宝塚雪組公演「ZORRO ~仮面のメサイア~」について、ちょっと突っ込みを箇条書きで。
※昨日に引き続きネタバレしております。未見の方はご注意くださいませ。




・カリフォルニアあたりにも「ジプシー」っていたんでしょうか?


・そもそも、ディエゴの留学先に事件を伝えようとした人はいなかったの?


・ディエゴは、帰国してから家に寄る前にまずマルケスの店に来たようでしたが、荷物はどうしたんだろう……。


・ディエゴは「出迎えも無い」とか言って拗ねていましたが、帰国予定はいつ決まって、どういうルートで連絡した(つもり)だったのでしょうか。


・フェリペ神父は「最初に入植した神父と6組の家族」の一人なんだから、世代的にはアレハンドロとかカルロスとかと同世代かそれ以上でもおかしくないのに、どうしてああ若々しいの?新公はまるで若造だし、本公演は無駄に色っぽいし(汗)。


・私は大劇場も観ているから良いんですけど、東宝で初めてご覧になった方は、ゾロが二人いる意味はわかったのでしょうか?っていうか、そもそも二人いることに気づいたでしょうか…?


・総督邸の場面で、「ゾロの剣はスペインの剣」で、「メキシコ人の剣は駄目」とかゆー台詞があるんですけど、この時代の「メキシコ人」の定義って何?
スペイン生まれの移民はスペイン人なんでしょうし、「フェリペ神父と6組の家族」もスペイン人カウントなんでしょうけれども、じゃあ、たとえば、ディエゴは?彼は母親がネイティヴなんだから、当然メキシコ生まれ。でもスペイン人カウント。
彼の剣の腕は、留学している間に磨いたの?それとも父親直伝だからスペイン風なのか?

そして、ガルシアは入れ替わったベルナルド(ゾロの影)とも闘ってますが、剣の腕の違いはわからないってことでいいのでしょうか。それとも、ディエゴの剣が父親譲りなら、ベルナルドの剣はご主人様(&若様)仕込み?


・アルセニオは、そもそもの最初、アレハンドロたちが総督に捕まったときから“ご主人様”を含む銀山の囚人たちの世話をしていたわけですよね?
ってことは、長老たちは「命の声は消えていない」とかじゃなくて、具体的にどこでどのようにして生きているのか直接聞いて知っていたはず。どうしてディエゴに両親の最期について問われたとき、あんな曖昧な言い方をしたのでしょうか?

…せめて、アルセニオは銀山の囚人たちの世話はしていたけど、普段は入れない分かれ道の奥の方に懐かしいご主人様が居るとは思わなかった、とかでは駄目だったんでしょうか、谷さん(T T)。


・メンドーサとディエゴの関係がよくわからない。メンドーサの両親がネイティヴに殺されたことを誰も知らないってことは、その事件が起きたのがカリフォルニアではなかったってことですよね?
メンドーサの一家は、いわゆる“アメリカ人”の開拓者で、西部へ向かう途中で襲撃を受けて彼以外は全滅したとか、そういう設定でもあるんでしょうか…?



細々と気になっていたことを突っ込んではみましたが、私はこの作品、結構気に入ってます。
とりあえずオープニングの格好良さに血が騒ぐし!(^ ^)

私はプチ歴史オタクなんですけど、実は北アメリカ史って完全な空白地帯なんです(汗)。宝塚作品もいろいろ観ているつもりですが、こんなに時代背景がわからない作品は珍しくて、余計面白かったです。もうちょっと暇だったらもう少し勉強してから観たかった…。

とりあえず、時間ができたら映画のビデオでも借りてみようと思っています。となみちゃんが大好きだというヒロインも観てみたいし(^ ^)