスアイレスの風」については、私が初演再演と観ているから色々思うところがあるけれども、初見だったらそうは思わないのかも。
それで、別にふつーに正解、なのかも。
新人公演だって、何回もやるうちには、本公演に化けてくれるはず。
ちゃんと「再演」に、なってくれる、はず。
だって彼らに足りないのは「経験」であって、「実力」じゃないんだから。
…ないはずなんだから。
今回はさすがにバウまでは観にいけないので、残念ながら「本公演」になった「ブエノスアイレスの風」を観るのはCSの放送待ちということになりそうですが。
美貌も、魅力も、実力も、十分に持っている子供たち。
彼らの努力が、涙が、いつか報われる日がくることを祈っています。
ただ。
……この公演のあおりをくらったのが、「マリポーサの花」新人公演メンバーだったのかもしれないなぁ、と思うと……
犠牲は大きい分、礼音くんはじめ、役付きのメンバーにはがんばっていただいて、バウの楽までに結果を出していただきたい……と、
そう、祈っています。
彼ら自身の、ために。
.
宝塚歌劇団星組 トップ娘役遠野あすかが、次回公演で安蘭けいと共に卒業することが発表されました。
あすかちゃんへの私の思いについては、トップお披露目時にすべて書いたので、今回は省略。
http://80646.diarynote.jp/200703252310500000/
覚悟はしていました。
専科から星組へ異動して、トップ娘役になるという発表があったあの日から、あすかちゃんは末永く専科にいてくれるわけじゃなくて、安蘭さんと一緒に卒業するんだろう、と。
だから。
全国ツアーのチケットはまだ持っていませんが、
卒業公演のチケットが手に入るあてもありませんが、
…きっとどこかで、チケットのかみさまが見ていてくださるだろう、と信じています。
二度と戻れない「宝塚」を、あと半年、たっぷりと味わってくださいますように。
そして。
卒業したら、絶対樹里ちゃんとコンサートかディナーショーしてねーーーっっっ!!
.
あすかちゃんへの私の思いについては、トップお披露目時にすべて書いたので、今回は省略。
http://80646.diarynote.jp/200703252310500000/
覚悟はしていました。
専科から星組へ異動して、トップ娘役になるという発表があったあの日から、あすかちゃんは末永く専科にいてくれるわけじゃなくて、安蘭さんと一緒に卒業するんだろう、と。
だから。
全国ツアーのチケットはまだ持っていませんが、
卒業公演のチケットが手に入るあてもありませんが、
…きっとどこかで、チケットのかみさまが見ていてくださるだろう、と信じています。
二度と戻れない「宝塚」を、あと半年、たっぷりと味わってくださいますように。
そして。
卒業したら、絶対樹里ちゃんとコンサートかディナーショーしてねーーーっっっ!!
.
Viento de Buenos Aires
2008年11月5日 宝塚(星) コメント (2)宝塚星組 日本青年館公演「ブエノスアイレスの風」。
さっきまで色々書いていたんですが、すっごい長くなってしまったので、メインキャストについてはまた後日まとめたいと思います。
とりあえず今日は、メインじゃないひとたちを印象に残った順に♪
武器商人のじゅんな(水輝涼)が、最高に素敵でした(*^ ^*)。あの間抜けな役の間抜けな台詞を大真面目に喋って説得力があるって、どんだけ巧いんだこの人(感心)。衣装も似合ってて素敵でした!(←真顔)。
この人って、本当に素敵だと思うんですよね。いつか、しゅんくんなりベニーなりがトップスターと呼ばれる日が来たら、ぜひマリコさん時代のみっき(千秋慎)さんのような存在になってほしい。そして、いつか「Elegy 哀歌」を再演するような日が来るならば、じゅんなのマルク王を観たいと思っていたりします。紅トリスタン、夢咲イゾルデ、みやるりアンドレッド、壱城パラミティーズ、、、、なんてどうでしょうか。「Elegy」が観たいというより、じゅんなのマルク王が観たいだけですけど(^ ^;
ロレンソの美城れんさんも良かった。まりえ(美郷真也)さんが生き返った(←失礼な)かと思いました。
フローラの音花ゆりちゃんも、予想外に良かったです。芝居はさすがに無理があったけど、歌は文句無かった!!幕開きの歌にはびっくりしました(@ @)。
台詞の声(コロコロして可愛い)と歌声(低音の響きがかっこいい)のギャップにちょっと萌え。
バーテンの鶴美舞夕さん、達者な人ですねぇ。こちらは初演で演じたのの(京樹真那)ちゃんが印象的すぎて違和感を拭いきれなかったのですが、カッコよかったです。元々ずば抜けたダンサーなんだし、正塚さんも少しは宛書して修正してあげればいいのに!と思いました。バーテンさんも踊っちゃえよ!!とか(^ ^)。ニコラスとダンス対決してほしかったなー(←それブエノスアイレスの風じゃないから)
それにしても、ダンサーで芝居もできてカッコイイ、しみじみとすごい人だなあ☆。
イサベラの姉の華美ゆうかさん。巧い人なんだけど、怖さがちょっと足りなかったかも。それとも、イサベラのねねちゃんの怯え方が足りないのかな?姉の暴力(言葉や態度という暴力ですが)に、指先まで支配され怯えきった少女が、ダンスに救いを求める物語が作品全体の一方の軸なのに、そこが薄まっていたのが残念でした。
マルセーロみたいなチンピラにまで救いを求めずにはいられない、その恐怖の象徴のような存在であってほしかったので…。
もともと、暖かな包容力のある女性で魅力的なタイプなので、この役自体に無理があったのかな。三杉千佳さんの怖さは天下一品だったもんなぁ…。
涼乃かつきさんは、イサベラの母とアパートの管理人。「龍星」でも良かっただったので楽しみにしていましたが、期待どおりでした。達者な人だなあ。
メルセデスの純花まりぃさん、綺麗だったけど……あれ?こんな役でしたっけ?那津乃咲さんの女主人って、バーテンのののちゃんと並んで凄く印象的な存在だったんですけど……。かなり後半になるまで、役自体がなくなっちゃったんだとばかり思ってました。あれぇ?おかしいな。単に私が那津乃さん好きだったからチェックしていただけなんでしょうか……ホントごめんなさい(汗)。
キトリ(稀鳥まりや)ちゃんが最後まで役名なしだったのが意外。芝居できるのにもったいない……。でも本当に、ホンモノのダンサーというのは立ち姿が違うんだなあ、としみじみ。可愛いしかっこいいし、意外と大人っぽいし…すごく良かったと思います。
美弥るりかさんの声は、相変わらずドキっとするほど色っぽい(*^ ^*)。役での出番は極少ですが、いい芝居してました。眼が効いて美人で色っぽくて…色悪とか似合いそうなんですけどねぇ。万が一本当に「Elegy…」を再演することがあったら、アンドレットをぜひ演じてほしいです。あの長台詞を、あの声で聞いてみたい!
如月蓮さんは、銀行員も良かったけど、「街の男」が面白かったです。なんともいえず味があって。
あと印象的だったのは警察署長の天寿光希さんかな。ベニーの上司にちゃんと見える、落ち着いた芝居でよかったと思います。
マルセーロの真風くんは予想以上に良かったです。もう少しヘタレだともっといいんですけど、あの学年で自然にヘタレ感が出るのは、ホントにヘタレな人だから……そういう要素のない人にはすごく難しい(汗)。
タニちゃんのマルセーロは抜群にヘタレだったし、きりやんのマルセーロはなんとも言えず可愛かったので、真風くんも、何か一つポイントを決めるといいかもしれません。彼のキャラだったら、ひたすらかっこつけてみるのも一つの手だと思うんですよね。回りとのバランスが難しいところですけど。
ただ、リカルドとリリアナがキャラ違いなので、その二人との関わりが多いマルセーロは難しいだろうなあと思いました。特に、ソファでじゃれてる二人に色気がないのは致命的で、それを見て嫉妬しているマルセーロが莫迦にしか見えないのがね…(T T)。あそこは可哀想だと思いました。正塚さんも、もう少し全体のバランスを見てあげればいいのに……。
真風くんがいちばんカッコよかったのは、フィナーレのタンゴ。特に、ねねちゃんとの並びが綺麗でお似合いで、それに一番びっくりしてしまいました☆
バンドネオン弾きは漣レイラさん。初演の研ルイスくんといい、名前で選んだとしか思えん!とか失礼なことを考えてしまいました(汗)。もう少し歩き方や座り方が自然になるといいんだけどなー、と思いつつ、バンドネオンの弾き方とか、お客さんとのやり取りの雰囲気は自然で良かったと思います。でもあんまり注目して観る暇がなくて…ごめんなさい。
最後にもうひとつ。
礼音くんってなんとなーく“若い”イメージがあったんですけど、初演時のリカさんと3学年しか違わないんですね。今は、10年前に比べて全体的に「スターになる年齢」が高くなっているとはいえ、礼音くんは主演公演もこれで4本目なんだし、リカさんだって初演時は二番手になってまだ1年足らず。二番手になって3公演1年半が経っている礼音くんが、経験不足ってことは全くないはずなんだなー、と、あらためて思ったりしました…。
全体に。
ひとりひとりは本当にがんばっているし、作品自体は名作だったはずなのに、アチコチかみ合ってなかったり、なんかバランスが悪かったりしたのは、初日すぐだからだと思います。
初演が名作だったのは宛書がぴったり嵌っていたからで、今回、まったく役者に合わせて手直しされることもなく、「スカーレット・ピンパーネル」の千秋楽から1ヶ月弱で、基本的にはビデオ起こししただけで演出的に細かく修正する時間もなく舞台に乗せざるをえないスケジュールだったのは、本当に気の毒でした。
本来、バウ初日の14日に普通に初日を迎えて、バウで2週間じっくり熟成させてから青年館に持ってくるはずのところを、青年館が押さえられなかったのかなんなのか、バウの前に青年館が入ってしまった。劇団的にも、正塚さん自身も、青年館公演は6日間も公開舞台稽古と割り切っているんだろうなあ。……再演を楽しみに待っていた東京の観客としては、切ない限りです。
「ブエノスアイレスの風」という名作の完成度を上げることに作者自身が興味がないなら、どうしてこのタイミングで、このキャストで、東京先行で再演することになってしまったのか……と、小一時間問い詰めたい気持ち。
特に娘役3役、イサベラのねねちゃん、エヴァのまりも(蒼乃夕妃)ちゃん、リリアナの水瀬(千秋)さん…3人が3人とも、それぞれ単体では解釈もしっかりしているし、その解釈で演じきる力もあるのに、それぞれが絡む相手役とのバランスが悪すぎて違和感があったのが残念でした。そういうギクシャクしたものをフォローするのが演出家の仕事だろう!?と思うんですよね。
がんばっている彼女たちも、生温く見守るしかない私たちも、残念でなりません。
まぁ、こんなことをいくらぼやいても仕方がないので、
まだ若い彼らの可能性と輝きを、愛でたいと思います…。
…もう、いっそのことバウまで行っちゃおうかな……(T T)(←実は真顔)
.
さっきまで色々書いていたんですが、すっごい長くなってしまったので、メインキャストについてはまた後日まとめたいと思います。
とりあえず今日は、メインじゃないひとたちを印象に残った順に♪
武器商人のじゅんな(水輝涼)が、最高に素敵でした(*^ ^*)。あの間抜けな役の間抜けな台詞を大真面目に喋って説得力があるって、どんだけ巧いんだこの人(感心)。衣装も似合ってて素敵でした!(←真顔)。
この人って、本当に素敵だと思うんですよね。いつか、しゅんくんなりベニーなりがトップスターと呼ばれる日が来たら、ぜひマリコさん時代のみっき(千秋慎)さんのような存在になってほしい。そして、いつか「Elegy 哀歌」を再演するような日が来るならば、じゅんなのマルク王を観たいと思っていたりします。紅トリスタン、夢咲イゾルデ、みやるりアンドレッド、壱城パラミティーズ、、、、なんてどうでしょうか。「Elegy」が観たいというより、じゅんなのマルク王が観たいだけですけど(^ ^;
ロレンソの美城れんさんも良かった。まりえ(美郷真也)さんが生き返った(←失礼な)かと思いました。
フローラの音花ゆりちゃんも、予想外に良かったです。芝居はさすがに無理があったけど、歌は文句無かった!!幕開きの歌にはびっくりしました(@ @)。
台詞の声(コロコロして可愛い)と歌声(低音の響きがかっこいい)のギャップにちょっと萌え。
バーテンの鶴美舞夕さん、達者な人ですねぇ。こちらは初演で演じたのの(京樹真那)ちゃんが印象的すぎて違和感を拭いきれなかったのですが、カッコよかったです。元々ずば抜けたダンサーなんだし、正塚さんも少しは宛書して修正してあげればいいのに!と思いました。バーテンさんも踊っちゃえよ!!とか(^ ^)。ニコラスとダンス対決してほしかったなー(←それブエノスアイレスの風じゃないから)
それにしても、ダンサーで芝居もできてカッコイイ、しみじみとすごい人だなあ☆。
イサベラの姉の華美ゆうかさん。巧い人なんだけど、怖さがちょっと足りなかったかも。それとも、イサベラのねねちゃんの怯え方が足りないのかな?姉の暴力(言葉や態度という暴力ですが)に、指先まで支配され怯えきった少女が、ダンスに救いを求める物語が作品全体の一方の軸なのに、そこが薄まっていたのが残念でした。
マルセーロみたいなチンピラにまで救いを求めずにはいられない、その恐怖の象徴のような存在であってほしかったので…。
もともと、暖かな包容力のある女性で魅力的なタイプなので、この役自体に無理があったのかな。三杉千佳さんの怖さは天下一品だったもんなぁ…。
涼乃かつきさんは、イサベラの母とアパートの管理人。「龍星」でも良かっただったので楽しみにしていましたが、期待どおりでした。達者な人だなあ。
メルセデスの純花まりぃさん、綺麗だったけど……あれ?こんな役でしたっけ?那津乃咲さんの女主人って、バーテンのののちゃんと並んで凄く印象的な存在だったんですけど……。かなり後半になるまで、役自体がなくなっちゃったんだとばかり思ってました。あれぇ?おかしいな。単に私が那津乃さん好きだったからチェックしていただけなんでしょうか……ホントごめんなさい(汗)。
キトリ(稀鳥まりや)ちゃんが最後まで役名なしだったのが意外。芝居できるのにもったいない……。でも本当に、ホンモノのダンサーというのは立ち姿が違うんだなあ、としみじみ。可愛いしかっこいいし、意外と大人っぽいし…すごく良かったと思います。
美弥るりかさんの声は、相変わらずドキっとするほど色っぽい(*^ ^*)。役での出番は極少ですが、いい芝居してました。眼が効いて美人で色っぽくて…色悪とか似合いそうなんですけどねぇ。万が一本当に「Elegy…」を再演することがあったら、アンドレットをぜひ演じてほしいです。あの長台詞を、あの声で聞いてみたい!
如月蓮さんは、銀行員も良かったけど、「街の男」が面白かったです。なんともいえず味があって。
あと印象的だったのは警察署長の天寿光希さんかな。ベニーの上司にちゃんと見える、落ち着いた芝居でよかったと思います。
マルセーロの真風くんは予想以上に良かったです。もう少しヘタレだともっといいんですけど、あの学年で自然にヘタレ感が出るのは、ホントにヘタレな人だから……そういう要素のない人にはすごく難しい(汗)。
タニちゃんのマルセーロは抜群にヘタレだったし、きりやんのマルセーロはなんとも言えず可愛かったので、真風くんも、何か一つポイントを決めるといいかもしれません。彼のキャラだったら、ひたすらかっこつけてみるのも一つの手だと思うんですよね。回りとのバランスが難しいところですけど。
ただ、リカルドとリリアナがキャラ違いなので、その二人との関わりが多いマルセーロは難しいだろうなあと思いました。特に、ソファでじゃれてる二人に色気がないのは致命的で、それを見て嫉妬しているマルセーロが莫迦にしか見えないのがね…(T T)。あそこは可哀想だと思いました。正塚さんも、もう少し全体のバランスを見てあげればいいのに……。
真風くんがいちばんカッコよかったのは、フィナーレのタンゴ。特に、ねねちゃんとの並びが綺麗でお似合いで、それに一番びっくりしてしまいました☆
バンドネオン弾きは漣レイラさん。初演の研ルイスくんといい、名前で選んだとしか思えん!とか失礼なことを考えてしまいました(汗)。もう少し歩き方や座り方が自然になるといいんだけどなー、と思いつつ、バンドネオンの弾き方とか、お客さんとのやり取りの雰囲気は自然で良かったと思います。でもあんまり注目して観る暇がなくて…ごめんなさい。
最後にもうひとつ。
礼音くんってなんとなーく“若い”イメージがあったんですけど、初演時のリカさんと3学年しか違わないんですね。今は、10年前に比べて全体的に「スターになる年齢」が高くなっているとはいえ、礼音くんは主演公演もこれで4本目なんだし、リカさんだって初演時は二番手になってまだ1年足らず。二番手になって3公演1年半が経っている礼音くんが、経験不足ってことは全くないはずなんだなー、と、あらためて思ったりしました…。
全体に。
ひとりひとりは本当にがんばっているし、作品自体は名作だったはずなのに、アチコチかみ合ってなかったり、なんかバランスが悪かったりしたのは、初日すぐだからだと思います。
初演が名作だったのは宛書がぴったり嵌っていたからで、今回、まったく役者に合わせて手直しされることもなく、「スカーレット・ピンパーネル」の千秋楽から1ヶ月弱で、基本的にはビデオ起こししただけで演出的に細かく修正する時間もなく舞台に乗せざるをえないスケジュールだったのは、本当に気の毒でした。
本来、バウ初日の14日に普通に初日を迎えて、バウで2週間じっくり熟成させてから青年館に持ってくるはずのところを、青年館が押さえられなかったのかなんなのか、バウの前に青年館が入ってしまった。劇団的にも、正塚さん自身も、青年館公演は6日間も公開舞台稽古と割り切っているんだろうなあ。……再演を楽しみに待っていた東京の観客としては、切ない限りです。
「ブエノスアイレスの風」という名作の完成度を上げることに作者自身が興味がないなら、どうしてこのタイミングで、このキャストで、東京先行で再演することになってしまったのか……と、小一時間問い詰めたい気持ち。
特に娘役3役、イサベラのねねちゃん、エヴァのまりも(蒼乃夕妃)ちゃん、リリアナの水瀬(千秋)さん…3人が3人とも、それぞれ単体では解釈もしっかりしているし、その解釈で演じきる力もあるのに、それぞれが絡む相手役とのバランスが悪すぎて違和感があったのが残念でした。そういうギクシャクしたものをフォローするのが演出家の仕事だろう!?と思うんですよね。
がんばっている彼女たちも、生温く見守るしかない私たちも、残念でなりません。
まぁ、こんなことをいくらぼやいても仕方がないので、
まだ若い彼らの可能性と輝きを、愛でたいと思います…。
…もう、いっそのことバウまで行っちゃおうかな……(T T)(←実は真顔)
.
