東京宝塚劇場にて、花組公演「オーシャンズ11」を観劇いたしました。


楽しすぎた!!


まさに「ちょいワル」の代名詞、苦みばしった佳い男、蘭寿とむのダニー・オーシャン。
女から視ても男から視ても魅力的な、「コイツについていけば新しい自分に出会えるに違いない」と思わせる何かを持った男。もう本当に、こんな嵌り役があろうとは、、、と開幕からラストまでずーっと思い続けたほどの素晴らしさでした。

キュートでコケティッシュで、たまらなく魅力的な蘭乃はなのテス。
歌も良かったし(一安心)、蘭寿さんの一言一言に揺れる女心が可愛くて、蘭ちゃんの少女らしさが良い意味で映える役だなと思いました。


あと、良い意味でダニーとテスの年齢差が自然で、「何度家宅捜索されても捕まったことのない」ベテラン詐欺師と「ウブな女子大生」にちゃんと見えたのが良かったな、と。星組の礼音くんとねねちゃんは、どう見ても大学の同級生カップルで、どうがんばっても年齢差は三年くらいが限界だったので(^ ^;ゞ,



脚本は、初演で「ええー、それはないよー!」というところがいくつか変更されていて、やっぱり小池さんは、再演か三回目くらいで脚本としても完成するんだな、と思いました(^ ^)
とはいえ、根本的に、ベネディクトが真面目な苦労人(^ ^)で、ダニーチームが逆恨み色の濃い犯罪者チームにみえる、という、物語の根幹に関わる矛盾は変えようがないんですが……


星組のときは、やっぱり初演の勢いというか、ハッタリの迫力ですべてが進んでいくので、観終わった後に何も残らない感じがあったのですが(いや、あれはあれで、とても楽しかったんですけどね!!)
でも今回は、ベネディクトの後味も良かったし、ラストのダイアナも最高に恰好良かったし、、、なんというか、ハリウッドだわー!!という華やかさと、花組観たわーーーー!!という楽しさがとても印象に残ったのでした(^ ^)。

特に、ベネディクトのラストのくだりは良くなったと思いました。フィナーレ初っ端の銀橋でだいもんがセリ上がってきた時、一瞬「Never Give UP!」を歌いだすんじゃないかと思ったくらい(←そんなことしません)、前向きで挫けない、意思の堅固なベネディクトでした(はぁと)。
天寿さんには、この花組バージョンで新人公演をやらせてあげたかったなあ……(溜息)柚香くんが羨ましい(真顔)。





真ん中がこれだけ嵌っていれば、あとは周りが楽しいのは実証済みの作品なので(^ ^)
花男は軒並み個性的で恰好良いし、花娘はどこ見ても可愛くてキレイで華やかなのがごろごろしてて、、、そんな素敵な人たちが、一瞬の隙もなくずーっと小芝居し続けているんですよ(滝汗)
もう、これは通うしかない!と思いました。



そんな「恰好良い花男」の中でも、今回私のツボど真ん中だった方がお二人。
まずはバシャーのみーちゃん(春風)!オープニング、ちょっと長めの前髪を振り乱して踊るのが死ぬほど恰好良い、、、とハートを飛ばしていたら、フィナーレですっかりヤラれてしまいました。うわぁ、花男のみーちゃんって、危険物。。。
そしてもう1人が、リヴィングストンの真由ちゃん(鳳)。すいません、私この人から溢れるミラクルが好きすぎるみたいです。何をやっても好きでたまらなくて、目が離せません。リヴィングストンって、こんなに芝居の役だったのか……!!(目から鱗)

あー、でもチャイナみつるは悶えるほど可愛かったし、黒塗りあきらも恰好良かったし、、、ああもう、みんな素敵でした!!花野じゅりあ様のポーラが観られなかったのはとても残念ですが、華雅りりかちゃんのポーラも可愛かったし、若き日のテスの春妃うららちゃんが可愛すぎてっっっ!!(悶)蘭寿さんのやにさがった顔なんて、久しぶりに観せていただきました(^ ^)。
べーちゃん(桜咲)が可愛いのはデフォルトなのですが、、、フィナーレの臍ピアス衣装がっ!!程よいボリューム感がオーガンジーの薄物から透けて見えるのがとてもリアルに色っぽくて、他の娘役さんの細すぎる肢体より、場面のゴージャスなアダルトさを表現できていたような気がします。
……いやいや、みんなゴージャスだし、みんなアダルトなんですけどね、花娘は(*^ ^*)。



男役も娘役も、隙なく恰好良くて可愛い花組「オーシャンズ11」。理屈は言いません。とにかく通うしかない!