マリポーサを君に捧ぐ【2】
2008年11月8日 宝塚(雪)宝塚雪組東宝劇場公演「ソロモンの指輪/マリポーサの花」。
ちょっと更新が滞っておりましたが、本格的に雪組公演にはまっております(^ ^;
「ソロモンの指輪」も本当に本当~に!大好きなのですが、先日「正塚晴彦 二本立て」を観て以来、「マリポーサの花」を観るたびにいろいろ考えてしまって。……で、アレコレ書いているうちに、ネタばれになってしまった部分がありますのでご了解くださいませ(汗)。
大劇場公演を観た後の感想で、私は「ニコラスは、この後数年を経て、ネロみたいな男になるんだろうと思った」みたいなことを書いたのですが。
実際に二本立てで観てみると、逆かも、という気がしてきました。
もちろん、ニコラスとネロは生きている国も、思想の背景もまったく違います。
ニコラスはアルゼンチンの学生運動出身。大学でエヴァと一緒に法律を学び、武力闘争に身を投じて安田講堂に立て籠もり過激派グループ「バリエンテ」を組織したが戦いに敗れ、何人かは国外へ脱出、本人は投獄。しかし数年後に独裁政権は倒れ、新政府の特赦で解放されるが、功労者として迎えられることもなく、身一つで娑婆へ出たところ。
ネロはキューバの軍人あがりですから、そもそも思想の根幹が違う。学生の理想論じゃなく、目的を遂行するためのプランを策定してきた人。サルディバルの配下でクーデターに参画、成功するも政府には入らずにそれなりの褒章をもらって退役。目晦ましを兼ねた“大統領御用達”クラブを経営しつつ、密輸で儲けて学校や病院を作る夢を追う。
そんな、生きている道筋がまったく重なることのない、二人の男。
ネロがあの後、山中に篭ってゲリラ活動をするカストロチャモロ軍に参加するのか、メキシコに逃げてそのまま
チャモロの成功を待つのか、それは明言されていないのでわかりませんが。
ただ、定期的にマリポーサの花を届けるには、山中のキャンプに篭ったら無理だよなあ、とか思いつつ(笑・今みたいにインターネットで手配するわけにもいかないでしょうから!)、まぁそんなことは本当にどうでもいいんですけど。
ただ。
あのまま外国に逃げて数年を過ごし、チャモロの成功を待って帰国したのだとしたら。
チャモロにはほとんど名乗りもしていない彼が、「上陸作戦の功労者」として認められた可能性も低い。リナレスが居ればともかく、彼がいなければ、ネロを知るものは誰もいないんですから。
だとしたら。ネロもまたニコラスのように、ただ生きるために仕事を探し、とりあえずの居場所を確保したら、次にやることは、セリアに会いにいくことかもしれない。
メキシコで生き抜くことに精一杯で、花を贈る余裕をなくして数年が過ぎていたならば、まずは陰からこっそり様子を見てみよう、と思うのも自然な心理だと思うし。
そうして、彼女がそのまま(変わってしまったのではなく)大人になって、新しい恋人と一緒にいる姿を見たら。
……ただ微笑んで、背中を向けることができるだろう。
「もっと素晴らしいところで君を愛したい」と叫んだ彼が、
“君と二人で、平穏に幸せに暮らせる祖国を勝ち得るために”闘いに戻っていった彼が、
平穏に幸せに暮らそうとしている元恋人を見て、何かを言うはずはないのだから。
「ブエノスアイレスの風」の初演を観たとき、ニコラスは最初から平穏に倦んでいるのだと思っていました。
ベトナム兵が、平和な祖国に戻って少しづつ壊れていったように、ニコラスも平穏の中で平凡に生きることが難しい男なのだろう、と。
それでも、平凡に生きていくしかないことを知っている彼が、平凡に生きようと模索して選んだのが、あの店だったんだろう、と。
「するべきことがない」時間を初めて得た彼、が。
もしかしたらそれは、初演ニコラスのリカさんの個性だったのかもしれません。
もしかしたらそれは、当時の正塚さんの演出がそうだったのかもしれない。
でも。
再々演を観たとき。
…本当に冷静な事実を言うなら、たぶん私は、最初の30分くらいは礼音くんの芝居を真っ直ぐに見てはいなかったと思います。
その1時間前までどっぷり浸っていた「マリポーサの花」の世界、ネロの思想から頭が離れなくて、そのままの頭で観ていたので。
でも。
解放されたニコラスが、ひどく幸せそうに街を歩いていたような気がしたのです。
過去は苦しい。
辛い。
仲間を守れなかった過去、仲間と共に逝けなかった過去は、時折フラッシュバックして彼を苦しめる。
仲間と一緒に「新しい世界」を生きることができなかった罪が。
でも、「今」のブエノスアイレスは、祖国は、こんなにも明るく、賑やかだから。
ネロならば、そこで笑うだろう。
「ここが、祖国」だから。
ネロも、ニコラスも、そしてリナレスも、根底にあるのは祖国への愛。
彼らには生きるべき国があり、その国をよりよくしたいという願いがあった。
リカルドも、ちょっとジコチューで我侭で子供だけれども、根底にあるのは「自分が生きる世界をもっと良いものにしたい」という思いだから、そんなにかけ離れているわけではない。
自分が生きる世界=祖国、なのだから。
そんな中で、エスコバルだけが、「祖国喪失者」だった……。
彼にとっては、ネロが「たったひとつの祖国」であったのかもしれない、と、
新旧二本立ての「正塚晴彦」を観ながら、そんなことを考えていました。
「俺は生きて何を」と唄う彼の過去に、いったい何があったのか。
これこそ外伝を創ってもらいたいものだ、と、心の底から思いながら……
話がいきなりファンモードに切り替わるのですが。
らぎちゃんのコントレラスさん、なんだかすごく良くなったような気がするのは贔屓目ってやつでしょうか?
「参りましたねぇどうも…」の言い方というか、間がすごく好きなんです。マヤさんの台詞を受けて、ちょっと溜息をついて(この溜息がちょっと色っぽい)呆れたような声で「参りましたねぇどうも…」って。相手を見下して、“どうせうちに売るしかないくせに”と舐めきっている傲慢さが、すごく良いです。
コロスのダンスも、周りがダンサーばかりの中でよくがんばっているなあ、と(*^ ^*)。もともと肩幅があって手足が長くて腰が細い、スーツ着てるだけで合格点貰えちゃう人なんですが、ちゃんとダンスも及第点取れているように見えるのは……
贔屓目?やっぱり私の目は曇ってる……?それとも単に、無理なく踊れる靴を履いているだけ?(←いつもより微妙に小柄に見えるんですが。気のせい?)
ちなみに、私が一番好きなのは、戦場の兵士だったりします。帽子の下からのぞくあごから首へのラインが好き。身体も、かなり厚みをいれてますよね?バランスよく、たくましい男に見えるのがとても嬉しいです。GIじゃなくてキューバ政府軍の兵士なのに金髪に白い肌なのはちょっと違和感ですが、ひろみ(彩那音)ちゃんと並んで踊ってるのがすごくツボ。
チャモロ軍のにわにわ(奏乃はると)とあまり絡まないのが、とても残念です。
お店(そういえば、あの店なんていう名前なんでしょうか?)のショーシーンの白い衣装のダンスも、この作品で唯一の笑顔の場面というのもあって結構好きです。その後もずーっと衝立の向こうであっちの女の子、こっちのお客さんとふらふら動いているのが、二階席だと意外と見えるのが凄く面白い。ネロさんたちの緊迫した会話もそっちのけでオペラグラスで追ってしまいます(笑)。大統領が撃たれた騒ぎの後も、下手の衝立脇で喋っている女の子たちを呼びにきて、上手まで衝立の向こう側を横切っていくまでをじーーーーっと観てしまう(笑)。ファンってけなげだなあと思う今日この頃です(*^ ^*)。
泣いても笑っても、あとたったの一週間。
タカラヅカの男役としての柊巴も、
タカラヅカの娘役としての山科愛も、
この一週間が過ぎてしまえば、二度と出会えない花。
一ヶ月に一度、いいえ、一年に一度でもいいから、届けてくれる人がいればいいのに、と思いながら。
でも、二度と出会えないからこそ、あんなにも美しく、きらきらとした透明な輝きを背負ってそこに居てくれるのだ、と、
それもわかっているから。
「一分一秒無駄にしない」で、キタロウにもしっかり協力していただきつつ、
思い出をたくさんたくさん、作ってくださいね。
最後まで、応援しています。
.
ちょっと更新が滞っておりましたが、本格的に雪組公演にはまっております(^ ^;
「ソロモンの指輪」も本当に本当~に!大好きなのですが、先日「正塚晴彦 二本立て」を観て以来、「マリポーサの花」を観るたびにいろいろ考えてしまって。……で、アレコレ書いているうちに、ネタばれになってしまった部分がありますのでご了解くださいませ(汗)。
大劇場公演を観た後の感想で、私は「ニコラスは、この後数年を経て、ネロみたいな男になるんだろうと思った」みたいなことを書いたのですが。
実際に二本立てで観てみると、逆かも、という気がしてきました。
もちろん、ニコラスとネロは生きている国も、思想の背景もまったく違います。
ニコラスはアルゼンチンの学生運動出身。大学でエヴァと一緒に法律を学び、武力闘争に身を投じて
ネロはキューバの軍人あがりですから、そもそも思想の根幹が違う。学生の理想論じゃなく、目的を遂行するためのプランを策定してきた人。サルディバルの配下でクーデターに参画、成功するも政府には入らずにそれなりの褒章をもらって退役。目晦ましを兼ねた“大統領御用達”クラブを経営しつつ、密輸で儲けて学校や病院を作る夢を追う。
そんな、生きている道筋がまったく重なることのない、二人の男。
ネロがあの後、山中に篭ってゲリラ活動をする
チャモロの成功を待つのか、それは明言されていないのでわかりませんが。
ただ、定期的にマリポーサの花を届けるには、山中のキャンプに篭ったら無理だよなあ、とか思いつつ(笑・今みたいにインターネットで手配するわけにもいかないでしょうから!)、まぁそんなことは本当にどうでもいいんですけど。
ただ。
あのまま外国に逃げて数年を過ごし、チャモロの成功を待って帰国したのだとしたら。
チャモロにはほとんど名乗りもしていない彼が、「上陸作戦の功労者」として認められた可能性も低い。リナレスが居ればともかく、彼がいなければ、ネロを知るものは誰もいないんですから。
だとしたら。ネロもまたニコラスのように、ただ生きるために仕事を探し、とりあえずの居場所を確保したら、次にやることは、セリアに会いにいくことかもしれない。
メキシコで生き抜くことに精一杯で、花を贈る余裕をなくして数年が過ぎていたならば、まずは陰からこっそり様子を見てみよう、と思うのも自然な心理だと思うし。
そうして、彼女がそのまま(変わってしまったのではなく)大人になって、新しい恋人と一緒にいる姿を見たら。
……ただ微笑んで、背中を向けることができるだろう。
「もっと素晴らしいところで君を愛したい」と叫んだ彼が、
“君と二人で、平穏に幸せに暮らせる祖国を勝ち得るために”闘いに戻っていった彼が、
平穏に幸せに暮らそうとしている元恋人を見て、何かを言うはずはないのだから。
「ブエノスアイレスの風」の初演を観たとき、ニコラスは最初から平穏に倦んでいるのだと思っていました。
ベトナム兵が、平和な祖国に戻って少しづつ壊れていったように、ニコラスも平穏の中で平凡に生きることが難しい男なのだろう、と。
それでも、平凡に生きていくしかないことを知っている彼が、平凡に生きようと模索して選んだのが、あの店だったんだろう、と。
「するべきことがない」時間を初めて得た彼、が。
もしかしたらそれは、初演ニコラスのリカさんの個性だったのかもしれません。
もしかしたらそれは、当時の正塚さんの演出がそうだったのかもしれない。
でも。
再々演を観たとき。
…本当に冷静な事実を言うなら、たぶん私は、最初の30分くらいは礼音くんの芝居を真っ直ぐに見てはいなかったと思います。
その1時間前までどっぷり浸っていた「マリポーサの花」の世界、ネロの思想から頭が離れなくて、そのままの頭で観ていたので。
でも。
解放されたニコラスが、ひどく幸せそうに街を歩いていたような気がしたのです。
過去は苦しい。
辛い。
仲間を守れなかった過去、仲間と共に逝けなかった過去は、時折フラッシュバックして彼を苦しめる。
仲間と一緒に「新しい世界」を生きることができなかった罪が。
でも、「今」のブエノスアイレスは、祖国は、こんなにも明るく、賑やかだから。
ネロならば、そこで笑うだろう。
「ここが、祖国」だから。
ネロも、ニコラスも、そしてリナレスも、根底にあるのは祖国への愛。
彼らには生きるべき国があり、その国をよりよくしたいという願いがあった。
リカルドも、ちょっとジコチューで我侭で子供だけれども、根底にあるのは「自分が生きる世界をもっと良いものにしたい」という思いだから、そんなにかけ離れているわけではない。
自分が生きる世界=祖国、なのだから。
そんな中で、エスコバルだけが、「祖国喪失者」だった……。
彼にとっては、ネロが「たったひとつの祖国」であったのかもしれない、と、
新旧二本立ての「正塚晴彦」を観ながら、そんなことを考えていました。
「俺は生きて何を」と唄う彼の過去に、いったい何があったのか。
これこそ外伝を創ってもらいたいものだ、と、心の底から思いながら……
話がいきなりファンモードに切り替わるのですが。
らぎちゃんのコントレラスさん、なんだかすごく良くなったような気がするのは贔屓目ってやつでしょうか?
「参りましたねぇどうも…」の言い方というか、間がすごく好きなんです。マヤさんの台詞を受けて、ちょっと溜息をついて(この溜息がちょっと色っぽい)呆れたような声で「参りましたねぇどうも…」って。相手を見下して、“どうせうちに売るしかないくせに”と舐めきっている傲慢さが、すごく良いです。
コロスのダンスも、周りがダンサーばかりの中でよくがんばっているなあ、と(*^ ^*)。もともと肩幅があって手足が長くて腰が細い、スーツ着てるだけで合格点貰えちゃう人なんですが、ちゃんとダンスも及第点取れているように見えるのは……
贔屓目?やっぱり私の目は曇ってる……?それとも単に、無理なく踊れる靴を履いているだけ?(←いつもより微妙に小柄に見えるんですが。気のせい?)
ちなみに、私が一番好きなのは、戦場の兵士だったりします。帽子の下からのぞくあごから首へのラインが好き。身体も、かなり厚みをいれてますよね?バランスよく、たくましい男に見えるのがとても嬉しいです。GIじゃなくてキューバ政府軍の兵士なのに金髪に白い肌なのはちょっと違和感ですが、ひろみ(彩那音)ちゃんと並んで踊ってるのがすごくツボ。
チャモロ軍のにわにわ(奏乃はると)とあまり絡まないのが、とても残念です。
お店(そういえば、あの店なんていう名前なんでしょうか?)のショーシーンの白い衣装のダンスも、この作品で唯一の笑顔の場面というのもあって結構好きです。その後もずーっと衝立の向こうであっちの女の子、こっちのお客さんとふらふら動いているのが、二階席だと意外と見えるのが凄く面白い。ネロさんたちの緊迫した会話もそっちのけでオペラグラスで追ってしまいます(笑)。大統領が撃たれた騒ぎの後も、下手の衝立脇で喋っている女の子たちを呼びにきて、上手まで衝立の向こう側を横切っていくまでをじーーーーっと観てしまう(笑)。ファンってけなげだなあと思う今日この頃です(*^ ^*)。
泣いても笑っても、あとたったの一週間。
タカラヅカの男役としての柊巴も、
タカラヅカの娘役としての山科愛も、
この一週間が過ぎてしまえば、二度と出会えない花。
一ヶ月に一度、いいえ、一年に一度でもいいから、届けてくれる人がいればいいのに、と思いながら。
でも、二度と出会えないからこそ、あんなにも美しく、きらきらとした透明な輝きを背負ってそこに居てくれるのだ、と、
それもわかっているから。
「一分一秒無駄にしない」で、キタロウにもしっかり協力していただきつつ、
思い出をたくさんたくさん、作ってくださいね。
最後まで、応援しています。
.
マリポーサを君に捧ぐ【3】
2008年11月11日 宝塚(雪) コメント (2)宝塚雪組東宝劇場公演「ソロモンの指輪/マリポーサの花」。
セリアの芝居が、楽も間近な今になって、ずいぶん変わってきたような気がします。
前半の、何も気づいていない(リナレスの本質にも、ネロの正体にも)女の子のキャラクターはそのままなんですけど、
大劇場のときにどうにも違和感が拭えなかった後半の芝居が、だいぶ変化してきているような。
ネロにとってのセリアは、ファム・ファタル以外のなにものでもないので、なんの理屈も説明もなく、出会ってすぐの「すでに予感をもってセリアをみつめていた」の一言で終わってしまっているんですが、セリア側の心情の変化は結構書き込まれているんですよね。
偶々行ったナイトクラブで、スターとしてステージで踊っていたネロに抱いたほのかな憧れ。
その彼が父親のパートナーとして家に現れたとき、その憧れのままに「近くにいたい」と願う気持ちを抱いて、ダンサーとしてのオーディションを受ける。
憧れの人の傍で、同じステージに立つ喜び。幸せ。
そんな中で、リナレスが起こした事件を知ったときの衝撃。
庇ってくれたネロへの感謝と共に、何も気づかなかった自分への怒りで落ち込んで。
…そんななか、公園で久しぶりに出会ったリナレスとの会話の後。
「警告を無視して、勝手に帰ってくるんじゃない!」という、吐き棄てるような叫びが、強く語尾を切るようになって、ヒステリックな感じが減ってきたような気がしました。
「リナレスだけで十分よ……!!」という言い方には未だ微妙に違和感があるのですが、全体的に反応が大人っぽくなって、凄く胸に迫る場面になったなあ、と。
大劇場ではとにかくヒステリックな印象があって、「じゃ、俺は行くよ」と下手に消えていくエスコバルを観ながら『…逃げたなこいつ』って感じだったんですけど(^ ^;、今は、“リナレスだって行かせたくないのに!!”という気持ちがはっきりと出てきて切ないです。
そして、下手袖に消えていくエスコバルに対しては、『気をつかってくれてありがとう』と思えるようになりました。
…たぶん、ネロが『おっ俺を置いていくなっ!!』と涙目してるのは同じかなっと思いますケドね(^ ^;。
公園の場面で、つい勢いあまって真情を吐露してしまうネロを見て怯えるセリアが、すごく等身大の女の子で可愛いです。
背伸びしてナイトクラブで踊ってはいても、まだ人生の挫折を知らない少女。
「一人でも生きていけるひと。怖いほど傷ついて、叫んでいるのに…」という歌を聴きながら、セリアにはまだ、包容力がないんだなぁとしみじみ思いました。
ネロの中には泣いている子供がいるのに、彼はそれを隠して、いいえ、しまいこんで次の一歩を踏み出していく。その、彼の中の子供に気づいてしまったセリアは、まだその子供ごと彼を包み込めるレベルの女になってはいない。
『かっこいい大人のネロさん』に憧れていた彼女にとって、剥き出しの感情をさらけだすネロの弱さは、『安心できない怖いもの』でしかなくて、
……なのに、それでもなお、彼に向かう心を留められない。
いくら想っても、恋をしても、無駄なのに。あのひとの心の中に、私の居場所なんてこれっぽっちもないのに……。
だからセリアは、ネロを責めない。
「お店でしょう?いいのよ」
だから娘は、口を閉ざして背を向ける。
ネロが見ている世界を、見ようとしない。
「……今日は、いいから……」
届かないことを知っているから。
いくら背伸びをしても、想像もつかない過去をもつ男の背中に、手が届くとは思えないから。
「いっそ、巡り合わなきゃ良かったのに…」
それでも。
彼に二度と会えないかもしれない、と想ったときに、彼女は自分の心の断崖から飛び降りてしまう。
怖いから避けていた彼の心の奥に、まっすぐに飛び降りていく。
「死んでしまう…あなたが死んでしまう!!」
背中にすがりつく女の悲しさ。
引き留められるはずがないことを、彼女は知っている。
そして、男が行くのは自分のためであることも、無意識にわかっている。
「もういらない!愛の言葉なんて!」
愛の言葉よりも、傍に居てほしかった。
愛してくれなくてもいいから、見つめていたかった。
それでも男は出て行く。
……祖国のため、そして、そこで待ってくれる女のために。
個人的に、私にとっての『この作品でもっとも印象的な会話』は、
「二人で生きればいいじゃない!一緒なら、地の果てでも…」
「そんなところには絶対に行かせない!俺は、もっと素晴らしい処で君を愛したい!」
…だったりします。
『二人一緒なら地の果てでも!』って、ある意味ものすごくタカラヅカ的定番の台詞じゃないですか。
なのに、それをキッパリと否定するネロさんが、めちゃくちゃカッコイイ!とおもうのです。
俺は逃げない。逃げたくない。
やれることがあるなら、ひとつづつ遣り遂げたいから。
だから君も、どうか逃げないで待っていてほしい、と。
時代が変わるそのときを、この美しい祖国で。
…ま、私も女なので、「待ってろ」というのは男の我儘だと思ったりもするんですけど(^ ^)、
水くんととなみちゃんっていうのは、そういう意味ではちょっと古風なコンビなのかもしれませんね。
“強い男”と“待っている女”、そういう構図がはまるコンビなのかな、と。
たとえばトウコさんとあすかちゃんだったら、絶対あすかは待ってないと思うんですよね。戦場まで追いかけていく。たぶん、エスコバルの位置にあすかちゃんが来ると思う。
タニちゃんとウメちゃんだったら、そもそもウメちゃんが先に戦場に行っちゃって、タニちゃんが追いかけていきそうな気が(^ ^;
まとぶんと彩音ちゃんはどうなんでしょう…。まだちょっとよくわからないなあ。この二人はむしろ、手に手をとって“地の果て”を目指すのが似合うのかも。
こういうとき、月組の今の体制はコメントに困りますね。(←お前だけだ)
……そうこうしているうちに、
あああ、最後の火曜日が終わっちゃった…。この公演も、あとたったの7回か……。
(しみじみ)
.
セリアの芝居が、楽も間近な今になって、ずいぶん変わってきたような気がします。
前半の、何も気づいていない(リナレスの本質にも、ネロの正体にも)女の子のキャラクターはそのままなんですけど、
大劇場のときにどうにも違和感が拭えなかった後半の芝居が、だいぶ変化してきているような。
ネロにとってのセリアは、ファム・ファタル以外のなにものでもないので、なんの理屈も説明もなく、出会ってすぐの「すでに予感をもってセリアをみつめていた」の一言で終わってしまっているんですが、セリア側の心情の変化は結構書き込まれているんですよね。
偶々行ったナイトクラブで、スターとしてステージで踊っていたネロに抱いたほのかな憧れ。
その彼が父親のパートナーとして家に現れたとき、その憧れのままに「近くにいたい」と願う気持ちを抱いて、ダンサーとしてのオーディションを受ける。
憧れの人の傍で、同じステージに立つ喜び。幸せ。
そんな中で、リナレスが起こした事件を知ったときの衝撃。
庇ってくれたネロへの感謝と共に、何も気づかなかった自分への怒りで落ち込んで。
…そんななか、公園で久しぶりに出会ったリナレスとの会話の後。
「警告を無視して、勝手に帰ってくるんじゃない!」という、吐き棄てるような叫びが、強く語尾を切るようになって、ヒステリックな感じが減ってきたような気がしました。
「リナレスだけで十分よ……!!」という言い方には未だ微妙に違和感があるのですが、全体的に反応が大人っぽくなって、凄く胸に迫る場面になったなあ、と。
大劇場ではとにかくヒステリックな印象があって、「じゃ、俺は行くよ」と下手に消えていくエスコバルを観ながら『…逃げたなこいつ』って感じだったんですけど(^ ^;、今は、“リナレスだって行かせたくないのに!!”という気持ちがはっきりと出てきて切ないです。
そして、下手袖に消えていくエスコバルに対しては、『気をつかってくれてありがとう』と思えるようになりました。
…たぶん、ネロが『おっ俺を置いていくなっ!!』と涙目してるのは同じかなっと思いますケドね(^ ^;。
公園の場面で、つい勢いあまって真情を吐露してしまうネロを見て怯えるセリアが、すごく等身大の女の子で可愛いです。
背伸びしてナイトクラブで踊ってはいても、まだ人生の挫折を知らない少女。
「一人でも生きていけるひと。怖いほど傷ついて、叫んでいるのに…」という歌を聴きながら、セリアにはまだ、包容力がないんだなぁとしみじみ思いました。
ネロの中には泣いている子供がいるのに、彼はそれを隠して、いいえ、しまいこんで次の一歩を踏み出していく。その、彼の中の子供に気づいてしまったセリアは、まだその子供ごと彼を包み込めるレベルの女になってはいない。
『かっこいい大人のネロさん』に憧れていた彼女にとって、剥き出しの感情をさらけだすネロの弱さは、『安心できない怖いもの』でしかなくて、
……なのに、それでもなお、彼に向かう心を留められない。
いくら想っても、恋をしても、無駄なのに。あのひとの心の中に、私の居場所なんてこれっぽっちもないのに……。
だからセリアは、ネロを責めない。
「お店でしょう?いいのよ」
だから娘は、口を閉ざして背を向ける。
ネロが見ている世界を、見ようとしない。
「……今日は、いいから……」
届かないことを知っているから。
いくら背伸びをしても、想像もつかない過去をもつ男の背中に、手が届くとは思えないから。
「いっそ、巡り合わなきゃ良かったのに…」
それでも。
彼に二度と会えないかもしれない、と想ったときに、彼女は自分の心の断崖から飛び降りてしまう。
怖いから避けていた彼の心の奥に、まっすぐに飛び降りていく。
「死んでしまう…あなたが死んでしまう!!」
背中にすがりつく女の悲しさ。
引き留められるはずがないことを、彼女は知っている。
そして、男が行くのは自分のためであることも、無意識にわかっている。
「もういらない!愛の言葉なんて!」
愛の言葉よりも、傍に居てほしかった。
愛してくれなくてもいいから、見つめていたかった。
それでも男は出て行く。
……祖国のため、そして、そこで待ってくれる女のために。
個人的に、私にとっての『この作品でもっとも印象的な会話』は、
「二人で生きればいいじゃない!一緒なら、地の果てでも…」
「そんなところには絶対に行かせない!俺は、もっと素晴らしい処で君を愛したい!」
…だったりします。
『二人一緒なら地の果てでも!』って、ある意味ものすごくタカラヅカ的定番の台詞じゃないですか。
なのに、それをキッパリと否定するネロさんが、めちゃくちゃカッコイイ!とおもうのです。
俺は逃げない。逃げたくない。
やれることがあるなら、ひとつづつ遣り遂げたいから。
だから君も、どうか逃げないで待っていてほしい、と。
時代が変わるそのときを、この美しい祖国で。
…ま、私も女なので、「待ってろ」というのは男の我儘だと思ったりもするんですけど(^ ^)、
水くんととなみちゃんっていうのは、そういう意味ではちょっと古風なコンビなのかもしれませんね。
“強い男”と“待っている女”、そういう構図がはまるコンビなのかな、と。
たとえばトウコさんとあすかちゃんだったら、絶対あすかは待ってないと思うんですよね。戦場まで追いかけていく。たぶん、エスコバルの位置にあすかちゃんが来ると思う。
タニちゃんとウメちゃんだったら、そもそもウメちゃんが先に戦場に行っちゃって、タニちゃんが追いかけていきそうな気が(^ ^;
まとぶんと彩音ちゃんはどうなんでしょう…。まだちょっとよくわからないなあ。この二人はむしろ、手に手をとって“地の果て”を目指すのが似合うのかも。
こういうとき、月組の今の体制はコメントに困りますね。(←お前だけだ)
……そうこうしているうちに、
あああ、最後の火曜日が終わっちゃった…。この公演も、あとたったの7回か……。
(しみじみ)
.
タカラヅカな大王四神記
2008年11月13日 宝塚(花)宝塚花組正月公演「大王四神記」の配役が発表されました。
いちばん驚いたのは、三番手スターである壮一帆さんの「大長老」!!
えーっと、2000年生きているけど、見えた目は若々しい(魔力があるので)という設定の、典型的な悪役らしのですが……壮ちゃんの悪役かー。「アデュー!マルセイユ」の時みたいな中途半端な役じゃなくて、完璧悪役、超ワルイ!!みたいな役なら大得意なんじゃないでしょうか(*^ ^*)。
手元のムック本で見るとけっこうカッコイイみたいですし(←未だ髭萌え中)、なんだか物凄く楽しみになってきました☆
そして。
朱雀のスジニ(&神話のセオ)を、本来は男役のみわっち(愛音羽麗)ですか……。
「アデュー」といい、演出の小池さんは、みわっちの女役好きなんですねぇ。…っつか、私も好きです☆いや、これも楽しみだわ(*^ ^*)
タイトルロール(?)でもある四神転生の残り3人は、まっつ(未涼亜希)が玄武のヒョンゴ、めおちゃん(真野すがた)が青龍のチョロ、まぁくん(朝夏まなと)が白虎のチュムチ。
このあたりは、まとぶんセンターにダンスシーンの一つや二つはありそうで、期待してしまいます。
みつる(華形ひかる)のサリャンは、なんとなくおいしそうなポジションのキャラクターになりそう。娘役さんたちはさっぱり役がわかりませんが、前回公演があまりにも可哀想だったし、もう少しみんなに役がありますように…。
そして。
たのしみな情報は、なかなかそれひとつだけでは回ってこないもの。
同時に発表されたのは、86期の望月理世ちゃんのご卒業でした。
ちょっと個性的な美貌で、ショーとかではいつも見ていた理世ちゃん。全ツの兵士たちの見せ場も、下級生に囲まれてめっちゃイケイケで、素敵だたのに。
ここ1年くらいで急激に雰囲気が変わったなーと思っていたら、卒業か……(T T)。最後までしっかり見守りたいと思います。
ところで。理世ちゃん、最後の役はカクダン…って、これ男装した女の子の役なんだけどなぁ…(汗)。たしかに可愛いし、からだつきもほっそりしていて少女役とかぴったり似合いそうな人ではありますが、なにも一本立ての卒業公演で娘役しなくても(汗)。それとも小池さん、男性の役に直すのでしょうか。だったら嬉しいかも……。
なにはともあれ、お正月が楽しみです♪(←すでに行く気満々)
素敵な公演になりますように、小池さん、よろしくお願いいたしますぅぅぅぅう。
「潤色の天才」小池修一郎に、めちゃめちゃ期待しちゃっていいですか?(^ ^;ゞ
.
いちばん驚いたのは、三番手スターである壮一帆さんの「大長老」!!
えーっと、2000年生きているけど、見えた目は若々しい(魔力があるので)という設定の、典型的な悪役らしのですが……壮ちゃんの悪役かー。「アデュー!マルセイユ」の時みたいな中途半端な役じゃなくて、完璧悪役、超ワルイ!!みたいな役なら大得意なんじゃないでしょうか(*^ ^*)。
手元のムック本で見るとけっこうカッコイイみたいですし(←未だ髭萌え中)、なんだか物凄く楽しみになってきました☆
そして。
朱雀のスジニ(&神話のセオ)を、本来は男役のみわっち(愛音羽麗)ですか……。
「アデュー」といい、演出の小池さんは、みわっちの女役好きなんですねぇ。…っつか、私も好きです☆いや、これも楽しみだわ(*^ ^*)
タイトルロール(?)でもある四神転生の残り3人は、まっつ(未涼亜希)が玄武のヒョンゴ、めおちゃん(真野すがた)が青龍のチョロ、まぁくん(朝夏まなと)が白虎のチュムチ。
このあたりは、まとぶんセンターにダンスシーンの一つや二つはありそうで、期待してしまいます。
みつる(華形ひかる)のサリャンは、なんとなくおいしそうなポジションのキャラクターになりそう。娘役さんたちはさっぱり役がわかりませんが、前回公演があまりにも可哀想だったし、もう少しみんなに役がありますように…。
そして。
たのしみな情報は、なかなかそれひとつだけでは回ってこないもの。
同時に発表されたのは、86期の望月理世ちゃんのご卒業でした。
ちょっと個性的な美貌で、ショーとかではいつも見ていた理世ちゃん。全ツの兵士たちの見せ場も、下級生に囲まれてめっちゃイケイケで、素敵だたのに。
ここ1年くらいで急激に雰囲気が変わったなーと思っていたら、卒業か……(T T)。最後までしっかり見守りたいと思います。
ところで。理世ちゃん、最後の役はカクダン…って、これ男装した女の子の役なんだけどなぁ…(汗)。たしかに可愛いし、からだつきもほっそりしていて少女役とかぴったり似合いそうな人ではありますが、なにも一本立ての卒業公演で娘役しなくても(汗)。それとも小池さん、男性の役に直すのでしょうか。だったら嬉しいかも……。
なにはともあれ、お正月が楽しみです♪(←すでに行く気満々)
素敵な公演になりますように、小池さん、よろしくお願いいたしますぅぅぅぅう。
「潤色の天才」小池修一郎に、めちゃめちゃ期待しちゃっていいですか?(^ ^;ゞ
.
20万ヒット♪ \(^ ^)/
2008年11月15日 宝塚(雪) コメント (7)雪組東宝劇場公演も千秋楽まであと一日、と迫ったところで、
20万ヒットを達成しましたっ♪
春に10万ヒットを達成したときは、「今年中に達成できたらいいな~~」くらいに思っていたのですが、予想外に早かったです。それもこれも、いつも読んでくださってコメントくださるみなさまのおかげです!
本当にありがとうございますm(_ _)m。
月組ファンとして始めた日記も、いつのまにか2年目の終わりに近づいています。
2年足らずの間に、ねこはらぎちゃんに落ち、祐飛さんは花組に異動し、二度とないと思っていた主演公演を二本(しかも一本は「銀ちゃんの恋」!?)もこなして、
……そしてらぎちゃんの卒業も目前です。
時の流れは早いなぁ……。
この日記を書き始めたころには、らぎちゃんを舞台で認識したこともほとんど無かったはずのねこが。苦労して(嘘です。友人が友の会で当ててくれました。ありがとう友よ)千秋楽のチケットをGETして、お見送りもするつもり満々で、とりあえず白いコートを出してみたり(笑)。
最後の一日。並んで待つファンのみなさまのためにも、雨が降りませんように……かみさまほとけさま水さま、お願いします(祈)。
「ソロモンの指輪」は、あれだけの回数を観てもなお、毎回新しい発見があり、新しい衝撃があります。
たとえば昨日の新発見は、海が終わった後の嘆きの風の場面(5場)で、「白い花」のシナちゃんと、「白い風」になった85期の男役3人が水さんと躍らせていただいている場面の下手で踊っている下級生さんたち。
とくに、笙乃茅桜ちゃんのラインの綺麗なダンスに見惚れてしまいました。組んでいる彩凪翔くんもしっかり支持しててすごいなーと思いました。舞羽美海ちゃん&彩風咲奈ちゃん、沙月愛奈ちゃん&大凪真生くん、3組ともすごく綺麗で可愛い!
ここは、どうにもこうにも「白い風」が綺麗すぎてそちらばかり観ていて、彼らがハケた後はちょっと気が抜けてしまって(汗)“なんとなく全体を”観ていたので……全然注目していなかったんですよねぇ(T T)。
らぎちゃんが荻田さんに愛されていることはよーーーーっく判りましたし凄く嬉しいけど、私は、一度でいいかららぎちゃんの出ていない「ソロモンの指輪」を観てみたいです。
だって、らぎちゃんが出てるとらぎちゃんしか見えないんだもん!!(泣)
来年あたり、どっかの組で再演しないかなあ(涙)(←絶対ないから!)
……らぎちゃんはこの作品を「旅する」ためのキーパーソンの一人なので、たぶん、らぎちゃんがいなかったらまた全然別の作品になるんだろうな、と思いつつ…。
話は違いますが。
ユミコさんとキムちゃん、というお二人が揃った雪組の醍醐味を使い切った荻田さんは、本当にすごいなあと思います。
ひどく透明でまっすぐで、肉欲を感じさせないユミコさん。ハープのような、開放弦の響きで遠くまで拡がっていく甘やかな声。
生命力の強さと輝き、“肉”を感じさせるキムちゃん。金管楽器のような、空気を切り裂き、腹に直接響いてくる強靭な声。
「海」での、お二人の使い方の絶妙さに、毎回驚いてしまいます。
海に落ちた指輪、
さがしにきた女、
海が見せる“指輪”のまぼろし。
誰よりも指輪を欲していたのは、海だったのだろう。
そうして指輪は、海に抱かれて夢を見る。
天使の夢を。
この公演も、明日で千秋楽。
あと、たったの二回。
もっともっと観たかったなあ~~。
指輪の視る夢を旅しながら、
銀橋の彼方に見える「光」を求めて走り去るらぎちゃん、シナちゃんを、しっかり見送ってきたいと思います。
お二人にはきっと、悔いはないのでしょう。
幸せで、あんまりにも幸せで、泣けてくるくらいに。
ファンにはまだまだ観たかったものがあったはずなのに、
「もう、いいや」と思ってしまうくらいに。
幸せを祈っています。
そして。
たぶん私は、明日も幸せなんだろうなぁ…。
.
20万ヒットを達成しましたっ♪
春に10万ヒットを達成したときは、「今年中に達成できたらいいな~~」くらいに思っていたのですが、予想外に早かったです。それもこれも、いつも読んでくださってコメントくださるみなさまのおかげです!
本当にありがとうございますm(_ _)m。
月組ファンとして始めた日記も、いつのまにか2年目の終わりに近づいています。
2年足らずの間に、ねこはらぎちゃんに落ち、祐飛さんは花組に異動し、二度とないと思っていた主演公演を二本(しかも一本は「銀ちゃんの恋」!?)もこなして、
……そしてらぎちゃんの卒業も目前です。
時の流れは早いなぁ……。
この日記を書き始めたころには、らぎちゃんを舞台で認識したこともほとんど無かったはずのねこが。苦労して(嘘です。友人が友の会で当ててくれました。ありがとう友よ)千秋楽のチケットをGETして、お見送りもするつもり満々で、とりあえず白いコートを出してみたり(笑)。
最後の一日。並んで待つファンのみなさまのためにも、雨が降りませんように……かみさまほとけさま水さま、お願いします(祈)。
「ソロモンの指輪」は、あれだけの回数を観てもなお、毎回新しい発見があり、新しい衝撃があります。
たとえば昨日の新発見は、海が終わった後の嘆きの風の場面(5場)で、「白い花」のシナちゃんと、「白い風」になった85期の男役3人が水さんと躍らせていただいている場面の下手で踊っている下級生さんたち。
とくに、笙乃茅桜ちゃんのラインの綺麗なダンスに見惚れてしまいました。組んでいる彩凪翔くんもしっかり支持しててすごいなーと思いました。舞羽美海ちゃん&彩風咲奈ちゃん、沙月愛奈ちゃん&大凪真生くん、3組ともすごく綺麗で可愛い!
ここは、どうにもこうにも「白い風」が綺麗すぎてそちらばかり観ていて、彼らがハケた後はちょっと気が抜けてしまって(汗)“なんとなく全体を”観ていたので……全然注目していなかったんですよねぇ(T T)。
らぎちゃんが荻田さんに愛されていることはよーーーーっく判りましたし凄く嬉しいけど、私は、一度でいいかららぎちゃんの出ていない「ソロモンの指輪」を観てみたいです。
だって、らぎちゃんが出てるとらぎちゃんしか見えないんだもん!!(泣)
来年あたり、どっかの組で再演しないかなあ(涙)(←絶対ないから!)
……らぎちゃんはこの作品を「旅する」ためのキーパーソンの一人なので、たぶん、らぎちゃんがいなかったらまた全然別の作品になるんだろうな、と思いつつ…。
話は違いますが。
ユミコさんとキムちゃん、というお二人が揃った雪組の醍醐味を使い切った荻田さんは、本当にすごいなあと思います。
ひどく透明でまっすぐで、肉欲を感じさせないユミコさん。ハープのような、開放弦の響きで遠くまで拡がっていく甘やかな声。
生命力の強さと輝き、“肉”を感じさせるキムちゃん。金管楽器のような、空気を切り裂き、腹に直接響いてくる強靭な声。
「海」での、お二人の使い方の絶妙さに、毎回驚いてしまいます。
海に落ちた指輪、
さがしにきた女、
海が見せる“指輪”のまぼろし。
誰よりも指輪を欲していたのは、海だったのだろう。
そうして指輪は、海に抱かれて夢を見る。
天使の夢を。
この公演も、明日で千秋楽。
あと、たったの二回。
もっともっと観たかったなあ~~。
指輪の視る夢を旅しながら、
銀橋の彼方に見える「光」を求めて走り去るらぎちゃん、シナちゃんを、しっかり見送ってきたいと思います。
お二人にはきっと、悔いはないのでしょう。
幸せで、あんまりにも幸せで、泣けてくるくらいに。
ファンにはまだまだ観たかったものがあったはずなのに、
「もう、いいや」と思ってしまうくらいに。
幸せを祈っています。
そして。
たぶん私は、明日も幸せなんだろうなぁ…。
.
あなたにあえてよかった
2008年11月17日 宝塚(雪) コメント (2)だいぶ遅くなってしまいましたが。
柊巴さん、山科愛さん、
ご卒業おめでとうございます。
2008年11月16日、
前日の祈りも虚しく、朝から随分な雨の中の入りでしたけれども(涙)、
らぎちゃんもシナちゃんも、最高の笑顔で入っていかれました。
幸せな涙雨ってあるんだなあ、と。
らぎちゃんの白いパーカーの背中には、象さんのアップリケ。
シナちゃんの背中には、キリンさんのアップリケ。
ゆり香紫保さんのお手製だということは、ネットで知りました。
可愛かったーーーー!!
あの後姿を写真に撮られた方、ぜひぜひ猫にご連絡くださいませm(_ _)m。
公演は、11時公演も千秋楽の15時半公演も、なんというか、端正な出来でした。
千秋楽のアドリブは、ショーの幕開きの未沙さんの呼び込みと、お芝居のカフェの場面でのエスコバルとアリシアの会話くらいかな?カフェの方は、特に千秋楽だから云々ということはないのですが……。
基本的に荻田さんも正塚さんも作品の完成度を追求するタイプで、あまりアドリブを好まれないみたいですよね。出演者のトークでそういう話が出ることも多いし。
ねこは、普段の公演では基本的にアドリブ無しでいいと思っているのですが、千秋楽などのイベント日は、何かあってもいいのになーと思うタイプなので、ちょっと寂しかったです。
でも、たしかに入れる場所がないんですけどねー…。
ご挨拶は。
…もうスカイステージにも流れてしまいましたが、らぎちゃんのご挨拶は、あり得ないほどぐだぐだでした(苦笑)。
詰まりまくりで、絶対その場で考えてる!ってバレバレな感じ。
いちファンとして“手に汗を握った”というか、飛鳥組長のコメントを聞きながら流れ始めていた涙が、ぴったりと止まってしまったというか。
ハマコさん!!どうして今回は「お願いだから考えて」って言ってくれなかったのっ!!と
…逆恨みしてみたりして。
でも。
ポツポツと、詰まりながら、言い直しながら、言葉を繰り返して訳がわからなくなりながらも、
それでも。
らぎちゃんは誠意のある人なんだな、と思いました。
適当な言葉で誤魔化すことができないひと。
だから事前に考えておけよっ!!と全員が突っ込んでも、
たぶんご自身も突っ込んでいらっしゃたのでしょうけれども、
それでも、譲れなかったんだな、と。
「階段を降りて、そのときの気持ちを真っ直ぐに伝えたい」と、
そんな無茶なことを思ってしまったら、そのとおりにしかやれない。
あらかじめ考えてきたことは、彼女にとって嘘なんだろう。
その瞬間に、ちゃんと言葉を見つけられる自分じゃないことは百も承知で、
それでも、その瞬間の気持ちを見つけたかった。
だから。
……いいよ、わかったよ、と。
らぎちゃんの挨拶が終わって、ホッと(ファンが)留めていた息を吐いた瞬間に。
上手下手に並んでいた雪組生たちが、みんな一斉に腕をあげて涙をぬぐっていたのが印象的でした。
巧い挨拶なんて、いらないんだな。
詰まりながらでも、言葉が足らなくても、
らぎちゃんが「感謝の気持ちでいっぱい」で、「今がとても幸せ」だってことは伝わったから。
そして、たぶん、それだけでいいんだ、と。
それが正解なのだろう、と。
泣かないだろうと思っていたらぎちゃんが、ぽろぽろ涙を流していたのがすごく意外でした。
絶対、満面の笑みを崩すことなく、幸せいっぱいの貌で卒業していくのだろうと思っていたのに。
でも、声に涙をまぜることなく、(詰まり詰まりながらも)最後まできちんと語りきったらぎちゃんは、偉かったと思います。
……本当に本当に、よくがんばりました(はぁと)。
シナちゃんは、さすがに言葉もしっかり明瞭で、とても素敵な文句なしのご挨拶でした。
らぎちゃんの挨拶では手に汗握って泣けなかったぶん、シナちゃんの挨拶で存分に泣かせていただきました。
水くんの、暖かな真情のこもった言葉。
大劇場に引き続き、今回も鼻をぐすぐす言わせながら挨拶するトップスターは、
「本当に痛手なんだよ君たち!」と発破をかけてくださって。
何回目のカーテンコールだったか。
シナちゃんの髪に載った紙ふぶきを水さんが取ってあげたとき、
それまではかろうじて笑顔を保っていたシナちゃんが、みるみる顔をしかめて泣き顔になってしまったのが、メチャメチャ可愛かったです。
ああ、人ってこういう貌をして泣くんだな、と思ったのです。
そして、それを見て大笑いしているらぎちゃんも、めっちゃ可愛かった(笑)。
85期の残される6人も、目元をぬぐいながら笑顔で見守っていて。
むしろ、組長さんとか副組長とか、上級生の涙が目立ったような気がします。
愛されてるなあ、二人とも。
愛されてるなあ、85期。
しみじみとそんなことを思いながら。
出のらぎちゃんは、これがまたあり得ないほど綺麗で輝いてました。
うつくしいひとだった。
もうちょっと小柄で、肩が細かったなら。
もしらぎちゃんが娘役だったら、どんなにか可愛らしく魅力的な美女になっていただろうか、と、
そんなあり得ないことを惜しみながら。
彼女のこれからに何が待っているのか、全く知らないのですけれども、
それでも。
あなたの、これからの永い人生に、幸せが溢れていることを祈りつつ、
信じつつ、
あなたに会えた幸福をしみじみと噛み締めながら、わたしはたぶん、宝塚ファンを続けていくのでしょうねぇ…(*^ ^*)
.
柊巴さん、山科愛さん、
ご卒業おめでとうございます。
2008年11月16日、
前日の祈りも虚しく、朝から随分な雨の中の入りでしたけれども(涙)、
らぎちゃんもシナちゃんも、最高の笑顔で入っていかれました。
幸せな涙雨ってあるんだなあ、と。
らぎちゃんの白いパーカーの背中には、象さんのアップリケ。
シナちゃんの背中には、キリンさんのアップリケ。
ゆり香紫保さんのお手製だということは、ネットで知りました。
可愛かったーーーー!!
あの後姿を写真に撮られた方、ぜひぜひ猫にご連絡くださいませm(_ _)m。
公演は、11時公演も千秋楽の15時半公演も、なんというか、端正な出来でした。
千秋楽のアドリブは、ショーの幕開きの未沙さんの呼び込みと、お芝居のカフェの場面でのエスコバルとアリシアの会話くらいかな?カフェの方は、特に千秋楽だから云々ということはないのですが……。
基本的に荻田さんも正塚さんも作品の完成度を追求するタイプで、あまりアドリブを好まれないみたいですよね。出演者のトークでそういう話が出ることも多いし。
ねこは、普段の公演では基本的にアドリブ無しでいいと思っているのですが、千秋楽などのイベント日は、何かあってもいいのになーと思うタイプなので、ちょっと寂しかったです。
でも、たしかに入れる場所がないんですけどねー…。
ご挨拶は。
…もうスカイステージにも流れてしまいましたが、らぎちゃんのご挨拶は、あり得ないほどぐだぐだでした(苦笑)。
詰まりまくりで、絶対その場で考えてる!ってバレバレな感じ。
いちファンとして“手に汗を握った”というか、飛鳥組長のコメントを聞きながら流れ始めていた涙が、ぴったりと止まってしまったというか。
ハマコさん!!どうして今回は「お願いだから考えて」って言ってくれなかったのっ!!と
…逆恨みしてみたりして。
でも。
ポツポツと、詰まりながら、言い直しながら、言葉を繰り返して訳がわからなくなりながらも、
それでも。
らぎちゃんは誠意のある人なんだな、と思いました。
適当な言葉で誤魔化すことができないひと。
だから事前に考えておけよっ!!と全員が突っ込んでも、
たぶんご自身も突っ込んでいらっしゃたのでしょうけれども、
それでも、譲れなかったんだな、と。
「階段を降りて、そのときの気持ちを真っ直ぐに伝えたい」と、
そんな無茶なことを思ってしまったら、そのとおりにしかやれない。
あらかじめ考えてきたことは、彼女にとって嘘なんだろう。
その瞬間に、ちゃんと言葉を見つけられる自分じゃないことは百も承知で、
それでも、その瞬間の気持ちを見つけたかった。
だから。
……いいよ、わかったよ、と。
らぎちゃんの挨拶が終わって、ホッと(ファンが)留めていた息を吐いた瞬間に。
上手下手に並んでいた雪組生たちが、みんな一斉に腕をあげて涙をぬぐっていたのが印象的でした。
巧い挨拶なんて、いらないんだな。
詰まりながらでも、言葉が足らなくても、
らぎちゃんが「感謝の気持ちでいっぱい」で、「今がとても幸せ」だってことは伝わったから。
そして、たぶん、それだけでいいんだ、と。
それが正解なのだろう、と。
泣かないだろうと思っていたらぎちゃんが、ぽろぽろ涙を流していたのがすごく意外でした。
絶対、満面の笑みを崩すことなく、幸せいっぱいの貌で卒業していくのだろうと思っていたのに。
でも、声に涙をまぜることなく、(詰まり詰まりながらも)最後まできちんと語りきったらぎちゃんは、偉かったと思います。
……本当に本当に、よくがんばりました(はぁと)。
シナちゃんは、さすがに言葉もしっかり明瞭で、とても素敵な文句なしのご挨拶でした。
らぎちゃんの挨拶では手に汗握って泣けなかったぶん、シナちゃんの挨拶で存分に泣かせていただきました。
水くんの、暖かな真情のこもった言葉。
大劇場に引き続き、今回も鼻をぐすぐす言わせながら挨拶するトップスターは、
「本当に痛手なんだよ君たち!」と発破をかけてくださって。
何回目のカーテンコールだったか。
シナちゃんの髪に載った紙ふぶきを水さんが取ってあげたとき、
それまではかろうじて笑顔を保っていたシナちゃんが、みるみる顔をしかめて泣き顔になってしまったのが、メチャメチャ可愛かったです。
ああ、人ってこういう貌をして泣くんだな、と思ったのです。
そして、それを見て大笑いしているらぎちゃんも、めっちゃ可愛かった(笑)。
85期の残される6人も、目元をぬぐいながら笑顔で見守っていて。
むしろ、組長さんとか副組長とか、上級生の涙が目立ったような気がします。
愛されてるなあ、二人とも。
愛されてるなあ、85期。
しみじみとそんなことを思いながら。
出のらぎちゃんは、これがまたあり得ないほど綺麗で輝いてました。
うつくしいひとだった。
もうちょっと小柄で、肩が細かったなら。
もしらぎちゃんが娘役だったら、どんなにか可愛らしく魅力的な美女になっていただろうか、と、
そんなあり得ないことを惜しみながら。
彼女のこれからに何が待っているのか、全く知らないのですけれども、
それでも。
あなたの、これからの永い人生に、幸せが溢れていることを祈りつつ、
信じつつ、
あなたに会えた幸福をしみじみと噛み締めながら、わたしはたぶん、宝塚ファンを続けていくのでしょうねぇ…(*^ ^*)
.
らぎちゃんのご卒業を見送って、ちょっと腑抜けています。
いやだから、今は忙しいんだってば!腑抜けてないで気合いれて働きなさい!!>自分
………(無理みたい?)
というわけで(←なにがだ)、ちょっと、リハビリ兼ねて「マリポーサの花」を観ながら思ったことを書き留めておきたいと思います。
楽の終わった公演なのに、すみません。
まず思ったことは。
正塚作品の主人公は、嘘を吐かないんだな、ということでした。
直前に嵌っていた「蒲田行進曲」の銀ちゃんが、嘘しか言わないのとは対照的に。
とにかく、「マリポーサの花」と「蒲田行進曲」の文法の違いが興味深かったんですよね。
「銀ちゃんの恋」の主人公:銀四郎は、とにかく嘘ばかり吐いている。どれが本音なのかわからないように、嘘の言の葉をたくさんばら撒いて、誤魔化して。木の葉を隠すなら森に、を実践しているんですよね。
こんなに嘘しか言わない主人公って、タカラヅカでは珍しい!!
これは、いわゆる「地の文」がないからできたことだったのでは、と思うのです。
小説にも『「地の文」には嘘は書かない』というルールがありますが、芝居では「モノローグ」が小説でいう「地の文」にあたります。で、「銀ちゃんの恋」という作品には、タイトルロールのモノローグがない。なぜなら、語り手がタイトルロールじゃないから、です。
語り手はあくまでも小夏とヤスなのであって、銀ちゃんはその二人によって語られる存在、だから。
だから、銀ちゃんの台詞はすべて「小夏の耳を通した」「ヤスの耳を通した」台詞なわけです。
モノローグじゃない。
ラストの「ヤス!あがってこい!」だって、ヤスの耳を通した台詞なわけです。
観客はヤスの身になってあの台詞を聞く。
観客は、ヤスの身になって階段を登ろうとして、
……そして、泣くのですから。
銀ちゃんがこういうことを言った、という事実はある。
でも、それが銀ちゃんにとっての本音なのか嘘なのか、それは聞き手である小夏やヤスにはわからない。
だから、タイトルロールがひたすら嘘を吐いている、ああいう作品ができあがるわけです。
翻って、「マリポーサの花」。
こちらは、「語り手」が居ません。
だから、必要最小限の説明を主人公本人がしなくてはならなくなっている。
寡黙なハードボイルドキャラであるはずのネロが、妙に饒舌にあれこれ過去の事情や自身の真情を語るのは、作劇上の欠点ではあるのですが、これはもう、正塚さんがこの手法を選んだ以上、どうしようもない。
まだしも「ブエノスアイレスの風」の方が、必要な説明はリカルドが受け持ってくれていたので分散されていたし、
不必要な説明までぜーーーんぶ喋り捲る相棒(デュシャン)を置いて成功したのが「クロスロード」というワケですが、
残念ながら、ネロの相棒は、ネロよりもっと寡黙でハードなエスコバルさんなので(*^ ^*)、
これはもう、仕方がない。
エスコバルが喋らないんだから、ネロさんが喋るしかない。
…というわけで。
正塚さんは、作品に「語り手」をおかない分、主人公の喋る分量に下限がつくことと、主人公に嘘を言わせられないということで作品の幅を狭めているのではないか、と思ったのでした。
芝居において、「語り手」と「狂言回し」、そして「説明役」はすべて違うものだと私は勝手に思っておりまして。
「説明役」を置いた芝居は失敗作。
「狂言回し」が居る芝居は、少数の例外を除いて大概は凡作になりがち。
それは、説明してくれる人がいることで作者が安心してしまうからではないかと思っています。
それに対して、「語り手」は必要な要素です。
物語を誰に語らせるか。誰の視点で物語をすすめるか。それは基本の設計図なわけで。
ただ。
宝塚では「主演男役」という役割がハッキリ決まっているので、他の人に「語り手」をさせることが難しい、という問題があります。
だから、「ジュリアス・シーザー」は上演が難しい。これこそ、轟さんの存在なくしては宝塚化できなかった作品だと思います。
森川久美の「KING OF JIPANG」も、きっと難しいだろう。
そして、「銀ちゃんの恋」も難しかった。
タカラヅカでは、基本的に主人公=語り手である、という基本ルールを守った正塚さんと、
原作どおり小夏とヤスに「語り手」を勤めさせた「銀ちゃんの恋」の石田さん。
…私は、どちらも大変に良くできた(そして見事に宛書された)作品だったと思います。
どっちも通い詰めました。
芸術の秋にふさわしい、2演目だったと思います(←贔屓目)
…というわけで。
「マリポーサの花」についてはまだ書きたいことがあるような気がするのですが、とりあえず一通りは書き終わったような気がするので。
次回からは、「銀ちゃん」の続きを書いちゃおうかなっ(x^ ^)。
.
いやだから、今は忙しいんだってば!腑抜けてないで気合いれて働きなさい!!>自分
………(無理みたい?)
というわけで(←なにがだ)、ちょっと、リハビリ兼ねて「マリポーサの花」を観ながら思ったことを書き留めておきたいと思います。
楽の終わった公演なのに、すみません。
まず思ったことは。
正塚作品の主人公は、嘘を吐かないんだな、ということでした。
直前に嵌っていた「蒲田行進曲」の銀ちゃんが、嘘しか言わないのとは対照的に。
とにかく、「マリポーサの花」と「蒲田行進曲」の文法の違いが興味深かったんですよね。
「銀ちゃんの恋」の主人公:銀四郎は、とにかく嘘ばかり吐いている。どれが本音なのかわからないように、嘘の言の葉をたくさんばら撒いて、誤魔化して。木の葉を隠すなら森に、を実践しているんですよね。
こんなに嘘しか言わない主人公って、タカラヅカでは珍しい!!
これは、いわゆる「地の文」がないからできたことだったのでは、と思うのです。
小説にも『「地の文」には嘘は書かない』というルールがありますが、芝居では「モノローグ」が小説でいう「地の文」にあたります。で、「銀ちゃんの恋」という作品には、タイトルロールのモノローグがない。なぜなら、語り手がタイトルロールじゃないから、です。
語り手はあくまでも小夏とヤスなのであって、銀ちゃんはその二人によって語られる存在、だから。
だから、銀ちゃんの台詞はすべて「小夏の耳を通した」「ヤスの耳を通した」台詞なわけです。
モノローグじゃない。
ラストの「ヤス!あがってこい!」だって、ヤスの耳を通した台詞なわけです。
観客はヤスの身になってあの台詞を聞く。
観客は、ヤスの身になって階段を登ろうとして、
……そして、泣くのですから。
銀ちゃんがこういうことを言った、という事実はある。
でも、それが銀ちゃんにとっての本音なのか嘘なのか、それは聞き手である小夏やヤスにはわからない。
だから、タイトルロールがひたすら嘘を吐いている、ああいう作品ができあがるわけです。
翻って、「マリポーサの花」。
こちらは、「語り手」が居ません。
だから、必要最小限の説明を主人公本人がしなくてはならなくなっている。
寡黙なハードボイルドキャラであるはずのネロが、妙に饒舌にあれこれ過去の事情や自身の真情を語るのは、作劇上の欠点ではあるのですが、これはもう、正塚さんがこの手法を選んだ以上、どうしようもない。
まだしも「ブエノスアイレスの風」の方が、必要な説明はリカルドが受け持ってくれていたので分散されていたし、
不必要な説明までぜーーーんぶ喋り捲る相棒(デュシャン)を置いて成功したのが「クロスロード」というワケですが、
残念ながら、ネロの相棒は、ネロよりもっと寡黙でハードなエスコバルさんなので(*^ ^*)、
これはもう、仕方がない。
エスコバルが喋らないんだから、ネロさんが喋るしかない。
…というわけで。
正塚さんは、作品に「語り手」をおかない分、主人公の喋る分量に下限がつくことと、主人公に嘘を言わせられないということで作品の幅を狭めているのではないか、と思ったのでした。
芝居において、「語り手」と「狂言回し」、そして「説明役」はすべて違うものだと私は勝手に思っておりまして。
「説明役」を置いた芝居は失敗作。
「狂言回し」が居る芝居は、少数の例外を除いて大概は凡作になりがち。
それは、説明してくれる人がいることで作者が安心してしまうからではないかと思っています。
それに対して、「語り手」は必要な要素です。
物語を誰に語らせるか。誰の視点で物語をすすめるか。それは基本の設計図なわけで。
ただ。
宝塚では「主演男役」という役割がハッキリ決まっているので、他の人に「語り手」をさせることが難しい、という問題があります。
だから、「ジュリアス・シーザー」は上演が難しい。これこそ、轟さんの存在なくしては宝塚化できなかった作品だと思います。
森川久美の「KING OF JIPANG」も、きっと難しいだろう。
そして、「銀ちゃんの恋」も難しかった。
タカラヅカでは、基本的に主人公=語り手である、という基本ルールを守った正塚さんと、
原作どおり小夏とヤスに「語り手」を勤めさせた「銀ちゃんの恋」の石田さん。
…私は、どちらも大変に良くできた(そして見事に宛書された)作品だったと思います。
どっちも通い詰めました。
芸術の秋にふさわしい、2演目だったと思います(←贔屓目)
…というわけで。
「マリポーサの花」についてはまだ書きたいことがあるような気がするのですが、とりあえず一通りは書き終わったような気がするので。
次回からは、「銀ちゃん」の続きを書いちゃおうかなっ(x^ ^)。
.
2009年のタカラヅカ【2】
2008年11月20日 宝塚全体・OG コメント (9)2009年の公演ラインナップが、一部発表されました(はぁと)
・【月組】バウ(3/12~3/29)
『二人の貴公子』(シェイクスピア&フレッチャー/小柳)
祝!龍真咲&明日海りおW主演!
いやー、すっごい嬉しい&楽しみです!花組東京公演中だけど、気にせず行くぞーっ!!
従兄弟同士であり、かつ親友同士である青年二人が、同じ一人の女性に恋をする……
ヒロインのエミリア姫を誰がするのかめっちゃ気になりますが、きっとこの美貌の二人が恋をするにふさわしい可愛い月娘が来てくれるはず♪♪きゃー、劇団もたまには面白い企画たててくれるじゃないですかっっっ!!2009年の目玉作品だわ(はぁと)(いくらなんでも盛り上がりすぎ)
月組は、このバウ公演のほかに、瀬奈さん主演のドラマシティ/人見記念があって、霧矢さんと遼河さんのディナーショーがあって……
掛け持ちなしで組が4チームに別れるのって珍しいですよね?ディナーショーのコーラスメンバーも取り合いになりそう(^ ^)。若手のめぼしいのはバウでしょうし、上級生は瀬奈コンだろうし…研1生とかが華を添える感じになるのでしょうか。
なにはともあれ、経験豊富なきりやんはともかく、あひちゃんは大変そう…。地元・名古屋もあるし、がんばってくださいね。
・【宙組】大劇場(4/17~5/18)
・【宙組】東宝(6/5~7/5)
『薔薇に降る雨』(正塚)/『Amour それは・・・』(岡田)
「マリポーサの花」のつぎに、正塚さんが今度はどんな作品を出してくるか、心の底から楽しみです。正塚さんの場合、今頃出ているあらすじは全然関係ないだろうからどんな話になるか皆目わかりませんが、とりあえずタニちゃんとトムくんはカッコイイはずだ!!
……みーちゃんにも台詞がありますように。(←切実)(T T)
・【花組】全国ツアー(5/2~31)
『哀しみのコルドバ』(柴田/中村暁)/『RED HOT SEA2』(草野)
柴田さんの往年の名作と、RED HOT SEA(新バージョンですけど)の二本立て。
瀬奈さんのファンが切望していたスペインもの、花組でやっちゃうんだー!ごめんなさい!と思ってしまったのは私だけ?(^ ^;ゞ。
私は観たことがないのですが、祐飛さんの役も闘牛士なのでしょうか?「血と砂」の時は、闘牛服を着たのは二幕オープニングの歌場面だけだったので、今度こそ!と思ったりするのですが。
ショーは、最終的にはかなりお気に入り作品♪になったので、また観れて嬉しいです。
ツアーには大階段がないんですけど、フィナーレの変形パレードどうするんでしょうね。…衣装はあのままなんだろうけど(^ ^;、あの大量の青白羽を持っていくのは大変そう。
壮ちゃんが抜けるのは決定ですけど、ほかは誰が出るんでしょうか。
とりあえず、「引き潮」のみほちゃんポジに誰が入るのか楽しみだなーっ♪♪
(カモメAの一花と、チーム大空のまっつ・みつるは一緒に来てくれることを信じてます!)
最近では珍しく、初日が梅田じゃないんですね。
初日も楽も関東なのは嬉しいです。通うぞーっ!!
・【花組】バウ(5/8~19)
・【花組】青年館(5/26~6/1)
『オグリ! ~小栗判官物語より~』(木村)
主演は壮(一帆)ちゃん。
ヒロインはみぞろが池の姫になるのか、照手姫になるのか…それとも一人で二役やるんでしょうか?
二役だとしたら、本当は彩音ちゃんにやってほしい気がするんですけど、無理なのかなあ。「黒蜥蜴」をやらせたくらいだから、木村さんは彩音ちゃんの評価高いんでしょうし、観たい人多そうなのに(T T)。
現実的にヒロインがありそうなのは、…すみ花ちゃんじゃ続きすぎだし、一花はカモメAだし(←そっちが優先かよっ!)、(華耀)きらりちゃん、(月野)姫花ちゃんあたり?…あ、はる(天宮菜生)ちゃんの可能性もあるかな(^ ^)。壮ちゃんなら長身だから、転向組のはるちゃんも似合いそう♪
花組は可愛い子ちゃんが多いから楽しみですね~!
・【月組】大劇場(5/22~6/22)
・【月組】東宝(5/26~6/1)
『エリザベート』(小池)
麻子さん、念願のトート役、おめでとうございます!
しかし……前回上演してから何年たちましたっけ?なんだか、前回と同じ役をする人が続出しそうな予感……(T T)。黒天使とか、黒天使とか、美容師とか。
いや、結構上級生が卒業して重臣ズがあいたから、前回の黒天使軍団はごっそり重臣ズだったりするのでしょうか。それもなんだかな(^ ^;。……もりえちゃんの髭姿はぜひ観たいですが(*^ ^*)。
女性陣は……ゾフィーは今度こそ美穂さんでしょうか(喜♪)。となると…あーちゃんがルドヴィカ、あいあいがリヒテンシュタイン、しずくちゃんがヘレネ、とか、そんな感じ?……ああ、役が少なすぎる……(T T)。
っていうか。
そもそも、シシィは誰がやるんでしょうねぇ(^ ^;ゞ。私は麻子さんのシシィが本当に好きだったので、ちょっとフクザツです。順当に(?)きりやんなのか、それとも……。あいちゃんもしずくちゃんも違うような気がするし、いったい誰なんだーーー!
……とりあえず、新公シシィは彩星りおんでお願いします(*^ ^*)。
小池さん、「大王四神記」終わってすぐ月組のお稽古入りですね。忙しいなあ…。大王四神記、手は抜かないでくださいねっ!!
そんなところでしょうか。
とりあえず、来年前半も忙しいのが決まったみたいなので、がんばって働いて、お金を貯めたいと思いました☆とにかく、まさお、みりお、がんばってね!楽しみにしてますわっっっ!!
.
・【月組】バウ(3/12~3/29)
『二人の貴公子』(シェイクスピア&フレッチャー/小柳)
祝!龍真咲&明日海りおW主演!
いやー、すっごい嬉しい&楽しみです!花組東京公演中だけど、気にせず行くぞーっ!!
従兄弟同士であり、かつ親友同士である青年二人が、同じ一人の女性に恋をする……
ヒロインのエミリア姫を誰がするのかめっちゃ気になりますが、きっとこの美貌の二人が恋をするにふさわしい可愛い月娘が来てくれるはず♪♪きゃー、劇団もたまには面白い企画たててくれるじゃないですかっっっ!!2009年の目玉作品だわ(はぁと)(いくらなんでも盛り上がりすぎ)
月組は、このバウ公演のほかに、瀬奈さん主演のドラマシティ/人見記念があって、霧矢さんと遼河さんのディナーショーがあって……
掛け持ちなしで組が4チームに別れるのって珍しいですよね?ディナーショーのコーラスメンバーも取り合いになりそう(^ ^)。若手のめぼしいのはバウでしょうし、上級生は瀬奈コンだろうし…研1生とかが華を添える感じになるのでしょうか。
なにはともあれ、経験豊富なきりやんはともかく、あひちゃんは大変そう…。地元・名古屋もあるし、がんばってくださいね。
・【宙組】大劇場(4/17~5/18)
・【宙組】東宝(6/5~7/5)
『薔薇に降る雨』(正塚)/『Amour それは・・・』(岡田)
「マリポーサの花」のつぎに、正塚さんが今度はどんな作品を出してくるか、心の底から楽しみです。正塚さんの場合、今頃出ているあらすじは全然関係ないだろうからどんな話になるか皆目わかりませんが、とりあえずタニちゃんとトムくんはカッコイイはずだ!!
……みーちゃんにも台詞がありますように。(←切実)(T T)
・【花組】全国ツアー(5/2~31)
『哀しみのコルドバ』(柴田/中村暁)/『RED HOT SEA2』(草野)
柴田さんの往年の名作と、RED HOT SEA(新バージョンですけど)の二本立て。
瀬奈さんのファンが切望していたスペインもの、花組でやっちゃうんだー!ごめんなさい!と思ってしまったのは私だけ?(^ ^;ゞ。
私は観たことがないのですが、祐飛さんの役も闘牛士なのでしょうか?「血と砂」の時は、闘牛服を着たのは二幕オープニングの歌場面だけだったので、今度こそ!と思ったりするのですが。
ショーは、最終的にはかなりお気に入り作品♪になったので、また観れて嬉しいです。
ツアーには大階段がないんですけど、フィナーレの変形パレードどうするんでしょうね。…衣装はあのままなんだろうけど(^ ^;、あの大量の青白羽を持っていくのは大変そう。
壮ちゃんが抜けるのは決定ですけど、ほかは誰が出るんでしょうか。
とりあえず、「引き潮」のみほちゃんポジに誰が入るのか楽しみだなーっ♪♪
(カモメAの一花と、チーム大空のまっつ・みつるは一緒に来てくれることを信じてます!)
最近では珍しく、初日が梅田じゃないんですね。
初日も楽も関東なのは嬉しいです。通うぞーっ!!
・【花組】バウ(5/8~19)
・【花組】青年館(5/26~6/1)
『オグリ! ~小栗判官物語より~』(木村)
主演は壮(一帆)ちゃん。
ヒロインはみぞろが池の姫になるのか、照手姫になるのか…それとも一人で二役やるんでしょうか?
二役だとしたら、本当は彩音ちゃんにやってほしい気がするんですけど、無理なのかなあ。「黒蜥蜴」をやらせたくらいだから、木村さんは彩音ちゃんの評価高いんでしょうし、観たい人多そうなのに(T T)。
現実的にヒロインがありそうなのは、…すみ花ちゃんじゃ続きすぎだし、一花はカモメAだし(←そっちが優先かよっ!)、(華耀)きらりちゃん、(月野)姫花ちゃんあたり?…あ、はる(天宮菜生)ちゃんの可能性もあるかな(^ ^)。壮ちゃんなら長身だから、転向組のはるちゃんも似合いそう♪
花組は可愛い子ちゃんが多いから楽しみですね~!
・【月組】大劇場(5/22~6/22)
・【月組】東宝(5/26~6/1)
『エリザベート』(小池)
麻子さん、念願のトート役、おめでとうございます!
しかし……前回上演してから何年たちましたっけ?なんだか、前回と同じ役をする人が続出しそうな予感……(T T)。黒天使とか、黒天使とか、美容師とか。
いや、結構上級生が卒業して重臣ズがあいたから、前回の黒天使軍団はごっそり重臣ズだったりするのでしょうか。それもなんだかな(^ ^;。……もりえちゃんの髭姿はぜひ観たいですが(*^ ^*)。
女性陣は……ゾフィーは今度こそ美穂さんでしょうか(喜♪)。となると…あーちゃんがルドヴィカ、あいあいがリヒテンシュタイン、しずくちゃんがヘレネ、とか、そんな感じ?……ああ、役が少なすぎる……(T T)。
っていうか。
そもそも、シシィは誰がやるんでしょうねぇ(^ ^;ゞ。私は麻子さんのシシィが本当に好きだったので、ちょっとフクザツです。順当に(?)きりやんなのか、それとも……。あいちゃんもしずくちゃんも違うような気がするし、いったい誰なんだーーー!
……とりあえず、新公シシィは彩星りおんでお願いします(*^ ^*)。
小池さん、「大王四神記」終わってすぐ月組のお稽古入りですね。忙しいなあ…。大王四神記、手は抜かないでくださいねっ!!
そんなところでしょうか。
とりあえず、来年前半も忙しいのが決まったみたいなので、がんばって働いて、お金を貯めたいと思いました☆とにかく、まさお、みりお、がんばってね!楽しみにしてますわっっっ!!
.
今日、出かけた帰りに本屋に入ったら、新堂冬樹の「忘れ雪」が一番目立つところに売っていました。
「カラマーゾフの兄弟」も「海外小説」のコーナーに平積みになっているし、
「大王四神記」の解説本やら写真集やら、4,5種類並んでいるし……
……もしかしてこの本屋、経営者か店員にヅカファンがいるのか…?
(そういや昔は歌劇を置いてたんですよねー。いつの間にかやめちゃったけど)
別に、どこにも「宝塚歌劇団が舞台化!」とか書いてあるわけではないのですが。
そういえば「血と砂」も売ってたな…。
ってことは、そのうち「怪傑ゾロ」が並んだりするのかな~。
小さな“町の本屋さん”ですけど、「書源」系列の、割とマニアックな本を置いてくれる店なので気に入っています。姪っ子の誕生日が近いので何かないかなーと思って行ってみたのですが、いろいろ収穫がありました♪
この日記では読んだ本の話はあまり書いていませんが、私はとりあえず調味料の裏書も一文字残さず読むくらいの活字中毒なので、みなさまも面白い本があったら教えてくださいね♪
雪組「ソロモン/マリポーサ」については、書きたいことはとりあえず全部書いたつもりだったのですが、尊敬する大先輩の夜野愉美さまのサイトでちょっとコメントさせていただいた内容を、すごーく上手にまとめていただいたので、こっちからもリンクさせていただきます(トラバしようと思ったのに、やり方が解んない/泣。Diarynoteめーーーーっ!!)。
ご興味のある方は、私なんかより100倍くらい表現力のある夜野様のサイトで、作品を思い出してあげてくださいませ。
http://nights-entertainment.blog.so-net.ne.jp/2008-11-21
そう。あの話は、あそこまで露骨に、細部にわたって「キューバ」らしさを出していながら、あくまでも「架空の国」であることが(正塚さん的な)ポイントなんだろう、と思って観ていました。
チャモロ(=カストロ)の人生にもたくさんの分かれ道があって、
今のキューバはその分かれ道の一つの結果でしかなくて、
グランマ号で上陸した時点では、まだまだ無限の可能性があったはずだった、と。
もちろん、その可能性の中にはカストロ(とチェ)が上陸と同時に命を落とすというものもあったし、
二人が仲良く最後まで国づくりに取り組むというのもあったはず。
でも、カストロは無限の分かれ道のどこかでチェとは違う道を選んだ。
チェは、無限の分かれ道のどこかで、カストロとは違う道、キューバを離れるに至る道を選んだ。
たぶん、バティスタ政権が倒れるよりもずっと前、に。
正しい道など存在しない。ただ、分かれ道を一つ一つ選んできただけ。
グランマ号に乗るか乗らないか、
山へ逃げるか、残って闘うか、
キャンプに籠もるか、討って出るか、
……英雄になるか、ならないか。
ネロもまた、分かれ道をひとつひとつ、選んでここまで生きてきた。
「できることがあるなら、やる」と。
それが俺の価値だ、と。
ああ、………本当にいい男だったなあ、ネロもエスコバルも……(うっとり)。
.
「カラマーゾフの兄弟」も「海外小説」のコーナーに平積みになっているし、
「大王四神記」の解説本やら写真集やら、4,5種類並んでいるし……
……もしかしてこの本屋、経営者か店員にヅカファンがいるのか…?
(そういや昔は歌劇を置いてたんですよねー。いつの間にかやめちゃったけど)
別に、どこにも「宝塚歌劇団が舞台化!」とか書いてあるわけではないのですが。
そういえば「血と砂」も売ってたな…。
ってことは、そのうち「怪傑ゾロ」が並んだりするのかな~。
小さな“町の本屋さん”ですけど、「書源」系列の、割とマニアックな本を置いてくれる店なので気に入っています。姪っ子の誕生日が近いので何かないかなーと思って行ってみたのですが、いろいろ収穫がありました♪
この日記では読んだ本の話はあまり書いていませんが、私はとりあえず調味料の裏書も一文字残さず読むくらいの活字中毒なので、みなさまも面白い本があったら教えてくださいね♪
雪組「ソロモン/マリポーサ」については、書きたいことはとりあえず全部書いたつもりだったのですが、尊敬する大先輩の夜野愉美さまのサイトでちょっとコメントさせていただいた内容を、すごーく上手にまとめていただいたので、こっちからもリンクさせていただきます(トラバしようと思ったのに、やり方が解んない/泣。Diarynoteめーーーーっ!!)。
ご興味のある方は、私なんかより100倍くらい表現力のある夜野様のサイトで、作品を思い出してあげてくださいませ。
http://nights-entertainment.blog.so-net.ne.jp/2008-11-21
そう。あの話は、あそこまで露骨に、細部にわたって「キューバ」らしさを出していながら、あくまでも「架空の国」であることが(正塚さん的な)ポイントなんだろう、と思って観ていました。
チャモロ(=カストロ)の人生にもたくさんの分かれ道があって、
今のキューバはその分かれ道の一つの結果でしかなくて、
グランマ号で上陸した時点では、まだまだ無限の可能性があったはずだった、と。
もちろん、その可能性の中にはカストロ(とチェ)が上陸と同時に命を落とすというものもあったし、
二人が仲良く最後まで国づくりに取り組むというのもあったはず。
でも、カストロは無限の分かれ道のどこかでチェとは違う道を選んだ。
チェは、無限の分かれ道のどこかで、カストロとは違う道、キューバを離れるに至る道を選んだ。
たぶん、バティスタ政権が倒れるよりもずっと前、に。
正しい道など存在しない。ただ、分かれ道を一つ一つ選んできただけ。
グランマ号に乗るか乗らないか、
山へ逃げるか、残って闘うか、
キャンプに籠もるか、討って出るか、
……英雄になるか、ならないか。
ネロもまた、分かれ道をひとつひとつ、選んでここまで生きてきた。
「できることがあるなら、やる」と。
それが俺の価値だ、と。
ああ、………本当にいい男だったなあ、ネロもエスコバルも……(うっとり)。
.
ジェリー・ハーマンのSHOW TUNE
2008年11月24日 ミュージカル・舞台 コメント (8)天王洲の銀河劇場にて、ブロードウェイミュージカルショー「SHOW TUNE」を観劇してまいりました。
『「It’s TODAY」に始まり「It’s TODAY」に終わる「SHOWTUNE」』と、演出の三木章雄さんは書かれていらしゃいますが。その、実際のナンバー構成だけではなくて、たしかに「今、このときがすべて。祝おう今こそ!」というテーマが明確に伝わってくるショーでした。
ポジティヴで、真っ直ぐで、ちょっとくらいコケても気がつかないくらい必死で前を向いて歩き続ける人たち。悩みがないわけじゃない、悩みなんて誰にだってある、でも、そんなものに挫けてみたって誰もフォローなんてしてくれない。自分の道は自分で切り開くの、だって私は私(I am What I am)なんだから!
そんな、ハーマンの数々の作品を貫く黄金のワンパターン。
私が彼の作品で観たことがあるのは「ラ・カージュ・オ・フォール」と「ハロー・ドーリー」。あとは、「Mame」と「Mack&Mabel」は一部の音楽を聴いたことがあるくらいですが、やっぱり「ラ・カージュ・オ・フォール」の音楽が物凄く好きなので、チラシを見ては、観たいなーどうしようかなーと悩んでいた作品でした。
……なぜ悩んでいたかといえば。正直に書いてしまいますけれども、私がマリコ(麻路さき)さんの声がすごく苦手だったから、でした…(T T)。巧い下手以前に、声そのものがどうにも受け付けなかったんですよね…
でも、今回、某所でウタコ(剣幸)さんの「I am What I am」が聴けるらしいと読んで、慌ててチケットをGETしたのでした。
……良かったよーーーーー、観に行って本当によかった~~っ!!
マリコさんの声も、全然気になりませんでした。あの、どこかから声が漏れ出ているみたいだった不可思議な響きが、ずいぶん集束してきれいに響くようになって、聴きやすかったです。同期の千秋慎さんの特訓の成果?(笑)
っていうか、噂には聞いてましたがマリコさんのピアノは本当にスゴイ!!まぁ、ラストの弾き語りはだいぶ(歌が)コケてましたけど(^ ^)、でも、あんなに自在に歌手を歌わせられるピアノが弾けるなんて、本当にすごい!!真実プロ級の腕をお持ちなんだなあと感心しました。
そして、9人の役者の中で唯一の男役というべき格好よさ。存在感は圧倒的でした。
ああ、この人はやっぱり、永遠の「タカラヅカトップスター」なんだろうな、と。
観る前は、ハーマンの音楽を使っての小人数でのショー形式、ということしかわからなかったので、なんとなくシャンソン歌手のジャック・ブレルをテーマにした「ジャック・ブレルは今日も巴里に生きて歌っている」みたいな形式の作品かなーと想像していたのですが、
…まぁ、当たらずといえども遠からず、という感じでしょうか。
「シャンソン」は一曲の中にドラマがあるせいか、基本的に一曲一場面で全体を構成していましたが、今回の曲は「ミュージカル作品の中の一曲」なので、何曲かセットでドラマを構成し、それをつないでいく…というところは違っていましたね。っていうか、こう書くと普通の“ショー”と何が違うのかわかりませんが(^ ^;ゞ
たった2時間でハーマン作品を何本も観たような気がするのに、音楽的にはいろんな作品のナンバーを入り混ぜて使っていて、全然違和感も唐突感もないのがすごい。
ブロードウェイ版を構成したPAUL GILGERという人がどんな経歴の人なのか、プログラムにも何も書いていないので判りませんが、センスのあるショー作家なんだろうなあと思います。機会があれば、彼の他の作品も観てみたいです。
あと、私的にとっても嬉しかったのは、「Mack&Mabel」の音楽を生で聴けたこと♪
ヅカファン的にわかりやすく説明するなら、月組の霧矢大夢さんが主演したバウ公演「SLAPSTICK」の主人公である映画監督マック・セネットと彼が愛した女優メイベルの恋をテーマにしたミュージカル…なんですけど、私も古いミュージカルソングを集めたCDに入っていた数曲を聴いたことがあるだけなので、すごく新鮮でした。良かったよーっ♪
ブロードウェイ版では男女7名(PIANOMAN+たぶん男3名女3名?)での上演だったそうですが、今回は宝塚OGのみ9名(うち元男役5名、元娘/女役4名)での上演。
でも。
率直な感想としては。
女優一人(剣)+男役一人(麻路)をメインに、娘役が一人(風花)華を添えて、あとはコーラス(出雲、初風、楓、芽映、大真、雪菜)という印象でした。
あまりにも女優・剣と男役のPIANOMAN・麻路の印象が強くて、他の印象が弱かった、かも。
特に男役の3人が弱かったのがとっても残念!
楓(沙樹)さんは、スタイルが女として抜群に良くて素敵なダンサーさんですけれども、逆にそのせいで補正無しでは全く男役には見えないタイプ。仕方がない面もあるかとは思いますが、でも、今回の作品は全場面男役なんだから、もう少し気合を入れて補正して、その気になって出てほしかったです。歌もダンスも、悪くはないけど男役としては中途半端な感じがつきまとって、すごく残念な感じでした(ごめんなさい)。
ガイチ(初風緑)さんに関しては、ソロで歌った二曲が男役じゃなかった(「Nelson」はピエロ系、「I’ll Be Here Tomorrow」は女性)のが残念だったなー。「SONG ON THE SAND」の前半は、ガイチさんの声で聴きたかったよー(T T)。
相変わらずの伸びやかな歌声は魅力的なんですが、キャラクター的にも声質的にも、男役をやるより女優の方が似合うのかも、とは思いました。今回の公演も、いっそタキさんポジションに入った方が魅力が出たんじゃないかなー、と。
(大真)みらんちゃんは、3人の中では一番「男役」してましたね。まだ卒業してからの時間が短いから?女優としての舞台をそんなに経験していないから?わかりませんけれども、長い髪もあまり気にならなかったくらい、ちゃんと「男役」でした。声も良かったし。ちょっと丸くなってたのが惜しかった(^ ^;
彼らの中途半端さが三木さんの狙いだというのなら、少し考え直してほしいなーと思いますね。
私が観たいのはちゃんとした「タカラヅカ」であり、ちゃんとした「ブロードウェイミュージカル」なんですよ…(T T)。中途半端なモノはいらないんですよ。せっかくいい人たちを集めているのに…。
元娘(女)役さんたちは、概ね健闘されていたと思います。
「娘役」っていうのは「女優」とは全く違う技術を必要とされるモノなんですが、さすがに「男役」よりはハードル低いんだなあと思いました。皆自然な佇まいで、衣装も良く似合って美しかったです。
芽映はるかちゃんの可憐な娘役っぷりに目元も口元も緩みまくり、
雪菜つぐみちゃんの、相変わらずの「月娘」らしい気風のよさに惚れ惚れとし、
……この二人と大真みらんちゃん、みーんな同じ84期なんだなーと思うと、なんだかびっくりしてしまいます(^ ^;
風花舞嬢は、本当に歌が安定しましたね。
もっともっと踊ってほしかったのは本音ですが、歌ももう手に汗握るコトもなく、安心して聴いていられます。ただ、まぁ、やはり「歌姫」ではないし、ある意味「娘役の鑑」みたいなひとなので、どんな歌も「娘役」として歌ってしまってドラマを消してしまうのは、弱みなのかもしれませんね。
「Shalom」だけは、もう少しドラマティックに歌える人で聴いてみたかったような気も。
でも、「SONG ON THE SAND」はしっとりと温かみがあってすごく良かったです。「I am What I am」の歌いだしも透明感があってすごく良かったし。ああ、こういう表現の仕方もあるのか!とすごく吃驚したのが印象的。
…こうやって書いてみて気づく。ドラマの表現にはご本人の作品に対する思い入れが出るのかもしれませんね(風花さんの退団後初出演が「ラ・カージュ・オ・フォール」)。
そんな中、「歌姫」タキ(出雲綾)さんが苦戦していたのがとても残念。タキさんは胸声になる低音部もすごくよく響く人なのに、最近流行っている風邪(突然喉に来るタイプ)にヤられちゃったんでしょうか(T T)。高音部の頭声は綺麗に響いていたので良かったのですが、後半になるにつれて出る音域が狭くなっていく(ちょっとでも響きが下がるとゴロゴロする)のでヒヤヒヤしました。
なんとかかろうじて千秋楽の幕を降ろせて、ご本人もほっとしましたんじゃないでしょうか…。
またすぐ関西公演が始まるので、がんばって治してください!
で。
ただひとりの「女優」、剣幸。
この人の素晴らしさは、一曲がちゃんとお芝居になるところだと思います。
歌いだす前の姿勢、シルエットの肩のラインだけで「挫折」を表現してみせる。で、歌いだしてから少しづつ立ち直っていく様を描いて、ラストのワンフレーズで晴れ晴れと前を向き、「大丈夫、がんばれる!」と高らかに謳いあげる…
ジェリー・ハーマンというクリエーターの創る世界に、ウタコさんの存在感がぴったりとハマっていたと思います。
舞台演出どおり、鏡に向かって化粧しながら歌う「もっとマスカラを!」も素晴らしかったし、
ピアノの脇にふとたたずんでマリコさんの愛を享ける「I Won’t Send Roses」も素晴らしかった。
そして、「If He Walked Into My Life」の絶唱…
ウタコさんが歌うたびに涙が溢れて、とまりませんでした。
そうかと思えば、
男装場面は粋に格好良く(髪をタイトにまとめてくれていたらもっと格好良かっただろうに…)
二幕のメイベルはキュートで可愛く、
そして、なんたって最高だったのは、マリコさんのメイムと思いっきりやりあうドーリー!!
ウタコさんという女優は大好きでしたし、それなりに、条件があえばなるべく観にいっていたつもりでしたが、今回は本当に目から鱗が落ちた気分でした。
ウタコさんの歌に、こんなに力があるなんて知らなかった。芝居の人だとばかり思っていたのに、年齢を感じさせない力強い声と、自信に裏打ちされた圧倒的な表現力。芝居の人だからこそたどり着いた、完璧な解釈と高い技術の交錯するポジション。
……ただ一つ残念だったのは、「I am What I am」を歌ってくれなかったこと(あ、いえ、もちろん歌ってます。ワンフレーズはソロで、後は全員で。しかも、そのワンフレーズのソロで泣きました私)(…でも、ソロで全曲歌ってくれると思ったんだよ……)。
見事に騙されました。……いや、騙してくれてありがとう、って感じではありますが(^ ^)。
ああ、でも、本当~にウタコさんの「I am What I am」が聴きたい………。ディナーショーか何かで歌ってくれるんなら、絶対に行くぞ!
あの歌は本当にドラマティックな大曲なので、今回みたいにみんなの歌い継ぎコーラスにするのは勿体ないんですよー!せっかくあれを一人で歌いきれる女優が出演しているのに、もったいない~(涙)。
二幕の「砂の上のラヴ・ソング」も歌い継ぎだったし、なんか「ラ・カージュ・オ・フォール」はかなり無駄遣いされてしまったような気がします。
…ま、日生に市村ザザファイナルを観にいけ、って感じですかね……(苦笑)。
日本では「ジェリー・ハーマン」があまりメジャーとは言い難いので、ちょっとチケットの売れ行き的には苦戦しているみたいでしたけれども、ショーの構成はとても良かったと思います。
とにかく、ハーマンの「明日はHAPPY!」というメッセージが全編に溢れていて、幸せな気持ちで家に帰りました。本当に楽しかったです~!(^ ^)西宮での公演はまだこれからなので、ぜひぜひ皆様、足を運んであげてくださーい(はぁと)。
.
『「It’s TODAY」に始まり「It’s TODAY」に終わる「SHOWTUNE」』と、演出の三木章雄さんは書かれていらしゃいますが。その、実際のナンバー構成だけではなくて、たしかに「今、このときがすべて。祝おう今こそ!」というテーマが明確に伝わってくるショーでした。
ポジティヴで、真っ直ぐで、ちょっとくらいコケても気がつかないくらい必死で前を向いて歩き続ける人たち。悩みがないわけじゃない、悩みなんて誰にだってある、でも、そんなものに挫けてみたって誰もフォローなんてしてくれない。自分の道は自分で切り開くの、だって私は私(I am What I am)なんだから!
そんな、ハーマンの数々の作品を貫く黄金のワンパターン。
私が彼の作品で観たことがあるのは「ラ・カージュ・オ・フォール」と「ハロー・ドーリー」。あとは、「Mame」と「Mack&Mabel」は一部の音楽を聴いたことがあるくらいですが、やっぱり「ラ・カージュ・オ・フォール」の音楽が物凄く好きなので、チラシを見ては、観たいなーどうしようかなーと悩んでいた作品でした。
……なぜ悩んでいたかといえば。正直に書いてしまいますけれども、私がマリコ(麻路さき)さんの声がすごく苦手だったから、でした…(T T)。巧い下手以前に、声そのものがどうにも受け付けなかったんですよね…
でも、今回、某所でウタコ(剣幸)さんの「I am What I am」が聴けるらしいと読んで、慌ててチケットをGETしたのでした。
……良かったよーーーーー、観に行って本当によかった~~っ!!
マリコさんの声も、全然気になりませんでした。あの、どこかから声が漏れ出ているみたいだった不可思議な響きが、ずいぶん集束してきれいに響くようになって、聴きやすかったです。同期の千秋慎さんの特訓の成果?(笑)
っていうか、噂には聞いてましたがマリコさんのピアノは本当にスゴイ!!まぁ、ラストの弾き語りはだいぶ(歌が)コケてましたけど(^ ^)、でも、あんなに自在に歌手を歌わせられるピアノが弾けるなんて、本当にすごい!!真実プロ級の腕をお持ちなんだなあと感心しました。
そして、9人の役者の中で唯一の男役というべき格好よさ。存在感は圧倒的でした。
ああ、この人はやっぱり、永遠の「タカラヅカトップスター」なんだろうな、と。
観る前は、ハーマンの音楽を使っての小人数でのショー形式、ということしかわからなかったので、なんとなくシャンソン歌手のジャック・ブレルをテーマにした「ジャック・ブレルは今日も巴里に生きて歌っている」みたいな形式の作品かなーと想像していたのですが、
…まぁ、当たらずといえども遠からず、という感じでしょうか。
「シャンソン」は一曲の中にドラマがあるせいか、基本的に一曲一場面で全体を構成していましたが、今回の曲は「ミュージカル作品の中の一曲」なので、何曲かセットでドラマを構成し、それをつないでいく…というところは違っていましたね。っていうか、こう書くと普通の“ショー”と何が違うのかわかりませんが(^ ^;ゞ
たった2時間でハーマン作品を何本も観たような気がするのに、音楽的にはいろんな作品のナンバーを入り混ぜて使っていて、全然違和感も唐突感もないのがすごい。
ブロードウェイ版を構成したPAUL GILGERという人がどんな経歴の人なのか、プログラムにも何も書いていないので判りませんが、センスのあるショー作家なんだろうなあと思います。機会があれば、彼の他の作品も観てみたいです。
あと、私的にとっても嬉しかったのは、「Mack&Mabel」の音楽を生で聴けたこと♪
ヅカファン的にわかりやすく説明するなら、月組の霧矢大夢さんが主演したバウ公演「SLAPSTICK」の主人公である映画監督マック・セネットと彼が愛した女優メイベルの恋をテーマにしたミュージカル…なんですけど、私も古いミュージカルソングを集めたCDに入っていた数曲を聴いたことがあるだけなので、すごく新鮮でした。良かったよーっ♪
ブロードウェイ版では男女7名(PIANOMAN+たぶん男3名女3名?)での上演だったそうですが、今回は宝塚OGのみ9名(うち元男役5名、元娘/女役4名)での上演。
でも。
率直な感想としては。
女優一人(剣)+男役一人(麻路)をメインに、娘役が一人(風花)華を添えて、あとはコーラス(出雲、初風、楓、芽映、大真、雪菜)という印象でした。
あまりにも女優・剣と男役のPIANOMAN・麻路の印象が強くて、他の印象が弱かった、かも。
特に男役の3人が弱かったのがとっても残念!
楓(沙樹)さんは、スタイルが女として抜群に良くて素敵なダンサーさんですけれども、逆にそのせいで補正無しでは全く男役には見えないタイプ。仕方がない面もあるかとは思いますが、でも、今回の作品は全場面男役なんだから、もう少し気合を入れて補正して、その気になって出てほしかったです。歌もダンスも、悪くはないけど男役としては中途半端な感じがつきまとって、すごく残念な感じでした(ごめんなさい)。
ガイチ(初風緑)さんに関しては、ソロで歌った二曲が男役じゃなかった(「Nelson」はピエロ系、「I’ll Be Here Tomorrow」は女性)のが残念だったなー。「SONG ON THE SAND」の前半は、ガイチさんの声で聴きたかったよー(T T)。
相変わらずの伸びやかな歌声は魅力的なんですが、キャラクター的にも声質的にも、男役をやるより女優の方が似合うのかも、とは思いました。今回の公演も、いっそタキさんポジションに入った方が魅力が出たんじゃないかなー、と。
(大真)みらんちゃんは、3人の中では一番「男役」してましたね。まだ卒業してからの時間が短いから?女優としての舞台をそんなに経験していないから?わかりませんけれども、長い髪もあまり気にならなかったくらい、ちゃんと「男役」でした。声も良かったし。ちょっと丸くなってたのが惜しかった(^ ^;
彼らの中途半端さが三木さんの狙いだというのなら、少し考え直してほしいなーと思いますね。
私が観たいのはちゃんとした「タカラヅカ」であり、ちゃんとした「ブロードウェイミュージカル」なんですよ…(T T)。中途半端なモノはいらないんですよ。せっかくいい人たちを集めているのに…。
元娘(女)役さんたちは、概ね健闘されていたと思います。
「娘役」っていうのは「女優」とは全く違う技術を必要とされるモノなんですが、さすがに「男役」よりはハードル低いんだなあと思いました。皆自然な佇まいで、衣装も良く似合って美しかったです。
芽映はるかちゃんの可憐な娘役っぷりに目元も口元も緩みまくり、
雪菜つぐみちゃんの、相変わらずの「月娘」らしい気風のよさに惚れ惚れとし、
……この二人と大真みらんちゃん、みーんな同じ84期なんだなーと思うと、なんだかびっくりしてしまいます(^ ^;
風花舞嬢は、本当に歌が安定しましたね。
もっともっと踊ってほしかったのは本音ですが、歌ももう手に汗握るコトもなく、安心して聴いていられます。ただ、まぁ、やはり「歌姫」ではないし、ある意味「娘役の鑑」みたいなひとなので、どんな歌も「娘役」として歌ってしまってドラマを消してしまうのは、弱みなのかもしれませんね。
「Shalom」だけは、もう少しドラマティックに歌える人で聴いてみたかったような気も。
でも、「SONG ON THE SAND」はしっとりと温かみがあってすごく良かったです。「I am What I am」の歌いだしも透明感があってすごく良かったし。ああ、こういう表現の仕方もあるのか!とすごく吃驚したのが印象的。
…こうやって書いてみて気づく。ドラマの表現にはご本人の作品に対する思い入れが出るのかもしれませんね(風花さんの退団後初出演が「ラ・カージュ・オ・フォール」)。
そんな中、「歌姫」タキ(出雲綾)さんが苦戦していたのがとても残念。タキさんは胸声になる低音部もすごくよく響く人なのに、最近流行っている風邪(突然喉に来るタイプ)にヤられちゃったんでしょうか(T T)。高音部の頭声は綺麗に響いていたので良かったのですが、後半になるにつれて出る音域が狭くなっていく(ちょっとでも響きが下がるとゴロゴロする)のでヒヤヒヤしました。
なんとかかろうじて千秋楽の幕を降ろせて、ご本人もほっとしましたんじゃないでしょうか…。
またすぐ関西公演が始まるので、がんばって治してください!
で。
ただひとりの「女優」、剣幸。
この人の素晴らしさは、一曲がちゃんとお芝居になるところだと思います。
歌いだす前の姿勢、シルエットの肩のラインだけで「挫折」を表現してみせる。で、歌いだしてから少しづつ立ち直っていく様を描いて、ラストのワンフレーズで晴れ晴れと前を向き、「大丈夫、がんばれる!」と高らかに謳いあげる…
ジェリー・ハーマンというクリエーターの創る世界に、ウタコさんの存在感がぴったりとハマっていたと思います。
舞台演出どおり、鏡に向かって化粧しながら歌う「もっとマスカラを!」も素晴らしかったし、
ピアノの脇にふとたたずんでマリコさんの愛を享ける「I Won’t Send Roses」も素晴らしかった。
そして、「If He Walked Into My Life」の絶唱…
ウタコさんが歌うたびに涙が溢れて、とまりませんでした。
そうかと思えば、
男装場面は粋に格好良く(髪をタイトにまとめてくれていたらもっと格好良かっただろうに…)
二幕のメイベルはキュートで可愛く、
そして、なんたって最高だったのは、マリコさんのメイムと思いっきりやりあうドーリー!!
ウタコさんという女優は大好きでしたし、それなりに、条件があえばなるべく観にいっていたつもりでしたが、今回は本当に目から鱗が落ちた気分でした。
ウタコさんの歌に、こんなに力があるなんて知らなかった。芝居の人だとばかり思っていたのに、年齢を感じさせない力強い声と、自信に裏打ちされた圧倒的な表現力。芝居の人だからこそたどり着いた、完璧な解釈と高い技術の交錯するポジション。
……ただ一つ残念だったのは、「I am What I am」を歌ってくれなかったこと(あ、いえ、もちろん歌ってます。ワンフレーズはソロで、後は全員で。しかも、そのワンフレーズのソロで泣きました私)(…でも、ソロで全曲歌ってくれると思ったんだよ……)。
見事に騙されました。……いや、騙してくれてありがとう、って感じではありますが(^ ^)。
ああ、でも、本当~にウタコさんの「I am What I am」が聴きたい………。ディナーショーか何かで歌ってくれるんなら、絶対に行くぞ!
あの歌は本当にドラマティックな大曲なので、今回みたいにみんなの歌い継ぎコーラスにするのは勿体ないんですよー!せっかくあれを一人で歌いきれる女優が出演しているのに、もったいない~(涙)。
二幕の「砂の上のラヴ・ソング」も歌い継ぎだったし、なんか「ラ・カージュ・オ・フォール」はかなり無駄遣いされてしまったような気がします。
…ま、日生に市村ザザファイナルを観にいけ、って感じですかね……(苦笑)。
日本では「ジェリー・ハーマン」があまりメジャーとは言い難いので、ちょっとチケットの売れ行き的には苦戦しているみたいでしたけれども、ショーの構成はとても良かったと思います。
とにかく、ハーマンの「明日はHAPPY!」というメッセージが全編に溢れていて、幸せな気持ちで家に帰りました。本当に楽しかったです~!(^ ^)西宮での公演はまだこれからなので、ぜひぜひ皆様、足を運んであげてくださーい(はぁと)。
.
若人たちの太王四神記
2008年11月25日 宝塚(花) コメント (2)花組大劇場公演「太王四神記」の新人公演配役が(一部)発表されました。
タムドク/ファヌン(真飛聖) 望海風斗
キハ/カジン(桜乃彩音) 野々すみ花
ヨン・ホゲ(大空祐飛) 鳳真由
プルキル(壮一帆) 朝夏まなと
だいもん、新公初主演おめでとうございま~す!!
すみ花ちゃんのキハは当然として、ヨン・ホゲの鳳くんにはびっくり!「アラビア」新公のアル・マリク(本役みつる)はあまり印象に残らなかったんですが、「蒼いくちづけ」まぁくんチームでジョナサンを演じた方ですよね。残念ながらまぁくんチームは観られなかったのですが、どうだったのかなー。
綺麗でスタイル良くて、目立つ人ですよね。お芝居はどうなのかしらん。祐飛さん、しっかり育ててあげてくださいね。責任重大かも!?
まぁくんは、壮ちゃんの大長老。こちらも、壮ちゃん自身が新しいキャラクター(純粋な悪人)を思いっきり楽しんでくれそうなので、いい勉強になるんじゃないでしょうか。二枚目の主役は散々やってきた人なので、最後の新公でこの配役って、すごく粋なはからいだな、と思います。
すみ花ちゃんのキハは、もう純粋に嬉しい!
そして、だいもんとすみ花ちゃんの並びが楽しみすぎて、もうめっちゃワクワクしています♪♪
ああ、大劇場の新公も観たいくらいだわ……。
あと、気になるのはスジニ役ですねー。
……「アデュー・マルセイユ」のジャンヌが華月由舞ちゃんだった前例もあるし、今回は新公ラストの華耀きらりんか、転向組のはる(天宮菜生)ちゃんあたりなのでは☆と予測してみる♪
でも、(白華)れみちゃんも似合いそうだし、もちろん「アデュー」に引き続いて由舞ちゃんもアリかなあ…。
男役さんでやるとしたら誰でしょうね。ルナちゃんだとちょっとシャープすぎるような気がするし、他に女役が似合いそうな人が思いつかない……。嶺乃くんはどうなのかなあ?(←想像できない)
いや、個人的にはアーサーが案外似合うんじゃないかと思ったりもするんですが(苦笑)、駄目ですか?(←誰に)
.
タムドク/ファヌン(真飛聖) 望海風斗
キハ/カジン(桜乃彩音) 野々すみ花
ヨン・ホゲ(大空祐飛) 鳳真由
プルキル(壮一帆) 朝夏まなと
だいもん、新公初主演おめでとうございま~す!!
すみ花ちゃんのキハは当然として、ヨン・ホゲの鳳くんにはびっくり!「アラビア」新公のアル・マリク(本役みつる)はあまり印象に残らなかったんですが、「蒼いくちづけ」まぁくんチームでジョナサンを演じた方ですよね。残念ながらまぁくんチームは観られなかったのですが、どうだったのかなー。
綺麗でスタイル良くて、目立つ人ですよね。お芝居はどうなのかしらん。祐飛さん、しっかり育ててあげてくださいね。責任重大かも!?
まぁくんは、壮ちゃんの大長老。こちらも、壮ちゃん自身が新しいキャラクター(純粋な悪人)を思いっきり楽しんでくれそうなので、いい勉強になるんじゃないでしょうか。二枚目の主役は散々やってきた人なので、最後の新公でこの配役って、すごく粋なはからいだな、と思います。
すみ花ちゃんのキハは、もう純粋に嬉しい!
そして、だいもんとすみ花ちゃんの並びが楽しみすぎて、もうめっちゃワクワクしています♪♪
ああ、大劇場の新公も観たいくらいだわ……。
あと、気になるのはスジニ役ですねー。
……「アデュー・マルセイユ」のジャンヌが華月由舞ちゃんだった前例もあるし、今回は新公ラストの華耀きらりんか、転向組のはる(天宮菜生)ちゃんあたりなのでは☆と予測してみる♪
でも、(白華)れみちゃんも似合いそうだし、もちろん「アデュー」に引き続いて由舞ちゃんもアリかなあ…。
男役さんでやるとしたら誰でしょうね。ルナちゃんだとちょっとシャープすぎるような気がするし、他に女役が似合いそうな人が思いつかない……。嶺乃くんはどうなのかなあ?(←想像できない)
いや、個人的にはアーサーが案外似合うんじゃないかと思ったりもするんですが(苦笑)、駄目ですか?(←誰に)
.
宝塚の2009年パーソナルカレンダーをGETしました。
とりあえず掴んだのは、大空祐飛さんの分。中の写真で一番好きなのは、11月・12月のちょっと寂しげな表情ですかねぇ。…まぁ、全部好きですけど(笑)。
しかーし、……やっぱり、去年のカレンダーに対する自分の盛り上がりはやっぱり凄かったなー、と、あらためて思いました。アマゾンに掲載された表紙の写真だけで、どんだけ入れ込んだことか(苦笑)。発売日を指折り数えて待ってましたもんね。今年はすっかり忘れてましたけど…(^ ^;。
去年は、祐飛さん(の表紙)に入れ込みすぎて、ソレしか買わなかったんですが、今年は、他にもうお一方のを買いました。特にファンというわけではなく、単に気に入った写真があったからなのですが、さて何方でしょうか!?当たった人には……何も差し上げられませんが(^ ^;ゞ
そして、SKY STAGEの12月の番組表をやっと貰ってきたので、さっそくCHECK! 最近、録画したものの結局観ないで消すことが多いので、やたらに録画するのもやめようと思っていたのですが、12月は面白い番組が多くて楽しみです。がんばって視なきゃ。
月組ドラマシティの「Alas」が懐かしい(嬉涙)。「血と砂」もやるんだー!(喜)…あ、でもこれはビデオと同じ映像かな?ああ、青年館の千秋楽映像が観たい……。ビデオの時点と東上してからじゃあ、出来がぜんぜん違うんですもの。最近の公演は本当に良いですよねぇ。
そして、12月のMY SONG#3は、なぜか雪組のきゃびぃ(早花まこ)と星組のじゅんな(水輝涼)の組み合わせ。二人とも大々大好きな私にとっては何の不思議もない組み合わせではありますが、今までは月組・花組と同じ組メンバーだったのに、なぜ今回はこの二人なんだろうか。星と雪、スケジュールもあわないのに…不思議!!
まぁ、素朴な疑問はおいといて(^ ^)。
きゃびぃとじゅんなが思いっきり歌ってくれるのかと思うと、それだけでとても幸せな気持ちになりました。どんな歌になるのかな。楽しみに放映を待ちたいと思います。
……そーだよ、劇団も、この二人は大事にしてやってくれよ……。
いつの日か、じゅんなのイゾラベッラコンサートが実現することを祈りつつ。
.
とりあえず掴んだのは、大空祐飛さんの分。中の写真で一番好きなのは、11月・12月のちょっと寂しげな表情ですかねぇ。…まぁ、全部好きですけど(笑)。
しかーし、……やっぱり、去年のカレンダーに対する自分の盛り上がりはやっぱり凄かったなー、と、あらためて思いました。アマゾンに掲載された表紙の写真だけで、どんだけ入れ込んだことか(苦笑)。発売日を指折り数えて待ってましたもんね。今年はすっかり忘れてましたけど…(^ ^;。
去年は、祐飛さん(の表紙)に入れ込みすぎて、ソレしか買わなかったんですが、今年は、他にもうお一方のを買いました。特にファンというわけではなく、単に気に入った写真があったからなのですが、さて何方でしょうか!?当たった人には……何も差し上げられませんが(^ ^;ゞ
そして、SKY STAGEの12月の番組表をやっと貰ってきたので、さっそくCHECK! 最近、録画したものの結局観ないで消すことが多いので、やたらに録画するのもやめようと思っていたのですが、12月は面白い番組が多くて楽しみです。がんばって視なきゃ。
月組ドラマシティの「Alas」が懐かしい(嬉涙)。「血と砂」もやるんだー!(喜)…あ、でもこれはビデオと同じ映像かな?ああ、青年館の千秋楽映像が観たい……。ビデオの時点と東上してからじゃあ、出来がぜんぜん違うんですもの。最近の公演は本当に良いですよねぇ。
そして、12月のMY SONG#3は、なぜか雪組のきゃびぃ(早花まこ)と星組のじゅんな(水輝涼)の組み合わせ。二人とも大々大好きな私にとっては何の不思議もない組み合わせではありますが、今までは月組・花組と同じ組メンバーだったのに、なぜ今回はこの二人なんだろうか。星と雪、スケジュールもあわないのに…不思議!!
まぁ、素朴な疑問はおいといて(^ ^)。
きゃびぃとじゅんなが思いっきり歌ってくれるのかと思うと、それだけでとても幸せな気持ちになりました。どんな歌になるのかな。楽しみに放映を待ちたいと思います。
……そーだよ、劇団も、この二人は大事にしてやってくれよ……。
いつの日か、じゅんなのイゾラベッラコンサートが実現することを祈りつつ。
.
Gravity(引力)を振り切って
2008年11月29日 ミュージカル・舞台 コメント (2)新宿FACEにて、女性三人(シルヴィア・グラブ、林希、蘭香レア)のユニットによるライブパフォーマンス「Gravity Vol.3」を観てまいりました。
いやー、楽しかった!
20時スタートの全席自由ワンドリンク付、っていうから、もっとライブっぽいノリなのかと思っていたのですが(^ ^)、普通のパフォーマンスでした。
元々、シルヴィア、林希、岡千絵さんの3人で始まった「Gravity」。私は、2年前の岡千絵さんがいたときのを観たのですが、去年はレアちゃんが参加したにもかかわらず、どうしても行けなくて(たぶん、何かの遠征か出張とかぶっていたんです…涙)、今年は絶対に行くぞ!と思っていたのですが★無事観ることができて、本当に良かったです(^ ^)。
舞台は、ファッションショーとかでよくある、センターにせり出した形の舞台。
前回はすごく小さなところだったので、舞台が広くてびっくりしました。
客席は超豪華だった……(*^ ^*)ジャニーズの子がたくさん来ていたのですが、誰の関係かな?他にも役者やら演出家やら、どっかで見たことある人ばかりで、ちょっとキョロキョロしてしまいましたよ!!
スタートが20時だったので、せいぜい1時間半くらいの短いショーだろうと思っていたのに(涙)、15分の休憩を挟んで二幕、た~っぷり魅せてくれました!
一幕は演歌(じゃないものもあったけど)のメドレーとアニメメドレー(@ @; でハジケまくり。二幕はミュージカル曲を中心に、ちょっとJazzyに大人っぽく。
基本的にシルヴィアがリーダー、林さんが上手、レアちゃんが下手。絶対下手側!と思った私は正解だったかもしれません(*^ ^*)目の前でレアちゃんが踊ってくれて幸せだった~~~(はぁと)
あ、でも。いつも「衣装の布が少なくてすむ」と言われるレアちゃん、今回に限ってはむしろお姉さま方の方が露出は大きかったかと(^ ^)。なんたって、二幕通して一回も腹を出さなかったのはレアちゃんだけだった!!林さんは二幕ともへそ出し。シルヴィアは一幕はへそ出し、二幕は腹は隠したけど背中は前回という露出っぷり。
レアちゃんは、太腿(←太くないけど)は出してくれたけど、腹は出しませんでした。
なんて勿体ない!!
……と思ったことは、内緒です。
客電が落ちてから、客席の両側に設置されたスクリーンでちょっと前振りの映像が流れた後、3人が登場。
一幕のオープニングは、「りんご追分」。なんと、3人とも濃い色の浴衣でした!!
シルヴィアはショートで紅いメッシュの、ちょっとこないだの「SHOWTUNE」でウタコ(剣幸)さんが被っていたのと似たような形の鬘をかぶって、ちょっと濃い目のメーク。林さんはレゲエ、レアちゃんは軽やかな巻き毛を左側にまとめて、メークはおとなしめ。
「Gravity」⇒「引力」⇒「ニュートン」⇒「りんご」っていう連想ゲーム(byシルヴィア)の結果として「りんご追分」で浴衣でのOpeningになった、っていのは、後でトークでばらされてましたけれども。
ちょっと面白いコーラスで、良かったですよ。「りんご追分」。
曲が終わって、テンポが変わると、レアちゃんから前(客席の真ん中らへん)まで出て、「Sexy!レア!」と紹介を受けながら、浴衣を脱いでポーズ!
黒いビスチェにピンクチェックの超ミニ、黒いブーツ。いやーーー、スタイルの良い人は何を着ても似合うんですけど、レアちゃんってホントーーーーにスゴイですっ!
私は前方席だったので、脱いだ瞬間の様子はシルエットで見えなかったのですが(T T)、通路を戻るレアちゃんが超可愛くて幸せでした♪
「蘇州夜曲」から「東京の屋根の下で」まで9曲、懐メロというにも古すぎる曲ばかりでしたが、3人とも物凄く楽しそうでした。一番印象に残ったのは、シルヴィアの「かもめが翔んだ日」かな。レアちゃんの「夜が明けたら」も、椅子を使ったパフォーマンスも含めてよかったです。
総じて、一番低いパートが常にレアちゃんの声なのが不可思議な違和感でしたね。考えてみれば、元男役なんだから低音部が得意なのも不思議はないんですけど、見た目とのギャップが激しすぎる(@ @)。…シルヴィアや林さんと互角に歌えるような歌唱力は無いはずなんですけど、二人より低い音域が得意なのもあって、うまく聴こえました。
あのけだるげな声が大好きなので(^ ^)、久々にたっぷり歌が聞けて嬉しかったです♪
歌っていてもトークしていても、いつも自然体で面白いシルヴィアと林さんに比べて、レアちゃんは物凄くキャラクターを造り込んで舞台に立っていました。終始「Sexyレア」という役を演じていた印象。
自分の美貌とスタイルに絶対の自信をもっていて、他の人をちょっと見下していて、外見を磨くことに必死で、しわの一本に大騒ぎする、イヤミで高慢ちきな女。
そんなイヤミな女を可愛らしく、シャープに演じていて、すごく面白かった。
一応、3人の役割分担としては「Sexyレア」「Wildのんちゃん」「Coolシルヴィア」ということになっていたようですが、レアちゃんはSexyというよりむしろSharpだったし、シルヴィアはCoolというより、むしろぼけぼけで可愛かったです(^ ^;。
演歌シリーズの次は、ボロボロなトークをはさんで、アニメメドレー。
こちらは私と世代もぴったりで(笑)。「ルパン三世」のオープニングなんて、前奏聴いただけでスタンディングしたくなりましたわっ!!
次はCAT’S EYEをシルヴィアメインで。
そういえば、あれは3姉妹の話だったなあ、とか思いながら見ていたら、レアちゃんが曲の途中から後ろにひっこんで水を飲みはじめました。お、これは次がソロだな、と思っていたら……「キューティーハニー」ならぬ「キューティーレアー」(^ ^ゞをフルコーラス歌ってくれました
いやーーーー、ありがとう!(誰に)
歌い踊るレアちゃんに見惚れていたら、次の曲のオープニングでいきなり現実に。
林希嬢の「キャンディ・キャンディ」は、「ぶさいくだって気にしないわ」で始まる、林希ストーリー。…鏡は「笑ってノンちゃん♪」って歌ってくれるらしいです。
いやー、寝転んで足をぶらぶらさせながら肘をついて歌う林さん、超可愛かった!
ゲゲゲの鬼太郎から銀河鉄道999(映画版主題歌)まで、誰が選んだのか知りませんがどの曲も楽しくて楽しくて。しかも替え歌多いし(笑)。
アニメメドレーの後、2曲(「やさしい悪魔」「翼の折れたエンジェル」)歌って休憩に入ったのですが、この二曲も含めて、選曲の世代ピンポイントぶりにちょっと受けました。
観客席はかなり性別も世代もさまざまだったんですけど、みなさんどうだったのかなーーーー?
二幕は、「I Gotcha」で始まり、「Jesus Christ Superstar」「All That JAZZ」「If I can’t have you」……と、完璧なミュージカルメドレー。
個人的には、レアちゃんが歌い踊った「All That JAZZ」がものすごーーーく嬉しかったです。
ダンスはもちろんなんですけど、あのけだるげな声が曲にあっててステキでした。他の二人との歌唱力の差を見事に誤魔化してのけた選曲が素晴らしい!(^ ^)。
ラストは、フットルースの「Somebody’s eyes」と、ウェディング・シンガーの「Saturday Night in the City」で締めでしした。
「Saturday…」は、ウェディングシンガーの1幕ラストのナンバーで、樹里ちゃんが歌い、踊り、ラストに水を被ったあの印象的な場面の曲。今回は、レアちゃんが最後の力を振り絞って踊りまくってくれて、今にも上から水が落ちてくるんじゃないかと思ってワクワクしてしまいました(笑)。
止まらない拍手がしばらく続いて、出てきたときには上から下まで全部着替えていた3人。
ポルノグラフィティに創ってもらったというオリジナルの曲と、今回新しく(ごめんなさい、お名前を忘れてしまいました…滝汗)創っていただいたという曲、2曲続けて歌ってのフィナーレでした。
リーダーの「Coolシルヴィア」はあくまでもぼけぼけと可愛らしく、
「Wildのんちゃん」は熱く激しく過剰に熱く、
下級生の「Sexyレア」は控えめに可愛らしく高慢ちきに(^ ^;、
いや~、ホントに楽しかったです★
また来年も行きたいな~♪今度は岡千絵さんも入って4人でやってくれないかしらん♪
楽しみにしています!
.
いやー、楽しかった!
20時スタートの全席自由ワンドリンク付、っていうから、もっとライブっぽいノリなのかと思っていたのですが(^ ^)、普通のパフォーマンスでした。
元々、シルヴィア、林希、岡千絵さんの3人で始まった「Gravity」。私は、2年前の岡千絵さんがいたときのを観たのですが、去年はレアちゃんが参加したにもかかわらず、どうしても行けなくて(たぶん、何かの遠征か出張とかぶっていたんです…涙)、今年は絶対に行くぞ!と思っていたのですが★無事観ることができて、本当に良かったです(^ ^)。
舞台は、ファッションショーとかでよくある、センターにせり出した形の舞台。
前回はすごく小さなところだったので、舞台が広くてびっくりしました。
客席は超豪華だった……(*^ ^*)ジャニーズの子がたくさん来ていたのですが、誰の関係かな?他にも役者やら演出家やら、どっかで見たことある人ばかりで、ちょっとキョロキョロしてしまいましたよ!!
スタートが20時だったので、せいぜい1時間半くらいの短いショーだろうと思っていたのに(涙)、15分の休憩を挟んで二幕、た~っぷり魅せてくれました!
一幕は演歌(じゃないものもあったけど)のメドレーとアニメメドレー(@ @; でハジケまくり。二幕はミュージカル曲を中心に、ちょっとJazzyに大人っぽく。
基本的にシルヴィアがリーダー、林さんが上手、レアちゃんが下手。絶対下手側!と思った私は正解だったかもしれません(*^ ^*)目の前でレアちゃんが踊ってくれて幸せだった~~~(はぁと)
あ、でも。いつも「衣装の布が少なくてすむ」と言われるレアちゃん、今回に限ってはむしろお姉さま方の方が露出は大きかったかと(^ ^)。なんたって、二幕通して一回も腹を出さなかったのはレアちゃんだけだった!!林さんは二幕ともへそ出し。シルヴィアは一幕はへそ出し、二幕は腹は隠したけど背中は前回という露出っぷり。
レアちゃんは、太腿(←太くないけど)は出してくれたけど、腹は出しませんでした。
なんて勿体ない!!
……と思ったことは、内緒です。
客電が落ちてから、客席の両側に設置されたスクリーンでちょっと前振りの映像が流れた後、3人が登場。
一幕のオープニングは、「りんご追分」。なんと、3人とも濃い色の浴衣でした!!
シルヴィアはショートで紅いメッシュの、ちょっとこないだの「SHOWTUNE」でウタコ(剣幸)さんが被っていたのと似たような形の鬘をかぶって、ちょっと濃い目のメーク。林さんはレゲエ、レアちゃんは軽やかな巻き毛を左側にまとめて、メークはおとなしめ。
「Gravity」⇒「引力」⇒「ニュートン」⇒「りんご」っていう連想ゲーム(byシルヴィア)の結果として「りんご追分」で浴衣でのOpeningになった、っていのは、後でトークでばらされてましたけれども。
ちょっと面白いコーラスで、良かったですよ。「りんご追分」。
曲が終わって、テンポが変わると、レアちゃんから前(客席の真ん中らへん)まで出て、「Sexy!レア!」と紹介を受けながら、浴衣を脱いでポーズ!
黒いビスチェにピンクチェックの超ミニ、黒いブーツ。いやーーー、スタイルの良い人は何を着ても似合うんですけど、レアちゃんってホントーーーーにスゴイですっ!
私は前方席だったので、脱いだ瞬間の様子はシルエットで見えなかったのですが(T T)、通路を戻るレアちゃんが超可愛くて幸せでした♪
「蘇州夜曲」から「東京の屋根の下で」まで9曲、懐メロというにも古すぎる曲ばかりでしたが、3人とも物凄く楽しそうでした。一番印象に残ったのは、シルヴィアの「かもめが翔んだ日」かな。レアちゃんの「夜が明けたら」も、椅子を使ったパフォーマンスも含めてよかったです。
総じて、一番低いパートが常にレアちゃんの声なのが不可思議な違和感でしたね。考えてみれば、元男役なんだから低音部が得意なのも不思議はないんですけど、見た目とのギャップが激しすぎる(@ @)。…シルヴィアや林さんと互角に歌えるような歌唱力は無いはずなんですけど、二人より低い音域が得意なのもあって、うまく聴こえました。
あのけだるげな声が大好きなので(^ ^)、久々にたっぷり歌が聞けて嬉しかったです♪
歌っていてもトークしていても、いつも自然体で面白いシルヴィアと林さんに比べて、レアちゃんは物凄くキャラクターを造り込んで舞台に立っていました。終始「Sexyレア」という役を演じていた印象。
自分の美貌とスタイルに絶対の自信をもっていて、他の人をちょっと見下していて、外見を磨くことに必死で、しわの一本に大騒ぎする、イヤミで高慢ちきな女。
そんなイヤミな女を可愛らしく、シャープに演じていて、すごく面白かった。
一応、3人の役割分担としては「Sexyレア」「Wildのんちゃん」「Coolシルヴィア」ということになっていたようですが、レアちゃんはSexyというよりむしろSharpだったし、シルヴィアはCoolというより、むしろぼけぼけで可愛かったです(^ ^;。
演歌シリーズの次は、ボロボロなトークをはさんで、アニメメドレー。
こちらは私と世代もぴったりで(笑)。「ルパン三世」のオープニングなんて、前奏聴いただけでスタンディングしたくなりましたわっ!!
次はCAT’S EYEをシルヴィアメインで。
そういえば、あれは3姉妹の話だったなあ、とか思いながら見ていたら、レアちゃんが曲の途中から後ろにひっこんで水を飲みはじめました。お、これは次がソロだな、と思っていたら……「キューティーハニー」ならぬ「キューティーレアー」(^ ^ゞをフルコーラス歌ってくれました
いやーーーー、ありがとう!(誰に)
歌い踊るレアちゃんに見惚れていたら、次の曲のオープニングでいきなり現実に。
林希嬢の「キャンディ・キャンディ」は、「ぶさいくだって気にしないわ」で始まる、林希ストーリー。…鏡は「笑ってノンちゃん♪」って歌ってくれるらしいです。
いやー、寝転んで足をぶらぶらさせながら肘をついて歌う林さん、超可愛かった!
ゲゲゲの鬼太郎から銀河鉄道999(映画版主題歌)まで、誰が選んだのか知りませんがどの曲も楽しくて楽しくて。しかも替え歌多いし(笑)。
アニメメドレーの後、2曲(「やさしい悪魔」「翼の折れたエンジェル」)歌って休憩に入ったのですが、この二曲も含めて、選曲の世代ピンポイントぶりにちょっと受けました。
観客席はかなり性別も世代もさまざまだったんですけど、みなさんどうだったのかなーーーー?
二幕は、「I Gotcha」で始まり、「Jesus Christ Superstar」「All That JAZZ」「If I can’t have you」……と、完璧なミュージカルメドレー。
個人的には、レアちゃんが歌い踊った「All That JAZZ」がものすごーーーく嬉しかったです。
ダンスはもちろんなんですけど、あのけだるげな声が曲にあっててステキでした。他の二人との歌唱力の差を見事に誤魔化してのけた選曲が素晴らしい!(^ ^)。
ラストは、フットルースの「Somebody’s eyes」と、ウェディング・シンガーの「Saturday Night in the City」で締めでしした。
「Saturday…」は、ウェディングシンガーの1幕ラストのナンバーで、樹里ちゃんが歌い、踊り、ラストに水を被ったあの印象的な場面の曲。今回は、レアちゃんが最後の力を振り絞って踊りまくってくれて、今にも上から水が落ちてくるんじゃないかと思ってワクワクしてしまいました(笑)。
止まらない拍手がしばらく続いて、出てきたときには上から下まで全部着替えていた3人。
ポルノグラフィティに創ってもらったというオリジナルの曲と、今回新しく(ごめんなさい、お名前を忘れてしまいました…滝汗)創っていただいたという曲、2曲続けて歌ってのフィナーレでした。
リーダーの「Coolシルヴィア」はあくまでもぼけぼけと可愛らしく、
「Wildのんちゃん」は熱く激しく過剰に熱く、
下級生の「Sexyレア」は控えめに可愛らしく高慢ちきに(^ ^;、
いや~、ホントに楽しかったです★
また来年も行きたいな~♪今度は岡千絵さんも入って4人でやってくれないかしらん♪
楽しみにしています!
.
No Day but Today
2008年11月30日 ミュージカル・舞台シアタークリエにて、「RENT」を観てまいりました。
「RENT」が東宝主催で上演される、と聞いたとき、私にはかなり強烈な拒否反応がありました。
「ええーーーーーっ!!」って感じ。
東宝でやる作品じゃない、と思ったんです。だって、「RENT」を創ることができるのは、いわゆるRENT HEADS、RENTフリークだけだと思うから。
……ごめんなさい!!
東宝のスタッフは、本当に良い仕事してくれました。
「ジキル&ハイド」と「レ・ミゼラブル」の短縮版で絶望して以来、東宝さんには何も期待しないようにしていたもんで、つい……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
作・演出のジョナサン・ラーソンが初演初日直前に亡くなった、というドラマで有名なこの作品。
でも、1996年のブロードウェイ初演から今日まで人気が続いているのは、どっかの三面記事みたいなドラマのおかげではなくて、ただ、この作品の持つチカラです。
だって「RENT」は素晴らしい。音楽も素晴らしいし、歌詞も良いし、なによりもテーマが本当に明快でストレートで、そして、純粋で力強い。
でも、素晴らしい作品を素晴らしい舞台に仕上げるには、スタッフ側にも作品そのものへの共感と愛、そして、その作品をよりよいものにするためにどんな犠牲を払おうとという意思がなくてはなりません。それがなければ、その素晴らしいテーマも観客には届かない。
そして、「RENT」には、関わるスタッフをそういう気持ちにさせるナニカがあるのだと思います。
今回演出を手がけたエリカ・シュミット。寡聞にしてお名前は知りませんでしたが、小さな舞台で良い仕事をしている方のようですね。この人に声をかけた東宝スタッフ、中でもプロデューサーの小嶋麻倫子さんには、心からの賞賛と感謝を捧げます。
ええ。「RENT」は「今」の物語だから、レ・ミゼラブルみたいに30年も同じ演出でやるべき作品じゃないんです。なのに、今でもほとんどの国では初演演出を踏襲してやっているはず。これだけ完成度の高い成功作品の演出を変えるのは勇気がいるうえに、変更にOKを出してくれるオリジナルの作者がいないんですから…。
しかも、演出を変えるとなった場合に相手にしなくてはならないのは、完全に伝説化しているジョナサン・ラーソンの“イメージ”。マークのマフラーを変えただけで文句が出るかもしれない。ミミのブーツを変えただけで、「そんなキャラじゃない!」といわれるかもしれない。そのくらい、観客の幻想も執着も強烈な作品なのですから。
でも。
演出は変わっても、やっぱり「RENT」は「RENT」でした。
切なくて痛い物語だったことには変わりは無いし、コリンズの絶唱に涙は止まらず、なのも、
終わったあとの爽快感も、変わらない。
衣装も違うしセットも違うし、キャストが違うだけじゃなくてアンサンブルの役の振り分けが全然違うから結構細かい所で印象が違ってましたね。男性が歌ってたはずのところが女性だったり。歌の順番は同じでしたけど、編曲も結構違う。あと、歌詞が随分変わってました。同じなところもあるけど、知ってる歌詞と違うとどうしても『違和感』になるもので、これは慣れるまでちょっとかかりそう。
でも、あくまでも「RENT」は「RENT」。
迷って、惑って、怒りっぽくて、
それでも真っ直ぐに前を見て進む、“若者”たちの物語でした。
で。
とりあえず、
米倉利紀さんのコリンズが素晴らしかった!
初演以来、日本でコリンズといえばこの人しかいない!と思っていた石原さんの声にも負けぬ、柔らかな低音の響きに惚れました。はい。
石原さんの創ったキャラクターより若くてハンサムで、マークやロジャーと同年代で、『無茶』をしても不思議のない、悪戯っ子な一面を残したままの「天才青年」。
全体に、“若さ”が印象的な演出で、若いメンバー(アンサンブルの数人を除く)でしたが、その中でもコリンズの若さと軽やかさが一番印象的だったような気がします。その“若さ”ゆえに、エンジェルへの惜別の「I’ll Cover You Reprise」が、悲しい別離の歌ではなく、真摯なラヴソングでありえたところがすごいな、と。
天国への階段を昇るエンジェルと、その背の翼を見据えたまま、その耳に届くようにと歌い上げるLove Song。どここまでも高く飛翔する、やわらかで豊かな響き。
本当に、素晴らしかった!(*^ ^*)コンサートあったら行きたいよぅ~~…。(←I’ll Cover Youを歌ってくれるわけでもないのに…?)
森山未来くんのマークは、予想よりずっと似合ってました。
この役は、こんな風にトリックスターとして創ることができたんですね。ダンサーなのに、なんでこんな踊らない役(初演ではせいぜいタンゴ・モーリーンくらい)なのかと思いましたが、アンサンブルに混ざって踊りまくりだったことに驚愕(^ ^)。
この作品はもともとマーク視点の物語として創られていますが、今回はトップクレジットを張っているだけあって、完全にマークが主役の物語でした。日本初演は「マークが語るロジャー」が主役(トップクレジットは宇都宮隆さん)だったんですが、今回は、マークが主役として自分の進むべき道を探す物語になっていましたね。
ロジャーが主役だと、どうしてもロジャーとミミのラヴストーリーがメインになってしまいがちなのですが、主役がマークになると、“まともでつまらない男”であるマークの「回りの個性的な人たち」が強調されて、群集劇っぽいつくりになっていたと思います。
ただ、再演のラストにやっと腑に落ちた「なぜマークはアレクシーの誘いを断るのか」が、今回歌詞がだいぶ変わったこともあって、また見えにくくなってしまっていたのが残念でした。
あそこは、山本耕史さんの芝居が凄くて、「What You Own」が作品全体の一番の山場になっていたくらい凄い迫力だったのに(T T)。せっかくマークが主役という演出なんだから、そこはもう少しがんばってほしいなーと思いました。
ダブルキャストの方は、両方観てからまとめてコメントさせていただくとして……
とりあえず、シングルキャストの方のみ。
ジョアンヌのSHIHOさんは、どちらかというとアレクシーとか向きの声なんじゃないかと思いました。ジョアンヌはもう少し低音に豊かな響きがあった方が、モーリーンとの言い争い(「Take Me Or Leave Me」)が効果的になるんですが……。かなり硬めの強い声なので、モーリーンの声とぶつかってしまって残念でした。
今まで観たジョアンヌの中では一番の美人さんで、スタイルもよくてステキでしたけど(^ ^)。
ベニーの白川裕二郎さんは、、、「HONK!」以来だよ!!すっげー懐かしい!!(^ ^;ゞ
すごい格好良くなっていて吃驚しました!歌もさすがです♪ 私は、再演の泉見くんのベニーがすごく好きだったのですが、白川さんも芝居の方向性は再演系のベニーでしたね。皆(マーク、ロジャー、コリンズ)と仲良くしたくて、彼らと一緒に見た夢を追いかけているベニー。なのに、どうして皆が“語り合ったあの夢”を忘れてしまったのかが理解できない、という、子供っぽい寂しさ。
そういう子供っぽさを、うまく出していたのが良かったと思います。そして、ハンサムなのでミミとの並びがとってもお似合い(^ ^)。ロジャーが嫉妬するのも良くわかる二枚目っぷりでした(*^ ^*)。
メインキャストは、本当に森山くんと白川さん以外誰ひとり知らなかった私ですが(望月英莉加さんが以前RENTに出ていたRYO-KOさんだと知ってびっくり!!です)、…アンサンブルは結構知ってる(笑)。元マリウスの安崎求さん、宝塚OGのYOKO(汐美真帆)さん、元四季の田村雄一さん、RENT組の彼方リキトさん、、、みなさん元気でやっているんだなあ、と感慨深く思います。
「RENT」初演・再演メンバーも、今でも結構いろんな作品でお見かけすることが多くて。エンジェルのKOJIROさんはこないだ「DUET」で久々にお会いできたし、森川美穂さんも活動再開されているみたいだし……RENTフリークとしても嬉しい限りです★
なんだか、「RENT」という作品について、とか全然語ってませんけど……大丈夫かな(汗)。
「昨日も 明日も ない/今日を生きるだけ」という歌詞がなくなってしまったのはとても残念でならないのですが(T T)、「未来も過去もいらない」という歌詞も、もちろん意味はおんなじで、
要するに「NoDAY But TODAY」…「今この時を生きるだけ」なのだから。
庇いあって、支え合って、ありのままを認め合って、尊重しあって、そうやって“今”を生きていく。
「I’ll Cover You」、「Life Support」、「I Should Tell You」……
そして、「Seazons Of Love」。
シンプルでシリアスな、いろいろな、愛。
「愛してる」と真っ直ぐに告げる愛と、「どう言えばいいの?」と問いかける愛。
どちらも同じ、“LOVE”…それだけ。
新生「RENT」。
根底にあるものは、ジョナサンが描いた夢と変わっていなかったと思います。
そこに愛があるから。だから「No DAY But TODAY」なのだ、……と、その一番重要なポイントだけは。
チケットはあと一枚持っていますが、なんとかもう一回増やしたいなーと思っています★
米倉さんの歌をもっと聴きたい!!
.
「RENT」が東宝主催で上演される、と聞いたとき、私にはかなり強烈な拒否反応がありました。
「ええーーーーーっ!!」って感じ。
東宝でやる作品じゃない、と思ったんです。だって、「RENT」を創ることができるのは、いわゆるRENT HEADS、RENTフリークだけだと思うから。
……ごめんなさい!!
東宝のスタッフは、本当に良い仕事してくれました。
「ジキル&ハイド」と「レ・ミゼラブル」の短縮版で絶望して以来、東宝さんには何も期待しないようにしていたもんで、つい……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
作・演出のジョナサン・ラーソンが初演初日直前に亡くなった、というドラマで有名なこの作品。
でも、1996年のブロードウェイ初演から今日まで人気が続いているのは、どっかの三面記事みたいなドラマのおかげではなくて、ただ、この作品の持つチカラです。
だって「RENT」は素晴らしい。音楽も素晴らしいし、歌詞も良いし、なによりもテーマが本当に明快でストレートで、そして、純粋で力強い。
でも、素晴らしい作品を素晴らしい舞台に仕上げるには、スタッフ側にも作品そのものへの共感と愛、そして、その作品をよりよいものにするためにどんな犠牲を払おうとという意思がなくてはなりません。それがなければ、その素晴らしいテーマも観客には届かない。
そして、「RENT」には、関わるスタッフをそういう気持ちにさせるナニカがあるのだと思います。
今回演出を手がけたエリカ・シュミット。寡聞にしてお名前は知りませんでしたが、小さな舞台で良い仕事をしている方のようですね。この人に声をかけた東宝スタッフ、中でもプロデューサーの小嶋麻倫子さんには、心からの賞賛と感謝を捧げます。
ええ。「RENT」は「今」の物語だから、レ・ミゼラブルみたいに30年も同じ演出でやるべき作品じゃないんです。なのに、今でもほとんどの国では初演演出を踏襲してやっているはず。これだけ完成度の高い成功作品の演出を変えるのは勇気がいるうえに、変更にOKを出してくれるオリジナルの作者がいないんですから…。
しかも、演出を変えるとなった場合に相手にしなくてはならないのは、完全に伝説化しているジョナサン・ラーソンの“イメージ”。マークのマフラーを変えただけで文句が出るかもしれない。ミミのブーツを変えただけで、「そんなキャラじゃない!」といわれるかもしれない。そのくらい、観客の幻想も執着も強烈な作品なのですから。
でも。
演出は変わっても、やっぱり「RENT」は「RENT」でした。
切なくて痛い物語だったことには変わりは無いし、コリンズの絶唱に涙は止まらず、なのも、
終わったあとの爽快感も、変わらない。
衣装も違うしセットも違うし、キャストが違うだけじゃなくてアンサンブルの役の振り分けが全然違うから結構細かい所で印象が違ってましたね。男性が歌ってたはずのところが女性だったり。歌の順番は同じでしたけど、編曲も結構違う。あと、歌詞が随分変わってました。同じなところもあるけど、知ってる歌詞と違うとどうしても『違和感』になるもので、これは慣れるまでちょっとかかりそう。
でも、あくまでも「RENT」は「RENT」。
迷って、惑って、怒りっぽくて、
それでも真っ直ぐに前を見て進む、“若者”たちの物語でした。
で。
とりあえず、
米倉利紀さんのコリンズが素晴らしかった!
初演以来、日本でコリンズといえばこの人しかいない!と思っていた石原さんの声にも負けぬ、柔らかな低音の響きに惚れました。はい。
石原さんの創ったキャラクターより若くてハンサムで、マークやロジャーと同年代で、『無茶』をしても不思議のない、悪戯っ子な一面を残したままの「天才青年」。
全体に、“若さ”が印象的な演出で、若いメンバー(アンサンブルの数人を除く)でしたが、その中でもコリンズの若さと軽やかさが一番印象的だったような気がします。その“若さ”ゆえに、エンジェルへの惜別の「I’ll Cover You Reprise」が、悲しい別離の歌ではなく、真摯なラヴソングでありえたところがすごいな、と。
天国への階段を昇るエンジェルと、その背の翼を見据えたまま、その耳に届くようにと歌い上げるLove Song。どここまでも高く飛翔する、やわらかで豊かな響き。
本当に、素晴らしかった!(*^ ^*)コンサートあったら行きたいよぅ~~…。(←I’ll Cover Youを歌ってくれるわけでもないのに…?)
森山未来くんのマークは、予想よりずっと似合ってました。
この役は、こんな風にトリックスターとして創ることができたんですね。ダンサーなのに、なんでこんな踊らない役(初演ではせいぜいタンゴ・モーリーンくらい)なのかと思いましたが、アンサンブルに混ざって踊りまくりだったことに驚愕(^ ^)。
この作品はもともとマーク視点の物語として創られていますが、今回はトップクレジットを張っているだけあって、完全にマークが主役の物語でした。日本初演は「マークが語るロジャー」が主役(トップクレジットは宇都宮隆さん)だったんですが、今回は、マークが主役として自分の進むべき道を探す物語になっていましたね。
ロジャーが主役だと、どうしてもロジャーとミミのラヴストーリーがメインになってしまいがちなのですが、主役がマークになると、“まともでつまらない男”であるマークの「回りの個性的な人たち」が強調されて、群集劇っぽいつくりになっていたと思います。
ただ、再演のラストにやっと腑に落ちた「なぜマークはアレクシーの誘いを断るのか」が、今回歌詞がだいぶ変わったこともあって、また見えにくくなってしまっていたのが残念でした。
あそこは、山本耕史さんの芝居が凄くて、「What You Own」が作品全体の一番の山場になっていたくらい凄い迫力だったのに(T T)。せっかくマークが主役という演出なんだから、そこはもう少しがんばってほしいなーと思いました。
ダブルキャストの方は、両方観てからまとめてコメントさせていただくとして……
とりあえず、シングルキャストの方のみ。
ジョアンヌのSHIHOさんは、どちらかというとアレクシーとか向きの声なんじゃないかと思いました。ジョアンヌはもう少し低音に豊かな響きがあった方が、モーリーンとの言い争い(「Take Me Or Leave Me」)が効果的になるんですが……。かなり硬めの強い声なので、モーリーンの声とぶつかってしまって残念でした。
今まで観たジョアンヌの中では一番の美人さんで、スタイルもよくてステキでしたけど(^ ^)。
ベニーの白川裕二郎さんは、、、「HONK!」以来だよ!!すっげー懐かしい!!(^ ^;ゞ
すごい格好良くなっていて吃驚しました!歌もさすがです♪ 私は、再演の泉見くんのベニーがすごく好きだったのですが、白川さんも芝居の方向性は再演系のベニーでしたね。皆(マーク、ロジャー、コリンズ)と仲良くしたくて、彼らと一緒に見た夢を追いかけているベニー。なのに、どうして皆が“語り合ったあの夢”を忘れてしまったのかが理解できない、という、子供っぽい寂しさ。
そういう子供っぽさを、うまく出していたのが良かったと思います。そして、ハンサムなのでミミとの並びがとってもお似合い(^ ^)。ロジャーが嫉妬するのも良くわかる二枚目っぷりでした(*^ ^*)。
メインキャストは、本当に森山くんと白川さん以外誰ひとり知らなかった私ですが(望月英莉加さんが以前RENTに出ていたRYO-KOさんだと知ってびっくり!!です)、…アンサンブルは結構知ってる(笑)。元マリウスの安崎求さん、宝塚OGのYOKO(汐美真帆)さん、元四季の田村雄一さん、RENT組の彼方リキトさん、、、みなさん元気でやっているんだなあ、と感慨深く思います。
「RENT」初演・再演メンバーも、今でも結構いろんな作品でお見かけすることが多くて。エンジェルのKOJIROさんはこないだ「DUET」で久々にお会いできたし、森川美穂さんも活動再開されているみたいだし……RENTフリークとしても嬉しい限りです★
なんだか、「RENT」という作品について、とか全然語ってませんけど……大丈夫かな(汗)。
「昨日も 明日も ない/今日を生きるだけ」という歌詞がなくなってしまったのはとても残念でならないのですが(T T)、「未来も過去もいらない」という歌詞も、もちろん意味はおんなじで、
要するに「NoDAY But TODAY」…「今この時を生きるだけ」なのだから。
庇いあって、支え合って、ありのままを認め合って、尊重しあって、そうやって“今”を生きていく。
「I’ll Cover You」、「Life Support」、「I Should Tell You」……
そして、「Seazons Of Love」。
シンプルでシリアスな、いろいろな、愛。
「愛してる」と真っ直ぐに告げる愛と、「どう言えばいいの?」と問いかける愛。
どちらも同じ、“LOVE”…それだけ。
新生「RENT」。
根底にあるものは、ジョナサンが描いた夢と変わっていなかったと思います。
そこに愛があるから。だから「No DAY But TODAY」なのだ、……と、その一番重要なポイントだけは。
チケットはあと一枚持っていますが、なんとかもう一回増やしたいなーと思っています★
米倉さんの歌をもっと聴きたい!!
.